絶唱変形トランスシンフォギア (ヴェルザ・ダ・ノヴァ)
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鋼鉄の覚醒
俺が初めて見たSF映画だよ!
響「あれ?確かイヴェルさんが初めて見たSF映画ってジュ○シックパークじゃなかったっけ?」
・・・あれってホラー映画だぞ。
響・翼「え!?初めて知った…」
そんな訳で新シリーズどうぞ!
──地球。その星は生命に満ち溢れ、大勢の生物が住み暮らしていた。だが、それと同時にこの星には悲劇もあった。人々を灰に変える怪物『ノイズ』が存在しそれによりさまざまな惨劇を引き起こした。人類、その中の日本という国はそれに対抗すべく伝説や空想から創られた遺物『聖遺物』を応用しFG式回天特機装束『シンフォギア 』を創り出し人類は反撃を始めようとしていた。数年後、大きな戦いを迎えると知らずに──
絶唱変形トランスシンフォギア
「あ…………ああ……」
それはどこかの研究所。現在、そこは大火災となり中では二つの生物の大規模な戦闘が繰り広げられていた。
片方は白い巨体の怪物《ネフィリム》である。
もう片方は赤と蒼の炎の模様が所々に描かれたロボットである。
そのロボは研究所の奥で眠っていたものだった。
その戦闘を見ている1人の少女は畏怖した。この光景に。
???side
それは何やら大きな音が聞こえ目を覚ますと上体を起こし自分の両手を見ていた。
(え?なんで俺の手が金属で出来てんだ?)
それは立ち上がり正面にあるガラスを見て驚愕した。そこに写っていたのは昔見たある映画の一作目からずっと出てきたキャラクターだった。
(なんで俺がオプティマスになってんだ!?)
そこに悲鳴が聞こえそれ、否オプティマス・プライムが駆けて行った。
オプティマスside終了
そして物語は現在に戻る。オプティマスは右腕にエナジーソードを装備しネフィリムに斬りかかる。そのボディは綺麗に裂かれネフィリムは悲鳴を上げる。
「グオオオオオオオオオオ!?」
「まだ倒れんか!このクソったれ!」
どうやら戦闘時の口の悪さも移ったらしい。だが、力は本気あり一閃事に傷が入りネフィリムは倒れるが、オプティマスはエナジーソードを収納し背中からメガ・ストライカーを装備、ネフィリムの心臓部に向けて一発撃ち込み止めをさした。
「終わったな」
そう言ってオプティマスは少女に近づいていく。少女は次は自分の番だと思い目を瞑るがいつになっても衝撃が来ず目を開けるとオプティマスは少女を通り過ぎて研究所を出て行こうとしていた。
「待ってください!」
それをその少女が引き止める。それにオプティマスは止まり後ろを向いた。
「……どうした?」
「あ……え、えと…」
少女は素直に止まるとは思わず戸惑っているとオプティマスはその少女を肩に乗せて外に出る。
外に出るとその少女の友達と思われる少女たちが駆け寄ってきた。
「セレナ!大丈夫!?」
「私は大丈夫だよ。姉さん」
どうやらあの少女はセレナというらしい。オプティマスは静かにその場から離れようと背を向けるがそこにはずっと睨んでくる少女がいた。
「じ────────────────────ー」
「調?なにしてるデスか?って、ええええええ!?」
すると後ろから髪にXの髪飾りをした少女が近寄ってきた。
(ヤバい!完全に詰んだ!)
これにオプティマスはかかないはずの冷や汗が出てくる。そこへ先ほどの少女たちもやってきて桃色髪の少女〈マリア〉が
「妹を助けてくれてありがとう」
とお礼を言ってきた。それにオプティマスは礼には及ばないと言って今度こそ去ろうとするがセレナに足を掴まれ涙目で
「もう、行くのですか?」
と言われる。これには流石のオプティマスもくるものがある。だが
「すまないな。私も行く所がある」
と言って去ろうとする。そこへマリアが名前を聞いてきた。
「名前、か……」
(前の名前は使えなさそうだし。なら、これしかないか)
「私の名は、オプティマス・プライム 。ただのロボットだ」
そう言って73年式マーモン・キャブオーバーをスキャン、
その数日後、
とある大きな廃屋の中から光が漏れる。中では身長2,3mのオプティマスが銃やら剣やら作っていた。口調が完全に砕けている状態で。
「よし!ミニガン完成と。次はライフルか」
そう言って近場の金属を手に持つハンマーで叩いていく。
「しかし、生前やってた鍛治職がここまで役立つとは人生なにがあるかわからんな。今はロボット生だけど…」
軽口を言いながらライフルも創りあげその他の武器やドローンなども創り出した。
「しかし『戦姫絶唱シンフォギア 』の世界かぁ。私は曲しか聞いた事ないからなぁ」
そう言って研究所で手に入れたデータを腕からホログラムで確認していく。この男、ネフィリムを見つける前に生きてるデータサーバーを偶然見つけて研究所のデータ全てコピーしたのである。元情報収集員は恐ろしい。
研究所
「僕の研究データが盗まれてるううううううう!?」
場所を戻して
その後、オプティマスは転生特典の1つ《異空間》に武器を詰め込み、南米へ向かう。
「確か、バルベルデでクリスとかいうキャラがいたよな?」
悲劇を壊す為に。
次回!オプティマス・プライムがテロリストを吹き飛ばす!
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テロリスト殲滅作戦
乾いた荒野の中一台のトラックが道路を走っている。現在、オプティマスはビークルモードで港まで走っていた。前回で言ったように南米へ向かう為、なのだが場所が問題だった。目覚めた研究所は北米、つまり北アメリカ大陸にある。対し向かう場所は南米。つまり南アメリカ大陸なのだ。世界地図を見れば分かるがちゃんと地面は繋がっていて車で行けるのだが、如何せん距離が長く時間がかかる。なので船で行こうという訳である。え?ジェットパック?今のオプティマスにそこまでの技術力は皆無だ。例え技術力があっても見本品が無ければ出来ないのである。流石にジェットパックの設計図はネットに書かれていないだろう。そんな訳でオプティマスは荒野の道路を突っ走っている。そんな中、向いの道からトラック《ピータービルト379》がやってくる。
(ん?あれって…オプティマスの最初のヤツ!スキャンしよ!)
トラックとすれ違う瞬間にオプティマスは《ピータービルト379》をスキャンしビークルモードのフォームを変えていく。平らだった正面はエンジン部分が突き出していき後輪にはタイヤカバーができ車体の色は青と赤にそれぞれ炎のペイントが入り変形は完了する。その後すぐに港に着き、自動車運搬船に乗り南米へ向かった。
船が到着し港に降りたオプティマスはバルベルデに向け走り続け着いたが時は既に遅く村は焼け悲鳴と銃声が鳴り渡っていた。
「くッ!ひと足遅かったか!」
オプティマスは変形し悲鳴が聞こえる方へ走っていった。
崩れかけた建物、乾いた風が吹く中、無数の銃声が鳴り響く。その銃声は必死に逃げる1組の家族に向けられたものだった。
「痛っ!」
少女が転び両親も止まる。結果、テロリストに追いつかれ囲まれた。
「やっと追いついた」
リーダーらしき人物が狡猾な笑みを浮かべそう言って少女を掴もうとすると
「や、やめろ!」
「やかましんだよ!オラッ!」
父親と思われる人が止めようとするが仲間に殴られ止められる。母親は祈る様に手を合わせ願った。
(お願いします。どうか娘を!クリスを助けてください!)
「それじゃ、この娘はいただいてくぜ〜」
そう言って少女〈雪音クリス〉を抱え笑いながら帰ろうと車に近づくが、
BGM:Autobots
「……幼い少女を誘拐とは、許せない行為だ」
テロリストや親子が声のする方へ振り向くとそこにはメガ・ストライカーのリロードをしながら近づいてくる。オプティマスがいた。
「即刻この場からその少女達を置いて去れ!そうすれば今貴様らに向けて発砲はしない」
「う、うああああああああああ!?」
それを聞いたテロリストたちはもの凄い勢いで車に乗り、乗り切れない者は走って去っていった。それを見たオプティマスは家族と同じ目線になる様に体を2,3m縮める。
「これでしばらくは安全だ。大丈夫か?」
「あ、あぁ。大丈夫だ」
(よし!しかし周りスキャンすると地雷ばかりだな。吹き飛ばすか)
オプティマスは元の高さになり地面に向けて発砲する。それが着弾すると大量の爆発が起こり家族は耳を塞ぐ。
「何しているんだ?」
「え?あぁ、この周辺に地雷があった為、除かせてもらった」
父親〈雪音雅律〉に聞かれた事にそう説明しオプティマスは話を切り出す。
「ところで君たちはこの後はどうするんだ?」
そう聞かれ男性は日本に帰国すると言った。だが、荷物は遠い街にある為、どうしようかと悩んでいるらしい。そこでオプティマスが1つ提案をしてきた。
「私に乗るか?」
その言葉に最初は意味も分かっていない家族もすぐに理解する。オプティマスはビークルモードにトランスフォームしドアを開ける。
《さぁ、乗れ》
おそらく、ラジオのスピーカーからそう言った。雪音家族はご厚意に甘えオプティマスに乗り込み動き出した。
街に到着するとオプティマスは人気のない路地に向かいそこで止まる。家族が降りたらまたトランスフォームし雪音家族に向き合う。
「それではここでお別れだ」
そう言って離れようとするがクリスが足を掴む。それにオプティマスも歩みを止め目線が同じになる様にしゃがむ。
「どうした?」
何かあったのか質問すると
「い……いで…いかないで!」
クリスは泣いていた。オプティマスもこれに反応に困ってしまう。
(おいおい!勘弁してくれ!泣かれたら困るって!?)
「ダメだろ。このロボットさんにだってやる事があるんだ」
そう言って雅律はクリスを言い聞かせて離そうとする。
「待て」
だが、それをオプティマスは止めさせる。
「少女よ。名前はなんといった?」
「…クリス……雪音クリス……」
クリスは鼻をすすりながらそう答える。
「そうか、クリスというのか。クリス、もし寂しいのならこう思ってくれ。夜空に浮かぶ中で一際輝く星が私だと」
そう言ってオプティマスは歩いていく。
「…貴方の名前はなんですか?」
ふと、母親〈ソネット・M・雪音〉がそんな質問をしてきた。それにオプティマスは振り返りこう答えた。
「私の名は、オプティマス・プライム。ただのロボットた」
そしてロボット『オプティマス・プライム 』はトランスフォームし去っていった。
その数時間後に雪音親子は飛行機に乗り日本に帰国していた。だが、クリスは彼が恋しいのか沈んでいおり父親「雪音雅律」何かないかと考えた時窓の外を見て思い浮かびクリスを呼ぶ。
「クリス」
雅律に呼ばれたクリスはそちらに振り向き首を傾げる。
「なに?パパ」
すると雅律は窓の外の星空をクリスに見せる。その中に強く蒼く輝く星が1つあった。
「プライムさんは、いつだってクリスを見守ってくれてるよ。だからそんな顔せずに笑って」
クリスはその言葉に笑って頷いた。
場所変わって、
「それでは、やるとするか」
そう言ってオプティマスは両腕にショットガン、背中にライフル一丁と腰に手榴弾を巻く。そしてオプティマスは顔をテロリストの本拠地に向けて走り出しショットガンを撃ち放ち突撃する。
「なんだ!?」「敵襲だ!敵襲!」「援軍を求m、うわあああああああ!?」
オプティマスは基地に入り込み司令塔に向かう。その時飛行場には近づかないようにしながら。オプティマスは司令塔に近づき手榴弾のピンを外し中に投げ込む。流石はトランスフォーマーサイズの手榴弾だろうか。一発で粉々に吹き飛び殲滅は完了した。
「…完了」
そう言ってオプティマスは飛行場に向かう。そこには飛行機や戦闘機のパーツ等が無傷の状態で放置されている。ここを壊さなかった理由はこれ等のパーツを使いジェットパックなどを造る為だ。
「しばらくいるようになるな」
そう言ってオプティマスは作業を始め全滅したテロリストの本拠地に作業の音が鳴り響いた。
次回、オプティマスが日本に降り立つ!……ビークルモードで道路走れるかな?
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日本到着!はじめてのノイズ戦!
「」←口に出して喋る時
『』←スピーカーなどを通して話す時
()←念話、心の中での喋りの時
こういう設定です!書き忘れてすみませんでした!
どうも、オプティマス・プライムだ。
前回の話から一年半ほど経ちジェットパックも完成した。イメージ的にはリベンジの《ジェット・パワー》の方だ。その他にも大型バズーカなどの銃器を造った。
「では、いざ日本に出発だ」
そう言ってオプティマスはジェットパックを装着し雲ひとつ無い青空を高く上昇し飛行し日本へ向かった。のだが、
「やってしまった……!!!」
現在、オプティマスは日本に向かい飛んでいた。ケツに米軍機を引き付けて。
(私は馬鹿か!?真っ昼間に米軍基地の上を飛んだらこうなるに決まっているだろう!?)
そう考えながらオプティマスは速度を上げ振り切ろうとするが諦めが悪くミサイルを撃ってくる。
「ちょっと待て待て待ちなさい!いきなりミサイルを撃つか!?」
戸惑いながらもオプティマスは左右に避けミサイルをかわす。すると、急に米軍機は引き返していった。
「アメリカを抜けたか………」
そう言ってオプティマスは今度こそ日本に向け飛んで行った。
結果的に途中で無人島でエネルギーチャージなどの休息をしたので日本に到着するのに1ヶ月かかった。尚、途中でステルスモードに切り替えた為自衛隊による対空防御の弾幕は張られずに済んだ。
「コイツの課題はエネルギーの容量不足だな」
そう言ってオプティマスはジェットパックを異空間に仕舞い込むとどこからか警報音が聞こえてきた。
「……なんだ?この音は?」
すると街から爆煙が昇った。オプティマスはそれを見て煙のあがる方へトランスフォームし急行した。
そこは警報音が鳴り響き大量のカラフルな化物〈ノイズ〉が人を灰に変える為彷徨っていた。そこへ一台のヘリコプターがやってくる。そこから2人の少女が飛び降りた。
〈Imyuteus amenohabakiri tron〉
〈Croitzal ronzell gungnir zizzl〉
「旦那、着いたぜ!」
『了解だ。やる事はいつもと変わらん!一掃してやれ!」
「「了解!」」
そう言って通信は終わり2人は武器を構える。
「いくぞ、翼!」
「ええ、奏!」
そしてその
〈LAST∞METEOR〉
を繰り出し風で集めその上から翼が無数の剣を降らす
〈千ノ落涙〉
という技でノイズを串刺しにしていく。更に
〈蒼ノ一閃〉〈STARDUST∞FOTON〉
などの技を出しノイズを斬り裂き貫き消していく。この場にいるノイズが片付くのは時間の問題だった。
「こんなもんか…」
奏がそう言い灰となったノイズから槍を引き抜く。
『お疲れ様。もうノイズはいn、ッ!?新たなノイズ反応!後ろよ!』
オペレーターから労いの言葉を貰うも束の間であり、奏と翼が背後を見ると大型のノイズが出て来た。
「おいおい…!ちったぁデカすぎやしねぇか!?」
「でも、やるしかないッ!」
そう言って翼が気合を入れ斬りかかろうとするところに一台の
「え、ええッ!?」
「ロボットオオオ!?」
2人が驚いているが気にせずオプティマスは飛び上がりノイズの上から攻撃してくる左腕を肩から斬り落とし右腕のエナジーソードをしまいノイズの背後にまわり背中からライフルを出しに撃ち込む。
「これでも喰らえ、クソ野郎」
そしてノイズの胴体に風穴が開き灰となった。
「すごい…」
「えぇぇ…」
これを見ていた奏と翼は驚きのあまり言葉が出てこなくなっている。そこへオプティマスが近づいていき2人は構えるとオプティマスは2人の前で片膝をつける。
「日本のシンフォギア装者〈天羽奏〉と〈風鳴翼〉だな」
奏達は今言われた内容に困惑する。自分達がシンフォギア装者だという事は最高機密事項の1つだからだ。
「お前!どこでそれを知った!!」
「シンフォギアの存在はアメリカで、君達の事はインターネットで知った。この2つの事と今君達が纏っているシンフォギアを見て日本のシンフォギア装者と結論付けた」
一方で奏達のいる組織二課では
「ノイズを倒すとは…」
「でも、弦十郎くん?あれはフォニックゲインもアウフヴァッヘン波形も出てないから本当にただのロボットよ?」
それを聞いて弦十郎が頭を悩ませようとすると通信でとんでもない言葉が聞こえてくる。
『日本のシンフォギア装者〈天羽奏〉と〈風鳴翼〉だな』
それを聞いた弦十郎を筆頭とに皆が驚く。
「え!?なんで知ってるんだ!?」
オペレーターの1人〈藤尭朔也〉がそう言ってモニターを見る。そこには監視カメラに映るオプティマスがいた。
「翼!奏!そいつから出来る限り情報を聞き出せ!出来るなら連れて来い!」
弦十郎はそう指示を飛ばし奏が質問する。
『お前!どこでそれを知った!!』
『シンフォギアの存在はアメリカで、君達の事はインターネットで知った。この2つの事と今君達が纏っているシンフォギアを見て日本のシンフォギア装者と結論付けた』
と言った。それを聞いた弦十郎は立ち上がり目を見開く。
「アメリカだとお!?」
「情報が漏れていたの!?」
もう1人のオペレーター〈友里あおい〉がそう考える。
『私はそろそろ行くぞ」
そう言ってオプティマスは走り去っていく。一歩歩くごとにコンクリが陥没するから大惨事だ。
『あ!?ちょっと待てええ!!』
そう言って奏達も追うがどこかに消えてしまう。
『おい旦那!そっちから見えねえか?!』
「すまない。見失った」
奏達はオプティマスを追うも見失い結果取り逃してしまった。
「とりあえず戻るか。なぁ翼!」
奏は翼に呼びかけるが翼はなにかを見つめていた。
「翼?なに見てんだ?」
「あの時、あのロボットが飛び出してきた時トラックだったでしょ?一瞬しかわからなかったけど」
「あ、ああ」
「そのトラックがこれに似てるなと思って」
翼はそう言って目の前にある
「でももう暗いし迎え来たし今日は引きあげるぞ!」
と言って翼を連れて行く。その間、翼はずっとトラックを見つめていた。ヘリが飛んでいき姿が見えなくなるとそのトラックにエンジンがかかりライトが光りだし
(あぶな!?バレるかと思ったぞ!)
そのままオプティマスは走り去っていった。
数時間後、
「それではこれよりミーティングを始める!」
弦十郎はそう言ってモニターにオプティマスの画像を出す。
「このunknownがなにを目的として行動しているのかを知りたい!」
「んんんん…ダメだ、さっぱりわんねえ。ハハハ」
「はあ…」
奏は頭を捻らせ考えるもすぐダウンして笑っている。それを見て翼はため息ついて肩を落とすが、すぐ気を取り直し口を開く。
「でも質問にははっきり答えてくれたし、敵と決めつけるのはどうかと思います」
「確かにそうですね」
翼の言葉に二課のエージェント〈緒川慎次〉が肯定する。
「ふううむ……とりあえずあのロボットを二課に連れてくる事を方針に進めていくか…」
弦十郎は方針を決めようと考えている。そこへ、
「けど気になるわ〜聖遺物でもないのになんでノイズと戦えたのかしら〜?」
そう言って了子が頬杖をつきながら口ずさむ。
「そこらへんも含めてあいつを連れてくるしかないだろう」
それに弦十郎が答え方針を決める。
「またあのロボットが現れた場合は二課に連れてくるようにするぞ!」
「「「了解!」」」
そしてミーティングは終わり各自自分の持ち場にもどっていった
次はあの少女との再会とライブの事件!
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再開と悲劇
夕暮れ時、少し混んでる高速道路で一台のトラックを二台のバイクと一台のベンツが追いかけていた。
なぜこんなことになっているのかというと、数日前二課は
そんなある日、ノイズが現れオプティマスがそれを片ずけ帰ろうと変形したとこを翼と奏に見られその時2人はバイクで来ていたためそのまま追いかける事になりそれに後から来た緒川と弦十郎がベンツで参戦しオプティマスは高速に逃げ壮絶なカーチェイスを行なっていた。
(しくじったああ!ビークルモードも見られた!!これで完全に逃げられなくなった!!)
そしてオプティマスは途中で高速を降りて街中に出る。そこで貨物トラックが
(ん!?危ない!)
オプティマスは走ってる途中でトランスフォームし少女を掴み身体を地面に擦られながら止まる。トラックは信号機に突っ込んでいった。
「ふうぅー 大丈「プライムさん?」夫か?え?」
その少女は以前助けた雪音クリスだった。
「プライムさん!会いたかった!」
クリスはそう言ってオプティマスの肩に乗ろうとする。尚、バルベルデから4年経っておりクリスは今年で14歳である。
「久しいな、クリス。親は元気か?」
「はい!今も活動を頑張っています!」
オプティマスの問いにクリスは笑顔でそう答える。それを聞いてオプティマスは安心してクリスを地面におろした。
「そうか。聞ける事は聞いたし私はいくとする」
「え!?もういくの?」
「ああ、ちょっと追われててな」
「なら一緒に行きます!」
クリスはオプティマスについていくというが親が心配するだろう。しかし二課はすぐそこまで来ておりこのままでは二課にクリスが連れて行かれるので仕方なくオプティマスはビークルモードでクリスを乗せ逃げてからクリスを家に送り届ける事にした。
『しっかり掴まれ』
そう言ってオプティマスは猛スピードで走り出す。その後、とりあえず逃げ延びてオプティマスはクリスの家周辺に来ていた。
「ここを右でここです」
オプティマスは止まりクリスが降りるとオプティマスは変形する。
「クリス。手を出してくれ」
「ん?なんですか?」
クリスは手を出すとオプティマスは赤いペンダントを置いた。
「これはなんですか?」
「お守りだ。クリスに似合うと思ってな」
そう言ってオプティマスはトラックに変形し走り去った。
「お守りか…」
クリスは微笑みながらペンダントを首にかけて家に入っていった。
あの日からオプティマスはジェットパワーで飛行して移動するようになった。尚、エネルギー問題はまだ片付いていない。
閑話休題。
しかし結果注目を集める事になって《ガン○ム》とか言われた。ちなみにこれを知ったオプティマスは
「この世界ってガン○ムあんのか!?」(オプティマスは前世でロボットものしか見た事ないのである)
と驚くところを間違えていた。
それからさらに数日後、
いよいよツヴァイウィングのライブが開催する。オプティマスはそれをインターネットでどこでいつかを調べて装備をこの日用に整えた。
今回の装備はハンドガンを二丁、メガ・ストライカー、ハウンドの銃身が六本束になってるのが三つついてるガトリングガン一丁を異空間からすぐ出せるよう準備しジェットパワー・オプティマス・プライムへ姿を変え待機する。オプティマスは待機中はビルからツヴァイウィングの曲を集音器で聞いていた。
「やはりツヴァイウィングの曲はいいな。やる気がでる」
そう言っていると曲が終わり次の曲を歌おうとするその瞬間、ライブのスタジアムで爆発が起きノイズが現れる。
「きたか」
オプティマスはそう言ってスタジアムへ飛行していき、空から腕に装着されたマシンガンとキャノン砲を撃ちまくる。それに気がついたのか飛行型ノイズが突貫してくるが高速旋回で避けそれに気づいた観客もこっちを見始める。
「なんだあれは!?」
「あれはこの前ネットにあげられてたロボットだ!」
「す、すげええ!」
それを見たオプティマスは呆れながらキャノン砲で非常口の扉をぶち抜く。
「さっさと行け!!」
そう言ってノイズに向かって飛行していき客は退避していった。
オプティマスは空にいるノイズを一掃して地面へ向かって飛んでいき滑り込み着地を決め360度周りにいるノイズを撃ちまくる。その画はまるでダークサイドムーンの時のオプティマス無双のようだった。途中でジェットパックを切り離し異空間に入れすぐ出せるようにしていた銃器をハンドガンを腰にメガ・ストライカーを背中に付けてガトリングガンを撃ちまくる。
「この弾幕は防げまい!この化物共が!」
その様はノイズからしたら地獄絵図だろう。とんでもない速さの弾丸の雨が降り注いでくるのだから。
「す、すげえ………」
横から見てた奏もビックリである。弾が無くなりガトリングをしまいハンドガンを両手に持ちある場所に走りだす。そこにはこの世界の主人公〈立花響〉が地べたに座っていた。オプティマスはその前に立ちノイズから響を守るような立ち位置で戦う。ハンドガンの弾も尽き残る武装はメガ・ストライカーだけである。その瞬間、ほんの一瞬武器を取り出すところで奏のシンフォギアの欠片が響の胸に突き刺さる。
「しまった!」
そう言ってオプティマスは身長を2,3メートルにして響に駆け寄り呼び掛ける。
「おい!目を開けろ!」
だが、目を開ける兆候は見られない。
「君にはまだ大切な人が未来があるだろ!だから、死なないでくれ!生きる事を諦めないでくれ!!!」
するとうっすらとだが確かに彼女は目を開ける。それに安堵しノイズの方へ歩いていく。
「私よ。その《オプティマス・プライム》という名は飾りか?!違うだろ!戦い勝つ男の名だろう!なら私よ!これぐらい消せなくてどうする!!」
そう己を叱咤し異空間から
「帰るか……」
そう呟いて奏と翼が留めようとするがオプティマスは既にその場を去っていた。
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2年後…
蒼く輝く空のした、大量のスクラップや鉄クズをトレーラーに乗せてオプティマスはビークルモードで道路を走っていた。この2年間オプティマスは日本での活動をやめ世界を転々と移動していた。その旅ではいろんな聖遺物を回収する事もできた。中にはトランスフォーマーのアーティファクトなども手に入ったのだがやはりトランスフォーマーに会う事はなかった、なのにトランスフォーマーのアーティファクトはあるというなんとも奇妙な事案が起きているがそれは取り敢えず放っておく。文字通り、放っておく否、放り投げる。
結果的にオプティマスは様々な聖遺物、アーティファクトを手に入れて日本に帰国した。
そして次にしたのが拠点の建設である。ラボなどの製造施設に保管庫などの役割を持つ建物がないといろいろと不便なので建設した。(※見た目的には某ホビーをダンボールの中で戦わせるアニメ第三作目に出てくるラボが港に建っているようなイメージだ。)この建物は聖遺物などのエネルギー反応を遮断し完全に隠してくれる。更に迎撃システムとして要所、要所に銃機がが配備されまさに要塞といえる。そこで聖遺物の保管と武器製造をしていた。尚、銃機は普段壁などに収納されている。
そしてもう1つ、クリスがシンフォギア装者になっていた。どういう経緯で装者になったかは知らないがおそらくオプティマスの名前などはバレているだろう。といろんな事があった現在、オプティマスはトレーラーを引いて走っているのである。トレーラーに乗っているスクラップなどは不法投棄された物や鉄屑の山から持ってきている。ある意味ボランティア活動をしていると言える。
しばらくすればラボが見えてきた。入り口が開きその中に入っていく。中に入るとオプティマスからトレーラーは切り離され自動で別所に移動され、鉄クズは溶かしてインゴットに精錬し貯蔵、スクラップはある程度バラされる。例えば冷蔵庫ならモーター、冷却器などのパーツ類に分類別に分解され、そこから壊れたモーターなどは同じように分解され使えない部分は破棄または溶かしてインゴットにする、それを繰り返すのである。そこからいろんなものを作り出し使用または、格納庫に収納される。その結果として作製された物の1つが《グランドブリッジ》だ。尚、オプティマスは今新たな武器製造をしているが機構がなかなかうまくいかずてこずっている。
その夜、オプティマスはアイディアを求めてトラックで走っていると近くの工場から謎の光が発生する。
(…なんだ?)
オプティマスはその方向へ向かっていく。が、しばらくするとノイズの大群を見つけ変形してメガ・ストライカーを撃ち迎撃する。そのまま光の発生源へ向かった。その発生源にはシンフォギアを纏った女の子だった。その女の子の足元には少女が座り込んでいる。オプティマスはその少女達を逃し戦闘を始める。メガ・ストライカーを背中に収納し両腕からエナジーブレードを装備、ノイズを斬り刻んでいく。最後に残る大型ノイズがオプティマスを叩き潰そうと腕を上げるがそこにオプティマスはトラックに変形しジャンプ台で飛び上がりまた変形して右腕のエナジーブレードでノイズの左肩から斜めに一刀両断した。そこへ2人の女子が駆け寄ってくる。
「あ、あれは!?」
「プライムじゃねえか!?今日こそ連れて行くぞ!」
そして翼と奏は刀と槍を持ってオプティマスへ向かって行くがオプティマスの目の前に緑色の渦が発生しそれにオプティマスは入っていき消えてしまった。
その数時間後、二課の職員が先ほどのシンフォギアを纏っていた女子〈立花響〉と一緒に逃げていた少女を保護する。
「あったかいものどうぞ」
「あ、あったかいものどうも」
二課のオペレーターの1人〈友里あおい〉にあったかいものをもらい響はそれを飲み顔を綻ばせる。そのせいでバランスを崩して倒れかかるところを奏と翼が助ける。
「大丈夫か?」
「怪我はない?」
「あ、ありがとうございます!!実はお二人に助けてもらうのこれで2回目でして」
響はそう言ってVサインをする。翼はそう言われてもピンとこなかったのか首を傾げているが奏は何かに気づき暗い顔となる。
「バイバーイ」
少女が帰ったのを見て響も
「おい、このまま帰るなんて連れねぇことしねぇよな?」
奏がニコニコと笑みを浮かべて響の肩に手を回し手錠をかける。
「え?」
「貴女を二課へ連行します」
「悪いようにはしねぇよ!」
そして響は車に入れられて連行されていった。
「なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええ!?」
次回は長めに書きます。
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