シェリーさんの監視役 活動中止 ((´・ω・`)しょんぼりくん)
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組織編
出会い


今俺はある仕事のことで組織の研究所に幹部のライムと二人で来ていた。

何でもある研究者の監視をしろと言われている。

その研究者はある薬物を造ろうとしているらしいが、どうも幹部のライム曰くあまり乗り気じゃない上に、そのライムが監視を務めていたらしいがその研究者はライムのことが嫌いらしい、何かしたんだろうか?それでいま中に入り廊下を歩いている所だ、廊下からガラス越しに中を覗くと細長いガラス瓶をもって何かしていたり機械の画面に映されている分からない単語がづらりと並んでいる、あんなのよくわかるなっと思ってしまう。

 

ライム「おい、聞いてんのか?」

 

やべ聞いてなかった

 

サイン「すんません、疲れがたまってたもんで」

 

ライム「大丈夫?ちゃんと休みとれよ」

 

初めて会ったが何か優しそうだな、あのジンの弟らしいがほんとなのか?髪の色は似ているが

 

ライム「もう一回言うぞ、君の仕事はある女の監視だ、俺がやってたんだがどうも仕事で監視する時間があまりなくてね、君に任せることにした」

 

サイン「え、大丈夫ですか?」

 

ライム「何が?」

 

サイン「俺下っぱですよ?幹部が任されるぐらいの仕事を俺がやっていいんですか?」

 

ライム「いいんだよ、最低限見るやつがいれば事足りる仕事だし大丈夫だろ」

 

サイン「はぁ」

ホントにあのジンの弟なのだろうかと思うぐらい何かかるい人だ、ほんとに大丈夫なのだろうか?

 

と言うか

 

サイン「なんで俺なんです?」

 

ライム「今聞くそれ?」

 

サイン「いやライムさんの連絡先知りませんし」

 

ライム「そりゃ友達じゃないからな、深い理由はないよ適当に選んだら君だっただけ」

 

なんだその理由、何か先行き不安なんだが

それにしてもその研究者って女性かよ、内んとこの女性ろくな人いないんだが

 

ライム「着いたぜ」

 

どうやら着いたらしい、俺達の目の前にはドアがありライムがドアの前にに立つとドアが横にスライドされた、

部屋にはこれまた研究所にありがちなコンピューター機械や難しそうなことが書いてそうな紙が机の上に置かれていた、そしてその中心には服は白衣で茶髪の女性が椅子に座っていた。

 

ライム「そこにいる女が君の監視するやつだ」

 

ジンがそう言うと女性は機械から手を離しこちらに振り向いた

 

ライム「名前はシェリー、よく見張っとけよ」

 

シェリー「・・・」

 

彼女は無言でこちらを睨んでいる、多分、俺達のことを警戒しているのだろう

 

サイン「・・・」

 

ライム「ん?どうした」

 

そこで俺はこう言った

 

サイン「綺麗だ」

 

ライム「は?」

 

残念ながら彼女には聞こえず変わりに横にいるライムに当たり前の反応をされた

 

 

 

 

 

 

 




うぅ、大丈夫だろうか、不安だ(;´д`)


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設定

とりあえず軽い説明を、主人公とオリキャラだけちょっと細かく


主人公

ささき けんと

名前 佐々木 健人 コードネームはサイン

性別 男

年齢 17 身長 165 体重 62

髪 黒の短髪

 

中学を卒業し高校に入ったが、両親が事故にあってしまい途中で退学(16歳)、その後施設に引き取られたが抜け出してしまい黒の組織に拾われ今にいたる、なにかとやらかしてしまうが両親の育てがよかったのか優しい人

趣味は音楽、得意なことは家事、後組織に入ってから格闘技の練習をこっそりとやっていてる

組織のことは少し嫌い(特に人殺しは)なので本人は裏方の軽作業などをしていた

だがライムの命令でシェリーの監視役に任じられた

 

ヒロイン

みやの しほ

名前 宮野 志保 コードネーム シェリー

 

性別 女

年齢18

髪 赤みがかったウェーブ状の茶髪

 

ほぼ原作通り、両親が事故でなくなり両親がやっていた研究を受け継いだ時に組織に入った、その組織の中には姉もいる

監視役に任されたサインを警戒している

 

オリキャラ

名前 黒澤 康忌コードネーム ライム

 

性別 男

年齢25 身長 172 体重 89

髪 白銀で髪は後ろにまとめてる

 

あの冷酷で有名なジンの弟、表は少しチャラチャラした感じがするが、兄と同じく裏切りや敵に対して引き金を引くのに躊躇がない、しかも格闘家で接近戦なら負けなしと言う実力派、しかしたまに独断で行動をする

サインに監視役をまかせた

 

サブキャラ

 

宮野明美

 

ヒロインの志保さんのお姉さん、両親が事故で亡くなってしまい志保が組織の一員なり明美も入った

姉妹はとても仲がいいらしい

 

黒の組織

 

あの方

 

組織のボス本名やらなんやらは原作でもあんまりわかってない

 

コードネーム ラム

 

組織のNo.2、これも上と同じであまりわかっていない

 

幹部

 

名前 黒澤陣 コードネーム ジン

オリキャラのお兄ちゃん冷酷な人で頭が回る人だがたまにやらかす時がある、あの方から信頼されており作戦の指揮をとることが多い、弟にはよく独断で動かれるので少し困っている

 

名前 魚塚三郎 コードネーム ウォッカ

ジンの弟分でよくジンの補佐をやる人、サングラスをかけてるおっちゃん

 

名前 ? コードネーム ベルモット

別名シャロン・ヴィンヤード

組織では「千の顔を持つ魔女」と呼ばれるほどの変装の達人、表向きの顔は大女優、あの方のお気に入りで信頼を得ていてある程度の自由行動が許されている

 

コードネーム キャンティ

腕利きの女性スナイパー、左目にアゲハチョウみたいなタトゥーを入れているのが特徴、よくコルンとダックをくんでる

 

コードネーム コルン

こちらは男性スナイパー、無口で細長い人で帽子をかぶりメガネをしているのが特徴

 

 

 




主人公のコードネームはわりと適当、ライムくんはジンの酒の種類にジン ライムってあったんでそれにしました(一応酒の名前のはず)
最初はこんぐらいでもし誰か忘れてたら追加しようと思います


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天才と天然馬鹿

タイトルの通り馬鹿やらかします


シェリー「・・・」

 

私は目の前にいる二人の男を睨んでいた、この時間帯は監視の人間、つまりライムが来るのだが来たのがライムだけではなかった、

髪は黒で服は黒、瞳も黒と一色しかなかった、顔は見る限り日本人だろう、性別は男

その人が私の顔を見て鳩が豆鉄砲喰らった見たいな顔をしている、それを不思議に思ったライムが声をかけた後その人が小さい声で何かを言った、私とあいつらとは少し間があり私には聞こえなかったがライムは聞こえたらしく、今度はライムが彼とおんなじ顔になった

一体二人は何をしたいのかよくわからなかった

 

ライム「・・・まあいいや、とりあえずちゃんと見張ってろよわかったか?」

 

サイン「は、はい わかりました」

 

そう言うとライムはドアの方に行き出ていった

 

サイン「・・・」

 

シェリー「・・・」

 

シェリー(なるほど監視の役が変わったのね、ライムよりましな人間ならいいけど、この組織にましな人間はいない あまり期待しないほうがいいでしょう)

 

サインは近くにあった椅子に座りながらチラチラとこっちを見ている

 

シェリー(何か嫌なことをいわれたらいつものように無視をすればいいだけの話)

 

そう心の中で考えると再び機械の方に向き仕事に取りかかった

 

 

 

 

ライムが出ていってから二時間ぐらい立つがシェリーは機械のほうで仕事をしていた、

あの薬を完成させるために手元の資料を見ながら作業していた、少し区切りをつけ休息に入りカップに入っていたコーヒーを飲んでふと思った、そう言えばやけに後ろが静かだが何しているのだろうと後を振り向いたら

 

サイン「zzzzz・・」

 

シェリー「・・・」

 

寝ていた、そう 寝ていたのだ、監視をする人間が しかも机の上で、あんなにチラチラ見ていた癖に

 

シェリー(このライムのツレ何がしたいの?)

 

まさか監視をする人間がこんな風に寝るのなんて何を考えているのだろうか

 

シェリー(もしかしてわざと?組織の人間だったらこんなことはしないはずだし)

 

めんどくさいやつが監視になったものね、と思い相手しない方がいいかと考え自分の机のほうに振り返りコーヒーを飲んだ、

 

その時

 

 

ガタン!!

 

シェリー「!?」

 

後ろの方で大きさな音がした、その音に驚いたせいで手に持っていたカップが脚に落ちてしまい真っ白な白衣とズボンにコーヒーを溢してしまった

 

シェリー「最悪」

 

こんなことになったのはあの音が原因だ、この部屋には二人しかいない、私の方から大きさおとはしなかった、つまり・・

 

シェリー「・・・」

 

サイン「(゜ロ゜;」

 

シェリーが後ろを振り向いた、多分自分で鳴らした音で起きたのだろう犯人は困った顔をしてこちらを見ていた

 

シェリー「ちょっと、どう」

 

サイン「うわーー!?すんません!!Σ( ̄ロ ̄lll)」

 

さすがに文句を言ってやろうとしたとき、相手が手にハンカチを持ってシェリーの方に突っ込んでいった

 

シェリー「!?」

 

サイン「すんません!火傷してませんか!?うわぁめっちゃ色ついちゃってる」

 

シェリー「ちょ!?」

 

サインはシェリーの言葉を無視して脚と汚れた白衣の方に手に持っていたハンカチを押し当てた、別の視点から見ると男が女の脚をベタベタ触っていると言う酷い絵面になっている、当然そんなことされるとシェリーの顔が真っ赤になっていた

 

シェリー「~?!////」

 

シェリーさんの方はめっちゃ恥ずかしそうに声おさえてます、ですがお馬鹿さんは気付いてないご様子

いきなりこんなことされてどうすればいいのかわからなかった

 

サイン「ほんとすんません!今拭きますんで!」

 

いや拭く前にシェリー見ろよと言う作者の声は残念ながらサインには届かない、シェリーさんもそろそろ我慢の限界だ

 

 

シェリー「こ、この」

 

サイン「?」

 

シェリー「何処触ってんのよ!!」

 

サイン「ぶぅ!?⊃)))´゜д゜).:*:・'°」

 

まあ当然のごとくシェリーさんにはたかれサインの方は頬に真っ赤な紅葉が咲いてしまった




主「どうしてあんなことしたの(´д`|||)」

サイン「いや、頭混乱しててつい」

主「アホ(。´Д⊂)」


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気まずい謝罪

すんません言い忘れてたたことがありました
「」が声に出しているもので()が心の中の声、
『』は電話や通信機越しの声です
感想が来たと言うことは見てくれてるかたがおられるので頑張らねば

今回は謝罪の話、ちなみに主人公はあの後追い出されました
1サイン 2シェリーの順番の視点です




サインside

 

サイン「はぁ( ´Д`)」

 

俺は自分の車の中でため息をつきながら走っている、

目的は対象の監視なのだが、今は別の理由がありその中身があれなもんで相当会いにくい、

初任務そうそう机の上で眠ってしまい、しかも腕に引っ掛かって対象の機械を落としてしまいそのせいで対象に迷惑をかけたあげく、火に油を注ぐがごとく、さらに迷惑をかけてしまった

こんなの上にばれた瞬間そくクビである、と言うかやってることが変態(おさわり事件)、寝ぼけててこんなことをするなんて何考えてんだろうか(自分だけど)

 

サイン「あの後はたかれて出ていかされたし初日から最悪だ(;´д`)」

 

絶対に嫌われた、そらそうだあんなことされて逆に嫌われないことなんてあるだろうか?

 

サイン「全部俺が悪いんだけど許してくれるかな」

 

そんなことを考えていると対象のいる研究所に近いてきた、俺は駐車場に車を停め中に入った

 

相変わらず外と同じで中も全部真っ白だ、違う所があるとすれば廊下から見える研究員と机の上にある機材などだろう

よく見ると奥に大量のネズミが小さいガラスに分けられていれられている

 

サイン(確か実験用マウスって言うんだっけ)

 

実験されるだけに生かされてるなんて可哀想だ、まあ人でやるわけにはいかないからマウスを使ってんだっけ

そんなことを考えていると対象のいる部屋についてしまった

 

サイン(や、やばい、めっちゃ足が重い)

 

靴に鉛でも入ってんのか?そんなふうな感じがする

気のせいだけど

 

サイン(ええい、うじうじしてても仕方ないいくぞ!)

 

そう心の中で決心し中に入った、中は前見た通りだが俺が寝てた場所をよく見てみると一つの機材の角が欠けている、多分自分が落としたやつだ

 

シェリー「・・・」

 

シェリーさんはこちらをチラッと見たがすぐに前を向いた、顔をチラッと見たが眉間にシワがよっていて不機嫌なのはすぐにわかった

 

サイン「あの~、シェリーさん?」

 

シェリー「・・・」

 

ガン無視、うぅ、やっぱり嫌われてる、だがここで謝れなかったら一緒このままだ、そんなんさせたくないし俺もしたくない(と言うか耐えられない)

 

サイン「シェリーさん、あの」

 

シェリー「・・・」

 

サイン「本当に申し訳ございません!」

 

 

 

シェリーside

 

サイン「本当に申し訳ございません!」

 

あの男が来た、入って来て声をかけられたが無視をして仕事をしようと思ったがその後に謝罪の言葉が出てきた

 

シェリー「・・・」

 

私は振り返り監視役の人間を見た、床に手をついて謝っている、

ちょっと驚いた、まさか謝られるなんておもわなかった、あのときの騒動はどうやら手の込んだ嫌がらせではなく事故だったらしい、事故といってもコイツが悪いことにはかわりはない、とりあえずこのままではいやなので答えることにした

 

シェリー「はぁ、もういいわ、わざとじゃないようだし」

 

そういうと彼は頭を上げた、けど顔はまだ申し訳なさそうにしている

 

サイン「本当にすんません、あの時眠かったもんでつい」

 

頭をかきながら答えた

 

シェリー「何で眠かったのよ」

 

私はいくつか聞きたかったことがあったので質問してみることにした

 

サイン「俺、組織の船の運搬作業をしていて、大体朝早いじゃないですか仕事って、本来だったら体動かしとけば眠気は覚めるんですけどここじゃ暇でして」

 

そんな理由で?まあそれはそれとして次だ

 

シェリー「何で機材を落としたの?」

 

サイン「腕に引っ掛かって落としました、すんません」

 

と彼はまた申し訳なさそうな顔をしている、

こんなのが監視役か、正直何か変な方向に期待を裏切っられた感じだ、それと後もう一つ聞きたいことがある

 

シェリー「最初入ってきたとき私の顔を見て固まったわよね、あれなに?」

 

サイン「え!えっと、あれは、その( ̄▽ ̄;)」

 

ちょっと気になったことだ、それを軽く聞いて見ると彼は何故か言いずらそうにしていた、そんなに言いずらいことなのだろうか?

 

シェリー「で?なによ」

 

さっさと答えて欲しい

 

サイン「き、き」

 

シェリー「き?なに?」

 

サイン「綺麗な顔だったんで、つい見とれてました」

 

シェリー「!?」

 

何を言い出すんだコイツ、私が綺麗?

 

シェリー「ちょっと ふざけないで」

 

サイン「いや、本当なんです」

 

真面目な声が返ってきた、しかも彼の顔は真剣な表情をしている、とても嘘をついてるような顔をしていない、ちょっとだけ顔が赤くなるが心を落ち着かせ自分の顔を元に戻す

 

シェリー「はぁ~もういいわ、そう言うことにしてあげる」

 

サイン「は、はい(´・ω・`)」

 

何故かがっかりした様子、正直あまり信じてないが

なんか相手をしていると気が抜けてくる

 

そういえば忘れていた

 

シェリー「そういえば名前は?」

 

サイン「えっと、コードネームの方ですか?」

 

シェリー「当たり前じゃない」

 

逆になぜ本名を聞くのか、どうせここじゃ使わないのに

 

サイン「自分はサインって言います、これからよろしくお願いします!」

 

シェリー「・・?」

 

酒の名前じゃない?幹部じゃないのか?

 

シェリー「まあ、よろしく」

 

サイン「は、はい!」

 

まあいいか、変なやつだけど悪い人ではないでしょう

 




そしてサインくんのアプローチを華麗にスルー、悲しいね

どうですかね?あんまり自信ないですけど、読んでくれてる方がいて恐縮です、
学生なので学校始まったら遅くなるかも知れませんがよろしくお願いします
後何かアドバイスなどをくれたら幸いです(;´∀`)


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面白い友達

まあタイトルの通りお友達回ですね、コロナのせいで学校が延期になってしまいました、
休めるのはいいんですけどそのかわりに夏休みが潰れちゃうのはな~、まあ仕方ないんですけど


サインside

 

あの謝罪を行ってしばらくたったがお互い無言のまま、いやまあ監視の仕事ってこんな感じなんだろうけどここまで喋らないとなんかむず痒い

 

シェリー「・・・」

 

シェリーさんの方は難しそうな機械を操りながら仕事をしている、部屋の中での音は今の所キーボードを叩く音と紙に書く時にでる擦れる音だけだ

 

シェリー「・・ふぅ」

 

シェリーさんが機械の方から手を離し疲れのたまってそうな息を吐いた、休憩でもするのかな?

思っていた通りでシェリーさんがコーヒーを飲もうとして横に置いてあったコップに手をかけた

 

シェリー「あら?」

 

どうやら気づかぬうちにコーヒーを飲み干してたらしく中は空だった、別の机にはコーヒーをいれるためのポットがある

 

こ、これはチャンス

 

サイン「あの」

 

シェリー「なに?」

 

サイン「いれてきましょうか?」

 

シェリー「・・別にいいわ」

 

会話を作るチャンスだったんだか軽く蹴られてしまったシェリーさんは椅子から立ち上がり別の机にあるポットにむかいコーヒーをいれ、最初に座っていた席に戻った

 

サイン(ん~駄目か( ´Д`)、中々会話できないな~)

 

それにしてもホントに綺麗な人だな~、年っていくつなんだろう見た感じ20位か?

て言うのはちょっと失礼だな、まあまずはこの空気をなんとかしたいんだかどうしたもんか

 

シェリー「・・・」

 

サイン「・・・」

 

シェリー「・・ねぇ」

 

サイン「(・∀・)!はい何でしょう」

 

おお、まさかあっちから声をかけてくれるとは、これでこの空気から抜け出せる、さてどんなことを聞かれるのだろうか

 

シェリー「じろじろ見ないでくれない?」

 

サイン「あ、はい」

 

全然違いましたね、はぁ( ´Д`)どうしようこれ?

 

 

 

 

 

シェリーside

 

シェリー(何なんだろうかさっきから?)

 

監視役なのだから見るのは仕方ないが、私のコーヒーをいれるとか言い出した、そんなことをしなくても私でやれるしわざわざ頼む必要がない、いまいち私には彼が考えていることがわからなかった

 

シェリー(ほんとにあのライムの部下?それにしてはあいつと全然違う)

 

ちょっと気になるのでまた聞いてみることにした

 

シェリー「ねぇ、あなた」

 

サイン「は、はい?」

 

シェリー「なんでライムの部下になったの?」

 

サイン「あぁ~まあその、なんと言うか成り行き?ですかね」

 

シェリー「なにそれ?どういうことなの?」

 

彼は上を向いて少し考えるとこう言った

 

サイン「まあそうですね、仕事先を探していてたんです、そしたら船の運搬作業の仕事があったんですよ」

 

シェリー「さっきいってた前の仕事場のことね」

 

そう言うと彼は縦に頷いた

 

サイン「最初は様子見して合わなかったらやめるつもりだったんです、でもその船、運搬するのと同時に取引するための場所でもありましてね、自分休憩してたらその取引現場を見ちゃったんです」

 

シェリー「もしかして、ばれたの?」

 

サイン「はい、それで助けるかわりに組織の下で働き続けたんです、抜け出したら消すとか言ってきたので」

 

シェリー「働き続けてからどれくらいたつの?」

 

サイン「半年?ぐらいです」

 

へぇ、そういうことね、だからあいつとは違うのか

 

サイン「シェリーさんはなんで組織に入ったんですか?」

 

シェリー「・・・」

 

私はそのことを聞かれどう答えようかと少し下を見つめた

 

サイン「あ、いやその、大丈夫です、無理に言わなくて、すんません余計なことを聞きましたね、」

 

私の顔を見て察したのだろうか、彼は慌てて返答はしなくていいと言った、ホントは話たくないのだか彼だけが答えてちゃ少し失礼だ

 

シェリー「別にいいわ」

 

話てもあまり困らない

 

シェリー「私がここにいるのは両親がやっていた研究のせい」

 

サイン「・・・」

 

シェリー「火災事故で両親が亡くなっちゃてね、その研究を私が引き継ぐ形で組織に入ったの」

 

サイン「そうだったんですか・・ごめんなさい、軽々しく聞いちゃ駄目でしたね」

 

彼はまた申し訳なそうにしている

 

シェリー「いいって言ってるでしょ、隠すものでもないし、それにお姉ちゃんもいるわ」

 

サイン「お姉さんがいるんですか?」

 

シェリー「えぇ、私と同じで組織の一員だけどある程度の自由は許されてる、学校にも行ってる、監視就きだけど」

 

サイン「その、シェリーさんはいいんですか?友達とかは?」

 

シェリー「あまりいないわ、私には両親の研究を続けなきゃならないから合う機会なんてないに等しい、でも、姉にはたまに会えるから別にかまわないわ」

 

本音を言えば少し羨ましい、けど私には自由は許されていない

 

シェリー「ごめんなさいねこんな話聞かせちゃって」

 

ホントなに話てんだろう、まだ会ってから2日しかたってないのに、こんなことを話すなんて、

疲れたのかな?

 

サイン「・・・」

 

シェリー「どうしたの?」

 

彼は難しい顔をしながら下を向いていた、何か考えごとでもしてるのだろうか?

 

サイン「あの」

 

シェリー「なに?」

 

彼は真剣な表情をしながらこちらを見ている

 

サイン「そ、その急にこんなこと言うのはおかしいんですけど」

 

サイン「も、もしよかったら」

 

彼はゴクリと飲み込みこう言った

 

サイン「俺と友達になりませんか?」

 

シェリー「どういうこと?」

 

急にどうしたんだ彼は

 

サイン「あ、いやその、俺は頭よくないし力も持ってないから、学校の真似ごととかはできないですけど」

 

サイン「で、でも!友達になって話相手ぐらいはできると思いますよ」

 

本気だ、真剣な表情で私を見ている

 

シェリー「・・・」

 

サイン「や、やっぱり駄目ですか?」

 

シェリー「・・ふふ」

 

サイン「やっぱりおかしいですかね?」

 

シェリー「そりゃそうよ」

 

私は少し笑いながら答えた

 

シェリー「私を励まそうとしてるの?」

 

サイン「いや、そのえっと、

まあそう、なんですかね?」

 

自分から頼んでる癖に疑問形?ホントにおかしい人だ、でもいい人そうだしいいかな?

 

シェリー「いいわよ、友達、なってあげる」

 

サイン「おお!ほんとですか!( ☆∀☆)」

 

いきなりこんなことを言われるとは思わなかった、こんなふうに頼みこまれたのは初めてだ、でも悪い気は全然しない、むしろちょっと嬉しい

 

シェリー「ええ、話相手がいた方が少しは楽だろうしね」

 

サイン「ありがとうございます!」

 

彼はかなり喜んでいる、私を励ますのが目的なのか、それとも友達ができて嬉しいのかよく分からないわね

 

シェリー「んじゃあこれからはサイン君って呼ばなきゃね」

 

サイン「サ、サイン君、なんか子供扱いだ、まあまだそんな年だしな~」

 

シェリー「あら?そうだったの?今年でいくつ?」

 

サイン「17ですかね?」

 

シェリー「私より一つ年下か」

 

サイン「え、二十歳ぐらいに見えたんですけど」

 

シェリー「失礼ね」

 

サイン「す、すんません(´・ω・`)」

 

シェリー「ふふ」

 

サイン「はは( ´∀`)」

 

お互いに笑ってしまう、悪くないわね、こういうのも

 

シェリー「まあ改めて、これからよろしくねサイン君」

 

サイン「はい!よろしくお願いします( ^∀^)」

 

面白い人ね




ん~本来だったら後1~2話ぐらい後でだすような話なんですが、すんませんね、私の頭じゃおもいつかなったんですごめんなさい(´・ω・`)感想は非ログインの方でも書けるようにしたんでもしよかったらコメント書いて下さいね
それでは皆さん、体にはお気をつけて


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突然の来訪者

お気に入り登録者30もいて素直に驚いています、オリ主×シェリーさんの話しがそもそも少ないのもあるんでしょうが、後誤字の報告がありました、うぅ、やっぱり見落とすもんは見落とすんですね~(;´д`)一応二~三回ぐらい確認してるんですけどね、なるべくなくすようにしなければ


サインside

 

サイン「おはようございまーす( ^∀^)」

 

俺は手荷物を近くの机に置きあいさつをした

 

シェリー「あら、おはよう、サイン君」

 

シェリーさんはこっちを向いて返してくれた

あれからシェリーさんとちょっとだけ仲良くなってから少したった、最初は俺から会話を切り出すのが多かったけど次第にシェリーさんの方からも話題をだすようになった

 

サイン「どうです?最近なにかありました?」

 

シェリー「ええ、あったわ」

 

え、ホントに?

 

サイン「何があったんです?」

 

シェリー「あなたと友達になったことよ」

 

サイン「た、確かに変わったことですね」

 

まあいきなり友達になってくださいだもんな~、しかもまだ会って2日しかたってない人と、普通に考えたらおかしな話だ

 

サイン「いいじゃないですか~、楽しいでしょう?話し合いするのも」

 

シェリー「まあ、そうね」

 

・・相変わらず綺麗だな~

 

シェリー「?どうしたの?」

 

サイン「いや、いつ見ても綺麗な方だと」

 

シェリー「・・なに言ってんの?」

 

サイン「ご、ごめんなさい(´・ω・`)」

 

うぅ、ちょっと怖い、でもこのクールな所もいい、そう言えばのど渇いたな、コーヒー飲もうかな?

逆に渇きそうだけど

 

サイン「あの、コーヒー貰っていいですか?」

 

シェリー「別にいいけど、あなたのコップなんてないわよ?」

 

あ、そうだった、これでは飲めないしどうしよう、紙コップなんて持ってきてないし、仕方がない

 

サイン「ここって自販機ってあります?」

 

シェリー「あるにはあるわ、ここを出て廊下を真っ直ぐ進んで右」

 

サイン「ありがとうございます」

 

シェリー「どうも、と言うか何で最初に買ってこなかったのよ?」

 

サイン「う、そ それは」

 

ぐぬぬ、相変わらずなんか抜けてるよな、俺って、まあ理由と言ったら

 

サイン「シェリーさんに合うのが楽しみで( 〃▽〃)」

 

ちょっと照れながらいった、ホントの事だし言ってもいいでしょ

 

シェリー「・・馬鹿じゃないの?」

 

サイン「は、はい、すんません(´・ω・`)」

 

・・以外と辛辣だなこの人、まあそうなんだけど

 

サイン「んじゃ買いに言ってきます、あ、飲みたい物あります?」

 

シェリー「私はいいわ、コーヒーあるし」

 

サイン「んじゃ行って来まーす」

 

そう言うと俺は部屋から出ていった

 

 

 

シェリーside

 

シェリー「変な人」

 

私はそうぼやいてしまった、やけに積極的に関わろうとするし、なんか抜けてるしちょっと面白い、たまに恥ずかしいことを言ってくるけど多分素で言ってるのね

 

シェリー(まあ楽しいからいいんだけど)

 

まさかこんな形で友達ができるなんてね、彼と会って一週間ぐらいしかたってないのにずいぶん打ち解けたものだ、笑いながらそんなことを考えてていると彼が座ってた近くの机の上に、場違いな小さな風呂敷で包んだ物と小さな箱に目が視界に入った

 

シェリー(彼のかしら?)

 

見た感じ縦長の長方形、大きさから高さから考えると二段ある、箱の方は買ってきたのかしら?近づいて匂いを嗅いでみた、これは

 

シェリー「クッキーね、風呂敷の方は弁当?」

 

多分そうだ、彼の昼食だろう、彼料理なんてできたんだ

ちょっと以外

 

シェリー(そういえば、彼ってどんな生活をしてたのかしら?)

 

彼はあの年なら高校に行っているはず、だけど私が聞いた時は仕事を探してると言っていた

 

シェリー(おそらく中卒、彼が仕事を探していたのは半年前、と言うことはその時中学生卒業して仕事を探し始めたか、それか高校を途中でやめて探したか?)

 

今の歳は17、仕事を探していていたのがおそらく16のとき、もし中学卒業してから仕事を探してたのなら見つけるのが遅すぎる

 

シェリー(高校を途中でやめて仕事を探したんでしょうね、多分親に何かあったか)

 

おそらくそうだ、弁当を作ってくる習慣があると言うことは家庭ではそうしていた可能性が高い

 

シェリー「・・あんまり考えちゃ駄目ね」

 

いけない、考えすぎた、どうも組織の人間と関わってると深く考えてしまう、彼はこのことは触れられたくないでしょうし聞かないようにしよう

私は考えるのをやめ自分の机に向き直ってコーヒーを飲みながら彼を待つことにした

 

それから少したつとドアが開く音が聞こえた

・・来た

 

シェリー「おかえ!?」

 

だがそこにいたのは彼ではなく

 

ライム「よぉシェリーさん?元気してた?」

 

だが入ってきたのは彼ではなく私の嫌いなあいつだった




はい、タイトルでジンの兄貴想像したかたすいませんライム君でした、ジンさんは後半らへんで関わってくるのでそれまでまっていただければ嬉しいです(;´∀`)
とりあえず大学始まるまではあんまりペースは落ちないので頑張ろうと思います
ではこれで、皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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気になる匂い

家の片付けとかしてたら電王のベルトが出てきた、久々に腰に巻き付け変身しようと思ったけどパスがなかったでござる(´・ω・`)
仮面ライダーのベルトじゃっかん欲しいけど高すぎて手が出せないのよね
今回は皆大好きジンさんが出てきますよ~、それではどうぞ( ゚∀゚)つ


シェリーside

 

ライム「よぉシェリーさん?元気してた?」

 

目の前にあいつがいる、私の嫌いなあいつが

 

シェリー「・・・何しに来たの?」

 

ライム「仕事が始まるまで時間を潰してたんだ、んで、せっかくだからこっちの様子を見に来たわけ」

 

シェリー「・・出来れば一生来ないでほしかったわ」

 

ライム「あいからわず冷てぇやつだな~」

 

そう言うとあいつは頭をかきながら苦笑いをする

ジンと同じであまり喋べりたくない

 

ライム「そんなに気に入らない?」

 

シェリー「あなた達があの薬を勝手に使っていれば当たり前じゃない」

 

そう、あいつらは私が復元したあの薬を勝手に使い人を殺している

 

ライム「だってまだ試作段階なんでしょ?俺たちが使えば助けになるのかな~って」

 

シェリー「・・・」

 

何が助けになるよ、殺しが楽になるとかぼやいてたくせに

 

ライム「そういえばあいつは?」

 

多分サイン君のことだろう

 

シェリー「・・飲み物を買いに行ってるわ」

 

ライム「そうか、なら丁度よかった」

 

シェリー「?」

 

ライム「お前にちょっと聞きたいことがあってね」

 

何かしら?聞かれる覚えのあるやつなんて記憶にないけど?

 

ライム「お前の姉のことについてだ」

 

シェリー「お姉ちゃんのこと?」

 

なんでお姉ちゃんが出てくるのかしら?

 

ライム「そそ、なんかなかった?気になることとか」

 

シェリー「・・別に何もないわ、最近会ってないし」

 

随分前にディスクを貰ったが結局返しちゃったし、別にこれと言ったものはない

 

シェリー「それで?お姉ちゃんがどうしたの?」

 

ライム「な~に姉妹はストレスなく働けてんのかな~と思ってね」

 

シェリー「それなら今感じているわ、あなたから」

 

ライム「おーおー怖や怖や、んじゃストレスの元は立ち去りましょうかね」

 

ライムはそういうとドアの方に向き直り出ていった

 

シェリー「・・何がしたかったのよあいつ」

 

意味がわからない、言うだけ言って出ていくなんて、相変わらず嫌なやつだ

 

サイン「すいません、今戻りました」

 

そんなことを考えていると彼が返ってきた

 

サイン「?どうしました?難しい顔をして」

 

しまった、あいつとの会話で顔に出てしまっていたか

 

シェリー「いえ、なんでもないわ、大丈夫」

 

サイン「そうですか、ならいいんですけど、もしなんかあったら遠慮なくいってくださいね、助けますんで」

 

シェリー「別にいいわよ」

 

サイン「なに言ってるんですか、話し合いするだけが友達じゃないでしょう?友達が困っているときに助けるのも友達の役目ですから」

 

彼は私の目を見つめてそう言う、私のこと心配してくれてるんだ

 

シェリー「・・そうね、それじゃあいつかは助けてくれる?」

 

サイン「自分で良ければ( ^∀^)」

 

彼は笑顔で答える、自分でも助けてくれる人がいるのはありがたい

 

サイン「あ!そうだいい忘れてた、お昼一緒に食べてもいいですか?クッキーも持ってきたんで」

 

そういうと彼は手に風呂敷とクッキーを持ち私に見せた

彼の相手をしているとさっきまでのイライラが消えていく、ちょっと楽になった

 

シェリー「・・ありがとね」

 

サイン「へ?何か言いました?(´・ω・`)」

 

シェリー「いえ、なんでもないわ、食事ですっけ?いいわよ、一緒に食べても」

 

サイン「ありがとうございます( ´∀`)」

 

ふふ、お昼が楽しみね

 

 

 

 

ライムside

シェリーの所にいった後俺は取引の仕事を終え、行ったことのないバーに来ていた

 

ライム「かあ~やっぱ仕事の後の酒は美味いね~」

 

俺の部下に任せてあるバーもいいが別の所で飲む酒もありだね~、今度全部まわってみるかな?

そんなふうに考えているとポケットに入れてある携帯から音がなった

 

ライム「ん?なんだ?」

 

ポケットに手を突っ込み携帯を取り出し開いてみると

 

ライム「んげ、兄貴だ」

 

なんのようだ?心あたりありすぎてどれだかはわからないのだが?とりあえず出ることにした

 

ライム「は~いもしもし?」

 

ジン『遅ぇ』

 

ライム「すんませんね~、今飲んでたもんで」

 

兄貴との軽いあいさつを交わした、相変わらず冷てぇーなこの人

 

ジン『おい、あの女の監視役勝手に代えたって本当か』

 

あちゃーばれちゃってたか、多分シェリーのことだ

 

ライム「そうですけど?」

 

ジン『何考えてんだてめぇ』

 

ライム「別にいいでしょ、俺の部下に任せたし」

 

ジン『そいつてめぇとほぼ初対面な上にしたっぱだろうが、ふざけてんのか』

 

そこまでわかってんのか

 

ライム「いいじゃんか別に、監視なんて俺のがらじゃないし」

 

ジン『だったらましなやつ着けろ』

 

そこで俺はある事を思いついた

 

ライム「あれ~?俺を監視役に任せたのは誰でしょうかね~、俺がましなやつに見えるのかな~?( ゜∀゜)」

 

ジン『てめぇ』

 

ドスの聞いた声が返ってくる、おお 怖い怖い、おちょくんの楽しいけど本題に入らないと

 

ライム「まあまあそんな怒らないでよちゃんと理由があるんだから」

 

ジン『あぁ?どんなだ』

 

一回酒を飲みそして息吐き気持ちを切り替えた

 

ライム「裏切りものがいるかも」

 

ジン『・・・ほぉ』

 

電話越しで顔はわからないが声からすると多分ニヤついてるな兄貴のやつ

 

ジン『聞かせろ』

 

食いついたな

 

ライム「宮野明美って女は知ってるよね」

 

ジン『当たり前だ、あの女の姉だからな』

 

ライム「んじゃその彼氏は?」

 

ジン『・・彼氏なんていたか?』

 

ライム「あれ~知らない?ライだよライ」

 

ジン『んなもんに興味ねぇよ、そいつがどうした?』

 

ライム「あいつ、なんか匂うんだよね」

 

仕事で何回かあったがあの目、ちょっと気になるだよな

 

ジン『・・おめぇもそう思うか』

 

ライム「ん?兄貴もそう思ったの?」

 

ジン『ああ、俺もあいつはくせぇと思もった』

 

ライム「兄貴が言うんだったら間違いないね」

 

ジン『こう言うのは外したことはねぇからな』

 

お互いにニヤケてしまっているかも、性格はちっとも似てないのにこういうのは似てるんだよね俺ら

 

ライム「でさ、俺なりにそいつのことちょっと調べて見ようと思うんだよね、だから監視のやつは降りたんだ、最低限見るやついれば事足りるだろ」

 

姉が監視されている以上変なことはしないはずだ、それにサインのやつ、いい材料になるかもだし

 

ジン『ククク、そりゃあいい、ちょうどそういうやつが欲しかったんだよ』

 

ライム「おお、んじゃお互いに何かつかんだら連絡しようぜ」

 

珍しく目的が合致した

 

ジン『例え何かつかんでも勝手に弾けんじゃねぇぞ』

 

ライム「状況次第かね、でも大丈夫だって」

 

ちょっと間を置いて俺はこう言った

 

ライム「俺らならヤることは同じでしょ?」

 

俺と兄貴の勘は当たること多いしね




ジンさん電話越しでの登場だったけど許してね、大丈夫後半らへんはしっかりだすから
それとちょっと余談だけど別の小説も出すことにしました(なぜ上げるのか)、近々あげるのでそれもよかったら見てください
それでは皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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気持ちの変化

洗濯しようと思ってたら洗濯バサミが次々に折れて地面に叩きつけたしょんぼりくんです(´・ω・`)
何でハサミ開こうとすると折れるですかね、一個だけならまだしも次々に折れたらイラッてするのよね、まあそれはさておき今回はまあ恋愛ものでよくあるやつですねちゃんと出来てればいいんですけど(白目)
ではどうぞ


私は少し用事があり町に来ていた

私が休日でやることはあまりない、日用品や食材を買うか、お姉ちゃんと日をあわせて一緒に買い物に行くか、気分転換に出掛けるかだ、今回はお姉ちゃんとは合わせられなかったので、化粧品と日用品を買うことにしたのだ

 

家から少し離れている町まで来ていた、今日は平日で昼ぐらいなためかいつもよりは多くはなかった

 

シェリー(買う前にお昼済ませようかな?)

 

荷物を持ちながら探したくはないしそうしよう

そうと決まればとっと買い物を済ませて昼食を食べたら帰ろう、場所はいつもの所で買うかな

 

私は今化粧品エリアに来ている、お目当てのものはすぐに見つかりそれを会計に持っていってお金を払った

 

従業員「ありがとうございました」

 

シェリー(さて、後はポットぐらいか)

 

最近研究所で使っていたポットの調子が悪くなってしまい使えなくなったのだ、そのため買いなおす必要があった

 

シェリー(同じのにするか、それとも新しいのにするか)

 

同じやつだったらなんなく使えるし問題ないんだけど、今の時代、どんどん物が新しくなるからいつかはなくなりそうだ、この際乗り替えるか?そう考えていると

 

シェリー(ん?)

 

なんだろう、何処からか視線を感じる、後ろから?

私はそんな気がして後ろに振り向いた、すると一人の男性と目が合った

 

男1「!?」

 

男の方は驚いたような顔をして柱に隠れてしまった

 

シェリー(・・・怪しい)

 

動きも怪しいが一番怪しいのはあの目だ

 

シェリー(あの感じだと普通じゃないわね)

 

知らない男だが、多分組織がらみで恨みを持った人間か、これはまずい

 

シェリー(どうする?逃げるにしても多分追いつかれるしかも隣に男と似た服装をしたやつがもう一人いた)

 

最低でも二人いる、まず私じゃ逃げられない

 

シェリー(仕方がない、サイン君に電話してみよう)

 

申し訳ないけど他に頼れるのがいない、私はあいつらの動きを見ながら電話を取り出そうとしたが

 

シェリー(あれ?ない?)

 

いつも入れてある筈の鞄のポケットにスマホがなかった

 

シェリー(嘘、忘れてきた?)

 

もしかしたら別のポケットに入れてあるかもと思ったが何処にもなかった

確か朝起きて朝食を食べた後歯を磨いて準備をして、

 

シェリー(しまった、入れるのを忘れていた)

 

多分今頃私の机の上にあるでしょうこれでは連絡がとれない、まさかこんなミスをするなんて

 

シェリー(休日と言うのもあって少し浮かれてた?)

 

どうする、こう考えている間にも男達がじゃっかん近づいてきている、こんな人目がある所でやるわけがないし

まだ大丈夫だと思うが

 

シェリー(とりあえず相手の目をまいた後にすぐに逃げよう)

 

私はそう考え行動した

 

 

あの後少し適当にぶらつき相手のことについて観察していた、後ろにいるのは二人だが組織がらみのことだ、二人だけじゃないはず、相手の男が携帯を取り出し誰かと喋っている、思ってた通り、多分仲間だ

 

シェリー(相手が私の行動を読んでいるのなら帰りに通る所は知っているはず)

 

私が休日でここに来ると言うことは知ってたんだ、となると普通には帰れない

 

シェリー(だんだん距離をつめてきている、そろそろまかないと)

 

私は曲がり角に入った途端に走って、 一端スーパーに入り別の入り口から出た

 

シェリー(少しは時間を稼げるはず)

 

私は後方を少し確認をしながらタクシーを探した

 

シェリー(タクシーにさえ乗れば)

 

だけど見つからない、いつもならここら辺通るのに

 

シェリー(早くしないと)

 

男1「おいいたぞ!」

 

シェリー「!?」

 

しまった、見つかった

 

男1「おいまてぇ!」

 

一人の男が声をあげ私に止まるようにいった、なんで止まらないといけないのよ、と相手に心の中で文句を言いながら走った

 

シェリー「はぁっはぁっ」

 

これじゃ追いつかれる、どうする?また曲がり角で撒くか?けど多分同じ手は喰わないはず

何も思いつかない、このままじゃじり貧だ、とりあえず曲がることにした私はそのまま進み曲がった

すると誰かに手を掴まれた

 

シェリー(捕まった!?)

 

私が後ろを振り向くとそこには

 

シェリー「サイン君!?」

 

どうしてここに?

 

サイン「・・・」

 

シェリー「!?」

 

サイン君は無言で私を抱きしめコートで私を隠し見えないようにした

すると男達が来て私を見失っていた

 

男2「何処いったあいつ?」

 

男1「どうせまたどっかの店に入ったんだろ探すぞ!」

 

男の一人はそういうと二人はサイン君の横を通りすぎ店の中に入っていった

 

サイン「・・・」

 

シェリー「・・・」

 

上の方を向くとサイン君は男達が入っていた店をチラチラ見ている

 

シェリー(・・以外といい顔)

 

シワがあまりなく、綺麗な顔だ

 

シェリー(・・なに考えてるんだ私は)

 

こんな状況だというのに、男たちはちょっと遠い所にいる

 

サイン「よし、こっちです」

 

シェリー「え?ちょっと」

 

私はサイン君に手を引かれ走った

 

 

今サイン君の車に乗って道路を走っている、サイン君は少し周りを警戒しながら運転していた

 

サイン「いや~びっくりしましたよ、交差点でシェリーさんを見かけたと思ったら知らないやつに追いかけられてたんで車停めて追いかけたんですけど、間に合ってよかったです」

 

シェリー「・・そうだったんだ、ありがとうね」

 

サイン「別にいいですよ、当然のことですし」

 

シェリー「サイン君は何でここに?」

 

サイン「洗濯バサミと食材を買いに来たんです」

 

シェリー「洗濯バサミ?なんで?」

 

サイン「古くなっちゃうとよく折れちゃうんですよ」

 

シェリー「そうなの・・」

 

取り敢えず助かった、サイン君がいなかったら大変な事になっていた

 

シェリー「・・何かお礼しないとね、今度何か奢るわ、何がいい?」

 

サイン「ええ!?いや、大丈夫ですよ気にしなくて」

 

シェリー「気にするの、これくらいいいでしょう?しなきゃ何か気持ち悪いの」

 

サイン「わかりましたそれじゃあ、・・・ムム、何も思いつかない( ゚ε゚;)」

 

シェリー「なにそれ?」

 

サイン「いや、自分あまり欲しい物があまりなくて、すいません(´・ω・`)」

 

相変わらず変な人

 

シェリー「そう、それじゃあ保留にしましょう」

 

サイン「すいません、何か考えときます(;´∀`)」

 

シェリー「ええ」

 

・・なんだろう、いつもと違って彼の顔を見ると心が少し暖かい感じがする、なんでだろう?

 

シェリー(まあいいか、後にしよう)

 

それにしても彼車持ってたんだ

 

 

・・・・車?

 

シェリー「ねぇあなた、なんで車なんか持ってるの?」

 

サイン「ギクッ、いや、そのえっと( ̄▽ ̄;)」

 

シェリー「あなた17よね?車なんか持てない筈だけど?」

 

サイン「えっと、それは、ですね、前の仕事場で車の大型と普通車の免許取れと言われまして、偽装して取ったんです」

 

シェリー「それで持ってるのね」

 

サイン「まあ、取るのに苦労しましたが」

 

シェリー「まさか、落ちたの?」

 

サイン「普通は三回、大型は・・五回ほど」

 

シェリー「・・一発で取りなさいよ」

 

サイン「そ、そんな頭よくないんですよ(´・ω・`)」

 

彼は少しがっかりしながら運転を続けた

 

 

 

何気ない会話をしながら話していると私の家が見えて来た

 

サイン「ここですか?」

 

シェリー「ええ」

 

彼は家の前に車を停め私は車を降りた

 

シェリー「今日はありがとね」

 

サイン「どういたしまして( ^∀^)」

 

シェリー「!」

 

サイン君の笑顔を見たが、何故か少し顔を背けてしまった

 

サイン「どうしました?」

 

シェリー「い、いえなんでもないわ、また明日ね」

 

サイン「はい、また明日( ´∀`)/~~」

 

彼はそういうと車を走らせいってしまった

 

シェリー「・・なんだったんだろう、今の」

 

私はそんなことを考えながら家に入っていった




どうですかね、シェリーさん、正直者じゃないんで、心を開くのまだちょっと先ですね、自分恋愛は一気に距離縮めるんじゃなくて、こう、時間かけてもいいから(ああ、こういう風に仲良くなったんだ)て言うのが好きなんですよね、まあ下手ですけど(´・ω・`)
まあやると言ったんですし最後までやろうと思います
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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悲劇

どうも、最近暑くなってきて夜が寝にくくなったしょんぼりです(´・ω・`)ホント暑いのって嫌なんだよね、汗かくし虫はでるし夏は苦手です
今回はちょっと短めです
ではどうぞ


シェリー「はぁ」

 

明美「どうしたの?ため息なんてついて」

 

シェリー「いや、なんでもないわ」

 

店の中からガラス越しに景色を見ながら答えた

私は久しぶりに姉と町に来ていた、休日の日が重なったので姉から一緒に町に行こうと言う話になったのだ、今は喫茶店に来ており軽い昼食をとりコーヒーを飲みながら姉と話をしている

 

明美「まさか、あいつに何かされたの?」

 

あいつと言うのはライムかジンのことだ、私は視線を姉にやり答えた

 

シェリー「違うわ、あいつら最近なんでか来ないし、別に問題ないわよ」

 

明美「それじゃなんでため息なんかついてるのよ」

 

私はそれを聞いてどう答えたらいいのかわからなかった、取り敢えず思い当たるふちを適当に出してみることにした

 

シェリー「私の監視役の人が代わったって知ってた?」

 

明美「え、そうだったの、それで?誰が監視役になったの?」

 

姉は知らないようだ、それもそうか、私も初めて言うことだし仕方ない

 

シェリー「サインって言ってね、まだ17歳で私の監視役になったのよ」

 

明美「17!?それってあいつから信頼されてるやつじゃないの?」

 

確かに今考えて見ればそうだ、私の監視をさせるなら当然信頼できるやつにするはず、だけど彼はちょっと違う

 

シェリー「実はそうでもないのよね、サイン君、船の運搬作業をしてた社員でね、そこからあいつに勝手に引き抜かれたみたい」

 

明美「さ、サイン君?、なんで君づけなのよ」

 

気になるのそこ?まあ組織で仕事をしていたらそうなるのは当然だけど

 

シェリー「それはまあ、なんと言うか、友達よ」

 

彼の顔が目に浮かぶ、私は照れくさそうに頬をかきながら答えた

 

明美「・・なるほどね」

 

シェリー「な、なにが?」

 

姉がそのことを聞くとニヤニヤしながらこっちを見ている、こういう時は姉が私をからかうネタを手に入れた時にやるやつだ、取り敢えずコーヒーを飲みながら様子をみることにしたが

 

明美「あなた、そのサインって子好きなんでしょう?」

 

シェリー「!?」

 

思わずむせそうになった、何を言い出すんだお姉ちゃんは、私は顔が赤くなりながら否定した

 

シェリー「そ、そんなわけないでしょう?ち、違うわよ」

 

明美「そのわりにはちょっと動揺してるわよ?それにあなたこの話になると興味なさそうにしてたじゃない」

 

そう、いつもの私なら恋愛についてはあまり興味がなかった、今まで会ってきた男が嫌なやつらなためか、そのことにかんしては薄れていたのだ

 

明美「いつもなら軽く流す筈なのに、なるほど、妹にもとうとう春が来たか(・∀・)ニヤニヤ」

 

シェリー「ほ、ホントにそんなんじゃないって」

 

明美「でもその様子からすると気にはしてるんでしょう?どういう人なの?」

 

シェリー「ま、まあ良い人だし、この前なんか助けられたし」

 

姉はそれを聞くと驚いた顔をする

 

明美「え!どういうこと?」

 

シェリー「この前へんなやつらに追われてね、彼が助けてくれたの」

 

明美「ふ~ん良い人なのねホントに」

 

シェリー「ええ、そうよ、からかうのも楽しいわね」

 

私はそれを聞くと嬉しくなりどんどん口が軽くなっていく

 

明美「最初はどんな感じだったの?」

 

シェリー「最初はギクシャクしてたわ、だけど彼が友達になってくださいって言ってきてね、それで友達になったの」

 

明美「よく友達になれたわね」

 

シェリー「まあ最初は暇潰し程度だったんだけど以外と面白くてね、受けてよかったのは今でも思うわ」

 

明美「んじゃあその子の良いところは?」

 

シェリー「面白い所かしら、たまにやらかすボケが面白くってね、それを指摘するとよくショボくれた顔になるのよ」

 

明美「可愛いじゃない」

 

シェリー「まあ、確かに顔はちょっと可愛いかもね、とくに困ったときの顔が面白いわ」

 

明美「それでどんな風に助けられたの?」

 

シェリー「追われてたら急に抱き寄せられてそれで・・・あ」

 

しまった、つい勢いで言ってしまった、姉の方を見ると嬉しそうにこちらを見ている、

 

シェリー「いや、その、ちが」

 

明美「キャー!!(≧▽≦)なにそれ、どこの少女漫画よ!良い出会いじゃない、あんたこんな体験滅多にないわよ、貰っちゃいなよその子」

 

シェリー「だから違うっていってるでしょ!」

 

私は一旦落ち着かせるためにコーヒーを飲んだ、姉の方はさっきの話題がよかったのかニコニコしながらこちらを見ている

 

明美「それにしてもよかったじゃない、こんな良い友達ができて」

 

シェリー「まあ、出会いは変だったけど、おかげで研究所にいてもあまりストレスはたまらないわ」

 

明美「にしてもなんであいつはサイン君を監視役に任せたの?」

 

シェリー「それが一番わからないわ、まあ、あいついい加減な所もあるし偶然でしょ」

 

明美「いや~それにしてもホント良い子ねその子大事にしなさいよ」

 

シェリー「まあ、友達としてはね」

 

私そう答え笑いながらこの時間を楽しんだ

 

 

 

サインside

 

サイン「大丈夫かな?シェリーさん」

 

俺はそんなことを考えながら一人で町を歩いていた、とくにやることがなく町て暇を潰そうと思ったのだ

 

サイン「前は襲われそうになってたし心配だな」

 

昼間でもかなりどうどうと追っていたので心配だった

 

サイン「さすがにプライベートに首を突っ込むのはな~」

 

しかも今回はお姉さんと遊んでいるらしい

 

サイン「さすがに邪魔するわけにはいかないよな」

 

俺はそう考えゲームセンターに足を運び暇を潰した

 

 

 

日が暮れ辺りが少し暗くなっている、外食を食い終わった俺はそのまま帰ろうとした

そしたら誰かに声をかけられた

 

明美「ねぇ!あなたもしかしてサイン君」

 

サイン「は、はい?」

 

あれ?なんでコードネーム何か知ってんだ?俺はそう思いながら返事をしてしまう

 

サイン「え~と、どなたさんですかね」

 

明美「ごめん!説明している時間がないの」

 

何故か知らないがかなり慌てているようだ、どうしたのだろうか?

 

サイン「えっと、どうされたのですか?」

 

明美「お願い!志保を助けて!」

 

サイン「し、志保?俺そんな人知らないんですけど?」

 

誰だその人?俺はそう考えていたがすぐに答えがわかってしまった

 

明美「シェリーのことよ!お願い助けて!」

 

サイン「・・・え?」

 

俺はそれを聞いて固まってしまった




なんだろうこの急な展開は、まあいつかは出す予定だったんで許してください、ホントは別のやつだす予定だったんだけど、なんかこれじゃないかんがあったのでボツにしたんです
次回はシリアスが多いので頑張ろうと思います
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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救出

どうも自分が書き始めるきっかけになった方が最近復活して喜んでいるしょんぼりです(´・ω・`)
自分も頑張らなくてはいけない理由ができた(駄文かもしれないけど)
今回は救出の話です、幹部の方たちがでます、また無線越しだけどね(汗)
ではどうぞ


俺はシェリーさんがさらわれたと聞いてどうしようか迷ったが取り敢えず事情を聞くことにした

 

サイン「どういうことです!教えてください!」

 

俺は大声をあげて彼女に言った、シェリーさんが捕まったと聞いて焦っていた

 

明美「実はさっき」

 

 

 

数時間前

 

シェリー「はぁ、今日は疲れたわ」

 

明美「そお?私は楽しかったけど?」

 

シェリー「お姉ちゃんだけでしょ?それ」

 

そろそろいい時間になったので帰ることにした、辺りは少し暗く、太陽はそろそろ日が沈みそうだ

 

明美「いや~これからが楽しみね、応援してるわよ(*´ω`*)」

 

シェリー「ちょっとそんな顔しないでよ、それとそんなんじゃないって」

 

志保は相変わらず照れている

 

明美(そんなこと言いながらまんざらでもないくせに)

 

言葉では否定しているが顔はそんなに嫌そうじゃない、多分後もう少しなんだろう、うんうんいいことだ

そんなことを考え歩いている

 

すると

 

男1「動くな」

 

シェリー・明美「!?」

 

後ろに男が立っていた、志保は振り返りその男がいた、シェリーが男の顔を見ると驚いていた

 

シェリー「あ、あんたは」

 

男1「あの組織の女だな?ちょっと来てもらおうか」

 

男がそういうと周りから似たような服装をした人間が出てきた

 

男「お友達も一緒にな」

 

シェリー「まって、お姉ちゃんは関係ない、お姉ちゃんは見逃して」

 

明美「!?ちょっと何言ってるの!」

 

男1「関係大有りだ、んなこと聞くと思うか?」

 

シェリー「そうしなきゃここで大声あげるわよ、そしたらあなたたちは困るんじゃない?」

 

男は黙って私たちを見つめている、少し考えているようだ

 

ボス「・・行かせてやれ」

 

男1「いいんですか!?」

 

ボス「その女さえいればいい、あまり下手なことはされたくない」

 

男1「で、でも」

 

ボス「いいからやれ」

 

男1「わ、わかりました」

 

男はそういうと囲んでいる男たちに穴が出来た、志保が私の後ろ来て私の手を軽く小突いた

 

シェリー「じゃあね」

 

明美「・・任せて」

 

私はそう言うとそこから離れていった、実はさっき、志保から紙を渡されたのだ、中には電話番号が書かれている

 

明美(多分志保が言っていた子、早く電話しないと)

 

私は距離を開けるため少し歩いた

 

 

 

 

私はある程度距離をとり携帯を取り出し電話をかけようとした、そしたら

 

明美「あれ?あの子って」

 

視線の先には男の子がいた

 

明美「間違いない!」

 

実は志保と遊んでる時にそのサイン君の写真を見せて貰ったのだ、まさかこんな風に出会うなんて

 

明美「ねぇ!もしかしてあなたサイン君?」

 

サイン「は、はい?」

 

 

 

俺は少し考えていた、まさかお姉さんだったなんて、それよりも

 

明美「今GPSで志保の場所はわかるの、でも車がなくて」

 

サイン「自分のがあります!それでいきます!」

 

明美「お願い!」

 

サイン(・・・無事でいてください)

 

俺は車がある方向に走っていった

 

 

 

シェリーside

 

シェリー「女の子には優しくしなきゃって親から言われなかった?」

 

ボス「け、あいにくそんな親はいなかったんでな」

 

それから数時間たち、何処か知らない倉庫の端で私は椅子に座らされ、手を縛られていた

 

シェリー「にしても私を捕まえてもよかったのかしら?組織はやるときは徹底的にやるわよ?」

 

ボス「そんときはお前を人質に使えばいいさ、お前が何か大事なことをやらされてるって知ってんだよ、そしたらあいつらは要求を飲む筈だ」

 

シェリー「要求?」

 

私がそう聞き返すと男の顔が歪んでいく

 

ボス「そうだ!組織のやろう、俺の取引を台無しにしやがって、ぶっ殺してやる!」

 

男はそういうと怒り狂い大声で言った、組織にやられた報復と言うやつだろう

 

シェリー「あら残念ね、私一人のために組織が総動員で動くわけないでしょ?」

 

ボス「だけど少しはつれるはずだ、そいつら全員ぶっ殺してやる」

 

後先のことをあまり考えていない

 

シェリー(馬鹿なやつね、どおりで仲間がすくないわけだ)

 

私が部屋を見回した所10人もいない、これじゃすり潰されるだけだ、私のスマホは机の上にある、周りは敵で脱出は無理、私だけじゃどうしようもなかった

 

シェリー(せめて時間を稼がないと)

 

私はそう思い行動した

 

シェリー「あんた、組織から何されたの?」

 

ボス「ふん、俺たちが裏の商売をしていたら急に客が少くなってな、そしたらあいつらが俺たちの客までとりやがって、そのおかげて商売上がったりさ」

 

男はぺらぺらと喋る

 

ボス「そしてあいつらの弱みを探して脅してやろうと思ったら何処かの馬鹿がしくじりやがって、あいつらにばれて殺されかけた」

 

男はどんどん顔が歪み目を光らせていた

 

ボス「とくにあの銀髪野郎が許せねぇ!この俺をコケにしやがって!」

 

シェリー(多分ライムかジンのことね、あいつらがしくじるなんて珍しい)

 

前に似たような話を聞かされた事がある、そのうちのボスと部下が隠れていると

 

シェリー(にしても馬鹿ね、こんなことしたらどうなるかわかってる癖に)

 

男がしゃべらなくなったがその顔は歪んだままだ、音もしない静かな場所だったのだが

 

男2「なあ?何か変な音が聞こえねぇか?」

 

男1「そういえば」

 

それを聞き耳を済ますと確かに聞こえてきた、・・これは

 

シェリー「車の音?」

 

私がそう呟くと倉庫の入り口を突き破りながら車が突っ込んで来た

 

男1「あぶね!?」

 

車は倉庫の端に衝突、そこで止まってしまった

 

ボス「はは!ホントに来やがった!しかも馬鹿なやつだ、おい!撃ちまくれ!」

 

男がそういうと銃を取り出し止まっている車目掛けて撃ちまくった、それを見ていたら突然椅子から体が浮かび上がった

 

シェリー「!?」

 

誰かにお姫様抱っこされた、顔を見るとそこには

 

シェリー「さ、サイン君!?」

 

サイン「今のうちに出ますよ!」

 

サイン君はそういうと近い裏口から出て行こうとした、そのとき

 

男3「あ、おい!女が逃げるぞ!」

 

ボス「なに!?」

 

しまった、ばれた

 

ボス「逃がすな!」

 

標的が私たちに変わり、銃弾が飛んできた、サイン君は裏口からでてそのまま逃げようとしたが、裏口から出てきたやつらに撃たれ、サイン君は何発か当たってしまった

 

サイン「があ!?」

 

シェリー「サイン君!」

 

脚にも被弾をして歩けなくなってしまった、裏口からぞろぞろと出てくる

 

ボス「まさかおとりだったとはな、危うく逃がすところでだったぜ」

 

サイン「く、ぐぅ」

 

ボス「さあ、逃げられないぜ」

 

サイン「なんで」

 

ボス「ん?」

 

サイン「なんで、シェリーさんを、人質に」

 

ボス「そいつが組織の重要人物だからだ」

 

サイン「重要人物?」

 

ボスはそういうとまたぺらぺらと喋りだした

 

ボス「そいつが俺を殺そうとしたやろうとつるんでるらしいからな、こいつをだしにすれば来るだろうとふんだのさ、誰かわからねぇやつが来たのは予想外だが」

 

男たちがこちらに銃を向けた、サイン君は私を庇うように私の体を覆っている

 

シェリー「サイン君、逃げなさい!」

 

サイン「嫌です!!」

 

ボス「いい根性じゃねぇか」

 

男たちは引き金に手をかけ

 

ボス「じゃあ死ね」

 

男たちがそういい引き金を引こうとした、

 

そのとき

 

パァン

 

ボス「あ」

 

何処からか発泡音が聞こえ男の頭に穴が空いた

 

男1「ボ、ボス!?っがぁ!?」

 

男2「んがぁ!?」

 

男たちが次々に撃たれていく、しかも発泡音は複数あって一つはどんどん後ろから近いていた、後ろを振り返るとそこには

 

サイン「ラ、ライム、さん」

 

ライム「・・・」

 

あいつだった、あいつは男たちを始末すると耳に手を当て無線を使っていた、その間にサイン君は腕を縛っていたヒモをとってくれた

サイン「シェ、シェリーさん、お怪我は」

 

シェリー「ないわよ、それよりあなたの方でしょ!」

 

サイン君の安否を確認しているとあいつが近づいてきた

 

ライム「キャンティ、コルンご苦労様、後はこっちで片付けるよ」

 

キャンティ『へ、そうかい、まあ好きにしな』

 

コルン『お前も、ご苦労』

 

ライム「おう、こんど何か奢るよ」

 

あいつはそういうと無線を切りこちらに視線をやり話しかけて来た

サイン「ど、どうしてここに?」

 

ライム「明美を監視してるやつらから連絡あってな、そいつらが場所を教えてくれたんだ」

 

サイン「あ、明美?」

 

ライム「そいつの姉のことだよ、宮野明美、そこにいるシェリーの姉だ」

 

サイン「なる、ほど」

 

ライム「それよりさ、なにしてんのお前?」

 

サイン「な、何って、シェリーさんを、助けようと」

 

ライム「お前一人で?ふざけてんの?」

 

あいつのあの顔は初めて見る、サイン君はその威圧に押されていた

 

サイン「い、いや、その」

 

ライム「こういう時は上司に連絡するのが先じゃない?連絡先渡した筈だけど」

 

サイン「す、すいません」

 

ライム「はぁ~」

 

あいつはため息を吐きながら怪我して座りこんでいるサイン君に近づき

 

 

 

ライム「ちょっと腑抜けすぎだな」

 

そういうとサイン君の腹に向けて蹴りを入れた

 

サイン「っかは!?」

 

ライム「ちょっと気が緩みすぎだな、仕事だぞ?」

 

私はその様子を見てられなかった

 

シェリー「ちょっと!何考えてんの!?」

 

ライム「なにって?ちょっと抜けすぎてるから教育してんの」

 

シェリー「なによそれ!私を助けてくれたのよ!」

 

ライム「鉄砲玉見たいなことして何が助けるだよ、少しは考えろよな」

 

ため息をつきながらそういうとサイン君の顔に向けて蹴りを入れた

 

サイン「がぁ!?」

 

シェリー「サイン君!」

 

私は彼に駆け寄り声をかけた

 

シェリー「大丈夫?」

 

サイン「はぁっはぁっ」

 

大丈夫じゃない、さっきの蹴りのせいで鼻が折れてるのに、その上体に何発か貰ったから辛そうだ、体からも血が出ている

 

シェリー「怪我人なのよ!」

 

ライム「ほとんど急所はずれてんだし平気だろ、それに、俺にとっちゃ役立たずが死ぬだけだし」

 

シェリー「あんた・・」

 

それが部下にすることか、私はそう思いなかまら怒りをあらわにしライムを睨み付けた

 

ライム「サイン、今回だけはなんとかなったから大目にに見てやるよ、けど」

 

その後珍しいく怒りながらこういった

 

ライム「次はねぇぞ」

 

サイン「は、はい」

 

ライムはそういうと無線に手を当て誰かと話ながら何処かへ行ってしまった

 

 

 

シェリー「大丈夫?体」

 

サイン「まあ、なんとか、いってぇぇ」

 

車に救急箱があったのでそれで彼の手当てをしている、応急措置なため、医療班がくるまで待つしかなかった

 

シェリー「ごめんなさい、私のせいで」

 

サイン「仕方ないですよ、こういう仕事がらでしたし」

 

シェリー「だからってあんなことして」

 

サイン「あんなこと?」

 

シェリー「私を体を張って守ろうとしたこと」

 

サイン「ああ、それですか」

 

シェリー「もう絶対にしないで、今度やったら、許さないから」

 

サイン「す、すみません」

 

そう思ってくると涙が出てきた

 

サイン「シェリーさん・・」

 

シェリー「もっと自分のこと考えてよ、あなたが死んじゃったら、夢見が悪くなるじゃない・・」

 

サイン君は私の涙を指で払いながらこう言った

 

サイン「ごめんなさい」

 

シェリー「もうしないで、わかった?」

 

サイン「でも」

 

シェリー「しないで」

 

サイン「・・はい」

 

言葉ではそう言っていたが、サイン君の顔は何故か悔しそうだった




はい、救出でありありな展開に自分の要素をたしてみました、と言うかライム君鬼畜すぎぃ!まあこんなキャラにしたの自分ですけどね、次回もちょっとシリアスですでは皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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青年の過去

どうも、バイト探したくてもあまり探せないしょんぼりくんです(´・ω・`)
早くコロナなくなってくんないかな~ホント、でもだいたいこの手のやつって 下手したら半年ぐらい続きそうなんですよね(ため息)
今回はサイン君の過去編です


私たちは今病院にいる、いくつもの部屋があり私はその一つの部屋に私がいた、その私がいる部屋には彼がいた

 

シェリー「傷はどうなの?」

 

サイン「二週間は絶対安静だそうです、いや~ホント死ぬかと思いました」

 

シェリー「笑いごとじゃないわよ」

 

サイン「す、すいません」

 

あんな目にあったと言うのに

 

シェリー「そういえばお姉ちゃんは?」

 

サイン「つれて行くのはやめました、危なかったんで」

 

シェリー「そっか、無事ならよかった」

 

姉が無事なのを確認でき少し安心した

 

シェリー「でもあなたがあんなことしなければ、というか何よ、自分の車をおとりにして救いだそうだなんて、何考えてんのよ」

 

サイン「だって、シェリーさんが危なかったから」

 

シェリー「それで自分の命落としたらもともこうもないでしょ」

 

サイン「すいません」

 

シェリー「・・なんでここまでするの?」

 

サイン「それは、助けたかったから」

 

シェリー「それだけじゃないでしょ、何か理由でもあるの?」

 

サイン「・・・」

 

サイン君は何処となく寂しそうな顔をしていた

 

サイン「父さんのようになりたいから、ですかね」

 

しまった、私は心の中で彼の地雷を踏んでしまったと思い、止めようとしたが彼が話すのほうが早かった

 

サイン「・・俺の家族は、良い人たちでした」

 

シェリー「・・・」

 

サイン「父さんはおせっかいな人でよく首を突っ込むことがありました、母さんもそういう所が好きで父さんと結婚したんだって、よく言ってました、でもある日」

 

サイン「母さんが病気で亡くなったんです」

 

シェリー「・・・」

 

私は黙ってそれを聞くことにした

 

サイン「父さんも俺も泣きました、でも父さんは、俺のために頑張ってくれたんです」

 

サイン「父さん家にいることが少ないから家事がからっきしでして、俺も母さんのためにも頑張ろうと、母さんの手伝いをしてたんでそれを真似て家事は自分がするようにしたんです」

 

シェリー「そうだったんだ・・」

 

サイン「でも、神様はひどいです」

 

サイン君は手を合わせそこに視線をやりながらこう言い続けた

 

サイン「ある日、父さんとデパートに買い物しに行ったんです、そしたら急に爆発が起きて、上から瓦礫が落ちてきたんです、父さんが俺を守るように覆い被さってきたんです」

 

サイン「必死に俺を励ましながら周りから守ってくれてでも時間がたっていくうちに父さんが喋らなくなって、声かけたんですけど、全然返事してくれなくて」

 

シェリー「・・・」

 

サイン君の目に涙がたまってきている

 

サイン「救急隊が来てくれて俺はそこで気絶しちゃって、目が覚めたら病院に居たんです、いつ父さんに会えるだろうって期待してたんですけど、そしたら誰か知らない人が入ってきてそしたら」

 

涙をこらえながら言った

 

サイン「父さんが死んだって言われて、最初は信じられなくて、でも病院何処探してもいなくて、認めたくなかったくなかった」

 

そこで涙はこらえきれなかった

 

サイン「だって、その次の日って、父さんの誕生日なのに」

 

サイン君が溢した涙がポタポタと布団の上に落ちてきている

 

サイン「俺その日のために、ケーキの作り方勉強して、飾り付けやクラッカーだって、買って、誕生日プレゼントだって買ったのに、死んだのを認めたくなくて、それで施設を」

 

涙をこらえながら喋り続ける

 

サイン「それで今も父さんが生きてたら多分ああしたんじゃないかって、俺なりに父さんのような男になりたくて、それで、それで」

 

シェリー「・・もういいわ、言わなくて」

 

泣きじゃくる彼を宥めたくて、彼を抱きしめた

 

シェリー「ごめんね、辛いこと、思い出させちゃって」

 

サイン「うぅ、ひぐぅ」

 

何してるんだろう私、触れないようにするって決めたのに

 

シェリー「無理してこらえないで、泣きたいときは泣いていいの」

 

サイン「うぅ、あぐぅ、うぅぅっ」

 

彼の背中をさすりながら抱きしめ続けた

 

 

 

シェリー「落ち着いた?」

 

サイン「はい、すみません、情けない所を」

 

シェリー「こっちこそごめん、辛いこと聞いちゃって」

 

サイン「シェリーさんだから、話せたのかもしれません」

 

シェリー「・・どうして?」

 

私はその理由が聞きたかった

 

サイン「父さんが、言ってたんです、誰かに辛いことを話せるのは信頼できる人だから言える、そうすると心の中がスッキリするって、そう言ってたんです」

 

サイン君は笑顔をこちらに向けた

 

サイン「だから自分は、このことをシェリーさんに聞いて欲しかったのかも知れません」

 

シェリー「・・・」

 

サイン「ははは、ちょっと恥ずかしい台詞ですかね」

 

そういうと彼は照れ臭そうに頬をかきながら目をそらす

 

シェリー「いいんじゃない、私、そういうの好きよ」

 

サイン「ありがとうございます」

 

彼はそういうと目をこちらに戻した、まだ泣いた後のためか少し赤くなっている

 

シェリー(この人なら、いいかな?)

 

私はある決断をした

 

シェリー「・・志保」

 

サイン「え?」

 

シェリー「宮野志保、私の名前」

 

サイン「志保さんですか、いい名前ですね」

 

シェリー「あなたは?」

 

サイン「自分もですか?」

 

シェリー「あたり前じゃない」

 

彼は少し間をおいてこう答えた

 

サイン「健人、佐々木健人です」

 

シェリー「それじゃあ健人君、二人のときは名前で呼ばない?」

 

サイン「え?いいんですか?自分で」

 

シェリー「逆よ、あなただからいいの」

 

サイン「どうして?」

 

シェリー「友達でしょ、こういう時ぐらい組織の名前で呼ばなくてもいいじゃない?」

 

サイン「・・そうですね」

 

私はそれを聞くと心の中がスッキリするって、していく感じがした

 

シェリー(ちょっと嬉しいかも)

 

サイン「それじゃあ改めてよろしくお願いします、志保さん」

 

志保「ええ、これからもよろしくね?健人君」

 

健人「はい」




なんだろう、自分で作ったくせになんか泣きそうになった( ;∀;)こう言うの弱いんですよ、犬夜叉とかボロ泣きでした、ガンダムは、悲しいと言うより可哀想と思いましたね(特にZとVは)
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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動き出すこと

どうもしょんぼりです(´・ω・`)
今回はあることが動き出します、後シェリーとサイン、この二人の呼び名が変わります
ではどうぞ


健人「・・暇だな~」

 

あれから二週間がたってようやっと楽になってきたがあまり動かせそうにない、銃で撃たれたのだから当然だが、病院ではやることが少な過ぎてちょっと困る

 

健人「志保さんはいつも通り研究か」

 

いつもの研究、この時間帯ならいつもは志保さんと一緒にいたはずだ

 

健人「そういえばどんな研究をしているんだ?」

 

そういえば聞いたことなかったな?そんな風に考えているとスマホから電話から音が鳴り出した

 

健人「うぇ?誰からだ?」

 

そんなことを考え手を伸ばし、隣にあるスマホを取り画面を見ると

 

健人「あれ、志保さんからだ」

 

名前にはシェリーと書かれた人、つまり志保さんからだった、とりあえず暇だし出ることにした

 

健人「もしもし?志保さん?」

 

志保『もしもし?健人君、体は大丈夫?』

 

健人「はい、大丈夫ですよ、まだ痛いですけど」

 

志保『だったら動かない事ね、あんまり動くと傷口開くわよ』

 

健人「わかってますよ、そういえばなんで電話を?」

 

志保『あなたどうせ暇でしょ、寂しいんじゃないかと思ってね』

 

時計を見ると昼を過ぎたくらいだ、この時間は志保さんが休憩する時間だ

 

健人「あれ、もしかして自分がいなくて寂しかったとか?」

 

志保『違うわよ』

 

即答である、それはそれで寂しいような

 

志保『それで、なにか変わったことは?』

 

健人「ないですよ、ずっとベッドの上にいますし暇ですよ」

 

志保『私はあったわ』

 

健人「え?なんかありました?」

 

志保『あなたが来ないからここが静かになったわね』

 

健人「はは、すいません」

 

自分はそれを聞き少し笑みがでる、やっぱり志保さんと話せるのは何か嬉しい

 

健人「さて、何話します?」

 

志保『そうね、あなた好きなことはなに?』

 

健人「音楽を聞くことですかね、特にアニソンとか」

 

志保『アニソン?』

 

健人「アニメで使われる歌ですよ」

 

志保『子供ね』

 

はっきり言われた

 

健人「い、いいじゃないですか、好きなもんは好きなんですから、そういう志保さんは何が好きなんですか?」

 

志保『そうね、コーヒーを飲みながらあなたをいじることかしら』

 

健人「なんですかその趣味!?」

 

志保『あら、以外と楽しいわよ?』

 

健人「そんなの趣味じゃないですよ!」

 

志保『そうかしら、私が唯一楽しいことなんだけど』

 

健人「うぅ、何だろう、嬉しいような、恥ずかしいような」

 

志保『どっちもじゃない?』

 

志保さんはそう言う、なんだろう、今と遊ばれてる感じがする

 

志保『ねぇ、健人君』

 

健人「はい?なんです?」

 

志保『あなた好きな人とかはいるの?』

 

突然聞かれた、もちろんこのかた出会いなどなく出会ったのは仕事場の嫌な男たちばっかりだった、志保さんのことは気になってはいるが多分本人は友達ぐらいでしか見てないだろう

 

健人「今の所はいませんよ、そう言う暇なかったんですから」

 

志保『・・・そう』

 

健人「?どうしました?」

 

志保『別に・・』

 

あ、あれ俺なんかしたかな?急に機嫌が悪くなったような

 

健人「し、志保さんはいるんですか?好きな人」

 

志保『ええ、いるわ』

 

健人「やっぱりいませんってえぇ!Σ(Д゚;/)/」

 

え、うそ、いたの?あの職場環境で?でもまじか~気になってはいたんだけどな~

 

健人「どんな人なんですか、教えてくださいよ」

 

志保『それは言わないほうがいいんじゃないかしら』

 

健人「な、なんでですか、自分言いましたよ」

 

志保『そういう問題じゃないのよ』

 

そう志保さんが言う、どういう問題なんだろう

 

健人「にしても志保さんが好きになるほどですか、どんな人だろう」

 

志保『・・馬鹿』

 

健人「え、なんか言いました?」

 

志保『何も』

 

・・本当に何かしただろうか?

 

 

 

 

志保side

 

私は自分の部屋にいていつもの仕事をしていた、彼が最近いないせいか静かなことが多くて少し寂しい気がするだから暇つぶしもかねて彼と電話して会話をしていたのだか

 

志保(まあ仕方ないのかな、彼あんまりそういうことできなかったみたいだし)

 

母がなくなり家にいることが多くなり、さらに父もなくなってしまった、よく精神が持ったものだ、その中で恋愛する余裕もないのは仕方がなかった

 

志保(少しは気にしてたと思うんだけどね)

 

よく綺麗とか言われていたので少しは自信があったのだが彼からはっきりいないと言われた、自分もアピールはしてないのであまり言えたことではないのだが、それを聞いて少しいらだちを感じてしまった

 

志保(改めて思うと、多分惚れてたのかな、私)

 

私が途中で組織のシェリーとしてではなく、宮野志保として彼と接していたときがあった、この気持ちが明確になったのは多分最初追われてたのを助けられた時に意識し始めたんだろう、そしてあの時も、体を張って私を助けてくれた

 

志保(やっぱりアピールしたほうがいいのかしら)

 

正直恥ずかしくてしたくもないが、それで彼が別の人に盗られたら最悪だ

 

志保(まあゆっくりやろうかな、彼の周りにいるの私くらいだろうし)

 

健人『志保さん、どうしました?』

 

いけない、ちょっと考えすぎた

 

志保「いえ、なんでもないわ、あなたからはなんかないの?」

 

健人『ん~そうですね、なら好きな食べ物はなんですか?』

 

志保「デザートかしら、後お寿司かな」

 

健人『おお!自分もお寿司好きなんですよ、マグロしか食べないですけど』

 

志保「そんなことしてたら痛風になっちゃうわよ」

 

健人『うぅ、そんな話聞いたことあるんですよね、ホントですか?』

 

志保「あるわ、プリン体ってのがあってね、それをとりすぎると痛風になりやすい、マグロはちょっと多いくらいかしら」

 

健人『うぅ、他のも挑戦してみようかな』

 

多分困った顔をしているのだろう、彼のことはなんとなくわかってきている

 

志保「そうするといいわ、どの病気にも言えるけど、なったら大変だから」

 

健人『はい(´д`|||)』

 

そう彼は返事をした、声からするとあんまり乗り気じゃないのだろう

 

そんな風に笑っていると後ろのドアが開く音がした

 

志保「!?」

 

ライム「よぉシェリー元気してた?」

 

健人『志保さん、どうしました?』

 

志保「ごめんまた後で」

 

健人『え、志保さ』

 

私は途中で電話を切ってしまった、後で謝らないといけないがそれよりもこいつだ

 

ライム「あれ?電話くらい待つから切らなくてもよかったのに」

 

志保「・・なんのよう?」

 

私は低い声でそう言う、あの件でさらに嫌いになってから口も聞きたくないのだ

 

ライム「おいおいそんな怒んなよ、お前に仕事だ」

 

志保「仕事なら今、してるのだけど」

 

ライム「まあそれ関係のやつだ」

 

志保「?どういうこと?」

 

いまいち話が噛み合わない

 

ライム「2日後、お前には部下と一緒にある家に行ってもらいたい」

 

志保「なんで私が?」

 

ライム「お前が作っている薬で兄貴がしくったかもしれないんだ、もしかしたらお前なら何かわかるかも知れないからな」

 

志保「へぇーあんたちでも失敗することってあるのね、それで、誰の家に行くの」

 

ライムはいつものどおりニヤニヤしながら言った

 

ライム「工藤新一、たしか探偵とか言ってたやつだ」




いや~原作に絡みましたね、ちょっとうろ覚えなんで心配です(;´∀`)まあ頑張ろうとは思いますが、
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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両親の遺産

はいどうも、原作と絡め自分からハードルを上げてしまったしょんぼりです(´・ω・`)、明日から大学があると言うのに大丈夫なのだろうか(汗)
今回は工藤の家探索かいのついでに志保の過去話です
ではどうぞ



俺たちは今車に乗って移動している、なんでも志保さんにある家の調査をしてほしいとのこと、志保さんが研究してたことが関係しているらしい。

 

志保「ホントに体、大丈夫なの?」

 

健人「大丈夫ですよ、医者からはあまり動かさなければいいって言われましたし、平気です。」

 

志保「ほんとかしら、日頃のあなたの行動を見ているとあまり信用できないわね。」

 

健人「う、まあ今回はただの調査ですし、大丈夫ですよ。」

 

俺はそう言った、ただの調査だからあまり体は使わないだろう。

 

健人「でもいいんですかね?人の家に勝手に入って。」

 

志保「駄目に決まってるでしょ?でも上からやれって言われてるんだから、やるの。」

 

あまり気がのらない、しかも殺そうとした人らしいし。

 

健人「そういえば何処の家に行くんでしたっけ?」

 

そのことはあまり聞かされなかったのだ、場所だけ知っていて名前は聞かされてない。

 

志保「工藤新一、帝丹高校に通っている高校生で名探偵としても有名だわ、あらゆる難事件を解決してるらしいわね。」

 

健人「ほぇ~高校生でそんなことするとかすごいな~俺そんなに頭よくないから推理とか苦手です。」

 

志保「わかってるわよ、一人で助けにきて、しかも銃で撃たれたお馬鹿さんだしね。」

 

健人「うぅ、そこまで言わなくても。」

 

志保「ホントのことでしょ、次からはしないことね。」

 

健人「は、はい。」

 

まあ確かに無謀だけどさ、でも体が勝手に動いちゃったんだよね。

 

志保「でも」

 

健人「?」

 

志保「感謝してるわ、ありがとね。」

 

その時、志保さんの優しそうな顔を見て頬が赤くなってしまった。

 

健人「ど、どういたしまして。」

 

俺は恥ずかしくて見てられず顔を背けてしまった。

 

志保「ふふ、可愛い。」

 

健人「か、からかわないでください!」

 

健人(何か今日機嫌いいな志保さん。)

 

俺はその会話を楽しみながら目的地に向かった。

 

 

 

目的地は狭くさらに何人か仲間も来るらしいので駐車場を見つけ車を止めそこからは歩いていった、目的の場所につくとそこには立派な一軒家があった。

 

健人「でけぇ~、ここですか家って。」

 

志保「ええ、そうよ、確かに普通の家と比べると大きいわね。」

 

見た感じ三階ぐらいありそうな高さでしかも部屋もいくつもある、中をみるともっと凄そうだ。

 

健人「あの、もしかしてその高校生かなり裕福な生まれじゃ。」

 

志保「そうよ、父親は世界に名をとどろかせた推理小説家な上に、息子と同じで難事件を解決、母親の方は世界的に有名な美人女優だったかしら。」

 

健人「す、すげぇ、そんなすごい人たちの家に入るんですか?」

 

志保「大丈夫よ、二人ともアメリカで暮らしてるらしいし、息子の方は今はいないらしいしね。」

 

そんなことを話ていると仲間が集まってきた、こうしてみると違和感しかない光景だ。

 

健人「それじゃ中に入りますか、気が引けるけど。」

 

志保「手袋つけてから行きなさい。」

 

健人「そ、そうでした。」

 

自分の手に手袋をつけ行くことにした

 

 

 

 

健人「外から見てもすごかったが中もすごいな。」

 

まるで屋敷のような作りだ、見た目もそうだが日本と言うよりどちらかと言う外国の家見たいだ

 

志保「ちょっと真面目にやりなさいよ、子供じゃないんだから」

 

健人「す、すんません。」

 

子供のような反応をして観賞に浸ってしまっていた

 

志保「この様子からすると、帰ってきてはないかもね。」

 

健人「え?どうしてです?」

 

志保「ホコリがすごいわ、これだけ周りは綺麗なのにこのホコリの量だもの、かなり長い時間開けているわね。」

 

確かに周りは高そうななものばかりあるのにそのほとんどにホコリがのっている。

 

健人「んじゃあホントに死んだんじゃ。」

 

志保「いえ、彼がジンたちの動きに気づかれないようにしてる可能性もあるし、まだ断定はできないわ。」

 

健人「でも組織ってこの手の捜査得意なんじゃ。」

 

志保「だから私が駆り出されたのよ、私の研究で作った薬でね、それ使って対象は行方不明、それでここにいるわけ。」

 

健人「そうなんですか。」

 

それを聞いて前から気になっていたことがあった

 

健人「・・あの一つ聞いてもいいですか?」

 

志保「なによ」

 

俺はあんまり聞きたくはなかったが、俺も組織として動いている以上聞きたかった

 

健人「その薬って毒薬か何かですか?」

 

志保「・・・」

 

志保さんが眉間にシワを寄せている、どこか寂しそうだ。

 

健人「すんません余計なこと聞いちゃいましたね。」

 

志保「・・APTX4869」

 

健人「はい?」

 

志保「それが今回使われた薬、また試作段階だけどね。」

 

志保さんが手を止めてこちらを向いて話しかけた

 

志保「私の両親が火災事故でなくなったのは知ってるわよね?」

 

健人「は、はい聞きました」

 

志保「その両親の研究資料を、火災事故で見つけて復元したのがAPTX4869。」

 

健人「その薬が」

 

志保「ええ、毒薬だった、しかも体には毒が残らないようになっててね。」

 

志保さんは途中で目を伏せこちらを見ようとしない

 

志保「父はマッドサイエンティストとも呼ばれ、母もヘルエンジェルと呼ばれてたわ、私は何か親のことがわかるんじゃないかと思って復元した。」

 

志保「まさか両親がやっていた研究が毒薬の研究だったとも知らずにね。」

 

つらそうな目をする志保さん

 

志保「ちょっとショックだったわ、そのおかげで組織はその薬を使い毒殺していった。」

 

志保「まあ私が言えた義理じゃないわ、復元しなければよかっただけの話だし、私がやったことにはかわりはない。」

 

健人「志保さん・・・」

 

志保「ごめんね、こんな話聞かせちゃって、続けましょ。」

 

志保さんはそう言い聞かせ仕事に戻ろうとした、でも俺は気になったことがあった

 

健人「志保さんは両親のこと知ってるんですか?」

 

志保「知らないわ、生まれてすぐ亡くなっちゃたし、それがどうかしたの?」

 

健人「あの、すごく余計なことを言うかも知れないんですけど」

 

健人「志保さんの両親、そんな悪い人じゃないと思います。」

 

多分そうだと思う、予想だけどそんな感じがする。

 

志保「どうして?」

 

健人「もし両親がそんな人たちだったら志保さんのお姉さんあんな優しい性格にはならなかったと思うんです。」

 

志保「・・・」

 

健人「それに多分志保さん、両親のことあまり知りませんよね?」

 

志保「そりゃそうよ、生まれてすぐ亡くなったんだから、知ってるのは母親が無口だったってことだけ」

 

健人「だとしたらあんまり噂は信じないほうがいいと思います。」

 

俺は自分の考えを伝える。

 

健人「人って第一印象は見た目とか喋り方とかでどんな人間かを決めちゃうんですけど、それってあくまでも推測じゃないですか。」

 

健人「これ俺の考えなんですけど、人って見かけや噂で判断するのはあくまで推測ですから本当かどうかわからないじゃないですか、俺だって志保さんのことよく知らなくて無口な人だと思ってたんですけど実際は違いました。」

 

志保「・・・」

 

健人「ほんとは優しくて話しかけたらちゃんと答えてくれる、噂とは全然違いました。」

 

志保「・・・」

 

健人「だから志保さんもあんまり噂を上のみにしないでください、もしかしたらお姉さんが何か知ってるかもしれませんし自分の親のこと、あんまり悪く思うのは駄目ですよ。」

 

志保「・・そうね、確かに、私も親のことはあんまり知らないしね。」

 

健人「す、すいません、余計なこといって」

 

志保「いいのよ、確かに親のことはよく知らないわ、どんな人だったかはお姉ちゃんに聞いてみることにする。」

 

志保さんは俺目を合わせた

 

志保「それからでもいいしね。」

 

そう志保さんがいうと手を叩き気持ちを切り替えた

 

志保「さて仕事、再開するわよ。」

 

健人「はい」

 

俺はそれを聞き仕事に戻った




うぅ、明日から学校だ、まあ仕方ないんだけど、もしかしたら投稿遅れるかも知れないですけどそれは許してください、できるだけ頑張りますので(;´∀`)
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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不吉な予感

どうも、大学が始まり忙しくなったしょんぼりです(´・ω・`)しかも最近熱くなってきたし、何か行くの嫌になってきたな(ため息)
今回は捜索二回目とあることが起こります
ではどうぞ


健人「また行くんですか、あの家に」

 

俺は今志保さんを車に乗せ道路を走っている目的は数日前に行った家の再調査だ

 

志保「特に目新しいものはなかったけど組織の人間がやれって言ってきてね」

 

健人「でもかなり調べましたよ、あれ以上何を探すんですか?」

 

志保「こんどはちょっと変えてみましょう、前は屋根裏とか庭とか探したけどこんどは中、特に棚とか私室とかね」

 

健人「はぁ、また泥棒見たいなことをするのか、嫌だな~」

 

志保「嫌なら降りればいいじゃない、別に無理強いはしてないわけだし」

 

健人「そしたら志保さんに会えなくなっちゃうじゃないですか、そんなん嫌です」

 

まあ確かに嫌なら抜ければいい、でもそれでは志保さんに会えない、まあ仕事上会うのは当然だけどね

 

志保「そ、そう」

 

健人「?」

 

あれ?この手のことは冷たいことが返ってくると思ったがそうじゃなかった、冷たく返さないときはだいたい機嫌が良いときだ

 

健人(何かいいことでもあったのかな)

 

志保(アピール?いや、彼ちょっと馬鹿だし、もしかしてら天然かもしれない)

 

健人は少し微笑みながら陽気なことを考え、志保は彼の言葉に戸惑っていた

 

 

 

とりあえず前と同じように車を止め、組織の仲間と共に中に入っていった、とりあえず志保さんの提案どおり、棚や部屋などを詳しく探した、でも

 

健人「駄目だ何にもわからない、ここ調べても意味あるのかな」

 

今俺は古い置物入れの棚の中を調べている、入っているのは服ばっかりで何にも見つからない、そんなことをしていると1つだけ空の棚を見つけた

 

健人「?なんでここだけ」

 

棚の中を見るに何かあったはずだ、ホコリが他のやつと違ってあまりない、とりあえず志保さんを呼ぶことにした

 

健人「志保さん、ちょっと」

 

志保「ん?どうしたの?」

 

志保さんが他のことに手を止め、こちらに近づいてきた

 

健人「なんかここ違和感があって、ここだけ服がないんですよ、多分工藤くんが小さいころに着ていた服だと思うんですけど」

 

志保「!」

 

志保さんはそれを聞くと棚の中を見たまま考えこんだ

 

健人「もしかしてなんか心辺りでも?」

 

志保「い、いえ、なんでもないわ、ありがとう、他を探してくれる?」

 

健人「はい、わかりました」

 

俺は志保さんの指示で他を探すことにしたが志保さんはあそこから動かなかった

 

 

 

結局前と同じで目新しいものはなかった、一時解散することになったので、俺たちは車に乗って蛙ことにした

 

健人「また、何にも見つからなかったですね」

 

志保「ええ、そうね」

 

志保さんはそう言っているがあの棚を見てからずっと考えこんでいる、何か思う所があったのだろうか

 

健人(にしてもなんであそこだけ服がなかったんだ?)

 

俺たちが簡単に入れるくらいだから泥棒の線もあるが、服だけ盗む物好きなんているのだろうか?

 

健人(まあ考えるのはよそう、どうせまた行くことになるかもだし)

 

俺はそう言い聞かせ車を走らせた

 

 

 

数日後

 

健人「え?捜査が無くなった?」

 

志保「ええ、調査の結果、死亡と言うことになったわ」

 

あれだけ探したのによくわかったものだ、でも何か違和感があるような

 

健人「それじゃあ今までのことは」

 

志保「まあ、無駄じゃないわよ、二回目の捜査でわかったことなんだから」

 

健人「でも何でわかったんですかね?わかったのなら知らせてくれてもいいのに」

 

志保「さぁ、組織は秘密主義だし、何かあるんじゃない?」

 

健人「秘密多いな~この組織、まあ今さらですけど」

 

志保「まあいいじゃない、こうやってゆっくり話せるわけだし」

 

健人「そうですね、それじゃあ何話ます?」

 

志保「そうね、何を話そうかしら」

 

俺たちはいつも通りの会話を楽しみながらすごした

 

 

 

 

ある倉庫では

 

 

ライム「よぉ明美、よくきたね。」

 

明美「あんたが呼び出したんでしょう?なんのようなのよ。」

 

ライムはいつもの黒い服、明美は学校帰りなためか私服だった

 

ライム「なに、ちょっとした話さ」

 

ライムはそう言うと彼女の周りながら歩きだした

 

ライム「随分前に裏切りもんがいてな、ライってやつだ、知らない?」

 

明美「・・知らないわよ。」

 

ライム「そりゃあねぇよ、だってお前があいつと接触して組織に入れたことなんて知ってるんだから」

 

明美「・・それで、それがどうかしたの?」

 

ライムは彼女の前で止まりこちらに銃を向けた

 

明美「!?」

 

ライム「お前さんのせいで組織の情報が抜かれる所だったんだぜ?あんまり変なことは言わねぇほうがいいぞ?」

 

明美「っ!」

 

明美は眉間にシワを寄せ相手を睨み付ける、ライムはそれを見て銃を下ろした

 

ライム「だけど、おめぇが兄貴の依頼を達成できたら、そのことはなかったことにしてやるよ。」

 

明美「!?」

 

ライム「ついでにお前の妹も組織からはずしてやる」

 

明美に取っては都合がよすぎる話だった、明美は少し考えるため顔を伏せ、ライターはニヤニヤ笑っている、そして明美が口を切った

 

明美「それにもう1つ付け足しなさい、サイン君っているでしょ」

 

ライム「ああ、そいつがどうかしたか?」

 

明美「その子も組織をやめさせてあげたら受けてあげる」

 

ライム「はぁ?」

 

ライムはそれを聞きわけがわからなそうな顔をしたがすぐにまた元のニヤけずらに戻った

 

ライム「・・いいぜ、そんなことなら」

 

もちろん嘘だ、ライムに取って健人は大事な駒でもある

 

明美「わかった、それで?何をすればいいの?」

 

ライムはそれを聞き笑いながら依頼をする

 

ライム「金を盗んでこい、10億だ」




とうとう来ちゃったな~大丈夫かな、原作にどんどん首っこんでるんですけど頑張らなきゃな~、どっかで連載が止まったら大学のせいなので許してください
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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カウントダウン

どうもドラゴンボールレジェンズをやるのが楽しくて少しサボってしまったしょんぼりです(´・ω・`)
息抜きって大事だし仕方ないね、でも今回のゴテンクスたまに瞬殺されるからストレスたまる(火力おかしくね?)

今回は原作のことを絡めながらの話
ではどうぞ


私は今姉と休日を合わせて一緒に喫茶店にいる、風の噂なのだが姉がなにやらあぶないことになっていると聞いたからだ、そしたら姉がある人物の名前を上げた

 

志保「江戸川コナン?」

 

明美「あれ、話てなかった?眼鏡をかけた男の子よ」

 

志保「知らないわよそんなの」

 

見に覚えがない、多分聞き逃したのだろう

 

明美「ほら、あなたが何かようがあって、べいか町の家に行ってたでしょ?」

 

志保「ああ、工藤新一ね」

 

明美「そうそう、あの近所の探偵事務所の子よ」

 

明美「何か変わってるのよねその子、妙に大人ぽいっと言うかなんと言うか、落ち着いてるのよね」

 

そんなことを話す姉、私はそれより本題に入りたかった

 

志保「それよりお姉ちゃん大丈夫?なんかやばいことになってるって聞いたけど」

 

明美「心配しないで、うまくいってるから」

 

そう姉が言って、私を安心させる

 

明美「それよりも心配なのは志保、あなたの方よ」

 

志保「え?」

 

まさか私が心配されるなんて思われなかった、何が心配なのだろうか

 

志保「なにがよ」

 

明美「なにがってサイン君のことよ、いい加減薬ばっかり作るのなんかやめて付き合いなさいよ」

 

姉はそういいレシートをとり会計をしようとしていた

 

志保「ちょっとお姉ちゃん、私本気で心配してるのよ」

 

明美「だから平気って言ってるでしょ?」

 

姉はこちらに振り返りウインクをしながらこう言った

 

明美「お姉ちゃんは大丈夫だから」

 

そう言うと姉は店から出ていってしまった

 

 

 

 

志保「・・・」

 

あの休日の後私は心配だった、姉はよく私に心配させまいと、平気をよそおうことがよくあるので心配だったのだ

 

健人「志保さん?」

 

志保「!どうしたの?」

 

いけない、考え過ぎた

 

健人「大丈夫ですか?なんか顔色悪い見たいですけど」

 

やっぱり顔に出ていたようだ

 

志保「・・ちょっとお姉ちゃんが隠し事しててね、心配なの」

 

健人「そうですか、お姉さんの方は?」

 

志保「心配しないでの一点張り、理由はわからないわ、聞いた噂じゃ何かやばいことになってるらしいんだけど」

 

正直心配だ、姉がやばいことになっていると言うのは初めて聞いたからだ

 

健人「大丈夫ですか、この仕事がらだしホントに危ないことになってるんじゃ」

 

志保「まあ大丈夫だって言ってたし、今度あった時にでも突き止めるわ。」

 

私はそう言い聞かせ仕事に入った、このときはあまり彼とはしゃべらなかった

 

 

 

その後、俺は今組織の施設にいる、月に何回か志保さんの動向を上司に報告するときがあるので来ていたのだ、今しがた報告をし、車に戻った所だ

 

健人「それにしても何で明美さん黙ってるんだろう」

 

そんなことを考え車にエンジンをかけ駐車場からでた、明美さんは優しい人だから心配だ

 

健人(あったのは一回だけだしな)

 

確かに優しそうなひとだったし志保さんには心配してほしくないのだろうか

 

健人「まあ仕方ない、帰るか」

 

よくわからない以上考察しても意味がない、俺はそう言い車を走らせた

 

 

 

 

アナ「昨日の夜、銀行から十億という大金が盗まれました、警察は事情聴取や監視カメラなどで犯人を調べているもようです」

 

ライム「ほへぇ~ちゃんとやってくれたんだね~」

 

ライムは自分の部屋でくつろぎながらテレビを見ていたどうやら明美は本当に盗んだようだ

 

ライム「馬鹿なやつだな、叶えられない約束のためにそんなことするなんてな」

 

ライムはコップに酒をつぎそれを一口飲んだ、タバコを加えマッチで火をつけるとその味を楽しみながら暇を潰していたらライムのスマホから電話が鳴り出した

 

ライム「んお?兄貴からだ、最近多いな」

 

そう思い電話にでた

 

ライム「よお兄貴、どしたの?」

 

ジン『ライムか、あの女はどうだ、動きはねぇな?』

 

多分シェリーのことだ、明美を始末する予定だからシェリーになにか動きがないか調べていたのだ

 

ライム「大丈夫大丈夫、どうやら俺の予想通り、明美のやろう黙っているつもりだぜ、優しいっていいね~」

 

ライムは笑いながらそう言う

 

ジン『甘いやつはそういうのは隠すからな、ばらすのが楽でいい』

 

ライム「んじゃあ兄貴、始末と同時に金も回収するの?」

 

ジン『・・お前、あの女が素直に金を渡すようなやつに見えるか?』

 

ライム「見えない」

 

即答で返した、明美だって馬鹿じゃない、なにかしらして俺らに要求を飲ませるようにしようとするはず

 

ジン『それで?ちゃんとあの女が隠しそうな所見つけたんだろうな』

 

ライム「そんなもんあいつが盗む前から見つけてるよ」

 

ライムは明美が盗んだ後どこに隠すかの下調べをしていたのを知っていたのだ

 

ジン『どこだ』

 

ライム「米花町米花駅東口のコインロッカー、カギのナンバーは知らねいけどね」

 

ジン『そこまで調べとけ』

 

ライム「仕方ねぇだろ~、俺だってそんとき仕事だったんだから」

 

ライムは船での取引が多いためそこまで細かく調べられないのだ

 

ジン『ちっ、まあいい、明日あの女と倉庫で会う予定になっている、お前もこい』

 

ライム「了解しました、それで、内容は?」

 

ジン『あの女と会い始末する、金は二の次だ』

 

ライム「えぇ~十億だぜ?持っていこうよぉ~」

 

ジン『あの女を始末するのが先決だ、金は欲しかったら何処のナンバーか探しとけ』

 

ライム「はぁ~了解」

 

俺はそう言うと電話を切り明日の準備をするために荷物をあさりだした




大丈夫かな、後のことあんまり考えてないからな~自分(汗)頑張りますけど、バイトも探さなきゃならんしちょっと投稿スペース落ちそう
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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訪れた結末

どうも久々の講義で眠りそうなったしょんぼりです(´・ω・`)あの先生から放たれる催眠術は強力なんだから仕方ないね
今回は原作の話し
ではどうぞ


志保はいつも通り研究所にいた、いつもの仕事をこなしいつものように過ごす、ただそれだけなのだが姉のことが心配なのだ

 

志保「・・言ってくれてもいいのに」

 

そんなことを考えているとスマホから電話が鳴り出した

 

志保「?お姉ちゃん?」

 

珍しく姉からかけてきたのだ、志保はとりあえず出ることにした

 

志保「もしもし、お姉ちゃん?」

 

明美『ごめんね急に電話かけちゃって』

 

志保「いいの、それよりどうしたの?電話なんかしてきて?」

 

明美『あなたと彼の仲を知りたくてね』

 

また始まった、志保はそんなことを心の中で考えていた

 

明美『彼のこと、好きなんでしょ?なんで付き合わないのよ』

 

志保「・・まあ彼から言ってきて欲しいと言うのがあるのよ」

 

明美『あら、以外と乙女なのね、あなた』

 

志保「お姉ちゃん?」

 

志保はそれを聞くとシワをよせ少し怒りながら反応した姉妹の中で許される言葉だった

 

明美『ごめんごめん、冗談よ』

 

志保「まったく」

 

志保はあきれながら言った

 

明美『・・ねぇ志保?』

 

志保「なに?お姉ちゃん」

 

明美『今度サイン君も連れて一緒に遊ばない?』

 

志保「え?別にいいけど、なんで?」

 

明美『彼とあんまり話たことがないからよ、後二人の仲を深めるためのアドバイスを・・』

 

志保「お~姉~ちゃ~ん?」

 

志保は顔に怒りマークをつけながら姉に怒る、相変わらずなんか調子が狂う

 

明美『冗談よ、それじゃ次の休みの日、ちゃんと連れてきなさいよ?』

 

志保「わかったわ」

 

明美『それから、志保』

 

志保「ん?なに」

 

明美『ありがとね』

 

志保「・・こっちこそ、ありがと」

 

明美『それじゃ私今から仕事だから、じゃあね~』

 

志保はそういいながら電話を切る、何にも変わった所はないし心配しすぎたのかもしれない

 

健人「どうも~今帰りました」

 

志保「遅いわよ」

 

健人「す、すんません(´・ω・`)」

 

志保が軽くしかる、健人は縮こまり寂しそうな顔をしながら下を向いている

 

志保「ねぇあなた、次の休日空いてる?」

 

健人「えっと、特に何にもありませんけど」

 

志保「それじゃ空けといて、お姉ちゃんと一緒に遊ぶから」

 

健人「わかりました、空けときますね」

 

志保は微笑みながら彼との会話を楽しんだ

 

 

 

 

 

明美(これでやっと終わる、やっと普通の生活に戻れる)

 

古びて使えなくなった倉庫、そこに一台の車が止まった車から女の人が出て来て、その倉庫の中に入っていった彼女は周りを警戒しながら入り日差しが入ってきている場所で止まり声を上げた

 

明美「何処にいるの!出てきなさい!」

 

その声にすぐに答える人がいた

 

ジン「ご苦労だった」

 

明美は声のした方を向いた、そこには三人の男がいた自分から見て左は大柄で黒い帽子を被りサングラスをしている、真ん中は同じく帽子を被り銀色の髪、右は真ん中とあまり変わらないが髪を後ろでまとめている

 

ジン「広田雅美、いや」

 

男たちは笑いながら言う

 

ジン「宮野明美よ」

 

明美は三人を睨みながらあることを尋ねた

 

明美「ひとつ聞いていいかしら、なんであの二人を殺したの?」

 

ジン「それが我々のやり方なんでね」

 

ライム「それより頼んどいた金はどうしたんだよ」

 

明美は体をこちらに向けこう言った

 

明美「ここにはないわ、あるところに預けてあるの」

 

ウォッカ「なに!?」

 

ライム「はぁ・・」

 

ジン「・・・」

 

それを聞きウォッカは驚き、ライムはため息をついたがジンだけは静観していた

 

 

明美「それより妹と彼よ、二人をここに連れてきて」

 

明美は言葉を続ける

 

明美「約束したわよね、これが終わったら私たちを組織から解放してくれるって」

 

その言葉を聞き銀髪の二人は微笑みを浮かべた

 

ジン「ふん、そいつはできねぇ相談だ」

 

ジンがそう言うと三人は明美に近づいていった

 

ジン「あいつは組織でも優秀な頭脳を持っているからな、我々にはまだ必要なやつなんだよ」

 

明美「それじゃ最初っから!」

 

ライム「あたり前だろ?元々そんな口約束守るきもなかったしな」

 

ジン「さあそれがわかったのなら金のありかを言いな」

 

ジンがそういうと銃を取り出し明美に向けたが、明美も銃を取り出しジンたちに向けた

 

明美「甘いわね、私を殺したら金のありかは永久にわからなくなるわよ」

 

明美はこうなることはある程度予測をしていたのだ、だが

 

ジン「甘いのはお前のほうだ、コインロッカーの鍵をもっていることは知っているんだ、それに」

 

ジン「いっただろ?最後のチャンスだと」

 

ジンはそれを言うと引き金を引いた

 

明美「っ!?」

 

明美の腹に当たり後ろに倒れた、腹に激痛がありうまく立てない

 

ジン「ウォッカ」

 

ウォッカ「へい」

 

ジンが指示するとウォッカは倒れた彼女を調べ、コインロッカーの鍵を取り出した

 

ウォッカ「ありやした」

 

ライム「これで完了かね、兄貴」

 

ジン「あぁ、ずらかるぞ」

 

三人は彼女から離れ引き上げていった

 

明美「ご、ごめん、ね、幸せに、してあげられ、なくて」

 

明美は涙を流しながら立つことができなかった

 

 

 

明日の朝

 

健人「ふぁ~」

 

俺は目が覚めた、ベッドから立ち洗面所じょにむかい顔を洗い、そしてテレビをつけ朝食を食べていた

 

健人「今日の天気は晴れ、明日以降は雨が続くね」

 

朝食を食べ終わり食器を片付け、歯を磨き仕事の準備をしていたらあるニュースに目がいった

 

アナ「次のニュースです、銀行から10億を盗み逃亡し続けていた犯人が昨日の夕方、拳銃で自殺し、死亡しました」

 

健人「うわ~物騒だな」

 

アナ「自殺したのは広田雅美さん、大学に通っていた大学生で、動向は今の所は不明とされています、さらにお金のほうはまだ見つかっておらず、協力者がいるとされ捜索を続けています」

 

健人「すごいこと考える人もいるもんだ・・・」

 

俺はそう言いテレビの方に再び顔をむけると

 

犯人の写真に明美さんが写っていた

 

健人「・・・え」

 

俺はあまりにも突然過ぎて、そのばに固まった




はい原作にライム君つけたしただけでした、後お金も持っていけました、ちなみにウォッカが持っていったのは偽物でした(相変わらずのドジっ子)
この投稿ペースきついんで変えるかもしれないな~まあ出来る所までは頑張りますんでよろしくお願いします
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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止められなかった運命

はい、遅れてすんません、大学があるので仕方ないね、今回は志保さんさんが姉の死について聞き出そうとする所です
ではどうぞ


志保は今研究所ではなく、組織の施設にいた、その顔には怒りが浮かんでおり脚に力を入れ音をならしながら廊下を早足で歩いていた、見るからに怒っているのはわかった、なんで彼女がこんなに怒っているのかと言うと姉が昨日死んだのだ、しかも普通の死じゃない、姉が10億を盗み、警察から逃げられないとさとり銃で自殺したとされた、そう報道された

 

志保(そんなはずない、自殺だったらあのとき会う約束なんかしない、絶対何かあったんだ)

 

志保はそのあてがあった、姉に10億盗むように頼んだやつはだいたいわかっている、私は組織の休憩室のドアを乱暴に開け中に入った、そこにはジンたちがいてライムもそこにいた

 

ライム「おおう、どうしたんだシェリー、そんなに怒っちゃて、と言うか研究員がこんな所に何してきたんだよ」

 

志保「お姉ちゃんのことで聞きたいことがあるの」

 

ライム「あぁ、自殺したやつがどうかしたの?」

 

ライムはそう笑いながら言う、志保はそれを聞くととさらに顔に怒りを浮かべながら声をあげた

 

志保「嘘いわないで!あなたたち、何か知ってるんでしょ!」

 

ジン「しらねぇな、死んだやつのことなんか」

 

志保「お姉ちゃんは何か仕事があると言っていた、その仕事ってお金を盗むことだったんでしょ、なんでそんなことさせたの!」

 

ライム「知らねぇ」

 

志保「なんで隠すの、なんでお姉ちゃんを殺したの!」

 

ライム「だからなんも知らねぇって、しつこいぞ」

 

志保「っ!」

 

ライムは痺れをきかせこっちを睨んできた、志保はそれを聞くと怯えながらも姉の死因について知りたかった

 

志保「そう、そこまでしらを切るのね」

 

志保は少し間をおいた、そこまで言い訳するのならこっちにも考えがあった

 

志保「なら私にも考えがある」

 

ライム「ん?」

 

志保「あなたちがそれを教えてくれるまで私は薬の研究を中止する」

 

ウォッカ「なに!?」

 

ライム「は?」

 

ジン「あ?」

 

さっきまでにやけ面をしていた彼らの顔が変わった、真剣な顔つきになりこちらを睨んだ

 

ライム「お前自分が言ってることわかってる?」

 

志保「えぇ、お姉ちゃんの死因を教えてくれるまで私はやらない」

 

ライム「・・・へぇ」

 

それを聞くとライムは立ち上がりこちらに近づいてきた

 

ライム「・・どうします、兄貴?」

 

ジン「決まってんだろ」

 

ジンたちも立ち上がった

 

ジン「研究所の何処かに手錠させて閉じ込めとけ、考えがかわるようにな」

 

ウォッカ「へい」

 

ウォッカにそう指示する、そうするとウォッカは志保の手をとろうとしその時、休憩室のドアが開いた

 

健人「し、志保さん?」

 

志保「健人君!」

 

 

 

 

 

健人は組織の休憩室に向かっていた、明美の死について聞きたいことがあったのだ、だがそこに行ったら志保さんと幹部の三人がいた

 

健人「な、なんで志保さんが」

 

ライム「サインじゃねぇか、どした?」

 

健人はとりあえず自分の目的を聞くことにした

 

健人「・・明美さんのことで話があるんです」

 

ライム「・・はぁ」

 

ライムはそれを聞くと嫌そうにため息をついた

 

健人「なにか知ってるんでしょう」

 

ライム「だからなんも知らねぇって、んなことよりお前に頼みたいことがある」

 

ライムはそう言うと志保の手を無理やり掴み健人の前まで連れてきた

 

志保「ちょっと!離して!」

 

健人「何してるんですか!」

 

ライム「コイツを研究所に連れていって適当な所に閉じ込めとけ」

 

健人「な!?」

 

健人は信じられなかった、ライムがこんなことを自分に頼むなんて思いもしなかった

 

ライム「ほれ、俺の部下だろ、やれ」

 

健人「っ!」

 

健人は志保の方を見た泣きそうな顔をしてこちらを見ている、多分明美さんのことで聞きたいことがあったけど何かあってこんなことになっているようだ

 

健人(自分も同じだ、明美さんのことを知りたくて来たんだ、それに俺は志保さんにひどいことしたくない)

 

健人はそう心の中で決め答えをだした

 

健人「・・出来ません」

 

ライム「・・・」

 

ライムのニヤニヤした顔が真顔になった

 

健人「俺は志保さんと同じで明美さんのことを聞きたいんです」

 

ライム「・・俺の言うこと、聞けない?」

 

健人「はい」

 

即答だった、ライムはそれを聞くと頭をかきながらジンたちの方に振り向いた

 

ライム「んじゃウォッカ、兄貴の指示通りやってくれる?」

 

ウォッカ「へ、へい」

 

志保「ちょっと!離してよ!」

 

ウォッカが彼女に近づき手を掴もうとすると健人が前に立ちはだかった

 

ウォッカ「おい、何のつもりだ」

 

健人「それはこっちの台詞です!なんで何にも教えてくれないんですか!教えてくれたっていいでしょう!?」

 

健人が声をあげながら言う

 

健人「俺たちは明美さんの死因が知りたいだけなんです!なんで閉じ込めるとかになっちゃうんですか!そこまでしなくても」

 

ライム「おい」

 

後ろから声が聞こえ、そちらに振り向いた瞬間、ライムに首を掴まれた

 

健人「っ!?」

 

ライム「幹部だぞ?誰にむかって口聞いてやがる」

 

志保「健人君!」

 

健人はうまく息ができずにいた、ライムはそのまま持ち上げさらに力を込めた

 

健人(や、やばい、息、が)

 

辺りが少しぼやけていき意識が手放しそうになった

 

志保「待って!行くから、おとなしく行くから!」

 

ライムはそれを聞くと耳をかきながら返答した

 

ライム「あ~聞こえねぇな、さっきの言った薬の研究やめるっていうのを撤回してくれたら離すかもな」

 

志保「っ!」

 

志保はそれを聞き顔を健人の方にむけた、どうやら志保が何をしたのかわかったらしく顔を横に振っている、ライムはそれをみるとさらに力を込めた

 

健人「かっ、っ!」

 

ライム「へんなことすんな」

 

志保「健人君!」

 

健人が力なく手をぶら下げた、どんどん意識が遠くなっていく志保はもう見てられなかった

 

志保「わ、わかった、さっきの発言は、撤回するから」

 

ライムは再びにやけ面なった

 

ライム「・・わかりゃあいいんだよ」

 

そう言うと健人の首から手を離した

 

健人「はぁっ!はぁ、はぁ」

 

志保「大丈夫?」

 

健人は首を押さえ息をし、心配した志保が隣に駆け寄った

 

ライム「サイン、今日から監視役の任をはずす」

 

健人「!?」

 

ライム「今からシェリーとちょっとした話をする、お前はこのゴタゴタが片付くまで待機してろ」

 

そう言うとライムは部屋をでジンたちもそれに続いた志保は静かに立ち上がり部屋をでようとした

 

健人「し、志保さん」

 

志保「・・大丈夫、ちゃんと帰ってくるから」

 

そういうと志保は部屋を後にした




二人の時の呼び名とかはなんだったのか(汗)、そして大学は補講をしだしたので土曜日もあると言う、だいたいかな自分(汗)
では皆さん、体にはお気をつけて(*・ω・)ノ


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お別れ

どうも投稿ペースを落としてしまったしょんぼりです(´・ω・`)大学くっそ忙しくてですね、色々あったんです(言い訳)


健人(結局こうなっちゃたのか)

 

あの後志保がライムたちと話し合ったが結局志保は研究をやめると言い出し監禁された、健人は自分の自宅で待機しておりなんにもできなかった

 

健人(このままでいいのか?)

 

健人は手のひらを合わせそれを額に当てながら考えていた

 

健人(また見ているだけで終わらせんのか、俺)

 

健人はあの光景を思い出していた、火の中必死に守り続けてくれた父のことを、何にもできないかった、今とあのときとおんなじ状況だった

 

健人「・・・」

 

健人は無言で立ち上がった、その顔は何かを決意した顔だ

 

健人(決めたんだ、もう見ているだけで終わらせたくない)

 

健人はそう決意し部屋をでた

 

 

 

志保は研究所の施設にあったパイプに手錠と一緒に繋がれていた、逃げだそうとして色々試したが手錠は外すことができずにいた

 

志保(お姉ちゃん・・)

 

何故殺されたのか、何で自分に相談してくれなかったのけ、行き場のない言葉な心の中で繰り返される、今の自分には考えることしかできないからだ

 

志保「健人君、大丈夫かな?」

 

志保は健人のことも心配していた、あのジンたちのことだ私のことが片付いたら多分彼は殺されてしまう、私も多分殺される、だが手錠で繋がれている以上どうすることもできなかった

 

志保(どうせ殺されるぐらいなら・・)

 

志保はポケットの中からある薬を取り出した、APTX4869志保が開発した薬だ、隠し持っていたのだ

 

志保(健人君には悪いことしちゃったな)

 

巻き込んでしまった、私があのときおとなしくしておけば、あの時彼を止めていればまだ生きていられただろう

 

志保「デートとか、してみたかったんだけどね」

 

志保とて女の子、そういう気持ちはあった、だが自分から踏み出す勇気がなかったのと、姉の行動が気になってたのでそこまで考える暇がなかったのだ、私は薬を口の中に入れ飲み込んだ、その時部屋のドアが開いた

 

健人「・・・」

 

志保「健人、君?」

 

入ってきたのは健人だった、健人は志保に近づき手錠をペンチで切った

 

志保「な、何してんの!」

 

健人「多分、こうするしかありません」

 

健人は志保を持ち上げ研究所の廊下を走った、健人は警備員とカメラに気を付けながら進んだ

 

志保「はぁ、はぁ、もういいの、私は、どうせ薬で・・」

 

健人「いやです」

 

健人が廊下を進んでいると足音が向こうから聞こえてきた、健人はすぐさま部屋に入った

 

志保「はぁっ、はぁっ」

 

健人「志保さん、大丈夫ですか?」

 

志保「はぁっ、はぁっ、っ!」

 

志保はいきなり心臓が苦しくなっていった、締め付けられるような痛みが続く

 

志保「あぁっ!がぁ」

 

健人「志保さん!?」

 

健人は彼女に近づき様子を見た、汗をかき、なおかつ苦しそうだ

 

健人「もしかして風邪?こんな時に」

 

男『おい、誰かいるのか?』

 

健人「!?」

 

ドアの向こうから声がした

 

志保「はぁっはぁっ」

 

健人「・・大丈夫です、何とかして見せます」

 

志保「だ、めぇぇ」

 

健人はそう言うと立ち上がりドアから出た

 

健人「いや~どうもこんにちはいつもお疲れ様です」

 

男「おおう、なんだお前か、どうしたんだこんな研究室で」

 

健人「ちょっと自分の監視役の人が、何かへんなことをしたらしいからその後処理をしてたんですよ」

 

男「ああ、聞いたぜ、組織に逆らって今閉じ込められてるやつだろ」

 

健人「は、はいそうです」

 

男「こんな時間までご苦労なこって、まあ頑張れよ」

 

男はそう言うと廊下を進み警備に戻った

 

健人「はぁ~」

 

健人は緊張した体をゆっくりと息を吐き落ち着かせた

 

健人「さて、早くしないと」

 

ライム「何を?」

 

健人「!??!?」

 

健人は即座に後ろに振り返った、そこにはライムがおりいつものニヤニヤした面はなく顎を引き、こちらを睨んでいた

 

ライム「何してるんだ?待機と言ったはずだが」

 

健人「そ、その、シェリーさんの様子を見に来て」

 

ライム「・・・」

 

無言でこちらを睨み付けていたが次第に柔らかくなった

 

ライム「そうか、なるほどな~」

 

するとライムは急に健人の肩をくみはじめた

 

ライム「ここまで仕事熱心だとは思わなかったね~」

 

すると突然ライムが健人の首を掴み壁に叩きつけた

 

健人「!?」

 

ライム「何してんだお前?」

 

顔にこめかみが浮かんでいる

 

ライム「ここはお前の家じゃあねぇんだよ」

 

健人「っ!」

 

ライム「こういう時は俺に電話しろって言ったよな」

 

ギリギリと指に力をこめる音が聞こえる

 

ライム「なに俺に黙ってでてんだよ」

 

健人「がぁっ」

 

さらに力をこめ持ち上げる、もう息ができなくなったそのとき、廊下から警備員が走ってきた

 

男「ラ、ライムさん!」

 

ライム「なに?」

 

男「シェ、シェリーが、女がいません!」

 

健人「!?」

 

ライム「あ?」

 

まずいばれた、健人は心の中で冷や汗をかいた、近くのドアには志保がいる、ばれてしまった以上これでは逃げられない、本来だったらもう外に出ているはずだったのに、ライムは警備員から視線をゆっくりと自分の方に戻していった

 

ライム「・・なるほどね、そこでお前が来たわけだ」

 

ライムはこちらを睨みながら言う

 

ライム「女は何処だ?」

 

健人「し、知りません」

 

ここでばれたら確実に殺される、何とか隠さなければ

 

ライム「・・もしかして、この部屋か」

 

健人「!?」

 

ライムは志保がいる部屋に視線を移すと手を離しそちらに向かっていった

 

健人「はぁっはぁっ、待ってぇ」

 

息ができなかったため声がでない、弱々しい声を無視してライムはドアを開け中に入った

 

健人(ごめんなさい・・結局何もできなかった)

 

あれだけ覚悟していったのにこのざまだ、心の中で自分をダメ出ししていた、するとライムがなぜかすぐに部屋から出てきた

 

男「ど、どうでした?」

 

ライム「・・いねぇ」

 

健人「え?」

 

健人はその言葉が嘘のように聞こえた、だってその部屋に入れたはずなのに

 

ライム「お前は他の連中に連絡しろ、急げ」

 

男「り、了解」

 

男はそう言うと無線を取り出し向こうにはに走っていった

 

ライム(おかしいな、こいつの顔からしてここにいるかと思ったんだが)

 

ライムはそう考えながら廊下を歩いていった、それを見ていた健人はすぐに志保のいた部屋の中を見た

 

健人「いない」

 

あるのは机の上に置かれた実験道具、ダクトなどがあり、他に隠れられそうな所はなかった

 

健人「どう、なって」

 

すぐに辺りを探した、別の部屋、ロッカーの中、志保の研究室、外、探し回ったが何処にも志保の姿は見えなかった、健人はどうなっているのかわからなかった、次第に目から涙が出て来てその場に座ってしまった

 

健人「くそ、ちくしょ、ちくしょぉぉぉぉ!!!」

 

何もできず、志保が何処かにいるのかもわからず、何もできない自分を攻めて床に拳を叩きていた




はいという訳でお別れです、この話からIF作ったりするかもしれません、投稿ペースは落ちたけど頑張るから許してくれ(汗)


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原作編
二人の様子


どうも、忙しすぎて中々あげられなかったお馬鹿さんのしょんぼりです(´・ω・`)ほ、ほんとだよ?決してドラゴンボールカカロットのDLCがおもしろいからはまってたわけじゃないよ?(滝汗)


健人「・・・」

 

米花町で健人は自分が住んでいるマンションの窓から町の夜の景色を眺めていた

 

健人「・・何処に行っちゃったんですか・・志保さん」

 

あの時志保がいなくなってから少したった、健人はライムに始末されると思ったが何故か志保の捜索に加えられていた、この米花町にきたのはそのためだ

 

健人「さて、さっさと寝て早く起きよう」

 

健人はそう言い部屋の電気を消し、寝室に向かった

 

 

 

健人「ホントにこの町にいるのだろうか」

 

健人は歩道に積もった雪を踏みながら町の中を歩きながら呟いた、組織が探し回っていると言うのになんの情報もでてきやしない、あのライムやジンも探しているのに見つからないのだ

 

健人「まあ見つかってないのが幸いだな」

 

見つかったら組織に殺される、そんなことされるぐらいならこのまま見つからないでほしい

 

健人(・・無事でいてくれればそれでいい)

 

あの時何にもしてやれなかった、健人はまだあの時のことを引きずっている

 

健人(それにしてもどうやって脱出したんだ?)

 

あの場所にはダクトがあったがとても志保が入れる大きさではない、小学生位の子がようやっと入れる位の大きさだ

 

健人「まあ考えても仕方ない」

 

どうやったのかは本人に聞きたいがあいにくそういうわけにはいかない、志保の情報を集めめるため聞き込みを行った

 

 

 

 

灰原「・・・」

 

雪が降る天気の中、志保とよく似た小学生の女の子がいた、その隣では青い服を着た少年がおりなんだか浮かない顔をしている女の子をじっと見ていた

 

江戸川「お前どうしたんだ、さっきから」

 

灰原「・・なんでもないわ」

 

灰原はそう言う、だが顔はそう言ってなかった

 

江戸川「なんでもないわけねーだろ、ホントにどうしたんだよ」

 

灰原「だから、なんでもないって言ってるでしょ」

 

少し八つ当たり気味に言う

 

江戸川「・・何か悩みごとか?」

 

灰原「・・別に」

 

そっけなく返す、灰原は頭の中で健人のことを考えていた、あの部屋にいて彼のやりとりを聞いていたらいきなり小さくなってしまった、灰原は、ダクトを通り脱出した、その後は工藤新一の家を目指したが途中で倒れ阿笠博士に拾われた、今は博士の所に住んでおり小学生一年生として帝丹小学校に通っている

 

灰原(・・最低ね、私)

 

彼を置いて逃げてしまった、彼が助けてくれなかったら今頃どうなってたか

 

灰原(・・多分、もう生きてはないでしょうね)

 

あんなことがあったんだ、責任を取らされ殺されたであろう、博士の家に着いたときに最初にきたのが罪悪感だった、彼と連絡しようにも組織の影がちらついてうまくかけれない、怯えてただ逃げていた

 

灰原「・・はぁ」

 

自分の姿が情けなく感じため息が出てしまう

 

江戸川「・・もしかして組織にいたときの知り合いの事か?」

 

灰原「・・・」

 

声をかけたと思ったら彼のことだった、江戸川は目をこちらにやりのぞきこんでいる

 

灰原「・・なんでそう思うの?」

 

江戸川「おめぇが前知り合いのことを話てくれたときがあった、その時の顔とよく似てる」

 

灰原「・・・」

 

江戸川「その知り合い、生きてんのか?」

 

灰原「わからないわ、でも殺されている可能性の方が高いわね」

 

口ではこう言ってるが心どはあんまり思いたくない、だがどうしても色々考えてしまうので出てきてしまう

 

江戸川「決まったわけじゃねぇんだ、諦めんな」

 

灰原「・・そうね」

 

まだ死んだとは限らない、彼が死んだ証拠もないし実際それも見ていない

 

灰原(・・あんな風に出会わなければよかったのに)

 

もっと普通に出会いたかった、普通の日常を送りその中で会いたかった、そうすればこんな別れかたなんてせずにすんだのに

 

灰原(・・無事でいて、それだけでいいから)

 

自分にはもういのるぐらいしかできない、心の中で祈り、彼の無事を祈った




はいこんな感じですね、やっとコロナが大人しくなってきたのでバイトを探すことができる、でも二次感染とかあるらしいので気をつけてくださいね(自分もだけど)


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サイドシティーホテル 前編

いや~結構長くなってしまって申し訳ない、大学が忙しくてですねぇ、え、なに、レジェンズの二周年イベントが楽し過ぎて遊んで遅れた?そ、そんなわけないじゃないか(汗)


一つの車が車道を走っていた、真っ黒いカマロ、その中にはライムが乗っており助手席には部下らしい人も乗っている

 

男「ライムさん、今日サイドシティーホテルでやるらしいですね」

 

ライム「ああ、ピスコのやつがな、どうなるかねぇあいつ」

 

男「それにしても見つかりませんね、あの女」

 

女とは志保のことだ、あの騒動以来姿を消している志保を組織も探しているようだが見つからない、ジンやライムも駆り出されたが見つかってないようだ

 

ライム「ほんと何処いるのかね、あんだけ探しても見つからないし」

 

男「他の連中の話じゃ死んだんじゃないかとか噂になってるらしいですね」

 

ライム「馬鹿一応目撃証言はあるんだから生きてるよ、と言うか死ぬたまじゃないだろあいつ」

 

そう愚痴りながら運転し続ける、外を見ると雪が積もっていて、空からは雪が降っていている

 

ライム「まあ気長に探すしかないかね、お前らも頑張ってね」

 

男「はい、それで一つ聞きたいことがあるんですが」

 

ライム「ん?なに?」

 

男はライムの方を向いた

 

男「・・いつまであいつを使うんです?」

 

ライム「あいつ?・・ああ、サインのことか」

 

男「そうです、ライムさんを信用してないやつなんかいつまでいさせる気ですか」

 

ライム「仕方ねぇよ、人数足りなさそうだし」

 

男「だからってあいつに探させますか、それにシェリーが逃げた理由だって、噂ではあいつのせいだって話じゃないですか」

 

ライム「まあ確かにそんな感じはするんだが、これと言った証拠もないしな~」

 

男「あいつはあんまり信用できません、なんで置いたままにしてるんですか」

 

ライム「まあまあ落ち着けよ、確実にあいつが逃がしたって話になったら殺るからさ」

 

男「だといいんですが」

 

そう部下はなっとくする、お互いに沈黙が訪れそれを破るようにライムのスマホの電話がなりそれをポケットから取り出す

 

ライム「ん?兄貴からだ」

 

心当たりがないが電話にでることにした

 

ライム「もしもし、どうしたの急に」

 

ジン『どうでもいいだろうが、それよりお前これからなんかあるか?』

ライム「ふぇ?なんもないけど」

 

ジン『ならサイドシティーホテルにお前もこい、仕事だ』

 

突然の依頼だった、ライムは少し驚きながら答える

 

 

ライム「えぇなんでよ、ピスコだけで十分だろ?」

 

ジン『なに、ちょっとしたことが起きてな、一応の用心のためだ』

 

どうやら何か起きたようだ、この感じからすると今来た感じだ

 

ライム「何が起きたんだよ」

 

ジン『シェリーが俺の車に盗聴器と発信器を取り付けやがった』

 

ライム「・・・はい?」

 

ライムは少し驚いていた、まさかあっちから来るなんて思っても見なかったことだ

 

ライム「それで、どうしたの?」

 

ジン『今他にもないか探している、お前は先に行ってシェリーを探してこい』

 

ライム「でも来る?あいつが」

 

あれほど用心深い女だ、自分から来るなんて考えられない

 

ジン『来るさ、なんたって薬のことも匂わせたからな』

 

ライム「・・薬ねぇ」

 

ジン『あ?どうかしたか』

 

ライム「いやなんでも」

 

ライムはシェリーを調べているときにある人物を思い出した、工藤新一と言う人物を、死んだことになってるがそのことを書いたのがシェリーなためあまり信用出来ないのだ

 

ライム「まあいいや、とりあえず行くことにするよ」

 

ジン『んじゃとっとと行け』

 

ライム「はいはい」

 

そう言うと電話が切れた、スマホをポケットに入れハンドルを握り直す

 

ライム「そうだ、あいつ使えるかも」

 

 

 

 

健人「今日も収穫なしか」

 

健人は志保の情報を集めていた、だが何も掴めなかったようだ、歩道に積もる雪を踏みながら歩きこの後どうするかを考えていた

 

健人「はぁ」

 

またため息だ、志保がいなくなってからずっと続いているものだ、そんな暗い感じをだしてあるとスマホが鳴り出した

 

健人「・・・」

 

自分にはあまり知り合いはいない、そのためだいたいかかってくるのは組織の人間だ、スマホの画面を覗くとライムと書かれていた、幹部である以上でるしかない

 

健人「・・もしもし?」

 

ライム『よ、何か見つかった?』

 

多分志保のことについてだ

 

健人「・・いえ、今日も見つかりませんでした」

 

ライム『そっか~まあ仕方ねぇな、俺らでも見つからないし』

 

健人「あの、何か俺にあるんですか?」

 

ライム『ああ、お前今からサイドシティーホテルに向かえ』

 

健人「はい?何でですか?」

 

ライムから前にそこでは仕事があるから近づくなと言われたのだが何故か今行けと言われた

 

ライム『ピスコの手伝いだよ』

 

健人「・・はい?」

 

意味がわからなかった、しかも名前も知らない人と

 

健人「・・何故俺なんですか?」

 

ライム『あんとき命令違反したツケだよ、ちったぁ俺らのやくにたってもらわないと』

 

健人「・・わかりました」

 

ライム『中に入る時は枡山 憲三の紹介だと言え、一応話はつけてある、んじゃよろしく~』

 

そう言うと通話が切れた、健人は早速ホテルに向かうことにした

 

健人「・・罠か?」

 

いままでのことを考えるとその可能性が高い、だが確証がない、本当にツケの可能性もある

 

健人「考えるのは後だ、早く行かないと」

 

健人はそう呟き車を停めてある駐車場に行くことにした

 

 

 

サイドシティーホテル近くの駐車場で車を停め、とりあえずホテルの中に入った

 

健人「すいません」

 

受付「はい、なんでしょうか」

 

健人「枡山さんの紹介できた古川と申します」

 

受付「はい、古川さんですね、聞いております、お入りください」

 

そう言うと受付の人はお辞儀をした、自分も軽く頭を下げ中に入った

 

健人「・・すげぇー」

 

周りは有名人だらけ、しかもかなり豪華な部屋だ

 

ピスコ「おお、古川君か」

 

健人「あ、えっと、枡山さんですか?」

 

ピスコ「おお、そうじゃすまんのぉ、こんな所まで来てくれて」

 

健人「い、いえ、おじさんの頼みですから」

 

健人は枡山の仕事仲間の飲み仲間となっている、ピスコが近づき小声で話しかけてきた

 

ピスコ「・・わしに手伝いなんぞいらんのだかな」

 

健人「一応の用心らしいです」

 

ピスコ「まあ邪魔しないようにな、とりあえず今はおるだけでいい」

 

健人「わかりました」

 

そう言うとピスコは離れていった

 

健人「・・人殺しの手伝いか、俺も落ちたもんだな」

 

健人はそう呟き、とりあえず何か飲むことにした

 

 

 

健人(・・まだか?)

 

健人はとりあえず適当に過ごし、時間を潰していた、だがいつピスコが動くのか知らないため少し不安だったのだ、そんなことを考えていると急に部屋が暗くなった

 

健人(きた)

 

辺り一面が暗くなり周りの人たちが騒ぎ出す、そんなときに突然シャンデリアが落ちてきた

 

キァァ

 

ナ,ナンダ!

 

その騒動にさらに騒ぎ出してきた、そして部屋の光が戻り、そのシャンデリアの下には人が血まみれになり下敷きになっていた

 

健人「・・ごめんよ」

 

健人はその光景を見て呟いた

 

 

 

あの後警察やらが入りこんできた、健人は取り調べや事情を聞かれていたのでそれを説明していた、どうやら怪しまれはしなかったようだ

 

健人「まったく、俺いるのかよ」

 

それがわからない、ライムからは手伝えと言われたが特にそんな手伝うことなんてない、ピスコもそう思うだろうしなぜ俺がいるのかがわからない

 

健人(ま、あいつが何考えてるのかわからないのはいつものことだけど)

 

そんな風に愚痴っていると突然スマホが鳴り出した

 

健人「・・誰だ?」

 

名前も知らない人からだ、とりあえず出ることにした

 

健人「・・もしもし」

 

ピスコ『私だ』

 

健人「どうしました?」

 

ピスコ『ちょっと警察に捕まっててな、お前にはある所に行って待機しててもらいたいんだ』

 

健人「別にかまいませんが」

 

ピスコ『旧館にある酒置き場で待機しててほしい』

 

健人「了解」

 

ピスコの命令通りにそこで待機することにした

 

 

 

志保「はぁっはぁ」

 

健人が待機する場所には志保がいた、どうやら盗聴器を仕掛けたのはコナン(新一)のようで、ジンたちの動向を探ろうとこのホテルに来たらしい、だがどうやら灰原が志保だと言うのがばれていたらしく、頃合いを見てこの酒蔵に閉じ込めたようだ

 

志保「は、早く、逃げないと」

 

子供から急に大人に戻ったせいだろうか、体が重い、鞭を打って古びた暖炉の中に入りよじ登る、するとすぐに部屋の扉が開いた音がした

 

ライム「ありゃ?いねぇ」

 

どうやらライムが来たようだ

 

ライム「おっかしいな、ここのはずなんだが、ピスコのやつ何処行った?」

 

どうやらピスコと待ち合わせをしていたようだ、するとまた足音が増えた

 

ジン「・・おい、ピスコは」

 

ライム「さぁ、ここにいると思ったんだけど」

 

ウォッカ「にしてもここなんですかい?」

 

ジン「多分ピスコが念のために取って置いた部屋だ、会場での殺しが失敗したときのために、ここに死体を運び込むつもりだったんだろうよ」

 

ライム「でもちゃんと殺れたぜ、多分警察に捕まって遅れてんじゃね」

 

ジン「だろうな、ん?」

 

ジンは急に暖炉の方に目をやった

 

ライム「どうしたの?」

 

ジン「いや、なんでもねぇ」

 

ウォッカ「それより早く出ましょう」

 

ジン「・・そうだな」

 

そう言うと三人は部屋から出ていった

 

志保「はぁっはあ」

 

江戸川「おい、やつら行ったのか?」

 

志保「ええ、行ったみたいよ」

 

江戸川「それよりお前、服は?」

 

志保「ちゃんと来てるわよ、酒蔵にあったつなぎをね、とりあえず登るから待ってっ!?」

 

志保がそう会話をしているとまた扉が開いた、また誰か入ってきたようだ

 

志保(ま、まさか、ばれた)

 

心臓の鼓動が早くなる、足音は一人のようだ

 

健人「・・机の上散らかってるな~」

 

志保「え」

 

思わず声が出てしまった、何故なら一番会いたかった人がこの酒蔵に来てしまったからだ

 

 

 

健人は軽く部屋を見渡す、酒蔵の名前の通り酒がいくつも置いてあり机の上にも乗っている、パソコンもあるようだ

 

健人「仕事中に酒飲んでたのか、あのじいさん」

 

しかも机と床に溢れた後がある、どうやら倒してしまったようだ、とりあえず暇なのでパソコンをいじることにした

 

健人「まあ多分怒られないでしょ」

 

とりあえず起動させる、すると

 

ジャジャーン、阿笠博士の大冒険2ー!!

 

健人「(・_・?)」

 

興味本位で開いたパソコンから変な物が出てきた、どうやらゲームのようだ

 

健人(人殺ししておいて自分はゲームかよ、あほらし)

 

馬鹿らしくなってきた

 

健人「取り敢えずトイレ行こうかな」

 

健人はトイレを探すため、一回部屋を出た

 

 

 

暖炉の中で志保はただ黙っていた、ほんとは会いたいのに会うわけには行かない、謝りたいのに謝れない、だからここで黙っているしかなかったのだ

 

志保「ごめんねぇ・・ごめんねぇ」

 

志保はそんな自分が情けなくてただその場で泣いてしまった




はいまだ会えません、と言うか会えるのだろうか、そこら辺の話まだ固めてないんで決まってないんですよね、志保ちゃんには幸せになって欲しいけど、バットエンドてありだと思うの(ゲス)


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サイドシティーホテル 後編

遅れました、い、いや、ちゃんと理由はあるんですよ、バイトを探してたんです、ようやっと見つかり入れそうなんですよ(汗)


志保「はぁっはぁ」

 

志保は古い暖炉を登り切りなんとか屋上に出た、周りは雪だらけでむき出しの手や足を地面につけるとその冷たさが直に来る、左右の手で体を支えながら立ち上がった

 

志保「出たわよ」

 

メガネの通信機を使い話かける、答えたのは阿笠博士だった

 

博士「よくやった哀君、そこが何処だがわかるか?」

 

志保「何処かの屋上みたいよ、それより工藤君は?」

 

博士「ホテルの中に戻っていった、君は新一がそっちに行くまで待つんじゃ」

 

志保「わかったわ」

 

そう言いふらつく体を支えるため壁に手をつく、冬と言うのもあってかかなり冷たい

 

志保(取り敢えず工藤君が来るまで待たないとね)

 

志保はそう言いながらもさっきの光景がちらつく

 

志保(・・会うわけにはいかない、よね)

 

会ってしまったら確実に二人とも殺される、会いたいのに会えないつらみがまたわいてきた

 

そのとき

 

ヒュン

 

志保「いっ!?」

 

空気を切り裂く音が聞こえた時、いきなり肩に激痛がはしり大声をあげそうになった、その痛みでその場で肩を押さえながら座りこむ、音がした方向を向くとそこには暗い服を来た男たちがいた

 

ジン「・・会いたかったぜぇ、シェリー」

 

志保「じ、ジン」

 

ジン「キレイじゃねぇか、闇に舞い散る白い雪、それに彩る緋色の鮮血」

 

肩を押さえながらも出てきてしまう血、状況は最悪だった

 

志保「よくわかったわね、私がこの煙突から出てくるって」

 

ジン「これを見つけたんだよ、お前の赤みがかかった茶髪をな」

 

志保「はぁっはぁ」

 

ジン「お前がピスコに取っ捕まったんだが、それともお前があの部屋に紛れ込んだのか知らねぇーが」

 

ジンは笑いながら話を続ける

 

ジン「聞こえてたぜぇ、煙突の中からお前の震えていた吐息がな」

 

ライム「・・なんかちょっと、嫌だなそれ」

 

ライムは少しばかりか引いている、一瞬ジンの顔がぴくついたが直ぐに戻った

 

ジン「直ぐに煙突でやってもよかったんだが、死に場所位は用意してやらねぇとな」

 

志保「あら、お礼をいわなきゃかしら、こんな寒い中、待っててくれたんだもの」

 

ジン「ふん、お前の唇が動かなくなる前に聞いておこうか」

 

ジン「組織のあのガス室から逃げたカラクリをな」

 

志保「・・どうしてそんなことを聞くの?」

 

ライム「そりゃ気になるさ」

 

ライムが話に入ってきた

 

ライム「あのガス室の研究所は警備付き、しかもお前は手錠されていた、普通は逃げられないはず、だが」

 

ライム「誰かの手を借りれば話は別だ」

 

志保(・・・)

 

ライム「もしだ、誰かさんがお前の手錠の鎖を何かで切断したあと、研究所の外まで逃がしたら?それだったらできるはずだ、どうなんだ?」

 

志保「・・さぁね」

 

ライム「・・へぇ、ホントにいたんだ」

 

急に何かを確信したライム、志保はいきなりのことで少し焦る

 

ライム「お前ポーカーフェイスが下手になったな、なんだ?あいつが来ていたから気でも緩んだか?」

 

志保「・・・」

 

ライム「・・・となると、お前を逃がしたのはあいつなのか?」

 

志保「・・・」

 

ライム「・・まあどうせこの事が終わったら始末するし別にいいけど」

 

志保「ど、どういうことよ」

 

ライム「さぁ?どうしてだと思う?」

 

志保「サイン君は関係ない、私が一人でやったことよ」

 

ライム「でも殺さないと他に示しがつかないのよね」

 

志保「だから彼はっ!?」

 

志保が答えようとした時に脚に激痛がはしる、どうやら撃たれたようだ

 

ライム「なにいってんだ?裏切りもんのお前の言うことなんで聞かなきゃならないんだよ」

 

ライム「あいつはただの駒なんだ、いつ消そうが別にいいだろうが」

 

志保「くぅっ」

 

ライム「兄貴、もういいぜ」

 

ジン「あぁ」

 

ジンはそう言うと銃をこちらに向けた

 

ジン「じゃあなシェリー、あの世で姉が待ってるぜ」

 

ジンはそう言い引き金を引こうとした、その時、何かが飛んでくる音がした

 

ジン「・・針?」

 

ライム「あ?」

 

ジンが急に膝をつく

 

ウォッカ「兄貴?どうしたんですか」

 

ウォッカが心配そうに近寄る、ライムは周囲を警戒していた

 

江戸川『煙突だ!煙突の中に入れ!』

 

ライム「そこか!」

 

ライムは屋上に繋がっているドアに向かって走りだす

 

ライム「お前は兄貴見てろ!」

 

ウォッカ「へ、へい」

 

ライムはドアを勢いよく開け銃とナイフを持ち構えた、だがそこには誰もいなかったが階段を降りる足音がした

 

ライム「逃がすか」

 

ライム(にしてももう一匹仲間がいたとは、しかも声は変えてやがる)

 

あんな変な声の人間はいない、取り敢えず声の人間を追うことにした

 

ライム(もしかしてこいつか?シェリーを逃がした野郎は)

 

それなら案外納得できる、サインが逃がしたと思っていたがあいつもシェリーがどう脱出したのかわからないようだったのだ

 

ライム(・・いない)

 

階段を降り非常口を静かに開け構える、どうやら逃げられたようだ、ライムはスマホを取り出しウォッカに電話をする

 

ウォッカ『ら、ライムさんですか?』

 

ライム「ああ、兄貴を打った野郎には逃げられちまった、兄貴の方は?」

 

ウォッカ『そ、それが、兄貴のやつ、急に自分に向けて銃を打ったんです』

 

ライム「はぁ?なんで?」

 

ウォッカ『わかりません、でもまだ動ける状態じゃないようです』

 

ライム「わかった、ここらなら酒蔵に近い、シェリーは俺が殺っといてやるよ」

 

ウォッカ『お、お願いします、ん?』

 

ライム「どうした?」

 

ウォッカ『いや、なんか、煙突から煙が出てるような』

 

ライム「なに?」

 

ウォッカ『いや、出てます、煙の量が増えてきています!』

 

ライム「まさかシェリーのやつ、自爆か?」

 

そうなるとちょっとめんどくさいことになる、もし死体が見つかっても、それがシェリーなのかわからないのだ、ライムはシェリーの死を確認するため酒蔵に向かった

 

 

 

ライム「ち、暑いな」

 

酒蔵についたライムは中を確認した、中は火の海とかしその真ん中にはピスコが倒れている、煙突の直ぐそばにはシェリーが着ていた繋ぎがあった

 

ライム「・・おい、ピスコ、何やってんだ?」

 

ライムは少しイラつきながら言う

 

ピスコ「ら、ライムか」

 

ライム「女は?シェリーはどうした」

 

ピスコ「に、逃げられてしまった」

 

ライム「たかが傷だらけの女に逃げられた?何してたんだ」

 

ピスコ「ち、違う、仲間がいたんだ、そいつにはめられて」

 

ライム(あの変声してやがったやつか)

 

声がわからないのでは判別のしようがない

 

ライム「だとしてもだ、逃げられたんだろ?しかも騒ぎをでかくしやがって」

 

ジン「しかもしくじりやがったしな」

 

ジンが煙突の所から出てきた

 

ピスコ「な、なにをだ、私の計画は完璧だったはずだ」

 

ジン「んじゃなんであのカメラマンをやって、フィルムを隠滅しなかったんだ?」

 

ピスコ「な、なに?どういうことだ?」

 

ライム「今日の朝刊の写真が変わったんだよ、お前が銃を向けている写真にな」

 

どうやら知らなかったようだ、まさか自分が銃を打った所をカメラマンが撮っているとは思っても見なかった

 

ピスコ「そ、そんな、馬鹿な」

 

ジンはピスコの額に銃を押し当てた

 

ピスコ「ま、まて、私を殺したらシェリーを探せなくなるぞ、私には検討がついている」

 

ライム「お前を生かした所で、なんでシェリーの居場所がわかるんだよ」

 

ピスコ「と、とにかく、私を殺したらまずい、あの方に長年使えてきた私をやるのは」

 

ジン「悪いな、これはあの方からさっきいただいた直々の命令なんだ」

 

ピスコ「な!?」

 

ライム「今までいい夢見させてもらえたんだ」

 

俺がそう笑いジンも同じように笑う

 

ジン「続けはあっちで見るんだな」

 

ジンはそう言うと躊躇なく引き金を引いた

 

 

 

 

健人「うわ、なんだこれ!?」

 

健人は今までトイレを探していた、やっとこさ見つけ戻ろうとすると、いきなり警報がなりホテルにいた人達が避難し始めた

 

健人「ど、どうなってんだ?さっきからピスコと連絡もつかないし」

 

取り敢えず避難することにし人がいるところに行こうとした時子供二人が廊下を歩いているのを見かけた、一人は服をかけられていて顔はわからないが、どうやら背中に背負っているようだ

 

健人「おい君たち!大丈夫か?」

 

江戸川「あ、うん、大丈夫」

 

健人「大丈夫じゃないじゃないか、その背中の子は?」

 

江戸川「こ、この子は少し安心して眠っているようなんだ」

 

健人「そっか、よかった、取り敢えずお兄さんと来なさい、今救急車呼んであげるから」

 

江戸川「い、いや大丈夫だよ、近くに親戚のおじさんがいるからその人に送ってもらうから」

 

健人「そうかい?無理しなくてもいいんだよ?」

 

江戸川「大丈夫!それじゃ僕いくね」

 

健人「あ、ちょっと君・・行っちゃった」

 

健人はその背中を見送っていた

 

健人(まあいるのなら大丈夫かな?)

 

取り敢えず騒ぎが大きくなったので離れることにした

 

 

 

 

ライムが適当な所に車を停め、タバコを吸っている、その横には部下もおりなんだか不満そうな顔をしている

 

部下「ピスコのやつが、死んだようですね」

 

ライム「ま、仕方ないさ、命令ならな」

 

部下「・・・」

 

ライム「なんだか不満そうだな、どうした?」

 

部下は言っていいのかどうか迷ったがこの際言うことにした

 

部下「・・サインはまだ消さないんですか」

 

ライム「ああ、そうだが?」

 

部下「あいつは持ち場を離れてシェリーのやつを逃したんですよ?もしあそこにあいつさえいれば捕まえれたのに、あの役立たずはいつまで使うつもりですか?」

 

ライムは一回吸いそれを吐き出す、少し間を起き指でタバコを叩きながら灰を落とす

 

ライム「・・・まあ話してもいいかな」

 

部下「な、なにをです?」

 

ライム「俺があいつを生かしている理由だよ」

 

ライムはタバコを落とし足で踏み潰し消す、そしてこちらを向き答えた

 

ライム「あいつはシェリーと一番かかわり合いのある人間だ、しかもシェリーの方はかなり好意を寄せてるな」

 

部下「あのシェリーが?信じられませんが」

 

ライム「いや、確かだよ、何度かシェリーの前で痛め付けた時に確認ずみだ、かなり焦ってたぜぇ、面白かったな」

 

ライムはあの光景を思い出す、シェリーが拐われたとき、姉が死んだ理由を聞こうとしたとき、その時にサインを痛め付けた時のあのシェリーの顔を思い出していた

 

ライム「シェリーが何処にいるのかわからない以上餌は必要になる、生半可な餌じゃ釣れないが、あいつなら十分だ」

 

部下「それでは、あいつを生かしているのは」

 

ライム「シェリーを誘きだすための餌だよ、サインには盗聴器と発信器をつけてあるから会ったらすぐにわかる、もしそれでシェリーが見つかったらお役御免さ」

 

ライム「物は使いようだ、たとえ役立たずでも、意外な時に役にたつときがあるのさ」

 

部下「なるほど」

 

ライム「まあそれでも、あいつがシェリーを逃がしたってことがわかったら早めに始末しなきゃけどな」

 

使えると思ったらとことん使う、だが使えなくなったら始末する、それがライムのやり方だ

 

部下「・・すいません、なめた口聞いて」

 

ライム「いいって、お前の不満は最もだし、ちゃんと見張ってろよ」

 

部下「任せてください」

 

二人は再び車に乗り、走らせ暗い道路の中に消えていった




ピスコのあれは完全に事故のような気がする、正直可哀想とは思ったけどね、と言うかジンさん詩ジンの時多くない?


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百の顔をもつ女

以外とアンケートに答える人が多くて草、にしてもハッピーエンドがダントツか、どうせなら全部やるか(馬鹿)



ウォッカ「見ましたかい、あのクライアントの嬉しそうな顔」

 

ジンたちはある会場に来ていた、そこは金持ちたちが集まるパーティーのようなもので、全員スーツを着ているどうやらここで取り引きをしていたようだが

 

ウォッカ「今夜が最後の酒になるとも知らないで」

 

ライム「そりゃ平和ボケしたやつが自分が殺されるとは思わねぇだろ」

 

ウォッカ「それもそうですね、ねぇ兄貴」

 

ウォッカがそうジンに話かける、だがジンは聞こえないのか興味がないのかステージから流れる音楽を聞いているのか反応がない

 

ウォッカ「兄貴?」

 

ライム「どうしたの?」

 

ウォッカ「・・あぁ、あの歌姫のことですかい?」

 

ウォッカはステージの端にいる女性を見る、黒人の女性でかなりの美人だ

 

ウォッカ「いつ聞いてもしびれますからねぇ、あの歌姫は」

 

ライム「そうか?俺は客を飽きさせないこの曲が好きなんだが」

 

そう他愛もない話をする、すると一人のウェイターかま近づいてきた、そしてジンたちのテーブルに止まると何かが入っているグラスをこちらに置いてきた

 

ウェイター「ドライマティーニでございます、歌姫からです」

 

ウォッカ「へぇ、んじゃありがたくちょうだいするとしますかね」

 

ライム「・・・」

 

ライムはウェイターの方を見続けながら顔にシワを寄せる、ウォッカがマティーニに口をつけようとしたとき、ジンがタバコをウォッカのマティーニに突っ込んだ

 

ウォッカ「あっ!?」

 

ジュウと言う音が聞こえる、ウォッカはそれを困惑しながら見ている

 

ジン「・・何のつもりだ?」

 

ウェイター「はい?」

 

ジン「何のつもりだと」

 

ジンがウェイターの頭を掴みテーブルに叩きつける

 

ジン「聞いているんだ!」

 

アイスピックを持ち上げそのウェイター目掛けて振り下ろす、だがそれはウェイターには当たらなかった、ジンが押さえていた手は何かが破れたような物になっている、そしてジンは横に立っている女性を睨む

 

ジン「ベルモット」

 

ベルモット「ふふ、I'm just kidding」

 

ベルモット「冗談よ冗談、そんな怖い顔しないで」

 

ライム「ベルじゃないか、どうしてここに?」

 

ベルモット「別に、ただ、歌姫に鼻の下を伸ばしている誰かさんを、ちょっとからかってみただけ」

 

ウォッカ「あ、くぅ(;´д`)」

 

自分のマティーニを見ながら悔しそうに声をあげる

 

ライム「なんだよ、そんなに欲しかったのか、ほら、俺のマティーニやるから機嫌直せって」

 

ウォッカ「あ、ありがとうございます」

 

ウォッカはそうマティーニを受けとる

 

ウォッカ「と言うか大丈夫ですかい?あんたみたいな有名女優が俺たちと一緒にいる所を見られたら」

 

ベルモット「大丈夫よ、皆歌姫にご執心のようだし」

 

ジン「それより、例のものは、見つかったのか?」

 

ジンがタバコを取り出し火をつける

 

ベルモット「そうねぇ、本命はまだって所かしら」

 

ウォッカ「ねぇそろそろ教えてくださいよ、どこで何してるのか」

 

ライム「どうせ無駄だって、ベルの秘密主義は今に始まったことじゃないだろ?」

 

ベルモット「あら失礼ねぇ」

 

彼女は静かに目を閉じ、こう言った

 

ベルモット「A secret makes a woman woman」

 

ベルモット「女は秘密を着飾って、美しくなるのよ」

 

ウォッカ「?」

 

ライム「相変わらずわかんねぇな」

 

ジン「・・反吐が出るぜ」

 

ウォッカは不思議そうにし、ライムはあんまりよくわからず、ジンはそもそもあんまり聞きたくないようだ

 

ベルモット「ねぇ、そんな事より、あなたの方はどうなの?」

 

そう言うと彼女はジンの肩に腕を置き近づいてきた

 

ベルモット「あなたの大事な子猫ちゃんは、見付かったの?」

 

ジン「いや、まだだ」

 

ライム「一応探してはいるんだけどねぇ、中々見つかんない」

 

相変わらず隠れるのがうまい、どうやってんのやら

 

ジン「心配すんな、俺の鼻は裏切り者の匂いには敏感なんでな」

 

ジン「もし見つけたらたっぷり教えてやるさ」

 

ジンは笑いながら言う

 

ジン「奴とつるんでいる色男と一緒にな」

 

 

 

そのパーティーから出たライムたちは仕事に行こうと駐車してある車に乗ろうとした

 

ベルモット「ねぇ、ライム、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

 

ライム「ん?どしたの?」

 

ベルモットが話かけてきた、だいたいジンと話すことが多いのだが何かようがあるそうだ

 

ベルモット「あなたの部下のサインって子だけど、中々癖があるそうね」

 

ライム「あいつか、そりゃ癖しかないよ」

 

ベルモット「なんでやらないのよ、仕事の邪魔になりそうなのはあなた、嫌いでしょ」

 

ライムは自分の邪魔になりそうな奴は消すことが多い、なぜあんな部下をまだ使っているのか気になった、だがライムはシェリーの餌として使っているがなるべく他の人たちにはあんまり知られたくない

 

ライム「まあ、こっちにも色々あるんでね、まだ消さない」

 

ベルモット「あら秘密?教えてくれてもいいじゃない」

 

ライム「それベルが言えること?」

 

ライムがそう聞き返す、ベルモットは少し微笑みを浮かべた

 

ベルモット「まあいいわ、何か考えがあるみたいだし、聞きたかったのはそれだけよ」

 

ライム「そ」

 

ライムはそう言うと車に乗り走り去っていった

 

 

 

 

ベルモット「....サインね」

 

自分の部屋で健人の写真を見ていた、普通の見た目にあんまり怖さを感じない顔、裏にはあんまり向かない人だ、聞けば彼は取り引きの場所を見てたため組織に入りざるをえなかったらしい、シェリーの監視役だったそうで今は捜索にあたっている

 

ベルモット「....面白い子」

 

強くもないのに上司に突っかかっていく、無謀としかいえないがそう言う人間は少ないためちょっと見てみたくなる

 

ベルモット「またそっちに行った時にでも見てこようかしら?」

 

どういう人物か見るのもありかもしれない、そう不適な笑みを浮かべ夜空にある月を眺めていた




はいという訳で今回はベルモットさん紹介です、しっかりとウォッカの可愛いシーンはライムを絡めました、なんかマスコットみたいだよねウォッカって(笑)


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IF 紹介

今考えているIF話だよ、参考にしてね


学園生活 この時の健人君はバイト忙しくて部活やらないはの人だよ

 

健人「ん~部活か、特にやることないよな~」

 

部活紹介の紙を見ながら呟いた、特にやりたいことでもないのでどうしようか迷っているのだ

 

生徒「なあ君、もしかして部活決まってない感じ?」

 

健人「え?そうですけど」

 

生徒「それだったら内にこないか、美術は楽しいぞ~」

 

健人「え~と、考えておきます」

 

生徒「そうか、んじゃ」

 

生徒はそう言うと走り去って行った

 

健人「はぁ、帰ろ」

 

 

 

健人は自分の家の帰路を歩いていた、何にもなく、あるとしたら車道と電柱くらいだ、そして橋を渡ろうとしたときにある女性が目についた

 

健人(あれ?内の学校の子だ、こんなところで何を?)

 

女性は橋のフェンスの上に乗り上げ川を見ている、自分も同じ方向を見ていると何かが浮かんでいる、どうやらハンカチのようだ

 

健人(落としたのかな?)

 

健人は直ぐに橋を降り川に飛び込む、そしてハンカチを取ると陸に上がりまた橋を登る、すると女性がこちらを驚いた顔でこちらを見ていた

 

健人「はい、どうぞ」

 

志保「え?」

 

健人「あなたのでしょう?」

 

志保「そ、そうだけど」

 

志保はそう言うと困惑しながら受けとる

 

健人「こんどからはおきをつけて~」

 

健人は手をヒラヒラさせながら去っていった

 

志保「...変な人」

 

 

 

 

 

灰原同居ルート 今書いているやつとほぼ変わらない、もうお互いの気持ちを伝えている状態

 

健人「いてて」

 

灰原「我慢しなさい、無茶ばっかりして」

 

健人の傷口に薬を湿らせた物を押し当てる

 

健人「えへへ、でも助かったでしょ?」

 

灰原「そう言うことじゃないの、火の中に飛び込むって正気?」

 

健人「子供の泣き声がしてさ、早く助けなきゃっと思って」

 

灰原「そういうのは消防士に任せなさい、まったく、どれだけ心配だったか」

 

健人の腕にしがみつく、若干だが震えているようだ

 

健人「志保さん...」

 

灰原「お願いだから無茶はしないで...あなたが傷つくのだって嫌なの」

 

灰原はあの光景を思い出していた、組織にいるときのことが頭にちらついてしまう

 

健人「...心配しないでください、もう離しませんから」

 

灰原「っ!?な、なに言ってるの!?」

 

灰原はそれを聞き離れようとするが健人が灰原を抱き寄せる

 

健人「え?ただ素直な気持ちを伝えただけですが」

 

灰原「い、いきなりそんなこと言わないで!...まったく、恥ずかしいこと簡単に言っちゃうんだから」

 

健人「だ、駄目ですか(´・ω・`)」

 

灰原「...まあ嬉しいけど」ボソ

 

健人「はい?今なんと?」

 

灰原「..なんでもないわ」




このIFはネタを思いつき次第やる感じなんで多分話は少しバラバラになりますね、まあ学生はゆっくり志保さんと関わっていくんですが一応ライバルもいますよ(修羅場も大好きです)


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親からの贈り物

いや~疲れた、取り敢えず一息はつけるしようやっと書けました、今回は灰原メインの話


灰原「っ」

 

博士が走らせているビートルの中で灰原は咳き込んだ、実はだいぶ前から風邪を患っていたが、博士が灰原の親の友人がいると言う話を聞き直ぐ様に行動したのだ、風邪はまだ治っておらずまだマスクを着用している

 

江戸川「おいおい、全然治ってねぇじゃんか」

 

江戸川が助手席から乗り上げて少し心配している

 

灰原「うるさいわね、大丈夫よ」

 

江戸川「確かに自分の両親の友人がいるのは気になるのはわかるけど、別に今日じゃなくてもよかったんじゃ」

 

灰原「あら?一番会いたいのはあなたじゃないかしら」

 

少し図星を突かれる、若干苦そうな顔をする

 

江戸川「そりゃ組織のことについて少しでもわかるかも知れないからな」

 

灰原「なら、つべこべ言わず黙ってなさい」

 

阿笠「まあまあ別にきくだけじゃから、大丈夫じゃろ」

 

江戸川「なら、いいんだけどよ」

 

そう言うと座り、ガラス越しに見える町の風景を眺める、一方灰原の方は自分の両親のことを考えていた

 

灰原(私の両親、組織では嫌な噂しかなかった)

 

父はマッドサイエンティスト、母はヘルエンジェル、どちらもあまりいい意味で使われることのない言葉だ、真っ先にろくな人ではないだろうと考えたが、ある人物の言葉を思い出しただしていた

 

健人『自分の親のこと、あんまり悪く思っちゃいけませんよ』

 

自分の好きなあの人から出てきたあの言葉、それを思い出し直ぐ様さっきの考えは消す

 

灰原(そうよね、まだわからないんだから)

 

そう自分に言い聞かせ目的地に着くまで休むことにした

 

 

 

 

 

出島「えぇ、確かに宮野厚司君とは幼馴染だったがもう三十年位あってないよ」

 

出島「最後にあったのは、彼が親から受け継いだこの家を借り受けたときだったかな?」

 

どうやらあんまり灰原の両親とは深く関わってはいないようだ、これでは組織との繋がりはあまり望めない

 

灰原(ここが、お父さんの育った家)

 

江戸川「それじゃ、その後宮野博士は何処に住んでたの?」

 

出島「さぁ、自分の研究を認めてくれたスポンサーの大きな研究施設に行くと言ってたが、場所までは聞かされてなかったな」

 

江戸川「‥‥やつらだな」

 

灰原「ええ、多分」

 

灰原は部屋を見渡す、何処に目があるのかよくわからない、

 

阿笠「となると、もう会ってないんですか?」

 

出島「そうなりますねぇ、ただ、結婚したと言うハガキが一枚来たぐらいで」

 

財津「あぁその人なら、一回社長の留守の時に来られましたよ」

 

出島「え?」

 

どうやら社長がアイデアに詰まった時にふらっと外に出るときがあるらしくその時に来たようだ

 

財津「確か外国人の若い女性と、4~5位の女の子をつれて、何か大事な話があったそうですが社長がいなかったので一泊して帰られましたよ」

 

財津「もしかしたら社長が帰ってくるかも知れないって、言ってませんでした?」

 

出島「聞いてないぞ、そんな話」

 

財津「確か奥さんの名前はエレーナで、娘さんの方は明美ちゃんだったかな」

 

灰原「お姉ちゃん‥‥」

 

灰原は明美の姿を思い出す、今でもあの綺麗な笑顔が鮮明に浮かぶ

 

財津「変わった親子でしたよね」

 

そう隣で座っている男性に声をかける、名前は今井というらしい

 

今井「特に娘さんのいたずらには手を焼いたよ、あの子自分たちが使っている道具を何処かに隠すんだから、自分たちが困った顔をしてはしゃいでたしね」

 

今井「奥さんの方はずっと黙っていて、日本語が通じないと思ってたら娘さんと普通に日本語で話してて、旦那さんの方はずっと窓の方を向いてたな」

 

今井「そうだ、あのとき確か近くに車が止まってたな」

 

財津「ああ、スモークガラスの黒い車でしょ?なんだったんでしょうね?」

 

江戸川「監視の車か」

 

灰原「ええ」

 

二人はそう会話をかわす、すると財津があることを思い出す

 

財津「そういえば明美ちゃんこの前家にふらっと来たけどな」

 

灰原「!?」

 

江戸川「!?」

 

財津「ほら、前にトイレを借りに来たかわいい子がいたじゃないですか、俺らの顔を見るなりお久しぶりですって言ってきてびっかりしたんですから」

 

灰原「‥‥お姉ちゃんが」

 

理由はよくわからないが明美

 

財津「そう言えば他にもここを訪ねてきた人もいましたよ」

 

阿笠「お知り合いですか?」

 

財津「いえ、初めてみる顔でした、何の用だって尋ねたら宮野さんのことについて聞きたいって」

 

江戸川「ねぇねぇ、その人どんな人だったの?」

 

財津「たしか黒い服を来ていて、年十代位て、名前は、古川とか言ってたような」

 

灰原「!?」

 

財津「確か明美ちゃんの妹さんのことについて聞きたいって、でも知らないって言ったらそのまま帰っちゃったな~」

 

灰原「‥‥健人君」

 

十代位で自分のことを知っている人と言ったら健人ぐらいしかいなかった、どうやらここを訪ねていたようだ

 

江戸川「ねぇねぇ、その女の人、ホントにトイレを借りに来ただけ?」

 

江戸川は話を切り替え明美の話をする、本当に明美がトイレを借りるために来たのか気になったのだ

 

出島「そうだよ、けど変なこと言ってたな」

 

江戸川「変なこと?」

 

出島「トイレを使ったのは恥ずかしいから、誰にも言わないでくれって」

 

江戸川・灰原「っ!」

 

出島「一体、誰に内緒なんだか」

 

それが言い終わると同時に二人はトイレに駆け出した、中に入り辺りを見渡す、上には窓があり、その下にはトイレットペーパー、一見普通のトイレだ

 

江戸川「さて、探しますかね」

 

だが明美がただトイレを借りたとも思えない、取り敢えず探すことにした

 

 

 

 

 

江戸川「だめだ、見つからねぇ」

 

何も見つからなかった、かなり事細かに探したが何か手がかりになるものは見受けられなかった

 

灰原「あるわけないでしょ、あんな所に」

 

江戸川「けど、盗聴器を取り付けた後は見つけたぜ」

 

ここの社員の話によるとどうやら二回空き巣にあったらしく特に取られたものはなかったので問題はなかったのだが、その空き巣が行われたのは明美が来た数日後だったのだ

 

江戸川「多分明美さんが何かを隠したと思い、侵入したがいいが見つからず、盗聴器を仕掛けて様子見をしたが、その可能性はないと思い二回目に入ったときに外したって所かな」

 

灰原「そうでしょうね」

 

江戸川「にしてもその古川って人が気になるな、誰なんだ?」

 

灰原「‥‥古川峻一」

 

江戸川「え?」

 

灰原「健人君が使っている偽名よ、多分来たのは彼」

 

江戸川「おまえがここにいると思ってか?」

 

灰原「多分ライムからここのことを聞かされて訪ねはしたけど、何も知らなさそうだったから帰ったって所かしら」

 

江戸川「その人に接触できれば、組織について調べやすいんだけどな」

 

灰原「だめ」

 

少し嫌そうに灰原が答える、江戸川が灰原の方を向くと目がつり上がりこちらを睨み付けている

 

灰原「絶対だめ、彼に危険なことをさせるき?」

 

江戸川「い、いや、冗談だよ」

 

どうやら地雷を踏んでしまったようだ、取り敢えず冗談といいながしどう切り抜けようかと考えようとしたそのとき

 

出島「あっがぁっ、あぁ!」

 

江戸川「!?」

 

灰原「!?」

 

社長が急に苦しみだしたのんだ、喉を押さえながら床に倒れていく

 

財津「しゃ、社長!?」

 

灰原「な、なんで急に」

 

江戸川「博士、警察!」

 

阿笠「わかった!」

 

 

 

出島の毒殺、やったのは今井だった、今井は昔から独立したいといってたがそれを出島が取り合ってくれず一生飼い殺しにするつもりだったのだ、だが最初殺害しようとしたのは二十年も前だったのだがやめた理由があったのだ、それは子供の頃の明美が見せた笑顔だった

 

今井「あの顔を見てしまったら、殺意が何処かにぶっ飛んでしまって」

 

警部「それじゃなんで今になって」

 

今井「また社長に独立したいと頼んでんですがそのときこう言われたんですよ」

 

今井「お前には無理だ、二十年前だったら、話は変わってたがね」

 

今井「こんどもあの笑顔を見れば止めれるかと思ったのですが、むしがよすぎたか」

 

 

 

 

灰原「それで、見つけたんでしょ?博士と一緒にトイレに入ったときに」

 

事件が終わり博士のビートルに乗っての帰宅途中、灰原がコナンに話しかけた

 

江戸川「ああ、あの社長が節水しろってよく言ってたんでな、それでピーンと来たんだよ」

 

江戸川「トイレにあった浮き玉の裏側にビニール袋で包まれたこれがガムテープできっちり張られてたぜ」

 

そう言うとカセットテープが入っているビニール袋をこちらに見せてきた

 

江戸川「1~20ナンバーがふってある、このビニールテープをいれてな」

 

灰原「そう、それじゃそれは私に頂戴、あなたがこれ以上関わったらまずいわよ」

 

江戸川「いや、もう聞いてるよ」

 

灰原「え?」

 

江戸川「今適当にテープ入れて再生してる」

 

灰原「ちょっと!?」

 

灰原「あなたがこれ以上関わる必要はないのよ!」

 

江戸川「まてまて静かにしろ、聞こえないだろ?」

 

灰原「だからあなたがこれ以上関わる必要はないの!」

 

だがコナンはうつむいたまま黙っている

 

灰原「ねぇ聞いてるの!?工藤君!」

 

江戸川「‥‥確かにこれは俺が聞いちゃいけないものだな」

 

灰原「え?」

 

江戸川「‥‥お前だけの声だ、聞いてみな」

 

そう言うとヘッドホンをこちらに渡してきた、取り敢えず着けコナンが再生ボタンを押す

 

エレーナ『十一才になった志保へ、誕生日おめでとう、好きな子はできましたか?お母さんの初恋はねぇ‥‥』

 

灰原「‥‥お母さん」

 

どうやら死期をさとった両親が志保宛にメッセージを残したようだ、灰原はそれに耳を傾け聞いている、いつもは表情が硬いのだが今はとても嬉しそうだ

 

江戸川「‥‥よかったな」

 

 

 

 

灰原「彼の言うとおりね、噂はあんまり信じない方がいいかしらね」

 

母ヘルエンジェルと呼ばれていたがそんな物騒な名前に似合う人ではなかった、ほんとは優しく、家族思いの人だったのだ

 

灰原(一度でもいいから、会ってみたかったな)

 

自分には親とあった記憶がない、仕方がなかったのだ、生まれてすぐになくなったのだから、灰原は少しベッドから起き上がりカセットテープを取り出しそれを機械に入れ再生させた、ヘッドホンを装着し耳をすませる

 

エレーナ『志保、14歳の誕生日おめでとう、ちゃんと勉強してますか?ちゃんと勉強しないと大学で苦労しちゃうわよ?』

 

優しい女性の声が灰原の耳の中で響く

 

エレーナ『お母さんは親から言われてちゃんと勉強してたけど、友達はあんまりしてなかったから苦労したそうよ?もし志保のお友達にもそう言う人がいたら言ってあげてね?』

 

灰原「うん」

 

エレーナ『それから彼氏も作るのよ?お父さんはね、とってもカッコいい人だったけど、こんな無口な私を選んでくれた、もし気になる人から声をかけるのを待ってても、取られそうになっちゃったら取りなさいね?』

 

灰原「‥‥」

 

灰原はその事をききある人物を思い出す、組織で飼われ、あの地獄のような場所にやすらぎを与えてくれた人、こんな私に優しく接して私に楽しさを教えてくれた人、健人のことだ

 

灰原「‥‥はぁ」

 

彼は今なにをしてるのだろうか、無事なのだろうか?元気にしているのだろうか? 彼があの後どうなったのかがまったくわからない、そのため彼のことを少しでも思い出すといつもそればかり考えてしまうのだ

 

灰原「私があのとき連れ出していれば」

 

そうすれば彼に被害は出なかったはずだ、ダクトの中で聞こえたのだがどうやらライムが来ていたらしいので彼がどうなったのかがわからない、監禁されているか、それとも‥‥

 

灰原「‥‥もう寝ましょうか」

 

そう自分に言い聞かせ寝ることにした

 

 

 

 

 

 

 

健人「‥‥時間かな」

 

健人は空港にいた、ライムの指示である人を迎えにこさせるようによこしたのだ

 

ベルモット「hi,あなたがサインかしら?」

 

後ろから声をかけられる、そこにいたのは綺麗な金髪の女性で黒いコートを羽織っておりサングラスをかけている

 

健人「お待ちしておりました」

 

ベルモット「悪いわね、迎えにこさせちゃって」

 

健人「‥‥それも仕事ですから」

 

ベルモット「それじゃ、別荘までよろしくね」

 

健人「了解しました」

 

そう言うと龍士は自分の車の後ろのドアを開ける、ベルモットが乗り込み龍士は運転席につくと車を走らせて行った




この話好き、純粋なこの笑顔見てたらそりゃやめるよな~、にしても相変わらず隠すのがうまい明美さん、発想がすごい


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赤井の追跡

はい、他の小説に時間をとりすぎていた愚か者です、いや何か次のアイディアが中々浮かばなくてね、許しておくんなまし


健人「裏切り者のライが見つかった?」

 

健人とライムが何処かの公園の椅子で話をしていた話しをしていた、どうやら裏切り者がいたようだ、ライムの方はタバコを吸いながら会話を続けた

 

ライム「ああそうだ、今米花町周辺をうろちょろしてやがる、何かするつもりかしらんが好都合だ」

 

そう言うとライムはポケットから車の写真を取り出した

 

ライム「この車種とナンバーを探せ、これがやつが乗っている車だ」

 

健人「さ、探した後は?」

 

ライム「ばれねぇように見張ってろ」

 

健人「そんな、ばれないようにって、どうやるんですか」

 

相手はFBIだ、とてもではないが素人の健人には無理な話だ

 

ライム「そんなん自分で考えろよ、とにかく見つけたら知らせろ、わかったな」

 

健人「‥‥了解」

 

健人「と言うかどうやって探せっていうんだ」

 

あてが無さすぎる、わかるのは車種とナンバーだけ、それだけで隠れるのがうまい赤井を探さなきゃならない

 

健人(と言うか何で俺なんだ?)

 

どう考えても俺には不向きなはずなのに何故か任された、相変わらず何を考えているのかわからない

 

健人「‥‥行くしかないか」

 

取り敢えず車に乗り適当に道路を走ることにした

 

 

 

健人「う~ん見つからないな~、結構わかりやすい車なんだが」

 

一応外国車の上かなりでかいので見つけやすい分類だがそれでも町から見つけるのは一苦労だ

 

健人「‥‥にしても何でいきなりライがいるんだ?俺たちがここら辺にいることは相手もよく知ってるはずだ」

 

FBIが動いたと言うことは何かあるに違いない、だがそのFBIがまともに動く理由がわからなかった

 

健人(何かしてるのか?でもこんな町中でなにをやるんだ?)

 

ここはほぼ組織とは関係のない場所だ、いるのはライムの部下数人と自分、後、ベルモットがいたはずだ

 

健人(わからないな、相手のことほとんど知らないからな~)

 

わからないことが多すぎる、赤井のことといい最近何のために動いているのかわからなくなってきた

 

健人「‥‥駄目だよな俺、こんなんだから志保さんも見つからないんだよ」

 

ハンドルに手を置きその上に頭を乗せる、目の前にはこの車種を売っている店のエンブレムがあった

 

健人(‥‥今頃なにをしてるんだろうか)

 

大丈夫だろうか?元気にやっているだろうか?いつも志保の身を案じている

 

健人「‥‥一度でもいいから会いたいな」

 

そう呟きしばらくそこで固まる、だが仕事はしなければいけない、取り敢えず頭を上げ車の運転を再開しようとしたらある車が信号で止まった

 

健人「ん?」

 

そこには赤井が乗っているらしい車があった

 

健人「まさか!」

 

すかざずカメラで撮影する、それを拡大してみると写真の男にそっくりだった

 

健人「いた!ほんとにいた!?」

 

すかさず追跡した、だが車は信号が青になったとたん走りだす

 

健人「こ、この」

 

何とか他の車を追い越し自分が見える位置に持ってくる

 

健人「よし、ちゃんと見えてる」

 

やりたくはないが携帯を取り出しライムに連絡する相手が相手なので正直ずっと追える自信がない

 

健人「ライムさんですか?赤井を発見しました」

 

ライム「え、まじ?」

 

健人「今米花町の○○道路を走ってます」

 

するとライムの声が遠のいたが声を張り上げて誰かに命令する、するとこちら側にも命令がきた

 

ライム『よし、内の部下に命令して今向かわせた、それまで見失うな』

 

健人「了解」

 

携帯をしまいこむ、車を赤井の車から少し離し追跡する、すると相手が急にスピードを出しはじめた

 

健人「やっぱりばれてたか」

 

さすがに動きが不自然過ぎた、取り敢えず相手と同じスピードを出し追跡する、相手が右折すると自分も右折、一般道路で少しおとなしめのチェイスが始まった

 

 

 

健人「止まった!?」

 

あれから少し時間がたった、ライは海岸にある人目の無い倉庫に車を止めた後そのまま中に入っていった

 

健人「取り敢えず報告しないと‥」

 

ライム『なに?止まった?』

 

健人「はい、次はどうします?」

 

ライム『‥‥追え、中に入るんだ』

 

健人「え、でも」

 

ライム『いいから行け』

 

健人「っ!‥はい」

 

 

 

 

健人「追えって言ったって、どうやって見つければ」

 

辺りを見回す、古い建物のため老朽化が目立っている

 

ライ「動くな」

 

健人「っ!?」

 

後ろから銃を突きつけられた、声からすると男だ

 

ライ「お前は何者だ、何故俺を追っている」

 

健人「はて、追われる理由なんて、心当たりあるんじゃないですか?」

 

ライ「だからだ」

 

健人「まあそうですね、ある人からの命令でしてね」

 

ライ「誰からだ」

 

健人「自分の上司ですよ」

 

ライ「名前を言え」

 

健人「‥‥ライム」

 

ライ「‥やはりか」

 

ライはそれを聞くと一度銃を離し首に当て気絶させようとしたが、健人が直ぐ様振り返り手で受け止めた

 

ライ「っ!」

 

健人「用がすんだら直ぐに気絶させる、抜け目無いですね」

 

健人はそう言うと腕を捻ろうとする、ライは捻られる前に抜け出し距離をとる

 

ライ「いやまさか、反応されるとは思わなかった」

 

健人「そりゃどうも」

 

健人「なぜこんな所をウロウロしてるんですか?何か探し物でも?」

 

ライ「‥‥」

 

健人「黙りですか‥」

 

ライ「おとなしくしろ、痛い目にはあわせない」

 

健人「そう言う訳にはいかないんですよ、俺にもやらなきゃいけないことがあるんでね」

 

お互いに構える

 

健人「あなたを捕まえれば、俺も動きやすくなる」

 

ライ「倒せるとでも?」

 

健人「なめないでくださいよ、これでも一応格闘技はやってるんですから」

 

ライ「そうか?その割には体は細いな」

 

健人「あなたもでしょ!」

 

健人が仕掛けた、ストリートから入り蹴りを入れたコンビネーション、赤井はそれを防ぎながら隙を伺う、そして健人のフックを防ぐとその腕を捻りあげ足払いをし押さえつける

 

健人「っ!」

 

赤井「無駄なことはよせ、君じゃ勝てない」

 

健人「うるさい!」

 

健人は無理に体を浮かせその場で前転し捻られた腕を元に戻し肘打ちを喰らわす

 

赤井「く!」

 

少し前のめりになりよろけながら下がる、健人はそこから膝蹴りを放つが両腕で防がれ、次に逆の脚でローキックを放つが止められ、赤井の裏拳が放たれた

 

健人「ぐっ!?」

 

赤井「無理な体制で起こしたんだ、折れては無いだろうが筋は痛めたな」

 

健人「これくらい、平気だ」

 

赤井「何故あんな奴のために働く?」

 

赤井は疑問に思ったことを述べた

 

健人「ある人を、探してるんだ、俺だけじゃ絶対に見つからないからね」

 

健人「その人を見つけるまでは何だってしてやるさ、たとえ人殺しの手伝いでもな」

 

少し嫌そうな顔をするが直ぐに顔を戻しライを睨む

 

赤井「やめておけ、あいつの事だ、お前のようなやつは使った後殺されるぞ」

 

健人「んじゃどうしろってんだよ、指咥えて待てばいいのか?」

 

赤井「そいつのためを思うのならな」

 

健人「け、裏切り者が偉そうに」

 

赤井「お前のためをいっているんだ、人を助けたいのなら考えて動かなければならない」

 

健人はそれを聞き顔を伏せる、そしてあることを聞く

 

健人「‥明美さんは?」

 

ライ「ん?」

 

健人「明美さんを助けなかったのは、その気がなかったって事ですか?」

 

ライ「っ!」

 

それを聞くとライは苦虫を噛むような表情をする

 

健人「知ってますよ、明美さんとあなたが恋人同士だったって」

 

健人「何故助けなかったんです?」

 

ライ「‥‥」

 

健人「なんでだぁ!?」

 

健人は納得がいかなかった、何故守ってくれなかったのか、なんで側にいてあげなかったのか、それを聞きたかった

 

ライ「‥それを君に教える必要は、ない」

 

健人「ならこっちもやめるきはない」

 

ライ「ならこれ以上付き合えないな」

 

するとライは懐から何かを取り出した、それは金属でできた物で真ん中にスタンと書いてある

 

健人「な!?」

 

ライがそれを引き抜きこちらに投げる、俺は驚きのあまりその場で立ち尽くしていた、そしてその場で閃光と爆音が放たれた

 

健人「っ!?!」

 

それを聞いた瞬間、耳と目をふさぎその場でうずくまった

 

健人(お、俺相手に使うか普通!?)

 

そして次第に回復していき、目を開き見回したがライの姿はなく、外に出るもライの車もなかった

 

 

 

 

 

 

ライム「そうか、逃がしたか」

 

健人『す、すいません』

 

あの後部下が駆けつけたが健人だけだったのでそのまま直ぐにライを追わせたのだ、その事を報告するためライに電話をしていた

 

ライム「いやいや構わねぇよ、お前を行かせたのが間違いなんだし、取り敢えず少し休んだらお前も捜索に付き合え」

 

健人『り、了解』

 

そう指示を出し電話を切る、そして助手席に、いる部下が話かけてきた

 

部下「やっぱり無理でしたか、まあ相手が相手ですからね」

 

ライム「‥‥」

 

部下「どうしました?」

 

ライムは眉間にシワを寄せ、顎に手をおきながら何かを考えていた、そして疑問に思ったことを述べた

 

ライム「‥おかしかねぇか?」

 

部下「な、何がです?」

 

ライム「あのライは敵には容赦しないやつだ、なのにあいつと戦うとき手加減してる上にやめろとかほざいてやがった」

 

ライム「もしライだったらその場で脚を折るか何かして自分の組織に連れていって聞き出すはず、別にあの場で聞かなくてもいいわけだしな」

 

部下「確かに」

 

ライム「明美の恋人だったから志保のことを何か知ってると思ってあいつを行かせたが、やっぱり何か知ってそうだな」

 

ライと明美が恋人だったと言うのは知っている人間は多い、そのことを知っているため健人を行かせたのだ、あんな簡単に健人がライに会えたのも最初からライは見つかっており誘導させ健人に接触させたのだ

 

ライ(あの様子からすると明美から健人のことは聞いていたらしいな、おかげで意外と会話してくれたぜ、てことはあいつがここに入るのは志保関係か、それとも別件か?)

 

いづれにしてもライが動くというのは重要な事のはず、これを探れば志保のことも聞き出せるはずだ

 

ライム「‥今度は俺が直々出向いてやるか」

 

これ以上健人に任せるのは無理だ、なら今度は自分が動くことにした、まず最初に色々探らねばならない

 

ライム「楽しみだね~」

 

車の窓から流れていく夜の町の風景を眺めながらライムはにやけていた




あ、後fateのやつも書き始めたのだそれも( `・ω・´)ノ ヨロシクー(馬鹿)


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ベルモット

あけおめです、外に出たいけどあまりお外出たくない、コロナ怖いよ~


ライム「ハロウィンパーティー?」

 

お気に入りのカマロを走らせているとジンから連絡がきたのだ

 

ジン『明晩の19時、例の港でやるパーティーだ』

 

ライム「そんな所に何かあんの?」

 

ジン『ベルモットが何かおっ始めるらしい、それを探ってこいとの命令だ』

 

ライム「あぁ、俺んとこにもきたよ、場所そこなんだ」

 

ジン『あの野郎の秘密主義にはうんざりだ、お前も行け』

 

ライム「はいはい」

 

そういい携帯をしまい運転を再開する

 

部下「なんの話で」

 

ライム「ベルモットのやつがなんかやるだろ?それを探ってこいだと」

 

部下「行くんですか?」

 

ライム「どうだろうな」

 

ライム「よく考えてもみろ、あのベルモットさんがその秘密を漏らすようなことするか?」

 

部下「言われてみれば」

 

今まで何をやってきたのかも不明なのに今回に限ってばれるのが早すぎる、あのベルモットらしくない

 

ライム「ちょっと何か引っ掛かるな」

 

部下「どうします、あの人の事探ります?」

 

ライム「それはもうやってる」

 

部下「え?」

 

ライム「あいつなら、多分やってくれるよ」

 

そう笑みを溢し運転に集中するのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

健人「……今の所動きは無し」

 

人気のないビルから双眼鏡である人物を監視していた、綺麗な金髪の女性、ベルモットだ

 

健人「こんなストーカー染みたことするなんてな、志保さんにどやされそう」

 

ため息をつきながら上司との会話を思い出していた

 

健人『自分が?』

 

ライム『そ、俺は目立つしお前ならいいだろ』

 

健人『で、ですが、俺尾行とか向いてないっですって』

 

ライム『なら志保の捜索から外れる?』

 

健人『そ、それは』

 

ライム『嫌ならやることだね』

 

健人『っ!』

 

健人「……相変わらずむかつくやつ」

 

身勝手なやつだと常々思う、あいつさえいなければ今頃……

 

健人(……中々動かないな、けどあのパーティーを開く以上動きはあるはず)

 

健人「……そもそも何しに来たんだ?」

 

やっていることは適当に歩いて適当な場所で紅茶を飲んでいるだけ、すると会計を済ませまた歩きだした

 

健人「……動いたな」

 

尾行を続け後ろをつける、だが相手が急に裏路地に入った、それを見た健人はため息をつき少し立ち止まるがその路地に入る、すると待っていたかのような表情でこちらを見るベルモットがいた

 

健人「やっぱり」

 

ベルモット「hai サイン、こんな所でお仕事?」

 

健人「…そんなところです」

 

ベルモット「どんな?」

 

健人「言えません」

 

ベルモット「言ってくれてもいいじゃない」

 

こちらに近づく、香水の香りが風にのって漂ってきた

 

健人「……」

 

ベルモット「意外と頑固なのね」

 

するとベルモットが急に肩を触りだした、妙な感じがしすぐに離れる

 

健人「っ!」

 

ベルモット「あら?女の子は慣れてない?」

 

健人「……」

 

ベルモット「黙りね」

 

健人から離れ路地から出ようとするベルモットだが、一旦こちらを見てこう言った

 

ベルモット「あんまり私に付きまとわないで、怪我をしちゃうから」

 

そう言い残し出ていった

 

健人「やっぱり、嫌いだあの人」

 

不気味さと言うより子供扱いされるのが嫌だ、そして案の定路地から出るとベルモットの姿は何処にもなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライム「なるほど、特に変わったことがなかったのか?」

 

健人『すいません』

 

あの後一応報告をするためライムに電話をかけた

 

ライム「まあいいぜ、お前はちょっと待機しとけ」

 

健人『は、はい』

 

そう指示を出し電源を切りしまう

 

ライム「かぁ~ま逃げられるよな」

 

ライム「かと言ってうごかせねぇしな~」

 

健人以外だろうがまかれるのは目に見えている、相変わらず意味のわからない行動をするものだ、そんな事を考えているとまたスマホが鳴り出した

 

ライム「ん?もしもし?」

 

ウォッカ『ライムさんですかい?』

 

ライム「ウォッカか、どうかしたの?」

 

ウォッカ『いや、ちょっと伝えたい事があって』

 

ライム「ん?」

 

ウォッカ『工藤新一が、生きてるそうなんです』

 

ライム「……なに?」

 

それを聞き目付きが変わる、取りあえず聞くことにする

 

ウォッカ『ここで働いている従業員が工藤新一を見たそうで、噂になってます』

 

ライム「兄貴が殺したはずだろ?」

 

ウォッカ『そのはずなんですがね』

 

顎にてを当て考えるライム

 

ライム(野郎が生きている?だがシェリーのやつが死亡だと……!)

 

目を見開き何かを見つけたような表情をするライム、すると急に笑いだした

 

ライム「くくく、なるほど、どうりで見つからないわけだ」

 

ウォッカ『どうしました』

 

ライム「いやこっちの話だ、工藤のやつの事で何かわかったら俺に話せ、どうせ兄貴は忘れてるだろうからな」

 

ウォッカ『へい』

 

ライム「さて、もしかしたら当たりを引いたかもしれねぇな」

 

車に乗っている得物の調子を確かめるため一度車から出るライム、空は曇りもなく月が綺麗に見えていた




まあちょっと調べれば何かわかりそうですよね、さて健人君はこれからどう動くのか楽しみですね~


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パーティーの始まり 

ごめんよ皆待たせてしまって、また再熱化し始めたので多分上げると思うのでよろしく


健人「はぁ」

 

ため息を吐き夜空を眺める健人、上司から意味のわからない奴の相手をしろと言われした結果、軽くあしらわれ逃げられた、相手は変装の名人なため仕方がない事なのだがなぜだか情けないと思う自分がいる

 

健人(こんなんでシェリーさんに会えるのかね)

 

頭に浮かぶのはあの姿、いつもクールを貫きたまに見せる笑顔がとても可愛らしい

 

健人(なにいってんだろ俺)

 

そういい街にあるゴミを蹴飛ばす、そんな事をしているとスマホが鳴り出した

 

健人「もしもし?」

 

ライム『俺だ』

 

案の定ライムからの電話だった

 

ライム『阿笠博士、この名前に聞き覚えは』

 

健人「阿笠?」

 

何故だろうか、何処かで聞いたような感じがするのだ

 

健人(えっと、確か何か聞いたと言うより見たような、あ)

 

そして思い出した、ピスコがパソコンで遊んでいたゲームの開発者の筈だ

 

健人「あります、確かピスコがその人のゲーム持ってました」

 

ライム『へぇピスコが、成る程』

 

それを聞いたライムは電話越しに笑い始める

 

ライム『よし、んじゃ今からそのおっさんの住所言うからそこに行け、場所は米花町2丁目22番地だ、そこに着いたら教えろよ、次の事言うから』

 

健人「わかりました」

 

相手に聞こえないように電話を切ってからため息をつく

 

健人「取りあえずその博士の所に行こうか」

 

ここからなら近いだろうと考え車を止めてある場所まで移動することにした

 

健人「にしても何でピスコはあんなもの持ってたんだ?」

 

車を運転しながら考える、今考えてみると何故あんな物を持っていたのか不思議だ、そんなゲームをする性格じゃないだろうし未だに謎だ

 

健人「もしかして何かの手掛かりなのか?」

 

だが阿笠何て名前の人は全然聞かない、ゲームの開発者だろうか?

 

健人「…と、着いたな」

 

住宅街の中でこれまた豪勢な建物だった

 

健人「て、ここって」

 

隣には前に志保と調査した事がある工藤邸がある、そしてそのすぐ隣に阿笠の家がある

 

健人(偶然じゃないよな?)

 

前に殺害された工藤の次はこの阿笠博士、偶然とは少し考えられない、そんな事を考えていると向こうから車が迫ってくる

 

健人(誰か来た!)

 

直ぐに車の隣に隠れやり過ごすそしてその車は阿笠の家の前に止まる、それを見た健人は電話を取り出す

 

健人「あの、ライムさん?」

 

ライム『来た来た、どうだ、何かあったろ?』

 

健人「はい、阿笠とか言う家の前に車が止まりました」

 

ライム『よっしゃ来た!それがベルモットの筈だ、追跡弾とサプレッサーはあったよな?』

 

健人「はい、ありますが」

 

ライム『それをつけて車に撃つんだ、後は俺がやってやる』

 

健人「…はい」

 

言われたとおりにやり追跡弾を撃つ、そしてその後様子を見る、するとその車が動き出し始めた

 

健人(もし、もし志保さん関係だったら)

 

拳を握りしめる、もし自分の予想通りなら狙われているのは博士じゃない志保さんの筈だ

 

健人「…今だな」

 

健人は車に乗り走らせる、さっきの車を追いかけるが発信器があるため少し離れてついていく

 

健人「おわったら殺されるかもな、俺」

 

だが決めた事だ、志保を救いだすことが健人の目的なのだ

 

健人「さて、これが俺の最後の仕事だ」

 

そう言い車を走らせ続けて車を追いかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阿笠「ここかの」

 

阿笠はある場所に来ていた、辺り一面森で覆われ夜のためかよく見えない、そして博士は自分のビートルの上にアンテナを入れ設置する

 

阿笠「大丈夫かの新一」

 

そう心配をしていると自分のスマホが鳴り出した、それを聞いた博士はスマホを取り出す

 

阿笠「もしもし?」

 

?「阿笠博士ですか?」

 

阿笠「誰じゃね君?」

 

聞き覚えのない声が聞こえる、それを不思議に思いながらも応答する

 

?「自分太幡と言うものですが阿笠博士で合ってますか?」

 

阿笠「そうじゃが、君は?」

 

太幡「いやよかった~いやですねあなた何とも不思議な装置を作っているようじゃありませんか?」

 

阿笠「は、はぁ」

 

太幡「自分の子供の誕生日が近いんですよ、だからプレゼントを考えているんですが、そちらに自動で動くスケボーありますよね?」

 

阿笠「な、何故それを?」

 

太幡「?何故って、よくメガネをかけた子供が乗っているのを見かけますがそれが?」

 

それを聞いた阿笠は安堵する、言われてみれば新一が派手に使っているので見られて当然だ

 

太幡「あのスケボーをプレゼントにしたいのですが、あれはいくらでしょうか?あれを買いたいのですが」

 

阿笠「すいませんなぁ~あれは売れんのじゃよ」

 

太幡「ですが工藤様の子供がよく乗っていますよ?」

 

阿笠「新一の子供?」

 

太幡「えっと、工藤新一様の弟さんですよね?よく顔もにていますし」

 

阿笠「い、いやあの子は違うよ従弟じゃよ?」

 

太幡「はて、よく似ていますから弟かと思っていたのですが、工藤新一様が買ってあげたのですか?」

 

阿笠「そうじゃよ、あの子供にせがまれて新一が最近買ってあげたのじゃ」

 

太幡「最近?新一様は暴動に巻き込まれ怪我をして入院と聞きましたが?」

 

阿笠「いや今も元気にしとるよ、ただ忙しくてのあの従弟は他の所に預けてあるのじゃ」

 

太幡「そうですか」

 

少し声のトーンが変わった、だが次に返ってきたのはいつもの声だった

 

太幡「時間を取らせて申し訳ありませんでした」

 

阿笠「いやいやいいですよ、すいませんのぉ」

 

太幡「いえもし気が変わったら電話してくれますか?」

 

阿笠「わかった」

 

太幡「ではこれで」

 

それで電話が切れる、阿笠はそれを終えると時が来るまで待つことにした




いつも思うけど博士の発明品保険かけてないから怖いよね、あのスケボーで事故ったら死にそうなのに


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衝突

遅れて申し訳がない、終わらせ方に迷ってまして、それで学業が忙しかったので気づいてたらまさかの年超え(汗)本当に申し訳ありません。ちなみに終わらせ方なのですが日常系のようにちょっとした話を入れてその間に映画や原作の話を入れようと思います。


「いいかお前ら?」

 

雑居ビルの中には黒い服を着た一人が一つの部屋のドアの前で仲間に声をかける

 

「いつでもいいですよ」

 

「はい」

 

そう暗い中頷くのが見える、それを見た先頭の男は目の前のドアを蹴飛ばし開けると中に入った

 

「動くな!」

 

そう銃を前に向け構える、そして後ろから仲間も入ってきて左右に展開し銃を構えたがそこには誰もいなかった

 

「いない?」

 

男たちがここに来たのはある男を探していたからだ、その男の居所をつかんだのでここに来たのだが

 

「ガセネタを掴まされた?」

 

「上官のジョディーさんからだぞ、そんな筈は」

 

そう二人が顔を見合わせたその時真ん中にいる男の前に何か降ってきた、その影は男の喉元に伸びると血飛沫を上げながら貫いた

 

「!」

 

二人は直ぐに距離をとり銃をその影に向けて放とうとするがその影が移動し他の男に近づいてきた

 

「撃てぇ!」

 

そう言いながら銃弾を放つがその影にことごとく避けられた、そしてその影が男の前から消え首もとに痛みが走った

 

「あ」

 

そうまぬけな声を出しながら地面に倒れてしまう男、だが残った男はそんなものを見ている暇がなかった

 

「来るなぁ!?」

 

影が男に迫りこさせないように乱射するが効果はなし、しかもその持っている腕と銃を持っている手を掴まれそのまま自分の顎につきつけられた

 

ライム「甘いなぁ最近のエリートは」

 

その影がようやっと姿を表した、月明かりに照らされた銀色の髪が反射し若干顎にも髭が生えている、顔にシワも出来て年齢を感じさせるがその目だけはどの生き物よりも鋭かった

 

「あ、く、くそ」

 

ライム「まあ、暇潰しにはなったかな」

 

「や、やめ」

 

それをいい終える前にライムの指が引き金を引かれた、その場所に乾いた音が響くと同時に男の顎の下から血が流れだし男はそのまま倒れてしまった

 

 

ライム「さてと」

 

ライムはスマホを取り出し画面に撮されている米花町の地図を見ている、そこには道路と思われる所を通っている赤い点とそれとは別にそこから離れている所にあるオレンジの点があった

 

ライム「まあ動かない訳ないよな」

 

あれ程匂わせたから動くかもとは思ったが以外と効果があったようだ、夜の月明かりが窓から入り込みビルの中身を照らす、そこには人が縛られておりライムが椅子に座っていて隣に部下が三人程たっている

 

ライム「にしても中々面白い事考えるよなあいつらも」

 

そして眺めていた二つの点が接触した、それを見たライムは立ち上がり銃を縛り上げている人に向ける、それを見た人はそれをやめるように言おうとするが口が塞がれており何も出来ない

 

ライム「ありがと、ご苦労だったな」

 

そして引き金に指がかけらる、そしてビルには一瞬の光が上がったが静寂と共に消え去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルモッド(っ!痛いわね。)

 

そう撃たれた部分を触る、幸い銃はショットガン、そのため防弾ジャケットで防ぐ事ができ体には当たっていないが衝撃で骨が折れたようだ。自分を撃った人物を見る、冷たく細い目をしたニット帽の男がショットガンをこちらに向けておりその横で自分と対峙していた女性がいる。

 

赤井「動くな、この距離だ。お前が動くよりこっちが早い。」

 

そう銃を動かし威嚇する。こちらは既に一発腹に受けている上に既にこちらに銃を向けられている。しかももう一人の女性もこちらの方に銃を向けているためどう転んでも先に撃たれるのが落ちだ。とは言え捕まる訳にはいかないが正直打つ手がない、一瞬でも何か気を引けさえすれば…

 

そう思考を巡らしていると何か音が耳に入ってきた。視界を敵に向けたまま耳をすませると何か空を切る音が聞こえて来た。赤井の方もそれに気づいたのかチラリと上空に目を移す、すると何かが飛んでいた。

 

赤井(あれは…ドローンか?)

 

どうやらドローンのようで一般的なドローンとは違い黒い迷彩塗装がされ見た目も普通のドローンより大きい。そしてベルモッドの方に視線を戻すとベルモッドの方もそれを不思議そうに見ていた。どうやらベルモッドの方も知らないようだ。

 

出来事には何らかの意味がある。例え無意味に思えるような物でも理解を辿ればその理由は解明される。ならこのドローンが何故いるのか、ジョディが知らないとなるとこっちの味方ではない、となると恐らく敵に関係するものの筈だ。とは言えベルモッドの表情を見るに彼女も知らない。ならどちらかの味方となるがこっちの可能性はない、ベルモッドが変装しジョディの仲間をここから退去させたからだ。ならこれは敵の可能性が高いがベルモッドは味方が来るのは予想外のようだ。この状況の中もし第三者の敵がおり打つ手といったら…

 

そう思ったのも束の間、赤井たちの前に何かが転がって来た、円柱状のスモークグレネードだ。それが弾け周りが煙に包まれる、それと同時に上空から火花が見え銃弾の雨が降り注ぐ、急いでジョディを抱えコンテナの後ろに隠れる。どうやらあのドローンに銃が取り付けられていたようだ。

 

赤井「あいつは…」

 

ベルモッドの方はそれに乗じて車で逃げたようだ。直ぐ様腰に下げてあった拳銃を持ちドローンの方に向けて発砲する。命中はしているようだが手応えを感じない上に止む気配がない。どうやら装甲も装備しているようだ。そしてしばらくすると銃撃が止みその瞬間に顔を出し銃を向けたが上空には既におらず周りを見ても既に逃げた後のようでしかも子供の一人がいなくなっている。

 

赤井「ガキが一人いない。連れていかれたか…それに」

 

チラリと既に倒した筈の敵の方を見るとやはりいない、どうやらあのドローンに気を取られている間に一緒に連れていかれたようだ。それに残った車の方もやられている、どうやらあの銃撃でもう動きそうにもない。

 

赤井「良いようにやられたな。」

 

赤井(とは言えさっきまで狙撃手はいた筈だ、あのドローンが気を引いているうちに連れていったのならまだそう遠くには行っていない筈だ。)

 

ベルモッドを助けたのなら恐らく彼女を追えばその人物もわかる筈だ。一応ベルモッドと戦う前に応援は呼んでいるため後処理を頼み自分は追った方がいいだろう。とは言え今から追って間に合うかどうかはわからないが伝手を使えば窓ガラスが割れた車の後は追えるはずだ。

 

その時

 

お~い

 

その間抜けな声の方向に振り向く、そこにはコンテナの上で誰かが立っていた、その手には機関銃を持ちそれをこちらに向けてこう言った。

 

ライム「ハロー。」

 

その声と同時にその銃から弾が発射された、赤井は既に隣で倒れていたジョディーを抱えコンテナの影に隠れた。それを追い打ちをかけるようにすぐさまコンテナから飛び降り隠れた赤井に向けて発砲する。赤井はジョディーを抱えながら逃げるが恐ろしい事に相手は撃ちながらしかも追いつきそうな速度でこちらに迫って来る。

 

赤井「ジョディー次のコンテナを曲がったら走れ!時間を稼ぐ。」

 

ジョディー「で、でも。」

 

赤井「いいからいけ!」

 

そう次の角を曲がりジョディーから手を離しすぐさまライムの方に戻り拳銃を発砲する。だがライムはそれを掻い潜りながら速度は緩めず突進を喰らわせた。赤井はぶつかる直前腕を盾にしたがそのまま吹っ飛ばされコンテナに叩きつけられた。

 

赤井「腕が折れたか、馬鹿力は変わらずか。」

 

ライム「そう言うお前は髪短くなったな、てっきり女みたいに変なコンデシション持ってるのかと思ったぞ。」

 

そう機関銃を赤井に向けるライム、赤井の方は突進のダメージが酷いのか腕を抑えている。ジョディーはそれを見て拳銃を取り出しライムに向けて発砲するがライムはそれを見て回避した。

 

ジョディー「避けた!?」

 

赤井はその隙をみて機関銃を蹴り飛ばす、そして懐に入るがそれを肘打ち、頂肘を放ちカウンターを入れる。

 

ライム「俺に接近戦で勝てると?」

 

そう余裕そうに手を鳴らしながら見下すライム、ジョディの方は肩で息をしながら銃を向けている。ライムはそれに構わず赤井の方を見続ける。それをさせまいと撃つために引き金に手をかける。だが突然横から来た弾丸にその銃が落とされる。

 

部下「ボス、手筈通りです。」

 

ライム「おう、シェリーだと思ったんだが…結構いいのが釣れたな。さて…」

 

そう再び銃を向ける、赤井の方は動かずただその銃口を見つめる。

 

ライム「顔面に一発入れれば流石に死ぬだろ。」

 

ジョディ「秀一!」

 

ライム「それじゃ…」

 

引き金を引こうとした時後ろから発砲音が聞こえた、思わず姿勢を屈め後ろを振り向くがどちらかと言うと部下の方に撃たれたようだ、肩から出血をしている。

 

?「動くな、撃つのならこっちが早いですよ。」

 

ライム「お?こりゃまた珍しい顔だな。」

 

?「ええそうですね…お久しぶりです。先生。」

 

ライム「よおカシス、久しぶりだな。元気にしてたか?」

 

カシスと呼ばれた金髪の男性がそう狙いをつける、ライムは機関銃は下げたままカシスの方を見続ける。ライムの方は何故か笑みが消えずただカシスは鋭い目つきで銃を向けている。

 

カシス「動かないで、赤井いまお前さんの仲間を呼んだ。後数分でこっちに来る。」

 

赤井「念のためお前を呼んでおいて正解だったな。」

 

カシス「まあ雇ってもらってる以上仕事はするよ。」

 

ライム「何だ今はこいつらの手伝いをしてんのか、お前も随分甘くなったな。」

 

カシス「あんたは変わらないな、まだこんな仕事してんのか。」

 

ライム「逆にしてないと思ってたのか?」

 

複雑な関係なのかさっきからカシスと呼ばれる男性の顔つきが厳しくなっていく、ライムの方は銃を向けられているにも関わらず笑みが消えていない。思わずその疑問が気になり聞いてしまう。

 

カシス「何がおかしいんだ?」

 

ライム「ああそうだな~お前は相変わらず…」

 

そう上に向けて指をさす、カシスたちはそれに向けてゆっくりと上を見る。そこにはさっきいたドローンが銃口をこちらに向けていた。

 

ライム「詰めが甘いと思ってな。」

 

そしてさしていた指で音を鳴らす、するとドローンから銃弾が発射された。カシスはすぐさまその場から退避しそれと同時にライムの部下がスモークを投げ煙が焚かれる。ライムたちはすぐさま脱出する。赤井たちを確保したいのは山々だが応援を呼ばれた以上こっちが危うい、そのため応援が着く前に退避しておく必要がある。

 

ライム(いや~まさか助けてもらえるとはねぇ。)

 

ちなみにあのドローンが誰が操作しているのかはある程度予測できるがそれならなおさら助けてもらえるのは不思議だ。とは言えこっちとしては使える駒が増えてこちらとしては嬉しいが。

 

カシス「くそ!まてコラァ!」

 

カシスの方は動こうとするがドローンの銃撃が意外と正確で動けない、赤井の方は突進の威力が予想より強かったのか腕を抑えて肩で息をしている。ジョディーの方も似たようなもので今動けるのがカシスしかいない。だが今は動けないので取り敢えず仲間に連絡を入れる。

 

カシス「港の西口付近に逃げた!そっちの方に行ってくれ!」

 

男『え?と、と言うか大丈夫なんすか?そっちで銃声が…』

 

カシス「いいから早くしろ!あいつデカいくせに逃げ足早いから逃げられるぞ!」

 

男『わ、わかりました。』

 

そう電話を切り終えドローンの方を確認する、顔を出した瞬間撃たれ直ぐに顔を隠す。狙われている以上動けないと思ったがそうでもなさそうだ。

 

カシス「あれだけ撃って一発も当たってない…もしかして…」

 

そう一度思いきってコンテナの影から出て見る、すると案の定ドローンが射撃するが弾は当たらない。

 

カシス(見た目の割にポンコツだな。)

 

照準が甘いのかそれとも操縦者が素人なのかわからないがさっきから弾が当たらず地面に当たるだけ、まるで威嚇射撃のようだがそれなら何とか動く事ができる。プロペラは装甲版があるため下からじゃないと当たらない、上手くコンテナに移動しながら下に潜りこむ。するとこちらの方にドローンが向くためプロペラは撃つ事は出来ない、だが…

 

カシス「赤井さん!」

 

赤井「わかっている。」

 

その意図を悟っていた赤井が既に拳銃を構えていた、カシスの方が上手く移動しプロペラが当たる位置に仕向けさせた。赤井の方も腕は折られたがそれでも片腕が残っておりしかも街灯に当てられプロペラの位置が見えている。赤井はすぐさま引き金を引き見事プロペラに直撃させる。ドローンはそれを受けて安定が取れず不規則な動きをしている。そして流石に無理と判断したのかドローンは高く飛び上がりそのまま何処かへ消えて行った。

 

カシス「俺はあいつらを追います。」

 

赤井「あぁ頼む。」

 

その返答を聞きそのままカシスはライムの後を追う、そしてライムの方を見つける事ができたがそれでもかなり遠い。と言うのもライムがかなりアクロバットのような動きをしながら移動しており部下の方もそれに何とかついていくように逃走している。

 

カシス(パルクールみたいな動きしやがって!)

 

コンテナや施設を乗り越えて行っているためかなり距離が離れている。カシスも何とか追いつこうとしているが運動能力の違いなのかまったく追いつけない。だがライムが行こうとしているその先にはFISの構成員がいる。

 

FIS「止まれ!」

 

だがそれを聞かずにそのまま直進していきさらに持っていた機関銃を乱射し始めた。移動しながらの発砲なので弾はばらけているがそれでも牽制程度にはなりライムのお得意の接近戦に持ち込めた。相手が射線を切っている間に近づきそのままあびせ蹴りが直撃する。そしてライムは倒れた状態から下半身を上にして回転し回転蹴りを放つ。それに反撃するようにライムから離れた人が拳銃を発砲するがライムはすぐさま起き上がり前に転がるようにして回避しそれと同時に拳銃を取り出し相手の肩を撃ち抜き体制を整えて頭を打ち抜く。そしてそれが終わる頃に部下が到着する。

 

カシス「相変わらずふざけたやつ!」

 

いきなりの移動であったため構成員が間に合わなかったと言うのもあるがそれでも今この場にいたFISが瞬殺された。伊達に幹部を務めていないと言う訳か…

 

カシス「ライム!」

 

ライム「お?」

 

ようやっと追いつきそのまま発砲するが当たり前のように避けられる。そしてライムが拳銃で威嚇射撃を行いその間に部下が逃げて行く。カシスは負けじと射線を切りながらも撃ち続けるがライムは部下が逃げたのを確認するとそのまま続くように逃げる。カシスの方も逃がさないように同じ経路で追おうとするがコンテナを乗り上げた途端ライムの足が迫って来た。

 

カシス「!?」

 

それを咄嗟に避ける、黒い靴が顔を掠める。だがライムは避けるの見て直ぐ様逆の脚で蹴り込んできた。カシスはそれを大きく避けるがライムはそれも見越してそこに回し蹴りを入れた。

 

カシス「ぐぅ!」

 

何とか受け身を取るが起き攻めのように蹴り上げがくる、それを腕で受け止めその勢いを利用して起き上がる。それと同時に拳銃を向けるがそれを持っていた機関銃を利用して殴り飛ばす。後ろに下がるがあまり距離を取らず接近戦に持ち込めるところを保っておく。

 

カシス「そんな重たいもんを棒みたいに振り回しやがって…」

 

ライム「棒術と中国武術を混ぜた。意外と使いやすいぞ。」

 

そうまるで重さを感じさせないようなシャドウコンビネーョンを見せる。本来機関銃の重量は平均20~40、ライムが持っているのは軽機関銃なので5~10ほどあるがそれでもとても棒術ができる程の長さじゃない。しかも殴っても故障しないようにいじっており重さが増している。

 

カシス(当たったらダメ、かと言って離れると撃たれる。例え銃が無くても対人格闘がくる。ほんと敵に回ったらどうしようもない。)

 

ライム「おいおい考えは動きながらしろって教えなかったか!?」

 

そう機関銃をこちらに向ける、それを見て懐に潜るが二連蹴りがくる。それを防ぐがその隙に銃で殴ってくる、それは防げないと判断して避けるがすぐに持ち替えてきた銃が横からきた。避けられないと判断して腕で受け止めるがかなり鈍い音が響きそのまま吹っ飛ばさっれる。

 

そのまま転がっていきその隙に銃を持ち替えられ発砲される。カシスはそのまま転がって行きコンテナの上から落下する。何とか受け身を取るが完全に腕をへし折られた。

 

ライム「次はちゃんと勉強しておけよ。また会おうや。」

 

言い残しそのまま自分も逃げる。カシスの方はダメージが酷いのか動けずそのまま腕を抑えたまま蹲っていた。その後ようやっと到着した他の構成員が来た時には既にライムたちは引き上げていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルモッド「まさか君に助けられるなんてね。」

 

健人「……」

 

痛む腹を触りながら健人の車の後部座席で寝ているベルモッドがそう呟いた。そしてその車のトランクの中にはさっきのドローンも載っていた。実はあのドローンは健人が作り出した物だ、志保の捜索の幅を広げるために開発していたドローンを遠隔で支援を行えるように改造したのだ。

 

ベルモッドを追った所で自分は実戦には弱い、そのため先にドローンで状況がどうなっているのかを確認していたのだ。もし志保がいた場合自分が行き一緒に何処かへ逃げる予定だったのだがまさかCIAがいたとは予想外だった。目的とは違い退避してもよかったのだが自分はあの男の命令を無視した立場だ、何か言い訳になる理由を作らないと不味い事になる。そのためホントは嫌だったがベルモッドたちを助ける事にしたのだ。

 

ベルモッドが戦っている間にカルバドスを車に避難させると同時にスモークを投げ逃げるための隙を作りだしその後誰もいない方の車両をドローンの銃で破壊、そして威嚇射撃で動けなくした後すぐさま退避した。運よく発信器をつけた車の方を使用したので後を追うのは簡単だった。カルバドスを安全な場所に移した後彼女を追っていたのだがジンから連絡が入り彼女を迎えに行くように言われ今に至る。

 

ベルモッド「あなたよねライムがよく可愛がっている坊やって言うのは、噂より結構動けるじゃない。」

 

健人「……」

 

ベルモッド「あら、おしゃべりは嫌いかしら。」

 

気を紛らわすように喋りかけるベルモッドだが健人は無言のまま運転を続ける、街に入る訳にはいかないので人気のない道を進み合流場所を目指す、カルバドスは既にライムの方で回収してもらい合流するだけなのだが健人には聞くべき事があった。

 

健人「一つ聞いていいですか?」

 

ベルモッド「何かしら?」

 

健人「あんな所で何していたんです?」

 

健人にとってはそれが一番の疑問だった、追跡装置はつけはしたがあれには盗聴機能はない。そのため音声は録音できなかったのでドローンから送られた映像でしか判別できないがそれでも今一わからない。CIAを追うにしても何故あんな所に子供がいたのかわからない。しかも最後に来た子供もよくわからない、何だか言っていたが見つからないように遠くにいたので音声も聞きとれなかったのだ。

 

それにベルモッドが何をしているのかわからないがあの博士の事も気になる。もし志保の手がかりが掴めるなら少しでも情報が欲しい、とは言えあの秘密主義のベルモッドが素直に話すとは思えない、そのため少し強引に行く事にした。

 

健人「一応言っておきますがこれは俺の上司の命令です。自分のドローンでの撮影した動画もありますので嘘は駄目ですよ。」

 

ベルモッド「ただFBIを引っかけようとして失敗しただけよ。予想外の人物がいたものでね。」

 

健人「…あの赤井ですか?」

 

ベルモッド「知っていたの、ええそうよ。まさか彼がいたとは意外だったわ。油断していた、少し好きにやり過ぎたわね。」

 

健人「珍しく弱気ですね。」

 

ベルモッド「えぇ今回でよくわかったわ…今度からはよく考えて動かないとね。」

 

そう何故か嬉しそうに笑みを浮かべるベルモッド、それをミラーで見た健人は不思議に思ったがそれでも子供がいた理由がわかなかった。

 

健人「あの子供たちは?」

 

ベルモッド「ただ巻き込まれただけ。」

 

健人「…人質にしましたよね。何故ですか?」

 

ベルモッド「念のためよ。でももう返したから大丈夫よ。」

 

健人「そんな状態でどうやって返したんですか。」

 

ベルモッド「あの子のスマホを使ったのよ。声を真似てね。」

 

健人「それにしては最後の子は自分から来ましたけど。」

 

ベルモッド「恐らくお友達のために助けにきたんでしょう。勇気のある子だわ。」

 

すると急に車が止まってしまった。ベルモッドの方はそれに驚き思わず健人の方に視線を向けるとこちらに銃を向けられていた。その健人の視線からも怒りが込められており運転席から少し身を乗り出しこちらに銃を向けていた。

 

健人「ふざけるな、子供の命巻き込んでおいて何偉そうに言っている。それにあんたが訪ねようとした家にはあの博士がいた。ピスコの奴が持っていたパソコンに入っていたゲームにあの博士の名前があった。偶然とは思えない、何か知ってるんじゃないのか?」

 

ベルモッドがいた現場にはあの博士の子供がいた、最後にタクシーで来た子だ。それだけじゃない、最初にいた子供ももよく博士の家で見かける子だ。それにこれは風の噂だがあのピスコがいた所に志保さんがいたと言う話だ。どれもこれもあの博士が関係している。もし、もしだあの博士が志保さんの事を知っておりそれをベルモッドが追っていたとしたら話が繋がる。たとえそうじゃなくても何かしら知っている筈だ。

 

ベルモッド「…聞いて見るのとは全然違うのね。」

 

健人「やっぱり…」

 

ベルモッド「でも残念ながらあなたのお望みの情報じゃないわ、あの博士は関係ないしあの子供たちが来たのもただの偶然、シェリーは関係ないわ。けどそうね、私を助けてくれたお礼に一つだけ教えて上げる。シェリーはこの街にいるわ、恐らくずっとね。」

 

健人「何故そう言える。」

 

ベルモッド「あの子にとってはここが居場所だから、それにあの子はここにぐらいしか伝手はないでしょうし。」

 

健人は彼女を見続ける、嘘を言っているようには見えなかった。それがわかった健人は銃を下ろし席に座り直す。となると自分はただ幹部の一人を助けただけだ。志保の情報を得られると思ったのにわかったのはここにいると言うだけ、だがどうやら志保はここに長く滞在するようだ。なら探しようはあるが…

 

健人「…何故それを自分に?秘密主義者のあなたが珍しいですね。」

 

ベルモッド「だから助けてくれたお礼よ。それにあなたなら話してもいいでしょう。その上司に話はしなさそうだしね。」

 

それを聞いた健人は紛らわすように車を走らせる。ベルモッドはそれを見ながら苦笑し車の窓を見ながら一息ついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

健人「ほらおりますよ、掴まってください。」

 

目的地についた二人は先についていたライムたちの部下にベルモッドを引き渡すため立たせようとしている所だ。

 

ベルモッド「あら、紳士ね。」

 

健人「そんなのいいですから早く立って下さい。」

 

そう急かすように立たせた後医療班に引き渡す、そして健人はそのままライムの車の方まで行く。すると車の窓が開き席に座っていたライムの顔が見えた。

 

ライム「…待機していろっと言ったが?」

 

健人「……すみません。」

 

そう威圧のある声が響く健人の方はいやいや謝罪するが無言の間が開く。

 

ライム「…ちなみに確認しておくがあのドローンはお前のだよな。」

 

健人「…はい。」

 

そう言うと健人は自分のドローンを動かしライムに見せる。ライムはそれを観察する。

 

ドローンおよびプロペラ箇所に装甲で覆われており、さらにドローンの体から出ている銃身を見ると口形はサブマシンガンと変わらないようだ。だが少し後付けが多いのか不器用な格好をしており所々コードや中身が見える。

 

ライム「よく出来ているじゃないか、こんなの作れるとわかっていたのなら少しこき使ったんだがな。」

 

健人「……」

 

ライム「今回の命令違反だがまあ結果的に俺たちは助けられた訳だ。まあお前がこんな芸当ができるって知ってたのなら使ってたんだがな?」

 

今まで健人がこの事を隠していたのはあまり手の内を見せたくなかったからなのだが流石にそんな事は言えなかった。志保の捜索のためドローンの他にもやっているのだがそれも言う事になりそうだ。

 

ライム「今回の命令違反は別にいい、ただし違反は違反だ、少し俺の仕事を手伝え。」

 

健人「仕事って言うのは?」

 

ライム「色々だ、仕事によって変わって来る。たまに呼び出すからお前はここで志保の捜索を続けていてもいい。それとも別の場所に飛ばしてほしいか?」

 

ライムの仕事となると一筋縄ではいかない物ばかりだ。そんなものに呼び出される何て健人にとっては最悪でしかない。だがもしこの話を蹴ったら志保の捜索が出来なくなる。と言うよりも志保がここに潜伏しているのはバレているようだ。健人には選択し等はなかった。

 

健人「…わかりました。その話、受けます。」

 

ライム「そうか…今日はもう帰れ。お前の車は見られたか?」

 

健人「いえ、港から離れた位置に置いていたので見つかってはいません。監視カメラも人の目も避けたので多分姿も見られていない筈です。」

 

ライム「車を変える必要はないかが一応あそこにある車使って帰れ、念のためだ。呼び出すときはお前の電話を使って知らせる。」

 

そう言い終えると車の窓が閉じ車はそのまま走り去った。健人の方は言われた通り車を変えて帰る事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライム「…どうも引っ掛かるな。」

 

車の中でライムは色々調べていた中、疑問が幾つか浮かんでいた。ベルモッドが相手をしていた人物たちについてだ。FBIを相手にするにしては何故あの家に来たんだ?調べては見たがFISの足跡何て見つからなかった、ベルモッドがわざわざFBIを追う程の奴か?あいつは俺と同じように興味がある奴以外には見向きもしない筈だ。

 

ライム(FBI連中を追うなら別にわざわざ外国からこっちに飛ばなくてもいい筈、それにどうやって日本にいるFBIの連中の情報を得られた?)

 

仮にFBIの施設に入りそんな事が出来たとしても襲った相手はベルモッドが興味ありそうな人間ではなかった。謎だらけで少し気掛かりな事が多い、だが一番わからない事があった。

 

(戸籍不明のガキが二人…何かどっかで見たような気がするんだが…)

 

色々調べては見たがその中に戸籍が不明な子供が二人いる。一人は男、もう一人は女、どれもあの博士の親戚となっているがそんな親戚はいなかった。と言うよりもあの博士研究ばかりしているので同じ研究を行っている人ぐらいしか接点がなく親戚と会うの何か数えるぐらいしかなかった。

 

例え百歩譲って親戚の子供を預けるにしても数回程しかあった事がないような人に預けるか?

 

(…まあいいか、工藤と言う人物が生きているのはわかった。他の情報とも照らし合わせても生きている事は確かだ。)

 

あの時森にいた博士に連絡をしたのはライムだ、さり気なく聞いてみて聞けるかどうかわからなかったがまさか一発できけるとは思わなかった。

 

恐らく兄貴に殺されかけて逃げ延びたと言う事だろう、毒薬が何で効かなかったのか少し気になるが現段階でシェリーと接触してそうなのはコイツだ。あの博士と連絡を取るかも知れないし近くに部下を置いておく必要がありそうだ。

 

(近くのマンションでいいだろう。丁度健人が住んでいる場所だな。それに相手は仮に探偵だからな、日にちにバラけさせて監視させてあの男が帰って来るのを待たせた方がいいか。後は知り合い連中に網を張るのが正解かな?)

 

シェリーが関わっているのならこれぐらいすべきだろう、健人は当然として後三人程置いておくのがいいだろう。とは言えFBIがいるので電話傍受は少し難しいが…それでも何らかな情報は得られる筈だ。

 

「…にしてもあいつ機械いじれるのか。」

 

それだけは知らなかった、ただの無能かと思っていたがどうやら意外と使えるようだ。

 

(とは言えあまり好き勝手されても…いやシェリーを探させるのならあいつの勘は必要か。)

 

シェリーを見つけるにはどうやら俺たちには向かないようだ、それにあまり健人の行動を制限させすぎると下手したら最後まで会えない可能性がある。なら少し好きにさせて探させる方がよさそうな気がする。今後の事に頭を悩ませるライム、暖かい吐息を消すように寒い夜空が広がっていた。




ライム君も結局ドジンと同じになってしまった。まあ薬の結果はシェリーしか知らないし仕方ないけど…


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その後

長らくお待たせして申し訳ない…


ベルモッドの失態の後健人は米花街のあの博士の近くに住む事になった。それ以降ライムに連れられる時が多くなり特に行動制限はされない代わりにライムからの呼び出しが多くなった。何でも工藤新一と言う人物は生きているらしくその接点を持っている博士の監視をしておけと言うことらしい。ただしあまり接触はせず監視も一カ月に数回だけでいいらしい。それはライムが健人はバレないように監視するのは無理と言う判断なのでおびき寄せるための餌と言う扱いらしい。

 

健人(このままで本当に会えるのだろうか…)

 

まるで釣り餌だな、そう呟きながらココアを飲む。相変わらず自分の情けなさが逆に笑えてくる。結局自分の予想は外れた。あの場には志保はいなかった。自分の奥の手まで出したのに何の意味もなかった。それもライムに手玉に取られ今じゃライムのお気に入りだ。そんな事を考えているとライムの方から連絡が入る。

 

健人「俺です。」

 

ライム『よおサイン、定時報告だ。』

 

健人「…一応ドローンを配置していますが目立った事はありません。博士はいつも通り、子供の方はよく外出しているようですがそれ以外に目立った事はしていません。では定時報告に移ります。」

 

健人は戦闘向きのスタイルではなかった、体術に関しては普通で任務で使える程高くも無い。だから彼が技術に意識を向けるのは当然だった。ドローンを作ったのはほんの出来心だった、ライムの部下である以上何かしなければ盾にされて殺されるか巻き込まれて死ぬかのどちらかだった。だから何かしらの成果は出さなければならなかった、それが機械系の仕事だった。ライムの部下は実力派ではあったが技術者がほとんどいなかった。そのため武器等に関しては他の部門を頼る事が多かった。ライムの方もそれは何とかしようと技術者の育成に力を入れていた所にサインが入った。だが十分な結果が出せず急遽シェリーの監視役に回った。本人も少しは長生きできるかと思いほっとしていた。

 

そんな彼があの戦闘用ドローンを作れるようになったのは志保の影響だった。志保が行方不明になり健人はどうにかしようと捜索範囲を広げるためドローンの制作に着手した。最初は一般的なドローンを改造していたのだが志保の捜索のためと言ってライムから黒の組織が独自に開発したドローンが回って来た。それを幾つか使用して作成したのがあの作戦に投入した戦闘用のドローンだった。

 

健人「…以上です。工藤新一は帰って来ていません。」

 

ライム『ok、やっぱり頭がいい奴追うのは少し大変だな。ドローンの方も問題ないか?』

 

健人「一応あなたの言う通りに仕上げました、この一週間は恐らく誰も気づかれていません。」

 

ライム『技術班に頼まれていた偵察機の改良は上手くいっているな。』

 

健人「光学迷彩の試験テスト、一応バグ取りは終わりましたよ。これで問題なく使える筈です。」

 

ライム『夜頃に三機程回収に向かわせる。後明日の午後おれの仕事場に来い。』

 

毎日という訳ではないがライムの技術者が制作していたドローンを使い偵察を行っている。ドローンを制作、または修理できるのは現状ライムが選別した技術者たちと健人しかいないのだが現状で現場で試験を行って異常が無いのかチェックできるのは健人しかいない、と言うより技術者を前に出したくない方便にも聞こえる。せっかく見つけ出したお気に入りを前に出して消費するくらいなら使い捨てなら別に危険な試験を行わせてもいい。ライムの仕事場は荒事ばかりで恨みも買いやすい、これなら技術者たちは顔は覚えられないし標的にされずらい。顔を覚えられるのは健人だけ、俗に言う捨て駒と言う物だ。

 

健人はライムとのやり取りを終え電話を切る。

 

健人「…外に出よ。」

 

何かで気を紛らわしたい、別に行きつけの店何てないが周辺を知る意味も込めて見て回る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車が走る音、人の声、暇なためか耳に入ってくる音につい気になってしまう。とは言え夜まで暇なので街に出る以外やる事がなかった。ただため息だけが出てしまう、けど外に出てしまうと拠点まで戻るのがめんどくさく感じてしまう。ただ歩き景色を見る。するとアパートの前で何故か人が集めっていた。

 

「何があったんですか?」

 

「あぁ殺人事件だってよ。」

 

「殺人?」

 

少し気になりその場所から離れて小型ドローンを飛ばす、確かに上空から確認して見ると腹から血を流し倒れている男性とその近くに男性三人と女性二人がいた。その人たちは困惑した表情を浮かべながら死体を見ていた中年の男と大学生に子供たちがいる。

 

(あれ?毛利小五郎かあの人?しかもその隣にいる子供たちって…)

 

間違いない、あの名探偵だ。しかも子供たちの中にあの時の二人もいる。我ながら運が悪いのかいいのかわからない子たちだ。

 

(面倒事に巻き込まれる前に離れようかな。)

 

少し気になるが健人があの二人に会うのは不味い、あの子供たちはあくまで監視対象なだけであって接触してはいけない。あくまで自分の存在は知られずそして監視にも気づかれないようにしないといけない。自分は影の人間、しかも毛利小五郎にもあまり関りたくはなかった。

 

(…せめて無事だといいけど。)

 

そう思いながらもその場所を離れる事にした、ドローンをしまい歩き出す。別に罪悪感はない、何の関係もない自分があそこに行った所で邪魔になるだけだ。何の関係もない事件を解決できるほど頭もよくない、あくまで技術面が強いだけだ。事件性の解決のためそう言った技術面の一部は聞かれるかもしれないが名探偵ならそんな事も知っているだろう。

 

そう思いながら歩道を歩いているとその事件現場から悲鳴が聞こえた、そちらの方に振り向くとさっき事件現場にいた男性の一人が子供を攫ってナイフを振りかざしながら人込みに穴を空け逃げていた。それを毛利と大学生が追いかけるが人混みのせいで上手く動けないでいた。丁度進行方向には健人がいる。

 

「逃げてぇ!!」

 

すると例のブラウン髪の子供がそう叫んだ、まるで健人にそう言いかけるように。

恐らく犯人の進路上からどけば何の面倒事もなく終わるだろう、だけど掴まれいる子供の表情を見るとどうしても罪悪感に駆られてしまう。恐怖に怯え今にも泣きそうな顔、そして恐らくだが自分はあの男性を倒す事ができる。だがそうしてしまうとあの子たちと接点を持つ事になり監視の任務に何かしらの支障をおうかもしれない。

 

「…俺ってバカだよね。」

 

犯人の進路上に立ち待ち構える、すると犯人は怒鳴り声を上げながらこちらに近づいて来る。もちろん目を大きく開けながら、そこに目くらましようのライトを相手の目に当てた、もちろん失明をしない程度の出力でだ。

相手は急に入って来た異物に思わず怯んでしまう、その間に健人は相手のナイフを取り上げ子供を解放させた。そのまま子供を抱えながら後ろに引いた、だが相手は替えのナイフを持っていたようでそれを抜きこちらに向けて来た。こちらは子供を抱えているので避ける事ができない、そのため腕を盾にしてそれを防ぐ。本来なら衣服を貫通してそのまま腕に刺さる筈なのだが健人が着ている服はアラミド繊維でできた特注品だ。生半可なものでは傷をつける事もできないためナイフは刺さらないがそれでもかなり痛い。だが時間稼ぎは出来た、後ろから追いかけてきた大学生が見事な飛び蹴りを相手に直撃させ犯人をふっとばした。

 

「す、すげぇ。」

 

その技に見惚れながらも子供の安否を確認する、女の子のようで少し涙目になっていたがちゃんと返事を返してくれた。中々強い子だ。そしてその子の友達と思われる人物たちが集まって来る。

 

「歩美ちゃん!大丈夫!?」

 

「う、うん。このお兄さんが助けてくれたの。」

 

「ありがとうございます。」

 

「い、いえ。少し腕に自信があっただけで…」

 

「いえ私がいたのにありがとうございました。」

 

そう高校生にお礼を言われ小学生の子たちにも言われた、その後警察に事情聴取され例の子供たちと一緒に開放された。

 

「本当にありがとうございました!」

 

「い、いやいいんだよ。無事だったんだし…」

 

「にいちゃんかっこよかったぞ!」

 

「にしても本当によかったんですか?その病院行かなくて…」

 

「いや大丈夫、そこまで酷い怪我じゃないから…」

 

本当は違う、腕には青い痣ができているがそれを見せる訳にはいかない。あまり表の病院の方で記録を残す訳にはいかない。一応ナイフはかすったと言う事にした、人質にされた女の子は目を瞑っていたようで見ていなかったようでこの言い訳ができたのだ、本当の事を言ったら服が特殊繊維で出来ているのを持っている?何て言われたらどうしようもない、そのためあまりこういう事には関わるなと釘を刺されていたのだ。何故ならライムがそもそも面倒事が嫌いなためだ。ライムの部下である以上絶対にやってはいけないこと、もしこの事がバレた場合かなり不味い事であり

監視の仕事に響く可能性がある。そのためこの怪我の事についてはばれる訳にはいかない、早めに離れなければ。

 

「自分は用事があるのでこの辺で…」

 

「ま、待って…」

 

そう静止する声も無視しそのまま離れて行った、流石にこちらを追うことはなく後ろを振り向いても誰もいなかった。それを見て安堵の息を漏らしそのまま帰路を歩く、腕が少し痛いがこれ以上面倒事は不味い。

 

「待って。」

 

するとさっきまでいなかった筈の後ろから声を掛けられた、何処かで聞いたような懐かしい声、だがそこにいたのは小さな女の子だった。あの時ベルモッドといた女の子だ、となると監視対象なので適当にあしらってこの場を離れなければ…

 

「腕、見せて。」

 

そう言いながら手に医療箱を持ちこちらに近づいて来る。

 

「い、いやこれ以上は…」

 

「いいから見せなさい。」

 

「いやだから…」

 

「見せなさい。」

 

「は、はい。」

 

何故か押されてしまい途中の公園の椅子に座りそのまま治療を受けることになった、とは言え本格的なものではないので後で病院に行って治療を受ける必要がある。と言うか医療箱は何処から出てきたのであろうか?

 

「…何で我慢したの?」

 

「え?」

 

「だから、怪我してるのに何で我慢したの?」

 

「それは…まあその、色々あって…」

 

「…あんまり無理しないで。」

 

「でも…」

 

「し・な・い・で。」

 

「は、はい。」

 

何故こども相手に押されているのだろうか…と言うかこの感じ…

 

「志保さんみたいだ。」

 

「!」

 

「小さいのにしっかりしてるね、ちゃんと自分の意見も言えて…僕は言えないことの方が多いから…」

 

自分の意見を言えた時なんて最近ない、ただ言われた通りに動くだけ、何故だろうか。昔はもっと自分のことを言えたはずなのに…

 

「…そんなことない。」

 

「え?」

 

「…あなたは頑張ってるわよ。言葉では言えなくてもさっき行動で示してくれたじゃない。」

 

一瞬その言葉を放った子供が志保さんに見えた、目や髪も相まって本当にいるかのような…ただの子供の言葉、けど健人にとってはとても暖かかい言葉だった。

 

「…君本当に子供?何か本当に志保さんに見えるんだけど…」

 

「さぁ、私はただ思ったことを言っただけよ。」

 

「…ホントにしっかりしてるな、この子。」

 

自分の中にあった暗い物が消えて行く、他人の意見を聞くだけで肩の荷が軽い。やはり友人などから意見を聞いた方がよさそうだ。

 

「そうだ、スマホ貸しなさい。」

 

「何で?」

 

「あなた少し見てられないから、それにまだ助けてもらったこと返してないし。」

 

「い、いや流石に会って間もない子供に連絡先はちょっと…それに返す云々の話はあの時の子供が言うべきじゃ…」

 

「…何か言った?」

 

「い、いえ何も…」

 

結局そのまま押され連作先を交換することになった、一応仕事用ではなく自分の物をだしたので大丈夫だとは思うが…とは言えこれがばれたら怒られそうなので黙っておくことにしよう。




正論を圧で黙らせる灰原、まあ彼女も連絡手段はほぼ勢いでやってしまっただけなんですけどね…


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