「キングダム~烈人伝~」最速将軍RTA (螺鈿)
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「キングダム~烈人伝~」最速将軍RTA

 力こそ全てを体現するRTAはーじまーるよー!

 本RTAはみんなご存じゲーム「キングダム~烈人伝~」で「将軍」の位を最速で取ることを目的とします。

 

 少し前に出たゲームですが古代中国らしく広大なマップにルート分岐で有名です。未だ様々なRTA動画が出ていますがこのRTAは多分私が初めてなので私が最速です(適当)。

 

 それでは早速キャラメイクしていきましょう、はいタイマースタート。見た目はランダム作成でいいです。元々作成していたのを使ってもいいのですが、なぜか私が作ると顔が似たり寄ったりになります。具体的に言うと阿〇高●です。

 

 性別は女性で。男女で能力値に差はありませんが道中の展開には差があります。チャート上どうしても仲間にしなければならないキャラがいるのですが、そいつは女でないと仲間にならないので女にします。

 ホモでないことに詫び一つですが名前を「玲守=レイスン≒レズ」とするので許して下さい(ペコリ)。

 

 次にレズちゃんのステータスタイプですが武将型か武人型を選びましょう。ここで大切なのは武力…ではなく魅力値です。カリスマとか美貌のことですが、これがないと目的のキャラが仲間になりません。いつの時代も結局顔なんだよなぁ……

 ステータスロールですがえーと……悪くないですね。魅力値は目的である平均より少し上にあります。あとは武力に関係する値ですが筋力おばけですね。とても初期の値とは思えません。総合点形式なので多分何処かで帳尻が……あっ、知能や教養が低めですね。まぁ初期ステなんざこれからどうにでもなるので構いません。

 

 

 最後にこのゲームのキャラクリは1つの特技と3つの技能があります。特技は選択可能ですが技能はランダムです。やり直しはそれぞれ1度だけです。課金をすれば意図的に天才型など選べますが、私はランダム性を重視します。その方がRTAが盛り上がることでしょう(目逸らし)。

 

 特技は「武器術の才能」を選び、技能のロールダイス! 相当酷くない限りなんとかなるので後は祈るのみ。

 

 一つ目は「怪力」。おーいいっすねー! 筋力値に比例して補正を得られる戦闘技能です。シンプルですがこれがあるのとないのでは戦闘における安定感にかなりの差がありますよ。

 レズちゃんの筋力に合わせれば正しく鬼に金棒、ホモに〇棒です。これは採用、採用。

 

 次に二つ目……ファッ!? 「天命」!!?? たまげたなぁ……これはパワ〇ロでいう天才型です。これがあると才能限界や成長スピードがダンチです。具体的に言うと一つあれば六将クラス、二つあれば王翦や李牧、3つあると武力は白起、政治が趙高、カリスマが始皇帝クラスの化物が出来ます。

 でもなぁ……一見早くなりそうですし他の動画でもやってる人多いんですけど、「天命」持ちだと強制イベントや他キャラとの絡みが増えて実際はマイナスになることが多いんですよね。私も試走しましたが、このRTAなら「天命」はない方がいいです。なので今回は却下します。出現率もパ〇プロ並みで特に珍しくもないので。

 やり直しはききませんが再ロールします。出てきたのは「屈強」。これも戦闘系ですが中々の良技能です。体力、生命力の他に精神力にも補正が乗ります。また致命の一撃を耐えられる様にもなります。

 

 出てくる技能は選んだステータスタイプに依存するのですが、随分戦闘寄りになりました。嬉しいですが、流石にそろそろ「軍学」とか知能系が欲しくなりますよー。3つ目の技能ロールはっと……「純一無雑」? え、なにそれは……

 あー精神系の技能ですね、主に弁舌家や商人プレイで出ます。相手に気圧されたりとかがなくなる他、良くも悪くも特定のキャラの好感度に関連します。ちょっと確認したところ私の目的のキャラには悪い影響なさそうです。んー悩みどころですが、RTA的に余計な絡みを避けられるかもという点で悪くないかもしれません。デバフ系ではないですし、再ロールで良いのが引けるとも限りませんしね(チキンハート)。

 

 最後に経歴ですが普通に村人でした。他に町人、旅人などありますが稀に貴族や奴隷などもあります。そこら辺も課金で変えられますが私は断固としてしません(純一無雑)。

 

 

 さて、今回出来上がったのは怪力で屈強な体とメンタルを持ち、頭は残念、知識も教養もねぇけど心は純一無雑?なレズちゃんです。

 なんか最後にガバりそうな不安要素が出てきましたが、結果的には短縮できるかもしれません。チャート的にも中々の良キャラに仕上がったので準備は良し! いざ鎌倉!



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 春秋戦国……それは人間の欲望が解放された時代……

 的なオープニングが終わるとレズちゃんが動かせます。家の中から始まるのでアイテム探索するとお金が僅かに手に入ります。壺とか壊す必要はないのでやめましょうね。

 

 どうもレズちゃんは農民のようですね。一番多いタイプで、最初に手に入る金も少ないです。こんな端金では剣も買えませんが有難く頂いておきましょう。それと外にあるクワと鍋のフタはとりあえずの防具になるので取っておきましょう。

 アイテムを取ったら村の外に出ます。途中に人がいますね。第一ホモ人はっけーん。

 

「玲守か…どうしたんだ?」

 

 いきなり話しかけてくんなよ、ホモかお前。

 このランダムクリエイトの癖にやたら整ったキャラデザは幼馴染です。普通にプレイすると終盤まで使える味方になってくれますが本プレイではこのホモに使う時間もありません。教養や知能があれば弁舌でついてこさせることも出来ますが、レズちゃんのポンチキ頭では無理です。またこのRTAで無理についてこさせても多分能力値的に途中で死にます。死ぬと特殊イベントでロスるのでいりません。ごめんなホモ。

 普通に「将軍になりたい」的に話すと話が長いので

 

【天が私を呼んでいるの】

 

 的な電波な選択肢で撒いて外に出ます。なんか後ろでごちゃごちゃ言ってますが「アイツやべぇよ」的なことでしょう。聞きたくないですね(ガラスの心)。

 

 

 村を出たら速攻でとある山を目指します。ここら辺の道は序盤なので盗賊もいないです。途中で馬の糞を拾ってクソ団子(ダクソ感)を作りながら走ります。倍速倍速ゥ!

 

 この空き時間を使って軽くチャートを説明したいと思います。

 

 このゲームで将軍になるには3つのルートがあります。一つは軍に入って成り上がる。二つ目は金で名誉地位的な将軍位を買う。3つ目は政治力で位を手に入れるの3パターンです。ゲーム内時間ならともかくRTA的には後ろ2つは絶望的です。なので軍に入るのは確定です。1つ目と2つ目の合わせ技は有効的ですが、コネ作りなどは時間的ロスが激しいです。

 

 そして軍に入るにはというと道は2つです。正規兵として徴兵に参加するか、正規兵もしくは私兵として地位のある人間にスカウトされるかです。目指すのは後者です。

 ちなみに正規兵の徴兵にも2つあって、募集要項を満たした上で有事の際の徴兵に乗るか、年に1度ある正規兵選抜試験に挑むかです。ちなみに選抜試験はどんな地位の人間でも参加できます。試験内容はかなり厳しいですが出世が速く、エリートコースです。余談ですが内容は武具と3日分の食料背負って行軍です。ゲーム内資料のTipsを見ると訓練内容は史料通りらしいです(震え声)……

 

 ゲームでは本編開始の1年前から始まります。最初の村で農業でもやりながらステータスを上げてどちらかに臨むのがセオリーです。しかし、多少の運も絡みますがかなり早い段階でスカウトされるルートを開拓しました(強気)

 ちなみに頑張れば本編に合流も出来ますが(うま味が)ないです。

 

 

 おっ、どうやら最初にして最大の難関に着きました。この山には確定で野盗がいます。本隊は別として、どうやってもこの山を越えようとすると1度はエンカウントされるよう出来ています。強さ的には半年鍛えた幼馴染と二人のステータスでどうにかという相手ですね。出てくる人数もランダムで1人で5人以上相手にすると逃げることも出来ずに死にます(16敗)。まぁ私は度重なる試走を重ね、3人以内なら安定して突破できるようになりました。4人以上なら祈れ(絶望)

 

 この山を越えた先にある町が目的です。ほらいくどー(手動セーブ)

 

 山の中に入ったらまず周囲を見渡していい感じの木の棒を拾いましょう。いい感じの木の棒を見ると拾ってしまうのはホモの証。まぁ流石に背にあるクワだけではこの先心許ないので予備です。

 

【薄暗い山の中に視線を感じる……】

 

 生命力に応じてこのセリフが出ると奇襲を防げます。まぁキャラが女の場合奇襲がかけられることはなく、世紀末的な呼び止めが絶対にされるんですがね。男は襲われます、ホモには厳しい世界です(遠い目)

 

「へっへっへ、一人かい? お嬢さん」

 

 そういやランダム作成すると信たちと同世代の年頃になります。この年頃の女の子が山の中一人とか逆に怖いですね。とりあえず近寄りましょう。

 

「いけないなぁ、こんな所に一人でなんて」

 

 人数は3人、勝ったな(慢心)。懐のクソ団子を準備しつつクワに手をかけます。一人前に出ましたね、掘られたいのかな?

 

「オイ嬢ちゃん……蕾見してみぃや」

 

 やっぱりホモじゃないか!(憤怒)

 そんなに掘られたいのなら掘ってやろうという強い心でクワを振り下ろしましょう。

 不意打ちにレズちゃんの怪力が乗って一撃死ですね。……レズちゃん位脳筋だと不意打ちならここの敵も一撃なんですねぇ(震え声)。ただ代わりにクワが一振りで壊れてしまいましたので木の棒に持ち替えましょう。

 

 不意打ちが入るのは一人目までです。ここでの敵は武器次第で1撃でも貰うと中々厳しいです。今掘った敵は手斧でした。残るは剣と棍棒です。とりあえず剣持ちにクソ団子を投げつけましょう。

 

「ブァッ、なんだこりゃ! くせぇ!?」

 

 クソ塗れでやるのもいいものだろう?(ねっとり)

 クソ団子でスタンが入っている間にもう一人と予備の木の棒でしばき合います。ここはお互い打撃武器で急所に入らない限り即死はないので攻め重視でいきましょう。

 それにしてもクソ団子は強いですね。これ、実は武神とか蚩尤にもある程度通じるんだぜ? 持ってると魅力値に大きなデバフがかかるので今しか使いませんけどね。

 

 はい、そうしている内に棍棒持ちの頭をパーンしました。途中木の棒がご臨終したので止めは右ストレートでした。倒したら剣持ちがスタンから回復する前に急いで最初の敵から手斧を回収し、死角に回りましょう。

 

「クソっ!どこ行ったあの女!!」

 

 クソにクソってクソ塗れの激ウマギャグかよ。寒いですねっと不意打ちで首を飛ばしてやりましょう。

 

「ハガッ!?」

 

 キングダム特有の台詞で飛んでいきました。やったぜ。

 

 ということでサクッと野盗を始末したら有り金と武器を回収します。へへっ意外と持ってんじゃねぇか。今じゃケツ拭くことも出来ねぇって言うのによぉ!

 [手斧]

 [棍棒]

 [錆びた剣]

 を手に入れました。おおっ、剣は良いですね。意外とまともな武器は良い値段がするのがこの世界です。刀剣は売るも良し、研いで使うも良しのうま味の素なので積極的に回収していきましょう。

 

 それと忘れずにこちらも持っていきましょう。

[野盗の首×3]

 

 この時代は首=金です。まさかゲームでこんな直接的に表現するとはなぁ、たまげたなぁ。

 経験値もうま味です。振り分け可能な経験点は全部筋力に振っておきましょう。とにかく今は武力が必要です。

 

 いやぁしかし泥臭い戦いでしたね、とてもgoodです。キングダム序盤は黄金時代編みたいって私の友人も言ってました!(ノンケ?)

 

 では山場は乗り越えたので、他の野盗がやってくる前にさっさと山を下りて町に行くぞー(激ウマギャグ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 オレと彼女は幼馴染で、少なくとも彼女はあの日まで普通の少女だった。確かに普通の女の子にしては力が強かったり体が頑丈だったけれど、それでも彼女は普通の子供らしくオレと遊び、笑い、女らしく育っていった。

 ある日、突然のことだった。クワと鍋の蓋を持って旅支度をした彼女を見かけたので呼び止めた。彼女は旅に出ると言った。なぜと聞くとこう言った。

 

「天の声が聞こえるの。私は早く、将軍にならなきゃ」

 

 止める間もなく走り去っていった彼女。何処にいったのかも分からず、オレも彼女の両親も途方に暮れた。

 

 暫くして、近くの山にいた野盗の集団が壊滅したと聞いた。長年この辺一帯を困らせていた存在だったが、オレ達の県尉は金にならない仕事は何もしない奴だった。それは手を出すには容易ではない相手だからという理由だったからかもしれないが、とにかくオレ達の県尉が野盗を壊滅したと聞いて信じた者はいなかった。

 それでもオレは『彼女』だと確信した。

 

 もうすぐ兵士の選抜試験がある。選抜は一族や村の名誉であり、選ばれるだけで報償金が貰えるものだ。だから村の皆がオレを推すのを利用するのは悪いと思っている。それでもオレは兵士になり、彼女に会いたいのだ。

 将軍を目指すと言うならば、兵士になれば彼女に出くわすこともあるはずだ。そうしたら今度はちゃんと問いただせばいい。

 

 オレは混じり気のない彼女の心を知っている。とても綺麗な、けれど特別なものなど何もないものだ。それがどうしてあんなことを言い出したのか。

 

 「天の声」が何かは知らないが、彼女は普通の少女の筈なのだから。



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 時は雲をつき、波をたて襲うRTAはーじまーるよー!

 

 前回の山を降りてしばらくすると着きました。目的の町です。大きさ的には中規模の村といった所でしょうか。

 

 早速野盗の首を換金したいところですが、まず返り血をキレイにしてからにしましょう。ホモはキレイ好き。そこの第一ホモ人に宿を聞きましょう。

 

「はい、なんでしょう……キャアアー!」

 

 何叫んでんだよ初めてか? 力抜けよ(マジキチスマイル)

 

「は、はい……」

 

 弁舌能力が低いのになぜか説得出来ました、魅力値のおかげかな? 

 

「ごめんなさい、急に叫んでしまって」

 

 気にしないで(ホモは寛大)

 それよりさぁ……ゆっくり休めるとこ、知らない?(壁ドン)

 

「え、えっと……」

 

 宿屋の女主人っていいですよね。僕は……王道を行くルイーダですかね。

 

「どうした?! 何があった!?」

 

 衛兵が来てしまいました。あーもうめちゃくちゃだよ。

 

 どうやら生首をしまい忘れていたのが叫ばれた理由ですね。このように蛮族の様な格好やプレイ等は魅力値にデバフがかかります。場合によっては衛兵を呼ばれます。

 

 衛兵が呼ばれると少々厄介です。まぁガバといえばガバですが、レズちゃん的にはまだガバではありません(錯乱)

 

【衛兵を説得する】

 

 ここで説得に成功すれば後の手間も省けて1石2鳥です。レズちゃんの頭がアレなことが心配ですがもし失敗しても大人しくお縄に着けば少しのロスですみます。結局首を換金するのに詰め所に行かなければならないですし、強制移動も悪くはないのでは?(心の予防線)

 

「野盗を討伐したと? お前が?」

 

 もちろんです。プロですから。

 

「だが叫び声が聞こえたぞ。騒ぎを起こしたのはお前じゃないのか?」

 

 違います。信じて下さいオナシャス(綺麗な瞳)

 

「先程の話も含めてとても信じられんな」 

 

 ダメみたいですね(絶望)

 

「あ、あの! それについては私が勘違いして叫んでしまったんです!」

 

 ん? なんだって?(食い気味)

 

「……そうか。だが野盗の件は詳しく聞かせてもらおう。その首を金に換える為にもな」

 

 アイヤー!(驚愕)

 この展開は初めてですね。勿論協力します。ついでに移動スキップオナシャス! 

 ……ん? 画面が暗転(いやらしい)しねぇな。ここバグってますよ?

 

「あの、先程はごめんなさい。宿を探してるんですよね。私の宿で良かったら後で来てください」

 

 えぇ……(困惑)

 いつからここは公然とレズが盛る恋姫な夢想空間になったんでしょうか(百合の花)

 

 会話が終わると画面が暗転して詰め所にスキップです(うま味)

 ここからは野盗の情報と首を渡す定型会話になるので倍速です。

 

 いやしかしレズちゃんの誘いホモっぷりにはビックリです。このゲームが年齢規制受けてしまいますよ。

 冗談はさておいて、流石におかしいです。詰所の人の対応もなんか気持ち優しいですし……ファッ!? 金額がいつもより上乗せされてます! た、たまげたなぁ(素面)

 

「そうか、随分遠いところから来たんだな…… 仕事を探している? 用心棒? それならさっきの子に聞いてみるといい。顔が広いし、あの子の宿もそういうのを欲しがっていたからな」

 

 おいおい、ダメ元で聞いたら仕事の斡旋にも成功したよ。いくら魅力値が平均よりは上とはいえ、本当は使いっ走りの貢献イベントをこなさないといけないのに。流石のボブも訝しんだ。ちょっと進めながらWiki見ますね。

 

 

 

「用心棒ですか? それなら幾らか心当たりがあります。それと、私の所も偶にお願いしてもいいですか?」

 

 かしこまり! いやーチャートが進む進む(チャートが崩壊していく音)

 

「でもその前に、お体を綺麗にしましょうね?」

 

 ちょっ!何してんすか!!やめてくださいよ本当に! アン!アン!アッーンン!!(暗転)

 

 

 さてここからは倍速です(真顔)

 村のイベントをこなし、信頼度を獲得して用心棒の仕事をします。用心棒の仕事は経験値的にもうま味です。ステータスを上げながら村の奉仕イベも積極的に行っていくと隠しステの名声値が上がり、要人の用心棒が行えるようになります。これがこの町とチャートの目的です。

 ステータスの関係で、序盤からこれが行えるのは恐らくこの村だけでしょう。他の町はちょっと運要素が強すぎます。

 

 しかしレズちゃんはどこいってもいいカラダしてんねぇ!と村人を次から次へとホモにしていきます。その理由はWikiにちゃんとあったから見とけよ見とけよー。

 えーとですね、多分そうじゃないかと思ったんですが『純一無雑』のせいですね。基本的に相手から信用を受けやすくなるらしいです。特定の相手には逆効果らしいですが今のところ悪影響は見当たりません。

 

 いやーチャートにかなり余裕が出来ました。名声を聞いて要人がくるまでは結構運要素が強いんですが、これなら確実に目標の期間内には達成できるでしょう。

 しかしここまでの効果があるとは驚きです。今後のRTAにも採用を検討すべきかもしれません。まぁ最後はどうなるか分からないのでね、まだ楽観はできませんね(ホモは疑心暗鬼)

 

 それまでは基本的に町で仕事と筋トレに励みましょう。倍速倍速ゥ!

 

 

 

 この町に来て2カ月程するとあの時の親切な衛兵から「見抜き、いいっすか?」と呼び止められました。等速等速ゥ!

 

「お前が教えてくれた野盗だがな、本隊の居場所が分かったんだ」

 

 要人イベかと思ったら、これは野盗の討伐イベですね。本来はあと半年後位に起きるやつです。そっかーここで起きちゃうかー(白目)

 

「しかしオレ達の県尉官たちが動くことはないだろう。そこで傭兵としてお前さんを頼りにしたいんだ」

 

 設定上、この周辺の県の役人たちは腐敗していて動きません。なので村のホモたち+レズちゃんで挑むことになります。これもう完全に真夏の夜の(ry

 

 とりあえず【あ、いっすよ】位のノリで受けましょう。圧倒的に(筋力以外)のステが足りていませんがまぁなんとかなるでしょ(やけくそ)

 

「ありがとう、本当に助かるよ」

 

 この人も役人ですがこの町出身なのでボランティア的に参加してくれます。というか報酬である金も町からかき集めたお金です。聖人かな? しゃぶってやらせてもいいゾ?

 

「じゃあ準備が出来たら明日、長の所に来てくれ」

 

 時間スキップはないんですかね(憤怒)。ということで長の家に行く前に準備を済ませておきましょう。

 用心棒の仕事は街中で行うので武器は使っていません。なので所持武器は未だに野盗から奪った棍棒、手斧、錆びた剣だけです。とりあえず鍛冶屋にいきましょう。

 

「よぉ、新顔だな。オレは見ての通り、武器を打つ鍛冶屋さ」

 

 嘘だぞ。こいつ基本的に農具しか打ってないから武具なんて低い質のしか置いてないぞ。まぁここも田舎だからしょうがないね(見下し)

 

「聞いたぜ。アンタあの野盗どもを退治に行くんだって? オレにも協力させてくれよ。鍛冶屋らしく、な」

 

 ですが野盗退治イベを行うと、割引を行ってくれる神鍛冶屋なので使うときは積極的に使いましょう(掌クルー)

 

 用心棒で稼いだ金で武器を買ってもいいのですが、先程言った通り田舎の鍛冶屋ではたかが知れています。この世界の質の良い武器は下手すると家1建余裕で買える値段がするので出来れば無駄遣いは控えましょう。

 

 えーとりあえず錆びた剣を研ぎに出します。砥石を買って自分でやるのもいいですが効果が低いのでお勧めはしません。でも持ってて悪いものではないので持っておくことを勧めます。

 

「ホラ、出来たぜ。それと砥石だ。他にはあるかい?」

 

 はやーい(サラマンダーより感)!

 『錆びた剣』が『古びた剣』になりました。 後はそうですねぇ……この手斧と棍棒を素材にクラフトしてくれます?

 

「ちょっと待ってな」

 

 拾った武器はこうしてクラフト要素があります。最終的には拾った素材から火尖鎗だの方天画戟だの、落日弓や如意棒なんかが出来ますがゲームだからね、しょうがないね。なお金額は城1つ買える模様(白目)

 

「出来たぜ」

 

 『棘つき棍棒』が出来ました。古びた剣だけでは耐久値的に不安なのでちゃんと予備武器は持っておきましょう。ドンドコ汗明も予備武器はちゃんと持ってたましたからね、安全策は大切!(勝てるとはいってない)

 

 後は防具ですね。……まぁステ的に喰らえないという意味で次の敵の攻撃は当たる予定がありません(当たらないとはry)

 それに防具も基本敵から奪う予定なのでね、無駄遣いはしません。これでこの鍛冶屋には用ナシです。じゃあ明日まで倍速いくどー

 

 

 

「よく来てくれた玲守殿」

 

 なんだこのオッサン(驚愕)

 翌日長の家に行くと何人かの男たちとミーティング(良い発音)します。

 

「野盗どもにはどう攻める? お前さんの意見を教えてくれ」

 

 軍議チャートですね。今後も戦前やこのような戦いの前には軍議が始まります。K〇EI作品の献策みたいなもんだと思って下さい。

 レズちゃんは「夜襲」&「奇襲」です。

 

「むぅ、あの山は野盗共の根城じゃ。それは難しいだろう」

 

 トップである長の総合的な軍学力で案が決まりますが、そもそもレズちゃんの知力と教養じゃあ採決は無理ですね。でもレズちゃんのステ的に申し訳ないが昼はNG。断固として意見を通しましょう。若く、間違いを犯してくれたら採用されるかもしれません。

 

「……そうか、そこまで言うのなら夜襲でいいのではないか?」

 

 ファッ!? ぐう聖衛兵が味方してくれました。こいつそんなにしゃぶりたいんですかねぇ(ドン引き)

 

「分かった。儂らは戦には素人じゃ。お前たちに任せよう」

 

 長がそんなことでいいんですか?(困惑)

 まぁこれで勝ちの目が見えてきました。上手くいけば上手くいくでしょう(錯乱)

 

 実はね。言いたかないんですがね、チャートが早まりすぎて未知の領域に入ってきました。ふふふ……ガバではないんですよ、ガバでは。このイベントも本来は楽に討伐出来るうま味ボーナス案件なんです。

 なぁに腕の見せ所ですよ。私がね、上手くプレイすればいいだけですよ。

 ちくしょう、手が震えてきやがった。リセは嫌だリセは嫌だ……

 

 ということで手動セーブをして今日はここまでにします。

 

 

 

 

 

 この町を治める県の役人どもは腐っている。

 この町はそこそこ大きな町で、この周辺一帯を繋ぐ役割を担っている。だからそれなりに人が出入りして、色々と問題も多い。けれど役人どもは税を取るばかりで、何もしてはくれない。細かな問題の仲裁も、殆どオレ達衛兵が勝手にやっているのだ。

 この町の衛兵にはこの辺の人間が多く、手伝ってくれるのが救いだ。

 

 偶にくる国の役人たちは公平だ。徴収に問題があるならば介入はしてくれる。けれどそれはその時ばかりで、後に来る権力者たちのオレ達への迫害を考えれば声は上げられない。何よりそこまでするほどには不満はない。……そうやって、自分を納得させて腐っていくのだ。

 

 けれど最近の野盗たちは問題だった。奴らはオレ達が声を上げないことを良い事に好き放題していた。流石に徴収に影響が出れば役人たちも動くかと思ったが、今度は兵を動かすことの勘定に躊躇っているようだった。

 この国は兵を動かせばきちんと報酬も負傷者への見舞金も支払うようにできているので、そこを誤魔化すことは出来ないからだ。

 

 出した結論は、衛兵がいる限り町にはこないだろうという日和見。そして野盗は結局、『どこまでを役人が許すか』を覚えてしまった。

 町への略奪はない。そこまで弁えていない連中ではない。

 けれど確実に町に悲しみが蔓延していった。それが私にはよく分かった。

 

 この町の衛兵として諦観と共に過ごす中、そいつの目を見た時、久々にこんな目を見たなと思った。

 何の混じり気のないその純な目は、この世界をオレ達とは違う見方をしていると思えた。

 ……それはそれとして、野盗の首を持ち出してきたのは驚かされたが。

 

 悲しみに染まらないで欲しい。

 そんな願いを抱き、彼女の求めるままに仕事を紹介すると、あっという間に彼女はこの町に溶け込んだ。

 時折空を見上げて何かをしていたようだったが、それ以外に変わったことはことはなく、あの目のままだったことが嬉しかった。

 

 そんな彼女に私も惹かれたのだろう。野盗の討伐をしようと町に声をかけ回った。

 思っていた以上に人が集まったのは、きっと私の人望などではなく、彼女が町の空気を変えて行ってくれたおかげだろう。あの子は村の小さなことにもよく顔を突っ込んでいたから。

 

 野盗の討伐にも二つ返事で参加を決めてくれた。まだ年若いが、彼女が町一番の手練れだということは有名だったので皆喜んだ。話し合いでは頑なに夜襲を提案していた。それが一番、私たちに犠牲がでないからと。失敗しても皆逃げやすい様にと。

 

 正直、彼女は余り頭が良くない。地の利は向こうにある上に、夜は彼等の世界だ。それならまだ、昼間の方が良い筈だという長の意見には私も賛成だ。だが、正直昼間なら勝てるかと言われれば自信はない。集まった者の中に戦争の経験者がそれなりにいるのはありがたいが、それでも全体的に言えば戦力は向こうの方が上だと思うからだ。それならばいっそ……

 

 そう考えて彼女を支持したが、実際の所はどうだったのだろう。本当は私は彼女の目が染まるところを見たくないだけだったのかも知れない。味方に死人が出ても夜なら気付きにくいから。

 

 腹に突き刺さった槍を見る。

 槍は貫通している。助からないだろう。

 あぁ、彼女は悲しまないだろうか。生きていたら、あの位の年頃だった筈のあの子は。

 

 夜の闇を払う様に火の粉が舞っている。勝鬨に目を向けると敵の首領を打ち取ったあの子が見えた。初めて会った時と同じく、首を掲げているので笑ってしまった。

 

 真っ直ぐに天を見ている。またあの子の口癖の天の声を聴いているのだろうか。

 

 ふと目が合った気がした。私を見て悲しむだろうか。どうか悲しまないで欲しい。

 

 あぁ、良かった。あの目だ。何も変わらない、天だけを見上げているあの目だ。これでもう思い残すことはない。



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 えーこれからレズちゃんを操作して野盗退治に行きます(半ギレ)

 本来なら十分なステがある状態で起きるイベントなのでうま味なのですが、今回は余裕はありません。どの位かというとフィンランドでソ連を相手にする位余裕がありません。加えて地形も相手に有利に働きます。ふざけんなよ(声だけ迫真)

 

【野盗の陣地につきました。号令をかけますか?】

 

 今回、レズちゃんの献策が通ったので夜襲です。夜襲は知力等で算出される軍学値次第で相手の警戒を抜けますが、脳筋では多分無理なのでいっそのこと号令をかけて士気を高めましょう。

 

【狙うのは敵首領の首です! 奴等は我らとは違い、守るものもない獣! 頭を失えば逃げ出す獣也!】

 

 馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前! 見たけりゃ(神プレイ)見せてやるよ!

 

【皆には私がいます。天の声を、私が伝えます! 私に着いてこい! そうすれば天が味方して我が剣が敵を蹴散らすことでしょう!!】

 

 『ウオオオオオォッ!!!!』

 

 ンアアアアアアアッ!!!

 ハイ、魅力値は足りていたので無事鼓舞が成功したようです。皆さん(野太い)雄叫びを上げて野営地に吶喊していきます。

 

 正面から行くなら結局同じじゃね、これもうわかんねぇなぁと思った皆さん。まま、そう焦らず私のプレイを見ながらお耳を頂戴(喘ぎ声)

 

 えー夜襲と昼間との戦闘の違いはヘイトの集まり方です。夜襲だと敵さんもどれが指揮官か分からず、狙いが分散します。村人は余り頼りに出来ないので、レズちゃんはメインアタッカーとして活躍しないと勝てません。ですがステ的にレズちゃんは囲まれると厳しいです。だから昼間の戦闘は避けたかったんですね。

 

「敵襲だ! 応戦しろ!! 敵の数はそう多くないぞ、殺せぇ!!」

 

 吶喊するとホモの撮影に群がる素人さんの様に群がってきます。

 はい、それではこのように味方を肉盾にしつつ攻撃しましょう。側面や後方からだとなお良しです。レズちゃんは攻撃力は飛び抜けてるので剣なら大体即死させられますからね。

 

「ガハッ」

「手練れがいるぞ! 気を付けろ!!」

 

 ある程度戦うと流石に敵もレズちゃんの存在に気が付きます。ですがこちらも奥に進んでボスを捕捉しました。なのでもうバレてでもいいので味方を取り纏めて突撃しましょう。

 

【首領を狙います! 集まれぇ!!】

 

 こうして指揮を入れて肉盾をばらつかせないのが大切です。この段階の村人は最低値の能力しかありませんので、レズちゃんの指揮でも反発されずよく通ります。

 

「アイツが指揮官だ! 殺せ!!」

「グゥッ!? いかん、玲守殿をお守りしろ!」

「やらせるか……ウワッ!?」

 

 いやぁしかし今回の肉盾は有能だなぁ。これもスキルの効果なのでしょうか、皆さん積極的にレズちゃんを守ってくれます。フィンランドは言い過ぎでした、思いの外苦戦しませんね。やっぱりホモは凄いなぁ。皆心と体が繋がっている兄弟なんだなぁ(意味深)

 

 ちなみにこのイベントは味方の損害を抑えるとボーナスがつきます。だから出来るだけ抑えたいのですが、まぁ今回は仕方ないですね。それにリカバリ策は考えているのでなーんの問題もありません。じゃんじゃん肉盾を使って行きましょう。安定と堅実さが最速に繋がるってホモは知ってるんだ(ニッコリ)

 

「女ァ、生きて帰れると思うなよ」

 

 はい、出ました敵のボスです。肉盾の活躍で1対1のレスリング状態になっているので負ける気はしないのですが、別の意味で私の最大の懸案事項になっています。モーションは掴んでいるので、とりあえず一発入れましょう。

 

「グッ!? き、貴様ぁ!!」

 

 お、結構ダメージが通りましたね、一安心です。いやぁ、何が心配だったかっていうとね……このゲーム実は一部で『アルテリオス計算式』を取り入れてるんですよぉ(震え声)

 

 将軍や一部のネームドに適応されるんですが、雑兵ではダメージが1しか通らなかったりハイパーアーマーの如き動きをするのはこの仕様のせいなんですよねぇ。なので序盤で筋力を重点的に鍛えていたのはこれが理由だったりします。

 一応軍学等で上回ったり策に嵌めたりで弱体化を図れますが、基本殴った方が速いです(せっかち)。あと今回みたいに時間制限のある状況も結構あるので、戦闘なら筋力や武器で攻撃力を確保していくことは基本と言えるでしょう。

 

 あ、そんなことを話している間に倒しちゃいました。だらしねぇなぁ(圧巻のHM笑み)

 

【敵首領、打ち取ったりぃ! 他に天に首を捧げたい者は、前に出てきなさい!!】

 

 はい、敵の士気が最底辺に落ちました。序盤の敵に主の仇を取るようなアウトレイジ的スピリッツはないので、これで戦闘終了です。

 この後は散りじりに逃げていくので、追い打ちを指示するのもいいでしょう。偶に返り討ちにあう味方もいるので今回はしません。流石にこれ以上の損失は(ボーナス的に)ないです。

 

「……やりましたね。貴方のお陰です。有難うございます」

 

 参加していた衛兵の一人が話しかけてきました。待ってました! 戦後の報酬とリザルトです。

 

「まずは負傷者の手当てを。野営地は焼き、奪われた収奪品は取り返しましょう。それと、死者の確認を……」

 

 そういえば、この顔の知らない汁男がリザルト確認するってことは、あのぐう聖衛兵長は死んだんですかね?

 

「はい…隊長はもう……」

 

 残念だなぁ(棒)。あの衛兵長は死んだ娘(息子)と主人公を重ねてるという設定があって、町で一定の貢献をするとそれなりに使える鎧をくれるんですよ。でも国の正規軍に入って支給される鎧とそんなに変わらない質ですし、RTA的に考えれば余計なイベが減らせてむしろプラスかもしれない(ホモ特有のプラス思考)

 

「それと、収奪品ですが欲しいものがあれば何でも言ってください。報酬の金だけでは皆も納得しないでしょう」 

 

 ん? 今何でもって言ったよね?

 ということでお宝ターイムです。相手が野盗ということで遠慮なく頂きましょう。今回は使える防具の他に、武器も補充したいところですねぇ。先程の戦闘で「古びた剣」が壊れてしまったので。レズちゃん途中から棍棒と素手で戦ってましたからね。やっぱり肉体で感じたい派なんですねぇ……

 

 ホモ閲覧中……えーっと、くっせぇ装備はオヤジに買い取ってもらうとして……いらないいらない、これもいらない。オッ! 良い籠手あるじゃーん! あと良質の布、これは防具に変えられるからキープ。後は……ファッ!? 狼牙棒あるじゃん! おっきいっすねぇ(興奮)

 後で解説しますが、レズちゃんは打撃武器中心でいくのが良いかもしれません。とりあえずこの3つだけ貰っていきましょう。後はぜーんぶあーげる(押し付け)

 

「そんな……それでは報酬に上乗せさせて下さい」

 

 換金分のお金を全額寄付することで名声値が上がります。これで人員のボーナス損失分を穴埋めできます。いやぁやっぱり地獄のホモも金次第。ちょろいもんっすね(ゲス顔)

 ただ今回のイベが時期的に早すぎるのでね、念を押しておきましょう。

 

【報酬のお金もいりません。それは衛兵長さんが集めてくれた、街の皆のお金でしょう?】

 

 それはとっておけ。大切な金だろう?(ウィッチャー感)

 

「そんな……いえ、有難う御座います。町の皆もまた人の心が信じられる様になるでしょう」

 

 いいんだよ。これも私が将軍になる為の道さ(チラッチラッ)

 

 まぁチャートがかなり前倒しになっているので、この程度の金は取り返せるでしょう。それより分かってんよなぁとホモ特有の眼光を送るのが大事。

 後は町に戻ります。ほれいくどー。

 

 

 

 

 数日後……

 

「玲守殿はおられるか?」

 

 いつもの宿屋で女主人に襲われているとイベが発生しました。等速等速ゥ!

 

 表に出ると町長と衛兵がいますね。何やらにこやかな雰囲気です。これから撮影かな?

 

「昨日の野盗討伐、ご苦労でした。それだけでなく、収奪品や報酬の金も寄付して頂けるとは……」

 

 よせやい、照れるぜ。ホモは友達、いつだってな。そうだろう?

 

「玲守殿は将軍を目指しておられると聞いた。それでワシ等も何か出来ないかと考えたのだが、これを受け取っては貰えないだろうか」

 

【什長の証を手に入れた】

 

 イヤッフー!! これを待ってました!!! もう貰ったもんね、返さないもんねー(ゼルダ音)

 

 説明しておきますと、このゲームの位は金で買えます。言わばアイテム的な扱いを受けることもあるので、本人が望んでいればこの様に報酬として位を用意してくれたりするのです。とはいえ位は下手な鎧より高価ですし、什長ともなると序盤で買うには中々厳しい金額です。なので私はこの町で手に入れるルートにしました。多分これが一番早いです。てかチャートの予定より早いです(困惑)

 

 ちなみにですが、この時代什長クラスは割と投げ売りです。百将位までなら最前線で戦ってたらしいです。というか将軍も金で頼んで客将に任せることも珍しくありません。人材の消費具合が分かりますねぇ(震え声)

 

 しかしかなり早い段階で什長の位を手に入れましたね。早すぎるので伍長止まりになるかもしれないと思い、報酬の金も寄付しておいて良かったです。やっぱりホモは堅実さと安全が最速に繋がるんだなぁ(ゴ〇推奨)

 

「それとこれも受け取ってくれ。隊長が鍛冶屋に頼んでたんだ。アンタに着てもらう為だろうさ」

 

【質の良い鎧を手に入れた】

 

 ファッ!? これ隊長死んでも貰えるのかよ、知らんかったわ! 

 余計なエピもなく貰えるとかうま味ですね。こんなギリギリなプレイは普通しないので条件は分かりません。

 

「それとささやかではあるが、宴会も用意したからの。皆で楽しんでおくれ」

「討伐に出てた連中が集まってるから、来てくれよな」

 

 いーっすねぇ。この宴会はイベント扱いで経験値が入るのできっちり出ましょう。

 

「あぁ、それと玲守殿には話があるので、時間がある時にでも儂の家に来ておくれ」

 

 あぁ、これは多分目的の要人イベントですね。什長の位も手に入れましたし、次回からは本格的に戦ですね。それでは今回はこれでバイバイキン。

 



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5

 戦場とはエンジョイ&エキサイティングなRTAはーじまーるよー!

 

 本来のチャートとは順番が逆になりましたが、ようやく要人イベントが出来そうなので進めていきたいと思います。

 

 その前に、前回誘われた宴会に顔を出しましょう。本当にただの宴会なのですが、会話のパターンがやたら多く、キャラの個性が出て面白いイベントなので倍速せずに見てみましょう。レズちゃんも偶には私にスキップされず喋りたいことでしょうし。

 

【うぅ…ごめんなさい、衛兵長さん。私がもっと、天の導き通り早く動けていたら……】

「そんなことありませんって」

「飲みすぎだよー玲守さん」

 

 あらー。どうやら泣き上戸のようですね。オレもなー、被害は少なくしたかったんだけどなー(すっとぼけ)

 

【でも……皆さんは本当に凄いです! 辛い状況でも、自分たちで立ち上がって…私は! 私は感動しました!!】

「いやーそれは玲守殿っていう当てがあったからですよ」

「衛兵長も動いてくれてたしねー」

 

 お? レズちゃんが机に乗り出しましたね。ストリップかな?

 

【私はきっと、皆さんの様な人たちの為に、天の声を聴いているのです! 約束します! 全力で、最速で、将軍になると!!】

「いいぞー!」

「玲守将軍ー!」

 

 おう頑張れ。俺も(RTA)頑張るよ。

 

【さぁ乾杯しましょう! この町と、亡くなってしまった人たちを祈って】

「それとお前さんの未来になー」

「乾杯ー!」

 

 えーこの後は飲み比べのミニゲームがありました。負けると翌日デバフですが、直ぐに終わりますし経験値もうま味なので勝ちを狙えるならやるのもいいでしょう。

 判定は生命力と精神力ですが、レズちゃんは元が高い上に「屈強」の技能補正で余裕で勝ちですね。ザルなホモってたち悪いな。

 

 まぁこんな感じで戦後は偶に宴会があります。強制も多いですが、会話パターンがたくさんあるので結構飽きません。敗北してもそれはそれで面白い会話があるのでわざと見るのもいいでしょう(ゲス顔)

 

 というかこのゲーム、一応ランダムで性格っぽいのはあるんですが、選択肢系なので意外と主人公のキャラって薄いんですよねー。まぁ選択肢次第で闇落ちとかも出来るらしいですよ。私は最速を狙うだけです(出来るとは言ってない)

 

 

 

 さて、翌日からは倍速です。まず長の所に向かいましょう。

 

「お偉いさんが腕の立つホモを集めている。お前さんをご指名じゃ」

【おかのした】

 

 といった感じで要人が会いたがっていることを伝えられるので行きます。するとそこにはクソ生意気そうなホモガキが4人のガチムチを囲っています。たまげるなぁ。

 

「お前が玲守か……話は聞いているぞ。オレの為に力を尽くすといい」

 

 いいから倍速だ!(力技)

 えー要約するとですね、この方はこの辺の有力者のお偉いさんの子供です。戦での名声欲しさにこれから戦場に出る予定なので私兵を集めてます。若く、お金が必要なガチムチたちです。誘われたらローラ・ローラ並みに可憐にOK(ズドン)と返して上げましょう。

 

 しかし見るからにバリネコなこのガキに、戦えるのか?と思うのは当然です。が、この時代の私兵の手柄=集めた人の手柄です。本人は突っ立ってても周りが頑張ってくれれば本人の手柄になります。

 まぁ主力には出来ずとも、客将が金出してくれて兵も出してくれるとか割と有難かったりします。何人集めたーとか、仁徳を数値化する様な儒教精神の悪用って嫌ですねー。

 

「おい、コイツ本当に使えるのか?」

「所詮野盗を相手にしただけだろう」

「やめときなよー。女の子じゃあないか」

 

 大中小(意味深)の3人組が絡んできました。ここは確定で力を示さなければいけません。一人に勝てばいいのでとりあえず大に力比べを挑みましょう。

 

「ウゲェッ!? この馬鹿力め!」

 

 野盗退治の経験点も振っているので、レズちゃんの筋力値は既に中盤の数値に入っています。擂大祭での烈海王の力比べみたいになっちゃいました。 ハイ、これで認めてもらえます。

 

「ウッ…負けだ。だがお前の言うことなんか聞かないぞ!」

 

 ツンデレですね。システム上こいつらは最初の部下です。ここからは人材収集というかなり重要な要素も入ってきます。

 折角なので3人組のステータスチェックをしときましょう。

 

『邪慰安』 ジャイアン

『拗央』   スネオウ

『野尾田』 ノビデン

 

 ジャイアンだけそのまんまじゃないか!(怒羅衛門)

 えーご覧の通り序盤ではこういった固定値と固有名をもったキャラが出てきます。出現する人材は主人公のステに依存ですが、基本序盤はクソ雑魚です。なんならモブ兵士の方が強かったりします。まだ喋ってすらいないもう一人を見てみましょう。

 

『武六賢』

 

 格好いい名前ですね()

 ですが固定値のあるのび太達(もうのび太でええやろ)と比べると明らかにステが低いのが分かります。ここら辺が今出る基本人材です。多分救済として序盤用で用意されているのが固有名キャラたちです。

 彼らは初期にしては良いステと成長しやすいのが特徴です。ただし能力限界は高くないので、中盤以降はランダム生成される人材を登用するのが基本ですね。

 

 ですがそれ以降も小隊長程度を任すには十分なので、固有キャラは今の内から積極的に確保していきましょう。

 

「出陣は1週間後だ。ではな」 

 

 ホモガキがしめやかに去って行きました。他のホモも帰っていきます。サヨナラ!

 

 本編開始前の戦争ですが、このホモガキみたいなイベントでない限り戦争に行く手段が殆どありません。なので今後も良いお突き合いをしていきたいですね(誤字ではない)

 

 余談ですが取り巻きの汁男みたいに3人以上の人材が現れるイベントでは、この藤子F的な3人が出てくる確率が高いです。レズちゃんのような尖った性能を補完できるので、他のルートを通る人でも3人を登用したい時はこのイベントがお勧めです。

 

 さて準備期間を貰えたので倍速で準備しましょうねー。野盗から手に入れた狼牙棒を研ぎに出して、「質のいい布」を「質の良い布の服」に仕立てれば終わりです。

 あとは出陣まで体調調整しつつ仕事をこなすだけなので倍速です。

 

 それまで時間があるので一応現状を見てみましょう。右側にステ乗っけておきますね。やっぱりBiimシステムは偉大だなぁ(唐突な媚売り)

 

 「玲守」

位 什長

武器 狼牙棒・棘付き棍棒 (研磨済)

防具 質の良い布の服

    体 質の良い鎧

    腕 籠手

    

 おぉ、大分戦士っぽくなりました(闇騎士感)

 序盤は基本的に武器や防具は壊れたら使い捨ての気持ちで行きましょう。本編開始以降は怒涛の勢いで戦争が始まるので、褒賞金でいくらでも良い武器は買えます。

 

 今回は殆どスタンバイフェイズとなりましたが、次回からはエンジョイ&エキサイティングな戦場です(黒犬騎士団感)

 それでは皆さんバイバイキン。

 

 

 

 

 

 

 オレの一族は元は商人の出でな。今の貴族としての地位も金で買ったのさ。だからまぁ威厳ってもんの為に戦場での武功が欲しかった訳だ。……いや、オレ自身が剣を振るうなんてある訳ないだろう。

 まぁそんな時に一応会ってはいるんだよ。話題の「天女将軍」様にな。

 

 お前らがオレの事を陰で金しか取り柄がないって言ってるのは知ってるぞ。だがな、他にも自慢できるものはある。人を見る目だ。

 正確にいえば自分に不利益をもたらしそうな奴を見抜く目だがな。

 

 一目で分かったよ。ありゃ疫病神の目だ。偶にいるんだよ。周りを自分ごと地獄に叩き落とす様な奴がな。

 

 自分の信じるモノの為に犠牲を払えるってやつはいる。その犠牲の中に自分を含める奴も珍しくはない。だがそういう奴等でも犠牲にしたもんに対しては何かしら感じるものはあるのさ。そこを突いていくのが商売だからな。それを見抜く自信はある。

 

 だがあれにそういったもんはねぇよ。口では何と言っても、後ろを振り向きなんざ絶対にしねぇ。奴が信じる「天の声」とやらが「そう」言えば、きっと何でもやらかすぜ? 

 

 まぁあの時は俺も若かったし、腕が立って問題がなけりゃいいかと思ったんだがな。……実際後で助けられたしな。

 

 だがやっぱり、ああいう人種には関わりたくないね。心底おっかない。今じゃあ将軍にまでなったらしいが、一体何を生贄にしてきたか、考えたくもないね。

 「天女」とか言われているらしいが、「魔性」の間違いだろう。

 

 ん? 将軍なんてそんなもんだって? まぁそうだろうな。俺には戦なんて分からんさ。興味もない。

 

 だけどな、あの女の所はやめとけ。飛信隊とかいう下級の連中も、成り上がりっていうんで人気らしいな。お前らも戦に浮かれて行くっていうのなら、どれだけ野卑な連中だとしてもそちらをお勧めするぜ。

 



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 えー、こちら戦場リポーターレズちゃんです。現在目の前では味方が魏の城を攻めています。兵力に圧倒的な差があり、土門軍という中央から来た正規軍もいるためかなり有利です。あ、梯子がかかりました。破城槌も城門前に届きましたね。こちらの勝ちは確定。オーバー。

 

「私は将軍の土門である。小城であれど油断はせず、各々存分に功を上げよ!!」

 

 なんだこのオッサン(驚愕)

 えークソガキに連れられて戦場に行きましたが、我々はVIP待遇(チュートリアル)なので実際に出陣するまでは結構時間があります。特に見所もないので倍速しました。

 そんでとうとう我らの将軍である土門将軍から声がかかりましたね。出待ちの時間がやっと終わりです、アーイキソ。

 

「そろそろだな。お前は什長だ。そいつらを率いて手柄を立ててこい」

 

 私たちの主であるホモガキは客将なので、後方控えです。ここにはいませんが名家である蒙豪将軍への献金(意味深)が効いているのか、ホモガキとその直属の護衛たちは後方に控えていて、若く金を必要としている私達が前線に出ます。

 

 私たち前線組のあげた手柄がそのままホモガキの手柄となるわけです。このゲームでは軍属ではなく私兵として出陣すると戦場での功績は殆ど評価されなくなります。

 一体なぜこんなうま味のない行為をするかと言うと、什長の次の百将以上は流石に金だけでは買えない様に設定されているからです。ここからはある程度の功績か役人への信頼・推薦等のコネが必要になってくるので、じゃけんこのお坊ちゃんにケツを差しだしましょうねー。

 

 実際、順当に戦を待って行動するよりコネ使った方がよっぽど早く昇進します。戦とは無常よ(花の慶次感)

 

【全隊準備はいいか? こちらが優勢ですが、決して油断せず行きましょう! 出陣!!】

 

 ここからは初めての集団戦です。チュートリアルが始まるのでボタン連打でスキップしましょう。

 え? 野盗退治があったじゃないかって? ……なぜか討伐が先に来てしまいましたが本来この位が初陣の筈なんですよ。

 

 えー今回は献策はありません。部下の伍の確認をしたら終わりです。

 什長は基本的に2~5の伍を指揮できます。基本的には4か5推奨ですが、知力や魅力等の指揮力に自信がなかったり、隠密の特殊部隊を率いる時は減らすのもいいでしょう。今回は強制で4ですね。部下の伍長は以前の藤子F集団です。

 

 筋力に自信のあるジャイアンは突撃要員に、スネ夫は槍を持たせて遊撃に、技巧が高いのび太は伍ごと弓を持たせましょう。あとおまけでいるブロッケンマンは盾持たせておきましょう。困ったら盾持たせておいたら間違いはないです(肉のカーテン)

 

 本来は副官等を指定できますが、今回はチュート込みなのでありません。これで設定は終わりです。

 それでは私たちもホモの戦場心得を声を上げて言ってみましょー!

 

『……』

 

 エンジョイ&エキサイティングーー!!

 こんな感じで初めての部下と盛り上がりつつ、出陣します。ホモはコミュ強、はっきりわかんだね。

 

 部隊を率いながら倍速で城の下まで行きます。はえーでっかい。まぁこれでも城の中では小さい方なんですけどね。

 

「来たな! ここから昇って城門を開けてくれ! 頼んだぞ」

 

 梯子の近くに来るとこ↑こ↓昇れと指示されます。説明文が出ますがここは決して安全ポイントではありません。飛んでくる矢を弾きながら登りましょう。

 

 上に昇ったら城壁から戦闘開始です。部隊指揮と戦闘のチュートが挟まれますがスキップです。既に野盗討伐でやってますし……

 

【各隊突撃準備! 私が先頭に出ます! 天よ、導いてください!】

 

 知力高めだと細かな指揮や陣形等が組めますが、レズちゃんじゃ無理です。大人しく先頭に立たせて突撃させましょう。

 

 最初の集団戦は強制チュートが入ります。各伍長達に指揮するよう画面指示が出ますが、ここで指示しても確定でそれぞれ1回は無視されます。伍長達の台詞と共に「指揮力を上げよう」、「信頼を得よう」などの文字が出た後、必ずピンチに入るので助けてあげましょう。

 強制ピンチを助けると一気に信頼度が上がって指示を聞くようになるので、「ちっうるせぇな」と思わず「何だよ俺が助けてやるかしょうがねぇなぁ」という広い気持ちでいましょう(ホモは寛大)

 

「お、俺様が押し込まれてる!?」

【大丈夫ですか一度退がって下さい!】

 

「前衛が抜かれたぁ!」 

【私が前に出ます!】

 

「うわわわわぁー!?」

【救援に入ります! 頑張って!!】

 

「ベルリンの赤い雨!」

【ナパームストレッチ!】

 

 こんな感じで味方を助けつつ進んでいきます。しかしレズちゃんは群を抜いて強いですねー。この戦場だと安全マージンがある上に狼牙棒を持たせているので、ほぼ一撃で敵を倒していきます。しかも城壁という狭い場所なのでまとめて敵を薙ぎ倒せますね。

 

「無理するなよ! 什長!」

 

 ジャイアンがデレました(歓喜)

 正面から戦えなかった野盗討伐より遥かに楽なんだよなぁ。全く本来ならこれくらいが適正レベルですよ。Foo↑気持ちいいぜ~(無双乱舞)

 

「城門についた! きっと敵の精鋭がいるぞ!!」

 

 スネちゃまが注意してくれます。お前もデレか、壊れるなぁ。まぁ大丈夫だって安心しろよー。見とけよ見とけよ……はいッ! 敵部隊を蹴散らして城門を開きました。

 こんな感じで活躍するとボーナスが入ります。まぁ今回は私兵なので名声値はかなり減らされてますが、その分ホモガキにたかりましょうねー。

 

「全騎突入! 中を制圧しろ!!」 

 

 将軍率いる本隊が突入しました。これで実質終戦です。しかし攻城戦ではここからがボーナスタイムです。中で金品を荒らすなり、城に残った兵士を狩るなりしましょう。

 戦場でのアイテム取得はこの様な限られたタイミングでしか出来ません。略奪は基本OKですが、バレると怒ってくるキャラもいるので気をつけましょう。キャラの好感度が下がりすぎると助けてもらえなくなりますのでほどほどに。

 

 さて、野盗討伐や衛兵長の謎鎧のお陰で今は武具に困ってないので、ガチャするより残党を狩って経験値と金(首)稼ぎしましょう。上手く敵のお偉いさんが残ってれば昇進も見えてくるかもしれません。

 

 それでは城でヒャッハーしてる皆さん! ぼくもしゅる~(マジキチスマイル)

 

「や、やらせるか…魏の意地にかけても……!」

 

 おっ、そうだな(ピストン運動)

 城が落ちたり将が討たれたりすると士気が落ちて弱体化します。このゲームで士気はかなり重要です。あれだけ元気に盛ってた敵のホモたちも、この様にちょっと小突いただけで死んでしまう位まで弱っちゃいます(苦笑)

 

「降伏する! 頼む、助けて……」

 

 おっ、そうだな(振り子運動)

 敵を捕虜にすると奴隷として売り飛ばせますが、私兵だと出来ないのでサクッと首(金)にしましょう。

 

 いやーしかし初陣でこんなに敵の首級あげちゃうレズちゃんは凄いなー憧れちゃうなー(自画自賛)

 ここから先はこんな感じで戦に出て戦闘経験点を稼ぎつつ、ホモガキにせっせと貢献してあげましょう! いやーこのペースなら目標の蛇甘平原までに300人将も確実にいけるでしょう。

 

 あ、旗が立ちました。残念、ボーナスゲームは終わりの様です。初陣なのでムービーが入って終わりです。後は特に見所ないので倍速で終わりましょう。それでは皆さんバイバイ……

 

 な ん で 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

 

 

 

「降伏すら許さないのか、虎狼の国は!? 許さんぞ! 魏人の誇りにかけて、一矢報いさせて貰う!!」

 

 



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 ファアアアッ!?  おまっ! 何処から湧いてきたこのホモは!?

 

 すみません、取り乱しました。えーこのゲームには「因果システム」というAIがいます。一定条件を満たすとこの様に自動生成された敵やイベントが発生します。具体的には略奪や殺戮、一定の武功だったり、戦術無双したりですね。

 生成されたキャラはAIにより独自の思考や活動をし、ゲームを唯一無二のドラマに盛り上げます。例えば主人公のライバルになったり、その親や子が報復に来たりですね。ゲームに「なんか足んねえよなぁ?」と思ったホモも満足のシステムです。

 

 ……ぬわああああん!!! 

 今までの試走じゃ本編まで出なかったじゃん! アレか? いつもはここで武器や防具を調達するけど無視したのが悪かったのか? それとも無双したからか?? これが……ガバなのか(放心) 

 実況ならともかくRTA中で出てくるなんて人間の屑がこのやろう!(強気)  勘弁してくださいよぉ(情緒不安定)

 

「蹂躙しろ! 我らの痛みを少しでも奴等に焼きつけろ!!」

 

 うーん、出現したのが後方なので好き放題やってます。本隊が城の中に入っているとはいえ十分な数はいるはずですが、奇襲をケツからかけられたのと、そもそも後方はヤル気のないお客さん達の集まりなので、絶賛ガン掘られ中ですね(呆れ)

 

 しかしよく考えてみればうま味の素かもしれません(急な冷静)。味方の救援と敵の首級をあげればこの戦だけで昇格は固いでしょう。

 なんか後方でイキってますが、将狩りの異名を持つ(自称)私ことレズちゃんにそんなまやかしは通用しません。

 私が奴の馬の首を飛ばし、レズちゃんが奴の首をとりましょう。これで手柄は私一人のものです(ふたりは朱鬼麻鬼)

 

「む!? 援軍? いや、城を抜け出した奴等か? 上手く後ろを突いたものだな。あそこの連中はまともに戦えん、急ぎ救援を送らねば……」

 

 将軍から救援指示が来ました。しょうがねぇなぁ、俺が助けてやるかぁ(暗黒微笑)

 ん? (微笑)

 んんん? (真顔)

 

 ……ン、ンアアアッ!? ア、アレ?これってもしかしてウチの雇い主もヤバイ状況ですか?! いや、流石にそんなピンポイントで襲われるとは……

 

「な、なんで此処に敵が?! 話が違うじゃないか!!」

「だ、誰か! 将軍たちは何処に行ったんだ!」

「殺さないでくれ! オレは名士だ、人質の価値がある!!」

 

 ダメみたいですね(絶望)

 

 クソガキがいた地点から悲惨な声が聞こえています。こらもうダメかも分からんね。

 

 いや、ホモは諦めない! あのご主人様(クソガキ)とは本編開始まで戦場に連れて行ってもらう予定です。ここで討たれたらチャートが全て壊れます。ネタ抜きでリセ案件です。こんなにチャートを前倒しにして、甘い夢を見せといて……そんなことって酷すぎらぁ(奮起)

 とにかく行くぞ! 皆、準備はいいか!? 体力ヨシ! 士気ヨシ! 何だか知らんがとにかくヨシ! んじゃ帰りましょ(全力)!

 

 

 仲間と一緒にご主人様(クソガキ)の所へ帰るとなんということでしょう(驚愕) アレだけ盛っていたホモたちが乱入してきた匠の手で皆昇天しています(誤字ではない)

 あぁ! 匠がその両手に持つぶっとい棒(鉄鞭2刀流)で逃げ惑うご主人様のケツをしばこうとしています!!

 

「誰か! オレを守れ! 金ならやる! 誰か助けろぉ!!」

 

 かしこまり!

 タッチの差で敵の太鼓でドン(カッ)からかばいました。む、敵将だけあって良い武器ですね。がちがちだぁ……

 

「お前!? よ、よくやった! オレを守りきれ! そうしたら報酬はなんでもくれてやる」

 

 ん? 今何でもって……

 

「城から戻って来たか、潮時だな」

 

 何だよ今良い所だぞ! これだからノンケは嫌なんだ(偏見)

 

「だがその前に問うことがある。貴様、あの城から来たな。あの城で一体何をして来た。言ってみろ」

 

 何ですかこのプレイは!? 魏みたいな田舎の少年はスケベなことしか考えないのか!! 

 えーこれは将クラスの敵が使う挑発ですね。ストーリーと違って選択肢はなく、レズちゃんのステで返事が決まります。

 

【私? 私は天の導き通りにしただけです】

 

「……それが降伏を請う者を殺す理由になるのか? 貴様に情はないのか!」

 

【天が言うのなら、私はそうするだけです。降伏を許せとは天は言っていませんでした】

 

「この気狂いめ! 貴様の様な奴を飼う秦という国はやはり獣の国だ! 仁無き者共には、非情の行いを持って返してやる!!」

 

 ヤられたらヤり返す、ホモの起源は中華だった!?(驚愕)

 全くこれだから中原の人間は嫌なんですよ(白起感)。そんなことしてたらタイムがお通夜一直線ですよ、どうして分かってくれないんでしょうか(走者感)

 

 この時代捕虜や人質は暗黙の了解でしたが、戦神である昭王と白起の時からなんかそこら辺ガバガバになりました。あから様に大規模な虐殺をアッピルしなきゃシステム的にも誰にも怒られません。つまり今は悪魔が微笑む時代なのだよ! ガハハ!!

 

 しかしレズちゃんは知力が低いですが「屈強」のお陰で精神力が高いので、挑発が効きずらいようですね。それ単に挑発を理解してないだけなんじゃ……

 

「私は魏の千人将曹項! 貴様らとは違う、誇りある武人だァ!!」

 

 よっしゃ、一騎討ちに発展や! この様に挑発からの一騎打ちはよくあるパターンなので不意を突かれない様にしましょう(11敗)

 

 敵の馬上からの攻撃パターンは単調ですが、敵将クラスになるとこうしてフェイントもかけてきます。ですが将狩りの異名を持つ私ことレズちゃんにそんなまやかしは通用しません(二回目)  

 適当にパリィして馬の首を吹き飛ばしてあげましょう。

 

「何て馬鹿力だ!!」

 

 レズちゃんの一撃が防がれました。こ奴、やるな! 

 ……まぁレズちゃん技巧値はあんまり高くないんで命中率はあんまりです。基本粘りながらの一発か隙を狙うスタイルなんで。しかし千人将とはいえ、レズちゃんの筋力と私のプレイスキルがあればそう難しくありません(目逸らし)

 ここで打ち取ればボーナス確定なのでガンガン行こうぜ(ホモ特有のガン攻め)

 

「この俺が、秦の国の奴なんかに…!」

 

 硬ってぇな、お前(驚愕)

 武器が2本の鉄鞭だからでしょうか? やたら防御が高いし巧いです。うーん、仕方ないですね。前にも書きましたが、システムのAIがこいつをライバルとか判定して今後纏わりつかれても嫌なので、リスクはあるのですがここで確実に仕留めましょう。

 

【皆さん囲んで下さい! 一斉に叩きます!!】

 

「なっ!? 貴様! 一騎討ちの誇りすらないのか!!」

 

 誇り? そんなもん持たねぇのがオレの誇りさぁ(暗黒微笑)

 ていうか誇りあるんならその馬から降りて戦ってくんないですかねぇ? 馬は一心同体? たまげるなぁ(一物を見ながら)

 

 部下たちに指示を出し、敵を囲みます。陣形を組めないレズちゃんでもこの程度は出来ます。

 ジャイアンが退路を断ち、スネ夫が槍でチクチクし、のび太がスナイプします。アルテリオス計算式の都合上、序盤位しか使えない有名な嵌め手ですが使えるものは使って行きましょう。

 

「曹項隊長、今助けます!」

「乱入するとはなんて奴等だ!」

「秦のクズ共がぁ!!」

 

 一騎討ち状態を解除する、もしくはされると周囲の敵味方入り乱れての乱戦になりますので、盾持ちの武六賢ことブロッケンマンで外からの参戦を防いで時間稼ぎしましょう。相手が千人隊なので文字通り肉壁にしかなりませんが、数秒は持ちます。

 

「貴様ら獣が…人間らしく死ねると思うなよ……」

 

 あ゛ー? 聞こえんなぁ!!(難聴)

 この状態に持ち込んだらガードも崩れるので、隙を見て必殺のフルスイングをかましましょう。はい、レズちゃんの狼牙棒によって、馬ごと敵将の首が吹っ飛びました。やったぜ!

 

「く、クソォ!」

「曹項様の仇だ!!」

「奴らを殺せぇ!」

 

 ちゃうねん! 千人将なのに什長に一騎討ち挑んできたんが悪いねん! ワイは悪くない、全て誤解や()

 

 あぁッ! 敵を防ぎきれず、最前線で頑張っていたブロッケンマンが戦死しました。コイツはクソ雑魚なので別にいいんですが、出来れば信頼度の上がった部下は捨てたくなかったんですよねー。

 

「展開しろ! 要人の救出が最優先だ!」

 

 私の大切な部下(すっとぼけ)の死を悼んでいると、味方が参戦してきました。将軍の部隊なので当然頭を失った千人に負ける訳もなく蹴散らしてくれました。

 

「そこの貴様よくやってくれた! 女だてらに大したものだ。名はなんという?」

 

【玲守と申します】

 

「そうか、覚えておこう」 

 

 おお! 将軍に名前を覚えられるイベントが発生しました。これは一定の功績以上でないと発生しないので、ある種のバロメーターになります。これは確実にクソガキに100人将をたかれますね。

 戦後リザルトが始まったので早速たかりにいきましょう。

 

「……よくやった。報酬は望み通り弾んでやろう」

 

 漏らしてんのかお前? 気にすんなよ、誰だって初めてはそんなもんさ。慣れたら気持ちよくなってくるからよぉ(上機嫌)

 

 いやぁ一時はどうなるかと思いましたが、この戦は大成功でしたね! 十分な活躍をした挙句、要人の救出、千人将の首級、これは確実に100人将はいったでしょう。しかも将を倒すとその武器も貰えるので、使える武器がまた増えましたよー。ほーれ鉄鞭を使って太鼓でドン(カッ)ドドドンガドン(カカッ)

 

 「分かった。100人将への推薦はしておこう」

 

 100人将キター! テンションだだ上がりですFoo↑↑↑

 このホモガキはこの戦で味を占めて、今後本編が始まるまで何度も戦場に出ます。チャートの目標は本編までに300人将でしたが、このペースでいけば蛇甘平原までに千人将狙えるのでは!? 間違いなく過去最速です!! これは今後数年は破られない記録となること間違いないでしょう(プレイする人がいるとは言ってない) 

 

 いやー笑いが止まりませんなぁ。ガハハハハ! ガーッハハハハハハハハ!!(ホモ特有の汚い笑い声)

 

「全く、もうこんな場所はうんざりだ。お前とももう会うことはないだろう。じゃあな」

 

 …………は?(地声)

 

 

 



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8

 こんなはずじゃなかったRTAはーじまーるよー↓↓

 

 前回のあらすじですが不意に現れた変態糞親父にガン掘られたクソガキは戦場の現実にビビッてノンケになりました。以上。

 

 はー、つっかえ! 試走じゃ分からなかったですが、どうやらあのクソガキは本陣強襲等で攻められると二度と戦場に出なくなるようですね。責めは良いけど受けは嫌とか、そういうのあんまり好きじゃないです(ホモは守備範囲が広い)

 

 このチャートはスタートダッシュが肝心で、あのクソガキの酷使を前提としていた為に既に崩壊しました。オリチャーは思い付きましたが、はっきり言ってかなり不本意です。この先絶対と言っていい程無駄イベによるロスが発生します。というか現状のリカバリも上手くいくとは限りません。

 しかしクソガキの件を抜きにすれば現状は最速であり、これからがノーミスかつ「純一無雑」の技能がこれからも良い仕事してくれれば十分にタイムにお釣りがくるのは確定的に明らかなので続行します。

 

 さて、オリチャー前に戦後処理をやりましょう。

 前回の戦のあと、宴によりジャイアン達を仲間にしました。正規軍に所属している状態だと軍属の部下にできますが、客将としての今の立場だと食客扱いになります。食客は自前でお給料ならぬお小遣いを支払わなければなりません。お小遣いは食客のステに依存するので今は大したことありませんが、気分的にはミニボンビーです。

 

 それとチャートを乱してくれた前回のあの野郎の武器を確認しておきましょう。いい感じの鉄鞭2本です。このゲームは妙な所で作り込んであり、同じ武器のステでも見た目が違ったものも多いです。狼牙棒の様に見た目がアレすぎるのものを街中で持ち歩いてると警戒されたり衛兵を呼ばれたりします。なので見た目もおとなしめで持ち運びに便利な鉄鞭を手に入れられたのは僥倖でした。ホモは前向きでなければやっていけないですからね。

 それと狼牙棒は今後も戦場で使いたいので、棘付き棍棒と一緒に拠点の宿屋に置いておきましょう。

 

 

 ではでは、のび太どもをいつもの宿屋に放り投げたら本格的にオリチャー発動です。鉄鞭を持って町を出ます。ほれいくどー。

 

 このオリチャーではある街にいるキャラに会い、新たなパトロンになってもらいます。

 ……こいついつも人の力当てにしてんな。まぁ千人将くらいまでは金とコネで成り上がった方が早いんでしょうがないですね(唐突な言い訳)

 

 つったかつったかと4日程かけて目的地へ行きます。この時間もロスだから嫌なんですよねぇ。ちなみにですが近道出来そうだからと街道を離れるのはお勧めしません。ランダムで野盗が出る上に道を迷ったら最悪餓死します。このゲーム現在地を示すマップとかないのでね。

 

 倍速で目的地に着きました。今まで拠点にしていた町よりかなり発展しており、町というより街って感じです。ここでは立派な武術館が在り、そこでは色々な相手と模擬戦が出来ます。一種の闘技場やアリーナみたいなものです。戦程ではありませんが経験値や名声を稼げるのでここを拠点にする走者も多いですね。

 

 一見いい場所に見えますが結構デメリットもありまして、ここはある有力者の領土かつ様々な名ありキャラが出入りするのでイベントが多発します。実況者なら良いですが走者だとロスがキッツイです。なので私も本来なら来たくなかったのですが、背に腹は代えられません。ホモなら覚悟決めろ! ケツの穴締めてほらいくどー!

 

「よく来たね! ここは名立たる武芸者が集まる天下一の武道場さ!!」

 

 嘘だぞ。このゲーム咸陽の武道館とかには武神クラスの奴がゴロゴロいるぞ。

 

「ほぉ! 腕試しか。いいだろう、存分に戦って行くといい!」

 

 謝謝! といっても目的の人物から接触があるまで、ひたすら戦っては食っちゃ寝するだけなので倍速です。

 

 この間に軽く説明しておきますと、この街では一定以上の魅力値を持った女性だとあるキャラから接触を受けます。街での名声が高ければ高い程確率も上がるので、ガンガン戦って経験値と名声を稼ぎましょう。上手くいけばゲーム内時間で1カ月以内には接触を受けますね。

 

 

 

 ……えー2カ月近く経ちますがまるで変化がありません。今までの反動なのか、クズ運を引きましたかね。

 イベント発生には魅力値も大きく関係します。今まで経験値は筋力と生命力に極振りって感じでした。クリアまで必要な最低限の値は最初のステロールで引いたので、今後も魅力値に振るつもりはありませんでしたが仕方ありません。これからの経験値は全て魅力値に振り、接触を受ける確率を高めましょう。

 

 

 …………更に1月程経ちました。最初の豪運はなんだったのかという感じです。レズちゃんも魅力値が高まって誘い受けスキルが更に高まってます。現地の女店主に誘われて、強引にヤられてしまいました。アイテム屋の女店主っていいですよね、僕は……やっぱり王道を行くパメラさんですかね。

 

 

 

 また今日も何もない素晴らしい一日だったと武道館から帰ろうとしたとき「見抜き、いいっすか?」と声をかけられました。

 

「最近、武道館にとっても強くて可愛い女の子が出入りしてるって聞いたんだ。それってもしかして君のこと?」

 

 キタァアアアア! 赤いヒラヒラの服を着た美形が声をかけてきました。皆さんご存じの蒙恬です。実はここは蒙家の領土です。蒙家はかなり官位の高い有力者ですが、コイツは女好きのノンケなので魅力値でホイホイ釣れて交渉次第で良いパトロンになってくれます。

 しかしこの頃の蒙恬はまだ幼さも残っており、服装も相俟って女の子の様ですね。こうやって女の子の警戒を解いて食い漁っているんでしょう。やっぱりノンケってクソだわ(偏見)

 

「俺は恬って言うんだ。折角だし、ちょっとご飯でも食べながらお喋りしようよ。オレまだ食べてなくってお腹が空いててさ、奢るよ?」

 

 うーん、イケメン。でもコイツち〇こついてんだよなぁ……

 奢りという言葉にウキウキでレズちゃんが着いていきます。この子の将来が心配です。

 

 蒙恬に連れられて良い感じにオサレな店に着きました。そこからクッソどうでもいい会話が始まるので倍速します。コイツが走者の天敵と呼ばれる所以です。

 

「それでさ、じいが言ったんだ。『若君が無駄遣いをしなければ、あの豪華な軒車も買えたのですよ』って」

 

 ほーん、それで?

 

「だからこう返してやったよ。『アレは俺の軒車だけど?』……ってね!」

 

 HAHAHAHAHAHAHA!!!! 

 レズちゃんの頭で理解できてるかは甚だ疑問ですが、オサレで美味しい食事と蒙恬の会話スキルによりレズちゃんもご機嫌です。

 

「ところで、聞きたいことがあったんだ。君は100人将なんだってね。戦にも出ているとか。オレには君みたいな女の子が戦場に出る理由が分からないな」

 

 はー、ようやっと本題に入りました。話長すぎて漏れそうですよ。ここでは無難に出世したいからと返しておきましょう。

 

【私は将軍になりたいんです。将軍に、誰よりも早くなりたいんです】

 

「将軍とは大きな話だね。それはどうしてだい?」

 

【ある日天の声が聞こえたんです。私は誰よりも早く将軍になれる、ならならければいけないと】 

 

 会話は知力や教養値によって変わります。キャラの好感度や信頼度の上下はそれぞれですが、蒙恬は意外に教養高めの方が上昇しやすいです。

 教養は武将ならステ優先度最下位といってもよく、初期値から全く振っていないので実はちょっと心配だったりするんですよね。

 

「天、ねぇ……。隠してて悪かったのだけれど、実はオレここら一帯の城主の息子でね。蒙恬って言うんだ」

 

 む、これはそろそろ来ますね。

 

「ウチの蒙家は軍部に強い繋がりがある。君が望むなら、その立身出世を手伝ってあげることも出来るかもしれないね」

 

【本当ですか? 是非お願いします!】

 

「でもその前に、君にどうしても聞いておきたいことがある」

 

【?】

 

 ナンパは緩急が大事(警戒)

 真顔になってシリアスなアトモスフィアです。

 

『君は将軍になったらこの中華に何を望む? 君の本心で答えて欲しい』

 

 えー今の様に効果音と共に背景が変わり、雰囲気変わったな的な問答になることがあります。これは「運命の選択」と呼ばれるもので、レズちゃんの今までのステ、選択肢、全ての行動をAIに判断されて自動的に選択が決定されます。非常に大事な場面でしか現れず、当然レズちゃんの回答次第で蒙恬のスカウト結果が変わります。他のオリチャーが思い付かないので、ここで失敗したらこのRTAは諦めようと思ってます(懇願)

 

 まぁ何度かこのイベントこなしたことありますが、どんだけアホでも魅力値が一定以上あるならまず間違いなく通るので大丈夫でしょう。教養知力は初期のまんまでも、今のレズちゃんはかなり魅力値が高まってますからね(クズ運のせい)

 

 それではレズちゃんにスパッと答えてもらいましょう。

 

【中華? 中華なら羹が好きです】

 

「……うん、オレも好きだよ。羹」

 

 僕はきんぴらがいいかな(白目)

 

 レズちゃん、今まで会話の選択肢は走者のホモらしく謙虚なものばかり選んできたので一見真面目な子なんですが、いかんせん頭が……

 ここに来て完全にメッキが剥がれたような感じです。レズちゃん、コレ実は目の前の料理しか頭に入ってませんでしたね。本当に、悪い子じゃないねん。ちょっとズレてるだけや。絶対損はさせないから、蒙恬様頼む。分かってくれぇい(押し売り)

 

【ここの羹はとっても美味しいです】

 

「喜んでくれてよかったよ」

 

 なんか心なしか目が優しいですね。心が痛い。これはもうダメですね、次のキャラ作成の準備に入りましょうか。

 

「あぁ、そうだ。君のことは、戦場ではしっかりと評価する様、蒙家が保証してあげるよ。はい、次に戦場に出る時はこれを忘れずに持っていってね」

 

 ファー!!?? 流石は蒙恬様や! 神や、仏や! これが真の陽キャや、ノンケの鏡はここにいたんや!!

 

【わぁ、ありがとうございます。蒙恬様】

 

「蒙恬でいいよ。周りからは若とかって呼ばれてるしね」

 

【ありがとうございます若様】

 

   『蒙家の推薦状を手に入れた』

 

 やったぜ!!(歓喜) いやー危うく再走するところでしたよ。

 蒙恬は文官としての側面も持っているので、意外と派閥の重要さや目ぼしい人材の扱いの大切さを理解しています。ちょっとノンケが過ぎますが、基本的に有能な人材とは積極的に繋がろうとするので色んな所でイベントを起こす(RTA的に)厄介要員です。ですが今回はそんな蒙恬の側面に助けられました。アーイキソ。

 

「正規軍として中央に行きたいんだってね。ここだけの話、もうすぐ”大きな戦”があるんだ。そこで活躍したらウチが推薦してあげるから、頑張ってね」

 

【はい、頑張ります】

 

 ここの会話で蒙恬から一定以上の評価を得ると、蒙家や蒙恬の直轄部隊にスカウトされるのですがそこまではないようですね。まぁケツ持ちになってくれただけ奇跡的なんですが。

 

 ちなみにこの頃の蒙恬は自身の勉学と平行して楽華隊の創設や練兵をしています。楽華に入って蒙恬エンディングを目指したり同じく創設期の玉鳳に関わりたいって人はこのチャートお勧めです。

 

 真面目な会話が終わるとまた陽キャらしい会話に戻りました。会話のレベルをレズちゃんに会わせてくれる……ホモは空気が読める、はっきりわかんだね(倍速)

 

 それにしても、先程蒙恬は「大きな戦」と言いました。素人のホモは見逃しがちですが、様々なキャラの会話でこのセリフが出るのは一種の予告演出です。明日からはまた拠点の町に戻り「大きな戦」に備えてのび太達をしばき回します(邪慰安感)

 

 今回は戦場よりよっぽど手に汗握りましたが、なんだかんだでオリチャーによるリカバリも成功しました。それではこの辺で皆さんバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

「知ってるだろ? 女の子に振り回されるのは嫌いじゃないけど、振り回す方が好きなんだよ」

 

 軍師として活躍している弟と戦場で会うことは偶にある。そういう時は家族で酒を飲むのが暗黙の了解だった。

 

「最初に目を付けた時は楽華を立ち上げた時でしょう? 兄上なら誘わない理由が無い筈なのに」

 

「お前、それ容姿の事で言ってるだろ」

 

 いくつもの修羅場を乗り越えた弟は、将軍になった自分にも物怖じせず堂々と言う。共に高みに昇った兄弟同士。その生意気な口が愛おしい。

 

「確かに男だけの楽華隊とか萎えるなぁと思ってたし、あの子はとっても可愛いかったし、見ただけで強いってのも分かったよ」

 

「やっぱりそうじゃないですか」

 

 空いた盃に酒を注ぎなおす。注いだ酒に自分の目が反射して覗いた。祖父からの一番の贈り物。人を瞳から見通す眼。

 

「俺が人を誘うとき、何も考えていないとでも? 元々は土門との雑談からだったが、そこからは時間をかけて自分で調べ上げたよ」

 

 楽華の編制に苦労しているとき、土門に面白い兵がいたと聞いた。食客だから引き抜くのは軋轢が出そうで止めたが、どうも主である客将との仲はよろしくなさそうだったので、唾をかけてみるのはどうだと話された。

 

 手練れは欲しかったがわざわざ出向くまでもない。半分冗談みたいなものだったし、多忙を極めていたのでその場は流した。だがその話を覚えていたのは、やはり見た目が中々良い女兵士ということだったからだろう。

 

「偶々領地に帰ってきてる時に彼女がいたから、会って話もした。それでやっぱりいらないと思ったんだよ」

 

「それはまたなぜ」

 

「ああいう兵士がいるのは色々役に立つ。けれど、オレの流儀じゃない。オレの部下たちには、そういうことはあんまりやらせたくない」

 

 彼女が戦場でどういう活躍をしたのかは土門に聞き直し、兵士から裏付けもとった。そして彼女と話をして、その目を見て思った。

 

「彼女は危いよ。宮廷の連中は彼女を蒙家が取り込んでると思ってるけどそれはとんだ誤解さ」

 

 彼女は戦場の負の側面を決して厭うていない。好んでいる訳ではないが、あるがままに受け入れて利用している。

 

「彼女に忠はない。義もない。思想で動く人間なら理解は出来る。でも彼女は誰にも理解できない考えで動いてる。まさしく誰も聞けない、分からない、天の声だ」

 

「我が蒙家は、とんだ危険物を抱えていると? それならば断れば良かったものを」

 

「他で暴れられるよりはいいかと思ったんだよ」

 

 その後の活躍を見るに、あの時の判断は間違っていなかった。少なくとも現状は。

 

「だから、お前がちゃんと面倒みてくれよ。オレの手には余る」

 

「引き入れるだけ引き入れて押し付けるとは……」

 

「わっはっは。蒙家の長男の命令だー」

 

 弟が肴にしていた干物の切れ端を投げつけてきた。滅多に見せない姿を引き出せたことに満足する。こんな会話が戦場での楽しみだ。

 

 



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 プレイに問題がなくてもチャートに問題があるとは気づいていないRTAはーじまーるよー!

 

 とりあえずのび太たちが待っているのでいつもの村に帰ります。んじゃ倍速で帰りましょ。

 

 倍速中暇なのでお喋りします。ホモは寂しがり屋。

 前回蒙恬により「大きな戦」のフラグがたちました。大きな戦とは今までの様な名もなき戦ではなく、本編の様な名有りの大規模な戦です。殆どが時限イベであると同時に何らかのイベントでフラグを立てないと絶対に発生しないので注意してください。

 本編前の序盤の状態では片手で数える程もないのですが未だ全部の発生条件は分かっていません。誰か特定をお願いします(土下座)

 

 画面に向かって土下座している内に町に帰ってきました。みんなーレズちゃんが帰って来たよー。

 

「わっ!? いつの間に帰って来たんですか、急にいなくなったんでビックリしましたよ」

 

 へへっ、オレがいなくて寂しかったんだろ? 体がそう言ってるぜ(屈託のない笑顔)

 

「お代は貰ってますけど……。その、あんまり心配かけさせないで下さいね」 

 

 ハイ、すみません(素直)

 宿屋の店主とめプティスールごっこしてるとのび太たちの声が聞こえてきました。お前らも久しぶりだな。

 

「隊長ー、邪慰安がいじめるよぉ。何とかしてぇ」

「おい、野尾田! 隊長に頼るのはズルいだろ」

「隊長、僕は隊長の帰りを誰よりもお待ちしておりましたよ」

 

 えーっと、三人はどういう集まりなんだっけ? ポリガマスも程ほどにな(ホモは純愛)

 

 場所は離れていてもミニボンビーならぬ食客たちは一定の期間で「お小遣い欲しいのねん」してきます。今まで散々タカられてきましたが、今が巻き返しの時です。おら、練兵の時間や!!

 

【近い内に戦があるから、それまでに皆で鍛えましょう】

 

 レズちゃんの言葉に沸き立つホモ達。練兵は配下のステや信頼度と共に経験値ももらえるのでヒマさえあれば行いましょう。遠回りこそが最短の道ってそれホモも言ってました。

 それじゃあレズちゃんブートキャンプはーじめーるよー!

 

【えぇっと……さぁ! ウジ虫共! お前等は地球上で最底辺の生き物だ! 豚の糞をかき集めた価値しかない! だが私がお前らを兵士にしてやる!! 戦争に死を捧げる死の剣だ!! それが終わるまで話しかけられた時以外は口を開くな!!】

 

『えぇ……』

 

 口を開くなと言ったろ! 修正や!!(鉄拳制裁)

 

【ところで地球ってなんでしょうね?】

 

 選択肢に影響がない場合、この様に内容を打ち込むことも出来ます。表示時間とかに変わりはないので別にRTA的に意味はありません。すまんなレズちゃん、ただやりたかっただけなんや。後、練兵シーンは地味なんで倍速します(軍曹の動画)

 

 戦は始まると掲示板に張り出されるので、それまで食客たちとひたすら練兵したり金策したりしましょう。その合間に武器を整えるのも忘れずに。

 前回の武術館でのカツアゲでミニボンビー共を食わせても大分資金に余裕が出来ました。なので狼牙棒をアップグレードしておきます。これで持ち手も鉄製になり、耐久力とパリィの有効時間も大幅に増えました。うーん、がっちがちだぁ(興奮)

 

 

 

 ブートキャンプはしばらくかかりそうですね。その間、皆さまの為にレズちゃんの育成方針を説明しておきましょう。

 レズちゃんには選択技能により『武器術の才能』があります。これらは武器の習熟度にボーナスがついて成長しやすくなるものです。武器は刀剣や槍、打撃武器などのカテゴリーに別れておりカテゴリー内であればボーナスが受けられるので、なるべく扱う武器のカテゴリーは統一するとよいでしょう。

 私はこのRTAでは今までのプレイの通り打撃武器を選んでいます。理由としてはカテゴリー内の幅が広く、手に入りやすいのと、必要技巧値が少ない脳筋向けだからです。命中が低かったりパリィのタイミングが難しいですが、腕に自信があればなんとかなります(なんとかなるとは言ってない)

 

 武器には小カテゴリーごとに技があり、その武器ごとの熟練度で原作の「龍指」などの技が解放されていきます。が、別になくても困らないというか、筋力値上げて普通に殴った方が早いのであんまり気にしなくていいです。今のところ狼牙棒と鉄鞭が中々熟練度が高まってます。幾らか技も解放されているので、タイムに関係がない時には魅せプレイでもしましょう。

 

 ステータス値についてですが、基本的には1に筋力、2に生命力、3に技巧で偶に精神力の戦闘極振りです。しかし流石に集団戦闘が本格的になってきたので、知力にも最低限振っておきます(教養?知らない子ですね)

 知力が高まると指示できる陣形や戦術が増えます。一応戦闘では補う方法があるのですが、それでもある程度はないと効率が悪いです。基本的に指揮官として戦場を経験していけば少しずつですが勝手にボーナスが入るので、これ以降は振るつもりはないです。

 

 武力特攻型としてはレズちゃんもかなり形になってきました。「怪力」と「屈強」の補正も相俟って、RTAをゴールする時にはパゥワァは蒙武を超えるかもしれません(震え声)

 

 

 

 さて、ブートキャンプ開始からしばらく経ちました。のび太達は最近は口数も少なくなり、毎朝起きるのが苦痛になってきた感じです。でもストレス値や体力は金を与えて1日休ませれば回復するので(ナニしてんだ)ガンガン練兵しましょう。

 さて、今日もキャンプ前に日課の村の掲示板を見に行きます……

 

 おぉっ!! いいゾ~これ、戦です! 村からの徴収が発生するとなると、かなりの規模ですね。

 

「やった…やっと終わるんだ……」

「早く戦に行きたいなんて思ったの初めてだぜ……」

「ママァ……」

 

 のび太達も嬉しそうです。そんなに敵にファック決めたいのか!? 気に入った! お前ら同士でファックしていいぞ!!

 

 えー掲示板を見るとシステム的に戦の概要が書かれています。前にも書きましたが、大規模なイベント戦は序盤は数通りしかありません。内容次第でチャートを決めるので、しっかり中身は確認しましょう。

 

 『三晋の戦い』

 呂不韋は新たな時代に伴い新たな戦の形、秦の在り方を示した。それは秦の繁栄、他の国にとっての暴威。それを止めるため、古き国が立ち上がった。かつての主君に報いる為、虎狼の国を止める為、分かたれた国々が一つに戻る。

 国を束ねる周王の宝剣は秦に楔を打つことが出来るのか。秦は新たな時代を示すことができるのか。黄金時代の将たちの最後の輝き、最後の戦いが始まる。

 

 三晋の戦いですかー。この戦いの発生は本編開始が大分近づいている証拠ですね。

 ちなみに中身は本来あり得ない、ある種のドリームマッチです。魏は信陵君、趙は楽乗、韓は張平の懐刀とかいうオリキャラがそれぞれ軍を率いています。キングダムでは描かれていない信陵君による合従軍や伊闕の戦いをモチーフにしているとも言われていますね。序盤はこういう夢の対決があるので面白いです。

 

 この戦、序盤の締めともいえる戦です。普通にプレイすると序盤らしい難易度に、ちょっとだけタフなホモがいるだけで終わります。

 ですが特殊モードで将軍職で始めたり、天才型である「天命」重ね掛けでムリヤリ他軍に挑んだりすると難易度が有頂天になります。特に信陵君は天命持ちでも普通に死ねます。他の動画で見てみるとそのヤバさが伝わるでしょう。

 

 三晋の戦い、実は私大得意で絶対の自信があります(強気)

 次回はRTA走者としての腕を存分に見せましょう。

 

 それでは準備は整ったのでバイバイキン!

 

 



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10

 待ち受けるは夢のドリームマッチ、三晋の戦いへいざ鎌倉! ということでのび太達と共に村を出ようとすると声をかけられました。見抜きかな?

 

「玲守殿、俺等も行きます!」

「玲守さんの下でなら戦えるぜ!」

 

 村人たちが俺も混ぜてくれよ(キチガイスマイル)と仲間になりました。おーこれは魅力値によるランダムイベントですね。人数は20人程です。最初から信頼度の高い部下を指示できるのでうま味です。やっぱりレズちゃんは誘い受けなんすねー

 

 出発すると暗転スキップ(いやらしい)して戦場です。軍議フェイズに入りますが、その前に絶対に忘れずに「蒙家の推薦状」を渡しましょう(メガトンコイン感)

 

「む、これは偽物ではないようだな。少し待っておれ」

 

 ここで近くの兵士に「この辺にぃ、美味いラーメン屋の屋台、来てるらしいっすよ」とか声かけたりするとこの後のうま味イベが消えるので大人しく待っていましょう。

 

「おぉ、大人しく待っていたか。お前は100人将らしいな。蒙家からの好意だ、彼等を連れていくといい」

 

 当然です、私は真の紳士です(パガン・ミン感)

 大人しくしていると蒙家からの監視役……間違えました監査役として直下兵が10人程もらえます。彼らは精兵なのでレズちゃんの護衛として直参にしましょう。ちなみになぜか戦クリア後もそのまま貸し出してくれます。流石蒙家は格が違った。

 

 これで100人隊の内30人程が埋まりました。領地兵などを持っていない場合、残りは軍編成の際にランダムで徴収兵が割り当てられます。徴収兵は相応の能力しかありません。私も早く正規兵になって自分の領地と兵が欲しいですね。

 

 それでは人材ガチャならぬ軍編制に移りましょう。目の前には今回の隊員となる者達がいます。流石に100人のホモを前にすると壮観ですね。

 

「玲守100人将に拝手!」

 

【よろしくね】

 

『ハッ!』

 

 基本的には部下の中でも信頼度とステータスが高いのび太達を中心に隊を組んでいきましょう。徴収兵の中にステが高いのがいれば勧誘したいので目を通すことを忘れずに。

 さーて今回の人材ガチャの結果は……

 

 伍長で二人いましたね。イキのいいホモです(歓喜)

 

『咖哩工々』  カレクック

『拉麵男』   ラーメンマン

 

 ラーメンマンだけそのまんまじゃないか!(キャメルクラッチ)

 ラーメンマンはこのゲームでも有名な固有名キャラです。良キャラなのでこの戦は死なせずに行きましょう。

 

 また、知力と教養を補うために仮の軍師としてスネちゃまを起用しましょう。スネちゃまは双方高めなので繋ぎとしてはやれなくはないです。

 

「やっぱり僕は凄いんだなぁ」

 

 ですが能力的に100人隊ぐらいが限界なので、疲労度が凄いことになります。目を離すと戦死してたりするので気を付けましょう(7敗)

 

 今回から隊献策の採用が出来ますが攻め一択でいいです。ネタバレしますとこの戦は超電撃戦で終わります。終わらなかったら地獄の撤退戦です(リセ案件)

 

 軍議が終わると総大将からの激が飛びます。総大将は蒙驁です。史実的にもイケイケ時代で秦の武力の象徴ですね。

 

「奴らは秦には踏み込めぬ。儂や、王翦、桓騎、息子の蒙武がおるからの。信陵君は見誤った。時代は新たな風が吹いておる。皆の者……残してきた家族、子孫、そして己を守り抜け! この戦の先に大秦国の繁栄が待っておるぞ!!」

 

 この戦は蒙驁、王翦、桓騎、蒙武などビッグネームが出陣します。これに対するのが信陵君一派らなんで正に夢の戦いですね。まぁ敵本軍の周軍が足を引っ張るんですがね。 

 

 ぞろぞろと一斉にホモ達がハッテン場に動き出します。しかしプレイヤーたち一部の精鋭(意味深)は別の場所に連れ出されました。個撮かな?

 

「ムハハ、私は蒙驁軍麾下の栄備将軍だ。蒙驁軍は本隊として守備に徹するが、他を援護するために別働隊を出さねばならん。それがお前達だ。役割は分かったな?」

 

 誰だこのオッサン(驚愕)

 プレイヤーは基本的にこの栄備将軍の下、周軍と何度か交戦して終わります。その後王翦の戦略によりホモ達の勝利という流れです。序盤の終わりと言えど、周軍は弱いです。余計なことをしなければ相応の難易度なので大人しく上官に従いましょう。()はいりません、いやマジで。

 

「別動隊は周を攻める。兵糧庫を攻め、継戦を難しくするのだ。重要な役割だぞ!」

 

 軍用品のチュートが入りますがスキップです。ここでは火矢が大量に支給されます。余った分は持ち帰れますが、エリクサー精神を発揮して下手こくと洒落にならないのでやめましょう(4敗)

 

 最後にレズちゃんが部隊の皆に激を飛ばしたら開戦です。うーん、のび太達と村人以外は女指揮官ということもあって不満アリアリな顔ですね。おいそこのお前今笑ったな? 死にたいのか?(短気)

 

【天が言っています。時代が終わる、我らの手で終わらせよと。手柄を挙げよ! 古き者の首を挙げよ! 玲守隊、出撃!!】

 

 魅力値の高まりもあって、レズちゃんも中々迫力のある激を飛ばせるようになりましたね。最初の初々しい姿が懐かしいです。不満のあったホモ達も「あっ大丈夫っす」となりました。

 

 ホモビロード中……

 実は私この三晋の戦い大得意です(2回目)。せっかくなのでRTAの参考記録として戦闘フェイズのタァイムを計りたいと思います。色々動画が出てますが、通常ルートなら最速に近いと思います。大体リアルで5分切りですね。ロードが終わったら計測開始です。はい、タイマースタート!

 

「ムハハ、全軍前進! 別動隊はバレずに動けよ!!」

 

 戦が開幕したら最初は大人しく別動隊の指揮官に付いていってください。彼等から離れるとミッション放棄とみなされます。少しすると厳重に守られた沢山の物資の倉が見えてきます。そうしたら火矢と突撃の準備をしましょう。

 

「ここからは無理に集まって行動する必要はない。各隊散開しろ。仲間がヤられても助けるな。仲間を囮にしてもいい、一つでも多く兵糧を燃やせ」

 

 この指示が出たら自由行動です。倉は兵糧だけでなく様々な物資が詰められています。実はこの中の一つが油でそれを燃やすと周りに火が広がり大炎上のイベントが起きます。

 

 交戦開始したらまず倉と、敵軍の配置を見ましょう。配置はランダムの様ですが、実は一定の規則性があります。素人さんは分かりづらいですが慣れた走者なら一目で分かりますよね(ドヤ顔)

 倉の配置と守備隊から判断して……うん、あそこですね。全隊で突撃し、射程圏に入ったら火を放ちましょう。何度も言いますがエリクサー精神は収めてください(4敗)

 

【天が言っています! 私たちはここから突撃、何が何でもあの倉を燃やします!】

 

 警備している兵を速攻で蹴散らします。とにかく目標の倉めがけて最速で近寄り火を放ちましょう。すると大炎上を示す短いムービーが入りました。これ中に入ってるのは油の筈ですが、どう見てもガソリン並みの燃え方です。きっと守備隊の人が危険物の資格を持ってなくて間違えたんでしょう(適当)

 

「な、なんでアイツ等ここばっかり!?」

「まずい! 油に引火したぞ!!」

「助けてくれえええ!」

 

 うーん、ジューシー。火がどんどん広がって収集つかなくなっていってます。戦闘前に分散した味方も巻き込まれていますが別にこれで評価が落ちたりとかはないので気にしなくて大丈夫です。さっきの隊長も「まずうちさぁ……油あるんだけど焼いてかない?」とか言ってた気がします。

 

「レイスン隊長! このままだと俺らも巻き込まれちまう!」

 

 このままだと火によるスリップダメージで乙るので、大炎上イベが発生したらすぐさま反転して場所を移動します。どうみても敵前逃亡ですが大炎上の最中なら何も言われません。

 

「え? ちょっと隊長どこ行くの?」

 

 うるせぇ! 全員黙ってクルルァに着いて来い(威圧)

 はい、全力ダッシュ! 向かう所は少し離れた、林に囲まれた丘です。分かり辛いので予習は必須。

 

 こ↑こ↓ら辺の移動は結構文句を言われるのですが、今回は純一無雑の効果か信頼度の高い村人たちのおかげなのかスムーズにいきましたね。いい感じです。

 林の中は道がないので分かり難いですがここら辺に……ありました、がっちがちだぁ(興奮)

 

「ぜぇ、ぜぇ…待ってくれよー隊長ぉ」

「ん、なんだこの岩?」

「これはまさか……」

 

 丘の上の方には注連縄が巻かれた怪しい岩があります。これはなぜか固定値の耐久値があり攻撃できます。反撃とかはないですがここからはひたすら連打なので指を鍛えておくことを勧めます。

 

 それじゃあせーの

 

【オラオラオラオラオラオラ!!!!!】

 

『何してんの隊長!?』

 

 この岩ですが武器で殴ると耐久力が落ちるので素手で殴ることを勧めます。ホモの拳は壊れない、はっきりわかんだね。

 

【オラァッ!!】

 

 リアルタイムで大炎上から1分14秒くらいで削り切る様調整しましょう。素手だとかなりギリギリなので連打のては休まずに。

 耐久値を削り切ると岩が動き、崖を転がっていきます。この岩はどう落としてもある地点に落ちます。そしてその地点はなんと大炎上を警戒して移動中の周王の経路上なのです。

 

「これは……どういうことなんだ?」

「す、すげぇ。意味わかんないけど」

「なんということを……」

 

 なんか新人が言ってますねぇ。フフフ、怖いか? 俺って結構……怖いですよ(語彙力×)

 

 ドン引きしているホモ達に指示を出します。オラ、また全力ダッシュだ。分かったらクルルァに着いて来い(2回目)。オレの拳を喰らいたくないだるぉお?(マジキチスマイル)

 

 転がした岩を追って崖を降りていきます。少々のダメージを追ってもいいので段差は飛び越えましょう(膝が痛い)

 

『称号”反逆”を手に入れました』

 

 この岩は戦中でも一定時間で雷が落ちて勝手に落ちるのですが、その前に自力で落とすと今の様に『反逆』の称号が貰えます。よく分かんないですね。

 なんか昔の帝が岩の前で瞑想してたら天の詔を拝して宝剣を授かったとかいうエピがあるらしく、古い王朝に対する秦の反逆って意味なんじゃないかと言われています。

 

 このゲーム真面目なものからネタ的なルートまで数が多く、未だに条件を調べきられてないです。ストーリーガチ勢に多分これもなんかのフラグだろうと言われています。

 

「な、なんだ?!」

「これは先帝の!!」

「何ということだ! 上から落ちてきたのか!?」

 

 さて、周王達は目の前で岩が落ちるとなぜかスタン状態になって動かなくなるので、後ろのホモ達が追い付いたら吶喊しましょう。おう、あくしろよ(催促)

 

「なんだ、降りたら敵が?!」

「一体なにがどうなって……」

「こうなったらやってやるよ!!」

 

 ここからが本格的な戦闘なので一応士気を上げときます。ホモは堅実、僕は知ってるんだ。

 

【天の言葉です! 彼等を倒せば手柄は間違いありません! 剣を抜いて、槍を突き立てろ!!】

 

『う、うおおおおお!!!』

 

 吶喊の前に陣形を組み直しましょう。レズちゃんの知力を上げたので使える陣形が少し増えました。今まで縦隊と横隊、密集陣形しかなかったですからね(白目)

 

【咖哩工々は右に、拉麵男は左! 邪慰安は私と前へ! 残りは任せます拗央!!】

 

「応!」

「ハハッ、正に天に愛されている様な御仁だな」

「訓練の成果を見せてやるぜ!」

「ひぃ! やることが多すぎる!! 野尾! お前僕の後ろで援護しろ!!」

 

 矢印の様な”鋒矢”の陣形を取ります。鋒矢は突撃に向いている陣形で少数でも突破しやすいです。まぁ陣形を変えた所で結局レズちゃんが先頭なのは変わんないんですけどね。

 

「敵襲! 敵襲ー!!」

「クソ! なんでこんな所に敵が!?」

 

 敵はVIPの護送なので多くはありませんが、それでも数はこちらの何倍もあるので油断は禁物です(3敗)

 

 それじゃあ後はいつもの通り狼牙棒をブンブン丸しましょう。

 

「グアアアッ!」

「と、止めろ!! 先頭の奴を止めろぉお!!」

「後ろに通すな! 絶対に!!」

 

 おっ、そうだな(ハンマー運動)

 上手く突破したら敵さんが頑張って守ろうとしていたものが見えてきます。なぁに隠してんだ?(興奮)

 

「な、何者だ! 私に剣を向けるな!! 不敬であるぞ!」

 

 ホモだよ(迫真)

 あの豪華な馬車に乗ってるのが周王です。大炎上の煙にビビッて「喉乾いた……喉乾かない?」と逃げた気遣い屋さんです。人間の屑がこの野郎(圧倒的感謝)

 

 この周王はどれだけ攻撃しても捕虜にしかならないので無視しましょう。捕虜を持っている間は隊の動きが悪くなります。この数で捕虜を持ち帰るのは無理なのでとにかく周辺の兵を攻めます。

 

「ヒッ!」

「ヒッ!!」

「ひでぶッ!!」

 

 ここでのポイントはなるべく派手に倒すことです。シグルってる牛股師範のように臓物をぶちまけながら周王にアッピルしましょう。

 

「ヒィッ!? な、なんだお前は?!  誰か、誰かぁあああ!!!」

 

 周王が馬車から崩れ落ち、腰を抜かしてへたり込むと奥から一回り体のでかい集団がやってきます。中心には明らかにイイ体してんねぇと言いたくなるホモがいます。

 

「貴様! 秦の蛮族風情が、中華で最も高貴な我らを相手によくもやってくれたな!!」

 

 近衛兵という名のホモです。一応この戦のボス的な奴です。こいつは確定で一騎討ちになります。狼牙棒を直参に預けて鉄鞭に持ち替えましょう。やっぱり直参の部下がいると武器の持ち替えが楽でいいですね。

 

「ハッ! いいだろう。蛮族の雌を斬るには勿体ない剣だがな!!」

 

 嘘だぞ。その剣咸陽の量産品以下だぞ(哀れみ)

 

「我は高貴なる周軍近衛兵長”叡月”いざ尋常に!」

 

 一騎討が始まる前に距離を詰めておいて、挑発中にボタン連打しておきます(指の鍛錬必須)

 上手くいくと始まった瞬間ガード抜けるので一気に削りましょう。この敵のモーションが遅いのが原因でバグではないのでレギュ違反でありません(震え声)

 お、上手くいきました。ほーれドンドコドンドコドンドンドン(カッカッカッ)!

 

「や、やめろ!! 我らは高貴なる人種だ! 貴様らとは価値が違うのだぞ!!」

 

 ある程度ダメージを削ると敵は攻撃を諦め防御に徹します。こいつは体力とガード性能だけはやたら高いのでカメの様にガードを固められるとタイムロスの要因になりかねません。一発でかいのを与えるよりかは鉄鞭など連打が効く武器で攻撃した方が速く削れるのでひたすら連打しましょう。やっぱりこの戦で最も大切なのは指の鍛錬ですね(確信)

 

「やめ…たすけ……」

 

 そのまま連打でもいいのですが、最後の一押しで戦技を発動しましょう。使うのは「旋突」ですね。前方に回転しながら突き抜けます。所謂マッハパルバライザーですね。ぶっちゃけ使い所はあんまりないのですが、削り性能が高いので今みたいな止めには向いてます。

 

 戦技を発動すると敵がカツオブシみたいに削られていき、最後には弾け飛びました。このゲーム、Z版だと表現規制解除されてるんですよね。

 

「そんな…兵長が……」

 

 隊長を失うと他の隊員は狼狽えて少しの時間だけ動かなくなります。こいつら狼狽えてばっかだな(呆れ)

 一騎討が終わると戦技の硬直時間がリセットされるので狼牙棒を受け取って再び戦技の発動です。使える戦技がない場合は普通に大攻撃連打で十分です。

 

 今回使うのは打撃系長柄の戦技「半月」。柄の先を持って、射程圏内に残りの兵が入る様調整して担ぎます。レズちゃんが武器を担いだら注意せよ!

 

【えいっ】

 

 ボイスと共に全力のフルスイングです。王を守っていた兵士たちの上半身が吹き飛びました。隙は大きいですが広範囲で高ダメージなので雑魚を蹴散らしたり、騎兵突撃の最初に使えなくもないです。

 

「や、やめろッ。来るな、来るんじゃない! わしは天に選ばれた天帝であるぞ!! わしを傷つけることは天に逆らうことなんだぞ!?」

 

 はえー、すっごい(すっとぼけ)

 近衛兵を蹴散らしたら「恐慌」状態に入った王に近寄って挑発を入れましょう(威圧)

 武威を見せつけることと近衛兵を片付けることをしないと恐慌には入らないので無駄撃ち注意です(早漏注意)

 

 レズちゃんが首を傾げながら前に出て、狼牙棒を掲げました。そして振り下ろして尻餅着いた周王の目の前で止めます。

 

【天は言っています。選ばれたのは貴方ではないと】

 

 ヒュー! カッコいい(デデン!)

 挑発が決まると周王は持っていた宝剣を落としながら逃げていきます。ありゃ漏らしてんな、間違いない(確信)

 宝剣を忘れずに拾ったら、目的はほぼ達成です。

 

【……天……な……は病……い…天…う…む…ない】

 

 こ↑こ↓なぜか宝剣を持つと操作キャラが数秒固まるんですよね。このバグどんだけアプデしても修正されません。ちょっと運営さんこ↑こ↓壊れてますよ(善意)

 

【……わらう?】

 

 お、戻ってきましたね。んじゃ(本陣に)帰りましょ。

 

【……全隊、撤収します!! 退け、退けぇえ!!】

 

 本陣に帰ったら戦闘フェイズ終了です。はいタイマーストップ、4分42秒。んほー、かなりの良タイムです。天命持ちにも負けていません! やっぱり戦闘ビルドは楽ですねー。

 

 その後はパチこいた宝剣を王翦軍に渡します。電撃戦の発案者でもあるので、この後の展開も王翦に渡すのが一番早いです。別に性能は高くないですし、売値もなぜか低くてうま味が欠片もないのでパチるのはやめましょう(1敗)

 

 ここでは岩落としたとか余計なことは言わず「大炎上からぁ、退避した先でぇ、なんかぁ狼狽えてる敵軍がいたので攻撃しましたぁ(ギャルホモ感)」程度にしましょう。敵に偉そうな人もいたので報告しに来ましたーって感じです。

 

「ほう、よくやった」

 

 ゲーム的なものでしょうが、王翦直々に褒めてくれます。解析班によると若干信頼度や好感度も上がってるそうです。多分ギャルホモが好みなんでしょう(適当)

 更にここでアッピルするとちゃんと反映してくれるのでしましょう。昇進! 昇進!!

 

「いいだろう、蒙驁将軍に報告しておこう。貴様の名は?」

 

【玲守と申します】

 

「覚えておこう」

 

 んーこのデジャヴュ感(ネイティブ)

 この後は王翦の調略により奪った宝剣を敵側に示して「周は天意を失った」と士気を下げます。周王は自分だけ戦線を離れようとし、分裂を恐れた信陵君が撤退解散を決めて終了です。

 有名な1日目で宝剣をゲットしての最速ルートです。戦功を稼ぎながらタイムも良いので大満足ですね。

 

 戦後リザルトは次回にして、今回は久々にRTAらしい姿を見せられたのではないでしょうか。いやーチャート通りに進むってこんなに安心するんですねー。オリチャーなんて走者の心を乱す悪い文明、はっきりわかんだね

 

 序盤の大戦はこれで終わりですが、目標には余裕を持って到達出来ました。この調子でガンガン(チャート通り)進めていきましょう。

 

 それじゃあ今回はこの辺でバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天をも畏れぬ所業か……」

 

 今やガラクタとなった宝剣を見る。

 天意を象徴する宝剣が雑兵に奪われるとは、何たる皮肉だろうか。国とは所詮、この程度でしかない。この手にある宝剣はその証だ。

 

 あの兵士、嘘をついていた。それはいい。保身のためのものならば、この戦の周の立ち位置や宝剣の持つ意義もある程度は理解していたということだ。

 その上での行動。それはつまり、一兵卒に至るまで、天の価値が薄れているということ。

 

 天意への反逆。戦乱の兵士の姿こそが今の時代を映している存在だ。あるいは、そう思いたいのか。

 

「新たな時代か……面白い」

 

 この剣。手にあるこの宝剣に天意など感じられはしない。だからこそ、自分の思想に確信を持てる。 

 

 呂不韋による革新の時代、そしてその先にある戦乱を剣が映すのを王翦は感じ取っていた。

 

 

 



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11

 ギャルゲーすると狙った相手は落とせない走者のRTAはぁじまーるよー!

 

 いやー周軍は強敵でしたね(霧感)

 こんにちは、レズちゃんです。前回の功績で無事300人将になりました。しかも蒙家の推薦で中央所属の正規軍としてです。これでレズちゃんは自分の領地とお給金を貰えるようになりました。これって……勲章ですよ(驚愕)

 

 実際正規兵ではなく、客将スタートで一番難しいのはここです。何かしらのコネがない限り序盤でなるのはまず無理でしょう。同じ300人将でも天と地、客将としての千人将より遥かに良い立場です。具体的に言うとAV男優と汁男ぐらい違います(誇らしげ)

 

「おーい、隊長。これはこっちでいいのか?」

「酷いや邪慰安、僕ばっかり持たせて」

「軍の報告書がまた…もう疲れたよ…ママァ……」

 

 3人組も前回の活躍で揃って什長になりました。今までは食客扱いでしたが今後は軍属の部下として扱うのでミニボンビされません。ついでに前回のカレクックとラーメンマンもスカウトしました。レズちゃんの狼牙棒(嫌らしい)に魅了されたのか二つ返事でOKでしたね。

 

【ありがとうございます。こちらはもういいので、後は自分たちの分をしてください】

 

 レズちゃんも300人将として遂にマイホームを建てました。これで毎晩ホモやお姉さま方を呼び込んでもバレません(ホモは性豪)

 ついでにささやかながら兵舎も建てて皆でお引越しです。新たなハッテン場として有名になる日も近いでしょう。

 

 報酬で貰える領地はいつもの村の近くにしました。咸陽の近くだったり、都会だと地価が高く貰える土地も少ないです。ただし田舎すぎると領地兵や人材の募集に大きく不利なので考えましょう。

 

 今はまだ土地に自分の家と小さな兵舎ぐらいしか建物がありません。これで貰った土地は埋まってしまいましたが、これが千人将以上になっていくと大規模な領地経営が出来るぐらいの土地が貰えます。

 

 領地経営では上手く領地を発展させて金を稼ぎ、人を集め、自分の直属の部隊を作ることが出来ます。直属の部隊を作ると前回みたいに徴収兵を使わずに済むので戦闘でかなり有利です。まぁ原作の特殊部隊みたいに上から声がかかると話は別なんですが、そうなるとそれはそれで無駄なイベロスが激しいです。

 

 後にやることになりますが、この領地経営は本編そっちのけでハマる人が出るくらい楽しいです。街づくりっていいですよね。僕は…王道を行くダーククロニクルですかね……

 

【今はまだこれだけかぁ……】

 

 軍からの支給される軍資金と領地の徴収金で部隊の運営を行います。現在、手出しも加えた資金で雇えるのはのび太達5人の位持ちと村から募集した兵合わせて40人くらいですかね。政務官や事務官を雇うと諸々の効率が上がりますが、文官は高いのでスネ夫に兼任させましょう(ブラック部隊)

 

 ちなみに蒙家からの直配組10人はお給金払わなくていいです。軍資金も蒙家などの有力者の力に比例して色がつきます。おかげで蒙家の支援を受けなかった試走より雇えた兵士は多いです。ありがてぇ、ありがてぇ……

 

【でも私に着いてきてくれる人もいるし、天の言葉通りこれからも頑張ろう!】

 

 兵士40人に蒙家の支援兵を加えて総員50名。ようやくレズちゃん自身の部隊を持てましたね。折角なので名前をつけたいところですが、良い名前が思い付かないので後にしましょう。私は他の動画でも使ってる「虚乳戦隊乳霰」がいいと思うんですがどうですかね?

 

 本編まで残り僅かですが、後はもうひたすら練兵です。レズちゃんブートキャンプの時間だオラァ!

 

【オレ達無敵の玲守隊】

『オレ達無敵の玲守隊』

【強い!】

『強い!』

【強い!!】

『強い!!』

【将軍目指して頑張るぞ……】

 

 あったま悪い歌詞だな(驚愕)。でも知力低いレズちゃんが張り切って作ったんで倍速はやめて歌わせてあげましょう。ただしジャイアン、てめぇは駄目だ。

 

「死ぬ、死ぬ……」

「むぅ、これほどとは…」

「仕事が…終わらない……お家に帰りたいよぉ」

 

 ホモ練兵中……

 私による徹底的な管理により生かさず殺さずで練兵してるので良い感じに育ってます。途中小さな戦ぐらいあるかと思いましたが中々発生しませんね。まぁ蒙家に頼んで出兵するほどでもないのでここで練兵を続けましょう。

 

 それと平行して人材募集は続けます。前回倒した敵将のしょっぼい剣を売ったので、1人くらいなら優秀な人材を追加で雇えるでしょう。スネ夫、軍師型でいいのがいたら雇うから頑張ってくれ(出るとは言ってない)

 

「わぉ! ウチより激しくやってるねぇ」

 

 ムムム! いつぞやのノンケがやってきました。蒙恬です。

 

「俺も部隊立ち上げたから、来ちゃった」

 

 コレだよ(憤怒)

 蒙恬はこの様にイベント乱発要員です。私が蒙家に関わりたくなかった最大の要因です。コイツはRTAの天敵、はっきりわかんだね。

 

【若様! この様な所に来てくださるとは……】

 

「いいのいいの。玲守ちゃんにも会いたかったしね」

 

 レズちゃんの礼に従って部下たちも敬礼しています。中には「誰だコイツ」と(驚愕)しているのも多いですが後でしっかり躾ときましょう。ホモは長いモノに巻かれる(意味深)

 

「300人将昇任おめでとう。オレも鼻が高いよ」

 

【蒙家の支援あってのことです】

 

「戦場は実力の世界だよ。お前たちもそう思うだろ?」

 

 蒙家から来たこちらの兵たちが頷きます。分かってるじゃないか、後でヤギの乳でも奢ってやろう(白濁)

 

「ハイ、そんな君にお祝いの品だよ」

 

【えぇ!? そんな、受け取れませんよ!】

 

 ありがてぇありがてぇ。資金不足だったんですよ、流石は蒙恬様やで!(掌クルー)

 

「いいからいいから。君ならきっとこういう服を着ることも増えるだろうしね」

 

 チッ、唯の礼服か。売り飛ばしても大した金にならないし、一応持っておきましょう。実際正規軍になったら公の場に出ることもあるのでね。

 

「その服を着れる位これからも活躍してくれればいいさ」

 

【ありがとうございます、若様】

 

「同じ300人将同士、そんなに畏まらなくっていいのに」

 

【若様も300人将に?】

 

「うん。”楽華”って言うんだ」

 

【素敵な名前です】

 

「ありがとう」

 

 露骨な媚売りに気付いてくんないですかねぇ(ブブ漬け感)

 おう、用事終わったんならノンケはさっさと帰れや。折角のタイムをお通夜にする気ですか?

 

「そうだ、良かったら300人将同士演習でもしない? 遠出の演習でさ、この近くに楽華が揃ってるんだ」

 

【演習ですか?】

 

「うん。他の隊との交流はいい刺激になるしね」

 

 交流(意味深)ですね、分かります。

 しかしどうすっかなぁ。ノンケに関わるのは嫌なんですが、演習は悪くない話ですねぇ。

 

「頼むよ。実は演習を抜け出して来ててさ、このまま帰るとじィ達も煩いんだ」

 

【……私でお力になれるのでしたら、喜んで】

 

「ありがとう! 本当に助かるよ!」

 

 格上との演習は上手くやると下手な戦以上に経験値を稼げるので、折角ですし受けましょう。それに修正した今後のチャート的にもこのノンケの好感度はある程度必要です。

 

「そっちは今50人くらいかぁ」

 

【蒙恬様は全員直属の兵ですか?】

 

「うん、お坊ちゃんだからね。俺には勿体ない位の精兵だよ」

 

【凄いですね。でもそうなると演習はどうしましょう】

 

「半分程そっちに送るよ。俺の部隊だからね、多少は差をつけないと不公平だろ?」

 

【ありがとうございます】

 

 ちっこれだからボンボンは。飛信隊は国から金出てますが、王賁と蒙恬は普通に自分らの金やコネでやり繰りしてます。その方が人材の質もいいとはいえ、部隊全員養うとなるとどれだけ金がかかることやら……別にそこはリアルにしなくていいから(白目)

 

 蒙恬と会話しながらの移動が終わると蒙恬の演習地に着きました。会話とかいらないからスキップでいいんじゃないんですかねぇ(半ギレ)

 

「あ! 蒙恬さまぁ! また訓練を抜け出しましたな!!」

 

「ごめんよ、じィ。でも今回はちゃんと理由があるんだよ」

 

「今回ばかりは許しませんぞ! ……ん? そちらはどなたで?」

 

「前話しただろ? ウチで面倒見てる300人将の女の子さ」

 

「まさか蒙家の客に手を出したりは……」

 

「してないしてない! いや今回はマジで!!」

 

 倍速でいいっすかね? なんやかんやで演習が決まりましたね。原作キャラは無駄に会話が揃ってるのがRTA的にはキッツイっす。

 

「うぉっ! かわいーな、こっちの隊長」

「俺こっちに移りてーなぁ」

「若とかまたサボってたし、今日は痛い目みしてやっかー」

 

 楽華が編制に加わりましたね。演習はこちらの50に楽華の150を足した200人で行います。楽華はユルユル(嫌らしい)ですがクソ優秀です。ガンガン前線で使いたくなりますが、勝つことが目的ではないのでちゃんと自分の部隊の成長を優先させましょう。

 まぁレズちゃんの頭はパーなので勝つことはまず無理でしょう。このゲーム、きちんと正面から集団戦を行うとどれだけ指揮や戦術が大切か、この演習で分かりやすく見られると思います。

 

 それじゃあノンケの無駄話に付き合ってやったし、さっさと演習始めましょう。

 

「兄上の我儘に付き合わせてしまってすみません。急な話だったのでしょう?」

 

 ……んあ゛?(濁音)

 

「私は蒙家の次男で蒙毅と申します。兄上からお噂はかねがね」

 

 ……ン、ンアアアア!? モウキ!? ナンデモウキ!?

 

「あぁ、弟の蒙毅だ。軍師の学校に行っててね。折角だから連れてきたんだ」

 

「偶の休みが無駄になりそうになくて良かったですよ」

 

「悪かったよ。でも良いものが見れそうだろ?」

 

「それはもう。楽しみですね」

 

 ファー! やったぜ!! ぶっちゃけますがコイツはチャートの目的の一人です。

 

 蒙毅はクソノンケ2号なんで上手く落とすと軍師になってくれます。コイツはコイツで知力・教養の軍略チートなのでレズちゃんの欠点を完全に補ってくれます。

 最悪ホモに落とせなくても昌平君塾の有能連中を紹介で送ってもらえるので、とにかく腰を振っといて損はありません。予定ではもっと後の筈だったんでですがね……

 

 んー、ここは高度な柔軟性で臨機応変に対応する事案ですね。よし! オリチャー発動! 全力でときめきホモリアル・ガールズサイドします。オリチャーは悪い文明? 前回の発言? 知らない子ですね(すっとぼけ)

 

 よっしゃ、ワイのチャート適応力見たけりゃ見せてやるよ! クソムッツリノンケ如き、ワイの手に掛かればベイビーサブミッションよ!

 さぁ、ノンケとホモとレズの演習開始じゃあー!!

 



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12

 

 レズちゃんです。クソノンケにアッピルするのはキツかとです(楽勝)

 

 えー遂に演習の始まりです。演習は上手い具合に苦戦すればするほど隊員たちに経験値が入ります。自分の部隊は極力最後まで粘らせます。プレイヤーはあまり個人で戦わず、上手く駆け回って指揮してあげれば完璧です。

 レズちゃん隊50人を中心にして、それを囲う様に楽華を配置していきましょう。はい、経験値を稼ぐ理想的な陣形が出来上がりましたね。

 

 次にこれを崩します(壊れるチャート)

 

 レズちゃんを先頭にして後ろに我らが突撃部隊。所謂いつものパターンですね。

 

「玲守……隊長でしたっけ?」

 

【はい】

 

「あの、失礼っすけど……これで本当にいいんすか? 言っちゃ悪いですけど、ウチマジで強いっすよ?」

 

【大丈夫です。天がそう言ってます】

 

「あ、そうすか」

 

 こちらに分けられた親切な楽華の人が忠告してくれました。トサカ頭に悪い奴はいない(偏見)

 

「それじゃあはーじめーるよー」

 

 

 

 開戦の銅鑼が鳴らされました。オッスオッス、お願いしまーす!

 

 ということで突撃です。今回はこちらに合わせて皆馬を降りているので足並み会わせて突撃しましょう。

 

 「しっかり前で受け止めていこうか」

 

 蒙恬は半数を前に出してきましたね。先頭がぶつかります。楽華はこの時点で重武装の兵を持っているのでガッツリ構えてますね。重装の兵士は唯でさえ金のかかる甲冑持ちの倍は金がかかります。全く金持ちはこれだから嫌になりますよー。

 

 でもまぁ甘くみすぎです。レズちゃんという脳筋の力を。

 

「ブァアアッ!?」

「と、止められんだと!? 楽華の重装隊が!?」

「……マジで?」

 

 前回の戦の経験値は全て戦闘極振りで振ってます。特に筋力は天才型でも追いつかない段階に入ってます。重装兵士だろうと盾持ちだろうと、この段階のモブ兵士なら今みたいに狼牙棒のフルスイングで吹っ飛ばせます。

 知力? 運が良けりゃ最初のステロールで追い越せるレベルですが何か?

 

「まずいな。じぃ、横に広げさせて。彼女は通していいよ」

 

「はっ! 各隊左右に広がれ! 先頭は相手にするな」

 

 陣をズタズタに引き裂かれ、蒙恬が下がりました。一見こちらが優勢ですが、いつの間にか鶴翼で包囲されています。気付いた時にはもう手遅れですね。

 

「あの子は相手にせず、このまま削り切っていこうか」

 

 200対150で始まったのにもう逆転されてしまいました。なんか……芸術的(HM笑み)

 

「あー、どうします? 隊長さん」

「これは厳しいな……」

「野尾! 右に打ち込め……違う! そこじゃないこのアンポンタン! あぁッ、邪慰安は勝手に動かないでぇ!!」

 

 いやーひっでぇなコレ(キチガイスマイル)

 見て下さい。100人以上も人が集まった部隊で碌な戦術もとれず、超優秀な指揮官を相手に戦うとこういうことになります(嘲笑)。

 今までみたいな奇策や不意をついた強襲以外だと、限界があるということですね、クォレは。

 

【全隊突撃準備】

 

『え?』

 

【突撃準備】

 

 馬鹿野郎! それでもお前俺は勝つぞお前!!

 外回りからドンドン削られていきますが気にしません。錘型の密集陣形を作って突撃します。おらいくぞホモ野郎共! クルルァに着いて来い(奮起)!!

 

「気合出せ、行くぞお前等!」

「とんでもねぇ指揮官についちまった」

「ヤバいなこの人、色んな意味で……」

『ウォオオオオ!!』

 

 楽華はV字型の鶴翼なので守り自体は薄いです。蒙恬が退くより早く攻めれば本丸に辿り着けます。

 

「蒙恬様! 追いつかれます!」

 

「これは逃げられないかな……」

 

 みぃつけた(ニッコリ)

 こちらも残り少ないですがこちらの武器が届くのなら問題ありません。姿が見えたら狼牙棒を投げつけてあげましょう。

 

「ちょっ! コワッ!?」

 

 今更ですが演習の武器にはクッションが巻かれていて非殺傷なので問題ありません(問題がないとはry)

 大将の足を止めたらいつもの通り鉄鞭でフルボッコだドン!

 

「クッ! こ、これは……」

「蒙恬様ぁ!!」 

 

 四方八方に振り回される鉄鞭。蒙恬の側近は主を助けんと近寄った傍から弾き飛ばされていきます。触れなば死なんといわんばかりの結界ですね。まぁ実際はボタン連打で振り回してるだけなんですけど。

 

「……お手上げ」

 

 幾度かの攻防の後、レズちゃんの攻撃の受け流せなくなったころを見計らって寸止めしました。現段階の主要キャラの大体のステは把握してますが、レズちゃんの攻撃を短時間とはいえ捌くとはすっげぇなお前(上から目線)

 

「参ったな、これほどとは」

 

「蒙恬様、申し訳ありません。我々が情けないばっかりに……」

 

「気にしなくていいよ、じィ。俺が見誤っただけだから」

 

「しかし実戦ならば蒙恬様を死なせています!」

 

「それはまぁ、確かに」

 

「ウウゥ……」

 

 この演習のレギュですが、部隊が一定以上削られる。若しくは隊長が落とされるのどちらかで終了します。今回は蒙恬が油断していたので負けラインまで削られる前に勝てましたが、次からはこうはいきません。指揮官が優秀であればある程対策してきます。

 

「いやー勝った勝った」

「まさかアレで勝てるとはな」

「若には良い薬だよ」

 

 こちらのホモ達は勝利で浮かれています。「士族の部隊とか気に入らね」とかやってたレズちゃん隊も楽華の雰囲気と戦友(意味深)になったことで一緒にうぇーいしてます。やっぱホモはあったけぇや……。

 でもすまんな。蒙恬AI相手だともう勝てねぇわ(白目)

 

 この模擬戦は戦の超簡易版みたいなもので部隊の体力が続く限り行えます。現在だと5回ぐらいですかね。だるいですが1回2、3分もかからないのでミスとか気にせず気軽にやっていいです。

 それに後はイベントが起きる(予定)なんで適当にオートスキップで流しましょう。はい、トイレタイムです。レズちゃんバトンタッチ(ぶりっちょ)

 

【天が…どうしよう……】

 

「よっしゃあ、この調子で勝とうぜ!」

「次はどうする? 大将」

「次からは若も本腰入れてくるっすよ」

 

【……突撃で】

 

『は?』

 

【突撃陣形で】

 

「いやいや、次は絶対対策練ってくるって! ウチの若アホそうに見えてアホだけどマジで出来るから! いやマジで!!」

 

【突撃陣形です】

 

「分かった。怖いからソレ降ろして。その狼牙棒超怖い」

 

「あのお嬢さん、いつもあんな感じなの?」

「最初みたいに”天が~”とか言い出すとき以外は割とあんな感じっすね」

「ぽやぽやしてっけどかなり体育会系だよな」

 

【突撃開始ー!!】

 

『オ、オオオォ!!』

 

 

 

 

 アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アッーンン!!(低音)

 

「ボロボロだ……」

「まるで勝てる気がしない」

「3回目なんか近寄れすらしなかったぞ」

 

 はい、順調に負けてますね(トイレ事後)

 

 レズちゃんはやられずとも隊員が脱落したら負けですからねー。蒙恬位の軍略があればこのルールならどうとでもなります。

 しかし予定通りとはいえ容赦ないっすね、ちょっとは手加減してくださいよ。ノンケさんやめちくり~(懇願)

 

「あ、あのよ、隊長さん。オレも少しは戦術知ってるからさ、次からは少し形変えていこうぜ。このままじゃあ折角の演習が勿体ないだろ? な?」

 

 トサカが何か言ってますが無視します。アマで解説齧ってる程度の素人は黙っとれ(玄人感)

 

「やっぱウチの隊長って……」

「前から思ってたが基本バカだよな」

「言っちゃったよ……」

「なんか神懸かった時は凄いんだけどな」

 

 レズちゃんの知力の低さに『あれ? コイツもしかして何も考えてないんじゃね?』という疑惑が出ています。お前等まだ気づいてなかったのか(驚愕)

 

 そろそろイベントが起きるかと思ったのですがまだ起きませんね。それなら引き続きオートではじめましょうねー。はい、4戦目開始、あーしに続けー(ギャルホモ感)

 

『おぉ…もう……』

 

 

 

「ちょっと待ってもらっていいかな?」

 

 あ、お前等待てい(江戸っ子)!

 

「流石にちょっと、ね……。こっちとしてはいい訓練になるんだけど……」

 

 蒙恬がストップをかけました。いいゾーコレ(悪いHM笑み)

 

「その、さ。見てて思ったんだけど、もしかしてそっちの隊ってちゃんとした軍師がいないのかな?」

 

 もしかしなくてもそうだろ。

 

「もしかしなくてもそうでしょ」

「もしかしなくてもそうだよ」

「もしかしなくてもそうなんです!」

 

 無謀な突撃の中、頑張って隊を維持しようとしていた我が軍師、スネちゃまを見ながら気まずげに言います。コイツも頑張ってるんだよ(他人事)

 

「もう無理だよママァ……」

 

 大丈夫大丈夫、ステ的にあと2戦はいけるって(過労死前)

 

「その、さ。良かったらなんだけど、ウチの弟使ってみない?」

 

【蒙毅様ですか?】

 

「うん。まだ勉学中だし軍師としての実戦も経験ないけど、少しは役立てると思うよ」

 

 はい、来ました。素人のホモは知らない人も多いですが、演習では格上と余りに差が出すぎると偶にこういうことがあります。2、3戦目を大差で負けたのはこういう理由からなんですねー(本気でやっても勝てるとは言ってない)

 ちなみに蒙毅を確定で出すには1戦目をゴリ押しで勝つ必要があったのですが、まぁそこら辺は内部のフラグの問題なんでいいでしょう。それより早速OKを出しましょう。

 

「是非゛! お゛ねがいじまず!!」

 

【……お願いします、若様】

 

 お、おおう……。隊長を抑えて蒙恬にすがりつくとは、そこまで追い詰められていたのかスネ夫……(ドン引き)

 

「う、うん。じゃあ連れてくるから、ちょっと待っててね」

 

 引き気味に帰って行きました。そらそうなるわな。

 

「蒙恬様の弟って、ガキだろ? そんなんに軍師なんて出来んのか?」

「出来が良いのは間違いないけど、オレ達もそこまで詳しくは……」

「ガキの遊びじゃねぇんだぞ……ったくよぉ」

 

 スネちゃまの惨状のお陰で露骨な反対意見は出ませんでしたが、流石に不満が出てますね。まぁウチは鉄拳で異論を治めるので反対は出ないんですけどね(漢民族的平和主義)

 

「お待たせしました。蒙毅と申します。不肖の身ながら、僅かでも皆さまのお力になれればと思い、この部隊の末席を汚させて頂きます」

 

 隊長とはいえ民兵出身の自分達から順に丁寧な礼をするノンケ2号。蒙恬を連れず一人で来る当たり、キン●マでかそうだな(セクハラ)

 む? ジャイアンが前に出ましたね。

 

「よぉ、軍師っていうけどよぉ、模擬戦とはいえ戦いだ。危ねぇから後ろで……」

 

【よろしくお願いします蒙毅様】

 

「……空気読んでくれよ隊長ぉ」

 

 はい、こちらもペコリンヌ。

 無駄な会話はスキップだスキップ。タイムも押してるからね、けつかっちんよ(業界用語)

 

「よ、よろしくお願いします」

 

 手握られて顔赤らめるホモ。……落ちたな(確信)

 

「あーよろしくお願いしますね蒙毅様」

「陸仙殿も、よろしくお願いします」

「まぁ今より悪くはならんだろ」

「やった、やっと解放されるんだ! ヒャハハハ」

 

 スネ夫、お前キャラ変わってんぞ(ドン引き)

 カオスな空間になりました、何でですかね? まぁそんなことは置いといて(ホモは豪胆)早速4戦目以降を始めましょう。

 

 

 

「ここです! 邪慰安殿、突撃を! 外から見ていました、あなたなら突破できます!」

「当然よ!」

 

「野尾田さん、あなたの弓があれば勝てますよ」

「ぼ、僕にできるかな」

 

「右方に展開! そう、流石です拗央さん」

「僕は凄いんだぁああ!!」

 

 

 

 

「いやー負けはしたけど、最後はいい戦いしたよな!」

「あんな感覚、初めてだったぜ!」

「蒙毅くん! こっち来て飲めよー!!」

 

 出木杉くん……じゃなかった蒙毅が入った後は1勝1敗で全部で2勝3敗ですね。まぁ4戦目は手を抜いてくれた感がありますが、5戦目は蒙恬も割と本気だった気がします。

 今は演習が終わって合同の宴です。お前等、今日は好きなだけ食べていいぞ(マジキチスマイル)

 

「蒙毅くんはすごいや! 敵の動きを読んでるみたいだったよ」

「僕は大した事ありませんよ。初めての指揮に直ぐに対応できる皆さんが凄いんです」

「おー嬉しい事言ってくれるぜ。さぁ、飲め! 心の友よ!!」

「頂きます」

「最初は嬉しかったんだ。でも、もう無理だ。僕には軍師なんてとても……蒙毅くんが抜けたらもう……」

「あ、あはは……拗央さんは小隊で力を発揮する人だと思いますよ」

 

 ノンケのコミュ力ってすげぇや(ドン引き)。私が手懐けたホモ達を根こそぎ持っていきましたよ。楽華の皆さんも、蒙家のご子息の活躍にご満悦です。蒙毅を中心に隊を問わず皆一緒にドンチャカやってます。お前等チョロすぎない? クソが(ペッ)

 

「よくよく考えてみれば、俺等突撃以外したことなかったな」

「マジで? よく生きてこれたな、お前等……」

「不思議となー。あの人も輝くときはあんのよ」

「へー。まぁ結局討ち取ることは出来なかったしな。バケモンなのは間違いねぇわ」

 

 あったまきた、レズちゃんだってやろうと思えば……(レズの風格)

 

「やぁ、今日は弟を使ってくれて有難うね」

 

【若様】

 

「それにしても、想像以上の力だったよ。それに蒙毅の戦術を直ぐに取り入れる器も凄いね」

 

【天のお言葉ですからね!】

 

 隅でいじけているレズちゃんにノンケ1号が絡んできました。

 ほう、分かってるじゃないか。そうです、私が抜擢しました(食い気味)。レズちゃんも気を取り直しましたね。

 

「でも、軍師を入れるか軍学を学ぶかはした方がいいと思うよ。これより上に行くなら尚更ね」

 

「そうだぜー隊長」

「隊長さん、悪いことは言わねぇ。早く人を入れるべきっすよ」

「隊長……軍師、雇おう?」

 

 わーっとるがな。ワイだって良い軍師がいたら雇うわ(チラッチラッ)

 

【蒙毅様……】

 

「え? 自分ですか?」

 

 はい、ここでノンケ2号を見つめます(誘惑)。勇気の穴に突っ込んだことの無いノンケなんぞこれでイチコロよ(圧巻のHM笑み)

 

「ありがたい話ですが未だ勉学中の身なので。でも考えておきますよ」

 

 知ってた(余裕)。しかしこれで蒙毅のフラグが立ちました。もしかしたらかなり早い段階で入ってくれるかもしれません(入るとはいってない)

 まぁ最悪でも人材の紹介はしてくれるので、チャートの前倒しとしては十分でしょう。

 

「いやだぁあああ!! 帰ったら書類仕事も待ってるんだ! 蒙毅くんを離すもんかぁー!!」

 

「あ、あはは。ここまで求められると悪い気はしないですね!」

 

「あはは、モテモテだね。蒙毅は」

 

 スネちゃまに全身で縋りつかれるノンケ。なーんでレズちゃんより反応良いんですかねぇ(困惑)。やっぱりホモか? ホモじゃないのか(興奮)!?

 

「そういえば、最近は色々と中央は騒がしいみたいだ。あまり近寄らない方がいいと思うよ」

 

 流れ、変わったな(素面)

 蒙恬が忠告してくれたのは王弟による反乱ですね。無理矢理行けば本編のイベントが見れますが、RTA的には何の得もないので近寄るのはやめましょう。

 

「最近は魏もよく動いているしね。多分そろそろ大きな戦があるかもしれない」

 

 「大きな戦」頂きましたー。これは蛇甘平原のことですね。実はアレ時限イベなんですよ。発生のフラグを後で起こすつもりだったので、地味にかなり有難いです(歓喜)

 

 イベ短縮できるかもしれないので、アッピルしときましょう。

 

「あぁ、出陣? うん、もし戦が始まったら本陣に組み込まれるよう手配しとくよ。今日のお礼にね」

 

 ありがとナス!

 いやーこれでイベカットだけならず浮いた時間も訓練に当てられますね! 良かったなお前等!

 

「いや、軍師……」

「も、蒙毅くん……」

 

「まぁ、300人隊までならまだ何とかなると思いますよ。それに皆さんとは一度は共に戦った仲間です。ささやかながら、自分で良ければ何でも聞いてください」

 

 蒙毅からメアド(最先端)渡されました。レズちゃんとスネ夫に。かなり挑戦的じゃないそれぇ?(困惑)

 しかしこれで蒙毅によるお手紙通信教育が出来ます。人数は限られてますが、普段の訓練の代わりに戦術を仕込んだり知力や教養を上げられる貴重なイベントの発生ですね。

 

 いやーこれはオリチャー大成功ですね。これが走者のチャート適応力よ、ガーハッハハハハハ!

 

「今日は充実した一日でした。本当に来てよかった」

 

 はい、ここでフレームアウト(イキ顔)。こうして夜は更けていきましたとさ(意味深)

 

 

 

 いやー蒙家はイベントが豊富でロスるかと思ったら、最後はかなりの時短を引きましたね。ノンケ1号・2号の好感度も上げられましたし、結果的に最速になる要素をこれでもかと詰め込んで序盤を終わらせることが出来ました。

 

 次回からは遂に本編突入です。チャート修正も終わり、予測ですがこのRTAは間違いなく最速で行けます! 最速記録を狙ってガンガン(堅実に)攻めていくので、是非とも最後までお突き合い下さいね(誤字ではない)!

 

 それではこの辺でバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう思う?」

 

「兄上を疑う訳ではありませんが、話に聞くような方とは思えなかったですね」 

 

 演習が終わり、領地に戻って直ぐに弟と話をする。誰にも聞こえない様に私室で。

 

「勝手に戦線を離れて交戦したこと、先帝の神岩を壊したこと、放火で味方を巻き込んだこと。まぁ、言い訳次第でギリギリ罪ではないといったところですか」

 

「言うなよ? これでも手は打ってるんだ」

 

「言いませんよ。蒙家の面子がかかってるんですから」

 

 彼女の隊に送った者の報告を聞いた時は開いた口が塞がらなかった。アレが事実なら実質戦を終わらせた要因は彼女になる。

 

「しかし、私には相応の女性としか思えませんでしたが……」

 

「惚れたの?」

 

「兄上は直ぐにそういう方向に持っていく……」

 

「お前とそういう話がしたいんだよ」

 

 知ってか知らずか。王翦将軍が事を上手く運んだのが大きいが、下手をすれば秦が天意を疑う大事になりかねなかった。

 

「しかし武力は凄まじいものがありましたね」

 

「全く。まるで父上の様だった」

 

「えぇ。だからこそ軍師を申し込んだのですが。父上を支えるのが私の夢なので」

 

「随分楽しんでたからねぇ。お前があんな顔するの初めてみたかも」

 

「ゴホン! 兄上も、これに懲りたらもう少し真面目に訓練したらどうですか? 戦場にはああいう武力もあるのですよ」

 

「そうだね、そこは俺も反省」

 

 1戦目は本当に不意を突かれて負けたし、蒙毅が馴染む為に譲った4戦目はともかく5戦目は相手が乗っていて実はかなりマズかった。戦場で死にたくはないので、しばらくは自分も本気で打ち込むとしよう。

 

 しかし、1戦目に片鱗が見れた気がしたが結局彼女の本質を見ることは叶わなかった。やはり本物の戦場でなければいけないのだろうか?

 

『たしかに本能型の様な武将と言えるかもしれません。戦場で我々が知覚出来ないものを感じ、それを”天”と言っている

という若の推測がきっと正しいのでしょう』

 

『やっぱりか。それを盲信しているだけなら修正出来るかもしれないね』

 

『……ですが実際に目にすると、とてもそうは思えませんでした』

 

『……』

 

『あの時の彼女は、正しく天の寵愛を一身に受けているかのような……あの目、あの姿を見るとどうしようもなく魅かれ、信じたくなります。彼女の下に人が集まるのも分かるかと』

 

『それは……』

 

『私には上手く説明できません。ただ一つ言えるのは……』

 

 

『アレが天に愛されるということなら、私がそうなるのは御免だということです』

 

 

 間者、とは言いたくないが彼女の下に送っている者の話は何処か現実味に欠けていた。だからこそ今回の演習を仕込んだのだ。

 

 今の中華で天を口にするのは危うい。実際戦って分かったが、力押しだけでは千人将が限界だろう。それならばまだ与太話に出来るが……

 

「彼女の軍師になるのかい?」

 

「まさか。これでも師の教えを受ける者。自分を安売りはしませんよ」

 

「そっか。脈アリだと思うけど?」

 

「まぁ一度関わった縁は大切にしたいので、助言ぐらいは続けるつもりです」

 

「蒙毅は優しいねー」

 

「……もしかして、計りましたか?」

 

 傍で共に戦った弟は何も言わない。自分の杞憂ならそれでいい。蒙家は良い武力を持った将を手に入れた。それだけの話だ。

 

「ですが彼女は昇ってくると思います。2、3千人将になってもまだ席が空いているなら、改めて申し込むのも悪くないかもしれません」

 

「……あぁ、俺もそう思うよ」

 

 

 天の愛とやらが戦場で何処まで通用するか、気になるのは俺も同じだ。

 

 



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蛇甘平原〜趙侵攻
13


 人知れず秦王嬴政は王弟の反乱を鎮めた。それを知る物は少なくとも、確実に時代は動き始めた。力が蠢く激情の時代である。

 そんな感じのRTAはーじめーるよー!

 

 オトウットの反乱が終わり、戦乱の始まりを告げるムービーが流れました。ここからは武将タイプの人は戦、戦、戦に一直線です。もう後戻りはできません。これまでどれだけ助走をかけてきたかがタァイムに直結します。戦、金、S●X(男)に時間をかけてきた人は反省して(戒め)

 

 さて、原作では次が蛇甘平原の戦いです。前にもちょろっと言いましたが実はこれ時限イベントです。ムービーが流れてから大体3カ月以内に条件を満たして看板を見るか、パパ活して戦の情報仕入れるかしないと普通に流れます。

 スルーしたらしたで蒙驚の韓攻めに参加できるのですが、そうなると今度は趙の侵攻に参加できません。まぁそれはそれで韓で略奪ヤリ放題出来たり、韓将成恢を討てて後の函谷関が楽になったりします。

 

 ただこのRTA的には蛇甘平原というより後々の為に趙の侵攻に参加しておきたいです。ざっくり言うと上手くやれば函谷関の戦いの発生を早められるのと、その時の難易度を大分下げることが出来るからです(出来るとはいってない)

 

 まぁそんな訳で今回は蛇甘平原の戦いに参加します。キングダムのゲームなのに原作とまるで関わってないですしね、主人公の顔も拝みにいってやりましょう(階級的ホモの余裕)

 

 

 

「隊長……軍師、来ました?」

 

 今日も今日とて青白い顔しているスネちゃま。おっ、そうだな(明るいHM笑み)人材募集のリスト見てみるか!

 

 領地では人材募集が行えます。都会と田舎では質、量ともに残酷な格差があるので期待できませんが、一応応募してきた者たちを見てみましょう。

 

 うーん……脳筋! 残念だったねスネちゃま!

 

「おぉ…もう……」

 

 知力・教養高めのインテリがレズちゃんのいる町のような田舎に来ることは珍しいです。残念だったな、スネ夫。この軍お前専用なんだ。

 

「書類、片付けてきます……」

 

 能力的にスネ夫に300人隊はキャパオーバーですが、一応補助として万能型のラーメンマンをつけてるのでギリギリ隊の運営は行えています。加えて蒙毅による通信教育を受けているので(疲労度大)蛇甘平原の戦いはなんとかなるでしょう(楽観)

 

 通信教育で思い出しましたが、レズちゃん文字読めないので出来ないの忘れてました。文字の読み書きができる様になるまでお預けですね。まぁタイムは巻いてますし、そんなに経験値入るわけでもないですし、別にいいもんね(血が出る程の歯ぎしり)

 

 

 

 あっ、そうだ(唐突)

 

【拗央、明日からの訓練はこれで行きます】

 

「え? 物資買うんですか? うーん、予算がなぁ」

 

【剣を売ったお金があるのでコレで】

 

「コレ、軍師雇う用のじゃ……」

 

 どうせ来ねぇって、アキラメロン(ベリーメロン)

 蛇甘平原の戦いの準備を今から始めましょう。ちゃんと事前準備をすれば軍師はいなくてもなんとかります(願望)。前戯はマナー、はっきりわかんだね。

 

 さてさて、蛇甘平原の戦いは選択肢の幅が広く、RTAでも様々なルートがあります。速度と功績をギリギリまで両立しつつ、安定と堅実さを取れる……そんなルートが私は欲しい…欲しくない?(深夜の通販感)

 

 ~~翌日~~

 

 はい、用意しましたこちらです。えーまずはこのエッチなヒモを部隊の人数分用意します。いつもの割り引き鍛冶屋を酷使した最新型です。

 

 え? 布がついたタダノ紐? んああ仰らないで。鞣した牛皮を使ってます。ヒモの部分は麻ですって? 馬革の紐なんて見かけだけで、夏は暑いしよく滑るわすぐひび割れるわ、ロクなことはありません。長さもたっぷりありますよ、どんな身長の人も大丈夫。どうぞ回してみてください、いい音でしょう? 余裕の音だ、馬力が違いますよ。

 

『投石器?』

 

 部隊の全員を集めて配ります。はい、古来より伝わる伝統武器スリングです。スリングは中国で生まれました。日本の発明品じゃありません。我が国のオリジナルです。しばし後れを取りましたが今や巻き返しの時です。

 

「なんでまた?」

「しかも全員分」

「いや、野尾田の分はないな」

「まーた隊長が天と交信しとる」

 

【……大きな戦が待ってるので、それに備えてこれから皆で練習します。とても大切なことなので真剣にやりましょう】

 

『はぁーい』

 

 これからは蛇甘平原の時間が来るまでひたすら部隊にスリングの練習をさせましょう。時間は大体通常の訓練の半分を割けばいい感じです。

 

「フンッ!」

「あー外した」

「懐かしいなぁコレ」

 

 スリングは世界共通で古代の庶民的スポーツ。弓と違って練度が上がるのも早く、精度も割かし高いです。威力は弓に劣りますが、それはこれからの工夫でどうにかなります。なぁ、スネ夫!

 

「投石器はいいですね。ウチは騎馬がないから機動力に欠けますし、かといって遠距離が野尾田頼りだったのは問題でしたから。でも一番気に入ってるのは……」

 

【なんです?】

 

「値段だ(クック感)」

 

 そう、スリングは安い。何が安い? 弾がタダなのだ! 弾が、タダなのだ!!(重要なこと)

 この時代の映画とかだと凄い数の矢を売ってます。僕もこのゲームを始めた頃「撃てぇ!」ってやりたかったです。でもね、矢って……高いんですよ(白目)

 特に秦の矢って高品質で、それに伴ってちゃんとした矢を使うとクソ高いです。弓矢は最強の武器ですが、とてもじゃないですが技巧値の低い奴に使わせるほどの余裕はありません。スナイパーのび太とその部下以外には持たせられないです。

 ベテラン走者程、私が以前火矢貰った時にラストエリクサリたくなりますがって言った気持ちが分かるでしょう?

 

 でもね、蛇甘平原で遠距離武器確保するとタイムと功績の両方を手に入れられるんです。そんな夢の様なチャートを私は頑張って見つけたんです。なので皆、蛇甘平原までスリングの練習がんばえ~(ホモキュア感)

 

「隊長はやらないので?」

「見して下さいよ、隊長の投石!」

「みたいなー隊長の投石みたいなー」

 

 レズちゃんブートキャンプから解放されたのが嬉しいのか、ヤケにハイテンションなホモ達。しょうがねぇなーホモが見たいってんならみしちゃおっかなー(ストリップ感)

 

「ん? 投石器使わないんですか?」

 

【うん。ちょっと離れてて】

 

 あ、レズちゃんは別にいらないです。筋力値が足りてるんで威力十分ですし、普通に投げた方が速射力高いんで。

 それじゃあ目標に向かってシュー!!(ビーダマン感)

 

『…………』

 

【外れましたね、残念】

 

 的の後ろにある岩が砕け散りました。誇張して言うと、暗黒武闘会中の幻海から霊光玉を受け取る前の幽助の霊丸って感じですかね。分かり辛い? おっそうだな(マイペース)

 

【私も後から練習するんで続けてて下さい】

 

『是、隊長』

 

 投石にもちゃんと熟練度があるんで、しっかりプレイヤーも練習しましょう。FPSとか神の人だと無練習で大丈夫なんでしょうが、実は私このゲームの射撃アクション苦手なんですよねー。近距離だけならデモプレイ作れる位自信あるんですがね(露骨な宣伝)

 

「隊長、残りのコレなんですが……」

 

【どれ位揃えられますか?】

 

「矢に比べればって感じですね。数はそんなに買えないですね」

 

 拗央が差しだしてきたのは鏢です。分かりやすく言うとスリング用の弾ですね。これ使うと鎧をブチ抜けたりして筋力値次第で矢を超える威力叩き出します。ただコスト見るとあれ、コレ弓矢と変わんねんじゃね? ってなります。実際そうなんですが今後もこのRTAで弓隊は作る気がないのと、練度の上がり幅が弓とスリングじゃ比にならないという点で今回はコレを使用します。技巧値とスリングの熟練度でよく考えて配備していきましょう。

 

【上手く野盗を狩ればもっと数を揃えられるかもしれませんね】

 

「そうですねー」

 

 野盗狩りで上手くいけば資金が手に入るかもしれませんが、悩み所ですね。ここら辺の野盗はレズちゃんたちが普段の訓練も兼ねて狩り尽くしているので出ないかもしれません。

 蒙家にタカりに行くという案もありますがそうなるとカット出来たイベの分が無駄になりますし、大人しく訓練してた方がいいのかも。

 

 うーん、これもうわかんねえなぁ……お前どう?(優柔不断)

 

「あの……」

 

 んあ゛?(濁音)

 

「それ、”天”は分からないんですか?」

 

【?】

 

 質問を質問で返すな(迫真)、そんなもん内部の乱数次第だろ。天に願うんだな、俺もそうする(投槍)

 

【天はわらうよ?】

 

「……い、いやなんでもないです。変なこと聞きました、すみません」

 

【うん】

 

 特殊会話か? 初めて聞きましたね。まぁどうでもいいか(ホモ特有の大らかさ)

 

 結局走者も忘れていた棘付き棍棒を売ってスリングの弾を若干増やして終わりました。後はひたすら岩を投げる日々を倍速していくと、遂に魏攻めが発表されます。レズちゃん必死に立て看板見てますが実はお前読めてなかったんよな。プレイヤーには関係ないけども。

 

【天が教えてくれるけど、文字も勉強しないとなぁ……】

 

 蒙毅イベからちょくちょくやってますが、コレ終わったら本格的にお勉強しましょうね(ホモは皆文豪)

 

 

 

 次は遂に主人公たちとの初の共同作業(嫌らしい)です。考え尽くされた華麗なる我がチャート(ガバらないとはry)をお見せしますので、今日はここら辺でバイバイキン!

 

 



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14

 レズちゃん隊、いざ出陣! からの暗転するとあら不思議、気が付くとそこは戦場でした(倍速)

 

 蛇甘平原の戦いに参加すると強制イベントで主人公との邂逅があります。下手にイベント誘発するのも嫌なんで「なにかスポーツでもやってるの?」といった風に無難にやり過ごしましょう。

 

  ――――伍作りが始まった。300人将の玲守には関係ないが、時間を持て余してうろついていると一人の少年が目に入った。

 

「おう! そこのお前一人か?! オレと伍になろうぜ、オレは体は小っせぇが誰より強ぇぞ!!」

 

【ごめんなさい。私は300人将なので貴方と伍は組めません】

 

「300人将!? ホラ吹きすぎだろソレは! いいから入れって、オレはマジで強いから生き残れるぜ」

 

【えぇ、それは分かります。天が言っていますから】

 

「は? 天?」

 

【天が、貴方は凄い人だと伝えてくれています】

 

「お、おう。よく分からんが照れるな」

 

 ――――隊員が呼んでいる。将達を集めるようだ、向かわなければ。

 

【天下の大将軍になれるとも言っていますよ。それでは】

 

「え?! なんでソレを……っていうか伍はどうすんだよ、オイ!!」

 

 はい、適度に嫌われない様にしつつ絡まれない様にしましょう(ホモ特有の距離感)

 タイム的にこの先飛信隊を上手く動かす必要もあるので、敵対行動は厳禁です。かといって飛信隊ルートなんて間違ってもやめましょう。死にます(タイムが)

 

 しかしレズちゃんスキルの純一無雑でコミュ強っぽいかと思いきや人見知りなんですかね。部隊の皆とだと多少口調も崩れるんですが。まぁ私が丁寧な対応を心掛けているだけなんですがね(ホモは謙虚)

 

 

 

 まま、レズの心ホモ知らず、人材ガチャ(軍編制)の時間じゃああああああ!!

 

 今回望むのは知力・教養高めの軍師タイプですね。ここで上手い事引き当てれば蒙毅に頼ることもなく、イベスキップによる時短を狙えます。知力高めは徴収兵にはそういないと分かっているのですが、この時間はやっぱりたまりませんねー。

 レギュ的に意図的なリセはするつもりないのでどんな結果であろうと私は受け入れます(セーブを忘れてるだけとはry)、一発勝負こそが漢の生き様。ん〝~~勃起(勃起)!

 

 ……見事に外しました。まぁ分かってたけどね。しかし固有名キャラも殆どなしとは(萎え萎え)

 

 まぁ一人良い武人タイプのがいたので確保しておきましょう。小隊指揮官は幾らいてもいいですからね。

 

 『烏悪頭男』 ウォーズマン

 

 それは……ちょっと無理ない?(困惑)

 なんか「コーホー」言ってるし意思疎通できるか不安ですが、ちゃんと戦後の宴会で誘いましょう。

 

 

 

 軍編制が終わったら軍議の時間です。ここで蒙家のコネがあると「この辺にぃ、美味いラーメン屋の屋台、来てるらしいっすよ」と誘われるのでついていきましょう(無防備)

 

「望むなら先行させて1、2軍に就かせるが、望む軍はあるか?」

 

 コネの強さ次第で従軍する軍を選べます。これによりチャートの安定感は格段に増しますね。蒙家最高! 蒙家最高!!(ドッドドッドド)

 まぁ正直どれでもチャートは用意してるんですが、折角なのでここは第4軍を選びましょう。原作沿いでゲーム内だと発展するルートが限られてるので一番チャートが立てやすいです。個人的にはステ次第で1、5、6もいいと思うんですが、ここは安定をとりましょう(ホモは堅実)

 

 それとこれはドM仕様ですが2週目以降は丸城で性玩の黒剛さんとの籠城戦も選択出来ます、イヤらしい。

 

【では第4軍で】

 

「承知した。同行する千人将を連れてくる。しばし待たれい」

 

 自分の上司になる千人将ガチャです。他の軍だとモブ将ですが第4軍だと確定で縛虎申か壁、尚鹿のどれかです。確率的には尚鹿が2割で後は同じ位ですかね。

 

 ちなみにここで待ってる時間でそこら辺の兵士に「彼氏とか、いらっしゃらないんですか?」と聞いてもいいですが、タイムが無駄なので止めましょう。

 

「千人将の壁だ。よろしく頼む」

 

【お願いします!】

 

 壁ですかー。壁だと戦車隊後に残って戦うルートですね。縛虎申だと信についていって首を掻っ攫ったりおこぼれに預かることもできますがタイム自体は似たり寄ったりです。好みの問題ですがプレイ的な安定度はこちらの方が優し目ですねー。

 

 しかしきちんと上官に拝手するレズちゃん、こういうのも板についてきましたねー。

 ……んあ〝?(濁音)

 

【……壁千人将?】

 

「……ハ、ハガッ!? ス、スマン! 女性とは聞いていなかったのでな」

 

【はぁ】

 

「あ、あれだ。蒙家ご推薦とはいえ戦場では他のものと同じく戦ってもらう。しっかり頼むぞ」

 

【ハッ! 承知しました!!】

 

 そういや魅力高めのレズだとこういう会話あったな。ったく余計なロスですよ。これだから嫌なんですよノンケってのは(偏見)パパパッとイッて、終わりっ! どうしてこれが出来ないんですかねぇ(早漏)

 

 それと隊の軍議の方ですが、今回は守備寄りで献策を固めましょう。

 

【我々は第4軍につくことになりました】

 

「了解です。隊の方針はいかがに」

 

【これでいきます。本隊は先頭に出ず、それ以外の者達は守りを固めていきましょう】

 

「突撃じゃない……だと!?」

 

【なにか?】

 

「……いや、なんでもないっす」

 

 なんでそんなにたまげる必要があるんですかねぇ(困惑)。レズちゃん意外と頭いいのよ? 最近は頑張って自分の名前も書けるようになったんだ(間違えないとは言ってない)

 

 

 

 最後に300人のホモ予備軍と挨拶をすればいよいよ合戦です。この規模になると魅力値や指揮力次第で徴収兵の中から脱走兵も出るのでちゃんと挨拶はしましょう。挨拶は大事、コジキにもそう書いてある。

 

「玲守300人将に拝手!」

 

『ハハッ!!』

 

 レズちゃん直属の部隊が本隊となって指揮をとります。レズちゃん隊の皆さんはともかく他のノンケたちはレズと見るや「おいおい、死ぬわアイツ」みたいな顔してます。中には「ほう、やりますね」みたいな奴もいますがお前等死にたいのか?(急な変調)

 

 ノンケ共の前に出て、喋る前に右手に太っとい石を、左手にガッチガチの石を持ちましょう。

 

「おいおい、石遊びはじめちゃったよ」

「そういやアイツ等暇さえあれば石投げしてたぜ」

「コーホー」

 

 皆注目してくれてますね、嬉しいなホモは幸せだよ(露出狂)。幸せだから手を叩いちゃおっかな! 幸っせなら手を叩こう!! パンパン!(擬音)

 

『…………』

 

 はい、レズちゃんの手の中から石が無くなっちゃいました。マジックです、皆をリラックスさせられたかな?

 

【この戦、とても厳しいものになります。ですが私に着いて来れば上げる手柄は何処よりも大きいと約束しましょう。最後まで私に着いて来い! そうすれば天が我々を栄光に導いてくれるだろう!!】

 

『玲守隊、万歳! 玲守様、万歳!!』

 

 はい、みーんな落ちちゃった(歓喜)。筋力値が高いと出来る士気高揚パフォーマンスの一種です。レズちゃんの高魅力値と純一無雑の補正も乗って脱走はなし。やっぱみんな好きなんすねぇ(納得)

 

 

 

 アイサツと激が終わるとそのまま合戦です。折角なのでタァイムを計りましょう。今回は10分切りの9分台を出せれば良タイムですね。それじゃあ戦の始まりじゃー!!

 

『全軍、突撃ィ!!』

 

 タイマースタート! 今回レズちゃんたちは最前列じゃないんで急ぎながらノンビリいきましょうねー(錯乱)

 

 あー最前列が戦ってますね。あったけぇホモこと信が頑張ったお陰で流れがこっちです。自分らの出番もそろそろですかね。

 

「歩兵隊第2列突撃準備! 前列が奮闘しているぞ! 流れに乗って行け!!」

 

 壁が「イって、どうぞ」と言ってくれたので行きます。ほらいくどー。

 

『オォオオオオ!!』

 

 今回はいつもと違って先頭ではありません。徴収兵組を先行させて、レズちゃんは温存する本隊を守る様に行動します。徴収兵は幾ら削れてもいいですが、本命のスリング隊である本隊を削られる訳にはいかないのでね。

 でも前列であったかホモが暴れたお陰で普通に攻め入れてますね。いい感じです。

 

「隊長、何かが近づいてくるぞ!」

 

 誰だお前(驚愕)。あ、カレクックか(謝罪)

 後列から参戦とはいえ、戦場に入ったらいつもの様に狼牙棒でブンドドしてると部下が忠告してくれます。一定以上こちらが優勢になるとこの確定演出が出ます。皆さんご存じ戦車隊ですね。ですが対策は万全です。とりあえず指示を出してのび太を出しましょう。

 

【玲守隊本隊、縦隊で集合! 魏の戦車が来ます!! 野尾田、先頭で敵の戦車を射抜け! 本隊に向かって来る敵だけでいい!!】

 

「りょ、了解!」

 

 最初に来るのは数が少ない地ならしの第一波なので、のび太に任せましょう。大切なのはこの後に控える本命の為に兎に角本隊の数を減らさないことです。頼んだぞのび太(ビキィッ)

 

「あ、あたれぇッ!!」

 

 おー敵戦車の馬を的確に射抜きましたね。横転して飛び出した敵はレズちゃんがピストン運動しておきましょう。はい、うんタン、うんタン。

 

 ちなみにこののび太ですが、100人将とかにして指揮力を高めずにひたすら弓兵として技巧値にガン振りすると中華10弓に入れるほどのステになります。今のところ順調にその道を辿ってますね。まぁ元ネタが元ネタですし……(震え声)

 

「な、なんとかやり過ごせたか?」

「本隊に被害がないか確かめて、早く!」

 

 いやーひっでぇなコレ。気が付いたら周りが死体だらけです。ここまででレズちゃんの隊も100人ぐらいもってかれましたかね。でも本隊に被害は出ませんでした、よかったよかった(満足のHM笑み)

 

「第2波が本命だ、逃げ場がないぞ!!」

「た、隊長、指示を…」

「隊長……」

 

 ホモ達が縋ってきてますね。こういうの嫌いじゃないわ(歪んだ性癖)

 まぁホモビでも見て落ち着けや。好きだろお前等?(決めつけ)

 

【落ち着け! 騒がずに私の声を聴け!! 皆、落ち着いて息を整えなさい。大丈夫、天を信じて】

 

 激には軍の混乱を抑える効果もあります。効果は魅力値次第ですが、レズちゃんなら徴収兵含む隊全部に効果がいき渡りますね。純一無雑も乗って周辺の生き残りにも浸透しました。これならこの後の指示で損失分以上の人間を動かせそうです。いいゾーコレ。

 

『皆さん、前方に死体を積み上げて防壁を作って下さい!!』

 

 お、レズ風ノンケ妹属性の羌瘣の指示が来ましたね。知力が高いと自分で思いつくんですがレズちゃんじゃム・リ(ハジケ感)。指示が出たら速攻で防壁を積み上げるよう周りに指示を出しましょう。

 実は最初に前に出て暴れすぎると防壁で本隊が守り切れない可能性が出てくるんですが、今回は生贄が足りたので大丈夫そうです。いやー防壁の素材が豊富でよかったよかった(悪いHM笑み)

 

「隊長の言葉だ! 死体だ、死体を積み上げろ!!」

「盾と槍も拾え! 壁を作るんだ!!」

「やれる、絶対に死んでたまるか!」

 

 いい感じじゃないですかー。士気を高めに維持できたのでテキパキ動いてくれてます。なんということでしょう、あれだけ散らかっていた戦場がインテリア溢れるオサレ空間になりました(ナレーション感)

 

 こんな感じに出来上がってきたら本隊を指揮が届く範囲で各防壁に散らばらせます。スリングは隊員同士である程度の距離が必要なのでうまい具合に配置してください。気分的にはタワーディフェンスですかねぇ。

 

「く、来るぞぉッ!!」

 

 ついに決戦の時間ですね。ここからがこのRTAで一番大切な所です。レズちゃんも『弾』を持って最前列の防壁に移動しましょう。

 

【玲守隊、投擲準備!! 手の空いている者は盾で弓矢から守れ! 天が言っています! 私たちは負けない! 攻めるぞ!!】

 

『ウォオオオオオ!!!』

 

 ここまで来れば徴収兵や指揮下に入って来たもの達も意図を掴んでスリング部隊を守る様に動きます。さぁ、勝負の時間だ(決め顔)

 

「死に晒せ! 秦の犬共があッ!!」

 

【撃てぇえええ!!!】

 

 ンオオオオオン! ボンタンボンタンボンタンボンタンボンタンボンタン!!

 

「クソッ! こんな防陣に!!」

「グアアッ!?」

「投石か!?」

 

 古来より固いボンタンは鉄砲に勝るといわれてきた。右手に盾を、左手にボンタンを。これ即ち必勝の戦術なり。コジキにもそう書いてある(民明書房感)

 

 戦車は馬、人共に狙いが付けづらいですが、直線だとそうでもないです。原作の死体の防陣に籠った状態で投石すると結構な確率で当てられます。なのでこうして部隊単位で射撃するといい感じに戦車を仕留められる訳です。

 

 そして戦車は馬1つ落とすだけで動けなくなる割に、単位当たりの功績値が高いかなりのうま味案件です。300人将から千人将への間には結構な壁があるのですが、ここでまとめて仕留めると一気に昇格できます。

 しかもコイツ等戦の終盤まで懲りずに再チャレンジしてくるので射撃が下手な私でも何度でもチャンスがあり、かつ部隊単位でゴッソリ功績値を溜められます。

 

 ああ~たまらねぇぜ! もうコレやめらんねぇなおい(絶頂)

 

 あ、装飾が派手なのがいますね。戦車隊長です。位的には千人将を超すうま味の素なので狙ってみましょう。

ハイッ、ボンタンボンタンボンタンボンタン!!

 

【エイッ、ヤアッ、トウッ】

 

「たわば!!」

 

 おー当たりました。投擲はボイス固定なんで気が抜けますが威力はお察しです。ホモの頭とホモの頭が幸せなキスをして対消滅しました。珍しくヘッドショット出来たので戦車だけが残ってます。お馬さんも「あれはダメみたいですね(冷静)」って顔してますわ。

 

 ちなみにこのボンタン作戦、私が考案したといいましたが、実はちゃんと元ネタがあります(ホモは正直)

 元ネタとなったGODボンタン氏は防陣に入りながらたった一人のボンタン爆弾で魏の戦車隊を殲滅してました。マジで神プレイなので是非見て下さい。

 

 しかしやっぱりこのゲームの射撃は独特で苦手です。多めに用意した「弾」も全部使いきってしまいました。戦車隊と交戦中は補充出来ないですし、私個人の戦功はここまでですかね。残念。

 

「た、隊長…それ首じゃあ……」

 

【丁度いいんですよ?】

 

 説明し忘れましたが、投擲マークがついてるものなら基本何でも投げられます。個人的なお勧めは「生首」です。他と違って何故か弾道が安定してるので当てやすいです。まぁボンタンに似てるからなんでしょう(適当)

 それと弾にしたものは再取得不可なのでうっかり敵将の首を弾にするのだけは注意しましょうね(6敗)

 

「また戻ってくるぞ!」

「ヘッ、また返り討ちにしてやるぜ」

「何度でも来いや!」

「玲守隊、万歳!!」

 

 本隊の損失もなく十分な迎撃態勢もあるのであと2、3回繰り返せば千人将には届きますね。あとは消化試合なんで適当に倍速します。いやー安定して速度と功績取れる、ホンットいいチャートですわぁ(自画自賛)

 

「敵が退いていくぞ!!」

「オレ達の勝利だあ!!」

 

 ん? 敵が退いてくの早すぎない? え、なんですかねクォレは(困惑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 な ん で 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

 

「死者に対する敬意すらないのか……いや、そういう奴等だったなお前らは。覚悟しろ秦の畜生共! 轢き殺してその山の一つにしてくれる!!」

 

 

 ……デジャヴュ感だなぁ(塞がらない口)

 

 



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15

 ファアアアッ!?  おまっ! 何処から湧いてきたこのホモは!?(2回目)

 

 いや、別に取り乱しませんよ。私を取り乱せたら大したもんっすよ(小力感)

 えーこれは因果システムによる新たな刺客ですね。以前さっくり殺したのでまた新しいモブ武将を量産したんでしょう。ンモォー(雄牛感)なーんで出てくるかな。前回出たのはきっちり仕留めたから山陽位まで出て来ないと思ったんですけどねぇ。しかも戦車! 戦車は雑魚ならともかく武将は耐久値上がってクソめんどくさいんですよ。通常プレイならうま味でもRTAなら大敵です。

 

 でも因果システムはランダムなんで想定の範囲内ッス。えぇ、冷静です。別に怒ってないっすよ。オルルァ怒らァターたーしェたモーンすよ(滑舌×)

 

「戦車隊は立て直して他の場を攻めろ!」

「ハッ! 曹汪さまは?」

「私はここに残り、歴史ある魏の戦車隊を舐めたコイツラに灸をすえる」

 

 目の前の敵を見る限り、中の上といった感じの戦車に乗ってます。「車で言えばどのくらいだ?」というホモの為に説明するとレシプロエンジン搭載の車に乗ったアマチュアレースの実力者といったところでしょう。戦闘特化のレズちゃんに合わせた形ですね。将自体はそれ程ですが、強化された戦車で釣り合いをとってきています。全面につけられた装甲や攻撃性能の高い車輪の他に投槍がオサレに備えてあります。こういうとこに力入れるこのゲーム、しゅき……(唐突な告白)

 

 えー変則的ですが武将戦なんでレズちゃんを防陣から出しましょう。いても周りの連中が巻き込まれるだけです。

 

 最近レズちゃんが直接倒してたんで忘れがちですが、有力な将はアルテリオス計算式が適応されます。敵のステはレズちゃん依存ってことは……まぁお察しです。十中八九ウチの部隊員では碌なダメージは与えられないでしょう。

 まぁ武神とか特殊アーマー持ちでなければダメージが微量でもタコ殴りにすれば倒せるのですが、その間に何人やられるか分かったものじゃありません。ホモは部下思い(意味深)、はっきりわかんだね(いざとなったら頼るとはry)

 

【全員、再突撃に備えてください。アレは私がやる】

 

「隊長!?」

「戦車相手に無茶だよ!!」

「野尾! え、援護を!!」

 

 いらんいらんとポーズを取ります。どうせヘッドショットでもない限りロクなダメージが入らんだろうし。無駄な矢使う程金もないしな(切実)

 

 ちなみにプレイヤーキャラには敵のモブ兵の攻撃は普通に通ります。私がいつも防具を適当に扱う理由ですが、見かけ上の防御力なんて気休めですよ。囲まれたら普通に死ねます。部隊を強化してモブでモブを相手させて一騎討の状況作る理由です。なーんでこちらだけソウルライクなんですかねぇ(エスト瓶ナシ)

 

「貴様が将か、その身一つで我が前に出る! その意気だけは良し!!」

 

 戦車に乗って颯爽登場! 単騎駆けとか舐めてんのかな? カバンにするぞ(シュワ感)

 

「む? 貴様…その鉄鞭は……」

 

 なんやワイの一物(2本)に文句でもあんのか?(自慢気)

 

「我が息子”曹項”のもの。そうか貴様が生き残りから聞いた秦の悪鬼、息子の仇か!!」

 

 説明ありがとう、そっかー因果システムがこう働いちゃうかー(白目)

 まぁ因果システムには偶にあることです。縁のある敵を繰り返し出してきます。この手のは出るたびに強化されてくるんで、物語の終盤には武神()みたいなステになりますね。

 

 しかし息子さんだったんですねー。いやー大した息子さんでしたよ。この俺を怒らせた程のなぁ!!(急な変調)

 

【息子? あぁ…この鉄鞭の……】

 

「そうだ、息子の仇……取らせてもらおうか」

 

 私が入念に試走したチャートをブチ壊してくれた恨みを晴らさせてもらおう。

 教養値的に上手くいく訳がないと分かっていても、挑発を入れます。私自身の冷静さを取り戻すためです。上手くいけば激昂にして敵の防御力を下げられますしね(既に冷静ではない)

 

【あのね…あなたの息子はね……】

 

「……?」

 

【死に際にまるで豚の様に惨めに命乞いをしながら泣いていましたよ】

 

 ヒュー! やってくれたぜ成功です(デデン)! 

 レズちゃん最高! レズちゃん最高!!(ドッドドッドド)。私の溜飲(噛んだ)も下がりましたよー、いいゾーコレ! よくやったレズちゃん(満面のHM笑み)

 

【エヘヘ】

 

「もういい、貴様は殺す。貴様ら全員、ここで一人残らず殺す!!」

 

 三叉槍を掲げ、馬に鞭を入れて名乗りを上げます。 はい、激昂状態で交戦開始ですね。

 

「我! 魏 龍 戦 車 隊 長 曹 汪 也! ケイ陽城、この曹汪が通さぬ……」

 

 戦車は遠近共に攻撃、防御揃った優秀な兵器ですが、騎馬があれば原作の様に倒すのは難しくありません。また旋回中はスピードが落ちるので狙いやすいのも弱点です。

 

 なのでまずは敵の攻撃を躱しながら弾を確保しましょう。

 

「ゆくぞッ珠獅子! あの小娘を蹴散らせ!!」

 

 戦車、特にこの様な上級戦車は攻撃範囲も普通より広くなっているので注意しましょう。迂闊に近寄ると目測を誤ったり、騎乗者の戦技によりボトムズ並みの超信地旋回決められて死にます。

 

 上手く躱したら弾を作りましょう。目の前に防陣があるじゃろ? ちょっとどいてくれるかい?

 

「あ、はい」

 

【えいっ】

 

 死体から首を引っこ抜いて弾をつくりました。これでまだ戦えるぜ! 

 

「まだ死体を弄ぶか! やはり貴様の様な奴を魏に入らさせる訳にはいかん! ここで絶対に殺す!!」

 

 違います、これはただのボンタンです(すっとぼけ)

 戦車や馬の突撃は怖いです。どれだけレベルを上げても直撃すると一瞬で溶けます。でも実は全然怖くありません。何言ってるかわかんねぇでしょうが、これから実演します。

 

 えーあの様に何もない所だとお馬さんは気分よくパカラってますが、防陣の様な障害物溢れる場所だと馬の強みを生かせずスピードが落ちちゃいます。なので作り上げた防陣の密林に飛び込みましょう。

 

 ……よしよし、上手く引き込めましたね。普通なら警戒されて周囲を旋回しますが激昂状態なので追ってきました。

 

 それでは狙いをつけてー……フンッ!!

 

「魏を舐めるなよ、獣共!!」

 

 ファッ!? 慣性ドリフトだと?!(劇画調) 4駆の動きちゃうやんあんなん!

 マシンの性能頼りでドライバーは大したことないと思ったら、これは騎乗スキルに極振りタイプですかねぇ。

 

 これは時間がかかりそうです。まぁったくこの一族はどこまで私の邪魔をするんでしょうか。数々の試走をしてきましたが、本当に初めてですよ。ここまで私をコケにした一族は(宇宙の帝王感)

 しかし一人で来たのが運の尽きです。この手のお馬鹿さんには”集”の力を見せてあげましょう(一騎討するとは言ってない)

 

【皆さん、四方から投擲をしてください!!】

 

 私の射撃が外れるのも計画通り(当てるつもりだったとはry)。防陣の密林に入り込んだのが運の尽き。やっぱおまえら助けてくれ!!さぁ、四方から極上の矢(石)を喰らうといい!

 

「ぬぉおおおお!!」

 

 はい滅多打ちで足が止まりました。戦車に付けられていた盾もボロボロになり騎乗者にダメージが通り始めましたね。ここです! ここぞとばかりに配備していた鏢を使います。これならばアルテリオス算を突破して有効打を与えられるでしょう。レズちゃんもそこらの死体から引っこ抜いてピコハンします(ピヨピヨ)

 

「ヌゥンッ! まだだ!! 魏龍の首、まだ落ちてはおらぬぞ!!」

 

 削りきったと思ったら、気合いで投擲を吹き飛ばして復活。お前第2形態あんのかよ(白目)。戦車についていた槍や盾も振り落として軽量化しました。おーカッコいい演出ですね(涙声)

 

 えーある程度以上の武将だとこの様にガッツ後に第2戦が始まります。有名な勝ったと思って喜びのエロ配信しようとして乙った実況者みたいにならないようにしましょう。

 

「効かぬわぁっ!」

 

 第2形態に移って装甲や装飾が外れました。豪華な戦車もボロボロになり、見た目通り防御も柔くなってます。ですが実際はあのように三叉槍を思い切り振れるようになったことで遠距離攻撃を弾いたり、気合で無効化したりして体感ではむしろ固くなってます。

 何より余計なデッドウェイトを外したことで高機動になって投擲も殆ど当たりません。カーブも絶妙に荷重移動を使って減速が最小限になってます。これはもうタイムもお通夜一直線ですね(絶望感)

 

 レズちゃんなら1発当てれば足を止められそうですが正直当てられる気がしませんねー。これは地道に削っていくか、思い切って相打ち覚悟で車輪を狙うかしかなさそうです。でもなぁーリセは嫌だしなー、でも当てられる気もしないしなー(ホモ特有の優柔不断)

 

「は、はぇえ!」

「どうなってんだあの戦車!」

「あれが戦車の動きなのか?」

「投槍、来るぞ! ギャアアッ……」

 

 私が迷っている間に遂に味方が削られ出しました。それ大切な本隊や、おじさんやめちくり~(哀願)

 

 「なんだお前根性なしだな」と思われる方もいるかもしれませんが、実際RTAやってると緊張感ヤバいんですよ。戦車への苦手意識もあって「馬鹿野郎」根性も沸いてきません。

 ホモが天に祈ってピコハンを続けていると、アレが目に入りました。

 

 「なんで見る必要なんかあるんですか」と言わんばかりの顔してる無傷のお馬さんと戦車。私が珍しくヘッドショット決めた戦車長の奴ですね。

 

 そうだ! 私にいい考えがある(マジキチスマイル)

 

「隊長が戦車に!?」

「無茶だよあんな相手に同じ戦車で立ち向かうなんて」

「そもそも乗れんのか、あの人?」

 

 大丈夫だって安心しろよ~(震える声)

 恐る恐る戦車に乗るとお馬さんが暴れ出します。敵から乗騎を奪う際はこの様に判定が行われます。騎乗スキルや熟練度などを踏まえたものです。練習0のレズちゃんの成功値は絶望的ですが、私が以前Wiki見た時に純一無雑には動物関係に対する補正が入るらしいとあったのでワンチャンいけるかもしれません。

 

 お前、初めてか? 力抜けよ(愛撫)と擦りますが全然変わりません。これはもうダメかもしれませんね(絶望)

 

「誇りある魏の戦車が、貴様なんぞ乗せるか! 自滅しろ、愚か者が」

 

 レズちゃんも苦しそうです。でも大丈夫。レズちゃんならやれる(人任せ)。大切なのは馬に語り掛けることです。私もコントローラーを通じて語り掛けましょう(錯乱)

 

 

 

 ……聞こえますか…聞こえますか……お馬さん…あなたの…心に…直接…呼びかけています……

 軽量コンパクトのロータリー戦車の最大の魅力は、パワーなんかじゃない。理想的な前後重量配分によって実現する、運動性能だ。オレは、ロータリー戦車の血統に脈々と流れ続けている、孤高のスピリッツが好きなんだ。

 

『!?』

 

 

 

 ファーーーッ!! 成功しました!!!! 信じられん! 奇跡や!! ホモの神がレズちゃんに手を貸してくれたんやー!!

 

「ほう、魏の馬を手懐けるか。だが、古来より戦車同士の一騎討ちを行ってきた我らに挑もうとは笑わせてくれる。我が曹家は魏の歴史ある戦車隊一族。挑まれたのなら受けて立とう」

 

 どっから生えたその設定()。お前の息子普通に馬乗ってたやんけ! 嘘をつくな嘘を!!

 まぁ確かにこの時代の少し前は戦車同士の一騎討ちが基本だったらしいです。でも別に今回はしたくてしてるわけじゃないから……(若くお金が無い感)

 

 しかしこうなったらもう消化試合です。私はこのゲームの騎乗はかなりやり込んでます。戦車レース関連の称号もコンプしています。天門山の白い彗星(自称)とは私のことです。

 

 レズちゃんは熟練度も技能値も0です。しかも相手は上級戦車でパワーもコーナリング性能も段違いです。ですがこのようにダウンヒル(防陣)で上手くやるとテクさえあればなんとかなります。はい、ここをこうして……次のヘアピン(防陣)で決めます。オラオラ、ケツ振ってんじゃねぇぞ(急な一転攻勢)

 

「なにっ! 外からだと!?」

 

 戦車の基本はアウトインアウト。それを守っているあんたは速かったよ。速いだけだがな(劇画的ドヤ顔)

 追い付いたら思い切り体当たりして勢いを止めましょう(死神感)。上手い人なら騎乗しながらの投槍でもいいんでしょうが私は自信ないです(逸らし目)

 

 体当たりされた戦車はコースを外れ、スピンして防陣に突っ込みました。中にいた数人が巻き込まれましたがまぁ致し方ない犠牲です(冷汗)

 

「グッ! 死体が車輪に食い込んで……」

 

 おーラッキーですね。動かなくなりました。今の内にサクッと終わらせましょう。

 

「認めん、認められるか…こんな最後など……」

 

 お前等全員、アウトオブ眼中!!(トドメの一撃) 

 はい、速攻で終わりました。騎乗技能ガン振りなんぞ、直接やり合えればこんなもんです。折角なのでムスッコの鉄鞭でフルボッコだドンしてあげましたよ(スッキリ)

 

 それでは最後に敵将の首を掲げましょう!

 

【敵将、討ち取ったりー!!!!】

 

『ウ、ウワアアアアッ!!!』

「玲守隊長! 玲守隊長!!」

「やった、やったんだー!」

「すげぇ、本当に天から降りてきたみてぇだ……」

 

 獲ったどぉおおおおおお!!!!(首を大切にしまう)

 

 いやーしんどかった。マジでしんどかった。本気で今回はリセするかと思いました。あぁこの後は原作通り麃公将軍が突撃して終わりです。それまで時間があるのでこのまま戦車で遊びましょう(グリップ走法)

 

「生き残ったか」

「全く、騎兵どのに戦車娘か。大したもんだ」

「テェエエツ」

 

 歓声の中でキャッキャと遊んでると4軍の原作組の会話が聞こえました。4軍だとこういった細かな会話があったりします。加えてこの後の歩兵戦でも活躍してくれるので頼りにしましょう。彼等は確定で飛信隊に入るので誘えないのが残念です。ちなみに私は中鉄が好きです(半ギレ)

 

 お、壁たちが来ましたね。それじゃあ後はいつもの通りの狼牙棒ブンドドなので倍速です。パパパッとイッて、終わりっ!(倍速)

 

 終わった時点でタイマーストップ! タイムは……11分14秒。アレが無ければ本来なら10分切り行けたんですがね。まぁ今回は敵が戦車に付けていた名馬も手に入れられたので、良しとしましょう(ホモ特有の前向きさ)

 

 

 

 あ〝~、今日はもうすっげぇキツかったゾー。あんなことしてたらパパに怒られてしまいますよ。

 ホントなんなんですかね、あのホモ一族は。一体レズちゃんに何の恨みがあるというんでしょうか。こんなに(RTA)頑張っているというのに! でも因果システムはどんなチャートを辿っても逃げられないんで、予定の範囲内と言えば範囲内です。

 ここでリセした結果もっと余裕ないときや強化されて出て来られるよりかは、今回みたいな方がマシです。そう考えれば私は豪運で時短を引いたのかもしれません(ホモによる洗脳)

 

 しかし敵将の首より戦車隊をまとめて葬る方が戦果は大きいので、もしかしたらギリギリ千人将に届いていないかもしれませんね。そうなったらそうなったでチャートは用意してあるので(今から考える)、とりあえず今回はここで終わりましょう。

 

 それでは皆さん、バイバイキン!

 

 

 



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16

 タイムは金より重い…! そこの認識をごまかす輩は生涯地を這う(タイム的に)! 

 そんな感じのRTAはーじまーるよー!

 

 えー、レズちゃんです(開幕半ギレ)、まず前回ですがとんでもねぇミスをしたことを認めます。偶々私の配信を見ていたお隣さんの「みさくら語で天下統一目指す皇帝RTA」をやってる”ホモ騎士アンゲルカ”さんからアドバイスがありました。

 

 前回倒したあの4駆野郎ですが、RTA的には倒さずに撤退させるべきだったらしいです。理由はというと因果システムが血縁を採用するとまず間違いなく報復戦が発生し、将来的に”伝説級”の敵が襲って来る可能性が高くなるようです。伝説級は文字通りクッソ強いAIの武将ですが、それならばいっそ止めを刺さないことで出現するスパンは短くなってもメタ対策が打てる敵を確保する方が安定するそうです。

 

 実は私RTAはこれが初めてです。RTAの内容もこの短い期間のものしかやっておらず、因果システムは2、3度発揮されるだけだったので甘く見ておりました。一応函谷関までなら余程フラグを立てなければ伝説級は来ないということで、短期のRTAならこっちが正しいかもしれないらしいです。確かに試走では一度もありませんでしたが、試走で血縁関係の因果システムが適応されたこともないのでぶっちゃけ先が読めません。

 

 とりあえず、万が一に備えて経験値の配分は今まで以上に戦闘に特化しましょう(犠牲になるレズちゃんの知力)

 

 

 

 まま、それはそれで置いといて(ホモ特有の躁状態)。戦後リザルトの時間じゃー!!

 前回は予定より少ないですが大量の戦車を仕留めました。それによって得られるものは軍馬と戦車(の部品)です。どちらも高く売れるのでウマ味案件です馬だけに(激ウマギャグ)

 軍馬は持ってるだけで維持費とられるのでこの場で売っぱらいましょう。今回の将軍首の報償と合わせると笑いが止まらない値段になりました。ガーハッハッハ!!(汚い笑声)

 

 お馬さんたちは「僕たちは売られた(意味深)」といった顔で去って行きます。文字通りそうなんですが、一応2頭だけ残しておきます。あんちくしょうのホモが使っていた名馬「珠獅子」ことタマちゃんとロータリー戦車に使っていた2頭の内、劇画調の馬を1台です(誤字ではない)

 このゲームは馬にもちゃんとステがあって、タマちゃんの様に名有りで高ステの名馬が出ることもあります。名馬は非常に高く売れるので資産として扱うのもいいでしょう。ロータリー戦車の奴はレズちゃんや一部の隊員の為の練習用です。そろそろ本格的に騎馬戦を考える頃なのでね。

 

 領地に帰る前にちゃんとウォーズマンをスカウトしときます。宴では「コーホー」しか言ってませんでしたがシステム上OKを貰えたので多分大丈夫でしょう。

 

【新しく入ることになった烏悪頭男さんです。皆さん宜しくしてあげて下さいね】

 

「今回の戦では世話になった。皆と今後も共に戦えることを嬉しく思う。どうかよろしく頼む」

 

【喋った!?】

 

「なんで隊長驚いてんだ?」

 

 

 

 新たな脳筋を仲間にしてお金もガッポガッポ、お馬さんでカッポカッポ帰る前に千人将の位を頂いてきましょう。そこいらのノンケに「じゃあまず、年齢を教えてくれるかな?」といった感じで話かけます(熟練した誘導)

 

「昇格? いえ、そのような話は聞いていませんが……」

 

 上官である壁は「んじゃ、俺先帰るから」って帰りました。この時点で嫌な予感してたんですが、やっぱり千人将には届かなかったみたいです。……クソが(ペッ)

 

 

 

 こんなこともあろうかと既に現状に合わせたオリチャーは用意しています(急造のオリチャーシート)。その前にとりあえず、領地に帰ったら部隊の再編をしましょう(倍速)

 

 まず今回の褒賞と共に領地が増えました。功績自体は千人将ギリギリまで上がっているので領地も結構増えてます。まぁ田舎なのでね、貰える土地もでかいのよ。

 とりあえず直ぐに厩舎を建てましょう。タマちゃんとFD(ロータリー)の分だけなので最小でいいです。次に宿舎の拡張と兵の募集です。建築は完成までタイムラグがあるので全て迅速に行いましょう。それが終わったら、ついに領地経営の第一段階「娼館」の設立です。

 

「え? マジですか?」

 

【ハイ】

 

「あー……問題はないんですが、結構金かかりますよ」

 

【うん】 環銭ドバー

 

「経営は……」

 

【天と拗央がやります】

 

「聴いてない……」

 

 娼館は領地経営序盤で最も効率よく金を稼げるビジネスです。お金が欲しいときはどんなプレイでも共通して最初に建てられます。デメリットとして治安が悪くなるのと規模に応じて名声にデバフがかかりますがそれを補って余りある魅力がありますね。そもそも減る名声も稼いだ金で補えば問題ありません。今は最少の規模ですがどんどんグレードを上げ、どんどん数を増やしていきましょう(満面のHM笑み)

 

 あ、ちなみに店のキャストですが、前回の戦で捕虜になった敵兵士たちを奴隷として買って使いましょう。正規兵ともなると社員割引で格安で買えるので、領地の維持などにも必要になったら戦から持って帰ることをお勧めします。

 

 知らぬ敵国の地に連れて来られた彼等に「お前らいつ払うんだよぉ~、体で払ってもらおうかな~」といってあげましょう。部下に仕事を説明するのは上司の役割。ホモは仕事が出来る、はっきりわかんだね(威圧的HM笑み)

 

「ふざけんな!(声だけ迫真)」

「すいません許してください! 何でもしますから!」

「そんなことでいいんですか?」

 

 見ろよコレぇ……この無残な姿をよぉ! これが敗者の姿だぜ!

 必死に懇願する奴隷たち。やっぱ戦ってクソだわ(ご満悦)

 

 まぁあんなこと言ってますが、彼等は開店日にはノリノリで半裸になって踊ってます。元兵士は精神力が高いので経営者としてのメンタルケアも必要ありません。なんなら稼いだ金で奴隷から解放されても残る奴が多いです。適正ありすぎない? たまげるなぁ(ドン引き)

 

 娼館ですが、男女共にキャストとして雇えます。え? ノンケが女に惹かれる訳ないだろいい加減にしろ!(敏腕経営者感)

 実際は娼館毎に男女それぞれ需要があって、それに合わせた経営が求められます。ただ極端に男女比を偏らせると「ブーム」が勃発してどちらかにフィーバーが起きるのです。なので男女比は男9:女1にしましょう。他意はありません(逸らし目)

 女性は戦場で買うと高いので普通に募集しましょう。本命は男娼なんで適当でいいです(適当)

 

 

 

 ここまでしたらあとは建築が終わるまでに修正したオリチャーに移りましょう。急遽作ったオリチャー用紙を見直すと(ホモは堅実)まず前準備としてノンケ1号に手紙を出します。おい、スネ夫。出番だゾ!

 

「領地が広がって…お仕事増えて…お空がキレイ……」

 

 お、ありがとよ。じゃあそれ早馬で出しといて(せっかち)。それとちょっとノンケ1号のとこ行って来るわ。練兵と経営と建築の発注と周辺の治安維持よろしくな!

 

「隊長……死ぬ、本当に死ぬ。せめて文官を、領地経営だけは任せられる文官を連れてきてください」

 

 おう、考えてやるよ(ステを見ながら)

 じゃあちょっくら行って来るわ。あ、タマちゃん連れてくからな。お前もあんま無茶すんなよ(屈託のない笑顔)

 

「隊長…頼みましたよ……本当に…」

 

 ヒェッ! 目が死んでる、コワイ! これは過労でぶっ倒れる前ですねぇ(確信)

 この様に部下の忠言を無視し続けると最終的にぶっ倒れたり、部隊から出て行ってしまうこともあるので気を付けましょう。蒙家の土地に行ったら忘れずに(オリチャー用紙の裏に書き込む音)適当な人材を見てきましょうねー(雇うとは言ってない)

 

 

 

 それじゃあ蒙家まで行きます。前回の戦で手に入れた戦車ですが、運よく最後に乗っていた戦車が丸々「傷んだ戦車」として手に入ったので、修理に必要なだけのパーツを残して後は売りに持っていきます。基本的に売値は都会の方が高いので出来る限り意識していきましょう(よく忘れる)

 それじゃあタマちゃんに詰め込めるだけ詰め込んで、ほらいくどー(倍速)

 

 騎乗の練習がてらタマちゃんで走っていきます。心なしか「ロータリーなんざ敵じゃありませんよ」と言っている気がしますね。戦車使うなら2匹必要なんだからお前等仲良くしろよなー。馬刺しにするぞ(威圧)

 

 はい、着きました。以前の半分の時間で着きましたね。流石やでタマちゃん(ナデナデ)

 街についたら戦車のパーツを売り払ってそのまま蒙家に向かいましょう。

 

 

 

「おぉ、待っていたぞ。玲守300人将」

 

 誰だこのオッサン(驚愕)

 えー蒙家所属の将軍土門ですね。お偉いさんです(低くなる腰)

 

「若は丁度出られてな。手紙の内容は承知してるのでここに行くと良い」

 

 ありがとナス! 

 いやー擦れ違いでしたか。蒙恬様に会えなくて残念だなー(ガッツポ)

 

「ところでお主、儂を覚えているか?」

 

 もちろんです、プロですから(権威の奴隷)

 

「そうか。いや、あの時は儂の方が助けられた。あの時からお主は上がってくると思っていたぞ。その後の活躍も若から聞いている。こういった手法はあまり褒められたものではないが、千人将の器は十分にあると儂は思う」

 

 流石将軍、よく分かっていらっしゃる。私も今の地位は役不足だと思います(強気)

 

「……今、若は楽華という隊を率いて各地で武功を立てている。もし戦場で会うことがあったら、どうかよろしく頼む」

 

 これが本題ですね。わざわざ将軍が300人将の相手をする訳です。

 いやーあのノンケは愛されてますね。こういった細かな会話がこのゲームは本当に豊富です。やっぱ蒙家って(タイム的に)クソだわ(確信)

 

【勿論です。若様にはよくして頂いていますから】

 

 無駄イベ避けたいんで会いたくないです。それじゃあの、次は山陽で会おうやオッサン(RTA的願望)

 

「ところでその馬なんだが……」

 

んあ゛?(濁音)

 

【タマちゃんですか?】

 

「いい馬だな。どうした?」

 

【戦場で討ち取った敵将から手に入れました】

 

「ほう、やるな。それは魏の馬だな。あそこは屈強な馬が揃っている」

 

 む、これはもしかするともしかしますね。これから馬刺しにすることをアッピルしましょう。

 

【これから売りに行くところです】

 

『!?』

 

 タマちゃんが驚いていますが既定路線です。レズちゃんは4WDがお気に召さなかったのでね、しょうがないね(すっとぼけ)

 

「そうか…それは勿体ないな……本当に」

 

【何処か高く売れるところを知りませんか?】

 

 チラッチラッと相手を見ると相手もチラッチラッと見てきます。ホモかな?

 

「色を付けるから売ってくれんか?」

 

【喜んで】 

 

 名馬や名武器は偶にこういったことがあります。好みもキャラ毎に決まっているらしくて、ツボにハマるとキャラ崩壊したように迫ってくるのが面白いです。個人的には以前見た顔を合わせる毎に名槍をチラ見してくる王賁がツボりました。

 

 ホクホク顔の土門と「僕は売られた(意味深)」という顔でオッサンに連れていかれたタマちゃん。いやー予定以上のお金が手に入りました。やっぱ蒙家って最高ですね(確信)

 

 

 

 予定以上のお金を手に入れたので、レズちゃん用の教材(意味深)を買いましょう。教材や武術書などのアイテムは経験値を得ることが出来ます。得られる経験値は低く、コスパは最悪ですが金でステが買えるなら安いもんです。ここでケチって痛い目を見たくはないでしょう?(マンチキン)

 そして残ったお金はここで使います。失礼するどー。

 

「お待ちしておりました。玲守様ですね、どうぞこちらに」

 

 しっかりした建物に入り、ニッコニコのオッサンに通されたのは役所のVIPルーム。いやらしい。

 

「大秦国の為に献金をしたいと。立派なお人だ。流石は蒙家所縁の将です」

 

【コレを大秦国に捧げたく……】

 

「おぉ、こんなに! これで民に福祉が行き渡ることでしょう。本当に有難う御座います」

 

 タマちゃんを売って手に入れた環銭をドバーっと渡しましょう。ケチケチしてはいけません。タイムの無駄です。

 

 目の前のお主も悪よのうとかいいそうなオッサンは力を持った役人です。中央から派遣されていますが、当然蒙家の息もかかってます。こういったポジションの人にお金を渡すと名声や功績に値が加算されます。現状の様に千人将にちょっとだけ足りないみたいな時にはかなり使えます。会うにはその地における有力者のコネクションが必要なので注意しましょう。

 

 ちなみにどれだけ献金しようと街や国の発展度や経済状況が変わるわけではありません。多分外にいる貧民や戦災難民の支援とか見えないところに使ってるんでしょう(ピュアな心)

 

「そういえば、玲守様は300人将でいらっしゃるとか。玲守様の戦場でのご高名は私もよく耳にします。この様な国への奉仕の姿勢を見てもとても300人将の器だとは思えません。よければ千人将への昇進を私から口添えしますがどうでしょう?」

 

【嬉しいです。是非お願いします】

 

「畏まりました。直ぐに行いましょう」

 

 『千人将の証を手に入れた』

 

 なぜかその場で貰えます。このデキる男の手腕なら確定事項ということなのでしょう。やりますねぇ!(歓喜)

 それとこの手を使って昇進すると他の武将たちの自分への好感度が下がります。まぁ影響がある程ではないので気にしなくていいです。どうせこのRTAだと長く付き合う様な武将はいないのでね。

 

 用が済んだらとっとと帰ります。蒙家の領地はイベント多発地帯とかいう地雷原。こんな所にいられるか! おれは先に帰らせてもらうぜ!!

 

「またのお越しをお待ちしております」

 

 おう、また(チャートが壊れたら)頼むわ! 

 

 タマちゃんはイヤらしいオッサンに強引に買われていってしまったので、タクシー(馬車)に乗って帰ります。なーんか忘れてる気がするけどまぁええわ(ホモ特有の記憶力)

 ヘイ、旦那。ちょっとそこ(数日かけた場所)まで乗っけてってくんねいかい!?

 

「待たれよ。玲守殿であるか?」

 

【うん】

 

 ……なんだこのオッサン(地声)。レズちゃんも思わず素で返しちゃったよ。

 

「私は中央軍司令部から来た介億と申す者。私の主であり総司令である昌平君様が貴方に会いたいと言っている。公務ではないがどうかご同行願えないだろうか?」

 

 

 

 ほほーん。そう来るかー(オリチャー用紙を破り捨てる音)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 駒を並べる。駒の一つ一つにある情報を脳裏に思い浮かべていく。実績、出自、戦い方、隊と将が持つ関係……それらを篩にかけて駒を除いていく。

 

 そうしていくと20はあったであろう駒も片手程の数になる。ほう、と一息入れると声をかけてくる者がいた。

 

「前々から仰っていた独立遊軍ですか?」

 

 弟子である蒙毅が傍らに置かれた竹簡に目を通す。候補者の名前が載っているもの。周りに置かれていた詳細な情報が書かれている物にも軽く目を通すと、駒におおよその検討をつける。

 

 兄弟揃って優秀なものだと感心した。

 

「兄上と玉鳳は当然上がりますか。蒙家はともかく王家は何も?」

 

「ああ」

 

 蒙家は呂不韋が今の地位に就いた当初からの間柄。四柱の一人に次期当主である蒙武もいる。その蒙武の長子であり、自らの弟子である蒙恬には才覚、家柄の関係共に問題はない。強いて言うなら本人のやる気といった所か。

 

 王家嫡男である王賁は王家の当主である王翦の軍からは外れている。王家も軍属であるならば何も言うことは無いそうだ。

 

「郭備、粋面……軍部はここ辺りですかね。しかし特にややこしそうな所が無事で良かったです」

 

「いや、問題があるのは他に一つある。丁度聞きたかった所だ」

 

「私にですか?」

 

 駒を一つ手に取って外した。その駒を示す竹簡を蒙毅に示す。

 

「玲守という将は蒙家が支援していると聞いた。念の為どの様な立ち位置にいるのか聞いておきたい」

 

「あぁー……彼女も候補で?」

 

「大きく取り立てられてはいないが、多大な戦績を残している」

 

 蒙家とは深い仲とはいえ、それらは全て立場が作る関係に他ならない。実のところ大将軍として、力のある軍属の家系として呂不韋が殊更に取り立てた故に、同じ様に面子を立てているだけの関係であることを知っている者は少ない。そもそも蒙武に至っては政治的なことに大して興味もないだろう。

 それを補うように弟子二人は政治的な駆け引きも行っている。現に師としての関係を持ったことにもそういった面が無いとはいえない。

 

 故に例え300人将とはいえ蒙家の加護にある者を引き抜く様なことを勝手には出来ない。そういったことを無視すると後々痛い目になって帰ってくるものだ。

 

「私が客人の300人将まで把握していると?」

 

「演習の軍師を務めたと聞いた」

 

「お耳が早い」

 

 苦笑する蒙毅。この様に弟子と師という関係と政治的な立場を切り離すように教えたのも私だ。

 

「正確には兄上が目を掛けている客人です。兄上に聞かれた方がいいと思いますが、まぁ大丈夫だと思いますよ。あの人は放任主義なので」

 

「そうか」

 

「ただ……彼女は中々に癖のある人です。毒になっても知りませんよ?」

 

 たかが300人将といいつつ蒙家が彼女の情報を操作していることは知っていたが聞くことはしない。目の前の弟子が漏らす筈もなければ、必要なことは既に掴んでいるからだ。

 

 「それなり」な問題児ではあるらしいが、ことこの計画には問題がない。生き汚さや功利主義、それは裏を返せば生存力や判断能力の高さを示す。遊軍という立場に最も必要な能力だ。何よりそういったことに躊躇いがないことは減点になりはしない。

 

「近く蒙恬に会うついでに話を通す。彼女にもな」

 

「直接会うので?」

 

「礼儀だ。それに興味もある」

 

 驚く蒙毅。しかしこの計画は決して安いものではない。私の夢に繋がる欠片の一つ。今は小さくとも後々中華全土を描くことに欠かすことの出来ないものになることは間違いない。

 

 

 

 目の前に並べた駒を見る。駒が必要なのだ。中華を股にかけ、名を轟かす程の強力な駒が。今更多少の毒などなんだというのか。この夢が齎す業に比べれば、この程度は毒にすらならない。

 

 中華統一の夢という惨劇を思い描く自分程に、罪深い人間などいないのだろうから。

 

 

 



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17

 レズちゃんです。独特なヒゲのおじ様に「美味しいものがあるからついておいで」と言われてホイホイ連れていかれてしまいました。一体どうなってしまうんでしょうか?(期待)

 

「よく来てくれた。私は秦国御史大夫昌平君というものだ」

 

 連れていかれた先はとんでもねぇお偉いさんです。常人ならたまげてしまうことでしょう(たまげる)

 

【こんにちは】

 

 しかしレズちゃんは動じません。 ……普通に理解してないだけですねクォレは。

 

「……平たく言えば貴方の最も上の上官です」

 

 控えていた介億がこっそり教えてくれました。出来る男やでホンマ。

 

【ハハッ!】

 

 即座に拝手するレズちゃん。多分〇千人将とか分かりやすいのじゃなかったから知らなかったんでしょうね。教養値が低いとこうなります。皆さんも気を付けましょう(白目)

 

「構わない。これは公的なものではない。腰をかけてくれ、食事でもしながら話そう」

 

 次々と運ばれてくる、明らかにグレードの高い食事。レズちゃんの目が釘付けです。まだよ、羹は駄目よ、相手が食べるまでステイよステイ。

 

「私は蒙恬の軍略の師でもある。君の活躍の話は聞いている」

 

【蒙家のご支援を頂いてのことです】

 

 目が羹に行ってなければ完璧な対応なんだよなぁ……

 

「……折角だから冷める前に頂くとしよう」

 

【頂きます!】

 

 すみませんね。ほら、食べていいってよ。でもお上品に頼むよーレズちゃん(ホモは皆お嬢様)

 

「しかし、この短期間で300人将とは大したものだ」

 

【先程千人将になりました】

 

「なに?」

 

 あ、コイツ裏金使ってんなとバレます(白目2回目)。まぁどうせバレるのでもういいです(やけっぱち)

 

「意外だが、まぁいいだろう。君のこれまでの戦いを教えてくれないか?」

 

【拙いものでよければ】

 

「気にしない」

 

 王翦にした様にギャルホモ感溢れる説明をしましょう。余計なことは言わないのが吉です(真顔)

 時折突っ込まれますがその時は「ちょっと何言ってるか分かりませんね(趣味で人殺してそうなホモ感)」と知らない振りをしましょう。弁舌能力が中途半端に高いとバレますが、低すぎると逆にバレません(自虐)

 

「そうか。感覚的なものが多いが、よく現場で判断している。非難する者もいようが、それは評価に値するものだ」

 

【お褒め頂きありがとうございます】

 

 ここで判定が行われます。何の判定かと言うと昌平君の特殊独立遊軍として採用に値するかというものです。後々の中華統一に向けて今から使える駒を育てようというプランなのですが、このゲームだと一定の功績を序盤内に上げると目についてスカウトを受けます。

 農民出身などの後ろ盾がない状態だと強制的にさせられるのですが、レズちゃんの様に有力な家の支援を受けているとこの様に丁寧に打診を受けます。

 

 なぜかというとこのゲームの政治ルートを通ると分かりやすいですが軍閥ってクッソ面倒です。流石の昌平君も無視する訳にはいかず、動くときはちゃんと根回しをします。基本的にこの苦労性なホモの目に留まる優秀な部隊は派閥に属する士族出身なので、「お、農民出身頑張ってんじゃーん」と思って見た部隊がガッチガチに大王派閥だった飛信隊の時のテンションの落ち込み様は大変なものだったでしょう。

 

「実は今後の戦局の難化に備えて独立遊軍というべき立場の部隊を作ろうと思っている。どの軍の指揮下にも入らない特殊部隊だ。そこの一つに君を選びたい。やってくれるのなら蒙家とは別に相応の支援をするつもりだ」

 

【支援ですか?】

 

「分かりやすいもので言えば、隊の全員を君の直轄に出来るよう資金面の工面。他には軍用品や武具も用意する。騎馬隊の設立なども望むならば行おう」

 

【ほ、本当ですか?】

 

「約束しよう」

 

 独立遊軍は入れば独自の指揮権を得られる他に国からの完全バックアップが得られます。軍資金の増加は元より隊員は全員が直轄、領地も拡大、結果を出せば望むなら軍馬や甲冑の他に人材も派遣してもらえます。受けない理由はありません。

 

 だ が こ と わ る 

 

 理由としては特殊部隊になると「まだお前には早い。もう少しそこで勉強しなさい」と昇格を止められることがあるからです。他にも主人公組と競い合わせる為にある程度階級を合わせたり、5千人将から将軍なんかは絶対と言っていい程止められるのでRTA的には詰みといっていいでしょう。

 スカウトの拒否権は有力者の下に付くしかないので、私が常にパトロンを欲してた理由がここにあります。

 

 しかし下手に「この私が最も好きなことはry」と断ると「軍師紹介して(おねだり)」が出来なくなるのでここは「でも、今日の今日のキャンセルは……」とお茶を濁しましょう。

 

【でも…私はまだお世話になっている蒙家に恩返しが出来ていないので……少し考えさせてください】

 

 レズちゃん難しい事分かんない。そんな感じでいいです(慎重)

 

「分かった。その気になったら蒙恬を介して伝えてくれればいい」

 

 はい、スカウトイベ終了ですね。後は一定期間経つとこの話は流れるので大丈夫です。このイベントは何処かで発生する確率が高いので想定外ではなかったのですが、予想外に早く発生しましたね。下手な受け答えすると軍師派遣イベに影響しかねないので、思わず発狂してオリチャーシートを破いてしまいましたよ(ビークール)

 

「ところで一つ聞きたいのだが」

 

【なんでしょう?】

 

 ん? 終わると思ったら終わらないですね。パパパッとイッてくれませんかねぇ(早漏)

 

「君はどうして軍に?」

 

【はやく将軍になりたいからです】

 

 「はやく」のところで疑問を浮かべるオッサン。……え? ここで運命の選択肢? 何故に??(困惑)

 

『将軍になって何を求める?』

 

 マジで運命の選択肢ですね(動揺)。初めてですが問題はないです。大王派閥ルートとか通ってると下手すると「ホモ王の為に」とか言って敵対しますが今は大丈夫です。大丈夫なはずです。大丈夫……だよね?

 

【特にないです】

 

 そら(RTA的に言えばそれがゴールなんだから)そう(それ以降の目的はなくなる)なるわな。しかしそんなストレートに言わんでも(本日3度目の白目)。ある意味「だが断る」より失礼よ、それは。

 あっ、こら話の途中に羹は駄目よ、羹は!

 

「……そうか」

 

 流石の昌平君も(呆れ)といった様な微妙な顔になります。そらそうなるわな。

 

 でも意外ですね。キャラの個性はそれぞれなので普通だと何かあったりします。メジャー所だと「歴史に名を残したい」だとか、面白いもので「絶世の美男子を嫁にする」とか。レズちゃんだったら世界中の羹を食べ尽くすとかいいそうでしたね。

 

【あ、美味しいものとか食べたいです】

 

 言わなくていいから(本日4度目の白目)

 

「これは以前呂丞相が仰っていたことなのだが……」

 

 特に気を害すこともなく諭す様な口調になる昌平君。大人やな(尊敬)

 

「無欲な人間というのは地位や責任に耐えられないと悟る者。そういった者は一見賢者に見えるが、よく見れば器の小ささが透けて見えるのだそうだ」

 

 頷いてるけど多分レズちゃん丞相分かってないよ。

 

「そういう者が人を率いる立場になれば、率いている者達も軽んじられることがあるだろう。君はもう少し欲や目標を持っていいかもしれないな」

 

【はい、わかりました】

 

 絶対分かってない(確信)

 

「よろしい。では私は先に失礼するが、何か聞いておきたいことはあるか?」

 

 アホを見る目になってますね。完全に先生モードに移行してます。多分コイツ将軍ってなんか凄いもんだと思ってるんだろうなみたいな感じです。奥の介億なんか目が凄い優しくなってますね。

 

 特に用はないのでさっさと帰りたいと思っていたのですが、1つ思い出したのでダメ元で頼んでみましょう(破ったシートの裏を見て)

 

【1つありました。最近領地経営の手が足りないので誰か良い人がいれば紹介して頂きたいのですが……】

 

 若干の無言。「お前、領地経営とか出来んのか?」って顔ですね。そら誰だってそうなる(納得)

 

「……私の食客で、中央から隠居して余生を過ごしたいと考えている者がいる。聞いてみよう」

 

 オファッ!? 成功しました!

 軍師派遣はこの頃は呂不韋派閥でない限り成功しません。ですが他の人材派遣は低確率で成功するとWikiに上がってたのでダメ元で頼んだらOK出ました。

 昌平君もいっそ心配で送ったのやもしれません。一応秦国を憂うものとしてレズちゃんの知力で民が不幸になることに思うことがあるのかもしれませんね(適当)

 

【ありがとうございます!】

 

「礼には及ばない。それでは失礼する。君はゆっくり食べていくといい」

 

【はい!】

 

 これでスネちゃまの依頼はしっかりと達成しましたね。部下の提案をしっかりと聞いて採用する。ホモは出来る経営者なんだなぁ(ホモ特有の脂汗)

 

 ぶっちゃけこのRTAで昌平君と関わることは殆どありません。政治的に対立しない限りこれが最後かもってレベルです。その最後も無難にやり過ごせましたし、他のキャラへの影響も特にないでしょう。えがったえがった(鈍り)

 

 

 

 ホモのオッサン共を見送り、飯を食い終わったらいい加減にさっさと帰ります。やっぱり蒙家領はイベントの地雷原、はっきりわかんだね(確信)

 

 いやーしかし起きるであろうイベントは把握していますが、発生が全体的に巻いていますね。今のところ修正も上手くいってるのでチャートは余裕を持ってこなせているのですが、なぜだか不安になってしょうがありません。これが……最速の走者だけが得る杞憂なのか!?(天狗)

 

 この後は特にイベントが起きなければ超侵攻の始まりです。それまでにしっかりと娼館を軌道に乗せ、金をしっぽり稼いで(イヤらしい)軍編制を行い備えましょう。

 このゲームは蛇甘平原までがチュートリアル、趙侵攻からが本番と言われる位ゲームの密度が変わります。加えて千人将以上になると今までの様な戦いは通用しません。今後の戦いは例えるならAC4からACVへ、ガンダム無双からジオニックフロント位変わることでしょう。分かり辛い? おっ、そうだな(マイペース)

 

 それでは最後に帰ったら出来るであろう娼館の名前を考えて終わります。……『超兄貴』なんてどうですかね? それじゃあ今回はこれでバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんともまぁ、可愛らしい御仁でしたな」

 

 介億が言う。私とは正反対の意見だ。

 

『欲を言葉にせん人間程つまらんものはない。敵対してくる人間の方が余程マシだ。遊ぶにしても、引き入れるにしてもな』

 

 人と機を見る目を持って実質一国の頂点に立った男が言う言葉は重い。だが私には分かる。アレは欲のない人間などではないと。

 

 「はやく、はやく」としきりに言う彼女に野心はない。忠義に似たような何か。行わなければならないという義務感のようなものを感じられた。いや、義務というより、まるで自らの意思で役割をこなす演者の様な……

 

 分かるのはそこに善悪はなく、ただ強い思いがあるのみ。中華の業を背負う覚悟がある私だからこそ、その思いの強さが分かる。目的の為なら手段を選ぶことはないと。その証拠があの千人将の証。私に立身の邪魔をするなという意志の表れ。

 

「しかし、彼女に人をやるとは。主の何かに触れましたかな?」

 

「逆だ介億」

 

 この先呂不韋と王室は必ず軍事的に衝突する。今はこちらが強大な力を持っている。李斯もいる現状、万が一はない筈だ。だがその万が一に備えて動くのが文官。だからこそ蒙恬は動き続けている。どちらに転んでも有用性を示せる用にと。

 

 無視しても問題はないが、嫌に気になるような存在。全くもって厄介な人間を引き込んだものだ。

 

「目を離すには危険だと感じた」

 

 同類だからこそ分かる。手を組むことはあっても、誰かの下につくことはない。蒙家への恩返しだと?よく言う。自分にも忠義はなくとも恩義はある。だがその目の奥は呆れる程自分こそが天下の中心と物語っていた。

 

 全ては彼女の信じる「何か」の為に。

 

 従うものは無い筈の人間が従う。それは夢を託す器に出会えた時か、心が折れた時か……それとも別の何かか。いずれにしろ、世にこれ程気味が悪く感じる人間がいようとは思わなんだ。

 

 

 しかし、自分が理解できないならば他の者も同じだという確信がある。それならばどう転ぶかも予測がつくことはなく、今後もその心は権力者の下にはいないだろう。

 

 いずれ成長し、敵対するならそれでいい。潰すだけだ。だがもし秦が割れ、蒙家との関係もどうなるか分からず、天下が荒れるなら。

 

「……もしくは私が秦を離れざるを得なくなるならば」

 

 使える駒になる日も来るかもしれない。

 

 



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18

 日頃の行いが大切なRTAはーじまーるよー。

 

 レズちゃんです。前回で変なオッサンに変なオッサンを派遣してもらえることが出来たのでさっさと帰ります。ほらいくどー。

 

「た、隊長……僕は隊長のお帰りをお待ち……」

 

 帰るとスネちゃまが出迎えてくれました。頼んでおいた事の報告ですね。うんうん、良い感じです。このペースなら趙の侵攻前にいい感じに部隊を整えられるでしょう。

 

 あ、ちなみにスネ夫に領地を任せられそうな文官来るよって言ったらプラトーンのポーズで喜んでいました。やっぱり部下が喜ぶ姿はいいものですね(純粋なHM笑み)

 

 

 

 チャートについてですが引き続き領地経営による金稼ぎと隊の再編を行っていきます。千人将になったので軍資金が増えて余裕が出来ました。なので帰る前に軍用品など、欲しかったものを買っておいたので後で使いましょう。それと街で韓への侵攻の噂が流れていて、趙の侵攻が見えてきたのでしっかりと準備を進めていきます。

 

 趙の侵攻は発生する季節だけ決まっていてその季節の中でランダムで起きるというのが通説です。しかし我々RTA走者の中では実はテーブルが用意されていて幾つかの条件で大よそ最短のものを引けることが分かっています。

 条件としては蛇甘平原の戦いの発生時期と自部隊の規模や強さ、自己のステなどがあります。蛇甘平原に関しては早ければ早い程良いです。その点に関しては私の素晴らしい判断力によるノンケとの演習の副産物で最速でした(自画自賛)

 

 部隊規模は理想は実数が300以上、騎馬が少数使えればなおよしでそこそこの練兵度が目標です。こちらは多分金と立地的な問題で達成できませんが、位を千人将に上げることによりフォローを入れました。

 ステは問題ないので、多分、恐らく、感覚的には最短のテーブルを引けていると思います。テーブルの判定が何時決まるかは分かっていないので油断はできませんが、とにかく最速を引けているという前提で動きましょう(ホモは前向き)

 

 これが政治家であったり軍略家ルートだったりすると諜報員や趙の国境強化なんかのメタを打って最速テーブルを確実に引けるのですが武将や武人ルートだとそうはいきません。とにかく自部隊の強化に力を入れましょう。前に話しましたが趙の侵攻からガチ度が上がります。これまでの様な戦場でのハメは通用しません。まぁ、その中で出来うる限りの最速メタ打ちを用意するのが我々走者です(出来るとはry)

 

 色々想定外はありましたが全て想定内です(錯乱)。イベが前倒しになっているので今はそうでもない様に感じますが、私の予測だと最後には最速になるのは間違いありません(願望)。今までの様に心静かに冷静に対応していきましょう(ビークール×2)

 

 

 

 

 マイホームに帰ったらしこしことスネ夫に指示出しして、レズちゃんが手ずから我らが領地の初娼館『超兄貴』の看板を作り、奴隷たちが光り輝くステージに上がる為に自分用の衣装を縫いながら身体づくり(意味深)をしているとイベが発生発生しました。企画ものかな?

 

「私は昌平君様から紹介された”代拿邁蛇(ダイナマイト・バイパー)”と申す。玲守殿は居られるかね?」

 

 ウォーズマンよりは無理ないな(錯乱)

 昌平君からの人材派遣ですね。軍学のスキルこそありますが、ステを見る限り完全な文官寄りです。領地発展の他に商才もありそうな非常に優秀そうな人材ですね。流石は昌平君塾。このゲームで最も優秀な人材派遣会社と言われるだけあります。結構な御年なので体力に気を付けながら容赦なくこき使ってやりましょう。

 

【私が玲守です。心よりお待ちしておりました! 代拿邁蛇様】

 

「よいよい。堅苦しいのが嫌で中央から逃げて来たのだ。気軽に接しておくれ」

 

【はい、これからよろしくお願いします!】

 

 がっしりと握手、もう逃がさへんで(キチガイスマイル)。いきなりキーロックをかまされると思いましたが、そんなことはありませんでした(ホモ特有の警戒心)

 

【宴席を用意しました。どうぞこちらに】

 

「おぉ、済まぬな。では厚意に甘えるとしようか。実に楽しみじゃ」

 

 新入りが入ったら宴席を開きましょう。タイムロスという人もいますが個人的には信頼度が増えて、NPC同士の友好度も上がって効率が高まり、長い目でみればタイム短縮に繋がると思います。

 

 ダイナマイト・バイパー(以下バイパー)の宴会ですが、あとついでにレズちゃんの千人将昇格お祝いをやるみたいです。……なぁんでついでなんですかねぇ? ま、ええか(RTA感)

 

「お待ちして……お待ちしてお゛りまじた! もう、もう限界が通り過ぎてて、僕はお空が見えて!!」

「分かった。分かったから落ち着け拗央殿」

「邪慰安を始め周りは脳筋ばかりだし、野尾田は足を引っ張るし、隊長は無茶振りばっかりで!」

「頑張ったな。これからは補給等も儂が受け持ってやるから安心して前線復帰するといい」

「ちなみに軍師は……」

「無理だな。儂、戦史の編纂が主で前線に入ったことないし」

「おぉ、もう……」

「しかも隊長は千人将になったらしいな」

「」

「逝ったか。まぁ頑張れとしか言えん」

 

 なんだこのオッサン(驚愕)、となることもなく周りに受け入れられてますね。えがったえがった(鈍り)

 

「蛇の爺さん! 見てくれ、これがウチの領地で考えてる出しモノなんだ!」

「なんじゃその裸踊りは!? 訳わからん、ワハハハ!!」

 

 『熱烈歓迎!』と書かれた看板で大切な部分を隠しながら楽しそうに踊る期待のキャスト達。連れて来たジャイアンも早速お披露目出来て嬉しそうですね。やっぱり新たな子分(意味深)が出来て嬉しいんでしょう、たまげるなぁ。

 

「玲守殿、楽しく飲ませて貰っているよ。やはり気を遣わず飲める酒はいいものだ」

 

【気に入ってくれたなら嬉しいです】

 

「世辞ではないよ。昌平君殿に頼まれたので中央で仕事はしたが、これからは隠居して思う様に史を纏めながら好きな酒を好きなだけ飲んで死にたいと思っていたからな」

 

【死なれては困ります。我が領土は大変なのです】

 

「……主に拗央殿がな。まぁその辺の人材も育てていってやるから、ここに置いておくれ。儂、ここ気に入った」

 

【はい!】

 

「うむ、よろしく頼む。それで酒に潰れる前に聞いておきたいんだが、お前さんこの領地をどうしたいんだ? 聞かせてくれるかね?」

 

【天の軍隊を作りたいです。私が最速で将軍になるために】

 

「うむ。さっぱりわからん」

 

「そこは僕が答えますよ」

 

 復活したスネ夫がフォローしに来ましたね。お前ホント丁稚根性染みついてんな(褒め言葉)

 

「……と言う感じですね。今は少しでも多く領地兵を増やしたいのですが、ここでは人も集まらず……」

 

「ここを通る人は多いし、住む者もそれなりだ。もう少し手を加えてみよう」

 

「ありがたいです。それと資金の方は今は収入が見込めないですね。土地も余りがちです」

 

「そこは儂がなんとかするところだな。どんな活用をしていこうか。やはり農園か、牧羊辺りか? のどかでいいのう」

 

【娼館です】

 

「え?」

 

【宿を兼ねた娼館を作る予定です。今後もその方向で拡大していこうかと】

 

「……さっきのはネタじゃなかったのか」 

 

【既に事前予約が埋まってます。奴隷たちもヤル気十分です】

 

「えぇ……。一体誰の発案じゃ?」

 

【天です。天を語ってはいけません】

 

「分かってますよ隊長。今の所そんな感じですね、代拿邁殿」

 

「分からん。儂には理解に苦しむね……」

 

 (錯乱)するバイパーさん。ノンケに『超兄貴』が人気なのは当然だよなぁ。

 実際この町は田舎ですが、交通が多いので娼館と宿屋が相性良いのは試走で実験済みです。こと領地経営に関しては完璧に事前実験を済ませています。運要素を完全に排除しても完走までの金額面が良い感じで計算出来る位です。

 

 だから黙ってやるんだよ。こ↑こ↓では俺が、神様。はっきりわかんだろ?(ホモの風格)

 

「なぁ……お前さん等の隊長殿、一体何考えてるんだ?」

 

「僕が隊長のお考えを読めた事は一度もないですね」

 

「そうかぁ」

 

「まぁ結果論ですけど、いつだって隊長の”天”のお陰で僕達はいい方向に向かってますしそんなに気にした事ないですけどね。皆もそんな感じだと思いますけど」

 

「……全く興味深いな。今しばらく隊長のことは見物させてもらおうか」

 

「あんまり気にしない方がいいと思いますけどねぇ……」

 

 良い感じに交流も行えたようですね。まぁ最初位はね? 明日からは馬車馬の様に働いてもらいましょう(マジキチスマイル)

 

 余談ですが試走で将軍になった後、ひたすら領地経営をしていたら中華で最大最高の娼館と歓楽街が作れました。名前は勿論”神室町”にしましたね。後に遊びに来た呂不韋に「30分で、5万(嘲笑)」と煽った時の反応は面白かったです。流石はホモの品格、まさか眠らない町の一夜を丸ごと買うとは(恍惚)

 

 

 

 領地経営を取り纏める文官が来てくれたのでスネちゃまも軍に戻れました。後は本格的に軍事に手を入れましょう。

 

 今の段階の理想は兵を300人集めることです。原作では直下兵が直ぐ集められましたがこのゲームの現実、即ち田舎の小領主だとそうもいきません。現状今までの50人足らずを加えても100人程度。侵攻までに200人がいい所ですね。こればっかりは金を積んでもどうしようもありません。田舎では糞まみれになることも出来ないのか……(変態親父感)

 

 金を町に投資して発展させれば多少は人の集まりも良くなりますが、領地経営に伴って勝手に発展するのでわざわざ投資する程じゃありません。まだ軍馬や甲冑を仕入れた方が良いので無駄金を使うのはやめましょう。

 ということで軍用品を配ります。騎馬隊はムリですが割引鍛冶屋にはない大盾なんかがありますね。これで練兵の幅も広がります。甲冑なんかも揃えて見た目もそこそこ精強な軍隊になりました。

 

「随分とオレ様達もそれらしくなってきたな!」

「軍師はいないけどね」

「言うな、バカ野尾田」

 

 あぁ、付け加え忘れましたが軍師の募集は引き続き行っていきます。まぁ期待はしませんが(楽観的HM笑み)

 

 

 

 それともう一つ大切なモノを買ってきたので、部隊に設置しましょう(もっているだけじゃだめです感)

 

 私が4WDのタマちゃんを売って買ったもの、それは「伝書バト」です。なぜかそこらの軍馬より高いです。出来うる限りいいの買いました。

 へへ、最新機種だぜ? なんと5ギガ(5万里)に対応してるんだ。世界的ですもんね、乗るしかない。このビッグウェーブに。

 

「きゃ、きゃわわ!」

「フワフワしてるー!」

「食べちゃいたい!!」

 

 おい最後どう意味だ?(真顔)。言っとくがお前の給料1年分超えるんやぞ(震え声)

 

「for iphone?(クルッポー)」

 

『キェエエアァアア!! 喋ったぁあああああ!!!』

 

 鳩1匹と戯れるホモ共。なんか、気持ち悪いなこいつら(ドン引き)

 

 えーこの様にアニマルテラピーの効果もあり、士気が若干上がるので軍馬や伝書バトだけでなく犬や猫も飼うのも手です。ただランダムイベントでペットが死ぬとビックリするくらい士気が下がるのでご注意を。

 私は運要素を省いていくタイプなので必要以上には飼いません(断言)。隊員が「ちゃんと世話するから飼ってもいい?」と聞いてきても「おっ、そうだな(晩飯を見る目)」と返しましょう。

 

 伝書バトを買った理由ですが、蒙毅との文通を加速させて時短を計る為です。本来なら直接会う必要があったのですが、ノンケ2号とはアカウント交換が出来たのでこれでイベスキップします。金でタイムが買えるなら安いものです。

 レズちゃんは読み書きを習得し終えていないので通信教育の効果はありませんが、これにより好感度は上げられます。

 

【もしもし、蒙毅様。いまね、すごい話題のハトで文通してるんだ。あい〇ぉんっていうんだけどさ】

 

 といった感じで媚を売りましょう(直球)

 

 後はまぁ……軍師関連のストレス値管理ですね。蒙毅から人材派遣が来るまでなんとかペットでお茶を濁しましょう。

 

 

 

 さて、後はひたすら練兵の時間なので倍速します。次からはいよいよ趙の侵攻です。このゲームは準備こそが全て。完璧に準備した(目逸らし)私の隊によりノコノコとやってきたノンケ共を「馬鹿じゃねぇの(嘲笑)」と笑ってあげましょう。

 

 それじゃあ今日はこの辺でバイバイキン!

 

 

 



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幕間

『雁の便り』~~~~~~

 

 曇り空の中に一点の白が見える。雲の様に流れてくるのは鳩だ。ここ最近、よく目にする鳩だ。

 

「for iphone?」

 

 真っ直ぐに自分の方に向かって来る。彼の為に窓を開けてあげると、器用に縁に留まる。差し出すように出された足に括り付けられた文を取り外すと、今や定位置となった部屋の隅に移動した。

 

「ご苦労様。休んでていいよ」

 

 飼い主が高値を出したというだけはあり、随分と頭の良い鳩なのだ。最近は彼の為に用意した鳥箱がお気に入りの様で、供えた餌に少しだけ口をつけると中に入っていった。

 

 今は勉学も一息つき、急ぐべき仕事もない。手に残る封を開くと中には文が二つ。見慣れた文体が二つだ。

 

 一つは隊の軍師を飛び越えて、最近では領地の一切を任されている彼。軍師として限界を感じていると言いながらもこうして自分の教えを続けているのは好感が持てる。最近ではむしろ軍学を学ぶより文の後ろにある愚痴と助けを求める文が本文になっている気がする。

 正直な所、今の自分の身で領地経営にも口を出せるのが面白いとは申し訳なくて言えない。

 

 しかしここまでされても逃げられないあたり、拗央さんも大分毒されていると分かる。

 

 もう一つの文には彼を毒している主人のものだ。どうも最近字の読み書きの練習をしているらしく、拗央さんの手紙に混ぜて1枚だけ送ってくる。確実に上達していくそれが何となく面白くって、机の中に捨てずにとってある。例を挙げると……

 

『あかしけ やなげ……』

『ねこです。よろしくおねがいします(ねこの絵)』

『としょかんだったばしょでれんぺいしました』

 

 この調子なら自分の教えを受けられる日も近いだろう。彼女が一体どんな考えで部隊を動かし、戦を描いているのか。それを知れる日が楽しみでならない。

 

 拗央さんからこの間の蛇甘平原での独創的な戦いを聞き、関心がまた高まった。そんな彼女から送られた今日の文。一体何が書かれているだろうか?

 

『きょうはなんにもないすばらしいいちにちだった』

 

 それは、書く必要があるだろうか? 丁寧な気もするし、乱雑な気もする文字に訂正と修正を書き加えていく。

 

 クスクスと耐えきれず笑い声を漏らす。最近、毎日が楽しくて仕方ない。模擬戦をした。戦いを間近で見た。次はこうしたい、こうしよう。彼等ならこんな使い方が出来る。一度の経験が新たな発想を生み、戦術から戦略へ。次々と欲が溢れてくるのだ。

 

 自分はどちらかと言えば軍略家で更に言えば文官寄りのつもりだったが、実際に目の前に出された選択肢の魅力とは成程こうも強烈なものかと思った。

 

「何見てんの蒙毅?」

 

 あぁ、そうだ。可愛い妹分も出来たのだ。彼女も実に面白い。

 

「ん? これかい?」

 

「最近よく来るよね。その鳩」

 

 拗央さんへの返信を書きながら返事をする。敵側かもしれない駒。もしかしたら駒としての自分が仲間になるかもしれない存在。

 

「そうだね。面白い人なんだよ」

 

「へー。蒙毅が面白いっていう人か。想像できないなぁ」

 

「君も十分面白いけどね」

 

「蒙毅のツボは分かんないなぁ……」

 

 兄とは家族を大事に思う部分以外似ていないと思っていたが、存外そうでもないらしい。そう最近気付いた。

 

「この手紙の主はね、河了貂」

 

 戦場でしか見えないものもあるだろう。そこで僕も惹かれるのなら、ついていってもいいと思う。

 

「将来僕の主になるかもしれない人さ」

 

 先生を通して韓攻めに同行出来ることが決まった。攻城戦ということもあり、その「先」にあるものを見せたくないという祖父には強く反対されたが、なんとか説得して兄上の部隊に付き添うことになった。

 これが終わったら一度、本格的な彼女の戦に参加する。そう決めているのだ。軍師として見極めたい相手がいる。その為に必要だと説いたらなんとか分かってもらえた。といっても兄上が彼女の様なことを部隊の者にさせるとも思えないが。

 

 彼女の今までの所業は知っている。理由があれば自分とてやることをやる覚悟はある。だが彼女がそれを自分に納得させられるかは話が別だ。もし自分を納得させた上でついて行かせることが出来たのなら、その時は存分に彼女を飛躍させよう。そんな傲慢さ。だがそれだけのことをやる自信はある。そうでなくては師の下を飛び出せはしまい。

 

 兄上に乗せられているのは分かっているが、その先で彼女を蒙家の為に上手く使うなら誰も自分に文句は言うまい。

 

 だから早く上がってきてくれ。その日までこうして文を飛ばそう。

 

「……やっぱり想像できないなぁ。蒙毅の主って」

 

 自分もそう思う。なぜなら、彼女は理解できる範囲にいないから面白いのだ。ただ、この手紙を返すもう一人の相手の様になるのだけは勘弁願いたいと笑いを堪えて鳩を返す。

 

 全く、淀んだ空を笑う様に白い雲が流れていった。

 

 

 

 

 

『奇貨居くべし』~~~~~~

 

「奇貨居くべし、か。呂丞相には頭が下がるよ」

 

 見えぬ未来にこれほどの不安があるとは思わなかった。保険をかけられる自分ですらこうなのだ。一つの機にその身の全てを賭けた男の異常さを改めて知る。

 

「うーん、こう動くかぁ。浅学なのか、強かなんだか……」

 

 手元の手紙を見て呟く。彼女の要望を叶えることは出来る。だがその後ろ盾となれというのは少し考え物なのだ。

 

 彼女のやり方で望みを叶えられる者は酷く評判の悪い男しかいない。しかし中央への強い繋がりと上流社会を生き抜いてきた手腕は確かで、蒙家としても有用だ。決して深入りしたい相手でもないが。

 

「今はまだ大丈夫。まだ切り捨てられる」

 

 派閥や貴族階級からの後押し程度は何処でもやっているが、流石に露骨にこういう手を使うと前線の武将として侮られることもある。まして武で通っている蒙家の名前を落とすことにも繋がりかねない。

 たかが面子、されど面子なのがこの面倒な社会だ。

 

「あぁ面倒くさい。文官も文官で面倒そうだ」

 

 切り捨てることも考えなければ。けれどこの戦国が加速してしている世で人材は貴重なのだ。先生は独立遊軍という形で本格的に大駒を作りにかかった。自分が話を受けることで蒙家の価値を高めるのはいいが、使えそうな駒を総司令という立場の人間に持っていかれるのも考え物だ。

 

 あの人も恐ろしい。その身にどれだけの野望を抱えているのか。目をつけているのは千人将位からと思ったら、その更に下まで軍を把握している。あの人の様にたかが300人将、100人将でさえ野心ある者たちが奪い合いを始めている。

 

 そう考えれば彼女とて大切な人材だ。まだ手放すには惜しい。

 

「あぁ、やることが沢山だ。可哀想な俺」

 

 今蒙家は呂不韋の寵愛を受けられているので安泰だ。だがそれもいつまでか。この乱世に先のことなど分かる筈もない。

 

 彼女という牙を上手く育て、力を伴った将軍へと。そして自分の代わりに戦場で父を託せられたら。そこまで期待するのは悪い気もするが、将来的には自分は文官にいく必要があるのだ。

 

 それまでに蒙毅にも力を与えたい。実のある力を動かせなければこの先は生き残れない。彼女が蒙家の武力になってくれれば。

 

「何をもって奇貨とするのか。呂丞相には聞いてみたいね」

 

 家の繁栄には本当に興味がない。ただ周りを守るために必要なのだ。繁栄しなければ衰退していくだけ、その為なら汚れ仕事もやろう。まずは武力から。この激動の時代、武家に武の力が無くては話にならない。それを得る機会ならば逃してはならない。かの大商人ほどではないが、自分もこの程度は賭けなければ。

 

 手紙を置くと手配を始める。信の置ける侍女を使ってもいいのだが、なぜか上機嫌の土門がいたので彼に頼むとしよう。蒙家の将軍を出すとなれば向こうも無下にはしまい。

 

 やることを終えたらまた独立遊軍として練兵を練り直して出陣だ。一息つく暇もない。だがないのならば作るのが自分の特技。さぁ、機を逃してはならない。これが終わったら直ぐに街へ出るとしよう。

 

「蒙恬様ぁー! どこ行かれたのですかぁ、また練兵から逃げられましたな。今度という今度はじィも許しませんぞ!! 蒙恬さまぁー!!」

 

 いや、もう少しだけここで休んでからにしようか? 今はもう少しだけ逃れたい。良い方向に進める未来が見えたらと切に思う。

 

 彼女の為の書を書き終えると身を投げ出すように寝台に寝転がる。奇貨を奇貨たらしめるものは何だろうか。そんなことを考えたが、今は面倒だったので目を閉じた。

 

 

 

 

 

『新兵の一夜』~~~~~~

 

 新兵たちが初陣を乗り越えた夜のことだった。

 

「誰よりもカッコイイんだよなー、信って男は」

 

 歩兵長達の言葉に、誰もがその姿を夢想した。自分たちの隊長ならその背中を思い浮かべるのは簡単なことだった。そんな隊長の下にいるという意味を、新兵だけじゃなく長年飛信隊に居る兵士たちも噛みしめていた。

 

「あぁ、そうだ! それならあの天女将軍様はどうなんですかね!? あの人も同じ戦いにいたって聞きましたよ。それから何度も一緒に戦いを乗り越えて名を上げたって」

 

話が一段落して、仁と淡で少し暗くなった空気を変える様に誰かが言った。

 

「……あぁ、あの人か」

 

「あの人はなぁ……」

 

 何とも言えない空気になってしまったことに戸惑う同僚。同じ伍であるが故に干斗は助けを出した。

 

「えーと何でそんな言い難い感じに?」

 

「なんでって……お前、あの将軍見てどう思うんだ?」

 

「え? い、いや美人だなって」

 

「お前も羌瘣組に入りたかった口か」

 

「いや、違うっすよ! オレは隊長一筋っす!」

 

「気持ち悪いな、干斗」

 

 歩兵長達も意を汲んでくれたのか、また場に笑いに漏れる。少し気に食わないがこれでよかったと思った。

 

「おいおい、楽しそうじゃないか。オレも入れてくれ」

 

「田有千人将!」

 

「千人将以上から飲める酒を持ってきてやったぞ」

 

 周りから漏れる笑い声。まさかそれ以上の酒を飲んでいるとは思うまい。

 

「丁度良かった。田有から聞けよ。蛇甘平原の戦いの時から知ってる」

 

「それがいい。オレは信の伍にいたからそっちは知らないんだよなぁ」

 

「オレ達は100人隊からだしな」

 

「なんの話だ?」

 

 小隊長たちが説明すると田有もまた形容しがたい顔になった。なぜあの将軍の話題となるとこうなるのだろうか。

 

「確かにオレは蛇甘平原の戦いで共に戦った。魏の戦車を共に追い返して、その後の歩兵戦もあの人の指揮下にいたよ」

 

「そーなんすね! そん時から美人だったんすか」

 

「あの頃は小娘だったがな。あの独特の空気は今でも変わらんよ」

 

 「あの時の事は今でも思い出せる」と田有は酒を飲んだ。

 

「あの頃から腕力は凄まじかったぞ。狼牙棒で大の男を何人も吹っ飛ばしてた」

 

「うわ、マジすか!?」

 

「戦車に初めて乗って乗りこなして、一騎討ちを挑んできた敵の将軍を返り討ちにもしてたな」

 

 「ん? 一騎討ち……してたっけか?」と悩む田有。

 

「おいおい、今でも思い出せるんじゃなかったのかよ?」

 

『ギャハハ』

 

 尾平が囃し立てて周りが笑う。照れくさそうに頭を掻くと、田有は少しだけ考え込んでこんでから何かを思いついたように言った。

 

「そうだな。あの人を例えるなら干将や莫邪の様な妖刀みたいなもんだ」

 

「なにカッコつけてんだ? 田有」 

 

「むぅ」

 

 話を聞いていた松佐はからかうが、崇源は何処か納得したような感じを見せた。再び考え込んでしまった田有の代わりに松佐が口を開く。

 

「そうだな。お前、例えばの話だがこの人についていけば絶対に勝てるっていう将軍がいたらどうする?」

 

「そ、そりゃあついて行きますよ」

 

「本当か?」

 

 何処か試す様な物言い。口元は笑っていても目が笑っていない、真剣な問いだ。

 

「じゃあ、この剣を持っていたら絶対に相手に勝てるって剣があったら?」

 

「持ちますよ」

 

「ただしその剣は一度使ったら次は普通の剣だ。その次からはまた勝てる剣」

 

「は、はぁ」

 

「そういう気持ちなんだろうよ。あの人の下から離れられない奴らはよ」

 

 そういって酒を飲む為に視線を外す。

 目の前の彼等は今日自分たちが戦った戦場など可愛く思える様な場所を生き抜いてきた人達。そんな人たちが今の様に沈んだ空気になる理由が分からなかった。

 

「例え何を命令されても逆らえやしない。いや、逆らうって感情はないだろうな」

 

「命令されたらなんだって出来る。勝つ為なんだから」

 

 納得がいくような、いかないような。そんな問答を松佐と崇源は繰り返していた。

 

「悪い事じゃないさ。悪い事じゃあ……」 

 

「オレは嫌だがな。アイツ等の様にはなりたくない」

 

 いつの間にか目の前の自分達を忘れ語る二人に、新兵たちはただ目の前の酒を飲むことしか出来なかった。

 

「昔なぁ、王騎将軍を目の前で見たことがある。趙が攻めてきた時だったな」

 

 ようやく考えがまとまったのか、田有がゆっくりと話し始めた。それに合わせて語り合っていた二人も口を閉じる。

 

「特別な将軍ってのはこういう人のことを言うのかと思ったよ。凄い人だった。この人についていくならどんな戦場だって勝てると思ったな」

 

 急に出てきた六将の話に食いつくように耳を傾ける新兵たち。気が付けば周りの連中がこぞって集まってきており、新兵たちの輪が何倍にも広がっていた。

 

「それ位魅力がある人だった。オレ達が信について行きたいと思う気持ちが分かりやすいな。そういう魅力を持つ人ってのが、天下の大将軍なんだと思うぜ」

 

 暗に自らの隊長と天下の大将軍の名を並べたことに、興奮した声が周囲から上がる。間をおいて田有が再び話し始めると、次の言葉を聞き逃すまいと静まり返った。

 

「そんでな、あの将軍からも同じものを感じるよ。決して劣らない位強いものをな」

 

 「ただなぁ」と話し手が重く疲れた様な言葉を漏らす。

 

「皆カンキ将軍や王翦将軍を恐ろしいというが、オレはあの人の下に置かれることが一番恐ろしいと思うんだよ」

 

 「悪い人って訳じゃあないんだけどな」と付け加えると田有は話し終えたとばかりに空の杯に酒を注ぎ始めた。

 ふと周りを見渡すと、いつの間にか話の輪に加わって話を聞いていた什長や歩兵長達は何も言わずにまたあの形容しがたい空気を纏っていた。

 

 少しだけ聞いた話だが飛信隊は黒羊でカンキ軍と揉め、酷いことになったらしい。カンキ軍の行いは少し話を聞くだけでも眉を寄せる様な話だった。そんな軍について尚そう言えるのか。その答えがこの沈黙にはあったのだ。

 

 誰もがその中で思ったことがある。その恐ろしさというのは目の前の趙と戦うことよりもだろうか。それを口にしようとした時だった。

 

「おーい、お前等! 3千人将以上から飲める酒をこっそり持ってきてやったぞ!!」

 

「馬鹿だ」

「馬鹿だな」

「馬鹿がいる」

 

 よく通る声だった。この隊にいるものなら誰もが知っている声だった。

 

「何だよ! 俺なりに新兵の事も考えてだなぁ!!」

 

「その酒、尾平が中身入れ替えてるぞ」

 

「え゛!?」

 

 忙しい中時間を割いて来てくれたのだろう。僅かな時間ではあったが、隊長が自分たちと酒を飲み交わしてくれた。戦場に出た初めての夜。この夜は皆が忘れないだろう。

 

 誰もがあの将軍のことはもう話題に出さなくなった。誰だって酒を飲むなら明るく味わって飲みたい。初陣で、仲間も失って、これ以上重いものを背負いたくはないのだから。

 

 かの将軍の下でも、自分たちと同じ様に夜が過ぎているのだろうか? そんな思いを干斗は胸にしまった。

 

 戦場での新兵たちの夜は等しく過ぎていく。

 



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19

 えーレズちゃんです。あれから倍速を続けると遂に『超兄貴』が完成しました。間違えました、遂に趙侵攻による強制徴収が発生しました。問題なく最短で引けましたね。いやーこれも全てチャート通り、私の走者としての柔軟性が成せる技ですよ(安堵のHM笑み)

 

「隊長殿、隊員300名準備完了したぞ。しかし趙の侵攻とはな……危険な戦いになるだろう。注意されよ」

 

 バイパーのホモ爺の手腕により超兄貴が開店後大繁盛。その金でひたすら隊員と言う名のホモ募集をしたところ、予想外に人が集まって目標の300人を達成出来ました。純一無雑が働いたのか、無駄に高まった魅力値や地元の名声か、それとも超兄貴に釣られてきたのか……やっぱみんな好きなんすねぇ(意味深)

 

 ぶっちゃけこんなに集まると思ってなかったので、少数ですが作ろうと思ってた騎馬隊を諦めて数を増やすことに努めました。戦いは数だよ兄貴(キッツキツな懐具合)

 

【我らで趙を返り討ちに行きます! 準備は良いか!?】

 

『オウ!』

 

【”玲鵬隊”! 出陣!!】

 

 あぁ、そういえば千人隊になったってことで隊に名前を付けました。私は「虚乳戦隊乳霰」が良いと思ったんですが部下たちに「なんか足んねえよなぁ?」と色々イジられた結果「玲鵬」で提案されました。無下にするといい加減スネちゃま辺りに逃げられそうだったんで、仕方なく採用しました(恨みがましい眼光)

 

 ちなみに理由ですが「天を覆い、天に向かう鳥に隊長の名をつける」という意味らしいです。鵬っていうのは何かバカでかい魚が色々した結果(意味深)クッソでかい鳥になったアレらしいですね。多分クトゥルフ的なアレなんでしょう。古代中国とも繋がっているとは、やっぱ御大って偉大だわ(露骨な媚売り)

 

 

 

 強制徴収(意味深)されたホモと一緒にクッソながーい行列を歩くムービーが入ります。その中でレズちゃんだけがお馬さんでパカラってます。イヤらしい意味ではありません(イヤらしい)

 

「馬央では女から赤子にいたるまで皆殺しにされたらしい」

「そ、そこまでやるのか。趙軍は……」

 

 女子供? よし、関係ないな!(HM故のポジティブ感)

 今まではありませんでしたが、今後は真剣に戦況全体の士気が隊レベルに影響します。士気が低いとガチで脱走兵も出ます。でもまぁ我が隊では問題ありません。なぜなら「超兄貴」があるからです。領地内に娼館があると隊員の士気はクッソ高く維持できます。他は知りませんが私の直下兵は問題ないです。徴収兵? 知らない子ですね(すっとぼけ)

 

 やっぱ戦いの前に体と心を清めていく。そういったことがいつの時代も大切だと思うんです(真顔)

 他にも兵士に払った給金を娼館で回収する。回収した金で兵を雇う。これホモがホモを生む機械なのでは?(HMの真理)といった感じで娼館はうま味の固まりです。隊の規模に関係なくお勧めなので立てない理由はないですね!(下がっていく評判)

 

「隊長……本当に軍師どうするんですか?」

 

【大丈夫です】

 

「でも、千人隊はもう無理ですよ。指揮できる人間がいないと直ぐに崩壊します」

 

【何も不安になることはありません。だって、天に愛されているんですから】

 

「もう嫌な予感しかしない。帰りたいよ、ママァ……」

 

 大丈夫だって言ってんダルルォ!? 結果だけ見れば全て私のチャート通りなんだ! ちゃんと見ろ!!(赤文字修正で埋め尽くされたチャート)

 

 とはいえいい加減私が軍師を放置してきた理由を明かしましょう(説明し忘れてただけとはry)

 ノンケ1号、2号から人材派遣会社を仲介してもらえる(2重派遣)と前にいいましたが、それを実行できる条件が以下の3つです。

 

 ・千人隊以上かつ一定以上の能力を持つ軍師・参謀が不在

 ・蒙毅もしくは蒙恬の友好度、かつ蒙家(個人ではない)への貢献度

 ・個人と部隊のステータス

 

  運や細かなフラグ次第で多少ばらつきはありますが大体上記の条件ですね。二つ目に関しては少し特殊ですが、主人公が蒙恬や蒙毅の頼みやイベントをこなすことで達成できます。蒙家所属だとスキップできるので、今回は依頼イベは行っていません。

 

 以上の条件を満たしているとこの段階で人材が派遣、若しくは蒙毅本人が来ます。蒙毅は結構なレアキャラかつ、今程度の関係だと大体3千人大以上じゃないと来ないので期待は出来ませんが、他のモブ軍師でも十分このRTAでは通用するので十分です。

 

 という訳でそろそろ千人隊の編成が始まります。この時の為にノンケ共に振りたくもないケツを振っていたのです! このタイミングでノンケから頼まれた軍師が来るという確定イベが起きるので見てろよ見てろよー(圧巻のドヤ顔)

 

『千人隊を組むぞ! 100人隊ごとに列兵し、将は集まれ!!』

 

 はい、来ました! 何が出るかな? 何が出るかな? それはホモにまかせよ~、ンン゛ン゛~ソォイ!!(リズミカル濁音)

 

「隊長? 集合がかかってますよ?」

「はやくいかないと」

 

 そんな(使命感)みたいに言うなや。もうすぐ来んだよ。

 

「そこの千人将殿! 急ぎ幕舎に集まられたい!!」

 

 なんか伝令みたいなホモが来ました。こっちの事情も考えてよ(棒読み)

 

「また隊長が固まっておられるぞ!」

「すみません。もう少しで動き出すと思うので待って下さい」

「すぐ行きますので! もうちょっとだけ!!」

 

 

 

 ……あれれ~? おかしいぞ~(林原感)

 お、おかしいですね。フラグ管理は完璧、友好度も十分。手紙によるイベスキップも何度か試したことあるので問題ない筈です。その時との差異と言えば文字読めない位ですがこれは友好度上げには関係ない筈。というか似たような状況は以前に何度もありましたが全てこのイベントは起こせていました。え? マジで何で? ……純一無雑か? いやでもコレWiki見ると蒙恬は中立で影響なしで蒙毅にも悪印象は与えない筈です(3度見)

 

 な、なにが悪かったんでしょう。え? これマジ? 今のまま千人隊以上となると真面に軍が動かせなくなります。原作の様な無残な敗北が当たり前かつ無常に起きます。目の前の趙戦チャートなんて到底不可能。将軍なんて夢のまた夢……

 イヤイヤイヤ、今回はかなり良いステとタイムでここまで来てるんだぞ! そんな…ここまで来てリセなんて……

 

 やめてくれよ……(言葉にならない絶望) 

 

 

 

「なんだ? 何してる」

「あ、これは粋面100人将」

「何をもたついているんだ」

「それが…この千人将が動こうとしなくって……」

 

 今までお付き合い頂きありがとうございました。もしかしたら私は、初めから走者を気取っていたノンケだったのかもしれない(おれはしょうきにもどった)

 

「そこな千人将。申し訳ないが貴殿のせいで軍議が遅れる。はやく動か……玲守? お前玲守じゃないのか!?」

 

 なんだこのイケメ……おっさん!(かろうじて残った理性)

 

「ここら辺の戦場にいれば会えると思っていたが、お前千人将だったのか」

 

「お知合いですか?」

 

「あぁ、幼馴染だ。ずっと探していたんだ」

 

 いや、ホントに誰だコイツ。俺のログには何もないぞ(素面)

 

【粋面?】

 

「やっぱり玲守か! 今まで一体何をしていたんだ、玲守。いや、それはともかく本当に千人将なら早く幕舎に行ってこい。軍議が遅れたら大変なことになるぞ」

 

【……うん】

 

 あ、幼馴染ですね。そういや最初に会ったような会わなかったようなそんな気がします。幼馴染を振ると偶に会うことがあるのですがこれは多分それでしょうね。とりあえず惰性で進めます。

 

 私は解析ガチ勢じゃないので分かりませんが、これはもしや幼馴染イベントがランダム発生したことによって蒙毅イベが後回しにされたということでは?(にわか推測)。流石にこのタイミングで発生したことはないので詳細は分かりません。後でホモ騎士アンゲルカさんに確認してみましょう。

 

 しかし、これは……もしかするともしかするのでは? 軍編制と軍議がありましたが出来ることもないので倍速だ倍速。ホモのところに向かいましょう。

 

「終わったか。待っていたぞ玲守」

 

【うん】

 

「一体何を考えているんだ。それに千人将ってどういうことだ? 今まで何をしていた?」

 

【将軍になりたいの。誰よりもはやくなりたいの】

 

「将軍って……無理に決まっているだろう。今までは上手くいっていたのかもしれないが、普通は戦場に何度も出たら死んでしまうんだ。そんなこと止めて早く帰ろう。オレも一緒に帰るから」

 

【大丈夫だよ。だって今度の天は凄いもの。天に愛されるものはね、はやくしなければいけないの。ぜったい平気。はやくするの。だからね】

 

「天? お前は普通の子なんだ。そんな小さい時みたいな訳の分からないことを言うんじゃない」

 

 そういうのいいから(無関心)。さっさと仲間になるんだよ!(懇願)

 

【粋面、軍師になってよ。お願い】

 

「軍師? オレはどちらかといえば現場指揮官なんだが……。まぁやれないことはない。千人将の副官をやったこともあるしな」

 

【じゃあなって。私、将軍になるまで止めないから】

 

 幼馴染はプレイヤーに最初から最後までついてこれる位のステータスの伸びがあります。基本的にはオールラウンダーでどこのポジにつけても高いレベルで安定した活躍が見込めます。なのでここで引き入れられれば軍師案件はなんとかなるでしょう。私もRTAを続行、ノンケにならずに済みます。

 

「はぁ……何にせよお前の隊に行ける様に頼むところだった。編成は終わっているが、知り合いの将に頼めばどうにかなるだろう」

 

 本来であればチャートを乱したとキレ散らかすところですが、ここは甘んじて大人の態度で許して上げましょう(感謝の極み)。

 幼馴染は強いですが、事あるごとにイベントシーンを挟んで来るのでRTA的にはマイナスになる可能性が高いです。ですがここは仕方がありません。イベントはチャート管理で最少で切り抜けられれば問題ありませんし、戦力的にはプラスになるので結果的にはタァイムの短縮になります、前向きに続行しましょう(HM特有の結果論)

 

【ありがとう、粋面】

 

「どうせ言っても聞かないんだろ? もういいさ、そんな気がしてた。どこまでも付き合ってやるよ」

 

 はーっ、つっまんねぇ会話(やさぐれ)。これだからノンケってのはウェット感が足りなくて駄目なんですよ(偏見)

 しかしこれで正式に新たなるホモ候補生が加入しました。部隊メニューからステ確認してみましょう。

 

 ……優秀ですね。思ってたよりずっと優秀です。100人将って時点で察していましたが、経歴を見るに選抜兵出身の様ですね。つまりエリートです。これはコイツの部下も期待できます。やべぇ、思ってたより正解引いたかもしれん(持ち直すHM心)

 

【お礼にコレあげる】

 

「いや、別に……いい槍だなオイ。それに鎧か、ちょっとオレには胸周りがキツそうだけど少し仕立て直したらイケそうだな。いいのか?」

 

【うん】

 

「んじゃ有難く貰っておくわ」

 

 幼馴染は死んだりするとイベが多発する危険案件です。今後は幼馴染にも注意しながら戦う必要があります。万が一でも死なせるわけにはいかないので、とりあえず部下の誰かに持たそうと思ってた槍と鎧をあげて出来る限りの強化をしましょう。

 

 槍は4駆野郎が使ってた三叉槍を、鎧は今来ている質の良い鎧をその場で脱いであげます。鎧ですが、千人将以上になるとそれなりの質で見栄えが良い鎧が支給されるので、それでいいです。どうせ大概の攻撃は私がパリィするので問題ないですしね。

 しかしコイツ、魅力値高めのレズちゃんが目の前で脱いでも動じないとはホモの素質がありますね(歓喜) 

 

「初めての部隊で軍師ってのも不安だが……とりあえず形だけでもやっておくか」

 

【?】

 

 イケメンに手を引かれ、部隊全員の前に連れ出されるレズちゃん。イケメンが号令をかけると奴の部下たちが集まり、整然とレズちゃんの前で列を組み出しました。パコ〇コバスツアーかな?

 

「粋面100人隊、玲鵬隊に配属されました。全員、玲守千人将に拝手ッ!」

 

 エリート島津兵どもが切れのイイ動きで拝手してきました。皆中央の選抜組というエリートなので威厳とキレがあります。周りにいたのび太たちも「はえー、なんかすっごい」って感じですね(語彙力×)

 

【粋面、貴方をこの隊の軍師に任命します! 天の下に責任を持って戦い抜きなさい!!】

 

「ハハッ!!」

 

 レズちゃんが自分の隊にも聞こえるよう、声を張り上げて言うと場が静まり返りました。声を出してはいけない企画ではないのよ?

 

「軍師?」

「軍師って言った?」

「ぐ、軍師が来たぞー!!」

 

 スネ夫が飛んで駆け付けまるで神をみるかのように崇めてます。見上げすぎて逆に見下してる感がありますね。

 

『粋面隊、万歳! 粋面100人将、万歳!! 軍師殿万歳!!!』

 

 なぁんでレズちゃん隊なのにイケメンが万歳されてるんですかねぇ。やっぱノンケってクソだわ、後で締めよ(意味深)

 

 

 

 まぁこれで軍師問題も解決しました。蒙家とか今まで散々タイムを費やしてやったのにこの仕打ちですよ。許せませんね。やっぱり正史で悲惨な末路を迎える連中はそれ相応の理由があるんだなって思いました(確信)

 

 準備さえ整えば趙軍なんて一捻りですよ。今まで通り、サクッと今回も戦場タイムを更新して見せましょう(すっとぼけ)。それでは皆様バイバイキン。

 

 



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20

 だから問題はそこじゃないRTAはーじまーるよー!

 

 ついに開戦当日です。レズちゃんはノンケ達の裏切りに会って傷つきました。酷いですよね。そしてもうノンケには頼らんということで新たなるホモ候補生を入れて軍師にしました。スネちゃまを始め既に我がホモたちを取り込んでいるのは気に食わないですが私は大人です、多めに見てあげましょう(嫉妬の眼光)

 なんかイケメンとのコミュニケーション(意味深)が色々ありますが倍速だ倍速。これがあるから幼馴染属性とか嫌だったんですが仕方ありません。軍議での今回の上司ガチャの結果と共にチャートを説明しましょう。

 

 今回のチャートの目標は『万極の抹殺』です。功績を上げての昇格ではありません。万極抹殺こそが達成すべき絶対条件、最優先事項です。

 なぜかと言いますと万極をここで殺すと合従軍の発生を早めることが出来ます。AIによる他国のオリ武将精製から分析したガチ勢によると、年がら年中匈奴等の異民族に攻められるというお国柄、趙は守備寄りの万能型が育つ傾向が強いです。そんな中で万極やブタさんなどの攻撃的な将軍はかなり貴重で、彼等がいないと趙の攻勢戦略に支障が出る(らしい)です。

 

 特に万極と万極軍は秦の国力を削るメインアタッカーとしての役割も強く、李牧内の評価も上々だった様です。実際此処で殺しておくと合従軍までの趙付近の国力に目に見えて数字が表れるので、それも要因となって李牧は合従軍の発足を急ぐらしいですね。

 

 そんな訳で万極にはここで何が何でも死んでもらいます。将軍を倒せば1段階の昇格は間違いないので、功績としてもここでの目標を最低限達成出来ます。

 

 そんな万極抹殺ですが、実は蒙武率いる中央軍に最初に配置されると配置場所的に達成は不可能になります。そうなったら将軍二人を狩るルートに切り替えますが、それはその時説明しましょう。

 

「玲守千人将、お主の配置軍を通達する」

 

 はい、来ました。確率的には蒙武軍は6分の1なのでまず当たることはないです。理想は録鳴未軍である第1軍ですが、それ以外でも蒙武軍以外なら正直どこでもいいです。どうせ初日終了後に軍の再編があるので、それで録鳴未の所に移れます。

 

「左翼である第4軍だ。干央軍長の下だな」

 

 あったかホモと一緒のところですね。これはタァイム的にも悪くはありません。

 まぁこのゲーム、特にフラグ立てしなければ蛇甘平原の時の様に原作沿いになる可能性がやや高めです。そこは流石に制作側も気を遣ってるんでしょうかね(適当)

 

「第4軍長干央だ。死力を尽くせ、そして生き延びろ。以上だ」

 

 か、かっこウィー(テキサスの暴れん坊感)!

 流石干央軍長。録鳴未とかいうネタキャラとは違い軍長と付けたくなる貫録があります。第4軍は武功は立て辛いですがチャートは立てやすいですし、当たりの部類です。それに私はキングダムでも干央軍長、好きです(唐突な告白)

 

「む、貴方は玲守殿ではないか? 千人将になったのだな。ハハ、並ばれてしまったな!」

 

 なんだこのオッサン(定期)

 そういや壁とかいうおまけがいましたね。急に話しかけないでくれます? セクハラですしタイムの無駄です。ムシだムシ(倍速)

 

「ハ、ハガッ!?」

 

 オッサンの友好度が下がりましたが関わることは殆どないので問題ありません。レズちゃんを千人将に推薦することがお前の最初で最後の仕事だったんだよ(恨みがましいHMの眼光)

 

 

 

 さて、いい加減さっさと戦争したいのですが原作イベが強制で入ります。

 

『飛信隊、この名を貴方の隊に与えます』

 

 なんか向こうで妖怪クチビルゲ将軍が固定イベやっていますが我々には関係ありません。あいつ、ああ見えてノンケなんだ。昌文君と愛人になったりされたりしていたキャラ付けはなんだったのか。王騎ジョークは酷い裏切りですよ全く。

 あ、主人公と目が合った。あのホモ部隊は今後も上手く利用していく必要があるので手でも振っておきましょう(露骨な媚売り)

 

「遂に始まるな、玲守」

 

 ブルータス、お前も(ノンケ)かと言いたくなるイケメン。まーた無駄イベ発生ですが仕方ありません。ここからの戦場プレイで取り返すとしましょう。

 

「何かオレに言いたいことはあるか?」

 

【天が言ってる。干央軍長の本隊を届かせる、それが最優先。もし私や貴方が徴収兵を統率仕切れなくなったら、どれだけ数が流れても無視して】

 

「分かった」

 

【それと……】

 

「?」

 

【死なないでね、粋面】

 

「あぁ! お前もな」

 

 折角なので事前に指示出ししときましょう。保険は大事です。しかしノンケの会話とか誰が見たいんですかね。領地に帰ったら超兄貴で貴様もホモにしてくれようか。

 

 それと我々の隊ですが、現在はレズちゃん隊300+新加入のイケメン隊100が本隊です。後は徴収兵ですね。300人隊ですらアップアップだったのに千人隊ともなると大概徴収兵組を統率仕切れなくなります。知略型か、出木杉くんならぬ蒙毅とかいうチートがいれば話は別ですがないものねだりはしても仕方ありません。

 それに始めから不確定要素は計算には入れないのが私のスタイル(すっとぼけ)。それならそれで素人さんはちゃあんと使い道を用意してるので大切に扱いましょう。

 

 徴収兵たちは始めての経験(意味深)に緊張していましたが、先程ベテラン俳優の王騎将軍を見て興奮しているので士気自体は高まってます。やっぱ皆好きなんすねぇ(ドン引き)

 こういう時は自部隊に対する求心力を高めやすいです。レズちゃん風(魅力高めの頭がパー)の激でがっつりとホモに揺れるノンケの心を掴みましょう。ということでぼくもしゅる~(マジキチスマイル)

 

【皆、この玲鵬隊に入ったならやることは1つです。天を信じ、私についてくること。それが最後まで出来た者は勝利を掴み取れることでしょう。皆と共に勝利を分かち合えることを望みます】

 

『ハハァッ!!』

 

「玲守…お前、本当に千人将なんだな……」

 

 レズちゃん、今はあんな顔してますが頭はアレです。でもクチビルゲ将軍によりテンション上がった徴収兵には良い感じで響いたみたいっすね。イケメンも「はえー、すっごい(つの丸感)」ってなってます。

 

 

 

『大秦国の勇士たちよ! 進めぇ! 秦を荒らす者どもを駆逐しろ!!』

 

 はい、タイマースタート(唐突)。ホモ受けの良さそうな干央軍長の号令で戦が始まりました。今日の戦目標タイムは悪くて11分切りですね。え? 充分はやい? 不可能? このゲームをやってる人ならば分かりますが、この戦いは飛信隊についていかず、前線でやらされると意外と長くなりがちです。ですがそこを短くするのが我々走者です(ニチャるHM笑み)

 

 あ、そういえばロータリーの馬を連れてきてますが今回は降りて戦いましょう。広範囲戦ではないですし機動力を求められる戦いではないので、降りて戦った方が効率がいいです。

 一応趙との戦いまでにレズちゃんの騎乗熟練度は上げましたが、スキル経験値は振ってないです。なので現状だとレズちゃんは地上戦の方が強いです。というか今後もそんなに騎乗戦はないので基本馬で移動さえ出来ればいいです。経験値的にも戦闘スキルに振れてお得ですし。

 

 そんな訳でテクテクと歩いていきましょうね。

 

「玲鵬隊、進めぇ!」

 

 今後は軍師であり副将であるイケメンが献策に沿って基本オートで指示してくれます。楽でいいですね。このゲームのオートは能力値が足りてれば普通に優秀なので、基本手動で指示出しするより早くてタイムに優しいです。

 

 さて、今回の配置はいつも通りの鋒矢ですが中身は前に徴収兵200、中央に本隊、後軍に残りの徴収兵という形でいきましょう。まぁ最初は当たりは強く、後は流れで構いません(関脇感)

 

 「そんなんじゃ、いつまでたっても終わんないよ!」と徴収兵のケツを叩いて前進していくと、最前列が盾で止められ串刺しになりましたね。

 こうなると徴収兵は多少怯むのですが、レズちゃんで直接ケツを叩いて鼓舞します。それと同時にイケメンに頼んで前列から本隊までを薄く横隊に変えて広げつつ最前線をキープさせましょう。すると矢の雨が来ますが最前線にいる我々には届かなくなります。勿論最前列は盾持ち重装兵とはドンパチやることになりますが、そこは前列の肉壁……もとい徴収兵がいるので問題ありません。

 

 こうすると矢の雨からは逃げられても原作の様な一点突破が出来ないんじゃないかと思いますよね? その通りです。一点突破はせず、矢が来ない範囲に留まりましょう。

 

【踏みとどまれ! その場で戦え!! 私が行くまで耐えなさい!!】

 

 ここでのコツはレズちゃんで前列の壁を一定間隔で壊して回り、徴収兵による戦線を維持することです。敵の盾兵はゴリ押しで倒しても、踏み入らなければ直ぐに穴を埋めようとします。その動きの分余裕が出来て、徴収兵の肉壁組は突入こそ出来なくとも損害が抑えられて長く戦えるのです。こうすることでその後ろの本隊は被害を出さず温存出来るんですね。

 

 後ろ? あぁ、指揮官級は本隊に全部置いてるのでレズちゃんの指示は行き届かないし、矢が届かない範囲は狭くて入り切れてないので後方に逃げ出しています。まぁそれで構いません、計算通りです。

 注意事項としてはイケメンや他の小隊長が助けに行こうとしたら止めることです。自分が抜けた後の本隊の維持に努めるよう言いましょう。事前に指示出ししたのでまずありませんけどね。

 

「すげぇ! またあの盾兵を崩した!」

「隊長が来てくれた、まだ戦うぞ!!」

「来た! 来た!! クソ、天女様みてぇにありがてぇ!」

 

「……凄まじいな。玲守にこれ程の力があるとは」

 

 うんうん、徴収兵の心が折れることもなく、良い感じに戦線維持できてますね。ここで皆さんに玄人並みのテクを見せましょう(イヤらしい指の運動)。

 この後の行動ですが、中央にいるほど効率が良いので前線を維持しながら戦闘の流れだけで部隊全体を動かします。初期配置はランダムなので現在地に合わせた動きにしましょう。今回は右寄りで始まったので、右から左への壁壊しに間隔や緩急の変化を入れます。ンン゛ン゛~…ポッチャマァ……(独り言)

 

 ……はい、成功しました! 部隊全体が自然に左へと動いてますね。

 

「玲守! 中央へ流れているぞ!!」

 

【それでいいの! 本体で後押しして!!】

 

 それを本体で背を押すようにすると更に加速し、戦場の中央へと移動出来ましたね。

 

「グッ!? 壁隊! 踏みとどまれ!! ……ん、玲守殿? 追い込まれて来たのか?」

 

【……】

 

「だが助かった。玲守殿、戦力を一点に集中し、突破を図る! 手伝ってくれ!!」

 

 膝(体)に矢を受けてしまったノンケがなんか言ってますが無視します。今まで通り薄く広く、中央に陣取りながら戦線の維持に努めましょう。

 

「聞こえていないのか!? 玲守殿! そのやり方では勝てない、後ろも狩られ始めてる!! なんとかあの壁を突破しなければ」

 

 おっ、そうだな(受け流し)

 とりあえずこのまんま(迫真)されときます。うーん、現在2分経過。タイミング的にはもうちょっと……

 

「玲守殿! なぜ!? その豪腕があれば突破できるはず…ウグゥッ……」

 

 あ、来ましたね。最後の掃討隊が出たタイミング、ここです。よっしゃあ! クルルァに着いて来い!!(一転攻勢)

 

【……今です! 全隊密集体型! 本隊で突撃!! 粋面ッ!】

 

「邪慰安、隊長に続け! 野尾田は援護射! 拗央は2隊を支えろ!!」

 

「やっとオレ様の出番だぜ!」

「邪慰安、僕が壁に穴を開けるよ」

「やっぱこの位が丁度いいやぁ」

 

 イケメンの指示に嬉々として従う我がホモ共。イケメンは新顔では? 内部の絆が強い隊は部外者の介入に拒絶反応が出る筈では?? 軍師とは初陣で”適正”を試される筈なのでは???

 適正ってなんなんでしょうね。多分顔のことなんでしょう。やっぱお前等顔か、クソが(ペッ)

 

 ストレスもマッハなので久しぶりに狼牙棒のスキルを使いましょう。レズちゃんを飛び出させたら”半月”です。レズちゃんが武器を担いだら注意せよ!

 

【天よ! 豪華絢爛たる死の舞踏を捧げます!!】

 

 大振りの横振りで敵が吹き飛びましたね。大穴が開いた所に更にもう1発(イヤらしい)。上から見たらなんか群衆にでっかい穴が空きました(ドン引き)。ここに本隊である精鋭組が突入して更に穴を広げます(意味深)。ここまで来たら全体指示を出しましょう。

 

【粋面! 今!!】

 

「あぁ! 拉麵男、邪慰安は右の壁を後ろから崩せ! 拗央、咖哩工々は左だ! 粋面隊は私と玲守と共について来い!!」 

 

 ここまで来たら後は隊を横に広げ、後ろからケツを突きあげる様に壁を崩して回りましょう(8の字の動き)。こうすることで干央軍本隊の騎馬隊の損耗が非常に抑えられます。

 

 このゲームは本当に戦い方の幅が広く、戦況で大幅に敵の行動が変わります。例えば今の様に力尽くな突破を序盤から図ろうとすると、今度は陣を囲い込みや受け流しに変え、風穴開けて突撃する所をケツ掘ったりしてきます。そういう戦術的な動きが馮忌というAIは非常に優れているのです。何よりあのホモは逃げ足が速く、逃げることにも躊躇いがないので真向から戦うと仕留めるのは実はかなり難しいです。

 

 その点、原作沿いに戦っているとちゃんと仕留められる様になっています。ただそれだと実は結構な時間を戦うハメになるので時を見て突撃します。タイミングは今の通りで、それまでは本隊はこの様にすると温存できるのでおススメです。

 ただ早く終わらすだけならひたすら敵の陣を突破し続ける方法がありますが、そうすると確実に逃げられます。そしてやった人は分かりますが、森に戦場を移した後で地獄が待っているのでやめましょう(27敗)

 

「干央隊! あの崩れた壁から入るぞ!! 突破して馮忌の前で集まれ!!」

 

 干央が入っていきましたね。こうなったらもう勝ち確です。後は放っておいても勝てるのですが、まだ時短が出来るのでもう少しだけ頑張りましょう。とりあえずはブンドドしながら前に進んでいいです。

 

 

 

 少しすると使えない方のノンケから合図があるのでそれに合わせて動きましょう。

 

「玲守殿! 敵右翼から来る救援部隊を止める! 手助けを!!」

 

【行く! 粋面ここをお願い!】

 

「烏悪頭男、50連れてついて行け! 粋面隊、左右を回収して壁を作るぞ!!」

 

 壁尻ホモについて行くと干央隊突撃に加えて飛信隊の援護にもなり、更にタイムが縮まります。なのでここはいつも通り大人しくついて行きましょう。

 

 しかしこの副官兼軍師、すっごい優秀。見て下さい、この隊の動きの速さ。凄いでしょう? 私が抜擢しました(ホモ特有のドヤ顔)

 演習の時にも分かったように、指示を出した所で実際にそれを実現させる動きをしてくれる軍師や副将がいないと隊の動きはノロノロやオロオロ、上から下まで指揮が行き渡る時間も段違いです。

 

 原作でも制止が効かなかったように、千人に近い数ともなるとレズちゃんの頭パーの突撃ですら練度差のある徴収兵はまともに動かせません。そこで結局足を引っ張られて全滅なんてのもこのゲームでは珍しくありませんね。まして脳筋なら絶対にそれを補う手段がないと、この趙の戦でマジで詰むので初心者さんは気を付けて下さいね。

 まぁ一応救済措置でひたすら戦場で生き残ればあったかホモの活躍でこの戦いは終わります。ですがそんな無様な戦いは実況ですら受けないことでしょう(そうなりかけたとはry)

 

 後どうしてここで自分で突撃しないのかと言うと、ぶっちゃけ親衛隊抜きながら逃げる馮忌仕留めるより、飛信隊を早く届かせる方が安定度が違いすぎるからです。武功狙いなら自分で干央と一緒に攻めるのもありなんですがね。

 

「バカな……精鋭である我々が馮忌様に近寄れないだと!?」

「化物か、アイツは」

 

 レズちゃんは最早ス〇ブラでハンマー取ったかのような働きですね。まぁレズちゃんのステに加えて私が動かすなら、正面からの力勝負はこうもなりますよ。ガーハッハッハッハ(濁音)

 

 さて、お判りでしょうがここまでの一連のレズちゃんの活躍は全て飛信隊の援護になっています。そろそろあったかホモが馮忌を討って終わりですが、見抜きしか出来ないのは不満かもしれません。最後の締めに一工夫だけ入れましょう(隠し味感)。運がよければ少しだけ時短できます。

 

 まず敵兵から槍を奪います。なかったら剣とか盾でも別にいいです(適当)

 

【頂戴?】

 

「が、がはッ……」

 

 本当はボンタン(生首)がいいんですが、ボンタン作成は一手間いるので普通に敵の武器パクって使います。武器を取ったら近くのハッテン場に投げましょう(投槍)

 

【えいっ】

 

 あぁ゛~(濁音)良いですね、良い感じに敵数人に突き刺さりましたね。投擲は苦手なんで明後日の方向で気付かれないかと思いましたが一発で上手くいきました。紙一重で死にかけた馮忌がこちらを見てきます。なんで見る必要なんかあるんですか(すっとぼけ)

 

「き、貴様!?」

 

 ここで挑発です。距離がありますし、馮忌の傍は酷いハッテン場。ホモ達の喘ぎ声が交錯しているので声は届きませんが、ジェスチャーをつけながらなんか言いましょう。カ〇ノミホでもなんでもいいです(成功率はお察し)

 

【……お逝きなさい】

 

 ヒュー!(デデン) 上手く行きました!! 凄いなレズちゃん、頭パーなのに挑発を一度も外してません!! 多分純一無雑の相性差なんでしょうがそれでも凄いです! へへ、参ったな。走者の腕の見せ所が運も味方に付いちまうなんてよ(汚いHM笑み)

 

【えへへ】

 

 レズちゃんをガン見(イヤらしい目)してた馮忌は「ホモの飛矢が届くぞ」されてザックリやられました! 分かり辛い? おっ、そうだな(マイペース)

 

『趙将馮忌の首! 飛信隊 信が討ちとったぞォ!!』

 

 

 

 わー!(パチパチ)。はい、タイマーストップ! 時間は8分41秒!! ウヒョー、良いタイムです! 自己ベストに近いです。まぁね、私がまともにプレイが出来ればこんなもんです。特に驚くことはありませんね(満面のHM笑み)

 

 今回は真っ当に戦ってますし通常プレイと変わらないと思う方もいるかもしれませんが、実はこの戦いは細かい工夫やプレイの巧みさの積み重ねでタイムに大幅な差が出るRTA走者の大舞台でした。走者として腕の見せ所でこれだけのタイムを出せたのはマジで嬉しいです。試走の苦労が報われた感じがします。

 

 第4軍ルートではもっと早いタイムを出している人もいますが、個人的には馮忌を確実に仕留められるメリットと安定度の兼ね合いでやっぱコレかなと思います。軍師や知略次第で隊の動きが早まり、タイム自体はもっと早く出来るんですけどね。

 

 いやーしかし久々に走者らしい姿を見せられた気がします。そもそも私のチャートや行動に目立ったミスなんてないですし、ガバらしいガバも無い筈なのになーんでか致命的な屑運で台無しにされてる感があったのでね。やっぱりノンケが悪いんですよ。私のチャートにミスはありません! ただちょっと変なアレがアレしてるだけなんですね(確信)

 

 それじゃあ今日は久々に良い眠りに付けそうなので、皆さんここらでバイバイキン!

 



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21

 えーレズちゃんです。今回もサクサクっとタァイムを縮めていきたいと思います(願望)

 

 前回レズちゃん大活躍、仲間も殆ど被害が出ず万々歳(本隊に限る)。そんな訳で夜にはみんなで大宴会です。

といってもレズちゃんは千人将。お酒を飲みながらホモ達を適当に労ったらとっとと専用の幕舎に帰りましょう。武器の手入れだの明日の打ち合わせだの色々やることがあります。

 

「オレ達無敵の玲鵬隊」

『オレ達無敵の玲鵬隊』

「今日も一日生き延びた」

『今日も一日生き延びた』

「凄い!」

『凄い!』

「凄い!!」

『凄い!!』

 

 外では随分ハッテンしているようですね。いやー良い事です。見知った仲間が死ぬのは(無駄イベ発生で)悲しいことですからね。これもイケメン軍師のお陰です。私が全体の指揮は出来ても、細かい具体的な指示はポンキチ頭のレズちゃんには出来ませんからね。いい仕事してくれました。今なら屋上にもホイホイついていってしまいそうです。

 

「玲守、いるか?」

 

 ファッ!? 本当に来るとかお前ホモか(動揺)。ば、馬鹿じゃねぇの?(震え声)

 

「ちょっといいか?」

 

【うん】

 

 このゲーム、古代中国らしく不特定のポリガマスが可能です(性別問わず)。一部の固有名詞キャラが可能な訳ですが、勿論幼馴染も当てはまります。私が特定のキャラを嫌がっているのは彼等のこうした無駄イベのせいです。ただ、それも夜会話などで好感度を上げなければ避けられる筈です(サモンナイト感)、今回はなんかあっちから来ましたが(困惑)

 

「……びっくりしたよ。凄かった。今日のお前はさ」

 

【うん】

 

「正直、ずっと何やってんだ馬鹿って思ってた。お前はこんな所にいる人間じゃないって。早く連れて帰らなきゃって」

 

【……】

 

「でもお前がちゃんと千人将やってる姿見たらさ。オレは何も見てなかったんだって思ったんだ」

 

 アホらし。飛ばしてええか? はい、倍速(倍速)

 

「……体拭いてやるよ。汗かいてるだろ?」

 

 オファファッ!? そんなことしなくていいから!(良心)

 思わず途中で止めてしまいました。本当になんだコイツ、グイグイくるぞ(HM特有のパーソナルスペース)。

 うーん、おっかしいですねぇ。好感度的にもどう考えてもまだ幼馴染とは「二人は長い時間を過ごした(直球)」的な関係には至らない筈なんですが……

 

「何恥ずかしがってんだ? 地元じゃいつもやってあげてただろ?」

 

 ナニしてるんですかねぇ、コイツ等(ドン引き)。沢山試走してきましたが最初から好感度MAXで盛ってたとかそんな話聞いたこともありません。

 ……いや、あったな。最初のスキルガチャで「性豪」引いた時だったか。アレはビビった(真顔)

 

「ほら脱げって。そんなんじゃ、いつまでたっても終わんないだろ」

 

 や、やめロッテ! お前、もしかしてオレのことが好きなのか?(恐怖) ア、アアァッ……アン!アン!アン! ンアーッ!(低音)

 

『粋面の姉御ー! なんか上の人が来てるっすよ』

 

 ……は?(事後)

 

「あぁ、今行く! ……よし、終わりだ。軍議はまた後でしようか、玲守」

 

【うん、ありがと】

 

 ……イケメン…お前、女だったのか(驚愕)。会話とか基本すっ飛ばしてたしステータス画面じゃ数値しか見てなかったら気付きませんでした。確かに同性だとイベの内容も変わってきます。これは私のリアルガバですね、タイムに影響はないですが精神的ダメージです。えらい焦りました(脂汗)

 

 言われてみればいかにもな美形顔ですが、この顔で女かぁ……逆のパターンもよく見ますが、本当にこのゲームのランダム生成は業が深いな(確信)

 

『玲守! 外に来い!! 今すぐだ!!』

 

 アッハイ(ショックから立ち直れないHM)

 

 

 

「ンフフフ。待っていましたよぉ」

 

【王騎大将軍!】

 

 外に出るとなんと其処には妖怪クチビルゲ! そして我らが干央軍長がいます(喝采)。とりあえず拝手、拝手(権威の奴隷感)

 

「干央に頼まれて労いに来ました。確かに貴方の今日の活躍は飛信隊にも劣りませんからね」

 

「馮忌を討ったことで名を上げたのは飛信隊。流石に悪いと思ってな」

 

【大将軍である王騎様のお心遣い。我が身には過分ですが有難く】

 

「……ンフフ。いいですねぇ、こういう将もちゃんと出てきてるじゃあありませんか。ねぇ、騰?」

 

「ハ! ちゃんと出てきております」

 

「コココ、全く彼を思い出しますね」

 

 このハイキ〇グウォーキングみたいなコンビに付き合う必要はありません、適当に会話を進めていいです(適当)

 

「貴方の活躍で第4軍は随分残りました。馮忌の首と引き換えに壊滅も覚悟していたんですがね」

 

「俺の騎馬隊もだ。お陰で計画上第4軍は明日以降は助攻に専念するつもりだったが、それ以外の選択肢も取れる様になった。感謝する」

 

 わざわざ言ってくれるあたり、ホンマ干央軍長は男前やでぇ(露骨な偏愛)。さ、ほんでほんで?(催促)

 

「しかし第4軍が甚大な被害を負っていることは違いありません。そこで軍の再編を行います。それでですが、貴方には褒美として好きな軍に再配置をしてあげましょう」

 

「お前の攻撃力は大軍でこそ活きるものだと思う。適正な場所で戦えば、今日の飛信隊以上の活躍が出来るだろう」

 

 これがご褒美です。初日で一定以上の活躍をするとその後の再編成で軍を選ばせてくれます。ここでは迷わず第1軍を選びましょう。

 

【では第1軍を願いたく】

 

「録鳴未の? あそこは蒙武軍の第2列だぞ、今日の様な活躍は見込めまい」

 

【はい。ですがもしその蒙武軍に何かあれば最も激しくなる軍です】

 

「ンフフ、面白い所を選びましたね。いいでしょう。明日より貴女を第1軍に配置します」

 

【有難く】

 

 ありがとナス! これでもうこのクチビルは見納めです。

 王騎将軍ですがコイツを生かすのはかなりのハードモードな上にその後が難易度インフェルノになってタイムが死にます。故にRTAでは関わらないのが一番です。サヨナラ!

 

 あと原作好きならともかく武功かタイム狙いなら次以降は4軍から離れることをお勧めします。夜襲に巻き込まれて隊にダメージも入るので。 

 

「さて、これは単なる興味ですが貴女に聞きたいことがあります」

 

【何なりと】

 

 ここではついでに初戦について聞かれます。軍学が高いとアドバイスを貰い、ボーナスで経験値が入ります。当然の如くレズちゃんでは無理なので適当にハイハイ言っとけばいいです。まぁ天下の大将軍との最後の会話です、付き合ってあげましょう(倍速)

 

「最初に馮忌の防陣を無理に突破しなかったのは包囲殲滅を避ける為ですか?」

 

【はい】

 

「貴女以外の隊は戦意を失っていた。まぁ間違ってはいない判断です。後に飛信隊が動いたのに気付き、干央たちと連携をとったと」

 

【はい】

 

「狩られている後ろの徴収兵たちを集めるより、精兵を送った方が信頼できますからねぇ」

 

【私の統率が足りませんでした。全て私の力不足です】

 

「残念でしたねぇ。最初から貴女が先頭に立って、徴収兵たちを全面的に前に出しながら突破すれば、馮忌が狩場を作ることも防げたかもしれません」

 

【……はい】

 

「ンフフフ。全く純粋な目ですねぇ。まぁ嫌いじゃあありませんよ、そういうのは」

 

 お前の様な勘のいいノンケは嫌いだよ(タッカー感)。ここではいつものことながら余計なことは言わないのが吉です。レズちゃん難しいこと分かんない、そんな感じです。嘘をついても弁舌能力が低すぎると逆にバレません、堂々といきましょう(震え声)

 

 あぁ、ちなみに後ろに徴収兵固めてたのは彼等に囮になって貰うからです。なぜ前回ケツ掘りや騎馬隊での囲い込みがされなかったかと言うと、他の隊やこちらのケツからバラバラに後ろに逃げた徴収兵が良い感じに掃討の囮になってくれたからなんですね。

 私はさらりとやっていましたが(自画自賛)、正直あの微妙な動きの案配やタイミングは経験と勘としか言いようがないですねぇ(数えきれない敗北)。戦況自体は自然な流れですし、システム的にも悪意ある行為とはとられないのでここでは責められません。やったぜ(悪いHM笑み)

 

「馮忌は貴女の活躍を見て予備隊を動かし、前線の厚みを増やしました。序盤で動けば更に囲い込みで両翼を動かし、飛信隊はより楽になったかもしれません」

 

 それも出来るんですけどね、それやるとタイムの代わりに本隊の損失が酷くって後に響きます。生贄は質より量、はっきりわかんだね(確信)

 

【申し訳ありません】

 

「謝る必要はありませんよ。飛信隊の動きを伝えていなかったのは私ですから。それにもし実行していたら馮忌は貴女から距離を置いて、飛信隊が届く前に逃げられた可能性も高いですからね」

 

【……】

 

「飛信隊があれだけ早く辿り着けたのは紛れもなく貴女の功績。配置以外にも望むものはありますか?」

 

【では余った騎馬を頂きたく】

 

「いいでしょう。干央、騎手を失った騎馬を彼女に」

 

「ハッ!」

 

 お、やりましたねー。功績値が更に一定以上だと追加で褒美が貰えます。ここでの選択肢は余った馬がお勧めです。王騎軍の馬は性能が高く、何より高く売れる(ここ大事)ので貰っておいて損はないです。

 

「折角なのでもう一つだけ聞いても?」

 

【はい】

 

『貴女は一体何を目指しているのですか?』

 

 ん? 運命の選択肢? 珍しいですね。でもまぁコイツはここで死ぬので何を答えても問題はないでしょう(無関心)

 

【私の望みはありません。全て天が望むままに】

 

「……フッ。また面白い人材が出てきたものですね」

 

 あっさりと終わりました。なんかイケメンがまだ話してますがもういいでしょ?(トイレタイム)

 

「貴女はどこか私の戦友を思い出させます。彼も大きな決断をするとき、貴女の様な目をしていました。ある意味、貴女の様な武将の台頭が新たな乱世を告げているのかもしれませんね」

 

「あの……将軍、不敬を承知で教えて下さい。玲守が思い出させる戦友とは一体誰のことですか?」

 

「……白起です。さぁ、軍議が待ってます。行きますよ騰、干央」

 

『ハ!』

 

 終わったか?(トイレ後) じゃあそのままスキップします(倍速)

 

 

 

「第1軍長 録鳴未だ。干央からの推薦らしいが関係ない。ここに来たからには激戦を覚悟してもらおう」

 

【ハッ!】

 

「といってもまだ蒙武のせいで出番はなさそうだがな」

 

 以降は「きょうはなんにもないすばらしい1にちだった」を二回繰り返します。その後は一斉攻撃をし終えた後、山中で皆でキャンプです。え、砦? あんなもんレズちゃんの狼牙棒で粉砕してやりましたよ(見所なし)

 

【おーばーず、おーばーず。わたしはあなた、あなたはわたし。二つであり、一つのもの。ららららら、ららら……】

 

 いーですねぇ。途中あったかホモからお礼とか言われましたがそれ以外は非常に順調です。オートで放置していますがレズちゃんも嬉しそうにしています。

 あ、お馬さんはイケメン隊に渡しました。ほんの30騎程度ですが、これで騎馬隊が作れましたね。まぁこれが終わったら馬刺しにするんですが(無常)

 

 倍速中暇だったので総計タイムを見ましたが、かなり良い感じで進んでます。蒙家などの序盤イベロスも、恩恵による今後の巻き返しを考えれば十分にタイム更新が狙えます。いやーここまで長かった。色々計算外もありましたが、これ以上たまげることはないでしょう(慢心)

 

「隊長はともかく姉御達はてっきり士族だと思ってたんすけど、違かったんすねー」

「見てくれだけだよ。選抜兵つっても下の生まれの連中は固められるのさ」

「へぇ。選抜兵って言ったらウチの村でもそりゃもう大した扱いなんですがねぇ」

「実力次第っていってもなぁ。扱いはちっとマシなだけの士族の下っ端だ」

「そんなもんなんすねぇ」

「まぁオレ達は横暴な士族じゃなくて、同じ農民出身の姉御の下で幸運だったけどよ」

「俺も隊長達といられて幸運すよ。4軍は壊滅した隊も多い中で生き延びられたし、こうして配置換えでマシな所にいられるし」

「明日はどうなるか分からんけどな。まぁあの隊長なら大丈夫だろ」

「ちと変わった所はあっても、こうして見ると普通の娘っ子なんですけどねぇ……」

「戦場で見たら誰もそうは言えんわなぁ……」

 

 キャンプファイヤーでレズちゃんたちはキャッキャしてますが、一方その頃ではあったかホモたちは酷い目に合ってるんですよねぇ。まぁ第1軍の私には関係のない話です。第4軍の駐屯地からは退避してますからね、ガーハッハッハッハ(他人事)

 

 ちなみにここで襲って来る万極を迎え撃つ方法もありますが、夜襲は何処で表れてどう移動するかは完全にランダムで遭遇出来るかも分からない運ゲなので止めました。私は運の要素を極力除いていく方針です(マンチキン)

 

 それと武神さんですが、アレはアルテリオス計算式の代表者です。加えて特殊アーマー持ちでここで倒すのは不可能なので極力回避しましょう。非常に稀にプレイヤーに夜襲してくることもありますが、全体の報告的に1%もないので無視していいです。キャンプファイヤーを続けましょう

 

【らららら、ららららららら……】

「玲守、暇なら体の手入れしとけよ。ほら、おいで」

【やだ】

 

 レズちゃんがフラフラほっつき歩いていますが放置しときましょう。あれで一応オートのコンディション調整なのでね。その間の時間経過の有効活用で、少し隊の様子を見てみます。先物の相場とか意外な情報が手に入ったりするので偶にやるのもお勧めです。

 

「俺、此処を生き延びられたら隊長の隊に志願しようと思うんです。俺の周りも皆言ってます。村にいても碌な仕事は無いし、ここで皆と一緒に戦いたいって」

「そうか。姉御もなぁ、隊長の下に行くから中央から抜けるって言ってんだ。オレ等も多分ついてくわ。散々姉御に甘やかされたからな、今更他の中央軍でやっていける気もしない」

「嬉しいっす。また皆で一緒に戦えますね」

「あぁ。それにあの隊長は不思議な人だ。一緒にいると戦うことに恐怖が無くなっていく」

「うっす! どこまでも皆で戦って行きましょう!」

「ハハ……ならここで死なないよう頑張ろうぜ」

 

 そういや部隊ですが、なんか生き延びた徴収兵たちの忠誠心がやたら高かったですね。これは多分上手く生き残らせると、このままついてきてくれます。魅力値高いとこういうことがあります。ここに来る前の募集も上手くいったし、純一無雑に魅力乗るとかなりうま味なんですねー。今までは戦闘力極振りでしたが、この戦いの経験値は魅力に振って数の暴力するのも悪くはないかもしれません。良い情報が手に入りました、ちゃんと用紙に書き込んでおきましょう(やるとは言ってない)

 

 んじゃあ後は干央軍長の所に夜襲がありますが、この陣は待機で終わるのでこの辺りで終わりましょう。それでは皆さん、バイバイ……

 

 

 

 

 

 

 

 な ん で 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

 

 

「我を呼んだのはお前だな」

 

【……らら?】

 

「天が憤っている。天を乱し、天に反する者。我が荒ぶる神は、貴様の存在の一切を許さぬ」

 

【……】

 

「我は天の災い 武神 龐煖 也」

 

【ららら……天を呼んであげましょう】 

 

 



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22

 アイエエエ! ブシン!? ブシンサンナンデ!? (ブシンRS)

 

「な、なんだコイツは!?」

「侵入者だ! 誰か……ッ?!」

 

「隊長を狙っているのか!? やらせねぇッ!」

 

 1%! ブシンさん来る可能性なんて1%しかないって言ったじゃないですか! ナンデ、ナンデ来るんですかヤダヤダヤダー(幼女退行)

 

「一振りで……ば、化物だぁッ!」

「こ、こんなのどうすればっ!?」

 

「やめろ! 一人で適う相手じゃっ……」

 

 ガババババ! ガーバッバッバ!(白目) ガーバッバッバッバッバ!!(奇声)

 

「ぎゃあああっ!!」

「副長! どうすれば! どうすればいいんですか!!」

 

「馬鹿野郎ッ! 一緒に戦っていくって言ったじゃねぇかよ……」

 

 ど゛う゛し゛て゛! ゛ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛ ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!(藤原〇也変換) 

 

「玲守! 逃げろ!! ここはオレ達がッ」

【……】

「しっかりしろ玲守!!」

 

「貴様ら天の異物を始末するは、我ら武の求道者の務め。全員逃さん。憤る天を治める貢物は、最早異物一人の首では足りぬ」

 

 

 

 

 

 

【…………あ、うん】

 

 ……ンふぅ。(おれはしょうきにもどった)

 

 ン、ン、ンア゛ア゛(低音)……あ、なんかマイクがミュートになってたみたいですね、ごめんなさい。それじゃあ今日もガバの断末魔は聞こえないRTAはーじまーるよー!

 

 えー今回は何かの間違いで迷い込んでしまった森のくまさん退治です。〇ーさんというには余りにむさく、どう見てもあっちの方のプ〇さんですが、本家も本名はサンダースなのでいいでしょう(まだ錯乱中)

 目の前の武神ですが、極々稀に飛信隊ではなくプレイヤーを襲撃してきます。幾つかの条件があるらしいとガチ勢が分析中ですが未だ判明はしていません。一応隠しステータスのカルマ値が影響しているんじゃないかと言われていますがそれも確定ではありません。

 

 とりあえずやるべきことは無駄に死んでいく仲間を奴から離すことです。前に出て注意を引きましょう。そこら中に飛んでいるボンタンがあるじゃろ? ハートキャッチ! プーさんにシュー!(加速しながら消えるジグザグ剛速球)

 

 ……打ち返されましたが後ろのモブというフェンス直撃です、HRではないので私の勝ちです(すっとぼけ)

 

【離れて。私がやる】

 

 ここでは注意を引いて前に出れば直ぐに一騎討です。この下手くそなプニキは何故か激昂状態で襲撃してくるので挑発はいりません。

 私がナニかしたか? ナニかしたのはテメェの方だ! よくも仲間(本隊)をやってくれたな、人間の屑がこのやろう(まだ情緒不安定)

 

「隊長、俺の武器を!」

 

【いらないから、早く私の武器持ってきて。あと録鳴未に報告】

 

「わ、分かりました!」

 

 山田君、武器持ってきて。基本操作キャラは武器持ちではありません。警戒態勢をすればその限りではありませんが、体調回復が滞ります。プレイヤーは基本休ませるもので私も普通にキャンプファイヤーしてました。まぁ襲撃されてもある程度味方から借りれるので普通なら問題ないです。

 ただこのプニキ相手だとそこいらの武器は一瞬で破壊されるのであってもなくても構いません。むしろない方が身軽でいいです。まま、とりあえずいつも使ってる武器が来るまで素手で立ち向かいましょう。

 

 プニキと立ち会うと、何故か一部を除いて観戦モードに移るホモ共。うーん、このバキ感溢れる絵面よ……

 

「十数年前、貴様らがこの地に降りた時は情けない求道者しかいなかった。だが、此度は違うぞ」

 

【あぁ、天よ。悲しまないで。はやくはやく終わらせましょう。そうしましょう】

 

 ……ふぅ、今更ですが私は元々戦闘プレイイングガチ勢。伝説級含む全ボスノーダメ撃破動画も上げております(露骨な宣伝)。その経験から言わせてもらえば……初期龐煖なんぞクソ雑魚の部類、単純なる経験値の餌!(ノーダメ試行回数3桁)。最速撃破はやったことないですがやってやれないことはないでしょう(HM特有のポジ)

 

 よっしゃあ馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前! こんなの全然ガバじゃないもんね! 短時間で倒せばむしろうま味! 覚悟決めろ! やるぞ、目標タイム100秒以内撃破!!(声だけ迫真)

 

 はい、タイマースタート!!(レ)

 

 

 

 メッシャミ〝〜ン(濁音)とプニキの開幕フルスイング。華麗にレズちゃんウィービング。ここからはひたすら避けるだけの回避ゲーが始まります。なにせこっちは素手なのでね。

 

 スウェイスウェイローリングガーキャンダッキング……龐煖の攻撃ですが、パターンを掴んで落ちついて回避に専念すれば難しくはありません(脂汗)。大切なのは敵の懐に飛び込む勇気です(HM特有のパーソナルスペース)

 

「……ッ!」

 

 おっと、マントで軌道を隠す特殊攻撃ですね。素人さんは読み辛く距離を取りがちですが、玄人だと直前の攻撃や溜め時間などから攻撃を予測してカウンター取れます。今回であれば大外の死角から来る変則突きですね。ここは安置にスライドした後カカッとワンツー入れましょう(カカッ)

 

「効かぬ」

 

 知ってる(憤怒)。プニキは高いステータスに「硬気功」等のあらゆる武人技能を持っています。加えて持つ「武神」という特殊スキル。これは対抗する特殊スキルがないと絶対に倒れないというものです。それは皆さんご存じ武将スキル「天下の大将軍」であったり武人なら「絆の力」であったりします。これの補正が何故か防御力にも振られるので、アルテリオス計算式の代表と呼ばれているんですね~(半ギレ)

 

 でもまぁこちらからの攻撃で硬直はとれるんで気にせず隙があったら攻撃しましょう(嫌々)

 

【えいっ。やぁっ】

 

 固定ボイスなんで気が抜けますが戦いは(迫真)です。なんせステ的にも技力的にも武神の攻撃は全てが必殺級。しかもガードやパリィ不可も多く、一撃でも貰ったら大体は死に繋がります。なので蝶の様に避けつつ蜂の様に刺すのが基本です。失敗したら蟻の様に潰されますがアリなら大丈夫なので大丈夫でしょう(激ウマ錯乱ギャグ)

 

「す、すげぇッ」

「お互いの腕が見えねぇよッ」

「人間の動きじゃねぇッて!」

 

 周囲のモブ共は一騎討になると急にバキ世界の住人になるのはなんでなんですかねぇ(困惑)。まぁこんな感じで武器が届くまでは時間稼ぎをしましょう。一撃でアウトといいますが、初期龐煖は攻撃パターンが後半に比べて少ないですし動きも読みやすいです。

 

 まぁね、固定ボスなんざとっくに解析され尽くしてますよ。攻撃動作をランダムで組み合わされたそこいらの高ステモブ武将の方が厄介ってそれ走者の中じゃ常識だから。

 

「我ら求道者は道を極め、その先に辿り着く者。だが道を極める度に貴様らの様な紛い物が現れる」

 

【貴方は貴方の道を行けばいいのにどうして? 迷惑です。天だってそう言っています】

 

「貴様が天を語るな! その身に降りている物、お前の道は筆舌に尽くしがたい邪道よ!!」

 

 フンッハッフンフンフンフン!(フンフンディフェンス感)

 はいこの通り、緊張からの凡ミスさえなければ何時間でも避けられます。うーん、この回避……なんか芸術的! まるで当たる気がしないですね、ガハハハハハ!(ミスは嫌だリセは嫌だミスは嫌だガバは嫌だ……(ミュート))

 

「隊長、武器を持ってきたぞ! 受け取れ!!」

 

 ありがとう名も知れぬジャムおじさん。テレレレッテレー! 狼牙棒ー(銅鑼ボイス)

 武器の配達を頼んだ場合、1分ほど耐えれば味方が届けてくれます。ウーバー〇ーツより優秀です、流石はホモ。ご褒美にヤギの乳を奢ってやろう(ホモ特有の躁状態)

 

【ありがとうございます。そしてさようなら、人を救う道、世界の壁を乗り越えようとする武神さん】

 

「貴様……」

 

 狼牙棒を受け取ったらここから反撃タァイムです! 残り30秒で決めるぞ!(焦燥感)

 

 ここからは特攻です。前述しましたがプニキは基本撃破することは出来ません。ですがどの時点でも一定時間耐えれば勝手に退いてくれます。救済措置として味方を犠牲に逃げ回る方法があり、素人さんの悲劇イベとして有名です。ですが撤退の条件には一定以上の内部ダメを与えるという方法もあります。不幸中の幸いで、レズちゃんの筋力なら奴のアルテリオス算も突破できるはずです。筋力馬鹿じゃなかったらマジで10分間位避け続けるハメになりましたよ(震え声)

 

 さて、散々好きに責められましたが今や巻き返しの時です。パパパッとイッて、終わらすゾイ!(声だけ強気)

 

【らららら……天の総意、世界を守る最後の剣。変革を齎す災厄の災厄? ら、ららら……フフッ】

 

 ガードスウェイガードガードパリィからのここはスウェイして1発牽制して誘導……アッアアアッアッアッアアアァ……フラット35(独り言)

 

 えー体感ですが大体フルスイング3発を直撃させる位で撤退させられるはずです。生半可な攻撃はアルテリオス計算式に止められるので行くときは思い切りいきましょう(ホモ特有の大胆さ)

 はい、1発目。てかこの凶悪な武器と怪力で3発耐えるってどういうことなんですかねぇ(困惑) 絶対蜂蜜やってんだろ(確信)

 

「すげぇ…すげぇよ! 隊長は!!」

「いけ! やっちまえ!!」

「玲鵬隊長万歳! 玲鵬隊長万歳!!」

 

「これは……人の戦いなのか?」

 

 残り15秒! ヤバイ、時間がありません! 100秒超えたら前回の戦の時短が無意味になります! 

 忘れがちですがレズちゃんは技能「屈強」持ち。これはフィジカルに補正がかかる他に致命的なダメージを1度だけガッツする効果があります。ここまで来たら最後は相打ちでもいいので特攻しましょう!!

 

「ふざけるな! 天に反逆せし者がぁああッ!!」

 

 えっここで特殊攻撃? マントで隠しからのこれは……上段からの大振りと見た! よしここで避けて止めの…あっ石突? あ、掠った。アッ崩れた所に……アッブシンサン困りますアッアッブシンサン!? ブシンサンーー!!??(間に合わないミュート)

 

【……ハァッ!】

 

 ふんぬらぁっ! よっしゃ相打ちで1発入れたったぞ! いやーあそこからの超反応、これって……勲章ですよ?(自画自賛) いやまだ終わってねぇ!(ケツビンタ) 三回だよ三回! あと1回、あと1回だけ入れさせて! ちょっと、ちょっとだけだから!(懇願)

 

【うぅっ……痛い?】

 

「幕だ」

 

 このゲーム、体力が減ると露骨に動きが悪くなります。精神力次第である程度軽減できるのですが、屈強持ちのレズちゃんでも影響は避けられません。相打ちは最後にするつもりだったのですがね。まぁ私ならばこの状態でも1発叩きこむ位訳ないんですが流石に突っ込むのはちょっと……(急な冷静)

 

「た、隊長でも……」

「こんな、こんなのどうすりゃいいんだよ……」

「もうだめだぁ…おしまいだぁ……」

 

 あぁ、タイムが…いかなきゃ、ここでいかなきゃ走者じゃない……でも万一ミスったらリセが…ここは堅実に、いやば、ばかやろ、お前おれは走者、やるぞおまえ……(おお…もう……(ミュート))

 

「この熊野郎が! 玲守に触るんじゃねぇ!!」

 

「よせ! 無茶だ姉御ぉー!!」

 

 あっ、ピンチになったので最も好感度高いキャラが助けに入りましたね。これだから幼馴染は、お前死んだら無駄イベが……でもでかした!(掌クルー) 

 この隙に堅実に1発叩きこみます! これで終わりです!!

 

「れい…す……」

 

「大人しく見届けていろ。それが貢物の役割だ」

 

 この下衆なブタが!! よくも(タイムを)やってくれたな、その生皮ぶち剥いでくれる!!!(ホモ特有の一転攻勢)

 

【ハアアァッ!】

 

 イケメンの対処で背中を見せた所に吶喊。当然の様に反応して振り向き様に1閃。ダッキングで躱すと同時に勢いをつけた狼牙棒がプニキを襲う!

 

「ッ!? 馬鹿な……何故だ? 天命無き者に我が……」

 

【はぁ…はぁ……そんなもの、私から捨ててやった】

 

 タイマーストップ! ……98秒! ファー! ファー!!(2回目) ファー!!!(3回目) やりました! やりましたよ皆さん!! いやーやれば出来るもんだなぁ……RTAで趙侵攻武神撃退したの私だけでは?(リセ案件なだけとは言ってない)。クォレは歴史に残るRTA間違いないですね。ガハハハハ! ガーハッハッハッハ!!(安堵で泣きながらのHM笑み)

 

 さて、武神さんですが後はなんか適当に捨て台詞吐いてどっか行きます。このプニキは難しい言葉使ってりゃ頭よく見えるんだろ的に無駄台詞ばっか言うので基本無視でいいです。ささ、帰った帰った(ブブ漬け感)

 

【はやく帰りなさい。まだやることがあるのでしょう?】

 

「……確かに。まだ我を呼ぶ者は他にいる」

 

 一定以上相手を削るとプニキは帰っていきます。そんで飛信隊を襲いに行きます。基本的にプレイヤーがどう足掻こうが主要メンバーが与えられる試練は原作と大して変わりません。むしろハードになって原作より強くなることはあっても弱くなることはないんですね。まぁ生き残る数やメンバーに差があったりするらしいですがここではどうでもいいですね(他人事)

 

「次は殺す。必ずな」

 

 「次は必ず殺す」で良くね? そういうとこですよ? 走者に嫌われるのは。まぁ確定している合従軍がありますが、私が邂逅を回避するのでもうこのRTAで会うことはありません。プッ、恥ずかしくないのその台詞?(ここぞとばかりの嘲笑)

 

 

 

【ら…ら……】

 

 森のくまさんが100エーカーの森に帰っていくとレズちゃんが倒れちゃいました。ガッツ使ってライフがギリギリなので仕方ありません。録鳴未とかいう使えねぇ援軍も来たのでここはもう眠りましょう。明日に備えて少しでも回復を計ります。

 

【粋面……】

 

 イケメンですがどうやら重症で「生死不明」状態になりましたね。こうなるとその戦場からは離脱扱いで、その生死が分かるのは戦後リザルトになります。

 幼馴染が死ぬとボイス有りでスキップ不可の特定イベが入ってくるので痛いロスです。ですが死んでも武神撃退の大量の経験値で今後スキップするつもりの練成イベ分を考えればトントン……いや分が悪いな。まぁやっちまったものは仕方ありません。起こったかもしれない友人や恋人イベをスキップできたと考えればむしろプラスです! 前を向いていきましょう! そうした方が私の精神衛生上良いでしょう、そうでしょう!!(ホモ含有のポジ感)

 

 

 

 

 いやーとんだ災難でした。まさしく天(RTA)の災い。其処だけは本物ですよ、あのホモプーさんは。全く森のくまさんならくまさんらしく森(撮影場所)に引きこもってロビンと遊んでればいいんですよ(意味深)

 しかしここまで悪運を引いた以上もうこの下はないでしょう。あとは上がるだけです(確信)。人間、一度大きな体験をすると耐性がつくと言います。色々計算外もありましたが、これ以上たまげることはないでしょう(2度目の断言)

 

 レズちゃんが寝てる間にこっそりと確認しましたが、犠牲になったのは数十人。思ったよりは少ないです。それに犠牲になったのも殆どが徴収兵で本隊に犠牲はほぼありません。当然本隊の小隊長たちも無事です(イケメンから目逸らし)

 まぁね、ここがあったか軍団との格の違い、ノンケとホモの違いでしょう!(副長を殺られてる上に被害数は似たようなもんとはry)

 

 しかし徴収兵組のSAN値ならぬ士気がごっそり削れてしまってますね。良い感じに隊に魅力を感じてくれてたのに残念です。次回では何らかの案を講じるとしましょう。そんな感じで後は万極とかいうおまけ(本命)を狩って終わりです。なんかもうこの趙侵攻はたまげすぎて燃え尽きた感がありますね。とりあえず今回は終わります。それでは皆さんバイバイキン!

 

 



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23

 

 えーレズちゃんです。なんか前回でやり切った感がありましたが、まだこの戦終わっていません。爽やかな朝と共に出陣しましょう。

 

 今回はこの戦最大の目的、全裸マンこと万極の抹殺を行います。奴は全裸で戦場のスリルを味わい、秦の民相手に色々と露出しながらネコニャンして絶頂するこのゲーム最大のR指定要素……いやマジで絵面的にヤベェ奴です。流石のホモもドン引きですよ(興奮)

 とにかくコイツを仕留める訳ですが、なんと前回森の妖精さんのお陰でウチのイケメンが昇天してしまいました(意味深)。ですがまぁコイツの抹殺だけなら録鳴未軍であれば難しくないので大丈夫です(タイム的に問題があるとはry)

 

 とりあえずエンジンを温めておいたロータリー(馬)に乗ります。それと折角クチビルゲ将軍から精鋭騎馬も貰ったので効率よく使っていきましょう。

 

 精鋭騎馬ですが、ここでは各小隊長とすっかりレズちゃんの親衛隊となった蒙家派遣社員たち、それとイケメンの精鋭にあげます。レズちゃんはそのまんまロータリーで。お馬さんは圧倒的に王騎軍の馬の方が良いのですが、ぶっちゃけ殆ど移動にしか使わないのでレズちゃんに性能のいい馬はいりません。大切なのはパワーよりトータルバランス。早く走る為にパワーを下げることもある! それがRTAの奥深さ……

 

「隊長、出陣の前に副長の所に行ってあげてくれませんか?」

 

 ……ん? イケメンの所のホモ達がなんか言ってきましたね。

 

「後軍に戻す前に一言だけでも。あの人はいつも貴女を気にかけてました」

 

 却下だ却下。ホモは過去の男を振り返らない。俺のログには何もない、そうだな?(威圧)

 

【時間がありません。今日は早さが全てです。出撃用意!】

 

「そんな……」 

「大丈夫だ。姉御は頑丈な人だ、絶対に助かる」

「そうさ、姉御が死ぬもんか。ちょっと休めばまた顔を出してくるさ」

 

 戦線に戻れない負傷兵は基本後軍に送られます。このタイミング、実は物資のやり取りが出来るので鎧などが壊れたら更新しましょう。折角なので今まで使ってた武器と防具を送ります。

 実は狼牙棒が前回のプニキ戦で壊れかけてます。あのプーさんの攻撃は防御すると耐久値をゴリゴリ減らすクッソ質の悪い特性があるんでね。今までお世話になって来たこの棒(意味深)もここまで耐久値減らされると産廃です。まぁ解体して素材にはなりますので、じゃけん取っておきましょうねー。

 

【……待って。これを】

 

「隊長の武器を……はい! 必ず副長の下に届けます!!」

 

 オッスオッスお願いしまーす! それじゃあ皆、忘れ物はないな? よっしゃあ出撃! あーしに続けー!!(ギャルホモ倍速)

 

 

 

 キャンプ地から出撃したらひたすら森の中を走ります。随分と調子良くパカラってますが罠とか奇襲があったら一網打尽ですね、コワイ!

 

「伝令! 本陣出撃! 合わせて録鳴未軍もそれぞれ進軍速度を上げられたい!」

 

【承知しました】

 

 途中伝令が来て更に速度を上げさせられます。ここまで来ると合戦までもう直ぐですね。

 

「隊長。その、罠とかないんですかね?」

 

 イケメンの代わりに軍師ポジに格上げされたスネちゃまが質問してきましたね。それはいー質問ですねぇ(池〇彰感)

 

【大丈夫です。天がそう言っています】

 

「そうですか……」

 

 レズちゃんの知力で出来る完璧な回答です。オーバー?

 

「でも、罠がないとしてもこれだけ急ぐ理由が分かりませんね」

 

【はい】

 

「位置を正確に把握していないのはお互い同じの筈。これほど戦を急ぐ理由があるんでしょうか?」

 

【なるほど】

 

「あー……多分挟撃を避けるために待ち構えている筈です。そろそろ準備をした方がいいかと」

 

【了解です!】

 

 律儀に状況を報告され律儀に分かってない相鎚を打つレズちゃん。明らかにキャパを超えて死にそうな顔なスネちゃま。コレが終わったら確実に軍師派遣してもらうからガンバレ、ガンバレ(キチガイスマイル)

 スネちゃまの胃を犠牲にパカラっていくと開けた所に出ました。見るからに湿地帯といった感じの場所です。そして待ち構えるマンゴク=サン(全裸ではない)

 

 相手を見つけると録鳴未が全体指示を出してくるので素早く従いましょう。ここでもたつくと「おいゴルァ! 免許持ってんのか!?」と怒られて将としての評価が下がります。

 

「布陣を組むぞ! 魚鱗の陣! 魚鱗の陣だ!!」

 

 魚鱗の陣ねー、かしこまり! レズちゃんが扱える範囲にはないのでスネちゃまに頼みましょう(レズちゃんの頭には突撃陣形しかないとはry)。ノンケ2号の通信教育しているだけあって、スネちゃまはそこそこ軍学が育ってます。iPhoneを買った甲斐がありましたね。

 

「野尾! 1列右に……行き過ぎだ馬鹿! 邪慰安は前に出て…だから出すぎだって! 皆ちゃんと左右の軍に合わせてよ!!」

 

 うーん。流石にイケメンと違って手間がかかりますね。レズちゃんに出来ることは何もないのでとりあえずドヤ顔しておきましょう(HM顔)

 

「何をやっている! お前たちのせいで遅れているぞ」

 

 手間取ってると録鳴未が来ましたね。「そんなんじゃ、いつまでたっても終わんないよ」と怒られます。正論だな、ロジハラだ(HMは繊細)

 

【申し訳ありません録鳴未軍長】

 

「不調なら下がれ。邪魔だ」

 

【問題ありません。直ぐに陣を整えます】

 

「軍師を兼ねる副長がやられたらしいな。お前もその体で役割をこなせるのか?」

 

 レズちゃんですが、回復に補正のかかる屈強スキルがあっても流石に1晩で全回復とは行きません。まだ動きにラグがある感じですが、まぁあの露出狂相手なら大丈夫でしょう。

 

「……ふん。あの龐煖とやり合ったことは評価してやる。折角生き延びたのだ、その幸運は無駄にするな。お前たちは後ろに置いてやろう、大人しく下がれ」

 

 ほーん。試走じゃくまさん襲来しなかったので知りませんでしたが、龐煖とやり合って生き残ると後ろに回して貰えるようですね。中々気遣いの出来る男です。流石は王騎軍の第1を誇る男(意味深)

 

 だ が こ と わ る

 

【問題ありません。先鋒を務めます】

 

「……出来るんだろうな?」

 

【はい】

 

 スネちゃまが振り返り、「マジかコイツ」って目で見てきますが無視します。後ろだと上手く全裸マンをおびき寄せられないですしタイムがお通夜です。率先して手を先鋒に手を上げましょう(HM特有の積極性)

 

 ああ、それと森のプニキなんですが、あんちくしょうは撃退したところで経験値以外に特に(うま味は)ないです。強いて言うなら今の様にプニキの強さを知る王騎軍内での評価が上がって融通が利く位で、特に名声とかが上がる訳でも戦の貢献値に入る訳でもありません。 まぁ普通に考えれば目の前に総大将がいたのに取り逃がすとか許して貰える訳がなーいですから仕方ないですね(半ギレ)

 

 そんな訳で撃退でしっぽり経験値を貰えた以外はマジでただ戦力と体力減らされただけです。これ、武神だけでなく伝説級の武将や蚩尤などの暗殺者たちなどにも適応されるので、将軍になるための名声計算でミスらない様に注意しましょう(9敗)

 

「まぁいい。しくじるなよ」

 

【ハッ!】

 

 余計な気配りの出来る男が帰った所で後はホモ狩りするだけです! 準備いいかな、みんな? おちん〇んランドはっじまっ…

 

「隊長、この戦なんですが……」

 

 なんだスネちゃま! 今いい所だぞ!!

 

「副長がいない今、とてもマトモに戦えるとは思えません。何か自分達に策を……」

 

 ほしがりさんだなぁ(呆れ)。士気が下がっていたり戦況が不利だとAIが判断すると偶にこういうことがあります。激を入れたり、策を伝えたりできるフォロータイムです。

 まぁ実際軍師がいない現状はかなりマズイですが問題ありません(大嘘)。この時の為に実はレズちゃんにはある秘策を施しました(列尾感)

 

【大丈夫ですよ拗央。皆、聞きなさい!】

 

 狼牙棒がないので今回は鉄鞭を振り上げて激を飛ばします(コロンビア)

 

【粋面が倒れ、あの武神の姿を見て不安になっている者も多いでしょう。故に、今回の戦では皆に1つのことを言いつけます】

 

 最近狼牙棒ばっかりですが、鉄鞭も使い勝手は抜群です。うーん、やっぱりこっちの棒もガッチガチだぁ(恍惚)

 

【私の背を見て戦い続けること。これだけです。これさえ守れば我らに天への道が切り開かれることでしょう】

 

 抗え、最後まで。そんな感じやな(すっとぼけ)

 しかし狼牙棒もそうですが、そろそろ武器もアップグレードしないといけませんね。この戦が終わったら二つともレベルアップさせることにしましょう(会話スキップ中の金計算)

 

【皆が信じるのは武神の強さですか? それとも私と天ですか?】

 

『………隊長! 玲守隊長! 玲鵬隊! 玲守千人将!!  隊長! 我らが天女!! 玲守!!!』

 

【らららららら……天の…軍隊……】

 

 あ、終わってますね。良い感じに鼓舞に成功したようです。方針としてはもう指揮とか上手くとれねぇし、士気上げてひたすら攻撃しようぜ! って感じです(パワーこそ力)

 私の秘策も込みでこれなら目的通り原作の様な隊の覚醒(悪いHM笑み)も出来るでしょう。

 ちなみにここで「俺の背中についてこい」ってところがミソです(メンタリズム感)、これをつけることにより鼓舞以外に先陣を切るレズちゃんのスピードで軍全体の速度を調整できます。まぁ抜け道の一種ですね。私の指が再びイヤらしい動きをすることでしょう(指の運動)

 

 あとはもうイッて、どうぞするだけです。録鳴未はよ。

 

 

 

『敵は湿原により趙馬の機動力を活かせん! 全軍、思い切りぶつかっていけ!! ここを抜いて将軍の戦場になだれ込めば我らの勝利だ!!』

 

 来ましたね、でも嘘だぞ。ネタバレしますが敵は湿原でも動ける様訓練された騎馬隊を用意しているのが第1軍戦のギミックです。趙のお馬さんすんごぉい!(馬並感)、そんな感じです。

 

「全軍! 突撃ィ!!!」

 

 アイヤー! 録鳴未の号令でいざ鎌倉!! 今回は錘の形でレズちゃんたちが吶喊します。やっぱコレだね~(ロッテのホッモ)

 

「隊長に…ついていく……そうすれば勝てる!」

「隊長の背中に! 玲鵬の旗に!!」

 

 おーいい感じで仕上がってますね。秘策のネタバレですが、実はプニキで得られた経験値を魅力値に全振りしました。

 素人さんは知らない人もいますが、実は武将を討った際の個人経験点は戦後リザルトを待つ必要がありません。その場で入るので直ぐに経験点振りが出来ます。プニキは想定外であぶく銭みたいなものなので、下がった士気を上げるための魅力値に振りました。宵越しの経験値は持たねぇのがホモの嗜み(江戸っ子)

 

「隊長が突っ込むぞ! 遅れるなッ!」

 

『ウォオオオオオ!!』

 

 うーん、これが士気の爆発。隊のプチ覚醒ですね。劣勢だったり魅力値のブーストだったり色々条件はあるのですが、プニキ前までの士気は悪くなかったのでフォロー入れたらなるかなって思ったら上手くいきました。こうなったらもう指揮とか戦略とかいりません。まぁ軍師とかいない場合や追い込まれた時の最終手段です。いやー魅力振りでの覚醒はある程度狙って出来るので楽でいいですねー(軍師がいれば別に必要ないとはry)

 

【拗央ッ! 周囲をせん滅します!!】

 

「了解! 全隊! 周りの敵を撃ち殺せ!!」

 

 見かけは突撃していますが、微妙に蛇行したりステッポなどを入れて進軍速度を落とします。レズちゃん隊は全体でみると突出しているので、そうするとうまい具合に囲まれるのです。そうしたら後は武力に物言わせてとりあえずモブをブンドドしましょう。ハイ、ここでレズちゃんの旗も上げます。

 

【邪慰安、旗を!!】

 

「応よッ!!」

 

 振り上げられるホモ(鵬)の旗。

 こうすることで更に注目が集まります。羞恥プレイかな? まぁ注目が集まったら挑発ボタンを連打。ここでは優勢なのも相まって鬨の声になりますが、とにかく声を上げて羞恥プレイを加速させましょう。

 

【今こそ鵬を掲げよ! 奴らに知らしめろ!! 天意は我らにあり!!】

 

 当然敵がわんさか来ますが、まぁそこは頑張りましょう。精鋭騎馬隊を連れて旋回しながらパカラって、隊を守りながら戦うといいです。

 

【奴らは民を殺した。降伏したものを殺した。女赤子を殺し、秦を犯した。悪鬼、餓鬼! 畜生にも劣る。人間のやることか! 奴らは兵士ですらない】

 

 あ゛~いいですね、いい感じに煽ってます(会話は聞いてない)

 

【負けるな! 奮い立て! 今この時! 正義は我らに在り!!】

 

 ハイ、ハイ、ハイ!! いやしかし凄いなウチのホモ共は! 隊が覚醒しているおかげで敵をヤッては投げ、ヤっては投げてます(直球)。レズちゃんが先頭を行くとき、皆がホモと化す。そんな感じです(納得)

 

【趙は悪! 我らは正義!! 凄い! すごい……玲鵬隊万歳!】

 

『ウォオオオ!!』

 

 同じ状況でボタン連打してるので言うことが尽きたんでしょうね。レズちゃん本来のポンチキ頭が出てきました。なんか悪い気がしてきますが周りも盛り上がってるのでとりあえず挑発は続けます。全裸マン、早く来てくれぇい!!(懇願)

 

 

 

「き、貴様か……耳障りなことをい、言うのは」

 

 ちょっと煽って暴れたら敵の将軍が出てきましたよ。ちょっろ、こいつ煽り耐性低すぎない?(圧倒的感謝)

 

 万極は趙では珍しい攻撃寄りの将です。危うい場所は積極的に自分自身で潰そうとします。またこちらが秦軍所属だとかなりの高確率で狙ってきますが、まぁそこはいいでしょう。とりあえず挑発と鼓舞を繰り返して目立っていたら本人が火消しに来るので、それを返り討ちにしたらこの戦は勝利です。

 今回は我が隊の活躍もあってかなり早く来てくれましたね。レズちゃんもボロを出す前に終えられそうで安堵してそうです(手遅れとはry)

 

「ほ、本当の悪鬼はどちらか。貴様らはち、長平の怨念をしらぬ。……見せつけよ! お、お前たちが行った事を!!」

 

 万極は対秦に限ってはかなり特殊な将です。常時激昂化に加えて1騎討ちは行わず状態異常をバラまきながら乱戦をしかけてきます。また幾つものユニークなスキルを発動させ、対敵すると将としても兵としても厄介な存在です。例を挙げれば味方のゾンビ化バフや怨霊アタックによるデバフ、本人の特殊強化・特殊ガッツなどです。

 特にこのガッツが厄介でして、原作と同じようにレスバで「論破!」しないと何度でも黄泉返り……とは言いすぎですが確率で戦線復帰してきます。この高耐久とそのクッソ長い長平の語り口でタァイムをお通夜にすることから、我々走者の間ではMC.マンゴクと恐れられています。

 

 しかしコイツをここで倒せば値千金! 先に言ったように趙の戦略を崩して合従軍発生を早め、タァイムを縮めること間違いなしです!

 

「か、感じるがいい。我ら長平の遺児に宿る闇を……長平のお、怨念を!!」

 

「な、なんだこいつ等!?」

「斬っても斬っても……」

「気持ち悪ぃ奴らめッ!」

 

 はい、さっそく始まりましたね。万極戦はこの様にレスバしながらの戦いとなります。とりあえずアンサーしましょう。

 

【……長平?】

 

「隊長! 聞くな!! 俺たちには関係のないことだ!!」

 

 ここは戦いながらということで今までの実績や行動、ステを元にレスバは勝手に進みます。運命の選択肢みたいなものですね。まぁ案の定レズちゃんは知りませんでした。こうなると面倒な会話が発生するので急いで万極を潰しにかかります! いくぞロータリー(馬)! 必殺高速シフトチェンジや(MT感)!!

 

「ち、長平を知らぬのなら教えてやろう。い、今から19年前……」

 

【生まれてないもん!】

 

 インターセプトに成功しました。流石は私です(自画自賛)。ここ許すと語り中は絶対に死なないというメタ的な裏ガッツが発生するので絶対に止める必要がありました。しかしカットすると怒って状態異常付与にブーストがかかります。まぁ致し方ありません。とにかく殴り殺しましょう(ドンドコドンドコ)

 

「り、理解が低すぎる。お、お前たち全員。その親も、子も、ひ、一人残らず地の底に沈めてやる!!」

 

 せやな(納得)。レズちゃんに到底理解できるとは思えません。だからここは黙って鉄鞭ブンブン丸しましょう(カッカッカッ)

 

 うーん、騎乗戦は若干不利なんですが1回目ならまぁバフも少ないんで余裕です。あっ、とりあえず1回倒しましたね! まぁ前にも言いましたが固定ボスなんてこんなもんです。ガチ勢の私ならパーフェクトでフルボッコだドン!ですよ(HM的ドヤ顔)

 

「こ、この程度で我らの怨念は消せぬ……」

 

 ただコイツの厄介さはここからです。万極の特殊ガッツは最初が100%で倒すたびに復活する確率が下がっていきます。ここでまともに戦うと大体平均で4,5回ガッツといったところですか。加えて復活する度に特殊効果発動するのでぶっちゃけ素人さんなら避けて通った方がいいです。いや、本当戦闘かレスバに自信がある人以外は面倒です。まぁ私がその気になったら万極AIなんぞ瞬殺ですがね(唇将軍感)

 

【なんて…醜い……】

 

「お、お前たちが生み出したのだ。貴様らがやっていることをそのままか、返しているだけだ」

 

 フンッ、ハァッ(ドドドドド)! 戦闘AIですが最初は固定です。しかし同じ対応や戦闘を続けていくと独自にAIが対抗してきます。以前のプニキを読み間違えたのが良い例ですね。なんでかはわかりませんがアイツ超AI学習によって即動きを変えてきました(蘇るトラウマ)。余程運が悪くなければあの程度の戦闘内に変化はしないはずだったんですが……

 ま、幸いなことに万極はAIやモーション自体は言うほどなので普通にこのままいけます。はい、突きを躱してクロスカウンター、2回目撃破!

 

「生きている限り、し、秦の人間は我らと殺し合い続けてもらう」

 

 んーガッツも2回目です!(呆れ)

 万極ガッツを解除するには原作の様にレスバに勝つしかないのですが……教養とかよりもある条件が必要なんで多分レズちゃんだと無理ですね。

 でも低確率でもガッツごとに判定されているので、ワンチャンはあります。レズちゃん頭弱いくせにレス強なので本当にワンチャンやるかもしれません。さぁ、レズちゃん、今こそ挑発無敗の力を生かす時ゾ!

 

【天は言っています。貴方たちの怨念なんて、所詮は歴史の一文に過ぎないと】

 

「否! 怨磋の声は巡り、呪いの渦が消えることはない!! 我らに終わりなどない!!」

 

 ダメみたいですね、レズちゃん初のレスバ敗北です(知ってた)

 MC.マンゴクは何言っても「でもオレは嫌な思いしかしてないし」って返されます。無敵かよ(絶望)

 

 万極のレスバに勝つには検証勢によるとカルマ値という隠しステが重要らしいです。これは虐殺などの悪行をすると溜まっていくものです。あんまりたまりすぎると武神や蚩尤がアイサツ(意味深)しに来るのですが、まぁこのRTAではあんまり関係ありません。ここでレスバに勝てないのも予定通りですし(あわよくば期待してた感)

 

 しかし復活する度に回復にバフとかおめぇス●ロボから来たのか?(不屈・根性・熱血・鉄壁・集中)

 

「わ、我らが死んでも、新たなる万極は幾らでも生まれる。怨念は受け継がれるのだ!」

 

 うーん、やっぱり普通に殴り殺すしかないですね。MC.万極ですが、実はコイツ本体はともかく馬の方はバフの適応外だったりします。なのでここあたりで動きが悪くなるんですね。それを見計らって……今ゾ! 勢いを殺さないまま反転からのジャンプ! 空中で戦技発動! 旋突! 当然ガードされるがお馬さんの踏ん張りは効かずホモと一緒にお馬さんから地面へ!! これぞ必殺南斗人間砲弾!!(自称)

 

「しょ、将軍!?」

「奴は危険だ、万極様を守れ!!」

「騎馬隊集まれ!!」

 

「た、隊長!?」

「敵に邪魔をさせるな! あの方ならば負けん!!」

「騎馬隊! 囲んで分断しろ!!」

 

 お、乱戦の中で必死こいて隊を維持しようとしてたスネちゃまがいい仕事しました。

 地面に落ちると敵が守ろうと動いてきます。こちらもそれに対抗しました。精鋭と精鋭のぶつかり合い、私の見たところ多分互角です。こちらの数は少ないのでそんなに時間は持たないでしょうが、一騎討状態を作れました。まぁ私なら同時に相手するのも慣れてるのですが(意味深)、こちらの方が安定性はダンチですしタイムも加速します。スネちゃまには後でちゃんとボーナスをあげましょう、わが社はホワイトですから(すっとぼけ)

 

【これでもう逃げられない】

 

「攻めているのはこ、こちらだ」

 

 地面で泥塗れになりながらの一騎討ち。うーん、糞まみれな変態おじさんを思い出します(興奮)

 えー、先にもちょろっと出ましたが実はこの戦場は路面が悪く騎馬にデバフがかかります。ですが中華最優秀を誇る趙の騎馬隊(モ〇ドセレクション感)は補正を受けません。まぁ馬や馬上技術の差もあるんですが、とにかく馬上戦だと追い込み辛いんですよ。なので地面に落としました。こうなったらもうレズちゃんの筋力と私のテクで即昇天です(直球)。何度復活しようが叩くだけ、厄介な万極戦のタァイムも結局は普通の将軍以下に落ち着きます(予定)

 

【ららら…ハァッ!】

 

「これ…しきで……」

 

 かってぇなコイツ! ぶっちゃけこのタフ具合は終盤の将軍以上です。ただ連撃重視の鉄鞭なので計算上狼牙棒より早く倒せる筈です。ひたすらドンドコ戦いましょう(ドンドコドンドコカッカッカッ)

 

【ねぇ、いいこと思いつきました。あなたの怨念が収まる方法です】

 

「ば、馬鹿なことを」

 

 ん? またレスバです。まぁ無敵のMCに勝てる訳ないのでBGM代わりに戦いましょう。

 

【全て滅ぼしましょう。一つの国になればきっと戦いが終わる筈です】

 

「お、愚かな。新たな怨念、あ、新たな同士が生まれるだけだ」

 

 タフなだけで万極のモーション自体は単純です。ただ相打ち狙ってくることが多いのでこのように華麗に躱すかパリィして確実に攻撃するかした方いいです。

 ヌゥンッ、フン! あ、もうすぐ3回目ですね。どうでもいいんですが、私ゲームの長会話というかお話聞くの苦手なんですよね。RPGとかホント無理。会話中にアイテム整理とか金計算とかなんかやっちゃいます(異世界おじさん感)

 

【生まれませんよ。400年の平和が訪れて貴方たちは忘れ去られる。ただの歴史の一文になって、みんな幸せです】

 

「なにを……」

 

【だから大丈夫です。怨念なんてその程度で忘れ去られる程度のもの。貴方、選ぶもの間違えましたね】

 

「ふ、ふざけるな!! 我らの怨念がその程度でッ!?」

 

 はい、入りました。3回目……うーんガッツです。レズちゃんレスバ失敗! やっぱりここからはリアルラックとの勝負ですね。プニキのこととかもあり私のラック値はとても当てになりませんが、落ちるところまで落ちたら上がるだけって私が言ってましたから大丈夫でしょう(まだ前回の錯乱引きずってる)

 

【それならこうしましょう! 長平の惨劇って酷かったんですよね。それ以上の惨劇を六国で行いましょう。そうしたらきっとずっと忘れられずにいます。貴方たちも寂しくないでしょう?】

 

「長平以上のさ、惨劇を…六国で……」

 

【だってね? この国は中華統一を目指しているって天が言ってるから、きっと出来るはずです。ね?】

 

 レズちゃん諦めずにレスバしてますね。長文君の称号を授けてもいい位喋ってます。こんだけレズちゃん頑張ってんだから死んでくれよラッパーマンゴク! 

 

「黙れェッ!! 何をしているお、お前たち! コ、コイツを殺せ!! 八つ裂きにしろ!!!」

 

 万極! 万極! 敗北者!! ゴミ穴埋められ敗北者!!

 

「ヤバいッ! 抑えておけない!!」

「こいつ等、馬もそうだが本当に強い!」

「行ったぞ! 気を付けてくれ、隊長!!」

 

 む、味方が抑えられなくなったのか騎馬が幾つか抜けてきましたね。かまへん、かまへん。普段はもっと大勢相手にしてるからね。騎馬はこちらが地上にいれば振り下ろしか突き刺ししかないので、見極めたらパリィして馬と乗り手に鉄鞭打ち込んでやりましょう。レズちゃん程の筋力があればそれぞれ1発ずつ叩き込めばいいんですが、本調子ではないので急所を見極めて攻撃しましょう。

 ハイ、この通り楽に返り討ちです。さらっとやってますが精鋭騎馬を乗手ごと葬るこのプレイ……勲章ですよ?(HM的ドヤ顔)

 

 しかし包囲が抜けられるということは、部隊の被害も大きくなってきた証です。そろそろ万極も確殺しておきたいところ。ここからはワイも全力全開や!(今までも全力だったとはry)

 

「さ、させぬ! 趙で、中華で…あ、あの光景を……ッ?!」

 

【駄目じゃないですか、今更生者の為に戦おうなんて】

 

 大振りをパリィして……華麗な4連撃!

 ……お、また倒しましたね。運が良ければそろそろガッツを抜ける筈ですが……オファッ!? レズちゃんレスバ勝っとるやんけ??!!

 た、たまげました…まさか本当にリアルラックが来るとは……私は長文は読まないんですが、レズちゃんレスバ無敵説が生まれましたな!(レスバ失敗の記憶はすっとぼけ)。よくやったレズちゃん! ガハハハハハ!!

 

【まぁ、すべては天次第なんですけどね】

 

 私のたまげゲージは解放された。私のたまげポイントはこの為にあったんや! ウヒョヒョヒョヒョヒョ(有頂天)

 

「殺せ…長平の遺児たちよ……こいつだけはこ、殺さなくては……」

 

【可哀そうな人。そんなものを選んでしまったから……私は天を選んで本当に良かった】

 

 余談ですが、開発者の言によるとレスバ勝利は万極にとって救済らしいです。きっと万極も死の際に怨念だけでなく何かの為に戦う意味を見出せたのでしょう。いやー、最速も目指してハッピーエンドの見所もつくる! 走者の本懐ですね! まいっちゃうなぁ(圧巻のHM笑み)

 

 さて、MCの最後の台詞を聞き流したらサクッと首をもいでボンタンにします。みんな、首獲ったドォオオオオオ!!(首を大切にしまう)

 

【敵将万極! 討ち取ったりぃーー!!!!】

 

『ウォオオオオオオオ!!!!』

 

「将軍!?」

「万極様が!!」

「あぁッ! 我らの長が……」

 

 この全裸マン(首だけ)は人望だけは凄く、討ち取っても手下どもは戦を止めません。むしろ最大最後のバフが乗って決死の特攻をしてきます。付き合うとマジで壊滅的被害を負いかねないのでここからは全力で逃げます。ぶっちゃけこ↑こ↓が万極戦よりよっぽど重要で難しい箇所です。

 

【目的は果たした! 玲鵬隊は退避する! 拗央ッ!!】

 

「え、あっハイ! えっと、粋面騎馬隊を殿に……」

 

【違う! お前たちから私についてこい!!】

 

 おら、逃げるぞお前ら! クルルァの背中に着いて来い!! 全力で後ろに前進だ!(社長感)

 

 えー撤退ですが、レズちゃんから真っ先に逃がします。そうすると指揮が行き届いている直下兵から付いてくる形になり、徴収兵が殿になるのです。本隊の損害を抑えられ、また撤退という意を全体に伝えられるので結果的にこれが一番良好です(軍師さえいればry)

 

「撤退、撤退だ!」

「敵将の首を取ったんだ、これ以上はいい!!」

「隊長の背を追え! ついていくんだ!!」

 

 勝手に撤退すると評価が落ちますが敵将の首をもっていけばそれ程は落ちません。当然±でいえば+なので状況によっては撤退はとても大切です。ホモは跡を濁さない、はっきりわかんだね。

 

「追え! 殺せ!!」

「将軍の仇を取れ!」

「奴らを道連れにしてくれる!!」

 

 まぁ当然追撃は受けますが、残念だったな。進軍速度を絶妙に調整したことで後ろはちゃんとついてきています。特攻する敵を押し付ける形になってしまいましたが録鳴未軍は優秀なのでしっかりと敵を迎え撃ってくれます。遠慮なく押し付けましょう。

 

 素知らぬ顔で後方に戻ったらそのまま本陣へ。録鳴未に首獲ったこと伝えて「むーりぃーもうむりぃ」と今回のレズちゃんの戦を終えましょう。どうせもうしばらくしたらホモの主の死が伝わってきて戦が終わります。第1軍は録鳴未の慟哭とかいう強制糞イベがありますが、まぁそこは致し方なし。付き合ってあげましょう(倍速)

 

 

 

「馬鹿な! 馬鹿なァアアアアッ!!!!」

 

 あ、手遅れみたいですね。本陣についたらなんかホモが叫んでます。

 

【録鳴未軍長】

 

「殺す! 我ら全員殉死するまで戦ってやる!!」

 

「軍長、どうか落ち着きを!」

「殿から殉死を許さないとのお言葉が! どうか軍長は残りの軍の指揮を!!」

 

 このイベは適当にオートにしたいところですが、時短の為に声をかけ続けるとあるイベントが起こるので集中しましょう。

 

【録鳴未軍長、玲守千人将です】

 

「ガアアアアアアッ!!!」

 

「軍長、どうか、どうか!」

「騰副官が撤退の指揮をとられます! 我らは敵の追撃に備えろと!!」

 

【あの、すみません!! ……ッ?!】

 

 はい、ここです。録鳴未から本気の一太刀を受けます。ガチのマジの本気なので受け損ねたら本当に死ぬので気を抜くのは止めましょう(2敗)

 

「なんだ?」

 

【敵の将の首を持ってまいりました】

 

「そうか」

 

【ですが私の隊は損害が大きく、後方に控えたいと】

 

「許す」

 

【ハッ! 有難く】

 

 首元で刃を防ぎながらクッソシュールな会話です。まぁネタにされてますがこのホモは作中でも屈指のステの持ち主です。今の様にこの一振りはクッソ早いので、自信がない人は大人しくイベント終わるの待ちましょうね。

 

 さて、これでこの戦は終わりなのですがRTA的に一工夫だけして終わりましょう。こ↑こ↓、大切なので忘れないよーに!(4敗)

 

【それと、敵は将を討たれたことで殉死する心積もりです。士気こそ高まっているものの統率はとれていない烏合の衆。どうぞ、録鳴未軍長の御心のままに】

 

「そうか」

 

「……ッ?! 軍長! それが本当なら防がなくては!」

「殿の準備を!!」

 

「分かっている。俺の軍を前に出せ。付き合うのはお前たちだけでいいだろう。他は撤退させろ」

 

「ハッ!」

「我らの怒り! 見せつけてやりましょう!!」

 

 はい、これで本当に終わりです。あとはホモとホモが仲良く喧嘩して終わりです。万極軍は残しておいても碌なことにならないので、ここでせん滅しておきたかったんですよね。万極を失うとこの戦場の敵は撤退という選択肢がなくなりますが、王騎将軍を失って激昂覚醒ラージ〇ン状態の録鳴未ならば軽く皆殺しにしてくれます。あとはゆっくり見学です。

 

 お、やってるやってる。流石ですねー、このゲーム最高クラスのバフがかかった万極兵ですが、将がいなく碌な戦術をとれない上に同じように最強クラスのバフがかかった録鳴未相手では分が悪すぎですね。正直、今のバフ録鳴未ステだけなら6大将軍級の力ありますからね。今だけだけど。

 

 ここで終戦のムービーですね。秦的にはこの戦大敗ですが、RTA的には大勝利です! 予定通り万極を倒しただけでなく、プニキという経験値もホイホイし(記憶捏造)、何よりレスバに勝って時短成功! 総タイムは……あ゛ぁ゛~~(濁音)いいですねぇ! プニキとかいう余計な要素があったとは思えない位良いです! タイムは中の上といったところですが予定外のうま味上乗せでこのタイムあり得ませんよ! いやー今回は正直味方が頑張ったところがありましたね。やっぱり部下の躾は大切なんですねぇ(実感)

 

 

 

 

 

 今回はなんやかんやで生き残った徴収兵は結構多かったですね。しかも前情報通り終戦後もついてきてくれるそうです! いやーレズちゃん魅力的(ステごり押し)だからなぁー、まいっちゃうなぁー(歓喜)

 まぁホント色々たまげましたが、結局は落ち着くところに落ち着く。事前の準備が柔軟さとタァイムに繋がるってことが再確認出来ましたね(何か良いこと言ってまとめたい感)! そんな訳で趙侵攻戦はこれにて幕です。次回はリザルトからの褒賞と軍師どげんかせんといかん問題です。それでは今回はこの辺でバイバイキン!

 

 



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幕間2

 またこの戦場だ。

 

 俺ももう将軍として、1人の兵士として戦い始めて随分経つ。清濁様々な戦場を見てきたが、やはりアイツのいる戦場は慣れない。

 

 どうしてこうなるのだろうか? 誰も彼もが先を捨て、夢を捨て、そうならざるを得なくなる。

 

 それが何よりも効率的でアイツの言う最速なのだとしても、やはり俺には受け入れがたい。

 戦場での疲れからか、腰を下ろす。深いため息と共に思い出したのはあの日のことだった。

 

 

 

「よう、玲鵬隊ってここでいいのか?」

 

「なんだよ? 貧乏そうな身なりでいきなり失礼な奴だな。何処の部隊だよ」

 

「オレは飛信隊の信っていうんだ。こっちは羌瘣と尾平」

 

「私たちは別にいいだろ」

 

 開戦して二日目の夜。壁に言われて挨拶に行った。初日の激戦で壁と共に戦い、活躍をしたという隊らしい。自分は正直必死だったのでそこまで気づけなかったのだが、馮忌の陣に突入して厳しい前進の中、途中から急に楽になったのはソイツが馮忌軍の注意を引きつけていたかららしいのだ。

 

「あ、貴方が飛信隊の信殿なんですか!? 王騎将軍の覚えも目出たいというあの噂の!? 流石に風格がありますね、僕には分かっていましたよ!」

 

「おう! 隊長の玲守ってのに話があるんだ。会えるか?」

 

「おい信、相手は千人将だぞ? もう少しだな……」

 

「隊長ですか? ちょっと話をしてくるので待ってて下さいね。今日は暇な時はずっと交信してるだけなんで多分大丈夫だと思いますよ」

 

「……交信?」

 

 何処か小狡しそうな顔をした兵がそそくさと去って行く。彼等の隊長、玲守というらしい。彼女に用があって来たのだ。

 

 馮忌を討ち取ったのは自分だが、彼女の隊もそれに等しい貢献をしたという。だというのに名が売れたのは自分なので、もしかしたら良い心持でないかもしれないということだった。

 

 くだらねぇと思ったが親衛隊の足止めを始めとする自分たちの援護、最後の馮忌の注意を引いた投擲も彼女のものらしく、一言礼を言うべきだと壁に言われて来たのだ。

 

 壁は怪我をしていたので来れなかったが、自分の分もよろしく頼むと言っていた。なんかやたら残念そうにしていたのが印象的だ。

 

「あ、大丈夫です。幕舎の方に来て下さい。案内します」

 

「おう」

 

 競争相手である他の隊の印象なんかと思ったが、壁を助けてくれたともあればまぁ礼ぐらいは言うべきかとも思った。後はまぁ単純に物凄く強いという話に興味を持ったのもある。尾平なんかは随分な美人らしいという話に乗って来ただけだが。

 

「隊長、飛信隊の信殿が挨拶をしたいと」

 

【どうぞ】

 

 中に入るとあの女がいた。前に一度300人将とか言ってた女だ。

 

「あ! 蛇甘平原の時の!」

 

「こら、馬鹿信! 相手は千人将だぞ!」

 

 尾平に頭を小突かれる。流石にやってしまったかと思い頭を上げると女は首を傾げていただけだった。

 

【初めまして?】

 

「いや、会ってるよ! 蛇甘平原の時に伍に誘っただろ? 断られたけどな。アンタ本当に将だったんだな!」

 

【……】

 

「どこ見てんだ、ムシすんなよ!?」

 

 どうやら千人将になったらしいこの女は、なんだかフワフワとした掴み所のない奴だった。今も自分を無視して宙を虚ろな目で眺めている。何かあるのかと目を向けたら何もない。本当によく分からない女だ。

 

 豪腕で敵を蹴散らしたという壁の話とはまるで印象が結びつかなかったが、それでも周りが隊長と言っているので多分これが本人なんだろう。

 

「信、早く要件を済まそう。隊を長く離れてはいけないんだろう?」

 

「おう、そうだった。玲守千人将!」

 

【天が……はい、なんでしょう】

 

 羌瘣に言われて思い出す。やることをやったらさっさと帰らなければ。配置換えで第1軍になったこの女の所に来ているため、明日の準備を淵さんに任せっきりにしてしまっているのだから。

 宙を向いていたと思ったら急にグリンと首を向けて来たので驚いたが、手を合わせて礼を言うことにした。

 

「遅くなっちまったが礼をいうぜ。アンタのお陰でオレ達は馮忌を討てた。まぁアンタ等がいなくても討ったけどな。あと壁のアンちゃんがよろしくってさ」

 

「もっと言い方があるだろ」

「お前…本当に馬鹿だな……」

 

 うるせぇな。こういうのは将同士伝わるもんがあんだよ。そんな俺の気持ちが伝わったのか、相手も同じように手を合わせて返礼してきた。

 

【受け取りましょう。ですが貴方の言う通り、私たちがいなくても貴方は馮忌を討っていましたよ。ですから余り気にしないで下さい。私たちは相応の褒美を貰っているので】

 

「そうか。でもやっぱりアンタらのお陰で隊の被害は少なくなったと思うぜ。だからありがとな」

 

【こちらも貴方のお陰で早く終わって天が喜んでいます。有難うございます】

 

「へへ……にしてもアンタの言う天だっけ? 前も言ってたけどなんなんだそりゃ」

 

【……】

 

「またムシされた……」

 

 悪い感じはしなかったんだが、やっぱり変な奴だと思う。聞き直そうとしたらまたあの御付きみたいな奴が来た。

 

「あー多分また交信に入ってますね。こうなるとしばらくかかるので、もう退席した方がいいかと。失礼で申し訳ないのですが……」

 

「そうだな。信、もう帰ろう。これ以上いても彼等に迷惑だ」

 

「お、おう」

 

 羌瘣に急かされる。相手からも迷惑そうというより心底申し訳ない感じがしたので何とも言えず、そのまま彼女の陣地から出ていく。

 

「いやぁ、こういうの新鮮でした。よかったら今後も上手くやっていきたいですね。本当に」

 

「おう、また一緒に戦うことがあったらよろしくな! 首級は譲らねぇけど」

 

「あはは。流石は飛信隊ですね、お手柔らかにお願いします」

 

 結局特に何事もなく帰ることになった。帰り道、何か違和感があると思って考える。オレ達と話した奴も途中の兵士たちもオレ達に悪い印象は持っていなかった。しかしつい最近の周りの印象を思い出して言った。

 

「なんかあんまり驚いた感じはなかったな。他の隊に行ったらもっとこう……」

 

「馬鹿なことやってるなよ。でもそうだな、確かに他の連中とはオレ達を見る目が違ったか?」

 

 そうだ。最近は農民出身ということで、この戦場ではオレ達を称える様な連中も多い。それに慣れていたわけではないが、彼等はそんな感じがしなかった。まぁ生粋の軍人たちはあから様な感じを出さなかったが、彼等はそういう訳でもなさそうだったのに。

 

「あの隊長も部隊も飛信隊と同じく農民出身が多いそうだ。見慣れてるんだろ、昨日のお前の様な活躍に」

 

 成程と納得する。それと同時に湧いてくる競争心。

 

「あぁ、それでか。いやでもなんか違うような……まぁいいか。俺も千人将ぐらい直ぐならねぇとな」

 

「でも美人だったなぁ。それに千人将だし。おれあっちがよかったかもなぁ」

 

「なんだと尾平!」

 

 心持ちを新たに尾平のケツを蹴り上げると、羌瘣が躊躇うように言ってきた。

 

「信、悪いことは言わない。あの千人将にはあまり関わらない方が良い」

 

「は?」

 

「あの女、蚩尤が舞を舞っている様な気配がする。常にだ。どう考えてもマトモじゃない」

 

 一目で分かるものではなかったが、会って注意深く見れば確かにかなりの「武の気配」があったのは分かった。ただ羌瘣の言っていることは俺には分からなかった。

 

「羌瘣、玲鵬隊に会いに行くっていったらついてきたよな。もしかして妬いて……」

 

 反射的に避ける。……今のは結構本気だったな。

 

「もういい。分からないなら勝手に死ね」

 

「わ、悪かったよ。でもそんなにか?」

 

「不安定だが、確かに陶酔している時の私たちに近いものを感じた。同類が他にもいるのは知っていたがな」

 

「同類? アイツもお前と同じシユウって奴なのか?」

 

「いや、そうではない。私達の様な何かを突き詰める為にこの世から乖離した存在……分かった。分かる様に言ってやる。要は頭がおかしくなる位何かを極めた奴ってことだ」

 

「アイツが? 何を極めたっていうんだ?」

 

「さぁ? そこまでは分からん。そもそも私の推測も的外れかもしれない」

 

「はぁ? 意味分かんねぇぞ、お前」

 

「人は皆何かを極めれば同じところに辿り着き、同じ壁を迎え、越えようとする。私の言葉ではないがな、少し分かってきた気がするよ。信、ヤバイ奴というのは敵味方関係ないという話だ。忠告はしたからな」

 

 言いたいことは何となくだがオレにも分かる。それに認めたくはないがコイツの武や直感はオレ以上。俺の勘も無視しない方がいいと言っていた。

 

「わかったよ。覚えておく」

 

「あぁ。そうしろ」

 

 戸惑う尾平だけが何かを言っていたが、そこからはもう覚えていない。

 

 その翌日、龐煖が来た。それで……まぁ色々あって、この時のことを強く心に留めてはいられなかった。

 

 

 

 あの時から色々と経験した。あの日の忠告の意味も今となってはよく分かる。それでも受け入れられないのは変わらないのだが。

 

 これがアイツの言う通り無駄な労力と時間なのだとしても、俺はこれからもこの戦場を作らない様に動くだろう。

 

 敵も味方も誰もが疲れている。心を削りながら戦っている。それを慰める様な、嘲笑う様な歌声。

 

 友の夢を叶えるために最も近い道を行く、俺の夢とは全く違うアイツの夢。大きくため息を吐いた後、再び戦場へ向かうために立ち上がった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~

 

 

 やるべきことはやった。言うべきことも言った。隣に摎もいる。ならば思い残すことはない。戦友の下へ逝こう。そう思ったら、不意に思い出したことがあった。それはきっと懐かしい気配を持つあの娘に会ったからだろう。

 

 

 

「長平で40万を殺した。それが私の罪だ」

 

 自らの行いを後悔して首を撥ねる。そんな人間ではなかった筈だ。

 

「私に残ったものはたった一度の幕引きだけか。それこそが私が役割を全うした証。私という存在か」

 

 彼を理解していた人間などいなかった。それ位彼は特異な人間だった。

 

「王騎、役目を果たせ。誰よりもはやく」

 

 それが口癖だった。その言葉の本質を捉えられた者は結局最後までいなかった。

 

 六将は夢を昭王に託した。そう言われているが実際は違う。彼だけは別の何かを求めていた。昭王もそれは理解していたが、彼の力と忠誠は本物だったから彼を信じた。

 

 時折思うことがある。彼は昭王と自分の代で中華を統一出来ないことを知っていたのではないか。その上で別の目標を達成しようとしていたのではないか。

 

 私達の乱世の時代、六将と言っても実質彼一人で成し得た様なことは山程あった。我々が夢を追う中で、彼だけが別の何かを見ることが出来た。それが結局、昭王と道を違えることになった気がする。元々共に歩んでなどいなかったといえばそれまでだが。

 

「あぁ、本当に終わるのだな。夢の様な時間だった」

 

 あの時、長平で共に戦った最後の時。彼の本当の素顔を見た気がする。

 

 白起。殺神とまで恐れられた男。誰も理解できなかったその男の素顔を私だけが見た。彼女に伝えるべきだったのだろうか。今の自分ではもう叶わないが。

 

 いや未来など誰にも分からない。乱世ならなおの事。白起に並ぶというのなら、彼女にも相応の戦場と経験が待っている。私が口を出すことでないか。

 

 しかし、まぁ最後の最後。誰にも聞かれない胸の内なのだから正直に言おう。残念だ。アレより面白いかもしれないものが見れないことが残念でならない。彼は長平の結末を知っていたのか、それとも長平は彼から零れ落ちてしまったものなのか。実際彼がどう思っていようと関係ない。今際の際にそんな事を思ってしまう位あの殺神の戦は素晴らしかった。誰かに重ね、もう一度共に戦いたいと思うほどに。

 

 常人に理解されない性は自分も同じか。しかし強者が強者を討ち、新たな乱世を作っていく。果てなく続く命がけの戦い。それがたまらないのだから仕方ない。それが私だ、六将王騎だ。彼とは違い、根が単純で良かったと心底思う。

 

 彼が一体何を考えていたのか。向こうでゆっくり聞くとしよう。

 

「これだから乱世は面白い」

 

 舵を渡し、新たな戦いが生まれ消えていく。どうかまた、乱世に生まれますように。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「酷い戦いだ」

 

 指揮官を失った万極軍に主を失った録鳴未軍が特攻する。万極軍は異様な士気こそ失わないものの、やはり将の存在は大きかったのだろう。屈強な王騎軍でも突出した力を持つ録鳴未軍に蹂躙されている。

 

 それでも秦兵と相打つ覚悟で死ぬまで戦い続ける万極軍は侮れず、王騎将軍に殉死する覚悟で戦う録鳴未軍は凄惨な殺し合いを続けていた。万極が生きていれば退くこともあっただろうが、最早指導者を失った兵に撤退の声は届かないのだろう。どちらかの軍が消滅するまで戦いが終わらないことは目に見えた。

 

「厳良殿、こちらは済みました」

 

「ご苦労だったな。これで全隊完了だ。王騎軍以外の状況はどうか?」

 

「目の前の戦場の熱に当てられる者もいれば、こちらに逃げて来る者もいます。退避した者の統率を手伝って欲しいと、残った軍長の幕僚から要請が」

 

「そうか。では行こう」

 

 幸いなのは自分のいる部隊があの狂乱の熱に当てられていないことだ。繰り広げられる殺し合いは輪を広げ、正気を失わせる。退避の声も届かず、乱戦の輪は外にいた部隊まで徐々に広がる中で我らは退避を完了した数少ない隊だ。不気味なほどに統率のとれた我が隊は、粋面殿の不在で部隊行動がもたついたものの整然と撤退を完了していた。それも全ては、あの隊長のお陰か。

 

 生き残ったことを喜ぶ声。それを祝福するかのように目の前の光景に似つかわしくない声が響く。歌だ。少女の歌が響いている。我が隊はこの声に導かれ、正気を保ったが故に生き残ったのだ。

 

「我らが隊長は上機嫌だな。あのままにしておいてくれ。落ち着いたら拗央殿を寄越す様、頼むように」

 

「承知しました」 

 

 首級を上げたことが嬉しかったのか。前線を離れ、特攻する者以外を必死に退避させる指揮官たちを他所に歌っている。

 戦場にいるとは思えない様な少女の歌声。嘲笑か、慰めか。人以外の者にだけ届く祈りの歌声。

 

「隊長…鵬…鵬の翼が……」

「天女…我らの天女……」

「ついていきます。どこまでも…いつまでも……」

 

 この地獄に連れられてきた民兵たちは戦いの獣に堕ちた者を除けば、生への喜びが彼女のソレに当てられて壊れた者しかいない。彼等が我を取り戻せることを願うばかりだが、乱世という地獄が続くのならいっそのことこのままの方が幸せなのかもしれない。

 もうそんなことを思ってしまう程に私も彼女に当てられていた。今はただ早く帰りたい。家族の下へ、守るべき者の下へ帰りたい。そうでないと、自分も壊れてしまいそうだ。

 

 だからこの場から離れる理由を手に入れられたのは幸運だった。恐ろしい。敵も味方も狂気に満ちているのなら、正気である方が狂っているではないか。あの隊長の眩いばかりの天運が、自分の正気を蝕んでいくのを感じる。

 

 

 

 幕僚たちの下に行けば、怒号と悲鳴、欲していた狂乱の場が待っていた。一度目に焼き付ければ逃げられないと分かっていても、この狂乱の方が余程心が落ち着くのが分かった。

 

 あぁ、こうして戦場を見渡せる場に来て改めて思う。酷い戦場だ。

 

 死ぬために、殺すために、死ぬために、殺すために……

 何の為に侵略し、何の為に守るのか、何の為に戦いに来たのか。それを覚えている者はもうこの戦場にはいないだろう。皆が死人になった。この戦場から人間は消えた。誇りも尊厳も。

 

 酷い戦場だ。これが戦争だ。最早目的など忘れ、只々目の前の生を奪い、僅かな生に喰らいつく。そうして踏み倒された死体の上に死体が重なり、怨嗟の声が降り積もっていくのを感じる。

 

 コレを描いたのは誰だ? 王騎将軍か、龐煖か、将軍を嵌めたと噂の李牧か。それとも万極か録鳴未軍長か? どれでもあるのだろう。だが、私には……

 

『ららららら……ららら……ららららららら……』

 

 歌が聞こえる。あの場から離れた筈なのにあの歌が……

 

 この戦場はなるべくしてなった。そう言われれば確かにそうだ。だがこの歌が私にそうは思わせない。それでも知りたいとは思わない。勘づいてはいても、知りたくなどない。真実、この声の正体など……

 

 酷い戦場だ。

 

 長平に呪われた死人。

 主を失った獣。

 歌を唄う天女と彼女に狂った亡者たち。

 

 この戦場に人間はいない。

 



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~山陽戦
24


 この世で一番大切なもの? 強いもの? そんなものは決まっている!! そんな感じのRTAはーじまーるよー!

 

 えー前回ですが趙による侵攻を跳ね返し、大勝利で戦を終えました(すっとぼけ)。そんな訳で今回は戦後リザルトの時間じゃー! 今回の戦利品ですが……あぁ゛゛~、いいっすねぇ~(濁音)。将軍とその精鋭部隊を仕留めたので大量の経験値だけでなく、中華でも最高品質の趙馬が手に入ってます。たまんねぇなあ、おい!(お馬さんのお馬さんを見ながら)

 あ、それといつもの討伐報酬として万極の剣が手に入りましたがなんか呪われそうなんでジャイアンにでもあげましょう、ステ的には優秀な武器なのでね(目逸らし)

 

 今回は味方も大分活躍しているのでそれぞれ昇進していますね。加えてボーナスを隊長権限であげることで各小隊長の士気や忠誠心を更に高めておきます。誠意とは金額、これいつの時代も同じネ(悟り切った目)

 加えて新たにホモになりたい新兵やその中でも小隊長になれそうな者にも入隊お祝い金を出します。短期のRTAで金を使うことを躊躇ってはいけません。レズちゃん隊はホワイト企業、やっぱりノンケ共とは違うんだなぁ(納得)

 

「隊長…粋面の姉御が……息を引き取りました」

 

【……】

 

 あっそ。生死不明になった隊員は戦後リザルトで生死判定を行います。生き残る確率は大体3分の1、ダイジ〇ーブ博士より少し低いくらい、スパロボでいうと70%くらいです。分かり難い? おっ、そうだな(マイペース)

 ま、幼馴染死亡の強制イベついでに香典でも出しときますかね(倍速)

 

「ふぅ……逝ったかと思ったよ」

 

【!?】

 

 あっ、フェイントでした。どうやらイケメンニキの部下がドッキリしかけてきましたね。大成功!の看板持ってます。もー部下ったら、古いんだ(渾身の鉄鞭突っ込み)

 

【粋面!? 殺されたんじゃ!?】

 

「残念だったなぁ、骗术だよ」

 

 どうやら生きてたようですね。まぁそれならそれでいいです(歓喜)。無駄にならない様、お祝いということでPON!と香典で用意したお金をあげましょう。

 

「お、ありがとう」

 

【凄い。皆言ってるよ、胸板鉄板野郎だって】

 

「オレは邪魔にならない様に布巻いてるだけだって。……あぁ、誰が言ってたか後で教えろ」

 

【うん】

 

 後ろで部下たちが顔を真っ青にしてますがなんのことでしょうね? とりあえずえがったえがった(適当)

 

【何か食べたいものある?】

 

「羊肉」

 

【がってん】

 

 えーそんなこんなでリザルトを終えます。経験値は戦闘振りですが、ある程度騎乗スキルの方にも回しておきましょう。次の山陽戦は機動力が大切です。万極抹殺の影響で山陽戦も早まるので、普通に騎乗練兵だけで育てると間に合わなくなります。ここはきちんと安全マージンをとっておきましょう(犠牲になる知力)

 

「あぁ、そうだ。玲守、ありがとうな」

 

【?】

 

「お前がくれたそれのお陰で、勇気付けられた奴が多かったよ。オレもな」

 

【どういたしまして?】

 

「おうさ」

 

 レズちゃんをナデナデしてるイケメンの構図はノンケ向きですが、このイベ会話は一体……お、オファファッ!? おまっ! レズちゃんが後方に送った『狼牙棒(強化済み)』が無くなっとるやんけ!

 

「あぁ、もう壊れてたし処分しておいたぞ。フッ、破片をお守り代わりにしてる奴の多い事」

 

 あったわ、確かにあった。プレイヤーの持ち物を犠牲に兵士の生還率を高めるイベント。幼馴染がいないと起きないので、すっかり忘れていました。

 んもぉーん!(雄牛感)、武器は高いんだよ! しかもメイン武器の狼牙棒には結構金かけてるんだ(画面横に掲示)! せめて素材だけでも取り戻したかった(ウィッチャー感)……

 

 ま、まぁ代わりに生還してる兵士が多く、そいつらも入隊希望なんでまぁいいでしょう。結果だけみればイベ分の時間をロスせずプラスです(収支マイナス感)

 

 そんな訳で後はいつもの通り手に入れた馬をその場で売ります。今回は趙馬と王騎軍の馬なのでクッソ高値です(満面の笑み)

 「僕たちは売られた(意味深)」、「一緒に幾つもの夜を過ごしたのに(意味深)」という顔の馬たちを見届けたら最後に今回捕虜にした趙の兵士たちを必要数奴隷として買います(男のみ)。何故か安値です、なんででしょうね?(すっとぼけ)。彼等は「僕たちは売られる(意味深)」という顔をしています、興奮します(直球)

 

 ここまでやったら戦後処理は終わりです。むむむ、変な髭の録鳴未がなんか言ってますが内容は分かってるので倍速です(倍速)

 

「落ち着いたら咸陽で論功行賞やるらしいからな、ちゃんと行けよ。……おい、ちゃんと伝えたからな!!」

 

 んじゃ帰りましょ。

 

 

 

「おぉ! 無事であったか! 見事、功を挙げながらも生き残ったな。玲守殿は流石よのう」

 

 一時の終戦。やさしく迎えてくれるのは、ホモ爺だけなのか?

 

「戦史が趣味な儂としては是非話を聞きたいのだが……まずはゆっくりと体を休めるがいい」

 

 せやな! 明日は休みで明後日からブートキャンプ再開や!(体力を見ながら)

 

 そこら中から阿鼻叫喚の声が聞こえてきますがムシだムシ。新たなるホモ達を仲間にして、ちょっとだけお休みしたらまた領土開発のお時間です。今回の様に一定以上の大手柄を立てると論功行賞に呼ばれますが、そうすると論功が終わるまで新たな領土や褒賞は入りません。時間ももったいないので直ぐに使えるお金は常に確保しましょう(キャッシュ感)

 

「今回は如何する?」

 

 んー、現状の報告に問題点、修正案、相場や流行など様々な情報があります。これらは文官の筆頭である者の能力に依存しますがこのダイナマイト・バイパー、優秀ですね。隣接する町からの要望や将来的な都市計画まで既に用意されています。これだけ能力があれば放っておいても勝手に領地と資金を上手く運用してくれることでしょう。

 

 ちなみにキャラにはそれぞれ好みがあります。なんか勝手に酒蔵とか出来てますが、そこら辺が爺の好みなんでしょうね。まぁ反発して潰すと忠誠心が下がるので、この程度は好きにさせてあげましょう。酒なら今後の都市の相性的に幾ら造ってもいいですし、じゃけん大々的に投資しましょうね~。

 

「こっそりやろうと思ったのに……」

 

 なんか言ってますが無視します。プライベートブランドはもうかりますからね! しかも確率は低いですが酒は一発当てて名を上げれば儲かります。そうでなくとも近くの町に卸せばいいのでね(圧力)

 

 という訳でここは軍事施設を中心にしながらの歓楽街一択です。

 

「……やっぱりな。街道の整備はどうする?」

 

 隣接する町からの要望でもありますが、効果に即効性はないですし人夫もいるのでそれは褒賞が来てからでいいです。とりあえずは時間のかかる酒蔵に兵舎と厩舎の拡張。そして酒場や飲食店の設置です。

 

「相分かった。それと前に話していた文官の件だが、希望者がいるので教える場を頂きたい」

 

 お、そうですかそうですか。文官はヘッドハントすれば早いのですが高いので自前で用意できるならそれに越したことはないです。お金はかかりますが文官用の庁舎の建設を行いましょう、とりあえずは最小のものでいいです。

 はい、これで財布はすっからかんです。後はボチボチ娼館の売り上げを期待しながら論功行賞まで節約生活を行いましょうね(ホモは質素倹約)

 

 実は最初は『超兄貴』の拡張を行うつもりでしたが、予想以上に金が集まったのと文官を担う人手が増えたので、折角なので褒賞金で2号店を建設することにしました。いやぁ、論功行賞が楽しみだなぁ(イヤらしい顔)

 

 

 

 さて、領地の方針が決まった所で後は練兵です。山陽までひたすら兵の募集と練兵練兵また練兵です。レズちゃんは半分くらいは騎馬の練習をさせて馬上戦に慣れさせておきましょう。前回は将の一人を討つだけだったので南斗人間砲弾で十分でしたが次からはせわしなく動くことになるのでね。

 後で騎馬を買って騎馬隊を作る予定ですが、まぁそれまではレズちゃんとロータリー(馬)の一人遊びですねイヤらしい(イヤらしい)

 

「玲守、1戦どうだ?」

 

 イケメンからのお誘いです。直球だな(震え)

 一定以上のステがある将からは偶にこういった模擬戦のお誘いがあります。オートでスキップ出来るので時間のロスも殆どなく、経験値もうまいので受けましょう。

 しかし死にかけた怪我した癖に数日で復活とはたまげるなぁ。まぁこれもシステムと愛の力でしょう(震え声)

 

「病み上がりだしな、ちょっとは手加減してくれよ?」

 

【……がってん!】

 

 模擬戦はオート放置でいいです。その間に金勘定でもしておきましょう(目が$)

 

 スキップ中の剣戟の音を聞きながらの金計算とチャートの微修正。うーん、良い感じですね。ここに来て揺り戻しの数字が良く出ています。レズちゃんの魅力値のお陰で募集にお金をかけなくても予定以上に集まっていますし、練兵の効果にも影響が出て中々の精兵が出来上がりそうです。優秀な文官のお陰で金周りも良い感じです。この結果なら金策周りや人脈の根回し、自主的な出兵も控えられて大幅なタイム短縮を狙えるでしょう! 

 いやー、本番で最速タイム出したらイッてしまいますよ。このRTAをゴールした時の自分を思い浮かべると、もうたまりませんね!(シコシコ)

 

「おかしいな。武神やらと戦った時はもっと凄い動きだったろう? こうして打ち合ってみてもオレとそこまでの差はなさそうなのに……実践向きってことなのか?」

 

【?】

 

 お、終わりましたね。幼馴染は基本的に主人公に最後まで追随出来る位のポテンシャルがあります。武力においても脳筋の我が軍内ですら頭一つ抜けているので、分こそ悪いですがレズちゃんとも十分打ち合えますね。ステの傾向は育て方次第なので、今の所軍師や指揮官寄りになってますが。

 結果を見るとやはりこちらが優勢の形で終わりました。この軍としては軍師は他の者に任せて前線指揮官として第2部隊を率いて欲しいところです(ノンケ2号への恨み言)

 

 まま、ステ的にはまだまだ成長の余地ありなので、機会があれば積極的に模擬戦は行いましょう。私が動かせば瞬殺できますが別に勝っても負けても得られる結果は同じなので今後もオートスキップです。

 

「まぁいいか。ところで予算とかも含めて練兵や補給で幾つか聞きたいんだが……」

 

【粋面の好きにしていいよ】

 

「えぇ……」

 

 レズちゃんにそんなこと分かるわけないだろ! トップは笑顔でニコニコしてればそれでいいのが健全な組織です(魅力ゴリ押し)

 

「あ、粋面殿! お体は無事で?」

 

「あぁ、この通りだ」

 

「……貴方も大概ですね。ところで今後の隊の運営なのですが…」

 

「あぁ。粋面隊は玲守の下に入る代わりに中央から離れた。軍資金や援助も入らないし、しばらくは余所者としてでしゃばることもしないから、拗央殿に従うよ」

 

「いえ、僕たちが貴方に従います。先の戦での活躍もあり皆納得済みです。異論がある者は隊長からの鉄拳があることでしょう」

 

【うん】

 

「えぇ……」

 

 スネちゃまが来たので再びロータリー(馬)でゼロカウンタードリフトの練習に励みましょう。じゃ、後よろしく(シフトチェンジ)

 

「なぁ、この隊の運営って……」

 

「蛇翁殿が来るまで事務的なことも含めて僕がやってました」

 

「練兵計画は?」

 

「隊長の思い付き以外は僕が」

 

「玲守は普段何やってるんだ?」

 

「気ままに練兵と交信……ですかね。印章も僕が預かってます」

 

「酷いな」

 

「でしょう?」

 

 なんか盛り上がってますね。文句あんのか? 休日は出さないがボーナスで解決するなら出すぞ(環銭ドバー)

 

「隊長、咸陽からの便りが。論功行賞ですよ!」

 

 お、来ましたね。咸陽のホモ共にレズちゃんのお披露目タイムです(ストリップ感)。折角なのでノンケ1号から貰った礼服を持って行きましょう(節約)。咸陽ではすることが沢山あるのでしっかりとチャートを頭に入れていきます。ホモは予習を欠かさない、はっきりわかんだね。

 

「……心配だ。オレも着いてく」

「お願いします。粋面殿」

 

 ん? イケメンも来るの? 田舎からの出立なので結構日数かかるし、イケメンにはレズちゃんがいない間の練兵頼みたかったんだけど……あ、もうイケメンが計画作った? だからスネちゃまで十分? んー、じゃあいいかな。レズちゃん教養ないのでサポートしてくれる人間がいるのは有難いですからね。宮廷で無暗に敵作るつもりもありませんし(純粋な眼差し)

 

 

 

 さて、次からはレズちゃん初の上京です。このRTAでは政略には殆ど関わらないのですが、咸陽では否応なしに政治家というホモ共にケツ振ることになります(やべぇよやべぇよ)。画面は華やかになりますが、ここでどれだけ上手く立ち回れるかでタァイムも変わって来る大切な舞台なので気合入れて腰振っていきましょう!

 それでは今回はこの辺でバイバイキン!

 



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25

 という訳でいざ鎌倉! ぶらり途中下車はせず着いたのは咸陽です。何をとち狂ったのか制作陣により徹底的に作り込まれたこの都市はウィッ〇ャーのノヴィグラドやアサ〇リの大都市並みのボリュームがあります、すげぇなおい(たまげる)

 

【大きい! 凄い!】

 

「人が多いから離れるなよ玲守」

 

 イケメンと二人でおて手繋いでやって来ました。余計な荷物かと思いきや結果的には良かったかもしれません。レズちゃんは魅力値高めなので「イイ体してんねぇ」とそこら中のホモやお姉さま方に話しかけられますが、「へぇー。玲守に求愛するなんて身の程知らずなHMがいたんだ」というイケメンバリアーによりイベ回避できました。やっぱ顔だな(ペッ)

 

「ほら、手。迷ったら間に合わなくなるぞ?」

 

【迷わないもん】

 

 RTAで秦国プレイをやり込んだ私が迷う訳がありません。勿論最短のルートで宮殿まで向かいます。え、他の大都市も当然やり込んでるって? ……知らない子ですね(脂汗)

 

【夢気分~】

 

「あ、おい! 道分かってないだろお前!!」

 

 イケメンの手を引いてカカッと目的地まで向かうと論功行賞です。ノンケから貰った礼服を忘れずに着ておきましょう。間違っても襤褸の服なんかで行かないように。あれは大王を始めとするお偉いさんとオホモ達だから許されただけで、このゲームだと普通に叩き出されます(3敗)

 

 

 

『これより論功行賞を始める! 趙や韓との戦が予断を許さないため簡略的ではあるが、此度の国の窮地を救った者たちへ大王様より祝いの言葉と剣を授与される』

 

「いいか、名前呼ばれたら前にでて跪いて『ありがたく』だぞ」

 

【分かってるもん。粋面は煩いなぁ】

 

「いや、ホントマジで頼むぞ玲守。信じてるからな!」

 

【信じてる人はそんなこと言わない】

 

 ここら辺は飛ばせないのでオートでいいです。トイレに行くのもいいですが金を貰ったらやることが沢山あるのでここでチャート確認をしておきましょう。咸陽は滅多に来ないので来るときについでに色々買い物するのは通常プレイでも基本ですね(田舎のジャスコ感)

 

『次! 長年秦を侵略し、非道の行いを行ってきた趙将 万極を討ち取った千人将 玲鵬隊 玲守! 前へ』

 

【ア、ハイ】

 

「おぉ! あの憎き万極を!」

「知らん名だな。何処の貴族か」

「可憐だ……」

 

「玲守…歩き方がフワフワしてるんだが……」

 

『玲鵬隊 玲守には2千人将への昇格に加え爵位昇級と金500に宝物10点。また所有している領土の周辺の地を与える』

 

 んあ゛?(濁音) 宝物10点はやりましたね! 万極以外にもシコシコと首を稼いだ甲斐があります。まぁ、序盤ということもあるのですが趙の侵攻は結構評価甘めです。実情はメタクソにやられた戦を戦果を大々的にすることで誤魔化すっていう本音と、万極っていう秦からしたら本気で頭悩ましてた存在を討ち取ったということでボーナス盛り盛りですね(満面のHM笑み)

 

『玲鵬隊 玲守。大儀であった』

 

【有り難く】

 

 はい、これで論功行賞は終わりです。後で貰った宝物ガチャを開いたら速攻で換金しに行きます(キャッシュ感)

 

『この後は儂が宴を用意した。戦後故救国の英雄たちに相応しいと言える程大きくはないが、料理と酒は格別のものだ。存分に楽しんでくれ、ワッハッハ!』

 

 呂不韋や大王の政治パフォもあるのでしょうが、とりあえず宴までは強制なので出ましょう。今後は戦後の宴会がこの様な形に変わることも多いです。

 また咸陽という国の中心なだけあってここで集まる人材の質は今までとはダンチです。それに伴って非常に高価ですしこちら側に求められる条件も高いですが。私は金銭的にも選別するタイム的にもやるつもりはないですが、通常プレイならば人材集め目的で食客に声をかけるのもいいでしょう。

 

【うまい! うまい!】

 

「あーうまい。北方の異国料理や酒まであるのか。凄いなぁ呂不韋丞相は。玲守、こっちのも食べるか?」

 

【うん!】

 

 豪華な宴でレズちゃんとイケメンのコンディションがゴリゴリ高まっていきます(意味深)。いやー流石は呂不韋です、やっぱ金がある男は違うなー、憧れちゃうなー(権威の奴隷感)

 ちなみにこの時にはもうワイン等は中華で飲まれていたらしいですね。ワインすげぇ(小並感)

 

「失礼。貴殿が玲守殿か? 此度は実に見事な戦働きだったと聞いた。そのような可憐な身で大したものだ。同じ将同士、是非話し合いたいのだが……」

 

 お、来ましたね。宴会ではレズちゃんの魅力ホイホイで色んな連中が声をかけてきます。軍人、食客、官僚……色んなホモがいますが基本はスルーかイケメンバリアーです。RTA的に無駄な時間は一切使えません。大人しく「うまい!」してましょう(まいう~)

 

「なんと無礼な……」

 

 私が求めているのは真に高貴なる者のみ!(相手の位を見ながら)。引き続きイケメンによる「玲守がHM以外の誰かに目を向けるのが許せない」状態を続けましょう。おい、イケメン! ワイン飲んでねーで働けや!!

 

「やっば、この酒やっば! ……あ、本命がやって来たぜ玲守。ありゃかなり"持ってる"」

 

 お、そうだな(同意)。相手が来たら悠然と構えます。レズちゃん暴れんなよ暴れんなよ(懇願)

 

「グフフ……貴殿が玲守殿かな?」

「少しお話よろしいかな、お嬢さん。いいカラダしてんねぇ」

「フッ。貴様が農民出の成り上がりか? 道理でねぇ」

 

 やって来たのは権力と財力を持ち合わせた名士、つまりお偉いさんです。この時点で一定度の位や爵位、または何らかの権勢を持っていたりすると自らの派閥に取り込むべく彼等がやってきます。ぶっちゃけると大王派と呂不韋派です。彼等がまだバチバチやり合ってる頃だとこの様にイヤらしく接触してきます。なので全力で媚を売りましょう(魅力ゴリ押し)

 

 彼等に気に入られるとお金配るおじさんと化して資金援助してくれます。まぁ貰った分だけ派閥に取り込まれて、後々反対側の派閥の人間と敵対したり嫌がらせをされたりしますが、このRTAではそこまで行くことはありません。とりあえず派閥を気にせず貰えるものを貰う為に全力で尻尾を振ります。喉乾いた……喉乾かない? こんな感じで気を遣って会話を弾ませます(TON感)

 

【実は…領地の経営も上手くいってないし、軍を保つのも難しくて……お金が足りないんです】

 

 若くお金が無い感を必死に出します(若くお金が無い感)。こうすると上手く行けば「金か!? 金が欲しいのか? このイヤしんぼめ!!」とお金をくれます。レズちゃんは知力、教養共に会話スキルが絶望的ですが魅力値でゴリ押すので大丈夫です(確信)

 

「あっそ(作法が人を作る)」

「ないわぁ(どうして兵子などと共に語れようか)」

「そら(その知力と教養じゃ)、そう(クッソ自尊心高い名士を説き伏せられる訳がない)なるよ」

 

 失敗しました(憤怒)

 クッソ下心見え見え風のおっさんすら釣れませんでした。彼等名士や官僚なんかの文官は力が強ければ強い程こちらにも相応の教養や弁舌を求めてきます。政治屋の彼等からしたら武一辺倒の脳筋とか引き入れるだけ損という見極めですね。「教養のない武官などと話す舌は持たん!」、そんなモラハラ。悲しいかな、それがこの時代のデフォです。まぁ今のところレズちゃんはクッソ田舎の脳筋領主ってだけですし、魅力だけじゃどうにもなりませんでしたよ……

 

 ま、レズちゃんのステ的にこの結果は想定していました(すっとぼけ)。イケメンのフォローもあるし、時間も殆ど使わないのであわよくば金策による時短が出来るので試しただけです。そもそもこのような運要素で時短を計るのは私のスタイルじゃありません。正攻法、知恵と実力による創意工夫が私の正攻法なのです。

 ん? レズちゃんが振った男が……おい、そこのお前今オレを笑ったな? ちょっと表出ろや(メンチビーム)

 

「失礼。論功を受けた玲守殿でよろしいだろうか?」

 

 なんだ!? もう宴は終わりだ終わり! レズちゃん倍速してお家帰る!!

 

「失礼ながら先程の話が耳に入ってしまった。秦国の為に命をかけて戦い、あれほどの勲功を上げた貴殿が下らない宮中の見栄で潰れるのは心苦しい。私でよければ是非支援させて頂きたい」

 

【貴方は……】

 

「肆氏と申す。なに、しがない博士の一人だ」

 

 

 

 えぇ……とんでもねぇ大物が釣れました、たまげるなぁ(たまげた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 "あの"玲守が大王様の前に跪いている。まったく笑えない冗談だ。納得できるような、頭が痛くなるような……

 

 目が離せない、自分が面倒を見てきた幼馴染。それが今や救国の英雄とは。本当に選ばれた者は誰だったのか。自分の見る目の無さと共に改めて思い知らされる。

 

 幼い頃から自分が人より優れていたのは知っていた。人が何を考えているかは考えるまでもなく分かったし、自分への反応や周囲の行動も少し考えれば制御出来た。成長する毎に自分の容姿への反応は分かりやすくなる一方だったので、彼女等が望む通りの反応をしてあげれば、いっそ面白い位に世界は思い通りに動いた。

 

 己の力は天命なのだと、自らの腕に収まる心地よい抱き心地と気持ちの良い匂いの小さな世界で私は自らを収めていた。

 

 何もない村での実験染みたソレは今思えば自分の力を持て余した遊びだったのだろう。あっという間に村という小さな世界を手に入れた私だったが、私の他にもう一人そこからはみ出ていた者はいた。

 

「他の女の子たちと違ってお前は私に何も求めないよね。……いや、畑仕事の手伝いとかそういう意味じゃないって。それは自分でちゃんとやりなさい」

 

【ケチ。……私は天を待ってるだけだから。粋面に何か求めることがあったらその時頼むよ】

 

 幼い頃から時折こうした物言いをするのが彼女だった。何を言っても上の空な彼女は自分の世界の範疇から外れ、そうであるが故にどう対応したらいいか迷ったものだ。

 

【粋面、聞いて。この間のことなんだけどね、水を汲んだ帰りのことだったの。家まであと少しの所……ふと目を上げると東の空に橙色の光る物体が見えたの。とても不規則に揺れていた。そして次の瞬間、一面が強烈な光に包まれ……気が付くと私は家についていた。……どう思う?】

 

「そう。それで今日の水くみはちゃんとやった?」

 

【わかった、もういい】

 

 しかしそれ以上に彼女が予想外な行動ばかりとるので、彼女だけは別の対応をせざるを得なかった。良い意味と悪い意味で対照的に"特別"な私たちはなぜだか馬が合い、世界への退屈さを感じた時は良く彼女に会いに行ったものだ。

 

 自分の能力を天命だと信じていた。それは彼女が外に出て、彼女を追って私が自分の世界を広げた後も変わらなかった。

 

 玲守がまた訳の分からないことを言ったと思ったら姿を消した。今まで一線は超えたことがなかったので酷く驚いたものだ。彼女は村でも浮いた存在だったので、皆その内帰って来るだろうと楽観的だった。

 しかし彼女のことを正しく理解していると思っていた私は焦った。彼女は何を言っても結局のところ純朴で、何も特別な力などない普通の少女であることを知っていたからだ。それ故に彼女の能力を知っていた私だけが焦った。この田舎の小さな村では情報など得られず、仕方がないので選抜兵という形で私も外に出ることにした。将軍になりたいという言葉が本当なら軍にいると思ったからだ。……結局思いの外近い所にいたが、それもまぁ軍にいなければ分からなかったことなので正しい選択だったと言えよう。

 

 実際の所、玲守のことは言い訳にすぎなかったのかもしれない。村という小さな世界に退屈していた私は、身近で能力的に下に見ていた者に先を越されたことに焦りを覚えたのかもしれない。

 なぜなら選抜兵として軍学校に入った私にとって、それ程に外の世界は広く魅力的だったからだ。

 

 自分の力で軍を成り上がっていくのは楽しかった。私には天賦の才がある。選抜兵という選び抜かれた者達の中でも100人将にまで上り詰め、実力を示すことが出来た私はそれを確信した。

 私にとってあの場所は余りに魅力的すぎたのだ。実力を知れる機会、才を伸ばせる場、周囲の才ある者たち、彼等と共に戦い認められることの充実感。私を妬んだ貴族たちがわざわざ用意してくれる壁もまた楽しかった。

 

 正直この頃になると玲守のことは頭の片隅に置かれていた。私が成り上がっていけばその力で見つけられるだろうと、その位の気持ちになっていたのは否定できない。自らの力を試せる環境など初めてで、楽しくて仕方なかったのだから。

 

 そんな日々。それはある何気ない戦場だった。思い知らされた。本当の天命を見せつけられた。私の何かが折れたあの日は忘れられない。

 

「やぁ、君が噂の粋面か。あそこの飲み屋の看板娘は俺が狙ってたんだけどなぁ。色々と宿敵になりそうだね、よろしく」

「粋面? 知らんな。同じ100人将だと思ってくれるなよ」

 

 蒙恬と王賁。蒙家と王家という屈指の貴族の嫡男。同じく100人隊の彼等と共に戦った時だった。あれこそが本当の天命の才覚。あれこそが選ばれし者だ。

 

 私には分かってしまった。いや、それが分かるだけ私が優れているという証明なのは間違いない。今は同じでも彼等とは才能の格が違う。私は己を知った。ようやく正しい形で、大きさで知ることが出来た。そうして私は折れ、自分を誤魔化す様に玲守を探す為に再び動き出した。農民の出だから、目立って潰されるのは嫌だから、出世という道を捨てて彼等に追い越されるのは仕方ないと心を納得させて。

 

 久しく会った彼女は救いの様だった。どれだけ彼女が特異でも、広がった自分の世界に収められる相手がこれ程安心できるとは思わなんだ。そうして安堵した私は、私を折った彼等を上回る天意を見せつけられた訳だ。

 

 玲守と共に戦場を駆けた後現れた武神と名乗る男は、自らがただ人より少しだけ優れていただけで何も"特別"ではないと悩む私の心を更に砕いていった。二人の同世代の天才すら霞む、桁外れの天命の持ち主。正しく神を名乗るに相応しい化物は、私に本当の世界の頂点を、いや天の先、天涯を見せつけた。そしてその天涯に住むもう一人の存在を私の目に焼きつけさせた。

 

 自分が面倒を見なきゃと思っていた彼女は自分よりずっと遠くにいる存在で、彼女と私の立ち位置は私が思っていたものを逆転しても足りない位だったのだ。

 

 歌を唄いながら武神と舞う天女。そう呼ぶに相応しい彼女を認めた時、私はようやく私の天命を理解できた。私が今まで彼女に執着していたのは、私が無意識でそれを認識していたからだったのだ!

 私は、無意識でも人を見る力だけはあったのかもしれない。それは私が秀才と言えるくらいの才はあるからで、それを与えてくれた天に今は感謝したい。あの姿を見た今はもう嫉妬の念すら湧かず、彼女と引き合わせ、共にいさせてくれた天運にただ感謝をしたい。

 

 天の計らいだ。彼女と共に在る事が天の計らいだ。

 私と彼女の力の程が変わらないのは今でも分かる。だが、彼女の言う天が彼女を得体の知れぬ場所へ引き上げているのを今は感じる。

 

 私は彼女を見届けたい。例え、彼女の世界に私が映ってなどいないと分かっていても。私は私の天命が許す限り最後まで彼女の物語を見届けたい。

 

 いずれ将軍として大王様の下にいる彼女を、ふわふわとした足取りで戻ってくる彼女への叱り文句と共に思い浮かべるのだった。

 

 



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26

 この紳士的なホモは肆氏というとっても優良なパパです。

 肆氏は影こそ薄いですが、王弟の時代から常にNO.2を維持してきた影の実力者。常に顔から汗を流している昌文君とは違い涼しい顔で政や調略を行う超絶有能文官です。影が薄いだの影の実力者だの言いましたが普通にこの作品の政治面ではビッグネームなので隣のイケメンはたまげています。レズちゃんは知りません(白目)

 

【こんなにも支援金を頂けるなんて……】

 

「これからの戦国を秦が生き抜くには、貴殿の様な勇士が必要と我らが王はお考えだ。私はそのお考えを実現すべく、少しばかりの力を貸しているだけだとも」

 

【肆氏様は忠臣なのですね!】

 

 まぁ私も少したまげましたが実はそんなにたまげていません(矛盾するたまげ感)。この頃の大王派は呂不韋派に比べれば敵にもならないような勢力の弱さなので、レズちゃんみたいな木っ端にも大王派の大物からは声がかかることがあるのです。ただ基本的には教養のないレズちゃんは馬鹿にされるので、オトウットの反乱以降、プライドを捨てて実効的な力を集める肆氏や信頼できる武官を欲しがる昌文君が直接現れるかもと思ってました。まぁ2千人将程度だとかなり低確率ですし試走でも1、2回あったかどうかって位でしたね。

 

「フッ。あの様な兵子にまでへりくだるか。大王派は必死よのう」

「あの竭氏の派閥を一手に纏めていた男がな……哀れなものだ」

「まぁあちらの派閥には相応しい人材よ」

 

 この様に頭クルクルパーなレズちゃんを誘うのは引き入れる側もデメリットを負います。ただ肆氏は大王の為に動いてくれる人材を欲しがっているので気にしません。私もお金がもらえればいいので気にしません(面厚)

 

「それではこの辺りで失礼する。何かあったらいつでも声をかけてくれ。私と同じ思いを抱いている者は多い。きっと皆貴殿の力になってくれる」

 

【はい、ありがとうございます。肆氏様】

 

 露骨に大王派をアッピルして外堀埋めて来ようとしてきますが無視でいいです(すっとぼけ)。実は呂不韋派の蒙家の支援を受けながら大王派の重鎮とつながるのは政治プレイではよくないですし、武官としてもこの後を考えるとよくありません。最悪どちらの信頼も失い四面楚歌になります(項羽感)。ただ私のRTAは合従軍までなので、二つの派閥のゴタゴタは全く関係ありません。なので金を貰えるのならどんな相手の靴でも舐めてみせましょう(興奮)

 

「肆氏殿か。位こそ博士だが大王の参謀を務めていると貴族の将から聞いたことがある。玲守、宮廷にはあまり関わらない方がいい」

 

 せやな(同意)。じゃけん金だけ貰ったら今度からはブブ漬けアタックしましょうねー。

 実際場合によっては政治プレイの方が効率良いときもあるんですけどね。大王派が実験握ってしまうと昌平君が軍事に妥協しなくなるのでその前に政治劇仕掛けるのは通常プレイならアリです。私はタイムが死ぬのでやりませんが。

 

 さて、ある程度人と会話したら強制的に宴は終わります。夜会話の相手は慎重に選びましょうね(サモ〇ナイト感)

 

 

 

 

 翌日。「ゆうべはお楽しみでしたね……」という言葉を受けながら宿を出たら、今日1日全部使ってイケメンとデートです(ペッ)

 折角咸陽というこのゲームの最大都市に来たので色々と買い物をして帰ります。具体的に言うと軍の物資や騎馬、レズちゃんの武具などです。もちろん軍資金は論功行賞で受け取った報奨金とパパ活で有難く頂戴した支援金、そしてこの宝物(ガチャ)です。故にまず宝物を金に換えに行きましょう(バックステップ移動)

 

「玲守、麻花食べるか? 流行りの店があってさ、美味しいらしいんだ」

【食べる】

 

 移動中は会話が発生しますが、大した内容は無いので連打に集中しましょう。

 

 宝物についてですが、有力者に直接売るのが最も高く売れます。しかし相手との無駄な会話や交渉に時間がかかるのでここでは普通に質屋に行きましょう。咸陽で最も換金率と移動のタイムの兼ね合いが良い質屋はこちらです。経路含め無駄を一切無くしたこの移動。あぁ゛゛~、ワイ今RTAやってるぅ~(実感)

 

「美味しい?」

【美味しい】

 

 店に着いたらガチャの御開帳です。玉、陶器、玉、玉、刀剣、装飾品……ムムム、最高級の布がありますね、これは当たりです。結果は10連ガチャでSR1つといったところです。まずまずですね。最高級の布は防具に換えられるのでとっておきましょう。2つほど陶器や玉を残したら後は全部換金! ……財布がパンパンですね!!(俗世的なHM笑み)

 これで此処ですることは終わりです。質屋を出たら次は騎馬を仕入れに行きます。ほれいくどー!

 

「村にいた時には考えられなかったよなー。オレたちがこうして咸陽にいるなんて」

【そうでもない】

 

 お馬さんの店に来ました。騎馬隊を組織するために最安値の軍馬を仕入れます。数は予算で買える分……500頭といったところですね。

 配下の軍勢に高級馬を与えれば強くなりますが基本的には戦いは数です。高い馬と高い兵士で死なれるより安い馬でそこそこの騎兵作った方が(RTA的に)効率が良いです。なので王騎軍の馬なんかは売って安い馬を多数仕入れた方が都合がいいんですね。やっぱ戦いは数だよ兄貴!(金銭に余裕があればとはry)

 あ、終わったら次は武具屋です。勿論ノンストップで動きましょう(スライディング移動)

 

【そういえば粋面って少し口調変わった?】

「えぇ、今更? そりゃあオレだって女の身で軍にいたんだ、処世術だよ。逆に玲守があんなに丁寧に対応できることに驚いたよ」

【天の言葉だもん。当然である】

 

 現在レズちゃん隊は格安鍛冶屋をデスマーチさせて作った甲冑で揃えています。性能は田舎の鍛冶屋なのでお察しといった感じです。ちなみにレズちゃん含む位を持った小隊長たちは国からそれぞれの位で支給された、そこそこな性能の甲冑を着ています。

 今回安く仕上げるとはいえ新たに作るのは騎馬隊。馬も兵士も死なれたら割と損なので、彼らにはしっかりした甲冑をここで用意してあげましょう。ついでに発注の際に予め用意したカラーリングを使います。騎馬隊は分かりやすく色分けしといた方がプレイヤー的に楽です、あと私のテンションも上がります。それと重装隊装備は買いません。あれば便利ですが、ぶっちゃけ大きい戦はあと二つなので肉盾を上手く使う形でいきましょうねー(スターリングラード感)

 

「お互い少し変わったね。お前もそうだけど、戦友に大分心許してるでしょう? 私も昔じゃ考えられなかったな」

【……いい仲間に出会えるかどうかは、天も知りえないことだから】

 

 ついでにここで地元の武器屋では手に入らない大盾なんかの武器類も仕入れておきましょう。ちなみに馬も同じですが、大量に物を発注しても拠点に届けてくれるので安心です(Konozama感)

 あ、忘れずにレズちゃんの武器作成も行います。オヤジ、一番良い狼牙棒を頼む(予算の範囲内で)

 

 ……ひえー、たっかい。高品質な狼牙棒をPON!と買いました。これ一つで小さな騎馬隊作れる値段です。しかしこれでも武器のランク的には中の上といったところ、たまげるなぁ。

 それが終わったらお隣の軍用品店に行きましょうねー(ボムジャンプ)

 

【粋面、中央に未練がある?】

「……いや、ないよ。ない。私はお前の隣を気に入ってるからね」

【そう】

 

 軍用品店です。その他諸々の軍用品の他にここでは次の戦の為にある゛ブツ゛を仕入れます。かなりの値段がしますがケチってはいけません。これはモノがモノなので他とは違い届くまでラグがありますが、ここで買っておけば山陽には確実に間に合うので忘れずに発注しておきましょう(3敗)

 

「あ、玲守。蛇翁殿や拗央たちにお土産買って行こうぜ? オレもあの北方の酒欲しいなぁ」

【うん!】

 

 ここまで来たらお買い物は終わりです。最後にチャートを見直して(コ↑コ↓大事)抜けがなければスライディングで宿屋まで帰ります(夏色ハイスクル感)。今日はもう夕方なので帰ってハッテンしてお休みです。特に見どころもないので後は倍速します。

 

 

 

 

 ……フンッ、ハッ(移動中)! 移動に大切なのはボタン連打に耐える指の力。がんばれ私、ここが勝負時です(戦よりも疲弊した指)! あぁ、やっと宿が見えてきた。あとちょっ……ちょっと待てい(江戸っ子)!

 

「どうした玲守?」

【あれ……】

 

 レズちゃんを止めた先には黒い服の易者。黒い易者! お前黒い易者じゃないか!!(歓喜)

 

「オーッホッホッホッホッ。お困りですかな?」

 

 黒い易者は主に咸陽でランダムで出る商人です。普通の易者や商人とは異なり、高価ですがここでしか買えない特殊なアイテムを売っています。

 政治家や武官などプレイ内容次第ではあるのですが、まぁ大体は特に使い道のないアイテムです。しかし一部で上手く使えばクッソ役立つアイテムもあるので見てみましょう。運がよければこの先楽になるものもあるので……(物欲センサー回避の為の無心感)

 

「貴方に必要なものを揃えていますよ。どれを選んでも貴方のこの先の人生を変えることでしょう」

 

 どうでもいいですがコイツ見た目がどうみても安孫子な藤子のアイツです。なんとなくイヤですね。

 えーっと商品は……オファッ!? 「輝く凧型二十四面体」あるやんけ! 肆氏のオジ様のおかげでまだ財布にお金があります!! よっしゃ買ったろ(環銭ドバー)

 

 このよく分からんアイテムは本来弁舌家などをプレイするときに使います。新興宗教の教祖などになる際に使えるアイテムの一つです。ホモ騎士アンゲルカさんが前にやった教祖ルートでは黄巾党も真っ青になるほどに中華を大混乱に陥れてましたね(露骨な宣伝のURL)

 武人プレイでは全くと言っていいほど使い道がない……のですが実はこれ単純に武器の素材として優秀です。組み合わせが限られますが終盤まで使えるような武器が仕上がることもあります。レズちゃんの鉄鞭と組み合わせることが出来るのでここは即買いです。帰ったら鍛冶屋に頼んで武器の改良を行いましょう。

 

「それをお買いになりましたか。どうぞ取り扱いにはご注意を……」

 

 いやー良い買い物が出来ました。これは豪運ですね、今までのクソ運の裏返しです間違いない(断言)

 ついでに他の商品も見てみましょう。まぁ武官向けの商品はそもそもあんまり多くは……オ、オファファッ?! おまッ! 御名御璽あるやんけ!!

 

 御璽は皇帝簒奪ルートや王朝建立ルートを行く際に必須のアイテムです。これも武官にはあまり意味がないアイテムと思われがちですが、コレ持ってると魅力値に大幅ブーストかかるんですよ。うーん出来れば買いたかったですが、狼牙棒と二十四面体を買ってしまったのでお金がありません。まぁこの値段の買い物は後のチャートに支障が出ますし仕方ないですね(歯ぎしり)

 

 どうでもいいんですが、御璽は本来であれば紛失したらしいんですがなんであるんでしょうね。まぁこんなところに本物がある訳ないし、ゲームのお遊び要素的な偽物でしょう(震え声)

 

「貴方はきっとまたこの店にいらっしゃる。またのお越しをお待ちしておりますよ」

 

 お決まりの文句ですね。黒いセルスマン(直球)は滅多に会うことはないので今後会うことはないでしょう。もういい加減お金もないのですることもなし。倍速して咸陽編は終わりです。それでは咸陽、いざさらば!

 

 



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27

 

 さて、領地に戻ったレズちゃんですがやることは山積みです。とりあえずチャートの説明をしましょう。

 

 次のビッグイベント山陽戦までは通常ですと2年ほど空きがあります。しかしこの侵攻でブタさんや全裸マンなどの主攻を担うべき将軍を失ってしまった趙の李牧は焦って計画を前倒しにするんですね。戦力差が取り返しのつかなくなる前に合従軍を仕掛けようといった感じです。なので最短テーブルを引くと大体1年半程度になります。それを前提に練兵計画を立てていきましょう。

 

「玲守、新兵も多くなってきているが騎馬隊中心でいいんだな?」

 

【うん。でも歩兵も幾らかは精鋭として使いたい】

 

「うーん。そっちは拗央達に頑張ってもらおうか」

 

 エリート兵であった粋面の部下たちを中心に能力の高い兵士を騎馬隊にします。こちらの練兵は騎乗スキルの高いイケメンに行ってもらいましょう。新兵たちは歩兵として各小隊に振り分けます。レズちゃん隊でも最古参であり、ステも育っている3ドラたちだけは歩兵の精鋭部隊として今まで生き残った歩兵を中心に組みましょう。

 

「見ろよ! 騎馬隊の甲冑だ」

「肩の部分が赤く塗ってあるのか」

「差し詰め゛赤肩隊゛ってとこだな」

 

 戦場だとごちゃごちゃして分かり辛いので、指示を出すプレイヤー的にカラーリングは大事です。安い軍馬、お情けの甲冑、明日をもれぬ命を敵味方の血で啜る吸血部隊。敵の血潮で肩を濡らし、地獄の使者と謳われる(自称)、そんな最低野郎ども。秦国の片田舎、狭西の山麓に無敵と謳われる(願望)レズちゃん特殊鉄騎兵、最も安価なワンマンアーミー。そんな感じになれたらいいなぁ(珈琲が苦い感)

 

 

 

 練兵計画を立てたら次は領地経営です。まず収益を全部つぎ込んで超兄貴2号館を建てましょう。財布はすっからかんになりましたが趙戦で手に入れたいらない物資も全部売って頭金に替えます。それとレズちゃんが昇進したので月給も増えます、やったぜ。

 

「それでは二つ目の娼館でよいのか? 玲守殿」

 

【はい、人員は彼らで】

 

 先の戦から連れてきた趙の奴隷兵士たちをスタッフにします。知らぬ敵国の地に連れて来られた彼等に「お前らいつ払うんだよぉ~、体で払ってもらおうかな~」とちゃんと説明してあげます。部下に仕事を説明するのは上司の役割。ホモは仕事が出来る、やっぱりわかんだね(威圧的HM笑み)

 

「くっ、殺せ!(声だけ迫真)」

「さわらないで…お願い……やめて………」

「そんなことでいいんですか?」

 

 見ろよコレぇ……この無残な姿をよぉ! これが敗者の姿だぜ!

 必死に抵抗する奴隷たち。やっぱ戦ってクソだわ(ご満悦)

 

 まぁあんなこと言ってますが、彼等は1月もすればトップアイドル目指して自主トレに励みます。趙の元兵士はプライドがクッソ高いので、「魏の方の店にはやっぱ敵わないよなぁ」的なこと言えば勝手に対抗心燃やして各々がトップを目指してくれます。元魏兵で作られた超兄貴側も根が真面目なので勝手にQCとかやって自分たちの店のクオリティを上げていってくれてます。意識たけぇなこいつ等、たまげるなぁ(ドン引き)

 あ、フィーバーは上手いこと起きてるので引き続き男女比は男9:女1にしましょう。他意はありません(逸らし目)

 

「のう、気づいておられるかは知らぬがそろそろ悪い噂も出てきておるぞ。いや、玲守殿にそんな気はないのは分かっておるが……」

 

 うーん、娼館や奴隷、コネの不正利用で大分名声に影響が出てきますね。まぁ部隊を使った治安維持なんかでこの土地の貢献値は稼いでるので運営に影響はないんですが、戦場に出たらなんか絡まれるかもしれませんね。まぁそこら辺を逃げ切るのがRTAです(逸らし目)

 

 てことで娼館2号店は絶対に建てる! 名前は……『超兄貴!』かな(エクスクラメーション感)

 

 

 

 この1年半は基本的に練兵練兵また練兵です。魅力値が高いので徴兵イベをこなさなくても勝手に兵が集まってきますし、金策も領地経営がいいのでガンガン兵を雇えます。省ける行動はドンドン省いていきましょう。

 

 省けるものの中には出兵もあります。積極的に戦場に出て手柄上げた方いいんじゃないの? と素人さんは思いがちですが、RTA的にはビッグイベント以外の戦場は基本的にいりません。細々とした戦場での手柄なんてカスですよ。稀に名有りがいたりもしますがそんなものを当てにするチャートなんて私は嫌だね(半ギレ)。何より出兵はタイムの無駄です。それに原作の様に配置の良し悪しにそれまで上げた功績が影響するなんて幻想ですよ、あんなもんコネが全てです(断言)

 

 出兵には強制と任意があります。軍属だと強制は文字通りで断れませんが、任意の出兵は領地を持つ士族だとそれに応じてある程度断れます。レズちゃんはこないだ爵位を貰ったので断れるものは全て断って行きましょう。そうすると大体山陽までに出兵は4、5回くらいですかねぇ。まま、出るときは出るでしっかり計画に沿って軍を動かしましょう。

 

 そういや軍で忘れがちでしたが軍師どげんかせんといかん問題が何も解決していません。趙侵攻から帰ってきて直ぐにノンケ1号、2号に「てめェェ!何してんだよォォォ!!」と軍師派遣催促のiPhoneを飛ばしました。いい加減返事が欲しいんですがね、お手紙食べちゃったんですかね(不安感)

 

「隊長、蒙毅君から手紙だぜ」

 

【ありがとうございます、邪慰安】

 

「隊長…拗央が「副長がなんかあったらまた自分が」って悩んでんだ。アイツも頑張ってんだけどなぁ。まぁ考えてやってくれや」

 

【がってん】

 

 お、ノンケからお返事がきましたね。内容は……「おっけー。軍師送ったからヨロシコ」って感じです。これでやぁっと軍師が確保できました。まぁこれはイベントが後ろ倒しされただけ、ビビッてないっすよ(安堵のHM笑み)

 

 丁度いい感じに断れない派兵要請が来たので、軍師が来たら一緒に行きましょう。それでは今回はこの辺でバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よりにもよって肆氏とは。困るよぉー玲守ちゃん……」

 

 韓の遠征から帰って来てみれば、いつもの問題児がまたしっかりとやらかしていた。大功を上げ、また位を上げたという話は喜ばしいものだがそんなことが吹き飛ぶ位の情報に開いた口が塞がらなかった。本人の意向で戦についてきた蒙毅と共に頭を悩ませる。

 

「参りましたね。大王派と蒙家の繋がりを狙っているのでしょうか」

 

 玲守ちゃんを皮切りに蒙家との縁を繋ぐつもりか、そうでなくとも周囲に示して呂不韋派へ亀裂を入れるつもりか。何にせよ文官の大物である肆氏が動いたということが重要なのだ。

 

「まぁ2千人将程度ならばどうということはないのですが」

 

「そうなんだけどね」

 

 所詮は武官、それも2千人将。自分たち以外に何の後ろ盾幾らでもない小領主など切り捨てても問題なく、蒙家に影響することなど何もない。蒙家はおいて置いたとして、彼女はこれで大分立場が悪くなったことに気付いているのだろうか。

 

 肆氏が動き、それを彼女が受け入れたことで呂不韋派が彼女に近寄ることがなくなるだろう。まして功を上げて目立っただけで大して重要でもない武官。その上悪どい領地経営や強引な出世で調べさえすれば彼女の悪い評判は耳に入る。諸々を考えてみればやはり彼女の価値は低いのだ。

 

「単純に戦力として欲しかったのかもしれないね。呂不韋派との衝突に備えて」

 

「今はまだ敵にすらなっていないでしょうに。気の早い話です」

 

 軽い口調とは裏腹に眉間を抑える弟。文の道を行き道を解することに価値を見出す文官たち、まして中原出身が多く教養を重視する彼らにあの子が気に入られることはあるまい。蒙家から口を出したらそれこそ策謀と思われてしまう。そこまで読み切った上での勧誘なのか、文官としては遥かに格上の肆氏相手に争う気は全くない。こちらがあの子にしてやれることはもう殆どないだろう。

 

「残念だったね。蒙毅も軍師として独り立ちするつもりだったのに」

 

「全くですよ。こんなことなら韓に行かず彼女に同行すればよかった」

 

 珍しくへこんだ雰囲気に酒を注いでやる。まぁ王騎将軍を狙った新三大天の侵攻なんて読める筈もないし仕方ない。

 

「これで隊の軍師としての道は潰えましたかね。軍略家としての道を行くとしましょう」

 

「お前も気が早いね」

 

「農民出身であちらから願い出た支援。隊への顔つなぎも済んでいた。これだけ好き勝手やれる隊なんてもうないでしょう」

 

「ならお前も俺みたいに立ち上げればいいのに」

 

「その時間があるなら国家戦略を担いたいんですよ」

 

 面倒な事情を背負ってしまった玲鵬隊に蒙家の子息を出すわけにはいかない。降って湧いた話とはいえ、潰れてしまった道に思うことはあるようだ。

 

 自身の道を決めた弟に口を出すこともなく、酒を飲んでいるとふと思い出す。

 

「そういえば手紙が来ていたよ。お前にも来たかい?」

 

「あぁ、軍師のことですか? 私は行けなくなりましたから代理を出そうかと」

 

 蒙毅と自分に出された手紙。論功行賞で自分から貰った礼服を着たという無邪気な内容の他に軍師を紹介してくれという要望。肆氏の一件の後、一体どんな顔をしてこの手紙を書いたのか、此処を抜け出して拝みたくなるがそうするとじぃが怒りかねない。蒙毅の反応を見ることで好奇心を誤魔化す。

 

「本当に将軍まで登りつめるならタダで肆氏に渡す訳にはいきませんよ。『彼女等』を蒙家の方から軍師として遣わせることにしました」

 

「あぁ、あの子たち。……いいんじゃない? 普通の部隊じゃちょっと問題があるだろうしね」

 

「監視は必要ですしね。大王派の思わぬ情報が手に入るかもしれない。それにもし本気で大王派に渡っても彼女らを育ててくれるのなら、まぁ見返りにはなるでしょう」

 

 また面白そうなことを思い付いた弟に笑いを漏らしつつ、上手くいった時の彼女の隊について考える。確かに、あの子たちを使い物に出来たのなら玲鵬隊は格段に飛躍するだろう。それこそ悪評など物ともしない実力を身に着けた将軍の隊へと手が届く。

 

「……それに、呂不韋派が勝つとまだ決まった訳ではないさ。いざという時の為にも、大王派への繋ぎはあっていい」

 

「冗談でしょう? 単純な権勢のみならず、四柱……先生に李斯殿、それに自分もいるのですが?」

 

「あっはっは。いいね、いいね。それらしくなってきたじゃないか蒙毅。戦場に出たお陰かな?」

 

「見物だけですが良い体験でしたよ」

 

 本当はまだ不貞腐れているだけなのは分かっているが口にはしない。滅多に見れない弟に酒を煽りつつ、楽しむことにする。

 

 彼女の選択が正しいのかどうかは分からない。今はただ、『その時』に備えて準備するだけだ。

 

 

 



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28

 さて、そろそろ定期出兵の期限が近づいてきました。準備は出来ているので後は蒙家からの軍師派遣待ちです。お、来たようですね。それでは軍師ガチャ御開帳の時間です。

 

「蒙家から参りました”骨冷(ボーン・コールド)”と申します。こちらは”黒影(ブラックシャドー)”どうぞこれよりよろしくお願いいたします、玲守殿」

 

【こちらこそお待ちしておりました。これからよろしくお願いします骨冷殿】

 

 Ⅱ世と初代が混じってるじゃないか!(3Dクラッシュ)

 これは固有キャラの二人組。通称ナチュラルボーンズですね。初期状態だとステはとても高いとは言えませんが、成長ポテンシャルはかなり高いです。まぁこのRTAでは関係ないんですが、完走までに実用に耐えうる能力はあります。それよりもこのキャラの特徴としては二人セットということです。主人と召使という関係ですが、なぜか同じくらいの能力値。どちらも軍師として使える程度の力はあるので個人的にはハズレではありませんね。

 趙侵攻の際はあのノンケ共はどうしてくれようかと思いましたが、まぁこいつ等を送ってくれたので許してあげましょう。ホモは過去を引きずらない、心とアソコ(器)がとても大きい、はっきりわかんだね(圧倒的感謝)

 

「……」

 

「あぁ、すみません。黒影は声を出すのが苦手で……ですがこの子は私が得た知識を全て教えてあります! ですからどうか彼女も共にッ!!」

 

【はい、よろしくお願いします黒影さん。天も貴方達二人を軍師にするよう仰っています】

 

「ほ、本当ですか!? やった、やったねコクちゃん!」

 

「ン!」

 

 あの骨はブラックシャドーをムスッコに作ってあげたらよかったと思います。少年少女とアンドロイドの交流……いいですよね。僕のおすすめは、やっぱり王道を行くT2ですかね……

 

「あぁ、私たちのことはどうか骨冷と黒影と。所属は未だ蒙家の食客とはいえ、この部隊の長は貴方ですから」

 

【分かりました。私も至らないことばかりですが、どうかこの部隊をお支え下さい】

 

「はい!」

 

 ステにはありませんが、彼女らは多分派遣会社昌平君ではなく蒙家からの派遣ですね。蒙恬や蒙毅がこれからの人材育成として昌平君を見習って独自に育てたって感じの筈。あんまり冷遇すると蒙家に帰るので扱いには気を付けましょう。

 このゲームのキャラたちは完全ランダムでそれぞれの人生を送っているので、フリーの人材は誰がどこの派閥にいるのかわかんないんですよね。ただ出自ははっきりしてるので、ある程度は読めます。欲しいキャラがいたらWiki見るといいです(投槍)

 

「あぁ、軍師殿が来たんだ。オレは副長の粋面。あの蒙恬の教え子なら信頼できるな。どうぞよろしく!」

 

「ム、ムヒョヒョ!? ここの副長滅茶苦茶格好良いわいな! コ、コクエイ! どうしよう~……」

 

「ン!」

 

【黒影ちゃん? あぁ、隊の規模ですか? えっと、2千人将ですけど領地兵は600位です。新兵が半分くらいで、将来的には騎兵500を作る準備は出来てますよ】

 

「君みたいな可愛い子が来てくれて嬉しいよ。きっと皆も喜ぶと思うよ。最初は不安だと思うけど困ったことがあったらなんでも言ってね?」

 

「あ、ありがとうございます。……あぁ、私間者の役目もあるのにどうしよう。これからこの人に見抜かれて、脅されて手籠めにされて…滅茶苦茶にされちゃうんだわいな……」

 

「ン!」

 

【戦術? 突撃の他に……騎兵突撃がありますね】

 

 あーもうめちゃくちゃだよ(投槍)

 ……ま、いい感じに自己紹介出来たみたいですね(すっとぼけ)。見てないところでAIは勝手に動くので、固有キャラは独自の関係性を築いたりします。余計なイベが多発する要因にもなるので能力があっても固有キャラを増やすのはRTA的にあまりお勧めはしません。やっぱイケメンはいらなかったな(ペッ)

 まま、それは置いといて……んじゃ、行こうか(HM特有の急な接近)

 

「え?」

 

 定期出兵や。ボーンコールドは軍師、ブラックシャドーはレズちゃんの参謀な。

 

「えぇ……」

 

 

 

 

 やってきたのは魏の国境。地形は森。規模は小、目的は拠点になり得る地点の奪取。軍の長は2千人将のレズちゃんですね。今回レズちゃん隊は新兵と騎兵を連れてきています。ドラ組3人率いる精鋭歩兵たちは置いてきました。彼らはそのまま地元で警邏などの治安維持と地獄のブートキャンプを継続させましょう。

 

「も、もう初陣なんて……胸が飛び出るだわさ。飛び出す程胸ないけど」

 

「……ン」

 

 この二人に関してですがどちらも軍師にしてもいいんですが、現場職のサポートとしての参謀と全体を指揮する軍師に分けるのがお勧めです。この二人には『以心伝心』というスキルがあり、非常に高い連携が行えます。なので分けて使ってあげましょう。

 ちなみにボーンコールドは『飛剣』、ブラックシャドーは『怪力』のスキル持ちと地味に戦闘力があるので、過保護に守ってあげる必要はないです。まぁステの生存力に1長があるブラックシャドーをお供にするのがセオリーですが。

 

「玲守2千人将、始めてくれないか?」

「準備は出来ている。あとは戦略次第だ」

 

【それでは軍議を始めます】

 

 軍議の始まりです。軍議パートですが、今回はレズちゃんがトップで選択の権限があります。ここまで来たのだと思うと感慨深いですね。

 

「さて、どの程度のものか」

「お手並み拝見といこうか」

 

 今回レズちゃん隊は500人も連れてきていないので、その他はそこいらの100人将や300人将がランダムで集まって出来ています。殆どが大したことありませんが稀にいいのもいるので運よくいたらいつも通りスカウトしましょう。特に軍師や参謀などの職は幾らでもいていいです。イケメンなどの下につければ別動隊としての力も上がります。いい知将型の人材がいたら是非雇いましょうね。本能型? ……知らない子ですね(すっとぼけ)

 

「ン!」

 

【はい。えーっと、目的地周辺の敵ですが、地形により兵が展開できる箇所は限られています。最も大きな場所には本隊を。伏兵が出来る場所も怠らず襲撃しましょう】

 

 軍師や参謀、副長からの献策でいい感じのをそのまま提案しましょう。レズちゃん? 出てきたのが全軍突撃なあたりで見る価値もないね。ところで偶にある寡黙や引っ込み思案が軍師ってどうなんですかね? まぁシステム的には何の問題もないしHM的にはどうでもいいんですが。

 

「異論はない」

「了解した。伏兵の地点に目星はついておられるか」

 

 ここで余り下手な策を出すと今回下につく将たちから信頼を失います。指示を無視することもあるので気を付けましょう。

 伏兵襲撃地点ですが、残念ですが今のナチュラルボーンズでは余り予測は出来ませんね。まぁ地形も悪いです、『山読み』なんかのスキルがないと山中ではデバフがかかりますしね。

 

【大よそは……本隊に合わせて展開する形をとっていきましょう】

 

「むぅ」

「仕方ないか」

 

 ここでバシッと決めると信頼が駄々上がりするんですが仕方ありませんね。じゃ、後は隊の配分ですが……

 

「待て。それならば分かっている」

 

 なんだコイツ(驚愕)

 「俺も仲間に入れてくれよぉ~」と入ってきたのは時計仕掛けの王賁です。乱入してくるとはとんでもねぇ奴だな(納得)

 

「玉鳳隊 300人将 王賁だ。この辺りの地形を見て回っていた。伏兵の場所は分かっている」

 

 独立遊軍による助っ人です。これからは玉鳳を始めとする独立遊軍が参戦することはままあります。たまげることではないですね(たまげた)

 

「玉鳳隊! 噂に聞いたあの部隊か」

「これは頼りになるぞ」

 

「……王賁か」

 

 なんか王賁とイケメンの目が一瞬合いましたね。コイツホモか?(確信) 

 それはそれとして助っ人効果で伏兵の場所が次々と地形図に示されていきます。ありがとナス!

 

「我らは指揮系統からは外れているが進言したい。本隊を進め、我らはこの地点の伏兵を抜いて敵本陣を横から強襲する」

 

【えっと……】

 

「待つだわさ! ……隊長、それはこちらの騎馬隊でも行えます。最大の手柄を上げるためにもここは譲らない方がよろしいかと」

 

 軍師と王賁の献策が競合しましたね。王賁は軍師も出来る助っ人として有能ですが、基本的に自分が最も手柄を上げられる配置を希望します。ただそこは厳しい場所でもありますし、別に譲ってもいいんですよね。というかドラ組たちを置いてきた理由として、今回は騎馬隊と新兵の実地訓練が目的です。手柄は目的ではなく、とにかくレズちゃん隊を生き残らせつつ練度を上げるのを目的としましょう。

 

「グ、グゲゲェッ……。まぁ、今の隊がそれを求めているなら叶えるのが上策わいな」

 

「……フン」

 

 さて、これで軍議は終わりです。こんな小さな戦はパパパッと終わらせましょう。

 

 

 

 

「今だわいな! 騎馬隊右方から旋回! 歩兵と連携するだわさ!!」

 

 戦ですが特筆することがありませんねー。新規加入の軍師も能力相応に活躍してくれています。これで軍師と隊の信頼度も稼げるし、いい感じですね。

 

「ン!」

 

【こっち? 今いきますよー……えいッ!】

 

 レズちゃんの新・狼牙棒が良い感じに唸ってますねー。レズちゃんはあんまり前に出ずにひたすら自部隊の危ない所を助ける形をとりましょう。事前に示しておけば参謀が意向に沿って指示を出してくれます。いやーこれでやっとレズちゃんの頭を補う形が整いましたね。あ、鉄鞭の強化ですが今はまだお金が足りないので無理です。2号店が上手くフィーバーしてくれたら山陽戦に間に合うかもですねー。

 

 あ、玉鳳が横を抜けて奇襲かけました。はい、これで終わりです。リザルトは……第1功は玉鳳、続いて知らんオッサン、その次もオッサン。オッサンばっかじゃないか!(興奮)

 まぁこんな感じですが部隊への経験値はしっかり貰ったので目的は達成です。それと今回の戦で一部の他部隊がそのままついてきてくれました。高魅力値あるあるです。ついでに兵も増やせてうま味ですね。うーん、全体的にいい感じですね。まぁこれからはこんな感じで山陽まで倍速していきます。

 

 んあ゛?(濁音) あぁ、戦後にパッパ大好き賁ちゃまのイベントが発生しました。まぁ強制イベなので特筆することはないです。原作組の顔見せ程度です。強いて言うなら相手は名門王家の跡取りというクッソエリートなのでちゃんと立ててあげましょうねーってところです。ハイ、パパパっと飛ばして終わり。それじゃあここらへんでバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

「……凄いわいな。隊長の桁外れの腕力もそうだけど、この隊は新入りのわちきの指示にきっちり従ってくれる。これは指揮系統がしっかり行き届いている証拠だわさ。……というより、皆があの隊長に絶対的に従っているって感じかな。なんか変だけど、これが普通の軍なのわいな?」

 

 初めての戦場……いきなりの戦場は驚くほど上手く運び、終わりを迎えた。私と黒影の連携が上手くいったこともあるが、それ以上にこの隊と玉鳳という精強な部隊が揃っていたことが大きいだろう。

 

「まさか。こんなに整然とした隊は他にないよ。玲守が認めたから皆君の指示に従ったのさ。まぁ、この戦で君も皆に認められただろうけどね」

 

「ムヒョッ!? 粋面様!」

 

「なんでオレだけ様? まぁいいや。戦後処理があるから戻ろうか、骨冷ちゃん」

 

 このとてつもなく顔が良く、性格も男前な副官を始め、この部隊は粒が揃っている。自分たち軍師次第でこれから幾らでも強くなれるなれるだろう。ここの隊長の望み通り将軍に届くかもしれない。そう考えると自分たちはとても運が良い。自分と黒影を受け入れてくれる部隊であることに加え、軍師としてこれ以上ない経験を積めるのだから。

 

「わたっ! す、すみません」

 

「おい、ちゃんと前は見ろよ」

 

 考え事をしてたので前の部隊にぶつかってしまった。そこにあったのは鳳の文字。この戦の英雄の玉鳳隊だった。

 

「やぁ王賁。300人将になったんだね、おめでとう」

 

「中央の100人将だったか? こんなところにいるとは、正規軍から外れたのか?」

 

「まぁね。今はここで世話になってる」

 

「それが良い。このような小さい戦場で満足しておくのが生き残るコツだ。特に君の様な後ろ盾を得られない人間は」

 

「そうだね。こんな小さい戦場で必死にならないのが大切だ」

 

 気が付いたらこちらの副官と玉鳳の隊長が向かい合っていた。話から察していたが知り合いだったのだろうか。漂う雰囲気からどう考えても仲が良いとは思えないが。

 

「賁様、この様な奴らを相手にすることはありません」

 

「酷いな。これでも今のオレは2千人将の副官だぜ?」

 

「黙れ。貴様の大将が金を使って成り上がったのは知っている。前線で戦う武人として恥ずべきことよ」

 

「……それの何が悪い。何でも親から貰えるお前たちと違って始まりが低いんでね。その程度は許されていいんじゃないかな」

 

 向こうの副官らしき人の言葉は本当だ。蒙家から情報を得ている私は知っている。それがある程度は正しく、しかし受け手に気持ちが良い様に噂として広まっていることも。仕方のないことだ、この手の噂は止められない。私は成り上がる為のその手法は別に汚いとは思わないが、それが純粋な武官たちには気に食わないということも理解できる。実際、この戦場の武官たちの半分位は彼女に敵愾心を持っていた。残りの3割は同じ底辺からの出世組で、してやったという様な共感。あとの1割は無関心というかこちらの力を測る実力者たち。残りは……なんだろう、こちらの隊長の信奉者?

 

「名門だからと気を遣うのも大変なんだ。ちゃんと活躍してくれて助かったよ」

 

「貴様……」

 

 一触即発だった。これは私も止めるべきだと思ったが、粋面様と相手の間に漂う殺気に身を固めてしまった。あぁ、そうか。これは戦場での殺気の残り香なのだろうが、私がそれに触れるのは初めてなのか。固まる体でそんなことを考えたとき、柔らかい声色と白い腕が後ろから伸びてきた。

 

【粋面、だーめ】

 

 白い腕は粋面様の首に巻き付いて彼を止めた。フラフラと現れるこの人は心臓に悪いが今はその存在を有難く感じる。

 

【申し訳ありません王賁様。私の副官が何か失礼なことを?】

 

「いや。昔の知人に挨拶をしただけだ」

 

【そうですか。これから先、戦場でまたお会いになることもあると思います。どうかその時はまたよろしくお願いしますね】

 

「あぁ」

 

 社交辞令というには純粋な彼女の声色に気を抜かれたのか、空気が少し緩んだのを感じた。次の発言で吹き飛んだが。

 

【王家の嫡男に相応しい舞台をまた用意させて頂きますよ】

 

「ッ! 侮るか貴様!!」

 

【?】

 

「やめろ番陽」

 

 癇に障ったのか激昂する副官。悪意のない発言故に疑問を顔に浮かべる隊長がまた苛立ちを増幅させているのだろう。玉鳳の隊長は番陽と呼ばれた副官を止めると馬を返して背を向けた。

 

「失礼する」

 

「覚えてくれていて嬉しいよ。王賁」

 

「お前たちなど眼中にない。直ぐに追い越す」

 

 彼らは振り向かずに去っていった。実際その言葉通りの力はあると思う。彼は武人としても軍略家としても一流なのがこの短い間でも分かった。出自も考えれば間違いなくそうなるだろう。戦場で功を上げ、真っ直ぐに、英雄と称えられる綺麗な道を辿って。

 

 今の私の主を見上げる。綺麗な人だ。粋面様の様に突出した美形という訳ではないが、妙に惹きつけられる魅力を感じる。そしてこの人が先の副官が言ったように汚い手を使って成り上がって、私の本当の主の頭を悩ませているのだ。

 

【粋面、今のあなたは私の副官なんだから駄目だよ】

「分かってるさ。悪かったよ玲守」

 

「ム、ムヒョヒョ!! 美男美女で絵になるわいな!」

 

 今はまだ彼らの信頼を得る時だ。出自の低い、どんな手を使ってでも将軍になるという彼らがどんな道を辿るのか、見極めるのが私の仕事なのだから。

 

【? 粋面は女の子だよ】

 

「~ッ?!!?」

 

 

 



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29

 まだお年頃故なのか、作品的にキャラが定まっていなかったのか、ギザギザハートな賁ちゃまと別れたらそのままお家に帰ります。え? 塩対応だったのはレズちゃんの評判が悪かったから? ……知りませんね(すっとぼけ)

 あぁ、そういえば一部の配下の者たちがそのままついてきましたね。やっぱ魅力値やステータスが正義。金で名声は買える(確信)

 

 そんな訳でヤることヤったらさっさと行動です。んじゃ帰りましょ。

 

「隊長ー、邪慰安が新しい剣で苛めるんだ。何とかしてぇ」

「おい、野尾田! アレは練兵だ。練兵です隊長」

「隊長、僕は隊長の帰りを誰よりもお待ちしておりましたよ」

 

 えーっと、三人はそういう集まりだったな。ポリガマスも程ほどにな(ホモは純愛)

 

 不在の間の報告を聞いたら後は倍速です。半年くらいしたらちょっと遠出するつもりですが、まぁそれまでは不動産投資しながら兵の募集と練兵をひたすらルーティンするだけなんで倍速です。はい、見どころなしは早回し。

 

 

 

   2か月後

 

「隊長、咸陽から呼び出し来てますよ」

 

 ンファファッ!? おいおいこれはあのイベントですね……

 

「一体何事でしょうね?」

 

 ナニってお前ナニに決まってんだろ。趙侵攻で4軍にそのままついて行ったり、原作キャラに深入りしなければ呼ばれない筈なんですがねぇ。まぁ位を上げてると呼ばれることもあるのでそれでしょうね。はーつっかえ(溜息)

 

 まぁええわ。もう少し後に行くつもりでしたが、前倒ししてお使いしてから行きましょう。あ、イケメンがまたついて来ようとしますが今回は別にいいです。マジでただ原作の会話聞いて帰るだけなんで。押しが強く、壁ドンしてくるイケメンはショートーアッパーからのリバーブローで沈めましょう(怪力)

 

「玲守殿、ついでにこれを昌平君殿に届けてくれるか? あぁ、儂からだと言って側近の者に渡してくれればよい。封をしてあるから開けぬ様にな」

 

 やっべ、忘れそう(用紙に書き込み)。たまにですがキャラ同士の交友関係からこういう頼み事があります。それじゃあ爺からの手紙を受け取ったらほれいくどー(やる気なし)

 

 

 

 

 咸陽にいざ鎌倉。春平君とかいうキングダム界の野〇先輩(言い過ぎ)を取り戻すために李牧が命がけで秦に来て、情熱溢れる熱弁で(国王が)愛する彼を取り戻すというHM的に屈指の激熱イベントです。

 

 しかし咸陽に着く前にノンケの領地でお使いしてから向かいます。ぶっちゃけるといつもの悪代官に残りの宝物を渡して3千人将にしてもらいました。チマチマ戦場に出るよりやっぱコレですよ。賁ちゃまやノンケ1号もなーんで戦功に拘るんですかねぇ(ゲス顔)。まぁ万極の首などの相応の実績がないと断られますし、流石にこれ以上は金と勲功稼ぎが間に合わないんですけどね。

 

「遠路ご苦労であった。久しいな、玲鵬隊 玲守」

 

【お久しぶりです。昌平君様】

 

 お、苦労人のホモやんけ。拝手、拝手。どうもご無沙汰しておりますね(権威の奴隷感)

 

「活躍は耳にしている。もう2千人将にまでなったらしいな。見事なものだ」

 

【先ほど3千人将になりました】

 

「なに?」

 

 だからそれは言わなくていいから(白目)。もしかしてコイツが呼んだ? どっかでフラグ建てましたかね(チャート見直し)

 

「……まぁそれはいい。それよりもこれから趙の宰相が来る。相手も帯剣しているが、いざという時には始末を頼みたい」

 

【はい、お任せ下さい】

 

「王騎を討った相手を追い返したらしいな。頼りにしている」

 

 あー、プニキ撃退するとこうなるんですねー。これはとんだガバですわ。短いイベントなんでそこまでタイムに影響はしませんが、地味に痛いです。あのハチミツ野郎……絶対に許さねぇ!(絶対に会わないと心に決める)

 

「そういえば、前の話は考えてくれたか?」

 

【申し訳ありません。やはり、将軍になった暁には蒙家を立てたいので……】

 

「そうか。ならばいい」

 

【ですが、武官として秦国のお役に立ちたいという気持ちは本当です】

 

「あぁ、期待している。励んでくれ」

 

 もう軍師は手に入ったので、今度はちゃんと断れますね。でも目上の方なのできちんと丁寧に断りを入れましょうねー。あっ、そうだ(唐突)

 

【あの、これを代拿邁蛇殿から……】

 

 

「普通本人に持たせるか? ……確かに受け取った」

 

 こういうの忘れると地味に信頼度落ちるんですよね。いや、忘れてないっすよ? ちゃんとチャートに書き込んでますし(逸らし目)

 

「では、会談で」

 

 はいはい、茶番のお時間です。

 

 

 

 

 そんな訳でやってきました宰相と丞相の会談です。まぁやれることはない……という訳ではありません。このゲーム、今まででもわかる通りイベントや会話中も普通に行動できます。なので時短できるところは時短していきましょう。私はRTA走者、だるいからと言って投槍はよくない(鼻ほじ)

 

 とりあえず前準備として録鳴未の後ろにしれっと座っておきます。

 

「……秦趙の間で同盟を結ぶということです」

 

 なんか長々と喋ってるアデ〇ダスの子会社(リー〇ック感)。その固定台詞のこのタイミングです。

 

「ふざッ!?」

 

 録鳴未が飛び出すので後ろから殴って倒します。この不意打ちは確定で入ります。

 

「……」

「……」

 

【失礼しました。どうぞ続けてください】

 

 はい、これで僅かですが時短が図れました。

 

「断る!」

 

 あ、呂不韋が空気を取り戻しましたね。やっぱ商人から国のトップに上り詰めた男は違うなー(憧れちゃうなー)

 

 まぁ後は何も変わらず同盟結んで終わりです。そんなこんなで会談は終わりです。はいはい、次は宴会宴会。サクサク行きましょうねー

 

 

 

 

 

「ココココ、コケコッコ」

 

【コケコッコ!】

 

 宴では会談に呼ばれていた騰とアイサツです。ジッサイ、アイサツハスゴイダイジ。

 

「お前、よくも殴ってくれたな!」

 

「先の戦では万極を討ってくれた為、録鳴未たち殿の特攻も被害が少なかった。礼を言う」

 

【いいえ。精強な王騎軍が殿を務めてくれなかったら我等も壊滅していました】

 

「そう言ってくれると助かる。特攻した録鳴未も安らかにしているだろう」

 

【はい】

 

「話を聞けお前ら!!」

 

 先の戦や会談で録鳴未を止めてくれたお礼をしてくれます。特に騰と一緒に来ていた干央軍長はレズちゃんの出世を祝ってくれました。やっぱ軍長と付く男は違いますね(露骨な偏愛)。

 この後は干央軍長や他の軍長たちと楽しく飲んでると録鳴未が空気読まず暴れだして「録鳴未、お家帰る」と言い出すので、それにしれっとついて行きます。これで原作の信の李牧への宣戦布告イベがカットできます。

 

「こんな宴に付き合っていられるか! 俺たちは帰るぞ!!」

 

 お前、それ米花町で口にしたら生きて帰れんぞ(震え声)? 録鳴未のクローズド・サークルにおける被害者のテンプレを見ながらしれっと騰たちの後ろについていきます。あ、上手いことそこから更に抜け出さないと、こいつ等その辺の居酒屋で2次会始めるので気をつけましょうね。そのまま一緒にいると強制的に誘われます(2敗)

 

 はい、じゃあこれで秦趙同盟イベは終わり……

 

 

 

 

 

「お待ちを。玲守殿ですか? 万極将軍を討った」

 

 ……えぇ? なぁにこのイベント(困惑)

 

「貴様ッ!」

「李牧!?」

 

【……らら?】

 

 外の廊下に出たらアディダスの子会社に呼び止められました。合併かな(錯乱)

 

「王騎軍の方々ですね。申し訳ありません、事を荒立てる気はないのです。ただ少しその少女とお話を……」

 

「ふざけるな!」

「殿の仇!!」

「ここで切り捨ててくれようか!」

 

 まだ王騎兵たちがいる場面ですよ。コイツどんなメンタルしてたらこの状況で話しかけられんの?(驚愕)

 とりあえずしれっと騰の後ろに回り込みます。いざ戦いになったら頼りになるのはこの人位……首根っこ掴まれて前に出されました。

 

「どうぞ話してくれ。ここで争う気はない。我々は先に帰る」

 

「フッ。やはり、私が憎いですか」

 

「殿は彼女が白起に並ぶと言った。新しい時代の芽は生まれている。殿の意志は受け継ぐが、お前ばかりに囚われていては時代の波に取り残されるのでな」

 

「白起とは、これまた私たち趙人にとっては末恐ろしい存在だ」

 

「……いや、言ってねぇよ。嫌がらせだろ絶対」

 

 騰たちがさっさと二次会に向かった為二人きりにされてしまいました。酷くない?(困惑)

 

 それにしてもなんやねんこのイベント。ワイ知らんぞこんなん(困惑)。とりあえず急いでWiki調べます。でもプレイの手は止めないでね(必死)

 

「貴方は龐煖と互角に渡り合ったと聞きました。……フフ、これを言ったら彼が怒りますかね。そんな貴方に聞きたいことがあったのです」

 

【……】

 

『彼は……道を究めた求道者という存在です。そんな彼に並ぶ貴方の道を私は知りたい。貴方はどうしてこんな所にいるのですか? 何を求めて戦場にいるのですか?』

 

 んあ゛?(濁音) 運命の選択肢? もうどうにでもなーれ(Wiki調べ中)

 

【私はただ、天の言うことをはやく成し遂げたいだけ。ただそれだけでいいのに……貴方たちはどうして他人の道なんか気にするんですか?】

 

「それは……人の可能性を知りたいからです。人が救われる道があるのなら、誰だってその道を行きたいでしょう?」

 

【他の道なんて興味ないけど、行きたいなら行けばいい。どんな道だって人間に無理なことなんてないんですから】

 

「貴方はそう思うのですか? 龐煖の道は『在る』と」

 

【どうして無いと思うんですか? 人は、世界を超えることだって出来るのに】

 

「……夢想の話です」

 

【どうして? 同じことは何度も起きているのに。一人の人が神に辿り着き王朝を起こした。一人の仙人がそれを終わらせた。貴方が知っているのは一人の殺神が100万と100城を落として歴史を変えたこと? この世界は第5、いや第7世界? それはどうでもいいこと。人はその気になれば幾らでも好きなように世界を変えているということ】

 

「それは……」

 

【貴方は人間一人の力を甘く見ている。人が人を超えなくても絢爛豪華に絢爛華麗に。世界を超え、外側から世界に介入しようとするあの武神はもう辿りつこうとしている。だってその片鱗を見せたせいで天が困ったことになっちゃったんだから。私も困っちゃう】

 

「何を言って……いえ、人にそれだけの力があるならばどうして人は未だ救われぬのか!?」

 

【らら、ららららら、ららららららら……】

 

 お、見ーつけた(必死)! Wikiの報告の掲示板内にありましたね。この特殊会話は武神撃退をしていると偶にあるそうです。へー、ノーダメプレイの時は戦闘しかしてないからそれは知らんかった。まぁイベ内容的にはただ会話するだけなんで大したことは……ん? 合従軍後に李牧軍強化のフラグに関係有り?

 

 ……よし、(このRTA的には)関係ないな!

 

【ららら……きっと、皆が皆それぞれの道を歩いているからですよ。天がそういうのなら私もそうしましょう。六国を滅ぼし、全ての人倫を地に埋めて、中華を救ってみせましょう】

 

「ならば貴方は私の敵です。貴方の道がそうだというならば私は絶対に止めてみせます。必要だというのなら六将も三大天も、白起も超えて見せましょう」

 

【きっとそうはならないですよ。私の道はもうすぐ満たされるから。ららら、らららららら……】

 

 お、なんか明るい声が響いとるやんけ。ハローキティとコラボしたスポーツブランドさんと仲良くなったんかね。ちょっとレズちゃんコミュ強すぎんよー(納得のHM笑み)

 

 

 

 

 はい、それじゃあ後は宴に帰っていったリーボック(直球)を見送ってイベント終わりです。焦りましたがどうということはなかったですね。これでもう後は本当にイベントらしいベントはないんで、次回からは山陽攻略戦です。残り1年で進化する(予定)レズちゃん隊の力で廉頗四天王とか言っちゃうノンケを狩り尽くしてやりましょう(四天王なのに5人いたらたまげる感)

 それじゃあ今回はこの辺でバイバイキン!

 

 

 



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30

 言うなれば運命共同体。互いに頼り、互いに庇い合い、互いに助け合う。1人が皆の為に、皆が1人の為に。だからこそ戦場で生きられる。玲鵬隊は兄弟! 玲鵬隊は家族!! うs……ゲフンゲフンッ。そんな感じのRTAはーじまーるよー。

 

 この一年、レズちゃん隊はひたすら部隊を強化してきました。金にものを言わせて時短を計り、余計な出兵やイベを省く、完全にガバを取り戻す揺り戻しの時期でしたね(倍速)。その結果手に入れたのはじゃーん! 1000人を超える我が隊であります。勿論500騎の騎兵も準備出来ています。あぁ゛゛~この赤い肩が勢揃いする真ん中を隊長として堂々と歩く感覚、たまらねぇぜ(絶頂)

 

【玲鵬隊、出陣!!】

 

 今日はついに山陽へ出兵の日です。近所の町の皆が見送ってくれます。レズちゃんは私財を使って町の発展や治安維持に貢献してるからね、どんだけ悪評があっても地元の人気は高いのよ(選挙感)

 

「玲鵬隊、万歳!」

「あの小娘がなぁ、頑張れよー!」

「きゃー粋面様抱いてー!」

「また良い男仕入れてくれよなー!!」

 

 どこぞの赤肩部隊には考えられないくらいの歓声です。汚く稼いで綺麗に使う。世界共通の法則なんだなって思いました(小並感)

 今回の出兵ですが連れていく兵はピッタリ千人でいいです。配分で言うと500を騎兵、残り500を歩兵にします。そうでなくとも今回は機動戦が主体になるので騎馬隊は最低でも300は揃えたいですね。あぁ、千人で切った理由は後で分かります。

 さて、最後に物資ですが忘れないように咸陽で注文したアレを持っていきます。アレってナニだって? すぐにわかりますよ(ゲス顔)

 

 あ、そういやカットしましたが途中で金が溜まったんでいつもの割引鍛冶屋に鉄鞭の改造を頼みました。鉄鞭と輝く凧型24面体によって出来たのなんと『八稜錘』です! 鉄鞭の先っちょになんかでっかい煌めく塊が付いた感じですね。見た目適当な仕事ですが能力はしっかり上がっています。特に耐久値だけで言えば最終盤でも使える値です。

 

 ……まぁ改造に当たって手のひらサイズだった24面体がなぜか大きくなって不定形に偶に蠢いてたり、そもそも1つだったのに何故か二つになって鉄鞭に引っ付いてたりしますが細かいこと気にしても仕方ありません。仕様です(目逸らし)

 あと鍛冶屋のオヤジが「五次元構造…異世界の色彩……翼、闇。混沌が、黒い混沌の闇に這うものの扉が……う、うああああああ」と鍛冶屋として成長していました。これで今後はこのオヤジからも甲冑や盾を注文できるようになりました、やったぜ。

 

 そんなわけで山陽戦です。山陽戦の序盤は幾つもの攻城戦です。最初はまず高狼城……ではなく攻城戦チュートリアルから始まります。この時点で一定以上の位だと城攻めのチュートが入るんですね。具体的に言うと山陽攻略の前準備として、高狼城周辺の小さな城を事前に落としておくことを要求されます。今までは一部下として城攻めを行っていましたが、ここからは一人の指揮官として城攻めが出来るのでその予行演習ですね。

 

 それでは軍編制と共に攻撃目標の城へ出発です。ほれいくどー。

 

 

 

 

 着いた先で軍編制です。実はここで確定で二人の千人将が補佐で入ります。スッパリ斬られる郭備と乱銅の二人です。

 

「郭備と申します。どうぞよろしくお願いします。玲守3千人将殿」

「千人将乱銅だ。指揮下に入る」

 

 この二人なのは製作者側の意図があるんですが、まぁそれはどうでもいいです。とりあえず今は郭備は甲冑持ちの騎馬隊持ち。乱銅は歩兵中心ですが攻城戦が得意なスキルを持っていると覚えてくれてればそれでいいです。

 

 ここからは攻城戦の説明が入りますが全部飛ばします。RTAでは当然です。彼ら2人の千人隊はそれぞれ東西へ、レズちゃんたちは正面に備えます。ここで例のブツをだします。じゃじゃーん! 雲梯です!!

 

「これはこれは、その様なものをお持ちとは」

「おいおい。大したもん持ってんじゃねぇか」

 

 雲梯とは分かりやすく言うとスゴイ梯子です(語彙力×)。これで一気に城壁へ駆けあがり、門を開けましょう。ほれいくどー

 

【攻撃! 開始せよ!!】

 

 雲梯は攻城兵器なだけあって高いのですが、井蘭車などに比べればまだ手が届く値段です。勿論雲梯にもグレードがあって、それによってかけられる城壁の高さが変わります。買ったのは中の下位まで届く雲梯です。勿論このちっさいお城には余裕で届きます。

 

「隊長! 届いたぜ!! 俺様が先陣を切るか!?」

 

 よくやった邪慰安。でも先陣を切るのはレズちゃんだ! レズちゃんの武器をオニューの八稜錘に持ち替えます。そして馬を走らせて雲梯で出来た道を突っ走りながら滅多に使わない武芸スキル”旋盾”を発動! 

 

【なんとぉー!!】

 

 レズちゃん目掛けて鬼のように飛んでくる矢を弾きながら吶喊です! 旋盾は武器をクルクル回すことで一定の確率で飛び道具を防ぐ効果があります。ぶっちゃけこういうニッチなタイミングでしか使いません。見た目はF91やターンAのアレですな(ビームローター感)

 

 余裕の突破。城壁についたらそのまま暴れ回りましょう。この時点で敵さん士気が落ちてます。城門開けられた時点で完全降伏しますね。

 

「降伏だ! 降伏する、もうやめてくれ!!」

 

 はい終わりました。本来なら数日かけるところですが攻城兵器があればこんなもんです。RTAでは必須ですね、まぁここでしか使わないんですが。

 

「へっへっへ。ここからはお楽しみってことでいいんだよな?」

「隊長殿。これよりは秦の土地になる場所。民には軍規に沿って加護を与えてやるべきかと」

 

 はい、攻城戦の長として戦を終えるとこの様な選択肢が出されます。要は略奪・凌辱をするかしないかです。暴虐を働くと兵のテンションが最高潮に維持できます。また物資や資金、お宝を入手できます。質と量、どちらも今までとは比較になりません。食料や軍用品も手に入り、ここで消耗した分を補充して次々と戦線を上げていくみたいな感じです。勿論代わりにその城や地域の治安は最低値に落ち込み、その一帯での兵の募集や税の収益に多大な影響がでます。一つ二つならまだしも幾つもの地域で暴虐を働くと、テロが多発して国家戦略に影響しかねますね。

 逆に原作のあったかホモたちの様に民間人や投降兵は保護してあげるとその地域の治安は良くなり、上記の真逆になります。こちらのデメリットは即物的な収益と個人的なメリットが少ないことですね。しかし自分の名声やカルマ値を下げることができます。

 

 前にも言いましたがこのゲームではあまりに悪行を重ねると他の部隊やキャラに嫌われて協力されなくなったり、最悪殺し屋に狙われたりします。なので諸々を含めてこのRTAでとるべき選択肢は……

 

【魏人の皆さん。お願いがあります。死んでいただけないでしょうか?】

 

 合従軍で終わるチャートになーんで気を遣わなければならないんでしょうか? こんなもん一択だ一択。

 

【えーっと。できれば自殺してくれると早いんですが、だめですか?】 

 

「ふ、ふざけるな! 我らはもう戦わない! お前たちに従うといって……」

 

 あーそういうのいいから。倍速倍速ゥ!

 

【それじゃあ兵士の皆さん。皆殺しにしてください。虐殺です!】

 

 投降兵や捉えた住民は奴隷に出来て売り飛ばせますが、それの商談でまだチュートとか挟んで手間がかかるんですよね。そのまま住まわせるにしても戦後処理チュートとかロスだし、ぶっちゃけ金策の目途が立ってるんで一番早いのがこれです。さっさとチュート攻城戦は終わらせましょう。

 

「ば、ばかな! なんてことを!!」

「へっへっへ。話が分かる隊長でよかったぜ」

 

 武将には勿論それぞれ性格が設定されています。この手の命令には参加しないしない者も当然いますね。そういうの含めてのチュートリアルなんでしょう。

 

「じゃあ行ってくらぁ。勿論お宝は上納するからよ、楽しみにしててくれや」

 

 あっ、おい待てぃ(江戸っ子)

 

【略奪は許しますが凌辱は許しません。迅速にこの城の民をせん滅しなさい】

 

「おいおい、そりゃないぜ。略奪は出来て遊ぶのは駄目なんて。そりゃああんたも女だからかい?」

 

 士気上がるのお前の隊だけじゃん。超兄貴と超兄貴!でレズちゃんたちの士気は常に高いし、郭備兵は参加しないし。ていうかRTA的に時間の無駄だしな! それにほら、そういうのよくないと思います(適当)

 

 とりあえずそこに一般人がおるじゃろ? ホイッ(狼牙棒フルスイング)

 

【いたずらに苦しみを与えることは絶対に許しません。もたつく伍が一つでもあればその上の人間の首が飛ぶと思いなさい】

 

 こんな風にな(模範を示すHMの鏡)

 

「……分かった。分かったよ。直ぐに終わらしてくらぁ」

 

 んじゃ後はレズちゃん隊もこのハゲたちがさぼってないかチェックしつつイカれたパーティーに参加です。ぼくもしゅる~(マジキチスマイル)

 

 

 

 

「魏人はこの恨みを100代まで忘れぬぞ……」

 

【ら、ら、ら……殺しましょう、殺しましょう。ぐっさりぐっさり殺しましょう】

 

 レズちゃんも上機嫌に新調した鉄鞭を振るってます。先端に玉もついたし、気分はもぐらたたきですかねぇ(ワニ●ニパニック派)

 

 虐殺中は若干のイベがありますがほかに比べたら短めですね。民衆を生かした時の感謝や奉仕のイベより全然楽です。そもそもここのチュートリアル、実はカルマ値や他キャラの好感度になーんも影響しないんですよ。乱銅も郭備もモブ中のモブですからね。なので存分に好きな選択肢を選んでください。この手の悪行を全くしないプレイの称号にも関係ないんで、うま味な稼ぎイベとして善行プレイ実況者なんかもここでは略奪と奴隷ゲットしてますね(納得のHM笑み)

 

「お待ちを! どうかお待ちになって下さい! 民間人を全て殺す必要はありません! なぜこんなことをなさるのですか!?」

 

 少しすると郭備が意を決してレズちゃんに詰め寄ってきました。このレスバは絶対に起きるので直ぐに返答してあげましょう。

 

 

【ここは山陽に入る為の入り口。高狼城から前線へ物資や兵員を繋げる補給線を組むでしょう? それを見張れるこの城に魏人は置いておけません。万が一があってはいけないの……でしょう?】

 

「そ、それは……」

 

 ガバガバやな、ロジハラではない(確信)

 斥候なんてそこら中にいるから民間人なんぞ幾らでも生かしておいてなんの問題もないし、長い目で見ても政治や軍略的には軋轢を生まない方がいいんですけどね。まぁここはレズちゃんの弁舌能力でごり押しや!

 

「おい、お前は副官だろう! 隊長の汚名になるぞ、本当に止めなくていいのか!?」

 

 レスバには数パターンありますがね、他人の力を使うのは卑怯じゃね?(棚上げ感)

 

「ん? あぁ、別に珍しいことでもないだろ。それに天の言葉なら玲守は折れないだろうしな、皆玲守の言葉なら従うさ。一応、しっかりした理由も珍しくあるじゃないか」

 

 んほー。イケメンはこちらの味方になってくれました。流石はイケメンやな! 惚れてまうわ、やっぱ顔がいい人間は違うな(ペッ)

 これも高魅力値の恩恵ですね。士気の他に指揮官への信頼度も高いので、レズちゃん隊の兵士たちは皆ちゃんと命令にしたがって仕事を行ってますね。金と高魅力値と環境(超兄貴)により我が隊は鉄の信頼で結ばれているのだ! ククク……これが玲鵬隊よ!!(HM的ドヤ顔)

 

「真面じゃない……」

 

 しばらくすると収支報告です! んほー、いい仕事してますねぇ(歓喜)。うま味が過ぎる物資や金、お宝が手に入ります。これが略奪の良い所です。乱銅ですがあのハゲは攻城戦に役立つスキルの他に略奪にボーナスがかかるスキルがあります。なので略奪する際は存分にこき使ってあげましょう。

 あ、それと収支の一部は彼らに褒美として分け与えてあげると士気が上がる他、次回以降もいい仕事してくれます。ほーれご褒美だぞぉ(角砂糖3個感)

 

「へへ、ありがてぇぜ。何だかんだであんたとは上手くやれそうだな」

 

 ハゲに優しく、人に優しく。それが走者の走り方(HM笑み)

 しかしこんな小さな城でこんなうま味なら、これとは比較にならない高狼城以降ならどれだけのパラダイスが待っているんでしょうか!? そうやって悪魔の誘惑をするのがこのゲームの開発者の嫌らしいところです。勿論横で主人公たちメインキャラがしっかり見てるんですがね(パパラッチ感)

 

 はい、これでチュートは終わりです。次回からは「玲鵬隊の玲守はどんな理由であろうとクソヤロォは絶対に許さねぇ」と主人公たちに媚を売りましょう。RTAは外道鬼畜プレイになってしまうってのは僕は逃げだと思いますね(HM的キリッ)

 それじゃあ今日はここら辺でバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は戦災孤児の奴隷出身ということもあるからか、幸運によって今の地位がある故なのか、戦乱に巻き込まれる者を自分と同じような境遇にすることには忌避感があった。何よりそういったことをするのは嫌で、部隊の皆も私の感情は理解してくれていた。色々我慢させているのだろうが、私たちはそれ以上の何かに満たされていて、それ故に凌辱や略奪などをしなくても心は満足していた。

 

「貴士族なんかに負けるなよ、信」

 

 眩い目だった。今の自分にとってはその目は眩しく、しかし罅が入ったような私の心を癒してくれた。

 

 ここに来る前にあった虐殺は私を苛んでいた。

 別にそれ自体は珍しいことではなかった。凌辱は行わずというのはある意味で珍しいのかもしれないが、遊び半分での殺しをする者はこの時代では珍しくない。

 

「どうか安らかに」

「天涯へ旅立つ様に、鵬の下へ」

「天は俯かない、天は病まない、天は……」

 

 隊長の命令に従い、迅速に、的確に仕事を行っていく者たち。それが冷酷で、淡々と行う様なものであったならばまだ兵士として理解は出来た。だがあれ等は違った。彼らの隊長の命令を、それの意味もすべて理解し、命令された通りに彼らは「優しい殺戮」を行っていった。

 

 それは異常な光景だった。悲惨な光景に慣れている私たちからしても彼らの行いは直視に耐えなかった。彼らの行動に、口調に、微笑みに、それらが向けられる者だけでなく、私たちも背筋が凍りついていた。

 いっそ処刑の様に仕事として行っていたのなら何とも思わなかった。だが、あれは……

 

「何なんだよアイツら」

「イカれてやがる」

「郭備隊長、俺たちは……」

 

「構わん。そのまま、凌辱が行われていないかを見張れ」

 

 この場の異様な雰囲気に、無法者と悪評で名高い乱銅も黙々と物資の収奪を行っていた。この場から早く離れたいと思っているのはきっと奴も同じなのだろう。

 

【回る回る…笑う笑う……天が…ららららら…】

 

 歌だ。あの歌が聞こえる。あの少年と話すまでずっとあの光景が頭から離れなかった。全く、情けないことに元気づけられたのは私の方なのだった。

 

 大きく息を吸う。私ももっと上へ行く。乱銅を止めたあの少年の様な者をもっと取り立てるために。あの3千人将の様なことを止めるために。

 幸いなことに今私はあの3千人将の麾下からは外れている。この気持ちのままこの戦で活躍して、もっともっと上にいかねば。

 

「郭備千人将 お待ちを」

 

 声をかけられ、振り向いた時だった。

 

 一閃。確かな腕だった。刺客紛いなことをやっているが、私よりも遥かに格上の将だと確信できた。

 

 意識が切れる前、覚えたのは部隊の皆、あの少年、そして……目の前の相手への哀れみだった。

 

『あの3千人将の贄になるのだな』

 

 そう思ってしまったら不思議と恨みは湧かなかった。しかし出来ることなら、仇はあの少年の手で叶う様にとあちら側で願うとしよう。

 

 



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31

 えーレズちゃんです。今日もガンガン山陽戦を進めていきたいと思います。前回は攻城戦でしたが、まぁ特に見るところはありませんでしたね。普通にレズちゃんが雲梯を渡り、グリー〇ス将軍の様に暴れて開門させただけでした。どう考えてもイカれてるんですが周りは何も言わないんですかねぇ(震え声)

 

 そんな訳でなんやかんやで(すっとぼけ)で物資を調達、懐ホカホカ、士気もアゲアゲで有頂天で高狼城に着きました。ここからが本番です。お尻の穴を引き締めていきますわ(唐突なお上品)

 

「これが高狼城……流石に本格的な城はでかいな」

「こ、これを攻めるんだわいな」

「ン……」

 

 蒙豪軍本軍と合流しながら進軍していくとやがて大きな影が見えてきます。

 ムービーと共に現れる大きなお城。チュートリアルで攻城戦の旨味を知ってしまったプレイヤーからは最早城の大きさ=宝の山のでかさにしかみえないのが悲しい所。こういう演出、プレイヤーの人間性を試す悪い開発者なんだなぁ(確信)

 

【おっきいですわ】

 

 なぜかお嬢様言葉でぼんやりするレズちゃんに強制イベント。ここではメインキャラ3人の中で最も交友度の高いキャラが話しかけてきます。まぁここではいつものノンケですね。

 

「やほ、久しぶり玲守ちゃん」

 

【蒙恬様】

 

「会うのは久しぶりだねぇ。今3千人将だっけ? いつの間にやらドンドン出世しちゃって、推薦した俺も鼻が高いよ」

 

【えへへ。これも全て蒙家と蒙恬様のお陰です】

 

「あはは。そう言ってくれるんだ。嬉しいなぁ」

 

【本当です。いつもいつも何かある度に蒙恬様の世話になってばかりで……】

 

「いいのいいの。面倒を見た食客が名を上げればウチの名もあがるんだからさ。今後も遠慮なく頼ってくれていいんだよ?」

 

【はい! 今後もよろしくお願いします!! それと軍師の件も有難う御座いました】

 

「あの二人は俺の教え子なのさ。元気にやれてる?」

 

【勿論です。先日も初陣なのに凄い活躍でした。私たちの隊に足りない所がやっと埋まった感じです】

 

「それなら何よりだ。まだまだ経験が足りないから迷惑かけちゃうかもだけどよろしく頼むね」

 

【はい!】

 

 想定通りノンケでした。まぁここで他のキャラが出てきたらビックリです。好感度管理の失敗で私がフリーズするところですよ。

 それとちょろっと出ましたが蒙家派遣の軍師たちの話題がでます。彼女たちの扱いの良し悪しがこういう所の話題で出て来たりもするので気に留めておくとよいでしょう。

 

 あとは適当な雑談です。このノンケの悪い所は話が長い所ですね。女だと口説き、男だと気が置けない感じで絡んできます。これだから男女問わず食っちまう奴は……陰の者で話が簡潔な賁ちゃまを見習ってほしいですね(溜め息)

 

【あの…そのお馬さんは……】

 

「あぁ、これ? 良い馬でしょ。魏の馬ってのがちょっとアレだけど嫌味で乗って来てるわけじゃないよ」

 

【名前は……】

 

「珠獅子っていうんだ。タマちゃんって呼んでる」

 

【その、何処で買ったのですか?】

 

「こないだ土門将軍と賭け麻雀してさ。巻き上げた」

 

 なんかノンケが良い馬乗ってると思ったらこれはいつぞやのタマちゃんじゃないですか! 繋がりがあるキャラ同士で物々交換などはある話なのですが、これは良展開です。ノンケが強化されればそれだけ戦が楽に早く確実になりますからね。いやー良かったなタマちゃん! やっぱり名馬でも金に換えたワイの判断に間違いはなかった(確信)

 

『~~ッ!(鋭い眼光)』

 

「ん? どうした珠ちゃん。おかしいなぁ、普段は割と大人しい子なんだけど……」

 

【すっとぼけ】

 

 

 

 イベントが終わると全体の軍編制のお時間です。レズちゃん隊は予備軍に配置されました。予備軍は自由度が高く、戦況に合わせて戦の決め手となる活躍がしやすい隊です。そんな重要な場所は本来前線で功績と名を上げ続けた者が得られると素人さんは考えがちですが、強力なコネを持っていれば別にそんなものは必要ありません。な、賁ちゃま!(悪意はない)

 

「さて、玲守。軍議の時間だ。といっても城攻めは単純だけどな」

 

 軍議のお時間です。今回の戦いも同じく雲梯を使って行きましょう。といっても今回からの本格的な城攻めでは色々と出来ないことも出てきます。まず指揮官は蒙驚ですし、前回はチュートリアルということでありませんでしたが、雲梯も本来は組み立てに数日かかります。更に配置場所も踏まえて中々に出来ないことも増えてきます。とりあえず雲梯が組みあがる数日は大人しくしていましょう(雀卓の準備)

 

 

 

 ――――――数日後

 

 メタクソにやられる秦軍を横目に玲鵬隊誠京麻雀戦を行っていると報告がありました(御無礼)

 

「玲守隊長! 雲梯が組みあがったわさ!!」

 

【ありがとう、それじゃあ行きましょう】

 

 さて、ここで素人は直ぐに城攻めを行いますが私は違います、走者です。急がば回れで最速を取る為に行動します。まずはいつものノンケの所に行きましょう。

 

「ん? どしたの玲守ちゃん」

 

 まずうちさぁ、こんなん(雲梯)があんだけど見ていかない? と誘います(渾身のリスペクト感)

 

「へー、すっごい大きい」

 

 雲梯を見上げて期待通りの感想を漏らしてくれる蒙恬殿。流石です(満足)

 こうして上手くいくとこれからの軍議に蒙恬が参加してくれます。更に献策次第では楽華隊との共闘も出来ます。とりあえず目的は達成しましたが、ここに玉鳳がいるとこれからの攻略が更に早くなるので似たような感じでパパっと誘いに行きましょう。

 

「フンッ。断る」

 

 失敗しました(憤怒)

 まぁええわ。レズちゃん魅力高めなのでワンチャンあるかもと思ってただけだし、想定の範囲内です(歯ぎしり)

 

「そりゃあそうでしょ。楽華と玉鳳ってよく張り合ってたし。というか玲守ちゃん正直結構悪評多いしね」

 

 そうなのですか?(すっとぼけ)。まぁチートのノンケがいるだけで目的は達成したも同然なので別にいいです。では軍義の時間です。

 

「あ、そういえば気になってる隊がもう一つあるんだ。飛信隊っていうんだけど……」

 

【天のお呼びではありません】

 

「……そう」

 

 (飛信隊は)ないです。奴らを怒らせたくありません。これからの攻略に必要なので。それじゃあ軍議はーじめーるよー。

 

【それでは今日の軍議を始めます】

 

 といってもここでは適当に進めればノンケの「待った!」がかかるのでそれ待ちで適当に進めて構いません。勿論その後はノンケの言うとおりにすれば間違いありません。公式チートは伊達ではなかった。

 

「と、いうことでさ。玲守ちゃんが守備の将を取りに行くとみせかけて楽華が城門を開門。郭備千人将と乱銅千人将、それとウチの騎馬隊が突入って感じでどうかな?」

 

【異論ありません。流石は蒙恬様です】

 

「蒙家の麒麟児とは、言葉通りですね」

「やっぱり蒙恬様は凄いわいな」

「相変わらず腹が立つ奴だよ」

 

 この後スパッとやられる人やウチの軍師副官も絶賛です。当然私も絶賛です(権威の奴隷感)。それじゃあそんな感じであとよろしく(投槍)

 

「待ちなよ。今回は俺等の仕事はどうなるんだ?」

 

 空気の読めないハゲが空気を凍らせます。こういう誰かが言わなきゃいけないことでババ引いたことありませんか? 私はあります(半ギレ)

 ここではノンケは一切喋りません。階級とかではなく単純にレズちゃんを計っています。前にも言いましたがここからは他のノンケやホモ達もレズちゃんの動向を注視しています。行動の如何で当然嫌われたりするのでそういったメリットデメリットを考えて行動しましょう。その結果は……

 

【とにかく迅速に制圧が最優先です。その後は資産を持ち逃げされる前に押収します。撤退する敵の物資は焼き討ちにしても構いません。投降してきた者は手は出さない様に。ただし貴方たちの隊は徴収を続けなさい。他の隊に渡すより前にはやく、迅速に。抵抗する者は殺して構いません】

 

「へっ、分かったぜ。任せな、他の連中に渡す前に根こそぎ持ってってやらぁ」

 

 流石はハゲです、よく分かってる。こういった大規模な城は早いものどり。グダグダしてると他の隊に持っていかれて旨味が消えることも多々あります。まして敵に渡すぐらいならと撤収する味方の軍に渡す奴も出てくる始末なので分業制で一つの隊は略奪専門にした方がいいです。

 

「玲守3千人将! また繰り返すのですか!?」

 

【今回は前とは違います。高狼城は侵攻の大拠点となる為、そこの住人の恨みを買うような真似はしません。ただしその後の反抗を防ぐためにも早い段階で物資は収奪し、軍に納めます。勿論そこでの抵抗は厳格に許しません。また軍規を乱さない様、制圧が終われば郭備殿、貴方の隊に監視と民の保護を命じます。これで何か?】

 

「……いえ、ありません」

 

【蒙恬様も何か訂正する所はあるでしょうか?】

 

「良いんじゃないかな。民の保護なら楽華もそのまま玲守ちゃんの部隊に協力するよ」

 

【ありがとうございます。分かりましたね? 乱銅】

 

「あぁ、今回も期待しているぜ」

 

 はい、これで終わりです。今回以降は横でメインキャラが見てるので無茶はやめましょう。ぼく、悪い将軍じゃないよと必死にアッピルします(プルプル)

 まぁね、私程の玄人ともなれば戦の運び方次第で幾らでもやり様はあります。あのハゲは出来るハゲ。ハゲに仕事が出来ない奴はいない、私は知ってるんだ(他意はない)

 

 ぶっちゃけこの戦は放っといても10日前後で賁ちゃまが井蘭車を持ってきて勝手に終わらせてくれるのですが、流石にRTAでそれは許されません。まして自分主導で戦を運ぶのと運ばないのでは収奪のうま味が全く違います。あの城の中身は全部儂のもんだもんね!(金の亡者感)

 

 略奪のうま味を知ってしまった人間はこうも変わるものかと戦慄しつつ今日の開戦を告げます。

 

【攻撃開始! 今日で戦を終わらせます!! あの城に鵬の旗を立ててやれ!!!】

 

『ウォオオオオ!!!』

 

 開戦! そしてスキル”旋盾”!! なんとぉおおおお!!!

 

「な、なんだアレは!?」

「雲梯だ! 糞ッ、攻城兵器を持ってきやがった」

「矢! 固めろ!! 寄りつけさせるな!」

 

 こちらに意識が集中すればその分地面の隊は損失なく城門に辿り着けます。更にこの雲梯はそこそこ良質な雲梯。耐久値的にも高狼城の守備兵に壊される代物ではありません。これが金の力です。

 

「ちくしょう取り付かれたッ!」

「ええい! だが城郭の上では守備側が有利! 数で叩き落せ!」

 

 取りついてしまえばこっちのもんです。レズちゃんを渡らして~ジャンプしてスキル撃って、ちょちょんのハイっ! あとはいつも通りブンドドですね(投槍)

 

【ら、ら、ら……えいっ!】

 

「う、うわああああっ」

「ば、化物だ!」

「将軍から指示を、いや他から援軍をッ!!」

 

 ここで大切なのはレズちゃんは手近の城門方面からは逆の守備隊を指揮する4方の将軍を狙う様に。楽華の部隊は城門の上へ送り届ける様イケメンの別動隊に任せます。

 

「ン!」

 

【はい。ではいきましょう。天も首を望んでいます】

 

 楽華は城門の上につけば原作の玉鳳と同じく地上にダイブして城門を開けます。これだけで勝ち確なのですがここでは早く勝つことが目的ではありません(壊れるRTA)。とにかく収奪の戦果を最大にするために動きます。結果的にその方が絶対に早くなるのは試走通りです。その為に城門解放が狙いと分かり焦る敵将に向かい攻め続けましょう。ただし殺してはいけません。雲梯の拠点を作り、次々と上に上がってくる仲間と共にじっくりと城郭の上を練り歩くのです(コ↑コ↓大事)

 

「な、舐めるな! 我が守備隊はッ……」

 

 敵兵を城郭からちぎっては放り、ちぎっては放ります。この狭い場所でお互い数の利で死角が取れない状況なら、戦闘ビルドであれば難しくはありませんね。しばらくすると城門が開いて恐慌状態に陥るのでここで決め台詞という名の挑発です。

 

【蛇が来るよ蛇が来るよ蛇が来るよ……だから守ってみて守って守ってららららら】

 

「ヒッ! ……こ、降伏する! 降伏だ!! 我が軍の投降を依頼する!!」

 

 降伏頂きました! それに対するアンサーは……

 

【さぁ……黒ちゃん】

 

「ン!」

 

 掲げられる我が隊の旗。引き続き進軍ですよ! 進軍!!

 

「こ、降伏を受け入れないとはどういうことだ!!」

 

 降伏の判断は基本大本営がとります。ですがこの様に目の前の隊の士気を完全に折って下らせる方法もあります。この場合別に聞き入れなくてもカルマ値にはそこまで影響ありません(直ちに影響がないとは言ってない)。

 実際降伏の権利なんてものは大将や一定以上の権限者が握っているもの。現場の判断で捕えても戦闘は終わりません。投降者という金の引き換え券の代わりにこちらの隊の一定数が監視としてもっていかれてしまいます。え、この将は城の一角を任されてる将軍? ……知りませんね(すっとぼけ)

 

 そんな訳でまだ戦闘が終わらないので続けます。しかし投降希望者と戦い続けると実はあるイベントがあるのです。

 

「なぜ! なぜだ!?」

 

【秦に敵対すれば降伏にも惨死と同じ苦痛を伴うことを知りなさい】

 

「ふ、ふざけるな! 我ら魏人、死してもその魂まで殺せると思うな!!」

 

 はい、死兵になって襲いかかってきます。いやぁこれはハーブ不可避ですわ(唐突のお嬢様)。これで戦が長引いて我が隊の収奪時間が増えます。しかも城攻めでこれやると住人にも一定確率で波及して秦軍に反抗するのでワンチャン住人虐殺不可避になりますね。他の隊の収奪妨害になって収入増加。懐がヌックヌクでハーブの大草原ですわ(お上品)

 

 あ、あとこうなったら敵将は要済みなので首獲ります。

 

【敵将討ち取ったりぃーー!!】

 

 首獲ったどおぉおおおおおお!!(首を大切にしまう)

 

 将が討たれてもまだ戦おうとする敵をブンドドしていると本城に楽華が旗を立てました。これは流石に戦も終わりですね。こうなったら後はリザルトですが実は分岐として例のイベントに行くかどうかが選べます。ここは勿論行きます。なんせあのハゲの上司はレズちゃんなのでね。前回言った通り「玲鵬隊の玲守はどんな理由であろうとクソヤロォは絶対に許さねぇ」と戦の中の仁義を守りに行きます。RTAは外道鬼畜プレイになってしまうってのは僕は逃げだと思いますね(有言実行)

 

 

 

 

 

 

 

「こっちは命令でやってんだ! この先も命令通り敗者をいたぶりまくってやるぜ!! それが楽しいから戦争やってんだ」

 

 それは耳に入れたくはない言葉。しかし蒙恬が避けては通れない現実であり戦場の真実の一側面であった。

 

「てめぇみてぇに現実知らねぇ正義漢気取りが一番ムカつくんだよ!!」

 

 一度は止めはした。その上でこうなることが分かっていて放置した。どのような選択がされるのか見たかったから。

 

「ルアアッ!」

 

 その一太刀に迷いはなかった。いっそ爽快なほど。そしてそれを止めた人間に驚かされた。いつからいたとかそういう話ではなく、こういったことに口を出す人間だと思っていなかったから。

 

【私の部下が何かしてしまったのでしょうか? 飛信隊の信】

 

 乱銅の首元で止められた剣。そこから僅かとも動かせないことに驚く信。

 

 蒙恬は玲守のことを真実他人に興味がない人間だと思っていた。自らに下る天命を最上に置き、滅私の姿勢を見せ続けているのだから仕方のないことだ。身近な人間なら多少は動きはするのだろうが、この戦で入ったという部下の為にこの様な面倒事に動く様な人間だとはとても思えなかった。

 

「……なにもクソもねぇッ! こんな外道共の凌辱が許せるかよ! てめぇが命令したのか玲守!?」

 

【? 彼に命じたのは軍規に沿った物資の収奪です。反抗しない限り民へは不必要な暴行は避ける様言ってあります。乱銅千人将、凌辱をしたのですか?】

 

「い、いや! してねぇ!! オレはちゃんと仕事をしたぜ! 何よりも早く物資を抑えただけだ。ほら、み、みてくれよ! 沢山あるだろ! 真面目にちゃんと仕事してた証だ、な!」

 

「馬鹿いってんじゃねぇ! オレは見たぜ! 女子供を殺して笑ってるてめぇの部下をな!!」

 

「ふ、ふざけんなッ! それは…部下が勝手にやったことだ!! そもそも住民の反発が酷すぎて仕方なかったんだよ!! た、たしかに俺が手綱を握り切れてなかったかもしれねぇ……だがオレはちゃんとやろうとしたんだ! 信じてくれ玲守3千人将!!」

 

 そう。開門から思ったより長引いた戦で目が離れ、彼等が好き勝手にやったことは事実だろう。だが仕方なかったという言葉も確かなのだ。

 こちらが思っていた以上に強硬な反発だった。秦は降伏を認めない、敵対するものを許さない。そういった風潮は白起以降呂不韋の治世によって払拭された筈だった。だが心の底に残っていたのだろう。ここの住人は最後まで反発した。無論、それは余りに無力な抵抗だったが。

 

【もういいです。これは侵略ではありますが、国を広げ治める為の戦。貴方の処罰は私ではなく本陣が決めることでしょう。……それであなたも収めてくれませんか?】

 

 本来ならば理不尽に感じるのは乱銅の筈だ。この程度の事は余りにありふれている。それを自分だけ責められるのは納得がいかないだろう。それでもそんな理不尽より目の前の存在を恐れる乱銅の姿は余りに異質だ。

 

「……凌辱を命じた訳じゃねぇんだな?」

 

【はい。このようなことは私も望まなかった】

 

 剣を引きはしたが睨み合う彼等。流石に彼女と揉められては困る為、蒙恬は自ら出ることにした。

 

「彼女の言っていることは本当だよ。戦の前の軍議でもちゃんと言っていたんだ「物資の収奪は軍の為で、民には恨みを買う様なことをしない様に」ってね。迅速に戦を終わらせて、それを監視するための隊も用意していた程だったんだよ」

 

【蒙恬様……】

 

「……そうか。そりゃ悪かったな」

 

【いえ、部下の責任は私の責任。乱銅共々処罰を受ける覚悟はあります。その時には今見たものをそのままお伝え下さい】

 

「あぁ」

 

【それと……「飛信隊の信はどんな理由でもクソ野郎を許さない」と私からも伝えておきます】

 

「あぁ、その通りだ」

 

 同軍同士で血が流れることはなかった。自分なりの信念を持つ好感が持てる姿。飛信隊の信に関してはある意味期待通りのものが見れた。しかしもう一方の人間のこういった場面が見れるとは思わなかった。

 

「ごめんね玲守ちゃん」

 

【こちらこそ蒙恬様にご迷惑をおかけしました】

 

「処分のことだけど……」

 

「お、おい! まさか本気でこんなことで本陣に伺うなんて……」

 

「そうでもしなきゃアイツが収まらないでしょ。それとも今度は本当に切られたいのか? 乱銅千人将」

 

【その通りです。それにここで上役たる私共々厳格に処されれば、この様なことはなくなるかもしれません】

 

「玲守ちゃん…それは……」

 

 戦の前の顔合わせで蒙家たる自分を知る乱銅は止めようと思えば止めれた。これは信を計りたいという自分が招いたものでもあった。だから罪滅ぼしの為にも彼女の罪は軽くするよう祖父の威光を使う気であったが彼女はそれを拒む。

 

【これは天が望んだことですから】

 

 それは人の上に立つ将としての自覚か、それとも数々の戦を超えて尚抱く理想故か。不明な点も多いが恐らく彼女も成長しているのだろう。そして教え子たちを送り出すならそういう部隊の方が良い。ここ最近の彼女には頭を悩まされたが、思ってもみない姿を見ることが出来たのは僥倖だ。

 しかしそれはそれとして彼女の後ろで怯える乱銅の姿には疑問を覚える。後で時間があれば郭備や他の将に彼女のことを聞いてみたいと思った。

 

【あぁ。今日は天の望み通り終えられた。とても素晴らしい日です。私も嬉しい】

 

 この後処罰されるとは思えない様な機嫌の良さで歌を唄いながら去って行く彼女。戦争の現実、壊れた町、溢れる死体。火に塗れ、灰になりつつある臓物と血の匂い。なぜだか歌に良く似合っている、そう思ってしまった。

 

 



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32

 はいレズちゃんです。前回はいつも通り(すっとぼけ)チャートに沿ってプレイが出来ました。やったぜ。そんな訳で今回もチャキチャキ山陽戦を進めていきたいと思います。

 

 えー今回の全体的なチャートですが、目標は四天王の首二つ、もしくはそれに匹敵する武功による5千人将への昇格になります。今の様に千人将以上の位ですと、四天王の首1つで大体1クラス分の昇格に匹敵します。つまり首二つで飛び級で5千人将になれる訳ですね。効率と速度を求めつつ頑張っていきましょう。ガッテン!

 

「玲鵬隊の玲守! そなたを2階級降格、またこの戦の内は後方の支援に回すことにする!!」

 

【ハッ! 承りました!】

 

 おかしいですね……飛び級で降格を喰らった気がします。この目の前の童顔おじさんにスパッとやられるおじさんは何を言っているんでしょうか。

 

「なに、一時的なものよ。そなたが活躍できる機会は必ず来る。腐るなよ」

 

【ハハッ! 精進します!】

 

 ガ、ガバババ!? ガババババッバ!??! こんな……こんなことがッ!?

 

 

 

 

【ホイホイチャーハン】

 

 なーんてねッ! 全て計算通りですよ(満面のHM笑み)

 

 えー前回のハゲの尻拭い(イヤらしい)で一時的な降格を喰らいました。更に後方送りになり前線の予備軍からも外されてしまいましたね。勿論これはレズちゃんとノンケ、上層部によって談合済みのことです。というかレズちゃんからの提案によるものです。

 

【ホイホイチャーハンッ】

 

 流石に軍の中核となる3千人将をこの程度のことで降格になぞ出来ません。ましてやレズちゃんは蒙家に縁のある将。しかし!その立場の者でもこの様に厳格に処分することで今回の戦の所信を示す。なんかそんな感じのことをレズちゃんの弁舌能力(イケメンとノンケのフォロー付き)で説得させました。蒙驚大将軍麾下のなんたら3将軍からは「ほんとぉ?」的な感じでOKを貰いましたがそこら辺は倍速でいいですね?(倍速)

 

【ホイホイチャーハンッ!】

 

 その結果今の様に後方でひたすら飯炊き部隊ならぬチャーハン製造機と化しているわけです。このゲーム後方業務でもこんな感じでミニゲームが用意されています。しかも結構やり込みがいがあって結果も士気に反映されます。

 なんていうか…こういうミニゲームっていいですよね。皆さんだったら何を思い出します? 僕は…王道をいくP〇aキャロットへようこそですかね……

 

「フォッフォッフォ。儂にも貰えるかの?」

 

 おぉっとイベントですね。蒙驚大将軍との顔合わせです。

 

【これは蒙驚大将軍様】

 

「フォ! そんなに気負わんでもよいぞ。聞けばお主、蒙家所縁の将らしいではないか」

 

【蒙恬様や蒙毅様にお引き立てを賜っております】

 

「うむ。恬からも武勇に優れた良い将だと聞いている。今回は残念であったな」

 

 蒙豪将軍と顔を合わせていないと戦中の何処かのタイミングでイベントがおきます。ノンケや他の蒙家所縁の将と交友があったりすると今の様に会話が変化しますね。まぁ大した内容ではないのでハイハイいっとけばいいです(投槍)

 

【いえ、全て天が望むままに行ったことですので】

 

「天か……面白い物言いをするの。先の趙戦でも随分と活躍したそうじゃが、お主は戦が嫌いなのか?」

 

【?】

 

『いや、なに。お主の行動に思う所があってな。今の若い者はどういった気持ちで戦に臨んでいるのかと思ってな』

 

 ん?運命の選択肢? これは知りませんね。あー純一無雑ですかねぇ。でもまぁ初対面ですしそうそう大きな変化はないでしょう。

 

【戦……それは天が与えた私の天命の一つです。嫌いも好きもありません。私は私が出来ることをするだけです。私は将軍にならなければならないのです。それが私の道なのだと信じております】

 

「ほっ。将軍と来たか。そうか……お主の様な者が将軍になったのなら戦はどうなるのかのう」

 

 えー、Wiki見てもカルマが振り切ってなきゃ特に問題はなさそうですね。カルマは今までの行動で少し悪よりでしたが、先立っての「クソ野郎は許さねぇ」という行動により一気に善に寄ったことでしょう。やっぱりRTAであっても善人プレイは気持ちがいいですね!

 

「儂はな、多くの戦を見てきた。多くの将も見て来た。それこそ伝説的な将軍たちもな……」

 

【伝説的な将軍……】

 

「強大な力を持つ将というのは敵味方問わず多くの人間を巻き込むものじゃ。長く戦場にいると時折、そこに巻き込まれる者たちに思うこともある」

 

【……】

 

「将軍になれば多くの人間を動かせる。忘れぬことじゃ」

 

【はい。ありがとうございます、蒙驚大将軍】

 

 んーこれは好感触ですね間違いない(確信)。上役とはいつだって良い仲を築いていきたいものですね(管理職の悲哀感)

 

「フォ! いかんいかん! 年寄りは直ぐ説教染みてしまう。蒙家の後押しを受ける以上、お主は儂の子供同然じゃ。何か困ったことがあったらいつでも言いなさい」

 

【子供……】

 

「そういう年齢でもないか。では祖父かの」

 

【おじいちゃん?】

 

「フォッフォッフォ! いっそ本当に家に入るか? 好きな方の孫を選んでいいぞ」

 

 (そのルートは)ないです(断言)

 

 

 

 

 ――――倍速中

 

 えーあれから幾つもの城を落とした(らしい)です。レズちゃんたちは後方の城でジジイの相手をしながらホイホイチャーハンしてました(倍速)

 

 ん? 功を上げなければならないのに後方にいていいのか? あの善人プレイは間違いだったんじゃないのか?? やはりRTAは鬼畜外道を避けられないのではないのか??? そう思う方もいるでしょう。しかし皆さんタァイムを見て下さい(解説画面に表示)

 

「おら野尾! 払えよ満貫だぞ」

「ひ、酷いや僕ばっかり!!」

「お前の点は俺のもの。俺の点は俺のものだ」

「さっすが邪慰安!!」

 

 皆が必死こいて城1つ落とす時間は、システムの都合上仕事でホイホイチャーハン1回、その後の空き時間は半荘1回すればいいことになっているのです。つまり後方とはいえ戦線に参加しながら戦わずして超時短を計れるのです!! これぞRTAで必須のチャー雀スキップ!!

 ちなみにこのゲームの麻雀は運と知力スキルで引きが変わって来るダイナミック仕様なのでご注意を(ざわざわ)

 

【見えてない……皆さん何も現実が見えていません】

 

『何!?』

 

 これ、割とテンプレなのでご存じだと思いますがスキップをするには後方送りが必須でこれにはほぼ確定で降格がついてきます。ここで降格先の階級以上の部隊人数を連れていると、強制で他に持っていかれてしまいます。なので今回は最初に千人に調整して部隊編成したんですね(RTA解説感)

 

【上がりです! 「のび太郎一色」 役満ドンジャラ!!】

 

『のび太郎一色でちゃったー!!!』

 

 麻雀が分からない人様にドンジャラモードもある親切仕様! なので安心して皆さんもチャー雀スキップしてくださいね(福本面)

 

 

 

 

 

 そうしてドンジャラでレズちゃんの知力と運を高めていくと(焼け石に水)急に前線に呼ばれます。なんでしょうね?(すっとぼけ)

 

「うむ。先日千人将が8人も闇討ちされてな。急ではあるがお主を呼び戻すことになった」

 

 はえー、大変ですね(他人事)

 

「お主は本来3千人将。恐らく将を討たれた部隊を任されることになるだろう」

 

【頑張ります!】

 

「うむ。じゃが軍編制は戦地についてからだな。それまではお主の役割は将軍の護衛。つまり儂の護衛をしっかりと頼むぞ」

 

【はい!】

 

 はい。こうして蒙驚3将軍(原作で二人死亡済)の護衛を任されます。誰が来るかはランダムです。今回は顔見知りの土門将軍の様ですね。

 

「相手は手練れのようだ。お主の武勇は知っているからな。期待しておる」

 

 さぁそれではここからは護衛戦の始まりです!

 

 ここでは童顔おじさんことリンコちゃん(女の子感)の襲撃があります。3将軍の内どれに来るかは完全にランダムです。奴の襲撃は超電撃戦で慣れている人でも普通に落とします。私もぶっちゃけリセなしのワンチャン勝負だと自信はありません(謙虚ではない)

 

「しかし……お主から買ったあの馬だがの。覚えておるか?」

 

【タマちゃんですか? 蒙恬様が乗ってましたね。巻き上げられたとか】

 

「おぉう……途中までは儂が勝っておったのだ。賭け金を上げた途端急に若が上げはじめて……」

 

 ぱっからぱっから。お馬さんに乗りながら進んでいきます。こういう護衛ミッションはフリーの武人の時によくやりますね。武将スタートで慣れていない人は困惑しがちです。しかも急に始まって輪虎襲撃という高難易度ミッション。開発陣は絶対性格悪い(確信)

 

「まだ1度しか乗ってなかったのにのう! 滅多にない名馬だったのにのう!! なぜあそこで儂は振り込んでしまったのかのう!!」

 

【タマちゃんは蒙恬様によく懐いておりましたよ。もう手遅れでは?】

 

「いいや若に1局仕掛けて絶対取り戻す! それかこの戦で儂も名馬手に入れる!!」

 

 どうでもいいですが麻雀はこの時代にはすでにあったそうです。何でも孔子が作ったとか。やっぱ儒家ってアレだわ(確信)

 

 

 

 ぱっからぱっから……体感でそろそろですね。はー嫌ですね。童顔おじさんは最初の切り合わせさえ防げば勝手に撤退していきます。返り討ち? 超速で撤退していくので無理です(絶望)

 

 まぁ出来ることは祈るだけですね。護衛失敗したら当然評価落ちますし、ぶっちゃけ他の所へ行ってくれるのが一番堅実です。え? 将軍は生きてた方がいいんじゃないかって? ……知りませんね。原作でも中央は将軍2人でなんとかなったし誤差ですよ誤差(なんとかなったとはry)

 

『羅元将軍討ち死に!! 羅元将軍が討たれたぞぉおお!!!』

 

 よし! 問題ないな!! 

 

【がっつぽ!】

 

 いやー残念だなぁ! こっちに来れば将軍守りきれたのになぁ!!(満面の笑み)

 そんな感じで童顔おじさんが他所に行ったので、後は適当に将軍守る振りしてればおけです(倍速)

 

 

 

 そんな感じで「輪虎め……絶対に許さん!」という強い気持ちをアッピルしてると流伊平野に到着。最後の軍編制の時間が来ました。なんか主人公たちが千人将になったりしてますがそこはどうでもいいです。さ、はよ私を3千人将に戻してくれたまへ(上機嫌)

 

「玲守千人将! そなたを本来の3千人将へと戻すと共に処罰を終えるものとする! また将を失った部隊2千人の指揮を任せる!! 頼んだぞ!!」

 

【ハハァッ!】

 

 ハイハイ拝手拝手。

 ここで実はちょっとしたガチャ感があります。このランダム部隊編成ですが運が良いと騎馬隊や重装隊が入ってたりします。例によってレズちゃんは高魅力値なので連れて帰れる可能性も高いです。

 ガチャは特に郭備兵が入ってたら当たりですね。郭備兵は主人公の隊に700持ってかれるのは確定ですが残りの300が確率で来たりします。郭備兵来い郭備兵来い(無心の心)

 

「玲守3千人将に向かって」

 

『拝手!』

 

 さーてガチャの中身は……チッ、一つは歩兵ですね。ですがまぁ重装隊がいるのでそこそこ当たりということにしておきましょう。まったく物欲センサー厳しすぎないですかねぇ(溜め息)

 

「玲守隊長……」

 

【貴方たちは……】

 

 ん? 追加イベントということは残りは……

 

「乱銅隊です。隊長から聞きました。あのムカつくガキの処罰は玲鵬隊だけが受けて、オレ達には殆どお咎めなくしてくれたって」

 

 そっちかーい(失笑)

 ていうか乱銅の部隊ってことはアイツ輪虎に討たれてるやんけ。草ですね(草)

 

「乱銅隊長は……あれでも面倒見よかったんすよ。仇ぐらいは討ってやるつもりっす」

 

【そう。頑張って】

 

「うっす」

 

 ヤツも原作なら信に切られて後方で寝てたんですがね(すっとぼけ)

 まぁ乱銅隊の様に共闘経験のある隊は多少なりとも信頼度があるので使いやすくて良いです。これは当たりですね間違いない(ヤケクソ)

 

 

 

 しかしまぁ山陽戦はなんともスムーズにチャート通り進んでいます。そもそもの確率が高いとはいえ幸運も味方しています。コレは今までの揺り戻し、色んな意味での挽回です。レズちゃんのステ、玲鵬隊の充実具合、組みあがった部隊の人員(ポジ)…クォレは間違いなく最速を出せとRTAの神が言っております!

 今まで魏戦といえばぶったまげの代名詞でした。しかしいつもいつもたまげるのが良い配信とは限りません。時には「ほぅ」とため息を漏らすような完璧なプレイを魅せるのが走者の嗜み!! 

 

 皆さん! 私はやりますよ!! 一分のガバもなく見せてやります!! そう! 今宵の月の様にね!!(キメ顔)

 

 それじゃあ皆さんバイバイキン! 次回をお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 久方ぶりの戦場。我らが殿が戦場に立つ戦場だ。

 

「開戦は明日以降か。酒じゃ!! 戦勝の前祝いに全兵士に酒を与えよ! ヌッハハハ!」

 

 そうして殿は自分の下に来た。勿論その手に酒を持って。

 

「さぁお前も飲め! 輪虎!! 久々の戦場の酒じゃあ!」

 

「はい、喜んで」

 

 また共に戦場に立てる喜びと共に、殿から頂いた酒を噛み締める。その酒の味に、やはりここが自分の居場所なのだと確信した。

 

「しかし悲しいことよの」

 

 どこか悲し気な殿の声に顔を上げる。

 

「魏とは長く争ってきた。時には共に戦ったこともあった。信陵君には趙そのものを救ってもらったこともあった」

 

「そうですねぇ……」

 

「魏は強かった。国は広いとは言い難いが粘り強く守った土地を栄えさせ、身心共に強靭な兵と将がいた。兵は生真面目な癖に将となるとどいつもこいつも癖の強いヤツばかりだったな。特にあの信陵君の食客共ときたら、儂ら三大天でも手を焼く様なのがゴロゴロいたときたもんだ」

 

 3大天がいた時代。6将がいた時代。そして魏火龍がいた時代。輝かしき黄金の時代を思い出す。

 

「それが今や何も残ってはおらぬ。最後の火龍の呉慶も落ちた。荘子の様に栄枯盛衰と言いたくはないが、あの時代の魏軍を知っておるとな……」

 

「殿がいるじゃあありませんか。魏王は良い判断をしましたよ」

 

「本当に儂が魏の最後の砦になるとは思わなんだ。魏の軍にいるのなら、誰ぞと共に戦いたかったと思わなくもない」

 

 この衰えた魏軍こそがあの時代の残り香だと言わんばかりの殿の口調に、胸になにか閊えるものがある。それを無視し、殿に酒を注ぎ返す。きっと今の殿は言葉を求めていないだろうから。

 

「ん? あれは……」

 

 急に目線を変えた殿を追ってみると玄峰様が見知らぬ老人と酒を飲み交わしている。玄峰様と同じ年頃と思う程の老人だ。背は丸まり、目の光はなく、手にもつ杯も危うく付き添いの者に助けられている。この付き添いもまた同じような老人なのだが。

 

「ご老人! やっとるか? 戦の前の酒は格別だのう、ヌハハハ!」

 

 殿と共に向かうと盛大な舌打ちが待っていた。勿論玄峰様のものだ。

 

「ちっ、うるさいのう」

 

 殿は手で追い払う様玄峰様を無視して膝を着き、相手のご老人の杯へゆっくりと酒を注ぐ。そこには明確な敬意があった。

 

「実に見事な戦車よ。どこぞ名のある武人と見た」

 

 恐らく耳が遠いのだろう。従者の者が耳元で伝えると老人は深く頭を下げ一言「魏をお守り下さい」と告げた。それに「任せよ」と答える。老人に合わせ、二人は静かに酒を飲み始めた。

 

 老人の後ろを見る。そこには大層古めかしい戦車があった。かの時代ではそれは立派だったことであろう。今であれば歴史ある芸術品、戦場でみれば実用に耐えない骨董品ともいえるものがそこにあった。

 

 老人は曲がった腰で何度も頭を下げる。その度に殿はしっかりと答えた。

 

 堪えきれない哀愁があった。古い戦車は良くみれば多くの傷がある。それはかつての時代、100年近い昔は戦は貴族のものだったという。誇りと共に1対1の戦車同士の戦いが主だったと。この戦車は明らかにその時代を思わせた。今の軍略と戦術により進化した時代のそれではない。

 

 こんなもので戦える訳がない。それでも戦場に出てきたのは護国の為だ。それが分からぬ殿ではない。この戦は決して自分達の為の、まして殿の華々しい復帰戦ではない。彼等魏国の民とその子孫の命運をかけた戦いなのだ。それを改めて思い知らされる。

 

 老人はゆっくりとだが確かに最後の1滴まで飲み終えると、殿に1礼して去って行った。

 

 老人の乗った戦車に掲げられた、酷く古びた黄金の龍旗。それが他人事に思えず、どうしようもなく堪らなく思えてしまうのは自分がまだ未熟だからだろうか。

 

「して、何者であるか。玄峰よ」

 

「カッ。萎びた老人よ。孫と曾孫を殺されて、息子が止めるのも聞かず死にに来た過去の遺物よ」

 

「ヌハハ! 老人が言う言葉ではないな!!」

 

 その口ぶりから知った者であろうことが分かった。しかし玄峰様の知り合いであればそれは確かに相応の時代の御仁なのだろう。

 

「儂がまだ矛を振るっていた時代の大馬鹿者よ。時代に適応できぬ愚か者じゃった」

 

「ほう。ではアレがいつぞお主がいっていた……」

 

「魏の龍の祖となった一族。その中でも『魏龍の翁』と呼ばれておった」

 

「うむ! これは心強い味方がいたものだな!!」

 

「阿呆か。あんなものを計算に入れるでない。戦とは常に革新する生き物よ」

 

「ヌハハ! ジジイが言えたものか」

 

 手に持つ杯へまた一つ酒を注ぐと寂寥感と共に流し込む。

 

「負けていられませんね。僕らも」

 

「ん? おお! そうだな良く言った輪虎!!」

 

 あの日々を駆け抜けた黄金の体と心は未だ健在だ。

 

 まだまだいるではないか。時代など関係ない。魏軍もいまだ輝いている。これからは先達として教えてやろうではないか。のこのこと自分たちの前に現れた秦軍のひよっこ共にあの時代の恐怖を心の底まで刻んでやろう。

 

 

 

 そうして輪虎は去って行った黄金の龍旗に杯を掲げた。

 



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33

 さてついにやってきました山陽本戦。戦とは始まる前に終えるもの。準備は済ませているのでサクサクっと終わらせましょう。しかし山陽戦ってなんだか路線の名前みたいですね。え? どうでもいい? そうですね(納得)。じゃあそんな感じのRTAはーじまーるよー(半ギレ)

 

 えー目の前では既にドンパチが始まっています。童顔おじさんことサークルタイガーさんにより賁ちゃま含む第1陣はそれはもうボロボロにされてしまっていますね。まぁ事前工作をされた挙句急造の千人将を狙われているので仕方ありません。老獪なベテランの姦計で滅茶苦茶にされる新人ってベタですよね、僕はそういう王道好きです(唐突な告白)。

 

 あ、それとレズちゃんは今回第2陣の配置でした。まぁ処罰受けての復帰をすると大体2陣か3陣になりやすいです。まぁ計算通りですね(ドヤ)

 

「ムハハ! それでは第1陣の尻拭いに行くぞぉ!!」

 

 ンホッ(興奮)! お目目パッチリの栄備将軍の号令で出陣です。レズちゃんも声を上げていきましょう!

 

【今日も皆で勝利を捧げましょう! 敗北を恐れるな! 死を恐れるな!! 勝利と生は信仰の下にあり!! 進みなさい!! 私の天の兵士たちよ!!!】

 

『オオオッ!!!』

 

 アイヤー! 小細工はいりません! ロータリーのお馬さんに乗って突撃です!! 先頭に立ってイクんだよ! オォウン!!

 

 はいそれじゃあ敵をブンドドしながら今回のチャートを説明しましょう(急な冷静)

 えー今回の目標は三大天の四天王であり軍師である玄峰の首です。玄峰は全体を統括したり攻防重要な地で直接指揮も出来る超優秀な軍師です。そして武力がない代わりに引きの判断マージンはかなりでかいので仕留めるのはかなり難しいですね。以前倒した馮忌とは違い慢心もなく、とにかくやり辛い相手です。

 

 ですがこの戦の初戦に限っては政治や軍略で工作しない限りほぼ確定で原作通りの戦略をしかけてきます。なのでそれを逆手にとって撃破まで持っていきましょう。

 とりあえずは目の前の敵をひたすら蹴散らして軍の優勢を秦側に持っていきます。

 

「グッ!? 第二陣の奴等がッ!!」

「あの赤い肩の連中! 強いぞ!!」

「た、助けてくれぇッ!!」

 

【お熱いのをぉーぶち込んでやぁーる!】

 

 うーん。騎兵が良い感じに仕上がっていますね。今回連れて来たのは全部で500。イケメンに300、レズちゃんに付き添うのが200の配分です。勿論我が軍の騎兵の肩は赤く塗っております(地獄の使者感)

 

「こっちも忘れてもらっちゃ困るぜ!! 行くぞ野尾田!」

「邪慰安まってよぉ!」

「あーっと、まぁ歩兵だけなら統率出来るかな」 

 

 レズちゃんが荒らしたところに更に突撃するエリートドラえも●ズ(歩兵隊)たち。これが現在の玲鵬隊主力になります。レズちゃんが連れてきた隊は全体指揮をイケメンに任せながら共に暴れ、他のモブ共2千人隊はウチのキン肉マンズに任せました。まぁ奴らの使い所は後々なので今回は無茶しない程度に好きにしてどうぞ(投槍)

 

「今の内に咖哩工々は周りこむだわさ! 拉麵男殿は間を埋めて分断させないように!

「むっさ~」

「了解アルヨ」

「よし! 私達でも充分やれる!! 黒ちゃん、そっちは!?」

「ン!」

「流石黒ちゃん! そのまま烏悪頭男たちを進めるだわいな!!」

「コーホー」

 

 あーいいですね。実にいい感じです。軍師がいると楽でいいですねー。うーんこうして3千人もの人間を動かしているのをみるとこのRTAも折り返しも過ぎたんだなーという気持ちになります(感無量)

 

 そんな感じでブンドドを続けると大きな銅鑼の音と共にムービーが入りました。優勢の値が一定を過ぎると玄峰の策が発動します。ここからは敵の環境兵器でMAPが砂塵に塗れ、視界が非常に悪くなります。いいですね、ここまで非常に良いタイムです。

 

「なんだ!? 敵の矢がッ!」

「どうしてこっちを狙える!?」

「ちっ、仕方ない! 防陣体形だ、備えろ!!」

 

 はいここからは視界が悪い中のクソゲーが始まります。

 

 さて、ここで視界から消えた敵はこちらに的確に矢を放ってきます。ここでワタワタするのは素人です。実は敵も布陣を整える為に色々動いてるのでここはまだ有情タイムなのです。今の内に変幻自在ジジイの首を取る為の下準備を済ましてしまいましょう。

 

【粋面、ここお願い】

 

「は? いやどこ行くんだ玲守!? あーもう!!」

 

 一人陣を離れてパカリます。目指すは…あーこっちですねこっち。ほらいました、ゲッチュ!

 

「む! 貴様はッ!?」

 

【げっちゅ!】

 

 えー小さな銅鑼をガンガン鳴らしていたおじさんです。敵は音でこちらの位置を教えているのですが当然ながら自陣のキャラたちは知りません。なので対抗策を練る為にもどうしても「敵は音を使ってる」という事実が必要だったんですね。

 とりあえず敵から銅鑼を「殺してでも奪い取る」したら帰りましょう

 

【ただいま】

 

「お帰り」

 

 イケメンに拳骨をもらいました。フィジカルエリートたるレズちゃんからしたら微々たるダメージです。とりあえず先程の旨を伝えましょう。

 

「成程音か! となれば辿れば敵の本陣がある筈だが……」

「この戦場でそうそう都合よくいくかいな」

「ンン……」

 

 はい知力高めの連中から献策されます。レズちゃんじゃ思いつけないんでね、どうしてもこの作業が必要でした。

 

【天が導いてくれます】

 

「出たよ」

「とてもつもなく嫌な予感がする」

「オウ、モウ……」

 

 ここからが私のオリジナルRTA攻略法です。正攻法でありながら異端にして良質な神プレイ。見せたいですねぇ(ニチャ感)

 

「……じゃあ騎兵連れて玲守が本陣強襲でいいんだな。こっちはオレ達でなんとか損耗を防ぐと」

「位置が知られてるから敵の突撃も時間の問題だわさ。急いだほうがいいわいな」

「ン」

「ですね。あと歩兵たちの混乱を治める為に小隊長たちは残して欲しいんですが……」

「じゃあ強襲組はオレが行くよ拗央。そっちは前やった防塁組めばなんとかなるだろ?」

 

【ららららら…らんらんら……】

 

 はい。こちらの騎兵の準備が整ったら突撃です。それと今回はイケメンがついてきてくれるようですね。超電撃戦になるので純粋な武力は大切です。こんな適当な案でもついてきてくれるのはそれだけ信頼度があるからでしょう。覚えはないですが流石イケメンです(ペッ)

 

「敵の音を辿れるのは玲守だけだ! この煙の中で出たらもう戻ってはこれないだろう!! 頼んだぞ玲守! いやマジで信じてるからな、ホント頼むぞ!!」

 

【信じてる人はそんな言わない】

 

「俺よりお前を信じてる奴はいないよ。さぁいこう! 我らが隊長!!」

 

 準備はいいか野郎共!? ほら行くどー

 

『玲鵬隊 万歳!!』

 

 えーここからは視界がホワイトアウトしている中で音だけを頼りに出発します。この視界の中で敵本陣に辿り着くという無茶をクリアするには幾つか方法があります。一つは聴覚に優れたスキルを持つ部下を使い原作の様に辿る方法、一つは戦場の全体図を予想しながら勘で動き回る方法、一つはリアル聴力を使ったお前何もんだ!?といいたくなる方法です。

 

 一番堅実なのは最初の方法ですがこれはまぁ部下のガチャゲーになりますね。もしいれば普通にこれを採用していました。私も一応は気を使ってこれまでの登用を行っていたのですがいなかったのでしょうがありません。

 二つ目はまぁ山勘戦法ですが玄峰は固定の位置にいる訳ではないのでかなりの運ゲです。しかもほぼほぼ動いている途中で敵の部隊に当たってそのまま囲まれてプチュンするのでおススメしません。一応知力と軍学があれば賁ちゃまみたいに軍の配置からある程度予測してくれますが。

 三つ目は他のRTAで話題になりましたね。まぁあの走者みたいにセミプロの音楽家とかじゃないとムリゲです。当然私にそんなスキルはありません。ですがまぁ……採用するのはこれなんですよね(悪い顔)

 

【こっち】

 

「うわ、マジでいたよ。玲守お前よく聞き分けられるな」

 

【ううん。天のお導き】

 

 はい、こっち。次はこっち。敵の音楽隊を順々に始末していきます。

 フフフ……凄いでしょう? 実はね、私。このRTAの為に研究をし尽くした結果、この手法に辿り着きました!! それはなんと……じゃじゃーん! シアタールームと超高音質の立体音響装置でーす!!(機材の写真)

 

「す、すげぇ。煙の中から出陣なんて正気じゃねぇと思ってたけど…」

「運じゃない! あの人は本当に天啓を受けているんだ!」

「そうだ! あの方こそが天の遣い! 我らの天子様なのだ!!」

 

 いやぁ実は父が音楽好きを拗らせてましてね。この機材使って音響周りをイジってなんとか特定の音域を立体的に聞こえやすくしたんですよね。まぁね、あくまでゲームの音響機材ってことで人力ですし、あの、その……なんとかRTAの範囲でグレーゾーンってことになりませんか?(懇願)

 

【こっち! ここからは静かに!!】

 

 えーそうこうしてると目的地に着きました。ここはギリギリ敵から隠れる煙の範囲内。ここから先は敵の本陣ですね。当然こちらの位置を知らせる敵は排除しております。

 

「ここから先が本陣か」

 

【うん。でも少しだけ待って。天が良いっていうまで】

 

 玄峰戦は煙発生から一定時間で強制終了します。こちらが何もしなくても主人公のノンケ共が頑張ってくれるのでね。しかし本陣突入する際はこの一定時間がミソになります。早めに突撃するとこちらが肉盾になり、遅くなっても撤退が始まれば追いつけず何も出来ません。理想は玉鳳が突撃して敵が撤退のため陣形を変えたタイミングです。私の研究によるとこれはおよそ煙発生5分~5分30秒くらいですね(20敗)

 

【すてんばーいすてんばーい……今ッ!】

 

「行くぞ! 目指すは敵の将の首だ!!」

 

『オォオオ!!!』

 

 イヤー! イヤー!! 煙から颯爽登場して敵本陣の位置確認! あーいいですね、いい位置にいます。上手い具合に罠のある正面をかわして横から入れそうな位置です。オイオイ、本当に運が向いてきてますね!! しかも丁度撤退を決めて陣形を変えるタイミング! やっぱりなぁ、試走は嘘つかない。運ってのは努力が引き寄せる必然なんだと僕は思いました(感想)

 

「新手じゃと!? チィッ! ツキがない、少しばかり長くいすぎたか」

 

「玄峰様!」

 

「まぁよい、第2、3隊を前に出していなせ。その間に撤退じゃ」

 

 はい、親衛隊が前に出てきますね。ですがここまで来たら勝ち確です。見せてあげましょう! 生まれ変わった真・狼牙棒の力を!!

 

【えいッ!】

 

「な、なにぃ!?」

「げ、玄峰様! どうかお逃げッ…」

 

「……よりによってここで出てきたのが介子坊並みの豪将か。小娘と思い読み間違えたか。儂も衰えたものじゃ」

 

 敵を蹴散らしたらジジイのいる高台へ一直線です。全速力で向かってー…ハイッ! ブレーキ&ジャンプ! 人間砲台ですね! そして狼牙棒突き刺して足場に! 高台をカカッと昇りましょう!! まぁこれジャンプからはQTEで自動なので技術もクソもないんですけどね(適当)

 

【こんにちは】

 

「カッ。こんな小娘に首を取られるとはのう」

 

【そうとは限りませんよ】

 

 あっ、この変幻自在ジジイですが実は交渉でワンチャン味方にできます。ちゃんと低姿勢で協力を願えば話は聞いてくれるのでお願いしてみましょう。こういう実力あるベテラン軍師がいると、この後の合従軍の安定感がダンチですからね!

 

【我が隊は若く、貴方の様な経験豊富な軍師を求めています。どうか貴方の教えを我々に授けては頂けませんか?】

 

「フン。筋は……いや、なさそうだな。それに趙に未練はなくとも魏にはあってな。どこぞのジジイの様に惨めに足掻くと決めておった」

 

【そうですか。ではさようなら】

 

「廉頗四天王が一人、玄峰じゃ。高く名乗るといい」

 

 失敗しました(憤怒)

 まぁいいです。知ってましたし?(半ギレ) ということでサクッと首を頂きましょう。ジジイの首なんぞこうして素手で引っこ抜いて……フェイタリティ!!(モーコン感)

 

【廉頗四天王 玄峰! 討ち取ったりぃー!!】

 

『うぉおおおおおお!!!』

 

 首獲ったどぉおおおおお!!!!(首を大切にしまう)

 

 はい。これでチャート達成です。一瞬の出来事に呆然としている敵味方、特に飛信隊のぽかぽか信殿とおぼっちゃま賁ちゃまに手(首)を振ってアッピルしましょう。

 

「マジかよ……一体何が起こったんだ」

「……チッ」

 

 ついでにこっちを見ているであろう廉頗と亀頭西(イヤらしい)に挑発を使って首(手)を掲げてあげます。こうすることで廉頗が激高し、翌日以降の王センが少し戦い易くなります。まぁ上手くいけばの話ですが。ここから見ても豆粒にしか見えないでしょうしね。

 

「玄峰さまぁああああああ!!!」

 

 むむむ! 煙から飛び出してきたのは童顔おじさん!! ヤツが出てきたら戦の終わりです。とっとと下に降りて撤退しましょう。首さえあればもうこんな所に用はありません。

 あ、ついでに彼にも手()を振ってあげましょうね(アイドル感)。明日以降、顔を合わせると高確率で激昂してくれる様になります。

 

「信殿! 増援に囲まれる前に撤退しましょう!! この戦は我らの勝利です」

「グゥッ! こんな決着なんてッ!」

 

「玉鳳、囲まれる前に退くぞ!!」

 

 ハイ! 後はこの様に囲まれる前にサクッと抜け出せば完了です! この少数、しかも親衛隊が健在な輪虎と争うのは正気の沙汰じゃないのでやめましょうね。また今度にしましょう(バイバイキン)

 

 そんな訳で戦を終えて帰ります。あー部隊が結構削られてますね。まぁ私の直属部隊は2千人隊を盾にしておいたので損害は少ないです。グッジョブ軍師’s!

 

 そして秦軍は初日、夥しい死者を出しながらも四天王を討ち取る痛み分けになりましたとさ。大勝利(すっとぼけ)をした玲守ちゃんはMVPとして凱旋です! あとなんか主人公の二人もまつりあげられてました。まぁ頭を使わないアイツらが玄峰を正面から突いていなかったら成立しなかったのでちょっとぐらいはいいでしょう。ホモは寛大、はっきりわかんだね。

 

『玲鵬隊万歳! 玲守隊長万歳!! 我らが天女 玲守!! 大秦国の天女 玲守!!!』

 

 あーいいですねぇ。もっと頂戴(欲しがりさん)

 

 

 

 そんな訳で今回はこの大喝采にサービスであちこちに手()をブンブンする玲守ちゃんで終わりです。

 

 いやーそれにしてもなんていうのかな……ここまでチャートというか試走通りにいくのも久々ですねぇ。こう上手くいきすぎちゃうとイキすぎぃって感じでなんかちょっとはトラブルゥが欲しくなるというか? 多少のガバも華の内じゃないですけれどね。あんまりサクサクチャートを捌きすぎて今回はちょっと動画が短かったですし。まぁ偶にはこういうのもいいでしょう。ガハハハハ! ガーハッハッハッハッハ!!

 

 それじゃあ今回はこの辺でバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

「まぁそんな訳だけど、本気の輪虎をオレ達中央軍に止められると思うかい?」

 

「……分からん」

 

 信を引き連れて深手を負ったという王賁の見舞いに来た。彼の傷の具合を見つつ、これからの作戦を話したかったらだ。

 

「おいバカかお前等! 戦る前からビビッてんじゃねぇよ!!」

 

 騒ぎ出した信を抑えつつ王賁に言葉を促す。

 敵対する中央軍で最大の脅威となる輪虎。その突破力に対抗して勝利に導くためにはこの3人の隊の力が必要だ。そして前提として今の中央軍……いや彼女に対する認識を共有したかった。

 

「やっぱあの子?」

 

「……現実的に止められるかどうかは奴にかかっているだろう」

 

「だよね」

 

 誰のことを言っているのか察した信が「飛信隊でも止められる」と言い出した。それって王騎軍でもできなかったことなんだけど多分分かってないよなぁと苦笑いする。

 

「チッ。前から思ってたけどアイツは一体何者なんだよ。蒙恬はなんか知ってそうじゃねぇか」

 

「そりゃ知ってるよ。ウチが面倒見てるお客さんだもん」

 

 話が一段落すると彼女の話を振られた。とりあえず共有すべき情報は与えた方がいいだろう。

 

「出は本当に平凡な村娘だよ。でも凄まじい武力と未来を見通すかのような、常軌を逸した用兵で次々と大手柄を立てて出世している。若手の中じゃあ最も将軍に近い存在かもね」

 

「よく言う。出世は役人への献金とお前達蒙家による後押しだろう」

 

「え゛? ズルしてんのか?!」

 

「ハハ。否定はしないけど、それだけじゃないのは分かっただろう?」

 

 そこはぼかしたかったと王賁を見るが無視された。だがまぁ実力があるのは本当だ。 

 

「……あの噂は本当か?」

 

「天の声かい? まぁそうだね。信じるかは任せるけど」

 

「ならばやはり身の程を知らぬ阿呆だ。不敬が過ぎる」

 

「アイツが訳わかんねぇこと言うのはともかく、あの爺をとった力は本物だろ」

 

「フン。下衆は下衆をかばうらしいな」

 

「んだと!?」

 

 コラコラと止めに入る。とにかく中央は今良い状態とは言えないのだ。

 

「全力の輪虎相手に千人隊ではどうやっても力が足りない。本陣もそう思ってるから武力と戦力のある玲守ちゃんを予備隊に回してるんだ」

 

 輪虎の脅威をしった中央軍は、突破を図る輪虎が何処に来てもいいように玲守ちゃんを初日以降予備隊に回している。輪虎も驚異的な武力を持ち、自分を止めかねない部隊がいると知っているので初日以降は積極的に出て来ない。膠着状態が続いているのだ。

 

「それは悪い話ではなかったんだけどね……」

 

 中央を守備し、両翼で攻める。本来ならこちらに有利な状態の筈だったが流れが変わったのだ。

 

「王センが封じられ、カンキは怒り狂った廉頗に蹴散らされた。山林に潜んで伏しているって話もあるけど、美味い状態じゃない」

 

 左右に隙が出来た。このまま攻め込まれれば負けるのはこちらだ。こうなると膠着の意味が変わる。玲鵬隊という最大武力を輪虎に封じられているのだ。

 

「だからこっちから攻めに出るんじゃねぇか! 輪虎を討ち取っちまえば中央は勝ちだろ!!」

 

「馬鹿が」

 

「いや、信は当たってるよ。半分だけだけど」

 

 そうして二人に発破をかけ、輪虎をこちらから討ち取る為の策を語り出す。全ては秦の勝利、じいちゃんを守るために。

 

 輪虎とその手足となる親衛隊を狙い、こちらから討って出る作戦を練った。せめて親衛隊さえ削れれば自分たちのいずれかの千人隊で止められ、彼女を攻めとして使えると。

 しかし……やはり三大天とその四天王は甘くはなかった。

 

 翌日、想定を上回る事態によりこの日の作戦が無意味に帰すことになるとはこの時誰も思わなかっただろう。

 



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34

「へっへっへ。上手い具合に「隠し玉」も集まったおかげであっさり片付きやしたねお頭」

 

 木々と共に敵兵を燃やし、黒々と化した丘の上に桓騎はいた。数日前廉頗に本陣を強襲され蹴散らされた。しかし盗賊特有の上手い「逃げ」により部隊を森に隠すことに成功した彼等は、ここ数日潜みながらも本陣を狙っていたのだ。

 

 そして罠はなく、廉頗がいないことを確信して分散した隊を集めて奇襲をかけ、見事に成功。敵の本陣ながら制圧まではあっという間に終えた。

 

「しっかしこんだけの砦に固めてたってのに情けねぇ奴等だ。こんな軍を率いてる廉頗も哀れになるぜ。しかも敵の大将も逃げ出す始末」

 

 廉頗の指示であったのだろう。下手に出ることをせず要塞と見間違うほどに固めた本陣に、大将である白亀西と介子坊が守備についていた。その守りは盗賊たる自分たちが忍び込むのを躊躇う程だった位だ。

 これまでは翻弄できていた介子坊だが、こうして守備に入られれば直接相手せざるを得ない。廉頗に匹敵するというその武力をまともに相手に出来る筈もなく、互いに手が出せない状態だった。

 

 だが、廉頗と共にその介子坊が他軍に消えたという情報を得て一気に攻勢を仕掛けることにした。こちらの隠し玉も集まりさえすれば、どれだけ防御を固めようとも抜けるという判断だった。

 

「お前等の総大将は真っ先に逃げ出したぜ! 可哀想になぁ!!」

「可哀想だから活かしてやろうか? おら! 命乞いすりゃ助けてやるよ!!」

「ぎゃはははは!」

 

 結果は確かにその通りだった。こちらの攻勢に泡を食った様に逃げ出す敵の総大将。砦を放って逃げ出す敵兵。侵略を防ぐための命懸けの戦いが笑わせる。魏軍の精鋭といえどこの程度かと桓騎の部隊は捉えた兵士たちで遊んでいた。

 

「……軽すぎんな」

 

 桓騎は決して廉頗を侮っていない。初戦でこちらの隠した本陣を見破られたのも正面からの戦いを避けたのも最大限に敵を評価した結果。そして中央に廉頗らが流れるのを待ち、ようやく本陣を狙う隙ができた。廉頗もそれは承知していた筈、それ故にここまで守りを固めていた……上手くいきすぎている。

 

「おい、廉頗だけじゃねぇ。他の「お供」もいつからここにいなかった」

 

 遊んでいる兵士を退かし、捕らえられた兵士に問う。殆ど確信じみた、久々の感覚。……しくじったかもしれない。

 

「は、ははは……もうおしまいだ。お前達が此処に来た時点でな」

 

「もういい殺せ」

 

 与えられた情報により動く時期を操られた。こちらと交戦した時や部隊の動かし方から感じた激情とも言える怒り。それが映し出す廉頗という強大な存在感。それを警戒したせいか、自分ともあろう者が慎重に過ぎたのか。苛立ちで舌打ちする。

 

「厘玉を呼べ。他の足の速い騎馬隊も集めろ。直ぐに出るぞ」

 

 さて、自分が戻るまで「持つ」だろうか? こればかりは彼にも分からない。

 

「間に合わねぇかもな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、蒙恬が事前に話した作戦を実行しようと部隊に激を飛ばした後だった。

 

「……」

 

「どうしました蒙恬様」

 

「敵の様子がおかしい。陣形が…流れてる……?」

 

 一部が猛攻を仕掛け、他は以前より遠間の布陣という敵陣に警戒していた蒙恬だったが、その意図に気付いて声を上げる。

 

「まさか……輪動か!?」

 

 噂に聞く王騎の防陣を抜いたという輪虎の戦術。まだこちら側は前線が戦ってもいないというのに動き出したことに驚愕する。

 

 元々作戦では親衛隊を見極める為に、交戦が始まってから策を開始するつもりだった為出遅れた。こうなると用意していた策は使えない。

 

「まずい……玉鳳と飛信隊に伝令を出せ! 直ぐに!!」

 

 先手を取られた。この戦場の左右両翼を押し上げたことで準備を整えたのか、敵は勝負に出た。その動きの速さに驚くが頭は切り替える。恐らく敵は今日で決める気だ。

 

 輪虎の使う輪動という戦術はかつて王騎の陣をも貫いたという。ここ数日輪虎の戦いを直に見て分かったことは、輪虎は武力と機動力に優れた武将ということ。ならば恐らく輪動は一点突破の貫通力に優れたソレの筈。こちらも対抗する手を打たなければ間違いなく本陣の蒙驚まで届くだろう。

 

「オレは右に行く! 玉鳳を反対に寄せろ!! 王賁ならそれで伝わる!」

 

「しかし、命令が」

 

「将軍には俺の名前を使っていい!! 早くしろ! 手遅れになるぞ!!」

 

「わ、分かりました! それで、飛信隊は……」

 

「飛信隊は……」

 

 

 

「おい! 本当にここでいいのか!?」

 

「蒙恬からの使いが言っていたんだ!」

 

「そんなこと言ったって敵が攻めてんのは別の所だぞ!! しかもなんでこいつの部隊の後ろに!」

 

 作戦が崩れた飛信隊は混乱しながらも蒙恬の指示に従い場所を移動した。

 

『輪虎を止めるにはこれしかない。輪虎を倒せるのもこれだけだ』

 

 と言われれば疑問が多くあれど従うしかなかった。その際数を残せと言われたので仕方なく怪我人を残していったが、飛信隊はまだまだ戦うには余力のある状態だ。意気軒昂と着いた先は戦いが始まった地点とは少しずれた場所。突破を図られたら対応が難しい場かもしれないと信は焦っていた。

 

「いや、多分ここであっている。お前達構えておけ」

 

 混乱する飛信隊の中で冷静に言ったのは羌瘣だ。その言葉を信じ、信は号令をかけて部隊を整えた。

 輪虎は2つの渦を回す様に攻めている。そして渦の中間点に自分たち、その前方に例の「彼女」の隊だ。

 

「おい、クソガキ。なんでテメェがここにいやがる」

 

「あ? お前確かあのクソみてぇな千人将の……」

 

 信たちは蒙恬の指示通り玲鵬隊の後ろについていた。輪虎が狙ったのか、それとも玲鵬隊が移動したのかは分からないが彼女たちは渦の中間点で待ち構える様に盾を構えていた。

 

「今の俺たちはあの嬢ちゃんの部下なんだよ。お前が嫌いなオレ達の隊長が輪虎に殺られちまったんでなぁ」

 

「チッ、そうかよ。こっちも輪虎を倒す為に来てんだ。弱いものイジメしか出来ない奴は逃げていいんだぜ」

 

「ふざけんな。あんな野郎より今の隊長の方がよっぽど恐ろしいんだよ。それに一応は乱銅隊長の仇を討ってやらなきゃな」

 

 輪虎の渦は秦軍の分厚い防陣を左右に散らすと、その隙間を切り裂くように一つになって突撃してきた。その勢いたるや、まるで秦の兵士たちを紙の様に破りながら貫いてくる。

 

「来るぞぉ! 全員構えろ!! 反撃は考えなくていい! とにかく止めることだけ考えろ! そうすりゃオレ達のあのお嬢ちゃんがぶっ飛ばしてくれらぁ!!」

 

『オォオオ!!』

 

 真っ直ぐに突破を図る輪動に対して彼女の隊が防陣態勢を取る。

 見れば槍や剣も持たず、全員が盾を持って立ち塞がろうとしている。輪虎の圧力に屈さず、恐怖からか血が滴る程手に持つ盾を握りしめ、真っ赤になる程目を血走らせて彼女の名を叫んでいる。

 

「ヘッ。見てやがれ、てめぇの手柄なんざねぇよ」

 

 そういうと乱銅の副官は自らも決死の防壁に加わりにいった。信が何かを言おうとするも目の前まで迫った輪虎に、信は自らの隊へと意識を戻した。

 

「飛信隊! ここでぜってぇ奴を止めるぞ!! ビビるんじゃねぇ! これは楽華と玉鳳の3隊の作戦だ! 絶対オレ達の手で首を挙げる! 何処にも負けんじゃねぇぞ!!」

 

『オオオオオォ!』

 

 声が上がると同時、輪虎が秦軍を完全に食い破り貫いてきた。最後の砦として玲鵬隊がぶつかる。穴を埋めんとばかりに待ち構えていた彼女の隊に、輪虎は剣を振りかざす。

 

「ここが玄峰様を討った隊だね。厄介だね、重装隊と偏った盾の歩兵のせいで此処は集の力を発揮できている」

 

 やや速度が落ちた。だがそれでも輪動は止まらない。

 

「輪虎! オレ達は乱銅隊ッ」

 

 聞くに値しない声を一蹴する。目的の人間は別にいるのだから。

 

「さて、彼女はどこかな? どうせ壁になりそうだから真っ直ぐ来てあげたんだけど」

 

 目配せをする。その瞬間だった。

 

「輪虎ォオオオオッ!!!!」

 

 重い一撃に足を止められた。予想外の出来事に驚きながらも輪虎は直ぐに立て直した。

 

「飛信隊の信だ! 今度は逃がさねぇぞ!!」

 

「やれやれ。目的は君じゃなかったんだけど」

 

 嘆息をつきながらも刃を上げ、向き直る。今度ははっきりと自らの敵と認識したのが信に伝わった。

 

「あの危険な空気を持つ子ならともかく、君一人でどうにかなるとでも?」

 

「へっ。力量見誤ってんじゃねぇぞ。お前はここでオレに討たれるんだ。それにな……」

 

 後方、ズタズタに引き裂かれた秦軍の中から統率の取れた2隊が、輪動で縦に伸びた輪虎の軍に襲いかかった。

 

「楽華! 思い切りぶつかっていけ!!」

「玉鳳、狩り尽くせ!!」

 

 2つの千人隊が突撃した魏軍に突撃する。左右両方の横合いから殴られる形になった輪虎の軍は、完全に足が止まってしまった。

 

「それでも、だ。君を抜けば本陣は直ぐだ。何も問題はない」

 

 輪動を止められて尚泰然とする輪虎とその親衛隊に魏軍も落ち着きを取り戻す。不利な体形からも冷静に立て直し、戦場は大規模な乱戦へと突入していく。

 

「じゃ、やろうか? 後悔しないといいね。今度は逃げてあげられないから」

 

「上等だ! ルアアアアッ!!」

 

 混沌とした戦場は熱を帯びていく。秦のある将にいえば大炎があがったと言うだろうか。四天王を相手に、秦の若手たちが見事に大炎を作り上げたのだ。

 しかし、その狂乱の熱に晒されながらも、輪虎は笑っていた。

 

「これも計算通りだったのかな。やっぱり恐ろしいな、あの人は」

 

 

 

 

 

 

 

 はいレズちゃんデース。今日はーなんていうかー山陽戦の最終日をお送りしたいと思いまーす!(↑テンション)

 えー向こうで童顔おじさんが輪動(イヤらしい)をしていますね。秦軍が蹂躙される様は原作と変わんないなー(投槍)と横目にしながら説明していきましょう。

 

 まず山陽戦ですが、前にもいった通りこのゲームはリアルタイムでAIが動いています。なので初戦以外はまず原作の通りにはならないんですね。とはいえ私は走者。幾つものパターンとその対応を用意しております。あぁ、乱数でパターンをある程度定めようとするのはお勧めしません。このゲーム、オリキャラたちが当たり前の様に自勢力以外にいるのでTASでもない限りまず読み切ることが出来ないからです。大人しく高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処しましょう(自由惑星同盟感)

 

 えー山陽戦は早くて5,6日、遅くても10日以内には終戦します。カギとなるのは左右の状況です。情報を仕入れるためにキャンプファイヤーに積極的に顔を出したり、ノンケに「しぇんぱぁい!」と上目遣いしたりしましょう(ペッ)

 

 そんな感じで仕入れた情報、今回桓騎は廉頗本人が蹴散らしたようですね。コレは廉頗が激昂しているという証です。違う場合だと玄峰の様に介子坊を使わせますからね。そこから姜燕とタイミングを合わせたため数日程誤差があるようですが、王翦も原作通り封じられたようです。まぁアレはアレでいいです、下手に出て来られるよりチャート組みやすいので(3敗)

 

 そんなこんなで廉頗の激昂化に成功し、現状廉頗はともかく介子坊は本陣に納めている、そんな状態を作れました。そして原作の3隊同時作戦をこっそりノンケから伝えられた状態です。ここでの分岐次第で今日戦が終わるのは想定しておりました。分岐の決定点はアレ、輪虎の輪動です。恐らく事前の煽りが効いたんでしょうねー。

 

【三大天廉頗の四天王に敬意を表し、討ち取った秦将 玲鵬隊 玲守より首をお返しする。(傷、汚れあり。返品不可)】

 

 蒙豪将軍に許可を取り輪虎にジジィの首(塩漬け)を上記の文と共に送り付けました。いやーレズちゃんは今はカルマ的に仁の将だからなー、死体を辱めとかできなかったんだ。あ、ちなみに名前を入れるのが(クソ)ミソです。そうすると

 

『謝謝。お前名前覚えたかんな。マジブッ殺』

 

 的なことが丁寧に書かれた文と一緒に宝物もらえます。中身は滋養に効く狒々の頭(SSR)でした、流石三大天やったぜ(歓喜)

 

 えーそんな感じでお前をこうしてやる的な意味合いの宝物とヘイトを貰えます。その状態で戦を始めて高々と自部隊の旗を掲げていると、向こうの策の準備が整い次第輪虎も激昂状態で輪動で突っ込んできます。これでチャートを確定できるんですね。

 

 まぁ3隊同時作戦は相手次第で間に合うこともありますが、RTA的には今の方が速く終わって旨味です。ここら辺運なんですがホントにツいてますね(喜びの舞)

 

 えーとりあえず手持ちの雑魚2千人部隊の編成内容を全部盾持ちにします。特に今までの略奪……ゴホンゴホンッ! ご理解を頂いた有志からの提供(仁の将感)により物資が揃っている筈なので大盾を中心に揃えていきましょう。盾のみにすると我岩成的に耐久値やガード値上がるので武器はいりません。どうせアイツラじゃリンリンリンコちゃんの親衛隊にも傷はつけられませんしね。

 

【大丈夫です。天が言っている、皆さんなら出来ると。皆は私を……天を信じていますか?】

 

『ウォオオオオオオ! 玲鵬隊! 万歳!!』

 

 あぁ、それとノンケの作戦前の場合、親衛隊がそのままなので全力全開の輪動が見られます。見られますっていうかメタクソにされます。面白い位速攻で陣を破られるのでその前にシュバッとレズちゃんと本隊、そして死なせたくない部隊長たちを連れて移動しましょうね。勿論旗はモブ共の所に置いてきます。

 

【私は私の役目を果たします! 玲鵬隊、ついて来い!!】

 

 生き残ったらお前等も入れてやるよ、私の部隊にな(満面の笑み)

 

 

 

 そんな感じで現在に至る訳です。……あーこれは酷い。なんか物理エンジンの動画みたいに薙ぎ倒されていってますね、でもホラ、勢いが落ちて飛信隊殿(敬称)が止めてくれたでしょう? 全て計算通りです。

 

 えー今回のパターンですと3隊同時作戦が蒙恬のアドリブで急遽変わります。打撃力に優れる飛信隊で足を止め、機動力に優れる残りの2隊で完全に勢いを殺す作戦です。輪虎は抜かせたら終わりなのでこれで大正解、原作の作戦前に輪動仕掛けられるとまず確定でこうなりますね。

 

 まぁこれもレズちゃんが勢いを殺せる前提なんですがね。そこら辺は蒙恬も信頼しているというかこれ失敗したら普通にリセです。でも何度も試走してどれくらいで止められるかはちゃんと計っているので問題ありません(27敗)

 そんでこの後輪虎を打ち取れるかどうかは割と運なんですが、まぁ羌瘣が健在なので少なくとも抜かれることはないです。

 

 しかし見た感じウチのモブ共は結構頑張りましたね、それなりに数が残ってます。士気が足りなかったりすると多少ビビッて逃げ出すんですがそんなことありませんでした! まぁこれもミニゲームのチャーハン作りをパーフェクトにしたお陰でしょう。あれで士気が高まってましたね、間違いない(確信)

 皆さんもミニゲームは手を抜かずに楽しみましょう! はい、ぬーぬぬーぬぬぬぬぬー(鼻歌)

 

「あの…右方が……我々の本来の持ち場が大変なことになってるんですが……」

 

 気まずげに尋ねて来たスネちゃま。可哀想に、他の軍師共から突かれて行かされたんだろうな(察し)

 

【あちらは問題ありません、それより我らが行くのはこっちです!】

 

 強権を発動して部隊を引き連れて反対に走ります。流石にこれでついて来てくれるのは信頼度の高い自部隊だけです。味方からもブーブー文句言われると思ってたんですがなんか皆従順ですね、スゴイ!

 

「なんだ!? 左方が壊滅しかけているぞ!」

「て、敵の兵がでかいわいな!?」

 

【味方を助けます! 我々は天に鍛え上げられた無双の部隊! 行くぞ!!】

 

 はい、見つけました! これが今回のチャート目標『ハートの伝道師 介子坊』です。

 

「新手か。読まれていたのか? まぁいい、蹴散らすぞ」

 

『オォ!!』

 

 今回のパターン。実は輪虎の輪動に加えて介子坊の2方面正面作戦です。それに加えて廉頗の裏からの奇襲の3方面作戦。後はぶっちゃけますが桓騎次第で正面の後詰めに亀頭西が来ます。まぁブチギレ廉頗の蒙驚殲滅作戦ですね。高確率で蒙豪は死ぬ、間違いない(断言)

 

【フフ。四天王の首二つ。嬉しいです】

 

「貴様は! そうかお前か。玄峰様を討ち、輪虎や殿に危険と言わしめたのは!!」」

 

【玲鵬隊の玲守です。さぁ、皆さん。周りをお願いします】

 

「1騎討ちを挑むつもりか! 笑わせるな!!」

 

 ですがまぁ、ぶっちゃけ蒙驚が死んでも王翦が引き継ぐので問題ありません。結局の所ここで介子坊を討って中央を壊滅させればこちらの勝ちですしね。増援の亀頭西も介子坊討たれた時点で諦めますし、これが厳しいって人は粘ってれば更に後ろから桓騎が助けてくれます。つまり王翦がいる限りどうあがいても我が軍は勝つ、やったぜ(油断して6敗)

 

「グッ!? ば、バカな! 私が圧倒されるだと!!?」

 

【全て天の計画通り。残るは負け犬どもの幕引きです。さぁ、幕を引きましょうそうしましょう】

 

 正直な話、ノーダメもやり込んだ私からしたら固定キャラってもう完全にタダノ案山子なんですよね。なんていうか見ての通りでスピードと安定とれる倒しも余裕なんですよ。まして筋力極振りならねぇ……いや、ホントすみません。(見所)ないです(謝罪)

 

「殿…も、申し訳ありません……」

 

 ただこいつは結構硬くてガッツも使って来るので最後の最後まで気を抜くのはやめましょう(2敗)。ちゃんと死ぬまで殺す。これ戦国時代で大事ネ。

 

【ららららら! 死ね! 死ね!! また褒めて! 私を見て!! らららららら!!】

 

 よっしゃガッツ発動、これで最後の一撃や! 手柄や、ワイの手柄や! その首とって5千人将もろたで! ソォイ! 首獲ったどぉおおおおおお!!(フィニッシュ・ヒム感)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ど う し て 等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

「死なす訳にはいくまいよ」

「あ、貴方は……」

「ここは私が受けもとう。どうぞお退きください」

 

 あぁ、嘘だ…こんなの、許されるわけがない……

 

「止められなかった。なんなんだよアレは!?」

「す、すみません隊長……」

「咖哩工々 小隊長! 戦死! 戦死だ!! アイツに殺された!!」

 

 確定でムービー入って戦闘が中断されるこの演出……

 

【あぁ…本当に苛々する……お前たちは……】

 

「最後の魏龍……その死出の旅よ。付き合って貰おうか」

 

 

 

 伝説級……来ちゃった(震え声)

 

 



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35

 ファアアアッ……おまっ…何処から湧いてきた…このホモは……(3回目)

 

 なぜ、どうして? 数十回プレイしてもこんな序盤で現れない様なレジェンド級に、どうして因果システムは発展してしまったのか。なぜよりによって取り返しのつかない本プレイ、しかも山陽戦で現れるのか。このタイミングは余りにもダメージが大きすぎます。……もう一旦収録やめよっかな、編集もしんどいし。

 

【完全に怒った。天に抗議してくる。今の私は阿修羅をも凌駕する存在だ】

 

 ……世界はなぜ僕を追い詰めるのか(哲学) オレに死ねと言っているのか? こんな、こんな思いをするなら走者なんて……

 

【よくそんな精神で走ろうと思ったな】

 

 ファッ!?(濁音) すみません、くしゃみです。う、うーん…まぁここまで非常に良いタイムなのは確かですし、投げるのはよくありません。これからの伝説級の弊害が予測出来て萎え萎えですが、私ならば戦闘そのものには支障はありません。ここからチャートを修正してノーミスでいければタイム更新は間違いないのでプレイは続行しましょう(断言)

 

【なんか足んねえよなぁ?】

 

 馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前! よし気合入った! とっととこの戦を終わらせてチャート修正いたしましょう!

 

【がってん】

 

 

 

 えー伝説級ですが前にもちょろっと言いましたが奴らは基本的に武神や蚩尤と同じ扱いです。経験値と武具をドロップするだけです。名声や評価には何も加算されません。不味みの塊です(絶望)

 しかも乱入してくる時に今の様に戦闘を中断させることもあり、しかもしかも中断された敵側は撤退という形になりやすいです。これを利用して奇跡的な大逆転を狙う人もいますが、普通は今回の様に狙ってた敵に逃げられる事態になります。死ね(直球)

 

【皆は下がって。アレは私がやる】

 

 いつもの通り一人で仕留めましょう。伝説級は1騎討ちだと邪魔が入らないというタイマン推奨システムです。

 

「行こうか朱騅……最後の魏龍として駆けようぞ」

 

 伝説級は大陸各所にいますが、彼等は古く歴史に残らない実力者という設定です。野良でも偶にでてきますが、因果システムが発展して一定確率で出てくるのがメジャーですね。

 そしてコイツは「魏龍の翁」という固有敵で3人乗りの古臭い戦車に乗ったジジイです。しかしジジイと侮ることなかれ。この戦国の世の戦場でジジイになるまで生き延びた奴が弱い訳ないやろ、というフロムに汚染された開発陣の思想によりこの世界の爺は大概化物です(困惑)

 

「前に立っちゃだめだ! 隊長!!」

「後ろだ! 後ろを狙うんだ!!」

 

 魏龍の翁は後ろでちょこんと乗っているだけで、運転しているのは共に戦場を駆けてきたという彼の奴隷(ジジイ)です。翁の戦車は4頭の馬を使う方式で前に立って轢かれるとどんなに固いキャラでも一瞬で溶けます。なので絶対に前に立つのだけは止めましょう。しかし熱いドリフト合戦を制して後ろを取ると……

 

「後ろは駄目だ! 咖哩工々隊長はアレにやられたんだ!!」

 

 お前るろうな剣心の武田〇柳か? と言いたくなるようなガトリング式連弩が待ち構えています。なんだあのロマン砲(回転式機関砲感)

 真っ当に戦うと擦れ違い様にチマチマ攻撃していくことになりますがこれはRTAです。そんなことやってられません。私のノーダメ攻略動画(露骨なリンク)でもやっていますがこの「魏龍の翁」戦における速攻攻略方で片を付けましょう。

 

 まずエースなコンバットの如くヘッドオンをやり過ごし、距離を取ったら馬(ロータリー)から降ります。

 

「は?!」

「何考えてるんだ玲守!」

「戻って! 速く馬に戻って隊長!!」

 

 そして蛇行を入れてくるテクニカルな敵の軌道を読みつつ手持ちの武装を全力で投げましょう。この時威力は重量に比例するので重ければ重い方がいいです。ここで言えば真・狼牙棒ですね。はい、あれだけ値が張った真・狼牙棒です。投擲による耐久値の計算は色々ありますが伝説級の戦車に投げたらまずオシャカになります。……オォウン(涙)

 

 オォウン(鳴き声ではない)っと投げたらすぐさま馬にのって今度はそこからジャンプします。一定以上のダメージだとスタンするので、投擲した武器が当たったら武器を持ち替えて落下攻撃しましょう。スタン後に相手の馬と戦車が転んで滑りますがそれにもダメ判定あるので気を付けましょう、当たったら死にます(断言)

 

 ここは投擲がミスったら死です。ジャンプの目測とタイミングがミスっても死です。私はノーダメ攻略で嫌というほど(3桁の敗北)やっているのでサラッとやっていますがこのテク、勲章ものですよ? あ、あと巻きこまれて下のロータリー馬が廃車(死)になりました。これは不可避なので仕方ありません。南無(南無)

 

「お先に…失礼を…」

「どうか龍旗を……」

 

 ここまでいくと第2形態です。お供が死に、お馬さんも1頭を残して死にます。するとムービーが入り、碌に歩けない筈だったおじいちゃんが廃車となった戦車から立ち上がります。備え付けてあった巨大な旗を持っての騎乗です。無駄に壮大だった戦闘曲が荒々しく変調し、なんかカッコイイ感じで旗を振りますがすぐに戦闘が始まるので気を抜かないように(4敗)

 

「まだ駆けてくれるか? 朱騅よ」

 

 片手で巨大な戦旗を、片手で取り付けてあったガトリング連弩を撃ってきます。明らかにオーパーツですがまぁゲ〇ル爺も剣聖 葦〇一心も連射してたしジジイなら許されるんでしょう(ヤケクソ)

 

 ここからはもう普通に戦うしかありません。モーション自体は既存のものも多く、見極めも慣れで出来ると思います。どう考えても武神(笑)よりも遥かに優遇された戦闘AIとモーション、演出は何度やっても魅入ってしまいますね。伝説級は普通に戦って楽しいのが良い所です。

 

【えいっ。やぁっ!】

 

 レズちゃんもオニューの八陵錘を振り回しています。……しかしこうなると本当に改良しててよかったです。あそこで黒いセルスマンに出会えたのは豪運でした。……いや使わないにこしたことはないんですが(逸らし目)

 

 そんな感じでここからは普通に敵のライフを削ります。今回はタイム狙いなので馬上の将ではなくお馬さん狙いで行きましょう。はい、こんな感じです。流石に細かいテクは私の解説動画の方でお願いしますね(露骨なリンク2回目)

 

「あぁ…我が龍旗よ……」

 

 第2形態は一定度削ると馬が倒れて終わりです。そこから立ち上がって歩兵として第3形態が始まります。ちなみに馬と翁は共通ゲージなので分かりにくいですが、実はここで馬じゃなく翁狙いで行くと戦闘終了後に名馬の朱騅が貰えます。時間がかかりすぎるので今回はやりませんが。

 

「な、なんなんだ!? あの爺は!」

「今まで見てきたどんな奴より化物だ……」

「爺ちゃんに聴いたことがある。伝説だ…伝説の黄金の龍旗だ!!」

 

 お前等伝説級と会う度にいっつも似たようなセリフ言ってんな(呆れ)。この固定台詞も最早何百回と聞いてます。私が負ける理由はありませんね(確信)

 

 極太の戦旗が半ばで折れ、鎧もボロボロになりながらも一層元気に動き回る怪物ジジイの相手です。動きは特殊動作染みたものは少ないですが戦旗の攻撃は総じて布の部分が遅れて発生します。これにもきちんと当たり判定があるので注意しましょう。そして戦旗の叩きつけや大振りには衝撃はもあるのでご注意を。個人的には近寄った際のバックブローが一番読み辛いですね。

 ……あ、当たった。フンヌ!(屈強) ……いや、これノーダメ動画じゃないし(逸らし目)

 

「ハァ…ハァ……お主も天命に愛されておるな」

 

【勘違い。どいつもこいつも、あんなものを有り難がる。捨ててしまえばこんなに自由なのに】 

 

 残りライフが4分の1以下になったらこのようにモーションが追加、変更される部分が出てくるので気を付けましょうね。特に5連撃はハマったら確定死不可避なので気を付ける様に。連撃が終わった後は流石にジジイが無理しすぎたのかあんな感じで息切れします。ここが狙い目だと思い近づくと破れかぶれの一撃が待っているので素人さんは気を付けましょう(15敗)。

 これを躱したら本当の隙の連撃タイムです。ハイ、ドンドコドンドコカッカッカッ!!

 

【敵将! 討ち取ったりぃーーー!!!】

 

『ウォオオオオオ!!』

 

 首獲ったどぉおおおお!!!(首を大切にしまわない)

 はい勝ちました。まぁ流石に3桁以上戦っているので落とすことはありえません。しかしなぁ……敵将っつってもマジでうま味がないんですよ。基本伝説級っていっても軍からの評価は名もなきモブ扱いなんで、等しく首に価値がないんです。なのでいらね(ポイッ)

 

 強いてポジるなら因果システム発展の伝説級を撃破するとしばらくシステムが発生しないことですかね。そう考えると合従軍の安定を取れたということで私は間違ってなかったそうだった、そう思いましょう(自己洗脳)

 

 

 

 

 

 

 

 ふぅ、とりあえず一段落ですね。しかし介子坊の首が取れなかったことが本当に痛い。タイムはまぁ日数で最短引けているのでそこはいいです。5千人将確定の首を逃したことが本当に辛い……そのフォローをするためにホモ共の雄たけびを聞きながら今必死で頭を回しています……閃いた(電球)

 

【全軍! 持ち場へ戻ります!! 次は輪虎を討つ!!】

 

『ウ、ウォオオオ!』

 

 まだ輪虎が生きているかもしれん! 敵将の功績は戦ってるのが複数でも多少は入ります! 横から掠め……お零れでもいいからくれぃ!(懇願)

 

「ま、待ってくれ! 玲守3千人将!」

 

 ウチの組じゃない者が話しかけてきました。なんじゃい! 我は今とても忙しい!! とてもビジー!! アンダスタンド!?(アタフタ中)

 

「まだ介子坊の親衛隊含む敵の精鋭が多数残ってるんだ! 今アンタらに離れられたらッ!!」

 

【天が呼んでいるので】

 

「何言ってんだ! オレ達を見捨てるのか!?」

 

 あーあー聞こえない。知りませんね、ほら、死人に口なしっていうだろ? どうせ羌瘣のいない連中なんぞ生き残れませーん。サヨナラ!

 それにほら、予備隊は他にもおるやん? 飛信隊の分隊とかさ。怪我人だけどアイツ等ステ高いしどうにでもなるやろ。それに目ぼしい敵将討ったからもう少し頑張れば他から援軍来るって。ガンバ!

 

【輪虎を抜かせない方が大切です! ここは貴方たちで頑張りなさい。大丈夫、きっとできます】

 

「そ、そんな!!」

 

 うるさいですね……はい、レスバ終わり! お疲れ様でした!!もういいね! そんじゃいくどー!!

 

【玲鵬隊! 全速です!!】

 

 全力でパカリます。長く使用してきたロータリーがこの度ご臨終したので代わりに部下のを頂きました。パワハラではありません(念押し)、玲鵬隊はコンプライアンスが高く周りに優しい部隊、いいね?(確信)

 

『飛信隊が四天王 輪虎を討ったぞ! 飛信隊の信が輪虎を討った!!』

 

 と、止まれぇい!!(江戸っ子)

 おぉ…もう……間に合わなかった……なんてことだ……

 

「おい、玲守。どうする?」

「その…軍師としては戻って左方を手伝うことを献策するだわさ……」

「ン……」

 

 当たり前だ馬鹿野郎! こうなったら戻って出来る限り首を……いや駄目だどう雑魚共の首を重ねても5千人将に届くとは思えん。ど、どうする…本陣戻って蒙驚を助ける? いや、あれは蒙家に恩が売れるだけだ名声や功績にはならん。

 この戦…もう詰んだか? それならいっそ交戦せず消耗を抑えて……

 

「おーい、れーいーすーんー!」

「駄目だこりゃ」

「まさか戦場で固まるとは……」

「え? え?? よくあることだわいな??」

「オォウ……」

 

 まぁええわ。もう諦めた。強敵を避け、功績をチマチマ積みながら部隊を温存する形でいきましょう。それしかないやろ実際……

 

【いのちだいじに】

 

「了解! お前達、隊列を乱さず後方で流すぞ!! 伍と集を意識しろ、勝ち戦で死ぬんじゃないぞ!!」

「わ、わかっただわさ!」

「邪慰安、咖哩工々の部隊もお願い!」

 

 あーだる。ここからの流れは裏から攻めてきた廉頗と蒙驚次第です。和睦にこぎつけるか、死んでも中央のが勝った以上、勝ちを確信した王翦が出てくるのでそれで魏は撤退して終わりです。探せばもう1戦できるルートがあったりするんでしょうが私の情けない知識ではここが限界ですごめんなさい(素直)

 

【よいしょ……よいしょ……】

 

 後はせっせと安全圏で首狩りして功績を伸ばしましょうね。しかし千人将単位の壁はでかいんですよね。原作でもでかい手柄立ててようやく1階級昇格ですし。はーこれからどうチャート修正すっかなー(投槍操作)

 

「ん? 角笛?」

「魏の角笛だ」

「ま、まさか!!」

 

 ん?(リボック感)

 

「ぞ、増援だ! 魏の本陣の…白亀西の軍だ!!」

「そ、そんな!!」

「左右はどうなった! 介子坊といい、なんで連中がここに来るんだ!!!」

 

 ガバった。そして閃いた(真顔)

 なんで忘れるかな! かな!! 桓騎次第ではあるんですが、そういえば今回のパターンではありました、増援! 亀頭西の増援です!! 伝説級で思考が固まって完全にすっぽ抜けてました(正直)。とはいえこれは天祐です! まだ神は私を見捨ててなかった!

 

【全隊! 突撃します!! 狙いは敵総大将 亀頭西!!】

 

「白亀西!」

 

【白亀西! 行くぞ玲鵬隊!!】

 

『ウォオオオオ!!!』 

 

 やったぜ(確信)。四天王の首と同じく、獲るだけで昇格確定の首はまだありました。敵総大将です。亀頭西の増援はこの消耗した連戦でかなり厳しいですが残った秦軍と3人の主人公共と協力しながら行けば倒せなくもありません。え? 信は本陣に戻った? 羌瘣いれば別にいいです(半ギレ)

 

「蒙恬様からの使いです! 敵増援に周囲の軍と共に当たられたいと!」

 

【了解しました】

 

 さすがはノンケ……さぁいくぞ! これが最終決戦だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 失敗しました(憤怒)

 特に見所のない普通の軍相手に普通にブンドドしてたんですが、余りに見所ないので倍速して結果だけお伝えしますね。

 

 えーあのですねー、レズちゃんは少数ながらも戦国無双ばりに敵を蹴散らして総大将に辿り着いたんですが、そこでまさかの光景。

 

「ククク。四天王二人相手していた筈だが、間に合うとはな」

 

 桓騎が後方から少数の騎馬隊で奇襲をかけ、敵総大将を見事捕らえている光景でした。そこで戦終了。生け捕りにした総大将を引き連れて本陣で和睦。余りにも無常な結末でした。

 

 今回、想定外だったのは伝説級の乱入の他に桓騎が最短テーブルで増援、しかも確率の低い総大将拿捕プレイという有能をかましやがったことでしょう。死ね(直球)

 そして正直にミスを上げるなら、私の最初の位置取りでしょう。亀頭西が来ることを承知で優位な場所にいれば、桓騎が来る前に総大将を倒すことが出来たかもしれません(鬱勃起)

 

 あ、あとどうでもいいですが桓騎と初対面のイベントがありましたがもうどうでもいいです。実際どうでもいいので(投槍)

 

「フッ。お前か、中央を持たせた奴は。名前は?」

 

 「フッ」じゃねぇよ早くきすぎだよ馬鹿野郎と足元よく見てツバ吐いて帰りました(八つ当たり)。野盗とかいう非道な蛮族連中は受け入れらんねーわ(仁の将感)

 

 

 

 長かった山陽戦はこれで本当に終わりです。次は多分4千人将止まりと分かっている論功行賞からでしょう。あーあ…もう(チャートが)メチャクチャだよ…とりあえず今日はバイバイキン……

 

 



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~函谷関戦
36


  タイムとは才能の別名と冷たく嘯く。そうかもしれない。だが、タイムには挫折(試走)がひっそりと寄り添うことを知るがいい。なるほど、忠告のつもりか? フッ、騙されはしない。走者は走者を知る。出せ! 出して見せろ!! タイム(最速)の全てを!! もう一度言う。タイムが全てだ。結果の全てが其処にある。完走確率250億分の1(大げさ)、神走者の名に値するものはそれ程に少ない…………そんな感じのRTAはーじめーるよー!

 

「続いて第2功! 三大天廉頗の四天王、稀代の軍師玄峰の首をあげ、更にもう一人豪将介子坊を撃退せしめた功績を持って爵位昇級、さらに所有している領土周辺の土地と権利を与え、金2千と宝物十点を与える! そして……玲鵬隊 玲守を4千人将とする!!」

 

「玲鵬隊 玲守。大儀であった」

 

「ありがたく……(チッ)」

 

 はい、そんな感じで論功行賞でしたー。……チッ、分かっていたとはいえ4千人将どまりでしたね。まぁ仕方ありません。本来千人将単位の昇格だけでも大きな戦で大手柄を立てでもしなければ本編主人公のあったかホモでさえ数年がかりでした。これも全てあのハートの伝道師とそこいらの武神より強かった爺(フ〇ム産)が悪いんや……

 

「おぉ! あの若さで4千人将と!」

「趙との戦でも行賞を受け取っておったな……ふつくしい……」

「おい、気のせいか? 今舌打ちしなかったか……?」

 

 あーイライラするぜぇ……思う通りにチャートが進まねぇのはよぉ(涙目)。とりあえずこの苛つきを原作と違い第3功になったなんか黒塗りの高級車に乗っていそうなTNOK…じゃなくてお頭へぶつけましょう。擦れ違いざまに全力で見下しつつドヤリます。……露骨に目を逸らされました、シャイボーイだね(断言)

 

 

 そんな訳で論功行賞後の宴も適当に過ごして終わりです。ここでは何か話しかけられそうになったらダッシュで移動して話を中断させ会話を発生させないようにしましょう。RTAの基本ですね。特にイベントを起こしたくない時に必須です。まぁ様々なゲームで良く見られる光景ですよね(オープンワールド感)

 

「失礼、此度の英雄である玲す…」

 

 小技ですが話中カットする際は都の粋な料理で調子を上げる為、両手に出来るだけ料理を確保して食べながら移動します。なんか今この国のトップオブトップ(お飾り)がいた気がしたけど関係ありません。もうこのRTAは最終盤です。人間関係の好感度とか将来とかどうでもいいです(投槍)

 

「おい、てめぇオレ達のお頭になんか文句でもあんのか? あぁ!?」

 

 今まで人に迷惑をかけた覚えなぞありませんがこのように好感度の問題で無理矢理絡んでくる輩もいます。こういう時は筋力値を使った判定で良いです。無理矢理逃げましょう(迫真)

 

 はい、筋力値の問題で勝利しました。一発です、やったぜ。

 

「雷土があっさり手放すの初めてみたな」

「意外と少女には紳士なのですか?」

 

「アホ言え。掴んだ腕が折られるかと思ったぜ……」

 

 今回の戦の経験値ですが、とりあえずいつもみたいに筋力重視と魅力値で振りました。この先はもう5千人将のチャート修正以外は函谷関が待っているのでね。あとはまぁ……不本意とはいえ伝説級の経験値が入ったのでレズちゃんの頭を改善します。これはチャート修正に必要って思うので…なんとなく……うん、後で説明します。

 

 そんな訳で前回の戦のリザルトを確認しつつ経験値の振り分け、アイテムの整理や清算の準備を行いながら宴を華麗に誰とも喋らず過ごします。傍から見たら無心で料理を食べながら、話しかけられると全力で逃げ、カクカク動いて止まってを繰り返してますが仕様です、問題ありません。この世界の人間も多分気にしてないでしょう(適当)

 

【おーばーず……おーばーず……】

 

「はっはっは。あの御仁、気になっていたのだが今は話しかけない方が良いみたいだな」

「丞相にまでなんたる無体を……」

 

 あ、でもお祝いに来てくれたこういう時マメで気が利くダンディーな御髭のおじ様で軍長とかいうカッコいい役職を持つ干央軍長(となぜか来た録鳴未)だけは対応しました(祝い品目的)。けど祝い品持っててもノンケの方は話が長いのでカット推奨です(ペッ)。以上、RTAで最後の宴終了です。

 

 

 

 そんなこんなで翌日、オート帰還もできますがここでは都に留まります。そうです、買い物です。多分これがこのRTA最後の都となるでしょう。それではいつも通りスライディング移動と戒めの十字架跳び(夏色ハイスクル感)を行いながらやることをやってしまいましょう。

 

 えーまず質屋ですね。宝物ガチャを開きましょう……あ、今回は全部金目のものですね。じゃあ全部金に換えます(キャッシュ感)。

 論功で4千人将止まりだったのならまた賄賂を贈ればよいのでは?と思う方もいるでしょう。しかしプレイ済みの方なら分かると思いますがこのゲーム、千人将からは昇級に必要な功績や賄賂が指数関数的に上がっていきます。4千人将から5千人将となると体感ですが今回の宝物全ぶっ込みと有り金の殆どが必要なレベルですね。それだと函谷関に重大な支障が出て頭が死ぬのでやりません(白目)

 ……はい、換金終わりました。前回の戦で手に入れた余計な雑貨もまとめて売ります。……うわぁ、財布がパンパン(興奮)。やっぱ略奪はやめらんねぇわ。これやる為に僕は戦やってます(闇落ち)

 

【環銭どばー】

 

 えーそれではキャッシュが沢山手に入ったのでまた武具や軍馬を仕入れに行きます。5千人将になるのはこの後の修正プレイで確定として、函谷関戦では自らの部隊の数は最低でも1500必要です。ただ1500は最低限の数字なのでやはり安定をとるには2000は欲しいですね。レズちゃんの魅力値が高く、前回の戦の後生き残りがついてきたりと兵の募集に問題がないので多分達成はできます。なのでその数を目安にして補給を進めましょう。

 あ、武具は地元の鍛冶屋を酷使して安くできる所は節約しましょうね。

 

 ついでに今回は武具屋によります。流石は本ゲーム最大クラスの都の武具屋。干将(笑)・莫邪(失笑)になる程の武具も普通に置いてます(買えるとは言ってない)

 

 えーここで忘れていましたが最高品質の布やなんやらを使って装備品の作成を頼みましょう。後はアレですね、狼牙棒。正直今のトラペゾ八陵錘だけでも戦えなくもないんですが、武器破壊は乱数なのでふとした瞬間にガバが来たりします。なので念には念をいれて作っておきましょう(チキンハート)

 という訳で前回どこぞの伝説級からドロップした素材「折れた龍旗」を使って武具作成します。

 

【狼牙棒・龍を手に入れたぞ】

 

 見た目あの爺が使っていた旗に無理矢理鉄塊を張り付けた感じの微妙な見た目の派生武器ですが、値段以上に性能は良いです。なんなら頑張れば終盤まで使えるんじゃないかな? 一応これでも値段は前買った狼牙棒に毛が生えた位です(白目)

 これ以上の派生が無い武器なので成長性や拡張性がない代わりに当社比では安いです(モン〇ン感)。こういうのって何処に需要があるのかと思ってたのですが多分こういうRTAとか向けなんですね! わたし、感動しました(違う)

 

 そんなこんなでついでに布の服なんかのインナーもグレードアップしました。防御力の上がり幅以上に魅力度に補正がかかります。なんか心なしかレズちゃんも芋の村からやってきた芋娘からメイクイーン産のポテト娘になった気がしますね。

 

 んじゃ次はお馬さん……んん!?

 

「なんだ、嬢ちゃん。コイツが気になるのかい?」 

 

 ハゲ頭を光らせながら(アトリエ感)武器屋のオヤジが特別割引品を見せてきました。一定以上の買い物をすると出すことのある買い物イベですね。今回は……

 

「世宗式44口径6連弩 南楚の新型だ。射程が長く静音に優れ、使う者が使えば弾も見えねぇ。素材に異国の木材と職人の技術を使ってるから殆ど出回ってねぇんだぜ。……どうだい?」

 

 サウスブルーのニューモデルですね。買います、のび太に持たせます。

 

「まいど」

 

 ええもん買うたわ! 高い買い物ですがのび太にはこれでバシバシスナイプを決めてもらいましょう。余裕があれば小隊長クラスの者には割と強化した武器や防具を与えるのはありです。お土産として買っていきましょう。カレクック?散りゆく友に未練などないね(逸らし目)

 

 最後に馬ですが騎兵隊は前回の通り500を維持できれば問題ありません。ここで足りない分を買い足しておきますが、イケメンの部隊は練度が高い為少しお高いものを買います。財布に余裕があるのでここは安定をとって600にしておきました。

 

 最後に馬房の拡張や兵舎の拡張などの発注を済ませたら帰ります。これで都も見納めですね。次に来るときは戦が終わり、将軍を拝した時でしょう(断言)

 それではその時まで、おさらば!!

 

【おさらば!】

 

 

 

 

 

 

 画面暗転したら帰ってきました我が領地! 久々だな(意味深)! 元気だったかホモ野郎共(歓喜)!!

 

「隊長~邪慰安が僕と部下たちをイジメるよぉ。助けてぇ」

「ご、誤解ですぜ。この新しい兵舎のいい部屋は精鋭部隊であるオレ達が使うんだ。分かってくれるな心の友よ」

「悪いな野尾田。この営舎はお前の分だけないんだ」

 

 相変わらずだな! ポリガマスも程ほどにな!! あ、のび太はお土産に弩あるで!これで元気だすんやで! ガハハハハ!! 

 

「野尾…お前のものは俺のも……」

 

【やめーや】

 

 

 

「新しく入隊した便器男『ベンキマン』です」

「茶袋男『ティーパックマン』です」

「加奈陀男『カナディアンマン』だ」

 

 ガッハッハ! 助けに来てくれたけどお前等かい! コレ絶対新章の導入のかませ扱いで死ぬわって感じの奴等だな(具体的)

 

【玲守です。励んで下さい】

 

『ハッ!!』

 

 そんな感じで前回の戦以降で加入した新兵と新小隊長達との挨拶をかわしながら内政を進めていきます。

 

「うむ、無事帰還してなによりよ。戦での活躍、ここにまで及んでおりますぞ。それで玲守殿、此度はどうなさりますか?」

 

 爺! 久々じゃねぇかコノヤロウ!! お前開き直って酒蔵拡張しやがったな! 畜生俺も呑み切りしたかった!!

 

「ゴ、ゴホン! 最初の酒を卸しましたが中々好評でしたぞ。そ、それで次はどうなさいますか?」

 

 まずは超兄貴のそれぞれの店舗の拡張ですね、ほらよ戦から連れて来たキャスト(奴隷)や、勿論男やで。オウ、ヨツンヴァインになるんだよ! ワンワン鳴いてみろよこの野郎!!(興奮)

 

「そんなことでいいんですか?」

「ワン(迫真)ワン(迫真)」

「ぎもちいい……」

 

 す、すげぇ人材が来たぜ……これは我が超兄貴のアイドルですね間違いない(確信)

 

 さて、次ですが恐らく大きな施策はこれが最後となるでしょう。大手アイドル事務所と化した我が領地に来る人を増やす為、街道の整備と拡張に手を入れます。流通は全ての基本。大がかりで金も飛んでいくので簡単に手をかけられませんが、ここでは大金はたいて行いましょう。

 

「承知した。加えて街道の治安維持に練兵を兼ねて派遣、雇った人夫に安心して金を落として貰おうということですな!」

 

 そういうことですわ! 雇った人間に払った金がホモを通じて懐に戻る! これぞホモによるホモの円環の理……やっぱホモは凄いんだなぁと私は思いました(感想)

 

「ではその為に必要な宿や飲食店もこちらで用意させましょう。街道の整備が終わればそのまま観光に使えるとよいですな」

 

 インバウンドに必要なのは治安って偉い人が言ってた。あと大人な施設。間違いない(確信)

 

 函谷関まであと1年ちょい。近場の街道を整備してぇ……まぁ計画はこんな感じですね。ここまでが私の施策チャートです。ここからの収穫は全て兵の人数を増やしたり、武具を融通して戦力を増大させましょう。この収支と支出バランスが多分本RTAでは最適だと思います(振りではない) 

 

「玲守どうした」

 

【お土産!】

 

「やったー北方の酒だ! 流石玲守、大好き!!」

 

【ええんやで】

 

「わ、私達にも……わぁ、立派な鎧だわいな!? 有難うございます! ね、黒ちゃん」

「ン!」

 

【ええんやで】

 

 あとはイケメンたちにお土産配って機嫌をとります。一定以上の小隊長や幹部たちは厚遇してあげましょう。函谷関は長期戦ですので脱落されては困ります。そもそも支給されたデフォの鎧だけとか酷いと思いません? カレクック? 知らんがな(すっとぼけ)

 

 そんな感じで最後の施策は終わりですね。これでこの町のハッテン場の発展(激ウマギャグ)も終わりです。あ、それと経験値振りも終わって、レズちゃんの成長もこれ以降はないと思います。なので今回は最後にレズちゃんの装備とステータスを表示して終わります。まぁこのゲームをプレイしていない人の為に私なりの注釈を入れながら説明したいと思います。ではでは

 

 武具

 狼牙棒・龍

 八陵錘(改良済)

 最高級の戦衣

 上級将校の鎧一式

 鍋の蓋

 

 あ、鍋の蓋捨て忘れとったわ。まぁええやろメガトンコインじゃあるまいし(本当)。次にステです。

 

 筋力  ドンドコドン汗明より少し下

 武力  主人公たちと同じくらい

 知力  尾平と同じくらい

 魅力  準大将軍級

 

 うーん。筋力・武力は想定通りですがはまさかここまで魅力値が上がるとは……(困惑)

 まぁ武神や伝説級なんかがありましたからね。敵のアルテリオス算を抜ける筋力と雑魚狩りに便利な程度の技や武力があれば十分でしたが、魅力値の暴力のお陰でこれまでのどの試走より兵力が充実してます。なんだかんだで圧倒的にタイムも最速です。勝ったな。ガハハハハハハ……

 

 はい、そんな訳で次回は今まで目を逸らしてきた5千人将になりにちょっとしたプランBを実施します。ここまでで稼いだタイムの余裕を使い如何にロスを最小限にできるかですね……

 それじゃあ皆さんバイバイキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「顔を上げよ、廉頗」

 

 魏国。王とその大勢の臣下の前で頭を地に着ける。三大天という看板など関係ない。それだけのことをしてしまったのだから。

 

「許されざる大失態。魏王の命とあれば今ここでこの首落とすことにも文句はない」

 

「何を言う……そちが魏の為に粉骨砕身してくれたこと、儂には分かっている。分かっているとも廉頗」

 

「ふ、ふざけるな! 貴様あれだけの大言壮語を吐いておきながら!!」

「元から勝つ気が無かったのではないか!?」

「何が廉頗四天王だ!役立たずどもめ!! 貴様の部下毎まとめて首を晒してくれる!」

 

 王の言葉に露骨に不満を示す臣下たち。そうであろうとも、それが当然の反応だ。彼等に非はない。不満など元からあっただろう。散々自国の兵を殺し尽くした相手でも、それでも受け入れたのは護国の為だ。誰もが不満を持っていただろう。それでも託してくれた王と、彼等に応えたかった。

 

 先の言葉、心の内に一切の偽りはなかった。しかしせめて部下たちの命だけは救いたい。彼等を黙らせ、その上で示しをつけるために帯剣してきた。この場で自刎するために。

 

「……それでは示しがつかぬでしょう。この首ここで捧げましょう。それを持って由として頂きたい。部下たちに非はない。魏兵たちも良く戦ってくれた」

 

 後から指示に従わなかったのでは等という風聞を封じ込めるため、魏兵に責を負わせない様に釘を刺す。そして自分の部下にも同じく、責は将である廉頗だけが負うように。

 王の側近であろう若い軍師を始め、そのことに気付いた数人を確認すると剣を抜いて首に当てる。これで後は大丈夫であろう。

 

「やめよ! ……やめよ廉頗。それに皆も、儂の言葉を聞け!」

 

 この王らしからぬ覇気が場に満ちた。

 

「ここにいる者は儂の父の時から仕える者も多いであろう。その皆に聞きたい。儂の叔父である信陵君を追放した後、後悔した者はどれだけいた?」

 

 信陵君。我が祖国である趙だけでなく、魏、楚……虎狼の国であった秦国を止め、それ以外のあらゆる国を救った時代の英雄。共に戦ったこともある。あの男こそ一国に収まりきれない、中華を股にかけた本物の英雄だった。

 

「あの時、信陵君を信じ秦国を滅ぼしていれば! そう考えなかったものはこの場におるか!?」

 

 そして一国に収まらない英雄の末路はいつだって同じだ。その強大すぎる力を恐れた王による不信。……共感する処はあるが、王が実兄な分、あ奴はまだマシな方だったろう。歴史を見れば王もギリギリまでよく耐えた方だ。出来れば秦を滅ぼすまで耐えて欲しかったが。

 

「儂は! 父と同じ愚を犯したくないのだ!! 皆もあの時代を見ていたならば分かるであろう!!」

 

 王の言葉に押し黙る臣下たち。意外だった。この王にここまでの器があるとは。恩義だけで従ってきた自分の見る目の無さ。この年になって恥を感じた。

 

 ここで首を落とすのはこの方に対する侮辱になる。そう感じた廉頗は剣を下げる。しかし鞘には納めない。まだそれには早い。ここからの展開に想像を超えた王の器に期待を持って待つ。

 

「しかし……ならばせめて追放を! このままでは民にも収まりがつきませぬ!」

「そうです! それに敗戦の将にはそれなりの処置が掟です!」

 

 そうだそうだと声が続く。実際山陽はでかい。拠点として余りにも重大な地を落とした責をなかったことにはできまい。ここらが落し所か。

 

「ならぬ!! まだ分からぬのか! 廉頗が敗れたということは、秦にかの三大天以上の脅威が生まれたということだ! しかも山陽を狙ってくる程の昭王以上の野心を持った輩が!」

 

「し、昭王以上の…」

 

「まだ戦える力を魏が保てているのは廉頗のお陰だ! 魏兵たちは皆そう言っている! 余は魏王であるぞ! 知らぬと思ったか、侮るな!! この期に及んでその廉頗を放遂して、国が守れるのか!?」 

 

 思っていた以上の言葉だ。身に余る程の。

 この王に仕えてみたかった、廉頗はそう感じた。恩義だけでない。心からの忠誠を誓いたかった。それができれば祖国への未練を断ち切り、例え趙が相手でも思う存分矛が振れただろう。あの小僧から聞いた、舞い戻った怪鳥の様に。

 この無念の感情こそを良しとして、廉頗は剣を納めた。祖国を捨て、放浪した自分には十分すぎると満足して。

 

「……確かに、相手が白起ならば魏兵が帰ることなどできなかった」

「だ、だが我ら誇り高い魏兵ならば……」

「6大将軍のおらぬ秦国などには……」

 

 魏王の覇気と言葉に小さくなる周囲の声。正しいのは魏王だ。秦の脅威に対し、国防の力を削ぐことは愚策だ。だがこれはそういう問題ではない。魏という国の面子と誇りの問題なのだ。それを一度は自分を受け入れる為に捻じ曲げた。二度この王にそれをさせるのは心苦しい。

 

 王の面子を考え、自ら追放という形をとる。それを口にするつもりだった。

 

「それに……敗戦の責任はもうとられた。白亀西の手によって」

 

 その言葉に廉頗も固まった。

 一度は人質になったが和睦によって直ぐに解放された総大将 白亀西。総大将であるにも関わらず人前で涙を流しながら地面に頭をつけ、自らに詫びるあの男を、廉頗は苦笑しながらも嫌いではなかった。総大将向けではないが、実に魏の将らしい、筋がある生真面目な男であると。

 

 王が懐から書を取り出す。端が黒ずんでいる。乾いた血の色だ。

 

『此度の敗戦、廉頗将軍及びその配下に一切の責はなし。全て自分の不甲斐なさによるものである。廉頗将軍とその配下は命を賭して魏国の為に戦い、忠誠を示してくれた。これよりの魏の苦境にその力は必須であるとこの首を持って示す』

 

 都に着き次第、書をしたためて自刎した。そう明かされた。

 

「馬鹿者め…生真面目が過ぎる……」

 

 静まり返る中、廉頗が漏らす。他には誰も口を開かなかった。戦が分からぬ文官でも、国を守るために戦った男が残した面子を汚すことはできなかった。

 

「廉頗! これより貴様とその配下はその全てを魏に尽くして貰う! その血の一滴まで戦場で流せ! よいか!?」

 

「ハッ!!」

 

 それは正しく王と忠臣の姿であり、この瞬間廉頗が真実魏の将となったことを誰もが知った。魏国は山陽を失う代わりにかつての黄金の魂を取り戻した怪物を手に入れたのだ。そして臣下たちはその男の姿を見ることでかつての狂乱の時代を思い出し、再び訪れる秦の脅威を前に一丸となるのであった。

 

 

 

「フッ。まさかこちらの王が中々の器量の持ち主だったとは。これならばあいつ等を解き放つあの策、受け入れてもらえるかもしれないな」

 

 目の前の光景を前にほくそ笑む若い男。廉頗が先程目に留めた男は笑う。

 

「三大天とその部下を魏が手に入れた。それでもこれからの主役は未来のある俺だ。それは間違いない」

 

 一先ず、これからの為に舞い戻った三大天に酒を持って伺うとしよう。魏に光が射すのを感じた男の足取りは軽かった。新時代の英雄と呼ぶべき力を持つ若者を歓迎した廉頗に酔い潰されるまでは。

 

 



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37

【都は最後と言ったなアレは嘘だ】

 

 今現在私は秦の都、咸陽にいます。その経緯をお話しましょう。

 

 

 

 えー私は前回言った通りガバって5千人将を逃したため、そのフォローを行う予定でした。一応前回話したレズちゃんの知力を経験値振りで改善(改善して飛信隊のアレと同程度)したんですが、それは今回少し知的なプレイや会話が必要だったからですね。

 ……ぶっちゃけいつもはやらないプレイで試走もしてないので本当に知力が必要なのかも分からないんですが、念のため…私の心の安定のために行いました。結果的にレズちゃんが文字の読み書きをある程度マスターしたので良かったのかもしれません。とりあえず書を読む機会があるので最低限その程度はね。

 

【私の名前は玲守です】

 

「そうだね玲守だね」

 

【竹簡が読めるようになりました。名前と役職名、簡単な文が書けるようになりました】

 

「凄いな玲守! よく頑張ったね! 凄い! 玲守凄い!」

 

【はい】

 

「じゃあ一緒に書類仕事しようか」

 

【】 

 

「あ、隊長。じゃあ自分も今度から決済お願いしてもいいですか?」

 

【ちょっと何言ってるか分かりませんね】

 

「拗央! 捕まえろ!!」

 

「はい! わぁ、待って! 止まれ! 動いちゃだめですよ……待って! 止まれ! うわぁーっ!!」 

 

 アイツはいい奴だったよ。

 そんな訳でこれから五千人将になりにいきましょう。行き当たりばったりで考えましたが多分なんとかなります、多分、きっと(メイビー)

 

 えーこれからのチャート目標は大王勢に貢献する代わりに五千人将への昇進と将軍への確約ですね。その為にフリーのイベクエである御璽捜索をします。これはご存じの方も多いですがランダムでこの国の何処かにある御璽を捜索するクエです。プレイ開始から通常のプレイの合間に聞ける噂等を通して気付いたらなんかイベント進んでたって人が多いと思います。聞き込みなど時間のかかるイベと思われがちで、実際解析勢でも乱数により場所をピンポイントで特定することは不可能と言われています。

 しかしこのクエはある手順を踏むと伝説級の暗殺者が現れて戦闘の後に手に入れることができます。まぁそこまではかなりの手間で正直ここまでの時間前倒しが消しとぶのですが仕方ありません。途中でリアルラックで見つかることを祈りましょう(白目)

 

 ちなみに将軍への昇進ですがコレはコネないと失敗する可能性が稀によくあります。目に見えないフラグ管理なので体感でしかないのですが、下級の出身者や一部の軍の上層部に嫌われていると5千人将止まりが長くなったりするんですね。原作でも有能なのに5千人将止まりって奴がいるって話はこういうことです。そういう生々しいのはゲームでいらないから(白目)

 なのでいつも蒙家に取り入ってたんですがなんですかね……私のプレイになにか問題でもあるのでしょうか。好感度や貢献度の問題なのか偶に……7、8回に1回位失敗するんですよ。なので今回のイベついでに今後の函谷関での活躍で将軍昇進をさせることを確約させて保険をかけます。意識高い晶平君は反対してくるので意識低い大王派しかできませんがこれなら安心確実です。

 

 あと余談ですが御名御璽を黒いサラリマン等から買ってると秒でイベント終わります。泣きてぇ、おぉうん(地声)

 

 という訳で大王様の為に忠臣たるレズちゃんは自主的に御璽を捜索してお力になるんだもん作戦開始です!!

 

 

 

 

 

【都は最後と言ったなアレは嘘だ】

 

 という訳で拠点での指示出しを終え、2、3カ月ほど時間をかけて領地の業務が軌道に乗ったのを確認したらマッハでUターン、今私は都にいます。そしてパパの前にいます。

 

「……玉璽? あぁ、確かにこの咸陽の中にあるとは思う。前に色々あってな……」

 

 ものっそい苦々しい顔をしているのはそうです肆氏です。なぁにがあったんですかねぇ(ゲス顔)

 このルートを考えた時思い出したのですが、裏社会にも繋がりが深いコイツは聞き込み兼交渉相手にもってこいです。今となってはコイツとのパイプ(イヤらしい)が有難いです。やはり私は豪運だったそうだった(自己洗脳)

 

「しかし貴官が大王様の為に動いてくれるとはな。てっきり蒙家に仕えているかと」

 

【?】

 

 難しいことはレズちゃん分かんない。そういう顔しておきましょう。

 

「だがアレは恐らく裏の権力者の手にあるだろう。探すのは困難だろうな。当ては幾つかあるが、相応の危険が伴うぞ?」

 

【お任せ下さい】

 

 ここからながーいお使いが始まります。それはもうアサ〇リやウィ〇チャーのダンディリオンを探していたはずのオレは一体何やってるんだ状態のイベが始まります。死んだな(タイムが)

 

「ふむ。それだけの覚悟があるのなら他の頼みがあるのだが、聞く気はないか?」

 

【なんでしょう?】

 

 ん?

 

「渭水で昌文君が溝渠を進めているのだがどうも上手く行っていないようなのだ。その問題の解決に手を貸して欲しい」

 

 ファッ!? これはアレですね、大王派が丞相を取りにかかるこの時期限定イベントです。表向き昌文君の事業を邪魔する海賊退治ですが、ちょっと裏側を覗くと事業を失敗させようと工作する韓国のスパイと呂不韋派の思惑と食糧問題改善で内心急進的に軍事を整えたい軍閥と二重三重に立ち回る内政官たちのドロッドロの政治劇イベントです。

 

「玉璽も大切だが、こちらも民と国の繁栄に直結する非常に大切な事業だ。どうか頼みを引き受けて欲しい」

 

【……少し待って下さい】

 

 分かりやすく言うと真紅のジハードがバルベルデの革命軍と結託して本国がゲリラとの和平交渉を優先した結果イレイザーが軍事目的の為の致し方ない犠牲を生みかねない位複雑なイベントです。分かりやすい? ありがとう(感謝)

 

【ばるべるで】

 

「今なんと?」

 

 しかし……これはアリですね。これでも十分貢献度が稼げます。面倒な移動が多いですが省ける箇所が分かっている分、当初の御璽捜索よりこちらの方が良いかもしれません。

 

 ……ホモは即断即決! ハッキリわかんだね!!

 

【やります!】

 

「んんっ!? そ、そうか。助かる」

 

【その代わり依頼を終えたら5千人将への昇進と、今後の活躍での将軍への後押しをお願いします】

 

「頼みを引き受けてくれるのなら喜んでと言いたいが……本当に私からの手回しでいいのか?」

 

【?】

 

「こうも駆け引きが出来ないと逆にやり辛い……。お主、蒙家に義理があるのではないのか? 私は一応大王派の筆頭でもあるのだが」

 

【天が良いって言ってます!】

 

「……そうか。とにかく頼んだぞ。この書を持って渭水にいる昌文君に会うといい。私も後から行こう」

 

【がってん!】

 

 んーレズちゃんの知能が高まった故か依頼の報酬交渉がすんなり終わりましたね! やったぜ!!(ドヤり感)

 

 

 

 画面暗転中……

 

「すげぇぜ! これでももっとでけぇ河の一部なんだな!」

「僕の父上はここでも商いをやってるんだ。隊長! 父上に頼んで船出しましょうか?」

「皆待ってよぉ。僕馬乗るの下手なんだよぉ」

 

【はえーすっごい大きい】

「ン!」

 

 そんな訳でやってきました咸陽から少し移動した所に位置する渭水! 着くとムービーが流れます。昌文君が着手した国家的な治水事業。雄大な土地と河、それに必死で抗うように集まる人々と彼等の生活、そんな一幕が流れます。スキップ不可なのでおしっこタイムです(えんがちょ)

 

 なにはともあれイベント開始です! そしてこのイベントを達成するイカレタメンバーを紹介するぜ!

 

「海賊か…オレ様の腕が鳴るぜ!」

 

 大王様でも殴ってみせらぁ!(大嘘) 万極の呪われた剣を装備する劇場版ジャイアン!

 

「ぼくの父上は凄い商人なんだ!」

 

 ハッタリ(札束)かまして軒車から井蘭車まで何でも揃えるぜ! 劇場版でも大して役立たないスネ夫!

 

「のんびり行こうよ、人生は」

 

 射撃に全振り。ゴルゴ的な活躍を期待。頼むぞ、お前だけは劇場版仕様であってくれ。のび太!

 

「ン!」

 

 情報収集は美貌(意外と高い魅力値)と頭の良さでお手のモノ。なぜかレズちゃんによく懐いているので連れて来た黒影!

 

【奇人、変人、だから何?】

 

 俺の様な天才策略家(すっとぼけ)でなけりゃ百戦錬磨の強者共(ココ本当)のリーダーは務まらん! レズちゃん!!

 

【皆で頑張りましょう!】

 

『オォ!』

 

 越南で鳴らしたオレ達…………オレ達特攻野郎HMチーム!(爆発音)

 

 えーそんな訳で移動しながら解説に入ります。本イベントは本来武人や商人、侠客プレイがメインになるイベントです。それ故か政治的な要因という理由で大きな人員を動かすことができません。パーティを組んでいきましょう。

 

 本来ならば関係のある護衛や侠客なんかで組むのですがレズちゃんは将官なので自らの配下だけで組むことが出来ます。イベント中は人員が不在扱いとなるので優秀でもイケメン他拠点での仕事の中心人物はなるべく動かさないようにします。なので今回は戦闘要員として古参でレベルが高く、練兵が主な仕事でそこまで領地で重要ではないジャイアンとのび太、そして頭脳要員として黒ちゃんを引っ張ってきました。スネ夫は……疲労とストレス値が凄いことになっていたのでリフレッシュとして連れてきました(優しみ)

 

 ん?レズちゃん? 練兵も新しく小隊長増員して順調だし頭脳労働にも役立たないのでいてもいなくても問題ないです。トップがニコニコしてれば回るホワイトな組織作りに成功したな!(確信)

 

「では、まず昌文君様に会う所から始めるのですね」

「ン!」

 

 渭水に着いたら事業を取り仕切っている昌文君に会って書を渡す……のがテンプレですがこれはRTAです。ゲームのチャート通りなんてやってられません。私が従うのはRTAのチャート(Wikiで必死に調べた)のみ! とりあえず遊覧船にでも乗って時間経過しながらリフレッシュ! 遊びながら数日過ごします。ウェーイ!

 

『ウェーイ!!』

「あ、ヤバイ帰りたくなってきたよママァ」

 

 

 

 

 数日後の夜。渭水の町外れ。時間を有効的に無駄に過ごしたらこのポイントで待ちましょう。

 えーこの間に倍速しながら本チャートを解説していきたいと思います。本チャートはとにかく速攻で最低限渭水の事業を円滑にし、将軍確約までに必要な大王派の貢献値を稼ぎつつ、余計な政治劇の裏側には首を突っ込まないことを目的とします。

 またこのイベントはどこまで問題を解決したかで勢力への貢献度がガラッと変わります。本当に最速でイベントを終えると私の目的である5千人将と将軍への確約に届かないので上手い具合にイベントの進行を調整する必要がありますね。後でやると色々と面倒なので事前交渉をしましたが、実はこの時期に渭水のムービーを見た時点で実はイベント始まっています。ここからはリアルタイムで裏側で色んなキャラが動くので余計な行動をしてフラグ管理を間違えないようにしましょう。

 

 ちなみにこのイベは完走するとウィッチャー並みにどれを選んでもビターな終わり方をします。最後に選んだ勢力に思い切り貢献値が入りますし、やりごたえは間違いなくあるのでWiki見ながらでも一度は最後まで走ることをお勧めします。ホントなんとも言えない後味です(鬱勃起)

 

「ふあぁ、眠たいなあ」

「おい、寝るなよ野尾。寝たらオレ様が殴るからな」

「ン」

「あ、有難う御座います黒殿。夜食頂きます」

 

 なんかキャラが喋ってますね。いつも通り特に中身のない話なので倍速でいいです。RTA中は会話全飛ばしが基本、はっきりわかんだね。

 

【黒ちゃん、少しお喋りしよう】

 

「ン!」

 

 おや、今日の夜会話は黒ちゃんみたいですね。いいゾーコレ(百合の覇道)

 

【黒ちゃんはどう? ここに来て楽しい?】

 

「ン!」

 

【そう。私の隊に誘われたのは迷惑じゃなかった?】

 

「ンーン」

 

【良かった。邪魔してしまったのならどうしようって思ってたの。折角世界と時間を超えて来てくれたのだものね】

 

「……」

 

 このゲーム、会話の種類も沢山あるので好きな声優さんがいる人とかは色々話すのもいいんじゃないんでしょうか? 私はそっちの方は余り詳しくないのでゲーム内会話は全飛ばししますセンセンシャル!

 

【喋れないのは門を通る際に不具合でもあったの? ここに来たのは決戦存在でも見に来るため? 私に何か協力できることがあったら言ってね。天が良いという時なら協力するから】

 

「……」

 

【大丈夫だよ。今回の天はこういう時は見てないから】

 

 しかし参謀としていつも引き連れているためかやたら友好度が高く、加えて数少ない頭脳要員として黒ちゃんを選びましたが、キャラの特性上会話文が短いので倍速が早い気がします。これは地味に次回以降も使えるRTA情報ですねメモメモ(アナログ感)

 

【どうせ全てが終わったら時の無い場所に帰ってしまうのでしょう? でも折角会えたのだもの。たとえこの会話が特に意味がなくっても、あなたが黒い聖女でも、私はあなたと共にいる時間を楽しく過ごしたい】

 

「……」

 

【ねぇ。ここに来て楽しい?】

 

「ン……」

 

【嘘でも嬉しいな。ほんの少しの間だけだったけど、私のこと忘れないでね。きっと、きっとだよ】

 

 カチャパーン(ヘッドホンを着け直す音)

 ンホォすみません! この後のチャート確認に必死でよそ見してました。えーそろそろですね……あ、ハイ来ましたイベです。

 

『何者だ、貴様ら!?』

『グ、グギャアッ!!』

『剣を抜け! クソ、手練れだぞコイツ等!!』

 

 見張っていた場所を通る馬車を、暗闇に乗じて何者かが襲います! アンブッシュ!!

 

『昌文君だな』

『何者だ、貴様等!!』

『フンッ。やれ』

 

 棍棒などを手に、妙に統率が取れたグレーターチンピラが偉い人を襲います! はい、ここでアンブッシュにアンブッシュ!!

 

【不逞の輩め! それ以上の悪事は玲鵬隊隊長 玲守が ゆ゛る゛さ゛ん゛!!】

 

 勝ったな(確信)

 必勝の言葉を定型入力したら後は適当にトラペゾ八陵錘を振り回しましょう。狼牙棒は戦場以外で持ってると不審者扱いされます(残当感)

 

 以下戦闘音~~~~

 

 えー戦闘しながら説明すると渭水に着いて一定時間後に昌文君は襲われるんですね。本来であれば普通に昌文君と面会後なんですが面会しないと一定時間経過で確実にこの地点で襲撃が発生します。そもそも渭水のイベは本来昌文君が負傷して動けない間に起こる事業妨害を止めるイベントな訳です。ですが私は早く終わらせたい上に大王派の貢献値にプラスしたいのでここで助けることにします。あ、そんなこと言ってる間に戦闘終わりましたね。まぁ所詮は弱小国韓の手先よ(ネタバレ)

 

「……助かった。しかしお主達は一体何者だ?」

 

【肆氏様から此処で昌文君様を助ける様に言われてきた玲守と申します。ではやはり貴方が……】

 

「そうか肆氏の……うむ、儂が昌文君である。礼を言うぞ玲守」

 

 あ、顔に流れる汗が凄いんで近寄らないでくれます? そんな訳でこの後は暗転スキップで自動的に顔汗スゴイおじさんの家に移動です。とりあえず今回はここまでバイバイキン!!

 

 



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 えー前回では渭水で暴れている真紅のジハードを鞄にしてやるためにレズちゃんたちはコマンドー部隊を再編、ダッチシェイファー少佐率いる特殊部隊はゲリラに拉致された政府要人救出のために某国に潜入した所で終わりました。なに? 相手はゲリラじゃない? 俺には分かる?? うるせぇ! いつも平気でやってることだろうが!!今更御託を並べるな!!! (RTAを)やるんだ……!!

 

【はーじまーるよー】

 

 

 そんな訳で目の前には汗が凄いおじさんがいます。だらしねぇな、シャキッとしろ!(拝手)

 

「うむ、確かに肆氏のものだ。先程の件も含めて礼を言うぞ玲守殿」

 

【勿論です。達人ですから】

 

「しかし事業の妨害がここまで来るとはな。おおよそ黒幕には見当がついているが……」

 

 ここでおじさんから現状の説明を受けます。元々は対抗派閥である呂不韋の嫌がらせで押し付けられた無理ゲーもいいとこだった大規模な治水事業をクソ真面目にやった結果、なんと見事に形にした昌文君。すげぇ。そうして文官として名を上げてしまった故に前々から呂不韋派閥の政治家や地元の人間に嫌がらせを受けていたようです。

 

「まさかここまで直接的に行動に移すとは。まぁ呂不韋に近い派閥ではなく奴に名を売りたい者の仕業であろうがな。流石に今の時期となると考えるものがあるが……」

 

 今はこの渭水の手柄を中心に昌文君を丞相に押し上げようと大王派と呂不韋派の派閥争いがエスカレートしている時期です。なので昌文君は呂不韋派の末端が暴走した結果だとここでは考えます。ここで話を聞いていたレズちゃんサイドに知力判定。丞相の席争いなど宮廷の事情などを知っていれば省けますがそんなことは知りません。ついでに判定に成功しても知りません。おじさんの推理にツッコミどころがあっても知らない振りしましょう。

 あ、黒ちゃんがなんかおかしくね?って気付きましたがお手手で口塞ぎます。メッ!

 

「ンン??」

【シーッシーッ!】

 

「? まぁよいか。とにかく後少しで工事は一応の目処が立つ。そうすれば成果として報告をあげられる。それまでどうか頼む。事情はいえんが今少しでなんとかなるのだ。先程邪魔をしてきた連中を分かりやすく締めあげれば他の連中もしばらく大人しくなるだろう。頼めるか?」

 

【ハッ! お任せください!!】

 

「うむ。儂は万一に備えて手勢と共にこの屋敷にいることとする。本国から信頼できる護衛を肆氏に頼む故それまでの間でよい。できることをしてくれ」

 

【分かりました!】

 

「頼むぞ」

 

 ここから時間制限ありのクエの始まりです。肆氏到着までの間にこのイベントのある程度の事情を漁っておかないと「なにもしないなら帰れ」と言われます。正論だな、ハラスメントだ。そんな訳でここからは急いでチャート通り動きましょう。休んでいる暇はないぞガーデルマン!!

 

「ファッ!? おいて行かないでぇ隊長!!」

「野尾、悪いなこの馬車4人乗りなんだ」

 

 てなことであっちみてーこっちみてー、ハイ暗転スキップ(暗転)

 

 

 

 

 屋敷を出た足で向かったのはある居酒屋です。正確には昌文君から事業の実際の取り仕切りを行っている工人である鄭国という男を訪ねます。本当は事務所の場所を教えられたんですが彼は昼間だとランダムで工事現場に、夜だと高確率でこの居酒屋にいます。時間を無駄にしたくないのでそのまま夜の内に来ましょうね。お、いました鄭国です。

 

「ブンツクツクツク、ブンツクツクツク、ウホウホウホ、ハッハッハ!!! 游击队、惊悚、連れてって马尼拉、口当たり良いのは香草。どれ、あれ、それ、そう! だったら呂不韋様に言えよ! さっさと出てけってな!!」

 

 大体ここで中華農民的なラップを唄ってます。とりあえず酒を奢りながら心からヨイショしてあげましょう(胸筋をイキらせて)

 

【最高だよ、きっと大物になれる】

 

「マジかよやっぱりな俺もそう思ってたんだ。いつまでもチンケな酒場で唄ってる俺じゃあない。この渠にオレ様の名を付けた後は中華にこの歌を知れ渡らせる!! ところでアンタ誰だい?」

 

【玲守だ。昌文君からの紹介でやってきた】

 

 ここで昌文君からの紹介だと伝えると問題になっている妨害の話に円滑に入ります。まぁコイツの言うことは殆ど嘘というか、ぶっちゃけスパイです。どう見てもヘマこきそうな成りして実はかなりのヤリ手です。このゲーム内でも港湾労働者幣というこの事業のトップにして一切の采配をしています。まぁとある理由から横領とか色々やってても渠の建築に限ってだけは真面目にやっているんですが。

 

「助かるぜ。アイツ等にはほとほと手を焼いてんだ。だがここだけの話、俺は奴らのアジト知ってんだ。とっちめてやってくれよな」

 

【任せろ。奴らは女や子供たちを殺した。我々の町に容赦なく火矢をばら撒いた】

 

「え? そこまでやってねぇよ。適当に道具壊したりだけの筈……」

 

【中華の民の為に働いて来た我々を邪魔する六国が! 我々のことを圧政者と呼び迫害する!!】

 

「え? え??」

 

【そうして恐怖に怯えてきた我々の手に反撃するための強力な武器が与えられた。そう、我々玲鵬隊だ!!】

 

 レズちゃんの魅力値を使い、演説を行います。いつの間にか酒場は静まり返り、テーブルに立つレズちゃんの言葉に皆が沸き立っています。この渭水にいる者達は殆どが事業の関係者。当然邪魔する者達に腹が立っていたんですね。そりゃレズちゃんの言葉に喜ぶというものです(満面のHM笑み)

 

「そうだ!!」

「連中に目にもの見せてやれ!」

「死か自由かだ!!!」

 

【よく聞け! 紛れ込んだ鼠共!! 渭水全域から全ての悪漢と間者共を撤退させろ!! 即刻! そして永遠になぁ!!!】

 

 テロリストへの宣戦布告に沸き立つペロリストたち。玲鵬隊のネームバリューも効き演説は成功したようです。そうです、真面に鄭国の言うとおりにチマチマイベントなんて進めていられません。この演説成功でザックリとイベント短縮を図りましょう。

 

【玲鵬隊はこれより反逆者どものアジトを日にひ と つ ず つ!! 破壊していくことを宣言する】

 

「そ、そこまでしなくてもいんじゃねぇか? ほらもっとゆっくりでも……」

 

【……我らの力を奴らに示すために! 我らの人命尊重の意思の証として!! しかしだ、連中が投降を受け入れないときは我らは奴らの首と体で渭水を埋めることになるだろう。日にひとつぅッ……】

 

「な、なんてこった。アイツ等に伝えないとッ……」

 

 普通に成功すると町民の協力を得やすくなるだけの演説ですが、ここでこの様に選択肢を選ぶと鄭国が慌てて出ていきます。続けようと思えば演説はまだ出来ますがこのチャートはここまでで十分です。演説をやめて少し時間をおきましょう。

 

「あれ? 隊長は?」

「……(交信)切れだね」

「ン(切れたらさっさと入れ替えろ間抜けェ)」

 

 しばらくしたら店を出て、バレないように鄭国をスニーキングします。ここら辺はちょっと時間かかるので今の内に現状と後のチャートの解説をしたいと思います。

 

 ネタバレすると鄭国は韓国から事業書を携えてやってきた間者で、昌文君が大事業を成功させられたのはコイツがいたからなんですね。秦国は有能なら他国の人材でも構わないというこの時の中華でも珍しいスタイルだったのでそのまま採用。しかしその実態は秦国に巨大事業をさせることで莫大な資金と人的コストを出血させるという韓の素晴らしい謀略なのでした(素直に敬服)

 

 しかしここで計算外のことが起きます。なんとこの鄭国、自分の名を冠する偉大な渠を作りたいという思いと能力は本物だったのです。利用できるなら韓だろうが秦だろうがノンケだろうが利用する非常に逞しいラテン農民でした。その結果昌文君と大王の尽力もありなんか普通に治水に成功。このまま上手く行けば数年後位には秦国は莫大な農耕地を手に入れ、唯でさえ強大な国力を持っているのに手が付けられなくなる事態になることを仕掛けた側である韓国は察しました。

 

 事業の現場指揮官として上手い具合に予算をちょろまかし、美味いラーメン屋があるか尋ねながらも望み通りに事業を進めていた鄭国は本国から妨害の指示を受けます。そこで鄭国は韓国から貰った資金をちょろまかしながら裏で雇った現地のチンピラを使い適度に妨害し、それを防ぐための秦の予算をちょろまかしながら息のかかった警備隊を組んで動かし、美味い具合に彼氏がいるのか好みの同性に尋ねながら書類を改ざんして双方に都合の良いように報告して事業を進めていったんですね。すげぇ有能で草。

 

 ですが結局は鄭国は円滑に事業を進めている訳で、それにブチ切れた韓国がなんやかんや呂不韋派閥やその他諸々と利用し合いながら鄭国を無視して行動に出た訳です。

 鄭国としては自分の立ち位置がバレない様、腹心のチンピラや本国の人間の下に向かう訳です。ここら辺ちょっと運が絡んでこのまま向かう先がチンピラ側だとちょっとロスなんですがまぁ祈りましょう(南無)

 

「おい、おい! 起きろこの馬鹿!! 入れろクソったれめ!!」

 

 お、着きましたねアジトです。普通にやると最初に教えられたアジトはこういうときの偽のアジトで中はどうでもいいチンピラしかいません。この隠しアジトは先のアジトから分析したり色々なイベを経由しなければ来れませんがこれなら一発です。まぁ中身が韓国のスパイか鄭国の腹心のチンピラなのかは運次第ですが。

 

「どうした?」

 

「どうしたもこうしたもあるか!! 連中本気になって俺等を叩き潰しに来やがった。玲鵬隊だぜ? 敵国人には血も涙もねぇっていう残虐人間だ。連中明日にでも人肉饅頭作るって息巻いてる。このままじゃあ明日の晩には渭水の川辺で焼き鳥宴会が始まっちまうよ!! オレはまだ串で刺されたくねぇよぉッ」

 

「なんだって? 兎に角中に入れ。見られるとマズイ」

 

 お! いいですねぇ、韓国から送られてきた諜報員のアジトです。ここでダイナミックエントリーしてもいいんですがここは建物の近くで耳を澄ませます。

 

「アンタらが動きやすい様に協力してきた! 俺も魂は韓国人だしな! だがアンタらが捕まるとオレもおじゃんだ、分かるよな? 後は上手い事やっとく、直ぐにここから逃げてくれ!!」

 

「そうはいかない。玲鵬隊とかいう有名らしい連中が来てくれるなら好都合だ。我らは我らの計画を進める。お前はそのままバレない様にしていれば良い」

 

「おいおいおいおい! 御宅と俺は一蓮托生。分かる? お宅が捕まると俺が困るんだよ。オレはこう見えて韓で有名な塾を出てるから知ってるけどな。お宅はどこ卒?」

 

「はぁ、いいから行け。後は我々がやる、お前はそのよく動く口を閉じて元いた場所に戻ればいい。必要があれば協力を頼むだろう」

 

 ブンツクツクツク、ブンツクツクツク。この会話は一定度進んだところでダイナミックエントリーします。それまでアイテム整理でもしておきましょう(高速カーソル移動)

 

「おうイェイイェイイェイふざけんなこんなのアリかよマジで契約違反だ。書類にバッテンつけて頼んだのにこんな野郎寄越しやがって。本国に報告させてもらうぜ。いいか、腐ってもここは俺の庭だ。俺の協力がなかったら本国もお前等もここでは何も出来やしねぇ。てめぇらが偶々玲鵬隊の哨戒に当たるのも避けさせてやるのも俺次第だ。死人に口なしっていうだろ? オレは口が堅いから生きてても喋んねぇけどお前等が喋って俺が捕まったらどうだ? お前等の一族と皆一緒に墓の下で満漢全席だ。わかるぅ?」

 

「あぁもう、分かった分かった。いいか、我らはこの国のある連中と取引した。そいつらの手で堤を切り、この渠を破壊する。韓に矛先が向かぬ様にして表向きは別の勢力の仕業としてな」

 

「おい…そいつは聞いてねぇぞ……」

 

「これは極秘任務だ。堤を切るのは国を超えての禁忌に近い。だが連中はそこまでしてでも昌文君の失脚が欲しいらしい。建前上の生贄も用意したらしいが、ここはひとつ手落ちとして有名な玲鵬隊とやらも名を落として貰おうじゃないか」

 

「……」

 

「じゃあそういうことで都合が良い様に動いてくれ。……ここだけの話、お前が取り込まれてるんじゃないかと本国は疑ってる。身の証を立てる機会だぞ」

 

「……あぁ、そうだな」

 

 

 

 んあ!? ヤバ、チャート表見てて全然気づかんかった。イキスギかも!? ハイ、ダイナミックエントリー!!!

 

【邪魔するよ】

 

 扉を蹴り飛ばして乱入!!

 

「何者だ!?」

 

【堤を切るなど言語道断! やはり反逆者の仕業か、ゆ゛る゛さ゛ん゛!】

 

 勝ったな(確信)

 狭い室内なので死角に気を付けながらブンブン獲物を振り回しましょう。この時鄭国を殺さない様注意。あ、当たった(震え声)

 

「イタァイ!! 待て待て待てまってくれよ何かの誤解だよ誤解! 分かり合える筈だ俺の心は秦に捧げてます!」

 

 あ、生きてた。良かったマジで(安堵)

 ハイ、とりあえず殲滅完了。活かして拷問しては数日かかるので韓の連中は殲滅して構いません。残った鄭国と平和的にお話ししましょう。

 

「あーわかってるわかってる、オレは貧乏な国の貧乏人だ。だからって金稼いじゃいけねぇのか? 俺がやらなきゃ趙か魏がやる。アイツ等性格悪いんだ。それか……」

 

【秦の人間がやる】

 

「……もうやってるけどな」

 

 ここでは一応高圧的には接しません。上手く行けば向こうから提案してきます。その方が成功確率が高いです。人は過ちを赦す寛容の心が大切だと思います、咸陽だけに(激ウマギャグ)

 

「なぁ、この償いは絶対する! 必ず返すよ2倍でも3倍でも! だからなんとかッ」

 

【そうじゃないでしょう?】

 

「……」

 

【天に胸を張ってあなたの言葉を言ってください】

 

「オレは……」

 

 ターミネーターだ(腕掻っ捌き)。ではなくて…

 

「渠を作りてぇ。本当だ、信じてくれ。連中に壊されたくねぇ。頼むよ、償いはするから何とかしてくれ」

 

【では協力してください。計画を止めるのです】

 

「あぁ、そうだな!!」

 

 これで鄭国は浄化され、ダイソン博士並みに頼りになる仲間となりました。え、頼りにならない? バーローT2見直してこい(ハァハァ)

 

 後はまぁアジトを漁って暗号化された計画書を発見。文字を読める全員で判定を行いました。この為にレズちゃんの知力を上げたんですね。

 

【さっぱりさっぱり】

「さっぱりさっぱり」

「さっぱりさっぱり」

「さっぱりさっぱり」

「ン!」

 

 上からレズちゃんスネ夫、ラテン農民、黒ちゃんです。暗号書解読は知力があっても難しいです。ただ文字が読めると一定確率は貰えるのでワンチャンあります。成功すると昌文君の屋敷に持ち帰る手間が省けるのでやりました。あ、黒ちゃん成功しました。神かな(豪運)

 

【凄いねぇ! 黒ちゃん!!】

「ン!!(誇らしげ)」

 

 成功すると地図に計画の拠点が示されます。ここで屋敷か鄭国の港湾労働者幣(組合)に一度帰るとそれなりの戦力を用意してくれるんですがロスなのでこのまま行きます。

 

【行くぞ!】

『オオォ!!』

「えぇ…一度帰りましょうよぉ……」

 

 

 

 

 

 

 辿り着いたのは港。秦国の輸送船もある場所です。なんでですかねぇ(意味深)。とりあえず港の入り口で番をしているケツの穴の締まりが良さそうな(警備に集中しているという意)兄ちゃんにラテン農民とドラ三人衆たちが絡みます。

 

「いよぉ兄ちゃん! ちょっとお話しようじゃねないか」

「ここは立ち入り禁止区域だ」

「へっへっへ知ってるよ。質問がある。何してるんだ?」

「なんだと?」

「オレ達は港湾労働幣のもんだ」

「あんたらがウチの優秀な部下共を使わずに港を使ってるって小耳に挟んだ、まさか違うよな?」

「……面倒な連中が来てますが」

「あぁ、全くだ」

 

 組合員(直球)が気を引いてくれている間にレズちゃんはこっそり忍び込みましょう(シュワ感)。あ、このゲームをしている皆さんなら別に状況の説明はいりませんね?

 

「何を騒いでるんだ?」

「じゃあ説明させてもらうがウチのモンを使わねぇ船をここで使わせる訳にはいかねぇ。見えるか?」

「国家の機密に関わる作業をしてるんだ。こっから出てってもらおうか」

「それ脅してんの?」

「あぁ、その通りだ」

 

 レズちゃんでスニーキング……スニーキング……あっ(察し)

 

「組合を舐めんじゃねぇよ」

 

 

 

 

 

 その後まぁ結局大立ち回りしてのび太が「こっから撃って当たるかな?」とか言いながら新しい弩で狙撃したり、ボスキャラが「軍事目的の為の致し方ない犠牲だ」とか言ったり、それにレズちゃんが【オッケェイ!(ズドン)】と返したりして丸く収まりました(中略)。細かいことはアーノルド・シュワルツ〇ネッガー主演(ツェ!)のイレ◯ザーを見るといいです(デデン)

 

 そんな訳で屋敷にて昌文君に報告です。おいおい、また汗スゴイおじさんになってるじゃねぇか(呆れ)

 

「まて、まて! 理解がおいつかん……一晩だぞ? お前達一体何をしてきた……」

 

「すまねぇ! 昌文君のオジキ!! でも俺は本当に渠を作りたかっただけなんだ!!」

 

【信じられない……結局は金が欲しいのか】

 

「おま、ちょっと黙っといてくれよ姉御!!」

 

【死か自由かだ!!】

 

「あぁすまないが玲守殿は少し黙っていてくれ。……最初から知っていた、鄭国。お前が韓の間者だったこともな」

 

「な、なんだって!?」

 

「だがお前は役に立ってくれた。そして本当にひたむきにこの難しい治水を成功させたがっていたこともな。まぁどうせ他国からの妨害はあるし上手く動く汚れ役は必要だと以前から肆氏とは話しあっていた。渠を完成させる、今後も何よりもそれを大切にしてくれるのなら、多少のことは水に流してやる」

 

「お、オジキ……」

 

【川だけに……ンフッ】

 

「後で呼ぶからもう外に出ていてくれるか。……あぁ、それと鄭国、お前の小遣い稼ぎはやりすぎだ。後で帳簿見せろ」

 

「」

 

 そんなこんなで一応のハッピーエンドですかね。証拠不足で呂不韋派の吊し上げなんかは出来ないのですがまぁそれは皆さんがこの事件の真実を解き明かして下さい。

 

「あ、あー……玲守殿、よろしいか?」

 

【勿論です】

 

「此度はよくやってくれた。まさかここまでの大事になるとは思わなんだ。お主がいなかったらこの渭水の渠は流れ、死者も大勢出ていただろう」

 

【あい】

 

「この礼は必ずする。お主の言っていた5千人将、それと将軍への推薦の件、確かに儂が承った」

 

【あ、はい。それじゃあ私はこれで】

 

「う、うむ。……あー、ところでだが」

 

【?】

 

「お主は『こちら側』ということでいいのか?」

 

【鄭国と同じですよ】

 

「というと?」

 

【天に顔向けできないようなことはいたしません】

 

「……はぁ。今回の件、きっと大王様からも深く感謝されるだろうな」

 

【んにゃぴ】

 

「金を贈るよう頼んでおこう」

 

【ハハッ! 有難く!! この玲守、改めて忠誠を誓います】

 

 

 

 はい、そんな訳でタイムは……あーいいですね。各所で上手く短縮できたお陰で思っていたより削られていません。全てのガバがなかった想定のチャートタイムに僅かに遅れをとっている位です! これなら函谷関次第でベストタイムが出せます! ガバなしより遥かに部隊編成やステに恵まれているのでこれはもう前人未到のタイム間違いなしですね! 勝ったな、ガハハハハハハハーハッハッハ!!

 えーそんな訳で今回はここまで。次回から函谷関攻略に本腰入れてイキましょう! それではこの辺でバイバイキン!!

 

 



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幕間3

 慌ただしく人が行き交っている。皆がせわしなく手を動かし、口を動かし、各々の役目を果たそうとしている。時間に追われているのか僅かの間でも惜しむように休まず働く彼等はしかし何処か充実した顔を見せていた。

 

「ここの強度はどうだ?」

 

「事前にしっかりと確かめておりますよ」

 

「組み込んだ後も細目に試しておけ。改良できる内に欠点を洗い出すのだ」

 

「趙が決めた期日は迫っておりますが……」

 

「分かっている。しかし実際に組み立てて駄目だったでは話にならん。最低でも予め指示しておいた試験は絶対に行え」

 

「承知しました」

 

 人々は兵士もいるがそれ以上に工人たちが多かった。彼等はそれぞれ小集団ごとに何かを作り、もしくは組み立てている。その中でも中心におり集団の長に話して回っている男がいた。彼の名は呉鳳明。魏の将である。

 

「出来れば壊れるまで試したいがな」

 

「そこまでしなくても大丈夫だろう。現地での組み立て易さも踏まえて、よく考えられている」

 

 懐かしい声に振り向いた。

 

「見事なものだな、鳳明」

 

「先生。……どうですか? 調子の方は」

 

「あぁ、存外悪くない」

 

 先生と呼ばれた男は少しだけ伸びをして息を吸った。男の目は映るものに現実感を感じていないようで、それがまた男の存在そのものを何処か浮世離れしたものに見せていた。

 

「私と凱孟は感謝しているよ。あそこで退屈したまま死ぬと思っていたからな」

 

「感謝は王に」

 

「あぁ、そうだな。14年前は乱世に生まれたことを嘆いていた軟弱者が、存外大きくなったものだ。やはり人間というのは追い詰めねば本質が分からんな」

 

 クツクツと笑う男の言葉に周囲の者は顔を引き攣らせた。師特有の選ぶことのない人を食った言葉に懐かしさを覚えつつ、それを無視して鳳明は聞いた。

 

「魏の現状は?」

 

「聞いている。中々に楽しいことになっているな」

 

「えぇ。その上でこれらをどう思いますか?」

 

「どうと言われてもな……」

 

 周囲をぐるりと見渡し、一点で目を止めた。まだ土台しか出来ていないそれを眺め始めた。じっくりと見るその目には建設後の姿だけではない、凡人には映らぬ何かが映っているのだろう。その姿に鳳明の周りの者も何も言えなかった。

 

 少しの間を開けて向き直ると元から柔和そうな顔に更に笑みを深めて言った。

 

「この中華でお前位なものだろうさ。これを実現し、運用できるのは。まぁ存分に名を上げてくればいいさ」

 

「ありがとうございます」

 

 及第点には間違いなく達しているだろう言葉に鳳明は内心安堵を感じていた。決して自信が無かったわけではないが、中華の歴史でも数える程の、間違いなく史に名を残す大戦の前に師の言葉を聞けたのは僥倖であった。

 

「折角の戦ですが先生は来られないのですね」

 

「お前も同意しただろうに。大勢を割く分、守りは少数になる。私を含む経験の多い者が重要拠点に入らねば」

 

「廉頗殿を含め誰か一人はごねると思っていたので」

 

「皆古い人間だからな、連合軍など信頼していないんだよ。それに手柄を横取りして若者に嫌われたくないのさ」

 

 これから始まる大戦の為の盟。それをまるで信頼していない目の前の男に鳳明はある種の感銘を受ける。経験の浅い自分には分からない感覚だ。

 

 鳳明は遠征の前に王に策を献上した。どう考えても盟を破る利点などないが、万が一に備えて守備を強化するためにこの男たちを解き放つ策だ。廉頗の立ち合いの下でという意外なほどあっさりとした条件で受け入れられたその策は、牢から放たれ次第殺気を飛ばし合って介子坊と凱孟が素手で殴り合い始めるという問題があったものの、なんとか三大天廉頗との協力体制の構築も上手くいった。

 

 王からの現状の説明を聞いているのかいないのか、腫れた顔で酒を飲み交わせば三大天と魏火龍七師という物騒な関係だった彼等はなぜだか直ぐに意気投合した。酒の勢いそのままにこれまた物騒な魏の未来について(率直に亡国の危機にあるという言葉で王の顔面を蒼白にさせながら)彼等は勝手に話し合い、将の格という点で反論できる者がいないことをいいことに軍議をすっばして今の形に収まった。

 

『儂らは守りについていてやるからお前の名を中華に知らしめてこい』

 

 それは廉頗を始めとした自分以上の戦歴と格を持つ将の総意だった。これからの乱世を駆ける、新たなる柱となる人間が魏には必要不可欠だと。

 それに対して鳳明は自負と自信を持って是と唱えた。これに失敗すれば魏には碌な人材がいないことを天下に晒し、魏の未来が翳るという裏の意味も踏まえての言葉だ。

 

 本来ならば三大天や七師の彼等が出るべきなのだろう。だが失敗のリスクを抱えてでも彼等は鳳明を担ぎ、後ろに控えた。実の所三大天や七師を復活させた以上、鳳明が指揮を執っての出陣には反発があった。先の事を踏まえても、信頼できる実績を持つ彼等をいかせるべきだと言う声は当然だが、それを抑えたのも彼等だった。

 一緒に行けば鳳明の名ではなく、自分たちの名が通る。それでは意味が無い。これからの魏の為にこそ鳳明をいかせるべきだと。

 

 それに対して王は廉頗らの言葉を信じ、新世代の雄として鳳明を選んだ。無論、師たちが意図を汲んで乗ってくれたとはいえここまでの事は鳳明の考え通りである。

 

「この戦で名を上げ、この魏を守って見せます。父に恥じない様に」

 

 だがそれは退路がない道。失敗すれば自刎だけでは済まされない。この連合軍が成功しようがしまいが、自分の失態だけは許されない。その重責を鳳明は自身の才覚を信じることで背負っていた。

 

 そんな弟子の姿に師は声をかける。

 

「フッ。少なくともこの方面ではもうお前に追いつけぬだろうな」

 

 鳳明が持っていた設計書を手元から取って見る。それに反応して目を向けた鳳明に目を合わせた。

 

「お前は最強の教え子だよ、鳳明。後は教え損ねた事を教え、経験を積めば数年で私を超える。それだけの才覚がある」

 

「ご冗談を……」

 

「だから少しだけ助言をしておこう」

 

「ありがたく」

 

 内心で師の言葉に同意しつつも、鳳明は未だ足りぬ自分への教えに耳を傾けた。

 

「戦をするのは人だよ。指揮を執る武将も前線で剣を交えるのも人だ。いつも忘れそうになるがな」

 

「はい」

 

「お前や私のような武将こそ、合理さを捨てることを学ぶべきだ。人は合理的に動かぬものなのだからね」

 

 今更そのようなこととは思わない。いずれ超えるにしても師の経験は圧倒的であり、そして将としての自分を最も形作った者の言葉である。この忠告は師が今の自分に足りないと思ったことであり、それはつまり自覚できていない自分の未熟な面であると鳳明は受け入れた。

 

「ありがとうございます。先生」

 

「人は感情で動く生き物だ。自分は例外だと思わない方がいい。加えて殆どの人間が言う戦争などというものにおける信頼とは情のことだよ。別に愚かなこととは思わんがね」

 

「はい」

 

「そして自覚しているだろうがお前には駒がいない。強さと情を併せ持つ駒のことだ。それは私であれば乱美迫であり廉頗でいう四天王。こればかりは内から見出すのが一番なのだがな」

 

「えぇ、そうですね」

 

 鳳明には廉頗や師である彼に比べれば切り札と呼べる駒がいない。自分の部隊は自身の戦術を仕込んだ魏軍の中でも精鋭であるが、それでも特に武に優れた一騎当千と言える者はいない。最もそう簡単に手に入れば苦労はしないのだが。

 

「まぁどうしても見つからなかったら私が用意してあげよう。函谷関で手柄をあげたお前への祝い品としてね」

 

「それはありがたいですね。ちなみにどのような者か聞いても?」

 

「気が早い奴だな。もう自分の物のつもりか」

 

「私が手柄をあげるのは確定事項なのでしょう?」

 

「ククッ、まぁいいだろう。古い一族だ。前線にいる者ならば知っている者はいる。魏の龍とも呼ばれ、特に馬を扱わせれば魏でも頂点だろうな」

 

「それは知りませんでした」

 

「将ではないし士族としては格が低いからな。しかしあれは素晴らしいぞ。私が投獄される前の戦で乱美迫とも渡り合っていた。苦労させられたがお陰で知ることができた」

 

「素晴らしいですね。是非欲しい」

 

「騎兵故につまらん攻城戦で連れて行っても仕方ないからな、お前が帰ってきたら引き合わせよう」

 

「えぇ、楽しみにしています」

 

 戦の後の楽しみが増えた。そう言って師と笑いあったことで自分の緊張が過ぎていたことを鳳明は自覚した。存外この様な機会には気を張る性分であったと知らぬ自分の一面に苦笑する。

 

 そうして用は済んだとばかりに帰っていく師を声をかけて止める。先程の言葉でふと思ったことを尋ねてみた。

 

「もしかして先生たちがこの戦に参加しなかったのは魏が攻城戦を務めるからですか?」

 

「さぁ? ただ攻城戦は退屈で面白みがないと古い人間は考えがちだ。お前は違うみたいだが」

 

 カラカラと笑いながら去って行く。あぁ、これは確かに合理的に動かない人間だ。きっとこれからこの曲者共の扱いに自分は頭を抱えることになるだろう。

 

 外様の廉頗、投獄者の魏火龍たちは影響力は強いものの、その立場上役職は高くない。魏国の軍官の頂点はこの戦の後は自分になる手筈になっている。それはつまり、彼等を動かすのも、面倒を見るのも自分だということ。

 

 成程。先程の助言の真意を理解して鳳明は大きく息を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

【りあすぽいらー】

 

「な、なんですかい隊長それは」

 

【空気抵抗を減らして安定性や負の揚力を得られるの。あと恰好良い】

 

『うぉおおお! カッケェー!!』

 

 外からの歓声に足を止める。今日も我らが隊長は元気そうでなによりだ。

 

「はぁ。まいったわいな」

 

 隊長は今や秦国でも名高い名将である。農民出身だというだけで民間人受けするが、それに加えて女であるが凄まじい武力を持ち、そして天に愛されているが如き采配で軍を勝利に導く。その姿は正しく天女。天女って言葉に違わず姿形も愛らしいとの噂。実際可愛い、それは同意、ホント可愛い。年々その顔だけでも美人になって大人の魅力が上がってる気がする。でもカッコよさでは副官の方が上だと私は思ってる。そんな二人がお似合いだわさ。好き。この部隊で良かった、毎日が目に優しいの。

 

 ゴホン。えーそんな天女将軍様の玲鵬隊はそこら中何処に行っても話題にされている。まぁ、ちょっとだけ悪評もあるがそれは噂の波に飲まれてる。人は皆信じたいものを信じるものだし。

 

「た、隊長! 車輪にこれつけましょう、鉄製の専用の輪です!」

 

【ほいーる。いいよ】

 

『うぉおおお! カッケェー!!』

 

 隊長は今も隊員たちと交流を図っている。一見遊んでいるようにしかみえないがアレが隊長の仕事なのだと思うことにしている。

 ちなみに隊長の一日は天からの使命とやらが無い限りは割と好き勝手やっている。いつでもどこでも発生する交信は置いておくとして、基本的にはそこら辺や領地の町をほっつき歩いたり、色んな人の所に顔を出したりしてブラブラしている。それと一日に一度は粋面様の元に適当に雑談しに絡みに行く。仕事をしている時でも良く来るが、私はそれを見るのが好きだし粋面様の下にいるのも好きなので邪魔はしない。というか粋面様は放っておくと仕事しすぎなのでアレは良い事なのだわさ。確信。

 まぁそんな隊長も遊んでばかりでもなく、馬や武芸などの個人的な鍛錬をしたり隊の訓練にも良く顔を出している。吹っ飛ばされる隊員は最早名物だ。そして最近はちょくちょくやっていた勉強が身を結んだのか稀に書類仕事も行うようになった。いや、今まで投げっぱなしだったのもおかしいのだが。

 

 まぁそんな訳で今外でやっている、昔魏の戦で捕らえたという戦車の修復と改造も多分彼女の趣味の一つだ。割と昔からちょくちょく一人で暇なときに行っていたらしいのだが、最近は兵たちも一緒になってやっているらしい。訓練の時間にやることなのかはしらんが。

 まぁそれも彼女の言う使命なのかもしれないから邪魔をする者はいない。喜んでる隊長は可愛いし……あ、粋面様に邪魔するなって放り出された。じゃあ天は関係なかったんだ、アレ。

 

 ゴホンゴホン。実際なんやかんやで隊長の言うことは結果的に殆どが良い方向に進むんだから、基本彼女のやりたいことは好きにさせるべきという諦観はこの隊共通なのである。

 

 そんな隊長の直近の使命は荒らされる治水事業を収めること。国のそれはそれは偉い人から依頼されたそれをなんともあっさり解決し、隊長の名は渭水全域、引いては咸陽にまで響き渡り、本来事業を始めた工人の名を取って鄭国渠と名付けられる筈だった渠は現在我が隊の名で呼ばれている。凄い。

 

 そうして此度の活躍で隊長は5千人将になった。感謝の手紙と引くほどの謝礼のお金と共に先日その証が送られてきたのだ。もうなんだか、成り上がりものの御伽噺でも駄目出し間違いなしだ。ここまで来ると頭がおかしくなりそうで笑えて来てしまうが、その送り主の名を見るだけで加えて吐きそうにもなる。

 

 

 

 だってこれ、御名御璽の印なんだわさ。あぁ、隊長が首突っ込んだ件って大王派閥の事業だったんだ。

 

 

 

 全てを察して私は一日休みをもらって寝込んだ。察したのか黒ちゃんと粋面様が見舞いに来てくれた。嬉しかった。

 

 そして直ぐに他所からのお祝いの品が色々届いた。地方の豪族や商人なんかをはじめ、王騎軍の干央軍長からも届いた。娘と嫁と一緒に選んだとかで見栄えのいい服だった。クルクルと回ってお披露目する隊長は可愛かった。録鳴未軍長から届いた軍学の書は部屋に放り投げられていたが、蝸牛の速度で読み進められている形跡があった。突撃陣形以外の陣形が発せられるも近いかもしれない。願望。

 

 まぁそれはいいとして、問題は私の真の主である蒙恬様の贈り物である。今回の贈り物は5千人将という節目なのかそれはもう豪華に、軒車とそのぎっしりと詰まった中身丸ごと送って来た。流石は名家。しかし問題なのはその中身というか今私の手にあるこの書だ。

 

「やぁ、冷。今日は気持ちが良い天気だよ。外で歩くのも良い日だ」

 

「す、粋面様……」

 

 思わぬ人からの声で体が固まる。いつもはその顔を見るだけで幸せになる人だが今はマズイ。ただでさえ腹芸は得意でないのに碌に言葉が出てくる気がしない。とにかく場を離れなければ。

 

「あ、あの…」

 

「大丈夫、顔色が悪いよ」

 

 自然に近づいては頬に手を添え、しっかりと顔を見られる。近い、近いだわさ! 至福! あぁ、もういつもならその手に喜んで寄りかかるが今はとにかくダメ! ダメったらダメだわさ!!

 

「いつも気を配ってくれて心配ばかりしてくれるけど、そういう優しい子って自分のことは後回しにしてしまうからね。ちょっと座ろうか」

 

 自然に手を引いて近くの椅子に座らせられる。軒の陰下で涼しく、訓練中なのか人が居ない。もうなんだろう。こういうことが自然に出来てしまうこの人って大層な遊び人なんだと分かる。そういうのって分かっちゃうけど好き。

 

「最近は色々あって忙しかったからね。全く玲守の思い付きには困ったものだよ。まぁ後始末は慣れたけどさ」

 

「ひゃ、ひゃい」

 

「でも冷はこういう仕事ができる数少ない人だからあんまり無理しちゃだめだよ」

 

「ふひゃい!」

 

「流石に領地関係は蛇殿や冷たちには敵わないから、俺が無理させちゃってる所もあるかな。ゴメンね、冷」

 

 覗かなくていいから! 心配してくれてるのは分かるけどそれ駄目なやつだから! あ、その顔駄目!! その声も、女の人にしては少し低くて落ち着けて、体に響くような声も今はダメだから!! というかその声狙って出してるの? ずる過ぎる、いつもならいつまでも聞くけど今はホント駄目だわさ……

 

「……」

 

「うーん、困らせるつもりはなかったんだけどなぁ。まぁいいか」

 

 何がいいのだろう。いえ、粋面様ならなんでも良いんですけど。いや、ダメか。もう何を言ってるんだわさ、私は。

 

「ねぇ、冷」

 

「耳元は駄目だわさぁ……」

 

「ごめんごめん。じゃあちゃんとこっち向いて」

 

 仕方なく正面から見てはいけない顔を直視してしまう。すると私の好みに的確所か私の好みがすり寄っていくような顔に、それに相応しい切れ目の目。その引き込まれるかのような目を見た瞬間分かる。

 あ、これ真面目な話だ。でも蕩けちゃう。好き。

 

「冷には凄く助けて貰ってる。戦場でも文官の面でも。でもお礼は言わないよ、命を預け合って助け合う戦友ならそれは当然のことだしね」

 

「も、勿論だわさ」

 

「だから言いたいことは別のことでね。わたしは冷の選んだことならどんなことでも受け入れるつもりではいるんだよってこと」

 

「それは……」

 

「冷が自分がやりたいことをやって欲しいと思う。難しくはあるけれど、やらなきゃいけないこととやりたいことが同じだったら私は嬉しいよ」

 

「……」

 

「でも受け入れるってことは許すってことはまた違う話であって……冷が此処に留まるのならわたしもこれから本気になるよ」

 

「え?」

 

 粋面様の目がすぅっと細まって私の顔に近づいて……ファ、ファファファのファッ!?

 

「絶対に逃さない。冷が心も体もこっちに来るように全力を尽くすから。覚悟してね」

 

 粋面様が去ってから私が再び動き出したのは日が落ちかけてからだった。あぁ、本当はやること色々あったのに……

 

 バレてるなぁと思ったけど、やっぱバレバレだったか。まぁ建前で隠してるだけだったけど。じゃあもういいかな。

 

 同じ様な蛇殿にも探りを入れて、色々聞くついでに相談もしよう。あの人もこちら側とはいえ、ちょっと違う立ち位置の人だけど一線引いてる感じだから色々聞いてくれると思うし。まぁとりあえず明日だわさ、今日はもうまともに頭が動く気がしない。

 

「隊長、連れてきました! 町一番の彫り物師です!」

 

「この車体に天の彫刻を入れたら完成ですよ!!」

 

【計画禰……最速伝説がはじまる】

 

 また隊長達が集まってきてる。あの人、本当何考えてるんだろう。あの人の思い付きのお陰で私たちみたいな人間は慌てふためいてるだわさ。ていうかぶっちゃけあの人なにも考えてないでしょ。そう皆思ってるけどやることがでかいことに繋がりすぎてとてもそうは思えなくなる。訳わかんない、皆そう思ってるだわさ。あの人が何するか、もしかしたら物凄い謀略に繋がるんじゃないかとビクビクしている人間がどんどん増えている。私もそうだ。

 もう…ほんと……どうすればいいんだろう。

 

 蒙恬様から届いた『各自の判断に任せる』という旨の書が今私の手の中にある。蒙家の立ち位置はもう示された。きっとこれは蒙恬様の優しさ。そういう人だ。勿論今のまま此処にいて蒙恬様に報告を続けるだけでも問題ないんだろうけど。私へ自分の心の逃げ道をくれた、そういう甘すぎる人なんだ。……実際黒ちゃんは遠慮なく甘えるつもりみたいだし、その方が良いって言ってたけど。

 

 しかし蒙恬様への貢献を考えるなら戻って楽華に行った方が役に立つ。それは間違いないし、黒ちゃんも分かってる。それでもこちらを選んだってことはきっとそういうこと。あぁでも黒ちゃんは私に気を使ってるだけで、本当は昔から私の手を離れてる子だからなぁ……

 

【行くぞ! 咸陽城不思議旅行出発!!】

 

『うぉおおおおおおお!!』

 

 あ、戦車直ったんだ。良かった、ちゃんと走ってる。てか時間かかっても修理は殆ど一人で終わらせてたみたいだし、あの人頭がアレだけどきっと地頭は凄く良いよね。荘子の例え話なんかも直ぐに理解してるし、粋面様や蛇殿から身に付けさせられた教養も一度で覚えてる。ただ折角覚えたソレを何故か使おうとしないだけで。多分、生まれや何かの機会に恵まれていれば、何かが間違っていればその道でも天命を受けたかのような才能を発揮出来たんじゃないかな。流石に言い過ぎな気がするけど、喋っていると時折そんな気にさせられるんだわさ。

 

「それこそ天命か。私も欲しいだわさ」 

 

 できもしなかったもしもの話なんて意味が無く、今を生きるしかない。私は恩を返す為に生きたかった。でも最近は恩を受けてばかりで、まるで返すことができない。大切な人が増えて、力になりたい人が増えて、守りたいものができて。それなのに目の前にはやらなければいけないこと、自分で考えなければいけないことが沢山で……

 

「あぁ、そうか。私いま幸せなんだ」 

 

 ふと、気付いてしまった。どんな道を選んでも私は後悔しないということが分かってしまった。なんて贅沢なんだろう。選ぶことなどなく、必死に助けを求めて他者に縋りついていたあの日々では考えられなかった。私はなんて恵まれた出会いをしているのだろうか。

 

 部屋に戻ったら思わず笑ってしまった。なぜだか涙が止まらなくって、やってきた黒ちゃんを抱きしめても止まらなくって、私はずっと笑って泣いていた。それこそ日が落ちてから出ていったせいで迷子になった隊長の捜索が始まるまで。

 

 



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39

 えー前回では渭水に住む謎のマンハンターをレズちゃんたちの特殊部隊が壮絶な犠牲を払いつつも罠をしかけた所で終わりました。全く人質だのなんだの! あれはオレ達を引っ張り出すための口実だったのか!クソッタレィ!!

 ……それでは引き続きなんか色々やっていきたいと思います(投槍)

 

 渭水で汗が凄かったおじさん(小並感)へのパパ活を終えた後はひたすらに軍の強化ですね。後はもう特にイベントは……あるんだなぁこれが(絶望)

 

「よろしくお願いします。領主 玲守様」

 

【はい、よろしくお願いいたします。ぺこり】

 

 レズちゃんを筆頭に文官と裏方業務の人員が勢ぞろいしてお出迎えします。何のイベントかって? そらあーた……

 

「それでは監査を始めます」

 

 秦国限定イベント『監査』の時間です(震え声)

 

 秦国は基本的に咸陽周辺では直轄地として郡県制が機能していますが地方ではそうもいきません。基本的に地方の領主に権限を与える代わりに投槍してきます(投槍)。しかし決められた時期にこうして国からの監査が来ます。特に会計監査はいつの時代も厳しいです。なんやかんやで国の定めた税を収めてればいいんだろと思いますが、国から来る官吏の目は厳しく、国とは別に地方の領主が定める税の負担が大きすぎると上に報告され、場合によっては厳しい処分もあり得ます。秦のこの時の法治は非常に優れていたことを反映しているのか、派遣される官吏含めこの監査のAIは非常に優秀です。

 ……なんでゲームなのにこんなにリアル感漂ってるんですかねぇ(白目)。多分このゲームの製作会社が会計監査に引っかかったのが影響しているんでしょうね(深い闇)

 

 ま、そんな感じで上級国民以外を締め付ける制度はいつの時代も優秀ということで気を付けましょう。普通に真面目に帳簿を提出すれば問題ないです(裏金ダメ絶対)

 

「失礼、この商業路についてなんですが……」

 

【んまぁ、そう、よくわかんないです】

 

「それは儂が説明しよう」

 

 皆さんも何かこういう時質問されて、心当たりのあるミスがあって白目になったことありませんか? 私はあります(白目)

 

 ちなみに私の領地経営は税率含めてこんな感じです(横画面に記載)。自らの領地にかける税はそのまま収入になる訳ですが、やや多めですね。これだと住民から不満が多くなるのですが、治安維持の為に手の空いた兵を派遣しまくっているのと商業施設や道路などの公共事業への投資が多いので結構反発は抑えられます。私のチャート位にやっても意外と手が回る序盤なら、これ位でもなんとかなるんですよね。規模が大きくなってくると吊り合いがとれなくなるのでおススメしませんが。

 

「はい。問題ありません。玲守殿の統治は素晴らしいですね」

 

【勿の論です】

 

 お、終わったみたいですね。真面目にホワイトに終えると名声にプラスがかかって終わります。闇金がバレずに終わっても名声があがるのでやるならバレずにやりましょう。それがこのゲーム会社の言いたかったことなんでしょうね(確信)

 

 そうして監査を終えての結果ですが今回はジジイという有能人材がいたお陰でスムーズに済みました。監査を終えて残ったお金がこちら……はえーすっごい。事業が上手く拡大できたのも踏まえて過去最大急にお金が余りました。このお金が今後使える最後のお金です。これで出来る限りの軍の強化をして合従軍戦に臨みましょう。でもその前に……

 

【お疲れ様です。臨時報奨です】

 

「む。ではありがたく頂くとするかのう。これで良い酒が飲める」

「流石隊長! これでまた超兄貴に行けるぜ!!」

「へっへっへ。後はお気に入りの子としっぽりか? このスケベ野郎」

 

 監査前のブラック労働で文官たちの体力と気力がレッドゾーンに入っているのでご褒美をあげましょう(角砂藤3個感)。基本的に娼館があれば褒賞でどっちも回復するので翌日からまた働かせられます。やっぱホモは凄いな!(確信)

 

「この前よぉ! お気に入りのあの子に鼻突っ込んで、へへっこう言った。「オォッ、ホントにでけぇな!オォッ、ホントにでけぇな!」なんで二度も言うのかって聞くから……」

「お前変わったな、昔はそんなんじゃなかった」

「目覚めたんだよ、現実にな」

 

 爺が育ててくれたおかげで我が領地にも文官がそこそこいます。品行方正な若者を見ると嬉しくなりますね。

 

 そんなこんなで大多数の文官が与えたお金を超兄貴に還元しにいく姿を見送っているとなにやら文が届きました。ナニかな?

 

【……読めた!】

 

 えー内容は騰の勢力からですね。どうやら『大きな戦』が近づいているとの情報。合従軍において騰の勢力と関係を持っていると偶にこうして教えてくれることがあります。私のチャートだと騰とはあまり関わらないのですが、なんか知らんけど干央軍長とやたら仲が良いので教えてくれたのかもしれませんね。この情報があると事前に用意していたということで合従軍で強制招集の際に軍備に少しだけボーナスがかかります。やったぜ。ん? 録鳴未? 知りませんね(投槍)

 

 この合図が来ると分かりやすいですが、もう合従軍まで残り1月程といったところです。後はひたすら軍備を整え、野郎どもの調教に励みましょう。

 

 

 

 そんな訳で1月後の最終結果がこちらです(倍速)

 

 玲鵬隊 総勢 3500(騎兵800:歩兵2700) *端数省略

 

 編成

 隊長 玲守

 副官 粋面

 軍師 骨冷

 軍師 氷鬼

 参謀 黒影

 幹部 邪慰安、拗央、野尾田、拉麵男、烏悪頭男、茶袋男、便器男、加奈陀男

 

 基本隊形

 玲守隊:騎兵300(追従:黒影)

 粋面隊:騎兵500、歩兵500

 邪慰安隊:重装歩兵300

 拗央隊:歩兵500

 野尾田隊:弓兵30

 拉麵男隊:歩兵300

 烏悪頭男隊:歩兵100

 茶袋男隊:歩兵100

 便器男隊:歩兵100

 加奈陀男隊:歩兵100

 本陣予備隊(骨冷・氷鬼):残りの歩兵約700

 

 ンホー! 大王様からの謝礼金や蒙家のノンケからのお祝いの品で過去最大級の強化を行えました! 騎馬、人員、装備の質!! これは勝ったな!! 間違いない(確信)

 

 一応編成の解説としてはそれぞれが指揮を取れる最大数で組みました。レズちゃんは正直100人ぐらいが限界なのですが参謀として黒ちゃんを引き連れることで300も可能になりました。実際は黒ちゃんいれば500ぐらいまで指揮に余裕があると思うのですが騎馬で揃えたかったのでやめました。当初の予定通り武力特化のレズちゃんは騎兵300もいれば十分ですし、そこら辺は主力のイケメンに戦力を回して上げた方がいいです。基本的にレズちゃんは騎兵として戦場を暴れながら駆け回ることになります。

 

 その他イケメンは隊の主力として腰を据えて戦ってもらうとして、小隊長として最も育っているドラえもんズの連中には精鋭歩兵を与えて要所で戦って貰います。あぁ、のび太はスナイパー特化型成長をさせているので残念ながら率いる数はこれが限界です。まぁ弓隊なんで、エコでいいですね(逸らし目)

 

 それとキン肉マンズの連中は自分の隊を中心に5千人隊として入ってくる徴収兵の部隊の中核として働いてもらいます。拉麵男は万能型として色々動かしやすいので兵力を与えておきましょう。それとまぁ徴収兵は質が低いんで、上手く肉盾や時間稼ぎ要員として使ってもらいます。いつものことですね(HM笑み)

 

 本陣は全体の指揮統率の他、遊撃や援軍、偵察隊なんかも込みで自由に動かせる兵力を与えておきましょう。特に軍師自ら部隊を率いての行動は指揮が通りやすく迅速な対応が期待できます。

 

 まぁ最終的な我が隊の構成はこうなりましたね! どの試走よりも充実した戦力でもう私も大満足です!!(RTA敵に必要のない無駄要素と気付いてはいけない)

 

 

 

 しかしレズちゃんの魅力値のお陰もあってホント数が揃えられました。ホントは試走でも2000もいれば御の字なんですよ。お金もやたら入ったし。

 まぁその過程で幾つか気になるところがあって、蒙家から5千人将ということで凄まじいお祝い金を頂いたんですが、それに加えて書簡で「これほど立派になったからもう一人立ちしても大丈夫でしょう」的なことを言われました。これはアレですね、蒙家に手切れを渡されました。前にも少し言いましたが自分のチャートだとたまにあるんですよね。悪評が過ぎたり大王派に近すぎたりするとなるんですが、今回は後者です。多分渭水の件で決定的になってしまったのでしょう。

 

 ぶっちゃけこれガバかと思って一瞬焦りました。これで軍師ズが帰ったら正直詰みかと思ったんですが幸いにも残っているので蒙家からの評価は「二度と話しかけんじゃねぇ恩知らずのカスが」って程ではないと思います。……チッ、ビビらせやがって。ケツの穴のちいせぇノンケはこれだから嫌なんです(圧倒的感謝)

 

 とりあえず軍師ズがいてくれるなら実際これで蒙家はもう用済みです。合従軍で蒙家の軍に入るつもりでしたがまぁ何とかなるでしょう!(何とかなるとはry)

 

 

 

 ……え? なんかイるって?  あーなんか知らないホモがいますね。そうです氷鬼です。原作でアヘ顔晒して捕まった魏軍師八師です(ナニソレ?)

 

「玲守隊長より取り立てて頂いた元魏軍師八師 氷鬼だ。つい先日まで矛を交わしていた者ではあるが、皆に信頼してもらえるよう身を粉にして貢献するつもりだ」

 

「わぁ! 頼りになりそうな人が来てくれただわさ!」

「ン!」

「昔とは比べものにならない位恵まれてるなぁ」

「泣くなよ拗央」

 

 残りの時間中、軍備を整える為に駆け回っていたんですがそんな時にお勧めの品があるって言われて紹介されたものの中にこのホモがいたんですね(回想中)

 

 

 

「くっ、殺せ」

 

 どうやらあったか飛信隊に捕まった後なんやかんやあって奴隷の品として流れてきたそうです。この時代知識や技術のある奴隷は高値で売れるからね仕方ないね(興奮)

 プライドが高く、くっ殺なこの奴隷は扱い辛かったのか流れ流れてこんな所へ。それでも良い値段しますがこれは良い品物を見つけました。プレイ中よく言っていますが指揮や統率力の高い、知力のある軍師が出来る人材は幾らでもいていいです。しかもこいつは原作ではアレでしたが実際のステはかなり高いです。正直黒ちゃんたちナチュラルボーンズがいつ蒙家に戻るか不安でしゃーないので是が非でも欲しい。お飾りの大王様から頂いた金がありありのアリーヴェデルチですし、ここは買い一択です!(興奮したテンション)

 

【我が隊は若く、貴方の様な経験豊富な軍師を求めています。どうか貴方の教えを我々に授けては頂けませんか?】

 

「誰が秦の犬共に力を貸すか。さっさと殺すが良い」

 

 うーん、この様な高級奴隷売買は割と交渉が厳しいんですね。しかしレズちゃんは驚異の魅力値の持ち主、そして私は驚異の財力の持ち主。諦めてはいけません! 倍プッシュや(金の魔力)

 

【貴方は失策を犯して捕まったと聞きました】

 

「……そうだ。そして奴隷にまで身を落とした。笑うなら笑え」

 

【その貴方の経験にこそ価値があるのです。我が隊は成功も失敗も知るそんな貴方だからこそ必要としているのです。私の隊は若い。奴隷ではなく、軍師として私たちを助けて下さい。ぺこり】

 

「秦の将に頭を下げられるとはな。……だが私は今でも魏の将のつもりだ」

 

 チッ。これでもダメか。ならば倍プッシュや!(金の魔力)

 

【出世のために仕える国を変えるのは乱世にはよくある事。何も恥ずかしいことではありません】

 

「そういうことではない。同じ将なら分かるであろう。死なせてしまった部下たちを差し置いて、自分だけそんなことは……」

 

【だからこそです。部下を死なせたくない為に必死になる私の気持ちが貴方になら分かる筈です】

 

「それでも私は魏人を殺すためには……」

 

 この感触、落ちるな(確信)。さぁ止めの倍プッシュや(金の魔力)

 

【貴方を迎えるならばこれだけの金も惜しくありません。どうかもう一度軍師として立ち上がっては頂けませんか?】

 

「それだけの価値が私にあるのか?」

 

【倍ぷっしゅや】

 

「……」

 

 こうして契約金の環銭を前に満面の笑みで握手を交わしました! 誠意とは金額。これいつの時代も同じネ(回想終わり)

 

 

 

 

 そんなこんなで我が隊は軍師二人体制で運用となりました。正しく盤石! 正しく完璧!! 合従軍だぁ? そんなもん私から見たらボンボンのガキ以下だ! 誰が怖がるか! どーんと来い!!! ガハハハ! ガーハッハッハッハ!!

 

 そうして新たに仲間にしたホモとなんやかんやしているとムービーが入ります。遠くから立ち上っていく狼煙。国境から連なってここまで辿り着いた国難を告げる黒煙。それにレズちゃんは応えます。

 

【来たか】

 

 合従軍戦はーじまーるよー

 

 

 



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40

 函谷関防衛戦当日……やってきました咸陽。何度目だ咸陽。

 レズちゃん隊は全軍を率いての行軍です。中央から主要な軍として強制招集を受けて軍編制を終えると暗転スキップで移動できます。やったぜ。

 

【はえー】

「すっごい」

「大きい」

「だわさ」

 

 巨大な関門、函谷関を見上げて皆でボケーっとしてるムービーが終わると強制イベントで今回の上官がやって来ます。

 

 一応捕捉しておくと今回の戦では1番は麃公、次点で蒙武、騰の軍に入るのがベストです。基本ランダムですが事前に伝手があると希望が叶いやすいです。まぁ正直蒙驚などの壁の上部隊じゃなきゃどこでも良いです。なので本来ノンケの伝手を使うつもりだったのですが、ノンケはケツの穴が小さいので前回でオコでしたね。なので多分友好度が高そうな騰の軍に希望を出していたのですが……

 

「コッコッコ」

 

【コケコッコ】

 

 やったぜ! 迎えに来てくれたのは天下の大将軍である騰。やっぱノンケとは違うな(尊敬の眼差し)

 

「久しぶりだな。随分出世しているようでなによりだ」

 

【ありがとうございます】

 

「今回は私の軍に入ってもらう。頼りにしている」

 

 上官と所属する軍が決まったことでチャート選びが終わりました。この後はそのまま軍議パートへ移行します。とはいっても大まかな動きは強制で決められているので、始まった軍議をサラッと流している間にチャートの説明を行っていきたいと思います。

 

 基本的に函谷関は前半、中盤、終盤の3パートの見所で構成されていると思って構いません。前半は初日、または初日以降数日の激戦。中盤は前半が終わって消耗戦からの本命の激戦日までの間。終盤はそれ以降の間道攻めです。

 戦の流れやプレイヤーの動き次第で幾らでも展開が変わりますが、基本的にはこの大まかな流れは変わらないので3つの激戦を軸にチャートを組みます。この3つのチャンスの中で各国の中枢の大将軍の首を一つ、もしくは幹部級の将軍を4~5個取ることができれば将軍への昇格は間違いなしといっていいでしょう。これがチャート目標です。

 

 しかしながら首を取ればはい終わりという訳ではなく、しっかりと戦の決着まで操作させられる上、場合によっては普通に大王が戦死したり咸陽が落とされたりするので無駄な行動や展開を控え、かつ臨んだ戦況に動かすプレイが必要です。……まぁ別に大王が死のうが咸陽が落とされようが秦国の勝利という観点でみればプレイ上問題はないんですが(暗い目)

 

 まま、とりあえず走者の大一番であり過去最大の難所であることには間違いありません。ケツの穴締めて参りましょう(気合を入れるという意)

 

「カクカク」

「シカジカ」

 

【んまぁ…んまぁ…んにゃぴ】

 

 お、ボタン連打してたら軍議が終わりそうですね。どうせ騰軍は蒙武の露払いで楚の第1軍と交戦というのは確定なので適当にハイハイ言っとけばいいです(適当)

 

「それと玲守5千人将」

 

【んまぁ……ハハッ!】

 

「不足している1500の兵は精兵を送っておいてやる。その分の活躍は期待しているぞ」

 

【お任せ下さい!】

 

「話を聞いてない故、勝手に場所を決めさせてもらったが構わないな?」

 

【ア、ハイ】

 

 これはラッキーですね。補充分の徴収兵1500が騰の融通で精兵化しました。多分好感度の問題ですかね。やっぱりノンケを選ばないで良かった、私の判断は正しかったんだな、柔軟な判断による幸運……まぁた最速に近づいてしまいましたよ(HM特有の急なテンション)

 あ、あと配置場所は何処でも良いです。何処でもやることは変わらないので。

 

「それでは各自持ち場につけ! 健闘を祈る」

 

『ハハッ!』

 

 

 

 そんな感じで合戦です。なんか目の前ではドンドコ太鼓の音が響きながら楚軍が戦闘準備で展開していますが無視で良いです。その間にレズちゃんも演説を行い……なんだ貴様は!(驚愕)

 

「やぁ、玲守ちゃん」

 

【蒙恬様】

 

「いきなり亡国の危機か。大変な戦になってしまったね」

 

【そうですね】

 

「……うん。玲守ちゃんが色々考えた結果の行動なのは分かるし俺も立場があるから、あぁせざるは得なかったけど……俺は今でも君と戦友のつもりだし困ったら個人的にでも助けたいと思っているよ」

 

【ありがとうございます。本当にあれだけお世話になっていたのに申し訳ありません】

 

「フフッ。実際驚いたけどね、俺はまだ君と縁が切れた覚えはないんだよ。君はどうかな?」

 

【蒙恬様は恩人です。天の旅が終わった後に恩を返す機会があればそうしたいと思っています】

 

「そうだね……この戦いに勝ってまた一緒に食事でもしようね」

 

【はい】

 

 まぁーたノンケか。これだから嫌なんですよ大した中身のない話をするノンケってやつは。まぁね、どうせコイツはこの後パパパッとイって、終わりなのでこの様に適当に相手してあげればいいです(適当)

 

 ノンケを見送るとまた小イベント。先程の様にこの大一番に関わりのあったキャラとの会話です。あ、次は賁ちゃまですね。……「フン」っていって去りました。やっぱパパが大好きな奴はよく分かってる。私は感動しました(好感度の問題で塩対応)

 

 その後は干央軍長と、共に先鋒を務める者として友好を深めました。やっぱ軍長と名がつく男はカッコいいな! あと録鳴未がなんか「ちゃんと軍学書読んだか?」と絡んできましたが、適当に某ディスカバリーのインタビューシリーズザ・フェチ3における女の子との感想を聞かれた偉大な先輩の様な反応を返しておきましょう(んにゃぴ感)

 

 

 

 それでは両軍共に展開が終わり、ドンドコドンの人が大気をビリビリさせている間に私も演説です! いつも通り皆の士気をガッバガバにさせちゃいましょう(魅力値の判定)

 

【大秦国の息子よ! 我が同胞よ! 諸君らの目の中に、恐れが見える。恐れは私とて同じだ】

 

 小ネタになりますが演説による判定は最初の一文で成否の判定が分かります。最初の声が通った際に兵士の顔がこちらを向けば成功です。あ、成功ですね。まぁどちらにせよ演説は始めたら最後までやらなければいけないのですが。

 

【いつの日か、天に見捨てられ、友を捨て、あらゆる絆が断たれる日がくるかもしれぬ。だが、今日ではない!】

 

 しかしこの決戦までにビックリするほど魅力値が上がりましたね。私が戦闘スキルに自信ニキなので経験値をひたすらブッ込みましたが、魅力値単体なら終盤でも通用するんじゃないんでしょうか。

 

【虎狼の日は来たり! 盾が砕かれ、秦国の時代が終わるかもしれぬ。だが、今日ではない!】

 

 成功は分かりましたが、この魅力値だと一体どれだけ士気が上がるんでしょうね。楽しみだぁ……

 

【今日こそが戦う日だ! 天と皆の大切に思うものすべてに賭けて、恐れず戦え! 我が強者ども!!】

 

『ウ、ウォオオオオオオオッ!!!!』

 

 ヒエッ。隊が覚醒しよった。しかも波及して騰の軍全体が士気向上しました。……たまげたなぁ(たまげた)

 そんな感じでドンドコおじさんの演説をガン無視して高まった(意味深)軍全体で突貫です。ほれいくどー!

 

【突撃ィーッ!!】

 

 

 さて始まりました合従軍戦第1幕。

 覚醒した我が軍は数の上では劣勢であるにも関わらず、まるで物理エンジンによる検証の様にオーク……じゃなかった敵軍の兵士を薙ぎ倒していきます。ここは私も先頭に立って味方を鼓舞しながらひたすらブンドドしましょう。

 

【えい、やぁ!】

 

「す、すごい勢いだ!」

「このまま敵軍全部蹴散らしちまうんじゃないか!?」

「いけぇ! 進めぇ!! このまま連中をぶっ潰すぞぉ!」

 

 あーいいですね。戦闘ボイスがデフォルトなので気が抜けますが実に良い感じです。少しの間こんな感じなのでその間にチャートの説明をしましょうね(下画面に詳細記載)

 

 函谷関では基本的に第1陣をスキッポ出来る蒙武軍が良いと素人さんは思いがちです。しかし若干の不安定要素こそありますが、上手くやれば騰軍の方がタァイムを短縮できます。

 理由としましては第1軍の将軍である臨武君を初日で取りきれない可能性が意外と多いからです。確率的には少数ですが、臨武君を討てなかった場合そのまま二日目以降に持ち越したりしてタァイムロスが激しくなるので、確実性をとるなら第1陣戦の時間をロスしてでも騰軍に参加するのはアリです。

 

 なので今回のチャートでは確実に臨武君を初日で、かつ迅速に始末しましょう。そのためにはまず戦場で暴れて目立つことが必要です。あ、そーれ(ブーンドドド)

 

【良い足回りだ。天の要求に素直に答えてくれる。……良い感じだぜ、えーだぶ!】

 

 なお今回はなぜか魏戦で獲得し、そのまま肥やしになっていた戦車が直っていたので使っています。いー感じに乗り回せていますね。よくある量産型ですが専用のパーツが沢山出ており扱いやすく、なによりミッドシップ型。私達走者の間ではミスターと呼ばれ愛されております(SC搭載感)

 

 一度スピードに乗った戦車は基本一撃で殺せない敵がいない限りまず失速して止まることはありません。つまり加速した状態で脳筋のレズちゃんが新型狼牙棒を振り回す限り、雑兵相手ならこの通りの戦果になる訳です。

 

【えい、やぁ!】

 

「止めろ! あの戦車を止めろぉおおお!!」

「来るな! 来るなぁああッ!」

「獄千人将を! 盾持ちを連れてこい!!」

 

 あー気持ちいいですね。なぜかそこそこ改造もされていたのでこの私を止めるものは誰もいません(ワンハンドステアリング)。

 さて、良い感じに敵のヘイトがこちらに集まり、ミスターの華やかさと恐怖、そしてひとそえのかわいらしさを演出できたのでここいらで旗を掲げます。

 

【旗を掲げろ! 天に届くように!!】

 

『オオッ!!!』

 

 旗を掲げると更に士気が有頂天。覚醒状態で周囲の敵がみるみる減っていきます。 

 騰軍プレイの良い所は翌日以降のダメコンもここでコントロールできるところですね。減らせる内に減らしといた方が有利に進むのは常識的に囚われれば当然です(有頂天すぎる語彙力)

 

 そんな感じで旗をうぽしていると飛んでくる矢。おいィ!? お前なに急に乱入してきてる訳? とんでもない奴だな(感心) 忍者か?

 

「チッ! 勘の良いヤツ!」

 

 予定通り来ましたね。白麗とかいうどう考えても可愛い女の子の名前なのに普通に男な詐欺なヤツです。しかも妙に美形にしようとするあたり個人的にも気に食いません。例えるならなで〇こという名で男だった時のような、私の可愛いローラ〇ーラの様な……いやローラはそれがいいんだ(確信)。え、分かり辛い? 話がそれてる? ……知りませんね(性癖)

 

【野尾田! 野尾田は何処だ!?】 

 

「はいィッ! ここに!」

 

【任せる。アイツを殺せ。私は他に回る】

 

「ファッ?!」

 

【邪慰安、拗央! よろしくッ!】

 

「了解、盾役は任しとけ野尾!」

「分かりました! 上手くやれますよ、隊長!」

 

 頼んだぞのび太(ビキィッ)。この為にお前をスナイパー特化にしたんだ。スペック的にも今の白麗と狙撃合戦が出来るはずだ(勝てるとは言ってない)。

 ……上手くかみ合いましたね、戦場を挟んでの狙撃合戦となりました。はい、この時点で勝ち確です。しかも隊の覚醒で恐らく過去最速のタイムでの狙撃合戦です。実は初日のタイムの一番のラスボスはこの卑怯な忍者……ではなく狙撃野郎なのでした。ですがのび太が勝とうが負けようが、こうなったらもう最速タァイムは頂きですね。ありがとうございました(ぺこり)

 

 そんなことをしていると横から歓声が。これはアレですね、イヤらしい(覗き見)

 

「偶にはいいだろ? 二人がかりというのも」

「鱗坊……」

 

 どうやら向こうの戦場で二人がかりの迫真!(見せられないよ!)が始まりました。まるで一転攻勢したNSOKに大して役に立たない白いのが参戦した時の様です。ヒエーッ、とても子供には見せられない光景ですね。流石R指定のあるゲーム。きっと王騎軍ではアレが良くある光景なんですね。やっぱ六大将軍っていうのはそっち方面にも寛容なんだなぁ(興奮)

 

 

 

 さて、二人掛りの一騎討ち(矛盾ではない)で余りにもイヤらしい雄叫びを上げて太っといものを突きあってる3人の声を聴きながら後は全体的に勝戦処理という名のダウンヒルを行っていきます(誤字ではない)。千人将などの目立った相手を通りざまに『ブォンッ』するかそのままひき逃げアタックをかましてれば圧勝のリザルトを貰えますね。まぁ完勝の感想(激ウマギャグ)やなぜ臨武君をそのまま獲りにいかないのかなどの解説は次回に持ち越すとして、しばし倍速して終戦したらバイバイキンです。はいヌーヌヌーヌヌヌヌヌヌー(エンディング曲)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 予想外の戦況だった。5千人隊だろうか。覚醒とも言うべき士気の下、突出して出てきた彼等に我が楚軍が蹴散らされ、その士気に煽られた後続も異様な迫力で崩れた我々に襲い掛かって来た。

 

「先頭のあの戦車が隊長だ! 止めろ! 止めればそれで終わりだろうがッ!!」

 

 数の有利があった故か。決して敵を侮っていたつもりはないが、それでも亡国の危機にある者の闘志を甘くみていたのだろう。先頭の戦車に乗った隊長らしき人物が凄まじい武力で楚軍を切り裂き、後ろの者達がその穴を広げていく。最初にあった数の有利は最初の突撃でほぼ同数、いやそれ以下になってしまったかもしれない。

 

「馬鹿野郎ッ! 怖気づくんじゃねぇ! 何度こんな戦いやってきたんだお前等ッ!?」

 

 先程から項翼が落ちていく味方の士気を止めようと奮戦しているがそれも難しいだろう。遠目から見てもあの隊長の力は尋常ではない。アレに対峙すれば恐怖に身を固めてしまうのも止むを得ないだろう。歴戦とも言える経歴を持つオレ達だが、アレの相手は俺か、翼か、もしくは臨武君でもない限り無理だ。

 

「畜生、好き勝手やりやがって!! 麗ッ! 俺が行く、援護を頼む!」

 

「待て! もう少しでこちらの射程に入る。そうしたらそこで食い止めてくれ!」

 

「分かったよ! ならそっちの騎兵貸せ! 項翼隊、白麗隊! いつものヤツ行くぞ、準備しろ!!」

 

 慣れた連携で準備をする。その間にも敵が止まる気配はなく、縦横無尽にこちらの陣を荒らしている。もう少し、もう少しで射程に入る。そうしたら一射で終わらせる。そして混乱した敵に翼が突撃して終わりだ。後は臨武君と共にこちらが敵を駆逐する。今は少しだけの耐える時。

 

 そうして自らの心を射撃の為に落ちつかせる。そして改めて射るべき敵を見る。

 凄まじい敵だ。所作から見て女だろうがとてもそうは思えない豪腕だ。目の前に立つ男が偉丈夫でもまるで意に介さず吹き飛ばしている。だが何よりも凄いのは……

 

【旗を掲げろ!】

 

「旗だ! 鵬の旗だ!! は、はは旗!旗!! はははははは旗たたた!!!」

「隊長に続け! 続いて殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ!!」

「天は病まない、天は笑わない天は天はてんはてんはてんてんてんはてんし」

 

 あの士気だ。まるで元からそういう生き物であるかのように、血走りすぎて真っ赤に光る赤い目で足を止めない兵士たち。戦術などではない。目の前を行く隊長に縋りつくように動くその群れは、致命傷を負ってもまるで意に介さずその命を全うしようとする。体に数十もの矢を喰らった先兵は嗤って剣を向けながら倒れ込み、片腕を失った兵士は敵兵を掴むと地に倒して自分毎騎馬の下敷きになる。挙句は旗を上げろと命じられた兵士は首を撥ねられても尚立って旗を上へと掲げていた。

 

 そんな異様な敵の士気に怯えを持った我々を敵の中でも精鋭とも言うべき者達が更に切り込んでいく。恐らく此処に来る前に一戦した連中だろう。只でさえ強敵だったのに、こんな状態でまともに相手できるはずがない。掲げた「鵬」の旗が更に敵軍全体に勢いを与えた。軍は最早半壊以上の状態だがまだ立て直せる。所詮相手の士気はあの隊長由来のものだ。オレの働きでアレを討てば、まだ十分にこちらにも勝ち目がある。

 

「麗ッ!」

 

「分かってる」

 

 体に圧し掛かる重圧を集中力に変え、弓を引く。ゆっくりと、焦らず、いつも通りの引きだ。最初の狙撃は隠密性が全てだ。戦場の強者は殺意を感じ取る。だからギリギリまで殺意を隠し、その全てを鏃に隠してその時が来るのをじっくりと待つ。

 

 知らず汗が垂れるが決して目は閉じない。集中力が限界に達したと感じた時、周囲から音が消える。目の前の景色には自分と的だけ。それでも戦場では一瞬の時間、引き延ばされた時間の中で慣れ親しんだ風景。なぜか相手は動く戦車そのままに武器を下ろして空を見上げている。討てる。そう確信した時、相手がこちらを振り向いた。

 

 目が合った。微笑んでいた。いつの間にか射っていた。

 

「チッ! 勘の良いヤツ!」

 

 風景が元に戻った時、相手はまだ動いていた。偶々目が向いた方向に俺を見つけたのか、一瞬でこちらの殺意を感じとったのか、瞬時に武器で矢を弾いた。

 

「行け! 翼!! 白麗隊、援護射用意!!」

 

「ハッハ! お前のケツ拭きはやってやるよ!!」

 

 あの射撃を避ける相手だ。もうまともには当たらないだろう。翼との乱戦の中での狙撃の機を待つ。そう考えて隊に指示を出すために後ろに振り向いた。

 

「援護射! 撃ッ!?」

 

 その瞬間、顔を横切る風。

 

「白麗様!!」

 

「ッ!? 大丈夫だ。敵にも狙撃手がいるな」

 

 射線から敵の場所を予想する。敵も同じく台車を連れていたので直ぐに分かった。そして恐らく曲射だったのだろう。外れて地面に刺さった矢を見て驚く。

 

「弩であの距離を狙ったのか。面白い。盾兵前へ! お前達は翼の援護射を続けろ!!」

 

『ハッ』

 

 台車の自分専用の盾兵を前に出す。敵も同じく大柄の男を上げた。お互い豆粒程の大きさしか見えていないがその動き、その息吹はよく分かる。お互いに分かっている。……良い狙撃手だ。コイツは危険で、コイツを倒せない限り俺も仕事が出来ないだろう。

 

「さて、オレが中華十弓であることを示すとするか」

 

 また飛んできた矢。普通の弓矢より短いそれは弩のそれだ。高い高度、また曲射。射線はきっちりと私の体に突き刺さるものだ。高い精度で飛んできたそれを盾兵が止める。上手く殺意を隠してはいるが、流石に方向が分かっており来ると分かっている矢を見落とす程こちらの兵は甘くはない。

 

 お返しと言わんばかりにこちらも矢を放つ。限界まで引き絞った弓は戦場の空気を貫くように飛び……敵の持つ盾に突き刺さった。

 盾兵を吹き飛ばすつもりで重さを持たせた矢だったが、踏みとどまるとは相手も良い盾兵を連れていると感心した。

 

『邪慰安ッ!』

『大丈夫だ! クソ、何発も止めらんねぇぞ! 先に盾か俺の体がイカレちまう!!』

 

「フフ。それでは勝ち目がないぞ。分かっている筈だ、お前なら」

 

 この状況下で呟いた言葉に反応したのか盾兵の一人が私を見る。

 

「来るぞ」

 

 すると今までとは違い弓のそれが飛んできた。先までとは違う真っ直ぐに近い軌道。しかし……精度は劣るか?

 

「よし、止めたぞ!」

 

 しっかりと止めた盾兵から身を出し、矢を撃つ。また止められたが手応えを感じた。恐らく敵の盾兵に傷をつけられただろう。

 

 今ので確信した。敵は良い腕だ。この距離では弩で仕留めきれないと感じて弓に切り替えた。その判断は正しく、そしてある事実を両者に突きつけた。

 

「3連だ」

 

 3射撃つ。今度は盾兵に刺さった感覚。しかし倒れないか。では次だ。

 

『邪慰安!!』

『馬鹿野郎……身を出すんじゃねぇ』

 

 敵が撃ってきた矢を防ぐ。また撃つ。防がれる。防ぐ、撃つ……極限の緊張感の中、均衡は崩れつつあった。

 

『無理だ…勝てない、勝てないよ……』

『寝言言ってんじゃねぇぞ! 寝てんのか馬鹿野尾田!』

『威力も精度も相手が全部上なんだ! 勝てる訳ない!』

『隊長はやれっつったんだ! なら出来る! オレ様が守ってやってるんだぞ!!』

『でも、でも……た、盾兵の代わりをッ』

『んな暇があるか! 代わりなんて出した途端殺されるぞ!!』

 

 盾兵が崩れれば一瞬で決着は着く。互いに替えの隙なんて見逃さないだろう。そして弓であるならば威力、速射の速度、精度、全てが自分が上であると確信はついていた。

 

「楽しかったがな。終わりだ」

 

『う、うぐっ……』

『邪慰安ッ!』

 

 ギリギリで保つ敵の盾兵。しかし相手の矢が崩れ始めた。盾兵は親しい者だったのか? 失望だな。滅多にない狙撃戦、これほど高揚したものは初めてだったが、終わりはこんなものかと思った。

 

「お前、良い狙撃手の条件を知っているか?」

 

「は、はぁ」

 

 弱くなった敵の矢に軽口を叩けるようになった味方の兵。この盾兵も付き合いが長いオレの側近だ。全幅の信頼を預けている。だが……

 

「臆病なまでに慎重で、そして冷血であることだ。例え身内が死んでも憎しみで弓を取るものは向いていない」

 

 そうだ。だから当たる。そして……

 

「だがこの瞬間はたまらんな。獲物の生き死にを決めるこの瞬間は……まるで神になったかの様だ」

 

 オレの言葉に肩を竦める兵士。肩越しにちらりと戦況を見ると臨武君の下に格のありそうなものが二人辿り着いている。状況を見るに一騎討ちになりそうだ。チッ、あの義兄は血が余り過ぎているのが問題だ。

 目を戻し、敵を見据える。次の渾身の一射であの盾兵を完全に崩し、その次の一射で弓兵を仕留める。その後は臨武君と戦っている二人、そしてまだ射程にいるあの暴走戦車を仕留める。計5射。それで戦況を変える快感とは……やはり狙撃手とは良いものだ。

 

「時間をかけすぎたな。だがお前はこれで終わりだ」

 

 楽しませてくれた敵に敬意を表しながら速射の2射の心を整える。今まで速射の間に相手は何も出来ていなかった。技術はオレの方が圧倒的なのだろう。計画を決めて心を静まらせて、射つ。……1射。盾兵を完全に仕留めた。すかさず2射ッ!?

 

『邪慰安たちばかりにやらせるか! すり抜けて投げろ拗央隊!! 当たらなくてもいい、気を逸らすんだ!!』

 

「白麗様! 投槍です!」

 

 2射目を邪魔される。こちらの盾兵は投槍の対処へ。肌に突き刺さる何かを感じた瞬間、オレは弓を番えながら台座から飛んだ。

 すぐさま通りすぎる矢。この隙を逃すはずがないと相手の腕を信頼しての行動だった。

 

「残念だったな。場数が違う」

 

 撃ち切った相手を空中から射る。完全に当たったと感じた。達成感を感じる……違和感も。

 

「カハッ」

 

 体に突き刺さる小さな矢。最初に見た弩の矢だった。

 

「そうか…速射が出来るのはお前もか……」

 

 弓を射った後、すぐさま装填した弩に持ち替えて撃ったのだろう。多分あの弓兵は弩の方が得意なのだろうな。構えて撃つ。その動作を2度行った癖に大した精度だ。2射目の弩など、碌に狙いをつける時間はなかったろうに。

 お互いに相手の技量を信頼した故のこの戦い。十弓としては恥ずかしくないだろう。そういう相手だった。

 

「白麗様!」

 

 当たったのは1矢だが当たり所が悪かったのか、血が止まらず力が抜けていく。マズイ、このままでは……

 

「くそ、この槍使いッ!」

「このヒラヒラもだ!!」

「止めろ! これ以上は戦線が崩壊するぞ!!」

 

 傷で指示を出すことしか出来なくなり、手練れを相手になんとか退く。目の前の手練れであろう相手にはそうするしかなかった。

 

 そうして退いたオレは援護が出来ず、狙撃手としてのオレの視界の中で臨武君は討たれた。王騎軍の残党の将二人を相手にしても臨武君は優勢を保っていたが、均衡を崩したのは臨武君の背中に突如刺さった1つの矢。オレにも突き刺さったあの弩の矢だった。生きていたのか。確かに急所に当てたと感じたが、一矢を撃つ力は残っていたのだろう。

 狙撃手の一矢が戦況を変える。何度も自分の手で行い、目にしてきた光景を自分たちがやられる側として味あわされた。言葉にできるものでない苦渋だ。

 

 臨武君を欠いたオレ達が戦いきれるはずもなく、戦線が崩壊したら後はあっという間だった。あの化物戦車も健在で、オレと翼は失意で指揮も出せなくなった参謀たちを叱咤しながらなんとか敗走の形を整えた。その後に倒れたのだろう。それからの記憶はない。

 

 

 

 気が付けばオレは義兄の遺体の前だった。同じく生き延びた仲間と項翼と共に臨武君を見送った。こうなってしまった責任はオレのせいにある。臨武君を、義兄を守り切れなかった。そんな風に嘆くオレを項翼が殴り飛ばした。

 

「馬鹿野郎! 明日以降で臨武君の仇をとるんだよ! オレとお前で!!」

 

 怪我人にはキツイ一撃だった。自分のあの戦車の部隊と交戦して怪我をしているだろうに。

 

「あぁ、そうだな。仇をとろう」

 

 だが勝てるだろうか。オレ達ではない、楚軍全体がだ。

 初日、楚軍の第1軍の大将が討たれ、軍も甚大な被害を一方的に被るという大盤狂わせ。臨武君をやったのは王騎軍の人間だが、戦の中心にあったのは間違いなくあの「鵬」の旗の部隊だ。

 

「嫌な予感がする」

 

 臨武君の仇は王騎軍の筈なのに、あの鵬の旗の女が頭から離れない。

 

 手練れの狙撃手の危険性を知るが故にオレはあの勝負を優先した。間違っていたとは思わない。それだけの腕を持った相手で、実際に臨武君を殺したのはあの一矢だった。だが……

 

「オレは……間違ってしまったのか?」

 

 何がなんでも討ち取らなければいけなかった。オレの一矢で何か大きな過ちをしてしまったような……そんな考えが消えなかった。 

 

 

 



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 さて、前回は闇の合従軍がアイゼンガルドより大軍を起こしヘルム渓谷が角笛城に籠城する光のレズちゃんたちを包囲攻撃。多勢に無勢の圧倒的劣勢の状況でしたが夜明けとともにローハンの騎士たちの角笛が鳴り響き、援軍としてやってきた彼等と共にオークの軍勢を蹴散らした所で終わりました(角笛感)

 なに? 編集してる動画が違う?? うるせぇ!! アマ〇ンのプライムビデオでは例の指輪のアレの新作ドラマシリーズを鋭意製作中だ! よろしくな!!(露骨な宣伝)

 

 えーそんな感じで初日の戦後処理です。初日にて衝撃の番狂わせ(予定調和)を成し遂げました。絶好調なタァイムで私も有頂天です。そこそこ経験値も入りましたが今更なので適当に筋力や魅力値に振っておきましょう。そして戦後の宴では慰労も兼ねてレズちゃん直々の激励を欠かしません。ホモは気が利く、はっきり分かんだね(確信)

 

【あかい…青空……わらべ歌………彩る…翼生やし……】

 

 戦後の宴にて魅力値を使った判定では勿論成功。今回はレズちゃんのお歌でしめやかに過ごしています。ホモ達も聞き入ってりるようですね。激励も色んなパターンがあります。アプデにて地味ですが更に数を増やしているそうです。ホンマこのゲームの開発者たちは勤勉やでぇ(圧倒的感謝)

 

「玲鵬隊の玲守」

 

【……らら?】

 

 やって来たのは我らが上官騰将軍。お前絶対シルクロード通って来ただろ(確信)

 

「素晴らしい滑り出しだ。首級こそ録鳴未たちが上げたが、今回の戦で最も重要な働きをしてくれたな」

 

【ありがとうございます】

 

 騰は今回出番なかったお陰でステ上の疲労も怪我もありません。明日以降や決戦日に原作以上のコンディションで望めます。つまり安定です。これも騰軍ルートの良い所ですね。上官には気持ちよく仕事してほしいのねん、コレ下っ端の心構えネ(権威の奴隷感)

 

「ふん、最後に余計なことをしてくれたがな」

 

【……私の兵士が射なければ死んでいた】

 

「なんだと?」

 

「やめろ録鳴未。すまんな玲守殿。お主の所の弓兵に感謝を。オレと録鳴未から些細ではあるが褒賞も送っておいた。後で渡してやってくれ」

 

「チッ。余計なことを言うな鱗坊」

 

「将として録鳴未を弔う覚悟をしていたからな。僥倖であった」 

 

 ぎゃーすか言いながら帰っていく上官たち。戦の貢献度が高かったとして褒賞ももらえました。部下のものは主の物。お前のモノはオレのモノ精神ですね、分かります。

 

「隊長…邪慰安と野尾田は後方に送りました……」

 

 お、スネちゃま。お前も生き残ったんかワレ。そういや忘れていましたが前回の戦ではポリガマス3人衆の特攻によりチャートが達成できました。結果としてジャイアンとのび太が生死不明で後方送りになりましたね。前に似たようなのでもイケメンは生き残りましたが、確率的に戦後の判定で多分コラテラルダメージです(軍事目的の為の致し方ない犠牲)

 

「邪慰安は……ちゃんと最後まで守り抜きましたよ。野尾のヤツもヘタレの癖に…矢を受けたままなのに……邪慰安と隊長に報いるんだって、仲間の為にって敵の大将を狙って……あのバカ」

 

【昨日の第1功はあの二人ですね】

 

「う…うぅっ……」

 

 うーん。イケメンを除けば最も育っていた連中が離脱したのは残念ですが、コレ戦争なのよね。ビグザムを倒すためには仕方ないのね。まぁレズちゃんの激励でテンション上げようや、ガハハ!(投槍)

 

【黒い……どこまでも……断頭台…逃げて…】

 

 さて、レズちゃんの激励のお歌をしめやかに聞きながらリザルトを確認(右画面)。前回の解説をしていきましょうね。

 

 えー前回のチャートの肝は敵の狙撃手である女みたいな名前の奴を釘付けにすることでした。直接臨武君を討って戦を終わらせることも勿論できますが、このゲームは名有りだとムービーやイベントがあったりします。勿論独創的で素晴らしい髪形の臨武君もありました(ホモはハ〇に優しい)。

 しかも臨武君は一騎打ちになる可能性が高く、そうなるとお馴染みの無駄会話なども発生しやすいのでRTAで言えば録鳴未プラス軍長一人を送って倒させた方が速い場合が多いんですね。

 

「天は…病まない……天は…」

「玲守様……れい…すん…様?」

「もう逃げられない…もう……」

 

 そうなってくると邪魔になるのがあの狙撃手なんで、その相手をさせるためにのび太を特化型に育てました。

 狙撃手同士が戦うと狙撃戦の一騎討ちになることがあります。あの名前だけかわい子ちゃんは狙撃戦が大好きなので、高確率でそうなると確信していました。勝てないにせよのび太で釣れればその間に大体は臨武君の方も決着がつきます。つかなくてもノンケとパッパ大好きちゃまが態勢を整えての再狙撃など許しません。つまり狙撃戦になった次点で我々は勝ってた(確信)。まぁなってなかったら私が注意を引きつつのび太に大将を狙撃させるだけでしたが。

 

 しかしのび太が勝った挙句大将を狙撃して時短になるとはもうコレは驚きの絶頂です! きっとのび太に渡した強化パーツ(弩)が良かったんやな! ワイのファインプレーや!! 

 感じる…全てがタイムに…運命が私をタイムの地平線の向こうに誘ってやがるぜ! ガハハハハ、ガハハハハハ! ガーハッハッハッハ!!(濁音)

 

【天が割った……燃えて……尽きる】

 

 うーんレズちゃんの激励も大成功! それじゃあ明日以降も頑張ってイきましょう! 倍速倍速ゥッ(倍速)

 

 

 

 

 

『クソがッ! 大将抜きで、オレ達だけで戦えっていうのかよ!!』

 

 翌日。なんか昨日の敗残兵たちだけで適当に襲ってきました。草。

 

「相手の目的が分からない。無理をするところではない、無駄に削られない様に戦い、様子をみよう」

 

 えーなんか訳わからんムーブをかましてきたのでウチの大将も慎重に行くようにお達しがきました。昨日の今日でこんなんされたらそらそうなるわな(納得)

 

【えい、やあ】

 

 それはさておきレズちゃんはお仕事です。2日目から次の決戦までのお仕事です。基本的には戦車で駆けまわって千人将や百人将などを見つけ次第ガオン!で構いません

 

【がおん】

 

 筋力値とスキルや戦車の補正でなんか全力のフルスイングが凄い事になってますね。完全に通り魔です。ガオンを終えたら敵の雑兵には目もくれず次に向かいましょう。

 

「ひでぇ…ひでぇよこんなの……」

「一度負けたからって……これじゃあ臨武君将軍の仇も取れるわけない」

「もう嫌だ…あの戦車はみたくない! あれは悪鬼、妖魔の類だ!!」

 

 あーいいですね。順調です。この調子でいきましょう。偶に項羽のパッパ(仮)が来たりもしますが無駄イベ発生の元なので避けるか適当に殴って下がらせましょう。倒すとムービー発生でロスです(苦い顔)

 

『……クソが』

 

 

 

 そんな感じで数日過ごします(唐突)。敵の狙いは「大いなる凡戦」なので私も敵の首をボンボンしてました(ボンボン派)

 

「次の百人将は誰だよ……」

「もう誰も選ばないって決めただろ」

「ハッ。昇進して1日持たないんじゃ、誰もなりたがらねぇわな」

 

 敵は残りの2軍を損害無しで主力温存。でも先鋒の敗残兵で敵兵と体力を削る、麗しき2将の素晴らしい作戦ですね素晴らしい。なので有難くレズちゃんは毎日削り作業に邁進しました。その結果がコレです。

 

「玲守将軍に!」

 

『オォッ!』

 

「名誉ある死者に!」

 

『オォッ!!』

 

「天女と我々は無敵だ!!」

 

『オォッ!!!』

 

 毎日がストップ高! 士気の上昇が止まらない!! 逆ナイアガラ!!

 

【我々は此処で戦う! 奴らは皆、此処で死ぬのだ!!】

 

『オォオオッ!!』

 

 そら(敵は負けるの想定で送るんだから)そう(連戦連勝で士気が上がり、逆に敵は下がり続ける訳に)なるわな。

 

「こんなんやってられねぇよ」

「汗明将軍たちも怖がってるんじゃないか?」

「だからオレ達にやらせてんだろ」

 

 いーですね。良い感じです。見るからに敵の生き残り達が厭戦気分を出してきました。……ここですねぇ(ネットリ)

 

【聞け! 勇猛なる楚の勇士たちよ!! お前達は良く戦った。恐れ、其方たちの勇気ある戦いの後ろで我らが疲れ果てるのを隠れ見ている臆病者がいるのを知りながら! 誇りを胸に良く戦った!!】

 

「なんだ? それに戦闘が止んでる……」

「アレはあの化物戦車の……」

 

【だが……もういいでしょう? 私ももうこれ以上其方らの悲痛な姿を見るのは辛い。味方に見捨てられた其方たちを迎えたい。約束する。士官も兵士も問わず決して処しはしないと】

 

「馬鹿な……降れっていうのか! 大将を殺したお前達に!!」

 

【あぁ、臨武君。とても強い将軍でした。私たちも必死でした。自ら武器を取り、とても強く、誇り高い将軍でした。その部下である貴方たちも同じ精神を示し続けている。だからこそ応えたいのです。信じて下さい。決して悪い様にはしないと】

 

「……そうだ。オレ達は負けたが恥ずべき戦いはしていない。今だって……」

 

【降ってもこの場で同胞たる楚軍と戦えとも、証を示せとも言いません。臨武君将軍と、彼の育てた軍と戦った私が貴方たちの誇りを守ると約束します。これ以上楚にも秦にも汚させないと】

 

「オレ達の誇り……」

「楚はもうオレ達を見限って……」

「それならいっそ……」

 

 えー別にこれに限った話じゃないんですがね。籠城戦なので顕著ですが、長期戦で敵の士気を下げ切ると降伏勧告が出せます。魅力値などによる判定もあるのですが結構な確率で成功しますね。まぁその場で軍に組み込んだりすると降った敵の忠誠心や士気が下がったり、元味方と戦わせたりすると最悪反乱起こされるので扱いには要注意ですが。

 

「分かった。降ろう」

 

【ありがとうございます】

 

「ただし先程の言葉守ってもらおう。部下の身を保証してほしい」

 

【約束します。勇気と誇りある貴方の身も】

 

 レズちゃんに跪く一部隊のむさくるしいホモ達。こういう光景嫌いじゃないわ(興奮)。そして一つ降ったら次から次に出ますね。あーいいですね、レズちゃんの魅力値のお陰で次から次に投降者が出ます。

 秦国は飯があったけぇし沢山あるからよ、後方で沢山食べな。遠征で疲れてるだろう?(ホームグラウンドの利)

 

『馬鹿なッ! 臨武君の仇だぞ! 翼! このままではッ!』

 

 勿論反発する者も出ます。ていうか大多数はそんな感じです。んー今回の投降者は千人ぐらい。分かり辛いですがこれは凄い数ですよ。魅力値の暴力ですね。降った敵は武装解除したらそのまま怪我人の手当てや飯炊き、雑務等の後方要員として前線に出さずに使いましょう。後方要員は戦の大黒柱。前線に安心して戦ってもらうために幾らでもいていいです。後方でそれなりに丁寧に扱ってあげると忠誠心が低くても反乱はまず起こさずに大人しく従ってくれます。やっぱよ、めしはあったかくなくっちゃな(至言)

 

『……お前等、ちょっと空けてくれ』

 

 ん? なんやイベントか?(溜め息)

 

「臨武君将軍麾下、千人将 項翼だ」

 

【玲鵬隊の玲守です。これ以上無益な戦いはやめましょう】

 

「……」

 

【天の下に集えば皆同じです。我々は誇り高い戦士同士、分かり合えることでしょう】

 

「できないと言ったら?」

 

 あーこれは反発イベですね。カリスマある名有りを残しとくと偶になります。まぁ明日以降もあるので投降の勧告もゆっくりやっていけばいいんですが折角なので舌戦に挑んでみましょう。上手くやれば敵軍をごっそり削れます。なんだったら項翼も手に入るかもしれません。そうしたら……勝ったな。レズちゃんならイける(確信)

 

 戦車から降り、近づいて後ろから手を両肩に下ろします。戦う気はないよとアッピルしながらゆっくりと耳打ちしてあげましょう。

 

【天が許した時に応えなければどうなるかはご存じでしょう? 天に逆らうのは賢くないですよ項燕の子、項翼】

 

「逆らえばどうなると?」

 

【賢い貴方なら分かる筈ですよ。天の一声で貴方の部下は死に、いずれ国も灰と化す。残してきた故郷に大切な人はいないのですか?】

 

「お前はオレ達が恐れていると言った。なのに随分必死だな。ビビってるのは本当はお前達なんじゃねぇか?」

 

【貴方たちが恐れているのは天の力です。この戦の後はどうなる? 秦国が報復として六国を滅ぼすでしょう。次から次へと。ですが天は寛大です。今貴方が天命を受け取れば貴方が国を滅ぼす側へと。貴方の旗が中華を駆ける。臨武君の魂と共に中華に見せつけるのです。貴方たちを見捨てた国に】

 

「……あぁ、寛大だな。国に辱めをうけている立場で、その申し出を受けないのは正気じゃねぇな」

 

「翼?! お前ッ!!」

 

「黙ってな麗。それで、どうしろって?」

 

【何も。ただ跪けばよいのです。私ではなく、天に。そうすれば天の下に私が先の言葉を約束しましょう】

 

「跪くか……そいつは難しいな!」

 

【……】

 

「何しろお前んとこの兵士を散々殺してる。そのお陰で足がパンパンだ。跪くのは難しいな」

 

「お前……」

「項翼千人将!」

「そうだ…そうだとも!! それでこそ臨武君将軍の部隊だ!」

 

 失敗しました(憤怒)。まぁええわ、できたらいいなって位だったし。まぁ私はね、心が広いのでね、切れてないっすよホントト知ってたし。……舐めたことしてくれたヤツはブチころがすがな!(急な変調)

 

【お前たちが命を捨てても誰も称えない! お前は歴史から消し去ってやる! 文書に名も残さない! 舌も切り取ってお前たちの名を出す者に死を下してやる!! 中華はお前達の存在を忘れ去るのだ!】

 

「玲鵬隊展開しろ! 玲守を守れ!! 投降した奴らは下げろ、邪魔だ!!」

 

【グズグズするな! 殺せぇッ!!】

 

 

 

 そんな感じで決戦の期日まで戦いましょう!(すっとぼけ)

 

『投降者が出始めたか。だが思いの外少ねぇ、項翼のガキが上手く士気を保ってんな……そろそろ手助けぐらいはしてやるか』

 

 前線の士気が下がり切って毎日投降者が出始めたこのタイミング、色々と楚もやってきます。

 

「なんだアレは!?」

 

 前線を蹴散らして突進してくる巨大な謎の獣! 頭には長く太い一本のナニがついています!!

 

【見ろ、象さんだ!】

 

「ウワァアアッ!!」

「陣がボロボロだ!」

「楚は南蛮から醜き魔獣を連れて来たんだ!」

 

 それでも私は逃げません! 戦車から降り、正面から絶妙のタイミングで狼牙棒をフルスイングです! 筋力値が足りていれば一撃で気絶させられます。 ……ハイハイ、パリィパリィ(8敗)

 

【見ろ、象さんだ!!】

 

「アイツの方が魔獣だよな。騰」

「真似するなよ録鳴未」

「しねぇよ。しかしそうか、アレが南にいるっていう戦象か。楚は色々やってくるな」

「いや、アレは犀という生き物だ」

「えぇ……」

 

 媧燐は主力は出しませんがその代わりにアジアの面白軍団を繰り出してきます。ここら辺原作にないですし、色物が沢山います。ここを逃すと楚侵攻までゲットできない捕虜や軍もいるので騰軍ルートはそう言った面の楽しみもありますね。

 

「今日はなんだ!?」

「火だ! 敵が火の呪術を使ってくるぞ!!」

「衝撃と音で馬が言うことを聞かない!!」

 

【馬を使うな、盾を持て! 行くぞッ!!!】

 

 てつ〇うもどきを使う敵の特殊部隊なんかもいます。どうでもいいですがこの時代には既に黒色火薬を使っていたらしき痕跡があるみたいですね。すげぇ(小並感)

 

 レズちゃん隊の勝利の声と歌は敵のドンドコドンに勝る士気を生み出しました。そんな感じで高い士気を保ったまま、じわじわと敵の先鋒を投降させて削り、最高の状態で決戦の日を迎えることができましたね。

 

【明日か】

 

「ここ最近毎日言ってるけど何が明日なんだわいな? 隊長」

 

 えー決戦がいつになるのかはランダム性がありますが大体10日後以降です。多分明日が決戦なんでね! 明日かって言っておきましょう! それでは皆さんバイバイキン!!

 

 

 

 



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