京太郎のインターハイ短期バイト生活 (リントラー)
しおりを挟む

バイトのきっかけは師匠の進言

初投稿です 
○E氏の島崎卓也の日常を読んでたら自分も何か書いてみようと思い、筆を取りました
バンドリはまだ詳しくないのでネット小説読むきっかけになった京太郎で
一本書きます 登場キャラはみんな京太郎に優しいです(リスペクト)
まあ今回麻雀女子は清澄が最後におまけでちょろっと出るだけですが・・・




それは清澄高校がインターハイ本戦出場を決め、彼女らと京太郎が東京へと行く間のお話・・・

京太郎がハギヨシさん(師匠)に出会い雑用のいろはを叩き込まれ、自分でも自信が付いてきた頃のこと

 

「ふむ 京太郎君は本当に飲み込みが早い 高校を卒業したら龍門淵で働きませんか?」

「いえ、師匠に比べたら自分はまだまだ・・・ でもお世辞でもそう言ってくれるのは嬉しいです」

「本心ですよ ただ能力があるだけならいくらでもいますが京太郎君は内面も執事として合格点です」

「俺なんてどこにでもいる普通の高校生ですよ 買いかぶりすぎです」

 

この15才の金髪が、普通ではないことを将来白日の下に晒されることはまだ誰も知る由はなかった 

そんな2人が話を続けていると

「しかしこれほどの逸材を一高校の雑用に収めるのは惜しいですね・・・ そうだ 確か・・・」

 

師匠もまだ未成年(19才)じゃないですかと内心突っ込む 師匠が自室の棚をゴソゴソし始めると

「京太郎君 私の代わりにこの仕事、請け負ってくれませんか?」

取り出したのはIH(インターハイ)会場の清掃雑務等募集と書かれた書類だった

「バイトですか え こんなに貰えるんですか!?」

高校に入学して数ヶ月の人間には魅力的な金額だった

「でもIH本戦会場の麻雀卓のチェックとか解説室の清掃とか明らかにその道のプロがやるべき仕事内容

も明記されてるんですが・・・ 俺なんかが飛び込んでいって大丈夫なんですか?」

「私が推薦したと言えば門前払いはされませんよ 

それにいきなり難しい仕事を高校生に任せるほど大人は愚かではありません」

やっぱり師匠は凄い人だなと思いながらそういうものですかと京太郎は言う

 

「私の予想ではまずIH出場校控え室の清掃と雑用を任されると思います

同年代で麻雀をやっているとなれば何かアドバイスを貰えるかもしれませんよ?」

「そんな図々しいことはできませんけど・・・わかりました 部長にバイトできるか聞いてみます」

「私も一応確認を取っておきましょう インターハイ出場校の一員ですけど問題ないですか?とね」

そういえばそれって致命傷なんじゃ・・・と思いきや付き添いでの一員ならと許しが出たらしい

部長も「いーんじゃない?」と軽く了承してくれた 自分が気にしすぎなのか周りが適当なのか・・・

京太郎は少し釈然としないながらも、人生初のアルバイトに向けて気を引き締めるのだった

 

 

 

おまけ バイトすると言ったときの清澄麻雀部の反応

咲 え! じゃあ迷子になったら誰が探してくれるの!? いい加減その辺俺任せにするのはやめろ

 

和 バイトですか 働くというのは素晴らしいことです 応援してますよ  おう ありがとな

 

優希 バイトにかまけてタコスの味が落ちたら許さないぞ!  言ってること咲と変わらんな

 

まこ 周りに迷惑掛けないようにな まあおんし意外としっかりしてるから大丈夫じゃと思うが ちゃんと働いてる人から言われると凄く心強いな

 

久  女の子引っ掛けてきてもいいのよ? そういうバイトじゃないですからね!?

 

 

 




評価や感想等々お待ちしております


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

開会式と阿知賀女子学院

評価や感想ありがとうございます ここからが物語の本番です
前座の開会式を終えての、(話を円滑に進めるためのオリキャラ(?)が登場します)
最初に登場するのは元祖スピンオフ主役高校の阿知賀女子です
色々と京ちゃんと相性の良い子が揃っている印象があります


人が多い

京太郎が東京に着いて最初に抱いた印象だ

闇雲に流されると咲でなくても迷子になりそうだ

そうは思ってもそこは昔から件の幼馴染の迷子探しに借り出されていた者、

最初こそ不安げだったが、徐々に案内板の多さにも慣れていき

無事会場関係者が出入りしている場所に辿り着いた 

 

「すいません こちらでバイトさせていただく須賀という者ですけど・・・」

とりあえず入って目に付いた人に話しかける 

「すが? ああ今年は萩原さんじゃないんだった 月島さーん! 例の彼が来たよー!」

通る声で誰かを呼ぶとスタッフだろうか 若い女性がやってきた

髪を肩まで伸ばしていて落ち着いた大人の女性といった感じだ

「君が須賀京太郎君ね 初めまして 私は月島理奈、まあ平たく言えば貴方の先輩よ」

「月島さんですか ご指導よろしくお願いします」

「そんなに畏まらなくてもいいわよ 私も去年まではハギヨシさん・・・

じゃない萩原さんに仕事教えてもらってた側だから」

まあ体裁としては上司みたいなものだからその辺はよろしくねと付け加える月島さん

 

「じゃあまず開会式の準備ね 機材置いたりシート敷いたりね 早速行きましょう」

そういって開会式の会場まで行く二人 会場は全国の高校生が集まるだけ合って広い

これは初日から大仕事になりそうだと、京太郎は思った 既に作業が始まっていたので

すれ違う人に挨拶しながら月島さんに指示に従ったりここはこうしていいですかと聞いたり

して、準備をテキパキこなしていく 終わることには日はすっかり落ちていた

 

「いやー京太郎君凄いね 私が教えてたの最初だけだったよ 流石ハギヨシさんのお墨付き」

一緒のホテルに宿泊している(美人だけど東京の人じゃないんだな)らしい

ので帰り道を一緒に歩いていると、月島さんは

俺のことを認めてくれたかいつの間にか下の名前で呼んでいた

「師匠・・・ああハギヨシさんのことです あの人に比べれば俺はまだまだですよ」

「ハギヨシさんは凄いね 私の面倒見ながら10人分くらい仕事こなしてたからねー

まだ遊びたい盛りなのに私よりしっかりしていて・・・私駄目な大人かなって思ったもの」

そんなことないですよと言ってる間にホテルのフロントに着いた

「じゃあまたね おやすみなさい」「今日はありがとうございました おやすみです」

まだ固いなあと思いながらも月島はまだ時間はあるものねと思い部屋のドアを開けた

 

そんなこんなで開会式と抽選会が終わった 開会式は特等席で見せてあげると言うので

関係者側から間近で見届けることに 長野代表の部活メンバーがより眩しく見えた

京太郎は中学時代は運動部だったから雑用に徹することは苦ではないものの、

予選で負けた悔しさを忘れてないし、やはり全国と言う舞台に立ちたい気持ちはある来年は向こうで、皆と肩を並べられたらいいなと思った京太郎だった

 

ちなみに抽選会の準備に京太郎は元々戦力に入ってなかった

流石に勝敗を左右する場に代表校所属の学生を立ち入らせるのはまずいとのことだ

自分のせいで清澄がいらない疑念を持たれるのは当然嫌だったので京太郎もこの配慮に感謝していた 

 

そして抽選会が終わり、いよいよメインの仕事がやってきた

「今日担当するのは奈良代表の阿知賀女子学院の控え室メンテナンスよ

あ、別にあいうえお順で回る訳じゃないからね」「わ、わかってますよ」

 

「ハギヨシさんから聞いてると思うけど、出場選手と会うから挨拶くらいはできるようにしておいてね」「はい 今スマホで阿知賀女子の県大会の牌譜見てます」

「君ほんと手が早いね」「誤解される言い方は勘弁してくださいよ」

そんな会話をしながら牌譜を見る京太郎牌譜自体の見方は牌譜整理のついでに

勉強になればと先輩達に既に教わっているものの、牌譜の情報からどういう打ち筋

の人なのかを把握できるほど京太郎はまだ麻雀に精通していない

ただそんな彼でもわかるのは先鋒の人のドラの乗りが異常なことと、

次鋒と副将の人の手づくりが染谷先輩にちょっと似ていることだった

 

(やばい・・・こんな漠然とした情報で麻雀の話題振られても期待に応えられねえよ・・・)

汗が出てきたのはきっと夏の暑さだけではないだろう

ここは恥を忍んで月島さんに・・・

「あ、私は京太郎君とは別の控え室のメンテナンスしてくるから

メンテナンスのマニュアル渡しておくね」「えっ」

「開会式の時はあんなに頑張ってたじゃない あの働きぶりなら大丈夫よ 自信持って!」

マニュアルを渡してくる月島さん 受け取らないわけにもいかず、目を通しても

出場校の詳細なんて書いてあるわけもなく、京太郎は東京に来て初めてのピンチを直感した

しかし、この直感は外れることになることを京太郎はまだ知らない

 

そんなことは知らず、重い足取りでマニュアルに書かれている控え室に向かう京太郎

「お、来たな勤労少年! 待ってたよ!!」

赤い髪をしたショートヘアの女性が話しかけてきた 顧問の方だろうか?

「あっ はい!須賀京太郎と言います!! よろしくお願いします!」

師匠の「傅くものとして、女性を不安にさせるような態度を取ってはいけない」

という金言を思い出し、はきはきと挨拶した京太郎

「そうだ 行く前から不安になってどうする 俺には師匠の教えがあるじゃないか!

麻雀初心者であることを素直に認めた上で、俺にできることをやればいい!!」

こうして京太郎は選手に会う前から完全に立ち直った

「初めまして!控え室の清掃等を担当する須賀京太郎と言います!よろしくお願いします!」

そう言って控え室に入ると

 

「こんにちは!って男の人なんだ!?」黒髪ロングの女子

「こ、こんにちは・・・」厚着が目立つ女子

「ふきゅ!?ちょっとハルエ! 男が来るなんて聞いてないわよ!?」お洒落している女子

「・・・よろしく」こけしな風貌の小柄で色白な女子

「うわっデカっ!なんか男子って感じがする! 私は高鴨穏乃!! シズでいいよ!」同じく小柄で何故かジャージ姿で颯爽と名前を名乗る女子

 

・・・こんな感想を抱いては駄目かもだが、退屈はしなさそうだと思った京太郎だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




出会う場面で終わってしまった・・・開会式に尺を割きすぎた 次は確定で描写します
お許しを・・・あ、尺割きすぎなんて言いましたが、
自分の労働経験はプリント1枚レベルに薄いので
開会式の準備絡みでここ変じゃね?ってのがあったら言ってください
月島さんの元ネタはライブラウスで働いている人のドッペルゲンガーだと思ってください

評価や感想等々待ってます


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

松実姉妹

数日さぼってすいません・・・
7割出来てたのを間違って消してしまったりSNSに現を抜かしてました・・・
言い訳したところで松実姉妹です アレ言い方ですが魅力的な咲-Saki-の登場人物
見渡しても世の男から見れば屈指の優良物件な姉妹ですよね
京ちゃんはそんな年上の美人姉妹とどう付き合っていくのか
それではどうぞ


自己紹介を済ませたところで早速軽く掃除を始める京太郎 しかし

(なんだか初対面であるということを考えても距離を感じる・・・ 特に憧さんから)

シズ(穏乃さんって呼んだらシズでいいとのこと)は挨拶の段階でもう俺を許容してるというか

本人の資質なのか、昔からの付き合いのように接してくれる 鷺森さんも初対面だから

という感じの雰囲気でそこまで壁は感じない この2人はいい

 

問題は他の3人だ 3年生の宥さんは俺がいるのに嫌な顔をするわけではないが、

妙な余所余所しさを感じる 宥さんの妹である玄さん、お姉さんに気を遣っているのか

距離を取る姉と必要以上に引っ付いているように感じた

そして冒頭で言及した俺やシズと同い年の憧だ 

言葉にこそしないものの、態度で明確な敵意を感じる

 

ここだけ見ると京太郎が不純な動機で彼女らを観察しているように見えるが

そうでは勿論ない 師匠の「主から信頼を得られない執事は半人前、

執事に最初に求められる素養は能力ではなく誠実さである」

という教えに殉じているというのもあるし、毎日努力した成果を見せるために、

奈良から遙々東京までやってきた彼女達のサポート、

それをお金を貰う仕事で図々しくもやって来たのだ 自分の仕事の不手際で、

パフォーマンスが落ちるなどということがあってはならないという個人的な思いもある

そう考え持っていながら、でも実際距離を縮めるためにどうしたらいいかと感じながら

京太郎は掃除をテキパキとこなす

 

彼は元々「友達」をつくるのは苦ではない たとえそれが異性であってもだ

それは京太郎と対照的に内向的でコミュニケーション能力に乏しい彼の幼馴染が、

あだ名で呼ぶほどの気安い関係を築けている点を見ても明らかである

しかしそれはあくまで「友達」という、

穿った言い方をするなら気楽な関係を作るのが得意という話である

 

労働経験のない15才に、同年代の実質的な顧客といきなり上手く付き合うというのは

中々難しい 師匠には先に紹介した言葉における「能力」の部分は教え込まれたが

「主」と関係を築く術は教えてくれなかった 一番大事なことといっていたのに

(もしかして俺にこの仕事斡旋したのも、一番大事なことは教わるのではなく、

自分自身の行動をもって覚えなさいって言っているのだろうか? いや そうに違いない!)

じゃあぶつかっていくしかないな!!、と早くも腹を括る京太郎

彼の師匠は京太郎のこういう一面も評価しているのかもしれない

 

掃除が終わると、その日は松実姉妹がやってきた

京太郎は寛いでいる妹さんに冷たいお茶とお菓子、

お姉さんにはあったかいお茶とお菓子を運びに行く そしてさり気なく、

「あの、差し出がましいこと言いますが自分の仕事に不備がありましたか?」

と尋ねにいった 松実姉妹は心底不思議そうな顔をする

「そんなことないよ?凄く綺麗になっていて驚いたよ ねえ玄ちゃん?」

「そうだよ 私たちの家旅館だけど、須賀君ウチの従業員と遜色なかったよ ほんとに」

「ありがとうございます もし至らないところがあったら言って下さい

なんかよそよそしく感じたと思っていたので」 そういうと

「あーお姉ちゃんは昔ちょっと男の子絡みでちょっと良くないことがあったんだよね」

「でもあの時だって玄ちゃん助けてくれたし、須賀君はなんか良い人だと思ったな」

余所余所しいのは過去に男絡みで良くないエピソードがあったからってことなのか

「そうだったんですね そんな経験があったのに、そういってくれるのは嬉しいです」ニカッと笑顔を見せる京太郎 屈託のないそれに思わずドキリとする松実姉妹だった

 

しばらく話していると

「・・・俺一人っ子なんで玄さんや宥さんみたいな関係は羨ましく思っちゃいます」

「自慢の姉ですのだ! 厚着だからわかりにくいかもだけどお姉ちゃんって脱いだらすご「く、玄ちゃん!」 「そんなに!?っとと」

それを着て思わず健全な男子高校生の顔と台詞を言ってしまった京太郎

元々いいものを持ってるとは思っていたがそんなに凄いのか・・・!

と出切る限り平静を取り繕って聞く京太郎 しかし玄は気付いた この後輩は”同士”だと

須賀京太郎は巨乳好きである(付き合うとしたらどんな人がいいかはまた別の話)

そしてこの松実玄もおもちをこよなく愛する人である

 

「・・・京太郎君! 折角会ったから連絡先交換しない?赤土先生から聞いたけど

麻雀部に所属しているんでしょ??暇なときにアドバイスしてあげる!」

「え?いいんですか??迷惑にならないでしょうか・・・」

「あ、じゃあ私も・・・京太郎君いいかな?」「ゆ、宥さんまで・・・」

元々美人には年相応に弱い京太郎である なし崩し的に連絡先を交換した

 最初こそガチガチな会話を展開する京太郎であったが

おもち絡みで玄とは後にソウルメイトと呼べるほどに仲良くなり、

姉の宥にはペットのカピーの写真を送るなどして、コミュニケーションを重ねていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

控え室の担当さんが来た 金髪で背の高い男の子でとても驚いた

挨拶を聞いた限りだと私は見た目ほど悪い人ではなさそうと思ったが

お姉ちゃんや憧ちゃんは大丈夫かなあと思った

掃除が終わったらしく部屋に入ると私は度肝を抜かされた 一応旅館の娘なので

つい駄目なところを見てしまいがちだが彼は文句のつけようがないくらい綺麗にしていた

それからお茶とお菓子を用意してくれて少しお話した

須賀君はとても良い人だった お姉ちゃんが昔のことで距離を取ってても、

それを気遣う発言をしてくれた 赤土先生が穏乃ちゃんや憧ちゃんと同じ高校1年って言ってたけど、年下とは思えないほどしっかりしている

ただ気を許すあまりおねえちゃんのおもち自慢をしたら思いのほか食いついてきた

これは・・・私と同じおもちを愛するもの! 私は衝動で連絡先の交換をお願いした

お姉ちゃんも乗ってきたのはちょっと予想外だった お姉ちゃんも京太郎君に思うところがあったのだろうか

交換が終わると、私は自分でもどうかしたのかってくらい気分が高揚していた

お姉ちゃんもそうなのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです
うーん 自然に連絡先を交換する流れ構築が難しい・・・
京ちゃんが真面目すぎる・・・ つまり書いてる側は悪くないな!



遅筆なのにこんなこと思ってますが感想評価等々待っています


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

穏乃と憧

どもです リスペクト元の人もそうですがほぼ毎日投稿できる人は本当に凄いと、
書く側になって改めて実感します 数日開いて劇的に内容が向上してくれたるどころか
筆が詰まる有様 現実は非情である
まあウダウダ言っても始まらないので今回後書きに簡単なアンケートを用意しました
詳細は後書きに記しておきます

んで今回は阿知賀の1年生コンビです
普段の京ちゃんはタメ相手には良くも悪くも気安い人ですが今回はどうなるか
それではどうぞ


松実姉妹と連絡を交換した翌日、今日も阿知賀女子の控え室で仕事である

といっても清掃は昨日一日で粗方片付いたのでやることは主に雑用だ

荷物運んだり飲み物冷蔵庫にセットしたり買出しに駆り出されるなどなど

決して気を抜いているわけでも雑用を軽視しているわけでもないが、

このくらい部のマネージャーに一任すればいいのにと思った京太郎

 

そんなことを考えていると「あ、京太郎じゃん!今日も来てたの?」

ジャージ姿のポニーテール、高鴨穏乃が来た

「おう、清掃は昨日大体終わったけど、他にも色々と雑多なことを赤土先生から任されてるぜ」

「京太郎は偉いな~私はそういう細々としたのは苦手だから素直に凄いと思う!」

「しょーじきそこまで褒められるようなことしてないと思うけどけどな」

部の雑用は、師と出会う前からやってきていた

寧ろ全自動卓一人で運ばせるような無茶求められない分今のほうが母校の時よりゆとりをもって取り組めた

「う~ もっと自信もっていいと思うんだけど」

「そうは言うけどなあ 俺のやってること部のマネージャーと変わらないし・・・」

「あ、シズここにいたんだ・・・ アンタもか」

「あ、憧ちょうどいいところに!ちょっと京太郎がさあ・・・」「なんかしたの?」

「京太郎って色々凄いのにちっとも自覚してくれないんだよ~!」

「い、色々って、アンタシズに何したのよ!?」「え??(ハモる)」「え?」

 

 

 

 

遂に化けの皮が剥がれて、よりによってシズに手を・・・!?と思ったらそうではないらしい

シズ曰くこれだけ掃除や手伝いが出来るのに本人は謙遜ばかりで面白くないとのことらしい

シズとは付き合いが長いから、こういうところで引き下がれないところがあるのは承知しているが

(玄とも宥姉ともあっさり仲良くなったけど、こいつのどこがいいのやら・・・)

憧は男に対していいイメージがない 宥もそうであるが、彼女の場合は

子供の頃のエピソードで、男の邪さや悪意のようなものに中てられたわけではない

しかし憧はお洒落に気を遣うようになった途端に色んな男に言い寄られた経験があり

男に対して恐怖と軽い軽蔑を覚えるようになった

 

 

 

 

そんな憧が京太郎を警戒し続けていると穏乃が

「そういえばさ、京太郎は何か欲しい物とかあるの?」

「? 別にないけど 急になんだ?」   「はあ?」思わず憧からそんな言葉が漏れ、

「え?何か欲しい物があるからバイトしてるんじゃないの?」穏乃もそれに続く

「・・・・・・そういえばそうだな 師匠に頼まれたとはいえ、なんか変な感じがするな」

「えぇ・・・」余りの人のよさに思わず間の抜けた声を漏らす穏乃

「・・・そういえばアンタ、麻雀部所属だけど麻雀は初心者って言ってたわね 

もしかしてあんまり指導されてないとか言わないわよね?」 そこに憧がもしやと思い追求すると

「確かに俺の高校、人数ギリギリでインハイ来たから指導後回しにして”貰って”るけど・・・

な、なんでわかったんだ!?」 この返事に思わず目が点になる二人

「・・・・・・京太郎私よりバカだ」

「全く同意見よシズ ”京太郎”は底抜けのアホよ」

「なんでそうなるんだよ てゆうか憧、今俺のこと名前で・・・」

「そんなことはどうでもいいわ 京太郎、連絡先を教えなさい」「あ、私も!」

「俺はいいけど、憧男苦手なんじゃ」「「いいから!!」」

憧はおろかシズも突っ込んできて、気圧された京太郎はそこから黙って交換した

 

 

 

 

 

 

その日の夜のホテル

「なんなのよあいつは 男とか女とか関係ないわよ全く」

毒つきつつも、その表情はどこか慈しみを感じる

京太郎に特別な感情を抱きつつあるのは親友の目にも明らかだった

「そうだよね でも憧は心配しすぎだと思うよ?」

「べ、別にあいつの心配なんか・・・」

「京太郎はどこぞの人間のふりしたロボットじゃないよ ちょっと人より優しくてお人よしなだけで」

「・・・そうね それでもとてもほっとけたものじゃないけど」「うぇひひ・・・」

「何よ気持ち悪い笑いして」「いやいやあの憧もすっかり男に夢中になったなって」

「ふきゅ!? そ、そんなんじゃないわよ!てゆうかシズに言われたくないわ!!」

憧の何気ない言葉 穏乃は女子高に入る前は男友達こそいたが

そういう浮いた話は全くなかった 小学生のときこそ気にもならないが、

中学生のときからお洒落を意識して女から見てもどんどん垢抜けて行った憧が、

その頃あたりに男子達から浮付いた見方をしていたのは彼女も勘付いていた

彼らとそういう関係になりたいとは思わなかったが、

自分には憧のような魅力がないのかと考えて、らしくなく考え込むこともあった

インターハイでかつての親友と遊ぶためという目標でインハイに全力をぶつけてき

努力の甲斐あって本戦まで来たのに、そこで京太郎という存在が憧を、そして自分の心を狂わせてくる

(京太郎は憧にも渡したくない 変だな 京太郎は誰のものでもないのに そんな考えが頭から離れない)

穏乃の中に女としての自分が首をもだけた 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、こうなりました 憧もシズもそれぞれ違う意味で他人をほっておけない人だと思います
でもそことは別のとこでシズのキャラがおかしくなってしまった・・・後京ちゃんが空気・・・
さて、前書きにも書きましたがアンケートを募集します
内容としては京太郎についてオリジナル解釈や設定を盛り込んでいいか、です
簡単に言うとお菓子好きなチャンピオンとの関係を深く掘り下げてみたり、
須賀→スサノウと関係を持たせて鹿児島の巫女さんと絡ませたりいいか等です
あまり京太郎のキャラを壊すつもりはありませんが、今の想定している京ちゃんでは
更新速度が更に遅れて富樫ってしまいそうなので・・・
駄目なら駄目に投票して下さい 覚悟決めてかかりますので

最後に、お気に入り評価感想ありがとうございます
早めに書けるように努力しますね・・・



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

阿智賀女子のサポート(暫定)最終日

恥も外聞もなく戻ってきました
見苦しい言い訳は約1年ぶりの投稿を読んでくれる人に向けて後書きで記します
ただ1度だけこの場を借りて、



待っててくれた人!いるなら本当にすいませんでした!!


「えっ!? 和のいる学校の人なの!?」

阿智賀女子の雑用(一旦の)最終日、穏乃と話もって仕事していたらそんな話題になった

「そうだけど? 知ってるのか??」

「そりゃ知っているよ! 私たちは和ともう一度麻雀するために頑張って来たんだから!!」

聞くと小学校の麻雀クラブで和と同じ所属だったらしい

赤土先生もその頃からの先生だとか 世間は色々と狭いなあと思った

「和ちゃんのおもちはあの頃から凄かったなあ・・・高校でもまだパワーアップしているんでしょ!?」

そりゃもう!と言いそうになるのを堪える京太郎 

玄さんの前だと執事としての一面を保てないことに不安を覚える京太郎である

 

「しっかし須賀君、運動部経験してそうな体付きなのになんで掃除や細々としたのこんなにこなせるんだ?」

不思議そうに赤土先生が突っ込みを入れる

「ああ。中学の頃はハンドボール部だったんです 麻雀始めたのは高校はいってからなにでまだ3ヶ月くらいですね」

だから当然、今年は県予選で負けました。ははは・・・と言う京太郎

それから龍門渕の執事と仲良くなり色々あってこの仕事を紹介されたことを話した

「そうなんだね~ じゃあ私が色々麻雀教えてあげるね!」と穏乃が言うと

「アンタは同じ波長持っている人じゃないと教えてもらう側がただ混乱しちゃうでしょ 私が教えてあげるわ」憧が続ける

「麻雀についても勿論だけどBブロックに素晴らしいおもちもちがいるなら教えて欲しいかな! Aブロックの私の分とでおもちを共有したい!!」

「玄ちゃん?京太郎君を困らせちゃ駄目だよ?」

「私も暇なときなら教えてもいい・・・」

 

「皆さん・・・ ありがとうございます!清澄を差し置くことは出来ませんが

阿智賀女子が最高のパフォーマンスができる一助に絶対なって見せます!!」

こうして、阿智賀女子の優しさに感激した京太郎は一日命一杯働いた

インハーハイのミーティングが始まる間際に京太郎の仕事は終わった

「皆仕事じゃなくてもいつでも来ていいって言っているからなー 無論私も君なら歓迎だ」

と赤土先生の許可も貰った京太郎 浮かれてばかりはいられないと思いつつも、

このバイトやってて良かったと本気で思えたようだった

 

自室に戻る途中で月島さんと出会うと

「話は聞いたよー? バッチリ仕事できてたじゃない! 女の子の連絡先も聞けてホクホクって感じかなー?」

「からかわないでくださいよ でもまだ一校しか回ってないですけどほんと皆良い人で驚きました」

「インハーハイまで駒を進めるような学校の子は真剣ささえ伝われば皆それなりに優しく接してくれるよ 京太郎君なら尚更ね」

「? 最後のどういう意味ですか?」

「京太郎君のような甘いマスクなら麻雀だけに邁進してきた子はイチコロってことよ」

「別にイケメンではないですけどね・・・ 彼女いたことありませんし」

「あら、フリーなら私も狙っちゃおうかなー ・・・本気で(ボソッ」 「えっ」

「それじゃおやすみ京太郎君 連絡先抱えすぎて刺されたり本命に愛想つかされないようにねー」

「そんなんじゃないですってばー!」 京太郎の受難は続きそうである

 

 

 




Q この1年何をしていた?
A 特別何かがあったわけではないです
ただ一つ言えるのはこのインターハイを舞台にした物語の、大会スケジュールに
則った話にしないと後から辻褄合わなくならね?となりましたが
大会の詳細な予定表みたいな資料が見つからず、
夏までうだうだしていたら春になっていました
結局この問題どうするかは、日本に古来より伝わる、「サザエさん時空に近しい空間上にインターハイ会場がある」という力技で納得させるしか思いつきませんでした
後でタグに追加しておきます 後は要望は応えられることだけしようと
そうでないといつまでたっても完結できんので これからはある程度好き勝手に書くことにします

ではでは 新年度で忙しい中で自分の読んでいる小説の投稿スピードが遅くなるようですが
その空く投稿のすき間時間にでも、当作を読んでくれれば幸いです
ありがとうございました・・・ またよろしくお願い致します・・・


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

宮守女子高校

はい ということで阿智賀女子の次は宮守女子に相成りました
自分の全国の団体戦メンバー5人平均で一番好きな高校なので気合入れて
キャラの魅力を引き出していきたいですね



それではどうぞ


京太郎の所属している清澄高校麻雀部がインターハイ初戦突破を決めた

中堅の部長が対戦校を飛ばしての通過だった

京太郎は大会事務所のモニターで見ていた 当然嬉しかったが同時に対戦校の副将大将が

出番なく敗退することに複雑な思いを抱いていた 

予選敗退の京太郎ですら、個人戦出場だから当然であれ卓に着いた結果負けた「機会」はあった

それすらなく敗退という「結果」だけを突きつけられる辛さは中学時代ハンドボールで県大会決勝まで行って負けてしまった京太郎にも諮り知れるところである

それだけに記者達の「原村和の闘牌を見れずに残念」という空気には良い気持ちはしなかった

中には「こっちも都合も考えずに飛ばされて・・・」みたいな論調の者までいて本気でイラッとさせられたが

間もなく月島さんから新たな学校のサポート先についての説明があるので気持ちを切り替えた

 

「やっほー京太郎君 次の高校は岩手代表の宮守女子だよ」

そうして渡された資料をつらつらと見やる京太郎ウチと同じ初出場校でここまで駒を進めたようだ 

それはいいのだが・・・

「この高校次ウチ・・清澄と当たるところじゃないですか 俺が行って大丈夫なんです?」

そうなのだ 最初に向かった阿智賀女子はブロックからして違うので決勝まで当たらないが

同じブロック、それも次当たるところとなると話は変わってくるのではないかと思うと理奈さんが

「宮守の顧問の方が阿智賀の赤土先生と知り合いらしくてね 君の話切り出したらウチも面倒見て欲しいって流れになったらしいよ」

まあ確かに俺のような存在の介入で闘牌が乱れるようなら咲のお姉さんとかには逆立ちしても勝てないよなと京太郎は思った

 

※当作品の京太郎は照とは顔見知りで過去に何度か会話したくらいの関係な感じでいきます

 

「君が京太郎君かい 熊倉トシという者だ よろしく頼むよ」

控え室まで行くと綺麗な白髪をしたおばあちゃんがいて声をかけてきた この人が顧問の方なのだろうか

「あっはい 須賀京太郎は俺ですけど・・・よくわかりましたね」

「私もこのインターハイに携わって長いからね 雰囲気で大体わかるものさ さあ入ってくれ」

 

「・・・よろ」白髪の気だるげな雰囲気の女子

「ヨロシクネ!」留学生かな? これまた綺麗な金髪の女子

「よろしく頼むわよ」龍門渕の衣さんと同じくらい小柄な女子

「よろしくね 私が部長だけど部員5人しかいないから便宜上の面が強いけどね」腰が良い感じの女子

「わー! 男の子とかちょー久しぶりに見たよー!よろしくだよー!」とても大きい女子

 

・・・なんというか個性的な面々だなあと最後に挨拶した大きい人が握手を求めてきたので応じながら

「須賀京太郎です 若輩者ですが、先輩方のサポートが出来ればと思います 何なりと申し付け下さい」

「須賀君は1年生だから、皆優しくこき使ってあげるんだよ」と熊倉先生が言う

 

「・・・ダルくない、かも」

「コウハイ!」(キラキラ)

「せ、先輩の足は引っ張らないでね!」

「後輩かあ なんか新鮮だなあ」

「年下の男の子と知り合いになれるとかちょーうれしいよー!」(手をブンブンしながら)

 

資料を見たら全員3年生の人数ギリギリでインターハイまで来たようである

清澄と次当たるところではあるが背景を知ると尚更応援したくなる気持ちが出る京太郎

そんな思いが顔に出たのか熊倉先生が耳打ちで

「あんたの存在であの子達、そしてこれから先に向かう学校の麻雀が強くなるなんてことはまずないよ

だからそういう思いを抱くことに私たちも君の麻雀部の子達も咎めたりしないから引け目を感じることもないさね」

確かにそんな気を回すくらいなら手足動かして仕事せえって話かと思う京太郎

そんな考えを頭に過らせながら、京太郎は作業の準備に取り掛かった

 

 

 

 

 

 

 




なんかこの小説、前口上な(この表現が適切かわからんけど)文多くね?
また 麻雀女子と絡むとこまで行けなかったよ

後タグにも追加したとおりサザエさん時空に近しい空間なので
時系列で清澄が準決勝に行くまで京太郎が何校回るかは私の勘とノリで合わせた
帳尻の匙加減で決まります ご了承をば

では次出来たらまたお願いします


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。