ハンターになりたい少女 (あるのすけ)
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ハンター試験編
プロローグ


始まります!


現在、私ミラは海の上にいます!これからハンター試験会場に向かうからです!

ついさっき船がすごい揺れて、私を含めて4人以外みんなダウンしちゃった。

「うわっ、すっぺぇ!」

「おじさん大丈夫?これ噛んで少しは楽になるから」

「・・・」

ほかの三人はすごく余裕そうだな、スーツを着たおじさん、黒髪でつんつん毛が立ってる子、読書をしているきれいな人、まあ私も全然平気だけどね!ん?私が振り返ると白いひげを生やしたおじさんがこちらを見ていた、「はい!水」と船員さんがおじさんの前を通過した

「ありがと!」

倒れてた人達を介抱していた黒髪でつんつん毛が立ってる子が頼んだらしい、いい子だな~それに比べて私は・・・そんなことを思っていると、さっき覗いていたおじさんが私たち四人を呼びに来た。

 

 

四人は横に並んで立った

「まず四人の名前を聞かせてもらおうか」

「俺、ゴン!」

ツンツンの子はゴンというらしい

「私はクラピカ」

さっき読書をしていた人はクラピカさんか、

「レオリオだけど」

スーツの人はレオリオさんね、っと次は私か

「ミラです」

全員の名前を聞き終えると船長は「お前ら何故ハンターになりたいんだ?」

「おい、試験官でもねーのに偉そうに聞くんじゃねー!」

「いいから答えろ」

すると、ゴンが話し始める 

「俺は親父がハンターなんだ、親父が魅せられたハンターって仕事がどんなのかどーしても知りたくて、クジラ島から出てきた!」

「(クジラ島!こいつがジンの息子!とうとうこの日が来よったか)」

何やら船長は嬉しそうな目をしているとそこに、

「おい!ガキ!横から勝手に答えてるんじゃねぇ!」

「いいじゃん、理由を話すくらい」

ゴンが言い返すが、「俺は嫌なんだよ!」

なんて勝手な奴だ。ミラがそう思っているとクラピカも口を開いた

「私もレオリオに同感だ」どうやらクラピカも理由を話すのが嫌なようだ、二人とも話したくないようなのでミラが理由を話そうとすると

「わたs「おい!てめーも年下だろ!俺を呼び捨てにしてんじゃねぇ」

 

 

私が話そうと思ったときレオリオが邪魔してきた。言い合いは後にしてよー、と思っていると

「つまり、俺の質問には答えられないと・・・」

お、船長ナイス!!二人が黙っているタイミングで私は話す

「あ、私話せます!」

「よし、聞いてやる」

「昔、ハンターに命を救われたことがあって少しだけど話をしたんです。その会話の中で私はハンターになろうって決めたんです。中身を話すとすごく時間がかかるのでここまででいいかな?」

本当に簡単に理由を話した

「いいだろう、十分だ」

すると船長はすぐに声色を変えて

「お前たち二人は答えられないんだったよな、おい!カッツォ」

船長は船員を呼ぶ

「この二人も脱落者として審査委員に報告だ」

え!!この質問に答えないと失格なの?!と声に出しそうになったけどがまんした

 

 

二人は驚いている

船長が言うにはハンター試験は始まっているらしい

ハンターになりたい人は星の数ほどいるが、全員審査できるほど人員も時間もないので船長たちのような人を雇い、受験者をふるいにかけている。そしてミラ達4人以外は全員脱落者として報告済みらしい。そして受けれるのは俺の気分次第だというと二人は理由を話し始めた

 

 

クラピカはクルタ族の生き残りらしい。私は聞いたことがあった。ある盗賊たちに襲われて一族が全員目玉をくりぬかれて殺されたと。

クラピカはブラックリストハンターを目指していて、その盗賊たちに復讐するためにハンターになりたいらしい。

そしてレオリオは、お金が欲しいからハンターになるとうまい酒や豪邸、いい車何でも手に入るかららしい。レオリオが説明を終えると、クラピカがまた煽り始めた

「品性は金で買えないんだよ、()()()()

「三度目だぜ、表出な。その薄汚いクルタ族の血ってやつを絶やしてやる」

「取り消せ!」

「レオリオさんだ」

レオリオとクラピカが出ていってしまったが、船長が「俺の話は終わってねぇ!」

と叫んだが二人は止まらない

ゴンは行かせたほうがいいと言うと船長が黙った

 

 

「冷たい」

竜巻が発生したので帆をたたむ手伝いをしています。しかしクラピカとレオリオが気になってチラチラ見てしまう、

「カッツォさん!」ゴンが叫ぶ

声の聞こえたほうを見ると船員が吹き飛ばされている

私は急いで向かい、手を伸ばしたが届かなかった

「あ」

「「くそっ!」」

「ちょっ、ゴンくん?!」

ゴンは自分なんて知るかと言わんばかりのジャンプでカッツォを掴む。ゴンが掴んだおかげでレオリオと私とクラピカの手が届いた

「ひっぱるぞ!」

「「せーの」」

その後すぐに嵐は去った

 

 

「このボケぇ!俺たちが足を掴んでなかったらお前今頃海の藻屑だったんだぞ!」

「まったく、無謀極まりない」

「まー、みんな無事でよかったじゃない!ね?」

さっきの船員さんがお礼を言いに来た

「ありがとう、ゴン!君は命の恩人だよ!」

「違うよ!この三人がいたから助かったんだ」

するとカッツォはこっちを向いて

「ありがとうございました!」

「どーいたしまして!」素直にお礼を言われるのはやはりいいもんだな

「いや、礼には及ばん」クラピカはうつむきながら言った

「まぁ、あれだ、助かってよかったな!」レオリオは照れながらも笑顔で言う

カッツォさんは持ち場に戻るらしい

ミラは思い出したかのように言った

「二人とも喧嘩はいいの?」

すると「今までの非礼を詫びよう、すまなかったレオリオさん」

「なんだよ、レオリオでいいよ!」

「俺も悪かったな、さっきの言葉は撤回する。すまなかったな」

そんなやり取りを見ると私とゴンは顔を見合わせて笑った。

 

 

「はっはっはーーーはっ!お前ら気に入ったぜぇ」

そういいながら船長が船室から出てきた

責任をもって審査会場がある港まで連れて行ってくれるらしい

 

数日船にいた、その間ゴンたちは仲を深めた

 

そして港に着くと船長はアドバイスをくれた

「あの山のてっぺんに大きな杉の木があるだろ、そこを目指しな」

試験会場への近道らしい

私たちは船長にお礼を言うと杉の木を目指して歩き始めた

 




やばいかくのってこんなに難しいんだな。。
いつも手軽に読んでるやつを作るのがこんなに大変だったなんて、、わしももっとがんばる。


主人公の心理描写と三人称への切り替えとかくそムズイ、、
口調も安定しないし。
しばらく修行ですな、、


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シケン×ノ×ハジマリ

読みやすくなるまでいっぱい書いて覚えないといけませんな。


少し時間をスキップします
試験会場に入って番号札をもらったところまで飛ばします!!


試験会場に着いたミラ達

 

ソラマメみたいな人?に番号プレートをもらいとりあえず歩いてみることにした、すると急に上から声が聞こえた

「君たち新顔だなー、やぁ」

青色の服を着たおじさんが話しかけてきた。

「俺たちのことわかるの?」

ゴンが聞く

「まーね、何しろ俺35回も試験受けてるから」

「「35?!」」

さすがのクラピカでも大きな声を出してびっくりしていた、もちろんミラもだ

「まー試験のベテランってわけだよ」

ハンター試験は1年に1回なので35年目という事だ、それを聞いたレオリオ、クラピカ、ミラは小声で

「威張れることじゃないよな・・」

「確かに」

「なんか怪しくない?」

ミラ達が話し終えるとおじさんが口を開いた

「わからないことがあったら何でも言ってくれ」

「うん!わかった」

ゴンは素直に答える、が、ミラたちはあまり会話に入らないようにしていた

「俺はトンパってんだ!」

「俺はゴン!後ろの三人はクラピカとレオリオそれとミラだよ!」

ゴンはミラ達三人のことも説明してくれた、そのあとすぐにトンパに色々質問を始めた。クラピカとレオリオは聞いているようだがミラは一人ぼーっとしていた、何故ならあまりかかわりたくないからだ。薄々ミラはこのトンパが信用できないと感じているから話は聞き流していた。

「うあああああああ!!ああ!」

向こうから叫び声が聞こえてきた、叫び声が聞こえた所に目を向けると、腕が花びらに変わって無くなっていく人、それを見て楽しそうな顔しているピエロみたいな人、ミラは感じたこいつはやばいとピエロが話し始める

「あーら不思議腕が花びらになって消えちゃったぁ♢人にぶつかったら謝らなくちゃ♡」

どうやらぶつかられたから腕を消したらしい

 

凄いな、どーやるんだろ。なんてことをミラが思っていると、

「やべぇー奴が今年も来ちまった」

「今年も?」

トンパの説明が始める。どうやらトンパは彼のことを知ってるらしいのでミラも一応聞くことにした

「ああ、44番奇術師ヒソカ、合格確実と言われながら気に入らない試験官を半殺しにした」

「確か試験官って現役のハンターが雇われるって聞いたよ、私」

やはり、あのヒソカってやつはただものじゃないらしい。それを聞いたレオリオはビビってるみたいだ

「そんなやべー奴が堂々とテストを受けられんのかよ」

「とうぜんさ、試験官もテストも毎年変わるその時の試験官が合格といえば悪魔だって合格できる、それがハンター試験さ」

近づかないようにしよう、するとトンパが

「ん!そうだぁ、お近づきの印だ」

そー言ってオレンジジュースを渡そうとしてくるが、ミラは

「あ、持参してるから大丈夫!」と言って断る

「えー、せっかくなら貰おうよー」

「そんなに持ってても重くなるだけでしょー」

「そんなこと言わずに、ほら」

ミラは溜息を吐きながらジュースを貰った、しかし飲む気分ではなかったのでカバンにしまう

一瞬トンパがこちらを睨んだ気がした

「では、お互いの健闘を祈ってカンパーイ!」

ゴンたちが口に入れたその時

「うえぇーー、トンパさんこのジュース古くなってるよ」

「ぶーーっ、まじか!あぶねぇー」

「レオリオ!吹き出さないでよ!」

「あ、わりぃ」

「あれぇ、おっかしいなぁ」

ミラは確信したなんか入ってると。クラピカなんて無言で地面に流している

そんな光景を見るとトンパは足ばやに去っていく

「人騒がせな奴だぜ」

「まったくだ」

それからしばらくすると

 

《チリリリリリリリン!》

 

 

音がしたほうを見てみると人が立っていた

「これをもちまして受付を終了いたします、ではこれよりハンター試験を開始します!」

その言葉を聞いたミラ達に気合が入る。

試験では実力が伴ってないと大けが最悪死ぬという説明がされた、今なら帰ってもいいらしいが。ここまで来て変えるような人間はここにはいない。誰一人として動かない

「承知しました、第一次試験405名全員参加ですね」

試験官が歩き出し受験者たちがそれに続く、しかしすぐに前のほうが走り始めたらしいスピードが徐々に上がっていく

「申し遅れましたが私第一次試験試験官のサトツと申します。これより皆様を二次試験会場に案内いたします」

ただついていくだけの試験らしい

「さしずめ、持久力テストか。望むところだぜ」

「ちゃんとペース配分考えてね、?」

自信満々のレオリオにミラが言う

「あたぼーよ!」

 

 

 

 

30㎞が経過したころすでに脱落者が出始めている。レオリオも結構きつそうだ大丈夫か

そんな時ミラ達の横をスケートボードに乗った少年が通過する

「こらまてガキ!」

「ん?」

「てめーハンター試験なめんじゃねーぞ!」

レオリオが突っかかる

「なんのこと?」

「そのスケボー!反則だろ!」

「なんで?」

「これは、持久力のテストだろ!」

そこに

「違うよ!」

「ゴン!てめぇ、どっちの味方だ!」

「試験官はついて来いって言っただけだもんね!」

「たしかに、乗り物に乗っちゃダメなんて言ってなかったよ」

「ミラまで・・・」

それを聞いたスケボー少年がゴンとミラに話しかけてくる

「ねぇ君たちいくつ?」

「12歳!」

「私は15だよ」

「やっぱ、俺もはーしろっと」

「あ、俺キルア」

「俺はゴン!」

二人が自己紹介を始める。次にキルアはミラのほうを見た

「あ、私はミラよろしくね」

三人が話しながら走っているとレオリオが失速していく

「レオリオ大丈夫?」

「ミラ」

凄い汗もかいているし息も切れ切れだ

 

4時間が経った

 

 

「ゴン、レオリオが」

ミラが後ろを振り向くとキルアとゴンも振り返る、そこには立ち止まってしまったレオリオが

三人が立ち止まる。

「おい、早く行こうぜ」

「・・・」

ゴンとミラは無言でレオリオの方を見ている

「ざけんなよ、絶対にハンターになったるんじゃぁああああ!」

そんなことを叫びながらレオリオが走る

「レオリオ!はい!水!」

横を走り抜けていくレオリオにミラが水を手渡した

「さんきゅーー!うおおお!!」

あんなに叫んで走って大丈夫か??と心配になるミラであった

ゴンがレオリオのカバンを釣り竿で引き寄せる

「かっこいい、後で貸してくれよ」

「スケボー貸してくれたらね」

「私もやってみたい」

 

 

80㎞位走った時点で階段が見え始める

「ゴン、ミラ、誰が先にゴールするか競争しようぜ」

「いいよ!最下位がご飯おごりね!」

「よし、ミラはどうだ?」

「いいよ、やろう」

「「「よーーい、ドン!」」」

しばらく走っているとキルアが口を開いた

「俺のペースについてくるなんて結構やるじゃん」

「そーかな、えへへ」

ゴンが照れた、ミラは正直少しきつくなり始めているが口には出さなかった

「ていうか、みんなのペースが遅いんだな。はぁー、こんなんじゃハンター試験楽勝だな」

キルアは遊び感覚でハンター試験に来てるらしいゴンが「何でハンターになりたいの?」と聞いたとき、そう答えた

そのあとにミラとゴンがハンターになりたい理由を答えた

キルアとゴンはいい友達になれるな、と思ったミラでした

 

「出口だ!」

ほかの受験者の声が聞こえ前を見たら光が見えた。やはりずっと地下にいるのはきついらしい

「助かったぁ」 「出口だ」口々にそんな声が聞こえた

それを聞いたゴンとキルアは走り出すが、ミラは一瞬出遅れてしまった

「ちょっ、ずるい!」

三人が並ぶ、

「「「ゴール!」」

「やった!俺の勝ち!」

「いーや、早かったのは俺だ」

「まぁ二人とも落ち着いて。サトツさん、誰が一番最後だった?」

ミラが尋ねると「私の眼には3人同着に見えました」

どうやら同着らしい、キルアはまだ不満そうだが

「じゃあ俺がキルアにご飯おごる!」

「はぁ?」

「キルアはミラにおごって、ミラは俺におごって!」

「それって意味ねーじゃん」

「確かに・・・」

 

結局三人で一回ずつ奢ることでこの話は終わった

しばらく三人で座って待っているとレオリオとクラピカがやってきた

「お疲れ二人とも!」

ミラはそう言いながら水を渡す

「すまないな」

「さ、さんきゅぅ」

クラピカもえらそうだがレオリオはもう死にかけているみたいだ。なぜか上裸なのはだれもふれない

「やあ、クラピカ!」

「ああ、ここゴールか?」

「違うってさ」

ここでミラも会話に参加し

「見て、霧が晴れてきたよ」

サトツがここの説明をはじめるっぽい

「ここはヌメーレ湿原、通称詐欺師のねぐら。二次試験会場はここを通っていかねばなりません」

説明は続く

「この湿原にしかいない奇怪な動物たち、その多くが人間を欺き食料にしようとします。その多くが狡猾で貪欲な生き物です」

 

「騙されると、死にますよ」

 

ミラ達が気を引き締めようとしたその時

「騙されるな!そいつは、うそをついている!そいつは偽物だ!俺が本当の試験官だ」

ボロボロの男がそういうとほかの受験者達はサトツに視線を集める

「偽物?」 「どういうことだ?」

「これを見てくれ!」

そういうとボロボロの男はサトツそっくりのサルを引っ張ってきた

「うわぁ!サトツさんそっくり!」

男は説明を続ける

「ヌメーレ湿原に生息する人面猿だ!人面猿は新鮮な人肉を好む、言葉巧みに人間を騙し、ほかの生物と手を組み、食い殺す!」

ここに集まった人たちを食うつもりらしい

すると、周りの受験者達は「確かに怪しい」「あんな走り、人間にできるわけねえ!」その直後、男とサトツにトランプが飛んでいく。男には刺さったが、サトツは指と指の間で挟んでみせた

「ゴン!サトツさんすごいね!」

「うん!すごい」

なんてやり取りをミラ達がしていると

「ふふ、なるほどなるほど。これで決定♢そっちが本物だね」

再びサトツに視線が集まり、周りの受験者は驚いている。ヒソカが試験官についての説明を始めた

「我々が目指すハンターの端くれとあろうものがあの程度の攻撃防げないわけないからね」

「誉め言葉として受け取りましょう」

「しかし!次から私への攻撃は試験官への反逆行為とみなし、即失格とします、いいですね?」

「はぁい」

案外素直にヒソカは警告を受け入れた

「ヒソカもやっぱりハンターになりたいんだね」とゴンに話すミラ

「そーだね」

一瞬殺気を感じ後ろを振り返る、視線の先にいたのはヒソカだった

「どーしたの?ミラ」

「んーん、なんでもないよ」

 

その様子を見ながら奇術師は笑う

 

 

 

 

 




大体何文字がいいのかがわからない。。。
指摘や感想よろしくお願いします!


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サギ×ト×キジュツ

もっとオリ展開増やしていきたいれす。

誤字報告ありがたいです!
もっとしっかり見直さなければ・・・


こんにちは、ミラです

今、ヌメーレ湿原を抜けて二次試験会場に向かっています。自分が思っていたより全然まだ余裕があるだよな、っとそんなことよりさっきまでクラピカとレオリオがいたはずなのに霧のせいではぐれちゃったみたい。

「はぁ、霧で回りが見えないし、ずっと叫び声が聞こえる・・・」

 

 

ミラがとにかくまっすぐ進んでいるとレオリオの姿が見えた、その先には奇術師がたたずんでいる

「ヒソカ・・」

レオリオが木の棒を持ちヒソカに突っ込んでいく、レオリオも勝てると思っていないだろう。それでも戦う

「うぉぉぉ!」

レオリオがひそかに木の棒を振り下ろす、が簡単に避けられてしまった

隠れていたミラも仲間がやられるのを黙って見ていられなっかった

「はあ!」

ミラが飛び出しヒソカの背中に蹴りをいれた。しかしそれだけではないミラの横を赤い何かが横切りヒソカの後頭部にぶつかる

「ゴン!ミラ!」

レオリオが叫んだ

「ふふ、やるねえ、君たち♡」

そういって奇術師は笑みを浮かべた

 

 

 

よかった!レオリオが無事で、まさかゴンがいるなんて思わなかったけどね。

「それ釣り竿?面白い武器だね、見せてよ♢」

そういってヒソカはゴンのほうに向かってゆっくり歩いていく

「てめーの相手は、俺だあああああ!」

レオリオが叫びながらまたヒソカに突っ込んでいく、が、今度はいとも簡単にカウンターを決められ吹っ飛んでしまう

「だあああ!」

「はあああ!」

それを合図にゴンとミラがヒソカに向かう、ゴンは上から釣り竿を振り下ろし、ミラは回し蹴りで胴を狙う

(「これは避けれない!当たる」)そう思ったが二人の攻撃はヒソカをすり抜けてしまった

「仲間を助けに来たのかい?」

背後からヒソカの声が聞こえる、すぐにその場を飛びのくが

「いいこだねぇ」

また背後から声がする

それを狙いゴンが攻撃を仕掛けるがまた攻撃はすり抜ける、そしてまた離れたところに現れた

ゴンは釣り竿の針をぶつけようとするがヒソカはほんの少しの動きで避けられてしまう

「やあ!」

ゴンがヒソカの足元の沼を狙って泥を跳ね飛ばした

ヒソカの正面が見えないうちにゴンは背後にまわり、釣り竿をふるう、そしてミラもヒソカがゴンに気を取られた隙にヒソカに向かって走り、パンチを放つが、二人の攻撃が届く瞬間ヒソカは二人の首を掴んだ

「実にいい、いい顔だぁ♡」

ヒソカは笑いながら首を絞める力を強くした

息ができずミラが意識を手放そうとしとしたとき、ヒソカは二人の首から手を離した

すると、ヒソカがしゃがみ込み

「安心して、君たちの仲間は殺しちゃあいないよ、彼は合格だから」

「ご、合格・・?」

いったい何に合格したというのだろうか

「うん!君たちも合格、いいハンターになりなよ♢」

人を殺しておいて、何が合格だ、こっちはどうやったら生き残れるかずっと考えてたんだぞ!と言いたいところだったが今回はやめておくことにした。

 

 

 

《ピーピーピー》

 

ヒソカが無線を取り出した

「(ヒソカ、そろそろ戻って来いよ、そろそろ二次試験会場につくらしいぜ)」

「OK、すぐ行く」

通信が終わるとヒソカは立ち上がりレオリオをかかえる、すぐに後ろを振り返り

「お互い持つべきものは仲間だね。一人でも戻れるね?」

ゴンにむかって言った、ゴンがうなずいたのを確認したヒソカは次にミラのほうを向き

「君は僕についてきて♢聞きたいことがあるからさ」

 

 

聞きたいこと!?ヒソカが?私に?大丈夫かな、殺されないかな・・・

「わ、わかった」

が、すぐにゴンのことが心配になった

「ゴン、本当に一人で大丈夫?」

「平気だよ、すぐに追いつくね」

「わかった」

私はヒソカの後についていった、しばらくは無言だったがヒソカが口を開いた

「君、ミラだっけ?」

「うん、そうだよ」

「所で質問ってなに?」

「つれないなぁ、もっと会話を楽しまなくちゃ♢」

「こっちは、さっき殺されかけたんですが・・」

「ふふ」

質問がないなら、もう話さないもん

私は、歩きながらさっきの事を思い返していた。

すると、《悔しい》その気持ちだけで胸がいっぱいだった、多分ヒソカかにとっては遊びみたいなものだったのだろう、それがもっと悔しい思いを強くする。

絶対次は勝ってやるからな、クソ。ああ悔しい

「ねぇ」

「はい」

私はヒソカを睨みながら返事をした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、ものすごい疲れた・・・」

現在私は気絶したままのレオリオの隣で座っている、おそらくここが二次試験の会場だ周りを見ると受験者達が座り込んだり、寝転がったりしている

「ここは・・」

レオリオが目を覚ました

「あ!二人とも!」

ゴンも到着したらしい横にはクラピカがいる

「あー、いてぇー、俺なんでこんなケガしてんだ・・・?どうも、記憶がはっきりしなくてよぉ・・」

殴られたショックで記憶が飛んでしまったらしい、大丈夫なのかそれ・・

「ゴン!」

キルアの声だキルアも無事にたどり着けたらしい

「お前よくここまでたどり着いたなー、もう無理だと思ったぜ」

「レオリオの香水のにおいを辿ったんだ」

「匂い?!それだけ?!やっぱお前、相当変わってんな」

キルアが呆れたように言った

 

「皆さん!お疲れさまでした、ここビスカ森林公園が二次試験の会場となります。では、私はこれで失礼します、皆さんの健闘をお祈りしています」

そういうとサトツ去っていく、それと同時に会場の入り口が開いていく

「一次試験を通過した受験者の諸君、中へ」

声のしたほうを見ると水色の髪でセクシーな人が座っていた

「私が二次試験試験官のメンチよ」

メンチが名乗ると、後ろにいた大男も名乗り始めた

「俺は、ブハラ」

受験者達は試験官達の方を向き、試験官の言葉を待っていた、その時

 

《グウゥゥゥゥゥ》

 

音が鳴り響いた

「なんだこの音」「なんだよ」

受験者達が騒いでいると

「どうやら腹ペコのようね」

「もうペコペコだよぉ~」

どうやら試験官のお腹の音らしい

「と、まあ、そんな訳で二次試験は・・料理よ!」

メンチがそういうと

「料理・・?」

「ちょっと待て!料理だとぉ?俺たちはハンター試験を受けに来てんだぜ!」

「そうよ、私たちを満足させる料理を作るこれが二次試験よ!」

「何で料理なんだ?」

「それは、私たちが美食ハンターだから!」

ほかのの受験者達は馬鹿にしたり笑ったりしているがしているが、ミラは別のことを考えていた

 

 

へー美食ハンターなんてあるのか、全然知らなかった。私は何ハンターになろうかな、クラピカは確かブラックリストハンターだったよな

「で、美食ハンターさん、いったいどんな料理を作りゃあいいんだい?」

受験者の一人で確か名前は、ドードー?が尋ねると

「ブハラ」

メンチさんじゃなくてブハラさんが説明してくれるらしい

「指定する食材はブタだよ、このビスカの森にいる奴なら()()()()()そのブタをここにある調理器具を使って作った料理で俺たちがそろって美味しいと言えば合格だよ」

「美味しいといっても味だけじゃダメ、料理を舐めないでね、わかったぁ?私たち二人が満腹になった時点で試験は終了だからね」

 

さて、まともな料理をしたことがない私はどうすれば・・・でも、考えても仕方がない!全力で頑張ろう、料理は気持ちって聞いたことがあるし

「それじゃあ二次試験、スタート!」

ブハラがお腹を太鼓のように鳴らす、それを合図に受験者達は走り始める

「私たちも行こうか!」

「おー!」

ミラ達も森に向かって走る

 

 

 

 

受験者達が走っていくのを見ながら試験官の二人は話し始める

「それにしても、種類は自由だってー?あんたも性格悪いわねぇ」

「食材選びは俺の担当だろ?」

「ビスカの森に生息するブタって言ったら、一種類だけでしょ?」

「死ななきゃいいけど」




もっと話をうまくまとめれるようになりたい・・・


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フゴウカク×デ×ゴウカク?

ブタを狩って会場に戻ってきたところまでスキップします





私たちはブタを捕まえることができた、ゴンが豚の弱点を見つけてみんなに教えたから捕まえることが出来た

調理場に戻ると受験者達がいっせいに料理を始める

「さて、私も始めますか」

と、意気込んでみたものの、丸焼きぐらいしか出来ないんだけどね

しばらくすると、レオリオが持っていくらしい

「お子様ランチかあー!」

ブタが宙を舞うがブハラがキャッチそのままかぶりつく

次にゴンが行った、ゴンは丸焼きに花を飾ったらしい、あれも投げられるな…あ、飛んだ

次にクラピカが行った、クラピカのはしっかり料理みたいだブタの肉に、フルーツが挟まってるハンバーガーかな?

「不味いわー!あんたも403番と同レベルね」

クラピカが目に見えて落ち込んでいる、まあ、レオリオと同レベルはクラピカからしたら悪口か、っとそろそろ私も持っていこう

ただ焼いただけなんだなんだけど

「次私お願いします」

私がそう言うとメンチが丸焼きをじっとみる、すると口に運んでくれた

「うん、焼き加減はちょうどいい、他の奴らと比べたら大分ましよ」

何とさっきまで食べずに全部ブハラに処理させていたメンチが多少褒めてくれたのである

「でも、やっぱりしっかりとした料理じゃないとダメね、ただ焼くだけじゃダメだわ、見た目と味が伴ってこその料理だもの」

やはりダメだったか、私は元の場所に戻る事にした、私がさっきの場所に戻ると

「あー、もうお腹いっぱいだよ」

「はあい、私もお腹いっぱあーい、てなわけで合格者なし、終了ー!」

 

どうやら試験は終わりらしい、他の受験者達は納得が出来ないのか、色々と言っている

 

《ガシャーン!》

 

トードーだ、やはり気に食わないらしく、調理場を破壊したらしい

「納得行かねーよ!こんなの!俺は絶対に認めねえ!」

「不合格の決定は変わらないわよ」

「ふざけるな!お前らがブタを食わせろと言うから、こっちは命懸けd…「私は豚を使った料理で、美味しいと言わせろと行ったのよ?ひとっつも美味しいと思った料理なんてなかったわ、どいつもこいつも、似たようなのばかり、工夫が無さすぎるのよ、味への拘りがないし料理を舐めてるとしか思えない」

私なりには頑張ったつもりだったがやはり全然ダメらしい、これからは料理をしてみようと私は思った

「ブタの料理なんて誰が作ったって大差ないだろ…」

ツルツル頭の人がそう言うと、メンチが胸ぐらを掴む

いや、あの人早すぎませんか?!結構距離あったのに全然見えなかったんですか。

「ああん?!もう一度言ってみろこら!今度生意気な口叩いたら、ケツから手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わすぞゴラァ!」

こっわ!メンチさん怖すぎる!

「く、クラピカ私あの人怖いよ…」

「ど、同感だ」

私がクラピカにそう言うと、横でレオリオがヒィー!とか言ってる、ちょっと面白くて笑った

そしてメンチは手を離すとすぐに椅子に戻り、足を組んで座り直した

「要するにあんたらは、自ら工夫して未知なるものに挑戦する気概がないのよ」

すると、またトードーが口を開く

「だまれ!俺が目指してるのはコックじゃねえ!ハンターだ!」

トードーの発言を聞くと周りの人達も

「そうだそうだ!」なんて声を揃えて言っている、打ち合わせでもしたのかな?

「俺は賞金首ハンターを目指してんだ!美食ハンターごときに、合否を決められたくないなあ!」

「美食ハンターごときが、試験官で残念だったわねえー、また来年頑張れば?」

メンチがそう言うと、トードーの顔が赤くなっていく、ついに耐えられなくなったのか、メンチに殴りかかろうとするが、ブハラにぶっ飛ばされてしまう

ブハラはメンチを庇ってトードーを殴った訳じゃなかった、もしあのままブハラが止めていなかったら、メンチはトードーをバラバラにしていただろう、いつの間にか両手に包丁を持っていた

「言っとくけどねぇ、こっちだって食材を求めて猛獣の巣に入る事だって珍しくないのよ、武芸なんて、ハンターやってれば嫌でも身につくのよ、注意力もない、未知なるものに挑戦する気概もない!それだけで十分ハンターの資格なしよ!」

メンチがそう言うと、受験者達は黙り込んだ、だが直ぐに沈黙は破られた、上空から声が聞こえる

 

「それにしても合格者0はちと厳しせやしんか?」

 

皆が上空を見上げると、飛行船が見える、少し見上げていると空から人が降ってくる、着地と同時に砂ぼこりが舞う

砂ぼこりが晴れるとそこには、白くて長い髭を生やしたおじいちゃんが立っていた。

メンチが言うにはこの人は試験官の会長で、ハンター教会の責任者、ネテロ会長らしい、つまり、ハンターの中で一番偉い人だ

「ま、責任者と言っても所詮裏方、こんなトラブルが起きた時の処理係みたいなもんじゃ、で、メンチくん」

ネテロ会長がメンチに色々聞いていく、やはり今回の試験は大分難易度が高かったみたいだ、初めに料理をバカにされて私情を持ち込んでしまったらしい、確かに好きなものをバカにされたら誰だって怒る、メンチは自ら試験官失格と言うと試験官を降りると言い始めた

「試験のやり直しをお願いします!」

「ふむ、しかし急に別の試験官を用意するのも面倒じゃ」

「申し訳ありません…」

ネテロ会長は少し考えた後に

「よし、ではこうしよう、試験官は続けてもらう、ただし新しい試験には君にも実演という形で参加してもらう、と言うのはいかがな?その方が受験者も納得いきやすいじゃろう」

もう一度試験をする事になり、メンチが新しい課題を考え始める

「そうですね…それじゃあ新しい課題は、ゆで卵って事で!」

どうやら次の課題はゆで卵らしいその卵をとるために私たちは飛行船に乗り、メンチが提案したマフタツ山まで行くことになった

ミラは飛行船に乗るのが初めてで少し、はしゃいでしまいました。

 

マフタツ山に到着するとすぐに、卵がある場所に行った

「さあみて、あれがクモワシの巣よ」

白い蜘蛛の糸のようなものが、あみだくじみたいに崖下で繋がっている

そこにクモワシの卵はぶらさがっていた

あんなのどうやってるんだろ…と思っているとメンチが崖から飛び降りる

「おいおい!アンナの自殺行為じゃねえか!」

レオリオが叫ぶがメンチはクモワシの作った糸にぶら下がった、しかしあれでは卵をとったあとそのまま落ちちゃう、メンチが目を閉じ少しすると糸から手を離す、卵を取るとそのまま落ちていく、と思ったららしたからものすごい風が吹き上げてきてメンチは風に乗って帰ってきた

その後ネテロ会長が説明をしてくれた

「この谷底から吹き上がる上昇気流は、卵から孵った雛が巣へと飛び立てるようになっておるんじゃよ」

ネテロが説明を終えると、卵を取ってきたメンチが

「はい、これでゆで卵を作るのよ」

「じょ、冗談だろ?こんなのまともな神経で飛び降りれる訳がねえ…」

さっきまであれだけ言っていたトードーもびっびってしまっているが

「こういうの待ってたんだ!」

ゴンがそう言うと私達は同時に谷に飛び下りる、他の受験者達も次々と降りてくる、メンチがなにか叫んでいた気がするが、まあいいだろう

「へへ、お先に!」

と言って1人の受験者が飛び下りる、それに続きレオリオが飛ぼうとするが

「今飛んじゃダメだ」

「そーだよ、レオリオ風は常に吹いてるわけじゃないんだからさ」

ゴンと私が止める

「その風はいつ吹くんだよ!」

「待って」

ゴンが目を閉じ集中し始める、嵐が来る事を察知できるゴンなら、いつ風が吹くか分かるのだろう

私たちがゴンの合図を待っていると糸が千切れそうになる

「この人数の重みで糸が耐えられないんだ」

「ゴンまだあ?」

キルアが間の抜けたことでそういう

「クソ!風なんて待ってられるか!」

そう言った受験者が飛び降りる、それに続き数名の受験者も飛び下りるがそのまま谷底に落下してしまう

「切れるぜ!」

レオリオが叫んだ、直後にゴンが合図をする

「今だ!」

それを聞き私達は飛び下りる、他の受験者たちも同様に糸から手を離すクモワシの卵をキャッチすると、下から風が吹き私達を崖の上まで押し上げる、何とか無事に卵を手に入れると、すぐにゆで卵を作り始めた

 

 

 

出来上がったゆで卵は今まで食べたことがない無いくらい美味しかった

「美味い…これ美味しいよ!」

私は美味しいものを食べテンションが上がった

「まさに幻の卵だな!」

「うんうん!」

私たちが話していると、ゴンが試験を受けなかったトードーに近づいて行き、卵を渡していた、メンチも近づいていき少し話すと、トードーはメンチに頭を下げてこちらにも聞こえる声でこう言った

「来年!出直してきます!」

 

 

 

 

そして現在私達は第3次試験会場に向けて飛行船に乗っています!

「残った、42名の諸君に改めて挨拶しとこうかのぉ、ワシが今回のハンター試験の審査委員会代表取締役会長の、ネテロである」

「秘書のビーンズです」

横にいたそら豆のような頭の人も自己紹介をしてくれた

次の目的地には明日の朝8時に到着の予定らしい、食堂でご飯も食べれるし、それまで休憩をしていていいとの事

「おいゴン!飛行船の中探検しようぜ!」

「うん!」

2人は休憩せず、探検をするらしい

「元気な奴ら…ともかく俺はぐっすり寝たいぜ」

「私も、試験が始まってから一睡もしてないよ…」

「全くだ…だか少し気になることがある」

「どしたの?」

「試験はあと幾つあるのだろう」

「そういやぁ、聞かされてねーな」

私たちの話を聞いていたのかトンパが近づいてくる

「だいたい平均して5つか6つくらいだな」

「なら後3つか4つ位あるんだね」

「なおのこと、今は休んでいた方がいい」

「そーだな」

私達は会話を終えるとトンパから離れ休憩を取りに行こうとするが…

「そうかあ、気をつけた方がいいなあ、さっき進行係は目的と言ったからもしかしたらこの飛行船の中が第3次試験会場かもしれないし、連絡があるのは朝8時だとは限らない訳だあ」

トンパが不安を煽ろうとしてくるが

「マジかよ…」

「まあ、一理ある」

私はこの人のことを全く信用出来ないので、全て聞き流す事にした、まあ、これでトンパの言う通りだったら笑えないけど

「この飛行船の中でも気を抜かないことさ」

「ま、よく分かったぜ、さんきゅーな!」

「まあ、よく肝に銘じても置こう」

私たちはその場を去り、休憩室に入る

最初にレオリオが端っこに座りクラピカがその隣に座ったので、私はクラピカの隣に座った、さっきのトンパが言ってたことクラピカに聞くことにした

「クラピカ、大丈夫だよね?」

私がクラピカにそう聞くと、この飛行船で試験をやる事はまず無いらしい、もしここでやるなら各自時間を自由に使え、ではなく、待機しろと言うはずだと、すると横からいびきが聞こえる、レオリオが眠ったらしい、よほど疲れていたのだろう、私とクラピカは顔を見合わせて笑ったそして直ぐにクラピカも眠ってしまったので私も眠ることにした



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キジュツシ×ト×ショウジョ

外が明るくなってきたのだろう、私は光がまぶしくて目を覚ます

時計を見ると7時30分だった、確か8時くらいまでは自由に過ごしていいと言っていたので、二人を起こさないように急いでシャワーを浴びに行く

そういえばゴン達何してるんだ?まあ、あの二人なら大丈夫だろうな

 

 

シャワーで体を流した後、寝ていた部屋に戻ろうとして、ふと思った、体が全然疲れていないのだ、4日も寝ずに動きまくっていたのに、ほとんど疲労がたまっていない、私も試験の中で成長したのかな?なんてことを考えてるうちに部屋に着く、クラピカとレオリオも起きたらしい

「あ、二人ともおはよう」

「ああ、ミラかおはよう」

「どこ行ってたんだよぉ」

「ん、シャワーだよ、二人も行ってくれば?」

「もう、そんな時間ねーの!」

レオリオの言葉を聞き時計を見ると、あと15分だった

 

しばらくするとアナウンスが聞こえる

「まもなく、第三次試験会場に到着いたします」

アナウンスを聞き終えると私たちは荷物を持ち部屋を出た

飛行船を降りると雲が近かった、するとビーンズが咳払いをした、受験者達は一斉にビーンズのほうを向く

「えー、第三次試験のスタート地点はここトリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんとなります、合格の条件は生きて下まで降りてくること。制限時間は72時間です。それでは第三次試験を開始いたします、皆様の健闘をお祈りしております」

どうやら試験が開始したらしい

とりあえず下を眺めてみることにした

「高い・・・」

私がそういうとレオリオが震えながら

「まさかここを降りろってのか・・」

「自殺行為に等しいな・・」

クラピカがそういうと後ろの受験者が鼻で笑う

「普通の人間ならなぁ」

そういうと受験者が塔を降り始めた

「このくらい一流のロッククライマーなら難なくクリアできるぜ」

もしかして本当に行けるのでは?思っていると、何か音が聞こえてくる。するとすぐにさっき降りて行った人の周りに、羽を生やした大きな魔獣が群がり、食べてしまった

「か、壁はやめたほうがいいと思うな、私・・」

私がそういうと3人は無言でうなずいた

 

私たちはそれからしばらく、塔の上を歩き回っていた、クラピカとレオリオと歩いていると急にクラピカが立ち止まった

「どうした?」

「人数が減っている」

「え、本当?」

私が周りを見渡すと確かに少なくなっているのがわかった

「全部で23人半数近くがすでにここから脱出したことになる」

「嘘だろ・・・いつの間に」

「おそらくこの屋上に下へ続く隠し扉があることは間違いないんだが・・・」

少し考えていると正面からゴンの声がする

「三人ともちょっと来てー!」

「ああ!今行く!」

クラピカが返事をし私たちはゴンのもとへ向かおうとするが、急に浮遊感を感じた

「え、いやああああ!」

「ミラ!」

クラピカの声が聞こえたがすぐに扉は閉じてしまったらしい、どうやら穴は滑り台のようになっていた、少しすると光が見えたので私は何が来てもいいように降りる準備をする

「よっと」

着地に成功しあたりを見回そうとすると

「やあ♡」

声が聞こえた、聞き間違いじゃない、この声は

「ヒソカ・・・」

最悪だ、みんな助けて・・

 

私が絶望しているとヒソカが口を開く

「あれを見てごらん?」

そういわれヒソカが指さした場所を見る、スピーカーがついていた、するとすぐにスピーカーから音声が流れ始める

「あなたたち2人には、これから協力して試練を突破しなければなりません、あなた方のうち、1人でも死んだりしたら、もう片方の方も失格となります」

どうやら本当にヒソカと協力しなければならないようだ、不安しかない・・・

「ヒソカはこれ全部聞いたの?」

「いや、僕も聞いたのはここまでだよ、どうやら2人揃わないとここまでしか聞けないようだね♢」

 

「では、試練の内容ですが、あなた達には100人と戦っていただきます」

「100人?!多すぎない?」

それを聞いたヒソカはにやにやとしている

「これからこのスピーカーの下の扉が開きます、少し進むと階段になっているので降りてください、この先にも全てこのような部屋があり1階層につき10人いますそれを倒しながら下に降りていく、ただし1つの階層で戦えるのは1人です、もう片方の方は観戦となりますので、決して手出しはしないようにお願いします、もし助けたりした場合は両方とも失格となりますの、そして・・・」

 

まだあるのか・・

「合計20階層になりますが戦えるのは1人100人までとなります、それ以上戦っても失格となります、お気を付けください、最後に武器の使用は禁止とさせていただきます」

 

「なぁーんだ・・・」

ヒソカは少し残念そうな顔をしている、一人で200人倒そうとしてたな・・・これ

「では、奥へ進んでください」

そう言われ私達は奥に進んでいく

「ヒソカ」

「なんだい?」

「交互に戦ってこ?」

「別にいいよ」

案外素直に認めてくれた

階段を降り切ると扉が開き、手錠を付けた10人の男たちが立っている、そのうちの1人が話し始める

「どっちがやるんだい?」

男がそういうとヒソカが前に出る

「最初は僕が行くよ」

「OK、分かった、っと」

男がそういうと、全員の手錠が外れる

 

最初にヒソカが行くらしい、まあ心配はしていない、何ていったってヒソカは強い

それに、私から見ても相手は10人だが1人も勝てないと思える人がいない、むしろ弱そうと思えてしまう

「「うおおおお!」」

3人がヒソカに飛び掛かる

瞬間ヒソカのパンチが男の顔にめり込む、残った2人に回し蹴りを放ち1人の男の首がへし折れる、そのまま蹴り抜き2人目の男の首もまとめてへし折ってしまった

それを見た残りの7人は恐怖したのか、7人全員がヒソカめがけて走っていく、しかしそれすらも一瞬で片づけてしまった、もちろんだれ一人生きてはいなかった

「はぁ、つまらないなぁ・・」

ヒソカのウォーミングアップにすらなってはいなかったみたいだ、やっぱりヒソカは強い・・・

「さあ、先に進もうか」

どうやら次の階への扉はもう開いていたらしい、ヒソカが歩き出したので私はそのあとに続いた、次の階へ向かっていると、ヒソカが話しかけてくる

「次は君の番だね♢がんばって」

ヒソカが頑張ってだって・・・ま私が負けたらヒソカも失格だもんね

「が、頑張ります」

そして階段を降り切り扉が開く

また、手錠をした10人の男たちがたっている、部屋に入ると直ぐにヒソカが座り込んだ

「お、来たか」

「私がやります」

男たちが何か言う前にそう言うと、男達の手錠が外れる

さて、頑張りますか!全然強そうじゃないしね

まずは、男が1人拳を振り上げなら向かってくる

「おらあ!」

攻撃が単調で分かりやすい、左のパンチが飛んできたので右に避ける

そのまま飛び上がり相手のを蹴りあげた

「ふっ!」

すると相手は上に飛び、動かなくなる

すぐに4人が私目掛けて走ってくる、今度はこちらから向かうことにした、地面を思い切り蹴り加速する、そのまま1人のお腹を思いっきり殴る、横にステップをしすぐ隣にいた男の足をひっかけ転ばせる、そのまま転がってる男の顔にパンチを叩き込んだ、すると直ぐに後ろから男が近づいてくる、そのまんま一旦前に飛び着地してすぐに後ろにジャンプしバク宙、男の脳天を蹴る、男はそのまま地面に顔をぶつけて動かなくなる、ここまで来ると残った6人が全員で仕掛けてきた

「ふぅ」

私は一息つくと、地面に落ちていた石を3つ拾い上げ、投げる

狙いは首だ

「「ゴハッ」」

「よし!命中!」

3人が気絶する、残りは3人

戦意は消えていないらしい、やはり同時に飛びかかってくる、私はその3人を最初と同じように倒す

「ふう、終わった」

私は倒れている男たちが死んでいないか確認する、どうやら全員生きているようだ

半分以上が死にかけているが、多分大丈夫、多分…

「ひ、ヒソカ!早く次に進もう!」

「りょーかい♢」

そして私達は次々と試練を突破していく

敵はほとんど全員同じくらいの強さで対して苦戦はなかった、何か変わった事があるかと聞かれたら、私は戦う度に終わる時間が短くなったことくらいだ、どうやら多対一に慣れたらしい

 

私が最後の10人を倒し終わると、アナウンスがなる

「これで試練は終了となります、お疲れ様でした」

アナウンスが終わると扉が開き、私たちは進んだ

「お疲れ、ヒソカ」

「ふふ、君もね♡」

そして私たちは第3次試験を突破した

 

 

 

「44番ヒソカ!406番ミラ!三次試験通過第1号、第2号、所要時間5時間17分」

 

あと、67時間ここで待たなければ行けないらしい、そしてご飯も配給が出ると

しかし、第2号が来るまではヒソカと2人でいなければ行けないらしい…

ヒソカの方をちらりと見ると手招きをしていた

「はぁ」

私はヒソカに近づき過ぎず、離れすぎない所に座る




変な試験にしちゃったせいで人が多くなって、戦闘シーンが難しくなっちゃった…
反省しています…


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ターゲット×ハ×サンナン

誤字報告とても助かります…
無くして行けるように頑張りたいです


私達がここで待機することになり、数分後少し眠くなり30分だけ眠ることにした

「ヒソカ、少し寝てもいい?30分くらい…」

「ああ、いいよ♢30分したら起こしてあげる♡」

どうやらヒソカが起こしてくれるらしい、少し離れ壁にもたれかかって寝る事にした

 

ミラが眠り始める、ヒソカは少し試してみたいことがあった

 

「さーてと♢そろそろ起こすか」

ヒソカがそう言うとミラに向かって殺気を放つ

「はっ!」

私はすごい殺気を感じ飛び起きようとした、が、背中が壁から離れない

ヒソカは正面からゆっくりとこちらに向かって歩いてくる

「何をした…!」

私はヒソカを睨みつけるが、変わらずニヤつきながらこちらに向かってくる、殺されるかもしれない、そう思い、試験中1度も出していなかった武器を素早く取り出す、銃だ、そしてそのままヒソカ目掛けて引き金を引く

銃声がなり、ヒソカを見る、私の銃は当たったらしいヒソカの肩の肉を抉りとっていた

「へえ、それが君の武器かあ♢」

相変わらずニヤニヤしながらヒソカがいう、すると私の体は動くようになっていた

「私に何したの」

ヒソカから目を話さないよう、睨みつけながら聞く

「わからないのかい?」

「分からないから聞いてるんだ」

「ふふ、手品さあ♡」

それから沈黙が続く

「そろそろ、それ下ろしてくれないかな?」

「ふん」

私はそう言ってヒソカから離れた、やっぱりコイツの前で寝るんじゃなかった…

それから2時間ほど経つと、壁の扉が開き、それと同時にアナウンスが響く

「301番ギタラクル!第2号、所要時間7時間22分」

顔面針まみれの男が入ってくる、なんでこんな奴らばっか…

早くまともな人来てよお…

それから私は1人で静かに座っていた

12時間を超えてくると段々と受験者が試練を突破して出てくるが、ゴン達がまだ来ない

 

 

70時間がすぎる、残り2時間以内にゴン達が試練を超えないと失格になってしまう

残り1時間、そして30分段々と時間が短くなっていくがゴン達は来ない

「みんな…」

 

残り30秒、15秒、10秒…ゴン達はもう来ない…そう思っていると

壁の扉が開く、私はそれを見て急いで扉に向かって走る

「99番キルア、404番クラピカ、405番ゴン、第22号!所要時間71時間59分!」

「みんな!」

私が3人に近寄る

「良かったよ!もう来ないかと…」

「あはは、何とか間に合ったよミラ!」

ゴン達は凄くボロボロだった

「あーケツ痛え!」

キルアがそう言うと私は気になった事を聞く

「レオリオは…?」

私が聞くとクラピカが扉に向かって指を指す、すると押し合いながら入ってくる、レオリオとトンパの姿が目に入る

良かった…

「レオリオ!」

「どけぇ、俺が先に入るんだよ!お、ミラ!無事だったのか!」

「レオリオ達もボロボロじゃん…」

私は笑いながらそう言った

「405番レオリオ、16番トンパ第23号、所要時間71時間59分!」

みんなで集まり、私はなぜみんなボロボロなのかをきいた

ゴン達が通ってきた道は3人しか通れないが、短くて簡単な道と、5人で入れるが、長く困難な道があったらしい

そこで、周りに武器が置いてあったらしく、トンパとレオリオが戦いを始めてしまい、戦いの途中でそこにある武器を使えば壁が壊せると思ったゴンがそれを提案し、長く困難な道から入り、武器を使い壁を破壊してきたらしい

よく思いついたな、流石はゴンだな

みんな大変だっただろうな、こんなにボロボロになって…

あ、あとキルアがおしりが痛くなったのは、短くて簡単な道は滑り台になっていたかららしい、なにそれ楽しそう、そんな事は口に出さず

「みんな、一緒で私だけ、仲間はずれなんて酷いよ!こっちなんて…」

私がプンスカしていると、ゴンがどんな試練だったのかと聞いてくる、殴りたいこの笑顔

「私は…ヒソカと一緒だった…」

私がそう言うと、全員が驚く

「よく殺されなかったな、お前」

「全くだ、無事で何よりだ」

「そのおかげで1番にここに着いたんだけどさ…」

「え!ミラ1番なの!すごいよ!」

「試練も戦うだけだったからね」

私がそう言うとキルアが羨ましそうに

「え、何それめっちゃ楽そうじゃん、俺もそっちがよかった」

「その場合ヒソカと一緒だけどいいの?」

「そ、そうか、やっぱりこっちで良かったぜ…」

そんな話が終わると、直ぐにアナウンスが流れ始める

「第3次試験終了!通過人数26名、内1名死亡」

アナウンスが終わると直ぐに壁の扉が開き、陽の光が部屋に差し込んでくる

 

私達は外に出る3日ぶりの外で太陽が凄く眩しく感じた、目がなれると正面に人が立っていた、そしてその人はすぐに話始めた

「諸君トリックタワー脱出おめでとう、残る試験は次の試験と最終試験のみ」

 

どうやら試験はあと2つで終わるらしい、ここまで長かったような短かったような

だがしかしまだ油断は出来ない、何せこれは、ハンター試験なのだ

次の試験で失格なんて事もありえてしまう、ここまで来たら皆で合格したいな、そう思いゴンの方を見ると私の視線に気づいたのかこちらを振り返り、笑顔を向けてくれる

すぐに説明していた人が続きを話始める

「第4次試験は、ゼビル島にて行う!」

親指で後ろの島をさしながらそう言うと

「では、早速だが」

そう言いながら男が指を鳴らすと

別の男が箱を持って現れる

「諸君にはこれからくじを引いてもらう」

「くじ?」「それで一体何を決めるんだ?」受験者達が疑問を口にし始めると

「狩るものと狩られるもの」

そう言いながら男は笑みを浮かべている、さらに説明は続く

「この中には、25枚のナンバーカード、すなわち、今残っている諸君の受験番号が入っている、それではタワーを脱出した順に1枚ずつ引いてもらう、では1番目」

そう言われると、私はヒソカと一緒に箱の方へ向かう、が、他の受験者たちの視線が…

私はふと、思い出し、ヒソカに小声で話しかける

「そういえば、肩大丈夫…?」

「なんだい?心配してくれるのかい?」

ヒソカがニヤケながらそう言うが

「別に…」

私は素っ気なく答える、確かに、先にヒソカが何かをして来たが、殺気を出していただけで攻撃しようとしてなかった…だからといって心配してる訳じゃない、断じてない!

「まあ、少し痛いくらいさ♢」

「そう、あ、先に引いていいよ」

私達が男の前に着いたのでヒソカに先に引かせる

「お言葉に甘えて♢」

まずはヒソカが引き、直ぐにその場を去っていく

「よっ」

少し奥の方から取り出す

私はゴン達の近くに向かいながらどうでもいい事を考えていると、ゴンたちのそばに着いた

しばらく他の人が引いてるのを見ていると、クラピカが前に歩いていく

そしてゴンが

「ねえ、キルア、ミラ」

「ん?」

「なに?」

「狩るものと狩られるものって、このメンバー同士で戦えってこと?」

「ああ、多分な」

キルアが口笛を吹きながら前に向かっていく

「んー、俺はみんなと戦いたくないよ」

「私もだよ」

するとキルアが戻ってきたのと同時にゴンが前へと歩き出す

 

ゴンが引き終わりこちらに戻ってきた、すると次はレオリオ、トンパの順番で引きに行った

全員引き終わると、先程色々説明をしてくれた人が話始める

 

「ではそのカードに貼られたシールを剥がしてもらえるかな?」

受験者達は一斉にシールを剥がし始めた、すると男が話し始める

「それぞれのターゲットだ」

なるほど、私は198番

番号を見ると直ぐに周りを探す、幸い受験者達は驚いていたので、隠される前に探し出せてよかった

3兄妹の1人で1番小さい青色の服を着た人だった、そして私は番号を見て少しどうでもいい事を考えてしまった

青色の人が1番小さいのに番号は真ん中なのかと、まあ、あの人が次男なのかもしれない、3人を見ていると番号プレートを隠し出す、もちろん他の受験者達も、私は、まあいいやと思いそのまんまにしておいた

 

「今、諸君が何番のカードを引いたかは、全てこの箱のメモリーに記録されている、従ってそのカードは各自自由に処分してもらって結構、奪うのはターゲットのナンバープレートだ」

それを聞いた、3兄妹の赤色の人が「なんだ、命の取り合いじゃないのか」

「もちろん!プレートを奪う手段はなんでもあり、まず命を手に入れてからゆっくりと手に入れても構わない」

 

すると先程の赤色の人は「それが、1番手っ取り早そうだなぁ」

続いて青色の人が「そ、そういうことかよ」

最後に黄色の男1番でかいから多分長男だろう

「ばーか、ビビってんじゃねーよ!」

三兄弟がそんなやり取りをしていると、男は声を大きくし説明を続ける

「いいか!諸君!自分のターゲットとなる受験者のナンバープレートは3点、自分自身のナンバープレートも、3点、それ以外のナンバープレートは、1点、最終試験に進むために必要な点数は6点、ゼビル島での滞在期間中に6点分のナンバープレートを集めること、それが第4次ハンター試験のクリア条件だ」

 

その後私達は船に乗り込みゼビル島へ向けて出発する

「ご乗船の皆様!第3次試験ハンター試験お疲れ様でした!私ガイドを務めさせていただきます、カラと申しまーす!」

元気そうな女の人が何やら話しているがまともに聞いている人はいない、どうやらここまで来れた人はここで落ちても次回のハンター試験の会場に無条件で案内をして貰えるらしい

誰も聞いていないと思ったのか、カラさんは話す事を辞めてしまった、残念

私はゴンと一緒に座っていた

ぼーっとしていると、キルアがゴンの隣に腰を下ろし

「お前ら、何番引いた?」

「キルアは?」

ゴンに聞かれるが

「なーいしょっ」

どうやら教える気はないらしい

「えー、なら私も内緒〜」

「俺もー」

数秒の沈黙が続くと、私達は同時に笑う

「「あはは」」

「安心しろよ!俺のターゲットはゴンとミラじゃない」

キルアが先に話し出す

「俺も2人じゃないよ」

ゴンが答えたので私も答える

「私もだよ!」

キルアが少し考える仕草をすると、

「3人、せーので見せっこするか?」

「おっけ!」

「そうしましょう」

 

「「せーの!」」

 

3人が同時に引いた番号を見せ合う

私達はゴンが引いた番号を見て驚く44番、ヒソカだ

「ゴン…」

「お前、44番って…まじ…?お前くじ運ないなあ」

キルアがそう言うと

「やっぱり?」

ゴンも笑いながら答える

「199番って誰だっけ?」

キルアの番号を見てゴンが聞くが

「やっぱしゴンもわかんねえ?」

「うん、ミラは198番かあ」

「私は誰か知ってるよ、キルアのも」

「まじ?他のやつの番号なんか全部覚えちゃいないもんな、説明聞いてから周り探してみたんだけどさ、もーみんなプレート隠してやんの!せこいよなあ、んで誰なんだよ?」

キルアが私に聞いて来たので答えようとするが、ゴンが震えているのがわかる、怖いのかな、違う…この目はワクワクしている目だ、落ち込んでいる様には見えず、逆にキラキラと輝いて見えた、キルアもそう考えたのだろう

「嬉しいのか、怖いのかどっちなんだ?」

笑いながら言っていた、答えは分かってるんだろうな、そう思いながらゴンが答えるのを待つ

「両方かな…これかただの決闘だったら俺に勝ち目はなかっただろうけど、プレートを奪えばいいって事なら何か方法があるんじゃないかなって…」

私はヒソカと一緒にいた、けど、まだまだ力を出していないヒソカの力は私にはわからなかった、けど1つだけ分かっていたことを話す

「ゴン、ヒソカだって一応人間なんだ、だから咄嗟の予期せぬ事には反応出来ないと思う、当たり前だけど、私でもヒソカの肩に傷を付けれたんだから、ゴンならプレートを奪う事だって出来るはずだよ!」

「うん、そうだね…色々考えてみるよ、ありがとうミラ」

「どういたしまして」

ゴンに素直にお礼を言われた、大した助言でもないけど、私は嬉しかった

「ま、頑張ろうぜ」

キルアはそう言うと腰を上げ歩いていく、少し歩くと振り向き

「生き残れよ、ゴン、ミラ!」

「うん!」

「キルアこそ!」

 

3人での話が終わり、1人でボーっとしていると、島に着く

「皆さん!ゼビル島へ到着でーす!それでは第3次試験のクリアタイムが早い人から順に!下船していただきまーす!」

「げ、またかよお」

レオリオがガッカリしたように言ったのが聞こえた

「1人が上陸してから、2分後に、スタートする方式をとりまーす!」

その話を聞いたキルアが話始める

「って事は俺達はかなりあとだなあ」

「そうだね、ミラはすぐに行くことになっちゃうね」

「また1人…」

私がガッカリしていると、ゴンが慰めてくれた

「滞在時間は丁度1週間!その間に6点分のプレートを集めてまた、この場所に戻ってきてくださーい!それでは!1番の方からスタート!」

 

そう言われ私がヒソカの方を見ると、手でお先にどうぞ、とやっていたので次は私から行くことにした

 

私は森の中に入り後ろが見えなくなると、走り出し

まずは、島をある程度把握することにした、なるべく急いで把握しなければならない、時間が経つとそれだけ人が増えてしまうから

私はさらにスピードをあげた

 

 

数時間ほど当たりを歩いていると、ちらほら気配がある

恐らく、他の受験者たちも歩きながらターゲットを探しているのだろう、私は木の上に飛び乗る事にし、上からターゲットの三兄弟を探す事にした




これくらいの文字数が丁度いいですかね?


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ミラ×ト×キルア

今回は短いですが、2本目です


あれから5日経過した、私はしばらく木の上で過ごし、移動を繰り返していた

「誰かいないかな…」

私がそんなことを呟きながら、木の上を飛んでいると白い髪の少年が歩いていた、私は思わず声を出してしまった

「キルア!」

すると直ぐにキルアがこちらに振り向く

「お、ミラじゃん!どーしたんだ?」

私はキルアのそばに行く

「いやぁ、見かけたからつい…良かったら一緒に行動しない?」

キルアは直ぐに

「いいぜ」

と言ってくれた

「ん、誰かにつけられてるの?」

「そーなんだよ、ずっと着いてくるんだよなー、バレバレなのにさ」

私達は歩き出した、キルアがすぐに立ち止まり、後ろを振り向く

「言っとくけど、何日付け回しても、俺は隙なんて見せないぜ!」

すると再び歩き出す

「ほっといていいの?」

「大した奴じゃないからなー」

それからも、後ろにいる男はずっと着いてくるが、あまり気にしない、と言うかキルアと2人だけで行動するのって初めてだし、2人だけで話した事もないような気がする…

そう考えると、少し気まずいかも…

少し思考に集中していると、キルアが私の名前を呼んでくる

「…い…お…い…ミラ!」

「ひゃい!」

少し考えこんでいる時に急に大きな声を出されびっくりしてしまい、声が裏返る

「お前なあ…」

キルアが呆れたようにそう言い、正面を指さす

すると3兄妹がいた、てかいうか、私のターゲットを叱っているみたいだ、私が言えたことではないが、敵の前で何やってるんだ…

話しは終わったらしい、青色の人がこちらに向かって歩いてくる、キルアが前に出ようとするがそれを私がとめる

「キルア、あれ私のターゲット、私が倒す」

「えー…あいつずっと俺をつけてたんだぜ?」

「お願い!」

私は手を合わせながらキルアに頼む

「ったく、しゃーねーなー」

「ありがとう」

私が前に出ると

「おい、女痛い目にあいたくなければ、そこをどくんだな」

男がそう言うと後ろからキルアが私に向かって

「おーい、ミラ、後ろの2人は俺がやるからなー」

私は青い人を見ながら頷く

 

青い男が私の目の前で止まった、瞬間私のお腹めがけて蹴りを放つ

私はそんな見え見えの攻撃じゃ倒せない

蹴りをしゃがんで避け、そのまま立ち上がると同時に相手の顎めがけて掌底を使う

「ガハッ」

男が軽く上に飛ぶと、気絶し地面に転がる

気絶した相手のプレートを奪う、これで後は期日まで待ってれば合格だ!

私が青い人を倒すと、後ろの2人はポカンと口を開けて見ていたが、直ぐに顔を引き締めると

「てめえ!よくもやりやがったな!」

そう言いながら走ってくる、が目の前にキルアが移動してくる

「おいおい、あんたらの相手は俺だぜ?」

 

 

キルアは強かった、2人がキルアを挟み撃ちにしようとしているのか、少しの間、全員の動きが止まる、瞬間キルア高速で赤色の男の後ろに立つ、膝の裏を軽く蹴り跪かせると、指を変形させ首筋に当てる

「動かないでね、俺の指ナイフよりよく切れるから」

キルアの指を赤い液体が流れる、ほんの少しだけ首に傷をつけたらしい

「あっれえ、こっちは197番かー、俺ってばそーゆー感はすっげー鈍いんだよな!ねえ!」

そう言って残った男に声をかける

「あんたが199番?ちょうだい?」

キルアがそう言うと黄色の男はすぐにプレートを投げ渡す、兄弟が人質にされてるからな…

「さんきゅ!さて、いらないプレートは…」

物凄いスピードでプレートが飛んでいく、早いな

「あと3日あるし頑張って探しなよ」

キルアはとてもいい笑顔でそう言うと、そこから掻き消えるように移動する、私もキルアに着いていく、速いよ…

「キルアはやいよ…」

「わりいわりい」

「ほんとに思ってるの?」

キルアは手の上でプレートを投げながら歩いている、しかしプレートをよく見ると2枚持っていた.197番と199番

「あれ、さっきプレート投げてたよね?」

私が気になりキルアに聞いた、どうやらあいつらと戦う前から既に1枚確保していたらしく、さっきはそれを投げたらしい

「なんで?」

と聞くと「もう1人いたから」

と言っていた、私は気づかなかったが着いてきていた人がまだいたらしい

「全然気づかなかったよ…凄いね」

「別に凄くねーよ」

私たちは点数分のプレートを手に入れることが出来た、このまま下手に歩き回るのは奪われるリスクを増やすだけだったので、私は1つ提案した、とりあえず船がある方に向かいながら拠点を探そうと

するとキルアはすぐにOKしてくれた

 

 

何とかすぐに寝転べるような場所を見つけた、巨大な木の根元がくり抜かれたようになっており、洞窟みたいになっていた

終了ギリギリまでここを拠点にすることにした

「ふぅ」

キルアが息を吐きながら寝転んだ

「腹減ったな…」

「お腹すいたね、試験中に貰った栄養食ならあるよ、はい」

「これあんま美味しくないんだよなー…」

そう言いながらも、キルアは食べている

「ゴン達何してんだろ」

「心配?」

「だって、アイツのターゲットヒソカだぜ?」

「あ、確かに、それは心配になる」

でも、ゴンなら私達が考えつかないような事でヒソカからプレートをうばってきそうだなー

「私、今年ハンター試験受けに来てよかったな」

「なんでだよ?」

「だって、ゴンやキルア、クラピカにレオリオ、みんなと友達になれたんだもん」

ほんとうに今年でよかった、来年だったらみんなには会えてなかったもんね

「そっか、俺達友達なんだな」

「そうだよ、嫌だった?」

私がキルアに少し近づきながら聞くと

「んなわけねえだろ!つか、ちけーよ!」

キルアの顔が赤くなる

「うわー、キルアが照れてるー!」

私がキルアをからかうようにそう言うと、不貞腐れて寝てしまった

私にとって始めての友達なんだよ、みんなはこれからもずっと友達でいたいな

そんな事を考えていると、私はいつの間にか眠ってしまっていた

 

 




昔の話を描きたいけど、念が登場してからがいいんだよな…


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ヒコウセン×ノ×キュウセン

始めての感想をいただき、とてもテンションが上がっております!
あるのすけです!
感想を貰ったりお気に入りの数が増えていくと、嬉しくなってしまいます笑
これからも頑張っていくので、よろしくお願いします!


あれから、3日が経とうとしていた、もうすぐで試験が終わる

特に何も無く、キルアの話を聞くことが出来た、キルアは暗殺一家のエリートだったが、自分で決めた道を行きたいらしく、家を出てきたらしい。

ハンターになったら自分の家族を捕まえるとも言っていた、私は思わず笑ってしまったな…

わたしの家族の事も聞かれたが、物心着いた時からいなかった。それを言うと気まずそうに、そうか…と言って寝てしまった

しかし、キルアとの仲は数段良くなったと思う、もう立派な友達になれたかな?

 

「そろそろ行こうぜ」

「うん、でも、他の受験者達も集まり始めてると思うから慎重に行こう」

「わかってるって」

そんな会話をしながら私とキルアは船の方へ向かって歩き始める

段々海岸に近づいていくと

「只今を持ちまして、第4時試験は終了となります、受験者の皆様は速やかにスタート地点へお戻りください」

今から1時間以内に戻らなければ行けないらしい、そこに着いた後にプレートを奪ったりしても意味が無いと、見つかったら失格らしい

私とキルアは無事にスタート地点にたどり着いた

「ゴン達がいない…」

私がつぶやくと

「あいつらなら大丈夫だろ」

「では、到着した人からプレートを確認しまーす!」

最初にヒソカが4枚のプレートを見せる、しかも44番のプレートは持っていなかった

続いてこの場にいた受験者たちも次々とプレートを出していく、キルアと私もプレートを見せる

「えっと、合格者は6人かな…?あら!」

カラさんが私たちの後ろに視線を向ける

3人が来たみたいだ、良かった…でも、レオリオが包帯だらけになっていたし、ゴンもボロボロだ、唯一クラピカだけ綺麗だった

「ゴン!」

「おっとぉ!さらに3人駆け込みセーフです!」

キルアがゴンに向かって親指を立てる、私は手を振ると

親指を立てた後に手を振ってくれた

しっかりと3人は自分のターゲットを狩ってきたらしい、ゴンはヒソカからプレートを取れたらしい、すごいな

「ここにいる9名の方が第4時試験合格者でーす!」

 

その後私たちは最終試験の試験会場に移動するために、飛行船に乗り込んだ、ゴン達は3人で行動していたらしく、反省会をしていた

どうやら、レオリオは毒蛇に全身を噛まれてこうなったらしい

大丈夫なのか…すると、アナウンスが流れ始めた

「受験者の皆さんにお知らせします、これより会長が面談を行います」

「面談…?」

「番号を呼ばれた方から、2階の応接室へお越しください!では、受験番号44番ヒソカ様からよろしくお願いします」

 

「どんな話をするのかな?」

「分からんな、これが最後の試験なんて事もありえるかもしれない」

そういえば、さっきからキルアの姿が見えないけどどこに行ったんだろ…

 

少しすると、次は私の番になった

扉を開けると、ネテロ会長が

「まあ、座んなさい」

私はざぶとん?というものに座る

「では質問じゃ、今1番注目しておる受験者は?」

これが質問か…最終試験ではなさそうだな…多分

っと、それより、1番注目している選手か…やっぱり

「ヒソカかな?多分受験者の中では1番強いと思う、あとキルアかな?」

「ふむ…では次じゃ、1番戦いたくない選手は?」

戦いたくないのは

「ゴンとキルアとクラピカとレオリオかな…仲間とは戦いたくないな」

「よし、では下がって良いぞ」

私少し拍子抜けした、これだけを聞くためにわざわざ呼び出したのか…と

私はネテロ会長に頭を下げると部屋を出る

 

 

特にやる事がなかった私はとりあえずシャワーを浴びに行く事にした、ここでのシャワーは2回目だなーなんて思いつつ体を流す、今度はたっぷりと時間があるのでゆっくりと浴びることにした

私は体を流しながらハンター試験を思い出していた…

色んな事があった…色んな出会いがあった…ここに来て始めて友達が出来たし、この世界にはまだまだ凄いことがあるんだ

色々知った、私はハンター試験に来て良かったと、心の底から思った

ここまで来たんだ、必ずみんなでハンターになりたい、また気合いを入れ直すことが出来た

 

シャワー出てて体を拭き、髪を乾かすと私はその場を後にする

さて、これからどうしようかな

あ、食堂にでも行こうかな

「おーい!ミラー!」

後ろから声をかけられる、ゴンとクラピカだ

「これから夕飯か?」

「そ!2人も一緒に行こうよ!」

2人はすぐに頷いてくれた

「ねえ、2人に言いたいことがあるんだ」

一応ね…念の為だからね!

「私達ってもう、友達だよね…?」

すると2人は驚いて顔を見合わせる

「何を言ってるんだ、私たちはとっくに仲間だ」

「そーだよ、ミラ今更何言ってんのさ!レオリオもきっとそう思ってるはずだよ!」

良かった…それと同時に凄く嬉しかったしそんな事を聞いた私を殴りたいと思った

その後は3人で仲良く食事を終える

「おかわり!」

私とクラピカも充分食べたがゴンは全然足りないらしい、まだまだ食べ続けている

ゴンの口がリスみたいに膨らんでいたので、指で押し込んでみた

「えいっ」

するとゴンはびっくり下のか喉に食べ物をつまらしてしまったらしい

「んー!んー!」

私は直ぐに水を渡した

「ご、ゴン!ごめん!」

私がゴンの目を見て返事を待っていると

クラピカとゴンが笑い始める

「「あははは!」」

私もそれに釣られて、一緒に笑ってしまった

 

「「ごちそうさま!」」

私達は厨房にいた人に声をかけ部屋に戻ることにした、1人1つ個室が与えられていて、最終試験の会場に着くまでそこを自由に使っていいらしい

 

「じゃあ、2人ともおやすみ!」

私が2人に声をかけ、部屋に戻ろうと歩き始める

飛行船が広いため少し歩かなければいけないがそこまで遠くはない

部屋の前に着くと、扉を開ける

左端にベッドがあり、右端には机があった

そして真ん中の広いスペースには、ピエロが………

私は扉を閉めた…

「え、何今の…見間違いだよね?!」

誰に話しかける訳でもないが、扉の前で叫ぶ

私は意を決してもういちど扉を開こうと、ドアノブに手を伸ばした瞬間

 

《ガチャリ》

 

奇術師が顔を覗かせる

「やあ♡僕になにか用かい?」

「え…」

よく見ると、私の部屋はここの向かいの部屋だった、ただの間違いだった、超恥ずかしい…どうしよ…ヒソカをチラ見する

物凄いニヤニヤしてる…

 

「《間違えた…》」

「え?」

ニヤけたまま聞き返してくる

「間違えたの!」

「なーんだ♢てっきり僕とお話したいのかと思ったよー♡そうだ、せっかくだからあがってかない?」

 

私はゾクリとして、すぐに向かいの部屋に飛んでいくと、しっかりと鍵を閉める

 

 

私はすぐに、ベッドに飛び込むと、ベッドの上を転がった

「あーーー!恥ずかしい!すごく恥ずかしいよ!しかも、よりによってヒソカの部屋!うわーー!!最悪だ!」

 

 

暴れ終えると、まだ22時だった

「はあーーーー」

私は大きなため息を着くと、せっかくシャワーを浴びたのに少し汗をかいてしまったので、またシャワーを浴びに行くことにした

 

歩いていると今度はキルアと出会った

「よお」

「こんばんは、キルア」

「どこ行くんだ?」

「シャワーだよシャワー」

「そっか」

そうだ、さっきの事をキルアに話そう

「聞いてよキルア!」

「なんだよ?」

「さっきね?」

先ほどあったことをキルアに話すと、大爆笑された

「間違えた部屋がヒソカの部屋とか、ぷっ!」

まだ笑ってる

「笑い事じゃないよ…全く…」

「悪ぃ悪ぃ」

全く、こっちは恥ずかしさと怖さでまたシャワーを浴びに来るはめになったんだぞ…

 

そんな事を話しているとシャワー室の前に着く

私が入ろうとすると、

「待っててやるよ」

キルアは待っててくれるらしい、お言葉に甘えようかな

「なるべく急ぐね」

私はそう言って本日2度目のシャワーを浴びる

 

「お待たせ」

「おう」

そんな短いやり取りをした後すぐに歩き出す、しばらく無言が続くがキルアが口を開いた

「明日で試験も終わりかー」

「楽しかったね」

「そうだな」

「始めての友達もできたし!後は合格するだけだよ」

そんな事を話していると、キルアの部屋の前に着いたらしい

「俺、部屋ここだから」

「あ、うん、おやすみ」

キルアが扉を開いて中に進んで行くので、私も部屋に戻ろうとすると

「ミラ、明日は頑張ろうな、それだけ、おやすみ」

今度こそキルアは部屋の中に入っていく

私も部屋に戻り、明日に備えて直ぐに眠ることにした……

 

 

 

 

夢を見た、真っ白な空間、周りの人達は唖然としている、クラピカも、レオリオも、みんないた、今までの試験で試験官をしていた人達も、その視線の先にはお腹にぽっかりと穴が空いている死体……それを見下ろしているのは、返り血で真っ赤に染まって、虚ろな目をしているキルアだった……

 

しかし、その場には私の姿は無かった、ゴンの姿も、代わりに赤色の服を着ていた人、この人は見たことがある、ポックルってひとだ

けど、見たことの無い人がいた、真っ黒なストレートな髪の毛、深い深い、真っ黒な目をした男が…

私は気づいた、キルアの姿を見て、その人が軽く笑みを浮かべているのを

私は見た、その人からだから紫色のモヤが出ているのを…

夢は終わらない…

場面は飛ぶ、私とゴンを除くメンバー達がなにやら言い合っている

声は聞こえない、しかし分かる、感情が

すると、部屋の扉が思い切り開く、ゴンだ

左腕に包帯が巻いてあり、ギブスで固められていた

ゴンが黒髪の男に近づいていく、男の腕をつかみ、少しの間話す

ゴンは怒っていた、すごく…

 

そこからまた場面は飛び、ゴン達が列車に乗っていた、3人で…

私はそこにはいなかった……

 

 

 

 

「はっ!」

私は目を覚ました、体は汗でベタベタになっていた

時計を見ると、まだ7時だった、変な夢を見た気がする…

すごく変な夢を…

「なんだっけ…思い出せない…」

そこまで出かけてるんだけど!なんかモヤモヤする!

「シャワー、浴びないと…」

汗でベタベタになっている事を思い出し、私はシャワーに向かう

そこまで来てるんだけどな…全然思い出せない…

しかし、シャワーを浴び終わる頃にはそんな事を忘れ、夢を見たことさえ、覚えていなかった




一応
最後の夢は、本当のハンターハンターの物語です。
イレギュラーな少女が入ることによって物語はどー変わるのか!って事ですね


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サイゴ×ノ×シケン

ついに最終試験です!

感想、誤字報告本当に助かります!


ついに最後の試験が始まる、最終試験会場に到着すると、直ぐに全員が1箇所に集められ

私達受験者の周りには黒服の男達、ネテロ会長、1次から3次試験の試験官もいる

今からネテロ会長が最終試験の説明をしてくれる、どんな内容でも絶対に合格したい。

 

「では、最終試験じゃが…1対1のトーナメント形式で行う」

つまり、合格出来るのは1人だけ…?

寝てろの説明は続く

「たった1勝で合格である」

「1勝で?」

「じゃあ、このトーナメントは…」

みんなが疑問を口にしていく

「勝ったものが次々と抜けていき、負けたものが上に行くシステムじゃ、つまり、トーナメント表の頂点が不合格を意味する」

「不合格はたった1人って訳か」

頭がツルツルの人がそう言う

ここにいる全員の名前を覚えてないんだよな

「左様、そして、その組み合わせはこうじゃ!」

ネテロ会長はそう言いながら組み合わせを発表していく

「力作じゃろお?何より誰にでも2回以上勝つチャンスが与えられているからな」

私は少し、トーナメント表を見た後に、思った事を口にした

「でも、294番の人とゴンは5回もチャンスがあるって事だよね」

すると294番の人が私の方を向き口を開く

「ハンゾーだ、覚えときな」

その後、ニカッと笑う

「あ、どーも」

そういいながら私も一応笑顔を返しておいた

「組み合わせが公平ではない訳は?」

受験者の1人の老人がネテロ会長に聞いた

「うむ、当然の疑問じゃな、この組み合わせは今まで行われた試験の成績によって、決められておる」

この試験中で成績が良かったものから、チャンスが多めに与えられている、と言う訳らしいちなみに私は左から3番目、ハンゾーさん、ゴンに続いて3番目だ、やったね!

しかし、それを聞いたキルアが異議をとなえる

「それって納得行かないな、もっと詳しく点数の付け方とか教えてよ」

納得してないんだろうな、キルアも負けず嫌いな所あるし、自信家だからなー…

「だめええええ!!」

ネテロ会長は大声を出しながら目を思いっきり開き、黒目を上下に動かしながら叫んだ

「ぶっ!」

私は思わず笑ってしまった、どうやってるんだあれ

「あははは!」

面白い、面白いよあの顔!

キルアが一瞬こっちを向くがすぐにネテロ会長の方を見ると

「なんでだよ!」

「ふふ、採点内容は極秘事項でな、全ての内容を言う訳にはいかんが、やり方くらいは、教えてやろう」

 

ネテロ会長が言うには、先ず大きくわけて3つあるらしい

1つ目は、身体能力値

2つ目は、精神能力値

そして、3つ目が印象値というものらしい

身体能力値は敏捷性、柔軟性、耐久力、五感能力等の総合値

精神能力値は、耐久性、柔軟性、判断力、想像力などの、総合値

一番重要なのが印象値らしい

先の2つからは、測れないなにか、ハンター資質評価ということ、多分ハンターになる才能の事かな?

あと、私達の面談の時の答えを参考に考えたらしい、まあ納得した

 

「戦い方は単純明快、武器OK、反則なし、相手に参ったと言わせれば勝ち、ただーし!相手をしに至らしめてしまった場合は即失格、その時点で残りのものが合格、試験は即終了じゃ!よいな!」

ネテロ会長が言い終わると、直ぐに近くにいた黒服の1人が試験を開始すると言った

 

最初に試合をするゴンとハンゾーさん、2人はその場に残り、私達は箸に避ける事になり、移動を開始する

「ゴン!頑張って!」

「もちろん!」

それだけ言うと私はキルアの隣を歩く

「機嫌悪い…?」

「別にー」

やっぱり少し気に入らないらしい

「あんま気にしちゃダメだよ、私はキルアのいい所いっぱい知ってるんだから!」

「なっ!」キルアは少し驚いた表情をしながら、

「恥ずいこと言うなよ!ばか!」

バカって言われた…気分をあげてあげようと私も恥ずかしいの我慢して言ったのに…!

「サンキューな」

そのまま早歩きで先に行ってしまう、全く、素直じゃないよ本当に

 

 

私達が全員端っこによると、黒服の1人が前に出てくる

「第1試合!ハンゾー対ゴン!前へ」

2人は黒服の前まで歩いていき、向き合う

お互いに睨み合っている、すごい緊張だ、空気がピリピリしてる

あの人は強い、多分ヒソカの次くらいには

 

 

「私、立会人を務めさせていただきます、マスタです」

そう言いながら少し頭を下げる、するとハンゾーさんが直ぐにマスタさんに話しかけている

どうやら、4次試験の時ずっと尾行していたらし

どうやら、受験者1人1人にああいう人が着いていたらしい

なんか、たまに視線を感じると思ったら、試験官が着いていたのかー

ほとんど気づかなかった、すごいな

 

急にハンゾーさんの顔が険しくなる

「それと、1つ聞きたい事があるんだが…勝つ条件は参ったと言わせるしかないんだな?気絶してもカウントは取らない」

「はい、それだけです」

 

少し2人が離れると、直ぐに試合が始まる

「始め!」

瞬間ゴンが一気にハンゾーから距離をとる…

しかし、一瞬で追いつかれる、そのまま首に手刀を食らう

 

そこからの試合は一方的だった、ゴンは血が無くなるんじゃないかと言うほど、蹴られ、殴られ、私は目を離したくなる

しかし、ゴンはまだ諦めてない、だから私も最後まで見るんだ!

 

 

だが、レオリオは我慢できなかったのか

「やめろや!てめえ!俺が変わりに相手してやる!」

「レオリオ…」

「見るに堪えないなら消えろよ、これからもっと酷くなるぜ」

「んだとお!」

レオリオが前に出ようとすると、黒服の男達がレオリオを囲む

立会人をしていたマスタさんは、

「1対1の勝負に他者は入れません!もしこの状況で貴方が入れば、失格になるのはゴンさんですよ!」

 

「レオリオ…落ち着いて」

「分かってるがよお!」

全然落ち着いてない、このままじゃそのうち飛び込みかねない。

「レオリオ、大丈夫だよ」

ゴンが立ち上がりながらこちらに話しかけてくる

「ミラ、こんなの全然…平気さ…ま、まだやれる」

「ゴン…」

ハンゾーさんはゴンに足祓いをかけそのまま仰向けに倒すと…

「腕を折る、本気だぜ?言っちまえよ、参ったと」

「嫌だあああ!!」

ゴンが叫んだ瞬間、不快な音がこの空間に響く

私の中に初めて感じる、黒い感情、私は今怒っている、あの人が許せない!

「クラピカ、ミラ止めてくれるなよ、あの野郎がこれ以上何かしやがったら…ゴンには悪いが、抑えきれねぇ…!」

「止める…?私がか?大丈夫だ、恐らくそれはない…!」

「止めるわけないじゃん、私だって…レオリオと同じ気持ち…!」

 

 

ハンゾーは自分語りを始める、どうやらハンゾーは忍びと呼ばる隠密集団の末裔らしい、正直どうでもいい

指一本で、逆立ちを始める

恐らく目をつぶっているハンゾーは見えていないがゴンが立ち上がる、そのままハンゾーの顔面を蹴り飛ばす!

「痛ってぇー…くっそお!痛みと長いお喋りで頭は少し回復してきたぞ!」

 

ゴンの様子を見て安心したのかレオリオ

「っしゃあ!行けー!ゴン!蹴って蹴って蹴りまくれぇ!」

そんなレオリオを見ると私の中にあった怒りもゴンが蹴り飛ばしてくれたのかな?なんて思い、クラピカの方を見る

クラピカも表情が穏やかになっている、顔を見合わせると私達は少し笑う

 

ハンゾーが立ち上がる

「まあ、わざと蹴られてやった訳だが?」

「嘘つけぇー!」

「分かってねーぜお前、俺は忠告してるんじゃない命令してるんだぜ?もー少し分かりやすく言ってやろう、足を切り落とす」

ハンゾーが腕から剣を取り出す、瞬間私達の顔にまた緊張に固まる

 

 

「それは困る!」

 

 

ゴンの言葉でその場にいた全員が一瞬固まる

足は切られたくないし、参ったとも言いたくない!だって、ゴンらしいよ…

さっきまで、怒ってた私達、変な雰囲気それを全て吹き飛ばした、ヒソカまで笑ってるよ

 

ゴンの額にハンゾーの剣が突きつけられる

「やっぱりお前は分かってねぇ、俺はここでお前を死なさせちまっても来年またチャレンジすればいい」

 

少しの間見つめ合うふたり

「何故だ…たった一言だぞ、それでまた挑戦すればいいじゃねぇか…命よりも意地が大切だってのか!そんな事でくたばって本当に満足か!」

「親父に逢いに行くんだ!親父はハンターをしている、だから俺は親父見たいなハンターになって、親父に会うんだ!いつか、会えると信じてる…でも、もしここで諦めたら一生会えない気がする、だから引かない!」

「引かなきゃ…死ぬんだぜ…?」

するとハンゾーが剣をしまう

「参った俺の負けだ、俺にはお前は殺せねぇ、かと言ってお前に参ったといわせる術も思い浮かばねぇ、俺は負け上がりで次にかける!」

するとゴンは戦いたいらしい、しまいにはずるい!とか言ってる…全く、こんな風に勝っても全然嬉しくないらしい

するとハンゾーがゴンの顎目掛けてアッパーを放つ

ゴンは吹き飛び、気絶した…

そこでハンゾーは改めて、参ったという

私は気絶していまっているゴンに心の中で、おめでとう、と言っておいた

次はクラピカ対ヒソカ

 

 

 

少し戦うとヒソカがクラピカに耳打ちをする、するとヒソカは参ったと言ってその場を去る

こちらに戻ってきたクラピカは意識が違う所にあるみたい、話しかけても返事はない、次は私の番ハンゾーとの戦いだ

 

「第3試合!ミラ対ハンゾー!前へ!」

私が前に出ようとする、レオリオとクラピカが応援してくれた

 

 

前へ出るとハンゾーが話しかけてくる

「おう、よろしくな嬢ちゃん」

嬢ちゃんって…まあいい

「お手柔らかに」

私はそう言って少し離れる

 

「試合開始!」

 

まずは近づく!私は足に力を込めてハンゾーの懐に入り込む

すかさず、拳銃を取り出し発砲

「へぇ、銃なんて使うのか」

その声は背後から聞こえる

「いつの間に…!?」

その瞬間私は背中を蹴り飛ばされ、地面を転がる

ハンゾーはゆっくりとこちらに向かって歩いてくる

「俺は女をいたぶる趣味なんてないんだ、早めに降参してくれよ…」

そう言いながらも近づいてくる、油断しすぎ!

私は後ろ手に手榴弾を持つ、1個しかないから外したらもー使えない

十分に引きつけろ…

 

今だ!

ハンゾーの足元に手榴弾を転がす、やばい!と思ったのかだがもー遅い

私は両手に銃を構え片方は手榴弾に、片方はハンゾーに向けて打つ

「どうだ!」

爆煙が晴れる、そこにハンゾーの姿は無かった、

「後ろ!?」

振り向こうとすると、首に一撃を貰い私は意識がなくりかける、最後に目に映ったのは服は少し焦げ、脇腹から出る血を抑えているハンゾーの姿だった

 

 

 

また負けた…く…やしい…なぁ

 

 

 

私は意識を手放した




なんか、、ゴンの話の方が長かったな、
でも、ミラだとハンゾーにはすぐに負けるイメージしか無かったです……


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キルア×ノ×イヘン

今回で試験編おわりです!


私が目を覚ましたのはそれから、すぐの事だった…

目を開けると、レオリオとクラピカの背中が見える、勢いで立とうとするが、頭がグラグラして、上手く立てずに前に倒れそうになる

「うわ!」

目をつぶるが…衝撃はない、目を開けると2人が支えてくれていた

「あ、ありがとう」

「おいおい、無茶すんなよ?」

「ケガがなくて良かった」

どうやら特に外傷は無いらしい、気絶したのも首の後ろを手刀されたから、勝負は一瞬だったもんなー、

「ハンゾーの奴は脇腹に1発とやけどしてるけどな」

「そっか」

ああ!悔しいよ!もっとしっかり修行するんだった!!

それと、ハンゾーはまた降参したらしい、勝負に負けて試合には勝った、私は合格したのだ

でも…余計に悔しい!!

 

「あ、今はなんの時間?」

「ああ、今は試合間の休憩時間だ」

ちなみに次の試合はキルア対ギタラクルらしい、あの顔面針男だ、大丈夫かな…

「ちょっとキルアの所行ってくる!」

「おう!」

「分かった」

2人に断り、キルアの方へ向かう

 

 

「キルア!」

「なんだ、ミラか」

「なんだとはなんだー、迷惑だった?」

私は少し悲しむフリをしてみることにした

「なっ、別にそんなこと言ってないだろ?!」

「冗談だよー」

と言いながらニカッと笑ってみせる

「お前なぁ……、そういえばもう起きて大丈夫なのか?」

「ちょっとクラクラするけど大丈夫だよ」

どんだけ強く打ったんだハンゾーさん…

「次はキルアの番なんだってね、頑張ってよ?」

「誰に言ってんだよ」

「キルアさんです!」

私達はそんなやり取りをしているとそろそろ試合が始まるらしい

「いってくる」

キルアがそう言って中央へ向かって歩いていく、その姿を見ていると…

 

物凄く嫌な予感がする、なんだろこの感じ…

キルアとあの人を戦わせるのは、何か…ダメな気がする、キルアが負ける……?

 

私が考え込んでいると試合が始まる

 

「試合開始!」

 

キルアは少し身構えながら、ゆっくりとギタラクルに近づいていく

ギタラクルは少しも動かないが、急に口を開いた

「久しぶりだね、キル」

キルアのこと知ってるのかな、キルなんて呼んでるくらいなら知り合いなのかもしれない…でも、キルアは相手のこと知らなそうだし…

私が1人で考察をしていると、ギタラクルは顔に刺さったハリを抜いていく、すると、顔の形がみるみる変わっていき、髪の毛も一気にストレートの長い髪に、そして目も一気に大きくなった

それを見たキルアの表情が険しくなり、汗もいっぱいではじめた

「あ…兄貴…!」

キルアのお兄さん、顔まで変えてキルアに着いてきたらしい

キルアの事が心配だったのかな?でも、キルアの顔は怯えているように見える…

どうやら、家出をしたキルアの様子を見てくるように、家族に頼まれたらしい、ハンター試験で会ったのはたまたまらしい

キルアは母親の顔と、キルアのもう1人のお兄さんのお腹を刺して家を飛び出してきたと、聞いている…

怒っているのかな…しかし、家族は怒っているどころか、泣いて喜んでいたらしい、さすが暗殺一家

 

「まさかキルがハンターになりたいと思ってたなんて」

「別に、ただの暇つぶしさ」

「そうか…」

ギタラクルが呟くと、空気が変わる

ギタラクルの周りにドス黒い何かが渦巻いているように見えた…

「なら、安心して忠告できる…お前はハンターには向かない、お前の転職は、()()()なんだから」

「確かにハンターになりたいと思ってる訳じゃない…けど!俺にだって欲しいものくらいある…!」

「ないね」

「ある!今望んでることだってある!」

「ふーん、言ってごらん?何が望みか」

キルアは言葉が出せないでいる

「…どうした?本当は望みなんてないんだろ?」

「ちがう!!ゴンと、ミラと、友達になりたい…」

「無理だね、お前に友達なんてできっこないよ、お前は人というものを殺せるか殺せないかでしか判断できない、そうお教え込まれたからね、今のお前には2人が眩しすぎて測りきれないだけ、友達になりたい訳じゃない」

「違う…」

「彼らのそばに居ると、いつか殺したくなるよ?殺せるか、殺せないか、試して見たくなる、何故なら…お前は根っからの人殺しだから」

ここまで我慢してきたけど、無理だ…家のことに口を突っ込みたくないけど…キルアのバカ…

私が口を開こうとすると、レオリオも我慢できなくなったのか、少しだけ前に出ようとする、私も続いた

「先程も申し上げましたが…!」

黒服が、前に立つ

「あぁ!わかってるよ!」

「私も手は出しません」

「ゴン達と友達になりたいだと?!寝ぼけんな!」

「そうだよ!キルア!…4次試験の時言ったよね!?私達はもう友達だよって!」

キルアは驚いてるみたいだ

「悪いけどギタラクル、もう私達とっくに友達なんですよーだ!」

少しだけ、バカにしたように言ってしまう…まあ、これくらいいいよね…

「だ、そうだ!ミラがこう思ってるならゴンもそう思ってるはずだぜ!」

「え、そうなの?」

「あったりめぇだ!ばか!!」

レオリオ、口悪い…

ギタラクルが少し考える素振りを見せる

「そうか、参ったな…君達はもう、友達のつもりなのか…よし!ゴンを殺そう!その後にミラもだ」

「なっ…!」

「やっぱり今近くに君からだ、殺し屋に友達なんて、いらない邪魔なだけだ」

そう言うと、私に向かって歩いてくる

「ちょっとまってください!まだ試験中です!」

黒服が止めようとするが、針を顔に投げ一瞬で倒してしまう

「くっ…」

戦わないと殺される!私はカバンから銃を取り出そうとするが、ない…

ない!

そうこうしているうちに、段々と迫ってくる

すると、私の前に、クラピカ、レオリオ、ハンゾーさんが守るように立つ

「3人とも…」

「参ったなぁ…仕事の関係上、資格が必要なんだけどなぁ…ここで彼らを殺しちゃったら、俺が落ちて、自動的にキルが合格になっちゃうし、あぁ、いけない、それはミラを殺っても同じか…」

ギタラクルはまた考える素振りを見せる

「そうだ!まず合格してから、2人を殺そう!それなら、仮にここにいる全員を殺しても、俺の合格は取り消される事はないよねぇ?」

ネテロ会長に向かって言っているらしい…

てか、コイツ、独り言多すぎ

「ルール上は、問題ない…」

すぐにキルアの方に振り返る

「聞いたかい?キル、俺と戦って勝たないと2人を助けられない」

「…!」

ギタラクルがキルアに近づいていくが、まただ私に向けられてる訳じゃないのに、この嫌な感じ、怖い…!体が震える…

「友だちのために俺と戦えるかい?出来ないよね?何故なら、お前は友達より、今この場で俺を倒せるか倒せないかの方が大事だから…」

ギタラクルガキルアに手を伸ばしながら言葉を続ける

「《勝ち目のない敵とは戦うな》俺が口を酸っぱくして教えたよね」

キルアが下がろうと足をあげるが…

「動くな!少しでも動けば、戦闘開始の合図と見なす、この手が触れても戦闘開始だ、止める方法は一つだけ、わかるな?」

そう言いながら近づけていく手から、キルアに、ドス黒い何かが移っていくように見えた…

ダメだ、キルアの目からは戦意が感じられない、戦う意思がないんだ…

「キルア!負けを認めても、私と貴方は友達だよ!そんな奴に殺されない!気にしないで!」

私は叫んだ、そうだよ、たとえキルアが負けを認めても、友達をやめようなんて思わないから…

「参った…俺の負けだよ…」

キルアが負けを認めると、ギタラクルは手を叩きながら

「はー、よかった!これで戦闘解除だね」

さらにキルアに近づき肩を叩く

「はっはっは!嘘だよキル!2人を殺すなんて嘘さ!お前をちょっと試してみたのだよ、でも、これでハッキリした!」

キルアに顔を近づけていく

「お前に友達を作る資格なんてない」

 

ギタラクルとキルアがその場を離れる

「キルア…」

私はなんて声をかければいいのか、分からなかった…

 

 

そして少しの休憩の後、重い空気が消えないまま

レオリオ対ボドロさんの試合が始まろうとしていた

「レオリオ…頑張ってね」

私は笑えていただろうか…

「無理、すんなよ」

なんて言われてしまった…ごめんねレオリオ

そして、レオリオとボドロさんの試合が始まる、しかし私はキルアの事が気になってしまい、キルアの方を見る

 

「試合開始!」

 

瞬間、キルアがボドロさんの背後に立つ

私は何も考えずに叫んだ

「キルア!!!!!」

私は見た、キルアが一瞬悲しそうな顔をしてこちらを見たのを…

 

 

 

ボトロのお腹を貫こうとするキルア、しかし!ボトロは、私の声でキルアが後ろに居ることに一瞬早く気づき、横に飛んだ

横に飛ぶことにより背中の真ん中を貫こうとしてたキルアの手は、ボドロの横腹を削り取る、だけで終わった

ボドロ気絶してしまったが、キルアはそのまま扉に向かって歩いていき、どこかに行ってしまった…

会場全体が唖然としたまま、試験は終わりとなる、明日まで休めと受験者達に声をかけたネテロ、そのまま最終試験はキルアの失格となり、幕を閉じた

 

それから次の日になった

受験者達が一斉に集められ、講習を行うらしい…

そんな気分じゃないのに、私の足取りは重かった…

 

受験者達は、私以外には誰もいなく、ネテロ会長だけそこにいた

どうやら、少し早く来すぎたらしい

私が見たのもの、ギタラクルの体からキルアに移っていく何か…あれは一体なんだったのか…

少し考え込んでいると、周りに合格者たちが次々と部屋に入ってくる、レオリオとクラピカが、私の横に座る

「2人とも…」

「ミラ…」

 

講習が始まるらしい、しかし私はギタラクルに聞きたいことがある、私は奴の前に立ち

「キルアに、何をした」

「ん?なんの事?」

すると、部屋の扉が開きゴンが入ってくる、そして私の横まで歩いてきた

「ゴン…」

「キルアに謝れ!」

ゴンも怒っている、いつもとは雰囲気がちがった…

「君達はなんなんだ、さっきから…何を謝るの?」

「そんなことも分からないの?」

「うん」

2人のやり取りは続いていく…

ゴンの話をまとめるとこうだ、コイツに、兄貴の資格はないと、ならば、友達になるのにも資格なんかいらない、そう言いながらゴンはものすごい力でギタラクルの腕を握る、恐らく折れている

ゴンはコイツにキルアが操られている、そう思っているらしい…

キルアを取り戻すつもりらしい

 

しばらく、議論が続くが…ネテロ会長が咳払いをし、議論を止める

「キルアの不合格は変わらん、それにお主たちの合格もまた、変わらぬ」

会長がそう言うと、ビーンズさんの説明が始まる

 

頭に入ってこない…キルア…

私が考え込んでいると、説明は終わってしまったらしい

「諸君らを、ハンターとして任命する!」

 

 

 

その後、解散となり私とゴンはギタラクルを追いかけた

「キルアの居場所!教えてもらう!」

「本当に連れ戻す気?やめた方がいいと思うよ?」

「やめない!さっさと教えて!」

全く!いいからさっさと教えてどっか行ってくれってんだ!

「キルアは俺達の友達だ!絶対に連れ戻す!」

「後ろの2人も同じかい?」

私が後ろを振り返るとクラピカと、レオリオが立っていた…2人とも…

「当然」

「うむ」

「いいだろう、教えた所でどうせたどり着けないだろうし…キル自宅に戻っているはずだ」

「自宅?」

ゴンが聞き返す

「ククルーマウンテン、そこに俺たち一族の住処がある」

「私、聞いたことないや…」

「分かった、ありがとう」

そう言いながらゴンは振り返り歩き出す、私達もそれに続いた

 

 

 

「ククルーマウンテンってどこだろ…クラピカ知ってる?」

こういう時は色々知ってそうなクラピカに聞くのがいいよね

「…」

あれ、無視された…考え事かな…?

「クラピカ?」

「あ、ああ、なんだ?」

聞いてなかったみたいだ…

「山だよ!山!お前何か心当たりはないか?」

「いや、私も分からないな…後でネットで調べて見よう」

 

私たちが話していると、ハンゾーさんがやってくる

少しの間話していると、名刺を渡された…忍って隠密集団じゃなかったのか…

ハンゾーさんの故郷に行ったらおすすめのスポットを教えてくれるらしい

 

次にサトツさんがやってきて、ゴンを連れてどこかに行ってしまう

私達は先にククルーマウンテンについて調べることにした

しばらくするとゴンが戻ってくる

ククルーマウンテンはパドギア共和国、デントラ地区にある標高3722メートルの山らしい

 

コンピューターを構っているクラピカ

「飛行船で3日と言ったところか…出発はいつにする?」

「「今日!今から!」」

私とゴンの声が重なった、すぐにレオリオはOKしてくれた

「わかった!チケットを予約しよう!」

 

 

 

私達はタクシーで空港に行く事にしたが途中で、渋滞にハマってしまい

走って行くことにした

「おい!ゴン!空港までどれくらいあると思ってんだよ!」

「俺、1分でも1秒でも早くキルアを連れ戻したいんだ!」

「私も!まだ友達じゃないと思ってたキルアを1回叩かないと気が済まない!」

「ったく!しょーがねーな!」

「こうして走っていると、ハンター試験を思い出すな!」

クラピカの言葉を聞くと、みんなとの出会いが思い出される…

 

「こんなのハンター試験と比べたら屁でもないよ!」

「そうだな、ちげぇねえ!」

「その通りだよ!」

 

 

私達は空港に向かって走る

キルアを迎えに行くために…待っててね!キルア!




次回からは、ゾルディック編です!
いまだに、ミラの能力思いつかないー…!


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ゾルディック家編
アウタメ×ノ×シレン


本日二本目!
ゾルディック編始まります!



私たちは飛行船を降りると、ククルーマウンテンへ向かうために列車に乗った

列車の旅は、すぐに終わった、駅を出た後すぐに、ククルーマウンテンは観光スポットとして有名だという事を知った

なんせツアーバスが出ているくらいだから

席についてしばらく走ると、レオリオが小声で話しかけてきた

「見ろよ・・・」

レオリオが言った方向、ばれない程度に首をひねると

2人組の男が座っていた

「明らかに堅気じゃねぇよな」

「表情が怖いね」

私たちが男たちの観察をしていると、バスガイドさんが話し始める

「えー皆様、右手奥をご覧くださいませ」

言われた通りの方向を見た見ると、ものすごく大きな山が見えた

「あちらが、ゾルディック家が住むといわれる、ククルーマウンテンでございます」

「キルアはあんな所に住んでたんだね」

「出かけるのも一苦労しそうだぜ・・」

しばらくガイドさんの説明が続くが、退屈だったのかレオリオは、寝てしまっていた

まあ、私も聞いてないんだけどね。

 

そこから少しすると、バスが停車する

目の前にはものすごく大きな壁、あの変な模様が気になる、番号が書いてあるみたいだけど・・・

 

「ハッタリだろう」

先ほどバスに乗っていた二人組が私たちの横を通り過ぎて行った、急にどうしたんだこの人たち・・・・

「誰も見たことがない暗殺一家、奴らの顔写真でさえ、1億近い懸賞金がかかってるって話だ」

「まじかよ!くっそ!キルアの写真撮っとけばよかった!」

おいおい・・友達だよね・・?

 

男たちは守衛さんのところまで行くと門を開けろ、と脅し始める

「こ、困りますよ!私が旦那様に叱られてしまう・・」

「心配すんな!どうせお前のご主人様は、俺たちに始末されるんだ」

守衛さんがしかたなくカギを渡すと、男は守衛さんを投げ飛ばす

なんてことを・・私たちは守衛さんのそばに行き、怪我がないことを確かめる

「おじいさん、大丈夫?」

「ああ、大丈夫だよ」

男たちは構わずにカギを開けて扉に入っていく

「ああ、また・・ミケが餌以外の肉食べちゃうよ・・・」

ミケ?餌以外の肉・・・?すごく嫌な予感がする

 

「「ぎぃやああああああ!!!!」」

 

すると、扉の先からもの凄い悲鳴が聞こえてきた

少し間を開けると、ひとりでに扉が開き始める、すると中から骸骨が!!

「なにあれ!」

骸骨は何かものすごく大きな生き物の手に抱えられて外に投げ捨てられる

長い爪、そして毛がびっしり生えた手、あれは・・・動物の手だ・・・

それを見た私たち以外の観光客はバスに乗ってこの場を去っていった

「君たちは帰らなくてよかったのかい?」

守衛さんに聞かれた私たちは、ここに来た理由を説明した

 

「・・・なるほどね、キルア坊ちゃんの友達ですかい、うれしいねぇ・・あたしゃ20年勤めてるけど、あんたたちが初めてだよ」

そういいながら、お茶を用意してくれた、名前はゼブロさんというらしい

しかしゼブロさんは、私たちを邸内に入れる訳にはいかないと言った

理由は先ほどの大きな腕の持ち主がいるかららしい

しかし、頭のいいクラピカは、少し疑問があるらしい

「あなたは、なぜ無事なんですか?あなたは中に入れるんでしょう?中に入らないのなら、鍵を持つ必要もないですからね」

ゼブロさんは少し笑う

「いいとこ、突くね・・・でも半分あたりで半分外れです」

先ほどのカギは侵入者用の鍵で、ゼブロさんが入るときは鍵は使わないらしい

本当の門は先ほど私が、変な模様といったあの壁らしい

 

試しの門と呼ばれているらしい

初めにレオリオが挑戦するが、ピクリともしない

「押しても引いてもびくともしねえ!」

「単純に力が足りないんです」

そういうとゼブロさんは、上着を脱ぎ始める

「まあ、ごらんなさい・・・この門さえ開けられない輩では・・ゾルディック家に入る資格なしってことです」

そういいながらゼブロさんは門に手を付ける

「ふんっ!」

すると扉が開いていく 

「ちなみに、一の扉は片方2トンあります」

「合計4トン?!」

そんなのどうやって開けてるんだよ・・・

この扉は七の扉まであるらしい

一つの扉ごとに重さが倍になっていく、そして力に応じて、大きい扉が開く仕組み

少し前にも帰って来たキルアは3の扉まで開いていたらしい

 

「3?!って事は、12トン!!」

「16トンだ・・」

ゴンの間違った計算に、クラピカが突っ込みを入れる

 

「おわかりかね?敷地内に入るだけでこの調子なんだ、住む世界が違うんです・・」

それでも私はキルアに会いたいんだ・・

「うーん、気に入らないな・・・おじさん鍵貸して」

「ゴン!無茶だよ!?あんな大きな怪物がいるんだから!」

「友達に会いに来ただけなのに、試されるのなんてまっぴらだ・・俺は侵入者でいい」

あんなでっかいのどうするんだ・・・腕だけで私の倍以上・・食べられておしまいだ・・

 

「貸してくれなくても同じだよ、よじ登ってでも中に入るから」

レオリオもクラピカも止めるがゴンは絶対に、こんな門からは、入りたくないらしい

 

「こうなっちまったら聞かねえな・・・」

「確かに・・・」

「まあ、ゴンだからね・・・」

 

そこからゾルディック家の執事にゼブロさんが電話してくれたり、ゴンが掛けなおして執事にキレたり、色々あった

 

その後ゼブロさんの提案で私たちが試しの門を開けれるように鍛えてくれるらしい・・

ゴンはまだ少し納得できていないようだが、私たちで説得して、渋々受け入れてくれた

 

それからの特訓は大変だった・・・本当に

寝るとき以外は、常に50キロのベストを付けて、なれたらさらに重くなっていった

お茶を飲むときも、湯飲みが20キロもあったし、トイレの扉なども500キロの重さだった・・・

ゴンは夜中に抜け出して一人でトレーニングし始めるし・・骨折してるのに

けど私は、止めれなかった、二人でトレーニングをしているとクラピカとレオリオに見つかって怒られてしまう、「お前までゴンに無茶させて!」と、怒られた

 

この特訓を続けていくとだんだん強くなっている実感がわいてくる

重さになれていき、力も強くなっている

 

 

 

 

「今日はベストを脱いで試しの門に挑戦してみましょうか」

「お、まじか!ありがてぇ!」

「うわ、すっごい軽い!今なら飛べる気がするよ!」

最初にクラピカから挑戦するようだ

「はっ!」

ゆっくりだが扉が開いていく、すごい!初めの方は2人がかりでもビクともしなかったのに!

「や、やったぞ」

クラピカが息を切らしながら戻ってくる

「すごいよ!クラピカ!本当に開けちゃった!」

「これも、ゼブロさんのおかげだな」

「よーし、次は私の番!」

私は門の前に立つ、緊張する・・・まずは手をついて・・・息を整える

「ふっ!」

扉が動き始める、そして・・

「開けた!やった!!」

私は思わずガッツポーズしてしまった

「おお!やったじゃねえか、ミラ!」

「次は、レオリオの番だね!」

「ああ!よーし、やってやるぜえ!」

そういいながらレオリオは門の前に立つ

「おりゃあ!」

レオリオが力をこめる、すると・・第二の門まで一緒に開き始める

「どうだあ!」

私、クラピカ、ゴンはレオリオのもとに駆け寄る

「おお!第二の門まで開いてるよ!!すごいじゃん!!」

「確かにすごいな!」

「流石レオリオだね!」

「まあ、俺が本気を出せばざっとこんなもんよ」

レオリオは決め顔でそう言った

「よーし!俺も!」

そういってゴンは腕の包帯を後ろに投げると門に手を付ける

「「ゴン??!」」

「何をしているんだ!」

「そうだぜ!お前の腕は!」

「もう治った!」

「ほんとかよ・・」

「うん!見てて!」

そういいながらゴンの顔は真剣になる

「せーのっ!」

ゴンが掛け声と同時に門を押していく

開いた・・・

「ゴン!やったね!」

「心配させんじゃねーよ!このばか!」

「そうだぞ、本当に完治しているのだな」

「うん!これでキルアに会いに行けるね!」

 

 

 

 

 

私たちはゼブロさんにお礼を言うと、もう一度試しの門を開け敷地内に入る

「道なりに進むといい、お恥ずかしい話20年勤めているが、お屋敷の場所は知らないんだよ・・・役に立てなくてすまないね」

「私たちが門を開けれたのはゼブロさんのおかげなんです!本当にありがとう!」

私に続き、みんなもお礼を言っていく

「ゼブロさん!本当にお世話になりました」

ゴンがそういって、深く頭を下げる、私も、クラピカも、レオリオもそれに続く

 

そうして私たちは屋敷を目指して歩き始めた・・・

 

 

 

 

 




ゾルディック編はあんまり原作と変化がありませんが・・・
どうか、見て行ってください


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サイカイ×ト×コレカラ

ゴンがカナリアにボコボコにされる所は飛ばします


感想、お気に入り、誤字の指摘ありがとうございます!


いま私たちの前には、キルアの母親が立っていた

「キルからのメッセージをそのまま伝えましょう・・・」

「来てくれてありがとう・・凄く嬉しいよ、でも今は会えない、ごめんな・・・」

カナリアはこの人が撃ったらしい・・こっちも心配だが・・

「キルアが俺たちに会えないってどういうことですか?」

ゴンが質問する

「独房にいるからです・・キルは私を刺し、兄を刺し家を飛び出しました」

「キルアから、聞いています」

「ああ、私たちも聞いている」

「キルは、自分のしたことを反省し、自ら戻ってきました、そして今は自分の意志で独房に入っています、そしていつそこから出てくるか・・・まあ!お父様ったら何をするつもり?!」

急に叫びだした、怖いよこの人・・・すると急に冷静になったかのように

「私、急用ができたので、ではこれで・・・」

「待ってさい!俺たちまだしばらく、この町にいますキルアにそう伝えてください」

「言っておきましょう、それでは」

そういうと森のほうへ走って行ってしまう

ん・・?さっきから横にいた子は行かないのかな

「あなた達、なに?」

「私たちはキルアの友達だよ」

「友・・達?」

 

「カルトちゃん!何をしているの!早くいらっしゃい!」

 

「はい!」

そういってカルトちゃんは去っていった

 

2人が去っていくとレオリオが話し始める

「言っちゃ悪いが、薄気味悪い連中だなあ・・キルアが自分から会えないって言ったのも嘘くせえ、このまま戻るのは癪だぜ、このまま無理にでもついて行こうぜ」

「うん」

「私も、ここまで来て帰るつもりはないよ」

「だね、でもそうすると、きっと彼女が責任を取らされるような気がする・・・」

「あ、そっか・・・」

どうすればいいんだろ・・・

「私が執事室まで案内する」

カナリアが目を覚ましたが・・・

「そこなら、屋敷に直接つながる電話があるから・・ゼノ様がお出になられれば、あるいは・・・」

「ゼノ様って?」

ゴンが聞き返す

「キルア様のおじいさまです」

 

 

 

そこから私たちは執事室に向かう、カナリアは大丈夫なんだろうか・・・ここは暗殺一家・・・責任を取らされて殺されでもしたら・・・

カナリアは承知の上らしい、キルア様のお友達をお連れしただけだと・・

 

「はあ、どんだけ歩けばつくんだか・・」

レオリオがぼやきだした、全く・・走ったりしない分ハンター試験より楽だろうに・・

「きっともうちょっとだよ、頑張ろう」

 

 

そしてそこからしばらく歩くと大きな屋敷が立っていた

「大きいね!あれでも執事専用の屋敷なんだ、すごいな」

私たちが話していると屋敷に着く、屋敷の前にはたくさんの執事が立っていた

すると、真ん中にいた執事が

 

「いらっしゃいませ」

 

すると周りの執事たちが頭を深々と下げている

 

あれ・・歓迎してくれてる・・?

執事のリーダーっぽい人が中に案内してくれる、そして紅茶も出しくれる・・・ゴンの傷の手当まで・・・思ってたのと違う・・・

「奥様から正式な客人として迎えるように申し付けられました」

ゴンの傷の手当てが終わったらしい、まったくいつも無茶して・・・

 

 

「さ、ごゆっくりとおくつろぎください」

「あの、お手洗いってどこにありますか・・・?」

うう・・恥ずかしい・・

「おい、案内して差し上げろ」

執事長、(ゴトーさんというらしい)が執事の1人にそう言った

「こちらへどうぞ」

「どうも」

 

 

私がお手洗いから外に出ると急に首筋に何かをあてられる

「動かないでいただきい」

「何の真似ですか」

「歩け」

執事はそれだけ言うと、私をさっきの部屋に連れていく

 

「ミラ!!」

ゴン・・

「ごめん・・捕まっちゃった・・・」

「おい!てめーら!さっさとどっちか答えやがれ・・おい!」

何をしてるんだ・・・ゴトーが執事の1人に話しかける

「30秒以内にこいつらが答えなかったら、その女の首を掻っ切れ」

「え・・・」

っていうかどういう状況なのか全然わからないんだけど?!

「あの!」

私が大きな声を出すと、ゴトーさんは溜息を吐く

「はあ、次喋ったら、カナリアの首を掻っ切る・・いいな!」

私は黙るしかなくなった・・・説明ぐらいしてくれてもいいのに

 

どうやらゴン達はゴトーが投げたコインがどっちにあるか当てるゲームをしているようだ、命がけの・・・

 

残ってるのはクラピカとゴンだけだ

ゴトーがコインを上に投げる

手の動きが速い!

「さあ、どっちだ」

左!今のは見えた!へへ・・

「私は右手だ」

「俺は左手」

クラピカーーー!!

ゴトーが手を開く

「当たりは左手あと一人・・・行くぜ!」

ゴトーがコインを上に投げた瞬間

「ちょっと待った!」

「ただの時間稼ぎなら一人ぶっ殺すぞ」

何する気だろう?

「レオリオナイフ貸して」

そういってゴンはレオリオからナイフを受け取ると、パンパンに腫れていた瞼を軽く切った

「よし!よく見えるぞ!どんとこい!」

ゴンがそういうとゴトーはコインを上にあげる、さっきよりも速い!

「さあどっちだ」

ゴンはあっさりと答える

わ、私もギリギリ見えてたもん・・喋れないから言えないだけで・・・

「やるな・・・じゃあ・・」

そういってゴトーが立ち上がると、二人の執事も混ざる

いや、あれはさすがに見えない!無理だよあんなの・・・

 

「さあ!誰が持っている?」

ゴン・・

 

ゴンは笑顔になる

「後ろのこっちの人でしょ!」

そういってゴンは後ろにいた執事を指さす

そして、執事が手を開くとコインがあった

「すばらしい」

ゴトーさんがそういうと執事たちが拍手をする

 

「ゴトー!あいつらまだか?」

 

この声は・・・

「「キルア!!」」

私とゴンの声が重なる

「なんだ!いるじゃん!ゴン!ミラ!・・・あとえーと・・クラピカ!」

「ついでか・・」

「リオレオ!」

「レオリオ!!」

 

「久しぶり!」

「心配したんだよ?」

「悪かったよ・・みんな元気だったか?」

キルアはボロボロだが元気そうだな、安心したよ・・

「ゴンどーした?ひっでぇ!顔だぜ?」

「キルアこそ!」

「おい、ゴトーこいつらが来たらすぐに知らせるはずだったろ?」

「申し訳ありません・・少しゲームにお付き合いいただいたもので・・・」

「ゲーム・・?」

そういってゴンのほうを見るキルア、ゴンは微笑んで

「楽しませてもらっただけだよ」

すると私のほうを向いた

「参加できなかった・・・」

「お前はやってないのかよ・・」

「少し悪ふざけが過ぎました・・大変失礼いたしました」

さっきのものすごく怖い顔が嘘見たいに微笑んでる・・・逆に怖いよ・・

「あんた、迫真の演技だったぜ?」

 

 

「まあいいや!とにかくどこでもいいからすぐに出発しようぜ」

早く旅に行きたいのかな・・

「ここにいるとお袋がうるっせーからさ・・」

うわー、本当に嫌そうな顔・・・お母さんあなた嫌われてますよ・・

「おいゴトーおふくろに何を言われても着いてくるなよ!」

「承知しました、いってらっしゃいませ」

「よっしゃ、行こうぜ」

キルアはそういうと、歩いていく

私たちもそのあとに続き、外に出るが・・・

「あれ・・・ゴンは?」

「あいつ何やってんだあ?」

 

少しするとゴンが走ってくる

「ったく、さっさといこうぜ」

「うん!」

 

 

 

 

 

 

列車にて・・・

「ええ!お前ら観光ビザでここにいるのか?!」

「うん!」

「ハンター試験に合格したんだろ?ならライセンス使えよ!」

レオリオは呆れたように

「俺たちもそういった・・・」

「だって決めたんだもんやること全部やってから使うって」

「ミラも?」

「私はキルアを連れ戻すまでって・・」

「ところで、ゴンのやりたいことってなんだ?」

試験の時、お情けで渡されたプレートを顔面パンチを付けて叩き返したいらしい。それまでクジラ島にも帰らないと・・・

 

「ゴン・・・」

「なあに、ミラ?」

「ゴンってヒソカがどこにいるか知ってるの・・?」

「あ・・・」

あ・・・じゃないよ!全く

「おいおい・・」

 

「私が知っているよ、ゴン」

クラピカはヒソカの場所を知ってる・・・?なんで・・・

 

ハンター試験が終わった後、ヒソカは

旅団の事を知っていたらしい・・・9月1日、ヨークシンシティで待ってると

レオリオは何か考えているみたいだ

「9月1日って半年以上先だね」、ヨークシンシティって何かあるの?」

レオリオは何か思い出したらしい

「お!世界最大のオークションがある」

つまり、幻影旅団の狙いは・・・オークションの商品ってことになる

 

 

 

列車を降りると・・・

「では、私はこれで失礼する」

「え・・・」

「キルアとも再会できたし、私はこれで区切りがついた、オークションに参加するためには金も必要だしな・・・これからは、本格的なハンターとして雇い主を探す」

「そっか・・・じゃあ俺も、故郷に帰るとするかあ」

「レオリオも・・・」

「やっぱり、医者の夢は捨てれねえ!国立医大に受かれば・・・こいつで、バカ高い授業料も免除されるからなあ」

そういってハンターライセンスを取り出す

「うん!がんばってね」

「レオリオの夢叶うといいね!私も応援してるよ!」

そういうとレオリオは嬉しそうに笑い

「サンキュウな!」

 

 

 

「また会おうぜ!」

「そうだな・・・次は・・・」

 

「「9月1日、ヨークシンシティーで!」」

 

 

「じゃあな!」

 

そういって二人は飛行船に乗っていった・・・

 

 

またね!二人とも!!




ゾルディック家編終わった・・・・いいのか・・?
こんなに短くて・・・


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天空闘技場編
トウギジョウ×デ×シュギョウ


もー天空闘技場編です!
感想、お気に入り登録、誤字報告ありがとうございます!


 

 

「あっと言う間に3人になっちゃったね」

最初に話し始めたのはゴンだ。

「ねぇ、これからどうする?」

「どうするって、特訓するに決まってんだろ?」

「え、なんの?遊ばないの?」

ゴンよ、ヒソカに借りを返すんじゃなかったのか…

「お前なぁ、さっきなんつった?そんなんでヒソカを1発でも殴れると思ってんのか…?」

ほーら、怒られた。

「そーだよ、ゴン。遊んでてヒソカに勝てたら苦労しないよ…」

「うっ…」

「半年どころか、10年経っても無理だっつの!!」

「はい…」

「いいか?」

そう言って今ゴンとヒソカの間にどれだけ差があるのかを、地面に書き説明する。

線で表してる、けど…

遠いわ!40メートルは離れてるぞ!?

「あ、ちなみにミラは、この辺な」

そう言うと、ゴンと、ヒソカの丁度半分くらいの位置に私を書いている。

「え、私ゴンより弱いよ…?」

「なーに言ってんだ、お前はヒソカとハンゾーにダメージを与えてた。それに戦い方もゴンよりは考えられてるからな」

「そうかな、えへへ」

素直に褒められると嬉しいな。

「キルアは凄いや!俺、相手の強さなんてハッキリわかんないよ…」

「ばーか、俺もこんなん適当に決まってるだろ。強いヤツほど、強さを隠すのも上手くなるからな、あんまりこれに頼るのも良くねーぜ」

「やっぱりキルアは凄いや!」

「よせよ、恥ずいだろ!」

そう言ってキルアは空港の方へ歩いていく。

「なんにしても、ヒソカは強い。並大抵の事じゃ、一矢報いるなんて無理だ。……2人とも金はあるか?」

「実はそろそろヤバい…」

「私ももう、ヤバい…」

「俺もあんまない。そこでだ、特訓と金儲けが同時にできる一石二鳥の場所がある」

「特訓と」

「金儲け?」

「天空闘技場さ」

天空闘技場か、聞いたことないな…

「説明は後!直ぐに天空闘技場に行こう!」

「うん!」

そう言うと2人は走り出す。

「あ!待ってよ!」

「早く来いよお!」

「分かってるー!」

 

 

 

飛行船に揺られることしばらく。物凄く高い塔が見えてきた。

「トリックタワーより大きそう!」

「ここで特訓するのかあ」

やがて飛行船が着陸し、他のお客さんが降りていく。私達も降りるために立ち上がる。と、キルアが

「この飛行船の運賃で金は全部使っちまった、後はここで稼ぐしかない。船を降りたらゼロからの出発だ!」

「「おー!」」

そしてまた2人が走り出す。今度は置いてかれなかった。

天空闘技場の入口には行列ができていた。闘技場の参加者たちらしい。ハンター試験とは違い、小難しい条件なし。ただ倒せばいいルールだとキルアは言っていた。

まあ、この列にいる人たちに大した人はいなさそうだけどね…

 

そして私達の選手登録の番になった。

名前を書き込み、必要な項目を埋めていく。

記入が終わると、お姉さんが名前を確認し、私たちに番号が割り振られた。

「キルア様は2054番、ゴン様は2055番、ミラ様は2056番です。1階闘技場ではこの番号でお呼びしますので、お間違いのないように。…では、中へどうぞ」

 

中へ行くと、他の人たちが試合をしていた。

「変わってねぇな」

そう零したキルアに、ゴンが尋ねた。

「え、キルア来たことあるの?」

4歳の頃にお父さんに放り込まれたそうだ。4歳って…

そして200階まで行ってかえって来いと言われた、と。200階に上がるのに、キルアでも2年かかったらしい。でも4歳の頃だしね、今とは違うもんね。

「ヒソカクラスのやつと戦うのなら、それ以上の階に行かなきゃダメだ。急ぐぜ」

 

するとアナウンスが流れる。

 

(1973番、2055番の方、Dのリングへどうぞ)

 

「ゴンの番だね!」

「うぅ…緊張するなぁ」

「ゴンお前、試しの門クリアしたんだろ?じゃあさ、ただ思いっきり押してみろよ」

 

ゴンの試合が始まった。相手のパンチを軽く避けるとゴンは、相手を押した。すると相手は、もの凄い勢いで飛んでいき、壁にめり込んでしまった……

 

いつの間にかあんなに力が付いていたのか…

 

続いてキルアの試合が始まる。相手の首に手刀を1発、簡単に気絶させてしまった。

キルアも50階に向かったらしい。

 

 

次は私の番だな。相手は少し大きい男の人だ。パワーはありそうだけど見た目だけだな。…全然強そうに見えないもん

 

「始め!」

 

相手が私の方まで歩いてくる。

「嬢ちゃん、ケガしたくなけりゃ、さっさと降参しな」

「はぁ」

私は相手のお腹を蹴ってやった。すると、ゴンの時と同じように吹っ飛んでいき、壁にぶつかって気絶した。

 

「き、君もすごいな、50階へ行きなさい」

「ありがとうございます」

そうして私達は揃って50階へ行くことになった。

 

3人でエレベーターに乗ろうとすると、道着の少年が声をかけてきた。

「自分もご一緒してよろしいっすか!」

え、なんでわざわざ聞くんだ? 乗ればいいのに。

「大丈夫だよ」

「おっす!」

そう言いながら道着を着た子もエレベーターに乗り込んでくる。

エレベーターの中にはガイドさんがいて、闘技場の説明をしてくれる。

勝つと60階に上がり、負けると40階に下がるらしい。

「そんでさあ…」

キルアが何かを話そうとすると、先程の子がそれを遮って話しかけてきた。

「100階まで行くと、専用の個室が用意して貰えるらしいですよ!」

「えっと…」

ゴンが少し困っている。

「おっす!自分、ズシといいます!御三方は?」

キルアから順に自己紹介を始める。

「俺キルア」

「俺はゴン」

「私ミラ、よろしくね」

 

「50階でございます」

 

エレベーターが開き、4人で話しながら歩き始める。

流派を聞かれたり、独学で強くなったと言うと、驚いていた。

話が終わると、少しだらしない眼鏡の人が、拍手をしながら近づいてきた。

どうやら、ズシの師匠らしい。

ズシは師匠と私たちに、お互いを紹介をしてくれる。この人の名前はウイングと言うらしい。

私達がここに来た目的を聞かれて、キルアが代表して話す。

「俺たち強くなりに来たんだ。あと、金もなくて…小遣い稼ぎもかねてるってわね」

「ここに来てるってことは相応の腕なんだろうけど、相手と自分相互の体を気づかうようにね」

 

その後、私たちは10階のファイトマネーを貰った。

「152ジェニー…」

「1階は買っても負けてもジュース1本分のギャラ、けど、次の階からは負けたら0、勝てば5万はもらえるぞ」

「結構貰えるっすね」

「100階だと100万くらいだったかな…」

「「100万?!」」

そんなに貰っていいの?!

150階を越すと1000万らしい…どんだけ

キルアが以前200階まで行った時には2億溜まったそうだ。

しかも、全てお菓子代に消えたらしい。絶対キルア賭け事とか好きじゃん…

 

ズシとゴンは目が点になっている。なんだその顔は…可愛いな。

 

「そんな事より、早く控え室行こうぜ。俺たち前の試合でダメージないから、もう一試合組まされるはずだ」

 

キルアについて行くと控え室には色々な選手がいた。でもやっぱ大したことなさそうだな…

ゴンとキルアもそう思ってるようだ。

でもキルアよ…声に出さないでよ、みんな見てるじゃん…

(2054番キルア様、1963番ズシ様、57階A闘技場にお越しください)

「まー、くじ運くじ運、次頑張れ」

キルア、ハッキリ言い過ぎだよ…

「じゃあ、先行ってるぜ」

ゴンが少し気まずそうな顔をしながら、返事をする。

「あんなにハッキリ言わなくたっていいのにね…」

「本当だよ…」

 

 

 

私とゴンは今60階で待っている。ゴンは敵を押し出して、私は蹴り飛ばす。それだけで終わってしまう。

やっぱりズシは強いのかな?

「キルア遅いね」

「うん。強いのかな?ズシ」

そんな話をしているとエレベーターが開きキルアが出てくる。駆け寄るゴンに、私も続いた。

「キルア!見て、6万も貰っちゃった!ズシ強かったの?」

ゴンも気になるよね、やっぱり。

キルアはズシとの戦いの事を話し始めた。

 

正直、全然強くなかったらしい。素質はあるし、まだまだ強くなれる、と。

でも、キルアから見れば隙だらけ、攻撃も弱い、殴りたい放題だったと……

でも、倒せなかった…TKO勝ちはしたけど、倒せなかった。

ズシの構え方が変わった瞬間に、イルミと同じ嫌な感じがしたらしい。

自分に向けられてる訳でもないのに、震えが止まらなくなる。なんなんだ…あれは。

ウインクさんは"レン"と言っていたそうだ。技の名前かな…

 

 

「2人とも、ちょっと予定変えるぜ、俺も最上階を目指す」

キルアも最上階に行く気らしい。なら、私も行かなきゃね。

 

それから直ぐに私たちは100階に到着した。

そして、110階の試合が終わり歩いている時に、また"レン"の話になった。

「なんなんだろうね…あれ」

「んー、たぶんもっと上のクラスの奴らと対戦すれば…」

「それよりも、ズシに聞いた方が早いんじゃない?」

確かに。流石はゴンだ…

 

 

「"レン"はヨンダイギョウの1つっす」

ズシが何か言ってる。…ごめん、本当に何言ってるか分からない…

何かを説明してくれてるのは分かるんだけど…

ズシが話していると、ウイングさんが現れた。

「ズシ、貴方は人に物を教えられるほど、物を修めたのかな?」

キルアが"ネン"とか"レン"とかが、イルミの強さの秘密だと思ったらしく、ウイングさんに教えてもらえないか頼み込と、ウイングさんが真剣な顔になった。

「宿に来てください…」

 

 

 

その後、宿で聞いたウイングさんの説明をまとめるとこうだ。

 

燃…心を燃やす燃、すなわち意志の強さらしい。

 

四大行…意志を強くするための修行。

 

点で心を1つに集中し、目標を定める、舌で思いを言葉にし、練で意志を高め、発で行動に移すという事だそうだ。

 

キルアは、ズシの負けないという練に気圧されたと……

なんか、嘘くさいな…なんて私が思っていると実際にやってくれるらしい。

 

「キルアくん、これから君を殺したいと思います、いいですか?」

「ああ、いいよ。無理だから」

 

ウイングさんは先程の説明通りの事をやっていく。

 

「君を殺す…」

そう言うとウイングさんの体から、イルミよりはドス黒くない、紫がかった何かが、溢れ出した。

 

少しすると、キルアの姿がこの場から消えた。

「今のが練です。気合で勝れば動かずとも敵が引く。ハッタリの起源とも言われています」

少しの間ウイングさんが説明を続ける。区切りがついたところで、

「行こうぜ!2人とも」

そう言ってキルアが部屋から出ていった。機嫌悪いな…

そう思いつつも、私もキルアに続いて宿を出る。後ろからゴンも追いついてきた。

「待ってよ!2人とも!」

 

 

 

「嘘?」

「話ももっともらしい、ウイングの力も本物だ。けど、それだけじゃ説明できないことがある。ズシの打たれ強さだ。あの試合…いくら倒しても起き上がってくるから、ムキになって、最後に少し本気出しちゃったんだ…」

しかし、キルアが打ち込んでも、ズシは立ち上がってきたらしい。

私でも本気で蹴れば人を殺せそうなのに…16トンの門を開けれるキルアの本気って、肉が破裂しちゃうんじゃないか……?

「確かにそれだと、意志の強さとか関係ないよね…」

「ああ、だから他に秘密がある」

キルアが言い切る。

キルアはクラピカ程じゃないけど、頭が切れるからな。

 

そして数日後に私達は200階に到達した。と言っても、キルアは手刀、ごんは押すだけ、私も蹴るだけなんだけど。

 

 

200階行きのエレベーターに乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

ミラたちは知らない。しかし、すぐに気づくだろう…

 

ミラ達の向かう先で、ピエロが微笑んでいる事に。




次回から念の修行だあ!


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キケン×ナ×チカラ

もっと読みやすくなるように頑張りたいです!

感想、誤字報告、お気に入り追加ありがとうございます!
評価などもしてくれると、嬉しいです!


私達はエレベーターを降り、200階に到着した。

「すごい!流石に200階クラスは豪華だね!」

ホントだ。周りがピカピカだよ!

「受付は…右みたいだな」

そう言ってキルアが歩き出す。私達もそれに続く。

 

少し歩くと、道の先からなにか感じる。

「これなに…?」

ゴンとキルアも感じているようだ、この先に何かがいると。

「行くぜ…!行ってやる…!!」

私達は通路を進んでいく。

 

「コレは殺気だよ、完全に俺たちに向けられている!」

キルアはゴンの言葉を聞くと

「誰だよ!出てこいよ!」

すると、通路の先から紫髪の女の人が出てくる。あの人の殺気、じゃ無さそう。

「キルア様、ゴン様、ミラ様ですね。こちらに受付がありますので、今日中に200階クラス参戦の登録を行ってください。今夜0時を過ぎますと、登録不可能となりますので。」

 

ゴンとキルアが小声で話し始める。

「この殺気アイツかな?」

「分からねえ…」

 

すると急に、女の人の後ろからトランプが飛んできて、私たちの足下に突き刺さった。

見た事ある…今の技。

 

女の人の後ろにピエロが立っていた。

 

「ヒソカ…!」

「どうしてここにいるんだ…?」

「別に不思議じゃないだろ?僕は戦闘が好きで、ここは格闘の聖地♢君たちこそ、なんでこんな所にいるんだい?」

少し間を置くと・・・

「……なーんてね♡」

 

ヒソカは私たちを待っていた。ネットで調べて先回りしていたらしい…ストーカーだ。

 

「それに、ここの先輩として君達に忠告しよう。このフロアに足を踏み入れるのは…まだ早い」

ヒソカがそう言うと、殺気を飛ばしてくる。

 

「くっ…」

「通れないだろ?」

私達が無理やり通ろうとしていると。

 

「無理はやめなさい!」

 

後ろから声がする、振り向くとウイングさんが立っていた。

「ウイングさん!」

「彼の"ネン"に対して君達はあまりにも無防備だ。極寒の地で全裸で凍えながら、なぜ寒いのか分かっていないようなものです。」

これ以上無理に進もうとすると…死ぬらしい。それは嫌だ。

 

「これが"燃"だと?アイツが通さないと思うだけでこうなるってのか?!嘘つけ!」

「はい、あれは嘘です」

キルアの言っていた通り、本当の事は教えてくれていなかったんだな。

「まあ、正確に言うと嘘みたいなものです。本当の"ネン"について教えます。なのでひとまず、ここから退散しましょう。」

 

「ねぇ、お姉さん?もし今日登録出来なかったら俺達どうなるの?」

「ゴン様とミラ様はまた1階から挑戦し直せます。しかし、キルア様は以前登録を断っているので、また未登録と言う形になりますと、登録の意思がないものとされ、参加自体不可能になってしまいます。」

「なあ、ウイングさん。ひとまず退いて、0時までに戻ってこられるか?ここに。」

「それは…君達次第だ」

 

そこから私達は、ウイングさん達が泊まっている宿に行った。そこで本当の"念"の力を見せられた。

 

凄い。あれが本当の念なのか…あんなものがあるなんて知らなかったよ。

 

念とは、オーラと呼ばれる生命エネルギーを自在に操る能力の事らしい。

生命エネルギーは、誰もが持っているが、垂れ流しの状態になっている。その生命エネルギーを肉体にとどめる技術を"纏"と言う。

纏が使えるようになると、肉体は頑強になり、常人より遥かに若さを保てる。

 

次に"絶"。オーラを断つ技。

気配を消したり、極度の疲労を癒すときに効果がある。

 

そして"練"。通常以上のオーラを生み出す技術。

 

「感じますか?」

練の説明途中のウイングさんの体から何か、白いモヤが出ている。

多少の圧迫感がある。

「さっきみたいな嫌な感じはしないね?」

ゴンの疑問はすぐにウイングさんが説明してくれる。

敵意がないからと言っていた。

すると、一瞬ウイングさんが私の方をちらっと見た。

どうしたんだろ。

「オーラは人間の内部から発せられるエネルギー。故に…人間同士の使用が最も効果的です。いい意味でも、悪い意味でも。邪念を持って無防備な人を攻撃すると、オーラだでけ人を殺せます。」

 

それだけ危険な力って事だね。

「念の使い手から身を守る方法は1つだけ。自分も念の使い手になる事――――――纏による防御のみ!自分のオーラで相手のオーラを防ぐ。でないと…」

 

そう言ってウイングさんは壁に手を当てる。

すると、壁が一気に凹んだ。

「肉体は粉々に壊されてしまいます…」

あっはは、すっごいや。というか、壁壊して良かったの?

 

ウイングさんの説明は続いた。

 

念は誰にでもある力だが、現在この能力を使いこなせる人間は、僅かしかいないらしい。

そして、その眠れる力を目覚めさせる方法は2つ。ゆっくり起こすか、無理やり起こすか。

ズシはゆっくり起こした、と。才能もあって飲み込みも早いズシは、半年で纏をマスターしたらしい。半年……

「でも、私達は0時には登録しに行かないと…」

「では無理矢理起こすしかないですね…」

「それなら間に合うんだな?」

「…君たち次第です。時間内にオーラを体内にとどめるコツを会得できるか。」

するとウイングさんは、手を前に伸ばす。

「これから君たちに、私のオーラを送ります。発と呼ばれるさっきのやつです…」

「え…」

そんな事したら粉々になるんじゃ…

 

「もちろん、体を壊すのが目的じゃないから手加減はするが、荒っぽい方法である事には変わらない。要するに、ビックリさせて目覚めさせる訳ですからね。眠っている身体に喝を入れて、纏を起こしやすい状態にする。」

 

眠っているとは、体内にある"精孔"っていう穴が閉じきっていて、オーラが上手く巡っていない状態の事らしい。そこでウイングさんのオーラを体内に送る事で、精孔をこじ開ける。

本来は瞑想や禅などで体内のオーラを感じて全身をオーラが包んでいることを実感した上で少しずつ開くから時間がかかると。

しかし、私達なら1週間、もっと早く目覚めるかもしれないから、残念だと。

なんか、私の方を見てない気がする…

しかしキルアは

「より早く目覚める方がいいに決まってんじゃん」

っと言っている。

「これは外法と呼ばれる裏技ですよ。未熟なものや、悪意がある物が行えば死ぬ可能性は十分にある」

「でも、ウイングさんは未熟でもないし、悪意もない、でしょ?」

正論だな。うん。ゴンってたまに鋭いよね。

「だから聞きたいな。何故急に俺たちに本当の念を教えようと思ったのか」

惜しいと思ったらしい。もしあのまま200階クラスに行くと、死んでいたか、一生治らない傷を受けるかもしれないと。

全員念の使い手だから。

 

「ここまで話してきて、今さらですが…」

そういいながら、ウイングさんは私の方を見る。

「…ミラさん、貴女は念をすでに会得している…」

え…どーゆこと。

「「えーーー!!!???」」

ゴン達が声を揃えて驚いているが、私だって驚いている。

「私!念なんて知らなかったですよ?!今日はじめて知ったんだもん!」

「はい、恐らく貴女は今日まで念のことを知らなかったでしょう。」

どういう事だ…

「恐らくは…貴女が気付かないうちに目覚めていたのでしょうね。先程から私の身体からオーラが出ている事に気づいていましたね?」

「それが、オーラなんだ。私には、ずっと、よく分からなかった…」

「貴女は意識すればもう纏が使えるでしょう」

「私が……」

あ、2人とも…

「黙っててごめん…」

「別に謝らなくても大丈夫だよ!ミラだって知らなかったんだから!」

「ああ、謝る意味がわかんねえな」

「ありがとう…!」

「さて、では2人は上着を脱いでこちらに背中を向けてください」

 

そしてウイングさんがゴン達にオーラを送ると、2人の体からオーラが溢れだしてくる。

 

「いいですか?そのままの勢いでオーラを出し続けたら、全身疲労で立てなくなります。いいですか…オーラを身体にとどめようと念じながら構えてください。ミラさんもですよ、目を閉じて!」

 

私達は目を閉じて身体の力を抜く。

オーラが血液のように全身を巡っているように、頭から肩、手、足、そしてその流れが次第にゆっくりに……

身体の周りで揺らいでいるイメージ…

 

 

 

 

「どんな感じですか?」

 

「緩い粘液の中にいるみたい。」

「ああ、重さのない服を来ているみたいだ…」

「これが纏なんだ…」

 

「そのイメージを常に持ち続けてください。慣れれば寝ていても纏が使えるようになります」

「てか、お前の纏だけでかくねぇか?」

「確かにキルア達と比べると大きいかも…」

ウイングさんの方を見る

「恐らく、今まで垂れ流していた訳ではないのでしょう。無意識に何度も何度も、それこそ寝ている間等に纏を行っていたのかも知れません。」

「そーなんだ…。」

「とにかくです、今度は敵意を持って君達に念を飛ばします!」

そう言って敵意が乗ったオーラを放ってくる。

「さっきまでの君たちならこの場にいるだけで辛かったはずです!」

「ああ、あんたの、極寒の中裸でって意味がよくわかったぜ」

「私が放つ念を、無事防ぐことが出来たら、彼の壁も敗れるでしょう!」

 

 

 

 

私達はウイングさんの念を防ぐことに成功した。

 

 

 

そして今、ヒソカの念の壁を突破することが出来た。

「200階クラスへようこそ♢洗礼は受けずに済みそうだ」

私の方を一瞬見た気がするが、すぐゴンに話しかけ始めた。

「君がここに来た目的は大体想像出来る。ここで鍛えてから僕と戦うつもりだったんだろう?」

「ああ、けどそっちから現れると思ってなかった。手間が省けた!」

「纏を覚えたくらいでいい気になるな。念は奥が深い…はっきり言って今の君と戦う気は無い。…ただこのクラスで1度でも勝てたら…相手になるよ♡」

そう言ってヒソカは去っていく。

「いこっか」

 

私達は200階の受付を済ませ、説明を聞いた。

まず90日の準備期間があり、この間なら戦いたい日に戦えるし、毎日戦うこともできる。期間内ギリギリまで戦わなくても問題は無いとのこと。

1度戦闘を行えば、また90日の準備期間が貰える。期間内に戦闘ができない場合は登録が即抹消になるから気をつけろ。と。

そして、このクラスをクリアするには10勝が必要で、10勝する前に4敗しても失格、10勝すればフロアマスターに挑戦できるらしい。

しかしその辺は興味ないから聞き流しておいた。

ゴンとキルアも興味無いらしく、話し合っている。

 

後ろに気配!

2人も気づいているようだ。3人で振り返る。

「なんか用?」

この人達も申し込みのために並んでいるらしい。

「なるほどね…ゴン、こいつらお前と同じ日に戦いたいらしいぜ」

ゴンは少し考え

「俺!いつでもOKです!」

後ろの三人が、ニヤついている。

「2ヶ月は戦っちゃダメって言われたのに…」

「あはは!」

笑って誤魔化すな。全く。

「それでは!ゴン様は2207号室、ミラ様は2218号室、キルア様は2223号室でお休みください!戦闘日は決定次第お知らせします!」

 

部屋に行く事になり、1番近いゴンの部屋に入ってみる。

「うわぁー!広いね!」

「ほんとだ、こんな部屋見た事ないよ…」

お風呂は金色らしい…

部屋の凄さに感動していると、テレビが勝手につく。ゴンの戦闘が決まったようだ。

3月11日……

 

「明日?!」

「まじかよ!早いな。」

私とキルアがびっくりしていると、ゴンは既に纏をしていた。

「多分…明日は勝てない。でもいいんだ!早く実感してみたい、この力で一体どんな事が出来るのか!」

「そうだね、キルア!私達も!」

「やるか!」

 

 

 

そう言って私達は纏を纏い続けられるように、訓練を始めた…

 




来週から、日曜日はお休みにしたいと思います!


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シュギョウ×ハ× チュウシ?

ゴンは原作通りギドに負けるので、キルアとミラの説教から始まります。



ギドとの戦いでゴンは体中の骨が折れたり、亀裂が入ったり様々な怪我をしていた。

「全治4ヶ月だとさ。」

「はぁ。やれやれだよ、全く。」

「このど阿呆!」

「ごめん…。」

謝ればいいってもんじゃないぞ!この怪我は!

 

するとキルアはゴンのいるベッドに飛び乗った。

「俺達に謝っても仕方ねーだろ!どうなってんだよ!この中はよ!」

そう言いながらゴンのデコを指で突きまくる。

「念を知らずに洗礼を受けた連中の姿は嫌ってほどみだだろ!」

最後にデコピン。痛そう。

「1歩間違えてたらゴンもあんな風になってたんだよ!それで済んだのは、ラッキーなんだからね!」

 

でも、私達がしっかり止めておけば…とも思ってしまう。

「ったく。何のためにメガネ兄さんが教えてくれたと思ってんだよ!」

「…でもさ、大丈夫だと思ったんだよね。何回か攻撃を受けてみて急所さえ外せば死ぬことは…」

ゴンが言い終わる前に、キルアがゴンの腕に足をグリグリと押し付ける。

しかも、ニヤニヤ笑いながら無言で。

「ちょっ!キルア!?ゴンが悶えてるから!」

 

そんなやり取りをしていると、扉がノックされる。このタイミングって事は…

「はいよー」

キルアが返事をする。

「あ、私が開けてくるよ」

私は扉を開く。

すると、ウイングさんがすごい剣幕で入ってきた。

そして、すぐにゴンに近づいていく。

絶対怒ってるよ。ウイングさん。

 

 

やっぱり怒っていた。キルアや私が言った事と同じような事を言っている。

 

ゴンの怪我の完治はいつかと問われ、キルアが2ヶ月と答える。

その後ゴンは、2ヶ月の修行を禁止される。念について調べる事も禁止だ。もし破れば、もう教える事は何も無い。そう言われていた

ウイングさんは誓の糸と呼ばれるものをゴンの左手の小指に巻き付ける。常に約束を忘れないようにと。

 

 

「キルア君、ミラさん、ちょっといいですか?」

私達は闘技場の外までウイングさんについていった。

 

「あなた達の本当の目的は一体何なのですか?」

変な事を聞くなー。

「何って言われてもね…?キルア?」

「ズシとあんたに会わなかったら俺は小遣い稼ぎだけのつもりだった。ミラもそうだろ?」

「そうだね。まあ、修行も兼ねてるけどね」

「ゴンはヒソカってやつと戦うための修行に来てる。それだけだよ」

そして、キルアは自分は最上階を目指すのは興味無いと言った。

 

あれ…キルアが言い出したはずなんだけどな。まあいいか。

「あいつ、口ではヒソカと戦えればそれで良いとか言ってるけど、昨日の試合のやり方、あれは…スリルを楽しんでるみたいだったからな…」

 

急に絶をした時はビックリしたよ、私も。咄嗟に絶を解いたから良かったが、もし解かなかったら腕が無くなっていたかもしれない。本当に心配させてくれるよ。

 

「命すら落としかねなかったあの状況を楽しんでいた、と…?」

「ああ、俺もそういう所無いわけじゃないから分かるんだけどさ。俺なら時と場合と相手を選ぶけど、アイツは夢中になったら見境無さそうだしな。ミラはそんな事しないだろうけどな、多分…」

「戦うのは好きだよ?私も。」

「……」

ウイングさんが無言で私を見る。あ、これ言わないほうがよかった…?

「あ、でも!同じ約束を2度も破るやつじゃないから大丈夫…!」

ナイスキルア!

「そうだね。ゴンは突っ走っちゃってブレーキがかけれない事もあるけど。大丈夫!」

 

無言で考えるウイングさんは焦ってるように見えた。教えた事に後悔してるのかもしれない。

私がそう思っていると、キルアが口を開いた。

「もー遅いよ。知っちゃったんだから。俺もゴンもミラも。教えた事後悔して止めるんなら他の誰かに教わるか、自分で覚えるかするだけ。責任感じることないよ。俺の兄貴もヒソカも念の使い手だったんだから。いずれ辿り着いていた。」

そう言ってキルアがその場から去ろうとすると、ウイングさんが声をかける。

「わかりました。途中で降りる気はありませんよ。むしろ伝えたいことが山ほどありますから。」

 

良かった。これからも修行をつけてくれるらしい。

「ズシが宿屋で待っています。君達も一緒に修行するといいでしょう。」

「いいや。抜け駆けみたいで嫌だからさ。」

「私もそうする。ゴンが約束守れたら3人で始める!」

そう言って、私は少し離れているキルアの近くに走っていく。

「ゴン君に伝えてください!"燃"の方の修行は認めると!"点"を毎日行うようにと!」

キルアは前を向いたまま右手を上げて振る、了解って事だろうな。

 

 

 

私達が部屋に戻ると、既にゴンは"点"を行っていた。

それを見た私達もゴンのそばの床に座り込み、点を始めることにした。

 

 

 

 

 

 

 

それからゴンが、ギドと戦ってから1ヶ月が経った。

私はキルアと一緒にあるチケットを手に入れていた。

それをゴンに見せる為に部屋に入ると…骨折していたはずの腕で逆立ちをしているゴンがいた。

「え!ゴン!腕もう大丈夫なの?!」

「うん!」

そう言ってゴンは、逆立ちの状態から飛び上がり私達の前に着地する。

「ほら!もーバッチリ!」

その場で元気な事をアピールしている。

「分かった分かった。」

キルアが素っ気なく答える。本当は全治4ヶ月の傷なのに、1ヶ月で治すって。どーなってるんだ!ゴンの体は!

「ったく、どーゆー体してんだお前は!」

やっぱりそう思うよね。キルアも。

「で!2人は何か用があったんじゃないの?」

「ああ、これこれ」

そう言ってキルアがポケットから出したのは、ある試合のチケットだった。

「チケット?」

「ただのチケットじゃないぜ。…ヒソカ戦。」

 

 

そこから私たちは、一旦食事に行く事にした。続きは食べながらって事だ。

このチケットは、200階クラスの選手って事で優先権が取れたんだよね。多少高かったけど。

そしてキルアと私が調べたヒソカの事をゴンに話す。

12戦8勝3敗6KO

KOイコール死人の数。しかもその3敗は準備期間がギリギリだったから登録だけして試合には行かなかったらしい。

つまり、しっかり戦えば負け無し。強い。

しかも、相手に取られたポイントは4ポイントのみ。ほとんど無傷で8勝してるって事だ。

この話を聞いたゴンの顔はすごく、嬉しそうだった。

 

今回の対戦相手はカストロって人で、ヒソカからポイントをとった唯一の男らしい。前のリベンジマッチってことなんだろうな。しかもこの人は殺されていない。

 

私達は天空闘技場に戻りながら話を続ける。

エスカレーターに乗るとゴンが。

「…でもいいのかな?試合を見ても…」

「大丈夫に決まってんだろ?ただ試合を見るだけなんだから。」

会話に参加していない私は気づいてしまった。前にウイングさんが立っているのを…

「ダメです…試合観戦も念を調べる行為に相当します。」

2人は驚いてるみたいだ。私は先に気づいてたから良かったけど。

「ゴン君…!腕の怪我はもういいんですか?」

「は、はい!もう大丈夫です!」

「治ったんだから試合見てもいいよな?」

キルアが聞くが。

「いいえ!私がゴンくんに言い渡した期間は2ヶ月です!」

キルアが、えー、とか、あー、とか言っているがウイングさんは軽く無視をして話を続けた。

「ゴン君。君は後1ヶ月、点のみの修行と万全の回復に専念しなさい。」

「はい。分かりました」

「じゃあ、そういうことで。」

「おっす!お大事に!」

あれ、ズシいつから居たの。全然気づかなかったよ。絶の修行でもしてるのかな…?

 

「しゃーねーな。試合は録画しとくとして、俺だけでも見てくるか。」

「うん。ミラは行かないの?」

「私ちょっと行きたい所があって、途中から見に行くと思う!」

 

 

その後ゴンは部屋に戻り、キルアは試合会場に向かった。まだ1時間あるのに。

 

 

私はある場所に向かっていた。

ゴンが怪我をしてから1ヶ月、点以外にする事がなかった私は天空闘技場の外にある町をまわっていた。

その時に見つけたお店、武器が売っているお店だった。

そこに、銃が売っていた。リボルバー式のやつ。

欲しい。というか、見た時になんか、直感的なものが働いた。

これは絶対私が持つべきものだ。と。今でもその自信は消えていない、あれは私のだ。

 

見た目は普通の銃だが、よく分からない模様が全体についている。

それ以外は普通の銃、なんと。2丁で500ジェニーだ!

なんとお買い得なのだろう!

 

ウキウキ気分で私はお店の前に到着し、

お店に入る。

 




いつも感想や誤字報告ありがとうございます!
評価などもつけてくれると嬉しいです!


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シュギョウ×ノ×サイカイ

2本目です!
ちなみにヒソカとカストロの戦いも飛ばします!



「お邪魔しまーす。」

私はお店に入る。

「いらっしゃい。」

怖いよこの人。だって顔は傷だらけで、片目は潰れてるし。

何よりこの人、念の使い手みたいだ。

「あの。そこにある銃が欲しいんですが。2つとも。」

私は恐る恐る店主に話しかける。

「あいよ。2丁で500ジェニーだ。」

お金を渡すと店主は少しこちらを睨み、口を開いた。

「弾はねぇぜ。まあ、あんたなら直ぐにこの銃の使い方が分かるさ。」

店主はそれだけ言うと口を閉じた。

 

私は早足に店を出ると

「はぁ。怖かった。あの人絶対強いでしょ!」

 

全然時間経ってないし、ササッとキルアの元へ向かいますかー。

 

 

 

 

 

キルアと合流し、観客席に移動することになる。

「ヒソカの念を使った戦い方ってどんな風なんだろう?」

「さあな。けど、強い事には違いないだろ。」

そんな事は分かってるんだけどなーー。

 

 

 

 

 

 

凄い試合だった。正直何が何だか分からなかった。

それはキルアも同じだった。

 

 

 

ゴンの部屋に戻るとゴンはすぐに点をやめて、どうだったか聞いてくる。

 

「すげぇ試合だった。悔しいけど、正直俺もミラも何でヒソカが勝てたのか分からなかった…」

ゴンも驚いていた、私達が結構集中して見ていたのに分からなかったんだから。

「ゴン、ミラ、俺達ももっと念の能力を上げないとな!」

「「うん!」」

 

 

 

 

 

それから1ヶ月が経った

そして、私たち3人は念の修行を再開するため、ウイングさん達が泊まる宿に向かった。

 

「ゴン君、キルア君、ミラさん。今日からズシと共に修行することになります。」

私はズシに声をかけることにした

「よろしくね!ズシ!」

「おっす!こちらこそよろしくお願いします!」

「では、挨拶も終わった所で。ゴン君。この2ヶ月よく約束を守りましたね」

「誓の糸のおかげです。実は何度も誘惑に負けそうになったんだけど、この糸を見つめていると心が落ち着いてくるんです。」

「そーゆー念を込めておきましたから。」

「え、ホント?」

念ってそんな事も出来るんだ……

「嘘です」

ウイングさんはにこやかに笑いながら言った。一瞬信じちゃったじゃん!

「でもさー、なんで約束を守ったかどうか分かるの?もしかしたらコイツこっそりズルしてるかもしれないじゃん」

確かに。でも、ゴンはそんなことしないよ。多分…

「誓の糸が切れてないからですよ」

どーゆうことだ。?

「ゴン君、久しぶりですが纏をやってもらえますか?」

「いいの?」

「ええ、どうぞ。」

大丈夫かな。私できるかな?念を知って2ヶ月、点しかやってないからな。

 

ゴンは纏に成功した。なんか前より大きくなってる…?

「ズシ。どう思いますか?」

ゴンの纏を見たウイングさんが、ズシに感想を聞く

「静かで、なだらかで、それでいてすごく力強いっす!」

「良かった!忘れてたらどうしようかと思っちゃった!」

「1度覚えたらまず忘れませんよ。高度に使いこなす為には努力を怠ってはいけませんがね。」

私は気になっていた事を聞く。

「なんか、前より大きいよ?」

「それは、毎日心を鍛える修行をした成果ですね。お2人も前より成長していることでしょう。」

 

やっぱり点とかも大事なんだな。と、基礎の大事さが改めて分かった。

 

「さ、ゴン君。左手を見てみなさい。」

「あ!糸が切れてる!」

「きみが約束を破って念を使ったら、切れるように結んであったのです。私の念でね」

 

「今度は嘘じゃないよね?」

ついさっき嘘つかれたからなー。

「はい、今度は本当ですよ」

するとキルアが口を開き始めた

 

「ねぇウイングさん。ヒソカとカストロの試合見た?」

「ええ、見ましたよ」

「ヒソカの能力ってなんなの?切れた腕を飛ばしたり。あんな事俺たちでもできるの?」

「んー、難しい質問だね。ゴン君はその対戦、ビデオ出みたかい?」

「んーん。まだだよ!」

「じゃ、見ながら説明しましょうか。」

 

ウイングさんは試合のビデオをテレビに入れる。

 

 

「ここで、ヒソカの左手からオーラの糸が出ているのが見えるかな?」

「ダメだあ…」

「全然!みえねえ!」

「全く見えないよ…」

「自分もっす…」

ここでヒソカはある技を使っているらしい。自分のオーラを限りなく見えにくする技。

絶を応用した高等技術で"隠"と言うらしい。それを使えば、強いオーラでも相手には見えなくなるらしい。

これに対抗するには、練で生み出したオーラを目に集中させる技"凝"を使うのがいいらしい。

私達3人の課題は練を習得し、ヒソカの隠を見破ることらしい。

 

「あの、師範代!自分は…」

「ズシ。貴方の力なら既にヒソカの隠を見破れる筈です」

「自分が?!」

「3人の前で練を見せてあげなさい」

「お、おっす!」

ズシは構えた後に短く息を吐く。

「…練!」

ズシがそう言うと、身体からオーラが溢れ出している。

物凄い力強さだ。オーラの大きさは私の方が大きい。けど、纏とは全然違う!

私達がびっくりしていると

「そのオーラを全て目に集中!」

「おっす!」

身体のオーラが目に集まっていく。

 

「凝!」

 

「この場面のヒソカの身体からオーラが見えるかい?」

すごい汗。そして集中力だ。

「はい!」

「そのオーラは全部で何本あるかな?」

「12…いや!13本だと思うっす!」

「残念!だが、いい線いってるよ!」

「おっす!」

「 今は持てる力の全てを使い、ようやくヒソカの隠を見破れる程度のレベルだが、修練を積めば凝を行いながら戦えるようになりますよ。分かりましたね?まずは練の習得。そして応用技の凝を覚える。そしたらヒソカの能力がどんなものか、答えは自ずと見つかるはずです!」

 

やはり念はそんなすぐに習得できるものじゃないな。頑張ろ!

そう思っていると、ウイングさんの話には続きがあった

 

「そして、ヒソカの能力がなんであれ、同じ念能力者なら覚えられるはずです。ですが、念能力はその人の個性に大きく影響される。一人一人好きな事や得意な分野が違うように。真剣に念を極めたいなら真似ではなく、自分の資質を見極める事が大切です。まだ発展途上で、器も出来ていない、自分器を大きく育てなさい。そのための修行なのだから。そして、ガンガン鍛錬に励み、同じくらい遊んで人生を楽しみなさい!」

 

「「おっす!」」

 

ウイングさんはカレンダーの元に立つと。

「キルア君とミラさんの準備期間の最終日は…6月9日。ゴン君は10日ですね。3人とも最終日にバトル登録をしてください。それまで修行です!バトルまでに凝をクリアすること!」

 

「「「おっす!!」」」

 

そして私達は宿を出ると、ズシを含めた4人で練の修行をする事にした。ゴンの部屋に行くとになり、エレベーターに乗ってしばらくすると。

 

気配がする。エレベーターの外で待ち伏せしてるっぽいな。3人いるって事は…あいつらだな。

「みんな」

「うん…」

「おっす…」

「お客さんだな。」

 

200階に着くと、あの3人が立っている

「あんたらもしつこいなー。嫌われるよ、そんなんだと」

能面見たい顔の男が話し始めた

「まあ、そう邪険にしず。いつ戦うのか教えなよ」

 

「新入り狙い専門の連中らしくてよ。俺らと戦って勝ち星稼ぐつもりなんだぜ。」

キルアがズシに説明すると、能面の男が会話を遮って話し始める。

「俺ら結構焦ってんだよ。そろそろ締め切りでね。ねぇ、戦おうよ。なんならサービスで能力見せちゃおうかな」

 

「俺は6月10日に戦闘日を指定する」

「おい、ゴン!」

「まあまあ、キルア。今回はちゃんと日にち守ろうとしてるみたいだしいいじゃん!」

「はぁ。ったく!しゃねーな!」

 

「それじゃあダメだね。俺の締切は5月29日なんだ。その日にしなよ」

「てめえ、の都合なんて知るかバーカ!行こうぜ!」

キルアがそう言って歩き出す。ゴンとズシも続くが。

私は少し待ち。

「私は6月9日なら戦うよ!それじゃ!」

私が駆け足でみんなの元に戻ろうとすると、後ろからなにか聞こえた。

 

 

「ミラちゃーん!絶対君とも、ゴンちゃんとも戦うから。ネ」

 

 

戦闘日守ってくれるならいいんだけどなー。

 

「ゴン、ミラ!相手にするな」

「はーい」

 

 

 

 

そして私達はゴンの部屋に到着し、練の修行をし始めた。

私は何故か始めてすぐに練が出来るようになっていた。

 

 

半日ほど続けるとゴンとキルアも大分慣れ始めているみたいだ。

 

 

「よし、今日はこれで最後にしよ!」

私がそう言うと、3人が同意してくれる

 

 

体内にエネルギーを溜めるイメージ。細胞の1つ1つからパワーを集め、どんどん増えていく。蓄えたその力を一気に外へ…!

私の身体からは、纏より何倍も強いも強いオーラが吹きでる。

 

「ふぅ….」

 

練をやめるとゴンが話し始める。

「大分慣れてきたね!」

「練ったオーラを纏で留めるタイミングが少し難しかったな」

「本当はもう少し続けたいけど、無理は良くないもんね」

ゴンならもう少し続けよ!とか言うと思ったけど、ちゃんと分かってるみたいだな。良かった良かった。

 

 

修行が終わり、自分たちの部屋に戻る事になる。ズシは宿まで戻るらしい

 

部屋に戻ると、私は纏と絶を行う事にした。

この切り替えをスムーズに行えるようにする為に

しばらく続けていると、ギドから電話が掛かってくる。

「部屋の外にプレゼントがある」

 

私は電話を持ったまま、扉を空ける。すると靴が落ちていた。

「それで大体の事はわかっただろ?これから俺の言う事を誰にも話さず実行してくれれば、明日からまた4人で修行が出来る。」

 

ズシの靴だ…こいつら…!

 

電話の内容はこうだった。

20分後に受付に行き、5月31日にバトル登録をしろ。

わざと負けろってことか。

「わかったよ。」

私はそれだけ言うと電話を切る。そして20分が経つと、申し込みに行く。

 

 

その帰り道に。

5月31日に戦いを認めて貰うには…凝をマスターするしかないな。

 

無茶はダメとか言ったけど、今回は仕方ないよね。

 

 

そうして私は一晩で凝を会得する事に成功した。

 

朝早く起きてウイングさんの所に行こうかな。

 

 

 



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ネン×デ×セントウ

今回ミラちゃんの戦闘シーンをいれるつもりでしたが、次回になっちゃいました…


私は凝がある程度出来るようになり、お風呂に入った後ベランダに出た。

「ふぅ。」

凝はとても集中力を使う。歩いたりするだけでオーラが分散してしまう程に。けど、その場から動かずに見るなら問題はない。

 

そういえば、あの時買った銃。1度引き金を引いてみたけど、何も出ない。

んー、どうやって使うのかなー。今も手に持っているが特に変化はない。私がじーっと銃を見つめていると、あることに気づいた。

 

「この模様どこかで…えーと…うーんと……」

記憶の糸を手繰る。そうしてしばらく考えていると…

 

「あ!誓いの糸だ!!」

そうだよ!ゴンが指に巻かれてた誓の糸だ。

という事は、オーラをしっかり込めれば…

「よし!」

空に向かって引き金を引いてみる。

 

音はほとんどしなかったが、私の身体からオーラを吸い取り、放出されている。

「なるほど。使用者のオーラを弾に変換してくれるんだ!」

なんだかスッキリしたな。よし!明日ウイングさんに凝が出来たことと、試合する日を伝えないといけないし、早いとこ寝ちゃおう。

 

朝早く起きなきゃね!

 

 

そして私は眠りについた…。

 

 

 

 

 

朝になると、私はすぐに準備をしてウイングさんのいる宿に向かった。

 

 

 

「ウイングさん、おはようございます」

私が部屋に行くと、もう既にウイングさんは起きていた。

 

「あれ、ミラさん早いですね。どうされたんですか?」

「私、凝が出来るようになったので見てもらってもいいですか?」

私がそう言うと、ウイングさんは驚いた表情をしながらも、ビデオをセットして見せてくれる。そのままヒソカがトランプを投げているシーンまで進むと、ウイングさんはビデオを止めた。

 

よし。凝だ!

「15本かな。トランプに13本、スカーフに1本、結構見づらいけど、右腕を上に投げてる、そこに1本だね。」

私がそういうと、ウイングさんはビデオの続きを流し始める。

 

「ヒソカのオーラは、伸び縮みしてるみたい。それと粘着性もある。恐らく。腕をくっつけたのも、切れた方の腕から伸びているオーラを一気に縮めて、くっつけているんだと思う。傷口はどうやって無くしているかは分からないけど。」

私は凝を解き、ウイングさんの方を向くと。

「いいでしょう!合格です!」

「やった!」

結構疲れたけど、大丈夫だった。

 

「素晴らしい上達ぶりですね。」

あはは、戦わなくちゃいけないからね。頑張ったよ。

 

「それで。凝が出来たので。あの…」

「戦いたいのですね…?」

「はい。」

 

私が言い終わると同時にゴンが入って来る。そして、ゴンも凝ができるようになったと。

 

ゴンも簡単にクリアしてしまった。流石だな。

 

ゴンが終わると、すぐにキルアが入ってくる。どうなってんだこれは。

 

まさか。2人も脅されてる…?

 

 

 

キルアもあっさりクリアしてしまう。それにヒソカの能力の説明も…

 

 

キルアの番が終わるとウイングさんは話し始める。

 

「はぁ、貴方たちの上達ぶりには驚かされます。それで、お2人も戦いたいと?」

 

 

 

「2人もって…」

キルアが私の方を見る。

「ははは、抜け駆けとかじゃないよ…?急に戦いたくなっちゃって…」

「俺も俺も!」

ゴンが続く、するとキルアもいつ戦いたいのか決まっているらしい。

 

「5月29日なんだ」

 

「俺は30日!」

 

「私は31日!」

 

「…いいでしょう!決戦日までの鍛錬は全て纏と練にあてなさい!修行と息抜きと睡眠時間は等しく取るようにね!」

 

「「おっす!」」

 

私たちは宿を出て天空闘技場に戻るために道を歩く

 

「キルア、ミラ。アイツら2人も脅迫したんだね。腹立つなー」

「ホントだよ!あの3人で1回戦えばいいのに!」

「ああ、でもまあ。1番気がかりだった師匠の許しも得たし…」

そうだね。その為に私達は凝を完成させたんだから。

 

「またアイツらがズシに同じ事をしてきたらと思うとさ。」

「ゴン…」

「なーに言ってんだよ!二度とこんな事出来ないようにボコボコにしてやろうぜ」

「キルア…野蛮…」

「うっせ!」

 

 

その後、私達はそれぞれの部屋に戻り、修行を開始する。

もうすぐ13日になろうとしてるから、あと、18日だな!

対戦相手はサダソって人だ。ゴンはギドで。キルアはリールベルト。

絶対ボコボコにしてやる。二度とこんな事が出来ないように。

 

あ…私も野蛮人だった。

 

そんな事よりだ。

 

「さて。始めようかな!」

私は練をもっと長く持続出来るように修行を始める。

今は30秒位だけど、しばらく続ければ伸びるはず!それに纏での銃撃は少し弱い。練で試したら、何倍も違っていた。

だから、もっと練を強くして威力を上げる!その為の修行なんだから!

 

 

 

 

 

それから時間は経ち、ゴンの試合当日になる。

ゴンは釣り竿を持っての戦いだ。

 

 

結論から言うと、ゴンの圧勝だった。

前回と違う技を使っていたが、念での防御力が段違いに上がったゴンには全くと言っていいほど効かなかった。

そして前回手も足も出なかった"竜巻独楽(たつまきごま)"はゴンが持ち込んだ釣り竿によって、足元の石版をひっくり返され回転を止められる。倒れているところにゴンのパンチがギドの鉄製義足に炸裂する。そこで続行不能と見なされ、ゴンの勝利になった。

ゴン怒ってたな。

 

 

 

次はキルアの試合だった。

相手はリールベルト、車椅子に乗ってる人。

 

キルアが初手に上から攻撃をしようとするが、少し高く飛びすぎてしまったみたいで、リールベルトの貯めたオーラを一気に噴射する能力。

 

――――――"爆発的推進力"(オーラバースト)によって避けられてしまう。

 

距離をとったリールベルトは車椅子の後ろからムチを取り出す。するとそれを高速で振り、キルアを近づかせないようにするが。あの程度のムチを見切れないキルアではなかった。

 

キルアが簡単に鞭を掴むが、あれは仕込みムチらしく掴んだりした相手に電流を流し込めるみたい。

 

キルアには効かなかったんだけど。電気は慣れっこらしい。

さすがゾルディック家だね。

キルアはムチを掴んだままリールベルトを上に飛ばす。

あの高さから落ちたら死ぬね。

 

受け止めてくれええ!!だって。キルアの体には電気ムチがまだくっついてるのに。

 

 

リールベルトはキルアにキャッチされ、電撃を浴びて気絶してしまった。

 

そして気絶によって続行不可能とみなされ、キルアの勝利となった。

 

 

試合が終わった後3人で集まる。

「2人ともおつかれ!圧勝だったね!」

「アイツら弱すぎ。新人潰しに夢中で修行サボってたんじゃねーか?」

「うん、前より全然手応えなかったもんね。」

 

「それより、明日はお前の番だぜ。頑張れよ」

「勝ってね!」

2人とも…応援してくれてる。絶対勝つ!私もあいつらのやり方は許せないからね。

 

「任せてよ!負ける気がしない!」

「油断禁物だよ。ミラ」

むぅ。ゴンに言われるなんて。

 

「秘密兵器があるのだよ!」

私がそう言うと、2人は気になったらしく聞いてくる。

 

「まじかよ!見せろよ!」

「うん!俺も見たいよ!」

「だーめ!明日のお楽しみ!」

2人はしつこく食い下がって来る。こういう時は…

 

「おやすみ!また明日!」

私は一気にスピードを上げ、部屋に走って戻る。そして鍵を閉めておく。

 

「ふぅ。明日になったら見れるのに。我慢してくれよ。2人とも!」

 

そうして私はいつもの様に練を行う。

 

 

 

 

 

「15分って所か。きっつい。お風呂入って寝よ。明日に備えなきゃね!」

 

 

 

私はお風呂に入ると、すぐに床に就いた。

 

 

 




出来たらもう一本投稿するかもです。
今回ほとんど原作と変わらなくてすいません。


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ミラ×ノ×チカラ

二本目です!

お気に入り登録が30件超えてました!嬉しいです!
感想もありがとうございます!これからもよろしくです!



実は、間違えて読み返す前に投稿しちゃったので一回消してます…




朝になり起床する。

 

「んーー!」

私は思いっきりノビをするとベッドから飛び降りた。

「よし!ささっと着替えますか!」

 

今日は試合当日です!

ようやく新武器を試すことができる。楽しみだな。負ける気はないが、油断は禁物だね。

 

 

私は2人を呼びに行こうと思い、ゴンの部屋に移動することにした。

2人とも一緒にいると思うし。

扉を開くとやはり一緒にいた。いいなー、お泊り。楽しそう…

 

「おはよう!」

とにかく挨拶をした。

 

「あ!ミラ!おはよう!」

「おはよーさん」

 

朝の挨拶を終えると

 

「行こっか!」

 

「「うん!」」

私たちは試合会場に向かう。

 

 

 

 

私はリングに立った。

 

すると、いつも試合の実況をしているコッコさん?が話し始めた。

「お待たせしました皆さん!昨日に引き続きミラさんも200階クラスでの初戦闘です!200階に来る前は全て一撃で決めております。実力は如何程なのか!」

 

観客が一気に騒ぎ出す。しばらくコッコさんの話が続くが。

 

「おっと、少し話し込んでしまいましたが…そろそろお時間です!」

 

目の前にはニヤニヤしているサダソがいるが。笑っていられるのも今のうちだからな。

 

私が敵を観察していると、サダソが話しかけてくる。

「ミラちゃん。勝たせて貰う。ヨ」

 

「負けないよ。私は。それに、あなたたちのことは許さないもんね!」

 

「おっとー!リングでは既に両者の間に火花が散っております!」

 

審判が前に出てくる。

 

「ポイントアンドノックアウト制!時間無制限!始め!!」

 

試合が始まる。

 

私は開始と同時に一気に距離を離す。

そして、腰に引っ掛けていた銃を取り出した。

「ミラ選手の武器は銃だー!!これはありなのかー?!」

 

サダソは一気に距離を詰めてこようとするが、遅い!

私は銃にオーラを込め右手の引き金を引く。

オーラの弾はサダソ目掛けて一直線に飛んでいくと、お腹に当たりサダソを軽く吹き飛ばす。

 

「ぐっ!」

 

「ヒット!ミラ1ポイント!」

 

「ミラ選手まずはワンポイントGETです!しかーし!ミラ選手の銃弾に当たったはずのサダソ選手は少し吹き飛んだだけのようです!」

 

「どうやら威力は大したこと無いようだ。ネ」

 

サダソは余裕な顔をしてこちらを見ている。が、今のが全力だと思っているのかな?それなら、本当に大した事ないね。

 

「それはどうだろうね?」

少し笑みを浮かべながら言うと。

 

もう一度私に一直線に向かってくる。

 

私はもう一度オーラを込めると、1発、2発、と打ち込むがサダソの前で弾が掻き消える。

 

「な…」

 

「ミラ選手が放った弾がサダソ選手の前で消えたーー!!」

 

近づかれた…!私はもう一度距離を取り直そうとするが。

 

動けない!捕まった!息もできない…!

 

「これが俺の能力だ。ヨ」

 

すかさず実況が入る。

「おっとー!ミラ選手動かない!……これは!サダソ選手の見えない腕に捕まってしまったー!!どうするミラ選手ー!!」

 

 

「俺の腕からは誰も逃げられない。ヨ」

 

ほう。誰も逃げられないか…どうせそんなに強い人と戦ってないからでしょ。

でも、今の私ならこんなもの!

 

私は一気にオーラを高める。練!

 

途端に見えない腕は私のオーラに負けて掻き消える。

 

「バカな…」

 

「ふぅ。抜け出せたよ‥?やっぱり貴方たち…修行不足じゃない?」

 

そう言いながら、私は練を維持したままサダソに銃を向ける。

 

「さっきその銃は俺に効かなかっただ、ロ?」

 

「なら受けてみなよ!」

 

私は両手の銃の引き金を引く。

すると、さっきの何倍もの大きさのオーラの弾がサダソに向かって飛んでいく。

打ったと同時にさらにオーラを込め、二発撃ちこむ。

 

「追い討ちだよ!」

 

サダソの体に最初の二発が命中すると、弾はそのままの威力でサダソを場外の壁にたたきつける。更に2発の弾がサダソに向かって飛んでいく。

そして、弾が着弾する…着弾した瞬間に小爆発を起こした。

 

「ストップ!!」

まだ銃口をサダソに向けている私を審判が止める。そして、サダソの近くに走っていき様子を見ると。

 

「失神によるKO!勝者ミラ!」

 

私の勝ちが確定すると、観客が更に叫び出す。けど、気持ちいいなこういうの。

 

「いえーい!」

私は観客達に手を振った。こういうのも悪くないね!

 

「なななんと!ミラ選手!サダソ選手の能力を破っただけではなく、計6発でサダソ選手を倒してしまいましたー!!これは驚きです!」

 

 

試合が終わり、私がリングから去ろうとすると。……殺気?!

 

少し驚きながらも殺気を感じた方を見ると、ピエロが立っていた。

 

「…」

 

急いで帰ろ。ああいうのには関わらない方がいい。

 

ヒソカにはリベンジしたい。

悔しいけどまだ勝てない。もっと修行して絶対倒す!

 

 

 

歩いていると、2人が走ってくる。

「おい!さっきの銃なんなんだよ!」

「オーラが弾として出てたよね!」

 

私が勝ったことよりも銃の事かい…少し悲しくなりながらも2人に見せようとすると。

「私も聞いていいですか?」

「自分もお願いするっす!」

ウイングさんとズシだ。みんな知りたいのね。はいはい!いいですよーだ!

 

 

「街で見つけたんだよね、なんか裏路地の武器屋さんみたいな所で」

 

「そんな店あったか?」

「んーん、知らないよ」

どうやらみんな知らないらしい。

 

「まあ。あそこの事は置いとくとして。この銃はね…」

 

私はこの銃の事をみんなに説明する。

まずこの銃は普通の弾が入らない。そして、使い手が込めたオーラによって威力が変わる。

更に、さっきのサダソ戦で見たと思うけど、この銃は普通の銃と違って弾が敵を貫通したりしない。

正直私もまだ全て分かっているわけではないが、少量なら相手によるが、軽く吹き飛ばす程度。

少し多め込めると、さっきみたいに凄い勢いで相手を飛ばせる。

そして最後に、更に込める量を増やすと弾は着弾した瞬間に、小爆発を引き起こす。

これ以上込めたことないが、もっと大量に込めたら大爆発するんじゃないかな?

そのうち試してみようかな…?

 

説明を終えると、反応はバラバラだが。ゴンは目を輝かせ、キルアは恨めしそうに私を見る、ウイングさんは考え込んでいる、ズシはボケーッとしている。

 

「すごいでしょ!」

私がそう言うと。

「ミラ!俺にもその店教えてよ!」

ゴンがそう言うと。

「あ!ズリぃ!俺にも頼むぜ!」

「いいよ。でも、そこの店主さんすっごい顔怖いんだよ!」

 

「皆さん。試合お疲れ様です。皆さんお疲れでしょう?修行は明後日からにしましょう!息抜きも大事ですからね」

 

「「「おっす!」」」

 

私達はウイングさん達と別れ、部屋に戻るため歩いている。

「それにしてもお前。いい武器手に入れたよなー」

「ね!カッコよかったよ!」

やめてよ2人とも。照れるじゃないか。えへへ

 

そういえば…

「友達とお出かけって初めてなんだよね。楽しみだよ!私!」

「行き先は武器が売ってる所だけどな」

「いいじゃん!その後ご飯でも食べに行こうよ!」

お!いいね!さすがゴン。

 

あれ、ご飯と言えば‥なんだっけ………あ!思い出した。

 

「ゴンにご飯奢らなきゃ!」

「え?」

「は?俺には無しかよ!」

2人とも忘れてるみたいだな。

 

「ハンター試験の時約束したじゃん!私がゴンに奢って、ゴンがキルアに奢る、そんで、キルアが私に奢るって!」

「あー!思い出した!」

「…俺も思い出したけど、意味ねーじゃねーか!そんなの!」

えー、だめかー。

私がそう思ってると、ゴンがキルアを説得しようとしてる。

「いいじゃんかー。ね!やろうよ約束したじゃん。キルア!」

「だから…」

キルアそんなに嫌なのか…?確かに意味ないけど、いいじゃん。

 

こうなったら…

 

「ゴン…諦めよ…キルアは嫌だって。」

私は軽く落ち込む振りをする。

「うん。残念だね‥ミラ。」

ゴンも乗ってくれたみたいだ、キルアが焦った顔をしている。

「わーったよ!やればいいんだろ!やれば!」

 

「わーい。ゴン!キルアが賛成してくれたー!」

「やった!」

私達が喜んでいると。

「ちぇー。」

 

 

今日も私たちは仲良しです!これからもずっと、友達でいたいなー。

もちろんクラピカもレオリオもね!早く会いたいなー。

 

でも!まずは明日だね!楽しみだ!

 




本当は後一戦させたかったけど…相手が考えれなかったです。

それと主人公視点だけでほかの仲間が思ってる事とか分かりづらくてすみません。


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アラタ×ナ×シュギョウ

今回で天空闘技場終わりですね。



次の日、私達は街に来ていた。

そして私が銃を買ったお店の前に着くが‥‥あれ。どういうこと?!

 

「何も無くなってる。どうして…?」

「おいおい。本当にここなのかよ?」

「ここだよ!そんなにすぐ忘れるわけないじゃん!」

「んー。もうお店辞めちゃったんじゃない?」

 

そんな…つい4日前なのに。

 

「どうしよ…」

 

「まあ。飯行こうぜ飯!」

「うん!朝ごはんにしよ!」

 

うう…2人とも。ありがとう…

 

私達はレストランに行き、いっぱい食べた。

なんだか、食事量が一気に増えた気がする。前より修行でいっぱいエネルギー使うからかな…?

ゴン達は相変わらずの大食いだ。

 

 

 

 

食事を終えると私はキルアの分のお金を払う。

私の倍は食べてるぞ。あの2人。

 

その後も街でいっぱい食べた。ていうか、食べる事しかしてない。

まあ、楽しかったからいいか!2人ともありがとうね!

 

 

 

 

 

 

 

次の日の夜。

ウイングさんの元で新たな修行が始まる。

今回は"発"らしい。これさえ覚えれば基礎は覚えた事になる。あとは自分達の工夫次第って事です。

発は念能力を自在に操る能力。念能力の集大成という事。

 

そして、6つのタイプに分かれる。

 

強化系・・・物の持つ働きや力を強くする。

 

放出系・・・オーラを飛ばす。

 

変化形・・・オーラの性質や形状を変える。

 

具現化系・・オーラを物質化する。

 

操作系・・・物質や生物を操る。

 

特質系・・・他の5つとは違い、他に類のない特殊なオーラ。

 

ウイングさんは6つのオーラについて教えてくれた。

 

「大事なのは自分に合った能力を見つける事!」

「自分に合った…?」

ゴンが呟くと。

 

「念能力はその人の個性。主に2つの才能と深く繋がっています。1つは生まれ持った才能。もう1つは生活の中で磨かれた才能。例えばゴン君の場合、柔軟でばねのある筋力は生まれついてのもの。研ぎ澄まされた五感は大自然を遊び場にして培われたものです。念能力も生まれ持っているオーラの性質によって、この6つのどれかに分けられます。稀にオーラが特質系に変わる事もありますが…。もし覚えようとしている能力が自分のオーラの性質に合わなければ習得に苦労するでしょう。」

 

するとウイングさんは六性図と呼ばれる物を書き始める。

例えば強化系が得意な人の場合。

強化系の能力が覚えやすく、隣合う変化系と放出系は相性が良く覚えやすい。

逆に最も遠い特質系の能力は最も覚えにくい。

 

「実際に見た能力で説明しましょうか。」

 

ヒソカはオーラの性質を変化させてる変化系の能力。

 

ギドはコマと自身の回転を強化しているので強化系。しかし、手元を離れたコマを武器としているので操作系の能力も要求される。

強化と操作は相性が悪いのでいまいちだったと。

 

そしてカストロは虎咬拳の使い手。恐らく強化系の能力に属していたと思われるが。具現化と操作の能力が必要な、ダブルという分身能力を選んでしまった。それができたのは才能と膨大な努力がなせる業。

 

「どうですか?自分の持つオーラの性質と能力の重要さを理解して貰えました?」

 

「そもそもさ。自分のオーラがどの系統に属しているか調べる方法なんてあんの?」

 

「あります」

 

 

水見式と呼ばれる、心源流に伝わるオーラの選別法らしい。

 

グラスにギリギリ溢れない位の水を入れ、木の葉を浮かべる。そこに手をかざして練を行うだけで分かるらしい。

発の修行としても使える。

 

ウイングさんはお手本としてやってくれる。

 

ウイングさんがグラスに手を近づけると、練を行う。

するとグラスの水が溢れだしてくる!

 

「水が溢れてる!」

 

「水の量が変わるのは強化系の証です。私のオーラが強化系の性質に属している事を示しています。さ!4人とも試して見なさい」

 

 

最初にゴンがやるみたいだ。

ゴンが発を行う。すると水の量がほんの少し増え、グラスから水が溢れる。

 

「ゴンは強化系なんだね!」

 

次はズシが発を行った。

葉っぱが揺れてる?

「葉っぱが動いてるっす!」

「葉が動くのは操作系の証です」

 

「よっしゃ!次は俺だ」

 

キルアが発を行うが何も変化がない。あれ…?

 

「なんもかわんねえ…」

「そうですねぇー」

「葉っぱも動かないし」

「もしかして俺って才能ねえ…?」

 

「いえいえ。水を舐めてみてください」

 

水を舐める…?

私達は水を指につけ舐めてみる。

「少し甘いかな…?」

 

「うん、ほんのり甘いね」

私達が水を舐めた感想を口にすると。ゴンは。

「これただの水じゃないの?」

と聞く。

 

「ただの水ですよ。水の味が変わったんです。キルア君のオーラでね」

「って事は…」

「君は変化系ですね」

 

最後は私だね。

 

「次は私だね!」

 

グラスに両手をかざし、練を行う。

すると、水に変化がない。という事は…私は水を舐めてみる。甘い。

 

「ミラさんも変化系のようですね」

「俺と同じかよ!」

「変化系かー。どんな能力にしようかなー」

私はオーラの性質を変えたりできるのか。今から能力を考えるのが楽しみだよ!

 

 

「さあ!これで4人のオーラがどの系統に属するのか分かりましたね?これから4週間は今の変化がより顕著になるよう鍛錬を続けなさい!」

 

 

 

 

そして、4週間私達はほとんど会うことなくそれぞれの修行を続けた。

私は纏と練に並行して発の修行を行う事にする。

 

グラスに水を入れ、そこにオーラを流し込んでいく。しばらく繰り返して、その後に全力で練を行う。

それによって私は毎日ぶっ倒れそうになっていた。

寝る時には必ず絶をして寝ることにより、なるべく次の日に疲れを残さないようにする。

 

2週間経った頃に、1度キルアの部屋に行き、お互いどのくらい修行が進んでるか確認する事にした。

 

結果は私の方が水が甘くなっていた。

キルアに勝ててウキウキになった私は更に修行に励んだ。

熱中していると時間はすぐに過ぎ去っていき、あっという間に4週間が経ってしまう。

今回もキルアに負けないもんね!

 

 

 

私達は3人揃ってウイングさんの宿に向かう。

「2人とも修行の成果はどう?」

「俺はバッチリ!」

「同じく!そっちはどうなんだ?」

「私もバッチリ!」

そんな会話をしていると、宿に到着した。

 

 

「さあ!それでは修行の成果を見せてもらいましょう!まずはキルア君から」

 

「おう」

キルアはグラスに手をかざし発をする。

「いいぜ」

 

私達は全員で水を舐める。

ウイングさんはビックリしてるみたい。ズシとゴンもだ。

「?!」

「甘いっす!」

「凄い!蜂蜜みたいだ!」

 

「よろしい。次はミラさん!」

「おっす!」

私はグラスの前に行き、手をかざす。そして発!

 

「どうぞ!」

 

4人が水を舐める。と、みんな変な顔になる。

「え?」

私は思わず声を出してしまう。変な顔のまま最初に話し始めたのはゴンだ。

 

 

「うえっ。甘すぎて一気に気持ち悪く…」

「じ、自分もっす…」

へへへ。ここまで来るのに苦労したよ。

「い、いいでしょう…次はズシ!」

「お、おっす!」

 

ズシが発を行う。

すると、葉の動きが前より大きくなっているのが分かる。が。

「いいでしょう。しかしこの程度では不十分!また修行が必要ですね」

「おっす…」

ズシは凄い汗をかいている。大丈夫か…?

「最後にゴン君!」

「おっす!!」

 

ゴンはグラスの前に立つと。少し息を吐く。

そして、練を行う。

すると、水が噴水の様に溢れ出す。水が増える勢いが強すぎたのかグラスの底が割れ、そこからも水が吹き出してくる。

 

「ストップ!ストップ!ゴン君!」

ウイングさんが急いで水を拭き始める。

 

「大したものですよ!」

「へへ。ちょっと自信あったんだよね!」

少し間を置くとウイングさんが話し始める。

「ゴン君、キルア君、ミラさん。今日で卒業です!」

「え、まじ?」

「やったー!」

「やったね!2人とも!」

「師範代!やっぱり自分は…」

「まだまだ修行が必要ですね」

「おっす……」

ズシ。頑張って!

「頑張れよ」

「ズシならできる!」

「うん!でも、焦って無茶しないようにね!」

「おっす…」

 

「それと。ゴン君、ミラさん。君達にはもう1つ大事な事を伝えなくてはなりません。ゴン君!ミラさん!裏ハンター試験合格です!」

 

私達3人は顔を見合わせる。なんだろう、裏ハンター試験って。

 

「合格ですよ。おめでとう!」

 

念能力の会得はハンターになるための最低条件。そして、プロのハンターには相応の実力が求められる。

しかし、悪用されれば恐ろしい破壊力となるこの能力は公に試験にするのは危険、それ故に表の試験に合格したものだけを試すとらしい。

 

するとキルアが。

「なんだよ。最初から俺たち……というかゴンとミラには教えるつもりだったのかよ」

「ええ。ちなみに私が属する心源流拳法の師範はネテロ会長ですよ」

それを聞いた2人は驚いてる。

「キルア君。是非もう一度ハンター試験を受けてください。君なら次は必ず受かります。今の君なら十分資格がありますよ。私が保証します!」

「気が向いたらね…」

素直じゃないなー。キルアは。

「ねぇ、ウイングさん!」

ゴンは試験に受かったほかの人たちが何をしてるのか気になるらしい。

私も気になる。

 

ハンゾーさんとクラピカは別の師範のもと既に念能力を会得したらしい。

レオリオは医大受験後に修行を開始するみたい。

ヒソカとイルミは初めから念を習得していた為条件を満たしていたらしい。

「みんな頑張ってるんだね!」

「私達も負けないように頑張ろ!」

「だな!」

 

「さて、ゴン君。明日のヒソカとの試合、くれぐれも無茶しないように。いいですか?」

 

そうだ。ギドとの試合に勝ったあと、ゴンはヒソカと会ったらしい。

いつ戦うか君が決めろと、言って去っていったと。

 

そして、修行期間中に7月10日、つまり明日に決めたと。

 

 

頑張ってね!ゴン!

私とキルアが応援してるよ!

 

 

 

 

 

 

 




ゴンとヒソカの戦いは飛ばします。
すみません!


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ツギ×ノ×モクヒョウ

今回でくじら島での話終わらせます!


ゴンとヒソカの勝負はゴンの負けで終わった。

ゴンも頑張ったよ。ちゃんと借りも返せたみたいだし。

 

ゴンの試合が終わった後私達は天空闘技場の外でウイングさんとズシに会っていた。お別れの挨拶のために。

 

「ゴン君。ヒソカとの戦いについて私から言うことはありません。彼と戦ったゴン君自身が一番分かってるでしょう」

 

私とキルアが首をかしげると。

「何を得たか、です」

「はい!」

「ゴン、何を得たんだよ?」

「内緒!」

「ちぇっ」

「ゴン君、キルア君、ミラさん!ここからは君たち自身がそれぞれの道を歩む中で、それぞれの念を完成させてください!」

 

「はい!」

「ああ!」

「おっす!」

 

「自分…お三方に会えてよかったっす。超えるべき目標ができて努力のし甲斐があるっす!」

ズシ…でも!

 

「私達これからも修行を続けるからね!追い越せるかな?」

「超えられると思ってんの?」

次にキルアが言う。

「いつか必ず!」

「わかったぜ」

「楽しみに待ってるよ!ズシ!」

ゴンもズシが強くなるのが楽しみなんだね。私もだよ。

「おっす!」

 

「じゃあ行こうぜ!」

「「うん!」」

 

私達が歩き出すとゴンが振り返る。

「ウイングさん!ありがとうございました!」

「あ、一応俺も!」

「ありがとー!あ!修行に行き詰まったら連絡します!」

 

私達はウイングさんにそれぞれ感謝を述べた。

 

「皆さんお元気で!」

 

お互いに見えなくなるまで手を振った。

 

天空闘技場では色々あったな…でも!だからこそ楽しかった!ズシたちと次に会うときが楽しみだな…

 

 

 

 

 

 

「ようやくゴンの目標クリアだな!」

「うん!」

「さ、もうここには用ねーし、ゴン。お前どうすんだ?」

「クジラ島に帰るよ!」

確かゴンの故郷だったな…

「それじゃあ一旦お別れかな?」

「え、ミラこないの?」

「いいの?!」

「もちろんだよ!キルアもどう?」

「ああ!行くよ。ミトさんに会ってみたいしな」

お友達の家に行くのは初めてだな。

「キルア!楽しみだね!」

「だな!」

 

 

そして私達は数日後にクジラ島に到着した。

ゴンは家に案内してくれるらしく、私とキルアはゴンの後に続いた。

 

しばらく歩くと家が見えてくる。

「ミトさーん!!」

ゴンが叫ぶとミトさんもゴンの名前を呼び走ってくる。

「ゴーン!!」

「ただいま!ミトさん!」

「おかえり!ゴン!」

 

 

すると私達に気づいたみたいだ。

「貴方がキルアね。そっちの可愛い子がミラちゃんね」

 

ミトさんはゴンが出した手紙を読んで私たちのことを知ったらしい。

可愛いだなんて。えへへ

 

ゴンの家にお呼ばれした私達はお茶を出してもらい飲んでいる。

美味しいなこれ…

 

私とキルアの目の前にはおばあちゃんがいる。 

「全く!帰ってくるなら連絡しなさい!何にも用意してないわよ!」

「いいよ。適当で。」

「せっかくお友達も来てるのに」

2人とも仲いいな。

「あ、お構いなく…」

私たちが顔を見合わせて笑っていると。

「聞いてんの?!」

 

「「あはは…」」

「あ、そうだ。ご飯作ってる間にお風呂入んなさいよ!服も全部荷物から出しといてね!洗濯するから。」

「うん。後で」

「10秒以内!あ、もちろんお風呂はミラちゃんが先だからね!」

ゴンは急いで洗濯物を出しに行く。

「あの、私最後でも大丈夫です」

「何言ってんの!さっさと行く!!お風呂場はあっちだからね!」

「は、はい!」

私は急いでお風呂場に向かう。

 

 

なんかいいな。こういうの。

 

ゴン達もお風呂に入らなきゃいけないのでなるべく急いで出ることにした。

 

お風呂場を出てゴン達を呼びに行く。

「二人ともー出たよー」

「よし行こうキルア!」

「ああ!」

 

 

ミトさんはご飯の準備を進めてるみたい。

「あら、早かったわね」

「二人が待ってると思ったので…」

「気にしなくていいのに」

しばらく話していると二人がお風呂から出てきた。私より全然長かったぞ…

 

ゴン達がお風呂を出た頃にはご飯ができていた。

「おいしそう!」

 

「食べましょうか!」

 

「「いただきます」」

私とキルアが食べようとするが、ミトさんやおばあちゃん、ゴンも食べない。

あれ?

「なにこれ?」

「分かんない…」

 

「恵みへの感謝さ」

 

「それじゃあいただきましょう。二人も遠慮せずたくさん食べてね!」

「「はーい!」」

 

 

 

 

 

「「ごちそうさまでした!」」

ミトさんの食事は天空闘技場に会ったレストランの何倍も美味しかった。というか、今まで食べてきた物の中で一番おいしかった!

いいな。ゴン毎日こんなにおいしいもの食べてたなんて…

 

私がそんなことを考えていると。

「見て見て!ミトさん!ハンターライセンス!」

ゴンがミトさんにハンターライセンスを渡す。

「へー。これが‥‥えい」

そういいながらミトさんはハンターライセンスを折り曲げようとする。

「うわー!何すんのさ!」

ゴンはびっくりしてミトさんからハンターライセンスを奪い取った。

「冗談よ」

ミトさんが笑いながら言う。いたずらだった…

 

 

 

 

 

私達はゴンの案内で島の中を探索することにした。

ミトさんは遅くなるならお弁当作ろうか?と言ってくれるが…ゴンは森でなんかとって食べるらしい。

あ、私もか。

 

 

ゴンの案内で島中を走り回った。

木がいっぱいあってその上を飛び回ったり。

一番高い山に登って島中を見渡したり。

すっごく大きな魚を釣ったりした。

楽しい時間はあっという間に過ぎていく。夕ご飯は釣り上げた魚だった。これもまた美味しかった!

 

 

 

 

夜になり山の中で私達は寝転がって星を見ていた。

星に夢中になっているとキルアが話し始める。

 

「お前たち、これからどうする?」

「しばらくはここでゆっくり休みながら、情報収集かな。親父を探すための。ね」

「私もしばらくはお休みかなー。私を助けてくれた人に一言お礼を言うために。このままいろんなところに行きたいけどね。」

 

「そっか、俺はどうしようかなー」

「え。一緒にヨークシン行かないの?!」

「一緒に行こうよ!三人でさ!」

「ちげーよ。俺、お前らみたいにやりたいことがないからさ…」

 

「なーんだ。そんな事か!私びっくりしちゃったよ」

「俺も。キルアが一緒に来たくないのかと…」

「そんな事って…」

キルアの顔は少し寂しそうだった。だけど。

「これからも一緒にいればやりたいことなんてすぐ見つかると思うよ!」

「そーだよ!みんなで色々なところに行って、色々なものを見ようよ!」

 

「お前ら…ほんと恥ずかしいこと平気で言うよな…」

 

「俺は親父を。ミラは命の恩人を。キルアはやりたいことを探す旅!きっと楽しいよ!」

「うん!今でも十分楽しいもん!」

「そだな…悪くないな!よし!やりたいことが見つかるまで、お前らの人探しに付き合ってやるか!」

「「うん!」」

 

 

 

私たちは話を終えるとゴンの家に戻った。

キルアとゴンは同じ部屋で寝るらしい。

私はミトさんのお部屋で一緒に寝ることになった。

しばらくミトさんが部屋に来なかったが話していたんだろうな。

 

「ミラちゃん。おやすみなさい」

「おやすみ。ミトさん」

 

 

 

 

 

 

 

朝起きてゴン達の部屋に行く。すると二人は変な箱を見ていた。

「二人ともおはよう…ところで、それ何?」

「あ、ミラ!おはよう!」

ゴンは私に挨拶を返した後、箱の説明をしてくれた。

どうやら、ゴンの親父さんがミトさんに預けていたものらしい。ゴンがハンターになったら渡してほしいと。

 

「どうやって開けるんだ?これ」

「色々試したんだけどどうしても開かないんだ」

 

「ゴンのお父さんはハンターになったら渡してくれって言ってたんだよね‥‥」

ハンターにならないと開けれない……ライセンス…ではないな。カードを差し込む場所なんてないし‥‥あ!!

「わかった!」

「ほんと!?」

「ミラも気づいたか」

「うん!」

キルアも気づいたみたい。だけどゴンは全く気付いてなさそうだ…

「「念」」

私とキルアの声が揃う。

「だね!」

「だな!」

 

「あー!そっか!」

ゴンも納得したみたい。

 

ゴンは箱を持つと発を行いオーラを込め始める。

すると箱がバラバラになり、その中からほかの箱が出てくる。

私は少し気になって、鉄を拾って見てみる。…これ、私の銃についてる模様に似てる気がする…

 

そして、次の箱はハンターライセンスで開けることができた。

中に入っていたのは指輪とカセットテープ。それにROMカードというものが入っていた。

 




もの凄い駆け足でしたが今回はこれで終わりです。
ジンのメッセージを聞くところからヨークシンに向かうところまでの流れに変化はありません。

目指すはグリードアイランドです!
その前に旅団か‥‥





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幻影旅団編
ナカマ×ト×サイカイ


私達は数日後、ヨークシンシティに到着した。

ミトさんは笑顔で送り出してくれた。でももう少し一緒にいたかったんだろうな。

 

ヨークシンに到着した私達は、ネットカフェに行きハンターサイトでグリードアイランドについて調べた。

現在は89億らしい。

しかし、グリードアイランドを手に入れるために必要なのはお金だけ。なので入手難易度はすごく低い。

 

天空闘技場で稼いだお金12億を元手に増やせるだけ増やすことになった。

 

最初は順調だった‥‥しかしキルアがやばいところに手を出して所持金は一気に減っていった。

まあ。私は2億失ったところですぐにやめたけど…

 

「残り…いくら?」

「二人合わせて1084万ジェニー…」

2人は大きなため息をする。仕方ないなー。

「私2億残ってるよ」

「まじ?!」

「ほんとに?!」

わお。すごい食いつきよう…

「全部なくなる未来しか見えなかったもん。途中でやめたよ」

「と、とりあえずそのお金は使わないように今残ってる1000万でどうにかしよう。俺らが持ってると使っちまうかもしれねえからな」

「そのつもりです!」

全く。お金遣いが荒いんだから。二人とも。

 

 

 

 

 

そして、約束の9月1日になる。

 

現在私達はヨークシン市街のマーケットにやってきていた。

 

「ところで、クラピカとリオレオはくるのか?」

「…キルア。レオリオだよ」

「あ、そうだった」

私たちがそんなやり取りをしているとゴンは。

「ここで会うって約束だもん。必ず来てくれるよ」

「だな。じゃあ連絡あるかもしんねーから…」

キルアはそう言いながら携帯の電源を入れる。

「ってゴンもケータイ買えよ!ハンターの必需品だろ?」

「あ、そうだね」

私達はそのまま携帯が売っている店まで行き、ゴンの携帯を探すことにした。

 

「らっしゃい!これおすすめだよ!今一番売れてんだ!」

 

「そりゃやめとけ。使えねえ国が結構あるし防水でもねえ。完全に電話だけかける人用だ」

長身でスーツを着た男が話しかけてきた。

「リオレオ!久しぶり!」

「レオリオだ!わざとやってんだろ!」

「あはは」

レオリオはおすすめの携帯を選んでくれた。

「これにしようぜゴン!俺も買う」

「あ、私もー!」

「うん!」

「よしおっちゃん。これ三本くれ」

「三本で60万ね!」

「たっけーよ!おっちゃん!」

 

するとレオリオが値切りを始める。

「おい。二人とも恥ずかしいから少し離れとこうぜ…」

 

 

 

 

 

私達は新しい携帯を持って歩いている。ハンバーガーショップにいくらしい。

「しかし一本10万ちょいか…まあ、あの手の店にしちゃあまけてくれた方か。」

半額まで落としたのにまだ納得してないっぽい…十分凄いよ。

だって周りの人も拍手してたもん。

 

「んで。お前らどうなんだ?」

「なにがー?」

「あれから修行して強くなったんだろ?」

 

 

お店に着くと、別れた後のことをレオリオに教える。

「な?!天空闘技場でヒソカにプレートを叩き返した?!200階クラスっていやあ相当なもんだぞ。どんだけ強くなってんだ…」

「レオリオは念を習得したの?」

ゴンがレオリオに聞くと…

「バッチリだぜ」

レオリオがドヤ顔で返してきた。

「人間の持つ生命エネルギー、オーラを肉体にとどめておくんだろ!」

あちゃー。ゴンは眉をひそめてる。キルアにいたっては大きなため息をついてる。

「レオリオ、それは纏って言って、念を使いこなす四大行の一つなんだよ」

私がレオリオに教えてあげると。

「えー!念って他にもあんの…?」

 

「そんな事だろうと思ったぜ…」

 

そして私達はレオリオにグリードアイランドが欲しいこと。それが最低89億すること。

そのためにお金が欲しい事を話した。

 

 

レオリオは腕相撲でゴンに買ったら300万相当のダイヤモンドを渡す条件競売を始めるらしい。参加料は1万ジェニー。

89億稼ぐには89万回勝たなくちゃいけない。

流石にじっとしておくのは嫌なので私は別行動をとることにした。

 

とりあえずヨークシンの地図をしっかり見ることにした。

なにか稼げそうな場所は…ん?地図の横に懸賞金が掛けられている人の写真が載ってる。

 

殺人犯トリア、150万。脱獄囚プロクト180万。

どこにいるかも分からないし大して高くないな。

いや、天空闘技場のせいで金銭感覚が狂ってきてる…やばいな。

 

ギャンブルは、駄目だ。運に頼るのはよくない。

私が街をぶらぶらしていると。すごく騒がしい。

パトカーがビュンビュン走ってる。

後黒い車が大量に。みんな同じ方向に向かってる…?

あっちは確か…ゴルドー砂漠だっけ。

なんか事件かな…?

 

 

 

行ってみよう…嫌な感じがする。

私は一気に加速して黒い車についてい行くことにした。

まあ、ものすごいスピード出してるから全然追いつけないけど…

 

 

しばらく走っていると…

「っ?!」

もの凄いオーラを感じた。その直後に聞こえた爆発音。いったい何が起こってるの…?

 

それから数人が岩陰から何かを見ているのを見つけた。

 

「誰だ?!」

 

そういって一人が私の目の前に迫ってくる‥…その人と目が合うと。

「‥‥」

「‥‥」

一瞬の沈黙。

「クラピカ?!」

「ミラ?!なぜお前が此処にいるんだ!」

「クラピカこそ…」

「答えろ!」

怒ってる…?

「町が騒がしくて。それで黒い車がいっぱい同じ方向に走っていくから。気になって…」

私がここに来た理由を話しているとチラッと見えてしまった。

番号の振られた蜘蛛の刺青。11番と書かれた巨大な男。

「旅団…」

 

 

「…っ。とにかくここは危険だ!すぐに立ち去れ!」

クラピカと一緒に居た人たちはただぽかんとしている。

 

「私はあいつを捕えなければならない!」

「仇…だもんね。」

「そうだ!だから…お前には関係ない。」

「え…」

「分かったらさっさと帰れ。」

クラピカ…

「バカ!仲間でしょ?!もっと頼ってよ!」

「わt…」

クラピカが何か言おうとするが、何も言わせない。

「一人じゃないんだよ。友達がいる!私達がいる!クラピカだってキルアのために殺し屋の家に乗り込んだ!危険かもしれないのに!だから次は私たちの番!」

「しかし…」

「しかし。じゃない!ゴン達に話せばきっとみんな手伝ってくれる。クラピカに断られても…勝手に手伝う…」

「ミラ…すまなかった。お前たちを私の復讐のために傷ついて欲しくなかったんだ。」

「クラピカ…私も勝手なこと言ってごめん…」

私達は少しの間無言になった。するとクラピカの仕事仲間?が話しかけてくる。

「話は終わったかしら。それでクラピカ?どうやってアイツを捕えるの?」

「私の能力で奴を捕える」

クラピカがそういうと、一人の男が歩いてきて。

「そこの女との関係は後で聞かせてもらう。それよりも、あの桁外れの能力を見て勝算があるというのだな?」

「もちろんだ。」

クラピカ…

「ミラ。相手は今動けない状態にある。私の能力で簡単に捕らえられるだろう。それに…」

そういってクラピカは話しかけてきた二人を見る。

「大丈夫なんだね…?」

「ああ」

「わかった。後で必ず連絡してね」

「約束しよう」

「なら、私はいったん戻る。無茶しないでね。」

他の人たちは私を見ている。うっ。知らない人に恥ずかしい所見せちゃったな。

それにクラピカの立場が…。

「皆さん。お騒がせしました。ごめんなさい」

「いや…後でクラピカに事情を聞かせてもらう」

ほんとにごめんクラピカ。

 

 

私はその場を去り、ゴン達のもとへ戻ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




クラピカとの再会シーンちょっと無茶があったかも。
あんな風に話してたら観戦中の旅団に気づかれるよなー…
まあ。ウボォーさんがオーラを放出しすぎて気づかなかったことにしてください。

圧倒的ご都合ですみません。


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リョダン×ト×ソウグウ

二本目日付が変わるギリギリでみじかいですが…

お気に入り登録、誤字報告や感想ありがとうございます!


私は来た道をゆっくりと歩く。

久しぶりにクラピカと会えたが、あんな風に出会いたくなかったよ。

私は考え事をして歩く。走る気分になれないな。

「はぁ」

歩いてどのくらいで着くんだろ。

 

 

 

 

 

 

一時間くらい歩いただろうか。ゴン達何してるんだろ。まだ腕相撲でもしてるのかな?

 

静かな空間に携帯電話の着信音が鳴り響く。

 

『ミラか。今どこだ?』

「クラピカ!さっきのところから一時間くらい歩いたかな…」

『そうか。ゴン達への連絡は?』

「あ、忘れてた」

『私からしておく』

「え?わかった。さっきの奴は?今電話かけて平気だったの?」

『ああ、今は拘束してある。少し休憩を貰っているよ』

「そっか。とにかく早めにゴン達に連絡すること!いい?」

『わかってるよ。すまないが一度掛けなおす』

「うん!」

 

そして電話が切れる。

 

よし!走ろう!さっさと町に戻って、ゴン達の手伝いもしないと!

 

 

 

 

 

 

ヨークシンに着いたのはいいが。

あれ。ここどこだ‥‥?迷った。私たちが泊ってるホテルは…

私が携帯で地図を見ようとしたとき。

後ろから声を掛けられる。

 

「おい。こんな所で何してんだ?」

「っ!」

危ない。声が出そうになった。

こいつ、さっきクラピカたちが捕まえた筈の11番の男。

落ち着け、焦るな。

「道に迷ってしまって…」

「そうか。急に話しかけちまってわりーな」

ごまかせた…?

「なんてな。お前のオーラ知ってるぜ」

男は笑いながら言う。

「え…」

「俺がさっき戦っていた時崖の上から感じたオーラだ」

やばいやばいやばい…!感情的になってたせいでオーラが漏れてたのか‥!

 

「鎖野郎はどこだ?教えてくれればお前を殺さなくて済むんだがな…」

男のオーラが一気に高まった。

 

やばい…!もし教えなかったらここでやる気だ。

私は咄嗟に武器を取り出し、一気にオーラを込めて真下に撃つ。

 

弾は小爆発を起こし、煙幕となる。

 

その隙に絶で気配を消し、一気にそこから離れた。

 

しばらく走った。全力でだ。めちゃくちゃ疲れた…

 

私はクラピカに電話をかけると。すぐにクラピカは出た。

『どうした。すまないが今は…』

 

「さっきの奴と会ったんだけど!!」

 

『な…!本当か!どこで!何故お前のところに!』

 

「さっきの岩場で…私のオーラが漏れてたみたいで。ごめん…」

 

『場所は!』

 

「逃げるのに夢中で。位置情報送るね」

 

『わかった。電話を切ったらすぐに頼む。そこからなるべく動かぬように。気配を消して私の到着を待て。いいな?』

 

それだけ言うとクラピカは一方的に電話を切ってしまう。

と、とにかく早く送らなきゃ!

 

私が位置情報を送り、数10分後クラピカが到着した。一人で。

「仲間は?」

「ボスを守ってもらっている」

「大丈夫なの?!」

「ああ。ミラ、オーラを高めろ。それで奴をここの場所を教えてやる」

「一人で戦うつもり…?」

私はクラピカをみつめる。

「…はぁ。危なくなったら一人で逃げろ。いいな?」

「…約束できない。」

「やくs」

クラピカが言い終わる前に私は練でオーラを高める。

 

数秒後……

 

「こんな所にいやがったか。随分手間とらせてくれたなぁ」

男は電柱の上から私達を見下ろしている。

「ん?なんだよ!鎖野郎も一緒かぁ!連絡を受けて飛んできたって所か。何処で死にたい?死に場所くらいは選ばせてやる」

男がそういうとクラピカは。

「人に迷惑が掛からない荒野がいい。お前の断末魔はうるさそうだ」

「2対1だけど文句ないよね?」

「上等だ」

男は豪快に笑ってる。負けるなんて微塵も思ってない…自信に満ち溢れてる。そんな顔。

 

 

 

 

私達は街を出て、荒野に向かう。

 

荒野に着き、すぐ戦闘かと思ったが。男が待ったをすると岩陰に移動していく。

「クラピカ。これ私の武器」

銃をクラピカに見せる

「銃か。わかった。ならば援護を頼む。」

「任せて」

 

私たちが話を終えると男が岩陰から出てくる。そして少し高い岩に飛び乗ると。

 

「一つ聞きたい。お前何もんだ?並みの使い手じゃねえ。お前の念には特別な意思が感じられる」

男がクラピカに聞いた。

「その質問に答えるには聞き返さなければならないことがある」

 

そういいながらクラピカは上着を投げ捨てると、話を始める。

 

「殺した者たちのことは覚えているか?」

「少しはな。まあ、印象に残った相手なら忘れないぜ。つまるところ復讐か?誰の弔い合戦だ?」

「クルタ族」

「ん?知らねえな」

「緋の眼を持つルクソ地方の小数民族だ。五年ほど前お前たちに襲われた」

クラピカのオーラが一気に強くなった。

「なんだそりゃ。お宝の名前か?わりいが覚えてねえな。五年前って言ったら俺も参加してた筈なんだけどな‥」

言い終わると私のほうを向いた。

「お前は?」

「私は仲間の手伝いだよ」

「そうか」

クラピカは質問を続けた。

「関わりのない人間を殺す時、お前たちは何を考え、何を感じている?」

「別に。なにも」

「クズめ!死で償え!」

クラピカはそれだけ言うと一気にオーラを高める。

 

男もクラピカのオーラを見ると一気にオーラを高めた。

そのまま男は話し始める。

「お前みたいなリベンジ野郎がいるからやめられねえ!殺しはなあ!」

それが戦闘開始の合図となった。

男は拳にオーラを集め、地面を殴る。すると、地面が割れ岩が飛んでくる。

クラピカは上に飛び、腕につけている鎖を敵めがけて伸ばす。

 

私は少し距離を離し、銃にオーラを込める。

 

絶対勝つ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回ウボォーとの戦いです!


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カンタン×ナ×ケッチャク

今回は本当に短いです。
課題をやったり車校に行ったりと。
しばらくは許してください!!


旅団の男との戦いが始まった。

 

クラピカの攻撃を男は飛んで避ける。ジャンプしてしまえば方向転換は簡単にはできない。私はすかさず敵に弾はを打ち込んだ。

二発の弾は男に命中したが…

「ん?なんだ今の。宴会グッズか?」

全く効いていない様子。

「頑丈すぎ!」

私に向かって男が一気に詰めてくる。

 

「後ろががら空きだぞ」

クラピカは岩を砕くほどの威力の鎖で敵の背中を狙う。

「っと!あぶねえ!」

「早い…」

敵はクラピカに向かって走る。戦車みたいだよ!

「うらあ!!」

男はクラピカに右ストレートを放つ。クラピカはそれを右手でガードした。

あんなパンチ食らったら…!

クラピカは後ろに吹っ飛ばされながらも攻撃をした。

「クラピカ!大丈夫?!」

「問題ない!」

少しの間二人はにらみ合う。先に沈黙を破ったのはクラピカだった。

「今のが全力か?」

男は怒りに震えながらも。

「安心しろ。2割程度だ。…今度は、半分程度の力で行くぜ!」

あれで二割?!本当に化け物じゃん!

私にできること‥‥それは!

 

 

 

時間は少し戻る…

 

先ほど敵が岩陰に行ったとき。

 

「でもあんな化け物倒せるの?」

「分からない。ただ、少し。ほんの一瞬。敵の注意を引き付けてくれ。ダメージを与えれたら尚よしだ…行けそうか?」

「うーん…分かった。」

「頼んだぞ…。」

「ただ、帰り動けなくなるかもしれない。もしそうなった運んでもらってもいい…?」

「任せろ」

「もしクラピカの作戦が失敗したら…?」

私は少し不安になってしまう。

「大丈夫だ。私を信じろ」

私はクラピカの言葉に頷いた。

 

現在に戻り‥‥

 

相手が本気を出してない今がチャンスかな…

 

「クラピカ!少しの間引き付けておいて!」

「任せろ!」

男はそれを聞いても不敵に笑い。

「何しようってんだ?」

「さあな。私にもわからん」

「まあいい。直ぐにてめーを倒してアイツも殺せばいいよなあ!」

 

 

クラピカが引き付けている今のうちだ。

私はオーラを練る。大量にだ…オーラを生み出しながら両手の銃に込めていく。

 

足りない。まだ。もっといっぱい。変化系の私があんなに硬いやつにダメージを与えるには、今持てるオーラを全て込めるしかない。

倒れる寸前まで…

 

「ミラ!まだか!」

「いいよ‥!準備OKだよ!」

これならアイツにも効く!

「来なよ!筋肉バカ!私の攻撃を受けるのが怖いのか?」

「ああ?」

「あ!ごめん!クラピカの攻撃を避けるので精いっぱいだったか!」

「いいぜ!挑発に乗ってやる!」

男は私に向かって一直線に突っ込んでくる。

 

もう少し。相手の間合いのギリギリ外。

敵の顔面目掛けて。

「くらえ!!!!」

 

引き金を引いた。

目の前でものすごい爆発が起こる。

私は直ぐに下がろうと思ったが足に力が入らず、爆風で吹き飛ばされた。

 

私は地面に転がると、敵を見る。

身体中に火傷をし、肩で息をしている。そして、その体には鎖が巻きついていた。

 

あはは。オーラの枯渇か。数日はまともに動けないだろうな。

 

目を覚ますのも数日後になっちゃいそうだなー。

 

修行が足りないな…こんな技実戦じゃまともに使えないよ。

能力考えなきゃなー。

 

そんな呑気な事を考えながら私は意識を手放した。

 

 

 

 

 

気がつくと病院にいた。

ゴン達がいる。クラピカにレオリオ、キルアまで。

みんなに事情を聞くと、あれから数日経っていた。

その間に色々な事があったらしい。

ゴン達が幻影旅団に攫われたり。旅団の頭の死体が見つかったり。

クラピカは今にも死にそうな顔をしていたし。

 

現在の状況を聞き終えると、クラピカの携帯がなった。

 

「…ヒソカからだ」

 

 

え、なんでヒソカ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は明日になりそうです。


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ミンナ×デ×キョウリョク

お薬飲んで寝てたらマシになったので投稿します!


今回もあまり進みませんでした。ごめんなさい。


ヒソカから来たメールを読んだクラピカの雰囲気が変わる。

「…死体は…フェイク…」

 

死体はフェイク。つまり偽物。具現化系の能力者が作ったんだろう。

私は状況を把握しているわけじゃない。

「ごめん。最初から話してもらってもいいかな?」

「…分かった」

 

私が倒れた次の日に、ヨークシンシティーのセメタリービルが襲撃されたらしい。

もちろん蜘蛛に。それをある能力者が予言していたらしく、マフィアのお偉いさんが殺し屋を呼んでいたと。それにクラピカは参加していて、騒ぎが収まり外へ行くと、旅団の頭と何人かの死体があったらしい。

その仕事が終わった次の日にこの病室に集まった。

先ほどまでは残った残党を捕まえる話をしていたが…事態は変わり、旅団は流星街出身だという事がわかった。

この世界には存在していないとされている町。マフィアはそこから人材を提供してもらっていたり、色々と助けてもらっている。今回の被害より、流星街との関係維持を選んだらしい。

ゴン達は腕相撲の後、かくれんぼの条件販売に参加したらしく、ターゲットを一人捕まえれば20億、しかしターゲットが旅団だったらしい。それで捕まっていた。

 

説明が終わると、ゴンが口を開く。

「クラピカ。俺たちにも手伝わせてよ。どんな事でもやる」

ゴン…

「私もできることを手伝いたい。手伝わせて」

「ミラはゴン達のお金稼ぎも手伝っているのだろう?」

「うん」

クラピカは一瞬考え。

「…ゴン。賞金は撤回されたんだぞ?」

「分かってる。旅団を止めたい。その気持ちは変わってないよ」

「みんな。わかっていると思うが…命がけだぞ」

私とゴンは黙ったまんまクラピカの眼をみつめる。

「…よし。打ち合わせをしよう」

 

「「うん!」」

 

まず、奴らのアジトを張る中継係はキルアが担当することになった。ターゲットは記憶を読む能力を持つパクノダという女。

 

クラピカとともに行動をする運転手はレオリオが頼まれた。

ゴンと私は敵の眼をくらます、かく乱係。

ゴンはスピードで。私は銃で。

オーラもだいぶ回復してるし大丈夫。

 

その作戦はキルアが反対するが。クラピカはやり方次第だと言った。

そのやり方は敵が私とゴンに気を取られている間にクラピカの鎖で捕らえ、そのまま連れ去るらしい。

ただ、不確定要素が強すぎてこれ以上の細かい作戦は立てられないと。

0.5秒から1秒注意を引き付けておかなければならないと。

話が終わるとキルアは敵のアジトを見張りに出ていく。

「キルア!気を付けて!」

私がそういうとキルアは振り返らずに右手を上げて応えた。

 

 

 

現在私達は車を止め駅の前にいた。キルアからの連絡で、ここで待っている。

 

「私の鎖が届くまで約0.5秒。奴らほどの使い手ならば十分避けられる距離だろう。…何かに気を取られていない限りは」

クラピカが話し終えると駅から旅団が出てきた。そして、少し話したと思うと。

いきなり走り始めた。

 

「車で先回りしたら?!」

ゴンがレオリオに言うが。

「夕方の帰宅ラッシュの時間だ。車より奴らのほうが速い!」

それを聞いたクラピカはいきなり外に飛び出した。

「私が連絡するまでここで待っていろ!」

そしてゴンも。

「まってクラピカ!いい手が浮かんだんだ!」

「ちょっと!ゴン!…レオリオ!私も行くからね!!」

私は車を降りて二人を追いかけた。

敵は三人を残し、残りは前に走っていく。‥‥バレた!

三人はいきなり止まり後ろを振り向いた。

 

とっさにゴンと私はごみ箱の後ろに隠れ、クラピカは曲がり角に隠れる。

そこに男が近づいてくる。

 

クラピカのほうを見ると今にも飛び掛かりそうな雰囲気を出している。

 

今攻撃しても簡単に避けられちゃう!

ああ!もう!

 

私は銃を取り出してオーラを込める。

「ゴン絶対に出てきちゃだめだよ。クラピカを連れて離れて!」

「何する気…?」

「見てて。いい?!」

私はゴンに真剣に頼む。

「分かった…」

「約束破ったら撃ち込んじゃうからね」

私はそれだけ言うとごみ箱の陰から姿を見せ、敵に銃を打ち込む。

連続でオーラを込め、何度も小さめの爆発引き起こす。

「ゴン!今!」

私はそのまま煙で視界がよくないであろう旅団に突っ込んでいく。

 

気配…あった!

私は男の背後を取った。

しかし。

「残念だったわね」

後ろから声が聞こえたと思ったその時。糸で体を縛られていた。

 

ゴンはクラピカを連れてってくれたみたいだ。よかった。

「あとの二人は?」

ピンク色の髪の人が私に尋ねる。

「もう逃げたよ」

「なんで私達を追っていた?」

「貴方たちを捕まえたら賞金がもらえると聞いて。オークションで買いたい物があったから」

「もうあたし達に賞金を懸けてるマフィアはいないよ」

「え…それ本当?」

私は何とかうそをついたが。いや、本当のことも言ってるけど。

「はあ。どうする?団長」

団長と呼ばれた男は少し考えると。

「そのまま捕まえておけ。殺すなよ。鎖野郎とも繋がりがあるかもしれない」

「…あたしもこいつは殺さないほうがいいと思ってたよ」

「そうか…ただ、逃げようとしたら殺していい」

男は電話をかけ始めた。

仲間を呼ぶらしい。

ベーチタクルホテル。私もそこへ連れて行くと。

 

そして私は連行された…記憶を読むのかな。パクノダっていう人を待ってから。

三人捕まるよりマシだよな。




明日も投稿します!
皆さんは長めの一本か短めの二本どちらがいいですか?
よかったら教えてください!


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ヒトジチ×ト×ヒトジチ

誤字報告、感想、お気に入り登録ありがとうございます!!



私は旅団に捕まっている。

ホテルのロビーで仲間を待つみたい。

 

「私は調べられた後殺されるの?」

マチという女の人に聞いてみる。

「さあね。団長の命令があれば殺すよ」

「ふーん。」

「ま、私は鎖野郎なんて知らないけどね」

「パクが調べれば分かる。嘘ついても無駄だよ」

記憶を読む能力者。逃げないとクラピカの能力がばれちゃう。

 

私はしばらく黙って逃げ出す方法を考えていると。

 

「馬鹿野郎!ベーチタクルホテルだよ!何回いえば分かるんだ!ああ?!」

 

1人の男が電話に向かって怒鳴っている。…レオリオ!

旅団の人達もレオリオの方を見ている。すると。

 

「何見てんだコラ!見せもんじゃねえぞ!」

 

シズクと言う女が。

「消します?」

団長に聞いた。

「放っておけ。目を合わせるな」

はぁ。よかった

 

「ったく。お前のせいで俺のお先()()()だ!いいか?7()()()()()()だ!それまでにホテルに来い!」

 

「…!」

私は気づけた。メッセージだと。7時キッカリ、闇に乗じること。

 

レオリオはラジオをつけ、私に時間がわかりやすくする。後…3分。

 

その時。ホテルに2人入ってきた。

 

「おお。団長!」

変な髪型の男が話しかける。

「お。誰だそいつ?」

「捕らえた奴だ。パクノダ。悪いがコイツを調べてもらえるか?」

「OK。何を聞く?」

「ふん。調べても無駄だね。私は何も知らないもん!」

そう言って私はそっぽを向きながら目をつぶる。

「何を隠しているか…」

残り30秒

パクノダは私の首を掴み持ち上げる。

「さあ。何を隠している?」

 

瞬間。ホテルの明かりが全て消えた!…今だ!

私は首を掴んでいる方の腕に攻撃する。肘だ!

肘を反対方向に曲げるために蹴りあげる。すると、首から手がはなれた。

 

その瞬間―――

「しまった!」

私は糸に引っ張られまた掴まってしまった。

「シズク。コイツ押えといて」

「了解。…あれ。団長は?」

シズクがそう言った瞬間ナイフが飛んできた。

それをノブナガが引き抜き、中を見る。

「パク。お前宛だ」

数秒後停電が復旧した。また仲間たちに連絡してるみたい。

はぁー。また増えるのか。

 

 

 

 

旅団が合流し、状況を確認していた。

なんで確認でこんなに殺気が溢れるんですかね。

私を殺して鎖野郎も殺す。そして、蜘蛛の再生。

どうなるのかな。

 

 

シャルナークと言う男の電話がなった。

相手はクラピカみたいだ。

 

「俺が出る」

そう言ってフィンクスと呼ばれる男は電話に出た。

クラピカは団長を返す条件を言う。

1つ。追跡はしない。

2つ。私に危害を加えない。

3つ。パクノダに今から電話を変わる。

「2つ目なんだが。さっき暴れた時に何ヶ所か骨折させちまった」

フィンクスは邪悪な笑みを浮かべながらクラピカにそう言った。

 

瞬間電話が切れた。

男は焦ってもう一度電話をかけ直すと。

「すまん。嘘だ…」

そしてパクノダに電話を渡すと、仲間達に殴られていた。

 

 

パクノダの電話の途中でノブナガが呼び出される。

少しするとパクノダ1人だけホテルから出ていこうとするが。仲間が止める。

クラピカの指示に従う派、私を殺してクラピカも殺す派に別れている。

今にも殺し合いそうなノブナガとフィンクス。

それを止めたのはシズクだった。

蜘蛛の掟があり、それを否定したくないらしいノブナガを気絶させる。

 

少しの間睨み合いが続いた。

しかし、クラピカから連絡があり一旦お預けみたいだ。

またフィンクスが電話に出た。すると私の方に近づいてきて、電話を私の耳に当てる。

 

『全員揃ってるか?』

 

「今は大丈夫だよ。でも…」

私がさっきまでパクノダを追うか追わないかで言い合ってた事を言おうとすると。

「余計なこと言うんじゃねえ。…もしもし。」

クラピカが話し終わったらしく電話が切れる。するとシズクが。

「これじゃあ追跡は無理だね」

 

 

 

そこから私は蜘蛛に連れていかれアジトに到着した。ヒソカもいる。

 

残っていた仲間に状況を説明してる。すると仲間の1人が口を開いた。

「俺たちがここに揃っていないと団長が死ぬか。人質を連絡係に使うとは頭の良い奴だ」

 

 

私はクラピカからの連絡を待った。クラピカの連絡は来なかったがパクノダが戻ってきた。

パクノダが1人で私を連れて団長と交換らしい。

そしてまた雰囲気が変わる。心臓に悪いよ。この空気。

やはりまた派閥が分かれる。

殺す派の代表はフィンクスなのかな。

「場所をいえパクノダ。コイツを殺して鎖野郎を殺る。」

従う派のマチが口を開く。

「どうしても?」

「どうしてもだ。言わないなら行かせる訳にはいかねえ」

するとパクノダも口を開いた。

「絶対に言わない。あの子を連れて行くのは私一人よ…邪魔しないで」

パクノダの言葉を聞いたフィンクスは声を荒らげる。

「邪魔?そりゃあどっちの話だよ!ああん!」

「行きなよ、パクノダ。ここはあたし達が止める」

マチがそう言うと、フェイタンも参加する。

「止める?舐めてるカ」

言い合っていた人達はオーラを高める。

「理解出来ねえぜ。お前ら頭どうかしちまったか?」

フィンクスがそう言うと、

「きっとコイツら鎖野郎に操作されてるヨ」

 

「やめろお前たち。」

団員の争いを止めたのフランクリンだった。

「パクノダを行かせてやれ。」

フィンクスがそれを聞き突っかかる。

「お前まで何言ってんだ?」

フランクリンはフィンクスの言葉を無視してシャルナークに最悪のケースを聞いた。

団長は既に殺されていて、パクノダ達が操作されており、鎖野郎の所在も知れず、私に逃げられる事だとシャルナークは言う。

しかし、フランクリンはそれを否定し、今言ったことは蜘蛛が無くなる事に比べると屁みたいなもんだと返した。

さらに言葉を続ける。

私とパクノダを行かせ、もし団長が帰ってこなかったら操作されてる奴を殺して蜘蛛の再生。

マチはそれでいいと言った。操作なんてされてないけど、とつけ加えて。

 

少しの間沈黙が続く。すると携帯がなる。

クラピカか。

フィンクスがまた私の耳に携帯を当てる。

 

『大丈夫か?奴らは全員いるか?』

「いるよ」

それだけ言うとフィンクスは私から離れる。

そして。

「そっちの条件通りにしてやる…」

 

そして私とパクノダはクラピカが指定した場所に向かう。

 

雨が降ってる。

目の前を猫が横切った。パクノダは少し足を止め猫を見てた。

「猫。好きなの?」

「ええ。動物は好きよ」

「私も…」

空港に向かう。そして、少しの間沈黙が続くと。パクノダが口を開く。

「何故、逃げないの?私は手負いだし、貴女は拘束もされてない。なんで?鎖野郎の仲間なんでしょ?」

「確かにクラピカとは友達だよ。でも私は、貴女達の覚悟を無駄にしたくない。貴女達は悪人だけど、もし私がここで逃げたら、せっかく団長を取り戻せそうなのに…もう二度と会えなくなっちゃう。」

「…」

パクノダは私の話を聞いている。

「大事な人に会えなくなるのは悲しいよ。私もみんなに会えなくなるのは嫌だもん。なんて言うんだろう。何か、ダメな気がする。お互いに消えない傷を残すだけ」

 

考えがまとまらない。なんだろ、何がダメなんだ?

分からないよ。

 

 

 



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オワル×ト×ハジマル

お気に入り数50超えました!
嬉しいです!いつもありがとうございます!


その後。無事に人質の交換は終わった。

私は皆の元に戻る。ヒソカが降りてきたのはビックリしたけど。ヒソカは旅団に化けていただけだったらしい。団長と戦うために。

 

ホテルに行くとみんなに怒られた。流石のゴンも怒ってたよ。まあ1番怒ってたのはクラピカだったんだけど。

これで私達と旅団との戦いは終わった。けどクラピカは早く仲間の眼を集めたいらしい。

 

数日後。

 

私たちの目標はグリードアイランド。ゴンの考えた作戦を実行するためにオークション会場へ移動することとなった。途中ゴン達が知り合ったゼパイルさんと合流する。

彼はプロの目利きらしく、ゴン達もお世話になったと。

ゼパイルさんがいなかったら旅団に捕まった時逃げれなかったとまで言っていた。

 

オークション会場に入り、グリードアイランドの説明が入る。

7本が持ち込まれたが、うち2本はゲームオーバーとなっていたらしい。ゲームオーバー=死。本当に死んでしまう、死の危険が伴うゲーム。

覚悟のある人のみ参加してください。と。

10億から始まった。

 

最終的に落札したのはバッテラという人だ。305億、高すぎるよ。

 

そして、ここからだ。

今現在私達はバッテラさんのいる所に向かっている。

ゴンの作戦はこうだ。競り落とした人にクリアを手伝うと言ってゲームに参加させてもらう。念能力者じゃないと出来ないゲーム、プロのハンターなら何とか参加させてもらえるかもしれないと。

 

 

私達は扉を開ける。

ゴンとキルアが直ぐに口を開く。

「あの。俺たちハンターなんですけど」

「グリードアイランドのゲームクリアに協力しますよ」

すると黒服の男達が出てきて私たちを返そうとする。

「ふざけてないで帰りなさい…」

「ふざけてないよ!これでもプロハンターなんだ!」

「何を馬鹿な…」

そんなやり取りをしているとバッテラさんが。

「ライセンスはあるのかな?」

「はい!」

ゴンが返事をするが。

「いや、今持ってないだろ。」

キルアのツッコミが入る。

「あ、私持ってます」

「ふむ。確かにこの会場に入れている。君達が特別なのは分かる。確かに私はプロのハンターを雇いゲームクリアを目指している。だが、現時点で君らを雇うわけには行かない」

ゲームには1つのカードにつき1人分しかセーブができないらしい。マルチタップを使い8人がプレイヤーの上限。

ゴンがセーブを持っているといい。指輪あったと言うと。

「…どうやら君たちは審査対象らしい」

そう言いながらバッテラさんは一人の男を呼んだ。

「念を使えるのかね?練を見せてもらおうか」

私達は顔を見合わせた。そして。

 

「「せーの!」」

 

一気に練を見せた。

男は少し考える。

「…ダメですね。女の子の方は他の2人より少し練が強い。しかし、参加させるのは止めた方がいい。逃げ回った挙句しぬのが落ちでしょう」

「やっても見ないのになんでわかるのさ!」

ちょ、ゴン。

「やってからじゃ遅いんだよ。ボウヤ。すぐに死んでくれるならいい。ダラダラと延命されるのが厄介でな。あのゲームはプレイヤーが中で生きている限りリセットもメモリーカードを抜くことも出来ない。つまり、新たなプレイヤーを導入出来ないのだよ」

そこでバッテラさんが話し始めた。

バッテラさんはプロ、アマチュアのハンターを100人ほど雇っているが、半数がプレイを諦めているらしい。

現実に戻ることを諦め、ゲームの中で生きようとしている、と。

このツェズゲラさんはゲームの経験者、そして必要な強さは最低でも現実に戻れるアイテムを入手できる位に必要だと。

お前達程度はすぐにゲームオーバーらしい。

私は生きて帰る位はできるかもしれんがな。とも言われた。

 

オークション最終日になったらもう一度審査があるらしい。もし、参加する気があるのなら念を磨いてこいと。

「言われなくたってやるよ!行こ!キルア、ミラ!」

私は部屋を後にした。

ホテルへの帰り道。

「つか!なんでミラはいいんだよ!」

キルアが言う。

「え。知らないよ」

「でも、俺達のオーラより全然強かった気がするよ」

なんでだろ。念を習った時期は同じなのに。特訓だって同じ事してると思うけどな。

 

ゴンの部屋に集まると、ゴンはまた怒り始めた。

しかし、キルアは別の事を考えてたみたい。

それは"発"―――詰まるところ必殺技。クラピカが念を習得したのはほとんど同じ時期だが、旅団と対等以上に戦えていた。それは発があったからだと。

リスクは軽すぎず重すぎず、かつ、自分の系統にあってて、実践的で応用も利く能力。

キルアはもう能力の想像が出来てるっぽい。

私もある程度は考えてある。

キルアは特訓のために出ていく。それに私も続きバラバラの部屋に行く。

必殺技だから内緒との事。

 

さて!私も頑張ろ!

 

 

 

 

 




次回は発の習得です!


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ヒッサツワザ×ノ×シュギョウ

さて、修行はいいけど。

3日か。少し広い所に移動しよ。荒野辺りでいいかな?

軽く準備しないといけない。

 

「いきますか!」

私は気合いを入れ荒野に向かって走る。

 

荒野に到着した私はまずは火を熾す。私は銃から撃ち出す弾に炎の性質を加えようと思う。

後は弾の形を変えたりしたいな。と。

 

炎がメラメラと燃えている。

「ふぅ…よし!」

私は意を決して右腕を炎の中に突っ込んだ。

汗が出る、腕が痛い。肉が焼ける匂い。

痛い痛い痛い…!

「はぁはぁ…」

既に皮膚がただれてる。我慢しながら銃を持つ。そして、私のオーラを炎に変えて銃に込めるイメージ。

さっきの熱さ、痛さ。全てを想像する。

そして、オーラを変化させる。

私はイメージを保ったまま引き金を引いた。しかし、失敗。いつもと変わらない弾が発射された。

「まあ、そんな簡単な訳ないよな…」

よし、もう少しイメージを鮮明に。

 

 

 

私は自分の両手を夜になるまで痛めつけた。

すると。少しだけ弾の色が変わってる!

キッツいな。

私は腕に包帯を巻き付けその場に倒れんこんだ。疲れがまだ残ってたのかそのまま眠りに落ちた。

 

 

私が目を開けると辺り一面に炎が。

「なにこれ…?!」

まるで地獄。私の体が燃え始める。

痛い。熱い。周りも自分も何もかもが燃えている…

その瞬間視界が真っ暗になった。

 

 

 

 

 

「は!」

私はその場で飛び起きた。

「夢。痛みも熱さも結構リアルだった…」

さっきの光景が頭から離れない。怖い夢だった。昨日火の事を考えすぎたからかな…?

「あ。今なら出来るかも…」

私は立ち上がり銃を手にオーラを練る。

夢で見た炎をイメージ、熱さも痛さも、強さも。イメージを鮮明にしてオーラを込めていく。

 

「……今!」

 

私はそのまま引き金を引いた。

銃口からは今までのオーラの白い弾ではなく、赤く染った弾が発射された。

それは地面に当たると爆発を起こし辺りに炎を撒いた。

「出来た出来た!!」

 

私は嬉しくなり、もう1発撃ってみる。しかし…さっきより圧倒的に威力が落ちてしまう。

「もっとスムーズに撃てるように特訓しなきゃな…」

 

それから1日と少し私は修行に励んだ。

まずはゆっくりイメージしてから撃つそれを繰り返す。

 

段々慣れてきたらなるべく早く撃てるよう意識をして撃つ。

ゆっくりと溜めて撃つ方が威力が上がる。

早く強い弾を撃てるよう修行してかなきゃね。これからも。

 

私はホテルに戻り、2人の元を訪ねる。

まずはキルアから部屋をノックすると返事が聞こえた。

「はいはいー」

ドアが開く。

「やっほ。キルア」

「ミラ。どうしたんだ?」

「修行の方はどうかと思って」

「バッチリに決まってんだろ…って!お前その腕!」

「修行中にちょっと…ね」

「どんな修行だよ…とにかくもう少しでここを出るからな?」

「分かってるよ。ゴンの所にも行ってくる!」

私はゴンの部屋の前に行き同じようにノックをした。

「誰ー?」

「ミラだよ」

「あ!今開けるね!」

扉が開く。

「どうしたの?」

「修行の調子を聞こうと思ってさ」

「俺はバッチリさ!ミラは?」

「私もバッチリ!」

「そっか…ってその怪我!」

ゴンにも同じ事を聞かれた。

とにかくもう少しでここを出るとゴンにもいい、私は荷物をまとめる為に部屋に移動する。と言っても大して物もないんだけど。

 

 

そして私達は審査がある会場に向かう。ゴンとキルアと私は話している。

 

「2人とも絶対アイツをギャフンと言わせてやろうね!」

「ああ。絶対合格してやるぜ」

「2人とも大丈夫なのー?」

「あったりめえだろ。そういえばお前らどんな必殺技にした?」

「私内緒!」

「んじゃあ俺も内緒!」

私とゴンが話さないと。

「ちぇ。まあ俺も言う気ないけどね」

 

 

 

そんなやり取りをしていると直ぐに審査会場に到着した。

 

 

 

 

 




一応能力はこんな感じです!

炎弾【ブレイズ】

弾に火の性質変化を加える。

制約
銃を握っていないと発動できない。
火に対する理解度が高くなると威力も上がる。

もし念能力として何かダメな点があれば教えてください!


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ゲーム×ノ×セカイ

今回ほとんど原作と変わらないから読まなくてもいいかもです。


審査会場に入り座って待っていると、審査についての説明が始まった。

 

各々の念をツェズゲラに見せる。合否を決められる。

単純でわかりやすいね。

審査が始まると何人も並び始めた。私達はその場から動かない。

私たちが座っていると後ろから男が話しかけてきた。

「アイツらダメだな。てんで話にならねえ。今並んでる連中とそれを取り囲んでる連中、特に行列をウロウロしてるヤツら。まさか出てきたヤツに中の様子を聞く気かねえ?ちょっと頭を働かせれば順番を争う意味なんてない事が分かるのになあ」

何だこの人。そんな目で私が見ていると名乗り始めた。

「おっと。名乗るのが遅れたな。俺はプーハット、よろしくう」

「あ、ミラです」

 

私が名前を言い終わると黒服が次を呼ぶ。プーハットは審査に向かった。

「あーいううんちく垂れるやつが落ちるんだぜ」

キルアが私たちにいう。

「聞こえるよ…」

 

それに続きキルアが先に行く。

 

少しして、私の番になった。

ツェズゲラが腕を組んだまま立っている。

「さあ。君の練も見せてもらおうか」

「少し横の壁を壊してもいいですか?」

「いいだろう…」

私は銃を取り出しオーラを込める。強すぎないように、軽く壁を壊す威力で…

 

引き金を引くと炎の弾が壁を破壊する。

 

「どうですか…?」

「全く末恐ろしいな…問題ない。合格だ」

「やった!」

 

私は案内された方向に歩いていく。

「お。ミラ。こっちこっち」

キルアが手を振っている。

「後はゴンだけだね」

「だな!」

会話が終わった途端。ドーン!と言う音とともに会場が揺れた。

「これって…」

「あ!2人とも!よかった。合格したんだね!」

ゴンが私たちに手を振りながら話しかける。

「今のお前か?」

「うん!みんな合格出来て良かった!」

それから少し経つとツェズゲラが前に立つ。

 

契約書を配られる。

ゲームの報酬は500億、よく目を通し午後5時出発までにサインを終わらせろと。

 

 

その後私達はレオリオと合流し、ファミレスに入る。

レオリオは契約書に目を通すと要点を挙げてくれた。

1つ。怪我をしたり死んだりしても文句言わない。

2つ。ゲーム内から持ち帰った物は全てバッテラ氏に所有権がある。

3つ。ゲームをクリアしたものには500億ジェニーの報酬。

 

キルアは2つ目に気になった事があるらしい。ゲームから持ち帰れる物に500億掛けてる点。

しかし、ゴンはただプレイしたいだけだからそんなの要らない、と言った。

 

 

 

 

 

「次会う時はお医者さんだね!」

ゴンがレオリオにそう言った。

「お前、最短でも4年会わねえって事か?」

「俺達はもっと早くゲームクリアするつもりだけどな」

「負けねぇよ!」

「無理しないようにね!レオリオ!」

「わーってるよ!てか、その包帯もっとちゃんと巻けよ!」

「今更?!」

「ちょっと見せてみろ!」

私は最後の最後にレオリオにしっかり手当をしてもらった。

「やっぱりいいお医者さんになれるよ!」

「さんきゅ!んじゃあな」

レオリオは私達とは違う方向へ向かって歩いていく。

 

 

私達は電車に乗りゲームを始める場所へ向かった。

お城?に着くとツェズゲラがロック等を解除して進んでいく。そして、大量のジョイステがある部屋に到着した。

 

どのハードから入ってもスタート地点は同じだと説明を受け、メモリーカードと指輪が配られる。

入れるのは1人ずつ、順番はジャンケンで決めるらしい。

 

 

ジャンケンの結果1番はゴン。私は10番目。キルアは17番目に出発する事になった。

Now playingが出たら次の人が入る。

ゲームに入るとまず説明があるらしいので、少し時間がかかる、とのこと。

次々とプレイヤーが入っていき私の番になる。

 

ゲーム機に向かって発を行うと変な空間に飛ばされる。目の前には扉があった。

扉を開くと白い髪の女の子がいた。

「グリードアイランドへようこそ。お名前はどうされますか?」

名前とか変えれるのか。ミラでいいか。

「ミラで」

「ミラ様ですね。これよりゲームの説明をいたします。」

 

説明が始まる。

このゲームでは指輪をはめていると誰でも使えば魔法が2つ。"ブック"と"ゲイン"。

「まずはブックを唱えてみてください」

私は言われるまま唱えてみる。

「"ブック"」

唱えた途端、指輪から本が具現化された。

バインダーと呼ばれ、集めたカードを収める本らしい。

「最初のページを開いてみてください。」

最初ページを開く。

ここには同じ番号の書かれたカードしか入れられないらしい。このポケットを指定ポケットと言う。

ページを段々めくっていくと、番号が書かれていないポケットがあるページに行き当たった。

ここは、どんなカードも入れられるフリーポケットと言うらしい。

指定ポケットら0から99の計100個。フリーポケットは45個。

指定ポケットのカードをコンプリートする事。それがクリア条件。

 

この世界ではどんなものでも手にしたらカードに出来る。そしてカードをアイテムとして使う時は"ゲイン"と唱える。

1度ゲインで元に戻してしまえば、再びカードには出来ない。

そしてもう一度カードにしたいなら同じアイテムを手に入れるしかない。

ただ、手にしたアイテムがカードにならない時があるらしい。それはカード化限度枚数がマックスになっている場合。

カードにはそれぞれ限度が決められている。例えばカード化限度枚数が3のアイテムを3人のプレイヤーが所持していた場合、例え4人目がアイテムをとってもカードにはならないと。

そしてカードはポケットに入れていない場合1分でアイテムに戻ってしまうと。

そして最後に、死んでしまった場合、本と指輪は破壊され消滅する。

 

忘れちゃいそう。

 

 

「後はゲームを進めながらご自分で詳しい情報を集めてください。それではそちらの階段を降りてゲームを始めてください」

「ありがとうございます!」

 

 

私は階段を降りる。すると辺り一面に草。見渡す限り草原。

「あ!ゴン!」

「ミラ!後はキルアだけだね!」

「だね!のんびり待とう」

 

そして何人かのプレイヤーが降りてくる。しばらく待つとキルアも降りてきた。

 

「おまた。ん?見られてんな」

キルアが気づく。たしかに気配を感じる。

「キルアも気づいた?」

「そりゃな。でも、こんな距離から気づかれてちゃ大した奴らじゃないな」

「どこ行く?」

「あっちか。こっちだな。」

 

キルアは右方向と左方向を指さす。

「なんで?」

ゴンが理由を尋ねると。

「この方角から視線を感じるから」

方向までは分からなかった。流石キルアだね。

 

私達は北東方向へ歩いて行く。

 

 

 




ほんとすみません。


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G・I編
ゲーム×ノ×カイシ


アントキバに到着してハメ組にの誘いを断った所まで飛ばします!
あ、キルアがトレースをかけられるシーンは書きます!



私たちが草原を歩いていると空から変な音が聞こえてきた。

2人もそれに気づき身構える。

男が空から飛んできた。

「君達。ゲームは初めてだろ?」

男の問いにキルアが答える。

「さて。どうかな?」

男は少しバインダーをいじる。すると。

「キルア君。ゴン君。ミラちゃんか」

私たちの名前を当てる。なんでわかったんだ?カードの力?

男はさらにカードを1枚取り出す。

「"追跡(トレース)"オン!キルアを攻撃!」

その瞬間男の持っていたカードが光になる。そして念弾がキルアに向かって放たれた。当たらないように走り回るが…すぐに当たってしまう。

「「キルア!」」

私とゴンはキルアの名前を呼んだ。瞬間。キルアは相手に殺気をぶつける。

「お前。俺に何した?」

「…っ!再来(リターン)オン!マサドラへ!」

男はまた何かを唱えると空に消えていってしまった。

 

キルアの体に何も無いといいけど。

 

 

 

 

それから私たちはアントキバと言う街につきご飯を食べた。大盛りスパゲティー30分以内に食べきったらカードが貰えた。

店を出てすぐ、もう少しでゲームをクリアできると言う連中にあった。ボマーと言うプレイヤーの話を聞けた。仲間にならないかと誘われたが、ゴンは男達のやり方が気に入らずその場から去ってしまう。

私達もそれに続いてその場から離れた。

その後、じゃんけん大会で真実の剣という指定ポケットカードを手に入れたが、ほかのプレイヤーに奪われてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほど貰ったカードを売り18万ジェニー手に入れた。もちろんお金もカードだった。

キルアの提案により地図を手に入れるため道具屋へ行くと、強面の店主が出てきた。

地名の書かれた地図は65万、何も書かれていないのは2万。ゴンは何もない地図がいいらしい。自分たちで埋めていった方が楽しそうだから。と。

まあ、こっちしか買えないんだけどね。

 

マサドラという街を目指すため店主に方角を聞いた。

アントキバから北へ80Km。一山超えると湖があり、湖沿いを北西へ向かえばマサドラへ到着するらしい。

「80Kmなら急げば一日で着くよな」

キルアがそういう。私達もそれに同意するが…

「生きてたどり着ければな…山には山賊の住処がある。さらに、山を越えた先には怪物がわんさか出てくる」

そんなこと言ったら…

「山賊?!」

「怪物?!」

キルアとゴンは目を輝かせてる。ほらー。

「見たい見たい!怪物!キルア、ミラ!早くいこ!」

2人は早足に店を出ていく。

「ちょ。待ってよ!」

 

店の外に出るとゴンが。

「よし!しゅっぱーつ!」

私たちが歩き出そうとしたその時。

「待ってくださーい!」

金髪で人形みたいな子が話しかけてきた。

「お願いです!私も仲間に入れてください!」

「あ。ごめん無理」

キルアが答えると。

「どうしてですか?」

「邪魔だから」

私達はそのまま歩き出す。ちょっと酷いかな…?

「こら!待ちやが‥‥ってくださーい!足手まといにならないように頑張りますから!」

女の子が後ろをついてくる。

 

 

 

 

私たちは山の中を走っていた。結構スピードを上げたのに余裕で着いてくる。キルアは山賊が出たらどさくさでまけばいいと言ってる。まあツェズゲラが認めた念能力者だもんな…

 

 

夜になり、しばらく走ると木の陰から人が出てきた。

「ゴン、ミラ。山賊だ。やるか」

「「うん」」

私たちが身構えると…

 

「助けてください!!」

 

「「「え…」」」

 

山賊の住処に行くと、はやり病でみんな病気になってしまっているらしい。

薬を買うお金もないと。

 

 

 

 

 

 

 

私たちはお金とアイテムと、上着まで取られてしまった…。キルアはクエストと言っていたが特に報酬はなかった……。

 

私達はそのまま山を駆け降りる。この先には怪物がいっぱい出てくるらしいから。

 

 

 

山を下りると岩石地帯に到着する。崖から降りると一つ目の巨人が大量に顔を出す。

「ゴン!キルア!出たよ!」

「よっしゃあ!いこうぜ!」

「うん!」

巨人は手に持った棍棒を振り下ろしてくる。私達はそれを飛んで避ける。

ゴンはそのまま拳に念を込めて巨人の頬にパンチを食らわせるが。効いてないみたい。

「キルア。どうする?」

「一撃で動きを封じないとな。目を狙うか」

「りょうかい!」

キルアは攻撃してきた巨人の腕の上を走る。

私はその隣の巨人の眼に向かって銃を撃つ!

私とキルアの攻撃が同時にあたり、巨人はカードに変わった。よし、ゴンにも伝えなきゃ!

「ゴン!この巨人たちの弱点は目だよ!」

「わかった!」

 

 

周りにいた巨人を全て片付けると。

「ふん。見掛け倒しだったな」

「ほっといたら1分でカードから戻っちゃったね」

キルアとゴンはそれぞれの感想を言う。

「でも!怪物にはちゃんと弱点と癖が設定されてる。冷静に対処すれば問題ない。この調子でマサドラ目指すぜ!」

「「おー!」」

 

 

 

 

それから私達は巨大なカエルに遭ったり…すごく早い毛玉に遭ったり。触るとすごい音が鳴るシャボン玉を出す馬に遭ったり。ぷよぷよの可愛い生物に遭ったりした。けど一匹も捕まえれないし倒せなかった…

 

さらに進むと甲冑がひとりでに歩いていた。

「今度は手ごわそうだね」

ゴンがそういい、私たちが身構えた瞬間…

「《凝》!!!!!」

という指示が飛んできた。私達は声の聞こえた方を振り向くと、

「ほら!よそ見するな!凝だよ出来ないの?!」

さっきの女の子が岩の上から叫んでた。…とにかく、凝!!

 

私たちが凝をすると甲冑に糸状のオーラが伸びていた。

ゴンと私がオーラを辿っていくと…小さい生物を見つけた。どうやら甲冑を操っていたらしい。

「凝できるじゃないの!何でやらなかったの」

「いやあ…まあ。な?」

「忘れてた…」

すると女の子が指を一本立てた。…もしや、と思い私は凝を行う。すると‥

「…数字の1?」

「よろしい。いいこと?これからは私が指を立てたらすかさず凝!そして何が見えたか大声で言うこと!」

私たちがポカーンと聞いているとキルアがツッコミを入れた。

「って何だよ!急にえらそうに!」

キルアが叫んだ瞬間、また指を一本立てる。

「「数字の5!」」

私とゴンは声をそろえていった。なんかたのしいな。

 

「正解!お前腕立て伏せ500回」

キルアを指さしそういった。

「は?!お前何もんだよ!」

 

 

彼女の名前はビスケット=クルーガー。実は念を覚えて40年らしい。私達より全然年上だ。キルアがばばあとか言ってぶっ飛ばされた。

 

ビスケと呼んでくれと言われた。私達に念を教えてくれるらしい。しかし、キルアが即断で拒否し、ゴンはウイングさんがいるから、と断った。するとビスケは、ウイングさんの師であることを明かしてきた。なら問題ないね。

私がビスケによろしく!と言おうとすると…

「しゃがんで…雑談している振りを…私の後ろに敵がいる。」

わずかに漏れた殺気で気づいたらしい。私は何も気づかなかった。

 

私たちが女子供だったから少し油断したためビスケに気づかれたと。

ビスケが私たちの意見を聞く。このまま四人で固まって行動するのがいいとゴンが答えた。

「あえて別行動にする。私とそっちの子が二人で行く。女二人になったら敵は100パーセント私たちを襲う。私達は南!あんた達は北!気配はそのままで500mくらい歩いて。そしたら今度は絶。素早く戻ってくること!」

瞬間ビスケがキルアのほっぺに平手打ち…痛そう…

「そんなに言うならいいわよ!もうやってらんないわ!ばいばい!」

ビスケがそんなことを言いながら南に向かう。私もなんか言った方がいいよね…

「そんな人達だとは思わなかった!私もビスケについてくからね!ふん!」

私はビスケに続いた。すると後ろから。

「ああ!行け行け!清々するよ!ゴン。行くぞ!」

2人は私たちと反対方向に向かって歩いていく。

「じゃあな!ぶあーか!!」

キルア…

 

 

私たちが南に向かって歩いていると。

「ビスケ。ついてきてるね」

「そのようだわね。ところであんた名前は?」

「あ、名乗ってなかったね。私ミラ!よろしく」

「あんた。あの二人より念が強いみたいね?」

「なんか、そうみたい…同じ修行してる筈なのに」

私たちが話しているとビスケの後ろを男が横切った。

「ビスケ!髪の毛が!」

 

咄嗟にそちらへ向き直ると、金色の髪を手に持った男が、笑いながら立っていた。




今回もほとんど原作と変わらなかったです。


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ビスケ×ト×シュギョウ

昨日は投稿できなくてすみません。APEXやってたら0時超えてしました…














「ビスケ!大丈夫?!私も手伝おうか?」

「大丈夫。あんたはそこで見てなさいな」

私たちが話していると。

「切ってやったぜ。お前の髪!俺の、シザーハンズでなあ!」

男はそう言うと切ったビスケの髪の毛を口に入れて咀嚼し始める。

 

おえ。気持ち悪い。何やってるんだ。

男がビスケの髪の毛を食べ始めると、ビスケのオーラが一気に高まる。対する男は、腰についていたポーチを外すと武器を地面に置いた。

「…武闘家として手合わせ願いたい」

「ただの屑じゃなさそうね。いいだろう」

すると二人は構えを取る。

 

 

一瞬過ぎて全然見えなかった。

男が宙に浮き背中に掌底をくらわされて吹き飛んだ。相手は弱くない…ビスケが強すぎるんだ。

ゴン達が岩陰から出てきた。やはりゴン達も宙に浮いたところからしか見えなかったみたいだ。

 

 

ゴンはビスケに何故ゲームに来たのかと問う。ゲームクリア、そしてゲームの中にある宝石が目当てらしい。

そしてゴンはお父さんがこのゲームを作ったことを明かす。ビスケはゴンの父―――ジンを知っていたらしい。有名人であるという。念能力者の中では5本の指に入るほどの強さだと。そして。

「もし。宝探しが後になってもいいなら俺たちに念を教えてください!」

ゴンはビスケにお願いする。

「私もよろしくお願いします!」

「ようやくその気になった?私はウイングみたいに甘くないわよ。覚悟はいい?」

「「はい!」」

「そっちは?」

何も言っていないキルアにも問う。

「大丈夫」

 

 

最初の修業はビノールトに決定打を与えること。それか、立ち上がれなくなるまで追い詰めること。ビノールトは立ち上がれなくなったりしたら殺されるとのこと。

 

私達も2週間以内にクリアしなければ罰を与えると。

それからすぐに戦いは始まった。

ビノールトは強かった。ダメージを負っているとはいえ私達3人でもまともに近づく事ができない。

ならばどうするか。遠距離からの攻撃。私は銃、ゴンとキルアは石。持久戦だ!

夕方になる。ゴンが砕いて投げた大きな岩が乱立して、うまい具合に隠れられるようになった。それを利用して不意を突いたキルアの攻撃がビノールトにあたりそうになった時。

「駄目だ!キルア!」

ゴンが叫ぶ。一日で終わらせるのはもったいないと。一人でもアイツを圧倒できるようになるまで続けたいと。

私ももっと強くなりたかった。ゴンの提案を受け入れる。そしていったん休憩することになった。お互いのコンディションを少しでも良くするために…

 

 

 

 

それから。1日、2日、3日と、どんどん日にちが経っていくにつれ、私達はビノールトと一人でも対等に戦えるようになっていった。

そして2週間目…私とキルアはビノールトに寸止めだが勝つことができ、最後のゴンの攻撃が今終わった。

ビノールトは膝をつき…

「‥‥俺の負けだ。勝ち目はない。殺せ」

「なんで?殺すわけないじゃん。だって俺たちおかげですごく上達したもん。ありがと!ビノールトさん!」

ゴンはビノールトにお礼を言った。

「うん。私もありがとうございます!もっともっと強くなれそうです!」

 

ビノールトさんはここを出たら自首するらしい。罪を償うと。

 

そして、ビスケは()()()()()()()―――あっ!

 

「それじゃあマサドラへ向かうわよ!」

「「おっす!」」

「数字の9!」

私が凝を行い見えたものを大きな声で言う。

「「あ…」」

「はい。ミラ正解!ゴンキルア腕立て3000回!」

「「くっそうー!」」

ほんとに悔しそう…

 

 

 

 

マサドラはここから70Kmの地点にあるらしい。3時間もあれば楽勝だとビスケは言う。

そして私達は、マサドラ目指して走り始めた。

 

 

 

 

マサドラに到着する。私達は息が切れているけど、ビスケは汗一つかいていない。…息も乱れてないし。

 

 

すぐにデパートに向かうとビスケが買い物を済ませる。すると…

「それじゃ。さっきの岩石地帯まで戻るわよ」

「「「…」」」

 

 

まさか往復するとは思わなかった…

 

「ゲイン!」

ビスケがカードを持ちながら呪文を唱えると、シャベルにライトなど、様々な道具が物質化した。

 

「では今度は再びマサドラに向かう。ただし今度はまっすぐ!」

「え。真っすぐってもしかして…」

キルアは気づいたみたい。

ビスケが指さした方向には岩山がそびえたっていた…

「掘るんだわさー!」

 

岩山を掘る修行は最初は順調だった。最初は。…後半、硬い岩盤にあたる。ゴンはオーラをシャベルに纏うことにより掘る力を強化することを閃いた。これを周というらしい。

しかし応用技はオーラの消費が激しい。ゴンもキルアもものすごく疲労が溜まってるみたい。なぜか私は2人よりもオーラ量が多いので、二人よりは全然疲れてない。

そして休む時は頭上―――岩壁に杭を刺し、そこにひっかけたロープに岩を縛って吊るし、そのロープの先端を握った状態で各々スタンバイ。頭の上に岩が降ってこないように、ロープを握ったまま眠る。これが一番つらかった。

初日は私とゴンが頭にたんこぶをいっぱい作ってしまった。そして毎日少しずつ岩が大きくなっていく‥‥

 

がんばらないと!!



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ジュウ×ト×チカラ

今の書き方って読みずらいですかね?


数日山を掘り続けるとマサドラに到着した。そのころにはもう頭に岩を落とさなくなっていた。

マサドラに到着するとすぐに、また岩石地帯に戻って前捕まえれなかった怪物たちを捕まえろ、とビスケに指示される。

修行の成果か、私達は苦労せずに怪物を捕まえた。

 

 

 

 

 

怪物を一通り捕まえ終わると次は防御の修業に入るらしい。

まずビスケは、右手にすべてのオーラを込め始めた。

「それは…」

「そうよ。ゴン。あんたが使ってる技だわさ。纏、絶、練、発、凝を複合した技。これを硬という。体中のオーラを全て体の一部に集めて攻撃する。通常の攻撃をはるかに上回る威力がある」

ゴンは強化系だからかな?ほかにも応用技があるのかな…

「ビスケ。ほかにはどんな技があるの?」

「そうねえ。円とかかしら。纏と練を応用した技だわさ。今度教えてあげるわね」

「はーい!」

「よし。今から私がこの拳で攻撃する。あんた達はこれを全て受けて防ぐこと。避けてはいけない」

普通の防御じゃダメって事か…

「察したようだわね。そう、普通に受けても深いダメージを負う。ではどうする?」

「こっちも硬を使う」

「半分正解」

硬に対しての硬。これなら念のレベルが違いすぎなければ防げる。しかし、もし硬以外の場所に当たれば即破壊…

怖い。

「だったら全身を硬にする。矛盾してるけど…」

「正解!」

おー、さすがキルア。

「それを纏と練の応用技、堅という。全身を通常よりもはるかに多いオーラでガードする。硬よりも防御力が落ちるけど、これが最も実践的な防御。ゴン、練をやってみて」

ゴンは言われるまま練を行う。これをずっと維持するのが堅らしい。今からビスケがゴンに攻撃をする。硬のまま。それを受け止めろと。

ビスケはもの凄くゆっくりと拳をゴンに近づけていく。ゴンは手でガードするが。

 

10mほど吹き飛んだ。

威力がすごい…

今のでも硬だけの力。今のにスピードが乗れば、破壊力が数十倍にもなると。

 

まずは堅がどのくらい持つか試す。ゴンは2分間練を維持できた。

「最低30分維持できないとお話にならないわよ」

「ビスケ!私40分以上できるよ!」

私がそういうと。

「「えー?!」」

ゴンとキルアが驚いてる。

「予想以上ね。ちょっとやって見せなさいな」

「うん!」

 

 

 

結果は45分。結構伸びたな。

「くっそー!俺たちも負けてられない!堅の修業だ!!」

「ああ!」

ああ!ゴンとキルアは堅の修業のために穴掘りに行ってしまう。

「行っちゃったわさ‥」

「ビスケ。能力の修業ってどうやればいいの?」

 

私はどんな能力を作りたいかをビスケに話すと。

ビスケは少し考えて。

「そうねえ。ゴン達の堅が30分まで伸びたら系統別の修業をするからそれまで待ちなさな」

「分かった。んじゃー円は?」

「なに?知りたいの?」

「知りたい!」

 

円とは。オーラの覆っている範囲を広げる。そしてそのオーラが触れたものの位置や形や数を肌で感じることができる。

 

「まずはオーラを広げて見なさいな」

私は言われた通りにオーラを広げようとするが。

普段の練より、ほんの少し広い程度にしかできなかった。

「難しい…」

「そりゃそうだわさ。とにかく修業!」

「おっす…」

 

 

私はゴン達が堅の時間を伸ばそうとしている間、円の修業に励んでいた。

 

 

それから約一か月。ゴン達は堅の時間を30分まで伸ばし、私は円を3mまで広げれるようになっていた。

円の修業をしていた私も少しだけ堅の持続時間を伸ばせた。

 

そして今、ゴンはビスケの硬の一撃を防いでいた。

そして、ビスケは指を立てながら。

「この一か月でだいぶタフになったわね」

「「「数字の3!」」」

「ピンポーン!引き分け!」

 

 

今日から実践の修業に入るらしい。まずは堅を行う。

堅の状態は攻撃力50、防御力50の状態。その状態だといくら戦っても決着はつかない。そこで凝を使い攻撃の瞬間オーラを攻撃する箇所に集める。

凝を使ってオーラを移動させること。それを流と呼ぶ。

私達は流を使った組み手を行う事になる。

初めは動きをゆっくりにして行う。慣れてきたら段々と早く流を行いながら組手をするそうだ。

 

 

 

 

そして二週間後。

私達は速く流を行い戦えるようになった。

これは毎日続ける。もっと速くなれるらしい。

そうして研鑽を積んでから、系統別の修行へ移る。

 

曰く、他の系統の修行もしていくと、得意系統の覚えも早くなるから、だそうだ。

最初は強化系の修行から。

修行はまだまだ続きそう。もう1年も終わりそうだし。

でも強くなりたいもんね!

 

 



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コウリャク×ノ×カイシ

キルアのハンター試験が終わるまで飛ばします。



修業がある程度進んで。

ビスケが年越しのパーティでもする?という発言により、ハンター試験の受付がぎりぎりであることにゴンが気付いた。

それを受けて、キルアはハンター試験のために一度外に戻っていった。

その間に、あるプレイヤーが接触してきた。ハメ組と言われるチームの1人だ。そのプレイヤーがもたらしたのはボマーの能力について。そして、もうすぐ自分は死ぬ、という事を教えてくれた。

 

その後私達はマサドラへ行きスペルカードを購入した。しかしどれを使っていいかわからなかったのでキルアが来るのを待った。

 

 

 

 

 

 

 

キルアはハンター試験を一週間ほどで終えて帰ってきた。

取り敢えずスペルカードを使ってみようという事になり、【交信】のカードを使ってみることに。このカードは今までに出会ったプレイヤーの1人を選んで話すことができるカード。

 

そしてゴンはカードを使用する。

「【交信】オン!」

ゴンがそういうと手元からカードが消えてなくなり、ゴンのバインダーに今まで出会った人たちが表示される。

全員でゴンのバインダーを見ていると。

「おい。ゴン。いったい、いつコイツに出会ったんだ…?」

キルアが指さしたところを見ると…

「「っ!」」

クロロ=ルシルフル。旅団の団長だ。

「あってないよ!ゲームの中でクロロとなんか!」

「ならお互い気づかずすれ違ったか…」

「でも。あの人はクラピカに念を封じられたはず…」

「だよな。念を使わないとゲームに入れないんだから」

私たちが3人で話していると…

「私も混ぜなさーい!」

ビスケに殴り飛ばされた…。なんで。

 

そしてビスケに話をすると。除念というものがあると知った。

キルアはもう一度外に出てクラピカに連絡するらしい。

 

 

 

 

 

4時間が過ぎるとキルアはゲーム内に戻ってきた。どうやら偽物らしい。もしクラピカの念が外されたら知ることができるようになっているとのことだった。

 

「まあ。取り越し苦労ならよかったじゃない。今度は自分たちのことに集中よ!」

「おっす!まずは基礎からだね!」

ゴンがそういうと。

「違うわさ!始めるのは…修業じゃなくてゲーム攻略!」

 

 

今から指定ポケットカードを集めるらしい。ビスケはある程度ゲームの情報を集めていたみたいで、取りやすそうなのからゲットしていくと、これからの行動指針を発表した。

 

 

最初にキングホワイトオオクワガタ。そして金粉少女、アントキバの二人綱引きで聖騎士の首飾り。

 

聖騎士の首飾りは身に着けていると攻撃スペルを跳ね返す。それ以外にも【擬態(トランスフォーム)】【贋作(フェイク)】などで呪いをかけられているカードを元に戻す力もあるそうだ。

 

 

 

それから私達は次々とカードをゲットしていく。途中リスキーダイスというダイスを使いすぎる事件が起きた。

このダイスは20面ダイスで19面は大吉だが残り1面は大凶。大吉が出るといいことが起きる。が、大凶が出れば今まで出た大吉分の不幸が襲う。近くでそれを使っていたプレイヤーはスロットが爆発して死んでしまった。

それでもキルアは使うのをやめなかった。仕方なくビスケが気絶させゴンが背負い次の町へ移動した。残ったリスキーダイスはすべて売ることにした…。

 

 

 

 

 

 

一か月。私達はカード集めをした。軽い修行も行いながら、50種のカードを集めた。

途中、現実にも出りたくても戻れないプレイヤーと、戻るためのカードと指定ポケットのカードを交換していくことになった。

あと、出会ったプレイヤーとは積極的に取引をしていくことに。

 

 

そしてゴンは気づいた。前に出会った山賊たち。この世界のものはすべてカード。ならば、聖騎士の首飾りを使い呪いが解けるのでは、と。

 

ゴンの考えは正しく、山賊たちの呪いは解かれ、指定ポケットカード“奇運アレキサンドライト”を手に入れた。

 

すると。ゴンに【交信(コンタクト)】が使用された。相手はカヅスール。この人とはトレードをした。そして私たちがゲームに来てすぐ指定ポケットカードを奪っていった人たち。

 

 

彼らが言うには、もうすぐクリアしそうな奴らがいるから一旦集まらないか?とのことだった。ほかのチームにも声をかけているらしい。協力しなくても、情報交換だけでもしたいそうだ。

 

 

 

 

「みんな。よく集まってくれた。知っていると思うが俺はカヅスール。【交信(コンタクト)】で話した通りゲンスルー組があと少しでコンプリートしそうな勢いだ。さっきランキングで確認したところ現在96種。対策を立てる必要がある」

そこでキルアが口を開く。

「ちょっといい?ランキングってどうやって見るんだ?」

「そんなことも知らないの?」

アスタって人だ。

「こんな人たちに付き合っていたら夜が明けちゃうわよ。さっさと本題に入りましょ」

む。なんだこの人…

「あの。情報交換もするって聞いたんですけど…」

一瞬睨まれるがすぐにカヅスールが話し始める。

「そうだぜアスタ。情報交換も目的の一つだぜ」

カヅスールの仲間の人も。

「ひょっとしたらアスタが知らないことも知ってるかもしれないぜ?」

 

とにかく。ランキングはトレードショップというところで確認できるらしい。さらにお金を払えば所有してる番号もわかると。

 

情報交換が続く。しかしアスタはまだ認めてくれないみたい。有益な情報を話してみろと。

ゲンスルー達の能力を知っている。とゴンが言うと。食いつく。

しかしキルアはSランクのカードを要求する。

アスタとキルアの間には火花が散っている…

 

「みんな。聞いたでしょ。5組からSランクのカード合計10枚もふんだくる気よ!」

「寝ぼけんな。ほかの組には無償で教える。見返りは各々の判断に任せるよ。ただ!あんた達にはさっきの条件でしか教えないっていってんだ」

「…やっぱりがガキね!あの程度のことでへそ曲げたんだ」

もうやめてくれ2人とも…

見かねたカヅスールが仲間割れしている場合じゃないだろ!というと…

「「まだコイツと仲間になってねーよ!!」」

「…ビスケ。あの二人仲良くなれるんじゃない?」

「私もそう思ったわさ…」

 

 

そしてゲンスルーの能力をゴンが代表で説明する。

 

まずは【一握りの火薬(リトルフラワー)】。手でつかんだもの爆破することができる。

 

そしてもう一つ、【命の音(カウントダウン)】。相手の体に触れながら、ボマーと言う。さらに能力の説明と解除方法を伝えなければならない。

その後能力が発動し、触れた個所に爆弾が出現し作動する。

 

この場にいる何人かはゲンスルーに触られたらしい。解除方法を問われる。キルアはさらにカード要求しそうだしな。また言い合いになっても…よし!

「ありますよ!」

私の言葉に全員がこちらを向く。

「どうすればいいの…?」

アスタが聞いてくる。

「ゲンスルーに触りながら、『ボマー捕まえた』って言えばいいんだって!でもこれから奴らに近づかなければ大丈夫だよ」

 

私たちが説明を終えると、アスタは色々な情報を教えてくれた。

説明を終えると。

ゴレイヌさんが手を上げさらに情報を教えてくれた。

 

「みなさんありがとう!参考になったよ!」

ゴンがそういうと、これからどうするかという話になり、ソウフラビにあるという“一坪の海岸線”というカードをこの面子で探しに行くことになった。

同行(アカンパニー)】を使用し、ソウフラビへ向かい、各々で情報を探しに街をめぐることになる。

各々で情報を探しに街をめぐることになる。

 

海が奇麗だったな…泳ぎたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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