見せる子ちゃん (汚汁狐)
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第1話 -第1話のアイツ ①-

「雨やば……」

 

 

 雨が降るという予報も出てなかったその日

 

 一人の女の子が小走りに学校近くのバス停へと向かっている。

 

 用事があって少し遅めの時間に学校から帰る事になったのだが、いざ校舎から出た所で雨が降り出してしまった。

 折が悪く折りたたみ傘は家に置きっぱなしにしており、大丈夫だろうと小走りでバス停まで向かったのが運の尽き、大降りになった雨でスカートまでびしょ濡れになってしまった。

 

 

(スカートもびしょびしょ)

 

 

 ため息交じりにスカートをたくし上げてみるが、下着まで染み込んでるようで内腿だけでなく鼠径部辺りまでじっとり濡れてしまっていた。

 暗くなり始める時間帯と降り出した雨の影響からか、全く人通りがなくなったのを良い事に右の外ももから内もも、左の内ももとスカートを覗き込むようにして確認していく。

 

 

 彼女の名前は『みこ』

 

 身長は155cmくらいだろうか、細すぎず男好きしそうな綺麗な身体と癖のない艶のある濡羽色した黒髪と琥珀色の瞳が特徴の普通の女子校生をしていた。

 

 

 

 今日、この時までは……。

 

 

 

 

 

みえる?

 

 

 

 

 

 前振りも何もなかった。

 

 目の前に明らかに人でないナニカが居る。

 

 

 眼と口があるはずの場所にはただ昏い闇だけが浮かび、全身がずぶ濡れになっている大柄な男のようなナニカ。

 

 

ねえ

 

 

みえてる?

 

 

 肩から掛けた前掛けで隠された腹には生首が二つ埋まり、その首一つ一つの目もギョロリとみこの顔を覗き込んでくる。

 

 

みえてる

 

 

みえてる?

 

 

 大柄な草臥れたオジサンにも見える異形の存在がなぜ突然現れたのかはわからない。

 しかし、大きな顔にぽっかり空いた昏い穴からヒドく耳に障る声でしきりに呟きかける怪異に見えている事が気付かれるのはマズいと訳もなく確信していた。

 

 

みえてる?

 

 

 咄嗟にスマホを弄る振りで視線を合わせないようにしてしばらく経ち、時間の感覚も曖昧になる程の緊張感の中で一人佇んでいると、ようやくそのオジサンがみこから離れていった。

 

 

(あせったああ)

 

 

(なにあれえええぇぇぇ)

 

 

(超見える!)

 

 

(超見える!!)

 

 

 心の奥で叫びながらも声を出したら戻ってきそうで、心細さと叫びだしそうな自分をなんとか誤魔化そうとして、日頃の癖でギュッと左手で力一杯スカートの端を握りしめた。

 震える手でスマホを見ていると、視界の端に待ちに待ったバスの灯りが写り、なんとかやり過ごせた安堵にホッと息を吐いた。

 

 

 

 

 

 そう思った心の隙こそが油断だったのだろうか……。

 

 

 

 

 

ミエる?

 

 

(っ!!!!!)

 

 

 

 足元にソレがいた。

 

 

 

 裾を掴んだことで捲れたスカートよりも更に下。

 

 大柄な体格を上から圧縮したようにして、みこの膝下から見上げてくるその視線は、スカートの奥を覗き込んでいるようにも見える。

 腹に埋もれた二つの首も同じように昏く空いた瞳でジッと覗き込んでいた。

 

 

ミエ……てる?

 

 

(……ぇ? えぇ?)

 

 

 その口から漏れた言葉にはさっきまでとは少し違う色が交じっているのを感じた。

 それと同時に、オジサン達の昏い瞳からも得体のしれないドス黒い欲がみこのスカートの中へと向かっているような気がした。

 

 

 

ズシャッ

 

 

 

 命の危険とは違った女としての身の危険を感じたみこの足は無意識に後退りしてしまっていた。

 

 

やっぱりみえてる?

 

 

「っ!?…………あ、あー、このバス、行き先違う、から、座ってよぉっと」

 

 

 ギリギリだった。

 

 グリンと、途端に顔の方へと向けてくるオジサンの視線から逃れるようにバスへと視線を送ると、咄嗟にバスが違ったという言い訳をしてしまった。

 震える足を叱咤しつつ、さも今気付いたとばかりに後退りしていく。

 

 スカートの裾を握る左手は生地を巻き込むようにして力一杯握りしめられている為、内もものかなり奥まで見えているのだが、それを気にする余裕すらない。

 

 

……みえてない?

 

 

 ジッと顔を覗き込むように見てくるオジサンからの視線に耐えられる気がせず、みこはソレから逃げるようにベンチの位置を確認する素振りで後ろへと身体を向けた。

 

 

ミエた

 

 

(……え? ……なにが……みえた?)

 

 

 顔を背けた瞬間に聞こえてきた声。

 その言葉が示す意味が思い浮かばず、それを確認しようと振り返ってしまった。

 

 

(っ!!!!???)

 

 

 振り返った時にスカートを握りしめたままだったから、腕と一緒にスカートが引っ張られて可愛らしい白のショーツが微かに見え隠れしていた。

 

 

ミエる

 

 

 雨に濡れて透ける、男を知らないみこの秘所。

 その恥丘に鼻が付いてしまいそうな程に3つの顔が接近している。

 

 

ミエてる

 

 

 それを見た瞬間、みこの背筋に走ったのは多大な嫌悪感と、そこに微かに混じる怖気にも似た、昂揚とも少し違う病みつきになってしまいそうな感覚だった。

 

 ソレは、家の部屋で一人でシていた自慰の快感によく似て、確かな熱を持ってみこの胎を疼かせていた。

 

 

ミエる

 

 

(あぁ……見られてる……)

 

 

 屈んだままジッとみこのアソコを見つめ続けるオジサンは、みこの表情や視線には関心を寄せる素振りすら見せなくなっていた。

 そんなオジサンの表情を眺めていた、みこはある事に気付く。

 

 

(……コウやって私の下着を見ている間は怖いことにはならないんだ)

 

 

 ともすれば震えそうになる程の恐怖から逃れる術。

 そんな言い訳を誰にともなく心の中で嘯きつつ、ベンチへと腰を下ろしていく。

 みこの動きに釣られてズリズリと這う怪異のオジサンは、ジッと穴が空くように股間を見つめ続けている。

 

 

ミセてる?

 

 

「……っ♡」

 

(……コレは視線を逸らすため。……だから、今してるコレはしょうがない事なの)

 

 

 自分から見せるようなことなどなかった大事なトコロを、見も知らない、それも人ですらないナニかに見せているという状況。

 怪異との遭遇という非日常がみこの枷を解き放ってしまったのか、恐怖から逃れようとする心境からか、そんな異常な状況の中にあって、みこの心臓は痛いほどに高鳴っていた。

 

 いつも通学で使っているバス停のベンチで、数時間前までは友人たちも使っていたここで行われているという背徳感は、より一層みこの官能を昂ぶらせみこの全身を火照らせていた。

 

 腰を下ろしていく際のショーツのシワの数すらも数えられそうな程に近くで、一挙手一投足を見られている。

 火照るカラダには雨に濡れてひんやりとする制服がむしろ心地良いくらいで、釣られるように口から漏れる吐息も熱く昂ぶっていく。

 

 

「……んぁっ♡」

 

 

 ゆっくりと焦らすようにベンチへとその形の良い色白のお尻が下ろされると、湿気で濡れたベンチの冷たい感覚を直に感じてしまう。

 普段であればスカートをお尻とベンチで挟む形で座るのだが、今回はそうする気が起きずに敢えてショーツのままで、スカートを挟まずに生尻で腰を掛けていた。

 

 

ミエてる?

 

ミセてる?

 

ミエてる?

 

 

 肩幅に足を広げたままで腰を下ろした途端、足の間から、あるいはベンチを突き抜けて、スカートが捲れて露わになったショーツを三つの顔が覗き込む。

 みこは自分のアソコやお尻や太股を舐め回すようにして這い回って覗く三つの頭の表情を観察しつつ、先程からずっと囁かれる二つの言葉について自問自答していた。

 

 

 最初は偶然見えてしまった。

 

 

 次は怖いオバケからの視線を逸らすために見せてしまった。

 

 

 では、今は……?

 

 

ミセてる?

 

ミエてる?

 

ミセてる?

 

 

 今なら後戻りは出来る。

 そう頭のどこかで感じているけれど、既にみこはその言葉に対する自分の答えが理解ってしまっていた。

 

 

「……はぁ。あ、あっつい、なぁ……♡」

 

 

 自分でもわざとらしい言葉だなと思いながらスマホを持った右手で顔を扇ぐ。

 

 そしてスカートを握ったままの左手を上下に動かしてパタパタと扇ぎつつ、そっとその両足を広げていった。

 シミひとつない内ももから鼠径部と、純白のショーツ恥骨がオジサンの眼前に晒される。

 

 雨で冷えた風が恥丘へと当たり、みこに自分が今どういった状況になっているかを知らしめる。

 

 

 

ニタァ

 

 

ミセてる

 

 

 

 自覚こそないが、学年でもトップクラスに綺麗でどこか退廃的な雰囲気を漂わせるみこは、よく年配のオジサンからそういった視線を向けられている。

 しかし、今そのオジサンから向けられるソレは彼らからの視線を何百倍にも濃縮したようにイヤらしく、淫欲に塗れた卑猥な笑みと共に言葉も叩きつけられる。

 

 

(そう……♡ 私は……今……見せて……るんだよ♡)

 

 

 もしクラスメイトやそこらの男性からそんな事を言われたら泣き出していただろう。

 だけど、この異常な状況の中でみこが感じているのは快感だった。

 

 

(これ……。なんかすごい気持ちいい♡)

 

 

 卑猥な笑みを浮かべてミセてるミセてると囁きながら見られ続けるみこのアソコは雨とは違ったモノで濡れ、白いショーツがピッタリと張り付いてオジサンを知らない秘裂の一本筋がくっきりと露わになっていた。

 気が付けばみこはスカートを扇ぐのを止めて、捲くりあげたまま股間をオバケの眼前に曝け出している。

 

 

ミエる

 

 

(どこまで♡ どれだけ見えてるんだろう♡)

 

 

 ただ一言だけを繰り返すそのオジサン。

 だが、死んでいるからこそなのだろう。そこに籠められる異様なまでの感情は呪いにも匹敵する凄みがある。

 

 そして声も聞こえるみこにはそこに籠められた感情の強さを慮ってしまう。

 

 その淫猥な視線だけでも孕んでしまいそうで、その一言を囁かれるだけでゾクゾクと全身に怖気と共に快感が走り抜ける。

 自分で致したオナニーとは桁違いの気持ちよさはみこの思考を蕩けさせていく。

 

 世界に自分と眼の前のオジサンだけになったような異様な感覚に陥った事で、更に上を求めてしまう。

 

 

(もっと……♡ もっと……しっかり見せたらどうなるんだろう……♡)

 

 

ズズッ

 

 

「……ん♡ ……ふぅ♡ ……な、なぁんか♡ 座りにくいなぁ……♡♡」

 

 

 そう嘯きながら、みこは視線をより強く感じるためにお尻の位置を浅くずらしていく。

 木で出来た座面にその美尻が擦れるのも、ショーツが座面に引っ掛っているのすらも委細構わず、ベンチの端にお尻を引っ掛けるだけの格好になる。

 分娩台に座った時のような格好でオジサンへとアソコを突き出しているみこ。

 

 

ミエた

 

 

「んんっ!! ……んぅっ♡♡♡ ……これで、座りやすくな、なったかなぁ♡」

 

 

 あまりにも強烈な感情が篭もった一言を叩きつけられて思わず腰がハネた。

 本来その股間を覆っているはずのショーツがベンチに引っ掛った事で後ろへと引っ張られ、みこの男を知らないマンスジへと食い込んでいた。

 

 

ミエる

 

ミエる

 

ミエてる

 

 

「ふっ♡ はぁ……♡」

 

(すごぉ♡ しらない♡ こんなのしらないよぉ♡)

 

 

 言葉と共に立て続けに叩きつけられる感情を更に求めるかのようにゆるゆるとみこの腰が振られる。

 それを歓迎するかのようにオジサンはざわざわと全身をざわめかせ始め、更にその感情を言葉に籠めてみこへと叩きつけていく。

 

 

ミエる

 

ミエる

 

ミエる

 

ミエる

 

 

 

ミセろ

 

 

 

「んきゅぅぅっっっっ♡♡♡♡♡」

 

 

 全身をざわつかせるオジサンが発した言葉は、物理的な力すら持ち得たかのように強く、みこの胎へとその感情を叩きつけ、その異常な快感を受けた身体が一際強く跳ねてブリッジをするかのように仰け反った。

 キュンキュンと戦慄く子宮がナニかを求めるかのように蠢き、無意識にカクカクと空腰を振ってしまう。

 

 

「ふぁ……?」

 

(あ……れ? 今のって……? もしかして……)

 

 

ミセろ

 

 

「んん!!! っきゅ……♡♡」

 

(やっぱり……♡ イッた♡ イッちゃった♡)

 

 

 言葉だけで達っするというみこが初めて経験した脳イキ。

 まだ軽イキ程度ではあるが、肉体の刺激を伴わないそれは余りに心地よくみこの強張りを解きほぐしてしまう。

 

 

ミセろ

 

 

「っ!」

 

(う……そ♡)

 

 

ミセろ

 

 

「っっ!!」

 

(あ♡ またキちゃう♡)

 

 

ミセろ

 

 

「っっっ♡♡♡」

 

(あ♡ イクっ♡ イクイクっ♡)

 

 

 ただ言葉だけで痛みを伴わない快感はどこかもどかしく、それでいて包み込まれるように心地いい。

 だらしなく緩んだ口からたらりと涎が垂れ、ワレメに食い込み既に用をなしていないショーツは明らかに雨とも汗とも違う牝臭を漂わせる蜜液で濡れそぼっていた。

 

 

ミセろ

 

 

「っぁ♡♡」

 

(指入れてる時よりもぜんぜん気持ちひぃ♡ しゅごぉい♡)

 

 

 ミセろという言葉の肉棒で突き上げられ、掻き混ぜられているかのようで、それが連続で叩きつけられると否応なく快感が積み重なって、より深い絶頂へと向けて昂ぶっていく。

 

 

ミセろ

 

 

「ぅきゅっ♡♡♡♡」

 

(もう♡ むり♡)

 

 

ミセろ

 

 

「っっぅあ♡♡♡♡」

 

(すごいのクル♡ キちゃうぅ♡)

 

 

ミセろ

 

 

「っっっっくぅっ♡♡♡♡♡」

 

(あ♡ イく♡ イッちゃう♡ イくっ♡ イくっ♡ イくイくイくイくイくイく♡♡♡♡♡)

 

 

 

プシャップシュッシュッ

 

 

 

 全身に走る絶頂の快楽に腰を浮かせてガクガクと身体を震わせるみこのJKおまんこから吹き出た潮が、間近で視姦していたオジサン達の顔へと降りかけられていた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

「……ふぁ?」

 

 初めて経験する深イキの余韻で茫然自失となっていたみこだったが、遠くから大型車の走る音が聞こえて我に返った。

 

「あ……バス……?」

 

 熱い雨雲によって日が遮られた事でかなり薄暗くなったバス停にもヘッドライトが微かに届いた。

 

「……ぁっ」

 

 みこはようやく今の自分の格好に気がつくと慌てて身支度を整えていく。

 先程まであれだけなかった人の気配が今は感じられる。

 

 

 

「あれ、そういえば……?」

 

 慌てていたせいで気付かなかったが、あのオジサンがどこにも見当たらない。

 あれだけ執着していたようなのにと首を傾げるが、居ないのならいいやと考えを切り替えてベンチから腰をあげた。

 

 

 

 その背後、ベンチの下に顔の表面だけになったオジサンが、バスへ乗り込むみこへと視線を向けていた。

 酷く卑猥に歪んだ表情もそのままに、ふっと煙が立ち昇るように消えた。

 

 

 

 

 

ミエた

 

 

「んっ♡」

 

 

 

 

 

 バスに乗ったみこはゾクリとその身を震わせていた。

 




みこ ちゃんが可愛すぎて生きるのが辛い。



1話の冒頭から順番にえっちぃ感じにして行こうかなとつらつら考えてます。
ちまちま書き足していきますので、気長にお待ち下さいませませ。



──

改訂しました。
少しでも読みやすくなればいいな。



──

21/4/9に生存報告&再改訂。


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第2話 -第1話のアイツ ②-

 バス停での一件の後、みこは別の怪異を見る事もなく無事に家へと辿り着いていた。

 帰ってからはずぶ濡れになっていた所を母に見咎められた事でお風呂へ叩き込まれたくらいで、いつもと変わらない時間を過ごしていた。

 

 夕飯を頂いて、片付けを手伝って宿題も終わらせて、生意気盛りの弟とテレビを眺める。

 そんな普通の時間を過ごしているとアレはただの妄想だったのかな?とも思ってしまいそうだった。

 

 

(なんであんな事しちゃったんだろ……)

 

 

 そんな事をつらつらと思い浮かべるみこは淡いクリーム色をした薄手のルームウェアを羽織り、ソファーで両膝を立てて座りながらテレビを眺めている。

 フロントボタンのトップスとゴムウェストのアンダーは上下共に六分丈で生地の薄さも相まってブラとショーツが透けて見えている。

 

 世の男性達が見たら狂喜乱舞して視姦してくるだろうその姿も、実の弟である恭介に取っては見慣れたいつもの格好であり、興奮のこの字すら感じる事はない。

 

 観るとはなしテレビを眺めているが、頭の中では先程からバス停での出来事についての事を思い返してしまう。

 気が付いたら消えていたあのオジサン。

 

 

(ちょっとだけ……残念だったかも……♡)

 

 

 そんな風に思い返していたからなのだろう。

 

 

 

ゾクリ

 

 

 

「っぁ♡」

 

 

 あの時に感じた快感が鮮明に蘇り、胎の奥から背筋へとゾクゾクとした疼きが走り抜けていくのを感じて思わず下腹部を抱えこむ。

 胎の奥が、子宮の辺りがキュンキュンと蠢くのにあわせるかのようにみこの瞳がとろりと潤みを増し、熱く熱く吐息が蕩けていく。

 

 

「姉ちゃん、どしたん?」

 

 

 少しシスコンの気がある弟の恭介がそんなみこの様子をスルーするなんて事はなく、少し心配げに様子を伺ってくる。

 

 

(うぅ……。今日はスルーして欲しかったな)

 

「あ……、うん。時間も遅いし。ち、ちょっと欠伸が出ちゃっただけ……」

 

 

 大きく、そしてゆっくりと、ともすれば漏れそうになる喘ぐ声を殺しながら息を吐き、努めてダルそうな声を意識してそう応えた。

 その声色に少し違和感を感じたように首を傾げるが、そこで時間を意識したのだろう。

 時計へと目をやるとその場でグッと背筋を伸ばし、みこの方へと顔を向けた。

 

 

「そっか……。ま、いい時間だしもう寝るかな」

 

 

「うん。……そ、そうだね。私もそうするね」

 

 

「ほーい。んじゃ、部屋戻るわ。おやすみ」

 

 

「うん。おやすみ、恭介」

 

 

 そうしてリビングの扉へと向かっていく恭介を意識する。

 

 

(はやく。はやく出てって)

 

 

 今は一人にして欲しい。

 その思いが強く出てしまって気ばかりが焦ってしまう。

 

 ひどくゆっくりに感じる恭介がようやく扉を開いて廊下へと消えていく。

 

 

 

パタン

 

 

 

「っっっん♡ っくぁ♡♡♡」

 

 

 

 下腹部を両腕で抱えたまま、ピクピクと腰が跳ねる。

 

 

(思い返しただけなのに♡)

 

 

 そう、ただそれだけでみこの身体は甘イキしてしまっていた。

 

 

「ふっ♡ ……はぁぅ♡」

 

 

 もう少し落ち着かないと、これでは寝ることすらろくに出来ない。

 このままここでひとり遊びに耽ってしまいそうな程に疼く身体をなんとか落ち着かせようと荒く息を吐く。

 

 

「明日も……がっこだから」

 

 

 そう自分へと言い聞かせるように呟きながら、疼く身体をなんとか少しずつ落ち着かせる為にギュッと更に強くその身を掻き抱いた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 あれからようやく身体が落ち着いたと思ってテレビを見たら深夜のバラエティが始まっており、みこが感じていた以上に時間が経過していた。

 母も恭介も既に寝入っている時間になっていたので、慌てて洗面所へと向かって足を進めた。

 

 パタパタと足早に向かった洗面所でシャコシャコと歯磨きをしている。

 後は寝るだけという気の緩みもあって、歯磨きをしながらつらつらと益体もないことを考えてしまう。

 

 

(今日はヤバかったな……)

 

(夢に出そうだし……)

 

(あ、部屋に塩盛らないと)

 

 

 そんな事を益体もなく思い浮かべながら、ブクブクを口を濯いでんべっと吐き出す。

 これで後はコップと歯ブラシを片して部屋へ戻るだけ……

 

 そう思いつつ顔を上げた。

 

 

 

●●●●●

 

 

 

 居た。

 

 

 

 黒い三つボタンスーツのオトコがみこの右後ろにジッと立ち、鏡越しに見つめている。

 

 180cm~190cmくらいになるだろうオトコの首は捻れて折れ曲がり、頭だけ天地が逆転した状態になっている。

 その口から漏れ出る言葉はか細い呻きのようで要領を得ず、血走った目を見開いてただただみこを見つめている。

 

 

(なんでまた私なの?)

 

 

 そんな考えが止めどなく浮かんできて、恐怖と相まって自然と涙が溢れてくる。

 

 

「…………あっ」

 

「いたっ……」

 

「目が痛ぃ……」

 

 

 咄嗟にその涙を言い訳に利用して顔を洗う。

 次に顔を上げて見た時は消えているやつだからと願望混じりに心で唱える。

 

 

(ガンバレ私)

 

 

 そう唱えていざ鏡を見やる。

 

 

 

●●●●●

 

 

 

(いるし)

 

 

 

 それから涙目になりながら何度か続けても一向に消える気配がない。

 バス停の怪異の時に感じた淫猥な雰囲気など一切ないその佇まいに、ずっとこのまま朝までという最悪の考えさえ頭に浮かんでくる。

 その恐怖と焦りによって手も震えだしてしまう。

 

 

 

(ヤバいヤバいヤバい)

 

(マジで無理だから)

 

 

「あっ!」

 

 

 そんな精神状態で普段通りの動きが出来る訳もなく、蛇口レバーの操作を誤ってしまう。

 閉めようとしたレバーを逆に全開にしてしまった。

 

 

「あぁ……。びちゃびちゃ」

 

 

 開きすぎた事で勢いを増した蛇口の水が腕で跳ね返り、ルームウェアの胸元からズボンまで水が染み込んでいる。

 元々薄手だったルームウェアがぺったりとみこの素肌に貼り付き、その肌の色さえもはっきりとわかる程に透けている。

 

 濡れて貼り付いた光景は妙に色っぽく、とてもイヤらしい。

 

 図らずも起きたトラブルによって、みこから漂う色気はただ佇んでいるだけのスーツのオトコをすら誘う程であった。

 

 

●●●、●●●●●●

 

 

(あっ)

 

 

 ジッと鏡越しにみこを見続けたスーツのオトコがぐぐっと身体を前へ倒していく。

 その動きに合わせるかのように、ただでさえ天地が逆転していた頭がゴキゴキと骨が削れるような音を立てながら背中の方へと捻れていく。

 

 みこの右脇から正面に回ったスーツの男の顔がみこの身体に触れ得る程に近寄ると、濡れて透けるルームウェア越しにみこの全身を舐め回すようにして動いていく。

 トップスから覗く形と色と張りには密かに自信があるおっぱいの谷間も、うっすらと腹筋の縦線が入った引き締まったお腹も体毛が薄く淡く微かに生えるだけのアソコを覆うショーツもじっとりとねっとりと視姦していく。

 

 

●●●、●●●、●●●●●●●●●●

 

 

(すごい……。見ら、れてる……♡)

 

 

 先程まで漂っていた怖い雰囲気は微かに残るのみとなっていた。

 あれだけみこが見えてないかどうかに執着していたスーツのオトコが、今は透けて見えるみこの身体以外眼中にないように見える。

 

 その状態は、バス停のオジサン達の様子とも一致して。

 

 

(あぁ……。やっぱり、コウなったら他の事は気にしなくなるんだ♡)

 

 

 怪異達の目的は定かではない。

 しかし、見ることが出来る生きた人を探しているかのような彼らだが、一度ならず二度、それも連続して性欲や肉欲といった『欲』を刺激した事でその目的から逃れる事が出来るのだと確信した。

 

 だからこそ……

 

 

(オジサン……。それとこのスーツのオトコの人を私が身体で誘惑したんだ♡)

 

 

 そう自覚した途端、カッと燃えるような熱が下腹部から湧き上がる。

 折角落ち着かせた先程の疼きが、より一層強くなってみこの全身を駆け巡っていく。

 

 

「っっ♡ は……ぁっ♡」

 

 

 吐息すらも熱く濡れ、足から力が抜けそうになってカクカクと膝が震える。

 火照り、腰砕けになりそうな今の状態を少しでも落ち着かせようと、再度顔を洗おうと思い立った。

 

 

(あ……。ダメだ)

 

 

 しかし、いざ身体を曲げようとした所で気が付いてしまった。

 

 

(身体を曲げると、重なっちゃう♡)

 

 

 今の状況でみこが身体を前に倒すとそのおっぱいも、お腹も、アソコをスーツのオトコへと重ね合わせる事になる。

 

 バス停では視線と言葉だけであれだけイッてしまったのだ。

 この状況で身体と重ね合わせてしまった時にどうなってしまうのか検討もつかない。

 

 しかし、このまま不自然な格好で固まっていては、欲を刺激されているスーツのオトコではあっても、みこが見えている事に勘付かれてしまうかもしれない。

 

 

(これは……♡ しょうがない事だから……♡)

 

 

 そう嘯いて、疼く身体を前へ倒しスーツのオトコと重なっていく。

 

 

 

●●●、●●●●●●●

 

 

 

ゾクゾクゾクゾク

 

 

 

(ふあぁぁぁ♡)

 

 

 

 途端に全身に得も言われぬ怖気にも似た感覚が走っていく。

 肌だけでなく、胎の内からもゾワゾワとした感覚が生まれ続け、その感覚がスーツのオトコの顔の動きに合わせて動き回るのだ。

 ともすれば身体の内と外を同時に愛撫されるような異様な感覚ではあるが、みこの身体はそこに確かな快感を覚えていた。

 

 ただ、その快感は怪異と重なる総ての場所に湧き上がっていた。

 

 敏感なおっぱいとその先端で固く震える乳首、まだ自分の指しか受け入れた事のない色素沈着すらないヴァージンピンクのワレメ、そしていまだ何者にも穢された事のない子宮からすらもその刺激が生まれ続け、みこの脳髄を蕩けさせていく。

 

 

●●●●●●●●、●●●●●

 

 

「ふっっ♡♡ っっっ♡」

 

(ナニコレ♡ ナニコレ♡ ナニコレ♡ ナニコレェェェ♡)

 

 

 バス停の時のように外から叩きつけられる快感とはまた違い、胎の内を直接愛撫される感覚を受けて、快楽に慣れていないみこの膝がガクガクと笑っていた。

 既に立っていられる状況でもなく、へっぴり腰の状態で袖が濡れるのも構わずに洗面台へと突っ伏すように身体を預ける。

 

 

●●●●●●●●●●

 

 

 みこがよがり快感に溺れる間もスーツのオトコはみこへと顔を重ねたまま全身をじっとりと動き回り、気持ちいい所を重点的に刺激していく。

 

 

「っくぅ♡ っっっふ……ぁぁ♡」

 

(だ……めぇ♡ イッックゥ♡ イッちゃう♡ お家でイカサレちゃうぅ♡)

 

 

 ビクビクと腰が跳ね回り、濡れそぼつおまんこから止めどなく蜜液が溢れ出る。

 昂ぶっていた身体は今やすっかりと蕩けきり、あと少しの切っ掛けがあればまた深イキしてしまう。

 

 その絶頂の予感を感じてみこの胸が期待に震える。

 

 

「はっ……♡ ぁぁ♡ っっっ♡♡♡」

 

(もう♡ イク♡ イッちゃう♡ また違うオバケにイカサレちゃう♡)

 

 

 誘うようにみこの腰がフリフリと振られ、それを感じ取ったスーツのオトコの頭がみこの胎内を焦らすようにゆっくりと蹂躙していく。

 しかし、最後の切っ掛けを敢えて避けているのか、先程まで刺激していた子宮をギリギリ逸れるラインを取りつつズリズリとみこのお尻へと移動していく。

 

 

(キテ♡ はやく♡ 凄いヤツ♡ キテ♡ キテキテ♡)

 

 

 後少しで深い絶頂に届かせてくれるその頭が齎す刺激への期待にみこの牝尻が震え、その右脇へとスーツのオトコが寄り添うように移動してきた。

 

 

 

 そして……

 

 

 

●●●

 

 

 

グリュリュッ

 

 

 

「っっっっっっぁあ♡♡♡♡♡」

 

(イッッッッッッキュッーーーーーッッッッッッッッッ♡♡♡♡♡♡)

 

 

 

 みこは自分の下半身が爆発したのかと思った。

 

 一息に、膣口から子宮へと蹂躙するかのようにスーツのオトコの頭が蹂躙し、まるで特大のおちんちんで突き壊されたかのような快感の濁流がみこの全身を駆け巡った。

 

 女子高生にあるまじき淫欲に塗れた蕩けた表情を晒し、その全身を震わせる。

 バカみたいに痙攣するおまんこはプシュプシュと潮を吹き出し、スーツのオトコはその胎内でその潮の洗礼を浴びていた。

 

 声すら出せない快感の奔流に呑み込まれたみこの腰がカクリと砕け、洗面台に持たれるようにして床へと崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 呆然としたまま息を荒げたみこが正気に戻ったら、バス停の時と同じようにスーツのオトコが居なくなっていた。

 汗で濡れたルームウェアはまだ温かく、それほど時間が経ってないのだとわかる。

 

 

「……あ。…………また?」

 

 

 発散され尽くしてスッキリとした感覚と、全身に漂う気怠さとを同時に感じつつ立ち上がって鏡を覗いても、矢張りスーツのオトコは居なくなっていた。

 

 

「……ぁっ」

 

 

 どこか寂しさを感じつつも、なんとなくでショーツの奥へと指を差し挿れる。

 

 

「ん♡」

 

 

 ゾクリと微かな快感が沸き立つが、その指先には確かな処女の証を感じる事が出来た。

 

 

「……ふぅ」

 

 

 あれだけ激しく胎内を蹂躙されたにも関わらずに残るソレは、怪異との行為で処女を散らす事はないのだろうとわかる。

 みこはソレが嬉しいのか寂しいのかわからず、深い溜息を漏らしていた。

 

 

「……そっか」

 

 

 それでも、原因も理由もわからないけれど、死んでもなお固執するオジサン達が満足して消えているのならそれでもいいのかなと自然と感じられた。

 そんなみこの胸中には、バス停でのオジサンにも、先程のスーツのオジサンにもどこか愛しさすら覚え始めていた。

 

 

 色々なモノで濡れた洗面台とその周りを拭きとり、改めて自分の格好を見下ろすと、汗と体液でじっとりと濡れている。

 

 初めて自分以外のモノを受け入れ、生きてきた中で一番と言っていい程に感じさせて貰った証。

 いつもであればすぐにでもお風呂に入り直すのだけど、今日だけはそのままで、スーツのオジサンとの行為を残しておきたいという考えが頭に浮かんだ。

 

 

「……このままが、いいや」

 

 

 ほわりと柔らかい笑みを浮かべたみこは、そのまま自分の部屋へと向かうことにして洗面所を後にした。

 




洗面台からベッドまで行こうと思ったら、みこちゃんが可愛すぎて洗面台だけでそこそこの文字数になったので投稿です。



感想で○○話のアヤツとの絡みが欲しいとか要望あったら送って下さい。
確実にとは言えませんが、頑張ります。



──

改訂しました。
少しでも読みやすくなればいいな~。

後、スーツのオジサン喋らせてみた(言葉をとは言ってないという高尚な罠)



──

21/4/9に生存報告&再改訂。



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第3話 -第1話のアイツ ③-

「あ、盛り塩」

 

 

 色々と飛び散っていた洗面所の片付けが終わって自室へと戻る途中、盛り塩の事をすっかり忘れているのに気付いた。

 自分のことながら呆けているなと溜息を吐き、踵を返したみこの頭に今日の出来事が過る。

 

 

「あんな事あったらしょうがない……かな?」

 

 

 昨日までは見えていなかった怪異が見えるようになったのに加えて起きた色々が多すぎて処理しきれていないという理由もあるだろう。

 見えるようになった事自体は、原因がわからないにしろ受け入れるしかない。

 

 だけど、問題はその後の事。

 

 バス停で咄嗟に後退りしてしまった事。そして洗面台では蛇口レバーの操作を誤ってしまった事。

 それぞれはほんの些細な一つの掛け違いだし、ちょっとした切っ掛けに過ぎない出来事だったはず。

 

 

 それなのに……。

 

 

「きもち……よかった♡」

 

 

 そう、気持ちよかったのだ。

 

 そして声にはしていないが、自分は最後にはその行為を受け入れていた。

 そっと下腹部へと手を滑らすと、その指が置かれた奥にある女にとって一番大事な場所に自分を蕩けさす淫猥な熱が燻っているように感じた。

 

 

「はぁ……♡」

 

 

 成熟しきってない少女であると成熟しきった女性との合間となるモラトリアムの期間。

 その大事な時期にみこが経験した衝撃的なまでの快感は、彼女の魂の奥底まで届くほどに深く、楔として打ち込まれていた。

 

 少し思い返しただけ、ただそれだけで熱の籠もった惚けた吐息がみこの可愛らしい口から溢れ出る。

 

 多大な感情を言葉に乗せて叩きつけられる事も、全身を外からも内からも同時に怪異達から愛撫させられる事も、人生で一番と言える程に気持ちよかった。

 バス停と洗面所であれだけイカサレたにも関わらず、思い返しただけでもみこの身体は敏感に反応し発情してしまう。

 

 

「このままずっとコレが続いたら……。私、どうなっちゃうんだろう……♡」

 

 

 今日だけでも2回。

 それを毎日を続けてしまったら、そんな予感にゾクゾクとした快感が全身を走り、フルリと身震いをしつつリビングの扉を開けると、みこはキッチンへと足を向けた。

 

 

「確か買い置きはこの辺に……」

 

 

 電気も点けずにキッチンの下にある棚をゴソゴソと漁る。

 

 四つん這いになったみこを後ろから見る事が出来る人が居たら、そのイヤらしい姿に興奮が止まず襲いかかってしまうだろう。

 

 みこの未成熟な身体は度重なる絶頂で硬さが抜け、年齢にそぐわぬ色気を溢れさせ始めていた。

 身体が動く度に解れた美尻がフリフリと振られて男を誘惑するダンスを魅せ、着替えなかった為に履いているショーツとルームウェアがみこの股間へとピタリと貼り付き、その一本筋を惜しげもなく晒している。

 

 

「あ、あった」

 

 

 日頃母の手伝いでキッチンに入ることもあり、粗塩が入った袋はすぐに発見する事が出来た。

 後は容れ物をと考えながらみこは食器棚へと視線を送った。

 

 

 

 

 

─◇─

 

 

 

 

 

ゴトッ

 

 

 重い音を立てて置かれた粗塩。

 

 みこが用意した容れ物は丼だった。

 

 無地の丼にせっせと盛り塩の山を作るのが存外に楽しく、拘ってしまった結果、出来上がったのは20cm程の高さに盛られ押し固められた綺麗な円錐形の塩の山。

 我ながら巧く出来たと自信を持って頷けるその盛り塩を扉の横へと鎮座させる。

 

 

(これでOK……)

 

「大は小を兼ねるって言うもんね……」

 

 

 ウンウンと満足気に頷いたみこは溜息を吐きつつベッドの脇へと腰掛ける。

 枕元に置かれたスマホを手に取るとそのままベッドへと仰向けに寝転がった。

 

 はらりとルームウェアが開けて艶めかしく適度に引き締まったお腹が露わになる。

 見る人も居ないしと開けたルームウェアもそのままに、ぽちぽちと除霊グッズ等を確認していく。

 

 

(もういい時間だなぁ……)

 

 

 ちょうど良さそうなグッズも見つかり、時間も深夜に近づいてきたのもあって寝ようかとベッドへ入るために掛け布団へ手をかけた。

 

 

 

マ マ……

 

 

 

 巨大な顔が布団の中からみこを見上げていた。

 

 場所的にはちょうど今さっきまでみこが寝転んでいた頭があった場所辺り。

 そして先程までは確実に頭の下に何もなかった。

 

 

マッマ……

 

 

 しかし、今みこの目の前には顔がある。

 おたふくにも似て短髪で、目も口も昏い闇に落ち窪んでいる。

 頻りに『ママ』と呟くソレは、赤ちゃんというよりも赤ちゃんの振りをしているオジサンのような……。

 

 

コクリ

 

 

 無意識にみこの喉が鳴った。

 

 キュッと下唇を噛み、ソッと何も見なかった体で布団へと潜っていく。

 みこの右の脇腹辺りにザワザワとした感覚が走り、そこに怪異の顔があるのがわかる。

 

 

マ マ……

 

 

 気が付いたらみこは少しだけ身体を下へずらし、グッと口許まで掛け布団を引き上げていた。

 

 

(わたし……。なに……してるんだろう…………)

 

 

 掛け布団の中から漏れ聞こえるその声が哀しげに聞こえたからなのか、違う何かがあったのかはみこ自身にすらわからない。

 けれど、彼女はその誰の目にも触れたことのないおっぱいが赤ちゃんオジサンの顔の横になるように自分の身体を移動させていた。

 

 先程まで洗面所で乱れ濡れたルームウェアもそのままであり、もし赤ちゃんオジサンが匂いを感じる事が出来るならみこの全身から漂う淫臭を嗅ぎ取っている事だろう。

 むしろソレこそが狙いなのか、みこの瞳は覚えた快感への期待に潤み始めていた。

 

 

(ゾワゾワする……♡)

 

 

 右の脇腹に感じていたザワツイた感覚がおっぱいから伝わってくるようになり、その赤ちゃんオジサンが自分のおっぱいにナニをしようとしているのかと考えるだけでイヤらしい予感が湧き上がりゾクゾクとした快感が走る。

 

 引き上げた掛け布団を両手で握りしめたまま、ギュッと白くなるほどに唇を噛み締める。

 バクバクと暴れる心臓はその音が身体から聞こえて来そうな程で、気が付けば吐息は熱く蕩け、ようやく落ち着いたはずの全身からは甘い欲情に塗れた匂いを漂わせはじめていた。

 

 

マッマァ……

 

 

(あ……)

 

 

 ゾワリとした感覚が言葉とともに胸の頂へと向かってくるのを感じる。

 ソレは悪寒だけでなく、もどかしい感覚も同時に右腕へと与えつつ、脇の下を通り更に迫ってくる。

 

 

(あぁ……♡)

 

 

 ふかりとみこのおっぱいが包み込まれたような感覚がした。

 とても大事な物を扱うように、その表面を撫ぜるようにもどかしく、そして心地よささえ覚える程丁寧な感覚。

 

 

「んっ……♡ ふっ……ぅっ♡」

 

 

 アレが、あの巨大な顔をした赤ちゃんの振りをしたオジサンのような怪異が、この布団の中で自分のおっぱいを探し当ててやわやわと愛撫している。

 母も恭介も寝入っている深夜に自室で一人、そんな行為を受け入れてしまったという罪悪感。そしてそんな行為を家族に隠れてしているという背徳感がその身を焦がす。

 

 

(おっぱいが包まれて♡ 乳首もサワサワされて気持ちいい♡)

 

 

ママァ…………マッマ……

 

 

 どれだけの間求め続けたのだろう、その赤ちゃんオジサンは貪欲にみこのおっぱいを求めてその全体を撫で回していく。

 肉体的な刺激とはまた違った痛みを伴わないその感覚は、どれだけ強くされてももどかしさ交じりの心地よさを感じるだけ。

 

 それでも確実に積み上げられ続ける快感によってみこの身体はより敏感になり、それによって更に快感が上積みされていく。

 

 

「ふ……。んんっ♡ はっ……♡ っ……♡」

 

 

 すっかり蕩けきったメス顔を晒しているみこは、懸命に声を押し殺そうと掛け布団の端を噛み締める。

 しかし、身体はそうも行かずくねくねと内ももが擦り合わせられ、もどかしげに腰が振られてしまっていた。

 

 

(わたしってぇ♡ こんなにエッチだったんだ……♡)

 

 

 みこ自身気付かなかった自らの淫猥さ。

 しかし、それはいきなり異常な状況に陥ったストレスから逃れるために現実から逃避する為の術なのでもある。

 だが、今のみこに取ってそんな理由付けなど意味はなさない。

 

 なぜなら、先程からヒクヒクと痙攣を続けるみこの頭の中はすっかり情欲に溺れきっていた。

 

 

マッマ……マッマ……

 

 

(気持ひいい♡ おっぱいだけでも……。ィッ! ……イィ♡ スゴい♡ ずっと軽くイッ!!ちゃってぇッ♡ るのお♡)

 

 

 愛しげに撫で回し、捏ね回し、口に含み、舐め回し、吸い上げていく赤ちゃんオジサン。

 それによって齎される微かな感覚の違いを楽しみつつ、全身を駆け巡る快楽に身を浸し浅ましく貪っていく。

 

 

「んむぅ♡ んふー♡ ふーー♡」

 

 

 軽イキを続けて跳ねる身体は茹だりきっており、情欲に溶けきった瞳をしながらも何とか漏れ出そうになる喘ぎ声を押し殺す。

 溢れ出る涎が噛み締めた掛け布団に染み込み、端を握りしめた手は力が入りすぎてプルプルと震えている。

 

 

 

 しかし……。

 

 

 

(もどかしいよぉ♡)

 

 

 

 どれだけされてもバス停のオジサンと洗面台のオジサンに経験させられた二度の深い絶頂には届かない。

 赤ちゃんオジサンはおっぱいにしか興味がないようで、いくら誘うように物欲しげに腰を揺らしても見向きもしない。

 

 

(足りない♡ これじゃぁ頭おかしくなっちゃうよぉ♡)

 

 

 図らずも焦らしプレイになってしまった事で、まだ快感に慣れていないみこはより強い快感を求めてしまう。

 そして茹だりきった頭はそれを受けてその両手を布団の中に潜り込ませていった。

 

 

「あ……♡ あっちゅぃ♡ あちゅいから脱ぐぅ♡」

 

 

 言葉を発したからか、ピクリと赤ちゃんオジサンが固まるのを感じた。

 ソレがいる辺りを腕が通過していくのを感じて震える指先に焦れったさを感じるが、それでも何もない振りをしてトップスのフロントボタンを一つ一つ外していく。

 布団の中ではシミひとつなく、火照りに寄って薄い紅色に染まったイヤラシい色気を溢れさす白い肌が赤ちゃんオジサンの眼前に曝け出されている事だろう。

 

 

「んんっ♡」

 

 

 更にグッと背筋を逸らすと両手を背中へと回しブラのホックを外した。

 締めつけが消えて、心地良い開放感に包まれる。ふぅと息を吐くとスルスルと両腕からブラ紐を外していく。

 

 

「あ、あっちゅいし♡ くるしいから♡ だから、ブラも外しちゃう♡」

 

 

 そう嘯いて、その綺麗な形をしたおっぱいに被さるだけになったブラをスルリと取り外した。

 

 

「あぁ……♡」

 

(見せ……ちゃったぁ♡ あの赤ちゃんの振りしたおっぱい大好きなエッチなオバケのオジサンに♡ 私のおっぱい♡ 見せちゃってる♡)

 

 

 ルームウェアが開けて露わになったみこの美乳は二度の深イキと焦らされ続けた事で張り詰め、その先端では色素沈着のないピンク色した可愛らしい乳首がピンと刺激を求めて主張していた。

 

 

「なんか♡ エッチな気分になってきちゃったから♡ さ、触っちゃおっかなぁ……♡」

 

 

 あざとく、わざとらしい言葉を棒読みしつつ、その両手を刺激を求めるおっぱいの頂へと伸ばしていく。

 

 

クリッ

 

 

「ふっ♡ ああぁっ♡」

 

 

 先に触れたのは左手だった。

 

 いつもみたいに沈み込みながらもグッと押し返すような感覚とは違って張り詰めた水風船のように押し返す感覚が強い。

 その上そこを充たしているのは快感という水らしく、少し触れるだけでその快感が全身を染め上げ、逃げ場のない快楽に身を捩る。

 

 

「な……に♡ これぇ♡ ひゅごぃよぉ♡」

 

 

 オバケ達が齎すのとは違う肉体的な刺激は想像していた以上に強く、敏感になった身体の反応にみこが目を白黒させている。

 たらりと口の端から涎がこぼれ落ち、熱い吐息を吐いて落ち着かせようとするのだが、蕩けた理性はそんな意思すら無視をして再度その刺激をとその両手を動かしていく。

 

 

 

コリュリュッ

 

 

 

「ほぉ♡ おぁぁっ♡」

 

 

 

 グンッと背筋が仰け反り、口から喘ぎと共に舌が突き出される。

 ピンピンに勃った両乳首を摘み上げた刺激だけでみこの身体は絶頂し、キュンキュンと子宮が疼く。

 

 

「しゅごぃ♡ 気持ちいい♡ おっぱいしゅごぉ♡」

 

 

 だらしなく顔を蕩けさせてもみゅもみゅと自分の胸を揉みしだく。

 今までも一人で慰めたことはある。しかし今日一日開発されたみこの身体は自分の想像以上に快感を感じてしまい、まるで他人から愛撫させられているような錯覚してしまいそうになる。

 

 

「これ♡ だめぇ♡ もうダメだからぁ♡ 我慢出来なひ♡」

 

(おっぱいだけでこんな気持ちいのに♡ アソコを♡ おまんこ触ったら♡)

 

 

 この後の快感への予感へ身を震わせると、左手はそのままにスルスルと右手を焦らされ続けて蜜液を溢れさせてしまっている蕩けたJKおまんこへと伸ばしていく。

 

 

「あ♡ あっ♡ 絶対ダメなやつ♡ 絶対絶対ムリなやつぅ♡」

 

 

 気持ちよすぎると理解っている。

 だけれど、右手はその動きを止めることはなく、パンツへと潜り、ショーツの中へと侵り、奥へ奥へと進む。

 

 

「やらぁ♡ 絶対スゴいからぁ♡ 止まらないよぉ♡」

 

 

 快感への恐怖にふるふると顔を振るみこの意思と裏腹にその指は到達してしまった。

 

 

 

ヌブゥッ

 

 

 

「っっキュッーーーーーーッ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 クリトリスを、膣壁を、その指が撫で上げただけで声にもならない叫びを上げて絶頂し、痙攣する。

 生きてきた中で一番じゃないと思える程に勃起したクリトリスをその指腹で押し込むように捏ね回し、熱く濡れそぼつ蜜壺がみこの指を嬉しそうに呑み込んでいく。

 自分の身体だとは思えない程貪欲に指を食み、締め上げるそのおまんこと破裂しそうな程に勃起したクリトリスからの快感を全身で甘受する。

 

 

「ふぁ♡ もっと♡ スゴいの欲しい♡」

 

 

 コリコリと乳首を捏ね回す左手も、グチュグチュと音を立てておまんこを掻き回す左手も全部全部気持ちいい。

 感度こそ別物かと思うほどに高まっているが、自分でコントロール出来る快感は安心感が段違いでとても心地が良い。

 

 しかし、だからこそ、他人から与えられるコントロール出来ない快感を求めてしまう。

 

 

「誰でもいいからぁ♡ 触って♡ 弄って♡ おっぱい好きにして♡」

 

 

 そう言葉に出していた。

 

 

ママァ

 

 

「ほおぁぁぁ♡♡♡♡♡」

 

 

 想定外の快感を受けたみこの身体がビクビクと跳ね回る。

 

 

(ヤバい♡ ヤバい♡ ヤバい♡ ヤバい♡)

 

 

ママァ……ママァ……

 

 

「ぅきゅうぅぅぅ♡♡♡♡♡」

 

 

 涙を流しながらイヤイヤと首を振るが、布団の中にいる赤ちゃんオジサンがみこを省みる訳もなく、一切遠慮のないおっぱいの責めでみこの身体が仰け反りっ放しになっている。

 

 ルームウェアとブラを外したからなのだろう。

 先程までは感じなかった舐め回す時のヌメリや摘む際の擦れる感じ、吸われる際の引っ張られる感覚が加わっていた。

 

 しかも、その感覚はみこが自分で触った際の快感と同時に叩き込まれ、本来ありえない二重の快感に脳味噌がバグってしまったかのように混乱している。

 

 

「たしゅ♡ たしゅけて♡ しゅごすぎて♡ ひんじゃう♡」

 

 

 そう言いつつも両手の動きは止まらず、むしろより貪欲に快楽を求めて激しさを増していく。

 捏ね回していた乳首は今では半ば押し潰すくらいの力で弄られて卑猥に形を変え、白く濁った本気汁を垂れ流すおまんこは既に指2本を呑み込みぐぢゅぐぢゅと掻き回されて泡立ち、ほど近い絶頂へ向けて蠕動する。

 

 

「あ♡ イク♡ これイッちゃう♡ スゴいのキチャう♡♡♡」

 

 

 3度目の、自分の手迎える初めての深イキ。

 その頂きが見えてみこの両手にスパートが掛かる。

 

 

「あーー♡ あー♡ イク♡ イク♡ もうイクっ♡」

 

 

 絶頂を求めてカクカクと腰を震わせ、激しく指を突き入れていき、身を捩りながら自らの胸を揉みしだく。

 その激しさに布団も捲れ、その肢体が露わになった。

 

 

「……あ♡」

 

 

 密かな自慢の、誰にも触らせた事のないおっぱいに縋り付く赤ちゃんオジサンの酷く卑猥なニヤケ面が……。

 左のおっぱいを根本から揉みあげるように触手のような舌が絡みつき、右のおっぱいをそのニヤけた大きな口で呑み込もうとする所が……。

 おっぱいの先端で痛々しいくらいに勃っている二つの乳首を押し込むように触手のような舌が突き込まれようとしている様が……。

 

 

 

 そのすべてがみこの目には具に見えてしまった。

 

 

 

マッマァ

 

 

 

ヌブン

 

 

 

 そんな音が聞こえた気がした。

 

 

 

「あ♡ ああ♡ あああぁ♡ あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 みこの目からは止めどなく涙が溢れ、壊れたように声を上げつつ首をイヤイヤと振り続ける。

 

 乳首を掘り返し、おっぱいの中を舐め回す赤ちゃんオジサンの触手舌が与えてくる異形の快感によって、みこの身体は意思とは裏腹に絶頂を繰り返していく。

 ありえない快感に溺れたみこの頭の中が気持ちいいで溢れかえっていた。

 

 ただただ自分のおっぱいが蹂躙される様子を具に見せ付けられたみこは、そこから目を逸らす事が出来ず、力尽きて失神するまで弄られるままにその様子を見せつけられ続けた。

 




ようやく1話が終了!


書いてる内に色々思い浮かぶんですけど、シーンの確認で漫画を読み返すとそのまま読み耽ってしまうという罠が…。



──

改訂しました。

こちらも同じで少しでも読みやすくなればいいな~。



──

21/4/9に生存報告&再改訂。


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第4話 -第2話のアイツ ①-

 

 

マッマ……

 

 

 

「ん……?」

 

 

 何かに呼ばれた気がしてふと目が覚めた。

 

 

「……さむい」

 

 

 目が覚めたのはいいけど、何故か身体が冷え切っているようで妙に寒い。

 その上口の中がカラカラで、声が掠れてしまっている。

 

 

「あー……。ぁ、あー……」

 

 

 コクリコクリと何度か唾液で口と喉を潤わせてようやく普通に声が出るようになった。

 

 そもそもみこは今の状況が理解できなかった。

 自分の部屋なのは間違いないのだけど、いつも朝に見える景色とも感じる空気とも差異があるようで違和感を感じる。

 

 フルリと身体を震わせて頭を上げると、そこでピタリと動きが止まった。

 

 

マ  マァ……

 

 

「あー……、そだった」

 

 

 スゥッと空気へと溶けるように消えたのは、見間違えてなければ赤ちゃんオジサンだった。

 卑猥な笑みはそのままに、どこかヤリきったような漢の顔を見せて消えていくその顔に妙に苛ついてしまう。

 

 

 しかし、そんなオバケに昨晩良いようにされて居たのを、それを自分から受け入れてしまった事を思い出してしまった。

 

 あの卑猥な赤ちゃんオジサンに、身体がすり抜けるのをいい事に乳首から触手みたいな舌を突き込まれた挙げ句におっぱいの中をぐちゃぐちゃに蹂躙され、大きな口でおっぱいを一息に呑み込まれヌメる口内で舐め回し、吸い上げ、犯し尽くされる様を見せられ続け、狂ったようにイキ続けてしまった。

 

 しかもその様子は布団を被るだけで、むしろ目を瞑るだけでも見るのを止めれたはずだった。

 しかしみこは、たったそれだけの動作すら惜しむかのように体力が尽きて気絶するまで見続けてしまっていた。

 

 

「ここに居たよね……」

 

 

 溺れるような快感に蹂躙された事を具に思い出し、冷えた身体に火が灯る。

 じんわりと胎の奥から熱が染み渡るような得も言われぬ感覚に蕩けたような溜息を吐きつつ、消えるまで貼り付いていたおっぱいへとそっと両手を添えてみた。

 

 

「んんっ♡ っくぅぅぅ♡」

 

 

 たったそれだけで身体が跳ねる程に感じてしまった。

 昨日までは瑞々しく張り詰めた水風船のようだったおっぱいが、張りはそのままでふかりと包み込むような柔らかさとしっとりと吸い付くような艶めかしさが加わっていた。

 

 

「う……そ♡ 嘘でしょ♡ だってだってだって……♡」

 

 

 寝る前まではこんなエッチなおっぱいじゃなかった。

 なのに、寝て起きたら淫らでイヤらしい変態おっぱいになってしまっているのだ。

 そこで、先程消えた赤ちゃんオジサンのヤリきったような漢の顔が頭を過ぎった。

 

 

「あ……? え……? そのせいって事……?」

 

 

 状況を見る限り、あの赤ちゃんオジサンが何かをしたのだろう。

 いや、むしろさっきまでし続けたからこその今なのだろう。

 

 

「…………じゃあ、さっきまでずっとって事?」

 

 

 みこの頭に当たりだと思える答えが浮かんでくる。

 

 それは、気絶してから今さっき起きるまであの赤ちゃんオジサンがみこのおっぱいを外も中も犯し続けていたという認めたくない答えだった。

 

 アハハと乾いた笑いが口から溢れ、見開いた瞳からポロポロと涙が零れる。

 

 しかし、泣いても笑っても絶望的な状況が変わる事はない。

 

 

「だって、これから……。学校……だよ?」

 

 

 そう、この状況で学校に行かなければならないのだ。

 自然と下着が入っているクローゼットへと視線が向かってしまった。

 

 

「どうしよう……」

 

 

 その中に並んでいるブラが、触れるだけでも身体が跳ねる程に敏感な乳首を遠慮なく押し潰し、指を鎮めるだけで全身が震える程開発されたおっぱい全体を締め付ける責め具のように感じてしまった。

 

 両手で顔を覆い隠したみこは、深く深く溜息を吐いた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 あれから暫く落ち込んでいたみこだったが、学校以上に緊急性の高い問題に気付いて取り敢えず身体の事は忘れることにした。

 

 ベッドの上が酷い状態なのだ。

 

 開けた掛け布団は蹴り落とされたのかベッドの足元から落ちているので問題はなかった。

 しかし、シーツは何故かはわかりたくもないし、とっても不思議な事が起きた事でぐちょぐちょに濡れているから家族に見られる前に早急に洗わないといけない。

 

 そしてとっても不可解で、心当たりも決してないと言い切りたいのだけれど、部屋にとってもイヤらしい匂いが充満しているから、誰かが部屋に来る前に換気もしないととってもまずい。

 

 

 静かに慌てるという高度なテクニックを利用してパタパタと部屋を動き回る。

 

 

「よしっ」

 

 

 丸めたシーツと着替えを抱えて、部屋を出る前に再度状況を確認する。

 

 まだ匂いは残っているけど、シャワーを浴びている間に薄まってくれるだろう。

 だから大丈夫なんだと自分に言い聞かせるとソッと扉を開けて廊下へと足を踏み出した。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

「はぁ……」

 

 

 何度目になるのかわからない溜息を吐きながらテクテクと学校へ向けて足を進める。

 昨夜濡れてしまった制服は母がクリーニングに出してくれるそうで、クリーニング上がりの糊が効いた制服を引っ張り出して着ている。

 

 あの後、何とか母にも恭介にもバレずに洗濯とシャワーを済ますことが出来た。

 

 まさかシャワーの水が当たるだけで軽イキするくらい敏感なおっぱいになっているとは思わなかったが、それでも何もなかったはずなのだと自分へと得にもならない言い訳をする。

 

 洗面所に居たスーツのオジサンも無事に居なくなっていたし、問題らしい問題はなかった。

 えぇ、ブラを着ける時に乳首が押し潰されただけでも軽イキしたなんて事もなかったったらなかった。

 

 

 ただ……。

 

 

『みこ、彼氏でも出来たの?』

 

 

『え? 居ないよ? なんで?』

 

 

『……そう。いえ、何でもないわ。ごめんね、変なことを聞いて』

 

 

 そんな母からの言葉が頭から離れて消えなかった。

 

 

(バレてるなんてない……よね?)

 

 

 母として、女としての勘に戦々恐々としながら、テクテクと歩きながら昨日の事を思い返していく。

 

 学校帰りのバス停から始まり、家の洗面所に自室のベッド。

 一日でガラリと世界が変わってしまったように感じてしまう。

 

 

(何で急に……)

 

 

 そう思ってしまうのもしょうがないだろう。

 母も恭介もそんな素振りは一切見せていなかった。

 

 自分だけが見えてしまう状況に気が滅入ってしまう。

 

 

「はぁ」

 

 

 また溜息が漏れる。

 

 

 

 

 

「オハヨー!!」

 

「っ!!!!!」

 

 

 物思いに耽って居たのもあって全く無防備だった。

 そんな所に急に声を掛けられて心臓が口から飛び出るかと思ってしまった。

 思わず廊下に座り込んで破裂しそうな程に暴れる心臓を落ち着かせる。

 

 

「ハナ。おどろかせないで……」

 

 

「なんでわかったの!?」

 

 

 振り向きもせずに声を投げ掛けると驚いたように元気いっぱいな声が返ってきた。

 

 立ち上がりつつ振り向いてハナと呼んだ彼女の顔を見る。

 

 背丈は気持ちみこの方が高いくらいでほぼ同じ、金髪に近い茶髪に紫がかった瞳の色をした元気いっぱいなみこの親友。

 何より凶悪なまでに主張するおっぱいが一番の特徴だろう。

 

 

「ね、ね、なんで?」

 

 

「……弾力」

 

 

 ジト目で自分との格差が激しいソレを眺めつつ応えた。

 

 

 

 そのまま立ち止まってつらつらと話をしているとふと窓の外に人影が見えて視線を送る。

 

 

(あぁ、人かぁ……)

 

 

 視線をハナに戻すが、何かがおかしい事に気付いた。

 

 

「ねぇ、ハナ。ここって3階だよね?」

 

 

「? 当たり前でしょ? どしたの? 頭でも打っちゃった?」

 

 

 その返しを聞いてゾワリと悪寒が走る。

 今、自分はソレに目線を送ってしまわなかったか?

 

 

 

オハヨ

 

 

 

 ズッ…とすり抜ける音と共にそう聞こえる。

 

 薄汚れたワイシャツとスラックスを着た細身のソレが目の前に顔を出していた。

 耳まで割れた口とざんばら髪から覗く黒い闇のような巨大な瞳がみこの視線と合うように身体を曲げ、ジッと見詰めてくる。

 

 

(見えてたんだ。怖い怖い怖い怖い)

 

 

 内心をお首も出さず、ただジッと目の前の虚空を見つめる。

 その先に見える瞳には焦点をあわさず、ただただ眼前に目線を送る。

 

 

「……なに? そんなジロジロ見つめて……」

 

 

 そんなみこの目線は、()()()()ハナにとっては自分に向かってジッと真剣な表情で視線を送られているようで……。

 

 

(怖い怖い超目合ってる)

 

 

「ねー……みこ? ちょっとぉ……」

 

 

 ただでさえ整ったみこがジッと見つめてくる真剣な表情にハナは照れてしまう。

 女子校なのもあって、女の子同士でそういう関係になった話もよく耳にする。

 

 もし自分とみこがそんな関係にと考えはじめ、不思議と幸せな気持ちが溢れてくる。

 

 

 ハナがドキドキと胸を高鳴らせている時になってようやくワイシャツのオトコが教室の方へと消えていった。

 

 

「も、もしかしてあたし……みこから告白されちゃうのかな……?」

 

 

 ポッと頬を染めながら照れたように視線を逸らし、そう呟くハナ。

 

 

 オバケが消えたと思ったらそんな状況に陥っていたみこは先程までとは違う意味で悪寒を感じていた。

 

 

「……いや、ないから」

 

 

「あ、え? そ、そう……だよね……。あは、何言ってるんだろ。ご、ごめんね……」

 

 

 死んだ声で呟いたみこの言葉に何故かハナがショックを受けたように落ち込んでいた。

 しょんぼりしてしまったハナをどうにかこうにか言葉を尽くす事で普段通りのテンションまで持ってきたみこは、ようやく教室へと向かうことが出来た。

 

 

「あ……。ねぇハナ……。数珠ってドコで買うの?」

 

「ん、じゅず? あー、ドンキじゃないかな?」

 

 

 そんな話をしながら教室へ入れたのは、始業のチャイムが鳴る直前だった。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

「ちゃくせーき!」

 

 

 号令に合わせて席に座ったみこは、幾分リラックスした表情を見せていた。

 

 あれからはチラホラと佇んでいる黒い影なども見えたけど、特に何かしてくることもなく、普段通りの時間を過ごすことが出来ていた。

 

 

(これなら大丈夫かな?)

 

 

 そう考えつつ黒板へと目を送る。

 教壇に立つのは学校には珍しい男性の講師で、真面目な振りをしつつも視線がイヤらしいよねと話に上がっている。

 

 ただ閉鎖的で女性だけの社会である女子校だからなのか、そんな話題に嫌悪感を抱く女子はほぼ居ない。

 むしろ退屈な学校生活に刺激を求めるために、それをわかった上でブラウスのボタンを外したりスカートを捲くる同級生が居るくらいだ。

 

 今も教科書を読みながらチラチラと視線が飛び回っているのがわかる。

 

 

「ふぅ……」

 

 

 そんな男性講師を見て、呆れ交じりの溜息を吐きながらも話だけは真剣に聞いていく。

 

 

 

オハヨ

 

 

 

 みこの右側、廊下の方からそんな聞こえた。

 

 

 

(…………ぇ?)

 

 

 

オハヨ

 

 

 

 想定すらしていなかった出来事に呆然としてしまったが、二度目ともなれば聞き間違えではない。

 しかも、少し近くなっている。

 

 一番右の席から順々に声を掛けているようで、声の方向から見ると確実に自分の席にまでやってくる。

 

 

 

オハヨ

 

 

 

(どうしよう? どうしよう?)

 

 

 

 意識していなかった自体に頭が混乱する。

 そんな中でもその声は着実に近付き、次の次には自分の席へと到達してしまう。

 ひとりひとりを念入りに確認しているのかそれぞれ声をかけるまで少し間があるのが幸いして、まだ幾分猶予がある。

 

 

 

オハヨ

 

 

 

 ついに隣の席までやってきてしまった。

 さっきの今で何とか混乱から立ち直り、こうなればさっきみたいに見えない振りをと心に決めたその時。

 

 

「あっ」

 

 

 そう左隣から声が聞こえるのとほぼ同時のタイミングで、右足首の内側に弾力のある何かが当たった感触がした。

 思わず足を広げて下を見ると、消しゴムが右足の横へ落ちていた。

 

 

「あ、私が拾うよ」

 

 

 咄嗟にそう口にすると、椅子を後ろへ牽いた。

 身体を右へ捻ると椅子の背凭れに右手を掛けると手を届かせるために大きく広げた足の間に左手を差し伸ばして消しゴムを拾う。

 

 そう、拾ってしまった。

 

 

 

(あ…………)

 

 

 

オハヨ

 

 

 

 机の向こう側からその声が聞こえた。

 

 その時何も反応しなかったのは奇跡としか言いようがない。

 想定外の状況で、机の向こう側がどうなっているのか想像もつかない。

 

 

オハヨ

 

 

 しかし、このまま動かないのはもっとまずい。

 そう考えて不自然ではない程度にゆっくりと姿勢を戻していく。

 

 その視界の端に映ったのは、わざわざ顔があった机の下まで身体を折り曲げてジッとみこの方へと視線を送るワイシャツのオトコの姿だった。

 

 

(何も見てない。何も見てない)

 

 

 そう頭に唱えつつ身体を起こしていく。

 自然な動きを意識して、ただ身体を起こす事にだけ気をつけて動いていく。

 

 しかし、みこの想定とは違ってワイシャツのオトコはそのまま微動だにしなかった。

 

 

(……あれ?)

 

 

 てっきりみこの動きと合わせて目線を合わせてくるものだと思っていたので奇妙に感じてしまう。

 動かないならと意を決して消しゴムを左隣の子へと返すが、それでもまだ動きが見えない。

 

 

(なんだろ……?)

 

 

 そう不思議に思っていると、ピクリとワイシャツのオトコが動いた気がした。

 

 

オハヨ

 

 

(………………ぇ?)

 

 

 ズッとワイシャツのオトコが机の下に潜り込んだ。

 身体はみこの机の脇に、そこから折り曲げられた身体が机を透過している。

 その角度と先程視界に入り込んだ時の頭の位置から考えるとみこの足の間に頭が来る。

 

 そこまで考えが進んだ所で何故かとても嫌な予感を覚えた。

 その予感について深く考えようと思った矢先。

 

 

オハヨ

 

 

 更に近づいていた。

 

 

 ゾワリと内ももに感じた感覚から、それは丁度机の引き出しの辺りに頭が来る位置で……。

 そう頭に過ぎり、目線を机の下へと下ろしていった。

 

 

 

(………………へ?)

 

 

 

 みこの目には自分のショーツへと触れる程に顔を寄せたワイシャツのオトコの横顔が見えていた。

 

 

(……なん……で?)

 

 

 呆然とその光景を眺めながらもみこは先程自分がした行動を頭に思い返していく。

 

 机の下を確認するために足を広げて下を覗き、消しゴムを拾うために更に大きく足を広げた。

 そして不自然な動きをしないようにと意識していた自分には、身嗜みを整える余裕など一切無かった。

 

 その結果、捲れたスカートがそのままになり、ワイシャツのオトコからはみこのショーツがよく見えている事だろう。

 

 

(嘘……それじゃあ、授業終わるまで……?)

 

 

 ちらりと視線を時計へ送ると、まだ授業が終わるまで20分以上ある。

 改めて視線を下に送るが、ワイシャツのオトコは微動だにせずジッとみこの秘所を包む下着を凝視している。

 

 瞬き一つせずに巨大な目がこのまま自分のアソコをジッと穴でも空けんばかりに見つめ続けるのかと考えてしまう。

 それは昨日のバス停での出来事を思い起こさせてしまい。

 

 

ズクン

 

 

(あ……♡ どう……しよ♡)

 

 

 みこは自分の子宮が疼くのを感じた。

 努めて平静を装うが、膣壁も蠕きはじめ、キュンッと収縮した蜜肉からトロリと愛液が滲み始めていく。

 

 

(授業中なのに……♡ 濡れちゃう……♡)

 

 

 キュッと唇を噛んで堪えようとするが、一度流れ始めた思考はブレーキが壊れたかのように止まらず、昨日一日でたっぷりと快楽を教え込まれたみこの身体は勝手に反応していく。

 男性講師を見つめる瞳は勝手に潤みだし、熱量すら篭もったような視線を送っていた。

 

 乳首が反応しいじらしく勃っていくが、ブラに遮られてクリッと押し潰されてしまう。

 しかし、その感覚だけでもみこの敏感になった身体は快感を覚え、震えてしまいそうになる。

 既にワレメからは蜜液が染み出し、純白のショーツへと染みを作り始め、その様をつぶさに見てとったワイシャツのオトコが歓喜に震えるかのように髪をざわつかせていた。

 

 

オハヨ

 

 

「っっっ♡」

 

 

 その言葉はバス停のオジサンと同じように衝撃となってみこの子宮へと叩きつけられていた。

 

 

 

 

 

(ん……?)

 

 

 ちょうどその時、その男性講師は妙な視線を感じていた。

 

 教科書を解説しつつその送り主を探す為に視線を生徒の方へと向けた。

 

 

「っ!?」

 

 

 思わず声が詰まってしまう。

 

 

「んんっ! すまん、続けるぞ」

 

 

 なんとかそう誤魔化しつつ、解説を続けていく。

 既に授業は手慣れた物だから思考を割いても全く支障は出ない。

 

 むしろそれよりも問題がある……。

 

 

(あれは……。四谷みこだったな)

 

 

 整った顔立ちと濡れ羽色の黒髪が映える綺麗な女子生徒で、とても真面目で出来も良く教師からの覚えも良かった。

 どこか退廃的な雰囲気を醸し出しており、特に年配の教師からは評判がいい彼女は軽いノリでイタズラするようなタイプではない。

 そんな事を考えつつ、男性講師は再度視線を送った。

 

 背筋を伸ばして目を見開いたまま両手で口を遮るように覆っているみこ。

 そんな状態で硬直したように微動だにしていない彼女が座る机の下、大きく開いたスカートからしっかりとショーツが露わになっている。

 

 遠目にははっきりとは見えないが、明らかに湿り気を帯びて透けるそのショーツに興奮が止まない。

 普段真面目な女子生徒のそういう姿を目の当たりにして、異様な程に昂ぶっていた。

 

 教壇で隠れた股間にあるちんぽはガチガチに勃起しはじめ、心臓の鼓動に合わせて脈動していた。

 

 

 

 

 

(あ……?)

 

 

 突然の子宮への衝撃で思わず声が漏れそうになり咄嗟に口を遮っていた。

 そして見開いていた瞳に映る男性講師がみこへと視線を向けている事に気付いてしまった。

 

 先程からジッとみこへと視線を向けてくる男性講師の視線は顔ではなく少し下へと目線を送っていて……。

 

 

(え……? もしかして見られてる!?)

 

 

 カッと全身が羞恥心で赤く染まる。

 咄嗟に視線を落とすが、そうすると目に入るのは髪をざわつかせて濡れ透けたワレメを視姦するワイシャツのオトコの横顔。

 

 

(あれ? でも、隠れて……ないんだった……)

 

 

 ()()()みこが普通ではなく、()()()()男性講師が普通なのだ。

 つまり、本来は見えないワイシャツのオトコの顔では一切隠される事がない。

 みこの露わになったショーツも、濡れて透けるワレメも、現在進行系で男性講師に晒されており、今こうしている間も視姦され続けているという事だ。

 

 

(あれ……? うそ……♡ 初めて見られたのがあんな先生だなんてイヤなのに♡ イヤなはずなのに♡)

 

 

 身近な男性から、しかも授業中に視姦されている異様な状況にさえみこは興奮を覚えていた。

 生身の男性から送られる熱視線にゾクゾクとした快感が走るのを感じる。

 

 蜜壺の奥から溢れ出した愛液でショーツはひたひたに濡れ、そのワレメの色すらも透けて見えている。

 視姦されている興奮で昂った身体は感度がいや増し、ワイシャツのオトコと重なる右ももの鼠径部とざわつく髪の毛が撫ぜる左の内ももが感じるゾワゾワとした快感に喘ぎ声が漏れそうになる。

 

 

(むりぃ♡ むりだよ♡ このまま授業が終わるまでなんてぇ♡)

 

 

オハヨ

 

 

「っっっっっ♡♡♡」

 

 

 そこへ更にワイシャツのオトコが声を発して疼く子宮へと衝撃を叩き込んでくる。

 

 もう授業を受ける余裕すら無く、教科書を抱えるようにして下を向くと両手で口を覆い、ギュッと強く目を閉じて視界からの情報をシャットアウトしてただただ我慢を続ける。

 それでも両ももに感じる快感は如何ともし難く、それによって否応なく男性講師とワイシャツのオトコの視線を意識してしまう。

 

 

(むり♡ むり♡ むり♡ むりぃ♡)

 

 

 今すぐにでもオナニーに耽りたくなるような生殺しの状態。

 いつ終わるとも知れない責め具のような状況は今暫く続くのだった。

 




なんかR-18日間ランキングで1位になってたんですけど…

本当に本当にありがとうございます



そして、皆さんどんだけ見える子ちゃん好きなんですかー



これを切っ掛けに単行本の売上が伸びますようにと祈ります。



平日は仕事もあるので毎日2度は確実に無理ですし、毎日更新も難しいと思います。

期待されてる中で申し訳ありませんが、何卒何卒お待ち下さいませ。



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第5話 -第3話のアイツ ①-

「ダメだよね……」

 

 

 とっくに授業が始まっている時間にも関わらず、みこは一人廊下に佇んでいた。

 

 キュッと胸元を握りしめたみこが見上げているのは保健室のドアプレートであり、先程ハナと出てきたばかりのそこへと戻ってきていた。

 

 ハナにはやっぱり体調がおかしいと先生へと伝えて貰うように言伝をし、教室へと向かって貰っている。

 確かに今のみこの青褪めた様子を見たらその言い分も納得できるだろう。

 

 

 みこは震える手もそのままに大きく深呼吸をすると、キッと目に力を籠めて保健室への扉を睨みつける。

 

 

「今、行きますから」

 

 

 そして後始末をつける為にその取っ手へと手を伸ばした。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

「ぁ〜〜〜〜〜…………」

 

 

 授業の間ずっとワイシャツのオトコから責められ続けたみこは、何とか醜態を晒す事もなく乗り切る事が出来たが、それで気力を使い果たしてしまいぐったりとノビている。

 

 

 授業の合間だけでなく終わった後も男性講師から熱い視線を感じたが、みこには関わり合う余裕など一切無く号令が終わるとともに天板へと突っ伏していた。

 

 イク事も出来ずにお預けの状態のまま責められ続け、茹だりきった身体には冷えた机の天板が心地よく、ダラリとしてしまう。

 件のオバケは終業ベルと共に霧散しており、2時限までしか居れないのかな?と益体もなく考えを巡らせていく。

 

 

「みこだいじょ〜ぶ? 貧血? 体育の授業休む?」

 

 

 次が体育の授業ということもあって、みんなで更衣室へと移動するために教室がザワついている。

 みこもそれは重々承知しているのだが全く気力が湧かず、一人だけ準備をしようとしない彼女を見兼ねたハナが声を掛けた。

 

 ゆるゆると顔を上げたみこはいつもより輪をかけて気怠げに首を振ると苦笑気味に笑みを浮かべる。

 

 

「ん~、動いた方が気が紛れそうだからやる」

 

「うん……。みこがそれで良いならいいけど……」

 

 

 そんなやり取りをしながら重い腰を上げて体操着を手に取ると、ハナと連れ立って更衣室へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 それからは行く先々でみこはヤバいのと遭遇してしまう。

 

 更衣室では、ハナが利用したロッカー内の上部にある、人が入れるはずのない小さな棚にスキンヘッドのオトコが詰まっていた。

 その場は見えない振りをしてスルーをしたのだが、その更衣室にハナがショーツを忘れてしまっているという問題がまだ残ってる。

 

 更には戻ってきた教室ではハナのノーパン話に釣られたのか、彼女が座る机の中から卑猥な表情を浮かべるタコみたいなオトコが現れ、ハナへと取り憑いてしまった。

 触手みたいな4本の腕と長い首を持ったそのオトコはハナの背中にピタリと取り憑き、うねる腕でハナの太ももからお腹、大きなおっぱいまで揉みしだいていた。

 

 物理的に遠ざけようとしたり、保健室まで行って消毒液を掛けたりと手を替え品を替え、どうにかこうにか引き剥がす事は出来た。

 

 

 

 だから、みこにもハナにも、二人にとって危険なモノは居なくなった。

 

 

 

 居なくなったはずなのに……。

 

 

 

 

 

「ね、ハナ……」

 

 

 保健室から戻る途中、みこはその歩みを止めていた。

 

 既に授業は始まっており、シンと静まり返った廊下には教室から微かに漏れる先生達の声だけが染み入るように響いてくる。

 

 前を歩くハナの背中に向けて、彼女にだけ聞こえる程度の大きさで声を掛けると、すぐにそれを聞き取って振り返ってくれる。

 しかし、後ろを振り返ったハナが目を見開いて駆け寄ってくるのが見える。

 

 心優しい彼女の気遣いに甘んじようとしている自分に嫌気が差し、自嘲気味に笑ってしまう。

 

 

 裏表なく純粋に心配してくれる親友を守るために、私はこれから彼女へ嘘を吐くのだ。

 

 

 ギュッと胸元を握り締める手は罪悪感からではなく、緊張のため。

 刻むように息が浅くなるのは後ろめたさからではなく、その緊張を解すため。

 

 

「え、大丈夫!? 顔青褪めてるよ!?」

 

 

 小声で叫ぶなんて器用だなと思いながらハナの瞳を見詰める。

 私の顔が青褪めているなら、それは恐怖からではなく、勇気を振り絞るためだから。

 

 

「……うん。やっぱり体調ダメみたい。私は保健室行くからハナは先生に話しておいて?」

 

 

 一緒に行きたがるだろう彼女を、先手を打って用事を伝えて着いてこないように言い包める狡い自分が嫌になる。

 

 

 だけど……。

 

 

「お願いね、ハナ。じゃあ、私は行くね」

 

 

 くるりと踵を返して今来た道を小走りで戻っていく。

 

 

(見える私が相手をすればいいはずだから)

 

 

 呼び止めようとするハナの声は聞こえなかったふりをした。

 

 

 

 

 

「なぁんて気合い入れてたんだけどなぁ……」

 

 

 あれだけ勇気を振り絞り気合も十分に保健室へと殴り込もうとしたみこだったのだが、ただいま一人でのんびりと保健室のベッドへと横になっている。

 

 空回りの結果の今であり、先程の主人公ムーブを考えるだけで顔が真っ赤に染まる。

 思わず掛け布団を引き上げて顔を隠し、足をバタバタと暴れさせた。

 

 

「うぅ……。恥ずか死ぬ」

 

 

 少し暴れた事で鬱憤が少しだけ晴れたみこはそっと布団から目を覗かせると、先生が使っている机の上を見るとはなしに見やる。

 

 そこには恍惚の表情を浮かべながら消えかけている4本腕のオトコがほわほわと漂っていた。

 

 

 

 

 

 結局のところ、あれだけ気合を入れて保健室に突入しようとした矢先に中から木戸先生当人が出てきてしまった。

 

 

「あら? えっと、四谷さんだったわよね?」

 

「はぇ!? あの! えっと……?」

 

 

 そんな感じにあっけらかんとした様子で出てきた木戸先生。

 むんむんに垂れ流されるフェロモンも雰囲気にも一切変わった様子が見受けられない。むしろあれだけ絡みついた4本腕のオトコが見当たらなくなっていた。

 

 そのあまりの違和感の無さにみこは逆に狼狽してしまい涙目になってしまう。

 

 

「……? ん~……。しょうがないわね。入りなさいな」

 

 

 可哀想なくらい狼狽えているみこの様子を見兼ねた木戸先生が『ふぅ』と溜息を吐くと保健室の中へと招き入れてくれたのだった。

 

 そうして入った保健室でようやく目当ての4本腕のオトコを目にすることが出来たのだが、ソレの様子は先程までとは全く変わっていた。

 

 イヤらしくニヤついた表情の中にどこか恍惚とした様子さえ浮かべた4本腕のオトコは、半分近く欠けた顔で木戸先生の使っている椅子の中空でのたうっていた。

 4本の腕も2本の足も既に1本ずつしか残っておらず、それすらも短冊切りにされたように辛うじてその体裁を保っている程度で半ば以上消えかかっている。

 

 

(えぇ……? 何がどうなってるの……?)

 

 

 保健室を出て戻ってくるまでの間で何が置きたのか予想すら出来ず、扉の前で呆然と佇んでいた。

 

 

「ん……? 本調子じゃないのは間違いじゃないみたいね」

 

 

 そんな挙動不審な様子を見せていたからだろう、どこか呆れたような表情を浮かべた木戸先生に手を引っ張られたみこは、ベッドへと連れて行かれてしまった。

 

 あれよあれよと学年にクラス、名前と普段の健康状態を聞き取られるとカーディガンとネクタイを脱ぎ取られてポイッとベッドへと放り込まれた。

 

 

 あまりの手際の良さに目を白黒させたみこは、ズイッと色気たっぷりな顔を寄せられて思わず息を呑んだ。

 その整った顔立ちと口許のホクロがまた劣情を誘うようで、お姉様と慕う同級生が居るのも頷けてしまうと頭のどこかで考えていた。

 

 

「貴女みたいな子が他に居ない訳でもないし、今回は何も聞かないわ。担任の先生には貧血で休ませてるって伝えておくから覚えておきなさいね。」

 

 

 私は今叱ってるんだぞ~というポーズなのだろう、眉間を顰めた表情すら色っぽくて同じ女性なのにも関わらずドキリと胸が高鳴ってしまう。

 そんな事を言いつつも『寝苦しければブラを外して横にある手荷物置きに入れておきなさい』等とあれこれと世話を焼いてくれる手付きはとても優しくて、そんな木戸先生に憧れすら抱いてしまいそうになる。

 

 

「私はちょっと呼ばれてるからしばらく外すけど、ポーズでもいいからちゃんとベッドに入ってなさいな」

 

「は、はい」

 

「鍵は閉めちゃうから、戻ってくるまでちゃんと居なさいね」

 

「……はぁい」

 

 

 ベッドに横になると、『今回だけよ?』なんて言いつつ額の真ん中をツンと押されてしまい、思わずカァっと頬を染めてしまった。

 

 そうして嵐のようにあれやこれやとお世話をされて呆然とするみこを残したまま『じゃね~』と手をヒラヒラさせて立ち去っていった。

 

 

 

 

 

 そうした事が起こっての今のみこの状況である。

 

 

 

 

 

(……なんだろう。なんか……凄く……納得行かない)

 

 

 ぷくっと頬を膨らませると、焦点を合わせないように注意をしつつもジト目で4本腕のオトコの辺りを見やる。

 一人になり状況が落ち着いた事もあって、ようやくみこの心に余裕が生まれ始めていた。

 

 そして余裕が生まれるとどうでもいい事にまで頭が回ってしまうものであり……。

 

 

(ハナもされて……。木戸先生も……なのに……)

 

 

 先程の教室でハナへと取り憑いた事。みこへ取り憑こうとする時は値踏みするようにねっとりと時間を掛けていたのに、木戸先生が現れた途端に速攻で乗り換えた事を思い返してしまう。

 

 そしてあれだけ自分の身体を囮として捧げる覚悟までして保健室へと乗り込んだ所でのこのオチである。

 

 それはまるで興味もない相手から告白すらしてないのにフラれたような、そんな理不尽さを感じてしまい、4本腕のオトコに対して何故かとてもムカムカしてしまう。

 

 

(私のだって……あるもん……)

 

 

 布団を少し持ち上げてふっくらと膨らむ二つの丘を見やる。

 

 みこの思う通り、彼女のおっぱいは決して小さくない。

 

 ブラがなくても上下対象に整った綺麗な形を保つみこのおっぱいはむっちりと中身が詰まって張りもあり、しっとりと吸い付くような白い乳房と色素沈着のないピンク色の乳首が相まってまさに美乳というべき理想のおっぱいをしている。

 

 二人の子を産み、歳を重ねた母のそれも全く垂れる気配がなく、その血を色濃く受け継いでいるみこも将来形が崩れることは無いと言えるだろう。

 見る人が見ればその造形の美しさに思わず写真に残そうとするだろうおっぱい。

 

 

 ただ、残念ながらそれを指摘する者はこの場に居ない。

 

 

 

 しかし、幸か不幸かそれを証明するにあたってこれ以上ないほど相応しいモノがココには居てしまった。

 

 

 

 ジッと4本腕のオトコが漂う辺りを視界に入れ続ける。

 

 このままこうしていれば何もなく消えていくのだろう。

 だけれど、そうなればみこの憂いを晴らす機会も諸共に消えてしまうのだろう。

 

 

 そう、それは……

 

 

 

(面白くない)

 

 

 

 そんな言葉が頭に浮かんだみこはギュッと唇を噛むと身体を起こした。

 

 

 

(これは……ただの証明だから)

 

 

 

 そんな言い訳じみた言葉が頭を過ぎり、これからしようとする行為を思うとこれまでの経験で開発されイヤらしい成長を始めた身体は火照りはじめてしまう。

 

 

 

「……な、なぁんか、息苦しいなぁ~」

 

 

 緊張で震える声でそう発すると、ベッドから靴下のまま床へと降りたつ。

 

 机の上で漂っている4本腕のオトコは、既に片目と鼻と口以外が消え去っており、今にも空気に溶けてしまいそうな程に存在感が無くなっている。

 

 そんな4本腕のオトコを正面に見やって、両手を可愛らしい下着が透けるブラウスのボタンへと手をかけた。

 その両手は緊張からかはたまた興奮のためか微かに震え、その初々しさが逆に情欲を煽る。

 

 

「い、息苦しいし。脱いじゃおう……かなぁ……?」

 

 

 

ゾワリ

 

 

 

 空気が蠢いた。

 

 

 

 恍惚の表情を浮かべて消え去るのを待つばかりだった4本腕のオトコの目がギョロリとみこへと向けられた。

 

 

「うん。先生も言ってたし……。だ、だぁれも居ないから♡ 脱いじゃおう♡」

 

 

 ぷちりとボタンが外れるそんな音さえ響いてくるような感覚に陥る。

 上から、ひとつ……またひとつとボタンが外されていく度にみこの素肌が露わになっていく。

 世間の飢えた男共が金を払ってでも求めてやまないだろうその素肌を、目の前の見も知らぬイヤらしい笑みを浮かべる人ですらないオトコの為だけに曝け出されていく。

 

 

オオオォォ……

 

 

 みこのストリップ姿を特等席で目の当たりにする4本腕のオトコは、卑猥に表情を歪めながらその身体に纏っている闇のようなモノをざわつかせて存在感を増していく。

 ボタンが外れるにつれてその顔が形を取り戻すと、露わになるみこの肌が増えるほどに加速度を増して逆回しのように復元されていく。

 

 

 それはみこがしている露出に興奮しているという証明であり……

 

 

 そんなはしたない行動を自分からしているのだと見せ付けられているということだった。

 

 

「ん……♡ ふぅ♡ ふぅーっ♡」

 

 

(見てる♡ 見られてる♡)

 

 

 純白の素肌にねっとりとした4本腕のオトコの視線を感じ、それが異様な興奮を呼び起こす。

 薄桃色に染まった身体は熱量さえ篭る程の視線を敏感に感じて火照り、疼き始めた胎のもどかしい感覚に僅かに捩らせながら、ぷちり、ぷちり、とボタンを外していく。

 

 

「あ♡」

 

 

 外し続けたボタンはついに一番下まで到達し、留めていたモノが無くなった事でブラウスの前が左右に開ける。

 

 紅色に染まりしっとりと汗をかいた細い首筋のうなじが……。

 浮き出た鎖骨から美しく膨らんだ双乳の谷間とそれを包み込む可愛らしいブラが……。

 ブラの谷間から下腹部へと引き締まった白いお腹と薄く浮き出た腹筋の縦筋までもが4本腕のオトコに晒されてしまった。

 

 

 そんな健康的な色気を漂わせる現役女子高生のオトコの情欲を否応なくそそらせるカラダを見せ付けられた4本腕のオトコの興奮は以下ほどなのか……。

 

 

 

ズヌヌヌゥゥゥ……

 

 

 

 いつの間にか再生されていた4本腕のオトコの顔が興奮に歪み、それに繋がる触手のように長い首を蠕きながら伸ばし、開けたみこのブラウスの中を覗こうと胸元までのたうってきたのだ。

 

 

 

「……ぅゎぁ♡」

 

 

 

 みこは思わず口の中でそう呟いてしまった。

 その怖気すら走る程に気色の悪い動きをマジマジと見つめてしまう。

 

 

(なんだろう♡ 凄くイヤらしい♡)

 

 

 妙に肉々しさが残るソレが、みこには背徳的で淫靡なモノに思えてしまう。

 ハナも木戸先生もソレに全身を絡みつかれて身体中のありとあらゆる場所を弄られていた。

 

 

オオォ……

 

 

(私も♡ ソウなっちゃうのかな♡)

 

 

 目の前で肌に触れるほど近くまで顔を寄せる4本腕のオトコを見ながらそんな想像が頭に浮かぶと、それだけでみこの胎はキュンキュンと疼き、ジュンッとアソコが蜜を溢れさせてしまう。

 そんな反応を4本腕のオトコが間近でじっとりとねっとりと絡みつくように視姦していた。

 

 

(ふぁ♡ 見られちゃう♡ こんなイヤらしいエッチな形のヒトに私の全部が見られて濡れちゃう♡)

 

 

 保健室でイヤらしいオバケを相手にしてストリップをするという異常な状況。

 そんな中に当事者としてあり、ただでさえそれに対して興奮してしまうはしたない自分が、目の前のどうしようもない程に変態な、人ですらないモノと同じ所まで墜ちてしまったように感じる。

 

 

「んっ♡ ふわぁ♡」

 

 

 しかし、情欲に蕩けきったみこの頭にはどうせ墜ちてしまっているのならとそんな考えが浮かんでしまう。

 

 

(次……♡ 次は♡ スカートに、しよう♡ ブラウスは後のお楽しみに♡)

 

 

「あ♡ さきに……スカート脱いじゃおう♡」

 

 

 独り言のように、それでいて確実に4本腕のオトコへと向けてそう呟いていた。

 

 

オオオオオォォ

 

 

「ふーっ♡ ふぅーーっ♡」

 

 

 伸びた4本腕のオトコの顔がみこの手の動きを追いかけ、スカートの左脇にあるファスナーとそれに添えた両手をすら視姦するように、ねっとりとした視線を向けている。

 それはまるで身体の奥を視線で犯されているようで、視線を感じた子宮がキュンキュンと疼くのを感じる。

 

 

(開けちゃうよ♡ 今から開けるから♡)

 

 

 そんな自分の総てを視線で犯し尽くさんばかりに見つめる4本腕のオトコへ、せめてもと頭の中で語りかけながらファスナーを下へ下ろし始めた。

 

 

ジッ

 

 

ジィィィィィ

 

 

オオオオオオオオオオォォォォォ

 

 

 ファスナーが開き、ショーツが太ももが露わになっていくのにつれて4本腕のオトコに腕が生え、足が生え、急速に元の姿を取り戻していく。

 

 

(イヤらしい♡ すごいイヤらしく興奮して♡ それで元通りになっちゃうんだ♡)

 

 

 ソレの意識がファスナーへと向かっているのをいい事に、この時初めてみこは4本腕のオトコの身体をしっかりと見据える事が出来た。

 闇の塊のようなモノを中心にしているようで、そこから首と4本の腕、そして下半身が生えているのが見えた。

 

 

「ふわぁぁぁ♡ うそ♡ うそうそ♡」

 

 

 それはダメだ。

 

 絶対にあっちゃイケないやつだったのに。

 

 下半身から垂れるソレが、女を牝へと堕とす為の大きなアレだとわかり、目を逸らすことが出来ない。

 

 

 

ゾクゾクゾクゾク

 

 

 

「ふあぁ♡」

 

 

 その時みこに走った怖気とも快感ともつかない感覚にブルリと全身が震え、手元が緩んでしまった。

 

 

パサリ

 

 

 とても軽い衣擦れの音が足元から響いた。

 

 

「ぁぇ?」

 

 

 思わず下を見ると、スカートが床に落ちブラとお揃いの可愛らしいショーツが露わになっていた。

 左の腰に貼り付いていている4本腕のオトコの顔も見える。

 

 

 そしてその衣擦れの音が4本腕のオトコに聞こえないはずもなく。

 

 

 

グリュン

 

 

 

「ふぁ♡ ヤバ♡ だめ♡」

 

 

オオオ……オオオオォォォ…………

 

 

 左の太ももから露わになったお尻を通過して右の太もも、そして興奮し濡れ始めたアソコへも巻き付かれるように視姦されていく。

 間近での呻き声が身体の中に響き、巻き付かれた感覚がゾワゾワとしたもどかしい快感となって全身を駆け巡る。

 

 

「んっ♡ ふぁ♡ ああぁ♡」

 

 

(見られた♡ 全部見られちゃった♡)

 

 

 思わず声が漏れてしまい、カクカクと膝が震える。

 そうする間も面積が秒を追うごとにどんどんと増していき、みこの下半身はぐるぐる巻きにされてしまう。

 

 

(うそ♡ 足♡ 巻き付かれて♡ 気持ちいぃ♡)

 

 

 どこか人に似た感触で、それが逆に見知らぬオトコからの愛撫にも錯覚してしまい全身に恐怖ともつかない快感が叩き込まれてしまう。

 絶え間なく叩き込まれるその快感に崩れ落ちそうな足を叱咤して、なんとか懸命に堪えるみこだったが、ふと気配を感じて顔をあげた。

 

 

「あ……ぇ…………?」

 

 

 

(う……で…………?)

 

 

 

 

 

 みこの視界が今にも絡みつこうと伸びる腕によって埋め尽くされた。

 




という事で、寸止め状態でごめんなさい!


もちろんこの後も続きますので……



お待ちください。



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第6話 -第3話のアイツ ②-

「ふぅ♡ んぁっ♡ やぁぁ……♡」

 

 

 穏やかな日が差し込む先生な学舎。

 その奥まった場所にある保健室で可憐な少女がはしたなく乱れ、切なげに喘ぐ声が部屋中へ響く。

 

 

 保健室という、ともすれば生徒のセーフティーネットにも成りうるべき場所で、その生徒であるみこが窮屈そうに身を捩らせて快感に身を震わせていた。

 だらしない表情で快楽に溺れる彼女の足元には、彼女が着ていたであろう制服のブラウスとスカートが脱ぎ散らかされている。

 

 淡いピンク色のブラとショーツが露わになった現役女子高生の肢体をざわつくような快感が苛み、責めたて、敏感に反応した彼女の全身からは珠のような汗が吹き出していた。

 もどかしげに擦り合わされる内ももの奥に隠れたショーツは明らかに汗以外のイヤらしい分泌液で濡れ透け、貼り付いたみこの秘所の形を露わにしていた。

 

 

「止まってぇ♡ 気持ちいいがいっぱいで♡ あふれちゃうからぁ♡」

 

 

 蕩けきった、高校生がシテはいけない表情でみこが懇願を口にしている。

 今までとは違い、取り憑かれてしまった現状では見えない振りをする理由がなくなっていた。

 それによってこれまでは死にそうな思いで留めていた楔が外れ、感じるまま、思うがままの言葉が口から溢れ出ていく。

 

 

「ほおぉ♡ しゅごいの♡ 気持ちいいって言うだけでぇ♡ それだけでも気持ちいいぃ♡」

 

 

 4本腕のオトコに責められ自分がよがる様を、そして齎される快感に翻弄されて胎の奥から湧き上がる思いを、感じるまま心のままに吐き出すという行為。

 それは、みこへと開放感だけでなくはしたなく乱れる自分の浅ましさを再認識する行為にもなり、快感をより明確に自覚させられてしまう。

 

 

「ふあぁ!? まっへ♡ まっれぇ♡」

 

 

 もしこの場にみこと同じくらい見える者が居たら、快感に震えるみこの背中に得体のしれないヒトのようなヤバいモノがピタリと張り付いているのが見えるだろう。

 

 焼け焦げたように黒ずんだ4本の腕は身体の前に伸ばされ、その綺麗に整ったふたつの美乳や縦に長いへそと薄く割れた腹筋、ゆるゆると振られる腰の下にある鼠径部を愛撫する。

 

 

オオオォォ……

 

 

「ふあぁぁ♡ そんないっぺんに♡ むり♡ むりなのぉ♡」

 

 

 異様な長さに伸びた触手のようにうねる指がそれに見合わぬ繊細な動きを見せてみこの性感帯を探し当てていく。

 おっぱいへと巻き付いた指はやわやわと優しく解すように揉み上げ、へそに入り込んだ指はへその穴自体を解すかのようにスリスリと這い回り、鼠径部をのたうつ指はぬりゅぬりゅとアソコから溢れる蜜を潤滑液にして心地良い快感を刷り込んでいく。

 

 

「ふおおぉ♡ しゃわられてる♡ ぜんぶしゃわられちゃってるぅ♡」

 

 

 カクカクと腰砕けになったみこの目に涙が浮かぶ。

 これまでの触られるよりも悪寒に近いオバケ達の責めとは違い、4本腕のオトコからはほんの僅かに、それでも確かに身体へと触られた感覚が伝わっていた。

 

 それは取り憑かれてしまった事から生じた影響の一片であった。

 

 これだけはっきりと見えてしまうみこは、視覚から伝わる圧倒的なまでの存在感によって、ざわつくような感覚でさえ快感として感じてしまっていた。

 それが今度は微かに、それでもしっかりと弄られる感覚が身体に伝わってくるのだ。全身を愛撫されるその感覚がより一層現実感を持って襲いかかり、それによってこれまで以上にその愛撫に乱れ、よがり狂う事になってしまう。

 

 

「ほぉぉ♡ おあぁ♡」

 

 

 みこの口から今まで一度も出したこともない、意味を成さないはしたない喘ぎ声が溢れる。

 昨日からの一連の出来事で快感に浸され、慣らされた挙げ句に先程の授業で焦らされ続けたみこの身体はその意思とは裏腹に快楽にを貪り蕩けていく。

 

 

「あーーー♡ あー♡ いきゅっ♡ いっひゃいましゅ♡」

 

 

 十分以上に溜め込まれた快感によってこれ以上ない程に昂ぶったみこの身体は少しの刺激でも絶頂を迎えてしまう程に敏感になってしまっていた。

 たらりと口の端から涎を垂らしたみこは恍惚とした様子で快感に溺れ、止めどなく続く連続絶頂に飲み込まれていく。

 

 

オオォッ

 

 

 そんなみこの眼前にこれみよがしに2本の触手指が差し出された。

 

 

「ふぁ……?」

 

 

 先程までは辛うじて指の体裁を保っていたその指は先端が膨れ上がっていた。

 

 

「ふゎ♡」

 

 

 人並みにエッチな事に興味があるみこも写真や動画でソレを見たことはある。

 

 男性経験のない彼女が見慣れる事などないが、決して忘れる事のない卑猥なアレにしか思えないその指。

 しかもソレに形を似せただけではなく、脈打ちうねるその先端には裂け目が入り、そこからは『ぷぴゅっぷゅっ』と白く粘つくナニかを吐き出していく。

 

 蛇のようにのたうち、これ見よがしにみこへと卑猥なその身を晒すイヤらしい触手のような指。

 ソレを見て思わずみこが口を滑らせた。

 

 

「ふぁぁ♡ おちんちん……♡」

 

 

 みこが初めて間近で見る赤の他人の生ちんぽ。

 

 鈴口も、ズル剥けた亀頭も、エグい段差を晒すカリ首も、しっかりと形作られたその指ちんぽ。

 本物とは違うが、本物ではないからこそのあり得ない淫らな動きでみこを惑わす猥雑な指ちんぽへと、恍惚とした表情を晒したみこは興味津々に熱い視線を送り続けていた。

 

 

オオォォォ、オオオォ

 

 

「ほぇ……?」

 

 

 そんなみこの様子に興奮したのか、卑猥な形に変貌した指ちんぽがぬるりと緩慢な動きで動き出した。

 先端を地面の方へ向けてゆるゆると下へ下がっていく指ちんぽはみこの胸の高さで止まるとヌルリとその方向を変える。

 

 

オォッ

 

 

「へ……? うそ……。うそ♡ だめ♡ だめだから♡」

 

 

 指ちんぽが先端を向けた先、そこにはブラに包まれたみこの膨らみの先端があた。

 のろのろと焦らすように、見せつけるようにその頂へと滑り寄っていく。

 

 その様子を見たみこの脳裏には昨夜のベッドでの赤ちゃんオジサンから受けた責めが蘇っていた。

 舌が乳首を通って奥まで突き込まれ、おっぱいの中を舐め尽くされ掻き回され吸いつくされる異常な快楽。

 

 あの時の快感が、ともすればそれ以上になってみこへと襲いかかろうとしているのだ。

 

 

(そんなの絶対堪えられない♡)

 

 

 齎される快感を想像してしまいそれだけでもイッてしまいそうになる。

 そんなみこが何とか抗おうと覚悟を決めようとするが、そんな彼女を嘲笑うかのように、更なる責め具が増やされてしまう。

 

 

 

プチリッ

 

 

 

「ぇ?」

 

 

 

 突然消えた慣れ親しんだ締めつけ感。

 

 

 

パサリッ

 

 

 

 スローモーションのようにみこの美乳を守っていた最後の砦である可愛らしいブラが落ちていく。

 そして家族以外の男からの視線に晒された事のないみこの美乳が4本腕のオトコの眼前に晒されてしまった。

 

 

オオオオオオォォォッ

 

 

 白く艷やかな双乳と、そこへ絡みつき蠢いてぐねぐねと卑猥に形を歪める浅黒い指触手との対比がひどくイヤらしい。

 露わになった生おっぱいを歓喜に歪んだ目で視姦する4本腕のオトコは、絶え間なく吐き出される分泌液でヌメった指ちんぽ達をみこの美乳へと絡みつかせ、淫らな化粧を施していく。

 

 そんな淫靡な姿に変えられたそのおっぱいの先端へとうねる指ちんぽの先端が迫る。

 

 

「だめ♡ だめ♡ だめだから♡ むりだからぁ♡」

 

 

 フルフルと首を横に降るみこの懇願を嘲笑うかのように、指ちんぽが頂きで震えるヴァージンピンクの乳首へと狙いを定めた。

 

 

オォッ

 

 

ムチュゥ

 

 

「んおおぁぁぁぁぁ♡」

 

 

 みこの乳首へと4本腕のオトコの指ちんぽからの一方的なキスが交わされた。

 押し付ける強さを変え、角度を変え、卑猥な口付けが何度も繰り返される。

 

 

「あ♡ ああぁぁ♡ 乳首だけなのにぃ♡ イクッ♡ イクイクゥッ♡」

 

 

 穿り返し、捏ね回し、弄り倒された乳首はそのキスに敏感に反応し、刺激を受け入れていく。

 絶え間なく注ぎ込まれる甘美な快楽にみこは何度も達していく。

 

 

「ふっぅ♡ やあぁ♡ ずっとイッちゃう♡ ほおぉぉ♡」

 

 

 ヒクヒクと重なる絶頂に震えるみこの乳首やぷっくりと膨れた乳輪へと、鈴口から溢れる卑猥な分泌液をヌリュヌリュと塗りたくるその淫猥なキスは、可憐で穢れのないみこの美乳を快楽で染め上げ、淫靡なモノへと変えていく。

 

 

「ああぁ♡ やあっ♡ おっぱいしゅごい♡ ぬりゅぬりゅでぐちゅぐちゅでしゅごいのされてる♡」

 

 

 おっぱいからの快楽で疼く子宮がもどかしく、みこの腰はその疼きを満たしてくれる刺激を求め、ゆるゆると空腰を振ってしまう。

 たらたらと止めどなく溢れる蜜液は既に足首から床にまで滴り落ちていた。

 

 

「そんなチュッチュしないれぇ♡ おっぱいおかしくなるの♡ もうらめなのぉ♡♡」

 

 

 はしたなく乱れ、快楽に溺れるみこのおっぱいは、その持ち主と同じくたっぷりと指ちんぽとのキスで快感を覚えさせられ、わからされてしまった。

 もはや美乳としての面影など消え、牡を悦ばす為の乳まんこになりさがった卑猥なおっぱいが淫らに揺れた。

 

 

オオォォ……

 

 

 そんなイヤらしく変えられたおっぱいを眺める4本腕のオトコの顔が、見るに堪えない程淫猥に歪んだ。

 

 

 

ヌチュリ

 

 

 

 突然責めるのを止めた指ちんぽの鈴口と散々弄ばれてとろとろに蕩けた乳首とが卑猥な音を立てて離れていく。

 その間にはイヤらしい恥液の橋がかかり、その責めの濃厚さが容易に察せられる。

 

 

「んぁ♡ ……ぁぇ?」

 

 

 そのままぬるりと緩慢な動きでおっぱいと距離を取った指ちんぽが、ぴんと張り詰めた乳首へと照準を合わせていく。

 おっぱいへと巻き付いて責めあげていた指ちんぽたちも動きを止め、おっぱいの位置を固定をするような動きを見せていた。

 

 

「あ……♡ うそ♡ うそだよ♡ そんなのむりぃ♡」

 

 

 それを目の当たりにしてしまえば、度重なる絶頂で蕩けたみこでも容易に4本腕のオトコの狙いを察してしまった。

 

 

「あぁ♡ やだぁ♡ やだあぁ♡ ほんとにむりだから♡♡ これ以上気持ちよくなりたくないぃ♡ やだやだやだぁぁぁ♡♡♡」

 

 

 あまりの恐怖と快感への予感にポロポロと涙を流しながらイヤイヤと首を振るみこは、プライドをかなぐり捨てたかのようなあられもない声をあげてしまう。

 だが、そんな彼女の口許は言葉とは裏腹に歪な笑みを湛え、その声には紛れもない悦楽を求める淫猥な色が交じっていた。

 

 

 そんなみこの反応を見た4本腕のオトコが焦らすように照準を定めた指ちんぽを揺らし、『ニタアァァァ』とこれまでで一番邪悪な笑みを浮かべた。

 

 

 

「ああああぁぁぁぁっ♡ やだやだやだやだやだやだあぁぁぁぁぁ♡♡♡♡♡♡」

 

 

 

ヌヂュプププププププププププ

 

 

 

「ほおおおぉぉぉぉぉっっっっっっ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 溢れる涙を拭う余裕すらなかった。

 

 ぬぢゅりぐぢゅりと乳首を擦り抜け、おっぱいへと挿入され、おっぱい内を犯し尽くされる様子を見せ付けられ、そこから齎される異常な快感がみこを蹂躙していく。

 

 

「あああぁぁぁ♡♡♡ ひぎゅっ♡ ひっぢゃぅぅ♡ ふあああぁぁ♡」

 

 

 更に、おっぱいの中を掻き回され、先端から溢れるイヤらしい液体をおっぱいの内側へと塗りたくられる異様なまでの感覚が快感へと交ざり、更に強烈な快感となって全身を駆け巡る。

 

 

オォオオオッオオオオッッッ

 

 

「おっぱいしゅご♡ おっぱいでいぐっ ひぐぅっ♡ おほぉぉ♡ ほおおぉぉぉぉぉ♡」

 

 

 4本腕のオトコの興奮する音を聞きながら、オバケ達以外には不可能な異常な責めによる快感に蹂躙されてイキ狂うみこは全身を痙攣させながら抗おうとする。

 しかしそんな抵抗などなかったものとばかりにあっさりと悦楽に押し流され、カクカクと完全に腰砕けとなってしまったみこは、今にも崩れ落ちてしまいそうな程に乱れていた。

 

 しかし、4本腕のオトコに支えられた身体は実際には崩れ落ちることはなく、不自然な格好でその場に佇んでいた。

 

 

「はきゅっ♡ はひゅっ♡ きもひいいぃ♡」

 

 

 無意識に4本腕のオトコへと身体を預けるみこは、度重なる絶頂で蕩けきった頭がまともに回っておらず、4()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という異常な状況に気付くことが出来なかった。

 

 

 

オオオォォッッッ

 

 

 

 みこの身体を支える程に存在感を増した4本腕のオトコは雄叫びのような音をあげつつ、その全身をざわつかせていく。

 

 

「んぁ??」

 

 

 4本腕のオトコから発せられる異様な雰囲気にようやく気付いたが、その時には既に彼女の腰はがっしりと固定されていた。

 

 

「ほぁ!? はふぇ!?」

 

 

 身体が微動だにしないという異常事態に混乱するみこは、そこでようやくそのお尻に固く太くナニかが擦り付けられているのを感じた。

 

 

 

オオォッッオォッオォッオォォォッッッ

 

 

 

 予想外の感触に思わず硬直したみこの隙をついた4本腕のオトコが瑞々しく熟れた尻を掴むと突き上げるようにして腰を叩きつけた。

 

 

 

ズヌルルルゥゥゥゥ

 

 

 

「んおぉぉぁぁ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 みこは突然自分の下腹部を襲った擦り付けられる快感にあられもない声をあげてしまう。

 悔しそうに雄叫びをあげる4本腕のオトコの腕が暴れまわり、それによっておっぱいを犯す指触手からもより激しく責めたてられてしまう。

 

 

「あぉぉ♡ にゃに♡ なにが♡ あああぁぁっ♡♡♡」

 

 

 目を白黒させながらも突然の感覚の正体を確かめようとしたみこは、咄嗟に手を伸ばしてソレを掴むと、目線を下へと向けた。

 

 

 

「ふぁ!? ぇ!?」

 

 

 

 そこにはあり得るはずのないモノが顕れているのが見えた。

 

 緩く閉じられた股間の隙間を突き抜けたソレはみこの胸下まで突き上げるようにそそり勃っている。

 咄嗟に握りしめてしまった事で自分の手首よりも明らかに太い事や、芯でも入っているかのように硬く、そして弾力もありつつ、火傷をしそうな程に熱く息づいている様子さえわかってしまった。

 長さもみこの肩から指先ほどはあるだろうか、ビクビクとその威容を脈動させるソレは、鈴口から先走り汁をとくとくと湧き出し続けている。

 

 

「な、なんれ……♡ なんれ♡ さっきまでこんなのじゃ♡」

 

 

 形こそ指ちんぽとそっくりだが、長さも太さも段違いのまさに凶器だった。

 さっきちらりと見えた時とは違った戦闘態勢に入ったその形を、その大きさを、その威容と逞しさをその両手で感じたみこはわかってしまった。

 

 

「あぁぁ♡ だめなの♡ 絶対こんなのらめなのぉ♡」

 

 

 コレはおちんちんとは別次元の、女は決してオトコに勝てない牝でしかないとわからせてしまうおちんぽ様なのだと、女であるからにはそれから逃れる事は出来ないとみこの本能が悟っていた。

 

 

「あぁ……♡ そんなのむりだよぉ♡」

 

 

 そして、4本腕のオトコは、今からこのおちんぽ様でみこを犯し、牝としてわからせ、屈服させようとしているのだと。

 そんな凶悪なおちんぽ様だとわかってはいるのに、みこの蕩ける思考は濁ったように働かず、その手は愛しげにおちんぽ様を擦りあげ、撫で回してしまう。

 

 

「あ♡ あぁぁ♡ どうしよぉ♡ 欲しい♡ コレが欲しいです♡」

 

 

 気が付けば、瞳から色を失ったみこの口からそんな言葉が零れていた。

 




みこちゃんはこのままどうなってしまうのか!?


という訳で更に続いちゃいます……



次話をお待ちください!




──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第7話 -第3話のアイツ ③-

「ふんんっ♡♡ ほぁ♡ あああぁぁ♡♡♡」

 

 

 おっぱいとおまんこへ叩き込まれる悦楽に溺れるみこの瞳からは色が消え、浅ましく肉悦を貪っていた。

 恥も外聞もないとばかりにだらしなく緩みきった顔を晒し、やまない快楽の波にその身を任せてオトコを昂ぶらせる妖艶なダンスを踊る。

 

 4本腕のオトコから伸びる指ちんぽがふっくらと綺麗な膨らみを見せるおっぱいへと巻き付き、その先端から絶え間なく吐き出される淫らな分泌液を塗りたくっている。

 

 指ちんぽに締め付けられて卑猥な形に歪められたおっぱいの先を頂くヴァージンピンクの乳首。

 穢れを知らないはずのその乳首は度重なる人外の責めで開発され尽くし、男を知らないままに二つの乳まんこへと成り下がっていた。

 

 その淫らな乳まんこは4本腕のオトコの指ちんぽで内も外も犯し尽くされ、今も代わる代わる突き挿れられた指ちんぽによって『ヌヂュッヌププッ』と卑猥な音を奏でている。

 

 

「んにゃあぁ♡ こわれひゃう♡ おっぱひも♡ おまたも♡ イッてりゅからぁ♡♡」

 

 

 間断なく襲いかかる快感でイキ続けるみこの身体は今にも崩れ落ちそうな程に腰砕けになっている。しかし、その全身に絡みついた4本腕のオトコの触手腕が崩れそうな身体を支える事によって辛うじて自立していた。

 ただ、先程から支えるはずの触手腕はみこの身体を前屈みになった状態で固定し、突き出されたシミひとつなく張りのある桃尻へと4本腕のオトコが腰を叩きつけていく。

 

 

オォッッオオォッオォッオォッッ

 

 

「ほあぁ♡ おちんち♡ ちがう♡ ちがうのぉ♡」

 

 

 とろりと情欲に蕩けた瞳で物欲しそうに声をあげるみこの両手は自分の身体を支えるように自分のアソコを擦りあげ続ける太く硬いモノへと伸ばされていた。

 

 みこが体重を乗せても支えきる強靭なちんぽは腕程もある長さと手首以上の太さという威容を誇り、おっぱいを責めたてる指ちんぽと同じく先端から溢れる分泌液で全身をぬらぬらとテカらせている。

 

 

ノリュリュリュゥゥゥゥ………………ッヌリュウウウウゥゥゥゥゥ…………ッ

 

 

「ほおおぉぉ♡♡ まっれ♡ そんなしないでもわかるからぁ♡」

 

 

 そんな異形のちんぽがみこを使った生素股によって無垢なまんこへと執拗に擦り付けられるのと同時に、その竿を握りしめるみこの手によって手コキをされるという形になっている。

 『ズチュゥッヌリュウッ』という淫らな音奏でられる中で、みこの男を知らないおまんこは、初めて感じたオスのちんぽを、その太さを、感触を、形を、覚え込まされていく。

 

 愛液と先走り汁がたっぷりと染み込みんだショーツは、ワレメとお尻に食い込み下着の体を成さなくなっている。ショーツから溢れた綻び始めたみこの処女まんこは擦り付けられるちんぽの竿を物欲しげに横咥えして確かな快感を4本腕のオトコへと与えていた。

 

 

オオオオオォォォォォッッ

 

 

「しょんな♡ お願い♡♡ しゅりつけないでもわかってるからぁ♡ おちんちんしゅごいのわかるからまっれぇ♡」

 

 

 4本腕のオトコは、興奮でぷっくりと膨らんでオトコを迎え入れる準備を整えた、みこのイヤらしい初物まんこの感触をちんぽで感じた事で雄叫びをあげていく。

 腰が叩きつけられる度に4本腕のオトコと長大なちんぽが食い込んだショーツ越しにみこの腟口を押し上げ、そのまま『ズルウゥ』と淫靡な音を立てながら膣口を滑りすっかり綻びきったおまんこを擦り上げていく。

 

 

「ああ♡ あははは♡♡ もうらめ♡ もうむり♡」

 

 

 みこの言葉も、思いも、ただひたすらにおまんこを犯し尽くさんとばかりに腰を突き上げてくる4本腕のオトコへは届かない。

 執拗に膣口をそのおちんぽで突き上げ擦りつける独りよがりの責めによって焦らしに焦らされ、昂りきったみこは我慢の限界に達し、色を失った瞳で諸悪の根源のちんぽを睨めつけた。

 

 

「まってっていってるのっ♡♡」

 

 

 ムンズとおまんこを擦り続ける長大なおちんぽのパンパンに膨らんだ亀頭を力の限りに鷲掴みにする。

 

 

オオォッッ

 

 

 その行為が幸いしたのか、あれだけガムシャラだった4本腕のオトコの動きが止まった。

 ヌルリと後ろから伸びてきた4本腕のオトコの顔がみこを覗き込む。

 

 

「ちがうから♡ ほしいのはそこじゃないの♡」

 

 

 『ブピュッヌビュッ』と卑猥な音を立てて鈴口から溢れ、みこの両手を汚していく先走り汁をその亀頭に塗りたくりながら、その顔へ向けてふわりと微笑んだ。

 高校生にあるまじき妖艶さで睨めつけられた4本腕のオトコは、その優しげな言葉一つで従えられていた。

 

 

「わたしもほしいの♡ このおちんちんがほしいから♡ そこにいなさい♡」

 

 

 そう囁きかけると絡みつく4本の腕と股下から突き上げるおちんぽを支えに足を動かしていく。

 その先には先程まで寝ていたベッドがあり、よろめきながらもそこへ辿り着くと、マットレスにサイドから立膝で乗り上げた。そのまま両手もマットレスに置いて四つん這いになると、膝を立てたままその顔をマットレスへと突っ伏した。

 

 みこの背に憑いて後ろから支えるようにしていた4本腕のオトコは、みこの言葉のままにベッドの脇で眼前に突き出されたその美尻を視姦している。

 そんな4本腕のオトコを誘惑するように溢れ出る蜜液で淫らに濡れそぼつお尻が卑猥に揺れる。

 

 

「ふあぁ♡ みられてる♡」

 

 

 みこはお尻へと突き刺さる濃厚な視線の主を後ろ目に流し見ると、満足気に微笑んだ。

 マットレスに突っ伏した顔も、だらだらと溢れる蜜液でテカるその美尻もそのままに、両手をそのショーツへと手をかけた。

 

 

「ココ♡ ココなの♡ ココにそのおっきなおちんちんをつっこんで♡ ぬぷぬぷって犯すの♡」

 

 

 普段のみこではありえない卑猥な言葉を投げかけながら手にかけたショーツをズリ下ろしていく。

 その動きに合わせてフリフリと揺れる妖艶なお尻のダンスが4本腕のオトコを誘惑する。

 

 

オオオオオォォォォォッッ

 

 

 焦らすようにゆっくりと、露わになっていくみこの後ろの窄まりとパクパクと物欲しげにヒクつくイヤらしい処女まんこ。

 『ズルリ』と伸びた4本腕のオトコの顔がじっくりとその様子を余すところなく視姦していく。

 

 

「ふぅーーっ♡ ふーーーっ♡」

 

 

 そんな様子すら今のみこには興奮を増す為の燃料にしかならず、熱く蕩けた吐息を吐きながら色を失った瞳で4本腕のオトコの様子を見やる。

 先程まで散々おまんこをイジメてくれたおちんぽがみこのお尻とマットレスの間でヒクヒクと脈動し、その先から垂れた先走り汁がマットレスに滴り落ちているのがわかる。

 

 

「あぁ♡ いいよ♡ もっとみてぇ♡ ココだよ♡ いれるのココだからぁ♡」

 

 

 スルリと右足からショーツを抜き去ったみこは、左足に引っかかるのもそのままに膝を肩幅に広げると、両腕を広げた足の間から後ろに伸ばしていく。

 

 

クチュリ

 

 

「んっ♡♡」

 

 

 エッチな水音を立てながら、ヌチュリとその秘裂を分け開いていく。

 ヴァージンピンクの膣口もその奥の蜜壁も処女膜も総てが4本腕のオトコへと曝け出された。

 

 

「こ♡ ココぉ♡ この穴に奥まで突っ込んで♡♡♡」

 

 

ニタアァァァ

 

 

 その時の4本腕のオトコの浮かべた笑みはこれ以上ない程に醜悪で、見ただけで孕ませてしまうのではと思えるほどに淫欲に塗れていた。

 

 

 ズルリと伸びてきた4本の腕が再度みこの全身を拘束していく。

 再度背に取り憑いた4本腕のオトコはその両足をみこの両膝の横に置くと、その背に伸し掛かるようにして身体を固定した。

 その状態で腰を背中側へと折り曲げるようにして腰を振り上げていく。

 

 人間ではありえない角度にまで高々と振り上げられた腰から伸びる長大なちんぽの鈴口がみこが分け開いた腟口へと押し当てられ、グッとその穴を押し広げていく。

 

 

 そのあまりの圧迫感と存在感にみこの息が詰まった。

 

 

「ほああぁ♡♡ ああぁ……。……ぁっ? ぇっ?」

 

 

 ふと、みこの瞳に色が戻る。

 

 

(あれ? なんで……? わたし……?)

 

 

 混乱する頭で何とか自分が今いる状況を把握するために視線を動かしていく。

 そうしている内に、今しがた自分がしていた事が鮮明に頭に浮かんでくる。

 

 

(あ……。わたし自分から……。だから取り憑かれて……)

 

 

 呆然と自分がしでかした行動の数々を思い出していく。

 

 自分から求めてしまった事でみすみす4本腕のオトコに取り憑かれる隙を晒したみこは、心の奥底に隠されていた自分ですら気付いてなかった浅ましい性癖と願望を曝け出されてしまっていた。

 

 

 だからこそ、この状況はある意味でみこが望んだ状況であるともいえる。

 

 

 ただ、みこにそんな事を思い返す程の余裕などなく……

 

 

ヌヂュリ

 

 

「あ♡ あ……、うそ……」

 

 

 更には、4本腕のオトコがそんなみこの事情などを考慮するはずもなかった。

 

 

 人の身体に入るとは到底思えない人外のちんぽをその腟口へと押し付けられ、押し広げられる感覚で我に返った。

 

 

「あ♡ まって。むりだから! や♡ ああ♡ まってまって」

 

 

 鈴口から溢れる先走り汁をグリグリと押し付けられだけでも、イキ狂わされ、散々に乱れたみこの身体は敏感に反応してしまう。

 正気を取り戻しさえしているが、今も取り憑かれたままのみこは快楽に流されそうになってしまう。しかし、命の危機さえ感じる程の圧倒的な圧迫感に死にものぐるいで逃れようとする。

 

 

オオオオオオオォォォォ

 

 

ヌヂュッヌププププッ

 

 

「お♡ ほおおぉぉぉ♡」

 

 

 そんなみこの動きが煩わしく思ったのか、自分の身体で押し潰しているみこの両乳首に指ちんぽが突き込まれた。

 

 二つの乳まんこを掻き回される快感にみこの思考が千々に乱れる。

 

 

「ああぁぁ♡ きもちいのやだぁ♡ たしゅ♡ たしゅけて♡♡」

 

 

 4本腕のオトコに背中へ伸し掛かられ、全身を4本の腕で拘束されたみこには逃げ場などとうの昔に消えていた。

 逃れられないと悟ったみこは、これから自分へと齎される快感から少しでも逃れる為にフルフルと懇願するように首を振っていた。

 

 

ヌッッヂュッ

 

 

「あっ♡」

 

 

 みこは自分のおまんこがありえない程に押し広がったような感覚がした。

 

 

 その瞬間、初めてはどんな素敵な人かなと、そんな話をハナとしていた時の事が頭に過ぎった。

 

 

 

「たしゅけれ♡ だれか? たしゅけれ♡ ああぁぁ♡ やらああああぁぁぁぁぁっ♡♡♡」

 

 

 

 

 

バヂュンッ

 

 

 

 

 

「おっっっっっっっっっっっ!!!!!!??????」

 

 

 

 

 

 みこは自分の下半身が消えてなくなったかと思った。

 

 

「おっ♡ ふ……ぁ?」

 

 

 しかし、何故か感じた衝撃は一瞬だけだった。

 

 覚悟していた痛みは皆無で、ふわふわとした感覚に全身が包まれてとても心地いい。

 全身を締め上げる4本の腕の感触もおっぱいの中を掻き回される感覚も、胎内を埋め尽くす圧倒的なまでの存在感も総てがオブラート越しに感じる。

 

 

「は……はへ♡ ら、らんだ♡ らいじょぶら♡」

 

 

 しかし、弛緩しきったように身体は動かなく、その全身をザワつくような違和感を感じる。

 

 

「なんなろ♡ へ、へんなひゃんり♡」

 

 

 次第に強く、激しくなってくる違和感。

 何故かそれから逃がれないとという焦燥感が湧きあがり、ポロポロと涙が溢れる。

 そして、身動ぎすら出来ないような状況でそれが叶う事はなかった。

 

 

「あ♡ あーー♡ ぜったいダメだ♡ ダメなやつだ♡ あは♡ あはははは♡」

 

 

 そして、みこはようやくその焦燥感の理由に思い当たるが、その時には手遅れだった。

 

 

 

 パチリと頭が切り替わったような音がした。

 

 

 

「……お♡ おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡ んおおおぉぉぉ♡ ほあぁぁぁぁぁぁぁ♡」

 

 

 

 途端に全身を抗いきれない致死量に達する程の快感に蹂躙され、獣のような声がみこの口からあがっていく。

 全身から汗が吹き出し、涙も涎も鼻水すらもタレ流しながらもその快感から逃れようと狂ったように首を振りたくる。

 

 両手はマットレスを握りしめ、力が入りすぎたその両手は真っ白に血の気が引いていた。

 

 

 

オオオォォッッオォォォォッオオオォォォォッッッッ

 

 

 

バヂュンッドヂュンッッバヂュンッ

 

 

 

 ありえない感覚と精神が押し潰されるほどの悦楽にみこの心や精神を守るために無意識に脳が感覚をシャットアウトしたのだろう。

 

 しかし、そんな奇跡は長く続くことはない。

 

 しっかりと拘束されているみこに全身を蹂躙する快楽から逃れるすべはなく、ただただその人の尊厳すら奪うような責めに翻弄されていく。

 

 今も乳首から挿入された指ちんぽは乳まんこを犯しつづけ、その先走り汁を乳内に塗りたくっている。

 

 

 

「ああぁぁ♡ いっぎゅ♡ いぎゅ♡ いっでりゅ♡ いっでましゅから♡ あああああぁぁ♡」

 

 

 

 4本腕のオトコはみこの背中に取り憑いたまま、背中を半分に折り曲げるようにして振り上げた腰を叩き下ろすという人間では不可能な動きで抽挿を繰り返していく。

 

 膣口と膣道を押し広げ、処女膜と蜜壁を擦りあげ、子宮口すら蹂躙し尽くした挙げ句に子宮でとぐろを巻く4本腕のオトコのちんぽ。

 

 幸運にもおっぱいを犯す指ちんぽと同じように身体に傷がつくことはなく、アソコが裂ける事も処女膜が破られる事すらもない。

 

 しかし、だからこそ、ただただ圧倒的なまでに暴力的な快感を叩き込まれるみこは、頭でなく子宮でわからされてしまい、屈服させられてしまう。

 

 

「らめ♡ らめなんれす♡ ひんじゃいます♡ もうむりですからぁ♡」

 

 

オオォォォォッッ

 

 

「ほああぁぁぁ♡♡ んおおぉ♡ ほぉぉぁ♡」

 

 

 自然と漏れ出てしまう敬語もそのままmに、だらしなく蕩けて喘ぐみこの顔を4本腕のオトコが卑猥な笑みを浮かべて眺めている。

 

 

「やあぁぁ♡ みらいでぇ♡ みらいでくらひゃい♡」

 

 

 そんなみこの懇願すらもニヤニヤと観察する4本腕のオトコは、バチュバチュと卑猥な音を立ててみこのお尻へと腰を叩きつけていく。飛び散った先走り汁や愛液でテカる淫らなみこ美尻が叩きつけられる腰を受け止め、さっきまで男を知らなかったみこの蜜肉や子宮が貪欲にそのちんぽを呑み込んでいく。

 

 異形のちんぽを余すことなく包み込み、全体を締め付けて吸い上げるみこの処女まんこと二つの乳まんこは、着実に4本腕のオトコを絶頂へと昂ぶらせていく。

 

 

 遠くない射精への予感に、4本腕のオトコの腰の激しさはいや増していく。

 

 

 

オオォッッオォッオオォォッッオォォッ

 

 

 

バヂュッドヂュッッパヂュッバヂュッ

 

 

 

「ほあ♡ あああぁ♡ しゅご♡ もっとふくらんでぇ♡ いくんですね♡ わたしのアソコでイッちゃうんですね♡」

 

 

 

 みこも自分の胎とおっぱいに感じる圧迫感が増したことで射精が近い事を悟る。

 そしてそれを敏感に察知した膣肉がキュンキュンと締め付けるように蠕き、子宮口が開いていく。

 

 そんなみこのおまんこの様子を感じた4本腕のオトコがラストスパートをかけていく。

 

 

 

オオオオオオオオオオォォォッッッッッ

 

 

 

ドヂュンッッパヂュッドチュッバヂュバヂュドチュズチュドヂュッ

 

 

 

「ほおおおおぉぉぉ♡ しにゅ♡ これひんじゃう♡ いきゅ♡ しにゅぅ♡」

 

 

 

 叩きつけられるちんぽ達の尿道をダマになったザーメンが昇っていく。

 子宮へと、乳奥へと向かって進むそのザーメンの感触をみこの膣肉と乳肉が具に感じとっていく。

 その大量のザーメンの到来に子宮が戦慄き、キュンキュンと痛いほどに疼いている。

 

 

「あっ♡ クる♡ キちゃぅ♡ しゅごいのキちゃう♡♡」

 

 

 ダメ押しとばかりに叩き込まれる4本腕のオトコの腰を受け止めるみこの美尻はスパンキングをされたように赤く腫れ、胎内に伝わる衝撃が子宮へと叩き込まれていく。

 

 

 

オオッオオオォォッオオオオオオォォォッッッッッ

 

 

 

「わらひも♡ イクッ♡ イキましゅ♡ イクッ♡ イクッ♡ イクイクイクイクイクッ♡」

 

 

 

 一際大きい雄叫びをあげた4本腕のオトコが力の限りにその腰を叩きつけ、乳まんこが引き絞られた。

 

 

 

ボビュッドビュッビュブブーーーーーーッッビュブッビュブッドビューーーーーーーッ

 

 

 

「はぎゅっーーーーーーーーーーーーーーーっっ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 灼け付くようなアツい塊がみこの子宮内を乳奥を充たしていく。

 後から後から注ぎ込まれるそのアツい塊は子宮や乳内で濃縮され、更なる熱となってみこの胎内を焼いていく。

 

 

「ああああぁぁーーーーーーーっ♡♡♡ あーーーーっ♡♡ あぁぁぁーーーーーーーーーーっ♡♡♡♡♡」

 

 

 胎を乳を灼き尽くされるような人外の射精でイキ狂わされ、みこは全身を激しく痙攣させる。

 

 

「ーーーっ♡♡♡♡♡ ーーーーっ♡ ーーーーーーーっ♡♡♡♡」

 

 

 快感に染め上げられ、自分の叫び声すら聞こえない程に溺れる間も4本腕のオトコの射精は続きいていく。

 

 

 その熱を子宮で、乳奥で感じつつも、どこかでようやく終わったと開放されると安堵していた。

 

 

 

 

 

 だが……

 

 

 

 

 

ズチュウゥゥゥゥ

 

 

 

 

 

「ほおおおぁぁ♡ ……あぇ?」

 

 

 

 

 

ニタアアァァァァァ

 

 

 

 

 

 引き抜かれるちんぽの感覚に思わず顔を上げたみこ。

 

 その目の前には、射精前と変わらずに……むしろ射精前以上に卑猥な嗤いでみこを嘲笑う4本腕のオトコがいた。

 

 

 

 

 

「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡♡♡♡♡♡♡」

 

 

 

 

 

 絶望に目を見開いて断末魔のような叫び声をあげるみこのお尻へとその腰が振り下ろされた。

 




メス堕ちしてるだろ……

ウソみたいだろ……



処女なんだぜ、それで……



おっぱいも子宮も犯されて開発されまくってるのに、ただ、ちょっと相手がオバケだったってだけで……

まだ処女なんだぜ……

まだ……



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第8話 -第3話のアイツ ④-

(あ……れ? わたし……?)

 

 

 みこは気がつくと何かふわふわとした感覚に包まれていた。

 

 あれだけ犯され、イキ狂わされて体力が尽きたみこにとっては身体を動かす事がとても億劫に思えてしまい、目蓋を開く事すら出来ない。

 そんな身体を包む糊付けされたシーツの感触は火照った身体には心地よく、そのまま微睡み続けたくなってくる。

 

 

 しかし、突然その身を包んでいたシーツの感触が消えてしまった。

 

 

「あっ……んっ」

 

 

 抗議するようにむずかり、もぞもぞと寝返りをうとうとするみこの身体を柔らかな腕が包み込み、仰向けにさせる。

 

 

「ほら、汗を拭くだけよ。少しだけ我慢なさいな」

 

 

 呆れたような、しかし柔らかい口調で誰かから語りかけられる。

 

 身動ぎすら面倒くさそうにするダレきったみこの全身を、その誰かが優しく丁寧に拭き上げていく。

 柔らかな布で撫でられ、その身を任せる心地よさにとても幸せな気持ちが溢れてくる。

 

 しかし、同時にそんな刺激でさえみこの開発されてイキ狂わされた身体は快感として感じ取ってしまい総身をヒクヒクと震わせてしまう。

 

 

「ん♡ は……ぁぅ♡」

 

 

 男性とのキスの経験すらない、穢れを知らないはずのみこの唇。

 しかし、人外のイヤらしく淫らな怪異から開発され、穢れを知らないままに肉欲に堕ちた卑猥なみこの口からは、はしたない喘ぎ声が漏れてしまう。

 

 普段は凛としたその声は確かな色気に溢れ、しかし微かに掠れている。

 

 みこも喉が熱をもっているような違和感を感じているのか、無意識にその眉を微かに顰めていた。

 

 

「あら……。ん〜……。はぁ、しょうがないか」

 

 

 聞いたことのある声だった。

 

 

 知っている誰かだと思われる誰かが何かを呟くと、その誰かはみこへと近寄ってきた。

 仰向けになった彼女の首の下へそっと手を差し込むと、抱きしめるように柔らかく固定し、空いた手でその顎を持ち上げた。

 

 

「ん♡ んん……」

 

 

 そのほっそりとした指先は、上を向いたことで半開きになったみこの唇をそっとなぞっていく。

 何かを確認するかのような繊細な触り方は火照った身体には心地よく、みこの身体がふるりと震えた。

 

 

「んっ……」

 

 

 その誰かが身動ぎをすると、みこへと身体を寄せてくるのを感じた。

 腕に、脇に弾力のある柔肉が押し付けられてむにゅりと形を変えていく。

 

 よく知る感覚に似たその感触に包まれ、人肌の温もりを感じてほっと身体の力を抜いたのも束の間……

 

 

チュプッ

 

 

(あ……)

 

 

 みこの唇が柔らかく艷やかでいて、グロスのようなヌルリとした大人の感触に包まれた。

 軽くリップ音をさせて重ねられたそこからぬるりとした舌が伸びると、みこの舌と絡みついていく。

 

 

「ん♡ んんっ♡」

 

 

 甘い蕩けるような痺れが舌を包んでいき、そこを伝うようにしてトクトクと液体が注ぎ込まれていく。

 

 

「んーー♡ んんっ♡」

 

 

 舌を伝って流れ込むその液体は乾いた口内に染み入り、乾ききったみこの喉を潤していく。

 

 程よく温まったその液体は水であるのに甘みさえ感じる程に味わい深く、はしたなくも音を立ててしまう。

 飲めば飲むほどに爽やかな感覚に包まれ、みこは身体に少しずつ活力が戻っていくのを感じていた。

 

 口から溢れそうな程に注がれるその液体を乾ききったみこの身体が貪欲に求め、無我夢中で飲み干していく。

 

 

 しかし、やもすると注ぎ込まれる液体がなくなってしまう事になる……。

 

 

(あぁ……。たりない…………たりないよぉ)

 

 

 注がれていたモノが無くなった途端にまだ飲み足りないと、もっと欲しいと、みこは唇を重ねる相手に抱きつき催促するように自分から舌を絡めていた。

 

 

ヌチュッネチュリッチュブッ

 

 

 女性同士の舌が奏でる淫らな音がその舌を通して互いの頭に響き渡り、否応なく興奮を高めていく。

 

 

「ふっん♡ んちゅっ♡♡ あぁっ♡ もっろ、ほひいれす♡♡」

 

 

 そこでようやく思い出したかのようにみこの目蓋が開かれた。

 

 ゆるゆると開かれた双眸は熱く蕩け、琥珀色の瞳が潤みながら唇を重ねる相手へと視線を投げかける。

 

 

「はむっ♡ んぅ♡」

 

 

 見覚えのある眼鏡とその奥から覗く気怠げな目つき、そして目元だけでも察せられる程に整った顔立ちの女性。

 そんな彼女の瞳の奥に普段では見せない愉しげで欲に塗れた色が見え隠れし、絡みつくような熱を込めた視線を返してきていた。

 

 

(木戸先生……?)

 

 

 彼女は溢れる色気を隠そうともせず、その瞳を愉しげに歪めてみこを見つめ返し続ける。

 その間も木戸はみこの口へと挿し入れた長い舌で彼女の舌を絡め上げ、舐め回し、扱き上げていく。

 

 ただの口移しでしかないはずの行為。

 

 しかし唇を重ねた瞬間から全身へと走るゾクゾクとした快感。

 思わず舌を絡めて貪るようにみこの口内を責めたててしまい程の抗いがたい悦楽に、木戸はこのまま肉欲に溺れてしまおうかと、そんな考えが頭に過ぎってしまう……

 

 

「あ♡ ん♡ へ、へんへ♡」

 

 

 潤んだ瞳でみこが何とかそれだけを伝えると、そこでハッとしたように木戸が唇を離してくれた。

 

 

 みこと木戸の絡みあった舌同士が『ヌチュリ』と淫靡な音を立ててゆっくりと離れていく。

 

 

 みこの舌はその意思とは裏腹に最後まで名残惜しげに木戸の舌を追いかけ、『ツゥーーー』と淫らな唾液の橋を作っていた。

 

 そんなみこの様子にゾクリと身を震わせ、しかしどこか満足気に眺めながら身体を起こした木戸は、そのままベッドの脇へと腰掛けるとそっとその細く伸びた指先でみこの頬を撫でていく。

 

 清楚な雰囲気で男遊びなどには一切手を出してないだろう可憐な少女。

 彼女へとした何度かの口移しの度に感じてしまう甘美な快感。

 違和感にも似て、確かに全身へと這い回るゾクゾクとしたソレが何なのかを考えながら努めて柔らかい口調でみこへと声をかけた。

 

 

「起きたみたいね。大丈夫?」

 

「あ……。はい、だいじょぶ……みたいです?」

 

 

 そう言われて初めて自分の身体を見回していく。

 

 その美麗な裸体が惜しげもなく露わになっているが恥ずかしさよりも綺麗に拭き清められている事への驚きが前に来ていた。

 朧気に誰かにお世話をされていたのを感じていたが、確かにあれだけ乱れ、ありとあらゆる体液を放出しきったような酷い状態身体がすっかり見違えている。

 

 それに加えて、寝ている場所が先程まで犯され、イキ狂わされたベッドよりも一つ奥に移っている事にも気が付いた。

 

 

「あ……。あの、木戸せんせ?」

 

 

「ん? なにか問題でもあった?」

 

 

 ふと頭に過ぎった予想。

 

 ほぼ間違いないであろうその予想を口に出すのはとてもとても恥ずかしくて死にそうになるのだが、骨を折ってくれた木戸の厚意に甘えるのは憚られてしまう。

 

 

「あの……。もしかして、先生が介抱してくれて……?」

 

 

 どうか違いますようにと儚い願いを籠めながらの言葉。

 それを受けた木戸は目をパチクリとさせ、キョトンとしたあどけない表情を浮かべたと思ったら、『ニマァ』と愉しげな笑みを浮かべた。

 

 

「だいじょぶよ♪ 誰にも言わないであげるから♪」

 

 

 ニマニマした顔を寄せた思ったら、そんな言葉をわざわざ蕩けるような艶っぽい声色で耳打ちされ、チュッと頬へとキスをされた。

 

 寄せられた木戸の身体にある大きく淫らな姿を晒す二つのおっぱいがむにゅりとみこのおっぱいへと押し付けられ、敏感なままの乳首がジャケットに擦れて甘く甘美な感覚を覚えてしまう。

 

 恥ずかしさにカァっと血が沸騰したように全身が真っ赤に染まってしまった。

 

 

「っーーーー!!!!!」

 

 

「ふふふ♪」

 

 

 盛大に狼狽えて醜態を晒しているみこの可愛らしい様子を見てクスクスと一頻り笑っていた木戸だったが、ふと真剣な表情を見せるとみこの頭をその豊満な胸にそっと抱き寄せた。

 

 

「ね、四谷さん」

 

 

「あ、の……?」

 

 

「ん~と、ね? なにか、困っていることないかしら?」

 

 

「あ、え……?」

 

 

 その美貌で大なり小なり大変な思いをしてきた経験があり、そしてそれをバネにして自分を磨き、今や武器として使う強かさすら持ち合わせた彼女。

 最初保健室へと戻ってきた時に見たナニカに犯され蹂躙され尽くしたみこ惨状を見て、強姦事件だと思い至り警察を呼ぶ事すら考えた。

 

 ただ、部屋からも辺りに散らばる体液からも嗅ぎ慣れたオス臭が一切せず、発情したメス臭だけしか感じられなかった。

 そして何より、膣口も膣内にも裂け目などなく、処女膜にも玉瑕など一切見当たらなかった為になんとか思い留まっていたのだ。

 

 しかし、彼女の女としての勘はみこはオトコから犯されたのだと、そして彼女は自意識か無意識かはわからないがそれを半ば以上受け入れていると語っており、その差異を埋める要因に思い至らず頭を悩ませていた。

 

 そして先程の口移しによって、木戸はその違和感にナニカあると感じていた。

 

 直接聞くのは悪手かもしれない。

 

 けれど、気付いたまま放置するという選択肢など端からなく、少しでも話しやすくとおどけてみせ、色を使うまでした。

 

 

「あ……。あの……」

 

 

 そんな大人の女性の包容力に包まれたみこは堪らず総てを吐き出してしまいそうになる。

 総てを吐き出してしまえば仲間が増えて楽になるんじゃないか。

 

 

 そんな悪魔のような誘惑も頭へ過った。

 

 

 しかし……。

 

 

 

 

ゾワリ

 

 

 

 

 

「っーー!!!???」

 

 

 縋るように、懺悔するように口を開きかけたみこの目に木戸の背中越しにこちらを眺める4本腕のオトコが見えた。

 

 

「あ……」

 

 

「うん?」

 

 

 じっと、辛抱強く、とても真摯に口を開こうとするみこの言葉を待ってくれている。

 

 そんな木戸の背中に取り憑き、手を伸ばす先から自身の身体が消えていく事すら厭わず、執拗に木戸のイヤらしい身体へと絡みつこうとする4本腕のオトコが見え隠れしている。

 これだけはっきりと取り憑いているのに、違和感すら感じてない彼女へと総てを伝えてしまったら、狙われているオトコの事を認識してしまったら、それこそどうなってしまうかが見当もつかない。

 

 

「あの……。言えない……です」

 

 

 みこにはそんな答えを返すのが精一杯だった。

 

 

 その言葉を受けた木戸からは『そっか……』と自嘲するようで、消え入りそうな声色が返ってきた。

 

 

「ごめん……なさい」

 

「あぁ……違うわ。謝らないで。私が頼りにならないだけだもの。ごめんなさい」

 

 

 思わず謝ってしまったみこを力の限り抱き締めた木戸は、そう自嘲気味に囁いた。

 そんな事を言われてしまっては精一杯強がっていたみこの気持ちが揺らいでしまう。

 

 

「ちがうんです。ごめんなさい。ごめんなさいごめんなさい」

 

 

 みこの瞳からポロポロと涙が溢れてくる。

 

 木戸の豊かな胸に縋り付きそのジャケットをギュッと握りしめる。

 一瞬でも道連れにと考えてしまった自分の罪を告解するかのように、ただただ謝り続けるだけのみこを優しく抱き留めた木戸は、その背を優しく優しく撫で続けながらもジッと真剣な瞳で思案に暮れていた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

「……落ち着いた?」

 

 

 しばらくの間木戸の胸を借りていたみこだったが、涙を流したことで少しずつ気持ちが落ち着いていく。

 しばらくすると涙も止まり、顔を上げれるようになったのだが、気恥ずかしさからタイミングが掴めずに困惑してしまう。

 

 しかし、そんなみこの心境を汲み取った木戸がぽんぽんと優しくその頭へと合図して切っ掛けを作ってあげた。

 

 

「あぅ……。ありがとうございます」

 

「いいのよ。ここまで育てたおっぱいですもの、こんな使われ方なら大歓迎よ♪ いつでも好きなだけいらっしゃいな」

 

 

 ほんわりと優しげな笑みで木戸がみこを見つめる。

 

 そんな木戸の背中に取り憑いている4本腕のオトコは更に存在が小さくなり、もう顔ほどの大きさの闇が漂うくらいに消えかかっていた。

 それにホッと安堵すると共に、そんな状態になってまで執拗に木戸へと手を伸ばし続ける執念に微かな不安も感じてしまう。

 

 そんなみこの奇妙な行動にさえ母性を滲ませた笑みを返してくる。

 彼女の柔らかな雰囲気を漂わせた優しげな微笑みを真正面から見てしまったみこは妙に気恥ずかしくなってしまい、その顔を真っ赤に染め上げてしまっていた。

 

 

「それじゃあ、もう少し寝てなさいな。脱水症状気味だったのよ?」

 

「は、はい」

 

 

 言われるがままに横になったみこへとあれやこれやと世話を焼いてくれる。

 その所作の端々にみこへの気遣いが見て取れて、嬉しさと共に恥ずかしさで心が溢れかえっていく。

 

 

 

 

 

「ほら、これがそうよ」

 

「これ……ですか………………」

 

 

 木戸は床に散乱していた制服もしっかり確保してくれていたようで、手荷物籠に入っていたカーディガンとネクタイは兎も角として、ブラウスとスカート、そしてブラは無事だったと伝えていた。

 

 

 

 しかし、ショーツは……

 

 

 

「うわぁ……」

 

 

 お気に入りの一つであるそれは見事なまでにみこの卑猥な蜜液で濡れそぼち、濃厚なメス臭を立ち昇らせていた。

 自分でもドン引きする状態のそれは、匂いが外へ漏れないように丁寧にジッパーバッグへと入れられ厳重に密閉されていた。

 

 即座に履いて帰るという選択肢を消しさってしまう程に酷いショーツが入ったジッパーバッグを右手に掲げて見るが、これではショーツを無くしたハナとお揃いになっちゃうなと苦笑が漏れてしまう。

 

 

「通学の最中に公衆の面前でその匂いを垂れ流してたくはないでしょ?」

 

 

 だいぶアレな見た目のソレを見て顔を歪めるみこへと笑いながらそう説明していた。

 確かにと思いつつ、みこは自然と行き帰りで使うバスについてあらぬ考えが思い浮かんでくる。

 

 

 暗くなり始めた帰り道でのバスの中。

 そこそこ利用客も居て、よく見るスーツを着ているお兄さんや疲れた顔をした禿げたオジサン達が揺られている。

 よく視線を感じる彼らに囲まれた中、ノーパンで佇む自分からオスを誘惑する濃厚なメス臭が垂れ流れて……

 

 

「あ♡ んんんっ♡♡♡」

 

 

 その卑猥な妄想にゾクゾクと身体を快感が巡ってしまった。思わず手に持ったジッパーバッグを胸に掻き抱き、総身を震わせる。

 

 そして木戸がそんなみこの様子に気付かない訳がなく……

 

 

「あらら♡」

 

 

 とても愉しげな笑い声をあげていた。

 

 あれだけ溢れんばかりに漂わせていた母性が途端に妖艶な色気へと切り替わっていく。

 艶めかしささえ感じる動きでぬるりとベッドの脇へと腰掛けるとみこへと顔を寄せていく。

 

 

「四谷さん? 今、なぁに考えたのかなぁ?」

 

 

 スッと右手を伸ばすと、そのほっそりとした中指でみこの唇をなぞり、一言一言を溶け込ませるように囁いていく。

 その色香に呑まれてしまったみこは口をパクパクするだけで意味を成す言葉が出てこない。

 

 

「ん~~?」

 

 

 そんな反応すら楽しみながら、木戸の指が唇から離れて左頬へ、そしてその奥の耳朶へと向けて撫で擦っていく。

 優しく、そして羽が触れる程に軽いそのタッチはみこへゾクゾクとした心地よささえ感じる快感を注ぎ込んでいく。

 

 

「あ♡ ぁぁ♡ せ、せんせぇ♡♡」

 

 

 女性同士だからこその繊細で的確な愛撫に否応なくみこの身体は反応し、甘く蕩かされる。

 キュンキュンと子宮が疼き、その疼きを埋めるナニカを欲しがって戦慄く。

 

 もどかしげに揺れるみこの腰が起こす衣擦れの音に気付き、木戸が『クスリ』と笑うとゆっくりとみこへと覆い被さっていく。

 

 木戸の左手がみこの右手を弄って握るジッパーバッグを取り落とさせると、代わりにとその指を絡めて恋人繋ぎにし、それとは気付かれないように柔らかくベッドへと押さえつける。

 

 木戸が優しげで、それでいて真剣な瞳でみこを見つめる。

 

 

「ね? 四谷さん、つらいでしょ? 我慢しなくてもいいのよ?」

 

 

 子宮で燻るその熱い肉欲を、木戸は自分で発散しなさいと言外にそう伝えていた。

 みこが応えあぐねる間にも木戸の右手が左手と同じくみこの左手と絡まりあい、そっとベッドへと押さえつけていった。

 

 

「はぁぅ♡ でも♡ でもぉ♡」

 

 

 真剣に迫られるという初めての経験。

 男性ではないのはちょっとだけ残念だけど、それでも女子校にいるみこに女性同士の関係は忌避感がなく。

 

 

「ん、なぁに?」

 

 

「あの♡ あぁ♡」

 

 

 こんな綺麗なオトナの女性からの据え膳に期待をしてしまい、ドキドキと胸が高鳴っていく。

 少しずつ、怖がらせないようにゆっくり近づいてくる顔に、その唇に視線が釘付けになり、みこは受け入れるようにそっとその瞳を閉じた。

 

 

チュッ チュプッ チュムゥッ

 

 

 一度目は触れるように、二度目は重ねるように、そして三度目は互いの舌を絡めあわせていった。

 

 

「は♡ あぁ♡ せんせぇ♡♡ せんせ♡♡♡♡」

 

 

「んふ♡ 美味しいわよ♡ 四谷さんのお口、甘くておいし♡♡♡」

 

 

 情欲に塗れた二対の視線が絡み合い、互いが互いに興奮しているという状況に否応なく興奮が高まっていく。

 チュプチュプと粘膜が絡まり合うイヤらしい音が保健室へと響き、その合間に荒く乱れた二人の女の甘い吐息が漏れていく。

 

 

「や♡ やぁ♡ せんせ♡ みこって♡ みこって呼んでくらひゃい♡」

 

 

「はむっ♡♡ ん♡ いいわ♡ みこちゃん♡♡ みこ♡ みこ♡」

 

 

「ふあぁぁ♡ せんしぇ♡♡ きもひいい♡♡ きひゅがきもちいい♡♡♡」

 

 

 見目麗しい少女と女性がお互いを貪り合う、淫靡でそれでいて美しささえ感じるその光景。

 誰にも遮られる事などないそこにはまだ消えきってないソレがいた。

 

 

「は♡♡♡ んんん♡♡ ぁ??? んんっ♡♡」

 

 

 突然木戸の全身に絡みつくような快感が駆け巡った。

 今までで一番強いソレに思わず声を上げ全身を震わせてしまう。

 

 

「んむぁ♡♡ せんせ?」

 

 

「はあぁ♡ だ、だいりょぶ♡♡♡ 気持ちよかっただけだから♡♡」

 

 

 とろんと快感に蕩けたような瞳へと変わった木戸が奪うような強引さでみこへと唇を押し付けていく。

 先程以上に激しい責めにみこは求められる心地よさを感じて思うさま快楽を貪ってしまう。

 

 そんな中でも木戸の全身を襲う快感はやまず、むしろ激しさを増していく。

 服を着ているのにも関わらず全身の素肌を弄られ責められているような異常な快感は経験豊富な彼女の身体を牝へと変貌させていく。

 

 

「あ♡♡ はぁ♡♡♡ いい♡ みこちゃん♡♡ 身体全部きもちいい♡♡」

 

 

「ふ♡♡ ん♡♡ せんせ♡♡♡ わたしもきもちいいです♡♡」

 

 

 不自然なほどに快楽に溺れる木戸の淫靡でとてもソソられる様子に引っ張られるようにみこも興奮し、乱れていく。

 そんな中で木戸が発した言葉に微かな違和感を感じた。

 

 

 

「……ぁ」

 

 

 

ニタアアアァァ

 

 

 

 見て……見えてしまった。

 木戸の肩越しにあのイヤらしい笑みを浮かべたアノ顔が浮いていた。

 

 消えかけていたはずの顔から伸びた腕が木戸へと絡みつき、卑猥な絵面を晒しながら彼女の全身を弄り責めあげているのがみこの目には具に見えてしまっていた。

 

 

「っ!? ちがっ! せんせぇ!! わたし、そんなつもりじゃ!!!」

 

 

 矢も盾もたまらずに声を上げて暴れるみこを木戸はその全身を使って押さえつける。

 マットレスに額を当てるようにして全身で伸し掛かって動きを押さえ込むと、言い聞かせるようにみこの耳元で囁いていく。

 

 

「いいの。いいのよ」

 

「だってぇ! このままじゃぁ!!」

 

 

 確かにみこは木戸からの誘いを受け入れ、彼女からの快楽を求めた。

 しかし、それは決して彼女をコチラ側へと誘う意図などなく、ただ純粋に木戸とそういう関係になりたいと思えたからだ。

 

 しかし、先程の木戸はアレからの責めに快感を覚えている様子だった。

 それは自分みたいにあの人外の責めに晒されてしまう事を意味していて、このままではみこが道連れにしたくないという思いとは裏腹な結果になってしまう。

 

 涙を流しながらも木戸から逃れようとするが、その懸命な努力は実を結ぶ事はなく、そんなみこへと木戸は更に語りかけていく。

 

 

「コレは私がそうしたいからしたの。コレが何かはわからないけれど……。それでも貴女だけに背負わせるような事はしないわ」

 

 

「あの……。でも……」

 

 

「こうしてる間も何も感じないけれど……。みこちゃんとキスする間だけ感じるアレが貴女の悩みの原因なんでしょう?」

 

 

「あ……。はぅ…………」

 

 

 顔を上げた木戸の瞳は確かな心配の色を湛えており、みこの身を案じてくれているのがありありとわかる。

 

 

 それと同時に……

 

 

「いいの……。いいのよ。だから。このまま……ね♡ このまま私と一緒に溺れましょう♡♡♡ 二人ならきっともっと気持ちいいから♡♡」

 

 

 これから訪れる人外の責めへの期待に蕩けきり、肉欲に塗れた猥雑で妖艶なメスの瞳をしていた。

 

 

「ああぁ♡ あああぁぁぁ♡ ごめんなさい♡♡ ごめんなひゃいぃぃ♡♡♡」

 

 

 そして互いに伸ばされた舌が再度絡まりあい、唇が重ねられていった。

 




あれぇ……?

最初はちょっとだけ絡んで終わりだったんですよ?



…………あるぇ?



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第9話 -第3話のアイツ ⑤-

 友人が、先輩後輩たちが……。そして同僚が、教え子たちが教室で勉学に励んでいる学び舎の中にあって、保健室には全身がざわめくような異様な気配が満ちていた。

 ヒトを発情させる淫靡な空気が充満したその部屋では二匹の牝が発情し、乱れ、視認出来そうな程に濃厚なまでの牝の匂いを振りまいている

 

 

「みこ♡ みこちゃん♡ みこちゃん♡♡ これぇ♡ なにこれぇ♡♡」

 

 

 みこと呼んだ黒髪の少女を組み敷いた女教師は、全身を目に見えないナニカに弄られ、理解不能な快感を叩き込まれる異常な感覚に堪らずヒクヒクと身体を震わせる。

 ライトグレーのスーツのジャケットは既に脱ぎ散らかされ、露わになったVネックのタンクトップが男を誘う卑猥に膨らんだおっぱいの形を浮き上がらせている。

 肉悦で痙攣し高く突き出されている尻を包んでいたスーツスカートは完全に捲れ上がり、黒い総レースのTバックとそれを包むストッキングを惜しげもなく晒している。

 

 

オオオォォォォォ…………

 

 

「おちんちん♡ せんせにおちんちんが絡みついてぇ♡ 木戸せんせもエッチな顔ひてる♡ わらひといっしょれしゅ♡」

 

 

 みこと呼ばれた黒髪の少女は映える琥珀の瞳をとろりと快楽に浸らせ、自分へと伸し掛かる淫らな教師へと学生にあるまじき卑猥な言葉を投げ掛ける。

 街を歩いていれば男共が放っておかない可憐な容姿の彼女の目は、目の前のイヤらしい女教師の全身へと先走り汁を『ブピュドピュ』とぶっかけ、塗りたくるようにして這い回る触手ちんぽの様子を余すところなく映していた。

 

 その現実離れした淫靡な光景は、自分が先程までどうやって犯され乱れていたのか客観的に見せ付けられているようで、そんな状況に異様な程興奮を覚えていた。

 その男が求めてやまないであろう可憐で美しい裸体を興奮で薄桃色に染め上げ、いまだ生身の男から穢された事のない無垢な裸体を淫らにくねらせる。

 

 

「おちんちん♡ そんな♡♡ 全身が犯されて♡ ほっ♡おぉ♡♡♡」

 

 

 木戸と呼ばれた女教師はみこの言葉で全身をちんぽに絡みつかれてその肌という肌を犯し尽くされているという異常な情景を幻視し、全身を震わせて軽イキする。

 

 そんな彼女たちは貪るように抱き合い、唇を重ね、舌を絡め、溢れる唾液を交ぜ合い、互いに呑ませていく。

 

 

 

 見えてしまうようになり、見せてしまう快感に目醒め、怪異による人外の快楽に独り溺れ続けるみこは、彼女の孤独を癒やす為にその淫らな沼底へと沈んでいく。

 

 女子高の女生徒達を癒やし、守る為の保健室は今や彼女たちを牝へと堕とし、孕ませんとばかりに犯し尽くす怪異による孕ませ部屋と化していた。

 

 

 

「ふおぉっ♡」

 

 

 溜まった快感が爆ぜたのだろう、ビクンッと身体を大きく跳ねさせた木戸が荒い息を吐きながらみこへと縋り付く。

 

 いつの間にかタンクトップはたくし上げられ、その豊満なおっぱいとショーツとおなじ黒い総レースのハーフカップブラが露わになっている。

 素肌同士で触れ合う心地よさを感じつつ一際強くギュッと抱きしめると、肉欲に茹だりきった声色で囁いていく。

 

 

「こんなの知らない♡ せんせぃ……♡ こんなに気持ちいいのなんていままで知らなかったのぉ♡」

 

 

「よかったぁ♡♡ せんせいもいっしょ♡ でももっとなんれふ♡ もっともっと気持ちよくなるんれす♡♡」

 

 

 それに応えるみこも変わらない程に快楽に溺れ、処女にあるまじき妖艶な笑顔を魅せている。

 もし今の彼女の蕩けきった淫らな笑顔をシスコン気味の弟が見てしまったら、それだけでそのシスコンちんぽからドピュドピュとザーメンを吐き出していただろう。

 

 

「~~~っ♡♡♡」

 

 

 今でこそ狂ってしまいそうな程に気持ちいいのにこれ以上がある。

 そう考えただけで木戸の熟れた身体は勝手に絶頂し、ヒクヒクと背中を仰け反らせて腰を跳ねさせる。

 

 全身を襲う絶頂の波は木戸の瞳から正気の色を取り去り、押さえつけたみこの口内へと溢れる唾液を舌を通じて注ぎ込んでいく。

 みこはともすれば溺れそうになるような木戸の唾液を恍惚とした表情を浮かべながら愛しげに美味しそうに飲み干していく。

 

 

「あぁ♡ みこひゃん♡ これ好き♡♡ せんせいこれ好きになっちゃってる♡♡♡」

 

 

「あは♡ うれしいです♡♡♡ わらひも♡♡ ほんとはわらひも好き♡♡ だいしゅきなのぉ♡♡♡♡」

 

 

 全身を襲う快感に乱れる木戸は更に上の快楽を求めるために、自分を犯す目に見えないソレを受け入れ、心すら開いていく。

 そしてそんな乱れた木戸の姿はみこの頑なな心へと影響を与え、気が付けば自ら内に秘めた淫らな願望を曝け出していた。

 

 情欲を貪るようだった二人の口吻はいつしか愛情が交じり始め『チュプリヌチュリ』と卑猥な音を立てて、まるで絡まり合いながらセックスする軟体動物の様に互いを求めて睦み合う。

 ともすれば女教師と教え子との禁断の関係のような秘められた卑猥さすら感じる二人の睦み合いは4本腕のオトコを更に興奮させていく。

 

 

ニタアアアァァ

 

 

「あぁ……♡」

 

 

 みこの目に木戸の顔越しに目線が合う4本腕のオトコの昂ぶった猥雑な笑みが見えた。

 下品で女を牝としか見てない醜悪なその笑み、それが齎してくれた異常な快感を思い出してゾクゾクと全身が震える。

 

 

モニュウゥゥ

ムニュウウウゥ

 

 

「んにゃっ♡♡♡♡」

 

 

「っ♡♡ ああぁぁ♡♡」

 

 

 みこと木戸が互いにイヤらしく潰れ合うおっぱいを襲った感覚に嬌声をあげた。

 

 

「うゃぁ♡♡♡ せんせ♡♡ おっぱいが♡♡♡ これ♡ おっぱい犯されちゃうの♡♡♡」

 

 

「え?? おっぱいが??? あああぁ♡♡ なに?? なにこれぇ♡♡♡」

 

 

 長く伸びてすっかりちんぽの形に変わった4本腕のオトコの20本にもなる指ちんぽ。

 それらが彼女たちの4つのおっぱいへと伸び、鷲掴みにしたのだ。

 

 卑猥な形をして自身の吐き出した先走り汁に塗れた指ちんぽによってモニュモニュとイヤらしく形を歪められる4つのおっぱい。

 その先端にある二人の乳首はピンピンに勃ち、互いに擦れ合って甘美な刺激を自身のおっぱいへと沁みこませる。

 

 

「ん♡ んぁ♡ くりくりしてる♡ みこちゃんと私の乳首がちゅっちゅってキスしてるよ♡」

 

 

「はひ♡ たべられてるぅ♡ せんせのおっぱいが私のおっぱい食べてる♡ もにゅもにゅってぇ♡♡」

 

 

 より強く擦り合わせるように、より激しい快感を求めるように、互いを抱き締め合う彼女たちの希望通りに、卑猥な使者がその先端に狙いを定めていた。

 

 

オオオォォォォッッッ

 

 

ヌヂュルルルルルッ

ヌブブブププププッ

 

 

「ふあああぁぁぁぁ♡」

 

 

「んおおおおおぉぉ♡」

 

 

 みっちりと詰まり、隙間一つないはずの乳肉サンドされた二人のおっぱいに埋もれた乳首たち。

 そこへと確かに4本腕のオトコの指ちんぽが辿り着き、そこからおっぱいの内へと、その奥へと潜り込んでいく。

 

 

「あああぁ♡♡ きたあぁ♡♡ またおっぱい犯されてりゅうぅ♡♡」

 

 

「なにこれぇ♡♡ あああぁぁ♡♡ こんなのうそ♡♡ うそうそうそ♡♡♡♡」

 

 

 痛いくらいに膨れ上がった乳首へと指ちんぽを突き込まれ、乳内を穿り犯される異形の乳セックスに二人はヨガり狂う。

 

 助けを求めるかのように互いに抱き締め合うが、それによって密着した互いのおっぱいへと抽挿を繰り返す指ちんぽの感覚や、乳内を掻き回し犯していく様子が肌を通して感じられてしまう。

 客観的に感じる犯される様子はそれを自分がされていると知らしめる事になり、被虐心という甘美な快感となって全身を駆け巡っていた。

 

 

オオォォォ

 

 

 4本腕のオトコもその指ちんぽで二人の乳首を穿り返し、みっちり詰まった乳肉を犯す興奮でその抽挿をより大胆に激しくしていく。

 その激しい責めは見えないために心構えも出来ず、耐性のない木戸へと更なる快楽地獄へと堕としていく。

 

 

ヌヂュッヌルルッニュヂュヌヂュッッ

ヌブッニヂュニュヂュッヌブッヌブッヌブッ

 

 

「せんせのおっぱいも♡♡ グチュグチュされてる♡ エッチな指で犯されてる♡♡」

 

 

「みこちゃんのも♡♡♡ わたしと一緒♡♡ おっぱいが乳まんこにされてる♡♡」

 

 

 既に十分わからされていたみこの乳まんこだけでなく、木戸のイヤらしく膨らんだおっぱいもその異形の指ちんぽによって即堕ちしてしまう。

 開発されきったみこの処女乳まんこと、だらしなく膨らんだ木戸の熟れ乳まんこは昂奮でぱんぱんに張り詰め、突き込まれる指ちんぽをキュンキュンと締め付ける。

 

 

「あぁぁ♡ 乳まんこ♡ せんせ♡ 乳まんこがしゅごいの♡♡ たしゅけて♡ 乳まんこでイッちゃう♡♡♡」

 

 

「そうよ♡♡ わたしも乳まんこでイク♡♡ みこちゃんと一緒にイッちゃう♡♡ おっぱいで赤ちゃん孕んじゃう♡♡♡」

 

 

 目の前で先生が使った卑猥な単語を勤勉なみこが使い始める。

 可憐な口から漏れるはしたない言葉は木戸や4本腕のオトコだけでなく発した自分さえ興奮させていく。

 

 

オオオオオオオオォォォッッ

 

 

ニュヂュッヌヂュッニュヂュヌヂュッニュヂュヌヂュッッッ

ニヂュッヌブッヌブッニュヂュッヌブッヌブッヌブッ

 

 

 指ちんぽが激しさを増して抽挿され、その竿をそして亀頭を膨らましていく。

 射精が近いというその感覚を乳首で、そしておっぱいで具に感じ取ったみこと木戸はとろりと瞳を快感に蕩けさせながらより一層深くソレを感じるために激しく互いの唇を求め合う。

 

 

「せんせ♡♡ また乳まんこにしゃせーされひゃう♡♡ すごいのされちゃいます♡」

 

 

「すごいのね♡♡ みこちゃんもいっしょに♡ ビュービューって乳内射精されちゃいましょ♡♡♡」

 

 

 そのおっぱいを犯され快楽に咽びながらも二人だけの世界を作り上げているみこと木戸。

 そんな二人へと自分の存在を刻みつけるかのように指ちんぽがラストスパートをかける。

 

 

ニュヂュッニュヂュッニュヂュッニュヂュッニュヂュッッ

ヌヂュッヌヂュッヌヂュッヌヂュッヌヂュッッ

 

 

「イク♡ せんせ♡♡ イク♡ イッちゃう♡ イクイクイク♡」

 

 

「あぁ♡ みこ♡ みこ♡ あーー♡ イグッ♡ イグッ♡」

 

 

 激しさを増した指ちんぽは既に限界まで膨れ上がり、一際強くおっぱいへと突き込まれた。

 

 

 

オオオッッ

 

 

 

ドビュッビュビューーーツドビュッドビュッビュブブッ

 

 

 

「ッーーーーー!!!!」

 

 

「ァアーーーーー!!!!」

 

 

 熱ささえ感じる奔流が二人のおっぱいを染め上げていく。

 4本腕のオトコという怪異の射精は人の射精とは違い、魂へと直接『孕ませる』という感情を注ぎこむような感情の奔流であり、それは自身がただの牝なのだとわからせられるほどに強烈な一撃だった。

 

 

「ふぅーー♡ ふぅー♡」

 

 

「あーー♡ はえぇ♡」

 

 

 強烈な感情を叩きつけられた二人はだらしない顔を晒しながら息を荒げていた。

 

 快感に翻弄されつつも、すっかり堕ちきった二人のおっぱいは4本腕のオトコの指ちんぽを喜んで迎え入れる。

 いまだにドピュドピュと射精を繰り返す指ちんぽが抽挿を繰り返す感触を敏感に感じ取った二人の身体はビクビクと反応してイキ狂った頭に更なる快感のお代わりを注ぎ込む。

 

 その刺激で意識が浮上した二人は茹だった頭に溢れかえる快感に、矢も楯もたまらず互いを求めて縋り付くように抱き締め合う。

 

 

「んふーーーっ♡♡ んむちゅ♡ ふはぁ♡ せんせぇ♡ しゅき♡ きどせんせ♡」

 

 

「んむっ♡ んあぁ♡ わたしも♡♡ みこ♡ みこ♡♡ みこ♡♡♡ だいすき♡」

 

 

 はしたなく快感を貪り、イキ狂ってるのは自分だけではないのだという連帯感にも似た安心感は恋愛感情にも似て、内に芽生えた牝の本能のままにその感情を曝け出していた。

 

 

「ね♡ ね♡ みこちゃん♡♡」

 

 

「は♡ はい♡」

 

 

 蕩けきった顔で睦み合いながら、木戸が体勢を変えていく。

 

 

「わたし♡ もう我慢出来ない♡♡」

 

 

「え? が、がまんって♡」

 

 

 みこの頭にダメな予感が過ぎった。

 またイキ狂わされて乱されてメス堕ちしてしまう。

 

 そんな予感がしたのだ。

 

 

 その間も木戸はみこの両足を自身の両足で押し上げるようにして固定し、後ろ手に濡れそぼったショーツをストッキングとまとめて脱いでいく。

 

 

「ね♡ さっきも言ったでしょ♡ いっしょに♡ 二人で溺れましょう♡♡♡」

 

 

「あ♡♡ やぁ♡♡♡ せんせ♡ だめぇ♡♡♡」

 

 

 木戸の耳を溶かすような甘い言葉にみこはふるふると首を振る。

 しかし、その瞳は情欲に濡れて震え、口許は笑みの形に歪んでいた。

 

 

「ほら♡ こうすれば一緒だから♡♡♡ ね♡♡」

 

「あああぁ♡♡ せんせ♡ せんせえぇ♡♡♡」

 

 

 木戸はグゥっとみこの足を大きく押し広げると、そこへ身体を重ねていく。

 

 

ムチュウゥゥ

 

 

 色白で細身なみこのあどけない身体と肉感的でイヤらしい熟れた木戸の身体がぴったりと重なり合い、溢れる蜜液を垂れ流す二人のおまんこが卑猥な音を立てて合わさった。

 

 

オオオオオオオォォォォォ……………

 

 

 大きく開いた足の、隠されるべき二人の秘所が露わにされ、疼いた膣肉を、子宮を埋めるオトコを求めてパクパクとはしたなく戦慄いている。

 そのはしたなくも綺麗で淫靡な情景を木戸の背中に取り憑く4本腕のオトコが伸びた首が具に視姦し、昂奮にその首をのたうち回している。

 

 

「あああぁ♡♡ やぁ♡ アソコが見られてる♡♡♡」

 

 

「ん♡♡ そう♡♡ 私達のおまんこ見られてるのね♡♡♡」

 

 

 しっかりと視姦されてる様を見せつけられているみこは恥ずかしさに全身を染め上げている。

 そんな彼女の言葉を耳にした木戸は後ろへと視線を向けて淫らな笑みを向けた。

 

 

「ね♡♡ おねがい♡ みこちゃんと私のおまんこ一杯まで犯して♡♡ ドビュドビュって熱くて濃いので孕ませて♡♡♡」

 

 

 見えないナニカがいるそこへと投げかけた言葉はしっかりと聞き入れられる事になる。

 

 

 

ムヂュウゥ

 

 

 

「ああぁ♡♡ せんせ♡ おちんちん当たってるぅ♡♡♡」

 

 

「うそ♡♡ なにこれ♡ こんなのはいるわけない♡♡♡」

 

 

 4本腕のオトコからヌルウゥと生えてきたのは二本の長大なちんぽだった。

 みこのおまんこを、生きたちんぽを知らない膣肉や子宮を、処女膜を破らないままで犯しつくした凶悪なちんぽが縦に並び、淫汁を垂れ流す二人のおまんこへとムッチュリとイヤらしいキスをする。

 

 

「あぁ……ん♡ くる♡ くる♡ くる♡」

 

 

「だめ♡ みこちゃん♡♡ これだめなの♡ こわれちゃう♡」

 

 

 みこの力が向上したのか、その身で怪異のザーメンを受け入れたからか、気がつけばみことのキスもなしで触れられているのがわかるようになっていた。

 

 そしてそれによって卑猥な音を立てながら押し入ろうとするちんぽの卑猥な形がありありとわかり、濡れそぼつ膣口は卑猥に歪みながら受け入れるために綻んでいく。

 そして、その溢れんばかりの獣欲を先走り汁として垂れ流すちんぽの鈴口が二人の膣口を探しあてた。

 

 

 

ニタアアァァ

 

 

 

 みこには嗜虐的な笑みを浮かべた4本腕のオトコの腰にゾワゾワとした力が籠められている様をまざまざと見せつけられた。

 

 

「あ♡ あああぁ♡♡ せんせぇ♡♡ くる♡♡♡ くるのぉぉぉ♡♡♡♡♡」

 

 

「あぁ♡♡ くるのね♡♡ みこちゃん♡♡ こわれよ♡ いっしょにこわれちゃお♡♡♡」

 

 

 恐怖を紛らわせる為に互いの身体へと縋り付いた。

 

 

 

ッボヂュッッ!!

 

 

 

「おおぉぉぁあああ♡♡」

 

 

「んおおおおおおおぉぉぉ♡」

 

 

 

 一息で二人の子宮まで蹂躙された。

 膣口から濡れそぼつ蜜壺も埋め尽くし子宮口すら足枷にせず、奥で戦慄く子宮を犯す。

 女の子の大事な部分を淫らなちんぽで埋め尽くされた二人の口からは、彼女たちが発したとは思えない程に野太い牝獣の雄叫びが漏れていた。

 

 痛みなど一切ない。

 しかし、おまんこを子宮口を子宮内をアツいちんぽが拡げていく快感だけがその全身を駆け巡っていく。

 経験豊富な木戸をしてメスへと堕とす異形のセックスは二人を快楽漬けにして脳を侵していく。

 

 

 

オオオォォォッッ

 

 

 

 途端に始まる腕の長さもあるちんぽ全部を使った長大なストローク。

 ずりずりと子宮を引き摺り出す勢いで膣口まで引き抜かれるちんぽの親指の太さ程もあるエグい傘が二人の膣肉をゴリゴリと削っていく。

 

 

「あああおおぉぉ♡ ひきじゅられる♡♡ ひっぱられりゅ♡」

 

 

「んおおおぉ♡ しきゅうがぁ♡♡♡ しきゅうもってかれるうぅ♡♡」

 

 

 みこと木戸が子宮が引っ張られる感覚に全身を震わせるのも束の間、ぱんぱんに張り詰めているちんぽの槍頭が取って返し、子宮へと突き込まれる。

 

 

ボッッヂュンッッ

 

 

「んあああぁ♡ またきたあぁ♡♡」

 

 

「ほっ♡♡ おおおぉぉぉぉ♡」

 

 

 二度程度の抽挿程度でその異形ちんぽに慣れるなんて事はなく、ただあり得ないほどの快楽と共におまんこ一杯に叩き込まれるちんぽの快感に二人が抗うことが出来ず、簡単に絶頂まで登り詰めていく。

 

 

バチュンッドヂュッドチュッブヂュッッンッッッ

 

 

「せんせ♡♡ たしゅ♡ たひゅへて♡♡ またすぐいっちゃう♡♡♡」

 

 

「みこひゃん♡♡ ごめんれ♡ むり♡ わたひも♡♡ むり♡ だからぁ♡ むりなのぉ♡♡」

 

 

 人外の責めに堕とされてもいまだに変わらぬ締め付けのみこの処女まんこと、初めての人外セックスにも関わらず培ってきた男を籠絡するヌメつきを駆使する木戸の熟練まんこが、牝へとわからせようとする4本腕のオトコのちんぽを懸命に責め返そうとする。

 

 確かにその懸命な責めが4本腕のオトコへと決定的な刺激となって届いた。

 

 

 

オオオオオオオオオォォッッッッッ

 

 

ドヂュッッッバヂュッンッッッッドチュッズチュッドヂュンッッッッッ

 

 

 

 しかし、それによって更に興奮した4本腕のオトコは一気に絶頂へと向かって猛烈に責めたてる事になり……

 

 

 

「ああああぁ♡ ごめんなひゃいぃぃ♡ イッてますうぅぅぅ♡ イッてますからぁ♡♡ イッてるのにまたイッちゃう♡♡♡」

 

 

「ほおおおぉぉぉ♡♡ だめ♡ むりむり♡♡ イグッ♡♡♡ ああああぁ♡ イギュゥゥゥゥ♡♡♡」

 

 

 

 二人を絶頂地獄へと堕とす事になり、徹底的にちんぽ様にわからされてしまう。

 

 頭がおかしくなりそうな快楽の中で射精へと向かうちんぽの膨らみだけは牝の本能が敏感に感じ取っていく。

 膣口から子宮まで埋め尽くす長大なちんぽの膨らみも、乳首から乳まんこを犯す指ちんぽ達の張り詰めた様子すら具に感じ取った身体が二人の意思を無視してザーメンを受け入れる態勢を整えていく。

 

 

 

オォッオオォォッッオォォッオオォッッ

 

 

 

ドヂュッッパヂュッバヂュッバヂュッ

 

 

 

「ああぁ♡♡ せんせぇ♡ いっしょに♡♡ おねがい♡♡♡」

 

 

「みこ♡♡ いいよ♡ いっしょにイキましょ♡♡」

 

 

 

 ちんぽに壊されるならせめて一緒にと流れる涙を拭うことすらせずに熱く舌を絡ませる。

 そんな二人を責めるように女をわからせる為のダメ押しの一撃が突きこまれ、異形のちんぽが子宮を、乳奥を抉った。

 

 

 

ゴリュリュリュッ

 

 

 

「んんっ!!!!!!」

 

 

「んむぅ!!!???」

 

 

 

オオオオオオォォッッ

 

 

 

ボビュビュビュビュッビューーーーーーッビュッビューーーッボビュッボビュッボビュッ

 

 

 

「んむぅーーーーーーーーーーっ♡♡♡♡♡」

 

 

「んおぉーーーーーーーーーーっ♡♡♡♡♡」

 

 

 

プシャップシューーーップシュッ

 

 

 

 塊のようなザーメンだまが子宮へ、乳奥へと直接叩き込まれて二人はヨガり狂い、アソコから大量の潮が吹かれていく。

 

 快感にヨガりながら潮を吹く心地良い排泄感に酔いしれ、色を失った瞳で涙を流しつつも二人の重なる唇も絡める舌も互いから離れる事はなかった。

 互いの身体が潰れそうな程にギュッと抱き締めあったみこと木戸は、なんとか全身を駆け巡った異常な肉悦に堪えきることが出来た。

 

 

 

オオォォォォォォォ………………

 

 

 

「あーーー♡ ぁーー♡♡♡」

 

 

「ふへぇ♡♡♡」

 

 

 

 呆然としながら木戸の頭越しにその背を眺めていたみこの蕩けた瞳がシュワシュワと溶けるように消えていく4本腕のオトコの姿を見た。

 

 

 

ォォォ………………………………

 

 

 

(あ……)

 

 

 

 その消え入る最期の瞬間。

 

 4本腕のオトコと視線が交わったみこに向けてヤリきった清々しいまでの笑みが向けられていた。

 




たっぷりヤラれてしまった二人。


気が付いたら百合百合しくなった二人。




せっかくだしこの後も出る機会があればいいなぁ。



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第10話 -第2話のアイツ ②-

 しばらくして二人は絶頂から還ってくることが出来た。

 

 それでもイキ狂って敏感になった身体は少しの刺激でもヒクヒクと反応してしまうが、なんとか周りの様子を伺えるようにもなった。

 

 あれだけ二人を犯し尽くし、女の子の奥の奥にある大切な所へとたっぷりと痕跡を刻み込んだ4本腕のオトコが、すべてが夢だったのかと思うほどに跡形もなく消え去っていた。

 

 

 どこか呆然とした様子のまま、肉悦に苛まれた身体をのろのろと動かしつつ乱れたベッドを整え、温水を絞ったタオルでお互いの身体を拭きあっていく。

 それだけの刺激にも快感が交じり反応してしまい、そんなみこの艶めかしい裸体に昂ぶってしまった木戸がちょっかいを掛けてしまう。

 悪戯心からのペッティングに熱が籠もりすぎてイチャイチャしていたら、気が付けば昼休みも過ぎようとする時間になってしまっていた。

 

 

 

 教室にお弁当を取りに行くには気後れするし、今更学食へ食べに行くにも時間が遅く、どうしようかとみこが頭を悩ませるだったが、結局は学校近くのお弁当屋でご飯を買ってきてくれるという木戸の言葉に甘える事になった。

 

 保健室で先生と二人でお弁当をパクつくという、普段では出来ない珍しい体験は存外楽しく、身体を重ねたこともあって際どい話も飛び交うことになる。

 特に今回の件もあって、経験豊富な木戸からまだまだ駆け出しなみこへと男性の悦ばせる言い回しや手管など簡潔にではあるが伝えられていく。

 

 そんな中にあって、心配そうに見つめつつもみこ本人でさえ原因に心当たりがないヤバいのが見えるという現象について、深い所まで聞くこともせずに寄辺となるよう振る舞ってくれる心配りがありがたかった。

 

 

 

 そして……

 

 

 

「んっ♡ 木戸せんせ、また来ますね」

 

「んぅ♡ もぅ……しょうがないわね。何か困った時は必ずすぐに連絡しなさい」

 

 

 保健室から出る頃にはそんな感じにキスを交わしてしまうくらいにお互いに入れ込んでいた。

 みこの私物を忘れてないかも二人で確認し、しっかりと連絡先も交換も済ませた。

 

 これからは頻繁に連絡が取れるようになるからと嬉しそうに微笑みながら挨拶を済ませる。

 

 そのまま居着いてしまいたくなる心地よさに心を動かされながらも、教室に戻る前に少し確認したい事があると伝えたみこは保健室を後にした。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 静かなリノリウムの廊下にみこの足音だけが響いていく。

 

 何も聞かずに送り出してくれた先生へ感謝をしつつ、みこの足は昼前の授業で使っていた更衣室へと向かっていた。

 

 

 ハナが無くしたと言っていた下着。

 

 

 みこも言われるまで気付かなかったどころか、あれだけ人が居る中で誰も気付かなかったソレの事が妙に引っ掛かっていた。

 どうしてもハナの使っていたロッカーへと潜んでいたモノの事と合わせて頭に浮かんできてしまう。

 

 

「ふぅ……」

 

 

 そっと溜息を吐きながら足を進めつつ、みこは自分の予想が間違えて欲しいのか、それとも合っていて欲しいのか、どちらを望んでいるのかがわからなかった。

 

 それでも歩いていれば目的地には到着してしまうもので……。

 

 

 気が付けば、みこの目の前には更衣室の扉が静かに佇んでいた。

 

 

 あれだけハナへは行くのは嫌だと言っていたのに、自分から訪れてる矛盾が妙に可笑しく感じてクスリと笑みが溢れた。

 

 時間的にはお昼休みは終わり、次の授業も既に始まっている。

 この時間帯に更衣室を利用するクラスはない事は木戸先生に確認済みであり、その言葉の通りに中から声は聞こえてこない。

 

 

「……よしっ」

 

 

 意を決して扉を開けて足を踏み入れていく。

 

 そこに広がるのは整然と並んだロッカーとその脇に置かれたベンチで、無骨な感じがして妙に寒々しい。

 いつも授業で使う際に訪れる見慣れた更衣室の、普段の騒がしさがまったくないという見慣れない光景が物珍しく感じる。

 

 結構な広さがあるここがあれだけ騒々しい感じになるのに、今聞こえるのはどこかから流れてくる機械の動作音くらいだ。

 

 自分の心臓の音が漏れ出てしまうのではないだろうか思える程に静寂に包まれた中、ロッカーの間を縫うようにして進んでいく。

 

 

「やっぱり……落ちてない……」

 

 

 ハナの下着が落ちていないかを、そして落ちていないことを確認していく。

 

 ロッカーが並んでいるからか死角が少ない更衣室。

 ベンチの下も覗き込みながらぐるりと一通り見て回ったが、みこの予想通りショーツどころかゴミすらもほとんど落ちていなかった。

 

 

「あとは……」

 

 

 一通り見回ったみこは一つのロッカーへと視線を向ける。

 

 

「だって、タイミング良すぎるもんね」

 

 

 そう呟いたみこの視線が向いた先にあるロッカーは、ハナが使用していたロッカーだった。

 

 ハナが使っていたロッカーの棚に隠れ潜んでいた醜悪な顔をしたオトコ。

 体操着に着替えた時か、はたまた制服に着替えた時か、どちらにしろ同じロッカー内にショーツがあると考える方が無難だろう。

 

 ロッカーの底面にでも落ちていれば良し。

 

 

 

 それさえない場合は……

 

 

 

 目的のロッカーを目の前にしてそんな事を考えていたみこは、自分の息が荒くなっていくのがわかった。

 わざわざあの醜悪で歪な顔のオトコを、そしてそれが居るロッカーを確認しようとしているのだから緊張もするだろう。

 

 

 しかし、件のロッカーを見据える自分の瞳が潤みはじめ、その頬が微かに火照っている事には気付く事はなかった……。

 

 

 キュッと口を噤むと意を決してそのロッカーへと手を伸ばしていく。

 

 

 

キィィィ…………

 

 

 

 ゆっくりと……それでも確実にロッカーの扉が開いていく。

 

 ロッカーの下にもハンガー掛けにも何もない……。

 ならばとゆっくりと視線を上に向けていく。

 

 

 

●●●●●

 

 

 

 居た。

 

 

 

 先ほどと変わらない格好。

 醜悪に歪みんだ顔とどこを見ているかわからない表情、そしてただ無言でロッカーの棚に蹲るソレ。

 

 

 コクリと自分の喉が鳴ったのがわかった。

 後はその場では覗き込むことが出来ないロッカー棚の奥を確認するだけ。

 

 

「……ふぅ……ふぅ」

 

 

 ともすれば荒く乱れそうになる息をゆっくり大きく吐いていく。

 

 ベンチの位置は把握していたので、近くに置かれた物を引っ張ってくるとロッカーの入口前に据え付けるようにして置いた。

 

 

(大丈夫……大丈夫…………)

 

 

 自分自身に言い聞かせながらベンチの上へと登った。

 

 

(うわぁ……)

 

 

 昇ってみると思った以上にその醜悪な顔が間近に寄せられてしまい、ヒクリと顔が引き攣ってしまう。

 さっきみたいに声を上げられたら思わず叫んでしまいそうな程に迫力がある。

 

 

 それでも……。

 

 

 グッと右手で胸元を握りしめるとそのままそっと左手を伸ばしていく。

 

 

あ゛え゛え゛ぇ゛

 

 

 そのロッカー棚のオトコに指先が触れた瞬間ビクリと手が震えてしまった。

 

 

「……」

 

 

 余り動かないタイプなのか、声を上げただけで微動だにしないロッカー棚のオトコ。

 

 

(きっとだいじょうぶ……)

 

 

 そう心の中で唱えながら、意を決して再度手を伸ばしていく。

 

 

あ゛えぇ

 

 

 今度は声を上げられても止めずにそのままゆっくりと腕を挿し入れていった。

 ゾワゾワとしたオバケへと触る感触が腕から駆け上がり全身に鳥肌がたつ。

 

 

 自分から感じたいとは思えない怖気に涙目になりながら挿し込んでいくと覚えのある感触が手に触れた。

 

 

あ゛あ゛あ゛あ゛ぇ゛

 

 

「あ……れ……?」

 

 

 手に触れた感触に違和感があった。

 触り覚えのあるスベスベしたショーツの感触は間違いなくしている。

 

 しかし……

 

 

あ゛あ゛ぇっ、あ゛あ゛ぇっ

 

 

「うそ……でしょ?」

 

 

 その感触を確かめるように、さわさわと指先で撫で回す度にオトコが声を上げてビクビクと身体を震わせる。

 その違和感がなんなのか、察しはついているが理解したくないと何度も何度も確かめるように撫で回してしまう。

 

 

あ゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛

 

 

 そんなロッカー棚のオトコの声も気にならない程に動揺し、思わず唇を噛み締めるが溢れる涙が止められそうになかった。

 

 

「う……そ……。え? だって、これって……履いてる……?」

 

 

 みこが感じた感触が正しければロッカー棚のオトコは、ハナのショーツを履いてそこに蹲っている事になる。

 

 ギュッと詰め込むように畳まれた身体でどうやって履いたのかはわからないが、その下腹部はしっかりとハナのショーツによって包まれている。

 ピチピチに伸びきったハナのショーツの前の部分は固く勃起した逸物によって引き伸ばされている。

 

 みこはその逸物へと指を這わせていたのだ。

 

 

「え……? うそ。気持ち悪い……」

 

 

あ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛

 

 

 思わず漏らしたみこの言葉に突然ロッカー棚のオトコがバタバタと身体を揺らしだした。

 目を見開き、目玉が飛び出しそうな程にひり出してびたびたと醜悪な顔を振り回すその顔はどこか恍惚に塗れているようにも見える。

 

 身体が揺れる度にその指先にはオトコのちんぽが擦り付けられ、それによって更に興奮するのか醜悪な顔を更に歪めていく。

 

 

 そんなオトコの様子を見てキョトンとしていたみこだったが、ややもしてぽそりと呟いた。

 

 

「……変態。」

 

 

あ゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛

 

 

 その言葉に再度反応して声を上げてびたびたとのたうつロッカー棚のオトコ。

 

 そして跳ね回るだけで何もしてこようとすらしないソレを見たみこは、自分の心がざわつくのを感じた。

 

 

「変態さん……?」

 

 

 そのざわついた感情に身を任せるままに更に手を挿し込むと、そのハナのショーツに包まれたちんぽをギュッと掴みあげた。

 

 

あ゛え゛え゛ぇ゛

 

 

「変態さん。なんでハナのパンツ履いてるんですか?」

 

 

 力任せに握りしめガシガシと擦りあげるが、運動部ですらないみこのそれも体勢の整わない状況での精一杯はロッカー棚のオトコにとっては快感にしかならず、明らかに喜悦混じりの声をあげる。

 

 

あ゛え゛え゛ぇ゛っ、あ゛え゛え゛え゛ぇ゛っ

 

 

「ほら。ほら、どうしてですか? なんで……なんでこんな……」

 

 

 叩きつけるようにしてはいるが、そのチンポはみこの感情とは裏腹にどんどん硬く大きく膨らんでいく。

 その様子を手のひらで具に感じ取ってしまったみこの瞳はとろりと潤み、口からは甘い吐息が交じっていた。

 

 

「ハナのショーツ履いて……こんなに……こんなにやらしく膨らませて……。もうハナに返してあげられないじゃないですか?」

 

 

 既に甘ささえ交じり始めた声で精一杯の罵倒をするみこの腕は自身でさえ気付かないままにちんぽ全体を撫で上げ、根本から絞り出すような動きへと変わりはじめた。

 

 

あ゛え゛え゛え゛ぇ゛

 

 

「うわぁ……。こんなに溢れさせて……。やらしい。変態っ。こんなに私の手でおっきくして。ほんと変態っ」

 

 

 溢れはじめた先走り汁をその手のひらにまぶし、コシュコシュとチュクチュクと卑猥な音を立てながら手コキを続けていく。

 次第に早く、巧みにそのチンポを扱き上げ快感を与える手コキにロッカー棚のオトコは顔を仰け反らせたまま震えはじめた。

 

 

あ゛え゛ぇ゛っ、あ゛え゛ぇ゛ぇ゛っ

 

 

「こんな……お、お、おちんぽ……ビクビクさせてっ。キモいっ。気持ち悪いっ」

 

 

 みこからの責めに破裂しそうな程に膨れ上がった亀頭に我慢の限界が訪れてしまう。

 一際大きく声を上げたロッカー棚のオトコがみこの手にちんぽを擦りつけるようにしてビクンと全身を震わせた。

 

 

あ゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛

 

 

ドビュッビュブッビュブブッビューーッビュッドビュッ

 

 

「あっ!? え? あ……」

 

 

 一瞬ソレがなんなのか、みこにはわからなかった。

 その手のひらに、腕に降りかかるのを半ば呆然としながら眺めていた。

 

 

「あ……。イッてる? イカせちゃった……?」

 

 

 ようやく頭が回り始めると、みこは自分の手でロッカー棚のオトコのちんぽを手コキで射精させたのだと理解した。

 ロッカー棚から抜き出したみこの腕全体にぶっかけられた粘度の高いイヤらしい体液。

 

 そっと匂いを嗅いでみると、先程までたっぷりとソレを注ぎ込まれた子宮がゾクゾクと疼くのを感じた。

 

 

「は……ぁ♡くちゃい……♡」

 

 

 とろりと蕩けた淫猥な声色でそう呟いたみこの視線がロッカー棚のオトコへと向けられた。

 その口許は微かに口角が上がり、艷やかな唇を可憐な舌がぺろりと舐めた。

 

 

「はぁ……♡ はぁ♡ どうしてこんなに堪え性ないんですか?」

 

 

 口を開きつつも、みこの右手がスカートのポケットから覗いていたジッパーバッグを取り出していた。

 それを口で食むと、ジッパーを開き中に入れていたモノを取り出した。

 

 

「こんなに女子高生の手をベタベタに汚して……♡」

 

 

 もわっと濃厚な牝臭が鼻につく。

 そんな匂いもロッカー棚のオトコにはご褒美にしかならないのかびたびたと身体を揺らして悦んでいく。

 

 

「ねえ、変態さん♡ そんなにパンツが好きならこれで我慢して下さい♡」

 

 

 その牝臭を垂れ流したモノ。

 みこの蜜液で濡れそぼつショーツをロッカー棚のオトコの顔へと被せていく。

 クロッチの部分がちょうど鼻と口を塞ぐようにして被せられたそのショーツによってあれだけ醜悪な顔がどこか愛嬌のある顔に見える。

 

 

あ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ、あ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ

 

 

「うわぁ……私のパンツ被せられてこんなにおちんぽおっきくして……♡」

 

 

 みこの汚れたショーツを被せられただけでロッカー棚のオトコが喜びの声をあげてのたうち回る。

 あれだけたっぷり射精したのにも関わらず、そのちんぽは先程以上にビクビクと震えてその存在を主張し、みこはそのちんぽへと再度手を伸ばすとツツっと指先を滑らせていく。

 

 

「これからはちゃんと我慢できるように♡ 堪え性のないおちんぽさんに、パンツを盗まないようにしっかりお仕置きしないと♡」

 

 

 自身の吐き出した樹液でヌラヌラとテカるそのちんぽをキュッと握りしめた。

 




敢えてのこの並びなのでサブタイトルは間違いじゃないんです。



ちなみにこのロッカー棚のオトコは原作でも消えてないんですよね。



そう……

消えてないんですよ(邪笑)



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第11話 -第4話のアイツ ①-

 住宅街の片隅にひっそりと佇む木造2階建てのアパートがある。

 

 何か用がない限り誰も気にも留めないような、ひっそりと佇むそのアパートの2階では、いかつい姿をした男性が女性の名前を切なげに口にしながら一人遊びに耽っていた。

 

 部屋の隅にある陽のあたる場所では可愛らしい仔猫が丸まって寝息をたてている。

 心底安心しきったあどけない顔でぷすぷすと鼻息をたてていたが、ぴくりと耳を震わせるとその瞳を開いて家主の方を見やる。

 

 

 その瞳には、一人遊びに耽る男性に抱きつく女性の姿が映っていた。

 

 

 清楚な柔らかい容姿で雰囲気にあった前開きのワンピースを漂わせながらふわふわと浮く少女と見紛うばかりに愛らしい女性。

 愛しげに頬を染めながらもどこか寂しげな表情を浮かべて男性へと抱きつきながら、その右手をそっと男性の手に添えるように伸ばしてゆるゆると動かしていた。

 

 

 その様子をジッと見つめる仔猫の両脇に寄り添うように二匹の白く透ける二股尻尾の猫たちが顕れると、その温もりを感じたのか仔猫は再び微睡みの中に沈んでいった。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 怪異との初遭遇とそれ等にわからされた怒涛のような日から数日経ち、みこの状況は幾分か落ち着いていた。

 

 

 色々とヤバいのが見えてしまう状態は変わらずに続いているが、幸いにもあの日程に大きな出来事が起きることはなかった。

 少しずつ怪異との距離感を掴めてきたのもあり、それを保ちながら生活すればそれなりに過ごすことが出来るようになっている。

 

 流石にあの日の翌日などは、バス停や家の洗面所を使用する際もまた居るのではないかと緊張していたのだが、結局あのイヤらしい怪異のオジサン達は現れなかった。

 特に昨夜などはゆっくりと眠れたと言える程で、そのおかげかとても調子が良い。

 

 しかし、アレ以降ナニも無い日が続いた事で、犯される悦びを覚えたみこの身体は刺激を求めてしまい、自らの手で慰めつつもどこか物足りなさを感じてしまう。

 そんな気持ちからか、通学中に感じる男性からの視線に敏感になっており、まるでそれが日々増えているかのように感じていた。

 

 そんな自分の身体の変化に戸惑いつつも、それは気のせいなんだと自らに言い聞かせる一幕もあったのだが……

 

 

 そんな少しの問題を孕みつつも流れる平穏な日々の中、待ちに待った土曜日を翌日に控え、親友のハナと二人で心と身体のリフレッシュを兼ねたデートの約束をしていた。

 数珠を買いに行くだけなのだが、それで少しは状況が好転してくれればという淡い期待もあり、鼻歌くらいは出してしまいそうな程に気分が良かった。

 

 少し浮かれ気味なのを承知の上で、学校から自宅へ向けて足を進めていく。

 

 

 

 

 そこでふと、何かに呼ばれた気がした。

 

 

 

 

「……? あれ、あの人って……」

 

 

 呼ばれた先へと視線を向けると、そこには見覚えのあるいかつい姿の男の人が居た。

 

 まくった両腕を埋め尽くしたトライバルが襟口から露わになった首の後ろまで繋がっており、おそらく全身もそうなっているのだろうと予想がつく。

 そんな彼なのだが、商店街の帰りなのかその手には買い物袋を下げており、テクテクと歩く姿は手慣れた感が漂っている。

 妙に所帯染みた雰囲気がどこかコミカルで可愛らしくさえ思える。

 

 しかし、すれ違う通行人にはそうは思えないのだろう。 まるでモーセの海割りのように人が割けていっている。

 みこがそれ程怖いと感じていないのは、入れ墨の男性の両腕へとしがみついている二股に別れた尻尾をもつ可愛らしい二匹の猫と、その両肩へと手を添えて愛しげに微笑む宙を漂う綺麗な女性の姿が見えるからなのだろう。

 

 

「ふゎ……」

 

 

 守護霊とでも言うべきなのか、猫霊だけでなく先日は見えなかった女性の霊にみこの口から感嘆の声が漏れ出る。

 初めて見るタイプの女性の霊だが神聖ささえ漂う清浄な雰囲気に思わず見惚れていた。

 

 

「あれ……?」

 

 

 ふと、二匹の猫霊の片割れが消えているのに気付いた。

 思わずどこに行ったんだろうと疑問が口に出そうになった瞬間、みこの腕がもふっとした柔らかな感触に包まれて咄嗟に腕を上げた。

 

 

「な、ん……っ!?」

 

 

 そこに数瞬前まで確かに入墨の男性の腕に居たはずの猫霊が足を全部使ってがっちりとしがみつき、ジィっとみこの方を見上げていた。

 

 

「っ!?」

 

 

 何がどうしてこんな自体が起きたのか見当もつかず、かといって振り落とすのも可哀想で、みこはただ口をパクパクさせて見つめ合うしか出来なかった。

 その猫霊もそんなみこをジッと見つめていたが、ツイッと顔が入墨の男性へと向けられた。

 

 

「ん?」

 

 

 クイックイッと二股の尻尾で先を進む男性を指し示しつつ、視線をみこと入墨の男性との間を何度も往復させている。

 その仕草でなんとなく意図を察し、恐る恐る訪ねてみる。

 

 

「え……、……私に着いていって欲しいの?」

 

 

 そこで初めて猫霊が微かに鳴き声をあげた。

 

 可愛らしい仕草と鳴き声に思わず毒気が抜かれてしまい、ふっと肩から力が抜けた。

 

 手を伸ばして猫霊を撫でようとすると、嫌がる素振りも見せずにおとなしく撫でられるがままになってくれた。

 スリスリと手に頬を擦り付けてくる猫霊のふかふかな手触りにほっこりと頬を綻ばせていると、再度鳴き声をあげて撫でるよりも早くと急かしてくる。

 

 

「ん……」

 

 

 悪いようにはならないだろうと直感が囁いていた。

 あれだけ清浄な霊が害のある事をしてくるとは到底思えなかった。

 

 

「……わかった。いいよ」

 

 

 再度そのふかふかの頭を撫でながらそう呟くと、猫はその言葉への返しにゴロゴロと喉を鳴らして甘えるように頭を擦り寄せた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 彼らと出会ったのは、あの学校で起きた一連の濃厚な出来事の帰り際での事だった。

 

 

 前触れもなくみこへと降って湧いたように顕れた能力。

 

 怪異を見て、言葉を聞くことが出来るようになった事によって、みこはおどろおどろしくもイヤラシく、悍ましくも淫猥な人外の法悦に晒されることになった。

 

 学校であれだけ犯されて乱れた為に、みこの身体には色濃く気怠さと疼きが残っていたのだが、それでも約束を破ることはせずに、治まりきらない肉悦に火照る身体を何とか誤魔化してハナと共にミセドへと寄り道していた。

 

 

 更衣室にいたロッカー棚のオトコにあのショーツもあげてしまい、みこもノーパンになっていたのだが、ハナに自分もお揃いだよなどと言えるわけもない。

 そのまま何も言えずにノーパンの女子高生が二人でミセドへと繰り出すという、どこの罰ゲームだと言わんばかりの痴女プレイをしていたのだが、その帰り道で出会ったのが一匹の仔猫だった。

 

 

 

 人懐っこく愛らしい仔猫。

 

 

 

 ただ、その捨てられた仔猫が入っていたダンボールには不気味でヤバいのがいた。

 そして、そのヤバいのはあたかも仔猫を守るように寄り添っていたのだった。

 

 

 しきりに仔猫を構うハナに言い出す事も出来ず、彼女がその仔猫の事をSNSで拡めて里親を探すのに付き合うことにした。

 

 その後、ちょっとした不気味な出会いと不思議な出会いをしながらも、みこの視線の先を歩いている入れ墨の男性へと仔猫を預けたという出来事があった。

 

 人は見た目には寄らないのだという言葉のままの出来事に加え、その入れ墨の男性へと憑いて回っていた可愛らしい二匹の猫霊がとても印象深く、記憶に残っていたのだ。

 

 

 

 そんな出会いをした二匹の猫霊の片割れに促されるまま、入れ墨の男性の後を尾けていく。

 

 程なくして男性が一棟の寂れたアパートへと近づいて行くのが見えた。

 築何十年になるかわからない程古い木造2階建てのアパート。 その一室へと入れ墨の男性は入っていく。

 

 猫霊に急かされるままに小走りで男性の後を追いかけ、男性が入っていった部屋の前へと到着した。

 表札には豪塚と書いてあり、ハナが仔猫を拾った相手の呟きにもそんな名前が入っていたような記憶が微かに残っていた。

 

 

 しかし、いきなり訪ねたのはいいとしても説明のしようがなく、躊躇しているとその猫霊はみこを急かすようにインターホンをタシタシと叩いている。

 

 

「え、えっと……。押せってこと……だよね?」

 

 

 どこか諦観が交じったみこの声に可愛らしい鳴き声で猫霊が応える。

 

 

「やっぱり……そうなるよね……」

 

 

 ふぅっと溜息を吐きながら大きく深呼吸をすると、そのインターホンへと指を掛けた。

 

 

ピン……ポーン

 

 

(お、押しちゃった。どうしよう……。どうしよぉ~)

 

 

 押したはいいが、何をどう説明すればいいものか言葉が出てこない。

 やってる行動だけ見ればストーカーした挙げ句に部屋へ押しかけた危ない女子高生でしかないのだ。

 

 そもそも、みこにもなんで連れてこられたのか理由がわかっていない。

 その上、『貴方に憑いている二匹の猫ちゃんに理由もわからず連れてこられたんですよ』なんて事を言った日にはそのまま警察を呼ばれてしまう未来しか見えない。

 

 しかし、そんな事を考えている間に扉が開いてしまった。

 

 現れたのは相変わらず厳しい顔をした男性で、その肩口から件の女性の霊がキョトンとした顔をして顔を覗かせている。

 

 

「ん……昨日の……?」

 

 

「あ……、えっと、はい、あの……。さっき見掛けて昨日のねこちゃんが気になっちゃって……」

 

 

 咄嗟にそんな言い訳が口から漏れていた。

 相変わらずカタギには見えない様相をしているにも関わらず、更に眉を訝しげに顰めているので今にも人を殺しそうな程に凶悪な見た目になっている。

 

 

「ん……むぅ……」

 

 

 思い悩む様子に、『そうですよね……』と思いながらも、向けられる訝しげな視線に耐える。

 その最中にあって、凶悪な様相をした男性の肩越しから覗き込んでくる女性の霊は、先程からみこを見て何やら慌てているようで、あたふたしている様子がとてもコミカルで可愛らしい。

 

 

「にゃんすけか……」

 

 

「は……い? にゃんすけ?」

 

 

 ぽそりと口にした可愛らしい名前にキョトンとしてしまった。

 それにハナが言っていた名前と違うようなと考えて見詰めていると、恥ずかしげに顔を赤く染めた彼が踵を返して部屋へと入っていった。

 

 

「あ……。わ、わかった。とにかく入ってくれ」

 

 

 慌てたようにドスドスと部屋の中に入っていく様子を見て、みこは目をパチクリとさせていたが、それが照れ隠しなのだと思い至ると思わずクスリと笑みが溢れてしまった。

 

 

(やっぱり怖いのは見た目だけな人なんだ……)

 

 

 見た目とは裏腹などこか可愛らしさすら感じる行動に、理由はわからないけどなるようになるかなと、そんな考えが頭に浮かんだ。

 そんなみこの目の前には、ジーッとみこを見定めるかのように見つめる女性の霊がいた。

 

 

「……お、おじゃましまぁ~す」

 

 

 家の中ではある程度自由に動けるのか、男性へと憑いていかずにジッとみこを眺めてくる女性の霊へと視線を向けて目礼をすると、その事に気付いた彼女が驚きで大きく目を見開いたのがわかった。

 

 口に両手をあてて驚いた表情を見せる可愛らしい仕草を眺めつつ、ローファーを脱いでいると、トトトッと猫霊が腕を駆け上っていくのがわかった。

 

 一気に肩まで駆け上がった猫霊がその女性の霊へとうにゃうにゃとと何やら話しかけている。

 

 

「どうし……!?」

 

 

 みこにはその後に言葉を続ける事が出来なかった。

 

 

『な……なんでなの!?ど、ど、どういうことなの!!??』

 

 

 物凄く焦った様子で、顔を真っ赤にした女性の霊がみこの肩に乗った猫霊へと詰め寄ってきたのだ。

 

 そんな彼女にも猫霊はまったく動じず、淡々とした様子でうにゃうにゃと話しかけ、それに対して女性の霊は更に湯気が出そうな程に顔を真っ赤にして声を上げている。

 流石に猫語まではわからないみこはエスカレートする二人の様子に合いの手を入れることも出来ず、可哀想なほど涙目になっている女性の霊を見ながらまるで自分がイジメているような妙な気分になってしまっていた。

 

 

『っ!!!……ばかぁーーーーー!!!!!』

 

 

 終いには猫霊に言い負かされたのか、ぷるぷると震えた女性の霊が捨て台詞のように猫霊へと叫びつけると、男性の後を追って部屋へと駆け込んでいってしまった。

 

 

(え~……と?)

 

 

 どこまでも可愛らしい仕草に思わずみこは苦笑が漏れてしまった。

 

 そして彼女の肩に居座っている猫霊は逃げていった女性の霊に対して、やれやれとでも言わんばかりにフスンと鼻息を漏らしていた。

 

 

 

「えっと……改めまして、四谷みこと言います」

 

 

 そして、部屋へと入って早々にみこにとっての試練のような時間が始まった。

 

 ちゃぶ台しかない殺風景な部屋で二人、ちゃぶ台を挟んで座っている。

 どこかピリピリした雰囲気を隠そうともしない、入れ墨の男性の視線がただただ痛い。

 

 

 更にフォローしてくれそうだった女性の霊は、先程の猫霊とのやり取り以降はその顔を真っ赤にして頬を膨らませて男性の肩口から顔を覗かせているばかりだ。

 みこの両肩でのんきに寛いでいる二匹の猫霊は、そんな彼女から一生懸命睨みつけられているにも関わらずのんきに欠伸をしている。

 

 更に、入墨の男性の脇に見える小さいテーブルに置いてある写真立てに写る朗らかに笑う女性と二匹の猫の遺影。

 そして、男性と女性の左薬指に光る同じデザインの指輪を見れば自ずと二人の関係と今の状況を察する事が出来てしまう。

 

 取り敢えず、なんとか名前を伝える事だけはしたのだが言葉が続けられない。

 

 

(ど、どうしよう……)

 

 

 いまだに連れてこられた理由がわからないのだから、それはしょうがないのだろう。

 混乱するばかりで、涙目になってぷるぷると震えることしかできず、冷や汗をたらたらと流して黙りこんでいた。

 

 そのままただただ無言の時間が続き、それに伴って更に言葉を発し辛くなっていくという負のループに陥ってしまう。

 

 

『うにゃん』

 

 

 そんなみこの様子を見兼ねたのか、猫霊が一鳴きした。

 

 その鳴き声にぴくりと反応した女性の霊、目の前に座る彼に憑いた奥さんがみこを見て、何やら慌てている様子が伺える。

 しかし、既になんて語りかければいいのかを考えるのに精一杯なみこは完全にテンパっていた。

 

 

『四谷さん?』

 

 

 慌てた様子でみこに寄り添った奥さんが声を掛けているのだが、返事がない。

 完全に余裕がなくなって思考が止まっているのだ。

 

 

『四谷さぁ~ん?』

 

 

 手を目の前でひらひらと振ってはみるが、それでもノロノロと視線を奥さんへと向けるばかりで反応が乏しい。

 しかし、その瞳にはありありと感情が浮かんでおり、一目で何を求められているかがわかった。

 

 つまり……

 

 

(た……たすけて……)

 

 

 みこは今、盛大に助けを求めていた。

 

 

『え、えっと。……取り敢えずお借りしますね!』

 

 

 スゥッとみこへと重なるように動いた奥さんが、みこの中に溶け込むようにして消えていく。

 ふわりと微かに髪が風に吹かれたようになびくと、その雰囲気が一変した。

 

 

「っ!?」

 

 

 みこの口許がゆるりと弧を描き、豪塚の心に酷く既視感を抱かせる柔らかな笑みを湛えた。

 何か途轍もない事が目の前で起きているのはわかるのだが、それが何なのかまったく検討もつかずにただただ眺めるしか出来ない。

 

 そんな様子の彼に向かって、みこの身体を借りた奥さんが微笑みかけた。

 

 

「『___さん』」

 

 

 その声は二重に重なったような不思議でとても綺麗な音をしていた。

 




お時間相手すいませんでした!

エッチなのは次回に……


この話入れるか迷ったんですけど、何も説明無いのもなぁと考えて思い切って投稿。

次話は近い内に



──

21/4/9に生存報告&大幅改訂。

対人はなんか違うと思ったので、大幅に改定しました。
もし旧版がいいという方がいらっしゃればそれはそれでIFとして上げようと思います。


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第12話 -第4話のアイツ ②-

 みこにとっては初めて感じる不思議な感覚だった。

 

 自分の意識はしっかり残っているのだが、身体が勝手に動き目の前の豪塚と会話をしている。

 そして、自分の身体を動かす奥さんの感情、想い、考え、記憶が自然と自分にも伝わってくる。

 

 

 愛しい……ただただ愛しい人。

 

 

 先立ってしまった申し訳無さと、一緒に歩めない悲しさと、それでも変わらず愛してくれている幸せが溢れている。

 

 これだけの一途で献身的なまでの想いをみこは抱いた事がない。

 家族相手のソレとは似ているようで少し違う。 その総てを投げ出してもいいとさえ思えるほどに強い想いが深く深く心に沁み入ってくる。

 その強い感情は、これだけの尊い想いを抱けるのなら愛に溺れてしまうのもわかると、まだ人生半ばのみこにでさえ深く理解させる程に衝撃的なモノだった。

 

 

 そんな中で奥さんは一生懸命に手振り身振りで言葉を重ねていく。

 

 その仕草は奥さんの癖そのままに可愛らしく、愛しているからこそ、ずっと見てきたからこそわかる相手の考えを読み取り、察した上で、決して焦らずにみこの身に宿るのが自分だと証明していく。

 

 

 その間もただただ溢れた感情が涙となって溢れていく。

 

 こうして言葉を交わす事が出来ている。

 ただそれだけでどうしようもなく幸福で何者にも代えがたい程に愛しく幸運に溢れた出来事なのだと奥さんの魂が感じている。

 

 

「___なのか?」

 

 

「『……はい。そうですよ、あなた』」

 

 

 キュっと胸が締め付けられる程に嬉しい。

 

 これだけ愛している人がそれを認めてくれたというその一言を聞けた事で、心の枷が解かれたようにその身は動いていた。

 

 互いの名前を呼びながらただただ愛しい人に抱き寄せられる。

 

 その想いを確かめるように、本来ありえないはずの幸運をその身で確認する。

 

 

 

 どれだけの間抱き締められていたのだろう。

 どれだけの間名前を呼びあったのだろう。

 

 ふと、幸福に蕩けた瞳が交わった。

 

 自然と、その瞳に引き寄せられるように顔が近づいて行く。

 

 微かに開いた唇が近付き……

 

 

 

「『むぐっ』」

 

 

 

 咄嗟にみこはその手を動かして自分の口を塞いでいた。

 

 自分が女性自身になったようなとても尊い想いと感情を共に味わった。

 目の前の彼がどれだけ素敵な人なのかは奥さんと繋がっているので重々にわかっている。

 

 だけど……

 

 

「あ、あの……。わたし、まだファーストキスも……」

 

 

 そう、どれだけ想いが募ってもそれは奥さんのモノであってみこのモノではない。

 初恋もまだなみこにはそこまで許してしまえる程の覚悟はなかった。

 

 

 しかし、口吻を止めてしまった行為。

 

 

 それを残念だと思ってしまう感情。

 

 

 

 それが奥さんの心からくる感情なのか、それとも自分の心からくる感情なのか、みこには判断がつかなかった。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 その後は色々と大変だった。

 

 平謝りを続ける旦那さんと奥さんへ言葉を重ねてなだめすかし、会話ができる状態までもっていくのに時間がかかった。

 そこから更に、気にしてないからと納得させる為に時間を擁してしまう。

 

 

「あの、それで……。結局私はなんで呼ばれたんでしょうか……?」

 

 

 結局、その一言が出るまでに十分以上かかってしまった。

 ようやく落ち着いた所で奥さんへと視線を向けると、男性の隣に寄り添うように座る彼女がぴくりと反応するのが見えた。

 

 スッと視線を逸らしながらもその顔が見る見るうちに真っ赤に染まり、最後は恥ずかしがるように両手で顔を隠していやいやと首を振りはじめた。

 

 

「あ、あの……」

 

 

 再度言葉を重ねたみこに対し、微かに両手をずらして視線を交わした女性が口を開いた。

 

 

『えっと、彼に聞かれると恥ずかしいから……』

 

 

 そういって引っ張られるようにして部屋の隅へと連れて行かれ、そのままこそこそと隠れるように説明される。

 

 そもそも声聞こえてないんじゃという言葉をすんでのところで飲み込んだみこは、その内容のとんでもなさに絶句してしまう。

 

 

 まず、奥さんと二匹の猫霊たちが守護している旦那さんであり主人である豪塚。

 会えなくなった奥さんと再び言葉を交わす事の出来た幸運に浸っている彼は、実はかなりの性豪だったらしい。

 

 奥さんは自分が亡くなって時が経ち、新しい出会いの果てに違う女性と懇意になってという可能性は覚悟をしていた。

 しかし、それでもいまだに切なげに自身の名前を呼びながら一人遊びで発散している愛しい人を見守り続けるのは幸せに感じるのと同時に申し訳なくて辛かった。

 

 その苦しさや切なさを少しでも和らげたいと思わず手を伸ばした回数も両手に余る程ある。

 

 そんな彼女の姿を見続けた猫霊たちが先日出会えたのがみこだった。

 視線を合わせてきたみこならば彼女の一助になるのではという判断だったのだ。

 

 

 

「えっと……つまり……」

 

 

 

 あえて問題点をあげると、考えたのは尻尾が二股に分かれて猫又化した事で頭が良くなったとしても、まだまだ猫としての考え方が強い二匹が考えた内容だという事で……

 

 

 

「私に憑依した奥さんが、私の体を使って……?」

 

 

 

 純粋に主人達を助けたいという善意からの行動だとしても、それが人間基準の考えに寄り添うかはまた別問題な訳で……

 

 

 

「その、お兄さんとエッチして欲しいという事ですか?」

 

 

 

 結局はありがた迷惑という結果になってしまうという事もありえるのである。

 

 

 

『そ、そういう意図で連れてきたみたいです……』

 

 

 なんとかそれだけ答えた奥さんの顔色は羞恥に塗れて真っ赤に染まり、湯気が出そうなほどに火照っていた。

 みこも同じように顔を真っ赤にして、二人でそぉっと後ろ目に旦那さんへと視線を送る。

 

 そこには一人蚊帳の外の入墨の男性だけが居心地悪そうに座っていた。

 

 そんな彼に寄り添うように座り込んでいる猫霊たちは、さも善い事をしたとでも言わんばかりに堂々と寛いでいる。

 

 

 そろっと視線を戻した二人だったが、みこが申し訳無さそうな表情で口を開く。

 

 

「あの、私まだ処女なので最後までするのはちょっと……」

 

 

『えっ、うそっ!?処女!?』

 

 

 みこの言葉にありえない事を聞いたとでも言わんばかりに奥さんが驚き、露骨な反応を見せてしまった。

 そんな彼女の反応を見て思わずみこも声を荒げてしまう。

 

 

「えっ……。 って、さっきもファーストキスはまだって言いましたっ! どんだけエッチそうに見えるんですかっ」

 

 

 声を押さえつつも怒鳴るような口調で言い募るみこに、奥さんの視線が逃げるように逸らされていく。

 それでもみこの言葉と奥さんから見たみこの姿とは、相当ちぐはぐに見えるのだろう。 彼女の視線がしきりにみこの身体へと向けられて、その度に訝しげに眉を顰められる。

 

 

『えっと……その……それだけ濃厚な淫念に塗れてるのに? …………ほんとに……処女?』

 

 

 事実、奥さんから見たみこは、全身から漂う淫気がセックス依存症なのかという程に濃厚に漂わせている淫乱女子校生であった。

 身体中にこびりつく淫念はまるで周囲の男を誘惑しているかのようにそれを助長しているのだ。

 

 先日来の怪異からされた行為によってあれだけぐずぐずに蕩ける程犯し尽くされ、悦びの声を挙げていたこと。

 あまつさえここ数日のどこか物足りなさを感じていた事も加わり、みこには何も言えなくなってしまう。

 

 途端にみこの目に涙が湧き上がり、唇が震え出した。

 

 

「っ……。わ、わたしのせいじゃないもん……」

 

 

 突然泣きそうになってしまったみこの様子に、今度は奥さんの方が慌ててしまう事になってしまう。

 なんとかなだめ、みこに突然起きた出来事を話してもらい落ち着かせていく。

 

 

「わたしだって……ヤバいのが見えて怖いし、最初はイヤだったのに……」

 

 

 そんな言葉から始まった告解を聞いて、そのかなりの酷い状況に引いてしまうのだが、聞いている中での言葉にどこか違和感も感じていた。

 

 よく話を聞いて、咀嚼した奥さんはそこで思い至る。

 

 みこは何だかんだ言いつつもエッチな事が嫌いではない上に、興味は人一倍ある事に……。

 それは無意識にでも漏れ出た最初はイヤだったという言葉が物語っており、彼女自身それに気付いてないようにも、気付かないように逃げているようにも見える。

 

 彼女は認めようとはしないだろうが、どこかでその行為を求めているのだろうと……。

 

 

 それを察してからは、何とかみこの頑なな心を解きほぐすように会話を誘導していく。

 エッチな事は怖くないよと、愛しい人との行為はとても幸せなのだからと、そして動くのは女性の霊であってみこではないからと、将来の勉強になるからと……。

 

 それに対して、みこはみこでちゃんとした初めてに対しての憧れは残っているのだと返していた。

 その上で保健室で起きた出来事を例に出した。

 

 肌の接触、もしくは粘膜接触で一時的にでも怪異に触れる事が出来るようになる可能性があるという曖昧な情報。

 しかし、そんな情報でも愛しい人との逢瀬を愉しみたい奥さんにとっても、貞操を守りたいみこにとっても、互いに好材料となり得るものだった。

 そして、女二人の落とし所を探る話し合いは、部屋の隅で所在無げに座る旦那さんを蚊帳の外に盛り上がっていった。

 

 

 

 

 

 見える人と一緒に居るとその人も見えるようになる事があると言う話がある。

 そして、その相手との関係が深い程にそれは顕著であるとも……。

 

 例えばそれが、見えるだけではなく声も聞こえ、ともすれば触れることすら出来る人が居たとしたら……。

 怪異との濃密な接触が出来さえすれば、見えない側の怪異達を見えるように出来るのではないか?

 

 

『ぁ♡ ん……♡ んちゅっ♡♡ みこちゃん……♡ じょーず♡♡』

 

 

「んぁ……♡ おねえひゃん♡ こうれひゅか? んぅ♡♡」

 

 

 そんな試みが、ただ触れ得ぬはずの愛しい人との逢瀬を愉しみたい一人の女性と、貞操を守りたい一人の少女の二人によってなされていた。

 

 

 みこの右手と奥さんの左手は互いを抱き寄せるように相手の背中へと回され、その背筋を同じような動きでまさぐり性感帯を探しあてていく。

 空いた片手はみこから見て左手側に伸ばされており、そこに座る旦那さんの手と重なり合っている。

 

 しっかりと握られたみこの左手とは違い、奥さんの右手はギュッと握りしめるかのように重ねられているのみで、その感触を感じ取る事は出来ていない。

 それでも一縷の望みを胸にその行為は続けられる。

 

 

 可愛らしくも人妻特有の妖艶さを漂わせる奥さんと、怪異によってわからされ開発された事で淫らな事に敏感になったみこによる濃厚な粘膜接触。

 先程の憑依の影響が残っているのか、互いの感覚を共有しているかのように感じ取っていた。

 

 

『んぅ♡ そう♡♡ こうひゅりゅの♡ ふぁ♡ ほんとじょーず♡♡』

 

 

「ふぁい♡ ありがひょうごらいまひゅ♡♡」

 

 

 奥さんの舌の動きとその感覚も感じ取る事によって快感が倍になったかのように思える不思議な睦み合いは、みこにとってはこれ以上ないお勉強の機会であり、奥さんの舌技を真似た舌技は否応なく向上していく。

 

 背中に回されていた二人の手も同じで、互いの身体をイヤラシく愛撫し快感を送り込む。

 昂ぶったみこはカーディガンを脱ぎ捨て、スカートから引き出したブラウスの裾を捲くりあげいた。

 露わになった可愛らしい淡いピンクのブラに潜り込んだ奥さんの手がやわやわとその先端を刺激する。

 

 奥さんの前開きワンピースもそのボタンをそっくり外されており、その内に隠されていた下着など一切ない艷やかなカラダを愛しむようにみこの手が撫で回していく。

 

 

(きもちよくてしあわせ♡♡)

 

 

 そんな蕩けるような悦楽にみこの思考は溶けていた。

 

 ソレは今までの怪異との叩き込まれるような肉悦とは全く違い、みこを気遣いながらもゆっくりと染み入ってくるかのように繊細で、それに身を任せる心地よさは格別だった。

 そして流されつつもそれを返そうとするみこの拙いながらも一生懸命な責めは奥さんへとしっかりと快感を与えていた。

 

 女性同士の淫らで尊い睦み合いはみこと奥さんのカラダを絶頂へと押し上げていく。

 

 

 

 そんな二人の耳に旦那さんの呻くような声が聞こえた。

 

 

「あぁ……ああぁぁ…………」

 

 

 気がつけば、いかつい顔を歪めてそれを眺める旦那さんの目から滂沱のように涙が流れ、その視線はしっかりと奥さんへと向けられていた。

 

 二人の試みは成功し、奥さんの姿が朧げながらも見えるようになっていたのだ。

 

 

『ぁ♡ ん……♡ うそ♡♡ 見てる♡ 見られてるぅ♡♡ 大好きな旦那様が見てくれてる♡』

 

 

 先立ってしまって以降、どれだけ望んでも交わることのなかった旦那さんとの視線が初めて交わった。

 その多幸感は以下ほどのものだろう。

 

 奥さんのカラダはそれだけで達しそうな程に昂ぶり、ポロポロと涙が溢れ出していく。

 それと同時に、もっとみこと深く繋がればよりしっかりと旦那さんに見て貰えるようになるのではと考えた奥さんが、キュンキュンと淫らに鳴く下腹の疼きをぶつけるように、より蕩けるような舌技でみこの舌を絡め取っていく。

 

 

「ふぁ♡♡ まっれ♡ はげひ♡♡ おねえさんのきしゅでイク♡ わらひもイッちゃう♡♡ あむっ♡ んちゅぅっ♡♡」

 

 

 みこと奥さんの口内を唾液を多分に含んだ舌が行き交い絡まり混じり合い、その度に互いの肉悦も混じり合い昂ぶっていく。

 収まりきらずに溢れた唾液がたらたらと口の端から溢れ、抱き合うことで潰れ合う互いの双丘へと垂れ落ちていく。

 

 グチュクチュと淫らな音が重なった膨らみの間から鳴り、それすら材料にして二人の睦み合いは激しさを増していく。

 

 溢れ出した汗と唾液、そしてショーツでは受け止めきれなくなった蜜液から香り立つ淫臭が部屋の中に充満していく。

 淫ら色に染まったアパートの一室で行われるただ一人の観客へと魅せつける美女と美少女の睦み合いは、旦那さんの目にはどれだけイヤラシく、そして尊く見えているのだろう。

 

 

 

 互いを弄っていたみこの右手と奥さんの左手は的確に互いの性感帯を刺激しあい、二人の空いた片手は今や旦那さんの手をしっかりと握りしめていた。

 

 

 

『あ♡♡ ごめんなひゃい♡♡ イク♡ 旦那さんに見られながらイキますっっ♡♡』

 

 

「やぁ♡ 見ないれ♡ 見ないれくらひゃい♡♡ あっ♡ イク♡ イッちゃう♡」

 

 

 絶頂への予感に無意識にギュッと強く抱きしめあう事で縦筋が綺麗に浮き出た二人のお腹がぴったりとくっつきあう。

 二人の痛いほどに膨らんだ桜色の胸の先端が擦れ合い、口唇と同じく濃厚なキスを交わす。

 

 強く抱き合った事でコリコリと潰しあった二人の乳首は互いを相手の胸へと押し込み、二人は最後の切欠となる甘美な刺激を与えあった。

 

 

『ぁっ♡♡ あーーーっ♡♡ イク♡ イッちゃってる♡♡』

 

 

「っーーー♡♡ ゃぁ……ん♡ っぁ♡」

 

 

 愛しい人と視線を交わし、触れ合うことの出来る幸せ。

 

 そんな愛しい人の目の前で少女と互いの身体を貪りあい、あまつさえ達してしまう痴態を晒す罪悪感と背徳感。

 そしてほぼ初対面の男性の目の前でそのカラダを晒し、その奥さんと睦み合いながら絶頂する浅ましさを晒してしまった恥辱と肉悦。

 

 そんな淫欲に塗れた思考を多分に感じながら、二人は絶頂へと達していた。

 

 

 

 

 

 ピクピクとシンクロしたように跳ねる二人の姿はとても淫らで美しく、そんな姿を間近で眺める事の出来た旦那さんの股間は固く固く膨らんでいた。

 




という訳でエッチなお勉強始まりました。


なんであんなに入れ墨入ってんのかなぁと妄想してたらこんな感じの夫婦に……



自分の脳内が不思議



そして次回は更に本格的なエッチに……



──

21/4/9に生存報告&大幅改訂。

対人はなんか違うと思ったので、大幅に改定しました。
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第13話 -第4話のアイツ ③-

「『ふわぁ……♡』」

 

 

 みこと奥さんは異口同音に肉欲に塗れた声をあげていた。

 床の上でぺたりと女の子座りをした二人は、目の前でヒクヒクと震えながら存在を強く主張するモノへと蕩けた瞳で熱視線を送っている。

 視線の先では旦那さんが仁王立ちしており、ボクサーブリーフこそ履いたままだが、シャツとズボンは剥ぎ取られており、トライバルで彩られた引き締まった身体が曝け出されていた。

 

 二人の手は繋がりが切れないようにと固く握りしめられ、それぞれの空いた手はそっと添えるように旦那さんの太ももへと添えられ、その感触を確かめるようにやわやわと弄っていた。

 

 

 ひと目で分かる程に大きく膨らむ旦那さんの逸物は二人の手の動きに合わせるようにヒクヒクと脈動し、ボクサーブリーフでは到底収まりきらない剛直の頭頂部が窮屈そうにウエストゴムを持ち上げて顔を覗かせていた。

 メスを誘惑する濃厚な性臭を漂わせながらギチギチに張り詰めるソレを目の当たりにた二人は、だらしなく顔を緩めつつも興味深げに顔を寄せている。

 

 

「すご……い…………」

 

 

 弟の恭介とも、父とも違う大人の男の色香を漂わせる肢体と、自分の知ってるモノとは違う猛々しい生のおちんぽ。

 年頃の女の子でもあり、そういった事に興味があるみこは学友に教えられた海外の動画サイトでそういった動画を見た事もある。

 

 更には、人外のおちんぽで外も中もトロトロに蕩けさせられ、乱れた経験も記憶に新しい。

 

 そういった経験があったにも関わらず……。

 むしろ、そういった経験があったからなのか、みこは初めて生の男性のおちんぽの持つ存在感を間近に感じながらも、忌避感ではなく惹かれ昂ぶる感情が湧き上がっていた。

 

 

『ふふ♡ そうなの♡ この人……色々スゴいんですよ♡』

 

 

 そんなみこのイヤらしい心中を察して、自らの愛する人で胸を高鳴らせるみこへ自慢するかのように、そっとその指を割れた腹筋へと伸ばすと、その割れ目に沿って細く繊細な指先を滑らせていく。

 しかし、自慢するようなそれも久しぶりに感じる愛しい旦那さんの匂いと体温に自然と顔が緩みはじめ、甘美な刺激となって下腹をキュンキュンと疼かせてしまう。

 

 互いの感覚が混じり合う二人は、感じている昂奮も身体の疼きも互いに共有され、みこは今抱えている持て余すほどの肉欲が奥さんのモノなのか、自分自身が感じているモノなのか判別がつかなくなっていた。

 

 

『はぁ……♡ ほんと、すごい……♡』

 

 

「……っ!」

 

 

 愛しい人の吐息が交じった甘い声を耳にし、同時に腹筋を愛撫された旦那さんは思わず呻き声をあげてしまう。

 そのもどかしい快感は旦那さんの下腹部へとさらなる熱を溜めこんでいく。

 

 奥さんの指先から与えられる快感に身悶える旦那さんは、嫁入り前のみこにナニかあってはいけないと嘯く奥さんの手によってアイマスクをかけられた上にバイトギャグを噛まされ、更に後ろ手に手錠を掛けられた状態で拘束されている。

 

 ただ、この道具たちは押入れの中にしまわれてすぐに出せるようになっていた上に、夫婦の営みで頻繁に使われていたような形跡があった……。

 余りに手慣れた様子でみこへ指示を出し、とても愉しげに旦那さんへと装着させていく奥さんと着けられ慣れている旦那さんの様子を見て、本当はそういうプレイをしたかっただけという一面もあったのだがなんじゃないかと訝しんでしまいそうだった。

 

 そして、その手慣れた指示の声と久しぶりの視界を封じられる感覚は旦那さんの五感をより鋭敏に刺激し、愛しい奥さんの声をより鮮明にその耳へと届かせることになる。

 その結果、奥さんの仕草や口調、雰囲気をよりはっきりと感じ取れるようになった旦那さんはどこかであった亡くなった奥さんへの遠慮が薄れ、より肉欲に忠実に彼女を求め始めた。

 

 

『ふわっ♡』

 

 

「きゃっ」

 

 

 突然、旦那さんがその腰をグイッと二人へと突き出した。

 

 

「ふーーーっふーっ」

 

 

 荒く乱れた息と共に腰が押し出された事によってボクサーブリーフの前を膨らませる逸物が強調され、我慢が出来ないはしたないちんぽが心臓の脈動にあわせるかのようにビクビクと跳ねまわる。

 物欲しげにカクカクと振られる腰が、求めても得られなかった奥さんを誘惑しようと健気に自己主張するかのようでいじらしい。

 

 そんな愛しい旦那さんの無様でいて愛らしいおねだりを目の当たりにした奥さんは、その唇をてろりと舐めあげて妖艶に嘲笑う。

 

 

『あぁ……♡ 久しぶりの生ちんぽさんは前よりも堪え性がないんですね♡♡』

 

 

 痛々しい程に膨らんだ股間の様子を愉しげに見つめる奥さんは、おもむろにその指先を近づいて行く。

 

 

「んぐっ!!」

 

 

『ふゎ♡ あつぅい♡』

 

 

 奥さんはとろりとした甘い声色を囁きながら指先をボクサーブリーフから覗く鈴口へと押し付けると、クリクリとまるで尿道口を広げるようにクリクリと捏ね回した。

 

 

「っぐ……っ!!? ぐぅーーーっ」

 

 

「ふぇ!?」

 

 

 ヌヅヅと音を立て、本来モノが入るはずのないその奥へと白い指先が埋まっていく。

 

 そのあまりの光景に思わずみこが声を漏らしてしまうが、それをされている旦那さんの口からはくぐもったあられもない喘ぎが漏れるのみで痛みを感じているようには見えない。

 指によって押し出された先走り汁がトロトロとその幹を滑り落ち、尿道を犯される快感に旦那さんはだらしなくへこへこと腰を振りたくる。

 

 

「うそ♡ すごぃ……♡♡」

 

 

 その繊細でいてイヤらしい指の動きは今のみこには決して出来ない仕草で、しかし共有された感覚から旦那さんのおちんぽの中がどれだけ熱くキツく指を締め付けているのかがわかってしまう。

 

 久しぶりに感じる旦那さんの生の肉体の感覚はこれ以上ないほどに奥さんを昂ぶらせる。

 より強く子宮を疼かせながら、旦那さんをより肉欲に狂わせるために奥さんはその指技を駆使していく。

 

 その淫らな光景にみこは息を荒げながら見入っており、その指に伝わる熱い肉の感触を確かめるかのようにギュッと両手が握りしめられていた。

 

 

「ふあぁ……♡」

 

 

『……ふふ♡』

 

 

 みこが自分に引っ張られるようにして興奮し、思わず声を漏らす程に興味深くちんぽの膨らみを眺めているのを感じとった奥さんは、ふと思い立ったようにその動きを変えた。

 ぬぷりと指を引き抜くと、まとわりつく先走り汁を顔を覗かせる極太の亀頭へと塗りつけるかのように這い回らせるとそのままツツツとボクサーブリーフに浮き出た肉竿をなぞっていく。

 

 それは旦那さんへとより強い快感を与えるようなイヤらしい動きではなく、ゆっくりと丁寧にみこへと教え込むような動きだった。

 

 

『ふふ♡ みこちゃんわかる? こうして……触るか触らないかの感覚でなぞってあげるの♡』

 

 

「あ、え? ……は、はぃ♡」

 

 

 突然始まったエッチな個人授業にみこも戸惑うが、奥さんの想いや考えが微かに伝わりそれもすぐに収まる。

 

 しかし、それをされる旦那さんにそれが伝わるわけもなく、突然始まった愛する奥さんによる現役女子高生に対しての自分の身体を題材にした淫技の個人授業という、アダルトビデオかエロ漫画かという異様なシチュエーションに混乱するばかりであった。

 同時にそのあまりに淫猥で非現実的な状況は旦那さんの発する熱量を総て下腹部に集めたかと思うほどに、肉槍を更太く硬く猛らせる事になる。

 

 

「ふっ……ぐっうぅ……」

 

 

 そして、死んでもなお連れ添う奥さんにとってはそんな旦那さんの考えが手にとるようにわかる。

 クスリと妖艶な笑みを浮かべると、唇をちろりと舐めて口を開いた。

 

 

『みこちゃん……。すこしやってみる?』

 

 

「あ……。えっと……。 は、はぃ……♡」

 

 

 そのみこの言葉に反応したかのようにピクリと旦那さんのちんぽが跳ねた。

 

 

 おずおずとその指先をテラテラと光る亀頭へと伸ばしていくみこだったが、後少しで触れるという所で思わず指の動きを止めてしまう。

 

 初めて触れる生のおちんちん。

 怪異のそれとは違う五感を伴った圧倒的な存在感にみこは怖じ気ついてしまったのだ。

 

 先程まで奥さんが触れていたその感覚は残っており、同じように動かすだけなのに指が震えてしまう。

 そんなみこを優しく促すように奥さんはその指を動かし続ける。

 

 

『ほら♡ 怖くないわ♡ こ〜して……こう…………。 輪郭をなぞっていって、後は膨らみの真ん中をつつぅ〜ってすればいいの♡』

 

 

「こ、こう……ですか?」

 

 

 奥さんの指がボクサーブリーフに浮き出た裏筋や肉竿を何度もなぞっていると、ようやく決心がついたのかみこはその指先をテカるおちんぽの亀頭へと触れさせた。

 

 

「あっつぃ♡」

 

 

 初めてのおちんぽは滑るようにツヤツヤで、指先を沈み込ませると表面の硬いゼリーのような弾力で跳ね返してくる。

 なにより、熱く指先を蕩けさせる感触はいつまでも触れていたいと思わせるモノだった。

 

 こんな凶悪なモノをおまんこの奥の奥まで受け入れ、子宮を突き壊すかのように犯された上にたっぷりと生ザーメンでマーキングされてしまったらと考えるだけでみこの下腹はどうしようもなく熱を孕んでいく。

 

 

『そう♡ そのまま、こう……ね♡』

 

 

「ぁ……♡ はぃ♡」

 

 

 奥さんからの声で気を取り戻すが、一度触れてしまったそのおちんぽからは離れがたく、みこの指はそれまでの躊躇いはなんだったのかと思うほど大胆な動きを見せ始めた。

 先行する奥さんの指の動きを今この場で覚え込むのだとばかりに追い始め、旦那さんへと肉悦を与え始める。

 

 

「おっ。ふぉぉ……」

 

 

 奥さんの敏感な部分を刺激する慣れた指の動きとそれを追いかけるみこのぎこちない指技が旦那さんの逸物をより疼かせ、その快感をより感じようとした旦那さんの腰がカクカクと浅ましく振られてしまう。

 だらしなくも卑猥な動きは目の前にいる二人による慈悲を求める淫猥さに塗れ、自分達がそうさせているのだという事実が奥さんとみこを更に昂ぶらせていく。

 

 

「ふぁ♡ ぱんぱん……」

 

 

『そうね、みこちゃん♡ ……ねぇ、あなた♡ ここ……窮屈ですよね?』

 

 

 そう言って奥さんはつんつんと破裂しそうなほどに膨らむ亀頭をつついて刺激する。

 すると、我慢の限界が迫っていた旦那さんはバイトギャグから垂れる涎もそのままに頻りに首を縦に振りたくる。

 

 

『それじゃあ……、次は窮屈そうなおパンツを脱ぎ脱ぎさせてあげまましょう♡』

 

 

 そう口に出した奥さんは、みこの両手へ手を添えると旦那さんの履くパンツの方へと促した。

 みこが促されるままに旦那さんへと身体を寄せると、ちょうど眼前にひくつく旦那さんのおちんぽが位置することになる。

 

 

「ふぁ……♡ すごい匂い♡」

 

 

『ん♡ ほんといい匂い♡♡』

 

 

 狭いワンルームの部屋の中にみこと奥さんの熱い吐息が響く。

 旦那さんの足元で跪くみこは、トライバルに彩られた引き締まった身体を眩しげに眺めつつ、強く香り立つ牡の性臭に酔い痴れる。

 

 ともすれば悪臭とも取れてしまう程に強い牡の性臭だが、奥さんにとっては世界が一番芳しい愛しい人の匂いであり、みこから伝わってきた匂いの感覚だけで媚薬を嗅がされたかのように途端に思考が淫猥に浸っていく。

 気がつけば、奥さんはブラウスの前を開けたままに、その艷やかな身体を絡めるかのように旦那さんの足へと縋り付いていた。

 愛しげにおちんぽへと頬ずりをしながらその鼻を擦りつけ、沸き立つ性臭を堪能する。

 

 

 そして奥さんと感覚が共有されていた事で、みこは目の前から漂うおちんぽの淫臭をとても芳しい匂いだと認識してしまっていた。

 奥さんと同じような体勢で鼻が付きそうな程に顔を寄せるみこの顔は淫靡な表情を見せ始めていた。

 

 乱れたブラウスもそのままにネクタイは外されており、自らの手で半ばほどまで開かれたブラウスからは友人の持つたわわなおっぱい程ではないが、お手本のような綺麗な形と膨らみを持つ美乳の谷間が外気に晒されている。

 

 

「おひんぽくちゃい♡ くちゃいよぉ♡」

 

 

 そう漏らすみこだが、その表情は明らかに悦びに歪んでいる。

 

 

『みこちゃん♡ もっと近づいていいのよ♡♡』

 

 

「ふぁぃ♡」

 

 

 奥さんに促されるままに、くちゃいくちゃいと呟きながらも下着越しに猛るちんぽへと鼻を擦り付けていく。

 

 

「ふあぁ♡ くちゃいぃ♡♡」

 

 

 その猛った牡の臭いを間近で嗅いだ事によって、みこは発情したオンナの表情を浮かべ、妖艶な色気を溢れさせはじめる。

 一匹の牝に堕ちたかのようなみこがいまだ処女であり、現役の女子高生だという事実。

 そして奥さんと現役の女子高生が足元で侍り、自らのちんぽへと頬ずりしているという状況は、これ以上ない程に旦那さんの牡としての本能を燻っていく。

 

 

「ふっぐぅっ!!! ふぅーーーーっ!! ふぅーっ!!!」

 

 

 二人の鼻が擦り付けられ、挟むように頬擦りをされる中で時折感じる食むような柔らかい唇の感触が総て快感となって腰の奥へと叩きつけられる。

 その異様な昂奮で息を乱しながらバイトギャグから涎を垂らす旦那さんの反応を見た奥さんとみこはへらりと蕩けた笑みを浮かべた。

 だらしなく緩んだ口許からは涎がたらりと垂れ落ち、唾液に塗れた舌が物欲しげにちろちろと揺れているのが見える。

 

 その身が朽ちてからは求めることなど叶わなかった肉の身体で感じる愛しい人の感覚は、暴力的なまでに奥さんの思考を溶かしていき、際限なくその身を昂ぶらせていく。

 そんな奥さんと繋がるみこはその強烈な肉欲に引っ張られて淫らに発情するが、不慣れな牝としての疼きを持て余してしまい、それを治めてくれそうな目の前のオスを強く求めてしまう。

 

 

『ぁ……♡ みこちゃん……♡ おちんぽが苦しいって♡ はやく♡ 脱がせないと……ね?』

 

 

「おちんぽ?」

 

 

『そう♡ おちんぽ♡』

 

 

「ん……♡ はぃ♡ …………おちんぽ♡ おちんぽさん♡♡」

 

 

 ちんぽに夢中になっていた奥さんが当初の目的を思い出し、みこを促すとみこは嬉々として頷き、その手をそろそろと伸ばし始めた。

 

 既にみこの頭の中はこれから訪れるだろうキモチイイことで一杯になっており、卑猥な言葉を言わされている事すらも快感を昂ぶらせる手段として受け入れてしまう。

 ビクビクと跳ねる旦那さんの逸物とそれを包む下着に熱のこもった視線を向けながら確かめるように覚えたばかりの言葉を囁いていく。

 

 身体中に溢れる二人分の肉欲と、生のちんぽへの大きな期待という不思議な感覚。それが怪異に子宮まで犯されながらも快感に溺れた記憶も相まって、みこが持つ大人の男や性体験への恐怖、忌避感といった感情が抑えられているのは確かだった。

 

 それによってむっつり気味なみこの自重は消え去り、若い女の子が持つ性への貪欲さが容易く引き出されていく。

 

 

『……ふふ♡』

 

 

 そんな初々しいみこの反応を感じて、思わず奥さんはゾクゾクと総身を震わせていた。

 

 久しぶりに愛する旦那さんとの肉欲に塗れた情事に耽る事が出来るだけでもこれ以上無いほどに昂ぶっている。

 それなのに今から行われるだろう行為で自分が感じた快感や感情がすべて、生の男を知らない初な女の子へと伝わる事になるのだ。

 

 同時に自分と旦那さんとの行為を見た初な少女が感じた事も思った事もすべて自分へと伝わってくる事になる。

 そんな倒錯的な事ですら悦んでしまう浅ましさも、今の奥さんにとっては快感をより深く愉しむための加味される材料にしかならない。

 

 

 奥さんは自らの浅ましさに身悶えしている間もみこの手は旦那さんのボクサーブリーフへと伸びていた。

 半ばまで亀頭が見えていたのもあって容易に手がかかる。

 

 

モワァ

 

 

「ふあっ♡♡♡」

 

 

 少し広げただけでも篭もった淫臭が鼻をつく。

 途端に溢れ出る唾液をコクリと音を立てて飲み込むと、その両手に力を込めて一息にボクサーブリーフをずり下ろす。

 

 

 

ボロン

 

 

 

 そんな音が聞こえそうな程の威容が二人の眼前に現れていた。

 

 

「え……♡」

 

 

『はゎ♡♡』

 

 

 思わず漏れ出る二人の感嘆の声を受けてか、窮屈な締め付けから開放された歓喜からか、旦那さんの肉槍は悦びの雄叫びをあげるかのようにドプドプと先走り汁を溢れさせていた。

 




ある意味で始めてが奪われてしまいました…

まだ、まだ処女ですし憑依状態だからノーカン?



でも今度はキスすらしてないのにディープスロートですねっ

うちのみこちゃんがエロすぎでヤバい



──

21/4/9に生存報告&大幅改訂。

対人はなんか違うと思ったので、大幅に改定しました。
もし旧版がいいという方がいらっしゃればそれはそれでIFとして上げようと思います。


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第14話 -第4話のアイツ ④-

 アパートの一室でぺたりを腰を下ろすみこと奥さんの眼前に晒された大柄な男の生ちんぽ。

 

 その姿はみこの予想以上にイヤらしい形で、淫猥な匂いを漂わせつつも、想定を超えた異形の様相をしていた。

 

 

 明らかにみこの手首を超える太さと手のひらよりも長いソレは、その幹に血管を浮き立たせ、先端からとぷとぷと樹液を溢れさせながら、目の前にいる奥さんを、そしてみこを誘う卑猥な匂いを漂わせていた。

 しかし、お手本のようにまっすぐと綺麗に伸びた肉竿の表面にはびっしりとトライバルが彫り込まれていたのだ。

 みこの人生で見た数少ない動画にも、エッチな漫画ですら出てきた事のないその異様な造形はあまりに想定を超えていた。

 

 

『ほら♡ 言ったとおり凄いでしょ♡♡』

 

 

 あまりの威容に固まったみこをよそに、奥さんはビクビクと震えるちんぽを愛しげに両手で包むとスリスリと頬ずりをする。

 

 先端から溢れる先走り汁が頬を穢していくが、それに構う素振りすら見せず、むしろ濃厚な匂いに塗れる事でその思考を蕩けていく。

 奥さんは肉悦に溶けた思考のまま、その先走り汁を手のひら全体へと塗していくと、ちゅくちゅくと卑猥な音を立てて剛直へと手コキをはじめた。

 

 

『ね♡ これは何をしてるかわかる?』

 

 

「あ……えっと、手コキ……です」

 

 

 みこへと口で語りかけつつも、その手は止めない。

 気が付けば両手を組んで竿全体が包み込まれ、両手のひらへと後から後から溢れてくる先走り汁を塗りたくらせ、それを潤滑油にしてあたかもオナホールかのようにイヤらしいピストンが繰り返される。

 

 

「ふぐっ!! んぐっ!!!」

 

 

 その弱い部分を的確に責め立てるイヤらしい手コキによって快感を叩き込まれた旦那さんの顎が跳ね上がり、腰がビクビクと痙攣する。

 そんな浅ましい姿を横目に、奥さんはみこの身体で妖艶な笑みを浮かべる。

 

 

『当たりだけど……少し違うの♡』

 

 

「えっと……?」

 

 

『うん、これはね、旦那様のおちんぽにお手々を犯してもらってるの♡ だから、手まんこって言うの♡』

 

 

「て、手まんこ♡」

 

 

 その言葉とおりにまるでおまんこのようにおちんぽを包み込む奥さんの両手はぬちゅぬちゅと卑猥な音を立てながらザーメンを搾り取ろうと抽挿する。

 久々の快感に我慢の限界が近づいたのか、亀頭がぷっくりと膨れあがる。

 

 

「んぐぅ!! んんんん!!!!」

 

 

 こみ上げる射精感に旦那さんの腰が突き出され、カクカクと膝が震える。

 しかし次の瞬間、奥さんはその手をパッと離してしまった。

 

 

「ふむぅ!!! んむっ!!!!」

 

 

『ふふ♡ まだダメですよ、あなた♡』

 

 

 後一押しというギリギリで突然止んだ快感に思わず抗議の声をあげて空腰を振るのだが、それに対して愉しげにお預けの言葉をかける。

 

 

「え、あの……いいんですか?」

 

 

 いかつい見た目とは裏腹にしきりに唸りながらへこへこと腰を振り、続きを懇願する旦那さんの様子があまりに哀れで思わずそう聞くが、それに対して返ってきた答えは悪戯っぽい笑みと共にだった。

 

 

『だって♡ いっぱいい~っぱい我慢して♡ たっぷりと濃くしたザーメンをコクコクって飲むと凄く美味しいのよ♡』

 

 

 その言葉通り、旦那さんの精巣はぐつぐつと煮えたぎったようにザーメンを送り出し続けており、お預けによって溜め込まれて行き場をなくした事でより濃厚に凝縮されていく。

 そんな特濃のザーメンをさも当然とばかりに飲むのだと嬉しそうに言い放っていた。

 

 

「の……む?」

 

 

『ふふふ♡ そうよ♡♡ 病みつきになるくらい美味しいの♡ だから♡ もっともっと寸止してたっぷり濃くしたザーメンを呑ませて下さいね、あなた♡』

 

 

 みこの言葉に笑顔で応えると、妖艶な微笑みを浮かべた奥さんは再度その手を猛るちんぽへと伸ばしていく。

 

 途端にグチュグチュとした淫らな音がワンルームの部屋一杯に響く。

 旦那さんのともすれば苦痛にすら聞こえそうな荒い喘ぎ声は、これだけ屈強そうな男でも快感を断続的に叩き込まれてしまえば翻弄されてしまうのだという証明であり、初めて見る情景にみこは胸が高鳴るのを感じていた。

 

 気がつけば男性の裸体を目の当たりにしていたしかし、奥さんから伝わる熱く滾るちんぽの熱量や、ビクビクと跳ねまわる肉竿の感触に心を奪われていたみこには、エッチへの忌避感が消えおちんぽへの嫌悪感その高鳴りがどういったものかを考える余裕などなく、

 

 

『ふふ♡ これで2回め……♡』

 

 

「ふぐっ!!! うーーっ!!! うぐっーーーー!!!」

 

 

 みこと同じ熱さを感じていた奥さんが再度両手を離してお預けをする。

 

 

『それじゃあ、3回目♡』

 

 

 愉しげに目を細めた奥さんは、その後もビクビクと暴れるちんぽを何度も弄り回し、イキそうになるギリギリを狙って寸止めする。

 そんな苦行にも思える責めによって旦那さんのちんぽは吐息をかけられただけでも達しそうな程に熱り立っていた。

 

 

『あら♡ 少し漏らしちゃいましたね♡ でもこれ以上はだめですよ♡』

 

 

 先走り汁がまるでお漏らしをしたかのように溢れ、その肉樹の幹全体がてらてらと光っている。

 そこから漂う特濃の性臭によって奥さんとみこは理性を淫らに溶かされ、もどかしげに擦り合わせている太ももの奥からは濃厚な牝臭を漂わせていた。

 

 

『ねぇ♡ みこちゃん♡』

 

 

「はぃ♡」

 

 

 もうこれ以上の我慢は3人共に効きそうもなく、奥さんはみこへと語りかけた。

 

 あえて口に出される事で目を隠され、口も塞がれた旦那さんにはその言葉の先を想像してしまい、そこに浮かぶ情景が事実以上に淫猥なものに感じていた。

 

 

『このおちんぽ舐めてもいいかな?』

 

 

「あ……、え?」

 

 

 その言葉にビクリと旦那さんの腰が跳ねる。

 訪れる熱い粘膜による奉仕を思い浮かべた旦那さんがしきりに唸って早くと懇願の呻き声を上げるのだが、その意図を汲み取れないみこはまだしも、旦那さんが何を願っているのかよくわかる奥さんはあえて聞き流し、懇願するいじらしい呻き声にその子宮をキュンキュンと疼かせていた。

 

 奥さんはみこへと視線を送りながら、つつっとその指先を先程から空腰を振って懸命に自己主張するちんぽへと這わせていく。

 

 

『ほら♡ これだけ頑張って我慢してくれたこのイヤらしいエッチなおちんぽにご褒美をあげないと……ね♡』

 

 

「ご褒美……♡……はい♡ ご褒美♡」

 

 

 鈴口まで這わせた指先が、射精間近で苛ついたちんぽの亀頭の先端から雁首まで円を描くように滑っていく。

 その指が描く淫美な動きを惚けたように見つめるみこは、そのご褒美がどれだけイヤらしいモノになってしまうのか想像するだけで胸が情欲で焦がされていく。

 

 

『そう♡ ……だからこのおちんぽをここで♡ 口まんこでたっぷりご奉仕してあげたいの♡♡』

 

 

「口……まんこ?」

 

 

 フェラチオという言葉も知っているし、そういった行為をしている本や動画も見たことがある。

 そのため、奥さんが何をしようとしているのかはわかるのだが、みこの桃色に霞んだ思考ではわざわざその行為の可否を訪ねてくる理由にまで思い至らないでいた。

 

 そんな彼女の戸惑いが愉しくてしょうがないとばかりに微笑んだ奥さんは、とろみの強い先走り汁をたっぷりまぶした指をその口元へと持ってきた。

 

 てろぉと伸ばされ、ひくひくと震える舌の上に指が乗せられたと思った瞬間。

 みこの舌はその味を、ねっとりと絡みつく感触を感じていた。

 

 

『ん♡ ぢゅっ……♡』

 

 

 奥さんは自らの指を咥えこんだまま美味しそうに表情を緩め、その表面にたっぷりと塗されている旦那さんの先走り汁を啜っていく。

 

 

「んむぅーっ!?」

 

 

 みこの口内に濃厚な性臭が溢れかえり、えぐ味すら交じるその濃厚な味を強制的に覚えさせられる。

 思わず両手で口元を押さえるが、その間も奥さんはジュルジュルと指に絡まる先走り汁を啜り上げる。

 

 

『ひょうやっへ♡ おひんぽじりゅじゅるじゅる舐め取って♡♡ ……お口まんこから喉まんこまで旦那様のおちんぽで一杯に犯してもらって、喉まんこの奥でドピュドピューって射精して貰いたいの♡♡ ね♡ いいかな?』

 

 

「あ……♡」

 

 

 つまり、奥さんと感覚を共有するみこは、擬似的にでも旦那さんの太く長い凶悪なちんぽで口も喉もおまんこのように犯し尽くされ、濃縮されたザーメンをコキ捨てられる事になる。

 

 

「あ♡ そんな……♡♡」

 

 

 ただでさえ初めて感じる生身の牡との肉悦に溺れかけているのに、そんな感覚を覚えさせられたらと考えると胎が熱く収縮しズクズクと疼いてしまう。

 

 

『だいじょうぶ♡ 実際にスルのは私よ♡♡ それに、将来を考えるとこういうお勉強は大事だと思うの♡』

 

 

「おべんきょ……?」

 

 

『そう♡ 将来の旦那さんと子作りセックスする時に覚えていたら便利よ♡♡』

 

 

 詭弁ともとれるその物言い。

 しかし、初めてのフェラへの期待感もあり、今の蕩けきったみこにとってはそんな詭弁でさえも十分な理由になりえてしまう。

 

 

「おべんきょ……です…………よね♡」

 

 

「えぇ、そうよ♡」

 

 

 悩んだのは一瞬だった。

 

 

「本当にスる訳じゃないですもんね♡♡」

 

 

「そう♡ このおちんぽで直接犯してもらうのは私♡♡」

 

 

 そして、返す問いは自分への言い訳を多分に含んだ確認作業であった。

 

 年頃の女の子として異性への興味はありつつも実際にするのは怖いが、それを擬似的に体験出来る機会など普通はない。

 ここで首を縦に振りさえすれば、目の前でガチガチに勃起した生ちんぽが口も喉の奥までも犯してくれる感覚を味わえる上に、今の流れを鑑みればその先もとなるのだろう。

 

 

「……いい……ですよ♡♡」

 

 

『ふふふ♡ ありがとぉ♡』

 

 

 肉欲に瞳を蕩けさせながら、みこは了承した。

 

 最近他人から与えられる肉悦という甘美な毒をわからされた身体は期待に火照り、その胎は程なくして訪れるであろう挿入への予感に熱く熱を孕んでいた。

 無意識に両手はその下腹に添えられ、熱く濡れた吐息を漏らす。

 

 そして、みこがそう答える事がわかりきっていたとばかりに奥さんは微笑むと、待ちぼうけをされて苛立つおちんぽへと手を添えた。

 

 

「んぅっ!」

 

 

 ビクリと身体を跳ねさせた旦那さんのちんぽを顔の方へと引っ張ると、びゅくびゅくと先走り汁を溢れさせる。

 自ら溢れさせた先走り汁で染め上げられたおちんぽの鈴口へと鼻を近づけていく。

 

 

『ん……♡ あぁ♡ おちんぽしゅき♡』

 

 

 その濃厚な性臭を奥さんは胸いっぱいに吸い込み堪能していく。

 愛しい愛しい旦那さんの孕ませ汁を心行くまで味わえるのだと考えるだけで、涎が溢れて止まらなくなる。

 

 そしてそれはみこにも言えていた。

 

 これだけ嗅がされ刷り込まれた事で、芳しく感じるようになりはじめたイヤらしい性臭。

 その元凶でお口の中が埋め尽くされるのだ。

 

 

「おちんぽ……♡♡」

 

 

 ドキドキと胸は苦しいくらいに高鳴り、そんなみこの期待を感じ取った奥さんは愉しげに微笑みながらその口を大きく開いた。

 

 

ヌロォ……

 

 

 溢れる涎をいっぱいに塗した舌を伸ばし、唾液が垂れ落ちるのもそのままに目の前に聳えるおちんぽのの先端へと舌先へと伸ばしていく。

 

 

ヌチュゥ

 

 

「ふぐっ!!! んぅーーーーーっ!!!」

 

 

(ふぁ……♡ にがぃ♡)

 

 

 熱く蕩ける舌がその亀頭を包み込み、蛞蝓のようにその粘体をぬめらせる。

 奥さんの舌が動く度に多大な快感がちんぽから腰へと駆け上がり、ビクビクと旦那さんが痙攣を繰り返す。

 

 

「んぁ♡」

 

 

 大きくエラを張った雁首へと熱い舌が挿し込まれたかと思った瞬間。

 

 

「おお゛っ!!??」

 

 

 一際大きな喘ぎが旦那さんの口から漏れた。

 

 奥さんの大きく開かれた唇が手首よりもなお太い亀頭を容易く呑み込んでいたのだ。

 凶悪な肉槍は可愛らしいお口へと姿を隠しており、その中では淫らな舌がおちんぽへと絡みつき亀頭全体を舐め回している。

 

 そのねっとりとイヤラシくも繊細な動きは否応なく快感を旦那さんの腰奥へと叩き込んでいく。

 一気に昂ぶる射精感に旦那さんの腰は跳ね、肉槍で喉奥を突き上げてしまう。

 

 

『んぶっ!? んんっ♡ んぶぅ♡ んぢゅ♡』

 

 

 奥さんはその突然の抽挿にも微かに驚きの声をあげただけで、喉を開いてその肉ちんぽを受け入れる。

 

 求めて止まなかった舌いっぱいに広がる苦味と口内を埋め尽くす肉圧を感じられる歓喜に震えつつも、亀頭全体、そして竿やそこを埋め尽くすトライバルへとその舌先を滑らせ、舌触りを堪能し、射精へと押し上げていく。

 

 

(ふあぁ♡ おちんぽの味も匂いしゅごいえぐぃ♡ お口いっぱいにおちんぽが溢れてる♡)

 

 

 みこは自らの口を埋め尽くす生のちんぽの味や、口から鼻へと突き抜ける濃厚なザーメン臭、口から喉一杯に頬張った感触があまりにリアルで、自然と奥さんと同じように口を大きく開いていた。

 たらたらと唾液が垂れるのもそのままに、自らの指をおちんぽ代わりにして目の前で繰り広げられる淫靡な口淫を真似していく。

 

 

『ふふ♡ ちゃんとお勉強してるのね♡』

 

 

「ふぁ、ふぁひ♡」

 

 

 自分の口淫を熱心に見詰め、伝わる舌や口内の感覚からその技を真似しようとしているみこの健気な様子を目を細めて眺めていた奥さんは、口と舌の動きを更に責めるようなソレへと変えた。

 

 

『んぢゅぶっ♡ ぶぼっ♡ ぶぢゅっ♡ んぶっ♡ ぶぢゅぶっ♡』

 

 

 今までのがまだ様子見だったと言わんばかりに顔も使ってちんぽの先端から中頃まで呑み込んでいく。

 それと同時に絡みつくように蠕き出した舌が蛇のようにその長大な竿を舐め尽くす。

 

 

『こうやって色んな動き方をしながら反応がいい所を探していくの♡』

 

 

(ふわぁ♡)

 

 

 例えば鈴口、カリ首などを舌先がクリクリと抉るとヒクヒクとちんぽが口内で跳ねるのがみこにもわかった。

 それでも手を使い、頬をすぼめ、時には喉奥で締めて、巧みにおちんぽが歯へと当たって旦那さんに快感を阻害する痛みを感じさせないように動く。

 

 奥さんが顔を捻るようにして前後させる度にジュルジュブとイヤらしい水音が響き、口の端から溢れた涎が開けた双丘の谷間へと垂れて落ちる。

 その口技や舌技をみこへと教え込むような動きは、まるで蛞蝓が這い回るかのようにねっとりとして卑猥で、ただでさえ射精間近の旦那さんのおちんぽをギリギリのラインを超えない程度に責めたてていく。

 

 

『んぶぁ♡』

 

 

 一旦ちんぽから口を離すと、先走り汁混じりの唾液でコーティングされたおちんぽがぬるぅと吐き出されていく。

 改めて見てもそのちんぽは可愛らしいお口のどこに埋まっていたのかと思うほどに大きく、牝をダメにするイヤらしい形をしていた。

 

 

『ただ、こっちもちゃんと見てあげないとダメ♡』

 

 

(あ……♡)

 

 

 そんな肉竿の亀頭部分を右手で支えるようにして上へ押し上げると、その根本へと顔を近づけていく。

 

 

ヌルゥゥ

 

 

「ふぐっ!! むぐぅっ!!!」

 

 

 ギチギチと膨れ上がったみこの顔以上もある長大なちんぽをその根本から舐め上げていく。

 ぬろぬろと舌を蛇行させながら、裏筋から雁首、そして亀頭の先端でぱくぱくと口を広げる鈴口まで舐め上げていき、それが終わったかと思うと再度根本へと戻って横咥えしつつ同じように亀頭まで舌を這わしていく。

 

 

『それで、敏感な所を見つけたらこうして……♡』

 

 

(あぁ……♡ すごい♡)

 

 

 そう伝えると同時に亀頭を口へ含み、唇をすぼませて吸い込みながらきゅぽきゅぽと雁首を刺激していく。

 口内では鈴口へ舌を捩じ込むようにして刺激し、射精感を高めていく。

 

 

「んむーーーっ!!! んぐーー!」

 

 

 敏感な部分を刺激されて一気に絶頂が近くなったのか、旦那さんが激しく腰を突き上げてくる。

 先程までとは違う本気の突き上げを、奥さんは喉の深くで受け入れていく。

 

 

『んぶちゅっ♡ ひぃよ♡ んん♡ らひれ♡ らひれ♡』

 

 

 そしてちんぽを咥えながら射精を煽るように吸い上げつつ、太ももにしがみつくようにしてその喉奥を開いていく。

 より深く、より奥まで求めるように開かれた奥さんの喉まんこは、旦那さんの長大なおちんぽの付け根まで受け入れていた。

 

 

ガポッグプッガポッガポッ

 

 

(うそ……♡)

 

 

 みこは自分に伝わってくるありえない感覚がたちの悪い冗談にしか思えなかった。

 喉を貫き、下咽頭すら届く程に抽挿を繰り返されつつも、奥さんの身体から伝わるのは圧倒的な肉悦だけあった。

 

 愛しい人のおちんぽに口まんこを貫かれ、喉まんこの奥まで蹂躙される事に歓喜しているのだ。

 そして実際に擬似的ではあるが目の前で繰り広げられる奥さんの口技と、そこから伝わってくるディープスロートのリアルな感覚はみこの身体をより淫らに変えはじめていた。

 

 喉奥を開くという今までした事もない身体操作の感覚と共に、おちんぽをえずくことなくそれを受け入れる喉の動きが伝わると、口いっぱいに唾液を溢れさせながらヒクヒクと震える自らの喉がその動きを追随していく。

 これまで会話や飲食以外に使われた事のなかったみこの喉は、フェラ未経験にも関わらず目の前の長大なちんぽをすら受け入れられる淫らな喉まんこへと堕ちていた。

 

 

ガブボッグプッグボッグブブッ

 

 

 直接喉から頭へと響くちんぽが突き込まれる淫らな音に聞き惚れる。

 

 

『あーー♡ おひんぽ♡ おひんぽおいひぃ♡ 射精して♡ 喉まんこで射精して♡』

 

 

(あぁ♡ うそ♡ 知らない♡ こんなのがキモチイイのなんて知らない♡)

 

 

 久しぶりに感じる喉まんこの奥まで押し広げられ、犯される感覚は奥さんの思考を淫靡に染め上げ、みこも初めて感じる異様な快感で理性が蕩けきっていた。

 

 

「んーーーーっ!! んんーーーっ!!!!!」

 

 

 そしてこれだけ焦らされた旦那さんのおちんぽは限界まで膨れ上がり、絶頂へと向けて腰を振りたくる。

 

 奥さんの感覚から伝わる射精の予感は、これから喉まんこが生ザーメンで犯し尽くされる事への期待に溢れ、みこは快感に堕ちた全身をゾクゾクと震わせていた。

 そして奥さんもまた初めての喉奥射精でもそれを待ち望むような淫乱さを見せるみこの様子に中てられ、より一層昂奮していく。

 

 

ガブッガプッゴブプッゴボッブブッグブブッ

 

 

『あ♡ 射精るのね♡ あは♡ きて♡ きてきて♡♡ きてっ♡♡♡♡』

 

 

(射精されちゃう♡ 喉まんこ♡ 喉まんこで射精されちゃう♡ 射精されちゃうぅ♡♡♡)

 

 

「っーーーー!!!!!」

 

 

ゴチュッ

 

 

 旦那さんの言葉にならない雄叫びと共に一際強くその喉奥へとちんぽが突き込まれた。

 

 

ドビュッビュビューーーッビューッドビュッビュビュッ

 

 

 ありえない量のザーメンが下咽頭すら超える程に突き込まれたちんぽから解き放たれ、直接胃の中へとぶちまけられていく。

 

 

『あーーー♡ いくっ♡ いってりゅ♡ 喉奥しゃせーでいってりゅ♡♡♡』

 

 

 胃が孕むかと思う程の衝撃的な刺激は普通であれば吐き戻すのだろうが、それに慣れている奥さんは嬉々としてそれを受け止め、その感覚すら快感として全身を絶頂に震わせていく。

 それでもその喉まんこはザーメンを搾り尽くそうと、おちんぽを締め付け吸い上げていく。

 

 

(あつぃ♡ のど溶ける♡♡ 溶かされてイッちゃってる♡♡♡♡)

 

 

 一方、ただでさえ快感に蕩けきったみこは初めて感じる喉奥射精を受けての絶頂に溺れていた。

 溢れる唾液もそのままに力が抜けた上半身は床へと前のめりに倒れ込み、ひくつく腰のスカートからはプシプシと水音が漏れ聞こえていた。

 

 

『でてる♡♡ 旦那様のザーメン一杯出てる♡♡ ふぁぁ♡ しあわへ♡♡♡』

 

 

(あーーー♡ ぁーー♡♡♡)

 

 

 やがて射精も収まったのだが、快感に浸る奥さんも、法悦に溺れたみこもその全身を震わすばかりだった。

 




色々と!

時間が!!


すいませんお待たせして本当に申し訳ないです……。


なんとか時間作って続きも上げていきます



──

21/4/9に生存報告&大幅改訂。

対人はなんか違うと思ったので、大幅に改定しました。
もし旧版がいいという方がいらっしゃればそれはそれでIFとして上げようと思います。


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第15話 -第4話のアイツ ⑤-

先に、第4話 - ④ も更新してますのでお気を付け下さい。


『ぷあぁ♡』

 

 

 久しぶりの喉奥射精を受けて、しばらく絶頂の余韻に浸っていた奥さんが、硬さを保ったままのちんぽをゆっくりと喉奥から引き抜いていく。

 射精後も萎えることなく硬さを保つ肉ちんぽの張り出した傘に喉まんこを刺激されながら、ズロロロと卑猥な音を立てつつ姿を表す長大なちんぽへ愛しげな視線を向ける。

 

 

「っん♡♡ ……ふぁ?」

 

 

 その喉壁をえぐられる甘美な感覚が伝わったのか、ビクビクと身体を震わせたみこは絶頂にトンでいた意識が戻ってきた。

 

 

 顔を上げて奥さんを見やると、濃厚な生搾りのザーメンを大量に嚥下した事で旦那さんから生気を貰ったかのように存在感が増していた。

 

 みこに触れなくても旦那さんへと干渉できるようになっており、よりはっきりと伝わってくる喉奥を押し潰される感覚や、唾液とザーメンが交ざった苦味が総て愛しいとばかりに奥さんは恍惚とした表情を浮かべる。

 情欲に塗れて溶けた瞳は愉悦に歪み、その緩んだ唇をてろりと舌が舐め上げた。

 

 

 そしてその口がみこも思いも寄らない言葉を紡ぐ。

 

 

『ふぁ♡ ……それじゃあ、今度はみこちゃんやってみる?』

 

 

「は……へ……?」

 

 

 その言葉を聞いたみこは混乱する思考とは裏腹に子宮がズグンと疼くのを感じていた。

 悪戯っぽくみこの方を眺める奥さんを視線を絡めたみこは、彼女が今もその手で扱き上げているおちんぽを自らの口で咥え、喉奥まで犯して貰うという甘美な誘惑に流されそうになる。

 

 しかし、どうしても生身の男性と行為に及ぶという一線を超える踏ん切りはつかないでいた。

 

 

「あ、あの……。」

 

 

『くすくす♡♡ 冗談よ♡』

 

 

 狼狽えたように言い淀むみこを見て、元々半ば以上冗談のつもりだった奥さんは口許を緩ませる。

 再度旦那さんのちんぽを両手で包み込むと、さも愛しているのは今も目の前で勃起をしているアナタですと言わんばかりに鈴口へと口吻を捧げた。

 先程まで喉まんこの奥まで犯しつくし、たっぷりとザーメンをご馳走してくれたそのおちんぽを労るように、唇で全体を愛撫していく。

 

 

「ふぅっ! んむぐっ!!」

 

 

 リップ音が鳴る度にピクピクと身体全体を震わせる旦那さんと勃起ちんぽの様子を見ていると妙に可愛らしく感じるから不思議だ。

 

 

 もし、みこが初めて見たのが奥さんで、初めてが自分達との行為であったのなら違った選択肢もあったのだろう。

 

 しかし、実際にみこが初めて遭遇したのはバス停でのオジサンであり、彼女の身体はその後に現れた怪異達に犯された記憶が楔となって打ち込まれていた。

 それは恐怖を恋心と勘違いする吊り橋効果か、それとも彼らを見ることが出来るのは自分だけなのだという憐憫か……。

 そこにどれだけ犯されたとしても他人にはソレを認識される事はなく、処女を散らされる事もなく妊娠する心配もないというズレた安心感までもが複雑に混じりあう。

 自分だけが、自分しか知ることの出来ないであろう背徳的な人外の悦楽をわからされたみこにはそれを手放す事など出来ないだろう。

 

 もしもなどという淡い考えは次の機会にと頭の片隅に追いやった奥さんは、今はまだ満足しきっていない愛しい旦那さんのおちんぽを題材にしたお勉強を続ける。

 

 

『こうやって♡ 一杯頑張ってくれてありがとうって♡ この後もたっぷり頑張って貰うのでよろしくお願いしますって♡ 唇で愛情をたっぷりのご挨拶をしていくの♡♡』

 

 

「おちんぽに挨拶……♡」

 

 

 確かに奥さんの言う通り、口吻を捧げる様は本当に楽しげで、情感たっぷりにそのちんぽ全体を唇で愛撫していく。

 生前に過ごしたこの部屋で、毎日のように行われていた旦那さんとの濃密な密事、その度に散々狂わされ、自分が旦那さんのオンナなのだとわからされたそのおちんぽ。

 

 喘ぎ、淫れ堕ちた追慕と共に溢れる愛しい想いと肉悦は奥さんからみこへと沁み込んでいき、二人の身体と心を淫らに染め上げていく。

 

 

(あぁ……♡ こんなスゴいの……♡♡ 我慢出来ない♡♡)

 

 

 その思いはみこのモノか、それとも奥さんのモノだったのか……。

 

 奥さんから伝わるイヤらしくも魅惑的な愛欲に塗れた情事の感覚は、淡い初恋すらまだしていないみこにとっては狂おしい程に強烈で、オンナとしてまだまだ未熟なみこはその感情を持て余してしまう。

 昂ぶり疼く子宮はキュンキュンと疼き、煽られて火照る身体は追憶の当事者である目の前のおちんぽを求めるかのように昂ぶっていく。

 

 そして、その疼きは当事者である奥さんにとってはより一層顕著であり、既に彼女は我慢の限界に達しようとしていた。

 

 

『ね、みこちゃん♡』

 

 

 そっと旦那さんの腰へと抱きついた奥さんは、イヤらしい雌の貌を隠しもせずにおちんぽの先へとキスの雨を降らしつつみこへと語り掛けた。

 

 

『……ごめんなさい♡♡』

 

 

「あ……。ぇ……?」

 

 

 その言葉に含まれた意味をみこが理解する前に奥さんの手は巧みに動き、旦那さんを拘束していた手枷を取り外していた。

 そのまま立ち上がると旦那さんの手を促して抱きしめて貰いつつ、首へと回した手がボールギャグも取り払っていた。

 

 

『ね♡ あなた♡ お願いします♡ 犯して下さい♡♡』

 

 

「ぁ……♡」

 

 

 愛しい人から切なく囁かれたその言葉を受けた旦那さんは、先程まで自分のちんぽを舐めていたのも意に介さず、その口へとしゃぶりつく。

 

 微かに漏れたみこの言葉はそのリップ音に押し流されてしまった。

 

 

 愛しい人からその存在を逃さないとばかりに力強く、それでいて壊さないように繊細に抱きしめられるその幸福感に浸る奥さん。

 存在感を増したそのカラダは旦那さんと密着し、開けたワンピースから覗く白いお腹にはこれでもかと自己主張するおちんぽが押し付けられていた。

 

 

『あぁ……♡ あなたのがこんなになってる♡♡♡』

 

 

 まるでおねだりをするようにうねうねと蛇のようにお腹を擦り付ける奥さんの腹コキによる刺激は旦那さんの理性を溶かすには十分で、奥さんの背中に回されていた両手が下へと降りるとぷりんと突き出たお尻を鷲掴みにした。

 

 

「『ほお゛♡』」

 

 

 みこと奥さんの口からはしたない喘ぎが漏れる。

 

 ゴツゴツとした大きな男の手によって割り広げられたお尻の谷間にその指が入り込んでしまい、奥にある窄まった不浄の穴がかすっていたのだ。

 

 思わぬ刺激に腰が浮き立ち、漏れ出た声は淫欲に塗れている。

 それは、不浄の穴への刺激でさえ甘美な快感となっている証拠であった。

 

 

 奥さんへと愛撫をしたにも関わらず二人分の喘ぎが聞こえ、アイマスクで視界を閉ざされたままの旦那さんには、まるで二人同時に犯しているような感覚に襲われる。

 

 

「___」

 

 

『はひ♡ 私です♡ 旦那様ぁ♡♡』

 

 

 思わず、今抱いているのが本当に奥さんなのかと不安を覚え、確認するように不安げに愛しい人の名前を囁く。

 その優しくも自らを強く求める声色を耳元で受け止めた奥さんはキュンキュンと子宮を疼かせながら爪先立ちで旦那さんへと口吻を交わす。

 それならばとより一層強く尻肉を鷲掴みにし、まるでお腹越しに子宮を犯そうとするかのように腰を押し出していく。

 

 

「ほ♡♡ お゛ぉ♡」

 

 

 そんな二人の睦み合いを見せつけられているみこはズクズクと熱を孕んだ子宮をお腹越しに押し上げられる感覚で下品な喘ぎ声をあげてしまう。

 そんな責めをされた未熟な処女まんこは一刻も早く生のおちんぽを突き込んでザーメンで溺れさせて欲しいと戦慄いていた。

 

 

「おちんちん♡ おちんぽ♡♡」

 

 

 先程から疼きっぱなしのカラダはみこの理性を溶かし、気がつけばその両手はスカートの奥へと差し入れられている。

 

 

クチュグチュ

 

 

 頭の中はバカになったかのようにおちんぽの事で一杯で、今すぐにでもココに付き込んで欲しいと両手の指が蜜壺を掻き回し、淫らな水音を奏でるが、到底求めている刺激には届かない。

 そんなもどかしげなみこの思いが伝わってきたのか、奥さん自身も我慢の限界だったのか、もぞもぞと腰を引くと、薄っすらと縦筋が浮き出たお腹へと押し当てられている愛しい人の剛直を片手で押し下げていく。

 

 

「?」

 

 

「ふふ♡ ちゃんと支えてて下さいね♡♡」

 

 

 唇を離した旦那さんがどうしたの?とばかりに首を傾げると、奥さんは悪戯っぽく微笑みかける。

 空いた手は旦那さんの首にしがみつくように回され、跨ぐような格好で片足を持ち上げた。

 つま先立ちになった奥さんの尻肉は旦那さんの両手でがっちりと支えられ、もにゅもにゅとその形を淫猥に変えている。

 

 その甘美な感覚に熱い吐息を漏らす奥さんの両足の付け根はしとどに濡れ、溢れた蜜液でテラテラと光る。

 その秘所で猛る肉槍を跨いだ片足が下ろされると、鼠径部に出来る小さな三角地帯でがっちりとその幹を挟み込んだ。

 

 

ズリュリュリュッ♡

 

 

「『ふお゛ぉ゛♡』」

 

 

 みこの手首よりも太く大きくエラの張った陰茎が奥さんのクリトリスを刳り、ふっくらとほころんだ陰唇からお尻までを蹂躙していく。

 奥さんが自ら立ち素股を望んだにも関わらずただ体重をかけただけで軽イキしてしまい、カクカクとその足を震わせながら旦那さんの胸へともたれかかる。

 

 

『はぁ゛ーーー♡♡ あーっ♡♡』

 

 

 荒い息を吐きながらもその腰はおちんぽの具合を確かめるようにゆるゆると揺れ動く。

 そんな淫らで可愛らしい奥さんの様子を察した旦那さんはニヤリとその口を歪めていた。

 

 

バヂュンッ

 

 

「『ほ♡ お゛♡♡』」

 

 

 部屋に肉を叩きつける淫音が響くのと同時にあられもない声がみこと奥さんの口から漏れる。

 

 

ドヂュッ

 

 

『あ゛ぉ゛♡ ま゛♡ ま゛っれ♡♡』

 

 

「ーーーっっ♡♡」

 

 

 二度目のソレに反応を返せたのは奥さんだけだった。

 蕩けた声色でなんとか静止しようとするが、蕩けたその声色では説得力を持ち合わせていなかった。

 

 一方のみこは口をパクパクとさせて声にならない喘ぎを漏らしながらその全身を震わし、快感に溺れきっていた。

 その両手を差し入れたスカートは自らが吹き出した淫液で重みを増し、床にまで小さな液溜まりを作り出している。

 

 そして枷を外された旦那さんはただ自らの肉欲を満たすために目の前の雌肉を使う。

 ドヂュドヂュと叩きつけられる腰の動きは毎度その角度を変え、オンナを堕とす肉槍の矛先は今にも膣口を攻略せんと突き解していく。

 

 

『あ♡ もう♡♡ らめ♡ ください♡♡ おちんぽ……欲しいですぅ♡♡♡』

 

 

 これ以上は生殺しだとばかりに奥さんは旦那さんへと懇願した。

 揺れる腰は肉槍を誘う淫らな踊りを舞い、蜜壺は押し込まれる剛直を迎え入れるためにその口を緩め、亀頭を食む。

 

 旦那さんはその声へ応えるように両手を奥さんの股下へ差し込むとその身体を苦もなく持ち上げた。

 

 

『ぁん♡』

 

 

 奥さんは浮いた両足で旦那さんの動きを邪魔しないようにと慣れたように身を任し、彼の首へと抱きついた状態で自らの身体を支える。

 俗に言う駅弁と言われる体位であり、これから彼女は身動きもとれないままに子宮までおちんぽで串刺しにされ、ザーメン漬けにされようとしているのだ。

 

 

ムジュゥ

 

 

『あづぃ♡』

 

 

「ぉ゛ほ♡」

 

 

 期待に顔を蕩けさせる奥さんの望んだ通りに極太の亀頭が膣口へと押し当てられ、火傷するような程に熱く猛ったちんぽの先で蜜肉を押し分けようと圧力を増していく。

 一方膣肉へと肉の槍が押し込まれるという初めて経験する圧迫感に息が押し出されたような下品な声をあげていた。

 

 

ヌヂュっ

 

 

『あ♡♡ はいってくる♡』

 

 

「ふぁ♡♡ すごっ♡ これすごぉ♡」

 

 

 待ち望んだ雄ちんぽを受け入れようと奥さんの蜜口は綻び、亀頭を呑み込んでいく。

 その圧倒的な圧迫感と蹂躙される快感に溺れてしまいそうになる。

 

 

ドヂュッ

 

 

「『んあ゛♡』」

 

 

 一息で膣奥まで突き上げられた。

 あまりの衝撃で膣肉が痛いほど締まり、旦那さんのちんぽを刺激する。

 

 どぢゅどぢゅと音を立ててちんぽがおまんこを撹拌し、子宮を押し上げる。

 そのまま締め付け、ザーメンを絞り出そうと懸命に締め付ける。

 最後は子宮口を押し広げんとせんばかりに突きこまれ、子宮がたぷたぷになる程に大量のザーメンを注ぎ込まれた。

 恍惚とした表情を晒しながらその身を震わせていた。

 

 

ムジュゥ

 

 

 

 

 

 

 そして、ドヂュリと奥さんの膣肉を突き割るとその子宮口まで一息に突き上げられた。

 そして最後はその子宮が膨らむかと思うほどの大量射精でフィニッシュ。

 

 しかし、吐き出す機会もなく溜まりに溜まった旦那さんの奥さんへの愛情が一度で留まるはずもなく、抜かずの二度目が始まった。

 

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

「お邪魔しました」

 

 

 萎びれたアパートの玄関でぺこりとみこが頭を下げた。

 その身体に纏っているのはこの部屋へ訪ねた時には来ていなかった薄手のトレンチコートを羽織っていた。

 

 

 

 あの後すっかりとザーメンで胃が膨らんだみこは気分が落ち着いた所で、自分の惨事に呆然としてしまった。

 口許から溢れたザーメン交じりの涎を垂れ流れるままにした事で、制服のブラウスにもスカートにもイヤらしい染みがたっぷりとつき、ブラウスはその下着が透けて見える程に酷い状態になっていたのだ。

 

 思わず拘束された全裸の豪塚と奥さんも含めて慌ててしまったが、奥さんの形見である薄手のコートを借りていくという形でなんとか落ち着いた。

 

 

 しかし見た目はそれで何とかなったにしても、染み付いた匂いの問題があった。

 

 ファブリーズを何回も振り掛けてはいるのだが、どこまで誤魔化せているのかは不明ではある。

 それでも外は日が陰り、いい時間になっているので帰らざるを得ないので、淫らな匂いを撒き散らせながら帰る他なかった。

 

 

 

 そして、そんな自分の状況にすら疼く身体にみこは気付かない振りをした。

 

 

 

『また……来てね♡♡』

 

 

「あ……♡ は、はぃ……。また……来ます……♡」

 

 

 どこか焦燥とした様子を見せるみこにそっと寄ってきた奥さんが、耳元で囁く妖艶な声色にゾクゾクと子宮を疼せてしまう。

 

 

「……っ♡ はぁ……♡」

 

 

 何とか落ち着かせようと深く吐息を吐くのだが、とろりと蕩けた表情は女子高生ではありえない程に妖艶で、豪塚も思わず生唾を飲んでしまうほどに綺麗だった。

 

 

「あの……。何かあったら、連絡下さい」

 

 

「……あぁ」

 

 

 

 最後に豪塚とそんな言葉を交わしてアパートを後にする。

 

 

 少し離れた所で振り返ると、豪塚と彼に寄り添う奥さんが小さく手を降っていた。

 変わらずの仲睦まじい様子にクスリと笑みが溢れる。

 

 

「……ふぅ」

 

 

 軽く溜息を吐きながら家路を進むみこの脳裏には先程までの出来事が浮かんでいた。

 初めての生身の男性とのエッチな行為。

 

 それは怪異に犯されたのとは違った圧倒的なまでの肉々しさと雄々しさに溢れて、その雄臭はどうしようもなくみこの中のオンナを昂ぶらせていた。

 

 無意識にキュッと借りたコートを握りしめる。

 

 

 

 今回は大丈夫だった。

 

 

 

 

 しかし、いずれはこの借りたコートを返しに来ないといけない。

 

 

 

 

 

 近い将来に訪れるその時に、自身の身体の疼きを我慢出来る自信はみこにはなかった。

 




という訳で第4話はここまでっ


次は……ハナちゃんとのデートですねっ♪



──

21/4/9に生存報告&大幅改訂。

対人はなんか違うと思ったので、大幅に改定しました。
もし旧版がいいという方がいらっしゃればそれはそれでIFとして上げようと思います。


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第16話 -第6話のアイツ ①-

(かゆいっ! かゆいっ! かゆいよぉ……っ)

 

 

 

 涙目になったみこが夕方近くの繁華街を脇目もふらずにただ足早に駆けていく。

 

 暗色のフリルが付いたキュロットスカートにノースリーブのシャツを合わせ、フード付きの無地のパーカーを羽織ったラフなスタイルがみこのどこかゆるい雰囲気と合っていて可愛らしい。

 

 足下もヒールがないタイプなのが功を奏しているのか、元々運動が得意なみこは結構なスピードで繁華街を駆けていく。

 

 しかし、その顔には楽しげな感情は全く伺えず、両手はぎゅっと固く握りしめられて目は睨みつける程に真剣な色を湛えている。

 まるで何かに耐えるように、焦燥感さえ浮かべながら眉間を顰めるみこの唇は固く噛み締められ、わなわなと震えていた。

 

 

 ただでさえ整った顔立ちの彼女から感じるただならぬ様子に振り返る者もいるのだが、脇目も振らず足早に過ぎ去っていくので声を掛けようとした者もみこの足を止める事は出来ないでいた。

 

 そんな彼女はふと、繁華街の脇道へと進路を曲げていくと暗い路地へと入り込んだ。

 

 

 

 通りと通りを繋ぐビルの間の狭い路地。

 

 

 

 店舗の裏口やゴミ捨て場も兼用しているのだろう。 外にも関わらず空気が篭もったような感覚と据えた臭いが漂っている。

 

 そんな人気のないアンダーグラウンドな雰囲気が漂う場所へ走り込むみこの姿は、幸運にも人の目に触れることはなかった。

 

 

 

 ふと、その路地の真ん中でみこの足が止まった。

 

 好んで来る者など居ないような暗い路地の真ん中で、痒みに身体を震わせながら中空を睨めつけるようにして見据えている。

 

 

 

 何も居ないはずのソコ。

 

 

 

 みこの目には、重い空気が漂う日常の中にある異空間のような路地のど真ん中を塞ぐようにして佇む、首にチェーンが巻き付けた焼け爛れたような崩れた顔の怪異をはっきりと捉えていた。

 

 まるで消防士の防火服のような服を着ているそのオトコ。

 

 よく見ると爛れたように崩れているのは顔だけではないとわかる。

 袖口から見える手や歪に折れ曲がった指、千切れた裾から覗いている素足も同様に焼けて表面が炭に塗れたかのように黒ずんでいる。

 

 直視すら厭う程の醜悪な姿を晒すオトコを、涙目になりながらも決して視線を逸らさずに見据え続ける。

 

 

「……っ」

 

 

 しかし、消防士風のオトコはみこの視線を無視し、ただジッと壁を見詰めたままその両手を頻りに握っては広げてと動かしている。

 そんなオトコに焦れたみこはキュッと唇を噛みしめると、その怪異に向けて足を踏み出した。

 

 

 

ギュルンッ

 

 

 

 その一歩を切っ掛けに首だけがぐるりとみこへと向けられた。

 

 

 

 

 

かゆいぃぃぃ???

 

 

 

 

 

 まるでみこが来るのをわかっていたかのように、その消防士風の男は嘲笑うかのように爛れた顔を震わせていた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 みこはこの日、約束通りにハナとの買い物デートの為に繁華街まで訪れていた。

 

 数珠を買うという目的の為ではあるが、気兼ねない友達同士のデートを満喫しようと朝から準備をして出掛けて来ていたのだ。

 

 

 ただ、せっかく楽しみにしていた今日だったのに、幸先から悪い事が重なる事になる。

 

 

 行きのバスでは女子高生が何人もくっついたかのような気色の悪いオンナの怪異と遭遇し、なんとかスルーしていたのだがジッとナニかを探るかのようにみこを注視し続けていたのが気になっている。

 

 

 そして待ち合わせしたカフェでは、チャラ男に憑いた背の高い女性の霊に因縁をつけられてしまう。

 咄嗟にアナコンダ穴熊のおかげで難を免れたのだが……。

 そのチャラ男と待ち合わせをしていた優しげな女性には大量の生霊が憑いており、その女性への執着を目の当たりにしてあまりの気持ち悪さに怖気が走ってしまった。

 

 

 

 そして、駄目押しとばかりに遭遇したのがみこの目の前に佇む消防士風のオトコだった。

 

 

 

 少し狼狽えたのが気になったのか、散々に憑きまとわれてしまい心の底からハナとの時間を楽しむ事が出来なかったのが申し訳なく思ってしまう。

 

 その後はなんとかシカトし続けたら居なくなったので気を緩めていた……。

 

 

 しかし、ハナと別れた辺りからみこは自分の身体に違和感を覚えはじめる。

 

 

 

「ん……。かゆ……」

 

 

 

 そう、痒い。

 

 

 

 とにかく痒くなってきたのだ。

 

 

 

 そしてみこがバス停に着く頃には、その痒みが口の中や喉奥、内もも、背筋、そして胸の先と中、更には胎の中と敏感な部分に広がりみこの思考を削っていく。

 

 

「っ!?……くぅっ…………」

 

 

 誂えたようにそこはみこの弱いトコロばかりが痒くなり、ただでさえ敏感な部分が痒みによって神経がより鋭敏に研ぎ澄まされていく。

 

 

「な……に、これ……!?」

 

 

 そしてその痒み自体も普通ではなく、身体のナカが熱を持ったように火照り、その熱くなったナカが痒くてしょうがないのだ。

 今すぐにでもこの煩わしい服を脱ぎ去って、人目もはばからずに感覚が増したソコを掻きむしって痒みを抑えたくなる。

 

 

「かゆい……。かゆいぃっ。……ぁ♡ ……うぅっ」

 

 

 そんなみこの大事なトコロをとことん責めたてるかのような痒さによって身体は疼き、身体を動かす時に服の布地が擦れるだけでも甘い痺れが背筋を這い回っていく。

 

 

「う♡ 擦れただけでっ♡ なにこれぇ……」

 

 

 そこら辺を歩いている人にでも頼んで全身を掻き毟って貰うというありえない選択肢すら浮かんでくる中で、その原因をと考えた時に真っ先に浮かんだのはあの消防士風のオトコだった。

 

 

 

かゆぃ

 

 

 

 そんな言葉と共に散々追い回され、数珠を諦める原因になったそのオトコが発していた言葉が頭に過る。

 

 それに思い至った瞬間、みこはバス停から踵を返してさっきまで遊んでいた繁華街へと向かって走り出していた。

 

 

 

 痒さに耐え、焦る気持ちを誤魔化し、他人に目を向けないよう一心不乱に駆けていく。

 

 途中でどこかで見たチャラ男っぽいのに声を掛けられたようだったがそんなモノに意識を向ける余裕などなくシカトし、チャラ男に憑いてたオンナの怪異にも関わり合っている暇などないと見えないフリをして駆け続ける。

 

 

 そうして辿り着いたのが、消防士風のオトコと出遭った路地だった。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

「はぁっ…はぁっ、はあっ」

 

 

 みこの方を見やって愉しげに身体を震わせる消防士風のオトコを精一杯睨めつける。

 普段であればここまでしっかりと視線を向ける事などないが、事ここに至ってはそんな余裕などなかった。

 

 痒みと披露で荒く息を乱しながらも、目に力を篭めて元凶を睨み続けるみこの耳にアノ声が聞こえた。

 

 

 

 

かゆいぃ?

 

 

 

 

「…………ぁっ♡」

 

 

 

 死んでもなおそんな言葉を発するそのオトコの言葉が耳に入った瞬間、みこの身体を苛む痒みが増す。

 衝動的に全身を掻き抱いた時に僅かに布地が擦れただけで、得も言われぬ快感が全身を走る程にカラダは敏感になっていた。

 人目がなくなった事で我慢の限界が訪れ、そんな身体を思わず抱きしめてしまう。

 

 

「ふっ♡♡ ぁぁっ♡♡」

 

 

 ふるふると快感に震えながらも精一杯睨めつける。

 

 しかし、痒みで混乱し、快感で濡れるみこの視線などそのオトコにとっては柳に風で、愉しげに身体を震わせながら『かゆいかゆい』と呟き続ける。

 

 

「ふぅ♡ こっのぉ……」

 

 

 みこを甚振るように嘲笑ってくるオトコの様子に、苛ついたみこは思わず足を一歩踏み出した。

 

 しかし……

 

 

「っ!!ぁぁ!?」

 

 

 その一歩の距離が縮んだだけで更にみこを襲う痒みが増す。

 

 

「~~~~っ!!!」

 

 

 思わず両腕を抱えるようにして腕に爪を立てて蹲る。

 全身を掻きむしりたくなるようなその痒みにガリッと歯が軋みをあげるほどに噛みしめるが、呪いのような痒みにはほとんど気休めにならない。

 

 

 

「っぅ! かゆぃぃっっ」

 

 

 

ギュルン

 

 

 

 みこの口から思わず漏れたその言葉に露骨な反応を見せた消防士風のオトコの顔が捻じれ、その瞳がはっきりとみこを捉えた。

 消防士風のオトコの口が捲れるようにガバリと開き、その奥に皮膚を剥いだ肉の面を露わにして嗤い声をあげる。

 

 

 

 

かゆいいぃぃぃ???

 

 

 

 

 ニタァと昏い穴にしか見えない両目と口を醜悪に歪めて愉しげに嘲笑う。

 その間もみこの敏感な部分に対する痒みは際限なく増していく。

 

 

「ふ♡ うーーっ♡ あぁぁぁ♡♡」

 

 

 あまりの痒みからか、みこの乳首は刺激を求めてぷっくりと膨らみきっていた。

 淫らな経験を積んだおっぱいの先端で震える敏感な乳首は、ブラの硬い生地に擦れる事で甘美な肉悦をみこへと与える。

 

 

「ふあぁ♡ ああぁ♡」

 

 

 乳首が擦れる一瞬だけ訪れる清涼感さえ感じる程の快感は、みこの警戒心すらも蕩けさせ、だらしない表情を浮かべて蹲ってしまう。

 

 そんな無防備な姿を晒すみこは、消防士風のオトコがするりと近づいた事にすら反応することが出来なかった。

 

 

 ヌゥっとその焦げたような黒い両腕がみこの胸元へと伸びていく。

 

 

「あ……?」

 

 

 みこがそれに気が付いた時には、目の前に居た消防士風のオトコの両腕が自分のおっぱいに触れ得る程に近づいてしまっていた。

 無造作な動きに最後まで対応が出来ないまま、みこはその両手が自分の腕だけでなく、パーカーやシャツ、そしてブラすらも擦り抜けておっぱいへと触れるのを見続けた。

 

 

かゆいぃ?

 

 

「っ!? ぁっ♡♡♡♡♡」

 

 

 オトコがみこの美乳を鷲掴みにした瞬間、彼女の全身が跳ね上がった。

 

 

「うあっ!? あああぁ!!!? あぁぁぁ♡♡♡♡ イッッゥッッッ♡♡♡」

 

 

 その瞬間、みこは自分のおっぱいが破裂したのかと思った。

 

 

 あれだけ痒くて痒くて痒くて痒かった乳首とおっぱいとそのナカ。

 

 

 その破裂しそうな程に固く尖った乳首に充満した痒みも、中が疼きをあげる程に痒みを増したおっぱいのナカも、消防士風のオトコの黒く焦げた腕と歪に曲がった指に抉られただけで総て快感へと置き換わっていく。

 

 

「や♡♡♡ らあぁ♡ こんなの♡♡♡ むりぃ♡♡♡♡♡」

 

 

 その開放感と肉悦は相乗効果となってみこの身体を蹂躙し、ただそれだけでみこはイキ狂う。

 

 

「だ……めぇ♡♡♡ イク♡ イッてる♡♡♡ とまらないいぃ♡♡♡」

 

 

 みこは自分の膝がカクカクと震え、腰が意思とは裏腹に揺れながらその蜜奥から熱い蜜液がこぽりと溢れるのを感じていた。

 

 

かゆいぃ?

 

 

「ふぁ♡ おっぱい痒くない♡♡ 痒くないれしゅぅ♡♡」

 

 

 あれだけ痒かったおっぱいが一掻きで全部キモチイイに変わってしまったのだ。

 

 みこは消防士風のオトコの言葉に思わず恍惚とした表情を浮かべながらそう返してしまっていた。

 

 

(あぁ♡ もう受け入れちゃってる♡♡ わたし、このヒトを受け入れちゃってるよぉ♡♡)

 

 

 路地とはいえ、街の中で浅ましくイキ狂っている自分は、こんなに蕩けさせられてしまって、どうされちゃうのだろう。

 そんなどこか期待交じりの妄想が浮かんでしまっていた。

 

 

 しかし、そんなみこから溢れた『痒くない』という言葉を受けたオトコはスッと彼女から離れた。

 

 

「あ……ぇ…………?」

 

 

 みこの頭でどこか今までの怪異達と同じ欲望に忠実な行動を考えていた。

 

 

 だが、実際に消防士風のオトコが起こした想像とは異なった行動に、何故か見捨てられたような感覚を覚えてしまう。

 

 

「ぇ?」

 

 

 そして、そんな感覚を覚えた自分の感情にも戸惑いを覚える。

 

 

「う……そ……?」

 

 

 ソレは気付いてはイケない感情だった。

 

 

「そんな……わたし…………」

 

 

 このままココで、人気のない路地で、イヤらしく疼く痒いトコロを掻きむしられて、全身を、口まんこも乳まんこも、おまんこの奥まで一杯掻きむしって気持ちよくされちゃうのだと……。

 

 そんな浅ましく乱されて狂わされてしまう覚悟をしていた。

 

 

 

 それなのに実際は肩透かしをされて、自分は残念だと思ってはいなかっただろうか?

 

 

 

「ちがう…………」

 

 

 思わず溢れた口先だけの言葉。

 

 しかし、そんなモノでは自分の心は誤魔化すことが出来ない。

 

 

 何故なら、自分自身の感情に戸惑い混乱するみこを尻目に消防士風のオトコがビルとビルの間にある一際狭い路地裏へ入っていくのを目にした瞬間……

 

 

「……ぁ。ま……」

 

 

 そんな寂しげな声が漏れ出ていたのだから……。

 

 

ズクンッ

 

 

「……ぁっ」

 

 

 そしてその感情を後押しするかのように、一時的に快感で上書きされていた痒みがぶり返した。

 

 

「ぁぁ……。追いかけ……ないと……」

 

 

 自分でも説明に窮するような感情を抱え、半ば呆然としながらも、みこはその痒みと疼きに誘われるようにしてジャリッと地面を靴で蹴りつけた。

 

 

 震える膝を叱咤してその後をついていき、消防士風のオトコが消えた路地裏へと入り込んだ。

 

 

 

「……ぇ?」

 

 

 

 その消防士風のオトコが消えた路地裏。

 

 

 繁華街の通りに面したビルとその裏側に建つビルの合間にある街の死角。

 

 

 大柄な男性では通るのもやっとというそこには、ダンボールとビニールシート、そしてビールケースなどを資材にして辛うじて体裁を整えただけという住まいとも呼べないモノがあった。

 

 

「なに……これ?」

 

 

 ビールケースを並べた上に作られたそのうさぎ小屋のような住居の中はどこからか拾ってきたのか、ブラウンのバスタオルが何十枚も敷き詰められている。

 その小屋の端にはゴミが散乱しており、奥には肌色が眩しいオトナの本が何冊も積み上げられている。

 

 そして敷き詰められたバスタオルには至る所に、粘っこいナニカが付着して乾いたようなガビガビとした跡が散らばっていた。

 

 

「え!?……えぇ?」

 

 

 そこを住まいにしているホームレスは幸いにも留守にしているようだが、あまりにも衝撃的なその景色に痒みすら忘れたように狼狽えてしまう。

 

 

 更にはこの路地裏に入ったはずのオトコの姿がない。

 

 

「どこ……に?」

 

 

 そう言葉に出してキョロキョロと顔を巡らせ、後ろを振り返る。

 

 

 

 

 

かゆい?

 

 

 

 

 

「ひぃっ!!」

 

 

 目の前にあの崩れた顔があった。

 

 

 その醜悪な顔と触れそうになって、どこか焼けた臭いすら感じて思わず後退る。

 しかし、そこにはみこが今さっきまで見ていたダンボールハウスがあった。

 

 

「きゃぁっ!?」

 

 

 案の定その土台になっているビールケースにみこは足を引っ掛けてしまい、後ろ向きにホームレスの住まいの中へと倒れ込んだ。

 何枚も何十枚も重ねられたバスタオルは思った以上に柔らかくみこの身体を受け止めた。

 

 仰向けに転がり、無防備な姿を晒すみこはパーカーが捲れてその下に着ているシャツが露わになっていた。

 その足も転んだ拍子に拡げられ、キュロットスカートから伸びる艷やかな内股やその鼠径部すらも消防士風のオトコの眼前に晒さている。

 

 そして、そんなみこには先日訪れた豪塚夫妻のお宅で嗅いだのと似たような濃い性臭が鼻についていた。

 

 

「あ……。あ、あははは……」

 

 

 このナニかが乾いた跡総てがソレなのだと理解してしまい、思わず乾いた笑い声が漏れる。

 そして、そんなみこの様子に一切構わず、消防士風のオトコがスゥッと近寄っていく。

 

 

 流石にここまで来ればみこにも容易に察せられる。

 

 

 戯れにおっぱいを一掻きしたその行動すらみこをこうして誘う為のものだったのだと。

 

 この焼け爛れた顔の消防士風のオトコも今までの怪異となんら変わりがない、イヤらしくて、淫猥で、欲に塗れたオトコなのだと。

 

 このまま、自分はこのホームレスが過ごす家で、少し先には沢山の人が行き交っている中で犯され乱されてしまうのだとわからされてしまった。

 

 

 

ズクン♡♡

 

 

 

「あは♡ あはははは♡♡」

 

 

 

 ワキワキと折れ曲がった指を使って人間には不可能な手の動きを見せる消防士風のオトコを見やりながら、みこは自分の子宮が痒みだけではない明らかに肉欲に疼いているのを感じていた。

 




という事で、ハナちゃんとのお友達デートの後の出来事です。

一杯『素敵』な出会いがあったので、また濃厚な日になりそうな……。


みこちゃん、ちゃんとお家に帰れるのかな?



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第17話 -第6話のアイツ ②-

かゆいぃ?

 

 

「っぁ♡」

 

 

 ねっとりと耳に絡みつくその音がみこの耳に届く度に身体の敏感な部分に耐え難い程の痒みが走っていく。

 ただでさえ辛いその痛痒感によって、みこは肉体的にも精神的にも追い詰められていく。

 

 薄汚いホームレスの棲み家へと追い詰められたみこは、ゆっくりと近づいてくる消防士風のオトコの姿を潤んだ瞳で捉えている。

 振り払って逃げるという選択肢を取ろうにも、逃げた先であの痒みに襲われたらと考えると、どうしても逃げ出すという選択肢を取れない。

 

 

 それに、ジッとオトコを視界に捉えるみこの脳裏から、痛痒感に苛まれる身体を触れられた際カラダに起きた淫らな快感が離れない。

 

 

 たった一掻き。

 

 

 消防士風のオトコからされた一掻きでみこのおっぱいは肉悦交じりの爽快感に侵され、その一時だけは痒みが治まっていたのだ。

 

 もし歪な形に捻じ曲がった状態で卑猥にうねるその指が全身掻き毟り、苛み続ける痒みが全部快感になってしまったらという自分本意な淫らな思考が止まらない。

 先程の快感と開放感を与えてくれる消防士風のオトコの指を物欲しげに見詰めてしまう。

 

 

「……ぁ♡ か……かゆぃんです♡♡」

 

 

 気がつけば、おねだりをするような甘えたような声が漏れてしまっていた。

 

 

 怪異と出会うようになってから一月も経っていないにも関わらず、そんなはしたない妄想が思い浮かぶ程にオトコを覚えさせられたみこは、今の状況に明らかに昂奮を覚えていた。

 

 

「ふ……ぁ……♡ …………ぃ♡♡」

 

 

 その証拠に、みこの鼻の粘膜を犯す見知らぬホームレスの体臭と濃い性臭を嗅いでいるだけで、消防士風のオトコのゴツゴツした指で淫猥な責めをされる妄想が頭に溢れかえり、キュロットスカートの奥に隠れた秘肉は蜜を湛えてその身を綻ばせ始めていく。

 

 

かゆい??

 

 

「っ♡♡ ふあぁ♡」

 

 

 消防士風のオトコはそんなみこを焦らすように、肉欲を煽る為に言葉を重ねてみこの身体へ更なる痒みをかけ合わせていく。

 

 

 

「やぁぁ♡♡」

 

 

 

 たった一度ではあるが、はっきりとその痒みが抑えられた感覚と、それに伴う快感を叩き込まれたみこにそんな焦らしが耐えきれるはずもない。

 

 戦慄く可憐な唇から喘ぐような懇願が溢れ出てしまう。

 

 

 

「……ねがぃ♡♡」

 

 

 

 歩いても10秒と掛からずに雑多と人が行き交う繁華街へと行き着く距離にありながら、その存在自体が無視される都会の闇。

 そんな街の死角である路地裏に美少女の肉欲に塗れた甘えた声が響いていく。

 

 

 

「おねがい♡♡」

 

 

 

 幾重にも重ねられたバスタオルに染み込んだホームレスの汚臭と濃厚な性臭すらも芳しく感じてしまう。

 思考を淫らに染めたみこは、ダンボールハウスの中にあってこれからされてしまう卑猥な妄想への期待を止められない。

 

 

 

「掻いて下さいぃ♡♡」

 

 

 

 見も知らないホームレスの精液が染み込んだバスタオルの上に仰向けで転がったまま、情欲に濡れた瞳で精一杯誘うような視線をゴツゴツと節くれだった太い指へと送り続ける。

 

 

 

「ああぁ♡♡ 痒い♡♡ 痒いんです♡♡ お願いだから掻いて♡ ぜんぶ掻き回して下さいいぃ♡♡」

 

 

 

 耐えきれない痒みを止めて欲しいと浅ましく懇願する。

 

 

 

「その太い指で一杯掻いてください♡ もう我慢出来ないんです♡♡ この痒いの全部キモチイイので上書きして下さいぃ♡♡♡」

 

 

 

 痒さと快感への期待で埋め尽くされたみこは、そこが繁華街の裏手である事すら忘れ、はしたないおねだりの声をあげていた。

 

 

 

かゆぃ

 

 

 

 淫欲に塗れたイヤらしい声色で痒いと口走るみこを見詰める消防士風のオトコはただでさえ醜く爛れた顔を淫猥に歪め、そんな浅ましい淫らに彩られた現役女子高生の痴態を嗤いながら視姦する。

 

 

ズ……ッ

 

 

 猥雑な悦びの嗤い声をあげながら、オトコはその両手をみこの淫らに発情する身体へと向けた。

 

 

「ぁ……?」

 

 

 何かに持ち上げられるようにみこの両手が頭の上まで持ち上げられ、拘束されたかのように固定された。

 突然の自体に混乱して身動ぎをするが、手首に感じるのは真綿で締め付けられたかのような感覚を感じるばかりで、それにも関わらず両手は微動だにしない。

 

 そんなみこを尻目に、消防士風のオトコが嗤いながらみこへと近づいて行く。

 

 

「……ぁ♡」

 

 

 今度はオトコが近づくのに合わせて、みこが着ているパーカーがノースリーブのシャツを巻き込むようにして捲れはじめる。

 

 

「あぁ……♡ うそ♡」

 

 

 思わず両手で隠そうとするが、腕が拘束されたままピクリとも動かない。

 みこは身動ぎできないままに、自分の日焼けもしてない滑らかで白いお腹が露わにされ、消防士風のオトコの眼前に晒される様子を見せつけられる。

 

 

「やあぁ♡ 脱げちゃう♡ 見えちゃぅ♡♡」

 

 

 そして同時に正面から近づいていく消防士風のオトコの昏い虚のような両眼から注がれる肉欲に塗れた視線によって、みこは自分の露わになっていく身体は、明らかにオトコにとって性欲の対象とされている事に気付いてしまう。

 

 身動ぎする度にうねるシミひとつもない白く引き締まった腹筋や、もどかしげに擦り付けられる内股へとイヤらしくねっとりとした視線が這い回り、その羞恥に全身がカァっと火照ってしまう。

 

 

かゆぃ??

 

 

ズズッッ

 

 

「はっ!? ぅぅっ♡」

 

 

 一際近くオトコが寄ってくると、胸元まで捲れ上がっていたパーカーとインナーシャツが、みこの腕を巻き込んで頭の上まで強引に脱がされてしまった。

 

 

 

「…………う……そ♡」

 

 

 

 ただでさえ動かせなくなっていた両腕が頭の上で自分が着ていた服で物理的にも拘束されてしまう。

 

 万歳をするように両腕が上げられた事で、形の良い美乳を包んでいたはずの淡いレースのブラもずれてしまい、白雪のようにしっとりとした膨らみだけでなくその頂きでツンと張り詰めたヴァージンピンクの蕾まで総てが消防士風のオトコの視線に晒された。

 

 

「あっ♡ やぁぁ♡♡」

 

 

 そのくすみすらない淡いピンクの乳首に外気が触れるのを感じて思わず声を上げてしまう。

 少しでも露わになったカラダを隠そうと身を捩らせるが、その声にもどこか濡れたような色香が混じってしまう。

 

 

かゆい。かゆぃ。かゆいぃ……

 

 

「……ふっ♡ あぁ!?」

 

 

 そしてそんな儚い抵抗も、オトコから少し強い口調で言葉が投げかけられる事で襲いかかる猛烈な痒みによって霧散させられてしまう。

 

 そしてみこの濡れる瞳はもう幾分かでも腕を伸ばすだけで触れ得る程に近寄ったオトコは、ふるふると震えるピンクの頂へとその両手を伸ばしていた。

 

 

 

「あぁぁぁぁ♡♡♡」

 

 

 

 そして耐え難い痒みで固く張り詰めたソコへ指が触れた。

 

 

 

コリュリュッ

 

 

 

「ふっ♡♡♡ やあぁぁぁぁぁぁ♡♡♡」

 

 

 あれだけ耐え難い痒さがその指でコリコリと捏ねくり回されるだけで快感へと置き換わっていく。

 

 

「おっぱい♡ ちくびも♡ なかだめぇ♡ きもちぃ♡♡ ああぁぁ♡」

 

 

 まるでおもちをうどんを練り込むような動きでおっぱいの中へとオトコの両手が埋まっていく。

 赤ちゃんおじさんや4本腕のオトコに散々弄られてイヤらしい乳まんこにされたおっぱいの中も乳首も全部全部消防士風のオトコのゴツゴツした手と指で気持ちよくされている。

 

 

「うあぁ♡ 痒いのきもちぃ♡♡ 掻いて♡ もっと掻いてぇ♡♡」

 

 

 その強烈な快感に溺れるみこは無意識に逃れようとしているのか、背中を仰け反らせて身を捩らせる。

 しかし、実体のない怪異であるオトコはそんな抵抗など露とも感じる事はなく、責め手を緩めることをしない。

 

 

「ぅゅううぅぅ♡♡ あぁあ♡ ひゃめ♡ ああっぁあ♡」

 

 

 怪異たちによって淫らな経験を積んだみこのおっぱいは、痒みによってより一層敏感になった乳腺や乳首を刺激され続け、捏ね回される。

 

 

「らめ♡ イク♡ イッちゃう♡ おっぱい気持ちよくてイッひゃぅぅ♡」

 

 

 身体の外だけでなく中まで犯されるという異形の責めは異様なまでの快感となってみこへ叩きつけられると、みこの腰が快感で跳ね上がった。

 

 仰け反ったまま無様にカクカクと震える腰を包むキュロットスカートから覗くスベスベの内ももはもどかしげに擦り寄せられる。

 

 

かゆいぃ??

 

 

「かゆい♡ かゆいの♡♡ 痒いからぁ♡ ココもおっぱいみたいに掻いて♡♡」

 

 

 まだまだ痒みに襲われたまま太股はピクピクと痙攣し、消防士風のオトコへと絶頂が近いのだと示している。

 掻いてもらえないその産毛すら生えていないスベスベの太股とその奥にオトコの視線を感じたみこは耐えきれずにはしたないおねだりをしてしまう。

 

 

 

 その言葉と同時に、みこはオトコを誘惑するかのようにその両足を開いていく。

 

 

 

 緊張と期待で薄紅色に色付く色白のスベスベした太股は現役女子高生とは思えないほどイヤらしい。

 

 そんなみこの反応を見やったオトコは醜悪な顔をニタリと歪めると、片手をおっぱいから離してその震える太股へと伸ばしていく。

 

 

 

「あぁ……♡ そう♡ 掻いて♡♡」

 

 

 

 痒みに苛まれる場所を掻きむしられる快感。

 

 これまでの怪異と同じく消防士風のオトコからの異形の責めがみこへと痛みを与える事はない。

 それが尚更にオトコから力一杯掻きむしられているのに快感しか感じないという異常な責めになりあり得ない程の快感となってみこの心をも犯していく。

 

 そしてそんな異形の愛撫をより敏感な内股から鼠径部、更にはその奥で溢れる蜜で濡れるおまんこへとされてしまったらと考えるとそんな妄想だけで子宮がキュンキュンと疼く。

 

 

「あ♡ やあぁ♡ 掻いて♡ ああぁ♡♡ はやく♡ はやく掻いてきもちいくしてください♡♡」

 

 

 そんな妄想だけでは堪えきれないとばかりに急かすような言葉すらみこの口から溢れ、それに合わせるかのように待ちに待ったオトコの手が太股へと触れた。

 

 

 

ズリイィィィ

 

 

 

「っきゅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 その一掻きでみこを一瞬で絶頂する程の快感を感じていた。

 

 

 

「ああぁ♡ あああああぁ♡♡ まっれ♡ むり♡ イッてる♡ イッてますからぁ♡♡」

 

 

 

 キュロットスカートの奥からプシュプシュと潮を吹き、ショーツがそれを受け止めきれずにじっとりと濡らしていく。

 そんなみこの内股やキュロットスカートの奥にある鼠径部、そしてショーツに包まれた秘所へとギリギリ触れるくらいの場所までオトコの手が入り込み、思う様に掻きむしられる。

 

 

「やあぁぁ♡ きもちいいの♡ んあぁぁぁ♡」

 

 

 待ちに待った快感はみこが想像していたモノよりもよりも数倍強烈で、みこの腰は跳ね上げられたまま降りてこず、痙攣する太股へと溢れる蜜液がたらたらと垂れ落ちている。

 

 拘束された両腕によってどれだけ快感にカラダが暴れてもホームレスの棲み家へは大きな影響は及ぶことがなく、むしろみこはそれがわかった上で回りの状況を気にする事無く浅ましく肉欲に溺れていく。

 

 積み重なったバスタオルを力の限り握りしめたみこは涎が垂れるのに構う余裕すらもなく、絶頂を繰り返すカラダを捩らせて全身から汗を吹き出していた。

 

 

かゆぃぃ? かゆいぃぃ??

 

 

「きもちい♡ かゆいのきもちいいぃ♡ あーーー♡ イきゅ♡ また♡♡ あぁあ♡」

 

 

 消防士風のオトコに掻き回される快感にすっかり病みつきになったみこのカラダは、一番気持ちが良くて、同時に快感に弱いおまんこを触られてないにも関わらず絶頂に溺れていく。

 

 

「あーー♡ あぁーー♡」

 

 

 言葉すら発する事が難しくなったあたりでようやく消防士風のオトコはその責めを緩めた。

 

 

「ふあぁ♡ あぁー♡ あーーー♡♡」

 

 

 数え切れない絶頂でぐったりと弛緩するみこの全身から吹き出した大量の汗を吸うことによって、バスタオルへとこびりついたホームレスのザーメンがふやけ、濃厚な性臭となってみこのカラダへと纏わりついていく。

 

 しかし、快感に茹だったみこはその臭いも不快に感じる事はなく、むしろ昂奮をより淫らに彩るその性臭をたっぷりと吸い込んで愉しんでしまう。

 

 

かゆぃ?

 

 

 そんなみこへと覆い被さろうようにして顔を覗き込んだ消防士風のオトコはそんな言葉を投げかけ、言葉と同時にさわさわと下腹部をその歪な手で撫で回していく。

 

 

「はっ♡ うぁ♡♡」

 

 

 そのオトコの手の動きから、みこはいまだに一番敏感で、快感に弱いトコロへの責めがされてない事に気が付かされてしまう。

 

 

「ぃゃ……ぁ……♡♡」

 

 

 そして思い出してしまえば耐え難いほどに痒みを訴え始める自分の胎へと視線を送ったみこは、その視界にありえないモノが見えたのに気付いてしまう。

 

 

「なに……それぇ♡」

 

 

 そこに映っていたのは、先日見て舐めて喉まんこを犯して貰った豪塚のちんぽと比べても遜色ないほどに凶悪な大きさと形をしたちんぽだった。

 

 だらりと蛙足のようにだらしなく拡げられた両足の奥にある消防士風のオトコの股間から聳え立つ肉の槍。

 いつの間に脱ぎ捨てたのか、ズボンに覆われていたはずの両足と共に曝け出されている。

 

 オトコの腹に突き刺さるのかと思うほどガチガチに勃起した異形のチンポは、その至る所にタコのような硬い角質で出来た尖った肉芽が突き出している。

 その肉芽は先程からウゾウゾと脈動しながら蠢き、先端からザーメンにも似た膿のような粘液をピュッピュと吹き出し続けている。

 

 

「うそ♡♡」

 

 

 ただでさえヨワヨワなみこのおまんこは消防士風のオトコによる痒みで更に弱体化している。

 そんなザコザコなおまんこを異形のちんぽでおまんこや子宮をゴリゴリと掻きむしられたら、またオトコのちんぽでわからせられてしまう。

 

 

「ま♡ まって♡♡」

 

 

 オトコは醜悪なちんぽをゆっくりとみこへと見せつけるようにしながら、耐え難い痒みを訴えるおまんこへと近づけていく。

 

 そんな状況にあってもみこの心はその醜悪なちんぽに犯される恐怖ではなく、これから齎される快感への期待に震えていた。

 

 

「や♡ やだ♡ やだぁ♡」

 

 

 拒絶するような言葉は、しかし言葉通りの意味など全く感じられない。

 むしろみこ自身の心構えがついていないからこそ出てくる言葉であり、同時にまだどこかで自分から犯して欲しいとは言えないでいる浅ましいみこの心境から来るものであった。

 

 

「死んじゃう♡ それ絶対だめなやつだから♡♡」

 

 

 いまだに頭の上で拘束されたままの腕によって、みこに逃れるチャンスすら与えられる事はなく、そのちんぽがキュロットスカートの奥に隠れるおまんこへあてがわれていくのを見せつけられる。

 

 

 

「やらぁ♡ やらああぁ♡♡ やらあぁぁぁ♡」

 

 

 

 そんな言葉だけの懇願など全く意に介される事はなく……

 

 

 

ズリュウゥゥゥ

 

 

 

「ふあああぁぁぁぁぁ♡♡」

 

 

 

 ビクビクと脈動し、肉芽を蠢かせる消防士風のオトコの異形のちんぽがキュロットスカートとショーツによって隠されているはずのみこの生まんこへと擦り付けられていた。

 その硬い肉芽はみこのおまんこを苛んでいた痒みを快感へと変えながら、その蜜液に濡れそぼった表面をゴリゴリと削られていく。

 

 

「うゃぁぁっぁぁ♡ おまんこ♡ らめ♡♡ いきなり生はらめ♡ イきゅ♡ イきゅうぅぅ♡♡」

 

 

 その一擦りで容易に絶頂へと叩き上げられたみこは全身をビクビクと痙攣させる。

 

 

かゆいぃ???

 

 

「ふぁ……? あっ……ぇ?」

 

 

 そして絶頂に溺れる最中にあって、その肉芽から吐き出される粘液が塗りつけられた場所の痒みが治まっているのに気がついた。

 

 いや、そのオトコからの言葉で気付かされた。

 

 

ゾリュゥゥゥ

 

 

「ふああぁぁ♡ まっれ♡ ほんとにまって♡」

 

 

 本気の懇願、それでも止まらず素股で異形ちんぽを擦り付けられながらも茹だる頭でなんとか頭を動かしていく。

 

 

 

 このザーメンみたいなオトコの体液を塗りつけられたら痒みが治まるのなら……

 

 

 

 もし全身の痒いのを止めたければ……

 

 

 

 ズリュッヌリュッとおまんこへ擦り付けられるちんぽからは、そんな言外のオトコの思惑がありありと伝わってくる。

 

 思わずコクリとみこの喉が鳴った。

 

 いまだに熱く熱をもったような痒みに苛まれ続ける喉奥やおっぱいと乳首、そして背筋や膣内と子宮へとその体液をたっぷりと塗りたくって貰わないといけないのだ。

 

 

かゆぃ?

 

 

 そしてそんなみこを煽るように淫猥な笑みを浮かる消防士風のオトコが言葉を重ねていく。

 今までは痒みが積み重なるばかりだったその言葉もオトコの体液に塗れたおまんこだけには効かなかった。

 

 

(あぁ……♡ どうしても言わせたいんだ♡♡)

 

 

 しっかりとその体液の効果を実感してしまったみこは、自分から今から発する言葉に対しての大義名分を得てしまった。

 

 だからこそこのタイミングなのだろう。

 

 みこの両手が自由になり、みこは消防士風のオトコの肉欲に塗れた昏い目をジッと見詰めながらその両手をお尻の方へと下ろしていく。

 両足を揃えるようにして上げて腰を浮かしたまま、そのお尻からキュロットスカートとショーツを纏めて太股へとずり下げていく。

 

 

「おねがい♡♡」

 

 

 丸まった形のいいお尻が露わになり、たらたらと蜜を垂れ流す処女のままオトコを覚えた淫らなおまんこと、その下に見える窄まりが消防士風のオトコの眼前に晒された。

 そんな卑猥な姿を晒すみこの顔は恍惚に浸り、これから自分の身に訪れる肉悦への期待に塗れた妖艶な表情を浮かべながらその可憐な口を開いていた。

 

 

 

「ください♡」

 

 

 

「痒いのを止めるソレをください♡♡」

 

 

 

「痒いのが止まるならおまんこの奥まで一杯に犯していいからぁ♡」

 

 

 

「喉まんこも♡ 乳まんこも♡ おまんこも♡ 子宮も犯していいから♡ 身体中に一杯そのザーメンを注ぎ込んで下さい♡♡」

 

 

 

 そんな膣内をごりごり削ってくれそうなちんぽを見せつけられてみこは痒みで自分からおねだりをする言葉を発してしまった。

 




お時間空いてすいません!!


自粛が解除になるにつれて空き時間は減っていく……。



いい事なんですけどね、もっと頑張って更新しますのでお待ち下さいませ。



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第18話 -第6話のアイツ ③-

かゆい?

 

 

 

「はい♡ 痒いです♡ おまんこ痒いから♡ 早く♡ はやくそのおちんぽで掻いてください♡♡」

 

 

 

 みこは太ももを抱え込むようにして濡れる秘裂を消防士風のオトコへと晒し、その蜜液が垂れるイヤらしいお尻を揺らして精一杯ちんぽを誘惑していた。

 

 見知らぬホームレスの体液が染み付くバスタオルへと仰向けに寝転んだみこの頭の上にはパーカーとノースリーブのシャツが乱雑に脱ぎ捨てられている。

 淡いレースのブラがおっぱいの上にずれて、オトコを覚えたばかりのエッチな膨らみの艷やかな白い肌と、懸命に蕾を膨らませてオトコの視線を誘う乳首が震えているのが見える。

 

 半脱ぎの状態で膝上に引っ掛かったままのキュロットスカートとショーツを両手で押さえ、その白魚のような指でいまだに生身の男を知らない処女肉がくぱぁと開かれ、物欲しげにその膣口をパクパクと開いていた。

 

 消防士風のオトコはみこのそんな拙い誘惑でも十二分に興奮し、その猛りきったビクビクと震えるちんぽの鈴口や肉芽から白く粘ついた先走り汁を吐き出し続けていく。

 

 そしてみこもまたそんなオトコのちんぽから視線を外すことが出来ないでいた。

 

 

ズズッ……

 

 

 オトコはみこの細くくびれた腰をその歪な両手でがっしりと掴んで固定すると同時に、キュロットスカートとショーツが引っ掛かる両膝が緊張に震えるおっぱいへと押し付けるようにして曲げて拘束された。

 

 

「ああぁ……♡♡♡」

 

 

 身体を押し曲げたままがっちりと拘束されて身動きが取れなくされたちも関わらず、みこは蕩けた牝顔を晒して一生懸命に腰を揺らして誘惑を続ける。

 そんなみこの望み通りに、オトコは肉芽を蠢かせる太く長い異形のちんぽをその物欲しげなおまんこの口へと宛てがった。

 

 

ムチュゥ

 

 

「ふあぁ♡」

 

 

 みこのとろとろに蕩けるおまんこと消防士風のオトコの猛るちんぽが押し当てるだけの柔らかい口吻を交わす。

 伸し掛かるようにして押し当てられた鈴口から溢れる粘度の高い先走り汁が、みこの痒みに震える膣口に湛えられた愛液と混じり合う。

 

 ヌチュッと卑猥な音を立てながらそのちんぽ離されると、混ざりあった二人の淫らな分泌液が淫らな橋となって互いの口同士を繋いでいる。

 

 

かゆい?かゆいぃ???

 

 

 オトコのちんぽから溢れる粘液がゆっくりとおまんこへと沁み込んでいくと共にじっとりとした熱に加えてゆっくりと痒みが快感へと変わっていく。

 そんな身体の変化にみこは蕩けた声をあげ、それを耳にしたオトコはイヤらしく口元を歪めながら何度も腰を突き出し、何度もイヤらしいオトナの口吻を交わしていく。

 

 

ヌチュッムチュッズッチュッ

 

 

 オトコは次第にちんぽを強く押し込むような動きへと変え、擦り付けられるちんぽに生える肉芽でいまだ痒みが残るみこのおまんこを刮いで快感を塗り込んでいく。

 

 

「あ♡ かゆい♡♡ やぁ……♡ あついぃ♡ おちんぽが痒いところカリカリして♡♡ お汁が染み込んであちゅいよぉ♡♡」

 

 

 その心地よさに蕩けきったみこの嬌声に、オトコはただでさえ醜悪な顔を更に淫猥に歪めて執拗にちんぽの鈴口でおまんこ穴を押し広げていく。

 痒いという言葉と共に何度も繰り返されるそのキスによって先走り汁を塗り込まれたみこのおまんこは、更に更にとその凶悪なちんぽを求めてその口を開いて受け入れ始めてしまう。

 

 

「やあぁ♡ いやぁ♡♡」

 

 

 そんな言葉だけの嫌な素振りがまったくの本気でない事は明白で、むしろそんな言葉を口走りながらもみこは自分の指でおまんこをより大きく押し広げてしまう。

 白濁した本気汁が交じり始めた蜜液を溢れさせるおまんこへの侵入を果たそうと、ちんぽで掘り穿つような動きへと変わっていた。

 

 

ヌプックプッズニュッ

 

 

「やーー♡ やあぁ♡ 解れちゃう♡ おまんこにおちんぽ入ってきちゃう♡♡」

 

 

 言葉通りにみこのおまんこはすっかりとろとろに解され、蕩けた膣口が優に5cm以上はある亀頭を咥え込み始めた。

 おまんこを限界以上に拡げられる感覚を感じつつもいままでの怪異と同じく決してみこの身体を傷つけることはなくただただ快感だけを与えてくる。

 

 生身のヒトとは違い、自分だけにしか見えないオトコに押し倒されている非現実感。

 そして、痛みを伴わない快感だけの挿入感は、みこに犯される嫌悪感を与える事がない。

 

 むしろ少しずつ侵入してくる極太のちんぽから感じる熱と硬さ、そしてその太さが悦びとなってみこを牝へと堕としていく。

 

 

「あ♡ あーー♡ おっき♡ おちんぽおっきぃ♡」

 

 

 女子高生にあるまじき卑猥な言葉を口から溢れさせ、みこはおちんぽへ媚びはじめていた。

 固定された腰を精一杯くねらせておまんこへと埋まり始めた亀頭を刺激し、同時に下腹部へと力を篭め、その僅かに入り込んだおちんぽの亀頭部分ですらも愛しげに締め付けていく。

 

 

 

「やらぁ♡ やらあぁ♡ 気持ちよくされちゃう♡ 痒いおまんこが掻き回されちゃう♡」

 

 

 

 

 そんなみこの言葉とは裏腹の痴態を卑猥な笑みを浮かべながら見詰めるオトコは、その異形のちんぽを一際強く押し込んだ。

 

 

 

 

 

グップン

 

 

 

 

 

「あっ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 

 

 ついに、その亀頭がみこのおまんこへと侵入を果たす。

 

 

 

ぃぃいいいいいぃぃぃいい

 

 

 

 その蕩けた処女肉がちんぽへと与える極上の快感にオトコは打ち震える。

 

 亀頭や雁首にも生える肉芽が容赦なくみこの膣口を刮いでいき、痒みに苛まれていたおまんこのお肉へと肉芽から溢れるオトコの汁が塗りたくられて沁み込んでいく。

 

 

 

ぃぃい! いいぃぃ!

 

 

 

グップ……ヌプゥ……グポッ……

 

 

 

「ああぁ!? なに♡ 熱い♡♡ おまんこが灼けるぅ♡♡」

 

 

 

 ゆっくりゆっくりとおまんこへと馴染ませるかのように亀頭だけを出し挿れさせたオトコのちんぽ。

 その鈴口から溢れる先走り汁や亀頭に生える肉芽から染み出した分泌液が、おまんこの内部へと異変を起こしていた。

 

 

 

 おまんこの中に感じていた痒みがオトコの体液によって快感へと挿げ替えられていくのだ。

 

 

 

「あーー♡ イク♡♡ ううぅーーー♡ またイグ♡♡♡ ああー♡♡ 熱くてキモチイイ♡♡ イク♡ あーーー♡♡♡ イキュ♡ イキュゥゥゥ♡♡♡♡」

 

 

 

 まるで焼き鏝を押し当てたのかと思うほどにおまんこが強烈な肉悦で灼け溶けていく。

 

 跳ね回ろうとする腰も足もがっちりと固定されている為に身動きが取れず、叩き込まれる快感から逃れる術がなっていた。

 

 

 

「死ぬ♡ 死んじゃう♡ やらぁあ♡♡ たしゅけて♡」

 

 

 

 そんな本気の懇願を嘲笑うかのように、みこの上に伸し掛かるようにして消防士風のオトコは更に腰を突き出し始めた。

 

 

 

いいぃぃいぃ

 

 

 

ヌヂュウウゥゥゥ

 

 

 

「はひっ♡♡ はいって♡ いっぱい♡♡♡ おちんぽいっぱいれ♡ はいっれきひゃう♡♡」

 

 

 

 その凶悪なちんぽに馴染まされたみこのおまんこは、ゆっくりゆっくりと侵入してくる人外ちんぽを悦んで咥え込んでいく。

 

 みこはおまんこが感じるそのちんぽの大きさも硬さも、肉芽に刮がれる肉癖もおちんぽに蹂躙される快感も総てを余す所なく覚え込まされてしまい、牝堕ちさせられる快感に狂わされていく。

 

 

 

ドヂュッンッッ

 

 

 

「あ♡♡♡ 奥まれ♡♡♡ しゅご♡♡♡ 頭溶けちゃうぅ♡♡♡ イッてるのにイキュ♡ またイッてりゅ♡ 奥まで犯されてイキュゥッ♡♡♡」

 

 

 

 多数の怪異のちんぽに牝としてわからされながら、いまだに生身の男を知らないイヤらしい処女まんこ。

 そんな世界で一番イヤらしい処女のおまんこを消防士風のオトコに生える異形のちんぽが埋め尽くした。

 

 その亀頭や竿全体に生える硬い肉芽がみこのおまんこの膣壁を刮ぎ様や、溢れる粘液を塗り込まれて痛痒感から開放される心地よさ、そして大きいちんぽに牝堕ちさせられていく快感によって、みこは更なる絶頂地獄へと叩き落とされてしまう。

 

 そんな確信を抱いてしまったみこは、そんな状況に絶望交じりの歓喜を覚えてしまっていた。

 

 

 

かゆいぃ?

 

 

 

 気が付けばオトコはみこの眼前でその瞳を覗き込んでいた。

 

 痒い?と囁くその昏い穴にしか見えない瞳の中に自分のおまんこをちんぽで犯した愉悦を幻視したみこは、その目をうっとりと蕩けさせながら恍惚とした表情を浮かべていた。

 

 

 

「はひ♡ 痒いです♡ 痒いから♡♡ しきゅーまで全部ゴツゴツしたおちんぽで掻き回してぇ♡♡」

 

 

 

 へらりと壊れたような笑みを浮かべて目の前のオトコへと媚びた声をあげて誘う。

 そんな物欲しげなみこの言葉に釣られるように、オトコはその腰に力を籠めて本格的な抽挿を開始する。

 

 

 

いいぃぃ……

 

 

 

ヌヂュゥゥゥゥゥゥ

 

 

 

「ふおおぉぉぉぉ♡♡♡♡」

 

 

 

 その凶悪なちんぽ全体へとみこの本気汁をまとわりつかせながらゆっくりと引き抜かれていく。

 そして雁首まで引き抜かれた事で一際太い亀頭部分が膣口に引っ掛かり、くぷりとおまんこへとオトコのちんぽが引っ掛かる。

 

 

 

ぃぃいいいいいい

 

 

 

ズヌウゥゥゥゥゥゥゥ

 

 

 

「ほおぉぉぁぁぁぁぁ♡♡♡」

 

 

 

 再度押し込まれていく肉芽が轟く異形のちんぽが濡れそぼつみこのおまんこを蹂躙していく。

 その極上の蜜肉をゆっくりゆっくりと味わい尽くすように消防士風のオトコのちんぽが埋め尽くし、粘液を吐き出し続ける肉芽がゾリゾリと膣壁を削いでいく。

 

 

 

 

ジュズンッ

 

 

 

 

「ぉっ♡」

 

 

 

 

 そしてダメ押しの一突きがみこの子宮口をも蹂躙し、子宮の中へと侵入した。

 

 

 

「イッ♡ イッてる♡ おまんこしゅごぃ♡♡♡」

 

 

 

 それだけでみこの身体は絶頂が止まらずビクビクと痙攣を続け、プシュプシュとおまんこから絶え間なく潮が吹かれて消防士風のオトコへと降り掛かっていく。

 

 潮が降り掛かった場所が揺らぐように明滅するが、オトコはそんな自分の身に起きる事など意に介さず、一心不乱にみこのおまんこへとちんぽを叩きつけていく。

 

 

 

ぃぃいいい!

 

 

 

ドヂュゥッヂュズッッヌブウゥゥッヅヂュンッッ

 

 

 

「あー♡♡ しゅご♡♡ しゅごぃ♡♡ おまんこイッギュ♡ イッでりゅ♡ 気持ぢぃぃい♡♡」

 

 

 

 待ちに待ったちんぽが秘肉を埋め尽くし、膣口から膣肉、処女膜や子宮口、更には子宮までも苛んでいた痒みは、鈴口や肉芽から吐き出される粘液によってすっかり快感へと挿げ替えられていた。

 

 あれだけの痒さが快感へと置き換わった事で、ただでさえ敏感になった膣肉を奥の奥までゴリゴリと突き挿れられ、固く尖った肉芽で刮がれていく異様な肉悦はみこの脳髄を溶かしていた。

 そんなありえない快感を覚えさせてくれたおちんぽをみこのおまんこは無意識に締め付け、愛しげに纏わりついていく。

 

 

 

ズヂュンッドヂュンッッバヂュッドヂュッバヂュッ

 

 

 

「おほぉぉぉ♡ 止まらない♡♡ おちんぽでイクの止まらないぃ♡♡♡ 痒い所ゴリゴリされてイッてりゅ♡ おまんこのお肉削られてイッてるのぉ♡♡」

 

 

 

 削岩機のようなエグいちんぽがおまんこを抉りながら膣口から子宮まで蹂躙し続ける。

 おちんぽで犯される快感だけを伝えてくる実体のないちんぽをみこのおまんこが懸命に締め付け、更にその先を求めて戦慄く。

 

 

 

ドヂュッヂュズッドヂュンッズヂュンッ

 

 

 

「しゅご♡ 硬い♡♡ もっと硬くなっれ♡ おっきぃぃ♡」

 

 

 

 射精へと向けて勢いを増したオトコの動きを敏感に察したみこは、おまんこの中を埋め尽くすちんぽが一際力強く膨らむのを感じて恍惚とした表情を浮かべる。

 

 

 

 

 

「あぁ♡ イクの♡ おまんこでイッちゃうの♡♡ いいよ♡ いいから♡♡ 私のしきゅーに出して♡ 一杯おまんこの奥にザーメンピュッピュしてぇ♡」

 

 

 

 

 絡みつく膣肉が、叩きつけられる膣奥や子宮が破裂しそうなほどに膨れ上がるちんぽを感じ取り……

 

 赤ちゃんのための部屋へと直接射精させられる予感を感じたみこのおまんこが悦びに震えた。

 

 

 

 

ぃぃいいいいいい!!

 

 

 

 

 そんな牝まんこへと屈服アクメさせる為に、雄叫びのような声をあげながら射精直前のちんぽをみこの子宮へと叩きつけた。

 

 

 

 

ドヂュンッッ!!!

 

 

 

 

「おごぉ♡♡♡♡」

 

 

 

 

 

ボビュビューーーーッドビューーッビューービュビューーーッ

 

 

 

 

「っーーーーー♡♡♡♡♡♡♡」

 

 

 

 

 ありえない量のザーメンがみこの子宮の奥を叩いていく。

 

 消防士風のその姿を表すかのように、まるで放水車から出る水のような終わりの見えない大量射精によってみこの子宮はザーメン漬けにされていく。

 

 

 

ビューーッビュッビューーーーッ

 

 

 

「あぁー♡♡♡ あへぇ♡♡♡♡」

 

 

 

 圧倒的なオスちんぽに蹂躙された子宮一杯に、止まらない大量のザーメンを叩き込まれ続けるみこは、蕩けきっただらしない表情を晒して全身をビクンビクンと震わせている。

 

 

 

いぃぃぃぃ……

 

 

 

ヌヂュウゥゥゥゥゥ……

 

 

 

「はぁぁ♡♡ あ……ぇ?」

 

 

 

 そんな快感に蕩けるみこをよそに、消防士風のオトコはいまだに射精を続けるちんぽを引き抜き始めた。

 

 

 

「あ…………」

 

 

 

 みこは余韻に浸っていたい自分の心情など一切考慮していないオトコの行動に、思わず寂しげな表情を浮かべてしまった。

 

 

 

しかし……。

 

 

 

いいぃっ!!

 

 

 

バヂュンッッ!!

 

 

 

「ほああぁぁぁぁぁ♡♡♡♡♡」

 

 

 

 一息に引き抜かれたちんぽがみこのおまんこへと叩きつけられた。

 

 

 

「なぁ♡♡ に♡♡♡」

 

 

 

ジュズンッッバヂュンッッ

 

 

 

 目を白黒させるみこの目を愉しげに覗き込みながら、消防士風のオトコはその全く衰えを見せない凶悪なちんぽを突き挿れ始めた。

 

 

 

「まっーーー♡ まっれ♡♡ しゃせーしながらなんて♡ あーー♡♡ またイキュ♡ イキュゥゥ♡」

 

 

 

 そのガタイに見合った強引な抽挿は子宮への大量射精ですっかり柔らかく解れたおまんこを容易く蹂躙し、その止まらないザーメンをそのおまんこ全体へと塗り込んでいく。

 

 ただでさえ子宮奥へと中出しされたザーメンで敏感になった膣口から処女膜、そして膣肉から子宮口、更には最奥にある子宮をも溢れるザーメンと共に肉芽でゴツゴツとした異形のちんぽで掻き回されていく。

 

 

 

 

 そんな人外の快感でみこはイキ狂う。

 

 

 

 

ヂュブズッパヂュッヂュビュッドヂュンッッ

 

 

 

 オトコの腰が叩きつけられる度に、溢れるザーメンで濡れるみこのおまんこへとオトコの腰が叩きつけられ、淫らな水音を響かせる。

 

 ありえない量のザーメンがみこのおまんこから溢れてちんぽによって掻き出されていくが、それと変わらない量の新しいザーメンが注がれ続け、オトコの凶悪なちんぽによって膣肉へと念入りに塗り込まれていく。

 

 

 

「ああーーー♡ しゃせーーしないれぇ♡♡ しゃせーしながら掻き回さないでぇ♡♡」

 

 

 

 こんな人外セックスを覚えさせられたら普通のセックスでは満足出来なくなってしまう。

 好い人を見つけて幸せな結婚して、おかあさんみたいになるという乙女の夢の危機を感じ、消防士風のオトコから逃れようと背中でずり上がろうとする。

 

 

 

いいぃ……

 

 

 

 しかし、がっちりと腰を捉えられている為にそんなささやかな抵抗は実を結ぶことはなかった。

 

 

 

ヂュブンッッバヂュンッドヂュッドヂュッバヂュンッ

 

 

 

「っーーー♡♡♡♡」

 

 

 

 逃げようとしたみこへとお仕置きだと言わんばかりの抽挿に、口を開いた状態で声にならない嬌声をあげさせられる。

 

 ぽろぽろと涙を流してイヤイヤと弱々しく首を振りながらも、おまんこは自らを犯すちんぽを嬉々として締め付けてしまう。

 そんな健気な抵抗を見せるみこに対して、オトコはニヤリとイヤらしい笑みを浮かべた。

 

 

 

ぃぃいいい!

 

 

 

 抜かずに続けられる抽挿には、オトコがみこを完堕ちさせようとする意図がありありと見え、みこの乙女の夢を押し流す為に強烈な牝の快感を叩きつけていく。

 

 

 

ズッヂュッドヂュンッヂュズンッッ

 

 

 

「あーーっ♡♡ やらぁー♡ あぁぁあああ♡♡」

 

 

 

 乙女の危機に泣き濡れるみこが気付くことはなかったが、いつの間にかあれだけ続いていた射精が止まっていた。

 

 

 

いぃぃ

 

 

 

 むしろ、オトコは自らその射精を止めていた。

 

 

 

 みこのおまんこを力強く犯し続ける消防士風のオトコは、大量に流し込んでいたザーメンを堰き止めることで、まるで流れ続ける水を止めた時のホースのようにそのちんぽを一層固く太く張り詰めさせていく。

 

 

 

「ふやあぁ♡♡ にゃに♡ おっきくなっれ♡♡ なにこれぇ♡」

 

 

 

 一度目に犯された時以上のその硬さと太さはより一層の肉悦をみこのおまんこへと覚え込ませていく。

 

 そして、そんな快感を叩きつけられるみこは、そのおまんこと子宮で堰き止められた事で勢いを増したザーメンが叩きつけられる未来を悟ってしまった。

 

 

 

「たす♡♡ たしゅ♡ けてぇ♡♡ しにゅ♡ しんにゃぅ♡♡ やらぁ♡♡♡」

 

 

 

 既に快感で脳味噌が蕩けきっているが、それでもみこに宿る牝の本能はよりしっかりとザーメンを受け入れようとその子宮を下ろしていく。

 そんなヨワヨワなおまんこの子宮口を蹂躙する異形のちんぽは、大量のザーメンを湛える子宮の奥まで思う様に突き上げていく。

 

 

 

「イギュ♡ イキュ♡ イキュウゥ♡♡♡」

 

 

 

 ただそんな言葉を繰り返すみこの子宮を容赦なく責めあげる抜かずの連続セックスにチン負けしているみこのおまんこはキュンキュンとおちんぽを締め付け射精を促していく。

 

 

 

いいいいぃぃ

 

 

 

 みこの極上処女まんこを責めあげるオトコのちんぽは、絡みつく処女肉によって再度の射精へと近づいていく。

 ゴリゴリと蜜壁を抉る肉芽とガチガチに硬く猛るちんぽから感じる二度目の射精の予感にみこはその全身を戦慄かせた。

 

 

 

 

「また♡ また固くなってるぅ♡ しゃせーされちゃう♡ いっぱいビューーーーーッて♡ びゅーーびゅーーーーってされちゃうぅ♡」

 

 

 

 

いいぃぃいいいぃぃいいいいいい!!!!

 

 

 

 

「やぁ♡ やらあああぁぁぁぁ♡♡」

 

 

 

 

 そんなみこの懇願が叶えられる事はなく、消防士風のオトコの腰がみこのおまんこへと叩きつけられ、その人外ちんぽが処女膜も、子宮口すらも容易く蹂躙し、子宮奥へと突き込まれた。

 

 

 

 

ドビュッビュビューーーーーッドビューーーーーーッビューーーッビュビュッ

 

 

 

 

 一度目のザーメンがたっぷりと残る子宮の最奥へと再度マグマのようなザーメンが叩き込まれ、白一色に塗り潰される。

 

 一度目にも劣らないどころか、堰き止められた事で更に勢いを増した大量の射精は子宮を直接ザーメンで叩きつけられるという異形の快感をみこへともたらし、括れた細い腰を折れそうな程に仰け反らせながらイキ狂わせていた。

 

 

 

 

「あっーーー♡♡ あぁーーーーーーー♡♡」

 

 

 

 

 人外の絶頂に狂わされて白く明滅する視界の中で、微かに残るみこの理性は昏い穴のようなオトコの両眼がまるで初めて満足出来たとでも言いたげに色を湛えているのに気付いた。

 

 

 

 

「あぁ……♡」

 

 

 

 

 狂気の中に微かに感じるどこか無垢な少年のようなオトコの感情を読み取り、みこはほわりと柔らかい笑みを浮かべてその昏い瞳を見詰め続けていた。

 




一週間空かなかったからヨシッ




という訳でお待たせしました。




もっと筆が早ければと思いつつ、妄想だけが溜まっていく……


もっともっとがむばりますので、よろしくお願いします!



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第19話 -第6話のアイツ ④-

 蕩けたアヘ顔を晒して伸し掛かる消防士風のオトコへと視線を送るみこは、子宮まで蹂躙しつ肉芽を蠢かせるちんぽをキュンキュンと締め付ける。

 

 熱く滾るザーメンがすっかり牝堕ちさせられた子袋へと吐き捨てられていく事で、みこは自分の子宮が人外の子種汁でずっしりと重みを増しているのを感じていた。

 

 

「しきゅーがいっぱい♡♡ おひんぽしゅごぃ♡」

 

 

 そんなザーメンをコキ捨てるだけのオナホールのような扱いをされているのにも関わらず、みこはその肉悦に理性を蕩けさせてビクビクと絶頂を繰り返している。

 

 

ヌブヂュッ

 

 

 消防士風のオトコは、そんなみこの法悦に塗れた淫らな牝顔を眺めてニタァとイヤラシく嗤うと、そのザーメンを吐き出し続けるちんぽを一息に引き抜いていく。

 

 

ズヂュヂュヂュ……

 

 

「ふやああぁぁぁ♡」

 

 

 みこの処女まんこは抜け出ようとするちんぽを逃さないとばかりに健気に締め付ける。

 しかしオトコの引き抜く力にみこのヨワヨワなおまんこでは勝つことは出来ず、逆に自分からズリズリと蜜肉を刺激するちんぽからの快感を強めてしまう結果になってしまう。

 

 

ヌポッ

 

 

「んおぉ♡」

 

 

 その一際太い雁首がみこのおまんこから抜き出る際にイヤらしい肉音がみこのおまんこからあがる。

 それと同時に治まりのつかないちんぽが勢いよく振り上がった。

 

 

 

ブビュビュッビューーーッビュッ

 

 

 

 いまだに止まない消防士風のオトコの射精によって吐き出される大量のザーメンがみこの身体へと撒き散らされていく。

 ぱたぱたと淫らな水音を響かせながら全身を染め上げていくザーメンが濃厚な性臭を漂わせ、それを胸一杯に吸い込んだみこがうっとりと頬を緩ませた。

 

 

「ふぁ♡ ざーめん♡♡ くちゃぃ♡」

 

 

 

 腹筋の縦筋が浮かび上がる白く艶めかしいお腹も……

 

 

 密かに自慢の丁度いい大きさの美乳とその頂きでピンと勃っている薄ピンクの乳首も……

 

 

 ファーストキスもまだなのにすっかりおちんぽの味を覚え込まされてしまった可憐な唇も……

 

 

 天使の輪が輝く艷やかな濡れ羽色をした髪も……

 

 

 そして処女膜を残したままにオトコをわからされられてしまった、ヴァージンピンクの処女まんこすらも……

 

 

 その総てが消防士風のオトコの吐き出すザーメンで白く染め上げられた。

 

 

 

「やあぁ♡♡ においついちゃう♡♡」

 

 

 

 そんな言葉とは裏腹に、みこは現役女子高生にはあるまじき妖艶さすら漂う恍惚とした表情を魅せていた。

 

 

 なぜなら、これまでの経験でみこは気付いていた。

 

 

 どれだけ犯されても、ザーメン塗れになっても、それはみこが、みこだけが見て、触れて、薫る事が出来るのだと。

 

 

「やあぁん♡♡」

 

 

 この芳しい性臭を漂わせながら全身を染め上げる、女の子を牝へと堕とすイヤらしいザーメン。

 

 そして、決して女の子のカラダを傷つけないままに肉悦に溺れさせてくれる優しくてとてもエッチな人外のおちんぽ。

 

 

 こんなキモチイイことを堪能出来るのは、きっと世界で自分だけなのだ。

 

 

 

 そんな優越感にも似たモノをみこは感じ始めていた。

 

 

 

 どうしようもなく淫らではしたない想いを抱きながら、みこは自分のカラダが淫らな汁で穢されていく様を淫欲に濡れる瞳に焼き付けるようにジッと見詰め続けていた。

 

 

ぃぃ…………

 

 

 消防士風のオトコは、そんな快楽に浸るかのように恍惚とした表情を魅せるみこの顔を見やり、瞳の中に灯る期待に満ちた色欲を見留めてニタァとイヤらしく顔を歪めた。

 

 

ズズ……

 

 

 最初の勢いから比べるとかなり弱まってはきたいるが、それでも生身の男とは比べ物にならない量のザーメンを吐き出し続けるちんぽが、へらりとだらしなく緩んで半開きになったみこの口許へと近づいていく。

 

 

「ふあ……?」

 

 

 その可愛らしい口へと迫るビクビクと脈打つ凶悪なちんぽへと視線を送るみこは、すぐさまオトコがナニを求めているのかを察していた。

 

 

「ふあぁ♡ おそうじれすね♡」

 

 

 仰向けに寝転がるみこの右側からその全身へとザーメンを撒き散らしつつ、脈動を続けるちんぽをみこの唇へと寄せていくと、その動きに合わせるかのようにみこの口が開いていった。

 熱い吐息が漏れるその可憐な唇から唾液に濡れた舌が覗き、まるで誘うように妖艶に揺れるそれを眼前まで迫ったちんぽへと伸ばしていく。

 

 

「んあぁ♡♡」

 

 

 みこは先程まで自身のおまんこを犯し尽くし、白濁したみこの本気汁を全身に絡めつかせた人外ちんぽの先端、熱いザーメンを吐き出す鈴口へと舌先を絡めつかせた。

 

 

ヌリュゥ♡♡

 

 

 顔にかかるザーメンを全く気にする素振りも見せず、ヌメる舌先でオトコのちんぽに生える肉芽を一つ一つ丹念に舐り、その極太の亀頭や雁首をコリコリと刺激していく。

 

 沸騰してるのかと思う程に熱く粘り、舌先が痺れるくらいエグいオトコのザーメンを舐め取って口内へと迎え入れると、その濃厚な性臭と味に子宮がキュンキュンと疼く。

 

 

ぃいいいぃぃいいい……

 

 

「んくっ♡♡ あちゅぃ♡♡ んぷぁっ♡♡」

 

 

 灼けるようなちんぽの熱さと硬さを舌先で感じながら、口の中に絡みつく濃厚なザーメンへと唾液を交ぜ、痒みが走る喉奥へと嚥下していく。

 

 

「んん♡ ふんんっ♡ 沁みる♡♡ おちんぽ汁が沁みてきもひいい♡♡」

 

 

 喉にも絡みつくそのザーメンがみこの喉まんこへと沁み入り、その喉の痒さが快感へと挿げ替えられていく。

 

 これでようやく全身を走っていた痒みがすべて消えて失せた事になる。

 しかし、それは更なる快楽がみこの身体をより淫らに昂ぶらせていく事になる。

 

 

 既に、臭くて、粘っこくて、苦くて、エグいザーメンを呑み込むのが止められない。

 

 

「んぶぢゅっ♡ ぢゅるるっ♡♡ きもひいぃ♡♡ おちんぽ汁きもひいぃよぉ♡♡」

 

 

 孕ませ汁が通る度に、沁み入り侵される喉まんこがキモチイイ。

 たぷたぷになっていく胃がまるで子宮になったかのように疼き、牝堕ちしたイヤらしいみこのカラダは甘イキを繰り返してピクピクと跳ね回る。

 

 そんなみこの様子を見て愉悦に顔を歪める消防士風のオトコは、ちんぽをみこへと奉仕させたままで身体をみこの頭の上へと移動した。

 

 

「ふむぁ♡ んちゅっ♡」

 

 

 頭の上に移動したオトコのちんぽへも変わらずの奉仕を捧げている為に、みこは仰け反るように頭を上げた格好になる。

 

 それによって、みこの口から喉奥までが真っ直ぐに伸び、細く艷やかな首がまるでもう一つのおまんこになったような淫らな光景をオトコの眼前に晒すことになっていた。

 

 ニタニタと猥雑に嗤う消防士風のオトコは、その手折れそうな首を両手で掴んだ。

 

 

「ふきゅっ♡♡」

 

 

 ギュッと首を締め付けられる感覚にみこの全身が震えるが、息苦しさは全く感じない。

 

 決してみこのカラダに痛みや傷を与える事がないからこそ、乱暴に獣欲に身を任せた激しい責めをみこへと与えてくれる怪異達。

 

 目の前の消防士風のオトコも、彼らと同じように自分の喉まんこを精液タンクに残ったザーメンをコキ捨てる為だけの穴として使おうとしてくれている。

 そんな状況にあって、みこは消防士風のオトコと視線を絡ませながら、子宮をキュンと疼かせていた。

 

 

かゆぃいいいぃ……??

 

 

「のろまんひょ♡♡ のろまんひょはひゃゆひへふぅ♡♡♡」

 

 

 痒みなどとうに治まっている。

 

 しかし、快楽に溺れたみこはそんな言葉で応え、その返しに合わせてオトコは腰に力を籠めた。

 みこの首を起点にして前傾になったオトコの腰が勢いをつけるように引かれ、槍先がみこの喉まんこへと狙いをつけた。

 

 

 

(あ……♡♡ キちゃう♡ おちんぽキちゃう♡♡)

 

 

 

 

ドッヂュゥゥッッ

 

 

 

 

「おごぉぉ♡♡」

 

 

 

 まるでみこの喉まんこを味わうように、ゆっくりと一息で犯し尽くされた。

 

 あの凶悪な程に快感を叩き込む肉芽が、仰向けイラマの状態になったみこの柔らかい喉をゴリゴリと削り、豪塚の奥さんにイヤらしく開発された喉まんこへと異形の快感を叩き込む。

 

 

 

グプゥ……ガポォ……カプゥ……グポォ……

 

 

 

「おごぉ♡ おあぉ♡♡ ほごぉぉ♡ おごぁ♡♡」

 

(おちんぽ♡♡ ザーメンで溺れりゅ♡♡ 溺れちゃう♡♡)

 

 

 

 ゆるゆると出し挿れされる長大なちんぽによって、みこの喉まんこはおまんことはまた趣の違う淫らな音を奏でていく。

 

 どぷどぷとザーメンを注ぎ込みながらの抽挿がみこを窒息させる事はない。

 むしろザーメンに溺れながらの呼吸で肺すらもザーメンに浸されたかのような現実にはありえない状況に、みこのザコな喉まんこは容易にイカされてしまう。

 

 

いいぃいいぃぃぃい

 

 

 ギュッとキツく締めあげるみこの喉まんこが、容赦なくオトコのちんぽを締め付けていまだに残るザーメンを搾り出していく。

 その吸いつくされる快感に雄叫びのような声をあげたオトコは少しでも長くその喉まんこを味わうためか、より深く押し込むように腰を抉り込んでいく。

 

 

「ほごぉぉ♡♡」

 

(私のお口がオナホにされて♡ おちんぽが胃まで届くくらいに犯されてる♡♡)

 

 

 今まで犯されな中でも一番喉の奥まで犯してくれる消防士風のオトコのちんぽによって与えられる快感に、ヨガり狂うみこの喉まんこはきつくその剛直を締めつけた。

 完全にオナホ扱いされているシチュエーションすら今のみこにとってはただただキモチイイ為のスパイスでしかない。

 

 

 

いいいぃぃぃいいいいい!!!

 

 

 

 その締め付けにダメ押しの射精へ向けてみこの喉まんこをちんぽで抉っていく。

 

 とろとろに蕩けさせられ、オトコの口オナホへと堕とされたみこは、ドチュドチュと容赦なく一杯に犯してくるちんぽへと舌を絡め、吸い上げる事でザーメンタンクに残った孕ませ汁を呑み干していく。

 その吸い尽くされる快楽はオトコをより興奮させ、みこの口まんこを抉るちんぽがダメ押し射精に向けて腰の速度をあげていく。

 

 

ドヂュゥッガボッグポッヅチュッッドチュッドチュッッ

 

 

「おごぁ♡ んぉぉ♡♡」

 

(喉まんこでザーメンコキ捨てキモチイイ♡ 頭の中までドチュドチュ犯されてイク♡ イクイクイクイク♡♡)

 

 

 射精されながらの抽挿で喉まんこを犯される淫らな音がみこの頭の中に響き渡る。

 そのイヤらしい音はみこの昂奮を否応なしに増していき、自分自身が完全にコキ捨てオナホ扱いされているのだとわからされてしまう。

 

 そんなみこのコキ捨て口オナホを犯すオトコのちんぽが、これ以上無い程に張り詰めたのを感じ取ったみこは、頬が窄まるほどに強くちんぽ全体を吸い上げた。

 

 

 

ジュズゾゾゾゾゾ

 

 

 

いいぃぃ!!!

 

 

 

ドヂュゥッッ

 

 

 

 その尿道からザーメンを総て吸い上げるようなバキュームに耐えきれず、オトコが一際強く叩き込んだちんぽがみこの喉奥を叩く。

 

 

 

「ほごぉ♡♡」

 

 

 

ブビュッビュビューーーッビューッブビュビュッ

 

 

 

(イキュ♡ イッてりゅ♡♡ しゃせーされてイってましゅ♡ ザーメンで溺れちゃう♡♡♡)

 

 

 

 射精中にも関わらずプクリと硬く膨れあがったちんぽから、堰が決壊したかのように猛烈な勢いでザーメンが迸る。

 どぢゅどぢゅと喉奥を抉られ、ゴリゴリとした肉芽で抉られながらの溺れそうなダメ押し射精によってありえない快感がみこを蹂躙する。

 

 だらしなく蛙のように開かれたみこの股の間からは潮が吹き散らされている。

 

 

 

いぃぃぃぃ……

 

 

 

ビュビューーッビュッビュビュッ

 

 

 

 恍惚とした表情を浮かべる消防士風のオトコが、搾り取るようにザーメンをみこの喉奥へとコキ捨てていく。

 そのこってりとした残り汁を嬉しげに飲み干す様子を満足気に見やると、ようやくちんぽを引き抜いていく。

 

 

 

ヌヂュウゥゥ

 

 

 

「ほおおぉぉぉ♡♡」

 

 

 

 ただでさえイッて敏感になった喉まんこが引き抜かれるちんぽに生える肉芽によってゾリゾリと削られる事で、思わぬ快感となってみこへと追撃してしまう。

 

 

ヂュブンッ

 

 

「ほあぁ♡♡」

 

 

 20cmはあろうかというちんぽがみこの口まんこから引き抜かれ、唾液でてらてらとイヤらしくテカりながらみこを見下ろしていた。

 

 

 

 

「あ……」

 

 

 

 

 そのちんぽを挟んだ向こう側で、射精しきった満足感からくるのか、狂気が薄れた消防士風のオトコの顔が見えた。

 昏い穴のような目と口はそのままにどこか柔らかな雰囲気すら漂わせるオトコがみこからゆっくりと離れていく。

 

 

 ようやく開放された。

 

 

 待ち望んだ瞬間が来たはずなのに、みこはどこか寂しいと感じてしまっていた。

 

 

 いつの間にか身体を拘束していた不思議な力からも開放され、その両手も足も自由になっている。

 全身の痒みも治まり、服を手繰り寄せようと手を伸ばしてもオトコは微動だにする事はない。

 

 

 

「あぁ……」

 

 

 

 最初に出遭った時と同じく、ただみこを見詰めるだけのオトコ。

 どこか見守るような優しげな眼差しすら浮かべている。

 

 

 

「は……ぁ…………♡」

 

 

 

 しかし、その股間にあるちんぽはいまだにビクビクと猛り変わらぬ威容を晒している事に気付いていた。

 

 

 

(まだ……満足出来てないんだ……♡)

 

 

 

 あれだけたっぷりと射精したにも関わらずに満足した様子を見せない凶悪な絶倫ちんぽ。

 そのおちんぽでみこが壊れるまで犯す事も可能なはずなのに、その途中でみこを開放しようとしてくれているのだ。

 

 

 

「あ……の♡♡」

 

 

 

 このまま何もせず逃げるのが正解なのだとわかってはいる。

 

 しかし、知らずみこの口は呼び止めるような言葉を紡いでいた。

 

 

 

「まだなの……♡」

 

 

 

 痒いのを治すためという大義名分すらこの後の行為には関係がないとわかってはいる。

 

 そもそも、みこの全身の痒みは目の前にいる消防士風のオトコに駆けられた呪いのようなモノなのだから、既にその痒みがみこのカラダから消え失せている事などオトコが一番よくわかっているだろう。

 

 

 

 それでも……

 

 

 

「まだ、かゆい……の♡」

 

 

 

 そんな言葉を口にしながらキュッと左手を、親友には負けるが十分に男の視線を集める大きさに育った美乳の谷間へと埋めて、切なげな表情を浮かべた。

 

 

 

 その痒いという言葉にオトコがピクリと反応した。

 

 

 

かゆいぃぃ?

 

 

 

 変わらないその言葉にどんな背景があるかはわからない。

 

 

 しかし、みこの思惑通りにその言葉へと反応したオトコへと向けて、ほわりと柔らかく、そして恥ずかしげに微笑んだ。

 

 

 同時に、折角手繰り寄せた服を手放した右手は、キュロットスカートとショーツを自分の足から脱がしていく。

 

 左手は変わらず自分の胸元へと添えられ、何かを掴むように優しく握りしめられた。

 

 

 

「まだココが……心が痒いの♡ アナタのおちんぽがもっと欲しいって疼くの……♡♡」

 

 

 

 そんな甘い言葉を囁きながら、隠すモノが無くなった足の内側へと右手を添える。

 穢れを知らないかのようにヴァージンピンクの色をしながら、消防士風のオトコからたっぷりと注がれたザーメンを膣口から溢れさせる淫らなおまんこをその指でくぱぁと押し広げた。

 

 

 

「だから♡ だから♡♡ そのおちんぽでおまんこを一杯掻き回して心の痒さも取って下さい♡」

 

 

 

 女子高生にあるまじき淫らな表情は家族はもちろん、親友のハナですら知らないだろう。

 普通に歩いていても男達の視線を集めるみこの淫らな姿はオトコを誘惑するのには十二分に過ぎた。

 

 

 

かゆぃ?

 

 

 

 ふらふらとみこの広げた足の間へと近づくオトコの言葉はどこか戸惑うようで、それでいて隠しきれない昂奮が声色にあらわれていた。

 

 

 

「かゆいです♡ おねがい♡♡ はやくなおしてください……♡♡」

 

 

 

 みこは覆い被さるようにして伸し掛かるオトコを柔らかく微笑みながら迎え入れる。

 

 焼け爛れた醜悪なオトコのカラダを間近にしても、なんら厭う素振りを見せずにそっと広げた両手がオトコの首に回されて抱き寄せる。

 

 

 

ヌヂュッ

 

 

 

「ふっ♡ ああぁ♡♡」

 

 

 

 猛るちんぽが再度その蜜口に触れるのを感じた。

 

 先程までとは違った気遣うような優しく淫らなバードキス。

 抉じ開けるような獣欲に塗れた激しい口吻が多かったみこには、その優しい触れるようなキスはとても甘美で愛しく思えた。

 

 

 

いぃぃ?

 

 

 

「あぁ♡♡ いいの♡♡ はやく♡ はやく欲しい♡」

 

 

 

 無意識にそんな浅ましく誘う言葉すら口から零れ出てしまっていた。

 

 抱き寄せたオトコの首に顔を埋め、その耳許へと懸命に誘う言葉を紡いでいく。

 オトコを迎えるために開いていた両足も、気がつけばオトコを離さないとばかりにその足へと絡みついていた。

 

 

 

いいいいいぃぃぃ

 

 

 

ヌブヂュッ

 

 

 

「ふああぁ♡♡」

 

 

 

 矢張り大きい。

 

 そんな言葉がみこの頭に浮かんだ。

 少し挿れられただけでも全身がおまんこになったかのようなその大きいおちんぽがみこに少しずつ挿入されていく。

 

 

 

ズニュニュニュニュニュ

 

 

 

「ほおおぁぁぁぁぁぁぁぁ♡♡♡♡」

 

 

 

 そのおかわりの三度目は、これまで怪異と経験してきた淫欲を叩きつけられるように犯されて牝へと堕とそうとする、オスの征服欲から来るかのような淫らで激しいセックスとはまったく違っていた。

 

 痒さを治めるのには必要ないはずのセックス。

 

 

 

 それがどうしようもなく気持ちいい。

 

 

 

ズニュウゥッズチュウウゥッ

 

 

「にゃにこれ♡♡ あおおおおおおぉぉぉ♡♡♡」

 

 

 

 ガチガチに勃起している本気ちんぽがみこのおまんこを優しく押し広げていく。

 

 そこから感じる愛情にもにた優しい感情はみこの子宮をキュンキュンと疼かせ、膣肉が奥へと誘うように締め付けて迎え入れていく。

 

 

 

いいいぃ?

 

 

 

「あーー♡ いい♡♡ いいの♡ しゅごぃ♡ 全然違うの♡ これしゅき♡ このセックスしゅき♡♡」

 

 

 

 今までの怪異では感じた事ののなかったオトコの身体の重みと温もりすらも今のみこは感じていた。

 

 人外の快楽でみこを牝へと堕とし、犯し尽くてザーメンをコキ捨てるだけだったセックスも耐え難いほどに気持ちがよくて、一人の時に思い出しながら致した事すらある。

 

 

 

 しかし、同じちんぽでのセックスなのに、慈しむような愛情にも似た熱い感情が籠もるだけで全然違う。

 

 

 

 ドチュドチュと膣内を掻き回す音すら聞こえるかのようで、オトコの孕ませるという強い感情がちんぽから子宮へと叩き込まれる。

 牝を堕とす蹂躙しようとした先ほどまでとは違った気遣うような優しい抽挿は、心からみこの身体を解きほぐしていく。

 

 

 

ドチュッドチュッズヂュッドヂュッ

 

 

「あぁ……♡ こづくり♡♡ こづくりしゃれてるぅ♡」

 

 

 

 図らずも種付けプレスの体勢でちんぽを迎え入れるみこは、その自分を悦ばせるオトコの背中へと四肢を伸ばし、自分からしがみついていた。

 

 

 

いいぃぃぃいいいいいぃ

 

 

「あーー♡ しゅご♡♡ しゅき♡♡ しゅきぃ♡ もっと♡♡ もっとして♡♡♡」

 

 

 

 雄叫びをあげながら脈動する消防士風のオトコの肉の動きを全身で受け止め、心まで犯される快感に溺れていく。

 その好きが今の行為についてなのか、オトコに対しての言葉なのかはもうみこにすらわからなくなっていた。

 

 

 ただただ気持ちよくて、愛しくて堪らない。

 

 

 そんな想いを少しでも伝えようと力一杯自分を犯すオトコへと抱き締める。

 

 

 イヤらしい音を奏でるみこのおまんこは、子宮まで埋めるちんぽがより一層硬く滾り、本気の孕ませ汁でみこの赤ちゃん部屋を染め上げようとしているのを敏感に感じていた。

 

 

 

ズッヂュッッドヂュズチュッッドチュドチュドチュドチュッッ

 

 

 

「あ♡ ああぁ♡♡ いいよ♡ いいよ♡♡ しゃせーして♡ 種付けしゃせー♡ ザーメンで私のしきゅーを一杯にしてぇ♡」

 

 

 

 オトコのザーメンがまた子宮を一杯にしてくれる。

 

 そんな状況がとても嬉しいと感じてしまうみこの口から漏れた懇願の言葉を受けたオトコは、ダメ押しの一撃を種付けへの期待に疼く子宮の奥へと叩きつけた。

 

 

 

ドヂュンッッッ

 

 

 

「ほおおぉっっっ♡♡♡♡」

 

 

 

、そして本気の胤付け射精が始まった。

 

 

 

ボビュッッビュビューーーーッ

 

 

 

「っっーーーーー♡♡♡♡♡」

 

 

 

 三度目にも関わらずこれまでで一番の量を子宮へと直接叩き込まれたみこは、逞しいオトコのカラダへと力一杯しがみつきながらその意識を手放していた。

 




という事でお待たせしました!



みこちゃんが更にエッチに……


なんかもう一般人には対処出来ないとこまで堕ちてる気がする。



まぁ、このまま突っ走ってイクんですけどね。



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第20話 -第5話のアイツ ①-

「……っ!?」

 

 

 どれだけ意識をトバしていたのか、騒がしい人の声と暴れるような気配がして、みこは意識を浮上させた。

 

 

「……ぃ! か……ぃ!!」

 

 

 先程まで散々に弄られイキ狂わされた消防士風のオトコではない、しゃがれたような声が頻りに何事かを発して騒いでいるのが耳に入ってくる。

 微睡みの中で聞こえるその声は現実感に乏しく、バタバタと暴れるような音もどこか他人事のような感覚が強い。

 

 

「…?」

 

 

 ふと目を開いたみこは見慣れないダンボールに囲まれているのを見やって、ようやく自分の状況を思い出した。

 

 

 

「っ!!」

 

 

 

 思わずガバリと起き上がったみこの目に路地裏の景色が飛び込んでくる。

 

 寝転んでいるのはたっぷり犯され尽くしたホームレスの棲み家で、服は最後の記憶のままに一糸も纏っていない。

 お尻の舌には自分がたっぷりと吹いた潮が染み込んだタオルの感触がしており、その濡れた感触からそんなに時間が経ってないように感じた。

 

 まだちゃんと頭が動いてないのか、ふわふわとした感覚の中で先程感じた気配が足元辺りからするのに気付いた。

 

 

「かぃぃ!!」

 

 

「っ!?」

 

 

 みこが気付くのと同時に聞こえた聞き慣れない声。

 思わず身を乗り出すようにして自分の足先、ホームレスの棲み家から外を覗き込んだ……

 

 

 

 

「……え?」

 

 

 

 

 そこに見えた光景に絶句してしまった。

 

 

 

「かいいいぃ!! かいぃ!!!!」

 

 

 

 そんな言葉とともに全身を掻き毟る男がいた。

 

 

「っ……」

 

 

 どれほど洗ってないのか見当もつかない程に汚れた衣服を開けながら、垢が溜まりすぎてどす黒く染まった全身を同じくらい黒い指で一心不乱に掻きむしっている。

 

 元は白だったのだろう、既にどす黒く黄ばんで肌が透けるインナーシャツの上に所々が破れたチェックのシャツを羽織り、大きさが合っていない今にも脱げそうなスウェット生地のパンツをビニール紐で無理矢理締めて履いている。

 

 地面に転げながら暴れまわり、その度にフケや垢を撒き散らす様は控えめに言いようがない程に醜悪で思わず息を呑んでしまった。

 

 

「ぁ……」

 

 

 しかし、そこで一つの可能性に気付いた。

 

 みこは今、人気のない路地裏へと自ら入り込み、そこにあったホームレスの棲み家で消防士風のオトコに犯され、おちんぽの快楽に溺れ、最後は自分から求めた孕ませセックスで意識をトバした。

 

 そんな場所に居るホームレスの男。

 

 しかもちゃんと生きた生身の人が居るとすれば、それが誰かなんて察して余りある。

 

 

「ここの……ひと……?」

 

 

 思わず上げてしまった呟くような声。

 それが聞こえたのだろう。暴れるホームレスがみこの方へと顔を上げた。

 

 一瞬みこの顔を見て呆然とし、次に身体を眺めると淫欲に塗れた醜悪な笑みを浮かべた。

 

 

「あぁ、お、おんなだぁ!!」

 

 

 久しく覚えのない生身のオンナ、それも明らかに10代という瑞々しいみこの裸体を目にしたホームレスは全身に走る痒みを忘れたかのように動き出した。

 目を血走らせながらみこへと躍りかかる。

 

 

「ひっ!?」

 

 

 怪異達とは違う生身の男に犯される恐怖に思わずホームレスの棲み家へと逃げるが、人が一人寝るのでやっとな大きさのそこでは到底逃げる事は適わない。

 

 すぐさま奥まで追いやられ、それを追うようにしてホームレスも入り込んでくる。

 

 

「うへへ。夢じゃねえ。オレの家に裸で待ってる可愛子ちゃんがいる……」

 

 

 改めて見ると小柄で、頭はまばらに禿げ上がり残った髪も脂やフケで固まっている。

 あれだけ暴れたからか、もともとボロい服は開け、スウェットのパンツはずり落ち始めていた。

 

 みこに近付きながら、ホームレスが片手でスウェットを引っ張ると、ただでさえ緩いパンツはいともたやすく脱げてしまう。

 

 

「い……ゃ……」

 

 

 思わず露わになったホームレスのちんぽへと目をやってしまった。

 何重にも恥垢を溜めた同じ人間の身体とは思えない程に汚いソレ。

 

 大きさは今までの怪異達とは比べ物にならないくらいお粗末で、しかし圧倒的なまでの現実感を伴ってみこへと狙いを定めている。

 ただただ醜悪なソレに犯されてしまう恐怖に顔は青褪め、カチカチと歯を鳴らしていた。

 

 

 

 

 その時男の背中から黒い靄のようなものが染み出し始めた。

 

 

 

 

「や……やだっ」

 

 

 そんなみこの怯える言葉もホームレスには昂奮を高める効果しかない。

 イヒヒヒとイヤらしい嗤い声をあげながらジリジリとみこを追い詰めていく。

 

 

「っ!!」

 

 

 伸ばされた手に思わず身を縮めようとした。

 

 そんなみこの目に、今まで消えていた消防士風のオトコが映った。

 

 

「……え?」

 

 

 思わずみこが呆然とした声を溢した瞬間、ホームレスがその動きをピタリと止めていた。

 

 

「お? ぉぎょっ?」

 

 

 そんな声を上げたホームレスの頭に潜り込むように消防士風のオトコの腕が突き刺さっていた。

 

 まるでホームレスの背中から生えているかのようにしてその背中に佇む消防士風のオトコは、その気配を憤怒に歪めながらホームレスを睨みつけている。

 

 

 

 

 

いいいいいぃぃぃぃぃいいぃぃいいい!!!!!

 

 

 

 

 

 どす黒い霧のようなモノを漂わせるオトコは、ホームレスの頭へと突き入れたその両手を掻き回す。

 

 

「いいいぃぃぃ!!!? かゆいいいぃぃいいいいいぃ!!!」

 

 

 伸び上がるようにしてその全身を掻き毟りだしたホームレスはそのまま棲み家の外へと倒れ込んでいった。

 

 

「あ……。たすけて……くれた…………?」

 

 

 ふと零した言葉が妙にみこの心へとしっくりきた。

 

 一糸纏わぬ無防備な姿で、更に明らかに先程まで致していたのだろう痕跡を残したままに路地裏で寝転がるみこを見たら、先程のホームレスのように据え膳を喰らわんとばかりに手を出してしまうだろう。

 

 しかし、目を覚ましてホームレスに気付いた時も、彼は手が届く程近くにいながら全身を掻き毟るだけであった。

 あれだけ近くに居たにも関わらず、みこの身体には触れられたような感覚は一切残っていない。

 

 

「たすけて……くれたんだ…………」

 

 

 ギュッと自分の身体を確かめるように掻き抱く。

 

 怪異達に犯され、散々オトコをわからされた挙げ句、開発されて淫らになっていくみこの身体。

 しかし、彼らは決してみこを傷つける事がない為に、いまだに処女膜も綺麗に残してくれている。

 

 それがわかるからこそ肉欲のままに身を任せる事が出来、思う様に乱れて淫欲の沼に溺れていけた。

 

 

 そんな状況に加えて、今回はみこの貞操の危機を助けられてしまった。

 

 

 

「ふ……ぁ…………♡♡」

 

 

 

 熱い蕩けた吐息がみこの口から漏れていた。

 

 ゾクゾクと走る快感にも似た熱い感情に胸が高なっていく。

 キュッと下唇を喰んで、高鳴る心臓を掴むように両手をその美乳の谷間へと埋めた。

 

 

 もう、先程まで感じてた恐怖は無くなっていた。

 

 

 

「着替えて逃げよう」

 

 

 

 消防士風のオトコの作ってくれたチャンスを不意にする訳にはいかない。

 キッと目に力を籠めたみこは、急かされるように服を着始めた。

 

 

「おおおおぉぉ!! おんながぁぁ!! ああぁ、かゆいぃぃぃぃぃぃい!!?」

 

 

 みこへの執着を口にしながらも耐え難い痒みに抗えず、ボリボリと全身を掻きむしるホームレスの雄叫びを尻目に、着々と逃げる準備を進めていく。

 

 ザーメンに塗れた身体だが、他人がソレを見る事は出来ないからとそのままに服を着て、棲み家を一通り見回してみこに繋がるような物などを忘れていないか確認する。

 

 

「……うん、だいじょぶ」

 

 

 自分に言い聞かすように頷くと、棲み家の入り口から外を覗いた。

 

 そこには先ほどと変わらず、ホームレスの背中から明らかな怒気を滲ませたままにその頭を掻き回す消防士風のオトコが見え、その視線をみこへと向けた。

 

 

 

「ぁ……」

 

 

 

 早く逃げろと、そんな意思をその昏い瞳からありありと察する事が出来た。

 

 そんな彼にこくりと頷き口許で『ありがと』と呟くと、表へと向けて足を踏み出した。

 

 

「あぁ!! おんながぁ!!! いぎいいいぃぃぃ!? かいぃぃぃぃぃいいいい!!!!」

 

 

 そんな醜悪な叫びを後にして懸命に足を動かしていく。

 

 辺りはだいぶ日が落ちて暗くなってきていた。

 転がっている障害物に足を引っ掛けないように気をつけて走り抜け、人通りもまばらになった表通りへと逃げ込んだところでようやく一息つく事が出来た。

 

 

 

「はっはっ……ふぅ……ふぅ……っ」

 

 

 

 涙目になりながら荒い息を吐くみこは、振り返るように路地へと視線をやった。

 

 店舗の明かりなどもあって明るい表通りから見たそこは、ビルの陰になり奥を見通すことが出来ない。

 もしあのまま助けが来なかったと考えると、それだけで総身に怖気が走る。

 

 

 それと同時に逃げ出す事が出来た安堵に気が緩み涙が溢れそうになっていた。

 

 

 

「……ふぅ」

 

 

 

 大きく吐いた安堵の溜息。

 その自分自身の溜息に交じる濃厚なザーメンの臭いが鼻をつき、それが改めて自分の姿を思い出す切欠になりドキリと胸が鳴った。

 

 そんなみこの目の前を、どこか夜の雰囲気を漂わせる色っぽい女性が通り過ぎていく。

 

 

「っ!!!」

 

 

 思わず自分のザーメンで白く染まったあられもない格好を隠すように全身を掻き抱く。

 緊張に高鳴って全身を硬直させるが、そんなみこをどこか不思議そうに一瞥した女性は、何も疑問を感じなかったのかそのまま通り過ぎていった。

 

 

「……ぁ」

 

 

 そこで改めてみこを犯したのは消防士風のオトコという怪異であり、その姿を見る事が出来るのも、声が聞けるのも自分だけだと思い出した。

 つまり、今自分の全身を彩っているザーメンも同様にみこ以外には触れることも嗅ぐことも、見ることすら出来ない。

 

 ドキドキと暴れる心臓を落着かせるように胸元に手を添えて深く息を吐いていく。

 

 しかし、安心すると同時に見えないからといって怪異との行為で全身をザーメン漬けにしたあげく、今もそのおまんこからザーメンが垂れ落ちるのに任せている現状が変わる事訳ではない。

 

 

「っくぅ♡♡」

 

 

 さっきまではホームレスから逃げ出す事が最優先で、何も考えず人が居る繁華街まで走り抜けてきた。

 

 しかし、落ち着いた中で改めて自分の状況を考えると、まるでハナと見たマジックミラーモノのAVのように、他人には見えないという状況を利用して自分の痴態を見せつけているかのように思えてしまった。

 

 そして、その他人には見えないという状況は、みこ自身が体験しているように、何かの切っ掛けがあれば容易くバレてしまう危うさと紙一重である。

 

 

 

「ふっ♡ ……ぅっ♡♡」

 

 

 

 もし今この場で周りいる誰かの中にみこのように見える人が居たとしたらという妄想をしてしまったみこは、先程まであれだけ孕ませセックスで犯され、浮浪者に強姦されそうになったにも関わらず、その子宮を疼かせていた。

 

 

 

「っ♡♡」

 

 

 

 そんな淫らな妄想を振り払うように首を振ったみこは、疼く子宮を薄いお腹越しに擦りながらバス停へと向けて駆け出した。

 

 こんな自分の姿を衆目に晒したままにしていく恥辱に耐えられなかったのだ。

 

 他人には見えないのをいい事にザーメンに濡れるその全身を晒して繁華街を駆け抜けていく。

 そのゾクゾクと背筋を走る快感から目を背け、駆けていく息苦しさに顔を歪めるみこの様子は、他人からはどこか焦ったその表情に見えるのだろう。

 

 

 幸運にもそこに隠された淫猥な想いを見咎める者はおらず、無事にバス停まで辿り着いた。

 

 

「あっ」

 

 

 バス停が近付いて来た所で、発進しようとするバスが見える。

 

 運転手と視線が絡み、慌てて乗りますと手をあげると頷いてバスを停めてくれ、開いたドアから乗り込む事が出来た。

 

 

「はっはぁっ」

 

 

 荒れた息を整えつつ、ガランとした車内を見渡していく。

 

 休日の中途半端に遅い時間なのもあり、みこ以外の乗客は一人だけだった。

 一段高くなった座席の内、後ろから2つ前、進行方向に向かって右側にある二人乗りの座席へと座る禿げたおじさん。

 

 

「……?」

 

 

 窓にもたれ掛かりながら寝息を立てるくたびれたサラリーマンといった様相のおじさんだが、その顔をつい最近見たような気がして首を傾げる。

 しかし、思い返しても心当たりが浮かんでこず、通学中にでも見たのだろうと深く思い返そうとはしなかった。

 

 自分以外にはそうとは見えないのはわかっているが、ザーメン塗れの姿をそのまま運転手の目に晒すのには抵抗を感じ、運転席からの死角になりそうな最後尾の左側の角席へと座った。

 

 ぐちゅりとザーメンが染みたキュロットスカートが立てる音が耳に入り、その濡れた感触がお尻に染みてくる。

 ぞわりと悪寒が走るその感触に眉を顰めつつ、帰るまでの我慢と動き出したバスの揺れに身を任せて窓の外へと視線をやった。

 

 既に息は整い、軽く汗を掻いている程度で傍目に不自然な様子は見受けられない。

 

 

「ふぅ……。よかったバレなくて…………」

 

 

 自然と漏れた自分の言葉にどこか残念な想いが交じっていた事に、みこ自身が気付く事はなかった。

 運転手からは死角になり、みこ以外の乗客はうたた寝から起きる気配もない。

 

 そんな状況に安堵したみこは再度大きく息を吐くと、ようやく気を緩める事が出来た。

 

 

 

 そう、緩めてしまった。

 

 

 

 

なぁ、ザーメン臭くねぇ?

 

 

 

 だからだろう、突然右の耳許で囁かれたその言葉に思わず振り向いてしまった。

 

 

やっぱり聞こえてるんじゃね~か、ザーメンオンナ

 

 

 そこには行きのバスで遭遇した女子高生の怪異がいた。

 ギャハハと愉しげに三つの顔が嗤う。

 

 

 

「あぁ……」

 

 

 

 呆然としたままにその様子を見詰めるみこの耳には、その下品な笑い声が痛い程に響いていた。

 




という訳で、なんとなくいい感じに筆が進んだので投稿っ



消防士風のオトコとのエピローグぷらす女子高生達との導入!

今度はバスで……レズレズなのですよっ



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第21話 -第5話のアイツ ②-

 多数の乗客を乗せる為の大きな車体でそれを動かすためのエンジンと風を切り音を響かせながら路線バスが走っていく。

 

 走る密室となったバスの中に見えるのはたった3人。

 

 運転手、そして後方の右側の席で窓にもたれかかる禿げたサラリーマン、最後に最後尾の角で隠れるように座るみこの姿だけであった。

 

 

 

 運転手は信号で停止するタイミングで、車内カメラへと目を向けてたった二人の乗客を確認した。

 右側後方の二人席へと座る草臥れ禿げ散らかしたサラリーマンは完全に目を閉じており、起きる気配がない。

 そして先程乗ってきた最後尾の左角へと座る私服の可愛らしい女の子の姿へと目線を移すが、その手前の背凭れに隠れてしまい殆ど見えなかった。

 

 彼はその事を少し残念に思いながらも、信号が変わると同時にカメラの映像から目線を外して運転へと集中をしていく。

 

 

 

 もし、この時運転手に人外のモノを見るチカラがあったとしたら、誰も居ないはずの最後尾で、可愛らしい女の子へと迫る女子高生のように制服を来た異形の存在が映りこんでいるのが見えただろう。

 

 そして、この後にその可愛らしい女の子の身に起こる不可思議で淫猥な怪奇現象の一部始終をも……。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 普通の人には見る事すら叶わない怪異をその瞳に映すみこは、羞恥に頬を染めながらただ呆然と目の前に迫るモノを見詰めていた。

 

 

なぁ、こいつすごいよ! 全身ザーメンまみれ!

 

 

 制服を着込んだ怪異から生える4つの首の内の一つが、みこを見詰めて歯に衣着せぬ言葉で嘲笑う。

 

 その物言いは、みこのクラスメイトにもいるような、ノリがよくて貞操観念も緩いギャル達に似ていた。

 彼女達は『タノシイ』ことへの嗅覚が鋭く、色んな『アソビ』も知っているし、そのアソビによって繋がる事で交友関係も幅広い。

 

 直情的な言動は、本人に悪気がない分それが相手を傷付ける事もあるのだと考えられない。

 たまに遊ぶには楽しめる事も多いが、普段から関わるとイケない遊びにまで連れて行かれそうで怖く、みこの方から深く関わることはして来なかった。

 

 そんなクラスメイト達と同じ雰囲気をした女子高生風の怪異達がみこを煽っていく。

 

 

マジでザーメン塗れでウケる

 

 

ザーメンマニアなおめ~の仲間じゃね?

 

 

はぁ? ザーメンマニアじゃねーし

 

 

キャハハハ

 

 

 一つの身体に同居する残り三つの顔も、先程の言葉に便乗するように好き勝手な言葉を口にする。

 言葉一つ一つが狙いすましたように羞恥心を刺激され、その居た堪れなさに涙を溢れそうな程に湛えたみこは、下唇を噛み締めながらプルプルと震えていた。

 

 そんなみこの様子を気に留めるような素振りは見せず、よく回るカノジョ達の口も留まる様子は全く見えない。

 

 

ザーメン塗れで出歩くとかありえないよね

 

 

むしろ狙ってたんじゃね?

 

 

それがホントならマジモンの変態でホントうける

 

 

「っ……」

 

 

 カノジョ達が発する直球の言葉にみこは気付かないように心内に秘めていた想いを暴かれたような羞恥を覚え、思わず息を呑んでしまう。

 

 みこは消防士風のオトコによってホームレスの手を逃れた後、自らの身を守るためというやむを得ない理由もあり、ろくに身嗜みを整える事も出来ずにバス停まで走り抜ける事になった。

 

 ただ、身嗜みを整える事が出来ないという事は、消防士風のオトコから浴びせられた大量のザーメンに塗れたあられもない姿という事である。

 ソレらが周りの人からは見えないとはいえ、図らずも多数の視線がある繁華街で怪異に犯され尽くした淫らな姿を晒すという羞恥的なプレイをしてしまう事になったのだが、そんな最中でみこは下腹部に確かな熱を感じていた。

 

 

……ナニ思い出してるのさ?

 

 

「ぁっ」

 

 

 ゾロリと伸びてきた黒髪ショートの子の口許がみこの耳へと優しげに囁いた。

 

 自分のはしたなさを自覚させられた事で甘く疼きはじめた下腹部にそっと手を添えながらも、いたたまれなさに思わず逃げ場を求めて視線を彷徨わせる。

 

 しかし、密室状態のバスの中にそんな都合のいい場所などあるはずもなく、揺れる視線は意図せずに目の前の怪異達へと注がれる事になった。

 

 

ふふ……♡

 

 

 そんな妖しげで情欲に塗れた声色で嗤う彼女達の姿を見せつけられてしまう。

 

 それぞれがどこか抉れたり拉げたような歪な顔立ちをしている様子を見るに、バスに乗車中での事故に巻き込まれたのだろうか……

 元々は可愛かったのだろうが、そんな面影を微かに察する事しか出来ない程に彼女達の様相は無残に歪んでいる。

 

 右肩から伸びるマジうけると口癖のように繰り返す黒髪セミロングの子は、横から圧縮されたように顔が斜めに拉げており、口蓋が耳まで割けてしまっている。

 左肩に居る二つの内、後ろに生えている金髪の子は両眼が潰れてしまっているようで、ただの昏い穴になっており、その手前に生えている金髪の子は顔の下半分が潰れてしまい、口が歪んでしまっていた。

 

 そして最初にみこへと声を掛けた黒髪ショートの子は左頬が抉れてしまい、両眼が半ば飛び出している。

 

 

……ほんと、くっさぃザーメン♡

 

 

 うっとりとした声色でそう呟くのは、通常の頭の位置に生えたリーダー格にも見える黒髪ショートの子だった。

 昏い瞳に明らかな情欲の色を灯しながら、みこの頬や髪、首筋、そして服の下に隠れたその肢体を白く淫らに染め上げる特濃ザーメンをねっとりと眺めていく。

 

 

あぁ……くさぁ♡

 

 

、恍惚とした吐息がみこの耳朶を打ち、熱い吐息が粟立つ肌を撫でていく。

 

 その行動の真意を測りかねたみこは、じっとりと冷や汗をかきながら黙っているしか出来ない。

 そして、そんなみこの反応を完全にシカトしたままのカノジョは、そこに付着したザーメンの臭いを嗅ぎ回り始める。

 

 

あぁ……くさ♡ …………久々のザーメン♡ ほんとくっさい♡♡

 

 

 そんな口にする黒髪ショートの子の声に、どこか艶っぽい色が乗り始めているのを感じた。

 その言葉に籠められた感情はみこが最近知るようになったモノであり、今日も消防士風のオトコのおちんぽによって散々わからされたとても身に覚えがあるモノだった。

 

 

「……っ♡」

 

 

 『臭いなら止めればいい』などという言葉を口にすることは出来ない。

 

 何故ならみこがその全身で受け止めたザーメンは、ホームレスから貞操を守ってくれた消防士風のオトコの臭いであり、カレのおちんぽから注がれたザーメンは今も彼女の子宮を優しく疼かせてくれているのだから……

 

 

 そんなクサくて、とてもクサくて、ともすれば悪臭とすら取れるだろう濃厚なオス臭は、嗅げば嗅ぐほどに自分が孕ませられる側のメスなのだとわからせてくれる愛しいザーメンの臭い。

 

 そんな淫猥で強烈な程に雄を感じさせる臭いは、みこだけでなく黒髪ショートの子にとっても芳しい魅惑の臭いであった。

 

 それを熱い息を吐きながら懸命に嗅いでいく様子を目の前で見せられるみこは、そんな黒髪ショートの子に親近感を覚えていた。

 

 そして、親近感が増えれば増えるほど反比例するかのように女子高生の怪異への恐怖は薄れていく。

 

 

相変わらずザーメンマニアで超ウケる

 

は? ちげーし、全然マニアじゃねーし。ちょっとザーメンが好きなだけだし

 

必死過ぎでほんとウケ

 

むしろザーメンの良さを理解出来ないおまえらが哀れだわ

 

 

 そんな他愛ない会話がカノジョ達で繰り広げられる。

 どこか学校のざわめきを思い出させるその光景だが、それでも彼女達は倫理観という楔から解き放たれた怪異達であり……。

 

 

なぁ、お前もそう思うだろ?

 

 

「ぁっぇっ……!?」

 

 

 急にみこへとその会話の矛先が振られ、思わず身体を硬直させてしまった。

 

 あれだけ楽しげだった他の子たちも、その顔をみこへと向けてジッと見詰めてくる。

 

 

おめーも好きなんだろ? ちげーの? さっきからその口からザー臭が漂って我慢出来ないんだが?

 

 

 頭が混乱して口をパクパクと開閉するしか出来ないみこへと黒髪ショートの子がぬるりと蛇のような舌を伸ばし、てろりと首筋を穢すザーメンを舐め取っていった。

 

 

ヌリュゥ

 

 

「ふっぅっ♡♡」

 

 

 その舌先で刮ぐように舐め取られると、消防士風のオトコとのエッチで昂ぶったままのカラダがゾクゾクと反応してしまう。

 

 ヒクヒクと反応するみこの様子を見てイヤらしい笑みを浮かべた黒髪ショートの子は、その腕よりもなお長い舌でみこの全身を舐め取り始めた。

 

 

ここもそう……

 

 

「ふ……ぁ♡」

 

 

 首筋から頬を伝い、目元へと舐め上げていき……。

 

 次にぬるりと下がり始めたその蛇舌は、うなじをなぞるとその下に覗く鎖骨、胸元、そして確かな主張をする二つの膨らみを伝い、乳首へと向かって少しずつ舐め降りていく。

 実体がない黒髪ショートの舌はみこが身に纏う服など物ともせずに透過し、その下に隠されたみこの肢体へと舌先を届かせてザーメンを美味しそうに舐め取っていく。

 

 

ここも……

 

 

「ぁ♡」

 

 

ここもだ……

 

 

「くぅ♡」

 

 

ここにも……

 

 

「ふぁっ♡ あぁっ♡♡」

 

 

 みこのカラダの下腹部へと向かいながら、その途中に付着したザーメンを根刮ぎ舐め取っていくザーメン好きな黒髪ショートの舌技はみこの気持ちいいトコロばかりを的確に刺激し、オトコの怪異から受けるそれとは違った心地よい快感が背筋を走っていく。

 

 

あと、ここ……

 

「んくぅっ♡♡♡」

 

 

 逃げ場はなく、暴れる訳にもいかない為に取れる選択は多くなく、みこが真っ先に思い浮かべた選択肢は、諦めて身を委ねるというモノだった。

 

 

(そうだよ……。そうするしか……できないから……♡ だからしょうがないよね……♡♡)

 

 

 そうしたいという気持ちには気付かないふりをして、自分にはそうするしかないのだからという思い込みから選んだその選択。

 だからこそ、途中下車するという選択肢からは無意識に目を逸らされ、降車ボタンへと意識が向くことはなく、そんな選択を選んだ自分に対する言い訳じみた言葉を嘯いていた。

 

 そんなみこの身体は既に潤みはじめ、消防士風のオトコとの溺れるようなエッチで昂りきったカラダは黒髪ショートの絶技に敏感に反応していく。

 あれだけイッたにも関わらず、その蜜壺からはザーメン混じりの蜜液が湧き出していた。

 

 

あ~…… あれ気持ちいいんだよね……

 

 

ザーメンオンナがメス顔晒して喘いでてウケる

 

 

キャハハハハ

 

 

 服を着ているはずなのに素肌に感じる快感は、まるでバスの中で全裸にさせられたかのような不安と羞恥心に駆られてしまう。

 そこに加えてそんな煽るような言葉を投げつけられる事で、みこにはそんな不安すらも快感のスパイスへと変えさせられてしまう。

 

 

 

「はっ♡ ぁ……♡♡ ゃぁ……♡♡ バレ……ちゃうぅ♡♡」

 

 

 

 みこの敏感な反応に気を良くしたのか、黒髪ショートの子の舌技が激しさを増していき、ジュルジュルとしたイヤらしい音がみこの耳を打つ。

 

 息が絶え絶えになりながらも懸命に押さえた喘ぎ声はバスの走る音に紛れて運転手まで届く事はない。

 しかしみこにそれが本当に聞こえてないかなんてわかるはずもなく、もしバレてしまったらという考えが頭を過ぎり、子宮をキュンッと疼かせた。

 

 

ウケる。こいつ、さっきから感じ過ぎだし

 

 

むしろバスの中で必死に声我慢してて超健気。お前も見習えし

 

 

 そんなみこの努力を嘲笑うような言葉が投げかけられ、更にみこを羞恥の沼に引き摺り込んでいく。

 

 

「っく♡♡ ぅぅ♡♡」

 

 

 溢れ出そうになる喘ぎを懸命に押し隠し、どれだけ煽るような言葉を投げかけられても懸命に口を噤む。

 そんなひたむきに快楽へと抗いながらも、カラダは敏感に反応してしまうみこの顔は快楽に蕩けていく。

 美少女が淫靡に乱れながらも涙目で抗う健気な様子は、それを囃し立てていた周りの子達にある変化をもたらしはじめた。

 

 

……なんか、ちょっと可愛くね?

 

 

……アイツのテクのおかげじゃね?

 

 

それもあると思う……。……けど、なんかムラムラするし、もっと喘がせたくね?

 

 

 目の前で懸命に声を抑える清楚系の可愛らしい女の子をもっと肉悦に身悶えさせ、浅ましく快楽の沼に沈めたいという嗜虐心が湧いていたのだ。

 

 にわかに蠢きだした首が黒髪ショートの子と同じようにぬるりと伸びてくる。

 その内の一つ、黒髪セミロングの子がみこの顔の方へと伸びてきた。

 

 

唇も〜らい♡

 

 

あ、ずっこぃ

 

 

「ふむぅ♡♡」

 

 

 漏れ出る喘ぎに開いた口へとその子が伸ばした舌が捩じ込まれていき、触手のようにのたうちながらみこの口内を舐め回す。

 

 ねっとりとして生暖かく、オトコのとは違った柔らかい吸い付くような感触のソレがみこの歯の一本一本までも丁寧に舐め尽くしていく。

 

 

「あ♡ ふむぁ♡」

 

 

 言動とは違った繊細な責めは思った以上の心地よさをみこへと与え、茹だってしまいそうな程に肉悦に浸ってしまう。

 気がつけば、夢中でその触手舌へと自分の舌を絡めつかせていた。

 

 

お♡ やっぱか〜いぃじゃん♡♡ もっと一杯したげるから感謝しろし♡

 

 

「ほっぉごっ♡♡」

 

 

 そんなみこの様子に気を良くした黒髪セミロングの子は、本格的にその舌を使ってみこの口まんこから喉まんこをも犯し始める。

 

 ジュゴッジュゴッと喉まんこへと突き挿れられた舌先がちんぽとは違ううねるような動きでその肉壁を抉っていく。

 

 

「おぁっ♡♡ おぉごっ♡♡♡」

 

 

 思わず口を閉ざしたのだが、実体を持たない触手舌はそんなみこの抵抗を意に介さず喉まんこでのたうち回る。

 

 普通であれば嗚咽してしまいそうな程に激しい舌責めだが、豪塚の奥さんと感覚を共有した際に実践を通してディープスロートを覚え、消防士風のオトコの肉芽が生えたちんぽでさえ容易く呑み込んだみこの喉まんこは、強烈な快感を覚えていた。

 

 恍惚と顔を蕩けさせながらも、限界まで抑えた嬌声をあげながら全身を快感で跳ねさせる。

 

 

じゃ、あーしはおっぱい♡

 

 

ふひ♡ うちはこっち♡♡

 

 

 残った二人の金髪の子。

 

 そのうちの顔が半分に潰れた子は伸ばした舌を二股に分け、服の下で張り詰めたおっぱいへと絡みつくと、その先端で痛いほどに勃起している乳首へと絡みついた。

 

 それと同時にみこの後ろに回った両目が潰れた子は、その背筋や脇から下腹部へと向かってねっとりとその舌で責めたてていく。

 

 

「っお♡♡ ふお♡♡ っごぉ♡♡」

 

 

 四つの顔による同時責めは強烈な快感となってみこを蹂躙していく。

 女の子同士だからこそわかる責めは的確にみこの性感帯を責めたて、まだまだ開発の余地をたっぷりと残しているみこのカラダを快楽漬けにする。

 

 

「っク♡♡ ィ♡♡ イッフ♡♡」

 

 

 突然ビクビクッとみこの全身が跳ねた。

 

 座席を指が白くなるほど握り締めて両足を踏ん張り、前の座席へと額を押し付けながらギュッと目を瞑り、懸命に声を抑えようとする。

 

 そんな中でも黒髪セミロングの子の触手舌は変わらずにみこの喉まんこを犯していく。

 声を我慢する分思うようにイケず、そんな絶頂の中でも責められていく。

 

 そんな止まらない快感にみこのカラダは軽イキのまま降りてこなくなっていた。

 

 

頑張って声抑えてほんと健気♡♡

 

 

声我慢するからイクの長引いてるのホントうけ♡

 

 

 みこが快楽に浸りつつも懸命に声を抑える様子を情欲に満ちた目で愉しむ女子高生の怪異達。

 声を縛られたことで長く続く肉悦は、そんな煽りにすら反応出来ない程にみこを追い詰めていた。

 

 痛みすら覚える程に疼く子宮は早くどうにかされたいと自己主張し、四つの顔による舌愛撫でイカされた身体はなけなしの理性とは裏腹に更なる快楽を求めてしまう。

 

 

 そしてそんなみこのカラダの反応を察している黒髪ショートの子は、ついに舌先を蜜を溢れさせるみこのおまんこへと辿り着かせていた。

 

 

なぁ?

 

 

「……?」

 

 

 股の間から掛かった声に思わず目を開いたみこの瞳には、みこの股座を咥えこむようにして座席から頭の上半分だけ出す黒髪ショートの子が写っていた。

 

 

「……ぇ?」

 

 

 呆然と眺めるみこをよそに、その口から伸びる触手舌がこれ見よがしにうねり、ザーメンをたっぷり蓄えたみこの処女まんこへと矛先を定めていた。

 

 みこと視線があった黒髪ショートの子は、ニタリとイヤらしい笑みを浮かべ……

 

 

ココのザーメンぜんぶ貰うな♡

 

 

 そう愉しげに宣った。

 




という訳でレズレズの第2段ですっ


この後は更にエスカレート!?



そしてお気づきの方はいらっしゃると思いますが、アンケートを設置してみました。

求められている方向性がはっきりわかると凄い安心するんですね…



今しばらく開設しておきますので、よかったらポチってやって下さい。



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第22話 -第5話のアイツ ③-

祝5巻発売&アニメ化記念!

という事でこっそり更新&改訂


うまい言い訳が思いつかないので、みこちゃんへの妄想がイキ過ぎて廃人状態になってたという事でひとつ



えぇ、お待ち頂いていた方に本当にありがたいのと同時に頭があがりません。



「んむぅぅぅっ♡♡」

 

 

 みこは胎から湧き上がる快楽に思わずはしたない声をあげそうになり、とっさにその口を両手で塞いだ。

 

 分泌されたいやらしい蜜と人外のザーメンがカクテルされ、てらてらと濡れ光る薄桃色をしたみこの処女まんこ。

 その奥の奥までヌヂュ、ズヂュ、と卑猥な音をたてながら触手舌が潜り込んでいく。

 同じ女の子……、いや、同じ牝として気持ちいい部分へとその舌先が擦りつけられ、溢れる法悦に身を震わせる。

 

 

 おまんこを埋める肉の感触は思った以上に充足感をみこへと与えていた。

 牡ちんぽとは違った敏感な部分を狙ったかのように責め立てつつ、気遣いが感じられる優しい触手舌の責めに甘く蕩けた声が上がりそうになる。

 

 震える喉を犯す舌は必死に声を抑えようとするみこの努力を嘲笑うかのように、抑える手も閉じた口すらも物ともせずに喉まんこの奥まで犯し続けている。

 

 

「んふーーっ♡♡ んーーっ♡」

 

 

すげっ♡ 中出しされすぎだろ♡

 

 

 黒髪ショートの子が煽る言葉と共に、その言葉を裏付けるような音がみこのアソコから響いてしまう。

 みこの子宮一杯に消防士風のオトコが注ぎ込んでくれた特濃ザーメンが、ジュルジュルと音を立てて啜られていく。

 

 その余りに下品な音はみこが思った以上に大きく響き、運転手に聞こえているのではないかという焦燥感に駆られる。

 同時に、もし聞かれてしまったらという事を考えただけで言葉に出来ない快感が走っていく。

 

 

「んっーー♡♡ ふーーーっ♡♡」

 

 

 ふへ、すげ〜濃厚♡♡

 

 

 懸命に声を抑えるみこを尻目に、黒髪ショートの子が嬉々として膣奥を啜り上げていく。

 そのザーメンは魂を絞り出したかのような濃密な味わいがあり、それは人には決して出せないモノであった。

 彼女達はその味覚を共有してるのか全員が興奮したようにざわめいていた。

 

 

私らがウリしてた男よりも百倍濃いぃ♡

 

 

「やぁぁ♡♡」

 

 

 みこは必死に首を振るが、彼女達がそんなみこの行動に頓着する訳もない。

 その間もあれだけ注がれた……。 注ぎ込んでくれたたっぷりのザーメンが少しずつ飲み干されていく。

 ずっしりとした子宮の感覚が消えていく喪失感がとても寂しくて、知らずみこの瞳から涙が溢れてしまう。

 

 

心配しないでもオトコなんてすぐどうでもよくなる♡

 

 

 ぞろりとはみこの耳元まで首を伸ばしてきた黒髪ショートの子が気遣うような、優しげな声で囁きかけ、それと同時にみこの気持ちいい所が舌で抉られた。

 

 

「っぁ♡♡」

 

 

 固く勃起した乳首やへそ、はたまた脇から全身へと触手舌が絡まりみこへと快感を注ぎ込んでくる。

 懸命に押さえる口許の奥は変わらず触手舌が犯し、蕩けた喘ぎが漏れ出てしまう。

 

 

「ふっ♡♡ ぅっ♡♡♡」

 

 

 ビクンと身体が跳ね、蜜と唾液で濡れた膣肉はザーメンを啜り出していく触手舌へと抗議をするかのようにギュッギュッと締め付ける。

 しかし、そんな反応すら愉しいのか、黒髪ショートの子は更に激しく責めたて始める。

 

 

「はっ♡♡ むぅーっ♡♡」

 

 

 思わずはしたない声があがりそうになり、前の座席に額を押し当ててギュッと身体を固くした。

 そしてそんなみこの健気に声を出すまいという反応は更に彼女達を悦ばせてしまう。

 

 

マジ反応可愛すぎだろ♡

 

 

うちもちょっと本気になってきた♡♡

 

 

 そんな言葉と共に三つの口から伸びた舌はぬらりとその全身から唾液を溢れさせはじめた。

 鎌首をもたげるその舌先は先ほどまでとは違い、のたうつような動きでみこの身体へと纏わりついていく。

 

 

「んーーーっ♡♡ っーー♡♡」

 

 

 みこの喉まんこを犯す黒髪セミロングの触手舌は口を抑える手を透過し、ジュゴッジュゴッと激しく抽挿しながらまるで射精しているかのようにその唾液を喉奥へと放出していた。

 胃に直接流し込まれる彼女の熱い唾液は飲めば飲むほど身体が火照り、みこの思考が溶けていく。

 

 

「ふぁぁ♡」

 

 

 二人の金髪の子の触手舌は敏感になったみこの全身へと絡みつくとその唾液を塗りたくり、弱い所を的確に刺激しながら弄り続ける。

 気がつけばあれだけ全身を染め上げていた消防士風のオトコのザーメンは総て彼女達に舐め取られ、かわりにオイルのように粘性の高い彼女達の唾液でイヤラシく濡れていた。

 

 

「んっ♡♡ はっ……ぁ……♡」

 

 

 彼女達の唾液もまた媚薬のようにみこの身体を敏感にし、そこを触手舌に絡め取られ擦り付けられ、舌先でえぐられる度に全身を肉悦が走り抜けていく。

 それでも懸命に声を抑えたまま身体を震わせるみこの吹き出した潮さえも彼女達は美味しそうに飲み干していく。

 

 女の子からの優しく、丁寧でいて的確にこちらの弱点を責めてくる愛撫に翻弄され続けるみこは、ただただ声を我慢するしか出来ないでいた。

 

 

こいつの反応マジ可愛いんだけど

 

 

みんな本気すぎてウケる

 

 

んぢゅっ♡ ぢゅるる♡♡

 

 

 そんな中で最初にみこへと手を出した黒髪ショートの子がみこの股間から声をあげた。

 

 

じゃあ、お待ちかねのココの中を頂きま~す♡♡

 

 

 心から愉しいとばかりに顔を歪める彼女は、そのおまんこの奥の奥まで挿し込まれた触手舌の先端でつんつんと子宮口をつついていた。

 

 

「んぁ♡ っ……ぇ……?」

 

 

 そのボルチオを直接突かれる刺激に反応したみこは困惑した声をあげる。

 

 しかし、丹念に捏ね回すようにボルチオを刺激する黒髪ショートの舌先は、本来固く閉ざしてその奥にある孕み袋を守るはずの子宮口すら快楽に染めあげ、その口をゆるゆると緩ませてしまう。

 

 

ヌプッ

 

 

「はっ♡ ぁ♡♡ ゃ……ぁ♡♡」

 

 

 そんなみこの弱々しい懇願を彼女が聞き届ける事などない。

 

 

ヌゴッ

 

 

 そんな音がみこの胎の奥で鳴ったのがわかった。

 

 

「ん゛っーー♡♡♡」

 

 

 その先端が通り過ぎた瞬間、消防士風のオトコのザーメンで充ちた子宮を黒髪ショートの触手舌が蹂躙した。

 とぐろを巻きながら子宮の中へと入り込んでくる触手舌は濃厚なザーメンを泳ぐように暴れ、子宮を犯される背徳的な肉悦をみこへと絶え間なく与えていく。

 

 

「ぁ゛っ♡♡ ぁ゛ぁーーーっ♡♡」

 

 

 上の口も下の口も奥の奥まで犯され、その快感に全身を震わせるみこの痴態を楽しそうに眺める女子校生の怪異たち。

 その間も彼女達の触手舌はさらなる法悦を与えようと淫らにのたうち、休む事なく動き続ける。

 

 

ヂュゾッヂュヅズズズズヅヅッ

 

 

 掃除機で水気のあるものを吸い込んだ時のような汚らしく、淫猥な音がみこの胎から響いた。

 

 

ほ♡ ぉ゛♡ 超の~こ♡♡

 

 

 消防士風のオトコがみこの子宮が溺れる程に注ぎ込んだザーメン、それも一番濃いであろう子宮に溜まったソレの味が気に入ったのか、黒髪ショートの子が恍惚とした表情を浮かべていた。

 

 

「ん゛ぁぁっ♡♡」

 

 

 一方、子宮の壁に吸い付かれるという初めての快感を味わわされているみこは、思わず声をあげてしまいそうになり、咄嗟に制服の袖を噛みしめた。

 運転手までは届かなかったようだが、もし周りに人が居たら瞬く間にみこの淫らな様子に勘付かれ、騒ぎになっていただろう。

 

 

ジュゾッジュズズッ

 

 

「っーーー♡ ふむぅっ♡♡」

 

 

 子宮の奥をぐねぐねと這い回り、そこに溜まったザーメンが見る間に吸い取られていく。

 それと共にからっぽになっていく子宮がどうしようもなく寂しくて、何かで埋め尽くしたいというメスとしての本能が疼きだしてしまう。

 

 

「やら♡ さみしぃ♡♡ 埋めて♡ しきゅーうめてくらしゃい♡♡」

 

 

 蕩けた瞳でそんな言葉を口にしてしまっていた。

 

 

い~~よぉ♡♡

 

 

 その懇願の声を彼女達は聞き届け、途端に触手舌が激しく動き出す。

 

 

ヌゴッヌブッドヂュッ

 

 

こ~ゆ~のが好きっぽい?

 

 

「ゔっ♡ ぅ゛っ♡♡」

 

 

 悦びに充ちた目を潤ませコクコクと頷くみこを愉しげに眺めつつ、黒髪ショートの触手舌は牡ちんぽには出来ない動きでおまんこを膣口から子宮まで犯していく。

 同様に全身を舐る触手舌も、喉まんこを犯すソレも本気の動きを見せる。

 

 まるで全身がおまんこになったかのような快感は、みこの理性を溶かしなんとか抑えていた声が漏れ出そうになる。

 

 その間も黒髪ショートの子の触手舌は巧みに動き回り、みこのおまんこを撹拌し強烈な快感を叩き込む。

 

 

「ゃ♡♡ ひぐ♡ ヒッひゃう♡♡♡」

 

 

ザーメンオンナちゃんはもうイッちゃうの? ザコ~い♡♡

 

 

 一際大きな波が迫り、噛み締めた袖からそんな言葉が漏れる。

 ニタリと嗤う黒髪ショートの舌が一度引き抜かれたかと思うと、一息に突き挿れられてドヂュリと淫らな肉の音を鳴らした。

 突き込まれた勢いのままに触手舌は膣肉を刳り、解れた子宮口から子袋へと押し入り子宮を埋める。

 

 

「ぁ♡♡ あ゛ーーーっ♡♡ あ゛っ!!」

 

 

ほら♡ ザコマンコ締めてイケ♡♡ ザーメンオンナちゃんイッちゃえ♡♡

 

 

 激しい抽挿にも関わらず、女性のカラダを知り尽くした彼女達の責めで痛みを感じる事はなくただただ溢れんばかりの快感だけがみこへと注がれていく。

 それと同時に耳穴をほじくりながら甘く囁く声で言葉責めをされ、絶頂への堪えが効かなくなる。

 

 

「ぁ♡ ぁーっ♡ ゃぁーっ♡♡」

 

 

我慢するなよ♡♡ ほらほら♡ イケ♡ イケ♡♡ イケ♡♡♡

 

 

 前の席に額を押し付けたまま弱々しく首を振り、ヒクヒクと全身を震わせるみこへと、黒髪ショートの触手舌がダメ押しの責めを見舞う。

 

 

ゴリュッ

 

 

 そんなエグい音と共に鉤爪のように先端を曲げた触手舌が子宮から膣口までもを抉った。

 

 

「っ!? イ♡♡ グっ♡♡♡♡ あ゛っ♡♡ ぁーーーーっ♡♡♡」

 

 

 舌先がボルチオを優しく引っかき、Gスポットを舐め刮ぎ、ダメ押しとばかりにクリトリスを擦り上げていった事で公共交通機関の中で盛大にイッてしまった。

 ビクビクと跳ねる身体を背もたれに隠し、袖を噛み締める事で声を抑える事には成功したが、溢れる蜜液を抑える術がなくはしたなくも座席を濡らしてしまった。

 

 後部座席周辺にはみこの身体から溢れた甘ったるい淫臭が漂っている。

 もしバスが停車中であれば、漏れ出た声が運転手の耳に入っていただろう。

 

 

「っ♡♡ っっ♡♡♡♡」

 

 

 声もなく、ただただ絶頂に震えるみこへと恍惚とした視線を向ける女子校生の怪異達。

 一度イカせたくらいではまだまだ責めたりないとばかりに愉悦に充ちた顔をを晒し、その舌を蠢かしている。

 

 しかし、そんな彼女達の淫猥な視線に晒されるみこは、そこに紛れるように粘りつくような陰鬱な視線が交じっているのに気付いた。

 

 

「……?」

 

 

 思わず顔を上げると、寝ていたはずのサラリーマンの禿げたおじさんの顔がこちらを向いている。

 

 

「ぁ……ぇ…………?」

 

 

 思わぬ自体に思考が凍る。

 パクパクと口を開くみこの額にタラリと汗が垂れた。

 

 

「みrっ!?」

 

 

 見られていた。

 

 そう思い至った瞬間ビクリと身体が跳ね、全身から冷や汗が吹き出る。

 思わず漏れ出そうになった悲鳴を無理矢理飲み込む事には成功したが、快感に茹だっていた身体は一気に醒めていた。

 

 いまだに膣肉に埋まったままうねうねとイッた後のゆるふわまんこを堪能していた触手舌はみこの雰囲気を察したのかぬるりと抜け出ていく。

 

 

あれ? アイツ……

 

 

 突然顔を青褪めて取り乱すみこの視線を追うように顔を向けた黒髪ショートは、そんな言葉を発していた。

 

 

はは♡ いいザーメンサーバーがいるじゃん♡♡

 

 

「……ぇ?」

 

 

 みこは黒髪ショートの子が発した言葉の意味をすぐには理解する事が出来なかった。

 ぬろぉと伸びた腕がおじさんのジャケットを掴み、こちらへと引き寄せはじめた。

 

 

「っ!?」

 

 

 そこで初めてみこはその異常に気がついた。

 

 座席で寝ているおじさんは、変わらずにバスの正面を向いたまま窓に身体を寄せていて、明らかに人である。

 しかし、引っ張られるままにこちらへ向かってくるヒトもまたおじさんに違いはなかった。

 ただ、座席で寝ているおじさんの背中から背凭れ越しにズルリと抜けて出てくる様はまるで怪異達と同じであり、唯一違うのは寝ているおじさんと頭頂部が揺蕩う湯気のようなモノで繋がっている事であった。

 

 昏く落ち窪んだ目でジッとみこへと視線を送ってくるおじさんは、今も全身を弄る女子校生達や、消防士風のオトコとは違って朧げな雰囲気を漂わせている。

 どこか夢を見ているかのような虚ろげな様子にみこはその正体に思い至った。

 

 

「ぁ……ぇ……? 生霊……?」

 

 

 ぽそりとみこの口から言葉が漏れた。

 それを聞き止めた女子校生達がその頭をもたげるとマジマジとおじさんの顔を見つめる。

 

 

ん? あれ? 見たことある気がする……?

 

 

ん? ……あぁ。 私達がウリしてたあいつ。

 

 

あ、それだ。 毎月毎月5Pしてくれた絶倫のハゲオヤジ

 

 

お~~~、ホントだ。 まだ生きてたんだねぇ

 

 

 そのまま思い出話かのようにポンポンと彼女達の口から禿げたオジサンの個人情報が漏れ出てくる。

 中小の商社でそこそこの地位だというオジサンは彼女達が生前にウリをしていた相手であり、月に一度給料日の後に4人揃って丸一日買い取りザーメンを撒き散らしていたそうだ。

 

 女子校生4人がかりでようやくという絶倫さと、平均よりもじゃっかん短めだが太くて気持ちいい所をゴリゴリ抉るちんぽが彼女達の中では好評だったという話であった。

 

 真横でそんな話をしれてしまうと自然と視線はおじさんの股間へと注がれてしまう。

 既にギチギチと勃起しているそこは明らかにちんぽの形に膨らんでいる。

 

 思い出話に花を咲かせる女子校生達は、ふとみこへと視線を向ける。

 それぞれがみこへとニヤニヤとイヤらしい笑みを向けており、黒髪ショートがおじさんをこちらに連れてきた意図を察しているようだった。

 

 

……なぁ、スゴい見られてるな

 

 

「ぁ……」

 

 

 その言葉とほぼ同時に、みこは朧気なおじさんの生霊と視線が絡んだのを感じた。

 空ろげだったおじさんは、みこが勃起ちんぽへ熱い視線を送っていたのに気付いたのだろう。

 徐々に卑猥なねっとりとした視線へと変わっていき、まるで視姦しているかのように粘ついたイヤらしい雰囲気を醸し出しはじめた。

 

 

エロぃ……。 きれぇ…………。

 

 

 間近でボソボソと口にするおじさんを見て、昼に会った女性に憑いていた生霊の内の一人だと気付いた。 同時にコレはイケないモノだと直感した。

 

 彼女達の話を聞いただけで、若い女の子が好きなのだろうとわかる。 以前は女子校生を買い、今は男を転がす若い女性へと熱を上げている。

 そんなおじさんが持つ行き過ぎた執着心や独占欲、劣情が生霊となって女性へと纏わりついていた。

 それ程情欲に滾るヒトがみこの乱れた姿をじっくりと視姦しているのだ。

 

 ニュースでパパ活などと騒がれているし、同級生にもソレをしていると噂になっている子がいるのは知っている。

 しかし、実際シている人を初めて見るし、見た目の醜男具合も相まってどうしても嫌悪感が先に沸き立ってしまう。

 

 

ちんぽ見て……。 エロい……。

 

 

ニタァ

 

 

 保健室に居たイヤらしい4本腕の怪異のようにイヤらしく顔が歪み、その股間はギチギチと音を立てるかのように膨らみを増していく。

 限界まで張り詰めたスラックスの前は、その太いちんぽの形をありありと浮き上がらせていた。

 

 先日見た豪塚の旦那さんとも劣らない太さのソレを見た瞬間、思わず生唾を飲み込んでしまう。

 似ているからこそ、いまだに身体に残る咥えた味や圧迫感、そしておまんこに突き挿れられた際の押し広げられる感覚と多幸感を思い出してしまう。

 

 

お♡ ザーメンオンナちゃんはやっぱりここが気になるか♡♡

 

 

 まるでみこの劣情を煽るかのように、自然と吸い寄せられていたおじさんの熱り立った剛直を女子校生達はその手で擦りあげていく。

 

 

手コキ……。 気持ちいい…………。

 

 

 増していく昂奮と共に圧力を増す絡みつくようなイヤらしい牡の視線を受けて、醒めたはずのみこの身体は羞恥による火を灯され淫らな熱を孕み、コクリと湧き出す唾液を飲み込んだ。

 

 生霊とはいえ、おじさん自身とは同じバスに乗る事が幾らでもあるだろう。 今後も顔を合わせる可能性が高い男性に視姦されているという事実は耐えがたい程に羞恥心を煽る。

 嫌悪感と綯い交ぜになったその感覚はどこか禁忌を犯す背徳的な高揚感となってみこの心へと沁み入ってくる。

 

 

(あぁ……♡ もうだめかも…………♡♡)

 

 

 公共のバスで女子校生の触手舌で犯され、そのまま生霊であるおじさんに視姦されつつそのおちんぽを見せられるという現実ではあり得ないはずのそれらがみこの許容を超え始めていた。

 これ以上はもう抑えきれなくなると祈るみこの心を嘲笑うかのように、女子校生の怪異達は蠢き出す。

 

 ゾロリとみこの両足を触手舌が絡め取るとその敏感な鼠径部を愛撫し、もどかしい快感を注ぎ込んでいく。 喉まんこを犯していた舌は再度その首をもたげ、ゾクゾクと背筋を震わせるみこの唇へとその先端を滑り込ましていた。

 

 

ほら、スゴいから♡ ちゃんと見てあげな♡♡

 

 

 いつの間にかベルトは消えており、ジジジと音を鳴らしながらスラックスのファスナーが下ろされていた。

 彼女達の両手はスラックスと、その中に見えるトランクスをまとめて掴み下へと引き下げていく。

 

 

見て……。 ちんぽ見て……。

 

 

「ふぁ……♡」

 

 

 ズズ……と音を立てるようにスラックスがずり下がるにつれてジャケットとワイシャツを押し上げるおじさんの勃起ちんぽが露わになっていく。

 怪異達の持つ異形のソレとは違う普通の形をしたおちんぽを見るのは二度目である。

 茹だった表情を浮かべるみこは、情欲に蕩けた視線をおじさんの股間へと注いでいた。

 

 そんな淫らな思考に溺れはじめたみこへと再度言葉が囁かれる。

 

 

ほら♡ ザーメンオンナちゃんだけ見るのは不公平だろ♡♡

 

 

 言葉と同時に触手舌に力が篭められ、そっとみこの足が広げられていく。

 

 ふとみこが視線をあげると、そこには昂奮が抑えきれないとばかりに淫猥な表情でみこの生足を視姦するおじさんの顔があった。

 産毛一つない白い太ももや、その奥に隠れていた溢れた蜜液でテカる鼠径部が醜悪としか言えないおじさんの目に晒されていく。

 

 

「ぁ♡ ゃぁ……ん♡♡」

 

 

 キュロットスカートから覗くショーツは淫液で濡れ透け、みこの処女まんこへと張り付いてその縦筋を露わにしていた。

 

 

おぉ……。 おまんこ。 バスの娘のおまんこぉ…………。

 

 

 両足が大きく開かれる事でキュロットスカートの奥にその大事な部分が視界に晒されてしまい、挙げ句目ざといおじさんはそれに感づいた。

 孕んでしまいそうな程に強烈な視線をソコへと注ぎこんでくる。

 

 

「ゃぁ……♡」

 

 

 逃げるように目線を下ろすが、逃げた先にはガチガチに猛ったおちんぽが待っていた。

 

 

「ふぁ♡ おっき♡♡」

 

 

 ただでさえ熱り勃っていた太ちんぽが、みこの足が開けば開く程にその威容を増大させていく。

 自分が、自分のカラダがおじさんを昂奮させ、目の前のおちんぽを勃起させているのだという事実をわからされ、得も言われぬ高揚が全身を走り抜けた。

 

 

なぁ……、スゴい……見られてるな♡

 

 

 先ほどと同じ言葉、しかしそこに籠められた情感は明らかに異なっていた。

 




という事でおじさん参戦の巻



──

21/4/9に生存報告&改訂。


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第23話 -第5話のアイツ ④-

 その日、客先との打ち合わせもあり、休みである土曜日に出勤する事になった禿げたおじさんは疲れた身体を引き摺るようにしてバスへと乗り込んでいた。

 

 最近は悪いことが重なって気分が陰鬱になっているなと独りごちる。

 それは仕事だけでなくプライベートも同様であった。

 

 マッチングアプリで出会った女子大生の娘に熱を上げ、望まれるままにプレゼントも渡していたにも関わらず、最近は忙しいという言葉ばかりでお互いの予定が噛み合わない事が多くなっていたのだ。

 

 肉体的にも精神的にも疲れていたからか、重い溜息と共に窓へともたれかかると、ものの数分で意識を落としていた。

 

 

 

 そんな彼が夢うつつで見たのは、淫夢とも言うべき白昼夢であった。

 

 

 

 ふとおじさんが気づくと、乗っていたバスに乗ってはいるのだが、その身体は後部座席へと向いていた。

 明らかに座席を素通りして立ち尽くす自分の身体だが、金縛りにあったように動けない。

 まるで幽体離脱に失敗したかのようだと思わず苦笑する。

 

 そして、すぐに視線の先に最後尾の座席で隠れるようにしてたむろする5人の少女達に気付く。

 

 それぞれの少女には見覚えがあった。

 まず、同じ制服を来た4人は何年も前に月イチで会っていた女の子達だった。

 今で言うパパ活、その当時は援交をしていた彼女達はある時期からパッタリと連絡が取れなくなっていたのだ。

 もう一人居る少女は最近通勤中にバスで見かけるとても綺麗な少女だった。

 どこか陰があり、退廃的な色気を感じる不思議な魅力を持つ彼女は、見かける度にその姿を追ってしまう。

 

 とはいえ、女子校生達はとっくに社会人になっているだろうし、もう一人の少女は彼が乗車した際にはバスに乗ってなかった。

 何より、少女は普通に座っているが、女子校生達は自分と同じように座席の存在を無視したかのように物を透過して動いている。

 

 現実的にあり得ない状況が自分含めて繰り広げられており、彼は自分が夢を見ているのだと結論づけた。

 

 

 そんな夢の中の彼女達は公共交通機関である路線バスの中で、あろうことか淫らなレズプレイにいそしんでいた。

 

 最近気になっている黒髪が麗しい綺麗な少女。

 セックスなんて言葉とは縁が遠そうな彼女を、過去に毎月のようにホテルで肉悦に溺れ、自分の限界まで精を吐き出してザーメン塗れにしていた4人の少女が責めたてる。

 責められる彼女は運転手に見えないようにと懸命に顔を隠そうとしている。

 しかし、運転手には見えなくても立ち上がった状態で見つめる彼の目には、その少女の火照った頬やうなじも、肉悦に蕩けたまま甘い声をあげる表情もよく見えていた。

 

 懸命に声も抑えてはいるが、漏れ出てしまうか細い喘ぎも彼の耳には届いており、白い肌に汗を滲ませ全身を薄桃色に火照らせる姿は、彼の股間を滾らせるには充分すぎた。

 

 このまま視姦するだけでも十二分にいい夢見だったと思えたのだが、この淫夢は更におじさんにとって嬉しい展開を用意してくれていたようだ。

 

 

 ふと、責められていた少女と視線が絡んだと思ったら、驚いたように見を見開いた。

 責める4人の隊長格である黒髪ショートの子がそんな少女の様子に気付いて、彼の方へと振り向いたのだ。

 

 

 責めるのが好きで、ザーメンを呑むのが何より大好きだった黒髪ショートの子。

 自慢の太ちんぽを咥えながら、上目遣いでよくしてきたイヤらしい笑みがその口許へと浮かんでいるのが見えた。

 愉しげな彼女に促されると、まるで自分の身体が引き寄せられるかのように淫らに喘ぐ少女の下まで移動していた。

 

 そこで見たのは、キュロットスカートから伸びる白い生足と乱れた服の胸元から覗くすべすべの首筋だった。

 上気した艷やかな肌に汗を滴らせた少女は、熱い吐息を漏らしつつ明らかに発情した視線を彼の股間へと注いでいた。

 

 

「ちんぽ見てエロいな。 それに近くで見ると本当に綺麗な娘だなぁ……」

 

 

 そんな女の子にマジマジとちんぽを凝視されるだけで、期待に応えるように太さには自信があるちんぽがガチガチにその質量を増大させていく。

 

 

お♡ ザーメンオンナちゃんはやっぱりここが気になるか♡♡

 

 

 そんな黒髪ショートの子の言葉と共にスラックスのファスナーが下ろされ、スラックスが下着とともに下ろされていく。

 まだ男を知らないだろう少女に自らの勃起ちんぽを晒すという背徳的な昂奮は更に彼の逸物を硬く太く猛らしていく。

 

 

「おほ、見てる。 バスの娘が俺のちんぽ見て興奮するとか、なんていい夢なんだ。」

 

 

 ちんぽまで届くファスナーが開く感覚と外気に触れる感覚は夢とは思えない程にリアルで、そんな中で気になっていた女の子にちんぽを晒すという行為は異様な程興奮する。

 もしこのまま触られたら、現実の自分もイッてしまうのではないのかという妙な危機感を覚えてしまう。

 

 しかし、そんな葛藤などこの夢を見続ける代償としてはあってないようなものだと考え、目の前の絶景を目に焼き付ける事へ意識を集中していく。

 そんな決心をした彼へのご褒美なのか、黒髪ショートの子は更に言葉を重ねる。

 

 

ほら♡ ザーメンオンナちゃんだけ見るのは不公平だろ♡♡

 

 

 その言葉を受けた金髪の二人が、ふへへとイヤらしい笑みを浮かべながら少女の足を広げていく。

 汗で濡れる産毛一つ生えてない太ももの内側が彼の目に晒されていく。

 履いているキュロットスカートは裾が広がっているタイプなのだろう、彼の目にはその奥にある濡れたショーツの一端を望むことができた。

 

 たらりと鼠径部を垂れて落ちる滴がキュロットスカートの隙間へと消え、そこからは噎せ返るような牝臭が溢れかえっていく。

 自らの淫液で濡れたショーツを視姦されている事を自覚しているのだろう、恥ずかしげに視線を逸らしている。

 

 

「うおぉ、スゴい。 おまんこ。 バスの娘の生おまんこエロい。」

 

 

 目の前に晒された極上のご褒美だが、動けない彼にはそれを堪能する事が出来ない。

 もし彼が動けたとしたら、矢も盾もたまらずにその生まんこへとむしゃぶりついていただろう。

 彼は自分の顔がだらしなく歪み、下卑た笑みを浮かべているとわかってはいたがこれ程の情景を見せつけられてそれを止める事など出来なかった。

 

 そして、彼の下卑た視線に晒されているにも関わらず、決して彼女は足を閉じようとはしなかった。

 

 まるでその羞恥すらスパイスにしているかのように淫らに息を弾ませ、逸したはずの目線は露わになった生ちんぽへと熱く舐め回すかのように凝視していた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

「ん♡ ……あぁ♡♡」

 

 

 みこの目の前には猛りを増すおちんぽがその威容を晒し、ビクビクとひくつかせながらその鈴口からカウパー腺液を溢れさせているのが見える。

 ちらりと上目遣いに視線を上げると、どこか虚ろげではあるが確実にみこの痴態を視姦するおじさんのソレと絡み合う。

 

 そろりと、確かめるようにみこは手を伸ばした。

 

 おじさんに触れたその手はジャケットの感覚を感じるが、それと同時に沸騰した湯気に触れるかのような不確かな感覚も覚えていた。

 そのまま更にその手を伸ばすと、おじさんの身体をすり抜けてその背中から突き抜けた。

 ゾワゾワと総毛立つ感覚が腕いっぱいに走り、同時にほのかな人の温もりがその腕に伝わってきた。

 

 

「そっか……♡♡」

 

 

 淫猥に表情を歪めてはいるが、目の前に立つ禿げたおじさんはあくまで生霊であり、ホントのおじさんは正面を向いたまま寝入っている。

 何度も視線を向けたし、今こうして触れて確認したからこそ、それは確かであった。

 

 

(今までのミンナと同じなんだ♡♡)

 

 

 だからこそ、目の前にいるエッチなおじさんにナニをサれても、それがどれだけ真に迫っていたとしても、今までの怪異との淫事と同じでみこが痛い思いをする事はないし、初めてが奪われる事もない。

 

 

「ん♡♡ ……っふ♡♡」

 

 

 醜男具合は変わらないし、禿げたおじさんである事には変わらない。

 それでも、今目の前に居るのは人ではなく、今まで出遭った怪異の仲間なのだと認識しただけで、それまであった嫌悪感が驚く程に消え失せていた。

 むしろ、怪異として考えればむしろ比べ物にならないぐらい顔が整っている。

 

 

「あぁ♡♡ うそ♡ どうして……♡♡」

 

 

 何より、これからも通勤で今後も顔をあわせるおじさんの生霊と、通学でも使うバスの中でナニをシて、ナニをサれてしまうのか想像するだけで、その背徳感によって全身を震わせながら軽イキしてしまった。

 

 

「っ♡♡ っくぅ♡♡♡」

 

 

 このバスという動く密室の中で起きている今の状況は、あくまでみこにとって受難であり、それはバスの中で淫事に耽ってしまう事への言い訳となる免罪符であった。

 

 だからこそ、禿げたおじさんが生霊を通して今の情景を夢の中で体験しているなんて事は想像だにしなかったし、現世の柵とは縁が切れている女子校生達が敢えてそれをみこへ伝える事などありえなかった。

 

 

「おっきぃ♡♡」

 

 

 みこは法悦に溶かされ昂ぶった肉欲の命じるままに、禿げたおじさんの猛る生ちんぽを、実際の彼と同じ大きさと硬さと太さを誇るその肉の竿を、舐めるように眺め続けていた。

 いまだ処女を守ったまま、怪異に犯され開発されたみこの身体はただ見ているだけでもその太ちんぽが口一杯に突き挿れられ、喉まんこを抉る様を、おまんこを押し広げて子宮口を押し上げ、胎の最奥でドピュドピュと吐精される様をありありと思い浮かべてしまう。

 

 

スゴいだろ?

 

 

 黒髪ショートの子が呟いた言葉にコクコクと頷いてしまう程にイヤらしい生霊おじさんの勃起ちんぽ。

 豪塚の旦那さんよりは短いが、負けず劣らず太いおちんぽは彼の年齢を感じさせない程に猛り、その威容を誇っていた。

 黒髪ショートの子はその顔をうっとりと蕩けさせながら、余りがちなその皮で包むように亀頭までコシュコシュと手コキをしている。

 

 

おぉ……。 おほぉ……。

 

 

 女子校生の手から与えられるおちんぽへの快感でだらしなく顔を歪めて喘ぐおじさんだが、それでもみこへの視線を緩める事はない。

 

 

「……スゴい♡♡」

 

 

 先日見た豪塚夫妻の愛に溢れた密事とはまた違い、肉欲だけを求める淫らな行為はヒドく卑猥に見え、自然とその手が下腹部へと伸びていく。

 みこが伸ばした手は左手であり、わざわざおじさん側ではない方を選んだのは、いつでも目の前のおちんぽへ触れられるようにという無意識の表れであった。

 

 

クチュリ

 

 

「っぁ♡♡」

 

 

 キュロットスカートの裾から入った指は濡れて張り付いたショーツの中へと押し入って、熱く茹だった蜜壺へと侵入を果たす。

 みこ自身の指を容易く呑み込んだ蜜肉は、まるで足りないとばかりに自分の指を強く締め付けてくる。

 

 蜜壺を掻き回す指で脇に寄せられたキュロットスカートの股間からみこのおまんこが露わになり、生霊おじさんはその瞳を爛々とさせて食い入るように視姦する。

 

 

おまんこ…。 おまんこぉ……。

 

 

「んん♡♡」

 

 

 みこもその視線を感じているのだろう、気がつけば自らの淫肉を弄る指は3本に増えていた。

 挿れた指はまるでおじさんのちんぽを真似るかのように膣内で広げられ、自分の指による擬似的な挿入感にみこはゆるゆるとその腰を振ってしまう。

 

 

こいつ見られながらオナって腰振ってる♡♡

 

 

ザーメンオンナちゃんがエロすぎてマジヤバいんだけど♡♡

 

 

 女子高生たちの言葉通り、蕩けきった顔でグチュグチュとおまんこを掻き回す淫らな音がみこの下腹部から漏れ聞こえてくる。

 現役の女子校生が自分の勃起ちんぽを見ながらオナニーをするという現実ではあり得ない情景を眺める生霊おじさんは、溢れる肉欲がそうさせたのかその腰をみこへと押し出していた。

 

 

おぉ……。

 

 

「きゃん♡♡」

 

 

 ブルンと鼻先で震えるその剛直に思わず声が漏れ出てしまう。

 恥垢混じりの先走り汁が女子校生による手コキで泡立ち、どうしようもなく汚らしく、そして淫靡な様相を晒している生霊おじさんの仮性ちんぽが目の前で物欲しげに震える。

 

 

こんなきったないちんぽなのに、すっげぇ物欲しげに見てる♡♡

 

 

ザーメンオンナちゃんはザーメン好きだからしょうがないだろ?

 

 

 そんな言葉で女子校生の怪異達が煽ってくるが、目の前にあるおちんぽの事で頭の中が一杯なみこには気にならなくなっていた。

 汚らしいはずの仮性ちんぽ、臭くてたまらないソレがどうしようもなく卑猥で魅力的に見えてしまう。

 

 ただでさえ多感な女子校生が、あれだけセックスで快楽を注ぎ込まれたらこうなるという証左なのだろう。

 対人とは違ってカラダの相性などに左右されずに痛みもない。 ただただ快楽のみを注ぎ込まれていく異形のセックスは着実にみこを肉悦の沼へと堕としていた。

 

 その結果、お世辞にも格好いいとは言えず、みこの好みの端にもかからない禿げたおじさんにも関わらず、彼の生霊というそれだけで、身体はその生霊ちんぽを求めてしまう。

 

 

「あっ♡ おちんち♡♡ しゅごいよぉ♡♡♡」

 

 

 みことおじさんの生霊は、肉欲に溺れる淫らな自分の秘部を晒す恥辱で昂奮を高め、その乱れた姿をオカズにして快感を貪る相手の秘所を視姦する事で更に婬奔に耽る。

 公共のバスの片隅でそれと知らずに行われるオナニーの見せ合いという特殊プレイ。 自らの浅ましさすらを糧に淫欲に溺れる二人は、否応なく絶頂へと近付いていた。

 

 

おぉ。 おぉぉ……。

 

 

「らめ♡ こんなの♡♡ すぐイッちゃぅ♡♡♡」

 

 

 じっとりと視姦したまま黒髪ショートの子の手コキで喘ぐ生霊おじさんを見詰め、みこは視姦される快感にカクカクと振られる腰の奥に際限なく快感が溜まっていくのを感じていた。

 迫る絶頂の予感にだらしなく口が開いてしまい、その端から涎が垂れるのもそのままに、最後のひと押しを求めて一番気持ちいい所を自分の指ですりあげる。

 

 見ると、おじさんの生霊も極太の亀頭をパンパンに膨らませ、その皮から覗く鈴口をパクパクと開閉させていた。

 押し上がる精巣が震え、ダメ押しの特濃ザーメンを送り込んでいく。

 

 溢れるカウパーで滑る女子校生の手がゴチュゴチュと往復する度にビクビクと腰が震え、みこにも射精が近いのだとわかる。

 もうすぐこの太くて硬いおちんぽの先からドピュドピュと大量のザーメンが吐き出される。

 そう思った時にはみこの身体は動いていた。

 

 

「えぁ♡♡」

 

 

 鈴口にキスが出来そうな程に顔を寄せて口を開くと、唾液でてかるピンク色の舌を伸ばしていく。

 興奮で荒くなった熱い吐息がその亀頭に降りかかり、その刺激だけで生霊おじさんのおちんぽはピクピクと痙攣する。

 

 空いた右手はその顎下で受け皿のように添えられ、いつでも受け止められるように備えている。

 

 上目遣いに見上げると淫猥に歪んだおじさんの目がみこのジッと見つめている。

 おじさんから性欲だけを抜き取ったようなイヤらしい生霊おじさんへと媚びた視線を送っていた。

 

 

「いいでふよ♡♡ いひゅれもらひてくだひゃい♡♡」

 

 

 おねだりするように、レロォと伸びた唾液たっぷりのみこの舌がその亀頭を舐めあげていた。

 こってりしたえぐ味の強いカウパーの味はおじさんの不摂生を物語るようで、胃もたれしそうな程に濃厚だった。

 泡立った先走り汁もこびりついた恥垢も舐め取るかのようにみこの下は亀頭を一周していく。

 

 

ぐおぉ。 いぐっ いぐぅ……。

 

 

 その一舐めがダメ押しとなったのだろう。

 ビクビクとおじさんの腰が跳ね、一気に膨らんだその剛直を濃縮ザーメンが駆け上がる。

 迫る射精の感覚に黒髪ショートの子がみこへと耳打ちした。

 

 

ほら♡ ザーメンサーバーの一番搾りいくよ♡♡

 

 

「あ♡♡ ひゃい♡ らひて♡♡ いっぱいらひて♡♡♡」

 

 

おっ! おおぉっ!! おぉぉぉぉぉっ!!!

 

 

どびゅーーッぼびゅっぼびゅっびゅーーっ

 

 

 途端にホースの栓を全開にしたように勢いよくザーメンが撒き散らされる。

 舌先にぶつかったザーメンはその大半が口内に、しかしあまりに大量の牡汁はみこの可憐な舌で流れを制御する事が出来ず、ぱたぱたと口の端からこぼれ落ちて受け皿にした右手へと垂れ落ちていく。

 

 

おぉ……。 おぉぉぉ…………。

 

 

 その快感の余韻なのか、おじさんの生霊は消えそうなほどに薄まっておりふらふらと眠るおじさんの方へと引き寄せられていく。

 その快感は夢の中に居るおじさんへも伝わっているのか、眠るおじさんの身体もぴくぴくと跳ねているのが視界の端に見えていた。

 

 そんな本体にも伝わる程の法悦に溺れる生霊おじさんが出した大量のザーメンは、スライムかと思うほどに濃縮されており、噛むことができるほどだった。

 

 

「せ~えき♡ ひゅごぉ♡♡」

 

 

 受け止めきれなかったにも関わらず口から溢れそうな濃厚ザーメンを噛みしめると、途端に性臭が口内から鼻孔へと突き抜け脳髄すら蕩けさせる。

 そんなみこの様子を見たザーメン好きな黒髪ショートの子が黙ってるはずもない。

 

 

な♡ 手伝った私にも分けて♡♡

 

 

 そう言うやいなやその長く伸びる触手舌がみこの口内へと差し挿れられる。

 

 

「んむぶぅ♡ あ♡ まっれ♡♡」

 

 

 途端に始まったみこの口に溢れたザーメンを奪い合う激しいスペレズ。

 濃厚すぎる程のザーメンは二人の溢れる唾液でようやく蕩けるように溶けはじめ、それでも十二分に濃い牡汁を競うように呑み干していく。

 

 

ほぁ♡ 久しぶりの生搾りザーメンうま♡♡

 

 

「んっ♡♡ んぁ♡♡ こいぃ♡♡」

 

 

 喉に絡みつく濃厚さすら愛おしそうにうっとりと頬を染めるみこではあるが、その視界の先には手の平でダマとなっている一発で妊娠しそうな程に濃い牡汁が残っている。

 

 

「んっ♡ ふぅ♡♡」

 

 

 手が揺れる度にぷるぷると震える噛める程に濃厚な特濃ザーメン。

 熱く滾る胎の奥で射精されたら一発で妊娠しそうな程のコレは、生霊が射精したからこそ妊娠する事がない。

 

 だからこそだろう。

 

 

「あぁ……♡♡ かわいそぅ♡♡♡」

 

 

、みこの右手は下腹部へと伸びていった。

 

 自分がしようとしている事への背徳的な行為がもたらす快感が如何ほどのものになるのか、みこには想像すらできなかった。

 膣肉を掻き回していた左手は右手を補助するように動き、蜜液で濡れたのもそのままにキュロットスカートを掴むと股布を大きくずらしていた。

 

 ミニ丈で裾が緩いキュロットスカートから、みこの淫らに濡れる処女まんこの縦筋が露わになっていた。

 体質なのか無毛の恥丘は蜜液でてかり、無垢な佇まいながらもふっくらとその蜜肉を綻ばせて牡ちんぽを求めていた。

 

 

「あ……♡♡ ごめんなさい♡♡ ごめんなさいぃ♡♡♡」

 

 

 それが何に対しての言葉なのかみこ自身にもわからなかった。

 

 蕩けきった表情を晒したまま、淫らな処女まんこを自らの指で押し開く。

 現実の男を知らないままに怪異のオトコに開発されたソコへ、これまでで一番現実の男よりな生霊おじさんが吐精したゼリーのようなザーメンが塗りつけられた。

 

 

「ふっ♡♡ あぁあ♡♡ うしょ♡♡ イク♡♡ イキュッ♡ イッちゃう♡♡♡」

 

 

 消え入りそうな理性がギリギリまで声を抑えるが、それでもイキ狂う身体はビクビクと跳ね回る。

 それでもみこの右手は動きを止めず、決して牝を孕ませる事が出来ない哀れな孕ませ汁を自らの処女まんこの奥へと押し込むように塗りつけていく。

 

 

「ぁ♡♡ あーーっ♡♡ しゅごぃ♡♡ ザーメンオナニーしゅごぉ♡♡」

 

 

 禁忌的なそのザーメンオナニーはありえない程にみこを昂ぶらせ、手に残るザーメンがみこの蜜壺の奥へと消えるまで何度も絶頂を繰り返していた。




いい感じに堕ちていくみこちゃんでありました。


人ではないという線引ってとっても大事。
それだけでうちの時空のみこちゃんはこんなになっちゃうんです。



──

21/4/11に改行部分を改訂


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第24話 -第5話のアイツ ⑤-

「ん……。 ぁ♡」

 

 

 電気を落とした部屋の中、深く寝入ったみこは暑さからかどこか寝づらそうに寝返りをうっていた。

 かぶっていた布団が蹴落とされており、捲れたパジャマからは薄っすらと縦筋が浮いた艷やかなお腹が見えてしまっている。

 

 漏れ出る寝息は妙に艶っぽく、ともすれば喘いでるようにも聞こえる。

 上気した肌は薄っすらと汗を纏い、カーテンの隙間から漏れ入る街灯の灯りで淡く煌いて、女子校生にあるまじき色香を放つみこをより華やかに際立たせている。

 

 

「や…… ゃらぁ……♡♡」

 

 

 熱い吐息はともすれば桃色に見えてしまいそうな程に濃く色付いていた。

 ギュッと握りしめられた胸襟ボタンは半ば以上開かれ、親友のハナ程ではないが豊かに膨らむ美乳の谷間が露わになっている。

 

 

ムニュゥ

 

 

「んぁっ♡ やぁ♡」

 

 

 そう身悶えるみこの美乳が、触れられてないにも関わらずその形を卑猥に歪んだ。

 まるでみこの反応を楽しむように執拗に形を変える双乳は、大人の男の手に揉みしだかれているようにも見える。

 その先端でパジャマの生地を持ち上げるぽっちも同様で、まるでコントローラーのスティックのようにコリコリと捏ね回され、その度にみこの腰がぴくぴくと跳ね回っている。

 

 

「だめ♡ ぁ♡ やら♡♡ らめぇ♡♡♡」

 

 

 ついにはゆるゆるとおねだりするかの様にみこの腰が振られ始めた。

 火照ったみこがかいた汗が放つ発情した牝の匂いは部屋一杯に充満し、いるはずもない牡を誘う。

 

 

 そう、誘惑する牡など居ないはずのみこの部屋。

 

 

 

みつけたよ。 好きだ。 あいにきたよ。 ひとつになろう。

 

 

 

 どうやって隠れていたのか、先程まで部屋のどこにも居なかったはずの禿げたおじさんがみけへとのしかかっていた。

 よく見ると、彼の身体は向こう側が透けて見えている。

 どこか消え入りそうに揺らめく様は明らかに人ではなく、ソレがおじさんの生霊だとわかる。

 

 彼と絡んだのは、バスの中で起きた女子校生の怪異達との出来事だけなはずなのに、生霊おじさんはみこへと異常な執着心を見せている。

 

 

「ほお゛ぉ♡♡ ふとぃ゛の゛♡ はいっでる゛ぅ♡♡」

 

 

 

 もともと昼間見た女性へと執着していたはずの彼が、今はそれ以上の熱量をみこへと注いでいるのが見て取れる。

 それは知り得るはずのないみこの家へと侵入を果たしている事でも容易に察せるだろう。

 

 

一緒になろう。 もう離さない。

 

 

 そもそも、みこと女子校生の怪異達との痴態を特等席で視姦出来ただけに留まらず、彼女達による手コキでみこの口内へと大量のザーメンをコキ捨てた生霊おじさんは十分に美味しい思いをしたはずである。

 しかし、生霊おじさんにとってはまるで足りていないとばかりにみこへと腰を振るう。

 

 本来、人に干渉する事など不可能だったはずの生霊おじさんの行動。

 昼間の女性に対してはなんら影響を与えることは叶わなかった無意味な行為だが、みこにとっては違う。

 

 いやいやと首を振りながらもその腰は牡を求めて淫らに踊っている。

 その両手と両足はのしかかる禿げたおじさんの生霊を掻き抱き、離れるのを拒むかのようにしがみついていた。

 

 

 

好きだ。 孕め。 愛してる。 僕の子供を孕め。

 

 

 

 生霊おじさんは無遠慮にみこへと愛を嘯きながらその腰を叩き込み続けた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

『次は〜〜〜。〜〜〜。』

 

 

「ぁ……ぇっ?」

 

 

 バスの中に響くアナウンスの音によってみこは現実へと引き戻された。

 聞き慣れた名称は最寄りのバス停へと到着するまで余裕がない事を意味していた。

 

 

「っ!?」

 

 

 生霊おじさんにぶっかけられたザーメンで行うオナニーでの絶頂で微睡んでいたみこは、自らの惨状に思い至って青褪めることになった。

 

 みこが座っていた座席。 そこにはみこの秘所から溢れた愛液が大きく染み込んでいたのだ。

 ここから先で人が乗ってくることはほぼないために、そこへ座っていたみこが汚したのだとわかってしまう。

 

 

「ど、どうしよ……」

 

 

 これがただ零れたジュースで汚しただけであれば謝るのに否やはない。 しかし、このジュースはみこの秘所から溢れ出た蜜液と吹き出した潮のカクテルなのだ。

 鼻が慣れてしまったみこには感じ取れないが、匂いの届かない場所にいる運転手さんにはその淫臭で水を零したのとは訳が違うとバレてしまう事だろう。

 

 まさかオバケとエッチな事した挙げ句、そのザーメンでするオナニーに我を忘れて耽ってしまった結果、自分のキュロットスカートだけではなく座席まで濡らしてしまいましたと謝罪する訳にもいかず、どうしてもしたくてオナニーをしましたとでも打ち明ける事になったとしたら恥辱で死んでしまうかもしれない。

 

 

「うそ……。 やだ……」

 

 

 頭の中はパニックになり、潤んだ瞳からはいまにも涙が溢そうになっていた。

 

 有効的な策は考えつかず、うまい言い訳も思い浮かばない中でもバスは順調に進んでいく。

 気がつけば最寄りのバス停まであと僅かとなってしまった。

 

 

 バスで自慰をしたのを言い出せずに降車を拒否して立て籠もった女子校生という不名誉なニュースがテレビから流れる様がみこの頭に過ぎった。

 

 

「あぁ……」

 

 

 絶望で曇りきった瞳から一筋の涙が零れ落ちていく。

 

 

 

貸しだからな

 

 

 

 そんなみこへと声がかけられた。

 

 

 

「…………ぇ?」

 

 

 

 それは先程まで散々耳元でみこを言葉責めにして弄んだ黒髪ショートの子の声だった。

 

 見ると呆れを多分に含ませながら苦笑した彼女が横に座り、後はどうとでもなるから席を譲れと促していた。

 周りを囲む3人の顔も早く早くと急かしてくる。

 

 

ほら、乗り過ごすぞ?

 

 

「う、うん……。 ありがと……」

 

 

 そんな呆れたような言葉に戸惑いながら頷くと、促されるままに停車ブザーを鳴らす。

 彼女達がどう処理するのだろうと聞いてみたい欲求が沸き立つが、それをなんとか呑み込んで彼女達へと席を譲り、通路へと移動する。

 

 

ちなみに、あのオジサン夢精してるからな?

 

 

「ぇ……」

 

 

 席を立つ際に耳元で囁かれた言葉。

 意識の隙間にするりと入り込んだその言葉はみこの視線をいまだに寝息を立てる禿げたおじさんへと向けさせた。

 

 通路に立ち上がった事で、二人席で大きく足を開いて眠るおじさんのみこの視点からはおじさんの姿がよく見えている。

 言葉通り、おじさんのスラックスには大きな染みが出来ており、張り付いたそこはありありと太ちんぽの形を浮き上がらせていた。

 

 

「ぅ……ぁ♡」

 

 

 口に収まりきらず受け皿にした手の平で山を作る程濃厚なゼリー状のザーメンがあそこにはたっぷりと染み込んでいるのだろう。

 その上でいまだに大きく膨らんでいるおちんぽがヒクヒクと震えているのも見て取れる。

 

 寝入っている本人をよそにまだまだ物足りないと主張するその剛直を見て思わず生唾を飲み込んだ。

 せっかくバスを降りる際のどたばたで意識が逸れていたにも関わらず、再度淫欲の種火に火を灯されたみこの身体は先程の飲精とザーメンオナニーでは足りないとばかりに疼きだしてしまう。

 

 物言いたげに女子校生の怪異達へと視線を向けるが、彼女達は悪戯成功とばかりに満面の笑みを浮かべながらまたな〜と手を降っていた。

 

 

「はぁ♡ ん、もぅ……」

 

 

 思わず言葉が漏れてしまうが、助けて貰う手前恨めしそうな視線で抗議する以上の事は出来そうになかった。

 大きく溜息を吐いて誤魔化しつつ、何食わぬ表情を取り繕いながら降車ドアへと足を踏み出した。

 

 

「ふ♡ ぅぁ♡♡」

 

 

 鼻を突く濃厚な牡の性臭が漂い思わず声が漏れ出てしまう。

 スラックスへ大きな染みを作る程の大量射精でも萎えないおじさんの太ちんぽがよりはっきりと目に写り、みこの性欲を否応なく煽ってくる。

 最後の最後で撒かれた肉欲の種は既に芽を出しているが、それでもなんとか平静を装うことは出来た。

 

 キュロットスカートはまだ濡れたままだが、黒を選んだのが幸いして目立つことはない。

 更に日も落ちたことで外は暗く、直接触られる程の事がない限りバレる心配はないだろう。

 

 決死の思いでおじさんの横を通り過ぎる事も出来た。

 

 ただ、降りるためには通る運転手の真横が最後の難関である。

 

 

「……ふぅ♡ …………ふぅぅ♡♡」

 

 

 緊張と羞恥に上気した頬を隠すように、運転手から見えにくい場所で手すりへと凭れ掛かると、力一杯自分の身体を掻き抱いて扉が開かれるのを今か今かと待ち続けた。

 

 

 

『ありがとうございます。足元にはお気をつけて』

 

 

 

 運転手が疑問に思ったかどうかは定かではない。

 しかし、あくまで職務を優先した彼がみこを見咎める事はなく無事にバスを降車する事が出来た。

 

 

 

「…………ふぅ。 …………よかった。」

 

 

 

 緊張から解き放たれた開放感から大きく息を吐いたみこは、なんとなく自分が座っていた座席へと視線を送った。

 

 

「ぇ?」

 

 

 そこには綺麗な顔立ちの黒髪ショートの少女が座っていた。

 切れ目で気が強そうな彼女は気怠そうに座りながらみこへと視線を送っている見覚えのある少女。

 

 驚きに目を見開いていると、彼女もみこが見ているのに気付いたのかにっこりと悪戯っぽい笑みを浮かべた。

 

 しかし、それも一瞬ですぐにバスは走り去ってしまう。

 

 呆気にとられたまましばらく棒立ちになってしまったが、気を取り直すように頭を振ると自宅へと足を進める。

 

 

「やっぱり、あの子だよね……」

 

 

 みこの感覚で人と見分けがつかない程に存在感を増していた少女は4人のリーダー格であった黒髪ショートの子なのだろう。

 確かにあの姿であれば、みこでなくてもその影を捉える事が出来るのかもしれない。

 

 そうなると運転手は乗せたはずのない少女が座席へ座っている事に気付くだろう。

 

 

 しかし、どこまで存在感を増したとしても少女は人ではない。

 やがて消え去る少女が座っていたはずの座席を確認すると、ぐっしょりとナニカで濡れているのに気付く事になる。

 

 

 ともすれば新たな怪談話の発端となりうる出来事なのかも知れないが、みこへと追求が及ぶ心配はほぼなくなるだろう。

 

 

「貸し……かぁ…………」

 

 

 貸しだからなという黒髪ショートの言葉を思い出したみこは、それを返すためにはあのエッチな女子校生の怪異達にどれだけバスの中で弄ばれなければならないのだろうと考える。

 しかし、どれだけ考えても不思議と彼女達から弄ばれる事に『嫌だ』という気持ちは浮かんでこなかった。

 

 

「あれ? むしろ、座席を濡らしちゃったのもあの子達のせいだよね?」

 

 

 明らかなマッチポンプに気付いたみこは、思わず走り去ったバスへと視線を送るがとうに視界からは消え去っている。

 

 

「あ~~、もう騙されたっ!」

 

 

 可愛らしくぷくりと頬を膨らませるが、それもすぐにプシューと抜けていく。

 かわりにその口元には笑みが浮かんでいた。

 

 

「……ふふふ♡」

 

 

 騙されたかもしれない。

 しかし、不思議と怒りは湧いてこなかった。

 

 むしろ、ちょっとSっ気が強くて、すっごくエッチで、びっくりするくらいザーメンが大好きで、とってもズルい彼女達が同年代だったらハナと一緒にイロイロと仲良く遊んでいたのかもしれない。

 

 そんなもしもに思いを馳せたみこは、それも悪くないと感じている自分の淫乱さとチョロさに苦笑してしまった。

 

 

 少しだけ、いつもより足取りは軽く。

 

 

 

 少しずつ肉欲の沼に沈んでいる事に気付くことなく。

 

 

 

 燻った淫欲の種火に少しずつその理性を炙られながら……。

 

 

 

 みこは愉しげに帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まって

 

 

 

 

 

 だからなのか、彼女は気付かなかった。

 

 ただでさえ見える子は狙われる中で、触れ得る自分が怪異達にとってどれだけ魅力的な牝として映っているのか。

 そして、あれだけの事を経験してしまったおじさんの生霊がみこへと執着しない訳がないのだと。

 

 

 

 

 

まって。 好き。 つれてって

 

 

 

 

 

 いまだにバスで眠る本人を置いて動きだした禿げたおじさんの生霊が、未練がましくみこの背中を眺め、その後ろをひたひたと追いかけているのに気付く事が出来なかった。




という訳で第5話のエピローグ+第7話の導入でした。


ちょうど区切りな部分だったのもあってちょっと短めかな?



ただまぁ、次はみこちゃんが夢の中で……。


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第25話 -第7話のアイツ 前半 ①-

 バスでの一件の後、重い身体を引き摺るようにしてなんとか帰宅を果たしたみこは、取るものもとりあえずお風呂で身を清める事になった。

 

 まだまだ初心な弟を誤魔化す事は特段難しくはない。

 だが、自分とは比べ物にならない程に人生経験が豊かで落ち着いたオトナなオンナである母を誤魔化す事が出来るとは到底思えなかった。

 

 だからこそ、帰宅したみこはリビングへと顔を出さず、扉越しにお風呂へ入ると伝えてお風呂場へと直行した。

 あからさまに怪しい行為だとは承知しているが、証拠さえ残さなければあくまで疑惑止まりだからと割り切り、脱衣所で脱いだ服は軽く水を含ませて絞ると洗濯物へと紛れ込ませた。

 

 

「ふぅ……」

 

 

 取り敢えずの応急処置が済んだ所でようやく浴室へと入り、一糸も纏わないままに鏡の前へと立った。

 

 

「変な所は……ない……?」

 

 

 それは、怪異と出会うようになって以降日課になってしまった確認作業であった。

 

 鏡を通して見えるみこの裸体は彼女の心配をよそに、シミひとつないモデルのような見事なスタイルをその鏡へと映していた。

 それでも不安げに自らの裸体を眺めるみこは、玉瑕一つ見逃さないとばかりに細かいところまで確認していく。

 

 

「ん……」

 

 

 もしこの場に男が居合わせたとしたら、まさに極上と言っても過言ではない程に美しく、そして無垢さを湛えたみこの身体に言葉を失っていただろう。

 

 日本人にしては白さが際立つその肢体は、やや細身ではあるがお手本のような黄金比率を保っており、体質なのかムダ毛が一切生えていない。

 そのおかげで処理という肌荒れの要因が減っている為に、シミひとつない艷やかさを保った美肌を有している。

 更に張りのある双乳は重力になど全く屈することがないままに形を保ち、その先端で色付いている蕾は色素沈着の一切ない薄ピンク色をしていた。

 

 

「だいじょぶ……そう……かな?」

 

 

 いまだに処女を守るみこの身体は、しかし、その無垢さを保ったままに怪異達の手や口、そして生のちんぽでその外も内も弄られ犯され、子胤を注ぎ込まれる事になった。

 その結果、少女は恋に落ち、愛を覚え、大人のオンナの快楽を知るよりも前に、異形のちんぽにより牝へと堕とされる淫奔の法悦をその身体にわからされてしまった。

 

 どれだけ弄られたとしてもそれがみこの身体に直接影響を及ぼす事はない。

 わかってはいるが、それでもみこはこの確認を止める事は出来そうになかった。

 

 

「うん、だいじょぶ」

 

 

 見る限り特に変わった場所は見当たらないとわかり、ほっと安堵の息を吐いた。

 

 一皮剥けば度重なる怪異からの濃密な異形セックスで淫乱な気質に変えられてしまった淫猥な牝のカラダがその内からまろびでるだろう。

 覚えさせられた肉悦への欲求を日々解消するのがどれだけ大変かと考えてしまうが、それは誰にも言えないみこの秘密である。

 

 

「あとは……」

 

 

 一通り目視で異常がないか確認を済ませたみこは、最後にと呟くとその手を下腹部へと伸ばしていく。

 お手本のような一本筋の無垢な割れ目へと艷やかな指先を這わす。

 

 

「……ん♡」

 

 

 くちゅりと微かな音を立ててその指は薄桃色の蜜肉へと指し挿れられた。

 普段自ら慰める時よりも少しだけ奥へ挿し込まれた指は、変わらずに存在を主張する処女の証の感触を確かに感じていた。

 

 

「あぁ……。 よかった」

 

 

 時を戻せないのと同様に、人でないモノ達が見えなかった頃にも、淫らな快楽を知らないでいた以前に戻ることも出来はしない。

 それでも、だからこそ、どれだけ穢され肉欲に塗れようとも、いまだに失われていない処女だけは守り抜こうと気持ちを新たにした。

 

 

「……さてと」

 

 

 ただでさえ路地裏で消防士風のオトコに犯されたにも関わらず、バスの中では女子校生達、更には禿げたおじさんの生霊と共に淫らな肉悦に耽ってしまった。

 その上で気を張って自らの身体をつぶさに確認していくとなれば思った以上に心労が溜まってしまう。

 

 そのままシャワーを使い、こびりついた淫臭や怪異達のザーメンを軽く洗い落とすと、まずはゆったりと湯船に浸かる事にした。

 

 少し熱めに溜めたお湯は疲れた身体も心も蕩けさせ、あまりの心地よさに微睡みながら大きく息を吐いた。

 今日もイロイロとあったが、こうして無事に家へと戻ってこれた幸運を噛みしめる。

 

 家でも怪異が見えたりもするけれど、最初のアレ以降は特段ナニか起きた訳でもなくゆっくりと眠っていられる。

 なにより大好きな家族と同じ屋根の下に居るという安心感は段違いであった。

 

 

 そのまま微睡みに身を任せたみこは、母にどやされるまで長風呂を続ける事になった。

 

 

 

 

 

 直ぐ側まで忍び寄る怪異の存在に気が付かないままに……。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

あぁ……。 みつけた。

 

 

 日も変わり、電気が落とされた一軒家の門前。

 禿げたおじさんの怪異が佇み、2階の窓へと劣情の篭もった視線を送っている。

 

 昏い目に肉欲の炎を宿した生霊おじさんの股間はガチガチに熱り立ち、ぐつぐつと煮えたぎるザーメンの吐き出し先を今か今かと待ち侘びていた。

 

 

いくよ。 今いく。 待ってて。

 

 

 生霊おじさんが放った短く区切られた言葉には怖気が走る程の情欲が篭められ、逸る気持ちを抑えきれないとばかりに玄関の扉を擦り抜ける。

 ひたひたと牛歩のように進む彼は、まるでナニカに誘われるように迷うこと無く階段を昇っていく。

 

 知らないはずの他人の家、それでも彼は目的の場所へと辿り着いた。

 

 

みこ。 みこ。 みこみこみこみこ。

 

 

 みこと書かれた可愛らしいプレートが掛けられた一室。

 そのプレートを眺め、歓びに打ち震えるかのように全身をざわつかせたおじさんの生霊は、そこで初めて知る事が出来た名前を呟き続ける。

 

 

みこ。 きた。 きたよ。

 

 

 さも当然とでも言わんばかりに部屋を塞ぐ扉の中へと声を投げかけると、主の了解を得ることすらないままに部屋の中へと侵入していった。

 

 キャバ嬢への想いを拗らせた勘違いオヤジがするような言動と行動は、それを行っているのが怪異というだけで誰にも止める術はなくなる。

 その股間に聳える萎えることを知らない生霊ちんぽは、滾る情欲と肉欲を吐き出す機会が訪れたと察して悦びに震えていた。

 

 

「ん……。 っ…………。」

 

 

 電気を落とした部屋の中には、セミダブルのベッドですぅすぅと微かな寝息を立てるみこが居た。

 

 そんな睡眠を侵す侵入者がやってくるなどとは思いも寄らなかったのだろう。

 すっかり寝入っているみこの表情は安心しきった無防備さを見せており、元々整った顔立ちはそのあどけなさが際立つ事で触れるのさえ躊躇う程に愛らしい。

 

 

あぁ……。 みこ。 スキ。 スキだ。

 

 

 しかし、淫欲に塗れ、若い女性への思いを拗らせた禿げたおじさんにとっては、そんなみこの表情ですら自らの肉欲を煽る為のスパイスでしかない。

 むしろ、これからみこの無垢な表情を肉悦に浸し、自らのちんぽで染める事が出来るという昏い悦びに股間の逸物をより硬く滾らせていく。

 

 

ズ……ズズ…………

 

 

 ゆっくりと、みこを起こすことがないようにと注意を払いながら被っているタオルケットが剥ぎ取られていく。

 

 

「ぁ……。 んぅ…………」

 

 

 包み込まれていた感覚が消えていく事でむずがるように身動ぎするが、深く寝入ったみこが目を覚ます様子はなかった。

 

 

もうすぐ。 もうすぐ。 ひとつになれるよ。

 

 

パサリ

 

 

 ついにタオルケットが剥ぎ取られ、みこの全身が露わになった。

 

 薄い夏用のパジャマは、寝汗を含んだことでみこの身体へと張り付き、そのラインを浮き上がらせている。

 前開きになったパジャマシャツは上と下のボタンを留めないままに開かれており、白く艷やかなうなじと縦筋が薄っすらと浮き上がるお腹を生霊おじさんへと晒している。

 

 元々男の目を惹く美麗なスタイルはオトコを知った事で淫靡さを纏い、夢見るままに男を誘惑する色香を放っていた。

 

 

そんな。 誘惑して。 みこはイヤらしい。 スキ。 スキだ。

 

 

 どこまでも自分に都合のいい解釈をする禿げたおじさんの生霊にとっては、みこが魅力溢れる寝姿を晒しているのすら自分を誘惑する為のいじらしい行為なのである。

 

 淫猥に嗤い、舌舐めずりをすると、ベッドをすり抜けるようにして近付くと、湧き続ける性欲の赴くままにみこへとのしかかっていった。

 

 

「ふっ♡ ぁっ♡」

 

 

 太くごつい男の指がみこの美乳へと絡みつく。

 

 パジャマシャツを擦り抜けた指はいまだに白雪のようなみこの双乳へ触れると柔らかく揉み解していく。

 初雪のようなみこの肌が黒く節くれ立った指に穢されていく様は冒涜的な淫蕩さに溢れていた。

 

 

「ぁ♡ だ……め♡♡」

 

 

 黒く太い指がみせる指技はその野太さからは想像がつかない繊細さで、心地いい快感がゆっくりとみこのカラダとココロを侵食していく。

 軽く仰け反った事で押し出された美乳はその薄いパジャマシャツからその先端を浮き上がらせていた。

 小ぶりでもしっかり主張するいじらしい2つの乳首は刺激を求めて硬く膨らんでいた。

 

 生霊おじさんのによる愛撫の巧みさは決して嫌がるような素振りを見せないみこの様子からも明らかであり、身悶えるように身体を捻り、快感にその腰をゆるゆると踊らせはじめた。

 

 

まだ。 もっと。 もっと。

 

 

 ヌロォと生霊おじさんの口から顎下まで舌が伸びていく。

 ぽたぽたと唾液を滴らせ、蛞蝓のようにのたうつ野太く長い舌はパジャマシャツから浮き上がったみこのおっぱいの先端へと向かっていく。

 

 

ヌヂュゥ

 

 

「んっ♡ あぁ♡」

 

 

 決して焦らずにゆっくりと絡みついていく蛞蝓舌は、ねっとりと糸を引く唾液をみこの乳首へと染み込ませるように蠢いている。

 醜悪な男が無垢な少女へと舌を這わせる背徳的な行為は、確かにみこへと快感を与えていた。

 

 

「や……♡ やぁ……♡♡」

 

 

 唾液とともにカラダの奥の奥までゆっくりと染み入ってくる快感はみこを淫夢へと堕としていた。

 喘ぐように開かれた口からは悦びの声が上がり始める。

 

 

足りない。 まだ。 足りない。

 

 

 肉欲に溺れ始めたみこを見た生霊おじさんは、それでは足りないとばかりに責めを強めていく。

 色付く乳首をその乳輪ごとぱくりと咥えると口内で蠢く蛞蝓舌がみこの乳頭から乳内へと侵入を開始した。

 

 

「んお゛♡ ほあ゛ぁ゛♡♡」

 

 

 現実の男を知らないままに淫らな乳まんことして内も外も開発されたみこのおっぱいは、乳内を舐め回されるという異形の責めですら快感として受け入れる。

 唐突の激しい肉悦に跳ね上がろうとするみこの身体はベッドに押し付けられたように固定され、その腰はカクカクと無様な踊りを披露している。

 

 

「ふ♡ ぁお゛♡ にゃ、に?」

 

 

 乳まんこへ挿入された蛞蝓舌による強烈な快感に起こされたみこだったが、とろりとした瞳は焦点があっておらず、夢現の区別がついてないようにも見える。

 そんなみこの様子を見ておじさんの生霊は、乳首から乳内を犯す蛞蝓舌をそのままにしてみこのおっぱいから口を離すとニタリと卑猥な笑みを浮かべた。

 

 

「ふぇ? ぇ……?」

 

 

ヌヂュッズニュゥ

 

 

 みこの眼前には醜悪な舌が自分のおっぱいの乳首からその中へと突き挿れられ、乳腺をおまんこに見立てたかのように犯される様がありありと映されていた。

 

 

「ぁ♡ うしょ♡♡ なんれ?」

 

 

ヌゴッヂュヌッヌズズッ

 

 

 状況を飲み込めないみこをよそに、蛞蝓舌による乳まんこへの責めは続く。

 右が終われば左、乳腺を一つ一つ丁寧に舐め犯される生霊からの責めはみこを容易く絶頂へと突き上げていく。

 

 

「や♡ やら♡ おじさん♡♡ まって♡ おっぱいらめ♡ ぁ♡♡ イク♡ イッちゃう♡♡」

 

 

 混乱するみこだが、それでも目の前にはバスで別れたはずのおじさんの生霊が居て、彼から嬲られるおっぱいがとっても気持ちいい事だけはわかる。

 

 そして、このまま身を委ねればそのまま頂きまで連れて行って貰えるのだとカラダで理解した。

 

 

 だからだろう……。

 

 

いいよ。 イッて。 イケ。 イケ。 はやくイケ。

 

 

 自分の胸を犯す禿げたおじさんの生霊の言葉に子宮を熱く疼かせてしまった。

 同時に蛞蝓舌を深く突き挿れられた乳まんこからの圧倒的な快感が背筋を走り脳髄を桃色に染め上げた。

 

 

「ぁ♡ はひ♡ イク♡ イキます♡ おっぱいまんこで♡♡ あっ♡♡ イっちゃっ♡♡ あああぁっっ♡♡♡」

 

 

 激しい絶頂に溺れてしまいそうになり、藁にも縋るようにおっぱいを責め続けるおじさんの禿げた頭を抱え込むと力一杯抱き締める。

 夢現のままに肉悦の波に攫われてしまったみこの茹だった思考は、自分をイカせてくれた生霊おじさんの産毛が残る禿げた頭頂部を愛しいモノのように魅せてしまう。

 

 

「んちゅ♡ ふぁ♡♡」

 

 

 その禿げた頭に柔らかく口吻をすると、唇から微かに出した舌も使って乳まんこを犯してくれたお返しをする。

 そのリップ音が暗い室内に響き、みこは自らの口が鳴らす音で自身をより淫らに昂ぶらせていく。

 

 

おおぉぉ。

 

 

 一方、生霊のおじさんは驚愕に打ち震えていた。

 

 思考停止状態とはいえ、まさか現役の女子校生が、それも彼の人生でも類を見ない程に綺麗な少女が乳まんこを犯すおっさんの禿げた頭へと情愛たっぷりな口吻を捧げるとは欠片も思ってなかった。

 

 今も自分の頭部を抱えてチロチロとその舌先で頭頂部を舐め続ける彼女へと溢れんばかりの感情が湧き上がる。

 

 

おぉぉ。 スキだ。 みこ。 アイしてる。

 

 

 おじさんの生霊は、その人生を通しても初めてされる行為を受けて歓びに咽び愛を語り始めた。

 

 しかし、その愛を語っているのが生霊であるおじさんなのが大きな問題だった。

 彼は、その元となる禿げたおじさんが持つ枯れることのない性欲や抑えきれない獣欲が溢れ出し、ヒトの形をとったモノである。

 

 

アイしてる。 キミだけだ。 ひとつになろう。

 

 

 だからこそ、彼が語る愛情とは総じて肉欲へと変じてしまう。

 その沸き立つ愛情は余すことなく萎える事無く勃ち続けるちんぽへと注ぎ込まれ、牡ちんぽをより硬く大きく膨れ上がらせていく。

 

 

スキ。 アイしてる。 しよう。 スケベしよう。

 

 

 バスの時に感じたソレよりも明らかに太く硬く育ったちんぽは、みこの艶めかしく輝く白い太ももへと擦り付けられ、先走り汁でその肌を淫らに彩っていく。

 思わず視線を向けると、透けた生霊おじさんの股間で偉容を誇る彼のおちんぽが、明らかにバスの時よりも太く育っているのが見て取れた。

 

 

「ふぁ♡ うしょ♡ おっきぃよぉ♡♡」

 

 

 起き抜けに叩き込まれた肉悦はみこの思考をすっかり蕩けさせ、理性が働かないままにその口からは感じたままの言葉が零れていく。

 ズリズリと擦り付けられるおちんぽの生々しい感覚に、みこはその胎が疼いて止まらなくなっていた。

 

 自覚もないままにおじさんの生霊を籠絡してしまったみこは、その代償を自らが育ててしまった彼の生霊ちんぽへと支払うことになる。

 

 

「むり♡ こんなの♡♡ ぜったいだめぇ♡♡♡」

 

 

どうして? なんで? スキ。 アイしてる。

 

 

 そんな自ら招いた危機を察したみこの口からは思わず弱気な言葉が漏れて出る。

 

 なぜなら、こんな普通の姿を怪異との行為は初めてなのである。

 

 触手ちんぽでも、他人の感覚を擬似経験したのでも、いぼいぼだらけの異形ちんぽでもないただ大きいだけのちんぽ。

 ある意味でみこがハジメテ受け入れる普通のおちんぽがこんなにも熱く硬く滾った太い肉竿となってしまえば……。

 

 

「だって♡ 覚えちゃう♡♡」

 

 

 みこのカラダの大事なトコロが、女の子が愛する男性を受け入れて子を宿す神聖なはずの場所が生霊おじさんのおちんぽを普通の基準として覚えてしまう。

 

 

「だめぇ♡ おじさんのおちんぽ覚えたら比べちゃう♡♡ 将来の大事なヒトとおじさんのおちんぽ比べる事になっちゃう♡♡」

 

 

 そう、もし将来、みこが恋をして、愛を育み、本当の初めてをこの部屋で迎える事になったとしたら。

 

 もし、その時に抱かれる愛しい人のおちんぽが、おじさんよりも小さく細く柔らかい粗末なおちんちんだったとしたら。

 

 

 みこは心のどこかで落胆し、物足りなさを隠すために気持ちいい振りをしてしまうかもしれない。

 そうなってしまった時に思い浮かべるのは、今日これからおまんこの奥まで犯し、子宮が膨れる程に大量の子胤を注ぎ込み、みこを牝へと堕としてくれるおじさんの立派な生霊ちんぽになってしまう。

 

 

「おねがい♡ だから♡♡ ダメなんです♡ お願いです♡ そのおちんぽをしまってくださぃ♡♡」

 

 

 そんな拒絶にもなってない懇願がただのふりでしかないと、禿げたおじさんの生霊ちんぽを求めて淫らに踊る腰が物語っている。

 そもそもからして止める気配のない生霊おじさんへと懇願する事自体、みこ自身が自分の意志で疼く身体を抑え込む事が出来なくなっている証左だった。

 

 そして、昂ぶりきった身体を静めるためには、おじさんの生霊ちんぽで淫らな穴を埋め尽くし、その子袋一杯にザーメンを注ぎ込んで貰うくらいしかない事も悟っていた。

 

 

 そんな極上の牝が牡を煽る様を間近で見せられて、熱り立たない牡などこの世にもあの世にも居ない。

 

 

ダメ。 スキ。 孕ます。 孕ませる。

 

 

ヌプッ

 

 

 生霊おじさんは、その極太ちんぽをこれまでで一番熱く硬く勃起させ、その鈴口をみこの蜜口へと押し当てた。

 

 

「お゛ふ……♡」

 

 

 そのあまりの太さと生々しいおちんぽの感触に、みこはそれだけでも軽く達してしまう。

 そんなみこの淫靡な反応を見て情動を抑えきれなくなり、生霊おじさんはその腰をゆっくりと押し上げていく。

 

 

ヌヂュッ

 

 

 

ヌヅヅヅヅゥゥゥ……

 

 

 

「ほお゛お゛お゛ぉぉぉぉぉぉ♡♡」

 

 

 

 ついに、みこの処女まんこへと生霊おじさんの孕ませ棒が侵入を果たした。

 




では、お待たせしましたの第7話前半部分です。

流れ的には第6話から第7話冒頭までの繫ぎ部分ですね。


みこちゃんが見ていたヤバい夢。

こっちの世界線では実際にヤバい事になっちゃっいましたっ


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第26話 -第7話のアイツ 前半 ②-

祝 アニメ放送 10月確定


ズヌッヌヌヌヌゥ

 

 

「ほお゛ぉぉ゛♡ ふとぃ゛の゛♡ はいっでる゛ぅ♡♡」

 

 

 家族も寝静まった深夜。

 みこは、心休まるはずの自室で、明かりも落として心地よい微睡みに身を任せていたはずだった。

 

 しかし、とめどなく溢れる妄念によって彼女を探し当てた生霊の愛撫によって叩き起こされた挙げ句、寝起きの無防備なおまんこは生霊おじさんの孕ませちんぽによって子宮口まで犯されてしまった。

 

 

「ふに゛ゃぁ♡ らめ゛ぇ♡♡ いっぎゅ♡ なんれ♡ おちんぽでいっち゛ゃってりゅ♡ んん゛ぅ♡♡」

 

 

 今までの怪異とは違い、今も生きて生活している男性の、それも性欲に溢れたおじさんの妄念をそのまま具現化した生霊による生々しいセックスは、まるで本人に犯されているかのような錯覚を起こしてしまう。

 

 そして、そんな状況にあってもみこのおまんこは快楽に濡れ、嬉々として生霊ちんぽを締め付けていた。

 それは、もし同じように見知らぬ男に寝込みを犯されている状況にあったとしても、みこの淫らなカラダは容易に快感を感じ、昂ぶってしまうのだと暗示しているかのようだった。

 

 

「なんれ♡ なんできもちいいの♡ 犯されてるのにぃ♡♡ んぁ♡ き、きもちいぃよぉ♡♡」

 

 

 さながら天使に見初められ、処女でありながら懐胎をした聖処女のように、怪異達に見初められ、処女を守りつつも怪異達の異形ちんぽに散々わからされた事で、仔袋まで犯される悦びを教え込まされた性処女となってしまったみこ。

 

 世界でも唯一といえる極上の性処女おまんこは、容赦なく突き挿れられる生霊のおじさんちんぽへと絡みつき、溢れる蜜液をその肉竿へと塗り込みながらその形を覚え込もうとする。

 牡ちんぽにあわせて卑猥に形を変えるみこの処女肉は、たっぷりと愛液に塗れながらおじさんの生霊ちんぽへと膣肉マッサージを行い、生霊おじさんの極太普通おちんぽを絶頂へと責め立てていく。

 

 

あぁ、スケベまんこキモチイイ。 むり。 射精る。 ザーメン。 射精るぅっ!

 

 

「あ゛♡ やぁ♡ やだぁ♡♡ だめなの♡ おっきいの♡ しゅごいのキちゃう♡♡ 射精されちゃう♡♡ 奥♡ 奥にいっぱいドピュドピュされてイッちゃう♡ らめぇ♡♡」

 

 

 突き挿れられた時よりも、固く太く膨らんだ生霊ちんぽの亀頭がグリグリとみこのボルチオを突き上げる。

 その押し込むような腰使いに、射精が近い事を察したみこだったが、その時に発した言葉と行動は裏腹だった。

 

 生霊おじさんがみこを逃さないとばかりに美乳へと顔を埋めて縋り付くと、言葉だけは拒否するかのような形を見せていた。

 しかし、実際にみこの口から漏れ出てた声色は淫欲に蕩けきっており、性欲だけが取り柄の禿げたおじさんを受け入れるかのように、その両手両足をすべて使って抱き締め返していた。

 

 

お゛おぉぉ゛ い゛くっ イクよ。 孕んでっ ボクの赤ちゃん産んで。

 

 

 頭を抱えられ、蛞蝓のような舌はみこの乳まんこの奥まで突き刺さり、汚い尻を抱き寄せられた事で生霊おじさんの腰がみこの恥骨へと隙間もなく打ち付けられた。

 駄目押しとばかりに突き挿れられた剛直の先端が子宮口を押し上げると、その鈴口がまるで喰らいつくかのように大きく開いた。

 

 

ボビュッ

 

 

 まるで情欲を塊にしたかのようなザーメンがみこの子袋へと叩きつけられる。

 

 

「お゛ぁ♡」

 

 

ドブッ ボビュビューーーッ

 

 

 俗に言うだいしゅきホールドと呼ばれるソレをされて、堪えきれる男など居る訳がなく、ふっくらと快感で綻んだ子宮口を強引に突き抜けて子宮壁へと直接ぶち撒けられた怪異のザーメンは、みこのボルチオを容赦なく抉り、子宮内を濃密な子胤で充たしていく。

 ぐつぐつと沸騰しているかのように熱く濃いザーメンで直接子宮を塗り潰されながらも、暴れる蛞蝓舌によって乳まんこを滅茶苦茶に掻き回され、乳腺を犯されるという普通では味わえない、異形の快感をみこは覚え込まされていく。

 

 

「ほお゛♡ イグ♡ しゃせーされてイグぅ♡♡ おっぱいも子宮も全部犯されてイッてるぅ♡♡ あ゛ぉぁぁぁ♡♡♡♡」

 

 

 そんな肉悦に溺れるみこは、現役の女子高生、曲がりなりにも生娘である少女が出しているとは到底思えない程に猥雑で、淫らな絶頂の声をあげていた。

 

 

お゛っ ぉ゛ぉ゛〜〜〜っっ

 

 

 ブシュッブヂュッとイヤらしい音をたてながらハメ潮を吹き出すみこのおまんこの奥へ、欲望のままに生出しするという圧倒的なまでの征服欲と快感。

 命を絞り出すかのような射精はいつ止むとも知らず、吐精の快感に漏れ出るかのように声をあげる生霊おじさんは、尿道に残るザーメンを絞り出すかのようにみこの膣奥へと向けて腰を押し込み続けた。

 

 

ビュブーッビュッビュビュッ

 

 

「んぅぁ♡ ふへぁ♡ はぁーっ♡♡ はあぁぁ♡」

 

 

 

 1分程になるだろうか。

 

 

 

 人ではありえない程に長く、そして濃厚な射精もようやく勢いを落としているが、それでも変わらずに生霊おじさんの極太孕ませちんぽは熱り立っており、みこの蕩けたボルチオへとグニュグニュと押し付けられていた。

 

 深い絶頂の余韻と併せて今なお続く子宮口から響く鈍い快感に溺れたみこは蕩けきったメス貌を晒していた。

 その美しい裸体は火照りから薄桃色に染まり、吹き出た汗はカーテンの端から入り込んだ街灯の光を反射して、てらてらと淫らに輝いている。

 

 そんな美麗な肢体を惜しげもなく晒しているみこが、ストーキング行為の上に夜這いをした生霊おじさんのだらしない身体に押し潰された上、その汚い尻の手前から生えた極太ちんぽによって快楽漬けにされるている様は、冒涜的なまでに淫靡に映えていた。

 そして生霊ちんぽを迎え入れているみこの処女まんこは、まるで別の生き物のようにぐねぐねと蠕動し、一度や二度果てた程度では到底収まりがつかない生霊ちんぽへ献身的なまでの奉仕を続けている。

 

 まるでまだ生霊おじさんのちんぽを覚え込むには足りないと、もっともっと深く奥までわからせて欲しいとおねだりをするかのように絡みついていた。

 

 

 

 だからこそなのだろう。

 

 

 

あ゛ぁっ 足りない……の?

 

 

 

 生霊おじさんは自分のちんぽへとイヤらしく絡みつくみこの処女まんこの様子から彼女の無意識の要求を察し、問いかけと同時に強く腰を押し上げた。

 

 

 

ヌッヂュ

 

 

 

「ん゛♡♡ ぁぇ!?」

 

 

 

 思わぬ刺激を受けたみこは、思わず声をあげるがイッたばかりの身体では満足に反応する事が出来なかった。

 

 

スケベしたい? スケベする? おまんこ足りない?

 

 

ヌヂュゥゥ…………ドッヂュゥ…………

 

 

 逃げようとするみこの身体を抑えつけるかのように伸し掛かる生霊おじさんは、卑猥な言葉を囁き続けながらゆっくりゆっくりとちんぽを出し挿れする。

 年齢を感じるその遠回しな淫語は、ほんの数週間前、無垢な時のみこだったらむしろ意味を理解できない事への疑問が先立っていたのだろう。

 

 しかし、既に肉悦を、犯される快楽を知ってしまったみこは、意味するモノを察することが出来てしまった。

 そして、それは淫語を理解出来てしまったみこ自身が、どうしようもなくイヤらしい存在に変わってしまったか思い知らされる事になる。

 

 

「足りる♡ 足りてるもん♡♡ だからおちんぽ♡ おちんぽを止めてくださいぃ♡♡」

 

 

 いやいやと首を振りながら気丈にも断ろうとするが、それがただの強がりだとありありとわかってしまう。

 しかし、羞恥心を煽られたみこのカラダは、カァっと熱を持ったかのように火照り上がると、その膣肉は痛いほどに生霊おじさんの肉竿を締め付けていた。

 

 

気持ちいい? スケベ好き?

 

 

ノ゛ル゛ゥゥ…………ズヂュウゥゥ…………

 

 

 覚え込ませるかのように愛液を纏わりつかせながら行われる生霊ちんぽの挿入によって掻き回されたみこの羞恥まんこと、張り詰める乳まんこをヌヂュヌヂュと蛞蝓舌で穿り返される淫らな音がみこの耳に届く。

 思わず媚びるような懇願する言葉がみこの口から溢れ出ているが、そんな程度で生霊おじさんの湧き上がり続ける劣情が止まる訳がなかった。

 

 

「やあぁ♡ なんで♡ おちんぽ止めてぇ♡ またイかされちゃう♡♡ すけべ好きになっちゃぅ♡♡」

 

 

 みこは、言葉ではそう言いつつも、既に手遅れだと、怪異達からエッチな事をされ、彼らのおちんぽで犯される事を求めてしまっている自分の気持ちに気付いていた。

 

 どれだけ人外の太さや形のモノで犯そうとも、どんなに激しく強引な行為をされようとも、怪異達は決してみこの身体に傷をつける事はなく、ただただ気持ちよくしてくれるだけだというのは、これまでの経験からわかっていた。

 だからこそ、目の前で自分を犯す生霊おじさんがどれだけ卑猥な言葉で語りかけても、禿げた頭皮から加齢臭が多分に混じったクサい体臭が漂ってきても、ねっとりと乳まんこの中を蛞蝓のような舌で刮いできても、おまんこが裂けてしまいそうな程に太くて堅いおちんぽで子宮まで埋め尽くしてきても、その全てを受け入れ、浅ましく肉悦への糧にする事が出来てしまう。

 

 なにより、生霊おじさんが喋る度に声で震える蛞蝓舌から乳まんこに伝わる振動ですら気持ちよくて仕方がない。

 

 

 

みこだけ。 みこだけ気付いた。 だからスキ。

 

 

 

「ぁ…………」

 

 

 

 その一言でみこは気付いてしまった。

 

 どんなに言葉を尽くしたとしても、見えず聞こえず触れない人には理解出来ない、みこだけが知ってしまった誰にも言えない、怪異達との恥ずかしい隠し事。

 それはいつしか、見えず聞こえず触れない人には決してバレる事がない、誰にも言えない、怪異達との恥ずかしい秘め事となっていた。

 

 そして、普通にはバレル事がないからこそ溢れ出そうとする肉欲を抑える必要はないのだと、生霊おじさんの言葉で気付かされてしまったのだ。

 

 

気持ちいい? スケベ好き?

 

 

 重ねられる問いかけに、はぐらかすような答えを返す気は失せていた。

 

 

「す……き♡」

 

 

気持ちいい? スケベ好き?

 

 

「あぁぁ……♡ 好き♡ おちんぽ好き♡ すけべ好きですぅ♡♡ あぁ♡ すごぉ♡♡ イク♡ イクの♡♡ またイかされちゃうぅ♡♡」

 

 

 そんな風に、自分が陥った今の状況すら快感へのスパイスに変える事を覚えてしまったみこは、浅ましくも身を灼き尽くすような肉悦に身を委ねていく。

 そして、そんな素敵な事に気付かせてくれた、快感を与えてくれる生霊のおじさんへの嫌悪感は既に消えて失せ、入れ替わるように今までの怪異へと感じたのと同じような愛しげな感情が湧き出していた。

 

 

「んちゅ♡♡ んはぁ♡♡」

 

 

 ふと気がつけば、みこは目の前で揺れる生霊のおじさんの産毛が生える寂しい頭部へとその可憐な唇を落としていた。

 微かに突き出した舌先で当たりをつけると、それを追うようにして可憐な唇が頭皮へと吸い付いていく。

 まるで食むようにしてンチュッ……チュ……と音を立てて吸い付くみこの唇に隠された中では、テロテロと舌先が淫らに舐め踊っていた。

 

 

ほお゛。 ほおぉぉ……

 

 

 数え切れない程に嘲笑されてきた禿げ上がった頭部へ、これほどまで優しく柔らかいキスを受けるのは初めてだった。

 そんな献身的なキスを受けては、さしもの生霊おじさんも、抽挿を止めざるを得ず、ビクリと全身を硬直させたまま感激に身を震わせていた。

 

 

「んふ♡ んあぁ♡ どうれしゅか?」

 

 

 ぎっちりとおまんこ一杯におちんぽが埋め尽くされている事は変わらないが、抽挿が止まったことで、みこは一時の余裕を作る事が出来た。

 そして、既に悦楽に堕とされたみこがその余裕でしようと思ったのは、目の前の生霊おじさんへの奉仕だった。

 

 

「にがくてくさぁい♡♡ 産毛が絡むのがきもちわるぅ♡ でも♡ しゅき♡♡ おじさんのクサいのしゅき♡♡」

 

 

 女子高生とは思えない程にイヤらしく蕩けた表情を浮かべると、舌に産毛が絡む事すら厭わずに加齢臭漂う頭皮を嬉しそうに舐めあげていく。

 部屋の中はみこから発散された淫靡な匂いに充ちており、ともすれば空気が桃色に染め上がっているかのようだった。

 

 その中での禿げた頭への唇奉仕によって、生霊おじさんの独占欲は否応なく煽られていく。

 

 

みこ。 みこおぉ。

 

 

ビキビキビキ♡

 

 

「ふぁ゛♡ うしょ♡♡」

 

 

 ただでさえみこのおまんこ一杯に埋め尽くしていた生霊ちんぽが、みこを絶対に孕ませると、自分の、自分だけのメスへと堕としてやるとばかりに猛り狂い、これまでと比べても最高の勃起を見せた。

 

 

バヂュッン!!

 

 

「んお゛ぁ♡♡」

 

 

 その肉塊を力の限り叩きつけた瞬間。

 現役の、それもみこのような処女女子高生があげてるとは思えない下品な声が部屋に響いた。

 

 

ドヂュンッ!!

 

 

「ほお゛おぉ゛♡」

 

 

 まるで家が震えているかのような、相手の身体を考えない強烈な突き上げだが、それでもみこが感じているのはただただ快感のみだった。

 

 

孕もう? 赤ちゃん作ろ?

 

 

「ふぁ゛♡♡ あ゛♡ ぅぇ?」

 

 

 変わらず乳まんこをその舌で舐りながら、生霊おじさんはそんな言葉を上目遣いに投げかけていた。

 その視線に交じる熱すら感じる程に強い牡の願望を受けたみこは戸惑いつつも、恐怖ではなく子宮をキュンキュンと疼かせていた。

 

 まるで迎え入れるかのような膣肉の蠕動を感じた生霊おじさんは、ニチャァとこれまでで一番のイヤらしく下品な笑みを浮かべていた。

 

 

ノリュリュゥゥ…………

 

 

 大きく張り出したエラがかろうじて入り口に引っかかるギリギリの所まで剛直を引き抜いた生霊おじさんは、下品な笑みをそのままにみこへと視線を絡めた。

 

 

孕んで?

 

 

「ゃ♡♡」

 

 

 ただの一言。

 そこに籠められた思いは、しかし叶うことはないのだとそう伝えようとしたみこだったのだが……

 

 

ドヂュンッッ

 

 

「ぁお゛お゛ぉぉ♡♡」

 

 

 一息に子宮の奥まで叩きつけられたおちんぽ様による快感によって、口から出たのは言葉にならない卑猥な喘ぎ声だった。

 

 

ドヂュッバヂュッ

 

 

 容赦なく突き挿れられる肉棒の余りの太さと、その張り出したエラによってゴリゴリと膣内の気持ちいい場所が刮げられる法悦は凄まじく、一度の抽挿だけで何度も軽イキを繰り返してしまう。

 そんな素敵な生霊おじさんのおちんぽが、みこをメス堕ちさせようとドヂュドヂュと本気ピストンを繰り返しているのを感じて、みこは堪らずに女として悦びの声をあげ続ける。

 

 

スキ。 スキだよ。 孕んで? 妊もう?

 

 

「お゛ほぉ♡♡ ムリ♡♡ ムリなのぉ♡ あ゛♡ イク♡ またイッちゃう♡♡」

 

 

 どれだけ孕まそうと膣奥射精を繰り返しても、あくまで生霊であるおじさんの願望が叶うことはないのだろうとみこはわかってしまっていた。

 

 

お願い。 スキ。 孕んで?

 

 

 それでも、今のみこは起こり得ないもしもが起これば受け入れてしまう程度には、生霊おじさんに堕とされていた。

 

 

「い゛ぃよ♡♡ もし♡♡ もし出来たら♡ 産む♡ 産むからぁ♡♡」

 

 

 100%起きないからこそ言えてしまう浅ましい言葉でも生霊おじさんが悦んでくれるならと、みこは自分でもズルいと思うその言葉を罪悪感から溢れた涙と共に吐き出していた。

 

 

おおぉぉ。 射精すよっ! 孕ますよっ!!

 

 

 そしてみこの言葉を聞いた生霊おじさんは、言葉を実現させようと子宮を突き破らんばかりに激しく突き上げていく。

 

 

「あ゛ぁ♡♡ クる♡♡ すごいのキちゃうぅ゛♡」

 

 

 壊れるかと思うほどの抽挿でも快感のみを感じる怪異とのセックスの良さを思うさまに堪能しながら、溢れる程の肉悦に溺れていく。

 

 

おおおぉぉ!! 射精く! 射精すよ!!

 

 

「んあ゛ぁ♡♡ わたしも♡ イク♡♡ イッちゃぅ♡♡♡」

 

 

 みこの子宮口へと突き刺さった亀頭はここに来て更に硬く太く膨れ上がり、尿道を我先にと駆け上がる生霊おじさんの孕ませ汁を吐き出すためにその子宮へと口先を押し込んだ。

 

 

ボビュッボビュビューーーーッ

 

 

 二度目とは思えない、むしろ一度目よりもより強烈な本気射精は、一息でみこの子宮を充たし尽くす。

 

 

おおおぉぉぉ!!!

 

 

「ああ゛ぁぁぁぁ♡♡ あぢゅぃの♡♡ イッてりゅ♡♡ 子宮があちゅくてイッてるのぉ♡♡♡」

 

 

 一度目とは違う、灼けるように煮えたぎった生霊ザーメンによって直接子宮を犯されながらみこはイキ狂う。

 全身をヒクヒクと震わせながら目の前にあった抱えやすい生霊おじさんの禿げた頭を力いっぱい抱え込んでいた。

 

 そして、そんな風に抱き留められた生霊おじさんは、治まらないその吐精を続けながらも更に腰を繰り出した。

 

 

ドヂュッンッッ

 

 

 まだまだ人生の半ばですら遠く、初恋すら経験してないみこは、本気で孕ませようとする牡の劣情の強さを理解していなかったのだろう。

 

 

「ふぇ゛ぁ!? まっれ゛♡ むりぃ♡♡」

 

 

 そんなみこの静止の言葉は聞き届けられる事はなく、生霊おじさんは射精を続けるちんぽでみこの処女まんこを更に犯していく。

 

 

「あ゛ぁ゛♡♡ あ゛ーーーっ♡ あ゛ぁーーっ♡♡」

 

 

 意味をなすような声をあげる余裕すらなく、ただただ肉悦に蹂躙されるみこはその意識が白く弾けるまで容赦なく生霊ちんぽによってイカされ続け、数える事すら出来ないままに幾度となくその熱く煮えたぎった子胤汁をその処女まんこで受け止め続ける事になった。

 




夢の部分、終わると思ったら終わらなかった件

もうちっと夢の話は続くんじゃよ




そして、お待たせしてしまった申し訳ないです!

仕事が忙しすぎて時間が取れないのほおぉぉ。



それもこれも仕事が五輪祭に絡んでしまっているのですよ……

終われば落ち着ける……



落ち着ける?


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第27話 -第7話のアイツ 前半 ③-

今回はちょいと寝取られ姦があるのでご注意を!


「う……ん? ねえちゃん?」

 

 

 東の空が明るみを帯びてきた早朝。

 まだ幼さが残る少年は、寝言交じりの言葉を呟きながら目を覚ます。

 無意識に溢した言葉の指す相手を探すかのように、寝転がったまま部屋を見回していた彼は、やがて身体を起こすと、頭が向いていた壁の方へと視線を向けていた。

 

 その視線の先、壁を挟んだ向こう側には実の姉が寝ているベッドがあるのだと言ったら、彼のシスコン度合いがどれだけ重度なのか、容易に察する事が出来るだろう。

 

 そんな少年の頭に浮かぶのはここ最近の姉の姿である。

 何かを思い悩むような仕草が増えた姉は、時折視線が考え事でもしているように宙を漂ったかと思うと、気怠げに熱が籠もった息を吐くといった行動が散見されるようになっていた。

 その時の姉は、まだ中学生にすら届かない年齢の彼には言葉に言い表す事が出来ない、オトナのオンナが放つ色香を漂わせており、つい最近も一緒にお風呂に入った彼をしても視線が釘付けになる程の妖艶さを魅せていた。

 

 黒髪で清楚な雰囲気を思わせる制服姿の美少女が漂わせる淫靡な雰囲気は、背徳的で危うげな色香となってどうしようもなく男共の目を惹きつけることになる。

 一緒に出掛ける度に増えていく姉への下卑た視線は、一家の男としてまだまだ成長段階にある少年に強い焦燥感を与えることになり、そういった想いは時には鬱屈した情念となって彼自身を蝕んでいた。

 

 

「うん……?」

 

 

 普段からすこぶる寝起きが良い彼は、身体を起こした時には既に目が冴えていた。

 だが、起き抜けの日課である壁越しの姉へと向けた熱視線から感じる違和感が、熱い吐息を吐いた愛しい姉を見てしまった時に似て、得も言えぬ昂奮を覚えると同時に妙な焦燥感に煽られる。

 

 

「あれ?」

 

 

 そこでふと、ベッド脇に置いてある目覚まし時計に視線がいき、ようやく自分が想定以上に早く目を覚ましてしまった事に気が付いた。

 

 

(なんでこんな時間に起きちゃったんだろ?)

 

 

 そんな答えの出るはずのない疑問はしかし、今も壁越しに届く違和感の中にこそ求める解があるのだと彼のシスコン脳が訴えていた。

 

 普段であれば見目麗しい愛しの姉がその無防備な寝姿を惜しげもなく晒しているだけの姉の部屋。

 

 そこから漂ってくる粘つくような、街中で感じる母と姉へ向けられる男共の視線を濃縮したような感覚は、恭介の心内に焦燥感を募らせていく。

 こうしている今も、取り返しがつかないナニかがみこの身の上に起きているような気がしてしょうがない。

 

 一刻も早く姉の部屋に飛び込んで無事を確認したい。

 

 

 

 しかし……。

 

 

 

「うっ……」

 

 

 

 下ろした視線の先、寝起きの恭介の股間は、寝間着として使っているスウェットを容赦なく持ち上げたまま、治まりそうな気配が微塵も感じられない程に勃起したシスコンちんちんの存在があった。

 

 

 

 

 その少年の名前は恭介といい、みこと血が繋がった実の弟である。

 

 まだ中学生にもなってはいない彼は、美人母娘として噂になっているみこと母との3人で日々を過ごしている。

 以前であればそこまで実感をする事はなかったが、ここ最近姉と母へと向けられる他の男共からの視線が彼に酷く危機感を感じさせるようになっていた。

 恭介にとっての二人は掛け替えのない大切な存在であり、そんな大好きな二人を他の男共から守ることができるのは、それを託された自分だけだと強く自負するようになっていた。

 

 まだまだ幼さが残る自分自身にもどかしさを感じつつも、一刻も早くあらゆる男共から彼女達を守る頼れる男へなる為に日々を過ごしている彼は、現状ですらどこに出してもドン引きされる立派なシスコン・マザコンへと成長している。

 

 ただ、そんな彼もまさか人から外れた存在がみこへ、愛しい姉へと、死んでなお残る妄念を向けるという状況は想定していなかった。

 それでも、初めてみこが怪異を見た日から半月も経ってないのに彼女の行動に違和感を抱き、行動に移してさえいる恭介の洞察力とシスコン度合いはかなりの物なのだろう。

 しかし、恭介がせっかく勘付く事が出来たのだが、事態は既に彼がどうこう出来る一線などとうに越してしまっていた。

 愛しい彼の姉は、怪異達の手や口、更には異形と化したちんぽによって淫猥に犯され、肉悦というモノがどういうものなのかを処女を保ったままの無垢なカラダに直接わからされてしまった。

 

 状況的には、みこの目に怪異達の姿が見えるようになった事が一番の要因であり、防ぎようがない部分だろう。

 しかし、怪異達をシカトしようとしつつも、熱情的な視線を送る彼らへと自らを魅せつける露出という行為に愉しさを見出してしまう。

 更に、キズモノにされる不安が消えてからはズルズルと異形による悦楽に自ら嵌まり込んでいる部分も見られる為に、無常にも恭介の努力は徒労となっていると言えるだろう。

 

 

 

「……よし」

 

 

 ジッと何かを見通すかのようにみこの部屋とを遮る壁を見つめ続けた恭介だったが、治まる気配を微塵も見せない元気な逸物に痺れを切らし、意を決して立ち上がった。

 これまでも母に言われて起こしに行く事はよくあったし、これもその延長だと自分に言い訳をすると、寝間着として使い込んだスウェットのまま自室の部屋へと手を掛けた。

 

 姉弟間の仲はいいと自負しており、普段から部屋の行き来もよくある。

 しかし、それがまだ深夜とも早朝ともいえる時間に変わっただけでイケない事をしているかのような心持ちになってしまう。

 

 まるで愛しい姉へと夜這いを仕掛けに行くかのような、そんな妖しい状況に至り、恭介の勃起が治まらないシスコンちんちんへと、より一層若い血を集めることになる。

 

 

「……ふぅぅ〜」

 

 

 増していく緊張の中、みこの部屋の前で立ち止まった恭介は、扉に掛けられたプレートを目に映すと、深く静かに大きく息を吐いた。

 この中で、みこが生霊おじさんのおちんぽによって淫れ、どれだけ淫靡な言葉を発しながら犯され狂っているのか知る由もない彼は、そろそろと掲げた右手を目の前のドアノブへと伸ばしていった。

 

 

「ね、姉ちゃん」

 

 

 小鳥の囀りにすら劣る微かな声と共に、起きていてすら気付けないだろう、撫ぜるかのような微かなノックをした。

 

 

「……開けるよ?」

 

 

 勝手に入ったのではないという免罪符として自分の耳にすら届かない声でそう口にした恭介は、静かに扉を押し開いた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 恭介がみこの隣の部屋で拭えない違和感を感じていた頃。

 壁を一枚を挟んだみこの自室には、むわりと噎せてしまいそうな程に濃い性臭が充満していた。

 

 

おぉ゛ 射精る みこ また中に射精すよっ

 

 

 ちょうど恭介が壁越しにジッと熱視線を向けていたその時、その視線が向けられた壁越しに行われていたのは、異形のおじさんちんぽによってみこを処女懐胎させんとする淫眈な儀式だった。

 余りの快感と疲労でみこが意識をトバした後も夜通し行われているソレによって、みこの全身は生霊おじさんの孕ませ汁によって染め上げられていた。

 

 仰向けで寝転ぶみこの両手は顔の横で万歳をしたように掲げられ、その手首を抑え込むように生霊おじさんの手が伸し掛かっていた。

 実際にはみこの腕を拘束する事は能わずに透過しているのだが、みこの腕は実際にベッドへと押し付けられたかのように微動だにしていない。

 下半身では蛙のようにはしたなく開かれたみこの美脚間に入り込んだ生霊おじさんがだらしなく弛んだ身体で伸し掛かると、バスの時と比べても薄くなったように見える自らの姿を気にする素振りすら見せず、みこの処女壺を野太い生霊ちんぽで耕していた。

 

 

「やぁぁ♡ だめぇ♡ 中はらめぇ♡♡」

 

 

 蕩けきった声色で、言葉にならない喘ぎ混じりの寝言を漏らしたみこの瞳は固く閉じられたまま開く素振りすら見せない。

 

 もし彼がただの人であれば、みこの膣壁はとうの昔に擦り切れて血が滲み、その激痛によって意識を失ったまま眠り続けるという状況になどならなかっただろう。

 しかし、怪異のおちんぽは決してみこを傷つける事をせず、夢の中へと逃避したみこへと追随するかのように更なる肉悦を注ぎ込み続けた。

 その人外による法悦は夢の中にいるみこにすら届き、彼女は夢の中と現実とで生霊おじさんの孕ませちんぽに犯され続け、その無垢なカラダを余す所なく貪られてしまう。

 

 

ぁあ゛ 射精る 射精るぅ!

 

 

 何度目になるのだろう、膨れ上がった亀頭がドチュドチュとボルチオを掘り起こし、開いた鈴口に射精への予兆を感じたみこの子宮口は、慣れたように生霊おじさんのおちんぽへと吸い付いていた。

 

 

「あぁ♡ やぁ♡ イッちゃうのゃぁ♡ またしゃせーで♡ しゃせーでイッちゃうぅ♡♡」

 

 

 夢と現実の両方で行われた終わらない胤付けセックスにオンナとして成長しきる前のみこはすっかり蕩けてしまっていた。

 処女であるにも関わらず子宮へと直接子胤汁を注ぎ込まれる法悦を覚えてしまったみこの膣肉は、言葉とは裏腹にまるで急かすように強く生霊ちんぽを締め上げた。

 

 

ぁああ゛

 

 

ボビュッビュブブッボビューーッ

 

 

「ほお゛ぁ♡♡♡」

 

 

 一晩ですっかり生霊おじさんのザーメンタンクにされてしまったみこの子宮は、絶頂に打ち震えながらも、あり得ない量のザーメンを注ぎ込んでくる人外の射精を余すことなく受け止め、健気にゴキュゴキュとその孕ませ汁を呑み干していく。

 

 しかし、明らかに許容量を超えた雄汁を受け止めているはずのみこの蜜壺からは、その子胤汁が溢れかえる事がない。

 

 実態のない生霊のザーメンだからというのも確かにある。

 しかし、実際には生霊おじさんの魂の雫ともいえるザーメンは、人外の快感をみこへと植え付けた後に彼女の子宮からオーラとなって染み込んでいた。

 もしみこが意識を飛ばす事がなかったら、強く脈動する度にゼリーのような孕ませ胤が打ち込まれていく度に生霊おじさんの姿が薄くなっていく事に気付いただろう。

 

 それはまるで、サキュバスの魅了を受けて生気の髄まで差し出す事を選んだおちんぽ奴隷のようであった。

 

 

「んぁ゛♡ やら♡ らめ♡ もぉ♡ らめなのぉ♡」

 

 

 意識がないままにその大量射精を感じ、夢の中でも生霊おじさんからもたっぷり孕ませ汁を注ぎ込まれているみこの口から媚びるような喘ぎが漏れる。

 

 

みこ゛ぉ みこ゛ちゃん

 

 

 現役処女高生の媚びた声を耳にしては、射精直後にあってさえ興奮の度合いが天井知らずに上がっていく。

 生霊おじさんは、いまだにドプドプと雄汁を吐き出す為に脈動する野太いちんぽでみこの処女まんこを突き上げようとその腰へと力を籠めた。

 

 

 

 

キィィ……

 

 

 

 

 そんなタイミングでみこの部屋の扉が開くと、恭介が入ってきた。

 

 

「何だろ、この匂い?」

 

 

 彼が最初に気付いたのは、部屋中に漂うみこから溢れ出た濃厚なまでのメス臭であり、幸か不幸か生霊おじさんの吐き出した大量のザーメン臭を嗅ぎ取る事は出来なかった。

 

 精通したばかりで自慰など数える程しか致したことがない上に、その際に思い浮かべるのは年が離れた実姉であるみこか、年若く見えるまだまだ現役のオンナである母である恭介。

 家族環境もあって性に関して聞く事が出来ず、いけない事なのだと感じている純朴な男の子である彼は男性の性知識に乏しい。

 ましてや女性の性についてなど、まったくと言っていいほどにわからないはずの恭介だったのだが、彼の中で成長を始めた雄の本能はみこの男を誘うメスの匂いを感じてしっかり反応していた。

 

 

「あれ、なんかちんちんヤバい……」

 

 

 恭介の意思とは裏腹に実の姉であるみこのニオイで鬼勃起してしまう童貞弟ちんぽ。

 

 目の前では、生霊おじさんの極太孕ませちんぽがみこの処女まんこを貪り、その孕ませザーメンが彼女の子宮で処女受胎を果たそうと卵子へと無謀な突貫を繰り返すという冒涜的な孕ませックスが行われているというのに、見えない彼には気付くことが出来ず、ただ愛しい実姉が淫らな夢を見て身悶えているようにしか見えない。

 

 

みこ 見られてる

 

 

「やぁ♡ やだぁ♡♡」

 

 

 そんな羞恥心を煽るような言葉が恭介には届くことがない。

 しかし、みこのイヤらしく変えられた淫らなカラダは、その言葉を受けて見られる悦びにむせぶかのように快感を走らせていた。

 

 そして、そんなみこが発した蕩けた声を切っ掛けとして、恭介は姉の寝乱れた姿をよく見ようとベッドへと近づいていった。

 

 

「あ……」

 

 

 ベッドの脇に辿り着いた恭介の目に、汗で張り付いて浮かび上がったスレンダーな肢体が飛び込んできた。

 みこ自身が密かにその形の美麗さに自信を持っているおっぱいと、60cmを下回りそうな程にほっそりとしつつも薄っすらと腹筋が浮かび上がる腰回り、そして適度な大きさでお尻好きな牡共を魅了する桃尻と、主張するべき所はしっかりと張り出しているみこのカラダが牡を誘うように身悶えている。

 

 授業参観で羨ましがられる美しい母と、密かに同級生の男子の中で噂になっている綺麗な姉は弟という贔屓目抜きで綺麗だと言い切れる。

 そんな姉の無防備な姿を見られる特権に恭介は胸を高鳴らせ、シスコンちんちんをヒクヒクと震わせていた。

 

 ただ、みこにとって幸運だったのは、恭介がみこの顔に近い部分に立ったことで、溢れた蜜を吸い込んで淫らな染みを作ったクロッチ部分が死角となって目に留まる事はなかった事だろう。

 

 

 

ドヂュッンッッ

 

 

「ぅ゛にっ♡♡」

 

 

 そんなみこの口から突然上がった嬌声。

 

 

「ね、ぇ、ちゃん?」

 

 

 それはみこにとっては思いも寄らない抽挿だったのだろう。

 

 姉の口から漏れ出た淫ら声に驚く恭介の目の前で、しかし彼の目には映らない禿げたおっさんの極太おちんぽが子宮口を抉じ開けるように突き挿れられていた

 おまんこ一杯に押し込まれる衝撃と快感によってみこの瞳は大きく見開かれるが、ハイライトの消えた意識のない瞳はすぐ隣に立つ恭介を視界に捉える事はなく、すぐに閉じられる事となる。

 

 実の弟が目の前で見ているのに気付く事がないまま、みこの腹筋は止まらぬ絶頂に打ち震え、胎いっぱいを埋め尽くすおじさまちんぽをキュンキュンと締め上げる。

 そんな家族よりも自分を優先するかのように優しく、そして熱烈に行われる処女肉マッサージを受けた生霊ちんぽは、矢も盾もたまらず、射精の最中にあってお代わり射精を敢行した。

 まるで蛇口を全開にしたように、生霊おじさんの鈴口からはドプドプと勢いを増した孕ませ汁がみこの子宮へと注ぎ込まれていく。

 

 

お゛ お゛ぉぉ

 

 

「ん♡ あ゛ぁぁ♡ らめ♡ もぉいっぱい♡ むりぃ♡ だめぇ♡」

 

 

 いい加減妄念を吐き出し尽くしたのか、あれ程はっきりとしていた彼の姿は消えかかっていた。

 

 それでも、現実でプロアマ問わず数多の女性を啼かせてきた生霊おじさんの孕ませ棒はその堅さを微塵も揺るがせることがない。

 そんな圧倒的なまでの牡ちんぽによってじっくりと、一晩掛けて解されたみこの処女まんこは、すっかり彼のおちんぽをその身に馴染ませていた。

 これまでとは一線を画する時間受け入れた生霊ちんぽの射精を感じ取ったみこの処女まんこは、彼女の意思よりも前にその孕ませちんぽを絞り上げるように蠕動する。

 

 4本腕のオトコ、豪塚の旦那さん、消防士風のオトコと続いて、今度は禿げたおじさんの生霊と、処女のままで破瓜の痛みを感じない生ちんぽでの挿入と膣奥射精をされる肉悦。

 通常では経験し得ないはずの法悦を多数味わったみこは、すっかりおちんぽの旨味を覚えさせられてしまった。

 

 

「ほお゛ぉ♡ また♡ またイッ♡ きゅぅ♡♡」

 

 

 脈動をするちんぽがどこで射精しているのかわからせるかのようなねっとりとしたイヤらしい挿入は、それだけ生霊おじさんに愛されている証左であり、牝としての優越感が混じった肉悦をみこへと与え、たったの一往復が終わるまでに何度も絶頂へと押し上げていた。

 現実と夢での二重姦によって、おちんぽ漬けにされたみこのカラダからは牡を発情させるメス臭が振りまかれていた。

 

 

「ねぇちゃん……。 ねぇちゃんっ」

 

 

 目の前で、だらしなく弛んだ身体を晒した禿げたおじさんが、みこのシミ一つない美脚をその肉で割り開き、野太い肉竿を無垢な蜜肉の一番奥へと突き込んでの連続射精によって処女懐胎を成そうとしているのに、恭介は気付くことすら出来ない。

 

 そして、イカされ続けた事で意識は白濁し、疲れもあって気絶するように夢の中へ堕ちた後に、夢の中まで追いかけてきた生霊おじさんのおちんぽですっかりわからされてしまう事になるなど、みこは思っても居なかった。

 しかも、意識がないみこには、睡姦されてる最中に弟が部屋へと入り込み、おちんぽに乱れ狂う自分の痴態をマジマジと視姦されている事に気付くことは出来なかった。

 

 怪異を見る事が出来ない恭介に映るのは、愛しい姉が寝乱れる痴態のみであり、シスコンな彼がそんな情景を眺め続けてしまったら、自然とその手を固く滾るシスコンちんちんへと伸ばしてしまうのはしょうがないだろう。

 

 

「ねえちゃん。 ツラい。 ちんちんがツラいよぉ」

 

 

 ベッドに片手をつけた恭介は、喘ぐみこの顔を覗き込むように覆いかぶさると、ズボンの上から、シスコン童貞ちんぽを擦り上げ始めた。

 覆いかぶさるような体勢になった事で、恭介の股間がみこの鼻先に突き付けられる事になる。

 

 

「んぁ? ……ぁ♡」

 

 

 薄いスウェット生地は瞬く間に溢れた青臭い未熟な先走り汁で張り付き、未熟ながらも年齢不相応に大きな童貞ちんぽの形を浮き上がらせていた。

 その年若い牡の性臭が宙を漂い、みこの鼻孔を刺激する。

 

 

「ふぁ゛♡ あぁ♡ んぁ♡ すぅぅーーーーっ♡♡」

 

 

 処女壺の内側から溢れんばかりにおちんぽが埋め尽くし、ゴチュゴチュと子宮口へと激しいノックを受ける最中にあって、新しいおちんぽの出現を敏感に察したみこは、恭介のおちんちんへと鼻を寄せた。

 年齢を考えれば大きいが、それでも生霊おじさんのおとなちんぽとは比べる必要もない程度でしかないちんちんが放つ童貞臭を胸一杯に吸い込んでいく。

 

 

コシュコシュコシュ

 

 

「ねえちゃん。 うそだよ。 ダメだよ。 そんな……。 うそだ」

 

 

 半開きになったみこの口内は溢れた唾液でテラテラとてかり、鼻先に感じる牡のニオイに反応して唾液にぬめる舌がその内で蠢いていた。

 粘体のような淫ら舌が魅せる踊りは、性知識の乏しい恭介にはあまりに衝撃的で、ギリギリ触れてないにも関わらず、綺麗で大好きな姉の舌で舐め回されているかのよう錯覚を齎した。

 

 みこの反応は男を知っているだろうソレに見えてしまい、恭介の知らないみこの痴態は、彼のシスコンちんちんをガチガチに鬱勃起させていた。

 大好きな姉の乱れた姿を覗き見る背徳感と、その姿が既に自分の手から離れていたと感じて拗れた姉愛で、擦り上げる手が止められない。

 

 

「イヤだ。 ダメだ。 ねえちゃんは、ボクが……!」

 

 

 呻くように押し殺した声であげる鬱屈した感情を吐き出す為の視姦オナニーは、制御しきれない絶大な快感を恭介へと与え、瞬く間に絶頂へと駆け上がる。

 

 

ドヂュッヂュヅンッ

 

 

 一方、姉を視姦する弟の眼前で、気付かれない事をいい事に堂々と姉の処女まんこを極太ちんぽで犯すという所業に溢れ出る異常な興奮は、生霊おじさんへとこれまでで一番の射精感を湧き上がらせていた。

 

 

みこ 孕ます 見られながら 孕も

 

 

 射精を促す腰使いは容赦なくみこの子宮口を抉り、ゴリゴリと張り出したエラがみこの気持ちいい部分を擦り上げる。

 

 

「んあぁ♡ だめぇ♡ らめぇ♡♡ あ゛ーーーっ♡♡ あ゛ぁぁあぁ♡♡♡」

 

 

 圧倒的な快感に晒されたみこのカラダが仰け反り、跳ね上がったみこの頬が眼前に突き付けられた恭介のシスコンちんちんを擦り上げた。

 

 

「あぁっ ねえちゃ……っ んんっ!!」

 

 

 三者三様の姿で、それでも同時にその身を強張らせた。

 

 

ブュッボビュッドビュッビューッ

 

 

 人とは比べ物にならない程に大量の、そして凡てを絞り出すかのような中出しは、最初の頃と比べても遜色ないほどに大量で、まるでコンニャクのような濃い子胤汁はみこの子宮壁へとへばりついていった。

 

 

「ほ゛ぉ♡ イッ♡ ィキュ♡♡ んお゛ぉ゛♡♡」

 

 

 孕ませザーメンがドクドクとみこの子宮へと送り込まれる注ぎ込まれていく度にみこのカラダはビクビクと震え、生霊おじさんはその姿を薄れさせていく。

 

 

 これまでで一番とも云える最後の射精。

 

 

 

みこ スキ ありがとぉ

 

 

 

 その終わりと共に、生霊おじさんの姿は満足げな表情を浮かべ、掻き消えた。

 

 

 

 

 

「ふぁぁ……。 ねぇちゃ…………。」

 

 

ぴゅっびゅぴっびびゅっ

 

 

 一方、みこの痴態に煽られ、その艷やかな頬でちんちんを擦り上げられた恭介は下着の中へと果ててしまった。

 自分ではコントロールが出来ない射精は初めてで、それが愛しい姉の頬擦りによるものであった事も加わって、異常な程の快感を感じている恭介の膝はカクカクと震え、みこに半ば伸し掛かるように体重をかける事でなんとか体勢を保っていた。

 

 その間もへこへこと彼の腰は震え、その内に溜まったシスコンザーメンを余す所なくその下着へと吐き出していった。

 

 スウェット生地にまで滲み出たザーメンがベタベタする感触すら今の恭介には心地よく、姉を穢してしまった罪悪感混じりの征服欲に酔いしれ、その意識を呆けさせていた。

 

 

「ふ♡ んぁ♡♡♡」

 

 

 一般的ではあるが、生霊おじさんとは比較にならない程に少ない量のそれは、若々しい性臭となってみこの鼻孔をくすぐっていた。

 そのニオイが弟の性臭だとは気付かないままに胸一杯に吸い込みながら、みこもまたどこか満足気にその表情を緩めていた。

 




そしてまた、まとめ切らなかったという……


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第28話 -第7話のアイツ 前半の事後-

ヴゥーン……

 

 

 新聞配達だろうか、バイクが走る音が外から漏れ聞こえてくる。

 早朝特有の静かな気配は、まるでこの後始まる通学や通勤に備えるかのように感じられる。

 そんな外から壁一枚隔てただけの四谷家の一室では、部屋一杯に淫靡な牝臭が充満し、艶っぽく乱れた少女の吐息の音が響いていた。

 

 

ガチャッ ……ガゴンッ

 

 

 家の直前でバイクが停まるとすぐに硬質な音が立て続けに響き、スタンドを下ろして新聞を投函したのがよくわかる。

 

 

「っ!?」

 

 

 耳に残りやすいその音が気付けになり、ようやく恭介は正気を取り戻した。

 

 

「ぅ……ぅあ…………」

 

 

 あれだけ昂ぶっていた熱情は落ち着きをみせており、冷静になった彼は、眼前に広がる愛しい姉のあられもない姿を目の当たりにして狼狽えていた。

 長く美麗な脚はがに股に開いたままで、その奥からは茹だったような濃密な淫臭が立ち昇っており、噴き出した汗を吸った寝間着はみこの肢体に張り付き、そのモデルのようなスタイルを際立たせ少女に思えぬ淫靡な様を魅せている。

 

 

「は♡ や……ぁ♡ やだぁ♡」

 

 

 いまだに夢の中では生霊おじさんのおちんぽを味わっているのだろうか、みこの乱れた吐息はその美乳を頻りに揺らし、たわわに実り始めたその頂きで寝間着を持ち上げる小ぶりな乳首を懸命に主張していた。

 

 

 賢者タイムという誰しもが紳士となる一時が恭介に訪れていなければ、内に宿る姉への劣情が再度暴走していたかもしれない程の痴態。

 だが、顔の横に掲げられた両手がまるで上から押さえつけられたかのように見え、横向きに沈む顔の眉は疎ましげに顰められているとなれば、無理矢理に犯され打ち捨てられたかのように映ってしまう。

 

 

「あ……。 ねえ……ちゃん…………」

 

 

 そんな、まるで──恭介が気付いてないだけで本物の事後ではあるのだが──愛しい姉に対して一線を超え、自分が犯してしまったかのような情景は、姉の顔を使っての頬擦り射精をしてしまった罪悪感をこれでもかと煽ってくる。

 

 今、みこが目を覚ますなり、母が部屋の扉を開けるなりしたとしたら、恭介が自分の下着の中へとイキ果てた童貞ザーメンというモノもあって、自分は何もヤッていないとは言い逃れ出来ないだろう。

 

 

「ぁ……えっと………」

 

 

 狼狽えながら必死に考え、悩んだ結果の行動は少しでもみこの寝姿を整えてやる事だった。

 

 

 

 

 

そして……。

 

 

 

 

 

「あっ」

 

 

 その瞬間、恭介は姉の寝姿を視姦してのオナニーから頬擦り射精までしでかした自分へとバチが当たったのだと確信し、その行動を省みて深く悔いる事となる。

 

 

「あら、恭介? おはよ」

 

 

 なぜなら、彼の目の前には愛しい姉と同じくらい大切な母が立っていたからだ。

 

 

「あ、あぁ……」

 

 

 絶望の足音が自分に追いついてきた事を理解しつつも、マザコンでもある恭介の視線はまだ寝起きからそう時間が経っていない母の全身を這い回る。

 

 普段着に着替えたいつも通りの母。

 相変わらず美人な彼女に垣間見える起き抜けらしい点は、その手に持つナイトウェアだろう。

 薄手のサテン生地で出来たセットアップの上下を着た姿は恭介も見たことがあり、姉に負けず劣らずのスタイルをしている母が着た姿は、熟れたオンナの色香も相まって息子である彼ですら思わずドキドキしてしまう程の 妖艶さを漂わせる。

 

 

「ぅ、お、おはよ」

 

 

 思わずそのナイトウェアを着た母がみこと同じように乱れていたらと想像してしまい、恭介は視線を逸らしてしまった。

 同時に、あれだけたっぷり射精して落ち着いたシスコンちんちんがマザコンちんちんとなって勃ち上がってしまい、抱えた寝間着をそっと下ろす事で隠そうとするのだが……

 

 

「ん?」

 

 

 そんな不自然な動作は長年彼の成長を見つめてきた母にとっては一目瞭然だった。

 そもそも普段であればまだ寝ている時間帯に起きている時点で不自然であり、そんな息子がするまるで悪戯を隠すような仕草を見た瞬間、彼女はその寝間着に何かあると勘付き、ジッと促すような視線を送る。

 

 

「ぅ……」

 

 

 母から向けられる問い掛けるような、それでいて柔らかい視線を送られる恭介は、まるで寝間着で包んだザーメンや元気溢れるマザコンちんちんが見透かされてしまったかのように思えてしまう。

 

 

 そもそも、制御不能な姉母ラブラブちんちんもそうなのだが、ソレを隠す寝間着もまた恭介にとっては現在進行形で刻まれ続ける黒歴史の生きた証人なのだ。

 

 

 ここに来るまでに乱れたみこの寝姿を溢れ出る牝臭に四苦八苦しながらもなんとか整え終え、それからようやく自分の服を着替える為に自室へと戻ったのだ。

 部屋へ戻っても下着の中でプリプリと誇らしげに存在を主張している大量のシスコンザーメンを見て頬を引き攣らせつつも急いで外着へと着替え、手の内にあるたっぷりの証拠を隠滅しようと急ぎ脱衣所まで向かった。

 

 

 そうしてなんとか目的を達成できると思った矢先、今この場では何としてでも会いたくなかった愛しの母と鉢合う事になったのだから、天罰を信じてしまってもおかしくないだろう。

 

 

「あの、えと……。」

 

 

 盛大に混乱して頭が真っ白な恭介の仕草はまるで隠し事が見つかった時のようでいて、そんな息子の態度はとても気になるのだが……

 

 

「ぅぇ?」

 

 

 彼女は恭介の頭を軽くポンポンと叩いて笑みを向けた。

 

 

「もぅ、どうしたの? それ、預かるから、リビングに行くか部屋でのんびりしてなさい」

 

 

 何かはわからない。 けれど、本人は反省をしているようだし、それならば食べ盛りの愛息子にとって死活問題なのは朝食の出来に掛かってると普段の彼を思い出しつつ判断した。

 自分の疑問を解消するのではなく自省する恭介を尊重する行動。 その行動こそが愛する息子を更なる絶望へと叩き込む事になるとは気付かないまま、ささっと恭介の手元にあった洗濯物を取り上げてしまう。

 

 

「ぁ……」

 

 

「あ、あと、時間になっても起きてこなかったら、みこを起こしてあげて?」

 

 

 呆然としたまま母の手に渡ってしまった黒歴史を眺めていた恭介の頭を今度は柔らかく撫で撫ですると、彼女は矢継ぎ早に恭介へと用事を言伝てする。

 

 

「ほら、ね?」

 

 

「ぁ……」

 

 

 そう促されてようやく、恭介の手の施しようがない所にまでが事態が及んでいる事に気付いた。

 ここで無理矢理取り返すと更に怪しまれるし、そうなると目の前で母に自分の吐き出したザーメンを晒されながら問い詰められる事になるかもしれない。

 

 

「ん、恭介? ちゃんと起きてる?」

 

 

「う、うん……。 起きてる。 わかった」

 

 

 自らの対応の拙さを恨みつつ、ろくに回ってくれない頭でなんとかそう返した恭介。

 彼が出来た事は、母が自分の吐き出したアレに気付かないようにと、起こり得ない奇跡を祈りつつ逃げるように立ち去るだけだった。

 

 

「ん〜、年頃かしら?」

 

 

 そんな普段とは違う恭介の行動の要因を予想しつつ、手に持った洗濯物を仕分けようと脱衣所へと向けて踵を返した。

 

 

 

 そのすぐ後……

 

 

 

 母が後ろを向いた瞬間…………

 

 

 

 足音がギリギリ立たない全力で階段を駆け上がった恭介は、半ば飛び込むようにして自室のベッドへ潜り込むと、枕へと顔を押し付けた。

 

 

 

 

「んあ゛ぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!!」

 

 

 

 

 まだ小学生にも関わらず絶望というモノを知ってしまった彼の魂の叫びを、彼の愛用の枕は余す所なく受け止めた。

 

 愛しい綺麗な姉を視姦した上に頬擦り射精をした時に履いていたザーメンパンツ。

 

 そんな黒歴史モノの恥ずか死ぬブツが、よりによって大好きな母の手に渡ってしまった。

 ほぼ確定的に、今、母は、大好きな彼女は、自分の吐精したプリプリシスコン汁に塗れたのパンツの惨状を目の当たりにしているのだろうと想像出来てしまう。

 

 

 

「んお゛ぉーーーーーーっっ!!!」

 

 

 

 ただ驚くだけなのか、それとも大人になったわねと苦笑するのか、はたまた照れたように頬を染めるのか……

 いずれにしても耐えられるものではない羞恥に、枕へと顔を埋めたままに叫び声を上げつつベッドの上を転げ回る。

 

 

 ともすれば、人によっては羞恥プレイという特上のご褒美とも言えるだろう一連の出来事。

 むしろ今回の事が切っ掛けとなって、彼の性癖が歪んだ形で開花しかねないが……

 

 

 現時点ではそういった事に悦びを見出すような歪んだ性癖には目覚めてはいない恭介にとって、消し去りたい出来事でしかない。

 

 

 みこを起こす時間が来るまで、ベッドの上で身悶える事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 まだまだ子供だと思っている愛しい息子が羞恥に塗れてベッドで転げ回っているのと同じ頃。

 

 

「……っ」

 

 

 彼女はここ半年以上嗅ぐ機会の途絶えていた、それ以前は毎日のように嗅いでいたソレと同じ性臭を放つパンツを手に固まっていた。

 

 

「あぁ……」

 

 

 その時に知らず漏れ出てしまった溜息に込められた感情がどういったモノかは、彼女自身にもわからなかった……

 

 恭介から取り上げた洗濯物に紛れていた、ソレをたっぷりとぶち撒けられたパンツ。

 ただの布にあるまじき重量感を伴ったそのパンツは、いまだに残る温もりを生地越しに母の手へと伝え、馥郁たる香りが彼女の鼻孔を刺激していた。

 

 

「……あぁ♡」

 

 

 そのまま見なかったふりをしつつ洗うのが一番正しい選択だとわかってはいる。

 しかし、彼女の手は自ら意思を持っているかのようにパンツを離そうとはせず、むしろゆっくりとそのパンツを広げはじめた。

 

 

 

 

モワァ……

 

 

 

 

「ふぁ♡♡」

 

 

 広げられた愛息子の下着。

 

 そこには、ゼリーのようにぷるぷると震える愛息子の童貞ザーメンがごってりとぶち撒けられていた。

 

 

「これが、あの子が? きょーすけがこれを……♡」

 

 

 そう呟く母は、自分の声が艶を帯び始めているのに気付く事はなかった。

 

 

 

 

──あの時……

 

 

 

 

 悲しみに暮れる娘と息子と共にあのヒトを見送ったあの時、今後自分がオンナに戻る事はないだろうと覚悟した。

 

 それに加えて、愛しい息子は男の子であり、その息子は将来大人の男へと、一匹の牡へと成長するのだという当たり前の事実についても頭ではわかっていた。

 

 

 

 ただ、彼女はこの時に初めてその事実が現実の問題となって現れていた。

 

 

 

 だからこそ、今後二度と目にすることが無いだろうソレが目の前にある事を、ソレがまさか息子が射精したザーメンであるという事実に対して感情が空回りする。

 

 

「あふ♡ くさぁ♡♡」

 

 

 そんな間も容赦なく鼻を擽るその香り。

 

 

 愛しいあのヒトの遺伝子が多分に混じった子種から立ち昇る香りは、嗅ぎ慣れたあのヒトのニオイにそっくりだった。

 懐かしさを感じる淫らな香りを嗅いでしまったら、彼女の脳裏には半年以上抑圧されていた牝としての本能が沸き立ち、結婚してから20年近く掛けて味わわされ、飲み込み、注ぎ込まれ、その全身で覚え込んだ愛しいヒトとの営みが蘇ってくる。

 

 

「んぅ♡ ふっ♡♡」

 

 

 目の前に現物があるにも関わらず、それがまだまだ若い息子の射精したザーメンだと信じきれない。

 

 だからこそ、大人と遜色ないごってりと盛られた恭介の童貞胤に対して熟れた彼女のカラダは発情し始める。

 噎せそうな程に濃厚な匂いも、たっぷりと溢れる量も、プリプリと喉に引っ掛かりそうな濃さも容易に思い起こされ、湧き上がる涎がその口いっぱいに溢れかえる。

 

 

「ふ♡ ぁ♡ このニオイ♡ 好き♡ あのヒトのニオイ♡♡」

 

 

 諦めたはずなのに、母として二人を守ると誓ったのに……

 

 まさか、自分にオンナを思い起こさせるのが、愛しい息子が下着の内に溢れ返らせた大量のザーメンの香りがあのヒトのソレにあまりに似ていたからという理由になるとは思ってもみなかった。

 

 

 

 自然と鼻を寄せていく彼女の半開きになった口の端からはたらりと涎が一滴垂れて落ちる。

 

 

 

「んぁ♡ すぅぅーーーーっ♡ ふぁ♡ すぅぅーーーーっ♡♡」

 

 

 

 大きく大きく深呼吸をして愛しいヒトにそっくりな雄のザーメン臭を胸一杯に吸い込む。

 目を瞑ると、今でも愛しいあのヒトのおちんぽにお帰りフェラをした時の事が浮かんでくる。

 

 

「くさぁ♡ んぅ♡ ざーめんくさぁい♡」

 

 

 仕事から帰宅した愛しいあのヒトのスーツを脱がせるのは自分の日課だった。

 ギラギラに滾った疲れマラから漂うザーメン臭と、汗が濃縮された股間のニオイを嗅ぐのが好きだった。

 その時におねだりして跪いてはすはすさせて貰いながらおちんぽを唇で労い、パパから頭を撫でて貰うのが好きだった。

 

 クサい臭いエッチなニオイ。

 

 コレを嗅いでるだけで自然と、そう、母である事を忘れ、自分が一匹の牝だった事を思い出してしまう。

 

 

 

「んぇぁ♡♡」

 

 

 

 息子にも、娘にも見せた事のないメス貌を晒した彼女は、そのぬめる舌を芳しい息子の子種汁へと伸ばしていた…………

 

 

 

 

 

 そんな彼女が浮かべる蕩けて淫らな色に染まった美しい微笑みは、愛娘であるみこにそっくりだった。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 生霊おじさんのアレやコレをみこがカラダで覚え込む事になった週末の夜。

 

 

 日付が変わるまで1時間程ともなれば、普段であれば自室へと戻ってスマホを弄っているか布団に潜り込んでいるはずの時間。

 

 家族は既に自室へと戻っていったにも関わらず、みこは一人でリビングに居座りソファーでテレビを眺めていた。

 流れているのは、日本人であれば知らない人が居ないだろうと言い切れる程に知名度が高くて人気のアニメ映画で、四谷家も例に漏れず全作品のBDを購入する程大好きな作品である。

 特にみこは、BDが家にあるにも関わらず週末夜の映画番組で放送される際には何故か観てしまうという、あるあるネタにも使われる謎現象を毎年のように発生させている。

 

 そんな大好きな映画が放送されているにも関わらず、みこは先程から時間を気にするかのように頻りに時計へと目をやり、どこか集中しきれないでいた。

 更に、こんな夜中にどこかに出掛ける気なのか、夜遅い時間にも関わらず普段着のままなのである。

 

 

「……ふぅ♡」

 

 

 ふと、みこの口から漏れ出た吐息には、微かに艶っぽい淫気が交じっていた。

 

 

「……終わったら、お風呂……はいらないと♡」

 

 

 そう呟いたみこの脳裏には数時間前のやり取りが思い浮かんでいた。

 

 

 

 

「あ、ママ。 お風呂は映画の後でもいい?」

 

 

 映画が始まる少し前の事。

 

 自室から降りてきたみこは、丁度お風呂からあがってきた母と脱衣所の前で鉢合わせた。

 出会い頭のみこの言葉は、お風呂に入るように促そうとした母の気勢を削ぐ形となり、特に最近まったくわがままを言わなくなった娘からの珍しい夜更し宣言に形だけ困ったように眉を顰めた。

 

 

「もう…… 上がる時はちゃんとお湯を抜いておくのよ?」

 

 

「うん。 大丈夫、まかせて」

 

 

 みこも母から言われる言葉は想像がついており、お風呂を軽く掃除するくらいはしようと決めていた。

 そのままほわりと笑みを浮かべてポンポンと優しくみこの頭をはたいた母はそのまま自室へと向けて足を進めていった。

 

 

 

パタン

 

 

 

「……ふぅ」

 

 

 母が自室へと入ったのを見届けるまでその場で佇んでいたみこには、視界の端で揺らぐ影がはっきりと見えていた。

 

 

「えいが……映画見てからお風呂入ろっと…………」

 

 

 その影が居るのは先程まで母が入っていたバスルームの中にであり、曇ガラスを嵌め込まれた扉の内からジッとみこの事を見つめているかのようだ。

 

 

「夜、遅くなるから……ママもきょーすけも……寝ちゃってるかなぁ……♡」

 

 

 まるでそこに居るヒトへと自らがこれから陥る状況を説明するかのように言葉を重ねるみこは、その口から声を発する毎に妖艶さを増していき吐息に熱が篭もっていく。

 

 

「邪魔される事もないし……♡ ゆっくり♡ たっぷり♡♡ お風呂楽しんじゃお♡♡♡」

 

 

 明らかに発情した声を発するみこは、その胎で渦を巻く熱を宥めるように、愛しげに下腹部を撫でるとリビングへと足を向けた。

 




今回はエッチなし

いわゆる閑話ですね


そしと次は後半戦

みこちゃんが一人でお風呂へインですの


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第29話 -第7話のアイツ 後半 ①-

 リビングで膝を抱えるようにしてテレビを眺めているみこ。

 真剣に鑑賞しているのかと思えば、よく見ると呆けたようにただ眺めているだけだとわかる。

 

 膝丈のパーカーワンピースでそんな格好をしている為に、スカート部分が捲れ上がり、艷やかな太ももがその根本付近まで晒されている。

 更に、立てた膝の隙間からは純白のショーツとそこに浮き出た縦筋が見えているが、みこは全く気にする素振りも見せていない。

 

 

「……ぁ」

 

 

 ふと気づけば、テレビからは聞き慣れた曲とともにエンドロールが流れていた。

 

 

「あ、れ……終わってる……?」

 

 

 あれだけ好きで、今日も楽しみにしていたはずのアニメ映画。

 なのに、放送中ずっと集中しきれないままエンドロールまで来てしまった事に驚いていた。

 

 ただ、その原因がなんによってかは、みこ自身が一番良くわかっていた。

 

 

「……お風呂」

 

 

 CMを眺めるみこの口からぽそりと零れ出た言葉。

 

 

「お風呂……はいらないと♡」

 

 

 映画の合間……いや、ここ数日ずっと頭から離れないでいるその言葉を呟くだけで、吐息には熱が篭もり瞳がとろりと蕩けてしまう。

 そろそろと腕を伸ばし、脇に置いておいたリモコンを手に取ってテレビへと向けると、角にある赤い電源ボタンを押し込んだ。

 

 

──フッ

 

 

 普段であればどうという事もない、ただテレビの灯りを消すだけという動作。

 それが、この後に控えた行為へのスタートを自ら切るように思えてしまい、ゾクゾクとした蟻走感が背筋を走り抜けた。

 

 思わず自分の身体を抱き締めるが、そのままで居る訳にもいかない。

 

 

「んっ♡」

 

 

 このままヒトリアソビに耽りたい気持ちを押し殺し、ソファーから立ち上がる。

 そんな、ほんの少し下腹へ力を入れて立ち上がる動作だけでもほのかに感じる快感で思わず声が出てしまう。

 

 そのまま、そろそろと足音を消してバスルームへと向かうみこの脳裏には数日前の出来事が思い浮かんでいた。

 

 

 

 あの時、みこはどうしようもない程にコワかった。

 

 

 

 お風呂での出来事が起こったのは、生霊おじさんのおちんぽに朝まで躾けられて牝へと堕とされる肉悦を身体だけでなく、心の芯にまでたっぷりとわからされてしまった日からたったの数日後だった。

 欲しがりなみこの身体はその数日の空白期間で疼きを覚え、その慣れない感覚を持て余し始めた所に図ったかのように顕れたのがアイツだったのだ。

 

 

 まるでみこがお風呂で一人きりになった所を狙ったかのようにあの怪異は姿を見せ、バスルームの角でみこへと背中を向けたまま蹲っていた。

 

 

 お風呂場だからなのか全裸で顕れた怪異は、その窶れたようなガリガリの全身が丸見えだった。

 

 そしてみこが視線を向けた途端、それを察したのかゆっくりと立ち上がっていく……

 

 髪は濡れているかのように頭へと張り付き、立ち上がった姿でみこよりも高い背丈をしているのがわかる。

 ゆっくりと、みこの方へと振り向こうとした際に微かに見えた横顔は、やっぱりというか案の定とでもいうか、おじさんだった。

 

 

 もし、そのお風呂のおじさんが服でも着ていればみこも幾分か恐怖は和らいでいただろう。

 

 しかし、みこの瞳は蹲っているお風呂のおじさんの足の間でとぐろを巻いている異様な長さのソレを、おちんぽを、しっかりと捉えていた。

 

 そんなでろりと床に垂れ下がる程に長いお風呂のおじさんのおちんぽは、立ち上がる動作と連動しているかのように徐々に膨らんでいき、長さも増え、上へと向いていった。

 

 

 最後には、ぼろんと三本目の足のように垂れ下がるはずのおちんぽの姿は、その股下には影も形も見えなくなっていた。

 

 

 ソレがどうしようもなくコワくてこわくて仕方がなかった。

 

 

 もし、あのまま恭介が助けに来なければ、お風呂のおじさんの股間に生えた膝までよりも長いおちんぽと、バスルームで二人きりになっていた。

 

 

「う、ぁ♡♡」

 

 

 もしそうなっていたら、母も、恭介もまだ起きている家の中で、長くて、太い、蛇みたいな形のお風呂のおじさんちんぽに躾けられちゃったのかもしれない。

 

 

「あぁ……♡ なんでぇ……♡♡」

 

 

 生霊おじさんにされたみたいに、お風呂のおじさんおちんぽで子宮までドチュドチュされてイキ狂って、我慢しきれずにはしたない声が溢れ出ていたかも知れない。

 

 

「あんなに♡♡ コワかったのに♡」

 

 

 そして、みこの喘ぎ声を聞きつけた二人に、大好きな大切な母と恭介に自分がおちんぽに堕ちた淫猥な牝であるとバレてしまっていたかも知れない。

 

 

「わたし、期待♡ しちゃってる♡♡」

 

 

 そんな状況がコワくて堪らなかった……

 

 

 

 そして……

 

 

 

 そんな、コワくて堪らないはずのみこのその後の行動は、さりげなく母と恭介へと週末の映画が楽しみだと声をかけつつスケジュールを把握し、当日は敢えてハナと予定を入れて夕食ギリギリへと帰宅する事だった。

 

 

「ふぅ♡ ふぅ……♡♡」

 

 

 どこまで無意識で、どこからが自覚しての行動なのかはみこ自身わからない。

 

 ただ、みこがしたのは怪異から逃れる術を探すのではなく、まるで家族に内緒で恋人を家へと連れ込んで逢瀬を楽しむためにセッティングをするかのような行動だった。

 

 

クチュリ

 

 

「ぁ♡♡」

 

 

 思惑通り、母も恭介も自室へと引っ込んだ家の中を一人で歩くみこの股の間から、溢れ出た蜜が擦れる淫らな音が鳴った。

 気がつけば脱衣所の目の前まで来ており、ここに入れば残るはほぼほぼ服を脱ぐだけとなる。

 

 

「着いちゃった……♡」

 

 

 脱衣所の奥にはバスルームの扉が見えており、そこに填められた擦りガラスの端に黒い影が揺れる。

 映画が始まる前、もしかしたらみこが初めて見た数日前からずっとずっとお預けをされて、それでも健気に待っていてくれたお風呂のおじさんの影。

 

 それだけ自分を求めてくれているのだという考えに思い至った瞬間、みこの胸はキュンと高鳴り、映画を見る前に自分が発した言葉が脳裏に蘇り、自然とその口が開いていた。

 

 

 

「邪魔される事もないし……♡ ゆっくり♡ たっぷり♡♡ お風呂楽しんじゃお♡♡♡」

 

 

 

 同じ言葉を、発情した表情で、より一層情感を籠めて、中に居るお風呂のおじさんへと届くように放っていた。

 

 

 

 

 

──◇──

 

 

 

 

 

 パサリと静かな脱衣所に衣擦れの音がする。

 

 脱衣所は内鍵まで閉じられて廊下から完全に隔離された事で、みこによるストリップの舞台と化していた。

 

 みこの手が自分が羽織る膝丈のパーカーワンピースの裾を掴んで少しずつ捲り上げていくと、その下からシミ一つない太ももが露わになっていく。

 

 引き締まったふくらはぎや足首のラインも負けず劣らずの逸品なのだが、何よりも閉じた際に微かに隙間が空く程度という、細身ではあるが適度な肉付きの太ももは世の男共が思わず手を伸ばしたくなる程に極上の質を誇っている。

 

 続いて露わになったのが純白のショーツと、その肌触りのいい薄布一枚に包まれたみこの秘所と形の良いお尻であった。

 そのショーツはしかし、包み込んだ処女壺から溢れ出た蜜で湿り気を帯び、その一本筋をクロッチ部分にありありと浮き立たせている。

 汗ばんだお尻も薄っすらと透けて見えており、半透明になったショーツが包む上向きの引き締まった美尻はむしゃぶりつきたくなるような芳醇さを醸し出していた。

 

 そのままパーカーワンピースが捲れ上がっていくにつれて、引き締まった腹筋とおへその縦筋、微かに浮き出た肋骨が露わになり、ついにみこの2つの膨らみまで差し掛かったその時……

 

 

シュルッ

 

 

「んっ♡」

 

 

 ゾクゾクとみこの全身が震えた。

 

 パーカーワンピースを頭から抜く際にその布がみこの膨らみの頂きを擦り上げたのだ。

 みこの美麗なおっぱいを包んでいるはずのブラは既にみこが家着へ着替える際に脱ぎ去られており、その為に自分ですら思ってもみなかった刺激を受ける事になってしまった。

 

 しかし、だからこそ何もしてないのにしこり勃つ淫猥な乳首が自分の感情を表しているかのようで気恥ずかしくなってしまう。

 

 観客も居らず、だからこそ何も反応がないストリップ。

 しかし、洗面台の鏡に映るみこは、決して未通の少女が浮かべるべきではない蕩けきった淫靡な表情を浮かべていた。

 

 

「ふふ♡」

 

 

 そして最後の一枚。

 

 処女壺を守る神聖な布がゆっくりと取り払われ、みこの全身が露わになった。

 

 少女が一人の女へと羽化している最中という、一生でも極々僅かにしかない奇跡の期間にしか見る事が叶わない造形。

 そこへ更に、処女のままにおちんぽの味を覚えてしまった事で牡を誘う術を覚え、清楚さを損なわないままに妖艶さを身に付けてしまったみこのカラダ。

 

 そんな極上の牝のカラダを惜しげもなく晒したまま、その手をバスルームの折れ戸へと伸ばし押し開く。

 

 

 ガチャリと音が鳴って扉が開き、追い炊きされて温まった空気が流れ出てきた。

 

 

 扉の正面にはバスタブがあり、右手にシャワーと鏡、それに伴ってシャンプー等のバス用品が押し並べてある。

 そして、先程見た影が間違えでなければ、先日と同様何もないただの壁となる左手前の死角でアイツが、あのとぐろを巻くほどに長い長いアレを生やしたお風呂のおじさんが待っているはずだ。

 

 

 緊張か、それとも期待からか、高鳴る胸を抑えるように片手を自らの胸に押し当ててキュッと拳を握り込むと一歩、浴室へと足を踏み入れた。

 

 

「っ……」

 

 

 ソレを気に掛けていたからだろう、みこは直ぐにその視界の端で黒い背中を捉えた。

 

 

(居た。 居て……くれた…………♡)

 

 

 声には出さず、それでもその事実を実際に目にした事で気が抜けたのだろう、そっと安堵の息を吐く。

 そのまま何気なさを装いつつ、普段通りを心掛けてシャワーを浴びるためにお風呂のおじさんに背を向けた。

 

 これまで同様見えない振りを心掛け、目の前の蛇口をひねるとすぐに温かいお湯がシャワー口からみこへと降り注ぎ流れ落ちていく。

 濡羽色の黒髪は文字通り水を吸って艶やかさを増しており、細いうなじから背中へと流れ落ちるお湯はみこの美しさを際立たせるばかりだ。

 

 全身にお湯を馴染ませるようにして、さり気なさを装いつつ後ろを確認するが動きは見えないでいる。

 

 先程から全神経を後ろに向けてはいるが、気配を感じるといった事は出来ないみこには、完全に後ろを向いた際にお風呂のおじさんがどうしているのかわからない。

 

 既にお風呂のおじさんと遭っているという違いがあり、次の行動は読めないままだ。

 

 

 そのまま蹲っているのか、それとも……

 

 

 どうしてもみこの脳裏には今までの怪異との行為が思い浮かんでしまう。

 そして、知らずみこ自身がソレを望んでしまってもいた。

 

 期待に疼く身体は流れ落ちるお湯からでさえ仄かな快感をみこへと伝え、鼠径部から内腿へと流れる際には明らかにトロリと粘度を増している。

 モジモジと擦り合わされる太股や度々震える背筋の様子を見るだけで、みこの発情度合いが一目瞭然である。

 

 妄想に耽った事で意識がそぞろとなり、無防備な背中をみこが晒している状況を、お風呂のおじさんが座視して逃す訳がなかった。

 

 

………………っ

 

 

ヌヂュッ

 

 

「ぁっ!?」

 

 

 いつの間に移動したのか、みこの真後ろへとお風呂のおじさんが陣取っていた。

 

 そして、みこの股下と太股の付け根部分に出来た三角地帯。

 つまり、後ろの小さな窄まりから蟻の戸渡りを通って色素沈着が一切ない一本筋の処女壺へと続く魅惑の入り口へと、長い長いお風呂のおじさんちんぽが充てがわれていた。

 

 

「っ♡ まっ♡♡」

 

 

 不意を突かれた形のみこが思わずシカトし切れずに待ってと口に出してしまいそうになった瞬間。

 

 

…………ッッ

 

 

ヂュズルルゥゥゥゥゥ

 

 

「っあぉおぉっっ♡♡♡」

 

 

 お風呂のおじさんの長い肉槍が勢いよく突き出された。

 

 

「っ♡ ふーーっ♡ ふぅーーーっ♡♡」

 

 

 咄嗟に両手を口で塞いで声を抑えるが、その肉の槍はみこのお尻の窄まりから膣口までを容赦なく擦り上げていき、ヂュボッと勢いよく股下から前面へとその凶悪な切っ先を覗かせた。

 

 心構えの出来ていない状態での立ちバック素股は、たった一突きだけで膝の力が抜けそうな程の肉悦をみこへと与えていた。

 半ば凭れ掛かるように目の前の壁へと両手をついたみこは、懸命にその身体を支えようとする。

 

 その背中にぴったりと張り付いたまま動かないお風呂のおじさんは、まるで彼女を支える為に寄り添っているかのように見えていた。

 ただ、その暗い虚のようにぽっかりと空いたお風呂のおじさんの両目は、ジッと観察するような視線をみこへと注いでいた。

 

 

「ふっ♡ はふっ♡」

 

 

 そんなお風呂のおじさんの視線には気付かないまま、快感に震えるみこは視線の先に見える自らの股間から突き出たソレに心を奪われていた。

 

 

(う……そ♡ おちんちん♡ この、おちんぽ長いよぉ♡♡)

 

 

 モデル体型のみこは確かに細身である。

 

 しかし、いくら細身とはいえ、みこの背中から股下を潜ってお腹側へと顔を覗かせているお風呂のおじさんのおちんぽは、突き出た部分だけですら、みこの片手では収まりきらない程の長さを誇っていた。

 

 見えない部分と合わせると容易く30cmを超えてくるだろうソレの亀頭はその長さに見合った大きさであり、そんにモノがみこの愛液が塗された事で鈍くテカっている。

 エグい程に張り出した傘とカリ首の段差部分の凶悪さは今さっき経験したばかりで、コレで自らの膣内を掻き回されたらと考えるだけでみこの淫らな泉の奥からとぷとぷと愛蜜が溢れてくる。

 

 

「ぁ♡ あぁ……♡」

 

 

 自らの股下でビクンビクンと脈動するお風呂のおじさんちんぽへと熱い視線を送るみこは、無意識に手を伸ばしていく。

 

 

サスリ

 

 

 今までと同じように、直接干渉して扱う事は叶わないが、見えるみこの手は、挟み込む太股は、擦り上げられた処女まんこは、触れたのと寸分違わぬ肉の感触や硬さ、更には滾る熱すらも感じ取る。

 

 

「あ、汗♡ 今日は一杯汗掻いたからしっかり流さないと♡」

 

 

 バレバレの言い訳を、取り繕うように口にしながらもその手は止まらない。

 

 

(おっき♡ アツアツでおっきぃおちんちん♡♡)

 

 

 すっかり前屈みになったみこは、壁に腕を付いて凭れ掛かるように体重を掛けてその美尻をお風呂のおじさんへと突き出していた。

 もどかしげに揺れるみこのお尻は逞しいおちんぽへの素股奉仕を続けつつ、一突きだけで動いてくれないお風呂のおじさんへとおちんぽ催促を掛けていく。

 

 

(今すぐこの淫らな欲しがり処女まんこをそのおちんぽで躾けて♡♡)

 

 

………………

 

 

 そんなみこの考えが透けて見えるかのように淫らに揺れるみこの桃尻だったが、それを眺めるお風呂のおじさんに動きは見えない。

 

 

「ふぅ♡ ふぅぅ♡♡」

 

 

(こんなおちんぽ♡ ぜったい気持ちいいのにぃ♡♡)

 

 

 前屈みになったみこの下乳にまで届きそうな程の長大なおちんぽを目の前にしてみこの思考は茹で上がっていた。

 

 怪異に犯される悦びを覚えてしまった淫らなみこの身体も同様で、子宮が自らの奥まで突き挿れられてなお余りそうな程のおちんぽで犯し尽くされ、熱い孕ませ汁で種付されるのを求めてキュンキュンと疼きっ放しになっている。

 

 それでも、どれだけ淫らな汁を垂らしてお尻を振ったとしても、あくまで見えない振りを続けるみこのおねだりを聞く気はないのだろう。

 お風呂のおじさんは微動だにせず、ただその視線をみこへと向けたままだった。

 

 

「あぅぅ……♡ あ、あせ♡ いっぱい汗流さないと♡」

 

 

 

 目の前にこんな逞しいおちんぽがあるのに、一向に犯してくれない切なさでみこに限界が訪れた。

 

 

 

 支離滅裂になっている言い訳を口にして、みこは今も長い肉竿へと擦り付けて肉悦を貪る自らの秘所へと手を伸ばす。

 

 

クリュッ

 

 

「っきゅぅ♡♡」

 

 

 固くしこり勃ったクリトリスを自ら弾いた瞬間、みこの身体が大きく跳ね、大きく目を見開いた彼女は驚いたように自らの秘所へと視線を落とした。

 

 

「ふぁ? ……ぁえ?」

 

 

 想定してたのとは違う異質な快感が全身を駆け抜けていたのだ。

 しかし、見えるのはビクビクと自らの股間から生えたかのように突き出る長大なおちんぽのみで、妙な所は見受けられない。

 

 

「も……、もいっかい♡」

 

 

 みこは先程の異質な快感を確かめる為に、再度その手を伸ばした。

 

 

「……♡♡」

 

 

 未だに動きを見せないままみこを焦らす憎らしいおちんぽを撫ぜた指は、そのままお風呂のおじさんちんぽをすり抜けながら、その奥で蜜を溢れさす処女おまんこへと伸びていった。

 

 

コリュッ♡

 

 

「ぁきゅぅっっ♡」

 

 

 今度ははっきりわかった。

 

 

「ふっ♡ うしょ♡♡ きもひぃーのがいっひょに♡♡」

 

 

 ただでさえ怪異のおちんぽへと擦りつける事で、押し潰される快感を貪るみこの淫らな肉の芽。

 そこに自らの指が触れた事でクリオナによる快感がダブった形で上乗せされ、異常な肉悦となってみこの脳髄を犯したのだ。

 

 普通では両立する筈のない異なる快感によってみこの脳は混乱し、バグったように脳内麻薬を吐き出していく。

 

 

「しゅご♡ しゅごいぃ♡♡」

 

 

 散々怪異達に犯され快感を刻み込まされた事で淫らに開発されたみこだったが、更にその先があるとは想像すらしていなかった。

 

 すっかりと腰砕けになり、目の前の壁へと頬をつける程に凭れ掛かったみこはカクカクとお尻を振って怪異のおちんぽへ肉芽を擦りつける。

 更に限界まで膨らんだクリちゃんを自らの指で押し潰すかのように責めつつ、その指の先は決壊したように愛液を垂れ流す蜜壺へと突き込まれていた。

 

 

「あ♡ イッちゃう♡ これ♡ しゅぐイク♡♡」

 

 

 ヂュプヂュプと蜜壺を掻き回す音がバスルームへ響く。

 バグった頭のまま本能のままに肉悦を貪るみこの手の動きは激しさを増していく。

 

 

 そんな中で、肉欲漬けのみこの頭はこれから先を考えてしまった。

 

 

 もし……

 

 

 もしもこの指をふやかす程に蜜で溢れた茹だった肉壷へ指挿れオナニーした状態で、更に熱く滾った肉の感覚を伝えてくるおちんぽを奥まで突き込まれてしまったらと……

 

 

「あ♡♡ イク♡ イッちゃう♡♡」

 

 

 クリトリスだけですらこれ程にバグった快感で溺れているのに、どうしても同じような事が起きてしまったらというもしもを期待をしてしまう。

 

 

「あー♡♡ あぁ♡ だめだめだめぇ♡♡」

 

 

 例えば、誰も居ないバスの中で生霊おじさんの極太おちんぽに処女まんこを犯されたまま、同じ場所を女子高生の怪異達の蛇舌で舐められてしまったら……

 

 

「そんなの♡ そんなのされたら♡♡ むり♡ むりなの♡♡」

 

 

 今後起こり得ないとは言い切れないその妄想。

 

 そんな魅惑的な状況を思い浮かべた瞬間、一際奥まで突き込まれた指を淫らな処女まんこが痛い程に締め付けた。

 更に、自らの指で広げられた膣口は長いお風呂のおじさんのおちんぽを横咥えすると、晒されたクリちゃんがコリュコリュと肉棒に擦れ上げられつつ指で押し潰された。

 

 

「っーーーー♡♡ クッ♡ イクッ♡♡ イクッイクッッッ♡♡」

 

 

 プシュップシュッと床に潮を撒き散らしながら一度目のオーガニズムへと達したみこ。

 

 その絶頂の余韻に耽るみこの表情は、恭介が見たら幻滅しそうな程に緩みきっていた。

 

 

 

「ふへ♡ えへへへぇ♡♡」

 

 

 

 そんなみこの様子へと変わらぬ視線を送っていたお風呂のおじさんが、ここに来てようやく動きを見せる事となる。

 




実はみこちゃん小説を書こうと思った切っ掛けの一つがこのお風呂のシーン。

しょうがないじゃないですか、みこちゃんエロいんですもん。


アニメ放送開始までにどこまでイケるかなぁ……


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