まったく・・・グレートな人生っすよこいつはよ~!!!! (くらげ~ぬ)
しおりを挟む

東方仗助 再開

吉良吉影をぶっ倒してからはや二年が過ぎた。

俺も高校三年生になり高校最後の青春を楽しんでいた、そんな時だった。

あの悪夢が起きたのは・・・

 

 

「仗助く~ん!」

 

「お、康一」

同級生の康一だ。

あれから変わらずに一緒に登校している。

 

「はあはあ」

 

「どうしたそんな息切らして」

 

「また、近所の野良犬に追いかけられたんだよ~」

 

「だから言ったろ~あの道は通るなって~」

康一は小柄で頼りない奴だが、いざとなったらやるやつだ。

まあ普段はあいつにたかられてばかりだが・・・

 

「よお、仗助!!」

こいつだ、虹村憶泰だ。

形兆の弟でいつもバカみたいなことしか言わねえ奴だがあいつのスタンドのザ・ハンドはめっちゃ頼りになるぜ。

 

「おお、康一!!」

 

「や、やあ憶泰くん・・・」

康一はいつも通り憶泰が苦手だ。

 

「どうした康一最近元気ねーぞ!!」

 

「最近お腹の調子が悪くてさ・・・」

 

「そうか、腹がいてーのか。そうかそうか。じゃあすぐに直してやるよ。」

 

「え!?治るの?どうやったら治るの?」

 

「貸してみろ」

憶泰が振りかぶる!

「がは・・・」

憶泰の腹パンが康一の腹にクリティカルヒットだー!!

康一は道端にうずくまって痛そうにしている。

憶泰の勝利ー!!

 

「どうだ康一。これで腹の痛さなんか吹っ飛ぶだろー!!」

 

「うう・・・」

康一はそれどころではないようだ。

 

「ば~ろ~。俺のクレイジー・ダイヤモンドでこんなもんすぐに治せるだろ。こんなことしなくてもよ~」

 

「あ、そっかそうだったな。俺バカだからそういうのわかんなかったわ~。ワッハッハー!!」

まったくバカはこれだから・・・

 

「やっべ~もうこんな時間だぜお前ら!走れ~!!!!」

 

まあ、いつもこんな感じだ。普通の学校生活を送ってるこれからもそんな毎日が続くと思ってたんだが・・・

 

 

そうこうしているうちに学校に着いた。

今日から新学期新しいクラスの表が廊下にはりだされている。

 

「おお!康一同じクラスじゃねえか!」

 

「ほんとだ!仗助くん!」

 

「億泰くんはどうだった?」

 

「俺知ってるやつ一人しかいねえ・・・」

 

憶泰はクラスのくじ運に恵まれなかったようだ

去年も億泰のクラスは男子が女子の半分しかいなかったような・・・

 

「俺、先生に嫌われてるのかな・・・」

 

「まあ提出物ほとんど出してないやつが好かれるわけないもんな・・・」

 

そう、億泰は、提出物をほとんど出さない。ただでさえ勉強ができないやつが提出物も出さないのだから困ったもんだ。

 

「まあ、一年間過ごせばいい思い出も3個か5個ぐらいはできるよ」

康一がなだめるように億泰に言う。

 

「3個か5個じゃダメなんだよ~!最後の高校生活なんだからよ~10個、20個思い出がないとよ~悲しいだろうが~!」

憶泰のげんこつが康一の頭を捉える!!

 

「やめたまえ!!弱いものいじめをするのは!!」

 

億泰の拳を何者かが止めた!!

 

「あ、あんたは!」

 

「俺はこの学校の生徒会長の池沼剛史だ!この学校の秩序を守らないものは誰だ!!」

 

こいつは生徒会長の池沼剛史。スポーツ万能で、定期テストでもいつも学年一位、おまけにあのソ○○バンクの会長の御曹司ときた。全くうらやましい奴だ。しかし、どこかこいつには裏の顔がありそうだ。俺の第六感がそういってる。

 

「なんだよ、俺達はただじゃれついてるだけじゃねえか。」

 

「その隣のお友達は全く楽しそうにしていませんが?」

 

全くその通りである。むしろ迷惑そうにしていると思う。

 

去り際に池沼は、

「虹村憶泰くん、放課後生徒会室に来るように」

 

憶泰に命令口調で言った。

 

「全く面倒くせえ奴だよなあ仗助。」

 

「だよなあ。2年生の夏まではあいつもヤンキーだったのによ~。いつからあんな真面目になったんだよ。」

 

「俺たちはただじゃれついてただけなのによ。なあ康一。」

 

「う、うん。そうだね。なんでかな~」

 

完全に言わされている。康一は心弱い奴だが猫や犬などの動物にも優しく接する優しい奴だ。

 

「早く行こうぜ康一、憶泰。授業始まっちまうぜ!」

 

まあ俺たちは授業中ずっと寝ているか、そもそも授業に出ていないかのどちらかなんだが・・・

 

 

そうこうあって今日は新学期始まっての初日、今日は午前中だけで学校は終わりだった。

 

「康一!今日前言ってたパン屋行かね?」

 

「いいね~それ!あっ憶泰くんも誘おうよ!」

 

「康一。今日あいつあの意地悪い生徒会長に呼び出されてんの忘れたのか?」

 

「ほんとだ、そうだった。じゃあ今日は仗助くん二人で帰るのか~」

 

「なんだよ、そんな彼女みたいな言い方~」

 

 

生徒会室

 

「ここか、生徒会室ってのは。俺、生徒会室なんて行ったことないからわかんねえよ。」

 

「ようこそ憶泰くん。我が生徒会へ。」

 

「なんの用だよ池沼剛史!」

 

憶泰はかなり怒った様子だ。

 

「君には学校の秩序を乱した罪としてこの生徒会の洗礼を受けてもらう!!」

 

「はぁ?何言ってんのか全然わかんねえよもっとわかるように言えよ」

 

「なら実際に体験して頂こうか...」

 

池沼からただならぬオーラを感じる。さっきまでと別人のようだ。

 

「僕のスタンド...ブローク・テンタクルス!!」

 

ゴゴゴゴゴ!!!

 

池沼のスタンドには、二本の尖った角が生え、体は不気味にねじ曲がっていた!!

 

「お、お前スタンド使いだったのか!?まさか俺たちに接近したのもこのためか!?」

 

「ふっふっふ。その通りだよ。バカな憶泰くんでもこのくらいのことはわかるみたいだね。まあなんの疑いもなしにここに来たということはやっぱり君は...」

 

「う、うるせぇ!!ごちゃごちゃ言うな!!バトルっつーのはなー勝てばいいんだよ!!」

 

憶泰は池沼の見え見えの挑発に乗ってしまった!

 

「俺のこのザ・ハンドで削り取れねえもんはよ〜この世で一つもねぇんだよー!!」

 

「見せてあげるよこの池沼剛史のスタンド、ブローク・テンタクルスの能力を!!」

 

 

 

 




ご覧いただきありがとうございました。
読みにくい部分もあったと思いましたが、最後まで見ていただいてありがとうございました。
次回をお楽しみに!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

激闘池沼剛史! 謎の能力ブローク・テンタクルス!

憶泰と池沼剛史との戦いが今始まる!!

池沼の謎のスタンド、ブローク・テンタクルスの能力とは!?


「見せてあげるよこの池沼剛史のスタンド、ブローク・テンタクルスの能力を!!」

 

ヒュン!!!

 

刹那!憶泰の右薬指を何かが切り裂いた!

 

ブシャアァァ!(血が出る音)

 

「な、なんだ何が起こった!!今な、何かが俺の指を切り裂いたぞ!!」

 

憶泰にはその一瞬に何が起こったか理解できなかった!

 

「い、今何をしやがった!!」

 

「フッフッフ、まあ説明してもバカには理解できないでしょうね」

 

「と、取り敢えず相手の能力が分からねえと攻撃しようにもできねえ」

 

「ぐっっっ!!!」

 

憶泰の右足首を何かが切りつける!

 

ザクッッ!!(切り付ける音)

 

「くそ!!こんにゃろーー!!」

 

ギュオオン!!

 

憶泰のザ・ハンドは空間を削り取る能力だ!当たれば相手は致命傷になるはずなのだが・・・

 

シュッッ!!(避ける音)

 

「そんな眠っちまうような鈍い攻撃でこのブローク・テンタクルスを捉えられるわけねえだろ!」

 

ギュオオン!!

 

「な、なんだ!?」

 

突然、池沼の目の前が真っ暗になった!

 

「削り取ったのはおめえじゃあねえ!!おめえのスタンドの角だよ!!」

 

「な、なに!?」

 

「おめえのその角、虫で言うところの触覚のような役割を果たしてんだろ!!そしておめえのスタンドの能力!!それは草を操る能力!!」

 

「お、お前!?あ、あの一瞬で俺のスタンド能力を見破ったのか!?」

 

「そうだぜ!!お前が俺の右足首を切り付けたときに一瞬だが何かが触れるような感覚がしたんだ!!そしてお前が今そうやって突っ立っているとき!!お前はかすかだが日光を浴びてその草を成長させようとしている!!その証拠にお前のスタンド!!少しだがでかくなっているよなあ!!」

 

「ぐっっ!!あ、あの一瞬で!」

 

「相手の能力が分かれば苦戦するこたあねえ!!お前の最後の青春もこれでバッドエンドってことだなあ!!」

 

「この生徒会長池沼剛史を見くびってもらっては困るなあ!」

 

突如!憶泰の体に草が巻き付いた!

 

「な、なんだ!!」

 

「惜しかったなあ!虹村憶泰!お前は俺を倒すまであと一歩だったみたいだがそのもう一歩で階段を踏み外しちまったみてえだなあ!いうなればあれだなあ!大学入試のテストでテストは完璧だったのに名前を書いてなかったという感覚に似てねえか!そう思うよなあ!そうだよなあ!」

 

「ぐっっ!!な、なにが目的だ!!」

 

「東方仗助をこの場所に連れてこい!」

 

「仗助を!?なぜだ!」

 

「"あの方"のもとへ連れて行くためだ」

 

「あの方?」

 

「お前が知る必要はない!」

 

グサッッ!!

 

「う、うわあぁー!!」

 

 

 

次の日

 

「仗助く〜ん!」

 

「お!康一!」

 

「憶泰くんは?」

 

「憶泰か?知らねえ」

 

「今日は休みじゃねえか?」

 

「そうかもね。早く学校行こ!遅刻しちゃうよ。」

 

「いけねぇ。もうこんな時間か。学校まで走るぞ!」

 

「待ってよ〜」

 

 

 

教室

 

 

先生「起立!礼!着席!」

 

「ん?なんだこれ?」

 

仗助は机の中にあるものが入っていることに気づいた。

 

「ん?写真か?こ、これは!」

 

そこに写っているものには...

 

ん?写真か?こ、これは!」

 

そこに写っているものには・・・

 

「お、憶泰!?どういうことだ!?しかもこの場所は、生徒会室じゃねえか!」

 

そこには草でぐるぐる巻きに巻かれた憶泰の姿があった・・・

 

「まさか昨日の放課後に池沼に呼び出されて。そうか・・・」

 

「プッツンきたぜ!!!憶泰にこんなことする奴はこの東方仗助がぜってえ許さねえ!!!」

 

仗助は、はらわたが煮えくり返るような激しい怒りの感情にとらわれた!

 

「待ってろ!この東方仗助がぶっ飛ばしてやるからよ!!!」

 

 

生徒会室

 

 

「よお~。調子はどうだ~虹村憶泰く~ん」

 

池沼が調子に乗った口調で憶泰に話しかける。

 

「おめえのおかげで今日は一睡もできてねえよ!!」

 

憶泰は昨日から一睡もできておらず、おまけに食事はパンの耳一切れと、なにで作ったかわからないようなスープ一杯だけだった。

 

「おめえのサイコパス性には度肝を抜かれたよ!!お前いったいいつからそんな頭おかしくなったんだ!!」

 

「ん?僕かい?そうあれは二年生の7月の31日だったかな。」

 

 

7月31日(日)

池沼宅

 

 

「お母さん!今日も図書館で勉強してくるよ!」

 

池沼は学校では不良、家では優等生という2つの顔を持っていた。

 

「いってらっしゃい。暗くなるまでには戻ってくるのよ!」

 

「は〜い」

 

池沼剛史はいつものように不良の溜まり場である、ある路地裏まで来ていた。

 

「お〜!剛史来たか!」

 

不良仲間達が池沼を歓迎するような声で言った。

 

「ああ来たよ。今日もまた"あそこ"いくのか?」

 

"あそこ"とはある老人の家である。そこで池沼達は金品物色を行っている。

 

完全に犯罪行為なのだが、このときの池沼は不良やっている自分カッコいい!なんていう中二病のようなことしか考えていなかった。

 

「じゃあ早速行くぞ!高そうなもんだけ持ってけよ!」

 

 

老人宅

 

 

「おい!そろそろずらかるぞ!みんな金目のものは全部盗んだか?」

 

「う〜い!」

 

不良仲間達が威勢の良い声で言った。

 

「よし。そろそろ帰らねえとな・・・」

 

すると突如ある男が不良仲間に猛スピードで突進してきた!

バアァァン!!!

 

リーダーはそのまま庭の外まで吹っ飛ばされたおそらく即死だろう。

 

「だ、誰だ!?」

 

「誰だ俺様の家をめちゃくちゃにするやつは〜!!!」

 

ドガッッ!! バキッッ!! ボコッッ!!

 

池沼以外のメンバー達はその男にボコボコにされ、顔の造形もグチャグチャになっていた。

 

残されたのは池沼と一人の不良の二人だけになってしまった。

 

「さあどう調理してあげましょうかねぇ〜!」

 

「や、やめてくれー!!」

 

二人は同時に叫んだが最初に調理されたのは池沼ではなく不良の奴だった。

 

「う、うわぁぁぁーー!!!」

 

彼の断末魔は現在の池沼の脳裏に濃く残っている。

 

しかし、そのとき、池沼はその謎の男に恐れるどころか憧れを持つようになった。

 

不良の奴が息絶えると

 

「さあ!次はお前の番だ!お前はまあ手羽先にでもしてやるかぁ!」

 

と唸るような声で謎の男は叫んだ。

 

「で、弟子にしてください!」

 

池沼はその男の声に負けんぐらいの大声で叫んだ

 

「ああ?何言ってんだお前?今更命乞いか?」

 

「あなたのようなサイコパスになりたいんです!」

 

「フッ!面白いやつだな!いいだろう、だがその代わり音を上げた瞬間その首ちょん切ってやるからな!」

 

それからというもの池沼はあらゆる悪事を働いた。

 

盗みや殺人もやった。

 

 

こうして池沼剛史という人物は形成されていったのである

 

 

 

 

 

 

 

 




今回もご覧頂きありがとうございました!
次回もお楽しみに!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

東方仗助vs池沼剛史!! 勝者は誰だ!? 新たに立ちはだかる壁

話は戻って・・・

 

 

「待ってろ!この東方仗助がぶっ飛ばしてやるからよ!!!」

 

放課後 生徒会室

 

 

「おらあ!!池沼!この東方仗助様がてめえをぶっ飛ばしに来たぜ!!!」

 

仗助は生徒会室のドアをぶち破り金属バットを持って入ってきた

 

「てめえの顔面をこのバットで叩きつぶしてやるよ!」

 

「お~東方仗助君相変わらず気性が荒いですねえ」

 

池沼は仗助を挑発するように言った。

 

「うるせえ!ごちゃごちゃ言ってんじゃねえ!早く憶泰を話しやがれ!」

 

仗助は憶泰のことで頭がいっぱいだ

 

「・・・まあいいでしょう。解放してあげますよ。」

 

池沼は憶泰をあっさりと解放した。

 

「お、憶泰!大丈夫か!?」

 

「じ、仗助・・・き、気を付けろ・・・奴の能力は草を操る能力だ・・・油断するとし、死ぬぞ・・・」

 

バタ・・・

 

億泰はその場に倒れこんでしまった

 

「お、憶泰!わかった!こいつをすぐにぶっ飛ばして治療してやるぜ!」

 

「・・・もういいですか?そういう感動するシーンいらないんですよ」

 

「ああ!もう十分だ!お前なんかすぐにぶっ飛ばしてやるぜ!」

 

「そうですか・・・ではこの攻撃を避けられますかね!」

 

目にも止まらぬ速さで鞭のようなものが通った

 

バアアアアン!!!

 

「ぐ!痛っってえ!」

 

仗助の右足を鞭のようなものが叩いた

 

「ちっっ!!ダメージ自体は大きくねえが今の動き全く見えなかった!」

 

「ふっ!憶泰くんも君と同じ反応だったよ」

 

ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

 

池沼は次々と鞭のようなものを繰り出す!!

 

「くっ!!避けるのが精一杯だ!何か隙でもあればこのクレイジーダイヤモンドを奴にぶち込めるんだが・・・」

 

その時、仗助は池沼の攻撃には一瞬の隙があることに気づいた

 

「見えた!奴は一瞬だが鞭を繰り出すときに一瞬だが予備動作があって攻撃が止まるときがあるぞ!しかし、その距離まで近づけるか・・・」

 

仗助はその隙が生まれるまで池沼の攻撃を避け続けた

 

「はあはあ、もう限界だこれ以上攻撃をされたら避けきれねえ」

 

「ふふふ、さあどうだ東方仗助避けてばっかりだといつまでたっても俺に指一本触れられないぞ!!」

 

「ぐっっ!だが・・・もう少しだ・・・」

 

すると、そこに一瞬のチャンスが現れた・・・

 

「見えた!そこだあ!!」

 

仗助は決死の想いでクレイジーダイヤモンドを池沼にぶち込んだ!

 

「な、なに!あ、あの一瞬の隙を見つけていたのか!」

 

「これで終わりだあ!池沼剛史!」

 

ドラララララララララララララァ!!!!!!!!!

 

 

 

 

「いい勝負だったよ池沼剛史。だがな俺はダチを傷つける奴が一番嫌いなんだ。」

 

 

そうして仗助は生徒会室を去った・・・

 

 

 

 

あ!仗助くんおはよう!」

 

登校途中、康一が威勢の良い声で仗助を呼んだ。

 

「康一!今日も息切らしてどうした!?」

 

康一はいつも通り息を切らせている。

 

「い、いやー。今日は家に忘れ物をしてきちゃってさー」

 

「ばーろー。家を学校の用意は前の日の夜に済ませておけって母さんに言われなかったかー?」

 

康一は頭がいいが、当たり前のことができない。世にいう天才タイプだ。

 

「そ、そうだね。次からは気をつけるよ。」

 

「よー!!仗助に康一!!」

 

憶泰が二人の間にズカズカと入ってきた。

 

「よー!憶泰!」

 

「や、やあ憶泰くん…」

 

康一はいつも通り憶泰が苦手だ。

 

「じ、仗助。き、昨日はありがとよ。」

 

「ああ。気にするなって!次またあんな目にあっても俺がボコボコにしてやるよ」

 

「た、頼りになるなあ仗助はほんとに。」

 

「ねえ。昨日何かあったの?」

 

康一が素朴な疑問を仗助と憶泰に投げかけた。

 

「ん?ああ。康一は知らなくてもいいことだよ。

 

「ええー。教えてよー」

 

「ほら!もうこんな時間だぜ!早く行くぞ!」

 

仗助が話をそらすように言った。

 

「あ!仗助くんズルいよー」

 

 

学校

 

 

「起立!気を付け!礼!」

 

「お願いします!」

 

今日も学校が始まった。今日は課題テストだ。長期休み中に出された課題の中から問題が出される。もちろんテスト勉強などしていない

 

「今日は、課題テストがあります。皆さん厳正受験で受けるように!」

 

先生はカンニングなどしては駄目だと言うかもしれないが馬鹿な奴らのことなど全くわからないからそんなことが言えるのだ。馬鹿な奴らはカンニングをしてもわからないことがある。これは底辺と上位層の差をなくすためのハンデなのだと仗助たちは思っている。

 

「では皆さんテスト勉強をしてください。1時限目は9時から始めます。全員10分前には席につくようにしてください。」

 

 

 

1時限目 英語

 

 

「ではテストを始めます。テスト始め!」

 

全員の鉛筆を取る音が聞こえた。仗助たちはこの音が大嫌いだ。なぜなら、終わりの始まりの音だからである。カッコいい言い方をするのならばラグナロク(終焉の日)だ。

 

「なんだこれ…全然わかんねえぞ…」

 

仗助が小声で呟いた。

 

「これも!これも!全部わかんねえ!」

 

「そこ!私後厳禁だぞ!何してる」

 

 

テスト終了

 

 

「それでは、裏返しにしてテストを集めてきてください。」

 

終わった…終わったのだ…なんてことだ5問しか解けなかったなんて…

 

「仗助くん!テストどうだった?」

 

「うるせえ!今俺はイライラしてんだ!話しかけてくんな!」

 

仗助はイライラしているときに話しかけられるのがとても嫌いだ。

 

「ごめん仗助くん。今はそっとしとくよ」

 

康一はそっと仗助のもとから去った。

 

「やあやあ。東方仗助くんまたテストの結果はダメダメかい?」 

 

「誰だ!おめえは!」

 

「僕のこと覚えてないのかい?」

 

仗助は段々と昔のことを思い出してきていた。

 

「お、お前まさか小学校の時の吉澤か!?」

 

「そうだよ。小学4年生で学校を転校した吉澤直樹だよ。」

 

「しかし、おめえはあのとき杜王町を出ていったはずでは」

 

「実はね…」

 

吉澤は仗助にむかって小声で言った。

 

「実はあるスタンド使いを探しているんだ。」

 

「な、何!?」

 

仗助はこの吉澤直樹からも微かだが妙な感覚を覚えた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回もご覧くださってありがとうございました!
次回もお楽しみに!


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。