ポケモンの世界が思った以上に面倒だった件! (gpアナガキ)
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常識とは囚われないもの

今日から第2弾の小説投稿となります。レッドやグリーンがいるならブルーを作っても問題ないだろ。(丸投げ)


この世界ではポケモンという生き物がいる。各地に存在するポケモンは、色んな所に住んでいるらしいが、俺から言わせてもらうと遠い所に行くのは面倒くさいからポケモンよりも家に引きこもって充実した生活がしたい。ポケモントレーナーの常識を押し付けて欲しくないのだ。つまり常識とは囚われないものなのである。つまりトレーナーにならないのが人生勝ち組!

 

「これはどう言うことじゃ?」

 

そう聞いてるのは、歳を取った腐れジジイことオーキド博士だった。

 

「オーキド博士がポケモンについてどう感じるか感想文を提出しろとの事で俺は俺なりに考えて書きました。」

 

「あのなあ、」

 

今なんの会話をしているかと言うと、「トレーナーになってから何がしたいか」と言うのを30文字以上で答えた作文のようなものだ。レッドやグリーンも書いたらしいが俺はトレーナーに夢なんか抱いてないのでニートを夢見てそのまま書いてオーキド博士に提出したところ何故か俺だけオーキド研究所に呼ばれた。

 

「レッドやグリーンはポケモントレーナーを昔から目指していたが、お前さんはそのくだらない考えをまだ捨てずに成長したったとは、心底呆れた奴じゃわい。」

 

「別に良いだろ、俺は俺なりに考えて書いたんだ。」

 

「ブルー、君には妹もいるだろう。その妹にそのような考え方が似てしまう可能性もあるから、君を更生させろと親御さんから聞いている。何故ポケモンに興味を持たない?」

 

「あのうるさい母さん直々に言ってんのかよ、ハア。俺がポケモンに興味がないんじゃなくて、ポケモントレーナーに興味がないんです。だって面倒じゃないですか、色々な街に行ってポケモンゲットしたりポケモンジムに行ってジムバッチとるなんてなんの意味があるんですか?」

 

「ブルー、君はポケモンバトルの熱い情熱やワクワクを知らないのか?」

 

「そんなのテレビでいつも見てますよ。確か昨日もチャレンジャーが四天王に負けたとか番組で流れてましたよ。」

 

「そんなまがい物でバトルの世界は収まらんのじゃ!」

 

「いきなり怒鳴らないで下さいよ。だいたい、ポケモントレーナーになってなんのメリットがあるんですか?」

 

「ポケモンとの新しい出会いが待っとるぞ。前も言ったが、10歳になるとポケモントレーナーの資格が手に入る。そこでヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの中から初心者向けポケモンを選んで旅に出るんじゃ。わしが一番最初にゲットしたポケモンは、……」

 

「嫌、興味ありませんよ。それに初心者向けのポケモンって三体いるって事はマサラタウンに住んでいる同い年はレッドとグリーンだから、早い者勝ちじゃないですか!?」

 

「ふん、まあそうじゃの。お!?良い事思いついたわい。ブルー、ちょっと来い、見せたいものがある。」

 

そうオーキド博士に言われて連れられたのはオーキド研究所の地下倉庫だった。

 

「こんな所に呼び出してなんですか?」

 

「これをお前にやってもらおうと思ってな。」

 

渡されたのはモンスターボールだった。

 

「慣れるより馴れろじゃ。中にポケモンが入っておる。そのポケモンでレッドかグリーンを相手にポケモンバトルをしてもらう。」

 

「ポケモンバトル!?」

 

「心配せんでもいい。初心者向けポケモンの中から選んでもらうだけじゃ。せっかくだからポケモンは最初に選んで良いぞ。」

 

「ったく、じゃあ適当にこれで。」

 

「ポケモンをモンスターボールから出してないのに良いのか?そんな選び方をして。」

 

「良いんですよ。別に名前がブルーだからって水タイプのポケモンを選ぶ理由もないし、それに人間の友達も選べる訳じゃないでしょ。」

 

「たまには良い事言うのう。本当誰に似たんだか。」

 

その台詞30回以上アンタの口から聞いたよ!

 

それからと言うもの、オーキド博士はレッドとグリーンを呼んでオーキド研究所の庭でポケモンバトルをやる事にした。

 

「相手はブルーが選んで良いぞ。」

 

「なあ、俺ポケモンバトルよく知らないから下手だぞ。今ならお前に負けるかもしれない。」

 

グリーンが分かりやすく台詞を棒読みで言ってきた。

 

「あ!?ずりーぞグリーン。ブルー俺、俺にポケモンバトルをやらせてくれ。今度プリン奢るから。」

 

このど田舎にプリンを売ってるところはねえよ!

 

「どっちでも良い。ジャンケンで勝った方で良いよ。」

 

「「最初は」」

 

「グー」「パアー」

 

「よっしゃ俺の勝ち。」

 

「おいずりーぞグリーン。ジャンケンはグーから始まるのに、」

 

「今回のジャンケンはそんなルール言われてません。」

 

「こらこら、喧嘩はやめんか。グリーン、不正を働いたのでレッドがブルーの相手じゃ。」

 

「な!?」

 

「やった!やっぱりルール違反だったなグリーン。」

 

「ほれレッド、なんのポケモンにするんじゃ?この2体から選ぶと良い。」

 

オーキド博士がモンスターボールから出したのはヒトカゲとゼニガメだった。

 

「俺はお前に決めた、ヒトカゲ!」

 

レッドはそう言ってヒトカゲを指差した。

 

「では始めようかの。バトル開始!」

 

俺はモンスターボールからフィールドにフシギダネを出した。

 

「先ず俺からだ!ヒトカゲひっかく攻撃!」

 

「カゲ!」

 

「フシギダネ、なきごえをしながらジグザグに移動してヒトカゲを撹乱しろ。」

 

「フッシャー!」

 

フシギダネは俺の言った通りにひっかくをジグザグで動きながら避けてなきごえを出している。同じ事をしばらく繰り返していると、

 

「くそ、当たるまで何度もひっかくだ!」

 

「カゲ!」

 

「フシギダネ、ヒトカゲがひっかくで振りかぶった瞬間にたいあたり!」

 

「タネ!」

 

フシギダネは後ろに下がってヒトカゲのひっかくを避けた後に思い切りたいあたりをした。ヒトカゲはフシギダネのたいあたりで吹っ飛びレッドの体に命中してレッドの体はヒトカゲに耐えきれずに後ろへ倒れた。

 

「カゲ!」

「ぐは!」

 

「大丈夫かレッド、ヒトカゲ!」

 

オーキド博士が心配して駆け寄る時にはレッドとヒトカゲは一緒に目を回していた。

 

 




今回はここまでにしようと思います。初めてのポケモンだったので、これで良いのか少し不安です。ダメだった所をコメントしてくれると助かります。


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フシギダネって不思議種?

うーん、ヒロインは誰にしよう。


俺はブルー、今家に帰って母さんから怒られている。

 

「ポケモンバトルする時はもうちょっと周りに注意してやりなさい!レッド君2時間くらい意識失ってたわよ。バトルする時は相手を思いやる事!」

 

「わかってるよ、んな事。」

 

「返事、しっかりしなさい。」

 

「はーい。」

 

「短く!」

 

「ハイ!」

 

母さんはそう言うと、キッチンへ向かった。いつものように母さんから説教をくらい俺の心はヘトヘトだ。今日の中で一番の出来事はレッドが目を覚ますとヒトカゲから頭を齧られて「ぎゃーーー!?」と叫びながら目を覚ました事が一番今日の中で思い出に残ったな。グリーンの奴腹抱えてのたうち回ってたし。まあ俺も笑ったんだけどww

 

「ブルー、ちょっと来なさい。」

 

そう母さんから呼ばれて猫背でキッチンの方へ向かう。

 

「何の用?母さん。」

 

「そういえば、今日庭でポケモンバトルしてたじゃない。もしかして、ポケモントレーナーなる気になった!?」

 

「んなわけ無いじゃん。」

 

「っそ、アンタがまだそんな事言ってるとは呆れるわ。」

 

「それオーキド博士からも言われた。でもまあ、家でゲームするよりかは楽しかったかも。」

 

「本当!?やだ、初めて息子から涙の出るような言葉が聞こえたわ。」

 

そこまでかよ!?

 

「いつもいつも家に引きこもっているクソニートを更生させるべくオーキド博士に頼んどいて正解だったわ。」

 

「知らねえよ、そういえば父さんは、まだ帰ってこないの?」

 

「そろそろオレンジを連れて帰ってくるんじゃない?」

 

オレンジというのは近くのポケモンスクールに通う生徒で今年で8歳になる俺の甘えん坊で天然な妹だ。因みに父さんはスクールの教師兼オーキド博士の助手もやっている。

 

「ただいま帰ったぞ。」

 

父さんの声だ。いつも間の抜けた声で言いながら帰ってくる。どうやらオレンジも一緒のようだ。

 

「それじゃあ夕ご飯にしましょっか。今日は豪華よ、なんとブルーが初めてポケモントレーナーになりたいって言ったの!?」

 

「本当か!?」

 

「言ってねえよ!」

 

「言ったじゃない、"ゲームより面白いかも"って。」

 

「勝手に人の言葉捏造すんな!ったく、今日はオーキド研究所でポケモンバトルをやったんだよ。」

 

「ほう、ブルーはスクールに来なくなったから将来心配したぞ。でもまあ、ポケモントレーナーとしての道を歩んでくれるなら越したことはないか。」

 

そんな会話を父さんとしていると、オレンジが……

 

「お兄ちゃん、ポケモンになるの?」

 

「ならねえよ!ってかどうやってもなれねえよ。」

 

「そういえば今年で10歳だよねブルー。」

 

母さんがそんな事を聞いて来た。

 

「なんだよ、まさか本当にポケモントレーナーになれっていうんじゃないだろうな。」

 

「それも後で言うけど、バトルのポケモンは何選んだの、やっぱりゼニガメ?」

 

「ゼニガメか、ブルーがこれだからしっかり者だと嬉しいけど。」

 

「息子をこれ扱いするな!バトルに使ったのはフシギダネだよ。」

 

「フシギダネ?フシギダネって不思議種?」

 

「オレンジ、フシギダネはポケモンだよ。」

 

まあ別に不思議な種を持ってない訳じゃないんだろうけど、

 

「それじゃあ準備しなくちゃね。今年の夏にまでポケモントレーナーの準備を済ませるわよ!」

 

「え?母さん、何言ってんの?俺一言もポケモントレーナーになるって言ってないけど。」

 

「何言ってんだ。フシギダネを選んだからにはフシギダネもお前がトレーナーだと認めた筈だ。」

 

んな訳ないだろ。そう考えると、家のチャイムが鳴った。家の前に立っていたのはオーキド博士だった。

 

「これはこれはオーキド博士、どうしたんですか?」

 

「ブルーのお母さん、すまないねこんな時間に。フシギダネがブルーに会いたいと聞かないもので、ブルーはいませんか?」

 

「ブルー、オーキド博士がフシギダネを連れて来たわよ。今すぐ玄関に来なさーい!」

 

「言われなくても聞こえてるよ。」

 

「おおブルー、ちょいとこのフシギダネがお前に会いたいと聞かなくての。」

 

「フシギダネ、確かにお前をバトルのポケモンに選んだのは俺だけど…」

 

「これを機にフシギダネを貰って旅に出ると良い。」

 

「それは良いわ!家からニートが更生して一人暮らししてくれるんならなんでも良いわ。」

 

良くねえよ!

 

「ブルー、お前はどうしたい?オーキド博士はこう言っているがどうだ?ポケモンを連れて旅立つのは良い経験だとお父さんは思うけど、ブルーはどうしたい?」

 

俺は、………

 

「俺はフシギダネと一緒に旅に出るのも良いかもな。……今日のバトルもその、た…楽しかったし。///」

 

「よっし、言質とった!」

 

母さんはそんな事を言ってグッと拳を握った。

 

おい!?

 

「予定変更、ブルー明日の朝旅に出なさい。後これ、ジョウト地方で流行っているポケギアって言う便利なものらしいからあなたにあげるね。」

 

「いきなりだなおい、どうせポケモンリーグに参加するまで帰って来るなって言うんだろ。」

 

「当たり前じゃない。テレビの前で応援しとくから、四天王からやられるブルーの姿をww」

 

「それを母さんが息子の前で言うとは思わなかったよ。」

 

かくして、俺のポケモントレーナーとしての道が半ば強制的に開かれた。

 

 




今日はここまでです。Twitterなどでも感想を述べてくれると助かります。


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誰のポケモンがたまたま勝ったって?(怒)

今日で3話目です。ゆっくりいつも皆様にご覧頂けるととても嬉しいです。☺️


(一番道路前)

 

翌日朝起きると、レッドとグリーンが俺と同じように旅の支度をして家から出てきた。

 

「本当にお前らも一緒に来るのか?」

 

「当たり前だろブルー、まだ俺はお前に負けた烙印が挽回できないのにポケモントレーナーとして旅立つ瞬間も遅れたらお前に大きな距離を開けてしまうだろ。」

 

「ふん、レッドは昨日あんなあっさり負けたから恥ずかしいよな。ww」

 

「まだブルーに勝ってないグリーンが言うかよ!」

 

「ふん、だから俺も一緒に旅立つんだよ。一瞬でお前ら二人を追い抜いて頂上から気長に待ってやるから精々頑張れよレッド君。」

 

グリーンはいつも通りレッドを挑発している。レッドもレッドで負けじと言葉を返しているが、旅立つ瞬間もレッドとグリーンはあまり変わんないな。

 

「こら!やめんか二人共、このままだと意外にもブルーが二人よりも先にポケモン図鑑を埋めるのが先かもしれないな。」

 

「「な!?」」

 

「じゃ、俺出発するんであの面倒な両親によろしくと伝えておいて下さい。」

 

「ブルーにはポケギアがあるだろう。」

 

「一回かけると絶対迷惑メールが溜まるんであまりポケギア越しで話したくないんですよ。」

 

「ちょっと待てよブルー!」

 

「なんだよグリーン、今から次の街まで行く予定だけど何か用?」

 

「昨日はレッドとポケモンバトルしたのに俺とはしないのか?」

 

「えー、面倒くさいからパス。レッドとでもやってれば?」

 

「お前、最近じゃポケモントレーナー同士の目と目が合ったら勝負ってテレビで流れてるだろ。」

 

「現実でそんなのあったらただの当たり屋だよ。それとも何?俺とそんなに勝負したいの?」

 

「ふん、そうだよ。どちらにしろブルーを越すけど俺の第1戦目は手応えのある奴とやり合いたいしな。」

 

コイツ戦闘狂かよ。

 

「わかったよ、負けても知らねえからな。」

 

「望む所だ!」

 

俺はグリーンとポケモンバトルを第2戦目のポケモンバトルをやる事にした。

 

 

「いくぞゼニガメ、からにこもる!」

 

「ゼニ!」

 

「フシギダネ、なきごえ!」

 

「ダネーー!」

 

「最初は二人共様子見のようじゃな。」

 

「俺も早くブルーとバトルしたい!」

 

レッドとは昨日やっただろ!

 

「ふん、そっちが動くきのないならこっちからいくぞ。たいあたり!」

 

「フシギダネ、こっちもたいあたりだ!」

 

「ゼニ!」 「タネフッシャー!」

 

ゼニガメとフシギダネは頭をぶつけたまま押し合っていた。しかし、フシギダネのなきごえでゼニガメの攻撃力は下がっているので少しゼニガメは押され気味だ。

 

「ダネ!」

 

せめぎ合い勝ったのはフシギダネだった。しかし、ゼニガメはダメージをあまり受けていないようだ。

 

「ふん、例え攻撃力が落ちてもこっちには防御力があるんだ。そう簡単にくたばったたまるか!ゼニガメ、たいあたり!」

 

「ゼニー!」

 

ゼニガメがもう一度たいあたりをする事によって、フシギダネはダイレクトにたいあたりを受けてしまった。

 

「ダネ!……。」ガタン!

 

「もう終わりか?やっぱり俺のゼニガメの方がそのフシギダネより強かったようだな。やっぱりブルー君のポケモンはレッドにたまたま勝ったんだよ。wwゼニガメ、もう一度たいあたり!」

 

「ゼニー!」

 

誰のポケモンがたまたま勝ったって?(怒)

 

「フシギダネ、ゼニガメを誘うように走れ!」

 

「なんだ、逃げる事しか出来ないのか?ゼニガメ、端にフシギダネを追い込め!」

 

ゼニガメはグリーンの言う通りフシギダネを端に追い詰めた。

 

「それが目的だったんだよ。フシギダネ、ゼニガメの甲羅にめがけてたいあたりだ!」

 

「何!?」

 

「ダネ!」

 

「ゼニ!?」

 

ゼニガメは背中から後ろに倒れ、起き上がれない状態になった。

 

「何、早く起き上がれ。ゼニガメ!」

 

「もう遅い。フシギダネ、トドメのたいあたり!」

 

「ダネ!」

 

ゼニガメはオーキド研究所の方へ吹っ飛んでいった。

 

「ゼニガメ!?」

 

「勝負は決まったようじゃな、ブルーの勝ちじゃ。」

 

グリーンは目を回したゼニガメをモンスターボールの中に入れてこっちに歩いて来た。

 

「もっとポケモンを強くして、お前をギャフンと言わせてやる。覚えてろよ!」

 

そうグリーンは言うと、一番道路の草むらを走って抜けて行った。

 

「ふん、何が頂上で気長に待ってやるだ。」

 

「別にいいじゃろ、グリーンにとっても今日の負けはかなり良い体験になった筈じゃ。奴がボコボコされてる映像はこれで取れたわ、次帰って来たときはこの映像を見せてからかってやろうかのう。」

 

「マサラタウンの人達はみんな自分の子供に嫌がらせをすんのが趣味なのかよ。」

 

「言うのが忘れとったが、バトルに勝ったからと言ってもフシギダネは傷ついとる筈じゃ。このキズぐすりを使うと良い。」

 

オーキド博士はそんな事を言って俺にキズぐすりを渡して来た。

 

「グリーンの分は良いんですか?」

 

「彼奴ならワシの研究所から色んな物を取って行っとるから大丈夫じゃ。」

 

「グリーンの奴、そんな汚い手段を使ってたのかよ!?」

 

「そういえばブルーそれにレッド、次に行くまでにこれも渡しておこう。」

 

そう言って、オーキド博士が渡して来たのはモンスターボール×5個とタウンマップだった。

 

「ここから抜けた先にトキワシティがある。ジムリーダーはそこにはいないようだから、チャンピオンを目指すならニビシティを目指すと良い。ニビシティに着くまでにトキワの森という迷路のような守りがあるから気をつけるんじゃぞ。」

 

「分かりました。ブルー、ニビシティに行くまでどうせ行く道変わらないから一緒に行こうぜ。」

 

「別に良いけど、ニビシティでは科学博物館に寄るつもりだからそこでお別れだ。」

 

「嗚呼、早くポケモンゲットしたいぜ!」

 

そう言って結局レッドも一番道路を走って行った。あれ、これ俺も走った方が良い?

 




今日はここまでです。少し少なめに書いたので、次の話を長く出来るように頑張ります。


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ぶっ殺されたいのかテメエ!

今日はトキワまで行きたいな(ゲームの話)


トキワシティ

 

俺達は一番道路を抜けた先のトキワシティに辿り着いた。

 

「今日はここで一晩を過ごすか。」

 

と、俺が言うとレッドが驚いた顔で反応してきた。

 

「え!?早くないかブルー、まだ出発して2時間も経ってないぞ。」

 

「あのな、そんなに急ぐ必要はないんだよ。ポケモンリーグの開催までに時間はまだまだあるんだ。それに次のトキワの森ではオーキド博士によると迷路みたいな複雑な道があるって言ってただろ。今日はここでトキワの森を抜ける準備をして、明日は森を抜けてニビシティへ行くんだよ。旅はどんな危険が待ってるか分からないしな。」

 

「ブルー、風邪でも引いたのか?」

 

「ぶっ殺されたいのかテメエ!」

 

「でも、普段ブルーはいつも面倒とか興味ないとか言ってどんな事でも頭を使おうとしないだろ。」

 

「確かにそれはそうだが、今ここで決めるべきなのは俺が面倒臭がりな事よりもこの先のトキワの森を攻略する事が大事だと俺は思うんだよレッド君。」

 

「あ、話逸らした。」

 

俺はレッドを無視してポケモンセンターへ向かった。

 

ポケモンセンターに入ると、ラッキーがドアの目の前に立っていた。

 

「ようこそ!ポケモンセンターへ、ここではポケモンの回復と一晩をフリーに過ごせるシステムがあります。どんな御用でしょうか?」

 

ラッキーが喋ってるだと!?

 

「あ、こんにちはジョーイさん。俺達ここで一晩泊まって行きたいんで、部屋を貸してください。」

 

レッドがそう言うと、ラッキーの後ろから俺達の前へとジョーイさんが笑顔で近づいて来た。

 

「分かりました。お手持ちのポケモンも回復させましょうか?」

 

「「お願いします。」」

 

 

その日フシギダネ達が回復した後、俺達はポケモンセンターに荷物を置いて、トキワシティの近くに生息するポケモンをゲットする事にした。

 

トキワシティ西外れの草むら

 

「ここはどんなポケモンがゲット出来そうなんだ?ブルー。…ブルー、おいブルー!」

 

「静かにしろ、あれを見ろレッド。ニドラン♂とニドラン♀だ。」

 

「あ!?あそこにはポッポがいる。なあブルー、どれだけ図鑑を埋めれたか競争しようぜ!」

 

「疲れるから良い。俺はポケモン図鑑はゆっくり埋めて行く予定だからやるなら一人でやっておけ、俺はここらじゃゲットしにくいポケモンを探すよ。」

 

「ふーん、分かったよ。じゃあこっからは別行動だな。俺はあっちへ行ってくる。夕方になったらポケモンセンターで集合だ。」

 

「分かった。」

 

レッドはそう言うと、東の方へと向かった。

 

数分経つと、草むらの中に丸いフォルムの何かを見つけた。

 

「よく見るとポケモンの卵じゃないのか?周りにポケモンの巣らしきものはないのに何故卵がここにあるんだ?まあ、ポケモンセンターへこのポケモンの卵を届けた方が良いだろう。」

 

ポケモンセンター

 

「あら、そのポケモンの卵はどうしたんですか?」

 

「西の外れの草むらに落ちあったんです。この卵預けて良いですか?」

 

「分かりました。何か変化があれば連絡するのでお待ち下さい。」

 

そう言われた後、俺は卵が生まれるまで待ってる事にした。気がつくと寝ていて、時間を見ると17時を過ぎていた。

 

「やっと起きたかブルー、話は聞いたぞ。あの卵からどんなポケモンが生まれるんだろうな。」

 

レッドが見ているのは強化ガラスの奥にあるチューブに繋がれたポケモンの卵だった。

 

「さあ、ここら辺のポケモンの卵じゃないと思うけど……あの卵はどこから来たんだ?」

 

「さあ?ま、草むらにあるよりかはポケモンセンターに預けていた方が良いだろ。」

 

「あ、そうだ。ジョーイさん、ポケモンの卵が孵ったら俺のポケギアに連絡してもらって良いですか?」

 

「構わないわ。明日はニビシティを目指すの?」

 

「はい、ニビシティのジムリーダーに勝つ事が今のところの俺達の目標です。」

 

「そうなの!だったら岩タイプに対抗できるようにしといた方が良いですよ。」

 

「岩タイプ?どうしてですか?」

 

「レッド知らないのか?ニビシティのジムリーダーは岩タイプのポケモンを扱うタケシっていうポケモントレーナーなんだよ。」

 

「タケシさんはニビ博物館の化石発掘にも協力しているらしいわ。寄ってみると、もしかしたら昔のポケモンの化石から復活出来るかもしれないって最近新聞に載っていたわ。ジム挑戦をやり終わった後でも寄って見たらどうかしら。」

 

「昔の化石から復活かあ。」

 

「昔のポケモンってポケモン図鑑に載るのかな、ブルー。」

 

「載るんじゃないか。今じゃカブトプスやオムスターが昔の化石から復活したと言うし、その情報も出される筈だ。」

 

「あの……すいません、この街のジムはどうしてお休みか知っていますか?」

 

そう聞いてくる同年代だと思える麦わら帽子を被った女子が聞いて来た。

 

「あ、私の名前はユミって言います。ニビシティから来たんですけど、ジムが空いてなくて…。」

 

するとレッドが…

 

「確かに謎だよな、どうして空いてないんだろう?」

 

「噂ではジムリーダーは悪の組織に属した人だとか噂があるぞ。」

 

「これじゃあいつジム挑戦出来るか分からないし、どうしよう。」

 

「そのうち来ると思って待つしかないんじゃないんですか。」

 

「そうですね、実は私後こことグレンタウンのジムだけなんです。もしかしたらポケモンリーグで会うかもしれませんね。」

 

「その時は負けねえよ。じゃあな、ユミさん。」

 

「はい、それでは……。」

 

ユミさんはそう言うながら自身の寝室へと戻って行った。

 

「それじゃあ俺達も寝るか。」

 

「ああ、そうだな。」

 

今の人、何処かで会ったような?

 

 



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どんな覚え方したらそうなるんですか! 

今日もまた1話送る日々が続く。


トキワの森

 

俺達はポケモンセンターから出た後、すぐにニビシティへ向かう事にした。しかし、オーキド博士の言う通りトキワの森には迷路のように道になっておりなかなかニビシティへの通路が開けない状態にあった。

 

 

「ここ何処だ?一体後何分でニビシティに辿り着くんだ?」

 

「俺が知るかよ。それよりもレッド、俺達なんか見られてないか?」

 

「なんかって、気のせいじゃねえの?」

 

嫌、気のせいではない。丁度俺達の後ろから誰かが見ている。

 

「レッド、一回先行っててくれ。ちょっと野暮用が出来た。」

 

「ん?どうしたんだよブルー、下半身の方の野暮用は早めに済ませろよ。」

 

「嗚呼、分かっ……下半身、何故だ?」

 

「お前朝からトイレ行ってないだろ。」

 

「そっちの野暮用じゃねえよ!」

 

「分かった分かった、何?大きい方?」

 

「違うわ!」

 

「ま、何にしろ早く済ませろよ。」

 

そう言うとレッドは前へ歩いて行った。レッドの奴言いたいだけ言いやがって、後で覚えてろよ(怒)

 

「おい、後ろの木の後ろに隠れてる奴……何の用だ!」

 

すると、木の後ろからユミさんが出てきた。

 

「あれ、トイレに行きたいんじゃなかったのですか?」

 

お前もそれを言うか!?

 

「違いますよ。後ろからずっと追ってきてたのは知ってたからレッドを先に行かせて、誰が何の為に俺達を付けてきてたのか聞く為にアンタを呼び止めたんですよ(疲)」

 

「それはご苦労様ですね。私は確かに貴方達を追っていました。正確に言うと、"ブルー君を"ですけどね。」

 

俺を?

 

「5年前の事覚えてませんか?私は貴方に会ったことあるんです。」

 

5年前?5年前と言うと、まだ父さんがタマムシの会社で働いていた時だ。あの時は父さんの帰りが遅くて俺が毎回母さんがポケモンスクールにお迎えに来てくれた頃だったっけ。懐かしいけど、ユミさんのよう顔……あ!?

 

「もしかして、引っ越しと同時に入れ違えでポケモンスクールに編入したサクラちゃん!?」

 

「誰ですかその人!?違いますよ。それに昔からユミという名前は変わりません!」

 

「え?それじゃあ昼休みになると自分より可愛い女子を転校させまくったユミさん!?」

 

「それ私じゃないです!?それにその人の名前は上級生のエリカさんです!」

 

「ん〜、それじゃあジョウトから転校してきた子、ユミさん?」

 

「私は生まれも育ちもカントーです!ジョウトから来たのは少し年上のミカンさんですよ!ワザとやってませんよね?流石に怒りますよ(怒)」

 

「え!?ちょっと待って、マジで分かんないんだけど。」

 

「ハア、それじゃあこのメガネに覚えはありますか?」

 

そう言って、ユミさんは赤いメガネを付けた。あ、思い出した!?

 

「まさか、そんな……、」

 

「やっと思い出しましたか。」

 

ユミさんは安心したようにホッと一息吐いた。

 

「隣のクラスでマミちゃんを虐めてたユミちゃん!?」

 

「反対ですよ!?私がマミちゃん達に虐められてたんです。どんな覚え方したらそうなるんですか!」

 

そういえばそんな子いたなあ。あの泣き虫メガネって隣のクラスで言われたような無いような、まあ本人もこう言っているしユミさんの事だったんだ。そういう事にしよう。

 

「そう言えば、どうして俺について来たんだよ。昔のよしみって言っても、俺ユミさんに話したこと一回もないぞ。」

 

「確かに私は貴方に話しかけられた事は一回もありません。でも、お礼を言いたくって!あの時マミちゃん達が私を虐めてた時、貴方が止めてくれなければ私はそのままマミちゃん達に虐められてた。だから!」

 

そういう事か。

 

「お礼を言わなくても、あの時俺に突っかかって来たから追い払っただけだ。別にユミさんを思って行動した訳じゃない。」

 

「それでも、私は嬉しかった。誰かがマミちゃん達を止めてくれた事に!」

 

「でも、5年前の話だろ?タマムシからマサラに引っ越した後は俺ポケモンスクールにも行ってないようなニートだぞ?そんな奴に5年前のたまたまユミさんを救ったからって、お礼をする程でも無いと思うぞ?」

 

「それでもです!マサラに引っ越してゲームをしまくって母親を泣かせるようなブルー君でも私は感謝してるんです!」

 

「嫌、母さんはまだ泣かせてねえよ!って、なんだかもっと疲れたような気がするな。」

 

「ふふ、変なの。」

 

「事の発端はユミさんが俺をストーキングしてたからですけどね。」

 

「ストーキングはしてません!?あれ?さっきまでお礼は言わなくても良いって言ってたのって、まさか照れてたんですか!?お礼をされる事が少ないから照れたんですね。意外と可愛いところもあるんですね、ブルーさんって。」

 

「違うわ!照れてないし、お礼をされる事が少なくなくない訳でもないけど!」

 

「面倒な言い回しですね。結局認めてるじゃないですかww」

 

コイツ面倒臭せぇ〜。

 

「あ、そういえばブルーさんって前までマサラタウンに住んでたんですよね。お礼ついでに挨拶してこようと思います。照れ屋なブルーさんの親の目を見に♪」

 

「勝手にしろ、もういい。あ、そういえばユミさんってなんで……ってもういないか。また面倒な事になりそうだな。」

 

そう言いながら顔では少し俺は笑っていた。

 




今回は、オリジナル展開と衝撃の暴露回です。どんな事を暴露しているかは、後になって皆さんも話を見ていると気づくのではないでしょうか。


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お前らバイ○ンマンか

今日はもう1話投稿しようか悩んでいます(嘘)


ユミさんと別れた後、レッドからポケギアに電話で「ニビシティに着いたからタケシのジムバッチは俺が先に頂く!」と言って切られたがレッドの持っているポケモンはヒトカゲしか知らないから対策をしていないと早々簡単にはジムリーダーを倒せないだろう。俺はそう考えながらニビシティに着いた。

 

 

ポケモンセンター

 

中に入ると、レッドがグリーンと話していた。

 

「あ!やっと来たか。どんだけトイレ我慢してたんだよブルー。」

 

「いい加減その話題から離れろよ!それと、トイレを我慢してたんじゃなくて、昔の知り合いが俺をストーキングしてたから話してきただけだ。」

 

するとグリーンが馬鹿にするように笑いながら言ってきた。

 

「お前ストーキングされる程知り合いいねえだろww」

 

「ちゃんといたからこんなに遅くなったんだよ!」

 

「へえ、その人どんな人だったんだ?」

 

そんな事をレッドは聞いてきた。

 

「タマムシに住んでいた頃に少しだけ見た事のある子だけど、」

 

そう俺が答えると、レッドはニヤニヤ笑いながら首を縦に振っていた。なんかイラってくるなその動作。

 

「成る程、つまりその人女の子なんだね。」

 

グリーンはレッドの言葉で何か察したのか「へえ、成る程」と言いながらニヤニヤしている。

 

「なんだよ2人揃って気持ち悪い。」

 

「「それはごめんなさいね、ブルー君みたいな"モテる男"では無いんで」」

 

コイツら腰をくの字にへし折ってやろうか(怒)

 

「なんだよ急に、」

 

「お前は確かストーキングされてるって言ってたよなぁ。しかも、"女子から"!」

 

成る程、つまりコイツらは勘違いしてるという事か。あれ?ポケギアが鳴ってる。

 

「ハイハイ、母さん何の用?」

 

『ねえブルー、嘘よね。こんな可愛い子をどうして隠してたの!?』

 

「え、なんの話?」

 

『惚けるんじゃありません!家にユミさんって名前の女の子が私に向かって「ブルー君に昔お世話になったものです。」って言われたのよ!?どう答えれば良いか分からなかったからオレンジと今話させているけど、アンタいつの間にあんな可愛い子を"落としたのよ"』

 

こっちもこっちでなんか勘違いしてるし、レッドはレッドで「へえ、ユミさんねえ。」と言いながらニヤニヤしているし、取り敢えず話を終わらせてからレッドを殺ろう。

 

「母さん、別に俺はその子を落としてもいないし学生時代そこまで話してないから。ただの友達ってだけだから普通に接してて、詳しい事はその子から聞けば分かると思うしもう切るよ!」

 

『ちょっと、ブルー!?』

 

「へえ、学生時代に"そこまで話してないのに"ブルーの家まで挨拶をするなんてよっぽどの事がないとしないと思うなぁ。」

 

「今ユミさんの名前をブルーのお母さん言ってたよね、つまりそういう事?ww」

 

「んな訳ねえだろ、勝手に飛躍すんなアホ帽子と馬鹿成り上がり野郎!」

 

「誰がアホ帽子だ!「誰が馬鹿成り上がり野郎だ!」」

 

頭の偏差値が低い奴らに詳しい事を説明すると「はー、」やら「ひー、」やら「ふー、」やら「へー、」やら「ほー、」やら言ってきた。お前らバイ○ンマンか。

 

「そういえば、この街のジムリーダーとはもうやったのか?」

 

俺がそう聞くと、グリーンとレッドは首を横に振り

 

「まだ誰もやってないよ、どうやら博物館にテロが起きたらしい。」

 

「それでタケシさんが応援に向かったんだとさ。」

 

「へー、お前らは博物館に行かないのか?」

 

「「興味ない。」」

 

即答かよ。

 

「それじゃあ暇つぶしついでにその博物館にテロを起こした奴らを退治しようかな。」

 

俺がそう言うと、2人は「明日槍が降ってくる!」やら「馬鹿、風邪引いてんだよ。直ぐにポケモンセンターで休ませろ!?」とか言ってる。コイツら一回本当にしばき倒した方が良いかもな。

 

「もうツッコムのも面倒だから行くわ。」

 

そう言って俺はポケモンセンターにアホと馬鹿を残して博物館へ目指した。

 

ニビ博物館

 

博物館の前には目の細い青年が険しい顔をしていた。

 

「く、どうした事か。」

 

そう言いながら何か悩んでいるようだったが、俺は一目見ただけでなんに悩んでるのか気付いた。何故なら青年の見ている方向には男が誰でも見た事のあるかもしれないムフフ本の雑誌が三つあった。何故博物館にムフフ本があるのかは知らないけど、俺は見なかった事にして博物館へ正面突破した。中でテロを起こしていた奴らの衣装にはRという文字が大きく出されていた。

 

「む、何者だ!?死にたくなければ直ぐに出て行け!」

 

「やだね。博物館は少しだけ興味あったから、テロなんか辞めて帰ってくんない?」

 

俺がそう言うと、テロ犯罪者は「ガキが舐めた態度を取ると痛い目合うぞ!」

と言いながら此方を睨んできた。仕方ないからフシギダネを出して、ボコボコにしようかなと考えていると、先程の博物館の前にいた青年が玄関から入ってきた。

 

「何してる、殺されたいのか?相手はロケット団なんだぞ!?」

 

「ロケット団?何その変な名前。宇宙にでも希望抱いてるの?だったら辞めたほうがいいよ。そんな事してたらほら、黒歴史しか残らないって。」

 

「テメエに俺の何が分かる!」と言って目の前のテロ犯はズバットを出してきた。

 

 




今日は色んな意味でギャグを出して見ました。


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ドガース、だいばくはつ!

今回は主人公のポケモンゲットした話です。


目の前にいるロケット団と名乗る謎のテロ犯は俺のフシギダネとポケモン勝負して一瞬で蹴散らした。

 

「お前、何者だ!?」

 

「名乗る程の者じゃないよ。」

 

「成る程、おいお前らコイツをやっちまえ!」

 

そうさっきポケモン勝負で倒したザコが応援を呼んできた。俺は、ニビ博物館に入ってきた青年に声をかける。

 

「早くここから出た方が良いですよ。でないと、危険な目に遭うかもしれませんからね。」

 

「俺はこう見えてもニビシティのジムリーダーなんだ。舐めてもらっちゃあ困る。ここからは俺がロケット団を食い止めるから、勇気ある君は先に行ってもらって良いかい?」

 

「分かりました。」

 

俺は、ニビ博物館のオフィスへと移動した。すると、多くの下っ端と思えるロケット団が迫ってきた。

 

「フシギダネ、ソーラービーム準備!」

 

実はフシギダネにソーラービームなんて覚えさせてないのだが、それを聞いた下っ端ロケット団達は後腐れもなく道を開けてくれた。そのまま進むと、裏口に繋がると思われるドアを発見した。中に入ると、さっきまでの下っ端とは違う雰囲気を醸し出しているベレー帽を被ったテロ犯を見つけた。

 

「あらら?何故こんな所に子供がいるんでしょう。まさか、救援をお願いしたのですか?」

 

ガムテープで口を塞がれている白衣の研究者に向かってテロ犯は聞くと、白衣の研究者は首を小さくに左右に振る。

 

「成る程、つまり貴方は私達ロケット団に向かって喧嘩を売りに来たという事ですか。困るんですよね、仕事の邪魔をしてくれると、ここは部下に模範となって私が追い払いましょう。」

「ロケット団も大変だな、こんな口だけ上司に操られてちゃ近いうちに潰れるんじゃないの?」

 

「ふん、それだけ戯言が言えればやり甲斐のあるというものですよ!」

 

そう言って、テロ犯はドカースを出してきた。

 

「フシギダネ、いけ!」

 

「フシギダネ、同じどくタイプ同士なら遠慮はありませんよね。ドガース、だいばくはつ!」

 

「何!?」

 

その瞬間、ドガースはだいばくはつをして、フシギダネをノックアウトした。

 

「ふん、貴方のフシギダネがここに来るまで何回かバトルさせた筈です。そんなポケモンがだいばくはつで瀕死にならない訳がない。それに貴方の手持ちポケモンはまた通りだと一体しかいなさそうですね。どうしますか?私はあともう一体ドガースを持っています。ここで降参した方が身の為ですよ。」

 

ち!なんてせこい奴なんだ。これじゃあ何も出来ないじゃないか。

 

「お前らロケット団は何が目的なんだ?」

 

「ふん、まあ冥土の土産に教えてあげますよ。ロケット団は古代のポケモンを大量に捕まえてグレードアップを図ろうとしています。最も、ここの古代のポケモンだけじゃなくジョウトにも進出するつもりですけどね。」

 

すると、聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。

 

「良いこと聞いたよロケット団。」

 

「誰ですか!?」

 

俺達の前に姿を現したのは、ジュンサーさんとアホと馬鹿のコンビだった。

 

「今すぐ人質を解放しなさいロケット団!もう貴方達は囲まれているのよ!」

 

「いつの間に!まあ良い、今日はここでおさらばしておきますよ。今のところはね!」

 

そう言うと、煙幕を地面に置き声だけ残していった。

 

「少年、また会うことを楽しみにしていますよ。今度は勝てると良いですね?」

 

アイツ、完全に俺を舐めてたな。

 

「おい大丈夫かブルー、まあお前が正面突破したお陰でジュンサーさん達が上手く入り込めたらしいぞ。」

 

そうレッドが言った後にジュンサーさんが「そうそう、」と言いながら大変おかんむりな状態で俺の前に来た。

 

「それより君!危ないじゃない、勝手に入って傷ついてないから良いものの、今度から危ない真似はしないでね!もう、ヒヤヒヤしたんだから。」

 

「すいません、どうしても見ときたい化石があって、」

 

「見たい化石ってなんのことだブルー。」

 

そうグリーンが聞いてきた。

 

「ひみつのコハクって化石なんだけど、なんでもポケモンに復活させるとプテラになるんだとかって話で見てみたかったんだよ。」

 

俺がそんな事を言うと、さっきまで捕まっていた白衣の研究者は俺の前に一つのモンスターボールを出した。

 

「それなら、これを持って行くと良い。これは君の見たがっていたプテラが入っている。この博物館でこのプテラだけが守れたのも、君が来てくれたお陰だ。」

 

「良いんですか!?古代のポケモンって今でも論文に出される程価値があるのに、」

 

「君が助けに来てくれた、それだけでもこのプテラをやるには丁度いい報酬だと思うよ。それに、化石はこの近くのオツキミ山でよく手に入るんだ。もしかすると、ハナダに行くまでにオツキミ山でロケット団が潜んでいるかもしれない。十分注意する事だよ。」

 

「分かりました、このプテラ大切にします。」

 

俺がそう言うと、グリーンが…

 

「いいなあ、ブルー古代のポケモンゲット出来て、俺もタケシさんとの勝負が終わったらオツキミ山でポケモンの化石を発掘しようかな。」

 

「当分の間は私達がオツキミ山を調査するから、発掘出来ないわよ。」

 

「そんな!?」

 

ざまあグリーン!



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それぞれの歩み

土日は時間があったら18:00近くに二つ出そうかな。


〈その日の夜マサラタウンでは〉

 

私はユミと言います。最近ブルーという変わった方と出会いその方の実家の家に泊まっているところです。

 

「ユミお姉ちゃん、明日本当に出るの?」

 

オレンジちゃんが可愛いらしく首を傾げている、オレンジちゃんの困っている顔で聞いて来た。

 

「うん、やらないといけない事が"あの人"と会って増えたからね。」

 

「あの人ってお兄ちゃんのこと?」

 

「うん、そうだよ。」

 

「ねえ、私にも教えてよ。"やらないといけない事"って何?」

 

「聞きたい?」

 

「うん、聞きたい!」

 

「それじゃあ、ちょっとだけ教えてあげる。」

 

「全部じゃないの?」

 

「ごめんね、話が長くなるからまた来た時続きを話すから、」

 

「分かった。それまでオレンジ我慢するから、ちょっとだけでも教えて!」

 

「そんな焦らないの♪」

 

私はゆっくりとオレンジちゃんに話し始めた。

 

「最近知った事なんだけど、オレンジちゃんのお兄ちゃんのブルー君はちょっと前にポケモンの卵を拾ったらしいの。」

 

「ポケモンの卵?」

 

「そう、ポケモンの卵。実は私実家がここの近くにある育て屋さんなんだ。」

 

「オレンジ、育て屋さん見たことある。確か、トキワシティを抜けた辺りにアマネお婆ちゃんがいるところ!」

 

「実は私、そのアマネお婆ちゃんのお孫さんなの。」

 

「そうなんだ!?でもお婆ちゃんはユミお姉ちゃんの話はしないよ?」

 

「うん、私とお婆ちゃん今喧嘩しててさ。実は私家から飛び出して来たの。」

 

「え!?でもだったらどうやってお兄ちゃんと出会ったの?」

 

「たまたま従兄弟がタマムシに住んでてさ、少しの間住まわしてもらったんだ。着くまでに歩いて行ったから大変だったんだけどね。」

 

「へぇ〜、でもその話とポケモンの卵の話はどう関わるの?」

 

「実は、……………

 

 

〈一方その頃、ニビシティでは〉

 

ニビ博物館での時間も終わり、俺とレッドとグリーンはニビジムへ挑む事にした。中に入ると、サングラスを掛けたオッサンが声をかけて来た。

 

 

「オッス、未来のチャンピオン!ここはニビジムだ。ジムリーダーは岩のタケシと言われている。苦手なタイプは対策済みか?因みにタケシさんの都合で1日に1人しかチャレンジャーは対戦できない。誰が行くか予約制だからな。」

 

予約制?

 

「予約制って前までそうじゃなかった筈だろ?なんで今は予約制で一日にチャレンジャーが1人しか出れねえんだよ!」

 

グリーンも納得していない様子で話している。

 

「嫌、ここ最近事件があってジュンサーさんにロケット団の調査の協力をお願いされタケシさんは請け負ったんだ。それでジムを再開する時間がなくてな。そこでジムリーダータケシが予約制に設定し直したわけだ。此方も仕事上チャレンジャーを迎えたい気持ちもあるが、ニビ博物館の化石を取り戻すためにも此処は少し大人しく我慢してくれ。」

 

「そっか、仕方ない。今日は予約して帰るかグリーン。」

 

「俺が先だからな!」

 

「どっちでも良いよ。俺は少し用が出来たから予約の順番は最後で構わない。」

 

俺がそう言うと2人はニヤニヤして聞いて来た。

 

「また例の子絡みか?」

 

「そりゃあ俺達も蚊帳の外でしょうね。」

 

コイツらは後でボコボコにしよう。

 

「違うわ、ちょっと前にトキワシティのポケモンセンターでポケモンの卵を預けていてな。もう少しで生まれそうだって情報が来たんだよ。」

 

「じゃあ予約まで時間あるから何が産まれるか見に行こうかな。」

 

そうレッドが面白そうな物を見つけた様な目で言ってきた。

 

「俺はパス、誰よりも先にチャンピオンになってお前らを頂上から見なきゃいけないからな。」

 

相変わらずグリーンはブレないな。一応俺に負けという名の烙印を押されてんのに、後でオーキド博士に連絡してグリーンにをボコボコにして良いか許可を貰おう。

 

「よし、これで予約は完了。そこのグリーンの兄ちゃんは明後日だ、どんなバトルをするか期待して待ってるよ。」

 

「ふん、絶対的な勝利って奴を見せつけてやる。」

 

俺とレッドはグリーンの意気込みを流してトキワシティへ向かった。

 

 

〈翌日の朝、マサラタウンでは〉

 

「おはようユミちゃん。また"バカ"にあったら偶には家に帰って来いと連絡しといて。」

 

「叔母さんが電話で言えば良いのでは?」

 

「あの子の前だと本心では言えないもんなのよ。ほんと、なんでこんなに親って大変なんだろうね。」

 

「さあ、それじゃあオレンジちゃんもまたね。」

 

「うん!またあの話の続きをしてねユミお姉ちゃん!」

 

「うん、また今度来た時にね。」

 

「またね〜!」

 

さあ、やり残した事を片付けるため久々にあの人のところへ寄ろうかな。いつかまた、何処かで会いましょうね。それぞれの歩みを止めない程度にね♫

 

 

〈オツキミ山では〉

 

『ランス、状況はどうだ?』

 

「はい、順調に進んでおります。」

 

『それにしても珍しいな。最近良い事でもあったか?』

 

「いえいえ、面白い少年と遭遇しただけです。まあ、私の手にかかればどうという事はありませんでしたけど、古代のポケモンと一緒に"良い魚"も釣れた様です。」

 

 




今回からもしかするとアンケートを取るかもしれません。


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それただのカビゴンだよ!?

今日はここまでです。もしかしたら明日出せないかも


〈トキワシティ〉

 

俺はレッドとトキワシティのポケモンセンターに着くとすぐポケモンの卵の確認をした。

 

「ジョーイさん、卵は今どんな感じですか?」

 

「そろそろ産まれてくると思うけど、この子もしかしたら物凄いマッタリさんかもしれないわね。」

 

俺の質問にジョーイさんは笑顔でそう答えた。

 

「この卵、そろそろ産まれて来ると聞いたけどまだらしいなブルー。」

 

「まあそうだろうとは思ったよ。」

 

ジョーイさんは「そうそう」と言いながら俺達に話しかけて来た。

 

「ニビシティの博物館で事件が起こったって聞いたけど2人とも大丈夫だった?」

 

「それが、……」

 

レッドは俺に気を使ったのか事情を説明しようとしているが、俺はレッドを遮る様に答えた。

 

「実はロケット団と衝突して化石を博物館の化石をほとんど盗まれたんです。」

 

「まあ、それは大変だったわね。」

 

「まあお陰で新しいポケモンをゲット出来たんですけどね。」

 

「それは、どういう事?」

 

俺は博物館で起きた事を全てジョーイさんに話した。

 

「へえ、でも良かったわね。プテラをゲット出来る事はなかなかないと思うわ。」

 

「はい、このポケモンはこれからも大事にするつもりです。」

 

「さあ、仕事に戻るとするわ。2人ともポケモンの回復させますか?」

 

「「勿論」」

 

その日の夜

 

「早く産まれないかな〜、」

 

レッドがベットの上でそう呟いていた。

 

「そう急かさなくても卵は逃げないけどな。」

 

「お前は良く待っていられるよな。普通ならポケモンが産まれる瞬間なんて一生に一度見られるかどうか怪しいって言われてるんだぜ。」

 

「そうでもないよ、俺だって早く産まれるポケモンを見たいと思っている。ただ、昼間もジョーイさんが言った様にすごくマッタリな性格のポケモンなんだよ。」

 

「ふーん、なんかお前変わったな。」

 

「急にどうした?お世辞なら良いぞ?」

 

「お世辞じゃねえよ、ただつい最近まであれだけポケモントレーナーになろうと思わなかった奴が今ポケモントレーナーとして旅立ってるじゃねえか。それに、最近ブルーは非常識的なポケモントレーナー生活を送ってるし少し羨ましいって思っただけだよ。」

 

「まあ、プテラを貰う事ってなかなかないしな。そういえばレッドはニビジム戦でどんなポケモンを出すんだ?まさかヒトカゲ一体だけって事はないんだろ?」

 

俺がそう聞くと、レッドは人差し指を鼻に擦りながら答えた。

 

「よくぞ聞いてくれた。実は最近ニドラン♀とピカチュウ、ポッポ、マンキーを捕まえたんだ。ジム戦ではにどげりを覚えているニドラン♀と格闘タイプのマンキーを出そうと考えている。」

 

「へえ、レッドもそんな対策を立ててるんだな。」

 

「"俺も"って事はブルーもか?」

 

「今のところはな。一応フシギダネがいるけど、戦力としては乏しいからな。プテラはひこうタイプが入ってるから今回はお休みして違うポケモンをゲットしようと考えている。」

 

「ま、ジム戦はそんな簡単に勝てないから面白いって言われるらしいけど、8つ全てのジムバッチをゲットした後、チャンピオンになった後ブルーはどうするんだ?」

 

「俺?俺は、取り敢えずポケモン図鑑を埋めようかなって考えている。」

 

「へえ、そりゃあ大した事で。」

 

「レッドはチャンピオンになったらその後どうするんだ?」

 

「最強になる為強いポケモンを探そうかな。捕獲出来たら嬉しいし、旅の途中に持ってるポケモンを強化するつもりでもあるからチャンピオンなった後も俺の予定表はやる事でいっぱいだよ。」

 

「そっか、そろそろ明日のポケモンの卵から何が産まれるか気になるからもう寝るわ。おやすみ、」

 

「嗚呼、おやすみ。」

 

俺達は電気を消して寝る事にした。

 

 

〈数時間後〉

 

なんかトイレ行きたくなったので、俺は一旦部屋から出た。すると、ポケモンの卵が管理されてる方から光が差していた。気になった俺はまたポケモンの卵が管理されている部屋に行くと、卵の表面には既にヒビが割れていた。慌てて俺はジョーイさんを呼びに行った。

 

「それは本当なのブルー君。」

 

「はい、あ!?アレは……。」

 

俺が目にしたのは、卵から孵ったコダックだった。

 

「まあ、こんな時間に卵から孵るなんて思った以上にマッタリさんだったのね貴方。」

 

そう言いながらジョーイさんはコダックの体を台車に乗せて移動した。

 

「少し待ってて、産まれたてのポケモンは凄く食欲があるの。ブルー君も見てみる?」

 

俺はジョーイさんに「はい、」と言い、産まれたてのコダックを見る事にした。

 

「コダッ!コダッ!」

 

ジョーイさんが言った通り産まれたてのコダックは物凄い勢いでキノミをパクパクと口に突っ込んでいった。

 

「凄い勢いで減っていくな。」

 

「普段はマッタリさんなんだろうけど、多分食事の事に関したらせっかちさんになるのかもね。」

 

それただのカビゴンだよ!?

 

「うふふ、この子食べっぷりがとても良いからキノミをお昼に収穫した甲斐があったわ。あ!そうだわ、ねえブルー君。良かったらこのコダック貰わない?」

 

「え!?良いんですか?」

 

「ええ、卵を見つけたの貴方だしね。」

 

それから俺はコダックをモンスターボールに入れるのに手間取った事はまた別の話。




今日はここで終わります。


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コダックの馬鹿ヤロー!

今日も1話投稿です。ヒロインは明日のアンケートの欄で多かった名目に合わせようと思います。


次の日の朝

 

「うーん、よく寝た〜。あれ?ブルー、まだ寝てんのか?ああ加減起きろ。朝だぞ!」

 

辞めろレッド、俺は今コダックのお陰で寝不足なんだ。何故コダック所為かって言うと、アイツモンスターボールから何度も勝手に出てメッチャうるさいイビキをかく事で俺の睡眠を邪魔しやがった。お陰で朝まで寝れなくてこのざまだよ。コダックの馬鹿ヤロー!

 

「あれ?何でこんな所にポケモンがいるんだ?」

 

俺は昨日の夜に何があったのかベットに横になりながらレッドに言った。

 

「へえ、それでブルーはまだ眠たいのか。それにしても、卵から孵ったポケモンがコダックとはな、もうちょっと珍しいポケモンが出てくるかと期待したんだがな。」

 

勝手に期待してる癖に何て言い草だよコイツ、まあ俺も実は少しだけコダックじゃなくて違うポケモンを見たかったが生まれてくる遅さにゴンベかと思っていた。ほんとコダックが卵から孵ったのは予想外だった。

 

「仕方ない、どうせこのコダックは朝ご飯をしっかり食べさせないといけないし起きるか。」

 

「でも丁度良いんじゃないか?ニビシティのジムリーダーは岩タイプの使い手、みずタイプのコダックには相性抜群じゃないか。」

 

「旅の間にトレーナーの生活を支障をきたすポケモンがいてたまるか!」

 

俺がそんな事を大きく言うと、コダックが頭を抱えながら起きた。

 

「コダック!」

 

そうコダックはしゃべると部屋中にねんりきを使って色々なものが浮き上がった。浮き上がった俺のバッグからモモンのみだけを取り大きな口でモモンのみを食べる。コイツ仮にも卵の時から俺が見つけてやったのに随分と勝手に俺のバッグから平然とキノミを取って食うなコイツ。

 

「ブルー、朝ご飯食いにいくぞ。」

 

「え?嗚呼、先言っててくれ。俺も後で行く。」

 

「分かった、遅れんなよ」とレッドは言うと、ポケモンセンターの食堂へと向かった。

 

「コダック、このままじゃ困るから今度出来るだけモンスターボールの中で生活してくれよ。じゃないと、朝飯と昼飯と夕飯を全て抜きにするからな。」

 

俺がそうコダックに忠告すると、コダックは「コダッ!?」と声を出した。コイツには出来るだけ外に出さないようにしよう。

 

〈数時間後〉

 

俺とレッドはポケモンセンターで朝食を終えた後、お互いのポケモンとバトルさせる事にした。

 

「おいブルー、俺のデビュー戦に勝った事後悔させてやる!」

 

「は!ヒトカゲを一撃で倒された奴が何を言うんだ。」

 

今回は対タケシ戦に向けたポケモンバトルだ。お互いタケシに出すポケモンを2体ずつ選んで2vs2のシングル勝負をする事にした。

 

「行くぞ!ニドラン♀特訓の成果を見せてやれ。」

 

「フシギダネ、今回も頼む!」

 

俺とレッドはそれぞれのポケモンを出しバトルが始まった。

 

「ニドラン♀、フシギダネの周りを走って様子を見ろ!」

 

「フシギダネ、ニドラン♀に向けて連続でやどりぎのタネだ!」

 

「ニドラン♀、周りの地形を使ってやどりぎのタネをうまく交わすんだ!」

 

ニドラン♀はレッドの言う通り、周りの岩や木を使ってやどりぎのタネを次々と交わした。

 

「今だニドラン♀、にどげりをかませ!」

 

「ニド!」

 

ニドランはフシギダネの後ろに周りにどげりを使ってフシギダネを後ろ足で吹っ飛ばした。

 

「ダネ!?」

 

フシギダネは近くの岩に吹っ飛び顔から突っ込んだ。

 

「大丈夫かフシギダネ!」

 

俺が心配すると、フシギダネは「ダネダネ!」と言いながら立ち上がった。

 

「フシギダネ、もう一度やどりぎのタネだ!」

 

「無駄無駄!ニドラン♀、どくばりを連続で飛ばしてやどりぎのタネを遮るんだ!」

 

「ダネ!」 「ニド!」

 

フシギダネとニドラン♀の攻防は激しかったが、どくばりで撃ち落としたやどりぎのタネが根を伸ばしニドラン♀の足に絡まった。

 

「ニド!」

 

「不味い!?これじゃあフシギダネが回復する。ニドラン♀、ひっかくでやどりぎのタネの根を切り落とせ!」

 

「させるか!フシギダネ、たいあたり!」

 

「フッシャー!」

 

フシギダネのたいあたりがニドラン♀の身体に急所に当たり、ニドラン♀はとうとう瀕死となった。

 

「くそ、戻れニドラン♀よく頑張ってくれた。次はお前だ、マンキー!」

 

「ンキー!」

 

「フシギダネ戻れ。行け、コダック!」

 

「コダッ、ク!?コダー!」

 

コダックはモンスターボールから出てくるが、着地に失敗し体を地面に擦らせた。それを見たマンキーは両手を大げさに広げ「ンキー!ンキー!」とコダックを馬鹿にしていた。それも理解出来ていない様子でコダックは頭を抱えながら立ち上がる。

 

「マンキーひっかくだ!」

 

「ンキー!」

 

「コダック、マンキーをねんりきで空に浮かばせるんだ!」

 

「コダッ!」

 

先に動いたのはなんとコダックだった。

 

「何!?」

 

「いいぞコダック、そのままみずてっぽうをマンキーに浴びせてやれ!」

 

「コダー!」

 

コダックはねんりきでマンキーを浮かばせながらみずてっぽうを飛ばし、器用に技を使い分けている。

 

「コダック、みずてっぽうを辞めてねんりきでそのまま真下へマンキーを落とせ!」

 

「コダック!」

 

コダックはしゃがみながら頭を抱えて俺の言う通りマンキーを勢い良く地面へと叩きつけた。マンキーは流石に耐えきれなかったのか目を回していた。

 




今日もこれで終わります。ヒロインは誰になるのか、いよいよ明日の投稿で分かります。


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あら?頭はマンキー並みじゃなかったのね

ヒロイン結果発表!なんとゲーム設定でのヒロイン、リーフちゃんになりました。後でタグにファイアレッドとリーフグリーンを追加しておこ、


ブルー達がトキワシティに出発する頃

 

ニビジム

 

タケシサイド

 

「良いところまで行ったがまだまだ努力が足りなかったな少年。」

 

「くそ、俺はこんな所で負けていられないんだ!」 ダッ

 

グリーンというチャレンジャーは出口に向けて突っ走って出て行った。さっきのグリーンというチャレンジャーはどうして焦っているんだ?何を求めて強くなろうとしている。それが明確に自分で何が足りないのか理解しないと、グリーン君……君は強くなれないよ。

 

 

 

次の朝

 

ブルーサイド

 

トキワシティ近隣の草むら

 

「コダック、みずてっぽうだ!」

 

「コダ!」

 

今俺達はニビジムのタケシ戦に向けて特訓をしている。レッドはジムの予約が近くなったからと言い先にニビシティへ戻った。今俺達がしているのは、野生のポケモンとひたすらバトルをしているところだ。

 

「休憩だコダック、ポケモンフーズ買うか?」

 

「コダッ!」

 

コダックはポケモンフーズを皿に乗せて足元に置くと、凄い速さで完食した。

 

「コダッ!(お代わり!)」

 

「お!?バトルの続きか?良いぞ、今度はもっとみずてっぽうの威力を上げて違うみずタイプの技を習得するぞ!」

 

「コダー!コダッ!コダッ!(んな事言ってねえよクソ野郎!頭の中に脳みそ詰まってんのかこのタコ!)」

 

「良し、この修行が終わったらいつもの4倍多くポケモンフーズ出してやるよ。」

 

「コダー!(流石ご主人様、太っ腹!)」

 

「ダネ、(変わり身早いなおい、)」

 

そんな会話?をしていると、早速草むらが揺れ始めた。

 

「コダック、あそこにいるポケモンにみずてっぽう!」

 

「コダッ!」

 

「ダネー!」

 

「え、フシギダネ?」

 

草むらから出てきたポケモンはフシギダネだった。

 

「ちょっと、私のフシギダネに何すんのよ!」

 

そんな声が奥から聞こえてきた。よく見ると、白いフードを被った同じ年頃の女の子だった。

 

「すまない、急にコダックがみずてっぽうをしたいって言うからさ。」

 

「コダッ!コダッ!(勝手にポケモンのせいにすんじゃねえよ!やっぱりコイツ頭おかしいんじゃねえの!)」

 

「貴方がコダックにみずてっぽうを司令してたのは聞こえてるのよ、言い訳はいいから謝って!」

 

「すんません、おたくのフシギダネさん。コダックと俺を許してやって下さい。」

 

「ふふ、変わった人ね貴方。名前はなんて言うの?」

 

「俺の名前はブルー、君は?」

 

「私はリーフ、このフシギダネはオーキド研究所で選んだの。そこにいるフシギダネは君の?」

 

「うん、まあね。」

 

「へえ、じゃあ貴方が例の問題児?」

 

「何のことだよ。」

 

「オーキド博士から前ここから旅に出たこの中で私と同じフシギダネを選んだ人がとても面倒で頭が腐ってて問題児だって聞いたわよ。」

 

「頭は腐ってねえよ!」

 

「コダッ!(嫌、腐ってる。)」

 

「まあ、どんな人かなって思ったらあまり想像した人とは違ったわ。何て言うか、期待外れね。」

 

テメエが勝手に期待したんだろうが!

 

「はあ、じゃあ俺とコダックは修行に戻るか。いくぞコダック、」

 

「コダッ!(テメエ後で覚えとけよ!)」

 

「変わった人達だったねフシギダネ。」

 

「ダネ、(全くだ。)」

 

 

その日俺とコダックは次々と野生のポケモンを倒していって、とうとうコダックに勝てる野生のポケモンは周りにはいないようだった。

 

ポケモンセンター

 

「ほら、いつもの4倍付けたぞ、ちゃんと残さず食べろよ。」

 

「コダッ!(これは全部俺のものだ!)」

 

「「………。」」

 

隣にいるフシギダネとプテラはコダックの食べるスピードが早すぎて唖然としていた。

 

「さっきぶりだねブルー君。」

 

そう話しかけてきたのはリーフだった。

 

「何の用だよリーフ、」

 

「何?その態度、せっかく君にオレンのみをおすそ分けしようと思ったのに要らないんなら帰るわ。」

 

俺はそんな言葉を聞いた瞬間左手にゴマを擦りながらリーフに駆け寄る。

 

「嫌、すいませんリーフさん。せっかくなのでそのオレンのみは貰っていいでしょうか?」

 

「やけに変わり身早いわね。ふーん、やっぱり気が変わったわ。明日の朝勝負しましょ、貴方が勝ったらこのオレンのみ全部貰って良いわよ。」

 

「よっしゃー!って言いたいところだけど俺が負けたら何があるんだ?」

 

俺がそう答えると、リーフは驚いた顔をした。

 

「あら?頭はマンキー並みではなかったのね。腐ってると聞いたらてっきり脳まで腐ってると思ってたわ。」

 

張り倒すぞテメエ!

 

「もし私が勝ったら、何でも言う事聞いて。」

 

「嫌だ。交渉決裂だ、早くガキは部屋へ戻って寝てろ。」

 

「何よその言い方!明日の朝掛け無しで勝負しなさい!」

 

リーフは頭突きをしながら俺にそんな事を言ってきた。

 

「イッタ!?何すんだよお前、暴力反対!」

 

「良いから、バトルするの?しないの?」

 

リーフはそう言いながら次は俺の襟を両手で掴み聞いてきた。この公開側から見ると、ただの喧嘩してる馬鹿かはた迷惑なカップルだよ。

 

「分かった分かった、バトルしてやるから襟を離してください。」

 

「ふん、なら決まりね。明日の朝貴方をボコボコにしてやるわ!精々足掻いて見る事ね。」

 

精々?コイツ見た目暴力女だけどもしかしてグリーンと似てる?

 

「何じっと見てんのよ。気持ち悪いわね。」

 

リーフはそう言ってない胸を庇うように両手をクロスして守っている。

 

「誰がそんな貧相な体を好きで見るか!罰ゲームじゃねえんだから。」

 

「ちょっと、今のどう言う意味よ!?」




主人公とヒロインはこんな形で良いのか?


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俺はマンキーから生ゴミにフォルムチェンジしたのか?

今日は私の誕生日(嘘)なんですよ、あープレゼント何をもらおうかな。(未定)あ、2回目の投票の結果カントー以外のポケモンを出すのもアリだと決まりました。まあ当分先の話になりそうだけど


翌日

 

朝から起きると、ドアの前には当然のようにリーフが立っていた。

 

「何の用だ?」

 

「何惚けてんのよ、今日は朝からバトルするのよ。昨日の草むらで待ってるから!」

 

そんな事を言ってリーフは玄関の方へと歩いて行った。俺はコダックの食欲が腹8分目に調節して朝ご飯のポケモンフーズを出してお昼まで近くの草むらでゴロゴロと日向ぼっこをして過ごした。すると、俺の顔面を靴底で踏んづける馬鹿者が1人現れた。

 

「おい、今すぐその足をどけろ。さもなくばバトルの約束を破る事になるぞ。」

 

俺がそう言うと、顔面を踏んづける足をリーフは退けてくれた。俺がまた目をつぶった瞬間顔面に多大なる痛みが走った。

 

「ポニータ、後10回くらいその脳味噌の腐ったマンキー、嫌生ゴミにふみつけをして頂戴。」

 

俺は次の瞬間立ち上がりジャンピング土下座をリーフの前で行いポニータのふみつけを回避した。

 

「すんません、飯食ってたら約束忘れてました。後なんださっきの言い方、俺はマンキーから生ゴミにフォルムチェンジしたのか?」

 

「いいえ、そうなったらヤブクロンに申し訳ないもの。貴方は"生ゴミ"よりも各下のもはや生物ではない何かよ。それと、反省の色を出すなら、」

 

そう言いながらリーフの手には木刀が握られていた。これ、やばいパターンや!

 

「まずはごめんなさいからでしょ!」

 

そう言いながらリーフは俺の頭に向けて木刀を上から下に勢い良く下ろす。俺は間一髪で、真剣白刃取りを行った。

 

「やるじゃない、そのくらいの危機察知能力があるなら約束なんて忘れないんじゃないの?(怒)」

 

「あのすいません、今言う事じゃないんだけどトイレ行ってきて良い?」

 

「何行ってるの?約束破ってる生ゴミが口答えするなんて良い度胸じゃない。」

 

「もう俺生ゴミなのね。」

 

そんな会話をしていたら、急に木刀を握る力が落ちた。リーフは許してはいないだろうが、木刀では意味がないと思ったのだろう。

 

「それじゃあ早速ポケモンバトルやりましょうか。」

 

「あの、リーフさん?俺トイレ行きたいんだけど。」

 

「ポケモンバトル。」

 

「嫌、トイ…」

 

「ポケモンバトル。」

 

「あの、リー…。」

 

「ポケモンバトル、やりましょ。」

 

怖!目が笑っていないのに口の広角上げるなよ、てっきり漏らすところだったろうが。かくして俺とリーフのポケモンバトルが始まった。

 

「ルールは簡単、貴方の一番強いと思うポケモンを出しなさい。」

 

「あの、忘れてた事謝るから機嫌直し……、」

 

「生ゴミがポケモンバトルに勝ったら考えてあげても良いですよ。」

 

つまり負ける気は無いのね貴方。

 

「分かったよ。行け、フシギダネ!」

 

「ダネ!」

 

「フシギダネ、手加減は無用よ。」

 

「ダネ!」

 

「結局リーフもフシギダネかよ。」

 

「喋っていて良いのかしら?フシギダネ、くさむすび!」

 

リーフのフシギダネは俺のフシギダネに向けて草を操って転ばせた。

 

「くそ、先手を取られた。フシギダネ、あのフシギダネに向かってやどりぎのタネ!」

 

「ダネ!」

 

俺のフシギダネは立ち上がり背中の蕾からタネをリーフのフシギダネに飛ばした。

 

「フシギダネ、タネマシンガンをしながら後ろに下がりなさい。」

 

「ダネ!」

 

リーフのフシギダネは後ろにジャンプしながらやどりぎのタネを回避してタネマシンガンを打ってきた。俺はフシギダネにつるのむちを命令し、タネマシンガンを全てはたき落とさせた。

 

「フシギダネ、太陽の光が一番当たる所で待機!」

 

まさか、ソーラービームでも打ってくるのか?

 

「フシギダネ、リーフのフシギダネが止まった瞬間にやどりぎのタネ!」

 

「ダネ!」

 

「そんなの無駄よ!」

 

リーフのフシギダネはそのまま光を浴びながらやどりぎのタネを体に巻きつけた。

 

「フシギダネ、ソーラービームを放ちなさい!」

 

「フッシャー!」

 

リーフのフシギダネがソーラービームを放った瞬間俺のフシギダネからソーラービームは左へ逸れた。それどころかソーラービームを途中で中断した。

 

「フシギダネ!?ちょっと、どう言う事よ!」

 

「フシギダネ、連続でリーフのフシギダネにつるのむちを当てろ!」

 

「ダネ!」

 

リーフのフシギダネは連続で両頬につるのむちで交互に叩かれ膝をついた。

 

「今だフシギダネ、たいあたり!」

 

「ダネ!」

 

「フシギダネ!?気をしっかりして、くさむすび!」

 

しかし、リーフが命令した頃には俺のフシギダネがリーフのフシギダネを吹っ飛ばした。しかし、リーフのフシギダネはそれでも立ち上がった様だ。どんだけタフなんだよあのフシギダネ。

 

「フシギダネ、よく耐えたわ。タネマシン……!」

 

リーフが言い終わる前にリーフのフシギダネは倒れてしまった。やはりさっきので立てたのは無理をしていたからだったのか。

 

「俺の勝ちだな。良くやったフシギダネ、これからもよろしく頼むぞ!」

 

「ダネ!(任せろ!)」

 

「どうして!」

 

「何が?」

 

「どうしてあの時私のフシギダネはソーラービームを当たらなかったの!あの時貴方のフシギダネに当たっていれば勝敗は!」

 

「無理だよ、」

 

俺がリーフにそう言うと、「なんでよ!」と言ってきた。当然だ、唯一の勝率を無くす可能性が否定されるのだから。

 

「何故あの時俺がフシギダネにやどりぎのタネを命令したかって言うと、もしフシギダネが急所に当たってもいまひとつだった筈だ。」

 

「それなら貴方の命令したつるのむちだって!」

 

「覚えてないのか?やどりぎのタネは毎回相手の体力を奪うんだ。どれだけダメージが低くてもリーフのフシギダネはもうその時点で体力が尽きていた筈だ。今回リーフが俺に負けた敗因はソーラービームに頼りすぎて後の事を考えてなかった所だな。」

 

「じゃあなんで私のフシギダネのソーラービームが貴方のフシギダネに当たらなかったのよ!それに途中で中断したのも…、」

 

リーフは涙目になりながらも怒鳴りながら聞いてきた。俺はリーフの言葉を遮るように答えた。

 

「簡単な事さ、俺のフシギダネがやどりぎのタネでリーフのフシギダネを絡ませた場所の一部に蕾が入っていた筈だ。」

 

「まさか、」

 

「そのまさかだ、たまたまやどりぎのタネに当たりソーラービームの軌道が変わってフシギダネの放った体勢では維持できなくなったんだ。」

 

リーフは目の前が真っ暗になりポケモンセンターへ走っていった。

 

 




今回は少し長くなりました。


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モモンソーダ売ってない自販機なんて自販機じゃないわ。

そろそろリーフルートも終わる!


俺はリーフとのポケモンバトルの後ポケモンセンターに行き御手洗いを済ませた後、その日はトキワシティのポケモンセンターで止まる事にした。

 

「なんか周りからの視線が痛いのは何故だろう?」

 

「誰かさんが私を半泣きさせたのを誰かから見られて広まったんじゃないの?」

 

そう言いながらジト目で俺を睨んできながら夕食をリーフが持ってきた。

 

「そもそもあれはリーフが俺にポケモンバトルを吹っかけて来たから返り討ちに俺がしただけの話だろうが。」

 

「喧嘩を売ったような言い方しないで、それにあの時は私でも異常だって思える程怒らせた原因はブルー君だって事分かってるの?」

 

まだ根に持ってたのね。

 

「すんません、そろそろ許してくれると嬉しいです。」

 

「さあ、どうしようかしら。向こうのモモンソーダ奢ってくれるならいいけど。」

 

リーフはニヤニヤしながら販売機の方に顔を向けてそんな事を言ってきた。

 

「じゃあ一生許さなくて良いよ。」

 

俺はそう言うと、リーフは「あ、そう。」と言ってまたジト目で俺を睨んできた。

 

「ブルー君は明日どうするの?」

 

「俺の予定を聞いて何を考えてるかは知らんが、俺から言えるのはニビシティへ向かうとだけ言っておく。」

 

「ふーん、そうなんだ。」

 

俺はポケモンセンターの炊事場を後にして2Fの男湯の湯船に浸かることにした。いつも思うが、ポケモンセンター便利過ぎないか?俺は湯船に3時間浸かり少し湯冷めした状態で自動販売機を向かってジュースを飲む事にした。向かってる途中でリーフが自動販売機の前で嫌そうな顔をしていた。

 

「あら?こんな所で奇遇ね、もしかしてモモンソーダ買ってくれる気になった?」

 

「悪いがそんな事思っていない。ただ単純にジュース買いに来ただけだ。それより買わないならそこどいてくれるか?」

 

「この自販機選べるもの少ないわよ。癒しのオレンジュースやモモンソーダがないんだから買えるものと言ったらキー茶くらいしか無いわよ。」

 

「まじかよ、マサラでもオレンジュース売られてるのに……。ここには大人用でも飲めない失敗作と思える色々なブランドをごちゃ混ぜしたグロいMIXジュースしかないのかよ。」

 

「我慢してキー茶でも買っとけば?モモンソーダも売ってない自販機なんて自販機じゃないわ。」

 

「それ全国のモモンソーダを売ってない自販機への冒涜だぞ。」

 

「何よそれ、前から思ってたけどブルー君ってやっぱりかなりの変人だね。」

 

「約束破ったくらいでポニータにふみつけを人間に使わせるリーフが人の事言えると思ってんのか?」

 

「思ってるわよ、生ゴミ以下の存在よりかはまだ人間の方がマシでしょ。」

 

そういえば俺人間じゃなくて生ゴミだっけ?

 

「もういいや、キー茶でも飲もう。あ、間違って多くお金を入れてしまった。仕方ないから一つなんでも好きなもの選んで良いぞ。」

 

「その分かりやすい棒読み。まあいいわ、モモンソーダじゃないけど今日の件は許してあげる。」

 

「やけに上からだな。」

 

「だって貴方より年上ですもの。」

 

ん?

 

「今なんて言った?」

 

「分かりやすい棒読み?」

 

「その後!」

 

「だって貴方より年上ですものだけど、」

 

「嘘つけ!見た目俺より年下じゃねえか。まだ俺の昔の知り合いの方が体の成長……ぶ!」

 

リーフは俺が言う前に俺の股間を思い切り蹴ってきた。

 

「それ以上言うんじゃないわよ!もう、せっかくいい感じだったのに最悪じゃない。」

 

「テメエ、覚えてろ!」

 

俺はその場で蹲り悶えながらラッキーが来るまで瀕死の状態だった。

 

翌朝

 

たく、アイツのお陰で寝ることさえ不可能な程の痛みだったから次会った時は絶対復讐してやる!俺はそう思いながらニビシティへ向かった。ニビジムでの予約は丁度今日のお昼だ。お昼までにニビシティにつけば何ら問題は無い。そう思ったのもつかの間、草むらからガーディが出てきた。

 

「そこの貴方、止まりなさい。ってあら?ニビ博物館にいた少年じゃない。どうしたのこんな所で、」

 

そんな事を聞いてきたのはジュンサーさんだった。

 

「ニビシティのジムが予約制になったので時間をトキワシティで持て囃していただけですよ。それよりもこんな所でジュンサーさんはどうしたんですか?」

 

「実は、ここだけの話ロケット団の服を着た何者かがこの道を通りかかったようなのよ。そこで、一応パトロールをしているの。全く、ニビ博物館の次は何をしようってんだから分かんない奴等だわ。この先のニビシティの方にもまだロケット団がいるかもしれない。気をつけてね、」

 

「分かりました。忠告ありがとうございます。それでは、」

 

俺はジュンサーさんを後にしてニビシティに着いた。早速ニビジムへ向かう事にした。

 

ニビジム

 

「ようこそ未来のチャンピオン!予約制で少し不満を持ったかもしれんがタケシさんは約束通り奥の方で待っているぞ!苦手なタイプで攻めても鉄壁のタケシさんを見事に打ち勝ったチャレンジャーが来たぞ。君もそのチャレンジャーに負けないよう見事なバトルを期待している。」

 

前のサングラスを掛けた人が言い終わると、俺は扉の奥にいるタケシのいる部屋へ向かった。

 

 




この作品のタイトルつけるの面倒臭いな。


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生きてる中で初めてどうでも良い経験をしたよ。

今日は木曜日だけどスッキリしないからもう1話送ります。


奥の部屋に待っていたジムリーダータケシはビックリした顔を向けて来た。

 

「ブルーとは君だったか、勇気ある少年。」

 

「少年って言ってる割にはジムリーダーもあんま年変わらないんじゃないんですか?」

 

「まあそうだな。今回はそんな事を話す事でここに来たわけじゃないんだろう?ここに来るチャレンジャーは皆強く俺を成長させてくれるが、君がここに来るまでどれだけ特訓して来たのか見せてくれ!」

 

「言われなくてもな、行くぞコダック!」

 

「コダ!」

 

「イシツブテ、出番だ!」

 

「イッシ!」

 

「先手必勝だ!コダック、みずてっぽう!」

 

「コダ!」

 

「イシツブテ、ころがるでみずてっぽうを受け流すんだ!」

 

「イッシ!」

 

イシツブテはタケシの言った通りコダックのみずてっぽうをころがるで受け流している。なんて技術なんだ、こんなの発想したことない!

 

「今度はこっちからだイシツブテ、そのままころがる!」

 

「コダ!」

 

イシツブテのころがるはコダックに四方八方へと移動して、回転しながら攻撃している。このままだとコダックの体力が持たない、そうだ!

 

「コダック、ねんりきでイシツブテを持ち上げるんだ!」

 

「コダ!」

 

「何!?」

 

「そのままフィールドにみずてっぽうをぶち撒けろ!」

 

「まさか、」

 

「そのまさかだよタケシさん、今あるのはいわタイプならではの岩のあるフィールドだ、そこに水溜りでもあればころがるはみずてっぽうで作られた水溜りの泥で動けなくなるだろ!」

 

「なかなか面白い発想をしているな、ブルー君だったか、その名前は覚えておこう。だが、負けるつもりはない!イシツブテ、水溜りのフィールドにがんせきふうじでフィールドから水溜りを無くすんだ!」

 

「させるかよ!コダック、ねんりきで水溜りに向かってイシツブテを飛ばせ!」

 

「コダ!」

 

すると、イシツブテの体が水溜りに勢いよく飛ばされ泥からイシツブテの腕がはまり動けなくさせた。

 

「イッシ!イッシ!」

 

「何!?イシツブテ、早くそこから出るんだ!」

 

「もう遅いよタケシさん。コダック、イシツブテに向かって最大火力のみずてっぽうをぶちかませ!」

 

「コッダーーーーーーーーーーー!」

 

コダックのみずてっぽうは腕が埋まっているイシツブテを壁にまで叩きつけた。

 

「イシツブテ、よく頑張ったな。行け、イワーク!」

 

ジムリーダータケシが次に出したのは巨大な岩蛇ポケモンだった。

 

「このイワークは通常よりもでかくて昔から愛用しているんだ。そう簡単に勝ちを譲ってくれないぞ!」

 

そう良いながらタケシはシャツを脱ぎ上半身裸の状態で胸の前に両手をクロスさせている。

 

「そんなの、言われなくても分かってますよ!コダック、みずてっぽう!」

 

「コダ!」

 

しかしコダックの口からはみずてっぽうが出なかった。

 

「な!?」

 

「さっきのみずてっぽうでPPが尽きたんだろう。当然だ、なにせイシツブテを倒す程の威力なんだ。そう簡単に何度も打てるはずがない。イワーク、しめつける攻撃だ!」

 

「イワー!」

 

イワークは秒もかからずにコダックを体で締め付ける。

 

「コダ!コダ!」

 

「コダック、目の前のイワークに向けてみずあそびだ!」

 

「させるか!イワーク、そのままフィールドにコダックを叩きつけろ!」

 

「イワー!」

 

そのままイワークにコダックは叩きつけられ瀕死になった。

 

「コダック、ありがとな。大将の出番だフシギダネ!」

 

「フッシャー!」

 

「セオリー通りにいくと良いな。」

 

「いくんじゃなくていかせるんですよ!フシギダネ、やどりぎのタネ!」

 

「ダネ!」

 

「イワーク、しめつけるでタネを飛ばさせるな!」

 

「イワー!」

 

しかし、イワークはフシギダネのやどりぎのタネに捕まり水溜りのステージで尻尾が水溜りにはまった。これはチャンスだ!

 

「フシギダネ、連続でつるのむちだ!」

 

「ダネー!」

 

「イワーク、フシギダネにずつき!」

 

「イワ!」

 

「何!?」

 

今起きているのはヤバイ、何がヤバイかって言うとイワークが鋭いずつきをする事でフシギダネは急所に当たり怯ませている事がヤバイ!

 

「イワーク、そのままフシギダネを捕まえてしめつける攻撃だ!」

 

フシギダネはイワークに締め付けられ苦しめられていた。しかし、イワークだって生き物だ。やどりぎのタネで体力を吸い取られて力が鈍っている筈、今が好奇!

 

「フシギダネ、どくのこなを周囲に撒き散らせ!」

 

「フッシャー!」

 

「なんだと!?」

 

「イワーーー!」

 

流石のイワークもどくのこなを至近距離で受けるとフシギダネの拘束を解除したようだ。

 

「これで最後だ、つるのむち!」

 

「ダネ!」

 

 

イワークはつるのむちを一回受けただけで横に倒れ瀕死になったようだ。

 

「イワーク戦闘不能!よって勝者ブルー選手!」

 

俺はそう宣告された後、疲れが廻ったのか尻餅をついた。この地面石や岩でコーティングしてるからメッチャ痛え!

 

「大丈夫かいブルー君、良いバトルだったよ。」

 

タケシは手を差し伸べた。俺はその手を掴み起き上がると、タケシから俺の手よりも小さい箱を渡された。

 

「俺男には興味ないんだけど、」

 

「プロポーズじゃねえし中に指輪なんて入ってねえわ!」

 

タケシのツッコミはあまり聞かないものだから少し笑ってしまった。

 

「冗談だってwwもしかしてタケシさんってあんまりボケられた事ないだろ。」

 

「俺の前でボケるような奴は君くらいしかいないかもな。生きてる中で初めてどうでも良い経験をしたよ。」

 

 




今日はここまでです。もしご不満やこれ要らないと思うものがあるなら教えて下さい。


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番外編:secret memorys ユミ (オマケ付き)

今日は久しぶりにユミ回です。今度から本編以外をこのようなタイトルにしようと思います。


◯月◯日

 

数年前

 

ーまだ私がブルー君と会ってなかった頃ー

 

私は祖母と一緒に育て屋さんを経営していたが、両親が会社の出張先で事故死だとお婆ちゃんから言われた。しかし、ある日の朝に私は新聞を郵便受けから取り出した時の事だった。その内容は、とても残念な現実を物語っていたのだ。それは、ロケット団の手で両親とも思われる人を亡き者にされたという記事が新聞に載っていたからだ。

 

「復讐なんて馬鹿な事は考えるんじゃありません!」

 

「でもお母さんとお父さんが、殺されたんだよ!ロケット団の手で、絶対に許せないよ……。」

 

「じゃあユミ!お前のお母さんとお父さんは復讐なんて望んでるとでも言うのかい!馬鹿な考えは辞めなさい。」

 

「嫌よ!絶対に復讐は果たしてやるんだから!お婆ちゃん、お願いだから止めないで、私は私の手で復習を遂げたいの!」

 

私は育て屋さんから出たきりお婆ちゃんとはこれ以降一度も合っていない。

 

 

数年後

 

ーポケモンスクールを卒業して数日が経ったある日ー

 

今となっては何をやれば良いんだろう。ポケモンスクールに通った後ポケモントレーナーとして情報を探りながらロケット団を潰すのも一つの手だが、あまり育て屋さんのお婆ちゃんとは顔を合わせたくない。今でも心配してくれてるかもしれないけど、これは自分で決めた事なんだ。これ以上ないチャンスを捨てるわけにはいかないんだ。私はそんな中、あるチラシを見つけた。その内容は、オーキド研究所で開かれるホウエン地方の初心者用ポケモンの見学会だった。何もしないよりはマシだと思い、私はポケモントレーナーへとなりロケット団に復讐をする第一歩を踏み出したんだ。

 

 

オーキド研究所

 

オーキド研究所に来ると、見学会に来たのは私1人だったとオーキド博士から言われた。まあ最近じゃホウエン地方のポケモンも珍しくないからね。

 

「君はなんて言うのかな?」

 

「ユミです。ホウエン地方の初心者用ポケモンを見に来ました。確か、キモリとミズゴロウ、後アチャモでしたよね。」

 

「君は物知りじゃな。最近じゃホウエン地方から初心者向けポケモンを連れてきても時代は伝説だの幻だのを追う輩達のお陰で自然に暮らしているポケモン達を見る人達が減ってきたんじゃ。まあ研究者のワシとて伝説や幻のポケモンというのには少し気になるがの、まさかホウエン地方のポケモン見学会が、ユミちゃん1人しか来ないのは世も末じゃの。」

 

「そんな事ないですよ。それより早くポケモンを見せて貰って良いですか!」

 

「そう焦らんでも良い。そういえばどうしてユミちゃんはこの見学会に来たのかな?」

 

「父親が元々ホウエン地方の生まれだったんです。そこでポケモントレーナーをやってる時の最初のポケモンがミズゴロウで、早く見てみたかったんです。」

 

これは本当の話だ。しかし、本題はここから話さなければならない。

 

「オーキド博士、少し頼みを聞いて貰って良いですか?」

 

「なんじゃ?」

 

「私、生まれも育ちもカントー地方なんですけどホウエン地方のポケモンとどうしても旅をしてみたくて、そのミズゴロウを譲っていただきたいのです!出来ることは何でもしますから、お願いします!」

 

私はそうオーキド博士にお願いをし、頭を深く下げる。

 

「ふむ、なら少し研究を手伝って貰うとするかの。ユミちゃん、君が"どんな状況"に置かれているかは知らないが、取り敢えず頭を上げなさい。」

 

私はそうしてオーキド博士に泣き寝入りを成功し、オーキド研究所で数週間手伝った後ミズゴロウの持ち主であるオダマキ博士に譲って貰った。

 

数ヶ月後

 

「もう出発するのかの?」

 

「はい、お世話になりました。このミズゴロウも大分私に慣れてきてくれたらしいし、これでトレーナーとして旅に出ることが出来ます!」

 

「ふむ、それでは旅の始まりとしてこのタウンマップとポケモン図鑑をプレゼントしよう。ホウエン地方のポケモンであるミズゴロウはまだページに掲載されないが、カントー地方全域に及ぶポケモンならそのポケモン図鑑が役に立つ筈じゃ。」

 

「ありがとうございます!それでは、」

 

「いつでも戻ってきて良いぞ!」

 

私はこうしてポケモントレーナーの第一歩を踏み出した。

 

現在

 

「今日はここまで、今日は遅いからもう寝よっか。」

 

「えーー!先が気になるよ。ユミお姉ちゃん続き続き!」

 

私は今日もそんな駄々を捏ねるオレンジちゃんを私は頭を撫でながら「ダーメ!」と言ってその日の夜はオレンジちゃんの部屋の隣にあるブルー君が使っていた部屋のベッドを借りて今夜は寝る事にした。

 

「あの頃は懐かしかったな。今頃ブルー君は何してるんだろう?」

 

私はそんな疑問を眠気で押し退け今日もマサラで1日を過ごした。

 

〈一方その頃〉

 

 

『まだオツキミ山でやり残した事とはなんだランス?』

 

「ちょっとした後片付けを終えてなくてね、そっちは順調ですか?」

 

『マルマインは6体揃ったわ。後あの計画を実行するだけよ、貴方も本部に早く帰って来なさい、ランス。』ガチャ ツー、ツー、ツー、

 

「ふふふ、待ってますよ、ブルー君。オツキミ山でまた君と出会うのをね!」

 

 

 

 




今日はあまり出す事が難しいと思われるユミちゃんを出してみました。何回マサラに来るんや!一応オマケはロケット団


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それはレッドの目が節穴だからだと思うな。

今回はオツキミ山での話です。頑張れば今日中に次の街に行けるかな?


俺の名はブルー、いまオツキミ山で迷子になっています。

 

遡る事2時間前

 

 

ジムリーダータケシに勝ってバッチを貰った次の日の朝、俺はオツキミ山へ向かう事にした。勿論ジュンサーさんからは許可を貰ったうえでだ。しかし、本当にロケット団がオツキミ山にいるのか?黒い服を着た厳ついおっさんがオツキミ山で迷子になってるだけじゃねえのか?俺はそんな事を考えていると、オツキミ山の前にあるポケモンセンターに立ち寄る事にした。

 

ポケモンセンター

 

ポケモンセンターのジョーイさんがいるカウンターの所に見覚えのある帽子を被った赤い少年が1人目の前にいた。

 

「ん?おおブルーじゃねえか、お前もタケシさんに勝ったんだな。」

 

「嗚呼、グリーンの奴はどうしたんだ?」

 

俺がそう聞くとレッドはとても嬉しそうに答えた。

 

「グリーンの奴この中で1番最初に挑んだ癖に負けたらしいぜ。タケシさんに次勝つ為にまだニビシティで特訓してるんだとさ。」

 

「へえ、グリーンの奴ゼニガメを連れてったからタイプ相性有利で地味にずる賢いから勝手にバッチゲットしてたと思ってたけど、まあ直ぐ俺達の所にに追いつくだろ。アイツなら、」

 

「それはどうかしらね?」

 

俺とレッドが話してる横からこれまた聞き覚えのある女子が此方を見ながらニヤニヤ笑っている。

 

「久しぶりだねリーフさん。」

 

「レッド君久しぶり、身長少し伸びたんじゃない?」

 

あれ?

 

「なあレッド、この暴力女と知り合いだったのか?」

 

「え?リーフさんは暴力女なんかじゃないと思うけど。」

 

「それはレッドの目が節穴だからだと思うな。」

 

「節穴なのは貴方の方でしょうが!」

 

「なんだよ煩いな。生ゴミ以下の存在にはまず目玉が存在してないと思うけど?」

 

「だったら口から何も話さなければ良いじゃない。どうせブルーの口から出るのは変態よりも悪質な声なんですもの。」

 

俺をなんだと思ってんだよ。

 

「それより、リーフさんが来るって事はタケシさんに勝ったんだね。」

 

レッドがリーフに聞くと、リーフはさも当然のようにグレーバッチを見せてきた。

 

「当たり前でしょ。弟が負ける相手に私が負けないわけないじゃない。」

 

「確かにプライドの高さと落書きのようなニヤニヤは似てるような気がするが……え、弟!?」

 

「そういえばブルーは知らなかったよな。ブルーがマサラに来るまではリーフさんマサラに住んでたんだけど、ジョウト地方のお嬢様学校に留学してから同じ時期に丁度ブルーがマサラに引っ越して来たんだよ。」

 

「え、お嬢様?なんの冗談だレッド。この暴力でしか解決しないこの女がお嬢様学校に留学してた?ちゃんと証拠はあるのかよリーフ。」

 

「ほら、これが卒業証書の写真!」

 

リーフが見せつけるようにポケギア越しで見せてきた。

 

「これ偽造したんじゃないのか?」

 

「アンタの中で私はどんな奴なのよ。」

 

「そりゃあ……やっぱいいや。」

 

「ちょ!?なんなのよ、教えなさいよ!」

 

言ったら殺されそうなんで一生言わないでおこう。

 

「それよりも、どうやってお嬢様学校に入れたんだよ?そもそもリーフって頭良いのか?」

 

「良くないと入れないわよ。ここに行けたのはほんとお爺ちゃんのお陰なんだから。」

 

成る程、確かにオーキド博士のコネならジョウトの学校にも顔が効きそうだ。って言うか、ポケモン博士で世界的に有名だって毎日テレビである程だからな。

 

「それよりも、早くハナダシティに行きましょ、ハナダの洞窟って場所にとても強いポケモンがいるって噂だし。」

 

「じゃあここで用意をするかレッド、」

 

「うん、そうだな。」

 

俺達はリーフの話を無視してにオツキミ山に行く事にした。

 

オツキミ山

 

「思ったよりも暗いな。ポケモンセンターで懐中電灯をレンタルしてて正解だったな。」

 

そう言いながら俺は先頭を歩いていたのだが、

 

「おいレッド、リーフ?ちゃんと付いて着てるか?」

 

「「………」」

 

「何も反応がない、ただの屍のようだ。」

 

俺がそう馬鹿な事を言ってもツッコミが来なかった。という事はあれだ、俺迷子になってるやん。

 

ーそして今に至るのであった。ー

 

「出口はどこかな?」

 

「出口がないのならこの山で一生立て籠もっていれば良いのでは?」

 

「無理無理、流石に山で立て籠もるような奴じゃないし俺。」

 

俺は何処の誰かも分からない人の声に反応して答えた後、その次の瞬間俺は落とし穴にハマって地下へ落ちていった。

 

「ふふふ、これで3人目も確保。楽しんでくださいね、ブルー君。」

 

 

オツキミ山地下1F

 

俺は何かの罠に引っかかり地下まで落ちたらしい。思いっきり尻餅していてえなって思ったけど下にクッションのようなものがあったらしい。

 

「おいそこどけよブルー、いつまで座ってんだよ。」

 

「嗚呼、ごめんレッドか。それより此処は?」

 

俺は立ち上がりレッドに聞くと「さあ、知らねえな。」と答えた。ちっ使えねえな。

 

「そういえばリーフさん見てないか?気づいたら離れてて、ブルーと一緒にいると思ってたけど、」

 

「嫌、俺も気づいたら1人だった。という事は、リーフも1人の可能性がある。まあ、あれでもポケモントレーナーだし大丈夫だろうけどね。」

 

「そこの貴方達、此処で何やっているの!」

 

目の前にいたのは、ジュンサーさんだった。




もしかしたらこれで今日は終わるかも


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誰か俺の味方はいねえのか!?

今回でハナダに行きたいな(ゲームの話)



私はリーフ、気づいたら2人とはぐれていた。自分用の懐中電灯を落としてしまったので、ポニータを出す事にした。

 

「ポニータ、出てきて!」

 

「ニータ!」

 

すると、後ろから「そこで何をしているの!?止まりなさい!」という声が聞こえた。きっとジュンサーさんの声だ。レッド君は無事かな?ブルーはどうしたって?あんな奴ほっといてもしぶとそうだから大丈夫でしょ。(暴論)

 

 

〈一方その頃ブルー達は〉

 

 

「ジュンサーさん俺です、ブルーです。」

 

「ブルー君?ま、丁度良いわ。此処からはロケット団が支配しているらしいの、気をつけて!」

 

「?わかりました。」

 

「どうしたんだよブルー、」

 

「嫌、ジュンサーさんってサングラス掛けるっけ?」

 

「別どっちでも良いだろ。それよりもリーフさんだ。無事だと良いが、」

 

しばらく3人で歩いていると、行き止まりだった。するとレッドが聞き覚えのある台詞を言ってきた。

 

「どうする、"此処で本当に一生を過ごす"なんかごめんだぜ?」

 

「お前本当にレッドか?」

 

「どうしたんだよ急に、俺は俺だよ。1番最初にヒトカゲを選んだレッドだよ。」

 

怪しい、ジュンサーさんにしてもそうだしレッドなんか語尾に「だぜ」なんて俺の前で言ったこと一回もない。となると、…… 。

 

「コダック、あの2人にみずてっぽうだ!」

 

「コダ!」

 

「キャー!」 「ちょっ!」

 

2人はどんどんピンク色の物体に変わっていった。懐中電灯で照らすとメタモンだった。成る程、だから2人とも言動や行動がおかしかったのか。それにしても、2人は本当に何処なんだ?

 

「謎を最初に解いたのはブルー君、君が一番最初だよ。おめでとう、」

 

そう言って拍手で迎えてくる奴はあのだいばくはつをドガースに使わせたロケット団幹部のランスだった。

 

「おい、2人は今どこにいるんだ、今すぐ此処から出せ!」

 

すると、ランスはニヤニヤしながら答えた。

 

「君の相手は私ではない。私の部下を楽しんでくれたまえ。」

 

ランスはそう言ってロケット団の下っ端達に背中を向けて奥へと進んでいった。こりゃあ大変だ、レッドかリーフが応援に来てくれないと数で押し倒される。

 

「ひとまずお前ら全員を相手にして勝てれば良いんだろ!行ってこいお前ら!」

 

俺はプテラとフシギダネを出した。頼む、誰か来てくれ、じゃないと俺が死ぬ!

 

〈一方その頃レッドは〉

 

俺は途中でリーフさんとジュンサーさんに合流した。ブルーの奴何処にいるんだ?

 

「それにしても、変よね。ブルー君ったら何処にいるのかしら?」

 

「本当よ、こんな女の子を置いて1人にさせるなんて。もう絶対許さないんだから!」

 

あれ?リーフさんってこんな人だっけ。絶対違うよな、てか別人だよな。さっきまであんなに2人とも嫌悪してたのに心配する筈がない。となると、

 

「ピカチュウ、でんじはで2人を麻痺らせろ!」

 

「ピッカ!」

 

「キャア!」 「イヤー!」

 

2人とも実は本物でしたって落ちなら最悪だなぁと思いながらもピカチュウに命令すると、2人はどんどんメタモン化していった。嫌、元々メタモンだったんだ。じゃあこれはロケット団の罠?レッドとリーフさんは何処にいるんだろう。探しに行こう!

 

 

〈その頃ブルーは、〉

 

ちくしょう。流石に1対5はねえよ。まだ3対5なら別だけど俺相手に何人係で来るつもりなんだよ!両手両足縛られて動けやしねえこの状態で後は誰かが来るまで待つしかねえじゃねえか!すると、誰かの足音が奥から聞こえて来た。

 

「ポニータ、ふみつけであの生ゴミを踏んできて!」

 

そんな理不尽な声と同時に俺は人生二度目にしてポニータから顔面を前脚で踏まれた。

 

「テメエ、人質に何しやがる!?」

 

「人質だから罠かどうか確かめてやったんでしょ、それにしてもアンタがそんな簡単に捕まってちゃ負けた私が顔に示しがつかないじゃない。」

 

「勝手に喧嘩売って勝手に負けて勝手に逃げて行く奴が何言ってんだよ!早く助けろ!」

 

「ピカチュウ、ブルーに向かってでんきショック!」

 

「ピッカー!」

 

今度は後ろからレッドのだと思われるピカチュウのでんきショックを食らった。俺じゃなかったら死んだだぞ絶対!

 

「あれ?メタモンじゃないって事はまさか本物!?」

 

そんな声の先にはレッドが現れた。コイツ絶対ワザと俺に当てただろ!

 

「良いのよレッド君、コイツほっといても復活しそうだし。」

 

「それもそうですね。生命力だけならコイキングくらいあるかもしれませんね。」

 

「好き放題言いやがって2人とも!後でお前ら泣かしてやる!」

 

俺達の会話を聞いて戸惑っているロケット団達が少し哀れな目で俺を見てきた。おい!俺は人質だよな、そうだよな。悪役ですらこんな仕打ちは絶対ないだろ!誰か俺の味方はいねえのか!?

 

「ポニータ、あの生ゴミとロケット団共々ふみつけでやってしまって!」

 

「ピカチュウ、あの連中にでんこうせっかでトドメを刺せ!」

 

おい、リーフはともかくおいレッド!テメエ長い付き合いだろ、なぜピカチュウに俺まで攻撃対象にしてんだよ。ぶっ殺すぞ!

 

数分後

 

「これで悪人はいなくなったわね。生ゴミ以外」

 

「まあまあ、ブルーは最初にロケット団を引きつけてくれたからそこまでにしてあげましょうよ。"今日は"」

 

「おい、今日はってどういう事だ!?また似たような展開があったらまた俺を虐める気だな!お前ら絶対ピンチな状況で助けてやんねえからな。」

 

「わかったからアンタは口を閉じてなさい。でないと紐をポニータの炎でアンタ事燃やしてやっても良いのよ。」

 

これじゃあどっちが悪人だかわかりゃしねえ!

 

 

 

 




今回は多分ここまでです。


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納得してんじゃねえよ!

今日は決戦ランスの話を出そうと思います。


俺はなんだかんだ言いながら結局はレッドとリーフに縄を解いて貰った。

 

「ったく、ロケット団の奴らもうちょっと人質は大切にしろよな!」

 

「お前誰視点で言ってんだよ。」

 

「そんな奴はほっておいて行きましょ、レッド君。もうすぐハナダシティに着くと思うわ。」

 

そんな会話をしている途中で、歩いている途中にRと書かれたモンスターボールが1つ落ちていた。

 

「これは、……なんだ?」

 

レッドは首を傾げながらそのモンスターボールを手に取った。

 

「Rの文字が書かれているって事は多分ロケット団が無理矢理捕まえたポケモンをその中に入れたんじゃないの?」

 

「でもこのモンスターボールの中身カラですよ。」

 

「それじゃあモンスターボールからポケモンを出したのかしら?」

 

それだとわざわざモンスターボールにポケモンを入れる必要がない。それどころかむしろ化石のまま運べば良かったんじゃ……、嫌待てよ。前ニビ博物館でテロをロケット団が起こした時は既にロケット団は復元されて普通のモンスターボールに入れられた古代のポケモンを持ち去って行った筈だ。とすると、そのモンスターボールは何かのフェイクか?それとも元々カラの状態にする必要があったとか?くそ、どうでもいい事を考えるのは嫌いなのにどうしてここまで考えてしまうのだろう。

 

「どうしたのブルー君、いつもより顔が変になってるけど」

 

「顔は余計だ!」

 

「それよりどうする?このまま行っても良いけど、さっきあったロケット団の罠に引っかかったお陰で場所がどこか分からないぞ?」

 

「別にこのまま進んでも構わないと思う。」

 

俺がそう言うと、リーフは「どうして?」と答えてきた。

 

「そのモンスターボールは見てわかる通りロケット団によって作られたものだろう。そして、ロケット団は何故このオツキミ山に立て籠もってると思う?」

 

「化石を掘り出してもっと古代のポケモンを復活させる為?」

 

「嫌、違う。それだとニビ博物館でロケット団は化石諸共持ち去って行く筈だ。だけど、そうじゃなかった。ロケット団はあの時モンスターボールに入っていた古代のポケモンだけを持ち去って行った、という事は此処で化石を発見する必要はない。」

 

「じゃあなんなのよ?」

 

「此処で誰かを足止めさせる為とかだったりしてな。そこにいるロケット団幹部のランスさん?」

 

俺がそうワザと大きな声で聞くと、奥からまたランスが現れた。

 

「お見事ですブルー君。ですが点数を付けるなら80点ですかね。」

 

「お前らの考えている事は大体予想がつくよ、どうせ今頃はロケット団本部に偽装したトラックかなんかを使って移動させてる筈だ。まあそうだよな、ジュンサーさんだけならともかくニビシティのジムリーダーであるタケシさんまで動いたんだ。お前らの行動を把握されたら折角奪った古代のポケモンが取り返されてロケット団の計画が御破算になっちまう前に動く筈だ。」

 

「へえ、ブルー君ってもしかして頭が良い?」

 

「嫌、違いますよリーフさん。類は友を呼ぶって言うじゃないですか。」

 

「成る程!」

 

納得してんじゃねえよ!おいなんだよ、俺ちゃんとロケット団の真相を暴いた筈なのになんでこんなに全然褒められねえんだよ。それどころか碌でなしの人間って遠回しに言われたよ。

 

「ふふふ、私もブルー君はこっち寄りの人だとは思っていたがここまで来るとロケット団にスカウトしたいぐらい貴方は悪に優れている。ブルー君、ロケット団に入りませんか?」

 

「おい、余計な事は言わんでいいからはよお前は帰れ!」

 

コイツとんでもねえこと言いやがった、何が悪に優れているだ!後ろの2人が「「確かに!」」って言いながら首を縦に振ってんじゃねえか!ちょっとは否定しろやボケ!

 

「今回は私自ら手を出そうとは思いませんでしたが、気が変わりました。貴方は後で私達の1番の敵となるでしょう。その前に仲間共々あの世へ送ってあげますよ!」

 

「やらせるかよ、行けコダック!」

 

「ドガース、行きなさい!」

 

「さっさと蹴り付けるぞ。コダック、ねんりき!」

 

「ドガース、どくガスです!」

 

その瞬間コダックはもろにどくガスを受けながらもねんりきでドガースを一撃で仕留めた。

 

「な、私のドガースが一撃!?」

 

「タイプ相性を知らねえのかよ、どくタイプはエスパータイプに弱いんだよ!」

 

「ふん、ならばこれはどうでしょうか。私はまだドガースを持っています。この意味が分かるでしょう?」

 

「まさか、止めなさい!ここにはまだ貴方の部下だっている筈よ。それに貴方自身この山の中で生き埋めに……!」

 

「負けるくらいなら死んだ方がマシですよ!行けドガース、だいばくはつ!」

 

「な!おいブルー、このままじゃ崩れるぞ!どうすんだよ。」

 

俺は2人の慌てようを見て少しニヤついていた。なぜなら俺には"打開策"があったからだ。暫くすると、ドガースは何もしなかった。

 

「あれ?何故だいばくはつをしないのですドガース、まさか!?」

 

「馬鹿め、そのまさかだ!コダック、ねんりきであのドガースにトドメを刺せ!」

 

「コ、コダッ!」

 

コダックは毒に苦しめられながらもドガースをまた一撃で戦闘不能にさせた。

 

「テメエの考えている事くらい分かるんだよ。同じ事を何度も食う訳ねえだろ!」

 

「……フフフ、ハハハハハ!」

 

あれ?

 

「まさかだいばくはつを止めたとはなかなかやりますねブルー君。これはお礼ですよ、」

 

と言いながらランスはモモンのみを投げてきた。

 

「私を殺せなかった事を後悔すると良いですよブルー君。さらばだ!」

 

負け犬はそう言った後、煙玉で姿を消した。




今回は頑張りながらも仲間にとことんダメ出しされたブルー君であった。


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やっぱりお前は純粋な悪だよ!

今日はもしかすると、もしかするかもしれません。


俺達はランスとの戦いの後、モモンのみをコダックに食べさせてから直ぐにハナダシティに向かった。オツキミ山を抜けた辺りにレッドから質問をされた。

 

「そういえばブルー、どうやってドガースのだいばくはつを止めたんだ?」

 

「なんだと思う?」

 

「そう言うのは良いから!」

 

そんな会話をしていると、リーフが呆れ顔でレッドに教えた。

 

「コダックの特性でしめりけって特性があるんだけど、その効果はだいばくはつを防ぐ事が出来るのよ。」

 

「しめりけ?って事はブルー、まさか分かってて俺達の慌てようを楽しんでたんじゃねえよな?」

 

俺はニヤニヤしながら答える。

 

「だとしたら?」

 

「お前良くあんな場所でタチの悪い事出来るな。やっぱりお前は純粋な悪だよ!」

 

「それには私も同感だわ、なんと言ってもこの男の本性がここまで腐ってるなんてね。」

 

「お前らおかしいだろ、なんで命の恩人に礼も言わずにボコボコに言われなきゃいけねえんだよ!」

 

「それは違うわ、命の恩人はコダックであって貴方ではないもの。」

 

「むしろ騙された俺達が被害者だよ。ポケモンセンターに着いたら飯奢れよ?」

 

「ふざけんな!何が飯奢れよ?だ!コダックのトレーナーは俺だから命の恩人は俺の筈だろ!」

 

「「それは無い、絶対無い。」」

 

2人は真顔で否定してきた。泣いて良いかな?

 

ハナダシティ

 

俺達はハナダシティに着くとポケモンセンターへ向かった。

 

「ようこそ、ポケモンセンターへ!ポケモンをお預かりしましょうか?」

 

「「「お願いします。」」」

 

それからポケモンを回復してもらうと、俺はレッドとリーフを置いて行き、ハナダジムへ向かう事にした。

 

「ようこそ、未来のチャンピオン!ここはみずタイプのポケモンジム、くさタイプやでんきタイプが弱点だ。間違ってもいわタイプやじめんタイプは出すなよ!」

 

「OK、対策はバッチリだから心配しなくても大丈夫だ。俺のポケモンは皆強い事を早く証明してやるよ!」

 

俺はハナダジムの心優しい男の人に向かって同じリズムで返した。

 

「へえ、随分と強気なのね?負けた時の事を考えてないの?ちゃんと考えて言葉を選ばないとこのジムで地獄を見るわよ。」

 

すると、奥の部屋から入ってきた女子が俺に向かって言ってきた。

 

「此処に負ける覚悟で来る馬鹿は此処にまず来ねえだろ。それと、地獄を今から見るのはジムリーダー、アンタだよ。」

 

「ふーん、私の事ジムリーダーだって気付くんだ。まあ当然よね、それより私の名前はアンタじゃなくてカスミ!ジムリーダーの名前くらい覚えておきなさい。」

 

「言われなくても、早速試合を!」

 

「待ちなさい、そう焦んなくても奥にフィールドがあるからそこでバトルをするのよ。案内するわ、着いてきなさい!」

 

俺は言われるがまま着いて行くと、フィールドはなんと25メートルの大きなプールの上に半径4メートルくらいの丸い板が2つ浮かんでいた。

 

「なんだここのフィールド?」

 

「此処はみずタイプのジムなの。つまりはフィールドも水のフィールドになっているのよ。」

 

「それチャレンジャーの方が不利じゃねえのか?」

 

「あら、もう弱音?帰っても良いのよ。」

 

と、分かりやすい挑発をしてくるジムリーダーカスミに俺は「んなわけねえだろ!」と言い挑発に乗っかってやった。

 

「ふん、なら負けても後悔しないでよ。行きなさいヒトデマン!」

 

「シュワ!」

 

「コダック、お前の強さ見せてやれ!」

 

「コダッ!」

 

「貴方ふざけてるの?みずタイプのジムにみずタイプのポケモンで来るなんて命知らず始めて見たわ。」

 

「言ってろ。コダック、プールの中に潜れ!」

 

「水中戦であえて来るのなら、地獄を見せてあげるわ。ヒトデマン、プールの中に入って!」

 

「シュワ!」

 

「行くぞコダック!ねんりきでヒトデマンの周囲の水を上に上げろ!」

 

「コダッ!」

 

「何をするつもりかは知らないけど…ヒトデマン、そのままバブルこうせん!」

 

「コダック、ヒトデマンをプールサイドに叩きつけろ!」

 

「嘘、ヒトデマンをプールサイドにぶつける事でバブルこうせんを無理矢理止めた!?」

 

「コダック、みずてっぽうでヒトデマンを集中攻撃!」

 

「コダッ!」

 

「ヒトデマン、サイケこうせんでみずてっぽうを押し返すの!」

 

「シュワ!」

 

みずてっぽうとサイケこうせんをぶつけあった結果サイケこうせんが勝ちコダックは俺の方へと吹っ飛ばされて壁に埋まったまま目を回していた。

 

「な!?」

 

「ふん、どうかしら私のヒトデマンは!次のポケモンで最後よ!」

 

「ゆけ、フシギダネ!」

 

「ダネ!」

 

「みずタイプの技の恐ろしさをもう見せてやるわ。サイケこうせん!」

 

それみずタイプの技じゃねえよ!

 

「フシギダネ、サイケこうせんをプールに飛び込んで交わすんだ!」

 

「ダネ!?」

 

「あら、もう諦めたの?くさタイプのフシギダネじゃプールに突っ込んだところで……!」

 

すると、フシギダネはギリギリサイケこうせんをジャンプでかわしながらプールへ飛び込んだ。すると、プールに浸かったフシギダネの体が光り出した。

 

「嘘でしょ?そんな馬鹿な!」

 

「フシギダネ?これはまさか!?」

 

「ダネ!?ダネーー!」

 

フシギダネは蕾の所がどんどん変化して行きフシギダネからフシギソウへと進化したのだった。ただし、プールに浸かった状態で

 

「ふん、ちょっと強くなった所で私の方が有利なのは変わらないわ!サイケこうせん!」

 

「フシギソウ、やどりぎのタネ!」

 

フシギソウは蕾をヒトデマンに向けてやどりぎのタネを発射させた。すると、命中したヒトデマンの体にはタネからツタがヒトデマンに絡まらずにそのまま爆発した。ヒトデマンは、爆発と同時に後ろの壁に吹っ飛び目を回していた。

 

「あれ?もしかして、やどりぎのタネを忘れてタネばくだんを覚えたのかお前。」

 

「ソウ!」

 

フシギソウは頷きながら答えた。

 

「…………やどりぎのタネの方が強くね?」

 

「ソウ!(タネばくだんの方が強いわぼけ!)」

 

 




こんな感じで終わります。続きは次の話で、


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ジムリーダーって皆変人なのか?

3話投稿は今回だけです。


「おい、ヒトデマンは倒したぞ!これで1対1だ。」

 

「ふーん、やるじゃない。まあ、私のポケモンはヒトデマン以外にも強いポケモンがいる事を証明してあげる!ゆけ、ギャラドス!」

 

「え!?」

 

ジムリーダーカスミが出したポケモンはギャラドスだった。ギャラドスがプールにダイビングする事でフィールドの水がどんどん溢れてきた。

 

「こっちから行くぞ!フシギソウ、タネばくだん!」

 

「ギャラドス、りゅうのまいで防ぐの!」

 

すると、ジムリーダーカスミのギャラドスはプールに浸かりながらりゅうのまいをする事でギャラドスの体にプールの水が吸い付くように纏わり付いている。フシギソウのタネばくだんはギャラドスのりゅうのまいで纏わり付いたプールの水が壁となりタネが爆発してもギャラドス自身にはそこまでダメージが与えられなかった。

 

「ギャラドス、もっと早くりゅうのまい!」

 

「ブォーン!」

 

どうする、どくのこなをしたところでギャラドス自身に届かなければ意味がない。最悪、あの纏わり付いているプールの水さえどうにか出来れば、プールの水?そうだ!

 

「フシギソウ、タネばくだんをギャラドスの真上に飛ばせ!」

 

「ソウ!」

 

「な、しまっ……!」

 

上に飛ばしたタネばくだんはギャラドスの頭にぶつかり爆発した事でギャラドスのりゅうのまいが止まった。

 

「ギャラドスのりゅうのまいは確かにこのフィールドには打って付けだな。だが、いくらりゅうのまいでも頭までは守りきれないのは誤算だったなカスミさんよ!今だフシギソウ、どくのこな!」

 

「くっギャラドス、アクアテールで押し切るのよ!」

 

「無駄だ、いくらりゅうのまいでスピードとパワーが上がってもどくのこなは避けられない!」

 

ジムリーダーカスミのギャラドスは俺の言う通りどくのこなに間に合わず毒状態になり苦しんでいた。

 

「今がチャンスだフシギソウ、タネばくだんをギャラドスの顔面に向けて総攻撃!」

 

「ソウ!」

 

「耐えてギャラドス!」

 

「ブォーン!ブォーン!ブォーン!」

 

ギャラドスはとても苦しそうに暴れながらもタネばくだんを顔面に何度も受けてそろそろ倒れそうだ。

 

「そうだ!ギャラドス、あばれる攻撃!」

 

すると、ギャラドスは苦しみながらもフシギソウのタネばくだんを強引に弾いて尾びれを思い切りフシギソウに叩きつけた。

 

「ブォーン!」

 

「くそ、大丈夫かフシギソウ。」

 

「ソ、ソウ!」

 

フシギソウはなんとか立てたもののギリギリのようだ。あれ?フシギソウが変な緑のオーラ出してるな。

 

「ヤバイ、ここでしんりょく!?」

 

しんりょくって、確かフシギソウが体力ギリギリになったらくさタイプの威力が上がるって言われているあのしんりょく!?でも今のフシギソウはなんか中の草から異様な匂いが出て来てるんだけど、まさかフシギソウのしんりょくってくさタイプの技が強力になる代わりにフシギソウ自身も臭くなるのか!?

 

「いけフシギソウ、強烈なタネばくだんをギャラドスに浴びせてやれ!」.

 

俺は鼻を指で摘みながらフシギソウに命令した。

 

「ソウ!(喰らえコイ野郎!)」

 

フシギソウのタネばくだんでギャラドスの体力は無くなりやっと倒れてくれた。

 

「全く、勝負の途中で進化したりギリギリのところで返り討ちにあったり、今日はいい勉強になったわ。ところでそのフシギソウ早くモンスターボールに戻してもらって良い?近くに来るほど匂いがきつくって、」

 

「フシギソウ、そういう事だ。戻れ!」

 

俺はモンスターボールにフシギソウを戻すと、ジムリーダーカスミからブルーバッチをゲットした。俺はその後急いでポケモンセンターに向かってポケモンを回復してもらうと、カスミからみずタイプのコダックの修行を手伝うと声をかけてくれた。俺はカスミの待っているハナダの鴨へ移動した。

 

「待ってたわよブルー君、突然だけどコダックを見せて頂戴。」

 

「分かった、コダック出てこい!」

 

俺はモンスターボールからコダックを出すとコダックは目の前にいるカスミにジロジロと見られコダックも負けじとカスミをぼ〜とした目で見つめ返す。すると、カスミが突然コダックに抱きついた。

 

「この子、私のポケモンにして良い?」

 

「ダメに決まってんだろ!」

 

何考えてんだコイツ?ジムリーダーって皆変人なのか?タケシさんもニビ博物館で最初に会った時博物館の中にあったムフフ本の表紙だけで鼻を伸ばしていたし、これじゃあ四天王とチャンピオンがもっと変人の可能性があるな。

 

「ごめんごめん、この子が私の事をじっくりと見る姿が可愛くてつい///」

 

「ついじゃねえんだよ!」

 

「まあまあそんな怒らないで、この子には私のギャラドスのアクアテールを習得させてみせるから。」

 

「アクアテール?」

 

「そう、まあ見せた方が早いわよね。ギャラドス、出番よ!」

 

と言いカスミはギャラドスを出した。

 

「ギャラドス、アクアテールをあの木に向かって攻撃して!」

 

カスミが指した方向には一件の家の隣にある木を指していた。あの家大丈夫かな?ギャラドスは尾鰭に水を纏い木に向かって攻撃すると、俺の予想通り隣の家も一緒に巻き込まれて家の中に入っていたポケモンも一緒にギャラドスの餌食となった。

 

「ちょっ!?何してんのギャラドス!」

 

「アンタの不注意だよ!」

 

「ウチの家こんな風にしてタダで済むと思うなよ我!」

 

そんな声が聞こえた先にはニドキングしかいなかった。

 




今日はここまでです。これからも暖かい目で見て貰うと嬉しいです。


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だからわいは人間や!

今回から少し平日に投稿出来る日が火曜以外出来ない可能性があるのでご了承下さい。


俺の耳はおかしくなったのだろうか?今ニドキングが喋ったような気がしたのだが、カスミさんはカスミさんで「ごめんごめん、」と両手の手の平を合わせながら顔の前に出しながらそんな事を言っている。

 

「そういえばブルー君知らないよね、紹介するわ。この人はマサキさんって言って昔は人間だったの。」

 

「おいカスミちゃん、その言い方やと今はポケモンって聞こえるやないか。俺は今でも1人の人間や!」

 

「1匹のニドキングじゃなくて?」

 

俺は尋ねるように聞くと、

 

「違うわボケ!」

 

とニドキングは答えた。このツッコミとボケを切り裂く反射神経、この人もしかして俺のテンションについて来れる人!?

 

「わいをからかっとったら地獄見るぞ!」

 

「まあまあそう言わずに、あれ?ポケモンだからモンスターボールに入る筈ですよね?何故入らないんですか?もしかして野生の!?」

 

「ハイハイ野生のマサキでーす。て、な訳あるかボケ!さっきから人間やって言ってるやろうが、ここまでボケてくる奴は久し振りに会ったさかい血圧が上がるから年上にはもうちょい優しくする事を学ばんか!それとわいの体はニドキングやけどトレーナーの下に着く気はないわボケ!」

 

「すいませんマサキさん、家を壊してしまったからお詫びにこれを渡しますね。」

 

カスミは少し申し訳なさそうに紙袋をマサキさんに渡した。

 

「おおきにカスミちゃん。ほら、こんな大人を思いやる気持ちを持てる最近の子がええ大人に育つんや。分かったか坊主?でカスミちゃん、なんで袋の中身がポケモンフードしか入ってないんや?」

 

「あれ?モモン味にちゃんとしといた筈ですけど?」

 

「だからわいは人間や!」

 

マサキさんがそう言いながらポケモンフードを地面に投げつけた瞬間俺はモンスターボールをマサキさんの額にぶつけた。

 

「え!?」

 

マサキさんがそう言ったのもつかの間、3回左右に揺れた後モンスターボールはカチっと音が鳴った。カスミは「え、嘘!?」と言いながら近づいて来た。俺がモンスターボールの中に入っているマサキさんを出すと、「急に何するんや我!」と奴は怒鳴り散らしてきた。

 

「すんません、目の前に生きのいいニドキングがいたからつい。」

 

「そうや、こう見えてもレベル30にもいってない強さやけど舐めたらあかんでってんなわけないやろ!何やらせとんのじゃボケ!」

 

「嫌、久し振りに面白そうだから波に乗って見ると、まさかマサキさんをゲット出来るとは思ってなくてつい。」

 

「ついでわいをゲットするな!それだとわいは只の200円で売られているモンスターボール如きに吊られたもんやろうが!」

 

「違うんですか?」

 

「違!………くない。ハア、もう疲れたわ。」

 

「ブルー君、幾ら何でも酷いわよ。家の修理代も含めて払い反省しなさい。」

 

「「それ反省すんのはアンタだろ!」」

 

「あれ、バレちった?」

 

それから俺とカスミはマサキさんから事情を聞いてなんだかんだありマサキを人間に戻す事になった。

 

「おい、なんだかんだって説明雑やろが!もっと状況を分かりやすく教えんかい!」

 

ナレーションにまで口出しすんなよ自称人間(仮)

 

「なんや自称人間(仮)って!」

 

そんな事がありながらもマサキさんの家の残骸の方へ行き元に戻る装置の方へと案内してもらった。

 

「ほら、この装置を見てみい。」

 

そう言ってマサキさんが見せてきたのは大きな筒型の機会が2つ長いコードで繋がっているものだった。

 

「わいはこの中に入るからこのボタンを押してくれ!じゃあ頼んだぞ。」

 

マサキさんはそう言いながら機会にはいると、俺は指定されたボタンを押した。すると装置の中が光り出し、同時に機会の中から1人の中年男性とニドキングが出てきた。

 

俺は早速マサキさんの方に声を掛けた。

 

「マサキさん良かったですね。」

 

「それわいじゃなくてニドキング!」

 

え!?俺は自分の目を疑った。見た目は年の離れた中年男性に見えるがやはりニドキングからは戻らなかったようだ。

 

「もういいわい、付き合ってくれてありがとな。後カスミちゃん、家の事は業者に依頼すればなんとかなる。心配せんでもええよ、」

 

「モンスターボールに入って寝る事が出来ますしね。」

 

「うっさいわボケ!元々の元凶犯がお前の癖に何を言うとるんじゃ!」

 

「まあなんにしても、あ!?コダックのアクアテール覚えさせる為に来たんだけど忘れてたわ。ごめんねブルー君。」

 

「良いですよ、この人弄るの楽しかったですし。」

 

「余計なお世話や!」

 

「あ、そうだ!?マサキさん俺のポケモンとして旅しませんか?」

 

「するかアホ!それにしたとして何かメリットがあるんか?」

 

「ありますよ、旅してる間に元に戻れるかもしれないし!」

 

「は!そんな都合の良い展開待ってるわけないやろ、坊主世間舐めすぎや!」

 

「じゃあ一生そのままで良いんですね?」

 

「何やと!」

 

「ここで機械を弄っていたらいつ元に戻れるか分かりませんよ?それよりかは俺の役に立って下さいよ。」

 

「結局それがお前の本音やろうが!」

 

俺はこんな形でニドキングことマサキさんをゲットしたのだった。




ニドキングの力は強いもののマサキさんが戦力になるかは別問題であるとブルーはこの時知らなかった。


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絶対ぼったくりだよあの値段!

5番道路

 

俺はあの後ハナダシティの自転車屋に行ったが10000000000円したので買うことが出来ず自転車屋の店主に俺のメガトンパンチを食らわせた後、クチバシティへ向かう事にした。

 

「あーあ、自転車に乗れたら楽なのに何であんなに高えんだよ。絶対ぼったくりだよあの値段!」

 

俺がそんな事を言っていると、モンスターボールの中からニドキングのマサキさんが出てきた。

 

「愚痴が煩いわ!元々自転車はあんな値段の筈やろ、車と比べたら自転車なんて安いもんや。」

 

「え!?車ってそんな高いの。」

 

「当たり前や!わいが若い嬢ちゃんを捕まえようとする為にバイクを買いに行こうと思ったら3000000000000円で売られ取ったわ!」

 

「電車やバスのような交通機関だって20円しか掛からないのに、」

 

「まあそう言うな。最近じゃポケモンに乗って移動するトレーナーが多いと良く耳にするからプテラにでも乗ったらどうや?」

 

「それはプテラが可哀想だからマサキさんの少しトゲトゲした背中で我慢しますよ。」

 

俺がそう言いながらマサキさんの体によじ登り、おんぶのような形で乗っかった。

 

「兄ちゃんこれでもわいは30越えたオッサンやで、どうせおんぶするなら可愛い女の子が良えわ、あそこにいる嬢ちゃんのような可愛い子にわいは頼られたいんや。」

 

マサキさんが言った方向を見ると、見覚えのある女子だった。しかも、タマムシのポケモンスクール時代にいた頃の転校生の顔だった。確か名前はミ……ミジンコだっけ?

 

「なあマサキさん、あの女の子ナンパして来れば?もしかしたら釣れるかもよ?」

 

「それは辞めとくわ。よく見てみい、あの子はジョウトのジムリーダーとして活躍しているミカンちゃんや。ファンクラブが20000人以上いて、話しかけるだけでファンクラブの人達から消されるって噂やで、しかもわいはもう良い年のオッサンや。確かにミカンちゃんは可愛いけど流石に手を出す程わいは腐ってないわ。」

 

あ!?思い出した、あの女の子の名前はミジンコじゃなくてミカンさんだ。でもファンクラブが20000人以上いて声かけただけで消されるなんてジョウトのチャレンジャー勢は可哀想だな。

 

「なあマサキさん、俺声かけてくるわ。」

 

「辞めとけ、いつ何処でファンクラブの奴らが見てるか分からんぞ?」

 

「そこまでいったらもうストーカーだよ。そうじゃなくて、昔の顔見知りなんだよ、降ろしてもらって良いか?」

 

「嗚呼、世間話してからはよ帰ってこい。じゃないとわいまで消されるかもしれんしな。」

 

そうマサキさんは了承して俺を降ろしてくれた。俺は記憶の片隅にあるような無いようなよく話したことの無いミカンに声を掛けた。

 

「あの、すいません。ミカンさんですよね?」

 

俺がそう尋ねようと話した瞬間紫の影が無数に現れた。俺はそれを気にせずにミカンに向けて聞くと、ミカンが俺の方を振り向いた瞬間紫の影は一瞬にして消えた。

 

「はい、そうですが……私に何か用ですか?」

 

「嫌、実は俺ミカンさんの通っていたタマムシのポケモンスクールでミカンさんの後輩をしていたブルーと言います。もしかしたらと思って声を掛けてみたところです。」

 

「まあ、そうですか!?でも私、ブルー君と話した思い出一切無いんだけど。」

 

「はい、俺はミカンさんに声を掛けた事が今日初めてやりましたしね。単刀直入に言いますが、(ここからは声を小さくして下さい。誰かに付けられてますよ。)」

 

「え!?」

 

「(声を小さく!)」

 

「(は、はい。)」

 

「(実はここ最近聞いた話ですがミカンさんのファンクラブの人達の誰かがミカンさんに声を掛けるだけで消されると噂が広まっているらしいんですよ。)」

 

「(ファンクラブ?私そんなの作ってませんよ。)」

 

「(多分ミカンさんを崇拝する為勝手に作られた迷惑な団体なんだと思います。)」

 

「(え!?そんな、でも心当たりが無いわけではありません。この道の先にヤマブキシティがある筈です。詳しい話はヤマブキ道場に付いてから聞く事にしましょう。)」

 

「分かりました。それでは、」

 

「はい、それまでどうか気をつけて。(物理的に)」

 

俺はそう話終わるとマサキさんの方へ向かった。

 

「えらい長かったやないか、普通なら長時間話しただけで話しかけた人が救急搬送されると噂される程ミカンちゃんに声を掛けるのは勇気いるのに良くやるな兄ちゃん。まさかこれか?」

 

そう言ってマサキさんは小指を上げてきた。

 

「違いますよ、少し世間話をしただけです。(いざ襲われたらマサキさんを盾にしよう。もし攻撃されても体が頑丈なニドキングなら熱心なファンクラブ相手でも死なないだろ。)」

 

俺はそう考えながらヤマブキ道場へ向かった。

 

ヤマブキシティ

 

ヤマブキ道場

 

俺はヤマブキシティに辿り着くとヤマブキ道場へ向かった。ヤマブキ道場にいたのは畳の上で正座をしている空手大王とその弟子だと思われる2人とミカンさんが座っていた。俺が入った瞬間空手大王が立ちながら声を張り上げて俺の前に歩いて来た。

「ようこそ、ここはヤマブキ道場(ヤマブキジム)だ。私の名前は空手大王、ここに土足で入るならまず空手大王である私の弟子を倒してから先へ進みなさい!」

 

空手大王の弟子が勝負を仕掛けてきた!




今回の話はここまでです。もし面白かったり文字を間違えてたらコメント下さい。コメント出来る限り返します。(多分)


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俺なんか酷いことしたかな?

すいません、昨日はキツくて帰って投稿出来ませんでした。土日に挽回する予定ですので期待してくれると嬉しいです。


俺はブルー、目の前の空手大王の弟子に今ポケモン勝負を仕掛けられた。出して来たのはゴーリキーだ。

 

「じゃ、行くよマサキさん!」

 

俺はモンスターボールから既に出しているマサキさんを勝負するポケモンに選択した。

 

「え!?わいバトルなんて出来へんで、」

 

マサキさんが喋った瞬間周りの人達が騒ついている。まあ喋るポケモンなんて中々目にしないしな。

 

「物理技なら大抵の人はいける筈です。のしかかり!」

 

「ゴーリキー、相手の様子を伺え!」

 

「やれば良いんやろやれば、行くで!」

 

「リッキー!」

 

先に攻撃を開始したのはマサキさんだった。

 

「おら!ニドキングの重さは62キロや、喰らえ!」

 

マサキさんは62キロの体重でジャイアントプレスをゴーリキーにしているが、ゴーリキーはその後マサキさんをお姫様抱っこで直ぐに立ち上がった。

 

「あら?」

 

「今だ、ちきゅうなげ!」

 

「リッッッキーーー!」

 

ゴーリキーはそのままマサキさんを真上に投げて大きくジャンプして両手でキッチリとマサキさんのトゲトゲの体を掴んでマサキさんを頭を地面に勢い良く当たり、一瞬でマサキさんの意識を刈り取った。

 

「な!?」

 

「良くやったゴーリキー、次のポケモンは何で行く?」

 

くそ、こんなマサキさんが弱かったなんて知らなかった。今後特訓が必要だな。このモブ野郎、俺に勝負させた事を後悔させてやる!

 

「行くぞ、プテラ!」

 

「ディーーラ!」

 

「ゴーリキー、いわなだれでプテラを地面に落とせ!」

 

「プテラ、低空飛行でつばさでうつ攻撃だ!」

 

「ディーラ!」

 

ゴーリキーはモブ野郎に言われた通りいわなだれをプテラに向けて使ったが、プテラは圧倒的な速さをゴーリキーに見せつけて、今度はゴーリキーが一瞬で意識を刈り取られた。

 

「参りました。クソ〜〜〜!仇を取って兄貴!」

 

空手大王の弟子と思われるモブ野郎1号君はその隣のモブ野郎2号君に縋った。

 

「任せろ弟よ、今度は私が相手だ少年。悪いなこの勝負私が勝つ!」

 

「俺をあんまりがっかりさせるなよ?バトルするなら言った言葉に責任を付けなきゃいけないからな!」

 

「ふん、そんな事百も承知で………そのプテラに待たせてる物はまさか!?」

 

「そう、お守り小判。そこのモブ野郎1号はまだお金を払ってないだろ?さあ、お守り小判付きならいくらお金を出してくれるのかな?」

 

俺が大声で煽るように笑いながら聞くと、モブ野郎2号君は「下衆め、そこまで落ちていたか!」と言って来た。俺は元からこんな性格だよ!

 

「さあ、アンタもあのモブ野郎1号と同じ運命を辿るのかな?」

 

「ふん、今回は運が悪かったな。俺が出すポケモンはコイツだ、ニョロボン!」

 

「ニョロ!」

 

げ!?水と格闘を掛け持つ面倒なポケモンじゃん。プテラとは相性五分だな。それなら……

 

「ん、何してるんだ?もしかしてニョロボンにびびってポケモンを変えるのか?」

 

「嗚呼、相手がニョロボンだからな。俺は負けるのが嫌いなんだ。それこそ、相手が俺のポケモンに勝って見栄を張られると面倒だしな。」

 

「ブーメランという言葉を知っているか?その言葉そのままお前に返すぞ下衆め!」

 

よし、準備完了!

 

「こい、フシギソウ!」

 

「ソウ!」

 

「どんなポケモンで来ても同じ事だ!ニョロボン、れいとうパンチ!」

 

「フシギソウ、ニョロボンを壁まで引き付けろ!」

 

「どんな作戦立ててるのかは知らんが無駄だ!吹っ飛ばせニョロボン!」

 

「ニョロ!」

 

フシギソウが俺の言った通り壁までニョロボンを引き付けた。

 

「フシギソウ、そのまま壁に沿ってカーブ!」

 

「ソウ!」

 

フシギソウは間一髪のところでニョロボンの攻撃を避けた。対するニョロボンはれいとうパンチで壁を殴りニョロボンの拳が壁に氷で抜けなくなっていた。

 

「今だフシギソウ、至近距離でタネばくだん!」

 

「ソウ!」

 

フシギソウはニョロボンの真後ろにしゃがんで三発同時にタネをニョロボンの背中に爆発させて、ニョロボンを吹っ飛ばした。ニョロボンは吹っ飛んだ勢いで抜けなくなった手の氷が砕けて壁に埋まってしまった。

 

「ニョロボン!大丈夫か!?」

 

モブ野郎2号君が様子を見ると、ニョロボンは目を回しながら埋まった壁から床に落ちた。

 

「ニョロ、」

 

「ほら、賞金下さい。ちゃんとお守り小判があるから増量してね。」

 

「何、まさかあの一瞬でお守り小判を付け替えたのか!?」

 

「正解、それじゃあ1人当たり50000000円で許してあげるよ。」

 

「「払えるか!」」

 

俺は結局モブ野郎達から5000円しかゲット出来なかった。あれ?向こうにいるミカンさんがめっちゃ気まずそうな顔してる。俺なんか酷いことしたかな?

 

「2人ともまだまだ修行が足りんわ!」

 

後ろにいた空手大王はそう大きな声を上げてモブ野郎1号2号にゲンコツを食らわせた。

 

「「すいません師範!」」

 

「全く恥をかかせやがって、次の相手はこの空手大王だ!弟子を倒した事は褒めてやるがトレーナーとしてのレベルの差を思い知らせてやるわ!」

 

空手大王さんって大王って言うからにはお金たんまり持ってそうだな。

 




今回はブルーの下衆を解き放ちました。(私の欲望です。)


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俺ってそんなに悪どいか?

すいません、今日私のスマホにトラブルが発生し1話しか投稿できません。明日5話投稿できるようにします。


「ふん、そのざまなら私のエビワラーには後のポケモン全部を出しても勝てないぞ?」

 

俺はこの空手大王を舐めていた。

 

〈約20分前に遡る。〉

 

「ふん、大王って言うからには金はたんまり持ってそうだなオッサン!精々恥はかくなよ、プテラ!今回もお前に決めた。」

 

「ディーラ!」

 

「そんな簡単にひこうタイプのポケモンを選ぶのか?エスパータイプでないと君は負けるぞ。」

 

「忠告どうも、どうせかくとうタイプにかみなりパンチやれいとうパンチ覚えさせてる程度で言ってるなら空手大王の実力はこれまでだな。」

 

「ふん、無駄口を叩く余裕があるならバトルフィールドに早くプテラをスタンバイさせるが良い、私はこれでいく。ゆけ、エビワラー!」

 

やはりエビワラーか、サワムラーの可能性も考えていたがエビワラーもエビワラーで防御力が高い。注意しないと本当にかみなりパンチやれいとうパンチでやられてしまう。

 

「ふん、先行は貰うぜ!プテラ、つばさでうつ攻撃!」

 

「遅い、マッハパンチだエビワラー!」

 

「エッラ!」

 

 

「なんだと!?」

 

エビワラーのマッハパンチを顔面にプテラは食らって壁に吹っ飛ばされた。俺は舐めていた。エビワラーにはマッハパンチがある事を、だがスピードだけじゃ俺のプテラには勝てない!

 

「プテラ、つばさでうつ攻撃を再開しろ!所詮はかくとうタイプだ。どれだけ攻撃されてもお前なら耐え切れる!」

 

「ディーラ!」

 

「それはどうかな?エビワラー、みきりだ!」

 

「エッラ!」

 

プテラのつばさでうつ攻撃はエビワラーのみきりによって回避された。

 

空手大王の実力は俺が思っている以上に強かったらしい。だが、まだ秘策は残っているんだ!

 

「プテラ、がんせきふうじをエビワラーの周りに落とせ!」

 

「エビワラー、スカイアッパーでがんせきふうじごとぶち壊せ!」

 

「エッラ!エッラ!」

 

「そのスカイアッパーを待ってたんだよ!プテラ、空中でつばさでうつ攻撃!」

 

俺がそう言った瞬間に空手大王は口角を上げてニヤついていた。

 

「エビワラー、その攻撃を受け流してカウンターだ!」

 

エビワラーは空手大王の言う通りに左手を使って攻撃を受け流して右手で拳を握り床に叩きつけた。プテラは目を回しながら「ディー……ラ。」と言った。

 

「ふん、そのざまなら私のエビワラーには後のポケモン全部を出しても勝てないぞ?」

 

確かにそうだ、俺はポケモントレーナーとして舐めていた。エビワラーの一つ一つの攻撃の選択にどうしてカウンターを思いつかなかったんだ。それにあのエビワラーはつばさでうつ攻撃を食らった癖にピンピンとしてやがる。あのエビワラーとは俺のフシギソウでも生半可な気持ちで挑んで負けているはずだ。俺はある事を決めた。

 

「空手大王、俺はまだこの世界でポケモントレーナーとしての経験が少なすぎる。少しの間だけ俺を1人のポケモントレーナーとして鍛えて欲しい!」

 

「ふん、その修行の果てに何を望むか。」

 

ふん、そんなの決まってる!

 

「俺は周りに上から物を言う権力とこの世界で一番を目指す為最強を手に入れる為に修行をする!ここで俺を鍛えて下さい!」

 

「良かろう!」

 

「「いいんかい!」」

 

若干ミカンさんも引いているようだ。すると、俺のモンスターボールからマサキさんが現れた。

 

「おいあんた!まだ早い、辞めといた方がええよ。こんな奴修行さして本当に権力と最強の座を譲ってしもたらこの世は終わってしまうわ!」

 

酷い言い草だな。俺ってそんなに悪どいか?

 

「ふん、このポケモントレーナーは修行をする理由がどうであれ強くなる事を願っている。そんな者に手を差し伸べない事をする訳がない。良かろう、名前はなんて言う。」

 

「ブルーです、一応今年で10歳になります。」

 

「ブルーか、少しの間だけよろしくな。」

 

「はい、あれ?なんか忘れてるような、無いような。」

 

「あの〜、そろそろ良いですか?」

 

ミカンさんはそう言いながら、俺達の前に来た。

 

「そういえばミカン殿はここで待ち人として来ていたのだったな。もしかしてブルーと待ち合わせしてたのかな?」

 

「はい、実は私を追いかけるストーカーの事について聞きたくて。」

 

「それなら大丈夫ですよ。このニドキングは少しの間好きにして良いぞ忍者娘!」

 

俺が言った瞬間マサキさんの方をみんな向くとマサキさんの頭上からダイビングしてくる忍者娘の姿が顔を表した。

 

「あ、貴方は!」

 

「よう、久し振りだなミカン姉ちゃん。私だよ、アンズ、覚えてない?」

 

「嫌、ただなんでアンズちゃんが私のストーカーなんてしてたのか分からなくて、」

 

「ストーカーじゃないよ。ミカン姉ちゃんがどこの馬の骨とも知らない男に取られたらすっごく私悲しいから父上に修行の旅をするって置き手紙残してずっとミカン姉ちゃんの近くに隠れてたんだ。」

 

と忍者娘のアンズはマサキさんを抱きしめながら言っていたが、コイツの頭正常か?ミカンさんの近くに隠れるって事はジョウトまで飛んで尾行してたって事だよな。怖!?

 

「理由がなんであれストーカーはダメだよ。今からキョウさんに連絡するから大人しく待ってるように!」

 

「そんな!?」

 




今日はここで終わります。何度も投稿出来なくてすいません、


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へ、ザマァー!兄弟子(ダン)

まず遅れた1話目からです。今日は5話送るつもりで、読者の方々が追いつけるか心配です。投稿が遅くなってしまって申し訳ありません。


忍者娘(アンズ)はあの後ミカンさんが呼んだキョウというセキチクシティのジムリーダーによって回収されたと思いきや、ジムリーダーキョウは「修行の為だ、そこまでしてジョウトにも行ったのなら色々な所へ行き経験を積んでから帰って来なさい。」と忍者娘(アンズ)に言いその場を去って行った。あの人絶対親バカだわ〜と俺は思いながら俺はヤマブキ道場(ヤマブキジム)で今日から3日間ポケモントレーナーとして修行する事にした。

 

「おい、仮にも俺はお前の教育係を務める事になった。バトルの事は一旦水に流して一緒に修行をするぞ!」

 

俺にそう言って来たのは最初にポケモンバトルしたモブ野郎1号君だった。

 

「あの、名前教えて貰って良いかな?」

 

「口を慎めよ、良いですか?だ!仮にもお前の兄弟子なんだ。弟弟子のお前は俺より強かったとしてもそれだけは変わらねえ、因みに俺の名はダン、もう1人の弟子の名前はガンという。必ず敬語を使うように!」

 

そんな事をダン(負け犬)は言うと後ろから空手大王が来て、兄弟子(ダン)の頭を片手で握った。兄弟子(ダン)は握られた瞬間「あ…あァァァァ!」と言いながらすごい顔で呻いていた。へ、ザマァー!兄弟子(ダン)

 

「調子に乗るな、例えお前が兄弟子だろうとブルーに劣っている事には変わらないんだ。ブルー、兄弟子達(馬鹿ども)には敬語など使わなくても良い。勿論私にもだ、師としては駄目なのだろうが私には敬語で言われても慣れなくてな。後、明日の夜この町のポケモンジムの相続を掛けたバトルが始まる。興味があるなら見に来て良いぞ、場所はここだがな。」

 

「え!?でも、この町のジムリーダーって確かエスパータイプのナツメさんって人じゃないんでしたっけ。確か本人もエスパー少女って言われててカントーのジムではとても強いと言われてるとテレビでありました。」

 

「言いたい事は分かる、確かに私の使うポケモンはかくとうタイプだ。だが、私にもかくとうタイプで戦う信念があるのだ。どれだけ弱点があると言っても私は私なりの方法で戦うまでだ。それに、対策もちゃんとしている。」

 

対策?どんなポケモンを出すんだろう。俺は疑問を浮かべその日はダンとガン(雑魚)を指で数えられない程倒して賞金を手に入れた。2人共「今月の家賃が!」や「今月の給料が!」とか喚いていた。そこまで金がいるなら「そこら辺の野次馬に喧嘩吹っかけて勝てば稼げんじゃねえんじゃないの?」と俺は言うと、2人は血相を変えて外へ出て行った。例え何が起こっても俺は関係ないと、ジュンサーさんに言っておこう。

 

次の日の夜

 

とうとうこの日がやってきた。ヤマブキシティのジムリーダーの相続に掛けた試合がまさか見られるとは、でも観客が少ないな。現ジムリーダーであるナツメさんの方には1人の中年男性は畳の上に正座で座っていた。空手大王の所には俺以外の弟子が2人座っていた。俺は今回特別に弟子入りしているから観客席に座らなければいけないらしいが殆ど客がいないので盛り上がりに少しかける気がする。仕方ないので盛り上げ役としてマサキさんを出す事にした。

 

「何や?いきなり呼び出して、」

 

「今からこの町のジムリーダーを賭けてバトルするらしいので一緒に観ませんか?」

 

「ふーん、でも今回はいくら空手大王が頑張ってもタイプ相性で負けるやろうはずや。」

 

「俺もそう思ったんですが、そろそろ始まりますよ。」

 

空手大王とナツメさんは互いに礼をしてポケモンバトルが始まった。空手大王の出したポケモンは見た事がなく、俺のポケモン図鑑で認証しようとしても情報が入って来なかった。一方ナツメさんのポケモンも見た事がないポケモンだ。多分どちらもカントー以外の地方から手に入れたポケモンなのだろう。

 

「マサキさん、あのポケモンの詳細分かる?」

 

「ん?嗚呼、空手大王の出したポケモンはイッシュ地方に生息しているズルズキンって言ってかくとうタイプとあくタイプを持ってんねん。だが今回は相手が悪かった。ナツメはんの出したポケモンはシンオウ地方に生息しとるチャーレムっつうポケモンや。かくとうタイプと同時にエスパータイプも持っとる。多分ナツメはんは空手大王がエスパータイプに強いあくタイプのポケモンを出す事が読めていたんやろうな。」

 

成る程、つまり空手大王の対策ってズルズキンってポケモンだったのか。だが、ジムリーダーナツメさんもちゃんとその対策を取ってきたように見えるな。

 

空手大王視点

 

「ふん、どうやらチャーレムを持ってきて正解だったようね。」

 

「バトルはここからだ。ズルズキンは一旦戻れ!」

 

「へえ、何を出すのかしら?」

 

「ふん、この日の為にこのポケモンも捕まえたのだ。出てこいヘラクロス!」

 

「へえ、むしタイプね。確かに私のエスパータイプはむしタイプに弱いけどそんなんじゃ私の対策なんかにならないわよ。チャーレム、ほのおのパンチ!」

 

「ヘラクロス、こらえるで受け止めるんだ!」

 

「何をする気かしら。チャーレム、ほのおのパンチを中止していばる!」

 

「レム!」

 

「ヘラクロス!くそ、このまま続ける。メガホーン!」

 

「ヘラ!」

 

ヘラクロスは混乱しているが、なんとかチャーレムへツノを向けるが、………




続きはまだ出します。


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コイツ(ナツメ)確かテレビでも変態って言われてたよな。

2話目です。タイトルが思いつかなくて最近悩んでいます。この話のタイトルはこれの方が良いと感じた人は送ってくれるとありがたいです。(そろそろネタを考えないとな。)


「チャーレム、そのまま受け止めて!」

 

何をする気だ、エスパー少女(ナツメ)

 

「気をつけろヘラクレス、すぐ後ろへ後退するんだ!」

 

「そんなスピードじゃ遅いのよ。チャーレム、カウンター!」

 

「レム!」

 

チャーレムのカウンターがしっかりと決まりヘラクロスは壁に吹っ飛び、床へ勢い良く倒れた。

 

「ふーん、まだ戦闘不能じゃないなんてやるじゃない。」

 

「こちらにはこらえるがあるからな。と言っても今は混乱状態、また返させて貰うぞ。」

 

「忘れて無いわよね?この勝負は2vs2のポケモンバトル、ズルズキンを出しても痛い目を見るだけよ?」

 

「それはどうかな?そのチャーレムはいばるとカウンター、それにほのおのパンチを覚えていた。俺の読みが正しいなら最後の一つにサイコキネシスかとびひざげりのどちらかを覚えさせているはずだ。」

 

「まあ、貴方ももしかしてエスパー人間?」

 

「ただの勘だよ、本物のエスパー人間なら俺の出すポケモンはもう対策済みのはずだろう?」

 

「それは、私を挑発してるのかしら?だったらその言葉通りズルズキンもヘラクロスも私のチャーレムだけで倒してあげる!」

 

そう簡単に行かないのがポケモンバトルの醍醐味なんだよ。

 

「ズルズキン、きあいパンチ!」

 

「ズル!」

 

「チャーレム、とびひざげりで仕留めるのよ!」

 

「レム!」

 

「悪いがズルズキンにはパワフルハーブを持たせている。この意味が分からない君ではないだろ?」

 

「まさか!?」

 

「ズルズキン、特大のきあいパンチをチャーレムにぶつけるんだ!」

 

「チャーレム、きあいパンチをとびひざげりで相殺させるの!」

 

ズルズキンとチャーレムの攻撃が交わった瞬間俺とナツメのポケモンは相打ちで終わった。

 

「どうやらヘラクロスのメガホーンが効いていたらしいな。」

 

「流石に焦ったわ、今回はチャーレム一体で勝てることは難しいようね。でも、私の優勢な事には変わらないわ。行くのよ、エルレイド!」

 

「エル!」

 

「ヘラクロス、少ない体力でお前の力を見せてやれ!」

 

「ヘラ!」

 

「貴方のヘラクロスは混乱の時に使ったメガホーンとこらえるを覚えさせてる事は明白、なら後はかわらわりときしかいせいと言ったところかしら?」

 

「それはエスパー少女(ナツメ)としての実力か?それともただの勘か?」

 

「今回はただの勘よ。こんな公式戦で私だけ力を使うのはレッドカード(反則)じゃない?」

 

「ふん、だがどれだけ技が知られているところで俺のヘラクロスには勝てないぞ、きしかいせい!」

 

「悪いけど私はヤマブキジムを簡単に開け渡す事はしないの。エルレイド、サイコカッター!」

 

「悪いが、ヘラクロスの体力は僅かの状態のきしかいせいを耐えたポケモンは俺の前では1匹もいない!」

 

「なら、私のエルレイドがそのきしかいせいに初めて耐えるポケモンだわ。」

 

「何を世迷言を!」

 

「実は私のエルレイドにはきあいのタスキという物を装備させてるの、その意味が貴方には分かるはずよ!」

 

「まさか!?」

 

ヘラクロスのきしかいせいを受けてもなお立ち上がるという事だ。ヘラクロスがきしかいせいでエルレイドを真上に吹っ飛ばした瞬間、エルレイドはヘラクロスを睨み腕からサイコカッターを放ちヘラクロスに直撃した。

 

「つまり貴方の負けよ空手大王さん。残りの体力が低いヘラクロスは元々弱点の大きいエスパータイプの技を食らうと倒れるわ。」

 

ブルー視点

 

「凄い試合やったなブルー、聞いとるか?」

 

「え?あ、嗚呼!?そうだな。」

 

「何や?辛気臭い顔しやって。ほら、空手大王の所に行くで!」

 

マサキさんは俺の手を取って空手大王の所へ俺を連れて行く。俺はこの試合を見て思ってしまった。あの2人は強すぎる(次元が違う)事に、あれで四天王よりも下と考えると俺は本当にチャンピオンになれるのだろうか?

 

「どうした?さっきの試合で当てられてしまったか?」

 

俺にそう言ってきたのは空手大王だった。

 

「そんなに落ち込むな、確かに俺やナツメはブルーよりも強い。だが、それはお前よりも早く旅に出て、ポケモンの育成やトレーナーとしての経験がブルーよりも多いだけの話だ。今はただどのように強くなりたいかを考えるだけでいい、そしたら自ずと分かってくる筈だ。トレーナーとしての自分の成長がな、」

 

俺は気づいてしまった。確かに俺は2人のポケモンバトルを見て焦っていたんだ。強くなる事だけに拘るのではなくて強く思う気持ちも大切だという事がどれだけ大切なのか理解出来たような気がする。

 

「はい、なんだかすいません。最初舐め腐った口を聞いてしまって、」

 

「その事はもう良い。明日からこのニドキングを修行させるのだろう?俺も手伝ってやるよ。」

 

俺はもしかすると、ポケモントレーナーとして良い師匠に出会えたのかもしれない。(ナツメには負けてるけど)俺はポケモンセンターに泊まる為ヤマブキ道場(ジム)から出ると誰かから声を掛けられた。

 

「君、空手大王の新しい弟子?」

 

ヤマブキジムのジムリーダーであるナツメが俺の顔を不思議マジマジと見てきた。

 

「あの、なんですか?」

 

「貴方、エスパータイプの技を持ってるポケモンがいない?」

 

「え?嗚呼、1匹だけコダックというポケモンがいます。食いしん坊ですぐキノミが無くなるので通常はモンスターボールの中に入れてますが、それがどうしたので?」

 

「その、ちょっと見せてくれないかしら?」

 

俺は思い出した。コイツ(ナツメ)テレビでも変態って言われてたよな。




間違いの文字があるなら送ってくれるとありがたいです。


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それ、犯罪ですよ。

まだ4話目です。後1話分作るので、少し大変(泣)


俺はエスパー少女(ナツメ)に言われるがままコダックを出した。

 

「あの、俺のコダックに何か?」

 

俺がそう聞くと、コダックをムッとした顔で見ているエスパー少女(ナツメ)は「このコダック、貰って良いかしら?」と聞いてきた。

 

「コイツは俺が卵の時からポケモンセンターに預けて色々苦労しながら孵らせたポケモンです。そう簡単には渡せませんね。」

 

俺がワザとコダックへの思いを誇張()して言うと、エスパー少女(ナツメ)は「それは嘘ね。」と言ってきた。

 

「何故そう言えるんですか?」

 

「確かにこの子は貴方が卵の時から見つけてポケモンセンターに連れて行き孵らせたのは本当のこと(真実)なんでしょうけど、色々苦労しながら頑張ってたのはトキワシティのジョーイさんとラッキーであって貴方ではないわ。つまり、貴方は嘘を付いていた事は私の前では明白なのよ。」

 

「へえ、テレビで聞いた以上に貴方の(エスパー)は厄介だな。」

 

「今はその話は置いておくとするわ。それよりも、コダック(可愛い)を貰って良いかしら?」

 

「それは無理な相談(真実)ですね。」

 

「そう、それは困ったわ。この子は私が腕によりを掛けて育てたかったけれど、貴方がそう言うならここは目をつぶっておくわ。」

 

このコダック、前にもお転婆娘(カスミ)から欲しいって言われてたよな。今回はエスパー少女(ナツメ)ときた、今度は一番会いたくない人(エリカ)フシギソウ(俺のポケモン)が声を掛けられる可能性があるよな。あんまり関わりたくないんだけど、どうしよう。

 

「もし、一番会いたくない人(エリカ)を避けたいのなら良い案があるのだけど聞いてみる?」

 

「アンタ人のプライベート()にズカズカと入ってくるんだな。」

 

「あ、ごめんなさい。どうしても癖で他人の頭の中を見てしまうの。」

 

「それ、犯罪ですよ。」

 

「そう、ごめんなさい。どうしましょう、こんなに愛しいポケモンはなかなかいないわ。出来れば明日から一緒に生活したい所だけど、貴方がそう言うなら(トレーナーがそう言うなら)仕方の無い事なのだろうけど…。(まあ、この子(コダック)自身の本当の親に出会えるまではあまりこの子に介入しない方が良いんだろうけど。)」

 

「それで、聞きたい?貴方が顔をバレずに回避する方法。」

 

「是非聞きたいです!」

 

「なら、少しお願いがあるのだけど、」

 

「一日だけならコダックを貸しますよ。」

 

「せめて1週間!」

 

「無理です。そんなにこの町で滞在する期間は後2日なので、」

 

「!?仕方がない、それでは、ポケギアに私の番号を教えるのでその時に伝えるわ。」

 

「分かりました。互いの利益の為、このコダックは明日の夜この場所で返してもらえれば構わないので、その時にお願いします。」

 

「分かったわ、互いの利益の為…ね。」

 

俺はその日コダックの入ったモンスターボールをナツメに渡してポケモンセンターで寝泊りをした。

 

 

次の日

 

俺は朝早くに珍しく目が覚めてしまった。暇なので朝ご飯の前にヤマブキ道場(ジム)へ向かった。

 

「おはようございます、空手大王。」

 

俺は元気な声?で言うと、空手大王が大きすぎる声で返してきた。

 

ダンとガン(兄弟子達)はどうしたんですか?」

 

「少し野暮用があったと言い昨日の夜にこの町を出た。まあ、それは置いて早速修行を始めよう。ブルーはポケモンに何か持ち物を持たせた事は無いか?」

 

「俺が持たせてるのは基本的にお守り小判くらいですかね。1日のお金はそれで賄ってるようなものですし。」

 

「成る程、でもそれだと公式のバトルの時にはポケモン達の本領を発揮できないのでは無いか?」

 

「確かにそうですね。そう言えば空手大王は昨日のバトルで赤いハーブをズルズキンに持たせてましたよね。アレは何ですか?」

 

「嗚呼、それはパワフルハーブの事だな。パワフルハーブはきあいパンチやソーラービームなどの少し時間をかけてためる技を直ぐに出せるアイテムなんだ。ヘラクロスにはウタンの実という食べるとエスパータイプの威力を一回だけ弱めてくれるキノミを渡していた。ポケモンに持ち物を持たせる事はその状況をひっくり返す事も出来るんだ。」

 

「成る程、ポケモン勝負は技や特性でポケモンバトルが決まると思ってましたけどアイテムにもポケモンバトルの勝敗が反映させるんですね。勉強になります。」

 

「それじゃあ一回このきあいのタスキをブルーのポケモンに渡して俺とバトルしてみよう。」

 

俺はマサキさんをモンスターボールから出してバトルをしようと思ったのだが、何故かパジャマを着たマサキング(ニドキング)が横になって眠っていた。俺はそいつを起こす為に目覚ましタネ爆弾をする事にした。

 

 




この作品絶対にポケットモンスターXYまでタグ入れた方がいいよな。


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お試しでわいを使うな!

今日はこれでラストです。もしかするともう1話出して明日休むかもしれません。


俺はマサキさんを起こした後きあいのタスキを持たせた。

 

「なあ、こんなんで本当に一撃を防げるんか?このタスキには裏があって難癖付けて売られていたんじゃないか?」

 

「大丈夫だって、それにこれはお試しで使うだけだから。」

 

「嫌、お試しでわいを使うな!」

 

俺達がそんな会話をしていると、「そろそろ良いか?」と空手大王が聞いてきた。

 

「はい、マサキさんも準備満タンみたいですし!」

 

「んなわけ無いに決まってるやろ!わい、そこまで強く無いから出来るだけ手加減して貰いたいんやけど…、」

 

「それじゃあ、このポケモンを最初に相手してもらおうか。出てこい、カイリキー!」

 

そう言って空手大王はカイリキーを出してきた。俺は勿論……

 

「任せたよ、マサキさん。」

 

「任せたよ、じゃないねん!わいの覚えている技わい自身知らんから戦うにも戦えないんや!」

 

「だったら手当たり次第に攻撃するぞ、マサキさん。にどげり!」

 

「くそ、こうなったらやけや!」

 

「ふん、ではこちらはばくれつパンチで行くぞ。カイリキー!」

 

「リッキー!」

 

結果は、マサキさんがドロップキックのように蹴りを入れようとしたがカイリキーの3本の腕で止められて右上の腕でマサキさんの顔面にばくれつパンチを放った。あれ食らったらメッチャ痛そう!

 

「ぐへ!、もうダメや。ギブ!ギブ!」

 

「大丈夫ですよマサキさん。きあいのタスキのお陰で体力がちょっとだけ残るらしいのでまだ戦えますよ!」

 

「悪魔か!こんなに体張ってんのにまだ行けって言うんかお前は!」

 

「当然!」

 

「もっと自分のポケモンを考えてくれるトレーナーにゲットしてもらいたかった!」

 

「ほら、コガネ弁が抜けてますよマサキさん。良いから早く立って下さい。敵は待ってくれませんよ!」

 

「あークソったれ!イラつくわあのカイリキー、まだメスならボコボコにやられてもムカつかんがオスにやられるとイライラして力がたぎってかるわ!」

 

もしかして、マサキさんの特性ってとうそうしんかな?同じオス同士だから力と特殊攻撃が上がる特性ならいまは好機だ。

 

「その怒りをぶつけろマサキさん、暴れる!」

 

「喰らえ!わいの力を良く味わえ!」

 

「リキ!?」

 

マサキさんはカイリキーと手を掴みカイリキーの下の両手から骨がボキ!と折れた音がした。

 

「今度は上の両腕や!」

 

マサキさんはカイリキーの4本の手を使い物にならないようにして、最後に両腕をぐるぐると振り回してカイリキーの頭や肋に攻撃した。すると、攻撃が効いたのかカイリキーはマサキさんの最後の顔面への頭突きで後ろへと目を回しながら倒れた。

 

「リッキ、」

 

「おら!オスには手加減せえへんからな、覚えておけ!」

 

無駄にガチギレしたマサキさんは言うだけ言って体力が尽きたのか横へ倒れてしまった。

 

「こんなポケモンバトル初めてみたな。」

 

俺もです。あんな理由で攻撃力上がるなんてマサキさんって意外と単純な奴?

 

「これでアイテムの必要性を感じて貰えたか?」

 

「はい、あんなにポケモンバトルではボコボコにされていたマサキさんでもやれば出来ることが分かっただけでも前へ一歩進めました。」

 

「ポケモン達をポケモンセンターへ運ぼう。話の続きはその時に聞くとしよう。」

 

「はい、(これでマサキさんもレベリングが出来そうだww)」

 

数分後マサキさんをポケモンセンターへ運び治療してもらうと、一瞬で傷が癒えたらしい。ジョーイさんの使っている機械凄く便利だな。俺はマサキさんをもう一度呼び出して朝ご飯を食べる事にした。

 

ポケモンセンター

 

「ねえマサキさん、ポケモンセンターって身近な所にいっぱいあるけど、どうやって便利な機械を手に入れたのかな?」

 

「ふん、それは大企業のシルフカンパニーやデボンコーポレーションが作って世界中のポケモンセンターに配布してる筈や。実はここだけの話、わいはポケモンを出し入れする為のあの誰かのパソコンはわいが作ったんや。凄いやろ!ぎょうさん褒めちぎってええぞ!」

 

俺はマサキさんがニヤニヤしてる顔がイラついたので無視しようと思ったが、……ん?今誰かのパソコンをマサキさんが作ったって言わなかったか?

 

「マサキさん、俺と会うまでは何の職業についてたの?」

 

「なんやいきなり、まあ教えてやるわ。ブルーと会う前はポケモン研究所の機械の設備をやっとったんや!」

 

「へえ、そうなんだ。(棒読み)」

 

「聞いた張本人が棒読みで返すな!」

 

「でも、それならポケモンの装備アイテムも作ろうとすればマサキさん作れたんじゃないですか?」

 

「いや、わいはポケモンじゃなくて機械に強かったからその世界で生きてこれたんや。この前の違う地方のポケモンが分かったのも一時期ポケモン図鑑の政策にわいも携わったからや。」

 

「どうせマサキさんの事だ、そこら辺の雑用を任されただけで終わったんじゃねえの?」

 

「ギク!?まあ、ただポケモンの生態についてパソコンで図鑑に載せただけやけどな。」

 

「それ殆ど何もしてないのと変わらなくね?」

 

「わいの苦労も知らんで何言っとんのや!色々な地方の大企業から結局わいの苦労はお金に変わっていったんや。それだけでも凄い筈やで!」

 

「ごめん、話長すぎてわいのから聞いてなかった。」

 

「ふざけんな!」




やっと5話出し終えた。今日見てくれた読者の皆さんに感謝を、


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番外編 :コダックとナツメ

今回はナツメの話です。別に特別編ではなく番外編として出させてもらいました。


私はナツメ、今とあるトレーナーのコダックをヤマブキジムで可愛がってあげてるわ。可哀想にこの子のトレーナーはこのコダックの良い部分をまだ理解できてないわ。そんな事を考えてる間にコダックはジムの外へ出ようと扉の前へ移動した。

 

「どこに行くつもり?」

 

「コダッ!(タコ(ブルー)の元で飯食いに。)」

 

「ご飯ならここにあるわよ?」

 

「コダッ、コダック!(飯を食う時は必ずまとめ役のフシギソウと古代のポケモン?と最近の新人で入ったニドキングと食事をする事が日課になってんだ。あのタコ(ブルー)もオレ様がいない状態では悲しそうにしてるに違いないしな。)」

 

「それは私が許さないわ。ちゃんと戻りなさいコダック、今日は夜まで一日中貴方とねんりきごっこをするって約束したじゃない。」

 

私はそう説得するが、コダックは首を振って「コダッ!(確かにその約束を姉ちゃん(ナツメ)としたのは覚えてるし約束を破るつもりもない。だけど、飯を食う時だけはアイツらのそばじゃないと美味しくねえんだよ。)」と言ってコダックは両手を腰に添えてドヤ顔で言ってきた。コダックって基本ボーっとしてるポケモンにしか思われないけど、あのトレーナー(ブルー)は喋るニドキングに変わり者のコダックに変なポケモンばっかり捕まえるのね。

 

「コダッ!(おい、オレは変じゃねえぞ!高貴な性格をしてるだけだ!)」ドヤ

 

私は胸を張るコダックが可愛くてつい携帯のカメラで連写してしまった。////

このくらい良いわよね。

 

「コダック、多分あのトレーナー(ブルー)は空手大王の元で修行してる筈だわ。邪魔になるから此処で私と一緒に今日の夜までいましょ。」

 

「コダッ!(それならオレも一緒に修行する資格はある筈だ、面倒だけどあのタコ(ブルー)はオレがいないと何も出来ねえしな!)」

 

「そ、そうなの?そこまで言うなら行って良いわよ。夕方には帰ってくるのよ!」

 

「コダッ!(分かったよ姉ちゃん(ナツメ))」

 

私は愛おしいコダックの後ろ姿をただ見守るだけだった。私今日の夜までしかコダックと一緒にいれないのにどうしてコダックのワガママを受け入れちゃったんだろ。もしかすると、子供を見守る母親の気持ちってこんな感じなのかもしれないわね。

 

 

〈数時間後〉

 

コダックが泥だらけで帰ってきた。理由を聞くと、あのトレーナー(ブルー)の手持ちの喋るニドキングにヘドロばくだんを覚えさせたらしいのだ。それをコダックは「そんなのやろうとすれば誰でも出来る!」と言ったらしく、それにブチ切れたニドキングがヘドロばくだんで攻撃してきたらしい。コダックもコダックでみずてっぽうを使って喧嘩はヒートアップしたらしいけど、最終的にフシギソウのタネばくだんでニドキングとコダックは吹っ飛ばされフシギソウから喧嘩両成敗をされたそうだ。全く、こんな泥だらけの状態ではねんりきごっこも出来ないじゃない。私はコダックの体を綺麗に拭いて綺麗にしてあげた。

 

〈数時間後〉

 

 

時間はすっかり夕方になっていた。コダックとねんりきごっこをしてジェンガを積み上げたりトランプタワーを作ったりしたが、流石に時間の流れには私の(エスパー)では対抗出来ないらしい。まあ、そんなの当たり前なのだが、……私はコダックと別れるのが寂しいのかギュッとコダックの身体を抱きしめて、「またね。」と言いモンスターボールにコダックを戻した。約束の時間になり私はあのトレーナー(ブルー)にコダックを返した。そういえば、あのトレーナー(ブルー)にエリカから逃れる方法を教えるの忘れてたわ。後でポケギアで連絡しときましょう。

 

 




今回はいつもの600字少ない分量で投稿しました。長々と書くのも疲れたので途中で僕が諦めた事は目をつぶって頂けるとありがたいです。次回の話はこの話のブルー視点で投稿しようかと思います。


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そんな事を言っても良いんですか?

今回は前のブルー視点で話をするだけとは思わないで貰わなくても良いですよ。


俺は、マサキさんと朝の修行の休憩を終えた後またヤマブキ道場(ジム)へ戻る事にした。

 

ヤマブキ道場(ジム)

 

「ブルー、戻ったか。丁度良かった、」

 

「何か俺に用ですか?」

 

俺がそう聞くと、空手大王は手に持っている楕円形の何かを渡してきた。

 

「何ですかコレ?」

 

「知らないのか?わざマシンだ。わざマシンとは、使用可能なポケモンだけが自由に技を変更出来る便利なマシンなんだ。中身はヘドロばくだん(わざマシン36)が入っている。ブルーのニドキングに良いと思って探したんだ。」

 

「わざマシンはどうやってポケモンに覚えさせるんですか?」

 

「それはな、コレを使うんだ。」

 

空手大王が持ってきたのはDVDプレーヤーだった。

 

「まさか、わざマシンってテレビに映像を写して覚えさせるんですか?」

 

「まあな、だが1つ使うとわざマシンは消えるんだ。本当は十分に使い道を考えて使うのが良いんだが、ブルーの手持ちだと一番良いのはニドキングが一番だと思ってな。」

 

「コレ何分視聴するんですか?」

 

「5時間だ。別に人間への害はないからブルーも視聴して良いぞ。まあ、そこまで面白い内容が映っているわけではないんだがな。」

 

「分かりました。マサキさん、ヤマブキ道場のテレビを借りてやってみようか。」

 

「ええ、それ見るために5時間掛けないとといけないなんて嫌や!」

 

「でも強くなれないよマサキさん。」

 

「わいは元々人間に戻るために一緒におるんや!バトルの為じゃないわ!」

 

「そんな事言って良いんですか?今日の夕食(ポケモンフーズ)をコダックに全部やろうかな。」

 

「アホ!なんて酷い奴や、こんなブラックなトレーナーの元でフシギソウ達がいるのが可哀想や、今すぐポケモンを野生に返せ!」

 

「おいおい、フシギソウはフシギダネの頃に俺の元へと自ら来てくれたんだぜ。そんなポケモンが野生に返せる訳がないじゃないか。良いから言うことを聞くんだマサキさん。」

 

「ちえ、人間に戻った時に色々恩を返させてやるわ!」

 

「はいはい、わかったからすぐ覚えて来てください。」

 

〈5時間後〉

 

俺はポケモンセンターでマサキさんが来るまで待っていた。すると、顔色が真っ青になったマサキさんがポケモンセンターに入ってきた。

 

「どうしたマサキさん、ヘドロばくだん覚えれた?」

 

「多分出来ると思うで、それよりもおいしい水を飲ましてくれんか?」

 

俺は言われた通りおいしい水をマサキさんに渡した。マサキさんは一気に全部飲んで「プハー!生き返ったわ。」とイキナリご機嫌になった。

 

「わざマシンってどんな映像が映ってたんですか?」

 

「ただヘドロばくだんの使用の説明を長ったらしく5時間も聞いてただけや。あんなのわいじゃなかったら覚えるまで気力が持たんわ。」

 

へえ、今度違うわざマシンで見てみようかな。俺がそう考えている瞬間、ナツミさんの方にいるはずのコダックがポケモンセンターに入って来た。

 

「コダッ!」

 

「なんや?女の子から良くしてもらったやと!?ふざけんな、わいなんてこんな奴と一緒にいなきゃあかんのやで!羨ましいわほんと。」

 

あれ?もしかしてマサキさんコダックと意思疎通が出来てる?

 

「マサキさんポケモンの言葉分かるの?」

 

「まあな、ニドキングの体になってから色々不便な事もあったがポケモンと話す事が出来るようになったらしいわ。」

 

「なら、コダックは今なんて言ったの?」

 

「ナツメさんのところで良い事を一杯してもらった後、わいらの様子を見に来たんやと。」

 

「へえ、因みにナツメさんには言ってるのか?コダック。」

 

「コダコダ。」

 

コダックはそう言いながら首を縦に振った。

 

「良く許したな、ああ言う系の変な人達ってなかなか欲しいものを手放さないタイプの人間だと思ってたけど、」

 

「コダッ!」

 

「マサキさん、なんてコダック言ってるの?」

 

「一緒にわいらと修行する為やて、でも安心せいコダック。わいはヘドロばくだんを覚えたさかい、コダックよりも先に強くなったで!」

 

「コダコダ。」

 

「なんやて!ヘドロばくだんなんてやろうとすれば誰でも出来る!?んな訳無いわ!ヘドロばくだんは体の中の毒素を口に溜めて……、」

 

「コダ。」

 

「な!?今どうせ雑魚が頑張ったところで意味はないやて!?ふざけんな!わいのヘドロばくだん浴びて反省しろ頭に手を当てる事しか特徴のないカルガモが!」

 

「コダッ!」

 

「ふん、乗ったるわ!ま、どっちが強いなんて言われなくてもはっきりしてるがな。」

 

「なんかこの俺って変わった奴(珍獣)ばっかゲットしてるな。別にゲテモノ集団なんて作ろうと思ってないんだけど。」

 

「「お前には言われとう無いわ!」コダ!」

 

酷い言われようだな。

 

その後コダックとマサキさんはヤマブキ道場へ戻って1vs1(サシ)でポケモンバトルをやるらしいのだ。相性的にはコダックが有利だけど、どっちもどっちだと思うけどな。そうこうしているうちにマサキさんとコダックの勝負は始まった。ヒートアップしてきたらフシギソウでも出せば良いかな?

 

 

 

 




今日はここまでです。明日は投稿出来ないかもしれません。


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ブルーさんを愛して真のヒロインになる為に!

今回はとてもメタイ発言をするユミちゃんを出しました。


〈マサラタウン〉

 

ユミ()サイド

 

私は今絶望していた。理由は、今見ている貴方なら分かるんじゃ無いの?この「作品のヒロインは誰にする?」というアンケートをこの世界の神は行ったのは覚えていますよね。私、4票しか入らなかったんですよ。一桁、何ですか?そんなにリーフさんの方がみんな好きなんですか?そんなに32票も入れる意味あるんですか?私、一応オリジナルキャラクター何ですよ。もっと活躍しても良いじゃありませんか!なのに、この世界の神は私をなかなか出してくれない。私はこの世界でもっと出番が欲しい!もっと活躍したいのに、もっと頼られたいのに、もっと青春したいのに、何故この世界の神は私を出してくれ無いんでしょう。それもこれも、ブルーさんが私を過去に救ったのがいけないんです、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、だから、…………………………………………………………………………………………………ブルーさんはこの世界の主人公(責任者)として責任を取ってくれますよね?

 

「ユミお姉ちゃん、顔怖いよ。大丈夫?」

 

あ!?なんて事でしょう、オレンジちゃんから心配されてしまいました。そろそろ元の私に戻さないと、私は今日もブルーさんの家に泊まっていた。実はカツラのジジイからはもうクリムゾンバッチを手に入れたんですけど、トキワシティのジムリーダーがなかなか帰ってこない為ブルーさんの家で泊まらせて貰っています。

 

「ユミちゃん、今日もごめんね。ブルーの部屋の掃除を今日も頼んじゃって、」

 

「良いんですよ、叔母さん。私もこの部屋に寝泊まりさせて貰っていますからその分働かないと!」

 

「ユミちゃんはしっかりした子だねえ。ブルーもこんな子だったら良いけど、そうだ!ユミちゃん、ユミちゃんにその気があるなら良いけど…………、ブルーを貰ってくれない?」

 

何という事でしょう。ブルーさんのお母さんから直接お願いされてしまいました。これは断る理由がありませんね、コレは仕方のない事です。私がこの世界のヒロインに相応しく無くても責めてブルーさんのヒロインになれるんならもう私は何でも構いません。どんなに噛ませ犬キャラでも残念なオリキャラでもヤンデレキャラでもブルー(主人公)の嫁になれるのならそれはヒロインですよね。

 

「はい、良いですよ。少しだけブルーさんを私なりに更生させますがよろしいでしょうか?」

 

「ホント!?嬉しいわ。更生の事は構わないわ、あの子元々引きこもりだったから存分に更生して頂戴!あの子の尻を敷く子が現れるんだもの、そうだ!お父さんにも話さないと、今日の夕ご飯は豪華にしなくっちゃ!」

 

存分に更生、ふふふフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ……………ブルーさん、貴方はもう逃げられませんよ。何故なら義母さん(最強の味方)が私に許可をくれたんですもの。貴方がいずれ私だけを好き(依存)になる為にこれから私はブルーさんの(ヒロイン)として生きる事が今後の私の生きる希望です。旅の途中で浮気(犯罪)なんてしたらどうなるか、私が分からせてあげないといけませんしね。

 

〈数時間後〉

 

ブルーさんのお父さんがそろそろ帰ってくる時間になりました。オレンジちゃんもスクールから帰って来るはず、なら今から取る行動は簡単………味方(戦力)を高める事です。ブルーさんのお父さんもオレンジちゃんも私を受け入れてくれるならブルーさんの家の立場は、ブルーさんの主導権は、全て私の思い通りになる筈です。まずはここからルートを確定させないと。あれ?なんだろう、笑いが止まりません。そうか、私は今分かりました。これが恋なんだと、私が(ヒロイン)でいられるのはブルーさんの嫁でいられるからだと思っていましたが、私は飛んだ思い違いをしていたようです。私のオリキャラとしての使命、それは主人公を愛せる者なのではないでしょうか。この世界の神は私にそのような使命を私に教えてくれたのではないでしょうか。良いでしょう、私はブルーさんを愛してみせますよ。オリキャラとしてじゃなく、ブルーさんの彼女として、嫁として、妻として、ヒロインとして、私はその使命を全うする義務があるのなら、私はブルーさんを愛して真のヒロインでいる為に!

 

「夕食の用意出来たわよ!皆早く食べる準備しなさーい!」

 

どうやらブルーさんのお母さんが夕食の準備出来たようですね。これからブルーさんのお父さんとオレンジちゃんの信頼を勝ち取る為にこの家で努力しなければなりません。いつかこの世界のヒロインでいられる為に私は今日も私はブルーさんの家で一日を過ごした。

 

 




面白く出来てるなら嬉しいです。


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なんや、どいつが来るかと思ったら爆弾ボールやないか。

明日は5話投稿出来るかな?


ヤマブキシティ

 

ブルーサイド

 

「ゼェ、ゼェ、まだまだ!」

 

「コダ、コダ、コダ!」

 

マサキさんとコダックは意外にも良い勝負をしていた。マサキさんはコダックからねんりきやみずてっぽうを駆使してマサキさんの弱点を突いていたが、しぶとく耐えたマサキさんは負けじと攻撃を繰り出している。

 

「おら、メガトンパンチ!」

 

「コダ!」

 

コダックの腹にマサキさんのメガトンパンチが急所に入ったらしい。コダックはよろけながらもしっかりと踏ん張っている。

 

「これで最後やコダック!」

 

「コダッ!(望むところだ!)」

 

「フシギソウ、2匹に向けてタネばくだん。」

 

「ソウ!」

 

「ぎゃーー!」 「コダーー!」

 

双方攻撃をし合う前に2匹の戦闘に飽きた俺は、フシギソウをだしてタネばくだんで2匹の戦いを終結させた。黒焦げになった2匹は目を回しながら気絶していたのでポケモンセンターに運ぶ事にした。それから数時間が経ち、夕方の時間帯になるとコダックは自分でナツメさんの方へ帰って行った。

 

〈数時間後〉

 

その日の夜

 

俺は、約束通りナツメさんと約束をしたあの場所へと足を運んだ。

 

「あら?予定よりも遅くないかしら?」

 

「コダックへの最後の挨拶の時間をあげたんですよ。」

 

「遅れた言い訳なんて聞きたくないわ。でも、そうね。コダック、またね。」

 

ナツメさんはそう言いながらコダックを優しく首元に抱きしめると、コダックをモンスターボールへと戻した。

 

「ありがとね、またヤマブキシティに来た時はコダックに会いたいわって伝えておいて。」

 

「分かりました。俺は明日の朝クチバシティに向かいますので、また今度………ジム戦で会いましょう。」

 

「ええ、その時は待ってるわ。」

 

俺はそう言い、ポケモンセンターでその日を過ごした。次の日の朝、俺は予定通りにクチバシティへ向かう為、空手大王に声を掛けた後、クチバシティへ向かった。

 

クチバシティ

 

俺はクチバシティに着い後、すぐにクチバジムに向かうことにした。

 

クチバジム

 

「ようこそ、未来のチャンピオン!ここはでんきタイプを操る軍人帰りのジムリーダーマチスさんがここのジムリーダーだ。彼の前で挫折した者は数知れず、つい最近ツンツン頭のグリーンという少年がマチスさんに勝ったが、君はどんな結果を残してくれるか期待して待ってるよ!」

 

グリーン?確か、ニビシティのタケシさん相手に手こずっていたと聞いたけど、まさかもう抜かれていたなんて。さっさと追いつかないとあいつ上から色々と物言うからな。それに、でんきタイプのジムリーダーって事はジム戦で初めてマサキさんの出番が出で来たという事だ。だが、逆を言うと、俺のポケモンはでんきタイプに弱い傾向があるから気をつけないといけないな。俺はそう思いながら、いつも通り奥の部屋へ入った。

 

「オオ、ヨクキマシタネ!コンカイノチャレンジャーハアナタデスネ。ワタシノポケモンタチハツヨクワタシノマエデヨクチャレンジャーハヒザヲツキマース。アナタハワタシノキタイヲウラギラナイデクダサイネ!」

 

めっちゃ喋るなこの人、まあそんな事はどうでもいいか。このジム戦でさっさと勝ってバッチ手に入れてやる。

 

「でんきタイプ相手ならこいつが有利だよな、マサキさん!」

 

「おっしゃー!ワイに簡単に勝てると思うな元軍人!」

 

「OOH!シャベルニドキングナンテハジメテミマシタヨ。コチラハ、エレクトリックボールのマルマインヲダシマース!」

 

「マール!」

 

「なんや、どいつが来るかと思ったら爆弾ボールやないか。期待して損したわ、」

 

「ワタシノマルマインヲナメテイタライタイメミルゾ、トカゲヤロウ!」

 

「ワイはニドキング……じゃなかった、マサキや!見た目はデカイトカゲだけどトカゲじゃないわボケ!」

 

「ソレデハ、ショウブヲハジメマース!マルマイン、ソニックブーム!」

 

「マル!」

 

速!?マルマインがただ速く回転してるようにしか見えないが、マサキさんに連続で10連発もソニックブームを当てて来た。

 

「なんやこいつ!?ソニックブームのせいでなかなか前に進まへん、どうするブルー!」

 

「まずはあなをほる攻撃だマサキさん!」

 

「ワイそんな技覚えてないわ!」

 

「良いから、その体なら簡単に地面を掘れるはずだ!」

 

「くそ、仕方なく従ってやるわ!」

 

マサキさんはそう言うと、地面に掘り進んで行った。

 

「フン、ジメンニニゲタトコロデイミノナイコトデース!マルマイン、デンジフユウ!」

 

「マール!」

 

なんだと!?マルマインが宙に浮いている。嫌、マチスさんはデンジフユウって言ってたよな。まさか!?

 

「マサキさん、早く地面から出て来てください。このままだと!」

 

「モウオソイデース!マルマイン、コウソクスピンデスナアラシヲオコスノデース!」

 

地面からどんどん砂が舞い始めて、マサキさんが地面から顔を出して来た。

 

「マサキさん、危ない!」

 

マサキさんは状況を把握出来ずに焦っていた。

 

「な、なんや!?なんでマルマインが宙に浮いとるんや!」

 

「マサキさん、早くそこから逃げて!」

 

「え?」

 

マサキさんはそう首をかしげると、後ろのマルマインの姿が消えていた。

 

「マルマイン、ソニックブームヲニドキング二レンゾクコウゲキ!」

 

ジムリーダーマチスとの悪魔の戦いはまだまだ続く。

 

 




今日はもう一話できたら投稿しようと思います。


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ヘタレと童貞は関係ねえだろ!

今回も5話投稿しようと思います。まずは1話目からです。


 

「ハハハ!コレデオワリデース!」

 

くそ、見事にマサキさんはソニックブームをダイレクトに食らってしまった。マルマインのでんじふゆうとこうそくスピンで作り上げた砂嵐のこのフィールドだとトレーナーの俺もマサキさんが何処にいるのか分からない状態にもあるし、どうすれば…………待てよ、マルマインはどうやってマサキさんに攻撃してるんだ?そもそも、マサキさんが何処にいるのか何故マルマインは分かるんだ?こんな砂嵐ではめをひらくことさえままならないのに……そうか!?

 

「マサキさん、砂が一番舞っている場所へ突っ込むんだ!」

 

「な!?アホかブルー、そんな所へ行ったら自分からやられに行くようなもんやないか!」

 

「俺を信じろ、必ずなんとかいく!」

 

「ワイ、ブルー信じれんから嫌だ!」

 

おい!

 

「分かった分かった、マサキさんがそのつもりならこっちはこっちで対処法があるんだよ!マサキさん、アンタをニドキング好きの変態集団の所へ高額で売り捌く。それが嫌なら俺の言う事を聞け!」

 

「ブルー、それは自分の首を閉めとるようなもんや。例え変態集団でもニドキングのワイは貴重な存在の筈。そんなワイを変態集団でもブルーよりかは良い奉仕が待ってるに決まってるに違いないわ!」

 

「ポケギアからネット上で書き込みされているその集団の活動を見ると、雄のニドキングと雌のニドクインを毎日コウビを行わせているらしい。この言葉の意味が分かるかトカゲ野郎!つまり、余程ニドラン♂やニドラン♀の子孫を沢山欲しいらしいぞ。それに、人間の言葉を喋るニドキングなんてのをやると、もっと最悪な結果を招く事にもなるかも知れねえしな!」

 

「ブルー、やっぱお前人間じゃないわ!お前は人間の顔を偽った悪魔や!」

 

「俺の方がニドキング好きの集団の方がまだマシだと思うけど?」

 

「そんな奴らの所へワイを高額で売り捌こうと考える事自体ニドキング 好きの集団よりも危ないわ!」

 

「ツベコベ言わず言う事を聞かないと危ない目に合うぞ。」

 

「クソ、この鬼畜!、悪魔!、人外!、犯罪者!、ヘタレ!、童貞!」

 

「ヘタレと童貞は関係ねえだろ!いいからさっさと砂嵐の方向にメガトンパンチ!」

 

「アーーー!チクショウ。ブルー後で覚えとけ、メガトンパンチ!」

 

マサキさんはそう言いながらも砂嵐の方向にメガトンパンチを放つ。

 

「ヤットコウゲキシテキマシタカ。マルマイン、コウソクスピンでスナアラシヲオオキクスルノデース!」

 

「マル!」

 

「マサキさん、メガトンパンチで砂嵐の中心へ移動出来るか?」

 

「クソ、砂嵐の壁が厚すぎてメガトンパンチ程度じゃ一瞬しか通る道が作られへん。どうするブルー!」

 

「だったら、ヘドロばくだんを砂嵐へ出来る限り放つんだ!」

 

「ナニヲスルツモリカハワカリマセンガムダナコトデース!マルマイン、コウソクスピンノカイテンヲモットモットアゲテクダサーイ、ハリーアップ!」

 

「ペ!ペ!口の中に砂が入って来おったわ、こんな事して意味あるんかブルー!」

 

「嗚呼、そのまま続けろ!」

 

マサキさんは「嘘やろ!」と言いながらもヘドロばくだんを続けて砂嵐に向けて発車している。そろそろ頃合いかな?

 

「ソロソロキメマース!マルマイン、ニドキングへカイテンシナガラツッコンデクダサーイ!」

 

「マル!マ、マル!?」

 

すると、突然マルマインのこうそくスピンが止まってしまった。

 

「ナ、ドウシタンデスカマルマイン!?」

 

マルマインは、目の下が紫色に染まって目を回していた。

 

「コレハ、ジョウタイイジョウ!?デモ、アノシュンカンマルマインヲポイズンデオカスコトナンテ……マサカ!?」

 

「そのまさかですよ、マサキさんにヘドロばくだんを只無駄に出していたわけじゃない。砂嵐のお陰でヘドロばくだんの毒素がマルマインの周りに舞っていたんだ。マチスさん、貴方はそれを気付かずずっとマルマインにこうそくスピンをやらせていたんだ。」

 

「イツカラマルマインガスナアラシノチュウシンニイタトワカッタンデスカ?」

 

「貴方がこうそくスピンをマルマインに命令した時からですよ。俺がもしマルマインなら台風の目と同じようにマルマインが砂嵐の中心にいれば砂嵐のお陰で自分の姿も隠れさせて、もし攻撃して来たポケモンがいるとしても砂嵐を使って返り討ちに合わせれる事が出来る。実はマチスさん、俺は貴方のポケモンの戦い方を俺も昔から考えてました。俺はそれをやろうと思ってポケモン達と練習しましたが、なかなか上手く出来なくて途中で諦めかけていましたけどね。そりゃあここに来るチャレンジャー達が膝をつく訳だ、攻略する方法なんて普通浮かばないからな。」

 

「ショウジキアナタヲワタシハナメテカカリマシタ。シカシ、ジツハコノマルマインガホンメイデハナインデース!」

 

「「え?」」

 

俺とマサキさんは口を揃えて首を横に傾げた。

 

「カモン!ライチュウ、アナタノデバンデース!」

 

「ライラーイ!」

 

「あの、さっきのマルマインが本命じゃないってどういう事ですか?」

 

「ハハハ、マルマインダケデハアナタノヨウナズルガシコイアタマヲモツヒトタチニトキドキタオサレテシマイマース。シカシ、マルマインニカッタトコロデコノライチュウノパワフルナワザニヨッテチャレンジャーノココロヲナンドモブレイクシテキマシタ。アナタモソノチャレンジャータチノニドマイトナルノデース!」

 

 




カタカナ読みにくいのに長々と書いてすいません。


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マサキさん口だけの野郎になっちゃった。

少し遅れました。2話目投稿します。


「マサキさん、ライチュウ相手に大丈夫ですか?」

 

「ふん、ワイはたかが電気ネズミ程度に遅れを取らんわ!」

 

「ソノコトバオボエタゾ。オマエヲクチダケノヤロウニシナイデクレヨ!」

 

「嗚呼、上等や!」

 

「先行行くよマサキさん、メガトンパンチ!」

 

「ライチュウ、アイアンテールデブッツブセ!」

 

マサキさんのメガトンパンチとジムリーダーマチスのポケモンであるライチュウのアイアンテールはライチュウのアイアンテールがマサキさんのメガトンパンチを上回った。

 

「ラーイ!」

 

マサキさんは、アイアンテールをダイレクトに食らって一撃で目を回しながら気絶した。

 

あーあ、マサキさん口だけの野郎になっちゃった。でも、あのライチュウでんきタイプじゃないとはいえアイアンテールの威力だけで空手大王の持ってたヘラクロスのメガホーン以上までとはいかないがかなりの威力が出ていた。でんきタイプの技も持ってあるとすれば、かなりピンチだな。マサキさんだけでも結構アレでも頼りにしていたが、後はコイツしかいないな。

 

「いくぞ、フシギソウ!」

 

「ソウ!」

 

「ホーウ、クサタイプノポケモンデスカ。アイショウガドレダケワルクテモワタシノライチュウニハイミガアリマセーン!」

 

「それはどうかな、フシギソウたいあたり!」

 

「ライチュウ、ボルテッカー!」

 

「なんだと!?」

 

ボルテッカー!?ピカチュウの最強だと言われる技の1つだ。フシギソウは真正面からぶつかり吹っ飛ばされた。

 

「フシギソウ、大丈夫か!?」

 

「ワタシノマエデハイカナルポケモンデモワタシノライチュウニハカテマセーン!」

 

クソ、どうする。フシギソウの体力はまだあるとはいえまたライチュウのボルテッカーをまともに喰らえば必ず瀕死になるだろう。さて、あのライチュウをどう攻略すればいいのか。せめて近づけなければ問題はないんだが……

近づけさせない方法・・・クソ、一か八かだ!

 

「フシギソウ、ライチュウに向かってもう一度たいあたり!」

 

「ナンドキテモイッショデース!ライチュウ、ボルテッカー!」

 

良し、乗ってくれたか!

 

「フシギソウ、ライチュウが前に来た瞬間横へ飛べ!」

 

「ソウ!」

 

「ナ!?ライチュウ、アイアンテールデシッポヲジメンニサシテクダサーイ!」

 

「ライ!」

 

ライチュウはアイアンテールで雷の尻尾を地面に刺したまま身体中の電気エネルギーを地面に逃がしながらギリギリ壁の前で止まった。

 

「今だフシギソウ、ライチュウに向かってたいあたり!」

 

「ソウ!」

 

「ライチュウ、タエテクダサーイ!」

 

「ライライ!」

 

ライチュウは体を守るように両手を胸の前でクロスして、ダメージを最小限に減らした。

 

「ナント、アナタナカナカヤリマスネ。ソノズルガシコイチエグレイトデース!ナマエハナンテイウノデスカ?」

 

「俺の名前はブルーと言います。どんなにやる事が汚くてもこれが俺のやり方です!」

 

「ソノオレナイソウルキニイリマシタ。ゼンリョクデブルー、アナタヲタオス!」

 

「フシギソウ、逃げながらタネばくだんをライチュウに発射!」

 

「ライチュウ、デンコウセッカデタネバクダンヲカワシナガラトドメノボルテッカーデース!」

 

「フシギソウ、伏せろ!」

 

「!?ナニヲスルキカシリマセンガコレデオワリデース。ソノママフシギソウニツッコンデクダサーイ!」

 

「今だ、頭を上げるんだ!」

 

「ソウ!」

 

フシギソウはタイミングよくライチュウの体を上に飛ばした。

 

「ライ!?」

 

「そのまま真上にタネばくだん!」

 

「フッシャー!」

 

フシギソウはタネばくだんをライチュウに至近距離で当てて気絶させた。

 

「ラ、ライ……。」

 

「OH NO!ライチュウ、ダイジョウブデスカ?」

 

ライチュウはジムリーダーマチスさんに体を支えられながらも「ライ、」と言いながら返事をした。今回もギリギリで勝利したが、ホント今回のライチュウがボルテッカーを使って来たのが驚いたな。3体目がいたら流石にやられていた。

 

「ブルー、トテモクヤシイデスガワタシニカッタコトヲタタエオレンジバッチヲユーニプレゼントシマース。」

 

「ありがとうございます。あの、ここに来たグリーンってチャレンジャーが来た時どんなポケモンを出してましたか?」

 

「アノツンツンアタマノショウネンデスネ。カレハサンドパンイッタイデワタシノポケモンヲタオシマシタ。ホント、ドウヤッテアソコマデポケモンヲソダテタノカキイテミタイ!」

 

サンドパン一体だと、こっちにマサキさんがいたとしてもここまで追い詰められたんだ。どうやったらそこまで強くなれたんだ?

 

「コノマチデハサント・アンヌゴウトイウゴウカキャクセンニノレマスノデゼヒノッテミルトイイデース!ソウダ、ワタシジツハサント・アンヌゴウノキャプテントシリアイデフネノチケットヲモッテマスガコノトオリポケモンジムノジムリーダートシテココデハタライテイルノデナカナカヤスメマセンノデアナタニコノチケットモプレゼントシマース。」

 

「え!?俺なんかに良いんですか?豪華客船のチケットですよ。」

 

「アトフタツアルノデヘイキ!サント・アンヌゴウノキャプテンニヨロシクイッテテホシイ!」

 

俺は、ジムリーダーマチスからサント・アンヌ号のチケットを貰うことにした。

 




すいません、色々事情があって今日は3話まで投稿します。来週の火曜日に残りの2話が投稿出来るようにします。投稿できない事誠に申し訳ございません。


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え?俺そんな奴いねえよ。

今日はここら辺で終わろうと思います。評価を押してくれた方に有難い感謝を。


サント・アンヌ号

 

俺はブルー、今はクチバシティのサント・アンヌ号という豪華客船に乗っている。何故そんな船に乗ってるか聞きたい人は前の話を見れば分かります。俺は何故そんな豪華客船に乗っているかと言うと、あるお使いをクチバシティのジムリーダーマチスさんからお願いされたからだ。と言っても、ただ挨拶するだけなんだが、あれ?あそこにいるツンツン頭で性格までツンツンしてそうな奴を俺は見つけてしまった。ここは、どうか見つからないように何処か安全な所へ避難を……

 

「そんな所で何やってんだよブルー、サント・アンヌ号にいるって事はジムリーダーのマチスさんに勝ったんだろ。オレンジバッチを持つもの同士ここはバトルしようぜ。」

 

「話進めすぎだ緑のツンツン、お前ニビシティでタケシさんに一発目で挑戦して負けた癖にどうやってここまで追いついたんだよ!?」

 

「色々努力して強くなったんだよ青の怠け者!」

 

「怠けてねえし、ちゃんと努力して強くなってるし、お前よりも身長高えし、」

 

「最後の身長は何処で張り合ってるんだよ。それよりもポケモンバトルやろうぜ!」

 

「お前な、仮にもサンドパン一体であのマチスさんをボコボコにしたんだろ?俺はギリギリで勝てた時点でグリーンとの差は明確だろうが!俺をこれ以上傷つけんなよ!メンタルまでボロボロになるだろうが!」

 

「勝手に喋って勝手にキレんなよブルー、それに今俺の持ってるポケモンの中でサンドパンは一番強い訳でもねえし、そこまで俺を高く評価する必要はねえぞ。」

 

「それはどうかしら?」

 

俺とグリーンの会話を途中で割って来たのはグリーンの姉であるリーフだった。

 

「どうしてお前がこんな所にいるんだよ!」

 

グリーンは強めの口調でリーフに聞いた。

 

「あら?久し振りに会ったのに歓迎されないなんてお姉ちゃん悲しいわ。」

 

「御託はどうでもいい!何故お前がここにいんだよ。ジョウトのお嬢様学校から戻った後研究者になるって散々言ってた奴が普通ここに来る事は無いはずだ。」

 

え、そうだったの!?

 

「こう見えてもオーキド研究所の娘としてサント・アンヌ号に招待されたの。ほら、これ招待状。何か文句ある?」

 

「ち!、そういう事かよ。」

 

グリーンはそう言うと、浮かない顔で俺達の前から姿を消した。

 

「グリーンと喧嘩でもしたのかよ自称研究員の卵さん。」

 

「煩いわね、グリーンとはそこまで喧嘩する間柄でも無いわよ。それに、あの子があそこまで私と会話したの久し振りにでよく分かんないし、」

 

「久し振り?仮にもアンタの弟だろうが。嫌でも話はするんじゃないのか?」

 

「生ゴミはいつから私にそんな偉い態度を取れるようになったのかしら?」

 

「ポケモンバトルして勝ってから。」

 

「いきなり嫌な思い出思い出させないでよひとでなし!」

 

「ひとでなしはお前も言えねえだろうが暴力女!ロケット団に捕まった時危うくポニータの炎のタテガミで焼け死ぬ所だったわ!」

 

「それはとても良いじゃない。あの時が私の中で一番の良い思い出トップ3に入るほど気持ちが良かったわ。主に貴方の泣きそうな声で〔「分かりました!分かりました!なんでも言うこと聞くからそれだけは勘弁を!」〕って言ってたのはサイコーだったわww。」

 

「俺の中で一番良い思い出になったのはリーフがフシギダネ同士のポケモンバトルで俺が勝った時俺にバトルで何故負けたのかを一々説明した時のお前の絶望した顔が最高だったよww。」

 

「「………。」」

 

今思えば俺達何してんだろう。

 

「話を戻すけど、他にグリーンの事で思い当たる事は無いのか?」

 

「無いわけでもないけどさ、でもアレは………、」

 

「もしかするとグリーンが傷ついた可能性がそれにあるかもしれねえだろ。何があったか言ってみろよ。」

 

「別にそこまででは無いけど、ただグリーンが毎年誕生日になる度に私がグリーンの貰ったプレゼントを独占してたくらいかな?」

 

「はいアウト!野球で言うとスリーストライクだよ!そりゃあグレるよ、誕生日に貰った大切なものを身近な姉に取られるなんて可哀想なグリーン。」

 

「ちょ!?少し借りただけよ、少し………。」

 

「どのくらいの間?」

 

「ジ、ジョウトに留学してた期間…かな?」

 

「おい、俺が旅に出るまでマサラに引っ越して来たのはまだ俺が5歳だった。と言う事は5年間この馬鹿女は弟の誕生日プレゼントを借りパクしてたのかよ!やべえよ、この女自意識高すぎだよ!何がちょっとだ、5年間も借りパクすんなよ!どうせリーフの事だ、グリーンに謝ってもいねえんだろ。」

 

「……………。」

 

「え!?マジで、」

 

「何、悪い!」

 

「この女救えねー!」

 

「何よ急に!私が何処で何をしようがアンタには関係ないじゃない!」

 

「へえ、そんな事言うんだ。」

 

「ウザ!……ふん、私知ってるんだからね。貴方のガールフレンドが貴方の家に住んでる事くらい。」

 

「え?俺そんな奴いねえよ。」

 

「……………それマジで言ってんの?」

 

「うん、マジマジ、マジと書いて本気って言うくらいマジ。」

 

「はあ、ユミちゃんの気持ちが分からない奴に私とグリーンの間に入ってこないでよ!この、鈍感男!」




いつものブルーが戻ってきた瞬間でした。


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うるせえ、ぶっ殺すぞ!

今日は1話投稿しか出来ませんが木曜日に2話送れるように頑張ります。


あの後リーフと別れて、俺は食堂へ移動した。

 

「なあマサキさん、アンタはポケモンフーズのコーナーがあるからそこで食って来いよ。ここ人間用だよ?」

 

「ワイも人間や!」

 

「ニドキングの間違いだろ、昔は人間でも今はポケモンなんだ。ちゃんルールを守ってくれないとモンスターボールにマサキさん入れて海に落とすよ。」

 

「何さらっとエゲツない事言ってんねん!まさか、本気じゃないやろな……。」

 

俺がモンスターボールを片手に持ち、マサキさんに見せつけるように握るとすぐにポケモンフーズを食べに行ってくれた。

 

「相変わらず変なポケモンゲットするよなブルー。」

 

俺の前でそう言いながら炒飯を食ってるレッドが言ってきた。

 

「そうなんだよな、っていつからいたんだよレッド。お前もマチスさんに勝ったのか?」

 

「まあな、ついさっきグリーンとポケモンバトルしてボコボコにされたところだ。アイツただえさえ俺の金が少ない事知ってるくせにおまもり小判をポケモンに持たせて来るんだぜ、これで俺の全財産は20,000円しかないよ。」

 

「結構ある方じゃん、どうやってそこまで金を稼いだんだよ。」

 

「確か、ここに来る前にダンとガンって2人組から肩がぶつかったってなんかクレーム付けてきてポケモンバトルしろ!とか言われてやったはいいものの2人共俺に惨敗して金がたんまり入ったんだ。最近ジムバッチ持ってるだけでなかなかポケモン勝負の申し出が来ないから少し経済的にもピンチだったんだけど助かったんだよな。まあ、結局俺はジュンサーさんにその事を話すと2人共署へご同行してもらったけどさ。」

 

あの2人ホント何やってんの?確かにそこら辺の野次馬なんかに声かけてポケモンバトルすればってアドバイスしたけどさ、一般のトレーナーに負けてたらキリないしジュンサーさんに歩道されてたら終わりだよ。その内あの2人は金稼ぎの為にジュンサーさんというサンタさんがパトカーというソリを持ってきて刑務所行きというプレゼントを貰うかもしれないな。まあ、俺には関係ないか。告げ口したのは俺だけど別大丈夫だよね。

 

「なあレッド、こんな所で持ち手のポケモンが全て瀕死の状態で大丈夫なのか?」

 

「嗚呼、そういう事なら大丈夫だ。このサント・アンヌ号ではちゃんと下の階にジョーイさんがいるからそこでポケモン達を元気にして貰っている。後でブルーにもバトルするって言ってたから気をつけろよ。多分有り金全部寄越せって言われるぞ。」

 

「嗚呼、その事なんだけど………、」

 

俺はついさっき起こった出来事をレッドに話した。

 

「へえ、ここにリーフさんも来てたんだ。まあ、あの2人が顔を見合わせるなんてなかなか無いからな。マサラタウンではオーキド博士が2人の仲裁をして止めてたけど止まるどころかボコボコになって帰って来てたからな〜、」

 

「なんか想像出来る。それで〔「孫達がわしを構ってくれん!」〕とか言ってイジケル姿が目に浮かぶよ。」

 

「まあ、その内なんとかなるだろ。」

 

「やけに楽観的だな。もしかして、2人の仲裁をせずに言い合ってる姿を見ながら楽しむタイプ?」

 

「お!?遂にお前もその気持ち分かってくれるか?」

 

「分からねえし、分かりたくもねえよ。それより、最近俺の実家で俺のガールフレンド?が住み着いてるらしいんだけど何かレッドは連絡あったか?」

 

「特に何も、どうせ昔のスクールの同級生なんかが茶化しに来たけど留守だっただけの面倒な奴等なんじゃねえの?」

 

「そうだと良いんだけど、まあ今考えられる人は思い浮かばない訳では無いんだけど………ハア。」

 

「なんだよため息ついちゃって、そこまで嫌な思い出があるのか?」

 

「まあな。今じゃもう記憶の片隅に眠ってて欲しかったんだけど………やっぱり行かなきゃいけないか。」

 

「なんかあんのかよ?」

 

俺は苦笑いをしながらレッドに答えた。

 

「まあな、」

 

「隠さずに教えろよ〜。ほら、誰にも言わないからさ!」

 

「俺レッドの事信用してないから言わない。」

 

「そんな事言わずに、教えろよ〜。まさか!?俺に関係なしで何処の馬の骨とも分からない女ともう一線を超えてるとか!ブルーったら、だ・い・た・ん・。」

 

うるせえ、ぶっ殺すぞ!

 

「まあまあ、そう邪険にならないでよ。ブルーの旦那、ここは俺が力になりやすから。」

 

「お前段々キナ臭いキャラになって来てるぞ。」

 

俺がそう言った瞬間船が左右に大きく揺れた。

 

「「「「「「うわぁーーーーーーー!」」」」」

 

上から声がする、何があったんだ?俺はそんな疑問を胸にポケモン達をモンスターボールに戻してレッドと一緒に上へ上がった。外にいたのは、ギャラドスだった。

 

「何故こんな所にギャラドスがいんだよ!」

 

「俺が知るか!誰か、誰か助けてくれ!?」

 

「もうおしまいだー!」

 

周りの人達がそう叫ぶ中俺はギャラドスをポケモン図鑑のカメラ機能で生態を確認した。

 

『ギャラドス、凶悪ポケモン。肉食性で、極めて破壊的で凶暴。稀にコイキングの赤い鱗を持ったギャラドスも目撃されている。』

 

まじかよ、肉食性で破壊的なんて合わさっちゃいけない単語が並んでんじゃねえか!

 

「そこの君、そこから逃げなさい!」

 

そう言いながら俺の前に飛び出たマント男はモンスターボールからカイリューを出した。あれ?この人もしかして……



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答えになってねえよ!

今回も1話投稿です。んー、土曜にやっぱりいっぱい投稿しないといけないか〜


ギャラドスの前に立ち上がったマント男はカイリューを出した。

 

「カイリュー、ギャラドスをここから遠くに移動させるんだ!」

 

マント男はそうい言うと、カイリューはコクンと相槌をしてギャラドスの側へ飛び迫った。ギャラドスは、カイリューが近づいて来た途端にれいとうビームをカイリューに向けて飛ばすがカイリューは拳を握りながらまだ追いつかない程のスピードでギャラドスのれいとうビームを交わして握った拳をギャラドスの額に向けて放った。

 

「ブオーーーーン!」

 

ギャラドスは攻撃を喰らい叫びながらも、今度はりゅうのいかりを

この豪華客船(サント・アンヌ号)へ向けて放とうとしている。あれ?これ思ったよりもヤバイ!?俺が一瞬そう感じて慌てている間にマント男は「大丈夫、私のカイリューは世界一強い。」と言いながら顔をニヤつかせている。「アホ!世界一強いって言うんならチャンピオンにでもなってから言え!」と、俺はこの時声を上げるとマント男は「それじゃあチャンピオンの力を見せてあげよう!」と言ってきた。あれ、…………今なんて言った?チャンピオンの力を見せてあげよう?なんかテレビでこの人の衣装見たことあるよな〜と俺はぼけっとマント男の顔を見ていると、マント男は「カイリュー、雲まで上昇して一気に決めるぞ!ドラゴンダイブ!」

 

俺は思い出した、現在チャンピオンにして最強のドラゴン(カイリュー)を扱うトレーナー、ワタルの事を………やべえ、俺チャンピオンに向かって世界一強いって言うんならチャンピオンにでもなってから言えって失礼な事言ってしまった。許してくれるかな?俺がそう考えてる途端にカイリューは空高くまで飛び上がり、青いオーラを身に纏いながらギャラドスに接近していた。ギャラドスは、船からカイリューに的を変えたのかりゅうのいかりをカイリューに向けて放った。カイリューはりゅうのいかりを物ともせずにギャラドスに突撃した。

 

「バッシャーーーーーーーーーーーーーーーン!」

 

俺達の乗ってるサント・アンヌ号までカイリューのドラゴンダイブで作り出した津波に押し寄せられていた。周りの人達は「もうおしまいだー!」とか、「アルセウス様、どうか私達を救ってください!」とか、「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!」など言っている人達が周りにいたが、結果は全員無事だった。何故ならカイリューが片手でサント・アンヌ号を持ち上げながら飛んでいるからだ。このカイリュー何者?俺がそう考えてる間に、現チャンピオンは俺の元に歩いてきた。

 

「どうだいそこの少年。チャンピオンの力を見た感想は、見た感じ君もポケモントレーナーだよね。実はお願いがあるんだけどちょっと来てもらえるかな?」

 

と言ってきた。はぁ、なんだろう…俺嫌な予感しかしないんだけど。俺は現チャンピオンに連れられるがまま後を追うと、現チャンピオンはモンスターボールを片手に持っていた。

 

「あの、ポケモンバトルはしませんよ。勝敗は明らかですし。」

 

「君は変わった子だね、勝負を挑まれたら大抵のポケモントレーナーは俺とバトルがしたいと迫ってくるんだが、」

 

「俺は勝てない勝負をしない主義なので、お願いってコレですか?なら、もう俺戻りますよ。」

 

俺はそう言い、この出来事を無かったことにしようと考えていると現チャンピオンは「待ってくれ、ポケモンバトルがしたいんじゃなくて、このポケモンを貰ってくれないか交渉したいだけなんだ!」と言ってきたので、俺はため息をつきながらジト目で現チャンピオンの方へ目を向けた。

 

「どんなポケモンですか?」

 

俺がそう聞くと、現チャンピオンは「トレーナーの元を自ら去ったポケモンなんだ。」と言ってきた。コレは珍しい、普通ならトレーナーが弱いと自分のポケモンを決めつけて去っていくがポケモン自らがトレーナーの元を去るなんてなかなかない事だ。

 

「これから君のトレーナーになるかもしれないんだ。出ておいで、ミニリュウ。」

 

そう言いながら現チャンピオンはモンスターボールからミニリュウを出した。俺は「何故このミニリュウは自らトレーナーの元を離れたんですか?」とチャンピオンに聞くと、「それは今から話すつもりだ。」と答えた。

 

「もし、俺の元をこのミニリュウが離れたらどうするんですか?」

 

「それはないんじゃないかな?」

 

「何故そう言い切れるんですか?」

 

「君の事をヤマブキ道場の空手大王さんから聞いてるからだよ。」

 

「え?」

 

「いきなり言っても困るよね。このミニリュウ元々は、空手大王さんの弟子のポケモンだったらしいんだ。だけど、そのトレーナーはロケット団の手でこの世を去ってしまった。ミニリュウはその時空手大王さんの元に預けられていたんだけど、いつまで経っても自分のトレーナーが帰って来ないから自分は捨てられたんじゃないかと勘違いしたミニリュウは自らヤマブキ道場を去って行ったんだ。空手大王さんからその事を聞いた俺はそのミニリュウを最近ここら辺で発見したと報告がありクチバに向かうとこの船(サント・アンヌ号)でこのミニリュウを見つけたんだ。偶々空手大王さんから君の話を聞いていたから俺は君を選んだんだ。ミニリュウのトレーナーにする事を、」

 

 

 

「それと俺からこのミニリュウが離れない事は何の関係が?」

 

 

「それは、君が空手大王さんの弟子だからかな。」

 

 

 

俺はこの後「答えになってねえよ!」と現チャンピオンに不満をぶつけたのだった。

 

 




オッス!オラレッド 嫌〜泣かせるよな。ミニリュウにそんな事があったなんて初めて知ったぞ。ロケット団の奴ら許せねえ、オラのピカチュウでピカピカジュー!(10まんボルト)を喰らわせてやる!次回ポケモンの世界が以下略、ブルー対グリーンの悪口ポケモンバトルデスマッチ!絶対見てくれよな!


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やべえ、貰うの断れば良かった。

投稿が遅くなってすいません。何故この世に模試というテストが土曜日にあるんでしょう?アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……明日8話分投稿しないきゃ、ハア。


「それじゃあそのミニリュウの事頼んだよ。」

 

俺は結局ミニリュウを手持ちに加えることにした。何故ならこのミニリュウ俺の首にまとわりついて離れてくれないから仕方なく了承したのだった。

 

「なあ、なんで俺の首元に巻き付くんだ?下手すると俺の首がポッキリいって死んじまうぞ。」

 

俺がそう言っても、ミニリュウは俺の首元から離れてくれない。

 

「仕方がない、こういう時はポケモンになったマサキさんを呼ぶか。」

 

何故マサキさんを呼ぶかというと、マサキさんはニドキングの体になってからポケモンと会話できるようになっていたらしい。ホント、どこに向かってんだあの人。俺はそう思いながらマサキさんをモンスターボールから出した。

 

「なんやブルー、こんな時に呼び出してなんか用か?」

 

「実はマサキさん、……………、」

 

俺はマサキさんに現チャンピオン(ワタル)からミニリュウを託された事、ミニリュウの過去の事、ミニリュウが俺の首元に巻き付いて離れて欲しい事を説明した。

 

「へえ、また変わったポケモンをゲットのかブルー。あ、一応言っとっけどワイは変わったポケモンの中に入ってあらへんぞ!」

 

「マサキさんが自分から言い出した癖に自分で否定するのはどうかと思うぞ。それに、俺の手持ちでは良い意味でも悪い意味でもアンタは絶対に変わったポケモンの称号を世界中の人達から貰えると思うよ。それより、このミニリュウなんとかしてくれないか?首元がどんどんしまっていってそろそろ限界なんだが、」

 

「という事や、何故この変態(ブルー)の首を締めてるのか聞きたいんやけどええか?」

 

それからミニリュウは俺の首元から離れてマサキさんの腕に巻き付いた。あ〜、あと少しで首が本当にしまって殺されるところだった。思ったんだが、ミニリュウがハクリュウに進化しても俺に巻きつかないよな?やべえ、貰うの断れば良かった。

 

「大体の理由は分かったぞブルー、このミニリュウはイタズラ好きでなんでもモンスターボールの中に入るのを嫌っとるそうや。それに前のトレーナーの首元に良く巻き付いて困らせていたらしくて、それ以降何かに巻き付く癖が付いてしもたらしくて今後もよろしくと言っとるぞ。」

 

絶対によろしくしたくねえ!

 

「お前進化したら絶対に巻き付くなよ!良いか!絶対だ!何故巻き付いちゃいけないのって目をキラキラさせてお願いしても駄目だ!理由は俺の首が閉まるからだ!ミニリュウの状態だったらまだ許してやるがそれ以降俺の首元に巻きつかないって約束出来ないなら大人しくモンスターボールの中に閉じこもって貰うからな!」

 

「リュウ!」

 

「このミニリュウ人懐っこい性格しとるから前のトレーナーから離れた途端とても悲しかったらしいさかい、ブルーの体に進化しても首元以外でもいいから巻きつかせてくれって言っとるぞ。」

 

「ふざけんな!ワガママ言う子はモンスターボールに入っとけ!」

 

「リュウ!リュウ!」

 

「そんくらい良いだろケチンボだって言っとるぞ。どうするんやブルー、ミニリュウも引く気は無いらしいぞ。」

 

えー、でもミニリュウならともかくハクリュウだと腹、腰、腕、全て重くて動けないしな。あ、そうだ!

 

「なら、俺もミニリュウが進化したらテメエ社畜人生が待ってるからな!後悔しても遅えぞ!」

 

「リュウ!」

 

「俺強いから問題ないって言っとるぞ。」

 

「言ったな、じゃあこれから勝てる可能性が限りなく低いトレーナーとポケモンバトルさせるからな!後で後悔しても知らねえぞ!」

 

「リュウ!」

 

「童貞が俺に調子乗るなだってよ。」

 

「お前は産まれたばっかの赤ん坊の癖に何言ってんだ!ってか、何処でその言葉知ったんだよ!何、ポケモンは人間を下に見てるの?確かに産まれたばっかのミニリュウに首元巻きつかれたら俺瞬殺される程俺弱いけどコイツ俺の事まさかメッチャ下に見てる?」

 

俺の質問を聞かずにミニリュウは俺の首元に飛びついてきた。嗚呼、ダルい。俺はその後グリーンを探してポケモンバトルをする事にした。

 

 

〈数十分後〉

 

「なんだよそのミニリュウ、俺にワザと見せびらかしてんのか?トレーナーとの絆を深めたいのか、ポケモンと禁断の恋に落ちたのかは知らねえがあんまり程々にしろよ。」

 

「どれも違うわ!ってか、コイツ(ミニリュウ)と禁断の恋とかもっとねえわ!コイツが勝手に俺の首元に巻き付いているだけだよ。」

 

「へえ、まあ良い。鬱憤を晴らす代わりとしてブルーはサンドバック確定な。」

 

「ほら、いい加減離れろ!一番手はお前にするんだ。準備は良いよな?良くなくても出すけど。」

 

「人の話を聞け青馬鹿!ホント変わってないなお前。」

 

「煩いな、今トレーナーとポケモンとでバトルの準備をしたんだよ。いい加減待つと言う言葉を覚えろ腐った凡人!」

 

「テメエ!もう緑でもなんでもねえじゃねえか!お前のアイデンティティである青を言ってあげたのになんで俺には緑を付けねえんだよ能無し!」

 

「どうでも良いだろ、そこまで緑に拘ってるんなら言ってやるよピーマン野郎!テメエは野菜の中で最も子供から嫌われた緑として君臨してろ!」

 

「上等だよ淀んだ水蒸気野郎!テメエはその野菜から栄養分だけ取られてろハゲ!」

 

「ハゲてねえし、モッサリだし!」

 

俺とグリーンの悪口ポケモンバトルデスマッチはこの喧嘩からスタートした。




すいません、次回からグリーンとのポケモンバトルを投稿します。


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マサキさんは危ない目でイーブイを直視している。

8話投稿できるかな?と言う事でまずは1話目です。


そんなこんなでグリーンの1番手はオニスズメを出してきた。

 

「あんまり酷すぎる結果にしないでくれよブルー、お前のポケモンが可哀想だ。」

 

「言っとけピーマン、コッチは最近ゲットしたてのミニリュウだよ。実力も覚えてる技も未知数だから気をつけろよ!」

 

「駄目じゃねえか!って言ってる場合じゃねえか、後で後悔しても遅えぞ!オニスズメ、ブレイブバード!」

 

「サバァ!」

 

「テメエ、ちっとは初心者の気持ちを考えて技を選べよ!ミニリュウ、たつまきで回避しろ!」

 

「リュウ!」

 

「真剣勝負に手加減なんて必要ねえだろ!オニスズメ、たつまきの風に沿いながら上昇!」

 

「ミニリュウ、オニスズメの体にまきつく攻撃!」

 

オニスズメはミニリュウのたつまきを上手くかわしているが、ミニリュウがオニスズメの体に巻き付いた事で地面にオニスズメが落下した。

 

「オニスズメ、至近距離でなきごえを連発!」

 

「サバァ!」

 

「甘えんだよピーマン野郎!ミニリュウ、オニスズメの体にりゅうのいぶき!」

 

「まさか!?」

 

りゅうのいぶきは当たると麻痺をしやすいと言われている。これでずっと巻き付いていればオニスズメは動けない状態でジ・エンドだ!

 

「耐えろオニスズメ、負けずにつつく攻撃をミニリュウに連発!」

 

「オニスズメの首元を強く締め付けて行動不能にしてやれ!」

 

「リュウ!」

 

「サ、サバ………。」ポクリ

 

オニスズメはどうやら限界が来て気を失い目を回していた。

 

「戻れオニスズメ、良く頑張った。次はお前だカメール!」

 

次のポケモンはカメールか、フシギソウと同期に見たゼニガメとは印象が違うな。なんていうか、好戦的だ。

 

「カメール、甲羅に閉じこもりながら壁に向かってアクアジェット!」

 

「カメ!」

 

「ミニリュウ、カメールの甲羅にまきつく攻撃!」

 

「無駄だよ、カメールはアクアジェットで壁に当たりながら加速している。ミニリュウに捕まえられた所ですぐに引き離されるのがオチだ!」

 

クソ、カメールのアクアジェットが四方八方から来る事でミニリュウが怯んでいる。一旦交代だ!

 

「戻れミニリュウ、みずタイプにはみずタイプだ!任せたコダック!」

 

「コダ!」

 

「どんなポケモンを出しても無駄だ!カメール、アクアジェット!」

 

「カメ!」

 

「コダック、ねんりきでカメールを止めろ!」

 

「コダ!」

 

コダックはその場で頭を抱えながらしゃがみカメールを空中に停止させた。

 

「カメール、尻尾に力を込めるんだ!」

 

「何をするか知らねえが、当たらなければ意味ねえよ!コダック、壁や床にねんりきで当てながらカメールで遊んでやれ!」

 

「コダ〜〜〜!」

 

コダックはカメールの体を下へ、前へ、後ろへ、右へ、左へ、勢い良くカメールを壁や床にぶつけながら遊んでいるが、カメールは尻尾を使って上手く衝撃を減らしている。

 

「いい調子だカメール、コダックとすれ違いさまにアクアテール!」

 

「カメー!」

 

「コダック、此方もアクアテールで迎え打て!」

 

「コダ!」

 

コダックとカメールはお互いの尻尾をぶつけて、大きな煙を発生させた。コダックとカメールは共に倒れていたが、先に立ち上がったのはコダックだった。

 

「コ、コダ。」

 

「良いぞコダック!」

 

「カ、メー!」

 

カメールも立ち上がって勝負がまだ続くかと思ったその瞬間コダックは目を回してその場で意気消沈してしまった。

 

「コダック!」

 

「ふん、今回は俺達も結構やばかったなカメール。カメール?」

 

カメールは首を下に向けたままグリーンの返事を返さなかった。それは、爆発的な(激流)が発動する合図でもあった。

 

「カッメーーーーー!」

 

カメールの体から青いオーラが身に纏っていた。アレは、フシギソウの時の深緑と同じ追い詰められる程みずタイプの威力が上がる激流だ、気をつけないと一発で終わらせれる程のパワーをカメールは今持っている。

 

「コダック戻れ、今日のポケモンフーズ半分くらいミニリュウに分けてもらうぞコダック。お次はフシギソウ、一発で終わらせるぞ!」

 

「フッシー!」

 

「俺のカメールには意味ねえよ、コッチも早期決着をつけなきゃやべえんでさっさと終わらせるぞカメール、アクアジェット!」

 

流石に激流のパワーは強く、カメール自身もさっきよりアクアジェットが加速していた。

 

「フシギソウ、自分自身にどくのこなを撒くんだ!」

 

「何?まさか!?カメール、止まれ!」

 

「もう遅い!フシギソウ、そのままカメールにたいあたり!」

 

「ソウ!」

 

フシギソウはカメールに勢いよくぶつかりカメールを毒状態にした。

 

「カメー!」

 

カメールは顔が紫に染まりながら毒状態に耐えている。

 

「後は時間の問題だな。フシギソウ、つるのむち!」

 

「ソウ!」

 

「カメール、後ろに避けるんだ!」

 

「カ、カメ……、」

 

カメールはフシギソウのつるのむちを食らう事なく倒れてしまった。

 

「カメール、ここまで頑張ってくれてありがとな。」

 

「お次は何を出すんだ?」

 

「ふん、どの地方でもなかなか手に入らない進化ポケモンだよ!行け、イーブイ!」

 

「イブ!」

 

「イーブイだと!?」

 

そう言ってモンスターボールの中から勝手に出てきたマサキさんはイーブイを見て両手をワナワナしている。マサキさんは危ない目でイーブイを直視している。



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ミニリュウがとても嫌そうな顔してんな。

2話目投稿です。はあ、疲れる


「なんだ?その喋るニドキングは、」

 

グリーンは当たり前の疑問を俺に質問してきた。

 

「ワイはニドキングがじゃなくてマサキや!色々あってポケモンの姿をしとるがいつか人間に戻ると決意した人間や!」

 

「元だけどね。」

 

「へえ、これまた珍しいポケモンをブルーはゲットしたんだな。」

 

「ワイは珍しいポケモンじゃなくて人間や!」

 

「元を付けろ元を!アンタはどう転んだって今の姿じゃ正真正銘の誰が見ても珍しいポケモンだと思われるよ!」

 

「そろそろ準備は良いか?イーブイ、フシギソウに向かってスピードスター!」

 

「ブイ!」

 

「フシギソウ、つるのむちで向かってくるスピードスターを全て弾くんだ!」

 

「だったらかげぶんしんからのスピードスター!」

 

「何!?」

 

イーブイは10対以上に増えた後にかげぶんしんのイーブイも一緒にスピードスターを放ってきた。

 

「フシギソウ、後ろに後退しながらつるのむちで向かってくるスピードスターを弾くんだ!」

 

「ソウ!」

 

「今がチャンスだイーブイ、ギガインパクト!」

 

「イッブーーーイ!」

 

「何!?」

 

分身したイーブイ達が一斉に突っ込んで来た。これじゃあどれが本物のイーブイか分からない。

 

「フシギソウ、頑張って耐えるんだ!」

 

フシギソウは体を丸めて防御体制に入るが、イーブイに吹っ飛ばされて気を失い目を回していた。

 

「ふん、こんなもんかよ。ブルーのフシギソウってのは、そんなんじゃ俺の大将には勝てねえぜ。」

 

「成る程、サンドパンが1番じゃない理由が少しだけ分かったよ。確かにそのイーブイは手強い。だけど、行動を制限させればどんなポケモンでも弱点は出る!お前の出番だミニリュウ、そろそろ首元から離れてバトルフィールドに移動してくれないか?」

 

「リュウ!」

 

ミニリュウはマサキさん曰く、「仕方ねえな、これだから新人トレーナーに俺は頭を抱えるんだ。もっと頭を使えガキンチョ!」と言っているらしい。

 

「煩え巻き付く事しか取り柄のない赤ん坊が!そもそも名前にミニが付いてる時点でテメエはもう俺よりもガキンチョなんだよ、バーカ!バーカ!」

 

「子供過ぎる、見てるこっちが恥ずかしくなってくるわ。」

 

そう言ってまた俺達の前に姿を現したのは最近弟のグリーンと悪い関係であるリーフだった。

 

「へえ、進化ポケモンのイーブイじゃない!何処で手に入れたのグリーン?」

 

「俺が何処で何しようがアンタ(リーフ)には関係ないだろ。バトルの途中なんだ、部外者は引っ込んでろよ!」

 

「何よその言い方、確かに今までアンタにして来た事は悪いって思ってるけどそこまで言う必要は無いじゃない!」

 

リーフがそう言うと、グリーンはリーフの襟を掴み………

 

「悪いと思ってる?アンタが?笑わせんなよ!いつもいつも誕生日の時に俺から色々な物を奪っていって学校でも俺に話しかけてくる奴等はアンタの事で近付こうとしてくる馬鹿な人達ばっかだ!もうウンザリなんだよ!これ以上俺から何を奪うんだよ!アンタは自分の事ばっか昔から考えていたよな。ジョウトに留学していた時もそうだ!いつもアンタと俺を周りの大人は比べてくる、いい加減にしろよクソ姉!俺はアンタの分身でも無ければクローンでもねえ!俺はグリーンなんだ!オーキド博士の2人の孫の1人で最強を目指しているごく普通のトレーナーなんだよ!俺からこれ以上何も奪わないでくれよ!それが分かったらこれ以上俺の前に姿を現さないでくれよ。なあ、姉貴(リーフ)。」

 

グリーンは後から涙目でリーフを睨みバトルフィールドへと戻って来た。

 

「良いのか?そんな言い方して、」

 

「ブルー、言っとくがこれは家族の問題なんだ。他人がいくら口出ししようと俺の気持ちは変わらねえ。お前も俺の前に立ち上がるんならそん時は容赦しねえぞ。悪い、バトルの途中だったな。続けるぞ、」

 

グリーンはそう言ってイーブイの頭を撫でながら言ってきた。一方リーフは驚いた表情で暗い顔になり何処かへ行ってしまった。

 

「なあグリーン、俺がこのバトルで勝ったら1つ聞きたい事があるんだが良いか?」

 

「ふん、上等だ。まあ、俺に勝てたらの話だがな。」

 

「と言う訳だ、頼むぞミニリュウ、まきつく攻撃!」

 

「リュウ!」

 

「イーブ!」

 

「イーブイ!クソ、ギガインパクトの効果で一時的に動けないんだったな。」

 

「そのまま尻尾でイーブイのお尻に叩きつける攻撃!」

 

「リュウ!リュウ!リュウ!」

 

「イブ!イ、イブ!///」

 

あれ?なんかイーブイ喜んでないか?

 

「ミニリュウ、イーブイの体をりゅうのいぶきで痛めつけるんだ!」

 

「リュウ!」

 

「イーブイ!耐えろ、反撃の糸口が見つかるまで耐えるんだ!」

 

「イブブブブ///」

 

やっぱりおかしいな。何故イーブイが攻撃を食らってんのに喜んでいるんだ?

 

「おい、あのイーブイヤバイ性癖持ちやで!」

 

「嗚呼、もう分かった。言わなくていいよマサキさん。大体想像がついたから、」

 

「嫌、ただ痛めつけられるのが好きじゃのおて、痛めつけられたポケモンに絡められながら尻を叩かれるのが良いって言っとんのやあのイーブイ!」

 

ハア、つまりミニリュウの戦闘パターンがとてもイーブイの性癖にベストマッチしたって事ね。よくよく見ると、ミニリュウがとても嫌そうな顔してんな。ザマァ!

 

 




今回はグリーンとリーフの姉弟の話について深く探っていこうと思います。


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何故アンコールを使うんだ?

すんません、やっぱり8話投稿出来ないかも。って言う事で3話目投稿します。


 

 

「ミニリュウ、まきつく攻撃を持続するんだ、このまま持続させればいつかイーブイの体力も消えるはずだ。」

 

「リ、リュウ!」

 

「イブ!///」

 

「おい、イーブイ!何故アンコールを使うんだ?かみつく攻撃だ、早くミニリュウを追い払うんだ!」

 

「グリーン、お前まだ分かんねえのか?イーブイがアンコールする理由は自分から縛られてたい性癖があるからだよ!」

 

「何!?まさか、イーブイ!顔を赤く染めるんじゃない!かみつくだ!かみつく!」

 

「巻き付いてる間はイーブイなんの技も出せねえよ。」

 

「何!?」

 

それ以降グリーンの言葉を無視し続けたイーブイは自らアンコールをミニリュウにかけて気絶するまで巻き付かれていた。何故だろう、バトルに勝った筈なのに全然高揚感が感じられない。それどころかゾッとする恐怖を思い出しそうだ。ああ、頭が痛い!

 

〈数十分後〉

 

「イブ!///」

 

「リュウ!」ビクビク

 

今の状態を説明すると、バトルの後サント・アンヌ号のジョーイさんのいる場所まで行きポケモンを回復してもらいポケモンを手渡しでジョーイさんから返される時にイーブイがミニリュウにくっ付いて頬を擦りつけている。一方ミニリュウはビクビクしながら俺の顔を見て救援を要請している。初めてミニリュウに同情したわ。

 

「ほら、ミニリュウが困ってるだろイーブイ。モンスターボールの中に戻るんだ。」

 

グリーンはその姿を見て頭を片手で抱えたままイーブイをモンスターボールの中に戻した。ミニリュウは安堵したのか俺の首元に強く巻き付いてきた。助けなかったから怒って俺の首元をメッチャ強く締め付けて来るんですけど、辞めて、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!マジで死ぬ!ミニリュウ君分かったから、今度から助けてやるから緩めて!口からりゅうのいぶき放とうとしないで!

 

「分かった、話し合おうミニリュウ!コダックのポケモンフーズを分けてやるからそれで許してくれ、……許してくださいミニリュウ様!」

 

「リュウ。」

 

ミニリュウはまるで「次見捨てたら殺るぞ。」と言いながら俺を睨めつけてきた。今度からミニリュウへの態度は気をつけておこう。

 

「ハハ、どっちがトレーナーだかこれじゃあ分かんねえな。」

 

「元はと言えばテメエのイーブイが原因だろうが!」

 

「仕方ねえだろ、俺が何言ってもアンコールしかしねえんだからよ!あ、そう言えば聞きたい事ってなんだ?」

 

「リーフとの事だよ。何があったのか一通りリーフから聞いたんだけどさ。もしかしてそれ以上何かされたのか?」

 

「なんだ、姉貴(リーフ)の事か。別に心配する程の事でもねえよ。ただ昔から自己中な俺よりも頭の回転が早い姉ってだけだよ。まあ、事の発端はアレから始まったな。」

 

〈今から7年前〉

 

グリーンサイド

 

俺はいつもポケモンスクールに通っていた頃なんだけど、姉貴はポケモンの事が誰よりも好きだと自分から言って将来ポケモン研究所で働くのを夢みて頑張っていた。だからかな、なかなか姉貴は俺に構ってくれなかった。

 

「姉ちゃん、一緒に外であそぼ!」

 

「無理、今アンタの絶対に解けないような問題をやってんだからレット君とでも遊んでなさい。」

 

「え〜〜、レットとはいつも勝敗が決してるからつまんないんだよ。それに、姉ちゃん俺と遊んだ事1回も無いじゃん。遊べば楽しいよ!」

 

「煩いわね、また今度相手してやるから今度にして。」

 

「はーい、(どうせ姉ちゃん何の事?って言って忘れてるんだろうけどしつこく言えばきっと振り向いてくれるかな?)」

 

次の日

 

「姉ちゃん今日こそあそぼ!」

 

「え、何言ってんのグリーン。今私勉強してるの、邪魔しないで!」

 

姉貴はそう言って部屋のドアを強く締めた。あーあ、今日も駄目だったな。また今度にするしかないか。

 

その次の日

 

「姉ちゃん、今度こそ!」

 

「しつこい、帰って!」

 

「そんな!?昨日もちゃんと我慢したのに!」

 

「煩いわね、ワガママな子は私の弟じゃありません!」

 

また姉ちゃんから部屋を追い出された。ねえ、姉ちゃん。僕の事嫌いなの?

 

〈数ヶ月後〉

 

「グリーン、誕生日おめでとう。ポケモン大百科をプレゼントしよう。」

 

「やったー!ありがとおじいちゃん!」

 

「グリーン、後でそのポケモン大百科私にも見せてよ!」

 

お姉ちゃんが初めて僕に話しかけてくれた。とても嬉しい!

 

「うん良いよ!」

 

その次の日

 

「お姉ちゃん、ポケモン大百科そろそろ返してもらっていい?」

 

「今勉強中、静かにしてよもう!」

 

「え、でもポケモ……、」

 

「いいから、終わったら返すからあっち行ってて!」

 

「………分かった。」

 

それ以降俺のポケモン大百科が帰ってこなかった。ポケモン大百科だけじゃない、すごい釣竿や自転車もお姉ちゃんから取られた後帰って来ずにそのまま俺はポケモンスクールに通う事になった。

 

〈1年後〉

 

「ねえ、グリーン君!君のお姉ちゃんにコレを渡してくれるかな?」

 

「誰ですか?姉なら家に居るので自分で届けに行った方が早いと思いますが……。」

 

「お願い、人の家に上がる勇気が無くて君を頼るしか無いんだ。届けてくれるかな?」

 

「……分かりました、渡しておきます。」

 

俺はそう言い可愛くリボンで結ばれた箱をもらった。

 

自宅

 

「姉ちゃん、姉ちゃんにコレを渡してくれってある人に言われたから置いとくね。」

 

「余計な事しないでよグリーン、しかも宛名見るとまたアイツじゃない。しつこい!」

 

姉ちゃんはそう言って渡された箱の中身だけ取ってそれ以外はゴミ箱に捨てた。それから多くの月日が経ち姉はジョウトに留学して俺は研究所の大人やポケモンスクールの先生達から「グリーン君じゃなくてリーフちゃんに残って欲しかったわ。」とか、「リーフちゃんはとても勤勉だからグリーン君も学ぶように。」など言われた。なんで俺は姉ちゃんと毎回比べられるの?もう沢山だよ!気づいたら俺は1人ぼっちになっていた。




今回は最低ヒロインを描いてみました。今度から自重します。


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この世界の男性は何処まで貧弱なんだよ。

4話目の投稿です。今回は何処まで行けるかな?


「相変わらずグリーンの姉はえげつねえな。確かにグレるわ、納得!」

 

「まあ、姉貴にさっき強く言えたのはとてもスッキリしたしいい気味だ。って俺はグレてねえよ!それに少しだけブルーにも感謝してんだぜ。マサラにお前が引っ越してなかったら俺はまずトレーナーにすらならなかったかもしれねえしな。」

 

「隕石が降ってくる!グリーンが俺に感謝なんて災いの元だ、逃げろ!」

 

「テメエ後で覚えてろクソ野郎!」

 

俺はグリーンを置いて逃げ回ってる途中にサント・アンヌ号で迷子になった。

 

「ここ何処だ?走って疲れて腹も減ったし力が出ねえ。」

 

「大丈夫かい君、顔が真っ青になってるよ。コレを食べると良い。」

 

そう言って、俺におにぎりを渡してきたのは船の作業員さんらしき人だった。

 

「あの、貴方何処のどなた様でいらっしゃいますか?」

 

「ハ、ハ、ハ紹介が遅れてすまんな少年。私はこのサント・アンヌ号の船長兼クチバシティのジムリーダーマチスと友達をしているゲロンと言う。よろしウォロロロロロ!」

 

そう言った船長さんはバケツに顔を突っ込みゲロを出している。船長って海に酔うんだ。

 

「アンタもアンタでとても顔が真っ青だよ。ほら、背中さすってあげますから早く気分治してください。」

 

「おおすまんね。あら!そのバッチはクチバシティのジムリーダーであるマチスを倒した時にゲット出来るオレンジバッチ!そうか、君はマチスに勝ってこの船の利用権をゲットしたんだね。」

 

「はい、マチスさんからも今度一緒に船の上で話したいって言ってましたよ。」

 

「そうかそうか、コレはゲロしちゃいられない!私も船長らしき事をしなければ!でももう少しウォロロロロロ!」

 

やっぱり吐くのね。

 

〈数十分後〉

 

「やあ、助かったよ。1人でパトロールしていたらお客様にご迷惑をお掛けするところだったからね。」

 

「あの、俺もそのお客様の1人なんですけど。」

 

「嗚呼、それは失敬。それよりもあのマチスに勝つとはね。君、次の街には気をつけた方が良いよ。ロケット団が潜んでると噂だ。」

 

「ロケット団?それはまた、その街のジムリーダーやジュンサーさんは気付いて無いんですか?」

 

「噂によれば何かに妨害されてこれ以上ロケット団の案件に手を出せないと嘆いていたそうだ。君も気をつけるんだね。タマムシシティには強力なジムリーダーであるエリカちゃんが相手だ。なんでも、やどりぎのタネとみがわりを使うフシギソウでチャレンジャー達を地獄に落としてきたらしい。これまでの戦い方が通用しない相手だと聞いている。十分に注意しておくと良い。」

 

「忠告ありがとうございます。それでは、……」

 

「ちょっと待ってくれ。最後に1つ、タマムシシティに着く前にジュンサーさん達を鍛える学校があるらしい。是非見学する事をオススメするよ。」

 

「はあ、わかりました。」

 

俺はそう頷く頃には丁度クチバシティにサント・アンヌ号が到着したらしい。俺は船から出た後タマムシシティへ向かう事にした。

 

7番道路

 

そろそろタマムシシティに着くかな?あ、そういえばナツメさんに聞いてなかったな。バレないように隠れる方法、ポケギアで連絡してみよう。

 

prrrrrr prrrrrr prrrrrrr ガチャ

 

「もしもし、ブルーです。そろそろタマムシシティに着くんですけどどうやって身を隠せば良いんですか?」

 

『あら、到着まで以外と早かったわね。今私はタマムシシティのポケモンセンターで貴方を待ってるわ、その時に教えてあげる。』

 

「分かりました、それじゃあ着いた時にまた連絡します。それじゃあ、」

 

『ええ、じゃあね。』

 

ツー、ツー、ツー。

 

どうやらもうタマムシシティに着いてるようなので早速走って行こうかな?と俺が思ってる矢先にガーディの群れが草むらを走っていた。

 

「お!ガーディみっけ。覚悟ガーディ!」

 

「待ちなさいそこのトレーナー!」

 

そう言ってきたのは少し歳をとったジュンサーさんだった。

 

「あの、何か用ですか?」

 

「用も何も今貴方のポケモンでジュンサースクールのガーディを攻撃しようとしてたでしょ!」

 

「ジュンサースクール?」

 

「まさか知らないの?ジュンサースクールはその名の通りジュンサーになる人達が通う学校よ。最近じゃトレーナーよりもポケモンセンターのジョーイさんになりたいっとか犯人を捕まえたり事件を解決するジュンサーさんになりたいって声が各地で上がってるの。」

 

「え!?でも、ジュンサーさんやジョーイさんって基本的に女性が良く勤めている人達多くないですか?」

 

「確かに比較的ジョーイさんも私達ジュンサーも女性が多いわ。まあ、別に婚期を遅らせている訳じゃなくて、単純に女の方が男よりもたくましくて強いから女性が配属されてるの。見学してみる?」

 

「はい、お願いします。」

 

俺はサント・アンヌ号の船長であるゲロンさんの言っていた通りジュンサースクールの見学を申し出てみた。さっきジュンサーさんが言っていた女の方が男よりも結果が上って事は男性よりも女性の方がたくましくて強いからって言ってたよな。この世界の男性何処まで貧弱なんだよ。



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どうやら俺のコダックは女性(若い人限定)にメロメロボディが発動するらしい。

すいません、後2話が限界かも………という事で5話目投稿します。


ジュンサースクール

 

「ここでは、もし犯罪者に遭遇した時の人間同士の戦闘とポケモンバトルを磨いているわ。まあ、殆どポケモンバトルを極めていないとジュンサーにまずならないのだけどね。」

 

「まあそうですよね。」

 

「あ!そうだわ、貴方仮にもポケモントレーナーでしょ。だったらこの子達とポケモンバトルで鍛えて欲しいの。頼めるかしら?」

 

「まあ、構いませんが。どのポケモンを使えば良いですか?」

 

「そうね、出来るだけじめんタイプやみずタイプをお願いするわ。ほのおタイプでもらいびという特性を持ってるポケモンでも良いわよ。」

 

「そうですか、なら出てこいコダック!」

 

「コダー!」

 

「皆集合して!ポケモントレーナーが来たわよ!全力でもてなしてあげなさい!」

 

 

「「「「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」」」

 

 

………………は!?いけない、一瞬俺の中の時間が一時停止していた。

 

「あの、俺11人も相手しなきゃいけないんですか?」

 

「ええ、そうよ。因みにまだまだ応援は来るから期待して頂戴!」

 

え!?

 

「私見習いジュンサーなんですが、本気でお願いします!行くのよガーディ、かみつく!」

 

それ以降の事はあまり覚えていない。ただ分かるのはひたすらコダックが「可愛い///」とか、「コダック、こっち向いて!///」とか、「ほんとは駄目なんだけど私のガーディと貴方のコダック交換しない?」とか言われた。駄目でなくても俺はコダックを手放さんわボケ!という事でどうやら俺のコダックは女性(若い人限定)にメロメロボディが発動するらしい。コイツ今置かれている状況が分かっていないのか首を傾げながら頭を両手で抑えている。っていうかいい加減煩いな。少しコダックが動作しただけで見習いジュンサー達は「「「「可愛い!」」」」とか、「「「「「こっち向いて!」」」」」とか言われてるよ。なんて富豪っぷりなんだコダックの奴。そのくせ俺を見てくれる見習いジュンサーさんなんて1人もいないわ。まあ、そっちの方がほんと楽で良いんだけど。俺がそう思っている瞬間『警報、警報、タマムシシティからロケット団の残党だと思われる奴等を発見!直ちに出動せよ!同じく繰り返す!タマムシシティからロケット団の残党だと思われる奴等を発見!直ちに出動せよ!』というアナウンスが流れてきた。コダックにメロメロだった見習いジュンサーさん達は何もなかったかのように外へ出て行った。

 

7番道路

 

「クソ、なんなんだあの街は!?本部の近くはジュンサーでも近寄らない筈なのにどうして可愛い子を口説こうとしただけで通報されるんだ!ロケット団だって世界の為に尽くしてるんだ!そんなに差別するなんてあの女の頭が狂ってるんだ!そうだ、方に違いない!早く任務を遂行しないと!」

 

「何悲しい事言ってんのか知らないけど、貴方を逮捕します。大人しく補導されなさい!」

 

「な!?サツかよこんな時に!クソ、こんな時に!いけっマタドガス!」

 

「いくのよガーディ!」

 

「へ!ガーディ一体程度………何!?」

 

「ガーディいくのよ!」

 

「ガーディお願い!」

 

「「ガーディ、出てきなさい!」」

 

「な!?これ反則じゃねえか!卑怯だぞてめえらサツがポケモンバトルのルールをなんだと思ってるんだ!」

 

 

「「「「「「「「ロケット団には言われたくないわよ!」」」」」」」」

 

 

これぞ数の暴力って言うんだな。

 

「ふん、だが雑魚がいくら揃ったって一緒だ!マタドガス、だいばくはつ!」

 

「マーダード!!!ガーーーース!」

 

その瞬間、出していたガーディは全て目を回していた。成る程、考えたなアイツ。あれ?あそこに一体だいばくはつに耐えたガーディがいる。凄いなあのガーディ、だいばくはつを耐えるポケモンなんて俺初めて見た。

 

「おら!俺にはまだマタドガスが一体残ってるんだ!俺をこのまま逃してくれるなら命の保証はしてやるよ!それか、そのガーディを俺の元に差し出す事でもアリだぜ。」

 

「く、そんなのどちらも選ばないわ!どれだけ勝ち目がなくても私達はジュンサーだ!貴方達犯罪者を逃がさない!」

 

「どれだけ威勢を張っても無駄なんだよ!」

 

男は傷ついたガーディの腹を勢い良く蹴り檻の中に突っ込んだ。

 

「そんな、ガーディ!」

 

「しまいだ!ヘドロばくだん!」

 

「マタ!」

 

「く、ガーディ!」

 

「マサキさん出番だよ!」

 

「おうってなんでワイを選ぶねん!」

 

そう言いながらも見習いジュンサーさんをヘドロばくだんからマサキさんは盾になった。

 

「今は抗議している時間はない!すぐに終わらせるぞ、メガトンパンチ!」

 

「オラァ、喰らえメガトンパンチ!」

 

「マタ!」ドサ

 

「マタドガスー!」

 

「ち、仕方がない。いけコイル、フラッシュ!」

 

「ジジジ!」ピッカーーン

 

その瞬間ロケット団の三下と思える奴はその場から消えていた。

 

「クソ、後を追うぞマサキさん!」

 

「その必要は無いわ!」

 

そう言ったのは最初に出会ったジュンサーさんだった。

 

「ありがとう、ウチの生徒を守ってくれた貴方には礼を言っておくわ。ただし、深追いは禁止!それはどの部署でも変わらない。貴方はロケット団を仮に崩壊させたとしても、ロケット団の残党から返り討ちに遭うだけよ。それに貴方にはポケモントレーナーとしてここで終わるわけにはいかないでしょ?」

 

「はい、すいません。でも、ガーディは連れていかれましたよ。

 

「そこは問題ないわ。だってガーディならここにいるのだもの。」

 

え?

 

「何がどうなってるんですか?」

 

「実はあのロケット団の三下はこのガーディを置いて行ったのよ。ねえ、次タマムシシティのジム戦しに行くならこの子を少しの間預かってくれないかしら。」

 

そう言って渡されたのはモンスターボールだった。

 

「あの、何故俺にガーディを?」

 

「この子は暴れん坊でなかなか言う事聞いてくれないの。でも、貴方のようなバトルの経験豊富なトレーナーに預けた方が良いかなって思ってね。タマムシシティはこの道を超えた場所にあるわ。早くポケモンセンターでこのガーディを休ませてあげて。」

 

「はあ、分かりました。」

 

かくして、俺はガーディを預かる事にした。




今回はただガーディをゲットする為だけに投稿してみました。お次はタマムシシティ編になります。


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私の愛しの王子様(ブルー)

今日はここまでにしときます。もしかしたらもう1話投稿するかもしれません。


タマムシシティ

 

ポケモンセンター

 

「あーあ、疲れたな。ガーディもポケモンセンターに預けてやる事ねえし、ナツメさんどこにいんだよ。」

 

「ここにいるわよ。」

 

「ぎゃーーーー!」

 

びっくりしたァー、急に背後から話しかけられたら怖いわ!

 

「それは悪いことをしたわ。ごめんなさい、それよりもここのジムリーダーにバレない状態でジムバッチをゲットする為に私を呼んだんじゃないの?」

 

「嗚呼、そうだった。いつあの人が来るか分からないから、早めにお願いします。」

 

「了解したわ、此処からは私だけが喋っておくから貴方は心の中だけで呟いときなさい。それと、どんな顔がご指名かしら?」

 

どんな顔ねえ、出来るだけ今の自分とは違う顔にして欲しいな。

 

「分かったわ。少し痛いけど我慢してね。」

 

え、我慢?ナツメさんはそう言うと、俺の左右の頬にナツメさんは両手で触れる。何が始まるのか恐怖と緊張で待っていると、顔の中心が一瞬で曲がった。

 

い、イデデデデデ!痛えわ!何してんのナツメさん!

 

「貴方の顔を整形士が顔を伸ばして変えるようにエスパーで筋肉や素の顔の形を変えているの。もう少しだけ待って、もうすぐ終わるから。」

 

嫌、それ力技で俺の顔を変えようとしてるのとあんま変わんねえんじゃねえか!?

 

「大丈夫よ、後は付かないし皮膚の構造を少し変えてるだけだから問題ないわ。」

 

問題大アリだわ!それって俺の顔ホントに元に戻るの?ナツメさんはどんな顔にしようとしたんだよ!

 

「終わってからのお楽しみにで取っておいて。今話しかけられて集中が途切れると貴方の顔は醜い怪物になってしまうわ。それでも良いなら別に構わないけど。」

 

良くないです!話しかけないんで早く終わらせてください!

 

〈数十分後〉

 

「イッテ〜、まさか顔の完成して鏡見た瞬間ナツメさんかと思ったよ。」

 

「何?悪いかしら?」

 

「嫌、別に悪くはないけどさ。」

 

この時の俺の顔はナツメさんによって、ナツメさんと同じ目、鼻、口、つまりまったく多少違うがほとんどナツメさんと似た顔になったのだ。エスパー少女おそるべし、

 

「此処から出る時また呼んで頂戴。その時もまた貴方の顔に触れながらエスパーで元の顔に戻すわ。」

 

「了解しました。」

 

「因みに、貴方は名乗る時……そうね。ナツとでも名乗っておいて、その方が互いにの為だわ。私一人っ子だから兄弟なんていないし、貴方もそれで良いわよね。」

 

「はい、それじゃあ行くよみん………、」

 

俺がそう言う瞬間何かの気配がした。ねっとりとした視線を俺にぶつけて来?この街で出会ったあの人の気配、最悪だ。さっきの状態を見られてたら全て水の泡になってしまう。なんとか気付かれないようにしないと、

 

「どうしたの?」

 

さっきからずっと視線を感じるので、固まってるだけです。

 

「成る程、それじゃあそろそろ私は行くわね。終わったら呼んで、ナツ(・・)。」

 

「了解です。(ショッピングモールにでも行って撒こうかな。)」

 

俺は、ガーディをジョーイさんから受け取った後ショッピングモールへ足を運んだ。

 

 

???サイド

 

「ウフフ、見つけましたわ。私の愛しの王子様(ブルー)とあの時の続き、私と貴方だけの物語(時間)を進めるだけですわ。」

 

ブルーサイド

 

ショッピングモール

 

「そろそろ視線が消えたかな?はあ、良かった。」

 

首元にいるミニリュウが離れてくれないのは痛いが仕方ないか。こればっかりははコイツ(ミニリュウ)は関係ないし、自力で解決するしかないか。それより、ロケット団がこの街に潜伏しているのが気になる。さっきもタマムシシティから三下だけどロケット団が現れたんだ。なら、此処の何処かに必ずいる。5年前俺が此処にいた時は確かこの街にスロットなんてなかった筈だ。しかも、ロケット商談っていう会社が経営してるって言ってたから絶対ロケット団が裏で手を引いてるし、あのランスって言う胡散臭いだいばくはつ野郎も何処かにいるかもしれない。ひとまずは、情報収集だな。それにいつアイツ(エリカ)に見つかるか分からないし、警戒を怠ったりしないようにしないと。どうせ裏で俺の場所を探して回ってる筈だ。それにタマムシジムのジムリーダーに勝たないとレインボーバッチは手に入らない。早めに挑戦しておくか。俺はそう思いながらフシギソウの仮面を買ってタマムシジムへと移動した。

 

 

タマムシジム

 

「ようこそ、未来のチャンピオン!我ジムは綺麗でエリートで無駄のない動きをするこの街のアイドルエリカ様がジムリーダーだ。ポケモントレーナー達は最初この関門を超えられなければ諦める人達が多いと噂されている。何せ補助技だけでチャレンジャーのポケモンを全て倒す程の実力者だ!舐めてかかると痛い目どころか三途の河まで見ることになるかもしれんぞ!さあファイトだ!」

 

「分かりました。忠告ありがとうございます。」

 

俺は流れるように挨拶を済ませていつも通り奥の部屋へと行った。

 

扉を開けると、一面原っぱが広がる高原と見間違えた。此処ポケモンジムだよな?そこらの高原じゃないよな。よく見ると、太陽の代わりに馬鹿でかいライトが草むらに当てられている。

 

「それは、LEDを利用した不可視光線でこの一帯の植物を育てているんですわ。」

 

「確か、虹色の7色と同じように可視光線はあってその内の赤と青の光線もと言い不可視光線を浴びさせるだけで植物の一部は成長するんでしたよね。確かソーラービームも同じ赤と青の不可視光線で光合成をしながら行う技だと言われてますよね。」

 

「流石ですわ。フシギソウの仮面をそろそろ取ったらどうでしょうかブルー君。」

 

「生憎と俺はブルーと言う名前じゃ無いんだ。このフシギソウの仮面は此処のショッピングモールで買った物で………、その写真は何処で撮ったんですか?」

 

ジムリーダー(エリカ)が俺に見せてきた写真は、ポケモンセンターで俺の顔を変えようとしている姿のナツメさんに両手で俺の頬を触れられている絵だった。

 

「貴方がブルー君じゃ無いっていうなら顔を見せて下さい。その顔がヤマブキのジムリーダー(ナツメ)と同じ顔じゃ無いならの筈です。」

 

俺は恐怖のあまりここから逃げ出すところだった。




二度目の病んでるキャラを作りました。どうでしょうか?


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成る程、面倒だ。

続きを書きたくて投稿しました。7話目の投稿です。後の1話は来週の土日にでも投稿します。


「ウフフ、さあ貴方の顔を見せてくれますか?愛しのブルー君。」

 

「あの、俺の名前は」

 

「ナツではなくて?」

 

「もうそこまで知ってたんですね。」

 

「当たり前でしょう。貴方がトキワの森から全て行動を把握させて貰いましたわ。まあ、途中でお邪魔虫が貴方の実家に泊まったりしてるらしいですが所詮は私の敵ではありません。それよりも、早くそのフシギソウの仮面を取ったらどうですか?貴方の体に発信機が付けられている事くらい、今の説明で理解できたでしょう。」

 

「一体いつから俺の体にそんな物を取り付けてたんですか?」

 

「あら?あの日私が貴方に振られた時からですわよ。あの頃はただ純粋に貴方だけを考えていたのに、何故貴方は私を見てくれないのか不思議でなりませんでしたから。貴方の体に発信機を取り付けさせて貰いました。どんな性格の子が好きなのか?どんな体系の子が好きなのか?どんな子が理想なのか?私は貴方を振り向かせる為に貴方という人間にまで干渉したのですよ。ブルー君、もう私は貴方しか愛せない。嫌、愛されたい!私があの時貴方に惚れた時から!」

 

「エリカさん、そう言う事を言うから俺が遠ざかるという事が分からないんですか?」

 

「いくら離れても貴方は私の物ですから、構いません。この機械がある限り貴方は私から逃げられませんしね。」

 

「はあ、これじゃあ隠してた意味がないじゃないですか。顔を変える為に痛みを我慢した俺の努力がエリカ先輩のせいで水の泡になりましたよ。」

 

「私のせいにするなんて酷い言い草ですわ。ブルー君、でもポケモンバトルは別口ですわよ!」

 

「はい、分かってます。行くぞプテラ!」

 

「ディーラ!」

 

「頑張って、ワタッコちゃん!」

 

「ワタッ!」

 

「聞きましたよ。とんでもない補助技使いって呼ばれてるそうじゃないですか。」

 

「ウフフ、ブルー君に知ってもらえて嬉しいですわ。これからもっと知ってもらいましょうかね?」

 

「必要ありませんよ。プテラ、つばさでうつ攻撃!」

 

「ディーラ!」

 

「ワタッコちゃん、タネマシンガン!」

 

「ワタッコココココ!」

 

「何か罠があるかもしれない。プテラ、タネマシンガンを避けながら上昇!」

 

「あら、良いのですか?そんな事して。ワタッコちゃん、にほんばれ!」

 

「ワタッ!」

 

「な!?プテラ、」

 

「ディーラ!?」

 

プテラは上昇した瞬間ににほんばれの光を強く浴びすぎて空中落下している。

 

「ワタッコちゃん、ソーラービームを浴びせてあげなさい!」

 

「ワッターーーーー!」

 

プテラはソーラービームに命中し、意識を一瞬で刈り取られてしまった。

 

「プテラ、ありがとな。」

 

「お次は雌ブタ共(見習いジュンサー)から譲ってもらったガーディですか?」

 

「はい、よくご存知で。」

 

「言ったでしょう、ブルー君の事はなんでも分かるって。」

 

「まさか、盗聴器も俺の体に仕込んでたんですか?」

 

「ご名答ですわ。」

 

「成る程、面倒だ。」

 

「面倒で収まると思っているのですか?ブルー君。」

 

「思ってませんよ、行くぞガーディ!今がチャンスだ!」

 

「ワウ!」

 

「確かににほんばれの効果でほのおタイプの威力は上がってますが、ブルー君のガーディが私のワタッコちゃんに勝てる要素が100パーセントある訳ではないんですよ。ブルー君!」

 

「それはどうでしょうか。ガーディ、ニトロチャージ!」

 

「成る程、スピードを上げるつもりですか。なら、ワタッコちゃん。ふんじん!」

 

「ワタッ!」

 

「何!?」

 

「ワフ!?」

 

突然ワタッコの前を走っていたガーディの方に爆発が起きた。

 

「ふんじんって確かむしタイプの技ですよね。それってまさか!?」

 

「この子は卵から孵らせた私のワタッコちゃんです。学生時代に使っていたハネッコちゃんではありませんよ。」

 

「面倒な事やってくれますね。ガーディ、はじけるほのおでワタッコの周りのコナを狙うんだ!」

 

「ワフ!」

 

「はじけるほのお、ワタッコちゃん逃げて!?」

 

ガーディがはじけるほのおを口から出し、ワタッコの前で爆発した瞬間ほのおがあちこちに弾けてワタッコの体に付いていたふんじんもろとも爆発した。ワタッコは爆発に耐えきれず目を回して気絶してしまった。

 

「ウフフ、やりますわねブルー君。バトルはこうでなくっちゃ!行きますよフシギソウ!」

 

「ソウ!」

 

「2体目はフシギソウですか。俺も持ってるからこそ面倒なんですよね。」

 

「ええ、私もそれを分かっててこの子を出しました。貴方がフシギソウの脅威を1番知ってるこのポケモンに。」

 

「良い性格してますね、エリカ先輩!」

 

「ブルー君程ではありませんわ。」

 

「別に褒めてませんよ!ガーディ、ニトロチャージ!」

 

「ワフ!」

 

「フシギソウ、せいちょうですわ。」

 

「気にするなガーディ、ニトロチャージでスピードを上げまくるんだ!」

 

「ウフフ、私の前でどれだけ走ろうと無意味ですわ。」

 

「ガーディ、ここで終わらせるぞ!フレアドライブ!」

 

ガーディの体が一瞬で青いほのおで染まりフシギソウに突撃した。

 

「フシギソウ、ソーラービームを放って下さい!」

 

「行け、ガーディ!」

 

2つの攻撃が勝負を決した。

 

 




今日はここで終わります。ご視聴ありがとうございました。


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私とデートしてくださる?

今日も1話投稿です。明日2話投稿出来るかな?グリーンとリーフの話やエリカやユミちゃんの話を出してみたいな。


2つの協力な技がぶつかり合った結果、ガーディが横に倒れていてエリカ先輩のフシギソウが立っていた。

 

「な!?」

 

「ウフフ、良くやったわフシギソウ。」

 

何故負けた?フレアドライブはほのおタイプの中でも強い技の筈だ。それに、もし反動を受けたりソーラービームを直で食らってもまだ余裕があった筈なのに………まさか!?

 

「やっと分かりましたかしら?」

 

「持たせている道具ですよね。」

 

ジムリーダーエリカは片手を口に当てながら「正解。」と答えた。でも、それだけじゃない。確か、フシギソウが使ったのはソーラービームとせいちょうの筈だ。後の2つは………!?

 

「もしかして、持たせていたのはきせきのタネでフシギソウの覚えている技はせいちょうとソーラービーム、後はどくのこなとやどりぎのタネですか?」

 

「大正解です。空手大王さんのところで修行した成果が出ていて先輩としてはブルー君の成長が見られてとても嬉しいですよ。」

 

「やはりですか、俺のフシギダネの頃の良く使った戦法ですね。」

 

「はい、まあ私個人も良く使わせてもらう十八番なんですけどね。」

 

「でも、いつの間にどくのこなとやどりぎのタネを使ったんですか?」

 

「それを教えて貰いたいなら、今日私とデートしてくださる?」

 

ジムリーダーエリカはニヤニヤしながら聞いてきた。やはり俺はこの先輩が苦手だ。だが、それ以上にエリカ先輩は俺の反応を見て楽しんでいる。とても良くない傾向だ。多少危険だが、この人に弄ばれるのは気がすまないので俺はデート(挑発)にのる事にした。フシギソウの仮面を取り笑顔で答えながら、

 

「はい、お願いします。」

 

「その顔でブルー君に答えられても嬉しくありませんわ。今のブルー君の顔は見たくは無いので早く元のブルー君の顔に戻してくれないと一緒に行ってあげませんわよ。」

 

この人ホント面倒だな。

 

俺はナツメさんに電話を掛けて全てが水の泡で終わった事と元の顔に戻してくれるようにまたタマムシシティに来てくれとお願いすると、「コダックをレンタルしてくれるなら良いわよ。」とコダック好き(ナツメ)が言ってきたので仕方なく同意してやった。その後は、俺の体にある発信機と盗聴器を外してもらおう。

 

〈数十分後〉

 

「はあ、成る程。エリカもジムリーダーに入った頃は【ある方を捕まえて私と愛のランデブーをする為に入ったんですわ。ジムリーダーなんて私からするとそのための準備でしかありませんわ。】って言ってたから誰のことかと思えばやはり貴方の事だったのね。何故貴方はエリカを避けるの?言ってしまえばなんだけど、あの子は結構顔もスタイルも私よりも良いし、将来的にもうってつけだと思うのだけど。」

 

そんな馬鹿な事をナツメさんは言ってきたので、俺は5年前の悪夢を話す事にした。

 

「何故俺がエリカ先輩を避けるかって言うと、雲よりも大きい事情があるんですよ。少し時間がありますし、聞きますか?」

 

「ええ、お願い。」

 

〈五年前〉

 

俺はタマムシシティに家族で引っ越して、ポケモンスクールで3年の歳月が流れた頃の話です。丁度その頃、エリカ先輩も生徒として在籍していたので、最初の頃は学校も違いお互いの顔だけは知っていました。まあ、顔だけですけど、

 

ポケモンスクール

 

「みんな、隣のクラスにユミって名前の女子が入ったらしいぜ!見に行こうよ!」

 

「それ良いね!」

 

「さんせーい。」

 

クラスの馬鹿共はよく女子が転校してきただけでこんなにはしゃげるんだ?やはり最近の男子の頭の中はお花畑なのか?それとも発情する植物でも脳に植えてるのか?ま、俺には関係ないからいいや。

 

「なあブルー、お前も行こうぜ!」

 

「やめとけよ、ブルーはなかなか俺達と行動してくれない奴だからほったらかそうぜ。」

 

「お好きに言えば、俺はお隣の転校生なんかに一々見に行く程暇じゃ無いんだ。てめえらだけで噂の可愛い転校生でも見に行ってろ発情期共。」

 

「うるせえ!ブルーとはもう一生遊んでやんねえからな!」

 

「分かった分かった、お前らと俺も遊ぶ気ねえから早くどっか行ってくれ。俺は昼休みのお昼寝タイムを満喫したいんだよ。」

 

「ち、もう行こうぜ。」

 

発情期共はクラスに俺を残して出て行った。

 

「ブルー君、ちょっと良いかな?」

 

俺を呼んだのは担任のナナカマド先生だった。

 

「なんですか?先生。」

 

「実はこの地区とは違う学校へ今から論文を提出しなくちゃならないんだが、上級生の教室にこのダンボールを運んでくれないかな?」

 

ナナカマド先生は睨むような顔して言ってきた。この先生元はいい先生なんだけど見た目が怖すぎて俺は心の中で「なんで俺なんだよ!」と叫んでいた。結局俺はナナカマド先生の頼みを受けて6年生の教室へやってきた。

 

「あの、このダンボール何処に置いとけば良いですか?」

 

「嗚呼、ナナカマド先生の生徒ね。廊下の前に置いといて、それより聞いてよジュンコ!私さ………、」

 

なんて言うか、俺いつも通り空気だな。まあ、いいか。どうせ人生なんてそんなもんだ。

 

「そこの君、ちょっといいかしら?」

 

俺に話しかけて来たのは、着物を着た上級生の先輩だった。

 

 




続きは明日投稿します。


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まだ出会って数時間しか経ってませんけどね。

昨日の続きです。時間があればもう1話投稿します。


学校で着物を着た先輩は何処かの誰かさんを読んでいたのかは知らないが俺には関係無いのだろうと自分で解釈してクラスへ戻ろうとした。その時、ムスっとした顔で俺の前に着物の先輩が立ちはだかる。

 

「どうして無視するんですか?」

 

「逆に聞きますが、何故俺を?特に着物先輩と知り合いでも友達でも無いのに声を掛けられるのは不自然かと思いますが。」

 

「へえ、最近は生意気な後輩がいるんですね。この学校の生徒がこんな捻くれていたなんて、生徒会役員として見過ごせませんわ。」

 

「で、結局俺になんの用事があって声を掛けたんですか?」

 

「この書類を職員室まで運んでもらいたいのですが、手伝ってもらえます?」

 

「そこら辺の男子に声かければ勝手に運んでくれると思いますが?」

 

「貴方は私をなんだと思ってるんですか?」

 

「馬鹿な男子に色目使って周りの女子に良く喧嘩を売る野蛮人ですかね。」

 

「な!?私そんな酷い人間じゃありません!それに男子に色目使ってる?私はただ周りの殿方に普通に接してるだけですわよ。」

 

「それが駄目なんですよ。まあ、俺にとってはどうでもいい事ですけどね。」

 

俺がクラスへ戻ろうとした瞬間肩にポンと手を着物の先輩が置いた。

 

「何逃げようとしてるんですか?」

 

「俺関係ないですよね、それに手伝うとは一言も……、」

 

「この書類お願いしますね。」

 

俺が言い終わる前に前が見えないくらいの紙の束を一気に持たせられた。嗚呼、こういうのを社畜って言われているのか。俺は面倒な仕事を片付けた後、昼寝をしようと考えていたが教室に戻ると次の授業の予鈴が鳴った。最悪だ、今日は付いてないな。

 

〈数時間後〉

 

帰りのホームルームが終わり、俺はいつも通り家に帰ろうと玄関には着物の先輩が立っていた。

 

「あら、やっと来ましたか。待ちくたびれましたわ。」

 

「なんですか着物先輩、俺を追っかけても何も面白い事なんてありませんよ。」

 

「失礼な、今日書類を運ぶのに手伝ってくれたのでご褒美として何か奢って差し上げようと思っていましたのに、それは残念ですわ。これは、またの機会に………。」

 

「待たせてすいません、何処へ行くんですか?荷物もお持ち致しますよ。」

 

「現金な人なのですね、少し見損ないましたわ。」

 

「勝手に言ってればいいですよ。俺はサイコソーダが飲めればなんでも良いんですから。」

 

「そんな高い買い物はしませんわ。それに、貴方が選ぶのではなくて私が選ぶんですの。それと、荷物持ってくれるんですのよね?」

 

「なんの事か記憶にございません。」

 

「ハア、元々期待して無いので別に構わないのですが貴方って将来損しますわよ。」

 

「大丈夫です、将来はニート生活を考えているので働こうとも思っていませんしいいですよ。」

 

「それは、貴方の両親が可哀想ですわ。」

 

「なんとでも言えばいいじゃないですか。着物先輩には関係ない事ですよ。」

 

「その着物先輩って辞めてもらっていいですか?私の名前はエリカです。せめてエリカ先輩と言いなさいブルー君。」

 

「いつから俺の名前を知ってたんですか?」

 

「これでも生徒会役員なんです、貴方の学年の生徒名簿を見れば一発で分かりますわ。」

 

成る程、この人あれだ。疑問に思った事全てを理解しないと納得しない人だな。

 

「それでは、ショッピングモールへ行きますわよ。」

 

「え、今から?」

 

「はい、今から。」

 

「絶対に?」

 

「絶対に。」

 

エリカ先輩は俺の希望を同じ言葉で砕いてきた。あーあ、これじゃあ夕方に放送されるドラマの再放送が見れないな。

 

 

タマムシショッピングモール

 

 

「こうして見ると、カップルと思われますわね。」

 

「エリカ先輩と?は!」

 

「今鼻で笑った意味をお聞かせ下さい、解答によっては貴方をタダで帰すわけにはいきませんわ。」

 

「えー、だったらいいです。先輩から俺に告白してくれたら考えてあげてもいいですよ。」

 

「ウフフ、やけに上から目線で言いますわね。その言葉に今回は(・・・)乗ってあげますわ。そうですわね、この後このショッピングモールの屋上にある観覧車に乗りませんか?そこで貴方の理由を聞いてあげますわ。」

 

「え、冗談のつもりで発破かけただけなんですけど。」

 

「良いですわよね?」

 

ハア、言わなきゃよかった。

 

 

タマムシショッピングモール 屋上

 

「さて、利用権も買いましたし早速観覧車に乗りましょうか。」

 

「本当に乗るんですね。分かりました、ここは腹を決めて告白されますよ。」

 

「ブルー君が腹を決める必要は無いのでは?」

 

「エリカ先輩が解答によってはただで帰さないと言ったんでしょうが。」

 

「勿論ですわ、半端な理由で私を笑うのでしたらブルー君の裸を学校の国旗校旗と一緒に晒すのもアリと考える程には、」

 

「意外とエゲツない事考えますね。そろそろ順番が回って来ましたよ。」

 

「ええ、そうですわね。私に告白されるなんて人生で一度あるかどうかも無いのですから無下にしたら許しませんわよ。」

 

「はいはい、」

 

俺は適当に首で2回相槌をした。観覧車の中に入ると当然の事だが街が小さく見えた。誰でも高い所から見ると街は小さい筈なのに、ちょっとした感動が自分の中に残る。

 

「私よりも外の景色の方が好きなのですか?」

 

「はい、観覧車に乗るのがなかなか無い為タマムシの街を此処から見えたのは少し感動を覚えました。」

 

「………私もこの景色が小さい頃から好きでした。いつも通りに並んでいる商店街やポケモンスクール、ポケモンセンターにフレンドリーショップなどいつも通りの風景が私も好きで、いつのまにかブルー君もその一部に入ってました。」

 

「まだ出会って数時間しか見れてませんけどね。」

 

俺がそんな事を言うと、エリカ先輩は俺を睨みながら目で「黙ってなさい。」と訴えてきた。

 

「そんなブルー君を誰よりも愛していますわ、………これで良いでしょ///早く笑った理由を言いなさい。」

 

「え〜、しょうがないな。」

 

「貴方ねえ、………!?」

 

エリカ先輩が言う途中で「ガタ!」と音がして、それと同時に観覧車の中が傾いた。え?これ……俺達閉じ込められたって事だよね。




まだまだ続きます。


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ブルー君がヘタレなだけじゃないですかww。

今日2話目の投稿です。これで、終わるかな?


「それで、私を鼻で笑った理由をお聞かせ願いますわ。」

 

「今この状況で聞きますか?」

 

「はい、この観覧車はもうすぐ止まる筈です。その時にポケモンレスキュー隊の人達が来てくれるでしょう。それよりも、さっき約束通りにブルー君に告白しましたわよ。うやむやにして無かった事にしようと思ってませんわよね。逃がしませんわよ。」

 

エリカ先輩はそう言いながら、俺の元に迫って来た。

 

「ちょ!?エリカ先輩が近づくと観覧車がもっと傾くでしょうが!」

 

「いいから答えてください、あの時な、わ!?」

 

エリカ先輩は脚を滑らせて俺の体に押しかけてきた。側から見れば俺の上半身に跨るような形でエリカ先輩はマウントポジションで押し倒しているようだった。

 

「イッタ!言ったでしょうが、もうちょっと考えて行動してください!」

 

「そんなの言われなくて、も………///」

 

近くでエリカ先輩と目線が合った瞬間、エリカ先輩の顔がどんどん紅く染まった。

 

「大丈夫、大丈夫、心臓の鼓動を整えて深呼吸をしながら頭の中をクリアにするのですよエリカ、これは吊り橋効果であってブルー君に決してドキッとした訳では無いのですわよ!」

 

「いいから離れてくださいよ、後輩の俺からするとちょっと重たいんですよ。」

 

「ちょ、ちょっと重たい!?そんなムードもへったくれもない言葉を何故選択するんですか!これじゃあちょっとドキッとした私が馬鹿らしくなるじゃありませんか!」

 

「あー、はいはい分かりました。すいません、これで良いですか?」

 

「良くありませんわ!貴方は昼間もニートになるだとか言ってもう少し将来の事を考えた方が良いのではなくて!」

 

「ちょ!俺の体に乗りかかってる状態で説教しないで下さいよ、わ!?」

 

また、観覧車から「ガタン!」と揺れる音がした。そろそろここもヤバイな。早くレスキュー隊の人来いよ!これじゃあ今日のデザートのプリンが食べれないじゃねえか!

 

「ハア、これじゃあヘタに動くよりもこの状態で静止している方が安全ですわね。変な所触ると承知しませんわよ。」

 

「この状況でそんな事する人がいるなら尊敬しますよ。……少し脱線したけど

、また文句言われるかもしれないから先に理由を言っておきますね。」

 

「ええ、そうしてくれると此方も有難いですわ。じゃないと私が告白した意味がありませんので、」

 

「俺が鼻で笑った理由は、エリカ先輩と付き合ってる姿が似合わないと思ったんですよ。」

 

「え!?それってどういう事ですか?」

 

「言葉の通りです。数時間一緒に居るだけでエリカ先輩も俺の性格が大体理解出来たでしょ。」

 

「ええ、特に面倒な事があると嫌な顔をブルー君は良くしますわね。」

 

「そんな人間がエリカ先輩のようなリアルで沢山友達と喋るような人と一緒にデートする光景なんて似合わないでしょ。」

 

「なんだ、そう言う事でしたか。もっと馬鹿にされたように感じられましたわ。でも、確かに私達がデートする姿なんて似合わないですわね。」

 

「でしょ、だから笑ってしまったんですよ。」

 

「そうですか、そういえばこの状態でレスキュー隊の方々に見つかるとどう見ても私達が付き合ってるように見えますか?」

 

「まあ、そうなんじゃないですか?あの、何故段々顔を近づけて来てるんですか?ちょっと、近い近い!吐息当たってますって!」

 

「ウフフ、ブルー君って突然起きる状況は弱いんですのね。」

 

そう言いながら、エリカ先輩は俺の抗おうとする両手を壁に押し付けた。

 

「ちょっ!?後輩をからかって恥ずかしく思わないんですか!」

 

「あら?ちょっと重たいなんて言うブルー君が言えた事では無いと思うんですが、」

 

「あのですね、普通の男子ならここまで来ると落ちてますよ。良かったですね、俺がガラスのハートの持ち主で!」

 

「(ブルー君がヘタレなだけじゃないですかww。)」

 

「あの、わざと聞こえるように言ってますよね。これで間違いでも起こしたらエリカ先輩は年下好きの変態という称号が学校中で広まりますよ!」

 

「今のブルー君にはそんな広める勇気ありませんよね。」

 

「そうですよ、それがどうしたんですか!そんなに俺を虐めて面白いですか!」

 

「もう、イジけないで下さいよ。仮にも男の子でしょう?」

 

「それセクハラですよ!先輩だって女子だからってだけで固定概念を押し付けられるのは嫌でしょ。」

 

「それとこれとは別問題ですわ。」

 

そんな話をしているうちに、周りから「ガン!」と支えが切れた様な音がした。なんか嫌な予感がするんだが、気のせいだろうか?

 

「あの、ココ落ちてませんか?」

 

「え?」

 

その瞬間下から凄い衝撃が下から感じて、その瞬間エリカ先輩の頭が思いっきりぶつかり俺はそれからの記憶が無い。

 

〈現代〉

 

「そこから俺の記憶がぬけていて、その次の日からエリカ先輩は俺の顔を見る度に顔を赤くしてどんどんアプローチがエスカレートしていったんですよね。ホント、エリカ先輩と俺が付き合うなんて今でも考えられないのに。」

 

「うん、それを理由に振るのはエリカを女として同情するわ。ホント、恋する乙女は苦労するのね。それよりも、コダックは何処にいるかしら?早くねんりきごっこの続きをしたいのだけど。」

 

「自分から聞いて来たくせになんか何気に手の平を返しましたね。あ、そういえば俺の体に仕込まれた発信機と盗聴器をとってもらえませんか?」

 

「人間が取り付けた物は取り付けた人がなんとか出来ると思うからエリカにお願いしたら?」

 

「コダックの使用制限を5時間に増やしますが、どうしますか?」

 

「それを早く言いなさい!」




何があったかは読者の想像にお任せしますね。


※タイトル変えました。


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エリカ先輩ってあく・ゴーストタイプじゃないのだろうか。

すいません、昨日は疲れて投稿出来ませんでした。今日は5話投稿かな?


翌日

 

今日はエリカ先輩とデートをする約束になっている。そういえば、ずっと気になっていたんだがジムリーダーの年収っていくらなんだろう?まあ、肩書き上この街のリーダー的存在でもあるから色々なテレビに出てお金持ちなんだろうな。そういえば、エリカ先輩って昔から着物着てたよな。もし家の作法とかで着てるのなら元々金持ちの可能性もあるし、ポケモンスクール時代は高嶺の花だって言われるくらいのお嬢様って言われてなかったっけ?もう5年前の話だから忘れてしまったけど。俺がそう考えている内に、後ろからトントンと肩を誰かが叩いてきた。どうせエリカ先輩なんだろうなって思いながら振り向くと、ニビシティのジムリーダーであるタケシだった。

 

「やあ、久し振りだなブルー君。」

 

「はい、タマムシに来てどうしたんですか?」

 

タケシは苦笑いをしながら「まあ、ジムリーダー同士の繋がりを大事にしようと思って色々な街に顔を出しているんだが、ここのジムリーダーであるエリカさんは何処にも居なくてな。追い返されて来たんだ。」と言ってきた。

 

「すいません、何故見つからない理由は多分俺のせいです。」

 

「え、どうしてブルー君が謝るんだ?」

 

「実はですね、って言ってる間にタケシさんの探し人(エリカ)が来たらしいですよ。」

 

「遅くなってすいま………あら、どうもタケシさん。お久し振りですわ。ニビシティのジムを開けてまでタマムシになんの用事ですか?」

 

エリカ先輩は、タケシを見た瞬間目の色がドンドン真っ黒に染まって、真っ黒なオーラをエリカ先輩の体から激しく感じた。エリカ先輩ってあく・ゴーストタイプじゃないのだろうか。俺はそんな事を考えながらタケシを見ると、顔が引きつっていた。

 

「すいません、実はロケット団の事で聞きたい事がありまして。」

 

「嗚呼、この街に潜むネズミ(ロケット団)の事ですか。だったら私よりもジュンサーさんの方が詳しい筈ですが、」

 

「この近くのジュンサーさんに聞いたところ、ロケット商談というスポンサー会社が後押ししたゲームコーナーがこの街にあると聞きました。エリカさんは何か知っている情報があればと思い伺ったのですが、」

 

「すいません、あのゲームコーナーは中々隙を見せてくれなくて社内を見せられないと言っているのです。機密情報がどうだこうだ言って入らせてくれない、という所までしか知っておりませんの。すいません、力になれる程の情報を持っていなくて、」

 

「いえいえ、そこまでの話を聞けるだけでも有難いですよ。あ、後ブルー君。君にニビ博物館の白衣を着た研究員の方からこんな石を渡してくれって頼まれてね。俺にはこの石の利用価値がなんなのか分からないが、君なら使いこなせるかもしれないし、一応言われた通りに渡しておくよ。」

 

そう言って、タケシから謎に輝く石を貰った。

 

「それでは、」

 

「はい、」

 

タケシはそう言うと、街の出口の方へと歩いていった。俺は謎に輝く石をバックの中にしまった後、エリカ先輩に連れられながらタマムシの街を歩きまわる事にした。

 

「ショッピングモールの屋上にある観覧車に乗りませんか?あの景色をまたブルー君と眺めたいです。」

 

「俺は構いませんけど、いきなりどうしたんですか?」

 

「ほらほら、そう言わずに行きますよ。」

 

エリカ先輩は俺の体を手で押しながらショッピングモールへと足を運んだ。

 

ショッピングモール 屋上

 

「さて、次は私達の番ですわね。ブルー君、行きますわよ。」

 

俺は、エリカ先輩に手を引かれながら観覧車の中に入った。なんか懐かしいな、この感じ。どんどん街が小さく見えていく感じが少し心の何処かでドキッと感じた。俺が外の風景を見ている間に、エリカ先輩が声を掛けてきた。

 

「5年前も同じでしたわね。私の事より外の風景を好む人なんてブルー君くらいしか居ませんわ。」

 

「で、本題はなんですか?俺をデートという形で何を教えたかったんですか?」

 

「ウフフ、まさか私がブルー君をデートに誘った事をずっと疑っていたのですか?」

 

「当たり前です、だから外で聞かれないように観覧車へ誘ったんでは無いんですか?」

 

「その答えだと50点です、半分はブルー君と一緒にまた観覧車に乗りたかった事もちゃんと入ってるんですよ。そこまで気づかないなんて、まだまだブルー君も子供ですね。」

 

「で、何を話したかったんですか?」

 

「ブルー君はロケット団を何故追っているんですか?」

 

「その言い草から察するに、タケシさんへ言った情報はアレで全部じゃないんですね。」

 

「話を逸らさないで、ブルー君はどうしてロケット団を追っているのですか?本音(真実)を話さなければロケット団の居場所を教えませんわよ。」

 

「そうですか、………エリカ先輩はジムリーダーだから聞いた事はあるんじゃないですか?トキワシティのジムリーダーがロケット団のトップを務めているって噂、」

 

「ええ、毎年全員集合するジムリーダーの会議にも出ないので顔も名前も不明でしたから単なる噂だと思ってましたが。」

 

「ただ、その噂が本当だとすると………どうなると思いますか?」

 



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良い子の皆は虫除けスプレーを人の顔面に向けないでね。

2話目投稿します、来週から2週間忙しくて投稿出来ないかもしれません。


「それは、どういう事ですか?」

 

「今まで俺がロケット団と対面してきた中では、ニビ博物館にオツキミ山、そして7番道路にあるジュンサースクール、特にニビ博物館で奪われた古代のポケモン達が奪われた道中でロケット団を追っていくうちにオツキミ山で俺はこんなのを見つけました。」

 

俺は、エリカ先輩にRという文字の書かれたモンスターボールを出した。

 

「これは、モンスターボール?」

 

「はい、ロケット団が作ったと思われるモンスターボールです。アイツらは古代のポケモンだけを回収して化石を置いていきました。そして、俺の前でロケット団はトンズラして多分アジトへ向かったんだと思われます。」

 

「それで、その話がロケット団の目的とどう関係があると考えているんですか?」

 

「それは、………まだ分かりません。ただ、1つだけ言えるのは古代のポケモン達を捕まえるだけじゃ収まらない連中だと俺は考えています。」

 

「なるほど、……分かりましたわ。そろそろ観覧車デートを終わらせて、ロケット団の居場所を教えてあげますわ。タケシさんの言っていたゲームコーナーの話は聞いてますわよね。その中にあるポケモンバトルのチラシの裏が怪しいと考えていますの。ワザワザ見張っているロケット団の服装をした男がいるのでずっと疑問に思ってましたが、多分そこがロケット団のアジトへの入り口が隠されていると思いますわ。十分注意して行動してくださいね、あのロケット団のアジトに忍び込むなんて自殺行為にも等しいのですから。」

 

「はい、分かりました。それはそうと、今日のデートって元々ジム戦で俺が負けた敗因を教えてくれる為に誘ってくれたんじゃないんでしたっけ?」

 

俺がそう言うと、エリカ先輩は「あ!?」と声を出した。絶対に忘れてただろアンタ!

 

「まあ、そうでしたわね。またの機会にヒントを出しますわ。」

 

「ヒント?教えて貰うならデートしてくれって言ってましたよね。」

 

「時には自分で考える事も大事ですわよ。」

 

エリカ先輩はそう言いながら、俺に向かってニコッと笑いかけた。クソ、根っこはこの人5年前から変わんねえな。全く、この人といたら調子が狂う。

 

ゲームコーナー

 

俺はエリカ先輩に教えて貰った通り、ゲームコーナーに来ている。特に目立った所と言えば、やはりチラシと睨めっこしているロケット団の服装をしている男性がいる。もし一般人なら趣味悪いな。俺はそう考えながらパチスロをしている。今のところ3戦0勝という悲しき結果を残してメダルコーナーを徘徊していた。ここのパチンコなかなか当たんねえな。ロケット団がスポンサーをするだけあってぼったくりだなこのゲームコーナー。それにしても、なかなかあのチラシから離れてくれそうにないな。そうだ!?

 

「あの、すいません。ここのパチンコなかなか当たらないんですけどコツってありますか?」

 

俺はチラシの前で立っている男性に問いかけた。

 

「あん?知らねえよ、そんなの運だろ?当たるまで引いとけばいつか当たんのさ。」

 

「なら、お手本見せて貰って良いですか?お金なら奢りますよ。」

 

「………一回だけだぞ、それ以上は受け付けないからな。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

俺は、なんとかチラシの前に立っている男性をチラシから遠ざけると男性が背中を向けてスキが出来たのでミニリュウを俺の首から男性の首に移動させて巻きつかせた。男性はミニリュウから首を締め上げられて呼吸困難になった瞬間俺のじごくづきで男性のみぞおちを殴り、意識を刈り取った。誰も見ていなかったようなので、ロケット団の服装をパクって、口、足、両腕をあなぬけのヒモで縛ると、声を出されては困るので洋式トイレに男性の顔面を突っ込んだ。その後にチラシを壁から剥ぎ取ると、何かのボタンが設置されていたので人差し指でポチっと押すと、「ガガガガガガガガ!」という音が聞こえた。周りの店員さんやお客さんは皆慌てていたが、俺は気にせず奥に現れた階段を下っていった。

 

 

 

ロケット団アジト 地下F1

 

 

中の様子を見ると、中にはエリカ先輩の予想通りロケット団が潜んでいた。もしかすると、ニビ博物館の化石ポケモン達はここに保管されているのかもしれないな。そんなこたを考えている間に下へ下へと階段を降りていった。幸い、見張りの男性が来ていたロケット団の服装が丁度俺のサイズとぴったりだったので周りから怪しまれずに済んだ。どんどん奥に向かっていると、大きな赤い扉を発見した。その扉の前には見張りが2人ついていたので、大方ロケット団のボスがいるのか、奪った化石ポケモン達が閉じ込められているかの2つだろう。俺は見張りの前に行き、「侵入者が入り込んだぞ、気をつけろ!もう中に忍び込んでる可能性がある!」と俺は嘘を言い、その言葉に騙された見張りの2人は部屋に入ろうと俺に背中を向けたので背中から抱きつく形で二人に虫除けスプレーを顔面に浴びさせた。すると、かなりの異臭がしたのか2人共気絶してしまった。良い子の皆は虫除けスプレーを人の顔面に向けないでね。

 




今回はポケモンの日常でトレーナーが使う道具の違った方法を考えて見ました。


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どうも、侵入者です。

今回で3話目です。メガシンカ取り入れようかな?取り敢えず始めます。


赤く大きな扉を開けると、中には2人の男性が話していた。

 

1人は水色の髪で黒いセーターを着ている。少し暗い雰囲気の顔で目が細く、手には虹色に輝く少し大きめの石が付いた指輪を付けていた。セーターの左胸にはRのマークがある。一方もう1人は、奥の椅子に座っている歳老いた男性で黒いスーツで身に纏っていた。とても悪人面をしていて少し顔が怖かった。

 

「結果はどうだ、アポロ。」

 

「は!サカキ様。今のところヤマブキシティのシルフカンパニーをラムダが制圧した様子です。そこで、こんな物がありました。」

 

「これは?」

 

「シルクスコープという、見えない物を見えるようにする機械のようで御座います。」

 

そこで取り出されたのは、少し大きめの双眼鏡?のようだ。

 

「ふん、ロケット団はこんなオモチャを追い求めていた訳ではない。我々の目的は………誰だ、許可なくこの部屋に入ってきた者は!」

 

あちゃー、バレちゃいましたか。まあ扉開いてたから気づくよね。俺は着ていたロケット団の服装を雑に脱ぎ捨てて2人の前に顔を出した。

 

「どうも、侵入者です。」

 

「ふざけているのか?貴様何者だ。」

 

「俺?俺はごく普通のトレーナーだよ。アンタ達ロケット団を潰すためにね。それにしても驚いたよ、まさかシルフカンパニーまで乗っ取るなんて今までで一番ビックリしたニュースだね。」

 

「此処に来たという事は、私に用があって来たのではないか?」

 

後ろに座っているオッサンが言ってきた。あの人ヤケに上から目線で話してくるな。まあ、こんな大きな部屋だからトップクラスの人で違いないだろうけどさ。

 

「うん、ニビ博物館で奪った古代のポケモン達は何処にいる?」

 

「私が話すとでも?」

 

「聞いてきたのはそっちだよ。」

 

「偉くサカキ様に馴れ馴れしい小僧だ。此処は俺が痛めつけてやる。」

 

「へえ、確か名前はアポロさんだっけ?ランスの時と言い、また面倒な人が出てきたな。」

 

「ランス?嗚呼、あの愚か者の事か。そういえばランスから報告があったな。ブルーという名前の駆け出しトレーナーが割り込んで来たと情報があった。」

 

「誰の事ですかね。」

 

「惚けても無駄だ。因みにそのトレーナーは紫のシャツで灰色の短パン、そして髪と目の色がカントーで一番多い黒だと聞いている。」

 

アポロはニビ博物館での俺の写真を見せてきた。顔バレてんのかよ、それにここまで知ってるって事は、顔バレしてんのは俺だけじゃないな。

 

「へえ、ロケット団ってもしかして俺のファン?ごめんね、俺サインの書き方練習してないんだ。」

 

俺の言葉を無視して、アポロはモンスターボールを取り出した。

 

「さあ、ブルーと言ったか小僧。お前の命は此処で尽きる運命だ!」

 

「それはちょっと俺を舐めすぎじゃないのアポロさん。今の俺からしたらさ、アンタと奥にいるサカキって名前のオッサンを捕まえてジュンサーさんに放り込めば万事解決なんだよね。っという事で、ジュンサーさんが来るまで制限時間は後10分も残ってないよ。なにせすぐ近くにある7番道路のジュンサースクールの講師に連絡したんだ。まだ未熟なジュンサーさんならともかく、200人以上いる生徒を取り仕切る現役のプロ(ジュンサー)が来たら、流石のロケット団も焦るんじゃないの?」

 

「なるほど、そうやって我々の顔色を伺いながら楽しもうとしているのなら筋違いも良い所だな。」

 

「何?このゲームコーナーは立ち入りが難しいって言いたいの?ならさ、この写真を送られれば関係ないんじゃないの?この部屋で寛いでいるアポロさんとロケット団のトップであるサカキさん。顔バレしてんのは別に俺だけじゃないだろ?」

 

「何!?まさか、貴様!」

 

「此処からが本番なんだけど、化石ポケモンは何処にいんの?それを教えてくれたら逃してやっても良いよ。」

 

俺がそういうと、サカキはニヤっと笑い見透かしたような目で言ってきた。

 

「ほう、わざわざ逃してくれるのか。それなら、私達を捕まえてから聞き出した方が早いのでは?」

 

「何、では、今のは!?」

 

「全部フェイクだよ。あーあ、せっかくアポロさんが面白い顔をしてくれたのに見破らないでよ。まあ、こんなごく普通のトレーナーがそんな凄い現役ジュンサーさんなんて呼べるわけないじゃん。馬鹿なの?」

 

「クソ、お前はタダでは済まさんぞ小僧!」

 

「来いよ噛ませ犬!アンタは俺の敵じゃない。」

 

「言ってくれるな、なら負けた時後悔しても遅いぞ!」

 

「すぐに終わらせてやるよ、いくぞコダック!」

 

「コダッ!」

 

「ふん、舐めてかかった事をあの世で後悔させますよ。マタドガス!」

 

「ドッガー!」

 

出た瞬間に虫除けスプレー以上の悪臭が部屋に充満した。なんだコイツ!?メッチャ臭え!

 

「マタドガスはドガースの進化系でどちらかがしぼんで体内の毒ガスを混ぜてより有毒な毒ガスを作っている。私のマタドガスは特に特殊防御が高いのでそのコダックじゃ傷1つ付けられませんよ!」

 

「説明どうも、なら普通の防御が弱いって事だろ。コダック、しねんのずつき!」

 

「コダッ!」

 

「マタドガス、ヘドロばくだん!」

 

「ドッガー!」

 

マタドガスは噴き出しているガスが多く噴出され、口から勢い良く放たれたヘドロばくだんはコダックの体に当たり、後ろの壁にまでコダックを吹っ飛ばした。

 

「これはまだ準備運動程度なんですがねえ。」

 

舐めやがってこの野郎!




今日は後1話しか投稿出来ないかもしれません。(体力的に)


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アンタの負けだ。

すいません、今回で今日は終わります。4話目どうぞ!

※タイトル変えます。



「コダック、もう一度しねんのずつき!」

 

「コダッ!」

 

「何度やっても無駄ですよ、ヘドロばくだん!」

 

「ドッガー!」

 

「コダック、技を中止して後ろへ飛べ!」

 

「コダッ!」

 

コダックはしねんのずつきを出来ずにヘドロばくだんを避けてなんとか回避した。しかし、今の状況ははっきり言って最悪だ。確かに特防よりも防御が低くても相手は遠距離で攻撃してくる。なんとかあのヘドロばくだんを対処しないとこの状態が続いてしまうな。

 

「それならコダック、メロメロ!」

 

「コッダ!」

 

「何!?」

 

コダックはこう見えても雌なんだ。だから、大抵のオスポケモンはこれに引っかかってメロメロ状態になる。マタドガスの周りにコダックのウインクで発生したメロメロは見事に的中したらしい。

 

「マッタ〜♡」

 

「コダッ!?」

 

どうやら、マタドガスはコダックに好意を持つ事で近づいてきたマタドガスの匂いが強烈でコダックは鼻の辺りを両手で抑えながらマタドガスから逃げている。

 

「コダック、マタドガスの後ろに回り込め!」

 

「コダッ!」

 

「マタドガス、気をしっかり!」

 

「マッタ〜♡」

 

マタドガスが近づいて来た瞬間をコダックは狙い、下からスライディングで抜けた。

 

「そこからしねんのずつき!」

 

「コダッ!」

 

「マタドガス、耐えるんですよ!」

 

「マッターーー!」

 

マタドガスは壁にめり込み気絶した。

 

「クソ、次は貴方ですよゴルバット!」

 

「ゴル!」

 

「コダック下がれ、次はお前だプテラ!」

 

「ディーラ!」

 

「プテラ?まさかそのポケモンは!」

 

「嗚呼、そういえば言ってなかったな。このプテラはニビ博物館の白衣の研究員が懸命に守ったプテラだ。盗まれた古代のポケモンを取り返す為にも俺はロケット団に負ける訳にはいかない。」

 

「タイプ相性で語る場所だけがポケモンバトルとは言わないのですよ!ゴルバット、どくどく!」

 

「ゴル!」

 

「プテラ、相手のスピードを下げるぞ。がんせきふうじ!」

 

「ディーラ!」

 

相手のゴルバットはがんせきふうじを避けながらプテラに向けてどくどくを使うが、プテラは紙一重で交わしてゴルバットを足蹴りした。

 

「いいぞプテラ、かみなりのキバ!」

 

「ディーラ!」

 

プテラはゴルバットに噛みついて弱点を突かれたゴルバットは怯んでいるようだ。

「悪いが、次で最後だ。ストーンエッジ!」

 

「ディーーーラーーー!」

 

プテラは上に上昇しながら天井に向けて咆哮した。その瞬間下から幾多もの尖った岩がいきなり飛び出てゴルバットは体に当たり目を回しながら床に倒れた。

 

「ふん、なかなかやるではありませんか。ですが、此処からが本番ですよ!ユンゲラー!」

 

「ゲラー!」

 

「いくぞミニリュウ、次はお前だ!」

 

俺はミニリュウを首から離れて地面に着いた。

 

「リュウ!」

 

「ふん、カイリュー ならまだ分かりますがミニリュウですか。まだ発展途上の赤ん坊を出してくるとは貴方も酷いトレーナーですね。まあ、ユンゲラーの経験値としてしか役に立てないポケモンには少し酷だと思いますが恨まないで下さいよ、ミラクルアイ!」

 

「ゲラー!」

 

「今だミニリュウ、まきつく攻撃!」

 

「リュウ!」

 

「ゲラ!?」

 

「成る程、まきつくで少しの時間何もさせないという事ですか。しかし、時間の問題ですよ。いくら時間稼ぎしたところで!」

 

「うっさい黙れ頭デッカチ!テメエの相手は俺なんだ、ちまちま言ってないで対抗策でも考えてやがれ!ミニリュウ、まきつきながらりゅうのいぶき!」

 

「リュウ!」

 

「ゲラ!?」

 

「なるほど、確かに面倒だ。お陰でユンゲラーが麻痺状態になってしまいましたよ。でも、だからなんだと言うのですか?このまままきつくだけで時間を稼ぐのであれば時間の無駄ですね。」

 

「へえ、時間の無駄ねえ。でも、その時間がコイツのリーチなんだよ!ミニリュウ、いばる!」

 

「リュウww」

 

「ゲラー!!!」

 

ミニリュウのいばるでユンゲラーは力技でミニリュウのまきつくを押し退けた。

 

「良いですよユンゲラー、これで終わらせましょう。マジカルシャイン!」

 

「ゲラー!」

 

ユンゲラーは壁に自分の体をぶつけてダメージを負った。

 

「まさか、この状態は!?」

 

「そう、混乱状態だ。元々いばるは相手の攻撃を上げる技だが、その怒りに任せたポケモンは何をするかわからねえよ。ミニリュウ、これで終わらせるぞ。りゅうのいかり!」

 

「ユンゲラー、サイコカッターで止めなさい!」

 

「ゲラ!」

 

「リュウ!?」

 

「な!?ミニリュウ!」

 

ミニリュウはサイコカッターをモロに受けて体を引きずっていた。

 

「ハッハッハ!これは傑作だ。自ら相手の攻撃力を高めておいて攻撃技を相手にさせるなんて無意味に等しい!」

 

クソ、しかもサイコカッターは急所に当たりやすい技だ。ここまでミニリュウに効くとは予想外、嫌ここはトレーナーとして俺が迂闊だった。そう悩んでいる時だった。ミニリュウの体は光輝きますますデカくなって体がどんどん伸びていったのだ。この現象はまさか、進化!?

 

「まさか!この状態で?あり得ない!そんな馬鹿な!」

 

「呆れたよ、アンタはまだ理解出来ていないのか?だったら教えてやるよアポロさんよ!アンタの負けだ。大人しく認めろ咬ませ犬!」

 




今日はここで終わります。来週投稿出来るかな?


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いくらなんでもトレーナーにやってはいけない行為だと思う。

※52話のタイトルと話を少し変えました。読んでくれた読者には申し訳ありません。少し内容が違うのでご了承下さい。


「オッス、おらブルー。イヤ〜、今ロケット団のアジトにいるんだけど、しかもボスと幹部が入ってる部屋でポケモンバトルしてんだ。相手は幹部の1人と思われるアポロっていう名前の人なんだ。今のところ2戦2勝なんだが、3戦目にしてユンゲラーの攻撃にミニリュウがピンチになってんだ。その瞬間ミニリュウがハクリューに進化しようとしてて、幹部のアポロを絶望の淵に落とせると思うとオラワクワクするぞ!って事で前置き終了。」

 

「誰に向かって話してるのかは知りませんが、ポケモンバトル中に余所見などあまり関心しませんね。それに、この私を絶望の淵に落とす?落ちるのは貴方ですよ小僧!」

 

「大丈夫だって、ちゃんとアポロさんは俺がトドメを刺してやるからさ。ハクリュウ、もう一度まきつく攻撃!」

 

「リュー!」

 

「ユンゲラー、また力でねじ伏せてやりなさい。サイコカッター!」

 

「ゲラ!」

 

しかし、ユンゲラーは壁に攻撃して傷を負った。ハクリュウはその隙を見逃さないで、ユンゲラーの腰にまきつくをした。

 

「クソ、まだ混乱状態が続いてますか。」

 

「これからもっと苦しくしてやるよ、りゅうのいかりをユンゲラーの体にぶつけてやれ!」

 

「ハーーーーーーーク!!!!!!」

 

ハクリューはユンゲラーに巻きつきながら口元にエネルギーを溜めて吐き出そうとしていた。

 

「ユンゲラー、なんとかしてハクリューを追い払うのです。」

 

「ゲ、ラーーー!」

 

ユンゲラーは、アポロの声が届いているのかは知らないが壁に体をぶつけたり体の至る所にスプーンの先を当てて攻撃している。ハクリューはそんな攻撃に耐えながらユンゲラーの顔面に目掛けてりゅうのいかりを放った。口から放たれた赤い砲熕はユンゲラーの体を包み、ユンゲラーに特大ダメージを喰らわせたのだった。

 

「リューーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

ゼロ距離でりゅうのいかりを喰らったユンゲラーは後ろにもたれるように倒れて気絶した。ハクリュウは気絶したユンゲラーから離れて俺の体に巻き付いてきた。

 

「な!?ユンゲラー!」

 

「ぐは!ハクリュー、ミニリュウの時よりも重たくてとても動けそうにないんだけど。離れてくれない?」

 

「ハク!(怒)」

 

もう何言ってるのか分からなかったのでマサキさんを呼ぶことにした。

 

「なんの用かブルーってここ何処や!?」

 

「ロケット団のアジトですよマサキさん。それよりも、コイツの通訳お願いします。」

 

「ええと、なになに?せっかく頑張ってポケモンバトルに勝ったのにこのトレーナーが甘えさせてくれなくて怒ってるっていっとるそうやで。」

 

甘えてる?これが?どう考えても甘えてるんじゃなくて俺を殺しにきてない?

 

「っていうか、進化したら重くなるから離れろって言っただろこの野郎!テメエ人の約束覚えてねえのかよ!」

 

「リュー!」

 

「その分バトルで頑張った分だけ巻き付いても構わないって言っただろって言っとるぞ。」

 

「んな約束覚えてません〜。いいからさっさと離れろよ!っていうか、この首筋に付いている玉はなんだ?」

 

「嗚呼、ハクリューの玉には天候を操る能力が備わっているんや。だから、期限を悪くさせると、」

 

「悪くさせると?」

 

「その人間の頭上に雲を集めて雷を落とすと言われてあるんや。」

 

俺は、その瞬間身体中が黒焦げになり口から黒い煙が出てきた。髪は天然パーマで骨が軋む音がハクリューの巻き付いている腰の部分から聞こえてくる。これは、いくらなんでもトレーナーにやってはいけない行為だと思う。

 

「なあ、ハクリュー。お前は俺の体に巻き付く事を許してやるから、今後一切俺に雷を落とさないって誓えるか?」

 

「リュー。」

 

隣からアポロが口出ししようと前へ出てきたので俺達は無視する事にした。

 

「今度モンスターボールに戻そうとしない限りは大丈夫だと言っとるぞ。良かったなハクリュー。」

 

「おい、そろそろ!」

 

「おい、ちょっと待て!?マサキさんはどっちの味方なんだよ!」

 

「そりゃあハクリューの味方に決まっとるやろが。」

 

「尺が本当に少ないんだよ、人の話を!」

 

「ふざけんな!トレーナーに人権無くすならテメエらポケモンの飯の量を俺の気分次第で変える事が出来るんだよ!それが嫌ならフシギソウのようにテメエらも忠実に従ってれば良いんだよクソ野郎共!」

 

「いい加減人の話を聞け小僧共!」

 

「「「咬ませ犬がなに喋ってんだ、きゃんきゃん吠えてないで向こう行ってろカス。(リュー)。」」」

 

「お前ら絶対打ち合わせしてただろ!って言うか、さっきからなんなんだその喋るニドキングは!?」

 

「今更突っ込んできたよマサキさん。」

 

「ほんま、周回遅れも良い所や。ワイを知りたければ30話くらい見直しとけタコ!」

 

「あんまメタイ発言辞めてよマサキさん。怒られるの俺なんだからさ、」

 

「主人公になったブルーが悪いんやろ。文句ならこの世界の神にでも言っとけ。」

 

「出来るわけねえだろ!ただでさえ最近ハッチャケて行動してんだ。もう少し行動を自重しろって注意を最近されたんだから文句言った瞬間バンだよ!俺主人公としていられないわ!」

 

「そろそろ俺の話を聞こうか馬鹿共!」

 




今日はここで終わります。


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誰よりもエリカ先輩の目の色は濁っていた。

久しぶりの投稿です。遅くなってすいません、今日は4話投稿しようと思います。


「それで、次は誰が俺の相手をしてくれるんですか?」

 

俺が挑発的に聞くと、後ろでずっと座っているサカキが立ち上がった。

 

「威勢の良い小僧だ。」

 

「なりませんサカキ様!この者の相手は私が、」

 

「既に勝負に負けてるなら割り込んで来るなよ下っ端。」

 

「おのれクソガキ!貴様なんて精々サカキ様の準備運動程度で負けるのが関の山だ。」

 

「そこまで言うなら徹底的にやってやるよ。いくぞコダック!」

 

「コダッ!」

 

コダックは両手の指先を前に出して何か集中していた。指を向けている方向はマサキさんを指している。

 

「な、なんや?どんどん眠たくなってしもうたわい、………zzz。」パタン

 

マサキさんは床にうつ伏せになりながら眠ってしまった。これ、さいみんじゅつか?コダックなら覚えることは知っていたが、少々覚えるのが遅くないか?ま、どうでも良いや。モンスターボールの中にマサキさん戻そう。

 

「コダッ!」

 

コダックは胸を張って『どうだ!』とばかり俺に主張してきた。はいはい、後でナツメさんに預けてやるから今はもうちょっと集中してくれ。その瞬間、サカキはクスクスと笑い出した。

 

「面白いポケモンを連れているじゃないか。喋るポケモンを見たのはさっきのニドキングで二度目だ。」

 

「二度目?他にどんなポケモンが喋るんだよ。」

 

「そこまでは言えないな、計画の柱を聞かせることになる。それに、小僧。お前は一生そのポケモンを見つける事が出来ない。見ることが出来るとすれば、私達ロケット団が世界を滅ぼす時だ。」

「なら、その計画を全力で止めさせてもらうよ。」

 

その瞬間、サカキが前に歩くに連れて『ドン!』と衝撃が建物の中で響いた。

 

「な、なんだ!?」

 

「アポロ。」

 

「はい、今の衝撃は何者かが侵入してきたようです。」

 

「ふん、1匹や2匹程度の鼠も捉えることが出来ないとは………失望したよアポロ。」

 

「申し訳ございません。今すぐ対処して参ります!」

 

アポロがそう言うと、部屋を直ぐに出て走って行った。俺以外にも侵入してきた?誰だろう?まあ、この人さえ倒せばなんの問題も無いんだけど。

 

「どうやら私は思った以上に舐められているようだ。良いだろう、少しだけ本気でやってやる。いくぞペルシアン!」

 

「ミャオ!」

 

「ふん、ペルシアン如きで俺のコダックは倒れない!コダック、さいみんじゅつ!」

 

「コダ〜〜〜。」

 

コダックはペルシアンに向けて両手の指を向けて何かを念じている。

 

「ペルシアン、ねこだまし。」

 

「ミャオ!」

 

ペルシアンはコダックに正面から前足の2つを勢いよく当ててコダックを怯ませた。

 

「コダ!」

 

「つめとぎからのきりさく攻撃で終わりだ。」

 

「ミャーーーオ!」

 

コダックはペルシアンから攻撃を受けた瞬間壁にまで吹き飛ばされていた。なんて威力なんだ、これ絶対普通のペルシアンが出せる威力じゃ無い。だとすれば、

 

「何か道具で補強してるな。」

 

「当たり前だろう、ポケモンバトルの基本だ。私のペルシアンは何を持っているか当てて見るんだな。」

 

きりさくはノーマルタイプの技で急所が出やすい、しかもつめとぎで攻撃力と命中率が上がっている。それに威力を上乗せするなら、やはりノーマルタイプの技の威力を底上げをするアイテムの筈だ。なら、ペルシアンの持っている物は!

 

「コダック、この部屋中にみずてっぽうをかけまくれ!」

 

「コダッ!」

 

「何をしても無駄だ。ペルシアン、つめとぎからのシャドークロー。」

 

「ミャーオ!」

 

「悪いが、そのペルシアンが動いた時点でアンタの負けは確定してんだよ。コダック、水浸しにした部屋の水分も尻尾に集めながらアクアテール!」

 

「成る程、この狭い空間を使って強制的に部屋の温度を下げたのか。確かにあまごい状態に出来るが、俺のペルシアンは負けない、何故なら………、」

 

その瞬間、コダックのアクアテールとペルシアンのシャドークローがぶつかり合った。2体同時に床へ背中を預けたが、立ち上がったのはペルシアンだった。コダックは仰向けのまま気絶している。

 

「何故なら、私はロケット団のボスであり、トキワシティのジムリーダーでもあるからだ。因みにさっきの勝負でもう気づいていると思うが、ペルシアンにはシルフのスカーフを身につけさせている。次に小僧、お前と会うとしたらシルフカンパニーで会おう。そこで決着を付けてやる。」

 

そのままサカキはペルシアンをモンスターボールに戻して、この部屋から出ていった。俺は目の前が真っ暗になり、コダックをモンスターボールに戻して、急いでポケモンセンターへ向かった。

 

 

ポケモンセンター

 

「どうぞ、ポケモン達は元気になりましたよ。」

 

「ありがとうございますジョーイさん。それでは、」

 

俺はそう言いながら外へ出ると、目の前にはエリカ先輩が立っていた。

 

「ウフフ、どうでしたか?ロケット団の基地は、」

 

「一言で言うと、俺にはまだ早かったです。だから、もっと強くならないといけない、もっと強くなってジムリーダーのエリカ先輩もロケット団のサカキも現チャンピオンのワタルも、倒せるようにならなくちゃいけない。だから、俺はアンタを倒すよ。エリカ先輩、」

 

「よく言えました。それでは明日、ジムで待ってますわ。全力で貴方をお相手してあげます。因みに、負けたら私と一緒にブルー君の実家へ行って逆プロポーズする荊で良いですわよね。」

 

「すいません、やっぱさっき言った事無しで!」

 

その瞬間、誰よりもエリカ先輩は目の色を濁っていた。



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私の負けですわ!

2話目投稿しまーす!


タマムシジム

 

「待ってましたわ、ブルー君。」

 

「俺、絶対嫌ですよ。自宅に逆プロポーズされる為に帰りたくありませんからエリカ先輩を本気でやりますよ。」

 

「全く、どれだけ私が苦手なんですかブルー君。でも、そんな私から避けようとするブルー君も好きですわ。」

 

「なんかどんどんエスカレートしてるから早めに始めますよ!」

 

「ウフフ、いいでしょう。行きますわよ、ワタッコちゃん!」

 

「ワタッ!」

 

「リベンジを果たすぞプテラ!」

 

「ディーラ!」

 

「先行どうぞ。」

 

エリカ先輩が先行を譲ってきたという事は何かトラップを発動させるつもりだな。

 

「それじゃあ遠慮なく!プテラ、がんせきふうじ!」

 

「ディーラ!」

 

「ワタッコちゃん、みがわり!」

 

「ワタッ!」

 

「みがわりなんて無駄ですよ。出すだけ俺のプテラで破壊するだけです!」

 

「私は意味のある行動をします、この言葉の裏をとれば意味のない事はしません。この事の意味が分からないとブルー君、貴方は私に勝てませんわ。」

 

「なら見せてくださいよ、プテラ、かみなりのキバ!」

 

「ディーラ!」

 

「接近戦ですか。なら、タネマシンガン!」

 

来た!

 

「いくぞプテラ、急上昇!」

 

「ディーラ!」

 

「ウフフこれじゃあ前と同じですわよ。ハネッコちゃん、にほんばれ!」

 

「プテラ、日を覆うように急降下!」

 

「まさか!?ワタッコちゃん、みがわり!」

 

プテラのかみなりのキバが決まったと思った瞬間プテラが口に咥えていたのはハネッコじゃなくてみがわり人形だった。

 

「何!?」

 

「ワタッコちゃん、タネマシンガン!」

 

「そうだ!?プテラ、もう一度急上昇!」

 

「無駄ですわよ、ワタッコちゃん。ソーラービーム発射準備!」

 

「無駄だ。プテラ、がんせきふうじ!」

 

「ディーラ!」

 

「その程度でソーラービームは防げませんわよ!」

 

「別に防ぐのが作戦じゃないさ!」

 

「え、なら何故?まさか!?」

 

そう、ソーラービームを防ぐ為にがんせきふうじをしたのではない。がんせきふうじを使ったのはみがわり人形を破壊してスピードを遅くする為だ!

 

「プテラ、急降下しながらつばさでうつ攻撃!」

 

「ディーラ!」

 

「ウフフ、随分舐められたものですね。近づいたのが運の尽きですわよブルー君!ワタッコちゃん、プテラを惹きつけてソーラービーム発射!」

 

「甘いよジムリーダー(エリカ先輩)!プテラ、日の光をワタッコに浴びせるんだ!」

 

「それって!?ワタッコちゃん、ソーラービーム発射中止!」

 

そんな事をエリカ先輩が言ってもワタッコは急に日の光を浴びてめをつぶった状態でソーラービームを放った。

 

「悪いけど、この勝負俺達の勝ちだ!プテラ、ストーンエッジ!」

 

 

「ディーラーーー!」

 

ワタッコは急所に当たったらしく一発で気絶した。

 

「ウフフ、あんな方法で私のワタッコちゃんをやるなんて………これは期待出来そうですわ。」

 

「プテラ、このまま行けるか?」

 

「ディーラ!」

 

プテラは親指の爪を出してグットポーズをとった。

 

「あら?にほんばれの状態ならガーディの方がいいのでは?」

 

「実はそう言いながらそう来るのを誘ってるんじゃないんですか?」

 

「バレましたか、なかなか引っかかりませんわね。」

 

「どうせフシギソウに弱点を突かせた瞬間に特性の新緑を発動させるつもりなんですよね。貴方の考えなんて大抵思いつきますよ。」

 

「ウフフ、でもそれだと98点ですわ。」

 

「それ殆ど正解じゃないですか。」

 

「いいえ、私のフシギソウはフシギバナへと進化したのですからとても違いますわ。」

 

「進化!?」

 

「ええ、行きますわよフシギバナ!」

 

「バーナ!」

 

クソ、進化していたなんて予想外だったが、確かにフシギソウとフシギバナでは全く同じ技をしても威力が違うだろう。短期決戦で行くしかないか。

 

「悪いけど、一瞬で終わらせるぞプテラ!つばさでうつ攻撃!」

 

「ディーラ!」

 

「ウフフ、出来るといいですわね。フシギバナ、のしかかり!」

 

「バーナ!」

 

フシギバナは大きい体でどっしり構えてプテラに向かって思いっきりジャンプして地面にプテラを踏みつけた。

 

「ディーラ〜〜〜。」

 

「プテラ!?」

 

「ウフフ、これで一勝ですわ。次は何を出しますか?」

 

「勿論、ガーディ!お前も行くんだ!」

 

「ワフ!」

 

「フシギバナ、やどりぎのタネ!」

 

「ガーディ、やどりぎのタネに向かってはじけるほのお!」

 

フシギバナの蒔いたやどりぎのタネを全て炎で炙りフシギバナにはじけた炎の一部がフシギバナの顔に当たり叫んでいる。

 

「ガーディ、とおぼえ!」

 

「ワオーン!」

 

「今更攻撃力上げても今は無いですわよ!フシギバナ、しびれごな!」

 

「バーナ!」

 

ガーディはしびれごなを食らって体が思うように動かないようだ。

 

「ガーディ、フレアドライブ!」

 

「フシギバナ、はなびらのまい!」

 

「バーナーー!」

 

フシギバナは両足を高く上げて地面に勢いよく落として背中のデカイ花から大量の花びらが飛んで来た。ガーディは避ける事も出来ず食らってしまった。

 

「ワフ」(>人<;)

 

「ガーディ、立ち上がるんだ!フレアドライブ!」

 

「ウウウワオォーーーン!」

 

その瞬間、ガーディはフシギバナを睨め付けながら体を青い炎で纏い突撃した。フシギバナは壁に体を叩きつけられる程吹っ飛び気絶した。一方ガーディは、産まれたてのシキジカのように4本足でギリギリ立っていられるのが限界のようだったが、途中でフレアドライブの反動が来たのか床に体を横に倒して気絶した。

 

「はあ、俺の負…」

 

「私の負けですわ!」

 

俺が言う前にエリカ先輩が笑顔で言ってきた。

 

「ブルー君、ガーディは反動技で気絶しましたがバトルの判定では相手をその反動技で倒すと話は別なのですよ。」

 

「つまり、俺の勝ちですか?」

 

「はい、レインボーバッチをプレゼントしますわ。おめでとうございますブルー君。」



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2人きりで仲良くしましょう。

3話目いきます。うーん、前の話ちょっと修正するかもしれません。


俺はレインボーバッチを手にした後、ポケモンセンターで休んでいたらポケギアが鳴り始めた。連絡先はあの母さんだった。何の用か知らないけど、一応出ておくか。

 

『あ!やっと出たわねブルー。いきなりで悪いけど今どこいるの?』

 

「タマムシシティのポケモンセンターにいるけど、どうしたの?」

 

『マサラに来るまで秘密よ。』

 

「え、俺マサラタウンまで戻らなきゃいけないの?やだよ面倒臭い。」

 

『大丈夫よ、ブルーならそう言うと思って今お父さんがそっちに向かってる途中だから、すぐにマサラに着くはずよ。じゃあね。』ツー、ツー、ツー、

 

相変わらず忙しい人だな母さんは、マサラに来るまで秘密って言ってたけど少し嫌な予感がするな。ちょっと自己防衛の為に虫除けスプレーとあなぬけの紐を持っていっとこ。ポケモンセンターから出ると、赤い流星のような物がこっちに向かって飛んで来ていた。数十秒もしないうちにだんだん近づいてきて、7番道路の方へ「ドカン!」と着地音がした。多分お父さんかな?

 

 

7番道路

 

タマムシシティから出ると、ジュンサーさんに注意されているお父さんを発見した。乗っていたポケモンはリザードンのようだ。着地後に地面が2メートルも抉られていた。

 

「次からこんな空中運転したら空を飛ぶ権限を剥奪しますよ。今度から注意して下さいね。」

 

「すいません、今度から気をつけます。」

 

「お父さん何しに来たんだよ。」

 

「お!ブルーじゃないか、久しぶりだな。所で何故お前の腰にハクリューが巻きついているんだ?」

 

「あはは、それはかくかくしかじかあって。」

 

「何、チャンピオンワタルから捨てられたミニリュウを手持ちに加えた頃からずっと体に巻きつかれているだって!?」

 

え、マジで!?wwwホントにwwwかくかくしかじかで通じたよwww

 

「それよりも早くマサラへ戻るぞ。早く行かないとブルーの未来のお嫁さんさんに時間を掛けさせては大変だしな。」

 

「おい今なんつった馬鹿親父!未来のお嫁さん?それどう言う意味!?」

 

「まあまあ、マサラに着けば分かるよ。」

 

「分かりたくないわボケ!絶対行かねえからな、どうせ父さんと母さんの事だ。勝ってに逆プロポーズしてきたどっかの女トレーナーに俺を押し付ける気だろ!」

 

「そこまで分かってるなら話は早い。すぐに向かうぞ!」

 

「嫌、俺行かないって!」

 

「リザードン、両手でブルーを抱えて運ぶぞ。」

 

「おい離せリザードン!テメエの顔に虫除けスプレーぶっかけるぞこの野郎!」

 

「たく、仕方ないな。スリーパー、ブルーにさいみんじゅつ。」

 

「何人間に向かってポケモンの技…を………。」バタン

 

「悪いけどブルー、本当に急いでるんだ。文句なら後で聞いてあげるから今は暴れないでくれよ。」

 

〈数時間後〉

 

自宅

 

うう、なんか腰回りがとても苦しい。多分ハクリューが強く巻きついているのだろう。そういえばどうして眠ってんだ?そろそろ起きよう。俺はそう思いながら両目を開くと、懐かしい顔(ユミさん)が俺の顔の目の前で馬乗りになりながら俺の顔を覗いていた。

 

「おはようございますブルー君。久し振りに顔を見れて良かったです。」

 

俺は今の状況を掴める事が出来なかった為周りを見渡すと、どうやら俺は自分の部屋のベッドで寝ていたようだ。両手両足を縄で拘束されている状態でいるようだが、

 

「説明してもらっていい?ユミさん。」

 

「あれ?話聞いてませんか?未来のお嫁さんが今ブルー君と一緒に居るんですけどね。///」

 

俺は真顔になりながら、「別に顔染めなくていいから腕と脚の拘束を解いてくれない?」と聞くと、ユミさんは「ブルー君のご両親が暴れられては迷惑だから多少強引でも初めてを奪って来いと言われたので、私とブルー君の初めてが終わらない限りは拘束を炊きませんよ。」と言ってきた。クソ、そういう事かよ。あのクソババア、よりにもよって年頃の女の子に向かって初めてを奪って来いなんて言いやがったのかコンチクショー。

 

「オレンジーー!お兄ちゃんが帰ってきたから一緒に遊ぼう!」

 

「無駄だよブルー君。オレンジちゃんは今ポケモンスクールに登校してるから帰って来るのは夕方、つまりブルー君とは夕方までこの状態を保つ事になるね。」

 

「この野郎!俺に救いって無えのかよチクショー!あ、そうだ!」

 

「出来ないと思うけど、ポケギアも外してるから連絡手段は取れないよ。諦めて私と一緒に初めてを味わいましょう。大丈夫、優しく接してあげるから。」

 

「何処も大丈夫の部分が見えないんだけど!そうだ、ハクリュー今こそ出番だ。俺の拘束を解いてくれ!」

 

「あ、因みにブルー君と一緒にさいみんじゅつで寝ているからきっと起きて来ないよ。」

 

「なら、コダック!お前の晩飯好きなだけ食わせてやるから俺の元に来るんだ!」

 

「それも無駄だよ、あのコダックは確かにモンスターボールから勝ってに出てきたけどブルー君のご両親がコダックを買収したらしいから此方へ逸れないわよ。」

 

ホントに手詰まりかよ!

 

「それじゃあそろそろ、2人きりで仲良くしましょう。」

 



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勝手に始めんな!

今回でラストの4話目です。卑猥だと思う方には先に謝っておきます。ごめんなさい。m(_ _)m


「それでは覚悟して下さいね、ブルー君。///」

 

「嫌だと言ったら?」

 

「私1人でブルー君の体を癒すだけですよ。」

 

嫌、そんな事微笑みながら言われても困るんですが。

 

『何をやっているのですかそこの雌豚。』と、俺の衣服からエリカ先輩の声が聞こえた。

 

「あら、この声はエリカ先輩じゃないですか。まだブルー君を諦めて無かったのですね。いい加減にしないとブルー君から飽きられますよ。まあ、今のエリカ先輩じゃ私とブルー君の恋路を邪魔出来ませんけど。」

 

『何を世迷言を言っているのですか?私なら後輩(、、)、貴方の目の前にいますわよ。』

 

「何をご冗談を、機会音声を使われていては私への説得力が足りないですよ先輩(、、)。」

 

その瞬間、ドアからエリカ先輩が入ってきた。

 

「はあ、発信機が無いブルー君を探すのに苦労しましたわ。」

 

「あら、まだそんな変態じみた事をやってたんですね。でも残念、ブルー君の意思に構わず私はブルー君のご両親と妹のオレンジちゃんを味方に付けている。これ以上私達に絡んでくるのでしたら、私達の前から消えて下さい。」

 

事の発端はアンタかよユミさん!

 

「ウフフ、ブルー君。誑かされては駄目よ、今助けるから少し待ってて下さいね。」

 

いいえ、手元の縄を解くだけで良いので!後は遠慮します!

 

「ほら、ブルー君もこんなに怖がっているんですから私達の前から消えて下さいよエリカ先輩。じゃないと、どうなっても知りませんよ?」

 

その瞬間ユミさんは俺の首元に手を回した。顔が近い近い近い!

 

「早くその薄汚い両手をブルー君から離しなさい。憎たらしい泥棒猫め!」

 

「あら?昔からストーカーもどきをしていた先輩には言われたくないですよ変態!」

 

「ウフフ、私はただ一途なだけですわよ。それを横から割り込んできたのは貴方(後輩)でしょう。」

 

「私が?忌々しいアマが私の前に顔を出さないで欲しいですよ先輩。そうだ、口で言っても分からないならポケモン勝負で決着をつけましょう。まあ、勝つのは私ですけどね。」

 

「ウフフ、私が10分の1程度でジム戦の時にあしらったのを覚えてないんですか?」

 

「私をあの頃と一緒と考えない方がいいですよ。」

 

2人はそう言いながら部屋を去っていった。

 

「え、俺ここで動けないままずっと縛られてるの?嫌だよ。誰かここから俺を出してよ。」

 

その時、ドアの前に人影が見えた。俺の部屋に来たのはお父さんだった。

 

「お前一体何人の女を誑かしてんだ?将来のお嫁さんは苦労しそうだ。」

 

「誑かしてねえし、嫁を作ろうとも考えてねえわ!いいからこの縄解いてよ。現在ユミさんは外でエリカ先輩とポケモン勝負してるはずだから早くここから俺もうここで縛られてる意味ねえだろ!」

 

「まあ、確かにそうだな。ちょっと待ってろ……、」

 

「お父さん、それ(ブルー)はそこに転がしといて構わないわ。私いい事思いついちゃったの。」

 

「おい、息子をそれ呼ばわりすんじゃねえよこの野郎!」

 

「フッ!どうせならブルーも愛されるお嫁さんが欲しいでしょ。」

 

「いつ俺が結婚したいと言った!愛されるどころか後ろから刺されそうな人しかいねえよ!」

 

「でもそれ程ブルーへの愛は大きいという事じゃない。私はいつでも恋する乙女の味方でありたいの。ブルー、諦めなさい。貴方の意思は関係無くこの話を進めるつもりだから肝に命じておくといいわ。美しい女の子に尻を引かれる生活がね。」

 

「ふざけんな!俺の人権無視さんじゃねえよコンニャロ!テメエは人間の顔を被った悪魔だよアンタ!」

 

「それを実の親に言うブルーもどうかと思うけど?」

 

「アンタが原因だろうがお母さん!」

 

「ま、そこでババアと言わない辺りまだましな方ね。」

 

「何処で基準を測ってんだよ。」

 

「それよりも、お父さん!あの2人のポケモン勝負を止めて此処へ呼んで来て!」

 

「え!?でも母さん。近づけそうに無いほど外が荒れてるんだけど、」

 

「良いから早くする!今月のお小遣い無しでいいの?」

 

「出来るだけ善処しま……止めて来ます。」

 

お父さんお母さんの前では相変わらず貧弱だな。これを尻に引かれるって事なんだろうな。

 

「ギャーーーーーーーーーー!」

 

そんなお父さんの叫び声が外から聞こえてきた。オーキド博士ですらあんな叫び方しねえよ。一体どんな攻撃をお父さんは受けたんだ?

 

〈数十分後〉

 

「よ、呼んで来まひた。」パタン!

 

お父さんは身体中傷だらけで何処が致命傷か分からない程手足や顔、衣服が傷だらけになっていた。

 

「待ってたわユミちゃんにエリカちゃん。」

 

「あの、どうして先輩も呼んだのでしょう。」

 

「確かに私はブルー君のお母様と話した事などありません。一体何を?」

 

「そう緊張しなくてもいいわよ2人共。今から私が2人を直々に面談をするわ。そこで、私が良いと思った方にブルーとの交際を認めるわ。ポケモン勝負で決着するよりもこっちの方が恨みっこ無しの勝負ができるんじゃないの?」

 

「ウフフ、確かにそうですわね。私の方が後輩よりもブルー君に相応しい彼女だと思い知らせてやりますわ。」

 

「へえ、そんな事言って私が選ばれたら何も言わずに私達の前から消えて下さいね、先輩。」

 

「今ここで、ブルーの嫁に相応しい女子力対決を宣言するわよ!」

 

「勝手に始めんな!」

 



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哀れコダック、お前の事は忘れない。

今日は5話投稿出来ればいい方ですかね。


お母さんサイド

 

「それで、面談というのはどのような事を話すのですか?」

 

「確かにそれを知らなければいくらブルー君への愛があっても伝わりませんからね。」

 

「それは個人の思いの強さを私に表現して欲しいわ。ブルーって旅立つ前はスクールにも行かずずっと自室でゲーム廃人と化していたから出来るだけブルーをリードしてくれる子が私的に評価は高いわ。まあ、まずはユミちゃんから面談を開始しましょうか。エリカちゃんには悪いけどブルーのいる部屋で待っててもらえないかしら?勿論、先駆けは無しよ。」

 

「……はい、分かりましたわ。」

 

エリカはそう言うとブルーのいる部屋にスキップしながら移動した。

 

「それじゃあ、ブルーとの過去……はもう聞いたわね。それじゃあブルーをどうして好きになったのか聞いて良いかしら?」

 

はっきり言ってユミちゃんは側から見ると大人しそうに見えるけどすっごく純情でブルー一筋なところがもあるから私の中では期待の星だわ。

 

「そうですね、それは個人の思い出と言うよりもこの世界の設定(システム)でそうなっているからと言うのが私の中で一番の理由ですけど…流石にそれはお義母様には通じませんよね。」

 

「当たり前よ、それは大企業の会社に面接する時『私はこの会社に働く運命なので働かせて下さい。』と言ってる事と同じだわ。そんなの面接官側からすると虚言にしか聞こえないの。何をするにもそれ相応の理由があるわ、ユミちゃんならブルーと古い付き合いだし好きになった理由があるんじゃないの?」

 

「それなら、私は過去に…………、」

 

〈一方その頃〉

 

「あの、そろそろ手首と足首に縛られている縄を解いてくれないかな?」

 

「ブルー君が逃げる可能性があるのに何故、それをすると私にとってデメリットでしかありませんわ。」

 

う、確かに母さんの事だからちょっと逃げたところでジュンサーさんに捜索願いを出すと思う。

 

「出来ましたわ。ブルー君、そろそろお昼にしましょうか。」

 

「え?もしかしてお昼ご飯をエリカ先輩料理してくれたんですか!?(マジかよ、絶対俺に食わせる気だなコイツ。クソ!ただでさえエリカ先輩の作った料理は1つだけでも腹の中でだいばくはつをするのにあのセリフから察するに軽く20〜30俺の腹の中に突っ込ませる気だなこの人!このままじゃ意識が持たずに死んでしまう。考えろブルー!何か解決策がある筈だ!)」

 

「今日は私の得意料理であるコロッケを作りましたわ。男の子だから一杯食べると思い沢山作ったのでお代わりは沢山ありますわ。あ!?そういえばブルー君って両手両足が縛られていましたわね。これは仕方のない事、食べさせるのに口渡しでやっちゃいけないとは言われていない。これはブルー君の両手両足が使えないから仕方の無く私はブルー君にただコロッケを食べさせる事であって先駆けではありませんわ。」

 

「(何言ってんのこの人。口渡しじゃあ直接口に突っ込まれるって事だよな。やめろ!俺の腹を爆心地にする気か!あ、そうだ!?)」

 

「エリカ先輩、俺の手持ちのコダックにも食べさせて良いですか?俺じゃあこの量を食べれないし腹ペコ虫のコダックなら喜んで食べてくれると思いますよ!」

 

「ブルー君がそう言うなら仕方ありませんわね。それじゃあ台所でポケモンフーズを食べているコダックに味見をしてもらいましょう。」

 

「(フ、フハハハハ!勝った!勝ったぞ俺は!食欲盛んなコダックならどんな食べ物でもブラックホールのような胃袋でコロッケなど一瞬で俺の分まで食べ終わるだろう。今のうちにマサキさんをモンスターボールから出してコダックを回収しながら逃げるか。)」

 

その瞬間台所から「コダーーーー!?」と大きい鳴き声が聞こえた。しかし、エリカ先輩は台所から帰ってくる気配がない。もしかするとコダックに無理矢理コロッケを口の中に突っ込まされてるのでは無いだろうか。

 

「(哀れコダック、お前の事は忘れない。)」

 

俺はこっそりとニドキングをモンスターボールから出して縄を解いて貰った後コダックを回収する為に狭い所もぬるりと倒れるハクリューを向かわせると一緒にエリカ先輩まで連れてきた。

 

「おい、お前を呼んだのは見つからないように行動して欲しかったからだけど何さらっと要注意人物招いてんだよウナギ野郎。」

 

俺の言っている言葉を察したのかハクリューは俺の体にほこりまみれの体で這い上がって来た。

 

「ちょっ!?悪かった!悪かったからお前一旦離れろ!」

 

俺がハクリューと格闘しているうちに何か口に突っ込まれ柔らかい何かを押し付けられた。その瞬間口元に残った感触はヌメヌメとした具が喉元に通る感じだった。その瞬間、俺は後悔した。何故なら俺の頭の中がコロッケの味を拒絶して意識を失ったからである。人間って辛い事を忘れる理由が少しだけ分かった気がする。

 

「ウフフ、気絶する程美味しかったですか?ブルー君。」



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あのクソ野郎、今に覚えていろ。

2話目投稿します。嗚呼、ギャグの範囲超えちゃったかな?


〈数十分後〉

 

「ラフレシア、アマノセラピー!」

 

「ラフ〜。」

 

体中から痛みや苦みが消えていくのを感じた。まるで外に干したてであるフカフカの布団に眠っているような心地よい気持ちだ。お腹の中の異物は流石に残ったが、それによってお腹の中でだいばくはつを起きる事は無かった。俺はまぶたをゆっくりと開けると、やはり見た事のある天井が目の前に広がっていた。そこから俺の顔を覗くように上から俺の顔を伺ったのは少し心配そうに俺の顔を見ていたユミさんとラフレシアだった。何故かコダックがユミさんの右足に抱きついているが此処は気にしないでおこう。

 

「あの、エリカ先輩は?」

 

「今お義母様と面談中ですよ。それよりもどうしたんですかブルーさん。ベットの上で苦しそうな顔をしながら頭からダラダラと汗が流れていましたのでラフレシアのアマノセラピーを使用しましたが、具合悪くないですか?」

 

「大丈夫です。少し楽になれたと思います。嫌、思いたいです。(最後の記憶がエリカ先輩から口移しで食わされた異物のコロッケ?を飲み込んだところがまでしか思い出せない。まあ、そんな事言うとそれを繰り返す可能性もあるのであまり言わない事にしよう。)」

 

「そうですか、そういえば手足の拘束が外れていますが何があったのですか?」

 

「え!?嫌、ハハハ…エリカ先輩がコロッケを作ってくれたので食べる為に手足の拘束を解いてもらいました。駄目でしたか?」

 

俺は目をウルウルしながら甘える作戦を実行した。今までそれに引っかかったのはエリカ先輩しかいないが、

 

「そんな目をウルウルさせても私には通じませんよ。ちゃんと手足を自分で拘束して下さい。」

 

「え!?ってしかも自分で自分の両手両足を拘束しなきゃいけないの!?」

 

「無理なら私がやりますから安静して横になって下さい。」

 

「安静にする事はまだ分かりますがどうして手足を拘束されなきゃいけないんですか!」

 

「お義母様の命令です。」

 

あのクソ野郎、今に覚えていろ。

 

「じゃあ、ブルーさんは静かに横になって寝ていて下さい。看病は私がしますから。」

 

「嫌、大丈夫です。自分の体の事は自分が一番よく知っているのでお気になさらず。(この人も俺が拘束されてる間何かしようと考えているのは目に見えてるんだ。悪いがホントに此処から出ないと命の保証は何処にもない。それどころかさっきのように不意打ちされてまた沈められる可能性だってあるんだ。ユミさんには悪いけど俺の事は忘れてもらって違う人生を歩んでもらおう。)」

 

「駄目です!安静にしていて下さい。じゃないと、力尽くでブルー君を襲いますよ?」

 

「嫌、襲うのは辞めて下さい。…そういえばコダックが他の人に自分から興味を示すなんて久しぶりに見たな。どうやってコダックを餌付けしたんですか?」

 

「餌付けなんてしてませんし、このコダックは元々私のコダックですよ。」

 

「え、それどういう事ですか?そのコダックはトキワシティの町外れにある草むらで見つけたポケモンの卵から孵ったポケモンの筈ですけど、…まさかあの草むらにポケモンの卵を捨てたのはユミさんだったんですか!?」

 

「………はい、あの時は確かレッドさんと共にブルー君が行動していた頃でしたね。」

 

「思い出を振り返るよりもどうしてコダックを捨てたのか聞いていいですか?」

 

「そうですね、あの時はタマムシシティにあったポケモンスクールを卒業した後でジム巡りをやっている途中でした。」

 

 

 

〈数ヶ月前〉

 

私は実家に帰れないある事情がありヤマブキシティのジム戦をやっていた頃でした。シルフカンパニーという会社にロケット団が侵略していたのでポケモンやシルフカンパニーの社員さん達を助けるべく会社に乗り込んだ時の事から始まります。

 

「(ジムリーダーのナツメさんや空手大王さん達の目を欺いてどうやってこの会社を攻め落としたのかは知らないけど何が目的でロケット団はこの会社に来たの?まあ、もしかしなくても最強のポケモンを作る為だとか幻や伝説と呼ばれるポケモン達をゲットする為に来たとかそんな感じだろうな。まあ、自称悪の組織なんてそんなものか。)」

 

私は地下から女戦闘員のロケット団の制服を剥ぎ取って忍び込んでいた。悪の組織だからこんな事しても良いとは思ってないけど今はポケモンの為だ、仕方がない。

 

「おい、そこの下っ端!何をやっている!?そこはもう見終わったから上の階へ移動しろ!此処にいるポケモンを運んでタマムシシティにあるロケット団本部に移動させるんだ。」

 

「分かりました!(焦った〜、見つかったから正体がバレたと思った。それにしてもロケット団本部がタマムシシティにあるって本当?これが事実だとすればロケット団はとても頭の悪い連中ね。確か7番道路にジュンサースクールが建っていた筈、あそこのジュンサーさんならロケット団の本部をとっくの昔に襲撃してると思うけど………まあ、今は自分と此処に捕まっているポケモンの心配をしておきましょう。)」



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涙のオーダイル

うーん、この方向で出したいけどやはり抑えた方がいいのかな。


私は3階のポケモン達を檻に入れて監禁して(ように見せている)から途中でワープ出来る便利な機械を使い路地裏にロケット団に捕まったポケモン達を逃していた。

 

「(それにしても、3階でこの量のポケモン達がいるとすれば上の階にはまだ多くのポケモンが捕まっているかもしれないわね。)」

 

私は次々と捕まっていたポケモンを路地裏やポケモンセンターに運び逃したが、そろそろロケット団も私の存在を嗅ぎつけてくるかもしれないので、占拠しているロケット団の幹部を倒してシルフカンパニーからロケット団を追い払おう。そう思った矢先、11階まで上がり社長室で捕まっている社員さん達を助けようと部屋を覗いた瞬間、「侵入者発見!侵入者発見!」とブザーが鳴った。

 

「そこにいるのは誰だ!お前ら、捕まえてこい!」

 

「「「「「は!承知しました。」」」」」

 

と言って、下っ端達は扉の前まで移動してこちらに迫って来た。

 

「(仕方ない、此処は正面突破して中に入るしかないか。でも、5人相手をするのは流石にキツイ、此処は下っ端5人をなんとかしないといけない。頼むわよラフレシア!)」

 

私はモンスターボールからラフレシアを出してねむりごなをドアの前に沢山頭の花から出して、勢い余ってドアを開けたロケット団員達はねむり状態となり5人とも眠ってしまった。

 

「誰だ、このシルフカンパニーの社長室に来てなんの用?まさか、捕まえたポケモン達を定期的に外へ出してたのは貴方?」

 

「そうだとしたらなんですか?」

 

「ふん、その時はポケモンを逃した場所を教えてもらうまでよ!私の名前はアテナ、ロケット団幹部にして幹部の中では私が一番ポケモンバトルが強いの。後悔しても遅いわよ!」

 

「なら、私は貴方に勝つだけです。肩書きなんて関係ない、この場で勝った人がこの空気を変えられる。なら、私が変えてみせる!」

 

「夢見がちな年頃だから仕方ないかしらね、そんな簡単に私に勝とうだなんて10年早いわよ!いきなさい、アーボック!」

 

「シャー!」

 

「ゴルダック、貴方に任せたわ!」

 

「ゴル!」

 

「悪いけど時間がないの。早く終わらせるわよ!ポイズンテール!」

 

「ゴルダック、まもるで防ぎなさい!」

 

「シャー!?」

 

「ゴル!」

 

「ゴルダック、今度はこちらから行くわよ!アクアテール!」

 

「ゴルダック!」

 

「シャーーーー!!」

 

アーボックはゴルダックのアクアテールで壁に勢いよくぶつけられて怯んでいた。

 

「しっかりしてアーボック!」

 

「ゴルダック、畳み掛けるわよ!しねんのずつき!」

 

「ゴダー!」

 

アーボックは今度こそ瀕死になって倒れたようだ。

 

「く、こんな強いトレーナーがいるなんて!今回は引き返すわよ貴方達!」

 

そう言って幹部であるアテナはロケット団員の下っ端達をかかとのヒールで踏みながら起こしていた。私は両手両足に口を縛られている人達を解放する事に成功した。

 

「た、助かったよ。君はなんて名前なんだ?事態が安定したらすぐ君に感謝状を送りたい!」

 

「大丈夫です、私自身ロケット団に恨みを持っているのでやっただけですから気にしないで下さい。それでは!」

 

私は言うだけいうとシルフカンパニーから離れようとした。その時、モップを持った事務員の格好をしたおじさんに呼び止められた。

 

「そこの君、ちょっと来てくれんかいのう。」

 

「………なんですか?」

 

「そう警戒せんでも、実はそのゴルダック見覚えがあっての。そのポケモンは育て屋さんでワシが預けたゴルダックにそっくりでな。もう預けて5年になって、ワシはこの体でなかなか迎えに行けないんじゃよ。だから、いつまでも預けておくわけにもいかんので君がもらってくれないか?金とモンスターボールなら此処で渡す。」

 

「え!?そんな、第1に私はその子のトレーナーじゃありませんし、つい最近そのゴルダックは育て屋さんで息を引き取ったんです。そのモンスターボールを貰う訳にはいきません。」

 

「何故その事を嬢ちゃんが知っとるんか?」

 

「私、育て屋さんのお婆ちゃんの孫なんです。今はちょっと喧嘩してて会っていないけど風の噂でそのゴルダックが死んだと聞きました。トレーナーが来るまで何も食べずにずっと同じ預けられているポケモン達を見送りながら生き絶えたって聞きました。」

 

「そうか、なら尚更じゃ。このモンスターボールと金でゴルダックの墓を作ってやってくれんかのう?」

 

「分かりました。しかし、お金はいりません。もうお墓をお婆ちゃんが作ってると思うのでモンスターボールだけ引き取っておきます。」

 

「すまんのう、もしそのゴルダックが卵を産んでいたら…その子を野生に返してやってくれんかのう。」

 

「どうして野生に返すんですか?人間の庇護の下で暮らした方が安全かと思いますが、」

 

「君は『涙のオーダイル』という本を読んだ事はあるかな?」

 

「はい、確かいつも仲の良いポッポを寝ている時に食べたオーダイルが泣いて自分を恨みその涙から怒りの湖が出来たと言い伝えられてる有名な本ですよね。」

 

「嬢ちゃん。もし、その本の通りなら怒りの湖に住んでいるポケモンはオーダイルの恩恵で住んでいる事になるじゃろ。なら、オーダイルは何の為に存在していたと思う?」

 

「………分かりません。」

 

「ハッハッハ、難しい話をして悪かったな。ワシは周りの生物に生きる場所を与える為だと考えている。今の世の中、なかなか相手の事を思う事が難しい中で最も重要な事でもあるんじゃ。人間もポケモンも助け合わないと生きていけない存在、そんな一つ一つ小さな存在でも誰かを助けて、誰かを幸せにする事でその小さな存在が存在した理由になると感じたんじゃ。怒りの湖に住んでいるポケモン達がオーダイルの涙でその湖が作られたのを知らなかったとしても、そのポケモン達が生きているのはオーダイルが流した涙のお陰、人やポケモンはそのような存在に感謝をして暮らしている。ならば、ゴルダックはどうじゃ?周りにいた預けられているポケモン達を最低限見守っていた筈じゃ。確かに人間の庇護の下で育てれば卵から孵ったコダックは安全かもしれん。しかし、今回のようにいつロケット団のような悪の軍団が野生のポケモンをさらうか分かったもんじゃない。だから、野生のポケモン達を見守って欲しい…

そんな願いを込めてお願いしたんじゃ。最後まで老いぼれの話を聞かせて悪かったの。」

 

「いいえ、凄く為になる話になりました。」

 

その後私は、育て屋さんに帰ってゴルダックの卵をトキワシティの外れにある草むらに捨てたのだ。

 

 

 




うーん、もしかすると4話しか投稿できないかも


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女子って怖いな。

明日投稿出来ないかもしれません。


「っていう事でコダックの卵をトキワシティの外れにある草むらに捨てたの。まあ、そこで貴方に拾われたコダックだなんて前にポケモンセンターで聞いた時はどうしようもない憤りを感じてしまったんだけどね。今じゃコダックのトレーナーは誰がなんと言おうとブルー君である事に変わりはないし、私自身の不満も解消出来たわ。」

 

「ん、やっと話終わった?」

 

「……………。」

 

「嗚呼、ごめん。自分で聞いててなんだけど長い話にはあまり得意ではなくて途中でぼーっとして聞いた話を流してしまうんだ。」

 

「はあ、まあそこら辺はおいおい説明するわ。」

 

「まあ、最終的にゴルダックの卵を野生に返して欲しいって育て屋さんに預けたおじさんが言ってそのまま捨てると俺が拾ったって事だろ。」

 

俺が早口で話すと、ユミさんはジト目でこちらを向いてきた。

 

「なんだろう、今まで好きだった気持ちを持ってた自分が馬鹿らしくなってきたわ。何故私はこの男を好きになったんだろう?」

 

「おい!自分で言うのもなんだがそこら辺しっかりしないで俺のところへ来たのか?」

 

「やっぱり私にはブルー君への好きって気持ちは無かった事に、」

 

「そう、そうですわ!」

 

俺達の会話を聞いていたのか、エリカ先輩が目を輝かせながらユミさんの手を取った。

 

「貴方にブルー君は勿体ない!人生損しかしていませんわ。こんな男を追いかけるのは私だけで十分です!ユミさん、自分の人生はちゃんと見切りをつけて時には諦めも肝心なのですよ。」

 

「そうですね。目を覚まさせてくれてありがとうございます先輩。先輩もいつかこんな駄目男なんかほっといて違う人生を歩んでいる方が一番良いと思いますよ。」

 

「あの、さっきまで俺へのアプローチが嘘のような会話してんだけど、女子って怖いな。ちょっと見限っただけでこんな反応するだなんて凄い諦めの早さだ。まあ、俺にとってもそれはそれで嬉しいんだけどさ。」

 

その瞬間、エリカ先輩は俺の片腕に両手でぎゅっと掴んで来た。

 

「何を言ってるんですかブルー君。貴方を私が諦めると思ってたんですか?」

 

「嫌、あのう………。(やべえ、最後の最後に面倒な人が残ってしまった。という事は、)」

 

「という事ですので私とブルー君の交際を許してくれますよね、お義母様?」

 

「うん、末永くブルーをよろしくお願いね。エリカちゃん。」

 

「は!?」

 

「私はこれで、すいません。ブルー君のお母さん。せっかくの誘いを断ってしまって、」

 

「いいのよ、あの子を尻に敷く子が現れるなら誰だって歓迎なの。ユミちゃんも応援してたんだけど、途中で愛想が尽きるのも女の取り柄でもあるのよ。だから、気にしないでユミちゃん、それと、いつでもここに泊まりに来て良いわよ。どうせブルーのベット空いてるし、使わないよりかはマシだわ。」

 

「はい、トキワシティのジムリーダーが帰ってくるまでここでお世話になろうと思います。」

 

「あ、あのう。それより末永くってどういう事?さっきも言ったけど俺の意思は?」

 

「無いわよそんなの。ブルーを大切にしてくれる彼女がいるなら誰でも構わないでしょ?エリカちゃんを愛想尽かされないように頑張る事ね。」

 

「嫌、愛想尽かされたいんだけど!っていうかいい加減離れてくれないかなエリカ先輩!」

 

「え〜、ブルー君とは長い間柄でやっと手に入れた彼女枠を手放すなんて私には出来ませんわ。そうだ、これから一緒に暮らす為の家を建てましょう。周りの人達に迷惑が掛からない大きな部屋でダブルベットを置いてブルー君と夜のひと時を………///」

 

「過ごさねえよ!っていうか話は着いたよね。って事で俺旅の途中だからまた今度ねエリカ先輩!」

 

「誰が1人で行かせるって言いましたか?」

 

「え?嘘だよね。今後の旅に付いてくる訳では無いよね?」

 

「流石にジムを置いてブルー君と旅なんてありえませんわ。なのでひとまず私の家に移動しましょう。話はそこからですわ!トロピウスちゃん、出ておいで!」

 

「ピース!」

 

「それではお義母様、ご機嫌様!トロピウスちゃん、タマムシシティまで飛んでください!」

 

俺はエリカ先輩からお姫様抱っこで担がれてトロピウスに乗り移動した。なんかとても複雑な気分だな。

 

「騒がしい人達でしたね。」

 

「そうね、あ!?そろそろオレンジが帰って来る時間だわ。夕ご飯の用意をしないと、」

 

「私も手伝いますよ。」

 

「それはとても気が利くわね。助かるわ、それとお父さん?とっくの昔に起きているんでしょう?早くオレンジの迎えに行ってきて。」

 

「ハハハ、わかったよ。(ブルー、末永く幸せにな。)」

 

 

〈一方その頃〉

 

ヤマブキシティ

 

「後はあのトレーナーを待つだけだ。この町のジムリーダーが帰って来るのをな。」

 

「貴様らのような奴等はジムリーダーが出なくてもこの私だけで十分だろう?」

 

「お前誰だ?見かけない顔だな。老いぼれはさっさと消えないと痛い目見るよ?」

 

「私の名前は空手大王、この町のジムリーダーだった男だ!」

 

「へえ、少しは楽しませてくれると嬉しいんだけど。」

 

 




今日はここで終わりです。ユミさんを引っ張るだけ引っ張って結局元に戻すといつなんの意味があったのかわからない終わり方になりました。ユミさんをこれからも長い目で見てやってください。(勿論今後の話にもちゃんと出てきます。)


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