青年の異世界珍道中~シンフォギア編~ (クロイツヴァルト)
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序章
「スカリエッティ、呼び出しが有って来てみたが何の用だ?」
戒翔は管理局にあるスカリエッティの研究室の一室に研究室の主に呼び出されて来ていた。
「いやぁ、急に呼び出してスマナイね。」
「もう一度言うが用件は何だ?」
「君の能力の解析で観測出来るようになった平行世界で面白い物を見つけてね?」
「そこに行って調査してほしい…と?」
「まぁ、そう言うことだね。まぁ、私の興味が有っただけの話だし断ってくれても良いんだよ?」
おどけるように言う目の前の男は胡散臭い笑みと共にそう言い放つ
「…取り敢えずどんな世界なのか教えろ。話はそれからだ。」
「おっと、それもそうだね。私が観測した世界は君達の住む地球と何ら変わりない物だったよ…一部を除いてね?」
「どういう事だ?」
「きみは以前言ったね?かの英雄王の力を譲渡されていると」
「譲渡というよりも使う権利を渡されたってだけだ…それで今の質問に何の意味がある?」
「その世界では神話や伝説上の武具等が実際に現代に存在しているようでね。私の調べたところ北欧神話のグングニールに日本神話に登場する天羽斬が確認できた。 もっと深く調べればまだまだ出て来るだろうけど、その世界ではそれらを聖遺物と呼称するようでね?」
「その調査をすれば良いのか?」
「そうだね。 出来れば現物を手に入れられれば調査が捗るからもし手にはいるようであればこっちに送ってほしいかな?」
「分かった。 それで、行くメンバーは俺だけか?」
「君の能力なら問題無いと思うけど、一応君を含めて三名までだね…勿論の事だけど融合騎でも構わないよ?」
「分かった。 ならアインスとアギトの二人を連れていく。」
「おや? ドゥーエなら諜報活動にむいている上、今は暇をしているはずだから構わないのに良いのかい?」
「あぁ、実際に長い間一緒にいた奴の方がいざって時に都合が良いしな」
「分かったよ。じゃ、そういうことで調査の方は頼んだよ。座標は君の端末に送ったからい次元転装置に入力してくれたまえ。」
「了解。それじゃ、俺は先に行くからアインス達に連絡は頼んだ。」
「おや、君自身で連絡すれば良いんじゃないか?」
スカルエッティの言葉に戒翔は
「向こうが安全とは言えないのかも知れんのだ。先に向こうに行って確認及び先行調査をしておいても問題にはなるまい」
「そうか、分かったよ。ではこちらからアギト達に知らせておくよ。」
「頼んだ。」
そう言って戒翔はスカルエッティの研究室から退室し、転送装置の部屋に赴く。
「さて…どんな世界なのか楽しみだな。」
そう言って戒翔は手元のコンソールを操作し座標軸の入力をして行く。そして
「ん?何が起こってるのだ?」
いざ転送が始まったと思えば紫電が一瞬だが走り気が付けば辺り一面瓦礫の山の所に戒翔は立っていた。
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