転生戦士とドキドキのプリキュア (超越の破壊者)
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プロローグ

 俺の名前は神矢勇魔。そこら辺にいる普通の高校生だ! 今日は日曜日で学校が休みであるため、俺は買い物に来ていた!!

 でも、今いる場所は買い物するためのスーパーなんか徐ない! じょあどこかって? フフン。それはな…………なんかよくわからん真っ白い部屋じゃボケエエエエェェェェェェェェェ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……ほんとここどこだよ?」

 

 俺がそう呟くと目の前に突然美少女が現れた。

 

「ここはあらゆる世界で死んでしまった者が集う場所……言わば死後の世界です」

 

まじすか。俺いつの間にか死んでしまったのですか。あらまぁ。

 

「そして、私はあなた達の世界で言うところの神様です」

 

「へぇ~。神様かぁ……うぇ!?」

 

 うっわ! マジかホントに神様かよ!? すっげぇ美少女で可愛いし!!

 

「///か、可愛いだなんて///」

 

 あ、照れてる。ん? と言うことは俺の心の声が聞こえてる?

 

「はい。聞こえてますよ、全部」

 

 あらマジか。流石神様。

 

「それで、俺はどうして死んでしまったのですか?」

 

「まぁ気になりますよね。お答えしますね。貴方は買い物の途中に刃物を持った男性刺されて出欠多量で亡くなりました。なぜ刺されたのかと言えば、男性が人質に取っていた女性を救うために勇敢にも立ち向かったときにですね」

 

 な、なるほど。そういうことだったのか。

 俺はどっちかと言えば勇敢と言える性格の持ち主ではない。でも、多分あの時は怖がっていた女性を救いたい一心で立ち向かえたんだと思う。

 

「さて、本来死ぬはずのなかった貴方は、転生をすることができます。どこか転生したい場所はございますか?」

 

 へぇ~転生って漫画やアニメだけかと思ってたけど、実際にあるんだな。ちょっと感動的かもしれない。

 

「貴方にはいくつかの特典と願いを言う資格があります。なにかございますか?」

 

 うえぇ!? マジか! じゃあ……

 

「だったら転生先をプリキュアにして、仮面ライダーディケイドの能力と変身ベルト、 ULTFAMANに出てくるウルトラマンのパワードスーツ、そして、神様を彼女としてほしいです」

 

「なるほど、それらで構いませ……ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!? 私を彼女としてですか!?」

 

「はい。俺初めてあなたを見たときに一目惚れしました。だから俺の彼女として一緒に来てほしいんです!!」

 

 俺の思いきった告白に、神様は誰が見てもわかるぐらい顔を真っ赤にしてもじもじとする。

 

「そ、そんな/// 今までの転生する人にそんな大胆な告白する人はいませんでしたよ。大体の人がヘタレだったので」

 

 マジか。じゃあ、俺が一番初めに告白したのか。

 

「そ、それでですね、こんな私でよければ、喜んで彼女になります」

 

 うおぉ! 俺の人生初の彼女ができました!! しかも超絶美少女の神様!!

 

「そ、それでプリキュアの世界はどこがいいですか?」

 

「決まっていないのでランダムでお願いします。あ、あとウルトラマンのパワードスーツですけど、もしできたらウルトラマンベリアルの姿にしてほしいです!!」

 

「なぜですか?」

 

「俺が好きなんですよ。ベリアル」

 

 そう。俺はウルトラマンのアニメを見てからずっとウルトラマンベリアルが大好きだ。ウルトラの父の親友であり光の国初の悪の戦士となり、何度もウルトラマン達と戦ったウルトラマン。

 ちょいワルな感じにカリスマ性もあり、数々の怪人達に慕われている。色的にもカッコいいし、部下の失敗を許す寛大な心の持ち主。

 ウルトラマンゼロもいいけど、俺はやっぱりウルトラマンベリアルの方がかなり好きなんだ。

 

「なるほど、勇魔さんの思いが伝わりました。そういうことでしたらお任せください。そのようにしておきますので」

 

「ありがとうございます」

 

 その瞬間、俺の足元に光輝く魔方陣が現れる。

 

「どうやら時間のようですね」

 

 神様はうっすらと微笑んで俺の手をとる。

 

「遅れてしまいましたけど、私の名は女神シルフィーナ・オズフレイ。あなたの転生先でまた会えることを願っています。私にはまだやらないといけないことがあるので」

 

 その言葉の最後に、シルフィーナは俺の唇に自信の唇を重ねる。その直後、俺の意識は途切れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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第一話「悪の戦士とドキドキ」

 この世界に転生してからもう14年が過ぎた。

 この世界での俺は、生前と同じ神矢勇魔という名前で黒髪黒目のイケメンだった。

 今は大貝町にある大貝第一中学校の生徒として生活している。さてさてそんな俺は今いったいどこにいるでしょうか?

 

 

 答えは……ここら辺ではかーなーりー有名な東京クローバータワーに来ていまーす!

 ちなみにただいま好奇心旺盛ですぐに他人のことにでしゃばる我らがお姫様の相田マナが、他校と喧嘩している二階堂のところに向かっていった。それに対して六花が呆れた顔をしている。

 

「全く、どうしてマナはそうやってすぐにでしゃばるのかしら? 二階堂が勝手に喧嘩していたのだからほっといたらいいでしょ?」

 

「えへへ。どうしても体が動いちゃうんだ」

 

 ついでに言っておくが、俺とマナ、六花は小さい頃からの幼馴染みであり、よく遊んでいた。だからマナの破天荒な行動にも慣れている。

 

「マナは考えるよりも動く、だからな」

 

 俺が少し笑いながら言うと、マナが頬を膨らませる。

 

「確かにそうだけど、その言い方はなんかバカにされている感じがするから嫌だな」

 

「ククク、そうだな。バカにしているつもりはない。誉めているつもりだったんだよ」

 

 隣で六花が「嘘ね」と言っているが無視。

 

 もう一つついでに言っておこう!!

 

 今回、東京クローバータワーに来ているメンバーは、俺、マナ、六花、ありす、真、亜久里、保護者役としてジョー岡田、そしてなぜか二階堂の8人だ。

 

 なぜこの場所に来ているかと言えば、それはマナが「久しぶりに東京クローバータワーに行こう!!」と言い出したからである。

 

 俺がついてきた意味があったのかな?

 

『おい。近くに怪人がいるぞ』

 

 今の声は俺の体に住みついているウルトラマンベリアル。俺があの時女神様に願った力の一つであるパワードスーツにウルトラマンベリアルと同じ姿にしてもらったやつがあり、その“同じ姿”ではなく“ウルトラマンベリアル”本人が俺の体に住みついてしまったのだ。

 今ではかーなーりー仲良くしているよ。

 

(了解、ベリアル。今すぐ向かうよ)

 

「ごめん、俺ちょっとトイレ行ってくるわ」

 

 そう言って俺はみんなから離れた場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それ同時に爆発が起こった。

 

 

 

 

 

   ~視点無し~

 

 

 爆発の音で驚いた七人は、爆発した場所を見る。するとそこには、「ゼェットオォォン!!」と鳴き声のような声を出す怪物が町を破壊していた。

 

「みんな、逃げるよ!」

 

 ジョー岡田が二階堂を連れて走り出す。

 二人がいなくなったのを確認した五人は頷き、プリキュアに変身する。

 

「みなぎる愛! キュアハート!」

 

「英知の光! キュアダイヤモンド!」

 

「ひだまりポカポカ! キュアロゼッタ!」

 

「勇気の刃! キュアソード!」

 

「愛の切り札! キュアエース!」

 

「「「「「響け! 愛の鼓動! ドキドキ!プリキュア」」」」」

 

 五人が決めポーズを決めたあと、キュアハートが両手でハートを作る。

 

「愛を無くした悲しい怪人さん! このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻してあげ……うひゃあ!?」

 

 キュアハートがいつもの名乗りをあげている途中で、宇宙怪獣ゼットンが光線を放った。

 ゼットンはそのまま五人に向かって走り出す。そしてまた光線を打ち出す。

 

「ゼェットオォォン!!」

 

 まるで破壊することだけを義務付けられているかのように、回りを巻き込みながらプリキュアを攻撃する。

 

「クッ……! 何て攻撃なの!」

 

「全くもって近づけませんわ」

 

 キュアダイヤモンドとキュアロゼッタがゼットンの攻撃に軽く口をこぼす。

 

「はああああ!」

 

「せやあああ!」

 

 キュアソードとキュアエースが二人同時に蹴りを繰り出す。だが、ゼットンは腕にその蹴りを防ぎ回し蹴りで反撃する。

 

「「きゃあああ!」」

 

 二人は思いの他力の強いゼットンの蹴りで建物まで飛ばされ壁にぶつかる。

 

「かなり……強い、ですわ!」

 

「……どう、したら、いいの?」

 

 ゼットンは今までで一番強い光線を放つ。五人はその光線を受けて倒れてしまう。

 

「……勝てない。強すぎるよ」

 

 キュアハートが諦めの領地に入る。

 絶望的な強さに、キュアハート以外の四人も諦めかけている。

 

「ゼェットオォォン!!」

 

 ゼットンはキュアハートの首を掴み、そのまま持ち上げた。

 

「かは……! あっ……!」

 

 強い力で首を絞められているため呼吸ができないキュアハートの視界がどんどん暗くなっていく。

 

(あぁ、私はここで終わるんだ。まだみんなと遊びきっていないのに……嫌だよぉ!)

 

 もう片方の手にエネルギーを溜め込んだゼットンが、その腕をキュアハートに繰り出そうとする。

 

 キュアハートはその恐怖に思わず目を閉じる。

 

「「「「キュアハート!!」」」」

 

 四人の仲間の声が聞こえる。

 

「ゼ……ゼェットオォォン!!?」

 

 突然首から手を離されたキュアハートは、今度は誰かに体を支えられる。

 

『よく頑張ったな。あとのことは俺様に任せておきな』

 

 その声を最後に、キュアハートの意識は完全に途切れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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