シラツユ冒険戦記 (silika)
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0-1 キャラメイク

白露「ということで、そーどわーるど? ってのをやってくよ!」

 

響「ということで、と言われても困るんだが…」

 

「それは私から説明しましょう」

 

暁「……大淀さんが2.5改訂版のルルブ読んでる時に白露が来たとか?」

 

大淀「それで正解です。プレイヤー4〜6は欲しいと言ったのですが」

 

夕立「まず私たちを誘いに来たっぽい! 夕立、やったことないから楽しみっぽい」

村雨「そしたら時雨が貴方達も誘おうって言い出したのよ」

 

暁「……」

響「……。経験者が欲しかったのか」

 

時雨「うん、そうだよ。この姉妹相手に経験者一人で、しかもあまり慣れてないシステムでやるのは不安だったから」

暁「SW2.5……の前の2.0はちょろっとしかやってないわね」

響「クトゥルフ祭りだから仕方ない。あのシステムも完成度高いからね」

 

大淀「ともかく、PL(player)側に経験者3人となると、それなりの難易度でも大丈夫そうですね」

大淀「まずキャラメイクしましょう。使用するのはルルブI、IIです。 ……本当はIIIやWTなども投入したいのですが……。水母卓(GM秋津洲、PL1コマンダンテスト、PL2千歳、PL3千代田、PL4瑞穂)に持って行かれたり、そもそも持ってなかったりするので。 まずどっちも軽く読んじゃってください」

 

 ◇ 1時間後

大淀「本格的なキャラメイクに写ります。初期経験点は生まれの物+2000、技能Lv.の上限は3でお願いします。またアイテム購入用初期所持金2500Gとします」

大淀「また、能力値のダイスは5回振った中から一番取りたいものを取ってください」

 

響「それはまた、随分と緩いね…?」

大淀「初心者が半数ですし…。それに横伸ばし推奨です。割と全力で殺しに行きますので宜しくお願いします」

 

時雨「殺害予告されたよ…」

暁「大丈夫よ……。半分は経験者だから…、私たちで穴を埋める感じで…。それに…、クトゥルフの酷いやつよりはマシと思うわよ? 招異魔法が絡まなければね…。あれはクトゥルフの召喚とほぼ同等だから…」

大淀「安心してください。2.0の時の招異魔法は今は手元にないので」

 

夕立「…まずどんなキャラ作ったら良いか分かんないっぽい〜」

大淀「難しく考えなくて結構ですよ? 古典的なファンタジーRPG宜しく魔法使いやったり勇者やったりでも、種族から考えても、特長からでも」

白露「はい、はーい! 一番が良い、一番になれるキャラクターにしたいでーす!」

 

暁「何で一番かしら?」

白露「うー、速度。いっちばん速いキャラが良い!」

 

響「なら…。SW2.5のI、IIならグラスランナーの軽戦士か射手だね。この辺は初期でも能力値次第では移動速度が10秒で28mになるね」

時雨「白露姉さん、軽戦士と射手…蝶のように舞って蜂のように刺すスタイルと、高速で動いては銃弾叩き込むタイプ、どっちの方が良い?」

白露「じゃあ近接な軽戦士で! 普段やってないからやってみたい!」

 

暁「?」 ←艦娘なのに近接戦しまくる奴1

響「?」 ←以下同文2

夕立「?」 ←以下同文3

 

夕立「じゃあ夕立はナイトメアのグラップラーが良いっぽい! 素敵なパーティーしたいっぽい!」

村雨「…いつもと同じスタイルだけど、良いの? ゲーム内では変えても良いのよ?」

夕立「問題ないっぽい! がるるぅ」

 

暁「で、村雨はどうするの?」

村雨「見た目重視でルンフォのマギシューよ? 小型で銃を多用する人造人間なメイド。なんか楽しくない?」

響「さっきの夕立への質問ェ…」

 

時雨「ねえ響。実際のところルンフォマギシューって結構キツよね」

響「まあ、出費キツいし、MP不足しがちだしね」

暁「初心者3人は決まったけど、私たちはどうしようかしら?」

 

響「なら、私が変転持ちスカウトやるよ。時雨はメインヒーラーを頼む、2d6の平均が7〜8だった前回の栄光を頼む」

暁「私はどうしようかしら……。成長遅れること諦めて、セージ先行で魔法系全部積もうかしら」

 

響「サブヒーラー+バッファー+デバッファー+知識かい?」

暁「ええ。経験点のやりくりがかなり辛い……というか初期だと器用貧乏で辛いだろうけど…。【ブラント・ウェポン】【ダーク・ミスト】【プロテクション】【フィールド・プロテクション】なんかは使えるし」

時雨「……戦闘中回復できるの初期だと僕と村雨だけ?」

暁「まあそうなるわね。と言っても2回目以降のセッションなら私も回復に参加できるし。横伸ばし推奨で経験点絞ったりはしないでしょう?」

 

 ◇ 駆逐艦娘キャラメイク中

 

大淀「能力値などは決め終わったと思うので、軽いキャラ紹介の後、大惨事表…いえ、経歴表を振りましょうか」※詳細なステータスはまた後

白露&夕立&村雨「大惨事表…?」

時雨「正式名称は経歴表。そのPC、プレイ、つまり使うキャラクターがどんな人物なのか、って話の指標になる。ただし、その経歴の中には大惨事も多いため、通称大惨事表と呼ばれてる」←1回目で15才なのに大失恋してたり恋人に死なれたりした人

 

響「補足すると、TRPGの醍醐味の一つは、そのキャラクターになりきって遊ぶことだから、そのキャラクターがどんな人物なのか……ってのはすごく大事。なお大惨事と呼ばれる由縁は……」

響「例。例えばルーンフォークのキャラクターで経歴表を振ったとして、一定期間の記憶がない、故郷の場所を知らないを持っていたとする」

響「その上で、その人の知り合いの経歴に、知り合いに蘇った人がいる、なんかを引いた場合、それはある事実を示すことになる」

 

白露「?」

暁「ルーンフォークの説明を見たら分かるんだけど、恐らくそのルーンフォークのキャラクターは、1回死んでる可能性が高いのよ。他にも軟禁されたり肉親が死んでたり自殺を試みたり投獄されたり。だから、経歴表は大惨事表と呼ばれてるのよ」←1回目のキャラメイクで蛮族の友人に裏切られた挙句、蛮族と通じたという罪で収監された人

 

響「まあ、考えるよりも振った方が早いよ」←1回目のキャラメイクで、許嫁と大切な約束をしたのに、その記憶が全く残ってない系ルーンフォーク

 

白露「年齢17才のグラスランナー、シラツユです。年齢は17才で性別は女、生まれは軽戦士。じゃあ、経歴表いってみよー!」

 

1回目 未だ叶わない夢がある

2回目 同性の家族がいない

3回目 己になんらかの誓いを立てている

冒険理由 予言によって

 

大淀「特に大惨事にはなりませんでしたね」

響「いやいや……。シラツユの母はなんらかの理由でいないことになってるし」

白露「特に設定が思いつかない!」

時雨「そうだね……。未だ叶わない夢と己に立てた誓いは母に関係することにして、冒険理由の予言も組み合わせると……」

 

時雨「シラツユの幼い頃に母と妹が何処かに行ってしまった。で、何処かに行った理由は、蛮族に連れ去られてしまったから。シラツユはたまたま父にくっついて回ってたため、蛮族の集落への襲撃時には村に居なかったから。村に居た人はみんな纏めて何のためか分からないけど、いなくなっていた」

時雨「父と二人で集落を出た後、道端で占い師に会う。そこでシラツユは、冒険者になれば、母と妹のもう一度会えるかもしれない、と言われて冒険者になった。こんな感じでどうだろう」

 

白露「じゃあそれにする」

大淀「冒険者になった目的は家族と会って、助けるためですか。シナリオに使えそうな伏線まで時雨さん、ありがとうございます」

 

夕立「夕立もやるっぽい。夕立のPCはユウダチ。エルフのナイトメアで傭兵っぽい! 15才の女の子で、自分のイメージっぽい」

賽子ころころ

 

1回目 苦手な動物がいる

2回目 家族に冒険者がいる

3回目 物心ついた時には独りだった

冒険理由 親に言われたから

 

大淀「こっちもそこまで大惨事ではないですね」

暁「家族がまた死んでるんだけど?

時雨「忘れたのかい? 暁。 このGMは普通にPCが死ぬかNPCが死ぬかの二者択一になる状況をシナリオに組み込むよ?」

大淀「随分な言われようですね、喧嘩なら買いますよ?」

響「まあ落ち着きたまえ。下郎ども、頭が高いぞ」

…ゴスッ ←鈍い打撃音

 

夕立「設定決まったっぽい。ユウダチの両親は冒険者だったの。赤ちゃんの頃、ユウダチは両親と一緒に旅行に行ったっぽい。そしたら、その道の途中で蛮族に襲撃されて両親とか、他の馬車に乗った人とか一緒に殺されちゃったけど、夕立はたまたま生き残ったっぽい。通りかかった冒険者に拾われて孤児院に入れられたのだけど、ユウダチはナイトメアだから、孤児院で苛められたの」

夕立「でも、唯一の持ち物だったペンダントに手紙が入ってたっぽい。そこに両親から、生きろ、って書かれてて、一緒に冒険者ギルドの紹介状が入ってたっぽい。だから、成人して孤児院を追い出されると同時に冒険者になることにしたの。だから苦手な動物は人間っぽい」

 

暁「……導入、難しいわね」

響「…まあ姉さん…。私達の経歴表に問題がなければ、既にギルドのウェイトレスなんかやってる姉妹+ルンフォになるから…」

 

大淀「じゃあ次は村雨さん行きましょうか」

村雨「はいはーい、ヴィオ・ショウェル、ルーンフォークの射手で年齢不定です。性格は経歴的に問題がなければポンコツ系です。暁、響と元から知り合いなので、ここ3人一括で設定考えますね」

大淀「良いですよ」

 

1回目 故郷の場所を知らない

2回目 罪を犯したことがある

3回目 投獄されたことがある

冒険理由 予言によって

 

暁「暁のPCはドーン・イヴン、人間のナイトメアで、生まれは操霊術師の18才の少女よ。ナイトメアを隠さないタイプのキャラで行こうと思うわ」

 

1回目 忘れられない程美味しいものを知っている

2回目 大きな失敗をしたことがある

3回目 始まりの剣を求めている

冒険理由 探しているものがある

 

響「ドーンの妹のピール、人間の軽戦士。17才の少女で姉妹中は良好」

 

1回目 毒を飲んだことがある

2回目 才能を絶賛されたことがある

3回目 かつては貴族だった

冒険理由 無理矢理巻き込まれて

 

暁「……私たち、落ちぶれた貴族なのね」

響「そして姉さんに巻き込まれて冒険者をやってる。ここからヴィオが収監された理由を捻りだせるかい」

村雨「どっかの詐欺師に拾われた壊れたポンコツの私は、そのまま特に考えることなく犯罪に加担、露見したタイミングで詐欺師はすたことさっさと逃げ出して、残った私が詐欺の実行犯として逮捕、収監。出てきて職にあぶれたままそこらをうろちょろしてるときにイヴン姉妹に拾われた、ってことにします」

 

暁「私の探し物は始まりの剣かしら?」

響「どうだろう。ライフォス神官でもあるわけで……。ああ、毒を飲んだ理由、考えたよ」

 

響「貴族の家に生まれた私たち。ライフォス過激派というか原理主義というかの熾烈な我が家と祖国の影響で幽閉されてた姉さん。一方私は、フェンサーとしての才能を見出されて日々鍛錬をする。でも、所詮両親の見栄の問題で、別に私のことも愛していなかった」

響「そんな中で、姉さんはずっと私の面倒を見てくれて、愛してくれた。 ここまでなら美談なんだけど……。 その愛情が当時のピールには苦しかった。かたやこんなに優しくて、他の人のことをよく見て、家事もできて知識もあるのに穢れ一点持ってるだけで差別される姉。かたやほんとはズボラで、求められた役割を演じるだけの妹。私は姉さんに愛される権利なんかないんじゃないかって思って、自殺を企てる」

 

暁「あー、そうするのね。なら続きは、それを見つけた私、ドーンが自殺を思い留まらせて、そのまま家出を言い出す。カモフラージュ用に泥棒に入られた風に部屋を荒らして金目のものを持ち出すおまけ付き。さらに二重カモフラージュとして、その嘘がばれた時ように、私が連れ去ったことにしてある。 ピールは、建前上無理矢理連れてかれたことになってるわ」

響「そして、その旅の中でボーッとしてるポンコツを拾ったわけだ」

 

村雨「何をどうしようが大惨事ね」

暁&響&時雨「そういうものよ(だよ)」

大淀「あとは時雨さんですね」

時雨「無難なのが良いなあ。 良いなあ(願望&諦め)」

 

時雨「ドワーフの神官、シーレ・グーイ。年齢は25才でこの中で唯一の二十歳越え。 回復なら任せて、可能な限り助けるよ」

 

1回目 かつて信頼できる友人がいた

2回目 過去に仕えた主がいた

3回目 異種属の街で育った

冒険理由 故郷を滅ぼされたので

 

時雨「これは……。別の種族の街で育って、尚且つ滅ぼされてるよね…。…いや、僕はドワーフだから、普通に人間の街でも異種族の街になるのか」

響「仇討ちかな」

時雨「まあ、ありがちだね。GM、どの種族の街で育ったか、投げても良いかな?」

 

大淀「問題ないですよ。これで、キャラメイクは終わったので……。最後に成長しましょうか」

暁「あら、どうしてかしら?」

大淀「最初に配布した経験点、お金の両方が概算1.5セッション分くらい上乗せされてるので、その分です」

白露「大淀さん、まず成長って何?」

 

大淀「まず、2dを振ってください」

白露「2,6」

大淀「2、6だと敏捷か精神の好きな方を1伸ばせますね。これが成長です。2dを振って、どちらかの数値を1足すことができます。成長ができるタイミングは概ねセッション終了後です。出目1が器用、2が敏捷、3が筋力、4が生命、5が知力、6が精神です。それに従って変動するところは全部書いてください。他の人も処理をお願いします」



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