どこまでいってもここは東都 (トンぬら)
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1ページ目

完全な見切り発車

一ページ目少し修正しました。


xx年○月×日

 

 とりあえず俺に起こった不思議なことを書こうと思う。

 

もしかしたら続くかもしれないし、幻覚だったのなら目覚めた時このノートを燃やす。

 

 俺は大学に合格し、春から大学生になる予定だったんだ。

出された課題や新居探しに苦しみながら準備を進め、田舎から上京してしてきた。大学が始まるまでに色々街を散策したり大学デビュー☆に向けて買い物しようと思っていた時、見つけてしまった。

 

暇つぶしに持ってきていた昔ハマったゲームを整理しようとダンボールを開いたら、受験前に封印したクリアしていない某RPGをッッッ!

 

吸い寄せられるようにゲーム機をセットし、俺は布団と同化した。

ゲームして水飲んでゲームして飯食ってゲームしてトイレいってゲームしてシャワーを浴びてまたゲームをする。

それを繰り返していると俺の人間性は死んだが主人公はリア充になった。長い戦いだったよ……。

 

最初の方は睡眠もとったが最後の2日は眠った覚えがないなあ。

とりあえずなにか食べようと思い冷蔵庫を開けたが何も無く、非常食も尽きていた。

2徹してテンションがハイになっていた俺だが朝一番に仕方なく重い重い腰をあげて近所のスーパーに買い物に行ったら

 

 

 

 

 

 

ひとがしんでました。

 

 

 

 

 

 

な ん で

 

 

 

 

やめろよ!!!俺会計する直前じゃん!ばっちり死体みちゃったよ!

 

レジ先の荷物詰める台にある下のスペースに押し込められていたおっさんを見たおっさんが叫んでみんなおっさんを見た。おっさんおっさんややこしいわ!

中のゴミ袋を出そうとして開けたらしいけどかわりに出てきたのは人間でしたって普通にホラーだろ。

 

 その時店内にいたのは、開店してすぐなので客は俺と高校生の女の子と眼鏡の少年とちょびヒゲのおっさんだけで、あとは店員の人たちだった。

眼鏡の少年とちょびヒゲのおっさんが死んだおっさんの首元に手を当てたり死後硬直とか

専門用語使ってたけどよくわからなかった。ひたすら早く帰りたかった。

 

一応死んでから1時間半ほどらしいことは聞こえてたから普通に考えて店員の誰かがやったことは明らかだと思ったから関係ない客の俺は帰ろうとした。しかしその瞬間警察が来て帰るタイミングを失った。

 

知っていることを話してぼーっとしているとスマホにきた通知に気づいたから内容を確認するとただ一言「パン粉」。はあ?思わずパン粉って口に出しちゃったよ。

迷惑メールかよって思って送り主をみたら空欄で、件名もなにもなかった。よく見たらメールじゃなくてリマインダーだった。

 

最悪だよいきなり独り言でパン粉とかいったから完全に俺やばいやつだよ(白目)

リマインダーをメールと思ったとかはっず!!!

 

パン粉今からとりにいっても大丈夫かな。ちょびヒゲのおっさんが店長が犯人的なこと言ってたからもう解決すると思い俺はパン粉が売っている棚を探した。怪訝な目で見られたけど、俺には高校生の時周りが推薦で大学を決めて遊ぶなか必死こいて勉強して培った周りの空気を気にしないメンタルがあるのだ。なんか後ろに眼鏡の少年がついてきてるけど無視した。子供もずっと死体の近くにいるのやだったよねわかる。

こっそりパン粉をゲットして戻ってきた俺氏。レジにおいたままのかごに入れておいた。

 

するとその時いきなりちょびヒゲのおっさんが寝た。

 

でもまわりの人は全然動じないで逆に待ってました感出してたんだぜ…?

ちょびヒゲのおっさんは寝てるはずなのにふつーに喋りはじめた。こわい。ちなみに言うとまぶたはしっかり閉じられていたし、口も動いていなかった。

 

まわりについていけなくてまたぼーっとしてると終わったらしい。

帰っていいと言われたから会計して帰ろうとすると、パッケージと袋にべっとり血がついた和牛のヒレ肉を廃棄するとかいう言葉が聞こえてきたから思わずくださいって言ってしまった。

 

だってさあ血がついたの外側だけでしょ?

ドン引きされたけど俺にはそれを無視する強いメンタルがあるのさ。どうせあれでしょ?加工する時にうっかりさんがつけちゃったんでしょ?なんでかわからんけど。

ただでは無理だけれど割引ならいいって言われたので、結局俺は8割引で和牛のヒレ肉を追加購入してルンルンでスーパーを出た。

なんか後ろから呼び止められた気がするけど急いでるからと適当にあしらった。俺にはこの肉を最高の状態で保存する任務があるんだよね!

 

 そのまま歩いていると俺は違和感にきづいた。

例えばスーパーの近くにあるガソリンスタンド。名前違うくね?

NOMOとか知らないんだけど。エネ〇リくんはどこいったんだよ。

他にも駄菓子屋だったところがタバコ屋になっていたり俺の唯一のゲーム友達の家が知らない人の家になってるし。

なんでだよ!俺はこれからだれとモンスター狩るんだよ!?

俺に黙って引っ越すとは許せん。オンラインでボコボコにしてやるぜオルァ!

 

俺の心は荒れに荒れたけども和牛が落ち着かせてくれた。ああ和牛、お前だけが俺の希望だよ…。

 

街並みが変わっても俺の家は変わっていないので特に気にしなかった。まさか数日程度でこんなに変わるとは、最近の技術力ってすごいな。

 

 家に帰った俺は血がべっとりついた袋から肉を出して冷凍した。

明日ちゃんと店で出されるような鉄板の皿?を買ってそれに乗せて食べたい。こういうのは雰囲気が大事って聞いたのさ。

袋や包装紙をゴミ箱に捨てて、朝ごはんとしてパンにケチャップを塗ってチーズをのせて焼いて食べる。ピーマン?知らない子ですね。

 

腹がふくれた俺は猛烈な眠気に逆らえずそのままベッドに入り眠ってしまった。

目が覚めたときにはもう日は暮れていた。

昼を食べずに眠っていたからかとんでもなくお腹がすいた。

冷凍した肉によだれを垂らしそうになるも我慢して野菜炒めと味噌汁をつくった。それを机にならべて俺は気づいた、

 

ご飯炊くの忘れてた。

 

あの時の気持ちはもう思い出したくもない!!

俺はなぁ!米がない晩御飯は認めねぇんだよぉ!早炊きじゃああ!!

 

急いで炊飯器をセットして座ってひたすら待つ。

その時俺は財布に見慣れないものが入っていたのを思い出した。

カバンから財布を出してカードを入れる所を開けた。そこには俺の写真が貼ってある学生証と登録した覚えのないキャッシュカードの2枚が入っていた。

 

………あるぇ?他のポイントカードとかは??

あと1個でスタンプがたまるはずのラーメン屋のポイントカードは??

 

 

 

いやそれよりも1番やばいのが今年の日付になってる高校の学生証だよ!

 

 

 

知らねーーーよ!!こんな高校!!帝丹高校?!どこやねん!!

俺の大学の学生証は!?!まさか高校2年生やれってこと!?

 

その時帰りにまとめて郵便物をとってきていたのに見てなかったことを思い出して急いで見ると、そこには帝丹高校からきた分厚めの封筒があった。

 

中には俺が転入生であるということと、最初に学校に行く日が明後日であるということが書かれていた。

 

いやいやいやいや。制服ないし。俺が行くの大学だし。今さらもっかい高校生っておまっふざけんじゃねぇよ!!!何のために勉強したとおもってんだァァァ!!?

スポーツする気満々なんだよこっちは!!それをもっかい高校2年生でお勉強しろってえぇぇ…もぅマヂ無理。つらたんたん。

これは夢だこれは夢だこれは夢だ。

 

 そういえば朝家出る時に着替えようとしてクローゼットに知らない制服が入ってたような気がするけど知らないから大丈夫。何も見てない。

1回寝よ。夢なら寝たら覚めるしもう寝るしかない。

 

 

そう思って俺は寝た。薄れゆく意識の中で炊飯器の保温に切り替わる音が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




日記書く時につい感情が荒ぶっちゃう時ってあるよね。
思い出しすぎて的な。そういう男の話。

ちなみにスポーツ推薦っていってもやりたいのは某関西の高校生探偵が得意なのと一緒のやつ。
特に意味は無い。ただ作者がやっていたから書きやすいと言うだけ。



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2ページ目

男の回想シーンに入っているイメージで読んでください…。


日記って書き方難しくないですか?なんで皆さんあんな上手くかけるの…?



xx年○月△日

 

 

 朝起きても財布の中身は変わらなかったし、冷めた野菜炒めと味噌汁が机の上に並んでいるだけだった。

 

ネットで知っていることを色々調べたけれどだいたいが少しずつ違っていて、もちろん俺が通う予定だった大学はどこにもなかった。驚くことにここは米花町というところだった。

俺には一つの考えが頭をよぎった。

 

 

 

もしかして ここ 名探偵コナンの世界説。

 

 

 

非現実的な考えなのは自分でもよく分かってるけどさあ!!それしか考えられないし!

一体いつから?スーパーに入った瞬間から?いや、そもそも俺がゲームに夢中だったときから…?

 

わからないけどとりあえず2徹することはやめよう。よく考えたらあんな人が死んでんのに近寄ってく一般人とか普通におかしいじゃん、徹夜でおかしくなってるとはいえちょっとは不思議に思おうぜ俺。

 

 てことは本当に俺は高校生になるしかないのか……。どうしよ、全然コナンの話とか知らないんだけど。ビビるくらい人が死ぬってこととコナンは実はコナンじゃないってこと(?)しか知らないんだけど。

 

やだよーーー死にたくないよ俺ーーー。コミュ障だしよく人に表情筋死滅野郎って言われたし今更高校二年生って、無理無理。

出来ることは剣道とゲームくらいですしおすし。やだこれって詰み…?

 

しばらく呆然としていたが、途中我に返って冷めたご飯を温め直して食べた。ソースの味が濃くて少し気分が悪くなった。

 

 食べ終わると、覚悟を決めてクローゼットを開けた。かけられていた制服はブレザーだった。

俺は中高どっちも学ランだったし、もう着ないと思っていた制服をもう一度着ることができるということに喜びを感じた。

でも大学生になれないという現実を改めて突きつけられた気がして、高校に行く気なんか起きなかった。なぜなら名探偵コナンは俺が生まれる前からやっている漫画で少なくとも俺がゲームをする前にはまだ終わってなかったし、全く進級もしていなかったと思うから。

 

つまり俺も進級できない!ずーっと高校二年生を繰り返すはず…多分。

 

やだよーーー。せめて車の免許とりたいよーーーーーー。

 

 それよりも今まで使っていた口座は使えないだろうからこれからの生活費が気になるし、とりあえず財布に入っていたキャッシュカードの中身を確認しに行こうと思う。ついでに朝ごはんもどっかで食べようと思い俺は家を出た。

 

服は安定の上下黒のジャージです。

財布とスマホをポケットにつっこんで、靴を履いて玄関を開けるとそこには知らない景色が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

な  ん  で (二回目)

 

 

 

 

 

 

いつも俺を見送ってくれていた向かいに住んでいる鈴木さん家のポチがいない!!?

 

なんと、今はただ無機質な通路が奥まで続いているだけで、俺が昨日帰ってきたはずの一軒家は一夜にしてマンションの一室になっていた。もう驚かないよ俺は(白目)

一瞬で世界かわるぐらいだし、家が変わるくらいさ、ちょーっと地面から遠くなっただけだよな。

 

マンションなのに一軒家の時と広さが変わらないってそれなんて魔法?

 

確かに二階建てじゃなくて広めの平屋に建ててあったけど丸々マンションの一室って家賃どうなんの…?(震え声)

恐る恐るエレベーターまでいくとここが44階だということが分かった。タワマンかよォォォ!!ひっこしたいむりリッチかよ……。

ほんとにお金が口座になかったらホームレスになっちゃうよ俺。

 

 ビビりながらエレベーターを使って下まで降り、マンションを出た。

右を見ても左を見ても知っている建物はなかった。

当然道が分かるはずもなく、朝ごはんを求めて俺はひたすらさまよった。サンドウィッチと紅茶が美味しい店に行きたいなあ。

 

 ちょうど近くに公園を見つけ、ベンチに座って少し休憩していると、小学生くらいの子供たちが声をかけてきた。

正直ピカチュウがしゃべってるようにしか聞こえなかったし、げんたくん?って呼ばれてる子は「おデ、こいつ食ってイイ?」とか言い出しそうな見た目をしていて笑うのをこらえるのに必死だった。女の子はふつうにかわいい。アッごめんなさいロリコンじゃないです石投げないでッッ!

 

あぁ~~見るからにクラスの奴ら全員友達そう……。やめてくんない?ボッチにも事情はあるんだよ。いやうそです話しかけてくれるのうれしいですありがとうございます。俺情緒どうした????

 

なんでもなかったふりをして、これ幸いとモーニングが食べられるお店を聞くとそれはもう元気に教えてくれた。そばかすのピカチュウ曰く、“ポアロ”っていうところのモーニングはすごいらしい。それはもうとびっきりイケメンのあむろさんって人がとびっきりうまいサンドウィッチを提供してくれるそうだ。

 

 

よ~しポアロ!君に決めたっ!!\ピッピカチュウ/

 

 

 

…あと銀行の場所も教えてくれる?ついでにトイレの場所も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ポアロに行けば俺は出遅れたようでモーニング客が店内に多かった。クッソ…トイレで変な奴に絡まれたせいだ。大きい方がしたくて個室に入った俺は日記をどうやって書こうか考えていると、隣の奴がぶつぶつうるさくて集中できなかった。下の方も集中できなかった。うっせーーーーーー!って怒鳴りたかったけど気張ってんのかなあって思ったらかわいそうになってそっとしておいてあげた。痔かな……。

 

知らない痔野郎(そう決まったわけではない)に悪態をつきながらも店に入って数分待つと、カウンター席に座れた。モーニングと紅茶を頼み、店内を見回しているとものすごい視線を感じた。金髪褐色といういかにもチャラそうな見た目だが眼光が鋭すぎてウェイ系ではないことはわかったこの人きょわい……。なんなの腹でも減ってんの?サンドウィッチはやらねえよ!?モーニングを持ってきてくれたはいいけどガン見しすぎじゃないかなあ!え、この人があむろさん?職業間違えてない??たしかにとんでもねえイケメンだけども、この指とまれってしたら指もげそうなぐらい女の子集まりそう。最近のちびっこはすごいよなあ。さっき教えてくれた子たちの友達のコナン君はあのイケメンと仲がいいらしい(?)さすが主人公様だよな。あんなキラキラ無理だよ俺トイレ行ったばっかりだけどちびりそう。

 

やべ、こんなこと考えてたらフラグだわって思って、ビクビクしながらサンドウィッチを食べていると高い声が下の方から聞こえてきた。なんだとおもって横を見ると、こてんと顔を傾げてこちらを見上げる少年がいた。

 

 

 

も、も、も、もしかしてその眼鏡はコココココナンくぅん!!!???フラグ回収がはやすぎるだろうぉうぉ!!?

 

 

 

ヤダあ!!あむろさんとダブルパンチでやだあ! も う む り お う ち か え り た い 。

 

 

なんか話しかけてくるけどおれはそれどころじゃなかった。適当に答えて急いで食べ終わると、会計をしに席をたった。その瞬間、生返事をする俺を引き留めたかったのかコナン君が転んでしまったので助け起こしてから会計をした。子供ってよくこけるよなあ……慰めるべきか。あ、コナン君頭脳は大人なんだっけか。じゃあ塩対応でいいよな、変に興味持たれたくないしぃ。

とかおもってたらあむろさんの笑顔やっぱり怖いgkbr。

 

 とりあえず銀行にいこう。さすがに今日中に行かないとまずい。子供たちに教えてもらった場所を思い浮かべながら銀行に向かう。

まっさきにATMにいって預金残高を調べようとしたが俺はあることに気づいた。

 

 

…暗証番号ってなんだっけ?頭を抱えるしかなかった。

 

 

 

 しかしその時だった。俺の前の壁になんか飛んできて、ATMにあるミラーが割れた。

 

 

その破片は飛び散るわけで、つまり正面にいた俺に飛んでくるわけで

 

 

 

……目、目があ!目がああああああああああああああ!!!!!

 

 

 

トイレに駆け込んで急いで目を洗う。粉みたいなもんが入っただけらしく、洗ってしばらくすると目が明けられるようになった。かろうじてだけど。ただ足元がおぼつかなくて体をぶつけまくった。なんか踏みつぶしたけど気のせいだよなうん。

おっかなびっくりトイレから出ると、めちゃくちゃ警察が来ててすげえびっくりした。なんでいんの?もしかしてミラー割るのってそんな罪重かったのか………絶対割らないようにしよう。

 

 俺の目にダメージを食らわせたやつの顔が見たくて外のパトカーの近くに行こうとしたら警官に話しかけられたけど何が起こったかわからな過ぎてとりあえず笑っておいた。

困ったときは笑えばいいよってばっちゃが言ってた。案の定話はすぐに終わったから犯人に顔を向けると、犯人がこっちをすげえ見てくる。えっこわっっっ。

 

 昨日の肉を解凍していないことを思い出した俺は鉄板のことなんか忘れて早く家に帰った。途中呼び止められた気がしたけど、俺に話しかける奴なんてろくなやつじゃないと思って振り返らなかった。完全に死神主人公トラウマですお疲れ様です。

 

 まったく見慣れない景色を適当に眺めながら勘で家に帰ろうとしたせいか、家に着いたときには日が落ちていた。

疲れ切っていたが肉を解凍して遅い晩御飯にした。おい誰だ最後の晩餐とか言ったやつ。…おれかあ。

 

 

 

 

明日こそは風呂に入ってもっと町を散策するかあ………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





なんかただの情緒不安定野郎になってきた。

あ、作者は無事大学生になりました✌✌^^


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