アズールコンバット~うちのルーキーが、なんかおかしい~ (狸より狐派 ハル)
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ルーキー着任、及びブリーフィング
【ユニオン、とある前線航空基地】
突如異次元の穴からセイレーンが現れた。今回が初めてではなく二度目で、前回よりも強くなってきていた。そのせいで各国は大きなダメージを負い、基地を奪われた。
ユニオンで唯一奪われていないこの前線基地、どこよりも危険になっているこの場所に1人のルーキーが訪れた。
「初めまして、私はこの基地の指揮官、
子供のような体格をしていながらも、しっかりとした顔つきでそういう彼女。目を
「この基地は聞いていると思いますが、現時点でユニオン唯一の前線基地となっています。なので敵であるセイレーンが現れたら真っ先に出撃しなければなりません。新入りであるあなたが、いきなりここに配属するというのは本来あり得ないことですが・・・それほど状況が緊迫しているということです」
セイレーンは強かった。使っている兵器こそは
「これからは激戦を余儀なくしていくことになるでしょう。ですがこれはこの世界の人類を守るため。メテオ、覚悟はできていますか?」
その答えに対し、メテオはしっかりと
「よろしい。さて、今日は長旅で疲れてるでしょうから指示があるまで自由に過ごしてください。この基地の内部地図は・・・持ってますね。私は指令室に戻ります。何かあったらそこに・・・ん?」
ラングレーが耳につけていた無線機に気を取り始める。彼女は無線相手の話を聞いた直後、一気に険しい顔つきになった。
「本当ですね!?わかりました!私もすぐそちらに行きます!メテオ、緊急事態です。直ちに作戦室に向かってください。私も後ですぐに向かいます!」
そう言うとラングレーは急いで走り去っていった。メテオは地図を確認し、作戦室に向かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━
【作戦室】
「皆さん揃いましたね、今から作戦ブリーフィングを始めます」
モニターが彼女が喋っていると同時に起動する。そこにはこの基地とその回りの広範囲の地図が出た。
「まずは一旦ここに新しく配属された方の紹介をします。この方がルーキーのTACネームメテオです」
「メテオって言うんだね、よろしく!」
金髪で長いサイドテールの女性が握手を求めてきた。メテオはそれに答える。
「申し訳ありませんが、時間が一刻も早くほしいので紹介はここまでです。まず貴方たちを集めたのは、ここに敵襲がやって来るからです」
モニター地図の基地から離れたところに、こちらに向いている小、大の赤い矢印が現れる。一目で敵とわかった。
「ここからセイレーンの【爆撃機部隊】がやって来るという情報が入りました。爆撃機の数は4機、護衛は先頭2機の爆撃機に4機、後方の爆撃機に2機ずつついています。皆さんはこの全ての爆撃機を撃破してください」
「了解、けどこっちに増援は?」
「増援は期待できません。現戦力のみで撃破をしてください。また、爆撃機部隊以外の敵影は確認されていません。作戦は以上です。直ちに出撃してください!メテオは彼女が
「けどメテオの機体は?」
「機体なら既に用意してあります!」
「そうか!よし、みんないくぞ!ネイビーキャバリアー隊、出撃だ!」
━━━━━━━━━━━━━━━
【前線基地周辺上空】
《こちら前線基地指令室、ラングレー。各機聞こえますか?》
《こちら【ネイビー1、クリーブランド】、聞こえるぞ》
《【ネイビー2、コロンビア】、感度良好!》
《【ネイビー3、モントピリア】、問題なし》
《【ネイビー4、デンバー】、大丈夫だよ》
《四人ともよし。メテオ、貴方はコールネーム【ネイビー5】として動いてください》
《いきなり災難だね~、配属早々出撃だなんて》
《まぁ大丈夫だよ、危なくなったら迷わず私たちに頼って!》
《・・・姉貴の足は引っ張るなよ》
《こら、モントピリア。プレッシャーかけない!こちらクリーブランド。メテオ、モントピリアはちょっと厳しい感じだけど悪いヤツじゃないんだ。だから何かあったら私たちに任せて!》
《そーそー!モンピーは実力は確かなのに、コミュ力は致命的なまでにないからねー》
《うるさいぞ》
《あーごめんごめん。・・・と言うかさ、メテオの機体ってこれしかなかったの?》
彼女、コロンビアがいうこれとは、メテオが乗っている
なお、ネイビーキャバリアー部隊が乗っているのは、全てF4の後継機、F-16だ。
《はい。ですがこう言うときのために、あらかじめ全ての機体をメンテナンスしておきました。問題はありません》
《そうか。!、レーダーに敵を発見!》
《こちらでも確認しました!交戦してください!》
《了解!ネイビーキャバリアー隊、
5機はスピードを上げる。目視で見えるところまで接近すると、敵機もこちらに来ていることに気づく。数は4機だ。
《こっちに来る敵は4機!コロンビアとデンバーは引き付けて!モントピリアとメテオは着いてこい!》
クリーブランドが指示し、ミサイルの射程距離内入った直後、敵からミサイル攻撃がきた。
ターゲットはモントピリアとクリーブランド、このミサイルは二人が大きく曲がったことにより、避けることができた。
《大丈夫姉貴!?》
《無事だ!後は頼む!》
その後指示通り、2機は敵追撃部隊を誘き寄せ、3機は爆撃機に向かっていった。
《それじゃあ後はよろしく、姉貴!》
《ほーらー、こっちだよー!》
二人はそう挑発する。一方三人の内であるクリーブランドは次の指示を行った。
《モントピリアは右の爆撃機を!私とメテオは左をやる!》
《しかし姉貴!姉貴の後ろは僕と決まっていたのでは!?》
《ルーキーを1人にしておけない!それにモントピリアなら出来るだろ!!》
《っ!!・・・了解、右のを攻撃します!!》
《よし!メテオ着いてこい!》
モントピリアが離れ、メテオはクリーブランドの後ろに着く。敵も黙ってはおらず、爆撃機についていた残りの2機ずつが三人にそれぞれ襲ってきた。
《まずは護衛機から落とす!メテオは左のを!!》
こちらに来る右の敵機をクリーブランドがロックオンすると同時にミサイルを発射した。メテオも左の敵機に放つ。
二人のミサイルは右のには命中し残骸と化した。しかし左のはギリギリで避けられてしまう。
《そっちは外したか!そいつは私がやる!爆撃機は任せた!》
クリーブランドは、かわした敵機に接近しようとした。メテオは彼女の指示通り、爆撃機に接近する。
爆撃機にロックオンが確認されると、もう一度ミサイルを発射した。そのミサイルは遅い爆撃機に今度こそ命中した。だがこの機体は耐久力が高く、一発では倒せないものだ。だからメテオはターンをし、爆撃機の後ろに着く。そしてリロードしたミサイルを再び発射する。
・・・当たった。だがまだ落ちない、メテオは出来るだけ爆撃機に近づき、機銃で攻撃した。
無数に放たれた弾丸は爆撃機に全て当たり、そして爆撃機はやっと破壊された。
《メテオが爆撃機の撃墜を確認!》
《ナイスメテオ!!こっちも片付けた!》
クリーブランドがメテオを褒めた。それと同時にモントピリア、コロンビア、デンバーもこちらに戻ってくる。
《やったじゃん!流石期待のルーキー!》
《姉貴がいたからだ。爆撃機だけなら誰でもやれる》
《まぁまぁ。姉貴、このまま敵を全部倒そう!》
《よし!ネイビー隊全機、残りを落とすぞ!》
《ラジャー!!》《了解!》《わかりました!!》
揃った5機は後方の部隊に行こうとする。敵部隊はもう目視でもなんとか確認できるほどに近づいてきていた。その直後、全敵護衛機がこちらに急接近している。しかも先程の護衛機よりも速い。
《な、なんか速くない!?》
《っ!あれって強い機体じゃん!もう出してくるなんて!!》
《まさかここまでやるなんて・・・!メテオ!!私たちでアイツらを引き付ける!!爆撃機を全部落としてくれ!!》
4機は散開し、それぞれの敵を引き付けようとした。しかし敵の1機がメテオを襲おうとする。
《お前の相手は私だ!!》
そうはさせないとクリーブランドは、その敵機の後ろについた。敵はメテオから離れ、彼女とドックファイトを始める。
《メテオ!今だ!》
メテオは爆撃機に接近した。
・・・すると、なんと爆撃機2機は突然猛スピードを出し始めた。
《っ!このスピード!今までにないものです!このままではすぐに基地に来てしまいます!!》
《なんだって!?》
《メテオ!急いでください!!》
メテオは加速した爆撃機とスレ違ってしまった。が、すぐにその場で急Uターン、通称ハイGターンをかました。
即座に爆撃機の後を追うような形となったが、爆撃機は想像以上の速さを出して飛んでいる。間に合うか。
エンジン全快でメテオの機体は飛ぶ。その差はなかなか縮まらなかった。
《お願い・・・間に合って!》
ラングレーが願うように呟く。
・・・しばらくすると、その願いが届いたのか差が縮まり始める。どうやら
徐々に追い付き・・・そして射程距離に入った。
《攻撃して!!》
彼女の叫びとほぼ同時に、ミサイルが発射された。その直後メテオは即座に特殊兵装に切り替え、通常ミサイルよりも追尾能力と破壊力の高いミサイルを放った。
通常ミサイルが当たった直後、特殊ミサイルも当たる。爆撃機は見事に爆発した。
《1機撃墜!あと一つ!!》
先にを飛んでいる爆撃機に接近する。基地との距離は近い。
《メテオ、ミサイル発射!!》
リロードした通常ミサイルを発射する。そしてまた特殊兵装に切り替えた。
しかしこちらはまだリロードがわずかに出来ていない。通常ミサイルが着弾すると同時に完了した。
すぐに放たれた特殊ミサイルは二発とも並走して爆撃機に飛んだ。
そして爆撃機は成す術もなく、当たった。
《特殊兵装命中!!》
喜びの混じったラングレーの声が響いた。・・・ところが。
《・・・!?爆撃機から爆弾が投下!?》
なんと爆撃機が爆発する直後、燃料気化爆弾が投下されてしまった。
木っ端微塵になる爆撃機を他所に、爆弾は基地に向かって行く。
《・・・!ダメっ!!》
一気に絶望へと落とされたラングレー、血の気の引いた顔つきでこっちに向かってくる爆弾を凝視していると━━━━━━━
メテオがミサイルを発射した。
《め、メテオ!?》
放たれたミサイルは只々真っ直ぐに飛んでいく。そう、メテオはなにもロックオンをしていないでミサイルを飛ばしたのだ。ミサイルは本来敵機をロックオンしてからのみ本領を発揮できる武器だ。
なぜミサイルを?だがラングレーはすぐに理解できた。
いやまさか、それだけしか方法はないにしてもそんな。
メテオの放ったミサイルはそのまま真っ直ぐに飛んでいってしまい━━━━━━━━
燃料気化爆弾に直撃した。
《っ!!?》
《こちらクリーブランド!ラングレー!無事かっ!?》
《・・・・・》
《ラングレー!!返事をしてくれ!!》
《・・・・・》
《・・・・・ラングレー?》
《・・・はっ!?すっすみません!!こっちは問題ありません!!》
《問題ないって、さっき爆弾が投下されたんじゃ!?》
《・・・それについてはもう大丈夫です。メテオが・・・やってくれました》
《えっ?どういうことだ?》
《それよりもそっちは無事ですか!?》
《こっち!?あ、ああ、私は敵を落とした!モントピリア!コロンビア!デンバー無事か!?》
《こちらモントピリア!敵を撃墜した!》
《姉貴~!こっちも大丈夫だよ~!》
《私も無事だよー!》
《各機体無事だ!メテオは!?》
《メテオには異常なし!!作戦は成功です!!》
《よしっ!!メテオよくやったぞ!!》
四人は喜びをあらわにした。モントピリアも顔こそには出さなかったが、内心深く安心していたのだった。
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【作戦室】
「本作戦において全爆撃機、及び護衛機の撃墜に成功しました。この前線基地の被害はゼロ、怪我人もいません。本当にギリギリでしたが、ネイビーキャバリアー隊のおかげで作戦は成功しました」
「本当にギリギリだったんだよね?いやーメテオがいなければどうなっていたことやら!」
「そうえば爆弾が投下されたんじゃないか?」
「あー確かに!その爆弾ってどうなったんだっけ?」
「投下された爆弾についてですが・・・
「おー!・・・・・へ?」
「・・・・・ラングレー、もう一回言ってくれないか?」
「えーっと・・・・・もう一度言いますが、メテオが
「・・・・・」
「・・・・・」
「「「・・・・・嘘ぉおおおおおおおおおおぉ!!!??」」」
全力で驚く三人、モントピリアはまた声こそ出しはしなかったが、顔はしっかりと驚愕した表情となっていた。
空中に投下されたロックオン不可の投下物等を撃ち落とす仕事ってエース必修科目らしい。
エースってやっぱり頭おかしいと思うのは俺だけじゃないはず。
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ルーキーについて
・・・傭兵が戦闘機持つってどういうことなの・・・?
【ユニオン前線基地】
「クリーブランド、メテオとの調子はどうですか?」
「メテオ?あぁ、うまくやってるよ。アイツはいいヤツだからな」
基地の屋上で二人は話し合う。クリーブランドは穏やに、ラングレーは相変わらず真剣な顔つきだ。
「そうですか。私からも見てそう思います。しかし三日前の訓練では、メテオが連携を崩したと言うことがあったようですが?」
「あれか?まぁアイツルーキーだし、私たちのやり方にまだ慣れてないんだろ。けど筋はよかったと思うよ」
「そうですか、まぁうまく行ってるようで何よりです」
ふーっと、深呼吸をするラングレー。少し間を置いた後、クリーブランドから話し始めた。
「なぁラングレー。念のために聞いておくけど、メテオはロックオン不可のターゲットにミサイルを当てる訓練って受けてないのか?」
「・・・えぇ、少なくともそんな情報は一切なかったです。資料では推薦で特殊訓練を受けたとも書いてありましたが、さすがにそこまではしていないかと」
「そっか、まぁ本当にヤバかったしな。・・・そうやぁ特殊訓練をアイツ受けてたのか?」
「はい、なんでも超特殊兵装の訓練をしていたそうです」
「超特殊兵装!・・・ってどういうのだ?」
「それはですね・・・」
ラングレーはその兵装について話す。クリーブランドは聞いているうちに、関心のある顔つきになっていった。
「へースゴいじゃないか。そんな特別な兵装を積んでもらえるなんて!」
「確かに驚くべき性能を持っています。しかし、この兵装はパイロットにとても大きな負担を与えてしまうものなんです」
「あっそうか、確かにそんな性能があったら乗っている人ってメチャクチャキツいよな・・・メテオが選ばれるなんて、よっぽどスゴかったのか?」
「はい、実戦部門では今までに卒業した歴代の首席訓練生と比べても、それらを上回るほどの成績を出しています」
「ふーん・・・いやまてよ、歴代のよりも上回ってるって・・・
もしかして、【エンタープライズ】の成績もか!?」
「はい。わずかにですが、上回っていました」
エンタープライズと呼ばれる人物は、今でも活躍するユニオンのエースパイロットだ。前にセイレーンが現れた時にも、彼女は勇猛果敢に戦い、そして敵の最後の中枢基地を壊滅させた実績を持っている。
もちろん彼女単独で全て成し遂げた訳ではないが、それでも今では彼女を英雄と呼ばれるほどの知名度があるのだ。
だがメテオはエンタープライズよりも上の成績を出している。と言うことは・・・
「・・・メテオはいつか、エンタープライズと並ぶエースパイロットになるかもしれないな」
「・・・現実はそこまで甘くはないですよ」
「わかってるさ。ただ、やっぱそんな気がするんだ。それぐらいすごいヤツなんだから」
ラングレーの現実主義的な発言にも落ち込むことなく、クリーブランドは期待に染まった表情を作った。
もしかしたらエースになれる人物が自分の隊から現れる。そんなワクワクするようなことに、彼女は笑みが押さえきれなかった。
━━━━━━━━━━━━━━━
【3日後、作戦室】
「皆さん揃ってますね?これより作戦ブリーフィングを始めます」
あのときと同じ場所で、モニターが表示される。移った電子地図は、とある港のようだった。
「今作戦はこの港の奪還です。もともとここは旅客船や漁師等が使う民間人用の港でしたが、ここにセイレーンが襲撃してきて今では軍港と化しています。ネイビーキャバリアー隊の任務は今ここに停泊している全ての軍艦の撃沈です」
「軍艦かぁ・・・なんか親近感がわくなー」
「あー確かに。それで、その軍艦の数は?」
「戦艦と空母がそれぞれ2隻、ミサイル巡洋艦が4隻、ミサイル駆逐艦が2隻、計10隻です」
「現時点での軍艦たちは出撃できるの?」
「いえ、先日にユニオン海軍と戦闘していました。結果こちらが負けてしまいましたが、あっちもダメージを負っています。今は修復中ですね」
「なるほど、まさに奇襲作戦ね」
「このセイレーン艦隊は今大戦開戦時にユニオンに最もダメージを与えている艦隊です。これを撃破すれば制海権が広がり、港も奪い返すこともできます。ぜひ成し遂げてください!」
「「「了解!!」」」
その場にいた6人は気合いを引き締めた。その後ブリーフィングは終わり、次の日に備えてラングレー以外は解散をした。そして残った彼女はメテオが座っていた席を見て、こう呟くのだった。
「メテオ、もしかしたら
エスコンシリーズの全体的な歴史の動画見たんですが、最初期のころから面白そうだったなー
エスコン7買おうかなー
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武装港奪還作戦・前編
どっからあんな超兵器を産み出せるのやら。
気にならない?
えっ、気にならない・・・
なんかゴメン(意気消失)
【ユニオン前線基地】
「夜遅くまで整備お疲れさまです。レンジャー先生、メテオの機体はどうでしょうか?」
「全て問題ありません、例の超特殊兵装も無事に装着しました」
少し薄赤く長い髪をした女性が答える。彼女はユニオン軍の中でも腕のたつメカニックで、ラングレーの方が軍歴、年齢共に上だが彼女から機体のいろはを未知の部分まで分かりやすく教えてくれた。実際に教師としても活動したりするところから彼女は先生と呼ばれる。
「そうですか・・・いよいよ実戦で使われるのですね・・・」
「ええ、あらかじめメテオだけでなくネイビー隊のみんなにも話しておきました。この装置は身体への負担が大きいですからね」
「私の代わりにありがとうございます。・・・メテオには極力使わないでほしいですね」
「ええ。機材の方は確かに色々といいけど、問題は操縦する人間のほうですから」
レンジャーは不安そうにそう言う。彼女自信この兵装には、どちらかというと否定的な方だ。 機体も好きだが、仲間思いな彼女にとってこれはどう考えても恐ろしいものだと思わずにはいられない。
「レンジャー先生、もう寝ましょう。共に明日へと備えてください」
「わかりました。ラングレー先生もおやすみなさい」
レンジャーは先に去っていく。ラングレーはその場に残り、彼が乗るべき機体、
「・・・彼は、この戦いでいったい何を生み出すんでしょうか・・・」
ファントムに聞いても声を出すわけもなく、静かになったこの場所に誰も答えるものはいなかった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
【武装港付近、上空】
《こちらラングレー、作戦エリアに到達しましたね。地上では敵の対空兵装が揃っており、空中も防衛のためか複数の敵戦闘機が徘徊しております。注意してください》
《こちらクリーブランド。了解、今から作戦を開始する》
山形の陣形をとりながら5機は飛んでいた。作戦エリアに入ると、レーダーでは早速敵機が同じ機数でこちらに飛んできている。彼女は隊全員に指示を送った。
《メテオはコロンビアに着いていき、デンバーはその2機の後に続け!モントピリアは私に続くんだ!》
《了解!》《了解!》《了解!》
3機組、2機組に別れてネイビー隊は飛んだ。一方敵の方はコロンビアたちの方に2機、クリーブランドの方に3機飛んでいった。
『あれはネイビーキャバリアー隊ね。けどF-4がいる、そんな化石でこっちに勝てるかしら?』
『どうせ爆撃だけ担当でしょ?なら2機だけで飛んでる方を多めに、3機の方は守らないといけない余計なものがあるから2機でいいわね』
《こっちの旧式は使い物になってないと思ってるつもり?甘いんだなぁ!》
コロンビアたちを追うために敵2機が飛ぶ。うち1機はデンバーを追いかけ始め、もう1機はメテオを狙おうとしていた。
そこでコロンビアは攻撃させまいと、減速して自分が追われる立場となった。
『代わりに墜ちたいって?なら望み通りにしてあげる!』
コロンビアは大きく曲がり、メテオから離れようとする。敵機はコロンビアを追い、射程距離に入れようとしていた。
猛スピードの中じわじわと追い詰めて行く最中、敵機はいい気分となっている。まさに自分が上の立場になっている気分のようだ。
『さぁ、落としてあげ・・・っ!?』
しかし、いつの間にかそのバカにしていた機体にすぐ後ろを取られてしまった。後ろを反射的に見てしまったと同時に、F-4がミサイルを同時発射した。
敵機は避けようとハンドルを思いっきり横に倒すが、間に合わずミサイルに襲われてしまったのであった。
『赤4!?』
もう一人の敵機はまさかの出来事に動揺してしまった。そして気がつけばさっきまで追っていた敵を見失ってしまっている。
『っ!?どこに!?』
《隙あり!!》
デンバーが上手くその敵機に回り、ミサイルで攻撃した。しっかりとロックオンがされていた追尾する爆弾はメテオがやったように、敵機に直撃した。
《よし!1機撃破!!コロンビアはどう?》
《メテオが代わりにやってくれたよ!サンキュ、メテオ!》
《
《了解姉貴!さぁ!恨めしいインチキ軍艦たちをやっつけるよ!!メテオ、デンバー、カモン!!》
再び一列になって3機は飛んだ。果たして彼女らは軍艦を全て破壊することができるのか?
~後半へ続く~
戦闘機に限らず、バトル物って考えるのがムズすぎる・・・
みんなってどう?バトル物得意?
感想クレ(ド直球)
くれたら自分のことだけだけど、モチベがあがって続きを書く意欲がわくことが出来るんです!プリーズ!!
知識は相変わらず素人だけどそこは勘弁してください。
それでは、またお会いしましょう。
ではまた!!
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武装港奪還作戦・後半
また、どれも基本的に別人な感じだがらな・・・
・・・この世界にもナガセは必要なのか・・・?
それでは、どうぞ。
【武装港】
『先鋒部隊がやられた!!後方の部隊行くぞ!!』
『ちょっと!!空母に残ってる戦闘機はまだ出ないの!?』
『無理!普通補給中を狙ってくる!?』
全ての軍艦はこの港で停泊しており、臨戦態勢が上手くとれないでいた。
一方ネイビーキャバリアー隊はこれを機に、追撃を開始しようとする。
《敵は準備が全然整ってないみたい!一気に行くよ!!》
敵戦闘機3機が突っ込んでくるなか、構わず懐に入ろうとするコロンビア隊。メテオは特殊兵装、【無誘導爆弾】に切り替えて軍艦を攻撃しようとする。
距離はやや遠いが、ファントムからは迷わず無誘導爆弾が投下された。
ロックオンされたミサイルとは違い、高速で飛んでいる戦闘機から放たれた爆弾は、ただ重力に従って距離を伸ばしながら飛んでいく。
しかしその墜落先には、まだ綺麗な巡洋艦が停まっていた。
『こ、こっちにくる!!!』
無慈悲なことにその火薬の塊はかするどころかモロに直撃、爆弾と軍艦が合わさってそれはもう派手な花火と化した。
《軍艦1機轟沈!派手にやるねぇ!!》
『こっこれ以上好きにさせるな!!あのファントムを落とせ!!』
多くの機体がコロンビア隊へと、正確にはファントムへと追跡を始めた。もちろん彼女たちも黙ってはおらず、抵抗を始める。
《やっぱりこっち来るよね!メテオ!先にコイツらから落とそう!!》
3機は大きくカーブをし始め、敵戦闘機をおびき出そうとする。まず敵は一番後ろにいるデンバーを落とそうと食らいついてきた。
《メテオ!行くわよ!!》
そうコロンビアに言われると、3機は散開した。散り散りとなれば敵もそれぞれを追跡する。
『逃がさない!』
1機がファントムを追いかけ始めた。性能だけを見れば本来敵機の方が上だ。・・・しかし
『な、なによコイツ!ちょこまかと・・・!』
ルーキーであるはずのメテオが旧式で敵を振り回していたのだ。高度をあげたかと思えばすぐに下げ、狙えたかと思ったら急に曲がり、ロックオン機能が上手く作動をしてくれない。
モタモタしているうちに、ファントムからは再び無誘導爆弾が投下され、今度もしっかりと巡洋艦に当ててしまったのだ。
『こっコイツ!』
敵機はファントムが投下の体制になっているときにミサイルをすでに発射をしていたが、やはり自身の攻撃よりも早く動いていた敵に焦ってしまう。
だがファントムも同じだ。投下使用としているときにミサイルを撃たれ、今は回避しようと大きく曲がろうとしているがもう遅い。敵機が当たると確信していると━━━
ファントムはハイGターンを
なんと速度を多く維持したまま、超スピードの急カーブをし曲がりきれないミサイルをやり過ごせたのだ。
『はぁ!?なにあの挙動!?』
いくらなんでも強引すぎる曲がり方に驚愕をした敵だが、そんな反応をするもつかの間、向かい合う形でスレ違った直後ファントムはまたハイGターンを繰り出し、後ろについた直後ミサイルをすぐに2発同時に発射した。
『やっやめっ!!』
ファントムの動きに気を取られ過ぎて体が反応を遅れてしまった。そのせいで敵機はミサイルを避けれず完璧に当たり、空中で大爆発を起こした。
《メテオ、敵を1機撃墜!》
ラングレーはこのファントムの操縦者の代わりに報告をする。その直後、他の味方機からも通信が入った。
《こちらコロンビアとデンバー!敵を一緒に倒したよー!》
《こちらクリーブランド!モントピリアと共に敵を倒したぞ!》
《やりましたね。これでその港にいる航空部隊は撃破済みとなりました。しかし
《了解!モントピリアと私で増援を食い止める!コロンビアたちは軍艦を攻撃するんだ!!》
2機はそこから離脱をし、3機は港に留まって残りの軍艦への攻撃を再開した。
『み、ミサイルの準備しなさい!!』
『ちょっと待って!まだ起動に時間がかかる!!』
『なにやってるの早くしなさい!!』
《すぐには起動しないだろうけどやっぱり艦のミサイル怖いからさっさと落とそう!》
デンバーが高度を下げ、敵駆逐艦が自分のミサイルの射程距離内に入った直後すぐさま発射。そして流れるようにもう1機の敵駆逐艦の方にターゲットを切り替え、2発目を発射した。
いくら色んな建物が建っている港であっても、広い海に泊めてある船へなら何も邪魔されることなくそれぞれ一発ずつ確実に当たった。
《よし!2隻同時に撃破!》
《やるぅ!ならこっちは!》
今度はコロンビアが巡洋艦に急接近をし始める。すると既に射程距離内と言うのにまだミサイルを撃たない。
『くっ、くる!!対空砲さっさと撃てぇ!』
船の銃座がこっちに向こうとするが、その直前にコロンビアがやっと機銃による攻撃を開始した。
『うぉ!?やめろぉ!!』
向ききった銃はすぐさま徹甲弾を連射、すると内数発が戦闘機へと被弾してしまった。
《うわっち!?》
真正面から貰いながらも彼女の機銃から出る鉛の雨をギリギリまで降らせ続ける。船から出る弾丸はその後散らばり、コロンビアの雨は終始艦に当たり、そして高度をあげたと同時に艦がやっと爆発したのだった。
《コロンビア!大丈夫!?》
《へ、平気だよ!ちょっと貰っちゃっただけだから!》
《無理するはな!コロンビアは一旦上空に退避!》
クリーブランドの命令に彼女はすぐに空へと上がった。しかし二の舞になりそうな機体が軍艦たちに接近しようとしている。
《メっメテオ!?》
ファントムも戦闘機にとって地面近くを飛んでいる。距離はミサイルの射程距離内。メテオは通常ミサイルを発射し、負傷していた戦艦を爆発させた。
《戦艦撃破!メテオ、高度が低いです!上がってください!》
ラングレーの指示にメテオも素直に従う。が、方向転換したあとはまた下げ始め、今度は無傷の戦艦へと接近していった。
まずメテオは無誘導爆弾に切り替え、狙いを定めて即座に発射、すぐに通常ミサイルに変更しそれも2発同時に飛ばし、それをしている最中に機体を戦艦の方へ真っ直ぐ向かせ、機銃で対象に追い討ちを仕掛けた。
戦艦は見事に大爆発、今までのなかでも一番派手な事態が一瞬の攻撃の直後に起きた。
《メテオすごっ!!オーバーキルじゃない!?》
《その戦艦は前の大戦でも耐久力が驚異でしたが・・・あんな連続攻撃を食らったら、ひとたまりもないですね・・・》
メテオは一旦高度をあげ、コロンビアの後ろにつく。デンバーもそれに便乗した。
《心配してくれてるの?ありがと!》
《こちらモントピリア、敵の増援を全て落とした。他に来るか?》
《敵戦闘機また方位90から来てます!》
《わかった!姉貴!》
《あぁ!作戦は全てこのまま続行!艦を全部沈めてくれ!!》
《了解!》《了解!》
その後ある程度対空武装が整った艦たちが攻撃を繰り出してきたが、コロンビアたちはそれに対して恐れず攻撃を繰り返し、クリーブランドとモントピリアもまた増援を相手に積極的に倒そうとしていった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・・・その後、
【前線基地、作戦室】
結論から言って作戦は成功した。本作戦で敵の大艦隊のひとつを完全に無力化し、その港とその周辺海域の権利の掌握が決定。これにより敵の戦力をまたひとつ削ったと言えるだろう。
しかしラングレーは彼女らを誉めたあと、今度は叱っていた。
「コロンビア!機銃で攻撃するなんて何事ですか!ミサイルがあるならそれで攻撃しなさい!」
「あっはは・・・ごめんなさい」
「メテオもですよ!機体高度は常に高いところへと維持しなさい!建物に衝突したらどうするんですか!」
今作戦で特に無茶をした二人、コロンビアは言うまでもなく機銃による超近接攻撃をしたことで怒られ、メテオは無誘導爆弾のためとはいえ地上にスレスレなところで常に飛んでしまっていた。
「まったく・・・しかし全員が無事で何よりでした。これで港は奪還に成功、そこの住民たちも喜ぶことでしょう」
「よかった。そうえばあそこに有名な食事屋さんがあるって聞いたんだよねー。今度そこいかない?」
「それはいいな!よし!じゃあ一番無茶をしたコロンビアの奢りだな!!」
「ちょっと姉貴!それはないでしょ!!」
「だって無茶したのは事実だしなー」
「な、ならメテオだってそうじゃん!!」
「メテオは被弾してないからノーカンだ」
「えぇーーー!?」
そんな賑やかな会話にラングレーは眉を八の字にしながらも、その顔はほどよく緩んでいたのだった。
「・・・とりあえず、あの装置は使わずに済みましたね」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
【???】
「おー?【オブサーバー】、なに見てんの?」
「これ?ユニオンの港での戦いよ」
「あーこれ奪われたヤツじゃーん。戦闘直後にツいてないねー」
画面に映るのは尾翼に四つの星を着けた2機のユニオン戦闘機(F-16)と、一見なにも変哲のないファントムだ。その3機がセイレーンの軍艦を次々と攻撃を行っている。2機の方は通常ミサイルを飛ばしているのに対し、ファントムの方は無誘導爆弾をブレなく当てていった。
「へーまーやるんじゃないの?特にあのファントム。まぁー私なら楽ショーなんだけどなー」
「あなたには興味ないわ、【ピュリファイアー】。けどファントムには確かに興味あるわね」
「なんだよ、私に興味ないって。普段から私が実験兵器使ってやんてんだぞ。それにそんな興味があんの?そのファントムに?むしろ未だに使ってんだねーソレ」
「このファントム・・・腕もそうだけど、機体そのもに違和感を感じるの。普通にない何か、をね」
「ふーん、意外じゃん。あっちのにそんのなに興味沸くなんて」
「私は常に色んなことに興味を持ってるわよ?」
「と言っても戦闘データとか兵器とかでしょ?そんな女になりたくないわー」
「はいはい、それじゃあ・・・このファントムには近くにいるあの子にやってもらいましょうか」
「おっ、オブサーバー様自ら指示を出すの?」
「えぇ、あのファントムがこの戦いでどんな結果を出してくれるのか。楽しみね」
オブサーバーはそう言いながら空中投影式のタブレットで、あるアイコンを押す。そのアイコンのなかには【
スカベンジャーっていいよね、3Dキャラでしか見たことないけど、あの無表情っぷりがなんかいい。
たぶんあー言う娘って好感度上がったらいつの間にか膝の上にちょこんと座ってそう。
セイレーンの実装はよ。
感想クレ《ド直球》。
書いてくれたら抽選で嫁艦がお主を襲いにやって来るゾ。
次回はどーすっかなー、とりあえず、またお会いしましょう。
ではまた!
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偵察機撃墜作戦、ブリーフィング
けど敵が使うステルス機はウザいったらありゃしない。
みんなの好きな機体はなにかな?
ちなみに子供の頃エアーフォースデルタ2をやっていたときは、A-10が好きでした。ずんむりしたあのフォルムが好きだったなー。機動力クッソ重かったけど。
【ユニオン前線基地、格納庫】
「今回の任務では"アレ"は使わずに済みましたね」
「ええ、と言っても無茶な動きをしていたことに変わりはありませんが・・・」
ベンチでラングレーとレンジャーが会話をしている。二人とも一仕事を終え、コーヒー片手に羽休めをしていた。
レンジャーがふと思ったことを呟く。
「・・・思ったんですが、他に"アレ"を使っている人っていないんですか?」
「はい、一応他の現役隊員にも使ってみたのですが、誰もが耐えきれませんでした。エンタープライズも使ってたようですが・・・彼女にとっても負担が大きく、使わない方が身体的に効率的だと言ってました」
「そうでしたか・・・じゃあメテオくんが装備できる理由とは?」
「メテオのことなんですが、実は実践部門以外にもある能力が他の人と比べて能力が極めて高いところがあったんです」
「極めて高いところ?ソレは一体?」
「メテオ自身の、《身体能力》です」
「メテオくんの体力そのもの・・・ですか?」
「ええ、私は資料でしか見ていませんが・・・筋力や持久力、反射神経・・・どれも常軌を逸したものばかりでした。それは下手したら疑うほどの能力を・・・」
「そうだったんですか。私から見てメテオくんは訓練以外普通な感じにしか見えないのですが・・・」
「・・・まぁ今のところメテオ自身には、今まで紹介した部分以外は特に問題はありません。ですがもし良かったらレンジャー先生、メテオとの交流を図って調べてくれませんか?」
「私がですか?ええ大丈夫ですよ。私もメテオくんについて色々と知りたいですし・・・あっ!いえ!別に変な意味とかそんな目で見てたわけじゃないですよ!?メテオくんと私はあくまでも教師と生徒・・・じゃなくて!整備士とパイロットっと言うだけですから!!別にイヤらしい意味じゃないですから!!」
「わ、わかってますから、そんなに慌てないでください、落ち着いて!」
いつの間にか持っているコーヒーがこぼれそうな会話に移っていった二人。ラングレー以外に人がいなかったことが、レンジャーが勝手にないことを一人で喋りだすとう恥ずかしい事態を誰にも知られることがなかったのが救いだった。
━━━━━━━━━━━━━━━
【数日後・作戦室】
「先日の港奪還作戦から以来、セイレーンの偵察部隊が見られるようになったと言う情報が入りました」
ラングレーはいつもの5人を集め、作戦ブリーフィングを行う。電子地図には2つの場所が用意されている。
「確認できた場所は2つ、1つは列島地帯、もうひとつが山岳地帯です。数は前者の方が多いためこちらもネイビー隊全員で行った方が理想的ですが、後者の方も無視することはできません。なので二手に別れて作戦を行ってください」
「別れなきゃいけないのかー、姉貴どうする?」
「・・・」
腕を組みながら考え出すクリーブランド、他の面子はそれをじっと見守っていた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・な、なぁ。そんなに見つめないでくれないか・・・?」
「あっごめーん」「す、すまない姉貴・・・」
5人に凝視されたらまぁそうなるだろう。そのあとにクリーブランドはまた考え、ある策を出した。
「海域地帯にはモントピリアにコロンビア、デンバーを。山岳地帯は私とメテオが行こう」
「姉貴・・・?」
「モントピリア、お前が一番機を勤めるんだ」
「僕が・・・ですか?」
「あぁ。この戦時中、何が起こるかわからない。もしかしたら別れて行動しなきゃならないって思ったんだが・・・もっと早めに言っとけば良かったな。
モントピリア、お前も一番機なってみろ。何か切っ掛けが生まれるかもしれないぞ」
「僕が・・・一番機・・・」
モントピリアは考え込む。今まで
「・・・」
「面白そーじゃん!モンピーが1番機なんて!!」
「やってみよーよ!もしかしたら今まで隠れていたのが急に開花するかもしれないよ!!」
「そ、そう簡単に言うな。姉島、やっぱり僕には1番機なんて・・・」
「モントピリア」
「・・・」
クリーブランドの強い眼差しに、彼女は反論を出来なくなった。コロンビアたちも自分たちの姉貴の珍しい顔つきに茶々を入れきれなくなる。
「やってくれるよな?」
「・・・」
「・・・」
「・・・わかりました、ボクが1番機を勤めます」
「・・・うん!頼むぞ、モントピリア!コロンビアとデンバーも、しっかりサポートをよろしくな!」
「オッケー姉貴!」「わかったよ!」
「決まりましたね、では列島地帯はモントピリアとコロンビアとデンバーが、山岳地帯はクリーブランドとメテオが担当となります。各自気を付けてください」
「了解!あっそうだ。もうひとつ提案があるんだ」
「提案?何をですか?」
「メテオとの今回の作戦についてだけど、私は【2番機】を勤めようと思ってるんだ」
「えぇ!?」
「姉貴が2番機!?」
「あぁ、ずっとネイビー隊の1番機として動いてきたけど・・・私も1番機以外のところを慣れといた方がいいと思ってるし、そこだからこそ何かが見つけれるかもしれない。
それに・・・メテオの本気って言うのも見てみたいしな」
「メテオの・・・本気?」
「うん。1番機の方が自由度が高いから、メテオのやり方が第3者視点として、よりわかると思うんだ」
「へー、メテオの本気かー!見てみたいなー!」
「私も興味あります。しかし大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だ!私もメテオをサポートするように立ち回るし、それにメテオだって実力は十分だ!私が保証する!」
「おぉ・・・」
「・・・わかりました。では今作戦についてモントピリアとメテオがそれぞれ1番機を勤めてください」
「・・・わかった。メテオ、姉貴を絶対に墜とすなよ」
モントピリアはメテオを、キッと睨む。果たしてメテオはどう思っているのだろうか・・・
次回、【偵察機撃墜作戦、実戦】
なんでエスコンの世界ではルーキーが1番機勤まるん?
ブービー(5主人公)とかまだ訓練生だったんだよな?
6はほとんど知らないけど、トリガー(7主人公)も1番機勤めるし・・・
あれか?腕だけでもよかったら1番機って誰でも勤めれるん?
後は主人公補正?いや言っちゃいけないヤツだけど。
みんなは全シリーズで誰が1番機にふさわしいと思うん?
感想くだしあ(ド直球)
頼む(イーノック)
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偵察機撃墜作戦、実戦
やはりあー言うのは何度もみるべきでしょうか?
それと主人公とライバル機の動きがおかしいと思うのはボクだけでしょうか。
教えて下さい。(無理強い)
【山岳地帯手前、上空】
《こちらラングレー。もう少しで山岳地帯につきます、油断しないように》
《なぁ、ラングレー。今モントピリアたちと無線繋がってるか?》
《いえ?なにか?》
《あぁ、ちょっとメテオに言いたいとこがあってな。
メテオ、私がモントピリアになんで1番機を強いたかについてなんだが・・・アイツははっきり言って私よりも腕が確か良いんだ。けど普段は口下手でなんだか怖い感じがすると私たち以外はそう見えるときがある。
だから1番機になって沢山指示とか僚機の動きを見てどんな動きかを喋れたら、きっとコミュニケーションが上手くなると思ったんだ。モントピリアなら絶対に良い1番機になれる。私よりも凄い隊長にな!》
《なるほど・・・モントピリアが1番機ですか。しかし、もし他の部隊の1番機になったら上手くいくでしょうか?》
《そこは流石にわからない。まずは私たちの隊で1番機を勤めてみないとな》
《ですね、慣れないことも少しずつ始めることが大切です。良いですね?メテオ》
《あぁ!あっ作戦地帯についたぞ!》
《!。了解!作戦を開始してください!》
《メテオ!先導頼むぞ!》
メテオのファントムを先頭に機体たちは横に向き、敵のいる方向へと飛んでいった。
『敵機を確認!数は2機!』
『えっ?2機だけ?』
『えぇ、たぶん港を奪った奴らだと思うわ』
『へぇ、たった2機でここの部隊を倒そっての?随分と甘くみられてるわね』
『どうせ港奪えたのも艦が負傷してたり運がよかっただけでしょ。返り討ちにしてあげる!』
《敵がこっちに気づいたようだな。数は2、他のところにも敵がいるから合流される前にさっさと倒そう!》
グリーンランドたちがレーダーに確認されてたときからこちらが追う立場だったが、敵機たちはこっちに方向転換するようだ。
メテオはスピードをあげ、クリーブランドもそれについていく。
互いの距離がどんどんと縮まり、射程距離範囲内が近づいてくる。そして範囲内に収まったとき、4機が同時にミサイルを発射した。
その時だが、メテオとクリーブランドは発射すると同時に機体の向きを大きくあげていた。
敵の方は向きを遅れて動かそうとした。しかし、結果として間に合わず、ミサイルを真正面から食らってしまった。
一方のクリーブランドたちはあらかじめ向きを急に変えたため、ミサイルが動きに合わせられず、通りすぎてしまった。
《よし、2機同時に撃墜!今度こそ揃ったな!》
しばらく高度を真上に上げたら、機体を水平に戻す。レーダーを見てみると、他ひとつの敵機たちがこちらに向かっている。別の敵機たちはこっちには来ていないようだ。
《メテオ、どうする?》
そうクリーブランドに質問されると、ファントムはこちらに向かって来る敵機の方向へと向けた。
《よし、各個撃破だな!思いっきりやろう!》
クリーブランドの掛け声でファントムことF-4とF-16は全力で飛行する。敵からみればこれっぽっちの集団だが、クリーブランドにとっては単独だけよりも、一人でも仲間がいると心強いことを再認識することができたのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━
【一方、列島地帯】
《デンバーとコロンビアは離れろ!アイツはボクが引き付ける!》
《わかった!でも無理しないでよ!》
『1機別れた!』
『離れた方を2機で追いかけて!他は私が合流させないようにする!!』
モントピリアは仲間2機と離れ、後ろの敵3機の内2機が離れた彼女を追った。1機の方は二人を追い、ミサイルを発射する。
『墜ちなさい!』
《そっからじゃ遠すぎない!?》
狙われたコロンビアは機体を大きく曲げ、難なく回避する。
モントピリアの方は2機に追いかけ回されながら・・・
いや、振り回していると言うのが正しいか。
『あーもう!なんなのよコイツ!』
『さっさと堕ちてしまえ!』
頭に血が登り、冷静を失った敵機二人が必死になってモントピリアを追う。すると片方の機体が激しい警告音が鳴り響いた。
《隙アリ!!》
『えっ!?後ろっ!?』
すっかりとコロンビアに後ろを取られ、ミサイルを放たれる。それに反応するものの、ミサイルは敵機を追跡し、そして命中した。
『うわぁ!』
《よし!撃墜!》
『1機やられた!なにやってるの!!』
『こっちだって必死にやったよ!コイツらがしつこいのが悪━━━━』
《こっちを忘れてない!?》
『っ!?しまっ━━━━』
ブツッとコロンビアたちを追いかけてた敵の無線が急に途切れる。恐らくこのパイロットも隙を突かれたのだろう。
『くっくそ!』
《敵が離れた!》
敵はモントピリアから離れ、再起を図ろうとする。が、それを黙ってみれるほどモントピリアは優しくなかった。
《逃がすか!》
特殊兵装【長距離空対空ミサイル】に切り替え、通常ミサイルの射程距離範囲から完全に離れたところからロックオンをして発射した。
この特殊兵装はその名の通り、単発ずつしか撃てない欠点はあるが極めて長い射程距離を持つ兵装だ。
そのため離れた敵にも鋭く、正確に刺さってくれた。
『はぁ!?』
敵が驚く暇もなく被弾、機体は爆発していった。
撃墜をかくにんすると、コロンビアとデンバーはモントピリアに近づき、無線で話しかける。
《モンピーイケてるよ!十分姉貴みたいだよ!》
《いや・・・全然姉貴みたいには指揮できていない。コロンビア達だったから今回はともかく、他の人たちには通じないと思う》
《そんなことないって。モントピリアなら問題ないよ》
《・・・》
二人に発破をかけられるが、モントピリアは納得していないようだ。そこを見かねたデンバーがこういうことを言う。
《・・・納得いってないなら、繰り返しあるのみだよ。姉貴もそう言ってたでしょ。
《そ、そう言うものか?》
《まぁあながち間違ってないと思うよ。やってみないと慣れていかないからね》
《・・・そうか》
《さぁ!残りをさっさと倒して姉貴に自慢しちゃおうよ!》
《自慢する気はないが、倒すことに関しては同感だ。
ネイビー隊行くぞ!僕に続け!!》
《ラジャー!》《ラジャー!》
残りの敵機を撃墜のために今一度団結する3人。今のモントピリアの動きには、迷いがなかったのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━
【しばらくして、再び山岳地帯】
《よし!今のでラストだ!》
最後の1機をクリーブランドが撃墜し、メテオの元へ戻る。その後ラングレーに無線を繋げた。
《こちらクリーブランド。最後の1機を撃墜した!》
《こちらラングレー。こっちでも確認できました。二人とも無事ですか?》
《あぁ!メテオも問題ない。まだ動けるって感じだ》
《そうですか。敵機はもう確認できませんし、帰投してください》
《わかった。メテオ、帰ろう》
《ところで、メテオの動きはどうでしたか?》
《スゴかったよ!正直本当にルーキーか疑うくらいに上手かった!ミサイルもしっかりと当てるし、ハイGターンも難なくこなすし、途中からメテオに追い付くのが少しキツかったくらいだよ!》
《そこまで仰るとは・・・メテオの能力を改めて見直す必要がありますね》
《あぁ!メテオ、見直したぞ!》
《クリーブランドに認められて良かったですね。では私はモントピリアたちの方に戻りますので必ず気を付けて帰ってください》
《了解!》
《それでは、ラングレーアウト・・・ん?》
ラングレーがレーダーで何かに気づいた。作戦地帯に新たな戦闘機が現れている。
《どうした?》
《・・・まだ作戦は終わってないようです。新たな敵影が接近!数は4!》
《敵?増援がもう来るなんて!》
《・・・待ってください。スピードが速いです!恐らく今までとは別の部隊かと!》
《なんだって・・・!?》
━━━━━━━━━━━━━━━━
【山岳地帯、直前】
その黄色いラインに少しだけ明るみの混じった黒色の4機は戦闘機の中でもやや小柄で、主翼が逆向きと言う特徴的なものだった。
『ハイエナ2よりハイエナ1、まもなく作戦エリアです』
『知ってる・・・』
『・・・ハイエナ3よりハイエナ1、今回のターゲットはオブサーバー様が直々に指名したネイビーキャバリアー隊のF-4です。それだけでも撃墜したら任務完了です』
『知ってる・・・』
『(このひとホント必要最低限の言葉しか喋らないよな・・・)・・・ハイエナ4よりハイエナ1、作戦エリアに到着しました』
『・・・スカベンジャー、ハイエナ隊、出る』
それらの機体はゆっくりと加速し、クリーブランドとメテオの元へと飛んでいった。
先の戦いで少しでも疲労した2つの獲物狩るために。
次回【ハイエナ隊、スカベンジャー】
主翼が逆さ向きの戦闘機ってロマンあるよね・・・実際乗ってみたい。
けど絶対Gに耐えきれなくて気絶するよなー。
変態起動だけは見てるだけで十分だから・・・(震え声)
しかしいざKAN-SENたちに乗せる機体考えると悩むな~。どうしよ。
とにかく次回について考えとこうと思います。ではまた~
あっ、感想、評価ください(ド直球)
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ハイエナ隊、スカベンジャー
・・・けどエスコンじゃ普通に出ているのはなんで・・・?
まぁベルガの科学力があればわからなくもないか。
それでは、ご覧下さい。
【山岳地帯】
『スカベンジャー、
《クリーブランド、
《メテオ、
お互い正面に向かい合って6機は山の上を高速で飛ぶ。しかし、ハイエナ隊の先頭から横に向き始めた。
《!、なにする気だ!?》
横を向いてくれたお陰で目視できるほどの形を見せてくれる。そのやや小柄で前進翼をした機体を見て、ラングレーは敵を理解した。
《あの機体・・・!ハイエナ隊です!軌道力が高く小回りが非常に得意な部隊です!気を付けてください!》
《小回り・・・!》
メテオを先頭に2機は4機の後を追う。射程距離はまだ外だが、恐らく追い付くであろう速度でこっちは飛んでいた。
しかしまだ射程距離の範囲に入りそうにない先をスカベンジャーたちが飛んでいると、
突然ハイエナ隊全機が左に機体をロールし、そしてこちらに向かってくる形となった。
その動きははハイGターンのように派手ではないが、転回速度が速く、直ぐにこちらを向いてきた。
《っ!もう!?》
再び向かい合った形となったため、射程距離範囲に一気に接近する。
メテオは入る直前に機体を斜め右上に上げ、クリーブランドも反射的に同じ行動を取る。
直後にスカベンジャー、ハイエナ2がミサイルを発射した。それらは範囲内に入ったと同時に発射されたため、前方の2機へと向かっていく。
《くる!》
ミサイルは敵にぶつかるために曲がる。戦闘機よりも速い2発はあっという間に差を縮めた。
ところがこのミサイルは、あらかじめ曲がっていた2機のエンジンの後ろを通りすぎてしまった。
《かっ回避!》
早速来た危機を避けれたことに、クリーブランドに少し余裕が生まれる。
・・・がハイエナ隊はクリーブランドたちとすれ違いに合わせてまた転回、あっという間に立場が逆転した。
全機は全速で飛びながらメテオたちは引き離すために、スカベンジャーたちは追い付くために曲がり始める。
《小柄な機体に前進翼で素早くしつこく相手を追う・・・こちらは先の戦闘で消耗してるのでそこを突いてきたのでしょうか。まさにハイエナのようですね》
《ラングレー!アイツらに弱点とかないの!?》
《あの部隊は機動力が高い分耐久性が少ないと言う報告があります!少しでも機銃を当てればそれなりにダメージは稼げるハズです!》
《そうか・・・!問題はまず当てれるかどうかなんだよな・・・!》
そう情報を手に入れている最中、敵の射程距離範囲がこちらに近づいて来ていた。
《メテオ!攻撃がまたもうすぐ来るぞ!!》
そうクリーブランドが言うとミサイルが後ろから発射された。追尾するそれはまた2機の差を縮めさせ、最終的にはメテオに刺さりそうになる。
《メテオ!お前に来てる!》
ファントムは当たる直前、ハイGターンで曲がる方向にさらに向いた。すぐに解除し、ミサイルはまたエンジンの後ろを通りすぎる。
メテオはすぐに機体を逆方向へと傾け、翻弄するためにトリッキーな動きをしようとする。
だが機動力を上回るハイエナ隊機はそれに難なく会わせてくる。そしてまたミサイルがメテオにやって来た。
《注意!ミサイル!》
ラングレーの掛け声のもと、ファントムはまたミサイルをかわした。だがすぐにミサイルが襲いかかってくる。しかもまたメテオにだ。
それも避けるが、またミサイルが来て、それまた避ける。メテオの斜め後ろにいるクリーブランドが違和感を感じた。
《アイツらさっきからメテオだけに攻撃してないか!?》
《確かに、一体なぜ?》
スカベンジャーたちの任務は
もしかしたら今の状況を利用してメテオとクリーブランドを別れさせてから撃墜をしようとしているのかもしれない。現にクリーブランドはメテオの動きに着いていくのに精一杯なのだ。
(まさかメテオがこんなに動けるなんて・・・その分必死なのか・・・!?)
《ミサイルがまた来ます!!》
そのミサイルは案の定、ファントムへと飛んでいる。メテオは機体を真上に上げ、ミサイルを曲がりきれないようにした。
実際に曲がりきれなかったミサイルを確認するとすぐにラングレーに助けをクリーブランドは求めた。
《どうすれば良い!?このままじゃいずれメテオが落とされる!!》
珍しく焦りながら彼女は叫んだ。
だがすぐには答えが帰ってこない。ラングレーはある決断をしようとしていたからだ。
《ラングレー!!頼む!!》
《・・・・・・・》
《ラングレー!!》
《(・・・・・・・・・・・やむを得ません!!この状況ではメテオとグリーンランドがもたない!)
メテオ!!
【マニューバシステム】を起動してください!!!》
《!!、それって!!》
《この状況を打破するにはこれしかありません!!メテオ!!マニューバを発動してください!!
クリーブランドは一旦メテオから離れて下さい!!》
《っ!!わかった!》
F-16はファントムから離れるために機体を逆へとロールさせた。するとスカベンジャーたちはクリーブランドを始めから気にしてなかったのかメテオだけを4機で追い始めた。
『F-16が離れました』
『そっちはハイエナ4が囮となって。他はファントムを追う』
『『『了解』』』
返事を終えると1番後ろの機体が離れ、他のハイエナ隊がさらにスピードを上げてきた。レーダーではすっかりとミサイル射程距離範囲を覆い、当たっても可笑しくない距離だ。
ハイエナ2、3が機銃を放つ。当たりはしないがプレッシャーには十分の威嚇射撃だ。スカベンジャーはファントムを凝視する。
(・・・操縦が上手い・・・オブサーバーの話だと、ファントムの操縦士はまだ空軍に正式に入ったばかりと言ってたけど、それを思わせない)
内心感心するスカベンジャー。その直後、そのファントムが機体を真っ直ぐにした。
これは誰からの目にも、後ろについているものにとってはどう見てもチャンスだった。
『(隙アリ)
発射されたそれは真っ直ぐに、ロックオンされてないかのようにブレをほとんど出さずに飛ぶ。またハイGターンで避けたら、こちらの機体の機動性を生かして真後ろの至近距離に持ち込めば良い。
撃墜は時間の問題・・・のはずだった。
(・・・避けない?)
スカベンジャーはほんの一瞬の流れを瞬時に読み取った。ミサイルは当たる直前。なのにファントムは避けようとしていない。
反応が遅れた?そう予想した彼女。
すると━━━━━━━━━━
《回避してください!!》
ファントムはミサイルと接触したかに見えるほどの寸前のところで高速でロール━━━━━━━
いや、
『!!』
スカベンジャーは目を見開く。当たり損ねたミサイルはあっという間にファントムを追い越してどこかへ行ってしまった。
無論大事なのはそこじゃない。
ファントムの、と言うよりも
ローリングによる回避方法は確かに実現する。だがそれは本来【フレア】と共用して使う技だ。
フレアと言うのは戦闘機についている兵装のひとつなのだが、これはミサイルを誘き出すために使うものだ。
例えば敵のミサイルに追われているとき、食らう前に横に大きくカーブすると同時に自分の機体からフレアを拡散させることで、熱探知で動くミサイルを誤魔化すことができるのだ。
だがファントムの、メテオの行ったローリングはどうだ?
単刀直入に言えば、物理法則を無視したあまりにも強引で速すぎるローリングを、ましてやフレアを使わずに本当に寸前で真横に回り避けただけだ。
あれは間違いなくハイGターンよりもずっとさらに
そう情報の整理をするスカベンジャー。だが次の瞬間━━━━━
《敵を追い込みなさい!メテオ!!》
・・・いや、本当にその場から急に、一瞬だけバーナーから出る炎のように消えた訳ではない。
確かに目ではファントムは真横に動いた。がさっきのようなローリングではなく、まず前に少し進んだら瞬時に左へ旋回し、レーダーで確認したときは既に真後ろに存在していた。
(・・・!さっきまで正面にいたのに!)
『なっ!?今のは一体!?』
1番激しく驚いたのはハイエナ2だった。だがその直後にファントムからミサイルが、それも一撃が重い特殊兵装が放たれていた。
『いっ、いつの間━━━━』
ハイエナ2のセリフは最後まで言うことが出来ず、機体の爆発によって強制離脱となった。
『ハ、ハイエナ2が!!』
『っ!ハイエナ3!付いてきて!!離れる!!』
スカベンジャーの機体は一気に全速力で右へ旋回する。パワー全快にも関わらず小回りがまだ効いているが、ファントムは追うためにハイGターンを行い、すぐに前の機体へと向け、そして爆発的な加速で彼女らを追いかけていった。
メテオはもう一度特殊兵装を発射し、ハイエナ3に飛んで行く。
『か、かわす!!』
この機体は真上に機体を向けて避けようとしていた。このままだとスカベンジャーと離れることになるが、被弾しないためにはこれしかなかった。
ミサイルはハイエナ3を噛みつこうとする・・・しかし、クリーブランドたちのように機体をあらかじめ機体を向けていたことでその攻撃は避けることができた。
『あっアイツっ!!』
避けたのを確認するとすぐにレーダーを確認した。そこにはスカベンジャーの機体を追うファントムが写し出されていた。
すぐに追い付くためにハイエナ3は機体をファントムへ向けた。
急降下するような形での追跡となったためかスピードがすぐに増した。お陰でもう射程距離範囲に近づいてくる。
『よし・・・!もう少し・・・!』
向こうが夢中になって追っている間に落としたい。必死な願いが届いたのか、機体がロックオンをしだした。
(よし!落としてやる!!)
ハイエナ3から見て、ファントムを囲んでいた緑の電子コンテナは赤へと変わった。それに合わせて、ミサイルを発射しようとすると━━━━━
機内から激しい警告音が鳴り響いた。
(撃たれた!?どこから!?)
こっちにどこからかミサイルが飛んでくることをレーダーを確認してみると、確かに1発のミサイルが後ろからこちらに飛んできていた。しかしそれを放った機体は、何なのかはわからない。
クリーブランドの反応は無かったため3人目が撃ったこととなる。しかし3人目なんていない。どこから?
『くそっ!!』
急いで機体を傾けた。・・・が。
ミサイルは精度を狂わされることなく追尾していき、そして機体に命中したのだった。
『うわぁ!!メーデー!メーデー!!』
そう叫ぶが、間もない内に機体は爆発し、ブツンと切れてしまった。
なぜどこからもなくミサイルが現れた件についてだが、これは先程のハイエナ3が避けたファントムの特殊兵装のせいだ。
この特殊兵装の名前は【高機動ミサイル】。通常ミサイルよりも高い追跡力を持ち、一度避けられてももう一度敵へと向かっていく性能をもっているのだ。
『ハイエナ2と3がやられた!?』
思わぬ出来事にハイエナ4が動揺した。その直後、今度はこの機体に警告音が鳴り響く。
『あっしまった!!』
クリーブランドを追う立場だったが、いつの間にか形勢逆転をされて先程の動揺を見られ、ミサイルを撃たれた。
気づいたときには遅く、その機体はしっかりと命中してしまった。
《敵機撃墜!!後は・・・ソイツ1機だけか!?》
残りの機体を確認するとファントムがそれをまだ追っている。性能はメテオのが確実に低いにも関わらず着いていけていることに、彼女は舌を巻いていた。
(すごい・・・!追いつけきれてる・・・!)
距離は近いものの激しく上下左右に動いているため、ミサイルのロックオンはできない。そこでメテオはミサイルの攻撃をやめて機銃を使い始めた。
放たれる無数の弾は人が銃を持っているときとは違い、全て真っ直ぐに飛んでいく。
『・・・!!』
弾が数発当たった。スカベンジャーはこれ以上つけ回されると撃墜されてもおかしくないと考えた。
そのためスカベンジャーは曲がっている途中、今度は彼女がハイGターンをし、こちらを向いた。
向ききると、そこから一秒も立たずにファントムとすれ違形となった。
さらに細かな動きをすればさすがに追い付けないだろう。
しかしその矢先━━━━━━
ファントムがあり得ないスピードでこっちを追いかけ始め、また追われる形となった。
(っ!いくらなんでも速すぎる!)
レーダーで確認してもおかしいほどだ。まるで普通のよりもずっと早いミサイルのようにこちらへと飛んでくる。なぜファントムでそんな動きができるか、彼女は理解ができなかった。
ファントムからミサイルが発射された。スカベンジャーは避けようとするも、驚きのせいで体が言うことを聞いてくれなかった。
ミサイルが命中し、爆発をした。スカベンジャーの機体はまだ原型を残しているが、大きな炎を上げている。
『・・・こちら、スカベンジャー。任務・・・失敗・・・』
そう彼女が言うと炎は激しさを増していった。
そして墜落していき、ファントムと地上の間でその機体はやっと爆発をしたのだった。
《メテオ、最後の1機を撃墜しました!!》
《や、やったのか・・・!?》
クリーブランドがファントムの元へ行こうとする。一方ファントムの方は気が済んだのか、スピードを落として横から来る彼女を待とうとした。
しばらくして2機が編隊を組んだ。クリーブランドは再確認のため、ラングレーに急いで通信を繋いだ。
《ラングレー。敵はもういないのか・・・?》
《はい。敵は全て撃墜し、完全に敵の反応がなくなりました。今度こそ任務完了です》
《・・・はは、や、やったんだな。私たち・・・!》
《はい。まさかハイエナ隊を全て倒すとは・・・ただでさえ現れただけでも予想外だったと言うのに、最終的にはこちらに軍配が上がるとは・・・》
《ああ。それに・・・あれが、マニューバシステム・・・》
クリーブランドはファントムの挙動を思い出す。あのあり得ない、余りにも速すぎる動き・・・彼女は今後忘れられない衝撃の記憶として永遠に残っていくことだろう。
《こちらで確認する限り、メテオの方は無事のようです。クリーブランドは大丈夫ですか?》
《・・・あぁ、私も大丈夫。問題なしだぞ》
《わかりました。各機、帰投してください》
《了解!》
クリーブランドのF-16はファントムの後を付いて飛んでいく。その時に彼女はこんなことを思っていた。
(メテオが味方で助かったぞ・・・あんなのに追いかけ回されたら逃げ切れるきがしないよ・・・)
驚異の超特殊兵装、マニューバシステムの恐ろしさを実感した彼女は
次回、【ユニオンの英雄とメイド隊】
エスコン3Dクロスランブルにて、マニューバが強すぎるんだが。
いや実際にマニューバ強い・・・強くない?
ビースト隊戦に囲まれてるときや、ミッション7のジャミング機撃墜作戦の時に単独で動いてる際、10機に追われたときにも死ぬほどお世話になりました。
いやもう本当にブッ壊れ性能だわ。マニューバありで難易度エースのラスボス余裕でした。(なお、トンネルは・・・)
次回はみんな大好きなあのキャラたちが登場、楽しみにしててね。
感想、評価ください(ド直球)
頼む(イーノック)
ということで、ではまた!!
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ユニオンの英雄とメイド隊
それはともかくタイトルに書いてある通り、あの彼女たちが登場するお話です。
彼女たちが乗ってる機体に拍子抜けするかもしれませんが、自分なりに考えて選んだ機体ですので許してください、なにも出来ませんから。
それでは、どうぞ。
【ユニオン、上空】
《ベルー、あとどれくらいで付きそうたっけー?》
《ここままいけば、あと15分ほどで着きますよ。エディンバラ姉さん》
《うへー、まだ15分もあるの~・・・?》
《まーまーあとちょっとじゃん。15分なんてあっという間だよ。ね、エンター姉》
《15分、か・・・どうだろうな》
その上空には8機の機体が飛んでいる。うち半分の方はユーロファイターと呼ばれるデルタ翼機体、もう半分はF-15と呼ばれる機体だった。
デルタ翼と言うのは、別名三角翼と言い真上から見ると三角形のような形をした機体のことを言う。
まず1番始めに喋りだしたのは【メイド隊】の2番機、【エディンバラ】。その彼女の質問に答えたのがメイド隊1番機、【ベルファスト】だ。彼女らが乗っているのが先程説明したユーロファイターである。
そのあとにエンター姉と呼ぶのが、【ホーク隊】3番機の【ホーネット】。
そして最後の発言者がホーク隊1番機であり、かつてセイレーンが始めて姿を現したとき、その驚異に勇猛果敢に立ち向かって打破を達成し、今ではユニオンの英雄と呼ばれたまさにエースパイロット、
【エンタープライズ】だ。
《単に飛行しているだけの15分と、戦闘しながらの15分は全然違うからな・・・》
《もーエンター姉、今は別に任務中じゃないんだからそんな重い話は無しだよー》
《あぁ、済まない。比較するのがこれぐらいしかないからな・・・》
《まったくー。相変わらずの堅物だにゃー。そう思うでしょ?【ヨークタウン】姉》
《そうかしら?私は昔と比べてみて表情が柔らかくなった方だと思うわ》
《ん?そう見えるか?》
《えぇ。ヨークタウン様の言うとおり、かつて自分の身を考えず、国を守るためとはいえ常に無茶をし続けながら戦い続けては機体を傷つけてしまっていたあの頃とは、大きく見間違えるほどの落ち着きをお持ちになられています》
《ベルファストもそこまで言うのか。そんなに私は変わったのか?》
《うーん、よく考えたらそう言われても仕方がないんじゃない?》
《そうか・・・》
落ち込んだ感じにも聞こえるが、別にそうではなく実感のないような様子でエンタープライズは返事をした。
そのあとまた静かな合間が包んだのたが、今度はホーネットが癇癪を起こした。
《けど確かにホッント暇だなー!15分ってこんなに長かったっけー!?》
《ホーネット、落ち着いて》
《落ちいたいけど落ち着けないんだよなぁ。ねぇ【エセックス】、なんか面白い話ってない?》
《えぇ!?わ、私のですか?》
ホーク隊の集団、1番後ろにいる【F-15E】に乗っている女性が驚いた。
この機体は見た目ではほとんど他のF-15と差がないのだが、彼女が乗っている機体はシリーズのなかでは対地性能が高く改良されているのだ。
なお、ホーネットとヨークタウンが乗っているのは【F-15C】と呼ばれるシリーズの代表機、エンタープライズもそれに乗っていたのだが先の対戦で寿命を迎え、途中から今では【F-15SE】と言うステルス機体に乗っているのだ。
《私の面白い話・・・ですか?》
《エセックス、無理に話さなくても良い。ホーネットも無茶振りは止めるんだ》
《えー、じゃあエンター姉が面白い話してよー》
《・・・はぁ。私がそんな話ができると思うか?》
《無いかなー》
《即答か・・・》
《・・・あっそうえば何ですが、セイレーンのハイエナ隊が撃墜された話って知ってますか?》
《ハイエナ隊が・・・そうなのか?》
《はい。なんでも今から向かう基地にそのパイロットがいると言う話が・・・》
《あの前線基地に?確か今いる部隊って・・・》
《ネイビーキャバリアー隊、クリーブランド様が1番機を勤めている部隊になります》
《あークリーブランド!なら納得だね!》
《彼女らが、か・・・やるな》
《ねぇねぇ!誰が何機落としたか教えてよ!》
《あっすみません、具体的にはわからないもので・・・》
《そっかー、なら直接聞いてみないとね!》
そう言いながらホーネットは期待を胸に持たせながら楽しみに待つ。その様子をエンタープライズやヨークタウン、ベルファストは微笑ましい様子で感じ取っていた。
━━━━━━━━━━━━━━━
【ユニオン前線基地】
時間は少し跳んで夜、基地の屋上には一人の女性が立っていた。彼女はTACネーム【シリアス】、メイド隊4番機を勤めている実力の高いパイロットだ。
彼女は柵に身を預け、基地の滑走路などの全体を何かを探すために見つめていた。しかし自分のそれが見つからないでいる。
そんな彼女を後ろから話しかける人物がいた。
「なにか落とし物をしたのですか?シリアス」
「あっ、【シェフィールド】さん。いえ、落とし物をしたと言う訳ではありませんが、ある人を探しているのです」
その彼女がメイド隊3番機、シェフィールドだ。
「ある人?」
「はい。メテオ様についてなんですが、シェフィールドさんはメテオ様を見ましたか?」
「いいえ、私もまだ会ってません」
「そうですが・・・一体どこにいるのでしょう」
「そうえばシリアスは、メテオ様に会って何をしたいのですか?」
「シリアスですか?シリアスは同じ航空部隊の人間としてやはり友好国のパイロットとは挨拶をした方が良いと思いまして、それでメテオ様を探しておりました」
「なるほど、相変わらず真面目なんですね」
「いえいえ、シリアスなんてまだまだなのです。しかし、メテオ様は一体どちらに・・・」
「・・・別に明日でも良いのではないですか?今日はもう遅いですよ」
「あっ・・・はい、そうですね。・・・そうえばシェフィールドさんはどうしてこちらに?」
「私ですか?・・・私は少し外の空気を感じに・・・」
「そうでしたか、シリアスは邪魔になるでしょうか?」
「いいえ、少しあなたに聞きたいこともありますから。よろしいですか?」
「えぇ、シリアスにでも良かったら」
「そう、・・・それで話なのですけど、メテオ様の話は信じられることができるでしょうか?」
「メテオ様の話?確かクリーブランド様の話では、ハイエナ隊のうち3機を一人で落としたと話されていましたね」
「そこが疑問なんです。メテオ様はまだここに来たばかりの新入りだと聞きました。だと言うのにそこまでの活躍ができるのかを疑ってしまって」
「あぁ、なるほど・・・確かに一見信じられない内容ですね。ですがメテオ様の乗る機体には、マニューバシステムと呼ばれるユニオンとロイヤルが共同して開発した兵装を装備していたので、それで撃退したのでは」
「そこが特に疑問なんです。マニューバシステムについてシリアスも体験したでしょう?その時にマニューバシステムをどのように感じましたか?」
「・・・確か、超高速で半自動のなか訓練用の架空ターゲットの背後に着いたり。攻撃を受けると言う情報をレーダーに流して、そのなかでレーダーが反応したら真横にローリングしたりしまきた」
「それで、その挙動に耐えれましたか」
「両方を一回だけなら何とか大丈夫ですが・・・流石に実戦で何度も使うとなると体が耐えきれないと、シリアスも思います」
「流石にわかりますか。本来あんなものは人に装備させるものではないのです」
「そ、そうでしょうか。装備できればかなり戦闘を有利に進めれるはずですが・・・」
「その代わり体を強制的に装置によって壊されるのです。なので本当にメテオ様はその装置に耐えきれるのか、そこが疑問なんです」
「なるほど・・・ではシェフィールドさん。今度メテオ様とお会いできた、確かめて見てはどうですか?」
「確かめる?」
「えぇ、
「・・・シリアス、本気で言ってるんですか?」
「えっ?・・・あっ!す、すみません!!失礼なことを言ってしまいました!申し訳ありません、どうかこの卑しきメイドであるシリアスにこの身相応の罰を・・・!」
「落ち着いてください。まったく、その癖は何時までも抜けていないようですね」
「は、はい。申し訳ございません・・・」
強く謝罪しながら落ち込むシリアスといつものことに呆れるシェフィールド。その日の夜の屋上は少し賑わっていたのだった。
次回、【メイド隊へ入隊、及び敵の大規模駐留基地襲撃作戦ブリーフィング】
登場キャラが多いと会話が大変・・・大変じゃない?
次回は少しタイトル詐欺となりそうです・・・
さて、エンタープライズとベルファストたちの機体はいかがだったでしょうか?エンプラは皆さん予想できてたかも知れませんが、みんな大好きF-15です。(鷹なのに鷲に乗るのかとか言ってはいけない)
一方のベルファストはなんとデルタ翼機体、このユーロファイターはマルチロール機(対空対地両用機体のこと)と言い、イギリスが開発したと言うことでこの機体を採用しました。
本当はイギリスやドイツなどが共同開発したらしいのですが、この世界ではロイヤルが独自に開発したと言うことになります。
皆さんはデルタ翼機体は好きですか?
とりあえずここまでとなります。それではまた会いましょう。
ではまた!
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メイド隊へ入隊、及び敵の大規模駐留基地襲撃作戦ブリーフィング
いやー・・・素人知識しか持ってないから、戦闘機を選ぶのってホント難しい・・・
だからと言って簡単には変えるわけにもいかない・・・
これを読んでくれてる人ってやっぱり戦闘機に詳しい人しかいないのかな?
むぅ・・・あーもーわからん!!
あっすみません、続きどうぞ。
【ユニオン前線基地・格納庫】
「レンジャー様、私たちの機体には不備がありましたか?」
「いいえ、どこも異常なし。完璧な仕上がりです、流石はメイド隊ですね。チューニングもこなせるなんて、私は本来の仕事をやりながら他の仕事なんてとても無理ですよ」
「レンジャー様も、整備士としてだけでなく機体に関する教師ではありませんか。私もあなたのご教授には大変タメになりましたから、この機体はより性能を上げることが出来ました」
「まぁ!そうだったんですか。まさか教えが役に立ってるなんて・・・むしろ私なんかの方がダメだったような気がするのに」
「そんなに自分を卑下してはなりません。あなたは立派な整備士ですよ」
「そうですか。なら、これからも乗っていく人たちのためにもっと学ばないとね!」
「ふふ、その意気です」
「ところでベルファストさん。確かに不備はなかったのですが、このユーロファイターって、
「ああ、それについては我ロイヤルネイビー独自の技術で開発したものです。いかがだったでしょうか?」
「いやすごいですよ!まさかこれをつけれるなんて、常識の範囲では考えられないものです!」
「お褒めいただき光栄です。私も初めは無茶だと思いましたが、まさか出来るとは思いもしませんでした」
「えっ、これってベルファストさんが開発したんじゃ?」
「いいえ、私ではなく、【イラストリアス様方】の名案によりこの機能が生まれたんです」
「・・・あっ、あの人たちですか・・・」
「はい」
「・・・あっ、あはは・・・あの人たちって、貴族、なのですのよね?」
「はい、小さいときから工学にご興味があり、三姉妹揃って今ではロイヤル、いいえ、世界を揺るがすほどの存在となっております。これには私も舌を巻きました」
「そりゃあ・・・あんな別次元級に美しいお嬢様方がこんなことしてたら・・・驚いてしまいますよね・・・
(もしかしたら、お付き合いするなら自分達が作ったとんでもない兵器を使いこなせる人じゃないといけない、とか・・・)」
「・・・しかし、あのお方達も、マニューバシステムには余り積極的ではありませんでした」
「えっ?」
「マニューバシステムについて、私も使ってみたのですが・・・手に余る物でした。そもそもシェフィールドも仰ってたのですが、人類のみの技術で作り上げながらも
あれは本来人が扱うべきではない物なのです」
「・・・やっぱりそうなんですね」
「人の限界耐久重力は9Gとされていますが、マニューバシステムを使えばそれを上回ることが連続的にあります。専用のスーツがあるとはいえ、何度もマニューバシステムを使えばそのスーツも耐えることが出来ないでしょう。
・・・よほどの身体能力があれば話は別になりますが」
「・・・」
「・・・今後メテオ様のマニューバシステムの使用についてはどうされますか?」
「今はメテオくんに異常がないから、これからも使うことになります。ですがもしも何かあったら、そのときは手伝ってくれると助かります」
「わかりました。もし何かあったらご遠慮なくお呼びください」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【暫くの日にちがたち、作戦室】
「ネイビー隊、ホーク隊、メイド隊、全員揃ってますね。これから作戦ブリーフィングを始めます」
ここでの作戦説明はクリーブランドたちにとって4回目となるが、普段よりも人数が多くなり、少し窮屈に感じる。そして隊たちの他にはラングレー、レンジャーもいるが、正確にはあと一人だけ、
「今回のブリーフィングには、モニター通信でロイヤル諸国からより、【フッド指揮官】が参加しております。フッド指揮官、今回はよろしくお願いします」
《はい、ネイビーキャバリアー隊の皆さま、ごきげんよう。先程の紹介に預かりました、フッドです。私は主にメイド隊などのロイヤルの主力航空部隊の作戦指揮を担当しており、先の大戦ではユニオンとの直接共同作戦にも参加いたしました。こちらの基地に来る前にあった作戦ではホーク隊の指揮も行っていました。
これからも人類のために共に戦いましょう。ではラングレーさん本題をよろしくお願いします》
「わかりました。
今回の作戦についてですが、ユニオンとロイヤルで二手に別れてのものになります。まずユニオン隊についてですが、上層部の知らせでは敵の大規模航空隊がやってくるとの情報が入りました。この基地からはネイビー隊、ホーク隊のメンバーに出てもらいます。他のユニオン隊もこの作戦に参戦しますが、完全に正面からの戦闘になります。十分に注意してください。
続いてメイド隊の活動についてですが、これにはフッド指揮官からの説明がよろしいでしょう。フッド指揮官、お願いします」
《わかりました。メイド隊の今回の任務は、敵の大規模駐留基地 を襲撃することです》
モニター地図が表示される。平面な場所にあるとにかく広い基地以外は離れたところに森がある程度のようだ。
《この基地は先の大戦でセイレーンが使われていた物です。かつて強襲に成功していましたが、今回の再来により短期間で修理されて再び稼働をしてしまっています。
本来ロイヤルはここに基地を造ってすらいなかったのですが、よくここまでの物を1から作ることができるなんてセイレーンの技術の恐ろしさを改めて認識させられます。
しかしここをまた再起不能にしておかないと、ここからロイヤルはもちろん、他の陣営への被害が必ず出てしまうでしょう。それを防ぐためにメイド隊はこの駐留基地を叩いてください。航空による十分な襲撃を行うことができたら、地上部隊が駆けつけて占領します。よろしいですね?》
「わかりました」
《よろしく頼みますわ。ところで、この任務に質問のあるかたは?》
「はい」
《なんでしょう、エディンバラさん》
「あの・・・この任務って、私たちで足りるのでしょうか?」
《そうですね、最もな意見です。正直なところ本来はこちらもそれなりの規模で向かわなければなりませんが。今の駐留基地には複数の中隊が確認されています。
今動けるのはここだけ、できるだけ直ぐに行かないとこちらが襲撃を受ける可能性があります。それもホーク隊が戦っている最中にその中隊が来ると言うことも考えきれます》
「そ、そうですか・・・あの、ネイビー隊かホーク隊のどちらからか一人でもこっちにこれないのでしょうか・・・」
《それはどうでしょう。ユニオンの方も先程あった説明がありますから、難しいですね》
「そ、そうですか・・・」
自分の説明が後ろ向きになったことに、気を落とすエディンバラ。しかしそこでクリーブランドがある案を出そうとした。
「・・・なぁラングレー、メテオをメイド隊に入れてやることって出来ないか?」
「えっ?どう言うことですか?」
「さっきの説明の通り、このメイド隊の作戦は私から見ても足りないと思うんだ。地上からの対空ミサイルやその基地から敵戦闘機が来るのは当然として、増援が来ないとも限らない。けど一人でも味方が多いと考え方が変わってくると思うんだ。
私もメテオが来てからは戦闘に余裕を増やすことができた。一人居るか居ないかで士気は大きく変わると思う。だからメテオをそっちに入れてやってくれないかな?」
《しかし、それではそちらが・・・》
「わかってる。けど私たちは大丈夫だ。エンタープライズはどうかな?」
「そうだな、私もこの案は賛成だ。実際私も経験しているからな、私は」
「私も良いと思うよ!ねっヨークタウン姉!」
「そうね・・・不安はあるけど、私がメテオ様なら賛成していたかもしれないわ」
《・・・ベルファストさんはどうしますか?》
「私も出来るだけ味方が多いと助かります。よろしければメテオ様が手伝ってくれると言うことに歓迎いたします」
《なるほど、ラングレーさんはどうします?》
「・・・わかりました。私もこの案に乗りましょう。メテオ、あなたはメイド隊に加わり、ロイヤルを手助けしてください。ネイビー隊はそれでよろしいですね?」
「私はもちろんだが、コロンビアたちはどうかな?」
「私も大丈夫だよ。困ったときはお互い様じゃん」
「メテオ、こっちは任せて。私たちでこの困難を乗り気って見せるから!」
「・・・そっちの隊にも迷惑をかけるなよ」
《ネイビー隊には非がないようですね。メイド隊はよろしいですか?》
「右に同じく、です」
「はい!一人でも多いと助かります!」
「シリアスも賛成です。シェフィールドさんはどうですか?」
「みなさんがそれでよいと言うなら、私からは特に言うことはありません」
《満場一致ですね。それではメテオ様、あなたの入隊を歓迎します。ようこそ、ロイヤル・メイド隊へ》
「メテオ、絶対に迷惑をかけては行けませんからね!!」
《では今作戦はユニオン隊は敵の大規模航空隊との戦闘、そしてメイド隊はメテオ様とロイヤルにある敵の大規模駐留基地を襲撃してください。レンジャーさん、メイド隊の機体は大丈夫ですか?》
「はい。それとですが、今作戦ではメテオくんの機体を変更することはできるでしょうか?」
「機体の変更ですか?」
「えぇ、基地を襲撃するのですから激しい対地戦も考えられます。なのでメテオくんには
【A-10
《なるほど、確かにA-10ならば地上の敵には有効でしょう。ユーロファイターはマルチロール機とは言え、空中戦闘も重なっては弾薬が足りないことも考えられます。お願いしましょう》
「わかりました。ではこのブリーフィングが終わったらシステムの整備に取りかかってきます!」
《えっ?システムの整備と言うのは・・・?》
「はい、ちゃんといつでも飛べるようはしてますが、あの装置を組むためにと・・・」
「まっ待って、あの装置ってマニューバシステムのことか?!」
「は、はい。実はあのシステムってどんな機体にも取り付けることが可能なんです」
「うそぉ!?えっA-10にもなの!?」
「・・・はい、可能なんです」
「」
「・・・直接見たことがないけど、スッゴい曲がったりするんでしょ?大丈夫なの?」
「はい!大丈夫・・・だと、思い・・・ます・・・」
「・・・本当に大丈夫なのか?」
「は、はい・・・その、メイド隊のみなさん。どうかメテオくんをサポートしていただけないでしょうか・・・?マニューバシステムを使わないように・・・」
「・・・わかり、ました。負担を掛けないよう努力いたします」
(流石のベルファストも驚くよな、そりゃあ・・・)
《・・・と、とにかくメテオ様はA-10で作戦に参加してください。
あっいえ、無理ならばF-4のままで結構ですので。無理はなさらないでくださいね》
なんだかしまらない感じで作戦ブリーフィングが進んでしまったフッドたち。果たしてちゃんと成功するのやら・・・
次回、【大規模駐留基地襲撃、実戦】
地 上 絶 対 ◯ す マ ン 参 戦 。
A-10ってエースコンバットの常連機なんだよなぁ・・・だからこの世界でも活躍しないとなぁ・・・?(ゲス顔)
メテオの体は労らないスタイルで進めて行きます。主人公だから耐えられて十分だよね?メテオくん?
えっ?イヤだ?
諦めろ(無慈悲)
それではまた次回、お会いしましょう。
ではまた!
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大規模駐留基地襲撃、実戦(あとメテオへの謝罪)
さて今回は対地戦が多くなりそうですが、正直言ってキツイ。早くも対地戦がネタ切れ。ここで超兵器だすのも抵抗があるし・・・
まぁなんとかなるっしょ。あっ投稿遅くなって本当に申し訳ない。今後度々こんなことが起こるようになるから勘弁してくだい。
【ユニオン前線基地、作戦室】
「そうえばなんだけどさ、メテオ自身はいいの?この作戦について」
「え?あっそうえばメテオの意見が何もなかったですね・・・」
「あー、メテオ。悪い、勝手になんか話題を進めちゃって。あんまり無口だったからこっちで決めてしまったよ・・・」
《彼自身の意思の尊重もするべきでしたね。申し訳ありません。今回のメイド隊への入隊にはしてくれるでしょうか?》
そうフッドに聞かれたメテオは、嫌な顔をひとつもせず縦に顔を動かした。
《ありがとうございます。これでちゃんと正式な入隊が決まりましたね》
「では改めまして、ユニオン隊は敵の航空部隊を。ロイヤル・メイド隊はメテオと共に敵駐留基地を襲撃してください!」
「「「了解!」」」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
【敵駐留基地周辺・上空】
《作戦地域間近です。メイド隊、確認のため全員の応答をお願いします》
《こちらメイド隊メイド1、ベルファスト。感度良好です》
《こちらメイド隊メイド2、エディンバラ。大丈夫です》
《こちらメイド隊メイド3、シェフィールド。異常なしです》
《こちらメイド隊メイド4、シリアス。こちらも問題ありません》
《メイド隊通常メンバーは問題なしですね。メテオ様、あなたはこの隊の【メイド5】として活動をお願いします》
《うーん、メテオ様がメイドとはこれはいかに・・・》
《まぁあくまでもコールネームですからね。それよりも今、作戦地域に到達しました。みなさんお気をつけて》
《了解》《了解》《了解》《了解》
《まず敵の駐留基地は【南部】、【南西部】、【西部】、【北西部】ごとのエリアで別れています。どこからかを攻撃するのは皆さまに決めてもらいます》
《わかりました。では今1番近い北西部から目指します》
《了解です。御武運を》
《全機、ついてきてください》
ベルファストの指示に全員が従い、北西部へと向かっていった。レーダーでは多数の敵反応が確認されており、具体的には敵レーダー施設や対空、対地兵器などの驚異となるものが確認される。
当然そこに停泊している敵戦闘機もだ。5機は迷うことなく、敵地に向かっていった。
『敵の襲撃だ!!全員スクランブル!!敵は一個小隊!繰り返す!敵一個小隊の襲撃!!これは訓練ではない!!』
機内にいても聞こえるほどの警報音が鳴り響く。だからと言ってここまで来て引き返すわけにもいかない。全機は高度を下げてターゲットらを射程距離内に入れた。
《メイド隊、エンゲージ。出来るだけ散開して、メテオ様は私についてきてください》
そう言った直後、他の3機が離れたあとにミサイルを発射。ターゲットである車両や建物に飛んでいき、そして破壊した。
『基地に被害発生!』
『全員速くしろ!!』
《メテオ様、特殊兵装をお願いします》
ベルファストに言われて特殊兵装の【無誘導爆弾】を装備したメテオは、早速それを落とした。そして落ちた先には大きな格納庫が。
落着した瞬間、大きな爆発が起きた。
《うっわ、めっちゃ大きな爆発がおきた!》
《そこに多くの機体を停めてたのでしょう。良い狙いです》
ベルファストに褒められる。がレーダーの南西部から敵戦闘機が接近するのが確認された。
《敵機接近、注意してください》
《こちらシリアス、敵機と交戦します》
《了解、シェフィールドとエディンバラ姉さんはシリアスについて行って下さい》
《了解》《わかった!》
《メテオ様、私たちは地帯への攻撃を続けましょう》
ベルファストの指示通り、彼女らは彼女らの仕事をこなし始めた。ベルファストらが乗るユーロファイターの特殊兵装はシリアスを除いて多目的ミサイルを装備している。これにより二つのターゲットを対空、対地両方をロックオンして攻撃することが可能だ。
一方シリアスは敵戦闘機との戦闘に備え、高機能空対空ミサイルを装備している。これは対空専門だが、最大四つのターゲットを一気にロックオンすることができる上、威力も通常ミサイルよりも高いため基本的には一撃で落とすことが可能だ。
《敵をロックオン・・・FOX3!》
早速シリアスが特殊兵装を使用した。3つのミサイルが敵を追いかけていき、そのどれもが着弾した。
《シリアスが敵を3機同時撃墜!!さすが!!》
《シリアス、あなたの後ろに敵が着かれてます》
《っ!!
《慌てないで下さい、私が落とします》
シリアスを追う敵機のその背後辺りについたシェフィールドは通常ミサイルを発射、そしてしっかりと着弾した。
《1機撃墜》
《シェフィールドさんありがとうございます!》
《あまり前だけの敵に囚われすぎないでください。残りの対地目標を攻撃しましょう》
《承知しました!》
シェフィールドがそう言うように、今度は下に向けて攻撃をしようとする。すると下にある兵器らがこちらを向いてきた。
《既に起動していましたか、まぁ当然だと思いますが》
敵の対空機銃による弾丸が飛び出してくる。それに当たることは3機ともなかったが十分驚異だ。
だがそれだけじゃない。下で移動していた
《ミサイルきます!》
《知ってます、私が引き付けるから撃破を頼みます》
シェフィールドは機体を大きくロールし、大きく曲がろうとする。そのお陰でミサイルは機体に当たることなく通りすぎていった。だが別のところからまたミサイルが確認された。
《!またくる!》
《わかってます。随分と速いですね》
それにたいしてもシェフィールドは避けることができた。無論このまま一方的に受ける訳もなく、彼女はその兵器に向かってミサイルを発射した。
一方もう一機はエディンバラが倒しておいた。
《FOX2・・・着弾、他に移ります》
《敵機さらに増援!数は5!》
《またですか》
5機はシェフィールドら3機に向かってくる。
《シリアス、エディンバラ。ついてきてください。増援を倒します》
《了解!》《了解!》
『よくも好き勝手にやってくれたわね!』
『全機!まずはあの3機から落とすぞ!』
5機は右に行こうとする3機を追いかけ始める。それを見た彼女は次の指示を取った。
《私とシリアスは敵を引き付けます。エディンバラはその隙をついてください》
《わかりました!》
《えぇ!?そんな簡単に言わないでくださいよ~!》
《ではいきますよ》
驚くエディンバラを他所に2機は減速した。そしてある程度つかせたあとはまたスピードをあげて散開、結果敵2機がシェフィールドを追い、シリアスはなんと3機に追いかけられた。
彼女らはどうにかして戦うのだろうか・・・
しばらくして一方ベルファストとメテオは着々と地上への攻撃を進めていた。
《さすがはA-10・・・もちろん、メテオ様もお上手に攻撃できておりますね》
メテオがA-10は攻撃機の理想形とも言えるその筋の者なら知らない者はいない機体だ。
通常ミサイルだけに限らず機銃でも攻撃力が極めて高い。その30mmの弾丸はとても硬いはずの重戦車を瞬く間に爆発させていった。
また、極めて兵装を持つ量も特徴だ。大型の攻撃機なため入れる兵装は戦闘機に比べて断然多かった。
それと同じくらい特筆する部分がある。それは・・・
メテオが低空飛行を続けていると敵の対空機銃が襲ってきた。戦闘機に負けじと放たれる弾丸らは大きなA-10に着弾した。
《メテオ様が機銃に被弾!》
『当たった!ノロマめ!・・・いやまて!?』
胴や片方のエンジンに当たったにも関わらず、依然として敵に向かい、そしてミサイルを発射した。
『っ!?くそっ!!』
機銃は再び乱射するが、不思議とそのミサイルには当たらず。そしてそこにいた敵は爆発に巻き込まれていった。
《メテオ様の攻撃が命中。メテオ様、大丈夫・・・のようですね》
A-10に弾痕が残っているが、特に気にしていないように飛び続けていた。これがこの機体の特徴のひとつ。極めて高い生命力だ。
かつての記録では、片方の主翼が半分無くそうが、片方のエンジンだけで飛び続けたり、あげく胴体着陸後にまた離陸したりと、常識はずれの生命力を誇っていた。
《あらかたここの地上兵器等は破壊しました。しかし、シェフィたちは大丈夫ですか?》
《こちらシェフィールド。私たちは平気ですから、メテオ様を護衛してください。攻撃機で戦闘機と戦うのは無理でしょうし一人にさせるのも危ないですから》
気づけば敵機は3機に減っており、内敵一機は、シリアスが追っている。
『くっ!さっきからなんでついてこれるんだ!?』
《・・・FOX2!》
『ぐぅ!!よ、よけ・・・!』
必死によけようとしていた敵機だが、避けることができずに被弾していった。
《良い調子ですね、シリアス。私も・・・》
シェフィールドも敵の動きを先読みするように敵機をどんどんと追い込んでいった。
『な、なんでわかるんだよ!』
敵がそう叫ぶも返事は当然返ってこず、もはや目と鼻の先程の近距離に近づいていた。
《機銃発射》
シェフィールドのユーロファイターから弾丸が放たれる。ほとんどが敵機に着弾していき、そして高度が保てなくなった。
『やられた!脱出する!』
《敵機撃墜》
《シェフィ!後ろ!》
エディンバラが注意すると、いつの間にか残りの敵機がシェフィールドを追っていた。そして掛け声の直後にそこからミサイルが放たれる。
彼女は慌てず、まず機体を真っ直ぐに飛ばす。そして敵の攻撃が当たる直後、ハイGターンをこなしてミサイルを避けていった。
『回避すんな!だったらもっと・・・!』
敵機はスピードを上げて接近していく。この機体はセイレーンの中でも機動性が高いもので、徐々にユーロファイターを性能に任せて追い詰めていった。
シリアスもなにかと追おうとするも中々近づけていない。
《速い・・・!シェフィールドさん、待っててください!》
《安心してください、すぐに済みます》
《えっ?》
『よし、これだけ近づけば・・・!』
それなりに近づき敵機はミサイルを再び発射する。シェフィールドは機体をロールすると同時にフレアを撒くと、追尾していたそれはすんなりとおびき寄せられた。
『あーもう!なら!』
直線に飛ぶシェフィールドの真後ろにつくためにまたセイレーンは近づこうとした。その時━━━━━━
ユーロファイターはいきなり真上を向き、
『・・・っは!?』
気がついたときにはその機体をすっかりと通りすぎてしまい、先ほどまで追っていた立場がすぐさまレーダー照射を浴びるかたちと化した。
『なに!?今何が起きたの!?』
一瞬のうちに起きたことに訳がわからなくなってしまい、機体を動かせずに慌ててしまう。その隙をシェフィールドは見逃さなかった。
《ミサイル発射》
『あっしまっ━━━━━━』
彼女が飛ばしたミサイルは真っ直ぐに飛んでいき、敵機の後ろに着弾した。セイレーンの機体は原型を保てず、落ちていったあとに爆発していった。
《・・・シェフィ。今のってもしかして・・・》
《えぇ、イラストリアス様の改装のお陰で【コブラ】が出来ました》
《コブラ!たしか
《えぇ、その通りです。流石に学んでいましたか。シリアス》
《見事なコブラでした。シェフィ》
《褒めるのは良いですが、敵がまだ他に残っています。早く掃除してしまいましょう》
《わかりました。皆さん、次は西部に参りましょう》
そのようなベルファストの指示がメイド隊に行き渡り、再度編隊を作った彼女たち。
5機の軍用航空機は別のターゲットへと向かっていくのであった。
次回に続く・・・
コブラと言ってもスペースのほうじゃないよ。
実際にエスコン7ではポストストールマニューバと呼ばれる技術のひとつとして採用されてるぞ。
けど端からみれば変態機動なんだよな・・・
ちなみに多分7と同じくらい3Dは変態機動ができるぞ。
気になったらエスコン3Dをやろう(提案)
それでは、またお会いしましょう。ではまた!
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大規模駐留基地襲撃、後編
いやもう・・・空いている間にエスコン7をやったのですが、興奮が収まらなくて・・・特にSPミッションはもう感動ものですね。
主人公が全力でFOX4(自爆)するシーンは涙なしではいられなかった・・・(大嘘)
それでは、どうぞ。
【前回のあらすじ】
ユニオンの前線基地に待機していたクリーブランド率いるネイビー隊と主人公メテオは、そこに来たエンタープライズ率いるホーク隊(今さらだけど正式名シーホーク隊)とベルファスト率いるメイド隊と合流。
ネイビー隊とシーホーク隊はユニオンに現れる大規模航空隊と戦闘に、
メイド隊はメテオと共にロイヤル諸国にある大規模駐留基地に襲撃する。
北西の基地を襲撃に成功した彼女らは着々と攻撃を進めていくのであった。
━━━━━━━━━━━━━━━━
【ロイヤル、セイレーン大規模駐留基地】
《こちらメイド1、南西部の基地を攻撃しきりました。最後の南部に進行します》
《了解です》
時は前回の話を少し飛ばし、南部を除いたエリアを襲撃したメイド隊は最後のエリアへと飛んでいった。
《敵の増援は恐らくここからも来ています。作戦ブリーフィングでも確認しましたが、ここには航空拠点があります。これからも出てくるでしょう。各員、くれぐれも注意してください》
《
《ベル、南部についたわ》
《了解、ここからは
《わかりました》
5機は固まって飛行をする。すると作戦エリア外から増援が来た。
《各員、基地の外から敵の増援4機が来ます。この機体は・・・上級機です!》
《うぇー?!ここで出す!?》
《この基地は規模が大きいため敵にとっても渡したくないのでしょう。・・・!下にも新たな機体が!》
基地の滑走路からは新たな機体が発進していた。この機体らは間に合わない。
《メテオ様、貴機はまず地上目標を攻撃してください。敵航空機は我らメイド隊が対処します》
その指示により、メテオの機体《A-10》は高度を下げ無誘導爆弾を当てやすいようにした。心理的にこの行動は地上の者にとって当てやすく、攻撃に集中することが出きるが、それがこのパイロットの狙いだった。
地上の攻撃を自分に向けることにより、味方の被害を少しでも減らすため、メテオは低く飛んだ。
そしてこの機体から放たれた無誘導爆弾は自由落下で落ちていき、
攻撃範囲の標的をしっかりと巻き込んでいった。
『くそ!なぜ当たらない!』
『しっかり狙え!敵は足の遅い攻撃機だぞ!』
『攻撃機だから怖いんだろ!!』
『こちら航空機部隊!離陸、そして増援が出た!これより交戦する!』
『よし!航空隊が上がった!敵は疲弊してるはずだ!押し込め!』
《敵機来ます!注意!》
離陸した敵機は速度を出しながら迂回してこちらに飛んできた。メイド隊はメテオを囲むように固まる。
接近した機体は照準が定まるとミサイルを放ってきた。狙いはエディンバラだ。
《ミサイル!
《エディンバラ、回避したらすぐに編隊に戻り・・・!こっちにもミサイルが!》
シェフィールドが喋っている途中、ミサイルアラートが発生、回避行動に移った。
《この角度・・・害虫ならではの嫌らしさですね。メテオ様、撒きしだいすぐ戻ります》
《了解。シリアスはエディンバラ姉さんを援護してください》
《わかりました!》
《メテオ様、しばらくの間ご自由にお飛びください。私が援護を致します》
ベルファストの機体はメテオの斜め後ろの位置で飛び始めた。すると敵機がA-10を狙うために追い始める。
《メテオ様、レーダー照射を受けています》
《私が追い払います》
照射を受けていないベルファストは減速を始める。その速度数値が500Kmを下回ると、
シェフィールドと同じように
『なっ!?なんだあの挙動!』
彼女はコブラと言う起動を見せた。空気抵抗により今日減速したため、敵機は通り過ぎていき、ベルファストの機体が元に戻ったときにはミサイルが発射されていた。
素早く飛んでいったそれは敵を追い、敵は避けようとするも直撃してしまった。
『くっ、くそ!落ちる━━━━━』
《敵を撃墜しました。メテオ様の元に戻ります》
『味方が一機落とされた。あの機体は・・・メイド隊か』
『メイド隊の1番機は《ユニオンの英雄》に匹敵する実力を持っていると言われている。各員積極的に落とせ』
基地に着いた上級機がやってくる。それぞれメイド隊を追い始め、ドックファイトになった。
《またこちらに着いたようですね。メテオ様。しばらくお待ちを》
追われる立場となったベルファストはスピードをある程度上げて飛行する。一方セイレーンはそれよりも早め、接近していった。
『目標を照準』
《・・・すぐには撃ってこない。必中を狙っているようですね》
食らいついた敵はなかなか撃たなかった。しかしベルファストがハイGターンで減速し、そのあとに真っ直ぐと飛ぶと。
『FOX2』
躊躇なく撃たれた。
《ブレイクします》
彼女は慌てずに飛ぶ。ところが旋回はしていない。スピードも出さず真っ直ぐに飛ぶのをレーダーで確認していたフッドは警告した。
《ベルファストさん!》
《大丈夫です》
そう言葉にしたベルファスト。すると次の瞬間━━━━━
そこで少し上に上がって
『・・・え?』
ミサイルはバク転した際に少し上がった機体の真下を通って行ってしまった。
なお、機体はコブラのようにその場に止まっているような状態なため、敵機までもベルファストの横を通りすぎてしまう。
『・・・いっ今のは!?』
呆気から数秒にすぐ立ち直ったが、高速の世界でそれは命取りだ。回転したユーロファイターはいつの間にか元の体勢に戻り、それと同時にミサイルが2発発射された。
敵機は急いで旋回しようとした。だが先ほどの呆気のせいで身体の言うことが遅れ、
そして完全に被弾した。
『ぐわぁあああ!!』
《こちらメイド1、敵を撃墜しました》
《・・・まさか実戦で【クルビット】を使うなんて、他の機体が狙っていたら墜ちてましたよ》
《他の誰かが狙っていないとわかったからこそ、この機動をとったのです》
《実戦でクルビットを使うとは・・・!さすがです》
《本当にねぇ、ベルったら・・・・》
シリアスが素直に感心し、エディンバラは少し呆れながらも納得する。しかし、ベルファストがメテオの方を見るとすぐに目の色を変えた。
《!、メテオ様が追われています!》
彼の機体の後ろには敵機がいた。そこにいる2機とも全力で飛んでおり、A-10は強引にハイGターンをしながら、敵機は減速して多少遠回りになりながらも無理のない姿勢で追っている。
《シリアスが援護します!》
そう言って彼女は自分の機体を旋回させ、エンジンを全快にする。
一方、敵機はミサイルを発射。メテオはハイGターンを維持したままにしてそれを回避した。
《メテオ様がミサイルを回避しました》
《しかしあのままでは負担が大きいです!シリアス急いで!》
一刻も争う事態に全力で飛ぶが、すぐには差が縮まらない。シリアスは通常ミサイルより多少射程距離の長い特殊兵装に切り替え、敵機をロックオンしようとした。
・・・・が
A-10が全力で飛びながら
クルビットをした。
《『《・・・へ?》』》
A-10はバク転をし、敵機はそれをやっている機体の下を通って行く。ちなみに敵機のパイロットは、(あれ・・・?A-10って推力偏向ノズルついてたっけ?)と、考え込んだ。
そんなことをしている間に、メテオの機体は元に戻ってミサイルを発射。飛んでいったあとミサイルアラートに気がついた敵機は、その直後に着弾をし、墜ちていった。
《・・・メテオ様が敵機を撃墜しました》
《・・・いや待って!?なんでA-10がクルビットできるの!?あのスピードで!!私の見間違い!!?》
《これは・・・マニューバシステムの一言で説明がつくでしょうか》
《つ、つくと・・・思います・・・?》
なお、その後A-10は何事もなかったかのように無誘導爆弾を投下をしていった。
彼女らは先ほどの光景を一旦記憶の隅に置いとこうとするも、うまく忘れることができなかったと言う・・・。
━━━━━━━━━━━━━━━
【数時間後・ロイヤル中央基地】
大規模駐留駐留基地への襲撃は成功した。補給なしでの戦闘だったが損失も0で予想以上の戦果に上層部は驚いた。
メイド隊のこともあるが、噂のルーキーもまた興味を示しており、そしてフッドもまた例外出はなかった。
彼女は今A-10のある格納庫に足を運んでいた。彼、メテオの乗っていた機体は機銃で撃たれた跡がある。それを見ている女性にフッドは近づいた。
「夜間にまで整備お疲れさまです。【イラストリアス】様」
「フッド様。そちらもまだお仕事をなされているのですか?」
「ええ、仕事終わりにこちらへと思いまして」
そう軽く挨拶をすると、彼の機体をもう一度見る。幾つかの機銃の跡。しかしよく見ると、機体に詳しい者なら違和感を感じる
「この匂いは・・・無理に無理を言わせたようなものですね・・・」
「えぇ、マニューバシステムによる強引な機動。パイロットはもちろん、機体までもが大きな負担が襲いかかるものです。よく彼とこの機体は無事で済みました」
「そうですね。・・・そうですわ。イラストリアス様。【陛下】が明後日にこちらに来て久しぶりにお茶会を行うそうですよ」
「まぁ、それは楽しみですわ。ちなみに他に今回参加する方は?」
「今回の参加者は私に、陛下【ウォースパイト】様・・・そして陛下の推薦でメテオ様が参加する予定です」
「メテオ様が?陛下はどうして彼を・・・?」
「どうやら気になるそうです。メテオ様の返事はまだですが・・・」
「うーん・・・確かに気になりますね。私も今度のお茶会にはメテオ様について聞いてみようと思います」
そう提案したフッドはあのシステムについて思いながら機体を見つめていた。
ちなみにだが今日はもう時間が遅かったため、メテオの機体の修理は明日に持ち込んだと言う。
~続け~
エスコン3Dじゃあどんな機体でも敵の前にいる状態でアタックマニューバ仕掛けたらクルビットができると言う変態設定というね。
ちなみにですが、多分作者のやる気のせいでまた大きな間が空くと思います。
どうかご了承下さい。
ではまた。
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ロイヤルのお茶会。
それはそれとして、エスコン7のアップデートが今年の秋になされるそうですね。私気になります!
新スキンとしてエスコンzeroのもの、自分zeroはやったことありませんがそれでも楽しみです。
そして何よりも架空機!エスコン通じゃないとわからないような機体が3機追加されるそうですが、いやぁあの機体が7で飛ばせるとは・・・
みんなはどんな架空機が好きかな?ちなみに自分はファルケンです。
前回のあらすじ。
敵の大規模駐留基地を制圧。あとメテオがA-10でクルビットしてた。
━━━━━━━━━━━
【ロイヤル中央基地司令官室】
司令官室なだけあって上品な家具わ装飾品が設置されているが、机の上には淑女が使うであろう様々な菓子、お茶等が置かれてある。
ロイヤルの貴族伝統のお茶会をするためにあり、その部屋に複数人の淑女らがいた。
「・・・ベル、再確認するようだけど、メテオは来ないのよね?」
「はい」
「そう、楽しみにしていたのだけれどもね・・」
ロイヤルの女王、エリザベスが少し残念そうにそういう。彼女は見た目こそは子供の用に見えるが、実際に国のトップの者だ。その人の誘いを断るとは、エリザベスの側近のウォースパイトはやや信じれない様子だった。
「陛下直々のお茶会を断るとは・・・それほど大切な用事でもあったの?ベル」
「その事ですが、メテオ様は自分にとって恐れおおいと感じたため、断ったのです」
「むぅ、そう思うことは確かに分からなくもないわ。だからと言って本当に断るものかしら・・・」
「仕方ないわ。さぁ、始めましょう」
その場にいるのはエリザベス、ウォースパイト、メイド隊のベルファストに貴族であるフッドとイラストリアス、まさに淑女と呼ばれる者たちが集まっていた。
「さて、本来お茶会で出すような話題ではないのだけれども・・・現状各国の様子はどうかしら」
「はい、まずは我が国からの報告です。先日の駐留基地の襲撃はユニオン軍の航空士、メテオ様を含むメイド隊が完遂、後にきたロイヤル陸軍が制圧を完了いたしました。」
「いい報告ね。さすがは我ロイヤルメイド隊だわ」
「また、ほぼ同時刻にユニオンで行われた大規模空戦はエンタープライズ様の活躍により制空権を獲得、ユニオン軍の被害は軽微となっております」
「さすがはユニオンの英雄ですわね。彼女なら成し遂げられると思いました」
「当然ね、なんせ女王のこの私が認めたもの。私はわかっていたわ」
「それと【重桜】に関しても、空戦が行われました。その際に関しては、セイレーンが航空大隊、20計機による航空隊が重桜の領土に侵入しましたが、【一航戦】【五航戦】の4機により進行を阻止しました」
「たった4機で大隊を撃退するとは・・・」
「重桜のパイロットは人数が少ないこそ、その分一人一人の錬度が高いことで有名でしたわね。それにあの一航戦が出ているとなれば納得がいきますわ」
「なるほどね。ところでベル【鉄血】の動きはどうかしら?」
「鉄血に関してはここ最近特に大きな目立った動きがありません。現時点ではアズールスカイ内の中で鉄血が領地をセイレーンの被害から特に防いでいますが、それゆえか進展が無しでございます」
「・・・あの鉄血のことだからなにか裏でしているのだろうと思うわ」
「と、言いますと?」
「具体的にはわからないわ。ただの勘よ」
「ふむ。確かに今はなにか目立たずに行動をしていると考えるべきでしょうね」
「鉄血・・・なにを考えているのかしら」
エリザベス、ウォースパイト、フッドとイラストリアスは手を顎にあて、目をつむりながら全員似たようなポーズで考えた。
するとそこへ廊下からドアをノックする音が出る。エリザベスが入る許可を出すと、そこからベルファストの僚機、シェフィールドが現れた。
「陛下、お知らせをお伝えにしに来ました。ロイヤル南部前線基地の諜報組織からの情報です」
「・・・聞かせてちょうだい」
「はい、今回ロイヤルが手に入れた情報、それは━━━━━━」
━━━━━━━━━━━━━━━
数日後
【ロイヤル中央基地、作戦室】
フッドは先日にシェフィールドから受けた情報を資料にした状態で手に持ち、作戦室にメテオを含むメイド隊を集め、ブリーフィングを始めた。
「さて、早速ブリーフィングを始めましょう。今回、我ロイヤル諜報部隊からの情報です。
セイレーンは明日、10:00に諜報部隊がいる南部前進基地に敵の陸、空大隊が来ることが明らかになりました」
「また大隊ですか?前のユニオンでの空戦といい、重桜でも起きたと言うのにどうしてこうも立て続けに?」
「そこまでは不明ですが、現段階では今あるこの情報が確定的になっています。我々は南部前線基地を奪われないよう他の部隊と共同して、対抗に当たります。
今回の作戦で参加する部隊は、メテオ様を含むメイド隊、そして他基地にいる【ウェールズ様】が率いる【ナイト隊】、そして【ジョージ様】率いる【セイバー隊】で行います」
「あの方々と作戦を行うのですか・・・。それほど敵は終結させているのですね。しかしどこからそんな戦力が?」
「セイレーンのことです。どうせ変な兵器使って戦力を増やしているのでしょう」
「それと戦力差についてですが、こちらの今回参加する総合戦力と比べると、なんと約4倍差の量。空には3倍差、地上だけでも5倍差の戦力が掛かってきます。
ですがセイレーンが質より量と言う戦法を取っているのは、今までに幾度とありました。そして我々人類は、それに屈することなく戦い、そしてかの大戦では退けることができました。
今回も我々なら可能です。皆さん、アズールスカイの誇りに、そしてロイヤルネイビーの誇りに掛けて勝利を納めましょう!」
「「「「承知しました!」」」」
「メテオ様、あなたの活躍にも期待していますよ。さて、彼の機体はどういたしましょうか」
「フッド様。その件につきましては【トーネードGR.4A】ならどうでしょうか。今回の作戦は対地対空両方の戦闘が必須となり得ます。そのため【
「なるほど、それはいいですね。では今作戦ではメテオ様はトーネードに乗っていただきます。ロイヤルの技術の結晶を是非かんじてみてくださいね」
こうしてロイヤルの対陸対空両方の大きな作戦に参加することになったメテオ。4倍という戦力差をどうやって抑えるのか・・・
【続け】
ぶっちゃけ言ってトーネードのことって全然知らない。自分エスコンシリーズは3Dと7しかやったことないの・・・
まぁウィキペディアで少し調べたら何となくわかりましたが。
トーネードの活躍を期待してくれよな!(次の投稿がいつになるか不明だが)
ん?主人公の期待?なに言ってるんだい?エスコンの主役は航空機だろ?
えっ違う?ならごめん。
てことで、ではまた!
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