ガルパン?ああ、最高だよ。俺が実際生きて言うことだ。間違いない。 (燐光)
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神原ユキが行くガルパン生活
ユキ、黒森峰に入学す。


おい、戦車乗れよ。


 ■■月■■日

ついに俺の夢が叶う。

これから過ごす日々を記憶以外に残すため日記を書こうと思う。

しかしこの日記を他の人に読まれては絶対にダメだ。俺の人生が終了してしまうからな。だからこの日記のファイルは厳重にロックしとかないと…

所謂俺は俗に言う転生者だ。前世はアニメを愛するしがないサラリーマンだった。しかし転生するときに定番な転生トラックに轢かれた訳でも、白い空間で神だと名乗る『お前神は神でも邪神の類だろ』系の性格が悪いじじいから「お前はこちらの手違いで死んでしまった…申し訳なく思っているからお詫びに転生させてあげるよ☆」と説明になってない説明を受けた訳でもない。いきなりこの体に俺の記憶が入っ…いや。違うな。蘇ったと言った方が近いかもしれない。

 

そう、あれは四歳のときのことだった。その頃は普通の女子の幼稚園生だった俺は両親に面白いものを見せてあげようと言われ静岡県の富士演習場に連れていかれた。そこで行われた()()を見て俺の記憶が蘇り、これからの目標が決まった瞬間だった。そこでなにが行われていたって?それは戦車道全国高校生大会の決勝だった。つまり俺はあの名作アニメ『ガールズ&パンツァー』通称ガルパンの世界に転生したのだった。女の子として。

その後、俺は興奮して親に対して戦車に乗りたいと必死にお願いしてしまい、両親は娘のあまりの変わりようにびっくりしたらしい。まあ、俺の意思が出てくるまではとても大人しい本ばっかり読んでる子供だったから、どうにかしようとして、親は富士演習場に連れていったらしいから、いきなり男言葉で戦車に乗りたいと興奮したらそりゃびっくりするだろう。しかし我慢しろっていう方が無理な話だぜ。ガルパンの世界に行けるだけでガルパンおじさんにとっては1億円出してもおかしくない話だからな。

 

そこで俺は体を鍛えて、勉強をおろそかにすると母親が怒るので勉強もやり(まあ、元々勉強は嫌いではなかったから楽勝だったけど)、小学生の頃になるとその地域ではちょっと名の知れた砲手になっていた。そして小学5年生になるときに『ユキ、中学はどうする?』『やっぱり、黒森峰とか聖グロみたいな戦車道の強い学校に行く?』という親からの質問で俺はとてつもなく悩んだ。

原作に出てくる学校に進学するのは当然なんだが、その内の一つに絞れなんてすぐに回答できるわけないだろ!いい加減にしろ!となったので、一週間悩みに悩んで、黒森峰を選んだ。

他の学校で最後まで悩んだのは聖グロとプラウダだが、プラウダはノンナさんと砲手がかぶっているし、この体が極度の寒がりだったから断念した。前の体は寒さに強かったのに…

聖グロは自分が紅茶が大嫌いだからまず通えないことに気づいた。自分は根っからの珈琲党だからな。キャラ的にはダージリンとかオレンジペコは好きなんだが、コーヒー好きは生きられないと悟り断念。

だから黒森峰になった。あそこの主要メンバーに砲手はいないし、主人公のみぽりん(軍神)もいるし、いいかなって。

え?アンツィオ?あそこはなぁ。ドゥーチェが入ってくるのが高校だからそれまでのアンツィオのいるのは、もったいないというか他の中学に行った方がいいと思った。

 

そして今日はついに黒森峰中学校入学式の前日だ。受験は戦車道履修コースで一般受験よりも筆記試験は少し簡単だったからだったから余裕でした。ちなみに『月刊戦車道』や大会をみていて分かったが俺はみぽりんやエリカと同じ年だった。だから受験のときにもしかしたらみぽりんやエリカに会えるんじゃないかと思い、少し楽しみにしていたがさすが全国一のマンモス学校、見つけられなかった。だって受験人数千五百人っておかしくない?戦車道履修コースだけの戦車の実施試験も受験人数が多すぎて戦車の数が足りないからという理由で三日に分かれていたもん。たぶん違う日だったんだろうなあ。

俺の家は本州にあるからホテルに母親と一緒に泊まっている。父親は会社があるから来れてない。でも家から熊本に向かうとき号泣されて抱きしめられたときはすこしびっくりした。そこまで俺を溺愛してるとは思ってなかった。でもごめんなさい。父さん、俺中身は精神年齢三十歳以上のおじさんなんです…

 

明日からは寮生活になる。なんと戦車道履修コースの生徒は一人部屋らしい。お金があるなぁ。みぽりんやエリカと仲良くなれるといいな。自分でも興奮しているのが分かる。ここまで長い文を書くなんて前世の俺では考えられんかった。だって日記なんか宿題でしか書いたことなかったし、俺の平凡な人生なんて書いてどうするんだという考えだったからな。でもこれからはいっぱい書くこともあるだろう。

「ユキ。そろそろ寝なさい。明日楽しみなのはわかるけど。寝坊するわよ。」

「わかってるよ、母さん。おやすみ。」

母は怒ると怖いからそろそろやめよう。

明日、本当に楽しみだ!

 

 

 

 ■■月■■日

やばかった(語彙力消失)

まさかみぽりんやエリカと同じクラスになるとは思ってなかった。受験のとき会えなかったから乱数調整が行われたんだな!生のみぽりんとエリカが見られて感動して泣いちゃいました。そしたらみぽりんがどうしたのと心配してくれました。まじみぽりん大天使 

それで黒森峰に来れたのが嬉しくてと答えたらエリカに呆れられて「馬鹿じゃないの。」と言われ、その後にハンカチを渡されて「これで拭きなさい。顔がひどいことになっているわよっ!」と顔を背けて言われた。やべぇ、生のツンデレエリカだ。尊い…

 

そしてその後世間話をして分かったが、やっぱみぽりん友達いなかったのね…

喋っていて家のことや(知っています)自分に友達ができなくて中学でも出来ないと不安になっていたからユキちゃんが話しかけてくれてうれしいと言ってくれた。やべ、嬉しすぎてまた泣きそう…そんな話を聞いたら友達になるしかないダロォ!?だからエリカも巻き込んで三人で携帯番号と●INEを交換した。エリカは呆れていたけど口角が上がっているのを俺は見逃さなかった。まあ、エリカも友達少なそうだもんね。本当は交換できてうれしいんじゃろう?分かるよ(ニチャア)

明日から戦車道の練習が始まるということだから、まじで楽しみ。さて俺ら三人で取っちゃいますか、戦車道。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、まほ隊長のこと書いてなかった。今日の入学式で在校生代表として挨拶したんだが、なんて言ったと思う?「頑張ってくれ。」だけだよ?他の新入生ポカーンとしてたからね。俺は原作を知っていたから、『うおおお!!本当口数少ないんだ!やべえよ!まほりんの声が俺の耳にいいいい!!!』と心の中叫んでいたけどね。

そのあと新入生代表としてみぽりんが宣誓したんだが、こっちは緊張して慌てているのが分かったから、みぽりんマジ大天使と心はぴょんぴょんしていた。




まさか二日間の日記だけで一話使うとは思ってなかった。
まだ会話も名前の出す予定のないお母さんとバカのユキ(主人公)しか喋らないとは…
今回のうぷ主はそのあまりの自分の文才のなさで終了されました。次回のうぷ主はもっと上手く書いてくれるでしょう。


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ユキ、軍神と戦車に乗って恐怖す。

またグダだ!!またグダだ!!


みほSide

 

私、西住みほは不安でした。家の関係や自分が引っ込み思案なせいもあって、小学校では友達があまりいませんでした。

だから黒森峰中学に上がっても友達ができるかどうか不安で入学式に出ました。

でもなんと私にも友達ができたのです!

 

 

 

 

 

入学式で新入生代表として挨拶をした私は少し疲れていました。元々人前に立つというタイプではなく、いつもお姉ちゃんに任せていたので挨拶するのに慣れていないのです。だから教室では席に座って、ぼうっとしていたんです。

 

入学式のあとは軽く自己紹介をして午前中で終わりだったので、話す人もいないので帰ろうとしたら話しかけられたのです。「なあ、入学式で代表挨拶してたよな!確か名前は…そう!西住みほさん!少し話さないか?」と。いきなりのことだったのでびっくりしました。話しかけてきた子が白い髪を腰の辺りまでまっすぐに伸ばしたとても綺麗な子だったからです。その子の隣にいた女の子も「いきなり何言ってるのよ!ガツガツしすぎよ!」と呆れていました。

私に話しかけてくれる人がいて嬉しかったので、喜んでその二人と話しました。私に話しかけてきた女の子は神原ユキさんという名前で本州の方からやってきたそうです。顔はとても可愛いくて背もあまり大きくないのに話し方は男っぽく一人称も俺でした。でも話していてとても親しみ深いというか、楽しい気持ちになるので不思議です。

 

それでたぶんユキちゃんに無理やり連れてこられた子は逸見エリカさんという名前でユキちゃんと席が隣だったのでユキちゃんから話しかけられて仲良くなったそうです。「ユキったら、最初からすごいグイグイ来てびっくりしたのよ?」と言っていてそれでも顔は嬉しそうだったので、ああ、ユキちゃんはそういう人なんだなと納得しました。だってエリカさんはとても綺麗で、少し近寄りがたい雰囲気があるのに躊躇なく話せるユキちゃんはすごいと感心します。ユキちゃんはたぶん誰とでも仲良くなれる。そんな気がします。

そのあと学園艦の中を三人で歩いて買い食いやショッピングをしました。とても楽しかったです。ユキちゃんには感謝しかないです。エリカさんとも仲良くなれたし…

明日から戦車道の練習が始まるというので少しドキドキしています。できたら三人で戦車に乗りたいなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■■月■■日

今日は戦車道の初めての練習だったから新入生で二チームに分かれて紅白戦をしたけど…

いやあ、みほエリ強すぎない?

戦車に乗るメンバーは自由に決めて良かったから、みぽりんとエリカを探そうとしたら、もう二人で集まっていたのよ。コォレは来ちゃったんじゃない?みほエリが、と思っていたら、みぽりんがいきなり手を掴んできて「もちろんユキちゃんは一緒に乗るよね?」と言ってきた。あれ?みぽりんってこんな積極的だったっけ?と思ったが、これはあれだな。友達ができたからか。まったくもう、みぽりんったら可愛いんだからと、結論つけて、もちろん!と返しといた。

 

それでさぁ、みぽりんが車長、エリカが副長で俺が砲手だったんだけど、強すぎる。やっぱりみぽりんは軍神だわ。ルールは殲滅戦だったけど相手はたぶんみぽりんを警戒したんだろう。俺らの戦車にたくさんの戦車を向けてきたの。そしたらみぽりん。味方に連絡して自分の乗ってる戦車をわざと孤立させ、相手が追ってきたところを周りで囲ませてやっつけるということをやったわけ。そしたら見事にはまって、勝ったのよ。エリカも味方を鼓舞したり、状況を判断してみぽりんに伝えたり、才能の片鱗を見せていましたね。

え?俺?みぽりんのはっきり言って無茶ぶりな命令に対して必死に従って撃っていただけですけど何か?ホントに全弾を当てるのは難しかったぜ。

 

それでうちらのチームが圧勝。まほ隊長も「良かった。」と口少なく褒めてくれた。これだけで頑張れるわ。マジでホント。

その後、三人でお祝いとして喫茶店でお茶した。みぽりんやエリカは俺の砲手のおかげで勝てたと言っていたけど、マジでそれは買い被りすぎてるだろう。みぽりんとエリカがいたからだって。本当に二人と一緒で良かったよと言ったら、エリカに「バカじゃないの?ユキもすごいんだからね!普通あんなに早く照準合わせられないから。」と言われ、そうかあ。だからみぽりんの指示が途中からきつくなったのか、と思い誇らしい気持ちになった。これなら本当に三人で天下とれるんじゃない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリカSide

 

私は黒森峰中学校に入学した。それは戦車が大好きだからだ。家も近いし日本一の学校に通いたい!と思い、猛烈に勉強もしたし、戦車道の練習もした。そして無事に黒森峰に受かった。あの時は親と一緒に泣いてしまった。それだけ嬉しかったのだ。憧れの学校に入れることが。

そしてそこで私は二人のこれからもずっと長い付き合いになるであろう二人と出会った。神原ユキと西住みほだ。

 

最初に話したのはユキの方だった。やっぱり最初は周りは知らない子だらけだから、緊張していた。そしたらいきなり隣りの背の低い女の子が声をかけてきた。

「なあ、エリカさんも戦車に乗るのか?」

「え?と、突然何?」

「ああ、ごめん。名前を言ってなかったわ。俺の名前は…」

「神原ユキさん…で良かったわよね。」

「おお。自己紹介覚えてたんだ。そうだよ。神原ユキ。適当に呼んでくれ。」

「…じゃあ、ユキって呼ぶわ。」

「じゃ、俺はエリカと呼ぶわ。よろしくな、エリカ。」

「で、私に何の用かしら。」

「実は…友達になってくれないか?」

「は?」

ユキは本州から黒森峰に入りたくてわざわざ出てきたらしく、周りに一人も知り合いがいなく、だから同じく話す人がいなさそうな私に声をかけてきたらしい…別に話す人がいなくてさみしくしてたんじゃないわよ!ったく、おせっかいというか、バカというか…

 

でもユキと話すのは楽しくてオリエンテーション中はずっとユキと話していた。そして午前中で終わりになり、終礼のときにユキが、

「ねえ。あそこでずっと一人でいる子ってさ。入学式のときに新入生代表としてスピーチしてた子だよな?」

「ええ。たしか西住みほという名前で、熊本の名家の西住家の姉妹の妹で姉が今のまほ隊長なはずよ。」

「まほ隊長って入学式の在校生挨拶で『頑張ってくれ』と一言で終わらせたあの人か?」

「ええ、口数が少ないという噂は聞いてたけどあそこまで少ないとはね…」

「なあ、あの子にも話しかけようぜ。一人らしいし。」

「あんたねえ。相手の気持ちを考えて…」

「よし!善は急げだ!エリカ、行くぞ!」

「ちょっと!待ちなさいよっ!」

そう言ってユキはいきなり私の腕を掴んでみほのところへ走っていった。人の気も知らないでっ。

「なあ、入学式で代表挨拶してたよな!確か名前は…そう!西住みほさん!少し話しないか?」

「え…?」

「ちょっと、いきなり何言ってるのよ!ガツガツしすぎよ!」パシーン

「イッタアァ!エリカなんで叩くのよ!」

「あんたが落ち着きがないからでしょっ!このバカっ。」

こんなことをしてるからみほはオロオロしてたわね。まったく、ユキはこの頃から落ち着きがなかったわね。

「ど、どうしたの?ユキちゃん。涙出てるけど…」

え?

「わ。本当だ。たはは…たぶんこの学校に来れて本当に嬉しいからだと思う。エリカとみほにも会えたしな。だけどだっせーな。俺…」

まったく、本当にバカなんだから…

「これで拭きなさい。顔がひどいことになっているわよっ!ったく。手が焼けるんだから。」

「あ、エリカサンキューな。」

そのあと、泣き止んだユキが「よーし。この学園艦の探検でもすっか。一つぐらいなんか奢るわ。かっこ悪いとこ見せちゃったからな。」と言い出し、外に出てお店を回ったり買い食いをしたりして遊んだ。友達と遊ぶなんて受験勉強が忙しかったからとっても久しぶりで楽しかったわよ。

でもユキ…もうちょっと落ち着けないかしら。結構疲れた…




二代目うぷ主よ。貴様は前回よりも字数を多くしながら三分の二をみぽりんとエリカの回想シーンに使い、日記も一日しか書かなかったな?そのことについて何か弁明があるか?
「━━…」
うるさいっ!!貴様の言い訳なんて聞きたくないわ!
問答無用だ!ZAP!ZAP!ZAP! ピチューン

三代目うぷ主はもっと話を進めてくれるでしょう。


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ユキ、黒森峰の日常を謳歌す。

今回の特大ネタバレします。


『三代目うぷ主死す』


では本編をどうぞ。


 ■■月■■日

今日から一年生も先輩方と交わって練習することになった。が、いきなりまほ隊長がうちの戦車を一軍で練習させると言って、二軍の先輩たちが猛反対してきた。

まあ当然ちゃ当然だわな。いきなり現れた一年生が一軍になるのは許せないだろう。己のプライド的にも。それにみほが車長なのも気に食わなかったんだろう。まほ隊長が身内びいきしているんじゃないか。本当にまほ隊長ほど実力はあるのか。本当はあの一年は弱いんでしょ?と。

 

みぽりんは自分が話題に上がっていてオロオロしていて縮こまっていただけだったが、そこで猛烈に怒りの炎を燃やしていた人間が三人いた。

まず一人目は当然俺。みぽりんをバカにされたら我慢なんかできないよナァ!?

エリカも怒っていた。原作のスピンオフにあたる『フェイズエリカ』では、みぽりんが副隊長に任命されたときにみぽりんの副隊長の姿に不信感を抱き後々まで禍根を残してしまうことになるのだが、俺がそうしないように工作(?)をしたのと、みぽりんと一緒に戦車に乗ったことから信頼関係が生まれ、みぽりんをバカにしてきた先輩に激怒していた。感じる…俺にはみほエリの鼓動を感じるっ!!やっぱり黒森峰だとみほエリを育てないとね。

そして一番怒っていたのはまほ隊長だった。顔の表情はあまり変わっていなかったが、俺には感じられた…愛する妹をバカにされたその圧倒的怒りっ!!それはまほ隊長のオーラからも滲み出ていた。

 

そこで俺はある提案をした。これは戦車の問題ですから戦車で決めません?と。

具体的には

①こっちは一両でいいです。

②そちらはどうぞ何両でもいいですよ。こちらが勝つので。

③ルールはそうですねぇ…うちらの乗ってる戦車が撃破されたら負け。逆にこっちはそちら側の戦車を殲滅しなければだめ。これでいいでしょ?先輩

と丁寧に相手を逆なでする内容の提案をして相手をもっと激怒させた。まあ、こんなどこの馬の骨かも知らないチビに挑発されたんだからそらそうなるよ。

だがそれも計画通り(ニヤリ)。

 

ぶっちゃけ西住みほ(軍神)がいれば絶対に勝てるんだよなあ。二軍の先輩ぐらい。それを相手は気付いてない。まあ、気づかれないように提案のとき煽ったんだけど。

と決まったら、何故かまほ隊長がこちらのチームに入って来ると言い出した。なんで???いや、まじでまほ隊長が参戦したらただの虐殺になるから!ホントに!

だから、さすがに「そこまでは…」とやんわり止める…訳ないだろ?使えるものは使うんだよ!ちなみにあなたこんな格言は知ってる?『英国人は恋愛と戦争では手段を選ばない。』うちらもそうだ。『みぽりんを守るためには手段を選ばない』んだよ!!

 

その後、二両の西住姉妹(軍神姉妹)チームVS三十両の先輩方チームの試合があったけど…いやあ、蹂躙してましたね。まあ、こんな戦い三十匹のネズミ対二匹のライオンみたいな構図だからね。ご愁傷様でした。

俺は相手の心をぶっ壊す思いでただひたすらに弾を撃っていたよ。わーい、戦車で弾撃つのたーのーしーいーなー(無慈悲)

そんなこんなで先輩たちのこころは打ち砕かれ、試合が終わったあとにまほ隊長がいきなりみぽりんを副隊長にするという提案もすんなり通った。…あんな戦い見せられちゃったもんね。しょうがないね(自然の摂理)

 

ただ、みぽりんが「私がなってもいいのかな…大丈夫かな…」と不安がっていたので、エリカと俺の二人で黒森峰のノンアルビールを飲みあいながら、みぽりんのことを励まし、「みほなら大丈夫だって!みほのことは(戦車道の仲間として)大事だから!俺とエリカが信じてるから。」とか言ってみぽりんを元気づけた。エリカも「あんたなら平気よ。私もついているんだから自信を持ちなさいよっ!」とみほエリcp厨からしたら極上のツンデレエリカを見せてくれました。感謝っ…!圧倒的感謝っ…!

そうやって二人の激励を受けたみぽりんも「うん。私がんばるよ!だから二人もついてきてくれるかな。」と言ってくれ、三人の絆はもっと深くなったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…それにしても、ノンアルビールはおいしいわ。この体になって一番残念に思ったことは、あと何年もお酒が飲めないということだからな。でもこのノンアルビールは普通のビールと比べても結構イケる。いやあ、黒森峰来て良かったぁ。

                                            

『こっから先は短いダイジェスト形式で短い文章の日記となります。なぜこうしたって?これ以上バカ真面目に描写すると物語が進まないからだよ!(何故か逆ギレ)まあ、くわしく私が書きたくなったらおま●けとして後で上げるので(例えばバレンタインとか)それまで待ってね。三代目うぷ主との約束だよっ♡』三代目うぷ主の死体から発見されたメモ用紙

                                            

 ■■月■■日

今日初めて聖グロと勝負したが、何故か相手の一人から、試合前に抱っこされたんだが。「小っちゃくてお人形さんみたいでかわいいっ!」と。そこまでチビじゃねえよ(怒)。カチューシャよりはでっかいからな!133センチはあったもん!!…いや、やっぱり小さいか?

そのことにみぽりんが大抗議。

「たしかにユキちゃんは小さくてお人形さんみたいですけど、部外者のあなたが好き勝手に抱いていいものじゃないんですよっ!」

いや、みぽりん。怒るとこ違ない?誰にもして欲しくないんですけど。こんな状態を容認しないで?

そうなんやかんやしてると聖グロの他の生徒が「隊長!なにやっているんですか!ほら。帰りますよ。」と首根っこ掴んであっちの陣営に持って帰っていった。

…いや、なんだったの?これ?抱っこしてきた人の顔見覚えないし。でも首根っこ掴んだ生徒はなんか見覚えあるんだけどなあ。

 

 ■■月■■日

月刊戦車道を見ていると先日のロリコンの聖グロ隊長のインタビューが載ってた。紅茶の園の戴冠ネームをもらっていて、アールグレイという名前らしい。

いや、アールグレイとか分かるかよっ!あの人ガルパンおじさんである絵師さんのただの妄想キャラじゃねえか!

あと、もう一人の方も思い出した。あれダージリンや。髪をまとめていなかったからすぐには気付かなかったわ。

 

 ■■月■■日

みぽりんとエリカが俺の部屋に遊びに来て、昼ご飯を作ってあげた。でもみぽりんから「ユキちゃん。料理上手かったんだね。」と言われ、「え?なんで?」と聞き返したら「だってユキってだらしないじゃない。」と言われ、たしかに料理以外の家事スキルはないけど!「料理だけは実家にいるときから俺が作ってたんだよ。」と言って「なんで?」と言われたんだけど…俺の母さんがまじでヘタクソなんだよなあ。舌はちゃんと正常なのに、なんであんな兵器みたいな料理を作っちゃうんだろう?

そう説明したらエリカが「だったら、こんどハンバーグ作ってみてくれないかしら?」とお願いしてきたから、今からハンバーグのおいしい作り方を練習したいと思います。上手いの作ってあげなきゃ…

ご飯を食べ終わったら、三人でボコ劇場版を見た。みぽりんが俺らにボコを布教したいのは分かるんだけど…ごめん。面白くないわ。エリカも途中から見てなかったけどね。みぽりんはボコに夢中で気づいてなかったけど。

それからは雑談や俺がコーヒーサイフォンで淹れたコーヒーを飲んだりして過ごした。とても楽しかったです。(小並感)

 

 ■■月■■日

全国大会始まりました。たぶん黒森峰が勝つけど。

 

 ■■月■■日

全国大会優勝しました。楽勝でしたね。みぽりんとエリカが喜んでいるのを見れたことの方が俺にとっては大事です。(迫真)

 

 10月23日

今日はみぽりんの誕生日だったから、エリカと二人で誕生日パーティーを開いた。メチャクチャ楽しかった。今みぽりんの部屋でお泊り会してるからくわしくはまた今度書こう。

 

 ■■月■■日

今日は俺の誕生日だったから、みぽりんとエリカがプレゼントをくれた。それは黒のマフラーだった。

選んでくれた理由は、

「ユキは寒がりだから必要だと思ったからよ。」byエリカ

「ユキちゃん。朝登校するとき震えていたからあったら便利かなと思ってエリカさんと二人で選んだんだよ。」byみぽりん

ということでまじで嬉しくて、その場で巻いちゃったもん。部屋の中で。エリカは「バカじゃないの?今巻くものじゃないわよっ!…まあ、似合っているけど。」と百点満点のツンデレを見せてくれ、みぽりんも「かわいいよ!」と言って抱きしめてきた。

…なんか最近みぽりんのスキンシップが多くなってきた気がする。そのせいで先輩や同級生からもマスコットとして見られてきてるんだよなあ。いきなり頭わちゃわちゃと触られたり、いきなり肩車してきたり。俺はカチューシャじゃねえぞ!(怒)でもみぽりんに対しては甘くなっちゃうんだよなあ。でもどうせならエリカに対してスキンシップを増やせばいいのに。そう思いません?ガルパンおじさんの方々?

あ、後エリカのハンバーグおいしかったです。

 

 ■■月■■日

そろそろバレンタインが近いからみぽりんにバレンタインどうする?と聞いたら「え?バレンタインって家族とかに花を渡して感謝し合う日じゃないの?」と言われた。たしかにドイツではそういう習慣で西住家もドイツ流だから薄々分かっていたけど、まさか本当に日本のバレンタインを知らないとはな…

 

 3月6日

今日はエリカの誕生日だから、エリカの部屋でお泊り会でーす。だから日記書く暇ないんや。ごめんな。誰に謝っているか分からんけど。

 

 ■■月■■日

今日は終業式だった。来年も三人が同じクラスだったらいいよなあ。祈っとくわ。それに春休みも三人でたくさん遊ぶ予定だから、本当に幸せだぜ。この世界に転生してきて本当に良かった。誰だか分からんけどありがとな。俺は楽しんでいるぞおおぉぉ!!




死なないで四代目うぷ主!
あなたがここで死んだら、いつになったら高校に行って本編が始まるの?
三代目うぷ主が中学一年を終わらせてくれたんだから、まだあなたにチャンスはある。
頑張って!四代目うぷ主!!

次回!『四代目うぷ主死す』パンツァーフォー!!


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ユキ、何かを決意す。

少し文字数が少ないけど、なんかシリアスな雰囲気になってしまったから、四代目うぷ主も限界だったんだ。許してやってくれ。

あとで四代目が埋め合わせをしてくれるらしいから。


 ■■月■■日

今日から二年に上がった。そしてお楽しみの(?)クラス分けだが、また三人一緒のクラスだった。やったぜ!!みぽりんとエリカと三人で抱き合って喜び合ったよ。この一年も素晴らしい年になるわ。

 

 ■■月■■日

林間学校で八ヶ岳に行っていて帰ってきた。登山もしたのだがさすが戦車道をしているだけあるわ。みんな早く登って疲れないんだもんな。まあ、俺もこの世界に来てから戦車に乗りたいから体をある程度は鍛えたから、前世で八ヶ岳に登ったときより全然楽だったなぁ。…悲しいからもうこの話は止そう(涙)。

…それでさぁ、みぽりんとエリカ。俺をお風呂に入っているときどっちが背中洗うかとか、髪はどうする・風呂の中でどっちが抱いていいかとかで争うんじゃない!抗議したけど結局押し切られたし…あの、二人ともなんか勘違いしてません?俺をお人形かなんかと思ってません?中身おっさんですよ?

ただ夜の怪談でみぽりんが楽しそうに話していたのに対し、エリカがまじで怖がっていたのはなんか予想通りでcp的に美味しかったです。ニッコリ

 

 ■■月■■日

全国大会が始まった。一回戦も余裕で勝ちました。やっぱり黒森峰強すぎない?

 

 ■■月■■日

今年も全国大会は優勝で終わった。ククク…圧倒的ではないか。我が軍は。

そんでまほ隊長も中学最後の大会だったので引退して、隊長はみぽりんで副隊長はエリカになった。みぽりんは原作より頼もしくなって、オロオロすることはなくなった。いい成長だ。

それで二人のお祝いをしようとして、俺の部屋に呼び夕食を作ってあげ、三人でたべてるときにみぽりんが「そういえば、ユキちゃんはなんで戦車道をやろうと思ったの?」と聞かれ、最初に戦車道の試合を見て心にビビッと来て、ああ。俺のやるべきことはこれなんだな。と思ったからだ。それで最初に見た試合で黒森峰が勝ったから、こんな強いところでプレーしたい!と思い、わざわざ本州からやってきた。でも今本当に幸せだあ。戦車道もマジで楽しいし、二人にも会えたし。と本音をぶっちゃけたら、エリカから「あんたは昔からバカだったのね…」と言われ、ツンデレエリカありがとうと思ってしまった。これは重症かもしれない(自分の脳が)。

でもさあ、優しい笑顔のエリカに言われたらこうなるよな?これはしょうがないんだよ。不可抗力だ不可抗力。

 

 ■■月■■日

今日で二年も終わりか。やっぱりまだ原作に入ってないからか、時間が進むのが速い気がする。毎日がみほエリで溢れているから幸福感もすごいし。だけど原作が始まるときは段々と近づいてきている。

そう、第62回戦車道全国高校生大会の決勝戦『黒森峰高校VSプラウダ高校』である。俺は黒森峰に所属しているからあそこで起きる事件についてなんらかの対応を取らなければならない。そのときのことについて今から考えておかなきゃな…大体は決まっているんだけど。

 

 ■■月■■日

今日から中学三年生。最高学年である。だから後輩にも先輩としての威厳を示したいのだが、どうしてもこの身長のせいでなめられてるというか、マスコットとして捉えられてる気がしてならない。これも前の先輩方が俺に着ぐるみを着せたり色々なコスプレをさせてきたりしたせいだ!

今ではなぜかみぽりんとかまでボコの着ぐるみを着せようとしてくるからなあ。それは絶対みぽりんが着た方がかわいいよ?俺みたいなチビなちんちくりんが着ても悲しくなるだけだから!!

 

 ■■月■■日

中学としては最後の全国大会が始まった。みぽりんの忠実な駒として頑張る次第であります!!

 

 ■■月■■日

何故か俺に月刊戦車道からのインタビュー依頼が来た。なんで??

前にみぽりんやエリカ、まほ隊長が受けているのを見てすげえなあ、と思いながら見ていた。だけど俺みたいなモブに来るとはな…と思っていたら、俺は世間的にも有名みたいでみぽりんとエリカを支える優秀な砲手として認識されているらしく、『黒森峰の妖精』という二つ名があるらしい。

え?初耳なんですけど。その二つ名。でも俺にインタビューが来たのは嬉しくて、ウキウキの気分でインタビューを受けたせいで、後から見返したら中々の黒歴史インタビューになっていた。月刊戦車道だったからガルパンおじさんとして興奮してしまったんだ…この話題は止そう。心にクるものがある。

 

 ■■月■■日

全国大会優勝しました。みぽりんとエリカが嬉し泣きをしていた。分かるよその気持ち。隊長と副隊長としての大会だったからな。思うところがあるだろう。

…やっぱり二人には悲しみの涙を流してほしくない。そうしたらやっぱりあの方法しかないか…

 

 ■■月■■日

中学の戦車道を事実上引退して(まあ、試合には出れるんだけど)、修学旅行に行ってきた。場所は京都・奈良である。定番だよね!

そこでは明日香村でのサイクリングや奈良の寺に大興奮してた俺にちょっとひくみぽりんとエリカ(俺、かばさんチームほどではなくても歴史が好きで、奈良辺りの文化が大好きなんだよ)、奈良公園で鹿に鹿せんべいをあげようとするけど、鹿が怖くてビクビクしているみぽりんや、京都のお土産屋さんでたくさんのお土産を買うエリカが見られて、多くの収穫があった修学旅行だった。

 

 ■■月■■日

今日は卒業式で、中学生活に区切りをつけた。エリカが後輩から第二ボタンをせがまれていて困っていたのは見ものだったなあ。

その後俺の部屋でお疲れ様会を開いた。そこで中学時代の思い出話をしたりした。そして高校でも三人で仲良く戦車道しようねと誓いを立てた。

…それはたぶん無理なことになってしまう。だけど二人は黒森峰に残った方がいいだろう。まほ隊長もいるし、やっぱり妹さんを奪う訳にはいかないからな…

 

 ■■月■■日

高校入学式。また三人とも同じクラスになった。ここまでくると何か力が働いているように思えてくる。エリカもみぽりんも喜んでいた。

…三人の最後の年になるから俺もたのしまきゃな!

 

 ■■月■■日

まほ隊長との久しぶりの再会である。そこでもいきなりまほ隊長がみぽりんを副隊長にすると言って、高校から入ってきた人たちが抗議したけど…みんななら予想がつく通り、中学と同じで西住姉妹(軍神姉妹)がボコボコにしました。ご愁傷様です。

みぽりんも中学のときに自信をつけたからなのか、「私がんばるよ!」と言ってくれた。頼もしい限りである。

…この調子なら()()を実行しても大丈夫だろう。

 

 ■■月■■日

ついに始まった。第62回戦車道全国高校生。ここで俺は計画を実行しなければいけない。

辛いけど気合入れて望まなきゃな!みぽりんとエリカの将来は俺が握ってるんだ、ちゃんとしなきゃ…




なんと四代目が文字数が少なかったお詫びとしておま●けを書いてくれるらしいので、何を書いて欲しいかアンケートを取ります。

下のやつから投票してね!


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ユキ、黒森峰を去る。

投稿が遅れてごめんな。少し話をどうするか悩んだんや…

だから許してください!お願いします!

なんでもしますから!!


 ■■月■■日

ついに戦車道全国高校生大会の決勝が明日までに迫ってきた。ここで俺は一年近く考えてきた計画を実行し、みぽりんを助けなければならない。具体的には小梅ちゃんの乗っている戦車が川に転落したときにみぽりんが助けに行こうとするのを止め、俺が代わりに小梅ちゃんを助けに行くのだ。この日の為にみぽりんの戦車に乗り続けてきたんだ!!

…それで不機嫌になったエリカをなだめるのは大変だったけど。

 

それはそうとして(閑話休題)

 

その後にもし黒森峰が原作とは違って勝てばノープロブレムなのだが(みぽりんが残るからワンチャンあるだろう。弾を撃つぐらいなら誰でもできるし。)、もし負けてしまっても(原作通りでも)そこで敵前逃亡して責任を取らされるのは、俺であってみぽりんじゃない。これでみぽりんを救えるってわけ。

もし黒森峰から出ていきゃなきゃいけない場合は…そうだな大洗にでも行って、原作のみぽりんがやったことをしようかな。もし原作通りに話が進んだら大洗は戦車道で勝ち進めないといけない。しかし、みぽりんは来ない。なぜって俺が代わりになっているから。なら俺が大洗に行くのが道理だろ?原作知識があるからみぽりんの代用ぐらいはできるだろう。

 

…自分の欲からしたら大洗にも行ってみたいというのが本音だけどな。

この計画は失敗してはならない。そうしたらみぽりんが傷つくし、みほエリを成せなくなってしまう。だから今めっちゃ緊張している。心臓がバクバクしていて、寝れるかどうかわからない。

…だけど寝なきゃな。いつもはバカばっかやってんけど明日はそうにもいかないからな。

では明日の成功を祈って。

 

 

おやすみ

 

 ■■月■■日

…朝だ。さて頑張りますか。

 

 ■■月■■日

作戦は成功した。…けど原作通りに黒森峰は負けた。あと俺が風邪をひいた。だから今は寝よう…

 

 ■■月■■日

風邪が治るのに四日も掛かってしまった。その間に黒森峰は俺の対応は決まっていた。それは『戦犯を絶対に許すな!!』という内容だった…

朝、登校したときからビンビン感じたもん、俺への憎悪の視線を。廊下を歩いていても視線は感じるは、俺のことだろうと簡単に推測できるひそひそ話(内容は…察してしかるべきだろう)は聞こえるは、もう俺は結構嫌われてしまっているらしい。

みぽりんとエリカは普通に接してくれて本当に嬉しかったが、他のクラスメイトからは無視された。まるで俺が元々いなかったように扱っていた。

 

まあ、まだ無視だけならそんなにダメージはないんだけどね。精神年齢は大人だし、みぽりんとエリカは接してくれているから。

でも、終礼のあとに先生が俺に対して『神原は対応が決まるまでは戦車道の練習には行かなくていい。』とまあ、当然の対応してきたのに対し、みぽりんとエリカが噛みついたのは予想外だったなあ。俺が必死になだめておいたけど…

なぁんか嫌な予感がするんだよなぁ。気のせいか?

 

 ■■月■■日

なんか、最近みぽりんとエリカが俺のことを心配してるっつうか、べったりとしてくるんだけど、どうしたらいい?

戦車道の練習が終わったら必ず俺の部屋にきて大丈夫かと聞いてくるし…

これは計画にはなかったぞ!責任者呼んで来い!!(自分定期)

…いや、ホントにどうしよう!?

 

 ■■月■■日

ついに直接的な制裁というか、いじめが始まってきた。まずはじめに教科書隠し・わざと聞こえるように悪口を言う・持ち物がなくなるetc…

これらをわざわざみぽりんとエリカがいないタイミングを狙ってやってくるのだ。エリカが怖いからなのか?ならちょっとかわいいな(?)

俺もみぽりんとエリカを無駄に傷つけないようにと気づかれないようにしていたが、ついに見つかってしまった。

 

ことの発端はこうだ。戦車道の練習に参加しないため、一人で帰ろうとしたのだが、トイレに行きたくなり、トイレに入ったら上から水を落とされました。まあ、定番だよね!とか思いながら帰った。(そこですごいのはずぶ濡れの俺を見ても誰も助けようとしないところだよな。俺じゃなかったら結構心にクるだろう。え?俺?みぽりんがこうなることもあり得たかもしれないと思うと逆に誇らしい気持ちになるよね!ドMじゃないよ!一応言っとくけど。)

そうやってみぽりんとエリカを来る前に証拠隠滅しなきゃなーと能天気に考え部屋の前まで帰ってきたら、何故かみぽりんとエリカがいました。どうして???

俺の姿を見るとエリカは激怒して相手は誰よと迫って来るし(知らんがな)、みぽりんはハイライトを消した目で俺を持ち強制的にシャワーに入れるし(みぽりん。シャワーは一人で入れるから。え?心配だ?大丈夫だっ…ハイ、ゴメンナサイ。ヨロシクオネガイシマス。)大変だった。

 

その後、俺の特製コーヒーを飲ませ、リラックスさせた後に、エリカから「なんで今まで相談してくれなかったのよ!」と言われ、「いや、二人に心配かけたくなかったから…」とかなんとか言ったら、みぽりんに泣きそうな顔されて「私たちってそんなに頼りないのかな…」と言ってきて、これはまずい状況になってきた。みぽりん泣かせるとかピロシキじゃね?いい加減にしろよ!と俺は思いながら二人をなだめてた。

それで二人が今日は泊まっていく!と言い出し、押し切られた俺はみほエリにサンドされて眠りました。(半ギレ)

…おかしい、計画ではこんなはずじゃなかったのに、どこで狂った?

 

 ■■月■■日

しほさん、マジしほさんで怖い(恐怖)

 

 ■■月■■日

すまん。昨日はしほさんの圧に負けてグロッキーだったからkwsk説明できなかったわ。昨日いきなり校長室に呼び出されて俺の処分がきまったのかな~と気楽にいったらまほ隊長にみぽりん、さらにはしほさんがそこに立っていた。

アイエエエ!シポリン?ナンデ!?と心の中で絶叫していたら、どうやら俺を直々にお叱りするために来たらしい。西住姉妹は隊長&副隊長だから呼ばれたらしい(あとでみぽりんに聞いた)。

それにしてもしほさんのオーラが半端ないっすわ。いじめのほとんどをノーダメージで乗り越えた俺でも正座した方が良いと思ってしまうほどの圧だった。

 

それでしほさんからの話を要約すると、

・決勝の舞台で戦車から降りるというのは非常識でどのような理由であっても看過できない。

・あなたはあれ程の実力者なんだから、自分が戦車から降りたらどうなるか想像ついたはず。

・バカじゃねえの。一旦死んでコイや。(こんなことは言ってない)

・あなたはわざわざ本州からこの学校に来るほど戦車道と黒森峰が好きなはず。なんでそんな愚かな行為をしたのか?

それに対する俺の答えは「そこで見捨てたら、俺の信じる戦車道を裏切ったことになるから。」だった。

だってよく考えてみ?たしかに俺のやった行為は戦争上では大問題で軍法会議にかけられるものだが、俺たちがやってるのは戦車道だ。戦争じゃない。戦車道とは乙女を成長させ強く美しい女性にするスポーツなのであって、敵を何が何でも撃破するのを唯一の美徳とする戦争とは似て非なるものなのである。(お前は乙女じゃないただのガルパンおじさんだと?うるせえっ!細けぇことはいいんだよ!!)

だから、仲間が川に落ちたときに助けに行かなかったら、戦車道とは俺の中では言えないとしほさんの前で演説してしまった。あとあと振り返ると恥ずいわ。

ただし、みぽりんが私が最初行こうとしてユキちゃんに止められたの!とゲロリそうになったときは慌てて止めたわ。ここでばれたらみぽりんも怒られることになり、なんで俺が身代わりになったのか分からなくなるからな。

それで話はお開きになり、まだ俺は自宅謹慎となった。

…ここにいる理由はもうないからな。そろそろ潮時か…

 

 ■■月■■日

みぽりんとエリカにこの学校を去ることを伝えたら、メチャクチャ反対されました。

「なんで?」とか「別に辞めなくてもいいじゃない。私たちがこの状況をなんとかするから。」とか色々提案してくれて嬉しかったけど、やっぱり出ていくことにした。

「俺の戦車道が認められなくて、少し自信を失った。今の黒森峰に俺の居場所がないから他の戦車道のない学校に行って冷静に考え直したい。」

「俺だって二人と離れるのやだよ?でもこれは俺にとっては大事なことだと思うんだ。分かってくれ…」

「二人なら、大丈夫だよ。俺の大事な親友なんだから信じてるぜ?他の学校に行っても試合は見るし連絡は取るから。」

「今まで本当にありがとな。二人がいたから楽しかった。もし二人がいなかったら、俺はダメになっていたと思うよ。」

など、色々な言葉で必死に説得したら、泣きながらとりあえずは納得してくれた。結局は二人を泣かせちゃったなぁ…

これはガルパンおじさんとして、やってはいけないことだからはやくここを去ろう。二人なら俺のことは乗り越えられて楽しく戦車道をやれるんだ。俺が信じないで誰が信じるんだ?

では頃合いを見極めて大洗にでも行きますか。

待ってろよ!俺の物語の第二章!

 

 

 

 

 

 

 

でもやっぱり二人と離れるのは辛いなあ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■■月■■日

嘘やろ?????????




なんでもするとは言ってないですよ??

それはさておき、ユキに何が起こったんすかねぇ(黒い微笑み)まったくわかりませんわぁ。


そして、おま●けですが、もう少しお待ちください。たぶんモブ後輩ルートになると思います。

頑張ってユキの野郎を悲惨な目に合わせてやりますよ!!


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西住みほは決意する 前編

はい、六話です。

いやホントにホントに申し訳なかったです。こんなに投稿を遅らせて。

リアルで忙しかったのと一時期ネットを断っていたのが原因ですね。

いったい何人のうぷ主が犠牲になったか…

これからもゆっくり投稿になりそうですがどうか楽しんでいってください。


みほside

 

 

今日は高校生最初の戦車道全国大会の決勝の日です。少し緊張しているけど中学のときから私を支えてくれているエリカさんとユキさんがいるから勝ちに行ける気がします。やっぱりあの二人は頼もしいです。

 

…でもなんか今日のユキちゃんはいつもと違う気がする。去年の大会だって冗談なんかを言ってチームの雰囲気を上げてたのに、今日は緊張しているというか思い詰めてるような顔しちゃてる。どうかしたのかな…

 

「ユキちゃん?」

 

「ひゃん!?…ああ、みほか。驚かせないでよー」プクー

 

か、可愛いすぎるよ。

 

「いやユキちゃんの様子がいつもと違うかなって…」

 

「え?い、いいや。そんなことはないよ?あ~あの、えっと、まほ先輩と大会出るのが久しぶりだからね。なんか緊張しちゃって。」アハハ

 

「…?大丈夫ならいいけど…」

 

「ぜっんぜん大丈夫だから!!早くエリカのとこ行こう!」

 

「うん分かった!」

 

「ふぅ、良かった。ばれてない。」

 

「ん?ユキちゃんなにか言った?」

 

「うぇ!?なんにも言ってないよ!行こう!!」

 

「ちょっと待ってよー」

 

やっぱり今日のユキちゃん変だ。何もないといいんだけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

「車長!!小梅さんの戦車が!!」

 

それは当然の出来事で、その日の暴風雨のように黒森峰に理不尽に襲い掛かった。それまで有利に戦いを進めていた黒森峰だったが、川の近くを戦車の列が走っているとそのうちの一両、小梅が乗っている戦車。戦車がいきなりの土砂崩れに巻き込まれて川に転落してしまった。

誰のせいでもない、本当に不運な事故。そうとしか言えない災禍。

その光景を目の前で見ていたみほはとてつもない動揺に襲われた。しかしみほは心がやさしい。すぐに助けに行かなきゃと決意した。

 

「た、大変!すぐに助けに行かなきゃ!!」

 

そう言うとみほは戦車のハッチを開こうとした。

 

「え!?副隊長どこにいくんですか!?」

 

「小梅さん達を助けに行かなきゃ!あのままだと危ないよ!?」

 

「それはそうですが行かないでください!今あなたはフラッグ車の車長なんですよ!?」

 

みほはその言葉に言葉を詰まらせた。そうなのだ。みほはまほ隊長からフラッグ車を任されているのだ。それは姉からの信頼の証だろう。

しかし今のみほにとっては自分の行動を縛り付ける重しでしかなかった。そんなことよりも今困っている小梅さん達を助けたいのだ。

 

「そ、それでも私は…?!」

 

「みーほ。ちょっとストップ。」

 

そう言ってみほを止めたのはみほが一番信頼している友人。神原ユキであった。

 

「…なんでユキちゃん止めるの?助けに行かなきゃ小梅さん達が…」

 

「そうだけどみほは副隊長で今はフラッグ車の車長でしょ?その責任がみほにはわかるはずだ。」

 

みほはその言葉でやはり言葉を詰まらせた。しかしユキの顔を見てびっくりした。

 

「それでも小梅達を助けたい?」

 

そう聞くユキの顔は真剣で、今まで見たことのない顔だった。だからみほは少し考えてからユキに自分の思いを伝えた。

 

「うん。私は助けたい。それで勝っても私は!!」

 

ユキはそれを聞いて吹っ切れたような顔をした。

 

「そうだよね。みほは本当にどうようしようもなんだから。」

 

と苦笑まじりの顔で返すと、ユキは通信手の先輩の方へ顔を向け

 

「先輩。少しの間だけ砲手頼めますか?」

 

「!?」

 

「なんで!?ユキちゃんが行くの?」

 

その言葉をユキは笑顔で返した。今までで一番きれいな顔だった。しかしすぐに真顔になると先輩達にもう一度頼み込んだ。

 

「先輩。お願いします。」

 

「…分かった。早く行け。」

 

「ありがとうございます。みほ、すぐに帰ってくるからそれまで頑張ってよ?じゃあ行ってくるよ!!」

 

「え?待ってユキちゃん!?」

 

そうみほが叫ぶときにはもうユキは大雨の中を走り始め、すぐに濁流の中に呑まれていった。

追いかけないと!!みほは戦車から身を乗り出し呼び止めようとした。だがそれを通信手の先輩が腰にしがみつき止めていた。

 

「ユキちゃんが!!離してください!!このままだとユキちゃんが!!」

 

「ユキは私達に副隊長を託したんですよ!!離しません!」

 

そう言われみほの心は風に切り付けられたような痛みを覚えた。

 

「ユキが抜けて戦車の攻撃力が下がりますが、逃げることはできる!けど副隊長が抜けると私達だけではなくて黒森峰全体の指揮系統が麻痺してしまう!!」

 

「…」

 

「ユキの覚悟を無駄にしないでください。副隊長。」

 

みほは体の力が抜けていくのが分かった。ハッチの縁を掴んで立つのがやっとだった。そうしてユキが揉まれ呑まれているだろう濁流の川を呆然と眺めていた。

 

「ユキちゃん…」

 

そしてみほは自分の頬を二回パンパンと叩いた。そしてみほは指揮を執り始めた。ユキの託したモノを守るために。

しかし現実というのは往々にしてまるで無差別爆撃のように残酷に襲い掛かってくるときがある。このときがまさにそうであった。

みほは頑張った。ユキというメイン火力がいない中なるべく敵と交戦しないように努めた。またユキからの無茶ぶりに答えた先輩の通信手も奮闘し何両かは撃破した。しかしユキが抜けた穴は大きかった。本人が思っている以上に。

ユキは何故か自分のことを一般人だと思い込んでいるが(ああなんという愚かさ!!)、その砲手の腕前は高く評価されていた。プラウダのノンナ・サンダースのナオミ・黒森峰のユキと並べられるほどには。その黒森峰の大きな火力を担うはずだったユキがいなくて、プラウダにはノンナがいるわけだ。それでも大接戦に持っていく黒森峰の底力は見せた。だが負けた。不幸な事故のせいで。

 

黒森峰は十連覇を逃した。前人未踏の栄光を。そして黒森峰は敗北しなさ過ぎた。こんな言葉を知っているだろうか?

『成功というものは、厄介な教師だ。賢い人を惑わし、負けるわけがないと思わせてしまう。』

ビルゲイツの言葉で、意味はそのままだ。黒森峰はまさにこの状況に陥っていたのだ。

「まさか我々が負けることはないだろう」

そんなことはない。世の中はいつも漂い流されていくもの。永遠というものはない。

しかし黒森峰はそうは考えなかった。我々が負けたのは戦犯。裏切者がいるからだと。そう妄信するしか自分たちのなけなしのちっぽけなプライドを守る方法はなかった。

その標的になったのは誰か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユキだ。

 

 

ユキは小梅を助けたときに風邪をひいてしまい、四日間風邪をひいていた。その間に部屋に来たのは、みほ&エリカコンビ・まほ隊長・一緒にフラッグ車に乗っていた先輩達。

逆に言えばそれだけだった。しかもみほエリ以外の人たちは初日以外には来なかった。…いや、来れなかったといった方がいいかもしれない。

黒森峰上層部はユキの処罰を決めた。当分の間戦車道禁止、しかしそれは実質無期限に等しい処分であった。黒森峰はOGの力が激しく、今回の大会十連覇を逃しとても怒っていたのだ。そしてそれを解消するための生け贄を欲していた。

高慢なプライドを守るのは簡単だ。戦犯を一人決めればいい。その一人に失敗を抱え込ませれば、自分たちは悪くなくなり、さらにストレス解消のための合法サンドバッグまで手に入る。いやいや、良く作られている。

このOG会の圧力にはさすがのまほも耐えられなかった。

ユキは黒森峰で居場所をなくしてしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みほとエリカを除いて。




すいません。長くなりそうだったので前編後編に分けました。

後編のなるはやで出すよう頑張るので、気楽に待っていてください


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