侑ちゃんハーレム (水甲)
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付き合いたい編
01 みんな可愛いから付き合いたい


急に思い付いた侑ちゃんハーレム


虹ヶ咲学園

 

スクールアイドル部にて私はあることを考えていた。

 

「……みんな可愛いな……」

 

9人全員個性的で凄く可愛い。もしも私が男の子だったら…………

 

「口説きたいな……」

 

絶対口説いてる。本当に口説いている。もうこの気持ちを押さえきれない…………

 

「侑先輩、おはようございます。ってどうしたんですか?難しい顔して~」

 

部室にやって来たかすみちゃん。私の事を慕ってくれている可愛い後輩…………

 

「ううん、大丈夫だよ。ちょっと曲作りに悩んでるだけ」

 

「そうなんですか?かすみんに出来ることがあったら何でも言ってください」

 

何でも!?何でもって…………

 

私は立ち上り、かすみちゃんの顎をクイッと上げた

 

「へ?先輩?」

 

「何でもって言ったよね」

 

そっと頬に触れる。かすみちゃんは顔を紅くしていく。

 

「せ、先輩……その……ど、どうしたんですか?」

 

「かすみちゃん……可愛いな……」

 

「ほ、本当に、どうしたんですか!?」

 

私は顔を近づけて、かすみちゃんの耳元で囁いた

 

「好きだよ。かすみ」

 

「//////」

 

ボンッと言う音が聞こえ、かすみちゃんは顔を真っ赤にさせて倒れた。

 

「かすみちゃん?大丈夫?」

 

「侑ちゃん?何してるの?」

 

後ろを振り向くとそこには歩夢ちゃんがいた。

 

「歩夢……いつから?」

 

「そ、その……かすみちゃんに耳元で…」

 

そこからなんだ……それじゃあと思い、私は歩夢に近寄り……

 

「歩夢……今日も可愛いね」

 

「その……侑ちゃん?」

 

「子供の頃から歩夢の事……大好きだよ」

 

「えっ?えっ?その……私も…す、好きだよ」

 

歩夢ちゃんの頬に触れてながらそっと唇を寄せようとしていると……

 

「あーーーー!?先輩何してるんですか!?」

 

復活したかすみちゃんが大声を出してきた。

 

「さっきまで私の事口説いてたじゃないですか!?なのに……なのに……」

 

泣きじゃくるかすみちゃん。とりあえず落ち着かせて…………

 

 

 

 

 

 

 

「えっとつまり……」

 

「私たちの事が好きすぎて……暴走したと……」

 

事情を話しつつ、正座する私。だって……みんなが

 

「可愛いんだもん」

 

「もういきなり浮気されたのだと思いましたよ」

 

「あ、あはは……侑ちゃん、たまに暴走するもんね。でも好きって言われて……嬉しかった」

 

「歩夢……」

 

「もう!?歩夢先輩は甘すぎです‼」

 

「だって……」

 

「そりゃ…私も嬉しかったですけど…………」

 

満更でもない顔をするかすみちゃん。

 

「正直……みんなの事愛したい……大好きって伝えたいから……私とつきあって」

 

「まだ暴走してます?」

 

「……侑ちゃん、私たちの事を……平等に愛してくれるの?」

 

歩夢は真剣そうな顔をしていた。私はしばらく考え込み……

 

「もしも平等に愛せてなかったら……ちゃんと言ってくれる?」

 

「うん」

 

「私……頑張るから……お付き合いしてください」

 

「いいよ。かすみちゃんは?」

 

「わ、私も…ちゃんと愛してくれるなら……いいですよ」

 

こうして二人と付き合うことになった私。あと7人……

 

「次は誰落とそう?」

 

「切り替え早いですよ!?」

 

「落とす前に……私たちと……イチャイチャしよう」

 

歩夢が腕を組んできた。するとかすみちゃんも負けじと腕を組んでくる。

 

「えへへ、侑ちゃん」

 

「侑先輩~」

 

二人が凄く甘えてくる。私は二人の頭を交互に撫でていく。

 

 

 

 

 

 

 

充分イチャイチャして、二人とも満足そうにしていると…………

 

「先輩、みんなを口説くのはいいですが…………大丈夫なんですか?」

 

「何が?」

 

「そのね……侑ちゃん、私とかすみちゃんは良かったけど……ハーレムに対して嫌がる子もいるんだよ」

 

ん~そうなんだろうけど…………でもみんな優しいから納得してくれるはず‼

 

そんなこと思っていると…………

 

「おはようございます‼みなさん早いですね」

 

せつ菜ちゃんが部室に入ってきた。これは…………

 

「せつ菜ちゃんはどうかな?」

 

「そうですね…………行けるのでは?」

 

「かすみちゃん……その根拠は?」

 

「勘です‼」

 

「あの~どうしたんですか?」

 

私たちの様子が気になるせつ菜ちゃん。ここは……

 

「せつ菜ちゃん、話があるの」

 

「何ですか?もしかして振り付けの相談ですか?」

 

せつ菜ちゃんは真っ直ぐ私の事を見つめてきた。私はせつ菜ちゃんの耳元で……

 

「す…き」

 

「へ!?」

 

私の囁きに驚くせつ菜ちゃん。私はそんなせつ菜ちゃんを抱き締める

 

「あの…お二人が…みて…」

 

「せつ菜ちゃん、好き…大好き」

 

抱き締めながらも好きを言い続ける私。せつ菜ちゃんは…………

 

「あ、あの……その……えっと……」

 

「私と……付き合って」

 

「そ、それはその……」

 

「女の子同士だからダメかな」

 

「い、いえ、その……私で良ければ‼」

 

「落ちましたね」

 

「落ちたね」

 

歩夢たちはため息をつき、せつ菜ちゃんに事情を話すのであった。

 

 

 

 

 

 

「つまり……侑さんはみなさんの事が大好きで……」

 

「みんなと付き合いたいの‼みんな平等に愛する‼ダメかな?」

 

「そ、それは……漫画みたいと言うべきか…………侑さんの想いは本気みたいですね‼それなら私も本気で答えます‼」

 

「せつ菜ちゃん……ありがとう」

 

せつ菜ちゃんと付き合うことになった。

 

「それじゃ……イチャイチャしよ」

 

「はい‼」

 

恥ずかしがることなく私に抱きつくせつ菜ちゃんであった。



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02 エマさんと付き合いたい

「次は誰が良いかな?」

 

私の部屋に集まってもらった歩夢、かすみちゃん、せつ菜ちゃんに相談を持ちかけた。

 

「なんと言いますか…………」

 

「侑さんの言い方……プレイボーイと言いますか……」

 

「侑ちゃん、もう少し言い方変えよう」

 

「えぇ~それじゃ……誰を口説けば良いかな」

 

「もっとひどくなった!?」

 

「とりあえず誰を落とすとかはなしにしましょう」

 

「侑ちゃん、そうしてね」

 

「ん~分かった」

 

本題に入る私たち。さて……

 

「ここは……エマ先輩にしましょう」

 

「何で?」

 

「エマさんは多少そう言うことに寛大かもしれませんので…………(とは言えハーレムに関して一番難しい歩夢先輩が認めてるから、他の人たちは大丈夫だと思うけど…………)」

 

エマさんか…………確かに良いかもしれない。それなら早速……

 

「告白してくるね‼」

 

「だから早いですって‼」

 

「もう少し考えましょう‼」

 

「少しずつ距離をつめていこう」

 

距離をつめるか…………頑張ってみよう

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、部室に行くとエマさんが来ていた。

 

「あ、侑ちゃんおはよ~」

 

「おはよう。エマさん」

 

エマさんは本当に可愛いな……笑顔も素敵だし、雰囲気とかも優しくってふんわりしてる。

 

きょ、距離を詰めるって…………

 

「どうしたの?元気ないよ?」

 

顔を覗かせるエマさん。私は直ぐに笑顔で誤魔化した。

 

「ううん、ちょっと……疲れてるだけだよ。ごめんね。心配かけて」

 

「そっか~侑ちゃん、いつも頑張ってるもんね。それだったら……」

 

エマさんは突然私にハグしてきて、頭を撫で始める。

 

「え、エマさん!?」

 

「よしよし」

 

エマさんの胸の感触…………とかではなくエマさんの優しく撫でる手……それに匂い……落ち着く。

 

「エマさん……」

 

「なぁに?」

 

「好き…」

 

「えへへ、ありがとう」

 

これ……思わず言ったけど……違う意味にとらえられてるよね。

 

もう少し攻めてみよう‼

 

「エマさん……好き」

 

「うん、私も好きだよ」

 

「エマさん、私の好きは…………」

 

「うん、知ってるよ」

 

知ってるって…………

 

「貴方の好きと私の好きが同じだったらいいな~」

 

え、エマさん…………

 

「私とお付き合いしてくれますか?」

 

「は、はい」

 

あれ?これ…………私が口説き落とされてる?それに…………こんな無垢な笑顔を見ると…………

 

「は、話せない…………」

 

「話せないって?」

 

「その…………実はね」

 

私は部室の扉の方を見た。これ……どうにかして…………

 

 

 

 

 

 

「先輩、助け求めてますよ。どうするんですか?」

 

「あんな風に無垢な笑顔だと…………」

 

「侑ちゃん…………頑張って」

 

 

 

 

 

救援求めたけど…………来てくれない。

 

「侑ちゃん?」

 

「あ、あのね……実はね……」

 

私はエマさんにすべてを話した。エマさんは好きって言ってくれたけど…………

 

「みんなとお付き合いしてる?」

 

「うん……」

 

「…………」

 

お、怒ってるよね…………私はエマさんの方を見た。エマさんは…………

 

「それ楽しそう‼」

 

「えっ?」

 

「だってみんなとこれまで以上に仲良くなれるってことだよね」

 

「そ、そうだね」

 

「うれしい~」

 

エマさんは私に抱きついてくる。うれしいけど…………苦しい

 

「みんなとお付き合いできるように協力するね」

 

これでエマさんと付き合えることになった。嬉しいけど…………今回は凄くドキドキした。

 



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03 彼方さんと付き合いたい

一応考えているのは…………栞子と遥もヒロインになってます


「侑ちゃん~」

 

「侑ちゃん」

 

「エマさん、歩夢……苦しいよ……」

 

「うぅ……あそこでぱーを出しておけば……」

 

「次こそ勝ちます‼」

 

歩夢とエマさんの二人に抱きつかれている私。それを羨ましそうにしているかすみちゃんとせつ菜ちゃん。

 

私が来る前に歩夢たちがジャンケンをして、勝った人がイチャイチャする。と言う話になった。

 

抱きつかれて、二人の匂いや感触で凄くドキドキする。

 

「侑ちゃん……ドキドキしてる?」

 

「う、うん」

 

「顔真赤だね~可愛い」

 

「こんなに真っ赤にして…………」

 

歩夢とエマさんの二人は私の事を見て微笑んでいた。

 

「ふわ~こんにちわ~そしておやすみ~」

 

「ねぇ覚えてる?幼稚園の頃、キスしたの?」

 

「そんなこと……あったっ……」

 

「忘れちゃったの?じゃあもう一回キスしたら思い出すかな?」

 

「歩夢ちゃんずるいよ~私ともしよ」

 

二人が顔を寄せてくる。待って……キスはまだ心の準備が…………

 

「ちょっとそこまでするのはなしです‼」

 

「そうですよ‼ちゃんと決めたじゃないですか‼全員と付き合ってからと‼」

 

いつの間にそんなの決めたの‼

 

歩夢とエマさんの二人はかすみちゃんたちに引き剥がされ、私は解放されるのであった。

 

「それで次はどうするんです?」

 

「今日はそのための話し合いで早く集まったんですから‼」

 

ちょっと怒ってる二人が議題について触れた。次のターゲットは誰がいいか…………

 

「すやすや」

 

「二年生は愛さんだけだから…………愛さんにしない?」

 

「確かに仲間外れになってますからね。二年生の中で‼」

 

「しず子はどうでしょう?意外とちょ…………理解してくれますよ」

 

「果林ちゃんは?果林ちゃんも攻められたらちょ…………ドキドキしてokしてくれるよ」

 

せつ菜ちゃん……言い方おかしいよ。あとかすみちゃん、エマさん、何か失礼なことを言いかけなかった?

 

「う~ん、どうしようか……」

 

「うぅん~あれ~もう話し合いの時間だっけ~」

 

突然彼方さんの声が聞こえ、振り向くとソファーで寝ていた彼方さんが目を擦りながら起きていた。

 

『彼方さん(ちゃん)(先輩)いつの間に!?』

 

いつの間に来ていた彼方さんに驚く私たち。全然気づかなかった

 

「少し前に来てたよ~みんな、何の話~」

 

何のって…………私はみんなの事を見た。みんな、頷く。

 

「えっとね……彼方さん」

 

「何~?」

 

「今日も可愛いね」

 

「攻め先輩ですね」

 

「侑ちゃんの攻め初めてだよ」

 

「果して彼方さんに通じますかね‼」

 

「せつ菜ちゃん……声押さえて……」

 

「えへへ~今日は遥ちゃんと髪のとかしっこしたんだ~可愛いって言われてうれしいよ~」

 

「本当に可愛い……彼方さん……私の抱き枕になって……」

 

私は彼方さんに股がりながらそう告げた。

 

「プロポーズですよ‼プロポーズ‼」

 

「せつ菜ちゃん~」

 

「これは…………効いてますかね?」

 

「返事は?」

 

「いいよ~」

 

笑顔で答えてくれた彼方さん。これで……

 

「でも~」

 

不意に彼方さんは私を抱き枕にしてきた。え?え?

 

「貴方の抱き枕だけじゃなく、私の抱き枕にもなってね~」

 

これまで沢山抱き枕になったけど……今まで以上に抱きつき方が変な感じがする。普段は抱きつくだけなのに…………私の腕や足をスリスリさせてくる

 

「さっき~歩夢ちゃんとエマちゃんとイチャイチャしてたよね~私も仲間入りになったんだよね~」

 

そこからいたの!?

 

「みんなとお付き合いするのはいいよ~でも今は~わたしとイチャイチャ~」

 

私の耳を甘噛みする彼方さん

 

「んん…」

 

「可愛い~」

 

「か、彼方…さん……」

 

「もっと聞きたいな~」

 

『だ、ダメーーーー!!!!!!』

 

みんなに止められてしまい、少し残念そうにする彼方さん。これで彼方さんも…………OKなのかな?




何気に初めてねぇ覚えてる書いた


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04 しずくちゃんと付き合いたい

最近、同好会がおかしい気がする。

 

食堂にいたかすみさんに声をかけると…………

 

「今日こそは……勝って先輩と…………」

 

「今日こそは?」

 

「はひ!?何?しず子?」

 

「何って……かすみさん、何だか変だったので……何かあるんですか?」

 

「へ?あ~うんと……色々とね……」

 

色々と…………侑先輩の事かな?

 

「先輩と何かするんですか?」

 

「え?えっと……しず子もその内分かると思うよ」

 

そそくさと逃げるかすみさん。やはり何かある…………

 

 

 

 

 

 

 

最近、演劇部でミステリー物をやることになったので、参考に推理物を読んでいるからこそ分かる。

 

「かすみさん…………先輩と……」

 

素直に祝福しないと…………いけないのは分かってる。だけど…………

 

「歩夢さんは……この事を知っているのでしょうか…………」

 

もしも知らなかったら…………知ったときの反応が怖い……

 

「それとなく聞くべきでしょうか…………」

 

これで同好会の空気が悪くなったら…………そう思い、探しに行こうとすると……

 

「あれ?しずくちゃん、こんなところでどうしたの?」

 

歩夢さんに声をかけられた。これはタイミングいいのかもしれない

 

「あの歩夢さん……聞きたいことが……」

 

「聞きたいこと?」

 

「はい……その……侑先輩のことですが…………」

 

「侑ちゃん?」

 

「かす…………誰かと凄く仲良くなってるとか聞いたことありませんか?」

 

「えっ?」

 

危ない……かすみさんの名前を言うところだった。自分でも凄く動揺している…………

 

「誰かと…………どうだろう?」

 

「そうですか……すみません、変なこと聞いて……」

 

私は直ぐ様その場から離れるのであった。

 

「しずくちゃん、もしかして…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言うことがあったの」

 

「つまり……しずくちゃんが気づいてるってこと?」

 

「何となくだけど……」

 

「多分、私のせいかもしれません」

 

「かすみちゃんの?」

 

「その……今日先輩とイチャイチャ……ん…出来るかと思って……」

 

「しずくちゃん~勘が鋭いもんね~」

 

「じゃあ……んん!?彼方さん……その…耳は…」

 

「ねぇ私も甘噛みしていい?」

 

「あ、歩夢……良いって言う前に……噛まないでよ……」

 

歩夢と彼方さんに耳を甘噛みされながら、私はかすみちゃんに膝枕して頭を撫でていた。

 

「うぅ……何故チョキを……」

 

「せつ菜ちゃん、よしよし」

 

残念がるせつ菜ちゃんを慰めるエマさん……ジャンケンで決めるのやめた方が…………

 

「じゃあ……しずくちゃんをだね」

 

私は早速しずくちゃんのところに…………

 

「ダーメ、まだだよ」

 

「もう少し~」

 

「せんぱ~い~もっと頭撫でてください~」

 

三人に抱き締められる私であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方になり、しずくちゃんを呼び出した私。

 

「あの……先輩……お話って……」

 

「あのね……しずくちゃんに話があるの」

 

「その…知ってます。先輩が仰りたいことを」

 

知ってるって…もしかして……私がみんなと付き合ってること?

 

「先輩が……かすみさんと付き合ってることを……」

 

「うん、かすみちゃんと付き合ってるよ」

 

「やはり……歩夢さんはどうするんですか?」

 

「歩夢は……受け入れてくれてる」

 

「そ、そうなんですか!?」

 

何故か驚くしずくちゃん。何で驚くのかな?

 

「でもね……私としては……しずくちゃんとも付き合いたいの……」

 

「わ、私とも!?その……かすみさんとは……?」

 

「かすみちゃんもしずくちゃんならって……」

 

「で、でも……かすみさんは……口ではそう言ってるかもしれませんが……実際は泣いて……」

 

「ううん、笑顔だったよ」

 

「そうなんですか!?」

 

「うん……だから……」

 

私はしずくちゃんの腕を掴み、距離を詰める

 

「私と付き合って……」

 

「あ、あの……それは……その……」

 

「大丈夫……幸せにするから……しずくちゃんもみんなも……」

 

「…………みなさんも?」

 

「うん」

 

「あの……話が見えないのですが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は一から全てを話した。話終えるとしずくちゃんは…………

 

「成る程……そう言うことですか…………先輩らしいと言うか…………先輩はみなさんの事が大好きなんですね」

 

「うん‼」

 

「分かりました。その……私も付き合って良いのであれば……」

 

「ありがとう。しずくちゃん」

 

私としずくちゃんは抱き合うのであった。

 

「しずくちゃん……」

 

「先輩……」

 

抱き合いながらお互いの名前を呼ぶ。

 

「先輩……こう言うとき……恋人ならどうします?」

 

「えっ?」

 

「こう言うときは…………」

 

そっと唇を寄せてくるしずくちゃん…………私は拒んだりしたらダメだと思い、動けずにいると…………

 

「ダメ~‼」

 

歩夢が突然物陰から出てきて止めに来たのであった。

 

「キスはまだダメ‼ダメなの‼」

 

「ダメなんですか?」

 

「そう言うのは……まだダメだって決めてるの‼」

 

歩夢に怒られ、少しがっかりするしずくちゃんであった。

 

「仕方ありませんね。では今はこれだけで……」

 

そう言ってしずくちゃんが腕を組んできた。

 

「むぅ~」

 

歩夢も負けじと腕を組み、一緒に部室へと戻るのであった

 




一応告白編終わった後、リクエストでのデート編、その後、キス編やる感じです


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05 愛さんと付き合いたい

「侑さん、あ~ん」

 

「あの……せつ菜ちゃん……自分で食べられるよ///」

 

「遠慮なさらずにさぁ‼」

 

せつ菜ちゃんの押しの強さに負けて、私はあ~んをするのであった。

 

「美味しいですか?」

 

「うん、美味しいよ」

 

「本当ですか‼あっ」

 

せつ菜ちゃんは突然顔を寄せてきて、私の頬に付いていたクリームを舐めとった

 

「ふふ、本当に美味しいですね」

 

「あ、ありがとう////」

 

そんな私たちの様子を見ていた歩夢たちは…………

 

「うぅ……どうして……」

 

「せつ菜先輩の一人勝ち……」

 

「じゃんけんの時も凄い気合いが入ってたもんね」

 

「せつ菜ちゃん~ずっと負けてたからね~」

 

「いつもこんなことをしていたんですね。これは私も気合いを入れないと…………」

 

悲しむ子とより一層気合いが入る子に分かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで私はある人を部室に呼び出して待っていた。

 

暫くして部室に来たのは……

 

「ヤッホー侑。話ってなにー?」

 

呼び出したのは愛さんだった。

 

みんなは愛さんは強敵だよって言われたけど…………何で強敵なんだろう?

 

「あのね…愛さんに伝えたいことがあるの」

 

「もしかして告白だったりする?愛さんに愛してるって言ったりするの?愛だけに‼」

 

「ぶふ!?」

 

何でダジャレを…………このタイミングで…………私は深呼吸をして、自分を落ち着かせる。

 

「それで話って言うのは…………」

 

「何々?」

 

「…………私とお付き合いしてください」

 

直球で告白する。愛さんは…………

 

「いいよ」

 

「いいの!?」

 

「うん、侑とお付き合いするの楽しいと思うし、大切にしてくれるからね」

 

「愛さん……」

 

「それにみんなと侑をイチャイチャするのも楽しそうだしね」

 

「うん……ん?」

 

愛さん…………何かおかしなことを言った気が…………

 

「知ってるよ~侑がみんなとお付き合いしてるの。たまに部室に行くとイチャイチャしてたし~」

 

知っていたの!?

 

「侑がみんなが大好きだからこそだよね。愛さんもそんな貴方の事大好き」

 

笑顔で言う愛さん……知っていて私と付き合ってくれるんだ…………

 

「と言うわけで…………ちょっと試していいかな?」

 

「試すって?」

 

愛さんが顔を近づけ…………私の耳に息を吹きかけた

 

「ひゃん!?」

 

「侑、耳弱いね~」

 

「い、いきなりやられたら/////」

 

「それじゃ……これは?」

 

愛さんは私の耳に触れてきた。

 

「ん////」

 

くすぐったさよりも変な感じが…………

 

「顔真っ赤だね~それじゃこっちはどんな反応かな~」

 

今度は首筋を指でなぞり出す。

 

「んん!?」

 

「侑の反応見てると……こっちまでドキドキしちゃうよ」

 

「あ、愛さん……」

 

「侑の弱点、沢山見つけちゃおうかな?」

 

愛さんは指で首筋をなぞり、鎖骨をなぞろうとすると…………

 

「お、お返し……‼」

 

私は愛さんに仕返しに、同じように耳に触れた

 

「ひゃ!?」

 

「愛さんの反応…………可愛い~」

 

それからお互いの弱点を探り合うのであった。




この小説だと侑ちゃんは耳が弱い


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06 果林さんと璃奈ちゃんと付き合いたい

「いや~こんなに密着するのって恥ずかしいね~」

 

「せーんぱい♪」

 

しずくちゃんと愛さんの二人に抱きつかれている私……

というかしずくちゃん……太股触るのやめてほしい……くすぐったいし……

 

「うぅ……」

 

「あ、歩夢先輩……泣かないでください」

 

「大丈夫ですよ‼次こそは勝ちましょう‼」

 

「仲良しだね~」

 

「すや~」

 

それを見つめるみんな…………あの、よくよく思うと……見られるの恥ずかしい…………

 

「先輩、可愛いです」

 

「だよね~こんな子に愛されるの愛さん嬉しいよ~」

 

愛さん……ギャグなのかどうかわからないけど…………笑いそうになるのを我慢する私

 

「こんにちわ………」

 

「みんな集まって…………」

 

部室に入ってきたのは…………璃奈ちゃんと果林さんの二人だった。二人は私たちを見て…………

 

「何をしてるのかしら?」

 

「愛さんたち、何してるの?」

 

二人の目が少し怖い…………ここは勢いで…………

 

「二人とも……今日も可愛いね」

 

「あら、ありがとう」

 

「でも事情を話してほしい『じー』」

 

ダメか……私たちは二人に事情を話すことにするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどね、侑はみんなのこと好きなんだ」

 

「それでみんなを口説いたの?」

 

「うん……二人のことを仲間はずれにした訳じゃないよ」

 

「それなら安心ね」

 

「侑さんなら私たちを大切にしてくれるから安心」

 

二人とも…………何だかありがとう……

 

「でも侑に口説かれてみたいわね」

 

「口説かれてみたい『ドキドキ』」

 

それじゃ…………

 

私は果林さんの側により

 

「果林さん……」

 

「何かしら?」

 

「あのね……果林さんのこと……凄く大好き」

 

「ふふ、改まって言われるのは凄く恥ずかしいわね」

 

「果林さん……顔真っ赤……もっと見ていたい」

 

「だ、ダメよ……」

 

手で顔を隠す果林さん。私は果林さんの両手を掴み、じっと見つめる

 

「あ…ぅ…」

 

「果林さんはいつも綺麗で格好いいけど、こんな風に恥ずかしがってる果林さんは…………凄く可愛い……もっと私に果林さんの可愛いところ見せて」

 

「ぁぅ…」

 

「おぉ、果林。顔から湯気が出てる」

 

「みんな、あんな風に口説かれたの!?『ドキドキ』」

 

果林さんは机に突っ伏すのであった。次は璃奈ちゃんだ

 

「璃奈ちゃん……」

 

「はひ!?」

 

私は顔を寄せて、耳元でそっと囁いた

 

「好き…」

 

「わ、わわわ、私も……好き…」

 

「素顔見せて……」

 

「や、やだぁ……」

 

「そんな風に恥ずかしがってる璃奈ちゃん、凄く可愛い…………」

 

「はぅ……」

 

璃奈ちゃんはフラフラしていた。

 

「りな子も落ちましたね」

 

「これでみんなお付き合いしたって事ですね‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言うことでみんなとお付き合いした事で、みんなとイチャイチャ…………と言うよりイチャイチャされる私であった。

 

「…………」

 

そんな中、彼方さんはあることを考えていた。




次回はリクエストをもらったので、学年別の話になります


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学年別で過ごしたい編
07 三年生と過ごしたい


国木田大吉さんからのリクエストその1です


「すや~」

 

「彼方さんぐっすりだね~」

 

「うん、そうだね」

 

「にしても侑、貴方はよくそんな状態で普通でいられるわね」

 

「そんなに変かな?」

 

「えぇ」

 

「かなちゃんに抱き枕にされてるね~」

 

今現在、私は彼方さんに抱き枕にされている。割りと最近はこんな風にされることは多いけど…………

 

「もう慣れたからかな?」

 

「いやな慣れね」

 

「いいな~私も侑ちゃんの事、抱き枕にしたいな~」

 

「侑を抱きまくらね…………それもいいかもしれないわね」

 

エマさん、果林さん……何だか怖いのだけど…………

 

「でも学校とかじゃ勿体ないわね…………」

 

「それじゃ何処かピクニック行く?空気が清んでいて、気持ちよくお昼寝出来るよ…………」

 

「いいわね。彼方も喜ぶだろうし…………みんなの予定を聞いて見ましょう」

 

何だか話が進んでるけど…………私の意思は?

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでピクニック当日、駅で集まったのは…………私、果林さん、彼方さん、エマさんだけだった。

 

「皆来れないんだね~」

 

「せつ菜はどうしても外せない用事があるとかね」

 

「愛ちゃんと璃奈ちゃんは二人で前々から予定してたことがあるからだって」

 

「かすみちゃんは~しずくちゃんと演劇見に行くって~」

 

「歩夢は…………」

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね。今日は家にいないと駄目なの」

 

「そっか……しょうがないね」

 

「頑張って説得したんだけど…………うぅ」

 

泣きそうになる歩夢ちゃん。私はそっと歩夢ちゃんの頭を撫でた

 

「大丈夫だよ。今度二人で出掛けようね」

 

「本当に‼約束だよ」

 

「うん」

 

 

 

 

 

 

「ってことがあってね」

 

「歩夢らしいわね」

 

「それじゃ行こう」

 

「お~」

 

私たちは早速目的地に向かおうとすると、何故か果林さんだけ私たちとは違う場所に向かっていた。

 

「果林ちゃ~ん」

 

「えっ?あぁ、そっちね」

 

「果林ちゃん、相変わらず方向音痴だね~」

 

「何だか山で迷子になりそうだから…………」

 

私は果林さんと手を繋いだ。

 

「あ、ありがとう……」

 

「どういたしまして」

 

「ずるい~それなら~」

 

羨ましくなった彼方さんは私と腕を組み始めた。あの彼方さん……歩きづらいし、その……距離が近くてドキドキする

 

「いいな~私は……」

 

「あの……おんぶしてって言わないでね……」

 

「おんぶ……いいかも」

 

それだと私の負担が大きいと話し、何とか説得するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで何とか目的地にたどり着いた私たち。

 

最終的には皆で手を繋いで行くことになった。(本当は交代していこうと言う話しになったけど、それだと果林さんが迷子になるので)

 

「着いたね~」

 

「それじゃ……お弁当食べる?」

 

「いいわね。丁度お昼時だしね」

 

シートを広げて、四人でお昼御飯を食べる。

 

「今日の彼方ちゃんは元気一杯だから~御馳走だよ~」

 

「すごい量ね……」

 

「かなちゃんのお弁当おいしい~」

 

「……おいしい」

 

「喜んでもらって良かった~」

 

彼方さんのお弁当を食べ終わり、本来の目的であるお昼寝をすることになった。

 

エマさんは私の左側から抱きつき、果林さんは右側に、彼方ちゃんは……

 

「彼方さんはそこでいいの?」

 

「たまには侑ちゃんを膝枕してみようかなって~貴方の寝顔見ながら眠るのもいいね~」

 

こうして見られながらは新鮮だからか凄く恥ずかしい…………

 

「「「それじゃおやすみ~」」」

 

「おやすみ」




次回は一年生です


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08 一年生と過ごしたい

前回に引き続き、国木田大吉さんからのリクエストです


「分かりました。私は先輩の家に泊まるので…………」

 

しずくちゃんは電話を切った。何となく話してる内容で分かった。

 

「駄目そう?」

 

「はい、あちらは大雪で電車も動いてないそうです」

 

「まさか大雪なんて……」

 

「しずくちゃん、大丈夫?」

 

「はい、その先輩……本当に申し訳ないですが……」

 

「ううん、気にしないで、家なら大丈夫だから」

 

まさかしずくちゃんの住んでる場所が大雪だなんて…………天気予報ではあんなに降るなんて聞いてない…………

 

「先輩、私たちも泊まっていいですか?」

 

「かすみちゃんも?」

 

「しず子と先輩二人きりにすると何が起こるか分かりませんからね~」

 

「かすみさん、何かとは?」

 

「しず子、先輩に告白されたとき色々とやらかしそうだったって聞いたよ~」

 

「あ、あれは……気持ちが昂って……」

 

しずくちゃんとかすみちゃんが楽しそうに話していると、璃奈ちゃんが私の袖を引っ張り…………

 

「私もお泊まりいい?『チラチラ』」

 

「うん、いいよ」

 

折角だから皆でお泊まりもいいかも…………

 

「そういえば先輩のご両親は?」

 

「二人とも明日まで帰ってこないから…………三人のパジャマになりそうなもの探してくるね」

 

「そ、そこまでなさらなくても……」

 

「いいから、いいから」

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋の中を探してパジャマになりそうなものを探した。あったのは…………うん大丈夫かな?

 

パジャマの準備を終わらせると、かすみちゃんが部屋に訪ねてきた。

 

「先輩~夕飯どうします~」

 

「う~ん、いつもは母さんか歩夢が用意してくれてたけど…………」

 

冷蔵庫に作りおきも何もない…………どうしよ……

 

「折角ですからかすみんたちがごちそう作りますよ~」

 

「いいの?」

 

「はい、待っててくださいね」

 

かすみちゃんはウキウキしながら台所に向かうのであった。どんな御馳走かな~

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてリビングに行くと、美味しそうな料理が並んでいた。

 

「どうですか?美味しそうでしょ~」

 

「私たちも手伝いました」

 

「召し上がれ『にっこり』」

 

それから四人で夕飯を食べた。かすみちゃんの料理は……本当に美味しい。いくらでも食べられそう…………

 

 

 

 

 

 

夕飯を済ませて、皆で後片づけをし…………

 

「お風呂沸いたけど……皆で入る」

 

「いいんですか!?」

 

「先輩とお風呂……」

 

「恥ずかしい『テレテレ』」

 

何か反応が微妙だ……嫌なのかな?

 

「もし嫌なら…………」

 

「「「入ります‼」」」

 

ほ、本当にどうしたんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

「りな子~ボード持ってこなくていいの~?」

 

「濡れちゃうから…………」

 

「璃奈さんの素顔、素敵です」

 

「せんぱ~い、かすみんが背中流してあげますね~」

 

「いいの?」

 

「はい」

 

「それじゃ私はかすみさんのを」

 

「私はしずくちゃんの流す」

 

家のバスルーム、そんなに広くないけど……でも何とか背中の流しっこをするのであった。

 

 

お風呂から上がり、用意していたパジャマ(代わり)を渡した

 

「あの……これ……」

 

「シャツ?」

 

「恋人同士みたいな感じ『ドキドキ』」

 

「えっと探したけど……これぐらいしかなくって……ごめんね」

 

「いえ、こう言うのも悪くないですよ」

 

「先輩が用意したのですから文句はありません」

 

「充分」

 

みんな……ありがとうね

 

 

それから皆でトランプをして遊ぶことにしたのだけど…………

 

「むぅ~」

 

「さぁかすみさん。どちらを引きます?」

 

「かすみちゃん、弱い」

 

「まぁまぁ」

 

「しず子もりな子も先輩もポーカーフェイス出来るのずるい~」

 

「かすみちゃんが分かりやすいだけ」

 

「はいはい、それでどちらを引きますか?」

 

「えぇいこっち!?ってババ!?」

 

「それじゃこっちで……私の上がりです」

 

「これで侑さんの隣で寝るのは私としずくちゃんだね」

 

いつからそんな話に!?

 

「むぅ~今度こそは……」

 

「では先輩、おとなり失礼しますね」

 

「襲わないでね『ドキドキ』」

 

襲わないからね!?

 

 

 

 

 

 

 

かすみちゃんと璃奈ちゃんの二人が寝静まった頃……しずくちゃんが私の手を握ってきた

 

「先輩、ありがとうございます」

 

「そんなお礼なんて……困ったときはお互い様でしょ」

 

「そうですけど……後でかすみさんにもお礼を言わないと」

 

「かすみちゃんに?」

 

「はい、かすみさんがあんなことを言って泊まったのは、少しでも私が寂しくならないようにって……」

 

「照れ隠し?」

 

「そんなところです。こうして大好きな先輩と大好きな友達とお泊まりもいいですね」

 

「しずくちゃん……」

 

「…………すー」

 

寝ちゃったか…………私も寝よう




次回二年生編

その後……キス編にするかユニット別編にするかある二人と付き合いたいにするか……一応アンケートとります


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09 二年生と過ごしたい

引き続き国木田大吉さんからのリクエスト回、ラストの二年生です


せつ菜side

 

「料理を教えてほしい?」

 

「はい‼」

 

「せっつーからそんな頼み事めっずらしいね~」

 

「実は言うと…………侑さんにクッキーを作ってきて食べてもらったのですが…………」

 

 

 

数日前のこと、私は侑さんにクッキーを食べてもらったけど…………

 

「どうですか?愛を込めて作りました‼」

 

「……お、おいしい……よ」

 

何故か微妙な顔をしていた。これは…………

 

 

 

 

 

「と言ってもらったのですが…………」

 

「侑ちゃん、気を遣ってたんだね」

 

「せっつーの料理、何て言うか独創的だからね」

 

「レシピ通りに作れば…………」

 

「侑さんのあの顔…………私の愛が足りなかったからあんな顔をしたんですね‼」

 

侑さんへの愛が足りなく、あんな微妙な顔をしていたはず‼なので……

 

「私に愛がこもった料理の作り方を教えてください‼」

 

「えっと……」

 

「それぐらいなら………」

 

 

 

 

 

 

 

 

侑side

 

家に帰ると歩夢の家からいい匂いがしてきた。

 

何だろう?何か作ってるのかな?ちょっとお邪魔してみよう

 

私は呼び鈴を鳴らすと、エプロン姿の歩夢が出迎えてくれた

 

「あれ?どうしたの?」

 

「何だかいい匂いがして…………」

 

「ふは、貴方らしいね。出来たら呼ぼうと思ってたの。折角だから入って」

 

「うん♪」

 

私は家に上がり、リビングに通された。すると台所には……エプロン姿の愛さんとエプロン姿の…………せつ菜ちゃん!?

 

「やっほー侑。どうしたの?」

 

「侑ちゃん、匂いにつられてきたの」

 

「そうなんだ~」

 

「って歩夢さん!?何で上げたんですか!?」

 

「う~ん、何となく?」

 

「うぅ……出来てから食べてもらおうと思ったのに…………でも来た以上は‼」

 

せつ菜ちゃんは気合いが入ってるけど…………なんと言うか……せつ菜ちゃんの料理は……独創的な味付けなんだよね…………

 

「待っててください‼侑さんが大喜びする料理を作りますから‼」

 

「う、うん」

 

だ、大丈夫だよね…………歩夢と愛さんの二人がいるから……きっと…………

 

「せつ菜ちゃん!?待って!?何入れようとしてるの!?」

 

「えっ?私の愛情が伝わりやすいように……」

 

「せっつー、レシピ通りで大丈夫だから……」

 

本当に……大丈夫だよね…………

 

 

 

 

少ししてから完成したのか私の前に出されたのたまご焼きだった

 

「食べてみてください‼自信作です」

 

見た目は普通…………私は歩夢たち二人を見て、二人は頷いた。

信じるよ、二人とも‼

 

意を決して一切れ食べると…………

 

「ふわ…おいしい……」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

「うん、歩夢の卵焼きと同じくらいおいしいよ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「せっつー良かったね」

 

「頑張ったもんね」

 

「これもお二人のお陰です‼ありがとうございます‼」

 

せつ菜ちゃんは本当に嬉しそうにしていた。でもこれ、本当においしいけど…………

 

「何か特別なものでも入れてるの?」

 

「う~ん、内緒かな?」

 

「内緒内緒」

 

「内緒です‼」

 

「えぇ~三人だけの秘密ずるい~」

 

 

 

 

 

 

 

 

せつ菜side

 

教えてほしそうにしている侑さん。特別な調味料は入っています。それは…………

 

『食べてもらう人のことを想いながら作るとね。すっごく美味しくなるんだよ』

 

『料理は愛情‼それだけで十分だからね~』

 

私は侑さんのことを想いながら作りました…………侑さんの美味しそうに食べている姿を見ているだけで……私は満足です‼

 

折角だから明日も作ってこよう‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

侑side

 

次の日のお昼、部室でミーティングするためにみんなとお昼を食べていると

 

「侑さん、今日も作ってきました‼どうぞ‼」

 

「いいの?ありがとう~」

 

「せっつー、昨日頑張ったもんね~」

 

「かすみんもせつ菜先輩の卵焼き食べてみたいです~先輩、あ~んしてください」

 

かすみちゃんは食べたそうにしていたから私が食べる前にかすみちゃんにあ~んすると…………

 

「……………………」

 

かすみちゃんが止まった

 

「か、かすみさん?」

 

「せつ菜ちゃん、レシピ通りだよね?」

 

「はい‼でももっと愛情を込めてアレンジを込めました‼」

 

これ、まずアレンジをするのをやめさせた方が早いのでは?



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ユニットと過ごしたい編
10 qu4rtzと過ごしたい


今回からユニット編になります


「あれ?今日はこのメンバーだけ?」

 

部室に入るといたのは、かすみちゃん、彼方さん、エマさん、璃奈ちゃんの四人だけだった。歩夢は用事があって来れないって聞いてたけど……

 

「みんな、用事があって来れないって」

 

「みんな、忙しいみたい」

 

「私たちはたまたま集まれたみたいですね」

 

最近、全員集合がなくって寂しいけど、我が儘を言ったらダメだよね……うん、今は我慢我慢

 

するとお昼寝中の彼方さんがかすみちゃんの服の袖を引っ張っていた。

 

「かすみちゃん~抱き枕になって~」

 

「彼方先輩、侑先輩が来ましたから侑先輩の方がいいんじゃないんですか?」

 

「侑ちゃん、忙しい~」

 

「う~ん、栞子ちゃんに頼まれてる事があるから……」

 

「それじゃ~仕方ない~」

 

「もう……」

 

渋々彼方さんの抱き枕になるかすみちゃん。と言うか断らないんだ……

 

「ん~」

 

何故か彼方さんはかすみちゃんのお腹やら太ももを触っていた。

 

「ちょ!?彼方先輩、へ、変なところ触らないで……」

 

「かすみちゃん……太った~?」

 

彼方さんの発言で空気が凍りついた。いくら女の子同士でも……その太ったと言う言葉は禁句である……

 

「え、え?な、何を言ってるんですか…………かすみん太ってなんて…………」

 

「何か抱き心地が違うんだよね~前は丁度いいのが、何かこう…………ムチムチに~」

 

「か、かすみん、むちむちになんか…………」

 

「そうだよ。彼方ちゃん意地悪したらめっだよ」

 

「えぇ~本当なのに~侑ちゃん、ちょっと抱きしめてみて~」

 

抱きしめるって…………とりあえず…………彼方さんを抱きしめた

 

「ふわ…」

 

「って何で彼方先輩を抱きしめるんですか!?」

 

「ごめん、つい」

 

「急に抱きしめられて~びっくりだよ~」

 

さてかすみちゃんを抱きしめよう。

 

「失礼するね」

 

「は、はい////」

 

かすみちゃんを抱きしめた。前に抱きしめたときに比べて……確かに肉付きが良くなったような…………

 

「あ、あの……せ、先輩……」

 

でも落ち着く……かすみちゃんの匂いも中々……

 

「その……」

 

頭を撫でてみると、髪の毛も柔らかい……もっとさわっていたい……

 

「せ……んぱ…い…」

 

「侑さん、そろそろ離さないとかすみちゃん、倒れるよ」

 

はっ!?つい夢中になって抱きしめてた!?私は慌てて抱きつくのを止めた

 

「ご、ごめん、大丈夫?」

 

「い、いえ……その……嬉しかったです」

 

「そっか、それなら良かった」

 

「それでかすみちゃんは……」

 

「う~ん、私的にはいい感じだったよ」

 

「本当ですか!?」

 

「でも確かに前に比べたら……」

 

私は何か思い当たることはないかと聞くけど、かすみちゃんは特に思い当たることはないらしい。

 

練習を頑張ってるから筋肉がついたとかじゃないし…………

 

悩みながらパンを食べていると、

 

「侑ちゃん、そのパンどうしたの?」

 

「これ?かすみちゃんの手作りパンだよ」

 

「えへへ~最近先輩がお疲れなので、少しでも甘いものをと…………」

 

かすみちゃんが照れながら言うと、エマさん、彼方さん、璃奈ちゃんは…………

 

「あの、かすみちゃん……」

 

「そのパン~味見とかしてる~?」

 

「勿論‼味見しないで先輩に食べさせるのはいけないことなので‼」

 

「…………かすみちゃん、それが原因かも」

 

「えっ?」

 

「味見だけでも、太るから……」

 

「いっぱい作ってるなら尚更だね~」

 

「味見に夢中で食べ過ぎ『ムチムチ』」

 

「ムチムチって!?りな子~」

 

「とりあえず味見はほどほどにして、少しランニングしたら?」

 

「うぅ~そうします……」

 

涙を浮かべながらかすみちゃんは走りに行くのであった。何と言うか…………私にも非があるから申し訳ない気持ちになりながらも、頼まれ事を進めるのであった。



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11 diverDiVAと過ごしたい

あなぽむ大好き人間のため、侑ちゃんのサイズは歩夢ちゃんと同じにしてます‼(何がとは言いませんが)


「侑ってさ……」

 

「あの……果林さん……」

 

「カリンさ、今勉強中なのに……」

 

今日は勉強会。なのだけど早々に果林さんが飽き出していた。

 

「それで侑って……磨けば輝くわよね」

 

「私?そんなことないよ」

 

「だって……」

 

果林さんは私の後ろに回り込み、私の胸を揉んできた

 

「こんなに立派なもの持ってるのに」

 

「ひゃん!?やめ……」

 

「こ~ら、カリン。侑が困ってるでしょ。早く勉強に集中‼」

 

悪戯する果林さんを叱る愛ちゃん。果林さんは手を離すと……

 

「もう…愛は真面目ね」

 

「この勉強会、カリンがやってほしいって言い出したことだよ」

 

「それは……そうだけど……急に侑を磨きたくなったのよ……ねぇ、終わったら集中するから」

 

「ん~本当に?」

 

「本当よ。本当」

 

上目遣いでお願いしてくる果林さん。私と愛さんは顔を見合わせ、ため息をつき……

 

「もう仕方ないな~」

 

「それで……磨くって?」

 

諦めて付き合うことになった。

 

「そうね……サイズ的には……歩夢と同じくらいだから……」

 

果林さんは衣装が置いてあるところから歩夢のライブ衣装を持ち出した。

 

「とりあえずこの衣装、着てみてくれない?」

 

「あ、あの……そもそも何で歩夢のサイズを知ってるの?」

 

「この間、歩夢に水着を選んだときにね」

 

い、いつの間に……

 

「さぁ、着替えて」

 

「う~」

 

私は隣の部屋に行き、着替えるのであった。

 

ちゃんとクリーニングしてるけど……仄かに歩夢の匂いがしてドキドキしてる…………

 

サイズもそれなりに合ってるから特に問題はない。

 

 

着替え終わり、二人に見せた。

 

「ど、どうかな?」

 

「へぇ~侑似合う~」

 

「髪の毛も弄りたくなるわね……」

 

果林さんはそう言いながらスマホで写真を撮り続ける。

 

「あ、あの……果林さん……しゃ、写真は……」

 

「さぁ次の衣装よ‼愛の着てみて」

 

「いいね~侑が着てるところ見てみたい‼」

 

うぅ、何か愛さんまでノリノリに…………

 

 

 

 

 

愛ちゃんの衣装を着てみたけど…………

 

「意外と似合うわね」

 

「でも…何でお腹隠してるの?」

 

「だ、だって……こういう服着るの恥ずかしいんだもん…………」

 

「「!?」」

 

何故か顔を赤らめる二人。どうしたんだろう?

 

「侑……貴方……卑怯よ」

 

「へ~そ~って返そうって思ったのに!?侑ちゃんの反応で完璧に忘れちゃった」

 

「これは……他にも着せたいわね」

 

「ちょっと演劇部に行ってくる‼」

 

愛ちゃんは急いで部室から出ていき、すぐに戻ってきた

 

「借りてきたよ」

 

「さぁ、私たちが満足するまで…………やるわよ」

 

「え?ちょ…ちょっと…」

 

 

 

 

 

 

「巫女服よ」

 

「清楚だね」

 

 

 

「メイド服‼」

 

「スカートが短いやつではなくって……本場のものね‼」

 

 

 

 

「バニーガールよ」

 

「セクシー‼」

 

 

 

 

「裸エプロン……は無理だから水着の上にエプロン‼」

 

「愛、ナイスよ」

 

 

 

 

 

 

それから勉強を忘れて二人は私を着せ替えして遊び、満足していたのであった

 

「うぅ……遊ばれてしまった……」

 

「ふぅ……満足ね」

 

「写真も沢山撮ったしね」

 

写真まで…………すると私のスマホにメッセージが入った。

 

『果林さん、愛ちゃんずるい‼私も今度参加する‼』歩夢

 

『演劇部から衣装を借りたと思ったら……次は前もって声をかけてください‼素晴らしいものを用意します』しずく

 

『先輩~今度はかすみんの衣装を着てください~』かすみ

 

『今度はスイスの衣装、持ってくるね』エマ

 

『着ぐるみ着て~彼方ちゃんの抱き枕に~』彼方

 

『侑さん、コスプレに興味ありますか』せつ菜

 

『今度侑さんボード書いてくる』璃奈

 

み、みんなに送ったの…………

私はメッセージを見て力尽きるのであった。

 




ニジガクメンバーがユウキチに……

AZUNA編、何かしらのリクエストあればどうぞ

料理関係は学年で書いたのでなしです


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12 AZUNAと過ごしたい

「保健体育を教えてほしい?」

 

「はい‼」

 

せつ菜ちゃんの突然のお願い。それにしても保健体育って////

 

「ダメですよ。せつ菜さん」

 

「そ、そうだよ……そんな……エッチなこと///」

 

「エッチ?」

 

せつ菜ちゃん、意味がわかってないのかな?でも説明するべきだけど……説明する方もかなり恥ずかしい……

 

「………………!?す、すみません!?その…え、エッチな意味ではなく…その、勉強の方で……」

 

「勉強……」

 

勉強って……実践?

 

「侑ちゃん、変なこと考えてる……」

 

「先輩、普通に座学の意味ですよ」

 

う、うん、分かってる分かってる。

 

「その…他の教科は大丈夫なんですが…保健体育だけ色々と勘違いして……苦手なんです」

 

何故か恥ずかしがるせつ菜ちゃん。一体どんな勘違いをしたのか気になるけど…………

 

「まぁ私で良ければ……」

 

「はい‼手取り足取りお願いします」

 

「手取り……」

 

「足取り……」

 

何か言い方がおかしい気がするけど…………まぁ彼女に頼られるのは悪くない

 

「えっとそれじゃ…」

 

「せ、先輩‼」

 

「!?」

 

びっくりした。珍しく大声を出すしずくちゃん。どうしたんだろう?

 

「あ、あの、明日の体育なのですが…………球技で……」

 

「しずくちゃん、苦手だもんね」

 

「ですので、また教えてもらえないでしょうか?手取り足取り‼」

 

「う、うん、いいよ」

 

何だか顔が近いけど…………

 

「…………」

 

すると歩夢が何かを考え込み……

 

「侑ちゃん」

 

「どうしたの?歩夢」

 

「わ、私も……教えてほしいな~って」

 

「歩夢も?珍しいね」

 

「うん、その…愛し方を…」

 

「愛し方!?」

 

愛し方って……何をどうしたら……

 

「侑ちゃん、私のこと凄く愛してくれるけど……私からすることないから…………その愛し方を教えて……勿論手取り足取り」

 

私の手を握りながらそう告げる歩夢。だから手取り足取りって……

 

「歩夢さん、私が先です」

 

「いいえ、私からです」

 

「ううん、私の方が重要だよ」

 

「「「侑ちゃん(さん)(先輩)誰から教えるんですか‼」」」

 

「え、えっと……その…」

 

誰からとなっても何だか嫌な予感しかしない…………私は笑ってごまかして部室から出ていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

学校の屋上に逃げ……来た私はベンチに座り息を整えた。

 

「みんなと過ごすの……本当に楽しいな……」

 

告白してから私の生活が変わった。みんなとの過ごし方も…………

 

そしていい加減……この思いをどうにかしないと…………

 

「みんなと……キスしたい」

 

恋人どうしになったのだから……次のステップだよね

 

「でも……どうしよう」

 

みんな同時にキスすることは出来ないから…………一人ずつするしかない。でも誰からすれば…………

 

「頑張って考えないと…………」

 

私はみんなとキスすることを決めて、行動に移すのであった。




次回よりキス編になります。一応最後の相手は決めてます


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みんなとキスをしたい編
13 みんなとキスをしたい


今回からキス編スタート


「キスしたい……」

 

部室で一人、そんなことを考えていた私。

 

どうしたらキスできるかな…………

 

「普通にキスをしたいで……させてくれるかな?」

 

シミュレーションしてみた。

 

かすみちゃんの場合

 

「キスですか?もう先輩ったら……はいいつでもどうぞ」

 

 

 

歩夢の場合

 

「キス!?うん、貴方がしたいなら///」

 

せつ菜ちゃんの場合

 

「キスですか‼いいですよ‼しましょう」

 

 

 

 

 

 

あれ?意外といける?でもこれはあくまで私の想像だ。こんな風に上手くいくわけない

 

愛ちゃんの場合

 

「えぇ~キス~付き合うのはいいけど…………キスまではね~」

 

 

しずくちゃんの場合

 

「キスのですか……演技には必要ですね……する振りくらいは…………」

 

 

璃奈ちゃんの場合

 

「キス……はいどうぞ」

 

ボード差し出し

 

 

 

 

 

想像しただけで悲しくなってきた。やっぱり無理かな?でもこれは想像だから……いける?

 

 

 

「私からでもいいけど…………みんなからされたいな……」

 

 

 

 

果林さんの場合

 

「侑に本当のキスを教えてあ・げ・る」

 

 

 

エマさんの場合

 

「良く弟たちとしてたからしてあげるね」

 

 

彼方さんの場合

 

「キス~はい~」

 

 

 

してくれそうで理想なの…………果林さんかな~

 

「本当にどうすれば…………」

 

「どうしたんですか?高咲さん」

 

不意に声をかけられ、振り向くと栞子ちゃんがいた。いつの間に……

 

「えっと……何でもな……」

 

「何だか一人言で『キスしたい』や『悲しくなってきた』など呟いていましたが……」

 

き、聞かれていた!?しかも絶対に怒られそうな子に!?

 

「恋愛は自由ですが……不純なことをして同好会を潰さないように…………」

 

「あれ?私がみんなと付き合ってるの知ってるの?」

 

「えぇ、たまに皆さんと密着しているのを見たことがあるので……まさかハーレムをお作りになっていたとは…………」

 

ハーレムって…………私が節操ないような言い方はやめてほしい。

 

「とは言えあなたの場合は大好きだからこその全員と付き合うという道を選んだみたいですね」

 

「栞子的には…………適正にあってないと思う?」

 

栞子ちゃんってそう言うの見抜くから試しに聞いてみた。ただ聞いたのは失敗だったりしないよね…………

 

「そうですね…………貴方の適正に合っているのは……上原さんかと思っていました」

 

歩夢……確かにずっと一緒にいて、もしかしたらずっと続いているかもしれない…………

 

「とは言え貴方は誰とでも適正があるみたいです。なので明確な答えを出すことは出来ません」

 

誰とでも…………

 

「それじゃ……栞子ちゃんとでも……なんて」

 

「………………あり得ないかと。とりあえずこの書類を期日までに提出してください」

 

無表情であり得ないと言われた……何だかショックだ

 

栞子ちゃんは帰ろうとすると、立ち止まり…………

 

「キスの話ですが…………」

 

「何?」

 

「あくまで私の意見ですが、普通に頼むより……そう言った雰囲気に持ち込んだ方がしやすいかと……」

 

「雰囲気?」

 

「デートをするというのはどうでしょう?」

 

なるほど……デートか……やってみよう

 

「ありがとう。栞子ちゃん」

 

「私はただ道のひとつを提示したまでです。では」

 

栞子ちゃんを見送り、私は決意した。デートをしてキスをする‼



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14 果林さんとキスしたい

キスのために、私はある人にメッセージを送った。

 

『果林さん、明日用事ありますか?』

 

メッセージを送り、暫くしてから返事が返ってきた

 

『特に用事はないけど……デートのお誘いかしら?』

 

『うん、果林さんとデートしたいの』

 

『えっ?』

 

『明日10時に駅前で待ってるから』

 

メッセージを送り終え、私は明日のために色々と計画を立てるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

駅前で待ち合わせしていると……

 

「お待たせ」

 

果林さんがやって来た。なんと言うか予想していた時間より早かった

 

「早いわね。待った?」

 

「そんなに待ってないよ」

 

「それにしては約束の30分前よ。もしかして私とのデートがそんなに楽しみだったの?」

 

「うん!果林さんとデートしたかったから……」

 

「あ、あなた…よく照れもしないで////」

 

「そうかな?」

 

大人っぽい果林さんとデートするだから……ちゃんと考えてきたプラン通りに……

 

「それじゃ行きましょう」

 

「うん、最初に……」

 

最初にご飯でも食べに行こうと言おうとすると……

 

「服を見に行きましょう」

 

「えっ?」

 

「ダメだった?」

 

「ううん、ダメじゃないよ」

 

果林さんの希望だからダメとは言えない。プランが上手くいかなくてもちゃんとリードしないとね

 

「行こう!果林さん」

 

私は果林さんの手を握りながら果林さんの行きたいところに向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「侑はもうちょっと胸元をあけて……」

 

「あ、あの…恥ずかしい」

 

胸元をあけてって言うけど……凄く恥ずかしい

 

「立派なものを持ってるのに……勿体無いわね」

 

「だ、だって…」

 

「その分磨きがいがあるわね」

 

それから果林さんにおもちゃ……もとい磨かれるのであった。

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、充分楽しんだわね」

 

「う、うん」

 

まさか気づいたら夕方までかかるとは……

 

「そろそろ寮の門限ね」

 

「……」

 

何だか本当に楽しんでもらえたのかな?

 

「どうかしたの?侑」

 

「その……楽しかった?今日……」

 

「えぇ楽しかったわよ」

 

「…………本当に?」

 

「えぇ、楽しかったわよ」

 

「私……果林さんを喜ばせようと頑張るつもりだったんだけど…………全然上手くいかなかった……」

 

私的にはこんなデート……失敗だ。ちょっと悲しくなってきた。すると果林さんは私のおでこにでこぴんしてきた

 

「もう……泣きそうな顔して……」

 

「だって……」

 

「私は……ううん、きっとみんなも思うことよ。貴方とデートするだから…楽しいに決まってるじゃない」

 

「私と…」

 

「侑が私をデートに誘ってくれて凄く嬉しかったし、凄くドキドキしたわよ」

 

「果林さん…」

 

「だから一緒にいるだけで私たちはそれだけで楽しめるのよ…これからみんなとデートするとき、楽しませようとか考えないで、楽しみましょう」

 

楽しませようとしないで……楽しむか……それも良いかも……

 

「それじゃ……そろそろ」

 

「うん」

 

私たちは手を繋いで帰ろうとするのであった。本来の目的であるキスは出来なかったけど……きっといつかキスできるように……

 

「あ、そうだったわ」

 

果林さんは何か思い出したかのように立ち止まると……

 

「デートの締めをしないとね」

 

「デートの締め?」

 

首をかしげた瞬間、私の唇に柔らかい感触を感じた

 

「ん…!?」

 

「……帰りましょう」

 

夕日に照らされた果林さんの顔は赤く染まっていたけど……赤いのは夕日のせいなのかキスしたからなのか分からなかった……でも私的にはキスしたからと思いたい

 

「あの…果林さん」

 

「何?」

 

「今度は私からするね」

 

「……期待してるわ」




次回は……彼方ちゃんにします


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15 彼方さんとキスをしたい

果林さんとキスしてから一週間が過ぎた。その間……まだ誰ともキスしてない

 

「……ここは勢いでまたデートに……」

 

そんなことを呟きながら、部室に入るとソファーに彼方さんが寝ていた。

 

「すぴ~」

 

「彼方さん……」

 

相変わらず無防備だなと思いながら、私は毛布をかけてあげた。

 

「みんな来るまで寝かせてあげよ」

 

私は作詞の作業に入ろうとすると……

 

「ん~あれ~侑ちゃん、来てたの~?」

 

「おはよう。彼方さん」

 

「おはよ~」

 

彼方さんは伸びをしていると、私がかけた毛布に気がついた

 

「これ~貴方がかけてくれたの?」

 

「うん、風邪ひいたら大変かと思って」

 

「えへへ~侑ちゃん優しい~」

 

彼方さんはそう言いながら、私に抱きついてきた。

 

「彼方さん……苦しい」

 

「優しい~彼女さんにはナデナデしてあげる~」

 

そう言いながら、私の頭を撫でる彼方さん。いつも抱き枕にされたりしているせいか、彼方さんの感触や匂いとかにいつも以上にドキドキしてしまう。

 

「あれ~侑ちゃん、顔赤いよ~」

 

「いや…その…」

 

顔近く、このままキスしてしまいそうだ。

 

「侑ちゃんの髪、良い匂い~」

 

私の髪の毛に触れながらそう言う彼方さん。これは…………色々と我慢できそうに……

 

私は彼方さんをソファーに押し倒した。

 

「ど、どうしたの~?」

 

「か、彼方さん……ごめん、色々と我慢できない」

 

私は彼方さんに覆い被さり、抱き締める

 

「何々~?もしかして甘えたくなっちゃった?」

 

「う…うん」

 

「いっぱい甘えて良いよ~」

 

抱き締め返す彼方さん……心地良い。このまま眠ってしまっても…………

 

「すぴ~」

 

気がつくと彼方さんはまた眠りについていた。

ちょっと残念。

 

「このまま私も……寝よう」

 

欠伸をして私は目を閉じるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こんにち……あれ?お二人とも寝てますね』

 

『侑ちゃん、最近疲れてたみたいだから……』

 

『こうしてみると二人の寝顔可愛い~』

 

カシャッカシャッ

 

『愛さん駄目ですよ‼写真なんて撮ったら……』

 

『愛ちゃん、ずるい‼私も……』

 

カシャッカシャッ

 

『歩夢さんまで……それなら』

 

カシャッカシャッ

 

『みんなに送って、今日は部活なしってしておこう』

 

『うん』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと夕方になっていた。何だか歩夢たちが来ていたような気がしたけど……

 

「すぴ~」

 

彼方さんはまだ眠ってる……いい加減起こさないといけないけど……

 

「彼方さん、起きて」

 

「すやぴ~」

 

声をかけても目覚める様子がない。

 

「どうしよう……」

 

起きるまで待っても良いけど…………

 

「こんなことしちゃ……ダメだよね」

 

頭の中にある方法を思い浮かべてしまった私。

 

私は少し体をずらし……寝息をたてる彼方さんにキスをした。

 

甘く柔らかい。でも寝てる無防備な子にこんなことしたら……と言う罪悪感を感じながらのキス。

 

ほんの一瞬だけど……私には凄く長く感じた。

 

「……彼方…さん」

 

「すや~」

 

まだ起きない。罪悪感からまたキスをしたいと言う気持ちが押さえきれずに、またキスをする。

 

「好き…大好き…」

 

キスをし、私は彼方さんを抱き締めるのであった。

 

 

 

 

 

「ん~あれ~もうこんな時間」

 

キスしてから五分後、彼方さんは起き出した。私はずっとキスをしたいと言う気持ちを抑えるのに必死だったけど……

 

「侑ちゃん、一緒に寝てたんだね~」

 

「たまには彼方さんと寝るのも悪くないかなって」

 

「そっか~」

 

「早く帰ろう。いつまでもいたら起こられちゃうし……」

 

「そうだね~その前に……」

 

彼方さんは私に近寄り……キスをして来た

 

「か、彼方さん!?」

 

突然のことでびっくりする私。彼方さんはと言うと顔を赤らめ……

 

「寝てるときのキスも良かったけど……起きて侑ちゃんを見ながらする方が凄くいいね」

 

 




もしかしたら侑ちゃんハーレム18版書くかも?

次回はエマちゃんです


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16 エマさんとキスしたい

何故こうなった…………

タグにR17を付けました


「さて……どうしたものか……」

 

私はあることを考えていた。それはエマさんとキスすることについてだ。

 

果林さん、彼方さんとそう言う雰囲気になってキスをしたけど…………

 

告白したみたいにキスをしたいと言い出したら……どうなるのかな?

 

試してみたい。

 

エマさんならまだ冗談だと思ってくれるかもしれない。

 

「よし‼」

 

私はエマさんを部室に呼ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「侑ちゃん、用事ってなーに?」

 

部室に来てくれたエマさん。私は早速言おうとするけど…………

 

やばい……凄く緊張する。でも……キスしたい!

 

「エマさん!」

 

「は、はい!?」

 

「き、キスしてください……」

 

私はキスしたいとハッキリと告げた。エマさんはこんなことを言う私の事をどんな風に思ってるんだろう?

 

「Küss……いいよ」

 

エマさんは私に軽くキスする。

 

「ん…」

 

「ん…」

 

唇を離すと、エマさんは頬笑み、更にキスを続ける。

 

「ん…ぁ…ん」

 

「エ…マさん…」

 

「ふふ、侑ちゃん顔真っ赤」

 

エマさんはソファーに私を押し倒して、キスをする

 

「んん…ん」

 

「弟たちとキスしてたけど……大好きな人とするキスって……こんなに素敵なことなんだね」

 

キスを更に続ける。ディープキスとか気持ちいいって聞いたことがあるけど……こんなに風に何度もするだけで…………

 

「唇だけじゃなく……他の所にもキスするね」

 

エマさんは私の首筋にキスをする。擽ったさと気持ちよさが私を襲う……

 

「んん…」

 

「ちょっとごめんね」

 

私のシャツのボタンを少し外し、今度は鎖骨にキスをする

 

「んん!?エマ……さん…」

 

「学校じゃなかったら……キスから先のこと出来たのにね…………だから……キスだけで侑ちゃんを……」

 

何か変なスイッチが入ってるのかな?妖艶な笑みを浮かべ、私のボタンを全て外してきた。

 

「侑ちゃんの下着……可愛いね」

 

真っ白なブラジャーを見られて、凄く恥ずかしい……私は隠そうとするけど、エマさんに腕を押さえられてしまい、肩にキスをする

 

「ん…ぁ…エマさん……」

 

「侑ちゃん……」

 

肩から今度は胸の下に……

 

「んあ……」

 

「可愛い声……」

 

更にはお腹にキスをする。ダメ……変な感じに……

 

太股にキスをしてきたあたりで、私は止めて欲しくなり……

 

「エマさん……ごめん……もつこれ以上は……」

 

「侑ちゃん……凄くトロンとしてるね…………今度は……」

 

エマさんはシャツのボタンを全て外して……

 

「私に沢山キスして……」

 

沢山キスされたから……私はもう色々と考えられず、エマさんが私にしてくれたようにキスをするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?侑先輩、首筋に虫刺されが……」

 

部室にみんなが集まり、ミーティングを始めようとしたときに、かすみちゃんが首筋に気がついた。私は慌てて隠し……

 

「えっと……あ、ありがとうね」

 

「侑ちゃん、顔赤いけどどうしたの?」

 

「な、何でもないよ……」

 

「ふ~ん」

 

「なるほどね~」

 

果林さんと彼方さんが何故かニヤニヤして、エマさんはニコニコしていた。




18ではなく、17なのでセーフなはず。次回は一年生編です


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17 璃奈ちゃんとキスしたい

アンケート同率一位のため、同時に上げます


三年生とのキスが終わり……

 

「侑ちゃん~キスして起こして~」

 

「侑、キスする度に思うの……した後の貴方の顔、もう一回見せて」

 

「侑ちゃん、はい。アメどうぞ」

 

果林さん、彼方さん、エマさんにキスをせがまれるようになった。

 

「あの……その……」

 

「ふふ、恥ずかしがる侑は可愛いわね」

 

「はい、どうぞ」

 

「んん」

 

「ちゅ~してくれないと起きないよ~」

 

果林さんに髪を撫でられ、エマさんには口移しでアメを食べさせてもらい、彼方さんはキスをせがみながら私の太ももを撫でる

 

「あの……その……もう……」

 

「こんにちわ……ってみんな何してるの?」

 

部室にやって来た璃奈ちゃんが今の状況を見て固まる。そして……

 

「いやらしい『じと~』」

 

「璃奈ちゃん、これには訳が……」

 

「最近、全然イチャイチャしてくれないと思ったら……」

 

「は、話を聞いて‼」

 

私は璃奈ちゃんを別室に連れ出して、事情を話した。

 

「キスしたら、みんなにせがまれたの?」

 

「う、うん」

 

「それって私ともキスしてくれるの?『ドキドキ』」

 

「う、うん。みんなとキスしたい。だから璃奈ちゃんとも……キスしていい?」

 

「いきなりだね……もしかしてここに連れてきたのは……キスしたかったから?」

 

だって……人目があると緊張して……キスなんて出来ないよ

 

「その……いきなりでごめんね……」

 

私はキスしようと顔を近づけると……何だか硬い感触が……

 

「やっぱり恥ずかしい『ダメダメ』」

 

璃奈ちゃんとの初キスが、璃奈ちゃんボード越し……

 

「い、嫌だった?」

 

「その……素顔でキスは……恥ずかしいの……」

 

「私は素顔の璃奈ちゃんとキスしたい……」

 

無理矢理ボードを奪い取っても良かったけど、そんな事したらきっと嫌われる

 

私はボードに触れている璃奈ちゃんの手を握りしめ……

 

「お願い……見せて……」

 

「侑…さん…そんな風にお願いするの…ずるいよ」

 

璃奈ちゃんはボードを下ろして、目を閉じていた。

 

「璃奈ちゃん……するね」

 

私はそっと顔を近づけてキスをした。

 

「ん…」

 

唇を離すと璃奈ちゃんは私にもたれ掛かる

 

「大丈夫?」

 

「その……キスって……こんなに……気持ちいいんだね……私……立ってられない」

 

だから私にもたれ掛かったのか……

 

「それにね……今だと……貴方に表情を読まれちゃう……」

 

「そうなの?」

 

「試しに……私の顔を見て……」

 

璃奈ちゃんの顔は無表情だけど、頬を赤く染めていた。

 

「私……何してほしいか……答えて」

 

「分かるよ」

 

私はもう一度璃奈ちゃんとキスをし…………

 

「当たってる?」

 

「………………正解」

 

笑顔でそう答える璃奈ちゃん。

 

笑顔じゃなかったけど、私にはそう見えた。

 

きっと彼女もまた心の底では笑顔だったはず…………

 

 

 




次はしずくちゃんになります


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18 しずくちゃんとキスしたい

「演劇の練習に付き合ってほしい?」

 

ある日のこと、私はしずくちゃんに頼まれ事をされていた。

 

「はい。お願いできませんか?」

 

「でも私で練習になるかな?」

 

演技とか出来ないし……私じゃなくて他の人に頼めば……

 

「いえ、これは先輩にしか頼めません。台詞はなく、ただ立っているだけでいいんです」

 

それだけなら……いいかな?

 

「いいよ。何処でやる?部室?講堂?」

 

「そこの空き教室でやりましょう」

 

指差した教室は……確か昨日璃奈ちゃんとキスした……

 

 

 

 

 

 

 

 

空き教室で練習が始まった。

 

『どうして……貴方は私の気持ちに気づいてくれないのですか?』

 

こうして近くで見ると本当にしずくちゃんは凄い……ただ立ってるだけでこんなに演技に引き込まれる

 

『私は貴方の事が好き……好きです。だから……お願い……私の気持ちに気づいてください』

 

涙を流すしずくちゃん。私は咄嗟に駆け寄ろうとしたけど、これは演技だと気づいて止めた。するとしずくちゃんは私の方を見た。

 

『私は……貴方が大好きです……私は貴方の恋人になれますか?』

 

「あ……」

 

私も好きと答えそうになった……でもこれは……

 

「貴方が好きです。貴方の気持ち……教えてくれなくてもいいです。ただ……私の想いがこもった……」

 

しずくちゃんは私に近寄り、そっとキスをしてきた。

 

一瞬演技かと思ったけど……しずくちゃんの持つ台本は……白紙だった。

 

「ありがとうございます。先輩。練習に付き合ってくれて」

 

「練習……じゃないよね……その台本……白紙だし……」

 

「バレてましたか。昨日、通りかかった際に璃奈さんとキスをしていたのが見えたので……私にもしてもらえないかと思い……」

 

「それで……こんな形で」

 

「すみません。正直に話すのが恥ずかしいので…………」

 

しずくちゃんは顔を赤らめていた。だからってこんな演技の練習なんて手を使ったのか……

 

「こんな私でも先輩の恋人に…………理想の恋人になれますか?」

 

しずくちゃんの問いかけに私は…………

 

「もう充分……理想の恋人だよ……」

 

そう言ってキスをするのであった。

 

「私……こんな風にキスされたら……先輩の事……もっと好きになって……先輩の前だと……普段の通り出来なそうです……」

 

「いいんだよ。私の前では私の事が好きなしずくちゃんを見せてほしい」

 

「私……アドリブ……苦手ですから……はっきりと好きだって……愛してほしいと言いますよ」

 

「うん、言って……私も言うから」

 

「みんなと同じように愛してくれますか?」

 

「愛するよ」

 

「先輩……大好きです」

 

恋人(ヒロイン)




次回は一年生編のラスト、かすみちゃんです


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19 かすみちゃんとキスしたい

「せんぱ~い、おはようございま~す」

 

朝、部室にやって来たかすみちゃん。元気で可愛らしいな……

 

「おはよう。かすみちゃん」

 

「あれ~今日は先輩だけですか~」

 

「うん、することがあって…………」

 

「それなら~手伝いますよ」

 

手伝ってもらうか……この間キスしたみんなに相談して……かすみちゃんには勢いでした方がいいと言われてる。だからこそ……

 

「あのね、キスして欲しい……かな?」

 

「キスですか~それな…………えぇ!?」

 

突然のキスしたいとの発言に驚くかすみちゃん。流石に驚くよね。でも言った以上はしないと……

 

私は立ち上り、かすみちゃんの肩を掴んだ

 

「かすみちゃん…………キスしたらダメかな?」

 

「そ、その…………」

 

照れてるかすみちゃん…………私はそっと唇を寄せるけど…………

 

「や、やっぱり待ってください!?」

 

かすみちゃんは慌ててキスを止めてきた。かすみちゃんは止めるために私を突き飛ばした

 

「ご、ごめんなさい……その……キスして欲しいって言われて……心の準備が……」

 

「わ、私も……何かごめんね」

 

「い、いえ、先輩が謝ることでは…………その嬉しかったですよ。キスしたいって言われて……」

 

顔を赤らめてもじもじするかすみちゃん。

 

「その……先輩……」

 

かすみちゃんは目を閉じた。

 

「かすみちゃん…………」

 

かすみちゃんの心の準備はすんだみたいだ。私はかすみちゃんにキスをする。

 

「ん…」

 

かすみちゃんは震えていたけど…唇を離すと……

 

「先輩……」

 

目をとろんとさせていた。私は我慢できずにもう一度キスをする。

 

「ん…先輩……もう一回……」

 

「ん」

 

またキスをする

 

「先輩……大好きです」

 

「私も……好きだよ。かすみちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

それからかすみちゃんとキスを何度も重ねて……

 

「はい、先輩……かすみん特性のコッペパンです」

 

かすみちゃんは私にコッペパンを食べさせてくれた

 

「美味しいよ。かすかす」

 

「もう~かすかすって呼ばないでください~」

 

「ごめんね。ただ呼びたくなって……」

 

顔を膨らませるかすみちゃん。だけどモジモジしながら……

 

「でも先輩に呼ばれると……凄く嬉しいです」

 

かすみちゃんは満面の笑顔でそう答え、私はまたかすみちゃんにキスをするのであった。

 

「もう~先輩~」

 

「ごめんね。かすみちゃんを見てるとキスしたくなって~」

 

「先輩~歩夢先輩にも同じこと言ってるんですか?」

 

「歩夢には…………まだキスしてない」

 

「どうしてですか?てっきり最初にしているかと…………」

 

「歩夢とは……最後にしたいの……寂しい思いをさせてるけど……歩夢とは最後にキスをしたいって拘ってるの」

 

「そうですか……先輩にそんなに思われてる歩夢先輩が羨ましいです」

 

 



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20 愛さんとキスしたい

久しぶりの更新です


今回は愛さんとキスしたい……

 

けどどんな風にキスをすれば……いや、どんな風と言っても、もうキスに慣れて…………

 

「何か嫌な慣れしてるな~」

 

ため息をついていると…………

 

「あれ~侑~何してんの~?」

 

すると部室に愛さんがやって来た。何というか噂をすれば何とやらだ……

 

「えっと……色々と考えてて……」

 

「そっか~でも侑にはそんな暗い顔は似合わないよ~」

 

愛さんは私のほっぺを摘まみ、伸ばしたりする

 

「おぉ~侑のほっぺ柔らかい~」

 

「ひゃいしゃん……」

 

愛さんは伸ばすのを止めると……

 

「折角だからさ、映画見に行こ」

 

「映画?」

 

「この間チケットもらったからさ。愛さんと逢引きしない?なんつって~」

 

逢引き……愛さんも何だか顔を赤くしてるし……でも気分転換になるからいいかもしれない

 

「それじゃ行こう。今日の放課後に……」

 

「えっとさ……出来たら……今度の休日にしない?」

 

「う、うん、いいよ」

 

てっきり今日かと思ったけど…………

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日の休日……

 

「お待たせ!」

 

待ち合わせ場所に来た愛さん。いつもと変わらない私服なんだけど……

 

「何だか今日の愛さん……すっごく可愛い」

 

「もう侑ったら、そんなお世辞言って~ほら、早く行こう」

 

お世辞じゃないのに……でも愛さんって誉められ慣れてるのかな?普通なら紅くなったりするのに……

 

 

 

 

映画館に着いて、早速映画を見ることになった。前みたいな映画かと思ったら…………まさかの恋愛映画だった。

愛さんにしては珍しいと言うか…………こういうの見るイメージがなかった

 

でも……面白い映画だな~

 

 

 

 

 

クライマックスシーンで、主人公とヒロインの二人がゆっくり顔を近づけていた。このままキスシーンかなって思っていたら……

 

「侑……」

 

愛さんに呼ばれて、振り向くと…………

 

チュ

 

唇に柔らかい感触が……それに愛さんの匂い……

 

唇が離れると、愛さんは微笑み……スクリーンの方を見た

 

「い、今のって……」

 

 

 

 

 

 

 

「いや~中々面白かったね」

 

「う、うん」

 

私は口を押さえながらそう言った。さっきのって…………夢とかじゃないよね……未だに感触残ってる

 

「どうしたの?侑」

 

「愛さん……」

 

これ……さっきのキスの理由聞いた方がいいよね

でもわざわざ聞くのも恥ずかしい……それなら……

 

「あのシーン良かったよね」

 

「どのシーン?」

 

「…………」

 

私はそっと愛さんにキスをして……

 

「…………このシーンだよ」

 

「わ、私も……好きだよ」

 

お互いに顔を赤くして……またキスをするのであった。

 

「えへへ……好きな人にキスされるのって……こんなにいいんだね」

 

「愛さん……私、愛さんのこと好きだよ」

 

「私は侑……貴方のこと愛してるよ」



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21 せつ菜ちゃんとキスをしたい

フェス限のせつ菜が出たので更新します


今日はせつ菜ちゃんとお出かけ。

これをきっかけに……キスをできたらいいな~

 

「侑さん!あちらですよ!早く行きましょう!」

 

お出かけ……デート先は色んなアニメショップを回ると言うものだった。

今日中に全部回りたいと言っていたけど…………

 

「ほら、こっちですよ」

 

私はせつ菜ちゃんと手を繋ぎながら走り回っていた

 

「せつ菜ちゃん、少し……」

 

「さぁ!どんどん行きますよ!時間的に余裕がありそうなのでアイドルショップも回りましょう」

 

 

 

 

 

 

 

三時間後、ようやく落ち着いて休憩することが出来たけど…………

 

「す、すみません。つい、はしゃいでしまって……」

 

せつ菜ちゃんは申し訳なさそうに謝っていた。

 

「気にしないで、私も楽しかったから……」

 

「でも……」

 

「それにね……せつ菜ちゃんが楽しそうにしているところを見ていると私も楽しくなっちゃうの……」

 

「そうなんですか?」

 

「うん、せつ菜ちゃんの事が好きだからかな?」

 

「侑さん///その、そう言うことを恥ずかしげもなく言うのは///」

 

「えっ?だって本当の事だし……」

 

せつ菜ちゃんは顔を真っ赤にしていた。こうして照れているところも好きだな……

 

「アイスでも買ってくるね」

 

「は、はい////」

 

未だに顔を真っ赤にさせているせつ菜ちゃん……私は近くのお店でアイスを買いに行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

せつ菜ちゃんにアイスを渡して、ベンチで一緒に食べていると……

 

「あれ?侑さん、頬っぺたにアイスがついてますよ」

 

「えっ?本当?」

 

私はアイスを拭おうとすると……

 

「少し待ってくださいね」

 

せつ菜ちゃんは顔を近づけてきて……舌でアイスを拭いとった

 

「せせせせせせ、せつ菜ちゃん!?」

 

「とれましたよ?あの……どうしてそんなに……あっ!?」

 

せつ菜ちゃんは自分がしたことに気がつき、また顔を真っ赤にさせた

 

「えっと……」

 

「その……こういうのも恋人みたいな感じですね」

 

「う、うん」

 

たまにせつ菜ちゃんの攻めが本当にすごい……

 

「今日で恋人らしいことが沢山できました」

 

「例えば?」

 

「手を繋いだり、さっきみたいに一緒に話をしたり、アイスを食べたり、その……頬っぺたに……」

 

恋人らしいことが沢山出来て良かったかもしれない

 

「それでも……1つだけ……してみたいことがあるんです」

 

「何?」

 

「恋人なら……私がしてほしいこと……分かりませんか?」

 

そう言ってせつ菜ちゃんは目を閉じた。そっか、してほしいこと……それは……

 

私はそっとキスをした。さっき食べていたイチゴの味がほんのりする。

 

「…………キスって、レモンの味がすると聞いてましたが……桃の味もするんですね」

 

「それは……」

 

さっき食べたアイスのっと言おうとしたけど、雰囲気が台無しになるから止めた

 

「侑さんはみなさんとキスをしたのですか?」

 

みんなとキス…………ううん、まだみんなとしていない

 

「あと一人だけ…………」

 

「………………侑さん。みんなの事が大好きでも……本当に大好きな人がいるんですね」

 

本当に大好きな人?

 

「侑さんは優しいからみんなの事が大好きと……言ってますが……本当に大好きな人を悲しませないでくださいね」

 

せつ菜ちゃんの笑顔は夕日に照らされていたからか…………優しく輝くいつもの笑顔と違い、何処か悲しそうだった。

 




次回で最終回!


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最終話 歩夢とキスをしたい

今回で最終回!


「歩夢……」

 

「侑ちゃん」

 

歩夢を膝の上に座らせて、抱き締める。

 

「歩夢の……いい匂い」

 

私は歩夢のうなじを軽く嗅ぐ。歩夢の匂いは本当に落ち着く

 

「侑ちゃん……恥ずかしいよ~」

 

「嫌?」

 

「い、嫌じゃないけど……」

 

「それじゃ……」

 

更に嗅ぎ続ける。嗅ぐ度に歩夢は身体を震わせる。

 

「侑ちゃん……」

 

恥じらう歩夢を見てると……

 

「歩夢……こっち向いて」

 

「う、うん」

 

歩夢を私の方を向かせると、私は歩夢の首筋を甘噛みした

 

「んん…ゆ…ちゃん…」

 

「歩夢……可愛いよ」

 

「で、でも……こんなところで……」

 

「だって……ずっと歩夢と触れ合えなくって…………」

 

私はみんなとキスをすることに夢中になっていて、本当に好きな子の事を忘れていた。

 

「侑ちゃん……」

 

「歩夢……大好き……みんなのことも大好きだけど…………みんなと触れあって……一番好きな子の事を忘れていた」

 

「それって……」

 

「歩夢……大好き……愛してるよ」

 

「…………侑ちゃん……」

 

歩夢は涙を流す。泣かせてしまったと焦る私。すると歩夢は……

 

「えへへ、涙とはお別れしたのに…………」

 

「歩夢……」

 

「でも嬉し涙なら良いよね」

 

歩夢はそう言いながら私にキスをして来た。みんなとキスをして来たけど…………このキスは凄く特別に感じる

 

優しくって甘い……キス……

 

唇が離れると、私は歩夢を抱き締めた

 

「侑ちゃん……」

 

「歩夢……大好き……みんなを平等に愛したいって言ったけど…………歩夢が一番大好き」

 

「私も……侑ちゃんの事が大好き……」

 

「おばあちゃんになっても……ずっと一緒にいて……」

 

「うん」

 

私たちはもう一度キスをするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

数日後、みんなに一番好きなのが歩夢だと気づいたこと…………みんなの気持ちを弄んだことを謝ると……

 

「まぁ、侑が決めたことだしね」

 

「彼方ちゃんは~侑ちゃんが本当に大好きな人とお付き合いするなら~いいよ」

 

「これからも私たちの事は好きでいてくれるんだよね。それならいつもと変わらないよ」

 

「そうそう、と言うより愛さん的にはこうなるかなって思っていたよ」

 

「はい!侑さん、自分の気持ちに気がついただけでも良かったです」

 

「先輩の本当の好きになれなかったのは残念ですが…………先輩が幸せなら……」

 

「うん、私たちに対する思い以上に……歩夢さんを思ってあげて」

 

「む~先輩の心を射抜きたかったですけど……しょうがないですね」

 

「みんな……」

 

「侑ちゃん、みんな、許してくれるって言ったでしょ」

 

「うん」

 

『二人ともおめでとう!!』

 

私たちの事をみんながお祝いしてくれた。それだけで私は本当に嬉しかった。

 

「歩夢……幸せになろうね」

 

「うん、幸せにしてね」

 

「私のことも幸せにしてね」

 

こうして、私のハーレムは終わりを告げ、歩夢との新しい日々が始まる…………

 

 

 

 

 

それから数週間後、フェスのボランティアで歩夢と揉めたけど……自分達の思いをはっきりさせて…………私たちは…………

 

「「結婚式?」」

 




実は……あなぽむ結婚式に繋がってました!はい、後付けです。

今回で最終回ですが……次書くとしたら……かすみと栞子の話かな?


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