遊戯王プレイヤーが召喚魔法を身につけて異世界で無双する話 (大将軍汗明)
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第1章

初投稿故、グダグダしたりよくわかんない事したりしますがご了承ください。


「こんにちは角山さん!突然ですがあなたは死にました!」

白く無機質な箱のような、だが終わりの分からないほど広く感じられる空間に、ポツンと立っているこの世の物とは思えない程の美しい女性が、俺に死を告げてくる。

一体俺はどうなったんだ?

 

 

 

2時間前

俺は角山遊戯(かどやまゆうぎ)。両親が熱狂的なデュエリストでこんな名前が付けられた。だが、俺も両親の事を言えない、もしかすると両親を上回るデュエリストかもしれない。現に、今こうして新パックを買うためにカードショップの開店待ちをしている訳だ。おっと、そんな事を考えていたらどうやら開店したようだ、

 

2時間後

よしよし、目当てのカードも当たったし両親のお土産(ボックス)も買えたし新カードの研究のために帰るか!

さぁて、またオルフェゴールの展開が増えそうな予感がするぞぉ!

こんな事を考えていたせいか、俺は赤信号が見えていなかったようだ。

 

ドンッ!!

 

あれ、なんか俺、飛んでね?

 

グシャッ!

 

そして、状況は戻り今に至るわけだ。

「あれ?聞いてますか?」

 

あぁ、すいません何でしたっけ?

 

「もう、しっかり聞いて下さいよ?(。・з・)ンモォォ」

 

(随分表情豊かな人だなぁ)

 

「ありがとうございます!表情の豊かさには自信があります(✿︎´ ꒳ ` )」

 

(!?)

 

「それでですね、角山さんにはいわゆる異世界転生と言うものをしてもらいます」

 

マジですか!?

 

「マジですよ(*^^*)」

 

「ですが 、今の角山さんだと向こうでは即死レベルに弱いのである特典をあげます(*´꒳`ノノ゙☆パチパチ」

 

即死レベルで弱いって…

 

「はい!マジで雑魚です!なので角山さんには今の世界の物1つと向こうの世界の物、計2つの特典をあげます!」

 

おぉ!ありがとうございます!

 

「どういたしまして(´>∀<`)ゝ。それで今の世界から持っていくものなんですがなにがいいd

 

家にある遊戯王カード全部でお願いします!

 

「ぜ、全部ですか( ´•д•` ) ?」

 

はい!全部でお願いします!

 

「そうですか、分かりました!頑張ってみます!」

 

お願いします!

 

「では、向こうの世界の物は何が良いですか?」

 

(うーん、異世界の物かぁ、、、)

 

「迷われているようでしたら、こちらで遊戯王カードと相性の良さそうなものをご紹介できますよ?」

 

おぉ、ありがたい!是非お願いします!

 

「はい!(*^^*)承りました!では、この召喚魔法の魔術書などはどうでしょうか?」

 

おぉ!それはなんですか?

 

「角山さんの魔力を媒体となる物に込めるとその媒体となった物が出てきます!」

 

と言うと?

 

「角山さんのカードのモンスターや魔法、罠等の効果を使用すると現実に出てきて効果を発動出来るようになるのです」

 

えぇぇぇ!マジですか?それにします!!

 

「はい!分かりました(*´ω`*)ではこれらを呼び寄せます!」

そう言うと女神様(仮)は空中に魔法陣を描き両手をかざした。

すると突如として女神様(仮)の手元に俺の家にあるとんでもない量のカードと雰囲気のある本が出てきて、女神様(仮)はそれをそっと足元に置いた。

「はい!これで良かったですか?」

 

はい!全部あると思います!

 

「では、私からささやかなプレゼントです(✿︎´ ꒳ ` )」

そう言うと女神様(仮)は何やら大きめのデッキケースを渡してくれた

「それは、角山さんの魔力を込めるとカードを無限に収納出来るようになるデッキケースです(*´ω`*)」

 

えぇ!そんなにいいものをくれるんですか!?

 

「はい!その量を持ち運ぶのは大変そうなので(*^^*)」

 

ありがとうございます!

俺はそう言ってさっき女神様(仮)がやっていたように両手をかざし、力を込めた、するとデッキケースが輝きだした。

 

「え!角山さんもう魔力の制御が出来るんですか?Σ( ´・ω・`)」

いや、見よう見まねでやってみただけですよ?

 

「それで出来たんですね!( ゚д゚ )」

 

はい

 

「じゃあもう何も教える事は無いですね!じゃあ異世界に送りますね!良い異世界ライフを〜ヾ(*´罒`*)」

 

待ってください!せめて女神様の名前だけでも教えて下さい!

視界が白く埋まっていく中で俺は必死に声を掛けた

 

 

「セクリス」

 

 

 

 

 




読破ありがとうございます!
これからちまちまと投稿していくつもりですのでよろしくお願いします!


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第2章

閲覧ありがとうございます!


ゆっくりでグダグダですが、投稿して行きたいと思います!


応援よろしくお願いします!


気が付くと俺は壮大な草原の真ん中に立っていた。

 

セクリス…

 

俺は脳裏にさっきの光景を思い浮かべていた。

彼女はキレイだったが何処か悲しそうな顔を最後にしていた。

 

また会えるだろうか。

 

そう呟いていると周りにはちらほらと動いている何かがいるのに気づいた。

 

(まずい、モンスターか?)

 

そう思い、ジッと目を凝らすと頭に角の生えた可愛らしい兎が飛び出てきた。

 

(なんだぁ、兎か。)

 

そう思い手を伸ばすと、その兎は頭の角を俺の手に突き出してきた!

 

あっぶねぇ!!

 

俺は間一髪手を引いて角を避けた。

するとその兎はそのまま俺に突進してきた!

俺はこの場に居るのは危険と判断し、その場から逃げ出した。

 

くっそぉなんだよ! 聞いてねぇぞ!

 

運がいいのか悪いのか分からないが、近くには隠れられそうな洞窟があった為そこに逃げ込んだ。

 

ふぅ、何とか逃げれたか?

 

俺は対抗する手段を得るため、今の持ち物を確認する事にした。

 

ん?何だこれ?

 

俺は俺の服のポケットに手紙が入っているに気づいた。

内容は…なるほど、よし!再戦だ!

 

三十分後

俺はまたさっきの兎を見つけた。

 

よしやるぞ!

 

俺はデッキの中からあるカードを取り出し、意識をそのカードに集中させた。

 

はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

するとそのカードの中からダイナレスラーパンクラトプスが出てきて角の生えた兎を軽々と倒してくれた。

 

うおおおおぉ!すげぇぇぇ〜!

 

三十分前

あの手紙にはこう書いてあった。

「こんにちは角山さん!良い異世界ライフしてますか?

私が送った魔術書の使い方をここに記しておきますね!(*^^*)

使い方は読む、以上です!」

 

はぁぁ!?雑すぎでしょ!

 

そう思いながら魔導書を読め始めると、開いたページから文字が飛び出してきて舞を踊るように動き回ったかと思えば、頭の中に、膨大な量の召喚魔法に関する知識が入ってきた。そしてその魔導書は消滅してしまった。

 

な、なんだったんだ?

 

混乱する頭の中、俺は指定された召喚魔法を使うための下準備に取り掛かることにした。

手順はこうだ

1、媒体(カード)を用意する

2、モンスターであれば、姿形や、効果を思い浮かべながら魔力を込める(意識を向ける)、魔法、罠であれば効果のみを思い浮かべながら魔力を込める

3、使いたい時にそのカードを手に取り魔力を込めれば、召喚出来る

と言うものだった。

デメリットとすれば変えられないものは魔力を消費する(精神がすり減る)という物だろう。魔力が無くなると、気を失うらしい。

あとは最初の手札枚数や、発動出来るカードの枚数を制限することで威力や範囲を高める代償と言うスキルが、身につけれたらしい。

よし早速俺の魂のデッキ{オルフェゴール}の下準備をしよう!

 

そして今に至る、

兎を倒すと死体は霧のように霧散し、死体があった場所には見慣れない硬貨と頭に着いていた角が落ちていた。

 

なるほど、こうやってドロップするのかぁ。

 

戦闘する知識を身につけた俺は周囲を見渡すと遠くの方に街があるのを見つけた。

 

よぅし、行ってみるか!冒険の始まりだ!

 

 




読んでくれてありがとうございます!

ここからはあまり話が固まってないので投稿が遅くなるかもしれませんが気長に待っていただけると幸いです


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第3章

描き始めたら止まらなくなって気づいたら完成してました。

今後はこんな投稿ペースにはならないと思います。


どんだけ早くても1日に1回だと思います。



10分程歩くと街に着いた。

 

おぉ〜、意外と栄えてるなぁ

 

様々な武器防具、魔術書らしき物が置いてある店、宿屋や、酒場、カジノに銭湯がある。

ひとまず、自身の戦闘能力をあげるために武器屋や、防具屋を見に行くことにした。

 

[らっしゃい!]

 

この店で扱いやすい初心者向けの武器ってありますか?

 

[だっらこれだね!手数の多さと小回りの効く短剣なんてどうだい?]

 

(確かに、細かく移動してちまちま攻撃出来るし、召喚するタイミングを作れるなぁ)

 

よし!この店で1番いい短剣下さい!

 

[それはいいけど兄ちゃん、1番良い奴だとそれなりの値段するけど、金持ってんのかい?]

 

(そうだった!俺の所持金はさっきの角兎が落としたこのコインだけ…とりあえず出してみるか。)

 

チャリン

 

[おいおい兄ちゃん勘弁してくれよ]

 

(やっぱりダメだったか)

 

[こんな大金店で保管できねぇよ]

 

(!?!?!?)

 

[兄ちゃんの持ってるゾール金貨1枚でゾール銀貨1000枚分ゾール銀貨1枚でゾール銅貨1000枚分、ウチで取り扱ってる最高級の短剣でもゾール銀貨10枚分だよ、

ゾール金貨なんて角兎でも倒さなきゃ手に入んねぇぞ]

 

(角兎?さっきの奴の事か?…そんな事より、えーっと?ゾール銅貨1枚が1円、ゾール銀貨1枚が1000円だとすると?ゾール金貨1枚が…100万円!?)

 

[まぁ、金払いが良いのはいい事だから、最高級の短剣に皮のポーチをおまけして10ゾール銀貨でどうだ!]

 

か、買った!!

 

[毎度!!ご贔屓にどうぞ!]

 

店主に笑顔で見送られながら店を出た。

どういう事だ?店主の言いぶり的にさっきの角兎はそんなに強い魔物なのか?なんで倒せたんだ?酒場で情報でも集めて見るか。

 

酒場へ移動→

 

とりあえず受け付けのお姉さんに聞いてみるか

 

あの〜すいません

 

〔はい!新規冒険者登録ですか?クエスト受注ですか?〕

 

あっ、あの角の生えた兎の情報ってありますか?

 

〔すいません。魔物の情報は冒険者でないと提供できないんです。〕

 

あっ、じゃあ冒険者登録お願いします。

 

〔はい!分かりました!まず、お名前と職業、メインウェポンとあればサブウェポンの提示をよろしくお願いします!〕

 

はい、角山遊戯、魔法使いかな?メインウェポンはカードを媒体とした召喚魔法、サブウェポンは短剣です。

 

〔はい!分かりました!最後に登録費の100ゾール銅貨をお願いします。〕

 

はい チャリン

 

〔はい!出来ました、最後に魔力を注いでもらって良いですか?〕

 

はい…ふんっ、これでいいですか?

 

〔はい大丈夫で…s…〕

 

 

〔ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!〕

 

な、何か不備でもありましたか?

 

〔レ、レベルが300越え!?ステータスもとんでもないし、何より何この異常な性能の召喚魔法!?〕

 

えぇ!そんな事になってたんですか?

 

〔一体何体魔物を倒したらこうなるんですか?!〕

 

いや、角の生えた兎を一体だけですけど…

 

〔ま、まさか角兎の事ですか!?あんなにスピードの早い、高火力の角兎を倒したんですか?!〕

 

い、いえ1回は逃げましたけど…

 

〔にげるぅ!?逃げきれたものが存在しないというss級の角兎からぁ?!〕

 

(ど、どういう事だ?即死レベルの雑魚じゃなかったのか?)

 

〔1回、装備やスキル、持ち物の確認をさせてもらっていいですか?代わりの服は差し上げますので!〕

 

は、はい、いいですけど…

 

そして俺は服を剥かれ、換えを渡されスキルを散々発動して、クタクタになった所で解放された。

酒場のお姉さん曰く、スキル自体は前々からある物だが、性能が異常すぎる、装備、というか俺の私服であるGパンにジャケット、は異常すぎる全肉体強化のエンチャントがついているらしく、神具に値するらしい、恐らくセクリス様がやっておいてくれたのだろうありがたい。

そして、カード、あれは見たことも無い高技術で作られている、と言っていたまぁ、銃火器も無いこの世界では当然だろう。

と言うような事で俺はたちまちこの街の有名人になってしまった。

 

(おいっ、あいつ例のバクリストじゃねぇか?)

 

(本当じゃねぇか、神に愛された奴じゃねぇか)

 

正直…辛い、なんだよバクリストって!

色んな人から避けられるのは心に来るものがある。

そんな時だった、ざわざわ声を切り裂く凛とした、だがまだ幼さを感じさせる可愛らしい声で

 

{おいっ、そこのお前!私の悲願に付き合いなさい!}

 

そんな、自己中な、だが、しっかりとした意志のある

声を俺にかけてきた。

その発言に俺は苛立ちを感じながら、何処か嬉しかったのかもしれない。




めっちゃ伏線書いてるんですけど、回収出来なかったらすいません。


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第4章

色々キャラに名前付けてるんですけど、ネーミングセンス無いかもしれません。すいません。


なんだよお前。

 

俺は振り返ると、急に声を掛けてきた体をローブで覆った少女に不機嫌そうに話しかける。

 

{お前、やっぱりいいわね!その反抗的な態度!物怖じしない精神!お前こそこの私のパートナーに相応しいわ!}

 

なんだよ、どうせお前も俺が人と違うから馬鹿にしに来たんだろ!

 

{それは違うわ!だって私だって普通の人とは違うもの!}

そう言うと彼女は、ローブを脱ぎ捨てた。

どんなに明るい人にも、人には言いたくない物があるのだ。明るみになった彼女の顔は、ひとつしか目が無く、潰れている右目には大きな傷が付いていた。

服の裾から覗く肌には無数の大小様々な傷がついていた。

 

……

 

{私はね、小さい頃は奴隷で子供を痛めつけて喜ぶような、イカれた奴の玩具だったのよ!それでこんなに見た目になったのよ!見た目は私の方が明らかに異常じゃない!いちいちへこたれてんじゃないわよ!新参者!}

彼女の言葉はとても重く、俺の心に深く突き刺さった。

 

わかった。俺が悪かった。話を聞かしてもらってもいいか?

 

そう言うと彼女は、笑顔になって

 

{当然!さぁ、私の家に行くわよ!}

 

えっ?

 

突然の女の子の家訪問イベントに俺は目を丸くして、少しの間、止まってしまった。

 

移動中→

 

移動中に俺は彼女に色々訪ねてみた。彼女がなんでも聞け、と言うので少し深いところまで聞いてみた。

 

まずは、名前を聞いてもいいか?

 

{エルミーよ、エルミー・ガータンよ。}

 

分かった、エルミーでいいか?

 

{いいわよ、ついでにもっと軽い感じで喋りなさい!}

 

お、おう分かった、よろしくな!

 

{んふ〜、よろしくね!}

意外と話してみれば普通の女の子と変わらないな。

それはそうか、傷があると言うだけで中身は普通の女の子だもんな…ん?そう言えば…

 

なぁ、エルミー、お前ってその傷が治せたら治すか?

 

{うん、まぁ、過去を忘れない意味も込めて残したい気持ちもあるけど…やっぱり、普通の女の子見たいにオシャレとかしてみたいなぁ…}

彼女は、顔や肌を隠すために地味なローブに身を包んでいる。

 

なぁ、エルミー、ちょっといいか?

 

{いいけど、どうしたの?}

 

ちょっと目をつぶって待っててくれないか?

 

{分かったわ。}

これは俺の偽善かも知れないが俺はこの、普通の女の子になりたがっている、普通の女の子に、救いの手を差し伸べたい。

そう思い俺は、デッキケースの中のストレージからあるカードを取り出して、召喚魔法を使った。

 

(よし、上手くいったぞ!)

 

エルミー、目を開けてみてくれ。

 

{んっ?…えっ、な、なんで?}

エルミーは戸惑ったように自分の体や顔を触って見ている。

それもそのはずだ何故ならさっきまで付いていた()()()()()がなくなっていたのだ。

 

{嘘、どうして?誰も治せなかったのに…?}

そうやって感動するエルミーを見ながら俺はデッキケースに()()()()()()()()()()を閉まっていた。

 

{まさか、あんたが…?}

 

うーんと、そう、って言ったらどうする?

そう言うと彼女は、しっかりと開かれた両目から大粒の涙を流していた。

驚きのあまり立つことの出来ない彼女をおんぶしながら俺は少し落ち着けそうな所を探しながら歩いていた。




ここいらで角山のステータスでも書いておきますね。
名前 角山遊戯
所持金 9989ゾール銀貨と900ゾール銅貨
職業 魔法使い
武器 短剣 カード
防具 Gパン ジャケット(神具級エンチャント付き)
スキル 召喚魔法 短剣の心得Lv1 代償
脱兎
ステータス 力 600
知力 1400
防御 450
魔防 700
速度 1700
技術 1000
(冒険者初心者だとだいたい全部50くらい)
(エンチャントにより全て2倍になっている)
こんな感じですかね。まだ戦闘全然してないんで、ここからはスキル増えてくるんですけど、まだ少ないですね。
ちなみに短剣の心得は、短剣を使っていく事にどんどん速度、力、技術の倍率が着くようになりますLv1だと、まだ1.1倍ですね。
ちなみに今回出てきたディアンケトは、代償により、一ターンに1枚しかカードが使えないと言う代償を付けて、効果を上げた物です。


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第5章

休日は筆が止まらないですねw
ここで話に一段落着くので次は少し番外編でも書いてみようかな?と思ってます。


いい雰囲気のカフェを見つけたのでそこに入る事にした。

 

どうだ?落ち着いたか?

 

{う、うん。何とかね}

 

そうか、よかった。

 

{あの、本当にありがとう。}

 

いやいや、ほぼ俺の自己満みたいな所あるし、そんなにきにすんなって!

 

{ふふっ、そうね、よくやったわね!感謝するわ!}

 

いきなり態度でかくなったな!?

そんな平和な時間を過ごしながら、俺は本題に入る。

 

ところで、エルミーの悲願ってなんだったんだ?

 

{それはね、私を奴隷から解放してくれた恩人の救出よ。}

 

救出?その恩人ってのは誰で今何処にいるんだ?

 

{あの人の名前はアルテマ、今は魔王軍の幹部だわ。}

 

魔王軍!?幹部!?どういう事だ!?

 

{魔王軍とは、この街、アルトリアから南に行った先にある天魔豪門という門の先にある、魔界の最深部に位置する魔王の軍よ}

 

まぁ、それは何となくわかるが…

 

{そして、私の恩人アルテマは、単騎で魔王城に乗り込み魔王の右腕を落として、捕らえられたわ。}

 

魔王の腕落としたの!?すげぇ!

 

{そうね!流石我が恩人だわ!}

 

でも幹部ってどういうことだ?

 

{魔王が洗脳魔法を掛けたのよ。それで操られてる訳なの。}

 

まじかぁ、どうやったら解けるんだ?

 

{方法は2つ、魔王を倒すか、魔王を封印する。どっちかよ}

 

まじかぁ、大変だなぁ。

 

{でも、私は絶対に諦めないわよ!}

 

おう!手伝うぜ!

 

{そうそれで手伝っt…本当!?やったぁ!}

 

おう!これからよろしくな!

 

 

エルミーがパーティーに加わった!

 

 

そして俺は、エルミーと共に旅に出る事にした。

その為に、もう一度エルミーと街で準備を整えることにした。

 

{カード!?あんたどんだけお金持ってんの!?}

 

カードって言うなよぉ!角山だよ!

 

{うるさいカード!あんた私の装備も買いなさいよ!}

 

買ってやるけど!(ったく、我儘だな。)

 

{カード!折角オシャレ出来るんだから可愛いのを買うわよ!}

 

(まぁ、やっと普通の女の子になれたもんな、我儘ぐらい聞いてやるか。)

 

{カード!!これも、これも!}

 

いい加減にしろぉぉ!早く酒場行くぞ!!

 

{やだやだ!まだお洋服みるぅ〜!!}

やっぱり我儘すぎるだろ!先が思いやられるなぁ…

 

酒場へ移動→

 

〔あっ、角山さん!どうしたんですか!〕

なんで俺が来ると急に姿勢正しくなるんだよ!

悲しくなるだろ!

あっ、あの南の方に行きたいんですけど、どうしたら行けますか?

 

〔行き方としては安全な順番で言うと海路が1番安全ですかね、ただ、少し時間がかかるのが欠点ですかね。〕

 

そうですか、じゃあ、1番早い行き方だとどう行く感じですか?

 

〔1番早い行き方ですか!?いくら角山さんと言えど危ないかも知れませんよ?〕

 

とりあえず教えて下さい。

 

〔あっ、はい。では、教えますね。ずばり、砂漠を竜車で越える方法です。〕

 

竜車って?

 

〔竜車、それは小型の陸上に生息する龍で、飛行能力を失う代わりに歩行能力を発達させた種です。〕

 

へえ〜、そんな物があるんですか。

 

〔ですが、竜に車を引いてもらうにも竜に認めてもらう必要がありますし、何より砂漠は危険すぎるのでお勧めはしません。〕

 

はぁ〜そうですか。じゃあ海路で行k

 

{竜車で行くわよ}

 

はぁ〜、お前話聞いてたか?竜に認めて貰わなきゃ行けなくて、さらに砂漠は危険すぎるんだぞ?

 

{全部、カードが居れば解決するわ!}

 

〔確かに出来そうですねw〕

 

笑ってないで!?

 

〔では、手続きをしておきますので手数料の1ゾール銀貨お願いします。〕

 

{これでいいでしょ}

 

勝手に話進めないで!?あと、エルミーは勝手に俺のかね使うなよ!?

 

{いいじゃない、まだまだいっぱいあるんだし}

 

〔そうですよ、ケチケチしてたら女の子に嫌われますよ!〕

 

味方居ねぇ!

と、まあこんな感じでいちばん危険なルートで行くことになった。

ここからは新天地、何が起きても不思議じゃない、覚悟に決めて俺は竜車に乗り込んだ。




読破ありがとうございます。
次からは砂漠編(仮)です。


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番外編

エルミーの過去です。殴り書きしたので設定雑ですが、ご了承ください。だいたいこんな感じだったんだなぁってのが分かって貰えれば幸いです。


その日は、今までの世界が音を立てて壊れた音がした。

 

 

 

私には希望が無い、母親の顔もうろ覚えで唯一母親から貰った今あるものと言えば、我が身と名前ぐらいしかなかった。それなのにその我が身でさえもイカれたサディストのせいで失われつつあった。

 

『エルミーちゃぁん。今日も僕と遊ぼうねぇ。』

 

{……}

また今日もこの時間が始まった、こいつは奴隷の私を2時間ほど痛めつけてから寝るのだ。

一昔前は寝れないほどの激痛が程だったのだが、

最近は仕事が上手くいってるのか知らないが、以前に比べたら随分マシである。最近は痛みも感じなくなって来た。

 

『ふぅ、今日はこの辺にしておくよぅ。』

 

{……}

どうやら今日も終わったようだ。最近は時間の流れも感じなくなってきて、痛みも、感情も、時の流れも、全てが私の中から無くなっていくような、私が無くなっていくような、そんな恐ろしい感じが私を覆っていった、そんな時には私はいつも自分のかけがえのないパーツを触っていくのだった。頭、肩、両腕、胸、腰、両足と。

私は自分でも可愛いと思うほどの美少女であると思っている。だからこそ私は顔を傷つけられないように、それとなく避けてきたのであった。

 

1週間後

いつものように奴がやって来た。

だが、いつもとは違う、片脇に私と同じぐらいかそれよりも小さい女の子を抱えている。

 

『エルミー。今日から仲間になる子だぞぉ。仲良くしてやれよぉ。ほら、自己紹介しなさい。』

 

〈うぅっ、うっ、ぐすん〉

 

{……}

泣きじゃくっていて、自己紹介など出来そうもない。

当然だろう、と思っていたら急に名乗る、というか大声を上げだした。

 

〈わたしは、この人界の首都カリオストロの国王の実子!ムイムイであるぞ!〉

 

{…!}

国王の娘!?そんな奴を誘拐してきたのか…?

 

〈じきに救助隊が来る!諦めて自首するんだな!〉

 

(もし、本当なら彼女を何としても生かさなければ…!)

 

『ったくぅ、生意気な口は殴って止めるしかないよねぇ。』

 

{待って!!}

 

『どうしたんだい?エルミー?』

 

{彼女の代わりに私がなるから!だから、彼女は許してあげて!}

なんで私こんな事言ってるんだろう…彼女を生かせば私が助かるとでも思ってるのかなぁ。

 

そして耐え凌いだ一月後、事件は起きた。

奴の屋敷に国の騎士団が押しかけてきたらしい。その隙私は今まで喋っても来なかった、だけど必死に庇ってきたムイムイを連れて牢を飛び出した。

長年囚われてきた知識を使って何とか地下から出る、その時、奴が現れた。

 

『せめて…王女だけでも…』

いつものような愉悦に歪んだ下卑た笑顔ではなく、

表情の無い的確な殺意を丸出しにして、手には片手剣のようなものを握っている。

奴はムイムイに向かって思い切り片手剣を振り下ろした。

ここで、私はムイムイを助けなくても助けて貰って生きていけるだろう…

 

ズバッ!!

 

私の体は勝手に動いていた。ムイムイを庇ったが、代償に右目を深く切ったようだ。

そして、奴は見た事の無い形相で私に対して片手剣を振り下ろしてきた。私は避けれないことを悟り、潰れている右目もグッ、と瞑り、死を覚悟した。

 

だが、不思議な事に私は生きていた、ちら、と周りを見渡すと、青く短い髪が奴の返り血で紅く染まっているのを見た。

 

「ありがとうな嬢ちゃん、家のおてんば娘を助けてくれて。」

 

{…あなたは?}

 

「国の騎士団の一兵卒さ。」

 

〈嘘ばっかり!あなたは、騎士団長だって言ってるでしょ!〉

 

{…!}

 

「まぁ、お互いに助けられたから、おあいこって事で!」

 

------------------------------------------------------------------------------

 

{って、感じで助けられたのよ!も〜かっこよかったわ!}

 

そうか、壮絶な過去を経験したんだな。

 

{そうよ!もっと敬いなさい! }

 

敬うつもりはねぇ〜よ!

 

{全く、頭が高いんだから!}

 

(そんな過去のあるこいつが、ここまで明るくなれたのは、救出された後、育ててくれたアルテマさんのお陰だな。絶対に助けなきゃな…)




色々変な事になってますがご了承ください。


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第6章

砂漠編です。すいませんが、コケは出てきません。
土下座でも何でもします。


くそっ、なんでこんな事になったんだぁぁぁぁぁ!!

 

俺は果てしなく広い砂漠のど真ん中で、喉の乾きを気にしながら叫んだ。なんでこんな事になったんだ…

 

 

 

 

出発前日→

俺は明日に備えて出来るだけカードを媒体にして、すぐに使えるようにしておいていた。

 

{あんた何してんの?}

 

明日の準備だよ。

同じ宿屋に止まっているエルミーがお風呂から出てきたようだ。正直に言う、ドキドキが止まらない。

 

{この1枚だけ分けてあるカードは何?}

 

ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました!それは砂漠を渡る為の秘密兵器です!当日までお楽しみにな!

 

{どんな感じなの?}

 

もう下手したら竜車なんていらないかもなぁ!

 

ビリッ

 

えっ?

 

{そんな夢のないこと許すわけないじゃない!}

見ると俺の秘密兵器コケが破られていた。

 

おぉぉぉっほほほぉぉお!?!?!?

 

{どうしたのよそんなに気持ち悪い声出して。}

 

お前なにやってんの!?マジ!?あぁもう!1枚しかないのに!

 

{あら、そうなんだ。悪かったわね。}

 

くそぉぉぉぉ…折角楽ちん出来るとおもったのにぃぃぃ…。

と、まさかのカード破りが起きてエルミーが、無慈悲な海○社長に見えたのは置いといて、これのせいで早いとはいえゆっくりな旅をする事になってしまった。

 

出発当日→

俺は少し余分に食糧と水を積んで竜車に乗り込んだ。

旅は至って快適で、外敵が出てくる感じは無く予定より早く進んで夜を迎えた。

 

なんか拍子抜けだな。

 

{えぇそうね、少し不気味だけど。}

そんなことを話していると、うっかり薪を切らして火が消えてしまった。

 

あれ?火、消えたか?

 

{そうね、薪を取ってくるから火の準備をしておいて。}

 

はいはい。

そう言って火炎地獄を取り出していると、

 

{ちょっと来て!!}

と、声がした。何かあったのか心配しながら行くと、

 

なんだよこれ…

そこに居るはずの竜が姿を消し、そこには血痕のみが残されていたのだ。

 

喰われた、って事か?

 

{分からないけど、血は乾いてないわ。}

 

時間は経ってないって事か。

 

{荷物も無事だったわ。}

 

周りを探ってみるか。

 

{そうしましょ。}

俺は短剣の柄に手を触れながら簡易的な松明を作り、それで周りを照らして、探索してみた。すると血痕が途中でパタリと無くなっていたのだ。

 

怪しいな。

 

そう思い俺はシルバーフォングを取りだし、周りを探索させてみた。するとシルバーフォングがエルミーの方を向いて吠え出した、悪寒が背筋を走り、気付けば走り出していた。

 

シルバーフォング!エルミーを守れ!

 

{何どうしたの!?}

 

今すぐそこから離れろ!!

 

{えっ?}

その言葉に反応したエルミーは、サッと身を翻しその場所から離れた。するとエルミーがいた場所の砂の下から砂を泳ぐワニのような化け物のが現れた。俺らが警戒していると目の前の化け物は大きく息を吸い込み、吐き出した。すると、まるで台風のような暴風が俺たちを襲い、そして、吹き飛ばされてしまった。その時に頭でも打ったのだろうが、気を失っていたようだ。

 

そして、状況は戻り、夜は明け、日が照りつける中、竜車の荷物を取りに行くため、警戒しながら砂漠を歩いていた。距離は対して遠くなさそうだ。小一時間歩くと、竜車に着いた、今日はあいつの攻略の為に、昼から準備をして、夜に備えて寝る事にした。

 

そして訪れた夜、囮としてゴーストビーフを呼び出し、

あいつが来るのを待った。

数十分すると突然あいつが、ゴーストビーフの元に現れた。決着つけてやる!勝負だ!




いよいよ本格的な戦闘に入ります。


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第7章

これからは週一ぐらいで投稿していきます。
学生なんでね。仕方ないね。


グワアアアアアアアアア!!

 

目の前の化け物は、自分が嵌められたことに気づいたのか、体を動かして大いに暴れている。良く見てみると顔はワニのようだが、体はライオンのようで、前足は土竜のようになっていた。それはまるでキマイラのようだった。だが、作戦はこのまま実行する。まだ何とか出来そうだ。

 

おーい!こっち来やがれ!

 

グワアアアアアアアアア!!

上手く誘い込めたようだ。この先には奈落の落とし穴がセットしてある。このまま行けば確実にあいつは落とし穴に嵌る!

 

{はあぁぁぁぁぁ!!}

 

ゴン!!

 

グワアアアアアアアアア!!

 

エルミー、お前なにやってんのぉぉぉ!?

 

{あんたが引き寄せてくれたから1発かましてやったのよ!}

エルミーは手に持っている可愛らしい見た目に似合わないハンマーを掲げて誇らしそうにしている。

そのおかげでキマイラがエルミーの方に行ったのだが…

 

くっそぉぉぉ!余計なことしやがって!

 

{余計!?失礼な!}

エルミーがなんか言いながら逃げ回ってるが、放っておこう。さて、どうしたものか…

 

{カードぉ、助けてよぉ!下が砂だから走りづらいのよぉ!}

下が砂か…そうか!穴が無ければ作ればいい!相手は地下で暮らしている生き物だから、目は良くないはず!

 

ナイスだエルミー!そのまま耐えててくれ!

 

{えぇぇ!?}

よし来い!N・グランモール!5m四方の穴を掘ってくれ!

 

エルミー!この穴にキマイラを落としてくれ!

 

{無茶言うわね!私じゃなかったら出来なかったわよ!}

そう言うとエルミーは、穴の横に立ち、キマイラがエルミーに近づくのに合わせてフルスイングで自分の体格より大きいハンマーを振り抜いた。

 

{えぇぇぇいぃ!!}

 

ドカァァァン!!

 

ナイスエルミー!!

 

{当然でしょ!}

さて、最後の仕上げをするとしますか。

このキマイラはそれぞれのパーツがそれぞれの意志を持っているようだった。俺の推測に過ぎないが、恐らく、人工的に作られた怪物だろう。それを俺は解放してやろう。

 

マジックカード発動!!融合解除!!

 

ピカァァン

するとキマイラがいた場所には、ワニ、ライオン、モグラ、そしてボロ衣を纏った女の人が横たわっていた。

 

 

ライオン達は懐いてしまったのでライオンには竜車を引いてもらい、モグラには偵察、ワニには迎撃をしてもらい、俺とエルミーは女の人の治療に当たっていた。

と言っても俺が例のやつ(ディアンケト)を使うだけだったが…おっと、目を覚ましたようだ。

 

えーっと、大丈夫か?その服はこいつ、エルミーの服の替えだから、あぁ!俺は見てないからな!?

 

「ありがとう。私はトリシア、魔王軍の元魔獣開発署取締役だ。」

 

魔王軍!?取締役!?そんな人がどうして!?

 

「信頼していた部下に裏切られたのだ。今は幹部になったらしいな。」

 

そうだったんですか…でも、貴方は人間では?

 

「連れ去ってきたり、屈伏したりと、魔王軍に人間は、ある程度いる。」

 

そうなんですか…ところで貴方はこれからどうするんですか?

 

「私を魔獣と合成しやがった糞部下をぶっ殺しに行くんだよ。」

 

口悪いっすね…その部下って誰なんですか?

 

「魔王軍の逆スパイに騙されて単身のこのこと現れて、魔王と戦ったが、敗れ、知識人であったことから様々な研究に手を出していた男だよ。」

 

魔王と戦った…?まさかその部下の名前って…!

 

「前国営騎士団団長アルテマ・ヴァルガンだよ。」

 

 




トリシア出てきましたね、エルミーのライバル的な立ち位置だと思って下さい。サブヒロイン的な?


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第8章

リアルの事情で6月は投稿厳しいかも知れません。
なんで楽しんでくれるとありがたいです。


{それって、どういうことよ!!}

黙って話を聞いていたエルミーが声を荒らげて叫んだ。

 

エ、エルミー落ち着け!

 

「言葉の通りよ」

 

{なんでそんな事しようとするのよ!}

 

「地位を奪われ、魔獣なんかの素材にされたからよ」

 

{ほんとにアルテマが本心でやった事なの!?}

 

!!

その時、見ているだけだった俺の頭にある一つのアイデアが浮かんだ。

 

ねぇ、トリシアさん。俺達は今からそのアルテマさんを助けに行くんですけど、一緒に着いて来ませんか?

 

{はぁ!?何言ってんのあんた!?}

 

「ふむ、私ひとりで動くよりも安全そうだね。いいね、その話乗ろうじゃないか」

 

でも、その代わりアルテマさんに会った時にもしアルテマさんがその事を謝ってくれたら許して貰えますか?

 

「ふふっ、君はまだまだ甘いねぇ。じゃあ、私に対してその事の対価はあるのかな?」

 

それは…まぁ、俺が出来ることなら何でもいいですよ。

 

「ふふっ、言質取ったよ。」

そう言うとトリシアは、手を出して握手を求めてきた。

 

「わかった、君の言うことを聞いて一緒に行動する事にするよ。」

 

ありがとうございます、これからよろしく、俺の名前は角山遊戯です。

そう言って俺が握手しようとすると…

 

{何勝手に決めてんのよ!!}

…またエルミーがなんか言い出した。

 

{私は反対よ!そんな奴と行動するなんて!!}

 

「とは言っても、わたしも角山くんも一緒に行動する事に賛成なんだよ?」

 

{むぅぅぅぅ〜}

 

エルミーいいじゃないか、いざとなったらお前が停めればいい。

 

{はっ、そうよ!トリシア!!私と決闘しなさい!}

もうどうにでもなれ

 

 

それからいい感じの更地に移動してエルミーとトリシア

が決闘をする事になった。

意外とトリシアは決闘に乗り気だった。どうしてだろう?

 

{始めるわよ!ルールは簡単。相手を気絶させたら勝ち!負傷はカードが治してくれるわ!}

 

結局俺も頑張らないといけないのかよ!

 

「さぁ、決闘しましょう」

 

えぇい、どうにでもなれ!スタート!!

 

それと同時にトリシアの周りに沢山の魔法陣が浮かんだ。

するとそこから大量の電撃がエルミーに向かって走った。

その電撃をエルミーは電撃に向けてハンマーを投げた。

するとハンマーに電撃が纏われ、それがブーメランのように帰ってきて、その勢いのままとんでもない勢いのハンマーをトリシアに向かって思い切り振り下ろした。

トリシアは、それを見ても微動だにせず、ただ、立っていた。もう当たる、と思った時に隠されていた魔法が発動し、トリシアを壁で守った。

 

{中々やるわね。}

 

「あなたこそ。」

この人達本当に人間?とか思いながらエルミーはアルテマに教わったんだろうなぁとか、トリシアは取締役やってるぐらいだから実力はあるんだろうなぁとか考えていた。その間にも戦闘は激化して行った。最終的にはトリシアが魔力切れで倒れて、汗だく、息切れ切れのエルミーが勝った。

一応2人ともに治療(ディアンケト)を施しておいた。

 

{勝ったわよ!!}

 

「負けてしまいましたね、まだまだです。」

 

じゃあ、エルミー、トリシアを置いていくのか?

 

{…いいわよ}

 

と言うと?

 

{一緒に来てもいいわよ!!}

 

なんだよ全く。

そう言いつつも内心とても嬉しかった。トリシア行動する事よりも、エルミーが他の人に心を開いていくのが嬉しかった。

 

「ふふっ、素直じゃないですね。」

 

{うるさいわよ!}

こうして、俺達のパーティーメンバーにトリシアが加わった。

 

 

トリシアが仲間に加わった!!

 

 




ライオン達は安全そうな所に置いとかれていました


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第9章

どうもお久しぶりです。
投稿遅れて申しわけございません。
またちょくちょく投稿していきますので今後ともよろしくお願い致します。


なんだかんだ言って仲良くなったエルミーとトリシアは移動中、アルテマの事について話していた。

 

{だ〜か〜ら〜!アルテマがそんな事をする訳がないでしょ!?}

 

「ふむ、エルミーの話を聞いていると確かにそう思えるね。」

 

{でしょ!考え直してくれた!?}

 

「いや、恨みは晴らすよ。絶対に。」

 

{なんでぇ!?}

賑やかだなあ…

 

でも、本当に恨んでるんですか?

 

「まぁ、ぶち殺そうとは思わなくなったね。」

 

物騒ですね…

 

「でも、必ず何かはするよ?」

 

宣言しないで下さいそんな事!

わいわい話していると目的の街に着いたようだ。

 

へぇ〜意外と民間人とか多いなぁ

 

「ここでは魔界の村との貿易を行っているからね」

 

えぇ!?魔界と貿易とか出来てるんですか!?

 

「魔界では人間界との交流を禁止している訳では無いしね、むしろ経済を回す為に推奨しているよ。」

 

そうなんですか…ではなぜ争いが起こるんですか?

 

「…人間の王だね。彼は魔界の人々を酷く差別しており、駆逐されるべき生き物と思っているからね。」

 

それに国民は反対しないんですか!?

 

「…出来ないんだよ。かろうじて貿易は許されているが、移住、結婚、そして一定時間以上の交流等を禁止しており、国営兵がしっかりと見回っているからね。さらに国への反逆は大罪で、その家系全員が死刑にされてしまうんだ。」

 

そんな事が…

 

{嘘よ!アルテマがいた頃はそんなことなかったもの!}

 

「噂によると、その国王の初の命令がアルテマに魔界に単独突撃してこい…みたいな内容だったらしいわ。」

 

ま、魔王では!?魔王が悪人ではないのか!?

 

「逆よ、魔王はむしろ国を1つにして差別のない国を作ろうとしているのよ。」

 

{嘘ばっかり!国の放送で魔王が人間界を支配して、人を奴隷にしようとしてるってのを知ってるのよ!}

 

「それが国王の流した嘘の情報よ、むしろ国王が魔界の人を奴隷にして支配しようとしてるのよ。」

この世界に来て初めて知る、国同士の争いの内容。それは俺が予想していた楽しい楽観的な世界とは違い、重く、暗い、元いた世界と変わらないような現実がそこにいた。

これからどうするべきなのか。アルテマを助ける為に魔王を倒さなければならないと思っていたが、その魔王が実は善人で、その人がいなくなれば待っているのは人間界の国王による酷く差別的な世界だとしたら。

俺はどうするべきか、俺が人間界側か魔界側、どちらに着くべきか、それによってこの世界の未来が変わる、確証はなかったが確かにそんな気がした。

 

あのさ、ちょっといいか?

 

{どうしたのよ?}

 

「なにかな?」

 

今の話を聞いてると魔王の方が良い奴みたいなんだけど、やっぱり魔王を倒さなきゃ行けないかもしれない。

でも、俺は国王も倒さなければいけない奴だと思ってるんだ。

 

{あんたがどっちに着くかなんて、あんたが決めればいいでしょ、でもアルテマ救出だけは忘れないでね!}

 

「決定権は君にある。全ては君の自由だ私は君について行き、アルテマに恨みを晴らすだけだ。」

 

{あんたねぇ!!}

2人が着いてきてくれる、俺を信用して任せてくれる、そんな事がやけに嬉しく感じた。

 

ありがとう2人とも、俺、決めたよ。

 

俺が味方するのは……




ここで分岐出来るんですよね…
どっちがいいとかあったらコメントしといてください。


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