生真面目ギタリストと不真面目ストライカー (黒蕨もち男)
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変更点について

 という訳で再構成しました。クオリティ下がるかもですがどうぞ楽しんでいただければ幸いです。


 

 《氷川さんそりゃねぇよ…》との変更点について

 

 この作品は執筆していた『氷川さんそりゃねぇよ…』の再構成版です。

 

 変更点は以下の通りです。

 

 

  ①主人公の所属など

 

  →1話から風紀委員加入でしたが、風紀委員には1年から所属。紗夜とはすでに相棒関係。

 

 

  ②主人公の弟、健司くんの状態の変更。

 

  →中学時に死亡から昏睡状態へ。

 

 

 ③和真くんと燐子ちゃんの関係の変化

 

  →2年生の後半から仲良くなり始めましたがとある縁で1年初期からのよき相談相手という関係に。

 

 ④時系列的な変化(崩壊)

 

  →秋時雨を春頃に持ってきます(暴論)2年1学期時点でNeo-Aspectを使います。(第2の暴論)

 

 時系列の崩壊はゴルゴム、乾巧、ディケイド、オーマジオウ、作者の文章力の仕業です。

 

 ⑤試合時の異能について

 

  →試合の際、主人公を含め一部の選手は《ゾーン》なるオーラ的な物を纏って能力値を上げる。というイナズマgoの化身をオマージュしたものを使っていました。

 

 それに関してですがアンケート及び感想欄にこのまま《ゾーン》といういまいち理解されにくいオリジナル要素を使うかある程度原作に沿った《化身》を主人公達に使ってもらうか。どちらがいいかご意見の方をいただきたいなと思っています。

 

 当然そんな事は作者の私で決めればいいのですが、やはり私は決断力に欠ける所がごさいまして…申し訳ありませんが読者様のお力をほんの少しいただけたらなと思います。

 

 ⑥必殺技について

 

 →本家のイナズマイレブンでは技は6つまで、といった形でそれより多くは覚えられません(一部特例あり)。

 

 再構成前に友人にこの点を指摘された為、覚えた技をストックして試合前に6つ決めて試合に臨める設定に変えました。技を入れ替えられるのは試合がない時、ハーフタイムとします。

 

 

 ⑦ガルパキャラのサッカー描写

 

 →再構成前は日菜ちゃんくらいしかサッカーをせず、技も使えませんでしたが再構成してからは希にガルパキャラにサッカーバトル(ゲーム版イナイレの要素、早い話5on5。)に参加してもらったりします。普通に超次元サッカーの動き(異常なジャンプ、瞬発力など)を平然と行いますのでご了承ください。

 

 ⑧ガルパキャラの必殺技

 

 →前述の通りサッカーをしだすガールズバンドの皆さんですが、やはり必殺技を平然と撃ってきます。

 

 《例》

 

 戸山香澄→天空おとし

 

 湊友希那→ローズスプラッシュ

 

 美竹蘭 →菊一文字

 

 丸山彩 →レインボーバブルショット

 

 鶴巻こころ→きらきらイリュージョン  

 

 

 のように必殺技を使える女子高生達がメンバーが足りない時、海とか行って絡まれたりしたらサッカーバトルが始まります。慣れてください。

 

 ちなみに現時点での各バンドのポジションは以下の通りです

 

《Poppin'Party》

 

 香澄《FW》

 

 たえ《OMF》

 

 りみ《DMF》

 

 有咲《DF》

 

 紗綾《GK》

 

《Roselia》

 

 友希那《FW》

 

 紗夜《OMF》

 

リサ《DMF》

 

 燐子《GK》

 

 あこ《DF》

 

《Afterglow》

 

 蘭《FW》

 

モカ《DMF》

 

ひまり《OMF》

 

つぐみ《DF》

 

 巴 《GK》

 

《Pastel *Palettes》

 

 彩《DMF》

 

日菜《FW》

 

千聖《OMF》

 

イヴ《DF》

 

麻弥《GK》

 

《ハロー、ハッピーワールド!》

 

こころ《DF》

 

 薫 《DMF》

 

はぐみ《OMF》

 

 美咲《GK》

 

 花音《FW》

 

 このキャラにこの技使って欲しい!みたいなのがあれば感想欄などでリクエストがあれば使ってもらいます。

 

 以上の変更点に対してご了承した上で第1話へお進みください。




 よし、改めて頑張ろう!


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1話

 とりあえず1話です。…紗夜さん脳筋にしすぎたか?


 ここは花咲川学園。10年前に共学になった至って普通の高校。

 

 3階の窓から飛び降りる女子を始め、まるでアメリカのお菓子みたいな髪の色をした女子がひしめき合っている普通の高校…

 

 おや?角の部屋から何やら聞こえて来ますね?ちょっと覗いてみましょう。

 

???「野村ァ!!!!!

 

 この部屋は生徒指導室。先程ガラスが震えるほどの怒鳴り声をあげたのが風紀委員長みたいですね。怒られてるのが主人公の野村正人(のむらまさと)くん。

 

 さてそろそろ彼の視点に変わるとしましょうか。以上天の声でした!

 

 

 さて野村正人だ。まぁ今の状況を説明すると…風紀委員で問題起こして委員長に怒られてる所だな。

 

委員長「お前がブッ壊した美術部の作品の件で、生徒会に噛み付かれっぱなしだぞ!お前が羽丘でやらかしたスタンドプレーのお陰で、会長には意地悪されるし、一体何を企んで何をやってるのか、隠さずに報告しろ!わかったか!わかったら言ってみろォ!」

 

正人「いや…職務を果たしてるだけですよ」

 

委員長「お前は花咲川風紀委員の評判をここまで落とした張本人だ!お陰で生徒会は俺達を目の仇にして、無理難題を押し付けてきやがるんだ・・」

 

正人「刺激があっていいじゃないスか♪」

 

委員長「ふざけた事ぬかすな!!他校の不良に煽られたくらいで全員シメてくる馬鹿が何処にいるってんだ!?」

 

正人「襲われてたうちの生徒は無事だったんだから大目に見てくださいよ~」

 

委員長「あぁそうだな。『邪魔だからどいてろ』と言ってそいつごと殴り飛ばしさえしなきゃな!!」

 

正人「射程内でチョロチョロ動くのがいけないんですよ。俺は逃げろと言ったのに全く…」

 

 といつものように委員長の説教を受け流す。

 

委員長「ハァ…これじゃ何の為の風紀委員か分からんだろ…!それに氷川!!お前の仕事は野村がこれ以上問題行動を起こさないようにセーブすることだろう!!10人いた不良のうち4人はお前に『ライダー』って書かれた剣でぶん殴られたと報告があったがどういうことだ!?」

 

 委員長の目がさっきから俺の隣で座っている青緑の髪をした女子に移る。彼女の名は氷川紗夜(ひかわさよ)。俺の相棒だ。

 

紗夜「あっちが吹っ掛けてきたんです。抵抗しなきゃ私は辱しめを受けたかもしれなかったんですよ?」

 

正人「ヘッ、辱しめられるような体かよw鏡って知ってるかい?」

 

紗夜「いつから趣味が自殺になったんですか野村くん?」

 

 氷川が笑顔でこちらを見てくる。あぁ目が笑ってねぇからこれ以上は止めとこう。

 

委員長「まぁ…必死の抵抗ならわかる…だがな氷川、4人共一方的にやられたと供述してるんだが…」

 

紗夜「弱いくせにタカりなんかするからです。」

 

委員長「成る程、野村から人を馬鹿にする方法でも学んだのか?」

 

 氷川も委員長の説教にバッチリと反論する。こういう時は息が合うと思うんだがな。

 

 

委員長「…もういい今日は終わりだ。お前らに反省文書かせても効果ないから紙の無駄だ」

 

正人「今頃気づいたんですか?」

 

委員長「ホントなら貴様ら2人即クビにしてやってもいいくらいなんだぞ!」

 

紗夜「でもそれをしない…委員長はツンデレなんですね。可愛くないですしまるで似合いませんよ?」

 

正人「そうそう無理なキャラづくりは鬱の元ってね」

 

委員長「お前らが1番鬱の元だわ!とっとと出てけこの問題児夫婦!!」

 

正人&紗夜「「誰が夫婦だこのクソッタレ!!」」

 

 委員長に2人でパンチを喰らわせてから教室を出て氷川と廊下を歩く。すると教室に戻るやいなや氷川が俺の胸ぐらを掴み

 

紗夜「野村くんあなた馬鹿じゃないの!?他校の生徒くらい一撃で沈めりゃ痕跡残らないじゃない!」

 

 掴まれた手を振り払い俺も負けじと言い返す。

 

正人「馬鹿だと?馬鹿はどっちだこの間抜け!!何が『ソ連式の方が能率的』だ!いきなり仮面ライダーの武器取り出したかと思えば4人も殴り倒しやがって!」

 

紗夜「あなたの問題行動に比べれば大したことないです!何なんですか!?いきなり骨付きのブロック肉を校庭で焼き始めた時は驚いて目が閉じなくなりそうになったし、ライターでマシュマロでも焼いてた方がまだ可愛げあったわよ!!」

 

正人「あぁそうかい、そうなっときゃそのタレ目も治ったかもな!」

 

紗夜「人の生まれ持った容姿を…馬鹿にするな!!」

 

 ゴッ!!

 

 氷川の正拳が顎に入り大きく吹っ飛ばされ床に倒れる。氷川が俺に近づき勝ち誇った顔でこちらを見下ろしてくる。

 

紗夜「今ので少しはまともになってりゃいいんですがね。女相手に手を出さない所は評価に値します。」

 

正人「何、試合に負けて勝負に勝つという言葉もあるさ。成る程白か…

 

紗夜「…!死ね変態!!」

 

 ゴスッ!!

 

正人「ヴッ!!」

 

 横になった俺の腹部に容赦のない蹴りが飛んでくる。顔を見るとかなり赤くなっている。(まだ見えてる事は黙っておこう)

 

紗夜「全く…昔とは大違いですね!」

 

正人「何だよ昔って?そんな変わってねぇ気が…」

 

紗夜「覚えてないならいいですよ!もう知りません!!」

 

 氷川はカバンを引っ掴み教室を出ていった。

 

正人「何なんだあいつ?」

 

 氷川の背中を見送った俺の頭には疑問符が舞っていた。

 




 次回第2の主人公こと正人くんの親友か出ます!


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2話

 紗夜さんとの出会いも少しいじってしまいました。



 何やら氷川を怒らせてしまった俺は親友の両親がやっている桜井洋菓子店に来てケーキを食べていた。

 

正人「それでさ、氷川が…モグモグ…何か怒ってたんだよ…モグモグ…昔って言われても会ったことあったっけ?」

 

 ケーキを食べながら話をするとレジの方から1人の男子が歩いてくる。親友の桜井和真(さくらいかずま)だ。

 

 染めたのかと思うほど鮮やかな茶髪(地毛、親父さんの遺伝である)、恐ろしく目付きの悪い三白眼。見かけは完全にヤンキーのそれだが、この店で両親の手伝いをするなど人当たりもよく商店街の奥様方、お子さんからの人気も高く早い話気の良い兄ちゃんである。

 

和真「さぁ覚えてねぇな、つーかお前と氷川もよーやるよ。あんな毎度毎度夫婦喧嘩よくできるもんだな」

 

正人「あれと夫婦?冗談だろ?俺はもーちょいおしとやかな娘がいいね。少なくともすぐ殴らないような」

 

和真「でも氷川、お前といる時かなりイキイキしてると思うんだがな」

 

正人「見間違いだろ?とりあえずごちそうさん、お茶もらえるか?」

 

 ケーキを食べ終え和真にお茶入れてもらい一息つく

 

正人「んで、どーよサッカー部」

 

和真「駄目だ、試合は毎回断られてる」

 

 花咲川のサッカー部は現状10人しかおらず試合は他校に相手にされない状態らしい。

 

正人「嘘みたいだよな、9年前全国優勝したなんてとても信じられねえな」

 

和真「あぁ全くだな…」

 

 和真が黙り込み数秒考えたあとに再び口を開いた。

 

 「やっぱ…お前がいればできると思うんだ…全国優勝。だから…」

 

 ガタンッ!

 

 その言葉を聞いて俺は荒々しく立ち上がる。

 

正人「誘ってくれんのは嬉しいけど…俺にはそんな資格ねぇよ…あの時だって…」 

 

和真「…そっか、ゴメンな。変なこと言っちまった」

 

正人「いや、いいんだ。…ごめん今日は帰る」

 

和真「おう…」

 

 俺は店を出て家路についた。

 

 

《紗夜side》

 

 家に着くと部屋のベッドに倒れ込む。

 

紗夜「ハァ…野村くん…覚えてないの…?」

 

 寝転びながら机横の棚に置いてあるサッカーボールを見る。適度に使い込まれている白黒の良くあるボールで空気穴の近くに月の模様と時定中学、野村正人と書いてある。

 

 盗んだという訳ではない、昔彼に助けてもらった際に忘れていったのを未だに返せていないのだ。

 

 

 中学2年の頃私は色んな高校の説明会を受けていた。単に妹の日菜がどの高校を選んでもすぐに別の高校へいくためだ。

 

 花咲川の説明会を受けて、家の近さ、学力等を考慮しここか羽丘にしようと決めた。

 

 説明会が終わり帰ろうとしたところもらった資料が風で飛ばされてしまい、取りに行ったところ設備の工事をしているエリアに入ってしまっていた。

 

 その時立て掛けてあったかなり大きい資材が倒れて来たのだ。その時は一瞬、『これで障害でも負えば日菜と比べられなくなるのか』などと考えていた。

 

 避けるのは無理。よくて骨折、最悪死ぬ。まぁ短い人生だったと私は諦めた。

 

 しかし人間死ぬ寸前は周りが良く見えるというのは本当だった。何人かの人が見ている、危ないと叫ぶ人が、このあと見ることになるぐちゃぐちゃになった私の体を見まいと目を瞑る人がよく見えた。

 

紗夜(まぁ…助けてなんて…くれないわよね…)

 

 その通り。仮面ライダーがいきなり現れて資材を吹っ飛ばしてくれるなんてことはない、現にもうかなり近づいて来ている。あぁ終わりか、私が死んだら日菜は泣くのだろうか?

 

 すると

 

 ボールか何かを蹴るとき特有の音が聞こえた。私の目の前を金色のオーラを纏ったボールが通ったと思った次の瞬間、私の目の前まで来ていた資材はそのボールに吹き飛ばされ私の周りに散乱した。

 

??「っぶねぇ…間に合った。大丈夫?」

 

 そう言って駆け寄って来たのが当時の野村くんだ。

 

紗夜「はい…ありがとうございます…」

 

正人「良かった…ケガは無さそうだな。…っとこんな時間だ、状況説明頼まれるかもだけど任せて良い?」

 

紗夜「はぁ…分かりました」 

 

正人「よし、じゃぁ俺はこれで!」

 

 と言いそのまま走っていってしまった。先生方への説明を済まし帰ろうとするとサッカーボールを見つけた。

 

 届けた方がいいのだろうがボールに書いてある名前と学校くらいしか情報がなかった。

 

 次の日に学校で時定中のサッカー部についてクラスメイトに聞いてみるとかなり有名な選手らしい。何でも監督と揉めて自身で第2サッカー部を創ったのだとか。

 

 そこから私は彼に興味を持ち試合を見に何度か足を運んだ。一言で言うなら彼のプレーは圧巻だった。技術、発想が周りの選手とは別の次元にいるようなものだった。

 

 そして素人の私でも彼の才能は生まれもってのものではなく、途方もない努力で掴んだものだと分かった。何より土台になる基礎のレベルが周りとは違いすぎる。

 

 私は彼に憧れた、努力で天才と言われた相手をなぎ倒していく様に。見れば見るほど彼のプレーに惹かれていく。彼を見るだけで私も努力を積み上げる事が苦にならなかった。

 

 

 しかし彼は突如サッカーから姿を消した。今も彼について調べているが確実な情報は入ってこない。一体彼は何故サッカーを捨てたのだろうか、頭にはそれしかなかった。

 

 そして私は花咲川に入学し、彼と再会したが…彼は変わっていた。サッカーをしていた頃が嘘のように人の揚げ足は取る。問題行動を週に3回は起こすなどひどい有り様だった。

 

 気になって堪らない、彼はどっちが本当なのか。それを確かめるために彼を風紀委員に押し込み無理やり近くにいられる状況を作った。

 

 最初は変わってしまった彼に嫌悪すら覚えたが何故か彼との言い合いが少し楽しいと感じてしまっている自分がいる。どうしたのだろう。惚れたか?…いや違う、そんな訳はない。大方馬鹿が伝染ったのだろう。

 

 …昔のままなら多分、そんな事を考えては枕に顔を埋める事が増えた。

 

 彼の事が知りたい。サッカーを辞めた理由が、変わってしまった理由が。恐らく私はかなり酷い事をしている。ギター以外にやっている事がクラスの男子を調べているなどストーカーと言われても否定しようがない。(最も尾行はまだしたことがないが)

 

 恋愛感情はない…筈だ、よしんば彼に惚れたとしても中学の頃だ。今の彼に対してそんな感情はない…と信じたい。

 

 …駄目だ、彼の事を考え過ぎると自主練に取りかかるまでに時間がかかる。

 

紗夜「野村くん…絶対に見つけてみせます…本当のあなたを…」

 

 体をベッドから起こし、いつものように私はギターを弾き始めた。




 やべぇ…紗夜さんストーカー寄りになってないよな?


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3話

 最初は和真くん視点です。

 後書きの方にバンドリキャラのイナイレ風紹介を書きました!「この子はこの技の方がいいだろこのにわか!!」という方は感想欄へご意見お願いします!!

 オリジナルスキル、技もあります。

 ※技の後ろの()は連携技のパートナーです。


 俺、桜井和真は生徒会長の鰐部七菜先輩に呼ばれたので生徒会室に来ていた。

 

七菜「本来はあなたではなく部長の柳原くんを呼ぶべきなんだけど…彼は何処に行ったのかしら?」

 

 先輩の眉間にシワができる。どうやら俺達サッカー部のキャプテン柳原先輩がこの人の呼び出しをすっぽかしたのは1度ではないらしい。

 

和真「何でも裏庭で特訓するって言って馬鹿デカイタイヤ担いでました…」

 

 そう、本来はサッカー部の部長である柳原先輩が呼ばれていたのだが放送で5分おきに呼び出しがあったのに本人は特訓の方を優先したらしく、よく生徒会のお世話になっている俺が代わりに来たのだ。

 

和真「とりあえず用件をお願いします」

 

七菜「ええ…単刀直入に言うとサッカー部の廃部が可決されたわ」

 

 一瞬訳が分からなかったがすぐに我に帰る。

 

和真「いやいや!ちょっと待ってくださいよ!!部員は試合規定の7人は超えてる10人いるんですよ!?同好会に格下げされる人数でもねぇし何でいきなりそんな…」

 

七菜「10年前の全国大会優勝以降大した戦績は無く、連戦連敗。挙げ句部員は11人を下回ってからは練習試合もほとんど断られる。だったら予算を他の強い部に回すべきって理事長や校長が判断したのよ」

 

和真「それをすんなり受け入れたんですか?」 

 

七菜「もちろん反対したわよ、桜井くんには色々助けられてるしね。野球部を廃部から救ったり問題児の野村くんを止めたり」

 

和真「だったら…!」

 

七菜「だから条件を出してもらったわ」

 

和真「何ですか?」

 

七菜「1ヶ月後行われる羽丘との対抗戦、これに勝つこと。もしできれば『蹴王杯』への出場を許可してくれるそうよ」

 

 蹴王杯、俺が中学の頃正人と一緒に戦う…はずだったサッカーの大会の高校の部のことだ。

 

和真「勝てば…?10人でも?」

 

七菜「えぇ、無条件でね」

 

和真「分かりました、一応キャプテンに伝えますけど他に伝言は?」

 

七菜「部長よりも会長のが偉いことを理解するように伝えておいてね?」

 

和真「了解ッス…それでは」

 

 生徒会室を出た俺は階段の手すりを滑り降りて玄関の正人の下駄箱の中を見る。

 

和真「…よし、今日は来てると…」 

 

 正人は訳あって中2でサッカーを辞めている。それから中学の頃は途中で抜け出すことが多かったので今でもこうして定期的に確認しているのだ。

 

 確認も終わり、自分の下駄箱から靴をとり裏庭に走る。

 

和真「柳原先輩!生徒会長からの伝言なんですけど!!」

 

 裏庭に生えているデカイ桜の木にロープで吊り下げたタイヤで特訓をしているブロッコリーみたいな髪型の男子が

柳原先輩だ。

 

 どうやらタイヤをブランコのようにして受け止めるらしいが効果あるのか?

 

柳原「おう、桜井か!」

 

 バシィッ!!!

 

 タイヤを軽々と受け止めた先輩が振り替える。

 

和真(どんな腕力してんだよこの人…)

 

柳原「そいで?鰐部ちゃんは何だって?」

 

 俺は廃部の件、蹴王杯に出れるかもしれない件を話した。

 

柳原「成る程!俺達もついに大会か!前の3年が引退してからやく半年、練習ばっかりだったからな。ようやく試合ができる!!」

 

 予想通りかなりポジティブに捉えている。こういう人だってことを忘れていた。

 

和真「いや先輩、分かってます?負けたら廃部なんスよ?」

 

柳原「勝てばいいんだろ?大丈夫だ!成せばなんとやらってな!!」

 

和真「うちは10人、羽丘は去年全国行ってるから部員は4~50いるとか何とか」

 

柳原「うむ…やっぱ俺達もあと1人欲しいな、それもFW。こいつこそがエースって感じの奴!」

 

和真「いや、そう言う奴は名門校に引っ張られてますからね?…いやまぁうちにもいないことはないんですが…」

 

柳原「あぁ野村だろ?知ってるよ。俺アイツにボール蹴ってもらったことあるぞ?」

 

和真「え?あいつが蹴ったんスか?」

 

柳原「ボール取ってもらうときにな、思いっ切り蹴ってもらったんだがすげぇ威力なのな!グローブ越しでも痺れたぞ!!」

 

和真「まぁそりゃそうでしょうね…」

 

 正人の事を考え俺は俯いてしまう

 

柳原「でもアイツ…顔が辛そうだった、何かあったのか?」

 

和真「えぇ…でも俺の口からは言えません。例え先輩でも」

 

柳原「まぁ嫌なら聞かんよ。でな、うちのFWアイツにしよう!」

 

和真「話聞いてないでしょ!?アイツは訳ありなんですって!何言っても首は縦には振らない、それだけは言えます」

 

 そうだ、アイツはもう…サッカーが…

 

柳原「あんなボール蹴れる奴、サッカー大好きに決まってる!なぁ頼む。1回だけ頼んでみてくれよ」

 

 まぁ花咲川は例年FWに恵まれないチームだから正人が入ってくれれば相当戦力になるのは事実だ。(一応俺もFWなのでそう言われると傷つくのだが…)

 

和真「分かりました!1回だけ頼みます、断られたら諦めて下さいね?」

 

柳原「サンキュー桜井!頼んだぞ!!」

 

《放課後、ファミレス》

 

和真「…という訳なんだが…」

 

正人「お前昨日の今日でよく頼めるな…」

 

和真「だよな…でも下手したら先輩お前にしつこく頼みそうだから」

 

正人「柳原さんだろ?もう休み時間毎に頼まれてる。全部断ったが」

 

 和真に呼び出され来てみるとこれだ、まぁ柳原さんのしつこさは相当なものだし仕方ないと言えばそうだろう

 

和真「でも…やりたい気持ちはあるんだろ?」

 

正人「…だけどアイツの事を…」

 

和真「容態は変わらずか?」

 

正人「あぁ、目が覚めるのはいつになるか。それともあのまま死んじまうかだとさ」

 

和真「成る程な…ってそろそろバイトだろ?行かなくていいのか?」

 

正人「…っとそうだった、まぁ入部届はお前に渡されてるし…もしやりたくなったらちゃんと言うよ…」

 

和真「そうか…気長に待ってるよ…」

 

 和真と別れ俺はバイト先のライブハウスCiRCLEに向かう。俺の伯母であるまりなさんが働いていてコネで働かせてもらっているのだ。

 

正人「すいません!ちょっと遅れました!!」

 

 到着し、息を整えながらカウンターに立っているまりなさんに声をかける。

 

まりな「お、来たね正人くん!いきなりなんだけど今日から受付の方もお願いしたいんだけど…駄目かな?」

 

正人「俺は機材整備がメインの筈じゃ?そしてこの前入った新人は何処に?」

 

まりな「何でもやりたい事が見つかったんだって。いや~若いっていいよね!」

 

 どうやら新人くんは辞めてしまったらしい、結構評判良かったのにな…逃げ場はない感じらしいのでとりあえずやるしかないな。

 

正人「分かりました。やりますけどクレームの対処はまりなさんに助けてもらいますからね?」

 

まりな「了解!じゃ私ちょっと備品の買い出し行ってくるからよろしく!」

 

 と言って走って行ってしまった。いきなり頼み事をしていきなりどっか行く所は母さんそっくりだ。さすが姉妹。

 

正人「まぁ掃除は終わってるし…今日の予約はっと…」

 

 メモをみると

 

 《本日の予約》

 

 あるぱかNovember

 

 ToNeGaWa

 

  Roselia

 

 成る程、今日は客少ない日だな。空いてるスタジオで昼寝でも…いや一応金を貰ってるのだ、真面目にやろう。

 

 Roseliaとやらが来るまで暇だな…よし客のバンドが曲のサンプルを置いて行ってくれてるのでそれでも聞こう。えっと…このあと来るRoseliaのでいいか。それではスイッチオン!

 

 ええ曲…なのか?レベルが高校生とは思えんな、特にギターはまりなさんの現役と変わらない…いやもっと伸びるか?

 

 しかし…今日は昼飯めっちゃ食ったから…眠気が…

 

 zzzz…zzzz

 

 この時俺はRoseliaのメンバーの名簿に目を通さなかったことを死ぬほど後悔するのであった。そこに奴の名前があることに気づかず…




 戸山香澄 (FW)

 キラキラドキドキを追い求める女子高生。サッカーバトルは頼めば積極的に参加してくれます。信頼をある程度貯めないとポピパ以外(ガルパメンバーは除く)とは連携技を撃ってくれません。

 強力なシュート技を覚えますがドリブル系統を一切覚えないので他メンバーでカバーしましょう。

《技》

 流星ブレード Lv1

 スターゲイザーLv17

 天空落とし  Lv36

 ビッグバン (たえ、りみ)  Lv50

《スキル》

 星の鼓動 Lv1

 ※ポピパメンバーがチームにいる時【宇宙、星】系統の技のクリティカル率大幅UP!  
 


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4話

 やっと書けた…お待たせして申し訳ありません!

 アンケートですが当面《ゾーン》を使いつつ《化身》も入れていこうと思います。ご協力ありがとうございます!




正人「…?あれ、寝てたか?えーと時間は…と」

 

 目を覚まし時計を見るとRoseliaの予定の10分前だった。大きくあくびをして二度寝でもいけるかと考えているとドアが開き5人の女子が入ってきた。

 

 1人は銀髪、1人はいかにも陽キャ、もう1人は中学くらいの子、そしてうちのクラスの白金さんだ。

 

 あと1人は…青緑の髪、垂れ目。…氷川だなどう見ても。ちょっと待ってくれ何でお前が受け付けに来るんだ、代表者お前なのかよ。

 

紗夜「すみません。練習の予約を…チッ」

 

正人「おい、スタッフには敬意を払えよ?」

 

 おいおいいきなり舌打ちですか、愛想の欠片もありゃしねぇ。

 

 氷川に見えないようにカウンターの下でスマホをいじる。今日の占いは1位の筈だ。絶好調って書いてあったんだが…

 

紗夜「残念ですが今日の占い私は最下位だったのでそれかと。『嫌いな人に会う』とあったので」

 

正人「ラッキーアイテムくらい持てよ…」

 

紗夜「占いは都合の良い時しか信じない主義ですので、それにホラ貝なんて持ち歩けませんよ」

 

 ホラ貝とはまたマニアックな…というかスマホ見えてたのね。

 

正人「まぁいいやスタジオの鍵やるからとっとと行きな」

 

 鍵を引き出しから取ろうとすると

 

紗夜「…桜井くんが部員集めに奔走してましたね」

 

 一瞬動揺しそうになるが呼吸を整える。

 

正人「……らしいな。それで?」

 

紗夜「いえ…中学の頃はサッカー部だったと噂を聞いたので。やらないんですか?かなり上手いって…」

 

正人「サッカーはもう辞めたんだ、悪いけどお前にどうこう言われる筋合いはない。」

 

 そう言って言葉を遮り氷川に鍵を投げ渡す。

 

紗夜「……そうですか」

 

 鍵を受けとるとそのままスタジオに入っていった

 

《しばらくしてスタジオ、紗夜視点》

 

リサ「お~い紗夜?紗夜ってば!」

 

紗夜「……!?」

 

友希那「大丈夫かしら、今までにないレベルでズレてるわよ?」

 

あこ「紗夜さん…具合悪いんですか?」

 

紗夜「す…すみません…体調は大丈夫なんですけど…」

 

 参った、全然集中できていないらしい。音がズレているのは自分でもわかった、今までで1番ひどいミスだと思う。

 

 野村くんがサッカーを辞めた理由、これが気になって仕方ない。

 

 日菜と同じで飽きたのか?いやこれは弱い。現に私は見ていた、楽しそうにボールを蹴る彼を。サッカーに対しそんな感情を抱く筈がない。

 

リサ「もしかしてさっき話してた子?」

 

紗夜「えぇ…まぁ色々と…」

 

友希那「とりあえず一端休憩ね、集中してくれないと

練習にならないわ」

 

紗夜「すいません…」

 

《さらにしばらくして正人視点》

 

 しかし氷川がバンドやってるとはな…まぁ予約表見て日付ずらせば問題はあるまい。

 

正人「さて、そろそろ上がりますかね…」

 

 まりなさんに報告をすませ家路に着く、玄関を開け我が家に一歩踏み入れんとしたその時

 

???「少しいいかしら?」

 

 振り向くとさっきの銀髪とそのお仲間?4人がいた。ま

 

正人「え~っと…あれか?もしかしてCiRCLEで不備でもあったか?」

 

友希那「少し話をいいかしら?」

 

正人「嫌だと言ったら?」

 

友希那「そうね…ポストの中にはちみつを流し込むなんてどうかしら?」

 

 やべぇよ…素で脅迫してきてるぞ…もしや新手の詐欺か?それとも痴漢か何かの冤罪でもかけて多額の賠償金をせしめようって腹か?

 

 まぁとにかく俺は震える声を抑えながら言葉を返す。

 

正人「成る程かなり強気だな、入れよ」

 

 

 そしてお茶を出すと言い5人をリビングに座らせ台所に向かう。

 

正人(女子を5人上げてしまった!!数的優位を作ったら冤罪は免れない…こうなったら…)

 

 俺は冷蔵庫を開け俺は準備に取りかかる。

 

《5分後》

 

正人「待たせたな、こんなものしかないがぜひ食べてってくれ」

 

Roselia「!?」

 

 ふふふ…困惑してるな。野村家代々に伝わるとっとと帰って欲しい客に明らかにそぐわない食べ物を出して『はよ帰れ』アピールをする作戦。

 

 さすがに女子に冷奴を出すとは予想できまい…

 

正人「まぁとりあえず本題に入れよ湊…友希那さん」

 

友希那「あら、知ってたの?」

 

正人「ライブハウスをハシゴしてソロライブしまくってる変人って有名だったからな」

 

 ここでさらに皮肉をまくし立てより『帰れ』と気持ちを込める。

 

友希那「単刀直入に言うわ。Roseliaのアシスタント及び紗夜の精神面のコーチをお願いするわ」

 

正人「ほう、有名ガールズバンドのボーカルが楽器知識のないバイト風情にそんなことを?」

 

 俺も驚いたがメンバーの方もめっちゃ驚いてるな。成る程この人結構報・連・相怠るタイプだな。

 

 

友希那「理由は2つ、1つはあなたの楽器知識ではなく交渉力が欲しいのよ」

 

正人「交渉力?」

 

友希那「Glitter*Green、知ってるわよね?」

 

正人「先輩方のバンドだろ?CiRCLEにもそりゃ来るが…」

 

友希那「先週行われたグリグリ主催の合同ライブ…その足りなかったゲスト枠を埋めたのがあなた。それも気難しいことで有名なバンドを2組も連れてきた」

 

正人「交渉なんかしてないさ、ただ煽っただけ」

 

 嫌、ホントに煽っただけなんだよな。予定が空いているのに断られて『まぁあなた方がダメなら◯◯にでもw』とそのバンドのライバル的位置のバンドを出したら食い付いたという話だ。

 

友希那「あなたの交渉力があれば対バンを組める範囲が広がる、そうすれば私達のレベルアップにもつながると言うわけよ。あとお醤油と鰹節もらえるかしら?」

 

 成る程よく考えてるなこの人、メリットがかなり伝わってくる。さてはかなり頭良いな?

 

正人「う~む…そっちは理解できたんだが氷川の方は理解しがたいな、何か考えがあるなら聞かせてくれ」

 

友希那「最近紗夜の演奏にモグモグ…無駄な力が入りすぎて…モグモグ…いるのよ」

 

 鰹節と醤油をかけた豆腐を食べながら悠々と話を続ける。

 

正人「それ俺が必要な理由になってねぇよな?だったら他をあt」

 

友希那「聞くところによるとあなたはいつもリラックスしていて緊張感というものがまるでない、だからよ。+には-をってね」

 

 

正人「聞くところって…誰に聞いたんだ?」

 

 

友希那「紗夜があなたの愚痴を楽しそうに話していたからよ」

 

 

紗夜「湊さん!別に…楽しそうになんてしてません!!」

 

 

リサ「えぇ~?結構顔緩んでたけどな~☆」

 

紗夜「今井さんまで…」

 

 

正人「ふーん、まぁ暇潰しにはいいかな」

 

 すると氷川が立ち上がり、

 

紗夜「暇潰し?遊びじゃないんですよ!?」

 

正人「まぁそうムキになるなよ、てか豆腐食わねぇの?とってやるよ」

 

 氷川の受け皿を取ろうとするが

 

紗夜「冷奴くらい…自分で取れます!」

 

 皿を俺から奪い返し豆腐を掴みにかかるが…

 

 

 ボチャッ!!

 

 案の定落としてしまう、力が入りすぎているのだ。

 

正人「駄目だろ無駄に力入れちゃ…」

 

紗夜「無駄な…力…」

 

正人「ほら、取ってやるから」

 

紗夜「余計なお世話はやめてください!あなたは…黙って見てればいいんです…!」

 

 氷川がもう1つの豆腐に箸を伸ばす、プルプルと生まれたての小鹿のように震えながら豆腐を受け皿に置く。

 

紗夜「どうです?私だってこれくらい…」ドヤァ…

 

正人「ふん、甘いな」

 

紗夜「甘い…?モグモグ…何が?モグモグ…」

 

 戦利品の豆腐を食べながら氷川が食いつく、少しからかってやるか。

 

正人「今のは木綿豆腐だから上手くできた。けどあの手つきじゃ絹ごし豆腐は無理だろうな~♪」

 

紗夜「…なら絹ごし豆腐を出してくださいよ、やってやろうじゃないですか!」

 

正人「嫌、絹ごしは昨日味噌汁にしたから切らしてんだよな…」

 

紗夜「わかりました、なら買ってきます。湊さん達ちょっとギター見ててください!!」

 

リサ「え…ちょ…紗夜!!」

 

 財布をひっ掴み走って出ていってしまった。残ったメンバーと顔を合わせ

 

リサ「え~と…紗夜っていつもあんな感じ?」

 

正人「まぁそうだな」

 

リサ「マジか…」

 

《10分後》

 

 息を切らしながら戻ってきた氷川を尻目に豆腐を切り分け皿に盛る。今井さんはため息をつき、湊さんは…笑いを堪えているのか?微妙な表情を浮かべていた。残りの2人は戸惑っているようだ、まぁメンバーが豆腐でムキになったら混乱するわな。

 

リサ「・・・」スッ…

 

燐子「・・・」スッ…

 

あこ「・・・」スッ…

 

友希那「・・・」スッ…

 

 4人共素早く豆腐を皿に取った。おそらく氷川による犠牲者(豆腐)を増やさない為だろう。

 

 さて当然氷川も豆腐を掴まんと箸で掴みにかかるが…

 

 ボチャッ!

 

 ボチャッ!!

 

 ボチャッ!!!

 

 

 あり得ない速度で豆腐を砕いていく、何か豆腐に恨みでもあるかわざとやってるのか疑うレベルだ。

 

友希那「まぁ…こうなるわよね」

 

紗夜「ちょ…ちょっと待ってください!豆腐が取れないから私が精神的に未熟だと言うんですか?納得できません!第一…何なんです豆腐なんて…こんなのはスプーンやお玉で掬えばいい話なんですよ!そもそも豆腐が取れるからってそんなに偉いんですか?試験の科目に『豆腐掴み』なんてないですし将来何の役にも…!」

 

正人「お前がやるって言ったんだろ?」

 

紗夜「それに今思い出しました!あなたは無免許でバイクに乗ってるはずです」

 

 この野郎…話題そらしやがったな、往生際の悪い

 

友希那「それは本当?」

 

紗夜「あなたみたいに教科書を枕にしか使わない人に免許が取れるわけありません、よって私のコーチなど要りません!!」

 

正人「ふふ…甘いな氷川。これを見ろ!」

 

 俺は自室に走り財布を取ってくる。そして中から免許を取り出す。

 

正人「テストの順位、暗記科目で常にお前より上位にいる人の名前を忘れたか?勉強不足だな氷川さん♪」

 

紗夜「そんな!?教習所の職員は何をしてるんですか!こんなのに免許を与えるなんて!!今すぐ警察署に返納してやります、それを寄越しなさい!それに免許とコーチは関係ありません!!」

 

正人「ちょ…止め…お前が言い出したんだろうが!」

 

友希那「あなた達!?私は夫婦漫才見にきた訳じゃないのよ?」

 

正人「ちょっと待てお前さんは夫婦の定義を履き違えてるようだな」

 

紗夜「そうですね…湊さん次それ言ったらグーで割と強めに殴りますよ?」

 

友希那「とにかく一応考えてくれるかしら?」

 

 

正人「わかった、とりあえずこれでお開きにしよう。氷川は崩した豆腐全部食えよ?」

 

 崩した豆腐を氷川に処理させ何とかRoseliaを帰した。しかし氷川にあんなお仲間ができてるとは少し羨ましいな。

 

正人「どーすっかね…暇っちゃ暇なんだが」

 

 誰もいないリビングで1人呟き棚の上の写真立てを見る。昔のサッカーの大会で優勝した時のものだ。

 

正人「やっぱり…嫌、俺には無理だよな」

 

 写真立てを置きもう1つの方を取る。そこには2人のそっくりな男の子が写っている。1人は俺、もう1人は双子の弟の野村健司だ。こいつと俺のサッカーについては尺の都合で次回話そう。

 

 写真の中の弟に向け皮肉めいた笑みを浮かべながら言葉を続ける。

 

正人「当然だ…俺がお前から全てを奪ったんだからな」

 




 花園たえ (OMF)

 ウサギを愛し、ウサギに愛された花園ランドの主。サッカーバトルは割と誘えば参加してくれます。連携技のパートナーは香澄固定。能力値は完全なバランス型で扱いやすいタイプの選手でシュートとドリブル技をlv1から取得するので低レベル帯でも活躍できます。後半はシュートブロック技も覚えるので上手くメンバーと組み合わせるのもよいでしょう。

《技》

 バウンサーラビット lv1

 アグレッシブビート lv1

 クラスターラビット lv12

 エクストリームラビット(香澄) lv25

 エアーバレット lv45

《スキル》

 兎追いし花園 lv1

 ※ラビット系の技威力UP

 …震えた。

 ※相手との能力差があればあるほど全ステータスUP


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