錬金術を駆使してヒーローに (水流)
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発現

      

     

個性

 

そう呼ばれる物が発現したのは、確か4歳の時だった

 

「白夜!!一緒に遊ぼう!」

 

幼馴染みの男の子のそう、確か炭治郎だったな

 

赤身がかった髪と赤い瞳

 

あと、よくわからない耳飾りをつけた奴

 

個性・日の神

 

舞うと炎が周りに出現

 

長時間舞えば、火力も上がる

 

鬱陶しいな

 

「絶対に嫌だね。君みたいな子と遊ぶと馬鹿になる」

 

メタルフレームの黒の眼鏡

白髪に赤髪が混じった髪

赤い瞳と金色の瞳のオッドアイ

 

両手に抱えたとても5歳児が読む様な本では無い分厚さの本

 

「何でそんな事、言うの!?炭治郎が可哀想だよぉー!!」

 

金髪の変な奴

 

最近、なんか捌かれてるのを見かけた事がある

 

我妻 善逸

 

女になんか良く、殴られている

 

個性・雷

 

自身のスピードを雷と同様に加速

 

体に雷を纏う事は出来るが、放電は不可

 

「紋次郎!紋逸!白次!!勝負すんぞ!!」

 

この馬鹿そうな猪の頭

嘴平 伊之助

 

個性・軟体

 

体の関節を外して引っ付ける

 

単純な個性だと思うのだろうが、こいつはなんかおかしい

 

頭さえ入ればどこにでも入っていくし、野生児だから基本的に自由に動く

 


 

「白次まだ個性出てねぇの!?はっ!俺の方が凄いぜ!」

 

この男は・・・!

 

伊之助のこのよく分からない自慢が嫌いだ

 

お前が先に個性が出ただけだろ

 

「こら、伊之助!そんな事を言ってはダメだ!無個性の人だって居るんだから!」

 

「だけど、無個性の人って少ないよな」

 

時代が変わっていく内に、個性は強くなり無個性は少なくなった

4歳でもまだ、個性が出ていないのは俺だけだ

炭治郎はそんな俺を心配して遊びに誘うのだろう

 

「俺の親父は元ヒーローだ。個性が出ないだなんて屈辱でしか無い」

 

ヒーロー名をBlake

触れた物を問答無用で壊す

物質にしか通用しない

 

母は無個性

その事も相まってみんな無個性だと俺を言う

 

「まぁ、そう言わなくてもさ」

 

「おい、習字!!その手の模様はなんだ!!」

 

暗い雰囲気を打ち破るかの様な声

 

そして、やっぱり人の名前を言えない

 

「誰だよ、それ。それに手の模様?」

 

あっ、本当だ

 

なんだろう、父さんの模様に似てる

 

魔法陣というべき模様が左手の甲と右手の甲にある

 

「確か、手を合わせて床に触る」

 

パンッ!

 

乾いた音が鳴った

 

周りに青い光が出て、床を見ると

 

「鳥だ!凄い!凄いよ!白夜!!」

 

石でできた鳥

 

父親のは壊すのに俺は作ったんだ

 

父さんのより凄い!!

 


 

鬼滅学園・中等部

 

あれから、15歳になった

俺は周りにあるどんな物質もワンアクションで使用する

もはや、反則とまで言われる能力を得た

目指すは雄英高校という奴が多いだろうが、俺は鬼滅学園の高等部へと進む

 

最近になって、できたヒーロー科

 

俺はそこに入って雄英高校だった父さんを超える

 

 

 





八神 白夜

身長・178cm
体重・67Kg

個性・錬金
近くにある物質を破壊し再構築
炎などの元素も近くにあれば操れる

野生的な見た目であり、女性人気が絶えない存在

音楽の世界では、《神が作り出した最高傑作》とよばれる程の腕前の持ち主





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入学

    

      

 

「俺が飲まれるかぁー!!こんのぉー!!」

 

爆発音と共に聞こえた声

 

「おい、だれか助けてやれよ」「ヒーローが何もせずに居る」「あの子、可哀想」

 

ヴィランに捕まった少年が居る

 

ヘドロのようなヴィランに捕まっていて、呑み込まれそうだ

 

個性を必死に使って耐えているのが見えるが、俺はヒーローじゃない

 

だが、俺が何もしなければあいつは死ぬ

 

「あのヴィラン。さっきオールマイトが捕まえた奴じゃ無いか?」

 

オールマイトが?

そんな馬鹿な

あのヒーローがそんなミスを・・・やりそうだな

どことなく、隠し事も多そうだしどうせ、裏表って奴だろ

 

捕まっている奴の爆発の威力がだんだん弱まっている様に感じる

 

このままだと窒息死か

 

俺は走り出した

 

周りの火災

これでは、街への被害も大きい

 

だが、人命救助を優先しようではないか

 

「なっ!止まりなさい、()()()!!」

 

ん?君たちだと?

 

隣を見ると緑色の髪の少年がいた

 

「おい、君。個性は?」

 

ここまで、来るからにはかなり個性に自信があるのだろう

 

実際、俺だって個性に自信がある訳だし

 

「ぼ、僕は・・・!無個性です!!」

 

ダメだ!!

無個性は危ない

頭で警報が鳴り響く

 

「は!?邪魔だ、戻れ!!無個性だと尚更・・・!」

 

話も聞かずに走ってヴィランにガバンを投げた

 

目眩しか・・・手持ちの物を投げる

 

無個性ながらに中々、考えるな

 

しかも、その間に拘束が緩んだ

 

そのおかげで呼吸を可能としている

 

パチンッ!

 

手を合わせた瞬間

 

空気中の水分で、水を作り出す

 

それで周りの炎の消火

 

「無駄死にだ!!」

 

ヘドロの腕が上がっている

 

「プロはいつだって命懸け!!DetroitSMASH!!」

 

周囲の空気を巻き上げて上昇気流を起こした

 

それでいて、2人の中学生を掴んでいるので、2人は吹き飛ばされない

 

「全く、無茶にも程がある!!」

 

「君が危険を犯す必要もなかった!!」

 

森林カムイとデステゴロがなんか言ってるな

あぁ、ムカつく

 

「よく言うよ。お前ら何もせずに居ただけの人間だろ。人が苦しむ姿を見て、俺から言わせれば飛び出したこの子の方がヒーローだね」

 

そう誰にも聞こえない様に呟いた

 

俺が呟いた事を緑色の髪の人が聞いているとは気づかなかったが

 


 

「まっ、待って!!八神君!!」

 

後ろから走ってきた奴が居た

 

「お前・・・さっきの。何で俺の名前を知ってんだ?お前の名前は?」

 

「ぼ、僕は緑谷 出久。あ、あと生徒手帳落としてたから届に」

 

「そうか・・・ありがとう」

 

笑顔を向けると、顔が赤くなった少年

暑いのだろうか

まぁ、いいや

 

「これ、俺の連絡先。暇な時に連絡してよ」

 

「あ、ありがとう!!」

 

去り際に一言

 

「君、無個性だって言ってたけど・・・君の個性はちゃんとあるよ」

 

「え?それってどういう」

 

さっさと背中を向けて歩いていく

 

個性って今は超パワーとかそんなのだ

 

だけど、昔は本当に昔はそれぞれの性格のことだったんだって

 


 

鬼滅学園の高等部

ヒーロー科に主席合格

当然の結果なのであまり喜べない

 

「白夜!」

 

「炭治郎、善逸、伊之助・・・お前らもか」

 

中等部3年間はずっと違うクラスだったのに

くっそ、ふざけんなよ

 

鬼滅学園のヒーロー科は10名が定員だ

よって、こいつらと同じクラスなのは確定しているので、憂鬱だ

雄英高校より厳しい試験内容だったのを今でも鮮明に覚えている

 

まさかの柱とか言うヒーローにボコボコにされそうになるとは・・・

 


 

「名乗れ」

 

たったの一言

 

この言葉だけを言う先生

 

冨岡 義勇

ヒーロー名・水柱

水を自在に操る個性

 

「はい!俺の名前は竈門 炭治郎!家はパン屋で6人兄弟の長男!」

 

「ピアスを外せ」

 

生徒指導の先生でもあったようだ

対して気にする事では無いと思うけどな

 

「僕の名前は時透 無一郎。双子の妹の方です」

 

完璧に名前は男だよ

そして、顔はちゃんと女なんだな

 

「俺の名前は時透 有一郎。姉の方だ」

 

うわぁ、ここまでそっくりとは

もはや生写しなのでは無いだろうか

 

「栗花落 カナヲです」

 

恥ずかしがり屋なのか、すぐに座った

人見知り?

 

「私の名前は胡蝶 しのぶです。あまり攻撃に特化した個性ではありませんが、

 

「俺の名前は嘴平 伊之助!個性は軟体化だ!」

 

個性を明かしたよ

まさかの事態に俺は驚いた

聞かれたら言うだろうけどさ・・・

 

「ボタンを閉めろ」

 

こいつ、必ず前を全開にするんだよな

涼しいのかな

 

「俺の名前は我妻 善逸。個性は雷で、放電はできません」

 

「髪を黒く染めろ」

 

「えっ、でもこれは地毛「口答えするな!!」

 

チョークが善逸に向かって飛んでいく

その様に驚きつつ、PTAがいつ開かれるかなと考える

 

「俺の名前は、秋月 琥珀です。個性は粉塵。触れた物を崩す個性です」

 

胡蝶 しのぶ

 

不死川 玄也

 

時透 有一郎

 

時透 無一郎

 

栗花落 カナヲ

 

竈門 炭治郎

 

我妻 善逸

 

嘴平 伊之助

 

秋月を除いて全員が鬼滅学園出身だな

まぁ、こっちの方が楽だから良いけどさ

 

「最後はお前だ」

 

「八神 白夜。個性は錬金」

 

至って短い自己紹介

だが、これでいいだろう

大抵は俺のことを知っているから

 

「1時間目は実技だ。着替えてすぐに屋上に集まれ」

 

 



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