海を駆ける太陽系 (アインスト)
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ep.1 Hello World
後悔はしていない。
続かないかも()
では、ほんへどぞー。
────ありがとう。
それが最後に聞いた主人の言葉。
使ってくれたこちらとしてもありがたい限りだった。
俺は、主人のためにきちんとやれたのだろう。
凄く、満足した顔をしていたのを覚えている。
あのゲームのようでリアルだった戦いは今でも鮮明に思い出せる。
そうだ、主人が覚悟を決めたあの時。
あの憎きガンダム擬きの頭部を貫いた時、主人が覚悟を決めてくれて俺は嬉しかった。
あのまま前に進めなければ、また後悔してしまうと思って‥‥‥。
それから‥‥‥それから、何だ?
思い出せない。
せっかく主人と共に作った答えを探す旅路が、その先から思い出せない‥‥‥!
何故、どうして、頭が痛い。
あの時俺は確かに‥‥‥!
目の前に主人がいる。
でも、段々と遠ざかっていく。
待ってくれ主人!
俺は、まだ主人と旅路を‥‥‥!
‥‥‥瞬間、視界が光に包まれる。
────────────────────────
「‥‥‥ん‥‥‥?」
潮の匂いがする。
いつか主人が言っていた"海"というやつだろうか。
足元がやけに冷たい。
‥‥‥打ち上げられているのか、俺は。
おもむろに身体を起こす。
少し離れた場所にシールドとスプレーガンも打ち上げられていた。
「何処だここは‥‥‥」
拾ったスプレーガンを点検し、何とか普通に使える事がわかると、腰の後ろにマウントさせる。
やはりというか、頭が若干痛い。
それに、以前の事を思い出そうとすると余計に頭痛がひどくなる。
今は止そう。もっと落ち着いた頃にゆっくりと思い出せばいい。
ここで突っ立っていても仕方がないので、ここを探索することにする。
───────────────────────
あれから二時間程経った。
どうやら無人島のようだ‥‥‥。
現在は島の中心部付近で探索をしている。
探索する途中で幾つかわかった事がある。
俺はコアガンダムだ。水辺で顔を見たのだから間違いない。
そして、主人の事を思い浮かべた時に驚いた事も一つ。
なんと俺自身が主人の姿になったのだ。
これは何の悪戯かわからないが、今後人に会うことがあれば主人の名を名乗らせてもらおう。
‥‥‥主人には申し訳ないが。
「‥‥‥あれは‥‥‥!」
ふと大きな森林地帯に入ると、見慣れた戦闘機が墜落していた。
墜落した際に付いたであろう葉っぱや土を落とすと、それはさらに明らかとなる。
「アース、アーマー‥‥‥」
それは見間違うことなく、アースアーマーだった。
ただ、燃料がないのかうんともすんとも言わない。
参ったなこれは‥‥‥と思案しながらアースアーマーの機首に触れていると、そのキャノピーに光が灯る。
なるほど、エネルギーバイパスか何かで俺のエネルギーをアースアーマーに委譲したのか。
そっと手を離すとそれはゆっくりと離陸を始め、俺の目の前でホバリングする。
「乗れ、ということか」
アースアーマーの意思を汲み取り、その上に飛び乗る。
どうやら俺の意識した行動をそのまま取れるようだ。
恐らく戦闘になれば心強いパートナーになるはずだ。
「‥‥‥さて、ここに留まるのはこれくらいにしておくか」
まずはこの無人島から出て、人とコミュニケーションを図ってみなければ。
その意思を感じ取ったのか、アースアーマーはゆっくりと高度を上げる。
さぁ、行こう。
俺の答えを探す旅路へ。
To be continued.
という訳で第1話もといプロローグ、いかがだったでしょうか。
ほぼ久々の執筆で至らぬ点も恐らくあるかもしれませぬ‥‥‥(白目)
こんな作品で良ければ、今後とも付き合ってくだせぇ。
では、次回更新でお会いしましょう。
ではでは( ´-ω-)ノシ
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ep.2 Docking Go!!
今回はやや駆け足気味ですが初ドッキングです。
戦闘描写って本当に難しい‥‥‥(白目)
では、ほんへどぞー。
無人島から出て一時間が経過した。
海風にあたりながら空の旅、悪くないな。
‥‥‥錆びそうで怖いが。
そういえば飛行中妙な物を目にした。
海の上に何かの破片が浮いていたのだ。
まるで、少し前に戦闘があったような‥‥‥。
まぁ気にしすぎることも良くないので頭の片隅にでも置いておくことにした。
「しかし、何もないな‥‥‥」
見渡す限り海。
それから少し遠い所に島。
これは前途多難だ‥‥‥。
‥‥‥そうだ、ここまで飛行している途中、俺の中のデータを見てみた。
するとどうだろう、アースアーマー以外のアーマー設計図がデータベースに封入されていたのだ。
設計図を見るに幾つか不鮮明なものもあるが、詳細に判明しているのは近接格闘型装甲"マーズアーマー"、中・遠距離射撃特化型装甲"ヴィーナスアーマー"、水中作戦特化型装甲"マーキュリーアーマー"、そして高機動特化型装甲"ジュピターアーマー"の4つだ。
ちなみに今乗っているこのアースアーマーは近・中距離射撃型装甲という枠組み。
後のアーマーは追々わかるだろう。
この装甲換装システムを主人は確か"プラネッツシステム"と呼んでいたはずだ。
そのシステムの名の通り、各アーマーは太陽系に存在する惑星の名を冠している。
その名に恥じないようなアーマーで頼りになるだろう。
そんな事を考えていたその時だった。
ズドンと腹に響く爆音が木霊し、一瞬聴覚が麻痺する。
「何だ今のは‥‥‥あれは‥‥‥!?」
ふと聞こえた方向を見やると、そこには複数の黒き異形を相手取る少女たちだった。
異形は口内に砲を携えており、攻撃的なフォルム。
対して少女たちは、何かしらの機関を背負い、銃砲?のようなものを構えて応戦している。
一見すれば少女たちが勝てそうな戦況だが、少女たちから見て奥‥‥‥銃砲を搭載した盾を二つ携えた女が一人いるのが見える。
恐らくヤツが後詰めだろうか。
少女たちのあの必死さを見るに、気づいていないようだ。
‥‥‥うん?
眼帯の刀持ちと‥‥‥槍持ちの女はどうやら守りながら戦っているのか?
今のところ順調そうだが‥‥‥あ。
盾女が動いた‥‥‥盾に搭載された銃砲が気づいていない刀持ちの女に向いている‥‥‥。
「マズイっ‥‥‥!」
我ながら思考も主人そっくりで誇らしいよ、まったく。
──────────────────────
「クソが‥‥‥速いなオイ」
「私たち、無事に帰れるんですか‥‥‥?」
「大丈夫だ吹雪。オレや龍田もついてる。絶対沈ませねぇよ」
「だけど、チョロチョロ動いててあたらないっぽい!」
「何なのよこいつらっ!人をおちょくって!」
「ぼのたん落ち着いてっ!」
「ぼのたん言うな!」
オレは天龍。軽巡だ。
何故こんな状況になってるのか説明すると、まずオレたちの所属している鎮守府について語らなきゃならないんだが‥‥‥そうも言ってられない。
簡単に言えば「別鎮守府からの警報を受けて出たはいいが情報がまるで違う」ってとこだ。
一応これでも2艦隊あったうち1艦隊は沈めた。
だがもう1つの艦隊がこんな感じで厄介でな。
まるで時間を稼いでいるような‥‥‥。
するとその直後に電探に反応が‥‥‥って戦艦だと!?
「敵戦艦、既にこっちを射程内に収めてます!」
「砲撃確認!狙いは‥‥‥天龍ちゃん!?」
「マジ、かよっ‥‥‥!!」
旗艦を狙った良い砲撃だ。
直撃は免れず、確実にオレは沈む。
でもまぁ‥‥‥守りたいものは守れたからこれはこれで‥‥‥いいのか‥‥‥?
だがその瞬間、一言短い無線通信が入った。
『諦めるのは、まだ早い』
そして、オレを狙った砲弾は一閃の桃色の光によって消し飛んだんだ。
さらに、目の前に見慣れないヤツが現れてな。
「間に合ったな。大丈夫か?」
「あ、ああ‥‥‥ってかお前いったい──」
「話は後だ。ここは任せてくれ」
「ちょっ、おい!」
見慣れないヤツ‥‥‥頭にV字のアンテナを乗っけた二つ目のそいつは珍しい戦闘機に乗りながら戦艦ル級に急接近していった。
何処の誰だか知らねぇが戦艦に急接近するなんて無謀だぞ‥‥‥?
───────────────────────
さて、任せろと言ったはいいがどう相手取ったものか。
試しにスプレーガンを構え、撃つ。
すると盾女は咄嗟に盾を構え、放たれたビームを受け止める。
受け止めたビームはその場で霧散していた。
なるほど、ある程度の耐性はあるのか。
そしてこちらの出力も盾を突通するには足りていない。
そう思案していると、向こうもただではやられまいと銃砲を向け、砲弾を放つ。
「あ、危ない!」
「避けてっぽい!」
アースアーマーに意思を伝え、するりと飛来する砲弾を避ける。
叫んでいた少女たちは驚いていたが、MSの機動性ならあの程度の砲弾など恐れるに足らん。
とは言うもののアースアーマーのおかげでもあるのだが。
だがこのままではいずれ消耗してやられる。
その前に手を打たせてもらおう。
───ぶっつけ本番だっ!!
「──コアチェンジ‥‥‥ドッキング、ゴー!」
その一声で俺の胸部にあしらわれた発光装甲が煌めき、アースアーマーのキャノピーも呼応するかの如く爛々と光る。
直後アースアーマーに装着されていた装甲が分離、俺の元へと飛んでくる。
飛んできた装甲は腰から順に脚、胸部、肩に腕、背部に次々と装着されていく。
最後に頭部装甲が装着され、スプレーガン及びシールドに強化パーツが装着される。
スプレーガンはビームライフルへ。
シールドはさらに大型のシールドへ。
完成されたその姿の名は───────。
「───アースリィ、ガンダム」
さぁ、ここからが本番だ‥‥‥!
To be continued.
という訳で続いちった。
今後ともよろしくお願いします(白目)
では次回更新でお会いしましょう。
ではでは( ´-ω-)ノシ
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ep.3 Ear"three"
では、ほんへです。
どぞー。
コアガンダムがアースリィガンダムへと姿を変えた同じ頃、天龍たちは戸惑いを隠せずにいた。
無理もない、いきなり助けに来たと思えば奇っ怪な装甲を身に纏い、一回り大きくなって彼女らを守るように目の前に立ったのだから。
「青い‥‥‥ロボットになった‥‥‥」
「でっかくなっちゃったっぽい‥‥‥!」
「お、おいお前!お前いったい─」
「下がっててくれ、後で説明する。俺が何処までやれるのか試したい」
「ちょっ、バカ言うなって!」
天龍が引き止めようとするもアースリィはスラスターを噴かし、盾女に接近する。
後数メートルと言ったところで背部に装備されているビームサーベルの柄を掴み、引き抜いて起動する。
するとその柄から光の刀身が発振され、形成完了する。
「出力十分、やれるか──!」
「何ダ、貴様ッ──!?」
目前まで接近した瞬間、アースリィがビームサーベルを振るう。
本能で危険を感じたのか、咄嗟に盾を構えるが構えられた盾はバターを切るかのように簡単に溶断された。
「何、ダト‥‥‥!!」
「す、すごい!ル級の盾をあんな簡単に斬るなんて!」
「マジかよ‥‥‥あの光の剣がやったのか‥‥‥?」
これならやれる、そう確信した時だ。
突然空中から爆撃が開始され、咄嗟に避けたが盾女を仕留めることができなかった。
爆撃機らしきものが飛んできた方向を見やると、頭に巨大なクラゲのようなものを乗せた杖を持った女が佇んでいた。
まさか、援軍か?
「ま、まずいです!空母ヲ級を確認!」
「くそっ、ここで援軍かよ‥‥‥!おいアンタ、早く逃げろ!でなきゃまた──!」
「確かに、厄介だな‥‥‥!」
だが、ここでみすみす見逃すような真似はしない。
一気に距離を詰め、盾女の目の前に迫る。
盾女は距離を一気に詰められた事に一瞬動揺したのか、咄嗟に盾を構えて防御姿勢に移ろうとする。
しかしその一瞬の動揺が命取りだ。
下段からビームサーベルを振るい、盾ごと溶断しようとする───が、ここで誤差が生じた。
なんと盾女は即座に盾を捨て、後ろへ飛び退いたのだ。
しかし振るったビームサーベルの切っ先が頬にかすったのか、白い肌が少しだけ焼け切れていた。
その焼け切れられた頬のかすり傷から青い血が少し流れるが、盾女はそれを拭いアースリィを睨みつける。
まだ来るか、と気を張ったアースリィだが、奴等は引き際をわきまえていたのか、撤退していった。
「‥‥‥覚エテイロ、流星。次ハナイ」
「流、星?」
「貴様ノ、ソノ胸ニ聞イテミロ。引キ上ゲルゾ」
流星‥‥‥なるほど、この胸部の発光装甲か。
そこまでの異名をつけられるような事をしてしまったという訳か‥‥‥。
「敵艦隊、撤退していきます‥‥‥」
「‥‥‥ぶはぁっ、マジで死ぬかと思った‥‥‥おいアンタ、意外とやるじゃねぇか」
「何、助けたくて勝手にしただけだ。そこまでのことはしていないよ」
「それでも、だ。ありがとな」
「‥‥‥ああ」
アースリィは照れくさそうに頬のあたりをポリポリと掻く仕草をしてみせる。
しかしその直後、頭の上に輪を浮かべた女性が槍をアースリィへ向け、警戒の色を露にする。
「ところでぇ‥‥‥貴方は何者なのかしらー?」
「‥‥‥っ」
「お、おい龍田!いくらなんでも‥‥‥!」
「だって天龍ちゃんおかしくなぁい?私たちが危険にさらされているタイミングで貴方が現れて‥‥‥まるで、狙って現れたようにしか思えないんだけど?」
「だけど助けてくれたのは事実だろ!そんなヤツが敵な訳‥‥‥!」
「無くはない、でしょ?」
「ぐ‥‥‥」
確かに、そう思われても仕方ない。
さて、どう誤解を解いたものか‥‥‥。
とりあえずまずはアーマーを排除、武装解除せねばならないだろう。
そう考えるのが早いか、俺の意思に反応してアーマーが外れ、コアガンダムへと姿を戻す。
そして、武装解除し、交戦する気はないことを伝える。
「こちらに敵対の意はない。できれば貴女方の上官に話をしたいのだが‥‥‥」
「上官ってことは‥‥‥オレらの"提督"にか?」
「そういう事になる。どうかお願いできないだろうか‥‥‥」
「‥‥‥」
「龍田‥‥‥」
「まぁ、私は旗艦じゃあないから天龍ちゃんが決めて?貴女が納得してそうするなら私も従うわ」
「‥‥‥わかった。じゃあ、オレたちの監視付きになるけどそれでいいならついてきてくれるか?えーと‥‥‥名前、何だっけ」
「"今"はコアガンダムだ。好きなように呼んでくれ」
「じゃあコア、オレは天龍だ。よろしくな‥‥‥今から提督に報告して何とか話せるようにしてみるからちょっと待っててくれ」
「感謝する」
「礼を言うのはこっちですよ!危ないところを助けてくださりありがとうございましたっ!」
「ありがとうっぽい!」
何だろう、素直に感謝されると慣れていないからかこう、むずむずするな。
それから天龍と名乗った女性から上官と話せるようになったそうなので彼女らについていく。
その間、吹雪と名乗った女性と夕立と名乗った女性、それから漣と名乗った女性から物凄い質問を投げ掛けられ続け、若干疲弊したことは秘密だ。
ただ、その間曙と紹介された女性からはずっと睨まれ続けていたが。
「そういえばコアさんって何処からやって来たんですか?」
「わからない。無人島で目覚めたのは覚えているぞ」
「艦種は何なんだろね、空母っぽくはあるけど」
「でも飛行甲板がないっぽい」
「そもそも艦娘なのかしらー?」
「男っぽい声ではあるんすけどねぇ」
「じゃあ新種ってことですかね?」
「あるいは戦闘機ってこともあり得るっぽい!」
「もしそうなったらさらに分類分けが大変ですね‥‥‥」
─────────────────────
そうしてようやく到着した俺は天龍の案内にて鎮守府を歩いていた。
もちろんコアガンダムの状態だが。
「‥‥‥着いたぜ、ここだ。この先で提督が待ってる」
「助かる。あとは信用してもらえればな‥‥‥」
「大丈夫だ、オレらの提督は優しいからな。じゃ、さっさと行こうぜ。提督、入るぞー」
『いいぞ、鍵は開いてるから入ってこい』
部屋の中から男の声が聞こえ、天龍は扉を開く。
開くと同時に入った彼女に続いて、俺も入室する。
入って目の前の執務机をまたいで椅子に座っている男からは、若くも荘厳な雰囲気を醸し出していた。
「第一艦隊、帰還したぜ。あとついでにおもしれぇ拾い物だ」
「ご苦労様、天龍。報告終わり次第入渠して傷を癒してくれ‥‥‥それから、そこのキミ。はじめまして、だね」
「お初にお目にかかる。コアガンダム‥‥‥もとい、"ヒロト"だ。よろしく」
「僕はここ呉第七鎮守府の提督、氷川一輝だ。よろしくね、ヒロト君。さて‥‥‥まず君にいくつか質問がある。いいかな?」
「構わない」
「いい返事だ。では‥‥‥まず、君は何処から来た?」
「わからない。無人島で目覚めた」
「なるほど。艦種は?」
「わからない」
「ふむ、では君は僕らの敵かな?」
「敵ではない。敵対するつもりもない。協力しろと言うのなら惜しみ無く協力するつもりだ」
「‥‥‥なるほど、君とはいい友人になれそうだ。歓迎するよ、ヒロト君‥‥‥あぁ、今度は君が質問する番だね。僕ばかり質問するのも良くないし」
「わかった。では‥‥‥」
それからいくつか質問を繰り返し、気がつけば他愛もない話で笑っていた。
そして俺は氷川提督にあることをぶつける。
「‥‥‥氷川提督」
「なんだい?」
「これを」
「これは‥‥‥記憶媒体?何か大事なデータが?」
「先程話した"プラネッツシステム"に関することだ。そのUSBにはアースアーマー以外のアーマーのデータが封入されている」
「ふむ、それで?」
「このデータに封入されているアーマーを、作ってほしい。もちろんタダとは言わない、何か手伝えることがあるなら言ってくれ」
「なるほど‥‥‥だけどこれは流石に僕の専門外かな。大淀、ちょっと」
「はい、提督」
氷川提督が大淀と呼ばれた女性を呼ぶと、"明石"と"夕張"を連れてきてほしいと伝えたようだ。
データにはないが恐らく機械系に強い女性なのだろうと予測した。
そうして数分後、女性が三人入室してくる。
「提督、お連れしました。ヒロトさん、紹介します。ここの工作艦の明石さんと夕張さんです」
「どうも!ご紹介に預かりました明石と!」
「夕張です!よろしくね!」
「あ、ああ」
「早速なんですけどその武器?艤装?ちょっとバラしてもいいですか!?」
「こらこら、いきなり詰め寄らないの」
「ああすみません提督、私たちこの未知の存在を前にしちゃうと少し興奮しちゃいまして。てへへ」
「そういえば格納庫に運ばれてきた貴方の戦闘機、見せてもらったわ。スゴいわねあれ、とても強固な装甲で頑丈な作りになってて‥‥‥見習いたいくらいだわ」
「だが作ったのは俺じゃないぞ?」
「それはそうかもしれないけど、そんなものの片鱗を作れると知ったら驚くどころじゃないわよ」
「そういうものなのか‥‥‥」
「でもでも、作るにしても貴方のデータが必要ですし、まずは精密検査しましょうか」
「わかった」
ここで断っても仕方がないし、素直に精密検査に応じることにした。
ただ、その精密検査で明石が物凄く興奮していたことだけは特筆しておこうと思う。
To be continued.
という訳で若干駆け足ながらコアガンダム加入回でした。
長くなったなぁ‥‥‥(白目)
次回またポツポツと進めて行きます( ´-ω-)
では、次回更新でお会いしましょう。
感想等お待ちしてます。
ではでは( ´-ω-)ノシ
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