ARK 3TRATOS 成層圏の方舟 (山雫 峯)
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SA-P-01 現実(リアル)とはお別れ

初投稿です。よろしくお願い致します


.m./1:00/視界:10km

地球 ドイツ 廃墟

 

数年前、日本に迫ってくるミサイルをISと呼ばれるパワードスーツで撃ち落とした

この事は後に、白騎士事件と呼ばれた

それだけではなくISが最も最強の兵器として君臨

女性の有用性が上がり、女尊男卑の世界になってしまった

 

「どこだ、クソガキ共!」

 

男たちがアサルトライフルとサブマシンガンを持って走り回ってた

 

「お姉ちゃん走って!」「う…うん…!」

 

ひとつの部屋にたどり着き入ってやり過ごすことにした

すると足音がコツコツと近づいて来る

 

「どうしよう…マドカぁ…」「ここに隠れて!」

 

マドカと言う少女は姉と一緒に床下へ隠れた

数分後、男5人とISを纏った女が隠れた部屋に入ってきた

 

「調べてないのはここだけね。出来損ないでもいいから早く見つけなさい。見つからなきゃ私の金が無くなるのよ。勿論、貴方たちの金も」

 

女は男たちに指図した

 

「クソッ!何処へ逃げやがった…(タノムカラニゲテクレヨ)」

「そんな遠くへは逃げてないはずだ、探すぞ(メンドクセエ)」

「了解です(チッ…テメエノカネノマチガイダロ)」

「ウッス!(サッサトマトモナショクニツキテエ…)」

「………(イエテル,サッサトテンショクシテェ)」

 

男たちは悪態を付いたり、声だけは一人前に、内心は人質の少女の心配とISの女をボロクソに叩いていた

 

「早く出てきなさい。今なら許してあげる、早く出ないと怖いおじさん達が来るわよ」

 

女が言う。許すつもりなどなく、ライフルのセーフティーを外し引き金に指を引っ掛けたままであった

 

「どうしよ「静かに…!」うん…」

 

息を潜める2人

 

「早く諦めてくれないかな……」

 

「だね…」

 

姉は怯えながらマドカに聞いた

 

「でも逃げたとしてどう過ごしていけばいいのかな…」

 

「それは…束お姉ちゃんに聞いてみないとわからないけど…一夏お姉ちゃんと一緒なら生きていける!」

 

その言葉に少女---- 一夏は強く頷いた

ふと一夏の手に違和感を感じた

石があった。普通の石とは違う、独特の感じな石を

薄暗くどういった形の石なのかは分からなかった

だが色は黒く、中には白い菱形のなにかが見えたことは明確だった

 

「お姉ちゃん…それ?」

 

「わかんないけど手元にあったの…」

 

すると耳を劈く銃声と女が怒鳴り声が聞こえた

女がしびれを切らしたのだった銃を部屋の中で乱射する

 

「いい加減さっさと出てきなさい!!!殺されたいの!!?」

 

「あ…姉御やめてください……(ウッセエンダヨタコ,ヨケイニデテキタクナクナッチマウダロウガ!)」

 

「うっさい!!アンタらはあたしの言ってることだけ黙って実行してればいいのよ、この劣等生物どもが!!!」

 

男たちにも暴言を吐く

耳を塞ぐマドカと必死に石を握りしめて願う一夏

 

「神様、助けてください…!」

 

呟いた時、 握っていた石が光だした

光は広がっていき部屋全体を包み混んだ

 

「なんなの?!」

 

誘拐犯たちは部屋から出ようとする

しかし逃げきれずに吸い込まれてしまう

そして収まるとそこには誰一人としていなかった

 

------

 

「いっちゃん、まーちゃん!助けに来たよ!!」

 

数分後、遅れてやってきた女性は2人を迎えに篠ノ之束が来た

だがそこはもぬけの殻になっていた

 

「いっちゃん!まーちゃん!いるなら返事をして、束お姉ちゃんだよ!!!」

 

名前をいくら呼んでも返事のひとつ、返ってこなかった

数時間もその一帯と廃墟の隅々まで探した

2人が隠れていた床下も調べたがいなかった

その後、束は気が抜けて壁に寄りかかって座り込んでしまう

 

「私のせいだ…私なんかが……私がちゃんと2人を見てあげてればこんなことには…うぅ……ごめん…ごめんねぇ……私が不甲斐ないばかりに……ちーちゃんをちゃんと注意してあげてれば……ごめんね…!」

 

守ってあげられなかった後悔と自責の念

束は只只泣くことしかできなかった

 




初めまして、山滴峰と言います
ARK 3TRATOS 成層圏の方舟 を読んでいただき心より感謝致します
見切り発進、拙い文章、私も誠心誠意、精進して参りますのでご期待いただけると幸いです
次回の投稿はまだ未定ですが、とにかく早く投稿出来るようにはしていきます

小ネタとぼやき
遂にアークナイツに危機契約が解禁されました
レユニオンの赤い侍、ヴェンデッタの対策は出来てますでしょうか?私は未だ武装戦闘員に手こずってます
オメーLS5でレベルもスキルMaxのビーグルちゃん潰したこと忘れねぇからな?


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SA-P-02 先民との出会い

投稿が遅れたことをお詫び申し上げます
アークナイツの機器契約やら新章「局部壊死」で忙しかったり
結局サボりじゃないか、向いてねえな?
計画的にやらなかった僕にも非はあります
ただ過去の凄く悲しい事がフラッシュバックしてしまい
病んで気がかなり滅入ってしまいました
長い前書きは置いといて続きです


p.m./1:30/晴天/視界:20km

テラ 移動都市 ロドス・アイランド

 

「……」

 

ある一室、白衣を着ている童顔の男が画面とにらめっこしていた

鉱石病の特効薬と治療、体内のオリジ二ウムの摘出法など

他には''進行を抑える方法''、''鉱石病、オリジ二ウムについて''

部屋の中は綺麗に整えてあるものの、デスクの周りには様々な資料、それも源石について

ゴミ箱には理性回復剤、菓子の空袋、炭酸飲料の空き缶、食べ終えたハンバーガーセットの紙袋がこんもりと溢れかえっていた

そこだけはお世辞にも綺麗と言えない感じの状況であった

むむむ……と唸り声、すると扉を叩く音がした

''はい''と一声言うと「失礼します」と1人の少女が入る

白のブラウスと大きいリボンネクタイを付けた少女なのだが頭の上には長い兎のような耳があった

 

「ドクター、お疲れ様です」

 

ドクターと呼ばれた男、顔写真つきの名札には Dr.Kir1ko

その下には小文字でKiriko Shiramaと書かれてあった

Kir1koは顔を青くして尋ねる

 

「アーミヤか……まさか残業…?」

 

「いえ、残業も業務は全て終わりです。仕事が終わってるかを確認しに」

 

その言葉に安心したのか、ホッと一息ついた

 

「そっか。仕事はもう終わってるよ」

 

そう言い、既に出来上がった資料をアーミヤに渡す

顔を見て"不眠不休は体に毒ですよ?"と一言

"君がそうさせたんだろう?"と返す

目元の隈がかなりひどかったのである

 

「途中で休むのはまだ大丈夫ですので…私もそこまでは鬼畜ではありませんよ…?では全て確認しますので。しかしデスクの周りをよく汚せましたね…ケルシー先生が見たらドン引きしますよ 」

 

苦笑するアーミヤ

Kir1koもハハハ……と乾いた笑いをするしか無かった

そんな何気ない会話をしていた時、ドサッ と何かが落ちてくる音がした

 

「きゃっ?!」

 

唐突の音にアーミヤは驚いて持っていた資料を手放した

Kir1toも当然驚いてびくついた

音のしたところに目を向けると、手を繋いで気絶している一夏とマドカがいた

 

「……子供?寝不足で幻覚見てるのかな…」

 

「私もちゃんと見えてます…幻覚ではないですね…」

 

互いに幻覚出ないことを理解した二人

 

「……どーしよ…」

 

迷うKir1koにアーミヤは

 

「そんなことで悩んでどうするんですか…」

 

「だって最後に初対面の人と話したの2ヶ月ぶりなんだもん!」

 

「まずは柔らかいソファーとかベッドで寝かせる事からでしょう?」

 

「そうだった!『ドクター!聞こえるか?』…なんだノイルホーン」

 

無線からノイルホーンという男から連絡が入る

 

『侵入者が現れた。男が5人で女が1人、術士によって無力化したが…』

 

「侵入者?実はこっちもだ、子供だがな」

 

『子供ぉ?そっちも大変だな。こっちで何とかしていいか?』

 

「そっちはそっちで任せた」

 

『りょーかい』

 

無線が気になったのか、アーミヤが尋ねる

 

「ノイルホーンさん達になにかあったんでしょうか?」

 

「同じ侵入者の事だ、装甲纏った女が大暴れで術士オペレーターによって無力化されたとの事。そっちでなんとかするってさ」

 

「大丈夫なんです?」

 

「スポットも居るし大丈夫だろう。事情聴取ならドーベルマン教官がいるし問題は…この子たちだね…」

 

「えぇ、事情を聞いてから元の所へ帰さないといけませんね」

 

「うぅ…んぅ…」

 

一夏とマドカが起きる

目に入ったのは白衣の

 

「ここは…」

 

「あ、起きましたよ」

 

「あなたたちが私たちを助けたんですか?」

 

「えっ?んーまあそんな感じでしょうかね」

 

2人の質問に答える

助けた?自分たちはここで仕事をしていた と返したかったがそういう風に答えるしかなかった

 

「ありがとうございますっ!どうなるかと思ってましたが本当に助かりました!」

 

「ところで…ここは?」

 

「ここ?ここはテラだけど」

 

「テラ?ドイツじゃないんですか…」

 

「ドイツ?」

 

Kir1koはアーミヤに視線を向けても知らないと言わんばかりに首を振る

 

「ごめん…聞いた事ない場所なんだ……」

 

困惑した、ドイツでないならどこだ?日本か?アメリカか?

再び質問する。そして襲ってきたISはどうしたのかも気になった

 

「え……じゃあ日本は?ISは?」

 

「ニホン……アイエス?……ごめん、分からないんだ…」

 

その瞬間、2人は理解した

自分たちは異世界へ来てしまったと

そして知った、自分たちの住む世界とは異なる世界へ来たこと

その世界で暮らす先民、源石、それを媒介とする病"鉱石病"を

 




皆さん、ヴェンデッタの対策は万全でしたか?
僕はまだ万全ではありませんでした…
機器契約中に公開求人限定のインドラが出てきて狂乱しました
ブレイズ、グレースロート、アンブリエルもなんとか入手
真銀斬兄貴ことシルバーアッシュも入手出来ました(課金)

ぼやき

Kir1koの呼び方は〔キリコ〕です
次回の投稿はなるべく早く投稿します



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SA-P-03 2人の決断

皆様本当に申し訳ございません
自分の不甲斐なさのあまり長らく待たせてしまったと思います
理由にもならない意味不明な言い訳が後書きに書いてあります
本編どうぞ…


p.m./3:00/晴天/視界:20km

テラ 移動都市 ロドス・アイランド

 

- 尋問室 -

 

「以上が、私からの事情聴取でした。長時間の間、ありがとうございます」

 

2時間ほどの質問を終えた一夏とマドカの2人

疲れもかなりのものだった

いきなり見知らぬ土地、人物、それ以上に困惑させたのが

世界(テラ)についてだ

源石(オリジニウム)、オリジニウムアーツ、移動都市、鉱石病(オリパシー)

それらが彼女たちの頭を悩ませたのであった

対面するKir1toとアーミヤも同じであった

本来ならば1時間程で済む内容だったが、互いの理解が遅く、時間が掛かってしまったのだ

 

「「「はぁ…」」」

"〜〜〜"

 

3人はため息を付きぐったりしていた

Kir1toは席を立ち、伸びをする

 

「ふぅ…落ち着いた?」

 

「まだですね…」

「私も…」

 

机に突っ伏した一夏とぐったりとしたマドカ

 

「ドイツにニホン、IS、未だに信じられませんね…」

 

苦笑するアーミヤ

 

「そちらの鉱石病にアーツ、源石も信じられません…」

 

それに答えるかのようにマドカが言う

 

「まあ無理もないよね。さて…改めてな自己紹介だ。私はDr.Kir1to(キリト)、ロドスの精神外科医で戦術指揮官。みんなからはドクターと呼ばれてる。よろしくね、二人とも」

 

「ロドス・アイランド代表、アーミヤです。私の事はアーミヤとお呼びください。改めてよろしくお願い致します。」

 

「織斑一夏です、それと…」

「妹のマドカです」

 

自己紹介が終わったところで呼び鈴が鳴り響く

すると呼びかけが聞こえた

 

「ドーベルマンだ。事情聴取は終わったか?」

 

「大丈夫です、どうぞ」

 

「失礼する」

 

Kir1toが通すとアーミヤとは変わった耳の凛々しい女性が入る

他とは比べ、少し身長は高く、耳はアメリカにいそうな警察犬の耳だった

女性はKir1toとアーミヤに話しかけ、事情聴取の内容を聞いた

 

「情報はどうだ?」

 

「このとおりです。理解に時間を要しましたが…」

 

「そうか、アーミヤもか?」

 

「はい。ニホンとか何とかで…ドーベルマン教官は分かります…?」

 

「ニホン?知らんな…事情聴取のないようは?」

 

「えぇ。詳しくはこちらを」

 

彼女はそういい、メモした紙と録音機を手渡した

 

「後で確認する。さて…」

 

2人の方に向き合うドーベルマン

 

「自己紹介する、此処の教官をしているドーベルマンだ。よろしく頼む」

 

「お…織斑一夏です…」

「マドカ…です」

 

その威厳ある立ち振る舞いに驚き強ばる2人

アーミヤは誤解がないように2人を宥める

 

「なんか…怖がられてますね……」

 

「はぁ…当然と言えば当然か…」

 

深々とため息を付く

 

「そうだ。アーミヤ、ケルシーから言伝があった『これから龍門へ向かう』と」

 

龍門、名の知れた国家

現長官のウェイによって高度経済成長を遂げた移動都市

一見きらびやかな高層ビル群が立ち並ぶ街

その下には感染者や貧民層が暮らすスラム街など

表と裏が激しい都市だ

 

「龍門ですか?いきなりですね」

 

「チェルノボーグでの一件で私たちは多くの兵を喪ってしまいました…その為には龍門との協力が必要だと思ったのでしょうか?」

 

「おそらくは…それにあの龍門だ。ウェイは感染者への平等を言っているけど、その貧富の差は酷いと聞いてる」

 

「他を当たりたいところだが、ウルサスは元から我々を受け入れる気は無さそうだな…」

 

3人が話し合ってると

 

「あの…」

 

「ん?どうかしたの一夏ちゃん?」

 

「会話の内容を聞いてましたけど…その…」

 

「私たちを…ここの前線オペレーターにしてください!」

 

「「「!」」」

3人は驚いた

 

「どうして…かな?」

 

「2人で話し合ったんです。人がいないなら私達も手伝おうって」

 

「それで決めました。ここの前線オペレーターにしてください」

 

「無茶だよ…戦場、つまりは殺し合いの場所。良くて不治の病に、悪ければ死ぬ可能性もある」

 

「それでも私たちは人の役に立ちたいんです!どうか!」

 

「…ッ!」

 

そういうと深々と頭を下げる

マドカも同じように頭を下げた

そんな彼女たちに困惑するKir1to

彼女たちは子供、そんな子供に人を殺すことだけは避けたい

しかしその反面、その行為を無下にはしたくない自分もいた

沈黙の中、ドーベルマンは口を開けた

 

「チェルノボーグで救出された一部の学徒も前線への配属志願だった。そいつらに合わせて訓練を行う。ちなみに2日後には早速訓練に入る、いいな?」

 

「?!」

「いいんですか?」

 

「あぁ、だが厳しいぞ?」

 

「ドーベルマン…貴女は…」

 

Kir1toがドーベルマンに尋ねる

 

「危険だと思うのに…なぜ…」

 

「私はどれが正しいかなんて知らない、だが本人たちは前線への配属を希望してると言えることは確かだ」

 

そう答える

アーミヤも続けて答える

 

「本人達がご所望ですから。それに、ここの方針は分かりますね?」

 

根負けしたKir1toは呆れまじりのため息を吐く

 

「…そうでした、キャリア問わず、感染の有無、年齢、種族は問わない。それがロドス(我々)のやり方でしたね」

 

と言った

その顔は、仕方ないと言わんばかりにフッと笑を浮かべてた

すると一夏たちに笑みがうかんだ

 

「じゃあ!」

「ただし!さっきも行ったけど、2日後には訓練に入ってもらう!他の教官も厳しいけどドーベルマン教官は中でも無茶苦茶厳しい。何とかついて行けるようにしていくんだよ」

 

「お前はどういう総評で決めてるんだ…」

 

困惑するドーベルマンが言う

2人とアーミヤも同じように困惑していた

アーミヤは2人に近づいた

 

「ハハ…けれど、私たちは貴女達を受け入れます」

 

アーミヤは手を差し出す

 

「ようこそ、ロドスへ!」

 

一夏がその手を取ったかは、言わずと知れたことだった

 




「ひとつ聞きますが…その耳って飾りですか?」

「飾りではありません。本物ですよ?」

「そうなんですか…なんか不思議ですね…」

「私たちもです…それよりも……
作者?まだ終わってない執筆が沢山残ってますから、まだ休んじゃだめですよ?」

ほんっとうに申し訳ございませんでした!!!!!!
ソシャゲの3周年やらなにやらかにやらでマジでいs(ただテメエのサボり癖だろうがアホか自分…)
仕事の方も忙しく疲れてソシャゲもログインのみでハイオヤスミが続いてました
更にはTwitter燃やしてしまったこともあったので…
けどこれだけは言わせていただきます
読者を怒らせるつもりは一切ありません
今後は1ヶ月に1~3個のペースでやって行けるようにしていきたいです…
トイウカホントウニヒマツブシテイドデミテイタダイテクダサイ
アタマノカタスミテイドデ……


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