ダークドレアムに復讐するようです (naonakki)
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第0話 プロローグ

 ―その化け物は何の前触れもなく突如として現れた―

 

 数々の部下を打ち破ってきた忌まわしき勇者とその仲間の姿もあったが、私の前に立ちはだかったのは、この世のものとは思えない禍々しい力をその身にまとった化け物だった。

 

 「この者をたおせばよいのだな? たやすいことだ……。」

 

 状況がつかめない私を一瞥したそいつは、そんなことを口走った。

 まるで我など取るに足らない相手であるかのように。

 こちらを侮辱するような言葉に怒りが一気にこみ上げてくるのを感じながら、戦闘態勢をとる。

 

 我は魔族の頂点にして大魔王の称号を掲げ、魔術、武術、すべてにおいて他の追随を許さない絶対的な存在なのだ……。

 

 何者か知らんが、塵にしてくれる!

 

 

 

 そして戦闘がはじまったが、すぐに展開は一方的なものとなっていた。

 いや、それはもはや戦闘と呼べるものではなかった。

 

 最上位魔法

 最高火力のブレス

 強靭な肉体から放たれる打撃技

 

 我のすべてを出し切った攻撃のすべてが無効化され、いなされた。

 逆にあちらの攻撃はすべて致命傷として我の肉体を削っていく。

 

 ……な、なんだこれは、いったいどういうことだ!? 

 今起こっていることのすべてが、信じられなかった。

 

 ま、まさか……これも人間の夢の力によるものなのか?

 そんな思いが脳裏によぎった時だった。

 

 「さて……お遊びはここまでだな。そろそろ終わらせよう……。」

 

 その言葉の通り、相手の猛攻により我は完全に打ち破られた。

 

 何が起きたのか結局最後まで分からなかった。

 情けないの一言に尽きるが、あれの底のない強さは人や魔物の領域を超えている。

 

そうして薄れゆく意識の中、我を倒した謎の化け物は

 

 「これで良いのだな? では私は行くとしよう……。」

 

 と言い放ち、どこかへ消えてしまった。

 残された勇者達一向は、憐れみを込めた視線をこちらによこしながら

 

 「あの、ダークドレアムだっけか? ……凄い強さだったな。」

 「……ええ。こう言ってはなんですが、大魔王が少し可哀想に見えるほどでしたね。」

 「ああ……、僕たちと戦っている時は手を抜いていたのだろうか?」

 「ていうか私達が戦っても普通に大魔王に勝てそうだったじゃない?」

 

 と、我を愚弄するかのような会話をする勇者達に行き場のない怒りと悔しさ滲ませながら、そこで意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……はっ!?

 

 気が付くと、そこは我の自室だった。

 城の最上階に位置するこの部屋に据え付けられた巨大なベッドの上で横たわっているようだ。

 ばっと起き上がり、まずは自身の手、腕、胴体と順々に自分の体を確認していく。

 ジジイ姿のようだが、自分の体は無事五体満足で存在している。

 そばには核となる玉も二つふわふわと浮遊していた。

 

 ……なんだ? 今までのはいったい?

 さきほどのダークドレアムとかいう奴に我はやられたのではなかったのか?

 

 あの感覚、夢や幻術の類ではなかった。

 だが、我は今こうして生きている。

 

 その時だった

 

 ……コンコン

 

 っ!?

 

 突如、控えめなノック音が部屋に響き渡った。

 極度な緊張状態だったため、そんな物音一つに過剰な反応を示してしまう。

 どう動くべきか、そう考えていると扉がかちゃりと開き、

 

 「失礼いたします、大魔王様。大広間にてムドー様、ジャミラス様、グラコス様、デュラン様が揃いになりましたので、お呼びに参りました。」

 

 現れたのは城の警備を担当している、鎧に全身を覆い、片手ずつに大楯と巨大な刃のついた武器を携えたガーディアンだった。

 しかし、そこは問題ではなかった。

 

 ムドー、ジャミラス、グラコス、デュラン……だと?

 

 それはかつて我の部下の中でもとりわけ有能な力を持ち、魔王の称号を与えていた者たちだ。しかし、全員勇者達一向に打ち破られたはずだ。

 我が色々と思考を回し、中々応答しないことを不思議に思ったのだろう、ガーディアンがおずおずと言った感じで

 

 「……大魔王様、どうかなさいましたか? これより人間界を侵略するための最終調整に入るために各魔王様を含めての会合をするのではなかったのですか?」

 

 そのガーディアンの言葉で全てが理解できた。

 

 時を遡ったのか……。

 

 そう。確かに人間界に侵略するにあたり、計画の共有化を図るために打ち合わせも兼ねて全員で顔を合わせたことがあった。

 しかし、それは‘過去’に起きたことだ。

 つまり、今のこの状況は我が時間を遡ってきたことに他ならない。

 なぜそうなったのかは分からぬが、この世には‘時の砂’という時間の流れを操る古代魔法が込められたアイテムもあると文献で見た記憶があるため、決してあり得ない話ではない。

 

 問題は、なぜ我が時を遡る対象に選ばれたのか、だ。

 時が逆行するなんて事象が偶然起こるわけがない、何者かの仕業であることは間違いなりだろう。

 しかし今それを考えても答えが見つかるわけもない、情報が少なすぎる。

 

 だが、これは我にとって好都合だ。

 

 あの、ダークドレアムとかいうふざけた奴に復讐する機会が与えられたのだ。

 一体、誰が何の目的があって、我をこの世に呼び戻したのか分からぬが精々利用させてもらおう。

 

 そう考えを改めた我は、部屋の入り口でどうしたらよいか分からず困っているガーディアンへ向かって、声をかけた。

 

 「待たせたな、それでは大広間まで行こうか。」

 




というわけで、デスタムーア様の逆襲の始まりです!


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第一話 大魔王の計画

 「強くなろうと思う。」

 

 我の言葉が静かな大広間に響き渡る。

 

 その声は当然、傍に控えるように立つアクバーや目の前で跪いている魔王達にも聞こえたはずだが、皆一様に驚いたような顔をこちら向け、見つめてくるばかりで何の反応も返してこない。我が言った言葉が理解できないと言った具合に。

 しかし、それはなにも魔王達に限ったことではない。

 等間隔で規則正しい位置につき、この大広間を警備するガーディアンとヘルクラッシャー達も露骨に顔をこちらに向けてきたりはしないものの我の発言に驚きを示していることが分かる。

 

 まあ、無理もない……か。

 

 我は、この世に生を授かってから強くなろうと思ったことなどない。

 それもそうだ、生まれた時から絶対的な才を持つ我は他を圧倒してきたのだ。

 最初から強かったのだから強くなろうなどと思うわけもなく、これまで強くなるための努力などしたことなどないのだ。それを配下たちも知っているからこその驚きだろう。

 

 配下たちの動揺が静まるのを待っていると、いち早く我を取り戻したムドーが、驚きを隠しつつ口を開き、言葉を紡いでくる。

 

 「……大魔王様。聞き間違いかと思うのですが、今『強くなる』と仰いましたか?」

 「うむ、その通りだ。」

 

 間髪入れずにそう答えると、ムドーは信じられないと言った風に目を見開きさらに言葉を続けてくる。

 

 「……お言葉ですが、大魔王様は既に絶大な力をお持ちかと。これ以上、一体何を望まれるのですか?」

 

 ムドーの質問に、どう答えたものかと少し迷ってしまう。

 素直に答えるならば、ダークドレアムという規格外の存在を上回るほどの強さ、というのが答えだ。しかし正直にそれを言ってもあまりに現実味がなく、皆の混乱を招くだろう。

 ここは、別の理由で納得させるしかない。

 

 「……ムドーよ。お前は今、我の強さを絶大と言ったか?」

 「は、はい……、それこそ私達などでは足元に及ばないほどには。」

 

 緊張したような面持ちのムドーが発したその言葉に、他の魔王達も同意を示すように頷いている。

 まあ確かに、配下たちが束になってかかってきても勝てる自信はある。

 ……ふむ、どう言ったものか。

 

 「そうだな、確かに我は強い。しかしだ、それは我が何者にも負けない理由になるのか?」

 「……どういう事でしょうか?」

 「これまで、ダーマ神殿、メダル王の城、カルベローナを攻め落としたが、なぜだか分かるか?」

 「それは……それらが大魔王様にとって脅威となる可能性があるから、と記憶しております。」

 「その通りだ。では聞くが、それらを攻め落とした今、本当に我にとっての脅威は取り除かれたのか?」

 「それは……はっ、まさか以前に言っていた夢の存在ですか? 人間どもの夢があり続ける限り、大魔王様の脅威となる可能性が残り続ける、と。それで大魔王様自身も万が一の時に備え、強くなられる、ということですか?」

 

 ムドーは合点がいったとばかりに目をかっと見開き、そう言ってくる。

 ふむ、流石は頭の回るムドーだ、我の言いたいことをいち早く理解したようだ。

 これでもう少し強ければよいのだがな……。

 

 本来ならばこの場で我は、現実で滅ぼしても尚、人間たちの夢の中で存在し続け、希望の象徴となりうる’ダーマ神殿’、‘メダル王の城’、‘カルベローナ’そして‘ゼニスの城’を封印するべく、夢の世界を具現化させるのだ。

 そして元の世界で、我らは見事にそれらの封印には成功した。

 しかし結局それらの管理を任せていた四大魔王が、忌まわしきルビスの導きを得た勇者達一向に敗れてしまい、封印は解かれてしまったのだ。

 つまりその方法ではだめだったのだ、それが我の敗北に繋がったのだろう。

 魔王達が敗れた後、どういう経緯でダークドレアムという存在が出てきたのかまではまだ分からんが……。

 

 しかし、もはや今となっては人間たちなどどうでもよい。

 第一の目的はそのダークドレアムだ。

 奴を完膚なきまでに叩きのめす、そのためには勇者たちを泳がせ、かつ我が強くなる必要がある。

 そのうち勇者たちがまた、あのダークドレアムを引き連れてくるだろう。

 その時に奴を返り討ちに合わせ、我が受けた屈辱をそのまま奴に味わせる。

 これが今の我の計画だ。

 

 そしてこの計画の核となる我が強くなる方法だが……

 

 「素晴らしい……素晴らしいですぞ! デスタムーア様!」

 

 ここで、これまで沈黙を貫いていた魔王の一人デュランが急に立ち上がり、やや前のめりの姿勢で興奮したように大きな声でそう言ってくる。

 

 「既に絶対的な力を持っていながらさらなる力を追い求めるそのお考え……このデュラン、感服いたしました。」

 「……そうか。」

 「はい!」

 

 そういえばデュランは他の魔王と違い、強くなることにかなり意識が高く、常に鍛錬を行っていると聞いたことがあるが、ここまで食いついて来るとは……。

 キラキラとした視線を向けてくるデュランとの温度差にやや引き気味に対応していると、今度は、さらに別の魔王、グラコスが興奮しているデュランを鬱陶しそうに一瞥したのち、こちらを向き

 

 「ブクルルル……しかし大魔王様、強くなるとは具体的にどうするおつもりなのですか? 生半可な方法では、大魔王様ほどのお力を持っている御方がこれ以上強くなることは難しいと思うのですが。」

 

 このグラコスの質問にはデュラン含め、他の者も興味があるとばかりに、シンと静かになり、我の答えを待っている。

 

 まあ、当然の疑問だな……。

 しかし、それに対する答えは既に決まっている。

 

 

 

 

 

 「人間たちの夢を具現化させ、その世界で修業を行う。」

 

 

 

 

 

 気に入らん方法だがな

 

 つづく

 



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第2話 修行メンバー

感想頂いた方、ありがとうございます!


 ザワザワと我の発言に対し、またもや配下たちが動揺しだす。

 質問をした当の本人であるグラコスも、訳がわからないと言った感じだったが、質問した手前、何か反応しなければならないと思ったのだろう、思い出したかのように慌てて口を開き、しゃべりだした。

 

 「あ、あのっ……、も、申し訳ありません。私では、大魔王様の仰られた意味がよく分からないのですが……。」

 

 見渡すと、他のものも同意見といった様子だ。

 まあ、最初から理解しろというのが無理な話だろう。

 ここは一から分かりやすく説明する必要があるな。

 

 「グラコスよ、一般的な人間と魔物ではどちらが強い?」

 「え……それは、当然魔物……かと。元々の基礎能力が違うので……。」

 

 突然の質問にグラコスは自信がないのか、隣にいたジャミラスに「そうだよな?」と小声で確認をとっている。ジャミラスはジャミラスで俺に聞くなと迷惑顔だ。

 

 「ふん、自信を持て、グラコスよ。その通りだ、人間は基本的に魔族より劣る種族なのだ。しかしだ、歴史を見ても、魔族に立ちはだかるのは必ず人間である勇者なのだ。弱いはずの人間たちがなぜ、魔族に立ち向かうことが出来るのか……、分かるか?」

 「……それが夢の力だと?」

 「そうだ。」

 

 そしてこれは推測などではない確実な『事実』だ。

 実際、勇者たちは、夢の世界の「ダーマ神殿」、「メダル王の城」、「カルベローナ」、「ゼニスの城」それぞれの封印を解き、着実に力を身に付けていったのだ。

 我とて夢の何にいったいそんな力があるのか不明だが、必ず夢の世界にその秘密があるはずなのだ。

 

 「では、大魔王様はそんな人間の夢を逆に利用し、自身を強くしようと、そういうお考えである、ということですか?」

 

 グラコスではこれ以上、話について行けないと判断したのか、ここでまたもムドーが口をはさんできた。実際、グラコスはムドーが話し手を変わってくれてホッとしている。

 

 「その通りだ。そしてその修行にはお前もつれていこうと考えている。」

 「……えっ、私をですか?? そ、それはまた、どうしてでございましょうか?」

 

 実は人間たちの夢の世界での修行にムドーを連れていこうと考えていことを打ち明けると、ムドーは酷く驚いたように、狼狽えている。

 

 「色々と理由はあるが、まず、我が夢の世界とはいえ、人間たちの世界にいきなり行っても受け入れられるはずがないだろう?」

 「……まあ、そうですね。」

 「そこで、お前の幻術の力を利用しようというわけだ。お前の魔術があれば、人間どもに我らを魔物と認識させないことなど容易であろう?」

 「ま、まあ、可能ですが……。」

 

 そう答えるムドーはどこか歯切れが悪く、何やら気乗りしない雰囲気を漂わせている。

 

 「……なんだ? 我と修行をするのは嫌か?」

 「っ!? い、いえ! そういうわけではないのですが……。」

 「ふん、そもそもお前は魔王という称号をもっているくせに弱すぎるのだ。いい機会だから、お前のことも強くしてやる。」

 「え……じょ、冗談でございますよね?」

 「……冗談だと思うか?」

 「……。」

 

 ムドーは、最悪な未来が突き付けられたといわんばかりに、呆然とした様子だ。

 元々の皮膚の色的に分かりにくいが、顔色も普段より悪くなっているように見える。

 

 ……そんなに我との修行が嫌なのだろうか?

 配下のあんまりな様子に若干ショックを受けていると、ジャミラスが横から出てきて

 

 「ぎゃははは! よかったじゃねえか、ムドー! これでお前の貧弱さも少しはマシになるといいなあ?」

 

 と、腹を抱え、笑いながらムドーを馬鹿にしている。

 これに対しムドーも、ギロリとジャミラスを睨み

 

 「……黙れ、この鳥野郎め。貴様も私と大した実力差はないだろうが!」

 「あっ? 何だと? もう一度言ってみろ、このデブガエルが!」

 「誰がカエルだ! 炎の爪などという装備に頼らんとまともに戦えん雑魚が!」

 「このカエルめ……量産型のブースカに劣るくせに生意気な……。」

 「ブ……!? お、おのれ、言いよったな、貴様……!」

 

 と、気付けばムドーとジャミラスは一触即発のムードになっている。

 ……そういえば、こいつらは仲が悪いんだったか。

 配下の様子に、はぁっと呆れていると、横にいたアクバーが前に出て、

 

 「お前達、いい加減にせんか! 大魔王様の御前だぞ!」

 

 と、ムドーとジャミラスに注意を呼び掛ける。これに二人ともハッとしたように、すぐさまその場に跪き頭を下げ

 

 「「も、申し訳ありません、大魔王様。」」

 

 と、見事にシンクロし、謝罪の言葉を言い放ってくる。実は仲がいいのではないだろうか?

 

 「……まあよい、というわけで人間たちの夢を具現化したらすぐに出立するぞ、ムドーよ。

 「あ、あの、というより人間の夢を具現化など本当にできるのですか?」

 「……なんだ? 疑っているのか?」

 「い、いえ、そういうわけではないのですが……。」

 

 ムドーは、我との修行がよほど嫌なのか、最後の抵抗とばかりにそんなことを言ってくるが、人間の夢の具現化は既にやったことがあるので、できないわけがないのだ。

 ムドーはどうあっても我との修行が避けられないと観念したのか、それ以上何も言ってこなかった。

 

 「では、アクバーよこの城のことは任せたぞ。他のものも引き続き、現実の人間界の侵略を行うように。どうしてもという緊急事態の時だけ、我に一報をいれるように。」

 

 「「はっ!」」

 

 配下たちの返答を聞き、さあこれで話は終わりだという時だった。

 

 「デスタムーア様!」

 

 デュランが前に進み出てきた。

 なんだと思い、目で続きを促すと

 

 「私もデスタムーア様と共に修行を行いたい所存でございます!」

 「……なに?」

 

 デュランが一緒に修行……だと?

 

 「大魔王様が強くなられようとしているのに、このデュラン、じっとなどしていられません! 是非、この私もお供させて下さい!! お願い致します!」

 

 ……正直に言おう。嫌だ。

 

 というのも、どうも我はデュランの脳筋的思考は苦手なのだ、できれば連れ行きたくないのだが……。

 

 「どうかお願い致します!」

 

 そう頭を何度も下げ、必死に訴えかけてくるデュランに対し我は……

 

 

 

 

 

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 「はっはっはっ! 流石はデスタムーア様! こうも見事に人間の夢を具現化させるとは! いや~、これからの修行、楽しみでございますな!」

 「くっ……どうしてこんなことに……。」

 

 デュランとムドー、対照的な様子の二人を前に我は、何とも言えない気持ちになっていた。

 

 さて……、正直夢の世界での修行は我にとっても賭けだ。

 あのダークドレアムという存在を超えられるかどうか……。

 

 「それで、デスタムーア様! まずはどこに行かれるのですか?」

 

 そのデュランの質問に我は、自らが考えていた計画の第一歩目である目的を告げる。

 

 「まずはダーマ神殿に行く。」

 

 つづく

 



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