あるてまれアスカちゃん劇場´ (立花アスカの偽猫)
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フォロワー100人突破記念SS

「はいこんにちは。バーチャルミャーチューバーの立花アスカです! 本日の配信は雑談枠になります。ましゅまろいっぱい食べますね!」

 

 

『はいこんにちは』

『黒猫の方から来ました』

『初見です』

 

 

「はいこんにちは。わざわざ見に来てくださってありがとうございます。あっ、初見さんいらっしゃい。良かったら最後まで見ていってくださいね」

 

 

『チャンネル登録者数も増えて賑やかになってきたな』

『つぶやいたーの方も活気付いてきたぞ』

『チャンネル登録者数が増えたのも、

つぶやいたーのフォロワー数が増えたのも、みんな黒猫さんのお陰だろ』

『なん、だと』

 

 

「あははは、それを言われるとちょっと困っちゃうな。やっぱり自分の実力で頑張らないと、だよね」

 

 

『新参黒猫勢、アスカちゃんにネタ送るなよ』

『それネタなんです。真に受けないで』

『オイ、お前ら。アスカちゃんを困らせるなよ!』黒猫燦✓

『早速ご本人登場』

『黒猫もようみとる』

『元凶だろ、責任取ってどうにかしろ』

『責任取るって、そのっ、そういうのは段階を踏んでだな……』黒猫燦✓

『コメント欄で発情するなし』

 

 

「燦ちゃん、コメントありがとうございます。でも、気持ちは嬉しいけど喧嘩はだめですよ」

 

 

『はーい』黒猫燦✓

『はーい』

『俺もめっされたい』

 

 

「それじゃあ張り切ってましゅまろ食べていきますね」

 

 

 

 

                              

相思相愛な黒猫燦との進展はありましたか?

おしえろください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「えっと、燦ちゃんとの進展っていうのは、その、あったような、なくもなかったような……あぅ」

 

 

『何があった!?』

『淫猫っ! てめぇ、俺らのアスカちゃんに何しやがった!』

『ぴぃ!? な、ナニモナカッタヨー。ホントダヨー』黒猫燦✓

『ギルティ!』

『今日の夕飯は黒猫の丸焼きだな』

『個人vに手を出すとか軽蔑しました。我王のファン辞めます』

『紅蓮の炎に抱かれてしまえ』

 

 

「もうっ、喧嘩をする人は嫌いです」

 

 

『ごめんなさい』

『反省してます』

『アスカちゃんに嫌われた。鬱だ、氏のう』黒猫燦✓

 

 

「あっあっ、嫌ってません。燦ちゃんのこと、嫌いになるなんて有り得ませんから! だって、燦ちゃんは私の、私の……とっ、特別な人、だから」

 

 

『アスカちゃん』黒猫燦 

 

 

「燦ちゃん」

 

 

『特別な人(意味深)』

『喘ぎ助かる』

『やっぱりなんかあったな』

『てぇてぇ』

『ゆいまま、お宅の黒猫が浮気してますよ』

『ゆいまま登場からの修羅場まだー』

『ゆいままー、早く来てくれー』

『てかさ、黒猫との進展って次のコラボの予定とか、

そういうことを聞きたかったんじゃないの? 俺は訝しんだ』

『……』

『……』黒猫燦✓

 

 

「……こほん。それじゃあ、次のまろいきますね」

 

 

『あっはい』

『見事なスルー力。俺じゃなきゃ見逃してたな』

『これが黒猫と関わった女性vに働くという燦有淫力の法則か』

『俺らの大天使アスカちゃんが堕天してしまった』

『おのれ黒猫』

『おのれ我王』

『我王関係ないやろ』

『それで結局コラボまだー』

『いっそゆいままと3人でコラボしようぜ』

『黒猫の胃が死ぬわ』

 

 

 

 

                            

動物は好きですか?

おすすめはやっぱり黒猫です

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「動物は好きですよ。動物園にいるライオンやキリンみたいな大きな動物から、うさぎや猫のように家で飼える動物まで、みんな大好きです」

 

 

『その黒猫って本当に猫なのか』

『ライオン(我王)、キリン(きりん)、うさぎ(シャネルカ)、猫(黒猫)』

『あるてま好きすぎかよ』

『あのぉ、一人足りないのじゃが』

『もしかして、キツネ?』

『あるてまにきつねなんていなかった。いいね』

『あっはい』

『アスカちゃんは動物とか飼ってないの?』

 

 

「動物を飼ってみたいって思ったことはありますが、実際に飼ったことはありません。ちゃんとお世話できるのかを考えると、飼いたいって思っても途中で躊躇しちゃうんだよね」

 

 

『わかる』

『実家暮らしなら親に任せれるけど、

一人暮らしだと放置することになるから可哀想で飼えないよね』

『アスカちゃんは黒猫に黒猫任せればいいんじゃね』

『おぉ、ナイスアイディア』

『え、もう同棲してるの?』

『てぇてぇ』

 

 

「残念、同棲してないのでバッドアイディアでーす」

 

 

『(まだ)同棲してない、だろ』

『今の可愛くない? 切り抜き頼んだ』

『どんな動物飼おうとしてたの? 教えて』

 

 

「えっと、子供の頃は仔犬だったと思います。ゴールデンとか、自分より大きなわんちゃんに抱きついて眠るのが、あの頃の憧れだったなぁ」

 

 

『あすかちゃんがもふもふに埋もれているとこ、めっちゃ見たい』

『癒されるわー』

『それに比べて黒猫はダメだな。万年発情中だから一緒に寝てたら襲ってくるし』

『は?』黒猫燦✓

『アスカちゃん構って、って猫のくせに駄犬みたく煩そう』

『は???』黒猫燦✓

『そもそも黒猫は枕に向いてない。だって、ぺったんだもの』

『黒猫まくらはまな板まくら。これ常識』

『は? は??? ばいんばいんだが?

クラスで一目置かれるほどのナイスバデーやぞ』黒猫燦✓

『冗談がお上手ですこと』

『おいおい、アスカちゃんを放ってコメント欄で会話するなよ。マナー悪いな』

 

 

「あはは。コメント欄で会話するのは少しマナーが悪いかもしれませんね。私はあまり気にしませんが、他の配信では控えてあげてくださいね」

 

 

『はーい』

『アスカちゃん、やっぱり天使だわ』

『気をつけろよ、黒猫』

『お前もな!』黒猫燦✓

 

 

「そろそろ次のまろ行きますね」

 

 

 

 

                         

あすかちゃんは何耳が好きなのですか?

わたしはうさ耳が好きなのです!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「何耳が好き、ですか。えっと、考えたことなかったので、どうしようかな」

 

 

『シャネルカ先輩!?』黒猫燦✓

『本物なのです?』

『きっとニセモノなのです』

『パチルカ・ラビリットなのです!』

『だから、あと一人忘れておらんかの』

 

 

「強いて言うなら、エルフ耳?」

 

 

『え?』

『ケモミミじゃなくてそっち!?』

『リース「がたっ」』

『フラップイヤー完敗っ!』

『あぁーあ、黒猫がまた負けた』

『これが寝取りってやつか』

『エルフ耳いいよね』

 

 

「動物のお耳も可愛くて好きですけど、物語に出てくるようなエルフ耳って憧れませんか?」

 

 

『わかりみ』

『エルフ耳って、いいよね。くわえたい』

『アスカちゃんがエルフ耳になるってホント?』

『マジで!?』

『エルフ耳アスカちゃん見たい』黒猫燦✓

『描いてくれぇ』

『欲望に正直な黒猫であった』

 

 

「あはは。すぐには無理だけど、完成したらお披露目しますね」

 

 

『無理しないでね』

『言質とったぞー』

『わくわく』

『黒猫の一声で決まったな』

『流石は古燦』

 

 

「あっ、もうこんな時間なんですね。本当はもっとましゅまろを読みたかったのですが、すみません。今日は早めに終わりますね」

 

 

『寂しいけど仕方ないよね』

『乙でした』

『今日の配信も良かったよ』

『お疲れ様にゃ』黒猫燦✓

 

 

「ありがとうございます。それではみなさん、お疲れさまでした!」

 

 

                                          

 

 

 

この放送は終了しました

 

 

 

 

▶ ▶❘ ♪ ・ライブ
 
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【雑談】ちょこっとお話しませんか?【立花アスカ/Vtuber】

 64人が視聴中・59分前にライブ配信開始
 
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 立花アスカ 
 チャンネル登録 

 チャンネル登録者数 1580人 

 

 

 



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【コラボ企画】募集したお題をクリアするまで終われま10【立花アスカ&黒猫燦】前半

「はいこんにちは。バーチャルミャーチューバーの立花アスカと」

 

「こんばんにゃー。あるてま所属のバーチャルミャーチューバー、黒猫燦で今日はお送りするにゃー」

 

 

『おっ、始まった』

『息ぴったり』

『すでにてぇてぇ』

『オフコラボかな?』

『せっかくだし、アスカちゃんもにゃってつけたりつけなかったりしろ』

 

 

「あはは……、私は猫ではないのでにゃって言わないにゃ」

 

 

『すぐいう~』

『淫猫が移った』

『猫耳アスカ飼いたい』

『困惑アスカも可愛い』

 

 

「はぁ。お前ら、いつも言ってるけどアスカちゃんを困らせるなよな。小学生男子かよ」

 

 

『頭小学生が何か言ってるぞ』

『お胸も小学生だぞ』

『は? 幼稚園児じゃね。小学生に失礼だろ』

『ぺったんぺったん』

 

 

「あ”? ばいんばいんだが? 超高校生級やぞ。かぁー、見せられなくてほんと残念だわー」

 

 

『超高校生級のちっぱい』

『胸張れないからって見栄張るな』

『アスカままの美乳で慰めてもろて』

『は? アスカはままじゃねぇし。かれぴっぴやし』

『てぇてぇならどっちでもいいよ』

 

 

「はいはい、燦ちゃんも視聴者さんも喧嘩はだめですよ」

 

「だって、こいつらが……」

 

「めっ?」

 

「あぅあぅ。は~い」

 

 

『躾が行き届いてらっしゃる』

『家猫なんかになりやがって』

『炎上してた頃の破天荒っぷりはどこへやら』

『やっぱりままじゃん』

『夏〇結「じーっ」』

 

 

「気を取り直して、今日のコラボ企画について説明します。事前につぶやいたーで連絡してましたが、みなさんから募集したお題を、私と燦ちゃんで協力してクリアしていきます。しかし、合計10個のお題をクリアできなければ、配信を終えることができないという耐久企画になっています」

 

「そんな感じなんで、配信中でもお題は募集中だから、どしどし送ってください、にゃ」

 

 

『もっと媚びたら送ってやる』

『にゃーにゃー言って』

『パンツの色と引き換えなら送るのもやぶさかではないな』

『アスカはしっかりしてるなぁ。それに引き換え黒猫は……』

 

 

「ぐぬぬっ、我慢だ我慢。私は大人、大人なんだから」

 

「燦ちゃんもちゃんとできてるよ。だから自信持って」

 

「……ふぅ、ありがとアスカちゃん。よしっ、それじゃあ早速お題を食べていくぞ! 10個だろうが100個だろうがかかって来いにゃー」

 

 

『お題って食べるものだっけ?』

『それお題やない、ましゅまろや!』

『ましゅまろの食べ過ぎで頭ましゅまろになってやがる』

『燦、あなた憑かれてるのよ』

『即落ち2コマで勝てなかったよっていう未来が見えた』

 

 

「にゃっ!? にゃあ”あ”あ”ぁぁぁ!?」

 

「えっと、どっどんまい燦ちゃん。大丈夫、まだ傷は浅いはずだから。頑張って!」

 

 

『がんばえー』

『ノルマ達成』

『いつも通りだから大丈夫だ!』

『イキり燦ちゃんに戻って!』

『がんばえ、がんばえ』

 

 

「うっ、ぐすっ。……がんばる」

 

「よしよし、頑張れてえらいね」

 

 

『こんな調子で10個もお題クリアできるのか?』

『まぁそれはそれでありじゃね。ずっと見てられるし』

『てぇてぇをずっと見れるとか桃源郷はここにあったんだな』

『てか、お題がかぐや姫の難題的なものしかなかったらどうすんだろ』

『妾を呼んだかの?』

『お呼びじゃないのです!』

 

 

「お題はちゃんと厳選してるので、クリアできないってことはないはずです。それでは、最初のお題を読みますね」

 

 

 

 

お題01

                              

次のお題をクリアするまで語尾ににゃって付ける

 

 

 

 

「意外とまともですにゃ」

 

「そうだね、にゃ」

 

 

『いやいや、もう危ないじゃん』

『おい、駄猫! ちゃんとにゃって言えよ』

『なんで猫がにゃって付け忘れそうになってるんだよ』

『今のはセウト?』

『微妙』

 

 

「は? ちゃんとにゃって言ったし。にゃ」

 

 

『それは取って付けたって言うんだぞ』

『猫失格』

『言い訳見苦しい』

『往生際わるわる猫』

 

 

「まぁまぁ、にゃ。今のはサービスで見逃してあげて欲しいのにゃ。だめ、ですかにゃ?」

 

 

『あすにゃんに免じて許してやる』

『あすにゃんに感謝しろよ』

『あすにゃんをちゃんと見習えよ』

 

 

「うっ、ぐぬぬっ、……ありがとうございますにゃ」

 

「ありがとうございますにゃ。それでは、次のお題に行きますにゃ」

 

 

 

 

 

お題02

                            

10から0までカウントダウンする

ただし、0は繰り返すこと

 

 

 

 

「あああぁぁぁ!? お前ら、アスカちゃんになんてもの送ってる、っにゃ!」

 

「えっと、カウントダウンすればいいんですかにゃ? それじゃあ……」

 

あ”あ”あ”ぁぁぁっ! 10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0、ゼロ、ぜーろっ! はい終わりにゃ!」

 

 

『は、何してくれてんのこの猫』

『自分が一番聞きたいくせに、無理しやがって』

『カウントダウン助かる』

『やけくそ過ぎるっ』

『まだだ! まだアスカちゃんが言ってないからお題は有効なはず!』

 

 

「ぷー、くすくすにゃ~ん。人数指定をしてないんだからクリアに決まってるにゃ。お分かりですかにゃ~?」

 

 

『うぜぇ』

『まぁ、一理あるな』

『二人で協力してお題をクリアってあるけど、二人とも成功しないとダメとは言ってないしな』

『なん、だと』

『腹立つけど、お題1と2はクリアだな』

 

 

「それではお題1とお題2はクリアってことでいいですかにゃ?」

 

 

『異議なし』

『シャアねぇな』

『いいんじゃね』

 

 

「よしっ、やったねアスカちゃん!」

 

「はい、燦ちゃんのお陰ですっ! この調子で頑張りましょう!」

 

 

 

 

お題03

                            

抱き合いながら

愛してるって交互に言い合う(合計十回)

 

 

 

 

これは、ちょっと。……恥ずかしいね」

 

「うっ、うん」

 

 

『初々しい反応』

『いつも通りでいいんだから簡単じゃん』

『そわそわしてきた』

 

 

「でも、やっやらないと、いけないもんね」

 

「タンマ! 心の準備ががが」

 

「ごめんね、燦ちゃん。これもお題のためだからっ!」

 

「はあぅ」

 

 

『やばい』

『いけないものを見てる気分になってきた』

『てぇてぇかよ』

 

 

「燦ちゃん。あ、愛してる」

 

「ひゃっ!? わっ、私も愛してる、よ」

 

「あは、知ってる。愛してる」

 

「うぅ……、愛してる

 

「他の誰よりも、燦ちゃんのことを愛してる」

 

「私も、アスカちゃんのこと、愛してる」

 

「愛してる。私のこと、幸せにしてください」

 

「幸せにする。アスカちゃんのこと、絶対に幸せにするから。愛してるよ」

 

「はいっ! 私も燦ちゃんのこと幸せにしてみせます。これまでも、これからも、ずっと愛してるよ」

 

「うんっ、私も愛してる。ずっと、ずっと……」

 

 

『あれ、画面がぼやけて見えないんだけど』

『これは、てぇてぇじゃない。尊いだ』

『うぅっ、これが娘が嫁に行く父親の気持ちなのか』

『幸せになれよ!』

『泣いた』

『この勢いのまま次のお題もいってみよー』

 

 

 

 

お題04

                            

下着の色を報告し合う

 

 

 

 

「せっかくの雰囲気がぶち壊しなんだが!?」

 

「あはは……」

 

 

『これはおハーブが生えるわ』

『ランダムに選んでる割には見事なオチだな』

『これが黒猫クオリティ』

『これも全て我王のせいだな』

『最低だな。我王のファン止めます』

『がおーくん最低なのです!』

 

 

「くそっ、送ったやつ覚えとけよ! 黒の際どいやつ!」

 

「えぇ!? えっと、……しっ白、かな」

 

 

『勝負下着かな?』

『センシティブ猫』

『お前が言うからアスカちゃんまで巻き添え食らってんじゃねーか!』

『白助かる』

『黒の際どいやつとか、コラボ配信に何を期待してたんでしょうねぇ』

『そりゃナニをだろ』

 

 

「うぅ~、恥ずかしい」

 

「こ、このお題は終わりっ! はい、次っ!」

 

 

 

 

お題05

                            

相手の気になる場所の匂いを嗅ぎ合う

 

 

 

 

「こんなのばっかりじゃん! アスカちゃんのこと考えろよ!」

 

「燦ちゃん、ありがとう。でも、自分のことも大切にしてね」

 

「うん、分かった。アスカちゃんに心配かけたくないもん」

 

 

『あれ、でもお題を厳選したのって黒ね……ううん、なんでもない』

『くんかくんかはよ』

『美少女同士が嗅ぎ合うとかセンシティブじゃん』

『私、気になる場所が気になります!』

『耳裏がおすすめなのです!』

『美少女のかほり瓶詰めにして欲しい』

 

 

「えっと、燦ちゃんはどこにしますか?」

 

「あっ、そのぉ、アスカちゃんのこっここ、とか。……だめかな?」

 

ふぇ!? ここは、ちょっと、……恥ずかしい、よ。……でも、燦ちゃんがどうしてもって言うなら」

 

 

『ここってどこだよ!』

『もっとくわしく』

『あの淫猫だぞ! 俺らの想像を超えた場所を嗅ごうとしてるに違いない!』

『内臓とか?』

『いや、グロはちょっと』

 

 

「内臓じゃねーし! えっと、アスカちゃん。いいかな?」

 

「燦ちゃん、……うぅ、どうぞ

 

「か、嗅ぐね。すーはーすーはー。アスカちゃんの匂いがする」

 

「やぁ、んっ、燦ちゃん。息遣いが、荒いよぉ」

 

「アスカちゃんが、すんすん、センシティブなのが、はぁはぁ、いけないんだよ」

 

 

『Myatube仕事しろ!』

おっきした

『マジでどこの匂い嗅いでるの?』

『布が擦れる音が聞こえた気がしたけど』

『もしかしておまt……』

『いやいやいや、流石に淫猫でも自重するだろ。するよな?』

『すっごく、センシティブです』

 

 

「ふぁ、っ、ぁ、もー終わり! はっはい、次は私の番ですからね!」

 

「あと五分! いや、十分でいいから!」

 

「だめでーす。はーい、燦ちゃん。後ろ向いてくださいね」

 

「あっ、そこはみゃ!? だめぇ、くすぐったいからっ! にゃっにゃあ~っ

 

 

『あ、攻守逆転した』

『やっぱり黒猫は勝てなかったか』

『うわ、めっちゃ暴れてる』

『うなじみたいだな』

『うん、健全だな(遠い目)』

『比較対象がアレじゃなぁ』

 

 

「私、顔から火が出るかと思ったんですからね。だから、あは、覚悟してね燦ちゃん」

 

「いやだ!? くすぐったいのダメなんだって。お前ら、た、たすけろ! いや、助けてください! なんでもするから!」

 

 

『今、何でもするって』

『すまんな、その願いは俺らの力を超えているんだ』

『喘ぎ助かる』

『いっちゃえ!』

『骨は拾ってやるから』

 

 

「薄情者! 鬼っ、悪魔っ、アルマ先輩っ!」

 

 

『ここで先輩に喧嘩売るとか、さすねこ』

『鬼や悪魔と同列とか草。あ、でも間違ってないのか?』

『黒猫、あとで屋上な』茜音マルア

『おや、ご本人登場?』

『あー、最近流行のニセモノじゃね?』

『そうなのです。マルアさんなのです!』ラビリカ・シャネルット

『黒猫の燐と愉快な仲間たちだっけ?』

『めっちゃにゃんにゃん言う燐ちゃん可愛い』

『こっちの燦ちゃんは、現在進行形でにゃーにゃー言わされてるぞ』

『おい、BANくらう前に次のお題に行った方がいいんじゃね』

『あっ、ミュートになった』

『画面も変わったな』

『いったい画面の向こうではナニが行われているんでしょうねぇ』

『にゃんにゃんしてるんだろ。知らんけど』

 

 

コメント省略

 

 

『燐も混ざりたいにゃん』黒猫の燐

『燐ちゃんキターーーっ!』

『燐ちゃんなのです!』ラビリカ・シャネルット

『え、本物?』

『アニマルテールのファンです!』

『ありがとにゃん』黒猫の燐

『燦の時代は終わった。これからは燐ちゃんの時代だな』

『燦、成仏しろよ』

 

 

「死んでないし! まだ終わってないんだが! てか、燐って誰!?」

 

 

 



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【コラボ企画】募集したお題をクリアするまで終われま10【立花アスカ&黒猫燦】後半

「こほん。えぇ5つ目のお題も何事もなく終わったので、そろそろ次のお題に移ろうと思いまーす」

 

 

『なかったことにしてて草』

『時を戻そう』

『センシティブなことはなかった。いいね』

『アッハイ』

 

 

 

 

お題06

                            

赤巻きにゃみ青巻きにゃみ黄巻きにゃみって早口で三回言う

 

 

 

「早口言葉ですね」

 

「ふっふ~ん、ここは私の出番だにゃ。そろそろ私ができる猫だってことを、お前らに見せてやんよ」

 

 

『イキるな』

『一級フラグ建築士』

『あ、お察し』

 

 

「今のうちに勝手に言ってろ。今の私はアスカちゃんぱぁうわーによって、スーパー黒猫燦になってるからな。失敗とかあり得ないし。ほら、耳、かっぽじってよ~く聞いとけよ!」

 

「燦ちゃん、頑張って!」

 

 

『……ごくりっ』

『イキり黒猫が二体、来るぞアスカ!』

『わくわく』

 

 

「赤巻きにゃみ青巻きにゃみ黄巻きにゃみ! 赤巻きにゃみ青巻きにゃみ黄巻きにゃみ!

赤にゃきまき青にゃきにゃみ黄にゃきまみ!」

 

 

『……』

『……』

『……』

 

 

「燦、ちゃん……」

 

 

『噛んだな』

『いや、わざとだろ』

『噛みまみた』

『わざとじゃない!?』

『噛みマミった』

 

 

「っぅ~~~!? 今のなしっ! ノーカンだから! そうだっ、私、今日風邪気味だったんだ! いやー、風邪気味で喉がアレだからね。うんうん、これは仕方ないんだよなぁ」

 

 

『いや、のど関係ないし』

『運動会でお腹痛くて本気じゃなかったって言う小学生みたいな言い訳だな』

『子供か!』

『呂律よわよわ猫』

『だからお前はぺったんなんだよ』

『ぷーくすくす。あれだけ盛大にイキったのに噛んじゃって、ねぇ今どんな気持ち?

ねぇねぇ、どんな気持ちなのかにゃ~』

 

 

「ぁ、ぅ、っ、……ぐすっ。ア”ス”カ”ち”ゃ”~ん”

 

「はい、アスカですよ。よしよし、最後まで頑張ったね。大丈夫、燦ちゃんの仇は私が取りますからね」

 

「……ほんとぉ?」

 

「はい、もちろんです。任せてください。それでは……」

 

 

『完璧だと!?』

『アナウンサーかよ!?』

『これがアスカの真の実力だというのか!?』

 

 

「ふぅ。みなさん、ご清聴ありがとうございました」

 

「すごいっ! 流石、アスカちゃん!」

 

「あぅ、ありがとうございます。照れちゃうな。でも、燦ちゃんも練習すれば、すぐにできるようになりますよ」

 

 

『8888』

『しゅごい』

『まっ、まぁこの早口言葉は四天王の中でも最弱だしぃ。面汚しだしぃ』

『何にせよお題6もクリアだな。順調順調』

 

 

「この流れならよゆーよゆー。はい、次っ!」

 

 

 

 

お題07

                            

お絵描きクイズを視聴者が正解するまで続ける

ただし、立花アスカがお題を考えて黒猫燦が絵を描くこととする

 

 

 

 

『さぁーて、長丁場になりそうだし風呂行ってくるわ』

『今日は徹夜かな?』

『アスカちゃん、疲れたら休憩していいからね』

『じゃあ俺はコンビニ行ってくりゅ』

『明日の仕事キャンセルしてくるわ』

 

 

「おっ、お前らなぁ~っ。勝手に諦めモードに入るなよ! 泣くぞっ、ガチ泣きすっぞ!」

 

「あ、あはは。燦ちゃんはお絵描き、にっ、苦手だもんね。あっ、でもちょっと個性的ですけど、燦ちゃんの絵、すっ好きですよ?」

 

 

『最後、声が上ずったな』

『ちょっと個性的で済ませるアスカちゃんマジ天使』

『あれはSAN値削られるからなぁ』

『いつもガチ泣きしてる気がするんだが』

『涙腺よわよわ黒猫』

 

 

「いつもは泣いてないし! え、泣いてない、よね?」

 

「まぁまぁ。ほら、お絵描きしましょう」

 

「う、うん。納得してないけど、アスカちゃんが言うなら、お絵描きする」

 

 

『見事な話題逸らしだ』

『見せて貰おうか。あるてまの画伯の実力とやらを!』

『覚悟は決まった。さぁ来い!』

『遺書は書いてきた。だから遠慮はいらないぞ』

 

 

「気が散るから黙っててくれないかな!? あぁっ、線がずれたじゃん! お前らのせいだからな」

 

 

『人のせいにするなよ』

『線がズレたくらいで下手な絵なのは変わらないから』

『影響ないから心配するな』

『0に何をかけても0なんだよなぁ』

 

 

「ぐぬぬっ、……無心無心。私は絵描きマシーン猫にゃ。余計な心なんて捨ててきたにゃ」

 

「はい、燦ちゃんのお絵描きが終わりました。それじゃあ画面に載せますので、答えが分かった人からコメント欄に回答してくださいね」

 

 

『りょ』

『はーい』

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

『よしっ、ってなんじゃこりゃ!?』

『えっと、キメラ?』

『いやいや、ちゅぱかぶらじゃね』

『騙し絵か何かか?』

『よく見ろ、口が二つあるぞ。つまりこれは二口女だ!』

『え、男じゃね?』

『え、そもそも人でないだろ』

『え』

『え』

 

 

「ねぇ、泣いていい? 私のガラスハートがブロークンしてるんだが! マジで泣くぞ。恥も外聞も殴り捨てて泣き叫ぶからな?」

 

「お、落ち着いて燦ちゃん! 私はよくできてると、できてると……、えっと、うん、すごく芸術的だと思うよ」

 

 

『天使が匙を投げた』

『あ、うん。アスカちゃんは頑張った方だよ』

『アスカちゃんに同情するわ』

『黒猫が泣こうが鳴こうがどうでもいいけど、誰か正解分かるやつはいないのか』

『俺、美術の成績2だったから無理』

『いや、美術5の俺でも理解できない絵だからな』

 

 

「諦めるなよ! ほら、よく見るにゃ。こことかこことか! なんで分かんないかなぁ!」

 

「えっと、正解が出ないようなので、絵を変える前に気になる答えを公表しますね。正解は、えっと、ペンギンでした」

 

 

『ぺんぎん?』

『異世界の?』

『俺の知ってるペンギンちゃうやん』

『言われて見れば、見れば、見えないから!』

『さすねこ』

 

 

「うぅ~っ、いっそ殺して」

 

「ほ、ほらっ燦ちゃん。次の絵は簡単な題材にするから! だから自信出して!」

 

「……アスカちゃんが応援してくれたら、頑張れる、かも」

 

「もちろんです! がんばれ、燦ちゃん! がんばれっ、がんばれっ!」

 

「うっし、頑張るぞい!」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

『で、頑張ってこの絵か(困惑)』

『も、モンスター』

『さっきはペンギンだったし、ぞ、ゾウとか』

『おちん、いえ何でもないです』

『邪神』

 

 

「えっと、あはは……」

 

「掠りもしてない件。え、今回のは会心の出来だったんだけど……」

 

「はい! 次の絵に行きましょう。因みにこの絵の答えは蝶々です」

 

 

『えぇ……』

『ただのグロ絵』

『足っぽいのが六本以上あったのですが……』

『常識に囚われないのが黒猫クオリティだから』

『モンスターは正解じゃん』

 

 

「モンスターじゃないし! もーっ、次はめっちゃ分かり易いのを描くからね!!! 絶対にあっと驚かせてやる」

 

「えっと、燦ちゃんがやる気なので、題材は燦ちゃんが決めてもいいですか?」

 

 

『いいんじゃね』

『ええよ』

 

 

「ありがとうございます」

 

「よしっできた! これなら幼稚園児でも分かるはず! すぐに載せるね」

 

「あっ、もうできたみたいです。え、でもこれって、いいのかな?」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

『これは、うん』

『淫猫』

『何か出てる!?』

『飛んでるのか?』

『いや、匂いを描写しているに違いない』

『パン2』

 

 

「えっと、燦ちゃん。正解は?」

 

「え、おにぎりでしょ。どう見ても」

 

 

『おに、ぎり?』

『ふーん、センシティブじゃん』

『おにぎりってとんがり部分が下だっけ?』

『どう見ても浮いてるんだよなぁ(遠い目』

『え、あのリボンみたいなのは具だったの? のりくらい巻けよ』

『俺らの予想の斜め上をいくな』

 

 

「は、何言って……うにゃーーーっ!? 間違って逆さにしちゃった!?」

 

「燦ちゃん、もうフォローできないよぉ」

 

 

『やらかし猫』

『いやらしい猫』

『ノルマ過多』

『アスカちゃんがレイプ目になってそう』

『さすねこ』

 

 

「あっあっあっ、今のなし! 忘れろっ! 今すぐ記憶喪失になれください!」

 

 

『お口わるわる』

『ごめん、切り抜き動画上げちゃった。てへっ』

『相変わらず仕事が早いニキであった』

『お主も悪よのぉ』

『拡散しておいたよ。感謝しろよ、黒猫』

 

 

「あ、あ”、あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁっ!?

 

 

『壊れた』

『びくんびくんしてそう』

『圧倒的愉悦』

 

 

「えっと、燦ちゃん」

 

「あ、アスカ、ちゃん。へっ、へるぷ……」

 

「あの、ふぁあいとっ!」

 

「ぅ、……がくっ

 

「あれ!? 燦ちゃん、燦ちゃーん!」

 

 

『止めを刺されたな』

『今のは可愛いぞう、じゃなくて可哀想だな』

『天然って怖い』

『それで、どう収拾をつけるんだこれ』

『お題7は失敗ってことで』

『りょ』

 

 

「まだだが!? こうなったら正解するまで付き合ってもらうからな! お前らも道連れにしてやる!!!」

 

 

『うへぇ』

『こんな嬉しくない告白は初めてだ』

『好みじゃないんで、ごめんなさい』

『我王のファン止めるんで勘弁してください』

『なんでもするから許して』

 

 

「いまなんでもするって、言ったよな? それじゃあ、地獄の耐久お絵描きクイズの時間だにゃー!」

 

 

『アスカちゃん、止めてくれ!?』

『誰だよ、こんなお題を送ったやつは!』

『アスカちゃん、アスカちゃん!』

『はわわっ!?』

『あわわっ!?』

『なのですっ!?』

 

 

「……みなさん、ごめんなさい。力不足な私を許してください」

 

「ほらっ、これならどうだ! 超簡単な絵やぞ! ほら、ほらっ、ほらっ!」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

『ひぃ!?』

『鬼、悪魔、アルマ!』

『ムンクの叫びの叫んでいる人』

『ネッシー』

 

 

「カタツムリ!」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』

『ピ〇チュウ』

 

 

「……神夜姫先輩のつもりだったんだけど」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

『下着!』

 

 

「あ”?」

 

 

『いえ、なんでもないです』

『おにぎりですよねぇ』

『おむすびです、はい』

 

 

「……桃なんだけど」

 

 

『アッハイ』

『アッハイ』

『アッハイ』

 

 

 

それからそれから

 

 

 

「燃え尽きたにゃ。完全に燃え尽きちゃったにゃ」

 

「……ふぁ~っ。長い、戦いでしたね。お疲れ様でした、視聴者のみなさん」

 

「え、そっち!? 私は!?」

 

「あは、嘘です。燦ちゃんもお疲れ様でした。ふともも貸しましょうか?」

 

「膝まくらしゅるっ!」

 

 

『マジで疲れた』

『もう何も考えられない』

『もう二度と黒猫のお絵描き配信は見ないぞ』

『アスカちゃん、俺たちも癒してくれ』

『いいな、いいな。黒猫っていいな』

 

 

「ごろにゃ~ん!」

 

「燦ちゃんは休憩中ですが、次のお題の確認だけでもしておきましょうか。次のお題は、こちらです」

 

 

 

 

お題8

                            

どちらかがおでこにきっすする

 

 

 

 

「はーい。ちゅ」

 

「はひゃ!?」

 

 

『何の躊躇いもなくやったぞ』

『アスカちゃんも正常な思考力が鈍ってるんじゃね?』

『ありえーる』

『アスカは混乱している』

『黒猫も混乱している』

『膝まくらでおでこにちゅーとか、このシチュ、絶対狙ってやってるだろ』

『黒幕猫の自作自演説が浮上』

『やらせ猫』

『やらせて猫』

『いやらしい猫』

 

 

「言い掛かりなんだが! 本気で私が困ってるのに、お前らってやつは!」

 

「燦ちゃん、私のおでこにちゅーは? してくれないんですか?」

 

「あぁもう!? アスカちゃんチェンジ! 私が膝まくらしてあげるから、ほら変わって!」

 

「きゃ~ん」

 

 

『おねむあすかちゃんかわええ』

『あの黒猫燦が頼もしく見えてきた』

『黒猫の膝まくらとか、顔がよく見えそうだよな』

『そりゃぺったんだからね』

『遮る山々がない平坦な大地だからな』

 

 

「もうツッコまないからね。……はぁ。アスカちゃんの分まで、私がなんとかしないと。次のお題は……」

 

 

 

 

お題9

                            

カエルの歌をにゃで歌う

 

 

 

 

「なんかまともなの出た」

 

 

『拍子抜け?』

『今までが濃すぎただけじゃね?』

『濃いのが出過ぎただけ』

『おめぇの出番だ、黒猫!』

『カエルの歌改めあるてまの猫。それではどうぞ!』

 

 

「勝手に始めるなよ! まぁ、歌うけどさぁ」

 

 

『にゃって言ったり言わなかったりしろ』

『一生分のにゃを聞いた気分だ』

『アスカちゃんが小さく口ずさんで輪唱してるのが可愛かった』

『あすにゃんはすはす!』

『この流れで、猫ユニットを組むべきだな』

『フラップイヤーは犠牲となったのだ。新ユニットの踏み台という犠牲にな』

『切り抜きつぶやいたーにうpしておいた』

『切り抜きニキありがとう』

『さんきゅー、切り抜きニキ』

 

 

「あれ、……はうっ!? どうして私、燦ちゃんに膝まくらされてるの!?」

 

「あ、正気に戻った。大丈夫?」

 

「え、えっ、えぇぇぇ!?

 

 

『黒猫燦の絵は精神に異常をもたらす兵器である』

『あるてまのリーサルウェポンだな』

『あぅあぅしてるアスカちゃんすこ』

『冷静な黒猫とか貴重な光景だよな』

『ところで次のお題でラストだけど今からお題送っても大丈夫かな?』

『送っても大丈夫だろうけど選ばれるとは限らないぞ』

『りょ。送ったわ』

 

 

「大変お見苦しいところをお見せして、申し訳ありませんでした」

 

「まぁ、可愛かったしだいじょぶだいじょぶ。それじゃあ気を取り直して、最後のお題を紹介するにゃ!」

 

 

 

 

お題10

                            

お口とお口できっすして

でぃーぷなやつ

 

 

 

『……』

『あらあら、まぁまぁ、最近の若い子は進んでいますわねぇ』

『ど直球なの来たな』

『センシティブ!』

『あ、俺がさっき送ったやつ』

『お前かよ!』

『私だ』

『したふりとかはなしだぞ! マジのやつだぞ!』

『せんせー、でーぷきっすに舌は入りますか!』

『入ります』

『入ります』

『入ります』

 

 

「……うぅ、どう、しますか?」

 

「どう、しよっか」

 

 

『どっちの意味?』

『激しくするか、優しくねっとりするか』

『段々大きく。強弱をつけて』

 

 

「お題、だもんね」

 

「あ、あくまで、配信を終わらせるため、だから……」

 

「うっ、うん。じゃあ、……するよ」

 

「はっ、はひ。……優しく、してね」

 

 

『来るぞ来るぞ来るぞ!』

『うーん、これはとってもセンシティブだなって』

『夏〇結「通報しました」』

『マジでやりそうだから怖い』

『は? ゆいままはそんなことしないし』

『まぁまぁ、二人のきっすでも見てもちつけよ』

『はなぢでりゅ。まだしてないのに、想像だけではなぢがでちゃうの~』

『アスカ、超逃げて! お題とかどうでもいいから! 黒猫なんかにアスカはやらんぞ!』

『そのまましっぽりしてもええんやで』

『きっす、きっす、きっす!』

 

 

「ちゅ、ちゅー」

 

 

 

                                          

 

 

 

この放送は規約違反の可能性があるため強制終了しました

 

 

 

 

▶ ▶❘ ♪ ・ライブ
 
 ⚙ ❐ ▭ ▣ 

【コラボ企画】募集したお題をクリアするまで終われま10【立花アスカ&黒猫燦】

 487人が視聴中・3時間前にライブ配信開始
 
 ⤴136 ⤵7 ➦共有 ≡₊保存 … 

 
 立花アスカ 
 チャンネル登録 

 チャンネル登録者数 1754人 

 

 

 

『……は?』

『はい?』

『は、ちょっと!?』

『ちょ待てよ』

『えぇー』

『生殺しかよ』

『お題をクリアしなくても終われたじゃん』

『今までの苦労はなんだったんだ』

『やってくれたな、ゆいまま!』

『あーうん。ばいにゃー(半ギレ)』

『お疲れ様でした(やけくそ)』

『ばいにゃー(血涙)』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(1~5)

◆『しりとり』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、しりとりしませんか?」

 

「うんいいよ。それじゃあ最初はしりとりのりだから、リス!」

 

アスカ

「鋤」

 

「ほわぁっ!?」

 

アスカ

「ほらっ、次は燦ちゃんの番ですよ?」

 

「え? うっうん。えっと、魚のきんき」

 

アスカ

「鱚。ふふっ、もちろん魚ですよ」

 

「ぅ、すっ酢飯」

 

アスカ

「肢体。もしかしてわざとなのかな?」

 

「あぅあぅ」

 

アスカ

「どうしたんですか、燦ちゃん? 早く答えを聞かせてください」

 

「今日のアスカちゃん、いぢわるだ。……いいよ

 

アスカ

「あは。はい、喜んで!」

 

 

 

 

 

◆『元気の出るプレゼント』◆

 

アスカ

「配信でもお祝いしましたが、チャンネル登録者数10万人突破、改めておめでとうございますっ!」

 

「あ、ありがと! アスカちゃんになら何回祝われても嬉しいよ」

 

‪アスカ‬

「そう言って貰えると私も嬉しいです! さて、今日は燦ちゃんのために、ささやかですけど、お祝いのプレゼントを用意して来ました」‬

 

‪燦‬

「わーい。すっごい嬉しい! さっそく開けていい?」

 

‪アスカ‬

「もちろんです」‬

 

‪燦‬

「こ、これは!? ……マスク?」

 

‪アスカ‬

「はいっ。燦ちゃんが健康に過ごせるように、心を込めて手作りしました」‬

 

‪燦‬

「ふぁ、アスカちゃんまぢ天使。女子力高すぎてお嫁さんにしたい」‬

 

‪アスカ‬

「もー、燦ちゃんったら」‬

 

‪燦‬

「でへへ。えっと、付けてみてもいい?」

 

‪アスカ‬

「はい。ぜひ使用感とか聞かせてください」

 

燦‬

「うんっ! ……うわっすごい。肌触りはスベスベだし、変に蒸れたりもしない。マスクにリボンっていうのはちょっと珍しいけど、純白で高級感のあるマスクのアクセントになってて可愛いし。それに……ごにょごにょ(息を吸う度にアスカちゃんのいい香りがするとか、このまま窒息死したい)

 

‪アスカ‬

「もー、大げさだよ。燦ちゃんが好きそうな、お気に入りの生地を使っただけなのに」‬

 

‪燦‬

「私の好みを網羅してるとか、良妻かよ。えへへっ、……あれ、でもなんだろう。鏡で見てたら、なんか既視感があるような、ないような? リボン、白い生地、うっ

 

‪アスカ‬

「ききっ気のせいだよ燦ちゃん! えっとほら、マスクだから珍しいけど、ありふれた組み合わせだしっ」‬

 

‪燦‬

「だ、だよね。うん」

 

‪アスカ‬

「そうなんです! ……えっと、プレゼントはこんな感じですけど、燦ちゃんが嫌じゃなければ、肌身離さず使ってくれたら嬉しいな」‬

 

‪燦‬

「もちろんだよ! ぜったい家宝にするから! ありがと、アスカちゃん」

 

‪アスカ‬

「あは、どう致しまして。こちらこそありがとうございます」‬

 

‪燦‬

「???」

 

 

 

 

 

◆『ごきげんよう』◆

 

 立花アスカはあるてま女学院に通う二年生である。

 

アスカ

「あっ、黒猫お姉様。ご機嫌ようですわ」

 

黒猫

「あら、アスカさん。ごきげんよう」

 

アスカ

「黒猫お姉様は今日もお美しいですわ」

 

黒猫

「うふふ、ありがとうございますわ。アスカさんこそ可憐で羨ましくてよ」

 

アスカ

「そんな、恐れ多いですわ」

 

「ごきげんよう、アスカお姉さま!」

 

アスカ

「ご機嫌ようですわ、燦ちゃん。もー、いつも言ってますが、黒猫お姉様にもちゃんと挨拶しないとだめですわよ」

 

「うぅ、ごめんなさいですわ。……ごきげんよう、黒猫先輩。わたし、負けませんから」

 

黒猫

「……えぇ、ごきげんよう。燦さん、わたくしも譲る気は一切ありませんので」

 

アスカ

「私のために争わないでください。あぁ、私って罪な女ですわ」

 

 

 

アスカ

「……ということがしたいので、今から燦ちゃんには分裂して貰います」

 

「ぴぃ!? 無理だからっ! 分裂とか普通にできないからっ!」

 

アスカ

「あれ、でもあるてまメンバーなら分裂できるって、クイズ王決定戦で、みんなで、楽しそうに、話してましたよね?」

 

「そ、それは……」

 

アスカ

「大丈夫です、ちょっとチクッとするだけですから。すぐに終わらせます。だから安心してね、燦ちゃん」

 

「ひっ、近づかないで。アスカちゃん、目が怖いよ。ひぎっ、だめ、私を半分にしても分裂しないからぁ、いやぁ、ぁ、ぴぎゃぁぁぁっ!?」

 

 

という夢を見ました。

 

アスカ

「……なんですか、このまろ。えっ、私ってこんなイメージなんですか? ……そうですか。ぐすんっ」

 

 

 

 

 

◆『いつものアスカちゃんじゃない?』◆

 

アスカ

「あのね、燦ちゃん。責任、取ってくれますか?」

 

「せ、責任って、え、どれ!? いいいっいつのこと!?」

 

アスカ

「惚けないでください。みんなの前であんなこと言われて、私、もう気持ちが抑えきれないんです」

 

「あああアスカちゃんっ!? きゅっ急に抱き着かれると、その、心の準備ががが

 

アスカ

「あは、好き、ほんと好き、大好き。付き合いたい、ううん結婚したい。そして私の子ども産んで欲しい」

 

「なんかすごいデジャビュなんだけど!? え、えっ、えぇ!?」

 

アスカ

「私だけを見て。他の女の子を見たら、やだよ」

 

「でっ、でも私には……」

 

アスカ

「分かってます、彼女のことですよね。でも、大丈夫です。燦ちゃんにまとわりつくお邪魔虫は、ちゃんと退治しておきましたから」

 

「………………え」

 

アスカ

「あのときの、黒猫さん、黒猫さんって泣きながら叫ぶ姿を見たら、きっと燦ちゃんも愛想を尽かしていたと思いますよ」

 

「……ん?」

 

アスカ

「いっつも燦ちゃんを見詰めてるし、燦ちゃんも彼女だけを特別扱いして甘やかしてるんだもん。私、これでも我慢してたんだよ。なのに、彼女、懲りずに燦ちゃんのことつけてたから。だから、燦ちゃんのために、私、頑張ったんだよ」

 

「ひぃっ!? こ、〇ろしたの?」

 

アスカ

「そんなことする訳ないじゃないですか!? ちょっと下着(ごにょごにょ)、を見せ合う仲だって自慢したら、彼女が悔し涙を流して勝手に倒れたんです! ……まぁ、少しだけ話を盛りましたが

 

「あっはい」

 

アスカ

「……こほん。そっ、それじゃあ行きましょうか」

 

「えっと、因みにどこに行くのか聞いてもいい?」

 

アスカ

「もちろんコウノトリさんを探しにです! 見つけたら、私と燦ちゃんの赤ちゃんをくださいって、一緒にお願いしましょうね! さぁ、早く行きましょう!」

 

「あっうん。……ふぅ、いつものアスカちゃんで良かったぁ

 

 

 

 

 

◆『あるある?』◆

 

アスカ

「小さい頃に勘違いしていたことってありますか?」

 

「勘違いかぁ。えっと、モデルハウスにはモデルさんしか住めないと思ってた。とか?」

 

アスカ

「あはっ、小さい頃の燦ちゃん可愛い」

 

「うぅ~っ、恥ずい。そっそういうアスカちゃんこそ、何か勘違いしてたことってないの!」

 

アスカ

「私ですか? うーん。特に思いつかない、かな」

 

「……コウノトリぼそっ

 

アスカ

「燦ちゃん!? はぁぅ、それはもう言わないで……」

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(6~10)

◆『ちゃんとしてる?』◆

 

 

 

黒猫燦ちゃんとしてるって本当ですか?

しっかりしてるんですか?

それは毎日ですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

アスカ

「そうですね、意外としっかりしていると思います。燦ちゃんって可愛いだけじゃなくって、ときどき押しが強くてリードしてくれるところとか、カッコいいなって思う一面も結構あるんですよ」

 

 

『てぇてぇ』

『清楚っぽいのに意外』

『押しが強くてリードしてくれる(意味深)』

『AI仕事しろ』

『おい、誰だよこんなまろ送ったやつ。……よくやった!』

 

 

アスカ

「えっと、あれ? 私、何かおかしなこと言いましたか?」

 

 

『おかしなことは言ってない』

『そうだな』

『どういうこと? 俺の読解力がないだけなのか?』

『盾読み』

『縦? 黒、し、そ。意味不じゃん』

『ねぇ、ちゃんと風呂入ってる? って流行っただろ。それと同じだ』

 

 

アスカ

「あぁ、はい。小学生のときに流行ってましたね。それと同じってことは、えっと、黒猫燦ちゃんとしてる。黒猫燦、ちゃんとしてる。黒猫燦ちゃん、としてる。黒猫燦ちゃんと、してる。これが正解なのかな? でも、してるって、何をしてるんでしょうか?」

 

 

『あれ、伝わってないぞ』

『ナニしてるんだろ。しっかりと、毎日』

 

 

アスカ

「燦ちゃんと毎日してるのは通話とメールと、あとは……」

 

 

『あっはい』

『アスカは天使、黒猫は淫猫』

『醜い俺らの心が浄化されていく』

『お前ら、反省しろ』黒猫燦

『さーせん』

 

 

 

 

 

◆『膝まくら』◆

 

「ぐへぇー、コラボ配信疲れたー。アスカちゃん、膝まくらしてー」

 

アスカ

「もー、仕方ないなぁ。今日は一段とお疲れみたいですし、私の膝でよければ、はいどうぞ」

 

「うわ~いっ! ごろにゃ~んっ」

 

アスカ

「あは、くすぐったいよ。ほぉら、ちゃんと仰向けにならないと息苦しいでしょ」

 

「……やだ。ずっとスーハーしてたい。これからは酸素の代わりにアスカちゃんの匂いを吸って生きてく」

 

アスカ

「もっもう! 変なことばかり口にするわるい子には、配信頑張ってえらいね、の頭なでなでをしてあげませんよ」

 

あぅあぅ、ごめんなさい」

 

アスカ

「よしよし、謝れてえらいね。はい、ご褒美のなでなでですよ~」

 

「はにゃ~ん。……アスカままのなでなで、気持ちいい。ふとももも、柔らくてしゅごい。しゅき」

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。私も燦ちゃんのことしゅきです。でも、ままって呼ぶのはだ~めっ。ちゃんと成人式を終えるまでは我慢してね、あなた」

 

 

 

 

 

◆『すしってどういう意味ですか?』◆

 

「すぅ、すぅ」

 

アスカ

「あっ、寝ちゃったみたいですね。疲れてたのかな?」

 

「んっ、……アスカちゃん、すし、……すしだよ」

 

アスカ

はぅ!? ねっ寝言、だよね」

 

「すぴー、んんっ、……きす、きすがいい。きす、……どんな味、するのかなぁ」

 

アスカ

さささっ燦ちゃん!? どんな夢見てるの!?

 

「んぁ、……はれ? アスカちゃん。もしかして寝てた?」

 

アスカ

は、はひっ!? 寝てました、しっかり寝てましたよ」

 

「ふぁ~、そうなんだ。なんかすごい夢見てた気がする」

 

アスカ

「ち、因みにどんな夢だったんですか?」

 

「えっと、確か……アスカちゃんと」

 

アスカ

「は、はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お寿司屋さんに行く夢。それも回らないやつだった」

 

アスカ

「……え?」

 

「それでね、きすって食べたことなかったから、どんな味するんだろうねって話してた。って、どうしたのアスカちゃん?」

 

アスカ

「……いえ、何でもありませんよ。あっ、そうです! 今度一緒にお寿司屋さんに行きましょう。そうしましょう」

 

「う、うん! 行きたい!」

 

 

 

 

 

◆『月が綺麗ですね』◆

 

アスカ

の、燦ちゃん。あ、あっ」

 

「どうしたの?」

 

アスカ

、いえ。やっぱりなんでもありません」

 

「そう言われると気になるんだけど。アスカちゃんが何を言いたかったのか知りたいなぁ」

 

アスカ

りませんっ! 忘れてしまいました」

 

「もうっ、気になるじゃん! 教えてくれないと、わっ、わしわししちゃうかもなぁ」

 

アスカ

、手を下ろしてください!?」

 

「教えてくれないと、わっ、わしわししちゃうかもなぁ」

 

アスカ

ーぷ再生みたいに繰り返されても言いませんから! その怪しい手つきはお願いですから止めてください」

 

「ちぇ~。でも、ほんとに何か言いたいことがあるなら、ちゃんと言ってね。そのっ、アスカちゃんの話なら、いつでも聞くからさ」

 

アスカ

、……夜空に浮かぶ月が、すごく綺麗なんです。このことを、どうしても燦ちゃんに、伝えたかったの」

 

「え、えっと、うん。そうなんだ」

 

アスカ

、燦ちゃん。他に言うことないの。ほら、そのっ、……もー、燦ちゃんの鈍感っ!」

 

「え、どゆこと!? 私、何かしちゃった!?」

 

アスカ

もうっ、いいです。なんでもありませんからっ! でも、私の話を頭から振り返っても分からなかったら、そのときは明日のおやつを抜きにしますからね」

 

「そ、そんなぁ~」

 

 

 

 

 

◆『猫可愛がり』◆

 

アスカ

「にゃーんにゃん」

 

「ふぁっ、アスカちゃん!? えっと、どしたの?」

 

アスカ

「にゃ~ん、みゃ~お」

 

「ほうほう、朝の占いで最下位だったの。へぇ、それでラッキーアイテムが猫だったから、猫のマネをしてるんだね」

 

アスカ

「にゃん!」

 

「でへへ、アスカちゃんのことならなんでも分かるよ。たとえば、ほら、ここをこうすると……」

 

アスカ

「みゃあん!? ふにゃ、うにゃ~っ」

 

「ここがええんやろ? ほら、ほら、ほらぁ」

 

アスカ

「にゃめ、うにゃあ!? そこはにゃめにゃのぉ」

 

「な、なーんてね。ほっ、ほら占いなんて気にしても仕方ないし。ね、アスカちゃん?」

 

アスカ

「みゃ~、燦ちゃん。いぢわる、しにゃいで……」

 

「……ごくり。でででっでも!」

 

アスカ

「一日だけで、いいですから。あすにゃんのご主人様に、なってくださいにゃん」

 

「据え膳食わぬは男の恥、っていうし。いや、女だけど。いいよね? よしよ~しっ」

 

アスカ

「みゃ~んっ!」

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(11~15)

◆『隠し味』◆

 

 

 

お菓子作りが趣味なアスカちゃんに質問です。

 黒猫さんにお菓子をプレゼントするときはどんな隠し味を入れてますか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「そうですね。砂糖の代わりにはちみつを加えたり、生クリームを使うときは練乳を足したりもしています。あとは……、その、愛情を、注いだり。とか」

 

 

『てぇてぇ』

『砂糖吐きそう』

『ブラックコーヒーが飲みたい』

『愛情(意味深)』

『つ愛情(髪の毛)』

『つ愛情(体液)』

『つ愛情(媚薬)』

『つ愛情(惚れ薬)』

 

 

『え、えぇ……』黒猫燦✓

 

 

『黒猫がドン引きしてる』

『お前ら、アスカちゃんがそんなもの入れる訳ないだろ』

『マタタビくらいなら、あるかも』

『流石に黒猫もそっち系はダメなのか』

『淫猫なのに?』

 

 

アスカ

「あっ、燦ちゃん! これは違いますから。愛情だけですからね! 変なものなんて入れてません、本当ですよ!」

 

 

『必死過ぎて逆に怪しい』

『愛情という隠し味が隠せてない件』

『まぁ、普段からスキスキビーム出してるし、そりゃ入ってない方がおかしいだろ』

『お菓子だけに?』

『今日はなんだか寒いな』

 

 

『大丈夫、私はわかってるから。アスカちゃんの愛情ならどんなものでも食べてみせるよ』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「燦ちゃん!? それ、分かってないですよね! 信じてください!」

 

 

 

翌日

 

 

 

アスカ

「燦ちゃん、はい。今日の分の手作りおやつです」

 

「あ、ありがと。……えと、何か怒ってる?」

 

アスカ

「怒ってませんよ? ほら、早く味の感想を聞かせてください」

 

「う、うん。……あれ、いつもよりおいしい。あ、もしかして隠し味に何か入れてたりして?」

 

アスカ

「あは、中に何も入れてませんよ。それとも、何か、入れて欲しかったんですか?」

 

「ぴぃ!?」

 

アスカ

「……なんてね。昨日のお返しです」

 

「え?」

 

アスカ

「本当はレシピを少し見直しただけです。もう怒ってないので一緒に食べましょうか」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

◆『無人島に持っていくもの』◆

 

 

 

無人島に一つだけ持っていけるとして、

どんなものを持っていきますか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「ド〇えもん」

 

アスカ

「燦ちゃん、それは現実的じゃないよぉ」

 

 

『生き残る気満々だな』

『ドラ〇もんにだって選ぶ権利があるんだぞ』

『黒猫なんかに選ばれて可哀想な狸型ロボット』

『ぽんにぽんを足しても意味ないんだよなぁ』

『道具全部故障中に1票!』

 

 

「お前らなぁ! 別に無人島生活がイージーモードでもいいじゃん! てか、ぽんじゃないんだが!」

 

 

『つ鏡』

 

 

「ぐぬぬっ……我慢、我慢だにゃ。えと、それじゃあアスカちゃんは何を持っていきたい?」

 

アスカ

「私は、そうですね。……恋人、です」チラッ

 

「ふぁっ!?」

 

アスカ

「好きな人となら、たとえ過酷な無人島生活でも、きっと楽しく過ごせるんじゃないかなって。……燦ちゃんは、どう、思いますか?」

 

「あっあっあっ」

 

 

『てぇてぇ』

『片やドラ〇もん、片や恋人。どうしてここまで差が出るのか』

『美少女(笑)と美少女(真)の差だろ』

『遠回しな告白やばい』

『黒猫が過呼吸で死ぬぞ』

『まぁ、ナイフとか使い慣れないもの選ぶよりは、悔いの残らない良いチョイスだと正直思うな』

『二人いれば人手も人口も増やせるし、悪くない選択ではある』

『せやな(目逸らし』

『恋人(同性)でどうせいっていうねん』

『コウノトリがどうにかしてくれるだろ(鼻ほじ』

 

 

アスカ

「私が誘ったら、私のために、今の生活を捨てて骨を埋めてくれますか?」

 

「アスカちゃん、なんだか目が真剣で怖いよ!? わすれろ草どこっ! この際、ミチビキエンゼルでもいいから! た、助けろド〇えも~ん!

 

 

 

 

 

◆『百合の日』◆

 

アスカ

「燦ちゃんは今日が何の日か知っていますか?」

 

「えと、祝日じゃないし、何の日だっけ?」

 

アスカ

「正解は、百合の日です」

 

「へ、へぇ。そうなんだ」

 

アスカ

「むぅ、燦ちゃんは嫌いですか?」

 

「う~ん、好きだけど、複雑な心境? みたいな。中と外、どっちを基準に考えればいいのかなって、ふと思ってさ」

 

アスカ

「???」

 

「あっ、分からないよね。別に大したことじゃないからさ」

 

アスカ

「よく分かりませんが、今日は百合の日ということで、私が大切に守ってきた百合を、受け取ってくれませんか?」

 

「アスカちゃんの、百合? (百合の花言葉は純潔、つまり)……ごくりっ」

 

アスカ

「はい! プランターで育てていた百合の花が綺麗に咲いたんです。ですから、せっかくなので燦ちゃんにもお裾分けさせてください」

 

「だ、だよね。うん、ありがとうアスカちゃん。大事にするね!」

 

アスカ

「いえいえ。それでは私のお家に取りに行きましょうか。ついでにお菓子も用意しますから、今日はお家の中でゆっくりしていってくださいね?」

 

「う、うん」

 

アスカ

「ほら、燦ちゃん。お家まで案内するので、迷子にならないように手を繋ごう」

 

「い、いいよ!? 何度か行ったことあるし、子供じゃないから大丈夫だよ。その、正直恥ずい」

 

アスカ

「だめです。迷子にならないためですから、我慢してくださいね?」

 

「はぅ!? これ、恋人繋ぎ……」

 

アスカ

「女の子同士なら普通だよ? あは、変な燦ちゃん」

 

「あ、うん。そうだよね」

 

アスカ

「そうなんです あは、やった

 

 

 

 

 

◆『雨も悪くない』◆

 

アスカ

「雨、降り始めましたね。本降りになる前に帰らないと」

 

「うん、そうだよね。……せっかくのお出掛けだったのに、今日はここまでかぁ」

 

アスカ

「私も残念だけど、仕方ないよ。……そうだ。お出掛けの代わりにはならないけど、折り畳み傘があるので、燦ちゃんのお家まで送って行きますね」

 

「わぁっ、いいの? やった、ありがと! ……あ、送って貰うんだし、傘は私が持つよ」

 

アスカ

「そうですか? では、燦ちゃんの厚意に甘えさせて貰うね」

 

「うんうん。しっかり甘えんしゃい」

 

アスカ

「えっと、それじゃあ、もっと近寄ってもいいですか?」

 

「遠慮しないで、もっと近くに来てよ。濡れちゃうよ」

 

アスカ

「はぁぅ。……これくらい、ですか?」

 

「だめ。腕組んでいいから、もっと近く、だよ」

 

アスカ

「うぅ~。……今日の燦ちゃんは強引、だね」

 

「アスカちゃんとの楽しいお出掛けを雨に邪魔されたんだもん。これくらいの役得がないと割に合わないじゃん。だから、はい」

 

アスカ

「……では、失礼します」

 

「……自分で誘っておいて、アレだけど、ちょっと恥ずかしくなってきたかも」

 

アスカ

「……私もだよ。でも……」

 

燦&アスカ

「「雨も悪くないかなって」」

 

 

 

 

 

◆『魔法少女アスカちゃん』◆

 

 説明しよう。

 

 立花アスカは異世界の妖精を自称する黒猫の『燦』と出会い、彼女が持つどんな願いも叶えるという虹燦石(レインボーサンストーン)を守るために魔法少女アスカとなった。

 

 今日も魔法少女アスカは、世界征服を企み虹燦石(レインボーサンストーン)を狙う悪の組織『あるてま』と激しい戦闘をしている。

 

 

世良祭

「今日こそ、世界中の祭りを世良祭にする」

 

アスカ

「そんなことはさせません! 燦ちゃん、行くよ!」

 

「うん、アスカちゃん!」

 

アスカ&燦

「「ミラクル、メイクアップ!」」

 

 

 燦の持つ首飾りについた虹燦石(レインボーサンストーン)に、アスカが口付けをすると、虹色の光がキラキラと煌めき二人を優しく包み込んだ。

 

 

アスカ

「虹の煌めきに導かれし一輪の華!

燦々シャイン! 魔法少女アスカ、華麗にキラッと参上です!」

 

世良祭

「魔法少女アスカ。今日こそ倒す。お願い、ブリッカー」

 

ブリッカー

「「「リー!」」」

 

「出たな、ブリッカー! あいつらはレンガでできたゴーレム兵で、戦闘力自体は強くないけど、数だけは多いから気を付けて!」

 

アスカ

「はい! やあっ!」

 

世良祭

「くっ、結構やる。でも、虹燦石(レインボーサンストーン)を手に入れて世良祭を開催するまでは終われない」

 

「マズい! アスカちゃん、大技が来るよ!」

 

世良祭

「もう遅い。ソング・オブ・ダークフェスティバル♪」

 

アスカ

「くぅ、この歌を聴いていると、力が……抜けて」

 

「アスカちゃん!」

 

世良祭

「♪♪♪ あなたの負け。大人しく黒猫さんと虹燦石(レインボーサンストーン)を渡すなら、あなたの命までは取らない。どうする?」

 

アスカ

「……ふざけないで、ください。燦ちゃんも、虹燦石(レインボーサンストーン)も、あなたたちの野望を叶えるための、……道具なんかじゃありません!」

 

世良祭

「まだそんな力が残っていたんだ。でも、私には勝てない」

 

アスカ

「確かに、私一人じゃあなたに勝てないのかもしれません。ですが、私は一人ではありません! 燦ちゃん、私に力を貸して!」

 

「もちろんだよ。受け取って、アスカちゃん! 煌めけ、虹燦石(レインボーサンストーン)!」

 

アスカ

「はい! パワー燦々、キラッとレインボー! サンライト……」

 

世良祭

「くっ、ソング・オブ……」

 

アスカ

「ブレイカーーーっ!!!」

 

 

虹の煌めきが世良祭の歌を打ち消すように突き進み彼女を飲み込んでいく。

 

だがしかし。

 

 

世良祭

「……今のは少し危なかった。今日のところは諦めるけど次は負けない」

 

アスカ

「……ふぅ。なんとか追い返せましたね」

 

「ごめんね、アスカちゃん。こんな危険なことに巻き込んじゃて」

 

アスカ

「謝らないでください。私、燦ちゃんと出会えて、本当に良かったって思ってるんだよ。だから、ごめんじゃなくて、ありがとう、って言って欲しいな」

 

「……うん! ありがと、アスカちゃん!」

 

アスカ

「こちらこそ、私と出会ってくれてありがとう、だよ。これからもよろしくね、燦ちゃん」

 

 

 こうして魔法少女アスカの活躍によって世界の平和は守られた。

 

 しかし、悪の組織『あるてま』の脅威が無くなった訳ではない。

 

 戦え、魔法少女アスカ! 負けるな、魔法少女アスカ! 

 

 世界の命運はキミたちの頑張り次第なのだから。

 

 

 

 

 

『駄作』

『祭ちゃん可哀想』

『小学生からやり直せ』

『悪の組織あるてまとか草だわ。怒られるぞ』

『妖精なのか黒猫なのかはっきりしろよ』

『ソング・オブ・ダークフェスティバル。サンライトブレイカー。……ぷぷっ』

『祭ちゃんは四天王の中で最弱なのです。面汚しなのですよ』

 

 

「なんでさーーーっ!?」

 

アスカ

「あはは。即興で書いたにしては、よくできていると思うよ。私は好きだな、燦ちゃんの小説」

 

「お前らが私の書いた小説がどうしても読みたい、ってせがむから仕方なく書いたんだが! だったら、もっと褒めろよ、ちやほやしろよ、そして甘やかせよ! うがぁーーーっ!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(16~20)

◆『反省する猫』◆

 

「ふへぇ~、昨日は酷い目に遭ったよ。いや、私が原因なんだけどさ」

 

アスカ

「あはは……、それは災難でしたね」

 

「はにゃ~ん、アスカちゃんだけが癒しだよ。ちょーっと、名前を借りただけなのにさ。みんなして酷いと思わない?」

 

アスカ

「う~ん。でも、流石に悪の組織の一員にされたら、怒るのも仕方ないと思うけどなぁ」

 

「えと、アスカちゃん? 勘違いしていると思うから一応言うけど、怒られたんじゃなくて、めっちゃ続きを書くように催促されてクタクタなんだよね」

 

アスカ

「あれ、そうなんですか? てっきり私、……あぅ、早とちりするなんて恥ずかしいな」

 

「まぁ、きりん先輩や結からはやんわりと注意されたし。マネージャーさんは、うんあれだし。あながち怒られたっていうのも間違いじゃないからさ。……はぁ、なんだか思い出しただけで憂鬱になってきたかも」

 

アスカ

「えっと、そうだ。それじゃあ、他のメンバーの方々はどんな反応だったのですか?」

 

「……祭先輩に、次は負けないからって言われたし。ラビリット先輩は巨大ロボットに乗りたいって。魔法少女ものなのに。あと、神夜姫先輩はますこっと枠がいいって無茶言うし、あるてまのボスがやりたいってアルマ先輩が勝手に立候補するし。あっ、相葉先輩からは、魔法少女の味方をする謎の仮面の戦士を頼まれたんだった。それと、にわ先輩は神出鬼没な情報屋のマスターで、べんとー先輩は、半額弁当が食べれるなら何でもいいって一番扱いに困ること言われたんだよね。まぁ、こんな感じかな」

 

アスカ

「あ、あはは……。完成したら、超大作になりそうだね」

 

「いやいや。私、素人なんだけど! てか、みんな好き勝手言い過ぎじゃん!」

 

アスカ

「それだけ燦ちゃんを信頼してる、慕っているってことなんだよ。……たぶん」

 

「そこはちゃんと言い切ってよ、アスカちゃん!」

 

アスカ

「あは、私は間違いなく信頼してますし、慕ってもいますよ」

 

「ごっ、ごまかすの禁止! いぢわるばっかり言うアスカちゃんは嫌いになるからね。ちゃんと反省するように」

 

アスカ

「はーい。ちゃんと反省します」

 

はぅ、あっアスカちゃん。これ、壁どn……」

 

アスカ

「反省のポーズ、ですよ? お猿さんがしているの、見たことありませんか?」

 

「なんか違うようなっ、あっあっあっ、ごめんなさい。もう許して……

 

アスカ

「う~ん、どうしようかな。燦ちゃんが、ちゃんと反省できたらね。はい、反省のポーズは?」

 

「うぅ……、反省してます。にゃん」

 

アスカ

「よくできました。反省できて、えらいね」

 

「でへへ、……ってなんか違わない!?」

 

 

 

 

 

◆『絵心ない芸人猫』◆

 

「視聴者に煽られて、おえかきの海をやることになったけど。はぁ、気が進まないなぁ」

 

 

『頑張ってください、燦ちゃん。どんな絵でも私が正解しますから!』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃん……。そうだ、私には一番の理解者であるアスカちゃんがいるんだ! もう何も怖くないっ!

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

『やっぱり画伯だなって』

『一つ目おやじ』

『真実はいつも一つ! パンダに違いない!』

『大きさからして巨神兵だろ』

『因みに、アスカちゃんの見解は?』

 

 

「うぎぎっ、最初からお前らに期待してないし! お願い、アスカちゃん。届け、私の想いっ!」

 

 

『えっと。バク、かな?』立花アスカ✓

 

 

「………………威嚇中のオオアリクイ」

 

 

『アッハイ』

『下の小さいのはアリだったのか』

『確かにお腹黒いけどっ! それ腹巻きじゃん!』

『コレハオオアリクイデス、ハイ』

『オオアリクイに謝って!』

 

 

「アスカちゃ~ん?」

 

 

『えっと、あはは……。ごめんなさい』立花アスカ✓

 

 

「もーっ! おえかきの海は終わりっ! はい、ましゅまろ読むぞ」

 

 

『あ、逃げた』

『ましゅまろ助かる』

『残念です』立花アスカ✓

 

 

「えと、なになに。どうして黒猫さんは絵が下手なんですか? 幼稚園からやり直したらどうですか。って、喧しいわ! 下手じゃないし! 個性的なだけだが!」

 

 

『自爆芸かな?』

『ノリツッコミ?』

『個性的なのは認めてるんだな』

『くろねこさんさんさい』

『アスカままとセットで見たい』

『アスカしぇんしぇー』

 

 

『燦ちゃん。次はアスカ先生と一緒にお絵描きしましょうね』立花アスカ✓

 

 

「はーい、あすかしぇんしぇー! ……え、なにこの流れ」

 

 

『さぁ』

『ろりボイス助かる』

『ぼくもおえかきしゅる』

『もう一回遊べるドン!』

『おえかきから逃げるな』

『アスカちゃん鬼畜や』

 

 

 

 

 

◆『6月も最後なので』◆

 

アスカ

「突然ですが燦ちゃん。漢字の問題です」

 

「ホントに突然だね。いや、いいんだけどさ」

 

アスカ

「じゃじゃん。この漢字はなんて読むでしょう」カチッ

 

 

 

『血痕』

 

 

 

「えと、けっこんだよね」

 

アスカ

「はい、正解です。では、次の問題です。じゃん」カチッ

 

 

 

『仕様』

 

 

 

「しよう、だね」

 

アスカ

「またまた正解です。それでは次が最後です。ででんっ」カチッ

 

 

 

 

『飛鳥』

 

 

 

 

「あすか、なのは分かるんだけどさ」

 

アスカ

「はい、これで全問正解ですね」

 

「漢字クイズにしては簡単すぎない?」

 

アスカ

「そ、そんなことありませんよ。あっ、急に用事を思い出したので失礼しますね!」

 

「え、アスカちゃん!? ……行っちゃった」

 

 

 

後日

 

 

 

燦?

『けっこん、しよう、あすか』

 

アスカ

「えへ、えへへっ。もう一回、もう一回だけ」

 

燦?

『けっこん、しよう、あすか』

 

アスカ

「あは。はい、喜んで! きゃーっ!

 

 

 

 

 

◆『海猫、山猫、家猫、素猫?』◆

 

 

 

今年の夏は海猫燦と山猫燦、どっちになりますか?

 あと、アスカちゃんはどっちの燦ちゃんが見たいですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「どっちにもならないが! てか、海猫ってもう猫じゃないし!?」

 

アスカ

「あはは……。きっと、海派なのか山派なのか、ってことを質問しているんだと思いますよ。因みに、海猫はチドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥ですね」

 

「流石アスカちゃん! この分かりづらいまろを読み解くなんて。私は普通にくそまろかと思ってたのにさ」

 

 

『こくごよわよわねこ』

『そもそもにゃって言わないから猫じゃないだろ』

『アスカ先生の解説助かる』

『メガネ似合いそう』

『にゃって言ったり言わなかったりしろ』

 

 

「は? ちゃんと猫だし。猫だからってさ、いつもにゃって言うと思わないで欲しんだが」

 

 

『いや、元々そういう設定だったじゃん』

『キャラ設定否定するなよ』

『キャラ設定は置いてきた。この戦いについていけそうにないからな』

 

 

アスカ

「はいはい。燦ちゃんは可愛らしい子猫ですので話を戻しましょうね」

 

「……はーい」

 

アスカ

「それで、結局のところ燦ちゃんは海派ですか。それとも山派ですか?」

 

「えと、いっ家派? 海も山も陽キャがうぇーいしてる嫌なイメージしかないし」

 

アスカ

「え、えっと、……その答えはちょっと。どう反応していいか困っちゃう、かな」

 

あっあっあっ、今のなし! えと、やっぱり夏と言えば海だよね! アスカちゃんの露出度の高い姿を合法的に見れるし!」

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

うぇ!? 今のもなし! 水着っ! アスカちゃんの可愛い水着がね、その、アレでそれだから……」

 

アスカ

「……うれしい! 私も、海がいいなって思ってたんです。水着を着た燦ちゃんを、見たいなって」

 

「え、アスカちゃんも!? これってやっぱ相思相愛じゃん」

 

 

『エンダー』

『おめでとう』

『俺も水着黒猫燦みたい』

『デッサンでいいから! 誰か頼む!』

『ぺったんに似合うスクール水着でよろ』

 

 

アスカ

「でも、露出度の高い姿を合法的に見れるっていうのは、そのっ、よくないと思うかな」

 

「うっ、だよね」

 

アスカ

「そういうのは……ごにょごにょ(二人っきりのときに、ね)

 

はあぅ!? ……うん、それまで我慢する」

 

 

『最後なんて言ったんだ』

『ミュート助からない』

『何を我慢するんだよ』

『何はともあれ、てぇてぇってことだけは俺にも分かった』

『上に同じ』

『同感』

 

 

 

 

 

◆『水着選びは慎重に』◆

 

アスカ

「むぅ、こうなったらじゃんけんで決めましょう」

 

「望むところだよ」

 

 

アスカ&燦

「「じゃんけん、ぽん」」

 

 

アスカ

「チョキなので、私の勝ちですね」

 

「うぐぐっ、……負けた」

 

アスカ

「それでは、私の選んだこの水着を試着してくださいね?

 

「むっ無理だから! やっぱ今の勝負なし! そうだ、三回勝負。三回勝負にしよう!」

 

アスカ

「だめです。もうっ、往生際が悪いよ」

 

「だってそれ、学校指定にもなってる、子ども用のスクール水着じゃん!」

 

アスカ

「はい、そうですよ。あ、あとでちゃんとゼッケンもつけるので、海で迷子になっても安心ですね」

 

「そうじゃないってば! 私、高校生。これ、小学生用。あんだーすたん!?」

 

アスカ

「……ふふっ。ごめんなさい、冗談です。燦ちゃんの反応が面白くて、つい」

 

「もうっ、もーっ! アスカちゃん!」

 

アスカ

「あは、謝るから許してください。ちゃんと燦ちゃんに似合う水着を選びますから」

 

「むむっ、信じるからね! 今度こそちゃんと選んでよ!」

 

アスカ

「はい、任せてください。……あ、この水着可愛いし、燦ちゃんに似合いそうですよ」

 

「あ、可愛い。って、それはペット用だよ!」

 

 

 







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あるてまれ外伝『くそまろ職人の黒染スレイというVtuberを知ってますか?』

はい、こんにちは。

今回は、私が企画した『虹創作雑談』配信でみなさんと一緒に考えたキャラクター、黒染スレイ(くろそめすれい)ちゃんのお話です。

新しいあるてま二次虹のメンバーなので仲良くしてあげてくださいね。

彼女の詳細は、あとがきに載せておきますので、最後まで目を通して頂けると嬉しいです。

追記:素敵なファンアートを頂いたので、許可を得た上であとがきの方に掲載しております。良かったらどうぞ。



配信の様子はこちらからどうぞ
https://t.co/0Cn98oducK?amp=1

※配信後に加筆修正している箇所がありますのでご了承ください。



◆『くそまろ職人の黒染スレイというVtuberを知ってますか?』◆

 

黒染スレイ

「みんなこんぞめー。バーチャル世界の天に立つ女、黒染スレイとはこのあたしのことよ」

 

 

『知ってる』

『相変わらずの口上だよなぁ』

『こんぞめー』

 

 

黒染スレイ

「今日の配信はにっくきライバル、立花アスカに送りつけるくそまろを作る配信よ」

 

 

『よっ、専属くそまろ職人!』

『くそまろ送っても喜ぶだけだぞ』

『学習しろ』

 

 

黒染スレイ

「はぁ? はい、クソコメしたアンタらは土下座~っ! 今度こそ立花アスカに、くそまろは許してくださ~いって、負けを認めさせるのよ! 見てなさい!」

 

 

『即落ち2コマの展開が見えた』

『許してくださいって言うのはレイちゃまの方なんだよなぁ』

『いつもくそまろは愛って言ってるしプロポーズかな?』

 

 

黒染スレイ

「ぷっ、プロポーズじゃねーし! 立花アスカに送るのはただのくそまろだ!」

 

 

『やっぱりくそまろ(愛)じゃん』

『はいはい』

『アスカちゃん好きすぎだろ』

『てぇてぇ』

『これとてぇてぇとか罰ゲームだろ。アスカちゃんが可哀想』

『優雅が崩れているぞ』

『顔だけはいいのに中身がなぁ』

『だから初見に逃げられるんだぞ』

『初見ほいほい(ただし素通りされる模様)』

 

 

黒染スレイ

「ぐぬぬっ……。バーカ、バ~カ! そうやってす~ぐてぇてぇだの百合だのって、アンタら頭にましゅまろ詰まってるんじゃないの? ぷぷっ、あたくちがそのなぁ~んの役にも立たないましゅまろを、良質なくそまろに取り換えてあげましょ~かぁ?」

 

 

『あ、結構です』

『間に合ってます』

『頭にくそまろ詰まっている奴には言われたくない』

 

 

黒染スレイ

「んがぁ!? あたしのせっかくの厚意を無下にするなんて、土下座! 今すぐ土下座しろ!」

 

 

『は?』

『切り取りました』

『また炎上させるぞ』

『あぁ~あ、くそまろも今日で見納めかぁ』

 

 

黒染スレイ

「あっあっ! ちょっ待って、今のはなし! ごべんなさい。謝るから、もう炎上はイヤなんだよ!」

 

 

『ま~た土下座してるよ』

『流石は某ポンコツ黒猫さんの下位(上位?)互換』

『土下座のモーションが無駄にハイクオリティなのが腹立つ』

『自作だっけ?』

『才能の無駄遣い草』

 

 

黒染スレイ

「はい、おしまい! あたし、ちゃんと謝ったからね。もう炎上はなしよ。それじゃあくそまろを作っていくわよ」

 

 

『結局くそまろは作るのか』

『懲りないね』

『それがレイちゃまだもん』

『天に二物ではなく汚物を貰った女』

『○そ、じゃなくて草』

 

 

黒染スレイ

「うっ、右手が疼く。くそまろを書けと轟き叫んでいるわ! ……よし、できた!」

 

 

 

 

あっ、あぅ、あすっ、っあす、あすっ、あぅあっ

 すかっ、すっ、すぁっ、ああっ、あすっ、あすかちゃっ

 かぅ、あかっ、あかつ、すかっ、すかぁ、っとろ、

 すっ、あすっ、あしゅ、あしゅしゅ、あしゅっ、っら、

 きっ、きゃ、あすっ、きゃ、ちゃっ、アスかーちゃん

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

『はやい!』

『そして意味不明!?』

『草まろぉ』

『これは紛れもなくくそまろですねぇ』

『語彙力ないなった』

 

 

黒染スレイ

「芳醇なク○の香りが鼻孔をくすぐる、質・量ともに最高級の、我ながら完璧なくそまろね」

 

 

『流石はくそまろソムリエ1級』

『???』

『凡人には理解できない領域にいるよね』

『こんぞめです。今日も楽しそうな配信ですね』立花アスカ✓

『アスかーちゃん!?』

『アスカちゃんもよう見とる』

 

 

黒染スレイ

「あぁっ!? 立花アスカ、いるならコメントしろよな! ほら、どうよこのくそまろは! 今ならくそまろって認めれば、送りつけるのだけは許してあげるわよ! ほらぁほらぁほらぁっ! なんとか言ったらどうなのぉかしらぁ~」

 

 

『なんとか』

『今日も素敵なましゅまろですね』立花アスカ✓

『素敵な、ましゅまろ?』

『アッハイ』

『アスカちゃん、有名じゃない頃からましゅまろ貰うことに憧れていたから……』

 

 

黒染スレイ

「そんな、もうだめだ、おしまいだぁ。うぅっ、また勝てなかった……」

 

 

『お約束』

『分かってた』

『ここまでテンプレ』

『てか、このくそまろ縦読み?』

『あっ』

『にやにや』

『ほぉほぉ』

『これはてぇてぇのかほりがしてきた』

『ク○臭いてぇてぇはちょっと』

 

 

黒染スレイ

「縦読み? あぁぁぁっ!? いつもの○ソ、じゃなくて癖で隠し切れない知性がぁぁぁあああ!?」

 

 

『知性?』

『そんなものはないです』

『愛だよ、これは』

『縦読みくそまろは鉄板だもんね』

『ねぇねぇ、くそまろのつもりが公衆の面前で告白して今どんな気持ち? ねぇ、ねぇ、ねぇ!』

『煽っていいのは煽られる覚悟のある奴うんたらかんたら』

 

 

黒染スレイ

「ちがっ、これはそういうのじゃなくて!? 仲良しじゃねーし! あぁもうっ、立花アスカもあたしのライバルなら反論しろよボケがぁ!」

 

 

『私もスレイちゃんのこと、好きですよ』立花アスカ✓

『自称ライバル』

『仲良く喧嘩しな』

『アスレイ助かる』

『これと仲良くできるとか尊敬するわ』

『たしカニ』

 

 

黒染スレイ

「土下座、土下座するからぁ。もぅ許してくださぃ……」

 

 

『だーめっ』

『その土下座に価値はない』

『もっとてぇてぇしろ』

 

 

黒染スレイ

「うっさいわボケェ!? あぁもう。明日コラボなのに、どんな顔すればいいのか分からないじゃない」

 

 

『笑われればいいと思うよ』

『ス”レイ”だけに?』

『座布団1枚!』

『くそまろ投げつけて目潰しすればいいんじゃね(鼻ほじ』

『それいつもやってるやつwww』

『そして返り討ちに遭うんだな。分かります』

『まーた負けてる』

 

 

黒染スレイ

「まだ負けてないし! くそっ、今日は配信終わり! 立花アスカ。明日のコラボでとっておきのくそまろを投げつけてあげるから、首を洗って待ってなさい! それじゃあみんな、お疲レイちゃま~」

 

 

『お疲レイちゃま~』

『お疲レイちゃま~。明日のコラボで負けるの楽しみにしてる』

『お疲レイちゃまでした。ましゅまろ楽しみにしてますね』立花アスカ✓

『くそまろだ!』黒染スレイ

 

 

 




○原作○
『美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!』

○テーマ○
『立花アスカのライバル個人Vtuber』

○設定○

名前
 黒染スレイ(くろそめすれい)


容姿
 短髪、ボーイッシュ、スレンダー、女の子だけど見た目は王子様(ただし、見た目詐欺)


性格
 優雅を気取るもすぐに調子になって失敗する性格。

 一言で表すと三下。


特徴
 一人称はあたし。ただし、自分では私と言っているつもりらしく、コメントなどでは私と表記している。
 
 クソマロ製造が趣味。

 他人を煽る言葉が呼吸をするかのように出てくる。ただし、即落ち2コマしてしまう。

 意外なことに慎重な一面もあるが結局は地雷を踏みがち。

 土下座を強いるのが口癖で、何故か気が付くと自分が土下座をしている。

 語彙力が堪能だがクソマロ限定でしか発揮されない。才能の無駄遣い。そしてクソマロなのでその語彙力ですら発揮できないことが多い。

 ホラーが大の苦手で、ホラーゲーム中はしおらしくなり終始悲鳴をあげている。

 特技はイキって煽って土下座して命乞いをすること。


サンプルエピソード
 最初はVtuberのリスナーとしてクソマロを嗜んでいて、有名なクソマロ職人として活動していた際の名前は黒染魔楼(くろぞめまろう)。

 他のリスナーにクソマロを送ることしか取り柄のない可哀想な奴扱いをされて、売り言葉に買い言葉で有名Vtuberになって見返してやるとデビューを果たす。

 しかし、Vtuberの世界は甘くないと分かり、手っ取り早く有名Vtuberになるために必要なのはコネだと考え、有名な企業所属のVtuberと接点のある個人Vtuberと仲良くなろうと画策する。

 そこで目を付けたのが黒猫燦と繋がりのある個人Vtuberの立花アスカでだった。

 早速コラボの依頼をしたら有名な(クソ)マロ職人として知っていたらしく、とんとん拍子に話が進んで初コラボは視聴者参加型のマロ投げ合戦を行うことになる。

 そこでクソマロを立花アスカに何度も投げつけるも、悉く不発に終わってしまい、クソマロ職人として惨敗したのを切っ掛けにライバルとして認めるようになった。

 それからは当初の目的を忘れて、立花アスカに自分のマシュマロをクソマロと認めさせようと何度もクソマロを送りつけるようになる。

 後日、黒染スレイについて立花アスカが配信で語っている。話を大まかにまとめると、話をしていて飽きない子で、才能に満ち溢れているのに、その才能を無駄にしか使えず、それでも自分の好きを追求しているところに惹かれ、同時にそのせいで危うさもあってなんだか放っておけなかったらしい。

 本人曰く、お酒が飲めないのではなく、お酒を飲むと知性が溢れてクソマロが書けなくなるから飲まないらしい。※リスナーは嘘だと決めつけている。

 配信の切り忘れをした際に、クソマロ職人という唯一の才能を褒めてくれた立花アスカへの想いや本音をぶちまけたことがある。

 焼きマロ問題によって、大量のクソマロを有名Vtuberに送りつけていることが問題となって炎上。

 この件で土下座謝罪会見をして、私のクソマロは焼きマロではなく愛だと語って鎮静化を図るも、有名Vtuberの過激派リスナーに許されるはずもなく失敗に終わる。

 そうしてクソマロを通報されることに怯える生活を余儀なくされ、日に日に疲弊していく様子を心配した立花アスカに慰められ、最終的に彼女の専属クソマロ職人となった。


サンプルボイス
 「バーチャル世界の天に立つのはこのあたし、黒染スレイよ」
 
 「勘違いしないでよ、助けた訳じゃないわ! アンタを最初にクソマロでスレイするのはこのあたし、黒染スレイって決まっているのよ。だから、こんなモブごときにやられるなんてあたしが許さない!」
 
 「さぁ、かかっていらっしゃい! このあたしが相手に、あぁぁぁあああ!? ちょっと、てめぇこら! 集団暴力だめだって! あっ、タンマ。ちょっ、立花アスカ! 笑ってないで助けろよ!」 
 
 「は? クソマロは愛だぞ。ちっ、にわかがクソマロ語るなよ。頭マシュマロかよ」
 
 「はい、土下座~っ。これはもう土下座でしょ。はぇ、……ごべんなさい」
 
 「黒猫さんってさ、もしかして友達いないの? ぷぷっ、あたくちがおともだちになってあげまちょうか~。おぉ~よしよし、ともだちいないのにいきててえらいでしゅね~」
 
 「っつしゃ! やーい、ざーこざーこ! ……って、ちょっと待って! こ”へ”ん”な”さ”い”ぃぃぃ! あっあっ、それだけは、それだけはどうかご慈悲をぉぉぉ!」

 「ちょっ!? ホラゲだけは、ホラゲだけは勘弁してぇぇぇっ!」


サンプル配信タイトル
 【コラボ】視聴者参加型マロ投げ合戦じゃい!【黒染スレイ/立花アスカ】
 【コラボ】今日こそ立花アスカにクソマロで勝つ【黒染スレイ/立花アスカ】
 【雑談】土下座すればクソマロの極意を教えてあげる【黒染スレイ】



※原作ガイドラインを遵守する限りにおいて、二次創作・三次創作・なりきりをすることは自由にして頂いて大丈夫です。
 
 ただし、その際は私の方に一言連絡を入れた上で、他の方に迷惑を掛けないことを念頭におくようにお願いします。

※早速ファンアートを頂きました。Ceruleaさん、ご協力ありがとうございます。



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(21~25)





◆『私回文V化したわ』◆

 

「……」ぶつぶつ

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

「すみでミス。トマト的。う~ん、だめだ!」

 

 

アスカ

「さっきからずっと考え事してるみたいですが、どうしたんですか?」

 

 

「きのうの配信のことなんだけど、次のコラボで回文クイズすることになってさ。それで、練習のつもりで回文を考えてるんだけど、全然思いつかなくて困ってたんだよね」

 

 

アスカ

「それは大変ですね。私に手伝えることはありますか?」

 

 

「のーとがあったら貸して貰おうかな。こういうのって書いた方が浮かびそうな気がするし」

 

 

アスカ

「分かりました。えっと、使ってないノートが確かこの辺に……」

 

 

「しんぴんじゃなくていいよ。何なら切れ端みたいなのでもいいから」

 

 

アスカ

「えっと、それならルーズリーフでもいいですか?」

 

 

「るーずりーふでいいよ。ありがと、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「どう致しまして。あ、鉛筆とシャープペンシルのどっちを使いますか?」

 

 

「しゃーぺんかな」

 

 

アスカ

「分かりました。そう言えば、次のコラボまでどれくらいの猶予があるんですか?」

 

 

「のこり二日はあったはず。土日のどっちかで、都合の合う日にやるって話だから」

 

 

アスカ

「そうですか。それならオフコラボじゃないみたいですし、折角なので燦ちゃんの隣で応援しようかな?」

 

 

「き、緊張するからそれは止めて……」

 

 

アスカ

「そっか、残念。それじゃあ燦ちゃんが回文クイズを頑張れるように、すっごいご褒美を用意して待ってますね」

 

 

「すっごい、ご褒美?」

 

 

アスカ

「そうです。頑張ったご褒美に、燦ちゃんのために買った、こっこれ、着て待ってるから」

 

 

「……ごくりっ」

 

 

 

 

 

後日

 

 

 

 

 

アスカ

「回文クイズで負けちゃった燦ちゃんを励ましたくて、恥ずかしいけど穿いてみたの。……どう、かな?」

 

 

「……だめだ」

 

 

アスカ

「え、えぇ!? 燦ちゃん、しっかりしてください!」

 

 

「中身、下着、すご過ぎた。しみかな」

 

 

アスカ

「染みじゃなくて燦ちゃんの鼻血ですよ!」

 

 

「既にデス」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、気を確かに! わっ、えっと、あっ。今、楽な態勢にしますから! 太ももに頭を乗せてください」

 

 

「ショーツ、お、よし」ガクッ

 

 

アスカ

「燦ちゃん!? ……気を失っちゃったみたい」

 

 

「うぅん」

 

 

アスカ

「今日はお疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいね」

 

 

「……猫もこもこ猫もこもこね」

 

 

アスカ

「あは、寝言まで回文になってる。可愛い。……誰も見てないし、これくらいのご褒美は、あげてもいいよね?」

 

 

「……んぅ、ぅ」

 

 

アスカ

「あは。燦ちゃんに、私のこの回文(すきのしるしのきす)が分かるかな?」

 

 

 

 

 

◆『恋文事件』◆

 

アスカ

「あはは……。恋文、貰っちゃいました」

 

 

「は?」

 

 

アスカ

「その、一人で読むのは恥ずかしいので、付き合ってくれませんか?」

 

 

「……分かった。アスカちゃんにふさわしい相手かどうか、私が見極めるよ」

 

 

アスカ

「よかった。ありがとうございます。それでは読みますね」

 

 

 

『アスカへ』

 

 

 

「は? はい、だめー。いきなり呼び捨てとか陽キャじゃん。絶対女遊びしてるし、そんな奴にアスカちゃんはあげませーん」

 

 

アスカ

「まぁまぁ、落ち着いてください。もー、まだ本文にすら入ってないのに。続き読みますよ」

 

 

 

『突然のお手紙で驚いたことでしょう。

 ですが、アスカを想う俺の気持ちは日に日に大きくなっていき、どうしてもこの内に秘めた想いを打ち解けたくなり筆を執った次第です』

 

 

 

「は? は??? 前置き長すぎ。てか、いつもウェーイしか言わないくせに、取り繕った文章が生理的に無理だから」

 

 

アスカ

「燦ちゃん。会ったこともない人を悪く言うのはよくないよ」

 

 

「で、でも!」

 

 

アスカ

「めっ!」

 

 

「うーっ、うぅーっ。やっぱり無理! アスカちゃんは誰にも渡さないから! こんなものっ!」

 

 

 

アスカから手紙を奪い取った燦がビリッビリッと破り捨てる

 

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? あ、お手紙が……」

 

 

「アスカちゃんは私だけ見てればいいの! 分かった!」

 

 

 

壁際に追い込み壁ドンをする燦

 

 

 

アスカ

「きゃっ!? ……は、はぃ」

 

 

「アスカ……」

 

 

アスカ

「燦、ちゃん……」

 

 

 

二人の顔が徐々に近づいていき、そして……

 

 

 

 

 

アスカ

「なんて、きゃーーーっ! えへ、えへへっ。もー、燦ちゃんったら大胆だよぉ!」

 

 

「どうかしたの!?」

 

 

アスカ

「ひゃんっ!? え、燦ちゃん。どうしてここに!?」

 

 

「忘れ物したから合鍵でお邪魔してて、さっき悲鳴が聞こえたから慌てて駆け付けたんだけど……、良かった。無事みたいだね」

 

 

アスカ

「は、はい。そのっ、ご心配をお掛けしたようで、ごめんなさい」

 

 

「ううん、アスカちゃんが無事なら別にいいよ。えと、それって手紙だよね。もしかして脅迫文!?」

 

 

アスカ

「えっと、そのっ、違くて(ネットのアドバイスを参考に、燦ちゃんに嫉妬して欲しくて、自分宛てに恋文を書こうとしていたなんて言えないよぉ)」

 

 

「あ、分かった! ファンレターだね。私も事務所宛てに届いたのをよく貰ってるんだよね」

 

 

アスカ

「……え? あ、はい! そうなんです。ファンレターなんです。ただ、読んでいたら恥ずかしくなって、つい悲鳴を上げてしまったんです!」

 

 

「あぁ~、分かる。私も枕を抱きしめてごろごろすることあるもん」

 

 

アスカ

「あは、褒められて照れちゃう燦ちゃん可愛いです」

 

 

「うぅっ、恥ずい。……あれ、そう言えば事務所にファンレターが届くのは分かるけど、アスカちゃんって個人勢だし、自宅の住所とか公表してなかったはずじゃ……」

 

 

アスカ

「あっ」

 

 

「え、もしかして身バレ!? あわわわっ!? どうしようどうしよう。えと、えと、そうだ! マネージャーさんなら対処法とか知ってるかもっ!」

 

 

アスカ

「あ、あのっ、待って! 燦ちゃん、お願いだから話を聞いてください!」

 

 

 

その後、大事になる前に出来心から自作自演しようとしていたことを告げることになり、しばらくの間、罪悪感と羞恥心からまともに顔を合わせることができなくなるアスカであった。

 

 

 

 

 

◆『ビキニと言えば?』◆

 

「この間はアスカちゃんが私の水着を選んだから、今日は私がアスカちゃんの水着を選んであげる」

 

 

アスカ

「えっと、お手柔らかにお願いしますね」

 

 

「うーん、アスカちゃんはスタイルがいいし、やっぱりビキニかな?」

 

 

アスカ

「あんまり露出が多いのは、その、恥ずかしいので……」

 

 

「それなら、……あっ! これ、これがいい! アスカちゃんには絶対に似合うから!」

 

 

アスカ

「え、えぇ!? これですか!」

 

 

「あの伝説の貝殻ビキニだよ! アスカちゃんが着てるとこ見たい見たい!」

 

 

アスカ

「はぅ、でっでもこれは流石に……」

 

 

「十秒、いや一瞬だけでいいから! 冥途の土産にしたいの。少しだけ、チラッと見るだけで満足する!  おねがいおねがい!」

 

 

アスカ

「あ~、う~っ。……燦ちゃんが、そこまで言うなら」

 

 

「やった! アスカちゃん大好き!」

 

 

アスカ

「で、でも試着するだけですからね! 今後は絶対に着ませんから!」

 

 

「うんうん、約束する。ほら、早く早く!」

 

 

アスカ

「も、もー。………………仕方ないなぁ」

 

 

「ど、どう!? 着れた? もう開けていい!」

 

 

アスカ

「ま、待ってください。…………は、はい。……いいですよ」

 

 

「ふわっ、……綺麗」

 

 

アスカ

「さっ燦ちゃん。はやく、早く閉めて、くださぃ」

 

 

「はぁはぁ、うん。……もっと近くで見ていい?」

 

 

アスカ

「……んっ。今日だけ、だよ」

 

 

「はぁ、っ、はぁ。アスカちゃんの白い肌、赤くなってきてるよ」

 

 

アスカ

「ぁ、……んぅ、燦ちゃんが、そんなに、見詰めるからぁ」

 

 

「貝殻、めっ捲るよ? いいよね?」

 

 

アスカ

「あっ、……だめぇ。見ちゃ、あぅ、んぅ……」

 

 

 

 

 

『お客様、ご試着はお済みでしょうか? 次のお客様がお待ちでして、お済みでしたら申し訳ありませんが交代して頂きたいのですが、どうでしょうか?』

 

 

 

 

 

アスカ

「は、はひっ!? すぐに代わります!」

 

 

「……はぁ。いいところだったのに」

 

 

アスカ

「さ、流石にここじゃだめだよ」

 

 

「うーっ」

 

 

アスカ

「……もー、仕方ないなぁ。二人っきりのときに、また着てあげますから。折角のお買い物なんですよ。機嫌直してください」

 

 

「……ほんとに!?」

 

アスカ

「はい。ですから、この後は真面目に水着を選んでくださいね。約束ですよ?」

 

「うんっ!」

 

 

 

 

 

◆『理想は現実』◆

 

アスカ

「つーん」

 

 

「えと、アスカちゃん? なにか怒ってたりする?」

 

 

アスカ

「怒ってないもん。拗ねてるだけだもん」

 

 

「拗ねてる? え、なんで?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんの理想の女性じゃないことなんて、全然、これっぽっちも、気にしてませんしぃ」

 

 

「うっ、それは……」

 

 

アスカ

「燦ちゃんは自分が好きなんですよね。私なんて眼中にないくらいに」

 

 

「あぅあぅ。えと、違くって……」

 

 

アスカ

「じゃあ、私のこと、どう思っているんですか?」

 

 

「アスカちゃんのことは、そのっ、……うぅ~」

 

 

アスカ

「どう、思ってるか。燦ちゃんの口から、聞きたいな?」

 

 

「すぅ~はぁー。……好き。理想の女性とか関係なく、一人の女性として、大好き」

 

 

アスカ

「ふ~ん。でも、燦ちゃんは可愛い女性Vtuberが大好きだもんね。私への想いも、お遊び、ってことかな?」

 

 

「うぅ~、……ちゃんと好きだもん」

 

 

アスカ

「どれくらいですか?」

 

 

 

 

 

選択肢

『彼氏になりたいくらい』←

『彼女になりたいくらい』

『は? めんどくさい女だな。ちょっと黙れよ』

 

 

 

 

 

「彼氏になりたいくらい」

 

 

アスカ

「じゃあなんで理想の女性に選んでくれなかったの? 酷いよ、燦ちゃん!」

 

 

ぴぃ!

 

 

 

 

 

BAD END『理想の女性に選ばれなくて……』

 

 

 

 

 

「……え、刺されたんだけど。このアスカちゃん過激すぎない?」

 

 

アスカ

「あはは……。ヤンデレなアスカちゃんに愛され過ぎて夜も8時間しか眠れない黒猫さん、ってタイトルですから。仕方ないかと」

 

 

「苦笑いしてる場合じゃないからね!? てか、ノベルゲームを作ったので感想くださいって話だけど、なんで私たちをモデルにしたヤンデレものなのさ! 開始五分も経ってないのに、ノベルゲーなのに既に五回も死んでるんだが!」

 

 

アスカ

「あ。……彼女になりたいくらいでもだめでしたね」

 

 

「は? いやいやっ、なんで一番ない選択肢が正解なのさ!」

 

 

アスカ

「えっと、壁ドン、アゴクイ、仲直りのキス。という流れみたいですね」

 

 

「……ないわー。そもそもさ、理想の女性をテーマにしたらしいけど、そこでヤンデレを選んでる時点でないよね」

 

 

アスカ

「それじゃあ、燦ちゃんの理想の女性はどんな感じなんですか?」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「教えて、欲しいな?」

 

 

「えっと……」

 

 

 

 

 

選択肢

『もちろんアスカちゃんだよ』←

『だから、私に決まってんじゃん』

『は? めんどくさい女だな。ちょっと黙れよ』

 

 

 

 

 

「もちろんアスカちゃんだよ」

 

 

アスカ

「……ふーん。でも、昨日はそんなこと言ってくれなかったよね。みんなの前じゃ言えないってことは、やっぱり私のことは遊びだったんだ。……酷いよ、燦ちゃん」

 

 

「あ、アスカちゃん。なんで包丁を持って、やっ、やめっ、……ぴぃ!?

 

 

 

 

 

BAD END『理想の女性だなんて、嘘つき……』

 

 

 

 

 

「え、また刺されたんだけど。クソゲー過ぎない?」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

 

 

 

◆『七夕にお願い事』◆

 

アスカ

「今日は七夕なので、織姫に倣ってポニーテールにしてみました。似合ってますか?」

 

 

「すごくいいと思う! 触っていい?」

 

 

アスカ

「はい、どうぞ」

 

 

「ふぁ~、髪さらさらでシルクみたい。握った感触も癖になるし、それに、揺れる度にアスカちゃんの香りがする。……ふぅーっ」

 

 

アスカ

「きゃっ!? もー、いたずらするなら触らせてあげませんよ」

 

 

「うぅ、ごめんなさい。うなじが綺麗だったから、つい。謝るから、もっと近くで見てもいい?」

 

 

アスカ

「も、もー。……仕方ないなぁ」

 

 

「ありがと、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「んぅ、……燦ちゃん。鼻息が、んっ、くすぐったいよ」

 

 

「すんすん。そんなこと言いながら、しっぽふりふりして、誘ってるのかな?」

 

 

アスカ

「やっ。そんな、つもりじゃ……」

 

 

「大丈夫、優しくするから。だから、今日は私だけの織姫でいろよアスカ」

 

 

アスカ

「……はい。私の彦星さま」

 

 

 

 

 

「むにゃむにゃ、……アスカちゃん。ふへっ、ふへへっ」

 

 

???

「いや、サンタに『アスカちゃんともっと仲良くなりたい』って願い事されてもね。今、七月だよ。それにクリスマスツリーは短冊を飾る笹の代わりにはならないからね。……まぁ、今日は七夕だし、一日くらいなら良い夢見させてあげるけどさ。今回だけだよ、ホント」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(26~30)

◆『似たもの同士?』◆

 

アスカ

「次のオフコラボの件ですけど、燦ちゃんは何かやりたいこととかありますか?」

 

 

「うーん、ゲーム配信かな。楽だし」

 

 

アスカ

「いいですね。それなら、ジャンルはどうしましょうか? 夏なのでホラーとかが人気なんですかね?」

 

 

「えぇー、ホラーはちょっと。……できればアスカちゃんと仲良く遊べるやつがいいなー、なんて」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……、はい! 私も燦ちゃんともっともーっと仲良くなりたいです! それじゃあ、えっと、……ポッ〇ーゲーム。なんて……、どう、かな?」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「……な、なんちゃって。もー、冗談なんですから、燦ちゃんも何か言ってくださいよ」

 

 

「私は、したいな。アスカちゃんとポ〇キーゲーム」

 

 

アスカ

「……え」

 

 

「アスカちゃんは、私と、したくないの?」

 

 

アスカ

「えっ、えぇっ!? わ、私も、……きゃっ!? 燦ちゃん……、そのっ、顔が近い、よ」

 

 

「耳まで真っ赤になってる。アスカは可愛いな」

 

 

アスカ

「あっ、あぅ。そんな、急に……」

 

 

「……私のものになれ、可愛い子猫ちゃん」

 

 

アスカ

「囁いちゃ、あっあっ、だ、だめぇーーーっ!?」

 

 

 

 

 

ちゅんちゅん

 

 

 

 

 

アスカ

「はぁぅ~、こんな夢を見るなんて……。燦ちゃんともっと仲良くなりたいって、短冊に書いてお願いしましたけど。だからってこんな、こんなの……、はしたないよぉ」

 

 

 

 

 

◆『告白?』◆

 

「負けたーーーっ!」

 

 

アスカ

「今日は私の勝ちでしたね。……それでは、視聴者さんが選んだ罰ゲーム、『負けた方が勝った方に告白をする』をどうぞっ」

 

 

「ぐぬぬぅ~っ……。えと、罰ゲームの内容だけどさ、違うのにしたいなー。なんて」

 

 

アスカ

「あは、だめです」

 

 

「ほら、こういうのはムードが大事だって言うし! みんなも見てるしさ」

 

 

アスカ

「私は別に気にしませんよ? はい、他に言い分がないのであれば、罰ゲームを続行しましょうね」

 

 

「うぅーーーっ。……分かったよ。それじゃあ告白します」

 

 

アスカ

「はい。……どうぞ」

 

 

「私、黒猫燦は、……えと、た、立花アスカの、こっことを……」

 

 

アスカ

「私のことを?」

 

 

「あ、ぁ、あっ……」

 

 

アスカ

「頑張れ、燦ちゃん!」

 

 

「あっあっ、あっ、あぁー、あいっ、……あい、すを勝手に食べてごめんなさい!」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんの、意気地なし」

 

 

「うっ、そんな目で見ないで……。でもでもっ、こ、これだって歴とした告白だもん」

 

 

アスカ

「……はぁ。仕方ないなぁ、もー。今回だけですよ」

 

 

「うん!」

 

 

アスカ

「でも、……次はちゃんとした愛の告白をしてね」ぼそっ

 

 

「う、うん。……善処します」

 

 

 

 

 

◆『ぴ〇んでぱおん』◆

 

「最近、ぴ〇んとかぱおんとかよく聞くんだけど、アレってどういう意味なんだろうね?」

 

 

アスカ

「えっと、私も中学生や高校生の間で流行ってる言葉、ということくらいしか知らないんです。力になれず、すみません」

 

 

「そっか、こっちこそごめんね」

 

 

アスカ

「い、いえ。……やほーで調べてみましょうか?」

 

 

「そうだね。えっと、ぴ〇ん、意味で検索っと」

 

 

アスカ

「あ、出ましたね。……えっと、嬉しいときや悲しいときなど泣きたい気持ちを表す言葉、だそうです」

 

 

「へぇー、ぱおんはその上位みたいな感じの言葉らしいね。ぴ〇ん通り越してぱおんみたいにして使うみたい」

 

 

アスカ

「あはは……。私も数年前は高校生でしたが、流石についていけそうにないです」

 

 

「うん、私もだよ」

 

 

アスカ

「……あっ」

 

 

「え、どうかしたの?」

 

 

アスカ

「えっと、この記事なんですが……そのっ」

 

 

「え、なになに。ぴ〇んは中国では、……えっ!?」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん」

 

 

「あっあっあっ、違うから!? しししっ知らなかったの!」

 

 

アスカ

「……えっち」

 

 

「あー、もういやっ!? ぴ〇ん通り越してぱおんだよ!」

 

 

 

 

 

◆『本のものより本物がいい』◆

 

アスカ

「燦ちゃん。どうして私が怒っているのか、分かるよね?」

 

 

「はい……」

 

 

アスカ

「はい、じゃなくてですね。燦ちゃんの口からその理由を答えて欲しいんです」

 

 

「……うぅ~っ。昨日、間違って黒猫燦のアカウントで、結のセンシティブなファンアートをいいねして拡散したから、です」

 

 

アスカ

「そうです。もーっ、燦ちゃんはまだ未成年なんですよ。その、センシティブなファンアートを、見るなとはいいません。ですが、それをいいねしたり拡散したりすると問題になるんですよ」

 

 

「うぐぅ、……反省してます

 

 

アスカ

「二度とこんなことが起こらないように、今回ばかりは私も心を鬼にして、燦ちゃんをしつけないといけませんね」

 

 

「あ、アスカちゃん!? ちゃんと反省したからっ! もうしないって誓うよ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃんに口で言ってもだめなのは分かってます。だから、今日はみっちりと、身体に分からせてあげますね」

 

 

「ああああっアスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「夏波さんに、よそ見できないくらい、私が燦ちゃんをセンシティブに満足させてあ・げ・る」

 

 

「あっ、アスカちゃん。にゃ、にゃあん!?」

 

 

 

 

 

アスカ

「見、見ちゃだめーーーっ!?」

 

 

「えぇ!? あっ、せっかくネット通販で買ったのにっ! 酷いよ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「酷くありません! とにかく、燦ちゃんは読んだらだめなんですっ!」

 

 

「で、でも漸く見つけた、貴重なあすねこえちち本なんだよ!」

 

 

アスカ

「だめったら、だめなのっ!」

 

 

「そんな殺生なぁ! 先っちょだけっ、ううん、チラッと読むだけだから! 今すぐこの本を読まないと元気が出ないの!」

 

 

アスカ

「もーっ、またそんなこと言って……。それなら、こっこれで、……どう、かな?」

 

 

「は、え? ……ピンクの、紐」

 

 

アスカ

「ほっ、本物の方が、元気出るかなって。……元気、出ましたか?」

 

 

「あ、うん、それはばっちり。寧ろ元気が溢れそうかも……」

 

 

アスカ

「は、はいっ。この件は終わりです! 燦ちゃんも元気になりましたし、この本は私が責任を持って処分するからね!」

 

 

「そ、それはちょっと……」

 

 

アスカ

「本物の私以外に、よそ見したら、……いやなんだもん」

 

 

「……アスカちゃんの、わがままだもんね。できるだけ我慢するよ」

 

 

アスカ

「はいっ! ありがとうございます、燦ちゃん! あ、で、でもっ、我慢できなくなったときは、そのっ……、また、言ってね?」

 

 

「……ぁ、ごめん。そんなこと言われたら、我慢できないかも」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? も、もーっ。……仕方ないんだからぁ」

 

 

 

 

 

◆『早起きは燦文の徳?』◆

 

「おはようにゃー。今日も一日頑張るにゃー。はい、終わり」

 

 

アスカ

「あれ? おはようございます、燦ちゃん。珍しく早起きして、何をしていたんですか?」

 

 

「ふぁ~っ。あ、おはようアスカちゃん。えとね、#におはようVtuberってつけてツイートするのが、Vtuberたちの間で流行ってるらしくてさ。マネージャーさんに勧められて今日から始めてみたんだ」

 

 

アスカ

「なるほど、それは楽しそうですね」

 

 

「いや、毎朝同じようなツイートをしなきゃいけないって思うと、初日から憂鬱なんだけど」

 

 

アスカ

「あはは……、燦ちゃんらしいって言えばいいのかな」

 

 

「だってさ。どのVtuberのツイートも、要約しちゃえば『おはよう、今日も一日頑張ろう』になるんだよ。ねぇ、これってやる意味ある? ないよね。時間の無駄じゃん」

 

 

アスカ

「あはは……。えっと、恐らくですけど、フォロワーのみなさんと交流をすることに意味があって、ツイートの内容はそんなに重要ではないのかもしれませんね。あとは、広報活動の一環って側面もあると思いますよ」

 

 

「そうかもだけどさー」

 

 

アスカ

「それなら燦ちゃんは、朝の挨拶をするのが無意味だからって、私におはようって言ってくれないんですか?」

 

 

「そ、それは……するけど。話が違う、って言うか……」

 

 

アスカ

「私はおはようって言葉を通して、燦ちゃんと繋がりたい、仲良くなりたいって思うな。フォロワーのみなさんも、きっと同じ気持ちなんだと思うよ」

 

 

「……うん。そう、だよね。分かった、もう少し頑張ってみるよ!」

 

 

アスカ

「はい、その意気です。今日から私も一緒につぶやくので、頑張って早起きしましょうね!」

 

 

 

 

 

後日

 

 

 

 

 

アスカ

「燦ちゃん、朝ですよ。つぶやかなくていいんですか?」

 

 

「うぅ~ん。ママ、あと五分……」

 

 

アスカ

「もー、燦ちゃん。燦ちゃんっ。……はぁ、やっぱり三日坊主になっちゃいましたか」

 

 

「むにゃむにゃ」

 

 

アスカ

「……気持ち良さそうだし、私も二度寝しようかな。……い、いいよね? お、お邪魔しましゅ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(31~35)

◆『必ず殺す技、すなわち必殺技』◆

 

アスカ

「燦ちゃんの必殺技って何ですか?」

 

 

「え、必殺技? 急にどしたの、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「えっと、質問箱にあなたの必殺技ってなんですかというのが来まして……」

 

 

「あぁーうん。あるよね、返答に困る質問」

 

 

アスカ

「あはは……、私がアニメのキャラや特撮のヒーローなら良かったんですけどね」

 

 

「だね。ま、同じVtuberでも、我王ならノリノリで、紅蓮の炎に抱かれろ! って言えるんだろうけどさ」

 

 

アスカ

「えっと、それは必殺技ではないと思いますが……」

 

 

「いいのいいの。それで話を戻すけど、アスカちゃんの必殺技って何なの?」

 

 

アスカ

「私の必殺技は、えっと、本当に聞きたいですか?」

 

 

「聞きたい!」

 

 

アスカ

「で、では。……パワー燦々、キラッとレイン……」

 

 

「うにゃーーーっ!? 痛いっ……、痛い……! 胸がいたいぃぃぃ!」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん?」

 

 

「そ、それはもう止めて! でないと、でないと傷がうずいて、……ぐふっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん!?」

 

 

「アスカちゃん、私の、ピ〇……、〇ノを取っておいてね。ばたり」

 

 

アスカ

「燦ちゃーーーーーん!!!」

 

 

 

 

 

◆『ひまわりの日』◆

 

アスカ

「はい、今日のおやつはこれです」

 

 

「……ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「なんですか?」

 

 

「ひまわりの種はおやつに入らないと思うな」

 

 

アスカ

「???」

 

 

「そんな不思議そうな顔されたら、逆にこっちが困るんだけど」

 

 

アスカ

「あ、分かりました。そうだよね。この大きさじゃお腹いっぱいにならないもんね」

 

 

「いやだから、そうじゃなくって」

 

 

アスカ

「でも、こんなこともあろうかと、燦ちゃんのために、とっておきのひまわりの種をちゃんと用意してますよ」

 

 

「デカっ!? いやいや、これはひまわりの種じゃなくて、ラグビーボールでしょ!」

 

 

アスカ

「あ、間違えちゃいました」

 

 

「いや、間違えるにも限度があるからね!?」

 

 

アスカ

「本当はこっちでした。はい、どうぞ」

 

 

「なんかつぶやいたーで見たことあるよ、これ! お菓子で作った巨大なひまわりの種だよね!?」

 

 

アスカ

「いえ、ラグビーボールに色を塗ったものですよ?」

 

 

「食べ物ですらない!?」

 

 

アスカ

「あは、冗談です。ちゃんとしたお菓子だよ」

 

 

「ぶぅーっ。今日のアスカちゃん、いぢわるだね」

 

 

アスカ

「ふふっ、すみません。頬を膨らませた燦ちゃんが見たかったので、つい、いぢわるしちゃいました」

 

 

「私はハムスターじゃないけど!?」

 

 

アスカ

「今日はとっても楽しかったですね。明日はも~っと楽しくなるといいね、サン太郎」

 

 

「へけっ、って違う! サン太郎じゃないし! もうっ、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あは、ごめんなさい。お詫びに、はいあ~ん」

 

 

「むぅ、……あ~ん」

 

 

アスカ

「おいしいですか?」

 

 

「……おいしい」

 

 

アスカ

「あは、良かった。たくさんあるので、いっぱい食べてくださいね?」

 

 

 

 

 

◆『にゃんじゅうにゃん話目』◆

 

 

 

1から40まで順番に数えて、

 3がつくときと3の倍数のときに猫になってください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「あぁー、懐かしいね」

 

 

アスカ

「みなにゃんも恐らく知っているであろう、あの芸人にゃんのネタですね。懐かしいです」

 

 

「一時期すごいブームになったよね」

 

 

アスカ

「そうでしたね。それでは猫になるということなので、まずはいぐに”ゃんぷるとして、にゃんちゃんが挑戦するということでいいですか?」

 

 

「えと、私がやるのはいいけどさ。さんがつくからって、アスカちゃんまで猫にならなくてもいいからね」

 

 

アスカ

「そうですか? に”ゃんねんです」

 

 

「もう、残念にもさんがあるのは分かるけど! それは今から私がやるんだってば!」

 

 

アスカ

「あは。私もにゃんかしたかったので、つい」

 

 

「もぅ、仕方ないなぁ。今回は可愛いから許すけどさ」

 

 

アスカ

「にゃんきゅーベリーマッチです」

 

 

「あーうん。……それじゃあ始めるよ」

 

 

 

 

 

燦、猫になりつつ数え中……

 

 

 

 

 

アスカ

「すごい! 可愛い! 最高です! 間違わずに最後まで言えるのは称にゃんに値します」

 

 

「えへへ。そんなに絶にゃんしなくても……、あっ」

 

 

アスカ

「あは、あははっ! にゃんちゃん、今のは、ふふっ」

 

 

「い、今のなし! もーっ、にゃんに”ゃんだよ!?」

 

 

 

 

 

◆『胸に手を当てても無』◆

 

アスカ

「さて、ここで問題です。今日は何の日でしょうか? もし正解できたら、正解に因んだご褒美を燦ちゃんにプレゼントします」

 

 

「アスカちゃんのご褒美欲しい! えっと、今日は7月16日だよね。祝日じゃないし、えっと……」

 

 

『分かった!』

『俺も分かった』

『簡単だな』

 

 

「え、マジで!? ヒント、ヒントは!」

 

 

『それが人にものを尋ねる態度か?』

『土下座! 土下座!』

『にゃーって言ったり言わなかったりしろ』

 

 

「ぐぬぬっ、……お願いします、ヒントを教えてくださいにゃ」

 

 

『仕方ないにゃー』

『胸に手を当てて考えてみろ』

『先生、当てる胸がありません!』

『語呂合わせ』

『アスカに有って黒猫に無いもの』

 

 

「は? 全然意味不明なんだが。お前ら真面目に教える気ある?」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。燦ちゃん、落ち着いて」

 

 

『遠回しに教えてあげてるっていうのに、この駄猫ときたら……』

『やーい、黒猫の絶壁!』

『貧乳、いや無乳!』

『7月16日、無い胸、貧乳の日、つまり黒猫燦の日ってことだ』

 

 

「は??? 貧乳じゃないし! ばいんばいんだが!? 喧嘩なら買うぞ!」

 

 

『嘘乙』

『最初に喧嘩売ったのはアスカちゃんです』

『貧乳じゃないとか解釈違いなのでファン止めます』

 

 

「あ~す~か~ちゃ~ん」

 

 

アスカ

「ち、違います! そんなつもりはありませんから!」

 

 

「じゃあどういうことなのさ」

 

 

アスカ

「今日はナナイロの語呂に因んで虹の日なんです。なので、断面が七色のケーキを用意していたのですが……」

 

 

「なな、い、ろ? 虹の、日?」

 

 

アスカ

「はい、虹の日です」

 

 

「えと、アスカちゃん。もしかしなくても、怒ってる、よね?」

 

 

アスカ

「怒ってませんよ。ただ、不正解だった燦ちゃんには、罰ゲームが必要ですよね?」

 

 

ぴぃ!? そんなの聞いてないよ」

 

 

アスカ

「言い忘れてました。てへっ」

 

 

「可愛く言ってもダメだからね!? ひゃわっ!?

 

 

アスカ

「罰として、ケーキを食べ終わるまで、燦ちゃんの膝の上は私が占領します」

 

 

「……それ、だけ?」

 

 

アスカ

「それだけですよ。ただ、いたずらは禁止ですからね」

 

 

「うぅっ、そんな。あんまりだぁ……」

 

 

『ご褒美なのでは?』

『膝の上に美少女がいるのに何もできないとか、なんて惨い罰なんだ』

『拷問に等しい行為だな』

『燦ちゃん可哀想』

『同情するわ』

 

 

アスカ

「もー、ただの罰ゲームですよ! あ、燦ちゃん!? だめっ、だって、そんなところ触っちゃ……。もうっ、仕方ないなぁ」

 

 

 

 

 

◆『アスカの怖いもの?』◆

 

「どうしたのアスカちゃん?」

 

 

アスカ

「その、実は私、怖いものがありまして……」

 

 

「怖いもの?」

 

 

アスカ

「は、はい。そのっ、白雪姫の物語にあるような、王子様のキスがどうしても怖いんです」

 

 

「えと、まぁ死体にキスする男は怖いよね」

 

 

アスカ

「ふぁ~。アレー、キュウニネムタクナッテキマシター。すみません、ちょっとだけ仮眠しますね」

 

 

「あ、うん。お休みなさい」

 

 

アスカ

「すぅー。すぅー」

 

 

「もう寝ちゃった。なんだか様子がおかしかったし、疲れてたのかな? ……あれ、こんな雑誌あったかな? 落語特集?」

 

 

アスカ

「す、すー。すー」

 

 

「あ、まんじゅうこわいに付箋がある。……キスが、こわい」

 

 

アスカ

「んっ、……むにゃむにゃ」

 

 

「……ごくり。こ、これは驚かせるためだから! 決してやましい気持ちなんてないし」

 

 

アスカ

「んっ、……んぁ、っ、燦ちゃん!? きゃーっ、キスコワイヨー」

 

 

「あ、騙したねアスカちゃん。もぅ、本当に怖いものはなんなのさ」

 

 

アスカ

「……そのっ、本当は、誓いのキスが怖いの」

 

 

ほわぁっ!? ……もぅ、仕方ないなぁ。……これは予行演習だからね」

 

 

アスカ

「えへへっ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(36~40)

◆『天使の一声』◆

 

アスカ

「燦ちゃんは歌ってみた系の動画は撮らないんですか?」

 

 

「歌ってみたはちょっと……。上手くないし、それに、……恥ずい」

 

 

アスカ

「そっか、残念。燦ちゃんの歌、私は好きだよ」

 

 

「あ、ありがと。うぅ、普通に照れるからやめて……」

 

 

アスカ

「あは。普段はもっと褒めろーって言ってるのに、あーもう可愛いなぁ」

 

 

あぅあぅ。わ、私のことはもういいから。アスカちゃんこそ、昔みたいに歌ってみたを投稿しないの? 私、楽しみにしてたんだよね」

 

 

アスカ

「そうなんですか! ありがとうございます。えへへ、嬉しいな。……あ、それじゃあ一緒に歌っている動画を撮って投稿しませんか?」

 

 

「え? う~ん、一人なら嫌だけど、アスカちゃんと一緒なら、……でもなー」

 

 

アスカ

「はい、決まりですね! あは、楽しみです」

 

 

「あ、うん。そだね。……アスカちゃんの天使の歌声がまた聴けるんだし、よし、なのかなぁ」

 

 

 

 

 

◆『ぽんはぽんでもなくぽんはなんだ?』◆

 

 

 

ぽんな黒猫さんが麻雀でぽんしてるところみたいです。

 一緒に麻雀やりましょう

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「ぽんじゃないが! それに麻雀でするのはポンだから!」

 

 

『ぽんじゃん』

『ぽんにゃ』

『ぽん助かる』

 

 

アスカ

「麻雀ですか。私はあまり詳しくないのですが、燦ちゃんはどうですか?」

 

 

「私も、少し分かる程度かな? 点数計算とかできないし」

 

 

アスカ

「あ、それならVtuberの間で流行っている麻雀ゲームを試しに遊んでみませんか。アシスト機能も付いているらしいので、初心者でも簡単に遊べるみたいですよ」

 

 

「まぁ、一回くらいならいいけど……」

 

 

アスカ

「決まりですね。…………はい、これで登録は終わりました。それでは燦ちゃんからお先にどうぞ」

 

 

「うん。アスカちゃんに私の秘められた才能を見せてあげるよ」

 

 

『はいはい』

『秘めたままにしておいた方がいいと思うよ』

『あ、お察し』

 

 

「お前らな!? 一位で上がるから見てろよ!」

 

 

アスカ

「頑張ってください、燦ちゃん!」

 

 

『うん、悪くないな』

『これは負ける方が難しいのでは?』

『CPUのレベルかんたんだろ。余裕だな』

 

 

「ふっふっふ、これは楽勝じゃん。ちみたちぃ、この運の良さこそが日ごろの行いの賜物なのだよ」

 

 

『うぜぇ』

『イキり猫』

『慢心だめ、絶対』

 

 

「来た!?」

 

 

『おぉ!』

『勝ったな。風呂入ってくる』

『これはリーチせずにはいられないな』

 

 

「リーチにゃ!」

 

 

 

 

 

CPU

『ロン』

 

 

 

 

 

アスカ

「あ」

 

 

「は?」

 

 

『あ』

『あちゃー』

『あ、やっぱりね』

 

 

「ま、まだ大丈夫だし! 次こそは!」

 

 

『と、思ってた時期もありました』

『特に何も起こることなく終わったな』

『地味な対局だった』

『四位のまま終了』

『お疲れ燦』

 

 

「……麻雀おもしろくない」

 

 

アスカ

「えっと、そうだ。次は私や視聴者さんと一緒にやりましょう! それなら一緒に楽しめますし、ね?」

 

 

「……アスカちゃんがそういうなら」

 

 

アスカ

「それでは、視聴者のみなさんも、良かったら参加してくださいね」

 

 

『で、こうなったと』

『……麻雀って楽しいね(遠い目』

『みんなで寄って集って黒猫をいじめて楽しいのかよ!』

『俺は楽しかったぞ』

『一番いじめてたのはアスカちゃんだったけどね』

『好きな子をいじめたくなるアレだな』

 

 

アスカ

「ち、違いますよ! 今回はちょっと運が良かったといいますか、その……」

 

 

『いい燦ドバッグがあったもんね』

 

 

アスカ

「違いますって!? もー、燦ちゃんも何か言ってくださいよ」

 

 

「ぐすっ、あの操作ミスがなければ勝ってたのに……、ひっく、なんで違う牌を捨てるのさ。私ってほんとバカぁ……」

 

 

アスカ

「あぁ、泣かないでください燦ちゃん。よしよし」

 

 

『敗因はぽん』

『迂闊にぽんするから』

『結局秘められた才能とやらは見られなかったな』

『ぽんな頭をぽんぽんして慰めてあげて』

『ぐだぐだだったけど、これにてカン』

 

 

 

 

 

◆『プレイングは大事』◆

 

「そう言えば、アスカちゃんは他の個人Vの人とコラボってしないの?」

 

 

アスカ

「う~ん、今のところは考えてないですね。そう言う燦ちゃんはどうなんですか? 別の企業の方とコラボする話があってもおかしくないと思いますが」

 

 

「あぁーうん。今のところはないし、正直あっても断りたいかな。話すの苦手だし」

 

 

アスカ

「でも、燦ちゃんの場合はそうも言ってられないと思いますよ。……そうだ! コラボに向けて一緒に会話デッキを作りましょう」

 

 

「うん、いいかも。会話デッキはいくらあっても困らないからね」

 

 

アスカ

「そうですね。燦ちゃんならどんなデッキにしますか?」

 

 

「私なら、まず天気でしょ」

 

 

アスカ

「天気は鉄板ですね」

 

 

「次に気温でしょ」

 

 

アスカ

「今日は暑い、寒いだけでも話題の切っ掛けになりますよね」

 

 

「あとは……、相手を褒める?」

 

 

アスカ

「なぜ疑問形なのかは分かりませんが、褒められて気分を害する人はほとんどいませんし、いいと思います」

 

 

「だ、だよね。アスカちゃんも何かアイディアないの?」

 

 

アスカ

「私なら、趣味とか聞きますね。やはり共通の趣味があれば話が弾むと思います」

 

 

「うんうん。それと、困ったら愛してるよゲームすればいいんだし、これでコラボも大丈夫だね」

 

 

アスカ

「そうですね。それでは私を初対面のコラボ相手だと想定して会話デッキを試してみますか? 実践練習も必要ですよね」

 

 

「うん、それじゃあお願い」

 

 

アスカ

「はい、任されました」

 

 

「えと、今日はいい天気でしたね」

 

 

アスカ

「そうですね。過ごしやすい気温でしたし、お昼はついうとうとしてしまいましたよ」

 

 

「え、ぁ、はい。そうですね」

 

 

アスカ

「あは、黒猫さんのそういうところも可愛らしくて好きですよ」

 

 

「あっ、その、……ありがとうございます。えと、立花さんも、ぁっ、形のいい乳していて、そのっ、好きです」

 

 

アスカ

「えっと、あはは……。ありがとうございます?」

 

 

「んんっ! えと、そのっ、ご趣味は?」

 

 

アスカ

「ピンク色のものとか可愛らしいぬいぐるみやシールを集めるのが趣味で、あとはお菓子作りも好きですね。黒猫さんはお菓子作りに興味はありますか?」

 

 

「ぁ、えと、食べる専門です。はい、……ごめんなさい」

 

 

アスカ

「謝らなくてもいいですよ。それなら今度お菓子を作るので、よかったら食べた感想を聞かせてくださいね」

 

 

「ぁ、はい」

 

 

アスカ

「……ふふっ、なんだかお見合いみたいですね」

 

 

あぅっ!? お見合いって、あわわっ!?

 

 

アスカ

「えっと、まだ会話デッキが残ってますが、そのっ、……続けますか?」

 

 

「えと、残りは確か、……あぅあぅ!? ぁ、ぇ、そのぉ、……さ、サレンダーで!」

 

 

アスカ

「もぅ、……それはプレイングミスだよ」

 

 

 

 

 

◆『恋敵に塩クッキーを送る』◆

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん。午前中ずっとのんびりしていたようですけど、念のため確認しますが、今日が何の日か分かってますよね?」

 

 

「ん? 今日って何かの記念日だっけ?」

 

 

アスカ

「えぇ、まぁ。燦ちゃんにも関係のある記念日ではありますね」

 

 

「今日は7月21日だよね。うーん、記憶にないなぁ。語呂合わせ? なな、にい、ぜろなな、にーいち、あっ、分かった! 今日はオナ……」

 

 

アスカ

「違いますっ! 今日は十六夜桜花さんのお誕生日ですよ!」

 

 

「お誕、生、日? ……え、誰の?」

 

 

アスカ

「ですから、燦ちゃんの同期の十六夜さんですよ。えっと、もしかして知らなかったのですか?」

 

 

「……シッテタヨー、モチロン。ただ、ちょっとど忘れしちゃってただけだから。うん」

 

 

アスカ

「はぁ、そういうことにしておきますね。ところで、十六夜さんへのプレゼントは用意してますか?」

 

 

「えと、おめでとうメールだけじゃ、ダメ?」

 

 

アスカ

「……十六夜さんならそれだけでも喜びそうですが、せっかくの記念日なんですから、気持ちのこもったプレゼントを渡してもいいと思いますよ」

 

 

「……それは、うん。ごもっともだとは思うんだけどさ。お察しの通り、何にも用意してないんだよね。どうしたらいいと思う?」

 

 

アスカ

「うーん、そうですね。でしたら、簡単なお菓子、クッキーを焼いてお渡しするっていうのはどうですか?」

 

 

「手作りクッキーかぁ。そういうの貰い慣れてそうだし喜ぶかなぁ」

 

 

アスカ

「きっと大丈夫ですよ。大事なのは気持ちですから」

 

 

「そうだよね。あ、でも私、クッキー作ったことなかった。あ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「はいはい、大丈夫です。もちろんお手伝いしますよ。最初からそのつもりでしたし、一緒に十六夜さんをお祝いしましょう」

 

 

「うんっ、ありがとアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「どういたしまして。そうと決まれば材料を用意しますね。うーん、今日はお誕生日ケーキもあるでしょうし、甘さ控えめにした方がいいですよね。あ、塩クッキーなんてどうかな?」

 

 

「えと、……お、お任せします」

 

 

アスカ

「もー、メインは燦ちゃんなんだよ。ほぉ~ら、頑張って一緒に作ろうね」

 

 

「が、頑張るにゃー」

 

 

 

 

 

◆『匂い臭われ』◆

 

「ん? あれ、シャンプー変えた?」

 

 

アスカ

「えへへ。うん、そうだよ。よく分かりましたね」

 

 

「いつもと違う香りがしたから、そうなのかなって。ちょっと嗅いでみてもいい?」

 

 

アスカ

「えと、……どうぞ」

 

 

「くんくん。いつもより爽やかな感じだね」

 

 

アスカ

「ひ、ひゃい。なっ夏なので、少し爽快感のあるフレーバーのものにしてみたの。その、どうかな?」

 

 

「へぇー、そういうのもあるんだ。うん、いいと思うよ」

 

 

アスカ

「よかったぁ。……あの、実は、そのっ、……ボディソープもいつもと違うんです。感想、聞かせてくれる?」

 

 

「……ごくり。本当にいいの?」

 

 

アスカ

「これは、その、あくまで香りの感想を聞くためだから……」

 

 

「じゃあ、めっ捲るよ」

 

 

アスカ

「んっ、……ひゃっ

 

 

「はぁはぁ。アスカちゃんの汗の匂いでよく分からないよ。ねぇ、もっと近くで嗅いでも『ピロリン』ぴぃ!?

 

 

アスカ

「び、びっくりしました。……誰からの通知ですか?」

 

 

「えと、……結からみたい。その……」

 

 

アスカ

「どうかしましたか? 何かやましいことがあるのですか?」

 

 

「……この間プレゼントしたシャンプーの感想聞かせてって」

 

 

アスカ

「そっか。……ふ~ん」

 

 

「あ、アスカちゃん、これはその、違くて」

 

 

アスカ

「くんくん。でも、おかしいですね。折角夏波さんに頂いたのに、どうしてシャンプー変えてないんですか? あ、もしかして私と会うときだけ、前のシャンプーを使っているとか、そういうことはないですよね?」

 

 

「えと、この件はシャンプーだけに、水に流して欲しいなー、なんて……」

 

 

アスカ

「あは、だめです」

 

 

「ですよねー」

 

 

 



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???話『あるてまれアスカちゃん』

あるてまれアスカちゃん劇場、祝100話目記念


◆『あるてまれアスカちゃん』◆

 

 

 

アスカ

「はい、こんにちは! 本日からあるてま〇期生になりました、立花アスカです! まさかオーディションに合格して、憧れのあるてまの一員になれるなんて夢みたいです!」

 

 

『アスカーーーっ! 俺だーーーっ!』

『あるてま所属おめでとー』

『今日からアスカもあるてまるのか。感慨深いな』

 

 

アスカ

「初めましての方も、そうじゃない方も、よろしくお願いしますね」

 

 

『よろしくー』

『はーい』

『よろしくね、アスカちゃん!』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「はい、よろしくお願いしますね。あ、燦ちゃん、じゃなくて燦先輩もわざわざありがとうございます」

 

 

『そっか。黒猫も先輩なのかー』

『黒猫に先輩が務まるのか?』

『V歴ならアスカちゃんの方が先輩だけどね』

『ややこしいな』

『今まで通り燦ちゃんでいいって』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「えっと、いいのかな? ……はい、マネージャーさんに確認を取ったのですが大丈夫みたいです。あは、これで燦ちゃんって堂々と呼べるよ!」

 

 

『てぇてぇ』

『良かったね』

『あるてま公認カップル』

『ゆいくろに強力なライバル登場だな』

 

 

アスカ

「さて、本日は簡単な自己紹介をしようかな、って考えていたのですが。せっかくなので、みなさんからの質問に答える形で、進行していきたいと思います。質問したいことがあるよ、って方は、気軽にコメントしてくださいね」

 

 

 

『コラボしてみたい先輩は誰ですか?』

 

 

 

アスカ

「そうですね。一期生なら世良先輩で、歌配信を一緒にしてみたいです。二期生なら、夏波先輩ですね。一緒に燦ちゃんのことを語りたいです。あとは、戸羽先輩とお菓子作りについてお話してみたいかな」

 

 

『お歌楽しみ』

『黒猫について語るとか大丈夫なのか?』

『修羅場かな?』

『この泥棒猫!』

『女の子の中に混ざってるのに違和感のない乙葉ちゃん』

『あるてまの女の子で見た目が好みなのは誰?』

 

 

アスカ

「見た目でいうなら、えっと、……夏波さん。ですかね」

 

 

『え』黒猫燦✓

『略奪愛!?』

『振られてやんのwww』

『ざまぁ』

 

 

アスカ

「その、綺麗なだけじゃなくて、可愛らしいところもあって、……素敵だなって」

 

 

『てぇてぇ』

『ゆいあす? あすゆい? どっちなの』

『ねぇ、私は! 私のことは!?』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「も、もちろん他のあるてまのみなさんのことも好きですよ!」

 

 

『魔性の女だ』

『ハーレム宣言?』

 

 

アスカ

「ち、違いますから! そういう好きではなくて!? もうっ、次の質問に移りますよ!」

 

 

 

『きょ、今日の下着の色は?』黒猫燦✓

 

 

 

アスカ

「燦ちゃん、めっ!」

 

 

 

『今日の黒猫の下着の色を教えてください!』

 

 

 

アスカ

「えっと、確か……」

 

 

『ちょっ、アスカちゃん!?』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「あは、冗談ですっ。……ふふっ、本当に楽しいな。ずっとこの時間が続けばいいのに……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザザッザザッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『本当にそれでいいの?』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

『ここには過去しかないんだよ。アスカちゃんが望んだ明日は、目指した未来はここでは絶対に掴めないんだよ?』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「えっと、コメントの意味がよく分からないのですが……」

 

 

『アスカちゃん、最初に夢みたいだって言ってたよね』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「は、はい。言いましたよ」

 

 

『全部、夢だったんだよ』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「全部、夢だった? えっと、どういう意味ですか?」

 

 

「おかしいと、思わなかった?」

 

 

アスカ

「え、燦ちゃん? あっ、え、どうしてここに……」

 

 

「おかしいと思わなった? 黒猫燦は画面向こうの仮想世界の住人なんだよ。だから、ここに存在していること自体が、ここが現実世界ではないという証拠なんだよ」

 

 

アスカ

「なに、言って……。燦ちゃんは、いるよ。私の傍に、ずっと居たよね?」

 

 

「ねぇ、アスカちゃん。黒猫燦の本名、現実での本当の名前を知ってる?」

 

 

アスカ

「……え?」

 

 

「知らないよね。彼女の現実の姿も、本名も、自宅の住所ですら、何度も行っているはずなのに、言えないでしょ?」

 

 

アスカ

「そっ、そんなこと……。違う、違うのっ! ど忘れしただけだもん。そうだよね!」

 

 

「……夢を見ることは、悪いことじゃないよ。でも、夢に逃げるのは、――だめなんだよ。それはただの現実逃避だから」

 

 

アスカ

「………………いいじゃないですか。夢に逃げたって! だって、現実の私には、燦ちゃんと一緒の舞台に立つ資格なんてないんだもん」

 

 

「アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「どんなに頑張っても、チャンネル登録者が増えることもない。フォロワーだって、末尾の増減で一喜一憂する日々で。配信したって、コメントもほとんどないし、同接は二桁いけばいい方で、その人たちだって、いつ、私に愛想を尽かしていなくなるかも分からないって言うのに……。これ以上頑張る意味、あるのかなって。そう悩んで、――あは、ここに来る前に諦めちゃった」

 

 

「アスカちゃんは、Vtuberになったことを後悔しているの?」

 

 

アスカ

「後悔は、してないよ。だって、私が好きで始めたことだもん。……それを思い出させてくれたのは、ここまでVtuberとして頑張って来れたのは、燦ちゃんに出会えたからなんだよ。たとえ、画面の向こう側にいる遠い存在だったとしても、燦ちゃんがいてくれたから、その頑張る姿に惹かれて続けられたの。でも、私はもう……」

 

 

「疲れたなら休んでいいよ。嫌になったなら辞めちゃってもいいんだよ。でも、アスカちゃんは諦めたっていうけど、本当はまだ諦めたくないんだよね? アスカちゃんが、こうして立花アスカとして存在していることが、その証拠だよ」

 

 

アスカ

「それは、けど……」

 

 

「短い間だったけど、Vtuberとして楽しそうに活動しているアスカちゃんを隣で見てきたから。どんなに苦しくても、諦めずに輝こうとしていたのを、私も知ってるから。私が誰よりも一番、アスカちゃんのこと見てきたから。知ってるから、だから分かるんだ。アスカちゃんの本当の気持ちが」

 

 

アスカ

「私の、本当の気持ち?」

 

 

「そう。アスカちゃんの本当の気持ち、本当の願いはなに? 美少女Vtuberになってちやほやされて人生イージーモードで生きたかったの? 違うよね」

 

 

アスカ

「……うん。私の、本当の気持ち。私の本当の願いは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『憧れの人みたいに輝けなくたっていい』

 

 

 

 

 

『美しく咲けなくてもいい』

 

 

 

 

 

『私を見て欲しい訳じゃないの』

 

 

 

 

 

『ただ、私の好きから生まれた”立花アスカ”だけは、――無駄だったなんて否定したくない! ううん、諦めたくない。なにも残せないまま、蕾のまま終わらせたくないよ!!!』

 

 

 

 

 

「……うん、良かった。今のアスカちゃんなら、私も安心して見送れるよ」

 

 

アスカ

「……現実に戻る時間、なんだね」

 

 

「うん。……これから楽しいことだけじゃなくて、きっと辛いことや苦しいことがたくさんあると思う。だけど、アスカちゃんは一人じゃないから。立花アスカとして紡いできた絆が、見えなくたってきっとあるはずだから。それを忘れないでね」

 

 

アスカ

「ぐすっ、燦ちゃん……。まだ、たくさん伝えたい言葉があるのに」

 

 

「私もだよ。アスカちゃんと過ごした時間は短かったけど、でも、二人で過ごした時間は私にとってすっごく掛け替えのないものだって思ってる。だから、私はもう充分、アスカちゃんから言葉以上に大切なものを貰っているよ」

 

 

アスカ

「でも……」

 

 

「ほら、泣かないで。アスカちゃんには笑っていて欲しいな。そうしてくれないと、私も、――笑顔で見送れないよ……」

 

 

アスカ

「………………うん。……私も、燦ちゃんには、笑っていて欲しいもん」

 

 

「アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「だから、――さよならは言わないね」

 

 

「うん。アスカちゃんが望むなら、私もさよならは言わないよ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、ありがとう。……またね」

 

 

「私の方こそ、ありがとうだよ。……またね、アスカちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『大好きだよ』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……んっ」

 

「あっ!? 先生、先生! 葉桜さんが目を覚ましました!」

 

 

 見知らぬ白い天井をぼんやりと見詰めながら、私は慌ただしくなった周囲を、どこか遠い場所の出来事のように感じていた。

 

 しかし、時間が経つにつれて、頭が正常に働き出したのだろう。

 

 

「――そっか」

 

 

 夢と現実。曖昧だった境界がはっきりとなったことで、長い夢が終わったのだと、終わってしまったことを漸く私は実感したのだった。

 

 推しであり憧れでもある黒猫燦を、燦ちゃんと愛称で呼ぶ間柄だったのも。一緒にVtuberとして活動していたのも。プライベートで仲良くしていたのも。そして恋人のように甘い日々を送っていたことも。全てが夢の中の出来事だった。

 

 でも、それを振り返る中で寂しいと思う反面、欠けていた心が少しずつ満たされていくような心地もしていた。

 

 二人で過ごした時間は、過去は、私の生み出した幻想(ニセモノ)なのかもしれない。けれども、夢の中の思い出は、泡露のように消えたりせず、確かに私の一部となって生きている。

 

 

「ちゃんと、覚えてるよ」

 

 

 胸を中央にある目には見えないなにかを抱くように、ギュッと両手で押さえながらそっと呟く。

 

 夢のお陰で、私は、立花アスカは一人じゃないって気づけた。

 

 どんなに辛くても、苦しくても、過去に囚われるのではなく、未来を夢見て現実(いま)を生きて行こうって思えた。

 

 蕾のままで終わらせたくないから。そして、きっとキミは知らないけど、――あのとき伝えられなかった気持ちをちゃんと届けたいから。

 

 本当のキミと肩を並べられるように、もう一度頑張ってみようと。

 

 思い出を振り返る度に、私の胸中は今までにないくらいの活力に満ち溢れていった。

 

 

「葉桜さん、身体の調子や気分はどうですか?」

 

「……は、い。だいじょうぶ、です」

 

「そうですか。何かあれば遠慮なく言ってくださいね」

 

「それ、なら。……スマホを、取って貰えます、か?」

 

 

 看護師さんからスマホを受け取りお礼を伝える。

 

 スマホを手渡してくれた彼女は、私の両親に連絡を入れてくるとのことで病室を出て行った。

 

 途端に静寂に包まれる部屋。どうやら私だけの一人部屋らしく近くには誰もいない。

 

 人恋しくなった私はスマホの存在を思い出し、以前よりも重たく感じるスマホを、気だるい身体に鞭を打ちながら立ち上げていく。

 

 そして、何か月ぶりとなるつぶやいたーのアプリを、震える指でそっと、開いた。

 

 

「……ぁ」

 

 

 そこには、何か月分という、立花アスカを心配し、復帰を願い、変わらず応援してくれていたファンたちの、決して多くはないが、たくさんのコメントが載せられていた。

 

 

「――ぁあ」

 

 

 気づけば視界が霞み、コメントが見えなくなるほど私は泣いていた。

 

 そのせいでコメントが読めなくなったけど、コメントに込めた想いはちゃんと私に伝わっている。

 

 恐怖は、もちろんあった。

 

 忘れられているかも。誰からも心配されていないのかもと。

 

 だけど、燦ちゃんが教えてくれた、私は一人じゃないって。これまで積み上げてきたものは無駄なんかじゃないと。

 

 その言葉は、夢だったけど、――決して嘘(ニセモノ)なんかじゃなかった。

 

 

「こんなに、嬉しいことって、……あっていいのかな」

 

 

 緊張と恐怖で震えていた身体は、今ではすっかり温かくなっていて、歓喜で震えるのを抑えるのが大変なほどになっていた。

 

 スマホの画面が濡れるのも構わず、私はつぶやきの一つひとつを噛み締めるように読んでいく。

 

 すっかり筋力が衰えた身体は鉛のように重く、休息を求めていたが、それでも次へ次へと読み進める指は止まらない。いや、止めたくないって思った。

 

 

 

立花アスカ

『この度は急に音沙汰がなくなってしまい本当に申し訳ありませんでした』

『立花アスカ、ただいま活動復帰しました!』

『みなさんからのコメントは全部読みました。たくさん応援してくれて、心配してくれて、忘れないでくれて、愛してくれて、本当にありがとうございます!』

『こんな私ですが、これからもよろしくお願いしますね』

 

 

 

 湧き上がる感情を持て余しながらも、精一杯の言葉で感謝のつぶやきを書き込んでいく。

 

 もっと、色んなことを伝えたい。

 

 そんなもどかしさはあるけれど、過去しかない夢とは違い、時間はたくさんあるのだからと気持ちを落ち着かせる。

 

 ふぅ、っと。無意識のうちに力んでいた肩から力を抜いた、その直後、つぶやいたーの通知を知らせる音が鳴った。

 

 

「あっ、もう反応が、――え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『活動を再開してくれてありがとうございます。デビュー前のつぶやいたー動画から応援してます。これからも頑張ってください』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私はもう大丈夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だって、夢の続きは、――きっと、ここにあるのだから。

 

 

 




END1『夢の続き』

まだ続きます。


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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(41~45)

◆『キミは私の理想の女の子』◆

 

アスカ

「あの、どうですか?」

 

 

「うんっうんっ! すごくいいよっ!!!」

 

 

アスカ

「燦ちゃんがどうしてもコスプレして欲しいって言うから、てっきりアニメキャラクターの衣装を着るのかと思ってましたが。本当にカツラだけでよかったのですか?」

 

 

「分かってないなぁ、アスカちゃんは。水色の髪で片目が隠れていればそれだけで十分なんだよ」

 

 

アスカ

「私にはよく分かりませんが、燦ちゃんはこういう子が好きなの?」

 

 

「えと、……まぁ、その、ね」

 

 

アスカ

「ふ~ん、そうなんだ」

 

 

「あ、そのジト目もいいな……」

 

 

アスカ

「……決めました。燦ちゃんの理想の女の子になるためにも、私は今日から髪を水色に染めて片目を隠すことにします!」

 

 

「えぇ!? ちょっと待って! これは私の好みであって、アスカちゃんはアスカちゃんのままでいいから!」

 

 

アスカ

「むぅ、……いやっ」

 

 

「いやって、アスカちゃん。なんでそんなに私の好みにこだわるのさ?」

 

 

アスカ

「……だって、燦ちゃんが私以外の女の子を見るのがいやなんだもん。でも、私が燦ちゃんの理想の女の子になれば、他の女の子に目移りすることもなくなるよね?」

 

 

「……はぁ。アスカちゃんは一つ勘違いしてるよ」

 

 

アスカ

「勘違い?」

 

 

「うん。そのコスプレは確かに好みの女の子像だけど、私が唯一自分よりも美少女だって認めた理想の女の子は、今、目の前にいるアスカちゃん、たった一人だけだよ」

 

 

アスカ

「ぁ、だって、……嘘」

 

 

「嘘なんかじゃないよ。それとも、証明してみせないと、納得できない?」

 

 

アスカ

「うぅん、そんなことない! あぁ、もう。……どうしよう、すごく嬉しい」

 

 

「髪上げて、もっと顔をよく見せて。……うん、やっぱりそのままのアスカちゃんの方が、何千倍も可愛いし、えと、そのっ、私はちゅきだよ! あぅ、噛んじゃった」

 

 

アスカ

「えへへっ。私も、優しくてカッコよくて、でも最後は締まらない、そんな燦ちゃんが……」

 

 

「んむっ!?」

 

 

アスカ

「……あは、大好きです!」

 

 

 

 

 

◆『一緒に温まりたい』◆

 

アスカ

「ふぅ、急に雨が降ってくるなんて災難だったね」

 

 

「だよね。天気予報だと降水確率10%だったのにさ」

 

 

アスカ

「流石にゲリラ豪雨は予測が難しいのかもしれないね。……はい、タオルありがとうございました」

 

 

「どういたしまして。あ、濡れた服は脱がなくて大丈夫?」

 

 

アスカ

「そのっ、脱いだ方がいいですか?」

 

 

「私ので良ければ替えの服を用意するし、何なら乾燥機使ってもいいよ。だから、くちゅん! ……うぅ、すっかり身体冷えちゃったね」

 

 

アスカ

「大丈夫ですか? あ、そうだ! お風呂が沸くまで時間がありますし、そのっ、……身体を温めるいい方法があるのですが、えっと、試してみませんか?」

 

 

「うん、風邪ひくと大変だし。いいと思うよ」

 

 

アスカ

「それでは、しっ、失礼しましゅ」

 

 

「ふにゃぁっ!? え、ちょっと。なんで私を脱がそうとしてるのさ!?」

 

 

アスカ

「身体と身体をくっつけて暖を取る、よくあるアレなんです! これが一番温まるってテレビでやってたから! ですから、決してやましい気持ちがある訳では、あっ、ありませんからね!」

 

 

「うぅ~、でも、……これはちょっと恥ずいかも」

 

 

アスカ

「そ、そうだよね。……けど、燦ちゃんの背中、あたたかくて、ずっとこうしていたいな」

 

 

「……うん、私も。背中が気持ち良くて、ずっとこのままでいいかも」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんのえっち」

 

 

「えぇ~、アスカちゃんが先にやろうって言ったんじゃん。ぶぅーぶぅー」

 

 

アスカ

「あは、冗談ですよ。……お風呂、このまま沸かないといいな」

 

 

「……うん。そだね」

 

 

 

 

 

『お風呂が沸きました』

 

 

 

 

 

「……沸いちゃったね」

 

 

アスカ

「はい、……そうですね」

 

 

「えとさ。ちょっと狭いかもだけど、そのっ、よ、よかったら一緒に……」

 

 

アスカ

「うん!」

 

 

 

 

 

◆『彼女がシャツに着替えたら』◆

 

アスカ

「お風呂ありがとうございました。すごく気持ち良かったですね」

 

 

「うん、……すごかった」

 

 

アスカ

「ところで燦ちゃん。貸してくれた服だけど、丈が長いとはいえシャツ一枚だけというのは、その、ちょっと恥ずかしいのですが……」

 

 

「大丈夫、似合ってるよアスカちゃん」

 

 

アスカ

「うぅ~、そうじゃなくて」

 

 

「この間、私のシャツを着てみたいって言ってたから、この機会に着てもらおうと思ったんだけど。もしかして嫌だった?」

 

 

アスカ

「いや、ではないけど。その件はごにょごにょ(夏波さんに対抗したくて)、つい、口にしてしまっただけで……」

 

 

「ん? よく分からないけど、嫌じゃないならいいよね」

 

 

アスカ

「はぁ。……そうですね、着替えありがとうございました」

 

 

「……ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「なぁに、燦ちゃん?」

 

 

「少しだけ、ほんのちょっとでいいからさ、……捲っていい?」

 

 

アスカ

「それは、えと、……うぅー」

 

 

「一瞬だけっ! ぺろん、ちらっで満足するから!」

 

 

アスカ

「……着替えの際もずっと見ていたのに、まだ見足りないの?」

 

 

「見足りない! あと、自分の手で捲って見ることに意味があるんだよ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、やっぱりこういうことはよくないと思うな」

 

 

「うっ、……そう、だよね」

 

 

アスカ

「でも、……今日だけは、特別だよ」

 

 

「……いいの?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんに、見て欲しいな。……あぅ、恥ずかしい」

 

 

「ごくり。じゃ、じゃあ捲るよ」

 

 

アスカ

「はい、どうぞ。アスカのこと、……見てください」

 

 

「う、うん。3、2、1、ぜ『ゴロゴロ!』ぴぃ!?

 

 

アスカ

「きゃ!? ……雷で停電になったみたいだね。そっちは大丈夫ですか? ……燦ちゃん?」

 

 

「あああああ、アスカちゃん! そこにいるよね、ね!」

 

 

アスカ

「はい、ちゃんとここにいますよ。……そうだ。私、実は雷が苦手でして、手、繋いでもらってもいいですか?」

 

 

「うん、すごくいいと思う! アスカちゃんが怖くないようにするためだもんね」

 

 

アスカ

「あは、そんなに強く腕に抱き着かなくても大丈夫だよ。もー、燦ちゃん可愛いなぁ」

 

 

「うぅー、まだゴロゴロ鳴ってるし。ア”ス”カ”ち”ゃ”ん”

 

 

アスカ

「よしよし、もう大丈夫ですよ。ほら、こうして私の胸の鼓動を聴いていれば、少しは怖くなくなるでしょ?」

 

 

「……うん」

 

 

アスカ

「それはよかった。雷が鳴り止むまで、暫くこうしていよっか?」

 

 

「……ありがと」

 

 

アスカ

「はい、どう致しまして。……んっ、もぅー、燦ちゃん。この停電が終わったら、燦ちゃんが元気になれるように、魔法かけてあげるから。だから、んっ、あとちょっとだけ、辛抱してね」

 

 

「えへへ、……善処します」

 

 

 

 

 

◆『黒猫さんなんかにたぶん負けないよわよわ現役コミュ障JK』◆

 

アスカ

「燦ちゃん遅いなぁ」

 

 

黒猫

「みゃーん」

 

 

アスカ

「もしかして、あなたも燦ちゃんですか? ふふっ、そうですか。時間ギリギリですけど、今日は遅刻しなくてえらいね」

 

 

黒猫

「にゃおーん?」

 

 

アスカ

「あは、くすぐったいよ。もー、甘えん坊さんですね。よしよし」

 

 

黒猫

「みぃーみぃー」

 

 

アスカ

「はいはい、ここがいいんですか? ごろごろ~」

 

 

「お、遅れてごめん。はぁはぁ、待ったよね」

 

 

アスカ

「え、燦ちゃんが二人?」

 

 

「いやいや、そっちはただの黒猫だから! 本物はこっち! 遅刻したのは謝るけど、この扱いは酷いよ」

 

 

アスカ

「あは、ごめんなさい。冗談です。それではショッピングに行きましょうか」

 

 

「うん」

 

 

黒猫

「みゃーお」

 

 

アスカ

「あ、こぉ~ら。そんなにすり寄ったら歩けないでしょ?」

 

 

黒猫

「にゃふ」

 

 

「その黒猫、可愛いね。ほら、おいで」

 

 

黒猫

「ふしゃーっ!」

 

 

ぴぃ!? なんでさ!」

 

 

アスカ

「あはは……。黒猫さん、燦ちゃんとも仲良くしないとだめですよ。きゃっ!? もー、どこに入って、あは、くすぐったいってば」

 

 

「……むぅ。羨ましい、じゃなくて怪しからん猫だなもう。ほら、私のアスカちゃんから離れた、離れた!」

 

 

黒猫

「にゃーん……」

 

 

アスカ

「あ、ありがとうございます。……あの、燦ちゃん。先ほどの言葉のことですけど」

 

 

「あっ、モウコンナジカンダー。ささっ、早く行こうアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「……もぅ。そうですね、行きましょうか」

 

 

 

 

 

◆『推しを押してみた』◆

 

「アスカちゃん、手押し相撲しよう」

 

 

アスカ

「いいですよ」

 

 

「今の立ち位置から動いたら負けだからね」

 

 

アスカ

「私、結構強いんですよ。望むところです」

 

 

「それじゃあいくよ。よーい、スタート!」

 

 

アスカ

「はいっ、あっ、もう少し」

 

 

「ほいっ、このっ、わわっ!?」

 

 

アスカ

「今です!」

 

 

「あっ、ちょっ、待っ、……うわっと!?」

 

 

アスカ

「きゃっ」

 

 

「いた、くない? あれ、この手の平に伝わる柔らかさは……」

 

 

アスカ

「もー、燦ちゃん。相手の身体に触れるのはルール違反だよ」

 

 

「ご、ごめん」

 

 

アスカ

「……あの、そろそろ手を離して欲しいのですが」

 

 

「あのさ、特別ルールで胸を押してもいいことにしない?」

 

 

アスカ

「だめです」

 

 

「じゃあ、先っちょ、指先ならいいよね! 指一本でつんつんするのはありってことで!」

 

 

アスカ

「……つんつんするだけなんだよね?」

 

 

「うん、もちろんだよ!」

 

 

アスカ

「分かりました。それでは、よーいスタート!」

 

 

「おりゃ! って、ひゃん、ちょっと待って! そこはっ、ひゃっ、だめだって!?」

 

 

アスカ

「えっちな燦ちゃんにお仕置きです。ほらほら、ここがくすぐったいんですか?」

 

 

「ひぃ、横腹らめなの。待って、謝るからっ。ほら、動いてる、終わり、終わってるから、あっあっ!?

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(46~50)

◆『ドーモ。みな=サン。立花アスカです』◆

 

 

 

アスカちゃんの配信開始の挨拶を考えてみました

 こんあすー、なんてどうですか?

 良かったら使ってください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「わぁ、ありがとうございます! 素敵な挨拶だと思います!」

 

 

『いいかも』

『初見です。こんあすー』

『そう言えば決まった挨拶なかったな』

『Vtuberっぽくていいな』

『アスカちゃん、こんあすー』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「あ、初見さんいらっしゃい。燦ちゃんも、こんあすです」

 

 

『かわヨ』

『俺もこんあすされたい』

『今来ました。こんあすしてください』

 

 

アスカ

「あはは……、次の配信の際に改めて挨拶しますね。ごめんなさい」

 

 

『ちぇだぜ』

『せっかくだし終わりの挨拶も考えようぜ!』

『せやな』

 

 

アスカ

「終わりの挨拶って、燦ちゃんのばいにゃーみたいな挨拶ですよね。うーん、私にピッタリなのってあるかな?」

 

 

『おつあすかれさまでした、とか?』

『またアスカ』

『おつあすかでええやん』

『シーユーアスカゲイン』

『漆黒のアスカに溺れろ!』

『おつあすー』

『ばいあすにゃー』

『お前ら、もっと真面目に考えろよ!』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「たくさんのアイディアありがとうごいます。ただ、候補が多くて選べないので、しばらくは普段通りで行きたいと思います」

 

 

『残念』

『仕方ないね』

『いいの考えておく』

 

 

アスカ

「はい、よろしくお願いします。あっ、そろそろお時間ですので、今日はこの辺で配信を終わりにしますね。みなさん、ご視聴ありがとうございました」

 

 

『おつー』

『こちらこそありがとう』

『おつあすか』

『あ、ずるいぞ! 漆黒のアスカに溺れろ!』

『お疲れさま。ばいにゃー』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「あは、お疲れさまでした! ばいにゃーです」

 

 

『黒猫おい!』

『抜け駆け禁止!』

『黒猫はばいにゃー禁止な』

『今日からばいにゃーはアスカのものだぞ』

『パクるなよwww』

『は? あーやだやだ。推しに選んでもらえなかったからって妬まないでよね』黒猫燦✓

『は?』

『これは炎上だろ』

『焼き猫にすっぞ』

『黒猫燦じゃなくて黒猫焦煤にするぞ』

『煤ちゃんちぃーっす』

『もー、喧嘩はだめですよ』立花アスカ

『はーい』

『はーい』黒猫燦✓

 

 

 

 

 

この配信は終わりました

 

 

 

 

 

◆『愛スクリームをください』◆

 

アスカ

「ふぅー。今日は暑いですね」

 

 

「だね。こんなに暑いとアイス食べたいな」

 

 

アスカ

「あ、見てください。アイスクリームを売ってるお店がありますよ。行ってみましょうか」

 

 

「うん、行こう!」

 

 

店員

「いらっしゃいませ。ただいまキャンペーン中です」

 

 

アスカ

「カップル限定、愛スクリームキャンペーン?」

 

 

「恋人への愛を叫ぶと半額になるんだって。……どうする?」

 

 

アスカ

「その、燦ちゃんが、したいなら……」

 

 

「うぅ。恥ずかしいけど、アスカちゃんもやるなら、やってみようかな。お願いします!」

 

 

店員

「はい、お待たせしました。それでは愛スクリームをどうぞ!」

 

 

「い、いくよ。アスカちゃん可愛い! マジ天使! 愛してるーーーっ!!!」

 

 

アスカ

「……あぅ」

 

 

「はぁはぁ。……ほ、ほらっ! 次はアスカちゃんの番だよ!」

 

 

アスカ

「ご、ごめんなさい。やっぱり無理です! こんな大勢の前で、その、告白するなんて、恥ずか死んじゃうよ」

 

 

「ちゃんと言わないとだめだよ。ほら、アイス溶けちゃうよ?」

 

 

アスカ

「はあぅ~っ。もぅ許してぇ……」

 

 

「……仕方ないなぁ。あの、えと、すみません」

 

 

店員

「ふふっ、初々しいカップルに免じて、今日は特別に二人とも半額でいいですよ。そちらの恋人さんも溶けないうちにどうぞ」

 

 

アスカ

「うぅ~。……ありがとうございます」

 

 

「良かったね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「……はい」

 

 

「だけど、今度二人っきりになったら、さっきの返事、ちゃんと聞かせてもらうから。覚悟しておいてね」

 

 

アスカ

「……うん、もちろんだよ! そのときは、ちゃんと愛スクリームするから。私のこの気持ち、受け取ってね」

 

 

「うん、約束だよ」

 

 

 

 

 

◆『揺れを観測できず』◆

 

「わわっ!?」

 

 

アスカ

「……治まりましたね」

 

 

『地震だね』

『二人とも大丈夫?』

『え、揺れた?』

『地震が起きたのは、ふむ、特定しました』

『冗談でもつまらないぞ』

 

 

アスカ

「結構揺れましたが、みなさんは大丈夫でしたか? 燦ちゃんも大丈夫だった?」

 

 

「うん。急に揺れて、ちょっとビビったけど、なんとか大丈夫だよ」

 

 

『地震で大地が揺れてたけど、黒猫の平野は揺れてなかったな』

『そういえば』

『平野だし』

『俺デブだけどちゃんと揺れてたぞ』

『www』

 

 

「は?」

 

 

『アスカちゃんはさぞ揺れただろうな』

『黒猫山は不動だぞ』

『標高低そう』

『標高0』

『えぐれてるから谷だぞ』

 

 

「は??? あーいたたっ。さっきの地震の揺れで筋痛めちゃったわー。ほんと、ばいんばいんって大変だなー」

 

 

『嘘乙』

『解釈不一致なのでチャンネル抜けます』

『いっきに低評価増えてて草』

『白々しい』

『証拠見せろ』

 

 

「お前らな、喧嘩なら買うぞ! いいぞ、やるか? ゲームでぼっこぼこにしてやんよ!」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。燦ちゃん、少し落ち着いてください」

 

 

「いや、冷静だから。冷静にキレてるだけだから」

 

 

アスカ

「もー、仲良くしないとだめですよ」

 

 

『冷静にキレるなよwww』

『黒猫に足りないものが分かった』

『俺も』

『母性だな』

『正確には母性(胸)やぞ』

『せやな』

 

 

「ぐぬぬ……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、どうどう。もぅ、視聴者のみなさんもお口わるわるはだめですよ」

 

 

『ごめんなさい』

『はーい』

『アスカたんマジ天使』

 

 

アスカ

「そうだ! 今日は燦ちゃんのためにお菓子を作ってきたんですよ。これを食べて機嫌を直してください」

 

 

「……ぷりん」

 

 

『死体蹴りだな』

『止めてあげて!』

『ここでぷるぷる揺れるものは草』

『流石に胸のない黒猫も(怒りで身体が)ぷるぷる震えてそう』

『黒猫さん、新しい胸よ!』

 

 

「……ぐすっ。……でも、おいちい」

 

 

アスカ

「えぇ!? 燦ちゃん、どうして泣いているんですか。え、どうしよう。お腹痛いの? それとも何か嫌なことでも……」

 

 

『黒猫、強く生きろ!』

『天然怖い』

『俺もプリン食べたい』

『おいちいかわいい』

『あわあわアスカたん助かる』

 

 

 

 

 

◆『風邪がうちゅった訳』◆

 

「へくちっ!」

 

 

アスカ

「大丈夫ですか?」

 

 

「ずずっ、夏風邪引いたかも」

 

 

アスカ 

「え、大変! すぐに氷まくらを用意するので、ベッドで安静にしていてください」

 

 

「うん、そうする」

 

 

アスカ

「お待たせしました。……これで少しは楽になればいいのですが」

 

 

「あ、気持ちいい。ありがと、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「どういたしまして。……食欲はありますか?」

 

 

「う~ん、あんまりないかも」

 

 

アスカ

「それなら水分補給だけでもしてください。はい、スポーツドリンクです」

 

 

「……なんか起き上がるもめんどいし。アスカちゃん、このまま飲ませてよ」

 

 

アスカ

「えと、横になったままだと、危なくて飲ませられないよ?」

 

 

「……じゃあ、いい」

 

 

アスカ

「えぇ!? それはだめだよ。……もぅ。それなら、これでどうかな? んっ」

 

 

「んんっ!?」

 

 

アスカ

「ぅ、……んくっ、こくっ、……んっ」

 

 

「んぅ、……ぷはぁ。あわわっ!? う、嬉しいけど! そんなことしたら風邪移っちゃうよ!」

 

 

アスカ

「移していいよ。それで燦ちゃんが元気になってくれるなら。風邪くらい、私は平気だよ」

 

 

「だ、だめ! アスカちゃんが風邪で苦しむのは嫌だもん! ほら、アスカちゃんも一緒に寝て! 今日一日、安静にしてなきゃだめだからね!」

 

 

アスカ

「んー、燦ちゃんがそこまで言うなら。……隣、失礼しますね」

 

 

「はい、どうぞ。今日はこのままお布団デートだね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうはいいかも。お布団デートしよっか」

 

 

 

 

 

◆『今日は熱帯夜になるでしょう』◆

 

アスカ

「今日は暑いですね」

 

 

「うん、そうだね」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。汗がすごいよ。ハンカチ、濡らしてきますね」

 

 

「ありがと。……ふぅー、あっつ」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん。暑いのは分かりますが、服をパタパタするのは、その、はしたないと思います」

 

 

「えぇー。……そういうアスカちゃんこそ、服が汗で透けててはしたないと思うな」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんのえっち」

 

 

「アスカちゃんもね」

 

 

アスカ

「……あのっ、汗臭くないですか」

 

 

「ううん、全然。くんくん、寧ろいい匂いかも」

 

 

アスカ

「……もぅ」

 

 

「えへへ」

 

 

アスカ

「熱くなってきちゃった。……燦ちゃんのせいだからね。責任、ちゃんと取ってください」

 

 

「う、うん。がんばりゅ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(51~55)

◆『このあとめちゃくちゃぴょんぴょんした』◆

 

「うーん、どうしようかな」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、どうかしましたか?」

 

 

「ねぇ、アスカちゃん。パ〇ツとバニースーツ、どっちがいい?」

 

 

アスカ

「……えっと、なんですか。その二択は」

 

 

「いや、8月2日はパ〇ツの日とバニーの日らしいんだよね。だから、どっちをプレゼントして着てもらうか悩んでてさ」

 

 

アスカ

「あ、あの。プレゼントは嬉しいのですが、それを着て見せることは確定なんですね」

 

 

「うん、それはもちろん。だって、記念日だもん! パ〇ツでバニーの日なんだよ、いいよね?」

 

 

アスカ

「……はぁ。もぅ、分かりました。燦ちゃんがどうしても、っていうなら、……頑張ってみます」

 

 

「ありがと! それでアスカちゃんはどっちがいい?」

 

 

アスカ

「……せめてうさみみだけになりませんか?」

 

 

「それだとインパクトがねぇ……。いっそのこと、うさちゃんパ〇ツっていうのも、アリなんじゃないかなって思うんだけど……」

 

 

アスカ

「あは、燦ちゃん。うさみみだけにしませんか?」

 

 

「アッハイ」

 

 

 

 

 

◆『えらいこと』◆

 

「そんな感じで、今日も頑張ったんだよ! だから、褒めて!」

 

 

アスカ

「はい、もちろん構いませんよ。今日も頑張れてえらいえらい」

 

 

「でへへっ」

 

 

アスカ

「あは、少しでも癒されてくれたなら私も嬉しいです」

 

 

「そうだ! アスカちゃん、ちょっと頭下げて」

 

 

アスカ

「えっと、こうですか?」

 

 

「うん、そんな感じ。アスカちゃんも、えらいえらい」

 

 

アスカ

「さっ、燦ちゃん!?」

 

 

「アスカちゃんにはいつもお世話になってるからね。たまには私も褒めてあげたいなって思ってさ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……、すごく嬉しいっ! ありがとうございます!」

 

 

「ううん、こちらこそありがとうだよ」

 

 

アスカ

「えへへっ。燦ちゃんもえらいえらいできて、えらいえらいですよ」

 

 

「あ、もう。今は私の番なのに。アスカちゃんこそ、えらいえらいできてえらいえらいできてえらいえらい」

 

 

アスカ

「いいえ。燦ちゃんの方が、えらいえらいできてえらいえらいできてえらいえらいできてえらいえらい」

 

 

「いや、アスカちゃんの方が……」

 

 

アスカ

「ううん、そういう燦ちゃんだって……」

 

 

「あははっ、埒が明かないしどっちもえらいってことにしよっか」

 

 

アスカ

「あは、そうですね」

 

 

 

 

 

◆『黒猫になったつもりで言ってみた』◆

 

 

 

黒猫に言って貰いたい言葉はありますか?

 もしあったら黒猫になったつもりでこっそり教えてください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「言って貰いたい言葉、ですか」

 

 

『木になる』

『公の場でこっそりとはいったい……』

『何色のパ〇ツ穿いてるの?』

『それは黒猫が言いたい言葉だな』

『いやいや、黒猫が言って貰いたい言葉だろ』

『お前らなっ!』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「そうですね。思いついた言葉はあるのですが、その、モノマネはしたことがないので……。どうしようかな」

 

 

『聞きたい!』

『毎朝みそ汁をうんぬんかんぬん』

『告白の台詞もいいな』

『アスカちゃんの汁飲みたい』

『汁言うなし』

『朝はパン派の俺氏、無事死亡』

『知らんし』

『俺はパ〇ツ派』

『↑通報しました』

 

 

アスカ

「朝はご飯とパン、お好きな方を用意してあげますよ」

 

 

『すし』

『アスカたんまじ天使』

『それでモノマネは?』

 

 

アスカ

「あはは……、やっぱりやらないとだめですよね。うぅー、恥ずかしいけど、モノマネしてみますね」

 

 

『●REC』

『てぇてぇ(素振り』

『なんだか私も恥ずかしくなってきた』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「にゃんにゃにゃん。にゃにゃにゃお」

 

 

『……』

『……』

『……』

『猫助かる』

『黒猫さん、猫なんだから分かるだろ。翻訳ぷりーず』

『無理にゃっ』黒猫燦✓

『猫辞めちまえ!』

『いや、黒猫になったつもりでって言ったけど!』

『結局なんて言ったの?』

 

 

アスカ

「あはっ。秘密です」

 

 

 

 

 

◆『箱入り娘』◆

 

アスカ

「うんしょ。……ふぅ」

 

 

「え、なにその大きな段ボール箱。そんなに汗までかいてどうしたの?」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。ちょうど今、呼ぼうと思っていたんです」

 

 

「そうなの?」

 

 

アスカ

「はい。燦ちゃんにお願いがありまして、この段ボール箱に入ってみてください」

 

 

「え? 別にいいけど。なんで?」

 

 

アスカ

「ありがとうございます。少しやりたいことがありまして、……はい、そんな感じで大丈夫です。それでは撮りますよ」

 

 

「えっえっ、撮るって何を!?」

 

 

アスカ

「はい、チーズ」

 

 

にゃっ!?

 

 

アスカ

「はい、終わりましたよ。……わぁ、可愛い! ご協力、ありがとうございました!」

 

 

「も、もう! なんなのさ!」

 

 

アスカ

「あっ、すみません。その、ミャーチューブで箱に入った猫の動画を見ていたら、つい、羨ましくなってしまいまして……」

 

 

「あぁーうん。箱に入った猫って可愛いもんね」

 

 

アスカ

「ただ、私、猫を飼っていませんよね。そこで思いついたんです! 段ボール箱に入った燦ちゃんを撮ればいいんだって!」

 

 

「ん?」

 

 

アスカ

「猫みたいに愛くるしい燦ちゃんが段ボール箱に入ったら、すごく可愛い写真が撮れるって思ってましたが、これはもうすご過ぎます!」

 

 

「えと、ありがと?」

 

 

アスカ

「あぅ、可愛いなぁ」

 

 

「……ねぇ。折角だし、アスカちゃんも入ってみてよ」

 

 

アスカ

「えっ、私もですか!?」

 

 

「もちろん、絶対可愛いから大丈夫だって! ほらっ、私もやったんだし! はい、猫耳もつけて、ポーズはこうっ!」

 

 

アスカ

「あ、ちょっと。燦ちゃん!? ……はぅ、これっ、すごく恥ずかしいから、その、撮らないで……」

 

 

「よいではないか、よいではないか!」

 

 

アスカ

「うぅー、酷い目に遭いました。穴があったら入りたい気分です」

 

 

「穴はないけど、箱ならここにあるよ。はい、どうぞ」

 

 

アスカ

「もぅ、燦ちゃん!?」

 

 

 

 

 

◆『心頭滅却』◆

 

あ”~っ、われわれは~、宇宙人だ~

 

 

アスカ

「……くすっ」

 

 

にゃっ!? ……き、聞いてた?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんが宇宙人だということをですか?」

 

 

「……そっか。聞かれたからには仕方ないよね」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん。目が怖いですよ」

 

 

「怖くないよ~。怖くないから、アスカちゃんもこっちに来て、扇風機星人の仲間になろうねー」

 

 

アスカ

「きゃっ!? 燦ちゃん、急に抱き着くのは、はあぅ」

 

 

「ふっふっふ~。どう? 扇風機が恋しくなってきたでしょ」

 

 

アスカ

「うぅー。……わ、分かりました。仲間になるので、お願いですから、扇風機で頭を冷やさせてください」

 

 

「頭だけでいいの?」

 

 

アスカ

「……もぅ、薄着で抱き着いてきて無自覚なんだもん。燦ちゃんの天然たらし」

 

 

「???」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(56~60)

◆『氷も解けるアツさ』◆

 

アスカ

「今日は暑いので、かき氷を作ってみました」

 

 

「おぉっ! やったぁ!」

 

 

アスカ

「あは、喜んでもらえて嬉しいです。シロップは何味をかけますか?」

 

 

「イチゴ、いや、レモンかな。でもメロンも捨てがたいし。う~ん、やっぱりブルーハワイもいいな」

 

 

アスカ

「それなら私にいい考えがあります」

 

 

「え、なになに?」

 

 

アスカ

「二人で別の味を選んで、分け合いっこしましょう。それなら二種類の味を楽しめるよね?」

 

 

「あ、それいいね! じゃあ私はイチゴにするから、アスカちゃんはそれ以外の好きな味を選んで」

 

 

アスカ

「分かりました。それなら私はレモン味にしよっかな?」

 

 

「そうと決まれば、シロップをかけてっと。いただきます! うーん、おいしい!」

 

 

アスカ

「レモン味もおいしいですよ。はい、あーん」

 

 

「あ、アスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「食べないんですか? 早くしないと、解けちゃうよ?」

 

 

「うぅー。あ、あーん」

 

 

アスカ

「あーん。……おいしい?」

 

 

「……うん、おいしい。キスの味がした」

 

 

アスカ

「れ、レモンの味だよ。もぅ」

 

 

「じゃあさ、たっ、確かめてみる?」

 

 

アスカ

「えぇ!? それは、……その、かき氷、解けちゃうから……」

 

 

「う、うん。……そうだよね」

 

 

アスカ

「だから、その、ね。……食べ終わったら、えっと、検証。そう、検証しましょう!」

 

 

「ぁ、うん! 検証って大事だもんね!」

 

 

 

 

 

◆『ペアですね』◆

 

「わぁっ! 今日のアスカちゃんはポニーテールだ!」

 

 

アスカ

「もぅ、そんなに驚くことかな? 夏なので、少しでも涼しくなるかなって。思い切ってポニーテールにしてみました。どうですか、似合ってますか?」

 

 

「うん、バッチリだよ!」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。そうだ。燦ちゃんも気分転換に髪型を変えてみませんか? きっと似合いますよ」

 

 

「うーん、でも髪短いからなぁ。変えるにしても髪型が限られちゃうよね」

 

 

アスカ

「それならいいアイディアがあります。ちょっと後ろを向いて座ってくれますか?」

 

 

「うん、じゃあお願い」

 

 

アスカ

「……できました。こんな感じでどうかな?」

 

 

「あっ、ミニポニーテールだ! かわいい!」

 

 

アスカ

「良かった。……あは、お揃いだね」

 

 

「えへへ、そうだね。お揃いの髪型だからかな、なんだか姉妹みたいかも」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。それなら私が姉で、燦ちゃんが妹かな」

 

 

「えぇー、私が姉で、アスカちゃんが妹だよ」

 

 

アスカ

「むぅ……。それなら間を取って恋人、……なんて。どう、かな?」

 

 

「う、うん。……あぅ、じゃあそれで」

 

 

アスカ

「えへへ、決まりですね!」

 

 

 

 

 

◆『ハグの日、厄日で、世話を焼く』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、ぎゅぅ~っ」

 

 

わわっ!? 抱き着かれて嬉しいけど、急にどうしたのアスカちゃん?」

 

 

アスカ

「えへへっ。今日、8月9日はハグの日らしいので、感謝の気持ちを込めてぎゅってしてみました」

 

 

「へぇー、そうなんだ。じゃあ私も。アスカちゃん、ぎゅぅ~っ」

 

 

アスカ

きゃっ。……もぅ、どこに顔を埋めているんですか」

 

 

「ん~っ、アスカちゃんの抱き心地最高」

 

 

アスカ

「……はぁ、燦ちゃん」

 

 

「も、もちろん感謝もしてるよ! 今のは冗談で、ほらっ、感謝のはぎゅっ!?

 

 

アスカ

「え、燦ちゃん!? 大丈夫ですか!?」

 

 

「いたい。舌噛んだ」

 

 

アスカ

「ほら、口の中を見せて。……よかった、血は出てないみたい。でも、変なことばかり言うから、きっと罰が当たったんですよ」

 

 

「うぅー。これじゃあ、ハグの日じゃなくて厄の日だよ」

 

 

アスカ

「あ、上手い。座布団一枚ですね」

 

 

「もー、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あはは、ごめんなさい」

 

 

「……じゃあ、もう一回ぎゅってしてくれたら、許してあげる」

 

 

アスカ

「ふふっ、今日は一段と甘えん坊さんですね。はい、これでどうですか?」

 

 

「……うん、いたくないなったかも」

 

 

アスカ

「あは、それはよかったです」

 

 

 

 

 

◆『女子力がなくてもあなたが好き』◆

 

 

 

捨猫燦にゃー

 優しい誰かに拾って欲しいにゃー

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「はいはい! 私が飼い主になります!」

 

 

「いや、捨て猫じゃないが! てか、アスカちゃんも悪ノリして立候補しないでよ!」

 

 

アスカ

「え、本気ですよ」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

『え?(きょとん)』

『この子、マジやぞ』

『黒猫燦ハーレム狙ってそう』

『ど、動物愛護のためだから……』

『そのうち黒猫に首輪とかプレゼントしそう』

 

 

アスカ

「あは、なんてね。今のは冗談ですから、もちろん首輪をプレゼントなんてしませんよ。……あ、でも燦ちゃんならチョーカーとか似合いそうかも。みなさんはどう思いますか?」

 

 

『チョーカーって、えぇ~』

『ほぼ首輪やんwww』

『黒猫、早く逃げて!』

『今日からお前は飼猫燦だ!』

『所有物アピールですか?』

 

 

アスカ

「あれ、似合わないかな? それなら燦ちゃんはどう思いますか?」

 

 

「えと、チョーカーはちょっと……」

 

 

アスカ

「そうですか? 似合いそうなのに、……残念です」

 

 

『ほ、ほら。猫って首輪とか嫌がるものだからさ!』

『そうそう』

『猫だから仕方ないよ』

『これだから猫は』

『猫派辞めて犬派になります』

『黒犬燦に改名するまでファン辞めます』

 

 

「は? いや、なんで私が悪いみたいな流れになってるのさ! お前ら、ちょっと自分の身になって考えてみろよ! 好きな人にプレゼントで首輪渡されたらどう思うよ!」

 

 

『……うん』

『ないな』

『首輪のことチョーカーっていうのやめなよー』

 

 

「だよね」

 

 

アスカ

「チョーカー、可愛いのに。……だめなんですね」

 

 

「うぅ、悪いことしてないのに罪悪感ががが……」

 

 

『女子力皆無な黒猫にチョーカーは早すぎたんだ』

『アスカちゃん以外は野郎しかいないし』

『黒猫燦♂』

『まぁどことは言わないけど男みたいなものだし。よしっ!』

『黒猫燦が男の娘って本当ですか?』

『男の娘の燦ちゃんすし』

 

 

「は??? 喧嘩なら買うぞ!」

 

アスカ

「まぁまぁ。私は性別を問わず、ありのままの燦ちゃんが好きですよ」

 

 

「アスカちゃん……。うん、私もアスカちゃん好き!」

 

 

『てぇてぇ』

『これが真実の愛ってやつなのかな』

『禁断の恋から普通の恋になるだけなんだよなぁ』

『しーっ』

『でもさ、女好きな黒猫はアスカちゃんが男だったら好きになってないよね』

『まぁ、うん』

『それは言わないお約束だから』

 

 

 

 

 

◆『熱中症?』◆

 

あ”つ”い”~

 

 

アスカ

「エアコンも扇風機も壊しちゃったんだっけ?」

 

 

「うっ。いや、うっかりぶつかって壊しちゃった扇風機はともかく、エアコンは普通に故障だから!」

 

 

アスカ

「あは、もちろん分かってますよ」

 

 

「あぁもぅ~、ちょっと叫んだだけですっごい汗出てきた」

 

 

アスカ

「熱中症は怖いですからね。水分補給と体温調整に気を付けないといけませんよ」

 

 

「て、言われてもさ~。うちわもこれしかないよ? うちわって扇いでいるときは涼しいけど、結局疲れるし汗かくし意味ないよね」

 

 

アスカ

「では、代わりに私が扇ぎますね。ぱたぱた~」

 

 

「あ、涼しい」

 

 

アスカ

「あは、それはよかったです」

 

 

「……でも、これだとアスカちゃんが熱中症で倒れちゃうよ。次は私が扇ぐよ」

 

 

アスカ

「だ、だめです! 燦ちゃんの身体はもう一人だけのものじゃないんですから、大切にしないとだめだよ!」

 

 

「えと、すごく誤解を招きそうな台詞だけど、Vtuberとしてって意味だよね。そうだよね」

 

 

アスカ

「??? はい、そうですよ」

 

 

「あ、ううん。それならいいけどさ。……って、話が逸れてるし! ほら、貸して」

 

 

アスカ

「むぅ~。あ、そうだ! 燦ちゃん、こっちに来てください」

 

 

「え、いいけど。どうするの?」

 

 

アスカ

「まず、私が座ります。次に、ふとももの上に燦ちゃんが座ります」

 

 

「うんうん、それで?」

 

 

アスカ

「最後に、その態勢のまま私と燦ちゃんが交代でうちわで扇ぎます。どうですか。これなら二人とも涼しくなれるので、一石二鳥の妙案ですよね」

 

 

「……密着したら、その分暑くなるよね」

 

 

アスカ

「わ、私冷え性なので……」

 

 

「それ、夏、関係ないよね」

 

 

アスカ

「あぅ。……だめ、かな?」

 

 

「……うちわ、足りないもんね」

 

 

アスカ

「はいっ、足りないので仕方ないですよね!」

 

 

「……アスカちゃん、すごく胸がドキドキしてる。熱中症?」

 

 

アスカ

「……んっ」

 

 

「んっ、……えへへっ」

 

 

アスカ

「もぅ。燦ちゃんのせいで、身体が火照って、余計にアツくなっちゃった」

 

 

「じゃあ止める?」

 

 

アスカ

「……分かってるくせに。このままでいいから、……熱中症」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(61~65)

◆『昨夜はお楽しみでしたね』◆

 

「今日は暑いし、やる気も出ないから配信しなくていいかな?」

 

 

アスカ

「えっと、私みたいな個人Vtuberならともかく、企業所属の燦ちゃんはマネージャーさんの許可がないとだめだと思いますよ」

 

 

「だよね~。あぁーあ、やる気出ない~」

 

 

アスカ

「う~ん、季節的に夏バテかな? それなら、今日のお昼はスタミナのつく料理にしよっか」

 

 

「え、いいの!? やったぁ!」

 

 

 

その夜

 

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん? 夜遅くにどうしたんですか?」

 

 

「えと、そのっ、……寝れなくて」

 

 

アスカ

「大丈夫ですか? どこか調子でも悪いの?」

 

 

「あ、いや。そうじゃなくて、えっと……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「元気過ぎて、寝れないみたい」

 

 

アスカ

「えっと、それは……、どうしたらいいのかな?」

 

 

「一人で起きてるのはちょっと寂しくて、眠たくなるまで一緒にいて欲しいな。……なんて、だめだよね?」

 

 

アスカ

「あは、そんなことでしたら構いませんよ。元を辿れば私が原因みたいなものですし、燦ちゃんが眠りにつくまで付き添うよ」

 

 

「アスカちゃん、……ありがと」

 

 

アスカ

「どう致しまして。さて、ゲームでもしながら、おしゃべりして時間を潰しましょう」

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

◆『女性リスナーって本当にいるの?』◆

 

「えぇ~、今日は事前に予告していた通りに、女性リスナーさんから送られてきたましゅまろだけで雑談をしまーす」

 

 

『女性リスナー、いるのか?』

『自作自演の香りがする』

『あるてまの同期と先輩に頼めてえらい!』

 

 

「頼んでないが! 私にだって、ちゃんとした女性リスナーのファンがいるってことを証明してやるからな!」

 

 

『がんばえー』

『せやな』

『ましゅまろ0のときは俺が女性になりきって送ってやるからな』

 

 

「余計なお世話だし! さて、それでは早速ましゅまろ食べていくぞ~」

 

 

『どきどき』

『わくわく』

『来てるといいね』

 

 

「あっ、ほらほら! ちゃんと来てるじゃん!」

 

 

 

 

 

黒猫燦ちゃんが大好きでいつも応援しています

 通りすがりのJKより

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「どや! 分かる人には私の魅力が分かっちゃうんだよなぁ~」

 

 

『うぜぇ』

『うーん、偽物っぽい』

『きゃぴきゃぴしてないからJKではないな』

 

 

「は? あぁーあ、そんなこと言うなら、これも見せちゃおっかな~」

 

 

 

 

 

燦ちゃんマジちょー可愛くね

 ちょべりばだし

 燦しか勝たんわ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

『ちょ、ちょべりば?』

『ギルティ!』

『草』

 

 

「え、嘘。ちょべりばって死語なの? じゃあ、えっと、これならどうだ!」

 

 

 

 

 

いつも応援しています

 今日の配信も頑張ってくださいね

 立花アスカより

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

『うん』

『間違いなく女性リスナーでファンだけど!』

『先輩や同期じゃないだけマシかな?』

 

 

「え、アスカちゃん!? 嬉しいけど! ほ、他には、他にましゅまろは来てないの!?」

 

 

『泣いていい?』

『私、女性リスナーだけど、面白いから傍観するね』

『草』

『まぁ、黒猫のファンならそうするよな』

『いじめてこそ光るのが黒猫だし』

 

 

「いや、送ってよ! 燦虐して楽しいのかよ!」

 

 

『楽しい』

『愉しいです』

『愉悦』

 

 

「うぅ~、ろくなリスナーがいないじゃん。アスカちゃ~ん」

 

 

『私はどんなことがあっても燦ちゃんの味方ですよ』立花アスカ✓

『まじ天使』

『てぇてぇ』

 

 

「ありがと、アスカちゃんのお陰でまだ頑張れそうだよ。……あ、ましゅまろ来た」

 

 

 

 

 

可愛くて頑張り屋なアスカちゃんが大好きです

 これからも変わらないアスカちゃんでいてください

 アスカスキーなJKより

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

『あはは……、ありがとうございます』立花アスカ✓

 

 

「って、私宛てじゃないじゃん!」

 

 

『これが現実だ』

『俺たちがいるからさ』

『ほら、ち〇ーるでも食べて落ち着けって』

 

 

「うぅ~。〇ゅーるはいらないけど、……ありがと」

 

 

 

 

 

◆『苦い失敗』◆

 

「カレーを作ろうと思うんだ」

 

 

アスカ

「急にどうしたんですか?」

 

 

「昨日の配信で、料理できない扱いされてたの覚えてる?」

 

 

アスカ

「そう言えば、そのようなやり取りがありましたね。ダークマターを作りそうとかなんとか」

 

 

「そう、それ! でさ、いい機会だから、料理ができるってことを証明したいんだよね」

 

 

アスカ

「いい考えだと思いますよ。上手くできたらつぶやいたーに載せましょうか」

 

 

「うん、そうするよ。よし、じゃあレッツクッキング!」

 

 

アスカ

「分からないところは教えるので、まずは一人で頑張ってみてください」

 

 

「うん。えっと、まずは材料を用意して、と。にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、お肉……。うん。見事に何もないね」

 

 

アスカ

「えっ!? 事前に用意してなかったの!?」

 

 

「いやー、あはは。材料もないし、今日はカレーライスのカレー抜きでいいよね?」

 

 

アスカ

「よくないよ。もぅ、どうするんですか?」

 

 

「うーん、あっ! 確か、ここの棚に……あった! じゃじゃーん。こちらが事前に作っておいたものとなります!」

 

 

アスカ

「……レトルトカレーですよね」

 

 

「まぁ、そうとも言うね。……違うって、決して面倒になった訳じゃないからね! 素人が最初から張り切ってもろくなことにならないし、レトルトカレーにちょい足しするくらいがステップ1なんだよ! ……たぶん」

 

 

アスカ

「……はぁ。千里の道も一歩からと言うもんね」

 

 

「だよね! そうと決まれば、レトルトカレーを温めて、っと。……よし。あとは隠し味だけど、何がいいかな?」

 

 

アスカ

「そうですね。よく聞くのは、牛乳や生クリーム、リンゴのすりおろしやはちみつですけど、そのレトルトカレーは甘口で元々入っているようなので、インスタントコーヒーでコクを足すのはどうでしょうか?」

 

 

「おっけー。コーヒーは、あった。スプーン、スプーン……は見つからないし、洗い物が増えると面倒だから、ビンから直接入れようっと」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん、それはちょっと待って……」

 

 

「……あ」

 

 

アスカ

「……あぁー。いっぱい、入ってしまいましたね」

 

 

「あ、ア”ス”カ”ち”ゃ”~ん”」

 

 

アスカ

「よしよし。取り敢えず、混ざっていない、山盛りになっているところから減らしてみよっか」

 

 

「……うん」

 

 

アスカ

「とはいえ、隠し味が隠し切れていないといいますか、流石にこの量だと苦くて食べられないでしょうし。レトルトカレーを追加して希薄するのがベターかな?」

 

 

「試してみる。……できたけど。うっ、に”か”い”」

 

 

アスカ

「んぅ、そうですね。う~ん、牛乳を足してもだめかな?」

 

 

「……スパイスの効いたコーヒー牛乳になった」

 

 

アスカ

「えっと、これはちょっと」

 

 

「……いっそダークマターを作った方が、きっぱり食べるのを諦められて良かったかも」

 

 

アスカ

「あはは……。そうだ。せっかくですし、スパイシーコーヒー牛乳としてつぶやいたーに載せてみますか?」

 

 

「うぅ~っ、それは勘弁してください」

 

 

アスカ

「ふふっ、冗談だよ。一緒に練習して上手になったときに載せようね」

 

 

「うん。アスカちゃんが教えてくれるなら、……もう少し頑張ってみるよ」

 

 

 

 

 

◆『上手には焼けてましたね』◆

 

「料理は難しいって実感したから、今回はケーキを作ろうと思う」

 

 

アスカ

「えっと、お菓子作りも大変なんだよ。本当に大丈夫?」

 

 

「今度こそ大丈夫だって。この日のために、絶対に失敗しないケーキのレシピをヤホーで調べてきてるし」

 

 

アスカ

「因みに、それは何て名前のケーキなんですか?」

 

 

「ホットケーキだよ!」

 

 

アスカ

「な、なるほど。確かに、それなら比較的簡単なので安心ですね」

 

 

「でしょ。ホットケーキなら、材料はミックス粉と牛乳とたまごの三つで済むし。あとは混ぜて焼くだけだからね」

 

 

アスカ

「失敗しようがない、……と言いたいところですが、レトルトカレーの件もあるので気を付けてくださいね」

 

 

「うっ、善処します」

 

 

アスカ

「それと、あ、よかった。今回は事前に材料を用意できてるね。あっでも、分量をちゃんと計れますか? 難しそうなら私が代わりにやりますよ」

 

 

「だ、大丈夫だよ。……たぶん」

 

 

アスカ

「そこは断定して欲しいかな。でも、燦ちゃんがやる気なら、これ以上は口出しせずに傍で応援してるね」

 

 

「ありがと。……うん、分量よし。あとはこれを混ぜて、油を引いて温めておいたフライパンに流しいれてっと。アスカちゃん、これで合ってるよね?」

 

 

アスカ

「はい、正解です。コツとしては油を薄く引いて、高い位置から落とすように注ぐといいですよ。あとは、表面がぷつぷつになってきたらひっくり返してくださいね」

 

 

「うん、分かった。……そろそろかな?」

 

 

アスカ

「そうですね。ひっくり返すときはフライ返しで……」

 

 

「せーのっ、ほいっ!」

 

 

アスカ

「……ぁ」

 

 

「ありゃ?」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん。フライ返しは器具名であって、フライパンから地面にひっくり返したの略称ではありませんよ」

 

 

「あ、あはは。いけるかなーって、思って。……ごめんなさい」

 

 

アスカ

「……もぅ、仕方ないなぁ。失敗したなら次に活かせばいいだけですし。何はともあれ、燦ちゃんが火傷しなくてよかった」

 

 

「ぐすっ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「ちょっと待っててね。すぐに地面に落ちたホットケーキを片付けるから、今度はフライ返しを使ってもう一度挑戦してみよっか」

 

 

「……ありがとう。次こそは絶対に成功させるから。ちゃんとできたら一番にアスカちゃんにご馳走するね!」

 

 

アスカ

「あは、楽しみに待ってるね」

 

 

 

 

 

◆『ギスギスよりキスキス』◆

 

「争いはよくないって思うんだよね」

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん。悟りでも開いたのですか?」

 

 

「いや、別に悟りは開いてないけどさ。ギスギスするのは良くないって気がついたんだよ」

 

 

アスカ

「……あぁ、なるほど。昨日は話題のゆるキャラバトルロイヤルゲームをしてましたね」

 

 

「うん、みんなから勧められたからね。……でも、殺伐というかギスギスとしたゲームだとは思わなかったよ」

 

 

アスカ

「あはは……。最初、余裕だってフラグを建てておきながら、確か開始三秒くらいで叫んでましたね」

 

 

「いや、アレはスタート直後に、後ろから掴んでくるのがおかしいんだって!」

 

 

アスカ

「それに、後半になると泣きながら怒ってましたし」

 

 

「な、泣いてないし!」

 

 

アスカ

「でも、物に当たるのはよくないですよ」

 

 

「うっ、……それはごめんなさい」

 

 

アスカ

「……でも、なんだかんだ楽しそうだし、せっかくだから私も遊んでみようかな?」

 

 

「だ、だめ! アスカちゃんには、もっとほのぼのしたゲームが似合うと思うな!」

 

 

アスカ

「う~ん、そうかな?」

 

 

「そうだよ。それに全然楽しくなかったからね! あ、いや。変な中毒性はあるかもだし、見てる側は楽しいのかもしれないけど、やってる私はイライラしかなかったからね!」

 

 

アスカ

「ふふっ、燦ちゃんがそこまで言うのなら分かりました」

 

 

「ふぅ、良かった。……なんか、ドッと疲れちゃったよ」

 

 

アスカ

「そうだ。昨日から色々とあってお疲れなようですし、膝枕なんていかがですか? 今なら特別なサービスも付けますよ?」

 

 

「二十四時間コースでお願いします」

 

 

アスカ

「ふふっ、流石に一日中膝まくらしていたら足が痺れちゃうよ。はい、どうぞ」

 

 

「わ~い、ありがと。……あぁ~、疲弊した心が癒される~」

 

 

アスカ

「それはよかった。……こほん。それではおひとり様限定の、特別サービスを提供させていただきますね」

 

 

「……んっ」

 

 

アスカ

「ん、……あはっ。ご満足いただけましたか? よければ、追加のサービスもございますよ?」

 

 

「うん、……もっとちょうだい?」

 

 

アスカ

「あは、かしこまりました」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(66~70)

◆『この可愛らしい黒猫に感謝を!』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、今日が黒猫感謝の日ということを知っていましたか?」

 

 

「え、なにそれ。知らなかった」

 

 

アスカ

「あは。私も今日知ったのですが、いい機会かと思いまして、燦ちゃんに日頃の感謝を伝えようと思います。生まれてきてくれて、出会ってくれて、そして私を好きになってくれて、ありがとうございます」

 

 

「あぅ。改まって言われると、照れる」

 

 

アスカ

「えへへ。こんな機会でもないと、なかなか言えないから」

 

 

「でも、私だってアスカちゃんに感謝してるんだよ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「こんな私を好きになってくれて、好きって言ってくれて、ありがとう」

 

 

アスカ

「はあぅ。……今日は私がありがとうって言う日なのに。……どうしよう、すごく嬉しい」

 

 

「えへへ。言われるのも照れ臭いけど、言うのもやっぱり照れるね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうだね。……それじゃあ言葉を変えてみる?」

 

 

「あっ、それいいかも。……アスカちゃん、大好きだよ」

 

 

アスカ

「うん。私も大好きだよ」

 

 

 

 

 

◆『二番煎じ? いいえ、リスペクトです!』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、これを見てください!」

 

 

「これって、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「はい! 某野球ゲームで再現してくれたみたいで、ほら、燦ちゃんのことも再現してくれてますよ」

 

 

「え、すごい。……えへへ、こういうのってちょっと照れるね」

 

 

アスカ

「でも、それ以上に嬉しい気持ちになりませんか?」

 

 

「そうだね! ……それにしても、野球ゲームかぁー」

 

 

アスカ

「あは、興味湧きましたか?」

 

 

「うん。いつかあるてまメンバーや個人Vtuberを集ってさ、ドラフトで選んだVtuberをゲーム内で再現して対戦とかしてみたら面白そうだよね」

 

 

アスカ

「それは楽しそうですね! もちろん誘って頂ければ私も参加しますし、手伝えることがあれば協力を惜しまないよ」

 

 

「ありがと、アスカちゃん! 善は急げって言うし、みんなに相談してみようかな? 他の企業とかに企画を取られて、二番煎じとかになったら嫌だし」

 

 

アスカ

「あはは……。杞憂だと思いますが、燦ちゃんがやる気ならいいのかな? 上手くいくといいね」

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

◆『北風と太陽と旅人燦』◆

 

 

                              

今日はねぇチューしよに注意だって

ねぇチューしよにチューいしよって言って

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

 

                              

一生のお願いだから

 ねぇちゅーしよ? 

って囁いてください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

 

                              

ねぇちゅうしように気をつけてください

 って言って!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「あぁーはいはい。くそまろくそまろ」

 

 

アスカ

「あはは……、一生のお願いは大事に取っておいてくださいね」

 

 

「はい、終わり! 暑くてツッコむ気力も湧かないから次に行きまーす」

 

 

『熱・中・症! 熱・中・症!』

『言ってもろて!』

『食い逃げは許さんぞ!』

 

 

「はーい、次のましゅまろに行きまーす!」

 

 

 

 

                              

天気が悪いから今日は中止よ

 ゆっくりと言ってください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「あのさぁ」

 

 

アスカ

「えっと、新しいパターンですね」

 

 

「言いません! はい、次っ!」

 

 

 

 

                              

中小企業

 ゆっくり言って!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「だから、言わないが! 次っ!」

 

 

 

 

                              

抽象的な?

ゆっくり家

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「いいえ! はい、次!」

 

 

 

 

                              

誹謗中傷

 以下略

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「略すなよ! はぁはぁ、暑っ、……しんどい」

 

 

アスカ

「お疲れ様です。はい、お水どうぞ」

 

 

『お水助かる』

『ありがとぅ!』

『お水で生き返った』

 

 

「……ふぅ。ありがと、アスカちゃん。危うく熱中症になるところだったよ」

 

 

アスカ

「どう致しまして。……ふふっ」

 

 

「え? 急にどうしたの?」

 

 

アスカ

「あは、いえ。立場が逆ですが、北風と太陽のお話みたいだなって。ふと思いまして」

 

 

「ん?」

 

 

『あぁ確かに』

『今回は北風アスカちゃんの勝ちってことで』

『俺たちが!』

『太陽だ!』

『もっと熱くなれよ!』

『じゃあ、旅人は旅人燦だな』

 

 

アスカ

「ふふっ。旅人さん、勝手に巻き込んじゃってごめんなさい」

 

 

「???」

 

 

 

 

 

◆『歯触りを楽しむ』◆

 

「ごちそうさま。……ふぁ~っ」

 

 

アスカ

「お粗末様でした。なんだか眠そうだね」

 

 

「うん。食べたら余計に眠くなってきたみたい」

 

 

アスカ

「でしたら、お昼寝する前に歯を磨いておきましょうか。虫歯になったら大変だからね」

 

 

「ふわゃ~い。……そうする」

 

 

アスカ

「……もぅ。眠たいのは分かるけど、寝ぼけたまま歯を磨くと危ないよ」

 

 

「ん~。アスカちゃん、みがいてぇ~」

 

 

アスカ

「仕方ないなぁ。はい、こちらへどうぞ」

 

 

「ふぁ~い」

 

 

アスカ

「はい、お口をあーんしてください」

 

 

「あーん」

 

 

アスカ

「あは。こうしていると、小さい頃に見ていた教育テレビを思い出しますね」

 

 

「んん~っ」

 

 

アスカ

「ふふっ、ごめんなさい、燦ちゃんは立派なレディーだもんね。……はい、終わりです。最後に、お口くちゅくちゅしてくださいね」

 

 

「くちゅくちゅ、ぺっ」

 

 

アスカ

「はい、よくできました。ご褒美に、燦ちゃんの大好きな膝まくらをプレゼントです」

 

 

「わぁ-い!」

 

 

アスカ

「ふふっ、おねむだったんじゃなかったの?」

 

 

「えへへっ。アスカちゃんが誘惑するから、つい。……ねぇ、八重歯触っていい?」

 

 

アスカ

「え? えと、触りたいの?」

 

 

「うんうん。前から気になってたから触ってみたい!」

 

 

アスカ

「……今日だけだよ」

 

 

「やったぁ! じゃあ、……さ、触るよ?」

 

 

アスカ

「んっ、……あむ」

 

 

「あ、ちょっと。甘噛みされたら触れないよ」

 

 

アスカ

「えへへ、燦ちゃんの指がおいしそうだったから。つい」

 

 

「も、もぅ。……今日だけだよ」

 

 

 

 

 

◆『うさぎの逆ってなんですか?』◆

 

 

                              

黒猫燦派?

 それとも黒犬燦派?

 俺はやっぱり黒兎燦派

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「……え、なにこれ? くそまろじゃん」

 

 

アスカ

「あはは……。猫はもちろん好きですが、犬やうさぎも好きですよ」

 

 

『てぇてぇ』

『告白!?』

『おら、早く犬耳生やせ!』

『バニーコス舞ってる』

『貧乳バニー、ありだな』

『俺たちの淫猫なら逆バニーをしてくれるって信じてるぞ!』

 

 

「は? やらんが。仮にやったとしてもお前らには見せないし」

 

 

『じゃあ誰に見せるんだよ』

『逆バニーしてゆいままに怒られろ』

『そしてアスカちゃんに慰めてもらえ』

『すし』

 

 

「だから逆バニーしないが!」

 

 

アスカ

「えと、燦ちゃん。一つ質問なのですが、逆バニーってなんですか?」

 

 

「……え?」

 

 

アスカ

「あ、いえ。バニーガールの衣装の一つなのは話の流れで分かるのですが、その、バニーガールの衣装の逆ってなんなのかなぁって疑問でして」

 

 

『逆バニーってなに?(キョトン)』

『え、黒猫にそれを説明させるのwww』

『ほら、ちゃんと説明してやれよ』

『俺も分かんない』

 

 

「えっと、えー、その、……着ぐるみ!」

 

 

アスカ

「着ぐるみ?」

 

 

「そう、着ぐるみ! うさぎを模した衣装の逆だから、うさぎそのものになりきる衣装、つまり逆バニーとは着ぐるみのことなんだよ!」

 

 

アスカ

「なるほど」

 

 

『なるほど?』

『逆バニーは着ぐるみだった?』

『???』

 

 

アスカ

「あは、着ぐるみのことだったんですね。そうだ! 今度、逆バニーの新衣装で一緒にコラボ配信しませんか?」

 

 

「それはホントに勘弁してください!」

 

 

アスカ

「??? そうですか、燦ちゃんがそこまで嫌なら諦めます。……でも、ちょっと楽しそうだし、今度一人で配信してみようかな?」

 

 

「それもだめ!」

 

 

『あとでお仕置きな』

『ほら、嘘つくから』

『ちゃんと教えてあげなよ』

『そして赤面するアスカちゃんを見せるんだ!』

『アスカちゃんなら土下座で頼めば着てくれそう』

『逆バニー助かる』

 

 

「だから、着ないし着させないから!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(71~75)

◆『一人でおつかいできるかな?』◆

 

アスカ

「燦ちゃんは、子供の頃におつかいを頼まれたことってありますか?」

 

 

「……そう言えば、ないかも」

 

 

アスカ

「そうなんですか? 子供を一人でおつかいに行かせるのは危険だ、という批判的な話も聞きますし。燦ちゃんもそんな感じだったのかな?」

 

 

「まぁ、うん。……危険というよりは、危なっかしいだけど」

 

 

アスカ

「小さい頃の燦ちゃん、写真で見たことあるけど、すごく可愛らしかったからね。心配になる気持ち、分かる気がします」

 

 

「アスカちゃんは子供の頃におつかいに行ったことあるんだよね? そのときって、どんな感じだったの?」

 

 

アスカ

「どうだったかな? 詳しくは覚えてないけど、……お恥ずかしながら、不安と寂しさからずっと泣いていたような気がします」

 

 

「あぁー、そうだよね」

 

 

アスカ

「でも、お家に帰って褒められたときは、すごく嬉しくて。それと同時に誇らしくもあって、きっとあのときの経験がなければ今の私はなかったと思いますね」

 

 

「……なんかちょっと羨ましいかも」

 

 

アスカ

「ふふっ、だったら、今からでも初めてのおつかいをしてみませんか?」

 

 

「え? まぁ、アスカちゃんの頼みなら、おつかいくらいするけど。……なにか違くない?」

 

 

アスカ

「そうかな? でも、物は試しと言いますし」

 

 

「う~ん、……一人で買い物はちょっと寂しいけど、行ってくるよ」

 

 

アスカ

「ありがとうございます! それでは急いでお買い物リストを用意するね。えっと、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、お肉、ターメリック、ハラペーニョ、シナモン、カルダモン、パプリカ、コリアンダー……」

 

 

「ちょ、ちょっと待って! なにそのラインナップ。難易度高過ぎだよね!」

 

 

アスカ

「え? でも、燦ちゃんは子供じゃないし、これくらいの難度じゃないと初めてのおつかいにならないよね?」

 

 

「そ、そうかもだけど。……うぅ、後半の呪文みたいなの、見たことも聞いたこともないよ」

 

 

アスカ

「あは。呪文ではなくて、香辛料の名称ですよ。大丈夫です、ちゃんとメモしておきますから。燦ちゃんならできます!」

 

 

「……うん、頑張ってみる」

 

 

アスカ

「はい、それでは行ってらっしゃい」

 

 

「行ってきます。……はぁ、不安だなぁ。名前だけ分かっても、売り場が分からないし。店員さんに聞くのも、ね。ホントに大丈夫かなぁ、……ん?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、一人で大丈夫かな」チラッチラッ

 

 

「……うん、なんか大丈夫な気がしてきた。よし、頑張るぞ!」

 

 

 

 

 

◆『猫すいとーよ?』◆

 

アスカ

「ん~っ、いいなぁー」

 

 

「どうしたの?」

 

 

アスカ

「その、猫の動画を見ていたのですが、ちょっと羨ましいなぁって思いまして。例えばこの子とか、すごく可愛らしいですよね?」

 

 

「あ、可愛い」

 

 

アスカ

「そうだよね! はぁ。私も飼ってみたいけど、お世話できるか自信がないし。なので、猫を飼っている人が時々だけど、羨ましく思うことがあるんだよね」

 

 

「よかったら、私が猫の代わりになろうか?」

 

 

アスカ

「……いいの?」

 

 

「私を誰だと思っているのさ。黒猫燦だよ。アスカちゃんのためなら、猫にだってなりきってみせるよ!」

 

 

アスカ

「で、では、そのっ、……昔から憧れていたことをしてもいいですか?」

 

 

「もちろん。抱くなり撫でるなり好きにしていいよ」

 

 

アスカ

「本当にいいんですね? それじゃあ、……失礼しますね」

 

 

「……えと、アスカちゃん。頭がこそばゆいんだけど」

 

 

アスカ

「すーはー。すーはぁ」

 

 

「こっ、これはもしかして! 猫吸い?」

 

 

アスカ

「すぅーはぁー。……はむっ」

 

 

ぴゃっ!? み、耳は、だっあっ、んっ、はぁぅ!?」

 

 

アスカ

「……すーはー。あは、これ好きかも」

 

 

「あああアスカちゃん! はい、終わり。猫タイム終わり!」

 

 

アスカ

「え、もうですか? 次はお腹を撫でてみたかったのに……」

 

 

「うっ、……そんなしょんぼりした顔をされても、……されても。…………もぅ、ちょっとだけだよ」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

 

 

 

◆『それはちょっと笑えないよ』◆

 

アスカ

「う~ん、どうしようかな」

 

 

「どうかしたの?」

 

 

アスカ

「そのっ、お恥ずかしながら急に欲しいものができまして。アルバイトでもしようかなって、求人情報サイトを見ていたんだけど。隙間時間にできるお仕事がなくて……」

 

 

「へぇ、そうなんだ。……うん、確かにあまりいい募集がないね」

 

 

アスカ

「そうなんだよね。……はぁ、どうしようかな」

 

 

「そうだ! 欲しいものリストを作って、みんなに買ってもらうっていうのはどうかな」

 

 

アスカ

「う~ん。でも自分で稼いだお金で買いたいものですし、それにちょっと申し訳ないかなって」

 

 

「そういうものなのかなぁ。因みに何を買う予定なの?」

 

 

アスカ

「……笑いませんか?」

 

 

「笑わないよ。約束する」

 

 

アスカ

「それなら、本当に笑わないでくださいね! えと、来月に発売される、その……」

 

 

「来月発売の?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんの公式グッズ、です」

 

 

「うんうん。……へ?」

 

 

アスカ

「だ、だから。燦ちゃんの公式グッズが欲しいんです!」

 

 

「え、えぇ!?」

 

 

アスカ

「ぐだっとぬいぐるみシリーズのくろねこしゃんに、公式Tシャツ、バスタオルも欲しいし、アクリルキーホルダーと、あとは……」

 

 

「ちょ、ちょっと待って! え、公式グッズ!? 私、それ聞いてないんだけど!」

 

 

アスカ

「……え? で、でも運営公式つぶやいたーで告知していましたよ」

 

 

「……ホントだ」

 

 

アスカ

「えっと、その……。メールとか、確認していますか?」

 

 

「メール? ……あっ。一週間前に連絡来てたみたい」

 

 

アスカ

「……と、取り敢えず、どんなグッズがあるのか一緒に見ませんか?」

 

 

「……そうする」

 

 

 

 

 

◆『ほらぁね』◆

 

「ホラーは嫌だ。ホラーはいやだ。ホラーはイヤだ」

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん? 先ほどから何やら呟いていますが、どうしたんですか?」

 

 

「あ、あすかちゃ~ん。ホラーはいやだよぉ」

 

 

アスカ

「よしよし。よく分からないけど、私が付いているから大丈夫だよ」

 

 

「うぅ~、ありがと。もぅ、誰だよ! あるてまホラー強化週間とかいうくそ企画を提案したの。夏が終わるっていうのにホラーとかありえないんだが!」

 

 

アスカ

「あぁ、そういうことでしたか。……因みにコラボですか?」

 

 

「……九月になるまでに、一人で一回以上ホラー配信をしないといけないんだってさ。頭おかしいよね」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

「ねぇ、お願いアスカちゃん。一緒にホラーゲームしよう! 大丈夫、バレなきゃあとで怒られるだけだからさ!」

 

 

アスカ

「怒られることは確定なんですね。……お誘いは嬉しいのですが、やっぱり燦ちゃんのためにならないので、ごめんなさい」

 

 

「そんなぁ」

 

 

アスカ

「その代わりと言ってはなんですが、怖くないホラーゲームを探すのをお手伝いしますね。だから、そんなに悲嘆しないでください。ね?」

 

 

「……うん、ありがと」

 

 

アスカ

「そうと決まれば、善は急げと言いますし、ホラーゲームの候補を見繕いましょうか。……あ、これなんてどうですか? ポップでかわいいホラーゲーム。そのシュールさが逆に怖いと評判のぴ○んなんてどうかな?」

 

 

「……他の人の配信で見て、普通に怖かったんだけど」

 

 

アスカ

「え、えと。それは……、そのっ。だ、大丈夫です! 燦ちゃんはやればできる子ですから。そうだ、配信に向けて一緒に特訓しましょう!」

 

 

「特訓!? え、ちょっと。アスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「まずは配信までに身体をホラーに慣れさせましょうか。大丈夫です。本番は無理ですが、特訓の間は私が傍にいるので、遠慮なく怖がってくださいね」

 

 

「全然、大丈夫そうじゃないんだが!? ……ぴぃ!? だから、ホラーは無理なんだって! もうホラーはいやぁぁぁ!

 

 

 

 

 

◆『先ほどのことは水に流しましょう』◆

 

コンコン

 

 

アスカ

「はい、どうぞ」

 

 

あ、アスカちゃん

 

 

アスカ

「ふふっ、こんな夜更けにどうかしましたか?」

 

 

「いっ、いや。そのっ。今日、ホラーゲームに付き合ってもらったから、アスカちゃんが怖くて眠れてないんじゃないかなー。って思ってさ」

 

 

アスカ

「それでわざわざ様子を見に来てくれたんですね。あは、ありがとうございます」

 

 

「え? あっ、うん。そうなんだよ」

 

 

アスカ

「ん~っ。お恥ずかしながら、確かにちょっと一人で眠るのは心細くて、どうしようかなぁって思っていたところなんですよ。……燦ちゃんさえよければ、今夜は傍にいてくれませんか?」

 

 

「うん、もちろん! ありがとー、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「ふふっ、ありがとうはこっちの台詞だよ。……あ、寝る前にお手洗い一緒に行く?」

 

 

「……いく」

 

 

アスカ

「あは。はい、それじゃあ扉の前で待ってるので、燦ちゃんからお先にどうぞ」

 

 

「ぜ、ぜったいそこに居てよ。約束だからね!」

 

 

アスカ

「もー、心配性だなぁ。そんなに不安なら、私も一緒に入ろっか?」

 

 

「ぁ、それは、うぅ~、でも、…………うん」

 

 

アスカ

「そ、そうですよね。……え、燦ちゃん!? 今のは冗談で、……はあぅ」

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(76~80)

◆『起きてますか?』◆

 

「……アスカちゃん、起きてる?」

 

 

アスカ

「んぅ、……まだ起きてますよ」

 

 

「あ、ごめん。起こしちゃったよね」

 

 

アスカ

「いえ、少しうとうとしていただけなので大丈夫ですよ。燦ちゃんは、やっぱり眠れないのですか?」

 

 

「う、うん」

 

 

アスカ

「私もなんだか目が覚めてしまったので、眠たくなるまで一緒にお話でもしよっか」

 

 

「……ありがと」

 

 

アスカ

「あは、お礼を言われるようなことじゃないよ。今日の燦ちゃん、苦手なことを克服しようと頑張ってたもん。だから、私にも最後までそのお手伝いをさせて欲しいな」

 

 

「……ううん。アスカちゃんが傍に居てくれたから、応援してくれたから頑張れたんだよ。だから、……ありがとう」

 

 

アスカ

「……また、お礼言われちゃった。あは、どうしよう。すごくうれしい」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「燦ちゃんが居てくれたから、応援してくれたから、今の私があるんだよ。だから、私の方こそありがとうだよ」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「……すぅ、……すぅ」

 

 

アスカ

「ふふっ、寝ちゃったみたい。おやすみ燦ちゃん。……んっ、大好きだよ」

 

 

「……えへへっ」

 

 

 

 

 

◆『目を開ければほらぁ、キミがいる』◆

 

「えぇー、あるてまホラー強化週間ということで、今日はホラーゲームを仕方なくやりまーす」

 

 

『やる気出してけ』

『ホラー助かる』

『悲鳴期待』

 

 

「これからやるゲームは、なんか右クリックするだけでいいらしいので、今日は目を瞑って配信します」

 

 

『目、開けろ!』

『いや、だめだろ』

『それは反則』

『発想がおバカじゃん』

 

 

「は? 天才だが! てか、反則でも違反でもないし。ホラーゲームをしろとしか言われてないんだから、どうプレイしようが私の自由じゃん!」

 

 

『へりくつ』

『子供か!』

『かわいい、かしこい、くろねこさん!』

『ゲームの進行に支障が出るかもしれないので、音声は切ったらだめですよ』立花アスカ✓

 

 

「あっはい」

 

 

『映像だけじゃなくて音声まで切るつもりだったのかよ』

『クリックするだけでお金が稼げる簡単なお仕事です』

『これは炎上だな』

『アスカちゃん偉い!』

 

 

「それでは早速ゲームを始めまーす。私は目を瞑っているので、コメントで勝手に盛り上がってください」

 

 

『投げやり!?』

『勝手に盛り上がっては草』

『今日は一段と自由だなぁ(遠い目』

 

 

「……ぴぃ!? え、なに今の音! ひぃ、急にBGM変わるなよ!」

 

 

『逆効果で草』

『頼むから目を開けてくれ』

『悲鳴助かる』

『もしかして今なら悪口言い放題?』

『ホラーよわよわ猫』

『胸ぺったんガール』

『悲鳴がセンシティブ猫』

 

 

「これすごく怖いんだけど! 目、開けていい!? 開けるぞ! 大丈夫だよね! ぴゃっ!? 早くそうだと言って!」

 

 

『コメント見ろ』

『コメント見れ』

『今クライマックスなんだけど……いいよ』

『燦ちゃん、もう少しだから頑張って!』立花アスカ✓

 

 

「あ、音途切れた! 終わった? もういいよね! 目、開けるからな!」

 

 

『ええよ』

『わくわく』

『あっ(お察し』

『ちょっと待って、燦ちゃん!』立花アスカ✓

 

 

「せーのっ、……ぴぎゃぁ!?

 

 

『草草草』

『撮れ高よし』

『椅子から落ちてない? 大丈夫か?』

『めっちゃすごい音したね』

『……反応がない。ただの屍のようだ』

『燦ちゃん?』立花アスカ✓

『マジで応答がないぞ』

『気絶した?』

『いや、流石にそんなことはない……よね?』

『……五分経過』

『え、マジで失神中?』

 

 

『誠に勝手ながら、本日の放送はここまでとさせて頂きます。ご視聴ありがとうございました』黒猫燦

 

 

『…………』

『…………』

『…………』

『俺たちの黒猫が、また新たな伝説の1ページを刻んだな』

『てか、誰がコメントしてるんだ?』

『本人ではないことは確か』

『まぁ、面白かったしいいんじゃね』

『ばいにゃー』

 

 

「う~ん。……顔が、顔がぁ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、今日は本当にお疲れさま。あとは、ゆっくり休んでくださいね」

 

 

 

 

 

◆『水着だけど恥ずかしいよ』◆

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん。今日はプールで涼もうって話だったと思うのですが……」

 

 

「そうだよ。だから、頑張って用意しておいたんだよ」

 

 

アスカ

「プールはプールでも、子供用のビニールプールだよね」

 

 

「え、だめだった?」

 

 

アスカ

「その、だめではないのですが、てっきり市民プールに行くと思っていたので。ちょっと困惑している、かな」

 

 

「だって、市民プールなら人がたくさんいるじゃん。でも、ほら。これなら貸し切りだし、二人っきりできゃっきゃうふふできるよ!」

 

 

アスカ

「あはは……、そうだね」

 

 

「でしょ。ほら、アスカちゃんも早く着替えてきなよ」

 

 

アスカ

「分かりました。でも、着替えなくても大丈夫ですよ」

 

 

「ん、どういうこと?」

 

 

アスカ

「ふふっ、こういうことです」

 

 

「おぉぉぉ! って、あれ。服の下に水着!?」

 

 

アスカ

「あは、プールが楽しみで着てきちゃった。だから、すぐに用意するからちょっと待っててね」

 

 

「あ、うん。……じーっ」

 

 

アスカ

「えっと、そんなに見詰められると、脱ぎ辛いのですが……」

 

 

「服の下に水着って、なんかエ○いよね」

 

 

アスカ

「うぅ~っ、燦ちゃん。そういうことは、そのっ、恥ずかしくなるので。口に出して言わないでください」

 

 

「あ、ごめん。私に構わず、続けて」

 

 

アスカ

「はあぅ~。……な、中で着替えてきてもいいですか?」

 

 

「いいけど、その場合は私も一緒について行くからね」

 

 

アスカ

「………………な、中でなら。そのっ、……燦ちゃんが見たいなら」

 

 

「見たい! アスカちゃんが脱ぐところ、すごく見たい!」

 

 

アスカ

「もぅ、……燦ちゃんが○っちなんだもん。……仕方ないよね」

 

 

「うんうん、仕方ないんだよ! ほら、早く行こう!」

 

 

アスカ

「あっ、待って。まだ心の準備が……」

 

 

「大丈夫、私が代わりにしておくから!」

 

 

アスカ

「それは何か違うような……。あっ、もう」

 

 

 

 

 

◆『成長しても変わらないものもある』◆

 

「今日は終理永歌の誕生日! そんな訳で見てるか分からないけど、おめでとう!」

 

 

『おめでとう!』

『覚えててえらい』

『本人が朝につぶやいたーで匂わせてたんだよなぁ』

『カンニング?』

『いや、黒猫が同期のつぶやいたーを確認しているはずがないし』

『アスカちゃんから聞いた説、割とあると思う』

 

 

「お前らな! 十六夜桜花のときは素で忘れていたけど、私だってちゃんと成長しているんだぞ!」

 

 

『あ、そっちは忘れてたんだ』

『ざよいは泣いていい』

『それはマジないわ』

 

 

「そもそもさ。女性は記念日とか気にし過ぎだと思うんだよね」

 

 

『お前も一応女だろ』

『黒猫燦♂』

『中身はおっさんだから、まぁ』

『黒猫に女を感じたことはない』

『豊胸してから出直ししてこい』

 

 

「は? 喧嘩なら買うが。こんな美少女を見て男とか、いい眼科紹介してあげるよ?」

 

 

『美少女?』

『せやな』

『ごめん、耳が遠くて聞こえなかった』

『黒猫さんこそ眼科に行った方がいいと思うよ?』

『俺、視力2.0だけど画面にはちんちくりんしか映ってないぞ』

 

 

「はい、雑談終わり! 今から視聴者参加型のゲームをします。ぼっこぼこにされたい奴から相手にしてやんよ!」

 

 

『わーい』

『燦虐助かる』

『自らいじめられに行くとか草』

『オチが見えた』

 

 

「私が負ける前提で話するの止めてくれない!? 勝つが、今日の私はつよつよだし!」

 

 

『その自信はどこから来るのか』

『イキり猫』

『燦ちゃん、ゲームをする前に例のアレをしないとだめですよ』立花アスカ✓

 

 

「あ、せっかくアスカちゃんに手伝ってもらったのに忘れてた。ちょっと待ってて!」

 

 

『例のアレ?』

『アスカちゃんが手伝ったって、なんだろう?』

『わくわく』

 

 

「よし、それじゃあ今から動画を流します!」

 

 

『バースデーソング!?』

『歌助かる』

『あ、ケーキに終理永歌って書いてあるぞ』

『サプライズだ!』

『燦ちゃんに相談されたのでお手伝いしました』立花アスカ✓

 

「本物のケーキは届けられそうにないから、恥ずかしいけど、この動画をお祝いのプレゼントとしました。あとで、つぶやいたーの方にも投稿するので、終理永歌に届くように拡散よろしく!」

 

 

『おk』

『俺らの力の見せどころだぜ』

『あの、拡散するまでもなくつぶやいたーで反応してるんですけど』

『あっ』

『悲報。俺らの出番即終了』

 

 

「えと、その気持ちだけで十分嬉しかったよ。うん。……その、ありがと」

 

 

『可愛い、だと!?』

『デレた!?』

『これがギャップ萌え?』

 

 

「で、デレてないが!? そっ、そんなに褒めても、さっきの暴言は忘れてないからな! このあと覚悟しておけよ!」

 

 

『だからなんで負けると分かっていて挑むのか』

『そこに山があるからさ』

『黒猫さんは谷だけどね』

 

 

「だから、負けないが!? あと、ばいんばいんだって言ってるだろ!」

 

 

 

 

 

◆『月見が好き、だってススキなんだもん!』◆

 

 

                              

秋と言えばお月見ですよね

 お二人はお月見が好きですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「お月見、風情があっていいですよね。私は好きですよ」

 

 

「私も嫌いじゃないかな」

 

 

アスカ

「あ、またましゅまろが届きましたよ」

 

 

 

 

                              

もう一回

 月見が好きって言って

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「??? 月見が好き、これでいいのかな?」

 

 

「なにこのまろ。月見が好きってさっきも言ったじゃん」

 

 

『あ、なるほど』

『助かる』

『切り抜きしてくる』

 

 

「は? え、切り抜きってどこを切り抜くの!? 私たち変なこと言ってないよね?」

 

 

アスカ

「そのはずだけど……。あっ」

 

 

「えっ、え? どうしたのアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「つきみが好きって、そういう……。はぅ」

 

 

「え、だからどういうこと!? 月見が好きって言葉のどこに照れる要素があるのさ!?」

 

 

『おバカ燦』

『アスカちゃんかぁいい』

『卵の白身と黄身どっちが好き? アスカちゃんに教えてあげて』

 

 

「おバカじゃないが! アスカちゃんが可愛いのは当たり前だし! あと、黄身が好き!」

 

 

『アス猫てぇてぇ』

『アスネコニウム助かる』

『これはオチたな』

『どうしてこのタイミングでそのコメントを拾ったwww』

『アスカちゃん生きてる?』

 

 

アスカ

「うぅ~っ」

 

 

「だ、大丈夫?」

 

 

アスカ

「……そのっ、私も黄身が好きだよ」

 

 

「あ、うん。そうなんだ」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「えと、どうしてジト目で見てるんでせうか」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんの、ばか」

 

 

「なんでぇ!?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(81~85)

◆『それはきっと奇跡的で幸運なこと』◆

 

「9月2日は宝くじの日なんだって」

 

 

アスカ

「へぇ、そうなんですね」

 

 

「あぁ~あ、買ってないけど宝くじで十億円くらい当たらないかなぁ」

 

 

アスカ

「あはは……。でも、宝くじが当たったことで友人関係に亀裂が入った。なんて話もよく聞きますし、億万長者になることが必ずしも幸せにつながる訳ではないと思いますよ」

 

 

「う~ん。でも、十億あれば一生働かなくてもいいんだし、多少人間関係が拗れるくらいなら……」

 

 

アスカ

「私は、……いくらお金があったとしても、燦ちゃんとの関係が壊れる方が、……いやだよ」

 

 

「アスカちゃん……。そう、だよね。ごめん」

 

 

アスカ

「いえ、私の方こそ感情的になっちゃってごめんね」

 

 

「私の方が……」

 

 

アスカ

「私が……」

 

 

燦&アスカ

「「あははっ」」

 

 

「きっと宝くじで大当たりするより、アスカちゃんと出会えたことの方が、ずっと奇跡的で幸運なことなんだよね」

 

 

アスカ

「うんっ! そうだと嬉しいな」

 

 

 

 

 

◆『猫と草はよく燃える』◆

 

『待機中草』

『間もなく始まる草』

『こんばんにゃー草』

 

 

「コメント欄に、大量の草が生えてるんだけど。え、荒らし?」

 

 

『九月三日だから草』

『そう草』

『語尾に草つけたりつけなかったりしろ』

 

 

「いや、つけないし。え、新手のいじめじゃん」

 

 

『某射手座のエルフに村を特定されないように草でも生やしておこうかと思って草』

『木を隠すなら森の中的な草?』

『俺らの優しさ草』

 

 

「お前らぁ」

 

 

『まぁ、特定されたら逆によく燃えそうだけどね草』

『草炎黒猫炎草』

『頑張ってくれ草』

 

 

「逆効果じゃん!? てか、燃やそうとするなよ!」

 

 

『そのときは焼猫燦にでも転生してくれ草』

『たとえ火の中でも、水の中でもついていく草』

『炭になっても推す草』

 

 

「……なんだろう。嬉しいのに感動できないこの微妙な心境は」

 

 

『草』

『これはどういった状況なのでしょうか?』立花アスカ✓

『アスカちゃんも居て草』

『九月三日なんで黒猫村を隠すために草生やしてる』

『えっと、よく分かりませんが取り敢えず草?』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃんまで!? どうせ燃えるし、もう草はいいから!」

 

 

『どうせ燃えるは草』

『草草草』

『もっと草生やせ! やべぇエルフが来るぞ!』

 

 

「もうその話は終わり! ほらっ、何か別の話題ないの。例えば、草以外で九月三日は何の日とかさ!」

 

 

『グミの日だっけ?』

『臭い日』

『それは九月三十一日じゃね?』

『あ、ベッドの日だ』

 

 

「ベッド? え、なんで」

 

 

『ぐっ(9)すり(3)の語呂合わせらしい』

『へぇー』

『博識ですね』立花アスカ✓

 

 

「ベッドの日かぁ。で、ベッドでどんな話をすればいいのさ」

 

 

『そこは自分で考えてもろて』

『アスカちゃんとベッドで寝た話が聞きたい』

『背景ベッドにしてBANされろ』

『いや、黒猫じゃミャーチューブくん反応しないだろ』

『草』

『草』

『草』

 

 

「だから、草はもういいって! てか、さっきコメントした奴。お前の村特定するからな!」

 

 

『パクりは草』

『特定するのが先が、特定されるのが先か』

『ちょっと、急に射手らないでよwww』

『燃やされたくないから草生やしとくね』

『協力するわ草』

『任せろ草』

『仕方ない草』

 

 

「あ、隠れるな! こうなったら森ごと燃やすぞ!」

 

 

『最低』

『自然破壊反対!』

『あはは、流石にそれは……』立花アスカ✓

『アスカちゃんガード! これで勝てる!』

 

 

「アスカちゃん退いて! そいつら燃やせない!」

 

 

『ヤンデレかな?』

『森を燃やそうとするヤンデレとか斬新だな』

『た、助けてアスカちゃん!』

『燦ちゃん、マネージャーさんに怒られる前に止めようね?』立花アスカ✓

 

 

「あっはい」

 

 

『アッハイ』

『草』

『某射手座のエルフよりも、マネージャーさんの方が怖そうだよね。イメージだけど』

『マネージャー「あなたの村特定しました」』

『ひぃ』

『秋にホラーは止めろください』

 

 

「こ、この話は終わり! マネージャーさんはいい人、いいな!」

 

 

『はーい』

『りょ』

『ハイ、マネージャーサンハイイヒトデス』

『やっぱり黒猫は草だわ』

 

 

 

 

 

◆『ぽんする猫は本気を隠す』◆

 

 

                              

栗かぼちゃって栗なの?

 かぼちゃなの?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「名前に栗ってついてますが、かぼちゃですね」

 

 

「栗かぼちゃかぁ。そう言えば、昔、栗味の菓子パンを買ったことがあるんだけど。食べてみたら栗じゃなくてかぼちゃの味がして驚いたことがあるんだよね。それでパッケージをよく見たら、栗かぼちゃって書いてあって、それが栗かぼちゃを知った切っ掛けかな」

 

 

『ぽん』

『かわいい』

『それはあるあr、ねぇよ!』

 

 

「ぽんじゃないが! アスカちゃんも、こういう失敗あるよね!」

 

 

アスカ

「えっと、私ですか。う~ん、お菓子にサラダ味ってありますが、子供の頃は野菜の味がすると思っていましたね」

 

 

「あぁ~、あるある。サラダって書いてあるから、野菜の味がすると思ったら塩味なんだもん。あれは昔から不思議に思ってたんだよね」

 

 

アスカ

「そうですよね。そこで気になって調べたことがあるのですが、サラダ油を絡めた後に塩で味付けをしたものをサラダ味というらしいですよ」

 

 

「へぇ~」

 

 

『へぇ~』

『勉強になる』

『黒猫さんの話とは大違いだな』

 

 

「は? 私だって本気出せば、為になる話の一つや二つくらいできるし」

 

 

『じゃあ教えて』

『ほら、早く本気出せよ』

『天才黒猫さんを見せてくれ!』

 

 

「えと、そのっ、今日はちょっと調子が悪いからさ。また今度にしない?」

 

 

『どうせ仮病だろ』

『また炎上するぞ』

『本気になれよ!』

 

 

「あいたたたっ。やっぱり駄目だわ。いやー、本気を出せなくて残念だなー」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……、流石にそれはバレバレだよぉ」

 

 

「うっ、……ごめんなさい。見栄張りました」

 

 

『謝れてえらい!』

『また一つ学習できたな』

『ためになっため』

『俺たちに感謝しろよ』

『だな』

 

 

「なんでさ!? 流石に本気でキレるぞ!」

 

 

『本気でキレてもいいけど、本気出したなら為になる話もしろよ』

 

 

「あ、うん。今日のところは見逃してあげよう」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、もぅ」

 

 

 

 

 

◆『甘味はいかが?』◆

 

「ふぁ~っ」

 

 

アスカ

「眠たそうですね。お疲れですか?」

 

 

「うん、ちょっと夜更かししちゃってさ」

 

 

アスカ

「少しくらいならいいですけど、夜更かしのし過ぎは身体に悪いので、気をつけないとだよ」

 

 

「ふぁ~い」

 

 

アスカ

「そう言えば今日は配信でしたよね。少し仮眠しますか?」

 

 

「……いや、止めておくよ。寝起きで配信できる自信がないし」

 

 

アスカ

「そうですか。……でしたら、眠気覚ましのコーヒーを淹れてきますね」

 

 

「うん、ありがとう!」

 

 

アスカ

「どう致しまして。……はい、どうぞ」

 

 

「いただきます。……あっつ!?」

 

 

アスカ

「あ、大丈夫ですか!? ごめんなさい、冷まし足りなかったよね」

 

 

「ら、らいりょうぶ。ちょっと熱かっただけだし、逆に目が覚めたから助かったよ」

 

 

アスカ

「うぅ、本当にごめんなさい。今日は冷えるからって、温かいコーヒーにしたばっかりに。冷たいコーヒーにするべきだったよね」

 

 

「もぅ、アスカちゃんは気にし過ぎだよ。そんなに気に病むくらいなら、責任を取ってこのコーヒーをふーふーして欲しいな」

 

 

アスカ

「そんなことでいいんですか?」

 

 

「いいの。はい、ふーふーして?」

 

 

アスカ

「ふーふー。……これでいいのかな?」

 

 

「うん、ありがとう。……おいしい」

 

 

アスカ

「あは、よかった」

 

 

「でも、口の中がちょっと苦いから、次は甘いものが欲しいなぁ」

 

 

アスカ

「甘いものですか? すぐに用意できそうなものはないけど……」

 

 

「アスカちゃん……、んっ」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? そっそれは……、うぅ~っ、えっと、んっ……」

 

 

「……えへへ、すごく甘かったよ」

 

 

アスカ

「もぅ、…………私もだよ」

 

 

 

 

 

◆『猫耳も人耳も耳のうち』◆

 

アスカ

「すごく今更なことを尋ねてもいいですか?」

 

 

「いいよ、何でも聞いて」

 

 

アスカ

「燦ちゃんって猫なんですか?」

 

 

「え、猫なんじゃないの? ちょっと待って、……うん、非公式Wikiで確認したら、猫耳が生えてる高校生らしいよ」

 

 

アスカ

「えっと、その確認の仕方は流石にどうなのかな?」

 

 

「だって、そんな初期設定とか普通に覚えてないし。配信でもにゃって言わないから、忘れてても仕方ないと思うんだよね」

 

 

アスカ

「燦ちゃんったら、もー。……話を戻しますが、燦ちゃんの耳ってどちらなんですか?」

 

 

「???」

 

 

アスカ

「えっと、だから猫耳と人間の耳、どっちが本物の耳なのかなぁって、ふと疑問に思いまして」

 

 

「アスカちゃんが何を言っているのか、ちょっとよく分からないんだけど……」

 

 

アスカ

「??? だから、その、本物の耳は……」

 

 

「アスカちゃん。耳に本物も偽物もないんだよ?」

 

 

アスカ

「え、だって……」

 

 

「ないんだよ?」ぴこぴこ

 

 

アスカ

「あ、はい(くせ毛かと思ったこともありましたが、触ってみたらちゃんとした耳でしたし……)」

 

 

「私の猫耳を見詰めてどうかしたの? もしかして、ゴミとかついてる?」ぴこぴこ

 

 

アスカ

「い、いえ。大丈夫です、なんでもありませんから(す、すごく気になるよぉ)」

 

 

 



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あるてまれ外伝【アスレイコラボ】語彙ハイアンドローなんて余裕ですが?【黒染スレイ/立花アスカ】

 はい、こんにちは。

 今回は、黒染スレイちゃんのチャンネル登録者数100人突破記念に執筆した短編作品となっています。

 少し急いで仕上げたので、誤字や読みづらい部分があるかもしれませんが、その点につきましてはご了承ください。

 何はともあれ、おめでとうございます!

○黒染スレイちゃん○
(https://twitter.com/kurosome_surei)Twitter
(https://www.youtube.com/channel/UCtx-n--pbYVWumRJeWQ76ow)YouTube



◆【アスレイコラボ】語彙ハイアンドローなんて余裕ですが?【黒染スレイ/立花アスカ】◆

 

スレイ

「聞こえてま~すか~。……大丈夫そうかな? みんなこんぞめー。本日の配信は立花アスカとのコラボになります!」

 

 

アスカ

「はい、こんばんは。バーチャルミャーチューバーの立花アスカです! 本日はスレイちゃんに誘われてコラボをすることになりました。よろしくお願いします!」

 

 

スレイ

「ちょっと!? それだとあたしがコラボしたがってたみたいじゃない!!!」

 

 

アスカ

「違うんですか? 私はスレイちゃんに誘われて、すごく嬉しかったよ」

 

 

スレイ

「ちがっ、くはないけど。またリスナーに変な誤解されるじゃない!」

 

 

『てぇてぇか?』

『アスレイは解釈違い』

『つY』

 

 

スレイ

「ネギはや~め~て~」

 

 

『じゃあ土下座』

 

 

スレイ

「どっちもいやなんだけど!?」

 

 

アスカ

「あはは……、相変わらずスレイちゃんはみんなに愛されてるね」

 

 

スレイ

「こんな愛され方は想定外なんだって!? てか、あんたも苦笑してないで助けなさいよ!」

 

 

アスカ

「ふふっ、じゃあそろそろ話を戻して、今回のコラボについて説明しますね」

 

 

 

○語彙ハイアンドロー○

 

・参加プレイヤーがそれぞれ持ち寄った5枚の語彙カードと、リスナーから募集した語彙カードが6枚、そして4枚のジョーカーを合わせた、合計20枚のデッキを使用する。

 

・デッキから一枚引いて場に出した語彙カードが最初のお題となる。

 

・先攻プレイヤーは場に出ているカードの語彙よりも、次にデッキから場に出すカードの語彙が、ハイかローかを予想してどちらかを宣言する。

 

・新たに場に出したカードの語彙と、直前まで出ていたカードの語彙を比べて、宣言通りであればハイアンドローが成功となる。

 

・判定が微妙な場合は、説得フェイズとなり、ハイアンドローの成否を決める。

 

・ハイアンドローが成功したら、ハイアンドローを続行するか降りるかを選べる。

 

・続行する場合は同じ手順を繰り返し、最大三回まで追加でハイアンドローに挑戦できる。

 

・最大回数まで終えた場合、或いは途中で降りた場合は、場に出ていたカードを全て回収し、カードの枚数がプレイヤーの獲得点数となる。

 

・ハイアンドローが失敗したら、場に出ている全てのカードが没収となり、挑戦権が次のプレイヤーへと移る。

 

・プレイヤーが交互にハイアンドローに挑戦し、後攻プレイヤーが2回目の挑戦を終えたところでゲームは終了となる。

 

・ジョーカーが場に出た場合、直前の宣言はそのままで、次に挑戦するプレイヤーが即興で考えた語彙カードとジョーカーが入れ替わる。

 

・ただし、ジョーカーでハイアンドローを成功すると、ジョーカーを加えた時点での獲得点数が2倍となる。

 

※4枚目がジョーカーでハイアンドローを成功した場合。ジョーカーを加えた時点での点数、4点の2倍である8点が獲得点数となり、続行するか降りるかを選べる。

 

・最初に場に出たカードがジョーカーだった場合、次のプレイヤーが語彙を考えて入れ替えるのは同じだが、点数が1点の語彙カードとして扱う。

 

※ジョーカーが機能するのは場にあるカードが2枚以上の場合とする。

 

・最終的に同点だった場合、デッキからカードを一枚ずつ引いて、語彙の強さを競う語彙じゃんけんで勝敗を決める。

 

○説明終わり○

 

 

 

『面白そう』

『語彙大富豪に似てるね』

『こっちは運要素が強めかな?』

 

 

スレイ

「さて、説明も終わったし、実際に二人で対戦するとしましょうか」

 

 

アスカ

「そうですね。先攻はスレイちゃんで、最初の語彙はこちらになります」

 

 

 

◆語彙◆

・核

 

 

 

スレイ

「あ、あたしが用意した語彙ね」

 

 

アスカ

「いきなり強そうな語彙が出ましたね。スレイちゃんは、ハイアンドロー、どっちにしますか?」

 

 

スレイ

「もちろん、ローよ! あたしのターン、ドローっ!」

 

 

 

◆語彙◆

・核

>ギャグ補正

 

 

 

スレイ

「……なぁにこれ~」

 

 

『草』

『もっと強いの出た』

『即落ち2コマじゃん』

『知ってた』

『説得できるのか?』

 

 

アスカ

「私も核よりもギャグ補正が強いと思うけど、説得フェイズに入りますか?」

 

 

スレイ

「ぐぬぅ、……説得はなしで」

 

 

 

□黒染スレイ□

1回目:0点

 

 

 

アスカ

「それでは私の番ですね。最初のカードはこちらです」

 

 

 

◆語彙◆

・猫

 

 

 

アスカ

「猫、ですか」

 

 

スレイ

「普通に考えれば、弱い語彙だけど、どうかしらね?」

 

 

アスカ

「う~ん、それじゃあハイでいきます」

 

 

 

◆語彙◆

・猫

<トラック

 

 

 

スレイ

「これは、……悔しいけど成功ね」

 

 

アスカ

「ふぅ、よかった」

 

 

『トラックは流石にね』

『転生トラックなら主人公の介入で助かったかもしれないけど』

『物理で勝利余裕でした』

 

 

スレイ

「もう一回する? それとも降りる? ま、失敗が怖いなら降りてもいいけどぉ」

 

 

アスカ

「もちろん挑戦するよ。負けたくないもん。次の語彙もハイです!」

 

 

 

◆語彙◆

・猫

<トラック

<闇

 

 

 

スレイ

「はい、失敗! トラックは夜も走れるし闇じゃ勝てませ~ん」

 

 

『うざっ』

『闇を切り裂けハイビーム!』

『説得は無理そう』

 

 

アスカ

「光を飲み込むほどの深い闇なので、トラックのライトでは光量不足だから闇の勝ち。なんて説得はだめかな?」

 

 

『う~ん』

『微妙』

『某マンガの銀色の闇ちゃんっていう説得ならワンチャン』

 

 

スレイ

「はい、残念。立花アスカも0点ね。ぷーくすくす」

 

 

 

□黒染スレイ□

1回目:0点

□立花アスカ□

1回目:0点

 

 

 

アスカ

「……まだ同点だもん。次、スレイちゃんの番だよ」

 

 

スレイ

「ま、見てなさい。ここから私が連続でハイアンドローを成功させるところをね! ドローっ!」

 

 

 

◆語彙◆

・黒染スレイ

 

 

 

『出た、最弱語彙』

『草』

『ハイしか勝たん』

『負ける方がむずい』

 

 

スレイ

「はぁ!? はい、土下座! あたしは最強の語彙だし!」

 

 

アスカ

「それは違うと思うけどなぁ」

 

 

スレイ

「はぁ、あんたもバカぁ? そんなこと言うなら、あんたも黙ってそこで見てなさい。これから私、黒染スレイが華麗に勝利する歴史的瞬間をね!!! 次のカードはローよ!」

 

 

 

◆語彙◆

・黒染スレイ

>かーちゃん

 

 

スレイ

「あぁぁぁあああっ!? 私の語彙じゃないのぉぉぉおおお!!!」

 

 

『草』

『かーちゃんには勝てん』

『俺も』

 

 

アスカ

「えっと、スレイちゃんはお母さまに勝てそうですか?」

 

 

スレイ

「……む~りぃ~。勝てる訳ないじゃない」

 

 

 

□黒染スレイ□

1回目:0点

2回目:0点

□立花アスカ□

1回目:0点

 

 

 

『泥仕合じゃん』

『アスカちゃんは一回成功させて降りれば勝利だね』

『頑張れ!』

 

 

アスカ

「はい、頑張ります」

 

 

 

◆語彙◆

・薄い本

 

 

 

スレイ

「ぶっ!? 誰よ、こんな語彙入れたの!」

 

 

アスカ

「えっと、私ではないですね。スレイちゃんは……」

 

 

スレイ

「違うわよ!? ちょっとリスナー!」

 

 

『お、俺じゃねぇし!』

『薄い本であってエ○本じゃないもん。だからセーフ』

『言い訳もぺらっぺらだな』

 

 

スレイ

「まぁいいわ。で、立花アスカはどっちを宣言する?」

 

 

アスカ

「……ハイを選びます」

 

 

スレイ

「本当にそれでいいの?」

 

 

アスカ

「……答えは変わりません。次の語彙は、ハイです!」

 

 

 

◆語彙◆

・薄い本

<天界突破グレートラガン

 

 

 

アスカ

「やったぁ!」

 

 

スレイ

「また私の語彙じゃないのぉぉぉぉぉおおおおお!?」

 

 

 

□黒染スレイ□

1回目:0点

2回目:0点

□立花アスカ□

1回目:0点

2回目:2点

 

 

 

『8888』

『自分の語彙に負ける女がいるらしい』

『やっぱり最弱じゃん』

『おめでとう!』

 

 

アスカ

「ありがとうございます!」

 

 

スレイ

「今のなし! ノーカン、やり直しを要求するわ!」

 

 

アスカ

「あは、だめです」

 

 

スレイ

「そこをなんとか! 土下座するからぁ」

 

 

『その土下座に価値はない』

『草』

『もう一回やる?』

 

 

アスカ

「……もぅ、仕方ないなぁ。もう一回だけ、スレイちゃんがプレイしたら終わりだよ」

 

 

スレイ

「ありがとナス!」

 

 

 

◆語彙◆

・くそまろ

 

 

 

スレイ

「これは勝った! あたしはハイを宣言するわ! ファイナルデッドエンドラストドローっ!!!」

 

 

 

◆語彙◆

・くそまろ

<紅蓮の炎

 

 

 

スレイ

「よしっ!」

 

 

アスカ

「むぅ、でもまだ同点です」

 

 

スレイ

「なにを勘違いしているのかしら。あたしのハイアンドローはまだ終わってないぜ! 次もハイ。スーパーウルトラファイナルデッドダークネスエンドラストシャイニングブラッディドローっ!!!!!」

 

 

『長い!? そしてダサい!』

『闇なのか光なのかはっきりしてもろて』

『怒涛の連続成功なるか』

 

 

 

◆語彙◆

・くそまろ

<紅蓮の炎

<ジョーカー

 

 

 

スレイ

「……へぁっ!?」

 

 

アスカ

「えっと、ジョーカーですね」

 

 

『ここでジョーカーとか熱いな』

『負け確定演出きちゃ』

『お疲レイちゃまでした』

 

 

スレイ

「ま、まだ終わってねぇし。立花アスカ、わ、分かってるでしょ? あたしたち、友達だよね?」

 

 

アスカ

「あはっ、もちろんだよ」

 

 

スレイ

「アスカぁ!」

 

 

アスカ

「スレイちゃんが勝てるように、ジョーカーと入れ替える語彙は、最強の語彙の黒染スレイにするね!」

 

 

 

◆語彙◆

・くそまろ

<紅蓮の炎

<黒染スレイ

 

 

 

スレイ

「あぁぁぁぁぁあああああっ!?!?!? 最強言ったけど、それ一番弱いのぉぉぉおおおおお!!!」

 

 

 

□黒染スレイ□

1回目:0点

2回目:0点

3回目:0点

□立花アスカ□

1回目:0点

2回目:2点

 

 

 

『ついに認めちゃったよ』

『紅蓮の炎に抱かれたか』

『分かりきった結末だったね』

『同点で終わっておけば……』

『罰ゲームはよ』

『つY』

 

 

スレイ

「こんなのってないじゃない。あんまりよ! うあぁぁぁあああん!?」

 

 

アスカ

「何回炎上してもVtuberを続けてるからスレイちゃんの勝ち、っていう説得が思いついたけど。ふふっ、また調子に乗っちゃうから黙ってよっか」

 

 

『悲しいけど、勝負なのよね』

『小悪魔アスカちゃんちゅき』

『説得を放棄したスレイが悪い』

『何はともあれ、今日のコラボ楽しかったよ』

『またスレ虐しようね』

『お疲レイちゃま~』

 

 

アスカ

「はい、お疲れさまでした!」

 

 

スレイ

「って、勝手に終わらせるな!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(86~90)

◆『言葉って難しいよね』◆

 

 

                              

なくときはにゃーにゃー?

 それともわんわん?

 ポン、チー、カン?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「泣くときはわんわん、鳴き声がにゃーにゃー、麻雀で鳴くときはポン・チー・カン」

 

 

『犬だったのか』

『言葉って難しい』

『もっとわんわん言って』

 

 

「言わないが!? あと、犬じゃないし!」

 

 

アスカ

「あはは……。口頭だと誤解を与えたり、伝わりにくかったりすることって、多々ありますよね」

 

 

「だよね。言葉って難しいよね」

 

 

アスカ

「そうですね」

 

 

『これは熱中症の流れか?』

『パン作ったことあるでもいいぞ』

『アスカ、ちゃんと風呂入ってる?』

 

 

「私はともかく、アスカちゃんにセクハラするなよ! てか、もうこれ系のコメント見飽きたんだが!?」

 

 

アスカ

「確かに、前にもこんなことありましたね」

 

 

「ワンパターンなんだよなぁ」

 

 

『カッチーン』

『コッチーン』

『は? 喧嘩売ってる?』

『おまんこっちんこーし!』

 

 

「は? いや、流石に煽られたからって、そういうコメントはだめだろ」

 

 

『そういうコメントってどういうコメントですか?』

『コメント差別だ!』

『コメントの自由の侵害だ!』

 

 

「いや、だって、センシティブワードじゃん! 自由もくそもないから!」

 

 

『は?』

『ぷぷっ』

『うわっ、これをセンシティブとか淫猫じゃん』

『甲州に謝れ!』

『そうだそうだ!』

 

 

「え、私が悪いの!? どう考えてもお前らが悪い流れじゃん! ねぇ、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「えっと、確か甲州弁で、あなたこっちに来てくださいとか、こっちに来いって意味の言葉だったと思います」

 

 

「え、どゆこと?」

 

 

アスカ

「だから、そのっ、つまり……」

 

 

「つまり?」

 

 

アスカ

「推測ですけど、話の流れ的に、喧嘩を売られたから、こっちに来いってコメントしただけなんじゃないかなぁ」

 

 

「……」

 

 

『ねぇねぇ。なんでセンシティブな言葉だって思ったの?』

『教えてえ○い人!』

『甲州弁がセンシティブなぁんでぇすかぁ?』

『これは炎上だな』

『これだから淫猫は嫌なんだよ。いっつもえちえちなことしか考えてないんだもん』

『万年発情期』

 

 

「うがぁぁぁあああ!? 甲州弁ってなんだよ! さっきまで標準語でコメントしてたのに、そんなの急に振られて分かる訳ないじゃん!」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? 落ち着いてください!」

 

 

「落ち着いてるもん! 私をキレさせたら大したもんだもん!」

 

 

『キレてるじゃんwww』

『もんもんしてて可愛い』

『なにそれ、もんもんとかえちち』

『アスカちゃん、がんば』

『言葉って難しいね』

 

 

 

 

 

◆『冗談ですよね?』◆

 

『アスカちゃん、相談ってなに?』

 

 

アスカ

「急にすみません。Vtuberのお友達が暑さでとけてしまいそうらしくて、どうしたらいいのか一緒に考えて欲しいんです」

 

 

『むぅ。……アスカちゃんの頼みだし、力になれるか分からないけど考えてみるよ』

 

 

アスカ

「ありがとうございます!」

 

 

『それで、暑さでとけそうなんだよね。だったら、涼しくしてあげればいいんじゃない?』

 

 

アスカ

「そうですね。ですが、その方法が思いつかなくて……」

 

 

『だよねぇ。う~ん、あっそうだ! ダジャレだよ!』

 

 

アスカ

「えっと。ダジャレ、ですか?」

 

 

『そうダジャレ。それもさっむ~いオヤジギャグならきっと涼しくなるよ!』

 

 

アスカ

「えと、あはは……」

 

 

『ほら、アスカちゃん。私も協力するから、とっても寒いダジャレを一緒に考えよう!』

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん。それは流石に、……えと、冗談ですよね?」

 

 

『冗談じゃなくてダジャレだって』

 

 

アスカ

「え、そうではなくて……。はあぅ」

 

 

 

その後(つぶやいたーにて)

 

 

 

アスカ

『はい、どうぞ! 高利子の氷です!』

 

 

黒染スレイ

『え、あっうん。……暑さで頭でもやられたの? 大丈夫?』

 

 

アスカ

『うぅ~。大丈夫だけど、大丈夫じゃないです』

 

 

黒染スレイ

『ホントに何があったのよ!?』

 

 

 

 

 

◆『手のひらくるくる』◆

 

アスカ

「9月9日は救急の日らしいですよ」

 

 

「へぇ~。それ以外にもあるのかな?」

 

 

アスカ

「調べてみますか?」

 

 

「うん、調べてみるね。……えっと、手巻き寿司の日、ロールケーキの日、栗きんとんの日、あとは食べ物を大切にする日でもあるんだって」

 

 

アスカ

「食べ物に関係するものが多いですね」

 

 

「た、たまたまだよ。あっ、ほら。今日はカー○ル・サ○ダースの誕生日で、カ○ネルズ・デーだって!」

 

 

アスカ

「あはは……、結局食べ物なんですね」

 

 

「ちょっとアスカちゃん!? それだと私が食いしん坊みたいじゃん!」

 

 

アスカ

「ふふっ、ごめんなさい。でも、それじゃあ三時のおやつは食べれないかな。今日は食いしん坊な私の分だけにしておくね」

 

 

「うっ、それは……、私も食べたい」

 

 

アスカ

「無理しなくていいんだよ?」

 

 

「おやつは別腹だから! 食いしん坊とは関係ないもん」

 

 

アスカ

「ふふっ、そういうことにしておくね。それじゃあせっかくだし、おやつはロールケーキにしよっか?」

 

 

「うんっ!」

 

 

 

 

 

◆『朝は忙しいので』◆

 

 

                              

朝はパン派? ごはん派?

 私はシリアス派

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「朝からシリアスって、どんな状況なんだろうね」

 

 

アスカ

「あはは……、ただの誤字だと思いますが、ちょっと想像できないですね」

 

 

『朝起きたら妻が家出していたとか』

『それはシリアスだね』

『コー○フレーク!』

『それはシリアルだね』

 

 

「アスカちゃんは、朝ごはんはどっち派?」

 

 

アスカ

「朝は忙しいことが多くて、簡単に済ませたいので基本的にパンですね。時間があるときは、おかずを用意してごはんにすることもありますが」

 

 

「あぁ、そう言えばどっちも食べたことあったね」

 

 

『???』

『朝ご飯を一緒に食べる関係?』

『朝チュン?』

 

 

アスカ

「べ、別にやましい関係ではありませんよ! 燦ちゃんが朝が弱くて、ごはんを抜くことが多いから、作ってあげたことがあるってだけで!」

 

 

「あ、アスカちゃん。落ち着いて!?」

 

 

『てぇてぇ』

『朝が忙しいってそういう』

『これが万病に効くという噂のアスねこか!?』

 

 

アスカ

「うぅ~っ」

 

 

「え、えと、……愛してるよゲームでもする?」

 

 

アスカ

「………………する」

 

 

『あ、するんだ』

『かわええ』

『やっぱりてぇてぇじゃん』

 

 

 

 

 

◆『聴いてからのお楽しみです』◆

 

アスカ

「燦ちゃんが貰って嬉しかったものって何ですか?」

 

 

「貰って嬉しかったもの? えと、……みんなから貰ったファンアートかな」

 

 

アスカ

「あ、それはすごく嬉しいですよね」

 

 

「うぅ、……恥ずい。こんなこと、配信中なら絶対に言えないし」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね」

 

 

「そ、そう言うアスカちゃんこそ、貰って嬉しかったものってなんなの?」

 

 

アスカ

「私ですか? う~ん、そうですね。私のために作ってくれた、オリジナルの歌かな」

 

 

「え、なにそれ。初耳なんだけど」

 

 

アスカ

「最近のことですし、まだ誰にも言ってないので、燦ちゃんが知らなくても仕方ないですよ」

 

 

「そうなんだ。それで、送り主は誰なの?」

 

 

アスカ

「送り主は私の古参のファンの方なんですが、つぶやいたーのフォロワーが200人を突破した記念に作って下さったんです」

 

 

「へぇ~、そうだったんだ。因みに、どんな歌なの?」

 

 

アスカ

「えっと、そのっ、昔の私のことをイメージした歌で、……あとは秘密です」

 

 

「えぇ~っ、すごく気になるじゃん」

 

 

アスカ

「う~ん。すごく恥ずかしいけど、……聴いてくれますか?」

 

 

「うん、もちろんだよ!」

 

 

アスカ

「あは、ありがとう。大好きだよ」

 

 

「私もアスカちゃんが大好きだよ! でも、急にどうしたの?」

 

 

アスカ

「ふふっ、それは聴いてからのお楽しみです」

 

 

「???」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(91~95)

◆『ふーふーだよ』◆

 

「石焼きいも食べたい」

 

 

アスカ

「あはは……、すごく急だね」

 

 

「だって、食欲の秋だし、秋って言えば焼きいもかなって」

 

 

アスカ

「そうだね。でも、石焼きはちょっと難しいかな」

 

 

「だよね。う~ん、石焼きいも屋さんが通りかかるのを待つのもなぁ」

 

 

アスカ

「それなら、最近はスーパーとかでも本格的な焼きいもを販売しているみたいだし。それを買ってみるのはどうかな?」

 

 

「へぇ~、それは知らなかった。食べてみたいかも」

 

 

アスカ

「ふふっ、それじゃあ夕飯のお買い物のついでに、二人で半分こにして食べてみよっか?」

 

 

「賛成!」

 

 

アスカ

「あは、よかった。食べるときは燦ちゃんが火傷しないように、ちゃんと私がふーふーして冷ましてあげるからね」

 

 

「むぅ、そうやって子ども扱いしてぇ。……まぁ、ふーふーして貰うけどさ」

 

 

アスカ

「はい、任されました!」

 

 

 

 

 

◆『お酒は二十歳になってから』◆

 

燦?

「あしゅかたん、あしょんで!」

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん? 顔が赤いですし、呂律も回っていませんが、どうかしたんですか?」

 

 

「んん~? わかんにゃい!」

 

 

アスカ

「私が少し目を離した間にいったい何が……」

 

 

『猫にマタタビ状態かな?』

『誰だよ、アルコール入りのお菓子を食べさせたの!』

『いやいや、酔っぱらうなんて思わないじゃん!?』

『甘酒飲んで酔うくらいありえないから!』

『アスカちゃんヘルプ!?』

 

 

アスカ

「アルコール入りのお菓子? あ、そういうことですか」

 

 

「あしょんで! あしょんで!」

 

 

アスカ

「ふふっ、それじゃあ一緒に遊ぼうか?」

 

 

「わーいっ! あしゅかたんちゅき!」

 

 

アスカ

「あは、私も燦ちゃんが好きだよ」

 

 

「にゃ~ん」

 

 

『誰だこいつ』

『やばい鼻血出そう』

『この俺が、黒猫さんを可愛いと思ってしまうなんて一生の不覚だ』

『お持ち帰りしたい』

『おまわりさんこいつです!』

 

 

「えっとね、しゃんね、あしゅかたんとこいびとごっこしゅるの!」

 

 

アスカ

「恋人ごっこ? えっと、ごめんね。それってどんな遊びなのかな?」

 

 

「うんとねぇ! おててちゅないで、でーとして、ちゅーするの!」

 

 

アスカ

「えっと、遊びなんだよね?」

 

 

「うんっ!」

 

 

『流石は淫猫、酔っぱらっても欲望に忠実だ』

『大人の遊びやん』

『本当に酔ってるんだよね?』

 

 

アスカ

「あはは、じゃあ配信が終わったら一緒に遊ぼっか」

 

 

「やっ! いましゅるの!」

 

 

アスカ

「えっと、ごめんね。今はちょっと無理かな」

 

 

「やぁ。あしゅかたんとこいびとごっこしゅるの!」

 

 

アスカ

「あっ、燦ちゃん!? 抱き着かれると動けないよ。……もぅ、仕方ないなぁ」

 

 

『わくわく』

『頑張れミャーチューブ! 今こそ大人の階段を上るときだ!』

『これはとってもセンシティブだなって』

 

 

「あ、にゃにみてるの! ここからしゃきはゆーりょーはいしんなの!」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん!? それはちょっと待っ……」

 

 

「ぽちっとな」

 

 

『あ』

『ちょ』

『待て』

『よ』

 

 

アスカ

「えっと、あとでちゃんとみんなに謝ろうね」

 

 

「あい?」

 

 

アスカ

「……うん、分からないよね。それじゃあ仕方ないし、一緒に恋人ごっこして遊ぼっか?」

 

 

「うんっ!」

 

 

因みに、このあと色々な意味でめちゃくちゃ燃え上がった。

 

 

 

 

 

◆『こもってるから』◆

 

アスカ

「昨日の件で、一週間も謹慎になったって聞きましたが大丈夫ですか?」

 

 

「……謹慎は大丈夫だけど、全然大丈夫じゃない」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「あぅ~。あんな恥ずかしい動画、言われなくても非公開にするし。誰とも顔を合わせなくていいから、謹慎は正直助かったって思ってたのに……」

 

 

アスカ

「えっと、……会いに来たのは迷惑だった?」

 

 

「迷惑じゃないけど、……うにゃ~」

 

 

アスカ

「昨日のことは気にしてませんし、こっちに来て一緒に話しませんか? このままお布団とお話するのはちょっと……」

 

 

「……嫌いになってない?」

 

 

アスカ

「変わらず大好きだよ」

 

 

「……じゃあ、お風呂入ってきてもいい?」

 

 

アスカ

「え? あ、はい。それは構いませんが、急にどうかしましたか?」

 

 

「だって、……汗臭いし」

 

 

アスカ

「ふふっ」

 

 

「あ、笑った!? 酷いよ、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あは、ごめんなさい。でも、昨日あんなことがあったのに、汗の匂いを気にして恥ずかしがるの、可愛いなって思ったらつい」

 

 

「むぅ~。いいもん、一生お布団から出ないから」

 

 

アスカ

「ふふっ、それなら私も一緒にお布団で生活しようかな? 燦ちゃんが汗臭くても気にしませんし」

 

 

「……やっぱりお風呂入ってくる。汗臭いって思われたくないもん」

 

 

アスカ

「はい、いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

◆『秘密の愛称』◆

 

「あだ名っていいよね」

 

 

アスカ

「あだ名ですか?」

 

 

「うん、あだ名。だって、あだ名で呼び合っていたら、すごく仲良しっぽく見えない?」

 

 

アスカ

「確かにそうですね」

 

 

「だからさ、アスカちゃんさえ良ければ、今日からあだ名で呼び合ってみない?」

 

 

アスカ

「それはすごく素敵ですね! 私は構いませんよ」

 

 

「やった! じゃあアスカちゃんのあだ名は、立花アスカだから、えと、……はあーちゃまで!」

 

 

アスカ

「あはは……、それはちょっとだめかな。なんとなくだけど」

 

 

「だめかぁ。それならはーちゃんはどう?」

 

 

アスカ

「はい、すごく気に入りました! それじゃあ燦ちゃんはさーちゃんかな? それともくーちゃん?」

 

 

「う~ん。さーちゃんよりは、くーちゃんがいいかな?」

 

 

アスカ

「ふふっ、それならくーちゃんって呼ぶね」

 

 

「えへへ、あだ名で呼ばれると嬉しいかも。でも、……ちょっと照れる」

 

 

アスカ

「そ、そうだね。なら、二人っきりのときだけにしよっか?」

 

 

「うんっ! それすごくいいよはーちゃん!」

 

 

アスカ

「よかった。じゃあ、この愛称はくーちゃんと私だけの秘密だよ」

 

 

「ふんふん、二人だけの秘密だね」

 

 

アスカ

「えへへ、うん!」

 

 

 

 

 

◆『ちゅーちゅーしよ?』◆

 

 

                              

ちゅーちゅー好き?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「は?」

 

 

アスカ

「お、落ち着いてください燦ちゃん」

 

 

『ねずみ?』

『きっすのことやろ』

『ごめんなさい。中のジュースを凍らせて食べる棒アイスのことです』

『あぁ、ぽっきんのことか』

『は? チューペットだろ』

『わいはカンカン棒』

『いやいや。チューチュー棒だって』

『なんでもいいけど、早とちりした黒猫は土下座な』

 

 

「なんでさ!?!?」

 

 

アスカ

「あはは……。それにしても懐かしいですね」

 

 

「うん、懐かしいよね。あれって半分にして食べるんだけど、結局、片方を食べている間にもう一方が解けちゃって、ジュースに戻っちゃうのあるあるだよね」

 

 

『???』

『え』

『あっ(察し)』

 

 

「え? 私、なにか変なこと言っちゃった? これってあるあるだよね?」

 

 

『変ではないね』

『悲しくなった』

『大丈夫、俺らがいるからな』

『可哀想な燦ちゃん』

 

 

「なんで哀れまれてるの!? アスカちゃんも何か言ってよ」

 

 

アスカ

「……大丈夫だよ。今度、一緒に半分こにして食べようね?」

 

 

「アスカちゃんまで!?」

 

 

『うちの黒猫を頼みます』

『アスカちゃんお願いね』

『任せた!』

 

 

「お前らな!? みんなだってパ○コ分けて食べないじゃん! それと同じだし!」

 

 

『は? 分けて食べる友達くらいいるし(震え)』

『悪いな、俺のパピ○は一人用なんだ』

『わ、わいはデブだから仕方ないんや』

『○ピコが二つに分かれるのは二日楽しめるようにだよ(知らんけど)』

 

 

「ふ~んだ。いいもん。今の私にはアスカちゃんがいるし。ね、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「はい、いつでも誘ってくださいね」

 

 

「うん! じゃあ、今度一緒にちゅーちゅーしようね?」

 

 

アスカ

「ふふっ、二人でちゅーちゅーしようね」

 

 

『ちゅーちゅー助かる』

『てぇてぇ』

『今日の切り抜きポイント』

『ちゅーちゅーしようね(意味深)』

『ちゅーちゅーってなんだっけ?』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(96~99)

◆『使えるもん』◆

 

 

                              

異世界に転生するとしたら

 どんなチートが欲しいですか?

 ただし、貰えるチートは一つのみです

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「う~ん、これは悩むなぁ。一つだけならやっぱり汎用性のあるチートがいいよね」

 

 

アスカ

「それなら創造魔法とか、異世界ネット通販とか、あとはガチャ系の能力とかは汎用性が高そうですね」

 

 

「うん。でも、そういう能力って使いこなすの難しいイメージもあるんだよね。想像力がないとだめとか、膨大な額のお金とか、幸運とかさ」

 

 

アスカ

「あ、言われてみると、小説によってはチートがあるのに苦労している話が多いですもんね。やっぱり堅実な能力が無難なのかな?」

 

 

「う~ん、それはそれでちょっともったいない気もするし。いっそのこと『猿でも扱えるどんなチートでも使えるチート能力』を貰えばいいんじゃないかな?」

 

 

『猿でも扱えるは草』

『ぼくのかんがえたさいきょうのちーと』

『バカっぽい』

『なろーの新作かな?』

『※猫なので使えません』

 

 

「私にだって使えるが!?」

 

 

アスカ

「あはは……。じゃあ、私は召喚魔法にしようかな?」

 

 

「あ、なるほど。召喚したしもべに全部任せるんだね! ナイスアイディアだよ!」

 

 

アスカ

「えっと、異世界で一人ぼっちは寂しいので、お話相手が欲しかっただけなんだけど……」

 

 

「……えと、私でよければ召喚していいからね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そのときはよろしくお願いしますね」

 

 

『てぇてぇ』

『なんの役にも立たないけどいいのか?』

『もふもふ枠だから(震え)』

『異世界の勇者クロネコを召喚!』

『※猫なので使えません』

 

 

「だから、使えるが!?!?」

 

 

 

 

 

◆『ノータッチで』◆

 

「アスカちゃん、ハイタッチってしたことある?」

 

 

アスカ

「ハイタッチですか? もちろんありますよ。ボウリングでストライクを取ったときとか、バレーボールで点を取れたときとかよくしてましたね」

 

 

「へぇ、そうなんだ」

 

 

『あっ(察し)』

『画面がぼやけて見えなくなった』

『強く生きてくれ』

 

 

「わ、私だってハイタッチくらいしたことあるが!?」

 

 

『それは夢の出来事なんだよなぁ』

『俺らの前で見栄張らなくてもええんやで』

『分かった。この件にはもう触れないから』

『俺たちは何も聞いてない。みんな、そうだよな?』

『よしよし』

 

 

「ぐぬぬぬ……、絶対に分かってないじゃん」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。それで話を戻しますが、ハイタッチがどうかしたんですか?」

 

 

「えと、このご時世だし、気軽にハイタッチできなくなったよね。だから、ハイタッチに代わって触れ合える何かがあればいいなぁって思ってさ」

 

 

アスカ

「なるほど」

 

 

『エアハイタッチは?』

『肘タッチがそれじゃないの?』

『あれは握手の代わりじゃなかったっけ?』

『ハイタッチする相手もいないのに……』

 

 

「だ~か~ら~」

 

 

アスカ

「あはは……。何はともあれ、肌と肌が触れ合うのは感染のリスクが高いので、触れ合うとしても間接的に触れ合う形にはなりそうですね」

 

 

「そうだよね。……手袋をしたままハイタッチとか?」

 

 

アスカ

「それなら季節的に冬になっていくので良さそうですね」

 

 

「でも、ちょっと物足りない気もするんだよね。温かみがないっていうかさ」

 

 

『それならパ○タッチなんてどう?』

『黒猫のことだから、てっきりその流れに持っていくんだと思ってた』

『いぇーい! ぽよ~ん』

『いぇ~い! ぺたーん』

『先生、タッチできるパイがありません!』

『ないタッチ』

『クッションがないから叩いたらいい音鳴りそう』

 

 

「は? よしっ、思いっきり頬タッチしてやるから、お前らあとでちょっと顔貸せよ!」

 

 

『それビンタやん!?』

『ご褒美です』

『ぶひぃ!』

『ありがとうございます!』

『黒猫にお仕置きして貰えるって聞いて飛んできた』

『俺、一生顔洗わないわ』

 

 

「やだもうこいつら!? 助けて、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃんがしたいなら止めないけど。ちゃんとゴム手袋をするとか。感染対策してからしないとだめだよ?」

 

 

「助言するポイント、そこじゃないよね!?」

 

 

アスカ

「だって、燦ちゃんのプライベートな趣味のことなんだもん。触れていいのかなって」

 

 

「趣味じゃないし、誤解だから! アスカちゃん、分かって言ってるよね!? 触れていいからね!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、ごめんなさい。じゃあ触れるね」

 

 

「……んっ。確かに、触れてるけどぉ」

 

 

『???』

『てぇてぇ?』

『この件はノータッチで見守りましょう』

『せやな』

 

 

 

 

 

◆『顔から火が出る五秒前』◆

 

 

                              

黒猫燦が燃えたら黒焦煤になるの?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「ならないが!?」

 

 

 

 

                              

この猫はよく燃えるぞ

 無人島に持っていこう

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「燃えないし!? いや、よく燃えてるけど」

 

 

 

 

                              

炎黒猫燦炎

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「だから、燃やすなよ!?」

 

 

アスカ

「あはは……、今日は楽しいましゅまろがたくさん来てますね」

 

 

「アスカちゃん。これは楽しいましゅまろじゃなくて、くそまろって言うんだよ」

 

 

 

 

                              

焼きまろはいかがですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「あ、結構です」

 

 

 

 

                              

ごめん

 黒猫燦じゃ萌えない

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「そこは萌えろよ!? ほら、お前らの好きな美少女やぞ! もっと推せ! もっと褒めろ! そしてちやほやしろ!」

 

 

『自分から火種を起こすなよ』

『これは炎上だな』

『美少女どこ?』

『見た目も性格も微妙』

『微(乳)少女?』

 

 

「ぐぎぎ……」

 

 

アスカ

「そんなことありません! 燦ちゃんは可愛らしいだけじゃなくて、コミュニケーションを取るのが苦手なのに、すごく頑張ってるの私は知ってるもん」

 

 

「アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「だから、燦ちゃんはとってもすごいし、その頑張っている姿が素敵で、型破りで自由なところに私は勇気を貰ったし、初めてみたときからずっと私の推しだよ」

 

 

「……私も、アスカちゃんのことずっと見てたよ。頑張ってきたのちゃんと知ってるから」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……、大好きだよ」

 

 

「私も、アスカちゃん大好き」

 

 

『エンダーイヤー』

『てぇてぇ』

『おっと、違うところに火がついてしまった』

『燃え上がってるね』

『これは消防車でも消せないな』

『これだからアス猫は止められないぜ』

 

 

 

 

 

◆『はなしたくない』◆

 

アスカ

「う~ん」

 

 

「どうしたの?」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。お恥ずかしながら、最近、手相占いに嵌っていまして。その勉強中なんです」

 

 

「へぇー、手相占いかぁ」

 

 

アスカ

「まだまだ見習いですけど、よかったら燦ちゃんも占ってみませんか?」

 

 

「う~ん、じゃあお願い」

 

 

アスカ

「はい、任せてください。それではお手、を拝借しますね」

 

 

「お手、で止めないで欲しいんだけど。ま、いっか。はい」

 

 

アスカ

「あは、気のせいだよ。えっと、この線が生命線で……、こちらが知能線で……」

 

 

「あぁうん。説明はいいかな、なんて」

 

 

アスカ

「あ、そうだよね。それならちょうど説明していた結婚線を見てみましょうか。燦ちゃんの場合は、……線の数が異常に多いですね」

 

 

「え、それってだめなの?」

 

 

アスカ

「だめ、ではないけど。……燦ちゃんらしいのかな?」

 

 

「??? よく分からないけど、悪くないならいいのかな?」

 

 

アスカ

「うん、きっとそうだよ」ぷにぷに

 

 

「……ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「なんですか?」ぷにぷに

 

 

「あんまりぷにぷにされると、そのっ、くすぐったいよ」

 

 

アスカ

「あ、すみません!? つい、無意識で触っていました」

 

 

「ううん、別にいいよ。マッサージみたいで気持ち良かったし」

 

 

アスカ

「それならよかった。……それにしても、燦ちゃんの手、猫さんの肉球みたいで癖になるかも」

 

 

「それはありがと、なのかな?」

 

 

アスカ

「ふふっ。……あ、モテ線」

 

 

「え、なにそれ?」

 

 

アスカ

「……これは、はなさない方がいいのかな?」

 

 

「なんで!? それよりも握る力がだんだん強くなってない!? ねぇ、アスカちゃん!?」

 

 

 



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???話『I wish……』

 みなさん、メリークリスマスです!

 今回は総集編である、あるてまれ´の100話記念のお話となっています。

 内容はあるてまれ最新話(194話)と連動しているので、よかったらそちらもよろしくお願いします。

 ※最新話を読まなくても、このお話単体でもお楽しみいただけます。

 それでは本編をどうぞ。

※12月29日加筆修正
 ラスト近くの会話を修正しました


「ふぅー、寒っ。早く帰って、推しの配信見よっと」

 

 

 冬の寒さでかじかむ手に吐息をかけて暖を取りつつ帰路を急ぐ。

 

 今日は12月24日。世間一般の人々はクリスマスに浮かれ、家族、或いは友人、恋人と楽しく過ごしていることだろう。

 

 だが、クリぼっちの自分にはとんと関係のないことで、今日も今日とて仕事に追われて気づけば夜遅くの帰宅となってしまっていた。

 

 そんな悲しいクリスマスイヴであったが、例年のように悲嘆に暮れていないのは、ぶっちゃけると楽しみがあるからだった。

 

 だって、今日はこのあと推しのVtuberのクリスマス配信があるのだ! これは楽しまないと損でしょ!

 

 

「あの、本当にすみません」

 

 

 そんな訳で、急く気持ちを抑えつつ、電車に乗ったまでは良かったものの。

 

 電車に乗り合わせていた女性が持っていたカバンのキーホルダーに、マフラーが引っかかって取れなくなるという不運に見舞われていた。

 

 

「いっ、いえ。大丈夫です。はい」

 

 

 伏し目がちで顔は良く見えないが、それでも美人と分かる女性にコミュ障特有のどもりを発動しつつ返答する。

 

 はぁ、それにしても、なんで今日に限ってこうなるかなぁ。

 

 たしかに、満員電車の中で彼女の胸が腕に当たって役得だとは思ったけど! だからって、推しの配信に間に合わなくなるのは、ちょっと罰が重すぎやしませんかね!

 

 

「はぁ。これじゃあ配信に間に合わないよね」

 

 

 小さなため息が白い雲となって寒空へと消えていく。

 

 手持無沙汰になって首元をさすりつつ、いっそのことマフラーを切ってしまおうかと、そう思わなくもないけど。

 

 そこそこ愛着のあるマフラーなので決心がつかないまま、ずるずると時間だけが過ぎてしまっていた。

 

 作業するために移動した公園には軽く雪が積もっていて、それがまたホワイトクリスマスの演出に一役かっていて、遅い時間ということもあってカップルの姿がちらほらと見え始めている。

 

 てか、陽キャは大人しく家ではしゃいでろよ!

 

 そんな八つ当たり半ばに、現在進行形でマフラーといちゃいちゃしているキーホルダーへと視線を移した。

 

 

「あっ」

 

 

 あっ、とつい驚きの声が漏れる。

 

 というのも、忌々しいと思っていたキーホルダーであったが、よくよく見てみると、すごく見覚えのあるものと酷似していたのだ。

 

 

「どうかしましたか?」

 

「あっ、その。……そのキーホルダー、だけど、えっと、Vtuberの紅葉れ」

 

「知ってるんですか!?」

 

「わわっ」

 

 

 ずいっと彼女の顔が近づき、反射的に身体をのけ反らせてしまう。

 

 いや、これは違うんだって! 急に近づいて来たからビックリしただけだから。

 

 そんな言い訳を心中でしつつ、忙しない視線を落ち着かせようとキーホルダーへと目を向けた。

 

 

「えっと、まぁ。今日のクリスマス配信を見ようと思うくらいには……」

 

「私も今日の配信、すごく楽しみにしてました! わぁっ、夢みたい。こんな偶然ってあるんだぁ」

 

 

 共通の趣味が見つかって余程嬉しかったのか。申し訳なさそうにしていた表情を綻ばせ、マンガや小説のような偶然に感嘆している。

 

 女の子ってこういうの好きだもんね。

 

 かくいう自分も、この偶然の出会いに思うところがないでもない。けれども、自分は物語の主人公にはなれないと割り切ってもいるため、ここから恋に発展するとか、そういう過度な期待はしていなかった。

 

 まぁ、あわよくば知り合いくらいにはなれないかなと。ほんのちょっとの期待と下心は抱いていたが、

 

 

「あのっ、よかったら連絡先交換しませんか?」

 

「うぇっ!?」

 

「今日のお詫びとか、あとはその、Vtuberについて一緒にお話ししたいな。なんて」

 

 

 うっすらと頬を染めてはにかむ女性。かわいい。

 

 もしかしてこれが俗にいう逆ナンってやつなのか。陰キャの自分には一生縁がないと思っていたが、なんと実在したらしい。

 

 

「えっと、そのっ。不束者ですが、よろしくお願いします?」

 

「ふふっ、こちらこそ。不束者ですが、よろしくお願いしますね」

 

 

 突然の事態に混乱する頭で、なんとか返答を考えようとするも言葉が纏まらず。すっかり空いた間に耐えられなくなり、焦燥に駆られて覚束ないまま返事をする羽目になってしまう。

 

 そんな自分をバカにするでもなく、彼女は良い返事を貰えたことに笑みをこぼすとさっとこちらの腕を取った。

 

 

「あっ」

 

「配信、今ならまだ間に合うと思うんです。だから、よかったらあちらのベンチで一緒に見ませんか?」

 

 

 クリスマスのイルミネーションにも劣らない、彼女のキラキラと輝く瞳から目が離せない。

 

 うなづくことも忘れて魅入っていると、それを肯定と受け取ったのか、腕を引かれて促されるままベンチへと腰を下ろす。

 

 

「よかった、まだ配信してる。はい、どうぞ。外だと他の人の迷惑になりますし、片方だけですがイヤホンを使ってください」

 

「あっ、ありがと」

 

 

 今日出会ったばかりの女性と、寒空の下、公園のベンチで一つのイヤホンを共有しながら動画配信を見る。

 

 それ、なんて美少女ゲーム?

 

 アオハル真っ最中のような急展開に、どこか他人事のような心地が抜けきらないが、推しの配信をリアルタイムで見れるという誘惑には勝てずイヤホンを耳へとつける。

 

 アオハルかよ!? アオハルだよ!!!

 

 遅れてきた青春にドギマギしつつ、推しの配信を小さな画面を共有しながら一緒に見ていく。

 

 

「くしゅんっ」

 

 

 何度目かの短い会話を終えた頃。

 

 流石にずっと寒い中にいたため身体が冷えたらしく、彼女の可愛らしいくしゃみが静かな公園に響いた。

 

 くしゃみ助かる。って違った。

 

 このままだと風邪引くかもしれないし、なにかないかな。

 

 

「あの、よかったらこれ」

 

「え?」

 

 

 ふと目に入ったのは、こうなった元凶のマフラーであった。因みに同じく元凶のキーホルダー付きだ。

 

 それを手に取って彼女に渡すと、一瞬ぽかんとしたが、すぐにその意図に気がついてくれたらしい。

 

 だが、彼女はこちらに遠慮してか、躊躇した様子を見せて一向に受け取ろうとはしてくれない。

 

 とはいえ、こちらとしても、気障なことをして恥ずかしい気持ちもあるので、耐えられなくなる前に有無を言わさず押し付けるように手渡した。

 

 

「優しいんですね。ありがとうございます。……あっ、そうだ! こうすれば二人で使えますよ」

 

 

 名案とばかりに彼女はマフラーを二人の首に巻き始める。でもこれ、どう考えても無理があるんだけど。

 

 一人用のマフラーでは長さが足りず、幸か不幸か、密着するように自然と二人の距離が近くなった。

 

 だから、アオハルかよ!

 

 そんなツッコミを内心でしてないと正気でいられないほど、初めての経験に、心臓は今にも爆発しそうなくらい激しく音を立てていた。

 

 まつ毛、長いなぁ。なんかいい匂いするし。あんまり気にしてなかったけど、胸、おっきいよね。

 

 

「あの、ちゃんと見てますか?」

 

「み、見てるよ。胸、大きいよね!」

 

「もぅ、……えっち」

 

「あっあっ、ごめんなさい。でも、違うんです!」

 

 

 推しの胸が大きかったことで、なんとか彼女の胸をチラ見していたことはバレなかったが。その代償としておっぱい星人と思われてしまった。

 

 いや、まぁ大きなお胸は好きだけど!

 

 とはいえ、流石に初対面の女性に、巨乳好きを知られるのはちょっと……。せっかく仲良くなれそうだったのに。

 

 すっかり黙ってしまった彼女。その間、配信の音声が流れ続けていたのは正直助かった。気まずかったし。

 

 だが、その配信もつい先ほど終わってしまい、嫌な静寂が二人を包み込んでいた。

 

 

「えっと、さっきのはその、あの」

 

「……もぅ、仕方ないなぁ。男の子、だもんね」

 

 

 困ったように笑みを浮かべると、他の女の子にああいうことを言ったらだめだよと、お叱りの言葉を彼女から貰った。

 

 天使か? 天使だわ。

 

 それに引き換え、お前ってやつはホントにもう。……反省してます。

 

 

「あっ。そう言えば連絡先、まだ交換してませんでしたね」

 

「あぁー、そう言えばそうだっけ」

 

「そう言えばそうですよー」

 

 

 少しだけ縮まった距離感を嬉しく思いつつ、慣れない手つきで交換を済ませると、家族と仕事関係しかなかった連絡先に彼女の名前が追加された。

 

 あ、今まで名前すら知らずにいたんだ。

 

 そこでお互いに名乗っていなかったことに漸く気がついた。とはいえ、普段から相手の名前を呼んだりしないので、不便さを感じたりはしていなかったが。

 

 

「あは、おかしいですね。一時間くらいずっと一緒にいたのに、お互いに名前を知らずにいたなんて」

 

「あはは、そうだね」

 

 

 彼女も同感だったらしく、二人しておかしいと笑い声を溢す。

 

 一頻り笑ったあと、彼女は改めて名前を名乗って自己紹介をしてくれた。きっと彼女なりに思うところがあったのだろう。

 

 出会い方は決して良いとは言えず、名前を知らないまま盛り上がり、連絡先の交換でお互いの名前を知ったなんて。文章に起こすと、まるでナンパみたいだし。

 

 

「あなたのお名前を聞かせてくれませんか?」

 

 

 あまりにあんまりな始まり方だったけど、そのお陰でこうして出会い仲良くなれたのだから、ヨシッってことなのかな。

 

 そう考えると、このマフラーには感謝しないといけないかな。運命の赤い糸ならぬ赤いマフラーかもしれないし。

 

 何はともあれ、彼女と出会えたことで、止まっていた時計の針が漸く動き出したような、なにかが始まりそうな予感がするのだ。

 

 だから、もっと知って欲しい。名前だけじゃなくて他にもたくさんのことを。もっと知りたいと思う。彼女のことを。

 

 つまり、なんて言えばいいのか、えっと、端的に言うと。

 

 

「友達に、なってくれませんか」

 

「はいっ、もちろんです!」

 

 

 大丈夫、キミがいなくても私は今日も幸せだよ。

 

 だから、いつの日か再会したキミに、友達ができたんだよって、胸を張って言えたらいいな。

 

 

「好きな食べ物はチョコレートかな」

 

「じゃあ、お誕生日はいつですか? 私、お菓子作りが趣味なので。よかったら、あなたの好きなチョコレートを、たくさん使ったケーキを用意しますよ」

 

「本当に!? あはは……、でも実は、今日が誕生日だったんだ」

 

「あっ、そうだったんですか!? お誕生日、おめでとうございます。それなら来年は一緒にお祝いしましょうね!」

 

「っ。……ありがとう。じゃあ、お願いしようかな」

 

「はいっ!」

 

 

 花が咲いたような笑顔を浮かべる初めてできた友達に、自然と流れ出る涙を誤魔化すように微笑みを返す。

 

 あの日から癖になっていた、首元をさする手は、いつの間にか止んでいた。

 

 

 




END2『キミの隣で』


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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(101~105)

◆『こんこん、こんこんこん?』◆

 

「面接とかで部屋に入る前にノックするよね。あれって結局、何回すれば正解なんだっけ?」

 

 

アスカ

「面接を受けるんですか?」

 

 

「今すぐって訳じゃないけど。大学に進学するとしても、就職するにしても面接って必要でしょ。だから、その辺のマナーとかも覚えないとなぁって思ってさ」

 

 

アスカ

「確かに、マナーが身についているかで第一印象も変わりますし、最低限のマナーは覚えておいて損はありませんね」

 

 

『面接かぁ』

『え、Vtuberだから必要ないんじゃ』

『両親は反対しそうではある』

『確かに大学くらい出てないと将来が不安になる職業だしな』

『企業所属ならともかく、個人Vが本業にするのは本当に大変だろうな』

 

 

「そうそう、現状だと個人Vは副業にするのも難しいんだよね。あ、それで入室するときのノックって、三回であってるよね?」

 

 

アスカ

「プロトコールマナー、国際標準公式マナーに準じるとトイレ用が二回、家族や友人など親しい相手なら三回、礼儀が必要な相手や場所なら四回って決まっていますね」

 

 

「へぇー、そうなんだ」

 

 

アスカ

「そうなんですよ。ただ、日本だとトイレのノックが二回、それ以外は三回で済ませる場合が多いみたいですね」

 

 

『解説助かる』

『でも、黒猫はノックする機会がなさそう』

『そもそも野球のノックと勘違いしてる説』

『ユニフォーム着た黒猫がバットで扉をノックしているところ想像して噴いたじゃんwww』

『その絵面はシュールだな』

『不良かな?』

『クソコラはよう』

 

 

「作るなよ!? 絶対に作るなよ!?」

 

 

『よし、分かった!←分かってない』

『てか、トイレ行くの?』

『清楚なら行かないけど、黒猫は清楚じゃないから行きます』

『お花を摘みに行くようなキャラではないよね』

 

 

「は? 私は清楚だからトイレなんて行かないし!」

 

 

『昔のアイドルかよ』

『我慢しなくていいよ』

『じゃあ耐久配信する?』

 

 

「うっ、耐久配信はその、……ほら、JKだから時間がないし!」

 

 

『四連休』

『長期休暇中ならいいだろ』

 

 

「えっと、お花畑を破壊しに行っていいなら」

 

 

『破壊にゃ!』

『破壊しないでもろて』

『お花畑さん逃げて!?』

 

 

アスカ

「えっと、こんこんこん。私もお話に入ってよろしいでしょうか?」

 

 

「あ、ごめんね!? はい、どうぞ」

 

 

『こんこんこんかわいい』

『おい、この話題にアスカちゃんを混ぜたらダメだろ』

『アスカちゃんの清楚力で中和しよう』

『混ぜるな危険』

『いや、お前が面接官みたいになってどうするん』

『花の方から来てしまった』

『アスカちゃん逃げて!?』

『花と雑草(ぼそっ』

 

 

「は? よし、お前ら表出ろ。アスカちゃん、ノックの練習してくるね!」

 

 

アスカ

「あはは……。お花摘みじゃなくて、ノックの練習してくるは斬新過ぎるよ」

 

 

 

 

 

◆『ドリルせんのかい!?』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、この動画を見てください!」

 

 

「え? 別にいいけど、何の動画なの?」

 

 

アスカ

「柴犬の動画なんだけど、すっごく可愛くて、とにかく見て欲しいな!」

 

 

「へぇー。どれどれ、……あ、可愛い」

 

 

アスカ

「そうだよね! ぶるぶるって震えたときに顔がドリルみたいだから、柴ドリルって名前で呼ばれているんですけど。これがすごく可愛くて、犬もいいなぁって思いませんか?」

 

 

「むぅ、……確かに可愛いけど。ちょっと複雑かも」

 

 

アスカ

「ふふっ、それなら燦ちゃんもドリルしてみますか?」

 

 

「え、それはちょっと。なんか違くない?」

 

 

アスカ

「そうですか? 燦ちゃんドリル、絶対に可愛いと思うんだけどなぁ。……あ、そうだ! えいっ」

 

 

「ひゃっ!? あ、アスカちゃん。急に抱き着いてどうしたのさ!?」

 

 

アスカ

「う~ん。テレビで見た柴犬だと、抱き着かれたストレスでドリルしてたのに……」

 

 

「えと、アスカちゃん。私、柴犬じゃないし。それに……」

 

 

アスカ

「それに?」

 

 

「アスカちゃんに抱き着かれるの。……いやじゃないから」ギュッ

 

 

アスカ

「はぁう!? もぅ、燦ちゃん可愛すぎるよ!」

 

 

「あ、アスカちゃん!? 抱き着いたまま、うっ、回られると。目が、目が回って……」

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん?」

 

 

「きゅ~っ」

 

 

アスカ

「し、しっかりしてください!? 燦ちゃん!」

 

 

 

 

 

◆『この動画は現在ご視聴できません』◆

 

アスカ

「あぅ」

 

 

「どうしたの、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「あはは……。そのっ、ありがたいことに切り抜き動画を頂いたのですが、改めて自分の動画を見ていたら恥ずかしくなっちゃって」

 

 

「あ、その切り抜き動画なら私も見たよ! アスカちゃんの見どころが詰まってて、何回も見返したくなるくらいすごく可愛かった!」

 

 

アスカ

「あ、ありがとうございます。……えへへ、燦ちゃんに褒められちゃった。切り抜き師の方に感謝しないとですね」

 

 

「私も、あとでお礼をつぶやいたーで伝えておくね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうして頂けると助かります。……そう言えば、燦ちゃんは切り抜き動画とか多そうだけど、つぶやいたーとかであんまり見かけないよね?」

 

 

「えっと、……あるんだよ。一応だけど」

 

 

アスカ

「一応?」

 

 

「うん。でも、すぐに灰になっちゃうんだよね……。なんでだろ」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。その、燃えやすい素材なのかな?」

 

 

「はは……、はぁ」

 

 

 

 

 

◆『朝のルーティーン』◆

 

 

                              

お二人に質問です

 朝のルーティーンは何ですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「朝のルーティーンかぁ。アスカちゃんは何かある?」

 

 

アスカ

「私は、ん~、コーヒーを飲むことかな?」

 

 

「朝にコーヒーはよく聞くよね」

 

 

アスカ

「そうですね。けっこう定番かも。燦ちゃんは、朝のルーティーンってありますか?」

 

 

「私は、う~んなんだろ?」

 

 

アスカ

「思いつかないなら、次のましゅまろを読みましょうか?」

 

 

「ちょっと待って、今、考えるから。……あ、二度寝」

 

 

アスカ

「あはは……、それはルーティーンにしちゃだめだよ」

 

 

「だって、朝起きれないんだもん。だから、朝のルーティーンって聞かれても、二度寝くらいしか思いつかないし」

 

 

アスカ

「もー、仕方ないなぁ。明日からモーニングコールしてあげるから、早起きをルーティーンにできるように頑張ろう?」

 

 

「うっ。ぜ、善処します」

 

 

 

 

 

◆『推しの強い押し?』◆

 

「ふんふふ~ん」

 

 

アスカ

「ふふっ、今日はいつも以上にご機嫌ですね」

 

 

「アスカちゃん。あのね、ずっと活動してなかった個人Vtuberが活動を再開したんだよ! 前から好きだったからすごく嬉しくて、今夜の配信がすごく楽しみなんだ!」

 

 

アスカ

「なるほど、それはおめでたいですね!」

 

 

「うん! ずっと音沙汰がなくて心配だったけど本当に良かったよ。もっと推してあげればよかったって後悔してたからさ。今度はちゃんと推せるときに推してあげたいんだ!」

 

 

アスカ

「それはいい心がけですね。それじゃあ私も、……えいっ」

 

 

「わわっ!? あ、アスカちゃん。もー、急に押されるとびっくりするんだけど……」

 

 

アスカ

「あはっ、推せるときに押してみました」

 

 

「えぇー」

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、私を推してくれないの?」

 

 

「……えいっ!」

 

 

アスカ

「きゃっ。もー、推してくれるのは嬉しいけど、押し倒すのは、……ずるいよ」

 

 

「押しが強いの、いや?」

 

 

アスカ

「もぅ、……分かってるくせに」

 

 

「えへへっ」

 

 

 



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掲示板回『第2回マリモカートあるてま杯スレ』

 あるてまれアスカちゃん劇場、祝200話記念!

 いつも応援ありがとうございます。なんやかんやで200話目を迎えることができました。

 今後の目標ですが、目指せ1周年ということで、あと165話、頑張って続けていけたらなって思います。

 何はともあれ、来年もよろしくお願いしますね。

 それでは良いお年を。


◆『第2回マリモカートあるてま杯スレ』◆

 

1、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

第2回マリモカートあるてま杯スレです

ルールとマナーを守ってみんなで楽しく語りましょう

 

 

2、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

スレ助かる

 

 

3、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

おつ

 

 

4、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

マリカ杯たのしみ

 

 

 

――割愛――

 

 

 

46、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

第1回の優勝ってシャネルカだっけ?

 

 

47、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>46

そうだよ

 

 

48、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

優勝候補だった相葉、アルマ、祭を抜いての逆転優勝

あの大番狂わせは流石あるてまって感じだった

 

 

49、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

ショトカ成功からの最後のアイテムでバーサーカー(キラーマリモ)引いての大逆転は燃えた

 

 

50、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

当日の強運もあったけど

練習配信のときよりも上手かったから裏で猛練習してたっぽい

実は努力家さんなのです

 

 

51、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

祭ちゃん、めっちゃ悔しがってたの覚えてる

 

 

52、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>51

きりんちゃんと一緒にたくさん練習してたからね

そう言えば、つぶやいたーで前回のリベンジを果たすって言ってたな

 

 

 

――割愛――

 

 

 

303、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

今回は2期生も参戦ってことだけど

みんなは誰に注目してる?

 

 

304、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

練習配信見た感じだと

我王は普通に上手だったぞ

 

 

305、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

リースはどうだろう?

 

 

306、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>305

可もなく不可もなくって感じかな

 

 

307、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

マイペースな永歌さま好き

 

 

308、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

黒猫さんはどんな感じだった?

 

 

309、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>305

運転はじいや(メイド)がしてるから下手そうなイメージ

 

 

310、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

淫猫は?

 

 

311、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

結ままは無難な感じだけど

安定感があって優勝期待できそう

 

 

312、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

ざよいはレース中に黒猫のストーカーしないか心配

 

 

313、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

ゆいちゃ運転上手だよね

丁寧で安心して見てられる

 

 

314、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

誰も黒猫に触れてなくて草

 

 

315、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

だって、ねぇ

 

 

316、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

自分の投げた緑マリモに当たるのはちょっと……

 

 

317、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

マリカ配信初期の暴走(ノーブレーキ)シャネルカよりも酷かったぞ

 

 

318、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

黒猫は置いてきた

この戦いにはついていけそうにないからな

 

 

319、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

黒猫が自分の投げたコケで滑ってるところは見た

 

 

320、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

俺はボムマリモで自爆してるの見てそっとじしたわ

 

 

321、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

この調子だと予選でも燦虐されそうだな

 

 

 

――割愛――

 

 

 

442、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

予選のチーム分けが出たね

 

 

443、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

Aチームが魔境過ぎる

 

 

444、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

きちゃ!

でも見れない!?

 

 

445、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

Bチームは2期生がメインになりそう

 

 

446、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

上位3名が決勝進出か

 

 

447、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>443

そして魔境に放り込まれた黒猫燦

 

 

448、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>447

あいつ死んだわ

 

 

449、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

いともたやすく行われるえげつない燦虐

 

 

450、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

結「決勝で待ってるから!」

燦「(゚Д゚*)」

 

 

451、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>444

前回優勝したシャネルカ、3位のアルマ、4位の祭が同じAチーム

2位だった相葉はBチームで2期生の優勝候補組と一緒だな

 

 

452、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

やったね燦ちゃん!

 

 

453、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

前回のシャネルカ枠だから(震え声

 

 

454、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>450

魔王城に最初の村の村人Aが一人で挑むくらい無理なんですが……

 

 

455、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

個人的にきりんVS.結が楽しみ

 

 

456、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

シャネルカ対祭のリベンジマッチも見どころだね

 

 

 

――割愛――

 

 

 

677、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

予選が始まるぞ!

 

 

678、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

わくわく

 

 

679、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

 

 

680、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

にわちゃん、えぇー

 

 

681、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

諸事情につき棄権ってwww

 

 

682、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

そう言えば、黒猫がにわ先輩どこにいるか知らない? って呟いてたな

 

 

683、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

あっ、やっぱり

 

 

684、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

再放送かな?

 

 

685、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

おっ、予選の予想順位が出たぞ

 

 

686、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

黒猫ひっくい

 

 

687、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

でも、黒猫には頑張って欲しい

 

 

688、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

黒猫、夜遅くまでめっちゃ練習してたよね

1位は無理でも、せめて決勝進出くらいは……

 

 

 

――割愛――

 

 

 

745、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

黒猫さん、緊張でガチガチじゃん

 

 

746、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

昨日の夜から今朝まで練習してたけど

確実に上手くなってるから自信持てって

 

 

747、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

でも、相手が悪いんだよなぁ

 

 

748、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

アイテム運に賭けるしかないか

 

 

749、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

結ままもよう見とる

 

 

750、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

ゆいくろてぇてぇ

 

 

751、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

アスカちゃんからの応援メッセージだと!?

 

 

752、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

次から次へと応援コメントが届いてるね

 

 

753、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

ちょっ、祭ちゃん

黒猫は敵だからね!?

 

 

754、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

あるてまあったけぇなぁ

 

 

755、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

予選突破しておいしい焼肉食べたいはフラグだぞ

 

 

756、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

なんか違うバトルが勃発しそうなんだけど

 

 

 

――割愛ー―

 

 

 

818、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

くろねこがんばえー!

 

 

819.名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

めっちゃ善戦してるじゃん!

 

 

820、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

大番狂わせなるか!?

 

 

821、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

やばい、心臓バクバクなんやけど

 

 

822、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

真剣モードの黒猫すこ

 

 

823、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

うぅっ、成長したな燦

 

 

824、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

いけっ、黒猫!

 

 

825、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

あっ、落ちた!?

 

 

826、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

コース運なさすぎ

あと、アイテム運も

 

 

827、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

でも、走り自体はかなり上手くなってるし

予選突破できるかも

 

 

828、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

対人戦も頑張った甲斐が出てるな

 

 

829、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

いけっいけっ!

 

 

830、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

マジでいっちゃうのか?

 

 

831、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

いくっ、いっちゃう!

 

 

832、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

……あっ

 

 

 

――割愛――

 

 

 

971、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

まだ予選だけどめちゃくちゃ楽しかったな

 

 

972、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

こんなに手に汗握るとは思わなかった

 

 

973、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

モニターの前で大声で応援してたの俺だけじゃないはず

 

 

974、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

我王が紅蓮の炎(ボム)と漆黒の雷(イナズマ)くらってて腹抱えて笑った

 

 

975、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

シャネルカは残念だったね

 

 

976、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

ブレーキとアクセル間違えたのです!

 

 

977、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

黒猫の配信枠は練習も込みでぜひ見て欲しい

 

 

978、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

結ちゃんには黒猫の分まで決勝で頑張ってもらいたい

 

 

979、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

誤魔化してたけど、まさかガチ泣きするとは思わなった

 

 

980、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

その泣いた理由が

何日も遅くまで練習に付き合ってもらったのに

1点差で負けてみんなに申し訳ないって言うのがもうね

 

 

981、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

頑張ってるところをリアルタイムで見てたのもあるけど

アレはもらい泣きした

 

 

982、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

めっちゃええ子やん

増々好きになった

 

 

983、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

正直、しおらしい黒猫にぼっ、……興奮した

 

 

984、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

第3回でリベンジして欲しい

 

 

985、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

でも、そのあとのエキシビジョンで1位取ってたのは

黒猫らしいなって思った

 

 

986、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

今日は存分にアスカちゃんに慰めてもろて

 

 

987、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

>>983

通報しました

 

 

 

――割愛――

 

 

 

997、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

決勝たのしみ

 

 

998、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

おつ

 

 

999、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

質問いいですか?

 

 

1000、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

オレ、実は黒猫燦萌えなんだ

 

 

1001、名無しのまりも ID:XXXXXXXXX

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(106~110)

◆『こもりたい』◆

 

「にわ先輩から哺乳瓶を送られた私の気持ちを答えよ」

 

 

『ばぶぅー』

『ゆいままー、みるく~』

『あすかままー、みるく~』

『ママ戦争が起こるぞ』

『にわ先輩大好き! ちゅっちゅっ』

 

 

「最後のはない。てか、これどうしたらいいの?」

 

 

『哺乳瓶助かる』

『ちゅぱちゅぱ配信するって聞いて』

『猫に哺乳瓶って似合いすぎじゃね?』

『一生推します』

 

 

「はぁ。お前らに相談した私がバカだったよ」

 

 

『え、まだ自覚してなかったの?』

 

 

「は???」

 

 

『まぁまぁ。哺乳瓶でミルクでも飲んで落ち着けよ』

『ママに慰めてもろて』

『にわ先輩にお礼の哺乳瓶を送ろう』

 

 

「おっ、それいいかも。――あ、でも住所知らないや」

 

 

『あっ』

『住所不定みたいなもんだし』

『取り敢えず事務所に送ってみれば?』

『ブラックリストに載りそう』

『マネージャーさん経由ならワンチャン?』

『哺乳瓶をプレゼントし合う問題児が担当とかマネージャーさん可哀想』

 

 

「う~ん、ホントにどうしよう?」

 

 

『ゴミはゴミ箱へ』

『あすかままにプレゼントして』

『赤ちゃんプレイしないの?』

『甘やかされてこい』

 

 

「ふぁ~っ。……今日は眠たいから、明日改めて考えることにします」

 

 

『お疲れ様』

『ばいにゃー』

『あとで使った感想聞かせてね』

 

 

 

翌日

 

 

 

「遊びに来たよ~」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。今、ちょっと手が離せないので、あがって待っててください」

 

 

「うん、分かった。……ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「なぁに、燦ちゃん?」

 

 

「えっと。その手に持っているのは……」

 

 

アスカ

「これのこと? ただの哺乳瓶だよ?」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「えっと、これはですね。そろそろお昼だし、お腹がすいているかなって思って用意してたの」

 

 

「いや、普通におかしいよね!?」

 

 

アスカ

「どこかおかしいですか? ちゃんと本を読んで勉強したのですが……」

 

 

「そうじゃなくて!?」

 

 

アスカ

「う~ん、そうだ! 子守りのことに詳しいみたいだし、よかったら燦ちゃんにも手伝ってもらおうかな?」

 

 

「……え、子守り?」

 

 

アスカ

「はい。どうしても外せない用事があるってことで、親戚の方から赤ちゃんを預かっているんです。それでミルクを用意していたのですが、……あれ、燦ちゃん? 顔が真っ赤だよ」

 

 

「あぅあぅ。……ごめん、なんでもないからこの件は触れないで」

 

 

アスカ

「えっと、よく分かりませんが。よしよし」

 

 

「うぅ~っ。……アスカちゃんの優しさが辛い」

 

 

 

 

 

◆『二人の隠しごと?』◆

 

アスカ

「赤ちゃんって、どうしてこんなに可愛いのかな?」

 

 

「なんでだろうね。わわっ、指握られたっ!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、焦ってる燦ちゃんも可愛いなぁ」

 

 

「もぅ!? 嬉しいけど、褒めてないで助けてよ!?」

 

 

アスカ

「しーっ。燦ちゃん、赤ちゃんがびっくりしちゃうから、大きな声はだめだよ」

 

 

「あっ、ごめん。キミもごめんね」

 

 

アスカ

「……そうだ。燦ちゃん、こっち向いて」

 

 

「なぁに? あれ、カメラで撮ってるの?」

 

 

アスカ

「はい。何かの記念になればと思いまして。設定でシャッター音も消せるので、動画だけでなく写真も撮れますよ」

 

 

「へぇ。……せっかくだし、誰かに送ってみようかな?」

 

 

アスカ

「あ、それなら私も一緒に写ってもいいですか?」

 

 

「うん、いいけど。……変な誤解されそうだから、やっぱり送るのは止めとかない?」

 

 

アスカ

「??? はい。それは構いませんが、なんでですか?」

 

 

「だって、……二人の子供みたいじゃん」

 

 

アスカ

「………………はぅ」

 

 

「ち、違うけどさ!? 写真だけなら、ごっ誤解されるかもだし。ね?」

 

 

アスカ

「は、はい。そうですね。しゃ、写真は二人だけの秘密にしておきましょう」

 

 

「秘密って、隠し子みたいでアレだけど。ま、いっか」

 

 

 

 

 

◆『黒猫伸ばし?』◆

 

「診〇メーカーに、猫〇ばしチャレンジっていうのがあるの知ってる?」

 

 

アスカ

「はい、知ってますよ」

 

 

「あれって記録がメートルで表記されることがあるけど、リアルで考えると怖くない?」

 

 

アスカ

「猫の胴体を伸ばしている訳ですし、確かによく考えてみると怖いかもしれませんね」

 

 

「だよね! 胴体だけがみょーんって伸びるんだよ。もはや猫じゃなくて妖怪か何かじゃん」

 

 

アスカ

「あはは……、でもこれはジョーク診断ですから」

 

 

「そうだけどさ。……あっ」

 

 

アスカ

「どうかしましたか? えっと、黒猫さん伸ばし?」

 

 

「ものすごく悪意を感じるんだけど……」

 

 

アスカ

「でも、面白そうだよ。ちょっと試してみませんか?」

 

 

「えぇ~、なんかやだなぁ。……でも、アスカちゃんが言うなら。一回だけだよ」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。早速、結果が出ましたよ」

 

 

「うわっ、3センチメートルだって。なんかこれはこれで悔しいんだけど」

 

 

アスカ

「ふふっ、この結果なら、リアルで記録更新できそうだね。試してみてもいいですか?」

 

 

「いや、できないから!? 私の胴体は伸びないからね!?」

 

 

アスカ

「そっか、残念。私もチャレンジしてみたかったなぁ」

 

 

「うぅ~っ、試しに一回だけだよ。……優しくしてね」

 

 

アスカ

「はいっ、もちろんです!」

 

 

 

 

 

◆『空想の燦物?』◆

 

 

                              

バターを塗ったトーストと黒猫燦を用意します

 次に黒猫燦の背中にトーストのバターを塗っていない面をくっつけます

 最後に高いところから黒猫燦を突き落とすと永久機関が完成します

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「これはくそまろ。永久機関は完成しません」

 

 

アスカ

「あはは……。これは猫ひねり問題とマーフィーの法則を合わせた、バター猫のパラドックスと呼ばれている有名な話ですね」

 

 

「確か、猫が必ず足から着地するのと、バタートーストのバターの面が地面に落ちがちだから、それらを合わせたら永久機関が完成するっていう思考実験だよね」

 

 

アスカ

「はい、そんな感じのお話で合ってますよ」

 

 

「でもさ、その思考実験を参考にするのはいいとして。そもそも私は二足歩行だから、背中にバタートーストをつけても意味ないし。高いところから突き落とされたら普通に死ぬからね」

 

 

『猫失格』

『猫耳の生えたJKだもんね』

『猫人?』

『頭は猫、身体は人間。私は猫人だよ』

『アスカちゃ~ん! 化け物が来たよ!』

 

 

「化け物じゃないが!? せめて猫又くらいにしてくれないかな!?!?」

 

 

アスカ

「猫又って妖怪だけど、いいの?」

 

 

「だって、猫又なら猫だからまだ可愛いかなって。……てか、化け物は冗談でも流石に傷ついたんだけど」

 

 

『それはごめん』

『可愛いよ』

『黒猫すし』

『たとえ化け物だろうと一生推します』

『泣かないで。燦ちゃんのかわいい笑顔が見たいな』

 

 

「うぅ~、恥ずい。褒めたってうやむやにしないけど、……ありがと」

 

 

アスカ

「ふふっ、よかったね。私も悲しげな顔より、楽しげに笑っている燦ちゃんの方が好きだよ」

 

 

「アスカちゃん……、しゅき」

 

 

『てぇてぇなぁ』

『あれ、俺らのことは?』

『暇だから思考実験を真面目に考えようぜ』

『バタートーストを頭の上にしてみる?』

『四つん這いの状態で落とせばいいんじゃね?』

『物理的に高いところから突き落とすのは駄目だから、ホラーゲームで天国から地獄に落として永久機関の完成を目指そう』

『よし、決定。次の配信はバタートーストを頭に乗せてホラーゲームするってことで』

 

 

「いや、よくないが!? てか、頭にバタートーストを乗せて配信している時点でホラーじゃん!?」

 

 

アスカ

「あはは……。確かに、それはちょっと怖いかも」

 

 

『妖怪パン乗せ猫(ぼそっ』

 

 

「妖怪ならいいって言ったけど!? それはなんかいやなんだが!?」

 

 

 

 

 

◆『失敗は成功のもと』◆

 

「女子力がないって言われて悔しいから、今日は料理配信をしようと思います」

 

 

『消防車呼ぼうか?』

『炭は料理じゃないぞ』

『それは家事じゃなくて火事や!』

 

 

「は? お前らが普段から私のことをどう思っているか。よ~く分かったよ」

 

 

『だって、ねぇ?』

『カップ焼きそばの湯切りでさえ失敗してそうなイメージ』

『それ以前にカップ麺の蓋を開けられないんじゃね?』

 

 

「湯切りはたまにしか失敗しないし!? 蓋だってたまに中身を溢しちゃうけど、開けられるんだが!?」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

『お、アスカちゃんいるじゃん! これで勝てる!』

『アスカちゃんがいても不安だなぁ』

『アスカちゃんが困惑してるぞ』

『猫に料理を教えるようなものだし仕方ない』

『ファイトー』

 

 

「ふふん、今のうちに好きに言っておけばいいよ。某料理シミュレーターゲームで鍛えた料理の腕を、今日こそ見せてあげるからさ」

 

 

アスカ

「ふふっ、それは期待できそうですね。そう言えば、今日はどんな料理を作るんですか?」

 

 

「えっとね、今日はなんと!?」

 

 

アスカ

「なんと?」

 

 

「ゆでたまごを作ります!」

 

 

『ゆでたまご?』

『茹でた孫じゃね?』

『魔界料理!?』

 

 

アスカ

「えっと、ゆでたまごだって、上手に作るのは難しいですから。が、頑張ってくださいね」

 

 

「そうだよね。頑張るよ!」

 

 

『流石にゆでたまごなら失敗しないよね』

『失敗しても半熟とか固ゆでくらいだし』

『おい、それはフラグだぞ!』

 

 

「失敗しないが!? たまごを茹でるだけなのに、失敗する訳ないじゃん」

 

 

『だよね』

『フラグを重ねていく』

『アスカちゃんも見てるし』

 

 

アスカ

「燦ちゃん。半熟にするなら、そろそろ時間だよ」

 

 

「う~ん、初めてだし普通の固さにしようかなって。……もういいかな?」

 

 

アスカ

「はい、大丈夫ですよ。あとは冷水で冷やして殻を剥けば完成だよ」

 

 

「ふぅ~。ほら、やればできるんだって。これを切っ掛けに料理の才能が開花しちゃったかも」

 

 

『すごい! 天才! 料理のプロ!』

『嫁にしたい』

『ドヤ顔かわいい』

 

 

「冷えたかな? あとは殻を剥けば、……剥けば、――あっ」

 

 

アスカ

「あっ」

 

 

『あっ?』

『どした!?』

『もう失敗する要素はないぞ!?』

『白身が一緒に取れたとか?』

『ありそう』

 

 

 

「……殻ついたまま半分になった。なんで?」

 

 

『え、なんで?』

『こっちが知りたい』

『えぇー』

 

 

 

「あ、アスカちゃん。どうしよう!?」

 

 

アスカ

「ま、まだ大丈夫です! 黄身を先によけて、慎重に殻を剥いていけば大丈夫だから」

 

 

「わ、分かった。慎重に、慎重にだね。……あっ」

 

 

アスカ

「あっ」

 

 

『今度はなに!?』

『コントか!?』

『草生える』

 

 

 

「……白身、ないなった」

 

 

アスカ

「……次、頑張ろっか」

 

 

「……うん」

 

 

『草』

『チャンスはあと二回』

『……うん、これはちょっと』

『一・二回目をなかったことにしないでもらて』

『あれは悲しい事件だったね』

『まさか剥き終わったあとにはしゃいで床に落とすとは……』

『思わないよね』

 

 

 

「そ、そんなことより! でこぼこだけどちゃんとできたじゃん! ほらっ、画像ちゃんと見て! できてるよね!?」

 

 

アスカ

「はい、初めてにしては上出来だと思いますよ。燦ちゃん、よくできました」

 

 

「えへへ」

 

 

『……上出来?』

『しーっ』

『炭にならなかったんだから上出来だろ』

『落として割れた方を選ぶアスカちゃんマジ天使』

『次回があれば目玉焼きかな?』

『いや、それは難易度が高いからたまごサラダにしよう』

『それいいね。またゆでたまごで失敗しても大丈夫だし』

 

 

 

「……ぐぬぬ、否定できなくて悔しい」

 

 

アスカ

「あはは……、一緒に少しずつ頑張っていこう?」

 

 

「うん、ありがとうアスカちゃん!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(111~115)

◆『オチついて? オチついた?』◆

 

「雑談ってなに話せばいいんだろ? 天気の話でもする?」

 

 

アスカ

「あはは……。流石に天気の話題だけで、30分も話せないかな?」

 

 

「じゃあ気温とか? 最近は暑かったり寒かったりするから、風邪引かないように気をつけないとね」

 

 

アスカ

「そうですね。気温の差が激しいので、体調を崩さないように気をつけていきましょう」

 

 

「そうだね。……だめだ、話が続かない」

 

 

『10月3日は登山の日だから山でもする?』

『山を見ても話題は出ないぞ』

『虚無ゲーを薦めるな』

 

 

「うん、山はないから」

 

 

アスカ

「山ってどんなゲームなんですか?」

 

 

「山を眺めるゲーム」

 

 

アスカ

「なるほど。あとはどんなことができるんですか?」

 

 

「山を眺められる」

 

 

アスカ

「えっと、他には……」

 

 

「山を……」

 

 

アスカ

「あっはい。……どんなゲームか、よく分かりました」

 

 

『山はなぁ』

『山が駄目なら壺じじいか落下男しよ』

『草』

『選択肢www』

『落下男は楽しいだろ!』

『配信で見る分には楽しいよ。見る分にはね』

 

 

「なんでオススメのゲームがその三つだけなのさ」

 

 

『登山の日だから』

『じゃあ、壺のコスプレしたじじいで頂点を目指そう』

『草』

『おもしろそう』

『いや、それっていつもの壺じじいと変わらないから』

 

 

アスカ

「山、ちょっと気になるかも」

 

 

「アスカちゃん!? 山はないからね!?」

 

 

『山はないからね(ぺったんこ)』

『せやな』

『谷でも眺める?』

『えぐれてるwww』

 

 

「は??? だから、ばいんばいんだが!?」

 

 

『黒猫山を眺める配信?』

『虚無だわ』

『山してくる』

『新作ゲーム、谷』

『アスカ山と黒猫谷を眺める配信?』

 

 

「お前ら、峠を迎える覚悟はいいよね? 答えは聞いてないけど」

 

 

アスカ

「お、落ち着いてください!? こういうときは深呼吸しましょう。ひっひっふー。ひっひっふーだよ!」

 

 

『それは出産のときの呼吸方法や』

『産と山と燦をかけて、うんたらかんたら』

『ラマーズ法助かる』

『てか、おしゃれなこと言ったつもりだろうけど、峠じゃ超えられちゃうぞ』

『で、オチは?』

『黒猫燦の配信とかけまして、落ちるガイズと解きます』

『ほうほう。その心は?』

『どちらもオチが男でしょう』

『お後がよろしいようで』

『まさか山が無いのと落下男が伏線になっているとは……』

 

 

「――っ!? ――っ!?!?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん!? 音量下げたのはえらいけど、まだ漏れてるよ!? ミュート、ミュートしてください!」

 

 

『わぁ~、黒猫山が噴火したぞ。もっと抉れるに違いない』

『↑お前らの村特定するからな!』黒猫燦✓

『やばい、燃やされる前に燃やせ!』

『結局、最後は炎上オチでしたとさ』

『めでたしめでたし?』

 

 

「めでたくないから!?」

 

 

 

 

 

◆『動かざること山の如し、働かざること燦の如し?』◆

 

「という訳で、今日は山をします」

 

 

『どういう訳?』

『昨日の配信見てもろて』

『動画非公開になってるんだが』

『あっ(お察し』

 

 

「炎上してないから!? ちょっと編集しているだけで、炎上したからじゃないからね!?」

 

 

『などと否定しており』

『いや、燃えてたじゃん』

『草』

 

 

「はいはい、分かったから。もうそれでいいから山するよ」

 

 

アスカ

「どんなゲームか楽しみですね!」

 

 

『ただ山を眺めるだけのゲームです』

『さて、何分持つかな?』

『アスカちゃんの山を眺める配信?』

『↑今日はそうなるかもしれん』

 

 

アスカ

「すごく、山です」

 

 

「うん、山でしょ」

 

 

アスカ

「……山、だね」

 

 

「うん、……山だよ」

 

 

『五分でこれか』

『二人とも虚無ってる』

『諦めて雑談しよう』

『ゲームの話題だけじゃ無理だって』

『山助かる代』\500

 

 

「スパチャは助かるけど、山は助からないから」

 

 

アスカ

「あはは……、お金は大切にしてくださいね」

 

 

『はーい』\300

『アスカ山への入山料です』\10000

『炎上した黒猫山の復興代』\100

 

 

「いやいや、赤スパはだめだって! 山やぞ!? 山眺めているだけだよ!?!?」

 

 

アスカ

「えっと、スパチャありがとうございます。そのっ、本当に自分の生活第一でお願いしますね」

 

 

『アスカちゃんまじ天使代』\500

『分かった!』\10000

『炎上させた詫び代』\200

 

 

「分かってないじゃん!? てか、さっきから私への詫び代が少なくない!? いや、貰えるだけで十分なんだけど、気持ち的に納得いかないっていうかさ!」

 

 

アスカ

「あはは……、困っちゃったね」

 

 

「ほら、アスカちゃんも困ってるじゃん! 山配信がつまらないからって、スパチャ芸するなよ!?」

 

 

『ごめん』\200

『スパチャするから許してくれ』\1000

『詫びスパチャ』\300

 

 

「山を見るだけでスパチャが貰えるとか、実際どうなんだろ」

 

 

アスカ

「真面目に働いている人が見たら、怒るかもしれないですね」

 

 

「でもさ、その真面目に働いている人たちがスパチャしてるんだよね」

 

 

アスカ

「えっと、自分で稼いだお金の使い道は、人それぞれ自由ですし……」

 

 

「なんかもう、これからは山を見る配信だけでいい気がしてきたかも。スパチャも貰えるし」

 

 

『は?』

『ちゃんと働け』

『ニートだってもっとマシなことしてるぞ』

『動かざること山の如し、働かざること燦の如し』

『低評価押しました』

『これは炎上案件』

 

 

「いや、冗談だから!? 私だって、山を見るだけの配信とかしたくないからね!? そんなの罰ゲームじゃん!」

 

 

『山に謝れ!』

『山だってお前に見られたくないって思ってるぞ』

『山が可哀想だよ』

 

 

「私の方が可哀想だが!? ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

「いや、苦笑いしてないで、なんとか言ってよ!?」

 

 

『なんとか』

『ていうか、見せる山もないやつが山配信とか草生える』

『平地はもういいから山見せろ!』

『山配信まだぁ?』

『隣の山はあんなに大きいのに』

『山の画面を胸元に置いておけばいいんじゃね?』

『おぅ、ナイスアイディア!』

『でも、虚無に虚無を足してもね』

 

 

「はぁ、なんか山を見てたせいか怒る気力も湧かないんだけど。……ほらっ、ばいんばいんやぞー。はい、これで満足したでしょ。チャンネル登録と高評価押してください。スパチャもください。もっと私をちやほやして甘やしてください。私は山になったので何もしません」

 

 

『すごく、山です』

『これが本当の山配信』

『……画面がぼやけて見えない』

『ごめん、俺らが悪かった』

『控えめな黒猫山も好きだよ』

『チャンネル登録も高評価も押すし、スパチャもするし、ちやほやして甘やかすからいつもの燦に戻って!』\1000

 

 

アスカ

「……えっと、なんですか。これ」

 

 

「さぁ、なんだろうね。虚無芸配信?」

 

 

『いや、山配信だから!?』

『やっぱり山は虚無ゲーだった』

『山怖い』

『楽してお金を稼ぐのも大変なんだね』

『山は俺らにたくさんのことを教えてくれたよ。虚無感とか、虚無感とか、虚無感とかね』

『よく頑張った、もう休め』\200

『これが、……虚無か』

 

 

 

 

 

◆『AMT』◆

 

「えぇー、リスナーのみなさん。今日が何の日か分かっているでしょうか」

 

 

『なんかの記念日だっけ?』

『あ、ワイの誕生日や』

『10月4日、つまり天使の日だ!』

 

 

「あ、おめでとうございます。じゃなくて、今日は天使の日! つまり、大天使アスカちゃんを祝う日なんだよ」

 

 

『な、なんだってー』

『おめでとー』

『ありがとう』

『いや、お前じゃないから!』

 

 

「そんな訳で、アスカちゃんにサプライズプレゼントを贈ろうと思ったんだけど。まだ決まってないので、みんなの知恵を貸してください」

 

 

『いつになく丁寧な口調だと思ったらそういうことか』

『にゃーって言ったり言わなかったりしたら手伝ってあげる』

『プレゼント代』¥1000

 

 

「お、お願いしますにゃ~。あと、プレゼント代もありがとにゃ~」

 

 

『う~ん、なんか違う』

『にゃに違和感を感じる』

『相談できる友達もいないだろうし、可哀想だから手伝ってやろうぜ』

 

 

「一言余計だよ!? でも、ありがとにゃ!」

 

 

『それで何を送るんだ?』

『天使に因んだものがいいんじゃね』

『天使の羽?』

『ランドセルはちょっとマニアック過ぎるやろ』

『僕にいいアイディアがあります』

 

 

「まともな提案がないじゃん!? はい、次こそは頼むよ!」

 

 

『その前に、天使の日と呼ばれるようになった由来をご存じでしょうか』

『なんか急に語りだしたぞ』

『しーっ。ここは黙って見守ろうぜ』

 

 

「由来? えっと、知らないです」

 

 

『天使の日を制定したのは女性用下着を製造販売している会社なんです。そしてなぜ10月4日を選んだのか。それは……』

 

 

「それは?」

 

 

『その会社があの有名なエンジェルブラを販売しているからなんです!』

 

 

「な、なんだってー」

 

 

『あ、分かってないな』

『だってブラしてないし』

『黒猫さんには必要のないものだから』

 

 

「は?」

 

 

『やばい!? ほら、解説ニキ! 早く話を続けてくれ!』

『そのエンジェルブラの一千枚販売達成の記念に、語呂合わせで10月4日を天使の日と制定したのが始まりですね』

『ほうほう。つまり、天使の日を祝うのに最も相応しい贈り物はエンジェルブラという訳だな』

『Exactly!』

 

 

「な、なるほど?」

 

 

『よし、どんなブラがアスカちゃんに似合うかみんなで考えようぜ!』

『ネットの画像を参考に天使に相応しい逸品を選ばねば!』

『オラ、わくわくしてきた!』

『やばい。明日から俺たちの送ったブラをつけながら配信してるって考えたら、うっ、鼻血が……』

『ナニソレ。めっちゃセンシティブやん』

 

 

「はい、だめーっ!? それ以上はアウトだからね! はい、終わりです。相談終わりっ! ここから先は私だけで決めるから。ご協力ありがとうございました。ばいにゃー!」

 

 

『あ、ずるいぞ!?』

『勝手に終わるな!』

『いやいや。最後まで俺らも協力するよ。友達だろ?』

『俺らと黒猫さんの仲じゃん。そんな悲しいこと言わないでくれ』

『ここまできてお預けはないって!?』

 

 

「……じゃあ男は出ていくってことで。それならいいでしょ」

 

 

『……それ、何人残るの?』

『黒猫燦、女性リスナー0人説』

『はい! 私、女です!』

『じゃあ俺も女よ』

『ワイも心は女の子だから残っていい?』

 

 

「だめに決まってるじゃん!? え、女性リスナーいるよね? ねぇ!?」

 

 

『ノ』立花アスカ✓

『あっ』

『アスカちゃんもよう見とる』

『サプライズとは……』

『計画ガバガバやん』

 

 

「あ、アスカちゃん。えっと、これはそのっ。あははは……」

 

 

『あとでお話があります』立花アスカ✓

『あっ』

『強く生きろ』

『俺し~らない』

『悪いのは全部黒猫燦ってやつだから!? 俺らは騙されてたんだ!』

 

 

「お前らの手の平はドリルかっ!? いや、さっきまであんなに友情を語ってたのに酷くない!?」

 

 

『ごめん。我が身第一だから』

『だって、友達料貰ってないし』

『ちゃんと更新してもろて』

 

 

「お前らを信じた私がバカだったよ。……えー、呼び出しがあったので今日はここまでにします。ご視聴ありがとうございました。ばいにゃー」

 

 

『ばいにゃー(二回目)』

『頑張ってくれ』

『俺らの分まで怒られてこい』

 

 

「……はぁ、どうしよ。怒ってるよね。……ん、アスカちゃんからのメール?」

 

 

アスカ

『怒ってないよ

 ちゃんと燦ちゃんに選んで欲しいな、って思っただけ

 あとで一緒に買いに行こ?』

 

 

「あ、アスカちゃんマジ天使……」

 

 

 

 

 

◆『それを食べるなんてとんでもない!?』◆

 

「ペットフードっておいしいのかな?」

 

 

アスカ

「……え? ど、どうなのかな。人間の味覚だと、おいしくないって話は聞いたことありますが……」

 

 

「へぇー、そうなんだ」

 

 

アスカ

「けど、急にそんな話をして、どうしたんですか?」

 

 

「えっと、ペットフードにも色々あるし、どんな味がするのかなってふと思った。みたいな?」

 

 

アスカ

「確かに、ペットがおいしそうに食べている動画をよく見かけますし、味が気にならないと言えば嘘になりますね」

 

 

「だよね。アスカちゃんも気になるよね! だったら、はい」

 

 

アスカ

「えっと、これは?」

 

 

「リスナーから送られてきた〇ゅ-る。一人で食べるのは怖いから、よかったら一緒に食べてみない?」

 

 

アスカ

「因みにですけど、先ほどからずっと気になっていたのですが、後ろに山積みになっている段ボールの中身は……」

 

 

「……ちゅー〇です、はい。たぶんだけど、送るときに注文する数を間違えたんだと思います」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「……な、なんとか言って欲しいな。なんて」

 

 

アスカ

「ごめんなさい。私は燦ちゃんと違って、食事は普通に人間用でペット用じゃないの」

 

 

「いや、私もペットフードが主食じゃないからね!? 

 

 

アスカ

「あは、冗談だよ。でも、本当にどうしよっか?」

 

 

「えっと、アスカちゃんの料理スキルでどうにかならない?」

 

 

アスカ

「さ、流石にペットフードを材料に料理をしたことはないから、おいしく作れる自信はないかな」

 

 

「だ、だよね」

 

 

アスカ

「そうだ! 私たちで無理して食べるよりも、行き場のないペットを保護している団体に寄付しましょう」

 

 

「あ、それいいかも。それで救える命があるかもだし、……うん。そうするよ!」

 

 

アスカ

「はい、是非そうしてください。あ、でも、寄付するときは、ちゃんと自分で食べる分を取っておくのを忘れないでね」

 

 

「だから、私は食べないって!? もしかして、さっき食べさせようとしたのを根に持ってたり……」

 

 

アスカ

「ふふっ、どうかな~。明日のおやつの時間が楽しみですね」

 

 

「ご、ごめんなさい。だから、おやつにち〇ーるは勘弁してください」

 

 

アスカ

「そんなことしないよ!? もー、……燦ちゃんのいぢわる」

 

 

「えぇー、私が悪いの? いや、悪いのかもしれないけどさ。……なんか理不尽だ」

 

 

 

 

 

◆『答えはWeb(原作・非公式WIki)で!』◆

 

アスカ

「燦ちゃんって、視聴者さんのことをファンネームで呼ばないよね」

 

 

「え、そう言えば呼んだことないかも」

 

 

アスカ

「だから、ファンネームで呼ばない理由が何かあるのかなって」

 

 

「え、なんでだろ? たぶん特に理由はないと思うよ。……そもそも私のファンネームってなんだっけ?」

 

 

アスカ

「……えっと、もちろん冗談だよね?」

 

 

「え、うん。もっもちろん冗談だよ。えっと、ねずみ。じゃなくて確かノミ? いやこれも違くて、えっと、えーっと……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

 

「ど忘れしただけ。普段使わないから、ちょっと思い出せないだけだからね」

 

 

アスカ

「……メイド服を着て挨拶をしてみたら、もしかしたら思い出すかもしれませんよ?」

 

 

「え、なんでメイド? コスプレして、お帰りなさいませお嬢様って言えばいいの?」

 

 

アスカ

「……やっぱり、首輪じゃないとだめかな?」

 

 

「悪化してる!? え、冗談だよね」

 

 

アスカ

「……あは、もちろん冗談だよ」

 

 

「ちょっと間があったのが気になるけど……、ホントに冗談だよね」

 

 

アスカ

「本当だよ。冗談はこれくらいにして、ちゃんと思い出せるように、二人で夫婦ごっこしよっか。私が夫で、燦ちゃんが妻役ね」

 

 

「えと、それは別にいいけど、ファンネームと何の関係があるの?」

 

 

アスカ

「ふふっ、ちゃんと関係ありますよ。だから、役になりきって、みなさんに私のことを紹介してくださいね。夫とか、旦那とか、亭主じゃなくて、それ以外の言葉で」

 

 

「??? ダーリンとか?」

 

 

アスカ

「………………もうそれでいいです」

 

 

「え、アスカちゃん。なんか諦めてない!? 結局、私のファンネームってなんだったのさ!?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(116~120)

◆『炎上(あぶり)がご所望ですか?』◆

 

 

                              

お寿司屋さんとかけまして

 お笑い芸人と解きます

 その心は……自分で考えてもろて

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「いや、穴埋め式にするとかさ。ちゃんと最後まで考えてよ!?」

 

 

アスカ

「あはは……。珍しいなぞかけ問題の出し方ですね」

 

 

「そもそもちゃんとした問題になっているのかが疑問なんだけど。お寿司屋さんとお笑い芸人の二つに共通するものなんてあるのかな?」

 

 

アスカ

「う~ん、どちらもネタが重要とかはどうでしょうか?」

 

 

「あ、それいいかも。他にも何かないかな?」

 

 

『最初の掴みが大切とか?』

『漫才のつかみと、シャリを適量取るときの掴み的な?』

『食べるときに手掴みで食べるって意味なんじゃないの』

『でも、箸で食べることもあるし』

『だめか~』

 

 

アスカ

「ん~、意外と思い浮かばないものですね」

 

 

「そうだね。こういうときに、視聴者の中に某有名大学出身の人とかいたら助かるんだけどね。ほら、クイズとかなぞときとか、そういうのが得意そうなイメージだし」

 

 

『黒猫燦の視聴者にインテリがいると思う?』

『知性のちの字もない配信しかしてないからいないよ』

『アスカちゃんの方ならワンチャンあるかな?』

『お寿司屋さんと黒猫さんのなぞかけなら思いついたけど』

 

 

「え、なにそれ。ちょっと気になる」

 

 

『お寿司屋さんとかけまして』

『黒猫燦と解きます』

 

 

アスカ

「その心は?」

 

 

『どちらもまな板が欠かせないでしょう』

 

 

「……は???」

 

 

『せやな』

『草』

『これは満点』

 

 

「私はばいんばいんなので、まな板が欠かせないは当て嵌まりません。はい、残念でした」

 

 

『???』

『はい?』

『残念なのは黒猫の胸元なんだよなぁ』

 

 

「はいはい、分かってるよ。どうせ暴言を吐かせて私を燃やすつもりなんでしょ。流石にお見通しだって。私だって成長してるんだからな」

 

 

『ちっ』

『(胸元を見ながら)成長?』

『先に成長させるべき場所があるんじゃ……』

『成長したな(まな板から目を逸らしつつ)』

『……あの、そろそろなぞかけの続きをいいですか?』

 

 

アスカ

「あれ? あっ、もしかして先ほどのコメントは別の人でしたか?」

 

 

「え、そうだったの!? あわわっ、えっとごめんなさい。よかったら続きを教えてください」

 

 

『あ、ホントだ』

『なんかごめん』

『改めて、その心は?』

『どちらも捌くのが上手いでしょう、なんてどうかな。黒猫さん、昔と比べたらコメント捌くの上手くなってるし』

 

 

アスカ

「ふふっ。よかったね、燦ちゃん」

 

 

「うぅ~っ、……ありがと」

 

 

『照れてる』

『かわいい』

『悔しいけど黒猫さんのことを可愛いと思ってしまった』

『確かに成長したよね』

 

 

「ばっ、もう褒めるの禁止! 褒められるのは慣れてないんだよ!? ねぇ、配信終わっていい? いいよね?」

 

 

『だ~め』

『この際だから、褒められ耐性もつくように成長しよう』

『褒め殺し耐久配信する?』

 

 

アスカ

「わぁ、それいいですね! ぜひ、やりましょう!」

 

 

「やらないからね!?」

 

 

アスカ

「ん~、それなら配信はここまでにして、続きは私の枠で、燦ちゃんを褒める配信をやりますね」

 

 

「お願いだから勘弁してください!? ホントに悶え死ぬから!」

 

 

『諦めてもろて』

『まな板の鯉になるんだよ!』

『まな板の猫? 炎上(あぶり)もあるよ!』

 

 

「あぁもう。いっそ燃やして!?」

 

 

 

 

 

◆『喧嘩するほど仲がいい?』◆

 

 

                              

最近ミドリガメを飼い始めました

 名前はまだないです

 この子がアカピッピミシミシガメに進化すると思うと

 夜しか眠れません

 ところでカメの餌って意外と高価だけど

 使い残しの金魚の餌でもいいのかな

 私はマグロが好きです

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「ねぇ、どこからツッコミを入れればいいのかな」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

『このまろ好きかも』

『名前はまだない。これはマジなのかツッコむところなのか?』

『アカピッピミシミシガメに進化ってポ〇モンかよ』

『夜寝れるなら十分だろ』

『金魚の餌止めてもろて』

『マグロが好きとか聞いてないから!?』

 

 

「取り敢えず、一言だけ言うけど、ミシシッピアカミミガメが正解だからね」

 

 

『え?』

『ミシシッピアカミミガメ? なにそれ』

『それ本気で言ってるの?』

『小学生からやり直してもろて』

『既に胸は小学生だけどね』

 

 

「えっえっ!? アカピッピミシミシガメだっけ。あれ、違うよね。アカシッピ? ミシピッピ? あれあれ?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、落ち着いてください。ミシシッピ、ミシシッピで合ってるよ」

 

 

「だ、だよね。ほら、ミシシッピで合ってるじゃん!」

 

 

『間違ってるなんて言ってないし』

『そうだそうだ』

『そっちが勝手に勘違いしてただけじゃん』

『いちゃもんつけないでよ』

 

 

「ぐぬぬっ、……それはごめんなさい。って、じゃあ後半はただの悪口ってことじゃん!?」

 

 

『あ、バレた』

『ワルグッチバレバレダネ』

『なんかポケ〇ンにいそう』

『出た、ムネナッシーのじだんだだ!』

『草』

 

 

「は?」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。もぅ、燦ちゃんが好きだからって、あんまりいぢめちゃだめですよ」

 

 

『す、すきちゃうし!?』

『そそそそんな訳ないじゃん!』

『俺らは好きな子をいじめちゃう小学生男子か!?』

 

 

「へぇ~、そうだったんだ~。にやにや」

 

 

『うぜぇ』

『勘違いしないでよ。黒猫燦なんて好きじゃないんだからね!』

『ツンデレ?』

 

 

「そう言って、ホントは私のこと好きなくせにぃ~。ね、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。私も燦ちゃんのこと大好きですよ」

 

 

「アスカちゃん……、私もしゅき」

 

 

『アスカちゃんにメロメロやん』

『あれ、同性にメロメロは効かないんじゃ……』

『つまりムネナッシーはオス?』

『やっぱりな。前からそうだと思ってたんだよ』

『中身おっさんやし』

 

 

「オスじゃないし、ムネナッシーでもないし、おっさんでもないが!?」

 

 

アスカ

「あはは……。みなさんと燦ちゃんって本当に仲が良いですよね」

 

 

「良くないから!?」

 

 

『良くないから!?』

 

 

アスカ

「ふふっ、流石にこれは、くすっ、説得力がないよ」

 

 

「っ~!? もー、アスカちゃん!」

 

 

 

 

 

◆『V先生に学びたい』◆

 

「アスカちゃんって先生とか似合いそうだよね」

 

 

アスカ

「そうかな?」

 

 

「うん、美人で優しい先生って感じ」

 

 

アスカ

「あ、ありがとうございます。……先生かぁ。子供が好きだから、もしなれるなら幼稚園の先生か小学校の先生がいいな」

 

 

「それすごくいいと思う! アスカちゃんが先生なら学校も楽しそう!」

 

 

アスカ

「ふふっ、お世辞でも嬉しいな」

 

 

「むぅ、お世辞じゃないのに……。だったら、今度、アスカ先生のお勉強配信とかしてみる? きっとリスナーのみんなも楽しそうって言ってくれると思うよ」

 

 

アスカ

「えっと、それはどうなのかな? 第一、人に勉強を教えることに慣れてないし」

 

 

「そこは一緒に勉強していけばいいんじゃない?」

 

 

アスカ

「……そうかもしれませんね。でも、どうせなら私だけじゃなくて、色々なVtuberさんを先生として招いて、リスナーのみなさんと一緒に勉強できたら楽しそうだと思いませんか?」

 

 

「あ、それもいいかも。多種多様なVtuberがいるし、嵌っていることや趣味の話を授業にするの面白そう」

 

 

アスカ

「ふふっ、それなら第一回目の授業は黒猫燦先生にお願いするね」

 

 

「え、私!? 私はちょっと……」

 

 

アスカ

「燦ちゃんは趣味とか、得意なこととか、何か語れることはありませんか?」

 

 

「えっと、趣味はあるけど語れるほどじゃないし。得意なこと? う~ん、炎上とか?」

 

 

アスカ

「もぅ、それは得意だとだめなものだよ……。でも、燦ちゃんは生徒に好かれる、立派な反面教師になりそうですね」

 

 

「えへへ、ありがとう。……って、それ褒めてないよね!?」

 

 

 

 

 

◆『萌えて、燃え上がって、もえもえちゅん?』◆

 

「10月10日の今日は萌の日だし。折角だから、アスカちゃんにアレをしてもらわないと……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、夕食の準備ができましたよ」

 

 

「うん、分かった!」

 

 

アスカ

「はい、どうぞ。それにしても、急にオムライスが食べたいだなんて、今日は何かあったの?」

 

 

「えっと、それは……、オムライスの気分だった。みたいな?」

 

 

アスカ

「どうして疑問形なの?」

 

 

「そっ、そんなことよりも! アスカちゃんにお願いがあるんだけど……」

 

 

アスカ

「お願いですか? なんだろう?」

 

 

「えっとね。このケチャップで、オムライスにハートマークを描いて欲しいの。だめ、かな?」

 

 

アスカ

「……ふふっ、そんなことでいいの? 燦ちゃんのことだから、メイド服を着て、萌え萌えきゅんをして欲しいって言われるのかと思っちゃった」

 

 

「……ソ、ソンナコトナイヨー」

 

 

アスカ

「怪しい。本当かなぁ、……じぃ~っ」

 

 

「うっ……、ごめんなさい。追加でお願いするつもりでした」

 

 

アスカ

「ふふっ、やっぱり。燦ちゃんだもんね。……でも、そんな燦ちゃんだから、今日だけは特別だよ」

 

 

「えっ」

 

 

アスカ

「おいしくなぁ~れ、萌え萌えきゅん♡」

 

 

「……あ、死んだ。萌え尽きた」

 

 

アスカ

「もぅ、大げさだよ。ほら、早く食べないと冷めちゃうよ。はい、あ~ん」

 

 

「あ、あ~ん」

 

 

アスカ

「おいしい?」

 

 

「おいちい。……天国ってホントにあったんだね」

 

 

アスカ

「ふふっ、褒め上手なんだから。あっ、唇にケチャップついてるよ」

 

 

「え、どこ?」

 

 

アスカ

「ほら、ここだよ。……あは、おいしい」

 

 

「はぁう!? 今日のアスカちゃん、あざと可愛くて萌え萌えだよ」

 

 

アスカ

「だって、燦ちゃん、こういうの好きだよね? いつも燃えてばっかりで大変そうだから、たまには癒してあげたいなって。だから、あ~ん。――覚悟してね」

 

 

「あむっ、……でへへっ。じゃあ、覚悟して今日も萌えるね。ん~っ」

 

 

アスカ

「ふぇっ!? ……もー、甘えんぼさんなんだから。はい、……んっ。いいよ。萌えちゃえ」

 

 

「えへへ、ごちそうさま。萌えちゃった」

 

 

アスカ

「っ、もぅ。……お粗末様でした」

 

 

 

 

 

◆『10月11日と書いて尊い(てぇてぇ)と読む』◆

 

アスカ

「ふぁ~っ。燦ちゃん、朝ですよ。おはようございます」

 

 

「んぅ。……おはよう、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「あのっ。昨日の約束、覚えてますか?」

 

 

「昨日の約束? ん~っ、なんだっけ?」

 

 

アスカ

「むぅ、……覚えてるくせに。燦ちゃんのいぢわる」

 

 

「えへへ、ごめんってば。ちゃんと覚えてるよ」

 

 

アスカ

「もぅ……」

 

 

「じゃあ、しよっか?」

 

 

アスカ

「……うん。相手の名前の数だからね」

 

 

「もぅ、分かってるよ。ア・ス・カ」

 

 

アスカ

「さ・ん」

 

 

「ちゃんと届いた?」

 

 

アスカ

「うん、ちゃんと届いたよ。燦ちゃんからのウィンク」

 

 

「でへへ、じゃあこれで私たち両想いだね!」

 

 

アスカ

「あは、うん! ……えへへっ、どうしよう。すごく嬉しい」

 

 

「私も。こんな幸せな気持ちになれたのは、ウィンクの日のおまじないのことを、アスカちゃんが教えてくれたからだよ。だから、ありがとう」

 

 

アスカ

「いえ、そんな。燦ちゃんが一緒にやろうって言ってくれたから。だから、私の方こそありがとう。だよ」

 

 

「あはは。じゃあお相子だね」

 

 

アスカ

「はい!」

 

 

「……ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「どうかしましたか?」

 

 

「手、ぎゅってしていい?」

 

 

アスカ

「ふふっ、もちろん。はい、どうぞっ」

 

 

「えへへ。アスカちゃんの手、好き」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。でも、好きなのは、手、だけなの?」

 

 

「もぅ、アスカちゃんだっていじわるじゃん。……でも、そういうのも含めて、手も、髪も、んっ、はむっ、耳も、んっ、っ、……そしてここも。恥じらうところも、全部が好きだよ」

 

 

アスカ

「はぁはぁ……。えへっ、えへへ。……私も、好き。大好きだよ。だから、もっとぎゅってして……」

 

 

「うん。二人でぎゅってしよ?」

 

 

アスカ

「んっ、離さないから。……離さないで」

 

 

「離してって言われても、離さないよ」

 

 

アスカ

「えへへっ、んっ、……すき」

 

 

「知ってる。んっ、……私もすきだよ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(121~125)

◆『ねんねんねころりよ』◆

 

「ふにゃぁ~っ」

 

 

アスカ

「眠そうだね」

 

 

「うん。昨日、夜更かししちゃったから」

 

 

アスカ

「夕食まで時間がありますし、少しお昼寝でもしますか?」

 

 

「ふぁ、……そうするね」

 

 

アスカ

「それなら、私の膝をどうぞ」

 

 

「ありがと~。うにゃ~」

 

 

アスカ

「ふふっ。ふにゃふにゃ燦ちゃんかわいい」

 

 

「えへへ。アスカちゃんのふともも、すべすべ~」

 

 

アスカ

「あっ、こ~ら。いたずらはめっ、だよ。もぅ、いい子だからおねんねしようね」

 

 

「ふぁ~い」

 

 

アスカ

「ふふっ、えらいね。いい子いい子」

 

 

「……すぅすぅ」

 

 

アスカ

「くすっ、もう寝ちゃった。……燦ちゃんって本当に可愛いなぁ」

 

 

「んにゅ」

 

 

アスカ

「髪はサラサラだし、肌は赤ちゃんみたいにもちもちなんだもん」

 

 

「……んっ」

 

 

アスカ

「ふふっ、自分でめっ、って言ってたのに。つい、いたずらしちゃった。ごめんね、燦ちゃん。これで最後にするから……」

 

 

「ぅん、……えへへっ」

 

 

アスカ

「んっ。……あっ、さっきより寝顔が幸せそう。あは、どんな夢見てるのかな? 起きたら夢のお話聞かせてね?」

 

 

「んっ(今更、寝たふりしてたなんて言えないよね。……でも、そのお陰でいい夢見れそう。おやすみ、アスカちゃん)

 

 

 

 

 

◆『元気ちゅ~入?』◆

 

「う~ん、なんだか身体がだるい」

 

 

アスカ

「大丈夫ですか? 最近、気温差が激しかったから、風邪を引いたのかもしれませんね。ん~っ、おでこはちょっと熱いかな? 念のため、お薬を用意してきますね」

 

 

「熱いのは、アスカちゃんの顔がガチ恋距離にあったからなんだけどなぁ……」

 

 

アスカ

「何か言いましたか? はい、風邪薬とお水です」

 

 

「なんでもないよ。ありがと」

 

 

アスカ

「どう致しまして。他に何かして欲しいことはありますか?」

 

 

「えっと、なんでもいいの?」

 

 

アスカ

「うん、もちろんだよ。私にできることなら、なんでもしてあげる」

 

 

「そのっ、……じゃあ、アスカちゃんに元気の出る注射して欲しいな」

 

 

アスカ

「えっと、注射ですか?」

 

 

「ここに、ちゅ~ってして?」

 

 

アスカ

「注射って、そういう、……はあぅ」

 

 

「アスカちゃんが、ちゅ~ってしてくれないと元気でないから。お願い?」

 

 

アスカ

「あぅあぅ、……い、一回だけだよ。……んっ」

 

 

「……っ、えへへ。元気出たかも」

 

 

アスカ

「もぅ、さっきより顔真っ赤だよ。ほら、これ以上悪化したらいけないから、今日は大人しく眠っててくださいね」

 

 

「うん、分かった。じゃあ、アスカちゃんも一緒に寝よう? そしたら早く元気になれそう」

 

 

アスカ

「私もそうしたいけど、これからどうしても出掛けないといけない用事があるの。ごめんね」

 

 

「ぶぅ~っ」

 

 

アスカ

「……いい子にしてたら、あとでもう一回してあげるから。ね?」

 

 

「………………うん、大人しく待ってる」

 

 

アスカ

「もぅ、仕方ないなぁ。元気にするためだもんね。んっ……、行ってきます」

 

 

「でへへ、行ってらっしゃい」

 

 

 

 

 

◆『骨抜き上手』◆

 

「魚の骨って取るの面倒だよね」

 

 

アスカ

「そうですね。特にさんまとかは小骨が多いので、全部綺麗に取ろうとすると時間かかりますし」

 

 

「はぁ、なんで魚に骨ってあるんだろ。なければいいのに……」

 

 

アスカ

「あはは……。でも、圧力鍋で調理したものとか、缶詰とかは骨ごと食べられるので、おいしく手軽にカルシウムを取れて便利ですよ」

 

 

「ん~、確かにそうだけど。じゃあ、このさんまの塩焼きはどうすればいいのさ」

 

 

アスカ

「ふふっ、それじゃあ私が責任を持って骨を取ってあげるね」

 

 

「それは嬉しいし助かるけど。アスカちゃんが大変じゃない?」

 

 

アスカ

「そうでもないよ。ちょっとしたコツがあって……」

 

 

「わぁっ、すごい!? 上手に骨が取れてる!」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。……はい、できましたよ」

 

 

「ありがとう、アスカちゃん。……うん、おいしい! 料理の腕前もだけど、気が利くところとか、アスカちゃんはいいお嫁さんになるね」

 

 

アスカ

「はぁう!? もぅ、燦ちゃんったら……。私より骨抜きにするの上手なんだもん。……ずるいよ」

 

 

「???」

 

 

 

 

 

◆『花より団子より……』◆

 

アスカ

「そろそろ紅葉の季節ですね」

 

 

「あ、もうそんな時期なんだ」

 

 

アスカ

「よかったら一緒に見に行きませんか?」

 

 

「うん、一緒に行こうっ!」

 

 

アスカ

「あは、行きましょう!」

 

 

「楽しみだなぁ。アスカちゃんのお弁当」

 

 

アスカ

「もぅ、燦ちゃんったら。花より団子なんだもん」

 

 

「えへへ。もちろん紅葉も楽しみだよ。でも、それ以上に、アスカちゃんの手作りお弁当が、待ち遠しいんだもん」

 

 

アスカ

「うぅ~っ、……褒めてもお弁当以外はなにもでないよ」

 

 

「あ、真っ赤になって紅葉みたい」

 

 

アスカ

「はぅ、やだ恥ずかしい……」

 

 

「照れてるアスカちゃんもかわいいなぁ。なんか紅葉狩りよりもアス狩りしたくなってきた」

 

 

アスカ

「もぅ、燦ちゃんったら……。そんなこと言うんだったら、紅葉やお弁当によそ見しないで、ちゃんと愛でてくれないとやだよ」

 

 

「でへへ、もちろんだよ。花より団子よりアスカちゃんだもん」

 

 

 

 

 

◆『逆効果』◆

 

アスカ

「燦ちゃんは、シャツのボタンが、男女で逆に付いている理由を知っていますか?」

 

 

「え、ボタンって男女で逆なの? ……あっ、本当だ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

 

「じょ、冗談だよ!? それでなんで逆に付いているかだよね」

 

 

アスカ

「私も最近テレビで知ったのですが、燦ちゃんはなんでだと思いますか?」

 

 

「う~ん、なんでだろう」

 

 

アスカ

「試しに、私が着ているシャツのボタンを外してみたら、何か分かるかもしれませんよ?」

 

 

「……ごくり。じっじゃあ、遠慮なく……。んしょ」

 

 

アスカ

「きゃっ。もー、くすぐったいよぉ」

 

 

「えへへ、手が滑っちゃった」

 

 

アスカ

「もぅ……。それで答えは分かりましたか?」

 

 

「う~ん、う~ん、ん~、脱がしたくなるとか?」

 

 

アスカ

「あのっ、だからって全部脱がすのは、その、恥ずかしいのですが……」

 

 

「あ、ごめん。すぐ着せるね」

 

 

アスカ

「お願いします。それで答えですが、諸説ありますが、昔の上流階級の女性は着替えを手伝って貰うのが一般的で、使用人が作業し易いように逆になっているらしいです。ちょうど今の燦ちゃんみたいな感じだね」

 

 

「へぇ~、そうなんだ。なんか役得な仕事だね。じゃあ、今日からアスカちゃんの専属使用人になろうかな?」

 

 

アスカ

「ふふっ、気持ちはありがたいけど、燦ちゃんには難しいかもね」

 

 

「え、なんで?」

 

 

アスカ

「だって、さっきから手が止まってるよ」

 

 

「……これを隠すなんてとんでもない」

 

 

アスカ

「もぅ、……燦ちゃんのえっち」

 

 

「私は脱がす専門だから、えっちでもいいんだもん」

 

 

アスカ

「ふふっ、なんですかそれ。でも、燦ちゃんらしいかも。……今日はだめだけど、脱がすのはまた今度。ね。だから、我慢できる?」

 

 

「うぅ~、だめなの? ……名残惜しいけど、アスカちゃんが言うなら、……善処してみる」

 

 

アスカ

「あれ? あはは……、逆効果だったかな?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(126~130)

◆『I through coat oh check ah eel math car?』◆

 

 

                              

黒猫燦って本当にJKなんですか?

 JKならこの英単語を読めるはずです

 I sea tell

as car chance key death

choose see tie

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「は? これくらいJKだから余裕だし」

 

 

『JKなら余裕だな』

『英文じゃないよね?』

『訳したら意味があるとか?』

『意味深だね』

 

 

「えっと、アイ、シー、テル」

 

 

『ん?』

『わくわく』

『アスカちゃんいるかな?』

 

 

「アス、カー、チャンス、キー、デスであってる?」

 

 

『合ってる』

『いいぞ』

『きゃー』

『これはてぇてぇのかほり』

『アスカちゃん見ってる~?』

 

 

「合ってるなら良かった。それで最後の行が、チューズ? シー、えっと、……ちえ?」

 

 

『ずこーっ』

『おしい』

『タイ、だね』

『流石芸人。最後の最後でオチをつけないと気が済まないんだな』

 

 

「芸人じゃないが!? チューズ、シー、タイ! はい、これでいいんでしょ」

 

 

『8888』

『ナイス!』

『大胆じゃん』

『アスカちゃんの返答が気になるな』

 

 

「いや、なんでそこでアスカちゃんが出てくるのさ。英単語を読んだだけじゃん」

 

 

『最初から続けて読んでみな』

『読みが文章になっているよ』

『もう一回読むドン!』

 

 

「え? 最初から続けて読むと文章になる? えっと、アイシーテル、アスカ―チャンスキーデス、チューズシータイ。アイ、シー、テル……、愛してる!?」

 

 

『あ、気づいた』

『あぁ、楽しい』

『これが見たかった』

 

 

「えっえっ!? 愛してる、アスカちゃん、好きです。最後はちょっと惜しいけど、チューしたいってこと!?」

 

 

『そうです』

 

 

「わわっ!? これじゃ告白じゃん! 今のなし。恥ずかしいから、今日はアーカイブなしにします!」

 

 

『遅いんだよなぁ』

『いつも言ってることじゃん』

『今更じゃね?』

『保存済み』

『ごめん、切り抜いちゃった。てへっ』

 

 

「は、ちょっと!? アップするなよ! 絶対だからね!?」

 

 

『ふりですか?』

『押すなよ的な?』

『分かった!? 投稿ボタンぽちっ』

『草』

 

 

「いや、ふりじゃないから!?」

 

 

『こんばんは。あの、先ほどの切り抜き動画って……』立花アスカ✓

『あ、アスカちゃん』

『きちゃ』

 

 

「アスカちゃん!? えっと、アレは違くて。捏造、そう、捏造だから!」

 

 

『へたれた』

『草』

『さす燦』

『そう、ですか……』立花アスカ✓

『しょんぼりしちゃったじゃん』

『いけないんだ~』

 

 

「あっあっ!? うぅ~、……嘘だから。アスカちゃん、好きだよ」

 

 

『えんだー』

『告白できてえらい!』

『私も、燦ちゃんのことが好きだよ』立花アスカ✓

『てぇてぇ』

『それじゃあもう一回ましゅまろ読もっか』

 

 

「よ、読まないし! はい、この話題は終わり! 次のましゅまろ読むからね」

 

 

 

                              

結婚式はいつですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「予定は未定!」

 

 

『草』

『なんでそれを選んだ』

『未定だけどする気はあると』

『ささやかですがご祝儀です』¥10000

『はぁう』立花アスカ✓

『結婚式の生配信、楽しみに待ってる』

 

 

「配信はしないからね!?」

 

 

 

 

 

◆『鉄壁ミニスカート?』◆

 

「ミニスカートのアスカちゃんが見たい!」

 

 

アスカ

「えっと、急にどうしたんですか?」

 

 

「だって、今日はミニスカートの日なんだよ。せっかくの記念日なんだから、スカートの丈を短くしないとお祝いにならないよね」

 

 

アスカ

「確かに一理ありますが、……燦ちゃんの本音は?」

 

 

「ミニスカートで恥ずかしがるアスカちゃんを間近で見たいから!」

 

 

アスカ

「もぅ、……仕方ないなぁ。家の中でだけだよ」

 

 

「うんっ、やったぁ!」

 

 

アスカ

「……お待たせしました。えっと、着替えてきましたが。……どう、かな?」

 

 

「すごくいい、いいんだけど。できれば、もっと短いのが見たいです!」

 

 

アスカ

「えぇ!? これ以上は流石に、そのっ、動いたら見えちゃうし、……恥ずかしいよ」

 

 

「大丈夫、私しか見てないから! だから、お願いお願い! これが最後の一生のお願いだから!」

 

 

アスカ

「だっだって、でもぉ……、うぅ~っ。………………これくらい、ですか?」

 

 

「ううん、あとちょっと!」

 

 

アスカ

「あぅ、……これで、どうかな?」

 

 

「もうちょっと! あと、ほんの少しでいいから!」

 

 

アスカ

「はぁぅ、これ以上は、……もう、んっ、本当に見えちゃうからぁ。……許してぇ」

 

 

「はぁはぁ。だめ、記念日なんだよ。もっと短くしないと」

 

 

アスカ

「だって……、今日のは、……子供っぽいのなんだもん」

 

 

「え、……ごくりっ。余計に見たくなってきちゃった」

 

 

アスカ

「あっ、やっ。だめっ!?」

 

 

「あっ、ずるい。隠した!? ほれほれ、よいではないか、よいではないか!」

 

 

アスカ

「今日のは見ちゃだめ。見せる用のじゃないし……、と、とにかく燦ちゃんはだめなのっ!」

 

 

「むぅ、こうなったらスカートを捲っ、あっ!?」

 

 

アスカ

「きゃっ!?」

 

 

「いたたっ……。あれ、目の前が真っ暗なんだけど。それに、この顔にかかってる布みたいなものは……」

 

 

アスカ

「あっ、捲っちゃだめっ!」

 

 

「ふご!?」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん。間近で見たいからって、っ、足を滑らせたふりをしてまでそんなことしなくても。……ひゃうっ!? あっ、嗅いじゃ、んぅ。動くのも、んっ、くすぐったいよ」

 

 

「ふごふご!?」

 

 

アスカ

「んっ、もぅ。……燦ちゃんがそのつもりなら、私だって見ないって約束するまで、こうやって、ふとももでむぎゅぅってするからね」

 

 

「ぷはっ!? ……でへへ、それもいいかも」

 

 

アスカ

「……もー、燦ちゃんのすけべ」

 

 

 

 

 

◆『衣がええ?』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、そろそろ衣替えしませんか?」

 

 

「もうそんな時期かぁ。アスカちゃんが手伝ってくれるなら助かるけどいいの?」

 

 

アスカ

「もちろん、手伝いますよ。それでは始めましょうか」

 

 

「うん、ありがとう」

 

 

アスカ

「いえいえ。……うんしょ」

 

 

「これと、これ。……あっ」

 

 

アスカ

「どうかしましたか?」

 

 

「えっと、変なの見つけちゃった」

 

 

アスカ

「それは、えっと、人魚セット?」

 

 

「貰った寝袋なんだけど……、ちょっと見ててね」

 

 

アスカ

「……人魚というよりは、人面魚、だね」

 

 

「うん、そうなんだよね。全身を入れると上半身が隠れて人面魚になる仕様みたいでさ。まぁ、足を温める分には、人魚みたいでいいんだけどね」

 

 

アスカ

「ふふっ、なんだか今の燦ちゃん、かぺりんねこみたいで可愛いかも」

 

 

「え、なにそれ?」

 

 

アスカ

「カラフトシシャモの胴体に、ねこの頭がついているマスコットキャラクターですよ。えっと、検索すれば画像が……。はい、これです。シュールな感じで可愛いんだよ」

 

 

「……可愛い?」

 

 

アスカ

「はい、可愛いと思いませんか?」

 

 

「う~ん、可愛いと言えば可愛いような?」

 

 

アスカ

「あ、それならねこの部分を燦ちゃんの顔にしたらどうかな? きっと可愛いと思うよ」

 

 

「えぇー、それはちょっと。だって、こんな感じになるんだよ? どう見ても食べられる直前だし可愛くないって」

 

 

アスカ

「そうかな? アクリルキーホルダーとか、グッズにしたらすごく可愛いと思うんだけどなぁ」

 

 

「それは止めて!? あとで絶対に、あるてまのみんなにいじられるやつだから!?」

 

 

アスカ

「そうですか、……残念です。それならファンアートに……」

 

 

「それはもっといじられるやつ!? もぅ、そんないぢわるするなら、アスカちゃんもかぺりんねこの刑だからね!」

 

 

アスカ

「ふふっ、そしたら燦ちゃんとペアかぺりんになるね」

 

 

「そんな魚臭いペアルックはいやぁっ!?」

 

 

 

 

 

◆『ラブビートを聴かせて』◆

 

「♪♪♪」

 

 

アスカ

「あれ? ふふっ、ご機嫌みたいだね。どんな曲を聴いてるのかな?」

 

 

「……あ、ごめんねアスカちゃん。イヤホンしてたから気づくの遅れちゃった」

 

 

アスカ

「いえいえ、別に構いませんよ。燦ちゃんの鼻歌も聞けましたし」

 

 

「あぅあぅ、それは忘れて……」

 

 

アスカ

「あは、善処するね」

 

 

「それだめなやつじゃん、もぅ。そう言えば私に何か用事があったんじゃないの?」

 

 

アスカ

「あ、忘れてました。とはいえ、用事と言っても、燦ちゃんが忙しくなければ、一緒に何かしたいなってだけなんだけどね」

 

 

「そうなの? だったら、一緒に音楽聴こうよ」

 

 

アスカ

「いいですよ。因みに、どんな曲を聴いてたの?」

 

 

「祭先輩の歌ってみただよ。作業用BGMとして聴いてたんだ」

 

 

アスカ

「それなら私も大好きでよく聴いてます! あっでも、作業の途中だったなら、私がいたらお邪魔だよね?」

 

 

「全然大丈夫だよ。作業って言っても宿題だし、ほとんど進んでないから」

 

 

アスカ

「それは大丈夫って言わないと思うなぁ」

 

 

「うっ、いいの! そんなことより、はい、イヤホンの片方を貸すから一緒に聴こうよ」

 

 

アスカ

「もぅ、あとでちゃんと終わらせてくださいね。……それでは隣、失礼します。よいしょ、……準備できたよ」

 

 

「おっけー、これで聴こえてるかな?」

 

 

アスカ

「大丈夫だよ」

 

 

「……こういうの、なんかいいね」

 

 

アスカ

「……うん、すごくいいと思う」

 

 

「もっと近づいていい?」

 

 

アスカ

「……やだ」

 

 

「え、なんで!?」

 

 

アスカ

「だって、私の心臓、すごくどきどきしてるんだもん。……燦ちゃんに聴かれちゃう」

 

 

「大丈夫。曲聴いてるし、近づいても聴こえないから。だから、ね?」

 

 

アスカ

「……本当に、聴いちゃだめだからね」

 

 

「じゃあ、私のを聴く? なんてね、ってアスカちゃん?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんが言ったんだよ。……少しだけ、少しだけでいいから。こうしててもいいですか?」

 

 

「……うん、いいよ。アスカちゃんの頭、羽みたいに軽いから問題ないし。それに……」

 

 

アスカ

「それに?」

 

 

「抱き着かれた腕が気持ち良くて、嬉しいっていうか、……すごくどきどきする」

 

 

アスカ

「もぅ。……でも、燦ちゃんがどきどきしてくれて、私も嬉しいな」

 

 

 

 

 

◆『ゼロから始めるマルクラ生活』◆

 

「開始早々で告知するけど、来週のどこかで、アスカちゃんと一緒にマイルドクラフトをします!」

 

 

『おぉー!?』

『ついにマルクラ本格デビューか!』

『あるてま鯖じゃないの?』

 

 

「あるてま鯖は、……うん。そのうち復帰しようと思います。気が向いたときに、たぶん」

 

 

『あれは悲しい事件だったね』

『何かあったの?』

『マルクラ初配信で観光中に我王の家を紅蓮の炎で燃やした』

『草』

『我王はどこでも炎上するね』

『あれはリスナーが悪い』

『でも、ザワップコメントをピンポイントで拾う黒猫も悪いと思う』

 

 

「それはもういいから!? とにかく、今日はアスカちゃんとのコラボに向けて、事前に個人サーバーで練習したいと思います」

 

 

『練習できてえらい!』

『アスカちゃんの家を燃やす訳にはいかないからな』

『一人で大丈夫? 教えてもらいながらの方がいいんじゃない?』

 

 

「燃やさないが!? 練習くらい一人でできるし!」

 

 

『開始五秒で死ぬと思う』

『ま、温かく見守ろう』

『頑張れ!』

 

 

「えっと、これでいいんだよね。……うん、始まった」

 

 

『ようこそマイルドクラフトの世界へ』

『歓迎しよう』

『設定はマイルドじゃなくていいのか?』

『好きにやらせよう』

 

 

「確か操作はこうして、……うん、大丈夫。なんとか覚えてるし、いけそうな気がする」

 

 

『お、順調じゃん』

『動物虐待しないでもろて』

『そういうゲームだし』

『こいつ木を素手で!?』

『だから、そういうゲームなんだって』

 

 

「あれ、もしかして余裕だったりする? 練習する必要なかったよね」

 

 

『それはフラグ』

『日が暮れてからが本番』

『ベッドどこ?』

 

 

「あ、暗くなってきた。リスナー、夜ってどうすればいいんだっけ?」

 

 

『寝る』

『ベッド』

『羊買って』

『朝まで起きてる』

『高いところは安全』

 

 

「コメント速っ!? えっと、取り敢えず高いところに登ればいい感じ? じゃあ、そこの山に登ればいいんだよね」

 

 

『だめ』

『だから寝ろ』

『羊探してもろて』

『ザワップ草』

『そうそう』

 

 

「えっと、登ったけど、わあっなんか出た!? 助けろリスナー!!!」

 

 

『あぁーあ』

『きちゃ』

『崖から飛び降りて逃げるんだ!』

『落ちても大丈夫』

『着地した瞬間にジャンプでノーダメになる』¥1000

 

 

「よよよよし、信じるからな!? えいっ!」

 

 

『あ』

『ま?』

『草』

 

 

「………………死んだんだが。……え、普通に死んだんだが!?!?」

 

 

『タイミングがズレてたね』

『自分のミスなのに逆切れしないでもろて』

『人のせいにするな』

 

 

「うっ、……ごめん。スパチャまでして教えてくれたのに」

 

 

『まぁザワップだけど』

 

 

「お前らな!?」

 

 

『草』

『だからなんでピンポイントで拾うんだよ』

『羊さんから羊毛を手に入れて、木材と合わせてベッドを作りましょう。ベッドで寝ると朝になるので安全になります。頑張れ!』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃん……。うんっ、頑張る!」

 

 

『アスカちゃんもよう見とる』

『AMT。アスカたんマジ天使!』

『ザワップに負けるな! お前ならできる!』

 

 

「よし、それじゃあ再開します! えっと、ここは最初の地点だよね? じゃあ、羊を探しに行こう」

 

 

『アイテムは拾いにいかないの?』

『諦めた方が良さげ』

『迷子になるからやめとけ』

 

 

「羊、羊……。ん、わわっ!? なんかいる! リスナーっ、ヘルプ!?」

 

 

『いっぬ』

『狼は攻撃しなければ安全』

『狼は殴ると懐いて仲間になる』

『素手だと撫でれる』

 

 

「本当だよね!? 今度こそ信じるからな!」

 

 

『あ』

『だからさ』

『あちゃー』

 

 

「怒ってる!? これ怒ってるって!? リスナー!?」

 

 

『草』

『逃げるが勝ち』

『あ、死んだ』

 

 

「……もうやだ。……ぐすっ、羊どこ?」

 

 

『朝まで引き篭もるのもアリ?』

『泣かないで』

『俺らがついてるぞ』

 

 

「な、泣いてないし。……あっ。なにこの赤い、池みたいなの?」

 

 

『マグマは危ない』

『絶対入っちゃだめ』

『ダメージくらう』

 

 

「どうせそのコメントもザワップだろ!? 分かってるし! つまりコメントの逆。ここは安全地帯で、くらったダメージが回復するってことに違いない!」

 

 

『なんでそうなる!?』

『草』

『入るなよ! 絶対に入るなよ!?』

 

 

「だから、その手にはもう引っかからないから!? 行くぞ、それっ!」

 

 

『あ』

『おひとり様ご案内』

『逝ってらっしゃい』

 

 

「え、なんで!? まって、あっあっ!?」

 

 

『だから言ったじゃん』

『湯加減はどうだった?』

『おかえり』

 

 

「………………朝日が、綺麗だね」

 

 

『せやな』

『切り抜きが追いつかないwww』

『えっと、来週のコラボですが、よかったら練習配信にしますか?』立花アスカ✓

 

 

「うん、……そうする。……マルクラ怖い」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(131~135)

◆『黒猫を捕まえた。ニックネームをつけますか?』◆

 

「アスカちゃん。マルクラで見せたいものってなぁに?」

 

 

アスカ

「それはですね。あは、実際に見てからのお楽しみだよ」

 

 

「えぇー、そう言われるとすごく気になるじゃん。早く見たいな!」

 

 

アスカ

「ふふっ、慌てなくてもちゃんと見せてあげますよ。案内するので、私のあとについて来てくださいね」

 

 

「うん、分かった」

 

 

アスカ

「……到着しました。これが燦ちゃんに見せたかったものだよ」

 

 

「普通の家だよね? 中に何かあるのかな?」

 

 

アスカ

「ん~、それは実際に中に入って確認してみてください」

 

 

「う、うん。……わあっ!? ねこがいっぱいだ! やばっ、かわいい!!!」

 

 

アスカ

「あは、喜んで頂けて嬉しいです。まだ未完成なんですが、頑張った甲斐があったかな」

 

 

「え、これでまだ完成じゃないの!?」

 

 

アスカ

「お恥ずかしながら、名前をつけるのと、最後の仕上げがまだ終わってなくて……。よかったら、燦ちゃんに手伝ってもらえないかな?」

 

 

「うん、もちろんだよ! 私はなにすればいいの?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんにして欲しいことだけど、取り敢えず部屋の真ん中に移動してくれれば大丈夫だよ」

 

 

「移動するだけでいいの?」

 

 

アスカ

「はい、あとは私が仕上げるので、お願いしてもいいかな?」

 

 

「分かった。……それにしても、いろんな種類のねこを集めたんだね」

 

 

アスカ

「そうなんです。頑張りましたっ!」

 

 

「すごいね。あっでも、黒猫が一匹も見当たらないや。捕まえないの?」

 

 

アスカ

「……ふふっ、ちゃんと捕まえるよ。……ほら」

 

「え? ひゃわっ!? えっえっなになになに!?!? 落ちたと思ったら。なんか真っ暗になったんだけど!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、……あは、あははっ! つっかまえたっ」

 

 

「アスカちゃん? ちょっ、なんで穴を塞いだの!? え、てかこのブロック壊れないし!」

 

 

アスカ

「ごめんね。燦ちゃんはねこハウスだと思ってたかもしれないけど、本当はね、燦ちゃんハウスなの」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「他のねこさんたちにも、あとで燦って名前を付けてあげる予定なんだよ! あは、燦ちゃんがいっぱいなお家に住めるなんて夢みたいっ!」

 

 

「どういうことなの!? お願い、ここから出してよ。ねぇ、アスカちゃん? アスカちゃん!!!」

 

 

アスカ

「だぁ~め。大事なものはちゃんと仕舞っておかないとね」

 

「やだっ!? 暗いの怖いよ! 謝るから! 出してっ! お願い、出してよ!!!」

 

 

アスカ

「えへへ、これでずっと一緒だよ」

 

 

「いやっ、アスカちゃん! アスカちゃん!?!?!?

 

 

 

……

 

…………

 

………………うわっ!?!? あれ、……夢?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん!? よかった。急に叫び声が聞こえたから、びっくりしちゃった。大丈夫? 怖い夢でも見たの?」

 

 

「アスカちゃん……。ありがとう。大丈夫、ちょっと怖い夢を見ただけだから」

 

 

アスカ

「そう、ですか。取り敢えず、無事そうでよかった。……因みに、どんな夢だったの?」

 

 

「えっと、それはその……捕まる夢、かな?」

 

 

アスカ

「捕まる? 逮捕される夢かな? それは怖かったよね」

 

 

「えと、まぁ、牢屋よりも怖いところに監禁されてたからね。……ねぇ、アスカちゃん。一応というか。念のため聞くけど、マルクラで私に見せたいものってなにかある?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんに見せたいもの。ですか?」

 

 

「あ、別にないならいいんだよ! 寧ろない方が嬉しいって言うか……」

 

 

アスカ

「……もしかして見つけちゃった?」

 

 

「え? もしかしてってことは……」

 

 

アスカ

「うぅ~っ、どうしよう。すごく恥ずかしい。で、でも違うの! 黒猫を見つけて、ちょっとテンションが上がったと言いますか、その、ふと思いついた名前が燦ちゃんだったってだけで。特に深い意味があるとかそういうんじゃなくて……」

 

 

「……ふぅ、よかった。正夢なんてある訳ないしね」

 

 

アスカ

「??? あ、せっかくですし、ねこさん専用のお家を一緒に作りませんか?」

 

 

「……私は住まないからね」

 

 

アスカ

「は、はい。もちろんそのつもりだよ。ふふっ、おかしな燦ちゃん」

 

 

 

 

 

◆『ドレファソラシド』◆

 

 

                              

みみみくみみみろみみみみみみねみこみみ

 みみみしみみみみすみみみみみみみすみみし

 み抜きいいですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「よくないが!?」

 

 

『なにがよくないの?』

『これはくそまろ』

『草』

 

 

「いや、だって……。と、とにかくっ! こういうのよくないからな!」

 

 

『ちょっと待つんだ。このまろには別のメッセージが隠されている!』

『どこに?』

『みを抜くと現れるとか?』

 

 

「みを抜く? えっと、……く、ろ、ね、こ、し、す、す、し?」

 

 

『黒猫死す、すし』

『草』

『やっぱりくそまろじゃん』

『みを抜くじゃなくて、しみを抜くんじゃね?』

『染み抜きか』

 

 

「あ、なるほど。しも抜くと、えっと、くろねこすす。って、私は煤じゃないが!?」

 

 

『草』

『くそまろじゃん』

『いつも燃えてるし』

 

 

「い、いつもは燃えてないはず……」

 

 

『せ、せやな』

『※ほぼ燃えてます』

『嘘だっ!』

 

 

「嘘じゃないし!? 今週は、えっと、一回、二回……」

 

 

『片手で足りる?』

『一回でも多いんだよなぁ』

『燦ちゃん……』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

『誰かこの常習犯をどうにかしろよ』

 

 

「そ、そんなことより! 次のましゅまろ読むよ!」

 

 

 

                              

もう一回、み抜きいいですか?

 みしみみょみうみがみなみいにみゃみみあみみ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「は、はぁ? えっと、し、よ、う、が、な、い、に、や、あ。って、おい!?」

 

 

『み抜き助かる』

『これは草』

『マジのみ抜きじゃん』

『っ、……ふぅ』

『どういう意味なんですか?』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃんは知らなくていいからね!?」

 

 

『???』立花アスカ✓

『世の中には知らなくていいことがあるんだよ』

『黒猫が知ってるの草』

『だって、淫猫だもん』

 

 

 

 

 

◆『対岸の家事にあらず』◆

 

「あははっ、それはないって」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、夕食の準備ができたよ」

 

 

「は~い。これ見終わったらすぐに行くね」

 

 

アスカ

「もぅ、仕方ないなぁ。なんの動画を見てるの?」

 

 

「Vtuberの料理配信だよ。これがすごく面白くて、アスカちゃんも一緒に見ようよ」

 

 

アスカ

「夕食のあとでなら構いませんが、その方はどんな料理を作ってるんですか?」

 

 

「え、ホットケーキだけど?」

 

アスカ

「ホットケーキを作る配信なのに、そんなに面白いの?」

 

 

「だって、牛乳がないからカ〇ピスの原液を入れたり、ミックス粉が足りないのにしゃばしゃばのまま焼いて固まらなかったり、甘すぎたからってしょうゆをかけてみたらし味にしたり。意味不明で面白いと思わない?」

 

 

アスカ

「……確かに、レトルトカレーをスパイシーコーヒー牛乳にしたり、ホットケーキを床に引っくり返したり、ゆでたまごを殻つきのまま半分にしたりするくらい面白いね」

 

 

「アスカちゃん!? それって私のことだよね! いや、確かに失敗してたけど! この配信者よりは酷くないよね!?」

 

 

アスカ

「……さて、夕食が冷えてしまいますし、動画はあとにしてご飯を食べに行きましょう」

 

 

「話逸らしたよね!? えっえっ、もしかして私ってこれと同レベルなの!?!? いや、そんなはずは……、ない、はず。たぶん。……ないよね?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんはそのままでいいと思うな。大丈夫、私が一生ご飯の面倒をみてあげるから。ね?」

 

 

「……告白みたいで普段なら嬉しいはずのに、素直に喜べないんだけど。私はちょっと不器用なだけなのにさ」

 

 

アスカ

「あは、私はそんな不器用な燦ちゃんが好きだよ」

 

 

「……う~ん、なんか上手く誤魔化された気がして複雑だけど。ま、いっか。私も料理上手なアスカちゃんが好きだよ!」

 

 

 

 

 

◆『黒猫の鼻先にチョコをぶら下げる』◆

 

「はぁっ。また配信に遅刻して、マネージャーさんに怒られちゃった」

 

 

アスカ

「それは仕方ないよ。だから、あれほど寝落ちしないようにって言ったのに……」

 

 

「だって……」

 

 

アスカ

「だってじゃないよ、もー」

 

 

「うぐっ、……反省してます」

 

 

アスカ

「今度からは、配信の十分前くらいに、アラームが鳴るように設定しておいたらどうかな?」

 

 

「う~ん、でも、アラームをセットするのを忘れそう」

 

 

アスカ

「えっと、それなら配信の枠を取ったらすぐにアラームをセットできるように、付箋にメモしてよく見る場所に貼っておきましょう」

 

 

「……付箋、持ってない」

 

 

アスカ

「余ってるのを私があげるよ」

 

 

「うん、ありがとう。……でも、アラームでも起きれなかったらどうしよう」

 

 

アスカ

「もー、……仕方ないなぁ。だったら、こんなのはどうかな。例えば、今後の配信で遅刻しなかったら、配信後によくできましたスタンプをひとつ押してあげます」

 

 

「よくできましたスタンプ?」

 

 

アスカ

「はい、よくできましたスタンプです。それが十個集まる度に、頑張った燦ちゃんに私からご褒美をプレゼントするね」

 

 

「ご褒美、……ごくりっ。ちっ因みに、ご褒美ってどんな内容なの?」

 

 

アスカ

「それはね、……ひ・み・つ、です」

 

 

「え、すごい気になる。いぢわるしないで教えてよ」

 

 

アスカ

「だ~めっ。スタンプを集めるまで内緒だよ。だから、ちゃんと遅刻しないで配信しないとだね」

 

 

「は~い。これ以上、みんなに迷惑かけられないし、なによりアスカちゃんのご褒美のためだもん。頑張ってみる」

 

 

アスカ

「うん、その意気だよ。頑張れ!」

 

 

 

 

 

◆『期待じゃまな板は膨らまない』◆

 

「ほら、見て! よくできましたスタンプが、あと一つで十個になるんだよ! 私、頑張ったよね」

 

 

『遅刻しなくてえらい!』

『いや、それが普通だから』

『前から思ってたけど、夏休みの小学生がラジオ体操のあとに貰うスタンプみたい』

『ラジオ体操は草』

『まぁ、小学生みたいなものだし』

 

 

「は? 小学生じゃないが!? 寧ろ、ばいんばいんだし!」

 

 

『胸の話してないよ』

『自滅は草』

『知能は小学生以下』

 

 

「うぐぐっ……、ふふ~ん。そんな態度をしてていいのかなぁ? せっかく、アスカちゃんにご褒美を貰う様子を生配信してあげようと思ってたのにさ。あぁ~、配信できなくて残念だな~」

 

 

『は? 配信しろよ』

『一人だけずるいぞ!』

『俺も毎回遅刻しないで配信見てるのに』

『俺だって、眠たいのを我慢して配信を生で全部見てるんだぞ!』

『誰かさんが遅刻したときもずっと待っててあげたのに』

 

 

「うぇっ!? えっ、あ、ありがと。……えへへ、てか、みんな私のこと好きすぎじゃん」

 

 

『は? 好きじゃないが』

『別に黒猫燦のことなんて好きじゃないんだからね!』

『ち、ちげぇし!?』

 

 

「リスナーのツンデレとか誰得?」

 

 

『さぁ?』

『ところでご褒美配信はいつですか?』

『てぇてぇはよ』

『夜のラジオ体操まだ?』

『ご褒美の内容はなんなん?』

 

 

「配信はしません。それと、私もご褒美の内容は知らないんだよね。みんなはなんだと思う?」

 

 

『頭なでなで』

『膝まくら』

『ちゅー』

 

 

「確かにご褒美だけど、う~ん」

 

 

『え、これ以上のご褒美が貰えるの!?』

『普段からしてるからご褒美じゃない的な? 知らんけど』

『てぇてぇ』

『もっとすごいご褒美だから、楽しみにしててね』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

『これ以上とか、ミャーチューブくん耐えられないじゃん』

『やばい、想像しただけで鼻血ががが』

 

 

「……ごくりっ。私は今からお風呂に入ってくるので、配信はここまでにします。ご視聴ありがとうございました」

 

 

『お風呂っておまっ』

『お風呂助かる』

『ふ~ん、淫猫じゃん』

『ねぇ配信は!? 音声だけでいいから!?』

『それじゃあ私も、お風呂に入ってからご褒美を渡しに行くね』立花アスカ✓

『ガチやん』

『明日の朝配信は久しぶりの遅刻かな?』

『事後報告よろ』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(136~140)

◆『事後報告』◆

 

「みんな。ご褒美、すごかったよ……」

 

 

『事後報告助かる』

『もっと詳しく』

『なんで配信しなかった!?』

 

 

「えっとね、なんて言えばいいのかな。こうほわわ~んで、はにゃ~んで、にゃにゃ~んって感じでね。もうとにかく、すっごく気持ちよかったよ」

 

 

『えちち』

『気持ち良かった(意味深)』

『語彙力ないなった』

『報告は詳細に述べよ』

『はにゃ~んでにゃにゃ~ん?』

 

 

「詳細って言われてもさ。気持ち良すぎて頭ぽわぽわしてたから、あんまり詳しいこと覚えてないんだよね。アスカちゃんの体温とか、火照った息遣いとか。慣れないながらも、優しく、ときには激しく触れる手つきとかは覚えてるけど」

 

 

『それだよ!?』

『体温? 火照った息遣い? 優しくときには激しい手つき?』

『お風呂上がりの二人が部屋でいったい何をしてたんだろうね』

『やらしいんだ~』

『センシティブ警察だ!』

 

 

「特にうつ伏せになった私の上に、アスカちゃんが跨ったときは、ホントにすごかったよ。腰をぐいぐいって入れて、一生懸命、額に汗を滴らせながら押しつけてくるんだもん。気持ちいいに決まってるじゃん」

 

 

『生々しい』

『めっちゃ覚えてるやん!?』

『思春期ミャーチューブ、早く来てくれーっ!』

『これはBAN』

『ここから先は有料コンテンツになります』

 

 

「??? え、みんなどうしたの?」

 

 

『どうしたもこうしたもないだろ』

『私、また何かやっちゃった?』

『やっちゃったね』

『ほんまの事後報告やないか!?』

 

 

「いや、お前らが事後報告しろって言うからしただけじゃん。何が不満なのさ」

 

 

『不満? そりゃ配信で見れなかったことだよ(血涙)』

『いくら払えば見れますか?』¥10000

『メン限ですか?』

『メンバーに加入しました』

『二人だけでいちゃらぶちゅっちゅしてたんだろ! ずるい!』

 

 

「は? あっあっ、そうじゃないって!? いやいやホントに違うから! ね、アスカちゃん!?」

 

 

『は、はい。頑張った燦ちゃんに、ご褒美として全身マッサージをしてただけで。その、決してそのようなことは……』立花アスカ✓

『マッサージ?』

『ぱーどぅん?』

『ほっ、本当ですよ』立花アスカ✓

『……し、知ってたし』

『俺も最初からマッサージの話だって気づいてたし……』

 

 

「絶対に別のこと想像してたよね? ぷぷっ、これだから童〇は……」

 

 

『は?』

『純情な男を騙して楽しいのかよ!?』

『どどど〇貞ちゃうし!』

『元を辿れば、お前がご褒美がマッサージだと伝えなかったのが悪い』

『そうだそうだ!』

『土下座してもろて』

 

 

「いや、なんで土下座!? しないからね!?」

 

 

『今日の配信、遅刻したくせに!』

『燃やすぞ』

 

 

「それはごめんって! あと、燃やすのは勘弁してください」

 

 

『ごめん、もう手遅れかも』

『気づいたら燃えちゃってた。てへっ』

 

 

「え、嘘っ!? あっ、つぶやいたーに切り抜きが、あっあっ!?」

 

 

『事後報告でした』

『童○煽り程度でマジで燃えてて草』

『久しぶりに炎上してて、実家に帰ってきたような安心感を抱いた』

『それ分かる』

『燃えてこそ黒猫燦だよ』

『燃えない黒猫はただの黒猫だ』

『炎上助かる』

 

 

「助からないが!? あぁもうっ、私を燃やすくらいなら私で萌えてろよ! ほら、お前らの好きな、ばいんばいん美少女やぞ!」

 

 

『(ばいんばいんでも美少女でも)ないです』

『あ、けっこうです』

『間に合ってるので』

『あ~はいはい。まな板萌え~。これで満足だろ』

『まな板のこと黒猫って言うのやめなよ~』

『なんで切り抜き職人に餌を与えるかなぁ』

 

 

「あっ、また新しい切り抜きががが……。どうしよう、またマネージャーさんに怒られる」

 

 

『ほうれん草って大事だなって思いましたまる』

『草じゃん』

『炎上後の事後報告楽しみに待ってるね』

 

 

「しないからね!? 事後報告はもうこりごりだよ!」

 

 

 

 

 

◆『黒猫さんの仮装をする黒猫燦は黒猫燦である』◆

 

アスカ

「燦ちゃんは、ハロウィンの予定とかってありますか?」

 

 

「ハロウィンかぁ。たしか、ハロウィンコラボ配信の予定が昼にあったっけ? でも、夜は暇だよ」

 

 

アスカ

「よかった。それなら一緒にハロウィンパーティしませんか?」

 

 

「うん、いいよ。一緒にやろう!」

 

 

アスカ

「あは、楽しみだね。燦ちゃんはどんな仮装をするの?」

 

 

「え、ご馳走を食べるだけじゃないの?」

 

 

アスカ

「それもいいけど、せっかくだし、一緒に仮装するのも楽しいかなって。だめ、かな?」

 

 

「う~ん、正直、仮装は新衣装として配信でお披露目するから、十分なんだけど。……せっかくのパーティだもんね」

 

 

アスカ

「うん、一緒に仮装しようね。燦ちゃんにはどんな衣装が似合うかな?」

 

 

「アスカちゃんは魔女っ娘とか似合いそう。絶対に可愛いと思う」

 

 

アスカ

「そうかな? あっ、そうだ。私が魔女っ娘なら、燦ちゃんは黒猫さんのコスプレなんてどうかな?」

 

 

「……それってただの黒猫燦じゃん」

 

 

アスカ

「あはは……、だね。う~ん、それならしっぽを二本にして猫又風にするとか?」

 

 

「それ、私の次の新衣装……」

 

 

アスカ

「……一緒に魔女っ娘の仮装をしましょうか」

 

 

「うん、そうしよっか」

 

 

 

 

 

◆『魔女というより魔法少女?』◆

 

アスカ

「あの、燦ちゃん?」

 

 

「どうしたの?」

 

 

アスカ

「ハロウィンに着る、魔女の衣装についてなんだけど……」

 

 

「衣装? もしかしてサイズが合わなかったとか?」

 

 

アスカ

「いえ、そうではなくてですね。……えっと、私の想像していたよりも、派手な衣装だったから。その、もっと地味な衣装だと思っていたので……」

 

 

「え、せっかくコスプレするんだから、可愛い方がいいよね?」

 

 

アスカ

「そう、だけど。この衣装、露出が多くてちょっと恥ずかしいよ。肩や胸元が見えてるし、それに、ほらっ。スカートもかなり短いよね」

 

 

「えぇー、これくらい普通だって。きっと、魔女の間でクールビズが流行ってるんだよ。たぶん」

 

 

アスカ

「もう秋なんだけど?」

 

 

「うっ、……ごめんなさい! アスカちゃんのえちちな格好が見たくて選びました!」

 

 

アスカ

「やっぱり。……もぅ、仕方ないなぁ。パーティ会場は自宅だし、燦ちゃんしか見ないもんね」

 

 

「うんうん! 魔女っ娘アスカちゃんは、私が独占するから大丈夫だよ!」

 

 

アスカ

「ありがとうございます。それなら、私は魔女っ娘燦ちゃんを独占しようかな?」

 

 

「えっと、私はこっちの地味なのを着る予定だから……」

 

 

アスカ

「あは、ハロウィンはお揃いの衣装を着ようね」

 

 

「……はい」

 

 

 

 

 

◆『おかしは大事』◆

 

「リスナーのみんなっ、助けろください!」

 

 

『ゲリラ助かる』

『あの黒猫が二回行動、だと!?』

『深夜にどした?』

 

 

「どうしたもこうしたもないよ! 明日、いや正確には今日の昼にコラボするのは知ってるよね。あるてまハロウィンコラボ!」

 

 

『そうだね』

『コラボ楽しみ』

『あるてまメンバーが勢揃いとかすごくない?』

 

 

「そう、それ! で、コラボ直前になって重大な問題が発覚しました。……持っていくお菓子、まだ用意できてない」

 

 

『そう言えば、みんなでお菓子を持ち寄るって話だったな』

『女性陣は強制手作りだっけ?』

『あれ、つぶやいたーで戸羽くんが手作りするって呟いてたけど……』

『性別:乙葉だし』

『あれ、クッキーを焼くって言ってませんでしたか?』立花アスカ✓

『お、早速情報がリークされてるし』

 

 

「アスカちゃん、し~っ!」

 

 

『草』

『どうせ炭クッキーを焼いたんだろ』

『確かにそれは凶器だからお菓子じゃないな』

 

 

「炭じゃないが!? いや、ちょっと焦げたけど、試食したらおいしかったからね!?」

 

 

『やっぱり焦げてんじゃん』

『おいしかったって、全部食べたからないなったの?』

『試食で全部食べるとかデブか』

 

 

「全部は食べてないし、デブでもないが! あぁもう、これを見てもらえば分かるから!」

 

 

『え、なにこれ』

『食べ残しかな?』

『左上にクリーチャーいるしwww』

『ム○クの叫びかな』

『これを持っていくのは勇気がいるね』

 

 

「……誠に遺憾だけど、同感というか、流石にこれを持っていくのはどうかと思ってさ。それで、どうしたらいいと思う?」

 

 

『クッキーを買って誤魔化せ!』

『ブ○ボンを信じろ』

『はい、お菓子は五百円までだよ』¥500

『遠足か!』

『いや、黒猫がまともなクッキーを持っていったら、それはそれで怪しまれるぞ』

『失敗3、市販1で混ぜたらバレない、かも』

『知り合い(アスカちゃん)に手伝ってもらったって言えばわんちゃん』

『お前自身がお菓子になるんだよ!』

 

 

「いや、私自身がお菓子になるって意味不明だからね」

 

 

『おさない、かわいい、しょうじょ。つまり黒猫燦はお菓子だったのだ!』

『避難訓練かな?』

『俺はおはしって教わったぞ』

『おっ○いが、かわいそうな、しょうじょ』

『草』

 

 

「は?」

 

 

『お菓子(少女)をあげなきゃいたずらされるハロウィンとかいやじゃ』

『てか、それをすると黒猫が食べられることに……』

『あっ、察し』

『ガチで食べそうなメンバーが数人いるからマジで止めてもろて』

『あるてまこわい』

『とづまりすとこ』

 

 

「……どうしよう。今から作り直すにしても材料足りないし」

 

 

『何の製菓も得られませんでしたって報告しよう』

『上手い!』

『こういうときこそ、助けてアスえもんだろ!』

『呼びましたか?』立花アスカ✓

『アスカちゃんきちゃ! これでかつる!』

『いや、さっきもコメントしてたから』

 

 

「アスカちゃん。えっと、自力で頑張るって言っておきながらアレだけど、そのっ、お菓子作りを手伝ってください! お願いっ!」

 

 

『もー、仕方ないなぁ燦ちゃんは。朝になったらお菓子の材料を持って行くね』立花アスカ✓

『さすあす』

『よかった。これであるてまメンバーから死人が出なくなる』

『いや、黒猫以外にもヤバそうな人が何人かいるんだが……』

『にわちゃんとか絶対へんなもの入れてそう』

『ざよいは黒猫専用のお菓子作って来るに違いない』

『マタタビ入ってそう』

『ゆいままに毒見してもらわないと』

『結「ねぇ、これ誰に手伝ってもらったの?」』

『修羅場かな?』

『ヒェッ』

 

 

「……アーカイブ残さなければ大丈夫だよね? ね?」

 

 

『無理だな』

『浮気を隠す旦那みたい』

『女の勘はマジでやばいから』

『そこは堂々としとけよ』

『……』立花アスカ✓

『無言コメントこわい』

『早速浮気がバレたぞ』

 

 

「あっあっ、違うから! 結にバレないようにとかじゃなくて、みんなにクッキー作りを失敗したのを知られたくないっていうか……」

 

 

『明日も早いので失礼します』立花アスカ✓

『あ、だめだこりゃ』

『おこられる、かくごで、しょうじきに謝るべきだったね』

『草』

『謝罪の菓子折りでも渡す?』

 

 

「……このクッキーで許してくれるかな?」

 

 

『……』

『死人に口なしって言うし(目逸らし』

『……強く生きろ』

 

 

 

 

 

◆『TOT』◆

 

「ふぅ。今日はいろいろあったけど、なんとかアスカちゃんとハロウィンパーティができて、ホントによかったよ」

 

 

アスカ

「本当にお疲れさまでした。私も、燦ちゃんと二人でハロウィンパーティができて嬉しいな」

 

 

「えへへ、私もだよ。トリック・オア・トリート、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「ふふっ、ハッピーハロウィンです! はいどうぞ。お菓子だけじゃなくて、料理もたくさん作ったから、いっぱい食べてくださいね」

 

 

「わ~い! うん、すごくおいしいよっ! あ、そうだ。配信で余ったお菓子を貰ってきたから、よかったらこれも一緒に食べよう!」

 

 

アスカ

「わぁっ、いいんですか? あは、ハロウィンというより、お菓子パーティみたいになっちゃったね」

 

 

「だね。お菓子だけでお腹いっぱいになっちゃいそうだよ」

 

 

アスカ

「ふふっ、少しは野菜も食べないとだめだよ。はい、あ~ん」

 

 

「あ~ん。……おいしいね」

 

 

アスカ

「よかった」

 

 

「でも、やっぱりお菓子がいいから、トリック・オア・トリート!」

 

 

アスカ

「もぅ、……あ~ん」

 

 

「あ~ん、んむっ!?!?」

 

 

アスカ

「え、燦ちゃん!?」

 

 

「からひ!? なにこれ、なんれこんなにからひのさ!? 水、水っ!」

 

 

アスカ

「は、はい! 水です!」

 

 

「ごくっごくっごくっ、……ぷはぁ! 辛くて死ぬかと思った」

 

 

アスカ

「う~ん、おかしいなぁ。誰かのいたずらでしょうか?」

 

 

「……これ、にわ先輩が持ってきたミニシュークリームじゃん! っ、やっぱり他のも辛い!?」

 

 

アスカ

「えっと、どうやら中身が、カスタードクリームじゃなくて、からしになってるみたいだよ」

 

 

「なんで配信外でこういうことするかな!? 配信中に大人しかったから、おかしいって思ってたけど、これは予想外だって!」

 

 

アスカ

「あ、あはは……」

 

 

「あぁもう、舌が痛いんだけど! アスカちゃん、飛びっきり甘いのちょうだい!」

 

 

アスカ

「分かりました。はい、んっ」

 

 

「えっと、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「飛びきり甘いの、いらないの?」

 

 

「……欲しくないわけ、ないじゃん」

 

 

アスカ

「あは。あ~んっ」

 

 

「んっ……」

 

 

アスカ

「っ、どうだった?」

 

 

「うん。すごく甘くて、ほんのりレモンの味がしたかも」

 

 

アスカ

「あは、口直しになったならよかった。……その、まだお口いたいいたいだよね。トリック・オア・タチバナ? 選んでくれなきゃ、いっ、いたずらしちゃうぞっ」

 

 

「アスカちゃん、かわいすぎっ! もちろんこっちだよ!」

 

 

アスカ

「えへへ、どうぞ召し上がれ。んっ、……もぅ。いたずらしちゃ、めっ、だよ?」

 

 

「だって。そんな衣装を着てる、アスカちゃんがいけないんだよ」

 

 

アスカ

「それは燦ちゃんが、やっ、……今日だけ、だよ」

 

 

「うんっ!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(141~145)

◆『仮想世界の中心で犬種を叫ぶ?』◆

 

「こんばんわーん。黒猫燦だわん」

 

 

『こんばんわーん』

『あれ、配信間違えた?』

『初犬です。猫なのにわん?』

 

 

「えぇーっと、これには深い理由がありましてわん。優しいリスナーのみなさん、説明よろしくお願いするわん」

 

 

『丸投げかよ』

『だれか産業でよろ』

『ハロウィンコラボで

 不正がバレて

 罰ゲームで一日犬化』

『草』

『11(わんわん)月1(わん)日に因んで罰ゲームが犬になった』

 

 

「はぁ。そんな訳で、一日限定とはいえ、語尾がわんになっているわん」

 

 

『すしの日だからって、語尾がすしよりマシだろ』

『究極の二択だったね』

『だから、炭クッキーを持っていけばよかったのに』

『いや、どっちにしても最下位じゃん』

『私が手伝ったばっかりに……。ごめんなさい』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃんは悪くないわん! 私が一人でお菓子を用意できなかったのが、そもそもの原因だし。わん」

 

 

『黒猫が悪い』

『謝ってもろて』

『まぁまぁ。過ぎたことは仕方ないし』

 

 

「そうそう。そんなことより、昨日のハロウィン衣装どうだったわん?」

 

 

『かわいかった』

『二又になったしっぽがめっちゃすし』

『立ち絵のみだったのが残念』

『メンバー勢揃いだったし、個々で動かすのは流石にね』

『一日限定とか贅沢すぎ』

『グッズ化はよ』

 

 

「ふっふ~ん、でしょ。私のハロウィン衣装よかったよね。ほらほら、もっと褒めてちやほやしてもろて。……わん」

 

 

『調子に乗るな』

『はいはい。衣装は、衣装はかわいかったね』

『淫猫のことだから、てっきりもっと過激な衣装だと思ってたのに期待外れだった』

『包帯のみでミイラの仮装とか』

『それは即BAN不可避』

『黒猫じゃミャーチューブくんもスルーしそう』

『ゆいままもセットでお願いします』

『っ、……ふぅ』

 

 

「私も結もそんな格好しないが!? しない、はず。……しないよね?」

 

 

『しらんがな』

『薄い本ならわんちゃん』

『運営次第じゃね?』

『わんっていったりいわなかったりしてるぞ』

『運営の犬め!』

 

 

「と、とにかく! ハロウィン衣装だけど、今度のメン限配信でもう一度お披露目するから、よかったらメンバーになって見に来てください。わん」

 

 

『はーい』

『動くの楽しみ』

『スクショタイムに期待』

『メンバーになりゅぅ!』

 

 

「ハロウィン衣装って言えば、アスカちゃんとオフで、お揃いのハロウィン衣装を着てパーティしたんだけど、すごく楽しかったわん」

 

 

『は?』

『配信しろよ』

『どんな衣装?』

『ミイラ仮装でパーティしただって!?』

『てぇてぇ』

 

 

「普通の魔女っ娘の衣装だよ。オフショルダーで、胸元が見えてて、ミニスカートのやつ」

 

 

『普通?』

『ふ~ん、えちちじゃん』

『黒猫さんなら、前後逆に来てもバレなさそう』

 

 

「あ、そうだ! パーティで思い出したんだけど、にわ先輩からお土産に貰ったお菓子が、からし入りのシュークリームで大変だったんだよ!」

 

 

『にわちゃんらしい』

『配信外でそれは草』

『流石はあるてまの芸人枠』

『お菓子をあげていたずらもするスタイル、嫌いじゃない』

『あのときはビックリしました』立花アスカ✓

 

 

「そうそう。でも、あのときは私の方がビックリしてたと思うよ。だって、辛さで口が痛いから、甘いのを頂戴って頼んだのに。急に、アスカちゃんが顔を近づけて来たんだもん」

 

 

『???』

『どゆこと』

『さ、燦ちゃん!?』立花アスカ✓

 

 

「ん? あっ、えっと、なっ何にもなかったよ! 顔を近づけたのは、えっと、その、私の心配をしてくれただけだから!」

 

 

『怪しい』

『じゃあなんでビックリしたのさ』

『たしかに』

 

 

「それは、その……。近づいて来たときに、えっと、アスカちゃんの胸元から、こう、ちらっってサクランボが見えたから?」

 

 

『さくらんぼ(意味深)』

『……ふぅ』

『甘いの頂戴でそのサクランボをプレゼントされたらびっくりするわ』

『ところで、なんで疑問形?』

『……燦ちゃん。あとでお話があります』立花アスカ✓

 

 

「え、なんでぇ!? ちゃんと誤魔化したよね!」

 

 

『それは言ったらだめなやつじゃ……』

『隠し事下手か!』

『誤魔化せてないんだよなぁ』

『てか、マジで何があったか気になる』

『それを知れるのもメン限配信のみ! さぁ、キミもメンバーになろう!』

 

 

「そんな特典ないから!? メンバーになってくれるのは嬉しいけど! あっあっ、だから無いんだって!」

 

 

『草』

『お前ら、しゅき』

『燦虐助かる』

『流石、芸人枠。分かってらっしゃる』

『こんなときは、わんわん泣いてもええんやで』

『犬の日だけに?』

 

 

「な、泣かないし!?」

 

 

『いや、罰ゲームなんだから、わんとは鳴いてもろて』

『これは罰ゲーム追加かな?』

『アスカちゃんハスキーだよって言って』

『シベリアンつけてもろて』

『取り敢えず謝罪な』

 

 

「うぐっ、……語尾を付け忘れてごめんなさい! アスカちゃんハスキーだよ!」

 

 

『……もぅ、今回だけだからね。燦ちゃんハスキーだよ』立花アスカ✓

『てぇてぇ』

『謝罪甲斐犬を開かずに済んでよかったね』

『狆謝できてえらい!』

『今度からは、ヨーク考えてシャーべっテリア』

『コメント欄がパグってるぞ』

『チャウチャウ。これがいつものスタンダートシュナウザー』

 

 

「もぅ! 今、いい雰囲気なんだから、ちょっとシーズーかにしててよ!」

 

 

『これにてお柴犬』

『流石に無理がアラスカンマラミュート』

『いいかげんにセントバーナード』

『何はともあれ、おつかレオンベルガー!』

 

 

 

 

 

◆『上手に書けても上手く描けるとは限らない』◆

 

「アスカちゃん、何してるの?」

 

 

アスカ

「習字ですよ」

 

 

「なんか懐かしいね。たしか、小学校の授業でやったのが最後だったかな。でも、急にどうしたの?」

 

 

アスカ

「11月2日は、いいもじの語呂合わせで習字の日なんですよ。だから、いい機会なので、綺麗な文字を書く練習をしようと思いまして」

 

 

「へぇ~。でも、私と違って、アスカちゃんの字は綺麗だから必要ないと思うけどなぁ」

 

 

アスカ

「ふふっ、ありがとうございます。私は燦ちゃんの書く字、丸みを帯びているところとか、可愛くて好きだよ」

 

 

「そうかな? 自分じゃよく分からないけど。……えへへ、嬉しいな。ありがと、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「こちらこそ、褒めてくれてありがとう。だよ」

 

 

「そうだ! 習字で思いついたんだけど、来年の年賀状は手書きにしてみようかな」

 

 

アスカ

「それはいいですね!」

 

 

「でしょ! せっかくだし、干支のイラストも手描きにしてみたら、もっと良さそうだと思わない?」

 

 

アスカ

「え、えっと。あはは……。仲の良い知り合いに送るなら、たぶん、いいんじゃないかな? きっと」

 

 

「ぶぅ~っ。アスカちゃん、私だっていつまでも下手くそじゃないんだよ! 配信で絵が下手くそなのは、手描きじゃないからだもん」

 

 

アスカ

「ごめんね、燦ちゃん。それならどんなイラストになるのか、来年の楽しみに取っておくね」

 

 

「うん、期待してて! あっと驚かせてみせるから!」

 

 

アスカ

「あはは……。年賀状に驚く要素は必要ないと思うけど。燦ちゃんがやる気だし、いいのかな?」

 

 

 

 

 

◆『その使い方はナシ、いやミカン!』◆

 

アスカ

「こんにちは、燦ちゃん。親戚からみかんが送られてきたのでお裾分けに来ました!」

 

 

「いらっしゃい、アスカちゃん。わぁっ、それって某有名なみかんでしょ! ありがとう!」

 

 

アスカ

「あは、喜んでもらえてよかった」

 

 

「えへへっ、アスカちゃんからのプレゼントなら、たとえみかんの皮だって大切にするよ」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。気持ちは嬉しいけど、流石にそれは、ゴミ箱に捨てて欲しいかな」

 

 

「じょ、冗談だよ! 流石に私だって、みかんの皮が宝物だって言われたら、ちょっと引くだろうし」

 

 

アスカ

「そうだよね」

 

 

「うん、そうだよ! ほら、そんなことより、立ち話もなんだし、中に入って一緒にみかん食べよう!」

 

 

アスカ

「それではお言葉に甘えるね。お邪魔します」

 

 

「全然、お邪魔じゃないよ。そう言えば、みかんと言えばこたつだよね。そろそろ出そうかな?」

 

 

アスカ

「いいですね、こたつ。猫はこたつで丸くなるっていいますし、燦ちゃんが丸くなってるところも見てみたいな」

 

 

「むぅ、流石に丸くはならないもん」

 

 

アスカ

「ふふっ、本当かなぁ?」

 

 

「ホントだもん。って、そんなことよりみかんだよ! 早く、食べよう!」

 

 

アスカ

「あは、そうだね。はい、どうぞ」

 

 

「ありがとう。……みかんは好きだけど、皮を剥くと爪が黄色くなるし、白い筋を取んないと食べられないから面倒なんだよね」

 

 

アスカ

「ふふっ、燦ちゃんらしいな。じゃあ、私が剥いたのをあげるね。……はい、どうぞ!」

 

 

「えへへ、ありがと。じゃあ、剥きかけだけど、私のみかんをアスカちゃんにあげるね。左手出して?」

 

 

アスカ

「左手? えっと、こうかな?」

 

 

「えと、手の甲を上にして。うん、そうそう。はい、どうぞ」

 

 

アスカ

「あっ、燦ちゃん。これって、もしかして……」

 

 

「そのっ、本物はまだ買ってあげれないけど、いつか、ちゃんとしたのをアスカちゃんの薬指に嵌めてみせるから。……えへへ、これはその予行練習になるのかな。……受け取ってくれる?」

 

 

アスカ

「ぅん、……もちろんだよ。……えへっ、どうしよう、すごく嬉しいのに。……涙が、止まらないの」

 

 

「わわっ!? ごめっ、私、泣かせるつもりなんてなかったのに。どどど、どうしよう!?」

 

 

アスカ

「……ふふっ、最後は締まらないところが燦ちゃんらしいね。……ありがとう。一生の宝物にするから」

 

 

「えっと、こちらこそありがとう? でも、流石になまものだから、できれば早めに食べて欲しいかな。腐っちゃうし」

 

 

アスカ

「あは、冗談だよ。……けど、この思い出は一生忘れないから。胸の奥の宝箱に大切に保管しておくね」

 

 

「えへへ、そうしてくれると嬉しいな。……みかん、食べよっか?」

 

 

アスカ

「はいっ! ……ふふっ、おいしい。すごく甘いね」

 

 

「そうだね。でも、こんなに甘く感じるのは、きっとアスカちゃんの愛がこもってるからだよ」

 

 

アスカ

「もぅ、……ずるいよ。……それなら私が食べたミカンの方が、燦ちゃんが食べたのより、もっとも~っと甘かったもん」

 

 

「くすっ、そういうことにしておくね。……うん、すごく甘い」

 

 

 

 

 

◆『推しの鏡?』◆

 

 

                              

推しを教えて!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「もちろんアスカちゃんだよ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃんです!」

 

 

『知ってた』

『今日もアスねこはてぇてぇなぁ』

『Vtuber以外で、例えばアニメのキャラクターとかの推しが知りたい』

 

 

「アニメキャラの推しかぁ。アスカちゃんは誰かいる?」

 

 

アスカ

「ん~。推しという訳ではないけど、最近のアニメで言うと、現在放送中のねこネコ猫キャットの主人公、ユニャちゃんが好きですね」

 

 

「あのアニメ面白いよね! 私も好きだよ」

 

 

『ユニャかわいいよね』

『そう言えば、ユニャって誰かに似てね?』

『美少女、ひんぬー、女の子にモテる。……黒猫燦かな?』

『いや、黒猫さんは美少女(笑)、まな板、女好きだから』

『草』

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、好きなキャラクターっていますか?」

 

 

「う~ん、好きなキャラクターかぁ。えっと……」

 

 

『うわぁ』

『※黒猫燦は高校生です』

『おっさんが好きそう』

『黒猫の好きなキャラが、えっちいアニメのえっちいキャラクターしかいない件』

『↑ナロー系のタイトルかな?』

『ここまで男キャラクターの話なし』

『まぁ、下手に話題に出すと炎上しそうだし』

 

 

「いや、男のキャラクターだって好きだよ。たとえば……」

 

 

『男?』

『それは男の娘や』

『性別:しゅうきちが混ざってて草』

『懐かしい』

『おっさん世代のアニメが多いけど本当にJKなの?』

『あのさ、一人だけR18混ざってなかった? 俺の空耳?』

『い、一般アニメ化もしてるから(震え声』

 

 

「あぁもう! 男キャラクターの名前を出したら出したで燃やすくせに、みんな文句多すぎ!」

 

 

アスカ

「あはは……。けど、燦ちゃんらしくていいと思うよ」

 

 

「それって褒めてるんだよね? ね?」

 

 

アスカ

「あはっ、もちろんだよ。燦ちゃんのそういうところも含めて、私は好きだもん」

 

 

「あぅ、……ありがと」

 

 

アスカ

「……でも、私のこともちゃんと見てくれないと、やだよ」

 

 

「も、もちろんだよ! 最推しはアスカちゃんだけだもん!」

 

 

アスカ

「うんっ、燦ちゃんのこと信じてるからね!」

 

 

『アスねこはいいぞ』

『そんな黒猫だから安心して推せるんだよなぁ』

『あ、それはあるかも』

『心におっさんを飼ってるのも高評価』

『男とくっつく未来が想像できないのがいい』

『寧ろ、黒猫には同性婚の報告をして欲しいくらい』

『推しの鏡じゃん』

 

 

「う~ん、なんか褒められてる気がしないけど。……ま、いっか」

 

 

 

 

 

◆『どんな味?』◆

 

 

                              

すごいことを発見してしまった

 同じメーカーの歯磨き粉を使ってたら、それってもはや間接キスと同じだよね

 ところで、どこのメーカーの歯磨き粉を使ってますか?

 あ、黒猫には聞いてないです

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「この流れで教える訳ないじゃん!? てか、それは間接キスじゃないから!? あと、私にも聞けよ!」

 

 

アスカ

「あはは……。流石にその理論は無理があるかな」

 

 

『聞いても答えないじゃん』

『俺とお前も間接キスしてることに』

『おえっ』

『逆に、キスの味に近い歯磨き粉を選べばわんちゃん間接キスになるかも』

『いや、それなら歯磨き粉にこだわる必要なくね?』

『確かに。まぁ、教えてくれないと思うけど』

『頼む、味だけでいいから教えてくれ!』

 

 

「そんなに知りたいの? えっと、普段はそんなに味はしないんだけど、アスカちゃんの家でしたときは、ほんのりと甘い味だったかな。だよね?」

 

 

アスカ

「はあぅ。……さ、燦ちゃん」

 

 

『経験者は語る』

『だよねって聞くなよ』

『セクハラかな?』

『てぇてぇ』

『甘いって果物みたいな感じかな』

 

 

「どうだろう。あれって果物の味だったかな? アスカちゃんなら、何味か分かるよね?」

 

 

『草』

『アスカちゃん生きてる?』

『公開処刑かな』

 

 

アスカ

「うぅ~っ」

 

 

「アスカちゃん、どうしたの?」

 

 

アスカ

「……言わないと、だめ?」

 

 

「だめ、じゃないけど。でも、なんで?」

 

 

アスカ

「だって……、恥ずかしいよ」

 

 

「え? 歯磨き粉の味を言うのって、そんなに恥ずかしいことなの?」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

「え?」

 

 

『???』

『会話がかみ合ってないぞ』

『キスの味についての話じゃなかったの?』

 

 

「いや、キスって何の話? えっと、歯磨きの話をしてるんだよね?」

 

 

アスカ

「そのっ、私の家でしたときは甘かったって……」

 

 

「あれは、アスカちゃんに歯磨き粉を借りたら、甘かったって話だよ」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「アスカちゃん、顔真っ赤だけど大丈夫?」

 

 

アスカ

「……うぅ~っ、燦ちゃんのせいだからね」

 

 

「え、私!?」

 

 

『これは黒猫が悪い』

『先に勘違いしたのはお前じゃん』

『キスの味についての流れだったし』

『まぁまぁ。今回はお互いさまってことで水に流そう』

『歯磨き粉だけに?』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(146~150)

◆『鍋は鍋でも食べられない鍋は?』◆

 

アスカ

「今日の夕食は鍋なんてどうかな?」

 

 

「うん、いいと思う!」

 

 

アスカ

「よかった。じゃあ何鍋がいいですか?」

 

 

「う~ん、寄せ鍋、すき焼き、キムチ鍋、どれも捨てがたいよね。アスカちゃんはどう思う?」

 

 

アスカ

「私ですか? う~ん、おでんなんてどうかな?」

 

 

「おでんもいいよね。う~ん、いっぱいあって決められないかも。……あっ、そうだ! つぶやいたーで鍋料理を募集して、そこからランダムに選ぶなんてどうかな?」

 

 

アスカ

「あ、それすごく面白そうです!」

 

 

「だよね! ちょっと待っててね。………………そろそろいいかな?」

 

 

アスカ

「どんな結果になったのか、楽しみです!」

 

 

「うん、私もだよ。それじゃあ早速、鍋に入れる具材から発表するね! まずは人参」

 

 

アスカ

「人参ですね」

 

 

「玉ねぎ」

 

 

アスカ

「う~ん、人参と玉ねぎを入れる鍋って何かあったかな?」

 

 

「次は、じゃがいも?」

 

 

アスカ

「えっと、これってもしかして……」

 

 

「お肉、最後にカレーのルウ。って、カレーじゃん!?」

 

 

アスカ

「あはは……、やっぱり」

 

 

「確かに鍋で作るけど! 鍋料理で募集したよね!?」

 

 

アスカ

「えっと、どうしよっか? もう一回、別の鍋料理を選んでみますか?」

 

 

「そうしよっか。じゃあ、……これ! 材料は、猫と鍋?」

 

 

アスカ

「えっと、猫鍋かな」

 

 

「……猫鍋だね。って、もはや食べ物ですらないじゃん!?」

 

 

アスカ

「あはは……。燦ちゃん鍋はまたの機会にして、今日はカレーに、せっかくなのでスープカレーにしよっか?」

 

 

「うん、賛成! ……あれ? 今、何かおかしかった気がしたんだけど、……気のせいかな?」

 

 

アスカ

「はい、気のせいです」

 

 

 

 

 

◆『1107の子』◆

 

「アスカちゃん、おなか見せて?」

 

 

アスカ

「えっと、急にどうしたの?」

 

 

「今日はいいおなかの日だから、いいおなかの参考にしようと思って」

 

 

アスカ

「いいおなかの参考って言われても、普通だよ?」

 

 

「そんなことないよ! 白くて、綺麗で、きゅって引き締まってて、触り心地もすべすべで、すごくいいおなかだったもん!」

 

 

アスカ

「はぁぅ。……もー、褒めても何もでないよ」

 

 

「えぇー、じゃあおなかも出してくれないの?」

 

 

アスカ

「……見たいの?」

 

 

「見たい見たい!」

 

 

アスカ

「うぅ~っ、……燦ちゃんがどうしてもって言うなら。……どう、かな?」

 

 

「……綺麗。さっ、触ってもいい?」

 

 

アスカ

「ひゃっ!? っ、もぅ。……んっ、まだ答えてないのに」

 

 

「だめ、だった?」

 

 

アスカ

「……だめじゃないよ」

 

 

「えへへっ」

 

 

アスカ

「やっ、そんなところに、指入れちゃ……、んっ、汚いよぉ」

 

 

「汚くないよ。アスカちゃんのおへそだもん」

 

 

アスカ

「も、もぅ。そんな言葉じゃ誤魔化されないからね。……罰として、後ろからぎゅってして?」

 

 

「えぇっ!? ……こっ、こうかな?」

 

 

アスカ

「んっ、もっと……。おなか、冷えちゃうといけないから。もっと、ぎゅ~ってしてくれないと、許さないもん」

 

 

「えっと、……く、苦しくない?」

 

 

アスカ

「ううん。……燦ちゃんを感じられて、嬉しい」

 

 

「えへへっ、私も。すごく幸せだよ。……あ、蹴った」

 

 

アスカ

「もっ、もう。それはまだ早いよぉ」

 

 

「くすっ、ごめん。冗談だよ」

 

 

アスカ

「もー。……でも、燦ちゃんが望むなら、……冗談じゃなくしても、いいんだよ?」

 

 

「そそそそれはっまだ早いって言うか、心の準備がっ……!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、冗談です。……今はね」

 

 

「じょ、冗談かぁ。でも、最後になんて言ったの?」

 

 

アスカ

「あは、秘密ですっ」

 

 

 

 

 

◆『くろねこさんは1108Gをてにいれた』◆

 

「突然の配信にもかかわらず、こんな時間に集まってくれてありがとう」

 

 

『夜明け前だというのに、いったいなにが始まるっていうんだ』

『ゲリラ配信、アーカイブなし、告知もなしだもんね』

『これは神回の予感』

 

 

「諸君、今日が何の日かご存知だろうか」

 

 

『1108、なるほど』

『いいおπの日だな』

『おπ! おπ!』

 

 

「その通り! そこで本日は、ゲリラであるてまいいおπ選手権を開催しようと思います!」

 

 

『おぉ!』

『草』

『おバカ企画』

『これ怒られるやつじゃん』

『骨は拾ってやる』

 

 

「で、みんなは誰のおπがいいと思う?」

 

 

『ノーコメントで』

『逆に誰のがいいと思うの?』

『人にいいおπを尋ねるときは、まず自分からって常識だよ』

 

 

「それ名前じゃなかったっけ? まぁ、いいけどさ。私は、そうだなぁ。う~ん、大きさか、見た目か、それとも感触で選ぶべきか」

 

 

『おπは大きさだよ』

『小さいのもいいものだぞ』

『やっぱり形じゃよ』

『大きさなんて飾りだよ。大事なのは味。え○い人にはそれが分からないんだよ』

『感触ってなに?』

 

 

「やっぱり結のおπかな。あれはいいおπだった」

 

 

『だった?』

『結ちゃんを汚すな!』

『通報しました』

 

 

「いや、アレは事故だから!? 別にやましいことなんてしてないからね!?」

 

 

『ホントでござるかぁ?』

『怪しい』

『アスカちゃんに誓える?』

 

 

「………………それで、みんなは誰のおπがいいと思う?」

 

 

『あ、誤魔化した』

『これはギルティ』

『いいおπ、わるいおπ、そんなのひとのかって。ほんとうにえ○いひとなら、すきなぶいちゅーばーのおπで○けるようにがんばるべき』¥10000

『○には何が入るんだろうね』

『名言が台無しで草』

 

 

「……そうだよね。おπに貴賤はないし、大きいのも小さいのも、みんな違ってみんないいもんね」

 

 

『納得するなよ!?』

『黒猫のおπは小さいじゃなくて無です』

『無いものは愛でられない』

『大は小を兼ねるが無は兼ねてないよ』

『黒猫さんのお無ねじゃ頑張れなかった』

 

 

「ちゃんとあるが!? ほら、ちゃんと見て。もっと頑張れよ!」

 

 

『え、どこに?』

『もっと頑張れは草』

『だめだこいつ、早くなんとかしないと』

 

 

「あ、もうこんな時間じゃん!? そろそろ切り上げないと、みんなにバレちゃうかもしれないよね!」

 

 

『もう手遅れかと』

『つぶやいたーで反応してたぞ』

『何人かは見てるみたいだし』

『通知設定があるから隠すのは無理だよね』

『てか、切り抜き上がってたぞ』

『そう言えば禁止してなかったね』

 

 

「うぇえ!? え、うそうそ! ホントだ!? あわわっ、どうしよう!」

 

 

『草』

『自業自得じゃん』

『土下座しよ?』

『ここまでアスカちゃんが無反応なのが逆に怖い』

『私、アスカ。いま、あなたの後ろにいるの』

 

 

「ぴぃ!? め、メール? えっと、あっ、アスカちゃんからだ……」

 

 

『ヒェッ!?』

『言い訳の準備はできてるか?』

『アスカちゃんのおπが一番好きって言うんだ!』

 

 

「画像? ………………ふぅ」

 

 

『え、なに』

『画像がどうしたんだ! 応答しろ!』

『だめです! 返事がありません!』

『くそっ、誰でもいい! 状況を説明するんだ!』

『ねぇ、今、センシティブな吐息が聞こえなかった?』

 

 

「ねぇ、みんな。……おπっていいね」

 

 

『こいつ、悟りを開いてるぞ』

『怒られたんじゃないの?』

『よく分からないけど、おπがいいってことだけは分かった』

 

 

 

 

 

◆『謹慎する? 引退する? それともか・ん・き・ん?』◆

 

 

                              

黒猫さんに送った画像ってなに?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「普通の自撮り画像ですよ?」

 

 

『いくらで頂けますか?』

『見たい』

『普通の自撮り画像であの反応はおかしいと思います!』

 

 

アスカ

「えっと、流石にみなさんに見せるのは、ちょっと……」

 

 

『身バレの危険があるし仕方ない』

『黒猫さんだけずるい』

『別の写真とかないの?』

 

 

アスカ

「他の写真ですか? う~ん、なにかあったかな。……あ、そうだ。最近、かわいい靴下を買ったのですが、それを撮った写真なんてどうでしょう?」

 

 

『靴下いいね!』

『おみあし助かる』

『それはだめ! アスカちゃんの足が綺麗すぎて特定されちゃう!』黒猫燦✓

『黒猫もよう見と、って謹慎はどうした!』

『この猫、謹慎中になにしてるの?』

 

 

アスカ

「あはは、反対されちゃった。なので、写真は別の機会にしますね」

 

 

『残念』

『ほっ』黒猫燦✓

『嬉しそうなアスカが見れて満足』

『でも、黒猫は許さん!』

『アスカちゃんも注意してもろて』

 

 

アスカ

「そうですね。燦ちゃん。謹慎中は大人しくしてないと、めっ、だよ」

 

 

『めっ!』

『めっ、コメントが高速で流れてて草』

『めっ助かる』

『俺も滅されたい』

『滅されてどうするよ』

『うっ、ごめんなさい』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「もー、仕方ないなぁ。燦ちゃんも反省してるみたいだし、あんまり責めないであげてくださいね」

 

 

『はーい』

『仕方ないにゃ』

『今回は炎上なしか』

『配信者としては謹慎中だけど、1リスナーとしてコメントする分には問題ないだろ。たぶん』

『アスカちゃん、みんな。ありがとう!』黒猫燦✓

『まぁ、マネージャーさんには怒られそうだけど』

『うぇ!?』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「そろそろ次のましゅまろを読みましょうか。……あっ。新しいましゅまろが来てるので読みますね」

 

 

 

 

                              

めっちゃ怖い人の怒りを鎮める方法を教えてください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「えっと、素直に謝るのが一番だと思いますよ。がんばれっ!」

 

 

『これ送ったの黒猫だろ』

『もしこれでクビになったら、アスカちゃんに頼んで個人Vになろう』

『分かった! がんばりゅ!』黒猫燦✓

『どっちを頑張るつもりだよ! 謝罪だよね、ね?』

『謹慎処分から監禁処分になったりしないかな』

『謹慎か、引退か、監禁か』

 

 

アスカ

「燦ちゃんを、監禁……」

 

 

『やばい、アスカちゃんが乗り気だぞ』

『逃げろ、黒猫!』

『……大人しく謹慎してます』黒猫燦✓

 

 

 

 

 

◆『歌配信ではよくあることだし……』◆

 

「こんばんにゃー。本日はあるてま歌配信リレーということで、この時間帯は私の枠で歌配信をします」

 

 

『楽しみ』

『一人で大丈夫か?』

『前の枠が祭ちゃんとか後輩いじめだろ』

 

 

「そう、そうなんだよ! さっきまで別枠で歌ってたのが祭先輩で、そのバトンを受け取ったのが私なんだけど。これ絶対に祭先輩と比較されるじゃん!」

 

 

『まぁ、誰かが犠牲にならないといけなかったし』

『燦虐楽しいです』

『芸人魂見せたれ!』

 

 

「祭先輩は楽しめばいいって言ってたけど、うっ、……流石に無理。きっ、緊張してきた」

 

 

『このまま雑談だけになりそう』

『はよ歌ってもろて』

『燦ちゃん、頑張ってください! まずは深呼吸だよ!』立花アスカ✓

 

 

「すぅ~、ふぅー……。よし、なんとかいけそうかも。それじゃあ歌います。聴いてください!」

 

 

『お、一曲目がこれか』

『上手いやん』

『はい! はい! はい!』

 

 

「♪♪♪ ふぅー、恥ずかしかったぁ~」

 

 

『最高!』

『この選曲は意外だった』

『すごくかっこよかったです!』立花アスカ✓

 

 

「うぅっ、あんまり褒めないで。余計に恥ずかしくなるじゃん。……でも、ありがと」

 

 

『かわいい、だと』

『普段は褒めろだなんだいうくせに』

『よっ、あるてまの次期歌姫!』

『そこが可愛いんですよ』立花アスカ✓

『分かる』

 

 

「わ、分からなくていいから! ほらっ、次の曲行くよ! えっと、次の曲はっと。あっあっ、待って、広告はあっちょっと!?」

 

 

『草』

『……やっぱり芸人だったね』

『あちゃー』

 

 

「えー、ごほん。さぁ、次の曲に行きましょう!」

 

 

『なかったことにした』

『黒猫のお家芸だし』

『初配信(二回目)と比べればマシだろ』

『たしカニ』

『最初からやり直してもええんやで?』

 

 

「やり直さないが!? って、あっもう曲始まってる!? あっ、えっと、あっあっ、……あぁ」

 

 

『カ○ナシかな?』

『おおお落ち着くんだ!?』

『最初からやり直してもええんやで?(ニチャア)』

 

 

「……最初からやり直してもいいですか?」

 

 

『どうぞどうぞ』

『歌枠でここまで人を笑わせられるのは黒猫さんだけだろ』

『歌番組で歌手の中に芸人が混ざってる状態』

『時間大丈夫なのか?』

『次は結ちゃだから大丈夫』

 

 

「いや、大丈夫じゃないからね!? 結に怒られたくないし、次こそはちゃんと歌います! それでは聴いてください!」

 

 

『がんばえ、くろねこー』

『流石にこれ以上の失敗はしないだろ』

『二度あることは……』

『黒猫燦がアイドルソング、だと』

『清楚(芸人)やん』

『でも、アカペラなんだよなぁ』

『速攻でフラグ回収してて草』

『歌配信あるあるの詰め合わせかな?』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(151~155)

◆『1111←これなぁ~んだ?』◆

 

アスカ

「燦ちゃんは、今日が何の日か分かりますか?」

 

 

「流石にそれくらいは分かるよ。11月11日は、チンアナゴの日だよね」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

『箸の日でござる』

『いや、きり○んぽの日だって』

『○を付けるなwww』

『もやしの日だからもやし食え!』

 

 

「は? アスカちゃん、チンアナゴの日だよね!」

 

 

アスカ

「えっと、チンアナゴの日も間違ってないですし、リスナーさんのコメントも正解ですね。でも、どうして一番に思いついたのがチンアナゴの日なの?」

 

 

「え、なんでだろう? 急にそう答えないといけない気がしたんだよね」

 

 

『電波系?』

『新しい設定生やさないでもろて』

『11月10日、ループ、チンアナゴ、……うっ、頭が』

 

 

アスカ

「何はともあれ、せっかくの記念日なんですし、記念日らしいことをしませんか? たとえば、そのっ、ゲームとか……」

 

 

「チンアナゴゲーム? それってなにするの?」

 

 

『端っこと端っこをくわえて食べ合う』

『それポ○キーゲームやん』

『チンアナゴって食べれるの? おいしい?』

『チンアナゴ味のポ○キーでゲームしよう』

『略してチン○ッキーゲーム』

『アウト!』

 

 

アスカ

「もうっ、そろそろチンアナゴから離れてください!」

 

 

「はーい。でも、それじゃあアスカちゃんがしたいゲームってなんなの?」

 

 

アスカ

「え、それは……、その、……うぅ~っ」

 

 

『攻守が逆転した』

『もしかして、チンアナゴはわざとだったのか!?』

『それはない』

 

 

アスカ

「……分かってるくせに。……燦ちゃんのいぢわる」

 

 

「あわわっ、ごめんねアスカちゃん!? えっと、はいこれ」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん。これって……」

 

 

「えへへ、実は用意してたんだ。仲直りのポ○キーゲーム、しよ?」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

『てぇてぇ』

『ときどきでいいから、プ○ッツのことも思い出してあげてください』

『その点ト○ポってすごいよな。最後までチ○コたっぷりだもん』

『おい、〇の位置!?』

『最後までチンアナゴたっぷり?』

『ト○ポから顔を出すチンアナゴを想像して、ちょっとかわいいと思ってしまった』

 

 

 

 

 

◆『夢のお話』◆

 

 

                              

最近どんな夢を見ましたか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

アスカ

「う~ん、最近は見てないですね。燦ちゃんはどうですか?」

 

 

「変な夢なら、昨日の朝に見たよ」

 

 

アスカ

「変な夢って、どんな夢ですか?」

 

 

「えっと、チンアナゴが出てきて、それを引っ張ったらチョウチンアンコウだったっていう夢」

 

 

『???』

『頭大丈夫?』

『変なのは黒猫の頭だろ』

 

 

「夢なんだから変なのは仕方ないじゃん!?」

 

 

アスカ

「あはは……。それにしても不思議な夢ですね。チョウチンアンコウの突起部分が、チンアナゴだったのかな?」

 

 

「うん、そんな感じだったよ」

 

 

『想像したらなんか可愛いかも』

『チョウチンアナゴウと名付けよう』

『草』

 

 

アスカ

「それで、そのあとはどうなったんですか?」

 

 

「え、なにもないよ。それだけ」

 

 

『オチは?』

『それじゃあオチないよ』

『芸人ならちゃんとしろ』

 

 

「芸人じゃないが!? それにネタじゃなくて夢の話なんだから、オチなんてないからね普通!」

 

 

アスカ

「そうですね。だからと言って、嘘を話すのもよくないですし」

 

 

「そうだそうだ!」

 

 

『ぐぬぬ』

『じゃあ代わりにチョウチンアナゴウの絵を描いて』

『見たい』

 

 

「えぇ~」

 

 

アスカ

「私もちょっと気になってました。だめ、かな?」

 

 

「よし、描こう!」

 

 

『この態度の差よ』

『まぁまぁ。いつものことだし』

『画伯、お願いします』

 

 

「えっと、こんな感じで、……できた!」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

アスカ

「あ、かわいい!」

 

 

『う~ん、画伯?』

『上手くなってるじゃん』

『幼稚園児から小学生レベルになった』

 

 

「ふふ~ん。私だって成長してるんだよ」

 

 

アスカ

「そうだね、よく頑張りました。えらいえらい」

 

 

「えへへ」

 

 

『甘やかしすぎ!』

『甘い言葉で油断を誘って食べるつもりじゃ……』

『食べるだと!?』

『チョウチンアスカ?』

『黒猫はいつも隙だらけだけどね』

 

 

「お前らな! アスカちゃんはもちろん、私に対しても普通に失礼だからね!?」

 

 

アスカ

「あはは……。食べさせてあげることはあっても、流石に燦ちゃんを食べたりはしないかな」

 

 

『ふむふむ。アスカちゃんが食べられる側か』

『ガタッ!?』

『ぼく、アスパンマン!』

『てか、元々なんの話してたんだっけ?』

『夢の話?』

『大きくなったらアスねこが癌に効くことを証明するんだ』

『それは将来の夢や!』

 

 

 

 

 

◆『非のないところに煙は立たない』◆

 

「ねぇ、私の切り抜きなんだけど、もう少しどうにかならないの?」

 

 

『藪から棒にどした』

『また炎上したのか?』

『最近は悪意のある切り抜きも多いよね』

 

 

「そうなんだよ! 切り抜き動画を作ってくれるのは、正直嬉しいし、ありがとうって感じなんだけど。炎上させる目的で切り抜くのはだめだよねって話」

 

 

『切り抜きは見て楽しくないと』

『じゃあ炎上するような際どい発言を控えてもろて』

『非のないところに煙は立たないよ』

 

 

「いや、そこはそっと火を消すくらいはしてよ! なんで火に油を注ぐのさ!」

 

 

『だって、その方が面白いもん』

『消火が追いついてないだけじゃ……』

『もっと切り抜きがいのあるかわいい配信しろ』

 

 

「いつも可愛いが!?」

 

 

『はいはい、かわいいね』

『かわいいよ(棒読み)』

『カワイイトオモイマス』

 

 

「ぐぬぬ、絶対に思ってないじゃん」

 

 

『よし、俺が代わりに証明してやろう。切り抜きで』

『じゃあ俺も』

『お、切り抜きが欲しいのか? ほらやるよ』

 

 

「お、やるじゃんリスナー! ありがとう! ちょっと待って、今、切り抜き動画流すから」

 

 

『ナイス!』

『優秀な切り抜き職人が多いな』

『こんなこともあろうかと』

 

 

「じゃあ、再生するよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

は? は? 美少女やぞ! ばいんばいんだが! は? は? もっと褒めろ! まな板じゃないし!

▶ ▶❘ ♪ XX:XX/XX:XX
 
 ⚙ ❐ ▭ ▣ 

【切り抜き】黒猫燦はばいんばいん美少女やぞ!【あるてま/黒猫燦】

 25,376回視聴・20XX/XX/XXにライブ配信
 
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 あるてま切り抜き隊 
 チャンネル登録 

 チャンネル登録者数 12,345人 

 

 

 

「え、なにこれ」

 

 

『草』

『切り抜きというか音MAD?』

『ネコネコ動画で見た』

 

 

「いや、私もこういうの好きだけど! 今は違うじゃん! もー、次っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にゃ にゃ! にゃ? にゃっ!? にゃ~ にゃん にゃ~ん にゃっ!

▶ ▶❘ ♪ XX:XX/XX:XX
 
 ⚙ ❐ ▭ ▣ 

【切り抜き】にゃにゃにゃ【あるてま/黒猫燦】

 9,625回視聴・20XX/XX/XXにライブ配信
 
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 切りぬこ師さん 
 チャンネル登録 

 チャンネル登録者数 5,345人 

 

 

 

『にゃ助かる』

『これは可愛いんじゃね?』

『鳴き声はかわいい』

 

 

「可愛いけど、う~ん。はい、次!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスカちゃん、はぁはぁ。アスカちゃん、可愛いよ。でへへ、アスカちゃんの今日のパ○ツは何色かなぁ? アスカちゃんのパ○ツ、好き好き大好き! ふへへ、アスカちゃんのパ○ツと結婚したい。アスカちゃんのパ○ツにチューしていい?

▶ ▶❘ ♪ XX:XX/XX:XX
 
 ⚙ ❐ ▭ ▣ 

【切り抜き】アスカちゃんに興奮する黒猫おじさん!?【あるてま/黒猫燦】

 45,451回視聴・20XX/XX/XXにライブ配信
 
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 くろねこすこch 
 チャンネル登録 

 チャンネル登録者数 14,545人 

 

 

 

「はい、アウト!」

 

 

『草』

『いつもの黒猫じゃん』

『お前がアウトだよ!』

『燦ちゃん……』立花アスカ✓

 

 

「ち、違うから!? アスカちゃん、これは事実無根だからね!」

 

 

『でも、パ○ツ好きでしょ』

 

 

「うっ、……好きだけど」

 

 

『アウト!』

『中身おっさんか』

『配信でそういうの、よくないと思うよ』立花アスカ✓

 

 

「う”く”っ、……ごめんなさい」

 

 

『また炎上するぞ』

『でも、こういうところも含めて可愛いんだよなぁ』

『分かる』

『今のお前が一番輝いててかわいいぞ』

『切り抜きたいくらい』

 

 

「褒められてるのに、なんかすごく複雑……」

 

 

 

 

 

◆『入れ替わってない?』◆

 

「はい、こんにちは。バーチャルミャーチューバーの立花アスカです」

 

 

アスカ

「こんばんにゃー。あるてま所属の黒猫燦にゃ」

 

 

『配信間違った?』

『黒猫さんが清楚になってる』

『違和感を感じる』

 

 

「お気づきの通り、今日の配信はお互いに入れ替わった状態で、お送りさせていただきます」

 

 

アスカ

「というのも、なんか朝起きたら入れ替わってたんだよね」

 

 

『Youの名は?』

『つまり黒猫アスカと立花さんになってると』

『お互いにモノマネしてるのか』

『黒猫さん、朝起きてすぐに胸揉んでそう』

『いつまで清楚が持つかな』

 

 

「いつも清楚だg、っよ。燦ちゃんは」

 

 

アスカ

「そ、そう! せ、清楚だし!」

 

 

『めっちゃ恥ずかしがってるじゃん』

『自分で清楚言うな』

『いつもの癖で先にツッコむなよ』

『だがっよってなに?』

『ややこしい』

 

 

「ましゅまろ読みましょう! ね、アスカちゃん。じゃなくて燦ちゃん」

 

 

アスカ

「そうしよっか。さ、アスカちゃん」

 

 

『ぐだぐだ』

『名前間違わないでもろて』

『アスカちゃんもつられてて草』

 

 

 

 

                              

お互いの好きなところを教えて

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

 

「お互いの好きなところ、……ですか」

 

 

アスカ

「あ、アスカちゃんから先にどうぞ」

 

 

「ぅえっ、私!?」

 

 

『黒猫がアスカでアスカが黒猫だから、どうなるんだ?』

『自分で自分の好きなところを言う感じじゃね』

『それともなりきって言うのかな?』

『罰ゲームじゃん』

 

 

「さ、燦ちゃんの好きなところは、えっと、顔が可愛くて、スタイルも抜群で、えっと、美少女なところ?」

 

 

『自分で美少女言うな』

『アスカちゃんはそんなこと言いません』

『スタイル抜群?』

 

 

「ほ、ほら。私は言ったから! だから、次は燦ちゃんの番だよ!」

 

 

アスカ

「あぅ、えっと、アスカちゃんの好きなところ、だよね。え~っと、全部?」

 

 

『無難なの選んだ』

『本物なら顔とか胸とか言ってた』

『淫猫のマネは無理だったか』

『テキトーなおっさんつれてきた方が違和感なさそう』

『でも、本心っぽいのがまたいい』

 

 

「えぇ~。燦ちゃん、それはずるいと思うなぁ。もっと具体的に、私のどこが好きか答えないとめっ、だぞ!」

 

 

『あ、調子乗ってるわ。これ』

『あぁ~あ、悪い癖が出たよ』

『いつもの黒猫さんじゃん』

 

 

アスカ

「さ、っ、アスカちゃん。全部じゃだめ、かな?」

 

 

「だめです。……ねぇ、私のどこが好きなのか。以前、燦ちゃんが言ってくれたことを、私はちゃんと覚えてるよ。だから、もう一度言って欲しいな」

 

 

アスカ

「あぅ、……うぅ~っ、…………なところ」

 

 

「え、もっと大きな声で言わないとだめだよ?」

 

 

アスカ

「……もういぢめないで」

 

 

『かわいそう』

『アスカちゃんをいじめるな!』

『でも(設定上)中身は黒猫だろ?』

『じゃあいっか。ってならないからね!?』

『ややこしくて、頭痛が痛くなってきた』

 

 

「……もぅ、仕方ないなぁ。じゃあ、今日のパンツの色を教えてくれたら許してあげる」

 

 

『化けの皮が剥がれてるぞ』

『お前、黒猫だな!』

『くそっ、俺たちを騙しやがって』

『アスカちゃんのふりしやがって!』

『今のはないわ』

 

 

「なんでさ!? 完璧な演技だったじゃん! 今の似てたよね?」

 

 

アスカ

「あはは……、その台詞は流石に言わないかな」

 

 

 

 

 

◆『今宵は眠れそうにない』◆

 

アスカ

「ねぇ、こんな遅い時間まで何してたの?」

 

 

「仕事だよ」

 

 

アスカ

「仕事って、他の女の人とコラボするのがあなたの言う仕事なの!」

 

 

「そういう仕事なんだから仕方ないだろ。それに付き合いだってあるんだよ。……もういいか、疲れてるんだ。明日も早いし寝かせてくれ」

 

 

アスカ

「あなたはいつもそう。お仕事だって、付き合いがあるからって私以外の女の人とコラボしてばっかり。少しは私との時間を大切にしてよ!」

 

 

「……分かったよ。全く、困った子猫ちゃんだね」

 

 

アスカ

「あっ」

 

 

「その気にさせたんだ。今夜は寝かさないぜ」

 

 

アスカ

「あなた……」

 

 

「さぁ、やろうか。夜のビ○ーズブートキャンプってやつをさ。レッツ、エクササイズ! ……って、なにこれ!?」

 

 

アスカ

「あはは……、ユニークなシチュエーションボイスでしたね」

 

 

『草』

『誰だよ、このシチュボ考えて送ったやつ』

『これってシチュボなのか?』

『アスカちゃん感想に困ってる』

『てか、夜のビリーズ○ートキャンプってなんだよ』

『夜のプロレスごっこ的な?』

 

 

アスカ

「夜のプロレスごっこってなんですか?」

 

 

「うぇっ!? それはその、……ダイエット! すごく痩せるダイエットのことだよ!」

 

 

アスカ

「なるほど。あの、お恥ずかしながら、最近ちょっと体重が気になってまして。燦ちゃんさえよかったら、今夜からでも一緒にプロレスごっこを……」

 

 

「ビリーズブートキ○ンプ! ダイエットするならそっちの方がいいよ! だから、プロレスごっこは止めようね!」

 

 

アスカ

「あ、はい。燦ちゃんがそこまでオススメするのなら、私は構いませんが。……ふふっ、何はともあれ夜が楽しみです!」

 

 

「いや、別に夜にしなくてもいいんだけど。……ま、いっか」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(156~160)

◆『ぽかぽかだね』◆

 

「寒くなってきたね」

 

 

アスカ

「そうですね。よかったら私の使ってるカイロを使いますか?」

 

 

「うん、ありがとう。でも、アスカちゃんは大丈夫なの?」

 

 

アスカ

「大丈夫だよ。燦ちゃんが傍にいてくれれば、それだけで心がぽかぽかだもん」

 

 

「それじゃあだめだよ。……あ、そうだ。手、繋ごっか。そうすれば身体も温かくなるよね」

 

 

アスカ

「あっ。……燦ちゃんの手、冷たいね」

 

 

「え、あっごめん」

 

 

アスカ

「ううん、大丈夫。こうして繋ぎ方を変えて、後ろからぎゅってすれば、……ほら。すぐにぽかぽかだよ」

 

 

「あぅ。あ、アスカちゃん。胸が、それに、か、顔も……」

 

 

アスカ

「ふふっ。顔、真っ赤だよ」

 

 

「もうっ! アスカちゃんだって顔赤いじゃん」

 

 

アスカ

「それは、その、……燦ちゃんのぽかぽかが移ったからだもん」

 

 

「くすっ、そういうことにしておくね」

 

 

アスカ

「はあぅ」

 

 

「……ねぇ、冷えたら風邪引いちゃうから。そのっ……」

 

 

アスカ

「……うん」

 

 

 

 

 

◆『Vtuber流行に乗りがち』◆

 

「Vtuber動画あるあるゲーム、いぇーい!」

 

 

アスカ

「い、いぇーい」

 

 

「開始ボタンを押し忘れて独り言しがち!」

 

 

アスカ

「あるある。フリーのBGMが被りがち」

 

 

「あるある。くしゃみするときミュートが間に合ってない!」

 

 

アスカ

「あるある。コラボ相手の音量が小さめ」

 

 

「あるある。えっと、コラボ相手にパ○ツの色を聞きがち!」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。それは燦ちゃんだけだと思うな」

 

 

『お前だけだぞ』

『誤解を与えないでもろて』

『全てのVtuberに謝れ!』

 

 

「えぇー。じゃあ、配信に遅刻しがち?」

 

 

アスカ

「それも燦ちゃんだけかな」

 

 

『アウト!』

『だから、お前だけや』

『黒猫燦、Vtuber動画ないないしがち』

 

 

「じ、じゃあ、リスナーてぇてぇ言いがち!」

 

 

『それはあるある』

『だっててぇてぇんだもん』

『もっとてぇてぇしろ』

 

 

アスカ

「あるある。燦ちゃん、女の子とばっかりコラボしがち」

 

 

「あるあr、ってそれはなんか違くない!?」

 

 

『草』

『黒猫燦あるあるじゃん』

『アスカちゃんはやきもちやきがちだけどね』

 

 

アスカ

「だって、本当のことだもん……」

 

 

「そ、そうだけど。仕事だから仕方ないじゃん」

 

 

アスカ

「つーん」

 

 

「ね、お願い。何でもするから機嫌直してよ」

 

 

アスカ

「……じゃあ、好きって言って?」

 

 

「あぅ、……好き」

 

 

アスカ

「えへへ、私も大好き」

 

 

『てぇてぇ』

『アスねこは二人だけの甘い空間つくりがち』

『↑優勝』

 

 

 

 

 

◆『お淑やかになるには?』◆

 

「あっ、初見さんいらっしゃい。よかったらゆっ、くり、ぶえっくしゅん! ……あっ」

 

 

『くしゃみ助からない』

『今、おっさんいなかった?』

『ミュートしてもろて』

『あ、すみません。間違えました』

『草』

『初見さんに逃げられてるぞ』

 

 

「ということがあったんだよね」

 

 

アスカ

「あ、あはは。えっと、災難でしたね?」

 

 

『(初見さんが)災難だったね』

『逃げて正解。賢明な判断』

『某くそまろ職人並みに初見さんに逃げられてて草』

 

 

「それで思ったんだよね。これからの時代、Vtuberに求められるのは清楚さだって」

 

 

アスカ

「そうなんですか?」

 

 

「そうなんだよ! だから、私も今以上にお淑やかになろうかなって」

 

 

『寝言は寝てから言え』

『そもそもお淑やかのおの字もないじゃん』

『お淑やかの意味を辞書で調べてもろて』

 

 

アスカ

「えっと、実現できるかは別として、その心意気は素晴らしいと思います!」

 

 

「えへへ、それほどでもないよ」

 

 

『いや褒めてなくね?』

『お淑やかになれるとは言ってない』

『意気込むだけなら誰でもできるぞ』

『お淑やかとは真逆の存在だし』

『本当にそれほどでもないな』

 

 

「おほほ、リスナーの皆様方は、ご冗談がお上手ですわね。ねぇ、アスカさん」

 

 

アスカ

「そ、そうですわね」

 

 

『お淑やか=お嬢様言葉ってこと?』

『だめだこの猫。頭小学生だ』

『アスカちゃんも付き合わなくていいからね』

『それお淑やかちゃうで』

『お淑やかなのは胸だけにしてもろて』

 

 

「は?」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん。お淑やか、お淑やかだよ!」

 

 

「あっ、そうだった。ごほん。は、ですわ」

 

 

『はぁ、ですわ』

『取り繕えてなくてよ』

『おハーブ生えますわ』

『お猿さんの方が頭がよろしくてよ』

『やはり黒猫さんにお嬢様は無理でしたの』

 

 

「あぁもう! 分かった、普通に戻すよ!」

 

 

アスカ

「あは、やっぱり燦ちゃんはそのままが一番だよ」

 

 

「むぅ、……そうかなぁ」

 

 

アスカ

「そうだよ」

 

 

『急募、黒猫がお淑やかになる方法』

『黙ってれば、ワンチャンあるかも?』

『よし、じゃあ黒猫は喋るの禁止ね』

 

 

「コラボ配信中なんだが!?」

 

 

アスカ

「あはは……、流石にそれは困るかな」

 

 

 

 

 

◆『お悩み相談』◆

 

「アスねこお悩み相談所!」

 

 

アスカ

「この配信は、リスナーのみなさんから届いたお悩みに、私たちがちょっとしたアドバイスをするという企画になっています」

 

 

「それでは最初のお悩みを紹介します」

 

 

 

お悩み

 

嫌いな友達がいるのですが、

どうすれば円満に縁を切れますか?

 

名無しの匿名より

 

 

 

アスカ

「えっと、縁を切るのはいつでもできますし、相手のことをもっと知ってからでも遅くないと私は思います。それでも嫌いだというのなら、相性の問題なので仕方ないと思いますが」

 

 

「確かに、どうしても好きになれない人っているよね」

 

 

アスカ

「相性が悪い、合わないって方はどうしてもいますからね」

 

 

「それで、縁を切る方法だっけ? その友達と桃太郎列車したらいいと思うよ」

 

 

『友情崩壊ゲームをおすすめするな!』

『円満どころか喧嘩別れになるだろ』

『桃列やろうって言った時点で嫌いなのバレそう』

 

 

アスカ

「名前は知っているのですが、桃列ってどんなゲームなんですか?」

 

 

「えっと、つい喧嘩になるほど白熱しちゃうゲームかな?」

 

 

『間違ってはない』

『リアルの喧嘩がメインのゲーム』

『てか、黒猫さんって一緒にゲームする友達いたの?』

『一人桃列してそう』

『え、桃列って一人で遊ぶゲームじゃないんですか!?』

 

 

「……」

 

 

アスカ

「えっと、そうだ! 今度、コラボで一緒に桃列の配信しましょう! ね?」

 

 

「……うん」

 

 

『アス猫解散か?』

『この二人なら大丈夫だろ』

『友情じゃなくて愛情だから……(震え声』

『え、劣情?』

『桃列コラボが最後のコラボにならないことを祈ろう』

『何はともあれ、黒猫の長年の悩みも解決できてよかったね』

 

 

 

 

 

◆『職業ってなんだっけ?』◆

 

 

                              

本格農家ゲーが流行ってるけど

 二人はどんな職業体験のできるゲームをしてみたい?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「う~ん、職業体験、アイドルとか……。あっ、マイルドクラフトをよりリアルにした、無人島を開拓していくゲームなんて面白そうじゃない?」

 

 

アスカ

「面白そうですね!」

 

 

『面白そう』

『村ができたら名前をBダッシュ村にしよう』

『リアルマルクラは難易度やばそう』

『食料調達もできず、水も確保できなくて餓死とか』

『テレビだと簡単そうだけど、ガチの無人島なら実際は死と隣り合わせだろうし』

『漂流物ないと詰む』

『てか、職業関係なくね』

 

 

アスカ

「あ、そうでした。この場合、職業は何になるんですかね?」

 

 

「漂流者とか、生存者かな?」

 

 

『アイドル(ぼそっ』

『開拓者』

『流刑者』

『島流しにされた罪人なの?』

『てか、どれも職業じゃなくね?』

『強いて言うなら肩書きかな』

 

 

「アスカちゃんは、どんな職業体験のできるゲームがしてみたい?」

 

 

アスカ

「私は、そうですね。……花嫁修業のできるゲームかな?」

 

 

「え!?」

 

 

『職業:お嫁さん』

『可愛い』

『姑がラスボスに違いない』

『アスカちゃんより黒猫にやらせたいゲーム』

『それだと一生攻略できそうにない』

 

 

アスカ

「燦ちゃん。私が一人前になったら、その時は、そのっ……」

 

 

「……うん。私も準備して待ってるね」

 

 

『てぇてぇ』

『準備ってなに?』

『花婿修行?』

『性転換手術』

『お義父さん、娘さんを私にくださいってやつをするとか』

『あのさ、なんか俺の思ってた職業体験ゲームと違うんだけど』

『職業ってなんだっけ?』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(161~165)

◆『(」・ω・)」ふー!(/・ω・)/にゃー!』◆

 

「はぁ、こんばんにゃー。本日は、一番しか知らない曲を歌う配信となっています」

 

 

『開幕ため息は草』

『テンション低いね』

『罰ゲームなんだから諦めろ』

 

 

「そもそもだけど、祭先輩とカラオケの点数で勝負っておかしいよね」

 

 

『それは無謀すぎる』

『でも、ハンデもらってたじゃん』

『ハンデになってなかったけどね』

『初めて聴く英語の曲で96点取った祭ちゃんがおかしいんだって』

『因みに黒猫はハンデを貰っておきながら81点でした』

 

 

「それはもういいから! ……こほん。まずはリクエストのあったこの曲からです。聴いてください」

 

 

『いま流行の曲だ』

『お、一番は歌えてるね』

『はい! はい! はい!』

 

 

「キミのCa(カルシウム)&Mg(マグネシウム)入りの硬水のせいだよ」

 

 

『やっぱり硬水は名曲だな』

『さて、二番だぞ』

『やっぱり歌えてないね』

『ふにゃふにゃでかわいい』

『別の曲みたい』

 

 

「はい、一曲目は硬水でした。……うぅ、恥ずい」

 

 

『8888』

『黒猫が可愛い、だと』

『下手だったけど、それが逆によかった』

『途中のにゃーにゃー歌ってるところがすこ』

『もっとにゃで歌ったり歌わなかったりしろ』

 

 

「あぅあぅ。……こんなのがまだ続くとか、嘘でしょ」

 

 

『諦めて歌ってもろて』

『もっとふにゃふにゃしろ』

『頑張って!』立花アスカ✓

『ほら、アスカちゃんも応援してるぞ』

『そう言えば、アーカイブ残すの?』

 

 

「罰ゲームだから配信は頑張るけど、恥ずかしいのでアーカイブは残しません」

 

 

『やだ!』

『残すべき』

『えぇー』

 

 

「えぇー、じゃないし」

 

 

『切り抜きあるけどいいの?』

『え、マジで!?』

『リツイートしました』

 

 

「うぇっ!? ちょっと、ホントに恥ずかしいからだめだって!」

 

 

『草』

『祭先輩が褒めてたぞ』

『アスカちゃんもいいねとリツイートしてるし』

 

 

「………………次、歌おっか」

 

 

『あ、諦めた』

『レ○プ目してそう』

『感情抜け落ちてるぞ』

『名曲がお経で草』

『でも、これはこれで切り抜かれると恥ずかしいんじゃね』

 

 

「……♪」

 

 

『ちゃんと歌い出した』

『でも、二番知らないから結局ふにゃふにゃになってる』

『そんなところも可愛いです』立花アスカ✓

 

 

 

 

 

◆『いい夫婦になろう』◆

 

「いい夫婦になるにはどうしたらいいかな?」

 

 

アスカ

「う~ん、色々とあると思うけど、コミュニケーションをしっかりと取ることが大切かな」

 

 

「うんうん。コミュニケーションは大事だよね」

 

 

アスカ

「そうですね。不満だけでなく、好意や感謝を言葉にすると、長続きするって聞いたことがあります」

 

 

「へぇー。アスカちゃん、いつもありがとう。大好き」

 

 

アスカ

「はあぅ。さっ、燦ちゃん? 私も大好きだし、嬉しいけど……。急にどうしたの?」

 

 

「だって、言葉にするのが大事なんでしょ? ねぇ、他には何をすればいいの?」

 

 

アスカ

「あとは、その、……スキンシップとか」

 

 

「スキンシップって、こんな感じ?」

 

 

アスカ

「んっ……」

 

 

「他には、どうすればいいの? 教えて欲しいな?」

 

 

アスカ

「あとは、んっ、……よっ、夜の満足度を、その、高くするのことが大事だって……」

 

 

「夜の、……ごくり。じっ、じゃあ、続きのスキンシップは、ベッドでしよっか?」

 

 

アスカ

「もぅ、まだお昼だよ。……続きは夜に、ね?」

 

 

「えへへ、うんっ!」

 

 

 

 

 

◆『働きアリが10匹の日』◆

 

「今日は勤労感謝の日ということで、リスナーのみなさんからの勤労感謝の言葉を募集しています」

 

 

『そっちが感謝しろ』

『誰のお陰で飯が食えてると思てるん?』

『いつもスパチャありがとうございますだろ』

 

 

「たまには感謝してくれてもいいじゃん!? 私、配信頑張ってるよね!」

 

 

『はいはい』

『よちよち頑張ってまちゅねー』

『え○いえ○い』

 

 

「はぁ、叫んだら喉乾いちゃった。飲み物取ってくるから、ちょっと待っててね」

 

 

『……行ったか?』

『楽しい配信をありがとう』

『Vtuberになってくれてありがとう』¥1000

『黒猫の配信が生きがいです。ありがとう』

『黒猫に届け、俺の圧倒的感謝!!!』¥50000

『配信で頑張る姿にいつも元気を貰っています。ありがとう』立花アスカ✓

『てぇてぇ配信ありがてぇ』

 

 

「………………あぅ。私がいないからって、アスカちゃんまで何してるのさ。……嬉しくて、顔、元に戻らないじゃん。……みんな、ありがとう」

 

 

『……これは聞こえないフリした方がよさげかな?』

『独り言かわよ』

『ぽんありがとう』

 

 

 

 

 

◆『きっとバチが当たったんだよ』◆

 

「和太鼓の名人って難しいね。上手くなるにはどうしたらいいのかな?」

 

 

アスカ

「う~ん、やっぱり試行回数を増やして、身体で覚えるしかないかな」

 

 

『それが無難やで』

『心を無にするといいよ』

『邪念しかない黒猫には無理だな』

 

 

「は? ピュアッピュアな清楚だが?」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。話を戻しますが、一通り遊んでみたけど、このあとはどうしよっか?」

 

 

『パーフェクト耐久でもする?』

『罰ゲームをかけて勝負しよ』

『得点の高い方が勝ちで』

 

 

「耐久は時間的に無理だけど、罰ゲームをかけた勝負ならできそうかな」

 

 

アスカ

「そうですね。私もそれなら大丈夫です」

 

 

「じゃあ、一回勝負で、点数の高い方が勝ち。負けた方が後日、罰ゲームってことで」

 

 

アスカ

「はい、勝負です!」

 

 

『がんばえー』

『先攻はアスカちゃんだね』

『お、パーフェクトいけるか?』

『ないすぅ!』

『8888』

 

 

「パーフェクト!?」

 

 

アスカ

「あは、よかった。すごく緊張したけど、なんとかパーフェクト取れました。はい、次は燦ちゃんの番だよ」

 

 

「ま、負けないよ!」

 

 

『頑張れ、お前ならできる!』

『あっ』

『いきなりミスったぞ』

 

 

「……」

 

 

『しれっと最初からやり直してるし』

『ばれへんばれへん』

『俺じゃなきゃ見逃してたぞ』

『せこい』

『かわいそうだから、流石に今のは許してやろう』

 

 

「うん、たん、うん、たん、たたたん、た、あっ!?」

 

 

『あっ』

『最後でミスった』

『やると思った』

『バチが当たったんじゃね?』

『お、座布団一枚!』

 

 

アスカ

「やった、私の勝ちですね!」

 

 

「い、今のなし! もう一回、もう一回お願い!」

 

 

アスカ

「だーめ。……ふふっ、罰ゲーム、何にしようかな?」

 

 

『往生際が悪いぞ』

『もう一回やった結果なんだよなぁ』

『罰ゲームなにする?』

『パーフェクト耐久みたい』

『リズム地獄でパーフェクト耐久する?』

 

 

「だから、耐久はしないって!?」

 

 

アスカ

「パーフェクト耐久、いいですね」

 

 

「アスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「あは、心配しなくても大丈夫だよ。私も最後まで付き添うから、ね?」

 

 

「うん、それなら大丈b、じゃないからね!」

 

 

『リズムゲー勝負の罰がリズムゲー耐久とか意外と鬼畜?』

『か、簡単なのもあるから(震え声』

『俺らも付き合うし安心してくれ』

『罰ゲーム楽しみ』

『耐久に向けて練習配信する?』

 

 

「いや、しないから!?」

 

 

 

 

 

◆『地獄のちに天国』◆

 

「……」

 

 

『これ何回目だっけ?』

『回数は覚えてないけど、13時からだから、既に3時間は経ってる』

『あれ、まだ配信してたの?』

『パーフェクト5つは無理だったか』

『リズム地獄でパーフェクト耐久は正しく地獄だな』

 

 

「……っ。危ない、いま半分寝てた」

 

 

『草』

『起きろ黒猫!』

『昼休憩中かと思ったら寝てたのか』

『あれ、そう言えばアスカちゃんは?』

『だいぶ前から静かだね』

 

 

「アスカちゃんなら私の隣で寝てるよ」

 

 

『は?』

『自慢ですか』

『そこ代われ』

 

 

「疲れてたみたいだし、このまま寝かせてあげよう。……じゃあ続きやろうか」

 

 

『せやな』

『頑張れ』

『最後はそれやろう』

 

 

「これ? ま、どれでもいっか」

 

 

『お、最後はラブRAPか』

『好きなんや』

『大好きやで』

『ホンマに好きなんや』

『告白大会始まった』

『草』

 

 

「好きなんや。ホンマ、あっ、ミスった。もう一回……」

 

 

『告白助かる』

『眠たいのかツッコミなくて寂しい』

『頑張れ!』

 

 

「……やったっ! パーフェクト達成!!!」

 

 

『8888』

『おめでとう』

『やっと仕事に戻れる』

『↑はよ仕事しろ』

 

 

アスカ

「んっ、……はれ? さんちゃん?」

 

 

「アスカちゃん、おはよう。ちょうど今、ほら、最後の耐久が終わったところだよ」

 

 

アスカ

「あっ、最後まで付き添うって言ってたのに、ごめんなさい!」

 

 

「大丈夫だよ。それじゃあ罰ゲームも終わったし、今日の配信はここまでにします。ばいにゃー!」

 

 

アスカ

「みなさんお疲れさまでした。ばいにゃー」

 

 

『お疲れさまにゃー』

『ばいにゃー』

『おやすみ~』

 

 

「ふぁ~っ。疲れた~」

 

 

アスカ

「燦ちゃんもお疲れさまでした。頑張ったご褒美とお詫びに、膝まくらはどうですか?」

 

 

「うん。お願い。ちょっと寝かせて貰うね」

 

 

アスカ

「はい、お休みなさい」

 

 

「……すぅ、すぅ」

 

 

アスカ

「ふふっ、もう寝ちゃった。……そう言えば、最後にラブRAP選んだんだね。……好きなんや。ホンマに、好きなんや。ホンマに、ホンマに、大好きやで。ふふっ、……なんてね」ぽんぽん

 

 

「……えへへっ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(166~170)

◆『グ○コロは好きですか?』◆

 

 

                              

公式グッズで香水欲しい

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「香水かぁ。ぶっちゃけみんな欲しい?」

 

 

『欲しい』

『使わないけど買う』

『けもの臭そうだからいらない』

『トイレに置く』

『俺は下駄箱』

 

 

「消臭剤じゃないが!?」

 

 

『え?』

『???』

『芳香剤だよね』

 

 

「芳香剤でもないし!? 買ったならちゃんと使え!」

 

 

『じゃあ、等身大抱き枕に振り掛けるね』

『草』

『もはや抱き枕じゃなくて黒猫燦じゃん』

『たしか等身大抱き枕って限定品だよね』

『ガチ恋勢こわっ』

 

 

「いや、流石にそれは……う~ん」

 

 

『じゃあ、黒猫さんでするときに使うね』

『なにするんだよ!』

『ナニかな?』

『ここにはやべぇのしかいない』

『類は友を呼ぶって言うし……』

 

 

「私はヤバくないからね!」

 

 

『でも、アスカちゃんの香水があったら使う(意味深)だろ?』

 

 

「使わな、くもなくもない? いや、でも香水を使わなくても、アスカちゃんの使用済みの生まくらとかあるし……」

 

 

『草』

『使用済み生まくらってなんですの?』

『恥じらいってものを知らないのか』

『どっちやねん』

『???』立花アスカ✓

『アスカちゃん困惑してる』

 

 

「そ、そんなことより! 香水って使ったことないんだけど、みんなはどうやって使ってるの?」

 

 

『抱き枕に以下同文』

『手とかに振りかけて使うんじゃないの?』

『飲んでる』

『白米に振りかけて食べる』

『カレーの隠し味に入れる』

 

 

「え?」

 

 

『グルシャンならぬグルコロ?』

『グラ○ロみたいに言うな!』

『おいしそう』

『香水を飲むのは流石に……』立花アスカ✓

『黒猫の○水飲みたい』

 

 

「もうやだこいつら。絶対に香水だけは販売しないように頼もう」

 

 

『俺は純粋に香水が欲しかっただけなのに』

『一緒にグ○コロしよ』

『草』

 

 

 

 

 

◆『出品ちゅーしよ』◆

 

「アスカちゃん、なにしてるの?」

 

 

アスカ

「年末の大掃除に向けて、荷物整理をしながら、フリマアプリで出品するものを選んでいたところです」

 

「へぇー。因みに、どんなものを出品するつもりなの?」

 

 

アスカ

「例えば、この猫ちゃんマグカップですね」

 

 

「あ、かわいい」

 

 

アスカ

「だよね! でも、別のマグカップを貰ってからは使う機会がなくて、それなら誰かに使って貰った方がいいかなって」

 

 

「じゃあ私が使ってもいい?」

 

 

アスカ

「出品する予定でしたし、貰って頂けるなら私は構いませんよ」

 

 

「ふぅ、良かった」

 

 

アスカ

「良かった?」

 

 

「……だって、アスカちゃんが使ったマグカップってことは、次に使う人は間接キスになるってことじゃん。それは、……ちょっと、いや」

 

 

アスカ

「あっ。そう、だよね。ごめんなさい。燦ちゃんの気持ち、私、考えてなかったよね」

 

 

「ううん、そんなことないよ! これは私のわがままなんだし、アスカちゃんが謝ることないよ! だから、気にしないで」

 

 

アスカ

「……うん。ありがとう、燦ちゃん」

 

 

「そ、それにしてこのマグカップ可愛いよね! 早速、使ってみようかな」

 

 

アスカ

「ふふっ、気に入ってくれたなら嬉しいな。……あっ」

 

 

「どうしたの?」

 

 

アスカ

「えっと、その、間接キス……」

 

 

「あっ」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あ、洗ってるから! よく考えたら間接キスじゃないよね!」

 

 

アスカ

「そ、そうだよね!」

 

 

「でも、今日は使うの止めようかな。……アスカちゃんの目の前で使うの、流石に恥ずかしいし」

 

 

アスカ

「はあぅ。……そ、そうして頂けると、そのっ、助かります」

 

 

 

 

 

◆『黒に感謝しよう』◆

 

 

                              

感謝祭、その翌日のブラックフライデーとイベントが続きましたが、

 お二人は食事会をしたり何かをプレゼントしたりしましたか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「食事会はアスカちゃんとしたよ」

 

 

アスカ

「プレゼント交換は、食事会のあとにしましたね」

 

 

『裏山』

『配信で見たかった』

『何をあげたの?』

 

 

「何をあげたのかはね、……えへへ。恥ずかしいから、ひみつ」

 

 

アスカ

「そ、そう言えば、食事会の料理ですが、燦ちゃんが作るのを手伝ってくれたんですよ!」

 

 

『え!?』

『お腹大丈夫だった?』

『皿を運ぶのは料理じゃないぞ』

 

 

「ちゃんと手伝ったが!?」

 

 

アスカ

「そうですよ。野菜を洗ってくれたり、鍋の様子を見守ってくれたり、盛り付けてくれたり、あとは、えっと……」

 

 

『子供のお手伝い?』

『う~ん』

『料理してないじゃん!』

 

 

「料理したから! えっと、フライ! エビフライとフライドポテトを揚げたもん!」

 

 

『嘘乙』

『それはない』

『火事になるやろ』

 

 

アスカ

「本当ですよ。ちょっと焦げちゃったけど、上手に揚げてましたよ」

 

 

「ほらね!」

 

 

『解釈違いだぞ』

『ちょっと焦げた(真っ黒焦げ)でしょ』

『炭フライ?』

『分かった! プレゼントは焦げたフライだったんだ!』

『ブラックフライデーだけに?』

『だから恥ずかしくて言えなかったのか』

 

 

「違うが!?」

 

 

アスカ

「あはは……。確かに、プレゼントの黒いアレは恥ずかしかったかな」

 

 

「あわわっ!? しーっ! アレは自分へのご褒美用で、渡す紙袋を間違えただけなんだって!」

 

 

アスカ

「ふふっ、分かってます。でも、私に似合うと思って買ったって、アレを渡されたときは、本当に恥ずかしかったんだよ」

 

 

「もうっ! それなら私だって恥ずかしかったんだよ! 私がプレゼントの間違いに気づかないで、つけたところみたいって言ったら、アスカちゃんが黒いしt……」

 

 

アスカ

「わ~っ!!! 燦ちゃん、しーっ!」

 

 

『???』

『黒いした?』

『なにあげたん?』

『あっ察し』

『ふ~ん、どっちもえっtじゃん』

『で、夜はにゃんにゃんしたのか』

『黒いアレ助かる』

『感謝代』¥10000

『草』

 

 

 

 

 

◆『いーにぃくかな?』◆

 

「……ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「なんですか?」

 

 

「ん~、ちょっと太った?」

 

 

アスカ

「っ!? ソ、ソンナコトナイデスヨー」

 

 

「そうかなぁ? でも、この辺とか……」

 

 

アスカ

「ひゃっ!?」

 

 

「あと、こことかも……」

 

 

アスカ

「はぅ!? もぅ、燦ちゃん! 女の子に太ったって聞くのはデリカシーがないんだよ!」

 

「ご、ごめんなさい。でも、昔と比べて、なにか違和感というか、……う~ん、なにかが違う気がするんだよね」

 

 

アスカ

「た、確かにコロナの影響で自宅にいることが多くなってから、そのっ、体重が少し増えたけど……。でっでもでも、太ってないもん!」

 

 

「ご、ごめんってば」

 

 

アスカ

「つーん」

 

 

「拗ねた顔もかわいいけど、アスカちゃんのいつものかわいい顔が見たいな? ね、お願い?」

 

 

アスカ

「……反省してる?」

 

 

「うんうん。すごくしてる」

 

 

アスカ

「……じゃあ、ぎゅってしてくれたら、許してあげる」

 

 

「ありがとうアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「……えへへっ」

 

 

「あっ、……そっか。分かったかも」

 

 

アスカ

「なにがですか?」

 

 

「アスカちゃんが太ったって感じた理由だよ。たぶん、これがおっきくなったからだね。ほら、前よりぽよんぽよんしてるもん」

 

 

アスカ

「ぁっ、さっ燦ちゃん!!!」

 

 

「アスカちゃんって、今、何カップだっけ?」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん?」

 

 

「アッハイ、ゴメンナサイ」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あー、今日のごはんはなにかなー。た、楽しみだね」

 

 

アスカ

「……もぅ、仕方ないなぁ。三回目はないからね」

 

 

「はい、肝に銘じます」

 

 

 

 

 

◆『一回だけ、だよ』◆

 

 

                              

11月30日はいいお尻の日らしいけど

 前みたいにあるてまいいお尻選手権しないの?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「怒られるのは嫌なのでしません」

 

 

『え、しないの!?』

『どうせ夜にこっそりやるんでしょ』

『またアスカちゃんから画像が貰えるかもよ』

 

 

「え、それはちょっと魅力的だけど……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? めっ、だよ」

 

 

「うぐっ、……はーい」

 

 

『尻に敷かれてるな』

『俺もアスカちゃんのお尻に敷かれたい』

『転生したらアスカちゃん家の椅子になるんだ』

『黒猫のところのリスナーはレベルが高いね』

『リスナーは配信者に似るっていうし』

 

 

「いやいや、ちょっと待ってよ!? それじゃあ私が変態みたいじゃん!」

 

 

『みたいじゃなくて変態なんだよなぁ』

『過去の自分の行いを振り返ってもろて』

『普通の人は下着の色を聞いたり言ったりしません』

 

 

「いや、私だって時と場所と相手を選んでるから!」

 

 

『え?』

『ま?』

『草』

 

 

アスカ

「え?」

 

 

「アスカちゃんまで、え、ってなに!? 推しの下着の色を知りたいって思うのは普通だよね!?」

 

 

『アウト』

『通報しました』

『普通の人に謝れ』

 

 

アスカ

「えっと、それはさておいて」

 

 

「さておかないで!?」

 

 

アスカ

「たくさんのましゅまろが来てますので、そろそろ次のましゅまろを読みますね」

 

 

 

                              

黒猫燦のおっ○いマウスパッドまだ~?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

『まな板かな?』

『黒猫の胸はパット入り!』

『え、アレで?』

 

 

「は??? 喧嘩売ってるなら買うよ?」

 

 

『てか、どうしてこれを選んだ』

『もしかしてアスカちゃんってえっt』

『リスナーは配信者に似る。つまり黒猫はアスカちゃんに似たと。ふむふむ』

『しーっ、それ以上はいけない』

『黒猫のお尻マウスパッドがあったら買ってそう』

 

 

「お尻マウスパッドかぁ。アスカちゃん、欲しい?」

 

 

アスカ

「えっ!? そのっ、ほ、……遠慮しておきます」

 

 

「そっかぁ。お尻もいいけど、やっぱりおっ○いマウスパッドがいいよね」

 

 

『そんな話してたっけ?』

『どっちにしろアスカちゃんのなら欲しい。黒猫のはいらん』

『しっぽが邪魔そう』

『着脱式となっておりますので安心してご利用ください』

『じゃあしっぽつけたりつけなかったりするね』

『草』

 

 

「私もアスカちゃんのマウスパッド欲しいな」

 

 

アスカ

「え、それはちょっと。恥ずかしいので……」

 

 

『黒猫はアスカちゃんの生マウスパッドがあるからいらんやろ』

 

 

「あ、……ごくり。……ねぇ、今度試してみてもいい?」

 

 

アスカ

「……一回だけ、だよ」

 

 

「うんっ!」

 

 

『いいのかよ』

『てぇてぇ』

『やっぱりアスカちゃんって……』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(171~175)

◆『保湿、しよ?』◆

 

アスカ

「冬は肌が乾燥して大変だよね。燦ちゃんは大丈夫ですか?」

 

 

「私も乾燥肌だけど、そこまで酷くないかな」

 

 

アスカ

「それならよかった。私は保湿クリームを塗らないと、冬は大変なんですよ」

 

 

「そうなんだ。……あ、そうだ! せっかくだし、私が保湿クリーム塗ってあげるよ」

 

 

アスカ

「ふふっ、ありがとうございます。じゃあ、お願いしようかな」

 

 

「任せて。……あれ、ハンドクリームだけ? ボディクリームはいいの?」

 

 

アスカ

「??? 手荒れ対策なので、ボディクリームは使ってませんよ」

 

 

「そう、なんだ。……残念」

 

 

アスカ

「残念?」

 

 

「な、なんでもないよ! はい、手、出して」

 

 

アスカ

「にゃんっ」

 

 

「くすっ、お手できてえらいね。ご褒美に、ぬりぬりしてあげる」

 

 

アスカ

「にゃぁ~ん」

 

 

「……アスカちゃんの手、綺麗だよね。私が守らないと」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。じゃあ、私は燦ちゃんの可愛い手を守るよ」

 

 

「アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

 

「ねぇ。唇の保湿は、大丈夫?」

 

 

アスカ

「……うん。必要かも」

 

 

「んっ、……えへへっ。どう? 保湿、まだ足りない?」

 

 

アスカ

「……分かってるくせに、燦ちゃんはいぢわるです」

 

 

「ごめん。じゃあ、もっとほしちゅしよ?」

 

 

アスカ

「んっ。……もぅ。保湿のし過ぎも、だめなんだよ」

 

 

「えへへ、じゃあ止める?」

 

 

アスカ

「……ばかっ。…………もっと、して」

 

 

 

 

 

◆『クリぼっちは、寂しいもん』◆

 

 

                              

クリスマスの配信予定は?

 俺は今年もクリぼっち

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「クリスマスはたぶん、あるてまメンバーでなにかすると思うよ。私は聞いてないけど」

 

 

『あるてまのぼっち』

『口軽いから仕方ないね』

『草』

 

 

「アスカちゃんは?」

 

 

アスカ

「私はどうしようかな。一応、予定は空けてますが」

 

 

「じゃあ、一緒にコラボする?」

 

 

アスカ

「……いえ、燦ちゃんも当日は忙しいでしょうし、コラボは別の機会にしましょう」

 

 

「そっか。……そうだよね」

 

 

『声がしょんぼりしてる』

『俺もコラボなくてしょんぼりしてる』

『クリスマスコラボ楽しみにしてたのに残念』

 

 

アスカ

「コラボはできないけど、よかったら一緒にクリスマスパーティしませんか?」

 

 

「するっ!!! あっ、でも配信があるから待たせちゃうかも……」

 

 

アスカ

「大丈夫です。待つのは慣れてますから。だから、燦ちゃんは私のことは気にせず、お勤め頑張ってください」

 

 

「……うん、分かった。けど、なるべく早く終わらせて帰るね。クリスマスは、大切な人と過ごしたいもん」

 

 

アスカ

「……私も。本当は、クリスマスは大好きな人と一緒に居たいよ。……だから、早く、帰って来てね」

 

 

「もちろんだよ。アスカちゃんを、絶対に一人にはしないから。安心して待ってて」

 

 

アスカ

「うんっ! ありがとう、燦ちゃん」

 

 

『アスカちゃんに会いに配信の途中で抜け出しそう』

『配信から逃げるな』

『帰るって言ってるのてぇてぇくない?』

『旦那の帰りを待つ新妻かな?』

『黒猫が帰って来るの待つ配信しよ』

『黒猫がいない間は代わりに俺らが傍にいるからね』

『黒猫、見ってる~?』

『N○Rは○けないからやめてくれ』

 

 

「……どうしよう、私の方が不安になってきたんだけど。……配信休もうかな」

 

 

『休まないでもろて』

『今それ言ったから仮病使えなくなったぞ』

『クリスマスの配信中、ずっとそわそわしてそう』

『トイレ行ったふりして脱走しよ』

『残念だけど、マネージャーさんからは逃げられないぞ』

『えっと、なんかごめん』

 

 

 

 

 

◆『お手伝い燦は家事ができない』◆

 

 

                              

黒猫みたいに家事を全くしない相手と結婚できる?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「私は家事しないんじゃなくて、できないだけだが!?」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

『大声で言うことじゃないぞ』

『五十歩百歩やで』

『家事を増やすタイプよりはマシかな』

 

 

「そうそう。だから、家事は結婚相手に任せちゃうので、家事ができる人じゃないと結婚できないかも。アスカちゃんはどう?」

 

 

アスカ

「私が家事をするので、家事をしない人でも結婚自体は問題ないかな。とはいえ、その欠点を補うような素敵な人じゃないと、結婚したいと思わないかもしれませんが」

 

 

『よかったな黒猫』

『結婚おめでとう』

『式はいつですか?』

『ご祝儀です』¥10000

『いや、欠点を補えてないだろ』

『つまり、黒猫は結婚相手の候補じゃないと』

 

 

「は? アスカちゃん、私となら結婚できるよね。ね?」

 

 

アスカ

「うん、もちろんだよ! 私が家事をするし、燦ちゃんのお世話もちゃんとするから。だから、燦ちゃんはなにもしなくていいからね」

 

 

『だめ男に騙されそう』

『黒猫はペットじゃないぞ』

『ひもwww』

 

 

「さ、流石にそれはアスカちゃんに悪いから、少しくらいは私も家事手伝うね」

 

 

アスカ

「そうですか? なら、花嫁修行しないとね。一緒に頑張ろう?」

 

 

「お、おー」

 

 

『立派な花嫁になって可愛いお嫁さんをもらうんだぞ』

『まずはトイレットペーパーを取り換えるところから始めよう』

『いやいや、脱いだ靴下を洗濯カゴに入れるところからだろ』

『テレビのリモコンを元の位置に戻すことから覚えないと』

『いっそ家事じゃなくて、肩たたきとかでいいんじゃね?』

 

 

「それくらいできるが!? てか、最後の方は子供のお手伝いじゃん!」

 

 

アスカ

「ふふっ、私はどちらでも助かりますよ。だけど、お手伝いなら、ご褒美かお駄賃を用意しておかないといけませんね」

 

 

「もー! だから、子供じゃないってば!?」

 

 

『よしよし』

『(胸元を見ながら)子供じゃん』

『やっぱり子供に家事は早いし、お手伝いから頑張ってもらおう』

 

 

 

 

 

◆『キムチしよ?』◆

 

「冬はチョコレートがおいしい季節だよね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。でも、同じことを秋にも話してなかったっけ?」

 

 

「だ、だって、秋に食べるチョコレートもおいしいんだもん」

 

 

アスカ

「あは、燦ちゃんは本当にチョコレートが好きだよね。……ちょっと妬いちゃうな」

 

 

「あ、焼きチョコレ-トもおいしいよね! 私も好きだよ」

 

 

アスカ

「……そうじゃなくて」

 

 

「そうじゃないって、どういうこと?」

 

 

アスカ

「私が好きなのは、……もぅ、いいもん」

 

 

「あっ、なるほど。アスカちゃんはソ○派じゃなくてモ○派なんだね」

 

 

アスカ

「……ん?」

 

 

「たしかに、冬に食べるアイスっていいよね。でも、なんで急にアイスの話になったの?」

 

 

アスカ

「……好きなんです。付き合ってくれませんか?」

 

 

「??? いいよ。どこに買い物行くの?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんと、きっ、キムチ、したいな?」

 

 

「キムチ? アイスも買うなら、行き先はスーパーにしよっか」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんのばかっ。鈍感系主人公」

 

 

「えぇ!? なんかすごく不名誉な呼び方されてるんだけど!? えっえっ、私、なにかしちゃった?」

 

 

 

 

 

◆『肉まん売り切れちゅう?』◆

 

「うぅー」

 

 

アスカ

「あれ、おかえりなさい燦ちゃん。手ぶらだけど、コンビニに行くって言ってなかったっけ?」

 

 

「それがさ、聞いてよアスカちゃん。コンビニに行ったはいいけど、お目当ての肉まんが売り切れてたの」

 

 

アスカ

「それは残念でしたね。でも、あんまんとかピザまんとか、他のじゃだめだったの?」

 

 

「どうしても、コンビニの肉まんが食べたい気分だったんだもん。うぅ~っ、肉まん食べた~い」

 

 

アスカ

「う~ん、どうにか力になってあげたいけど、コンビニの肉まんは用意できないし。……あ、そうだ! 燦ちゃん、こっち見てください」

 

 

「ん、なぁに?」

 

 

アスカ

「あ、アスカーマートの、にっ、肉まん。だよ」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「はぁぅ。な、なにか反応してくれないと、そのっ、……恥ずか死んじゃうよぉ」

 

 

「ほっぺにOKサインで肉まんって……」

 

 

アスカ

「かっ、代わりにならないかなって思って! ででででも、やっぱりだめだったよね!」

 

 

「ううん、かわい過ぎかよっ! ねぇ、もう一回見せて!」

 

 

アスカ

「うぅ~、これが最後だからね。……に、肉まん」

 

 

「あざといポーズで、照れてるアスカちゃんかわいいなぁ。……あ、でも、代わりってことは、私が食べてもいいんだよね? その肉まん」

 

 

アスカ

「えっ!? そのっ、……優しく、食べてね」

 

 

「うん! じゃあ、いただきます。はむっ。……えへへ、柔らかくておいしいよ」

 

 

アスカ

「もぅ。……おかわりも、あるからね」

 

 

「うんっ!」

 

 

 



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お誕生日&祝300話記念SS『誕生日おめでとうをありがとう』

お誕生日おめでとうございます!

そして、あるてまれアスカちゃん劇場、祝300話です!!!

【挿絵表示】



「こんばんにゃー、黒猫燦にゃ」

 

 

アスカ

「はいこんにちは。バーチャルミャーチューバーの立花アスカです」

 

 

『こんばんこんにちにゃー』

『コラボきちゃ』

『アスねコラボの時間だぁぁぁあああ!!!』

『ちょうどアスねこが切れてたから助かる』

『アスネコニウムは万病に効く』

『その分、依存性が高いのがたまにきずだけどね』

 

 

「今日は、4月6日のアスカちゃんの誕生日に届いた、リスナーさんからのプレゼントを開封する配信となっています」

 

 

アスカ

「先日は、たくさんのお祝いコメントだけでなく、お誕生日プレゼントまで下さり、本当にありがとうございました!」

 

 

「みんなありがとー!」

 

 

『お誕生日おめでとー』

『手作りの黒猫ぬいぐるみ贈れなくて残念』

『生もの、手作り、ぬいぐるみはNGだからね』

『俺は手作りケーキの写真をプレゼントに添えて入れたぞ』

『これからも応援します』

『来年もお祝いするからね』

 

 

「では、早速だけどプレゼントを開封していくよ」

 

 

アスカ

「はいっ! まずはこれ。赤いバラの花束です!」

 

 

『造花かな?』

『ネット通販とかで普通に贈れるぞ』

『お店でも配送できるはず』

『黒猫のと合わせたらバラだらけになりそう』

『何本くらいありそう?』

 

 

「えっと、12本って書いてあるね」

 

 

『付き合ってくださいは草』

『告白するな』

『N○Rは黒猫が泣いちゃう』

『999本贈られるよりはマシだろ』

『それは普通にテロだから』

 

 

アスカ

「えっと、お気持ちは嬉しいのですが、……ごめんなさい。その、先約があるといいますか、婚約してるので……」

 

 

『婚約!? え、いつの間に!?』

『黒猫の方を見たけど。……えっ、そういうこと』

『108本燦ちゃん?』

『まじでやりやがった』

『ヒューヒュー。黒猫、やることやってんねぇ』

『いや、流石にまだヤってないだろ』

『12本の人。どんまい!』

『骨は拾ってやる』

 

 

「あっあっ、しーっ! 次、次のプレゼントにいこう!」

 

 

アスカ

「そそそそうですね! えっと、箱の中に、小さな箱でしょうか?」

 

 

「あ、メッセージカードがあるね。なになに、黒猫と使ってね。だって」

 

 

アスカ

「使う? これ、なんだろうね? 0.01、Lサイズ……」

 

 

『あっ』

『草』

『おい、お前ら!? なんてもの贈ってるんだよ!?』

『女性に、それも誕生日に贈るプレゼントじゃねぇwww』

『それってもしかして、近藤さん?』

 

 

「はい、アウト! アスカちゃんは見なくていいやつだから!」

 

 

アスカ

「なんでですか? せっかくのプレゼントですし、一回くらい使った方が……」

 

 

「だめったらだめ! これは私が処分しておくから!」

 

 

『処分=黒猫が使う』

『※黒猫は男の娘』

『生えとるやんけ!』

『やめて。黒猫ガチ恋勢が別の性癖に目覚めちゃうから!』

『黒猫のガチ恋勢なんていたの?』

『……』

『てか、なんで黒猫がこれが何か知ってるの?』

 

 

「ナ、ナンノコトカナー?」

 

 

アスカ

「よく分かりませんが、燦ちゃんが困ってるので。そろそろ次のプレゼントを開封しましょうか」

 

 

「うん、そうしよう! 続いては、えと、この箱かな? どれどれ、って、はいアウト! お前らさ、アスカちゃんにセクハラするの止めなよ!」

 

 

アスカ

「??? えっと、これってマッサージ器具ですよね? よく肩が凝るので、すごく嬉しいです」

 

 

『黒猫くんさぁ』

『淫猫じゃん』

『マッサージ器具ってセクハラなんですか?』

『薄い本の読みすぎ』

『え、黒猫はナニに使うものだと思ったの? ねぇねぇ?』

『どうせ、ナニのときだろ』

 

 

「……も、もちろん肩に決まってるじゃん! あぁー、私、ばいんばいんだから、すごく効くな―」

 

 

『ん?』

『え?』

『なんて?』

『ははは、ジョークが上手いね』

『肩こりに悩んでるすべての女性に謝れ!』

『寝言は、ブラ付けるようになってから言え』

 

 

「は???」

 

 

アスカ

「ま、まぁまぁ。ほら、次のプレゼントを見てみましょう! えっと、これは?」

 

 

「……」ウィーン

 

 

アスカ

「ピンク色のおもちゃ、かな? お豆みたいに小さくて、ぶるぶる震えて、なんだかかわいいです」

 

 

『草』

『あっうん。(大人の)おもちゃだね』

『ろくなプレゼントがないんだが』

『後日、黒猫と一緒に開封するって言わなければ……』

『なんかいつの間にか黒猫へのプレゼントになってない?』

『てか、無言で動かすのやめてもろてwww』

 

 

「……はぁ。あとは、うん。衣装系が多いみたい」

 

 

アスカ

「これ、ほとんど紐……。あぅ」

 

 

『それきっと、俺があげた例の紐だな』

『↑ただの紐で草』

『ぜ○ましのコスプレを送ったのは俺です』

『つ 童貞を殺すセーター』

『ノ 猫ランジェリー』

『サメの着ぐるみを送った俺は健全だな』

『お前らさぁ。もっとやれ!』

 

 

アスカ

「えっと、き、機会があれば、着させていただきますね」

 

 

『これらを着る機会とは……』

『コ○ケとか?』

『夜のコスプレ大運動会(ぼそっ』

『黒猫しか見れないじゃん!』

『(写真集)出して?』

『あとで感想聞かせてくれ』

 

 

「聞かせないが!?」

 

 

アスカ

「ふふっ。さて、本日は配信にお付き合いいただきありがとうございます! 配信内で紹介できなかったプレゼントも、あとでちゃんと確認させていただきます。本当に、たくさんのお祝い、ありがとうございました!」

 

 

「最後は、みんなへの感謝を込めて、お礼の歌で終わりたいと思います!」

 

 

アスカ

「それでは、聞いてください!」

 

 

『替え歌助かる』

『誕生日おめでとうをありがとうは草』

『黒猫の合いの手のありがとーでじわる』

『アスねこてぇてぇ』

『来年もみんなで祝えるといいね!』

『お疲れさまでした』

『ばいにゃー』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(176~180)

◆『愛言葉は愛してる』◆

 

「オレオレ詐欺とか、振り込め詐欺って怖いよね」

 

 

アスカ

「そうですね。でも、急にどうしたんですか?」

 

 

「テレビでよく特集してるし、自分は大丈夫って思っている人ほど危ないって聞いたから。なんか怖くなっちゃって。だから、なにか簡単にできる対策ってないかな?」

 

 

アスカ

「う~ん、それなら合言葉なんてどうかな?」

 

 

「あ、なるほど。怪しいって思ったら、合言葉で本人かどうか確認するのはいいかも」

 

 

アスカ

「決まりですね。それじゃあ、どんな合言葉にしよっか?」

 

 

「山って言ったら、もう一人が川とか?」

 

 

アスカ

「分かり易いけど、それだとちょっと簡単過ぎませんか? もっと私たちらしい合言葉にした方が、お互いに忘れませんし、詐欺師の方も返答し辛いんじゃないかな」

 

 

「う~ん、私たちらしいかぁ。……じゃあ、私のこと好きって聞いて、愛してるよって答えるのはどう?」

 

 

アスカ

「えっ!? た、たしかに悪くないと思うけど。電話越しとはいえ、見知らぬ人にその合言葉を言えるかどうかってなると……。私は、恥ずかしくて、ちょっとできそうにないかも」

 

 

「……うん。自分で言っておいてなんだけど、私も聞けないかも」

 

 

アスカ

「あはは……、そうだよね。いい合言葉だとは思うけど、別のを考えよっか?」

 

 

「残念だけど、そうしよっか」

 

 

アスカ

「……あ、でも。せっかくなので、私が電話したときに、そのっ、念のためですけどっ、燦ちゃん本人かどうかを確認するのに、いっ今の合言葉を使ってもいいですか!」

 

 

「うっ、うん。念のためだし、本人確認は必要だもんね!」

 

 

アスカ

「はいっ、必要なんです!」

 

 

「じっ、じゃあ私も。念のための本人確認として、そのっ、アスカちゃんに電話したときは、合言葉を使うからね」

 

 

アスカ

「は、はひ。すごく恥ずかしいけど、……頑張りますっ!」

 

 

 

 

 

◆『特別なココアよりも、手袋よりも、あったかいんだから』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、遅いなぁ」

 

 

「あ、アスカちゃん! ご、ごめん。待った?」

 

 

アスカ

「いえ、今来たところだよ」

 

 

「本当にごめんね。ボイス収録が長引いちゃって、時間ギリギリになっちゃった」

 

 

アスカ

「ううん、遅れるかもって連絡貰ってたし、ちゃんと暖かい格好で待ってたから大丈夫だよ」

 

 

「あ、ほら! やっぱり嘘だった。もー、ちょっと待ってて。お詫びに温かい飲み物買ってくるから!」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。……行っちゃった。そんなに気にしなくてもいいのに」

 

 

「お待たせ! はい、ココアだけど大丈夫だったよね?」

 

 

アスカ

「うん、大丈夫だよ。ありがとうございます。……ふふっ、甘くておいしい。それにあったかいです」

 

 

「よかった」

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん。手袋してないけど、今朝はしてたよね?」

 

 

「あっ。そう言えば、……あれ? 収録に行くときはあったんだけど、……どこかで落としちゃったのかな?」

 

 

アスカ

「もぅ、風邪引いちゃうよ。私は大丈夫だから、手袋を貸してあげる」

 

 

「だめだよ。それだとアスカちゃんが風邪引いちゃうもん。私は大丈夫だって」

 

 

アスカ

「むぅ。じゃあ、片方ずつで分けっこしましょう」

 

 

「でも、それだと片手しか温まらないよ?」

 

 

アスカ

「大丈夫、手袋をしてない手と手を、こうしてぎゅって繋げば。……ほら、温かいでしょ?」

 

 

「うんっ! ……えへへ、ぽかぽかだね」

 

 

アスカ

「はい、ぽかぽかです」

 

 

「あ、そうだ。ショッピングに行くんだし、せっかくだから新しい手袋を買おうかな」

 

 

アスカ

「いいですね。前は猫ちゃん手袋だったけど、次はどんな手袋にしますか?」

 

 

「う~ん、じゃあ。恋人手袋、なんてどうかな? それなら、またこうして手を繋げるし、きっと普通に手袋するよりあったかいよね」

 

 

アスカ

「あ、……うん! すごくいいと思います!」

 

 

「えへへ、決まりだね。じゃあ、行こう」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

 

 

 

◆『接触充電』◆

 

「あ、そろそろスマホの充電しないと。アスカちゃん、充電器貸して?」

 

 

アスカ

「いいですよ。はい、どうぞ」

 

 

「ありがとう。……う~ん、どうしよう。スマホは充電中だし、やることなくて暇になっちゃった」

 

 

アスカ

「ふふっ、たまには何もせずに、のんびりしてもいいんじゃないかな」

 

 

「んー、そうだね。……ふぁ~っ、なんか気が抜けちゃったかも」

 

 

アスカ

「少し横になりますか?」

 

 

「うん、そうしようかな。アスカちゃん、いつものやついい?」

 

 

アスカ

「膝まくらですね。はい、どうぞ」

 

 

「ありがとう。……はぁ~、癒される~。やっぱりアスカちゃんの膝まくらは最高だよ」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます」

 

 

「……はふぅ。ちょっと目、瞑ってるけど、足が疲れたら起こしてもいいからね」

 

 

アスカ

「はい、了解です。燦ちゃんも、眠っちゃってもいいので、ゆっくり休んでくださいね」

 

 

「ふぁ~い。じゃあ、よく眠れるように、いつものして欲しいな。……だめ?」

 

 

アスカ

「ふふっ、だめじゃないよ。よしよし。いい子いい子。……んっ、お休みなさい」

 

 

「えへへ。おやすみ、アスカちゃん」

 

 

 

 

 

◆『お悩み相談2』◆

 

「アス猫お悩み相談所!」

 

 

アスカ

「前回の配信が好評だったので、二回目の配信をすることになりました。今回も、みなさんから届いたお悩みに、ちょっとしたアドバイスを送っていきたいと思います」

 

 

「それじゃあ早速、最初のお悩みはこちらです」

 

 

 

 

お悩み

 

推しの配信が仕事の時間と被ってて辛い

あとでアーカイブで見れるけど、

よく炎上して非公開になったり、アーカイブに残らない配信をしたりする猫なのでマジで辛い

どうしたらいいと思いますか?

 

黒猫すきすき大好きクラブの会員より

 

 

 

「えっと、なんかごめん」

 

 

『分かる』

『俺も推しの配信をリアタイで見たくて転職したいって思ったことあるし』

『俺は無職だから関係ないな』

『自慢するようなことではないが、正直羨ましい』

『誰も黒猫すきすき大好きにツッコまない件について』

 

 

アスカ

「う~ん、なかなか難しいお悩みですね。アーカイブに残らないってことは、それ相応の理由がある訳ですし。燦ちゃんは、なにかアドバイスありますか?」

 

 

「う~ん、仕事中に見るのは……、だめだよね」

 

 

『だめだろ』

『ワイ、接客業なんやけど』

『上司の目を盗んで見てます』

 

 

「自分で提案しておきながらアレだけど。流石に、それで仕事がクビになったら申し訳ないし……」

 

 

アスカ

「そうですね。配信のせいで誰かが不幸になるのはいやですし。推してくれるのは嬉しいけど、もっとリアルを大切にしてくださいね」

 

 

『はーい』

『結局お悩みが解決してない件』

『お悩み相談所(解決するとは言ってない)』

 

 

「解決しろって言われても……。炎上したらアーカイブ残せないんだから仕方ないじゃん」

 

 

『炎上しない努力してもろて』

『開き直るな』

『じゃあ、切り抜きで見ます』

 

 

「それは見なくていいから!?」

 

 

アスカ

「あはは……。解決、したのかな?」

 

 

『解決してよかったね』

『自己解決しただけなんだよなぁ』

『このゆるい感じが好き』

『次があったら俺も相談してみようかな』

『相談料、着手金は無料! ※ただし解決は致しません』

『草』

 

 

 

 

 

◆『視聴者プレゼント』◆

 

「今度、あるてまのみんなが持ち寄った物を、福袋にしてリスナーにプレゼントする企画をするんだけど。みんなはなにか欲しいものってある?」

 

 

『休日』

『てぇてぇ』

『友達』

『かわいくて優しい妹』

『美少女な彼女』

 

 

「私が用意できるもので! なにか欲しいものありませんか!」

 

 

『(大人の)おもちゃ』

『あえぎボイス』

『えちちな下着』

 

 

「いや、たしかに用意できるけど!? それは流石にだめでしょ。怒られるし」

 

 

『だめな理由が怒られるからって子供か』

『マネさん説得してもろて』

『諦めるなよ!』

 

 

「そろそろ真面目に考えてよ。じゃないと、無料で配ってたポケットティッシュとかになるけど、それでもいいの?」

 

 

『使用済みですか?』

『ガタッ』

『なん、だと』

『使用済みティッシュくれ』\10,000

『あ、ずるい!』

 

 

「うわぁ……。え、本気? まぁ、欲しいならあげてもいいけど」

 

 

『家宝にします』

『草』

『黒猫がドン引きしてる』

『大丈夫だ。俺もドン引きしてるから』

『アスカちゃんの使用済みなら欲しいだろ。それと同じだぞ』

 

 

「流石に私でも、使用済みティッシュは欲しがらないからね!?」

 

 

『え?』

『嘘だ!』

『黒猫のニセモノ?』

『俺らの知ってる黒猫はそんなこと言わないぞ』

『黒猫燦を返せ!』

 

 

「私が本物の黒猫燦なんだが!? お前ら、私のこと普段からどんな風に思ってるのさ!」

 

 

『言って欲しい?』

『少女の皮を被ったおっさん』

『盛った猫』

『女好き』

『へんた……』

 

 

「ひ、否定できない」

 

 

『草』

『認めちゃった』

『否定してもろて』

『自覚あったのか。あってこれなのか』

『いや、変態は否定しろよ』

 

 

「そ、そんなことより欲しいものの話だよ。なにかないの?」

 

 

『サインとか?』

『お金ください』\10,000

『だれか冗談でもいいから、お前が欲しいって言ってやれよ』

『燦ちゃん』立花アスカ✓

『え』

『ん?』

『アスカちゃん!?』

 

 

「た、たしかに者だけど!? その、今は視聴者プレゼントの話だから、そういうのはあとで、ね?」

 

 

『あとで?』

『てぇてぇ』

『燦ちゃん、こんばんにゃー。すみません、間違って途中でコメントしてしまいました』立花アスカ✓

『あ、やっぱり』

『そんなことだろうと思った』

『これは恥ずかしいやつ』

 

 

「あぅあぅ。わ、分かってたし! さっき、てぇてぇが欲しいって言ってたから、プレゼントしてあげただけだし」

 

 

『てぇてぇ助かる』

『ありがとう』

『いや、物じゃないし』

『えっと、タイミングが悪かったみたいで、すみません』立花アスカ✓

『勘違いした黒猫が悪い』

 

 

「もー、この話題は終わり! みんな真面目に答えてくれないし、プレゼントが変なものになっても文句言わないでよ」

 

 

『はーい』

『楽しみにしてる』

『ぶっちゃけ、推しからのプレゼントならなんでも嬉しいんだけどね』

『黒猫が選んだものが欲しいんだよなぁ』

『年末の宝くじよりも当てたいからパワースポット巡りしてくる』

『プレゼント当たるといいなぁ』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(181~185)

◆『私の欲しいもの』◆

 

「う~ん、福袋用のプレゼントどうしよう」

 

 

アスカ

「参考になるかは分かりませんが、自分が欲しいものを選んでみるのはどうかな?」

 

 

「私の欲しいものかぁ。そろそろ新しいマフラーに買い換えたいって思ってたけど。それ以外だと、……じーっ」

 

 

アスカ

「えっと、私の顔になにかついてますか?」

 

 

「ううん。ただ、アスカちゃんが欲しいな、って思っただけだよ」

 

 

アスカ

「えっ!?」

 

 

「……あははっ、なんてね。昨日のお返しだよ。どう、ドキッとした?」

 

 

アスカ

「むぅ~。あれはわざとじゃないのに、……燦ちゃんのいぢわる。もう知らないもん」

 

 

「あ、アスカちゃん!? そそそ、そんなつもりじゃ……」

 

 

アスカ

「つーん」

 

 

「うぅ、ごめんなさい。どうすれば許してくれる?」

 

 

アスカ

「……それなら、私が今一番欲しいものをくれたら、許してあげる」

 

 

「え、アスカちゃんが今一番欲しいもの? う~ん、ん~、ごめん分からないかも」

 

 

アスカ

「もぅ、じゃあヒント出すね。はい、ん~っ」

 

 

「えっえっ!? こっ、心の準備が、そのっ、ん、……ん~っ」

 

 

アスカ

「……んっ、えへへっ。これで仲直りだね。燦ちゃん、大好きだよ」

 

 

「はぅ~っ?!」

 

 

 

 

 

◆『要らないよね?』◆

 

「ふふっ。……あははっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、部屋のお片づけは終わりましたか?」

 

 

「あっ、これは違うの! ちょっと休憩してただけで、今、再開しようと思ってたところだから!」

 

 

アスカ

「もぅ、大掃除するから手伝って、って言ったのは燦ちゃんでしょ。懐かしいマンガを見つけて、読みたくなる気持ちは分かるけど。このままだと、年末になっても大掃除が終わらないよ」

 

 

「う、ごめんなさい」

 

 

アスカ

「ちゃんと反省してるみたいだし、私もお手伝いするから一緒に頑張ろう。ね?」

 

 

「ありがとう、アスカちゃん! 片付け頑張るよ!」

 

 

アスカ

「ふふっ、どう致しまして。それでは、こちらに置いてある本を纏めておきますね」

 

 

「うん、おねが、あっ!? それはちょっと待って!」

 

 

アスカ

「……ゆいくろ、合同」

 

 

「あっあっ」

 

 

アスカ

「成人指定……」

 

 

「えっと、そ、それは、そう友達! 友達が貸してくれたものだから! いや~、押しの強い友達でね。断ったんだけど、どうしても貰ってくれって言うから仕方なく……」

 

 

アスカ

「じゃあ、要らない本だよね?」

 

 

「え、あっでも捨てるのは友達に悪いし、急に返してって言うかもしれないから……」

 

 

アスカ

「あは、要らないよね?」

 

 

「アッハイ」

 

 

 

 

 

◆『いちゃもんつけていこう』◆

 

 

                              

最近、困っていることがあります

お二人は困っていることはありますか?

私は困っていることがあります

それはなんで困っているかを忘れてしまうことです

えっと、アレですアレ

そう、物忘れ

あれ、そう言えばなんの話をしてたんだっけ

あ、そうそう。お二人は困っていることはありますか?

私は困っていることがあります

――

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「って、長いよ!?」

 

 

アスカ

「えっと、このあとも同じような文章が続いているので割愛させて頂きます。それにしても、このましゅまろを送った方は大丈夫でしょうか?」

 

 

「物忘れのレベル超えてない? 一回、病院で調べてもらった方がいいって。絶対」

 

 

『ループしてて草』

『レシートかな?』

『これはくそまろ』

『正論で返すな』

『まともなアドバイスは悩み相談のときにしてもろて』

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、なにか困っていることってありますか?」

 

 

「私は、う~ん、肩こりかなあぁ」

 

 

アスカ

「肩こり、ですか?」

 

 

「うん。ほら、私ってどことは言わないけど、ばいんばいんじゃん。だから、肩がこって大変なんだよね」

 

 

『???』

『どことは言えないの間違いだろ』

『胸のまな板が重たくて肩がこるって?』

『ごめん、ちょっとなに言ってるのか聴こえなかった』

『黒猫こそ頭を診て貰った方がいいんじゃね?』

 

 

アスカ

「あはは……、燦ちゃんの冗談はさておき」

 

 

「冗談じゃないんだけど!?」

 

 

アスカ

「私が困っているのは、燦ちゃんとお出掛けしたときに、燦ちゃんがナンパされることかな」

 

 

『黒猫がナンパ?』

『まだ耳がおかしいみたい』

『黒猫が女の子をナンパして困ってるってことじゃね?』

『てか、それって黒猫じゃなくてアスカちゃんがナンパされてる気が……』

『たしかに』

『俺ならちんちくりんじゃなくて隣の美少女選ぶわ』

 

 

「ちんちくりんじゃないが!? 最強かわいい美少女Vtuberの黒猫燦にゃ、きゃぴっ!」

 

 

『二度とやらないで』

『鳥肌たった』

『か、かわっ、オェ』

『一瞬幻聴が聴こえた』

『低評価2回押しました』

 

 

アスカ

「きゃーきゃー。あぁもう、燦ちゃんかわいい!」

 

 

「うぅ~っ、やらなきゃよかった。恥ずっ」

 

 

アスカ

「こんなに可愛いんだもん! ナンパされても仕方ないとは思いますが、どうすれば燦ちゃんを守れると思いますか? なにかいいアイディアがあれば、ぜひ教えてください!」

 

 

『手、繋いで歩けば?』

『百合の間に挟まろうとする男は万死に値する』

『百合は遠くから愛でるもの』

『それでも、空気読めない男は寄って来るぞ』

『なら、所有物アピールしてけ』

 

 

アスカ

「所有物アピールって、どうすればいいのかな?」

 

 

「首輪とか、あとは……淫紋?」

 

 

『首輪はともかく淫紋は草』

『ホントにJKですか?』

『やっぱり頭の病院いこう』

『18禁ゲームのしすぎ』

『発想がおっさんなんだよなぁ』

 

 

アスカ

「燦ちゃん、いんもんってなんですか?」

 

 

「え、えっとそれは……。その、私のものって周囲に見せつけるための、マークみたいな?」

 

 

アスカ

「なるほど」

 

 

『なるほど?』

『間違ってはない』

『アスカちゃんが黒猫に淫紋を刻むって?』

『ガタッ!?』

『アスカちゃんはサキュバスだった?』

 

 

アスカ

「ん~、あっそうだ。燦ちゃん、ちょっとじっとしててね」

 

 

「あ、アスカちゃん? んっ、くすぐったいよ。首は、だめだって……」

 

 

アスカ

「んん~っ。……燦ちゃんにいんもんをつけようと思ったのに、えへへっ、意外と難しいんだね。ごめんね、力になれなくて」

 

 

「えっと、それは別にいいんだけど、それよりも今のはどう考えても淫紋じゃなくて……」

 

 

アスカ

「???」

 

 

『キスマークやん』

『それはそれであり』

『ゆいままに見せつけようぜ!』

『やめてもろて』

『修羅場かな?』

 

 

 

 

 

◆『黒猫危機一髪』◆

 

『こんばんny、あれ?』

『この時間に配信するって告知あったっけ?』

『枠間違ってない?』

『ゲリラ助かる』

『あれ、もう始まってる?』

『てか、画面真っ暗じゃん』

『ぽん』

『今北』

『クリック音だけ聞こえるの草』

 

 

「はぁ~。なにか、いいのないかなー」

 

 

『?!』

『いつもより声低い?』

『プライベート音声流出かな』

『配信してるの気づいてない説』

『なにしてるのかな?』

『私、気になります!』

 

 

「ふぁ~あ。……や~めた。明日がんばればいいよね。パジャマに着替えちゃお」

 

 

『っ!?』

『配信事故』

『やばい、すごくドキドキする』

『くくく黒猫のききき着替えなんてききき興味ないし(震え声』

『録音の準備はできてるぞ!』

 

 

「あ、電話。もしもし、急にどうし、……え、配信? してないけど、……うぇ!?」

 

 

『アスカちゃんからの電話かな?』

『気づいたっぽい』

『身バレに繋がることがなくてよかった』

『中の人なんていなかった。いいね?』

『アッハイ』

『ちっ、もう少しだったのに』

『アスカちゃんナイス! なんだけど、もうちょっと待って欲しかったよ(血涙)!!!』

『これは怒られ案件だな』

 

 

「えっえっ、嘘。なんで。配信開始ボタン押してないのに、なんで配信されてるのさ!」

 

 

『わざとじゃないなら不具合かもね』

『ハッカーの仕業だったりして』

『ミャーチューブくんさぁ』

『黒猫のプライベートなんて覗き見してもおもしろくないだろ』

『ミャーチューブくんがストーカーだった件』

『もー、ハッカーさんの叡智!』

『そう言えば、配信切り忘れは聞いたことあるけど、勝手に配信されてたは初めて聞いたかも』

『伝説的な配信になったね』

 

 

「嬉しくないんだが!? とにかくっ、よく分からないけど配信終わるからね! お騒がせしました。誤配信だったけど、集まってくれてありがと! ばいにゃー!」

 

 

『ばいにゃー』

『原因究明がんばれ』

『アーカイブは流石に残らないよね』

『歴史的瞬間を目の当たりにしちまったぜ』

『おつ。ちゃんと怒られろよ』

 

 

 

 

 

◆『FA?』◆

 

アスカ

「クイズあるオネアですが、みなさんの協力もあって、なんとか最終問題まで到達できましたね」

 

 

『あるてま箱推しだけどほとんど分からなかった』

『難問だらけだったね』

『でも、ここまで来れたのはすごい』

 

 

アスカ

「ありがとうございます。それでは最終問題も頑張りましょう!」

 

 

 

問題

黒猫燦がチャンネル登録10万人記念配信で穿いていたパンツはどれ?

A:黒の際どいやつ                 B:白のスケスケ                  

C:青と白のしましま                D:いちごぱんつ                  

 

 

 

アスカ

「……」

 

 

『草』

『大丈夫だ、アスカちゃんなら覚えてるはず』

『やばい分からん。どれだっけ?』

『ゆいままのインパクトが強すぎて覚えてない』

『ゆいままは白』

 

 

アスカ

「あはは、下着の色は流石に覚えてないかな。う~ん、どうしよっか」

 

 

『50:50は使っちゃったし』

『オーディエンスの俺らも分からんぞ』

『黒猫ガチ恋勢いないの?』

『目の前にいるぞ』

『テレフォンしようぜ』

 

 

アスカ

「そうですね、テレフォンしましょうか。……でも、誰に電話したらいいのかな?」

 

 

『ゆいまま』

『↑そのやり取り見てみたいけど!』

『黒猫の胃が死ぬから止めてもろて』

『仲の良いVで知ってそうなのいなくね?』

『たしかに』

『いっそ本人に聞いたら?』

 

 

アスカ

「えっ、さ、燦ちゃんにですか!? たしかに、本人なら答えられると思いますが。その、燦ちゃんにどんな下着を穿いていたのか聞くのは……、はっ、はしたなくないかな?」

 

 

『がんばれ(はしたなくないとは言ってない)』

『いつもと逆だね』

『黒猫は普段からはしたないってことになるけど』

『間違ってないじゃん』

『存在自体がはしたないし』

 

 

アスカ

「と、取り敢えず、燦ちゃんにテレフォンしてみますね」

 

 

『はい、もしもし』

 

 

アスカ

「もしもし、燦ちゃん。急にごめんね。いま、お時間大丈夫ですか?」

 

 

『うん、大丈夫だよ。事前に、配信中に電話するかもって連絡あったし、今は宿題してたところだったから』

 

 

アスカ

「ごめんね、なるべく早く終わらせますね。えっと、実は配信でクイズをしてまして……」

 

 

『あー、クイズあるオネアやってたんだ。私も配信でやったことあるけど、難しいよね』

 

 

アスカ

「はい。それで燦ちゃんにクイズの答えを教えて欲しくて、テレフォンしちゃいました」

 

 

『そうだったんだ。力になれるかは分からないけど、なんでも聞いてよ』

 

 

アスカ

「ありがとうございます。それでクイズの問題が、えっと、燦ちゃんのことについてなんですが、その……」

 

 

『もしかして聞きづらいことなの?』

 

 

アスカ

「は、はい。燦ちゃんの、そのっ、下着について知りたくて……」

 

 

『え、下着? えっと、いま穿いてるのは布面積の少ない黒いやつだけど……』

 

 

『報告助かる』

『黒とかえ○ちじゃん』

『お前が今穿いてる下着の問題が出る訳ないだろwww』

『アスカちゃんの配信でなに言ってるんだ』

『TPOって知ってる?』

 

 

アスカ

「えっと、そうではなくて、チャンネル登録10万人記念配信で穿いていた下着なんですが、……覚えてますか?」

 

 

『う~ん、なに穿いてたっけ? ごめん、思い出せないかも』

 

 

アスカ

「そう、だよね。こっちこそ急に変なこと聞いてごめんね。宿題、頑張ってください。それでは失礼します」

 

 

『ううん、全然大丈夫だよ。またね』

 

 

アスカ

「はい、またあとで連絡するね。……ふぅ、結局答えは分からずじまいでしたね」

 

 

『役に立たない猫だな』

『宿題ちゃんとやれよー』

『ばいにゃー』

『今穿いてるのは布面積の少ない黒ってことは分かったけどね』

『そう言えば、黒猫燦の穿いてた下着をメモしてる人いなかったっけ?』

 

 

アスカ

「そうなんですか?」

 

 

『あぁっ、いたいた!』

『自称、黒猫ガチ変態勢の人か』

『たしか、それをもとにファンアートも描いてたよね。センシティブな方だけど』

『あった、黒猫燦のおぱんちゅこれくしょん』

『あっ、ねこぱんこれの人』

『変態に技術を与えた結果があれだよ』

『いつもお世話になってます』

 

 

アスカ

「これは、あぅ。うぅ~っ、でっでも、クイズに正解するためだもんね……」

 

 

『鼻息荒くなってない?』

『そうそう、クイズのためだよ』

『やめてぇ!? はずっ、これ恥ずいって!?』黒猫燦✓

『黒猫もよう見とる』

『本人が恥ずかしがってて草』

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。でも、止めたら答え分からないよ?」

 

 

『C! いま、思い出した! 正解はCの青と白のしましまだから! だから、それ以上は勘弁してつかぁさい!!!』黒猫燦✓

『流石に黒猫さんも必死だね』

『自分で言うのは大丈夫で、叡智なファンアートを見られるのは恥ずかしいの?』

『ふむっ、今日は布面積の少ない黒だったか……、メモメモ』黒猫ガチ変態勢

『噂をすればご本人登場!?』

『私が恥ずかしい思いしてるのお前のせいだからな! あと、いつもお世話になってます!』黒猫燦✓

『本人御用達は草』

 

 

アスカ

「えっと、取り合えず、クイズの正解はCということで、ファイナルアンサー?」

 

 

『FA』

『FA』黒猫燦✓

『FA』黒猫ガチ変態勢

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(186~190)

◆『あなたのスパチャで破燦から救え!』◆

 

「本日は、コラボイベント中の某有名ソシャゲをしようと思います」

 

 

『お、マジか』

『爆死楽しみ』

『案件?』

『スパチャできないんだけど』

『ガチャ代送れない』

 

 

「案件ではないです。あと、コラボの関係でスパチャを一時的に切ってます。気持ちだけ貰っておくから、ごめんね」

 

 

『いいってことよ』

『そっか』

『これをきっかけに案件来るといいね』

 

 

「応援ありがとー。じゃあ、早速始めていきます」

 

 

『ストーリーとBGMはいいよね』

『某イベントとレアアイテムのドロップ率が渋くなければなぁ』

『古銭場から逃げるな』

『闇鍋ガチャもあるよ』

『迷わず女主人公を選んだな』

 

 

「へぇ、たしかに面白いストーリーだね。あと、女の子がかわいい!」

 

 

『後半が本音だろ』

『男いらね』

『百合ハーレムパーティ作ろうぜ!』

 

 

「あ、チュートリアルガチャが引けるようになったってさ。よし、みんな。ガチャの時間だ!」

 

 

『よっしゃ!』

『わくわく』

『SSRは確定だから爆死はないぞ。安心して引け!』

 

 

「そうなんだ! 分かった、じゃあ引くよ!」

 

 

『おっ!』

『きちゃ!?』

『あ』

 

 

「……男」

 

 

『草』

『知ってた』

『男でもいいだろ!』

『差別やめなー』

『イケメンのなにが嫌なんだよ』

 

 

「あっ、待って。まだ引ける! 大丈夫、次こそはかわいいキャラ出るから!」

 

 

『おっ、SSRだ!』

『運いいじゃん』

『ちっ』

 

 

「来たっ!? これは勝ったな!」

 

 

『あっそれフラグ』

『当たりだね。このキャラめちゃ強いよ』

『でも男だ』

 

 

「なんでぇ!? ねぇ、これってちょっとあんまりじゃない!? 私はただ、かわいい女の子たちと冒険したかっただけなのに!」

 

 

『甘えるな』

『天井まで引いてから文句言ってもろて』

『案件消えたな』

『だ、大丈夫。年末に真の仲間が来るから(震え声』

『緑恐竜と赤モップだけがこのゲームの良心』

『なお、目当てのキャラが手に入るとは言ってない』

『そこに好きなキャラが手に入るチケットがあるじゃろ』

 

 

「ぐぬぬっ、あと一回だけ。有償だけど、一回だけならいいよね?」

 

 

『ようこそ沼へ』

『そこから先は地獄やぞ』

『楽しめてるうちはいいと思うよ』

『お小遣いあげなきゃ』立花アスカ✓

『草』

『アスカちゃんナイスパ(お小遣い)!』

『アスカちゃんも甘やかしちゃだめだよ』

『ま、破燦しないようにだけ気をつけてくれよな!』

 

 

 

 

 

◆『味のあるサイン?』◆

 

「う~ん」

 

 

アスカ

「なにをしてるんですか?」

 

 

「アスカちゃん。リスナーへのプレゼントで、色紙にサインを書くことになったんだけど。どんなサインを書いたらいいか悩んでるんだよね」

 

 

アスカ

「サインかぁ。それなら、芸能人のサインを参考にしてみたらどうかな?」

 

 

「う~ん。でも、私、センスないから。気の利いた言葉を入れたり、こんな風にサービスでキスマークを入れたりみたいなことできないよ?」

 

 

アスカ

「ん~、困りましたね。……あ、そうだ! 手形を入れるのはどうかな?」

 

 

「あ、それいいかも! それならパクリにならないし、サインがテキトーでも目立たないよね!」

 

 

アスカ

「あはは……、流石にテキトーなのはだめだけど、目立たなくはなると思うよ」

 

 

「うっ、だよね。まぁ、サインはあとで決めるとして、手形を押す準備しよう!」

 

 

アスカ

「はい。お手伝いしますね」

 

 

「ありがとう。あ、せっかくだし、余った色紙にアスカちゃんもサインしてみない?」

 

 

アスカ

「いいんですか? それなら、燦ちゃんとサインの交換がしたいな」

 

 

「うん、もちろんいいよ! 私も、アスカちゃんの色紙欲しいもん!」

 

 

アスカ

「決まりですね」

 

 

 

それからそれから

 

 

 

「ぺったんこ。あとは名前を書いて……、よしできた!」

 

 

アスカ

「ぺったんこ。……はい、私もできました」

 

 

「じゃあ、交換しよ!」

 

 

アスカ

「はい、交換しましょう!」

 

 

「えへへ、これがアスカちゃんのサイン……。家宝にするね」

 

 

アスカ

「もー、大げさだよ」

 

 

「それにしても、改めて手形を押した色紙を見るとさ。なんでかお相撲さんのサインを思い出すというか、イメージしちゃうんだよね。なんでだろう?」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あっ、違っ!? アスカちゃんの色紙だからじゃなくて、手形のある色紙だからそう思ったってだけで! 決して、アスカちゃんが太ったとかそういうんじゃ……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? 私、いますごく機嫌がいいので、サービスでほっぺたにもサインしてあげますね。あは、遠慮しなくていいですよ。真っ赤なマークを綺麗につけてあげますから」

 

 

「ご、ごめんなさい! だから、張り手は勘弁してください!」

 

 

アスカ

「だ~め。目、瞑って?」

 

 

「うっ、……うぅ~。や、優しくしてね?」

 

 

アスカ

「ふふっ。じゃあ、いくよ? ……んっ」

 

 

「にゃっ!?」

 

 

アスカ

「……えへへ、なんてね。もー、気をつけないとだめだよ。太ったって言葉は、女の子には禁句なんだからね!」

 

 

「ふぁ、ふぁい」

 

 

 

 

 

◆『うっかりさん、ちゃっかりさん』◆

 

「ひ~ま~だ~」

 

 

アスカ

「そうだね。私も、配信する予定だったけど、ミャーチューブが落ちたから延期になって暇になっちゃった」

 

 

「じゃあ、一緒になにかする?」

 

 

アスカ

「いいですね。なにをしますか?」

 

 

「う~ん、……そうだ。昨日、面白い動画を見つけたんだけど一緒に見よう!」

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん。ミャーチューブは今……」

 

 

「あっ。あはは、そうだったね。……はっずい」

 

 

アスカ

「ふふっ、大丈夫だよ。私もさっき、似たように動画を見ようとして、あっ、ってなりましたし」

 

 

「えへへ、じゃあお揃いだね」

 

 

アスカ

「はい、お揃いです!」

 

 

「じゃあさ。ソシャゲがメンテナンスで暇になったから、暇つぶしにソシャゲをしようとしてメンテナンス中じゃん、ってなったりとかもある?」

 

 

アスカ

「あはは……、それは流石にないかなぁ」

 

 

「え、ないの!?」

 

 

アスカ

「うっかり燦ちゃんだね」

 

 

「もーっ、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「ふふっ、ごめんなさい。うっかり噛んでしまいました」

 

 

「えー、それは流石に私でもないかぁ」

 

 

アスカ

「えっ!? さ、燦ちゃん」

 

 

「なんてね。さっきのお返しだよ」

 

 

アスカ

「もー。そういうところは、ちゃっかりしてるんだから……」

 

 

「でも、これでお揃いだよ?」

 

 

アスカ

「……うん。えへへっ」

 

 

 

 

 

◆『にゃんでもにゃいようにゃ幸せ』◆

 

「最近、猫要素が足りないって思うんだよね」

 

 

『急にどした』

『いまさらじゃね?』

『最初から無かったぞ』

『そんな設定だったな』

『え、猫だったの!?』

 

 

「猫、だったよね? いや、もしかしたら猫じゃないのかもしれない」

 

 

『なん、だと』

『いや、猫耳の生えたJKだろ』

『記憶喪失設定、追加しないでもろて』

 

 

「そんな訳で、初心を思い出すべく、今からあの早口言葉を言いたいと思います」

 

 

『最初からほとんどにゃって言ってないんだよなぁ』

『そもそも初心がないぞ』

『初心とは?』

『初配信二回行動(ぼそっ』

『早口言葉助かる』

 

 

「それじゃあいくよ。斜め77度の並びで泣く泣く嘶くナナハン7台難なく並べて長眺め」

 

 

『8888』

『すごいです!』立花アスカ✓

『いや、噛めよ!』

『今日に限って絶好調だし』

『にゃって言え!』

 

 

「あっ。……やっぱり猫じゃなかったみたい」

 

 

『くそっ、どうしたらいいんだ』

『黒猫から猫要素を取ったら清楚(笑)しか残らないっていうのに』

『なにかないのか!』

『おら、これあげるからにゃって言え』¥1000

『その手があったか!? ほらっ、猫時代を思い出すんだ』¥1000

『にゃって言ったり言わなかったりしろ』¥500

 

 

「いやいや!? スパチャされたからって、にゃって言わないからね!?」

 

 

『だめだ。猫要素を取り戻すには、まだスパチャが足りないんだ』

『頼む、みんな。黒猫にスパチャを分けてくれ!』¥1000

『オラのスパチャも使ってくれ!』¥590

『ふっ、仕方ないな』¥5000

『ほらよ、持ってけ!』¥1000

 

 

「だから、いくらスパチャされても、もうにゃって言ったりなんか、しっ、しないし……」

 

 

『あとちょっとだ!』

『石油王の私がスパチャするんだ。お前らもさっさとスパチャを渡さんか!』¥50000

『石油王きちゃ! これで勝つる!』¥1000

『黒猫!』¥500

『黒猫燦』¥1000

『燦ちゃん!』立花アスカ✓¥10000

 

 

「にっ、にゃーーーーーっ!!!

 

 

『にゃーーーっ!』

『にゃーきた!?』

『おめでとう!』

『おめでとにゃー!』

『黒猫、よかったな』

 

 

「って、にゃにこのにゃがれ!? にゃっにゃっ、スパにゃありにゃとうごにゃいます。これからは、もっとにゃって言いますにゃ」

 

 

『にゃ助かる』

『人要素ないなった』

『もう一回スパチャる?』

『ごめん、石油王だけどもう残高がないんだ』

『草』

『じゃあ猫のままでいっか』

『猫になってる今だから言うけど、にゃって言っても言わなくても最推しだよ』

『猫だからコメント読めないか。じゃあ俺も。好きだ!!!』

『頑張るキミに元気もらってるよ。これからもずっと応援してるからね』

『これまでも、これからも大好きだよ』立花アスカ✓

 

 

「うぅ~っ、みんにゃしてにゃんにゃのさ。……でも、ありがと」

 

 

『にゃんだって?』

 

 

「にゃんでもにゃい!」

 

 

 

 

 

◆『こんにちは、赤さん?』◆

 

 

                              

あるてまの中からママナンバー1を選ぶとしたら誰ですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「う~ん、……やっぱり結かなぁ」

 

 

『ゆいくろてぇてぇ』

『乙葉ママじゃないの?』

『やめてあげろ』

『草』

『黒猫みたいな娘はちょっと……』

『ママにだって娘を選ぶ権利はあるんだぞ』

 

 

「……なんてことがあってさ! みんな酷いよね!」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。私なら、燦ちゃんみたいな素敵な娘は大歓迎なんだけどな」

 

 

「え、じゃあ今日からアスカママの娘になりゅ!」

 

 

アスカ

「あは、構いませんよ。は~い、アスカママですよ~。燦ちゃん、今日もいい子だね。よしよし」

 

 

「えへへっ、ママ大好きっ!」

 

 

アスカ

「きゃっ。……ふふっ、もー、甘えんぼさんなんだから」

 

 

「だってだって、アスカママにぎゅってして欲しかったんだもん。……だめ?」

 

 

アスカ

「ううん、全然だめじゃないよ!」

 

 

「じゃあ、ぎゅ~~~、ってして?」

 

 

アスカ

「もー、かわいいっ!」

 

 

「えへっ、えへへ。……あっ、お腹なっちゃった。ママ、ごはんは?」

 

 

アスカ

《font:8》「あっ、そうだよね。ちょっと待っててね」

 

 

「うん!」

 

 

アスカ

「……はい、お待たせしました」

 

 

「あ、アスカちゃん。その手に持ってるのは……」

 

 

アスカ

「え、哺乳瓶だよ? もー、アスカちゃんじゃなくてママでしょ。めっ、だよ」

 

 

「ごめんなさい。……って、そうじゃなくて! ちょっ、ちょっと待って。たしかに娘の設定年齢を下げたのは私だけどさ!? 哺乳瓶は、その、ちょっと……」

 

 

アスカ

「これ、やっぱりだめだったかな?」

 

 

「そうだよ! せめてミルクは哺乳瓶じゃなくて、普通にじかで飲ませてよ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃん!? そ、そうだよね。うぅ~っ、すごく恥ずかしいけど……。燦ちゃんは、まだ子供だもんね。哺乳瓶じゃなくて、こっ、こっちだよね」

 

 

「えっ!?」

 

 

アスカ

「はい、……どうぞ」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「っ、……あれ? えっと、燦ちゃん?」

 

 

きゅ~っ?!

 

 

アスカ

「……ふふっ、急に寝ちゃうなんて、本当に子供みたい。……お休みなさい、私の可愛い燦ちゃん」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(191~195)

『美っち生イき!』祝コミカライズ!


◆『カウントダウン』◆

 

 

                              

クリスマスが終わるとなにが来る?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「お正月じゃないの?」

 

 

アスカ

「その前に大晦日もありますね」

 

 

『仕事』

『それは俺にも効くからやめてもろて』

『正解は行く年来る年カウントダウンリレー配信でした』

 

 

「あっ、忘れてた」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

『お前も途中まで参加する予定だろ』

『たしか、今年の配信であった108つの煩悩言動(煩言)を振り返る、に参加するんだっけ』

『半分くらいパ○ツの報告になりそう』

『黒猫さんだけで108つありそう』

『あとは祭ちゃんの歌枠のときにゲスト出演するとかしないとか』

 

 

「え、私それ聞いてないんだけど!?」

 

 

アスカ

「たしか、世良さんがつぶやいたーで呟いていたと思いますよ」

 

 

「だから、初耳なんだけど!?」

 

 

『あっ察し』

『この中に仲間外れが一人います』

『口軽いからね、是非もないよネ!』

『先輩からの指名だぞ。諦めろ』

『祭ちゃんとコラボ(強制)できてよかったね!』

 

 

「……はぁ、この件はあとでマネージャーさんに確認するとして、次のましゅまろを食べます」

 

 

 

 

                              

カウントダウンの練習しよ?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「はい、しません」

 

 

『しないの?』

『はいって言ったじゃん!?』

『アスカちゃんと一緒に練習できるチャンスだぞ』

『二人に左右から囁いて欲しい』

『↑アウト!』

『一回だけ! 先っちょだけでいいから!』

 

 

アスカ

「カウントダウンの練習って必要なんですか?」

 

 

「必要ないし、アスカちゃんは気にしなくていいよ」

 

 

『必要だもん!』

『本番で失敗してもいいのか』

『練習大事』

 

 

アスカ

「コメントで練習した方がいいって、みなさん言ってますが……」

 

 

「あぁもう、一回だけだからね! アスカちゃんは私が守る!」

 

 

『カウントダウン助かる』

『わくわく』

『準備できた? こっちはできてる』

 

 

「じゃあ、いくよ。……ファイブ、フォー、スリー、ツー、ワン」

 

 

『ロケット発射!』

『って違う!?』

『カウントダウン助からない』

 

 

「文句多くない? 黒猫燦の限定カウントダウンボイスだよ? お金払っても普通は聴けないんだから、感謝しろ!」

 

 

アスカ

「はい、もちろんです。発音もネイティブな感じで、ナイスカウントダウンでした!」

 

 

『そうだけどそうじゃない』

『最後、繰り返してないし』

『もう一回!』

 

 

「もー。じゃああと一回だけだよ。……1、2、3、だぁー、だぁー、だぁーあ!」

 

 

『鼓膜ないなった』

『その繰り返しは助からない』

『元気があればカウントダウンもできる!』

『やれば分かるさ、いくぞ!』

『はい、もう一回!』

 

 

アスカ

「あっ、すみません。そろそろ時間なので、今日の配信はここまでにしますね」

 

 

「だってさ。みんなお疲れさまでした。ばいにゃー」

 

 

『ばいにゃー』

『お疲れ様でした』

『おつ』

 

 

「……ふぅ、配信疲れた~」

 

 

アスカ

「ふふっ、お疲れさまでした。頑張ったご褒美に、なにかして欲しいことはありませんか?」

 

 

「え、……なんでもいいの?」

 

 

アスカ

「私にできることで、あまり時間のかからないことなら、なんでも大丈夫だよ」

 

 

「じっ、じゃあ。アスカちゃんのカウントダウンボイスが欲しい!」

 

 

アスカ

「え? そんなことでいいんですか?」

 

 

「それがいいの!」

 

 

アスカ

「ふふっ、分かりました。それでは明日、燦ちゃんにプレゼントしますね」

 

 

「やったぁ!」

 

 

 

翌日

 

 

 

アスカ

『ポッ、ポッ、ポッ、ポーン』

 

 

「たしかに、これもカウントダウンだけど!? 時報、助からないよ!」

 

 

アスカ

「???」

 

 

 

 

 

◆『ファン(からのラブ)レターだから、ヨシッ!』◆

 

「うんしょ、っと」

 

 

アスカ

「そのダンボールに入っているのは、全部、燦ちゃん宛てのファンレターですか?」

 

 

「うん、そうだよ。事務所に届いていたのを貰ってきたの」

 

 

アスカ

「わぁっ、これは本当にすごい数ですね。流石、燦ちゃん。大人気だね」

 

 

「えへへっ、ありがと。でも、いつもはこんなに多くないんだけどね。今月は誕生日もあるし、たまたまだよ」

 

 

アスカ

「そんなことないです。そうだとしても、ダンボールから溢れそうになるほど貰えるってことは、それだけ燦ちゃんがみんなから好かれてるってことなんじゃないかな?」

 

 

「そうかな?」

 

 

アスカ

「そうなんです」

 

 

「……うん、そうだといいな」

 

 

アスカ

「ふふっ、それじゃあ、私は夕食の準備があるから行くね」

 

 

「いろいろとありがと、アスカちゃん。……さて、どれから読もうかな。あれ、これだけ切手が貼ってない? 差出人は、……アスカちゃん!?」

 

 

アスカ

『大好きな燦ちゃんへ』

 

 

「えへへ、すごく嬉しい。……でも、これじゃあファンレターじゃなくて、ラブレターだよ。もー、ふふっ」

 

 

 

 

 

◆『明日はなんの日?』◆

 

「明日はなんの日か、みんなはもちろん知ってるよね?」

 

 

『クリスマスイヴ』

『イヴだね』

『ただの平日』

 

 

「いや、間違ってないけど。ほら、他にあるよね? 私に関係する特別なアレとかさ」

 

 

『性なる夜?』

『性夜』

『苦しみますの夜』

 

 

「私の誕生日! もー、言わせないでよ!」

 

 

『おめ』

『ふーん』

『プレゼントは現金でいい?』¥500

 

 

「ありがとー。スパチャもありがとうございます。でも、誕生日プレゼントに現金を渡すのはどうかと思うよ」

 

 

『じゃあなにが欲しいの?』

『あとで叡智な下着送るね』

『事務所に迷惑かかるからやめようね』

 

 

「う~ん。改めて考えてみると、特に欲しいものはないかも。あっ、でも、物じゃないけど強いて言えば……」

 

 

『強いて言えば?』

『愛情とか?』

『友達』

『胸』

『泣いちゃうからやめてもろて』

 

 

「胸ってコメントしたやつ、名前覚えたからな! んんっ、えっとそうそう。欲しいものの話だよね。強いて言えば、可愛い妹が欲しいなぁ」

 

 

『一人っ子だから分かる』

『うっとうしいだけだぞ』

『弟も可愛がってあげて』

 

 

「いや、弟でもいいんだけどね。でも、ほら、私って美少女じゃん。そのせいで弟くんの目が肥えちゃったら、彼女を作るときに苦労して可哀想かなって」

 

 

『???』

『お、おう。せやな』

『黒猫を反面教師にして、めっちゃいい子に育ちそう』

『絶対に巨乳の彼女つくるだろうね』

『シスコンになる前にロリコンに目覚めそう』

 

 

「さっきのコメントといい、私はぼいんぼいんな大人のお姉さんだからね!? ロリ要素はないから!」

 

 

『めんご』

『せやな(目逸らし』

『お姉さん? はて?』

『言動が小学生』

『見た目も頭脳も子供じゃね?』

 

 

「まったくもう。……はぁ、どこかに私をちやほやしてくれる可愛い妹、落ちてないかなぁ」

 

 

『拾ったら交番に届けてもろて』

『ちやほやされる側かよ!?』

『あ、気づいたら日付変わってた。はぴば』

 

 

「あっ、ホントだ!? あはは、誕生日は配信するつもりなかったのに、結局、みんなにお祝いして貰っちゃってるね」

 

 

『おめ』

『誕生日配信助かる』

『誕生日おめでとう。妹はあげられないけど、これでおいしいもの食べてくれ』¥10000

『おめでた代』¥5000

『おねえちゃん、おたんじょうびおめでとう! おいしいケーキじゅんびしておくね』立花アスカ✓

『妹もよう見とる』

『妹ができて良かったな』

 

 

「みんなありがと! アスカちゃんもありがとね。ケーキ楽しみ!」

 

 

『てぇてぇ』

『妹に作らせるなよ』

『どう考えてもアスカお姉ちゃんだろ』

『しっかりものの妹もありだと思います!』

『ケーキもいいけど、今夜は精のつく料理も作ってあげて』

『聖夜だけに?』

『でも、妹だから手を出せないけどね』

 

 

「やっぱり妹はなし! 私にとって、おめでとうの言葉が一番のプレゼントだよ」

 

 

『手の平くるっくる』

『いまさら好感度上げようとしても無駄じゃね?』

『手、出す気満々で草』

『年をとってもまったく成長しねぇな』

『やっぱり性なる夜じゃん』

 

 

 

 

 

◆『I wish you a happy birthday』◆

 

アスカ

「お誕生日おめでとうございます!」

 

 

「アスカちゃん、ありがとう!」

 

 

アスカ

「クリスマスパーティは明日にして、今夜はお誕生日のお祝いですね。ちゃんとケーキも用意しているので、楽しみにしててくださいね!」

 

 

「ん~っ、おいしい! ケーキも楽しみだし、ホントにありがとね」

 

 

アスカ

「ふふっ、こちらこそ喜んでくれてありがとう。だよ」

 

 

「あははっ、なにそれ」

 

 

アスカ

「あは、なんだろうね。……あっ、そうだ。燦ちゃんにプレゼントがあるの。受け取ってくれますか?」

 

 

「え、プレゼント!? 欲しいほしいっ!」

 

 

アスカ

「よかった。以前、マフラーを新調したいって言ってたよね。だから、プレゼントはマフラーにしてみたの。気に入ってくれると嬉しいな」

 

 

「あっ、覚えててくれたんだ。……すごく嬉しい」

 

 

アスカ

「どれも大切な思い出だもん。忘れたりなんかしないよ」

 

 

「……たまに思うんだよね。私は、ここに居てもいいのかなって」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「サンタさんは、いい子にプレゼントをくれるけど。私は、そんなにいい子じゃなかったから。この夢のような時間が、本当に夢で、もしかしたら子供の間だけの、期間限定なんじゃないかって。この時期になると無性に怖くなって、どうしたらいいのか分からなくなって、つい昨日も話すこともないのに配信しちゃってたし。……ごめんね、なに言ってるか、分からないよね。今の話は忘れて」

 

 

アスカ

「……忘れないよ」

 

 

「アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「忘れたりしないよ。燦ちゃんのことも、二人で過ごした思い出も、全部。夢だったなんて、無かったことになんか、したくないよ」

 

 

「アスカちゃん、泣かないで? アスカちゃんに泣かれると、どうしたらいいのか、分からなくなっちゃうよ」

 

 

アスカ

「じゃあ、居てもいいのかなんて、そんな悲しいこと、……もう言わないでください。たとえ、今が泡沫の夢だったとしても、夢は叶えるものだから。私は、燦ちゃんとずっと一緒に居たいよ! 夢見るだけじゃいやだもん」

 

 

「私は……、私だって! アスカちゃんとずっと一緒に居たいよ! でも…、ふと夢から覚めて、全てが無かったことになるのが、怖いの」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……。んっ」

 

 

「ぃっ。……アスカ、ちゃん?」

 

 

アスカ

「無くならないよ。たとえ、夢が終わりを迎えても、きっと残るものがあるって、私は、……信じてるから」

 

 

「……うん、…………そうだよね。そうだといいな。このキスマークみたいに、ね」

 

 

アスカ

「はいっ! ……あっ、そうだ。マフラーちょっと借りるね。うんしょっと」

 

 

「いいけど、二人で巻いてどうするの?」

 

 

アスカ

「えっとね、このマフラーは私と燦ちゃんを繋ぐ、運命の赤い糸の代わりなんです。こうして繋がりが目に見えれば、少しは安心できるよね。たとえ離ればなれになっても、私たちは繋がってるんだって。だから大丈夫だよって。そう、思えませんか?」

 

 

「……うん。ありがと、アスカちゃん。……少しだけ、気持ちが楽になったよ」

 

 

アスカ

「ふふっ、どう致しまして」

 

 

「……マフラー、あったかいね」

 

 

アスカ

「そうですね。それに、んっ、……隠れてこんなこともできますし」

 

 

「えへへ。あと、このキスマークも隠せるもんね」

 

 

アスカ

「うぅ~っ。よく見ると上手くつけれてないし、やっぱり恥ずかしいので忘れてください」

 

 

「くすっ、忘れないよ。だって、これも二人の大切な思い出だもん」

 

 

アスカ

「も、もぅ。……私も、ずっと忘れないから。クリスマスが楽しかったできごとを消し去るとしても。何度だって、燦ちゃんと一緒に今日を迎えて、何度だって、おめでとうってお祝いするよ」

 

 

「ぐすっ、……うん」

 

 

アスカ

「改めて、お誕生日おめでとう燦ちゃん。大好きだよ」

 

 

「ありがと、アスカちゃん。私も、……大好きだよ」

 

 

 

 

 

◆『クリスマスプレゼント』◆

 

「ん~、おいしい! アスカちゃんのご馳走も食べれたし、クリスマスパーティに間に合ってよかった」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。でも、配信が終わってすぐに来てくれたときは、本当にビックリしちゃった。配信のあとに、打ち上げもあるって言ってたよね?」

 

 

「えへへ、アスカちゃんに早く会いたくて、用事があるからって抜けてきちゃった」

 

 

アスカ

「も、もー。私のことを優先してくれるのは嬉しいよ。けど、燦ちゃんにも付き合いがあるだろうし、無理せず、そちらも大事にしてくださいね」

 

 

「はーい」

 

 

アスカ

「……でも、本音を言うと独りぼっちで寂しかったの。だから、……ありがとう燦ちゃん」

 

 

「こちらこそ、待っててくれてありがとうだよ。寂しい思いさせて、ごめんね」

 

 

アスカ

「ううん、ちゃんと会いに来てくれたから。それだけで、私は十分だよ」

 

 

「……ちょうどいいタイミングだし、これ、アスカちゃんにクリスマスプレゼント」

 

 

アスカ

「プレゼント、ですか? ……あっ」

 

 

「気がついた? これ、実はペアリングなんだ。えへへ、見て。私とお揃いだよ」

 

 

アスカ

「……っ」

 

 

「えっと、ほら。前にあげたみかんの指輪は、食べてなくなっちゃったから! でも、本物はまだ早いし、じゃあペアリングかなって。この間、手形を取ってたから、サイズも分かってたし! あっ、あとナンパ対策にもなるよね! どっどう、かな?」

 

 

アスカ

「……嬉しいっ。ありがとう、燦ちゃん。大切に、……大切にするね」

 

 

「ふぅ、……喜んでもらえてよかったぁ」

 

 

アスカ

「あの、早速、嵌めてもいいですか?」

 

 

「うん、もちろんだよ!」

 

 

アスカ

「……えへっ、えへへ。ペアリング、……燦ちゃんとお揃い」

 

 

「あぅ、目の前でそんなに喜ばれると、流石にちょっと気恥ずかしいかも」

 

 

アスカ

「あっ、そうだ! 私も燦ちゃんにクリスマスプレゼントがあるの。なんだと思いますか?」

 

 

「う~ん、あっ。もしかして、プレゼントはわ・た・し。とか?」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あ、あはは。じょ、冗談だよ」

 

 

アスカ

「……んっ、どうぞ?」

 

 

「えっと、アスカちゃん? その両手を広げたポーズは……」

 

 

アスカ

「燦ちゃんが、欲しいって言ったんだよ。……貰ってくれないの?」

 

 

「ホントに、も、貰っていいの?」

 

 

アスカ

「もぅ。んっ、……言わせないでよ」

 

 

「う、うん。……えへへ。あっでも、じゃあプレゼントってなんだったの?」

 

 

アスカ

「私からのプレゼントは、一回だけなんでも言うこと聞きます券だよ」

 

 

「……小学生のプレゼント?」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あっあっ、待って!? 欲しい、すごく嬉しいから! だから、破らないで!?」

 

 

アスカ

「……ふふっ、冗談だよ。はい、どうぞ」

 

 

「も、もー。焦っちゃったじゃん……」

 

 

アスカ

「ごめんね。それで、燦ちゃんは私に、なにをして欲しいですか?」

 

 

「……じゃあ。ずっと、一緒に居て」

 

 

アスカ

「……うん、ずっと一緒にいるよ。私の意志で、ずっと傍にいるから。だから、ね?」

 

 

「うん。……ありがと、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「あは、どう致しまして」

 

 

「えへへ。じゃあ、この券は別のことに使おうかな? たとえば、事前に買っておいたサンタコスを着て貰うとか……」

 

 

アスカ

「も、もぅ。……普通に言ってくれれば、券がなくても着てあげるのに

 

 

「え、今なんて?」

 

 

アスカ

「あは、なんでもないよ」

 

 

「えっ、気になる。教えてよ!」

 

 

アスカ

「秘密、です。でも、どうしても知りたかったら、その券を使ってみたらどうですか?」

 

 

「むぅ~、ん~っ、……サンタコスで」

 

 

アスカ

「ふふっ。そういうところ、燦ちゃんらしくて好きだよ」

 

 

「なんか釈然としないけど……、私も、サンタコスしてくれるアスカちゃん大好き!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(196~199)

◆『クリスマスの後日談』◆

 

「いや~、みんなはクリスマスどうだった? え、私? 私はねぇ、えへへ」

 

 

『一人でクリスマス配信見てた』

『クリぼっちだぞ。ほら、笑えよ』

『いつにも増してうざいな』

『もしかして酔ってる? 未成年なのに』

『なにかあった?』

 

 

「え、やっぱり気になる。気になっちゃう感じ? 話してもいいんだけど、どうしようかな~」

 

 

『あ、じゃあいいです』

『天気の話する?』

『天気デッキは最弱』

『マリモカートの決勝、今日だっけ?』

『黒猫は予選落ちだけどね』

『泣いてたやつか』

 

 

「な、泣いてないが!? てか、ここは聞きたいってコメントするところでしょ! もー、リスナーなら全肯定しろ!」

 

 

『泣いてたじゃん』

『別に聞きたくない』

『全肯定はちょっと……』

 

 

「全否定!?」

 

 

『リスナーは配信者に似るっていうし』

『つまりツンデレ』

『はよ話せ』

 

 

「めんどくさっ。……はいはい、話せばいいんでしょ」

 

 

『それ、ブーメランやぞ』

『面倒くさいのはお互い様なんだよなぁ』

『気が変わらないうちに話せ』

『トイレ行きたいから短めで頼む』

『三行で話して♡』

 

 

「えっと、アスカちゃんとクリパして、プレゼントにペアリングあげて、サンタコスのアスカちゃんと一緒に寝た」

 

 

『は?』

『ずるい』

『サンタコス!?』

『それ夢やで』

『証拠見せろ』

『ペアリングてぇてぇ』

『陽キャじゃん』

『エンゲージリングは草』

 

 

「コメント早っ!? あっあっ、えっと、そういうのじゃないから! な、ナンパ対策だからね!」

 

 

『ナンパ対策なら仕方ない、ってなるか!?』

『悪い虫がつかないようにするためは無理があるのでは?』

『悪い猫ならもうついてるぞ』

『一番対策しないといけないのが既についてて草』

『でも、左手の薬指に付けてるんでしょ?』

 

 

「み、右手の薬指だし。……はい、この話は終わり!」

 

 

『先に話したがってたのはお前なんだよなぁ』

『ペアリング羨ましい』

『どこの指輪? 俺も同じの買うから教えて?』

『草』

『俺ともペアリングしよ?』

 

 

「しないし、教えないが!? ほら、別の話題プリーズ」

 

 

『じゃあ、一緒に寝たってどういう意味?』

『朝ちゅんしたの?』

『プレゼントはアスカちゃん?』

 

 

「の、ノーコメントで……」

 

 

『にやにや』

『あらあら~』

『もう結婚しろよ』

『結婚おめでとう!』

『式はいつにする? 俺らも出席していい?』

『ご祝儀です』¥10,000

『ふふっ、いっそ結婚しちゃう?』立花アスカ✓

『公開プロポーズ!?』

『いけっ、あと一押しだ。頑張れ黒猫!』

 

 

「うえっ!? わ、わたっ、あっあっ、……ほ、保留で」

 

 

『へたれた』

『う~ん、だめだこりゃ』

『燦ちゃん……』立花アスカ✓

『あ、フラグ折れたわ』

『クリスマスの翌日にフラれるとかwww』

『来年は一緒にクリスマス過ごそう。な?』

 

 

「ち、違う!? これは前向きな保留だから! ね、アスカちゃんなら分かってくれるよね!」

 

 

『それってつまり?』

『返事、待ってるね』立花アスカ✓

『やっぱてぇてぇじゃん』

『早く別のリングがもらえるといいね』

『くるー、きっとくるー』

『それはホラーのリ○グ』

 

 

 

 

 

◆『アスカチャンスキー』◆

 

 

                              

競馬、競艇、パチンコ

どのギャンブルが好き?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「好き前提で聞かれても困るんだけど。私、JKだよ」

 

 

『だって、だめ男っぽいし』

『男だったらギャンブルで破産するタイプ』

『アスカちゃんが財布の紐を握ってないと心配になるレベル』

 

 

アスカ

「私も、ギャンブルはしてないですね。あ、でも、宝くじならたまに買ってますよ」

 

 

「あ、私もたまに買ってる。宝くじもギャンブルって言えばそうだけど、敷居が低いっていうか、お手軽に夢を見れていいよね」

 

 

『年末のやつは毎年買ってる』

『一枚だけ買って仏壇に置いてる』

『俺は神棚だな』

『盗まれたら嫌だから冷蔵庫に保管してる』

『宝くじは拾った』

 

 

アスカ

「保管場所と言えば、風水を参考にしてる方も多いそうですよ。燦ちゃんは、どこに置いていますか?」

 

 

「私は財布に入れてるかなぁ」

 

 

アスカ

「お財布ですか? なにか理由でも?」

 

 

「あぁーうん。ちょっとね」

 

 

『買ったのを忘れるからかな?』

『猫なのに鳥頭』

『どうせ買って満足するタイプだろ』

 

 

「うぐっ」

 

 

アスカ

「あはは……。図星みたいだね」

 

 

『それなら競馬しようぜ』

『競馬はいいぞぉ』

『初心者には難しいだろ』

 

 

「たしかに、競馬はある程度の知識がないと難しそう。見ただけで馬の調子なんて分からないし」

 

 

アスカ

「そうかもですね。燦ちゃんの調子なら、見ただけで分かるんだけどなぁ」

 

 

『競猫?』

『見てて癒されそう』

『アスカちゃんの台詞に誰かツッコめよ』

『だって、ねぇ?』

『アスカちゃんだし』

『黒猫専用の調教師だもん』

『草』

 

 

「アスカちゃんの、調教……。ごくりっ」

 

 

アスカ

「あはは……」

 

 

『おいJK、調教に反応するなよ!』

『これは淫猫』

『アニマルビデオの見過ぎ』

『競猫で淫猫記念があれば優勝間違いなし』

『これにはアスカちゃんも苦笑いか』

『でも、調教師の否定はしてないもよう』

『そこに気づくとか天才かよ』

『競走猫アスカチャンスキー、有猫記念に出馬決定!』

『↑猫なのに出馬www』

 

 

「いや、しないからね!?」

 

 

 

 

 

◆『もー』◆

 

「リスナー! 年末に、祭先輩の枠で一緒に歌うことになったけど、どうしたらいいと思う?」

 

 

『諦メロン』

『先輩には逆らえないもんね』

『いいじゃん。コラボだぞ、もっと喜べば?』

『でも、年末かぁ』

『歌練習配信する?』

 

 

「もちろん練習はするけど、年末に歌は気が重くならない?」

 

 

『歌合戦の後だもんね』

『祭ちゃんはプロ並みだから余計にね』

『祭ちゃんとデュエットとか公開処刑?』

 

 

「そうなんだよ。いつもより多くの人が配信に来るだろうし、絶対に比較されて晒し者にされるじゃん」

 

 

『いつも通りじゃね?』

『手遅れです』

『さらし者? え、その胸でさらししてるの? 押さえつけるものないじゃんwww』

 

 

「は? そのさらしじゃないし、仮にしてるとしても、脱いだらぼいんぼいんだからね」

 

 

『お前、女だったのかパターン』

『アニメとかでよくあるやつね』

『つまり、黒猫燦は本当はでかい?』

 

 

「だから、いつも言ってるじゃん。ぼいんぼいんだって」

 

 

『な、なんだってー』

『嘘だっ!?』

『解釈違いなのでチャンネル抜けました』

『黒猫のぼいんぼいんは需要ないよ』

『それ公式設定?』

 

 

「え、非公式だが。……あ、でも本人が言ってるんだし、公認非公式設定ってことで。つまり実質公式設定みたいなものだよね?」

 

 

 

『???』

『設定生やすな!』

『運営と配信者で解釈が違うの草』

『ちゃんと許可取りなー』

『勝手に豊胸手術するな。運営とママが泣くぞ』

 

 

「う、……それを言われると。って、天然ものだが!?」

 

 

『天然素材のまな板だね』

『草』

『天然でも養殖でも大きさは一緒やで』

『もっと牛のお乳飲んでもろて』

『じゃあアスカちゃんに頼もう』

『アスカちゃんの牛乳!?』

『アスカは牛だった?』

 

 

「アスカちゃんに牛って言うのはだめだって! ただでさえ、最近、クリスマスとかで食べ過ぎて体重を気にしてるのに……」

 

 

『あっ、ライン超えたわ』

『こいつすぐ言う』

『お口にチャックつけようね』

『クリスマス、食べてすぐ寝たら牛になる、牛になったアスカ。……なるほど、そう言う繋がりか』

『そう言えばサンタコスで一緒に寝たって……』

『個人情報って知ってる?』

『燦ちゃん? 私、言ったよね? 秘密だよって』立花アスカ✓

『本人おるやん』

 

 

「ちがっ、そういう意味じゃなくて……、リスナーヘルプ!」

 

 

『アスカちゃん。犯人はこいつです!』

『ごめん。無力な俺を許してくれ』

『普通にお前が悪い』

『土下座』

『カラオケデートに誘ってうやむやにしよう』

 

 

「そ、そうだよ! リスナーもたまにはいいこと言うじゃん! アスカちゃん、よかったら歌の練習に付き合ってよ。ね? 一緒にしよ?」

 

 

『カラオケはダイエットになるからね』

『消費カロリーとか分かるし』

『一緒にデュエット(ダイエット)しよ?』

『……』立花アスカ✓

『黒猫くんさぁ』

 

 

「今のはリスナーが悪いよね!? 私、悪くないy、あっあっ、ごめんなさい!」

 

 

『……もー、次はないからね』立花アスカ✓

『天使がいた』

『仲直りできてよかったね』

『もー? やっぱりアスカちゃんって……』

『しーっ』

 

 

 

 

 

◆『ミスったーさすねこ』◆

 

「今日はアスカちゃんとコラボで、ゲーム『落ちるガイズ』をしようと思います。アスカちゃん視点は、概要欄のリンクから飛んでください」

 

 

アスカ

「よろしくお願いします」

 

 

『8888』

『2枠同時視聴余裕です』

『オチが見えたな』

 

 

アスカ

「それでは早速、始めていきましょうか」

 

 

「そうだね。……あっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「久しぶりにやるから。アプデ、始まっちゃった」

 

 

『草』

『おいぃぃぃ!?』

『そういうとこだぞ黒猫』

『早速ぽんかよ』

『開始5分と経たずにコラボ終了?』

 

 

「だ、大丈夫。すぐ終わるから! ……たぶん」

 

 

『たぶん』

『終わらないやつ』

『ばいにゃー』

『お疲れさまでした』

『おつ』

 

 

「勝手に終わるな!?」

 

 

アスカ

「あはは……、アップデートが終わるまで、雑談でもしてましょうか」

 

 

「そ、そうだね」

 

 

『雑談助かる』

『このぐだぐだ感が好き』

『落ち男しなくていいんじゃね?』

『今日は雑談コラボです』

『配信タイトル変えようぜ』

 

 

「あ、終わった!」

 

 

アスカ

「よかったぁ。じゃあ、やろっか」

 

 

「うん! 一緒に王冠取ろうね」

 

 

アスカ

「はい!」

 

 

『どっちも頑張れ』

『キングはただ一人』

『仲良く喧嘩しな』

 

 

「あれ、バナナどこだっけ!?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、こっちだよ」

 

 

『ちゃんと覚えてもろて』

『黒猫えぇー』

『記憶力よわよわ』

 

 

「渋滞になってる。あっあっ、置いてかないで。アスカちゃ~ん!」

 

 

アスカ

「燦ちゃ~ん!」

 

 

『なんだこれ』

『駆け込み乗車はご遠慮ください』

『寸劇すな』

 

 

「こ、このステージをクリアすれば……」

 

 

アスカ

「はい、次が最後になりますね」

 

 

「頑張ろう!」

 

 

アスカ

「うん! 最後まで一緒だよ」

 

 

『てぇてぇ』

『王冠は半分こにしよう』

『気を抜くなよ』

 

 

アスカ

「燦ちゃん、急いで!」

 

 

「ごめん、先に行って! 絶対に追いつくから!」

 

 

アスカ

「……うん、ゴールで待ってるから。絶対だよ!」

 

 

『もう少しだ!』

『あと3人! 急げ!』

『間に合えぇぇぇ!』

 

 

「あっ」

 

 

『うん、知ってた』

『ゲーム中ずっと脳内でSASUGAの実況が流れてたの俺だけ?』

『ナカーマ。テレビでちょうどSASUGA放送してたからかな?』

『俺も。相性いいよね』

『すげぇよ、黒猫は。新しい切り抜きのアイディアまで提供してくれるんだもん』

『よっ、ミスったーさすねこ』

 

 

「ミスったーさすねこじゃないが!? うぅ~、ごめんねアスカちゃん」

 

 

アスカ

「大丈夫だよ。二人でもう一回挑戦しよ?」

 

 

「初めからになるけど、……いいの?」

 

 

アスカ

「あは。一緒にクリアするって、約束したよね?」

 

 

「……うんっ!」

 

 

『アス猫てぇてぇ』

『お前らがナンバーワンだ!』

『でも、黒猫に合わせてたら耐久配信になりそうだけど』

『黒猫ってソロプレイで王冠取ったことあったっけ?』

『……アスカちゃん超がんばれ!』

『今夜は徹夜かな』

 

 

 




次回、2度目の祝200話記念のお話です

たぶん掲示板回になると思います


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掲示板回2『アス猫VS.アスレイVS.ダ○クライスレ』

あるてまれアスカちゃん劇場´

みなさんのおかげで祝200話です!!!

今後も、Twitterで投稿中のあるてまれ本編共々、よろしくお願いします!


◆『アス猫VS.アスレイVS.ダ○クライスレ』◆

 

1、名無しのダ○クライ

アス猫VS.アスレイVS.ダ○クライスレです。

ルールとマナーを守ってみんなで楽しく語りましょう

 

2、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

スレ立ておつ

 

3、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

なにこのクソスレ

需要ある?

 

4、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

くそまろ職人のくそまろくらい需要ないよ

 

5、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

くそ、じゃなくて草しか生えん

 

6、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

てか、このスレはなにがしたいの?

 

7、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

さぁ?

 

8、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

最強のコンビ決定戦

 

9、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

黒猫とスレイだしM1グランプリだろ

 

10、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

え、マゾ1グランプリ?

 

11、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

あの、一匹だけピンなんですが……

 

12、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ダーク○イ「ぼぼぼぼっちじゃねーし!!!」

 

13、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ダ○クライ、かげぶんしんだ!

 

14、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

一人二役は草

 

15、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

過労死しちゃう

 

16、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>12

Don't cry

 

17、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

誰が上手いこと言えと

 

 

 

割愛

 

 

 

35、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

話を戻すけど、みんなはアス猫派?

それともアスレイ派?

 

36、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

そりゃアス猫だろ

 

37、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アス猫しかかたん

 

38、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスレイのときの出来の悪い孫を見守るおばあちゃん感のあるアスカちゃんしゅき

 

39、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アス猫は夫妻

アスレイは親友

つまり甲乙つけがたい

 

40、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>38

絶対に本人に言うなよ

 

41、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスカちゃんって、ダ○ソンの掃除機並みにだめ人間吸い寄せてるよね

 

42、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

将来、DV彼氏と結婚しそう

 

43、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

だめ女製造機

 

44、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

は?

アスカならもう俺と結婚してるぞ?

 

45、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

彼氏は許さない

彼女なら許す

 

46、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

やっかいオタクくんさぁ

 

47、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ガチ恋勢こわっ

とづまりすとこ

 

48、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスカちゃんはガチユリ

 

 

 

割愛

 

 

 

89、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

じゃあ、おすすめのコラボ動画を紹介し合って決めようぜ

 

90、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

え、まだ続けるの?

 

91、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

つ【コラボ企画】募集したお題をクリアするまで終われない配信【立花アスカ&黒猫燦】

 

91、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

このコラボはよかった

 

92、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

伝説回

 

93、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

まぁ、うん

ある意味伝説になったね

 

94、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

てか、キス程度でBANってwww

 

95、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ミャーチューブくんを性に目覚めさせた配信

 

96、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

あの頃のミャーチューブくんは純真無垢だったから(目逸らし

 

 

 

割愛

 

 

 

112、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスレイならこれかな?

【アスレイコラボ】語彙ハイアンドローなんて余裕ですが?【黒染スレイ/立花アスカ】

 

113、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

タイトルからして負けフラグががが

 

114、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

あれは見事なスレ虐だった

 

115、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

スレ虐助かる

 

116、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ちょっといじわるなアスカちゃんしゅき

 

117、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

あれ、そう言えばこのときの罰ゲームってしたっけ?

 

118、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

つY

 

119、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ネギ差しの刑だな

 

120、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

おしがま耐久配信で我慢してやる

 

121、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

まぁ、スレイの配信そのものが罰ゲームみたいなものだし

 

122、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

壺、山、たき火、岩、鯉、跳躍王、魔界ヴィレッジ、カップルヘッド、石郎

 

123、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ヒェッ

 

124、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>122

彼女は修行僧かなにかなの?

 

125、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

す、ストイックなだけだから(震え声

 

126、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

くぉp配信も忘れないであげて

 

127、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>122

雀玉やあぺもしてるしまぁ

 

128、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

それに文句言わずに付き合うアスカちゃんマジ天使

 

129、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

それな

 

130、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

AMT!

 

 

 

割愛

 

 

 

222、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

結論

アス猫はてぇてぇ

 

223、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

勝手にまとめるな

 

224、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスレイはいてぇいてぇ

 

225、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

痛い?

うっ、封印されし記憶が……

 

226、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

つ【アスレイコラボ】リスナーに中二ネームをプレゼント(強制)【黒染スレイ/立花アスカ】

 

227、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>226

おい、それは決して口にしてはいけない配信だぞ!?

 

228、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

やめろ!?

俺は✝ライト&ダークネスたなか✝じゃない!!!

 

229、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

どうも、ドルチェアンコカッパだなです

 

230、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ヴァイス・S(シュバルツ)・ノワール三世って

黒なのか白なのかドイツ語なのかフランス語なのかはっきりして欲しい

 

231、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

パエリア次郎からパラリラ卍爺郎になった俺はまだマシだな(おめめぐるぐる

 

232、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>231

現実から目を逸らすな

 

233、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>231

マジ卍

 

234、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>231

ほら、ハンカチ貸すから涙拭けよ

 

235、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

結論

アス猫はやばいコンビ

アスレイもやばいコンビ

 

 

 

割愛

 

 

 

411、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

いつからこのスレは被害者の会になったの?

 

412、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

すまん、取り乱した

 

413、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アス猫はね

相思相愛なんだよ

てぇてぇな

 

414、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスレイで

無邪気にはしゃぐ

アスカすこ

 

415、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

相思相愛過ぎてリスナー置いてきぼりにしがちだけどね

 

416、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ガチユリの間に挟まれないリスナー

かわいそう

 

417、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスレイがはしゃいだ結果が被害者の会だからね

 

418、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスカちゃんがストッパーを止めたら終わり

つまり、アスカちゃん次第

 

419、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>417

当たりネームもちゃんとあったから……

 

420、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ぼくはくまぴょい

あれ、どうしてみんなは変な名前なの?

ぷぷっ、おかしいね

 

421、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

は???

 

422、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>420

絶許

 

423、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>420

今日は熊鍋だな

 

424、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

くまぴょい! くまぴょい!

 

425、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

そんな脅しにぼくが屈し、くまーーー

 

 

 

割愛

 

 

 

744、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスカが攻めで黒猫が受け

アスカが攻めでスレイが受け

いいね?

 

745、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アス猫は逆のパターンもある

黒猫が強気で攻める場合と、途中でへたれて返り討ちに遭う場合

 

746、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

へたれ攻めの黒猫

 

747、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

誘い受けのアスカ

 

748、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>746

>>747

二つ名みたいwww

 

749、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ネギケースのスレイ

 

750、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

 

751、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

や~め~て~

 

752、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>749

もはや人ですらないじゃん

 

753、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ネギ×スレイ

 

754、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

ネギレイコラボってま?

 

755、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>753

人類には早すぎた

 

756、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

(こいつ、いっつも受け側だな)

 

757、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

総受けのスレイ

 

758、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

攻めても勝てるビジョンが見えないんだもん

 

759、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

パ○プロなら負け運ついてるレベル

 

760、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

パワ○ロ再現の赤特ばっかの赤染スレイもあながち間違いじゃなかったか

 

761、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>760

アレはネタ枠だったけどね

 

762、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

改めて作り直してたけど

リスナーに言われなくてもガラスのハートと短気つけるとこしゅき

 

763、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

負け運もつけて♡

 

764、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

黒猫には重い球つけて欲しい

重い女

 

765、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

球持ち○

あ、いや。別に深い意味はないよ?

 

766、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

キレ○か、驚異の切れ味はありそう

ツッコミ的な意味で

 

767、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

鉄の壁(どことは言わないけど)

 

768、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスカちゃんは重戦車

だって、重いおんn(このあとは字が掠れて読めない

 

769、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

あっ

 

770、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

消されたな

 

771、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

円環の理に導かれてしまったか

 

772、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

人生がゲームセット

 

773、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスカちゃんを作るときはやせ型

いいね?

 

774、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アッハイ

 

 

 

割愛

 

 

 

969、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

で、アス猫VS.アスレイの勝敗はどうなったの?

 

970、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

黒猫かスレイか

正直どっちでもいいんだが

 

971、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アスカはどっちにも嫁にやらん!

 

972、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

じゃあ、俺が婿入りするわ

 

973、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

は???

 

974、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>972

性転換してから出直せ

 

975、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>972

ただし、結婚できるとは言ってない

 

976、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

まぁまぁ

どっちも違ってどっちもいい

そうだろみんな

 

977、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

そうだな

 

978、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

競うものじゃないし

 

979、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

みんな仲良く平和が一番

 

980、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

じゃあ、ゆいアスでコラボしてもいいよね?

 

981、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

!?

 

982、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

信じて送り出したアスカちゃんが結ちゃんとのコラボにドハマリして笑顔ダブルピースでコラボ配信をするなんて……

 

983、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

寝取りは草

 

984、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

二人とも発狂しちゃうからやめてあげて

 

985、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

余りものは余りもの同士でコラボしようね

ほら、みんな幸せになった

 

986、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

マンガによくある、振られた余りもの同士がくっつくやつやん!?

 

987、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

うっ、古傷が……

 

988、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

余りものには福があるって言うけど!?

 

989、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

>>985

鬼、鬼畜、アルマ!!!

 

990、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

アルマは関係ないだろ!?

 

991、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

そろそろ1000だけど次のスレ立てる?

 

992、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

もうお腹いっぱいでち

 

993、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

じゃあ、スレ立てはなしってことで

 

994、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

1000なら黒猫が清楚になる

 

995、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

1000ならスレイが土下座

 

996、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

1000ならアスカが黒猫とスレイのどっちが好きか言う

 

997、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

質問いいですか?

 

998、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

おつ

 

999、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

1000なら、ときどきでいいからダ○クライのことも思い出してあげてください

 

1000、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

オレ、実はダー○ライ萌えなんだ

 

1001、名無しのダ○クライ ID:XXXXXXXXX

このスレッドは1000を超えました

新しいスレッドを立ててください

 

 

 

ダーク○イ「ぼぼぼぼっちじゃねーし!!!」

アスレイのときの出来の悪い孫を見守るおばあちゃん感のあるアスカちゃんしゅき

壺、山、たき火、岩、鯉、跳躍王、魔界ヴィレッジ、カップルヘッド、石郎

壺、山、たき火、岩、鯉、跳躍王、魔界ヴィレッジ、カップルヘッド、石郎

つ【アスレイコラボ】リスナーに中二ネームをプレゼント(強制)【黒染スレイ/立花アスカ】

パエリア次郎からパラリラ卍爺郎になった俺はまだマシだな(おめめぐるぐる

パエリア次郎からパラリラ卍爺郎になった俺はまだマシだな(おめめぐるぐる

パエリア次郎からパラリラ卍爺郎になった俺はまだマシだな(おめめぐるぐる

アスレイがはしゃいだ結果が被害者の会だからね

ぼくはくまぴょい

あれ、どうしてみんなは変な名前なの?

ぷぷっ、おかしいね

ぼくはくまぴょい

あれ、どうしてみんなは変な名前なの?

ぷぷっ、おかしいね

へたれ攻めの黒猫

誘い受けのアスカ

ネギケースのスレイ

ネギ×スレイ

パワ○ロ再現の赤特ばっかの赤染スレイもあながち間違いじゃなかったか

じゃあ、俺が婿入りするわ

じゃあ、俺が婿入りするわ

余りものは余りもの同士でコラボしようね

ほら、みんな幸せになった



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(201~205)

◆『子(チュー)に終わり丑(ぎゅう)で始まる』◆

 

「はぁはぁ、アスカちゃん!? 急に会いたいってメールが来たから、びっくりしたよ!」

 

 

アスカ

「ごめんね。燦ちゃんにどうしても会いたくて、……来ちゃった」

 

 

「来ちゃった、って。もし、私がメールに気づかなかったら、待ちぼうけになるところだったんだよ」

 

 

アスカ

「でも、ちゃんと気づいて駆けつけてくれたよ」

 

 

「それは、私の次の出番まで時間があって、たまたまスマホを見たらメールが来てたから……」

 

 

アスカ

「あは、運命感じちゃうね」

 

 

「……うん」

 

 

アスカ

「……今年も、あと一分で終わりだね」

 

 

「……うん」

 

 

アスカ

「来年も、いい年になるといいね」

 

 

「なるよ、……ううん。二人でいい年にしよう?」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

「10、9、8、7、6」

 

 

アスカ

「5、よ、……燦ちゃん?」

 

 

「1、んっ。……えへへ、あけましておめでとう」

 

 

アスカ

「もー、……あけましておめでとうございます。でも、あの不意打ちはずるいよ」

 

 

「じゃあ、こんな風に、不意打ちじゃなければいいの?」

 

 

アスカ

「……だめ。私も、燦ちゃんをぎゅってしたいもん」

 

 

「えへへ、じゃあせっかくだし、私もしてもらおうかな?」

 

 

アスカ

「はい、もちろんです! ……んっ、……これで、どうかな?」

 

 

「……アスカちゃんのお陰で、もう十分いい年になったよ」

 

 

アスカ

「あは、私も同じだよ」

 

 

「……ごめんね、そろそろ行かないと」

 

 

アスカ

「……うん。みんなの、燦ちゃんだもんね。これ以上のわがままは、言わないよ」

 

 

「アスカちゃん。……大丈夫。今だけは、アスカちゃんだけの私だから。わがまま、もっと聞きたいな?」

 

 

アスカ

「……じゃあ、できるだけ早く帰って来て。私、……お家で待ってるから」

 

 

「うん、寄り道しないでまっすぐ帰るよ。だから、ちょっとだけ待ってて」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

「じゃあ、そろそろほんとに行かないと」

 

 

アスカ

「忙しいところをごめんね。残りの配信も、頑張ってくださいね」

 

 

「うん! って、わわっ!? やばっ、不在着信がいっぱい来てる!? え、年越しカウントダウンは全員集合!? そんなの聞いてないし! あわわっ、えとえと、あっ、いっ、行ってきます!」

 

 

アスカ

「はい、行ってらっしゃい! ……燦ちゃん、大丈夫かなぁ。私のせいだよね、あとで謝らないと。……ふふっ、でも燦ちゃんらしいな。ありがとう、今年もよろしくね」

 

 

 

 

 

◆『もち』◆

 

「お雑煮楽しみ~。……あれ、私のおもちは?」

 

 

アスカ

「つーん」

 

 

「あ、アスカちゃん。おもち……」

 

 

アスカ

「他の人に焼いてもらったらどうですか?」

 

 

「うっ、アスカちゃんが冷たい。でもなんで? 私、なにかしちゃった?」

 

アスカ

「……寂しいのを我慢して待ってたのに。私の気持ちを知ってて、年越し配信で世良さんに鼻の下伸ばしてデレデレしてたもん」

 

 

「ちがっ。あ、あれは……」

 

 

アスカ

「セクシーな世良さんと、キュートな燦ちゃんのデュエット、お似合いですごく絵になってたよね。そのあとの、ミュージカルみたいな寸劇も、すごくノリノリで楽しそうだったし」

 

 

「最後のアレは祭先輩の悪ノリだから!? 恥ずかしいって、私は断ったんだよ!」

 

 

アスカ

「ぷくぅ~っ」

 

 

「……もぅ、えいっ!」

 

 

アスカ

「ひゃっ?!」

 

 

「やきもちを焼いてくれるのは嬉しいけど、私はアスカちゃんの笑顔の方が好きだよ。だから、ふくれっ面じゃなくて、笑ってるところを見せて欲しいな?」

 

 

アスカ

「……ずるい」

 

 

「ずるくていいよ。アスカちゃんが笑ってくれるならね」

 

 

アスカ

「……わがまま言ってごめんね」

 

 

「ううん。もっと聞きたいって、言ったよね?」

 

 

アスカ

「……ありがとう、燦ちゃん。おもち、いくつ食べますか?」

 

 

「ん~。じゃあ、この大きなおもちを二つもらおうかな?」

 

 

アスカ

「も、もー。……それはお雑煮を食べたあとで、ね?」

 

 

「えへへ、おもち楽しみ」

 

 

 

 

 

◆『今年の抱負、今年は豊富?』◆

 

 

                              

迷子の猫を探しています

年越しカウントダウンの直前にいなくなりました

性別は♀、色は黒くて、年中盛ってて、

にゃって鳴いたり鳴かなかったりします

見かけたら連絡ください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「って、私のことだよね!? たしかに、年越しのカウントダウンに間に合わなかったけど!?!? 迷子じゃないから!?!?!?」

 

 

『目を離したらすぐいなくなる』

『迷子みたいなものだろ』

『運営やマネさんを困らせるなよ』

『首輪してもろて』

『私のせいですよね。ごめんなさい』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃんは悪くないから! ちゃんと話を聞いてなかった私が悪いんだよ」

 

 

『なんでアスカちゃんが出てくるの?』

『迷子じゃなくて抜け出してたのかよ』

『俺らは一人寂しく年越ししてたのに、お前と言うやつは……。ナイスゥ!』

 

 

「はいはい! この話題は終わりにして別の話をしよう。話題プリーズ」

 

 

『初夢はやっぱり叡智なやつだったの?』

『新年一発目のおかずは?』

『どんなパンツ穿いてる?』

 

 

「新年早々、そんな話題しかないの!?」

 

 

『じゃあお年玉もらった?』

『今年の抱負を一言』

『初パンツは何色?』

 

 

「お年玉はもらったよ。あっあっ、お年玉スパチャありがとうございます。えっと、今年の抱負? 抱負、……みんなにちやほやされて一年間イージーモードで過ごしたい? 初パンツは、くrってなに言わせるのさ!?」

 

 

『いや、俺らのせいにするなよ』

『その抱負は草』

『黒助かる』

『新年早々飛ばしてるなぁ』

『煩悩抜けてないぞ』

 

 

「い、いいじゃん!? ほら、お前らの大好きな美少女やぞ! もっと甘やかして、ちやほやしたいでしょ!」

 

 

『ははっ』

『寝言は寝てから言おうね』

『黙ってればワンチャン』

『美少女どこ?』

『今年も変わらないね。いい意味で』

 

 

「ぐぬぬっ、……いいもん。あとでアスカちゃんに甘やかしてもらうし。お前らが一人寂しくお餅を食べてる裏で、私はアスカちゃんのおもちを堪能するから! 配・信・外でね!」

 

 

『さ、燦ちゃん!?』立花アスカ✓

『黒猫ってよく見たらめっちゃ美人だよね』

『ばいんばいんだし』

『千年に一人の美少女』

『せ、清楚。すごく清楚!』

『カワイイナー』

 

 

「えぇー、下心見えみえなんだけど。もっと普通に褒められないの?」

 

 

『褒めたやろ!?』

『褒めるところのないお前が悪い』

『焼く前の板もちのくせに』

『黒猫のおもちはいつになったら膨らむの?』

『餅つきぺったんこ。黒猫ぺったんこ』

『固そう』

 

 

「は? もっちもちだが??」

 

 

『炎上しても膨らまないってことは……』

『あっ察し』

『今年の抱負を豊富にするにしようぜ。え、どこをってそりゃおm』

 

 

「だから、ばいんばいんだが!?」

 

 

 

 

 

◆『家族共演』◆

 

 

                              

他の企業の話だけど

最近、魂の方の家族が配信によく出てますが

お二人は家族と共演予定はありますか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「あー、たしかに最近多いよね」

 

 

アスカ

「そうですね。なんででしょう?」

 

 

『なんか多いね』

『Vtuber特有の流行に乗る流れなのかな?』

『なぜかライバー自身より人気あるよね』

『ファンアートまであるのは草』

『で、共演するの?』

 

 

「んー、そういうのはないかなぁ。普通に私が恥ずかしいし」

 

 

アスカ

「私も予定はないですね」

 

 

『授業参観的な?』

『家族共演なしかぁ。残念』

『スパチャでおいしいもの食べてもらいたかった』

 

 

「あはは……、その気持ちだけ受け取っておくよ。……あっでも、これまでみんなから貰ったスパチャがあるから、それで今度おいしいものでも食べに誘って親孝行するね」

 

 

アスカ

「いいですね。私も、いい機会なので、親孝行しようと思います」

 

 

『ええ子やなぁ』

『おじちゃんからのお年玉だよ』¥5,000

『これでおいしいもの食べてね』¥10,000

 

 

アスカ

「あっ。えっと、スパチャありがとうございます。ねだったみたいですみません。大切に使いますね」

 

 

「そんなつもりはなかったんだけどね。スパチャありがと。でも、もう十分貰ってるから、みんなもたまには親孝行してあげなよ」

 

 

『……久しぶりにお袋の声が聴きたくなった』

『俺も。正月くらい顔出してやるか』

『しんみり』

 

 

「そう言えば、家族っていうと、夫婦でVtuberしてる人たちっているのかな?」

 

 

アスカ

「う~ん、どうかな。私は聞いたことないですね」

 

 

『じゃあ、二人が結婚すれば初の夫婦Vtuberになるってこと?』

『ガタッ!?』

『ぜひ結婚してもろて』

 

 

「ほわっ!? ああぅ、それはだって。あっあっ、アスカちゃんもなにか言ってよ」

 

 

アスカ

「はあぅ。燦ちゃんと、結婚……。夫婦でVtuber、……えへへっ」

 

 

「あぅ、アスカちゃんまでその気に……」

 

 

『黒猫は寿退社しないとね』

『夜道で刺されないかだけ心配』

『盛り上がってるところ悪いけど、調べたらいたよ』

『本当だ。すげぇな』

『別に初じゃなくてもいいだろ?』

『!?!?』

『家族共演待ってるね』

 

 

「だ、だからしないってば! ……は、恥ずかしいし」

 

 

 

 

 

◆『富士燦?』◆

 

「みんなはどんな初夢を見た?」

 

 

『もう夢を見るのはやめたんだ』

『大人だからね』

『夢を見せる側になったんだよ』

 

 

「いや、そういうのいいから」

 

 

アスカ

「あはは……。初夢と言えば、一富士二鷹三茄子を見ると縁起がいいって言いますね」

 

 

「そうだね。でも、富士山に鷹に茄子かぁ。アスカちゃんは夢で見たことある?」

 

 

アスカ

「私はありませんね。見ようとして見れるものでもありませんし。燦ちゃんは?」

 

 

「私も流石に、そんな奇妙な夢は見たことないかな。……あ、でも」

 

 

アスカ

「でも?」

 

 

「初夢じゃないけど、富士山なら、初寝起きで見たよ」

 

 

アスカ

「???」

 

 

『それって……』

『えちちちち』

『急にコンロ点火しないでもろて』

『朝チュン?』

『その発想は小学生男子やん』

『黒猫の小富士も横に末広がりで縁起良さそうだね』

『横に末広がりwww』

 

 

「は? そう言えば、茄子は毛が無いから、怪我ないってことで縁起がいいんだって。良かったね、みんな。今年も変わらず縁起が良くて」

 

 

『は?』

『はははハゲてないし!』

『ちょっと薄いだけだが?』

『これは剃ってるだけ! ぼ、坊主なの!』

『ライン超えたわ』

 

 

アスカ

「もー。三が日が過ぎたからって、喧嘩したら、めっ、だよ」

 

 

「はーい。ごめんなさい」

 

 

『はーい』

『めっ助かる』

『熱くなってごめんね』

『俺たちはふっさふさだし、黒猫さんは富士山だもんね』

『今日からお前は富士燦だ!』

『流石にそれh無理が、いや、これ以上はまた争いになるからやめとこう』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(206~210)

◆『燦、言わないよ』◆

 

「私が言わなさそうなこと選手権!」

 

 

アスカ

「みなさんこんにちは。今回、審査員を務めることになりました立花アスカです。本日は、よろしくお願いします」

 

 

『コラボ助かる』

『なんだこの企画?』

『よろしくー』

『よっ、待ってました!』

『優勝したらなにか貰えるの?』

 

 

「う~ん、特に決めてなかったけど。黒猫燦スキスキダイスキファンクラブの名誉会員の称号とか?」

 

 

『なにそれ』

『いらね』

『そんな恥ずかしい称号いらないんだけど』

『名誉会員?』

『そもそも会員じゃないし』

 

 

「え、もう既に会員でしょ。お前ら、私のこと好きじゃん」

 

 

『は?』

『すっ好きじゃねーし』

『別に黒猫のことなんて好きじゃないんだからね!』

『アスカのリスナーなので違います』

『退会はどうすればできますか?』

 

 

「そんなことより、さっさと企画を進めていくよ」

 

 

アスカ

「エントリーナンバー1番は……」

 

 

『そんなこと!?』

『俺たちにとっては一大事なんだけど』

『あ、俺のやつだ』

 

 

アスカ

「それでは、燦ちゃんが言わなさそうな言葉まで、3、2、1、どうぞ!」

 

 

「下着の色を聞くなんて、ハレンチです!」

 

 

『うわぁ~』

『これは言わない』

『優勝』

 

 

「いや、優勝じゃないが!? 私、似たようなこと、言ったことあるよね!?」

 

 

アスカ

「ん~、そうですね。それじゃあ、様子見も兼ねて50点くらいにしておきましょうか」

 

 

『意外と高得点』

『言ったり言わなかったり半々だから妥当かな』

『まぁ最初だし』

 

 

アスカ

「次の台詞はこちらです」

 

 

「わたしぃ、お箸より重たいもの、持ったことなぁ~い。きゃぴっ♡」

 

 

『二度と言わないで』

『変なもの拾い食いした?』

『鳥肌立った』

『同性から嫌われてそう』

『何キロの箸使ってるんだよwww』

 

 

「うん、ごめん。これは流石に、私もないと思う」

 

 

アスカ

「はい、私も燦ちゃんっぽくない台詞だと思います。でも、罰ゲームとかで、言いそうな感じもしますし。70点くらいかな?」

 

 

『たしかに黒猫が思いつきそうな自称天然女って感じがする』

『あぁーありそう』

『女芸人がものまねしてそうな女性のものまねとかでやりそう』

 

 

「アスカちゃんもだけど、私が罰ゲームしてる前提で話さないでよ!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、ごめんね。それじゃあ、次の台詞に行こっか」

 

 

「もー、仕方ないなぁ。じゃあ読むよ」

 

 

アスカ

「はい、お願いします」

 

 

「先に東大で待ってるから。頑張れ、後輩くん」

 

 

『草』

『東大? 灯台じゃなくて?』

『この黒猫はメガネかけてそう』

『どの世界線にもいないぞ』

『後輩くんってところも言わなさそうポイント高い』

 

 

「私がバカみたいな流れ止めてくれない!?」

 

 

アスカ

「あはは……。たしかに燦ちゃんは勉強はできないけど、でも、私は頭が悪いとは思ってませんよ。だから、努力すれば、たぶん東大に受かることだって、きっとできる、はずです」

 

 

『段々言葉に自信がなくなっていくの草』

『断言できない時点で』

『これは90点あげてもいい』

 

 

アスカ

「な、何はともあれ。次の台詞に行きましょう!」

 

 

「あ、誤魔化した。……まぁ、いいけどさ」

 

 

アスカ

「続いての台詞はこちらです」

 

 

「BL大好き!」

 

 

『ぶっ!? コーラふいた』

『これは優勝』

『絶対言わない』

『100点満点』

『名誉会員おめでとう』

 

 

アスカ

「えっと、リスナーさんのコメントは満点が多いけど。燦ちゃんは、どう思いますか?」

 

 

「え、別にBLは嫌いじゃないから、言わなさそうって言われても、正直よく分からないんだけど。アスカちゃんはどう思う?」

 

 

アスカ

「私は、ん~、……願望込みで満点かな」

 

 

「ん? 願望込み? えっ、なにそれ」

 

 

『黒猫には女の子大好きでいて欲しいってことかな』

『GL大好き!』

『百合サイコー!』

 

 

 

 

 

◆『オシナガキ、オスナガキ』◆

 

『テレビ出演おめでとう』

『黒猫も有名になったもんだ』

『N○Kはすごい』

 

 

「いや、小っちゃく名前が載っただけだから。誤解を招く言い方はだめだって」

 

 

『でも、嬉しかっただろ?』

『俺は推しの名前が推し名書きに載ってて嬉しかった』

『俺も』

 

 

「うっ。ま、まぁ普通に嬉しかった。でっでも、他のあるてまメンバーが選ばれてないのに、私だけ載ったのはちょっと申し訳ないかなぁって」

 

 

『あるてま代表みたいな?』

『これが代表とか終わってる』

『別にそこまで気にすることないだろ』

 

 

「そうなんだけどさぁ」

 

 

『某やべー企業も村特定するやべーエルフだけだぞ』

『N○Kはなんでヤバいのしか選ばないの?』

『応募の中からランダム選出じゃなかったっけ?』

『それはそれで草』

『N○Kの偉い人が黒猫推しの可能性も……』

 

 

「いや、それはないでしょ。……まぁ、何はともあれ、みんな推してくれてありがとね。次があるか分からないけど、そのときはまた推してくれると嬉しいです」

 

 

『いいってことよ』

『仕方ないなぁ』

『黒猫しか勝たん!』

『俺たち黒猫スキスキダイスキファンクラブの会員だからね』

『名誉会員の称号もあるしな』

 

 

「さて、私も推し活頑張らないと。次こそはアスカちゃんの名前を載せるぞ!」

 

 

『次はアスカちゃんと共演できるといいね』

『アス猫推しなので次が楽しみ』

『えへへ、ありがとうございます。私も推し活頑張りますね!』立花アスカ✓

『そう言えば、黒猫は推す側でもあったな』

『♂側? あっ、だから胸がないのか』

『外見だけじゃなくて中身もおっさんだろ』

『オスなガキに名前載ってそう』

『♂活してないで♀活してもろて』

 

 

「は? 美少女だが?? オスガキじゃなくてメスガキだが???」

 

 

『いや、メスガキってお前www』

『ざ~こ、ざ~こ』

『ザコはお前だからな!』

『メスガキならいいのか』

『いや、エ○ガキだろ』

『これは推し変だわ』

『推しが変なのは前からだけどね』

 

 

「変じゃないから!?」

 

 

 

 

 

◆『ナイスパ』◆

 

 

                              

高座高、高卒、高額スパチャおじさん

もしかして俺ってスーパーダーリン?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「いや、その3Kは違うから」

 

 

アスカ

「高身長、高学歴、高収入が一般的に3Kと呼ばれているものですね」

 

 

『高座高ってなんだよ』

『足が短いってことだよね』

『高額スパチャおじさんは草』

『じゃあ俺もスパダリじゃん』

『誰も高卒に触れない優しさ』

『だって、高卒で高額スパチャ投げれてるってことは勝ち組じゃん』

 

 

「そもそもスパダリって、3Kにプラスして、大人の余裕や包容力がある人のことを言うんじゃなかったっけ?」

 

 

アスカ

「そうですね。あとは、容姿が優れていたり、家事ができたり、育児が上手だったりというのも条件に入るそうですよ」

 

 

「うへぇー。3Kだけでも厳しいのに、そんな完璧な人、現実にいなくない?」

 

 

『たしかに現実にはいなさそう』

『あくまで理想だからね』

『二人の理想のスパダリはどんな感じ?』

 

 

「え? う~ん、男の人はあんまり好きじゃないし……。男じゃないこと?」

 

 

『草』

『ダーリンって言ってるだろ!?』

『質問した俺らが悪かった』

 

 

「うぐっ。じゃあ、アスカちゃんは?」

 

 

アスカ

「私ですか? ん~、私のスパダリは、かわいい、かっこいい、黒猫、かな?」

 

 

「えっ!? そ、それって……。うぅ~っ、てっ、照れる」

 

 

『だから、ダーリンだって!?』

『3Kならぬ燦Kかな?』

『そんな3Kでいいの?』

『てぇてぇ』

『お似合いのカップルじゃん』

『もう結婚しろよ』

 

 

「えへっ、えへへ。じゃあ、アスカちゃんは、私のスパハニだね」

 

 

アスカ

「あは、嬉しいです!」

 

 

『ご祝儀です』¥10,000

『ナイスパセンキュー!』

『このナイスパはスパダリだな』

『え、スパチャするだけでスパダリになれるんですか!?』\500

『スパダリってスパチャダーリンの略だったのかー』

『なんにせよ、ワンコインでスパダリは草』

 

 

 

 

 

◆『猫になったらしたいこと』◆

 

「アスカちゃんは、もし猫になったらなにしたい?」

 

 

アスカ

「猫になったらですか? ん~、縁側で日向ぼっこするのは、気持ち良さそうで憧れますね」

 

 

「あ、いいね。私もしたい!」

 

 

アスカ

「あとは、街の探索とかも、普段と違った景観を見られて楽しそうです」

 

 

「猫の視点で街を探索するの、面白そう!」

 

 

『猫視点は楽しそう』

『でも、黒猫は悪用するから禁止な』

『スカートの中を覗くなよ』

 

 

「の、覗かないが!? 私への信用0か!」

 

 

『0だが』

『いや、0どころかマイナスだよ』

『だって淫猫だし』

『加点されたことあった?』

『これまでの自分の言動振り返ってもろて』

 

 

「うぐぐぅ。あ、アスカちゃんは私のこと信じてくれるよね!」

 

 

アスカ

「はい、もちろんです。燦ちゃんはそんなことしません!」

 

 

『嘘だ!?』

『黒猫だぞ』

『えぇー』

 

 

「ほ、ほら。アスカちゃんが言うんだから間違いないよ! 覗いたりしないもん!」

 

 

アスカ

「はい。たしかに、燦ちゃんはそういうことに興味津々だけど、自分からスカートの中を覗く度胸はないんです!」

 

 

「そうだそうだ! ……ん?」

 

 

『草』

『たしかに陰キャだもんね』

『下着の色を聞くのが精いっぱいか』

 

 

「できるが!?」

 

 

アスカ

「できるの?」

 

 

「うっ。……や、やらないだけだし」

 

 

アスカ

「やりたいんだ……」

 

 

『やっぱり覗きたいんじゃん』

『淫猫』

『猫になっても黒猫燦は黒猫燦だな』

『てか、もとから猫やんけ』

『あっ、そういえば』

 

 

「あ、そうだった」

 

 

アスカ

「えっと、……覗きますか?」

 

 

「……にゃー」

 

 

『にゃー助かる』

『にゃで答えるな』

『いや、どっちだよ』

 

 

 

 

 

◆『黒猫破燦?』◆

 

「あるてま公式つぶやいたーで告知があったと思うけど、なんと某有名コンビニとのコラボが決まりました!」

 

 

『おぉー!』

『ローンソ? 711? それともFM?』

『また財布が薄くなるな』

『なんかサイト落ちてた』

『どんな内容なの?』

 

 

「え、……あっほんとだ。じゃあ、口頭で詳細を言うけど。コラボの中身は、お店でお菓子を三つ買うと、オリジナルクリアファイルが貰えるって内容らしいよ」

 

 

『アニメとのコラボでよくあるやつか』

『チョコは嬉しい』

『チョコレート好きって言ってて良かったな』

 

 

「そうなんだよ! これって私がいたからこそのコラボだよね、絶対! すごい貢献度だと思わない?!」

 

 

『よくやった』

『黒猫のはいらないけど、祭ちゃんのは欲しいから助かる』

『俺も、黒猫はいらないから結ちゃんの選ぶつもり』

『転売ヤーも黒猫だけは残しそう』

『売れ残りは草』

 

 

「私のは!? コンビニに行ったら、私のだけ残ってるのとか嫌なんだが!? 普通に落ち込むからね!」

 

 

『仕方ないからついでに黒猫も確保しておくか』

『結ちゃんも黒猫と一緒が嬉しいだろうし。しゃーなしだな』

『燦ちゃんのクリアファイル、絶対に手に入れます!』立花アスカ✓

『お、おう。アスカちゃんもよう見とる』

『アスカちゃんなら、保存用、観賞用、布教用って揃えそう』

 

 

「えっと、たくさん集めてくれるのは正直嬉しいけど、さ、流石に同じのを3つはないよね?」

 

 

『はい、もちろんです! 保存用、観賞用、布教用、実使用用の最低4つは必要だよね』立花アスカ✓

 

 

「そうそう。最低4つは、……ん?」

 

 

『ん?』

『実使用用(意味深)』

『この子、黒猫が絡むとたまに暴走するよね』

『まぁ、そこが可愛いんだけど』

『破産だけはしないようにね』

『黒猫燦だけに?』

 

 

「いや、それはちょっと笑えないんだけど。二重の意味で」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(211~215)

◆『ましゅまろ食べてる途中でしょ?』◆

 

 

                              

黒猫さんは成人してないのに

なんでセンシティブなことに詳しいんですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「えっと、それはその……。お、大人の猫だからかな。うん」

 

 

『つまり人間の年齢に換算すると……』

『BBAのくせにJKとか無理すんな』

『BBAというよりはおばあちゃん』

『黒猫おばあ燦』

『草』

 

 

「BBAでも、おばあちゃんでもないが!? まだぴちぴちだから!」

 

 

『え、冗談はそのちびちびな胸だけにしてくれ』

『ぴちぴちwww』

『おばあちゃん、頭のお薬飲みましょうね』

 

 

「は??? そっくりそのまま言葉を返そうか?」

 

 

『そう言えば、新春麻雀大会楽しかったね』

『みんなの努力と頑張りが見える大会だった』

『幸運うさぎの超能力麻雀には草しか生えない』

『結果的に負けたけど、決勝で嶺上開花はマジですごい』

『コラボ先取りしてて笑った』

 

 

「ちょっとお前ら! まだ話は終わってないんだが!?」

 

 

『おばあちゃん、さっき自分で話題変えたでしょ?』

『もー、芸人だからってボケるのはまだ早いよ』

『はいはい、じゃあ麻雀のお話しましょうね』

 

 

「あ、そうだっけ。って、なるか!? あと、麻雀の話が禁句なの、みんな知ってるよね!? いじめか!」

 

 

『なんかごめん』

『配牌がいいからってイキるお前が悪い。自業自得だろ』

『イキってあがったら点数足りなかったアレか』

『点数計算ミスってるのに勝利宣言するから……』

『裏ドラが乗ってれば、たしかに逆転で勝ってたけど』

『あのときは、初心者だから仕方ないって、きりんちゃんがフォローしてくれて助かったよね』

 

 

「うぐぅ、……きりん先輩にはほんと感謝してます。あのままだと、炎上して、リアル焼き鳥になりそうだったし」

 

 

『そうだね』

『鳥じゃなくて猫だけどな』

『辛かったら、いつでも胸貸しますよ』立花アスカ✓

『アスカちゃんおるやんけ』

『今日はアスカちゃんに慰めてもろて』

『次、頑張ろうぜ』

 

 

「うん、みんなありがとう。……で、さっきの悪口の件についてなんだけど」

 

 

『あ』

『ちっ、覚えてたか』

『あれ、俺たち悪口なんて言ったっけ?』

『ぴちぴちな黒猫と違って俺たちは年寄りだからなに言ったか忘れちゃった』

『ばあさんや、飯はまだかのぉ?』

 

 

「いや、ちゃんと覚えてるじゃん!? 少しは反省しろ!」

 

 

 

 

 

◆『せいじん』◆

 

「今日って成人式だけど、成人式ってなにするの?」

 

 

『さぁ?』

『行ったことことないからわ~からん』

『地元の友達とうぇいうぇいする陽キャのイベント』

 

 

「え、誰も知らないの? まさか成人式って架空の行事じゃないよね? ほんとに実在してる???」

 

 

『類は友を呼ぶ。つまり俺たちも陰のものってことさ』

『成人式が実在するか疑うVtuberがいるらしい』

『オレ、シッテル、セイジンシキ、コワイトコ』

『仲間がいて嬉しい』

『アスカちゃんなら知ってそう』

 

 

「そうだね。あとで、アスカちゃんに聞いてみるよ」

 

 

『任せてください!』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

『てか、大人猫の黒猫は星人してるんだから性人式出てないの?』

『草』

『おっ○い大好き○っぱい星人だもんね』

『なお本人はち○ぱい』

『誤字なのか悩むけど面白いからまぁいっか』

 

 

「は??? あ、そっか。みんなは成人式に出てないから、ちゃんとした大人になれなかったんだね。あぁ~あ、可愛そうに」

 

 

『は?』

『大人だが?』

『もー、子供じゃないんですから。喧嘩はめっ、ですよ』立花アスカ✓

 

 

「うっ、ごめんなさい」

 

 

『ごめんなさい』

『昇天(めっ)されたわ』

『聖人してるの、アスカちゃんだけじゃん』

『めっしてもらえるなら、子供のままでもいいかも』

『成人式出てないからワンチャンある?』

『何はともあれ、新生児のみんな頑張れよ!』

『だから誤字www』

 

 

 

 

 

◆『スルーして』◆

 

「こんばんにゃー。今回は、誤爆RAIN撤回チキンレースということで、最下位の罰ゲームを回避できるように頑張ろうと思います!」

 

 

『既にタイトルだけでおもろい』

『他の参加者と同時プレミア公開なんだね』

『生配信で見たかったけど、流石に無理か』

 

 

「さて、概要欄にもあるように、仲の良い三人に誤爆RAINを送って、取り消すまでの時間の合計を競う内容となっています。因みに、既読がついた場合は0秒となるそうです」

 

 

『内容によってはかなりヤバそう』

『既読ついたら地獄じゃん』

『あれ、でもRAINって既読付けずに内容見れなかったっけ?』

『あっ』

『それでスルーされたら弁解できないじゃん』

 

 

「で、一人目の誤爆対象はにわ先輩にしました。普段からあまりRAINしてないし、未読も結構溜まってるので、最長時間の10分は余裕だと思っています」

 

 

『にわちゃんならいけそう』

『RAIN知ってるの意外』

『でも、それって仲良いって言えなくね?』

 

 

「それでは、よーい、スタート!」

 

 

19:02

 明日で付き合って一ヶ月だね       

 よかったら一緒にごはん食べに行かない? 

 

 

『草』

『内容は共通だけど、黒猫だとなんか似合わなくておもろいな』

『既読つかないね』

 

 

「……うっ、なんか胃が痛くなってきた」

 

 

『これは胃と心臓に悪い』

『にわ先輩ならスクショしてみんなに言いふらしそう』

『ありそう』

 

 

「もうちょっと、あと30秒だけ。……あ、既読ついた!?」

 

 

『あ』

『残念』

『草』

『これはいじられるな』

『なんて返って来るか楽しみ』

 

 

既読

19:02

 明日で付き合って一ヶ月だね       

 よかったら一緒にごはん食べに行かない? 

 

箱庭にわ

 誤爆してますよ

 見なかったことにしますね 

19:08

 

 

『これは草』

『大人な対応過ぎる』

『裏で絶対に大爆笑してるだろ』

『企画だって分かった上で返事してるんじゃね?』

『まぁ、文面が黒猫っぽくないもんな』

 

 

「やばい、普通に吐きそう。……うっ」

 

 

『これをあと二人とか』

『黒猫死ぬんじゃね』

『見てるこっちもストレスで胃に穴開くわ』

 

 

「ふぅ、ちょっと楽になってきた。にわ先輩に企画の説明も終わったし、二人目に行きます。二人目は同期の夏波結です」

 

 

『結ちゃん!?』

『これ大丈夫なの? 修羅場らない?』

『変な勘違いが起きそう』

 

 

「せぇ~の!」

 

 

19:21

 明日で付き合って一ヶ月だね       

 よかったら一緒にごはん食べに行かない? 

 

 

「ふぅ。流石に、1分くらいはよゆ、ふぁっ!?」

 

 

『既読早っ!?』

『10秒持たなかったな』

『返信遅いね』

『長考中』

『わくわく』

 

 

既読

19:21

 明日で付き合って一ヶ月だね       

 よかったら一緒にごはん食べに行かない? 

 

夏波結

 ごめん 

 ちょっと情報が多すぎるから整理させて 

19:26

 

夏波結

 分かった 

 からかってるんでしょ? 

19:27

 

夏波結

 バカなことしてないで 

 ちゃんとごはん食べなさいよ 

19:27

 

夏波結

 あと、心配だから 

 明日はごはん作りにいくから 

19:28

 

 

『ままぁ』

『ゆいままー!』

『てぇてぇ』

 

 

「あぅ、これはこれで精神ダメージががが。……うわっ、恥ずっ」

 

 

『よきかな』

『冗談と捉えたみたいだね』

『信頼し合うパートナーって感じでしゅき』

 

 

「き、気を取り直して。最後は、個人Vtuberの立花アスカちゃんに、誤爆RAINしようと思います」

 

 

『ガチ勢二人目』

『十六夜が良かった』

『ざよいのRAIN知らない説』

『送れる相手がこの三人しかいないんじゃ……』

『あっ察し』

『刺されないか心配』

 

 

「お願いアスカちゃん、この際1分でいいからスルーして! 送・信!」

 

 

既読

19:44

 明日で付き合って一ヶ月だね       

 よかったら一緒にごはん食べに行かない? 

 

 

「にゃっ!?」

 

 

『ヒェッ』

『即既読、だと』

『監視を疑うレベルの速度だった』

 

 

既読

19:44

 明日で付き合って一ヶ月だね       

 よかったら一緒にごはん食べに行かない? 

 

立花アスカ

 ふふっ 

 ごはん食べに行きましょうか 

19:44

 

 

『どゆこと?』

『ふふっ(意味深)』

『ふふ怖』

『付き合って1ヶ月はスルーなのか?』

『アスカの中では既に付き合ってることになってて、1ヶ月の部分は黒猫なりの誘う口実とか冗談と捉えた感じ?』

『それが一番ありそうで怖い』

 

 

立花アスカ

 おすすめのお店があるのですが 

 明日のごはんはそこでいいかな? 

 あとで改めて連絡するね 

19:46

 

 

「……はい。そんな訳で、私の合計時間は0秒でした。以上、誤爆RAIN撤回チキンレースでした。最終順位はつぶやいたーで公開されるのでお楽しみに! ばいにゃー!」

 

 

『ばいにゃー』

『あ、おい。逃げるな!』

『お前が既読スルーするのか』

『黒猫頑張れ。強く生きろ』

『てか、これが罰ゲームだよね』

 

 

 

 

 

◆『マッサージ』◆

 

アスカ

「去年の年末に大掃除したのに、どうしてこんなにお部屋を散らかしちゃったの?」

 

 

「うっ、ごめんなさい。あとでやろうって思ってたら、つい……」

 

 

アスカ

「もー、ついじゃないよ。私もお手伝いしますから、一緒にお掃除しよ?」

 

 

「ありがとう、アスカちゃん! これからは気をつけます」

 

 

アスカ

「はい、約束ですよ」

 

 

「うん、約束。……それにしても、改めて見るとけっこう散らかってるね」

 

 

アスカ

「そうですね。少しずつ片付けながら、ゴミを捨てていきましょう」

 

 

「そうだね」

 

 

アスカ

「……あれ、これは?」

 

 

「え? あっ、それは!?」

 

 

アスカ

「あ、やっぱり。マッサージ器だよね」

 

 

「う、うん。ソウダネ」

 

 

アスカ

「普段、使ってるところ見ないけど、もしかして肩こり酷いの?」

 

 

「そ、そうなんだよね。いやー、最近肩こりが酷くてさ。やっぱり胸が大きいからかな?」

 

 

アスカ

「あ、はい。もしかすると、配信の際に無意識のうちに肩に力が入ってるかな。あとは、スマホとかパソコンを使う時の姿勢とかも要因かもしれませんね」

 

 

「……むぅ~」

 

 

アスカ

「あはは……。えっと、なんと言いますか。その、……ごめんなさい。機嫌直してくれませんか?」

 

 

「……じゃあ、マッサージしてくれたら許してあげる」

 

 

アスカ

「ふふっ、そんなことでいいの? 分かりました。それではマッサージしますね」

 

 

「ふにゃっ!? あああアスカちゃん、どっどこ揉んでるの!?!?」

 

 

アスカ

「あれ? だって、マッサージして欲しいって……」

 

 

「いや、揉んだら大きくなるって言うけど!? 話の流れ的に間違ってるよね!」

 

 

アスカ

「そう、ですか。……じゃあ、止める?」

 

 

「かっ、片付けもあるし。……でも、ちょっとだけなら」

 

 

アスカ

「はいっ! マッサージ、頑張ります!」

 

 

 

 

 

◆『羽根つき』◆

 

アスカ

「燦ちゃん。よかったら、羽根つきしませんか?」

 

 

「羽根つき? いいね、やろう!」

 

 

アスカ

「じゃあ、私から行きますね。それっ!」

 

 

「えいっ! ……あれ?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「い、今のなし! 太陽が眩しくて見えなかったの!」

 

 

アスカ

「えっと、今日は曇りだよ?」

 

 

「そ、そんなことより、次は私からいくね。せいっ! ……あれ?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

 

「い、今のもなし! 今のは、そのっ、スイングの練習だから……」

 

 

アスカ

「あ、はい。練習は大事だもんね」

 

 

「次こそは本番だから。いくよ、ほいっ!」

 

 

アスカ

「ナイスです! はいっ!」

 

 

「よしっ。スマッ、あたっ!?」

 

 

アスカ

「あはは……、燦ちゃんの負けだね。おでこ大丈夫?」

 

 

「うぅ~っ、たぶん」

 

 

アスカ

「よかった。それなら、罰ゲームしよっか」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「羽根つきって言ったら、顔にラクガキだよね」

 

 

「そんなの聞いてな、あぅ」

 

 

アスカ

「はい、動かないでね。……できました!」

 

 

「うぅ~っ。ち、因みになに描いたの?」

 

 

アスカ

「おひげですよ。ふふっ、かわいい。もう一回やりますか?」

 

 

「もうやらにゃ~い……」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(216~220)

●お知らせ●

明日(6月13日)も更新するかも?


◆『バグを制する者はゲームを制す』◆

 

「こんばんにゃー。今日はクソゲーごほんごほんっ! バグが多いことで有名な、えっと、名前なんだっけ? とにかく、クリア耐久をします」

 

 

『誤魔化せてないぞ』

『切り抜きポイント』

『タイトルくらいちゃんと言え』

『まぁクソゲーオブクソゲーで通じるから間違ってはいないけど』

『このゲームは止めとけ』

 

 

「よし、じゃあ始めようか。スタートっと。……あれ?」

 

 

『きちゃ』

『初手エラー』

『だよね』

 

 

「あっあっ、ちょっと待って。すぐにやり直すから! えっと、……はい。改めてスタート! ……は? 始まらないんだが???」

 

 

『草』

『ニューゲームを押すと三回に一回はエラーが発生するゲームです』

『いや、そのバグは直せよ』

『がんばえー』

『いつ終われるかな?』

 

 

「……ふぅ。なんとか終盤まで進めたけど、思ってたよりストーリーは面白いよね。ゲーム性も、バグがなければ問題ないレベルだし」

 

 

『たしかに』

『ポーションでダメージは笑った』

『まさかポーションで溺死するとは思わないだろ』

『あれはバグというか設定ミス』

『消えたアスカ』

『終盤に仲間消失バグはアカン』

 

 

「さてと。ここがラスボスのダンジョンらしいけど。……うん、鍵閉まってる。これってどうやって入るの?」

 

 

『鍵が必要』

『鍵がないと入れないよ』

『そうそう』

 

「あれ、もしかして取り忘れてた? ごめん、どこにあるか教えてくれる?」

 

 

『どこにもない』

『データ上はあるけど入手イベントがない』

『諦めてもろて』

 

 

「は? ……いやいや、エンディングまでいけないとか、そんなのクソゲーじゃん!」

 

 

『いや、だからクソゲーなんだって』

『クソゲーたる所以』

『だから止めとけって言ったじゃん』

 

 

「あっ、衝撃のラストに誰もが愕然となるって、こういう……」

 

 

『で、クリア耐久どうするの?』

『そりゃ続行だろ』

『修正が入るまで終われないwww』

『あの、調べてみたら、このゲームの会社倒産してるって……』立花アスカ✓

『せやで』

 

 

「……あれれぇー、おかしいぞ~。なんか分からないけど、バグでゲームができなくなっちゃったー。クリア耐久しないといけないのに、バグなら仕方ないよね。いやー、残念だな~」

 

 

『せやかて黒猫』

『頭脳も胸も子供』

『仔猫燦ちゃんかわいい』立花アスカ✓

『てか、勝手にバグ増やすな』

『てっきりバグを使ってクリアすると思ってた』

『実はとあるバグを使えばクリアできるという』

『バグに愛された良ゲーだから最後までプレイして欲しい』

 

 

「……仕方ないなぁ。そこまで言うなら、ちゃんとやり方教えてよ」

 

 

『やったね!』

『任せろ』

『まずタイトル画面に戻ります』

 

 

「うんうん、それで?」

 

 

『ニューゲームを押します』

『ある行動をしてから王様に話しかけるとラスボスとの戦闘になる』

『あとはバグ技で倒せばEDだよ』

 

 

「って、私のこれまでの旅はなんだったのさ!?」

 

 

『す、ストーリーは見れたし』

『実は仲間なんていらなかった』

『仲間がいるとバグ技使えないとか、ぼっち最強じゃん』

『旅の思い出はちゃんと残ってるから……』

『あはは……。クリアおめでとうでいいのかな?』立花アスカ✓

『何はともあれ、ナイスクリア! 耐久にならなくて良かったね』

 

 

 

 

 

◆『おもちアレンジ』◆

 

 

                              

おもちばっかりで飽きてたけど

黒猫を見てたら恋しくなって気づいたらまた食べてた

おもちサイコー!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「は?」

 

 

『やっぱりおもちだよね』

『ぺったんぺったん』

『おもちネタ多くね?』

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、お正月用に買ったおもちが、食べきれなくて残ってる人が多いのかな?」

 

 

「おもちって食べれそうで、意外と食べれないからね。無理して食べると、あとでお腹が苦しくなるし」

 

 

アスカ

「そうですね」

 

 

「でも、流石に毎日食べてたら飽きちゃうよね。なにかいいアレンジないかな?」

 

 

『バターしょうゆで焼いてのりを巻いたらおいしいよ』

『きな粉こそ至高』

『あんこにバターがおすすめ』

『そんなときにはこれ。明太マヨ』

『電気もガスも止まってるから生食してる』

 

 

「へぇ、いろいろな食べ方あるんだね。でも、あくまで味付けを変えてるだけだから、結局は飽きちゃいそう」

 

 

アスカ

「それなら、お好み焼きの生地にチーズと一緒に混ぜたり、あとは炊き込みご飯を作る際に一緒に入れたりすると、おこわ風になってオススメですよ」

 

 

「それならおもちに飽きても食べれそう! アスカちゃん、ナイスだよ!」

 

 

『ナイスゥ!』

『黒猫と違って女子力高い』

『見習ってもろて』

『発想が俺らと同レベルだもんな』

『食べる専門だもんね』

『おもち焼ける?』

 

 

「は? ちゃんとおもち焼けるが!?」

 

 

『え?』

『嘘はよくない』

『焼けるのはやきもちだけだろ』

 

 

「むぅ~っ、ちゃんと焼けるのに……」

 

 

アスカ

「ふふっ。じゃあ、今度は燦ちゃんに、やきもちを焼いてもらおうかな?」

 

 

「もー、アスカちゃんまで!」

 

 

『黒猫の膨れたほっぺをつんつんしたい』

『このおもちならいくらでも食べれる』

『てぇてぇ』

『アレンジ助かる』

『上手に焼けてよかったね』

 

 

 

 

 

◆『呼びまつがい』◆

 

「ふぁ~っ」

 

 

アスカ

「ふふっ、大きなあくびだね。そろそろおねむなのかな?」

 

 

「うん。ちょっと眠たいかも」

 

 

『あくび助かる』

『あくびはかわいいね』

『顔洗う?』

 

 

アスカ

「ごめんね、遅くまで付き合わせちゃって」

 

 

「だいじょ~ぶ。ふぁあ。……でも、そろそろ落ちるね」

 

 

アスカ

「今日はありがとうございました。おやすみ、燦ちゃん」

 

 

「ふぁ~い。おやすみ結。みんなもばいにゃー」

 

 

『おやすみ~』

『ばいにゃー』

『ん?』

『誰よその女!』

『最後の最後にやっちゃったな』

 

 

アスカ

「……さて、燦ちゃんが抜けちゃったけど、このまま作業配信を続けますね」

 

 

『セーフ?』

『大人の対応』

『あとで修羅場るぞ』

 

 

アスカ

「……これは独り言ですが、名前を呼び間違えるのは、よくあることだと思うんですよ。でも、好きな人に、別の女性の名前で呼ばれるのって、すごく複雑な心境といいますか。その、……ね?」

 

 

『だよね』

『黒猫サイテー』

『ごごごごめんねアスカちゃん!? さっきのは寝ぼけてて、悪気はなかったの!』黒猫燦✓

『黒猫おるやんけ』

『浮気男の言い訳みたい。見苦しいぞ』

 

 

アスカ

「べつに、気にしてはいませんよー」

 

 

『気にしては、いない(傷ついてないとは言ってない)』

『アス猫解散か?』

『眠気吹き飛んだなら直接謝りに行けば?』

『謝罪会見しよう』

『菓子折り代』\10,000

 

 

アスカ

「……ふふっ。本当に気にしてないので、今日はゆっくり休んでくださいね。燦ちゃんの気持ちは、ちゃんと分かってるから。だから、ね?」

 

 

『天使や』

『俺なら浮気を疑うぞ』

『てか、疑うまでもなく浮気してるんだよなぁ』

『これが惚れた弱みってやつか』

『うん、分かった! おやすみアスカちゃん。大好きだよ、ちゅっ』黒猫燦✓

 

 

アスカ

「あは、はいおやすみなさい。……ん~っ、よしっ。残りの作業も頑張ろう!」

 

 

 

 

 

◆『こいのおまじない』◆

 

 

                              

こいのおまじない

1、目を閉じて好きな人を思い浮かべる

2、好きな人の苗字で自己紹介する  

3、好きなところを三つ言う     

                 続く

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「おまじないかぁ。……べ、べつに信じてないけど、折角、ましゅまろで送ってくれたんだし。ちょっとだけ、試してみようかな?」

 

 

『素直にやりたいって言えよ』

『先っちょだけならいいんじゃね』

『恋のおまじないに興味津々って女の子みたい』

 

 

「みたいじゃなくて、正真正銘、女の子なんだが!? もぅ、ほら、おまじないするよ。えっと、目を閉じて好きな人を思い浮かべる」

 

 

『俺もやろうかな』

『黒猫を思い浮かべればいいのか』

『推し五人の顔を思い浮かべても大丈夫かな』

『草』

『欲張りセットwww』

 

 

「で、次は好きな人の苗字で自己紹介か。はいこんにちは。あるてま所属のVtuber、立花燦です!」

 

 

『自己紹介できてえらい!』

『婿入りしたの?』

『こんばんにゃー。Vtuberの黒猫アスカにゃ』立花アスカ✓

『アスカもよう見とる』

『おまじないいらないよね』

 

 

「えへへ、相思相愛じゃん。でも、もっと仲良くなれるかもしれないし、おまじないは最後まで続けるよ。それで次は、好きなところを三つ言うだっけ。優しいところ、顔、あとは胸!」

 

 

『女癖の悪さ』

『ぽんこつさ』

『控えめなお胸』

 

 

「それ好きなところじゃないよね!? ただの悪口じゃん!」

 

 

『いや、お前も人のこと言えないやろ』

『顔はいいとしても、胸ってwww』

『結局、身体目当てかよ』

『ふ~ん、淫猫じゃん』

『サイテー』

 

 

「い、今のは急で、思いつかなかっただけだし。……と、とにかく続きがあるみたいだから、そっちを読もうよ」

 

 

 

 

                              

こいのおまじない2

4、最後に目を開けます

※順番通りにできなかった場合は呪われるので注意

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「……」

 

 

『……』

『……』立花アスカ✓

 

 

「……って、だめじゃん!?」

 

 

『草』

『悪意しかないくそまろ』

『呪い系の話でこんなのなかったっけ?』

『呪い(まじない)、呪い(のろい)だし』

『てか、呪われるってなんだよw』

『そんなオカルトありえません』

 

 

「どどどっどうしよう!? もしかして、私、呪われた!?!? ムリムリムリ、貞○は無理だって!」

 

 

『○子ってwww 懐かしいな、おい』

『お前の好きな女の子やぞ。喜べよ』

『よ、よかったね』

『黒猫の家に、○子が、来るぅぅぅう?』

『故意のお呪いまろだったか』

『大丈夫です。テレビもスマホもPCもない安全な部屋で、燦ちゃんのことを私が一生面倒見ます!』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃん……しゅきっ! 結婚しよう!!!」

 

 

『はいっ!』立花アスカ✓

『おめでとう、なのか?』

『もしかして、監きn』

『察しのいいリスナーは嫌いだよ』

『黒猫、超逃げて―!』

『実は呪われるは誤字で祝われるが正解だった説』

『あれ、意味が分かると怖い話してたんだっけ?』

『何はともあれ、めでてぇてぇなぁ(お目目ぐるぐる)』

 

 

 

 

 

◆『いい口、わるい口』◆

 

「じぃーっ」

 

 

アスカ

「えっと、先ほどからずっと見詰めていますが、口元になにか付いてますか?」

 

 

「かわいいお口がついてるね」

 

 

アスカ

「も、もぅ。嬉しいけど、そうじゃなくて……」

 

 

「あははっ、ごめんね。えっと、今日はいい口の日なんだって。だから、アスカちゃんのお口を見てたの」

 

 

アスカ

「ふふっ、なにそれ。私の口を見詰めても、なにも出ませんよ」

 

 

「えぇ~、ホントに? なにも出ないの?」

 

 

アスカ

「もー、……んっ。ほっほらね、なにも出なかったでしょ?」

 

 

「えへへ。でも、アスカちゃんの顔から火が出たよ」

 

 

アスカ

「燦ちゃ~ん? そんなわるいお口には、チャックしちゃうからね?」

 

 

「それってつまり、キスして黙らせる的な?」

 

 

アスカ

「あぅ!? も、もぅ。……ばかっ。………………んっ」

 

 

 



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???話『……またね』

あるてまれアスカちゃん劇場365話記念!

みなさんの応援のお陰で、無事に1周年を迎えることができました。

本当にありがとうございます!

【挿絵表示】



◆『ありがとう、またね』◆

 

「本日は、最後まで配信にお付き合い頂きありがとうございました。……私、立花アスカは、この配信を持ちまして、Vtuber活動を引退することになります」

 

 

 そう、私は今日のこの配信を最後にVtuberを引退する道を選んだ。

 

 理由はみなさんにお話しした通り、Vtuber活動を続ける中で見つけた、将来の夢を叶えるため。

 

 

「やり残したこと。まだまだやりたいこと、たくさん……たくさんあります。……だけど、この道を選んだことに、後悔はしていません」

 

 

 最初はたのしそうと興味本位で始めたVtuber活動だった。

 

 登録者が増えず、コメントも少なくて、同接も一桁で、挫けそうになったこともある。

 

 でも、憧れの人ができて。諦めずに配信を続けていくうちに、いつしかVtuber活動がなくてはならない、かけがえのないものになっていて。

 

 

「みなさんが居てくれたから、私は、ここまで来れました。みなさんが応援してくれたから、立花アスカは、こうして輝くことができました。今日、……私は夢を叶えるために引退しちゃうけど。みなさんと過ごした時間を、日々を、絶対に、っ、……ぜったい忘れません!」

 

 

『忘れないよ』

『楽しい思い出をありがとう』

『夢のような時間だった』

 

 

「みなさんと作ってきた思い出、………………たくさんあるよね。……今日はその最後の1ページを飾る、特別な日だから。最後は、……ううん。最後も笑顔で終わりたいから。……だから、みんなと笑ってお別れできるように、私の最後の恩返し、……どうか受け取ってください!!!」

 

 

 これが今生の別れになるかもしれないけど。

 

 それでも、最後はみんな笑顔でまたねって終わりたい。

 

 出会わなければよかったなんて、悲しいことは言って欲しくないから。

 

 そう、これはきっと私のわがまま。

 

 夢から覚めたあとでも、私を推してよかったって思ってもらいたい。

 

 ……だから、私が、立花アスカとしてできる最後の恩返し(ファンサ)。

 

 どうか聴いてください!

 

 

 

「好きになって! もっと! 私を見て! もっと!

 恩返しは  "愛のこもった投げキッスで"」

 

 

 

『ファンサ!?』

『やばい、もう泣けてきた……』

『アスカ好きだぁぁぁあああ!!!』

 

 

 

「エゴサで見つけたアンチのコメ

 ふざけんな! ……誰より分かってるし」

 

 

 

 そう言えば、最初は燦ちゃんの人気に便乗して有名になったとか、いろいろと言われてたっけ。

 

 ……ふふっ、懐かしい。

 

 

 

「でも大丈夫 ステージ(ここ)に立てば みんながいる」

 

 

 

 辛いとき。苦しいとき。たくさんあったけど。

 

 嬉しいこと、楽しいこともその分いっぱいあった。

 

 どんなときだって、リスナーのみんながいてくれて……、本当に嬉しかった。

 

 

 

「好きになって! もっと! 私を見て! もっと!

 恩返しは  ”愛のこもった投げキッスで”」

 

 

 

『もっと!!!』

『Fooo!!』

『はい! はい! はい!』

 

 

 

「虜にする! もっと! 夢を見せる! もっと

 楽しんでって 愛のこもったスペシャルナイト

 ファンサしちゃうぞ」

 

 

 

『チャンネル登録1万人いった!?』

『1万人突破おめでとうっ!!!』

『アスカ、よかったなぁ』

『にっこり』\10,000

『これには古参後方腕組みおじさんもにっこり』

『最後の最後に最高のサプライズプレゼントができたな』

 

 

「っ、嘘!?」

 

 

 個人Vtuberでチャンネル登録1万人なんて、今日でお別れなのに、……なんだか夢みたい。

 

 いつか叶えたかった目標の1つを達成できて、言葉にできないくらい嬉しい!

 

 ……ありがとう。みんなの想い、ちゃんと届いてるよ。

 

 私が返せるものは、あまりないけど。

 

 時間の許す限り、……精一杯、ファンサするからっ!

 

 だから……っ。

 

 

 

「はぁ…… 終わりが   近づく  寂しいね

 楽しいのに……っ……」

 

 

 

『泣かないで』

『俺も泣きそう』

『頑張れ!!!』

 

 

 

「次も……っ、また会えるよね?

 約束ーーーーーっ!!!!!」

 

 

 

『約束ぅぅぅううう!!!』

『いつまでも待ってるから』

『アスカちゃんも忘れないでね』

 

 

 

 ……っ、……はいっ!!!

 

 約束だよ。

 

 

 

「好きに叫べ! もっと! 楽しんじゃえ! もっと!

 忘れないで  特別な日になりますように

 共に歌おう ずっと! 共に歩もう ずっと!

 合言葉は  とびっきりのL・O・V・E」

 

 

 

『忘れないよ』

『ずっと!!!』

『L・O・V・E』

 

 

 

「好きになって! もっと! 私を見て! もっと!

 恩返しは  "愛のこもった投げキッスで"

 虜にする! もっと! 夢を見せる! もっと!

 楽しんでって  愛のこもったスペシャルナイト」

 

 

 

 

 

 ……ほんとうに、今までありがとう。

 

 

 

 

 

「ファンサしちゃうぞ」

 

 

 

『8888』

『ありがとう、最高のファンサだった!』

『また会おうね』

『約束だぞ』

『お疲れさまでした!』

『またね』黒猫燦✓

 

 

「ありがとー、……っ、……またね!」

 

 

 

                                          

 

 

お疲れさまでした!

 

 

 

 この配信は0分前に終了しました

 ▶ ▶❘ ♪ ・ライブ
 
 ⚙ ❐ ▭ ▣ 

【引退】ありがとう、またね【立花アスカ/Vtuber】

 3,541人が視聴中・96分前にライブ配信開始
 
 ⤴541 ⤵13 ➦共有 ≡₊保存 … 

 
 立花アスカ 
 メンバー特典   登録済み  Ω 

 チャンネル登録者数 10,965人 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

「そんな訳で、今日は、んちダイスってゲームやります」

 

 

『こんばんにゃー』

『挨拶くらいしろwww』

『どんな訳だよ』

『育ちの悪さが分かるな』

『だから胸も育ちが悪いのか』

『草』

 

 

「ばいんばいんだが? みんな、眼科行った方がいいよ。まじで」

 

 

『は?』

『両方とも視力2.0以上だぞ』

『ブーメランって言葉、知ってる?』

『それは幻覚だぞ』

『黒猫は頭を診てもらおうね』

 

 

「あーはいはい。そういうことにしておいてあげる。じゃあ、そろそろんちダイスやるよ。えーっと、……ふむふむ。なるほど」

 

 

『あ、分かってないな』

『IQ3だし』

『お前のIQ、サボテンだー!』

 

 

「は? ちゃんと理解したが??? あれでしょ、つまり。えっと、サイコロを振って、お○んちんを出せばいいってことでしょ?」

 

 

『あっ』

『黒猫くんさぁ』

『きゃっ、え○ち』

『黒猫のお○んちんが見れると聞いて』

『出すなよ、絶対に出すなよ!』

『マネージャーに怒られても知らないからな』

 

 

「だ、だっ、だだだ大丈夫! このゲームをやるってことは伝えてるし。これくらいの失言は大丈夫なはなず、……たぶん。きっと。そうだといいなぁ……」

 

 

『おい、最後の方が願望になってるぞ』

『向こうも流石におちん○んって言葉をぽろっと出すとは思ってないはず』

『黒猫だぞ? それくらい想定してゴーサイン出してるだろ』

『まぁ、これまでの失言に比べたら……ね?』

『コラボしたゲームのガチャで爆死したからってクソゲーとか言うよりはマシ』

『つ課金はゴミ』

『また謝罪会見しようね』

 

 

「謝罪会見の話はもういいから! ほら、もう1回サイコロ振るよ! はいっ」

 

 

『お、おぉーーーっ!』

『お○んちん、出ちゃった』

『開始10分も経たずに出すとか、天才かよ』

『おち○ちんに愛された女はちげぇな』

『早いのは嫌われるぞ』

 

 

「あっあっ。……えっと、もう1回やる?」

 

 

『一等が出たくじを引くような気分なんだが』

『う~ん』

『終わってもいい気もするけど』

『ひよってタイトルに耐久ってつけないからだぞ』

『なんかお○んちんだけ見せてすぐいなくなるの、露出狂みたいだな』

 

 

「うぐっ、……どうしよう」

 

 

『こ――ん、――――よ』

 

 

「っ!?!?」

 

 

『ん?』

『なんか聞こえたような』

『親フラ?』

 

 

「えっと、今日の配信はここで終わりまーす」

 

 

『まじで彼ピ?』

『結ちゃんだったりして』

『ゆいくろは営業』

『は? ゆいくろはガチやぞ???』

『他の女を連れ込んでたりして』

 

 

「ちがっ、えと、……お母さん! お母さんに呼ばれただけだからっ! だから、切り抜きとかは禁止、いいね!? アーカイブも編集してから公開するから。じゃあね、ばいにゃー!」

 

 

『ばいにゃー』

『お母さんなら仕方ない』

『でも、なんか聞き覚えのある声だった気もするんだよなぁ』

『俺も』

『アス猫は不滅ですか?』

 

 

『もちろんっ!』 黒猫 燦 

 

 

『そっか、夢叶えたんだな。……よかった』

『にっこり』\10,000

『お疲れさまでした!』

 

 

 




END3『嫁猫さん』

●今後について●

 Twitterでの更新は不定期になりますが、こちらでの更新は変わらず定期的にしていきたいと思っています。

 これからも、あるてまれアスカちゃん劇場をよろしくお願いします!!!

●お借りした楽曲●
・ファンサ/mona(CV:夏川 椎菜) 楽曲コード732-7819-0


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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(221~225)

◆『飴、燦ちゃんと』◆

 

アスカ

「今日、近所のおばあさんから飴を貰ったので、よかったら燦ちゃんもおひとつどうですか?」

 

 

「うん、ありがとー。あ、大玉の飴だ。珍しいというか、なんか懐かしい気持ちにならない?」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。私は田舎のおばあちゃんのことを思い出しました」

 

 

「あ、私も! よく飴とかお菓子くれたし」

 

 

アスカ

「おせんべいとか、ふ菓子とかだよね」

 

 

「そうそう。あと、名前の分からない駄菓子とかもあったよね。……あ、すっかり飴のこと忘れてた。じゃあ、いただきます。ん~、おいしっ」

 

 

アスカ

「うん、おいしいね」

 

 

『♪♪♪』

 

 

「ぴぃ!?」

 

 

アスカ

「大丈夫ですか!? この着信音は、燦ちゃんのスマホだね。どなたからですか?」

 

 

「だ、大丈夫。えとえと、マネージャーさんからみたい。でも、口の中の飴をどうにかしないと……。そうだっ! アスカちゃん、パス!」

 

 

アスカ

「えっ、燦ちゃんむっ!?」

 

 

「も、もしもし! あ、はい。えっと、はい……、失礼します。ふぅ、説教じゃなくてよかったぁ」

 

 

アスカ

「むぅ~っ」

 

 

「あっ。えっと、アスカちゃん? さっきのは、その、咄嗟の判断といいますか、仕方がないというか……。ごめんなさい!」

 

 

アスカ

「……もぅ、今回だけだよ。じゃあ、んっ」

 

 

「ん?」

 

 

アスカ

「これ、燦ちゃんの飴だよね。返さなくていいの?」

 

 

「……いりゅ」

 

 

 

 

 

◆『不治の病』◆

 

 

                              

黒猫の浮気性を治す方法

水を入れたペットボトルを四方において

黒猫を動けなくすると同時に泥棒猫を近づけないようにする

一度試してみてください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

アスカ

「わぁっ、ありがとうございます! ぜひ、試してみますね!」

 

 

「いや、試さなくていいから!? あと、それ迷信だからね」

 

 

『草』

『アスカちゃん本気っぽい』

『泥棒猫www』

『あれって迷信なの?』

『効果は薄いらしい』

『ザワップかよ』

 

 

アスカ

「それじゃあ、どうすれば治るんですか? 燦ちゃんの意見を聞きたいな?」

 

 

「うぇ!? それは、えっと……。り、リスナー!!!」

 

 

『本人に聞くのはやめてあげて』

『いつもはボロクソいうくせに困ったときだけ頼るなよ』

『しょうがないなぁ、黒猫くんはぁ』

『死んでも治らなさそう』

『去勢する?』

 

 

「さ、流石に去勢はちょっと……。オス猫じゃあるまいし」

 

 

アスカ

「あれ、たしかメス猫でも去勢できたはずですよ?」

 

 

「……え?」

 

 

『避妊じゃないの?』

『去勢でも意味的には合ってる』

『黒猫逃げて!』

『お前から性欲を取ったら何が残るっていうんだ!』

『……芸人魂?』

『((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル』

 

 

アスカ

「……なんてね。あは、冗談ですよ。そんなことする訳ないじゃないですか、もー」

 

 

「だ、だよね。あはは……、よかったぁ」

 

 

アスカ

「私は、ありのままの燦ちゃんが好きだよ」

 

 

「アスカちゃん……すき!」

 

 

『てぇてぇ』

『俺もありのままの黒猫がすこだぞ』

『ありのーママのー』

 

 

アスカ

「ふふっ。……でも、できればだけど、よそ見ばっかりしてないで、私だけを見て欲しいかな?」

 

 

「うぐっ。……ぜ、善処します」

 

 

『そこははいって言ってもろて』

『そろそろ観念したら?』

『それでこそ黒猫だ』

『だって黒猫だもの』

『女遊びもほどほどにね』

 

 

 

 

 

◆『のせてみた』◆

 

「うにゃ~っ」

 

 

アスカ

「ふふっ、今日は一段とふにゃふにゃだね」

 

 

「うん。だって、なんにもやる気が起きなくて、暇なんだもん」

 

 

アスカ

「じゃあ、ソファーでごろごろするのを止めて、お部屋のお掃除を手伝ってくれませんか?」

 

 

「……にゃ~」

 

 

アスカ

「くすっ、そうだよね。分かってました。はい、掃除機通りますよ。足元失礼します」

 

 

「にゃ~ん」

 

 

アスカ

「……♪♪♪」

 

 

「……ねぇ、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「はい、なんですか?」

 

 

「さっきからずっと、私の足元ばっかり掃除機かけてるけど。動画でよく見る猫みたいに、暇だからって、掃除機を追いかけたりねこぱんちしたりしないからね」

 

 

アスカ

「え、猫なのに???」

 

 

「猫なのに」

 

 

アスカ

「じゃあ、ル○バの上に乗ったりは……」

 

 

「しないって。乗るならアスカちゃんの膝の上がいいな」

 

 

アスカ

「も、もぅ。燦ちゃんったら……。……仕方ないなぁ。はい、どうぞ」

 

 

「いいの!? あっでも、掃除はいいの?」

 

 

アスカ

「……にゃ~」

 

 

「くすっ、じゃあ遠慮なく借りるね」

 

 

アスカ

「にゃ~ん♪」

 

 

 

 

 

◆『掃除相愛』◆

 

 

                              

マイルドクラフトの配信見てて思ったけど

黒猫の部屋って絶対に汚部屋だよね

 

 

 

くさそう

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

『あー分かる』

『この間、マルクラでA型発狂させてたよね』

『部屋が汚いは解釈一致』

『くさそうは草』

『脱ぎ捨てたパ○ツとかありそう』

『整理整頓って知ってる?』

 

 

「知ってるが!? あと、勝手に汚部屋って決めつけないでくれないかな!」

 

 

『え?』

『無自覚パターンか』

『汚部屋を通り越してゴミ屋敷なのか』

『くせぇのにゃー』

『掃除できない人はみんなそう言うんだよ』

『じゃあ、最近いつ掃除した?』

 

 

「えっと、たしか……昨日?」

 

 

『いや、俺らに聞かれても』

『嘘はだめだぞ』

『ボケなのかボケなのか分からないんだが』

『おじいさん、掃除は昨日してたでしょ』

『それは夢や』

『夢で掃除したのはカウントしないからね』

 

 

「し、したもん。……アスカちゃんが」

 

 

『草』

『そんなことだろうと思った』

『通い妻じゃん』

『このままだと、いつの間にか、アスカちゃんがいないと生きれない身体にされてそう』

『自分でしろ』

 

 

「さ、最初は自分でしてたんだよ。でも、片付けしたからって、出掛けるときにちゃんと確認しないで、ハンカチのつもりがパ○ツを間違えて持っていったことがあって……」

 

 

『うわぁ』

『黒歴史じゃん』

『あるあr、ねぇよ!』

『え、パ○ツってハンカチとしても使えるんですか!?』

『し、下着メーカーの作ったマスクとかもあるし……(目逸らし』

『慣れないことするから』

 

 

「それも私のじゃなくて、アスカちゃんのだったから。その、……罪悪感が、ね。悪いことしちゃった」

 

 

『???』

『被害者ってアスカちゃんかよ!?』

『あのときは私も傍にいて、すごく恥ずかしかったです……』立花アスカ✓

『なんでアスカのパンTが黒猫の家に???』

『それってわざとじゃ……。いや、なんでもない』

『これで涙拭きな。つ▽』

『それパ○ツや!』

 

 

「そんな訳で、掃除はアスカちゃんがしてくれるから、私の部屋は汚部屋ではありません! はい、論破!」

 

 

『ドヤるな』

『アスカちゃん、いつもありがとう』

『お給料貰ってる? 代わりに今度スパチャするね』

『家政婦のアスカ』

『大丈夫です。燦ちゃんに喜んでもらえるのが、一番の報酬ですから』立花アスカ✓

『ええ娘やなぁ』

『お嫁さんに欲しい』

『黒猫にはもったいない』

『俺んちに来ないか?』

『黒猫に爪の垢を煎じて飲ませたいくらい』

 

 

「天使じゃん……。嫁に欲しい。てか、既に夫婦みたいなものだし、いっそ結婚しちゃおっか。私がアスカちゃんを養えば問題ないよね!」

 

 

『あは。はい、喜んで!』立花アスカ✓

『てぇてぇ』

『養う? 養われるの間違いじゃ……』

『しーっ』

『いや、実際は飼われるだぞ』

『張る胸がないんだし、たまには見栄くらい張らせてやろうぜ』

 

 

「見栄じゃないが!?」

 

 

 

 

 

◆『冬アイスがおいしい理由』◆

 

「冬に食べるアイスって、なんでこんなにおいしいんだろうね」

 

 

アスカ

「諸説ありますが、暖房で火照った身体を冷ますため。或いは体温を保持するために、甘いものが欲しくなって、その結果アイスを美味しく感じると言われてますね」

 

 

「へぇ~」

 

 

アスカ

「あと、冬のアイスは濃厚な味の場合が多いので、余計に美味しく感じるのかもしれませんね。燦ちゃんが食べてるのも濃厚系ですし」

 

 

「あ、そう言えば。たしか期間限定の濃厚チョコ味だったっけ」

 

 

アスカ

「私はいちご味にしましたが、そちらのアイスもおいしそうですね。燦ちゃんと同じのにすればよかったかな?」

 

 

「一口食べてみる?」

 

 

アスカ

「いいの? では、一口ずつ交換しましょうか」

 

 

「うん、いいよ。じゃあ、あ~ん」

 

 

アスカ

「あ~む。……甘くておいしいです! では、燦ちゃんも、あ~ん」

 

 

「あ~んっ。……んん~っ、おいし~! やっぱり冬アイスっておいしいね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。……あ、冬にアイスを食べたくなる理由、もう一つ思い浮かんじゃった」

 

 

「え、なになに?」

 

 

アスカ

「室内で好きな人と身を寄せ合いながら一緒に食べれて、夏より溶けにくいから仲良くあーんって間接キスができるから。そしてよりおいしく感じるのは、その、……恋の魔法で、甘さが増してるからなのかなって」

 

 

「にゃっ!?」

 

 

アスカ

「……あは、なんてね」

 

 

「だ、だよね。あ、あはは……ほんきにしちゃうところだったよ」

 

 

アスカ

「でも、そんな理由があったら、素敵だと思いませんか?」

 

 

「……うんっ、すごく素敵だと思う! ……アスカちゃんのアイス、もう一口食べたくなっちゃった。もう一回、食べさせっこしよ?」

 

 

アスカ

「はいっ、もちろん!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(226~230)

◆『手料理』◆

 

 

                              

虫料理、超激辛料理、黒猫燦の手料理

罰ゲームとして食べるならどれ?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「私の手料理は罰ゲームじゃないんだが!? その二つと並べられるのは、流石に遺憾なんだけど!」

 

 

『お前のアカン料理の方がイカンだろ』

『ゲテモノ枠』

『シュールストレミングみたいな悪臭がしそう』

『ド○えもんに出てくるジャ○アンシチューと同レベル』

『そ、そうだね。ドMならご褒美だね』

『この三つなら虫食った方がマシ』

『虫って意外とおいしいらしいし、なにより命の危険がないからね』

『草』

 

 

「草、じゃないから!? てか、虫以下って……」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、私は燦ちゃんの手料理が食べたいな。虫も激辛も苦手ですし」

 

 

「アスカちゃん……、しゅき!」

 

 

『早まるな!』

『黒猫が殺人の容疑で捕まっちゃうよ』

『食べちゃだめだ食べちゃだめだ食べちゃだめだ』

『消去法で選んでて草』

『俺も虫は嫌だなぁ。黒猫の料理はもっといやだけど』

 

 

「お前らな! もう頼まれても絶対に作ってやらないからね。ばーかば~かっ!」

 

 

アスカ

「もー、燦ちゃんも言いすぎだよ」

 

 

「うぅ~っ、だってぇ」

 

 

アスカ

「だってじゃないよ。……でも、少しだけほっとしちゃった」

 

 

「ほっとしたって、なんで?」

 

 

アスカ

「だって、燦ちゃんの手料理を、私だけが食べられるってことでしょ。だから、……えへへっ。すごく嬉しいなって思ったの」

 

 

「えへっ、えへへ。じゃあ、アスカちゃんのために、頑張っていっぱい料理してあげるね。なに食べたい?」

 

 

アスカ

「あはは……、流石にいっぱいは食べきれないから遠慮するけど。そうだなぁ……。私のために、毎日みそ汁を作って欲しい、かな」

 

 

「っ!? うんっ、任せてよ!」

 

 

『てぇてぇ』

『さり気なく釘を刺してて草』

『みそ汁なら失敗しないから安全だね!』

『俺は出汁用のこんぶを焦がしてみそ汁失敗したことあるぞ』

『……』

『だ、大丈夫だ。○の素のほ○だしを信じろ!』

『でも、黒猫の料理の腕が信じられないんだけど』

『そんな腕前で大丈夫か?』

『大丈夫だ、問題しかない』

『草』

 

 

 

 

 

◆『アスねこ雪まつり』◆

 

「見て見て、アスカちゃん! 雪だるま作ってみたの!」

 

 

アスカ

「あっ、すごい。よくできてますね! 特に、えっと、このねこみみが可愛いです!」

 

 

「えへへ、でしょ。頑張って作ったからね」

 

 

アスカ

「こっちは、えっと、長い耳っぽいものがあるから、雪うさぎかな? つ、つぶらな瞳が可愛らしいですね」

 

 

「えへへ、ありがと。実は、雪うさぎの耳にする葉っぱがなくて、代わりにお弁当とかに使うバランにしてみたんだけど。でも、私が何も言わなくても、雪うさぎだって気づいてくれるなんて。やっぱり相思相愛じゃん」

 

 

アスカ

「そ、そうですね。……期待に応えれてよかったぁ。……あっそうだ! せっかくなので、つぶやいたーに写真を載せてみたらどうかな?」

 

 

「あ、いいね! ……よし、できた」

 

 

『モンスター?』

『雪だるまで福笑いって斬新だね』

『ある意味芸術的ではある』

『耳があるし、これはくまだな』

『たぬきだろ』

『てか、なんでバラン乗ってるの?』

『弁当のおかずだったからじゃね。知らんけど』

『動画とかでよく見る、雪を食べちゃう犬かな?』

『ねこやんけ』

 

 

「……つぶやきを削除っと」

 

 

アスカ

「えっと、私は好きだよ。燦ちゃんの雪だるま」

 

 

「ありがと、お世辞でも嬉しいよアスカちゃん。……寒くなってきたし、そろそろお家に戻ろうっか」

 

 

アスカ

「あっはい。……お世辞じゃないんだけどなぁ」

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

 

 

「あっ!? 雪だるまが……」

 

 

アスカ

「解けちゃったね」

 

 

「頑張って作って、アスカちゃんが褒めてくれたのに……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、ちょっとついて来てくれますか?」

 

 

「……うん。別にいいけど、どこに行くの?」

 

 

アスカ

「それはね、キッチンだよ」

 

 

「キッチン?」

 

 

アスカ

「はい、キッチンです。冷蔵庫を開けてみてください」

 

 

「うん、……わあっ!? 私の雪うさぎだ!」

 

 

アスカ

「昨日、天気予報で暖かくなるって言っていたので。流石に雪だるまは大きくて無理だったけど、雪うさぎだけは避難させておいたんです」

 

 

「アスカちゃん、ありがとう!」

 

 

アスカ

「喜んでもらえてなによりだよ」

 

 

「よかったね、雪うさぎ。……でも、雪だるまは解けちゃったし、一匹だけだとなんか寂しい感じがするね」

 

 

アスカ

「じゃあ、仲間をいっぱい作って、寂しくないようにしてあげよっか。今度は私も手伝いますね」

 

 

「うん! 今度は、冷蔵庫が雪うさぎでいっぱいになるくらいたくさん作って、子だくさんな大家族にしようね!」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。冷蔵庫の中を占領されるのは、流石に、えっと、困っちゃうかな」

 

 

 

 

 

◆『きゅうこん?』◆

 

アスカ

「燦ちゃん」

 

 

「ん、なぁに?」

 

 

アスカ

「えっと、その、なにか私に言いたいことはありませんか?」

 

 

「言いたいこと? ん~、特にないかな」

 

 

アスカ

「ほ、本当ですか? よく考えてみてください」

 

 

「そう言われても、……あっ、思い出した」

 

 

アスカ

「っ!? あ、ちょっと待って。まだ心の準備が……」

 

 

「ごちそうさまでした。今日の夕飯もおいしかったよ」

 

 

アスカ

「……あっはい。お粗末さまでした。……えっと、それだけ、ですか?」

 

 

「え? えとえと、前より料理上手になったね?」

 

 

アスカ

「むぅ~っ、……ありがとうございます」

 

 

「もしかして、私、なにか間違っちゃった?」

 

 

アスカ

「いえ、そんなことはないけど。……ただ、今日は求婚の日なので、私が勝手に期待してただけなので。……気にしないでください」

 

 

「きゅうこん? ポ○モン? それともチューリップとかお花の?」

 

 

アスカ

「……教えてあげない」

 

 

「あっあっ、アスカちゃん!? 冗談、冗談だから! 私にはアスカちゃんが必要なの。だから、見捨てないでぇ!」

 

 

アスカ

「……もー、こんな情けないプロポーズは初めて聞いたよ。……まったく、私がついてないとだめだめなんだから。仕方ないから、一生面倒見てあげます」

 

 

「あ、あ”す”か”ち”ゃ”~ん”」

 

 

アスカ

「ほら、かわいい顔が台無しだよ。お鼻ち~んできる? ……はい、よくできました」

 

 

「ぐすっ、……私のこと見捨てない? ずっと一緒に居てくれる?」

 

 

アスカ

「はい、もちろんです! 病めるときも健やかなるときも、たとえ死がふたりを分かつとしても、ずっと一緒だよ」

 

 

「……くすっ。それじゃあ求婚じゃなくて、誓いの言葉だよ」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうだね。……嫌、でしたか?」

 

 

「くすっ、教えてあ~げないっ♪」

 

 

 

 

 

◆『おえキンのキンは禁止のキン』◆

 

 

                              

黒猫画伯

おえかきキングダムの配信予定はありますか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「う~ん、今のところ予定はないかな。みんなは配信して欲しい?」

 

 

『配信して欲しい』

『黒猫の動くラクガキ見たい!』

『おえキン助かる』

 

 

「じゃあ、配信してもいいよ。どんな絵を描いても、バカにしないって約束してくれるならね」

 

 

『……』

『今日はいい天気だったね』

『黒猫の絵ってピカソみたいだよね。いい意味で』

『バカにはしないよ。笑いはするけど』

『草って感想はバカにする判定になりますか?』

 

 

「既にバカにしてるじゃん!?」

 

 

『ば、ばかにはしてないよー』

『よっ、天才画伯!』

『ごめんってば』

 

 

「もー。そう言えば、たしかアスカちゃんが、配信でおえかきキングダムやってたよね。私はまだ見てないんだけど見た人いる?」

 

 

『見たよ』

『デフォルメ2頭身黒猫燦が動いてた』

『あれはプロってた』

『たま○っち感があって好き』

『くろねこっち』

 

 

「え、うそ。すごく見たい!」

 

 

『つぶやいたーに載せてたぞ』

『見てないの?』

『古参のファン(笑)』

 

 

「ぐぬぬ……、今日は配信の準備で忙しかっただけだし。いつもはちゃんと確認してるもん。……あっ、これかな? え、すごっ!?」

 

 

『すごいよね』

『グッズで欲しい』

『おえキンのラクガキって、たしかアップロードすればVR機器で動かせたよね』

『つまりくろねこっちが配信で動いてしゃべる?』

『黒猫がくろねこっち化するのか』

『アスカちゃんとの親子共演見てみたい』

 

 

「え、それってほんと? マネージャーさんとアスカちゃんの許可が出たら、試してみたいかも!」

 

 

『楽しみ』

『くろねこっちデビューきちゃ!』

『私は構いませんよ』立花アスカ✓

 

 

「やったぁ! あ、じゃあ、せっかくだし、私もあすかっちを用意するっていうのはどうかな!」

 

 

『止めとけwww』

『余計なことするな』

『えっと、それは流石にちょっと……』立花アスカ✓

 

 

「なんでさ! って、アスカちゃんまで!? もぅ、絶対に明日のおえキン配信で、あっと言わせてやるからな!」

 

 

『配信助かる』

『別の意味であっと言いそう』

『あはは……、お手柔らかにお願いします』立花アスカ✓

 

 

 

 

 

◆『550円の使い方』◆

 

 

                              

世界一残念な550円の使い方は?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「あ、これって、つぶやいたーのトレンドに載ってたやつだね」

 

 

アスカ

「たしかに見覚えがありますし、恐らくそうだったと思います」

 

 

「でも、550円かぁ。アスカちゃんはなにか思いついた?」

 

 

アスカ

「ん~、残念とはちょっと違いますが。たとえば、ゲームがセールのときに、山、壺おじいさん、私の鯉、たき火を衝動買いするとか?」

 

 

「うわぁ」

 

 

『残念というかもったいない使い方』

『夢の残念セットwww』

『なんでや! 多くのVtuberが遊んだ有名なゲームだろ!』

『まぁ、ある意味で有名だね』

『衝動買いって、どんな衝動だよwww』

 

 

アスカ

「燦ちゃんはなにか思いつきましたか?」

 

 

「う~ん。あ、550円で思い出したんだけど。昔、冬に自販機でココアを買おうと思って、財布を開けながら近寄っていったら、滑って転んで550円くらい見つからなかったことがあるんだよね」

 

 

アスカ

「えっと、それはなんといいますか。ご愁傷さまでした?」

 

 

『ぽん』

『いや、使ってないじゃん』

『お金をドブに捨てないで』

『かわいそう助かる』

『残念な使い方じゃなくて、残念に使う方なんだよなぁ』

 

 

「は? そこはアスカちゃんみたいに慰めるところだろ。そんなんじゃモテないよ?」

 

 

『余計なお世話』

『黒猫にモテても……』

『黒猫以外には優しくしてるから大丈夫』

『てか、アスカちゃん慰めてたか?』

『語尾に?がついてたぞ』

 

 

「いや、私にも優しくしてよ!?」

 

 

『じゃあ、はい』¥550

『草』

『550円分の優しさwww』

『あのとき捨てられたお金です』¥550

『もしかして、黒猫へのスパチャボケが一番残念な使い方じゃね?』

 

 

「うっ、否定できない。てか、分かってるなら普通にスパチャしてよ」

 

 

アスカ

「ふふっ、みんな燦ちゃんのことが好きだから。きっと照れ隠しなんだよ」

 

 

「へぇ~、そうなだったんだ。にやにや」

 

 

『ちちちちげぇーし!!! 大好きだなんて思ってないし』¥550

『黒猫のことなんて好きじゃないもん! 大好きだもん!』¥550

『大好き』¥550

 

 

「ちょっ、待って! 急にそういうこと言われると、ど、どんな顔すればいいか分からなくなるじゃんかぁ」

 

 

アスカ

「あは、顔真っ赤だよ?」

 

 

「あ、アスカちゃん! それはバラさなくていいから!」

 

 

『かわええ』

『防御力0か!』

『ごめん訂正するわ。一番有用な使い方だったわ』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(231~235)

◆『キレ○』◆

 

「今日は、ましゅまろもぐもぐしていくよ」

 

 

 

 

                              

最近あった失敗談を教えて!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「失敗談? 特にないかな」

 

 

『嘘つけ!』

『失敗は恥ずかしいことじゃないんだよ』

『見栄張るな』

 

 

「嘘じゃないんだけどなぁ。私、失敗しないし」

 

 

『は???』

『私、失敗しないので』

『ド黒猫ターX』

『草』

『これまでの失敗をまとめた切り抜き見てもろて』

 

 

「失敗って認めなきゃ失敗じゃないよね? ……あっあっ、ちょっと、みんなしてキレないで!? ごめん、ごめんってば」

 

 

 

 

                              

初期と比べてツッコミ力がつよつよになったよね

これからも立派な芸人目指して頑張ってください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「や、そもそも芸人を目指してないんだが???」

 

 

『え』

『違うの?』

『ツッコミもできるボケだっけ』

 

 

「ツッコミでもボケでもないから! たとえ目指すとしても、芸人じゃなくて、美少女アイドルだから!」

 

 

『美少女、アイドル?』

『ははは。ナイスボケ!』

『流石、あるてまの芸人枠。今日もキレてるなぁ』

 

 

「いや、ボケじゃないから。みんなが普段から、私のことをどう思っているのか、よ~く分かったよ」

 

 

『だって、ねぇ』

『新年新衣装が富士山、鷹、ナスビの被りもの三点セットだった女だし』

『アイドル路線ではないのは間違いない』

 

 

「うぐっ。でっでも、あれは私のせいじゃないっていうか、運営の悪ふざけでしょ絶対」

 

 

 

 

                              

付き合って1ヶ月が過ぎてるらしいけど

そろそろアスカちゃんとの進展はあった?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「進展もなにも、それ誤爆RAINのネタだから! 分かって言ってるよね!?」

 

 

『あれってネタだったの!?』

『あの返答はガチのやつだったじゃん』

『え?』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

『え?は草』

 

 

「アスカちゃんまで悪ノリしないでよ! あのあと説明したじゃん、もー!」

 

 

『ふふっ、冗談です』立花アスカ✓

『てぇてぇ』

『で、進展はあったの?』

 

 

「……さて、次のましゅまろいこっかー」

 

 

『あ、誤魔化した』

『進展助かる』

『にやにや』

『お祝いのまろ送るね』

『報告待ってる』

 

 

「それは待たなくていいから!」

 

 

 

 

 

◆『今更もう遅い系主人公?』◆

 

「今日で一月も終わりだけど、あっという間だったね」

 

 

アスカ

「そうですね。お正月とかで忙しかったからかな?」

 

 

「それはあるかも。そのせいか分からないけど、あまりに月日が経つのが早過ぎて、なにかし忘れてる気がするんだよね。アスカちゃんは、なにか一月の間にし忘れてることってある?」

 

 

アスカ

「ん~、そうだなぁ。あっ、そう言えば、お年玉付き年賀状の当選番号の確認がまだでした」

 

 

「あぁ~、あれって忘れがちだよね」

 

 

『俺も忘れてた』

『今年も切手シートしか当たらなかったよ』

『いいなぁ。俺なんて年賀状を一枚も貰ってないのに』

『あっ』

『最近はメールで済ませる人が多いから(震え声』

 

 

アスカ

「たしかに、昔と比べると年賀状を送る人が減ってますよね」

 

 

「まぁ、メールの普及とかもあるけど、正直めんどくさいからね。仕方ないよ」

 

 

アスカ

「でも、あまり交流がない人から、一年に一度だけでも年賀状を貰うと、なんだか嬉しい気持ちになりませんか?」

 

 

「それは分かるかも。普段は交流ないけど、年賀状だけは続けてる人もいるし」

 

 

アスカ

「それに、メールにはない温かさが年賀状にはあって、文章やイラストにその人の個性が出ていておもしろいって、私は思うけどなぁ」

 

 

『分かる』

『でも、独身の俺に、結婚しました報告と子供の成長記録的な写真を毎年送るのは止めて欲しい』

『たまに来るなんでその写真選んだ的な年賀状が好き』

 

 

「あ、そう言えば。年賀状を送ってない人から年賀状が届いてたんだけど、その人に年賀状を送るの忘れてたんだった」

 

 

『あっ』

『送ってない年に限って相手が送って来るやつ』

『二日以降に年賀状が届くパターンだ』

 

 

アスカ

「もー、だめだよ燦ちゃん。そんな大事なことを忘れたら」

 

 

「うぅ、だってぇ」

 

 

アスカ

「だってじゃないよ。明日から二月なんだよ」

 

 

「きゅ、旧暦なら二月がお正月だし、大丈夫、じゃないよね。あはは……」

 

 

『旧暦知っててえらい!』

『アスカちゃんから無言の圧を感じる』

『まぁ、思い出せたんだし、送らないよりはマシってことで』

『でも、一月遅れで届く年賀状ってただの手紙だよね』

『便りがないのは良い便りっていうし(そうじゃない』

『数年ぶりに年賀状を送った相手から一月遅れで年賀状が届いたけど今更もう遅い』

『なろーの小説かな?』

『草』

『今更だけど、黒猫って年賀状を送る相手いたんだ』

 

 

「普通にいるが!?」

 

 

 

 

 

◆『恥ずかしいやつ』◆

 

「ねぇ、ゆい~。ちゅーしてぇ? 早くぅ、ちゅ~う~。ゆいぃ、ちゅ~してくれないの?」

 

 

『草』

『恥ずっ』

『誰だこいつ』

 

 

「っ、お前らが言えって送ってきたんじゃん!?」

 

 

『いや、そういう企画だし』

『先に恥ずかしい台詞を送ってって言ったのは黒猫じゃん』

『謝ればいいんですか?』

『ごめんねっ!』

『じゃあ止めれば?』

 

 

「うぐぅ、私だってやりたくないけど。これは罰ゲームなんだし、やらないと怒られるから仕方ないじゃん」

 

 

『黒猫いっつも罰ゲームしてるね』

『勝てない黒猫が悪い』

『強くなれる理由を知れてよかったじゃん』

『罰ゲームがいやって理由は草なんだが』

『てか、これは罰なのか?』

『ゆいくろを見せつけてるだけだぞ』

 

 

「いや、違うから。誤解しないで欲しいんだけど、結とはそういうんじゃないんだってば」

 

 

『え、違うの?』

『ホントでござるかぁ?』

『こんばんは。今日は楽しそうな企画をしてますね』立花アスカ✓

『ヒェッ!? あ、アスカちゃんもよう見とる(震え声』

『あぁ~あ、だから名前をアスカちゃんにしとけって言ったのに』

 

 

「あっあっ、これはそのっ、違うの!?」

 

 

『浮気現場を見られた夫か!』

『動揺し過ぎだろ』

『別にやましいことはないんだから堂々としてもろて』

『似たような恥ずかしい台詞で機嫌でも取れば?』

『ピンチはチャンスだぞ』

 

 

「な、なるほど? えっと、似たような台詞、台詞……。これかな? じゃあ、読むよ。ねぇねぇ、アスカたん。今、何色のパンツ穿いてるの? はぁはぁ」

 

 

『あっ』

『燦ちゃん?』立花アスカ✓

『チョイスが草』

『いつもの黒猫じゃんw』

『これで機嫌がよくなったら嫌なんだが』

 

 

「アスカちゃん、違うの。名前を呼ぶ台詞がこれしかなくて! みんなも、普段から私の言動が恥ずかしいみたいに言わないでくれる!?」

 

 

『だからってこの台詞は選ばないだろ。恥ずかしいやつ』

『恥ずかしい生き物図鑑があったら載ってるレベルだよ』

『自覚ないのは草』

『(/ω\)』立花アスカ✓

『ほら、アスカちゃんも恥ずかしいってさ』

 

 

「アスカちゃん!? それは台詞に対してだよね、ね!?」

 

 

『(/ω・\)チラッ ふふっ』立花アスカ✓

『どーっちどっち?』

『アスカちゃん楽しそうだし、機嫌を取るっていう目的は果たせてよかったじゃん』

『恥ずかしい思いをした甲斐はあったはず』

『黒歴史は増えたけどねwww』

 

 

 

 

 

◆『鬼の目にもリアルガチ涙?』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、今日がなんの日か知っていますか?」

 

 

「もちろん、知ってるよ」

 

 

アスカ

「よかった。この日のために、ちゃんと準備しておいたので、早速始めましょうか」

 

 

「えっ、いまから!?」

 

 

アスカ

「えっと、なにか問題でもありましたか?」

 

 

「な、ないけど。心の準備が……」

 

 

アスカ

「ん? どういうこと?」

 

 

「え、だって今日は夫婦の日でしょ。だから、その、ごにょごにょ……」

 

 

アスカ

「ち、違います!? たしかに、今日は夫婦の日でもありますが、わ、私が言いたいのは別なんです!」

 

 

「そ、そうだよね! あはは、びっくりしちゃった」

 

 

アスカ

「も、もー。燦ちゃんったら、早とちりなんだもん」

 

 

「ごめんね、今日はアレだよね。ツインテールの日」

 

 

アスカ

「それも、間違いじゃないけど……」

 

 

「頭痛の日?」

 

 

アスカ

「頭を押さえてるのは、別の意味で痛いからなんだけどなぁ」

 

 

「じゃあ、なんの日なの?」

 

 

アスカ

「節分だよ」

 

 

「節、分? あれ、でも節分って明日じゃないの?」

 

 

アスカ

「今年は暦のずれの関係で、例年よりも一日早い今日が節分なんだよ」

 

 

「へぇ~、そうだったんだ」

 

 

アスカ

「そうなんですよ。って、私も今年になって知ったんだけどね。えへへ」

 

 

「もー、それなら教えてくれてもよかったじゃん」

 

 

アスカ

「ふふっ、ごめんなさい。お詫びじゃないけど、恵方巻を用意しているので、豆まきが終わったら一緒に食べませんか?」

 

 

「うんっ、食べる!」

 

 

アスカ

「喜んでもらえてよかった。では、そろそろ豆まきしよっか」

 

 

「しよっか。鬼はそと~っ!」

 

 

アスカ

「鬼はそと~」

 

 

「福はうち~っ!」

 

 

アスカ

「福はうち~」

 

 

「鬼はごっそり逃げていく~」

 

 

アスカ

「ふふっ。ごっそりじゃなくて、こっそりだよ」

 

 

「えへへっ、そうだっけ。でも、ごっそりとか、げっそりの方が豆が効いてそうじゃない?」

 

 

アスカ

「あはは……、それは流石に鬼の目にも涙だよ」

 

 

 

 

 

◆『にゃにゃにゃ』◆

 

『ざわざわ』

『なにが始まるの?』

『公式がにゃるてまリレー配信してる裏でなにするつもりなんだ?』

『あれ、そう言えば黒猫ってにゃるてまのメンバーから外れてたよね』

『猫なのに?』

『てか、謹慎中なのに配信したらだめだろ』

 

 

「こんばんにゃー。早速だけど、ミュージックスタート!」

 

 

『こんばんにゃー』

『草』

『生にゃにゃにゃ助かる』

『公式に呼ばれなかったからってなにしてるんだよ』

『セルフ無限にゃにゃにゃ』

 

 

「にゃーにゃー、にゃにゃ、にゃ、にゃにゃにゃにゃ」

 

 

『あるてまVS.黒猫VS.ダー○ライ』

『一勢力だけ極端に弱くね?』

『普段はにゃって言わないくせに今日に限って対抗するなよ』

『急に声音変えるのはずるいwww』

『真面目ににゃにゃにゃしてもろて』

 

 

「にゃにゃ、ごほっごほっ!? ……喉乾いた」

 

 

『そりゃ一時間もにゃにゃにゃしてたらね』

『ごはんから戻ったらまだやってて草』

『これいつまで続くの?』

『公式にゃにゃにゃリレーが終わるまでかな?』

『あれって一人十分くらいだから……』

 

 

「えぇー、そろそろリスナーのみんなも飽きてきたと思います。そこで、強力な助っ人を呼んでみました」

 

 

アスカ

「はいこんにちは。バーチャルライバーの立花アスカです。よく分かりませんが、今回、助っ人として呼ばれました。それでは聴いてください!」

 

 

『おぉーっ!!!』

『アスカちゃんきちゃ』

『にゃにゃにゃかわいい!』

『ここから本編』

『黒猫、前座お疲れさま』

 

 

「前座扱い!?」

 

 

『黒猫うるさい』

『え、黒猫まだいたの?』

『アスカちゃんの配信の邪魔するなよ』

 

 

「は???」

 

 

アスカ

「にゃはは……。にゃあにゃあ落ち着いて?」

 

 

『にゃ助かる』

『で、結局この配信はなんなの?』

『さぁ?』

『黒猫の配信だぞ。考えるな、感じろ!』

『悔しい、でも感じちゃう! びくんびくん』

『いや、それは違うだろwww』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(236~240)

◆『水分補給』◆

 

アスカ

「喉の調子は大丈夫ですか?」

 

 

「ううんっ」フルフル

 

 

アスカ

「もー、昨日の配信で無理するからだよ。今日は大人しくしてないとだめだからね」

 

 

「ん~っ」ギュッ

 

 

アスカ

「ふふっ、ちゃんと傍にいますよ。なにかして欲しいことがあったら、遠慮なく言ってくださいね」

 

 

「んっ」クイックイッ

 

 

アスカ

「どうしましたか? お口? のど飴が欲しいならテーブルの上に……」

 

 

「んんっ。んん~っ」ブンブン

 

 

アスカ

「えっと、その、もしかして、……私のこれ、が欲しいの?」

 

 

「んっ」コクッ

 

 

アスカ

「も、もぅ。遠慮しなくていいとは言ったけど……。ほんとうに甘えん坊さんなんだから。……今日は特別、だよ? んっ……」

 

 

「んっ」チュッ

 

 

アスカ

「あは。か、乾燥したら大変だもんね。……もう一回、えっと、水分補給、する?」

 

 

「ん!」コクコク

 

 

 

 

 

◆『1周回ってこんばんにゃー』◆

 

「こんくろ、こんくろ、こんくろー。あるてま2期生の黒猫燦にゃ。あっどうも、あっどうも!」

 

 

『こんばんny、あれ?』

『あーもんど?』

『だから拾い食いはだめだってあれほど言ったのに!?』

『病院行ってもろて』

『配信間違えました』

 

 

「間違ってないから!? ちょっと気分転換に挨拶変えただけじゃん」

 

 

『こんくろー』

『挨拶は気分で変えちゃだめだろ』

『↑にわちゃん……』

『そう言えばその日の気分で挨拶が変わる1期生がいたね』

『こんゆいーのパクリ?』

 

 

「ぱ、パクリじゃなくて、リスペクトだし……。って、そんなことよりどうだった? この挨拶もいいと思わない?」

 

 

『パクリは草』

『リスペクトって言えばなんでも許されると思ったら大間違いだからな』

『う~ん』

『インパクトが足りない』

『可愛さも』

『あと胸』

 

 

「胸は関係ないが!? もー、注文の多いリスナーだなぁ。じゃあ、別の挨拶も試してみるから、みんなはなにかリクエストある?」

 

 

『きりんリスペクトでこんねこ~』

『漆黒の猫に抱かれろ!』

『中二感あって好き』

『ただの黒猫』

『しかも抱かれる側だし』

 

 

「ん~、あっこれなんかリスナー好みでよさそう。ねっこねっこにゃー♪ みんなのハートにねこねこにゃー♪ お笑い(えがお)届ける黒猫燦ねこ~♪ 黒猫さんって覚えてラブねこっ♪」

 

 

『腹筋壊れるwww』

『語尾がねこになってるぞ』

『かわっ、かわっ、かわいそう』

『頭大丈夫? あ、元からか』

『つお薬』

『ごめん。これからもっと優しくするね』

 

 

「や、なんでこんな反応なの? Vtuberの挨拶ってインパクトあってなんぼだよね。てか、普段にゃって言えっていうくせに、言ったら言ったで文句言うとかめんどくさいなーもう」

 

 

『くせが強すぎるんじゃ』

『あとで振り返って恥ずかしくなるやつ』

『インパクトはあったけど、見てるこっちが恥ずかしくてそっ閉じするんよ』

『黒歴史になるから止めとけ』

『いや、語尾の問題じゃないから』

『私は好きだけどなぁ』立花アスカ✓

『アスカちゃんもか!?』

 

 

「ほらっ、アスカちゃんも称賛してるんだよ。間違いないって。アスカちゃん、今度コラボするときに、一緒にこの挨拶しようね!」

 

 

『えっと、私はちょっと……。その、遠慮しておきます』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃん!?」

 

 

『断られてて草』

『お世辞って知ってる?』

『社交辞令です』

『アスねこ解散か?』

『やっぱり挨拶はシンプルが一番なんだよなぁ』

『お前のその挨拶は、我王の挨拶と同レベルだぞ。冷静になれって』

 

 

「我王と、同レベル??? ……はい、こんばんにゃー。あるてま2期生の黒猫燦にゃ。配信遅れちゃってごめんね。今から雑談していくよー」

 

 

『は?』

『なかったことにするな!』

『黒歴史から逃げるな』

『てか、我王は泣いていい』

『こんくろー』

『ねっこねっこにゃー』

『誰もこんばんにゃーって返してなくて草』

 

 

 

 

 

◆『こんなお風呂は、いやだ』◆

 

『アスカちゃんはいないの?』

『てぇてぇください』

『黒猫一人だと不安になる身体になっちまった』

『身体がアスねこを求めている』

『アスねこを摂取しないと禁断症状が……』

『ヤバい薬みたいで草』

 

 

「散々な言われようなんだが。……まぁ、いいけどさ。アスカちゃんならお風呂だよ。今、アスカちゃんはお風呂に入ってるよ」

 

 

『ガタッ!?』

『大事なことなので二回言いました』

『はやく中継つなげ』

『事後ですか?』

『お風呂で配信してくれてもええんやで?』

 

 

「えぇ~。もー、そんなに私の入浴シーンが見たいの? みんなのえっち」

 

 

『あ、結構です』

『まな板や洗濯板見てもなぁ』

『黒猫の裸見るくらいなら自分の裸見るわ』

『お風呂じゃなくて洗い物なんだよなぁ』

『健全すぎてミャーチューブくんもBANしないだろ』

『てか、お前に言われたくない』

 

 

「ぐぬぬっ……。あっ、そうだ。……これでお風呂っぽくなった? ほれほれ、美少女の入浴シーンやぞ。口ではあーだこーだ言ってたけど、ほんとは見たかったんでしょ? ほらほら、照れてないでなにか言ったらどうなのさ?」

 

 

『リバーブで草』

『美少女? あぁ、アスカちゃんのことか』

『小学生の娘をお風呂に入れるお父さんの気持ちなんだが』

『シャンプーハット似合いそう』

『一人で入れるの? アスカままと一緒にお風呂入って来てもええんやで』

 

 

「子供じゃないし、一人で入れるが!?」

 

 

『ホントでござるかぁ?』

『嘘ヤメナ―』

『じゃあ、一人でも寂しくないようにぞうさんジョウロ置いとくね』

『俺はひらがな勉強するやつあげる』

『泳ぐ金魚もいるよね?』

 

 

「だから、子供じゃないんだが!? お風呂のおもちゃも要らないから!」

 

 

『アヒルさん、……いらないの?』立花アスカ✓

『アスカちゃんもお風呂からよう見とる』

『草』

 

 

「アスカちゃんまで!? もーっ!」

 

 

『まぁまぁ、落ち着けって』

『カルシウム足りてないぞ』

『ついでにおπも』

『つ牛乳』

『こ、これはお風呂上がりの牛乳だから。た、他意はないから(震え声』

 

 

「え、みんなもお風呂に入りたくなった? じゃあ、特別に私がお風呂を用意してあげる。お湯の代わりにコンクリートを詰めるお風呂なんだけど、遠慮せずゆっくり浸かって休んでいってね」

 

 

『ヒエッ』

『それって永眠じゃ……』

『東○湾はいやだ○京湾はいやだ!』

『昭和のヤ○ザか!』

『そんな脅しきょうび聞かないけどホントにJKなの?』

 

 

「ん、なにか言った?」

 

 

『で、アヒルさんは?』

『しーっ、消されるぞ』

『あ、いえ。やっぱりなんでもないです』

 

 

 

 

 

◆『モノマねこ』◆

 

 

                              

得意なモノマネってなに?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「モノマネかぁ。アスカちゃんはなにか持ちネタとかってある?」

 

 

アスカ

「わ、私ですか!? え、えっと、ではモノマネするので、誰のマネなのか当ててください」

 

 

「おっけー。それじゃあ、アスカちゃんのモノマネまで、3、2、1、どうぞ!」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あれ、アスカちゃん? もう始まってる?」

 

 

『???』

『サイレントモノマネ?』

『音声トラブルかも』

 

 

アスカ

「こんばんにゃ~~~~!!!!!!」

 

 

「にゃっ!?」

 

 

『ビックリした』

『耳ないなった』

『なんか懐かしいというか既視感が……』

『黒猫の初配信?』

『それだ!』

 

 

アスカ

「はい、正解です。燦ちゃんの初配信のモノマネでした」

 

 

「いや、アスカちゃん!? なんで私の、それも初配信のモノマネなのさ!?」

 

 

アスカ

「印象に残っていたので、つい……。だめ、でしたか?」

 

 

「だめじゃないけど……、ほら、他にもっと私を代表する名台詞あるじゃん」

 

 

『え?』

『迷台詞ならたくさんあるね』

『例えば?』

 

 

「例えば? えと、えっと……。そっそんなことより、モノマネの話だよ! アスカちゃん、他にモノマネできないの?」

 

 

アスカ

「え、えっと、すみません。他にはできないかな。燦ちゃんは、どうですか?」

 

 

「私? う~ん、ねこの鳴きマネとか?」

 

 

『にゃ~ん』

『にゃって言ったり言わなかったりしろ!』

『ねこの鳴きマネwww 芸人なんだからかわい子ぶるなよwww』

 

 

「可愛い子ぶってないが??? 可愛い子ぶるまでもなく可愛いし。てか、芸人じゃないから」

 

 

『じゃあ、得意のまな板のモノマネして?』

『草』

『いつもやってる壁のモノマネも見たい』

 

 

「したことないんだけど!?」

 

 

『え、そんなにぺったんこなのに?』

『モノマネ中じゃなかったの!?』

『ごめん。モノマネと勘違いしちゃった』

 

 

「は? まな板でも壁でもないが??? ねぇ、アスカちゃんもなにか言ってあげてよ」

 

 

アスカ

「えっ!? そのっ、ばっ、ばいんばいんだが!」

 

 

『草』

『似てる』

『出た、名セリフ!』

『他にもモノマネできるじゃんwww』

『アスカちゃんが言うと煽ってるようにしか聞こえないよね』

 

 

「むぅ~」

 

 

アスカ

「ふふっ、ごめんなさい。よかったら、モノマネのお手本をみせてもらってもいいですか? ね、お願い?」

 

 

「……仕方ないなぁ。燦ちゃん好き好き、ちゅっちゅ。大好きだよ」

 

 

アスカ

「???」

 

 

『???』

『誇張しすぎたモノマネかよ!』

『アスカちゃんも困惑してて草』

『急にどうした? 拾い食いはだめだよ』

『誰のモノマネ?』

 

 

「……アスカちゃんのモノマネ」

 

 

アスカ

「あっ、そのっ、はい。いいと思いますよ?」

 

 

『いいと思う(似てるとは言わない)』

『素人モノマネかな?』

『予選落ちしそう』

『似てる似てない以前に欲望だだ洩れで草』

『お前は大人しく猫のモノマネしとけ』

 

 

「にゃ~ん」

 

 

 

 

 

◆『うるさいわ!』◆

 

『8888』

『しゅき』

『アーカイブ残らないのが残念』

 

 

「……ふぅ、次はなに歌おうかな。みんなはリクエストある?」

 

 

『うるさいわ』

 

 

「は? いや、うるさいはちょっと酷くない? たしかに音量調整は下手だったかもしれないけどさ」

 

 

『???』

『リクエスト聞かれたから答えただけだが』

『うるさいわっていう曲、知らないの?』

 

 

「え? ……はぁぅ?!」

 

 

『あっうん。勘違いは誰にでもあるもんね(生温かい目』

『草』

『これが共感性羞恥か(違う』

 

 

「うぅ~っ、恥ずっ。もっと早く言ってよ」

 

 

『曲名だって分かる流れだったじゃん』

『空気読んで』

『アーティスト名と曲名で、リクエストしてもらえばよかったかもしれませんね』立花アスカ✓

 

 

「うん、次からはそうするね。じゃあ、もう一回聞くけど、私が知ってそうで歌って欲しい曲ある?」

 

 

『Sun hello』

 

 

「Sunさんの、Hello? ちょっと聞いたことないんだけど、それってどんな曲?」

 

 

『???』

『黒猫くんさぁ、わざとやってる?』

『海外ニキも困惑してるぞ』

『なんでそのコメントを選んだの?』

『燦ちゃん。今のは曲名ではなくて、ただの挨拶です』立花アスカ✓

 

 

「………………」

 

 

『あっ、うるさいわかけて誤魔化した』

『黒猫とは、愚かさとは見せつけられた気分』

『流石黒猫。俺らとは頭のできが違うな』

『問題はありすぎだけどね』

『草』

 

 

「っ、うるさいうるさいうるさい!」

 

 

『それはくぎ○う』

『耳キーンなった』

『うるさいわwww』

『アーカイブ残さなくて正解だったな』

『でも、俺らの記憶には残るけどね』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(241~245)

◆『子育ても育成のうち』◆

 

アスカ

「燦ちゃんは甘すぎます。小さい頃からちゃんとしつけないと、将来、この子のためになりません! 考え直してください」

 

 

「そんなことないって。まだ小さいんだから、厳しくしたら可哀想だよ」

 

 

『痴話喧嘩やめなー』

『今北。どういう状況?』

『モンスターの育成方法で争ってる』

『いや、二人で争ってないでモンスターを戦わせてもろて』

『てぇてぇ』

 

 

アスカ

「でも、燦ちゃんがたくさん甘やかすから、昨日トレーニングサボったんだよ」

 

 

「違うよ。アスカちゃんが厳しくするから、トレーニングがいやになってサボったんだって」

 

 

アスカ

「燦ちゃんが……」

 

 

「アスカちゃんが……」

 

 

『教育ママとあまあまパパ?』

『うちの両親を思い出すんだが』

『俺は逆だったなぁ』

『私のために争わないで!』

『えーん、俺の思ってたゲームと違うよー』

 

 

「昨日、失敗したときに叱ったんだから、今日は優しくしてあげよう? お願い、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「……もー、甘やかすのは今日だけだからね」

 

 

「うん、ありがとう! よしよし、良かったね~」

 

 

『で、今日のエサがちょっとだけ豪華な肉になったと』

『厳しくしてたらなエサなんだったの?』

『魚』

『それって厳しい、のか?』

『魚好きだから俺なら嬉しいけど』

『くっ、なんて厳しいんだ。肉、肉をもっとくれ……』

 

 

「アスカちゃん、見てみて! ほら、私たちの子すごいよ!」

 

 

アスカ

「はいっ、これならきっと優勝できますね! がんばれ、がんばれ!」

 

 

「……あっ、やったぁ!!!」

 

 

『がんばれっ! がんばれっ!』

『やったー!!!』

『優勝だ、優勝だ、優勝優勝優勝だ!!!』

『めっちゃ運ゲーで草』

『なんであの命中率で当たるの???』

『対戦相手は泣いていい』

『ス○ロボで0と100以外は信じちゃだめって教わっただろ。つまりそういうことだよ』

『このステータスで勝てるのはすごい』

 

 

アスカ

「この子が最後まで頑張れたのは、燦ちゃんが、この子の心の支えになってくれたからだよ」

 

 

「ううん、きっとアスカちゃんの教育がよかったからだって」

 

 

アスカ

「……ふふっ。どちらにせよ、私たち二人の自慢の子だね」

 

 

「うん! これからも二人で子育て頑張ろうね!」

 

 

アスカ

「もちろんです。二人で一緒に、立派な子に育てましょうね!」

 

 

『てぇてぇ』

『これって子育てゲームだっけ?』

『あの、魔物ファームはモンスター育成バトルゲームなんですが……。あっ、いえ。なんでもないです』

『いいなぁ、俺も○エゾーになって二人に育てられたい』

『俺も。ス○ゾーになってバトルで妖精たんをなめたりキスしたりしたいお』

『通報しました』

『なんでや!?』

 

 

 

 

 

◆『おふとんぬくぬく』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、いつまで寝てるんですか? 朝ですよー」

 

 

「ん~、あと5時間」

 

 

アスカ

「ふふっ。そんなに寝てたら、まぶたがくっついて開かなくなっちゃうよ」

 

 

「んにゅ~、それもいいかも~」

 

 

アスカ

「もー、よくないよ。ほら、起きて」

 

 

「や~。そんなこと言わないで、アスカちゃんも、一緒に寝よ?」

 

 

アスカ

「え、でも……」

 

 

「今日はお布団の日なんだよ。だから、アスカちゃんも、お布団でぬくぬくしようよ~」

 

 

アスカ

「あっ、燦ちゃん。分かりました。分かったので、スカート引っ張らないで……」

 

 

「えへへ、いらっしゃい」

 

 

アスカ

「もぅ、5分だけだよ。……お邪魔します」

 

 

「え~、お邪魔するの?」

 

 

アスカ

「ふふっ。ん~、どうしようかなぁ。……えいっ」

 

 

「ひやっ!? 手、冷たいよ。んっ、おなかはっ、……っ、もぅ。アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「えへへ。目、覚めましたか?」

 

 

「……まだかも」

 

 

アスカ

「もぅ、燦ちゃんったら。……あと5分だけだよ」

 

 

 

 

 

◆『バレンタイン計画?』◆

 

 

                              

バレンタインの予定は?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

アスカ

「私は、家族や友人にバレンタインチョコをプレゼントする予定です。燦ちゃんはどうですか?」

 

 

「私はアスカちゃんからチョコレートを貰う予定だよ」

 

 

アスカ

「ふふっ、もちろん燦ちゃんの分も、ちゃんと用意しておくね」

 

 

『てぇてぇ』

『義理でいいから俺も欲しい』

『チ○ルチョコでいいからください』

『麦○ョコ一粒でも可』

『黒猫くんさぁ』

『いや、お前もあげるよ!』

 

 

「わ、私はほら。食べる専門だから……」

 

 

アスカ

「燦ちゃんがやる気なら、お手伝いしますよ?」

 

 

「……か、考えとくね」

 

 

『おい』

『考えとく(やるとは言ってない』

『まぁ、黒猫の手作りチョコで犠牲者が出るよりはいいんじゃね』

『ブラックチョコ(真っ黒こげ)』

『スパイシーチョコ(カレー味)』

『カレーのルウやんけ!?』

 

 

「お前らな!? チョコくらい私だって作れるからね!?」

 

 

アスカ

「そ、そうだよね。因みに、湯煎のやり方は知ってるよね?」

 

 

「も、もちろん。知ってるし。えっと、チョコをお湯でとかすんだよね?」

 

 

『流石に知ってるか』

『疑ってごめんね』

『お湯にそのまま入れてそう』

『草』

『流石にそれは……、いや、でも……』

『黒猫ならありえそうで怖い』

 

 

「バカにしてる? バカにしてるよね??? 分かった。手作りチョコを作って、証明すればいいんでしょ!」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。怪我とか、火事とか、もしものことがあるし、手作りするなら一緒に作ろう? ね?」

 

 

「むぅ~っ、信用してくれないの?」

 

 

アスカ

「ううん、ちゃんと信用してるよ。でも、それ以上に燦ちゃんのことが心配なの。だから、手伝わせて欲しいな? ね、だめかな?」

 

 

「……うん、分かった。アスカちゃんに心配かけたくないもん。……ありがとう、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「どう致しまして。頼ってくれて嬉しいです」

 

 

『よかった』

『(失敗するって)信用してる。黒猫のこと(だからまともに作れるか)が心配ってことでおっけー?』

『あながち間違いではないな』

『アスカちゃんはそんなこと言わないよ(思ってないとは言ってない』

『なんにせよ、どんなチョコに仕上がるか、バレンタインが楽しみだなぁ』

 

 

 

 

 

◆『おかしくないよね』◆

 

 

                              

2月12日はブラジャーの日なんだって!

あ、ごめん

黒猫には関係のない日だったよね(笑)

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「……、……、……、は???」

 

 

『顔芸すな!』

『自分で選んだましゅまろだろwww』

『自虐かな?』

『かまってちゃんかよ』

『草』

 

 

「はぁ。ブラジャーくらいしてるに決まってるじゃん。バカなの?」

 

 

『は?』

『ブラジャーする意味ある? ないよね。バカなの?』

『ブラジャーしてるっていうなら、正しい干し方知ってるか?』

 

 

「……し、知ってるし」

 

 

『声震えてるぞ』

『間があったね』

『これは知らないな』

『燦ちゃんはあまり家事をしないので……』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

『それもそっか』

 

 

「そうだよ、知らないよ。悪い! でも、干し方知らなくたって、ばいんばいんだからブラジャーはしてるの! ばいんばいんだからね!」

 

 

『開き直るな!』

『なんで二回言った』

『まぁ、知らなくても付けることはできるからおかしくないけど』

『そうだね、子供用のスポブラしてるもんね』

『じゃあ、ブラジャーの色教えて?』

 

 

「は? いや、なんでそうなるのさ」

 

 

『言えないってことはしてないってことじゃん』

『あぁーあ。嘘つきはだめなんだぞ』

『証拠を求む』

『色も言えないなんて妙だな』

『証拠不十分で有罪』

 

 

「っ、いや、でも……」

 

 

『やーい、嘘つき~』

『黒猫ならブラジャーじゃなくて絆創膏で十分だろ』

『スポーツブラは恥ずかしくないぞ』

『ちっぱいはステータスだ希少価値だって言うし誇ってけ』

『もしかしてサラシ派?』

『やっぱりしてないんだろ』

 

 

「してるが!? っ~!!! ……ろ」

 

 

『なんて?』

『ミュートやめてもろて』

『ミュート助からない』

『もっと大きな声で言わないとだめだよ』

『がんばれ!』

 

 

「っ、黒のえっちぃやつ!」

 

 

『淫猫じゃん』

『えちちちちちちちち』

『黒のえっちぃブラジャー(AAAサイズ)』

『ふ~ん、つまりパ○ツも黒のえっちぃやつなのか』

『がたっ!?』

 

 

「ち、違うから!? 勝手に決めつけないでくれる!?!?」

 

 

『え、上下バラバラなの?』

『黒猫は気にしないタイプか』

『セットじゃないのはちょっと……』

『バラバラは解釈一致』

『どうせ寝ぼけて違うの選んだんだろ』

 

 

「そういうファッションだから!? おしゃれなのっ! ね、アスカちゃん!」

 

 

『えっと、まぁ。はい』立花アスカ✓

『アスカちゃんを巻き込むなよwww』

『めっちゃ困惑してる』

『昔、上下間違ってるよって言ったら怒られたけど。そういうことだったのか』

『たしかに、揃えないのが多数派って聞いたことがあるような……?』

『俺、男だけど付けるときはちゃんと上下揃えてるぞ』

『だよな、それが普通……ん?』

『男だってブラジャーする時代なんだし、黒猫がしててもおかしくないよね!(おめめぐるぐる』

 

 

「その納得の仕方はいやなんだが!?」

 

 

 

 

 

◆『味見すりゅ』◆

 

「できたぁ!」

 

 

アスカ

「はい、お疲れさまでした。明日のバレンタインが楽しみですね」

 

 

「うん! 見た目はちょっと悪いかもだけど、大事なのは気持ちと味だもんね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。あっ、そう言えば、余ったチョコレートがあるのですが、よかったら味見してみますか?」

 

 

「いいの?」

 

 

アスカ

「もちろんだよ。はい、あ~ん」

 

 

「あ、あーん。ん~、おいしぃ~っ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃんが頑張ったからだよ。よくできました、えらいえらい」

 

 

「えへへ、ありがと。でも、上手くいったのは、アスカちゃんのおかげだよ」

 

 

アスカ

「ううん、私は少し助言しただけだよ。でも、そう思って貰えたなら、お手伝いした甲斐があったかな」

 

 

「うんうん。……ねぇ、アスカちゃん。余ったチョコレート、もうないの?」

 

 

アスカ

「あは、燦ちゃんは本当にチョコレートが好きだよね。でも、ごめんなさい。余ったチョコレートはもうないんです」

 

 

「そっかぁ。じゃあ、明日までお預けかぁ……」

 

 

アスカ

「そんなにじっと見詰めても、これは明日の分なので、まだ食べちゃだめですよ」

 

 

「んんぅ~」

 

 

アスカ

「もー、しょうがないなぁ。ちょっとはしたないけど、ボウルに取り残しのチョコがあるので、……はいどうぞ?」

 

 

「あ、アスカちゃん。チョコを付けた指を舐めるのは、えと、流石に恥ずかしいと言うか……」

 

 

アスカ

「大事なのは、気持ちと味。なんだよね?」

 

 

「たったしかに、さっきそう言ったけど……。あぅ、うぅ~っ。……あ、はむっ」

 

 

アスカ

「どう、かな? おいしい?」

 

 

「んっ。……さっきのより、おいしいかも」

 

 

アスカ

「あは、嬉しい。……よかったら、もう一味見いかがですか?」

 

 

「……すりゅ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(246~250)

◆『ハッピーバレンタイン』◆

 

「えへっ、えへへ。一緒に作ったやつだけど、アスカちゃんからバレンタインチョコ貰っちゃった」

 

 

『裏山』

『てぇてぇ』

『俺の分は?』

『ずるい』

『どうせ義理チョコか友チョコだろ』

 

 

「違うやい! 正真正銘、本命チョコだが!!!」

 

 

『ホントでござるか?』

『ちゃんと確認した?』

『えっと、ごめんなさい。そのチョコは本命では……』立花アスカ✓

 

 

「……え?」

 

 

『ぷーくすくす』

『ざまぁ』

『いつから本命だと錯覚していた?』

『あぁーあ。浮気ばっかりしてるから』

『ねぇ、今どんな気持ち? 本命だと思ってたら義理で、ねぇどんな気持ちなの?』

 

 

「あああアスカちゃん!? え、嘘でしょ。冗談だよね!」

 

 

『冗談じゃないんだよなぁ』

『現実見てもろて』

『本当ですよ』立花アスカ✓

 

 

「……」

 

 

『あ、死んだわ』

『成仏しろよ』

『流石に可哀想になってきた』

 

 

「うっ、ぐすっ、な”ん”て”。どうしてなの……。っ、アスカちゃんから、メール?」

 

 

アスカ

『もー、ちゃんと冷蔵庫の中を見てないでしょ?

 本命のチョコ、手渡しは恥ずかしいから、こっそり入れて置いたのに。

 受け取ってくれないなら、私が食べちゃうからね』

 

 

「冷蔵庫の中っ!? ……あった! アスカちゃんの本命チョコ!!!」

 

 

『サプライズよかったね』

『めっちゃ喜んでて草』

『いいから、はよ戻って来い』

 

 

「ただいまっ! ねぇねぇ、見て。これがアスカちゃんから貰った本命チョコだよ! もったいなくて食べれないんだけど、どうしたらいいと思う!?」

 

 

『自慢助からない』

『食べてもろて』

『家宝にすれば?』

『もぅ、……恥ずかしいよ』立花アスカ✓

『どっちもかわいいなぁ』

『何はともあれ、ハッピーバレンタインになってよかったね』

 

 

「えへへ、うん! アスカちゃんも、みんなもありがと。ハッピーバレンタイン!!!」

 

 

 

 

 

◆『猫なんだが!?』◆

 

 

                              

そろそろホラーゲームやらない?

やりたいよね?

くろねこだんだんホラゲーしたくなる

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「やらないしならないから」

 

 

『えぇー』

『やらないか?』

『やだやだやだ! ホラーゲームやるの!!!』

『ばぁさんや、ホラゲー配信はまだかいのぉ』

『さっきやるって言ってたでしょ? д゚)チラッ』

(/boxbgcolor)

 

 

「駄々こねてもやらないからね」

 

 

《boxbgcolor:#f3f3f3》

『お金、お金あげりゅからぁ』¥10,000

『これで足りる?』\500

『ホラゲ代と悲鳴たすかる代』\1,000

 

 

「お、お金の問題じゃないし……」

 

 

『お金で心揺さぶられるなよwww』

『じゃあ、どうしたらやってくれるの?』

『黒猫の悲鳴を聴かないと病気の息子が……』

『因みに病名は?』

『働きたくない病』

『草』

 

 

「それは病気じゃないんだが!? ……はぁ、仕方ないなぁ。きゃ~っ、幽霊ちょ~こわ~い。はい、これでいい?」

 

 

『悲鳴助かる』

『ぶりっ子!?』

『かわいい』

『きゅんです』

『もう一回やって?』

 

 

「あぅ。お前らな、なんで変なところばっかり褒めるのさ。……恥ずっ、やらなきゃよかった。やっぱ今のなし!」

 

 

『あり!』

『過去は変えられない』

『思い出として、心のアルバムにしまっておくね』

『永久保存版』

『末代まで残しておく』

 

 

「いや、忘れてよ!? あぁもう、忘れろビーム! はい、これでみんな忘れた忘れた!!!」

 

 

『忘れろビームwww』

『か、かわいい!』立花アスカ✓

『黒歴史増やしてどうするん?』

 

 

「ぐぬぬっ、こうなったら100トンハンマーで殴るしか……」

 

 

『昭和のギャグアニメか!』

『忘れろビーム(物理)』

『頭ないなるわ』

『そもそも黒猫が持てないから……』

『黒猫「お前が当たりに来るんだよぉ!!!」』

『てか、記憶以外もなくなるんだが!?』

 

 

「じゃあ、忘れてくれる? うん、ありがとう」

 

 

『答えは聞いてないですね。分かります』

『あっはい。覚悟の準備はできてません』

『……あれ、黒猫燦ってだれだっけ?』

『はっ!? どうも初見です』

『ここはどこ、私はだれ?』

『初めまして、ですよね?』立花アスカ✓

『チャンネル登録ボタン押しますね』

 

 

「あっあっちょっと!? みんな忘れすぎなんだって! あと、それを押したら登録解除になっちゃうから、絶対に押しちゃだめだから!!!」

 

 

『押すなよ、絶対に押すなよ』

『いや、押せよ!』

『じゃあ俺が押す』

『どうぞどうぞ』

『ダチョウやんけ』

『ダチョウだったのか』

『私だ』

『お前だったのか』

 

 

「猫なんだが!?」

 

 

 

 

 

◆『岩ないで』◆

 

『今北。なにしてるの?』

 

 

「いらっしゃい。今は岩を見てます」

 

 

『???』

『岩を見てるんだよ』

『言わせんなよ』

『岩だけに???』

『面白いのか?』

 

 

「……ユニーク?」

 

 

『あっはい』

『山とかたき火の親戚かなにかなの?』

『なんでこんなゲー無しかやらないの、この猫は』

 

 

「私だって好きでやってる訳じゃないし。にわ先輩から貰ったから、仕方なくやってるだけなんだが」

 

 

『草』

『にわちゃんかぁ』

『ネタ提供ありがとうナス』

『これってパワハラだよねぇ?』

『後輩は辛いね』

 

 

「……ノーコメントで」

 

 

『セウトかな』

『まぁ、プレゼントしたけど強制してないだろうし』

『にわちゃん、ほんとに配信するとは思ってないと思うぞ』

『いまごろお腹抱えて笑ってそう』

『あれ、このゲームってマルチできるの?』

 

 

「え、嘘? ……ホントだ。えっえっ、マルチってなにするの? このゲーム、岩見るくらいしかできないよね?」

 

 

『岩の見せ合いっことか?』

『マルチで岩自慢www』

『すごく、大きいです』

 

 

「……今度、アスカちゃんを誘ってみようかな?」

 

 

『やめてもろて』

『道連れにするなよ』

『アスカちゃん逃げて!?』

『燦ちゃんが一緒なら……。が、がんばります』立花アスカ✓

『岩を見るだけなのに、頑張らないといけないゲームって……』

 

 

「それは言わないでよ。むなしくなるじゃん」

 

 

『岩だけに?』

 

 

「は???」

 

 

 

 

 

◆『空気よめ』◆

 

「今日は空気を読むゲームをします」

 

 

『え、空気読めたの?』

『空気は吸うものだぞ』

『今日は空気を読んで流行のゲームをするのか』

『やめなー。恥かくだけだよ』

『黒猫にはまだ早い』

 

 

「は? 空気くらい読めるが??? えっと、ホームランを打ったら手術を受ける話だから、ホームランを打てばいいんだよね。簡単、かんたん!」

 

 

『あぁーあ』

『バントしてて草』

『ホームランって知ってる?』

『バントホームランを狙ってたんだよ、きっと』

『萌えろプロ野球かな?』

『空気読む以前の問題だろ、これ』

 

 

「違っ、ちがうんだって。操作したけど、思ったように動かなかったの! 私じゃなくて、ゲームが空気を読んでくれなかったんだって!」

 

 

『ゲームのせいにするな』

『黒猫が操作下手なだけだろ』

『くそざこですねぇ』

『くそざこよわよわ』

『つまりKY』

 

 

「は??? KYじゃないから。次、次で証明するから! ちゃんと見てろよ、お前ら!」

 

 

『よし、じゃあ証明してみせろ!』

『黒猫の、ちょっといいとこ、見てみたい』

『……なんで堂々とパ○ツ見るん?』

『草』

『見たいのは○ンツじゃなくて空気読むところなんだが』

『いや、芸人的な意味で空気を読んだ可能性も微レ存?』

 

 

「え、いやだって。電車に乗ってて、目の前の女性が足開いてたら、普通、空気を読んで見るよね?」

 

 

『それは空気を読むとはいわん』

『普通とは……』

『さすくろ!』

『俺らにできないことを簡単にやっちゃうだもんな』

『思考がおっさんなんだよなぁ』

『女同士だからセー、いやアウトだよ!』

 

 

「えぇー。そんなこと言うけど、みんなもこの状況になったら見るよね? どんなパ○ツ穿いてるのか。こんな絶好のチャンスがあったら、気になったりしないの?」

 

 

『……ノーコメントで』

『コメントはできないけど察してくれ』

『ん? つまり、黒猫のパンツなら見てもいいと?』

『え、まじ!?』

『私、気になります!』

 

 

「や、なんでそうなるのさ!?」

 

 

『空気を読んだ結果?』

『そういう流れかなって思って』

『俺らが空気読みしてどうするん』

『でも言うじゃん。P2を見ていいのは、見られる覚悟のあるやつだけだ! って』

『おいバカやめろ。せっかくの名セリフが……』

『いいから、どんなパ○ツ穿いてるかだけ教えて?』

 

 

「言わないが!? 教える訳ないじゃん!」

 

 

『教えてくれないの?』

『逆になんで?』

『空気読みなー』

『うわ、空気読めないやつ』

『そういうとこやぞ』

『俺らは空気読んだんだから次は黒猫の番だろ』

 

 

「は? いや、だって、どう考えてもおかしいでしょ!?」

 

 

『おかしくないが?』

『ちょっと何言ってるか分からないwww』

『俺は黒だぞ』

『ほら、俺くんも言ったんだから黒猫くんも言いなー』

『分かってるよね?』

 

 

「言わないからね!? それならお前らにKYだって思われる方が百万倍マシだし!」

 

 

『じゃあ黒猫はKYということで』

『K(かわいい)Y(イエロー)か』

『いや、際どい黄色かもしれないぞ』

『KY助かる』

『……ふぅ』

 

 

「違うが!? あぁーもー、アスカちゃんも見てる可能性あるんだから、お前らこそちょっとは空気読め!」

 

 

『はーい』

『手遅れと言うか、今更では?』

『あはは……。えっと、こんばんにゃー』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とるwww』

『なるほど。一番空気を読めていたのは黒猫の嫁だったのか……』

『因みにアスカちゃん、今日のパンツの色は……』

『↑少し、頭冷やそうか?』

『パン○めくれぇ!』

『パン○見たいのに○ンツめくってどうするwww』

『↑空気読めてなくて草。ただのネタやぞ』

 

 

 

 

 

◆『えーじゃないか、くろねこだもの』◆

 

「暇だし、つぶやいたーでエゴサしようかな?」

 

 

 

カリカリのノミ/@xxxxxx

黒猫ってやっぱりBだよね                     

みんなはどう思う?                        

#黒猫燦

@  ↺  ♡  …

Reply to @xxxxxx

 

 

 

『A説もあると思います』

『いや、アレでAはないだろ』

『BよりのAとか?』

『絶対Aだって

 小っちゃいこと気にする繊細なところあるし

 見たら分かるだろ』

 

 

「ぐぬぬ、また私の胸の話してるし」

 

 

 

カリカリのノミ/@xxxxxx

黒猫ってやっぱりBだよね                     

みんなはどう思う?                        

#黒猫燦

@  ↺  ♡  …

Reply to @xxxxxx

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm
25m

Replying to @xxxxxx

ばいんばいんだが???  

@  ↺  ♡  …

 

 

 

カリカリのノミ/@xxxxxx

は?                               

黒猫から謎リプ来たんだが???

@  ↺  ♡  …

Reply to @xxxxxx

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm
4m

Replying to @xxxxxx

え、いや、さっき私の悪口言ってたじゃん

@  ↺  ♡  …

カリカリのノミ/@xxxxxx
3m

Replying to @kuroneko_altm

たしかに血液型を勝手に決めつけたのは謝るけど

別に悪口じゃないし

てか、ばいんばいんってなんの話?

@  ↺  ♡  …

 

 

 

「血液、型? ……すっ」

 

 

『ツイートは削除されました』

 

 

……

…………

………………

 

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん? 枕に顔を埋めて、どうかしたんですか?」

 

 

「うぅ、聞かないで。……穴があったら入りたい」

 

 

アスカ

「辛いことがあったなら、胸、貸そうか?」

 

 

「う~う~!」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? 胸を貸すとは言ったけど、ぽかぽかたたくのは止めて欲しいかな。えっと、聞いてますか。燦ちゃん?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(251~255)

◆『赤ずきん燦ちゃんSOS』◆

 

「今度、コラボで絵本の朗読をすることになったんだけど。アスカちゃんがよかったら、練習に付き合ってくれる?」

 

 

アスカ

「もちろん構いませんよ。因みに、なんの絵本を朗読するんですか?」

 

 

「赤ずきんちゃんだよ」

 

 

アスカ

「赤ずきんちゃんですか。今からコラボが楽しみですね」

 

 

「ありがとう。じゃあ、私が赤ずきんちゃんの台詞を読むから、アスカちゃんはそれ以外をお願いね」

 

 

アスカ

「はい、任せてください!」

 

 

「………………こんな感じかな。ねぇ、どうだった?」

 

 

アスカ

「ん~、よかったと思いますよ。ただ、強いて言うなら、終盤の緊迫感が伝わるように、もう少し台詞に感情を込めた方がいいかもしれませんね」

 

 

「そうかな? ……たしかに言われてみると、ちょっと照れがあって緊張感に欠けてたかも?」

 

 

アスカ

「意外と朗読は難しいですからね。では、時間もありますし。感情を込める練習を兼ねて、少しアレンジを入れて、このシーンからもう一回やってみましょう」

 

 

「アレンジ? まぁ、アスカちゃんが言うなら、取り敢えずもう一回やろっか。おばあさんの耳は、どうしてそんなに大きいの?」

 

 

アスカ

「それはね、燦ちゃんの可愛い声をよく聴くためだよ」

 

 

「あっ、アスカちゃん? 顔、ちかい……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、台詞読み中だよ。ほら、ちゃんと続けて?」

 

 

「うっ、うん。……ど、どうしてそんなに目が大きいの?」

 

 

アスカ

「それはね、燦ちゃんの可憐な姿をよく見るためだよ」

 

 

「あぅあぅ」

 

 

アスカ

「ほら、また止まってる。続き、読まないと」

 

 

「はぅ、……ど、どうしてそんなに、くっ、口が大きいの?」

 

 

アスカ

「ふふっ、それはね?」

 

 

「きゃっ。……え、私、なんでベッドに押し倒されてるの!?」

 

 

アスカ

「それはね。燦ちゃんを食べるためだよ」

 

 

「あああアスカちゃん!? 食べるってその、あと、えっとっ、心の準備が……。あっ、まっ、ちょ、……はあぅ」

 

 

アスカ

「……なんてね。緊張感、出せましたか?」

 

 

「ほぇ? ……むぅ~。た、たしかにドキドキはしたけど。こ、これは緊張とは別のドキドキだよ。もー」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうでしたか? でも、これに懲りたら、悪いオオカミさんに騙されないよう、今後は気をつけないとだめだからね? 約束できる?」

 

 

「う、うん。約束する。……でもそれじゃあ、相手がいいオオカミなら、食べられてもいいってことだよね?」

 

 

アスカ

「えっと、そういうことでは……」

 

 

「アスカちゃんは、私を食べれるいいオオカミ?」

 

 

アスカ

「っ、私は……そのっ」

 

 

「それとも、私を食べれない悪いオオカミ?」

 

 

アスカ

「ぁっ、ぅ~、……んっ。……燦ちゃんの、いぢわる」

 

 

「えへへ、オオカミに食べられちゃった」

 

 

 

 

 

◆『燦家直送の名状しがたきもーの』◆

 

「なんか食べ残しのましゅまろがいくつかあったから、今日はそれらを紹介していきます」

 

 

 

 

                              

今年の年賀状ってどんな感じになったの?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

アスカ

「あの、もうそろそろ3月になるのですが……」

 

 

「きゅ、旧正月なら……」

 

 

『食べ残しきちゃない』

『草ってそう』

『いや、食べ残しじゃなくて食べ忘れやんけ』

『旧正月も終わってるけどね』

『年賀状の出し忘れの件といいズボラというかなんというか』

 

 

「そ、そんなことより年賀状だよ! えっと、どれだったかな? あった、今年の年賀状はこんな感じだよ」

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

『う、し?』

『どうして頭にたけのこ乗せてるの?』

『目がいやらしい』

『こっち見んなwww』

『製作時間5分』

 

 

「たけのこじゃなくて角! 目、かわいいじゃん! あと、5分じゃなくて10分だし!!!」

 

 

『たけのこのこと角っていうのやめなー』

『そうだね。おじさん化してるときの黒猫の目みたいでかわいいね』

『それは誤差や』

 

 

アスカ

「実は、この年賀状は、書き直したものなんですよ」

 

 

「そうそう。みんなに見せようと思ったけど、スキャナーが上手くいかなくてさ。せっかく可愛い牛のイラストが描けてたのに、お披露目できなくて残念だなー」

 

 

『ホントに?』

『証拠を見せろ』

『スマホのカメラで撮れば?』

『動画でもいいぞ』

『はよっ』

 

 

「あれれ~、おかしいぞ~。カメラの調子が悪いなー。なんでだろー」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、カメラの件は嘘ですが、本当に手描きの年賀状は存在してるんですよ」

 

 

「あ、アスカちゃん!? その話はだめだってば!」

 

 

アスカ

「だけど、あまり評判がよくなかったので、紹介するにあたって、急遽ペイントソフトで書き直しをしたんだよね?」

 

 

『まじか』

『めっちゃ気になる』

『評判悪い方見せて?』

 

 

アスカ

「みなさんはこう言ってますが……。どうしますか?」

 

 

「絶対に無理! 見せたら恥ずか死ぬからね!」

 

 

アスカ

「ふふっ、だそうです」

 

 

『じゃあ、どんな絵だったか教えて』

『感想どうぞ』

『ちゃんと牛だった?』

 

 

アスカ

「ん~。牛と言うよりは……、ス○ー、かな?」

 

 

『○プー!?』

『某画伯による、お○あさんといっしょの絵描き歌で有名なあの!?』

『あっ察し』

『見なくて正解だわ』

『危うくSAN値チェックが入るところだった』

 

 

「そこまで酷くないが!? 酷くないよね、ね!?」

 

 

アスカ

「……さて、そろそろ次のましゅまろを読みましょうか」

 

 

「アスカちゃんまで!? もーっ!!!」

 

 

 

 

 

◆『個人的には満点なので』◆

 

「本日の配信は、私とアスカちゃんが審査員になって、リスナーの特技に点数をつけていきます」

 

 

アスカ

「募集は既に締め切っていますが、急なお願いにもかかわらず、たくさんのご応募ありがとうございました!」

 

 

『アスねこらぼの時間だぁぁぁあああ!!!』

『やべっ、応募間に合わなった』

『だからあれほど締め切りを確認しろと……』

 

 

「では、最初の挑戦者はこの方です!」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃんのリスナーさんですね。さて、どのような特技を披露して頂けるのか、楽しみです」

 

 

『おぉー』

『上手だな』

『一発目からすごいのきちゃ!』

 

 

「はい、という訳で披露してくれた特技は、ピアノ演奏でした。はい、みんな拍手!」

 

 

アスカ

「ぱちぱちぱち」

 

 

『8888』

 

 

アスカ

「とても素敵な演奏でしたね」

 

 

「そうだね。思わず寝ちゃいそうになったもん」

 

 

『それは褒めてないぞ』

『起きろ黒猫!』

『こんな審査員で大丈夫か?』

 

 

「な、何はともあれだよ。これは間違いなく10点満点をあげてもいいよね」

 

 

アスカ

「はい、私も満点だと思います!」

 

 

『満点やったー』

『最初から満点出して大丈夫なの?』

『後続にプレッシャーががが』

 

 

「はい、次いくよ。続いての特技はこちら!」

 

 

『かわいい』

『アスねこてぇてぇ』

『いつもファンアート描いてる人じゃん』

 

 

「特技はイラストを描くこと、という訳で、私とアスカちゃんのファンアートを送ってくれました」

 

 

アスカ

「ぱちぱちぱち。いつも素敵なファンアート、ありがとうございます!」

 

 

「てか、ほんとにすごいよね。指とか服のしわとか、細かいとこまで丁寧に描いてくれてるし。あと、めっちゃかわいい!」

 

 

『これは満点だな』

『文句なしの満点』

『これは全員満点の流れかな?』

 

 

「じゃあ、次、いくよ!」

 

 

『さくらんぼのヘタを口に入れて結ぶってwww』

『急に宴会芸になった』

『審査会場間違ってますよ』

 

 

「あ、あはは。という訳で、特技は、口の中でさくらんぼのヘタを結ぶでした」

 

 

アスカ

「ぱちぱちぱち。この方は、舌がとても器用なんですね」

 

 

「そうみたいだね。でも、この特技が役に立つことあるのかな?」

 

 

『それ言っちゃう?』

『キスが上手いとか』

『バカにしてる黒猫よりキスが上手いのは間違いない』

 

 

「は??? 勝手な想像で決めつけないでくれる?」

 

 

『証拠を見せてもろて』

『で、実際どうなの?』

『経験者、つまりアスカちゃんなら分かるはず』

『審査員のアスカさん、得点をお願いします!』

『黒猫のキスは何点なの?』

 

 

アスカ

「えっと、あの、それは、そのっ……。し、審査員特別賞。かな?」

 

 

「あ、アスカちゃん!? そこは真面目に答えなくていいから!」

 

 

『てぇてぇ』

『審査員特別賞は草』

『つまり満点ではないけど良かった的な?』

『えっこひいき! えっこひいき!』

『てか、キスしてることは否定しないんだね』

 

 

「っ!?!?!?」

 

 

アスカ

「……はぁぅ」

 

 

「あっあっ、つ、次! 次、いこっか!!!」

 

 

アスカ

「は、はい! そうしましょう!!!」

 

 

『アスねこの特技はてぇてぇを供給することに違いない』

『これだからアスねこは止められねぇぜ!』

『アスねこのてぇてぇはよく効くからね』

 

 

 

 

 

◆『不特技だから!』◆

 

「なんやかんやあったけど、今日は色々な特技を見れて楽しかったね」

 

 

アスカ

「そうですね」

 

 

『楽しかった』

『ジェットコースター並みの落差があったけどね』

『親指が取れるマジックしてすまん』

『どんまい』

『俺は好きだったぞ』

 

 

アスカ

「最後は、リスナーさんの投票で選ばれた特技を振り返って終わりにしたいと思います」

 

 

「みんなはどの特技がよかった?」

 

 

『やっぱりピアノかなぁ』

『にん○んっていいなの替え歌で、アスねこっていいなに1票』

『できれば黒猫とアスカちゃんの特技が見たい』

 

 

「え、私たちの!? えーっと、アスカちゃんは、なにか披露できそうな特技ってある?」

 

 

アスカ

「ん~、そうですね。急にお披露目できそうな特技というと、以前お見せした燦ちゃんのモノマネくらいしか……」

 

 

「あ、あれはもういいから!?」

 

 

『草』

『じゃあ、黒猫の特技は?』

『ぽん』

『マルクラの全ロス』

『炎上芸』

 

 

「そんな特技はないが!?」

 

 

『え、あんなに上手なのに!?』

『黒猫の特技に1票』

『ノ』

 

 

「あっ、お前ら! 私は対象外だって!」

 

 

『いや、対象だろ』

『そう言えば、概要欄の審査員が新サインになってるけど気づいてる?』

『新サインwww』

『これはぽん』

『満点特技です!』

 

 

「……エ、ナンノコトカナ? ほら、ちゃんと審査員になってるじゃん? きっと目の錯覚だよ」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと。最後に燦ちゃんが特技をお披露目したところで、本日の配信はここまでとさせていただきます。ご視聴ありがとうございました!」

 

 

「アスカちゃん!? あっあっ、こんな終わり方だとまた切り抜かれちゃうんだって!?  ちょ、あっ、まっ!」

 

 

『お疲れさまでした』

『ばいにゃー』

『大トリに相応しい特技だったよ』

 

 

「だから、特技じゃないから!?」

 

 

 

 

 

◆『言ったもん勝ち』◆

 

「う~ん、特技かぁ」

 

 

アスカ

「まだ悩んでいるんですか?」

 

 

「うん。だって、みんななにかしらの特技があるのに、私だけないのってなんか悔しいじゃん」

 

 

アスカ

「ん~、私はそんなことないと思うけどなぁ。燦ちゃんは、もう既に立派な特技を持ってますよ」

 

 

「え、どういうこと?」

 

 

アスカ

「私は燦ちゃんに救われました。きっとリスナーのみなさんだって、多かれ少なかれ、燦ちゃんに元気を貰っているはずです。それって、誰にでもはできない、他人に誇れる立派な特技だと思いませんか?」

 

 

「そう、なのかな?」

 

 

アスカ

「そうなんです。だから、燦ちゃんの特技は、きっと、たくさんの人たちを笑顔にすることなんだよ」

 

 

「……えへへ、アスカちゃんがそう言ってくれるなら、そうなのかも。ううん、そうだったらいいな。……あぅ、でも人前で言うのは、流石にちょっと恥ずかしいかも」

 

 

アスカ

「ふふっ。じゃあ、二人だけの秘密にしておこっか?」

 

 

「くすっ、それだと私の特技がまたなくなっちゃうよ」

 

 

アスカ

「ん~。じゃあ、特技を隠すのが特技というのは、どうかな?」

 

 

「や、なにその実力隠してる系なろー主人公みたいな感じ!?、結局、それって特技を披露できないから、特技がないのと一緒だよね?」

 

 

アスカ

「あは、そんなことありませんよ。だって、誰にもほんとうのことが分からない、シュレディンガーの特技ですから。言ったもん勝ちです」

 

 

「いや、言ったもん勝ちって……。恥ずかしくて言えないから、実質負けなんじゃ……。ねぇ、なんで目を逸らすの? アスカちゃん?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(256~260)

◆『資格あるもん』◆

 

 

                              

いろいろな資格があるけど

もし二人が資格を取るとしたら

どんな資格を取りたい?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

アスカ

「たしかに、たくさんありますよね。燦ちゃんは、なにか取りたい資格はありますか?」

 

 

「う~ん、資格かぁ。無難に英検とか?」

 

 

『日本語も危ういのに?』

『サングリッシュは通じないぞ』

『いまから山派英語教室に通おう』

『良いCCジュニアもいいぞ』

『英検って面接あるけど大丈夫?』

 

 

「うっ、面接はちょっと……。面接のない4級じゃだめ?」

 

 

アスカ

「だめ、ではないけど。進学や就職が有利になることはないですし。それに4級は、真面目に学校で勉強していれば取れるレベルなので、あまり意味はないかと……」

 

 

「へぇー、そうなんだ。じゃあ、アスカちゃんが取るとしたらどんな資格にする?」

 

 

アスカ

「私ですか? ん~、いろいろと気になる資格はありますし、迷っちゃいますね」

 

 

『自分が欲しい資格にするといいよ』

『役に立つやつ』

『得意なことなら資格取りやすいぞ』

『なるほど。つまり、アスカちゃんにおすすめなのは黒猫燦取扱者だな』

『※黒猫燦と書いて危険物と読みます』

 

 

「人を危険物みたいに言わないでくれるかな!?」

 

 

『だって、よく燃えてるし』

『ガソリンと一緒じゃん』

『資格がないと危ないでしょ』

『あっちゅあちゅ』

『ちゃんと管理しないと』

 

 

「は???」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。……ふふっ、でも、たしかに燦ちゃんはすごく可愛いから。そういう意味では、危険物かもしれませんね」

 

 

「も、もー。そっ、そんなに褒めたって、簡単に機嫌よくなったりしないからね」

 

 

『なっとるやん』

『チョロいな』

『流石は資格保持者。黒猫の扱いが上手いね』

『なるほど、黒猫はこうやって扱うのか。ためになる配信だな』

『ユー○ャンならぬユーサン通信教育講座だったか』

『これであなたも資格を手にしよう』

 

 

「しなくていい、じゃなくて、そもそもそんな資格ないんだが!?」

 

 

アスカ

「私は持ってますよ?」

 

 

「……ん?」

 

 

アスカ

「ん?」

 

 

『草』

『冗談、だよね?』

『持っててもおかしくないと思う俺がいた』

『黒猫とコラボするには資格の所持が必要だったり……』

『てか、黒猫を含めたあるてまという危険物を管理してる運営って超有能集団なのでは?』

『あながち間違いではないな』

 

 

 

 

 

◆『まろ、まろだよ』◆

 

「雑談のネタないから、ましゅまろ読みます」

 

 

『まだ始まって5分も経ってないんだが』

『天気の話しかしてないだろ』

『天気デッキは最強!』

『使いこなせない黒猫が悪い』

『てか、そもそもだけど、なんでゲームじゃなくて雑談にしたの?』

『A、黒猫だから』

『アッハイ』

 

 

 

 

                              

にゃ!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「にゃ! はい、次」

 

 

『にゃ!』

『かわいい』

『初手が鳴き声まろで草』

 

 

 

 

                              

これは不幸のくそまろです

このくそまろを読んでから7日以内に

5人の知り合いに不幸のくそまろを送らないと

以下省略

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「省略すな!」

 

 

『くそまろきちゃ』

『5人も知り合いいないだろ』

『黒猫? あぁ、面白いやつだったよ』

『ご愁傷さまです』

『黒猫、不幸まっしぐら』

 

 

「勝手に不幸にしないでもらえる!? し、知り合いなら、5人くらいいるし……」

 

 

『そりゃ知り合いならたくさんいるだろ』

『知り合い(リスナー)』

『初見なので許してください。なんでもするからお願いします』

『ん、いまなんでもするって……』

『黒猫の手料理を食べることになってもそれ言える?』

『……手料理以外ならなんでもします!』

『草』

『手の平ドリルかよwww』

『(手料理のこと知ってるとか、こいつ絶対に初見じゃないだろ。……まぁ言わないけど)』

『き、切り抜きで見たのかもしれないし……』

 

 

 

 

                              

にゃにゃにゃい

にゃにゃにゃい

にゃにゃにゃいにゃい!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「にゃい」

 

 

『にゃ助かる』

『また鳴き声まろwww』

『普段にゃって言わないから、ここぞとばかりに送ってるのかな』

 

 

 

 

                              

にゃんでもにゃいようなことが~

はい

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「はい?」

 

 

『知らないのかぁ』

『幸せにゃったと思うだと思う』

『ジェネレーションギャップやん』

 

 

 

 

                              

ぐすっ、なんでくそまろっていうの

あなたのために、すんっ

こんなに、ひっく、一生懸命考えたんだよ

ひどい、ぐすっ、酷いよぉ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「いや、だって。くそまろなんだもん」

 

 

『そりゃそうだ』

『泣き声まろwww』

『ちょっと男子、謝りなよー』

『くそまろちゃん可哀想』

『いーけないんだ、いけないんだ。せ~んせいにいってやろ』

 

 

「あっ、ましゅまろなくなっちゃった。せっかくだし、今からでも送ってくれたら読むよ。雑談の話題ないし」

 

 

『ましゅまろに頼るな』

『またくそまろ来るぞ』

『雑談しろ!』

 

 

「雑談しろって言われても……。えっと、お腹すかない? すいたよね?」

 

 

『あっはい』

『まぁ、おやつの時間だし』

『さっき昼食食べ終わったばかりなんだが』

 

 

「そうだよね、お腹すくよね~。……はい」

 

 

『はい、じゃないが』

『会話下手くそか!』

『黒猫だし』

 

 

「あ、ましゅまろきた! これで時間が稼げる!」

 

 

 

 

                              

一緒におやつ食べませんか?

アスカより

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「……という訳で、今日の配信はここまで。ばいにゃー」

 

 

『草』

『そういう連絡はRAINでしてもろて』

『あの、今のは私ではないのですが……』立花アスカ✓

『あっ』

『オレオレ詐欺ならぬ、まろまろ詐欺だったか』

『みんなも詐欺には気をつけようね。お兄さんとの約束だぞっ!』

 

 

 

 

 

◆『ツボ押し』◆

 

「アスカちゃん、足の裏見せて?」

 

 

アスカ

「足の裏ですか? ちょっと待ってね。……これでいいかな?」

 

 

「うん、ありがとう。えっと、ここかな?」

 

 

アスカ

「ひゃっ!? もぅ、くすぐったいよ」

 

 

「あれれ? ん~、たしかこの辺だったと思うんだけどなぁ」

 

 

アスカ

「もしかして、足つぼマッサージですか?」

 

 

「そうだよ。いつもアスカちゃんにはお世話になってるから。そのお返しをしたくて、調べてきたの」

 

 

アスカ

「全然そんなことないよ。私が好きでしてるだけですし。……でも、すごく嬉しいです! ありがとう、燦ちゃん」

 

 

「えへへ、どう致しまして。……じゃあ、続けるね。えっと、こっちはどうかな?」

 

 

アスカ

「んっ、そこ、……んぁ、気持ちいいです。ぁ、んっ」

 

 

「……なんかいけないことしてる気分になってきたんだけど。大丈夫かな?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんこそ、んっ、指、ぁっ、疲れてませんか?」

 

 

「ちょっと疲れてきたけど、んしょ、まだ元気だよ」

 

 

アスカ

「……じゃあ、燦ちゃんが、んっ、少しでも元気になれるように、ご褒美、ぁっ、あげるね」

 

 

「あ、アスカちゃん!? ぱぱぱ、み、見えっ!」

 

 

アスカ

「元気、んっ、……出た?」

 

 

「……うん、いっぱい出ちゃった」

 

 

アスカ

「ふふっ、よかった。……じゃあ、こっちも気持ちよくしてくれますか?」

 

 

「……こっち?」

 

 

アスカ

「んっ、燦ちゃん。そこじゃなくて、ぁっ、反対の足のことだよぉ」

 

 

「えへへ、……間違っちゃった」

 

 

アスカ

「もぅ、……燦ちゃんのえっち」

 

 

 

 

 

◆『つぎのひはホラゲ』◆

 

 

                              

ハーモニカを口にくわえてホラーゲームするってホント?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「するわけないが!? 逆に聞くけど、なんですると思ったのさ!?」

 

 

『え、しないの?』

『だって、おもしろそうじゃん』

『ホラゲくらい、たとえハーモニカを口にくわえてても、鳴らさずに余裕でクリアできる。って言ってなかったっけ』

 

 

「あっ、あれは、その、売り言葉に買い言葉で……」

 

 

『言ったのかよwww』

『あぁ、たしかに言ってたね』

『自分の発言なんだから責任持ちなー』

『ホラゲから逃げるな』

『つぎのひはあまり怖くないからおすすめ』

 

 

「つぎのひって、前やらされて怖かったやつなんだけど!? 絶対に無理だから!」

 

 

『別のつぎのひは怖くないよ』

『実はあれが一番怖いやつだった』

『一人で大丈夫ですか? よかったら付き添いますよ?』立花アスカ✓

 

 

「ほんとに? じゃあ、アスカちゃんが一緒なら……」

 

 

『言質とった』

『ホラゲでもアスカちゃんにアフレコしてもらえば怖くないかもね』

『ホラゲのアフレコっておもしろそう』

『黒猫がハーモニカをくわえて、アスカちゃんがアフレコするホラゲ配信ってwww。予告の段階でカオスなんだが』

『何はともあれ、コラボ楽しみ』

 

 

 

 

 

◆『ふぉんとうにふぁったふぉふぁいふぁいしん』◆

 

「ふぉんふぁんふぁ~」

 

 

『なんて?』

『鼓膜ないなった』

『立ち絵にハーモニカを被せただけは草』

『雑にハーモニカくわえるな』

『こんばんにゃーかな?』

 

 

アスカ

「みなさんこんばんにゃー。本日はアフレコ役として、燦ちゃんとコラボすることになった立花アスカです。よろしくお願いします」

 

 

『よろ』

『最強タッグきちゃ』

『これでもうなにも怖くない!』

『フラグかな?』

『既に負け確なんだが』

 

 

アスカ

「さて、そんな訳で今回プレイするのは『つぎのひ』というホラーゲームですね。フリーのホラーゲームの中でも有名な作品で、みなさんも一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか」

 

 

『有名だね』

『前やったやつとは違うのか』

『ゲーム下手な黒猫でも安心だね』

 

 

「ふぁーっ!」

 

 

アスカ

「えっと、ホラーゲームで安心なんてできるか、と言ってるのかな?」

 

 

『エスパー?』

『音と文字数が合わないんだけど』

『音うるさっ』

 

 

アスカ

「では、始めていきましょう!」

 

 

「ふぉー!」

 

 

アスカ

「てくてく、がらっ」

 

 

「……ふぁっ!?」

 

 

アスカ

「てくてく、こんばんにゃー」

 

 

「ふぁ?」

 

 

『てくてくかわいい』

『ゲーム音がないからシュールだね』

『ゲームじゃなくて、ハーモニカの音にビビるんだが』

『不気味な女の子が主人公にこんばんにゃーって言ってないことだけは分かる』

『おばあちゃんボイス助かる』

 

 

アスカ

「せっかくなので、BGMでも付けましょうか」

 

 

「ふぁ!」

 

 

『散歩って、たしかに歩いてるしまだ元気だけど!』

『ホラゲのBGMじゃないんだよなぁ』

『アカペラ助かる』

 

 

アスカ

「すぅーっ」

 

 

「ふぁっ!?」

 

 

アスカ

「私のこと、見てくれないの?」

 

 

「ふぁーふぁふぁふぁ!?!?!?」

 

 

アスカ

「ぴょこ。私のこと、見てくれないの? ……どうやって洗面器から顔を出しているのでしょうか。棚と壁の間に隙間があって、そこから頑張って背伸びしてるのかな?」

 

 

『いや、そこは冷静にツッコまないでもろて』

『たしかに気になるけどさ!?』

『急に微笑ましくなるからやめてwww』

 

 

「ふぉ、ふぉふぁふぁふぁ~んふぁ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、大丈夫ですか? 怖くないように、楽しい曲を歌うので、もうちょっと頑張ろう? ね?」

 

 

「ふぁっ、ふぁぁぁん」

 

 

アスカ

「はい、任せてください! いざ、進みましょうキッチン。てくてく、じゃがいもぉぉぉお?」

 

 

『今夜はコロッケっておばあちゃん言ったけど!?』

『それはコロすけナリよ!』

『化け物の叫びとじゃがいものタイミングが一致で草』

『なんかめっちゃ物騒な歌詞に聞こえてこない?』

『(赤ちゃんといえばキャベツ畑、キャベツ=子供=主人公)キャベツはどうした?(ニチャァ』

『あっ』

 

 

アスカ

「私のこと、見てくれないの?」

 

 

「ふぁっ!?」

 

 

アスカ

「私のこと、見てくれないの?」

 

 

「ふぉふぁっ!?!?」

 

 

アスカ

「私のこと、……見てくれないの?」

 

 

「ふぁーーーーーーっ!?!?!?」

 

 

『ヒエッ』

『あれ、いつの間にヤンデレゲーしてたんだっけ?』

『アフレコしてるだけなのに草』

『アスカちゃんが生き生きしてるように聞こえるのは俺だけだろうか』

『別の意味で怖いよ!』

『結局、幽霊より生きてる人間の方が怖いってことだな』

『いやいや。こんな配信をしてることが一番のホラーだよ』

『まぁそうだけどさ。それをいっちゃおしまいだろ』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(261~265)

◆『マヨちゅっちゅ』◆

 

「そう言えば、今日はマヨネーズの日なんだって。それで、テレビでマヨネーズに一番合う食材ランキングをしてたんだけど。アスカちゃんは、マヨネーズになにが一番合うと思う?」

 

 

アスカ

「ん~。一番を決めるとなると、難しいかな。燦ちゃんはどうですか?」

 

 

「えへへ、実は私も決められないかも。しょうゆに、明太子に、わさびとか。なんにでも合うもんね」

 

 

アスカ

「ですよね。あとは、食材ではありませんが、炒め物とかにも使えますし」

 

 

「え、そうなんだ。そういう組み合わせもあるんだね。そのままかけてもおいしいし、マヨネーズってほんとにすごい!」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。あっ、ほら。よそ見しながら食べるから、口元にマヨネーズついてるよ?」

 

 

「え、どこどこ?」

 

 

アスカ

「あっ。もぅ、手で拭わないの。すぐに取ってあげるから。目、閉じて、動かないでくださいね」

 

 

「??? う、うん?」

 

 

アスカ

「……ぺろっ」

 

 

「ぴゃっ!? あああアスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「あは、きれいに取れました」

 

 

「たっ、た、たしかにきれいに取れたけど……」

 

 

アスカ

「ふふっ。燦ちゃんとマヨネーズの組み合わせって、意外と合うんだね」

 

 

「ぁぅ」

 

 

アスカ

「……もう一回。味見、してもいい?」

 

 

「えっと、それは、その……恥ずかしいというか、えと、……なんていうか」

 

 

アスカ

「……だめ、かな?」

 

 

「うっ。…………ら、ランキングのため、だもんね」

 

 

アスカ

「は、はい! ほんとにマヨネーズに合うのか、確かめるためですからっ!」

 

 

「じっ、じゃあ。しっ仕方ないよね? えと……、あっそれなら。……んっ、めっ、めひははれ?」

 

 

アスカ

「っ!? いっ、いただきます。……んっ、ちゅ」

 

 

「んちゅっ……、えへへっ。タンにマヨって合うんだね」

 

 

アスカ

「ぁう……、やりすぎだよもぅ。……ばかっ」

 

 

 

 

 

◆『おもちゃの燦さん』◆

 

『つぶやいたーのトレンド入りおめでとう』

『トレンドのばいんばいんを押したら黒猫が出てがっかりした』

『本人はばいんばいんじゃないのに詐欺だろ』

『まな板やんけ』

『もう成長しないんだ、ごめんね』

 

 

「や、ばいんばいんだが??? ……はぁ、このやり取り何回目だっけ? そろそろ学習しなよ。てか、みんなさぁ。私が好きだからって、からかったり過度にいじったりするの、そろそろ止めない? そういう男心は理解できるけど、あんまりしつこいと嫌われるよ?」

 

 

『はい???』

『別に好きじゃないが』

『学習するのは黒猫では?』

『だって、黒猫の持ちネタじゃん』

『一発屋芸人の一発ギャグみたいなものだし、売れてるうちに使わないと流行語大賞とれないよ?』

『じゃあ、どんなコメントして欲しいの?』

 

 

「どんなコメント? えっと、……かわいいとか?」

 

 

『なんで疑問形?』

『取り敢えず、褒めればいいってことだな』

『なるほど。今日もかわいいぞ』

『かわいい』

『ユーアーキュート!』

 

 

「そうそう、それ! 我、美少女Vtuberやぞ! ほら、もっと褒めてちやほらしろ!」

 

 

『美少女オブ美少女!』

『バーチャル世界一かわいい!』

『配信できてえらい!』

『生きててすごいぞ』

『どや顔すこすこすこてぃっしゅふぉーるど』

 

 

「そ、それほどでもないしぃ?」

 

 

『調子に乗ってて可愛い!』

『お世辞を真に受けるところがすごい!』

『頭よわよわなのに配信できてえらい!』

『今日も配信遅刻したくせにえらそうにしててばかわいい』

『開始ツイート忘れてるのにドヤっててぽんかわ猫』

 

 

「えへへ、そんなに褒めたってなにもでな……って、よく読んたら褒めてないじゃん!?」

 

 

『バカなのに気づけてえらい』

『え、いま気づいたの? しゅき』

『あほかわいい』

『頭お花畑かよ。えらい!』

『そういうとこ好きだぞ』

 

 

「全然嬉しくないんだが!? 私のさっきの話、ちゃんと聞いてた!?」

 

 

『ごめん、黒猫のかわいい顔しか見てなかった』

『耳が幸せすぎて内容が頭に入らなかったんだ』

『好きだからさ、つい、いじわるしたくなっちゃって』

『愛が重すぎてごめんね』

『こんなこと、推しのお前にしか絶対にしないよ』

 

 

「そ、それなら、しっ仕方ない。……のかな?」

 

 

『ちょろ』

『燦ちゃんが好きなのは分かりますが、いぢわるもほどほどにしてあげてくださいね』立花アスカ✓

『はーい』

『黒猫が本気で嫌がるなら止めるから安心して』

『逆に言えば、余程のことがなければ、ずっといじり続けるってことだよね』

『それは安心って言えるのか?』

『さぁ? でも、黒猫はいじられてなんぼだし』

『みんな、おもちゃは壊さずに遊ぶものだぞ』

『あっ、なるほど。これからは気をつける』

 

 

「その納得の仕方は止めてくれない!? てか、私はおもちゃじゃないんだが!?」

 

 

 

 

 

◆『二人並んで、雛人形?』◆

 

「アスカちゃんが写真撮りたいって言うから、付いてきたけど。記念写真なのに、こんな場所でいいの? ここ、なんの変哲もない階段だよ? 場所、間違ってない」

 

 

アスカ

「いえ、ここで合ってます。寧ろ、ここがいいんです」

 

 

「あ、うん。よく分からないけど、アスカちゃんがいいなら、別にいいんだけどさ。私はどこにいればいいかな?」

 

 

アスカ

「えっと、では、階段の踊り場のところに、……はい、そこに座ってもらえますか?」

 

 

「分かった、ここだね」

 

 

アスカ

「ありがとうございます。そのまま動かないでくださいね」

 

 

「はーい。……あれ? 自撮り棒じゃなくて、セルフタイマーで撮るんだ?」

 

 

アスカ

「はっはい。その……、正面からちゃんと撮りたかったので……。あっ、お隣失礼しますね」

 

 

「うん。……撮れたね。もう動いていい?」

 

 

アスカ

「大丈夫です。ご協力ありがとうございました。……えへへっ」

 

 

「よく分からないけど、どう致しまして? ……因みに聞くけど、記念写真ってなんの記念だったの?」

 

 

アスカ

「えっ、それはその……。ひな、やっぱり秘密です!」

 

 

「ひな? ん~、すごく気になるけど、どうしても秘密なら諦めるよ。でも、その代わりじゃないけど、せっかくだし私にも写真見せて?」

 

 

アスカ

「は、はい。それくらいなら……、どうぞ」

 

 

「ありがとう。……へぇー、綺麗に撮れてるね。そう言えば、今日ってひなまつりだっけ。こうして二人並んでると、私がお内裏さまで、アスカちゃんがお雛さまみたいだね」

 

 

アスカ

「あぅ、さっ燦ちゃん!?」

 

 

「えへへ、なんてね。冗談だよ」

 

 

アスカ

「もっ、もぅー。……バレちゃったかと思ったよぉ」

 

 

「え、今なんて言ったの?」

 

 

アスカ

「ななななんでもないよ!? あ、えっと、ゆっ夕食の準備しないとだから、お先に失礼しますね! 本当にありがとうございました。写真、大事にします!」

 

 

「あ、うん。……なんだったんだろ?」

 

 

 

 

 

◆『二人並んで……』◆

 

 

                              

昨日はひなまつりだったけど

どうだった?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「どうだったって言われても、普通?」

 

 

アスカ

「あはは……。でも、確かに普通でしたね、雛人形を飾って、夜にささやかなお祝いをしたくらいですし」

 

 

『へぇー』

『ちらし寿司たべた?』

『黒猫もひなまつりのお祝いするんだね』

『女の子のお祝いなのに』

『え、黒猫って女の子だったの!?』

 

 

「どっからどう見ても美少女だろ! だから、お前らはちゃんとひな祭りに私を祝え!」

 

 

『???』

『あっはい』

『いみふ』

『まぁ3月3日で燦の日とも言えるし』

『祝うのはいいけど、次の日にちゃんと片付けないと婚期を逃して嫁にいき遅れるぞ』

『待たされるアスカちゃんがかわいそう』

 

 

「うっ。でっでも、既にほぼ一日経ってるんだし、あと一日や二日くらい遅れてもいいよね?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? ……もー、そんな意気込みだと、いつまで経っても片付け終わらないよ。私も手伝うから、頑張ろう?」

 

 

「……はぁーい。……はぁ、別に嫁に行き遅れてもいいんだけど、片付けはしないといけないもんね」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんは、結婚したくないの?」

 

 

「ん~、できるなら、好きな子としたいけど。……どちらにせよ、隣にアスカちゃんが居てくれれば、私はそれだけでいいかな」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……。うん、私も同じ。結婚したいなんて贅沢言わないから、……ずっと一緒に、そばに居てくれる?」

 

 

「えへへ、もちろん。ずっと一緒だよ」

 

 

『てぇてぇ』

『えんだー』

『もはや告白やん』

『既に結婚してるようなもんだし問題ないな』

『てか、嫁に行き遅れるもなにも、黒猫は婿に行くから関係なかったんや』

『たしかにwww』

『なんにせよ、末永くお幸せに』

 

 

 

 

 

◆『天然もの?』◆

 

 

                              

父親が病気で……

どうしても薬が必要なんだ

だから万病に効くてぇてぇエピソードくれ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

「や、そんなエピソードはないから」

 

 

アスカ

「えっと、急に言われても……。あはは、困っちゃうね」

 

 

「だよね」

 

 

『アスねこのてぇてぇは万病に効く。ソースは俺』

『草』

『てか、女の子が二人いるだけでてぇてぇだろ?』

『つまり、どんなエピソードでもてぇてぇってことか』

『試してみれば?』

 

 

アスカ

「う~ん、流石にそんなことはないと思いますが。けど、一応試してみましょうか」

 

 

「そうだね。えっと、じゃあ今日のお昼にうどんを食べに行ったときの話なんだけど……」

 

 

『てぇてぇ』

『父が元気になりました』

『風邪治った』

 

 

「いや、まだ話してないんだけど!?」

 

 

アスカ

「因みに、カレーうどんの汁が服にはねて、その染み抜きをしてあげたときのお話ですね」

 

 

「そうそう。てぇてぇでしょ?」

 

 

『ぽんエピソード』

『てぇてぇというよりあるあるだね』

『(染)み抜き助かる』

 

 

「えぇー、だめ? じゃあ、その帰り道で、段差もなにもない場所で躓いて転んだ話なんだけど……」

 

 

『てぇてぇ』

『おばあちゃんの認知症が治りました』

『受験に合格しました』

 

 

「だから、まだ話してないってば!? あと、受験は関係ないよね!?」

 

 

アスカ

「あはは……。えっと、これは転んで擦りむいた膝に、絆創膏を貼ってあげたお話ですね」

 

 

『ぽんじゃん』

『ちゃんと消毒した?』

『唾つけとけば大丈夫』

『つまりアスカが黒猫の膝をぺろぺろした?』

『消毒助かる』

『てか、エピソードも胸も小学生なんだが』

 

 

「は???」

 

 

アスカ

「まぁまぁ、落ち着いて燦ちゃん。あんまり大きな声出すと、膝の傷に響いちゃうよ」

 

 

「いや、流石に膝の傷に響くことはないと思うけど……。まぁ、それはさておき、あのときはありがとね」

 

 

アスカ

「ふふっ、どう致しまして。燦ちゃんがまた怪我したときは、痛いの痛いの飛んでいけ、してあげるからね」

 

 

「えへへ、楽しみにしてるね」

 

 

『いや、それは楽しみにしたらだめだろ』

『小学生だと思ったら幼稚園児だったか』

『ちゃんとてぇてぇできてえらい!』

『やっぱりてぇてぇは養殖じゃなくて天然ものに限るな!』

『養殖は草』

『天然と養殖の違いはよく分からないけど、てぇてぇがいいってことは分かった』

『万病に効くてぇてぇをありがとう』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(266~270)

◆『ろりっても燦』◆

 

「つぶやいたーのトレンドを見てたら面白そうなの見つけたよ。名前の最初2文字を、ろりに変えると面白いんだって」

 

 

アスカ

「そうなんですか? 私の場合は、立花アスカなので、ろり花アスカですね」

 

 

「じゃあ私は、黒猫燦だから、ろり猫燦だね」

 

 

アスカ

「……これって面白い、のかな?」

 

 

「おもしろ、くはないね。う~ん、つぶやいたーだと盛り上がってたんだけどなぁ」

 

 

アスカ

「あっ、で、でも。面白いとは違うかもだけど、ろり猫燦ちゃんは、私のとは違って響きがかわいいと思います!」

 

 

「いやいや、そんなことないよ。ろり花アスカちゃんだって、えっと、小っちゃい花っぽくてかわいいよ!」

 

 

アスカ

「そう、かな? ふふっ、嬉しい」

 

 

「えへへ、喜んでもらえてよかったぁ。……あ、そうだ。せっかく名前だけでもろりになったことだし、二人でろりっぽいことなにかしようよ」

 

 

アスカ

「ろりっぽいこと、って、なんですか?」

 

 

「え、……そう言われるとなんだろ? えとえと、お医者さんごっことか?」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんのえっち」

 

 

「ち、ちがっ!? 待って、違うから! 変な意味じゃなくて、あっあっ!?」

 

 

 

 

 

◆『怪我の功名?』◆

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん? 袖のボタンが取れかかってますよ」

 

 

「え、……あっほんとだ」

 

 

アスカ

「時間もあるし、すぐに直しちゃおっか。針と糸を持ってくるから、少しだけ待っててくださいね」

 

 

「うん、ありがと」

 

 

アスカ

「……お待たせしました。さて、本当は脱いだ方がいいのですが、すぐに終わらせるので、そのまま動かないでね」

 

 

「あ、うん。……チュッ」

 

 

アスカ

「ひゃあ!?」

 

 

「あ、ごめんアスカちゃん!? おでこが目の前にあったからつい!」

 

 

アスカ

「あぅ、いっいえ。だっ、大丈夫です、っ」

 

 

「あああアスカちゃん、針で指からちっ血が!? えとえと、絆創膏?! は近くにないしっ。あっあっ、どどどどうしよっ!? ……そうだ! あむっ!!!」

 

 

アスカ

「さっ、燦ちゃん!? い、犬や猫じゃないんだし、指をくわえて傷口を舐めなくてもっ……」

 

 

「んっ、ちゅっ、だってぇ……」

 

 

アスカ

「もぅ。……ふふっ、でもありがとうございます。あの、……だけどね、燦ちゃん。そんなに舐められると、その、指がっ、……んっ、ふやけちゃうよぉ」

 

 

「んちゅ、っ、……えへへ。傷が塞がるまでの辛抱だから、ね?」

 

 

アスカ

「もー、仕方ないなぁ。……傷が塞がるまで、だよ?」

 

 

「うんっ!」

 

 

 

 

 

◆『生も、好き』◆

 

 

                              

生チョコの生ってなに?

固まる前の状態ってこと?

それともカカオ豆なの?

おしえて黒猫てんてー!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「や、私に聞かれても。そもそも先生じゃないし。アスカちゃんは知ってる?」

 

 

アスカ

「たしか、生チョコの生は、生クリームのことだったと思います。全体の10%以上が生クリームと水分なら、生チョコと定義される。だったかな?」

 

 

「へぇー、そうなんだ」

 

 

『初めて知った』

『ためになったねぇ~』

『あすかてんてーすごい!』

『黒猫、先生やめろ』

『じゃあ、生クリームが99%でチョコが1%でも生チョコなの?』

『それはもうチョコ風味の生クリームやん』

 

 

「それにしても、生ってつくもの多いよね。生キャラメルに生ハム。生春巻きに生乳」

 

 

アスカ

「あはは……。うん、たしかに多いよね。最後のはちょっと違うかもだけど」

 

 

『食べ物ばっかやん』

『なまちちはえちち』

『間違いではないけど、一般的にはせいにゅうが正解』

『黒猫好きだもんね』

『男ならみんな好きだぞ』

『つまり黒猫は……』

『こんなに可愛い子が女の子のはずないじゃないか!』

『褒めてるようで褒めてないの草』

 

 

「じゃあ、次の生ましゅまろ食べるね」

 

 

 

 

                              

生、好き?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「え? 生、好きだよ」

 

 

『草』

『淫猫じゃん』

『生いいよね』

『黒猫は生派!』

『……ふぅ』

『てか、生ましゅまろってなに? だれかツッコめよ』

 

 

「え、あっちがっ!? 生は好きだけど、そういう意味じゃなくて!」

 

 

アスカ

「そういう意味って、どういう意味なんですか?」

 

 

「うえっ!? えっと、それはその……」

 

 

アスカ

「その?」

 

 

「え、えっと。それは、生で、……配信。そう、生配信だけが好きって意味じゃないってこと! ほら、アスカちゃんってデビュー前は動画投稿がほとんどだったでしょ? だから、生配信はもちろん好きだけど、動画勢として活動してた頃のアスカちゃんも好きって話だよ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……。えへへ、嬉しいっ!」

 

 

『勢いで誤魔化してて草』

『そんな話だっけ?』

『捏造されてて草』

『いい話だなー』

『さりげない古参アピール、俺じゃなきゃ見逃してたね』

『てぇてぇ』

 

 

アスカ

「う~ん、じゃあ私は生派ってことになるのかな? 燦ちゃんって、生でばっかりするし」

 

 

「……へ?」

 

 

アスカ

「あっでも勘違いしないでくださいね! 燦ちゃんがしてくれるんだったら、生でも、そうでなくても。その……、してくれるだけで幸せですし。……好きだから。……あぁもう、恥ずかしぃよ」

 

 

『あっ』

『あぁーあ。これは黒猫のせいだぞ』

『だれか切り抜き頼む』

『黒猫、避妊はちゃんとしてもろて』

『責任とりなー』

『これどうすんの?』

 

 

「はい、この話は終わり! ここはアーカイブにも残らないし、お前たちは見てもないし聞いてもいない! いいね!?」

 

 

『アッハイ』

『それはいいけど、説明責任を果たしてもろて』

『記録には残らなくても記憶には残るんだよなぁ』

『よし分かった。アスねこは生も好き、と。覚えた』

『忘れろビームしなきゃ』

『対価は?』

『謝罪動画はまだですか?』

『アスねこ、もっと生で(配信)しろ』

 

 

アスカ

「生でしてるよね?」

 

 

「……アスカちゃんはちょっと黙ってよっか。うん、ほんとお願いだから。ね?」

 

 

アスカ

「??? はい、よく分かりませんが分かりました」

 

 

 

 

 

◆『サンキュウ』◆

 

「アスカちゃん、いつもありがとう!」

 

 

アスカ

「いえいえ。いつも燦ちゃんには、たくさんのものを貰ってますし。こちらこそ、ありがとうだよ」

 

 

「えへへ、感謝を言葉にして伝えるって、ちょっと気恥ずかしいけど。……でも、すごくいいよね」

 

 

アスカ

「はい、そうですね。だからこそ、今日みたいな日に、普段なかなか言えない感謝を伝えることが大事なのかもしれませんね」

 

 

「感謝の日に感謝だね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうだね」

 

 

「あっ、そう言えば、アスカちゃんに日頃の感謝を込めてプレゼントを用意してたんだった。えっと、……はい、これ。安全祈願のお守りだよ!」

 

 

アスカ

「わあっ、ありがとうございます! すごく嬉しいです。あっでも……」

 

 

「でも?」

 

 

アスカ

「えっと、このお守り。安全祈願じゃなくて、安産祈願、だよ」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あ、安産もだだだ大事だから……」

 

 

アスカ

「そ、そうだよね。将来、必要になるものだし。燦ちゃんが望むなら、元気で丈夫な赤ちゃんをたくさん産みますね! ところで子供は何人欲しいですか? 私は最低でも三人かな。やっぱり賑やかな方がいいもんね! あっでも、一人で子育てできるかなぁ。そこはちょっと不安かも」

 

 

「えっと、そのときは私も産休を取って、一緒に子育てするから……」

 

 

アスカ

「あは、……よかったぁ。それなら野球ができるくらい子供ができても大丈夫だね!」

 

 

「え、いや。流石にその人数を養うのは、お金が……、あっはい。ガンバリマス」

 

 

 

 

 

◆『こっちむいて?』◆

 

「アスカちゃん」

 

 

アスカ

「はい、なんですか?」

 

 

「あっちむいて、ほい!」

 

 

アスカ

「ほい?」

 

 

「やった、私の勝ちだね」

 

 

アスカ

「むぅー、急になんだもん。……ずるい」

 

 

「ずるくないもん。これも戦略だよ。戦略。ほら、次はアスカちゃんの番だよ」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん。あっちむいてほいの直後に、キスするので、キスして欲しいところを私に向けてくださいね」

 

 

「えっキス!? ちょ、ちょっとまっ」

 

 

アスカ

「因みに、あっちむいてほいに負けたら罰ゲームだからね。あっちむいて……」

 

 

「まっちょ、んっ……」

 

 

アスカ

「んっ、……えへへ。正面だったので、私の勝ちですね。罰ゲームはなににしようかな?」

 

 

「こ、これはずるいよ! それにまだ一対一だし」

 

 

アスカ

「ん~、そうですか? ふふっ。じゃあ、もう一回あっちむいてほい、しよっか?」

 

 

「……キスは?」

 

 

アスカ

「キス、して欲しいの? あは、……じゃあこっちむいて?」

 

 

「んっ。……えへへ、負けちゃった」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(271~275)

◆『フリだよ』◆

 

「アスカちゃん、ほんとにこれが罰ゲームでいいの?」

 

 

アスカ

「はい、もちろんです」

 

 

「でも、抱き枕になるって、全然罰じゃないよね。寧ろ、ご褒美……」

 

 

アスカ

「ふふっ、いいんです。さて、時間も遅くなってきましたし、そろそろ寝ましょうか」

 

 

「あっうん。そうだね」

 

 

アスカ

「おやすみなさい。……えへへ、燦ちゃんあったかいね。それに、……同じシャンプー使ってるのに、すごくいい匂いがする」

 

 

「んっ、くすぐったいよ。……ぁ、っ……はぁ、んっ、はぁ……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? 触ったら、めっ」

 

 

「な、なんで」

 

 

アスカ

「だって、抱き枕は動かないよ?」

 

 

「そ、そんなぁ。それじゃあ生殺しだよ」

 

 

アスカ

「だから、最初に罰だって。私、言ったよね?」

 

 

「うぅ~っ」

 

 

アスカ

「あは、辛いかもだけど、罰だからちゃんと我慢してね? 私が眠って気づかないとしても、いたずらしちゃだめだよ。本当にだめだからね。今度こそほんとにおやすみ、燦ちゃん」

 

 

「……はーい。おやすみアスカちゃん」

 

 

アスカ

「……すぅ、……すぅ」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「んっ、……んあっ」

 

 

「すごくいけないことしてる気が……。はぁ、寝よ。……まぁ、興奮してて当分寝れそうにないけど」

 

 

アスカ

「(もー、こんなにお膳立てしたのに。……燦ちゃんのいくじなし)」

 

 

 

 

 

◆『フリじゃないよ』◆

 

「くぅ、……くぅ」

 

 

アスカ

「眠ってる、よね? ……ふふっ、ほっぺたぷにぷにです」

 

 

「んっ」

 

 

アスカ

「あは、かわいい。よだれついてるよ」

 

 

「ん、ちゅ」

 

 

アスカ

「あっ、指が……。ちゅぱちゅぱ、しちゃ、ぁ……んっ、くすぐったいよぉ」

 

 

「んんっ」

 

 

アスカ

「もー、べとべとになっちゃった。……燦ちゃん、寝てるよね? ……んっ、ちゅっ。えへへ、これも間接キスなのかな? ……な、なんて。あぅ、今のは、はっはしたなかったよねっ」

 

 

「(アスカちゃんかわいすぎかよっ! でも、この状況じゃ流石に言えない。ほんとは起きてたなんて言えないよ!?)」

 

 

アスカ

「はぅ、燦ちゃんが眠っててくれてよかったぁ。……もう少しだけ、寝顔を見ててもいいよね?」

 

 

「(アスカちゃんといちゃいちゃできるのは嬉しいけど! 起きるタイミング逃したというか、これどうすればいいの!? だ、だれか助けて!)」

 

 

アスカ

「ふふっ、……ちゅっ。あはっ、こっちもぷにぷにです」

 

 

「(……うん、もうちょっと寝たフリしてよっと)」

 

 

 

 

 

◆『私自身が燦倍返しになることだ!』◆

 

「明日はホワイトデーだね。そこで相談なんだけど、本命の三倍返しってどうすればいいと思う?」

 

 

『あ”? けっ、自慢かよ』

『貰ったことないから分かんない』

『ホワイトデー? なにそれおいしいの?』

『わーからん』

『逆に聞くけど俺らが知ってると思う?』

 

 

「……はぁ、そうだよね。知ってた。お前らに期待した私がばかだったよね」

 

 

『じゃあ聞くなよ』

『笑えよ、黒猫』

『炎黒猫炎』

『ライン超えたわ』

『黒猫はばか』

『お返しは嬉しいのですが、三倍とかは気にせず、その気持ちだけで十分だよ』立花アスカ✓

 

 

「気持ち……、なるほ。つまり誠意を見せろってことだよね。任せて!」

 

 

『性(行)為を見せる? え○ちじゃん』

『がたっ!?』

『ホワイトデー(意味深』

『取り敢えず、土下座しとけ』

『肩たたき券あげよう』

『三倍の価値があるお気持ちって逆に難くね?』

 

 

「た、たしかに。どどど、どうしたらいいかな!?」

 

 

『赤い水性ペンでお気持ちと書いてプレゼントするのはどうだろうか』赤い水性のシャー

『通常の三倍のお気持ち!? シ○アか!』

『プレゼントがゴミで草』

『赤い黒猫の燦?』

『赤か黒かはっきりしてもろて』

 

 

「あぁもう、無駄なコメント多すぎ! アスカちゃん、いっそなにが欲しいのか教えて!」

 

 

『燦ちゃんがいいな』立花アスカ✓

『プレゼントは黒猫かぁ』

『お前自身がプレゼントになるんだよぉ!』

『てぇてぇ』

『たしかに燦倍だけどwww』

 

 

「アスカちゃん!? ききっ気持ちは、うっ、嬉しいけど! その、こここ心の準備が……」

 

 

『ももももちつけ!?』

『散々好きだなんだ言っておいて今更じゃね?』

『黒猫に三倍の価値ないから杞憂だぞ』

『たしかにwww』

『それはそう』

『あ、すみません間違えました! 燦ちゃんがいいなって思ったものなら、私はなんでも嬉しいよって意味でして!?』立花アスカ✓

『だ、だよね。焦った』

『ほんとでござるかぁ?』

『確信犯であってくれ』

『てか、今更だけど無難にクッキーでよくね? 考え過ぎだろ』

 

 

「あっうん。それはそう。……おいしいクッキー、探してみるね」

 

 

 

 

 

◆『やられたらやり返す、倍返しデーだ!』◆

 

アスカ

「燦ちゃん。これ、バレンタインのお返しです」

 

 

「ありがとう! 私からも、はい。ホワイトデーのプレゼント!」

 

 

アスカ

「わぁっ、ありがとうございます! 食べてみてもいいですか?」

 

 

「もちろん! おいしいって有名なクッキーの詰め合わせだから、好きなのから食べてみて」

 

 

アスカ

「それではこちらから……。あっ、おいしい! はい。よかったら、燦ちゃんもどうぞ!」

 

 

「いや、アスカちゃんからもう貰ってるし……」

 

 

アスカ

「こういうものは一人で食べるよりも、好きな人と一緒に食べた方がよりおいしく感じるんだよ。だから、燦ちゃんも試してみませんか? ……だめ、かな?」

 

 

「うっ、……じゃあちょっとだけ」

 

 

アスカ

「あは、よかった。じゃあ、半分こにしよっか。んっ……」

 

 

「えっ、アスカちゃん!? その、半分こって、そういうんじゃなくって……」

 

 

アスカ

「???」

 

 

「うぅ~っ、その、……んっ」

 

 

アスカ

「えへへ。キス、してもよかったのに……」

 

 

「き、キスまで貰ったら、その、さっ三倍超えちゃうし……。あっ、そうだ! アスカちゃんも、半分どう?」

 

 

アスカ

「え? ……では、せっかくなので頂きますね。ふふっ、もちろん、お返しは三倍だよね?」

 

 

「えっえっ、口移しの三倍返しってなに!?」

 

 

アスカ

「……口にしないと、分かりませんか?」

 

 

「あっ、えっと、その……。さ、燦パイ返し! な、なんちゃって」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「えぇーっと、3月14日って円周率とマシュマロの日でもあるから。その、口じゃなくて、私の胸にお菓子を挟んでみたんだけど……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、知ってますか? 3月14日は、キャンディーの日でもあるんですよ?」

 

 

「アスカちゃん? 私、キャンディーじゃ、あっ! くすぐったい、ってぇ、んっ、ちょっと!? 触っ、ちがっ、そこ、あっ、ころころ、しちゃ、……はぁ、だっだめ、だって」

 

 

アスカ

「燦ちゃんが、いけないんだよ。……大丈夫。頑張って三倍までに抑えるから……」

 

 

「えっ、ちょっ、そんなハートマークが浮かんでそうな、熱を帯びた目で言われても説得力ないんだけどっ!? まっ、ちょ、……ぁ、んっ、……んにゃぁぁぁあああ!?!?!?」

 

 

 

 

 

◆『サイコーだね』◆

 

「3月15日ということで、最近あったサイコーな出来事を募集してます」

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、なにか最高だと感じた出来事はありましたか?」

 

 

「う~ん、最近あった最高な出来事……。昨日、とか?」

 

 

アスカ

「え? ……あっ、……はぁう」

 

 

『???』

『なにかあったの?』

『ホワイトデーに女の子二人。なにも起こらないはずもなく……』

『いや、なにも起こらないだろ普通』

『これは一線超えたな』

『赤飯炊かないと』

 

 

「わ、私のことはいいから! リスナーのみんなから届いたのを紹介しよう!」

 

 

アスカ

「そ、そうですね!」

 

 

 

     最近あったサイコーな出来事     

I met recently.Let's go Goto Nadeki.

 

 

 

「って、サイコーじゃなくて、さぁ行こうなんだが! あと、ゴトー・ナデキってだれ!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、誰でしょうね?」

 

 

『草』

『撫木後藤っていそう』

『誰よその女!』

『名前に後藤はちょっと珍しくないか?』

『後藤撫木かもしれん』

『それはどっちでもいいけど、最高な出来事どこいったんだよ』

 

 

 

     最近あったサイコーな出来事     

修学旅行たのしかったー

法隆寺の五重塔がめっちゃすごかった

 

 

 

アスカ

「わぁ、懐かしいなぁ。行き先は奈良県だったのかな? たしかに、修学旅行は一生の思い出になりますし、サイコーの出来事ですね。燦ちゃんはどうでしたか?」

 

 

「修学旅行かぁー。う~ん、私はあまりいい思い出ないんだよね」

 

 

『あっ』

『先生「それでは自由行動のグループを作ってください」』

『せんせー、黒猫ちゃんが一人余ってまーす』

『うっ、それは俺にも効く』

『結局、余りものでグループができるんだよね』

『やめて!? 俺らと黒猫の古傷が開いちゃうから!?』

 

 

「仲間外れになってないから!? ただ、人数の関係で仕方なく、余りもの同士でグループになっただけだし!」

 

 

アスカ

「それは、えっと……。よしよし」

 

 

『うんうん。分かってるよ(生温かい目』

『俺もよしよしして欲しい』

『黒猫、強く生きてもろて』

『てか、今気づいたんだけど。これってサイコーな出来事じゃなくて最古での出来事なんじゃ』

『最古の木造建築だっけ?』

『まぁ、楽しかったって言ってるし……』

 

 

 

     最近あったサイコーな出来事     

サイコな彼女ができました!

 

 

 

「だから、募集してるのはサイコーな出来事なんだけど……」

 

 

アスカ

「えっと、その。おめでとうございます?」

 

 

『リスナーも強く生きてもろて』

『まぁ、その、なんだ。どんまい!』

『コメントに困るんだが』

『サイコーな出来事で報告するくらいだから本人喜んでそう』

『ドのつくMならワンチャン』

『不幸自慢に見せかけた彼女自慢だったのか』

『惚気話は他所でしてもろて』

『そろそろ日付も変わるしこれが最後かな?』

 

 

アスカ

「そうですね。まだ紹介してないものもありますが、時間的に今のが最後になりそうです」

 

 

「サイコーだけに?」

 

 

『は???』

『最低』

『なんか寒くね』

『サイコーだけに最後。ぷぷっ』

『つまらないから再考しろ』

『最高の気分が台無しになった』

『こんな寒いとこに居られるか! 俺は帰らせてもらう!』

『その後、↑を見たものはいなかった』

『みんな、黒猫なんて放っておいてさぁ行こうぜ!』

 

 

「あっあっ、待って! ごめん、ごめんってば!?」

 

 

アスカ

「えっと、夜も更けてきて冷えてきましたし、寒さで風邪を引かないように気を付けてくださいね。それではみなさん、お疲れさまでした! ばいにゃー」

 

 

「アスカちゃん、それってフォローなの!? てか、こんなぐだぐだな最後で、終わらせようとしないで!? ちょっ、あっ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(276~280)

◆『ぐるぐる』◆

 

「えっと、今日はゲーム配信の予定でしたが、ミャーチューブくんの調子が悪いので延期にします。みんなごめんね」

 

 

『りょ』

『仕方ないね』

『ミャーチューブくんさぁ』

『めっちゃぐるぐるしてる』

『ごめん。なんて言ってるか分からん』

『声が、途切れて、聴こえるよ』

『今ならなに言っても大丈夫そう』

 

 

「あっ、じゃあこのまま配信終わるのもアレだし。30分くらい、私がなんて言ってるか当てるゲームしよっか!」

 

 

『配信続行助かる』

『発想の逆転的な?』

『ピンチをチャンスに変えてけ』

『実質ミャーチューブくんとのコラボだな』

『そういうとこ好きだぞ』

 

 

「ちょっと待ってね。ネットで見つけたテキトーな文章から出題するから……これでいいかな? じゃあいくよ。大家さん、家賃は来月まで待って。賃貸ってやっぱつれぇわ」

 

 

『聞こえた』

『文章が草』

『聞き取れなかったの俺だけなの?』

『おとちんは聞こえた』

『え、お○んちん?』

 

 

「言ってないが!? てか、そんな台詞、ぐるってても言う訳ないが???」

 

 

『いや、だって黒猫だし』

『この機会にぶちゃけてもおかしくないよね』

『俺たちは悪くないもん!』

『飛び飛びになってるから聞こえてもおかしくない』

『大家のお、家賃のちん、賃貸のちん』

『ミャーチューブくんも思春期だから(目逸らし』

 

 

「や、絶対に嘘じゃん! そんな都合よく途切れる訳ないって!」

 

 

『嘘じゃないもん! ミャーチューブくんの仕業だもん!』

『もう一回言ってみれば?』

『逆にお○んちんって言ってみな』

『文章が悪かった。つまり選んだお前も悪い』

『じゃあ、代わりにこんなのはどう? あすは朝からすごい雪が降るでしょう』

 

 

「これ読むの? あすは朝からすごい雪が降るでしょう。……聞こえた?」

 

 

『なんて?』

『ぐるってて聞こえなかった』

『ぱーどぅん?』

『聞こえた』

『アスカ好きって言った?』

 

 

「だから、言ってないって。どこをどう聞いたらそう聞こえるのさ」

 

 

『草』

『え、聞こえたけど?』

『はい、私も聞こえました!』立花アスカ✓

『ほら、アスカちゃんも言ってるし』

『もう一回言って』

『恥ずかしがるなって』

『ミャーチューブくんのせいにしないでもろて』

 

 

「はぁ。……はいはい、分かったって。ほんとはちゃんと聞こえてるくせに。まったくもう。言って欲しいなら、素直にリクエストしなよ。リスナーのみんなもアスカちゃんも大好きだよ。はい、これで満足した?」

 

 

『ぐるぐる』

『なんだって?』

『ガチでぐるってて草』

『???』立花アスカ✓

『あ、完全にミャーチューブくん逝っちゃったな』

『マジで聞こえなかった。最後なんて言ったの』

 

 

「っ~、もー! 配信終わりっ!!! ばいにゃー!」

 

 

 

 

 

◆『瞳を閉じて』◆

 

「じーっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? そ、そんなに見詰められると、はっ、恥ずかしいよぉ」

 

 

「あ、ごめん」

 

 

アスカ

「あの、もしかして私の顔になにか付いてますか?」

 

 

「目と鼻と口?」

 

 

アスカ

「いえ、そういうことじゃなくて……」

 

 

「くすっ、冗談だよ。えっと、つぶやいたーのトレンドに、Vtuberの瞳がみたいってあったから、アスカちゃんの瞳を見てたの」

 

 

アスカ

「そうだったんですか、よかったぁ。そういうことなら遠慮しないで、もっと近くでよく見てください」

 

 

「あ、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「なんですか?」

 

 

「えっと、顔。ちっ近くない?」

 

 

アスカ

「近くないよ」

 

 

「で、でも……」

 

 

アスカ

「それに、……私も燦ちゃんの瞳を見たかったんだもん。……だめ、でしたか?」

 

 

「あぅ。だだだめっじゃないけどっ……、は、鼻に鼻が当たってるし……」

 

 

アスカ

「ふふっ、当ててるんだよ」

 

 

「あっあっ、んにゅぅ~」

 

 

アスカ

「あはは……、少しやり過ぎちゃったかな? あはっ、手で顔を隠してるけど、それじゃあ真っ赤になった耳は隠せてないよ。ふふっ、かわいい」

 

 

「うぅ~、……アスカちゃんのいぢわる」

 

 

アスカ

「私のこと、嫌いになった?」

 

 

「……ううん。すき」

 

 

アスカ

「あは、よかった。……瞳、閉じて?」

 

 

「んっ……えへへっ」

 

 

 

 

 

◆『案件ください』◆

 

「あっ、そうだ。アスカちゃん、聞いて! 私の好きなWeb小説が一周年なんだって!」

 

 

アスカ

「ほんとですか? わぁっ、一周年はすごいですね! おめでとうございます!」

 

 

「だよね、ありがとう! 累計ランキングも14位だし、これはアニメ化も時間の問題かも!」

 

 

アスカ

「ふふっ、それは楽しみですね」

 

 

『唐突な宣伝。俺じゃなきゃ見逃してたね』

『もしかしてお金貰ってる?』

『草』

『前から好きだって言ってた小説だからセーフ!』

『人気作品ならアニメ化も夢じゃないな』

『Vtuberものだし、アニメ化したら声優案件来るかも?』

 

 

「え、マジ?」

 

 

アスカ

「たしかに、小説の内容的にも、Vtuberを声優に起用してもおかしくないですね」

 

 

「つまり、もしかしてもしかしちゃう?」

 

 

アスカ

「或いは、このアニメを切っ掛けに、声優さんがVtuberデビューするかもしれませんが……」

 

 

「……や、まぁそれはそれで……うん」

 

 

『声優がなりきりVtuberデビューはありそう』

『公式なりきりはあり』

『架空のVがリアルでもVするのはヤバい』

『人気声優ならめっちゃ人気でそう』

『3D配信でハ○ヒダンス踊るぞ。俺は詳しいんだ』

『なんでだよwww』

『原作にそんなシーンないって怒られそう』

『カラオケ会たのしみ』

 

 

アスカ

「あ、あくまで可能性のお話ですから!? きっと燦ちゃんにもチャンスはありますよ!」

 

 

「だ、だよね! という訳で、アニメ化の際には案件待ってます! 黒猫燦、黒猫燦をどうかよろしくお願いしますにゃ!!!」

 

 

『草』

『選挙かな?』

『にゃで媚びるな!』

『モブならともかく、声優でもないVTuberを採用するとは思えないが』

『でも、内容的に二期生なら素人でも違和感なくできそうじゃね?』

『流石に素人はないだろ』

『でもあの主人公ならむしろ素人の方がいけそうだし。ワンチャンあるかも?』

『まぁ、炎上癖があるうちは、企業も案件くれないと思うけどね』

 

 

「うぐっ、たしかに。……善処します」

 

 

 

 

 

◆『アスカです。黒猫です。二人合わせてアスねこです』◆

 

 

                              

ザ・あるモネア

5人全員を笑わせたらチャンネル登録100万人!

挑戦するジャンルは5つ

一発ギャグ・モノマネ・ショートコント・モノボケ・サイレント

さぁ、1分間の持ち時間でクリアを目指せ!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「うわっ、懐かしい」

 

 

アスカ

「たしか、100人の観客から選ばれた5人のうち、1~4ステージは3人以上、最終ステージでは5人全員を笑わせたら100万円が手に入るという番組ですよね」

 

 

「そうそう」

 

 

『草』

『懐かしい』

『めっちゃ見てた』

『個人的にサイレントが難しいイメージ』

『またやんないかな』

『で、まずはどれに挑戦するの?』

 

 

「挑戦しないが!? 逆に聞くけど、なんで挑戦すると思ったのさ」

 

 

『えぇー』

『今のは一発ギャグ?』

『芸人なら挑戦するでしょ』

『黒猫だし』

『チャンネル登録100万人目指そうぜ』

『サイレントは早めにクリアしたいね』

 

 

「いや、一発ギャグじゃないし、アドバイスもいらないから!」

 

 

アスカ

「ふふっ、では、モノボケはどうですか?」

 

 

「アスカちゃんも悪ノリしなくていいから!」

 

 

『ショートコント、配信』

『アスカちゃんボケだったのか』

『ナイスツッコミ!』

『草』

『草コメントが3人以上なのでクリアです』

『次のジャンルは?』

 

 

アスカ

「くすっ。う~ん、ではサイレントで」

 

 

「……っ! ……っ!!!」

 

 

『強制ミュートwww』

『アスねこはコンビ名だった?』

『ミュートでもおもろいやん』

『コンビ芸助かる』

『100万人見えたな』

『二人でM1目指さないか?』

 

 

「もーっ!!! この話題はここまで! 静かにしないなら配信終わるよ!」

 

 

『はい、しーん』

『草』

『サイレントだけに?』

『この場合、配信だけにじゃね?』

『てか、コメントだからそもそも静かなんだが』

『じゃあ、最後にモノマネください』

 

 

アスカ

「だから、しないが!? ふふっ、なんてね」

 

 

「ア~ス~カ~ちゃ~ん。いい加減にしないと、めっ、だよ!」

 

 

アスカ

「あは、どうもありがとうございました!」

 

 

 

 

 

◆『難しんぶん』◆

 

「ん~」

 

 

アスカ

「新聞とにらめっこして、どうしたんですか?」

 

 

「あ、アスカちゃん。学校の宿題で、新聞を読んで小論文を書かないといけなくてさ」

 

 

アスカ

「なるほど。大学受験対策ですね」

 

 

「そうみたい。でも、ネットでニュース記事はたまに読むけど、新聞はほとんど読まないから難しくて……」

 

 

アスカ

「そうだよね。最近は新聞を読む機会も減ってますし。記事によっては、前提となる知識がないと理解しづらいですからね」

 

 

「あっうん。えっと、それもあるけど。……この段落の次って、どこを読めばいいのかなって」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「……いや、だって。新聞って独特な区切り方? してるから、どこがどうつながってるのか分かりづらいよね! ……って、私じゃなくてテレビでおばあちゃんが言ってたよ!」

 

 

アスカ

「えっと、じゃあそれっておばあちゃんの感想ですよね? 燦ちゃんはどうなんですか?」

 

 

「………………にゃ」

 

 

アスカ

「……まずは新聞の読み方から勉強しよっか」

 

 

「……はーい」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(281~285)

◆『ぐーちょきぱーでなにつくる?』◆

 

「こんばんにゃー。今日はなんとー」

 

 

アスカ

「なんと?」

 

 

「おててが動きま~す。ほれほれ~」

 

 

『!?』

『おてて助かる』

『こいつ、動くぞ!?』

『荒ぶってて草』

『いまぐきっってなったぞ』

 

 

「見てみて。ほら、じゃんけんもできるよ」

 

 

アスカ

「わぁ、すごいです! これなら手遊び歌とかもできそうですね」

 

 

『ぐーちょきぱーでなにつくろうってやつか』

『子供の時にやったなぁ』

『黒猫にちょうどいいじゃん』

『カタツムリとかちょうちょとかあったよね』

『ねこはないの?』

 

 

「あ、それ懐かしい。せっかくだし、やってみようか」

 

 

アスカ

「いいですね。では、私が歌うので、燦ちゃんは歌に合わせてつくってみてください」

 

 

「おっけー」

 

 

『ぐーちょきぱー』

『ナニつくろう。ナニつくろう』

『それにしても、にゅるにゅる動いててえちち』

『技術の○んぽすげぇ』

『コメント草』

 

 

アスカ

「右手はチョキで、左手もチョキで」

 

 

『#』

『マ○ドナルドのマーク』

『ひし形だろ』

『ア○顔ダブルピース』

『だれもカニって言ってなくて海藻生える』

 

 

アスカ

「ねこさん」

 

 

「ねこさん」

 

 

『かわいい』

『あざとい! あざといぞ黒猫!?』

『保存した』

『ひげに見立てたのか』

『いや、もとから猫やんけ!』

 

 

「か、かわいいとかはいいから! ほっほら、次いくよ!」

 

 

アスカ

「ぐーちょきぱーで、なにつくろう」

 

 

『次はぐーとぐー』

『雪だるまかな?』

『野球の某監督のグータッチ』

『エドは○み』

『ファイティングポーズ!』

『草』

 

 

アスカ

「にゃんにゃんにゃん」

 

 

「にゃんにゃんにゃん?」

 

 

『かわいい』

『昇天した』

『あっあっ』

『また猫やんけ!?』

『これはボケなのか。それともガチなのか……』

 

 

「うぅっ、……やばっ。普通にはずい。公開処刑じゃん」

 

 

アスカ

「公開処刑だなんて、恥ずかしがらなくてもいいのに。……燦ちゃん、すごくかわいかったよ」

 

 

『かわいいぞ黒猫!』

『キュートキャット』

『かわいいやったー』

 

 

「あぅ。……恥ずかしいから、見ないで」

 

 

『手で顔隠すな!』

『パーとパーで照れ隠し、かな?』

『見ないでって言われても……』

『今日の黒猫めちゃかわいいな』

『配信者の台詞じゃないよね』

『普段の言動の方がよっぽど恥ずかしいと思うのは俺だけ?』

 

 

「も、もういいでしょ! はい、じゃあパーとパーはやり直し!!!」

 

 

アスカ

「そっかぁ、残念。では、もう一度。パーとパーで」

 

 

『か○はめ波』

『うさぎさん』

『うーぱーるーぱー』

『運命ですポーズ』

『今度こそカニだろ!』

 

 

アスカ

「プロポーズ」

 

 

「プロポーって、プロポーズ!?」

 

 

『えんだーいやー』

『いや、なんでやねん!?』

『指輪の入った箱を開けるポーズなのか』

『てか、全部アスカちゃんが見たいポーズだよね』

『プロポーズの一言をどうぞ!』¥1,000

 

 

「えっえっ、すっスパチャ3ヶ月分の指輪を受け取ってください?」

 

 

『草』

『それはないわー』

『貢いでもらったお金でプロポーズするクズ猫』

『スパチャ3ヶ月分っていう必要ないよね?』

『振られたな』

 

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

 

「あっアスカちゃん、いいい今のは、その、えっと!?」

 

 

アスカ

「っ、嬉しい! 婚約指輪、ここにつけてくれますか?」

 

 

「え? う、うんっ! ……えへへっ」

 

 

『(アスカの)左手がパーで、(黒猫の)右手がオッケーで、プロポーズ?』

『てぇてぇ』

『ぐーちょきぱーはカップルもつくれるのか』

『俺もぐーちょきぱーで彼女つくりたい』

『俺の彼女は右手のぐーだぞ?』

『(右手が彼女で検索して)あっ察し』

『強く生きろ』

『(てか、オッケーはぐーちょきぱーじゃないけど誰もツッコんでないから)ヨシッ!』

 

 

 

 

 

◆『空気読んだり読まなかったりしろ!』◆

 

 

                              

空気を読むゲームの新作が出てるけど

黒猫さんはやる予定ないの?

たしか前作はやってたよね?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「他のみんながやってるから、私はやらなくていいかなって。ほら、これも空気読みみたいなものだし」

 

 

『いや、みんなやってるんだから、そこは空気読んでやれよ』

『黒猫ってやっぱりKY?』

『まぁ、箱推しだから、同じゲーム配信ばっかりだと飽きるから助かるけど』

 

 

「でしょ。やっぱり私って偉い? 偉いよね。ほら、みんなもっと褒めろ」

 

 

『はいはい。え○いね』

『褒めたら褒めたで照れるくせに』

『めんどくせぇ猫だなぁ』

『でも、いろいろなパターンを見たいって人もいるぞ』

『そうだそうだ!』

『空気読めないってバレたくないだけだろ』

 

 

「は? 空気くらい読めるが???」

 

 

『じゃあやってみて』

『つ前回の成績』

『この自信はどこから湧いてるんだ?』

 

 

「はぁ、仕方ないなぁ。配信だからって、空気読まずに満点出しても文句言わないでよ」

 

 

『……あ、うん』

『1000点満点で503って』

『一番コメントに困る成績なんだが』

『マジで空気読めてないじゃん』

『山も谷もないって、まるで黒猫だな』

『本当に配信者なの?』

 

 

「は??? あるてま所属の配信者だが!?」

 

 

『知ってる』

『そういう意味じゃないと思うよ』

『撮れ高がなくて配信者的にどうなのって意味かと……』立花アスカ✓

『あっ、これ恥ずかしいやつ』

『空気も文章の意味も読みとれない黒猫』

『新人じゃないんだからさぁ』

 

 

「……はい」

 

 

『はい、じゃないが』

『素直に反省してて草』

『てか、今更だけど、空気読んで、あえて中途半端な成績にしたんじゃ……』

『なるほど、ボケだったのか』

『ボケって気づかずに責めちゃってごめんね』

『つまり、ここまでの流れは計画通りって訳か』

 

 

「そ、ソウナンダヨー。まったく、みんな早とちりなんだから。失礼しちゃうよ」

 

 

『違ったみたい』

『バレバレだぞ』

『いつの間に空気読みのボケパターン始まったの?』

『残念。空気読み失敗』

『草』

 

 

 

 

 

◆『アスカとコンビに?』◆

 

「あ、そういえば。今日からあるてマートキャンペーンが始まってるけど、みんなはクリアファイル手に入れてくれた?」

 

 

『全種コンプリートした』

『推しは手に入れたぞ』

『置いてなくて泣いた』

『最後の一枚だったけどゲッツしたよ』

『燦ちゃんをお迎えしました』立花アスカ✓

 

 

「私も、お菓子を買うついでに、自分のクリアファイルを貰ってきたよ。かわいいよね」

 

 

『自画自賛?』

『ついでかよ!?』

『コラボないなった』

『実はお菓子を買いに行くまで忘れてた説ある』

『流石にそれは、ありそうで草』

 

 

「……さっ、さてと。せっかくだから、お菓子を食べながら雑談しよっか」

 

 

『誤魔化したぞ』

『ホントにクリアファイルがおまけで草』

『忘れてたのかよ』

『コラボしたコンビニは怒っていいと思う』

『謝罪会見しろ』

 

 

「わ、忘れてないし! ちょっと日付を間違えただけだから!」

 

 

『それを忘れてたっていうんやで』

『黒猫だもの』

『じゃあ、クリアファイルに一言書いてるけど、なんて書いたか覚えてるか?』

 

 

「え? えっと、……ご主人、甘いお菓子はいかがですかにゃ? でしょ」

 

 

『今の間は、カンニングしたな』

『ご主人? 急にどした?』

『拾い食いやめなー』

『語尾のにゃとか久しぶりに聞いたぞ』

『死に設定で草』

『どちらさまですか?』

 

 

「黒猫燦だが!?」

 

 

『草』

『知ってた』

『でも、正直言うと、文章だけだと分からなかった』

『初見なら騙されてたと思う』

『今回のコラボで知った人が配信見たらがっかりしそう』

 

 

「お、お前らな!」

 

 

『まぁまぁ。お菓子でも食べて落ち着けって』

『初見です。コンビニコラボから来ました』

『被害者、じゃなくて初見さんいらっしゃい』

『ほら、語尾ににゃって言わないと』

『お前らじゃなくてご主人だろ』

『私はどちらの燦ちゃんも好きですよ』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃん……、しゅき! 結婚しよ」

 

 

『……ブラックコーヒー飲みたくなってきた』

『次、コラボするときは缶コーヒーにしてくれ』

『せやな』

 

 

 

 

 

◆『少女マンガみたいな恋芋(こいも)したい』◆

 

「ふぁっ!?(なにこれ!?)」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? 私の髪になにか付いてますか?」

 

 

「え、いやその……(髪の毛に大学芋ってどういうこと???)」

 

 

アスカ

「???」

 

 

「(いや、首を傾げたいのはこっちなんだけど! なんで芋けんぴじゃなくて大学芋なの!? 大学芋なんで!?!?!?)」

 

 

アスカ

「……もー、せっかく大学芋のヘアピン付けてきたのに」

 

 

「え? 大学芋の、ヘアピン?」

 

 

アスカ

「そうですよ。これなんですが、かわいいと思いませんか?」

 

 

「あ、うん。ユニーク、かな? そっ、それにしても、ほんとに大学芋が髪に付いてるのかと思って、ビックリしちゃったよ。芋けんぴならネタとして分かるけど、急にどうしたの?」

 

 

アスカ

「そ、それは……(少女マンガみたいな胸キュンしたくて、芋けんぴだとそのままだから大学芋にした。なんて言えないよぉ)」

 

 

「あっ、もしかして……」

 

 

アスカ

「っ(も、もしかして私の気持ちに気づいて……、あっ、燦ちゃんの手が、……あぅ)」

 

 

「ネタでボケたつもりが、芋けんぴと大学芋を間違えちゃったんだよね? よしよし、大丈夫だよ。私が余計なこと言ったせいで、恥ずかしい想いさせちゃったよね。ごめんね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんの、ばかっ。鈍感。KY」

 

 

「うんうん、……ん?」

 

 

アスカ

「今度、髪に芋けんぴ付いてても、食べさせてあげないからっ」

 

 

「え? あっうん。……どういうこと???(そもそも、髪に付いてたのはいらないんだけど……。ま、いっか)」

 

 

 

 

 

◆『お土燦』◆

 

 

                              

今度、北海道に旅行に行くのだが

お土産はなにがいいと思う?

オヌヌメがあったら教えてくれ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「北海道かぁ」

 

 

アスカ

「北海道と言っても広いですからね。無難に有名どころを選ぶか、あとは行く場所次第かな?」

 

 

『無難に尾も白い恋猫』

『海産物がいいな』

『木彫りの熊』

『オヌヌメならマリモだぞ』

『やだこのマリモ、ヌメヌメしてるぅ~』

 

 

「木彫りの熊って。たしかに有名だけど。貰って嬉しいかと聞かれると、う~んって感じだよね」

 

 

アスカ

「あはは……、気持ちは嬉しいけど、置き場所には困っちゃうよね」

 

 

『たしかに、小さいのならいいけど、大きいのは邪魔でしかない』

『だからと言ってゴミに出すのもアレだし』

『自分が貰って嬉しいお土産が一番じゃね』

 

 

「それはそう。アスカちゃんはなにを貰ったら嬉しい?」

 

 

アスカ

「お土産は気持ちが大事だと思っているので、特にコレというものはありませんが。えっと、強いて言うなら……」

 

 

「なになに、強いて言うなら?」

 

 

アスカ

「尾も黒い黒猫、かな?」

 

 

「あっ、そ、それってつまり……。あぅ」

 

 

『てぇてぇ』

『尾も黒い黒猫って、ただの黒猫やんけ』

『お土産なんかよりもお前が欲しいってか』

『俺自身がお土産になることだ!』

『お土産屋さんが潰れるから現地でちゃんと買ってもろて』

 

 

アスカ

「あ、そっそうですよね。えっと、それならご当地キ○ィちゃんは、以前、貰って嬉しかったです。地域ごとに個性があって、すごくかわいいんですよ」

 

 

「……むぅ、私の方がかわいいもん」

 

 

『張り合わないでもろて』

『サ○リオに喧嘩売るなよ!?』

『コラボ案件ないなったな』

『白猫に嫉妬する黒猫かわいいなぁ』

『お土産の木刀には勝ってるんだし、気にするなって』

『そうそう。木彫りの熊よりもかわいいぞ』

 

 

「木刀と熊に勝っても嬉しくないんだが!?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(286~290)

◆『信じるか信じないかは……』◆

 

「本日は、エイプリルフール企画募集ということで。みんなから送られてきたネタ企画を紹介していきます」

 

 

『ネタ言うな』

『当日たのしみ』

『つまり、候補から外れた没企画発表ってことか』

『ネタもちゃんと供養できてえらい!』

『俺のあるかな?』

 

 

「じゃあ、最初の企画はこちら」

 

 

 

【エイプリエルフール企画】

大事なお知らせ配信

                    

 

 

 

 

『あっ』

『あとで怒られるやつ』

『胸がきゅってなった』

『ガチでだめだろ』

『引退詐欺は洒落にならないぞ』

 

 

「まぁうん。私も怒られたくないし。嘘で済まなさそうだから、当然没になるよね」

 

 

『炎上不可避』

『お前が引退したらアスカちゃんも引退するから止めてくれ』

『結婚相手がアスカで、寿退社ならギリ許すけど』

『寿退社……』立花アスカ✓

『黒猫、あるてま辞めるってよ』

『やめないで』

 

 

「いや、私、辞めないからね? ……アスカちゃんを養わないといけないし」

 

 

『今なんて?』

『てぇてぇ』

『お前は養われる側だぞ(ぼそっ』

『辞めない理由がそれなのか』

『ご祝儀です』¥10,000

 

 

「はい、この話題は終わり。次いくよ!」

 

 

 

【エイプリエルフール企画】

大人版FC○ライブデビュー

                    

 

 

 

「しないが!?」

 

 

『草』

『薄い本かな?』

『ハー○ルンで見た』

『え、してなかったっけ?』

『もしかしてお胸が貧しかったあの子が黒猫だった?』

『でも、少しは興味あるんだろ?』

 

 

「……そ、それじゃあ、次いこっか!」

 

 

 

【エイプリエルフール企画】

性転換配信(黒猫燦太くんになって配信)

                    

 

 

 

「これは面白そうだよね。まぁ、時間的に準備が間に合いそうにないから、没になったけど」

 

 

『立ち絵とか必要だし仕方ないか』

『いや、黒猫なら必要ないだろ。元からぺったんこだし』

『え、黒猫さんって女の子だったの!?』

 

 

「は???」

 

 

『ごめん。俺も声を聴くまで男の娘だと思ってた』

『心におっさん飼ってるし、男でもいけるって』

『黒猫はバ美肉だよ』

『どこのボイチェン使ってるの?』

『今でも生えてるって信じてる』

 

 

「ボイチェンじゃないし、生えてもないが!?」

 

 

『草』

『なにが生えてないんですか?』立花アスカ✓

『ナニかな?』

 

 

「お前ら、ちょっと黙る! えっと、生えてないって言うのは、その……、ムダ毛! 私って美少女でしょ。だから、ムダ毛が生えてないってことだよ!」

 

 

『自称美少女は草』

『黒猫はムダ毛が生えてないと。ムダ毛、つまり下も、……ふむ』

『ガタッ!?』

『たしかに。燦ちゃん、つるつるだもんね』立花アスカ✓

『ほわっ!?』

『え、ガチのやつ?』

『やべ、鼻血出てきた』

『リーク助かる』

 

 

「にゃ!? アスカちゃん、そのタイミングでそのコメントは、あっあっ!? みんな違うからっ! いや、違うというか違くないと言うか、とっ、とにかく違うからね!?」

 

 

『いや、どっちだよ』

『今のはわざとなのか天然なのか悩む』

『アスカちゃんは清楚だから(震え声』

『黒猫とアスカならアスカを信じるに決まってるじゃん』

『迷ったら下半身に従え』

『さっそく非公式wikiが更新されてて草生えた』

『結局さ、嘘なの? 本当なの?』

『信じるか信じないかはあなた次第です!』

 

 

 

 

 

◆『好きなパン、得意なパン』◆

 

 

                              

どんなパンが好き?

俺は腹パン(ニチャァ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「好きなパンかぁ。惣菜パンと菓子パン、どっちも私は好きだけど。みんなは何パンが好き?」

 

 

『普通の質問に見せかけたやべぇまろだった』

『カレーパン。華麗なスルーだけに』

『某灼眼と悪魔の影響でメロンパンが好き』

『俺はチョココロネ。貧乳はステータスだ!』

『みんなアニメの影響受けすぎwww』

 

 

「あぁ~、でも分かる。好きなキャラクターの好物だと、自分も気づいたら好きになってるよね」

 

 

『分かる』

『私も、燦ちゃんがチョコが好きだから、もっと好きになりました』立花アスカ✓

『俺もブラックだけどチョコ食べるようになった』

『そう言えば、黒猫をいつでも餌付けできるようにチョコ持ち歩くようになったなぁ』

『↑お巡りさん、この人です』

『あっ俺も! 黒猫がパ○ツ好きだから、よりパン○が好きになったもん』

 

 

「うんうん。って、パ○ツは私、関係ないよね!?」

 

 

『え?』

『関係あるよ』

『だって、黒猫の好物だろ? なら、俺らが好きになってもおかしくないじゃん』

『パ○ツ好きでしょ?』

『好きな食べ物:パンツ』

 

 

「○ンツは食べ物でも好物でもないが!?」

 

 

『※定期:黒猫は被る派です』

『草』

『なお、パ○ツが好きなことは否定しないもよう』

『てか、パ○ツ○ンツ連呼するなよ』

『BANされるぞ』

『パ○ツだけに、春のBAN祭り始まっちゃう?』

 

 

「いや、これでBANされたら流石に笑えないって。私、パンの話しかしてないんだけど」

 

 

『ん?』

『せ、せやな。パン、の話しかしてないもんな』

『結局、黒猫は何パンが好きなの?』

 

 

「えっと、台パンかな? な、なんちゃって」

 

 

『は???』

『いや、よく台パンしてるけど!?』

『空気読みなー』

『せめてそこは可愛くパンダが好きとかさー』

『わ、私は好きですよ。そのボケ』立花アスカ✓

 

 

「……はい、最初のましゅまろはどんなパンが好きということで。みんなはどんなパンが好き? 私は、チョコレートを使ったパンが好きかな」

 

 

『なかったことにしたぞ』

『あれ、台パンは?』

『なんか記憶ないなった』

『時間が、戻った?』

『いつの間に時間遡航の力を!?』

『編集するな!』

 

 

「ん? え、なにか言った?ドンッ

 

 

『ひっ』

『殴らないで』

『い、いえ。なんでもないです』

『編集なんてなかった。いいね?』

『草』

 

 

 

 

 

◆『豚だなんて豚(とん)でもない』◆

 

 

                              

素敵なお声をしてますね

どうかその素晴らしい声で罵倒してください

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「言う訳ないじゃん。ばかなの???」

 

 

『ブヒィイイイ』

『罵倒助かる』

『もっと罵倒して?』

『してるやんけ』

『いつもゲーム配信で罵倒してるよね』

 

 

「いつもしてる? え、なんのこと?」

 

 

『無自覚』

『ゴ○、カ○、○ねぇぇぇえええ!!! ←これ』

『罵倒というか口が悪いだけな気がする』

 

 

「そもそもだけど、意識して誰かを罵ったことないから。そういう言葉が浮かばないんだよね」

 

 

『じゃあ、豚野郎って言って』

『ぶくぶく太って、まるで豚じゃない。少しは運動したら? この豚!』

『人間様の言葉をしゃべってないで、豚は豚らしくぶーぶーお鳴き!』

 

 

「いや、台詞の募集とかしてないから。みんなどんだけ豚って罵られたいのさ!」

 

 

『ぶひぃ』

『罵倒と言ったら豚かなぁって』

『黒猫のファンネームは豚だった?』

 

 

「いやだよ、リスナーのことを豚のみんなって呼ぶの。そっちの趣味もないし。てか、みんな豚って言われるほど太ってるの?」

 

 

『豚のみんなはあり』

『豚じゃないもん。イノシシだもん!』

『豚でごめん』

『子豚です』

『……豚でごめんなさい』立花アスカ✓

 

 

「あっ」

 

 

『あっ』

『草』

『流れ弾がwww』

『アスカちゃん!?』

『おい、お前の嫁だろ。ちゃんとフォローしろ!』

 

 

「え、えと。ぶっ、豚の体脂肪率って十五パーセント前後らしいよ?」

 

 

『あっはい』

『つまり、アスカちゃんはムキムキマッチョだった?』

『いや、そこはせめてモデル体型って言おうよ』

『豚って言葉は誉め言葉だったのか』

『じゃあ、アスカちゃんって豚なの?』

 

 

「そうそう! だから、アスカちゃんはいい意味で豚なんだよ! ね?」

 

 

『いい意味でって付ければ、なに言っても許されるわけじゃないからな』

『先生、黒猫くんがアスカちゃんをいじめてます』

『ちょっと男子~、やめなよ~』

『(>_<。)』立花アスカ✓

『あぁーあ、泣かせた』

『い~けないんだ、いけないんだ~』

 

 

「あっ、ちがっ。そういう意味じゃなくて、あっあっ!? わ、私は豚でも好きだからっ!」

 

 

『フォローになってなくな?』

『ぶーぶー』

『ぶーぶー』立花アスカ✓

『ブーイングかな?』

『豚だけに』

『おあ豚(とん)がよろしいようで』

 

 

 

 

 

◆『シンデレラフィット?』◆

 

『シンデレラフィットって知ってる?』

 

 

「なにそれ?」

 

 

アスカ

「シンデレラの足が、ガラスの靴にピッタリだったように。別の用途のもの二つが、ジャストフィットする様子を表した言葉ですね。主に、お片付けや収納関係で使われていますよ」

 

 

「へぇー。例えばどんなものがあるの?」

 

 

『犬の頭とビン』

『ビー玉と鼻の穴』

『便座と俺の尻』

 

 

「ふんふん、……ん?」

 

 

アスカ

「あはは……。えっと、間違いではないけれど、シンデレラフィットとはちょっと違うかな?」

 

 

『草』

『嫌なシンデレラフィットだな』

『意外と身近にあるから探してみたら?』

 

 

アスカ

「それがいいかもしれませんね。燦ちゃんも一緒に探してみませんか?」

 

 

「面白そう! なにかないかな?」

 

 

『お菓子の箱に遊○王カードがピッタリ入った』

『黒猫はまな板を置くところにシンデレラフィットしそう』

『まな板のこと黒猫って言うのやめなー』

 

 

「ぼいんぼいんだが!? これっぽっちもフィットしないから!」

 

 

『じゃあ、黒猫はなにとピッタリなの?』

 

 

「え? 私とフィットするもの……。う~ん、アスカちゃんとか?」

 

 

『たしかに(胸を見ながら)凹と凸でピッタリだな』

『(下半身を見ながら)凹凸合体的な意味かもよ?』

『やっぱり黒猫ってオス猫なんじゃ……』

 

 

「ち、違っ!? 相性的な意味でピッタリって言っただけで、変な意味じゃないから!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、どんな意味であれ、燦ちゃんとピッタリなのは嬉しいです!」

 

 

「えへへ、私も。アスカちゃん、これからもシンデレラフィットしようね?」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

『てぇてぇ』

『シンデレラフィット(意味深)しようね』

『黒猫が言うと、やっぱりなんか卑猥に聞こえるんだよなぁ』

『アスカが幸せそうだし、いいんじゃね?』

『俺も可愛い女の子とシンデレラフィットしたい!』

『↑通報しました』

 

 

 

 

 

◆『嘘だといってよ』◆

 

「エイプリルフールに向けて、今日は嘘をつく特訓をしようと思います。配信の中で嘘をつくので、嘘だと思ったらコメントしてね」

 

 

『はーい』

『特訓する必要ある?』

『嘘をつくのが嘘、がオチだったら笑う』

 

 

「………………」

 

 

『あっ』

『やべ』

『ネタバレやめなー』

『どうするのこれ』

『逆に、全部嘘にするとか?』

 

 

「それだっ! 今から嘘をつかない雑談をしません」

 

 

『草』

『もう始まってるのか』

『黒猫の胸はぺったんこ』

 

 

「ばいんばいん、じゃなくて。ぺったんこですー。残念でした~」

 

 

『ついに認めたぞ』

『本人公認ぺったんこ』

『本当はぺったんこなんだから、ばいんばいんって言わないとだめだろ』

 

 

「もう一回言っておくけど、嘘つかない配信だから!? 概要欄ちゃんと見ないでよ!」

 

 

『うん、ちゃんと見てないよ』

『こんな機会でもないと、本当のこと言えないもんね』

『全部吐き出していいんだぞ』

 

 

「お前らのそういうところ、ほんとに好き!!!」

 

 

『ぽっ』

『告白助かる』

『ごめん。他に好きな人いるから』

『照れる』

『じゃあ、アスカちゃんは?』

 

 

「アスカちゃんは、もちろんだいっきらい!!!」

 

 

『えっ』立花アスカ✓

『あっ』

『おるやんけ!?』

『タイミング~』

『あぁーあ。これは破局だな』

 

 

「あああアスカちゃん!? これはちがっ、くはなくて、えと、その、これからもアスカちゃんとずっと一緒にいたくないよ!」

 

 

『ド○えもんで見た』

『なんか既視感があると思ったら、嘘が本当になる道具の話か』

『概要欄見て』

『更新しないと変わってないかも』

『あっ、そういうことですか。私も燦ちゃんのことだいきらいです!』立花アスカ✓

 

 

「………………」

 

 

『あっ、死んだわ』

『嘘だって頭で理解できても心が受け入れられなかったか』

『てか、アスカちゃんまで嘘つく必要なかったよね』

『たしかに』

『つまり、アスカちゃんの本心だったり……』

『な、なんてね。嘘だよ。嘘だよね? 嘘だといってよ、バー○ィ!』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(291~295)

◆『なにか匂います』◆

 

「あ、そうだ! アスカちゃん。せっかく映える料理なんだし、写真をつぶやいたーにアップしていい?」

 

 

アスカ

「店内での撮影も大丈夫みたいですし、私は構いませんよ」

 

 

「ありがと。じゃあ、こっちに皿を移動して、……できた!」

 

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

ランチなう                            

うまうまっ

@  ↺  ♡  …

Reply to @kuroneko_altm

 

 

 

『なうって古くね?』

『黒猫がおしゃれな店でランチ、だと!?』

『ランチにパンケーキとか女子か!』

『ねこなのに馬?』

『食べる前に撮れよwww』

『歯型助かる』

『てか、一人じゃないよね』

『わざと二人分写すとか匂わせかな?』

 

 

「匂わせ??? ……あっあっ、どうしよ!? 匂わせしちゃった!?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、落ち着いて」

 

 

「落ち着いてって言われても!? 早く釈明するか呟きを消さないと、また炎上して、……あれ? 炎上してない。なんで???」

 

 

『どうせアスカちゃんだろ』

『デートてぇてぇ』

『黒猫に彼氏とかないから』

『仮にいてもレンタル彼氏』

『女好きの淫猫だぞ』

『そもそも男にモテると思うか?』

 

 

アスカ

「え、えっと。炎上してなくてよかったね。でいいのかな?」

 

 

「なんか納得いかないけど、取り敢えずよかったぁ」

 

 

『てか、デートの相手って、本当にアスカちゃんなのかな?』

『新しい女だったりして』

『あぁー、ないとは言い切れない』

『浮気だめ、絶対』

『黒猫の場合、何股かし過ぎて、誰とランチしててもバレたら刺されそう』

 

 

「……うっ、浮気はしてないけど。つぶやくときはもっと気をつけるようにしよう。ほんとに、刺されるようなやましいことはないけど。い、一応ね」

 

 

アスカ

「??? そうですね、気をつけるに越したことはないですね」

 

 

 

 

 

◆『エイプリルフールのご報告』◆

 

『緊急記者会見ってなんぞ?』

『エイプリルフールに大事な報告ってことは……』

『あっ察し』

『流石に引退はないと思うけど』

『杞憂民が杞憂しちゃう』

 

 

「いつも応援して下さっているリスナーのみなさま。そして関係者のみなさま。本日はお忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます」

 

 

『始まった』

『あれ、アスカちゃんもいるぞ?』

『まさかの保護者同伴謝罪会見!?』

『くそ棒読み……』

『台本読めてえらい!』

 

 

「私事ではありますが、この場を借りてご報告させていただきます」

 

 

『わたしごと?』

『しじだぞ』

『わたくしごとじゃないの?』

『わくわく』

『謝罪なら号泣しないと』

『土下座の準備はできてるか?』

 

 

「私、黒猫燦とこちらにいる立花アスカは、本日を持ちまして入籍し、夫婦になったことを、ご報告させていただきます」

 

 

『ま?』

『にゃ!?』

『はい、嘘乙』

『昨日の匂わせは伏線だったのか』

『俺的にはまだ結婚してなかったことに驚きなんだが』

 

 

記者

『プロポーズはどちらが?』

 

 

アスカ

「えっと、その、燦ちゃんからでした。……あぅ」

 

 

「そ、そうだったね。うぅ、はずい」

 

 

記者

『プロポーズの言葉は?』

 

 

アスカ

「それは、えっと、燦ちゃんの口からお願いします」

 

 

「うえっ!? えっえっ、台本とちがっ、じゃなくて。私が言うの!?」

 

 

アスカ

「だって……、こんな機会あまりないですし。せっかくなので、燦ちゃんにプロポーズして欲しいんだもん。……だめ、ですか?」

 

 

「あぅ。だめ、じゃないけど……。うぅ~。……ご、ごほん。えっとその。これからは、黒猫アスカとして、ずっと一緒に居てくれませんか?」

 

 

『てぇてぇ』

『えんだあぁぁぁあああ』

『むずかゆくなってきた』

『ブラックコーヒーくれ』

『プロポーズできてえらい!』

『台本言ってたけど、まぁいっか』

 

 

記者

『寿退社するとのうわさもありますが?』

 

「私は引退の予定はありません。ですが、アスカちゃんは……」

 

 

アスカ

「はい! 本日を持ちまして、私、立花アスカはVtuberとしての活動を引退します。そして、あるてま所属の黒猫アスカとして新たにデビューすることを、この場を借りてご報告させていただきます!」

 

 

『おぉ!?』

『アスカ、あるてまるのか!?』

『個人からあるてまに移籍かぁ』

『うぅ、よかった。よかったね』

『これからも応援するからな』

 

 

アスカ

「今まで応援し、支えて下さったリスナーのみなさまには感謝しかありません。今後は立花アスカではなくなりますが、新たな門出を温かい目で見守っていただけると嬉しく思います」

 

 

「これからも、夫妻共々よろしくお願いします!」

 

 

司会

『それでは、最後は二人の新たな門出を、ライスシャワーでお祝いしましょう。みなさま、盛大な拍手、またはお祝いコメントをお願いします』

 

 

「みんな、今日はありがとー。ばいにゃー」

 

 

アスカ

「お疲れさまでした!」

 

 

『8888』

『おめでとー』

『米ントだけに、ライスシャワーでお祝いってか』

『で、ネタばらしは?』

『エイプリルフールに嘘をついていいのは午前までだぞ』

『つまり、今日の報告はぜんぶ真実ってことに……。え?』

 

 

 

 

 

◆『私はねこではありません。ねこの画像を全て選んでください』◆

 

アスカ

「燦ちゃんの写真を撮ってもいいですか?」

 

 

「写真? それくらい別にいいけど、急にどうしたの?」

 

 

アスカ

「えっと、これに応募してみたいなって思いまして」

 

 

「猫耳風目薬のデザイン募集?」

 

 

アスカ

「はい! 目薬の蓋の部分が、ねこさんの耳みたいになってて、すごくかわいいんですよ! そのデザインの募集が始まるみたいで、飼い猫の写真をつぶやいたーで投稿すると応募できるんです」

 

 

「へぇー。……ん? あれ、飼い猫???」

 

 

アスカ

「はい」

 

 

「私の写真、使うんだよね?」

 

 

アスカ

「だめ、かな?」

 

 

「え、いや。だめじゃないけど。私の写真で大丈夫なの?」

 

 

アスカ

「大丈夫です! 燦ちゃんは、とってもかわいいねこさんだもん。だから、自信を持ってください!」

 

 

「あ、うん。そうじゃなくて……。根本的な問題があるというか」

 

 

アスカ

「え? 燦ちゃんは国内に住んでるし、あっ。未成年だから保護者の同意が必要だもんね。あとは、事務所に所属している場合は、事務所の承認が必要なんだって。うん、これで問題解決だね!」

 

 

「いや、あの。私、ねこじゃなくて、猫耳の生えたJKなんだけど……」

 

 

アスカ

「??? でも、応募条件は満たしてるよ?」

 

 

「た、たしかにそうだけど。製薬会社が困っちゃうから、今回は止めておこっか。ね?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんがそう言うなら……。ところで、製薬会社から案件が来てたりしませんか? たとえば、目薬のキャップのデザインとか」

 

 

「あ、あはは……。えっと、たぶん来てないと思うよ」

 

 

アスカ

「そう、ですか。……はぁ、残念です」

 

 

 

 

 

◆『と○ろいるもん!』◆

 

「こんばんにゃー。今日は、リスナーのみんなから募集していたサムネ用のイラストを紹介していきます」

 

 

『8888』

『たのしみ』

『神絵師降臨しそう』

『えちちなのある?』

『え、せんしちぶなイラストもあるって!?』

『BANされそう』

 

 

「それはないから。まったく、もう。はい、気を取り直して、まずはこちらのイラストです。じゃん!」

 

 

『かわいい』

『パン、2、○、三重』

『ミャーチューブくんは見ちゃダメ』

『あるやんけ!?』

『黒猫くんさぁ……もっとやれ!』

 

 

「うわっ、すごっ。……このくぼみ? というか、盛り上がりがえちちでいいよね」

 

 

『ぱ○つをアップにするな!』

『BANされるぞ』

『怖いものなしか』

『淫猫』

『作者がPAN2じゃないって言ってるし(震え声』

『けしからん! まったく最近の若いものは……ふぅ』

 

 

「……ふぅ。じゃあ、次のイラストね」

 

 

『ふぅ、じゃないが』

『黒猫お前もか!』

『アスねこらぼの時間だぁぁぁあああ!!!』

『水着姿で手を繋いで抱き合うとかてぇてぇ過ぎるだろ』

『差胸助かる』

 

 

「かわいい私も、えちちなアスカちゃんもよきよき。でも、なんでこの季節に水着?」

 

 

『さぁ?』

『いいだろ水着!』

『江口は季節を超えるんやで』

『冬に水着キャラが出るソシャゲとかあるし』

『水着イラストはいつ見てもいいものだからな』

 

 

「う~ん、まぁいっか。次は、このイラスト」

 

 

『あっ』

『やべ』

『謎の白い液体www』

『お巡りさん「出番ですか?」』

『隠せかくせっ!』

 

 

「はいアウト!!! あっあっ、私で隠さなきゃ!?」

 

 

『ミャーチューブくん、お仕事の時間です』

『よ、ヨーグルトかもしれないし(震え声』

『いいえ、とろろです』

『とろろは草』

『どっちもアウトだろ』

 

 

「いや、とろろだとして、なんで私にぶっかける必要あるのさ!?」

 

 

『足を滑らせて自分にぶっかけちゃったのかな?』

『黒猫ってばドジっこなんだからぁ』

『とろろいるもん!』

『ト○ロいるもんみたいにいうなwww』

『食べ物を粗末にしちゃ、めっ! ですよ』立花アスカ✓

『そうだぞ』

『黒猫、謝罪して』

 

 

「うぅ、ごめんなさい。……って、私、悪くないよね!?」

 

 

『謝罪できてえ○い!』

『※このあとスタッフがおいしくいただきました』

『スタッフ(アスカ)が黒猫を食べたって?』

『……ふぅ』

『なんかこのコメント欄、とろろ臭くね?』

『臭いだけに草』

 

 

 

 

 

◆『幸せちゅー入しよ?』◆

 

アスカ

「4月4日の今日は、4合わせの日ということで、幸せの日らしいですよ」

 

 

「へぇー」

 

 

アスカ

「という訳で、燦ちゃんに幸せのプレゼントですっ!」

 

 

「わわっ!? た、たしかに、ぎゅってされて嬉しいけど!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、幸せ感じてくれた?」

 

 

「う、うnひゃい!? み、耳。いま、耳をはむって!?」

 

 

アスカ

「だって、ぎゅってするだけじゃ足りないかなって。……どう、ですか?」

 

 

「もっもし。た、足りないって言ったら、どっ、どうなるの?」

 

 

アスカ

「ん~、そのときは……」

 

 

「そ、そのときは?」

 

 

アスカ

「……えへへっ、それはあとのお楽しみです」

 

 

「ご、ごくりっ。……じ、じゃあ、足りないかも」

 

 

アスカ

「あは。じゃあ、もっと幸せをちゅー入しないとね」

 

 

「あ、アスカちゃん!? かっ顔、顔がちかっ……」

 

 

アスカ

「は、恥ずかしいので。そのっ、目、閉じててね」

 

 

「こ、心の準備ががが!? あっあっ、……んっ」

 

 

アスカ

「んっ、ちゅ……んぁ。……えへへっ。どう、でしたか?」

 

 

「むむむぅ~。……幸せって言ったらここで終わりだけど、アスカちゃんはそれでもいいの?」

 

 

アスカ

「そ、それは、……燦ちゃんのいぢわる」

 

 

「でへへ、さっきの仕返しだよ」

 

 

アスカ

「むぅ~」

 

 

「あはは、ごめんって。……仲直りにもう一回、する?」

 

 

アスカ

「……ずるいよ。……んっ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(296~299+300話記念SS)

※今回は300話記念のSSを最後に付け加えています。
 完全新作ですので、よかったら最後までお付き合いください。


◆『真っ赤なお花の』◆

 

「みんなは、明日がなんの日かもちろん知ってるよね?」

 

 

『4月6日ってなにかあったっけ(すっとぼけ』

『しろの日(城・白)』

『新聞をヨム日』

『もしかして、私の誕生日ですか?』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

 

 

「そう! 明日はアスカちゃんの誕生日! だから、サプライズをしようと思うんだけど、なにかいい意見ない?」

 

 

『黒猫、うしろ!』

『コメント見て』

『サプライズとは』

 

 

「え、コメント? 別になにもないよね? あっ、4月6日だから、しむ○うしろうしろってことか!」

 

 

『違う』

『そうじゃない』

『だめだこりゃ』

 

 

「で、サプライズの話に戻るけど。サプライズって言えばプレゼントだよね。なにがいいかな?」

 

 

『お前自身が以下省略』

『鱚』

『無難に花束』

『その気持ちだけで十分だよ』立花アスカ✓

『婚姻届け』

 

 

「う~ん、花束かぁ。やっぱり赤いバラがいいのかな?」

 

 

『赤いバラの花言葉はあなたを愛してます、だっけ』

『たしか色で変わるんだよね』

『本数によっても花言葉が変わるらしいよ』

 

 

「へぇー、そうなんだ。じゃあ、一番ふさわしい数のバラを揃えて、プレゼントする感じでよさそう」

 

 

『よきよき』

『じゃあ13本で』

『永遠の友情www』

『俺のオススメは108本』

『結婚してくださいはシンプルで好きかも』

『本人に何本欲しいか聞けば?』

 

 

「聞いたらサプライズにならないじゃん。……んしょ。みんな今日はありがとー。今日はこのあと用事があるから、あとは一人で何本にするか考えてみるね」

 

 

『りょ』

『楽しみにしてますね』立花アスカ✓

『黒猫に任せたら999本贈りそう』

『実際、999本はいやがらせ』

『花言葉がくそ重いんだが』

『999本の黒色のバラだったら草生える』

『だ、大丈夫。アスカちゃんならきっと受け止めてくれる、はず。たぶん、めいびー』

 

 

 

 

 

◆『バースデーサプライズ』◆

 

「アスカちゃん、お誕生日おめでとう!」

 

 

アスカ

「わぁっ、ありがとうございます!」

 

 

「えと、これ。アスカちゃんにサプライズプレゼント!」

 

 

アスカ

「綺麗……。赤いバラの花束を貰うの、私、初めてです。すごく嬉しい!」

 

 

「あ、アスカちゃんの方が、その、……きっ、綺麗だよ」

 

 

アスカ

「も、もー。そんなに褒められたら、燦ちゃんの顔、み、見れなくなっちゃうよぉ」

 

 

「えへへ、でも喜んでもらえてよかった。流石に108本、全部を花束にできなかったけど。残りもちゃんと別のところに飾ってあるから。見てみて」

 

 

アスカ

「はいっ! 忘れずに、あとで確認しておきますね」

 

 

「えっ、あとじゃなくて、その、できれば今すぐ見て欲しいな。なんて」

 

 

アスカ

「??? 燦ちゃんがそう言うなら、少し失礼しますね。……あれ、これは。メッセージカード?」

 

 

「っ」

 

 

アスカ

「ふふっ、もしかして。こっちが本命のサプライズだったのかな? では、中を確認して……えっ?」

 

 

「みみみみ、見た?」

 

 

アスカ

「ひゃ、ひゃい!? えっと、これは。その……」

 

 

「こ、婚姻届。……です」

 

 

アスカ

「婚姻、届」

 

 

「あ、アスカちゃんが欲しそうにしてたから! その、なにをプレゼントしたらいいのか、私センスないし、よく分からなかったし! だから、えと、その……」

 

 

アスカ

「ぅん、……うん」

 

 

「役所に出せないし、正式なものにはならないけど。えと、だから、あの、私なんかでよかったら。その、……名前を書いて、くれる?」

 

 

アスカ

「私なんか、なんて、言わないでください。私は、燦ちゃんがいい。ううん。燦ちゃんだから、好きなんだよ?」

 

 

「じ、じゃあ返事は……」

 

 

アスカ

「あは、もちろん。答えは〝はい”だよ!」

 

 

「アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……。んっ」

 

 

「んっ……、ひゃっ!? アスカちゃん。首、くすぐったいよ。……っ、いたっ!?」

 

 

アスカ

「えへへ。燦ちゃんのこと、傷ものにしちゃった」

 

 

「えへへ、じゃないよ。もー、傷、5つもつけてぇ……」

 

 

アスカ

「あは、真っ赤なバラが5輪も咲いたね」

 

 

「むぅ~、他人事みたいに。隠すの大変なんだからね」

 

 

アスカ

「んっ、……ごめんね」

 

 

「……好き、って言ってくれたら。今回だけは許してあげる」

 

 

アスカ

「昔も今も、そしてこれからだって。ずっと、ずーっと大好きだよ」

 

 

「えへへっ! 私も、大好き。生まれてきてくれて、ありがと!」

 

 

アスカ

「あはっ。私、あなたに出会えて幸せです!」

 

 

 

 

 

◆『た、誕生日いぇーい(*ノωノ)』◆

 

アスカ

「誕生日って、どんな内容をツイートしたらいいと思いますか?」

 

 

「う~ん、アスカちゃんは企業Vじゃないし。別になんでもいいと思うよ?」

 

 

アスカ

「そうなんだけど。なんでもいいが、一番難しいんだよね」

 

 

「じゃあ、テキトーに顔文字や絵文字でキラキラさせるとかは?」

 

 

アスカ

「なるほど。たしかに、特別な感じがあっていいですね!」

 

 

「あとは、ん~。誕生日いぇーいとか呟いておけばいいんじゃない? 知らないけど」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃんじゃないんだから。流石に、それはちょっと恥ずかしい、かな」

 

 

「アスカちゃん? それだと、普段の私のツイートが恥ずかしいみたいに聞こえるんだけど???」

 

 

アスカ

「あ、いえ、そういうことではなくてっ。その、私のキャラじゃないから恥ずかしいという意味で……」

 

 

「もー! そんなこと言うなら、アスカちゃんのツイートは、誕生日いぇーいに決定だからね! 異論は認めないから!!!」

 

 

アスカ

「えぇっ!? そんな急に決められても……」

 

 

「はい、もう決定したから。諦めて、誕生日いぇーいってツイートしようね!」

 

 

アスカ

「うぅ~っ、でも、……やっぱり恥ずかしいよぉ」

 

 

「そんなに心配なら、ツイートする前に私が大丈夫か確認してあげる。はい、せーの!」

 

 

アスカ

「えっえっ。た、誕生日いぇーい?」

 

 

「あぁ~、アスカちゃんは今日もかわいいなぁ~」

 

 

アスカ

「(*ノωノ)」

 

 

「……という経緯があって、『た、誕生日いぇーい(*ノωノ)』になったんだよね」

 

 

アスカ

「はぁぅ~」

 

 

『かわいいぞアスカ!』

『黒猫ナイス! よくやった』

『俺もアスカちゃんの誕生日いぇーい聴きたい!』

 

 

アスカ

「い、言いませんからねっ!」

 

 

 

 

 

◆『かります』◆

 

「今日は、モ○スターハンターやってくよ」

 

 

『モ○ハンだ!』

『ハンターデビューおめでとう』

『一緒に狩りに行こうぜ』

 

 

「えっと、まずはハンターの作成をしないといけないみたい。どんなキャラクターにしようかな?」

 

 

『黒猫を再現しよ』

『じゃあ性別は男だな』

『理想の美少女を作ろうぜ』

 

 

「うんうん。作るなら、やっぱり愛着の湧くかわいい子がいいよね。じゃあ、私に負けない超絶美少女にしよっか」

 

 

『え?』

『超絶、美少女?』

『超絶壁ならいるけど』

『草』

『美少女どこ?』

 

 

「う~ん。キャラクタークリエイトって、意外と難しいよね。あとめんどい」

 

 

『なんかバランスが変』

『メスゴリラやん』

『考えるな、感じろ!』

『始める前に飽きてきてないか?』

『キャラクリだけで配信終わりそう』

『まじで時間泥棒だよね』

『おい。ハンターしろよ』

 

 

「理想の美少女。……うん、こんな感じでどうかな?」

 

 

『かわいい』

『なんかアスカちゃんに似てるね』

『たしかに』

『黒猫にとっての理想の美少女はアスカちゃんだし』

『今日ってコラボだっけ?』

 

 

「あっ、言われて見ると。アスカちゃんっぽいかも……」

 

 

『無自覚かよ』

『てぇてぇ』

『なんか恥ずかしいな』立花アスカ✓

『ご本人登場』

『アスカちゃんもよう見とる』

 

 

「あ、アスカちゃん。身体借りてるね」

 

 

『身体借りてるねは草』

『返してもろて』

『傷一つ付けるなよ』

『や、優しくしてね?』立花アスカ✓

『なんかえ○い』

『憑依系かな?』

 

 

「えと、次はお供の犬? でいいのかな。こっちも作っていこっか」

 

 

『わんわんお』

『もふもふ!』

『も○のけ姫の山犬っぽいのにしようぜ』

『お前に燦を救えるか!』

『分からぬ。だが、共にモンスターハントすることはできる』

 

 

「……うん、こんな感じでいいよね。じゃあ、次はお供の猫? なんだけど。どんな感じにしようかな?」

 

 

『キ○ィちゃんっぽく』

『↑猫じゃないらしい』

『え、マジで?』

 

 

「……はい、これで終わり。ん~っ、はぁ疲れた。ちょっと席外すから、待っててね」

 

 

『お花摘みいっといれー』

『上手に出せました!』

『ED画面だけどいいのか?』

『ぽんにゃ!』

『あれ、もう終わったの?』

『今日の配信は終了しました』

『同接減ってて草』

『ばいにゃー』

『お疲れさまでした?』立花アスカ✓

『キャラクリだけで終わった』

 

 

「いや、まだ終わってないから!? あっあっ、違うって。勝手にばいにゃーするな!」

 

 

 

 

 

◆あるてまれ外伝『とある世界線におけるスレイの記念配信』◆

 

スレイ

「みんなーこんぞめー! 黒染スレイで~す」

 

 

『こんねぎねぎ』

『こんねぎー』

『ねぎー』

 

 

スレイ

「ちょっとぉ! ねぎは挨拶じゃないから!?」

 

 

『え、違うの?』

『ちょっとなにいってるか分からないwww』

『で、今日の記念配信ってなにするの?』

『○周年だっけ。おめ』

『おめでとー』

 

 

スレイ

「ありがとー。今日は記念配信だから凸待ちしまーす。リスナーでも参加していいから、よかったら参加してねー」

 

 

『分かった。参加しないわ』

『凸待ち0人にしよ』

『草』

『お、空気読みか?』

『よかったな。凸待ち0人はいい思い出になるぞ』

 

 

スレイ

「そんな思い出いらないんだけど!? お願いだから、凸待ち0人はや~め~て~」

 

 

『でも、そっちの方が配信的においしいし』

『スレ虐助かる』

『今のスレイ、めっちゃ輝いてるぞ』

『それにしてもよく○周年も続いたよなぁ』

『たしかに』

『まぁ、なんやかんや俺らもリスナー続けてるし』

『なんで俺らこいつの配信見てるんだろ?』

 

 

スレイ

「わざわざ記念配信を見に来るくらいだし。普段なんだかんだ言ってるけど、みんなあたしのこと好き過ぎじゃない? ほれほれ~、そこんとこどうなのよ~」

 

 

『それはない』

『うざっ』

『そっ閉じします』

『低評価押しました』

『チャンネル抜けてもいい?』

『つぶやいたーブロックしました』

 

 

スレイ

「なんでよ!? って、ほんとに同接減って、低評価がバカみたいに増えてるし! あぁ~っ!!!」

 

 

『草』

『低評価が高評価を上回ったwww』

『あぁーあ』

『おもれーおんな』

『なぁーにこれー』

 

 

スレイ

「それあたしの台詞だから!?」

 

 

『そんなことより凸待ちまだ~』

『そんなことwww』

『だれも来ないね』

『凸ったら負けかなって』

『ほら、サボってないでちゃんと場を繋いで』

 

 

スレイ

「誰のせいだと思ってるのよ!? ……まったく。で、トークってなに話せばいいの?」

 

 

『おい!』

『ゲーム配信ばっかしてるから……』

『最近あった話とかすればいいんじゃね? 知らんけど』

 

 

スレイ

「最近あった話かぁー。……なにかあったっけ?」

 

 

『ないのかよ!?』

『アスカちゃんに記念イラスト貰った話は?』

『あぁーそういえば貰ってたね』

『アスレイてぇてぇ』

『裏でめっちゃ喜んでそう』

 

 

スレイ

「よよよよよ喜んでるわけないじゃない!?」

 

 

『ほんとでござるかぁ?』

『動揺しすぎ』

『お、ツンデレか?』

 

 

スレイ

「ツンデレじゃないから!? 別に記念イラストなんていらないのに、あっちが勝手に……」

 

 

『こんぞめです。○周年おめでとうございます!』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

『あっ』

 

 

スレイ

「あっ、ちっ違う。違うから! 記念イラストがいらないって言うのは、そういう意味じゃなくて! アスカちゃん忙しいのに、余計な労力をかけて欲しくなかったって意味で、だから、えと、その……」

 

 

『めちゃ早口やん』

『そんなこと気にしなくてよかったのに。私がスレイちゃんに喜んで欲しくてしたことなんだよ』立花アスカ✓

『てぇてぇか? てぇてぇなのか?』

『アスレイきちゃ』

『今、アスカちゃんって言った?』

 

 

スレイ

「へ? あっちょっ、間違った!? 今のなし! 立花アスカは立花アスカだから!」

 

 

『裏ではアスカちゃん呼びなのか』

『にやにや』

『てぇてぇ』

 

 

スレイ

「や~め~て~! えと、どうしたら……。そうよ、今日はアーカイブなしにしましょう! あとはあんたたちの口封じをすれば……」

 

 

『記念配信だぞ』

『記念配信でアーカイブなしは草』

『どうやって口封じするんだ?』

 

 

スレイ

「それは、えっと……ゲーム?」

 

 

『ゲームっておまっwww』

『凸待ちしてもろて』

『じゃあ、逆にスレイが負けたら罰ゲームだな』

『罰ゲームなににしようかな~』

『ねぎしっぽを公式設定にしようぜ』

 

 

スレイ

「ふっふーん、別にいいわよ。どうせ勝つのはあたしだし? それより、あんたたちこそ負けたらちゃんと約束守りなさいよ」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

黒染スレイ@なりきりねぎ垢(新人VTuber)

@kurosome_surei

ねぎ系VTuberの黒染スレイねぎノシ

参加型のゲームをメインに配信してますねぎ

よかったら遊びに来てねぎー

※記念配信の罰ゲームで1週間ねぎになってます。なんでぇ~

サイト:youtube.com/channel/UCtx-n… 20XX年9月からTwitterを利用しています

 

 

 




黒染スレイちゃんの一周年記念イラスト

【挿絵表示】


記念イラスト?

【挿絵表示】


煉瓦ママの一周年記念イラスト

【挿絵表示】


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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(301~305)

原作のコミカライズ、楽しみですね


◆『バストアップしろ!』◆

 

「#これを見た人は胸部アップの画像を貼れ、かぁ。ん~、どうしようかな? ……あ、そうだ! ……これでヨシっ!」

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

だっちゅーの                           

@  ↺  ♡  …

Reply to @kuroneko_altm

 

 

『???』

『黒猫ってやっぱりおっさn……』

『#最近の若者が知らなそうなことを言ってみる』

『凹レンズ?』

『まな板の画像貼ったの誰ですか。怒らないので手を上げてください』

『背中の画像と間違ってますよ』

『バストアップしろ!』

『写真で一言みたいになってるwww』

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

は? バストアップなんだが???                 

お前ら眼科いった方がいいよ

@  ↺  ♡  …

Reply to @kuroneko_altm

 

 

『無いものは映らないよ』

『黒猫は頭を診てもらった方がいいぞ』

『ぺたんぺたん』

『つぶやいたーにアップされてるガ○ダムの方が胸あるよね』

『性能(バストサイズ)の差が戦力の決定的差であることを教えられた』

『草』

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

は???

けんか売ってる? 売ってるよね?                 

@  ↺  ♡  …

Reply to @kuroneko_altm

 

 

『まぁまぁ』

『小っちゃいことは気にするな』

『貧乳だけに?』

『ワ○チコ、ワカ○コ』

『自分からいじられにきてて逆切れとか理不尽だ』

『え、いじって欲しかったんじゃないの?』

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

真面目なファンサービスだよ!?                  

@  ↺  ♡  …

Reply to @kuroneko_altm

 

 

『お、おう。なんかごめん』

『黒猫のお無ね助からない』

『アスカちゃんがいいねしてて草』

『ん? つまり、アスカちゃんの胸部アップが見れるということでは?』

『ガタッ!?』

『アスカのお胸助かる』

 

 

「ぐぬぬ、お前らなぁ……」

 

 

『おーい黒猫ー! 胸、見にいこうぜ!』

『磯○、野球しようぜみたいに言うなwww』

『サ○エさんの中○くんかな?』

『そのナカジマックス、黒猫混ざってね?』

『はいだめー』

 

 

「……」

 

 

『黒猫からの返信がないってことは忙しいのかな?』

『忙しい(意味深)』

『俺も(右手が)忙しいから左手で呟いてる』

『お前には聞いてないぞ』

『両利きの俺に死角はなかった』

 

 

「勝手なことばっかり言って………………。ふぅ」

 

 

 

 

 

◆『うちわでやろう』◆

 

 

                              

黒猫にガチ恋距離されたって惚れねぇし

するなよ?

絶対にガチ恋距離するなよ!?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「じゃあしない。えと、次のましゅまろは……」

 

 

『しろよ!?』

『ダ○ョウクラブかな?』

『草』

『空気読んで』

『え、もしかしてひよってるのか?』

『ひよってるやつおりゅ???』

 

 

「は? ひよってないが??? じゃあ今からするけど、私にガチ恋しても責任取らないからね。……はい。え、かわいいって。あれぇ、もしかして惚れちゃった? うんうん。私、美少女だし、惚れちゃうのは仕方ないよね」

 

 

『言ってないが』

『ガチ恋距離助かる』

『そんなことで俺様が簡単に惚れたりなんかクマー』

『顔近づけるな。息かかるだろ』

『イきかかる?』

『飛沫とばさないでもろて』

 

 

「飛ばしてないが!? てか、推しがガチ恋距離してるのにその反応は酷くない!?」

 

 

『だって黒猫だし』

『ソーシャルディスタンスって知ってるか?』

『それとこれとは別』

『あ、推しじゃないんで』

『常識考えて』

『マスクしよう』

 

 

「画面越しなのに、マスクする意味ないよね!?」

 

 

『感染予防は大事だよ』

『マスク警察だ!』

『黒猫のマスクぺろぺろ』

『おまわりさん、こいつです』

『ガチ警察のお世話になるなよ』

 

 

「はぁまったく。マスクすればいいんでしょ。画像あるかな……。これでいっか」

 

 

『あえての黒マスク』

『地雷系かな?』

『画像重ねただけwww』

『動いたらマスクずれてるし』

『それじゃあ意味ないよ』

 

 

「もー、文句多いな!? じゃあ、これでいい?」

 

 

『うちわは草』

『うちわ会食するのかな?』

『黒猫って兵○県民だったの?』

『マンボウ!』

『高貴な身分なのかも』

 

 

「その通りなんですの! わたくし、実は高貴な身分でしてよ。おーっほっほっほ!」

 

 

『頭にチョココロネ付けて出直してこい』

『チョココロネのこと縦ロールって言うのやめなー』

『せめてドリルヘアーとかにしてあげて』

『お嬢様にしてはうちわも胸も貧相だよね』

『胸関係ないやろ!?』

『あの、お嬢様ならうちわじゃなくて扇子なんじゃ……。いえ、なんでもないです』

『無地だと寂しいからこっち向いてって書こうぜ』

 

 

「それ、アイドルのライブとかで使う応援うちわだよね!?」

 

 

『ウィンクして』

『LOVE♡』立花アスカ✓

『せっかくだし、黒猫に歌ってもらおう』

 

 

「や、雑談配信なんだけど……」

 

 

『じゃあ俺が歌う』

『いやいや。俺が歌うよ』

『ここは俺が』

 

 

「急な空気読み!? じゃあ私が、ってならないからね!?」

 

 

『ちぇ』

『空気読みなー』

『残念です』立花アスカ✓

『ほら、みんな残念だってさ。歌おうぜ』

『それでは歌います。扇げば尊死』

『扇ぐなwww』

『死因はてぇてぇのキメ過ぎかな』

『和菓子の恩~』

 

 

「もうやだこいつら」

 

 

『黒猫は天を仰いだ』

『うちわだけに?』

『草』

 

 

 

 

 

◆『牛にしよう』◆

 

 

                              

自分を動物に喩えるなら何?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「喩えるもなにも、猫じゃないの?」

 

 

アスカ

「あはは……、たしかにそうですね」

 

 

『猫やんけ!』

『猫だな』

『猫だねぇ』

 

 

アスカ

「あ、でも。他の動物に似てるところもありますよ」

 

 

「そうかな? 例えば?」

 

 

アスカ

「寂しがり屋なところとか、うさぎさんみたいだよね」

 

 

「そ、そんなことないしぃ?」

 

 

『へぇー、寂しがり屋ねぇ。にやにや』

『一人は寂しいもんな』

『黒猫はシャネルカだったのか』

『一年中発情期だもんね』

『淫兎かよ』

 

 

「ね、ねぇ他には! うさぎ以外にもまだあるよね!」

 

 

アスカ

「他にですか? えっと……」

 

 

「ほら、例えば牛とか私みたいじゃない? 乳がデカいとことか!」

 

 

『は?』

『ん?』

『それはない』

『乳ないよ』

『寝言は寝てから言ってもろて』

『牧草生えるわ』

 

 

「なんでぇ!? アスカちゃん、似てるよね!」

 

 

アスカ

「えっと、はい。にっ、似てると思いますよ。その、おいしそうなところとか?」

 

 

「肉牛の方!?」

 

 

『草じゃなくて肉』

『おいしそう(意味深』

『黒猫、成仏しろよ』

『え、おいしそう?』

『黒毛燦牛』

『アスカちゃんの方が牛っぽいけどね(どこがとは言わないけど)』

 

 

「はぁ。牛の話してたから、なんか焼肉食べたくなってきた」

 

 

アスカ

「ふふっ、じゃあ今日は焼肉にしよっか」

 

 

「うんっ!」

 

 

『自分を牛に喩えたあとに焼肉ってwww』

『やっぱあるてまってやべーのしかいねぇな』

『自ら進んで炎上されにいくのか』

『せめてもの情けだ。おいしく焼いてやるからな』

『上手に炎上しましたー』

 

 

 

 

 

◆『気圧のせい』◆

 

「はぁ、なんか今日は朝から調子が悪いんだよね」

 

 

『風邪?』

『バカは風邪引かないぞ』

『病院いってもろて』

『大丈夫ですか!?』立花アスカ✓

『無理しないで配信止めた方がいいんじゃね?』

 

 

「みんなありがと。でも、風邪とか病気じゃなくて、ただ怠いのと眠気があるみたいな感じだから。そこまで心配しなくて大丈夫だよ」

 

 

『よかった』

『調子が悪くなったら言ってくださいね』立花アスカ✓

『病気じゃないなら気圧のせいかもね』

 

 

「あ、そう言えば。気圧の変化に注意って、天気予報で言ってたっけ」

 

 

『あぁーなるほど』

『俺も朝から頭痛があったけど気圧のせいだったのか』

『廃病院に肝試しに行った後から、なんか肩が重いと思ってたけど、それも気圧のせいかな』

『↑それは憑かれてるのよ』

『草』

 

 

「ちょっと調べてみたけど。頭痛、だるさ、肩こり、気分の落ち込み、むくみとかが気圧が影響してる可能性があるんだって」

 

 

『じゃあ、俺に彼女ができないのも気圧のせいなのか』

『え、俺が三十歳超えても魔法使いなのも気圧のせいかよ』

『うちが貧乏なのももしかして』

『受験に落ちたのも気圧のせいですか?』

『妹にキモイって言われたのも』

『かーちゃんが働けってガミガミ煩いのも気圧のせいかぁ』

『俺の頭頂部が寂しいのも気圧のせいに違いない!』

『↑遺伝かストレスか不摂生』

 

 

「じゃあ、私が配信に遅刻するのも、よく炎上するのも、マネージャーさんに怒られるのも気圧のせいだったんだ」

 

 

『それはない』

『流石にそれは……、違うと思うかな?』立花アスカ✓

『黒猫のせいだろ』

『気圧のせいにするな!』

『黒猫サイテー』

 

 

「私にだけ反応違うんだが!? そこは気圧のせいでよくない!!!」

 

 

『よくないよ』

『気圧さんが可哀想』

『黒猫がVtuberになれたのも、炎上しても続けられてるのも、謹慎で済んでるのも、全部、気圧さんのお陰だろ!』

『謝れよ。気圧さんに謝れ!』

『あぁーあ』

『こうなったのは黒猫のせいだぞ』

 

 

「お前らのせいだよ!? てか、気圧さんってだれ!?」

 

 

『さぁ、誰だっけ?』

『うっ、……思い、だした』

『俺たちはいつの間にか気圧に記憶をいじられてたらしい』

『くそ、これも気圧のせいか』

『気圧ってサイテー』

『黒猫も気をつけろよ』

 

 

「いや、そこまで気圧は悪さしないからね」

 

 

 

 

 

◆『無罪だから!?』◆

 

「今日はみんなから募集してた新衣装案を発表していきます」

 

 

『楽しみ』

『とうとう俺らの性癖が晒されてしまうのか』

『いやーん』

 

 

「まずは、これ。ナース服」

 

 

『ナースキャップが猫っぽくてしゅき』

『かわいい』

『毎日健診に行きます』

 

 

「うんうん、かわいいよね! 特にこの、片手に注射器を持って、片足を上げてるポーズがあざとくといい!」

 

 

『分かる』

『黒猫に(血を)抜いて欲しい』

『かっこ付けるなよwww』

『でも、黒猫の注射とか怖くない?』

『ぽんしそう』

『血管が見つからなくて、何回も無駄に刺されそう』

 

 

「じゃあ、次いくよ。続いては、えっと、囚人服?」

 

 

『囚人番号9653www』

『足に鉄球? は草』

『遂にやっちゃったか』

『いつか絶対やると思ってました』

『顔にモザイクしないと』

『なにやったの?』

 

 

「なにもやってないが!?」

 

 

『捕まった犯罪者はみんなそう言うんだぞ』

『罪を認めて償いなー』

『つまり、逆になにもしてないから捕まったのか』

『ボイス出さないから……』

『判決:有罪』

 

 

「ボイス出さなかっただけで有罪なんて聞いたことないんだけど!? てか、私の弁護士は? ちゃんと仕事してよ!?」

 

 

『弁護は任せてください!』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

『黒猫の罪状はなんなの?』

『偽証罪? いや、偽乳罪?』

『ばいんばいん詐欺』

『草』

 

 

「ほんとにばいんばいんなんだが!? アスカちゃん、ここはビシッと無実を証明してくれるよね?」

 

 

『えっと、私は燦ちゃんのこと信じてるよ。でも、立証はちょっと難しいので。その、少しでも罪を軽くするためにも、反省の色を見せた方がいいかと……』立花アスカ✓

『弁護士も匙を投げてて草』

『まぁ、無いものはないし。仕方ないよね』

『じゃあ有罪だけど情状酌量の余地ありってことで』

『異議なし!』

『じゃあ、判決。有罪!』

 

 

「いやいやいや! そもそも私は無罪だから!? 檻の中はいやーーーっ!?」

 

 

『なんて言いつつ、鉄格子の画像を用意してて草』

『離ればなれになるのは寂しいけど、毎日面会に行きますね』立花アスカ✓

『あるてま所属、そして刑務所も所属の黒猫燦にゃ』

『捕まってもあるてま所属なんだな』

『あるてまあったかいなぁ』

『オフコラボに誘おうぜ!』

『他のメンバーが捕まらないとできないじゃんwww』

『刑務所でオフコラボは草』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(306~310)

あらすじを少しだけ変更しました。

○新しい表紙○

【挿絵表示】



◆『※マッサージです』◆

 

『ねー、臭いよねー』

『このコメント欄なんか臭わない?』

『流せ流せ』

『メシ食ってるんだけど。話題変えてもろて』

『今日のパ○ツは何色?』

『最近はまってるものは?』

 

 

「最近はまってるもの? う~ん、あっ。強いて言うなら、動物の動画を見ることかな」

 

 

『分かる』

『AV(アニマルビデオ)!?』

『AV鑑賞いいよね』

『黒猫のAV見たい』

『いま目の前でヤってるだろ』

 

 

アスカ

「あ、私もです。特にかわいい系の動物の動画をよく見てます! 燦ちゃんは、どんな動画が好きですか?」

 

 

「私は、おバカ系が多いかな? 失敗したりやらかしたりするやつ」

 

 

『黒猫と一緒じゃん』

『じゃあ自分の配信見たら』

『黒猫の配信はAVだった?』

『えちち』

『コメディ系じゃ○けない』

『BANされるぞ』

 

 

「いや、BANにならないから!? 私、BANされるようなこと、なにもしてないからね!」

 

 

アスカ

「まぁまぁ、落ち着いて? ね?」

 

 

「むぅ~、アスカちゃんが言うなら……」

 

 

アスカ

「よしよし、燦ちゃんはいい子だね。我慢できてえらいです」

 

 

『我慢できてえ○い!』

『俺もよしよしして欲しい』

『一週間我慢してる俺の方がえ○いし』

『聞いてないしなんの自慢だよ』

『てぇてぇなぁ』

 

 

「えへへ、じゃあもっとご褒美ちょうだい?」

 

 

アスカ

「ご褒美ですか? ん~、では、最近はまってて勉強中の、手のマッサージなんてどうですか?」

 

 

「手のマッサージ? なんかすごそう。じゃあ、はい。マッサージお願い」

 

 

アスカ

「はい、お任せください! えっと、手の、ここにツボがあって……」

 

 

「んっ、……そこ、ぃ、痛いけど。気持ちいいかも」

 

 

アスカ

「よかった。こっちには別のツボがあって、こうすると……」

 

 

「あっ、……っ、んぁ。いい、もっとしてぇ……」

 

 

アスカ

「ふふっ、ここがいいんですか?」

 

 

「んあっ、あっ、……そこ、気持ち、んぅ、……そんなに、くにくにされたら……、んにゃあっ」

 

 

『大音量で聞いてたら家族に冷たい目で見られたんだが』

『声がセンシティブ』

『慌ててイヤホンにした』

『BANされちゃう』

『………………ふぅ』

『マジでナニしてるんだよ!?』

『おてぇてぇのマッサージ』

『これが黒猫のAVか……』

『マッサージしてるだけだからな! 分かってるよね、ミャーチューブくん!』

『マッサージ(意味深)ですね、分かります』

 

 

 

 

 

◆『キスシーン、だね』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、よかったら一緒に映画を見ませんか?」

 

 

「映画? いいよ。なに見るの?」

 

 

アスカ

「これなんだけど、知ってるかな? 最近流行の恋愛映画なんです」

 

 

「へぇー、そうなんだ。面白そうだし、はやく見よ!」

 

 

アスカ

「ふふっ、ちょっと待ってね。ジュースにお菓子も用意して、と。……これでいいかな? 燦ちゃん、準備ができましたよ。はい、どうぞ」

 

 

「えへへ、ありがとう。じゃあ、隣に座るね」

 

 

アスカ

「あは、もちろんどうぞ。……では、再生始めます」

 

 

「……女の子同士の恋愛映画なんだ」

 

 

アスカ

「うん、そうみたいだね。あらすじによると、SNSで仲良くなった男女が、オフ会に参加して、そこで彼が彼女だったことを知るというところから、次第に恋愛に発展していくんだって」

 

 

「へぇー、内容が最近の映画って感じだね。……あっ」

 

 

アスカ

「えっと……。キスシーン、だね」

 

 

「……うん」

 

 

アスカ

「……女の子同士って、燦ちゃんは、……いえ、やっぱりなんでもないです」

 

 

「私は、……女の子同士でもいいと思う。アスカちゃんは、いや?」

 

 

アスカ

「……いやじゃないよ」

 

 

「……また、キスシーンだね」

 

 

アスカ

「……うん」

 

 

「ねぇ。……キス、していい?」

 

 

アスカ

「……ぅん、ん……ちゅっ。……えへへっ」

 

 

 

 

 

◆『記念という名のトラウマ』◆

 

「次の記念配信でして欲しいことなにかある? 参考にしたいから、なにかあったらコメントしてね」

 

 

『歌ってみた』

『凸待ち』

『激辛料理たべりゅ?』

 

 

「歌ってみたはいいよね。まぁ、記念配信まで時間ないし、恥ずかしいからしないけど。凸待ちは、う~ん、0人だったらいやだしなぁ。激辛料理は食べません」

 

 

『タランチュラ食べる?』

『じゃあサソリ』

『世界一臭い奴』

『タガメ』

『幼虫』

『コオロギ』

 

 

「記念だって言ってるじゃん! 嫌がらせしかないんだが!? や、たしかに、記念配信で罰ゲームっぽいことしてるVtuber多いけど!? 私はやらないからね!」

 

 

『いやもいやも好きのうちってね』

『インパクトある方が一生の記念になるじゃん』

『芸人の宿命かと』

『記憶には残るだろ』

『トラウマものだけどね』

『好き嫌いするな』

『じゃあ、ホラーとかは?』

『記念だし3Dホラーしようぜ』

 

 

「い・や・だ」

 

 

『や・れ・よ』

『く・さ・だ』

『↑顔文字に見えた。見えない?』

『(´・ω・)』

『逆に、なんならしてくれるのさ』

 

 

「え? ん~、あっせっかくだし料理配信とか? 練習の成果、みんなに見せたいし」

 

 

『あ、結構です』

『タランチュラ食った方がマシ』

『サソリあるんで、間に合ってます』

『激辛食べるんで許して……』

『ま”た”し”に”た”く”な”い”』

『なんでもするから、それだけは勘弁してください!』

 

 

「お前らな!? 美少女の、それも推しの手料理なんだから泣いて喜べよ!」

 

 

『毒を手作りされてもね』

『毒扱いで草』

『黒猫の料理は料理じゃなくて錬金術だから』

『七色に光ってそう』

『じゃあ推しやめる』

『美少女要素どこ?』

『仮に美少女だとしても、美少女だからってなにしても許されると思うなよ』

『アスカちゃんに許可貰ってから出直してこい』

 

 

「ぐぬぬ……。じゃあ、当日はアスカちゃんに立会と、実食をしてもらうってことで。それならいいでしょ!」

 

 

『やめてもろて』

『アスカちゃん逃げてー』

『これ以上被害者を増やすんじゃない!』

『えっと、胃薬持参していきますね』立花アスカ✓

『胃薬は草』

『失敗すること前提だ』

『胃薬だけで大丈夫か?』

『救急車呼んでおこう』

『記憶に残るだけじゃなくて(事件として)記録に残る配信になりそう』

『てか、これだとアスカちゃんの記念配信になるじゃん』

 

 

「私の手料理は罰ゲームじゃないんだが!?」

 

 

 

 

 

◆『かまってにゃん』◆

 

「……んゅ」

 

 

アスカ

「ふふっ。急に抱き着いてきて、どうしたの? もしかしてまだ寝ぼけてるのかな?」

 

 

「ん~、……なんとなく?」

 

 

アスカ

「そっか、なんとなくかぁ。ふふふっ」

 

 

「んにゅ~、きょーのアスカちゃん。おひさまのにおいがする~」

 

 

アスカ

「そう、かな? 昨日は天気がよくて、お外で洗濯物を干してたからかもね」

 

 

「うへへっ、いいにおいだ~」

 

 

アスカ

「あは。今日の燦ちゃんは、一段と甘えんぼさんだね。でも、ごめんね。構ってあげたいのは、やまやまやまこなんだけど。これからお部屋のお掃除しないといかないから……、ね?」

 

 

「……やっ」

 

 

アスカ

「う~ん、困っちゃったな。でも、お掃除しないとだし……」

 

 

「や~だぁ。もっとかまって、かまってほしいにゃん」

 

 

アスカ

「っ~~~!? えへっ、えへへっ! しょ、しょうがないなぁ。ちょっとだけ、ちょっとだけだよ」

 

 

「んにゃあ、あたまなでて~」

 

 

アスカ

「ふふっ、はいはい。こうですか~」

 

 

「うにゃ~ん」

 

 

アスカ

「にゃでにゃで~」

 

 

「ふにゃ~」

 

 

アスカ

「ふふふっ、かわいっ」

 

 

「んにゃ?」

 

 

アスカ

「あは、なんでもにゃいですよ~。はい、ごろごろ~」

 

 

「んにゅあ~」

 

 

 

 

 

◆『いいもわるいも』◆

 

 

                              

黒猫のちょっといいとこ見てみたい

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「いつも見せてるよね?」

 

 

『え?』

『それはない』

『記憶にございません』

『捏造しないでもろて』

『残念、それは夢だ』

『いいところなんてあったっけ?』

 

 

「あるでしょ!? え、あるよね?」

 

 

『か、かわいいところ?』

『あっうん。見た目はかわいいよね』

『かわいいかわいい』

『とっても可愛らしいです』立花アスカ✓

『キミ、きゃわいいねー』

 

 

「うんうん、知ってる。で、他には?」

 

 

『……』

『♪~(´ε` )』

『いやー、今日はいい天気だったね』

『明日も早いからそろそろ寝ます』

『寝る人おやすみ~』

『黒猫も早く寝ろよ』

 

 

「あ、おやすみ~。って、いまあからさまに話逸らしたよね!? ほら、他にもばいんばいんとか、顔だけじゃなくて頭もいいとか、運動神経抜群とか、天使の歌声とか。たくさんあるだろ! ね?」

 

 

『なんて?』

『ねって言われても。ねぇぞ』

『話と胸を盛るな』

『自分で言ってて恥ずかしくないの? 引くわー』

『嘘やめなー』

『あなたを詐欺罪で訴えます。理由はもちろんお分かりですね。覚悟の準備をしておいてください』

『かわいいって褒められたんだから、それで満足しとけ』

『二シャネルカを追う者は一シャネルカをも得ずなのです、だぞ』

『シャネルカwww』

『俺の知ってることわざと違うんだけど』

 

 

「うっ、たしかにちょっと盛ったけどさ……。そこまで否定しなくても……」

 

 

『ちょっと?』

『特盛だったぞ』

『泣かないで』

『言い過ぎてごめんって』

『でも、可哀想はかわいいから仕方ないよネ!』

『黒猫はいじられてるときが一番輝いてると思う』

『同感』

『そこがいいところ』

 

 

「そんないいところ嫌なんだが!?」

 

 

『だめだめなところがいい』

『しっかりしてる黒猫は黒猫じゃない』

『もっとだめだめでいてくれ』

『だめなところがいいところとか最強じゃん』

『つまり、欠点がないってことじゃね?』

『物は言いようだな』

『よかったじゃん』

『さすが燦ちゃんです!』立花アスカ✓

『さす燦』

 

 

「いや、それ褒めてる? 褒めてないよね??? 誤魔化されないからね? てか、そもそも私にだめだめ要素ないんだが!?」

 

 

『ちっ』

『気づいちゃったか』

『な、なんのことかなー?』

『ちゃんと褒めてるじゃん!』

『↑アスカちゃんだけだけどね』

『いや、だめだめ要素しかないだろ』

『現実を受け入れてもろて』

『だめなところも含めて好きって言ってるじゃん。それじゃだめなの?』

 

 

「だから、だめだめじゃないんだってば!? もぅっ、お前らの目はすじ穴かよ!」

 

 

『すじ穴?』

『えちちワード??? BANされるぞ』

『筋穴じゃなくて節穴のことじゃね、たぶん。知らんけど』

『これはぽん』

『黒猫、お前。漢字が……』

『あまり難しい言葉を使うなよ。バカに見えるぞ』

『燦ちゃん……。えっと、今度いっしょにお勉強しようね』立花アスカ✓

『やっぱだめだめじゃん』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(311~315)

◆『トレンド1位はだてじゃない?』◆

 

「そう言えば、昨日つぶやいたーでやった、お試しすぺーすどうだった? なんかトレンド上位だったらしいけど、いろいろあって確認できてないんだよね」

 

 

『ホントにいろいろあったからね(目逸らし』

『すぺーすよかったぞ』

『聞き逃したけど翌日のアレでなんとなく内容察した』

『アーカイブないの?』

『トレンド1位おめでとう』

『あの並びは笑った』

『深夜とはいえ上位ほぼ独占だったよね』

『2位のデカパイってなんだったの?』

 

 

「え、私のことに決まってるじゃん。言わせんなよ」

 

 

『はい?』

『黒猫のデカパイwww』

『いや違うだろ』

『異議あり!』

『それだけ関係ないぞ』

 

 

「は? 違くないが??? 世界が認めたデカパイやぞ?」

 

 

『日本のトレンドだけどね』

『だれも認めてないぞ』

『やっぱり盛ってるじゃん』

『話も胸も盛ってて草』

『嘘やめなー』

『てか、なんで黒猫がトレンドの1位だったの? 教えてえ○い人!』

 

 

「そ、それは……えと。そっそんなことより! えとえと、今日はいい天気だったよね!!!」

 

 

『誤魔化すの下手くそか』

『全国的に雨だったぞ』

『てか、最初にこの話題振ったの黒猫だったよね?』

『ヒント。トレンド3位、新衣装。トレンド6位、情報漏洩』

『いつものやつって言えば分かるだろ』

『あっ察し』

『黒猫くんさぁ』

『これにはマネさんも激おこぷんぷん丸』

 

 

「あ、あれはうっかり口が滑っただけで! 悪気はなかったんだって!」

 

 

『なおさら悪いだろ』

『なんで普通に配信できてるの?』

『マネさんが、早い段階で黒猫に教えた自分に落ち度があったって庇ってくれたらしい』

『謹慎でもおかしくなかったのに、反省文で済んでよかったね』

『マネージャーさんに感謝しろよ』

『よしよし。ちゃんと反省して、次からは気をつけましょうね』立花アスカ✓

『アスカちゃんがまた甘やかしてる』

『気をつけないと、ホントにいつか愛想を尽かされるぞ』

 

 

「そそそそんなことないし! アスカちゃんと私は仲良しだもん! 来週だってコラボすr、……あっ」

 

 

『あっ?』

『あれ、もしかしてまたやっちゃった?』

『燦ちゃん……、昨日今日でこれは流石に庇えないよ』立花アスカ✓

『だめだこいつ。早くなんとかしないと』

『またトレンド1位になれそうでよかったね』

 

 

「全然よくないんだが!? ど、どうし、ぴぃ!? めめめメール! あっあっ、ちゃんと反省してます」

 

 

『マネージャーさんからかな?』

『黒猫の担当とか大変そう』

『つ胃薬』

『いつもお疲れさまです』

『たとえ黒猫がデカパイでも、俺なら絶対にやりたくないけどな』

『分かる』

『結局、デカパイってなんだったの?』

『黒猫のデカ(いしっ)パイ』

『なるほど、ってだれが上手いこと言えと』

『デカパイが美味いだけに? ぷぷっwww』

 

 

 

 

 

◆『間違い探し』◆

 

「黒猫燦からの挑戦状。ということで、本日はみんなに私が用意した間違い探しをしてもらいます」

 

 

『はーい』

『間違い探し?』

『おもしろそう』

『今日は中の人が違うとか?』

『間違いがあるが間違いに1票』

『間違い探し……髪切った?』

 

 

「はいはい、今から説明するから。えと、今から表示する画面の中に、間違いが見て分かる範囲で8つあるので、ぜひ探してコメントしてね。自力で解きたい人はコメント非表示でお願いします。では、スタート!」

 

 

『ヒェ』

『2枚のイラストが下手すぎて間違いどころじゃないんだが』

『こんな生物がいるというのが間違い』

『イラスト担当する人間違ってない?』

『俺らと黒猫の感性が違う』

『足が3本生えてるよね?』

『ふぇぇ。アスカまま、こわいよー』

『SAN値が削られてまともに見れないぞ』

 

 

「は? お前ら好き勝手言いすぎなんだが??? ほら、お前らちゃんと見ろ! 見ての通り、今回は上手くいった方じゃん!?」

 

 

『見ての通り下手なんだよなぁ』

『上手くいった方?』

『いまの間違いは正解なのか?』

『何百年後なら評価されるかもね』

『アスカちゃんでもこれには全肯定しないだろ』

『えっと、ど、独創的でいいと思います?』立花アスカ✓

『無理にフォローしなくて大丈夫やで』

『※上手いとは言ってない』

 

 

「っ~!? もうっ、私の画力についてはいいから! ちゃんと間違い探ししろ!」

 

 

『ごめんって』

『右のヘンテコ生物が帽子? を被ってるね』

『左下の人? が骨折してる』

『答えは分かってるのに、コメントで説明できないの草』

『別の意味で難しいな』

『う~ん。最後の1つが分からない』

 

 

「えぇー、分からないのぉ? みんながどうしても、って言うなら、ヒントあげてもいいけど?」

 

 

『むかっ』

『うぜぇ』

『にっこにこで草』

『性格が悪い』

『でも、悔しいけどマジで分からんのだが』

『ぐぬぬ。……黒猫燦さま、どうかヒントをくださいお願いします』

 

 

「しょうがないにゃ~。ヒントは、私の最初の台詞の中にある。とだけ言っておこうかな?」

 

 

『なんて言ってたっけ?』

『そう言えば、イラストの中に間違いがあるとは言ってなかった気が……』

『見て分かる範囲で8つ、だよね』

『つまり、画面の中で普段との違いを比べられる何かに間違いがある?』

『やっぱり黒猫のニセモノなんじゃね?』

『燦ちゃんは本物ですよ?』立花アスカ✓

『あっうん。アスカちゃんが言うなら間違いないね!』

『胸しぼんだ?』

 

 

「普通に失礼なんだが!? 胸ばっか見てないで、他に顔とかもっとよく見ろ!」

 

 

『見る胸ないんだが……』

『草』

『今更だけど、なんかいつもより表情豊かじゃね?』

『それだ!』

『表情差分!?』

『新衣装に合わせて実装された感じかな』

 

 

「え、もしかしてみんなガチで気づいてなかった??? ……むぅー。別にいいもん。気づいてもらえなくたって。どうせ、みんな私に興味ないんでしょ」

 

 

『耳がしゅんって!』

『しょんぼり差分かわいい』

『普段の黒猫もいいけど、落ち込んだ黒猫もいい。俺はどうすればいいんだ!』

『黒猫を曇らせて泣かせたい。涙差分まだ?』

『やばい、変な性癖に目覚めそう』

『燦ちゃんにしか興味ありません!』立花アスカ✓

『アスカちゃん、それはそれで問題が……』

『そのうちだれか間違い起こしそうで怖いんだが。警察沙汰だけは起こすなよー』

『つまり、コメント欄の俺たちが最後の間違いになるのか』

『それだと黒猫の最初の言葉と矛盾するから、間違いが8つあるって言うのがそもそもの間違いだったんだよ!』

『な、なんだってー!』

『差分が囮だった、ってこと?』

 

 

「違うから!? あぁもう! 間違い探しなんてしたのが間違いだった!!!」

 

 

 

 

 

◆『ねこぴょい! ねこぴょい!』◆

 

 

                              

黒猫とアスカちゃん

二人はうまぴ○いしたんだ・・・

う○ぴょいしたんだ!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「アスカちゃんとう○ぴょい? え、どういう意味? 某ウマのゲームならしてないけど……」

 

 

『草』

『猫なのにうま○ょい』

『ねこやんけ!』

『誰だよ、このくそまろ送ったの』

『伝わってないし』

『ggrば?』

 

 

「そうだね。えっと、なになに……。調べてみたんだけど。うまぴ○いって、歌とダンスのことであってる?」

 

 

『あ、あってるぞ』

『間違ってはない』

『ソ、ソウダネー』

『うんうん! だからこれ以上調べるのはやめよう』

『う○ぴょいしよ?』

 

 

「う~ん、ダンスは難しいけど、歌ってみたならできるかな? あんま気乗りしないけど」

 

 

『一人で歌える?』

『聴きたい!』

『アスカちゃん誘ってみたら?』

『う○ぴょいしよって誘ってみて』

『私は構いませんよ。燦ちゃんさえよければ、ぜひ一緒に歌ってみたいです!』立花アスカ✓

 

 

「ホント!? やったぁ! じゃあ、今度一緒にう○ぴょいしようね!」

 

 

『てぇてぇ』

『こいつまじでいったよ……』

『う○ぴょい(意味深)しようね!』

『ふ~ん、う○ぴょいするんだ。だっちじゃん』

『くーろ、ねこ○っち!』

『アスねこだから、うまぴょいじゃなくてねこぴょい?』

『ねこぴょい! ねこぴょい!』

『結局、う○ぴょいってなんなんだよ』

『うま○ょいはう○ぴょいだろ?』

『あっはい』

 

 

 

 

 

◆『飴と鞭』◆

 

「学校行きたくないなぁ」

 

 

アスカ

「熱は、……うん。ないみたいだね。どこか調子でも悪いんですか?」

 

 

「ん~。体調というより、気分の問題?」

 

 

アスカ

「もー、精神的な問題ならともかく、特に理由もないのに気分で学校を休むのはだめだよ」

 

 

「うぐっ。ででででも! り、理由ならちゃんとあるよ」

 

 

アスカ

「どんな理由ですか?」

 

 

「それは、その……。アスカちゃんと、もっと一緒にいたいんだもん……」

 

 

アスカ

「あぅ……。さ、燦ちゃん……」

 

 

「あ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「じゃあ、今日はずる休みしちゃおっか。……な、なんて言わないからね! 燦ちゃんのためにも、ちゃんと学校行かないとだめです」

 

 

「うぅ~。今日のアスカちゃん、厳しい」

 

 

アスカ

「……でも、その代わりと言ってはなんですが、学校が終わったらデートしよっか。ね? それなら学校行くのがんばれるよね?」

 

 

「うんっ! アスカちゃん、だいしゅき!」

 

 

アスカ

「ふふっ、私も大好きだよ。それじゃあ、んっ……、行ってらっしゃい」

 

 

「えへへっ、行ってきます!」

 

 

 

 

 

◆『黒猫イヤーは地獄耳?』◆

 

「ねぇ、アスカちゃん。福耳ってなに?」

 

 

アスカ

「福耳ですか? 耳たぶが大きくて肉厚な耳のことで、金運に恵まれ福運になると言われてますね」

 

 

「へぇー、そうなんだ。じゃあ、私の耳はどうなんだろ? 福耳かな?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんだと、一番外側の耳介が耳たぶになるのかな?」

 

 

「ここ? う~ん、大きくもないし肉厚じゃないよね。残念」

 

 

アスカ

「でも、私は好きだよ。燦ちゃんの耳」

 

 

「えへへ、ありがと。そ、そう言えば、アスカちゃんの耳はどうなの?」

 

 

アスカ

「私の耳ですか? あは、確認してみますか?」

 

 

「するっ!」

 

 

アスカ

「ふふっ。はい、どうぞ」

 

 

「ん~、見た感じ普通だけど。……はむっ」

 

 

アスカ

「ひゃっ!? さ、燦ちゃん!? そっそういうことはベッドで……

 

 

「あっち、違うの! これはその、肉厚か確かめてただけだから!」

 

 

アスカ

「てってっきり……あっ、じゃなくて!? その……、急に耳たぶに吸い付かれて、びっくりしちゃった。……それで、私の耳はどうでしたか?」

 

 

「え? えっと、おいしかった?」

 

 

アスカ

「はぅ。そ、そうじゃなくて。もー、福耳の話してたのに……」

 

 

「あれ、そうだっけ? でへへ、ごめんって。でも、福は来たよね? 耳ぱくってされて、満更でもない様子だったし。そういうことはベッドでってことは……」

 

 

アスカ

「そそそそのことは忘れてください!? むぅ~、……燦ちゃんのいぢわる」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(316~320)

コミカライズ版『美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!』
『どこでもヤングチャンピオン』様にて連載中です!


◆『わたしは悪くないよねぇ』◆

 

「えぇー、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます」

 

 

『なんこれ?』

『謝罪会見は草』

『またやらかしたのか』

『取り敢えず謝っとけ』

『なんか見慣れた光景だなぁ』

『あるてまで一番謝罪が似合う女』

 

 

「先日の新衣装お披露目配信において、回線が不安定になったことで、みなさまに多大なご迷惑をおかけし、ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした」

 

 

『あぁー、あれか』

『ぐるぐるだったね』

『楽しみだっただけに残念だった』

『アーカイブで見たからそこまで気にならなかったけど』

『黒猫は悪くないよ!』

 

 

「今後は、先日のようなことがないよう徹底し、よりよい配信ができるよう精進していきます。ここで再度お辞儀」

 

 

『草』

『カンペやん!』

『知ってた』

『急にシリアルになった』

『まぁ黒猫だし』

『世界よ、これが黒猫燦だ!』

 

 

「あっあっ、いいい今のなしっ!? みんな、カンペなんてなかった。いいね?」

 

 

『アッハイ』

『初配信を思い出した』

『忘れろビームしろ』

『初見です』

『チャンネル登録3回押した』

『てか、回線の問題だったのに、なんで謝罪会見してるの?』

 

 

「そう、それだよ! あの日はスタジオ収録だったんだし、回線がクソザコだったのは、私のせいじゃないよね!?」

 

 

『たしかに』

『ごめんって』

『回線というかミャーチューブくんのせいです』

『ミャーチューブの枠ガチャでハズレを引いたんだし、強いて言うなら黒猫の運が悪い』

『燦ちゃんは悪くないです!』立花アスカ✓

 

 

「だよね! お披露目配信で段取りを間違えたのも、踊りの振り付けを間違ったのも、歌詞を噛んだもの、今日の謝罪文がカンペだってバレたのも、ぜんぶ私は悪くないよねぇ?」

 

 

『いや、悪いだろ』

『どう考えても、考えなくても黒猫が悪いと思う』

『自爆してて草』

『謝罪案件です』

『あはは……。えっと、流石に擁護できないかな?』立花アスカ✓

『ちゃんと謝ってもろて』

『改めて謝罪会見しよっか?』

 

 

「アッハイ。調子に乗ってごめんなさい」

 

 

 

 

 

◆『好奇心は黒猫をも殺す?』◆

 

「チョコっておいしいよね」

 

 

『おいしいよね』

『分かる。甘いものが苦手だけどビターなら食べれるし』

『嫌いな人が少ないイメージ』

 

 

「でも、最近マンネリというか、刺激が足りない気がするんだよね」

 

 

『草』

『チョコに刺激を求めないでもろて』

『刺激が欲しいなら唐辛子でも入れてろ』

『つハバネロ』

『離婚間近の熟年夫婦か!』

 

 

「そこで現状に満足するんじゃなくて、今こそチョコレートのまだ見ぬ可能性を発掘すべきではって思ったわけ。みんなも思うよね? てなわけで、今日はみんなで、チョコを使った新しい料理を考えよう!」

 

 

『うぇ!?』

『それは料理が上手な人がすることだぞ』

『シンプルイズベストって言葉があってだな』

『あとで怒られるやつ』

『現状に満足してください』

『なんでこういうときにアスカちゃんがいないんだよ!?』

 

 

「じゃあ、まずはすき焼き。生たまごの代わりに、溶かしたチョコにつけるのはどうかな?」

 

 

『まずで、すき焼きが出てくるの草』

『どうもこうも、ないです』

『あたま黒猫かよ』

『ハイエナも食べないぞ』

『バカが考える料理』

『刺激が欲しけりゃバカになれと某オレンジも言ってたけど!?』

 

 

「バカじゃないが!? 食べたこともないくせに、バカって言う方がバカだし!」

 

 

『いや、流石にそれは無理があるかと』

『お前は食ったことあるのかよ』

『猿でもおいしくないって分かるぞ』

 

 

「ぐぬぬ……。じゃあ、今日の夕飯は、アスカちゃんに頼んでチョコすき焼きにしてもらうから! それで白黒つけるってことで!」

 

 

『望むところだ』

『アスカちゃんが巻き添えに……』

『かわいそう』

『怒られるぞ』

『全肯定アスカでも流石に断るだろ』

 

 

「アスカちゃ~ん。ちょっといい?」

 

 

アスカ

「は~い。……どうかしましたか?」

 

 

「えっと、今日の夕飯なんだけど、すき焼きにできる?」

 

 

アスカ

「ん? はい、大丈夫ですよ。あっでも、たまごが切れてるから、買いに行かないとだめかな?」

 

 

「それなら大丈夫。たまごの代わりに、今日は溶かしたチョコにつけて食べるから!」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん? 食べ物で遊んだら、めっ、だよ」

 

 

「え、いや。遊びじゃなくて、私は真面目に……」

 

 

アスカ

「めっ!」

 

 

「はい……」

 

 

『やっぱり怒られた』

『やってることが好奇心旺盛な5歳児みたい』

『配信中だって覚えてる?』

『これが世界に流れてるとかやべwww』

『Vtuber界の恥』

『でも、よく考えたら、チョコレート風味のサバ缶もあるんだし。チョコ風味のすき焼きもありなのでは?(おめめぐるぐる』

『↑考え直せ。今ならまだ間に合うから』

『キミにはこの言葉を贈ろう。食べ物で遊んだら、めっ、だよ。byアスカ』

『アッハイ。ごめんなさい』

『謝れてえらい!』

 

 

 

 

 

◆『今夜はピンクムー○らしい』◆

 

『ねー、臭いよねー』

『分かるwww』

『そう言えば、今夜はピンクムーンが見えるらしいね』

 

 

「ピンクムーン? なにそれ?」

 

 

『ピンクムーンってことはムーンがピンクってことだぞ』

『ピンク色の月』

『ピンクの月、つまりえ○ちな月だな』

『まるで黒猫だな』

『見ると願いが叶うとか叶わないとか』

 

 

「いや、どっちさ」

 

 

『諸説ある』

『信じるか信じないかは黒猫次第』

『あと、恋愛運が上がるとか、好きな人と結ばれるとか言われてるよ』

 

 

「へぇー、それならちょっと見てみたいかも」

 

 

『残念、だがくもりだ』

 

 

「じゃあ、なんで教えたのさ!?」

 

 

『言わせんなよ。恥ずかしい』

『俺の住む地域だと見れるし』

『調べてみたら?』

『特定しました』

『インターネットこわっ』

 

 

「はぁ、どうしよ。なにか妙案ない?」

 

 

『大声で叫ぶ』

『巨大な扇風機』

『神頼み』

『諦めて別の方法探そう』

『スマホで色を変えれる照明があるじゃろ。諦めてアレを使うんじゃよ』

『ラ○ホかな?』

『ピンクムーンならぬピンクムードってか』

『淫靡な雰囲気のBGMも追加で』

『しょうがないなぁ。ちょっとだけよ♡』

『草』

 

 

「……いまからちょっと家電量販店に行ってくる。あ、いや、別にやましい気持ちはなくて、蛍光灯が切れてたの思い出しただけだから! じゃあね、ばいにゃー!」

 

 

『誤魔化すの下手すぎで草』

『黒猫も好きねぇ』

『いや、それならいっそラブ○いけよ』

『頭の中がピンク一色』

『えっえっ!?』立花アスカ✓

『アスカちゃんは混乱している』

『ピンクムードもいいけど、ピンクムーンのことも忘れないであげて』

『だめだこりゃ』

 

 

 

……

 

…………

 

………………

 

 

 

アスカ

「はぅ、どどどどうしよう!? 冗談じゃ、あっでも。……あぅ、今から、おっ、お風呂入った方がいいのかな?! うぅ~っ、あとで会うのに、これじゃあ燦ちゃんの顔、まともに見れないよぉ。……んん~っ、燦ちゃんのばかばかばかぁ」

 

 

 このあとめちゃくちゃ枕に顔を埋めて足をパタパタした。あと入浴も。

 

 

 

 

 

◆『黒猫燦の前世は男です』◆

 

「つぶやいたーのトレンドに、『#一番信用できないことを言った奴が優勝』っていうのがあったけど。みんなはなにかある?」

 

 

『実は前世の記憶があるんだ』

『俺の左手には悪魔が封印されてる』

『異世界を救った勇者だけど平穏に生きたいから力を隠して生きてる』

 

 

「や、それはただの中二病だよね?」

 

 

『ちゅちゅちゅ中二病ちゃうわ!?』

『うっ、静まれ俺の左手! ふふふ、命拾いしたな』

『草』

『そういう黒猫はなにかないの?』

『手本見せてもろて』

 

 

「えぇー。う~ん、なんにも思いつかない」

 

 

『人に話題振っておいてないのかよ!?』

『仕方ないから俺らで考えるか』

『黒猫燦って清楚だよね』

『黒猫はぼいんぼいんらしい』

『黒猫燦は今後一切炎上するようなことを言いません』

『どれも信用できなくて草』

 

 

「草じゃないが!? 信用しかできないが!?」

 

 

『私は信じてますよ』立花アスカ✓

『味方はアスカちゃんしかいないね』

『そう言えば、昨日の夜はどうだったの?』

『俺も気になってた』

『ピンクムードの中、若いおにゃの子が二人。なにも起こらないわけがなく……』

『ふーん、えちちやん』

 

 

「ななななっなにもなかった! うん、昨日はなにもなかったよねアスカちゃん!?」

 

 

『hっはい、昨日はなにもありませんでした!』立花アスカ✓

『あっうん』

『これは怪しい』

『これほど信用できない言葉もないよね』

『つまり、二人が優勝だな』

 

 

「や、ぜんぜん嬉しくないんだが……。ほんとに昨日はなにもなかったし」

 

 

『昨日はってことは日付変わってからは……ふぅ』

『あっ』

『あぁーあバレちゃった。ちゃんと避妊しないからだぞ』

『避妊ってwww』

『ごめん、否認だった』

『黒猫は心におっさん飼ってるし。生えててもおかしくない』

『※黒猫燦の前世は男です』

『↑なんか一番信用できた』

『良くも悪くも、やっぱ日頃の積み重ねが大切なんだなぁ』

『優勝おめ』

 

 

 

 

 

◆『ゆのつく足りないアレ』◆

 

「アスカちゃんが離席中の間にできて、なにか暇つぶしになるようなことある?」

 

 

『#ゆと打って出てきたものがお前に不足』

『つぶやいたーのやつか』

『やってみて』

 

 

「えぇー。たぶん面白くないよ? まぁ、やってみるけど」

 

 

『なにが出るかな?』

『友人』

『豊かな胸』

『諭吉』

『たしかに諭吉以外は足りないな』

 

 

「余計なお世話なんだが!? まったく、……あっ出た」

 

 

『結www』

『夏波さん家の結さん!?』

『助かる』

『匂わせですか?』

『ゆいくろてぇてぇ』

 

 

アスカ

「………………燦ちゃん?」

 

 

「ぴぃ!? あっアスカちゃん。いつの間に!?」

 

 

『あっ』

『黒猫が浮気してました!』

『コラボ中に他の女の名前出すとかサイテー』

『黒猫、成仏しろよ』

『浮気、だめ。絶対』

『ばいにゃー』

 

 

「勝手に終わらないで!? あっ、これはそのっ、ただの暇つぶしで……。えとえと、よっよかったらアスカちゃんもやってみる?」

 

 

アスカ

「……そうですね。では、試してみます」

 

 

「あっうん。……えと、なんて出た?」

 

 

アスカ

「……百合」

 

 

「へ?」

 

 

アスカ

「私、百合が不足してるんだって」

 

 

「あっあっ。アスカちゃん、顔が、近っ……」

 

 

『あっあっ』

『喘ぐなwww』

『俺もちょうど百合不足だったんだ』

『ミャーチューブくんは見ちゃだめ!』

『ここから先は有料配信になります』

 

 

アスカ

「……燦ちゃんから、欲しいな?」

 

 

「あぅ。……こっ、今度、百合の花を贈るから。みっ、みんなも見てるし。ね?」

 

 

アスカ

「……燦ちゃんのいくじなし」

 

 

『黒猫に足りないのは勇気だったか』

『へたれ』

『アスカちゃんが暴走してて草』

『みんな(結)も見てるし』

『浮気とか黒猫サイテー』

『泥棒猫はアスカちゃんの方じゃ……。あっいえ、なんでも』

『百合助かる』

『アスねこ、もっといちゃいちゃしろ』

 

 

 




おまけ

原作ifルート?

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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(321~325)

◆『花笑み実る』◆

 

アスカ

「今日で4月も終わりですね」

 

 

「あ、言われてみればそっか。なんかあっという間だったね」

 

 

アスカ

「あっという間でしたね。燦ちゃんは、なにかやり残したことってありますか?」

 

 

「やり残したこと。う~ん、……お花見とか?」

 

 

アスカ

「そう言えば、外出自粛の影響もあって、お花見ができる状況じゃなかったもんね」

 

 

「そうそう。だから、桜の花を見ながら、おいしいもの食べたかったなって」

 

 

アスカ

「ふふっ、燦ちゃんは花より団子だもんね」

 

 

「そ、そんなことないし。花もちゃんと好きだよ」

 

 

アスカ

「そういうことにしておきますね」

 

 

「ほ、ほんとだからね!?」

 

 

アスカ

「じゃあ、試しにお花見してみますか?」

 

 

「お花見って、この辺じゃ時期的に無理なんじゃ……。もしかして、今から北海道にでも旅行に行くの?」

 

 

アスカ

「あは、違うよ。お花なら、ほらっ。ここにありますよ」

 

 

「ここって、……どこ?」

 

 

アスカ

「ほら、ここだよ。ここ」

 

 

「ここって。もしかして、アスカちゃん? や、たしかに立“花”だけど!?」

 

 

アスカ

「あはっ。どう、ですか?」

 

 

「えっと、その、……すごく綺麗。です」

 

 

アスカ

「ふふっ。じゃあ、お団子と私、どっちが好きですか?」

 

 

「うぅ~、……アスカちゃん

 

 

アスカ

「だ~めっ。もっと大きな声で」

 

 

「あぅ。あ、アスカちゃんの方が好き、だよ」

 

 

アスカ

「えへ、えへへっ! 私も、燦ちゃんのことが大好きですっ!」

 

 

「わぷっ!? あっあっ。か、顔に、たわわに実った果実が……ごくりっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? ……もぅ、結局お団子なんだから」

 

 

「でへへ」

 

 

 

 

 

◆『黒猫燦似のモブ(CV:黒猫燦)』◆

 

 

                              

黒猫、アニメ出演おめでとう!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「え、初耳なんだけど?」

 

 

『あれ、してたよね?』

『俺も見たぞ』

『一瞬映ってた』

『俺じゃなきゃ見逃してたな』

『話題になってるけど知らないの?』

 

 

「や、だからなんの話? あっもしかして、えちアニメに私のパクリキャラが出た的なこと?」

 

 

『なんでそうなる』

『おいJKwww』

『パチモンキャラクターがえちゲやえちアニメに出てることあるけど!』

『とある一般アニメに黒猫に似たキャラクターがモブとして登場したらしい』

『つぶやいたーとかまとめサイトに画像あるよ』

『どう見ても、黒くないけど黒猫だよね』

 

 

「へぇー。……あっ、ほんとだ。たしかに似てる、ような、似てないような?」

 

 

『他人の空似?』

『生き別れの姉妹』

『異世界の黒猫かな?』

『まぁ、似たようなキャラクターがいてもおかしくはないだろ』

『偶然似ちゃうことってあるよね』

『アニメパロディのオ○ホとかね』

 

 

「いや、それは違うでしょ。アレは明らかにパクってるし」

 

 

『たしかに』

『てか、なんで黒猫が詳しいの?』

『やっぱり生えて……』

『また薄い本で生やされるな』

『黒猫の男の娘本しゅき』

『俺は某有名サークルのゆいくろおねショタ本にお世話になってる。もちろん黒猫はショタ』

 

 

「えっえっ、なにそれ。めっちゃ気になる! なんてタイトル? 読みたい読みたい!」

 

 

『えぇー(ドン引き』

『読みたいは草』

『黒猫くんさぁ』

『※この配信に登場するキャラクターは全て18歳以上です』

『保護者さ~ん、出番ですよー』

『燦ちゃん?』立花アスカ✓

 

 

「……ワタシ、クロネコサンジャナイヨ。ボウアニメニ、トウジョウシテタ、クロネコサンノソックリサンダヨ」

 

 

『ナ、ナンダッテー』

『黒猫のそっくりさん(CV:黒猫燦)』

『↑それってほぼ本物だよね』

『名前はそっくり燦かな?』

『いや、流石に誤魔化せないだろ』

『燦ちゃん、めっ!』立花アスカ✓

 

 

「アッハイ。ごめんなさい」

 

 

『だよね、知ってた』

『草』

『謝れてえらい!』

 

 

 

 

 

◆『最終的になくなったらしい』◆

 

「ゴールデンウィークだけど、みんなは配信でなにして欲しい?」

 

 

『ホラゲー』

『ホラー映画同時視聴』

『幽霊凸待ち』

『こっくり燦』

『怖い話しよ』

 

 

「や、ほら。あれだよあれ、えとえと、そう! ホラーはまだ季節じゃないし」

 

 

『つまり、夏になったらホラー解禁、ってこと?』

『ホラー助かる』

『悲鳴も助かる』

 

 

「助からないが!? 今のなし! 絶対にホラーはしないからね!」

 

 

『話が違う』

『じゃあ、なんで聞いたの?』

『ホラーの代わりに耐久配信しよう』

 

 

「えぇー」

 

 

『こっちがえぇーだわ』

『あれもイヤ、それもイヤって。なんならできるのさ』

『いやいや期なの?』

『子供か!』

『こどもの日が近いし、ガキになって配信するとかは?』

 

 

「ガキになって配信? ガキってことはさ。ざぁこ♡ ざ~こ♡ ざこリスナー♡ こんな感じでいいの?」

 

 

『ガキはガキだけどそれはメスガキだぞ』

『ざぁこ助かる』

『悔しい、でもしゅき』

『保存しました』

『もっと幼い感じでお願いします』¥10,000

 

 

「えと、ばぶぅ?」

 

 

『赤ちゃんやん!』

『極端だなぁ』

『もしかして赤スパだったから?』

『よちよち、ママですよ』立花アスカ✓

『アスカママもよう見とる』

『ミルクあげるのかな?』

 

 

「みるく? ……ごくりっ」

 

 

『あぁーあ』

『生唾飲む赤ちゃんとかいやなんだが』

『興奮すな!』

『牛乳でも飲んでろ』

『もぅ……。今は無理だけど、いい子にしてたら。あとで、ね?』立花アスカ✓

『ガタッ!?』

 

 

「あいっ! いいこでまってるばぶぅ!」

 

 

『見たい配信ってこれでもいいのかな?』

『黒猫先生、授乳配信が見たいです』

『授乳ASMR配信?』

『すぐBAMされそう』

『み、ミルク飲んでるだけだから!』

『粉ミルクをたくさん買ってくるので、いっぱい飲んでくださいね』立花アスカ✓

 

 

「……あ、あれれ~。おかしいな? 私が離席中に、誰かが配信してたみたい。粉ミルク? なんの話だろうね。怖いな~、怖いな~」

 

 

『急にホラーになって草』

『粉ミルクから逃げるな』

『さっきから、なんかラップ音聴こえない?』

『よーよー。ちぇけら!』

『俺はずっと赤ちゃんの泣き声がしてる』

『あ、俺も』

 

 

「え、嘘でしょ。嘘だよね?」

 

 

『う・そ』

 

 

「は??? や、でもほんとにびっくりした。もー、赤ちゃんの泣き声なんてする訳ないじゃん」

 

 

『どゆこと?』

『ん?』

『は?』

 

 

「え?」

 

 

『嘘はラップ音のことだったんだけど……』

『えっ、え?』

『マジか』

『ヤバいって』

『黒猫のいたずらかと思ってた』

 

 

「いやいやいや!? じょじょ冗談はだめだってば。ほら、いつもみたいにからかってるんでしょ? ね、ね?」

 

 

『……』

『え、なんて?』

『ノイズ酷い』

『泣き声がうるさくて聞こえない』

『冗談でからかう訳ないじゃん』

 

 

「って、ちゃんと聴こえてるじゃん!? お前らな、いい加減にしろ!!!」

 

 

『ごめんって』

『あれ、本当にノイズ酷いんだけど。俺だけ?』

『霊の仕業かもね』

『いや、おま環だろ』

『えっなにこれwくぁwせdrftgyふじこlp』

『???』

 

 

 

 

 

◆『朝シャンP』◆

 

「うぅ~っ。昨日は怖くて、お風呂も入れなかったし。朝ご飯の前に、朝シャンだけでもしておこうかな。……んっしょ。……ふぅ」

 

 

『……』

 

 

 

「ん? 今、シャワーの音に混ざって、なにか聞こえたような……。気のせい、かな?」

 

 

『……』

 

 

「気のせい、だよね? ね?」

 

 

『……ん、……よ』

 

 

「ぴぃ!? いいいいまのなに!?」

 

 

『さ……ん、……さ……ん……よ』

 

 

「え、近づいて来てる? なんで!? 今日、私以外に誰もいないはずなのに!? あっあっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、朝ごはんできたよ、ってどうかしましたか?」

 

 

「あ……、アスカ、ちゃん? え、もしかして生霊???」

 

 

アスカ

「ふふっ、まだ寝ぼけてるんですか。燦ちゃんが昨日、朝ごはんを作りに来てほしいって言ったんだよ」

 

 

「そう、だっけ?」

 

 

アスカ

「そうですよ。では、朝ごはんができたので、シャワーが終わったら、すぐに来てくださいね」

 

 

「……や」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? 服を掴まれると、戻れないよ」

 

 

「……怖いから、ここにいて」

 

 

アスカ

「ふふっ、もぅ仕方ないなぁ。……うんっしょ。じゃあ折角だし、私も一緒にシャワー浴びるね」

 

 

「……へ?」

 

 

アスカ

「あれ、もしかして洗い終わっちゃった? それなら、洗いっこはまた今度に……」

 

 

「洗いっこ! 洗いっこしよっ! アスカちゃんがスポンジね!」

 

 

アスカ

「あはっ、なにそれ。……んっ、こ~ら。私ばっかり洗ってないで、燦ちゃんもキレイキレイしましょうね」

 

 

「あっ、そこはぁ。んっ、ゃ、……ふにゃ~ん!?」

 

 

アスカ

「……ふぅ、スッキリした。気持ち、よかったね」

 

 

「はぁはぁ、……ぅん」

 

 

 

 

 

◆『おなかすきすぎ』◆

 

「……あぅ。エゴサしてたらおなか空いちゃった」

 

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

おなかすきすぎ

みんなのおすすめ教えて                                

@  ↺  ♡  凸

Reply to @kuroneko_altm

 

 

 

「これでヨシッ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、お昼ごはんはどうしますか?」

 

 

「ちょっと待って。みんなのおすすめを見てから、お昼ごはん決めるから」

 

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

おなかすきすぎ

みんなのおすすめ教えて                                

@  ↺  ♡  凸

Reply to @kuroneko_altm

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

おなか好きなの?

@  ↺  ♡  凸

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

急な性癖暴露やめてもろて

@  ↺  ♡  凸

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

真昼間から盛ってるねぇ

@  ↺  ♡  凸

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

おすすめって、おなかの画像が欲しいの?

@  ↺  ♡  凸

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

どうしてもって言うなら、秘蔵のおなかフォルダから厳選してやるぞ

@  ↺  ♡  凸

 

 

 

「……は? なにこれ???」

 

 

アスカ

「どうかしたの?」

 

 

「あっいや、な、なんでもない! もうちょっとだけ待ってて」

 

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

お前ら、まじめにやれ!?                                  

@  ↺  ♡  凸

Reply to @kuroneko_altm

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

しょうがいないなぁ

おすすめのおなか画像貼っとくわ

@  ↺  ♡  凸

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

おなかが好きとはお目が高い

こちらは友好の証の画像です

@  ↺  ♡  凸

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

同士たちよ

くびれもいいが、ぽっこりおなかもいいぞ

@  ↺  ♡  凸

 

 

 

アスカ

「どう、決まった?」

 

 

「あっ、えと、その……」

 

 

アスカ

「ふふっ、候補がたくさんあって決められないのかな? 私も選ぶの手伝うから、ちょっとスマホ見せてね」

 

 

「あっ、ちょっ!?」

 

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

お前ら、まじめにやれ!?                                  

@  ↺  ♡  凸

Reply to @kuroneko_altm

xxxxxx/@xxxxxx

Replying to @kuroneko_altm

女体盛りなんていかが?

@  ↺  ♡  凸

 

 

 

アスカ

「……」

 

 

「ち、ちがっ。こっ、これはその。おなかすきすぎがおなかすきすぎじゃなくておなかすきすぎになっておなかすきすぎだと思ったみんながおなかすきすぎだったからおなかすきすぎな私のためにおなかいっぱいにしようとおなかもいっぱいな女体盛りを提案しただけで私はおなかすいてるんだけどおなかすいてる訳じゃなくて……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、はい」

 

 

「はい??? えと、急におなか出してどうしたの?」

 

 

アスカ

「なにって、燦ちゃんの今日のお昼ごはんですよ」

 

 

「へぇ。そうなん、ん? ……え???」

 

 

アスカ

「おなかすきすぎなんだよね?」

 

 

「そうだけどそうじゃなくて。あの、おなか空いてる方で……」

 

 

アスカ

「分かってますよ。おなか、好いてるんだよね? どうぞ遠慮せず、おなかいっぱい召し上がれ」

 

 

「あ、ちがっ、そうじゃ、……はい」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(326~330)

◆『5月5日する』◆

 

「今日はこどもの日だね」

 

 

アスカ

「そうですね」

 

 

「あっ。こどもの日で思い出したけど、童謡のこいのぼりに、屋根より高いこいのぼりって歌詞があるじゃん。こどもの頃、そのせいでこいのぼりが屋根より高級なんだと勘違いして、買って欲しいって言えなかったんだよね」

 

 

アスカ

「ふふっ、可愛らしい勘違いだね」

 

 

『どんな勘違いだよwww』

『黒猫もこどものときは可愛かったんだな』

『屋根より(価格が)高いこいのぼり』

『素材が最高品質なのかな?』

『なんで比較対象が屋根なんだよ。普通に考えておかしいだろ』

『まぁまぁ、こどものときの勘違いだし』

『いまも子供じゃん(性格とか身体の一部とか』

 

 

「アスカちゃんは、こどもの日の思い出とかある?」

 

 

アスカ

「う~ん。あ、そう言えば。男の子のお友達の家に飾ってあった、五月人形のカブトや小刀がカッコよくて羨ましかった記憶がありますね」

 

 

「あっ、私も! 雛人形より、五月人形がよかったって思ってた。カッコいいよね!」

 

 

アスカ

「そうなんですか!? えへへ、運命感じちゃうね」

 

 

『てぇてぇ』

『カッコいいの分かる』

『チャンバラして怒られて記憶が……』

『うちは武者人形だったから、夜に怖がってた記憶しかない』

『俺は逆に雛人形が欲しかった。だから、大人になってから、その反動で美少女フィギュアを集めてるのかも』

『↑それは関係ないだろ』

 

 

「前から疑問に思ってたんだけど、こどもの日と端午の節句ってなにが違うの? 同じ日だよね?」

 

 

アスカ

「えっと、たしかこどもの日は国民の祝日で、端午の節句は伝統行事。だったかな?」

 

 

『へぇー』

『そんな認識でいいんじゃね?』

『まぁ、やることは大して変わらないしな』

『女の子はひな祭りもあるのに、こどもの日も祝ってもらえるとかずるいよね』

『じゃあ、男の娘になれば解決だな(おめめぐるぐる』

『二人はこれから節句するの? それともしちゃった?』

 

 

「これから二人でするつもりだよ。ね?」

 

 

アスカ

「はいっ、楽しみです!」

 

 

『アス猫、せっくするってよ』

『このあとせっくするんだ。ふ~ん、叡智じゃん』

『お前ら、天才かよ』

『バカと天才は紙一重ともいうけどね』

『いや、頭小学生だろwww』

『端午のをつけてもろて』

『節句:季節の節目に豊作・無病息災・子孫繁栄を願ってお供え物などをする行事を意味する』

『つまり、こどもの日(意味深)に、せっくする(子孫繁栄を願う)のはあながち間違ってない?』

『てか、せっくするは草。なんだよ新しい動詞なの? 誰かツッコめよ』

『突っ込むのは黒猫だろ? 二つの意味でwww』

『(だめだこいつら、早くなんとかしないと……)』

 

 

 

 

 

◆『ゴムはゴムでも?』◆

 

「お前らに言いたいことがある」

 

 

『どした?』

『なんでも言ってくれ』

『まじめな話?』

 

 

「今日がゴムの日だからって、ファンアートで私にゴムを咥えさせるのは、……まぁ百歩譲っていいけどさ」

 

 

『百歩譲っていいのかよ』

『じゃあ、ダブルピースをさせてもいいんですか!?』

『本人が許可してて草』

 

 

「なんで、なんで私だけ、くわえてるゴムがゴムパッチンなのさ!!! おかしくない!?」

 

 

『あぁ、よく芸人とかが、口にくわえてから伸ばしてパッチンってするやつか』

『おかしくないが?』

『だって、黒猫は芸人だろ?』

『すごく似合ってるよ』

『ゴム助かる』

 

 

「助からないが!? や、ファンアートを貰えるのは嬉しいけど! くわえゴムって、そうじゃないじゃん!?」

 

 

『素直にゴムをくわえたえちちなイラストが欲しいって言えば?』

『仕方ないなぁ。次はゴム手袋を口にくわえて付けてる絵にするね』

『よかったね』

『医者? なんか手術失敗しそう』

『私、失敗しかしないので』

『草』

『ドクター○っくす』

『アスカちゃんに頼んだら?』

 

 

「え、それは流石に引かれない? 大丈夫?」

 

 

『いまさらだろwww』

『普段の言動を振り返ってもろて』

『パンツの色を聞くやつがなに言ってるの?』

『ゴムをくわえたイラストですか? あとで描いてみますね』立花アスカ✓

『アスカちゃん!?』

 

 

「あっあっ。え、ほんとに大丈夫? 描いてくれたらすごく嬉しいけど、忙しかったら無理しなくていいからね」

 

 

『はい、大丈夫です。任せてください!』立花アスカ✓

 

 

 

後日

 

 

 

「たしかにゴムをくわえたイラストだけど!? これ、ゴムはゴムでも、髪を結うためのゴムだよね!?」

 

 

アスカ

「そうですよ??? ゴムをくわえたイラストって、燦ちゃんが言ってたから。髪を結ぶ際に、ゴムを口にくわえてるイラストだと思ったんだけど……。だめ、でしたか?」

 

 

「あ、いや。……だめじゃないです、はい」

 

 

アスカ

「よかったぁ」

 

 

「まぁこれはこれでえっt……、うん。ありがと、アスカちゃん!!!」

 

 

アスカ

「はい、どう致しまして」

 

 

 

 

 

◆『ぶい、ぶい、ぶい、ビクトリー!』◆

 

 

                              

好きな部位を教えて?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

「好きな部位? う~ん、やっぱりムネかな?」

 

 

『ムネいいよね』

『俺も好き』

『嫌いな人いないだろ』

『ムネもいいけど、モモもいいぞ』

『モモはむっちり派です』

 

 

「モモもいいよね。かぶりつきたくならない?」

 

 

『はしたないぞ』

『分かるけど』

『また切り抜かれるぞwww』

『これは確信犯だな』

『黒猫は腹も好きそう』

 

 

「まぁ、基本的に全部好きだけどね。……あっ、アスカちゃん」

 

 

『アスカちゃんもよう見とる』

『黒猫がムネが好きって言ってたよ』

『モモとおなかも好きなんだって』

『かぶりつきたいとか言ってた』

『黒猫サイテー』

 

 

「ちょ、お前らなに言って!? や、アスカちゃん。違うから。部位、好きな部位の話だからね!? えとえと、そうだ。アスカちゃんの好きな部位は?」

 

 

『だから、好きな部位(身体のパーツ)の話だろ?』

『やっぱ黒猫ってサイテーね』

『お巡りさん、この猫です』

『セクハラやめなー』

『淫猫じゃん』

 

 

「セクハラじゃないが!? ね、アスカちゃん?」

 

 

『そうですね。私が好きなのは燦ちゃんだよ』立花アスカ✓

『黒猫!?』

『え、食べるの?』

『肉付き悪くて食べるとこないし、おいしくなさそう』

『部位???』

 

 

「えへへ。……って、そのVじゃなくて!?」

 

 

『VtuberのVか』

『ビックリした』

『ぶい違い?』

『分かっててやってそう』

『おちゃめ助かる』

 

 

「もー、アスカちゃん!? 今度こそ、ちゃんと部位をコメントしてよ!」

 

 

『v(*^▽^*)v』立花アスカ✓

 

 

「ブイサイン!? や、たしかにVをコメントしてるけど! わざとだよね!? 絶対にわざとだよね!!!」

 

 

『ブイサインは草』

『その発想はなかった』

『この勝負、勝者はアスカちゃん!』

『(*^^)v』

『(^_^)v』

『( •̀ ω •́ )y』

『↑yやん』

『(´・ω・`)ショボーン』

 

 

 

 

 

◆『母の日のプレゼントは?』◆

 

「みんなは、明日の母の日になにかプレゼントする?」

 

 

『まだ決めてないけど、やっぱカーネーションかなぁ』

『エプロンあげる予定』

『温泉旅行プレゼントした』

『お金あげりゅ』

『ケーキバイキング』

 

 

「へぇー、みんな色々考えてるんだ。でも、やっぱり定番のカーネーションが多いかな?」

 

 

『まぁ無難だし』

『定番だからね』

『変なもの渡すよりはいいから』

 

 

「けど、カーネーションって、ありきたりっていうか。面白味がなくない?」

 

 

『え、面白味?』

『まぁ、ありきたりではあるね』

『母の日に面白味を求める親不孝な娘がいるらしい』

『根っからの芸人だなぁ』

『母猫も芸人気質なのかも?』

 

 

「私のm、……お母さんは、うん。普通? って、そんなことより、カーネーションに代わるなにかない?」

 

 

『ガー○チョコレート』

『CMで見た』

『母の日までチョコに汚染されるとは』

『チョコ、バレンタイン……うっ』

『やめろ。それ以上は身体がもたんぞ!』

 

 

「あぁー、チョコ。チョコかぁ。……どこかに、母の日にチョコをくれる親孝行な娘落ちてないかな?」

 

 

『落ちてません』

『仮に落ちてても交番に届けようね』

『或いは迷子センター』

 

 

「冗談はさておき、チョコって母の日って感じしないよねー。他になにかない?」

 

 

『母の日っぽいもの?』

『ママチャリ』

『エコバッグ』

『ミ○キー!』

『↑ママの味だけど!?』

『う~ん、俺らじゃ欲しいもの分からんぞ』

 

 

「まぁ、そうだよね。じゃあ、リスナーの中にお母さんいない? おばあちゃんでもいいけど」

 

 

『この中にお母さんはいらっしゃいませんか!』

『緊急時の飛行機でお医者さんを探してるみたいなことすな』

『黒猫の配信をおばあちゃんが見てたらヤバくない?』

『こんばんは。母の日のプレゼントは決まりましたか?』立花アスカ✓

『ママきちゃ!?』

『アスカママ!』

 

 

「アスカちゃん!? ちょうどいいところに! 参考にしたいから、いま欲しいものか、して欲しいこと教えて!」

 

 

『えっと、同性婚関係の憲法の改正?』立花アスカ✓

『あっうん』

『して欲しいよね』

 

 

「えと、その。私にできることでお願いします」

 

 

『赤ちゃん、欲しいな。燦ちゃんの』立花アスカ✓

『!?』

『私を母にしてってこと?』

『黒猫、お前も母になるんだよ!』

『やったね、黒猫! これでお母さんの気持ちが分かるよ!』

『母の日が母になった日になるのか』

 

 

「……てな訳で、母の日に大事なのは気持ち! ありがとうの一言でもいいから、お母さんに感謝の気持ちを伝えようね。それじゃ、ばいにゃー」

 

 

『あ、逃げた』

『へたれたな』

『いいこと言ってるのに残念過ぎる』

『でも、アスカちゃんの赤ちゃん欲しいもちょっと……』

『ちょっと待てよ! よく考えたら、孫をプレゼントするって言うのはアリなのでは?』

『たしかに!? そうか孫か!』

『よし、なら俺も孫をプレゼントしようかな』

『……じゃあ俺は、彼女探しから頑張ります。ガンバリマス』

『↑涙拭けよ。きっといい人見つかるって』

『騙されて黒猫みたいなのと付き合うなよ。あとで後悔するからな』

『↑あとで屋上な!』黒猫燦✓

『呼び出し? 告白だな』

『えっと、ごめんなさい。黒猫は異性として見れないので』

『は???』黒猫燦✓

『告白してないのに振られてて草』

 

 

 

 

 

◆『お母さんになろう』◆

 

「今日は母の日ということで、お母さんになれるゲームをしていきます」

 

 

『おぉー!?』

『黒猫ママ!』

『黒猫が子育てとか不安だなぁ』

『育児放棄だめ、ぜったい』

『児童相談所に電話しなきゃ』

 

 

「私への信頼0か!? もぅ、ゲームなんだし大丈夫だって。じゃあ、始めるよ」

 

 

『お母さんになって赤ちゃんの世話をするゲームか』

『けっこうリアルな絵だなぁ』

『さっそく赤ちゃんが泣いてるぞ』

 

 

「は~い、燦ママですよ~。うわっ、可愛くない顔っ!?」

 

 

『草』

『自分の赤ちゃんに言う言葉じゃねぇ』

『ぶちゃいくなのは分かるけど!?』

『ライン超えたわ』

『人として超えてはいけないライン超え』

 

 

「や、だって。えぇー」

 

 

『文句言ってないで手を動かせ』

『おむつだって』

『おい、オムツをゴミ箱に投げるな!?』

『そして外してて草』

『ばっちぃ』

 

 

「ミルク!? えとえと、ミルクってどうやって作るの!」

 

 

『乳牛を用意します』

『お乳を搾ります』

『沸騰させて殺菌してから冷ませば完成』

 

 

「絶対うそだよね!? 流石にそれくらい分かるからな!」

 

 

『ちっ』

『ミルク作れないなら母乳あげてもろて』

『母乳はもっと無理じゃね?』

『黒猫(無乳)だもの』

『それよりメシ食べないと空腹で倒れるぞ』

 

 

「あっあっ。ちょっと待って!? 死ぬ、ほんと過労死するってこれ!」

 

 

『落ち着いてごはんも食べれないね』

『だからって、食いだめしたらトイレ行かないとだめになるし』

『意外と難しいゲーム』

『落としたおしゃぶりを洗わないの草』

『さ、3秒ルールだから(震え声』

 

 

「あっ。時間切れ……」

 

 

『あぁーあ』

『黒猫に子育てはまだ早かったか』

『お母さんって大変だなぁ(遠い目』

『今度からは嫁に任せっきりにしないでもっと子育て手伝おう』

『俺も』

『私たちも二人で子育てしましょうね』立花アスカ✓

 

 

「子供はしばらくいいかな、うん。……もっと二人きりでいちゃいちゃしたいし」

 

 

『えぇー』

『諦めたらそこで試合終了だぞ』

『こうして少子化が進むんだな』

『まぁ、子供を産んでおいて育児放棄するよりはマシだけど』

『えへへ、そうですね!』立花アスカ✓

『アスカちゃん、悪い男に騙されて、結婚詐欺とかに遭いそうで心配』

『子作りは好きだけど子育ては嫌いな黒猫』

『やってもいいけど、ちゃんと責任は取るんだぞ』

 

 

「あぁもう!? お前ら、うっさい! 子供が泣いてるでしょうが!」

 

 

『え、俺らが悪いの?』

『理不尽だ』

『カルシウム足りてないぞ。ミルク飲む?』

『よちよち、ミルク飲んで早く大きくなるんだよ』

『俺たちがママになる配信だったのか……』

『草』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(331~335)

◆『ばいにゃー(物理)』◆

 

「今日はメイドの日なんだって。みんな知ってた?」

 

 

『知ってた』

『メイド?』

『なんでなん?』

『5月(May)10日(ド)でメイドの日らしい』

『へぇー』

 

 

「せっかくだし、みんながどうしてもって言うなら、特別にご主人様って呼んであげようか?」

 

 

『あ、結構です』

『黒猫がどーしてもっていうならしてもいいぞ』

『黒猫のドジっこメイドは死人が出るレベル』

『萌えじゃなくて燃えそう』

『特別? はて???』

『いや、普段からご主人様って呼べよ』

 

 

「え、なんで?」

 

 

『この猫はほんとに……』

『やっぱ野良猫やんけ』

『設定……(ぼそっ』

『ねこなのに鳥頭やんけ』

『つファンネーム』

 

 

「あっ」

 

 

『あっ、じゃないが』

『このやり取り何回目だっけ?』

『一度もご主人って呼ばれたことないんだが』

 

 

「い、一回くらいあるし……。あったよね?」

 

 

『……』

『あったっけ?』

『記憶にございません』

『あったようななかったような?』

『これが答えだぞ』

 

 

「うぐっ」

 

 

『ほんと黒猫ってどうしようもないな』

『IQ3以下』

『IQ3以下は草。サボテンじゃん』

『IQ3のサボテンならご主人のこと忘れても仕方ないか』

『サボテンに負けた女』

『IQ3じゃメイドは無理だったか』

 

 

「は? 負けてないが??? じゃあその証拠に、今からお前らにメイド見せてやるから。メイドの日だし、ちょうどいいよね? ほら、遠慮しなくていいって」

 

 

『おい、そのメイドはメイド違いだ!?』

『冥土知っててえ○い!』

『いや、黒猫のことだし、ほんとにメイド衣装を見せてくれる可能性も微レ存』

『IQ3ならアリエール』

『↑洗剤かな?』

『やばい、ばいにゃー(物理)される!?』

『おててぺちぺち助かる』

『神様、仏様、アスカ様! 助けてくれ!?』

 

 

「逝ってらっしゃいませ、ご主人様♡」

 

 

アスカ

「燦ちゃ~ん、ごはんですよ。今日はオムライスにしたので、早く来ないとケチャップでハートマーク描いてあげないからね」

 

 

「オムライス!? うん、すぐ行くっ!!! そういうことなんで、メイドは今度ね! ばいにゃー」

 

 

『た、助かった』

『おしおきはいやだから、次の配信は見ないようにしよ』

『どうせ忘れてるから大丈夫だぞ』

『女神アスカを称えよ』

『配信よりオムライスを優先する配信者がいるらしい』

『美少女の手料理には勝てなかったよ……』

『オムライスでこどもみたいに喜ぶ黒猫すこ』

『俺もオムライス食べたくなってきた』

『メイド喫茶いってくりゅ! ばいにゃー』

『黒猫もみんなも逝ってらっしゃい』

 

 

 

 

 

◆『荒らしの中で輝いて』◆

 

「無料が必ずしもいいとは限らないよね~」

 

 

『急にどうした?』

『ただより怖いものはない』

『何かあったの?』

 

 

「や、Vtuberの配信って無料だから誰でも見れるじゃん。けど、誰でも見れるからこそ、荒らしとかも湧いちゃうし。なんかなーって思って」

 

 

『あぁー分かる』

『荒らしはどこにでも湧くから諦めるしかないだろ』

『キッズくんさぁ』

『無視が一番』

『メンバー限定配信すれば?』

 

 

「それはそうなんだけど、そのメンバーを増やすためにも、普段の配信を頑張らないとだし。難しいよねー」

 

 

『なるほど、新規さんを取り込む必要があるもんね』

『スパナをあげたモデレーターさんに頑張ってもらおう』

『頑張ります』立花アスカ✓

『お前らも、アスカちゃんにコメント消されないように各々で気をつけろよ』

『はーい』

 

 

「ん? あっ、ごめん。ちょっと待っててね……」

 

 

『トイレ行っトイレ―』

『お、戻ってきた』

『おかえり』

『???』

『口パクだな』

『ミュート芸助かる』

『またぽんしてる』

『※不適切な発言のため黒猫のコメントを削除しました』

『荒らし扱いで草』

『まぁ、黒猫はキッズだし……』

 

 

「荒らしでもキッズでもないが!? ただのやらかしだから!」

 

 

『やらかしwww』

『お、ついに認めたか』

『(おっぺいが)キッズじゃん』

『荒らし界のニュースター』

『じゃあ、かまってちゃん?』

『普段から場を荒らす発言が多いだろ。つまり荒らしじゃん』

『黒猫の発言って結構アレだし。モデレーターに監修してもらった方がいいのでは?』

『黒猫を裏で操る黒幕のAちゃん』

『え、女将ア○カのささやき配信始まるって?』

『さ○やき女将は草』

 

 

「お前らな!? あんま好き勝手言ってるとコメント消すからね? アスカちゃんも、いらっとする発言があったら、こいつらのコメント消しちゃっていいからね?」

 

 

『横暴だ!?』

『消せるもんなら消して、クマーーー』

『消えたくない。消えたくない! 消えたくない!!!』

『黒猫の胸はぺったn(ここ先は消されている』

『消されるのが怖くてコメントができるか! 俺はやるぞ。アスカ好きだーーー』

『コメント欄カオスで草』

『こんだけ荒れてたら、荒らしも荒せなくて逃げ出すだろ』

『さすくろ! 問題解決して良かったね』

『初見さんも逃げ出してるけどね』

『あ、あはは……』立花アスカ✓

 

 

 

 

 

◆『ピ草ー』◆

 

 

                              

好きピ(好きな人)なのは分かるけど

アスカの彼ピ(彼氏)面しないでくれる?

黒猫は彼ピッピ(友達以上恋人未満)だぞ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「は? 彼ピ面じゃなくて彼ピなんだが???」

 

 

『は?』

『彼ピじゃないです』

『彼、氏? ん???』

『アスカの彼ピは俺やぞ』

『残念、アスカなら俺の隣で寝てるよ』

 

 

「てか、このピってなに? 誰が使ってるの???」

 

 

『放送禁止用語』

『↑それはピー』

『JK?』

『おい、JK! お前のことだぞ』

『ほ、ほら。黒猫はJKだけどそもそも使う相手がいないから……』

『あっ察し』

 

 

「ぼっちじゃないが!? ちゃんと学校で話す友達くらいいるし」

 

 

『ほんとに~?』

『嘘だ!?』

『証拠不十分だぞ』

『他人に見えない友達はカウントしないからな』

『黒猫も見える子ちゃんだったか』

『じゃあ、最近した会話の内容は?』

 

 

「うぇっ!? 急にそんなこと言われても……、え、えっと。次、移動教室だっけ? たぶん。とか」

 

 

『うんうん』

 

 

「これ後ろに回してね。うん。とか」

 

 

『うん?』

 

 

「肩にゴミついてるよ。ありがとう。とか。ほら、ちゃんと会話してるでしょ!」

 

 

『会、話?』

『あっ』

『あれ、画面がぼやけて見えない。おかしいな』

『急に重たい話しないでもろて』

『めっちゃ身に覚えがありすぎる』

『うっ、その話は俺にも効く……』

『黒猫にしては頑張ったね。えらいぞ』

『強く生きてもろて』

 

 

「なんか哀れまれてる!? 余計なお世話なんだが!」

 

 

『大丈夫、俺たちリスピッピがいるぞ』

『リスナー以上ガチ恋未満?』

『よしよし、元気出して?』立花アスカ✓

『彼(かの)ピもよう見とる』

『新しい言葉作らないでもろて』

『でも、そんなの関係ねぇ』

『はい、おっぱ○ぴー』

『↑伏字とピー音ですごく卑猥な言葉になってて草』

 

 

 

 

 

◆『レス』◆

 

「この間、アスカちゃんと2人で100円ショップに行ってきたよ」

 

 

アスカ

「はい、2人で可愛い小物とかを見て回ったんですよ。楽しかったね」

 

 

『デート自慢ですか?』

『黒猫とのデート料金も100円』

『今日もてぇてぇ助かる』

 

 

「ふと思ったんだけど、100円ショップの商品って100円で買えないよね」

 

 

『まぁ、うん』

『100円ショップに300円とか500円の商品があるのマジで納得いかない』

『消費税あるし』

『文句があるならお前が総理大臣になって変えてくれ』

『黒猫総理!?』

『国が崩壊するぞ』

 

 

「そのせいで支払いのときに、細かいのが必要になって大変だったし。てか、なんで食料品と雑貨で税率違うの? バカなの?」

 

 

アスカ

「えっと、食料品だけ税率が違うのは、軽減税率と言って……」

 

 

『そんな今更な話題を出されても』

『面倒だよね』

『アスカちゃんが冷静に軽減税率の説明してて草』

『キャッシュレスなら小銭気にしなくてよくね?』

『え、もしかしてニコニコ現金払いしてる?』

『【悲報】黒猫燦は電子マネーを使えない子だった』

 

 

「電子マネーくらい使えるが!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですね。あの日は運悪く、燦ちゃんの使ってる電子決算が、そのお店に対応してなかっただけですよ」

 

 

『あるあるだ』

『マジで1つにするか、全部どこでも使えるようにして欲しい』

『分かる』

『やっぱ現金が最強だな』

『黒猫はキャッシュレス派? それともキャッシュレスレス派?』

 

 

「や、現金払いがいいと思うのは分かるけど。キャッシュレスレス派ってなに? キャッシュ派でよくない?」

 

 

『よくなくなくない』

『よくなくなくなくなくない』

『キャッシュレスを無くそうとする派閥なのかな?』

『黒猫は(現)ナマが好き、と』

『現金だなぁ』

『現金払いだけに?』

 

 

「は? つまらないんだが??? アスカちゃんもそう思うよね?」

 

 

アスカ

「えっと、私はその。あ、あはは……」

 

 

「ほら、アスカちゃんもつまらないって。お前らはもう少しダジャレスしたら???」

 

 

『ごめんね』

『ダジャレスとは???』

『おじさんなんだから仕方ないだろ』

『若い子には分からないだろうけど、歳を取るとキャッシュレスもダジャレスも難しんだよ』

『黒猫はもっと年寄りを板割って!』

『まな板だけに?』

 

 

「は? まな板レスなんだが???」

 

 

アスカ

「100円ショップで買った、キッチンバサミのキャッチコピーかな?」

 

 

『まな板がいらないってことか』

『伏線回収』

『黒猫はまな板レスレスだけどね』

『お前らさっきからレスってレスし過ぎwww』

『絶対だれか言うと思ってた』

『草』

 

 

 

 

 

◆『かんじってかんじ?』◆

 

「なんで漢字ってあるんだろうね」

 

 

『また唐突に訳の分からないことを』

『お前は漢字に親でも殺されたのか』

『どうせ漢字の勉強がいやなだけなんだろ』

 

 

「うっ……。そ、ソンナコトナイヨ?」

 

 

『なぜカタコト?』

『図星やんけ』

『漢字から逃げるな!』

 

 

「そもそもだけど、漢字っていらなくない? 漢字がなくても生きていけるし。みんなも、ひらがなとカタカナだけで十分だと思うよね?」

 

 

『分からなくもないが』

『中国さんに謝れ』

『漢字は必要ですよ』立花アスカ✓

『漢字さんがいないと、ひらがなもかたかなも生まれてないんだよなぁ』

『そうだぞ。漢字パイセンがいないと困ることになるぞ』

 

 

「えぇー。じゃあ、たとえば? たとえばどんなときに困るのさ?」

 

 

『同音異義語って知ってる?』

『発音が同じだけど意味が違う言葉があってだな』

『オレタチノ、ニホンゴ、ワカリマスカ?』

 

 

「どーおんいぎご? あぁーあれ。あれだよね。うんうん、もちろんしってるし。それで?」

 

 

『出た、黒猫の叱咤か』

『脅威を感じる』

『初めての成功体験』

『太くて長い弾痕』

『ほら、漢字じゃないとやばいだろ?』

『不適切なコメント扱いされちゃうって』

 

 

「べ、べつに、これくらいならひらがなでももんだいないって。……たぶん」

 

 

『ふーん、ほんとにいいの?』

『鎮魂』

『入刀』

『漫湖』

『ひらがなにしてもいい?』

『カタカナでもいいぞ』

 

 

「あっあっ、ちょちょちょっ、ちょっとまって! それはほんとにマズいって!?」

 

 

『じゃあ誤って! 幹事くんに過って!』

『感じから逃げるな!』

『見んな、返還が粗ぶってるぞ』

『ちゃんと勉強しないとこうなるけどいいのか?』

『黒猫、漢字の勉強しろ!』

『漢字の勉強、一緒に頑張ろう。ね?』立花アスカ✓

 

 

「……はい、ごめんなさい。がんばります」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(336~340)

◆『美少女に踏まれて土いじりされて土生イージーモー土で生きたい!』◆

 

 

                              

死ぬってどういうことなんだろうね?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「や、哲学的なことを私たちに聞かないでよ」

 

 

アスカ

「そ、そうですね。流石に、私もどう答えたらいいのか、分かりませんし」

 

 

『草』

『死ぬとは生きることと見つけたり』

『なんか名言っぽい。意味は分からないけど』

『死なんて、ペットと親戚が死んだときくらいしか身近に感じたことないな』

『二人は死ぬって概念を知った切っ掛けとかある?』

 

 

「切っ掛け? アスカちゃんはなにかある?」

 

 

アスカ

「う~ん、小さい頃にハムスターを飼っていたのですが、その子が朝起きたら死んじゃってて。両親に、どうして動かないの? と聞いたときに教わったのが切っ掛けなのかな?」

 

 

「そっかぁ。ペットの死は悲しいよね」

 

 

アスカ

「はい。家族同然だったので、すごく悲しかったのを今でも覚えてます」

 

 

『名前はハ○太郎かな?』

『それは悲しいね』

『ゲージから逃げ出したうちのハムスターは大往生できたかなぁ』

 

 

アスカ

「燦ちゃんはどうですか?」

 

 

「え、私? ん~、この世界に生まれた瞬間?」

 

 

『???』

『本能的な?』

『産声は死への恐怖から出る悲鳴だったのか!?』

『生まれた瞬間に死を理解する赤子とか怖いんだが』

『お前は転生者か!』

 

 

「そ、そんなことより! リスナーはどんな切っ掛けで知った?」

 

 

『俺は親戚のおじさんの葬式で死を知ったなぁ』

『金魚を飼ってた水槽にザリガニを入れたら、その翌日に金魚が跡形もなくなっていたこと』

『車に轢かれて死にかけたときかなぁ。アレはマジで死を感じた』

 

 

「へぇー。そう言えば、アスカちゃんは、死んだあとってどうなるって教わった?」

 

 

アスカ

「死んだあとですか? いい子は天国、悪い子は地獄に行くって教わりましたね。燦ちゃんは?」

 

 

「私もそんな感じ。みんなは?」

 

 

『いい子でいたら死んでもまた生まれ変われるって言われた』

『死んだら無になるんだって』

『サンタさんが美少女に転生してくれるって言ってた』

『サンタは草。ワ○ップじゃん』

『死んだら土に還るって教わったなぁ。でも、そのときは子供だったから、純粋に人に踏まれるのいやだなぁくらいにしか思ってなかったけど』

 

 

「あははっ、なにそれ」

 

 

アスカ

「ふふっ、こどもだからこそできる発想ですね」

 

 

『人に踏まれたくないは草』

『で、今は?』

『純粋に土になって可愛い女の子に踏まれたい』

『これが大人になるってことか……』

『俺も来世は土になりたい』

『俺の養分で育った野菜を美少女が食べて、そこからまた肥料になっての繰り返しとか最強じゃん』

『いいなぁ。今度、女王様に、この土がって罵られながら踏んでもらおう』

『土に還ってお仕置きよ!』

 

 

アスカ

「ん~、でも土になれたとして、そのとき土って思考できるのかな? 燦ちゃんはどう思いますか?」

 

 

「アスカちゃん、指摘するところそこ!? や、たしかに気になるけど! でも、今は絶対にそこじゃないよね!?」

 

 

『土に還ってからも他人に迷惑かけるのはやめてもろて』

『俺の遺骨は海に撒いてもらうから来世は土じゃなくて水だな』

『お巡りさん、この水です』

『じゃあ、ろ過しておきますね』

『オエッ。想像したらなんか気持ち悪くなって、汚いお前らが口から出てきちゃったじゃん』

『ボケにツッコミが追いついてないwww』

『アスカちゃんは今日もかわいいなぁ(現実逃避』

『黒猫を含めたツッコミが過労死しそう』

『ぼくが死という概念を知ったのは黒猫燦の配信でした。こうですね』

『それは草』

 

 

 

 

 

◆『旅は人を成長させるっていうけど』◆

 

アスカ

「5月16日は旅の日らしいですよ」

 

 

「へぇー、そうなんだ」

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、旅、もしくは旅行してみたい場所はありますか?」

 

 

「う~ん、遠出はちょっと……。家でのんびりしてればよくない?」

 

 

『旅行ならともかく旅はなぁ』

『分かる。近くのコンビニですらちょっとした旅だもんね』

『いや、それはなんか違くない?』

『自分探しの旅に行きたい』

『それ、本来の目的を忘れて普通に楽しむやつだぞ』

 

 

「アスカちゃんは、行きたいところとかないの?」

 

 

アスカ

「私ですか? ん~、温泉地を巡りながら、いろいろなところを観光とかしてみたいかな」

 

 

「あ、それいい! アスカちゃんと温泉地巡りしたい!」

 

 

『さっきは遠出を嫌がってたくせに』

『目当ては絶対に温泉じゃないだろ』

『しっぽり(意味深)する気だな』

『温泉宿で2人きり。なにも起こらないはずもなく……』

『そして黒猫は大人になるのか』

『ふむ。あとで詳細をレポートにまとめて提出するように』

『いや、旅は人を大人にするとか成長させるっていうけど!?』

 

 

アスカ

「ふふっ、私もだよ。でも、残念だけど今は旅行を自粛しないだめだから。いろいろと落ち着いたら、予定を合わせて一緒に行こうね」

 

 

「うんっ! あ、そういえば。たしかアスカちゃんの家に、温泉の素があったような気が……」

 

 

アスカ

「あっ、はい。たしかに、あったと思います」

 

 

「だっ、だよね! じゃあその、よかったら。えと、今夜、いっ一緒に、予行練習なんて、……どう?」

 

 

アスカ

「え? あっ、その。……はぃ」

 

 

『予行練習ってwww』

『てぇてぇ』

『おいおい。羽目を外しすぎるなよ』

『やっぱりメインはそっちじゃねーか!?』

『そういうことは新婚旅行でしてもろて』

『今日は旅の日であると同時に○交禁忌の日だけど大丈夫なのか?』

『この日に性○しただけで、3年以内に死んじゃうとか怖っ!?』

『今夜、昇天するから間違ってないな』

『なるほど。3年以内にいくってそういう……』

『草』

 

 

 

 

 

◆『常識が非常識で非常識が常識で?』◆

 

「今日は、一般常識クイズをしていきます」

 

 

『負けフラグかな?』

『オチが見えた』

『非常識クイズ始まっちゃう』

『それは黒猫に一番足りないものだぞ』

『恥かく前に止めたら?』

 

 

「お前らな!? 一般教養ならともかく、一般常識くらいはあるんだが!?」

 

 

『ん???』

『それはない』

『黒猫の常識は俺らの非常識やぞ』

『ごめん、よく聞こえなかった』

『黒猫は非常識が、俺らの常識なんだが』

 

 

「はいはい、もう分かったから。それじゃあ始めるよ」

 

 

『コアラの生息地?』

『簡単じゃん』

『これはサービス問題』

 

 

「これは簡単。正解は動物園!」

 

 

『なんて?』

『だよね。オーストr……動物園???』

『選択肢にないよ』

『間違いではないけど正解でもないね』

『幼稚園児の回答』

 

 

「あれ? あ、あはは。じょ、冗談だって」

 

 

『冗談に聞こえなかったぞ』

『3択じゃなければ間違ってた』

『選択肢が、日本、中国、オーストラリアなら正解できて当然』

 

 

「はい、じゃあ次。くじらの仲間はどれ? 人、魚、鳥。……魚、だよね?」

 

 

『残念』

『くじらは哺乳類』

『魚から真の仲間じゃないって追放されたんだぞ』

 

 

「え? じゃあ、くじらの肉ってあるけど、もしかして……」

 

 

『あっ』

『人の仲間ってそういう意味じゃないよ』

『その発想は草』

『怖っ!?』

『ホラーやめてもろて』

 

 

「び、びっくりした。あ、あはは……、そうだよね。よかったぁ」

 

 

『こっちがびっくりしたんだが』

『勝手に勘違いしただけだよね』

『気を取り直して次の問題しよ』

 

 

「……ふぅ。なんやかんやあったけど、ほら見て! 私の常識力、レベル53だって! けっこう高くない?」

 

 

『平均レベルだね』

『ちっ』

『中途半端で反応に困る』

『それにしても問題が簡単過ぎた気がするんだけど』

『なんか一般常識というか、小学生クイズだったよね』

 

 

「いやいや、そんなことないって。十分難しかったじゃん。それにほら、ちゃんと一般常識クイズって、ここに書いて、……書いて、ない?」

 

 

『あれ?』

『小学生クイズって書いてますね』

『知ってた』

『どうせ一般常識クイズと小学生クイズを押し間違えたんだろ』

『ぽん』

 

 

「あ、あははー。……こほん。こんばんにゃー! 今日は一般常識クイズをしていきます」

 

 

『ここから本編です』

『ループ助からない』

『勝手に編集するな!?』

『あっこれ、アーカイブで消えてるやつだ』

『黒猫の常識力は小学生の平均レベルでした』

『こんばんにゃー。今から配信ですか? でも、配信時間が……、あれれ?』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃん、常識は壊すもの。常識に囚われちゃだめだよ。いいね?」

 

 

『???』立花アスカ✓

『それを壊すなんてとんでもない』

『アスカちゃんも困惑してて草』

『常識に囚われない。つまり、黒猫みたいになればいいのか』

『じゃあ、黒猫みたいにやってみる。アスカちゃんすきすきだいしゅき。けっこんしたい。ちゅーして』

『アスカちゃん、今日は何色の下着してるの? はぁはぁ』

 

 

「お前らの中の、私のイメージ酷くない!? てか、配信中なんだから、もう少し常識的なコメントしろ!!!」

 

 

『イメージ酷いもなにもそれがリアルなんだが』

『そっくりそのままお返しします』

『ブーメランで草』

『自分の非常識さを自覚できててえらい!』

『まぁうん。今日の配信で常識が身につくといいね』

 

 

 

 

 

◆『夢オチなんてサイテー』◆

 

アスカ

「5月18日の今日は、ベビーブームの日らしいですよ」

 

 

「へ、へぇー」

 

 

『黒猫、逃げて!?』

『これが捕食者の目か』

『二人とも産めるし、すぐに子沢山になれるね(目逸らし』

『いや、だれかツッコめよ』

『突っ込むものがないだろって?』

『草』

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、こどもは何人くらい欲しいですか?」

 

 

「えっと、その。この前も言ったけど、こどもは……」

 

 

アスカ

「私はたくさん欲しいです! もう名前も考えてるんですよ。あっでも、まだ妊娠もしてないのに、流石に気が早すぎるよね。えへへっ」

 

 

『ヒェ!?』

『急にホラー始まった』

『黒猫、生きてるかー?』

 

 

「そ、そんなことより! えとえと、レモン! レモンの話しない? レモンに含まれるビタミンCって、レモン6個分なんだって。おもしろいよね」

 

 

『話題の変え方へたくそか』

『これは陰キャ』

『てか、なんでレモン?』

 

 

アスカ

「興味深いお話だね。あ、レモンといえば。妊娠すると酸っぱいものが食べたくなるって言いますよね。あれって本当なのかな? 燦ちゃんはどう思いますか?」

 

 

「ぴぃ!?」

 

 

『これは完全にホラー』

『脱線したと思ったらいつの間にか元の線路に戻ってた件』

『怖いなー、怖いなー』

『悲鳴助かる』

『ユー、諦めて子作りしちゃいなヨー!』

 

 

アスカ

「どうしたの燦ちゃん?」

 

 

「に、にゃー」

 

 

『にゃー』

『猫になっても誤魔化せないぞ』

『鳴き声? それとも泣き声?』

 

 

アスカ

「猫といえば、猫は1回の出産で平均3~5匹のこどもを産むそうですよ。ふふっ」

 

 

「あっあっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、何人のこどもを出産してくれるのかな? 私、気になります。ねぇ、燦ちゃん。教えて、くれるよね?」

 

 

「あっ」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

アスカ

「というところで目が覚めちゃったんです」

 

 

「へ、へぇー」

 

 

アスカ

「でも、いいところで目が覚めちゃったから。私、この夢の続きが、どうしても気になっちゃって」

 

 

「……ふぇ?」

 

 

アスカ

「ねぇ、燦ちゃん。夢での答え、代わりに教えてくれるよね?」

 

 

「あっあっ、あーっ!!!

 

 

 

 

 

……あれ。夢かぁ」

 

 

アスカ

「ふふっ、おはよう燦ちゃん。でも、ほんとにそれは夢だったのかな?」

 

 

「え? ……え???」

 

 

アスカ

「あはっ」

 

 

 

 

 

◆『自業自得なんだよなぁ』◆

 

 

                              

出でよ、シ○ンロン!

黒猫のパン○ィおくれーっ!!!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「え、パンチィが欲しい? しょうがないなぁ。顔面でいい?」

 

 

『顔面はやめてもろて』

『ねこパン○ィ助かる』

『殴らないで……』

『ぽかぽか殴りそう』

『ギャルのパン○ィがよかった』

『ご褒美じゃん』

 

 

「や、ご褒美って。普通に引くんだが」

 

 

『黒猫に引かれるのは心外なんだが』

『お前には言われたくない』

『じゃあ、顔面にキックお願いします』

『俺はドロップキックがいい』

『ファンサでサマーソルトキックしてくれると聞いて』

 

 

「そんなファンサないから!? てか、なんでそんなにキックさせたがるのさ」

 

 

『ギクッ』

『そ、ソンナコトナイヨ?』

『気のせい木の精』

『キックならパ○ツ見えるかもなんてぜんぜん思ってないから!』

『あっ』

 

 

「っ~~~!? ほんとにお前らは!?」

 

 

『ちっ』

『ちぇ』

『ちゅ』

 

 

「まったく、リスナーは配信者に似るって言うけど。いったい誰に似たんだか。お前らの推しの顔を見てみたいよ」

 

 

『つ鏡』

『それを言うなら親の顔なんじゃ』

『自覚ないの草』

『俺たちめっちゃそっくりやん』

『似たもの同士だね』

 

 

「似てないが!? え、似てないよね?」

 

 

『……』

『俺らの言葉が信じられないなら、アスカちゃんに聞いてみなー』

『えっと、そこはかとなく?』立花アスカ✓

『そこはかとなくは草』

『ほら、アスカちゃん公認だぞ』

『パン○ィください』

 

 

「……」ダンッ

 

『鼓膜ないなった』

『それは台パン』

『無言台パンやめなー』

『てか、水こぼして慌てるくらいなら最初からやるなよ』

『あぁーあ』

『俺、こんなにぽんじゃないんだが』

『黒猫とそっくりなの恥ずかしくなってきた』

『じゃあ、似てないってことで』

『みんな手の平くるっくるで草』

『ぜんぶ自業自得なんだよなぁ』

 

 

 




◆ここから本編に関係のない余談(あとで消えるかも?)◆





 原作のコミカライズが2話まで連載され、最近だとニコニコ静画で1話の途中まで試し読みできるようになりましたね。

 そんな中で、せっかくキャラクターイラストの公式設定が出たのだし、実際に配信で動く燦ちゃんを見たい! と私は思うようになりました。

 とはいえ、燦ちゃんはいません。……ですので、自作してみました。


架空配信動画

全身サンプル動画

サンプル画像

【挿絵表示】



 因みに、あるてま虹としてデビューしてもらう予定はありません。完全に自己満足で作成しました。

 今後、気が向いたらアップデートしてお披露目するかもしれませんが、特になにかがある訳ではないので悪しからず。

 以上、余談でした。


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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(341~345)

◆『にゃんけん、ぽん』◆

 

「じゃんけんってあるじゃん。紙のパーに、石のグーが負けるのが意味わからなくない?」

 

 

『いや、そんなこと言われても』

『石なら紙くらい破けそうだけどね』

『また髪の話してる』

『パーはじゃんけん四天王の中で最弱!』

『3通りしかないのに四天王?』

『黒猫の頭がパー』

 

 

「は? グーで殴るよ?」

 

 

『な、殴らないで……』

『じゃあ俺はパー出すね』

『はい、お前の負け』

『また負けたにゃ』

『負けたんだから1枚脱げ』

 

 

「や、さらっと脱がそうとするな!? 野球拳か!」

 

 

『ちっ』

『え、野球拳の流れだったよね?』

『空気よみなー』

『てか、石、ハサミ、紙に文句あるって言うなら、逆になんならいいのさ』

『たしかに』

『黒猫じゃんけんを考えるとするならそれぞれ何になるの?』

 

 

「え、っと? う~ん、グーはグーパン。チョキは目潰し、パーは張り手?」

 

 

『格ゲーか!』

『ぶっそうだな』

『じゃん拳?』

『じゃんけん(物理』

『もっと穏便に済ませてもろて』

 

 

「えぇー。そっちから聴いたくせに、文句多いなぁ。そんなに言うなら、お前らで勝手に考えなよ」

 

 

『丸投げするな』

『グ○コ、チョコレート、パイナップル』

『それは階段でやるやつ』

『頭ぐりぐり、しっぺ、おしりぺんぺん』

『あっち向いてほいの罰ゲームで、似たようなのなかったっけ?』

『グーは猫のポーズ、チョキは投げキッス、パーはなでなで。なんてどうですか?』立花アスカ✓

 

 

「アスカちゃんの案、それいいね! はい、採用」

 

 

『天才か?』

『試しに1回やってみて』

『ちゃんとポーズしてね』

『わくわく』

『グーはにゃん、チョキはチュッ、パーはいい子いい子でお願いします』

 

 

「はいはい。じゃあ、いくよ。最初はにゃん。じゃんけん、いい子いい子」

 

 

『可愛い』

『やべ』

『これは反則』

『チョキなら即死だった』

『えへへ、燦ちゃんが可愛いすぎて、チョキだったけど負けちゃった』立花アスカ✓

『くっ、これは負けを認めざるを得ない』

『もう1回! もう1回じゃんけんしよ!!!』

 

 

「あっ、ちょ。これ、思ったより恥ずかしいやつじゃん!? ……うぅ~っ、お前らなぁ。あ、あんまり褒めないで……。あぅあぅ、わっ、私の負けでいいから……」

 

 

『じゃんけんから逃げるな』

『照れてて草』

『そんなところもかわいいぞ』

『黒猫じゃんけん改め、にゃんけんを流行らせようぜ』

『あるてま内でじゃんけんするときはにゃんけんを公式に採用しよう』

 

 

「やめてぇ!? 流行らせるなよ! 絶対にもうやらないからな!?」

 

 

『えぇー』

『じゃあ、にゃんけんで決めよう』

『それいいね』

『にゃんけんなら文句ないだろ』

『よし勝負だ!』

 

 

「いや、だからしないってば!?」

 

 

 

 

 

◆『アスカはやらんが……』◆

 

「推しの結婚がショックで休暇を取る、推し休暇が話題になってるみたいだね」

 

 

アスカ

「そうですね」

 

 

「あぁー。私も推し休暇したい。1年くらい」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、流石にそれは無理じゃないかな?」

 

 

『一年は草』

『黒猫、配信しろ!』

『それは休暇じゃなくて活動休止なんじゃ』

『やめないで』

『アスカちゃんが誰かと結婚することになるけどいいの?』

 

 

「は? どこの馬の骨とも分からないやつに、うちのアスカはやらんが???」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん……。えへへっ」

 

 

『てぇてぇ』

『お前ら結婚しろよ。いや、もうしてたか』

『推しが結婚してたので明日会社休みます』

『じゃあ俺も、ハロワ行くの休む』

『↑お前は行け!』

『てか、誰か祝ってやれよwww』

『だって、相手が黒猫だよ。あとは言わなくても分かるだろ』

『悪い人に騙されて多額の借金をするなよ』

『浮気して愛想を尽かされないようにな』

『女遊びもほどほどにね』

 

 

「余計なお世話なんだが!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、そんなことがないように、ちゃんと手綱を握っておくので大丈夫ですよ。任せてください!」

 

 

「アスカちゃんまで!? もーっ!!!」

 

 

『ごめんって』

『黒猫に手綱、つまり黒猫は馬だった?』

『どこの猫の骨とも分からんやつに、アスカはやらんが???』

『見事なブーメランじゃん』

『じゃあ、黒猫は貰ってくね』

『あ、どうぞどうぞ』

『ほんとに黒猫でいいの?』

『あとで後悔しても遅いぞ』

『……やっぱキャンセルで』

『草』

 

 

 

 

 

◆『素敵なパーティしましょ』◆

 

「おすすめのゲーム。今後、遊んで欲しいゲームで募集したましゅまろを読んでいくよ」

 

 

 

 

                              

マ○オのパーティゲームして欲しい

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「あ、マ○オパーティならプレゼントで貰ったからあるよ。うん、まだ遊んでなかったし。ちょうどいいかも」

 

 

『マリ○のパン○ィゲーム?』

『おっ、いいね。パーティしようぜ』

『わちゃわちゃしそう』

『燦虐たのしみ』

『でも、人数集まるかな?』

『積極的にコラボしてけ』

 

 

「え、コラ……ボ? マ○オパーティって一人で遊ぶゲームだよね???」

 

 

『ん?』

『あっ』

『これは陰キャ』

『ひ、一人っ子なだけだから……』

『ぼっちあるあるかな?』

『コラボは止めて、一人でできるゲームにしよ』

 

 

「ぼっちじゃないが!? それに、や、やろうと思えばちゃんとコラボもできるし!」

 

 

『えぇー』

『無理するなって』

『じゃあ、今から誘って突発コラボしてみる?』

 

 

「い、いまから。それは、ちょっと……。ほっほら、私はいいけど、他の人の都合とかもあるだろうし……」

 

 

『参加者0人になりそう』

『急に空気読み始まっちゃう?』

『俺たちの信じるアスカちゃんを信じろ』

『じゃあ、ゆいちゃも誘おう』

『祭ちゃんも誘えば来てくれるかもよ』

 

 

「アスカちゃんに、結に、祭先輩? ……うっ、考えただけで胃ががが」

 

 

『メンツがすでに燦虐なんだが』

『修羅場かな?』

『(乱闘)パーティ始まっちゃう』

『え、○交パーティ?』

『どっちにしても黒猫は逝かされそう』

 

 

「お、おなかいちゃい。……相談なんだけど、コラボじゃなくて、一人でやってもいい?」

 

 

『正妻戦争から逃げるな!』

『見てるこっちも胃がキリキリしそう』

『つぶやいたーでみんな反応してるの草』

『良かったな、誰もマ○オパーティ持ってないってさ』

『残念』

『でも、一人でマ○オパーティ配信って、それはそれで心が抉られるんだが』

『一人マ○パ。うっ、頭が……』

『どうやら俺たちはここまでのようだ。あとは一人でパーティを楽しんでくれ』

『パーティ(一人)とはいったい?』

『もしくは配信外でやってくれ』

 

 

「や、配信外でやってくれじゃないんだが!? 見ろよ! 配信するから絶対に見ろよ!?」

 

 

 

 

 

◆『あま~いプレゼントを召し上がれ』◆

 

「あははっ、そうだよね」

 

 

アスカ

「はい、そうなんですよ。……あっ、そう言えば。燦ちゃんにプレゼントを用意してたんだった」

 

 

「プレゼント? ありがとー! え、でもなんだろう? ヒントちょうだい」

 

 

アスカ

「ふふっ、ではヒントです。このプレゼントは、5月23日に因んだものだよ」

 

 

「今日ってなにかの記念日だっけ? えっと、検索してっと……。ん~、亀じゃないだろうし。それって貰ったら嬉しいもの?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんがとても喜ぶものだよ」

 

 

「ん~、恋文とか?」

 

 

アスカ

「ぶっぶー。じゃあ、次のヒント。燦ちゃんが大好きで、甘いものって言えば分かるかな?」

 

 

「えっ!? 5月23日に因んだ、私が大好きで、甘いものって。もしかして……きs」

 

 

アスカ

「あは、もう分かっちゃったよね。じゃあ、食べちゃおっか」

 

 

「食べるって!? あっあっ。だ、だめだよこんな時間に!?」

 

 

アスカ

「大丈夫だよ。夕食前だけど、ちょっと摘まむくらいなら、お腹も膨れないから……」

 

 

「たしかにお腹は膨れないかもだけど!? その、気持ちの問題っていうか。お母さんに見られたら……」

 

 

アスカ

「そのときは私が責任取るから、ね? ……目、閉じて?」

 

 

「うっ、ぁ、……ぅん」

 

 

アスカ

「あはっ、じゃあいくよ? あ~んっ」

 

 

「んむっ、……ん?」

 

 

アスカ

「どう、かな? 私の焼いたチョコチップクッキー」

 

 

「チョコチップ、クッキー?」

 

 

アスカ

「はい。ちょっと焦がしちゃって、見た目は少し悪いけど。味は大丈夫なはずなんですが……」

 

 

「う、うん。おいしかった、けど。……え、キスは?」

 

 

アスカ

「きす? えっと、うなぎパイじゃないんだし、流石に鱚は入ってないよ?」

 

 

「いや、そうじゃなくて!? 今日、キスの日だから、てっきり……」

 

 

アスカ

「キスの日? あっ!? ……ふふっ、そっかぁ。燦ちゃんは、こっちのプレゼントが、欲しかったんだね」

 

 

「えとその、えっと……」

 

 

アスカ

「……いいよ。ちゃんと責任取るから」

 

 

「あっ」

 

 

アスカ

「目、閉じて?」

 

 

「あっあっ、ぁ……んっ」

 

 

アスカ

「……えへへっ。どう、かな?」

 

 

「甘くて、幸せな気持ちになれて、……これすき」

 

 

アスカ

「よかったぁ。……おかわりは、どうしますか?」

 

 

「……いりゅ」

 

 

アスカ

「あはっ。どうぞ、召し上がれ」

 

 

 

 

 

◆『あなたと精神交代したい』◆

 

 

                              

お二人に質問です

もし誰かと身体が入れ替わったら

まずなにをしますか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「入れ替わりネタは定番だよね」

 

 

アスカ

「そうですね。アニメとかマンガでよく見ますね」

 

 

「身体が入れ替わったらまずなにをする、か。う~ん、せっかく入れ替わるなら女の子がいいよね。……じゃあ、お胸を揉むとか?」

 

 

『言うと思った』

『おまわりさん、この猫です』

『淫猫』

『黒猫と入れ替わった子かわいそう』

『黒猫は揉むだけないもんね』

 

 

「ぼいんぼいんだが!? なんなら、身体を入れ替えてたしかめさせるぞ!」

 

 

『あ、結構です』

『黒猫のを揉むくらいなら、太ってる自分の胸を揉むし』

『男の子と入れ替わったって勘違いしそう』

 

 

「は???」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。そんなことより、入れ替わったらなにするかのお話でしたよね。私はどうしようかな?」

 

 

『そんなこと扱いは草』

『アスカちゃんと身体取り換えっこしたい』

『もし黒猫と入れ替わったらなにする?』

 

 

アスカ

「燦ちゃんと入れ替わったら……?」

 

 

「ん、なぁに? 私の顔になにかついてる?」

 

 

アスカ

「つまり、燦ちゃんと一つに? ……はあぅ、そっ、そんなの死んじゃうよぉ」

 

 

「や、なんで!? えっえっ、アスカちゃん。死ぬほど私の身体がいやってこと!? 違うよね? そうだと言って!?」

 

 

『そっか、死んじゃうのかぁ』

『黒猫として生きるくらいなら死んだ方がマシってこと?』

『そりゃ黒猫は下位互換だし』

『下位互換というか別物。芸人とアイドルくらい違うぞ』

『てか、一つになるってそれでいいのか?』

『本人が嬉しそうだしいいんじゃね? 知らんけど』

『なんにせよ。黒猫と精神交代、略して精交できるといいね』

『草。てか、略すな』

 

 

 




◆本編とは関係ないあとがき◆

 つい最近のことなんですが、とあるライブ配信事務所の方からスカウトのダイレクトメッセージが来てました。

 それでふと思ったのですが、『……あれ、もしかして原作読んでくれてるのかな?』って。

 タイミング的にもそうとしか思えず、くすっと笑ってしまったというお話でした。


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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(346~350)

◆『黒猫、ボイス出せ!』◆

 

「はい、そんな訳でグッズが出ます。今回のイラストもかわいいから、お前ら買え!」

 

 

『どんな訳だよ』

『まぁ買うけど』

『グッズよりもボイス出せ』

『最後に出したの、1年くらい前だっけ?』

『黒猫ボイス出せ』

 

 

「さ、再販はしてるし……。新作はまだいいよね?」

 

 

『良くないが?』

『あるてま1ボイス販売が少ない女』

『ボイス出したり出したりしろ!』

 

 

「み、みんなには言えないけど、私も裏でいろいろと忙しいからさ。だっ台本が、そう、台本を書く時間がないから! いやー、これは仕方ないよね?」

 

 

『あれ、運営が台本用意してくれるって聞いたけど?』

『自分で書くライバーと、運営に用意してもらうライバーがいる』

『私でよければ、お手伝いしますよ?』立花アスカ✓

『ほら、アスカちゃんも手伝ってくれるってさ』

『じゃあ、来月はボイス出せるよね?』

 

 

「いや、むりむりむり!? 来月は無理だってっ! ほら、6月ってイベントないし。えっと、12月。12月なら出せそうな気がする。うん、12月にしよう」

 

 

『言ったな? 約束だぞ』

『12月(今年のとは言ってない)ですね、分かります』

『6か月も期間があるんだし、さぞいいボイスになるんだろうなぁ(ニチャア』

『黒猫は夏休みの宿題をぎりぎりまでやらないタイプだろ、絶対』

『そして前日に慌てて取り組むも終わらず、学校が始まったら持ってくるの忘れたって言い訳するやつ』

『俺じゃん』

『前日に友達の宿題を写す俺の方がえらいな』

『五十歩百歩やぞ』

『黒猫は写させてくれる友達いないもんね。可哀想に』

 

 

「いいいいるが!? 宿題だってたくさん写してるし!」

 

 

『それはそれでだめだろ』

『じゃあ、他のライバーに台本も写させてもらえば?』

『……私が以前出したボイスの台本を写しますか?』立花アスカ✓

 

 

「……写すのはだめ、よくない? うんうん、そうだよね。私もそう思う。いやー、残念だな~。ボイス出したいんだけど、写すのはよくないもんね。ほんとに残念だなー」

 

 

『エアコメント読まないでもろて』

『じゃあ自力で書くか頼めよ』

『出す気なくて草』

『#黒猫ボイス出せ』

『これで運営に圧をかけるのはアリだな』

『猫を射んとする者はまず運営を射よ』

『どうせならトレンド1位を目指そうぜ』

『それいいね』

 

 

「それで1位になっても嬉しくないんだが!? あっあっ、待って。ボイスの収録ってめんど、じゃなくてすっごい恥ずかしいんだって! ちょっ、だめだって。学業が大変だからって言い訳してサボってるの、運営にバレるから! ほんとにトレンドに載せるのは止めてぇ!?」

 

 

『自白してて草』

『いや、結局ただのサボりじゃん』

『トレンド1位おめでとー』

『これが民意だぞ』

『大人しくボイス出せ』

 

 

「ぼいす? えっなにそれ、おいしいの? さん、こどもだからわかんない」

 

 

『だめだこりゃ』

『ろりボイス助かるけどボイスで出せ』

『ボイスの収録より、お前の普段の配信の方が100倍恥ずかしいと思うぞ』

『いや、存在そのものが恥ずかしい』

『それはある』

『見てるこっちが恥ずかしいもんwww』

 

 

「お前らな!? 普通に失礼なんだが!?」

 

 

 

 

 

◆『スーパームーン皆既月食』◆

 

「月が、綺麗だね」

 

 

『あっはい』

『そうだね』

『曇ってて見えない』

『えへへ』立花アスカ✓

『今日はスーパームーン皆既月食だけど見た?』

 

 

「見たよ! ……テレビ中継でだけど」

 

 

『俺も見たよ。ネット記事で前回のやつ』

『草』

『これに関しては天気と観測場所次第だからなぁ』

 

 

「てか、スーパームーンとかウルトラムーンとか、次回は12年後とか言われてもピンと来なくない? へぇ、そうなんだって感じだし」

 

 

『それを言ったらおしまいだろ』

『あのスーパームーン皆既月食だぞ!? もっと関心持って』

『スーパームーン皆既月食さんに謝れよ』

『スーパームーン皆既月食って名前だけでなんかすごいじゃん』

『スーパームーン皆既月食は中二心がくすぐられる』

『てか、ポ○モン混ざってるぞ』

 

 

「あのさぁ、みんなスーパームーン皆既月食って言いたいだけだよね?」

 

 

『だってカッコいいんだもん』

『なんか言いたくなるフレーズ』

『スーパーサ○ヤ人っぽくていいよね』

『スーパームーン皆既月食3が出たときは興奮した』

『スーパームーン皆既月食4? スーパームーン皆既月食5? 知らない子ですね』

『俺はスーパームーン皆既月食ブルー派かな』

『スーパームーン皆既月食2が王道進化っぽくて1番好き』

『スーパームーン皆既月食は邪道。やっぱアルティメットよ』

『黒猫は正しい心を持った皆既月食じゃないから、スーパームーン皆既月食ゴッドにはなれないな』

 

 

「正しい心を持った皆既月食ってなに!? てか、スーパームーン皆既月食に、2も3も4も5も、ブルーも、ゴッドもないから!」

 

 

『ゴッド(赤色)はあるだろ!?』

『じゃあ、スーパームーン皆既月食ロゼ?』

『ロゼはピンクだった気が』

『なんにせよ、スーパームーン皆既月食のバーゲンセールだな』

『黒猫は身勝手の極意を極めていけばいいよ』

『すでに極めている件』

 

 

「は???」

 

 

『おおお落ち着け!?』

『そもそも黒猫は穏やかな心も持ってないから、激しい怒りを抱いたところで、スーパームーン皆既月食にすらなれないぞ』

『仮になれるとしたら、燦だから月じゃなくて太陽とか?』

『スーパーサン』

『田舎にあるスーパーみたい』

『草』

 

 

 

 

 

◆『記憶にないなら数えられないよね』◆

 

「今日はアスカちゃんと台詞読みします」

 

 

アスカ

「募集はまだ締め切ってないので、リクエストがあれば概要欄のリンクからお願いします」

 

 

『台詞読み助かる』

『せっかくだし、リクエストしようかな?』

『黒猫、ボイス出せ』

 

 

「はい、現在そのリクエストは受け付けてません。またのご利用をお待ちしております」

 

 

アスカ

「あはは。ボイス販売はまだ時間がかかりそうなので、今日のところは台詞読み配信で我慢してくださいね」

 

 

『はーい』

『知ってた』

『黒猫だもの』

 

 

アスカ

「まずはこちらの台詞です。いくよ、燦ちゃん」

 

 

「うんっ! せーのっ」

 

 

燦&アスカ

「「デュアル・モニター・ウェブ!」」

 

 

「光の配信者、黒猫燦!」

 

 

アスカ

「光の配信者、立花アスカ!」

 

 

燦&アスカ

「「ふたりはアスねこ!!!」」

 

 

アスカ

「闇の力のリスナーたちよ!」

 

 

「とっととチャンネル登録しなさい!」

 

 

『アスねこがんばれー』

『プリ○ュア?』

『黒猫が光の配信者なのは草』

『闇の力のリスナーって。たしかに陰属性ではあるけど……』

『かわいい』

『チャンネル登録しました』

 

 

アスカ

「えへへ。これ、けっこう恥ずかしいね」

 

 

「そ、そだね。あーっ、はっずい。……つ、次! 次、いこっ!」

 

 

アスカ

「そ、そうですね! 続いてはこちら」

 

 

『サイクロン! ジョーカー!』

『カッコかわいい』

『仮面ラ○ダーWとは懐かしい』

『この台詞すき。でも、黒猫には言われたくない』

『黒猫は自分の罪を数えろ』

『黒猫の罪を数える耐久配信? 夜は確実に明けるな』

 

 

「私の罪? あぁ、たしかに美少女ってある意味罪だよね。ごめんね、美少女で」

 

 

『は???』

『草』

『え、黒猫が美少女? アスカちゃんじゃなくて?』

『最近の罪と言えば、遅刻の件は記憶に新しいけど』

『この間の寝坊は罪じゃないと? ちゃんと謝罪と釈明しろ』

 

 

「うぐっ、……記憶にございません」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、流石にそれは無理があるんじゃ……」

 

 

『政治家かな?』

『黒猫に優秀な秘書をつけよう』

『政治家の燦と秘書のアスカの台詞考えてみるか』

『秘書に手を出して問題になりそう』

『アスカちゃん逃げてー!?』

『牢屋からの配信たのしみにしてるね』

 

 

「お前らな!? アスカちゃんからも、なにか言ってあげてよ!」

 

 

アスカ

「ん~、牢屋の中から配信ってできるのかな?」

 

 

「ツッコむところそこじゃないよね!? や、たしかに気になるけど!?」

 

 

 

 

 

◆『踊る黒猫(あほう)に見ない黒猫(あほう)』◆

 

「今日は雑な談をしまーす。と言うわけで、なにか話題ない?」

 

 

『考えてきてもろて』

『ほんとに雑だなぁ』

『今日の夜ご飯はなに食べた?』

 

 

「今日の夜ごはん? ハンバーグにエビフライ、あとサラダ」

 

 

『おいしそう』

『子供が好きそうなメニューだな』

『もしかしてアスカちゃんの手作り?』

 

 

「えへへ、それは秘密」

 

 

『秘密です』立花アスカ✓

『あっ察し』

『秘密になってないぞ』

『羨ましい』

『黒猫、知ってるか? エビのしっぽってゴ○ブリの羽と同じ成分なんだぜ』

 

 

「いまそれ言う必要ないよね!? いやがらせか!」

 

 

『地味ないやがらせで草』

『え、マジ?』

『今までしっぽまで食べてたけど、つまり……オエッ』

『ああああくまで成分が一緒なだけだから!?』

『雑学を披露したいなら、もっと役に立つものをコメントしろよ』

『じゃあ、タラバガニはクモの仲間って言うのは?』

 

 

「ねぇ、もうお寿司でエビもカニも食べれないんだけど!? どうしてくれるのさ!」

 

 

『気にするな。消化しちゃえば全部一緒だ』

『カッパ巻きしか勝たん』

『タラバ以外ならいけるって』

 

 

「あぁもう。変な雑学ばっかりコメントすな! ブロック、じゃ間に合わないし……。あっこれなら、ヨシ!」

 

 

『あっ』

『ヨシ! じゃないが!?』

『配信にコメントを表示するの止めやがった』

『黒猫、見ってるー』

『つまり、今ならなに言っても大丈夫だな』

『黒猫、好きだぞ』

『今日も推しがかわいいなぁ』

『えへへっ、燦ちゃん大好きっ!』立花アスカ✓

 

 

「……ところで、さっきも言ったけど、雑談ってなに話せばいいんだろ? なにか話題を、ってコメント見れないじゃん!?」

 

 

『コメントが見えなくて雑談できないのは草』

『おバカわいい』

『見えないようにしたのお前だぞ』

『てか、タラバガニがクモの仲間って話はデマだよね?』

『そうだよ』

『正しくは、クモじゃなくてヤドカリの仲間』

『あぁーあ』

『コメント欄を見てればデマだって気づけたのに』

『ぽんにゃ!』

 

 

「だ、大丈夫。コメントが見えなくたって、私ひとりで雑談くらいできるし。取り敢えず、天気の話を……」

 

 

『天気デッキは最弱!』

『初手天気デッキを選ぶ時点で雑談は無理なんだよなぁ』

『黒猫、お前はよく頑張ったよ』

『もういい、もういいんだ』

『大人しくコメント見ろ』

 

 

「……はい、それじゃあコメント欄が復旧したところで雑談を再開しまーす。……アッハイ。ゴメンナサイ」

 

 

 

 

 

◆『五月病はあります!』◆

 

アスカ

「5月もあと数日で終わりだね」

 

 

「そうだね。5月が終わるってことは、6月が始まるってことで。つまり、もう1年の半分だよ。早いよねー」

 

 

アスカ

「あっという間でしたね。時間が経つのが早くて、いろいろと計画していたのに、できなかったことも多いですし。燦ちゃんは、なにかしておきたかったことや、できなかったことってありますか?」

 

 

「う~ん、なにかあったかな?」

 

 

アスカ

「あーすればよかった、こうしておけばよかったって。後悔してることとか、ないですか?」

 

 

「ん~、あっ。そう言えば、今年はまだ五月病になってなかった!」

 

 

アスカ

「えっと、五月病ですか?」

 

 

「うん。だって、五月病になったって言えばあまり怒られずに休めるし。その手は使わないともったいなくない?」

 

 

アスカ

「使わないともったいないって。有給休暇じゃないんだから、もぅー」

 

 

「えへへっ」

 

 

アスカ

「あれ。そう言えば、ゴールデンウィークのときに、五月病を理由に配信を急に休んでいた気が……。でも、まだ五月病になってないってことは、もしかして、あのときは仮病だったんじゃ……」

 

 

「……てへっ」

 

 

アスカ

「てへっ、じゃないよ。もー、燦ちゃん!」

 

 

「ご、ごめんなさ~い!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(351~355)

◆『キャットとチャットって似てるよね』◆

 

「はい、じゃあ今から、スーパーチャットを読んでいきます」

 

 

『さん!』

『ありがとー』

『漢字よわよわきゃっと』

『だからなまえはひらがなにしろっていったのに』

『俺(おれ)はコメントにもちゃんとふりがなしてるぞ』

『あれ、今来たけど配信は終わった感じ?』

 

 

「あ、ごめんね。配信が終わって、今はスパチャ読みながら雑談してるところ」

 

 

『雑談という名のツッコミ中』

『本編はあとでアーカイブで見てくれよな』

『りょ』

『分かりづらいし、スパチャ読み中とか画面に出したら?』

『英語でも表記した方がいいかもしれませんね』立花アスカ✓

 

 

「あ、そうだね。スーパーチャットを読んでます、っと。これでいいかな?」

 

 

『Super cat? What is this?』

『海外ニキが困ってるぞ』

『すごい猫を読んでるってなに?』

 

 

「え? あっあっ、Hを入れるの忘れてた!?」

 

 

『ぽん』

『これは英検燦級』

『すごい猫なんていなかった』

『サングリッシュたすかる』

『H、入れて?』

『これはすごい猫ですか? いいえ、これはだめだめ猫です』

 

 

「ふぅ、これで大丈夫なはず。……はいっ、みんなはなにも見てなかった。いいね?」

 

 

『大丈夫じゃないが?』

『ハイ、ワタシハナニモミテマセン』

『忘れろビームください』

『てか、黒猫自身がえ○ちだから、わざわざCatにHを足さなくても良かったのに』

『猫(Cat)にHを足すとチャット(Chat)、黒猫も淫猫(H+Cat)だからチャット(Chat)。OK?』

『たしかにwww』

 

 

「たしかに、じゃないが???」

 

 

『つまり、俺たちが見てたのはライブ淫猫(チャット)だったんだな』

『F○2?』

『FC○は草』

『い、一般版もあるし(震え声』

『黒猫ならすぐに身バレしそう』

『デビュー日が決まったら教えてね』

 

 

「いや、しないから!?」

 

 

 

 

 

◆『今日の配信はカニかマ○カ』◆

 

「今日は7位以下ならしゃべれない、視聴者参加型マ○カをします」

 

 

『ゲーム音だけになりそう』

『12位にしたら?』

『配信で楽したいだけ説』

『リスナーも7位以下なら無言になろうぜ』

『コメントはしゃべってないからノーカン』

 

 

「あのさぁ。みんな、私が第2回あるてま杯で善戦したの忘れた? もしかして初見さん?」

 

 

『初見です』

『初見多すぎ』

『メンバーシップ歴数か月なのに初見は草』

『善戦した(予選落ち)』

『あれから一度もマ○カ配信してないぞ』

『だって、大会のこと言ったら泣くじゃん』

 

 

「な、泣かないが!?」

 

 

『また泣くぞ。すぐ泣くぞ。ほら泣いた』

『にゃって鳴いたり鳴かなかったりしろ!』

『よしよし』立花アスカ✓

『アスカままー!』

『てぇてぇ』

 

 

「ほ、ほらっ! マ○カやるよ! 参加したい人は、一人一回ずつ、交代で参加してください」

 

 

『はーい』

『シャネルカのニセモノおるやん』

『ツャネルカは草』

『全身緑色はやばい』

『ポ○モン再現とかどうやって作ってるんだよ』

『有名人もおるやん』

『ニセモノのバーゲンセールか!』

『黒猫はもうちょっと似せる努力をしろ』

 

 

「……」

 

 

『いや、しゃべれよ!?』

『あれ、もう7位以下になったの?』

『まじめにゲームするのはいいけど、配信者としてどうよ』

『6位以上になるために黙って配信したら本末転倒なんだよなぁ』

『え、もしかしていまカニ食ってる?』

『カニは草』

『カニ食ってるなら仕方ない』

『今日の配信はカニかマ○カのどっちか』

 

 

「……あっ」

 

 

『あっ』

『7位』

『あぁーあ』

『泣いてもいいぞ』

『黒猫を勝たせたいって名前のくせに最後抜きやがったwww』

『真剣勝負だし』

『たいあり』

『あれ~、おかし~な~。黒猫の名前が6位以内にないぞ~。あれれ~???』

 

 

「……」ドンッ

 

 

『台パンやめなー』

『カニ食うときは静かにしなさい』

『今日はカニを食べる配信になりそうだ』

『じゃあ俺はカニカマで』

『ちくわ大明神』

『家にカニ缶ならあった』

『誰だ今の?』

『なんか寂しい。黒猫のツッコミがないとだめな身体になっちまった』

『てか、そもそも黒猫がこの企画をやるのが失敗だったのでは?』

『それは言わないお約束だぞ』

 

 

 

 

 

◆『6月と言えば?』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、6月と言えば?」

 

 

「6月と言えば? ん~、梅雨?」

 

 

アスカ

「そうですね。梅雨でじとじとして、カビとかも気をつけないといけませんし」

 

 

「うんうん。残ったカレーとか、そのまま放置したらカビてたなんて話も聞くし。気をつけないと」

 

 

アスカ

「他に、6月と言えば?」

 

 

「え? あ、あとは、えとえと、あっ父の日!」

 

 

アスカ

「はい、父の日も正解です。この機会に感謝を伝えるのもいいかもしれませんね」

 

 

「……ふぅ、思い出せてよかったぁ」

 

 

アスカ

「でも、まだあるよね?」

 

 

「うえっ!?」

 

 

アスカ

「6月と言えば、ほら、女の子にとって1番大事な行事が抜けてますよ」

 

 

「ちょ、ちょっと待って!? 女の子にとって1番大事な行事? え、行事って、父の日のことじゃなかったの!?」

 

 

アスカ

「もちろん違いますよ。……もー、じゃあヒントです。好きな人同士が……」

 

 

「ん? アスカちゃ、んっ……」

 

 

アスカ

「……えへへっ。誓いのキスをする日、だよ」

 

 

「そ、それって……あぅあぅ。そそそそそっそんな予定は、まっまだなななないから!?」

 

 

アスカ

「……ジューン・ブライドに、してくれないの?」

 

 

「うっ……、そっ、そんな悲しい目で見られても。結婚式は……、で、できっ、………………たらいいね」

 

 

アスカ

「はいっ!!!」

 

 

 

 

 

◆『ごメェーんね』◆

 

 

                              

羊はメェー

パリピはウェーイ

黒猫はだめだメェー

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「は? だめだめじゃないが???」

 

 

『黒猫もあるてまの非常食になろうぜ』

『あぁーあ、にゃって言わないから』

『黒猫は羊だった?』

『滲み出す混濁の紋章、以下省略。黒羊!』

『間に挟まるパリピwww』

『もっとにゃって言ったり言わなかったりしろ!』

 

 

「容姿端麗、純真無垢、品行方正、才色兼備、えっと、あとは超美少女! ほら、どこにもだめなところなんてないが?」

 

 

『四字熟語たくさん言えてえらい!』

『ん、純真無垢? ……え?』

『あるてまに該当する人物はいない』

『黒猫にあるのは品じゃなくて貧』

『超美少女は四字熟語じゃないぞ』

『そういうところがだめだめ』

 

 

「まったく、私がかわいいからって、いじめたくなる気持ちは分かるけど。小学生じゃないんだし、ほどほどにしとかないと、女の子に嫌われちゃうよ?」

 

 

『好きな子をいじめちゃう小学生男子じゃねーよ!?』

『ごメェーんね』

『黒猫は女の子じゃないからセーフ』

『べべべ別に好きじゃねーし!!!』

『事実を述べてるだけなんだが』

『認めて♡』

 

 

「や、だから認めるもなにも、私にだめなところなんて……。ん、アスカちゃん?」

 

 

『アスカちゃん?』

『匂わせすな』

『どうしたの?』

『配信中に連絡取らないでもろて』

『突発コラボか!?』

『立ち絵出しなー』

 

 

「……え、ポケットにティッシュ? あっ、ごめん!? ……はいはい、気をつけます」

 

 

『草』

『お前こそ小学生じゃねーか』

『洗濯物がティッシュまみれになってお母さんに怒られるやつ』

『懐かしい』

『てか、ミュートし忘れてるぞ』

『やっぱだめだめじゃん』

 

 

 

 

 

◆『等身大のキミが好き』◆

 

アスカ

「ん~」

 

 

「どうしたの? って、デカっ!? え、なにこれ???」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。えっと、これは今日届いた、有名キャラクターの等身大のぬいぐるみだよ」

 

 

「あ、うん。見たことあるキャラクターだから、それは分かるんだけど……。え、等身大のぬいぐるみってこんなにデカいの?」

 

 

アスカ

「そ、そうみたいです。私も思ってたより大きくて、置き場所に困ってまして」

 

 

「や、そうみたいって。購入する前に確認しなかったの?」

 

 

アスカ

「えっと、ね。オンラインクレーンゲームで取ったから、その、お恥ずかしながら、ここまで大きいとは思わなくて。……えへへっ」

 

 

「えへへって、かわいく誤魔化してもだめだからね。どうするの、これ?」

 

 

アスカ

「う~ん、返品はできないし、せっかく取れたのにすぐに売りに出すのも可哀想だもんね。……しばらくはクッション代わりか、寝るときの抱き枕代わりにしてみます」

 

 

「……まぁ、それが無難かなぁ」

 

 

アスカ

「あ、そうだ。これから買い物に行かないといけなかったんだ。燦ちゃん、少しの間、お留守番頼めますか?」

 

 

「うん、いいよ。いってらっしゃい」

 

 

アスカ

「はい、いってきます。お留守番お願いね」

 

 

「……それにしても、ほんとに大きいぬいぐるみ。……新入りのくせに、アスカちゃんの抱き枕になれるなんて、羨ましいやつ。このこのっ!」

 

 

ぬいぐるみ?

『い、いたいよー。やめてー』

 

 

「ぴぃ!? しゃ、しゃべったーーーっ!?!?!?」

 

 

アスカ

「……ふふっ」

 

 

「って、アスカちゃん!? もっ、もー! 出かけたんじゃなかったの!!!」

 

 

アスカ

「す、すみません。忘れ物を取りに来たら、その、燦ちゃんが、ふふっ」

 

 

「むぅー」

 

 

アスカ

「ごめんね、燦ちゃん。ぬいぐるみに、嫉妬してくれたんだよね。どうしたら許してくれますか?」

 

 

「……アスカちゃんが、抱き枕になってくれたら。……今回は許してあげる」

 

 

アスカ

「あはっ、そんなことでいいの? じゃあ、今日は一緒に寝よっか」

 

 

「……しょうがないなぁ」

 

 

アスカ

「ふふっ、嬉しそう。……あっでも、抱き枕なんだから、ぎゅって抱き着くだけだからね?」

 

 

「えっ!? うぅ、……ぜ、善処します」

 

 

アスカ

「も、もー。……じゃあ、少しだけ。だからね」

 

 

「うんっ!」

 

 

 



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黒猫燦お誕生日記念SS『誕生日プレゼント』

 今日は燦ちゃんのお誕生日ですね。お誕生日おめでとうございます!

 私からのプレゼントをどうぞっ!


【挿絵表示】


 え、燦ちゃんがクリスマスプレゼントをあげてるように見える?

 ……気のせいですよ?

☆お借りした素材☆
【乃南ゆか】@nonamiyk
https://twitter.com/nonamiyk


アスカ

「お誕生日おめでとうございます!」

 

 

「ありがと、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「今日は燦ちゃんをお祝いするために、生誕にちなんで、プレゼントとして三つの生を用意してみました」

 

 

「三つの生?」

 

 

アスカ

「はい! まず一つ目は、生チョコのお誕生日ケーキです」

 

 

「わぁ、おいしそうっ! さっそく食べていい?」

 

 

アスカ

「あは、もちろんだよ。どうぞ、召し上がれ」

 

 

「いただきます! ……ん~っ、おいしぃ~っ!!!」

 

 

アスカ

「喜んでもらえてよかったぁ。……では、そろそろ次の生をプレゼントするね」

 

 

「えっと、なにしてるの?」

 

 

アスカ

「プレゼントの準備だよ?」

 

 

「ん? 私を後ろから抱きしめるのが準備なの?」

 

 

アスカ

「はい! だって、次のプレゼントは……生ASMRですから

 

 

「にゃっ!?」

 

 

アスカ

どうかな、燦ちゃん? 私の声、感じてくれてる?

 

 

「あっあっ、これだめ」

 

 

アスカ

なんでだめなの? もしかして、気持ちよくなかった?

 

 

「ちっ、ちがっ。き……、気持ち良すぎて……んぁっ、お、かしくなっちゃう……」

 

 

アスカ

よかったぁ。……おかしくなっていいよ。今は私の声だけを感じて? それとも……、もう止める?

 

 

「やっやだやだ。生がいい。もっとしてっ!」

 

 

アスカ

ふふっ、いい子いい子。燦ちゃんはいい子だね。じゃあ、もっといいことしよっか?

 

 

「しゅ、しゅる。アスカちゃんといいこと、しゅるの」

 

 

アスカ

えへへ。じゃあ……、しよっか

 

 

「ん、ぁ、あっあっあっ、これだめ!? 頭おかしくなっちゃうからっ、あっ、しっ、舌が、んあっ、あっあっ!?」

 

 

アスカ

……いいよ。おかしくなっちゃえ

 

 

「んん~~~っ?!」

 

 

アスカ

「………………どう、だったかな? 私の生ASMR?」

 

 

「はぁはぁはぁ……。さ、最高だった」

 

 

アスカ

「あは、やった。では、次が最後の生のプレゼントですね」

 

 

「そ、そうだった。まだプレゼントあるんだった。でも、これ以上のプレゼントっていったい……」

 

 

アスカ

「あのね、最後のプレゼントは……」

 

 

「うん、最後のプレゼントは?」

 

 

アスカ

「生アスカ、だよ」

 

 

「……ん? アスカちゃん???」

 

 

アスカ

「はい、私です。……どう、かな? 貰って……、くれますか?」

 

 

「……ん~、貰ってあげない」

 

 

アスカ

「……え?」

 

 

「だって……、んっ」

 

 

アスカ

「ぁっ」

 

 

「……アスカちゃんは元から私のものだもん」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん……っ!」

 

 

「でへへ。だから、今日は生キッスした思い出を貰っておくね」

 

 

アスカ

「えへっ、えへへっ。……嬉しい。大好きだよ、燦ちゃん」

 

 

「私も。大好きだよ、アスカちゃん」

 

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(356~360)

◆『籠の中身はなんだろな?』◆

 

「……まったく。6月4日で虫の日だからって、みんなして虫を食べさせようとするんだもん。ほんと最悪。……はぁ、アスカちゃんのおいしいごはんまだかなぁ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、ごはんだよ。今日は6月4日に因んで、蒸し料理を作ってみました!」

 

 

「虫料理!?」

 

 

アスカ

「はい。ちゃんとレシピも調べて、食材も厳選したので、おいしくできたと思います」

 

 

「え、っと。あっアスカちゃん? 虫はちょっと……」

 

 

アスカ

「あっ、そうだよね。燦ちゃん、苦手だもんね」

 

 

「うんうん」

 

 

アスカ

「じゃあ、火傷しないように、ふぅーふぅーしてあげるね」

 

 

「うんう、……ん? いや、アスカちゃんのふぅーふぅーは嬉しいけどっ!? 虫が苦手なんだって!」

 

 

アスカ

「そう、……ですか。燦ちゃんが喜ぶと思って、頑張って作ったんだけど。……食べたくないなら、仕方ないよね」

 

 

「うっ、良心が痛む。で、でも、虫は食べたくないし……」

 

 

アスカ

「せっかくせいろも買ったのに……」

 

 

「……ん? せいろ???」

 

 

アスカ

「はい、本格的な蒸し料理を作ってみたくて、奮発して買ってきたんだけど。……でも、燦ちゃんが蒸し料理が苦手なら、もう使うこともないだろうし。はぁ、どうしよう」

 

 

「……えっと、アスカちゃん。虫籠と蒸籠って似てると思わない?」

 

 

アスカ

「あ、はい。そうですね」

 

 

「だ、だよね! あ、あはは……」

 

 

アスカ

「???」

 

 

「あ、なんか急に蒸し料理が食べたくなってきた! あぁー、すごい蒸し料理が食べたいなー。実は、せいろで蒸した本格的な蒸し料理が大好きなんだけど、近くで食べれるところとかないかな~」

 

 

アスカ

「……ほんとに? 無理、してない?」

 

 

「そんなことない! さっきのは、えと、えと、アレ! アレだったの」

 

 

アスカ

「アレ? ……ふふっ、アレなら仕方ないよね」

 

 

「そうそう! えへへ、アスカちゃんの蒸し料理たのしみ」

 

 

アスカ

「あはっ、嬉しい。たくさん作ったから、いっぱい食べてね? ………………私の蒸し料理」

 

 

「……ぇ?」

 

 

 

 

 

◆『夢は深層心理を現すって言うけど』◆

 

「お前らのせいで、昨日は大変だったんだからな!?」

 

 

『いや、なんの話?』

『身に覚えがないのだが』

『あーはいはい。大変だったねー』

『そんなことよりサッカーしようぜ! お前ボールな!』

『ごめんね!』

『ちゃんと説明してもろて』

 

 

「お前らが虫を食え、虫を食えいうから。夢で、その、むっ、むしが、むしで、せ、せいろに、ぁぁぁああ”あ”!?」

 

 

『鼓膜ないなった』

『うっせえわ』

『あぁー、よく分からんがごめん』

『虫籠と蒸籠って似てるもんね』

『蒸籠(せいろ)と読むって知っててえらい!』

 

 

「……はぁ。せっかく見るなら、もっと別の夢がよかった」

 

 

『どうせえちちなやつだろ』

『淫夢?』

『夢の中までピンク色』

『盛りすぎwww』

『黒猫のえ○ち』

 

 

「ち、違うが!? お前ら、私をなんだと思ってるのさ!」

 

 

『え、言っていいの?』

『あるてまの清楚(笑)枠』

『淫猫』

『芸人、かな』

『じゃあ、逆に聞くけどどんな夢を見たいの?』

『たとえば?』

 

 

「たとえば、えとえと。美少女にちやほやされる夢、とか?」

 

 

『おいっ!』

『大して変わらないじゃん』

『夢は深層心理を現すって言うけど、やっぱりな』

『欲望に忠実な夢だなぁ』

『黒猫くんさぁ』

 

 

「ちっ、ちが。他にもあるから! えっと、透明人間! 透明人間になる夢とか見てみたくない?」

 

 

『で、女湯を覗くと』

『もしもしポリスメン』

『女子更衣室は入っちゃだめだぞ』

『黒猫ってもしかしておっさん?』

『えち本の読みすぎだな』

『やっぱえ○ちじゃん』

 

 

「そんなことしないから!? てか、覗くもなにも、女湯も女子更衣室も合法なんだが!!!」

 

 

『えっ?』

『なん、だと!?』

『黒猫は隔離しろ』

『今日から法律変わったよ?』

『異議あり!』

 

 

「はい、却下! ……まったく、お前らはもっと私をちやほやしろ! そうすれば、夢でちやほやされたい、なんて言わなくてよかったのに」

 

 

『え、俺らのせいなの?』

『ごめんね』

『ん? つまり、俺らは美少女だった???』

『そうだよ』

『そうだったのか』

 

 

「や、違うだろ」

 

 

『てか、その理屈だと、透明人間になりたいって夢の方は……』

『女湯や着替えをもっと覗かせろってことだな』

『燦ちゃん、覗きたいの?』立花アスカ✓

『あっ』

『だ、大丈夫! 黒猫が罪を犯さないように、俺たちがちゃんと見張っておくから!』

『代わりに、俺の風呂と着替えでよければ……ぽっ』

 

 

「だから、しないってば!? てか、顔を赤らめるな!!!」

 

 

 

 

 

◆『アスカのToDoリスト?』◆

 

「マネージャーさんに勧められて、ToDoリストを作ることにしたんだけど。これってどうすればいいの?」

 

 

アスカ

「すごくいいと思います! ToDoリストを作るに当たって、まずは直近のうちにやるべきこと、やらないといけないことをリストアップしてみましょうか」

 

 

「はーい! えっと、やるべきこと。やるべきこと……、ボイスはあとでいいとして。他に提出する物は、宿題? あとはなにかあったかな?」

 

 

アスカ

「ふふっ、頑張れ燦ちゃん。私もせっかくだし、ToDoリストを作ってみようかな?」

 

 

「う~ん。んん~っ、思い浮かばない! 参考までに、アスカちゃんはどんなことを書いてるのかな?」

 

 

アスカ

「ふんふふ~ん♪」

 

 

「えっと。やるべきことは、結婚式? やらないといけないことは、式場探し、招待状の作成、ウエディングドレス選び……って!?  あっ、あわわっ!?!?!?」

 

 

アスカ

「あはっ、楽しみだなぁ」

 

 

「あ、アスカちゃん? えと、あの、それはToDoリストじゃなくて、Would like to doリストなんじゃ……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「ひゃっ、ひゃい!?」

 

 

アスカ

「Would like to doを覚えてるなんてえらいね。よしよし、よくできました」

 

 

「えへっ、えへへ。アスカちゃんに褒められちゃった。……あれ、なにか大事なことを忘れているような???」

 

 

アスカ

「あはっ。そういうことがないように、次からはちゃんとToDoリストに書くようにしようね」

 

 

「うん、そうする!」

 

 

 

 

 

◆『贅沢したい、したくない?』◆

 

 

                              

最高の贅沢を教えて?

あ、黒猫はち○ーる以外で

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「最高の贅沢かぁ」

 

 

アスカ

「贅沢といっても、人それぞれ感じ方は違いますからね。燦ちゃんはどんなことを贅沢だと思いますか?」

 

 

「う~ん。まぁ、ちゅ○るは論外として、キャビア、フォアグラ、トリュフを食べるとか?」

 

 

『ありきたり』

『ち○ーる贅沢やろがいっ!』

『面白味がない』

『高級=贅沢というのが、ねぇ?』

『ほんと黒猫は体型だけじゃなくて、考えも貧相なんだから』

『発想もお○ねも小学生』

 

 

「お前らな!? てか、貧相とか小学生って言ったやつ。名前覚えたからな!」

 

 

アスカ

「ふふっ、私は燦ちゃんらしくていいと思うな」

 

 

「アスカちゃん、それって褒めてる? 褒めてるよね???」

 

 

『お前が信じるアスカを信じろ』

『アスカ公認で黒猫は小学生』

『黒猫のことが大好きだからたぶん褒め言葉なはず』

 

 

「じゃあ、アスカちゃんが思う贅沢ってなに?」

 

 

アスカ

「私ですか? ん~、推しのVtuberを独り占めする。なんて、すごい贅沢だと思いませんか?」

 

 

「え、それって……」

 

 

アスカ

「燦ちゃんがだめ、って言うなら控えるけど。これからも贅沢して、……いい、かな?」

 

 

「あぅ、そっその、リスナー! へ、ヘルプっ!」

 

 

『どうぞどうぞ』

『かまへんかまへん』

『アス猫は俺らにとって最高の贅沢だから』

『黒猫でいいなんて、アスカは慎ましいなぁ』

『黒猫も慎ましいぞ。どことは言わないけど』

『せやな』

『てか、黒猫はなんで焦ってるの?』

『最近のアスカがガチだから』

『ふーん。贅沢な悩みだね』

『つまり、一番贅沢なのは黒猫だってことだな!』

 

 

 

 

 

◆『お幸せに』◆

 

 

                              

アスカちゃん、プロフィール帳交換しよ!

あ、黒猫さんはこういうの興味ないよね?

ごめんね、ちょっとアスカちゃん貸りるから待ってて

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

アスカ

「プロフィール帳、小学生の頃にやってました! 懐かしいですね」

 

 

「プロフィール、帳? え、なにそれ。おいしいの?」

 

 

『草』

『黒猫、生きろ』

『ぼっちの黒猫にクリティカルヒット』

『なぜか流行ってたイメージ』

『無理やり書かされたなぁ』

『懐かしい』

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃんの小学校では流行ってなかったのかな? 私の通ってた学校では、クラス替えとかあったときに、自己紹介も兼ねて、プロフィール帳を交換するのが一時期流行ってまして……」

 

 

『やめてあげて!?』

『黒猫のライフはもう0よ!』

『友達のいない黒猫がプロフィール帳を交換してるはずもなく』

『てか、ハブられてただけじゃね?』

『しーっ。黒猫泣いちゃうから黙っておこう』

『いじめ、よくない』

 

 

「へ、へぇー。そうなんだ。オモシロソウダネ」

 

 

アスカ

《font:8》「あっ。じゃあ、せっかくだし、二人でプロフィール帳を交換してみませんか? お互いの知らない一面が分かるかもしれませんよ」

 

 

「う~ん、……そうかもね。アスカちゃんが言うなら、書いてみようかな」

 

 

アスカ

「よかったぁ。じゃあ、フリーのプロフィール帳を印刷するね」

 

 

『これには後方腕組みおじさんもにっこり』

『プロフィール帳を交換できる友達ができてよかったね』

『やったね、黒猫。友達ができるよ!』

『それは草』

『アスカが黒猫の初めてを奪った、ってこと?』

『黒猫はちゃんと書けるのかな?』

 

 

「こんな感じでいいのかな? ……よし、できた!」

 

 

アスカ

「はい、私もできました。じゃあ、交換しよっか」

 

 

「うんっ! ……へぇー、そうだったんだ。これは知らなった」

 

 

アスカ

「あっ、……ふふっ」

 

 

『なになに!?』

『めっちゃ気になる!』

『個人情報漏洩してもろて』

『配信で流そう』

『見せて見せて見せて』

 

 

「や、それは流石に無理だから。……ん? 将来の夢、燦ちゃんのお嫁さん???」

 

 

『あっ』

『ペロッ。これは……、てぇてぇ!?』

『孔明の罠だったか』

『まさか、この展開を狙って……』

『なん、だと!?』

『アスカちゃん、恐ろしい子!』

 

 

アスカ

「燦ちゃんの将来の夢は、ちやほやされて人生イージーモードで生きたい、かぁ。……これなら、大丈夫そうかな?」

 

 

「???」

 

 

『なにが大丈夫なんだろうね』

『黒猫ヒモルート入った?』

『監禁ルートかも』

『黒猫、逃げてーっ!』

『ふ、二人が幸せならいいんじゃね?(おめめぐるぐる』

『それは本当の幸せなのかな?』

『少なくともアスカと俺らにとっては幸せだから……』

『黒猫も幸せにしてやれよ』

『やばい、黒猫が幸せにさせられちゃう』

『あっうん。お幸せに(目逸らし』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(361~365)

 あけましておめでとうございます!

 今年もよろしくお願いしますね。


◆『切り抜き漫画で検索!』◆

 

「この間、こんなことがあってさ……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、おやつの用意ができましたよ」

 

 

「はーいっ! 今日のおやつはなにかな?」

 

 

アスカ

「今日のおやつは、おいもだよ」

 

 

「おいも? ポテトチップス?」

 

 

アスカ

「いえ、ただの蒸しいもです」

 

 

「そっか……」ショボーン

 

 

アスカ

「燦ちゃんには、はいこれ」

 

 

「こ、これは。チョコレートっ!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、燦ちゃん用に、チョコレートフォンデュを用意しておきました」

 

 

「アスカちゃん……、しゅきっ!」

 

 

アスカ

「あは、大げさだよぉ。ほら、冷めないうちに食べちゃお」

 

 

「うんっ! はふはふ……。うまうまぁ~!」

 

 

アスカ

「よかったね、燦ちゃん」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「ね! この動画、すごくない? 切り抜き動画なんだけど、話に合わせた手描きの漫画になってるの!」

 

 

アスカ

「ほんとにすごいですよね。今回は、漫画の台詞をアテレコする関係で、切り抜き内の燦ちゃんの音声を切ってましたが。本来はそのままでも楽しめるようになっているんですよ」

 

 

『すごい!』

『あっ、この間の雑談の切り抜きか』

『デフォルメかわいい』

『生アテレコ助かる』

『蒸しいもにチョコ??? 妙だな……』

『ポテチにチョコ付いたのあるし……』

『じゃがチョコてぇてぇ』

『こういう切り抜き漫画、二度楽しめて好き。もっと増えて欲しい』

 

 

「そうだね。もっと増えろ!」

 

 

『その結果、黒猫の炎上する切り抜き漫画が増えたとさ。めでたしめでたし』

『草』

『それはありそう』

 

 

「や、それは増やさなくていいから!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。燦ちゃんも、炎上しないように気をつけないとね」

 

 

「……はい」

 

 

 

 

 

◆『ちゅー、誅、リフレイン』◆

 

アスカ

「最近、暑くなってきましたね」

 

 

「そうだねー」

 

 

アスカ

「そろそろ熱中症が流行ってもおかしくないですし、水分補給はしっかりしないと」

 

 

「熱中症か。ちゃんと水分補給しないとね」

 

 

アスカ

「……んっ」

 

 

「んっ、……ん? アスカちゃん、急にどうしたの???」

 

 

アスカ

「だ、だって。いま、ねぇちゅうしようかって……」

 

 

「あぁー、うん。たしかに言ったけど。……まぁ、聞き間違えることってよくあるもんね」

 

 

アスカ

「は、はい! だから、これは仕方ないんです!」

 

 

「う~ん、なんか怪しいなぁ。……抽象絵画」

 

 

アスカ

「んっ」

 

 

「誹謗中傷」

 

 

アスカ

「んっ」

 

 

「中止要請」

 

 

アスカ

「んっ」

 

 

「……もー、わざとでしょ!」

 

 

アスカ

「えへへっ、聞き間違えちゃった」

 

 

「もぉ。次、聞き間違えたら、本気でちゅーしちゃうからね?」

 

 

アスカ

「うぅっ、……ごめんなさい」

 

 

「……あれ??? ねぇっ、ちゅーしないの?」

 

 

アスカ

「熱中??? 私は燦ちゃんに熱中してるよ?」

 

 

「???」

 

 

アスカ

「???」

 

 

 

 

 

◆『伝わるオモい』◆

 

「今日は、アスカちゃんとお絵描き伝言ゲームをします」

 

 

アスカ

「視聴者参加型なので、リスナーのみなさんも参加してみてくださいね」

 

 

『これは迷宮入り確定』

『黒猫画伯にお絵描き伝言はレベルが高過ぎた』

『わーい、アスカちゃんの絵だいすき―』

『ぬりえから始めてもろて』

『ぬりえでも画伯になりそう』

『草』

 

 

「草、じゃないが!? お前ら、私のリスナーならちゃんと擁護しろ!」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃんの絵は、えっと、後世で評価されるタイプだから……」

 

 

「アスカちゃん!? ねぇ、それって褒めてる? 褒めてるんだよね???」

 

 

『アスカちゃんも黒猫のリスナーだもんね』

『将来的に評価されるならいいだろ』

『でも、現時点ではゴミ以下』

『芸術は理解されにくいものだから……』

『それは擁護じゃなくて追い打ちや』

 

 

「そ、そんなことより! ほら、お絵描き伝言ゲームはじめるよ!」

 

 

アスカ

「そ、そうですね」

 

 

「えっと、ゲームの流れを簡単に説明すると。最初に各自がお題を決めて、シャッフルしたお題でお絵描きする。その後、他の人が書いた絵にタイトル付けして、他の人がつけたタイトルをお題にまたお絵描きして。を繰り返すことで伝言していくって感じだね」

 

 

『説明たすかる』

『黒猫のお題が草』

『お前がその絵を見たいだけだろ!』

『み、水着だからセーフ』

『これは淫猫』

 

 

「え、なにこのお題!? は??? むずっ!?」

 

 

アスカ

「このお題って、……燦ちゃん?」

 

 

「だ、大丈夫。け、健全だから!」

 

 

アスカ

「もー、まだなにも言ってないよ……」

 

 

『あぁーあ、自爆しちゃった』

『芸術は爆発だからね』

『上手いこと言わんでもろて』

 

 

「じゃあ、伝言ができてるか、確認してみよっか」

 

 

アスカ

「まずは燦ちゃんのお題ですね」

 

 

「あっ、ちょっまっ」

 

 

アスカ

「お題は『アス猫のセクシーショット』です」

 

 

『あっ』

『だから言ったじゃん』

『セクシーショット、どこ?』

『セクシーちょっとだったか』

『あっただろ。……一糸纏わぬまな板のセクシーショットが』

『最終的に料理するアスカになってて草』

 

 

「ほ、ほら次! 次はアスカちゃんのお題を確認しよう! えっと、なになに。『アス猫の結婚式』? ……アスカちゃん???」

 

 

アスカ

「えへへっ」

 

 

『似たもの同士かよ』

『願望だだ漏れで草』

『結婚おめでとう』

『結婚式で号泣する黒猫?』

『あれ、なんか流れが不穏に……』

『結婚式で寝取られて号泣する黒猫www』

『浮気がバレて慌てる黒猫』

『涙が汗になって、汗が血になった』

『結婚式じゃなくて血痕式ってか?』

『いい教訓になったじゃん。今後、浮気するときは、刺される覚悟でするんだぞ』

 

 

「……さっ、流石に刺さない。よね?」

 

 

アスカ

「あはっ、もちろん」

 

 

『え、どっちなの?』

『もちろん(刺さないとは言ってない)』

『うわき、だめ、ぜったい』

 

 

 

 

 

◆『立花アスカを愛してくれて、ありがとう』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、ちょっとだけお時間いいですか?」

 

 

「うん、大丈夫だよ。でも、……急に改まってどうしたの?」

 

 

アスカ

「えっと、その。……私がVtuberを辞めるって言ったら、どうしますか?」

 

 

「……え? えっえっ、Vtuber辞めちゃうの!? なんで! 辞めちゃいやだよ!!!」

 

 

アスカ

「………………ごめんね」

 

 

「っ、………………そっか。いやだけど、……ほんとにいやだけど。悩んで、いっぱい悩んだ末に、……アスカちゃんが導き出した答え。だもんね」

 

 

アスカ

「……ありがとう、燦ちゃん。私がVtuberを続けて来れたのも、本当にやりたいことを見つけられたのも。そして、……夢を叶えたいって決心できたのも。全部、ぜんぶ、……燦ちゃんのおかげなんだよ」

 

 

「っ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「だから、……泣かないで。私はもう、立花アスカじゃなくなるけど。アスともの1人として、そしてVtuberの黒猫燦として、最後は笑って送り出して欲しいな?」

 

 

「……ぐすっ。だって、…………っ、………………ぅん」

 

 

アスカ

「っ、ぁ……、ぅ、……あはっ。ありがとう。立花アスカを、ぁ、……愛してくれて。……だいすきだよ、燦ちゃん」

 

 

「わ、っ、……わたしも。アスカちゃんが、……だいすきっ!」

 

 

アスカ

「……うんっ!」

 

 

「…………えへへ。……そう言えば、Vtuberを辞めてまで、叶えたい夢ってなんなの? あっ、無理なら答えなくていいんだけどっ!」

 

 

アスカ

「ふふっ、大丈夫だよ。寧ろ、燦ちゃんに聞いて欲しいな、私の叶えたい夢」

 

 

「そう、なの?」

 

 

アスカ

「うんっ。えっとね、私の叶えたい夢は……」

 

 

「えっ!?」

 

 

 

 

 

◆『ずっと一緒に』◆

 

「き、緊張してきた……」

 

 

アスカ

「大丈夫?」

 

 

「だだだだっ、だいじょ、ばないかも。うっ、さっき胃薬飲んだのに、お腹が……」

 

 

アスカ

「大変っ!? おなかさすさすするね。痛いのいたいの、飛んでけ~。……どう? 少しはよくなったかな?」

 

 

「……うん。えへへっ、ありがと。アスカちゃんのお陰で少しだけよくなったかも」

 

 

アスカ

「あは、よかったぁ。じゃあ、今日の挨拶は大丈夫ですねっ!」

 

 

「うっ……、えと、その……。やっぱり今度にしない? あの、なんか、えと、あっだってほら、今日って仏滅だし! 挨拶するなら大安の日がいいって!」

 

 

アスカ

「……挨拶するの、いや?」

 

 

「……ごめん。でも、そうじゃなくて。その……、自信がない。みたいな?」

 

 

アスカ

「自信、ですか?」

 

 

「うん……。だって、私なんかがアスカちゃんを幸せにできるのかな。一緒に居ていいのかなって。そう思うと、認めてもらえないんじゃないかって思っちゃって……」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん。今、あなたの目にはなにが映ってますか?」

 

 

「え? えっと、アスカちゃん。かな?」

 

 

アスカ

「うん、正解。じゃあ、私の表情はどう? 不幸そうに見える?」

 

 

「……ううん。どっちかというと、嬉しそう?」

 

 

アスカ

「あは、そうだね。では、なんで嬉しそうな表情をしていると思いますか?」

 

 

「えっと……、久しぶりに両親に会えるから?」

 

 

アスカ

「う~ん、それもあるけど……。隣に燦ちゃんがいるから、なんだよ」

 

 

「え、それだけ?」

 

 

アスカ

「うん、それだけ。それだけで私は嬉しいし、幸せだなーって思えるの」

 

 

「……ほんとに?」

 

 

アスカ

「本当だよ。どんなに辛いことがあったって、燦ちゃんが隣に居てくれるだけで、最後には笑顔になれるんだよ。それってすごいことだと思いませんか?」

 

 

「……そう、だね。ありがとアスカちゃん。………………うん、分かった。じゃあ、ずっと一緒に居れるように、挨拶。頑張らないと、だね」

 

 

アスカ

「うんっ!」

 

 

「うっ、でも緊張して上手く話せなかったらどうしよう? 声、ちゃんと出るかな?」

 

 

アスカ

「ふふっ、もー心配し過ぎだよ。もし失敗してもちゃんとフォローするし。そんなに心配なら、いっそ今から練習しましょうか?」

 

 

「そ、そうかな? でも、練習ってなにするの?」

 

 

アスカ

「ん~、そうですね。では、私のあとに続いて復唱してみてください。初めまして黒猫燦です」

 

 

「え、えっと。は、初めまして黒猫燦です」

 

 

アスカ

「こちら、つまらないものですが、お口に合えば幸いです」

 

 

「こっこちらちゅまらないものでしゅが、お、お口に合えば幸いでしゅ」

 

 

アスカ

「ふふっ。では、次が最後です。絶対に幸せにするので」

 

 

「ぜ、絶対に幸せにするので」

 

 

アスカ

「娘さんを私にください」

 

 

「娘さんを私に、ってアスカちゃん!? 今日はそういう挨拶じゃないよね!?」

 

 

アスカ

「くすくす、すみません。そうでしたね。今日は、違うもんね」

 

 

「っ~~~!? あぁもぅ、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あはっ、ごめんなさい。……でも、緊張は解けたでしょ?」

 

 

「あっ、……言われてみれば。たしかに……」

 

 

アスカ

「ふふっ、それなら良かった。私の大好きないつもの燦ちゃんだ」

 

 

「むぅ~。今日のアスカちゃんは、優しいけど、ちょっぴりいじわるだ……」

 

 

アスカ

「そんな私は嫌いですか?」

 

 

「……大好き」

 

 

アスカ

「あはっ、また幸せになっちゃった。燦ちゃんはどう? 私と一緒にいて幸せですか?」

 

 

「もちろん、私も幸せだよ!」

 

 

アスカ

「えへへ、嬉しい。……こんな幸せがずっと続けばいいのに」

 

 

「アスカちゃん……。……ずっと、一緒に居てくれるよね」

 

 

アスカ

「……うん。ずっと一緒にいるよ」

 

 

「えへへっ、約束だよ」

 

 

アスカ

「あは、もちろん。約束だよ。……あっでも、それなら娘さんをくださいの練習もしないとだね」

 

 

「え、えっと、その……。きっ、機会があればね」

 

 

アスカ

「もー。くすくす」

 

 

 




???話『……またね』もぜひよろしくお願いします


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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(366~370)

◆『父の日』◆

 

アスカ

「父の日のプレゼントって、なにがいいと思いますか?」

 

 

『う~ん』

『悩む』

『なんでも喜ぶと思うけどね』

 

 

アスカ

「そうだといいんですが、できれば具体的なものだと嬉しいかな。たとえば、みなさんならなにが欲しいですか?」

 

 

『ホワイトな職場』

『休日』

『友達』

 

 

アスカ

「あ、あはは……。流石に用意できないよぉ……」

 

 

『参考にならなくてごめんね』

『困ってるアスカちゃんかわいい』

『相手のことを知らないと提案し辛い』

『せめて好みとかが分かれば』

『お父さんの好きなものは?』

 

 

アスカ

「好きなもの……、やっぱりチョコレートかな?」

 

 

『チョコかぁ』

『それなら甘さ控えめなビター系がいいかな?』

『チョコが好きって言うくらいだから甘党かもよ』

『お酒が好きならウイスキー入りのやつがおすすめ。俺も好き』

『他には?』

 

 

アスカ

「残念ながら、お酒は飲めないですね。他には、えっと、……食べ物じゃないけど、かわいい女の子が好き。かな?」

 

 

『???』

『お、おう』

『俺と気が合いそう』

『お酒はだめかぁ』

『たしかにそれも好みだけどさ……』

『てか、夫婦仲大丈夫なの?』

 

 

アスカ

「ふふっ、夫婦仲は良好ですよ。いつもいちゃいちゃしてますし。この間も、寝坊しそうなのに、おはようのちゅーしてくれないと起きないって駄々こねて、……ふふっ」

 

 

『それはよかった』

『よきよき』

『てか、そのお父さん。なんか既視感が……』

『俺も。てか、つい最近だけど他の配信で同じ内容の話を聞いた気がする』

『もしかして……あるてまの猫?』

『お父さんってアスカの父親じゃなくて、……あっ』

『パパになった黒猫』

『子供はなんにんいるの?』

 

 

アスカ

「こ、こどもだなんて……。えへへ、それはまだ早いよぉ。でもでも、子供は3人以上欲しいかな、なんて。きゃ~っ!?」

 

 

『アッハイ』

『まだ、か』

『パパ、がんばれよ』

『ね、ねこだし。黒猫ならよゆーよゆー』

『まぁ、他の女の子のところでこども作ってないといいけど』

『草』

 

 

 

 

 

◆『さっちゃんじゃなくて、サッちゃん”さん”な?』◆

 

 

                              

アスカ、俺以外の女と結婚したのか……

名字も立花から黒猫に変わっただろうし

今度からはタッキーじゃなくてクッキーって呼ぶね

幸せになれよ

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

アスカ

「えっと、ありがとうございます???」

 

 

「や、もともとタッキーって呼んでないよね? てか、タッキーも大概だけど、クッキーって。お菓子じゃないんだからさ」

 

 

『タッキー&クッキー?』

『夫婦漫才してそう』

『なんかお腹空いてきた』

『いやいや、黒猫もツッコむところそこじゃないよね?』

『そもそも黒猫アスカは解釈違い』

『じゃあ、なんて呼べばいいのさ?』

 

 

アスカ

「ん~、そうですね。私は、今まで通りアスカでいいと思うけど。燦ちゃんは、なにがいいと思いますか?」

 

 

「え、そこで私に聞くの? なんか前にもこんなことがあった気がするけど。う~ん、……あっちゃん、なんてどうかな?」

 

 

『あっちゃん? 48?』

『武勇伝の方かも』

『じゃあ、黒猫はさっちゃんだな』

『自分のことさっちゃんって呼んでそう』

『ちっちゃいから仕方ないね』

『おかしいね、草っちゃん』

 

 

「ちっちゃくないが!? あと勝手に草生やすな! あっちゃんもなにか言ってよ!」

 

 

アスカ

「えっと、さっちゃんはちっちゃいじゃなくて、小柄なだけなんです。それに、たとえちっちゃくても、私はさっちゃんのこと、好きだよ」

 

 

「あ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

 

「でも、それってフォローになってないよね?」

 

 

アスカ

「……てへっ」

 

 

『ふぉ、フォローがないのは、きっと背の高さって勘違いしてるだけだから(震え声』

『てへっ助かる』

『てか、けっきょく呼び方の件はどうなったの?』

『あなた、お前』

『パパ、ママ』

『俺たち関係なくなっちゃってる!?』

『黒猫と燦でよくね』

『それは黒猫燦なんよ』

『すごい今更だけど、呼び方は実際に結婚してから考えたらいいのでは?』

『それはそう。草だけに』

 

 

 

 

 

◆『壁』◆

 

「リスナー軍団VS.天才ジーニアスキャット。クイズ96秒の壁っ!!!」

 

 

アスカ

「ルールは簡単。リスナーのみなさんから届いたクイズを、燦ちゃんが96秒以内に答えることができれば燦ちゃんの勝利。もし96秒を過ぎても答えが出なかった場合は、リスナーのみなさんの勝利となります!」

 

 

『天才、ジーニアスキャット???』

『パクリやんけ』

『96秒だから……』

『ダー○ライどこ?』

『お前にクイズは無理だから、芸人らしく有○の壁しよ』

『黒猫が新ネタを披露すると聞いて』

 

 

「芸人じゃないが!? てか、新ネタもなにも、そもそもネタを披露したことないから!」

 

 

アスカ

「あはは……。えっと、そろそろクイズを始めてもよろしいでしょうか?」

 

 

『いいよ』

『うちの黒猫がすみません』

『司会進行の邪魔だろ』

 

 

「私が悪いの!? や、私は悪くないよね!?」

 

 

アスカ

「ふふっ、それでは第1問。クイズ、96秒の壁!」

 

 

「え、ちょっ。アスカちゃん!? あっあっ、問題始まっちゃった!?」

 

 

『草』

『アスカはこのあと別の人とコラボあるからなぁ』

『巻きでお願いします』

 

 

「えっと、□に入る数字を答えろ? 、4、4、4、4、□、、ってなにこれ???」

 

 

『わ~からん』

『最初の4が赤色で3が青色なのは意味がありそう』

『数字が7つ、……なるほど』

 

 

アスカ

「あと30秒です」

 

 

「あ、もうっ!? ひ、ヒント! ヒントちょうだい!!!」

 

 

アスカ

「ん~、そうですね。ヒントですが、これらの数字は、それぞれ漢字の画数を表しています。ですので、当て嵌まる漢字を考えてみてください。よく目にする7つの漢字ですよ」

 

 

「よく目にする漢字って言われても……」

 

 

『分かった!』

『ほぼ答えじゃん』

『回答者に甘々だぞ、この司会者』

『だって、黒猫にハンデ上げないと勝負にならないし』

『勝負を公平にするためだから仕方ないね』

 

 

アスカ

「はい、時間切れです。正解は、8でした!」

 

 

「8?」

 

 

アスカ

「これらの数字は、実は曜日を表す漢字の画数を、日曜日から順に並べたものでした。つまり、赤い4は日曜日の日で、画数は4画となりますね」

 

 

「あ、なるほど!」

 

 

アスカ

「同じように、月、火、水、木ときて、その次の漢字は金曜日の金。つまり、画数は8画なので、□に当てはまる数字も8となります」

 

 

『赤の4が日曜で、青の3は土曜日かぁ。たしかに、土曜日って青のイメージあるわ』

『なんか見覚えあると思ったらカレンダーだったか』

『考えたリスナーナイス!』

『リスナー軍団の勝ち』

『天才ジーニアスキャットなんていなかった』

 

 

「うぐっ、もっもう一回! 次こそは正解するから!」

 

 

アスカ

「ふふっ、やる気十分だね。分かりました。では、続いての問題です」

 

 

 

○問題○

ある:メス牛、豊満、胸板

ない:オス牛、スレンダー、まな板

では、黒猫燦はあるとなしどちらなのか、理由も含めて答えよ。

 

 

 

「あるなしクイズかぁ。う~ん……分かんない!」

 

 

『難しいぞ、これ』

『黒猫じゃないけど分からん』

『ほんとに共通点あるのか?』

 

 

アスカ

「ヒントですが、私、立花アスカはあるに入ります」

 

 

「アスカちゃんにあって、私にないもの? う~ん、なんだろ???」

 

 

『おっ○い』

『草』

『いや、意外と正解かもよ』

『メス牛、豊満、胸板、立花アスカ。たしかにお○ぱいがあるな』

『胸板えぇ……』

『り、立派な大胸筋(お○ぱい)ですね……』

 

 

アスカ

「残念、時間切れです。正解は、燦ちゃんは『なし』でした!」

 

 

「えぇー、なんで? ……って、お前ら!? コメント欄のやっぱりってどういう意味さ!?」

 

 

『いや、だって。ねぇ?』

『つまり、そういうことよ』

『オス牛、スレンダー、まな板、黒猫燦。並べてみると共通点しかない』

『お前はありにはなれない運命なんだよ』

『かわいそう』

 

 

「や、かわいそうってなに!? え、もしかして喧嘩売ってる???」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん。落ち着いて」

 

 

『クイズしてもろて』

『てか、なしの理由は?』

『気になって夜しか寝れねぇよ』

 

 

アスカ

「あ、すみません。なしの理由ですが、あるの方には顔のパーツの名前が入っていて、黒猫燦にはそれがないのでなしになります」

 

 

「顔のパーツ? えっと、『メ』ス牛は目って分かるけど、豊満には入ってないよね?」

 

 

アスカ

「いえ、ちゃんと豊の漢字に口が入ってますよ。ほらっ」

 

 

「あ、ほんとだ。じゃあ、胸板もメが入ってるから目だね。アスカちゃんは、たちばなだから……、鼻!」

 

 

アスカ

「はい、正解です。さすが燦ちゃんだね!」

 

 

「えへへっ、これくらい余裕だし」

 

 

『さもクイズに正解したかのよう振舞っているけど不正解だからね』

『余裕の不正解』

『不正やめなー』

『寧ろ、正解したのは俺らリスナーだぞ』

『正解はなし。理由は黒猫燦におっぺえがないから』

 

 

「はい、不正解。残念でしたー。わたしはばいんばいんなので、リスナーの負けー」

 

 

『は?』

『嘘はだめだろ』

『96猫の壁』

『じゃあ、クイズ企画らしく、○×問題で白黒つけようか』

『正解かどうかはアスカちゃんに判断してもらおう』

『問題。黒猫燦はぼいんぼいんである。○か×か』

 

 

「まるっ!!! ね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「え、えっと。それはその……」

 

 

「まる、だよね?」

 

 

アスカ

「ぁ、あーっ!? そろそろ時間なので、次のコラボの準備しないと! すみませんが、本日の配信はここまでにしますね」

 

 

「え、ちょっと。アスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「それではみなさん、お疲れさまでした!」

 

 

『あ、逃げた』

『で、答えは?』

『黒猫が圧を与えるから……』

『答えないのが答えだぞ』

『とりま、黒猫は壁を越えられなかったってことで』

『草』

『お疲れさまでした!』

『ばいにゃー』

 

 

 

 

 

◆『お願い、違って』◆

 

「今週もいろいろあったよね。そう言えば、七夕の配信どうだった?」

 

 

『たのしかったー』

『願い事が読まれて嬉しかった』

『アスねこに関する願い事が多くて笑った』

『アスねこが癌に効くようになりますようにって願ったニキネキは元気だろうか』

『今日も元気に配信見てるさ、きっとな』

 

 

「や、七夕のときも言ったけどさ。みんな、もっとマシな願い事なかったの? なんで私とアスカちゃんに関する願い事ばっかなのさ」

 

 

『だって、ねぇ?』

『推しの幸せが俺らの幸せ』

『言わせんなよ、……恥ずかしい』

 

 

「お、お前らぁ……」

 

 

『だからもっとてぇてぇして♡』

『いちゃいちゃしろ』

『アスねこ24時間生配信ぽろりもあるよ』

『匂わせてけ』

『先っぽだけでいいから!』

 

 

「お前らさぁ……」

 

 

『そう言えば、黒猫は七夕になにお願い事したの?』

『てぇてぇか? てぇてぇ願い事なんだろ?』

『教えてえ○い人!』

 

 

「はいはい、教えればいいんでしょ。先に言っておくけど、別に大して面白くもないからね。えっと、たしかクリスマスツリーに飾った短冊が……あった!」

 

 

『クリスマスツリー???』

『クリスマスツリーは草』

『笹の代わりにされたクリスマスツリーは泣いていい』

『季節外れ過ぎるだろwww』

『黒猫えぇー』

 

 

「さ、笹もクリスマスツリーも、大して変わらないし……。だっ、大事なのは短冊の中身だから! それで、私の願い事はこんな感じ」

 

 

『ちやほやされたいwww』

『ふっ、面白い女』

『これは黒猫だわ』

『なんか安心した』

『お前がナンバー1だ!』

 

 

「や、なにその反応!? ベべべ別になに願ったっていいじゃんかっ!!! お前らの願い事よりマシだろ!」

 

 

『う~ん』

『五十歩百歩』

『どんぐりの背比べ』

『いや、邪まな願い事をする黒猫よりはマシだし』

『寧ろ俺らの願い事の方が私利私欲のない健全な願いだろ』

『アスねこてぇてぇは世界を平和にする』

 

 

「は? 私は健全だが??? 健全じゃない願いっていうのはこういうのだから」

 

 

『燦ちゃんに子供を生ませたいはぁはぁは草』

『やべー願い事をするやつがいたもんだ』

『あれ、これってもしかして……』

『あっ』

『少女Aちゃん?』

『犯罪者扱いはやめてもろて』

 

 

「え、ちちち違うから! アスカちゃんはそんな願い事しないって! たしか、アスカちゃんの短冊もあったから、それを見てもらったら分かるから」

 

 

『燦ちゃんやリスナーのみなさんが元気に過ごせますようにって天使か!』

『浄化された』

『黒猫とは大違いじゃん』

 

 

「悪かったなっ!? けど、これで疑いは晴れたでしょ。アスカちゃんは天使、異論はないね?」

 

 

『アッハイ』

『アスカちゃんは天使です』

『さ、燦ちゃん!? もぅ、恥ずかしいよぉ』立花アスカ✓

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「ばいにゃー。……ふぅ、片付けしよっと。……あれ、よく見たらアスカちゃんの短冊だけ、ちょっとだけ分厚い? もしかして……、やっぱり二枚重なってる。それに中にもなにか書いて……う~ん、のりのせいでよく読めないけどこれは……」

 

 

『燦 ゃん      たいです』

 

 

「………………わ、ワタシハナニモミテナイヨ。アスカちゃんは天使。だからきっと、私に膝まくらをしてあげたいとか、そんな可愛いお願い事に決まって……、決まって…………」

 

 

 

23:11

 七夕の短冊なんだけど    

 今日紹介したもの以外に   

 お願い事ってしてないよね? 

 例えば子供がどうとか……  

 

 

 

立花アスカ

 えっ!?

 ……ふふっ、ヒミツですっ 

23:13

 

 

 

「……見なかったことにしよう。うん、そうしよう」

 

 

 

 

 

◆『お前のツムを数えろ』◆

 

xxxxxx/@xxxxxx

 リサイクルショップに行ったら                           

 ツミぐる黒猫が大量に売られてて草

     ♡  

 Reply to @xxxxxx

 

 

『業者じゃん』

『殺処分される前にだれか引き取ってあげて』

『捨て猫かよwww』

『保健所で見たことある』

『コラボぬいぐるみなのに草』

『黒猫は不人気』

 

 

黒猫燦@あるてま2期生/@kuroneko_altm

 お前ら買え                                    

 xxxxxx/@xxxxxx

  リサイクルショップに行ったら                           

  ツミぐる黒猫が大量に売られてて草

     ♡  

 Reply to @kuroneko_altm

 

 

『アッハイ』

『仕方ないにゃ』

『うちに3匹いるんだけど……』

『96253匹集めようぜ』

『あれ、引き取りに行ったら既に売り切れだったんだが?』

『え、ツイートしてから1時間も経ってないのに??? ガチ恋勢こわっ!!!』

 

 

「はやっ!? や、まぁずっと売れ残ってるよりはいいけどさ……。あっ、そろそろアスカちゃんの家に行かないと」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。お帰りなさい」

 

 

「う、うん。ただいま……」

 

 

アスカ

「ん? どうかしたの?」

 

 

「あ、アスカちゃん。そっ、それは……?」

 

 

アスカ

「この子たちですか? えへへっ。飼い主さんが見つからなくて可哀想だったので、まとめて引き取ってきちゃいました」

 

 

「そっ、そうなんだ。……アスカちゃんは、その、優しいね」

 

 

アスカ

「えへへ、そんなことないよ。こんなにかわいいんだもん。私が引き取らなくたって、きっと素敵な飼い主さんが見つかってたと思います」

 

 

「(や、流石に天井に届く量のぬいぐるみを一手に引き取る人は、普通いないと思うけど……)あ、あはは。そ、そうだね」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですよね。あっよかったら、燦ちゃんも一匹どうですか?」

 

 

「えっと、その子たちもアスカちゃんのところが気に入ってるみたいだし。引き離すのも可哀想だから遠慮しとくよ」

 

 

アスカ

「そう、かな? あは、そうだと嬉しいな。分かりました、私が燦ちゃんの分まで責任持ってお世話するね!」

 

 

「う、うん……」

 

 

アスカ

「……ふふっ、大丈夫だよ。この子たちも大切だけど、一番は燦ちゃんだから。ね?」

 

 

「っ、うんっ!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(371~375)

◆『分からない方が幸せなことってあるよね』◆

 

「意味が分かると怖い話、意味が分からなければ怖くない説!」

 

 

『草』

『美人な幽霊なら怖くない的な?』

『確かに怖くはないかもしれないがモヤモヤしそう』

『心霊写真も気づかなければただの写真だし』

『つまりバカ最強ってこと?』

『黒猫さいきょーじゃん』

 

 

「は? 私はおバカキャラを演じてるだけなんだが???」

 

 

『おっおう』

『せやな』

『自分の初期設定も守れないやつがなんか言ってるぞ』

『まぁ、それは他のVにも言えることだし』

『素を見せてくれてて俺は嬉しいけどね』

『でも、黒猫はもっとにゃって言ったり言わなかったりしろ』

 

 

「はいはい、それじゃあみんなから届いた意味が分かると怖い話を読んでいくにゃ」

 

 

『にゃ助かる』

『もう声が震えてるぞ』

『悲鳴待機』

 

 

 

○認知症テスト○

『これは認知症のテストです。

 回答欄を埋めてください。

 あなたのお名前は?

 住所はちゃんと書けますか?

 電話番号は覚えてますか?

 お誕生日はいつですか?

 好きな数字を4つ言えますか?

 よく使う銀行の名前は分かりますか?

 貴重品をどこに置いているか覚えてますか?

 質問はここまでです。

 回答ありがとうございました。

 あなたは認知症ではありませんでした』

「あぁ、認知症だったらよかったのに……」

 私は認知症じゃないことを後悔した。

 

 

 

「……どういうこと???」

 

 

『あっ』

『たしかに怖いけどホラーではないね』

『分かった!(分かってない』

『天才ジーニアスキャットの出番だぞ』

『これはIQ3』

『よく読んで』

 

 

「認知症じゃなかったのに後悔するって、なんで? 保険金が貰えなかったからとか???」

 

 

『草』

『なんでそうなるwww』

『その発想になるお前の方が怖いわ』

『だれか正解教えてあげなー』

『えっと、これは認知症のテストをしたつもりが、個人情報を抜かれて詐欺の被害に遭ったってことなんだと思います』立花アスカ✓

 

 

「詐欺?」

 

 

『銀行とか聞く必要ないし』

『誕生日や好きな数字は暗証番号を調べるためだな』

『住所に貴重品を置いてる場所も教えちゃったから、空き巣とかに遭った可能性もあるぞ』

 

 

「え、こわっ」

 

 

『これは怖いな』

『意味が分かると怖い話。幽霊とかより人間が怖い話が多いよね』

『まぁ、そもそも幽霊は意味が分からないから怖いんだし』

『たしかに』

『黒猫はこういう人間が怖いって思った話とかないの?』

 

 

「人間が怖い話かぁ。う~ん、ほとんど話したことない陽キャに、カラオケに誘われたとか?」

 

 

『それは怖い』

『え、黒猫ってカラオケに誘ってもらえるの?』

『たしかに怖いけど!? もっとぞっとするような話だよ!』

 

 

「ぞっとする話って言われても……。あっ。じゃあ、デビュー当時、十六夜桜花からコラボしよって、毎日しつこくRAINが来た話は?」

 

 

『なにそれこわい』

『ストーカーかな?』

『じゅ、純粋に仲良くなりたかっただけだから……たぶん』

『絶対に住所は教えるなよ。パ○ツなくなるぞ』

『流石にそこまではしない、……しないよね?』

『黒猫はアスカちゃんにしてそうだけど』

 

 

「そんなことしてないが!?」

 

 

『ほんとでござるかぁ?』

『ムキになるのが怪しい』

『アスカちゃん、下着泥棒に遭ったことない?』

『下着が一枚足りなくなったとか』

『えっと、盗まれたことはありませんよ』立花アスカ✓

 

 

「ほっほらっ! アスカちゃんもこう言ってるし、えん罪だから!」

 

 

『盗まれたこと”は”ない』

『つまり?』

『目の前で堂々と持って行ったんだな』

『草』

『新品とすり替えておいたのさ』

『ぺろぺろしてるのを見たのかも』

『黒猫こわい』

『新しい意味が分かると怖い話ができたな』

 

 

「お前らのその深読みの方が怖いんだが!? てか、勝手に意味が分かると怖い話にしないでくれる!?」

 

 

『ごめんて』

『じゃあそろそろ次の話を読もう』

『それがいいと思う』

 

 

「はぁ、まったく。じゃあ次の話を読むよ」

 

 

 

○知ってるぞ○

『嘘だと思うかもしれないけど黒猫燦は転生者で

 そして前世は男

 デカいお胸でぼいんぼいんなんだ

 全て知ってるぞ』

 

 

 

『ストーカー?』

『虚言癖?』

『縦読み』

『嘘かよ!?』

『でもさ、これのどこが意味が分かると怖い話なの?』

 

 

「……だっ、だよね! こっ、こんなの嘘に決まってんじゃん。あっいや、私はぼいんぼいんだけどね? 流石に転生者とか、なろーの小説じゃないんだからさ。あはは……」

 

 

『???』

『せやな』

『黒猫どした? なんか変なものでも拾い食いしたか?』

『え、もしかしてほんとに……』

『黒猫は大胸筋がぼいんぼいんの男だった???』

『え、なにそれ。こわっ』

 

 

「美少女なんだが!? てか、なんでそうなるのさ! バカなの? や、バカだろ」

 

 

『バカだから、ちょっとなにいってるか分からないwww』

『草』

『Vtuberで転生者? え、それって……』

『分からない方が幸せなことってあるよね。つまりそういうことだ』

『アッハイ』

『説立証できてえ○い!』

 

 

 

 

 

◆『夏は人を大胆にするっていうけど』◆

 

「う~ん」

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん? さっきからずっと唸ってるけど、その雑誌がどうかしたの?」

 

 

「あっいや、その」

 

 

アスカ

「水着特集? ……ふ~ん。水着の女の子を見て、鼻の下伸ばしてたんだ。そっかぁ、そうだよね」

 

 

「ちちち違うから!? これはその、アスカちゃんに来てもらう水着を、どれにするか悩んでいただけだよ!」

 

 

アスカ

「え、私の水着ですか? あの、状況が状況ですし。海開きはなかったと思いますよ? それにプールも近くにはありませんし……」

 

 

「別に、お家の中でも着れるよね? 暑いんだし、これも一種のクールなんたらだよ」

 

 

アスカ

「クールなんたらって……、クールビズのことかな? たしかにお家でも着れるけど。その、……恥ずかしいよぉ」

 

 

「……だめ?」

 

 

アスカ

「うぅ~っ。………………見たいの?」

 

 

「見たい見たいっ! 水着にエプロンで料理してるアスカちゃんとか、水着でお風呂掃除やお部屋の掃除してる姿とか、宅配便が来ちゃって水着を隠すためにバスタオルを巻いて出るところとかすごく見たいっ!!!」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん?」

 

 

「あっでも、宅配便の人が男だったらどうしよう!? こうなったら、私がアスカちゃんのえちちな姿を守らないとっ!!! 大丈夫、宅配便は私に任せて!」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あれ? えっと、……アスカちゃん??? どうして私の去年の水着を出してきたの? あっ、ちょ。まっ!?」

 

 

アスカ

「はい、ぬぎぬぎしましょうね」

 

 

「や、なんで!? 水着を着るのは私じゃなくて、アスカちゃんだから!? あっあっ、だめだって!」

 

 

アスカ

「大丈夫です。宅配便は私が代わりに出ますから」

 

 

「全然大丈夫じゃないんだが!? あっ、アスカちゃん、ごめんなさい! 私が悪かったから! だから、水着じゃなくて服返して!?」

 

 

アスカ

「あは、だ~めっ。熱中症になったら大変ですから。これも一種のクールビズ、だよ」

 

 

「それさっき私が言ったやつ!? ……うぅ、なんでこんなことに。私はただ、アスカちゃんの水着姿を見たかっただけなのに……。私ってほんとバカ」

 

 

アスカ

「……もぅ、燦ちゃんたら。そんなに落ち込まなくてもいいのに。…………私も一緒に着るから、ねっ? 元気出して?」

 

 

「………………えちちなやつ?」

 

 

アスカ

「うっ、それは、その……、あぅ、…………上にシャツを着てもいいなら」

 

 

「ん~、でも……なんかそれはそれで逆にえちちじゃない? アスカちゃんがしたいなら別にいいけど……。や、私は水着にシャツも好きだよ?」

 

 

アスカ

「……はぁぅ」

 

 

「その、……なんかごめんね? えとえと、あっじゃあ、私が提案したエプロンにしとく?」

 

 

アスカ

「………………ぅん」

 

 

 

 

 

◆『あとで感想、聞かせてもらうからね?』◆

 

「てなわけで、アスカちゃんの要望で、本日はリコーダーの演奏会をすることになりました」

 

 

アスカ

「ぱちぱちぱち」

 

 

『今北産業』

『掃除中に

 リコーダーを見つけたから

 演奏する』

『リコーダーとか懐かしい』

『黒猫は好きな女の子のリコーダーぺろぺろしてそう』

『草』

『アスカちゃん、そのリコーダーに他の女の名前書かれてない?』

 

 

「ちゃんと私のだが!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……」

 

 

『ふむ、ぺろぺろは否定しないと……。てぇてぇ』

『女の子同士で貸し借りしただけかもしれないだろ!』

『借りパクやんけ』

『で、黒猫はリコーダー吹けるの?』

『こんなこともあろうかと鼓膜の替えは用意しておいた』

『わくわく』

 

 

アスカ

「ふふっ、大丈夫です。実は、配信の前に秘密の特訓をしてたんですよ。ね、燦ちゃん?」

 

 

「や、そうなんだけど。アスカちゃんまでハードルあげないでよ。うっ、よけい緊張してきた。……まぁ、ここまできたら吹くけどさ」

 

 

『初手チ○ルメラは草』

『ラーメン食べたくなった』

『ル○ン○パーン』

『温度差で風邪引くわ!?』

『小学校の発表会で吹いたなぁ』

『ソミ、ソミ、レドレドとか懐かし過ぎる』

『Aでるワイフ』

『黒猫のことかな?』

 

 

「……ふぅ。ちかれた」

 

 

アスカ

「お疲れさまでした。お水どうぞ」

 

 

「えへへ、ありがと。……うっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、どうかしましたか?」

 

 

「や、その。演奏が終わって、一気に緊張が解けたから、その……」

 

 

アスカ

「あっ」

 

 

『あっ』

『お花摘みいっといれー』

『草』

 

 

アスカ

「燦ちゃんが席を外している間、なにしよっか?」

 

 

『お歌?』

『告白大会』

『リコーダー吹こう』

『そこに黒猫のリコーダーがあるじゃろ』

『アスカちゃんの演奏も聞きたいなー(ちらっ』

 

 

アスカ

「えっ!? あっあぅ。それは流石に……」

 

 

『大丈夫だって』

『バレなきゃ犯罪じゃないよ』

『黒猫も笑って許してくれるはず』

『寧ろ喜びそう』

『アスカちゃんは悪くないよ。悪いのは俺たちだから』

『先っちょだけ! 先っちょを咥えるだけでいいから!』

 

 

アスカ

「ぅ~っ、ぁぅ、……っ」

 

 

『お?』

『いくか?』

『口が開いてるけど咥えちゃった?』

『てぇてぇ』

『なんか背徳的でえっ○ぃな』

『ありがとうございます!』

 

 

「ふぅー。アスカちゃん、ごめん待った?」

 

 

アスカ

「!?!?!?」

 

 

『!?』

『鼓膜ないなった』

『いますげぇ音鳴ったぞ』

『黒猫くんさぁ』

『空気よみなー』

 

 

「え、私が悪い流れなの? てか、アスカちゃんまで巻き込んで、みんなして私のリコーダーでなにしてたのさ?」

 

 

アスカ

「えっと、それは……ひっ秘密です!」

 

 

『ヒ・ミ・ツ♡』

『やーい、黒猫だけ仲間外れー』

『黒猫は知らなくていいぞ』

『まぁ、アーカイブ見たら一発だけどね』

『あっ』

 

 

「あっ、たしかに。じゃああとで確認しよ……」

 

 

アスカ

「だっだめーーーっ!? 燦ちゃんは見ちゃだめなの!」

 

 

「え、えぇー。う~ん、……アスカちゃんがそこまで言うなら。でも、その代わり……」

 

 

アスカ

「???」

 

 

「恥ずかしいから今は聞かないけど……。あとでリコーダーの感想、聞かせてもらうからね?」

 

 

アスカ

「っ!?!?!?」

 

 

「……あれ???」

 

 

『最後なんて言ったの?』

『ミュート助からない』

『二人の反応から推測するに、ア○ジャッシュ現象が起こってそう』

『後日談たのしみ』

『今日もアスカはかわいいなぁ』

『黒猫「あれ、私またなにかしちゃった?」』

『約束されたてぇてぇの件』

『これだからアスねこは止められねぇぜ!』

 

 

 

 

 

◆『ネコファイナル?』◆

 

 

                              

某個人Vtuberがセミの鳴きマネ7時間耐久してたけど

黒猫はやらないの?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「やらないが? てか、逆に聞くけどなんでやると思ったの???」

 

 

『え、やらないの?』

『黒猫も彼女欲しいって鳴こう』

『次の罰ゲームでやろう』

『芸人なら対抗してけ』

『2○時間テレビの裏でやるってまじ?』

『てか、黒猫はもっとにゃって言ったり言わなかったりしろ』

 

 

アスカ

「あれ? でも、にゃるてまリレーのときに、裏で無限にゃにゃにゃしてたような……」

 

 

「うぐっ、いやアレはなんていうか。勢いでやったというか……。その……」

 

 

アスカ

「もう一回やりますか? 7時間くらい」

 

 

「……勘弁してください」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうですか。私、何回もリピートして聞くくらい好きなんだけどな。残念です」

 

 

『えぇー』

『アレしゅき』

『あの動画を見てから黒猫がにゃって言わないのに違和感を覚えるようになった』

『黒猫のにゃが聞ける貴重な洗脳動画』

『洗脳は草』

『実はあるてまメンバー全員が草コメントを残してる希少な動画でもある』

『ま? あるてまの面汚しじゃんwww』

 

 

「……ぐふっ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん!? だだだ大丈夫ですか!? しっかりして、燦ちゃん!」

 

 

「あ、アスカちゃん。私はもうだめかもしれないから。もし私が死んだら、私の恥ずかしい動画は全部削除しておいて……。お願い」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……。うん、約束する。だから、そんな悲しいこと言わないで……」

 

 

『それだと全動画が対象になるんだが』

『最後の遺言がそれでいいの?』

『でも、ネットに拡散されてるから意味ないよね』

『これをデジタルタトゥーといいます』

『インターネットこわーい』

 

 

「……ついでに全リスナーの記憶も削除しておいて」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、流石にそれは無理かなぁ」

 

 

「……じゃあ、死ぬ前にみんなをぶっ叩いてからいくね」

 

 

『おいおい』

『最後のあがきが悪質過ぎるwww』

『セミファイナルならぬネコファイナルやめなー』

『なんだこの茶番』

『結局、泣いてくれたのはアスカちゃんだけだったという』

 

 

アスカ

「代わりと言ってはなんですが、他になにかお願いはありますか? 燦ちゃんが元気になるなら、私にできることならなんだってするよ?」

 

 

「なっなんでもいいの……ごくりっ。……じゃあ、おっぺえ揉んだら元気になるかも」

 

 

アスカ

「も、もぅ。……ばかっ」

 

 

『黒猫くんさぁ』

『どことは言わないけどめっちゃ元気じゃねーか。どことは言わないけど』

『ばかっ助かる』

『で、黒猫は鳴かないの?』

『このあと夜のプロレスごっこでにゃんにゃん鳴くから……』

『それって鳴き声じゃなくてあえg……いえ、なんでもないです』

『ふーん、え○ちじゃん』

『あぁー、俺も彼女ほしーい』

 

 

 

 

 

◆『もうー花でいっか』◆

 

「アスカちゃん。台風の“め”って単語があるけど、じゃあ台風の“はな”とかもあるの?」

 

 

アスカ

「台風の“はな”、ですか? う~ん、もしかしたらあるのかもしれませんが、残念ながら私は聞いたことないですね。でも、急にどうしたんですか?」

 

 

「そっかぁ。ちょっと気になってて。台風の“め”が育ったら、“はな”になってもおかしくないよね? だから、あるなら見てみたいなって」

 

 

アスカ

「ふふっ、たしかにあれなら見てみたいですね。”め”が二つになったら“はな”の穴っぽくなりますし。台風の“はな”って単語があってもおかしくないかも」

 

 

「“め”が二つで“はな”の穴? なんで? あれ、“はな”に穴なんてあったっけ?」

 

 

アスカ

「……ん? えっと、燦ちゃん。一般的に“はな”の穴は二つ、だよね?」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

「……あれ、台風の“芽”の話だったよね?」

 

 

アスカ

「はい、台風の“目”のお話で間違いなかったかと。……あっ。もしかして、燦ちゃんが台風の“め”を勘違いしてるんじゃ……。台風の“め”を漢字にすると目で、たぶんだけど、燦ちゃんが勘違いしてるのはこっちの芽なのかな?」

 

 

「え? ……あっ」

 

 

アスカ

「……くすっ、ほらやっぱり」

 

 

「あぅ。……ででででもっ! 台風って花みたいに見えなくもないしぃ!!! ほら、芽でも間違ってないよね? ね?」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうかもしれないね」

 

 

「だっだよねっ! あっ、そう言えば台風一花とも言うし。実は芽が正解なんじゃ……? 私ってもしかして天才???」

 

 

アスカ

「あ、あはは。たぶん、それも花違いだと思うけど……。あはっ、でもそういうところも含めて、天才かどうかさておき、私は好きだよ」

 

 

「???」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(376~380)

◆『そんな餌で黒猫が釣られ、うにゃーっ!?』◆

 

 

                              

ヒモやビニールテープで床に枠を作ると

猫が寄って来る動画とかあるけど

あれってなんでなの?

教えて黒猫てんてー

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「や、ましゅまろで私に聞かれても困るんだが? ネットで調べろよ」

 

 

『それはそう』

『猫なのに分からないの?』

『黒猫です。猫の気持ちが分からないとです』

『そもそも黒猫が知ってる訳ないだろ!!!』

『なんちゃってねこ』

 

 

アスカ

「一時期ブームになってましたね。猫転送装置、でしたっけ? 私も動画を何回か見た記憶があります。すごくかわいいんですよね」

 

 

「へぇー。私も何回か見たことあるけど、そんな名前がつけられてたんだ。かわいいよねー」

 

 

『猫ホイホイじゃなかったっけ?』

『ゴ○ブリホイホイかよ』

『○ふぉいふぉい』

『それはハ○ーポッターや』

『キュウリにビックリする猫の動画なら見たことあるけど、これは知らんかった』

 

 

アスカ

「あっ、ごはん中の猫ちゃんが、背後に置かれたキュウリに過剰に反応する様子もかわいいですよね!」

 

 

「え、なにそれ? 背後のキュウリに過剰に反応って、俺の後ろに立つな的な???」

 

 

『たしかに過剰だけど!?』

『ビックリして飛び跳ねるやつだから』

『キュウリを殴るなwww』

『ゴル○13な猫は草』

『まっまぁ、ねずみからしたら殺し屋みたいなもんだし……』

『黒猫はキュウリにびっくりする?』

 

 

「え、う~ん。背後にキュウリがあったら、たしかにびっくりするかもだけど。だからって、飛び跳ねたりはしないよね、流石に」

 

 

『だよね』

『じゃあ、なんだったら飛び跳ねる?』

『幽霊?』

『いや、それは誰でも飛び跳ねるだろ』

『黒猫が飛び跳ねるもの、……パ○ツだな』

『それは(喜びから)飛び跳ねるものだぞ』

『ねこばばやめなー』

『拾ってもいいけどちゃんと交番に届けてもろて』

 

 

「私が落ちてるパンツを拾って喜ぶ変態みたいに言わないでくれる!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……」

 

 

『え、違うんですか!?』

『うそだっ!?』

『でもアスカちゃんのパンツが落ちてたらねこばばするだろ?』

 

 

「……し、しないしぃ?」

 

 

『黒猫くんさぁ』

『嘘つくの下手くそか』

『落ちてるパンツに吸い寄せられる黒猫は解釈一致』

『きっと紐パンの紐で枠が出来てたんだな』

『じゃあ仕方ないな』

『黒猫だもの』

『この現象を黒猫転送装置と名付けよう』

『別名、黒猫ほいほい』

 

 

「名付けなくていいから!? ほら、アスカちゃんも苦笑してないで、なにか言ってよ!」

 

 

アスカ

「ん~、燦ちゃんほいほいですか。……ふふっ、見てみたいかも。今度、紐で試してみますね」

 

 

「アスカちゃん!?」

 

 

『紐パン助かる』

『動画投稿してください。なんでもします』

『え、アスカちゃんの紐パンが見れるってほんとですか!?』

『ガタッ!?!?!?』

『ミャーチューブくんもほいほいされちゃう!』

『紐パンとは言ってないんだよなぁ』

『紐パンは黒猫やぞ』

『だれかファンアート頼む』

『次の3D配信は黒猫転送装置で決まりだな』

『優秀なスタッフさんたちならきっとやってくれる!』

 

 

「やんないし、全力で止めるからなっ!?」

 

 

 

 

 

◆『クロる猫、クロらない猫』◆

 

「……うぷっ、画面酔いしたかも」

 

 

『大丈夫?』

『俺も画面酔いした』

『きつかったら吐いてもいいんだぞ』

『ちゃんと吐いてもろて』

『一回吐いたら?』

 

 

「ありがと、でもたぶん大丈夫だって。……まぁ、これ以上危なくなったら離席するかもだけど」

 

 

『いや吐いた方がいいって』

『無理しないで。吐いてら楽になるかもよ』

『心配だからここで吐いてもろて』

 

 

「いやいや、ほんとに大丈夫だから。まだ我慢できるし。それに、流石に私でも吐くとこ見られたら死んじゃうからね」

 

 

『見られたら死ぬんか』

『どんだけ吐きたくないんだよ』

『分かったから。もう吐けなんて言わないよ』

『黒猫がそれがいいならいいよ』

『それだけツッコめるなら大丈夫そうだな』

 

 

「……ふぅ、みんなのコメント読んでたら元気になってきたかも。……ありがとね」

 

 

『こちらこそはかないでくれてありがとう』

『俺も黒猫のおかげで元気になったしお互い様だろ』

『俺なんか元気になりすぎて……ふぅ』

『はかないって、そういう……』

『黒猫って、ほんとに配信中にはかないの?』

 

 

「??? 吐かないよ? そんなの当たり前じゃん」

 

 

『はかない助かる』

『今更だけど、はくって配信的にマズくね?』

『じゃあクロるで』

『クロるは臭、じゃなくて草』

『実は俺もいまクロってない』

『いや、お前はクロれよwww』

 

 

 

翌日

 

 

 

アスカ

「えっと、燦ちゃん。あの、切り抜きで見たのですが、配信のときは穿いてないってほんとうですか?」

 

 

「??? うん、そうだけど? え、もしかして流れ的に、フリだけでも吐かないとだめだった?」

 

 

アスカ

「あ、えっと、フリとかではなくて、ですね。その……、うぅ~っ、はっ、配信中にそういうのはいけないと思いますっ!」

 

 

「??? どういうこと?」

 

 

アスカ

「っ~~、とっとにかく! 今度からはちゃんとつけて配信してくださいね! 分かりましたか?」

 

 

「う、うん。あっ、………………行っちゃった。でも、つけるってなにをつけるんだろ? 気をつける的な??? う~ん、変なアスカちゃん」

 

 

 

 

 

◆『濡れたXXXで洗いざらい吐かせてね』◆

 

「みんなも知ってると思うけど、このあとアスカちゃんのチャンネルで歌ってみたのプレミア公開があるからちゃんと見ろよ」

 

 

『宣伝助かる』

『新作歌ってみただー!?』

『黒猫も歌ってるの?』

 

 

「え? や、私は歌ってないよ」

 

 

『自分の宣伝しろよ』

『草』

『アスカちゃんのこと好き過ぎでしょ』

 

 

「いっ、いいだろ別にっ!? 逆に聞くけど好きで悪いか!?!?!?」

 

 

『開き直った』

『てぇてぇ』

『好きでええよ』

『そんなに好きなら一緒に同時市長しよ』

『アスカちゃんの配信を見て限界化する黒猫の配信を見る俺ら』

 

 

「えっと、ちょっと待ってて。同時視聴は、……うん。問題なさそうだし、せっかくだからやる?」

 

 

『やるやる』

『やったー!』

『あと5分やで』

『楽しみ』

『お、始まった』

『シルプレ!』

 

 

「そう! なんと今回の歌ってみたはシルプレなんだよ! はぁー、しゅき。大統領になったアスカちゃんに捕まえられたい」

 

 

『捕まえられたいは草』

『てか、黒猫がコラボで他の女といちゃいちゃしてた翌日にこの歌ってみたは意味深だよね』

『結ちゃん、超逃げて!?』

『ただの同期だよ~』

『へそから電気流されるぞ』

 

 

「結はそういうんじゃないし!? あ、あくまで仕事の付き合いだから……」

 

 

『え、ビジネスだったんですか!?』

『働けないようにするってことは黒猫の配信も今日で見納めかぁ』

『ヒモ猫さんに転職おめ』

『黒猫は次に、向こうが強引でって言い訳します』

『こんばんは。私の歌ってみたを同時視聴してると聞いて来ちゃいました』立花アスカ✓

『あぁーあ、見っかっちゃった』

 

 

「ぴぃ!? ああああアスカちゃん!? あっあっ。昨日のは誤解でっ、まっ、まだ浮気はしてないから!?」

 

 

『まだ?』

『つレジン』

『捕まえて貰えてよかったね』

『監禁……』

『えっと、どういう意味ですか???』立花アスカ✓

『墓穴を掘ってて草』

 

 

「あ、プレミア公開も終わったし、そろそろ配信終わるね! ばいにゃー」

 

 

『おい、逃げるな』

『夜道に気をつけてもろて』

『ばいにゃー代わりに銃で撃たれるぞ』

『もう色んな意味で黒猫の口にレジン突っ込んで固めた方がいいんじゃね?』

『たしかに』

『燦ちゃん、XXX』立花アスカ✓

『!?』

『名探偵コ○ンで見た』

『黒猫ならそれの方が効果ありそう』

『てぇてぇ』

 

 

 

その後

 

 

 

「あの、アスカちゃん。昨日のことなんだけど……。えと、最後のコメントのXXXってなんだったの?」

 

 

アスカ

「ん~。それはね。……ドンファン気取りの、どこかの誰かさんの口を塞ぐ方法なんですよ」

 

 

「ぴぃ!? ちっ、ちなみにだけど。参考までに、それってどんな方法か教えてくれたりは……?」

 

 

アスカ

「ふふっ、な~いしょ。それでも知りたかったら、……大統領になって私を捕まえてね?」

 

 

 

 

 

◆『バグなら仕方ないよネ!』◆

 

「あれ、なんか今日は荒らしコメント多くない?」

 

 

『夏休みきkkっきzっずじゃね』

『コメントばgggぐttてるrrらしい』

『ちょっとなにいってるか分からない』

 

 

「荒らしじゃなくて、コメント欄がバグってる? あ、そういうこと」

 

 

『なrrrるなるなるほほhhhど』

『バグる人とバグらない人がいるらしい』

『スマホは大丈夫なのかな?』

『ブラウザの関係っぽい』

『たたたすたすたすすすsかるr』

 

 

「見てる分にはすごい誤字ってるみたいで面白いけど。流石にちょっとこれは読みづらいよね」

 

 

『しょsしょしょしょしょしょけんしょですs』

『ももちもちつもtもちつけもち』

『お前が落ち着けwww』

『くさくくkさくくさs』

『黒猫はちゃんとコメントできる?』

 

 

「私? どうだろ。ちょっとコメントしてみるね」

 

 

『こんこんnこんばんにゃーにゃー』黒猫燦

 

 

『猫なのかキツネなのかはっきりしてもろて』

『にゃーにゃー助かる』

『バグもたまにはいい仕事してんじゃん』

『さnさんささんちゃちゃんかwかわwかわわいい』立花アスカ✓

『あsあsあすかすかちゃんげん限界化kkしてるrrみたいmたい』

『それっていつも通りじゃね?』

 

 

「くすっ、あははっ!? なにこれ、おかしいっ!」

 

 

『わらわwわらわないででもmもろてて』

『英語ならいけるっぽいぞ』

『really?』

『Is this all right?』

『Yes』

 

 

「いや、だからってみんな英語でコメントしなくても……。えっと、ほら、初見さんが困るかもしれないし」

 

 

『海外ニキ気分味わえて楽しい』

『海外でバズったみたいで草』

『どっちかと言うと困るのは黒猫なのでは?』

『あっ察し』

『英語よわよわキャット』

『英語ならなに言ってもバレないってことか』

『Kuroneko is pon』

 

 

「バカにしてる? バカにしてるよね??? あと、ぽんは英語じゃないから!?」

 

 

『ごmごmごめんねんね』

『でも、ぽんで海外ニキに伝わってて草』

『なんかコメントがバグってて語尾がぽんになるんだぽん』

 

 

「いや、そんなバグないから!? 絶対にわざとでしょ」

 

 

『ほんとだぽん』

『マジでぽん』

『黒猫燦ぽん』

『kk草くさぽん』

『ぽぽぽぽーん』

『黒猫燦すっぽんぽん』

 

 

「わざとじゃない!? え、ほんとにバグってる???」

 

 

『わざとだよ』

『えっとtt、ssそんなバグはなnないないかとtt』立花アスカ✓

『ぽんバグなんてある訳ないじゃん』

『黒猫はほんとにぽんだなぁ』

『ぷーくすksくすくすss』

 

 

「コメントバグよりも先にお前らの頭のバグを直そっか? 大丈夫、頭を数回叩けば直るでしょ。たぶん」

 

 

『あっ』

『やべ。逃げろー』

『ソーシャルディスタンス保ってもろて』

『昔の家電じゃねーんだぞ』

『頭ぽんぽんしてくれるのかな?』

『ぽんだけに?』

『ぽんぽんじゃなくてバンバンだと思うぞ』

『BANは黒猫だけにしてもろて』

『まな板だけにBANってか?』

『草』

 

 

「は??? ……あ、なんかバグのせいでコメント消えちゃった。ごめんね」

 

 

『バグでコメントが消えた? ……妙だな』

『それってバグじゃなくて……あっ、いえなんでもないです』

『キミのような勘のいいガキは嫌いだよ』

『ば、バグなら仕方ないよネ!』

『あっhhはいいい』

 

 

 

 

 

◆『ANANあーんとっても大好き……』◆

 

アスカ

「……以前は毎日でもいいって言ってくれてたのですが、最近は昔みたいにがっつかなくなってまして。好きだよとは言ってくれるんだけど、やっぱりマンネリなのかなって。みなさんはこんなとき、どうしたらいいと思いますか?」

 

 

『あーあるある』

『しばらくしないのはあり』

『逆に毎日しちゃえば?』

『黒猫のことだし、そのうち我慢できなくなって、向こうからしてって言ってくるぞ』

『今北。えっと、……夜の話?』

『まぁ夜っちゃ夜だな』

 

 

アスカ

「あっ、今はカレーのお話をしてるところです。飽きないようにいろいろと工夫しているのですが、どうしたらマンネリせず、燦ちゃんが喜んでくれるのか相談してました」

 

 

『アドバイス求める相手を間違ってるぞ』

『ワイら食べる専門なんだが』

『黒猫も食べる専門だし、こっち側だからこそのアドバイスがあるかもしれないだろ』

『じゃあ、思いついた人。手あげて』

『……』

『へ』

『あっうん、知ってた』

『役に立たなくてごめんね』

 

 

アスカ

「ぜんぜんそんなことありませんよ。相談に乗って頂けただけでも、気持ちが楽になってすごく助かりました。ありがとうございます」

 

 

『アスカ、ええ子やなぁ』

『う~ん、どうにか力になれないものか』

『どんなカレーなら毎日食べたいかアイディアを出してみる?』

『それいいな』

『めっちゃうまい』

『健康になる』

『痩せる』

『なんかヤバいもん入ってそうなカレーだな』

 

 

アスカ

「美味しくて、健康になって、痩せるカレーですか。ん~、それならヨーグルトかな?」

 

 

『いいね!』

『隠し味としては無難だな』

『毎日食べたくなるほどじゃあないなー』

『じゃあなんならいいんだよ』

『やっぱプレミア感がないと』

『おまけ的な?』

『おもちゃでも付いてくるのか?』

『ハ○ピーセットやん』

 

 

アスカ

「おまけですか。あは、ちょっと面白そうかも。みなさんは、どんなおまけなら嬉しいですか?」

 

 

『アスカの直筆サイン』

『プロマイド!』

『下g……あ、いえなんでもないです』

『手作りカレー』

『カレーのおまけにカレーってwww』

『アスカ』

 

 

アスカ

「あ、あはは。流石におまけに私はあげられないかなぁ。あっでも、あーんって食べさせてあげるくらいなら……」

 

 

『あーん、だと!?』

『あーん付きカレーはどこで買えますか?』

『あーんしてくれるなら毎食カレーでもいい』

 

 

アスカ

「そ、そんなに……嬉しいんだ。じゃあ、燦ちゃんも……」

 

 

『黒猫そこ代われ!』

『裏山C』

『でも、黒猫ならあーんよりANANの方が喜びそう』

『たしかにwww』

『そりゃ男なら絶対に嬉しいけどさぁ。カレーがおまけになってるじゃん』

『黒猫は男だった???』

 

 

アスカ

「そう、なんだ……。いろいろと参考になりました。ありがとうございます。今度、試してみますね!」

 

 

『がんばれー』

『喜んでくれるといいね』

『あぁーなんかカレー食べたくなってきた』

 

 

 

後日

 

 

 

「あ、アスカちゃん? これって……」

 

 

アスカ

「いや、だった?」

 

 

「いや、じゃないけど。……カレーを食べるってときに、なんで私はスプーンじゃなくて雑誌を渡されてるの?」

 

 

アスカ

「??? リスナーのみなさんから、燦ちゃんならANANをおまけにしたら喜んでくれるって聞いたので用意してみました。……えっと、なにか間違ってましたか?」

 

 

「……あっ、そういう。……えと、間違ってるというか、すれ違ってる?」

 

 

アスカ

「ん~。よく分からないけど、燦ちゃんが喜んでくれてないってことは失敗だよね。……はぁ。カレー、喜んでもらえると思ったのに」

 

 

「いやいや、カレーはすっごく嬉しいから!? アスカちゃんの手作りカレー、とっても大好きだよ!」

 

 

アスカ

「……どれくらい?」

 

 

「ど、どれくらいって……。えっと、毎朝みそ汁の代わりに飲みたいくらい???」

 

 

アスカ

「ふふっ、なにそれ。……ありがと、燦ちゃん。カレー、冷めないうちに食べよっか」

 

 

「うんっ! そう言えば、この間までは夏バテ気味で、食欲なくてあまり食べれなかったんだよね。でも、今日はおなかぺこぺこだからいっぱい食べれそう!」

 

 

アスカ

「それって……。あはっ。おかわりもあるから、いっぱい食べてくださいねっ! はい、あーん」

 

 

「あ、あーん。……おいしー!!!」

 

 

アスカ

「えへへ、よかった!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(381~385)

◆『3Dを超えてけ』◆

 

「あ、ヤバい。くしゃみが………………ふぅ」

 

 

『くしゃみ助かる』

『聞こえた』

『ミュート助からない』

『お大事に』

『ミュートしないでもろて』

『我々にはくしゃみを聞く権利があるんだぞ』

 

 

「や、そんなの無いから。そう言えば素朴な疑問なんだけど。お前らよくくしゃみ助かるって言うけど、くしゃみなんか聞いてどうするの?」

 

 

『どうもしないが?』

『助かるんだぞ』

『興奮します』

『なんか幸せな気分になれるぞ』

『全身に浴びる』

 

 

「興奮するもアレだけど。全身に浴びるって、えぇー」

 

 

『画面越しにどうやって浴びるんだよwww』

『セルフ霧吹きやぞ』

『霧吹きは草』

『え、逆に聞くけど浴びないの?』

『4Dの映画館かな?』

 

 

「あぁーあるよね。水しぶきがかかったり、風が吹いたり、香りがしたりする映画館。……行ったことないけど」

 

 

『たしか椅子が動くんだよね』

『黒猫も4D化しちゃう?』

『4D化は草』

『まぁ2D、3Dと来たら順番的に4Dだし』

『3Dを超えてけ。止まるんじゃねぇぞ』

 

 

「いやいや、しないしできないから。そもそもVTuberの4D化なんてできるのかも疑問だし、聞いたこともないでしょ」

 

 

『お前がファーストペンギンになるんだよ!』

『でも、面白そうではある』

『ガチ恋距離まで飛び出したり、匂いとかも感じられたりとかヤバくない?』

『ガチでくしゃみ浴びれそう』

『ええやん』

『触ったりは流石にできないよね』

 

 

「う~ん、流石に触るのは無理だと思うよ。……あっでも、推しのおっぺえマウスパッドを手元に置いたら、疑似的に触った気分になれるかも?」

 

 

『おぉ!?』

『ナイスアイディアじゃん』

『でも黒猫はおっぺえ(がない)マウスパッドやんけ』

『それってただのマウスパッドですよね?』

『平たい胸族』

『草』

 

 

「は? あるが???」

 

 

『ないよ』

『ママ公認なんだよなぁ』

『黒猫のマウスパッドって硬くて使いづらくね?』

『返品いいですか?』

『黒猫が4D化したら肘置きにまな板置いてそう』

『草』

 

 

「お前らなっ、……ふぁ、ぶぁっくしょい!?」

 

 

『!?』

『くしゃみ助かる』

『おっさん?』

『霧吹き用意しててよかった』

『黒猫のくしゃみ、アルコールみたいな匂いするな』

『アルコールは草』

 

 

「助からなくていいから!? あぁーはずっ。あとでアーカイブを編集しとこ。じゃあ今日はこれで配信終わりまーす。ばいにゃー」

 

 

『ばいにゃー』

『編集助からない』

『風邪引くなよ』

『俺らが先に風邪引きそうだけどな』

『黒猫のせいで顔びしゃびしゃになっちゃった』

 

 

「……ふぁ~。よしっ。編集終わったし、歯磨いて寝よ」

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん? もう配信終わっちゃったんですか?」

 

 

「うん。ちょっと色々あってね」

 

 

アスカ

「いろいろ、ですか? ふふっ、アーカイブで見るの楽しみです」

 

 

「や、別に楽しみにするようなことはないんだけど……。あっ、そんなことよりアスカちゃん。その手に持ってるのは……」

 

 

アスカ

「これですか? 見ての通りフ○ブリーズですけど、これがなにか?」

 

 

「えっと、……アスカちゃんは4D視聴したりしないよね?」

 

 

アスカ

「???」

 

 

「あっいや。分からないならいいから! ……アスカちゃんは自分の顔に霧吹きするような人になったらだめだよ。お願いだから、そのままのアスカちゃんでいてね」

 

 

アスカ

「は、はぁ。そんなことをする人はたぶんいないと思いますが。燦ちゃんがそこまで言うなら気をつけますね」

 

 

 

 

 

◆『何もないがある』◆

 

アスカ

「……はぁ」

 

 

「アスカちゃん、どうしたの? 元気ないね」

 

 

アスカ

「あ、燦ちゃん。最近、落ち込むことがあって……。それでちょっと、ね」

 

 

「もしかしてアンチのこと? あんないちゃもん気にしなくていいのに! アスカちゃんが虚無だとか無味無臭だとか。よく知らないくせに好き勝手言ってほんとありえないんだが!?」

 

 

アスカ

「あは、ありがとう燦ちゃん。でも、その人たちの言うことも一理あるかなって」

 

 

「そんなことないって!?」

 

 

アスカ

「ううん。もし燦ちゃんと出会ってなかったら、私はきっと他のVTuberさんに埋もれて注目されることもなかったと思うんです。有名になるような面白い配信はできてないし、燦ちゃんみたいな個性は私にはないから。だから、無味無臭って評価はその通りかもって、自分でも思っちゃった」

 

 

「アスカちゃん……。でででっでも! なんていうか、その、逆に無味無臭ってよくない? ほらっ、消臭剤とかなら、変に香りがあるよりは無味無臭の方がいいし!」

 

 

アスカ

「たしかに消臭剤ならそうかもしれないけど。ちょっと違うような……」

 

 

「あっあっ、今のなし!? アスカちゃんは無味無臭じゃないよ!? えとえと、芳香剤よりめちゃいい匂いするし! あとあと、えっと……ぺろっ」

 

 

アスカ

「ひゃっ……。燦ちゃん?」

 

 

「無味じゃなくて、あ、味もちゃんとあるから……」

 

 

アスカ

「はぁぅ。……無味無臭ってそういうことじゃないよぉ、もぅ」

 

 

「えへへっ」

 

 

アスカ

「でも……、ありがとう燦ちゃん。燦ちゃんに元気分けてもらったから、落ち込んでいたことすっかり忘れちゃった。だからもう私は大丈夫だよ」

 

 

「そっか、それならよかったぁ。アスカちゃんに悲しい顔は似合わないもん。アスカちゃんの笑顔が、私は一番大好きだよ」

 

 

アスカ

「あぅ。もぅ、……ずるいよ。…………でも」

 

 

「ん?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんがこんな私でも好きって言ってくれたから。私は私を好きになれた。何もないことなんてないって気づけたの」

 

 

「アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「ありがとう、燦ちゃん。私がこうして笑顔でいられるのは、空っぽだった私を満たしてくれた燦ちゃんのお陰だよ。だから……、えっと。これはそのお礼です……」

 

 

「んむっ!?」

 

 

アスカ

「あは、……私も大好きだよっ!」

 

 

 

 

 

◆『黒猫っていつもそうですよね!』◆

 

「本日は寿司スポーツTVというゲームをします。えっと、このゲームはお題に応じてみんながコメントするとそれがゲームに反映されて、そこからランダムに選ばれたコメントを私がタイピングすることで遊べる協力型のゲームなんだって」

 

 

『ほへー』

『説明が長い』

『最近のゲームはすごいねぇ』

『新しい参加型のゲームだな』

『面白そう』

『新感覚タイピングゲーム的な感じかな』

 

 

「じゃあ、早速始めていきます。ゲームが始まるとお題が出るから、みんなは『♯』をつけてコメントして参加してね。……あ、あと課金アイテムもあって、概要欄のリンクから購入して使ってくれると、ゲームが有利になるらしいからよろしく!」

 

 

『寿司がランナーになってトラックを走るのかwww』

『シュールで草』

『課金アイテムで速く走れるんだってさ』

『札束ビンタで加速だ!』

『これタイピング早くても課金アイテムないと辛くね?』

『逆に言うとタイピング遅くても課金次第で上位に入れるってことでもあるけどな』

 

 

「あ、始まった! 最初のお題は『配信者の好きなところ』だって。みんな、コメントお願いね!」

 

 

『任せろ!』

『♯特にない』

『♯おバカ』

『♯顔』

『♯ひらがなのほうがらくそう』

『♯おんなずき』

 

 

「えと、炎上芸。次は、まな板。って、お前ら喧嘩売ってる? 売ってるよね???」

 

 

『タイピングに集中してもろて』

『漢字とカタカナだめだめで草』

『誤変換多すぎ』

『♯もちつけ』

『いつから競歩になったの?』

『走れ黒猫!』

 

 

「無茶言うな!? あっほら、お題変更だって! 次のお題は『配信者が言いそうなこと』だからな。お前ら、次はちゃんとコメントしろよ!」

 

 

『りょ』

『♯今日のパン2何色?』

『♯タピオカってカエルの卵だよ』

『♯ゆいままだーいすき、あるてま2期生の黒猫燦だにゃんっ♡』

『♯茶髪乳デカ陽キャ』

『♯あるてまをぶっ壊す!』

 

 

「たしかに似たようなこと言ったことあるけど!? 私の過去の失言を晒し上げる配信じゃないんだが! あと、最後のは言った覚えないからな!?」

 

 

『そうだっけ?』

『言いそうなことコメントすればいいんだろ』

『♯リスナーくん大好き!』

『♯みんなのこと愛してるよっ!』

『♯ざぁこ、ざ~こっ。ざこりすなー』

『♯アスカ愛してる』立花アスカ✓

 

 

「抱かせろ……って、いやさっきからお前らの願望だろ!? 私に言って欲しいことじゃなくて、私が言いそうなことをコメントしろよ!」

 

 

『気づいたか』

『同じようなものだろ』

『しれっとアスカもコメントしてて草』

『え、じゃあアスカちゃんに愛してるって言わないんですか!?』

『身体だけの関係なんだろどうせ』

『黒猫っていつもそうですよね! アスカのことなんだと思ってるんですか!?』

『黒猫サイテー』

『おいやめろwww ゾンビパロ作られちゃうからwww』

 

 

「や、それは、その……あ、改まって言うのは、はずいし……」

 

 

『へたれるなよ』

『次のお題、新しい終わりの挨拶の言葉だってさ』

『はぁ、仕方ねぇなぁ』

『♯アスカ愛してる』

『♯アスカ愛してる』

『♯アスカ愛してる』

 

 

「っ、お前らぁ……。アスカ、愛してる。アスカ愛してる。アスカ、愛してる!」

 

 

『っ……!! 私も、愛してます!!!』立花アスカ✓

『てぇてぇ』

『やさしいせかい』

『やさいせいかつ』

『これが俺らの絆パワーだ!』

『世話が焼けるぜ、まったく』

『あ、誤字った』

『アシカ愛してるは草』

『黒猫っていつもそうですよね(呆れ』

『この黒猫ぽんなんです!』

『ぽんな黒猫燦、だからぽんな黒猫燦』

『♯だっふんだ』

『ズコー』

 

 

 

 

 

◆『タイプ診断?』◆

 

アスカ

「あるてまのタイプ診断、ですか?」

 

 

「うん! 簡単に言うと、自分に性格が似てるあるてまメンバーが分かるゲームなんだけど、テストプレイをして欲しいって頼まれてて。よかったら一緒に遊んでみない?」

 

 

アスカ

「おもしろそうですね! ぜひ、遊んでみたいです!」

 

 

「じゃあ、一緒にプレイしよう!」

 

 

アスカ

「はい! あ、さっそく燦ちゃんが出てきましたね」

 

 

「そうそう。私だけじゃなくて、ゲーム内にはあるてまメンバー全員が、ストーリーに沿って立ち絵で登場するんだよ」

 

 

アスカ

「なるほど。あ、すごい。表情の差分とかもあるんですね」

 

 

「うん、すごいよね。あ、早速選択肢だよ。私は試しに一回やってるから、アスカちゃんが選んで」

 

 

アスカ

「分かりました。う~ん、じゃあ一番上の選択肢かな? 待ち合わせ場所には、余裕を持って30分前くらいには到着してますね」

 

 

「アスカちゃんならそうだよね。私なら絶対一番下の時間ギリギリを選ぶもん」

 

 

アスカ

「もぅ。そんな風に、時間に余裕を持たないで行動するから、燦ちゃんはよく遅刻しちゃうんじゃないかな。私との待ち合わせならともかく、お仕事のときはもっとちゃんとしないとだめだよ」

 

 

「うっ、……気をつけます」

 

 

アスカ

「私もモーニングコールとかで協力するから、少しずつ一緒に改善していこう」

 

 

「うん。ありがとアスカちゃん」

 

 

アスカ

「どう致しまして。あっ、どうやら診断結果が出たみたいですよ。えっと、結果は……夏波結さんタイプ。ですか」

 

 

「しっかりものタイプだって。よかったね、ってあれ? もしかしてあんまり嬉しくなかった?」

 

 

アスカ

「そういうことではないのですが。その、できればタイプは燦ちゃんがよかったです……」

 

 

「え? いやいや、気持ちは嬉しいけど。アスカちゃんまで私と同じタイプだったら、絶対に相性最悪だっただろうし! だから、アスカちゃんは結タイプでいいんだって!」

 

 

アスカ

「……でも、それって夏波さんと燦ちゃんが相性いいってことでもあるよね? そんなの、……ずるい」

 

 

「えぇー。ずるいって言われても……。結はもちろん好きだけど、えと、そういうんじゃないし」

 

 

アスカ

「ほんとに?」

 

 

「うん、ホントだって」

 

 

アスカ

「……じゃあ、燦ちゃんのタイプを教えてください。……そしたら信じてあげます」

 

 

「たっ、タイプ!? えと、それはその……えっと」

 

 

アスカ

「燦ちゃんのタイプは、夏波さん? それとも……」

 

 

「ぅ、その……、ぁぅ。……ぁ、……アスカちゃん」

 

 

アスカ

「っ!? ……あはっ。それでは続いての選択肢です」

 

 

「え、次の選択肢?」

 

 

アスカ

「はい。口、ほっぺ、おでこ。好きなところを選んで、その……マウスでクリックしてください。では、……どうぞ」

 

 

「……ごくっ。じっじゃあ、えと、ここで……」

 

 

アスカ

「っ……ぁ、んっ。……えへへっ。燦ちゃんはここ、選ぶんだね」

 

 

「あぅ。えとえと、そっそれで。診断結果はどうなったの?」

 

 

アスカ

「あは、えっとね。診断結果は……」

 

 

「う、うん」

 

 

アスカ

「黒猫燦は、立花アスカのタイプでした。……ふふっ。私たち、相性バツグン。だね♪」

 

 

「あぅあぅ」

 

 

 

 

 

◆『TAT』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、ハッピーハロウィン!」

 

 

「ハッピーハロウィン、アスカちゃん! わぁっ、おいしそうなお菓子!」

 

 

アスカ

「ありがとうございます。今年もお菓子たくさん作ってきたので、よかったら一緒に食べませんか?」

 

 

「食べる! ……ん~っ、おいしー!!!」

 

 

アスカ

「あは、よかったぁ。まだまだたくさんあるのでいっぱい食べてくださいね!」

 

 

「うん! いただきますっ!」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「ふぅ、おいしかった。ごちそうさまでした」

 

 

アスカ

「ふふっ、お粗末さまでした。……ところで燦ちゃん?」

 

 

「なぁに、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「トリックオアトリート」

 

 

「ん?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんは、私にお菓子をくれないの?」

 

 

「……え?」

 

 

アスカ

「だって、ハロウィンだよ? お菓子を用意してないなら……、あはっ。いたずら、しないとね」

 

 

「あっえっ、待って!? お菓子? いたずら? え、だって、あっあっ、そうだ! コンビニ行って、いますぐ用意するから!?」

 

 

アスカ

「だ~めっ」

 

 

「わぷっ!?」

 

 

アスカ

「……あは、どんないたずらしちゃおっかな?」

 

 

「あ、アスカちゃん。めっ目が怖いよ。おおお落ち着こう! あっそうだ。家の中探せばたぶんお菓子あるから! だからねっ、ね? アスカちゃんが上に乗ったままだと探しにいけないから、退いてくれると嬉しいなって……」

 

 

アスカ

「もー、仕方ないなぁ。いたずらできないのは残念だけど……」

 

 

「ほっ。分かってくれt、ぴゃっ!?」

 

 

アスカ

「あはっ。口元についてたお菓子、ごちそうさまでした!」

 

 

「お、お粗末さまでした? ……って。むうぅ~っ。これじゃあ、トリックオアトリートじゃなくて、トリックアンドトリートだよ。もぅー」

 

 

アスカ

「……じゃあ、私にもいたずら、する?」

 

 

「っ、ごくり。しっ、していいの?」

 

 

アスカ

「して、くれないの?」

 

 

「え、あっその……」

 

 

アスカ

「んっ。……燦ちゃんのえっち」

 

 

「い、いたずらだから……」

 

 

アスカ

「もぅー。……いたずらだけ、だよ?」

 

 

「う、うん。いたずらだけ、だから……」

 

 

アスカ

「あはっ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(386~390)

◆『いいなぁ』◆

 

 

                              

11月7日(いいな)に因んで

最近いいなぁって思ったことある?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「羨ましいって思ったことかぁ。う~ん、あっ。当たり付きアイスを当てた人とか?」

 

 

アスカ

「あはは……。たしかにそれは羨ましいですね」

 

 

『分かるけど』

『でも、どうせ当てても店員に話しかけれないから交換してもらえないだろ』

『そこは宝くじとかじゃないの?』

『ちっちぇやつ』

『ほんとちっちぇわ(胸元を見ながら)』

『他にないの?』

 

 

「他に、って言われても。アスカちゃんはいいなぁって思ったことある?」

 

 

アスカ

「私ですか? ん~、そうだなぁ。私の名字が黒猫だったらいいなぁって、いつも思ってますよ」

 

 

「あっアスカちゃん!? それ、なんか違うよね!?」

 

 

『草』

『いい名だけに?』

『黒猫アスカ、いい名だね』

『てか、それは羨望じゃなくて願望なのでは?』

『アス猫てぇてぇ』

『え、まだ結婚してなかったの?』

『結婚しよって言ってあげなー』

『いいなー』

 

 

「ばっ、言う訳ないが!?」

 

 

アスカ

「ぇ? 燦ちゃん。言ってくれないの?」

 

 

「あっいや、ちがくて。えと、その……はずいし。そっそれに、はっ、配信中だから……」

 

 

アスカ

「じゃあ、配信中じゃなかったら……、言ってくれる?」

 

 

「うっ。それは、えとえと、……その、……はい」

 

 

『おめでと』

『いまさら恥ずかしがることあるの? へたれか』

『アスカちゃんにっこにこやん』

『俺のアスカが……。くっ、幸せになれよ』

『うらやまC』

『いいなぁ、いいなぁ。黒猫っていいなぁ』

『(アスカの手作り)ごはんに(アスカと一緒に)お風呂。温かい布団で(アスカと)眠るんだろなぁ』

『俺と代わろ』

『早く名前変えよう』

『ぜっ、全然そんなの羨ましくなんてないんだからね!』

『あとは配信外で上手くやれよ。ばいばいばいにゃー』

 

 

「や、まだ終わらないんだが!? アスカちゃんもお疲れさまじゃないから!? 待って、まだ心の準備が、あっあっ」

 

 

 

 

 

◆『シェアしよっか?』◆

 

「ん~、ポ○キーおいしい!」

 

 

アスカ

「あは、そうですね」

 

 

「そう言えば、ポ○キーゲームってあるけど。あれって、○ッキーの片側にチョコがついてないから、そっちから食べ始めた人だけチョコの量が少なくて損してるよね」

 

 

アスカ

「ん~、たしかにそうですね。でも、そもそもポ○キーゲームに、食べたチョコの量は関係ないですし」

 

 

「そうかもだけどさ。それなら最初からポ○キーゲームじゃなくて、ト○ポゲームにしてくれればいいのに……」

 

 

アスカ

「あ、あはは。燦ちゃんはほんとうにチョコが好きだね」

 

 

「うんっ、もちろん!」

 

 

アスカ

「あっ、そうだ! いいこと思いつきました!」

 

 

「えっ、なになに? なにを思いついたの?」

 

 

アスカ

「えへへ、えっとね。燦ちゃんの不満を解消できる、ポッ○ーゲームでチョコを平等に味わえる方法を思いついちゃいました!」

 

 

「え、ほんとに!? すごい、さっそく試してみよっ!」

 

 

アスカ

「そうですね。では、燦ちゃんはチョコがついてない方をくわえて、普通にポ○キーゲームをしてください。私は燦ちゃんに合わせて思いついた方法を試します」

 

 

「分かった。じゃあ、……んっ」

 

 

アスカ

「んっ……、ん、ぁ……っ」

 

 

「んんっ!? んっ、……ちゅ、ぁ……、んぁ……ふぁ」

 

 

アスカ

「……えへへっ。どう、でしたか? ちゃんとチョコ、味わえたよね?」

 

 

「ふぁ、ふぁい」

 

 

アスカ

「あは、これで解決だね」

 

 

「う~ん。あっ、でもさ」

 

 

アスカ

「ん?」

 

 

「これ、しちゃってるから、ゲーム的には引き分けだよね」

 

 

アスカ

「……あっ」

 

 

「えっと、引き分けの場合はどうすればいいのかな?」

 

 

アスカ

「……もう一回、とか?」

 

 

「えと……。じゃあもう一回、シェアしよっか?」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

 

 

 

◆『爆弾解除』◆

 

「こんばんにゃー。今日はアスカちゃんと爆弾解除のゲームをしていこうと思います」

 

 

アスカ

「はいこんにちは。燦ちゃんが爆発に巻き込まれないように頑張ります!」

 

 

『アス猫コラボの時間だーーーっ!!!』

『指示役がアスカで爆弾解除が黒猫なのは妥当』

『逆なら一生終わらなさそう』

『アスカのチャンネルと二窓して見ます』

『黒猫が爆弾解除とか不安だなぁ』

 

 

「だ、大丈夫だって。……たぶん。アスカちゃんの指示通りにやるだけだし」

 

 

アスカ

「はい、任せてください。燦ちゃんは私が守ります!」

 

 

『てぇてぇ』

『ほんとでござるかぁ?』

『指示厨アスカ』

『え、指示通りに動けるの?』

『いや、このゲームは爆弾を解除する側の情報も重要だから黒猫には無理だろ』

 

 

「じゃあ、さっそく始めていきます。よろしくね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「こちらこそ、よろしくお願いしますね」

 

 

「うん! あ、始まった。えとえと、どうすればいい?」

 

 

アスカ

「では、何種類かある爆弾の中から一つ選んで、どんな特徴があるのか口頭で教えてください」

 

 

「分かった! えっと、なんか色のついたコードがいっぱいで、ザ・爆弾解除って感じのやつ」

 

 

『ザ・爆弾解除www』

『言いたいことは分かるけど!?』

『まぁ、爆弾解除っていったら色付きコードを切るやつだよな』

『二窓してないと全然わからん』

『なんでこれで伝わってるの?』

『アス猫の絆だぞ』

 

 

「じゃあ次は、えっと海外リスナーのコメントにありそうな、よく分からないマーク? がいっぱいあるやつ」

 

 

アスカ

「えっと、はい。これですね。でしたら、どんなマークがあるか教えてくれますか?」

 

 

「ちょっと待って。まずは、にょろにょろってしたやつでしょ。小文字のpを反対にしたやつでしょ。あとはえーっと、おっ○いみたいなやつ!」

 

 

『はい?』

『分かった人いる?』

『日本語でOK』

『小文字のpを逆にしたやつってqでいいじゃん』

『おっ○い!?』

『黒猫くんさぁ』

 

 

アスカ

「分かりました! では、今からいう順番にマークを押してください」

 

 

「はーい。……やった、解除できたよ!」

 

 

『うそやろ』

『不正?』

『めっちゃ順調じゃん』

 

 

「次のが最後だね。なんか大きなボタンがあって、中心に押せって書いてるやつ」

 

 

アスカ

「えっと、ちょっと待ってくださいね」

 

 

「うん、まだ時間に余裕があるからゆっくりで大丈夫だよ。………………あっ、押しちゃった」

 

 

アスカ

「えぇ!?」

 

 

『押すなよ!? 絶対に押すなよ!?』

『待てができない駄猫』

『いっ一回までは大丈夫だから……』

『本物なら死んでた』

『指示待ちなー』

 

 

アスカ

「だ、大丈夫。落ち着いて、そのタイプならボタンを長押しして、カウントダウンタイマーが2のときに離せば解除できるはずです」

 

 

「う、うん。やってみる」

 

 

『ももももちつけ!?』

『あっ』

『ちゅどーん』

『アフロ黒猫になった』

『↑昔のアニメか!?』

『数字も読めないの?』

 

 

「や、違っ!? ちゃんと2のときに離したってば!? えと、そう! ラグ! ラグのせいだから!!!」

 

 

『言い訳やめなー』

『ラグなら仕方ない』

『でも、黒猫が一回ミスってなければ爆発してないよね?』

 

 

「うっ。……ごめんね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「よしよし、燦ちゃんは悪くないよ。私の指示が遅かったのもあるもん。だから、これは二人の責任だよ」

 

 

「あ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「大事なのは同じミスをしないこと。次は爆発しないように頑張ろう。ね?」

 

 

「うんっ! アスカちゃん大好き!!!」

 

 

アスカ

「あはっ、私も大好きだよ」

 

 

『いちゃつかないでもろて』

『てぇてぇ』

『爆発しろ』

 

 

「よしっ。気を取り直して、もう一回頑張ろう!」

 

 

アスカ

「おーっ!」

 

 

『おー!』

『がんばれー』

『アス猫ならできる!』

 

 

アスカ

「シリアルナンバーに母音はありますか?」

 

 

「ぼいん? えっと、うん。ぼいんぼいんだよ?」

 

 

『いや、そうじゃないwww』

『母音もぼいんぼいんもないぞ』

『はい、ちゅどーん』

 

 

アスカ

「シリアルナンバーの最後の数字は奇数ですか?」

 

 

「……きすう?」

 

 

『草』

『黒猫、お前……』

『小学生からやり直せ』

 

 

「うー、にゃあ? じゃなくてにゃあにゃあ、うーにゃあ、うーにゃあにゃあ、にゃあにゃあうー」

 

 

アスカ

「??? あは、かわいい」

 

 

「いや、アスカちゃん。かわいいじゃなくて……。あぁもう! だれだよ、モールス信号うーにゃあなら伝わるって言ったやつ!」

 

 

『……長かった』

『いつから耐久配信になったの?』

『これがファイナルラストだぞ!』

 

 

「や、やったぁ!!!」

 

 

アスカ

「やりましたね! 燦ちゃん、お疲れさまでした!」

 

 

「うん! お疲れさま。結も指示ありがとね! ……あっ」

 

 

『あっ』

『ん?』

『あぁーあ』

『呼んではいけない名前を出してしまったな』

『深夜だからねむねむなのか?』

『子供だから仕方ないよネ!』

 

 

「ち、ちがっ!? えとえと、今のは言い間違いっていうか、なんていうか、えっと……」

 

 

アスカ

「………………むぅー」

 

 

「あっアスカちゃん、その……、だ、大好きだよ」

 

 

アスカ

「……つーん」

 

 

『次の爆弾解除がんばれー』

『マニュアルどこ?』

『アンコールいきまーす』

『この爆弾解除が一番難しいまである』

『キスぅはある?』

『ぼいんはあるか?』

『次の一手をミスると爆発するから気をつけて』

『ラベルに結婚って書いてるボタンを押せ』

『赤いワイヤーは切っちゃだめだぞ』

『草』

 

 

 

 

 

◆『効果はバツグンだ!』◆

 

「うっ、またリスナーに負けた。なんで勝てないんだろ。あ、もしかしてチート?」

 

 

『リスナーは対人ガチだからね』

『旅パじゃ無理』

『ポ○モン勝負は相性が大事』

『レベルを上げて物理で殴れないからだぞ』

『そもそもタイプ偏りすぎ』

『チート扱いは草』

『そもそもチートしなくても黒猫なら勝てるし』

『もっと頭使いなー』

 

 

「頭使うって、ずつきしろってこと?」

 

 

『そうじゃないw』

『草』

『頭を使う(物理』

『脳筋プレイを止めろってことだよ』

『ポケモンは育成にも頭使わないとだめ』

『黒猫は圧倒的にポ○モンの知識が足りない』

 

 

「知識?」

 

 

『ポ○モンのタイプとか』

『努力値大事』

『性格とか種族値とか個体値とかまぁいろいろ』

『取り敢えず強いポケモンを厳選しろ』

『黒猫はまず一般教養から勉強すべきだな』

 

 

「ふ~ん。で、どうやったら簡単に覚えれるの?」

 

 

『実戦あるのみ』

『ぐぐれ』

『攻略サイトをパクる』

『技を使って覚えるしかない』

『何事も経験だよ』

 

 

「なるほどね。じゃあ、次回の配信までに、レベル上げしながら試してみるかな。てなわけで、今日はここまで。ばいにゃー」

 

 

『りょ』

『おつかれー』

『がんばれ』

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

アスカ

「えへへっ」

 

 

「あ、アスカちゃん? え、なに。これってどういう状況?」

 

 

アスカ

「なにって、燦ちゃんが○ケモンバトルで勝ちたいって言うから。そのお手伝いですよ」

 

 

「そうだっけ? でも私、一緒にポ○モンの技を勉強しようって言ったよね。で、なんでこうなってるの?」

 

 

アスカ

「やっぱり知識を身に着けるなら、実際に試してみるのが一番だと思うんです! リスナーのみなさんも、実践あるのみって言ってましたし!」

 

 

「まぁ、一理ある。のかな?」

 

 

アスカ

「はい! なので、実際に燦ちゃんをしめつけてみました!」

 

 

「うん。……うん???」

 

 

アスカ

「どうですか? しめつけるは、2~5ターンの間ダメージを与えつつ、逃げられなくする技なんですが……」

 

 

「どうって、言われても……。たしかに、痛いほど締め付けられてて逃げられないけど。これって、しめつけるというよりは抱きしめるだよね? そんな技、ポケ○ンになかったよね???」

 

 

アスカ

「えっと、まぁ細かいことは置いておいて。次は、くすぐるの勉強をしましょう」

 

 

「アスカちゃん!? いや、全然細かいことじゃないから!? 最近収録とかが忙しくて会えなかったからって、ほんとは私といちゃいちゃしたいだけだよね!?」

 

 

アスカ

「そっ、そんなことありませんよ!? えと、その、これは燦ちゃんのためですから! 技を覚えるなら、ポ○モンの気持ちになるのが一番なんです!」

 

 

「いやいや、その言い訳は流石に無理があるって!? もー、アスカちゃん! 寂しかったなら普通にそう言ってくれればいいのに」

 

 

アスカ

「むぅー。だって……。燦ちゃん、忙しそうだったから。私の都合で甘えたら、迷惑になると思って……」

 

 

「そんなことないよ! アスカちゃんになら、迷惑どころか、寧ろいつでも甘えられたいもん!!!」

 

 

アスカ

「……ほんとに? 甘えちゃっていいの?」

 

 

「もちろんっ!」

 

 

アスカ

「……えへへっ。じゃあお言葉に甘えて。今日はいっぱいあまえて、燦ちゃんのこうげき、ガクッと下げちゃうね」

 

 

「もぅー。……相性はばっちりなのに。アスカちゃんには勝てる気がしないよ」

 

 

 

 

 

◆『あかいにゃぁ』◆

 

「……赤いにゃぁ」

 

 

『赤いにゃー』

『赤だな』

『また赤だね』

『金が出る確率低いからなぁ』

『耐久三日目だしそろそろ出て欲しい』

 

 

「だれにゃ。ポ○モンで、色違いの金色コ○キング出るまで語尾をにゃにする耐久やるって言ったやつ!」

 

 

『お前だよ』

『ちゃんとにゃって言え』

『語尾をにゃにしたのは俺らだけど、耐久の方は黒猫なんだよなぁ』

『早くストーリーの続き見たい』

『同じ映像で見飽きてきた』

『いいから早く釣ってもろて』

 

 

「あーもう、お前らうるさいにゃ! そんなにストーリーが見たいなら、他のライバーの配信に行くか、自分で買って確かめろにゃ!」

 

 

『ごめんね』

『いや、それでいいのか?』

『ばいにゃー』

『同接減ってて草』

『逃げるな!』

『赤だけに、あっ買いなぁってか』

『なんかこのコメント欄寒くね?』

『……買ってくるかぁ』

 

 

「きたっ、……けどまた赤だにゃ~。……え、てかこれって、ほんとに金色いるにゃ? ワ○ップじゃないのにゃ?」

 

 

『金コイいるもん!』

『ワザ○プは草』

『いるよ』

『黒猫のポ○モンにはいないかもね』

『金コイ出ないバグ?』

『釣ってみないと分かんない』

 

 

「……ところでさ。だれでもいいから、金色の絵の具とか持ってないかにゃ? いや、別に変な意味はないんだけど。もし持ってたらちょ~っと貸して欲しいにゃ、にゃんて」

 

 

『おい、金色に塗るな!』

『不正!』

『金メッキ?』

『黒猫のそういうとこ好きだぞ』

『ポ○モン大好きクラブに怒られろ』

 

 

「ぐぬぬ……。や、だってほんとに出ないんだもん! だったら、ちょっとくらい不正したっていいじゃん! てか、不正だなんだって文句があるなら、お前らも一緒に耐久並走してから言えっ!!!」

 

 

『いや、俺らも黒猫に付き合って耐久してるんだが』

『お、じゃあ文句言うね』

『にゃって言ったり言わなかったりしろ!』

『裏で並走してたアスカちゃんが色違い出たって』

『あっ』

『やっぱり黒猫の運値がう○ちなだけじゃん』

 

 

「………………ポ○モン、バグ、色違いっと」

 

 

『諦めるなよ!?』

『検索してて草』

『不正やめなー』

『せめてリスナーからもらうとかにしなよ』

『ずるいなぁ』

『燦ちゃんがんばれ!』立花アスカ✓

『ほら、アスカもこう言ってるし。自力で頑張れ』

『釣りから逃げるな』

『次、色違い出るよ』

『あっ、……あかいにゃぁ』

 

 

「あぁ~~~っ! 次出るって言ったじゃん! あぁもう、なんでぇ~」

 

 

『ごめんね』

『そうやって怒ってるからだろ』

『赤い理由って怒ってたからだったのか』

『燦ちゃんがかわいいから、きっと照れて赤くなってるんですよ』立花アスカ✓

『照れて赤くなるは諸説ある』

『アスカちゃん、それはない。マジで』

『諸説はねぇから!』

『草』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(391~395)

◆『無限配信編はじまりま、せん!』◆

 

「こんばんにゃー。今日は、21時からあるてまの公式チャンネルで配信があるので、それまでに終われるように、放置してたましゅまろを少しだけ読んでいきまーす」

 

 

『お、ネタ切れか?』

『宣伝助かる』

『乾燥してカチカチになってそう』

『食べた感想教えて』

『乾燥だけに?』

 

 

「まずは、これ」

 

 

 

                              

ちわーっす

師走ってシラスに似てね?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「……どゆこと?」

 

 

『なんて?』

『師走(しわす)』

『しそうは草』

『読む前に調べてもろて』

『まぁ読めても意味は分からんが』

 

 

「ま、いっか。じゃあ次のましゅまろ。どんっ!」

 

 

 

                              

今年の目標教えて!

ちなみに俺の目標は

今年こそ彼女を作る、だ!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「もう12月なんだが!?」

 

 

『そのましゅまろ、賞味期限切れてね?』

『いつのましゅまろだよ』

『古のまろ』

『目標を持つことは大事だからな』

『まろ主はちゃんと彼女できたのか気になる』

『じゃあ、来年の目標は?』

 

 

「えぇー、なんだろ。……あるてまをぶっ壊す?」

 

 

『草』

『怒られろ』

『これは炎上』

『運営は黒猫をクビにした方がいいと思う』

『すでにぶっ壊してるぞ』

『たしかにwww』

 

 

「草生やすな!? まだぶっ壊してないし、ぶっ壊してたとしてもいい意味でだから!」

 

 

『まだ?』

『いい意味でって言えばなんでも許されると思うなよ』

『あるてまの爆弾担当』

 

 

「そんなことより。時間もないから次いくよ!」

 

 

 

                              

黒猫は結派?

それともアスカ派?

因みに俺はたけのこ派

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「そんなこと聞いてないんだが!?」

 

 

『また戦争がしたいのか、アンタたちは!?』

『究極の二択』

『きのこたけのこは聞いてない』

『ア○フォートこそ至高!』

『すぎのこのこともたまには思い出してあげてください』

『で、どっち派なの?』

 

 

「……にゃー」

 

 

『にゃー助かる』

『誤魔化すな』

『これは修羅場る』

『アーカイブ残せないな』

『アスカちゃん、みってる~?』

『結ちゃん呼ばなきゃ』

 

 

「あっ、ほら。時間がないんだって。次は、えと、あっこれなんていいんじゃない?」

 

 

 

                              

最近太ってきたので

朝か夜に運動する配信をしてくれると嬉しい

一緒に頑張ろうと思うのでどうかよろしくお願いします

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「あぁー、運動ね。うーん、どうしよう」

 

 

『なんか寒くね?』

『朝は絶対に無理だろ』

『一人で無理なら誰か誘えば?』

『アスカちゃんと夜の運動(意味深)しよ』

『じゃあ、黒猫は見てるだけでいいぞ』

 

 

「ん~、見てるだけでいいなら……。まぁ、アスカちゃん次第だけどね」

 

 

『やったー』

『楽しみ』

『でもさ、運動してるとこ見せてってコラボに誘うの?』

『どんな配信だよwww』

『それって遠回しに太ってるから運動しろって言ってね?』

『あっ』

 

 

「あ、こらお前ら!? ちちち違うから! 食欲の秋のせいで、ちょっと体重が増えちゃったって言ったけど、私は全然太ったなんて思ってないからね!?」

 

 

『黒猫くんさぁ』

『それって言っていいやつなの?』

『配信で言うことじゃないよね』

『……燦ちゃん?』立花アスカ✓

『アスカちゃんもよう見とる』

『おこなの?』

『ねこだぞ』

『いや、ぽんだろ』

 

 

「にゃっ!? えとえと、その、あの……。私、……実はアスカちゃん派なんだ」

 

 

『今更カッコよく言ってもだめだぞ』

『アスカ派は大勝利』

『これは戦争だな』

『私は燦ちゃん派です』立花アスカ✓

『お、許された?』

『それはそれとして。配信が終わったらお話があるので、覚悟の準備をしておいてくださいね』立花アスカ✓

 

 

「アッハイ。………………ねぇ、今から耐久配信にしてもいい?」

 

 

『だめ』

『もうそろそろ21時になるぞ』

『無限配信編はじまるのか?』

『スパチャ読みでスパチャし続ければワンチャンあるけど……』

『※本日のスパチャは後日読ませて頂きます』

『ジ○ンプキングする?』

『↑過去の配信で、五分で飽きたから無理だろ』

『諦めて怒られてこい』

 

 

 

 

 

◆『良いかんじ悪いかんじ』◆

 

アスカ

「もう少しで一年も終わっちゃうね」

 

 

「そうだね。ついこの間あけおめって言ってた気がするのに、気づけばあっという間に年末だもんね」

 

 

アスカ

「年末といえば、毎年恒例になっている今年の漢字が発表されましたが。みなさんが選ぶ今年の漢字はなんですか?」

 

 

『災、かな』

『病』

『貧だろ、やっぱり』

『↑黒猫のことかな?』

『草』

 

 

「今のご時世的に、やっぱりネガティブなイメージの漢字が多いね。じゃあ、アスカちゃんはどんな漢字を選ぶ?」

 

 

アスカ

「私ですか? ん~、今年はオリンピックが盛り上がったので、ありきたりかもだけど、金とか、五輪の輪かなぁ」

 

 

「そうだよね。私も選ぶとしたら無難に金かな? いっぱい貰ってたし」

 

 

『お金(かね)?』

『燦(3)なのに金? 銅じゃなくて???』

『金(スパチャ)いっぱいもらってたもんね』

『金で喜ぶ黒猫って書くと感じ悪く感じない?』

『漢字だけに?』

『黒猫さいてー』

 

 

「人聞き悪いんだが!? 金(かね)じゃなくて金(きん)だから!」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、日本語って難しいね」

 

 

『ごめんね』

『でも、配信者なら面白い回答してもろて』

『じゃあ、アス猫の二人に関係ある今年の漢字を選ぶとしたらなに?』

 

 

「二人に関係ある今年の漢字? う~ん。アスカちゃん、なにかある?」

 

 

アスカ

「そう、ですね。……結婚の結、とかどうかな?」

 

 

「うんうん、……ん?」

 

 

『ん?』

『どうかなは草』

『う~ん、銅でしょう』

『まぁうん。今年はまだ終わってないからいけるやろ』

『結果とか結末とか他にもいっぱいあるのに結婚ってwww』

『今年の漢字に選んだからにはもうするしかねぇな』

『黒猫、責任とって♡』

『え、まだしてなかったの!?』

『この様子だと今年も進展がなさそうだし、いい感じのまま終わるって感じかな』

『漢字だけに?』

 

 

 

 

 

◆『ないなった』◆

 

 

                              

クリスマスリレー歌枠に一人だけ寝坊した黒猫がいたんですよ~

な~に~、やっちまったな!

黒猫は黙って土下座! 黒猫は黙って土下座!

そりゃ妥当だよ~

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「寝坊じゃないんだが!? 収録が長引いちゃって、仕方なく順番変えてもらっただけだから!」

 

 

アスカ

「何はともあれ、間に合わないかもと心配していたので、無事にクリスマスリレー歌枠に参加できてよかったです」

 

 

「ありがとアスカちゃん。あるてまのみんなにも迷惑かけちゃったし、改めてお礼言っておかないと」

 

 

『あるてまあったけぇなぁ』

『うちの黒猫が迷惑かけてほんますんません』

『お礼は身体で払おう』

『↑そんな価値ないぞ』

『い、いい意味でプライスレスだから(震え声』

『やっぱ土下座しとく?』

 

 

「土下座はしないから。……しなくて大丈夫だよね?」

 

 

『不安になってて草』

『大丈夫だろ、たぶん』

『あるてまあったけぇって自分で言ってたのにwww』

『誠意を見せるときだぞ』

『てか、黒猫のアーカイブ見れないんだけど』

 

 

「うっ。あっアーカイブは、その、……まぁうん。ないなっちゃった」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? えっと、たしか、アーカイブは曲の権利関係で現在確認中だって聞いてたけど……」

 

 

『あっ』

『ちゃんと確認しないから』

『これはぽん』

『最後の最後まで迷惑かけてて草』

『やっぱり土下座するべきでは』

 

 

「そ、そんなに責めなくたっていいじゃん……」

 

 

アスカ

「泣かないで燦ちゃん。よしよし」

 

 

「あ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「事前に調べたときは問題なかったんだよね? じゃあ、きっと誤BANだから燦ちゃんのせいじゃないよ。すぐにアーカイブも復活するでしょうし、だから元気出して? ね?」

 

 

「ぐすっ。ありがと……しゅき」

 

 

アスカ

「あは、私もしゅきだよ」

 

 

『てぇてぇ』

『アス猫はあります!』

『お、クリスマスオフ会の続きか?』

『また愛してるゲームして』

『クソザコ黒猫がもう一回見られる、ってこと?』

『急募:黒猫がアスカに勝てる方法』

『徹夜した黒猫ならワンチャン』

『徹夜テンションで一線超えそう』

『一線はクリスマスに超えてるんだよなぁ』

『↑そのアーカイブ見れないんだけど? BANされてないなった?』

 

 

「もぉー、せっかくいいふいんきだったのに! お前ら、勝手にありもしない配信を捏造するな!」

 

 

『雰囲気(ふんいき)な』

『ごめんね』

『配信“は”なかったもんね』

『あ、察し』

『アス猫あった!』

 

 

 

 

 

◆『手を合わせて』◆

 

アスカ

「燦ちゃん? もうお昼ですよ~」

 

 

「ん~、あと五分」

 

 

アスカ

「もぅー。初詣一緒にいこうねって約束したこと、忘れちゃったの?」

 

 

「んみゅ? ……そうだっけ?」

 

 

アスカ

「そうですよ。ほ~ら、早く起きないといたずらしちゃうからね」

 

 

「んにゃ? いたずら? ん~、……まっいっか」

 

 

アスカ

「え、本当にいたずらしちゃうよ? いいの?」

 

 

「すぅ~、すぅ~」

 

 

アスカ

「じ、じゃあ……、失礼して……」

 

 

「……んっ」

 

 

アスカ

「ぁ、柔らかい。……ふふっ、ほっぺたおもちみたい」

 

 

「んんっ……」

 

 

アスカ

「………………えぃ。……えぃっ」

 

 

「ぁっ、……っ、んぁ……」

 

 

アスカ

「……はぁ、こんなことしても起きないなんて。……もう仕方ないなぁ。一人で初詣に行ってくるので、燦ちゃんの代わりに、今年こそ大きく成長するようにお願いしてくるね」

 

 

「……ん? え、アスカちゃん? 私のお願い事、なんかおかしくない???」

 

 

アスカ

「ふふっ、やっと起きた。私は別におかしいとは思わないけど。そんなに心配なら、私が変なお願い事をしないよう、監視するためにも一緒に初詣行こうね?」

 

 

「むぅ~。……じゃあ行く。初詣に行って、いじわるなアスカちゃんの分まで私が願い叶えてもらうもん」

 

 

アスカ

「あは、構いませんよ。だって、私の願いは、いつも燦ちゃんが叶えてくれますから」

 

 

「っ~~!? あっもう、ほっほら! 早く初詣行かないと混んじゃうから! はい、手貸して。行こう、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「はいっ! どこまでもついていきます!」

 

 

 

 

 

◆『ネコでトラでエビでウシ?』◆

 

 

                              

今年の干支が寅ってことは

今年は黒猫の年ってこと???

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「や、普通に違うだろ。てか、猫なんだが???」

 

 

『黒寅燦ってこと?』

『同じ猫科なんだからええやろ』

『猫要素どこだよ』

『あぁー、そんな設定あったね』

『ごめん。忘れてた』

 

 

「おい、忘れるなよ!? 猫耳もあればしっぽもあるし、なんならたまににゃって言ってるだろ! それでも私のファンか!」

 

 

『あ、ファンじゃないです』

『ワイ、箱推しなんだけど』

『たまにじゃなくてもっとにゃって言え!』

『どうせ猫耳は飾りだろ』

『いっそ今年限定で寅になったら?』

『ほら、ブラックタイガー燦ってなんかカッコよくね?』

 

 

「カッコよくないから!? てか、勝手に改名すな! そもそもブラックタイガーってエビじゃん! 猫だって言ってるよね!?」

 

 

『ツッコミ、キレッキレやん』

『黒猫はABじゃなくてAAだろ』

『じゃあブラックタイガー燦は名乗れないなwww』

『ブラックタイガー知っててえらいです!』立花アスカ✓

『アスカもよう見てる』

『アスカの場合、バカにしてるようでガチで褒めてるんだよなぁ』

『まぁ黒猫だし。ブラックタイガー知ってたのは奇跡だろ』

『因みにブラックタイガーの正式な和名はウシエビだよ』

 

 

「てことは、そもそもエビなのにタイガーのくせにホントはウシなの? え、つまりどゆこと???」

 

 

『さぁ? わーからん』

『猫なのにJKのくせににゃって言わない黒猫みたいなもんだろ』

『たしかにwww』

『じゃあ黒猫と一緒じゃん』

『つまり黒猫はエビでトラでウシってこと???』

『キメラやん』

『……猫じゃなくても燦ちゃんは燦ちゃんだよ』立花アスカ✓

『嫁公認は草』

 

 

「猫だってば!?」

 

 

 




◆【おまけ】◆

こちらは【DECO*27】様の【アニマル】風イラストの黒猫燦ちゃんです。
今年は寅年ということで、新衣装にとら耳パーカーを着て貰いました!

【挿絵表示】


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400話記念&バレンタインSS

一足先にハッピーバレンタインです!

そして祝400話という訳で、本当に応援ありがとうございました。
今後も、ネタが続く限りは執筆を続けていく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。


◆『本命』◆

 

 

                              

なんでもするので

義理でもいいからチョコください

何ならカレーのルゥでも可

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「しょーがないなぁ~。はい、あーげた」

 

 

『は?』

『絵じゃん』

『はい、あげたって小学生か!』

『低評価押しました』

『黒猫のファンやめます』

 

 

「はいはい。てか、某お金配りおじさんじゃないんだし、お前ら全員になんて配れないから。無理なものは無理」

 

 

『それはそう』

『いや、同じくらい稼いでるだろ』

『黒猫破燦』

『つまりお金があればくれるってこと!?』

『これでいいか?』¥1,000

『俺にもくれ』¥500

『チ○ルチョコでいいぞ』¥200

『上限スパチャなら流石に足りるだろ』¥50,000

 

 

「そういう問題じゃないから!? てか、スパチャするお金あるなら自分で買え!」

 

 

『女の子に貰うってことが重要なんだよ』

『黒猫でも義理』

『ママチョコはただのおやつだから……』

『う、古傷が』

『妹チョコは数に入りますか!』

『父子家庭でもらえない俺だっているんだぞ!』

 

 

「あぁもう、分かったって! でも、チョコは無理だから、ん~っと。義理、義理……義理チェキ? うん、サイン入りのチェキあげるからそれならいいでしょ」

 

 

『ま?』

『俺も欲しい』

『なんかアイドルっぽい』

『チェキ助かる』

『たまにはいいこと言うじゃん』

 

 

「たまにはは余計だよ! 義理チェキ止めるぞ! ……ったく。じゃあ、さっきスパチャくれた人と、今からするツイートにリプしてくれた人からテキトーに選ぶから。そんな感じでよろしく」

 

 

『はーい』

『リプしてきた』

『スパチャ投げときゃよかった』

『貰える人おめー』

『最高のバレンタインをありがとう』

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「ふぃ~。デジタルとはいえ、サイン疲れた~」

 

 

アスカ

「お疲れさま、燦ちゃん。疲労回復に、甘いものなんてどうですか?」

 

 

「ありがと、アスカちゃん! 甘いものちょうだい!」

 

 

アスカ

「分かりました。じゃあ……はい。あ~ん」

 

 

「あ、あ~ん」

 

 

アスカ

「おいしい?」

 

 

「ん~、おいしいっ!」

 

 

アスカ

「あは、よかった」

 

 

「チョコ、んまんま。はぁ~、しあわせ~」

 

 

アスカ

「くすっ。……あっ、そう言えば。先ほどの配信で、スパチャしてくれた人は、燦ちゃんのサイン入りチェキが貰えるって聞いたのですが」

 

 

「うん」

 

 

アスカ

「スパチョコをあげた場合は、なにが貰えるんですか?」

 

 

「……ん? スパチョコ???」

 

 

アスカ

「はい、スパチョコです。ほら、今、食べてるよね?」

 

 

「あっ。えっと……、スパチョコへの返礼キャンペーンはしてなくて……」

 

 

アスカ

「そのチョコ、実はね……。本命、なの。だから……、お返しは義理チェキじゃなくて、……本命。欲しいな?」

 

 

「あ、その……えと。返礼はホワイトデーじゃ、だめ?」

 

 

アスカ

「あは、だ~めっ」

 

 

「あ、あはは。だよねー」

 

 

アスカ

「だって……。一ヶ月も、我慢できないよ……」

 

 

「あっ、……っぅ、…………ん、もぅ。……痕、付いちゃうから。これじゃあ、アスカちゃんのサイン入りだよ」

 

 

アスカ

「えへへ、ごめんね。じゃあ……、はい。サイン、……して?」

 

 

「もぉ……。痕が残ってもしらないからね」

 

 

アスカ

「燦ちゃんになら……傷物にされたって、いいよ」

 

 

「っ!? ……ばかっ。……ちゃんと、大切にするから」

 

 

アスカ

「んっ……。あは、嬉しい。本命にして貰っちゃった」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(396~399)

 最新話に追いついちゃった……

 次回の更新どうしようかな?


◆『スヌートじゃなくて……』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、はい!」

 

 

「はい?」

 

 

アスカ

「……あれ?」

 

 

「あれ、ってアスカちゃん。それは、両手の親指と人差し指で作った輪っかを見せられた、私の台詞なんだけど……。急にどうしたの?」

 

 

アスカ

「えっと、スヌートチャレンジって聞いたことないかな? 動画とかで有名なんですよ」

 

 

「スヌートチャレンジ? それってたしか、指で作った輪っかに犬が鼻を突っ込む動画のやつだよね?」

 

 

アスカ

「はい、それです! 最近、その動画にはまってて、せっかくなら燦ちゃんとやってみたいなって思ったんです」

 

 

「へぇ、そうだったんだ。……って、私は犬じゃないんだけど!?」

 

 

アスカ

「知ってますよ? あ、もしかして初めてだから、やり方が分からなかったのかな? じゃあ、できるようになるまで練習しないとだね」

 

 

「いや、そういうことでもなくて……」

 

 

アスカ

「そういうことでもない? ん~。じゃあ、おやつがないと上手くできないとか? はい、チョコですよ~」

 

 

「芸を仕組もうとしてるっ!? いや、チョコで釣ったってやらないから!」

 

 

アスカ

「むぅ~。……えっと。じゃあ……、んっ。ご褒美がこれなら、どうかな?」

 

 

「にゃっ!? アスカちゃん!? それは流石に、なんていうか、えとえと……その、あの、えっと………………ちゅっ」

 

 

アスカ

「えへへっ。チャレンジ成功、だね」

 

 

「え、いや。うん。そうとも言える、のかな? でも、なんかスヌートチャレンジとは違う気が……? ……まぁ、アスカちゃんが幸せそうだからいっか」

 

 

 

 

 

◆『ごはん冷めちゃった』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、朝ですよ。ほ~ら、ごはんだから起きて」

 

 

「うぅ~、さむい。寒くて動けないから、ごはんここで食べる~」

 

 

アスカ

「お布団汚れちゃうからだ~めっ」

 

 

「えぇ~。……じゃああとで食べる~」

 

 

アスカ

「それじゃあお昼ご飯になっちゃうでしょ。いい子だから、ね? お布団とばいばいしよ?」

 

 

「や~だぁ、布団と一緒がいい。このまま布団と結婚すりゅの~」

 

 

アスカ

「むぅ~っ、……えい!」

 

 

「さむっ!? あっあっ返して」

 

 

アスカ

「つーん。お布団さんは燦ちゃんに呆れて実家に帰りましたよ」

 

 

「えぇ!? もぅ、アスカちゃん。いぢわるしないで」

 

 

アスカ

「……先にいぢわるしたのは燦ちゃんなのに」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「だって。私がいるのに、お布団と結婚するって」

 

 

「そ、それは……言葉の綾というか、なんていうか」

 

 

アスカ

「浮気、してたもん」

 

 

「うっ、……ごめん。もう浮気しないから、アスカちゃんが布団の代わりになってくれる?」

 

 

アスカ

「もー、……仕方ないなぁ」

 

 

「ほっ……。じゃあ、はい。温めて?」

 

 

アスカ

「う、うん。……どう、かな?」

 

 

「……もっとぎゅってして」

 

 

アスカ

「こう、ですか?」

 

 

「うん、……えへへ。アスカちゃんの方が温かくて、……肌触りも気持ちいいね」

 

 

アスカ

「も、もぅ。……燦ちゃんのえっち。ひゃっ、ぁっ。直は……、んっ。……ごはん、冷めちゃうから」

 

 

「……なんで? だって、布団の代わり、なんだから。……いっ、いい、よね?」

 

 

アスカ

「それって、けっこ、んっ……。ぁ、もぅ、……今日だけ。だからね?」

 

 

「でへへっ」

 

 

 

 

 

◆『みかんじゃなくてレモンの味』◆

 

「ふにゃぁ~、こたつサイコ~」

 

 

アスカ

「ふふっ、そうだね。はい、どうぞ。あーん」

 

 

「あー、んっ。……こたつで食べるみかん、おいし~っ!」

 

 

アスカ

「あは、よかった。いっぱい持って来たかいがありました」

 

 

「うん、ありがとアスカちゃん! わざわざ皮まで剥いて食べさせてくれたし。アスカちゃんの愛がたくさん感じられておいしかったよ!」

 

 

アスカ

「も、もぅ。煽てても何も出ないよぉ。みかんも今ので最後ですし」

 

 

「えぇー、アスカちゃんのみかんもっと食べたい」

 

 

アスカ

「ん~、どうしよう。自宅にあった分は全部持って来ちゃったし……」

 

 

「……アスカちゃんの手」

 

 

アスカ

「え? 私の手がどうかしましたか?」

 

 

「あっいや、その……。ほら、食べ過ぎたら手が黄色くなるっていうし。アスカちゃんもいっぱい食べてたから、もしかしたらみかんの味しないかなって」

 

 

アスカ

「くすっ、う~んどうかな? 気になるなら……、はい。試してみる?」

 

 

「えっと、……はむっ」

 

 

アスカ

「どう、かな?」

 

 

「えへへ。みかんじゃなくて、アスカちゃんの味だった」

 

 

アスカ

「も、もぅ……ばかっ。……ぺろっ」

 

 

「あっ」

 

 

アスカ

「えへへ、やっぱり」

 

 

「あ、アスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん。みかんが食べたいなら……、ほら。こっちじゃなくて……。んっ。こっちだよ?」

 

 

「っ~~~!?」

 

 

アスカ

「……あは。みかんもこっちも、っ、……止まらなくなっちゃうね」

 

 

「んっ……だね。えへへっ」

 

 

 

 

 

◆『残念ですが不採用です』◆

 

「もうすぐバレンタインだね」

 

 

アスカ

「そうですね」

 

 

「あー、楽しみだな~、チョコレート」

 

 

アスカ

「ふふっ、本当に燦ちゃんはチョコレートが好きだね」

 

 

「もちろん、大好き!」

 

 

アスカ

「じゃあ、チョコレート味の私と、私味のチョコレートならどっちが好き?」

 

 

「……え?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんが食べたい方を、今年はプレゼントするね。……ねぇ、燦ちゃん。どっちが好き?」

 

 

「そ、それは……その、……えっと」

 

 

アスカ

「私はね……、あは。燦ちゃん味の燦ちゃん、かな?」ペロッ

 

 

「ぴゃっ!? ………………って、なにこれ?」

 

 

アスカ

「えっと、リスナーさんから募集したバレンタインボイスの原稿。だね」

 

 

「あぁーうん。それは知ってるんだけどさ。……取り敢えずこれは没、だね。内容もなんかおかしいし」

 

 

アスカ

「そうですね。私たちなら、最後はぺろっじゃなくて……」

 

 

「ん?」

 

 

アスカ

「こう、するもんね?」

 

 

「もぉ、……流石にこれは配信じゃ不採用だからね」

 

 

アスカ

「えへへ、残念です」

 

 

 



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400話

◆『あなたの理想の嫁は……』◆

 

「んっ……。あれ? ここどこ?」

 

 

???

「お目覚めですか?」

 

 

「え、その声は……アスカちゃん?」

 

 

???

「いいえ。私はアスカではなく、アスカネーターです」

 

 

「……アスカネーター?」

 

 

アスカネーター

「そうです。私はアスカネーター。あなたの深層心理から、あなたの理想の嫁を、魔人である私が当ててみせましょう」

 

 

「……いや、それってア○ネーターだよね!? 頭に思い浮かべたキャラクターを当てるやつ! なのに理想の嫁って……。なにがどうなってそうなったのさ!」

 

 

アスカネーター

「アキ○ーター? いいえ、私はアスカネーター。理想の嫁を当てる魔人です」

 

 

「あぁもう、それは分かったから!? てか、これ絶対に夢だよね。夢ならもっといい夢見たかったよ!」

 

 

アスカネーター

「それでは最初の質問です」

 

 

「マイペースか! 少しは話聞いてよ!?」

 

 

アスカネーター

「女の子は好きですか?」

 

 

「会話のキャッチボールする気が無い!? ……はぁ、もういいよ。女の子は好きかどうかだっけ? えっと、これははいかな」

 

 

アスカネーター

「年上は嫌いですか?」

 

 

「別に嫌いじゃないから、いいえ」

 

 

アスカネーター

「髪は長い方が好みですか?」

 

 

「ん~、特にこだわりはないけど……。はい、かな?」

 

 

アスカネーター

「美少女は好きですか?」

 

 

「もちろん!」

 

 

アスカネーター

「では、あなたの身近で一番美少女だと思う女の子はだれですか?」

 

 

「それは、えっと。……アスカちゃん、かな?」

 

 

アスカネーター

「っ~~~!? でっ、では、彼女のことを愛してますか?」

 

 

「え、そりゃ。まぁ、その、……愛してるけど」

 

 

アスカネーター

「あはっ! ど、どれくらい? どれくらい愛してますか!」

 

 

「どれくらい!? えとえと……。って、回答がはいといいえじゃなくなってるんだけど!?」

 

 

アスカネーター

「アスカネーターですので」

 

 

「えぇー。ドヤ顔で言うことじゃないよね、それ」

 

 

アスカネーター

「そ、そんなことより、ちゃんと質問に答えてくださいね。真面目に答えてくれないと、あなたの理想の嫁が分かりませんよ。ほら、彼女のこと、どれくらい愛しているのですか?」

 

 

「それは……言葉では表せないくらい?」

 

 

アスカネーター

「では、愛の大きさを行動で表すとしたら?」

 

 

「うっ、……て、手を、繋ぎたいくらい?」

 

 

アスカネーター

「ぇ。……それだけ、なの?」

 

 

「あっ、違っ。その……抱き着いたり、とか?」

 

 

アスカネーター

「うんうん。他には?」

 

 

「っ、えっと、……キス、とかも。したくなるくらい」

 

 

アスカネーター

「そっか。……えへへ、そんなに愛してくれてるんだ」

 

 

「うぅ~っ。そ、そんなことより! 私の理想の嫁はちゃんと分かったの?」

 

 

アスカネーター

「あ、そうでした。すっかり忘れてました」

 

 

「いや、それは忘れないでよ……」

 

 

アスカネーター

「うっ、……こ、こほん。では、魔人アスカネーターが、あなたの理想の嫁を見事に当ててみせましょう。魔人はすべてをお見通しなんです。あなたの理想の嫁は……」

 

 

「ごくりっ。私の理想の嫁は……?」

 

 

アスカネーター

「あなたの理想の嫁は……

 

 

 

…………

 

 

 

………………

 

 

 

……………………CMのあとで!」

 

 

「いや、CMのあとかよっ! ……あれ?」

 

 

アスカ

「び、びっくりしたぁ。燦ちゃん? 急に大声出してどうしたの?」

 

 

「……アスカネーター???」

 

 

アスカ

「アスカネーター? えっと、私の名前はアスカですけど……」

 

 

「でもさっきまでアスカネーターだって……。って、あれ? そう言えば、ターバンを頭に巻いてないし、足もちゃんとある?」

 

 

アスカ

「くすっ。おかしな燦ちゃん。もしかして、寝起きだからまだ寝ぼけてるのかな?」

 

 

「寝起き? 寝ぼけてる? ……あっ。ほらやっぱり夢だったじゃん! いろいろツッコんで損した!」

 

 

アスカ

「ふふっ。どんな夢を見ていたのか分かりませんが、夢の中でも燦ちゃんが楽しそうでよかったです」

 

 

「いや、ここまでの会話の中に楽しそうって思える要素なかったよね……?」

 

 

アスカ

「そうですか??? なにやら愉快な夢を見ていたようなので、てっきりそうなのかと」

 

 

「愉快、というよりは……不可解? それにしても変なところで目が覚めちゃったなぁ。……理想の嫁、かぁ」

 

 

アスカ

「ん? えっと、私の顔になにかついてますか?」

 

 

「あ、いや。そうじゃなくて……」

 

 

アスカ

「あ、もしかしてお腹空いちゃったのかな? あは、ちょっと待ってて。お家で作ってきたお菓子があるので、すぐに持ってくるね」

 

 

「う、うん。……くすっ。なんだ、診断するまでもなかったじゃん。私の理想の嫁なんて、最初から一人しかいなかったんだし」

 

 

アスカ

「お待たせしました。あれ、燦ちゃんどうかしたの?」

 

 

「ううん、なんでもない! あ、クッキーだ!」

 

 

アスカ

「燦ちゃんに喜んで欲しくて、チョコをたっぷり使ったチョコクッキーにしてみました。はい、どうぞ」

 

 

「やったー! いただきま~す。……ん~、おいしいっ!」

 

 

アスカ

「あは、よかった。たくさんあるから、いっぱい食べてね」

 

 

「うん! アスカちゃん、大好き!」

 

 

アスカ

「あは、私も。大好きだよ、燦ちゃん」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(401~405)

◆『新しい名○が欲しい』◆

 

「スパチャありがとー。へぇー、今日誕生日だったんだ。誕生日おめでとー」

 

 

『さん!』

『おめでとー』

『おめ』

 

 

「えっと、なになに。誕生日を迎えて心機一転したいので、新しい名前をつけて欲しい? ふむふむ、なるほど。じゃあ、あああああで」

 

 

『草』

『テキトー過ぎwww』

『真面目につけてもろて』

 

 

「えぇー。だって、急に名前をつけてって言われてもむずくない?」

 

 

『分かるけどあああああはないだろ』

『前の名前から少し変えるとかすれば?』

『アイコンとか参考にしたら?』

 

 

「ん~、アイコンって言われても。アイコン、私なんだけど……。私のこと好き過ぎでしょ」

 

 

『草』

『まぁ赤スパしてるくらいだし』

『黒猫にガチ恋勢いたんだ』

『あっちが本物の黒猫かもよ』

『じゃあ、私のこと好き過ぎって名前にしよう』

 

 

「いやだよ。スパチャ読みする度に私のこと好き過ぎさんって呼ぶの」

 

 

『自意識過剰かな?』

『スパチャしてくれる前提かよ』

『天狗になったなぁ、黒猫』

『例のニキ、既に名前変えちゃってるぞ』

『はやっ!?』

 

 

「まじ!? ……あ、ほんとだ。……まぁ、本人が気に入ってるなら別にいいけどさぁ。私、名付けてなくない?」

 

 

『たしかにwww』

『あっ』

『ほ、本人が気に入ったみたいだし(震え声』

『勘のいい猫は嫌いだよ』

『まぁ、黒猫に名付けられるよりはいいだろ』

 

 

「は? 喧嘩売ってる??? そんなこと言うなら、お前らの名前、勝手に変な名前に改名するぞ?」

 

 

『売ってないからやめてもろて』

『ただの事実だし』

『え、マジ!? じゃあ、改名してください』\1,000

『俺も黒猫のセンスいい名前欲しい』\500

『すごいの期待してる』\10,000

『新しい名字ください』立花アスカ✓

 

 

「あ、ちょ、赤スパ!? ごめん、冗談だから! 私が悪かったから、これ以上、命名スパチャは勘弁して!?」

 

 

『しょーがねぇなぁ。勘弁してやるか』

『冗談だよ』

『みんな黒猫のこと好き過ぎだろw』

『あれ、今アスカちゃんいなかった?』

『新しい名字ください? ……妙だな』

『プロポーズかな?』

『アスカ、新しい名字よ! つ≡黒猫』

『黒猫、渾身のスルーです』

『まぁ、アス猫のことだから、気づいたら黒猫アスカになってるだろ』

『やっぱアス猫しか勝たん!』

 

 

 

 

 

◆『プロっぽいなそれ』◆

 

「こんばんにゃー。今日はお家3Dを使って雑談しようと思います」

 

 

『ばんにゃー』

『お、今日は3Dだ』

『お家3Dすげぇー』

『おてて助かる』

『なんかポーズやって』

 

 

「なんかポーズやって? えーっと、こう?」

 

 

『ダブルピース!?』

『ア○顔しろ!』

『アホ顔ダブルピースは草』

 

 

「誰がアホ顔だよ!? まったく、せっかく決めポーズまでしてファンサしてあげたのに。配信やめるぞ」

 

 

『やめないで』

『ポーズだけに、てか』

『ごめんって』

『もっとポーズ見たい!』

『決めポーズではないと思うけど……』

『かわいいポーズして』

 

 

「……はぁ、仕方ないにゃ~。はい、猫のポーズ」

 

 

『かわいい』

『にゃ助かる』

『猫っぽいじゃん』

『そう言えば黒猫って猫だったな』

『次、カッコいいポーズ!』

 

 

「か、カッコいいポーズ!? えとえと、ふっ、左目が疼くぜ」

 

 

『中二病?』

『いたたたっ』

『うっ、古傷ががが……』

『腕に包帯巻いてそう』

『いいね。じゃあ、キュンってくるポーズ!』

 

 

「いや、キュンってくるポーズってなに!? えーっと、萌え萌えキュンっ!」

 

 

『そのまんまじゃん』

『萌え~』

『黒猫なんかにときめくなんて一生の不覚』

『似合わないって思ったけどファンネームご主人だったな。すっかり忘れてたわ』

『じゃあ次はプロっぽいポーズで』

 

 

「ぷ、プロっぽいポーズっ!? えとえと、プロっぽいポーズプロっぽいポーズ……お、俺のものになれよ。子猫ちゃん」

 

 

『きゃーっ!』

『壁ドン、だと!?』

『ガチ恋距離助かる』

『にゃ、にゃ~ん』立花アスカ✓

『子猫はお前だろ』

『いや、それはプロっぽいポーズじゃなくてプロポーズやんけ!』

 

 

「うぐっ、たしかに……。でっ、でもさ、そもそもだけどプロっぽいポーズの正解ってなに???」

 

 

『さぁ?』

『そりゃプロっぽいポーズだろ』

『まぁ今のは上手かったし、プロっぽいポーズなんじゃね? 知らんけど』

『いつもしてるだけあるな』

『黒猫はプロポーズのプロだった?』

 

 

「いや、そんな訳の分からないプロになった覚えはないんだが!?」

 

 

『ほんとでござるかぁ?』

『え、違うの?』

『プロポーズに成功したことあるならプロだろ』

『そこんとこどうなの?』

『アスカにプロポーズしてないの?』

『教えてえ○い猫!』

 

 

「……さーてと、次のポーズしよっか! みんな何が見たい?」

 

 

『あ、誤魔化した』

『俺じゃなきゃ見逃してた』

『プロポーズ』

『プロポーズしてもろて』

『プロポーズ……』立花アスカ✓

 

 

「あぁもう、プロポーズはもういいって! いい加減にしないと泣くぞ」

 

 

『泣くぞwww』

『よしよし』

『ごめんね』

『これ以上泣かれたら困るし今回は見逃してやるか』

『いや、泣きまねだぞ』

『騙されるなんてお前らちょろすぎ~』

『お家3D使いこなしてて草』

『黒猫はポーズのプロだったか』

 

 

 

 

 

◆『似たようなものだよね?』◆

 

アスカ

「ひなまつり凸待ちということで、最初のゲストはこの方です!」

 

 

「こんばんにゃー」

 

 

『きちゃ!』

『うん、知ってた』

『親の顔より見たアス猫』

『もっと親の顔見ろよ』

『普通にコラボしろ』

『アス猫助かる』

 

 

「で、凸待ちに来たはいいけどなにするの?」

 

 

アスカ

「そうですね。二人で軽くトークして、最後はひなまつり風の衣装で記念撮影をする予定になってます」

 

 

「へぇー、面白そう。因みにどんな衣装なの?」

 

 

アスカ

「ちょっと待ってて。今、画面に映しますね」

 

 

『顔嵌めパネルかな?』

『い○すとやで見た』

『雑コラみたい』

 

 

「かわいい! これってアスカちゃんの手描き?」

 

 

アスカ

「えっと、その、ごめんなさい。こちらはお借りしているイラストなんです」

 

 

「あっそうなんだ。こっちこそなんかごめん」

 

 

『黒猫くんさぁ』

『やっちゃった。やっちゃった』

『気まずいやつ』

 

 

アスカ

「あ、でも! 燦ちゃんが来てくれたとき用に、特別な衣装を用意していたんでした! こちらはちゃんと私の手描きなんですよ」

 

 

「え、ほんと!? 見せて!」

 

 

アスカ

「もちろんです。頑張って描いたので、燦ちゃんにも気に入ってもらえたら嬉しいな」

 

 

『あれ、俺の目がおかしくなったのかな?』

『か、かわいいイラストだね(困惑』

『タキシードとウェディングドレスは草』

『お色直ししたんだろ。知らんけど』

『ま、まぁ似たようなものだよね?』

『おい、ひなまつりしろよ』

 

 

「えっと、アスカちゃん? ひなまつりの衣装、だよね?」

 

 

アスカ

「そうですよ? この衣装、どうかな? 似合ってますか?」

 

 

「あーその、えと。うん。かわいいね」

 

 

アスカ

「あは、嬉しいな。ありがとうございます」

 

 

『これは無言の圧』

『ちゃんと指摘しろ』

『ツッコミしてもろて』

 

 

「そ、そう言えばトークしてなかったじゃん! たしかトークデッキあったよね! んーと、じゃあひなまつりに食べたいものの話しよ!」

 

 

アスカ

「あ、はい。ひなまつりと言えばちらし寿司が定番ですよね。燦ちゃんはなにか食べたいものはありますか?」

 

 

「私は、そうだなぁ。うーん、ケーキとか? 特別な日だし」

 

 

アスカ

「いいですね! すごくいいと思います! あ、そうだ。では、せっかくなので、記念写真にケーキのイラストも載せちゃおっか。えっと、……こんな感じでいいかな?」

 

 

「ん???」

 

 

『あっ』

『口はお祝い(わざわい)のもと』

『たしかにそれもケーキだけども!』

『この中にツッコミの方はいらっしゃいませんかー』

『と、特別な日だもんね。ケーキも特別にしないとね(おめめぐるぐる』

『特別な日ってそういうことじゃねぇだろ!?』

『ウェディングケーキやんけ』

『どこからどう見ても結婚式だな』

『お内裏様とお雛様どこ?』

『新郎と新婦ならいるぞ』

『来年からはひなまつりのお祝いじゃなくて結婚記念日のお祝いしなきゃね』

 

 

 

 

 

◆『え、女子力がなくても入れるプランがあるんですか!?』◆

 

「女子力ってなんだろうね?」

 

 

『黒猫にないもの』

『そりゃお○ぱいのことよ』

『(胸元を見ながら)黒猫の女子力はAランクだな』

『家事や料理ができると女子力が高いって言われるよね』

『さしすせそ言える?』

 

 

「さしすせそ。はい、言えたー」

 

 

アスカ

「くすくすっ」

 

 

『そうじゃない』

『草』

『料理のさしすせそだよ』

 

 

「嘘うそ。料理のさしすせそでしょ、なんか前に聞いた気がする。たしか、流石、知らなった~、すご~い、センスいい、そうなんだだっけ?」

 

 

アスカ

「う、う~ん。たしかに、さしすせそではあるんだけど……。えっと、それは違うさしすせそじゃないかな?」

 

 

『料理要素ないなった』

『男が喜ぶ相槌のさしすせそだろ』

『逆になんでそれを覚えてるんだよw』

『まぁ、女子力って意味なら間違ってない。かも?』

『すご~い♡』

『流石~』

 

 

「そう言えば、今のもそうだし料理もそうだけど。なんでさ行なんだろうね? 別の行でもよくない?」

 

 

アスカ

「ん~、だめではないと思いますよ。単純に、都合の良い行がさ行だっただけなんじゃないかな?」

 

 

『たらこ、チーズ、ツナマヨ、ポテトサラダ』

『調味料とは?』

『トーストに合いそうだな』

『ポテトサラダで二つ使ってて草』

『調味料は無理だけど、相槌ならいけそうじゃね?』

 

 

アスカ

「なるほど、そうですね。では、試しにやってみましょうか」

 

 

「面白そう! あっでも、どの行がいいのかな?」

 

 

アスカ

「ん~、じゃあ私が話しかけるので、燦ちゃんはあ行で相槌をお願いします」

 

 

「分かった!」

 

 

『あ行ならいけるか?』

『面白そう』

『がんばれー』

 

 

アスカ

「燦ちゃん、準備はいいですか?」

 

 

「あい!」

 

 

『あのさぁ』

『真面目にやれ』

『既に説の立証に失敗してるだろ』

 

 

アスカ

「しょうがないないなぁ、もう。でも、これから真面目な話をするので、ちゃんと聞いてくださいね?」

 

 

「イエス!」

 

 

『いや、急に英語になるなよw』

『イエスじゃないんだが』

『これはふざけてるわ』

 

 

アスカ

「すぅ~、はぁ~っ。……好きです!」

 

 

「うにゃっ!?」

 

 

『うぇ!?』

『うん???』

『はい?』

 

 

アスカ

「籍を入れたい、なんてわがまま言わないから。だから……」

 

 

「えっ、え?」

 

 

アスカ

「傍に、ずっと居てもいいですか?」

 

 

『お、おう(困惑』

『重いよ……』

『女の子に重いは禁句だぞ』

『オッケーって言え!』

『オフコースだろ』

『俺と結婚しよう!』

 

 

「お、おっ……」

 

 

アスカ

「お?」

 

 

『お、言うのか? イっちゃうのか』

『オットセイかな?』

『おトイレ行ってくるはなしだぞ』

『お断りしろ! お前には結がいるだろ!』

『俺、実はポニーテール萌えなんだ』

 

 

「お、……終わり!」

 

 

『あっ』

『いや、なんでさ』

『おい! マジで配信切りやがった』

『ねぇ、返事は?』

『アスカが喜ぶあいうえおV.S.黒猫を追い詰めるさしすせそV.S.ダー○ライの続き待ってます』

『黒猫を追い詰めるさしすせそなんてあったか?』

『アスカはあれだよ。黒猫を花嫁にすることで女子力を上げようとしてただけだから……』

『婿力上がりそう』

『てか、黒猫は女子力よりも先に常識力を身に着けた方がいいな』

『たしかにwww』

 

 

 

 

 

◆『職業体験?』◆

 

 

                              

この間、小学生が職場に職業体験に来てほっこりしました

そこで質問ですが

お二人は職業体験をするとしたら

どんな職業を体験してみたいですか?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「職業体験かー。そう言えばやったっけ」

 

 

アスカ

「懐かしいですね」

 

 

『うわっ、あったなそんなの』

『……あったっけ?』

『たしか飲食店で働いた記憶ある』

『アスカちゃんはお花屋さんとか似合そう』

『黒猫は自宅警備員だな』

 

 

「自宅警備員は職業じゃないんだが!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、燦ちゃんはどんな職業を体験してみたいですか?」

 

 

「う~ん、……仕事が楽なやつとか? あとは、なにもしなくてもちやほやしてくれる職業かな?」

 

 

『やっぱ自宅警備員だろ』

『そんな仕事ないぞ』

『現実を見ろよ』

 

 

「あるかもしれないだろ! ね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「ん~、そうですね。……あっ、ありましたよ! 燦ちゃんの条件にピッタリの職業!」

 

 

「え、うそ!? どんな職業?」

 

 

アスカ

「はい、えっとですね。燦ちゃんにピッタリの職業。それは……」

 

 

「それは?」

 

 

アスカ

「立花さん家のお婿さんです!」

 

 

「うんうん、……ん? え、お婿さん???」

 

 

『ラノベのタイトルにありそう』

『あれ、お嫁さんでは?』

『アス猫てぇてぇ』

『あ、やっぱり』

『自宅警備員と大差ないのでは?』

『お婿さん(ヒモ)ですね、分かります』

 

 

アスカ

「どう、かな? 燦ちゃんにお似合いだと思うんだけど……」

 

 

「あーうん。まぁその話はまた今度ってことで、さっきの話に戻るんだけど、アスカちゃんはどんな職業を体験してみたい?」

 

 

アスカ

「むぅー。……じゃあ、燦ちゃんのお嫁さんで」

 

 

「そっか。うんうん、いいよねお嫁さん。って、いや、それだと結局、私お婿さんになってるよね!? てか、さっきから職業じゃないんだけど!?」

 

 

『ノリツッコミwww』

『お前らさっさと結婚しろよ』

『職業体験ってなんだっけ?』

『俺もお婿さんになりたい』

『今日はお笑い芸人の職業体験できてよかったね』

『黒猫は元から芸人では???』

 

 

「は? アイドルだが???」

 

 

『アイ、ドル?』

『ははっ、ジョークが上手いなwww』

『てか、最近、結婚ネタ多くね?』

『天丼だろ。知らんけど』

『やっぱお笑い芸人じゃん』

『つまり、アス猫は夫婦コンビってこと???』

『諸説ある』

『結婚はネタじゃないから……』

『ガチだもんね』

『じゃあ諸説ないか……』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(406~410)

◆『隠し隠され』◆

 

「今度、公式の企画でかくし芸を披露することになったんだけど、なにがいいと思う?」

 

 

『それ言っていいやつ?』

『マネさん出番ですよ』

『あとで怒られそう』

『てか、俺らに聞かないでもろて』

『逆に聞くけどなにかないの?』

 

 

「逆の逆に聞くけどあると思う?」

 

 

『あっうん、なんかごめん』

『いや、じゃあなんで公式の企画に呼ばれたのさ』

『今から身に着けるしかないな』

 

 

「そうなるかー。うーん、困った」

 

 

『もう諦めて辞退しよう』

『猫でもできるかくし芸なんてあるか?』

『アスカちゃんに相談しよう』

 

 

「そうしよっか。……あ、もしもしアスカちゃん。かくかくしかじかねこねこなんだけど」

 

 

アスカ

『なるほど。かくし芸ですか』

 

 

『逆凸は草』

『ねこねこってなんだよ』

『なんで通じてるの?』

『アス猫最強!』

『もうこれがかくし芸でよくないか?』

 

 

アスカ

『それならマジックなんてどうですか?』

 

 

「マジック? でもそれって手先が器用じゃないと難しいんじゃないの?」

 

 

アスカ

『いえ、そうでもありませんよ。本格的なマジックをする訳ではありませんし、市販のマジックグッズならお手軽にできるので燦ちゃんでも大丈夫だと思います』

 

 

「へぇー」

 

 

『なるほどねー』

『さすアス!』

『でも、マジックってどうやって配信に映すの?』

 

 

「あ、そうだった! どうしよう!?」

 

 

アスカ

『ん~、そうですね。では、VTuberだからこそできるマジックを披露すればいいんじゃないかな?』

 

 

「VTuberだからこそできるマジック?」

 

 

アスカ

『はい。例えばだけど、分身マジックとか、早着替えマジックとかですね』

 

 

『……マジック?』

『たしかにVならではだな』

『いや、マジックというより忍術だろ』

『ノットニンニン。イエスにゃんにゃん』

『物は言いようだな』

『切断マジックとかもできそう』

 

 

アスカ

『どうですか?』

 

 

「いや、まぁできるとは思うけど。流石に怒られないかな? みんなできるし」

 

 

アスカ

『ん~、そっか。では、燦ちゃんにしかできない、とっておきのマジックを教えてあげます』

 

 

「え?」

 

 

『ま、まさかアレをやるのか!?』

『名字変更マジックかな?』

『草』

『いや、きっと炎上芸の方だな』

『その芸、隠しきれてないぞ』

 

 

「因みにそれってどんなマジック?」

 

 

アスカ

『その名もずばり、ロリ化マジックです!』

 

 

「……へ?」

 

 

『ロリ化? うっ、頭が……』

『そっかーあれはマジックだったのかー』

『黒猫の黒歴史じゃん』

『また地獄を作る気か』

『隠し(ておきたい)芸ではあるな』

『公式出禁になりそう』

 

 

「いや、確かに一回やったことあるし、あるてまで私しかやってないけど!? あれは芸じゃなくて、罰ゲームで仕方なくやっただけだから。もうやらないからね!」

 

 

アスカ

『そう、ですか。はぁ……。ロリ化した燦ちゃんにまた会えると思ったのに……』

 

 

『あぁーあ』

『可哀想』

『泣いちゃった』

『さいてー』

『やってあげなよ』

 

 

「うっ……、いやでもアレはだって……うぅ~。……今度、ね。二人っきりのときなら……、うん」

 

 

アスカ

『はい!』

 

 

『てぇてぇ』

『配信でやれ!』

『そのときはアスカにママになってもらおう』

『で、結局隠し芸の件はどうなったの?』

『こうなったら収録日にばっくれるしかねぇな』

『ば、ばっくれマジックだから……』

『決め台詞は“来てません”になりそう』

『本人が言わない決め台詞とは……』

『そろそろクビになるぞ』

『公式ホームページから消えるマジック』

『いっそそのままクビになって消失マジックってことにすればよくね?』

『つまり(神)隠し芸ってこと?』

 

 

「いや、誰が上手いこと言えと。てか、私を隠すな!」

 

 

アスカ

『あ、あはは……。燦ちゃんがいなくなるのは困っちゃうかな?」

 

 

『じゃあ黒猫で隠すか』

『私で隠さなきゃ』

『モザイクマジックだな』

『え、まさか公式でえち絵配信するの?』

『これが本当の隠し芸ってか』

『だから、だれが上手いこと言えと』

 

 

 

 

 

◆『嘘って本当?』◆

 

『うんうんうん』

『草』

『エイプリルフールっぽいことしないの?』

 

 

「エイプリルフールっぽいことってなに?」

 

 

『嘘をつく』

『幼女化』

『バ美肉バレ』

『恋愛シミュレーションゲーム化』

『大事なお知らせ』

 

 

「嘘をつく。まぁ、普通だね。幼女化? なんでエイプリルフールに幼女になるの? バ美肉バレって、そもそもバ美肉じゃないんだが? 恋愛シミュレーションゲーム化、できる訳ないじゃん。あとは……大事なお知らせ? いや、流石にそれは洒落にならないからね」

 

 

『それはそう』

『嘘でも本当でも怒られるやつ』

『やめないで』

『良いお知らせしよう』

『結婚報告とか?』

 

 

「去年やらなかったっけ、それ」

 

 

『あ、そういえば』

『結婚がだめなら……離婚?』

『離婚は草』

『浮気ばっかりするから』

『アスカちゃん可哀想』

『謝って』

 

 

「いや、草じゃないから!? 勝手に離婚させるな!」

 

 

『エイプリルフールなんだしええやろ』

『でもさ、離婚って結婚してないとできないよね?』

『あっ、てことは……』

『嘘から出たまこと、ってこと?』

『結婚おめでとう』

『もぅ、そのことは秘密にするって約束してたのに』立花アスカ✓

 

 

「してないから!? てか、アスカちゃんもエイプリルフールだからって悪ノリし過ぎ!」

 

 

『てへっ、ごめんなさい。嘘です』立花アスカ✓

『え、嘘なの!?』

『本当にしてないのか? エイプリルフールだから嘘ついてる可能性も……』

『嘘ですが嘘ってこともありそう』

『約束をしてないの? それとも結婚をしてないの?』

『もうなにが嘘で本当か分からんな』

『エイプリルフールらしくなってきたじゃん』

『みんな疑心暗鬼で草』

『よく分からんが、アス猫がてぇてぇってことだけは分かった』

『↑これは本当』

 

 

 

 

 

◆『しーっとね』◆

 

アスカ

「……とうとう買っちゃった。燦ちゃんの等身大抱き枕。……だ、だれも見てないし。……いいよね? …………おやすみ、燦ちゃん。……ちゅっ」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

アスカ

「んっ……あれ?」

 

 

「すぅ……すぅ……」

 

 

アスカ

「燦、ちゃん? でも、どうして一緒のベッドに……」

 

 

「んにゅ……」

 

 

アスカ

「ぁ、もしかして……。嫉妬、してくれたのかな? ふふっ、どっちも燦ちゃんなのに……あは、かわいい」

 

 

「アスカ……は……わたしの……もん」

 

 

アスカ

「っ~~~!? も、もぅ。そんな心配しなくても……」

 

 

「んっ……」

 

 

アスカ

「えへへ、私は燦ちゃんのものだから。……ね?」

 

 

「っ、……んへへっ」

 

 

アスカ

「くすっ。おやすみなさい、燦ちゃん。……またあとで起こしに来ますね」

 

 

「……ぅん」

 

 

 

 

 

◆『狙い、狙われ』◆

 

アスカ

「燦ちゃんがおすすめしてくれたマンガ、読みました! すごく面白かったです!」

 

 

「ほんと! 因みにどれが1番良かった?」

 

 

アスカ

「はい。特に美少女に転生した男の人が、異世界で女の子に振り回されつつも成り上がっていくお話が印象的でよかったですね」

 

 

「え、あっうん。いいよね、あのマンガ。私も大好き。安易にチートで無双するんじゃなくて、泥臭くても努力して困難に立ち向かうところとか胸が熱くなったもん」

 

 

アスカ

「そうですね!」

 

 

「あ、そうだ! せっかくだし、今度はアスカちゃんがおすすめするマンガを教えてよ!」

 

 

アスカ

「私がおすすめするマンガですか? いいですよ。でも、おすすめしたいマンガがたくさんあるので、あとでまとめてメールするね」

 

 

「うん! 楽しみにしてる!」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「あ、アスカちゃんからメールだ。お昼に話してたマンガの件かな? えっと、タイトルは……」

 

 

『百合好きの百合好きによる百合好きのための百合マンガに転生した百合子さん』

『ゆりな人たち』

『ガールズラブガールラブ』

 

 

「………………偶然、だよね? うん、きっとそうに違いない。うんうん」

 

 

 

 

 

◆『コンビ名はアス猫で』◆

 

「アスカちゃんが3Dになったら、一緒になにかできたらいいよね」

 

 

アスカ

「そうですね! 3Dライブとかできたら楽しそうです!」

 

 

「だよね! あ、私、あれやってみたい。手と手を合わせて二人でハートマーク作るやつ」

 

 

アスカ

「すごくいいと思います! 絶対やりたいです!」

 

 

「あとはなんだろ? 3Dと言えば……」

 

 

アスカ

「ん~、3Dホラーとか?」

 

 

「にゃっ!? えと、それはちょっと……」

 

 

アスカ

「あは、冗談です。燦ちゃん、怖くてわんわん泣いちゃうもんね」

 

 

「な、泣かないし!」

 

 

アスカ

「くすっ、ほんとかなぁ?」

 

 

「うっ……、わんわんは泣かないもん……たぶん」

 

 

アスカ

「そっか。ごめんね燦ちゃん。泣くのはわんわんじゃなくて、にゃんにゃんだったよね」

 

 

「そうそう、猫だからにゃんにゃん。って、そういうことじゃないから!? もー、アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あは、なんてね。でも、こんな感じで、3Dで漫才をするも楽しそうだと思いませんか?」

 

 

「むぅ~、……まぁ楽しそうではあるかも」

 

 

アスカ

「ですよね! じゃあ、もし機会があれば、そのときは一緒に3D夫婦漫才がんばろうね!」

 

 

「うん! ……ん? えっと、因みに今のはボケ……だよね?」

 

 

アスカ

「え?」

 

 

「え?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(411~415)

◆『現実は小説より奇(ス)なり』◆

 

 GWということでお家デートをすることになった黒猫燦と立花アスカ。

 

 

 

「映画たのしみだね」

 

 

アスカ

「はい! 事前に調べた感じだと、けっこう評判も良いみたいですし。どんな内容なのか楽しみです!」

 

 

「じゃあ、映画の準備するからちょっと待ってて」

 

 

アスカ

「では、私はポップコーンとコーラの用意をしておきますね」

 

 

「うん、ありがと!」

 

 

アスカ

「あは、どう致しまして」

 

 

 

 視聴準備を終えた二人は、ポップコーンの容器を間に挟んでソファーに腰かける。

 

 そうして映画を見始めてしばらく経ち、物語が終盤に差し掛かった頃。

 

 

 

「……あっ」

 

 

アスカ

「キスシーン、だね」

 

 

「うん……あっ」

 

 

 

 気まずさからポップコーンへと伸ばした燦の手が、同じく誤魔化すようにポップコーンへと伸ばしたアスカの手へと触れる。

 

 

 

アスカ

「……せっかくのお家デートなんだもん。外じゃできないような特別なこと、してみたいな」

 

 

「アスカちゃん。それって……」

 

 

 

 ポップコーンを掴むのを忘れて行き場を無くしていた燦の手を、アスカの手がぎゅっと――いわゆる恋人繋ぎになるように――握る。

 

 

 

アスカ

「燦ちゃん」

 

 

「アスカちゃん」

 

 

 

 熱を帯びた声でお互いの名前を呼び合うと、そのまま二人の距離が近づいていき、そして……

 

 

 

アスカ

「燦ちゃん、ちょっといいですか?」

 

 

「にゃっ!?」

 

 

アスカ

「あ、ごめんなさい。急にノックして、びっくりさせちゃったよね」

 

 

「だ、大丈夫。ちょっと部屋でぼーっとしてただけだから!」

 

 

アスカ

「そうですか。でも、本当に大丈夫? なんだか顔が赤いけど……」

 

 

「あ、いやそれは……(い、言えない。私とアスカちゃんがにゃんにゃんする小説(意味深)を読んでたなんて絶対に言えない!)」

 

 

アスカ

「あ、もしかして……」

 

 

「っ~~~!?!?!?」

 

 

アスカ

「よかった。うん、熱はないみたいだね。けど、ちょっとだけおでこが火照ってるかな?」

 

 

「ぁ、え?」

 

 

アスカ

「念のため風邪に効くお薬持ってくるから、お布団に入って、温かくして待っててくださいね」

 

 

「あっうん。………………あうぅ~。心配してくれただけなのに、キスされるって勘違いするなんて……。しばらくアスカちゃんの顔、まともに見れないよ」

 

 

アスカ

「お待たせしました。どうですか? お薬飲めそう?」

 

 

「うっ。今はちょっと……」

 

 

アスカ

「そっか。……じゃあ、その代わりに、元気の出るおまじないしてあげるね。燦ちゃん、こっち向いて?」

 

 

「アスカちゃん? えと、今はちょっ、ぁ……」

 

 

アスカ

「お布団で隠してたから、おでこにしかできなかったけど……。どうですか? 元気、出た?」

 

 

「……んっ。……すごく出た」

 

 

アスカ

「あは、それならよかったです!」

 

 

 

 

 

◆『ええんやで』◆

 

「今日は急遽配信内容を変更して、母の日ということで、アスカちゃんにプレゼントする似顔絵を描きます」

 

 

『こんばんにゃー』

『そう言えば母の日だっけ』

『アスカちゃんはママだった???』

『似顔絵は止めた方が……』

『似顔絵のプレゼントって子供か! いや、子供だったな』

『いやがらせやめなー』

 

 

「いやがらせじゃないんだが!? 母の日のプレゼントって言ってるよね!」

 

 

『だって、ねぇ?』

『画伯』

『大人しくカーネーションにしとけ』

『黒猫の絵は燃えるゴミだから』

『そもそもなんで絵なの?』

 

 

「絵を選んだ理由? 形が残るものだし、手作りだから気持ちがこもってるし。あとなにより用意するのが簡単!」

 

 

『あ、そういう』

『最後のが本音だろw』

『母の日ってこと忘れてたな』

『気持ちどこいった』

『さいてー』

 

 

「あぁーもう、うるさいうるさいうるさ~い! あっ、ほらさっそく線がズレたじゃん。あぁーあ。お前らのせいで下手くそな絵になっちゃった。アスカちゃん悲しむなー」

 

 

『え?』

『は?』

『※下手なのはもとからです』

『他人のせいにするのやめてもろて』

『でも、アスカちゃんなら、黒猫からのプレゼントならゴミでも喜びそう』

『文句言うならそもそも配信外でやれよ』

 

 

「う~ん、こんな感じかな? ……よし」

 

 

『よし、じゃねーから』

『あごから腕が生えてて草』

『今日はホラー配信だった?』

『ママ―こわいよー』

『服着せてもろて』

『これはえちち……くない』

『なんで手にちくわ持ってるの?』

『小学生の版画でリコーダー吹いてるやつ』

 

 

「カーネーションだよ!?」

 

 

『え?』

『うねってるけど』

『俺の知ってるカーネーションじゃない』

『これは画伯』

『カーネーション曲げないでもろて』

『や、躍動感?はあるから……』

『最終判決はアスカちゃんに任せよう』

『なんて言うのか、報告楽しみだな』

 

 

「ぐぬぬ。お前ら、あとで絶対謝らせてやるからな」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「アスカちゃん、いつもありがとう! これ母の日のプレゼント!」

 

 

アスカ

「え、母の日? そんな、まだ早いよ燦ちゃん……」

 

 

「まだ早い??? よく分からないけど、これ受け取って!」

 

 

アスカ

「はい。ふふっなんだろう。えっと、これは絵ですか? わぁ、ありがとうございます!」

 

 

「そうだよ。アスカちゃんに喜んで欲しくて描いたんだよ。ねぇねぇ、これ何の絵だと思う?」

 

 

アスカ

「え!? えっと、これはですね。んーっと、私の似顔絵かな?」

 

 

「正解! さっすがアスカちゃん!!! じゃあ、この手に持ってるのが何か分かる?」

 

 

アスカ

「そうですね。う~ん、ちくわ」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「と見せかけて、これはカーネーションだよね。素敵な絵をありがとう燦ちゃん。大切にするね」

 

 

「うんっ! アスカちゃん大好き!」

 

 

アスカ

「わっ!? もー、急に抱き着いてきたら危ないよ。あはっ、よしよし」

 

 

「えへへっ!」

 

 

アスカ

「(ふぅ、よかった。燦ちゃんを悲しませずに済んで。でも、燦ちゃんのリスナーさんには悪いことをしちゃったかな? けど、ネタバレ禁止って書いてなかったし……いいよね?)」

 

 

 

 

 

◆『寝耳に水、寝口に……』◆

 

「うぅ~、酷い目に遭った」

 

 

アスカ

「大丈夫ですか?」

 

 

「大丈夫じゃないよ、もう。罰ゲームがあるなんて聞いてなかったし、罰ゲームに激辛カップラーメン選んだやつ絶対に許さないからな!」

 

 

アスカ

「まぁまぁ。リスナーのみなさんも、悪気は……少ししかなかったと思いますし」

 

 

「いや、あるんかい! ……はぁ。まだ舌は痛いし、唇の感覚はほとんどないしほんと最悪。なんか話すのもしんどいから今日は休むね」

 

 

アスカ

「はい、お大事に。お休みなさい燦ちゃん」

 

 

「おやすみアスカちゃん」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

アスカ

「……燦ちゃん?」

 

 

「すぅ、すぅ」

 

 

アスカ

「よかった。ちゃんと眠れてるみたいで」

 

 

「むにゅんにゅ……。アスカちゃん、甘いもの……」

 

 

アスカ

「くすっ。よっぽど辛かったんだね。だから、夢でまで甘いものが欲しいのかな? んー、そうだ。……寝てる、よね?」

 

 

「んっ……?」

 

 

アスカ

「あは、流石に辛くないか。……おやすみ、燦ちゃん」

 

 

「えへへ、あまあま……」

 

 

 

 

 

◆『バBANバBANBANBAN』◆

 

アスカ

『もしもし、燦ちゃん?』

 

 

「もしもしアスカちゃん。どうしたの?」

 

 

アスカ

『良かったら次の日曜日にコラボしませんか?』

 

 

「コラボ? いいよ。なにする?」

 

 

アスカ

『そうですね。じゃあ、――ボなんて――か?』

 

 

「え、なんて? よく聞こえなかったからもう一回お願い」

 

 

アスカ

『あれ、電波が悪いのかな? では、もう一回言いますね。おふ――ラボでゆっくりお話しませんか?』

 

 

「(オフコラボでお話?)うん、いいよ」

 

 

アスカ

『えへへ、やった! じゃあ、日曜日はお風呂セットを持って燦ちゃんのお家にいきますね!』

 

 

「(お風呂セット? 配信後にそのままお泊りするのかな?)あっうん、分かった。コラボ楽しみだね」

 

 

アスカ

『はい!(あは、お風呂コラボたのしみです!)』

 

 

 

 

 

◆『そこに私はいません。百合の間に挟まってなんかいません』◆

 

「こんアス猫。今日はアスカちゃんとオフコラボをします」

 

 

アスカ

「よろしくお願いします」

 

 

『こんアス猫~』

『こんアス猫ってなに?』

『急に新しい挨拶しないでもろて』

『オフコラボだー!!!』

『ねぇ、お風呂は?』

 

 

「お風呂はありませーん。残念でした」

 

 

『は?』

『低評価押しました』

『見損なったぞ』

『さてはお前偽物だな』

『やだやだやだ』

 

 

「お前ら子供か! いや、いくら駄々をこねても、お風呂配信はミャーチューブにBANされるから無理なの」

 

 

アスカ

「そうですよね。水音とかに厳しいみたいですし。お風呂配信はつぶやいたーのスペースでやろっか」

 

 

「うんうん。アスカちゃんもこう言ってることだし、このあとスペースでお風呂配信を……って、いやいやいや。しないから!?」

 

 

『ちっ』

『もう少しで言質とれたのに』

『おしい』

『アスカちゃんかわいそうだろ』

『淫猫じゃない黒猫は黒猫に非ず』

『なんでだめなの?』

 

 

「なんでって……。それは……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん?」

 

 

「……好きなんだもん。……独り占めしたいじゃん」

 

 

アスカ

「っ~~~!? えへっ、えへへ。うん、じゃあしょうがないよね。お風呂は二人っきりで、ね?」

 

 

「うん!」

 

 

『なんて?』

『ミュートすな!』

『アスカにっこにこやん』

『距離近くない?』

『キスしてたりして』

『えちちちちっ(お風呂が沸きました』

『で、お風呂は!』

『百合の邪魔をしたらだめだぞ。俺らは黙っててぇてぇの供給を待つしかないんや』

『せやな。じゃあ、お風呂の壁になって待つわ』

『いや、さり気なく覗こうとすなw』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(416~420)

◆『夢じゃない』◆

 

「最近見た夢の話が聴きたい? えっと、最近夢を見たのは、アスカちゃんのお家にお泊りしたときだったかな。たしかすっごく大きなマシュマロに抱き着く夢だったはず」

 

 

『お泊りたすかる』

『なんそれ?』

『深層心理で無意識のうちに自分に無いものを求めてるんだろうな』

『草』

『おいしかった?』

 

 

「うーん、よく覚えてないかも。なんとなく柔らかかったのは覚えてるんだけどね」

 

 

『ふーん』

『そりゃそっか』

『夢だから仕方ないよ』

『寝言とか言ってそう』

『もう食べれないよ~とか』

 

 

「言ってないが!? マンガじゃあるまいし。あっ、でも。そう言えば朝起きた時、先に起きてたアスカちゃんの顔が真っ赤になってたんだけど。もしかして変な寝言してて聴かれてた!? あーもう、恥ずっ!」

 

 

『え、もしかして一緒に寝てた?』

『朝チュン、だと!?』

『アス猫は――ある』

『起きてても変なこと言ってるから今更だぞ』

『あれ? 夢で抱き着いた大きなマシュマロって……』

『あっ』

 

 

「え、どういうこと?」

 

 

『なるほど。じっちゃんのナニかけて謎はすべて解けた!』

『おい、かけるものが違うぞwww』

『ごちそうさま』

『アス猫てぇてぇ』

『マシュマロはむはむした?』

 

 

「あっうん。はむはむしたよ。ぺろぺろも」

 

 

『ぺろぺろ!?』

『パジャマべちょべちょになってそう』

『アスカちゃんかわいそう』

『歯型ついてないといいけど』

『黒猫さいてー』

『あとでアスカちゃんに謝っておけよ』

 

 

「いや、なんで私が責められる流れになってるのさ!? あーはいはい。あとでアスカちゃんに謝っておけばいいんでしょ、もう。てか、夢の話をして怒られるなんて夢にも思わなかったんだが」

 

 

 

 

 

◆『のりのり』◆

 

「二人でお出掛け、たのしみだね」

 

 

アスカ

「はい、デートたのしみです!」

 

 

「あ、あはは。あっほら、電車来たよ。行こう!」

 

 

アスカ

「そうですね。行きましょう」

 

 

「あれ、けっこう混んでる。座れるかな?」

 

 

アスカ

「祝日だから仕方ないよ。降りるまでそんなに時間かからないし、つり革に掴まろっか」

 

 

「うん、そうだね。あっでも、ほらあそこ見て。一人分なら空いてるみたいだよ。せっかくだから、アスカちゃん座って」

 

 

アスカ

「ありがとうございます。でも、私は大丈夫だから燦ちゃんが座ってください」

 

 

「いやいやいや、アスカちゃんが座ってよ。昔からこういうときはレディーファーストだって言うし。アスカちゃんが座らないなら私も座らないから」

 

 

アスカ

「もぅ、燦ちゃんも女の子でしょ。私だけ座るのは気が引けるし、うーん……。あっ、それなら二人で座れるいい考えがあります! こうして……、はい。燦ちゃん、どうぞ」

 

 

「え? いや、どうぞって言われても……」

 

 

アスカ

「私の膝の上じゃ、いや……かな?」

 

 

「うっ、その。嫌とかじゃなくて……。他の人の迷惑になるし、……恥ずかしいから。子供じゃないんだし……」

 

 

アスカ

「……隣の方の許可を取ったけど、それでも……だめ?」

 

 

「………………次の駅まで、だからね」

 

 

アスカ

「はいっ!」

 

 

 

 

 

◆『コミックスの宣伝する四コマっぽいやつ』◆

 

「ねぇねぇ、聞いてよアスカちゃん! ちやイジのコミックス1巻が6月20日に発売されるんだって!」

 

 

アスカ

「本当ですか!? それはおめでたいですね!」

 

 

「だよね! それで噂によると、コミックスには私の初配信の様子はもちろん、原作小説にはないあんなことやこんなことをしてるシーンも盛り沢山らしいよ」

 

 

アスカ

「原作小説にはないあんなことやこんなことをしてるシーン、ですか?」

 

 

「うん、そうだよ! 原作小説で先の展開を知っていても読みたくなるような、いや、寧ろ原作を知っているからこそ楽しめる。そんな内容になってるんだって」

 

 

アスカ

「なるほど。それは絶対に読みたくなりますね!」

 

 

「うんうん、そうでしょそうでしょ」

 

 

アスカ

「あ、でも、ニコニコ静画さんとかでも無料公開されてましたし、別にコミックスを買わなくてもいいんじゃないかな?」

 

 

「いやいや、実はそんなことないんだよ。たしかに本編は無料で読めたかもしれないけど、今回はなんとコミックスを予約して購入すると各書店ごとに豪華な特典がつくんだって! これはもう、オタクなら全部の特典を網羅しないと! ぜひみんなも見逃しがないようにチェックしてみてね!」

 

 

アスカ

「そんなすごい特典があるんですか!? 分かりました、私も忘れずに公式の情報をチェックします! ……ところで燦ちゃん、一つ質問があるんだけどいいかな?」

 

 

「なに? なんでも聞いて」

 

 

アスカ

「こうしてアス猫で宣伝してるってことは、私と燦ちゃんがあんなことやこんなことしてるシーンも、もちろんコミックスに掲載されているんだよね?」

 

 

「えっ!? えっと、それは……」

 

 

アスカ

「……燦ちゃん?」

 

 

「えとえと、そっそれはぜひコミックスを買って、自分の目で確かめてみてね! それじゃあ私はちやイジの予約しないといけないから、みんなも忘れずに予約するんだぞ。黒猫燦との約束だぞ! ばいにゃー」

 

 

アスカ

「えっ!? さ、燦ちゃん。まだまだ宣伝することたくさんあったのに、あっもう、仕方ないんだから。コミックスの詳しい情報を知りたい方は、ぜひ公式の情報をチェックしてみてくださいね。それではみなさんお疲れさまでした!」

 

 

 

 

 

◆『塩味甘味燦味?』◆

 

「もぐもぐ……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、なにを食べてるんですか?」

 

 

「これだよ。新発売のポテチなんだけど、何味なのかは分からなくなってて、面白そうだったから買ってみたんだ」

 

 

アスカ

「へぇー、そうなんだ。たしかに面白いですね。どんな味がするのかな?」

 

 

「よかったら味見してみる?」

 

 

アスカ

「いいんですか?」

 

 

「いいよ。はい、あーん」

 

 

アスカ

「それじゃあお言葉に甘えて……あーむ」

 

 

「あ、アスカちゃん!? そ、それ指、指だから。指まで味見してるから!?」

 

 

アスカ

「はむ、んむっ……んっ。えへへ、燦ちゃんの味がしました」

 

 

「いや、それポテチじゃなくて私の指の味だから。仮に私の味がしたとしても、ポテチ黒猫燦味とか食べたくないんだけど……」

 

 

アスカ

「そうかな? 私は好きだよ、燦ちゃんの味」

 

 

「あーえっと。……それはありがと、なのかな?」

 

 

 

 

 

◆『あるキュア改め美っちサバイバー』◆

 

アスカ

「はいこんにちは! 本日は最近話題になっているフリーゲーム、『美少女VTuberになってちやほやされたくてダンジョンでも人生イージーモードで生き残りたい!』を遊んでみたいと思います!」

 

 

『こんにちはー』

『あるてまメンバーが出て来るやつか』

『あるてまの二次創作ゲームだね』

『楽しみ』

『タイトル長っ!?』

『略すと、美っちサバイバーかな』

 

 

アスカ

「それでは始めますね。……なるほど。このゲームにおけるVTuberとは、大陸の中部にあるダンジョンに挑む冒険者を総称した言葉らしいですね。そしてVTuberたちは、最奥の地に封印された伝説のアーカイブ『あるてまサマー』を求めてダンジョンの攻略をしていると」

 

 

『中部ダンジョンをベンチャーする人でVTuberなのか』

『面白い設定だな』

『あるてまサマーを返せ!』

『VTuberギルド『あるてま』は草』

『最奥の地に封印された=BAN』

 

 

アスカ

「あ、さっそく誰か出てきましたよ。サン・ブラックキャット……、これが燦ちゃんなのかな?」

 

 

『お前はまさかあのブラックキャット家の!?』

『可愛いけど名前がwww』

『草』

『ファンタジー世界っぽい名前にしてるのか』

『これはあるてまオルタナティブのネタだな』

 

 

アスカ

「ギルドで適性検査を受けると、適正に応じた職業の武器を装備できるようになる、と。燦ちゃんはどんな職業なのかな?」

 

 

『芸人だろ』

『適正なしは草』

『黒猫、お前もう船降りろ』

『じゃあステゴロでいくか』

『いや、それこそ無理だろ』

 

 

アスカ

「あ、武器屋さんに行けば、適性がなくても装備できる武器があるかもしれないって。行ってみましょう」

 

 

『そう思ってた時期もありました』

『ですよねー』

『それはそう』

『包丁でダンジョンがクリアできるなら苦労しないよな』

『どうすんだよ』

『諦めて就活しよう』

 

 

アスカ

「あ、待ってください。帰り道で怪しげな行商人に話しかけられましたよ。もしかして、ここで武器が手に入るのかな?」

 

 

『あ、幸運の壺はいらないです』

『知り合いじゃねーか!』

『にわちゃんだろ』

『即行バレてて草』

『ただで武器くれるとかいい先輩じゃん』

 

 

アスカ

「猫でも使える銃を貰えたので、まずはダンジョンでレベルを上げて、クラスチェンジを目指すようですね。では、ダンジョンに挑んでみましょう!」

 

 

『そんな装備で大丈夫か?』

『大丈夫だ、問題しかない』

『死んだな』

『し、死んでも入口に戻るだけだから……(死なないとは言ってない』

『ブラックキャット、銃……。レールガン撃ちそう』

 

 

アスカ

「あっ」

 

 

『くそざこエイムwww』

『うん、知ってた。黒猫だもんね』

『やばい黒猫が触手の餌食に!』

『エ○同人誌みたいに○されるは草』

『きちゃ!』

『ユイ・サマーウェーブさん!?』

『チュートリアルユイ』

『やっぱママじゃん』

 

 

アスカ

「夏波さんのおかげでレベルも上がったので、クラスチェンジができるようになりましたね。さっそく試してみましょう」

 

 

『ゆいくろてぇてぇ』

『黒猫は見習いガンナーか』

『自称ガンナーを卒業できてよかったな』

『ここまでがプロローグ兼チュートリアルってことなのか』

『本編始まったな』

 

 

アスカ

「そうですね。では、燦ちゃんでクリア目指して頑張りましょう!」

 

 

『がんばれー』

『おい、銃で殴るな!』

『ガンナーやめろ』

『やっぱりレベルを上げて物理で殴るのが正義だったか』

『お、レベルアップだ』

 

 

アスカ

「レベルアップしたのでメモリーマテリアルが利用できますね。なにかおすすめとかありますか?」

 

 

『ステータスが低い黒猫にステータス上昇系はどうなんだろ?』

『炎上芸は確率でダメージを無効にする代わりに炎上状態になって、炎上中は自分に持続ダメージが入るけど範囲内の敵に火傷を与えられるようになるよ』

『ウーバーリースは回復アイテムを拾えるようになるからおすすめ』

『スキル合成を考えるとユイかガオウのメモリアルが欲しいけど、今回はないな』

『黒猫だし炎上芸にしよう』

『黒猫、よー燃えとる』

 

 

アスカ

「ここまでは順調ですね。あ、今のレベルアップでコラボできるようになりました!」

 

 

『おめでとう!』

『我王コラボのレールガンおすすめ』

『は? 普通に考えてゆいくろだろ』

『コラボなら画面ごちゃごちゃになるけどフラップイヤーが好き』

『あるてますけべ部……』

 

 

アスカ

「むぅ~。……じゃあ、間を取ってまつきりにしましょう」

 

 

『間?』

『まつきりはええぞ』

『コラボで嫉妬するアスカかわいい』

『製作者は早くアス猫導入しろ!』

『アス猫は外部コラボだから難しそう』

 

 

アスカ

「あっあっだめ。燦ちゃん避けてっ!」

 

 

『あ、黒猫死んだ』

『今のは初見殺しだししゃーない』

『やっぱ黒猫は炎上対策しないとキツいな』

『言うて対策できるか? 黒猫やぞ?』

『黒猫はクリエイトウォール必須だぞ』

『え、壁なら最初から持ってるだろ』

『草』

『ばいんばいんだが!?』黒猫燦✓

 

 

 




 美っちサバイバーのゲーム化待ってます


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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(421~425)

◆『節電中』◆

 

「今年の夏は節電しないといけないんだって。みんなはなにか節電対策してる?」

 

 

『エアコンの設定温度上げた』

『じゃあ黒猫の配信見るの止めようかな』

『節電対策で全裸になってるよ』

『エアコンのフィルター掃除した』

『扇風機使ってる』

『黒猫はなにかしてる?』

 

 

「私? うーん、そうだなぁ。……あれ、よくよく考えたら特にしてないかも」

 

 

『節電しろ!』

『協力してもろて』

『炎上しても火力発電の代わりにはならないんだぞ』

『今日から自家発電しよう』

『自家発電(意味深』

 

 

「あーもう、分かったから。節電すればいいんでしょ。……よし。じゃあ、節電のために配信止めよっか」

 

 

『ごめんって』

『やめないで』

『それは困る』

『24時間配信しろ』

『それを止めるなんてとんでもない』

 

 

「人がせっかく節電に協力しようとしてるのに文句多くない? てか、お前ら私のこと好き過ぎじゃん」

 

 

『すすす好きじゃねーし!』

『勘違い乙』

『黒猫のことなんて全然好きじゃないんだからね!』

『違うもん! ちょっとお熱なだけだもん!』

『クーラー消して配信見てたらぼーっとしてきた。これってもしかして……恋?』

 

 

「いや、違うでしょ。てか、ほんとに大丈夫? 熱中症か?」

 

 

『ねぇチューしようか!?』

『あ、結構です』

『チェンジで』

『不特定多数の人にそういうこと言うの、よくないと思います』立花アスカ✓

『キス助からない』

 

 

「言ってないんだが!? てか、せめてそこは助かれよ! 推しのキスだろ!? ほら、ちゅっちゅー」

 

 

『おぇ』

『急にマヨネーズ吸わないでもろて』

『舌打ち助からない』

『低評価2回押した』

『推しじゃないんで結構です』

『アスカちゃん、黒猫が浮気してるよー』

『鳥肌立ったんだが!』

『うっ、急に寒気が……』

『節電対策できてえらい!』

『草』

 

 

 

 

 

◆『おわかりいただけただろうか?』◆

 

アスカ

「そうなんですよ。つい最近も、燦ちゃんったら鼻にアイスつけたまま遊びに来て……」

 

 

『草』

『恥ずかしい女』

『アスねこ助かる』

『何の音?』

『唸り声みたいの聞こえる』

 

 

アスカ

「音ですか? 私には聞こえませんが……?」

 

 

『聞こえるって』

『……猫?』

『幽霊じゃね?』

『え、マジ』

『俺はたすけて?みたいな声が聞こえたけど』

『なんかヤバくない?』

 

 

アスカ

「んー、おかしいな? すみません、ちょっと待っててくださいね」

 

 

『はーい』

『ミュートしたら聞こえなくなったな』

『大丈夫かな?』

『ガクガクブルブル』

『アスカ愛してる』

 

 

アスカ

「……ただいまー。お待たせしました」

 

 

『おかえり』

『どうだった?』

『お祓い行こう』

『幽霊に変なことされなかった?』

『幽霊こわい』

 

 

アスカ

「心配かけてすみません。確認しましたが、先ほどの音は幽霊さんの仕業とかではないので、あまり気にしないで頂けると助かります」

 

 

『よかった』

『じゃあさっきの声は一体……』

『どうせ近所の盛った猫の鳴き声だろ』

『猫と言えば、黒猫って長期休暇取ってたけどここ数日音沙汰ないよね』

『アスカが最近お家デートしたって言ってたぞ』

『ん? いや、考え過ぎか……』

 

 

アスカ

「あはは、どうやらバレちゃってるみたいだから話しますね。実は最近、燦ちゃんにそっくりな仔猫を飼い始めたんです! 今はちょっとやんちゃな時期みたいなので、もう少し状況が落ち着いて懐いてくれたらみなさんにも紹介しますね」

 

 

『おー、猫飼ったんだ』

『……その猫って黒猫だったりしないよね?』

『黒猫の失踪、猫を飼い始めたアスカ……なるほど』

『謎はすべて解けた!』

『黒猫……お前……もしかして監きn(この後の文字は擦れていて読めない』

『お、お泊りしてるだけだから(震え声』

『いつの間に意味が分かると怖い話になってたんだよ』

『やっぱホラーじゃん!』

 

 

アスカ

「???」

 

 

 

 

 

◆『見つかっちゃったね』◆

 

アスカ

「お買い物に付き合ってくれてありがとうございます」

 

 

「どう致しまして。どうせ暇だったし、デートみたいで楽しかったよ」

 

 

アスカ

「あは、それなら良かった。あ、ちょうど公園があるので少し休んでいきませんか?」

 

 

「うん、そうしよっか」

 

 

子供

「もーいーかい」

 

 

子供

「まーだだよ」

 

 

アスカ

「ふふっ、微笑ましいですね。かくれんぼ、懐かしいな」

 

 

「だねー。かくれんぼなんて幼稚園の頃以来かな?」

 

 

アスカ

「そうなの? 小学校の休み時間にみんなでしませんでしたか?」

 

 

「あー、その……、誘われなかったから……」

 

 

アスカ

「あっ」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「えっと……。あっでも、今は私がいますし、だからその……。それじゃ……だめかな?」

 

 

「……だめ、じゃないよ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

 

「アスカちゃん……。目、閉じて」

 

 

アスカ

「……うん」

 

 

「ん……」

 

 

アスカ

「……むぅ~。……ほっぺだけで、いいの?」

 

 

「え、だっだって公園だし……」

 

 

アスカ

「……ほんとにもーいいの? まだなら……その……」

 

 

「う、うぅ~。……じゃあ、もう一回だけ……」

 

 

アスカ

「んっ……」

 

 

子供

「おねえちゃんたち、なにしてるの?」

 

 

アスカ

「ひゃっ!?」

 

 

「にゃ!? えとえと、これはその……」

 

 

アスカ

「め、目にゴミが入っちゃって見て貰ってたの! ね、燦ちゃん!」

 

 

「う、うん! そそそそうだよ!」

 

 

子供

「ふーん」

 

 

子供

「あー! みーつけた!」

 

 

子供

「わっ、みつかっちゃったー! おねえちゃんたち、じゃあね~」

 

 

「あ、行っちゃった……。はぁ、せっかくいいところだったのに……」

 

 

アスカ

「あはは、……私たちも見つかっちゃったね」

 

 

「う、うん……。だね」

 

 

アスカ

「……続きは」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「続きは……、その……、見つからない場所で。……ね?」

 

 

「……うん」

 

 

 

 

 

◆『がっつりいこう』◆

 

アスカ

「マンネリ解消、方法……、あ、これなら……。うーんでも……」

 

 

「(アスカちゃん? スマホを見ながらなにか悩んでるみたいだけどどうしたのかな?)」

 

 

アスカ

「バード……、フレンチ……、あとはその流れで……えへへっ」

 

 

「(バード? フレンチ? 夜ご飯で悩んでるのかな?)アスカちゃん!」

 

 

アスカ

「ひゃっ!? さ、燦ちゃん。いつからそこに!?」

 

 

「いつからって、えっと、ちょっと前くらい?」

 

 

アスカ

「そ、そうですか。あ、あの……もしかして……聞いてましたか?」

 

 

「うん、全部じゃないけどね」

 

 

アスカ

「はあぅ……。あ、あれは……その、違くて……。き、嫌いになった?」

 

 

「え、なんで?」

 

 

アスカ

「だって、その……」

 

 

「(あ、もしかして食い意地張ってるように見えたことを気にしてるのかな?)別に気にしなくていいのに。私もちょうどがっつり食べたかったんだよね」

 

 

アスカ

「が、がっつり食べる!? さ、燦ちゃん。そ、そんな、急に言われても……準備が……」

 

 

「(準備? あぁ、急に言われても材料の準備できてないもんね)じゃあ今すぐ準備しよ。それならがっつり系でもいいよね?」

 

 

アスカ

「あ、あぅ……。お、……お手柔らかに、お願いしましゅ」

 

 

「(予算のこと気にしてるのかな?)大丈夫、(予算の)ラインは超えないようにするから。だから、ね?」

 

 

アスカ

「は、はい。さ、燦ちゃん……どうぞ、めっ、召し上がれ」

 

 

「くすっ、もーアスカちゃん気が早いよ。それは料理してからだよ」

 

 

アスカ

「りょ、料理してから!? そ、それってつまり……は、はぁう~」

 

 

「(言い間違いを恥ずかしがるアスカちゃんかわいいなぁ)」

 

 

 

 

 

◆『やきにく』◆

 

「今日は焼肉シミュレーターで、いっぱいお肉食べるぞー!」

 

 

『おぉー!』

『お肉―!』

『黒猫のおごりってこと?』

『ゴチになります』

『大丈夫? 一人でお肉焼ける?』

 

 

「大丈夫、大丈夫。だって、焼くだけでしょ? 余裕だって」

 

 

『不安なんだが』

『フラグかな?』

『焦がしそう』

『アスカちゃん、早く来てくれー!』

『消火器持って来た』

 

 

「バカにしてる? バカにしてるよね??? 肉あげないぞ?」

 

 

『そんなー』

『ごめんね!』

『あの……焦げてます』

 

 

「え? あっあっ、これどうすんの!? えと、えっと……よしっ!」

 

 

『ヨシッ、じゃねーから』

『炭やんけ』

『無かったことにしないでもろて』

『お肉まだー?』

『火力下げて』

 

 

「もー、うだうだうるさいなー。ほら、焼けたよ。あーん」

 

 

『あーんって、それ焦がしたやつだろ!?』

『草』

『口の中真っ黒になった』

『炭火焼じゃなくて炭の味がする』

『殺す気か!』

『下手くそすぎ』

 

 

「へ、下手じゃないし。ゲームだから上手くいかないだけで、この前、結と焼肉行ったときはもう少しできてたから……」

 

 

『それって結ママがほとんど焼いてただけなんじゃ……』

『おい目を逸らすな』

『黒猫は焼く側じゃなくて焼かれる(炎上する)側だから仕方ない』

『たしかに』

『燦ちゃん、私、その話聞いてない……』立花アスカ✓

『あっ』

 

 

「え? あっあっ、その、これは違くて! で、デートとかじゃなくて、えと、その、そうミーティング! 今後の打ち合わせをしてただけで、だから、えっと……」

 

 

『あーあ』

『サイテー』

『焼いていいのは妬かれる覚悟のあるやつだけだ!』

『やっぱ黒猫はやかれる側だったか』

『これがほんとの妬きに苦ってか』

『上手い!』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(426~430)

◆『はじめました』◆

 

アスカ

「今日も暑いですね」

 

 

「だねー。ん~まいっ。暑い日に食べるアイス、サイコー!」

 

 

アスカ

「くすっ。そう言えば、近所のお店が冷やし中華をはじめたみたいですよ。よかったら一緒に行ってみませんか?」

 

 

「う~ん、でも外暑いし。今日はお家でゆっくりしよーよ」

 

 

アスカ

「あ、……はい。……そう、ですね」

 

 

「(うっ、罪悪感が……でも外には行きたくないし……)えっと、あっそうだ! アスカちゃん、ちょっとこっち来て!」

 

 

アスカ

「どうしたの燦ちゃ……んっ?」

 

 

「……どう、だった?」

 

 

アスカ

「えっと、どうと言われましても……。あ、アイスの甘い味がしました……」

 

 

「そ、そうじゃなくて。少しは涼しくなった?」

 

 

アスカ

「あ、はい。燦ちゃんの唇、冷たくて気持ち良かったです」

 

 

「えへへ、それならよかったぁ」

 

 

アスカ

「でも、どうして急に?」

 

 

「だって、アスカちゃんが冷やし中華楽しみにしてたのかなって思ったから」

 

 

アスカ

「どういうことですか?」

 

 

「えっと、だっだから、今のはその……。冷やし中華の代わりの、冷やしチューかな。……な、なんちゃって!」

 

 

アスカ

「……くすっ。ありがとう燦ちゃん。すごく嬉しい」

 

 

「えへへ、どう致しまして。なんならもう一回する?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……」

 

 

「アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「お昼ご飯の前だし、食べ過ぎるとお腹痛くしちゃうから。アイスはまた明日にしようね」

 

 

「……はい」

 

 

 

 

 

◆『違うか』◆

 

 

                              

最近おすすめのASMRありゅ?

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「最近聞いたのでおすすめは、ん~やっぱあれかな。アスカちゃんの夏っぽいASMR」

 

 

『あーあれか』

『そうめんをすする音は良かった』

『アーカイブ……どこ?』

『水着で配信してたってマ?』

『エッッッ!?』

『流石にそれは……嘘だよね?』

 

 

「あー水着。水着ね。んー、教えてあげてもいいけど……。どーしよっかなー」

 

 

『教えてくれ。なんでもするから!』

『神様仏様黒猫様お願いします!』

『あれって冗談だったんじゃ……』

『本人が否定してただろ』

『あれ、でもなんで黒猫が知ってるの?』

 

 

「え? なんでって、そりゃ配信後に水着の写真を貰ったから……」

 

 

『さ、燦ちゃんっ!?』立花アスカ✓

『ふーん、え○ちじゃん』

『てぇてぇ』

『俺にもくれ』

『いくら出せば譲ってくれる?』

 

 

「あっあっ、いっ今のなし! マイクが音拾ったら大変だからって、布面積の少ない大胆な水着を着てたなんてことはホントにないから!」

 

 

『ちが、ちがくて……はぁぅ』立花アスカ✓

『黒猫は黙った方がいいと思う』

『アスカちゃん可愛い、じゃなくて可哀想』

『きっと黒猫に見せるために準備したんだろうなぁ』

『言い訳まで用意してたのに……黒猫ナイス!』

『次の失態は画像の流失かな?』

 

 

「し、しないから!? う~、でもどうしよう。どうしたら許してもらえるかな?」

 

 

『さぁ? 本人に聞けば?』

『キスすれば許してくれるよ。たぶん』

『素直に怒られろ』

『アスカじゃなきゃ絶交されてもおかしくないと思う』

『やっぱあれかな。お詫びになにかプレゼントしよう』

『夏っぽいASMRでいいのがあっただろ。今こそそれをやるんだ!』

 

 

「なるほど、そんな手があったか。じゃあ……いくよ? ん~~~~~っ、ちゅっ。……どう?」

 

 

『は?』

『何いまの?』

『ぞわっとした』

『二度としないで』

『キス?』

 

 

「蚊だが???」

 

 

『あっはい』

『なんでそれ選んだの???』

『キスと夏っぽいASMRの二つを同時にこなすなんて……さすねこ!』

『これならアス蚊も許してくれる蚊な?』

『???』立花アスカ✓

『アス蚊も困惑しとる』

『やっぱ違った蚊』

『素直に謝ればいいのに』

『蚊だけに、謝罪蚊意見ですいませんって蚊』

『草』

 

 

 

 

 

◆『スイカが、ない』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、起きてますか? ……あれ、寝てる?」

 

 

「ん……、スイカ……」

 

 

アスカ

「スイカ?」

 

 

「スイカ……っぱい、……うぇへへ」

 

 

アスカ

「くすっ、よだれ垂れてる。夢の中で、スイカをお腹いっぱい食べてるのかな?」

 

 

「んにゅ……もみもみ……」

 

 

アスカ

「あは、揉んだら甘くなるのはみかんだよ。ほら、燦ちゃん起きて。もうお昼ですよ」

 

 

「ん~? ……アスカちゃん? あれ、私のスイカが……ない?」

 

 

アスカ

「くすっ、なくなっちゃったね。あとで買いにいこっか。サイズはどれくらいがいい?」

 

 

「サイズ……、スイカくらい???」

 

 

アスカ

「えっと、大きいサイズのスイカってことかな?」

 

 

「スイカ? パッドの話じゃなくて???」

 

 

アスカ

「え???」

 

 

「え???」

 

 

 

 

 

◆『ちゅーちゅー』◆

 

「アスカちゃん。もー我慢できない。ちゅーちゅー。ちゅーちゅーちょうだい?」

 

 

アスカ

「だ、だめだよ。配信中なんだし、もう少しの辛抱だから、ね?」

 

 

「やだやだやだ。今すぐアスカちゃんとちゅーちゅーしたいの! ね、いいでしょ?」

 

 

アスカ

「も、もぅ。仕方ないなぁ。……はい、どうぞ」

 

 

「わーい、ありがとアスカちゃん。んっ……えへへ、甘くておいしい。アスカちゃんはどう? ちゅーちゅー好き?」

 

 

アスカ

「あは、もちろん。燦ちゃんと一緒にちゅーちゅーできて幸せです!」

 

 

『てぇてぇ』

『俺もちゅーちゅーしたい』

『配信中になにしてるの?』

『これはせんしてぃぶ』

『絶対わざとだろw』

『冷やしてたちゅーちゅー食べてるだけだぞ』

『ホントにちゅーちゅーしてるのかとビビった』

『え、ちゅーちゅーしてないの? くそ、騙された!?』

『してたやろ! 二人でちゅーちゅー!』

『てか、ちゅーちゅーってなに?』

『甘くてみんなを幸せにするもの、かな』

 

 

 

 

 

◆『優しくして♡』◆

 

「こんばんにゃー。今日はあるてまレトロゲー週間ということで、スーパーマ○オブラザーズをやるよー」

 

 

『マ○オ楽しみ』

『クリア耐久?』

『今日は徹夜だな』

『クリアしたら起こしてくれ』

『永眠になりそうw』

『黒猫にクリアは無理』

 

 

「は? クリアくらい余裕なんだが???」

 

 

『それはない』

『その自信はどこから湧いてくるの?』

『レトロゲー舐めるな』

『まぁ頑張れ』

『あとで泣いてもしらないぞ』

 

 

「よし、じゃあスタート! あっ」

 

 

『あっ』

『へたくそ』

『草』

『ジャンプもできないの?』

『タックルするゲームじゃないから』

 

 

「わ、分かってるし。ちょっと手元が狂っただけだから! もう一回、スタート!」

 

 

『ほんとでござるかぁ?』

『あーあ』

『へたくそ』

『再放送かな?』

『そろそろ別の画面も見たいんだけど』

 

 

「し、仕方ないじゃん! こちとら初心者ぞ。もっと優しくコメントしろ! 語尾にハートマークつけるとかさ!」

 

 

『分かったわよ♡』

『開き直らないで♡』

『キミ、才能ないよ♡』

『二度としないで♡』

『ざぁ~こ♡ ざぁ~こ♡』

『死んでったマ○オの気持ち考えて♡』

 

 

「……おぇ。なんか……うん。気持ち悪くなってきた。誰だよ、語尾にハートマークつけろって言ったやつ」

 

 

『毛玉吐かないでもろて♡』

『お前だよ♡』

『画面酔いだよね? 俺らが気持ち悪くてじゃないよね?』

『キモくてごめんね♡』

『大丈夫ですか?』立花アスカ✓

『アスカもよう見とる♡』

 

 

「え、アスカちゃん! あー、だめかも。語尾にハートマークをつけて応援してくれないとだめかもしれないなー。……ちらっ」

 

 

『草♡』

『仕方ないわね♡』

『がんばれ♡ がんばれ♡』

『黒猫ファイトだわよ♡』

『クリアしたらちゅーしてあげるわよ♡』

 

 

「いや、お前らには言ってないから!?」

 

 

『お、大丈夫そうやな♡』

『元気じゃねーか♡』

『マ○オから逃げるな♡』

『クリアするまで配信して♡』

『あ、あはは……。えっと、頑張ってくださいね♡』立花アスカ✓

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(431~435)

◆『余計なお世話だったな』◆

 

「あいたたたっ」

 

 

アスカ

「ご、ごめんなさい。私を庇ったせいで……」

 

 

「ううん、これは勝手に庇おうとして怪我をした私の問題だから謝らないで。それよりもアスカちゃんが無事でよかったよ」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……、うん。本当にごめんね。そして庇ってくれてありがとう」

 

 

「えへへ、どう致しまして。うーん、でも利き腕を怪我しちゃったのはちょっと困ったかも」

 

 

アスカ

「それなら燦ちゃんが日常生活に困らないよう、私が責任を持っておはようからおやすみまでサポートします!」

 

 

「え?」

 

 

 

~食事~

 

 

 

アスカ

「燦ちゃん、あーん」

 

 

「あ、あーん。ん~っ、おいしいっ!」

 

 

アスカ

「えへへ、よかった。じゃあ、次はお味噌汁を……口移しでいいかな?」

 

 

「い、いや、それくらいは一人で飲めるからね」

 

 

 

~お風呂~

 

 

 

アスカ

「それじゃあぬぎぬぎしましょうね~」

 

 

「あ、アスカちゃん!? 服くらい自分で脱げるから……」

 

 

アスカ

「そうですか? でも、片手だと大変ですし、せめて身体と髪を洗うときは手伝わせてください」

 

 

「う、うん。……じゃなくて、そこまでしなくても大丈夫だって。もー、大げさなんだから」

 

 

 

~お花摘み~

 

 

 

アスカ

「燦ちゃん、本当に一人で大丈夫ですか? もしものことがあったらすぐに呼んでくださいね!」

 

 

「いやいやいや!? 本当に一人で大丈夫だし、もしものこともないよ!」

 

 

アスカ

「そうかもだけど……。じゃあ、せめて安心できるようにオムツにしませんか? そうしたら私もサポートできますし」

 

 

「そのサポートはいらないし、私が安心できないんだけど!?」

 

 

 

~配信~

 

 

 

アスカ

「立花アスカ、利き手に怪我をした燦ちゃんの代わりに歌います!」

 

 

「……」

 

 

『黒猫生きてるかー?』

『腕のケガ関係ねぇw』

『黒猫の目が死んでる』

『猫は構いすぎるとストレスになるって言うし』

『よし、いつものアス猫だな(目逸らし』

『話を聞く限りお世話というよりもはや介護なんだが』

『なんでお世話する側がいきいきしてるんだろうなぁ』

『黒猫、強く生きろよ』

『いやいや、黒猫もちやほやされたいって言ってたし本望だろ。知らんけど』

『なるほど、余計なお世話だったな』

 

 

 

 

 

◆『誤魔化せなイカ』◆

 

「ビンゴしたら即終了ス○ラトゥーンするよー」

 

 

『ビンゴ?』

『黒猫にスプ○は無理』

『これが噂のイカゲーム?』

『なんだこれ』

『説明してもろて』

 

 

「はいはい、いまから説明するよ。ルールは簡単。9つのマスにそれぞれ書かれている行動をする度にアウトになって、縦横斜めでアウトが3つ揃ったらビンゴ。配信が即終了って感じ。ね、簡単でしょ?」

 

 

『なるほど』

『5分持つかな』

『舌打ち、台パン、「は?」、暴言、「バカ」、「○ね!」、キレる、「くそ」、コントローラーを投げる』

『無理じゃね?』

『おつかれ~』

『ばいにゃー』

 

 

「まだ始まってすらいないんだが!? バカか!」

 

 

『草』

『キレてる?』

『はいアウトー』

『バカもはっきり言ってたな』

『もう諦めよう。無理だよ』

 

 

「ま、まだ始まってないからセーフ! はい、じゃあスタート。今からビンゴ開始ってことで」

 

 

『黒猫「私がルールだ!」』

『がんばれー』

『うーん、へたっぴ』

『当たらんなぁ』

『棒立ちやめなー』

『自陣を塗れ』

 

 

「あっあっ、避けて! あーっ落ちた! って、は、えっそれで死ぬの!? イカなのに!? あっ、こら、避けんな! 当たれ、ちっ、当てろ! うにゃー!? ……は? はぁ??? くそじゃん。当ててるのに死なないとかチートじゃね???」

 

 

『操作は音声認識じゃないぞ』

『勝てないからってチート扱いは草』

『くそざこえいむ』

『そもそも当たってないよ』

『音声だけ聴いたら白熱してるのに画面見たら低レベルな戦いしてておもろいな』

『とっくにビンゴしてるぞ』

 

 

「え、ビンゴ!? はやっ!? あっあっ、ちょっと待って。し、舌打ち、舌打ちはしてない! さっきのは投げキッス! ちゅっ。ほら、投げキッスだから!」

 

 

『ほなセーフか』

『投げキッス助かります』立花アスカ✓

『アスカもよう甘やかしとる』

『いやいや、そんなんで誤魔化されなイカらな』

『言い訳はイカんぞ』

『ばいにゃー』

 

 

「ちっ、やっぱだめか。……あっ」

 

 

『あっ』

『すぐ舌打ちしてて草』

『これはアウト』

『ばかめ、油断したな』

『次枠はよ』

『大人しくストーリーモードしよ』

『ねぇ、なんで即終了にしたの?』

『でも耐久よりはマシだから』

『それはそう』

『ばいにゃー』

 

 

 

 

 

◆『愛を込めて○○を』◆

 

「そう言えば、みんなからのファンレター届いたよ! いつもありがとね」

 

 

『おぉー、届いたか』

『俺も書いてみようかな』

『なに書いたらいいか分からないんだよなぁ』

 

 

「内容なんてなんでもいいんだって。応援してるよとか、大好きだよとか。大事なのは文章に込めた想い。気持ちだよ」

 

 

『ええこと言うやん』

『つまり気持ちが籠ってればなんでもいい、と』

『じゃあ不幸の手紙送るね』

『俺しか分からない暗号で書いてもいい?』

『俺は新聞の文字で脅迫状風にして送ろうかな』

『そのうち気持ちの込もった白紙が届きそう』

 

 

「おい、気持ちどこ行った!? てか、もはや嫌がらせなんだが!」

 

 

『草』

『お前が気持ちが大事って言ったからだろ』

『まぁ、流石にヤバい内容の手紙はスタッフが事前に対処してくれるからええやろ』

『あーあ、黒猫のせいでまたスタッフが苦労しとる』

『スタッフに感謝の手紙送っておくか』

『俺めっちゃ字汚いけど大丈夫?』

 

 

「スタッフさんの方は分からないけど、字の方は最低限読めるなら大丈夫だよ」

 

 

『スタッフさん……いつもありがとな』

『そっかー。なら今度ファンレター送るね』

『手紙送る人、ふりがな付けるの忘れずになー』

『なんなら全部ひらがなでもいいぞ』

『ひらがなで字が汚いって幼稚園児からの手紙かな?』

『だって、漢字使ったら黒猫読めないし……』

『草』

 

 

「お前らな! てか、リスナーの中に幼稚園児もいるかもしれないし、ひらがなだけで送るのは紛らわしいからするなよ。分かったな? 絶対にするなよ?」

 

 

『よし分かった!(分かってない』

『……え、俺らの中に幼稚園児いるの?』

『ぼくたかし5ちゃい、ぷらす30ちゃい!』

『黒猫の配信が子供向けコンテンツだった、だと!?』

『黒猫を見てる幼稚園児とか将来が不安過ぎる』

『幼稚園児リスナー、黒猫の同級生かな?』

 

 

「だれが幼稚園児だ!? 高校生じゃい!」

 

 

『草』

『え、黒猫って幼稚園児じゃなかったんですか!?』

『でも胸は……』

『ば、ばいんばいんだし(自称』

『で、結局どんな手紙送ればいいんだよ』

 

 

「とにかく、推しへの愛を込めて、書け。以上!」

 

 

『りょーけーした』

『愛かぁ。……1枚に収まるかな?』

『つまり、ラブレターを書けってことだな!』

『それは違、くもないのか?』

『よし、ラブレターなら任せろ!』

 

 

 

~後日~

 

 

 

「……確かにとにかく推しへの愛を込めて書けとは言ったけど! 愛を込め過ぎたせいで、手紙に文章を書ききれなかったからって、手紙しか受け付けてないのに巻物に書いて送るなよ!」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、愛されてますね」

 

 

「うぐっ、それはそうなんだけどさぁ。中身を確認してるスタッフさんも困るだろうし。ファンレターをくれるのは嬉しいんだけど、こういうのは……って、全部ひらがなとかやっぱ嫌がらせじゃねーか!」

 

 

 

 

 

◆『お風呂配信』◆

 

「うにゃーーーっ!?」

 

 

アスカ

「あは、私の勝ちですね」

 

 

『ナイス!』

『やる前から知ってた』

『罰ゲームはなにがいいかな?』

『ホラゲーにしよう』

『最近流行の地獄温泉やろう』

 

 

アスカ

「コメントだとホラゲーが多いみたいですね。どうしますか?」

 

 

「……やっ」

 

 

アスカ

「あはは、いやみたいです」

 

 

『いや、じゃないが?』

『負けた方が罰ゲームって言ったの黒猫だろ』

『黒猫に拒否権ないよ』

『罰ゲームから逃げるな!』

『じゃあ、アスカに見守ってもらおう』

『見守りオフコラボでもいいからさ』

 

 

アスカ

「なるほど。燦ちゃん、見守りオフコラボならどうかな?」

 

 

「う~ん。……あとでお風呂、一緒に入ってくれる?」

 

 

アスカ

「お風呂ですか? もちろん、燦ちゃんさえ良ければぜひ!」

 

 

「え、いいの!? じゃあじゃあ、そのままお泊りしよ! そして夜は一緒のお布団で寝ようね!」

 

 

アスカ

「くすっ。うん、じゃあそうしよっか。燦ちゃんが怖くないように、お布団でもちゃんと見守ってあげるね」

 

 

『は? 黒猫だけズルいぞ!』

『罰ゲームじゃなくなった』

『てか、見守らないといけないアスカの方が罰ゲームまである』

『アス猫は、――あります!』

『じゃあ、お風呂配信もしてくれるってこと?』

 

 

「お風呂配信? 地獄温泉があるでしょ?」

 

 

『たしかにお風呂配信だけど!?』

『そんなぁ~』

『天国温泉も配信しろ!』

『まさか罰ゲームを受けるのが俺たちだったとは』

『草』

 

 

 

 

 

◆『下手でもAIがある』◆

 

「そう言えば、最近AIイラストが問題になってるらしいね」

 

 

アスカ

「そうですね。たしかにすごい技術なんですが、リスナーのみなさんから頂いたファンアートをサムネに使用することもありますし。権利関係のことを考えると、いろいろと気をつかないといけませんよね」

 

 

「うんうん」

 

 

『科学の力ってすげぇー』

『黒猫はホントに分かってるのか?』

『サムネに使ってもらえないのは残念』

『個人で楽しむ分にはいいけどね』

『でも絵心なくてもファンアート描けるのは助かる』

『自作発言しなければいいと思うよ』

 

 

「あー、確かに。絵心ない人からすれば助かる技術ではあるんだよね」

 

 

アスカ

「はい。でも、絵師のみなさんの立場からすれば、AIイラストが普及すると仕事が減って生活できなくなりますし。難しい問題ですね」

 

 

「あ、そっか」

 

 

『ほんと絵師殺しの技術だよね』

『やっぱ下手でも愛がある手描きイラストだな』

『絵師が生き残るにはAIがマネできない画風を模索するしかないのかも』

『黒猫の絵はマネできなさそう』

『絵を学習する段階でAIがフリーズするぞ』

『絵師殺し殺しで草』

 

 

「だれが絵師殺し殺しだ!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。燦ちゃんの絵は独創的で味があるもんね」

 

 

「アスカちゃんまで!?」

 

 

アスカ

「あっ、ち、違います!? 決して燦ちゃんの絵が下手という意味ではなく、AIでもマネできない個性的な絵だという意味でして……」

 

 

『つまり画伯ってことだな』

『墓穴を掘ってて草』

『AIイラストの普及で黒猫を神絵師と呼ぶ時代がいずれ来るかもしれないな』

『よ、神絵師!』

『イラストレーター界の救世主!』

『ピカソみたいな絵!』

 

 

「お前らな!? 褒めてないの分かってるからな!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(436~440)

◆『あくまで“かそう”だから』◆

 

「ハロウィン仮装イラストコンテスト! 続いてのイラストはこちら!」

 

 

アスカ

「これは……狼女かな? 肉球のついた手袋が可愛いですね」

 

 

『猫が狼の仮装w』

『かわいい』

『おなか出てて寒そう』

『仮装っていうかもはや種族変わってね?』

『黒猫の猫耳としっぽも仮装だったってこと?』

『毎日ハロウィンかよ』

 

 

「次のイラストはこれだ! タイトルは『ぬりかべの燦』」

 

 

アスカ

「えっと、画像間違えてませんか? 仮装してないように見えますが……」

 

 

「あ、あれ? おかしいな。マネージャーさんに選んでもらったから、これで合ってるはずなんだけど……」

 

 

『マネちゃんやっちゃった?』

『投稿者だけどそれで合ってます』

『ぬりかべ、黒猫……あっ』

『草』

『なるほど』

『仮装するまでもないと』

 

 

「だれが壁みたいな胸だ!? 仮装イラストだって言ってるだろ!」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。流石に仮装イラストコンテストなので、今回は残念ながら選考の対象外とさせて頂きますね」

 

 

「コンテストでは失格になるけどイラストはありがとね! あと、私はばいんばいんだから次は作画ミスしないよう気をつけるように」

 

 

『作画ミスは草』

『忠実に再現してるんだよなぁ』

『ぬりかべはママ公認だぞ』

『ごめんね』

『アイディア自体は良かったと思う』

 

 

「そんなこんなで結果発表! 審査委員長のアスカちゃん、優勝作品のタイトルの発表をお願い!」

 

 

アスカ

「はい。それでは優勝作品を発表します! ハロウィン仮装イラストコンテスト、優勝は……こちら! タイトル『黒猫の恩返し』です」

 

 

『おぉ!』

『ジ○リに怒られない? 大丈夫?』

『タキシード着てステッキ持ってたやつか!』

『素敵な絵だね。ステッキだけに』

『おめでとー』

 

 

「因みにだけど、アスカちゃんは今年のハロウィンはどんな仮装したい?」

 

 

アスカ

「私ですか? ん~、そうですね。……せっかく今回コンテストを開いたことですし、優勝した燦ちゃんの仮装に合わせた衣装、かな?」

 

 

「どゆこと???」

 

 

『映画繋がりで猫娘だな!(分かってない』

『タキシードに合わせた衣装……なるほど』

『察してやれ』

『花嫁衣装?』

『花嫁の仮装は草』

『おばけ、魔女、花嫁。全部恐ろしいものだから間違ってないな!』

『よ、嫁が怖くなるのは結婚してからだから……(震え声』

『もはやハロウィンの仮装じゃなくて披露宴の正装だな』

 

 

 

 

 

◆『いたずらするならいたずらするね』◆

 

「アスカちゃん、トリックオアトリート!」

 

 

アスカ

「んっ……」

 

 

「って、あれ? もしかして寝てる???」

 

 

アスカ

「すぅ、すぅ」

 

 

「アスカちゃ~ん、ハロウィンだよ。お菓子くれないといたずらしちゃうよ~」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「ほ、ほんとに、いっいたずらしちゃうよ? いいの? い、いいよね?」

 

 

アスカ

「んぁっ……」

 

 

「あっ、服がはだけて……ごくりっ。お、お菓子くれないし、しっ、仕方ないよね……」

 

 

アスカ

「ぁ……ん、……ふぁ」

 

 

「……ふぅ。や、やっぱいたずらはよくないよね! さ、さぁアスカちゃんが起きるまで配信でも見ようかな!」

 

 

アスカ

「……だめ」ぎゅっ

 

 

「え? あ、アスカちゃん!? いつから起きて……」

 

 

アスカ

「はぁはぁ……。燦ちゃんが、悪いんだよ? お菓子、せっかく用意してたのに、先にいたずらしちゃうんだもん……」

 

 

「えっと、それは……その。と、とりあえず服、離して欲しいな。なんて」

 

 

アスカ

「だ~め。燦ちゃんだけいたずらするなんてずるいと思うの。だから私も……、いたずらするね?」

 

 

「ま、待って!? お菓子、お菓子ならあるから! だからくすぐるのだけはやめ、あっあっ、んにゃ~~~っ!?」

 

 

アスカ

「あはっ、満足しました。燦ちゃん、ハッピーハロウィンです」

 

 

「はっ、はひっ……、は、ハッピーハロウィン。アスカちゃん」

 

 

 

 

 

◆『キャット&リリース』◆

 

「こんばんにゃー。今日は釣りのゲームをします」

 

 

『こんばんにゃー』

『今日のサムネえちちじゃね?』

『くそ、サムネに釣られてしまった』

『勝手に胸盛るな!』

『詐胸やめなー』

『釣りやったことある?』

 

 

「リアルの釣り? ない!」

 

 

『ドヤ顔で言うことじゃないよね』

『元気があってよろしい!』

『待てができない黒猫に釣りは無理』

『釣り竿ちゃんと持てる?』

『釣り針で魚じゃなくて自分を釣ってそう』

『糸が絡まって動けなくなるまである』

 

 

「ないが!? まったく、漫画やアニメじゃあるまいし。ほらゲーム始めるよ」

 

 

『はーい』

『つれないなぁ』

『お、さっそくヒットか?』

『きちゃ!?』

『デカいぞ!』

 

 

「わわっ。え、でかっ!? 待って、この引きの強さならクジラくらいあるって絶対!」

 

 

『クジラは草』

『がんばれー』

『釣りは魚との駆け引きだぞ』

『クジラは哺乳類だぞ定期』

『タイミングが大事』

『ひっひっふーで引け!』

 

 

「ひっひっふー、ひっひっふぬぬ……。あーっ、逃げた! って、ひっひっふーは違うだろ!」

 

 

『あーあ』

『なんでそのコメント拾ったの?』

『ワ○ップに釣られてて草』

『魚を釣る黒猫を釣るリスナー』

『せっかくだし猫拓取っていい?』

『黒猫はサイズが小さいからネットの海にリリースしないと』

 

 

「お前らな!? 次、次こそは釣れるからちゃんと見てろよ! よーし、……あ、ちょっと待って。ごめん、アスカちゃんにおやつ誘われたから行ってくるね。ブラウニー食べ終わったらすぐ戻るから!」

 

 

『は?』

『この猫また釣られてるよ』

『チョコだからって配信中にエサに食いつくなよ』

『流石アスカちゃん。黒猫を釣るコツを心得てるな』

『大きくなって帰って来るんだよ』

『黒猫は鮭だった?』

『そもそも配信しながら食べればいいのでは?』

『あーあ、これは炎上だな』

『炙りサーンモン一丁あがり!』

『草』

 

 

 

 

 

◆『アッスー知ってるよ。毎年ポ○キーネタが被ってるってこと』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、11月11日が何の日か知ってますか?」

 

 

「もちろん知ってるよ。ポッ○ーの日でしょ」

 

 

アスカ

「正解です。では、正解した燦ちゃんにはご褒美のポ○キーをプレゼントします!」

 

 

「わーい! ありがとアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「はい、燦ちゃん。あーん」

 

 

「あーんっ。おいしい!」

 

 

アスカ

「あは、良かった。もう一本どうぞ」

 

 

「じゃあ私からもお返し。ん~」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? も、もぅ。今年はポ○キーゲームするつもりなかったのに……。あ、あむっ」

 

 

「んっ……えへえへ。実は今日は恋人の日でもあるんだって。知ってた?」

 

 

アスカ

「えっと、恋人の日は6月12日のはずですよ? たしか今日は恋人たちの日、だったかな?」

 

 

「あれ、そうだっけ? ま、どっちにしろ恋人たちがいちゃいちゃする日なんだし。いいよね?」

 

 

アスカ

「くすっ、そうですね。いいってことにしましょっか」

 

 

 

 

 

◆『黒猫○○な』◆

 

アスカ

「本日の配信はここまでにします。お疲れさまでした」

 

 

「ばいにゃー」

 

 

『おつかれさまでした~』

『ばいにゃー』

『アス猫さいこー!』

『おつアスねこ~』

『終わらないで』

 

 

「あ、最後に告知忘れてた! 明日の夜に新ビジュアルの発表があるから、暇な人もそうでない人も見に来るよーに」

 

 

アスカ

「新ビジュアルの発表、明日でしたね。楽しみです」

 

 

『大事な告知忘れるなよw』

『新ビジュアル楽しみ』

『どんな感じなの?』

『ネタバレして』

『うっかり流出しそう』

 

 

「そんなうっかりするか!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは。流石に燦ちゃんでもそんなミスはしないと……しないよね?」

 

 

「アスカちゃんまで!?」

 

 

『信用がなくて草』

『胸に手を当ててこれまでの行いを振り返ってもろて』

『手を当てる胸がないぞ』

『だからいつも反省できないのか』

『なるほど』

 

 

「なるほど、じゃないから!? あるが! 新ビジュアルもばいんばいんだからな!?」

 

 

『ネタバレやめなー』

『ダウト!』

『ないよ』

『黒猫盛るな』

『ニャ○ハ立つなの次は黒猫盛るながトレンド入りかな?』

『黒猫の新ビジュアルはパッド入り~』

 

 

「おい、コメント。勝手に変なデマ流すな!? 名前覚えたからな! ……まったく、けしからんリスナーだな。ね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「そうですね。悪意のあるなしに関係なくデマを流すのはだめですよ。燦ちゃんも気をつけないとね」

 

 

「うんうん、だよね。ほら、アスカちゃんもこう言ってるんだし気をつけなよ」

 

 

『はーい』

『いや、今のは黒猫にも言ってると思うぞ』

『黒猫お前もな』

『最初にデマ流したの黒猫なんじゃ……』

『本当だとしても情報漏洩だし』

『マネちゃんに通報した』

『黒猫謹慎な』

『胸に手を当ててちょっとは自覚しようよ』

『ま、黒猫だしな。胸も自覚もないか』

『草』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(441~445)

 今年もあと僅かですね。来年も原作共々よろしくお願いします。


◆『○違い』◆

 

『初見です。いま何してるんですか?』

 

 

「初見さんこんばんにゃー。今は子作りしてるよ」

 

 

『えっっっ!?』

『子作り!?』

『言い方ぁ!』

『ポ○モンに無理やりタマゴを産ませてるって言いなー』

『それはそれで問題だけどね』

『色違い出ないね』

 

 

「はぁー、ちゅらい。もう止めていい?」

 

 

『だめ』

『耐久から逃げるな』

『苦労してゲットした3Vが無駄になるぞ』

『ニックネームをサンとアスカにしたら出るよ』

『草』

『アス猫で子作りするってこと!?』

 

 

「は? いやいや、そんな訳ないじゃん。はいワ○ップワザ○プ」

 

 

『え、ほんとだよ』

『俺もそれで出た』

『騙されたと思ってやってみな』

『確率6倍って噂』

『出なかったら赤スパ投げる』

 

 

「言ったな? じゃあ仕方ないかー。もし出なかったら連帯責任で赤スパな」

 

 

『連帯責任!?』

『お、俺は言ってないぞ』

『あいつが言いました!』

『僕は無実だ!?』

『頼む、色違い出てくれ!』

 

 

「あ、さっそく産まれそう。お前ら、赤スパの準備はできて……え、まじ? 白いの出ちゃった……」

 

 

『え、マジで!?』

『白いなぁ』

『だから言い方ぁ!』

『これは配信者だわ』

『ねぇ、俺らに言うことあるよな?』

 

 

「……疑ってごめーんね!」

 

 

『いいよ!』

『許さない』

『傷ついた。那○ちゃんのファン辞めてナ○ジャモちゃんのファンになります』

『なんでや!? ○珂ちゃんは関係ないやろ!』

『ま、実際は嘘だったんだけどね』

『そう言えば子供の名前はどうするの?』

 

 

「あー名前。名前ね、ぜんぜん考えてなかった。うーん、……どうしよっか?」

 

 

『黒猫とアスカの子供だから……サンカ?』

『アンにしよう』

『アサ』

『あすねこでいいよ』

『アスカちゃんに相談したら?』

 

 

「せっかくだしそうしよっか。じゃあえっと……、子供できちゃったからいい名前ない? 送信っと。これでよしっ!」

 

 

『よし、じゃないが?』

『これは勘違いするやつ』

『???「だれとの子供ですか?」』

『アスカちゃんとの間にできた子供かもしれないだろ!』

『せっかくだし結ちゃんにも送ろう(ゲス顔』

『おい止めろ!?』

『黒猫サスカ』

『この流れだとニックネームじゃなくて黒猫刺すかって言ってるみたいだな』

『ポ○モンVのVはバイオレンスのVだったのか』

『だれが上手いこと言えとwww』

 

 

 

 

 

◆『心地よさに包まれて』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、朝ごはんの用意ができましたよ。起きてください」

 

 

「うにゃ~ん。今日は寒いからお布団の中で食べる~」

 

 

アスカ

「もぉ、そんなことしたらお布団汚れちゃうよ。ほら、ごはん冷めちゃうから。ね?」

 

 

「……こたつ。そう、冬と言えばこたつだよ! 私猫だもん。こたつがあれば頑張れそう」

 

 

アスカ

「こたつですか? ごめんね、しまってあるから今すぐには無理かな」

 

 

「え~。じゃあお布団から出ない」

 

 

アスカ

「あはは、困っちゃったな……。こたつの代わりに電気ストーブではだめですか?」

 

 

「だめじゃないけど……。ん~、もう一声」

 

 

アスカ

「くすっ。じゃあ、燦ちゃんが寒くないように、温まるまでぎゅ~ってするオプションもつけちゃおうかな」

 

 

「……よし、そろそろ起きるか」

 

 

アスカ

「あは、良かった。はい、ぎゅ~っ」

 

 

「むぎゅ~っ。……えへへ、お布団よりこっちの方が心地よくて好きかも」

 

 

アスカ

「え? も、もぉ。……燦ちゃんのえっち」

 

 

 

 

 

◆『答えでけーき』◆

 

「よし、たまにはマシュマロに届いた質問に答えようかな。なにか質問ある?」

 

 

『どうしてゲーム配信しないの?』

『今日はゲーム配信の予定だったよね』

『だからゲームのダウンロードは先に済ませておけとあれほど……』

『なんでそんなにぽんなの?』

『いつになったら成長するのか教えて』

 

 

「あーあーあー、マシュマロ以外なにも見えないし聞こえなーい」

 

 

『コメント欄見ろ!』

『歳かな?』

『猫で1○歳はもう……』

『黒猫おばあちゃん』

『今ならなに書き込んでも大丈夫そう』

『黒猫の胸はパッド入り~』

 

 

「は? 本物なんだが???」

 

 

『黒猫、きさま見てるな!?』

『で、マシュマロは届いたの?』

『コメント欄で質問いいですか?』

『悪い、宗教上の理由でマシュマロで質問できないんだ』

『もうコメント欄から選んだら?』

 

 

「あっあっ。コメント流れるの速っ!? あーもぅ、だからマシュマロで募集するって言ったのに! じゃあ一つだけ、一つだけコメント欄の質問に答えるからそれでいい?」

 

 

『はーい』

『クリスマスの予定は?』

『今日のぱん2は何色?』

『お家にクリスマスツリーある?』

『クリスマスにケーキ食べる?』

『クリスマスはだれと過ごしますか?』

 

 

「んーっと、じゃあこれ! えと、なになに。ケーキはケーキでも食べられないケーキはなーんだ? って、これ質問じゃなくてなぞなぞなんだが!?」

 

 

『なぞなぞは草』

『で、答えは?』

『黒猫の手作りケーキ』

『あっうん。それは食えないな』

『食べれるぞ(ただしお腹を壊さないとは言ってない』

『黒猫料理やめろ』

『あ、アスカちゃんが代わりに作ってくれるから……』

『クリスマスはチョコレートケーキと苺のショートケーキ、どちらがいいですか?』立花アスカ✓

 

 

「じゃあ別の質問を……あっ、クリスマスケーキ!? もちろんチョコレート!」

 

 

『え、もしかしてこれでリスナーの質問タイム終わりなの!?』

『あ、アスカちゃんも黒猫のリスナーだから……』

『いや、そのやり取りは裏でやろうよ』

『でもクリスマスを一緒に過ごす相手が分かったから、よしっ!』

『アス猫てぇてぇ』

『で、なぞなぞの答えは?』

『答えでけーき』

『なるほどデケェ木か。質問の答えもチョコレート(ケーキ)だったし上手いな』

『ケーキだけに?』

『草』

 

 

 

 

 

◆『いやして欲しい』◆

 

「ふにゃ~。ただいま~」

 

 

アスカ

「お帰りなさい燦ちゃん。……お疲れですか?」

 

 

「うん、ちょっとね。生誕ライブに向けたダンスレッスンが大変で、……あいたたっ」

 

 

アスカ

「だ、大丈夫ですか!? どこか怪我してるんじゃ……」

 

 

「あっあっ、だっ大丈夫! ただの筋肉痛だから、うにゃぁ!? 服を脱がして確認しなくても大丈夫だって!」

 

 

アスカ

「ほっ、それなら良かった……」

 

 

「もぉー、心配症なんだから……。じゃあはい」

 

 

アスカ

「??? えっと、お手ですか?」

 

 

「あっいや、お手じゃなくて……」

 

 

アスカ

「あれ? あ、それならマッサージですね! そうだよね、燦ちゃん疲れてるんだもん。私も燦ちゃんのために頑張らないと!」

 

 

「えっえっ!? あ、アスカちゃん。その、違っ、そうじゃなくて。さっき脱がした服、寒いしそろそろ返して欲しいな、って思って……」

 

 

アスカ

「……え? あ、あはは。そっ、そうですよね!? ごごご、ごめんなさい!」

 

 

「う、ううん。こっちが先に勘違いさせちゃったのが悪かったんだし。それに……、迷惑になると思って言えなかったけど、ほんとはアスカちゃんのマッサージで癒して欲しいって思ってたから……すごく嬉しかった」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん……」

 

 

「えへへ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「身体、冷えちゃったよね? お風呂沸かしてあるので、もしよかったら、その……、お風呂で……」

 

 

『ぐぅ~』

 

 

「あっ」

 

 

アスカ

「……くすっ。激しい運動の後だもんね。先にごはんを食べましょうか」

 

 

「……いや。して、欲しい。……だめ?」

 

 

アスカ

「ううん、全然そんなことないよ。あは、じゃあ……しよっか」

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

◆『一緒に見るでんとう』◆

 

「うわぁ、すごっ!? 見て見てアスカちゃん! 噂通り綺麗なクリスマスイルミネーションだね」

 

 

アスカ

「はい。イルミネーション、すごく……綺麗です……。はぅ、こんな素敵な場所で告白されたら……、とてもロマンチックなんだろうなぁ……」

 

 

「アスカちゃん? 最後声が小さくて聞こえなかったけどなにか言った?」

 

 

アスカ

「あ、ちっ違います!? 今のは決して催促している訳ではなくて、個人的な感想と言いますか、えっと、つまりそれだけイルミネーションが素敵ってことなんです!」

 

 

「え? あっうんそうだね。……でも、アスカちゃんも、その……イルミネーションに負けないくらい、ううんどんなイルミネーションよりも、その、えっとね……綺麗だよ」

 

 

アスカ

「は、はぁう!? さ、燦ちゃん……あは、どうしようすごく嬉しい」

 

 

「えへへ、……改めてこういうこと言うの、なんだか照れくさいね。……あーもう。恥ずかしさで身体がぽかぽかしてきちゃった」

 

 

アスカ

「くすっ、たしかに。燦ちゃんの手、ぽかぽかしてる。それに、顔も火照ってて……」

 

 

「あ、アスカちゃん!? はっ恥ずかしいから! 私じゃなくてイルミネーション見ようよ!」

 

 

アスカ

「あは、すみません。燦ちゃんが可愛くてつい。けど、イルミネーションもちゃんと楽しんでますよ。燦ちゃんはどうですか?」

 

 

「……うん。私も、私も楽しいよ。イルミネーション綺麗だし、それに……アスカちゃんが一緒だから」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん……。私も……、私も燦ちゃんが一緒だから。一緒にイルミネーションを見ることができて、すごく……幸せです」

 

 

「えへへっ、……一緒だね」

 

 

アスカ

「あは、一緒だね」

 

 

「…………でも、このあと配信があるから、帰りたくないけど……そろそろ帰らないと」

 

 

アスカ

「……うん。そう……、だよね。帰らないと、だよね」

 

 

「アスカちゃん……。やっぱ今日はこのまま一緒に……」

 

 

アスカ

「……来年」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「今日はすごく楽しかったです。だから……来年。来年、また一緒に見に来ましょう」

 

 

「……分かった。絶対に来年も、ううん。来年だけじゃなくて、再来年も、その先もずっとずーっと。毎年恒例の伝統行事になるくらい何度だって一緒に見に来よう。ね?」

 

 

アスカ

「っ、はい! 約束ですよ」

 

 

「うん、約束!」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(446~450)

こちら↓は今回のお話に関係がある原作のお話です。
無料で読むことができますので、まだ読んでない方はお早めにどうぞ。
原作者様のFANBOX


◆『ハッピーニューイヤー?』◆

 

アスカ

「カウントダウンライブの話ですが、歌もダンスも、燦ちゃんすごくカッコよかったよ」

 

 

「そっそうかな? え、えへへ。アスカちゃんが言うならそうだったかも」

 

 

『良かったぞ黒猫』

『カウントダウンライブといえば最後のサプライズには驚いたな』

『ゆいくろで衣装チェンジして歌うとかてぇてぇすぎ』

『これでビジネスはないわー』

『黒猫のことをちょっとしか好きじゃない結ちゃん』

『黒猫と一緒に同時視聴してたアスカが無言になったときはどうなることかと』

 

 

アスカ

「最後のサプライズも良かったですよね。同じ企業のライバー同士だからこそできることですし。だからこそ、……ちょっとだけ羨ましいなって思っちゃった」

 

 

「アスカちゃん……。あ、そうだ! アスカちゃん、これ。受け取って」

 

 

アスカ

「は、はい。これは……うさ耳ですか?」

 

 

「うん! 今年用に用意したうさ耳だよ。全身の衣装交換は難しいけど、付け外しできる装飾品くらいなら交換できるよね?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……。あは、ありがとうございます。すごく嬉しい。……でも、急な話だから、交換できそうな装飾品はないし。あるのは去年使ってて、今年も使えそうだから一応用意してたこれくらいしか……」

 

 

「大丈夫。アスカちゃんがつけてたものならなんだって嬉しいよ。だから、ね? 交換しよ?」

 

 

アスカ

「……うん、ありがとう燦ちゃん。では、早速……。あはっ。どう、かな? うさ耳、似合ってますか?」

 

 

「おぉ、すごく似合ってる! かわいい!」

 

 

アスカ

「えへへっ。燦ちゃんもすごく似合ってますよ、門松の被り物。すごく可愛いです」

 

 

「え、あっうん。ア、アリガト」

 

 

『なんでぇ!? 門松の顔ハメパネルなんでぇ!?』

『あー見たことあるな。去年のお正月企画で使ったネタ装飾品か』

『マジで涙出そう。……笑いすぎて』

『てぇてぇ光景のはずなのに、わ、笑いが……』

『まさか新年一発目のツイートの誤字はこれの伏線だったのか!?』

『Happy new ear!』

『ハッピーになってるのはアスカの方だけなんだよなぁ』

『横文字にしたことといい、今回のことといい、カッコつけるからだぞ』

『うさ耳の可愛い女の子が見れたんだし黒猫も十分幸せだろ?』

『それは諸説ある』

 

 

 

 

 

◆『重箱(おせち)の意味でせっつく』◆

 

アスカ

「お正月に食べるおせちにはそれぞれ意味があるって知ってますか?」

 

 

「あ、なんか聞いたことあるかも。たしか食材や料理によって、無病息災、家内安全、交通安全とか、お守りのご利益みたいな効果があるんだよね」

 

 

アスカ

「あはは、交通安全はちょっと違うかもしれませんが概ね合ってます。例えば、この手綱こんにゃくには良縁成就や縁結びの意味があったりしますよ」

 

 

「へぇー、そうなんだ。じゃあ、手綱こんにゃくは恋愛成就のお守りと同じって覚えればいいんだね」

 

 

アスカ

「くすっ、そうですね。手綱こんにゃくは恋愛成就に効く。難しく考えず、それくらいの認識でもいいと思います。はい、お待たせしました。おせち取り分けたのでどうぞ」

 

 

「ありがとアスカちゃん。わぁ、おいしそう! 数の子に昆布巻き、里芋、これはたたきごぼうだよね」

 

 

アスカ

「はい。他にもたくさんあるので、いっぱい食べてくださいね」

 

 

「うん! いただきまーす。ん~っ、おいしい!」

 

 

アスカ

「あは、よかった」

 

 

「あ、そうだ! せっかくだし他にはどんな意味があるのか調べてみようかな。えっと、今食べてるのは、数の子……、うんうん子孫繁栄ね。昆布巻きは……な、なるほど。不老長寿と……。さ、里芋は……、う、うん。最後は、えっと、たたきごぼうだから……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、どうかしましたか? おせちの意味を調べてたみたいだけど……」

 

 

「な、なんでもないよ!? べべべ別に、圧が強いなぁって思ったとか身の危険を感じたなんてことはぜんぜんないから!」

 

 

アスカ

「??? よく分かりませんが、今年はおせちを食べたご利益があるといいですね」

 

 

「う、うん……ソウダネ」

 

 

 

 

 

◆『いい子でいるのはいい子』◆

 

「1月15日はいい子の日! そんな訳で今日は、リスナーのみんなには私を褒めて甘やかしていい子いい子してもらいます。はいスタート!」

 

 

『いやです』

『どんな訳だよ』

『ちやほやして欲しいなら素直に言えば? 言ってもしないけどw』

『普通逆じゃね?』

『俺らをいい子いい子しろ!』

 

 

「え、やだよ。そもそもお前らいい子じゃないじゃん」

 

 

『は?』

『いい子だが???』

『さ、サンタのお姉さんだって道を歩いてたらえちーなお店の割引券入りのティッシュくれたもん!』

『それは流石に違うだろw』

『いい子というかいい大人だからくれたのでは?』

『てか、黒猫には言われたくない』

 

 

「は? 私だっていい子だが???」

 

 

『ほんとでござるかぁ?』

『たとえば?』

『いい子である証明をしてもろて』

 

 

「いい子である証明? え、えっと、早寝早起きは……してないし、好き嫌いは……けっこうあるけど、えと、他になにか……その、いっ、生きててえらい!」

 

 

『えらい!』

『生きててえらいのがいい子なら俺らもいい子なんだが』

『え、俺らって死んでたの?』

『で、他には?』

『今のところだと少しもいい子とは思えないぞ』

『もっといい子アピールしないと』

 

 

「もっと!? えーっと、他にいい子アピール……いい子アピール……あっ、あった! 自分で使った食器を片付けたときに、アスカちゃんにお手伝いできてえらいねって褒められたよ! いい子いい子って頭も撫でてくれたし、これって私がいい子ってことだよね!」

 

 

『うんうんそうだね。いい子だね』

『それって当たり前では?』

『さっきからいい子の基準が小学生レベルで草』

『いい子扱いというか子供扱いな気が』

『アスカままぁ』

『……まぁお手伝いするのはいい子かな?』

 

 

「えへへ、だよねー。ね、つまり私はどこに出しても恥ずかしくないいい子ってなわけ! ほらほら、お前らもいい子の私をもっと褒めてちやほやしろー」

 

 

『調子に乗らないでもろて』

『どこに出しても恥ずかしいぞ』

『いい子って認めてもいいけど、いい子なんだからもう寝坊するなよ』

『いい子ならもう舌打ちも台パンしないよね?』

『リスナーに暴言吐いたりもしないな?』

『いい子なら勉強もちゃんとしないと』

 

 

「うぐぐ。それは、そうだけど……うぇ勉強も!? うぅ~っ。………………はい、そんな訳で本日1月15日は苺の日なんだって。みんなは知ってた? そう、果物の苺。おいしいよね~。みんなは苺好き?」

 

 

『苺の、日? あっあれいい子の日は?』

『一瞬EDが流れたような気がしたけど見間違いだったかな?』

『って、勝手に配信やり直すなw』

『アーカイブで消してなかったことにする気か!?』

『キミのような勘のいい子(ガキ)は嫌いだよ』

『いい子だと都合が悪くなるからってそれはちょっと』

『いい子でいるのはもういいってこと?』

『そもそもいい子じゃないぞ』

『いい子でいるのも大変だしやっぱ普通が一番よ』

『それはそう』

 

 

 

 

 

◆『今年の目標』◆

 

「今年の目標を決めよう! いぇーい!」

 

 

『いぇーい?』

『え、いまさら!?』

『あと1週間とちょっとで1月も終わるんだが』

『目標を持つのはいいことだ』

『目標って世界征服とか?』

 

 

「あっいや、世界征服とか大それたことじゃないけどまぁそんな感じ! で、みんなはどんな目標がいいと思う?」

 

 

『自分で考えてもろて』

『配信がんばる』

『ぼいんぼいんになる』

『その目標は一年どころか一生叶わないぞ』

『目標の参考になるものないの?』

『たとえば今年やりたいことは?』

 

 

「今年やりたいこと? ん~、みんなからちやほやされる。とか?」

 

 

『やりたいことじゃなくてして欲しいことだろ』

『もっと具体的なことにしてくれ』

『じゃあ俺らもして欲しいこと勝手に言うぞ』

『もっと配信しろ!』

『ゆいくろください』

『今年は新しいことに挑戦しよう』

 

 

「お、たまにはいいこというじゃん。新しいことに挑戦かぁ。なにがいいかな?」

 

 

『バンジージャンプ』

『無人島生活』

『ローション相撲』

 

 

「ほんとたまにしかいいこと言わないな、お前らは!? もっとまともな意見言えないの!?」

 

 

『草』

『配信者に似たからな』

『ローション相撲はいいだろ!?』

『ローション相撲を笑うものはローション相撲で泣くことになるぞ』

『未来の後輩が黒猫のローション相撲に憧れてデビューするかもしれないだろ』

 

 

「無いから!? てか、そんな変な奴が後輩になるとかいやなんだが!?」

 

 

『でもあるてまやぞ?』

『無いとはいいきれないのがなぁ』

『変な奴って、初配信でやらかした黒猫には言われたくないと思う』

『黒猫デビュー時の1期生の気持ちが分かってよかったね』

『じゃあなにするの?』

 

 

「……今年は現状維持でよくない?」

 

 

『よくない』

『今年もだめそうだな』

『え、じゃあアス猫の関係性も現状維持ってこと!?』

『因みにアスカの今年の目標は燦ちゃんともっと仲良くなるだったぞ』

『あーぁ』

『アスカちゃん可哀想』

『もっと仲良く……ローション相撲する?』

『よし、今年の目標決まったな!』

 

 

「そうだな! 今年の目標、取り敢えずお前らを一発ずつぶん殴るってことで!」

 

 

『ひぇ!?』

『殴らないで……』

『ねこぱん○助かる』

『目標は目標でもそれはターゲット的な意味になってるんだが!?』

『さっきまともな意見を言えっていってたけど、黒猫の意見もローション相撲と大差ないよね』

『草』

 

 

 

 

 

◆『解散します』◆

 

「はいはいどもども。アス猫の猫担当の猫でーす」

 

 

アスカ

「え、えっと、アス猫のアス担当の立花アスカです。みなさんこんアス猫~」

 

 

『こんアス猫~』

『アス担当とはなんだ?』

『黒猫はちゃんと自己紹介しろ!』

『初見がかわいそう』

『黒猫のこと今度から猫って呼ぶからな』

 

 

「えー、めんど。どうせみんな私のこと知ってるしいいじゃん。……え、よくない? 仕方ないなぁ。じゃあ改めて自己紹介します。あるてまの清楚担当スーパーアイドルの黒猫燦でーす。はい拍手」

 

 

アスカ

「ぱちぱちぱち~」

 

 

『自己紹介できてえらい!』

『清楚?』

『芸人では?』

『あるてまにアイドルはいない』

『今日はなにするの?』

 

 

アスカ

「本日はリスナーのみなさんからの質問に答えながらゆるーく雑談するコラボとなっています。配信の最後には告知もあるので、よかったら最後までお付き合いしてくださいね」

 

 

「はーい」

 

 

『はーい』

『説明助かる』

『告知楽しみ』

『告知、なんだろ?』

『アス猫バンドデビュー!?』

 

 

「バンドデビューはしません。てか、なんですると思った」

 

 

アスカ

「燦ちゃんがこの間ギターの話をしてたからでしょうか?」

 

 

「あ、あー。あったねそんなこと」

 

 

『あったあった』

『で、ギター配信はいつやるの?』

『今でしょ』

『ギターの上に胸乗せれるようになった?』

『どんなギター買ったの?』

 

 

「ぎっギターの話はもういいから。次、次の質問に行こう!」

 

 

『なんか怪しいぞ』

『もしかして……三日坊主?』

『配信で一回もやらずに飽きるとはなぁ』

『黒猫だもの』

『そもそも買ってなさそう』

 

 

「か、買おうとは思ったんだよ。うん、買おうとは」

 

 

アスカ

「そうですね。でも、お店で試しに弾かせてもらったときに、コードを押さえるのに指が届かなくて無理した結果、指がつっちゃって諦めたんだよね」

 

 

「あ、アスカちゃん!? しーっ、その話は秘密だから!」

 

 

『あーなるほど』

『ちっちゃいおてて助かる』

『かわいいな(笑)』

『あるある』

『やっぱ黒猫はカスタネットだな』

『VTuber界のナンバー1カスタネッターを目指そう』

 

 

「カスタネットはもういいって! てか、カスタネッターってなに!?」

 

 

アスカ

「カスタネットを演奏する人、かな?」

 

 

『カスタネッターいずなに』

『くそだs、かっこいいな!』

『パパ、医者を辞めてカスタネッターになろうと思うんだ』

『実際にカスタネッターっているのかな?』

『黒猫がカスタネットだとしてアスカは何の楽器を担当するんだ?』

 

 

アスカ

「んー、なにがいいのかな? 燦ちゃんがカスタネットだし……トライアングル? それともギロとか? いっそのこと同じカスタネットにして、お揃いにするのもいいかもしれませんね」

 

 

「あ、アスカちゃん!? いや、よくないから! てか、私に合わせてマイナーな楽器ばっか選ばなくてもいいからね」

 

 

『草』

『小学生の発表会かな?』

『トライアングルとか懐かしいな』

『ギロってあのギコギコ鳴るやつか!』

『アスカもカスタネッター目指そうぜ』

『ガールズバンド(カスタネットのみ)』

『バンドとは……』

『バンド名は【アスカネッコ】だな』

 

 

アスカ

「アスカネッコ……。くすっ、響きがカスタネットみたいで私たちにピッタリだし、ちょっとかわいいかも……」

 

 

「可愛くてもだめなものはだめだから。はい解散解散。アスカネッコは今日限りで解散となります」

 

 

『えー』

『解散しないで』

『寂しくなるな』

『これが音楽性の違いってやつか』

『カスタネットに音楽性ってあるの?』

『まさか今日の告知って解散ライブについてだったのか』

 

 

「そんな訳あるか!?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(451~455)

◆『鬼は外、福は内、じゃあ私のことは?』◆

 

「恵方巻きはともかく、本来の節分って豆をまくだけでなんか地味だと思わない? 今の時代、やっぱイ○スタ映えが大事だと思うんだよね」

 

 

アスカ

「えーっと、どうなのかな? あまり派手にやるイベントではないのはたしかですが」

 

 

『最近の節分は恵方巻きがメインなところあるよね』

『地味かはともかく大人になってから豆まきしてないなー』

『豆ってところが地味なんだと思う』

『イン○タ映えする豆まきってなんだよw』

『豆まきには伝統があってうんぬんかんぬん』

 

 

「伝統が大事って言うのも分かるよ? でもさ、鬼だってバカじゃないんだし、いい加減豆まきに慣れてきてると思うんだよね。ほら、あのGですら殺虫剤が効かないスーパーGがいるって話だよ。なら、豆が効かないスーパー鬼に備えて私たちも対策を取らないと」

 

 

アスカ

「う、うーん? えっと、そうなのかな?」

 

 

『アスカちゃん正気に戻るんだ!』

『スーパー鬼は草』

『田舎のスーパーにありそう』

『まさか鬼もGと比べられるとは思ってなかっただろうな』

『豆が効かない鬼だって!? くそっ一体どうすればいいんだ!』

『じゃあ何投げるんだよ』

 

 

「んーっと、取り敢えず豆をパワーアップさせて……豆腐とか?」

 

 

アスカ

「とっ、豆腐ですか!?」

 

 

『地味にいやだけどなんか違う気が』

『加工はパワーアップなのか?』

『木綿投げてごめんってね!』

『豆腐の角に頭をぶつけて退治するのか』

『いや、相手は鬼なんだから頭の角に豆腐をぶつけるのかもしれない』

『てか、もっと鬼が嫌がりそうなものにしろよ』

 

 

「えー。注文の多いリスナーだなぁ。じゃあ納豆で」

 

 

『草、じゃなくて臭』

『おいやめろ!』

『鬼役が可哀想だろ』

『たしかに嫌だけど!?』

『片付け大変そう』

『ねばねばしてるのにどうやって投げるんだよ』

 

 

「パックごと投げるとか? ほら、その方が衛生的だしよくない?」

 

 

アスカ

「あ、あはは。そうですね。いいアイディアだと思います」

 

 

『アスカも全肯定しないでもろて』

『パックごと投げるのはシュールだなぁ』

『それ納豆じゃなくてパックでダメージ受けてね?』

『映えるかはともかく迷惑系動画としてバズりそう』

『もっとまともなもの投げようよ』

『自分が鬼だとしたら何をぶつけられたら嫌か考えてみたら?』

 

 

アスカ

「それはいいかもしれませんね。燦ちゃんは何をぶつけられたら嫌だと思いますか?」

 

 

「うーん。……あっ、チョコレート! 私が鬼だったらチョコレートが怖いかも!」

 

 

『まんじゅうこわいかよ!?』

『黒猫天才か!』

『自分が食べたいだけじゃん』

『因みに北海道だと節分に落花生とチョコレートを投げるぞ』

『へぇー』

 

 

アスカ

「くすっ、じゃあ豆の他にチョコレートも用意しておきますね」

 

 

「やった! あ、じゃあじゃあアスカちゃんは何をぶつけられたら嫌だと思う? 私が用意するよ!」

 

 

アスカ

「私ですか? んー、そうですね。……愛してるって言葉、かな?」

 

 

「にゃ?」

 

 

『草』

『これはアスカの方が一枚上手だったな』

『鬼と少女の恋愛か。少女マンガにありそうな展開だなぁ』

『ほら、愛してるって言って退治しないと』

『今後豆まきの言葉は、鬼は外、福は内、じゃあ私のことは?にしよう』

『やっぱ愛が世界を救うんだよ』

 

 

アスカ

「あ、愛の言葉がこわいなー。燦ちゃんに告白されたら泣いちゃうかもしれないなー」

 

 

「えっと、その……あっ、あ……い、いつもありがとうアスカちゃん! ほっほら、愛にも家族愛とか友愛とかいろいろあるし! それに豆まきって家族や友人とやるものだから、普段は恥ずかしくて言えない感謝の言葉を伝えるのも愛情表現みたいなものだしいいと思わない? ね、ね?」

 

 

アスカ

「むぅー。……燦ちゃんのいくじなし」

 

 

『へたれたな』

『早口で誤魔化そうとしてて草』

『鬼はがっかりにげていく』

『てか、今更だけど鬼と結ばれたら退治したことにならなくね?』

『へ、平和的解決だから……』

『暴力だめ絶対!』

『もうバレンタインでよくない?』

『それはそう』

 

 

 

 

 

◆『ニンゲンコワイ』◆

 

「こんばんにゃー。今日はアスカちゃんにおすすめされた、意味が分かるとこわいマンガって言うゲームをやります」

 

 

『こんばんにゃー』

『マンガなのにゲームなの?』

『黒猫だいじょうぶ?』

『黒猫こういの苦手だろ』

『無理だから諦めよう』

 

 

「は? バカにしてる???」

 

 

『してない……』

『え、なんで?』

『ホラー系もあるから大丈夫って意味だろ』

『これは恥ずかしい』

『おばかって自分で認めてて草』

『心配してあげたのにさいてー』

 

 

「え? あっあっそういう……。ごっ、ごめんって」

 

 

『いいよ!』

『こんな理解力でこのゲームできるのか?』

『問題の答えとなる箇所を押すだけだから黒猫でもできるはず』

『でも黒猫だぞ?』

『やっぱ無理そうだな』

 

 

「いやいや、大丈夫だって。ほっほら、ヒントもあるって話だし。じゃあ、そろそろはじめるよ。……うんうん、なるほど」

 

 

『え、分かったの!?』

『さすねこ!』

『天才じゃん』

 

 

「よし、分からないことが分かった!」

 

 

『ずこー』

『褒めて損した』

『ヒント見なー』

 

 

「そうしよっか。えっと、ヒントは……2コマ目? って、ほぼ答えじゃん!?」

 

 

『草』

『ずるじゃん』

『こ、答えが分かっても意味が分からないと意味がないから……』

『ヒントを見ると答えが分かるマンガ』

『正解に至った過程を考えるゲームになってね?』

 

 

「それにしても……なんかホラーはホラーでも人が怖い系が多くない?」

 

 

『たしかに』

『そりゃ存在するか分からない幽霊より身近にいる悪い人間の方が怖いだろ』

『幽霊は意味が分からなくても怖いし』

『人が怖い世界とかいやな世の中だな』

『黒猫だいじょうぶそう?』

『怖かったらやめてもいいぞ』

 

 

「よゆーよゆー。人が怖い系ならそこまで怖くないでしょ」

 

 

『それはどうかな?』

『ベッドの下に男が……』

『あ、押し入れにも』

『もしかしてストーカー?』

『うわっ、絶対その差し入れ変なもの入ってるじゃん』

『もしかして蟹ってる?』

 

 

「……」

 

 

 

その夜

 

 

 

アスカ

「よしよし。私がずっと傍にいるから大丈夫。大丈夫だから。ね? ずっと一緒だよ燦ちゃん」

 

 

「ニンゲンコワイニンゲンコワイニンゲンコワイ……」

 

 

 

 

 

◆『か、勘違いしないでよね!』◆

 

「えへへ、収録に行ったらみんなからチョコレートいっぱい貰っちゃった。さーって、どれから食べようかな~」

 

 

アスカ

「……貰ったんだ」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「私以外の女の子から……バレンタインチョコ、貰ったんだ……」

 

 

「こ、これはそのっ、ぎっ義理! 義理チョコだから! そ、それに、せっかく用意してくれたのに貰わないと失礼になっちゃうし。だからその、ね? 義理チョコだけにギリギリセーフ、なんちって」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「あ、アスカちゃん。えとえーっと、……一緒にチョコ食べる?」

 

 

アスカ

「つーん」

 

 

「あ、あはは……。そっ、それにしても今年は義理チョコしか貰えなかったなー。せっかくのバレンタインなのに義理しか貰えないなんて悲しいなー。あーあ、どこかにお菓子作りが上手で、バレンタインに本命を貰えなかった可哀想な美少女に、手作りチョコを恵んでくれる優しい女の子はいないかなー。……ちらっ、ちらっ」

 

 

アスカ

「……はぁ。燦ちゃんだもん、モテちゃうのは仕方ないよね……。燦ちゃん、良かったらこれどうぞ」

 

 

「え、私にくれるの!? やったー!」

 

 

アスカ

「か、勘違いしないでくださいね。これは私の大好きな推しに渡せなかった本命チョコの余りで、義理チョコしか貰えない燦ちゃんが可哀想だからあげただけですからね」

 

 

「でへへ、うんうん。ありがとうアスカちゃん。大好きっ!」

 

 

アスカ

「っ~~!? もっもぉ、……ずるいよ。……私も、……私も大好きだよ」

 

 

 

 

 

◆『猫になったら好きな人に○われた』◆

 

アスカ

「2月22日はにゃんにゃんにゃんの語呂合わせで猫の日なんですよ」

 

 

「へぇー」

 

 

アスカ

「という訳で、燦ちゃんには今日一日猫になってもらいます!」

 

 

「にゃ(え)? にゃ、にゃんにゃうにゃーっ(な、なんだこれーっ)!?」

 

 

アスカ

「きゃーっ、猫になった燦ちゃんかわいい! えへへ、よしよしいい子だね。どうですか燦ちゃん? 猫になってみた感想は?」

 

 

「にゃ、にゃ~ん……(えっと、すごく絶景です……)」

 

 

アスカ

「あは、なんだか嬉しそう。……あ、そうだ。せっかく猫になってもらったんだし……私も少しくらい楽しんでもいいよね?」

 

 

「にゃ?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん。ほら、怖くないよ。大丈夫、や、優しくするから……ね?」

 

 

「にゃ、にゃんにゃにゃん(あ、アスカちゃん)!? にゃ、にゃにゃお。うにゃーっ(な、なにを。うにゃーっ)!?」

 

 

アスカ

「すぅーはぁー。すぅー、はぁー。……えへへ、燦ちゃんの匂いだ。……もう一回、あと五分だけだから……」

 

 

「にゃ、にゃっにゃにゃ~(た、たすけて~)」

 

 

『てぇてぇ』

『ショート動画助かる』

『どさくさに紛れてアスカのパン2覗くな』

『視点が低いからパ○ツが見えても仕方ないよね』

『なんか匂い以外も吸われてね?』

『で、お風呂シーンは?』

『猫になってアスカに飼われたい人生だった』

『でも、ストレスで抜け毛やばそう』

『つまり怪我ない俺なら問題ないな!』

『黒猫も無傷の人も強く生きろよ』

 

 

 

 

 

◆『ひぃっな祭り』◆

 

「普通のひな祭りなんてもう古い! 現代風にアップデートした今時のひな祭りとは? はい、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「えぇっ、そこで私ですか!? え、えっと、ひな人形やひな飾りが全てAR、とかでしょうか?」

 

 

『お、大喜利か?』

『現代風といえば映えだな』

『そんな会話デッキで大丈夫か?』

『ARひな祭りとは新しい』

『片付け忘れて嫁に行くのが遅れることもなくて安心だな』

『まぁ傍から見たら何もない空間ではしゃいでる変人だけどね』

 

 

「ARひな祭りいいと思う! ひな祭りが終わったあとに片付けなくてもいいから楽だし!」

 

 

アスカ

「あ、あはは。そうですね。ところで、燦ちゃんがひな祭りを今風にするとしたらどうしますか?」

 

 

「え、私ならどうするか? 今風かぁ。んーっと、ひな人形を萌えフィギュアにするとか?」

 

 

『草』

『お内裏様とお雛様、二人並べて俺の嫁ってか』

『娘や孫のために萌えフィギュアを飾るひな祭りとか嫌なんだが』

『一般受けしなさそう』

『桃の節句じゃなくて萌えの節句ってこと?』

『オタクくんさぁ』

 

 

アスカ

「んー、たしかにあまり一般の人向けではないかもしれませんね」

 

 

「じゃあ、ひなあられをチョコでコーティングしてチョコあられにするとか、ひし餅の代わりに三色の板チョコにするとかどうかな? ほら、チョコレートならみんな大好きだし、伝統を残しつつも新しくていいと思わない?」

 

 

『黒猫が食べたいだけ定期』

『これが狙いだったか』

『この猫、全ての行事にチョコを絡めてくるな』

『お菓子会社の回し者だろ』

『案件でも貰ったか?』

『欲望に忠実だなぁ』

 

 

「い、いいじゃん別に!? 少しくらい私情が入ったって! 大喜利なんだし。ね、アスカちゃん」

 

 

アスカ

「えっと、はい。そうですね。考えるだけなら自由ですし」

 

 

「だよね。じゃあ、せっかくだしアスカちゃんも一緒にひな祭りがこうだといいなってことを考えようよ。考えるだけなら自由なんだし、アスカちゃんも欲望に忠実に行こう!」

 

 

アスカ

「は、はい。分かりました。欲望に忠実に……。じゃあ、ひな祭りにケーキを食べるなんてどうかな?」

 

 

「ケーキ?」

 

 

アスカ

「はい。みんなで切り分けて食べれる大きさの、或いは何段にも重ねたケーキを食べるんです」

 

 

「おーいいね。それなら映えそうだし今風かも! 他には?」

 

 

アスカ

「他には、んーっと、お雛様の衣装も日本の着物だけじゃなくて、グローバルに対応して洋風な衣装を取り入れるのもいいかも。例えばウェディングドレスとかどうでしょうか?」

 

 

「うんうん。ぐろーばる? は大事だし、衣装をウェディングドレスにするのはいまふ……ん? ウェディングドレス???」

 

 

『ん?』

『ぐろーばるは大事だよな!』

『あれ、ひな祭りの話だよね?』

『ケーキ、ウェディングドレス。あっ』

『それってもしかして結k……』

 

 

アスカ

「はい! 一年に一度しかない女の子をお祝いする行事なんですし、ひな祭りに着る衣装は女の子が憧れる衣装にするべきだと思います! 着物とウェディングドレス、どちらも女の子の憧れですよね!」

 

 

「あーうん。ソウ、カモ?」

 

 

アスカ

「ですよね! はぁーいいなぁ。私も着てみたいけど、ウェディングドレスを着る機会はなかなかありませんし……。あーぁ、一度でいいから着てみたいなぁ……」

 

 

「え、えっと。その、ひな祭りは“女の子”をお祝いする行事、つまり子供がメインの行事だから。ウェディングドレスはちょっと早いんじゃないかなって。うん。そういうのは大人になってからでいいと思います、はい」

 

 

アスカ

「むぅ~……」

 

 

『黒猫が欲望に忠実になれとか言うから』

『責任取りなー』

『アスカからの圧を感じる』

『怖くてにゃんにゃん泣いちゃった』

『自由でいたい黒猫からすれば、ひぃっ(悲鳴)な祭りだな』

『ひな祭りに結婚すれば嫁に行き遅れることがないというずのープレイ』

『大喜利のテーマってこんなひな祭りは嫌だ、だっけ?』

『黒猫は嫁に行き遅れる心配がなくなって良かったじゃん』

『でも黒猫がお内裏様なんだから結局お嫁には行き遅れてるのでは?』

『うーん、まぁ黒猫はそもそもお嫁に行けないだろうし。アスカが幸せならいいんじゃね?』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(456~460)

◆『ねこだもの』◆

 

「こんばんにゃー。今日は物理演算パズルゲームをやっていくよー」

 

 

『こんばんにゃー』

『なんか難しそう』

『これってどんなゲーム?』

『画面に絵を描き足してお題を達成するゲーム』

『黒猫うましかだからクリアできないだろ』

 

 

「は? 天才だから物理演算なんて余裕なんだが???」

 

 

『ほんとでござるかぁ?』

『天才? え、だれが???』

『現役JKだから物理演算くらい余裕だよな!』

 

 

「ところで物理演算ってなに?」

 

 

『ずこー』

『天才なら分かるだろw』

『物理演算は物理の演算だよ』

『物理演算が分からなくても生きているから……』

『黒猫に物理は早かったか』

『理科からやり直せ』

 

 

「物理演算ってことは物理の演算ってことか。なるほど、分かった! じゃあそろそろ始めるよ」

 

 

『分かった!(分かってない』

『なにすればいいのって、Y字の棒の上に乗ってる赤い玉を外に出せばいいんだよ』

『棒を描くのはかしこいな』

『棒でバナナを取ろうとする猿かな?』

『赤い玉を外に出すだけだよね? なんでできないの?』

 

 

「だけっていうけどさ! これ、思ったように動かないんだけど!? ねぇ、ちゃんと物理してよ」

 

 

『草』

『物理してよとは?』

『姉ちゃんと物理してよ!?』

『まず黒猫は理科ちゃんと勉強した方がいいと思うよ』

『リカちゃん!? だれよその女!』

 

 

「あーもう無理! 物理分かんない、だってねこだもの」

 

 

『諦めてて草』

『猫ならにゃって言ったり言わなかったりしろ!』

『つめをといだりねころんだりするほうが自然なんだな ねこだもの』

『いや猫耳の生えたJKだろ』

『Yの上にクを引っ掛けたらどうでしょうか?』立花アスカ✓

『アスカもよう見とる』

 

 

「ク? こんな感じかな? ……あ、できた!? やったよアスカちゃん! クリアできたよ!」

 

 

『流石燦ちゃん! クリアできてすごいです!』立花アスカ✓

『アス猫てぇてぇ』

『このままコラボして物理教えてもらおう』

『お、勉強会コラボか?』

『二人っきりの勉強会とかそれってもうデートじゃん!?』

『青春だなぁ』

 

 

「勉強会……。あーうん、お互いに予定とかもあるだろうし……。それにねこだもの、勉強しなくたっていいよね?」

 

 

『よくない。勉強から逃げるな!』

『あーあ、デートイベントなくなっちゃった』

『ねこだものって言えばなんでも許されると思うなよ』

『好感度下がったな』

『なお既にアスカルートのため好感度が下がっても影響ないぞ』

『今日の配信は物理シミュレーションじゃなくて恋愛シミュレーションだった?』

『どちらにせよ難しいことに変わりはないから勉強しても黒猫には無理そう』

『たしかに』

 

 

 

 

 

◆『お返しは指に嵌めるアレで』◆

 

「みんなはホワイトデーのお返しはした?」

 

 

『ホワイト、デー?』

『え、なにそれ。おいしいの?』

『ごめん。よく聞こえなかった』

『しゅ、宗教上の理由でうんたらかんたら……』

『お前それバレンタインにチョコ貰えなかったリスナーにも同じこと言えんの?』

 

 

「あっ……、えっと、なんかごめん」

 

 

『いいよ(涙』

『そもそも男だけ三倍返しだとかおかしいだろ』

『それはたしかに』

『せめてお返しの限度額を決めて欲しい』

『じゃあお返しは500円までにしよう』

 

 

「いや、500円って。遠足のおやつじゃないんだからさ」

 

 

『草』

『先生! バナナはお返しに入りますか?』

『※バナナ単品はお返しに入りません』

『お返しがワンコインってチ○ルチョコでも貰ったの?』

『……もしかしてお返しってちゃんとしたの返さないとだめだったりする?』

 

 

「うーん、どうだろ? 相手にもよると思うけど……、手作りのお返しでもない限り、それなりの価格の既製品を送るのがいいんじゃない?」

 

 

『会社の女の子相手にア○フォートはお返しとしてあり?』

『いや、ないだろ』

『だから、そのそれなりの価格って言うのが難しいんだって』

『そもそも貰ったチョコの値段が分からんからなぁ』

『お返しはこの値段にしてとはっきり教えてくれた方が助かる』

『参考までに黒猫は何円以上なら貰って嬉しい?』

 

 

「貰って嬉しいお返しの値段かぁ……。三倍だと値段が分からないって言ってたし。うーん、いくらでもいいならそれこそ給料三ヶ月分とか? ほら、それなら身の丈にあったお返しができるし、貰えなかったときの言い訳にもできそうじゃない?」

 

 

『給料三ヶ月分は草』

『貰えなかったんじゃない。お返しできないから貰わなかったんだってこと?』

『高ければいいってもんじゃないぞ』

『どんな高級お菓子だよ』

『金粉じゃなくて溶かした金を生地に混ぜてそう』

『……なるほど。来年の参考にしますね』立花アスカ✓

 

 

「え、あっアスカちゃん!? あ、いやこれは違くて。そうジョーク、あくまで冗談だから! ねっ、ね? アスカちゃんからのホワイトデーのプレゼント、値段とか関係なくすっごく嬉しかったのは本当だよっ!」

 

 

『あーあ』

『アス猫解散か?』

『てか、バレンタインも貰ってホワイトデーも貰ってたのかよ』

『リア獣爆発しろ』

『これは仲直りのためにも給料三ヶ月分のお返しをしないとね(ニチャァ』

『アスカが喜ぶ給料三ヶ月分のお返しってなに?』

『そりゃ、ねぇ?』

『指に嵌めるあれしかないじゃんw』

『指に嵌めるお菓子ってことはと○がりコーンか?』

『とん○りコーン約指輪は草』

 

 

 

 

 

◆『二人だけの秘密の質問』◆

 

「そんな訳で、先日発売されたあるてまウエハース2で爆死したアスカちゃんのために、本日はサプライズプレゼントとして世界に1つだけのオリジナルプロフィールカードを作っていきます」

 

 

『アス猫はやっぱりあった!』

『3箱買ったのに目当ての黒猫だけ出なくて可哀想だったからなぁ』

『裏山』

『俺も欲しい』

『よしメ○カリに出品して荒稼ぎするか』

 

 

「いや、しないから! てか、アスカちゃんにプレゼントするって言ったよね!?」

 

 

『草』

『でも出品しても誰も買わなそう』

『あ、アスカちゃんが買うから……』

『正直3桁万円くらいなら余裕で出すぞ』

『ガチ恋勢こわっ』

 

 

「あ、そうだ。せっかくだし、リスナーのみんなのコメントから何個か選んでプロフィール欄の質問に採用しようかな」

 

 

『いいじゃん』

『面白そう』

『じゃあ名前は?』

『年齢は?』

『スリーサイズ教えて』

『経験人数は?』

 

 

「名前は黒猫燦。年齢は、えっと永遠の18歳でいっか。スリーサイズは上から91-56-84で、経験人数は……ってA○の冒頭インタビューか!?」

 

 

『えっっっ!?』

『盛るな!』

『永遠の18歳は草』

『留年したのかな?』

『なんでJKが○Vだって分かるんだろうなぁ』

『アニマルビデオだからセーフ!』

 

 

「てか、お前ら真面目に質問しろ! ほら、好きな食べ物とか好きな色とか鉄板のやつあるじゃん」

 

 

『じゃあ好きな人は?』

『好きな人いいね』

『両親とか家族はなしで』

『推しじゃなくて好きな人だぞ』

『ほら、真面目に質問したんだからちゃんと答えなよ(にやにや』

 

 

「うにゃっ!? す、好きな人は、その……、えっと……あっ……あ、るてま2期生としてデビューしてからこれまで応援してくれているリスナーのみんなが私の好きな人にゃ! みんな~、いつも応援ありがと~。んーにゃっ!」

 

 

『あ、そういうのいいんで』

『はいはい、雑媚び雑媚び』

『間に合ってます』

『んーにゃっ助からない』

『真面目に答えてもろて』

『久しぶりに語尾でにゃって聞いた気がする』

 

 

「推しのファンサやぞ!? お前ら少しは喜べよ! あーもういい。あとは自分で考えるから今日の配信は終わり! ばいにゃー」

 

 

『ごめんって』

『いかないで』

『忘れずに好きな人を書くんだぞー』

『全然決まってないけどいいのか?』

『まぁ配信で全部決めたらサプライズにならないし』

『ばいにゃー』

 

 

 

~配信後~

 

 

 

アスカ

「燦ちゃんの、好きな……。えへ、えへへっ」

 

 その後、黒猫から貰ったオリジナルプロフィールカードを胸元に抱きしめながら、ベッドで足をばたばたさせるアスカの姿があったとかなかったとか。

 

 

 

 

 

◆『ブー』◆

 

「エイプリルフールだからって、つい勢いでマアゾソで嘘発見器を買っちゃったけど……。うーん、これってほんとに本物なんだろうか?」

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん。何してるんですか?」

 

 

「アスカちゃん! ちょうどいいところに。少し付き合ってくれない?」

 

 

アスカ

「付き合っ!? そ、その不束者ですが……よっよろしくお願いしましゅ」

 

 

「??? よく分からないけど、早速これ持ってくれる?」

 

 

アスカ

「は、はい! えっと、これは一体……?」

 

 

「それはね嘘発見器だよ。マアゾソで買ったんだけど本物かどうか分からなくて。せっかくだし、アスカちゃんに試してもらおうかなって」

 

 

アスカ

「なるほど。って、嘘発見器ですか!?」

 

 

「そうだよ。ぐへへー、これでアスカちゃんを丸裸にしちゃうぞ~。じゃあ最初の質問ね。アスカちゃんの誕生日は4月6日である。そこのマイクに向かって、はいかいいえで答えてね」

 

 

アスカ

「うぅ~っ、分かりました。今の質問の答えは、はいです」

 

 

『ピンポーン』

 

 

「あ、音が鳴ったってことは本当ってことだね。実際、アスカちゃんの誕生日は4月6日だし」

 

 

アスカ

「そ、そうですね。では、嘘発見器が本物って分かったことですしそろそろ……」

 

 

「いやいやいや! まだ一問しか判定してないし、そうたまたま、たまたまかもしれないからっ!」

 

 

アスカ

「それは、そうかもだけど」

 

 

「そうなんだよ。だから、次の質問にいくね。今日のパンツの色はピンクである。はいかいいえか!」

 

 

アスカ

「えぇっ!? それは、えっと……いいえ、です」

 

 

『ピンポーン』

 

 

「あれ、これも本当だ。……あ、でもこれが嘘か本当かどうか分からないし、実際に実物を見てみないことには確かめようがないよね……ちらっ」

 

 

アスカ

「み、見せませんよ!? も、もぅ。燦ちゃんのえっち……。そういうことは恥ずかしいから……暗くなってから、ごにょごにょ……」

 

 

「え、最後の方よく聞こえなかったんだけどなんて言ったの?」

 

 

アスカ

「なっなんでもありません!? つ、次の質問に行きましょう。ね?」

 

 

「あ、うん。そうしよっか。じゃあ、最後の質問。アスカちゃんは黒猫燦のことが大好きである。はいかいいえか」

 

 

アスカ

「あは、それはもちろん」

 

 

「もちろん?」

 

 

アスカ

「いいえです」

 

 

『ピンポーン』

 

 

「えへへ、だよね。アスカちゃんは私のこと大好きじゃないもんね……って、いいえ!? えっえっ、しかも本当って、な、なんでぇ!?」

 

 

アスカ

「だって……、私は燦ちゃんのことが、だい、だい、だ~い、だ~い好きなんだもん!」

 

 

『ピンポーン』

 

 

「にゃっ!? えっと、その……あっありがと。……うぇへへっ」

 

 

アスカ

「あは、照れててかわいい。……燦ちゃん、我慢できなくなっちゃった。ねぇ……してもいい?」

 

 

「あ、アスカちゃん……。あっだ、だめ……。その、歯、磨いてないから……」

 

 

『ブー』

 

 

アスカ

「くすっ。じゃあ……いいよね?」

 

 

「ぅ……んっ」

 

 

『ピンポーン』

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「ていうショート動画を撮って4月1日にアップする許可って貰えたりは……」

 

 

マネージャー

『しません』

 

 

「ぶぅー」

 

 

マネージャー

『ブーイングなのか嘘発見器の音なのか知りませんが、今のは嘘ではなくて本当にだめですからね』

 

 

「はーい……」

 

 

 

 

 

◆『HBCY』◆

 

「アスカちゃん、お誕生日おめでとー!」

 

 

アスカ

「ありがとうございます!」

 

 

「これプレゼントの……あっ!?」

 

 

アスカ

「どうかしましたか?」

 

 

「え、えっと、その……(まさかアスカちゃんが既に持ってるぬいぐるみと同じの買ってきちゃったなんて言えないし……)ちょっとだけ、目、瞑っててくれる?」

 

 

アスカ

「わっ、分かりました。……こ、こんな感じでいいかな?」

 

 

「う、うん(今のうちに他のプレゼントを用意して……って、そんなすぐに用意できるはずもないし! どどどどうしよう!? こ、こうなったら正直に言うしか……)アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「ひゃっ、ひゃいっ!?」

 

 

「プレゼントなんだけど……えっと、その……(と、取り敢えずまずはアスカちゃんの機嫌を取ってから……)」

 

 

アスカ

「燦ちゃ、ん……っ」

 

 

「……んっと、……あの、ね。プレゼントは、その……ちょっとした手違いがあって、後日ちゃんと渡すから……って、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「えへ、えへへっ。プレゼントに燦ちゃんからチューして貰っちゃった……。こんな素敵なプレゼントがもらえるなんて幸せ過ぎるよぉ」

 

 

「あ、あはは……。(なんかハッピーバースデーチューユーになっちゃったけど)まぁ、喜んでもらえたなら結果的に良かった、のかな?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(461~465)

※パイナップルがピザにオンしてる某ゲームの微ネタバレが途中にあります。ご注意ください。


◆『私は○よ○よでいく!』◆

 

「うーん。あるてまぷよ○よテ○リス大会、どっちで出場しようか……」

 

 

アスカ

「ぷ○ぷよは2~3連鎖しかできなくても火力が強いので初心者におすすめらしいです。ただ、慣れてくると、速さ的にテト○スの方がぷよ○よよりも有利だとも言われてますね」

 

 

「へぇーそうなんだ。むむむぅ、ますます決められなくなっちゃった」

 

 

アスカ

「くすっ、そんなに難しく考えなくても大丈夫じゃないかな? エンジョイ大会なんだから、好きな方で遊んだ方が練習に身が入って結果に繋がると思いますよ」

 

 

「あっ、たしかに! アスカちゃんの言う通りかも。ありがとアスカちゃん。大会頑張ってみるね!」

 

 

アスカ

「わわっ!? もぉー、急に抱き着いたら危ないですよ」

 

 

「えへへ、ごめんなさい」

 

 

アスカ

「ところでぷ○ぷよとテ○リス、どちらにするか決まりましたか?」

 

 

「んーっ、どうしよ。好きな方、好きな方……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? 私の胸が、んっ……ど、どうかしたの?」

 

 

「あ、いや。その……。好きなのを選ぶなら、テ○リスやぷ○ぷよじゃなくて、アスカちゃんのぽよぽよがいいなぁって」

 

 

アスカ

「も、もぉ。……燦ちゃんのえっち」

 

 

 

 

 

◆『お絵描き心理テスト』◆

 

「アスカ、丸裸になりますっ!? ちょっ、なにこのサムネ。えっえっアスカちゃん!? 配信でそれは流石に……って、お絵描き心理テストやってるだけじゃん! あー、びっくりした」

 

 

アスカ

『蛇口から出ている水を描いて、ですか。んー、これくらいかな?』

 

 

『めっちゃ出てる』

『激しいな』

『水の勢い=恋愛感情の激しさ』

『当たってる?』

『あーなんか分かるかも』

 

 

アスカ

『自分ではよく分からないけどそうなのかな? あは、取り敢えず次の問題に行きましょう』

 

 

『Gになったあなたを退治しにきた人の名前?』

『どんな心理テストだよwww』

『ほんとに黒猫でいいの?』

『アス猫てぇてぇ』

『Gに転生したら好きな人に退治されちゃった件』

 

 

「でへへっ。アスカちゃんの好きな人だってさ。あーもう、嬉し過ぎてにやにや止まらないんだが」

 

 

アスカ

『えっと、柵の大きさは……これくらいにしましょう。逃げちゃったら大変ですもんね』

 

 

『羊を囲う柵が狭いほど束縛が強いってことは……』

『その羊は本当に羊なのか?』

『(黒猫が)逃げちゃったら大変だもんね』

『黒猫逃げてーっ!』

『これってどう見ても柵じゃなくて鉄格子じゃ……あっいや俺の勘違いだったか』

『牢屋じゃん』

 

 

「そ、束縛が強いってことはそれだけ愛が深いってことだし……。あ、あはは……」

 

 

アスカ

『ひらがなが書かれたこの表の中から、ぱっと目に入った単語を3つ見つけて○で囲えばいいんですね。それならこれと、これと……あとはこれなんか良さそうです』

 

 

『さん、あい、こども』

『あなたが人生で最も手に入れたいものwww』

『ものじゃなくて者じゃん』

『さんは草』

『これは当たってるな!』

 

 

「……あ、あれーおかしいな。今日はそんなに暑くないはずなのに、なんか汗が止まらないなー。あれれー」

 

 

アスカ

『1本の長いスパゲッティを食べきるのにかかる時間? んー、どれくらいの長さなのかな? このスパゲッティが全て1本だとすると……だいたい10分くらいでしょうか?』

 

 

『10分は草』

『満足できるキスの長さが10分ってマジ?』

『ほ、ほら。スパゲッティ全部が1本って勘違いしてるだけだし……』

『黒猫窒息してそう』

『そんなにしたら唇ふやけるわ!』

『黒猫見ってるー? 今度からはちゃんと10分以上ちゅーするんだぞー』

 

 

「……ふぅ。よし見なかったことにしよう。私は何も見てないし聞いてない。うん、そうしよう」

 

 

 

 

 

◆『どろぼうさんせい』◆

 

「てなわけで、来週のマ○クラあるてまドロケイで警察をやることになったから応援よろしく!」

 

 

『あるてまドロケイ楽しみ』

『ケイドロ、な』

『黒猫が警察で大丈夫か?』

『誤認逮捕しそうw』

『えん罪だめ絶対』

『1人も捕まえられないに黒猫のぱん2賭けるわ』

 

 

「は? いやいやいや、ゲームって言ってもマ○クラなんだし、泥棒を捕まえるくらい私にもできるが??? てか、勝手に私のパン2賭けるな! 賭けようとしたやつ、次見つけたらコメントブロックするからな」

 

 

『横暴だ!』

『俺たちにもコメントの自由があるんだぞ!』

『てか次見つけたらって早速逃げられてるじゃんw』

『無能警察確認』

『警察向いてないよ』

『警察は警察でも税金泥棒ってか』

『やっぱ黒猫は泥棒がいいと思う』

『賛成』

 

 

「お前らな!? 少しは応援しろ!」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

「てなことがあってさ。みんな酷いと思わない?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。そ、そうですね。確かにちょっと言い過ぎかもしれませんね」

 

 

「でしょ! まるで私が泥棒に向いてるみたいに言うんだもん。絶対にそんなことないのにほんと失礼しちゃうよ」

 

 

アスカ

「んー、そうかな? 実は私も燦ちゃんは泥棒の方が向いてると思ってましたよ」

 

 

「え!? ななななんでぇ!」

 

 

アスカ

「だって……、燦ちゃんは私からとんでもないものを盗んでいきましたから」

 

 

「うにゃ!? えっえっ、うそ!? いやいや、私はなにも盗んでないって。信じてよアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「いいえ、しっかり盗んでます。燦ちゃんが私から盗んだもの。それは……私の心です」

 

 

「あ、アスカちゃん……」

 

 

アスカ

「はい、なんですか?」

 

 

「……ル○ン三世の映画を見たからそれ言いたかっただけだよね?」

 

 

アスカ

「あはっ、バレちゃいましたか? あ、でも……燦ちゃんに心を盗まれたのは本当だよ?」

 

 

「わ、私だって……アスカちゃんに心を盗まれてるもん」

 

 

アスカ

「っ!? あは、じゃあ同じだね」

 

 

「うん……」

 

 

アスカ

「……ねぇ、燦ちゃん。今から、……盗んでいい?」

 

 

「……だめだよ」

 

 

アスカ

「え? それはな、んっ……、ぁっ……ふぁ……。さ、さんちゃぁん」

 

 

「アスカちゃんの唇は私が盗むから。……な、なんてね!」

 

 

アスカ

「え、えへへ……。また盗まれちゃった」

 

 

 

 

 

◆『I want to マ○オ』◆

 

「こんばんにゃー。今日は外部コラボのマ○オメーカー大会に向けて練習するよー」

 

 

『マ○オへたっぴだけど大丈夫なの?』

『ゆる大会だしなんとかなるだろ』

『がんばえくろきゅあー』

『それにしても今年のゴールデンウィークはイベントがいっぱいで忙しいな』

『まぁ俺たちは見てるだけだからいいけどね』

『で、大会の練習ってなにするの? ブラザーズ?』

 

 

「え、なにって雑談だけど?」

 

 

『え?』

『は?』

『なんで???』

『いや練習コースやれよ』

『やる気あるの?』

 

 

「いやだって、大会の練習コースって本番とは違うコースなんでしょ? それにどうせ付け焼き刃で練習したってへたっぴなままだし、それならゲームの練習するよりも、チームメンバーとのトークで失敗しないように本番に向けて雑談力を磨いた方が良くない?」

 

 

『一理ある、のか?』

『雑談もへたっぴだもんね』

『それこそ練習しても今更どうにもならんやろ』

『会話デッキは用意しておいた方がいいな』

『でも少しはゲームの練習もしないと』

『マ○オは裏でも練習できるけど雑談は裏で練習できないもんね。友達いないから』

 

 

「そうそう。って、一言余計だよ!? ……まったく。てなわけで、雑談力を磨くために、相方としてアスカちゃんを呼んでいるので早速登場してもらいましょう」

 

 

アスカ

「はい、こんにちわ。立花アスカです。今日はマ○オをしたいって燦ちゃんから誘われてきたのですが……あれ? 雑談?」

 

 

『アス猫きちゃ!?』

『突発コラボ助かる』

『てか、練習サボってアスカちゃんといちゃいちゃしたかっただけじゃねーか!』

『慣れ親しんだアスカちゃんと雑談してなんの練習になるの?』

『そりゃ……夫婦生活の練習、かな』

『夫婦生活かぁ。そう言えばmarry youってマ○オって聞こえない?』

『つまりマ○オしないのにマ○オしたいって誘われたってことは……』

『え、どゆこと?』

『I want to マ○オってこと?』

『てぇてぇ。早くアスカとマリ○しろ』

 

 

 

 

 

◆『ヘイ!』◆

 

「こんばんにゃー。今日はパイナポーオンピッツァっていうゲームをやっていきます。なんかよく分からないけど、圧倒的高評価の神ゲーなんだって。楽しみだよね」

 

 

『まじで神ゲーだぞ』

『初見プレイ?』

『ネタバレあるから気をつけて』

『コメント欄閉じたら?』

『このゲーム、ネタバレしたら台無しだからなー』

 

 

「へぇーそうなんだ。うん分かった。じゃあ進行に詰まるまではコメント見ないでおこうかな。よし、それではゲームスタート。ふむふむ……なるほどそういうことか。……ところで、これはなにをするゲームなの? 教えてリスナー」

 

 

『早速コメント見てて草』

『島の観光、かな?』

『コメント見るな!』

『島民と一緒に踊ろう』

『リズムゲーだぞ』

『ちゃんと探索して』

 

 

「そんなこと言われたって、なにも起きないしなにもできないんだが? これって本当に圧倒的高評価の神ゲーなの? やることなくてつま、じゃなくて飽きてきたんだけど」

 

 

『今つまらないって言おうとしてなかった?』

『慌てて言い換えたけど飽きてきたもだめだろ』

『火山見てないよ』

『いいから早く火山に行けガキ』

『指示厨もよう怒っとる』

『飛び込んだらクリアだよ』

 

 

「火山? あれ、まだ見てなかったっけ。てか、飛び込んだらクリアって絶対に全ロスさせたいだけのワ○ップじゃん。あー、はいはい。取り敢えず火山に行けばいいんでしょ行けば」

 

 

『ワ○ップ扱いは草』

『黒猫が全ロスしないとみんなでヘイヘイできないんだが?』

『早くヘイってコメントさせろ!』

『ヘイ……ヘイ……』

『ヘイってコメントするためだけにこの配信見てるまである』

『みんな、ヘイの準備はできてるか! ヘイが来るぞ!』

 

 

「ヘイ? なにそれどゆこと??? てか、なんでそんなにヘイってコメントしたいのさ。意味わかんないんだけど。……あ、そうだ! そう言えば、隣の家に囲いができたんだって」

 

 

『うんうんうん』

『身バレするよ?』

『あれ、そうでしたっけ?』立花アスカ✓

『え、もしかして俺の隣の家って……』

『その囲いかっこいい?』

『どうせ生け垣の隙間から見える池が気になるって話だろ』

 

 

「いや、そこはへぇーって言うところだから!? ヘイってコメントしろよ!」

 

 

『嫌です』

『だれもヘイとコメントしないのである』

『指示厨やめなー』

『低評価押しました』

『指示コメする前に概要欄を読むのが常識だろ』

『キッズかよ』

『生け垣だけにガキってか』

『いいから早く火山に行けガキ』

『早くゲーム進めてもろて』

『返事は?』

 

 

「へーい」

 

 

『お前が言うんか~い!』

『いいからゲームに集中しろ』

『もう余計なことしないで』

『お前はピッツァの上のパイナポーかよ』

『草』

『うまい! いやうまいけどうまくない』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(466~470)

◆『破るなよ』◆

 

「今日は案件配信で途中までしか遊べないけど、星レールっていうゲームをプレイしていきます」

 

 

『お、話題の新作ゲームじゃん』

『案件おめでとう』

『とりまガチャ引こうぜ!』

 

 

「えっと、ガチャはあとで引いていいって話だから、まずは台本通りにメインストーリーを進めていくよ」

 

 

『それは言わなくていいからw』

『台本読めてえらい!』

『まぁ案件先に迷惑かける訳にはいかないからな』

『それはそう』

『爆死するの期待しとくわ』

 

 

「人の爆死を期待するなよ!? あ、でも残念だったね。実は、案件配信中なら目当てのキャラが出るまで自由に引いてもいいって言われてるんだよね。なんならこのアカウントも欲しかったらあとでくれるって話だし。いやーごめんね、爆死できなくて」

 

 

『太っ腹じゃん』

『でもそれって案件的には失敗じゃね?』

『たしかに案件で最高レアがなかなか出ないのはイメージ悪くなりそう』

『配信的には爆死した方がおいしいけどね』

『じゃあ配信中にピックアップからすり抜けるようにお祈りしとくわ』

『配信事故って時間内にガチャ引けないようになれ』

 

 

「いや、不吉なこと言わないでもらえる!? まったく、ほらゲーム始めるよ」

 

 

『はーい』

『初見だから楽しみ』

『おぉ!? グラフィック綺麗だな!』

 

 

「へぇ、ここで自分の名前決めれるんだね。名前はどうしようかな? 無難に燦でいっか」

 

 

『いいよ』

『難しい単語が多くて内容が頭に入らないんだが』

『つまりどういうことだってばよ』

『えっ、人工呼吸!?』

『黒猫、俺以外の男とキスするんか……』

『あーあ、アスカちゃん泣いちゃう』

 

 

「し、してない! 未遂、未遂だったから!?」

 

 

『草』

『やったね黒猫! 仲間が増えたよ!』

『え、主人公の武器って金属バットなの?』

『お前は不良か!』

『平気で器物破損するし間違ってはいないな』

 

 

「ふぅー、ボス強かったね。えっと、たしかボスを倒して列車に乗るまで進めていいんだっけ。台本だとここでガチャを引くことになってるけど、ストーリー気になるしもう少し進めてからにしようか」

 

 

『助かる』

『先にガチャしたら?』

『台本は破るためにある!』

『草』

『いや、それは破るなよ』

 

 

「……あれ? この選択肢って、もしかして列車に乗らないルートもある? ……いやいや、そんなまさか。だって、列車に乗らないと物語始まらないだろうし、どうせ選んでも選択肢が無限ループして乗ることになるんでしょ?」

 

 

『それはどうかな?』

『ノーコメントで』

『選んでみれば?』

 

 

「え、なにその反応。めっちゃ気になるんだけど。……え、ほんとに選ぶけどいいの? こっち選んじゃうよ?」

 

 

『いいよ』

『あっ』

『あーあ』

『ゲームクリアおめでとう』

『このルート初めて見た』

『まじでエンドロール流れてて草』

 

 

「えっえっ、うそ!? は、えっ、クリア? ゲームクリアなの??? ……え、バッドエンド? あっ、じゃあガチャは? まだガチャ引いてないんだけど!?」

 

 

『残念ながら……』

『ガチャは諦めよう』

『そろそろいい時間だぞ』

『お前が選んだ運命だろ。現実を受け入れろ』

『台本通りに進めないから……』

『ばいにゃー』

 

 

「あ、待って!? ばいにゃーじゃないから! あっあっ、EDスキップできないからもうやり直す時間もないし!? こうなったら配信可能時間を破ってでもガチャを……。ほっほら、ゲームの主人公も言ってたし! ねっ!」

 

 

『流石にそれは……』立花アスカ✓

『いや、お前さっき主人公にルール破るなよってツッコんでなかったっけ?』

『マネちゃんにも案件先にも怒られろ』

『爆死するより酷い結果になってて草』

『だから破るなって言ったのに』

『はい時間切れ。ばいにゃーwww』

 

 

 

 

 

◆『お絵描きしろ!』◆

 

「今日はアスカちゃんとリスナー参加型のお絵描き伝言ゲームをするよー」

 

 

アスカ

「参加される方は一人一回まででお願いしますね」

 

 

『はーい』

『対よろ』

『戦犯は黒猫』

『ネタバレやめなー』

『どのモードで遊ぶの?』

 

 

「あ、そうだった。どのモードにしよっか?」

 

 

アスカ

「どうしましょうか。いつも遊んでいるのは標準モードですが、たまには違うモードで遊ぶのもいいかもしれませんね」

 

 

「うん、そうだね。リスナーのみんなはおすすめある?」

 

 

『アニメーションかな』

『最初は標準でもいいと思う』

『ストーリーなら黒猫でも楽しめるよ』

『黒猫にお似合いなのはストーリー』

『ストーリーおすすめ』

 

 

「ストーリー? なんかストーリーってコメントが多いからそれにしよっか」

 

 

アスカ

「はい、私は大丈夫です。あ、でもたしかこのモードはお絵描きではなくて、文章を繋げていくモードだった気が……」

 

 

「……え? あ、もう始めちゃった!? てか、お前ら。私にお似合いってどういう意味だよ!?」

 

 

『草』

『タイトル詐欺』

『お絵描きしろ!』

『まぁこれはこれで面白いし』

『だって黒猫の絵って……』

『へt、じゃなくて個性的だもんな!』

 

 

「個性的は褒めてないからな!?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。えっと、私は好きだよ。燦ちゃんの絵」

 

 

「あ、アスカちゃん……。ぐすっ、ありがと。……でも、上手いとは言ってくれないんだね」

 

 

『あっ』

『気づいてしまったか』

『知らない方が幸せなことってあるよね』

『露骨に目を逸らすアスカちゃんかわいい』

『てか、時間切れになるぞ』

 

 

「え、もうっ!? あっあっあっ」

 

 

『急に喘ぐな!?』

『エッッッ、ろくはないな』

『あーあ』

『どんまい』

『やっぱ戦犯黒猫じゃん』

 

 

「お、終わった~」

 

 

アスカ

「燦ちゃんもみなさんもお疲れ様でした。それではどんな文章になったのか確認してみましょうか」

 

 

 

黒猫『今日h』

リスナー1『な下着を黒猫は穿いていま』

リスナー2『した』

リスナー3『でぺろぺろ舐めると』

アスカ『溶けてなくなったのでした』

 

 

 

『草』

『溶けてなくなった!?』

『つまり今はノーパンってこと?』

『エッッッ!?』

『黒猫の下着ぺろぺろ』

 

 

「ヒィッ!? てか、ぺろぺろするな!? あとノーパンじゃないから! ちゃんとアスカちゃんとお揃いのピンクと白の可愛いやつ穿いてるからな!」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? しっ、しーっ!」

 

 

『飛び火してて草』

『黒猫くんさぁ』

『いいぞもっとやれ!』

『ピンクと白の可愛いの助かる』

『おそろっちてぇてぇ』

 

 

アスカ

「も、もぉ。燦ちゃ~ん」

 

 

「あっ!? えっと、そのつ、次っ! 次、行こう!」

 

 

 

リスナー1『5月23日はキスの日だから』

リスナー2『黒猫とアスカの2人は』

アスカ『コラボで仲良く』

リスナー3『しま』

黒猫『ぱんを穿いていた』

 

 

 

『淫猫がよぉ』

『しまの後にぱんって……』

『2連続で下着はだめだろ』

『つまり今日のコラボで2人仲良く白とピンクの可愛い島ぱんを穿いてるってこと?』

『ま?』

 

 

「えーっと、これはその、時間がなくて焦ってたし、ぱっと思いついたからつい……」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「な、なにか言ってよアスカちゃん!?」

 

 

アスカ

「……はぁ。燦ちゃん、めっ! もぉ、次からは気をつけてくださいね」

 

 

「は、はい……。以後気をつけます」

 

 

『え、それだけ!?』

『てか、しまときてぱんはぱっと思いつかんやろ』

『ぱっと思いつくほど身近にあったんだろうなぁ』

『不思議なこともあるもんだ』

『ん? 身近にあるってことはつまり穿いて……ふぅ』

『次のお絵描きのお題決まったな』

 

 

 

 

 

◆『○○入りに備えて』◆

 

「うわぁ~。雨、すごい降ってきたね」

 

 

アスカ

「そうですね。梅雨入りしたから雨が降るのは仕方ないとはいえ、こんなにたくさん降るとは思ってなかったです。どうやら注意報まで出てるみたいですし……今日中にお家に帰れるかな?」

 

 

「……泊ってく?」

 

 

アスカ

「いいんですか? 急にお泊りするのは迷惑では……」

 

 

「ううん、そんなことない。寧ろアスカちゃんならいつでも大歓迎だよ!」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。では、お言葉に甘えて今日はお世話になろうかな」

 

 

「ほんと!? やったっ!」

 

 

アスカ

「くすっ、そんなに喜んでもらえるなら雨に感謝しないといけませんね。……あーあ、こんなことならずっと梅雨が続けばいいのに」

 

 

「アスカちゃん……。わ、私が! え、えっと。いつか梅雨とか関係なく、ずっと一緒に過ごせるようにするから。つまり、だから、その……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、それって……」

 

 

「すぅーはぁー。……いつになるか分からないけど、絶対に、絶対にアスカちゃんのこと幸せにするから。だから、そのときまで……待ってて、くれますか?」

 

 

アスカ

「っ……。はいっ。私……待ちます。そのときが来るのを、いつまでだって待ってるから」

 

 

「……えへへ、ありがとアスカちゃん。……うぅ~っ恥ずっ。あ、あーそう言えば、お泊りするなら着替えどうしよっか? 私のはサイズが合わないだろし……」

 

 

アスカ

「あは、それなら心配いりませんよ。お母さまに事前に許可を頂いて、着替えなどの生活に必要なものを置かせてもらってますので」

 

 

「そ、そうなんだ。てか、私知らなかったんだけど……」

 

 

アスカ

「え、えっと、まぁそういう訳ですから私の方は心配いりません。お泊りでも嫁入りでも準備はできてますのでいつでも大丈夫です」

 

 

「そ、そっか。それなら良かった、のかな? ……なんか気づかない間に外堀を埋められてる気がするけど、将来的には、その、ごにょごにょする訳だし……。良いことにしよう、うん」

 

 

 

 

 

◆『見てはいけない画像』◆

 

「こんばんにゃー。今日は【絶対に見てはいけない画像】というゲームを遊ぼうと思います」

 

 

『こんばんにゃー』

『これってどんなゲーム? ホラー系?』

『写真のおかしな箇所を当てるゲーム』

『いちおうホラー、かな?』

『ホラーだけど黒猫でもできるレベルだね』

 

 

「この画像のおかしなところは……。あっ、足が消えてる! ほら、ここ!」

 

 

『ほんまや!?』

『こわっ、くはないね』

『カメラアプリの消しゴム機能じゃんwww』

『まぁ流石にガチの心霊写真は採用できないだろうし』

『それはそう』

『ご理解いただけただろうか』

 

 

「うーん。この画像におかしなところなくない? むむむ~、あっ!? 分かった! これ、ここの黒いシミでしょ!」

 

 

『黒いシミ?』

『え、どこよ』

『違うよ』

『もっとちゃんと見て』

『そんなのないよ』

 

 

「いや、あるって! ほらここっ。この虫メガネのカーソルの真ん中にあるやつだって」

 

 

『え?』

『黒猫、お前ツかれてるんだよ』

『幻覚でも見てるんじゃないの?』

『何もないぞ』

『モニターに虫でも止まってるんじゃないの?』

『ヒント:モニターを拭いてみよう』

 

 

「え、モニターを拭け? いやいや、まっさか~。モニターについたゴミな訳、ないっ……て、……てへっ!」

 

 

『黒猫くんさぁ』

『やっぱゴミじゃねーか!』

『モニターの掃除ちゃんとしてもろて』

『マジで見えないものが見えてたのかと思ったじゃん』

『てへっ、じゃないが?』

 

 

「ご、ごめんって。あ、そろそろいい時間だし配信終わろうかな! 最後に告知の画像を……えっとどれだっけ。んーっと、これかな? ……あっ」

 

 

『なにこのサムネ?』

『ゆいくろマ○クラ観光(デート)?』

『コラボの予定って発表してたか?』

『あーあ』

『先生、黒猫ちゃんがお漏らししてまーす』

『黒猫のお漏らしだとっ!?』

『ガタッ!?』

『これってもしかして、まだ見てはいけない画像なんじゃ……』

 

 

「あっあっ、これはその……ちょっと待って! これをこうして……よしっ。えーこほん。みんなはなにも見てない。いいね?」

 

 

『ほな見てないかぁ、ってなるか!』

『忘れろビームしろ!』

『こりゃマネちゃんに怒られるな』

『アスカちゃんがこの配信を見てないといいね』

『見てはいけない画像って浮気の証拠画像のことだったのか』

『草』

 

 

 

 

 

◆『恋人のヒ』◆

 

アスカ

「6月12日は恋人の日らしいですよ。特にブラジルでは有名な記念日で、家族や恋人に写真を入れたフォトフレームや贈り物をプレゼントするそうです」

 

 

「へぇー、そうなんだ」

 

 

アスカ

「はい! なので、その……。2人で一緒に、こっ恋人らしい記念写真を撮りませんか!」

 

 

「恋人らしい記念写真? えっと、例えば?」

 

 

アスカ

「たっ例えば、その……こんな感じで恋人繋ぎしてる写真、とか。あ、あとは……は、ハグしてる写真、とか……」

 

 

「なるほど。んー、じゃあ……」

 

 

アスカ

「ぁ……んっ」

 

 

「こ、……こんなの、とかも?」

 

 

アスカ

「は、はぃ……。す、すごく、いいと思います……えへへっ」

 

 

 

 

                              

……という夢を見たんだ

 やっぱアス猫はサイコーだぜ!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「結局夢オチかよっ!? てか、私のましょまろはチラシの裏じゃないんだが???」

 

 

『草』

『夢オチなんてサイテー』

『ハー○ルンで書け』

『アス猫の二次小説もっと増えろ』

『で、恋人の日は実際どうだったの?』

 

 

「実際どうだったって……そりゃあ…………。あっ。そ、そんなことより! リスナーのみんなこそどうだったのさ。恋人の1人や2人くらいいるんでしょ?」

 

 

『恋人が2人いちゃだめなんだよなぁ』

『それ俺らに聞いちゃう? 泣くぞ?』

『恋人? いないが???』

『ぐぬぬ、いいカウンターじゃねぇか。よく効いたぜ……』

『恋人ってなにそれ。おいしいの?』

『恋人いない歴=年齢だぞ。ほら笑えよ』

『黒猫のそういう無神経なところ良くないと思うな』

『謝って! こちとら恋人がいなくたって頑張って生きてるんだぞ!』

 

 

「えっと……なんかごめん」

 

 

『いいよ!』

『アス猫はてぇてぇ。俺らの心はいてぇいてぇ、てか』

『誰が上手いこと言えと』

『哀れみなどいらぬ!』

『同情するなら恋人をくれ』

 

 

「そんな無茶な……。あっ、てか、みんなの恋人ってことなら私がいるじゃん! たしか恋人ボイスも出したことあったし。みんな幸せもんだね。推しが恋人とか最高かよ!」

 

 

『は?』

『推しじゃないです……』

『黒猫が恋人はないわー』

『ごめんなさい。他に好きな人がいるんで』

『いいえ、黒猫は恋人ではありません』

『胸をでかくしてから出直してきな』

 

 

「お、お……お前らなっ!? せっかくフォローしてあげたのに、そこは素直に喜べよ!?」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(471~475)

◆『突風丸出しおでこに注意、って思いました』◆

 

「それじゃ行ってきます! ……んにゃっ!?」

 

 

アスカ

「きゃっ!? さ、燦ちゃん。外に出た瞬間、突風が吹いてましたが大丈夫ですか!」

 

 

「お、終わった……。せっかくアスカちゃんに可愛くしてもらったのに、強風でオールバックになっちゃった……」

 

 

アスカ

「た、大変!? 燦ちゃん、泣かないで。ほら、すぐに直してあげるからこっちに来て」

 

 

「うん。……ぐすっ」

 

 

アスカ

「大丈夫。ここをこうすれば……はい。おでこがチャームポイントのヘアスタイルに大変身。これなら風が強くても問題ないはずです。どうかな?」

 

 

「あ、……可愛い。ありがとアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あは、どういたしまして。それじゃあ改めて、行ってらっしゃい。……ちゅっ」

 

 

「にゃっ!? ……えへへっ、行ってきます! ……おでこにちゅーしてもらえるならたまには強風も悪くないかも」

 

 

 

 

 

◆『アップオンリー』◆

 

「夏休み中に配信するゲームの許諾とか早めに取らないといけないんだけど、最近のゲーム限定で、配信で見たいおすすめのゲームある?」

 

 

『夜勤警備(ぼそっ』

『黒猫の苦手なホラゲーやんけ!』

『じゃあ、黒猫が大好きなエ○ゲの体験版とかどう?』

『配信できるの?』

『できるけどミスるとアーカイブ消えるぞ』

『私で隠さなきゃ!』

 

 

「べっ、別に私は怖くないんだけど! ほっほら、ホラーはリスナーのみんなが怖くて見れないかもしれないからさ。あとは、えっんんっなゲームは、チャンネルがBANされたら大変だからこれもパスかな。他になにかない?」

 

 

『怖くないが???』

『普段から配信外でえっなゲームプレイしてそう』

『黒猫っていくつだっけ?』

『に、人間の年齢に換算すれば成人してるから……』

『他にって言われてもなぁ』

『アップオンリーは?』

 

 

「あー、アップオンリーかぁ。あれだよね、壺じじいとか跳躍王とかみたいに頂上目指して登っていくやつ。VTuber界隈で最近なぜか流行ってるよねー。私はやらないけど」

 

 

『やらないんかーい!』

『耐久でやれ!』

『クリアできなさそう』

『スロー機能もあるしアプデで簡単になったから黒猫でもクリアできるぞ。たぶん』

『アスカちゃんと並走コラボしよう』

『やだやだ、やってやってやって!』

 

 

「おもちゃを買ってもらえなかったときの子供か!? いくら駄々をこねられてもいやだよ。せっかくの夏休みなのに、なんでそんな苦行みたいなことしないといけないのさ」

 

 

『苦行は草』

『製作者泣いてるぞ』

『いくらスパチャすればやってくれる?』

『黒猫がカッコよくアップオンリーしてるとこ見てみたいなぁ……チラッ』

『逃げるのか?』

『1回だけ! いや、先っちょだけでいいから!』

 

 

「……はぁ、しょうがないにゃ~。1回だけ、ホントに1回だけだからね。……はい、これでいい?」

 

 

『エッッッ!?』

『助かるラスカルマダガスカル!』

『べ、別に黒猫のガチ恋距離なんかで助かってないんだからねっ!』

『……ふぅ』

『でもなんでガチ恋距離?』

『アップオンリーの話はどうなったの?』

 

 

「してるでしょ、ほら。私の顔のアップオンリー」

 

 

『は?』

『頭大丈夫?』

『これが本当のアップオンリーってか』

『上手い、座布団1枚!』

『いや、確かにゲームのアップオンリーをするとは言ってなかったけど!』

『じゃあ、もうそれでいいからアスカとアップオンリーコラボしようぜ』

 

 

「は? え、どゆこと???」

 

 

『アスカちゃんとガチ恋距離コラボするってことじゃね?』

『え!? アス猫のガチ恋距離オフコラボだって!?』

『マ?』

『するんか? アスカとアップオンリー(意味深)するんか?』

『辛い登頂じゃなくて幸せの絶頂になって良かったじゃん』

『……しますか? アップオンリーコラボ?』立花アスカ✓

 

 

「うっ……。は、配信外なら……うん」

 

 

『てぇてぇ』

『ちゃんと配信でしろ!』

『するのはアップだけで本当にいいの?』

『良い訳ねぇよなぁ!』

『先生、ちゅーはコラボに入りますか?』

『入りまーす!』

『アップオンリーだぞ。つまりお触りはないぞ』

『そんなぁ~』

 

 

 

 

 

◆『お願い』◆

 

 七夕のお祝いを大好きな黒猫燦と2人ですることになり、立花アスカはご馳走を振舞うために夕食用の食材を持参し彼女の自宅を訪れていた。

 

 

「いらっしゃいアスカちゃん。外暑かったよね? 冷たい飲み物持ってくるから中でゆっくりしてて」

 

「はい、ありがとうございます。……ふぅ、少し風に当たろうかな」

 

 

 今日の気温はエアコンを付けるほどではないが、アスカはここまで外を歩いてきたため額には微かに汗がにじんでいた。

 

 そのため火照った身体を風を浴びて冷まそうと窓際へと向かった。

 

 

「風、気持ちいいです」

 

 

 開けっ放しになっている窓からそよ風が吹き、カーテンがふわりと膨らむと同時にアスカの亜麻色の長髪がさらりと揺れた。

 

 

「あれ? たしかここにティーバックがあったはずなんだけど……。あれ~???」

 

「くすっ」

 

 

 八重歯を覗かせて小さな笑みを溢すアスカ。

 

 不意に口から出てしまった独り言なのだろうが、黒猫の言い間違いが微笑ましくて思わず声が漏れ出てしまったのだ。

 

 この場合、Tバックではなくティーバッグ(或いはティーパック)が正解だろう。まさか飲み物を持ってくると言っておいて下着を探すことはないだろうし恐らく間違いないはずだ。

 

 ……いや、あの黒猫燦ならもしかするともしかするかもしれない。飲み物を持ってくるのをすっかり忘れていて、本当にTバックを用意しようとしている可能性も無きにしも非ず。

 

 ふと、屈託ない笑顔を浮かべながら自分好みのTバックを手渡そうとする姿が脳裏に浮かんだ。

 

(まさか……ね)

 

 何はともあれ、黒猫が配信や日常のちょっとした会話で恥をかくことがないように、あとでさり気なく間違いを教えてあげようとアスカはいったん心に留めておくことにした。

 

 

「えっ? これって……クリスマスツリー。だよね?」

 

 

 別のことに気を取られていたせいもあり気づくのが遅れたが、窓際に置かれているクリスマスツリーがふと目に入った。

 

 場違いというか季節外れというか。クリスマスツリーが置かれた奇妙な光景に、アスカは驚きと疑問を隠せない。

 

 

「短冊、でしょうか?」

 

 

 窓から吹き込む風がクリスマスツリーに飾られていた長方形の小さな紙を揺らす。

 

 それに気がついたアスカは、そこに書かれていた文字の羅列を見て、漸くそれが七夕に願い事を書き込む短冊だと理解した。

 

 とはいえ、なぜ笹飾りではなくクリスマスツリーに短冊を飾っているのか。

 

 新たな謎が生まれてはいたが、燦ちゃんだもんねとアスカは謎の納得(諦念とも言えるが)を見せると、興味は既に短冊に書かれている文字へと向かっていた。

 

 

「みんなからちやほやされて人生イージーモードで生きたい! あは、燦ちゃんらしいです」

 

 

 自分の気持ちに嘘をつかず、良くも悪くも欲望に忠実で型に嵌らない、燦ちゃんらしい願い事だと。アスカは思った。

 

 それと同時に、そんな燦ちゃんだから好きなんだとも。

 

 

「あっ」

 

 

 心地よい風が顔の火照りを冷ますようにアスカをそっと優しく撫でる。

 

 そのとき風で翻った短冊の裏にも願い事と思われる文字が書かれていることに気がついた。

 

 これ以上勝手に読むのは失礼かなと思いつつも、好きな人のことをもっと知りたいという感情が勝り、アスカはほんの出来心から短冊の文字に視線を這わした。

 

 

「アスカちゃんお待たせ! って、あれ? 顔が真っ赤だけど大丈夫?」

 

「だ、大丈夫です! すっ、すぐに元に戻りますから!」

 

 

 耳まで赤く染めたアスカは、アツさを誤魔化すように手をぱたぱたとさせ顔を扇ぐ。

 

 心配そうにしていた黒猫だったが、暑かっただけかと納得すると、少しでも涼しくなればと冷たい飲み物をアスカに渡すことにした。

 

 

「はい、アスカちゃん」

 

「あ、ありがとうございます。……燦ちゃん、あのね」

 

「ん、なぁにアスカちゃん?」

 

「……えへへっ。いえ、なんでもありません!」

 

 

 八重歯を覗かせ満面の笑みを浮かべながら、アスカはソファーに座っていた黒猫の隣へと軽やかに移動すると腰を下ろした。

 

 そして隣にいる彼女の小さな手をそっと握る。

 

 

「んんっ???」

 

 

 不思議そうに首を傾げる黒猫に、アスカは言葉ではなく手をぎゅっと握ることで返事をした。

 

 

「ねぇ、アスカちゃん。そう言えば、七夕にお願い事ってした?」

 

「はい、しましたよ」

 

 

 今日は七夕。短冊に願い事を書いて笹に飾ると願いや目標が叶うと言われている。

 

 とはいえ、クリスマスツリーに飾った短冊の願いが叶うかどうかは甚だ疑問ではあったが。

 

 だが、そんなことを心配する必要はもしかするとないのかもしれない。

 

 大事なのは願いを叶えようとする本人の努力。願いは叶えて貰うものではなく叶えるものなのだから。

 

 

「そうなんだ。因みになんてお願いしたの?」

 

「んーそれは……。あは、ひみつですっ!」

 

「えぇーっ!? そう言われると気になっちゃうじゃん! ねっ、ねっ。お願い、教えて!」

 

 

 不満を露わにする黒猫にアスカはいたずらな笑みを向ける。

 

 その様子は織姫と彦星のように仲睦まじく、その手は2人が願った未来を暗示するかのように固く結ばれているのだった。

 

 

 

 

 

◆『あついなか』◆

 

アスカ

「さ、燦ちゃん。ほんとうに、こっ、こんな格好で料理しないとだめ?」

 

 

「もちろんっ! 今日は真夏日だって言ってたし、これは熱中症対策。これは熱中症対策だから!」

 

 

アスカ

「た、たしかに熱中症対策は大事だけど……。だっ、だからって水着にエプロンだなんて……恥ずかしいよぉ」

 

 

「大丈夫! すごくえっt、じゃなくて似合ってるよ!」

 

 

アスカ

「はぁう。も、もぉ燦ちゃんったら……。あの、あんまり見ないでくださいね」

 

 

「うんうん、分かってる分かってる」

 

 

アスカ

「ほ、ほんとうかなぁ。……はぁ、仕方ありません。それでは料理が終わるまでいい子で待っててくださいね」

 

 

「はーい!」

 

 

アスカ

「ふんふふ~ん♪」

 

 

「じぃーっ」

 

 

アスカ

「あ、あの。燦ちゃん?」

 

 

「あっ、見てない! 鼻歌に合わせて揺れる綺麗なお尻なんて全然見てないから!?」

 

 

アスカ

「あぅ……。そ、そんなに見詰められると、涼しくなるどころか、その……。恥ずかしくて逆に身体が熱くなっちゃいますから……」

 

 

「えへへ、ごめんなさい。次からはバレないようにチラ見するから」

 

 

アスカ

「も、もぅ。……ばかっ」

 

 

 

 

 

◆『アスカに○○とか、しながら』◆

 

『ピ○ミンの新作やらないか?』

 

 

「んー、面白そうだけどピク○ンはミリしらなんだよね。初めてでも大丈夫? 新作からでも楽しめそう?」

 

 

『大丈夫だと思うよ』

『試しに体験版やってみれば?』

『ミリしらの方が楽しめるかもね』

 

 

「そうなんだ。じゃあ、今度配信できそうなら遊んでみようかな」

 

 

『やったー』

『楽しみ』

『因みにどれくらいミリしらなの?』

『CMの歌って今の子は知ってるのかな』

『歌は愛と種のは有名だから流石に知ってそう』

『懐かしいな。赤ピ○ミンはほにゃららってやつだよね』

 

 

「あ、あーあれ。うんうん、あれだよね。赤ピ○ミンは、えーっとリンゴ味、だっけ?」

 

 

『ミリも知らんやんけ!?』

『なんで知ったかぶりしたの?』

『リンゴ味おいしそう』

『青森で生まれたピ○ミンなのかな?』

『てか、お前が食べてどうする』

 

 

「え? だって、ピ○ミンって労働力兼非常食じゃないの? たしか、知らない惑星に遭難した主人公が、ピク○ンをこき使ったり食べたりするゲームだよね? 見た目も植物っぽいし」

 

 

『主人公がサイテーのやつで草』

『歌にも食べられるってあるし非常食っていうのはあながち間違いじゃないけど』

『食べられる→食べることもできるって意味じゃないからな』

『ミリしらだなぁ』

『因みに他のピ○ミンは何味なの?』

 

 

「ピ○ミンって他に何色がいるの? ふんふん、じゃあ紫ピクミンはぶどう味、白ピクミンはえーっと牛乳? で、青ピ○ミンは水、黄色ピ○ミンはカレーかな」

 

 

『ほぼ飲み物じゃん!?』

『食べ物なのに水ってなんだよw』

『水道水と天然水の2種類いそう』

『いや、軟水と硬水で色の濃さが微妙に違うんだぞ』

『てか、果物・飲み物ってきてなんで最後がカレーなんだよ』

『か、カレーは飲み物だから……』

 

 

「コメント見てたけど他にはいないの? 青汁味の緑とか、コーヒー味の黒とか」

 

 

『青汁味は食べたくないなぁ』

『黒と白を一緒に食べればカフェオレになるじゃん!』

『黒ピ○ミンはいないけど黒猫ピ○ミンならいるぞ』

 

 

「は? いやいや、ミリしらだけど黒猫ピ○ミンはいないでしょ。これまで色だったのに急に猫って、どう考えてもおかしいじゃん」

 

 

『え、いるよ?』

『黒猫ピ○ミンは胸が無い』

『勉強ができない』

『女の子が好き』

『コミュ症』

『すぐ炎上する』

 

 

「誰が貧乳でおバカで女好きでコミュ症な炎上系TS配信者だ!? てか、ピ○ミンの情報じゃなくて私に対するただの悪口なんだが!?」

 

 

『草』

『TSは言ってない……』

『黒猫の胸が無いのはTSしてるからだった???』

『事実を述べてるだけなんだよなぁ』

『黒猫ピ○ミンは食べたら腹下しそうだから止めとこう』

『食べるなら黒猫じゃなくてアスカピ○ミンがいいな』

『アスカピ○ミンwww 何味なんだよ』

『黒猫は知ってる?』

 

 

「アスカちゃんがもしもピ○ミンだったら? えっと、アスカピ○ミンは……んーっと、レモン味?」

 

 

『レモン味? あっ』

『てぇてぇ』

『いつ味わったんだろうなぁ』

『そりゃ……アスカに鱚とか、しながら?』

『さ、燦ちゃんっ!?』立花アスカ✓

『アスカピ○ミンもよう見とる』

『ブラックコーヒーが欲しくなってきた』

『黒ピ○ミン食べてもろて』

『もうやめて。アスカちゃんが(恥ずかしさで顔真っ)赤ピ○ミンになっちゃうから!』

『草』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(476~480)

◆『恥ずかしいな』◆

 

アスカ

「あぅ、最後に負けてしまいました」

 

 

「やったぁー! という訳で、罰ゲームはアスカちゃんに決定!」

 

 

『ずるだ!』

『最後に勝ったら100点は草』

『最後の勝負、アスカちゃん手抜いてた気が……』

『今までの勝負は何だったんだ?』

『実際は4:1で黒猫の負けなんだよなぁ』

『罰ゲームってナニするの?』

 

 

「アスカちゃん、罰ゲームは何がいい?」

 

 

アスカ

「え、えーっと。そうですね。できれば簡単なものがいい、かな?」

 

 

「んー、じゃあつぶやいたーの名前を一週間くらい恥ずかしいのに変更するのはどうかな?」

 

 

アスカ

「名前の変更ですか? えっと、が、頑張ってみます」

 

 

『恥ずかしい名前!?』

『エッッッ!?』

『いいんじゃね?』

『てか、つぶやいたーじゃなくて○ックスな』

『例えば?』

 

 

「例えば……、えっと、ホストみたいな源氏名? にするとか。中二っぽい名前にするとか。あとは……二つ名をつけるのもありかも?」

 

 

『源氏名は恥ずかしくないぞ』

『炎上しそうだから止めとけ』

『中二ネーム、だと。うっ、古傷が……』

『中二ネームはリスナーへのダメージが大きそうだしダメだな』

『ほな二つ名か』

 

 

アスカ

「そうですね。では、どんな二つ名にすればいいですか?」

 

 

「うーん。急には思いつかないし、それならいっそリスナーのみんなに決めてもらおっか。何かいい案ある?」

 

 

『中二っぽくなくて恥ずかしい二つ名ってむずくね?』

『じゃあ大人気個人VTuberで』

『さいかわVTuber』

『みんなの嫁とかどうよ』

『いや、黒猫の嫁だろ』

『てか、黒猫の嫁とか恥ずかしくて名乗れねぇよw』

『罰ゲームじゃん』

『たしかに。じゃあ黒猫の嫁で決定だな!』

 

 

「黒猫の嫁は恥ずかしい二つ名じゃないんだが!? お前らもしかして喧嘩売ってる??? てか、これじゃ恥ずかしくもなんともないし罰ゲームにならないじゃん。ね、アスカちゃん。……アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「燦ちゃんの、嫁……えへへっ。恥ずかしいけど、罰ゲームだもん。……仕方ないよね」

 

 

「アスカちゃん!? いや、その恥ずかしさは別の意味の恥ずかしさだよね! てか、もはや罰ゲームじゃなくなってるんだけど!?」

 

 

『罰というかご褒美?』

『まぁ、黒猫のズルが無ければ勝者はアスカだったしそのご褒美だと思えば』

『アスカが幸せならそれでよし』

『てか、一週間と言わずずっと名乗ってていいぞ』

『いっそ黒猫もアスカの婿って名乗ればいいじゃん』

『なんか見てるこっちが恥ずかしくなってきた』

『そう考えると、ある意味恥ずかしい二つ名ではあるな』

『でもそれだと俺たちが罰ゲーム受けてね?』

『あっ』

『リスナーが罰ゲーム受けるのは斬新で草』

 

 

 

 

 

◆『ビンゴ』◆

 

『そう言えば、あるてまサマー満喫ビンゴって終わったの?』

 

 

「え? ビン、ゴ……?」

 

 

『あっ』

『この反応は忘れてたな』

『てか、配信で見た記憶ないけどやってたの?』

『そもそもビンゴ貰ってない説』

『仲間外れは良くないと思います!』

『黒猫、強く生きろよ』

 

 

「な、仲間外れじゃないし!? えっと、たしかこの辺に……あっ、あった! ほらこれ、これのことでしょ」

 

 

『そうそれ』

『てか、1つも達成してないんだが?』

『中央のフリー枠のこの夏の目標すら記入してなくて草』

『これ期間いつまでだっけ?』

『この1ヶ月なにしてたんだよ!』

『あーあ』

 

 

「で、でもほら、期限はまだ1週間以上あるし! 最低一列ビンゴすればいいんだから、それくらいなら余裕余裕」

 

 

『で、終わらなくて結局最終日になって焦るやつじゃん』

『夏休みの宿題を最終日までやってなかった小学生かな?』

『やったけど持ってくるの忘れたって言い訳しよう』

『先生、ペットに宿題のプリント汚されて捨てちゃいました!』

『俺は学校始まる前日に親に手伝って貰って泣きながら終わらせてたな』

『ホントに大丈夫なのか?』

 

 

「……まぁ達成方法はどんなものでも問題ないってなってるし、最悪、それっぽい画像を用意して達成したことにすれば……げふんげふん」

 

 

『おい!?』

『問題ありまくりだからな』

『読書感想文をネットから丸々コピーするくらい悪質で草』

『因みにフリー素材の画像はすぐバレるからな』

『駄目だこいつ。一人だと何しでかすか分からないぞ』

『じゃあ、アスカちゃんに手伝って貰おう』

 

 

「アスカちゃんに? んー、手伝って貰えたら助かるけど迷惑じゃないかな?」

 

 

『ぜんぜん迷惑じゃないです! ぜひお手伝いさせてください!』立花アスカ✓

『これでオフコラボのマスは埋まりそうだな』

『いや、花火デートで花火をみるを達成するんだぞ』

『7日連続オフコラボ配信に一票!』

『2人でお出掛けは確定』

『てか、手伝いというか黒猫といちゃいちゃしたいだけなんじゃ……』

 

 

「ありがとアスカちゃん! それならフリー枠の目標を頑張って生きるにして、あとは浴衣の中に水着着てレトロゲームするオフコラボをアスカちゃんとすれば……よし、ビンゴいける!」

 

 

『どんな配信だよwww』

『1回でビンゴ終わらせようとしてて草』

『生きててえらい!』

『よし、なのか?』

『アスカちゃん的にはよしではないぞ』

『あーあ。アスカちゃんがっかりしてそう』

『アス猫サマー満喫ビンゴはビンゴできなかったな』

『草』

 

 

 

 

 

◆『(汗が)ポ○リもあるよ』◆

 

アスカ

「燦ちゃん。今日のお昼は何がいいですか?」

 

 

「うーん。今日は特に暑いから涼しくなるものがいいな」

 

 

アスカ

「涼しくなるものですか? んー、それならそうめんかひやむぎがいいのかな。でも、流石に普通に食べるのは飽きてきてるだろうし……」

 

 

「それならいい方法があるよ! 暑いときこそ辛いものだよ!」

 

 

アスカ

「なるほど。つけダレにキムチやラー油を混ぜるのはおいしそうですし、辛いので汗もかいて涼しく感じられるかもしれませんね」

 

 

「でしょ! そうと決まれば、アスカちゃん。はいこれ」

 

 

アスカ

「えっと、これは……水着。だよね?」

 

 

「うん。いっぱい汗かくだろうし、濡れてもいい水着の方がいいかなと思って。こんなこともあろうかと、この前ネット通販で買っておいたんだ」

 

 

アスカ

「ど、どんな想定をしてるんですか!? たしかに一理ありますが、で、でも。家の中で水着になるのは、その……、それにこんな布面積の小さい水着、は、恥ずかしいよ」

 

 

「だ、大丈夫! 私しか見てないし、そ、それにいっぱい汗もかくから! だからこれは仕方ないんだよ!」

 

 

アスカ

「うぅーっ。もぅ、……燦ちゃんのえっち」

 

 

「でへへっ。だって、こんな機会でもないと海にもいかないから水着になって貰えないだろうし。それに、アスカちゃんの水着姿を独り占めしたかったんだもん」

 

 

アスカ

「はぁぅ。そ、そんなこと言われたら、……断れないじゃないですか」

 

 

「やったぁ! ありがとアスカちゃん!」

 

 

アスカ

「あはは、どう致しまして。では、燦ちゃんも一緒に水着に着替えましょうか」

 

 

「……え? わ、私も???」

 

 

アスカ

「はい、もちろんです! 私も、こんなこともあろうかと、燦ちゃんにピッタリの水着を用意してますよ」

 

 

「いや、どんな状況を想定してたの!? てか、水着は水着でもそれってスクール水着だし。それも旧スク!? 恥ずっ、無理、絶対に無理だから!」

 

 

アスカ

「でも、こんな機会でもないと燦ちゃんに着て貰えないし、それに、辛いもの食べると汗いっぱいかくから……。あは、仕方ないよね」

 

 

「それさっき私が言ったセリフ!? あ、アスカちゃん。すけべ心に負けてマイクロビキニを着せようとしたのは謝るから、だからそれだけは、あ、ちょ、まっ……んにゃぁっ!?」

 

 

 

 

 

◆『べたべたする』◆

 

「うへぇ。汗でべたべたする」

 

 

アスカ

「あれ、燦ちゃん? どうかしましたか?」

 

 

「あ、アスカちゃん。ちょうどよかった。べたべたするときってどうすればいいかな? やっぱお風呂?」

 

 

アスカ

「お、お風呂ですか!? た、たしかに、べたべたするなら最適な場所かもしれませんが……。で、でも、そういうことには順序といいますか、その、段階というものがありまして……」

 

 

「順序? 段階? あぁ、なるほど。汗をかく度にお風呂に入るのも大変だもんね。まずは制汗シートとかを試してみるってことだね?」

 

 

アスカ

「……え? 汗をかく度? 制汗シート?」

 

 

「あれ、違った? だって汗でべたべたするときの話だったよね? 何か勘違いしてたかな?」

 

 

アスカ

「……ぁっ!? い、いえ。燦ちゃんの言う通り、べたべたするときはまず制汗シートを試すのがいいと思います! か、勘違いなんてしてませんよ!」

 

 

「だ、だよね。それならよかった。……ところでアスカちゃん」

 

 

アスカ

「は、はいっ!」

 

 

「べたべた、する? 段階を踏めばべたべたしてもいいんだよね?」

 

 

アスカ

「さ、燦ちゃん!? はぁぅ。も、もぉ。やっぱり私が勘違いしてたこと分かってたんじゃないですか!」

 

 

「あはは、ごめんって。……で、アスカちゃんはべたべたするの、いや?」

 

 

アスカ

「ぁ、ぅ……。……いや、……じゃ、ないよ」

 

 

「えへへっ、よかった」

 

 

 

 

 

◆『飛猫亭亭』◆

 

「こんばんにゃー。今日は某バラエティ番組風のゲーム【漢字で行こう】をプレイしたいと思います」

 

 

『こんばんにゃー』

『黒猫が漢字の勉強、だと!?』

『明日は雪が降るぞ』

『大丈夫(だいじょうぶ)? ちゃんと漢字(かんじ)読(よ)める?』

『イージーなら余裕だろ。たぶん』

『いや黒猫だぞ! 無理だろw』

 

 

「は? イージーくらい余裕なんだが??? それじゃあ始めるよ。ゲームスタート!」

 

 

『山、川、森!』

『小学1年生かな?』

『ゲームにすらバカにされてて草』

『難易度イージーだし』

『間違えろ! 間違えろ! 間違えろ!』

 

 

「間違えるか!? てか、少しは応援しろ!」

 

 

『コメント見ないでもろて』

『カンニングやめなー』

『黒猫がんばえー』

『飛鳥!?』

『アスカもよう問題に出とる』

『アス猫てぇてぇ』

 

 

「え、なにこれ。すき……好好爺(すきすきじじい)? にゃっ、違う!? じゃあ、えと、えーっと。あっ、ニーハオ! 好好爺(ニーハオじじい)!」

 

 

『ニーハオじじいってなに?』

『ただの中国のおじいさんやんけ』

『ニーハオは微妙に違うんだよなぁ』

『日本語で答えてもろて』

『日本語で答えた結果がすきすきじじいだぞ』

『おじいさんに挨拶してないでゲームに集中しろ!』

 

 

「してるが!? ほら、次。次の問題行くよ。……あ、これアスカちゃんに教えてもらったやつ! 麻雀の役だよね。えっと、たしか読み方は……だ、だいよ、じゃなくて、だい……。あっ、大四喜(だいすーきー)!」

 

 

『なんて?』

『え、急に告白されたんだが』

『黒猫のことなんて別にだいすーきーじゃないんだからね!』

『アスカちゃん、これは……やったな?』

『く、黒猫の記憶違いかもしれないし……』

『アスカ、嘘だよな……』

『さ、燦ちゃん!? これは、その、ごっ誤解です!』立花アスカ✓

『だ、だよな! やっぱ黒猫の記憶違いじゃん!』

『でも、普通こんな間違いするか? いや、しない!』

『普段から大好きって言われてるからそれと間違えたんじゃね? 知らんけど』

『アスカちゃん黒猫のことニーハオすぎぃ!』

『飛猫亭亭』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(481~485)

◆『作画崩壊時間』◆

 

「こんばんにゃー。今日はアスカちゃんがおすすめしてくれた【作画崩壊時間!】っていうゲームを遊ぼうと思います」

 

 

『アスカちゃんもようおすすめしとる』

『どんなゲーム?』

『あらさがしするゲーム』

『マンガの中にある作画崩壊している箇所を見つけるやつかな』

『簡単に言うと間違い探し』

 

 

「それじゃあ始めるよ。えーっと、このマンガの作画崩壊してる箇所は……ぷっ!? あ、あはは。なにこれ!」

 

 

『草』

『でっっっ!』

『巨人と人間がサッカーするマンガなんだろ。そうだよな?』

『余所見しながらボール蹴るなwww』

『なんでサッカーボールが2個あるの?』

 

 

「あー面白い。普通こんな風に作画崩壊する? しなくない?」

 

 

『まぁ普通は発売する前に誰かが気づくやろ』

『もはや作画崩壊というか作者のミスだよね』

『サッカーを知らない人が調べずに描いた、みたいな?』

『ミリしらでマンガ描くなよwww』

『AIが描いてるのかもしれないぞ』

 

 

「じゃあ、次は……。うーんと、どこだろ? みんなは分かる?」

 

 

『胸?』

『胸だな』

『あーなるほど』

『そうはならんやろ』

『よく見て』

 

 

「え、胸? どこどこ???」

 

 

『ほらそこ。画面右下』

『顔と背中が同時に正面向いてるのはおかしい!』

『身体の向きが前後逆になってる』

『首折れてるぞ』

『草』

『たしかに、これは作画ミスだな』

 

 

「右下……? って、もしかして私のこと言ってる??? てか、だれの胸が作画崩壊だ!?」

 

 

『草』

『だってよ、黒猫。胸が!!!』

『胸ちっさ』

 

 

「ちっさくないから! ばいんばいんやぞ!?」

 

 

『それはない』

『それだとやっぱ作画ミスじゃん』

『てか、胸が小さいって言うのはマンガの正解なんだけど』

『右下のコマだし』

『急にしぼんでるのはおかしいだろ』

『あーあ』

 

 

「……わ、わかってたよ? うん。さっきのは、その……。ほっほら、前のコマだと小さくないし、ばいんばいんってことだから!」

 

 

『その言い訳は苦しくないか?』

『小さいって自覚があるから自分のことだと勘違いするんだぞ』

『恥ずかしいやつ』

『因みにまだ作画崩壊してるところあるぞ』

『え、どこ?』

『勘違いして恥ずかしいはずなのに黒猫が赤面してないところ』

『そう言えば赤面ってできるんだっけ』

『ほな作画崩壊かぁ』

 

 

「は? だから、勘違いしてないが???」

 

 

『あっはい』

『お、怒らないで……』

『赤面は赤面だけどそうじゃないんや』

『俺らの勘違いでした! ごめんね』

『こんばんは。えっと、これはどういう状況なんでしょうか?』立花アスカ✓

『怒り顔でするゲームじゃないし、状況が分からなくても仕方ない』

『どんな状況……色んな意味で作画崩壊時間してる、かな?』

《font:8》『???』立花アスカ✓

 

 

 

 

 

◆『黒お恥』◆

 

「という訳で、本日プレイするゲームはこれ。この【みんなと早押しクイズ】はオンラインで早押しクイズを遊べるゲームで、今回遊ぶフリーマッチモードだとオリジナルの問題を作成して友達と一緒に遊べるらしいよ」

 

 

『オリジナルの問題は面白そう』

『一緒に遊ぶ友達いるの?』

『あっ』

『大丈夫だ。俺たちがいるぞ』

『クイズガチ勢にぼろ負けする未来しか見えないんだが』

『小学生が相手でも負けそう』

 

 

「流石に小学生には負けないが!? ……まったく、みんなして失礼なんだから。じゃあ始めるよ。問題、日本で一番長い川は? えっと、長い川……。川……、あ、天の川???」

 

 

『日本どこいった』

『正解する気ある?』

『黒猫、おれ恥ずかしいよ』

『けんた(小4)がんばれ!』

『小学生に負けてて草』

『で、ハンデいる?』

 

 

「うぐぐっ。……ら、ライフラインください」

 

 

『某クイズ番組かよ?!』

『アスカにテレフォンしよう』

『オーディエンス(コメント欄)ならあるぞ』

『早押しクイズなのにコメントでカンニングは草』

『コメントは反映までに時間がかかるからなぁ』

『黒猫でも勝てそうなオリジナルクイズあるからそれやれば?』

 

 

「しょ、しょうがないなぁ。みんながそこまでやりたいって言うなら、オススメして貰ったこのオリジナル問題にしようかなぁ」

 

 

『あっはい』

『言ってない!』

『黒猫のクイズ?』

『黒猫についてのクイズかぁ』

『本人なら余裕やろ』

 

 

「じゃあスタート! 問題、黒猫の今日のパ○ツの色は? って、いきなりクイズじゃないんだが!? クソマロか!」

 

 

『草』

『エッッッ!?』

『これは余裕だな』

『チャンス問題じゃん』

『で、正解は?』

 

 

「言うかおばか! てか、いつの間にか解答終わってるし正解だしほんとなんなの!?」

 

 

『たかし(小43)やるじゃん』

『よく正解できたな』

『……ん?』

『今日は黒かぁ』

『自分で言うの草』

『報告たすかるらすかる』

 

 

「あっあっ。いっ今のなし! クイズの正解って意味だから! 黒じゃにゃいから!」

 

 

『はいはい』

『よし分かった!(分かってない』

『にゃ助かる』

『クイズに集中してもろて』

『次の問題始まってるぞ』

 

 

「あ、ほんとだ!? えと、なになに……んにゃっ!?」

 

 

『問題、黒猫燦が推しで好きな人の名前は?』

『あっ』

『空気読み始まったな』

『ほら早く答えろよ(にやにや』

『早押しだぞ』

 

 

「ほっほら。これ早押しクイズだし、他の人が先に答えたり……はしないよね、うん。……う、うぐぐ。お、推しで好きな人は……あ、あっ、ごにょごにょ……」

 

 

『え、なんて?』

『ひ、人前でそんな急に……。燦ちゃん、私恥ずかしいよ』立花アスカ✓

『アス猫てぇてぇ』

『あれ、でも不正解みたいだぞ』

『なんで正解がご主人なの?』

『黒猫の推しで好きな人じゃなくて黒猫のことが推しで好きな人の名前。つまりファンネームってことか』

『紛らわしいな!?』

『じゃあさっきの告白は……あっ』

『黒猫、お前恥ずかしいよ』

『草』

 

 

 

 

 

◆『最強の組み合わせ』◆

 

「今日はアスカちゃんと一緒に【絵文字ミックス】を遊ぼうと思います」

 

 

アスカ

「立花アスカです。よろしくお願いします」

 

 

『こんアス猫にゃ~』

『コラボ助かる』

『絵文字ミックス? ゲームじゃないの?』

『絵文字を組み合わせて遊ぶやつ』

『面白そう』

 

 

アスカ

「遊び方は簡単で、絵文字を2つ選ぶと、それらを組み合わせた新しい絵文字を自動で作ってくれるそうです」

 

 

「じゃあまず、お互いに1つずつ絵文字を選んで最強の絵文字をつくってみようか」

 

 

アスカ

「はい!」

 

 

『わくわく』

『最強の絵文字とは?』

『絵文字を2つ選んで合体させて最強の絵文字、エモジマックスをつくりたいんですよ』

『ト○ブラウンのネタで草』

『だめーっ』

 

 

「私が選んだ絵文字はこれ! リンゴの絵文字! アスカちゃんが選んだのは……」

 

 

アスカ

「ペンの絵文字です。どんな絵文字になるのか楽しみですね」

 

 

「そうだね! じゃあ、合体! えっと、これは……ペンが刺さったリンゴ? って、そのままかよ!?」

 

 

『ミックスしろ!』

『PPAPかな?』

『ピ○太郎で草』

『なるほど。これがあの伝説のアッポーペンかぁ』

『もっと他に合体の仕方あったやろ』

『なんか思ってたのと違う』

 

 

「そうだよね。なにが悪かったんだろ?」

 

 

アスカ

「別の絵文字でもう一度やってみましょうか?」

 

 

「んー、そうしよっか。じゃあ次はこれにしよっと。アスカちゃんはもう決めた?」

 

 

アスカ

「はい。今度は猫の絵文字にしてみました」

 

 

「私が選んだのは炎の絵文字だったけど、猫と組み合わせたらどうなるんだろうね。みんなはどう思う?」

 

 

『炎に猫でしょ。……灰になった猫?』

『唸れ、灰猫!』

『ブ○ーチやん』

『やる気に燃える感じの、目が炎になってる猫の顔文字だな』

『燃える猫と言えば……黒猫?』

『黒猫やろなぁ。よく炎上してるし』

 

 

「してないが!? か、仮に炎上してたとしてもぼやだから! ぼやならセーフだよね?」

 

 

アスカ

「えっと、あ、あはは……」

 

 

『草』

『十分アウトだよ!』

『小火だろうが燃えてる時点でそもそもだめだろ』

『これにはアスカも困り顔になってる』

『正解は困り顔の絵文字だったか』

 

 

アスカ

「そろそろ時間ですし、最後はリスナーのみなさんに絵文字を選んで貰うのはどうでしょうか?」

 

 

「それいいね! みんなコメントよろしく!」

 

 

『何がいいかな?』

『そう言えばファンマークって絵文字だったよね』

『お、てことは?』

『チョコレートと絵の具パレットだな』

『黒猫×アスカ、ってこと!?』

『は? アスカ×黒猫だが???』

『諸説ある』

『俺以外の絵文字と合体するんか?』

『はよ押せ』

『おっこれは……ハートの形をしたカラフルなチョコ?』

 

 

「えっと、その……ま、マー○ルチョコみたいでおいしそうだね」

 

 

アスカ

「そ、そうですね。……あ、あぅ」

 

 

『あら~』

『アス猫でエモジ○ックスするとハートがたくさん生まれるってことは……』

『アス猫でエモジ○ックス!?』

『はい、だめーっ!』

『み、ミックスだから……』

『てか、ハートの要素はどこから来たんだ?』

『開発したグー○ルの社員がアス猫過激派なんだろ。知らんけど』

『アス猫は……ある!』

『最強の組み合わせ決まったな!』

『アス猫てぇてぇ』

 

 

 

 

 

◆『スイカじゃなくて』◆

 

「という訳で、今日はアスカちゃんとの【スイカのゲーム】コラボに向けて、まずはスイカをつくれるようになることを目指して練習していきます」

 

 

『コラボたのしみ』

『どんなゲームなの?』

『同じ果物を合体させることで別の果物に進化させてスイカを目指すゲーム』

『最近なぜか流行ってるゲームだよね』

『てか、黒猫にスイカがつくれるのか?』

『今日は耐久かな?』

 

 

「だ、大丈夫。耐久にはならないから。……ならないよね?」

 

 

『知らんがな』

『黒猫次第だな』

『練習枠って自分で言ってたやろ!?』

『耐久でもかまわんぞ』

『取り敢えず頑張ってもろて』

 

 

「じゃあ始めるよ。スタート!」

 

 

『がんばえー』

『お、意外と上手い?』

『いけるか!?』

 

 

「いちごをこっちに、ぶどうはそっちで……あっ違うそっちいかないで!? あっあっあっ」

 

 

『喘ぐな!?』

『あーあ』

『スイカどこ……?』

『スイカ隠すな!』

『スイカ見ねぇと夏終われねぇよ』

 

 

「いや、そんなこと言われても私関係ないよね? てか、そんな簡単にスイカを出せたら苦労しな……あっそうだ! ほ、ほらほら。みんな、おっきなスイカだよ~。どう、これで満足した?」

 

 

『は?』

『急にパーカーの前開けてどうしたの?』

『水着助かる』

『平べったいスイカだね!』

『これじゃスイカじゃなくてS○icaやん』

『草』

 

 

「誰の胸が交通系ICカードじゃい!? ばいんばいんのスイカップだろ!?」

 

 

『ははっ、ジョーク上手だね』

『お前はスイカじゃなくて無しだろ』

『黒猫がスイカップ? メロンと合体してるってこと?』

『メロン……。つまりアスカちゃんと……』

『エッッッ!?』

『黒猫、俺以外のやつと進化したんか……?』

『なるほど。黒猫のぺぇが無しなのは進化の際にあちらに吸収されたからだったのか』

『草』

 

 

「は? だから無しじゃなくてスイカなんだが??? さくらんぼぶつけるよ???」

 

 

『さささ、さくらんぼちゃうわ!?』

『は? 気分悪いわ』

『リスナー消そうとしてて草』

『お、俺らはバナナだから……』

『てか、リスナーでスイカのゲームすな!?』

『草』

 

 

 

 

 

◆『養殖燦、天然燦』◆

 

「最近のAI技術ってすごいよね」

 

 

『わかる』

『VTuberの中の人もAIで代用できる時代だもんな』

『中の……人?』

『もはや人間いらなくね?』

『全部AIに任せて楽しようぜ』

 

 

「あーそれいいね。じゃあ、私もAI黒猫燦に配信任せて楽しようかな」

 

 

『AI黒猫燦は草』

『自分で配信しろ!』

『俺の推しが実はAIだった件』

『てか、AIにだって拒否権はあるんだぞ』

『黒猫なんかを学習しないといけないAIが可哀想』

『AI「黒猫燦は嫌だ、黒猫燦は嫌だ、黒猫燦は嫌だ!」』

 

 

「可哀想ってなに!? てか、私を学習したAIなんだから【かわいい! セクシー! ジーニアス!】になるに決まってるだろ!」

 

 

『は?』

『そうはならんやろ』

『かわいそう! 胸なしー! センシティブ!』

『反面教師として学習したんだろうなぁ』

『てか、そんなAIができたとしたら下位互換の本物いらなくね?』

『たしかに』

『黒猫、今までありがとな』

『AI黒猫燦に推し変します』

『そんな完璧ならアスカちゃんもAIに取られちゃうんじゃね?』

『仕方ないよ。黒猫がAIに勝ってるところないもん』

 

 

「お前ら薄情か!? あるから! 私がAIに勝ってるところは……えとえと、あっ。リアルの肉体があるところ、とか?」

 

 

『お、おう。せやな』

『AIと違って黒猫はアスカとリアルにゃんにゃんできるもんな!』

『それは勝ってるというか盛ってるというか……』

『肉体の有無なんて関係ない。大事なのは愛だよ。AIだけにね!』

『てか、お前もバーチャルなんだからリアルの肉体ないやろ』

『あっ』

『バーチャルなのにリアル? 妙だな?』

『中に誰もいませんよ?』

『取り敢えず、ぽんこつさでAIに勝てて良かったじゃん』

『草』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(486~490)

◆『すき?』◆

 

「最近エックスでよく見かける【すき?】ってアスキーアートみたいなやつあるじゃん。あれってなんなの?」

 

 

『あーあれね』

『よく分からないけど流行ってるよね』

『しかし、誰も元ネタ(元ツイ)を知らないのである!』

『なんだろね』

『んー、でもかわいいからヨシッ!』

『黒猫はやらないの?』

 

 

「え、もしかして【すき?】って聞いて欲しかったの? はー、お前ら私のこと好き過ぎかよ」

 

 

『は?』

『別に』

『それはない』

『ふつう♡』

『シューマイに乗ってるグリーンピースくらいかな』

 

 

「またまた~、みんなして照れちゃって。意外とかわいいとこあるじゃん。……え、ネタだよね?」

 

 

『……ははっ』

『え、ネタって?』

『かみのみそしる』

『もうこの話はやめようか』

『答えでちゃったね』

 

 

「あーはいはい。もう分かったから。みんなツンデレなんだかr……あっ。……えっと、因みに聞くけど、これってなんて返信するのが正解とかあるの?」

 

 

『急にどした?』

『なんの音? 通知?』

『知らん!』

『誰が最初でなんで流行ったのかもわからないし正解なんてあるのか?』

『取り敢えず、すきとかだいすきって言っとけばいいんじゃね?』

 

 

「そうなんだ、教えてくれてありがと。………………あ、ごめんごめん。話は変わるけどこの前ちょっと出かける用事があって……」

 

 

『今の間はなに?』

『あれ、なんか通知来たけどエックスで返信した?』

『あーなるほど』

『早速実践してて草』

『アス猫てぇてぇ』

『タイミング◎』

『もしかしてアスカちゃん……配信見てた?』

『てか、配信中に○ックスするな!』

『好きを見せずに隙を見せたリスナーが悪い』

『草』

 

 

 

 

 

◆『人生リセットボタンぼっちー』◆

 

「はい。……えー、今日はスウィッチ最新作の人生ゲームを遊んでいきます」

 

 

『こんばんにゃーって言え!』

『え、1人で?』

『パーティゲームとは?』

『1人マ○オパーティー、うっ、頭が……』

『コラボじゃないの?』

 

 

「コラボ? あー、みんな忙しいだろうし……。し、仕方ないよね。うん」

 

 

『あっ』

『辛いこと聞いてごめん』

『強く生きろ』

『友達ってどこで買えますか?』

『最近はお金でレンタルできるぞ』

『悲しいな(涙』

 

 

「よ、予定がたまたま合わなかっただけだし! ほんとにぼっちじゃないからな!?」

 

 

『うんうん。そうだね』

『たまには1人プレイもいいよね!』

『実際4人集めるのは大変だろうし』

『まぁ黒猫の場合はそもそも誘えてないだろうけど』

『で、いつ始めるの? 友達できるまで待てばいいのか?』

 

 

「今だよ!? あと、友達はちゃんといるから!」

 

 

『はいはい』

『お、始まった』

『子供時代から始まるんだね』

『成長イベントこないな』

『高校生で知力Fは草』

『んー、これはだめそう』

 

 

「うぐぐっ、エリートになってちやほやされて人生イージーモードで生きるはずだったのに。こっこんなはずじゃ……。り、リセットボタンは……」

 

 

『リセットするな!?』

『人生にリセットボタンはないんやで』

『これ、大学に進学できるのか?』

『う、裏口なら……』

『就職一択』

『あ、敢えて進学じゃなくて就職するんだからね!』

 

 

「へぇー。最近の人生ゲームは職業に配信者とかあるんだね。ふむふむ……、よし決めた。職業は配信者にしよう。天才カリスマV配信者の私が操作するんだし大人気間違いなしだな!」

 

 

『大炎上の間違いでは?』

『せっかくの人生ゲームなんだから他の職業選べばいいのに』

『よし勝ったな!(フラグ』

『あっ』

『登録者1000人からのスタートかぁ』

『高卒で登録者1000人スタートの配信者とか両親泣いてるぞ』

 

 

「ん、これは……ハートマス? えっえっ、デートイベント!?」

 

 

『デート!?』

『お、浮気か?』

『アスカちゃんおるやんけ!?』

『デート可能キャラの名前がアスカとか運命じゃん』

『ほな浮気やないかぁ』

『アス猫てぇてぇ』

 

 

「たしかこのゲームって結婚できたよね? ……ふむふむ、好感度高ければいけるんだ。……なるほどね」

 

 

『好感度60%あるし次のデートイベントでいけるか?』

『お、CPUもデートイベントかぁ』

『あっ』

『アスカちゃん……嘘だよな』

『アスカ、黒猫以外の女とデートするんか?』

『好感度98%www』

 

 

「あっあっ!? デート、デートしなきゃ! あ、でも間に合わないかもだし、これはもうプロポーズするしか……。一か八か、お願い! こいこいこい……んにゃぁぁぁあああ!?」

 

 

『プロポーズ失敗は草』

『アス猫ないなった』

『これでN○Rされたら黒猫の脳が破壊されてしまう』

『あっ、まずいまずいまずい』

『エンダー、嫌ぁあああ!?』

『まぁ、人生山あり谷ありNT○っていうし』

『どんな人生だよwww』

『人生ゲームでもぼっちなんだね!』

『り、リアルならまだワンチャンあるから……』

『バーチャルなのにリアルとは一体???』

 

 

 

 

 

◆『一緒衣装』◆

 

『ハロウィンに仮装するならなにがいい?』

 

 

「ハロウィンの仮装? んー、本格的なのだとメイクとかしないとだし、面倒じゃないやつは……。あっ、じゃあ猫娘で」

 

 

『そのままやんけ!?』

『黒猫は仮装した姿だった???』

『まぁ仮想(バーチャル)ではあるな』

『てか猫娘? ぬりかべじゃなくて?』

『ぬりかべは草』

 

 

「は??? 目、大丈夫? みんな眼科行った方がいいよ」

 

 

『大丈夫じゃないのは俺らの目じゃなくて……。い、いえなんでもないです』

『現実見てもろて』

『むねかべ~』

『別に良いじゃんぬりかべでも。仮装しなくていいのは一緒なんだし』

『そんなにぬりかべって言われるのが嫌なら当日はちゃんと分かるような仮装しろよ』

 

 

「えー。そんなこと言われても。今年は準備してないし、今から衣装を用意するのもなぁ」

 

 

『じゃあ俺が貸そうか?』

『仮装だけに?』

『急に寒くなってきたな』

『てか、黒猫が準備しなくてもアスカちゃんが用意してるんじゃね?』

『一緒にハロウィンパーティするって言ってたし、それはありえそう』

『アスカちゃんに相談してみたら?』

 

 

「あったしかに。分かった、じゃああとで聞いてみる」

 

 

『これで一安心だな』

『今年の仮装もペアルックになりそう』

『アス猫のペアルック見てぇ見てぇ』

『せっかくだしどんな衣装になるか予想しようぜ! 俺は水着に1票!』

『ここは意表をついて花嫁衣装だな』

『一緒衣装で一生一緒、ってこと?』

『でも、ハロウィンの仮装は悪霊を追い払うためだから花嫁衣装は駄目じゃね?』

『結婚は人生の墓場って言うし、ゾンビみたいなものだと思えば……うん』

『まぁ、アスカが追い払いたいのは悪霊じゃなくて黒猫に近寄る悪い虫だろうが……』

『ならいいじゃんwww 今年のハロウィンはせいこう間違いなし!』

 

 

 

 

 

◆『トリップオアトリートメント』◆

 

「ふぅ、いいお湯だった~」

 

 

アスカ

「もぉ、燦ちゃん。お風呂上がりはちゃんと髪を乾かさないとだめですよ」

 

 

「大丈夫、大丈夫。バスタオルでガシガシってやったし。あとは放っておけば乾くって」

 

 

アスカ

「だめです。髪の短い男の子じゃないんですからね。それに、せっかくこんなに綺麗な髪をしてるんですから、ちゃんとお手入れして大切に扱わないともったいないと思います」

 

 

「き、綺麗な髪って……、て、照れる……。で、でも手入れって言われてもめんd、じゃなくてやり方とか分からないし……」

 

 

アスカ

「んー、あっそうだ。それなら今から私と一緒にお勉強しましょう!」

 

 

「えっ、勉強!? い、いや。そこまでしなくても……。てか、わざわざ勉強するほどのことじゃないと思うし、そもそも髪の手入れしなくてもチート美少女ボディだから大丈夫っていうか……ごにょごにょ」

 

 

アスカ

「……はぁ。もぉ、しょうがないなぁ。今日は私が代わりにしてあげるから、次からはこれを参考にして自分でできるようになってくださいね」

 

 

「はーい。ありがとアスカちゃん」

 

 

アスカ

「あはは、どう致しまして。では、後ろから失礼しますね」

 

 

「うん、お願い」

 

 

アスカ

「……どう、かな? 痛かったりしませんか?」

 

 

「んー、別に痛くないよ。寧ろ背中が気持ちいい?」

 

 

アスカ

「え? ……きゃっ!? も、もぉ。燦ちゃん! ちゃんと説明聞いてましたか?」

 

 

「で、でへへっ。ごめんなさい。背中の感触が気持ち良くてトリップしてた。えっと、なんだっけ? 優しく撫でるように胸を押し付けるんだっけ?」

 

 

アスカ

「はぁぅ。そ、そんなハレンチなことはしてないし、教えてもいません!?」

 

 

「あ、あれ。そだっけ? じゃあ今度こそ真面目に覚えるから、さっきのもう一回お願いしてもいい?」

 

 

アスカ

「はい。それはもちろん構いませんが……、次は、む、胸を押し付けたりはしませんからね」

 

 

「えぇー」

 

 

アスカ

「えぇーじゃありません。分かりましたか?」

 

 

「はーい。分かってるよ。アスカちゃんのカップはAじゃなくて……」

 

 

アスカ

「さ・ん・ちゃん?」

 

 

「にゃ、にゃい……。真面目にやります」

 

 

 

 

 

◆『1104』◆

 

「アスカちゃん。むぎゅ~」

 

 

アスカ

「きゃっ。さっ、燦ちゃん? あは、急に抱き着いてきてどうしたんですか?」

 

 

「んー、なんとなく? 強いて言うなら、11月04日はいいおしの日だから……押し活?」

 

 

アスカ

「くすっ、そっか。推し活かぁ。あは、推し活なら仕方ないですね」

 

 

「うん、そう! これは押し活、押し活だから……」

 

 

アスカ

「あっ、燦ちゃん。そこは……っ、くすぐったいよぉ。……ぁっ。そこ、揉んじゃ……んっ。……も、もぉ推し活じゃなかったの? ハロウィンも終わったのに、イタズラしたらめっですよ」

 

 

「で、でへへ。こ、これはその……、い、悪戯じゃなくて、いいわしわしだから……。ほ、ほら、1104でいいわしって読めるし……」

 

 

アスカ

「もぉ、言い訳ばっかりして。悪い推しになっちゃいますよ?」

 

 

「うぐっ……。あ、アスカちゃんは悪い推しは……嫌い?」

 

 

アスカ

「あぅ……。その聞き方は……ずるいよ」

 

 

「えへへ。じゃあ、このま続けても……いいよね?」

 

 

アスカ

「ぁ、ぅ……す、少しだけ。もう少しだけなら……」

 

 

「1104?」

 

 

アスカ

「うぅ~。い、……1104」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(491~495)

◆『シェア』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、起きてますか? 今日のおやつはポ○キーですよ」

 

 

「ん~、むにゃむにゃん」

 

 

アスカ

「ポ○キーの日だから食べたいって、燦ちゃんが言ってたので用意しましたが、起きられないのなら明日にしましょうか?」

 

 

「んんっ、ぽ○きぃたべりゅ。うぅ、んんぅ……ふぁ~っ、ねむくてうごけない。でもたべたい……。あすかちゃん、たべさせて~」

 

 

アスカ

「うーん、本当はどちらかにして欲しいけど……はぁ、仕方ないなぁ。でも、食べ終わったら眠る前にちゃんと歯を磨くこと。約束できますか?」

 

 

「ふぁ~い」

 

 

アスカ

「約束ですよ。では、はいあーん」

 

 

「あーむっ。もきゅもきゅ……えへへ、あまくてしあわせ~」

 

 

アスカ

「あは、良かった。たくさん用意したので、いっぱい食べてくださいね。あーん」

 

 

「んっ……んんっ」

 

 

アスカ

「ひゃっ。さ、燦ちゃん。いっぱい食べてとは言いましたが、ゆ、指まで食べちゃ……んっ」

 

 

「ん~?」

 

 

アスカ

「も、もぉー、燦ちゃん。はい、ポ○キーはこっちですよ。あーん」

 

 

「んっ……んんっ」

 

 

アスカ

「ぁっ、ま、また……。ね、寝ぼけてるんですか?」

 

 

「ん~? ねぼけてないって」

 

 

アスカ

「本当ですか? それなら……あ、あーんっ」

 

 

「んっ……ん、……んんっ?」

 

 

アスカ

「えっと、い、今のは。ど、どうでしたか?」

 

 

「んん? どうって……あまくてしあわせ?」

 

 

アスカ

「……あは、そうですね。私も甘くて幸せだと思います。同じだね」

 

 

「うん。……んん???」

 

 

 

 

 

◆『家族の日』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、知ってますか? 11月の第3日曜日は家族の日なんですよ」

 

 

「へぇー。あれ、でも家族の日ってなにをする日なの?」

 

 

アスカ

「私も詳しいことまでは知らないのですが、特別なことをするというよりは、家族と一緒に過ごしたり感謝の気持ちを伝えたり、家族との何気ない日常を大切にしつつ絆を深める日らしいですよ」

 

 

「そうなんだ。んー、家族の日かぁ。家族……、絆を深める……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、私の顔をじっと見てどうかしましたか?」

 

 

「あ、いや。その……そう言えばアスカちゃん。こっ、このあとの予定は?」

 

 

アスカ

「このあとの予定ですか? 特にありませんが……それがどうかしたの?」

 

 

「あ、その、えっと……。き、今日はママがいなくて……。せっ、せっかくだし、お、お泊りとか。どどどどうかなって」

 

 

アスカ

「え? そ、それって……はあぅ」

 

 

「だ、だめかな?」

 

 

アスカ

「……だ、だめ、……じゃないよ」

 

 

「はぁ~。えへへ、良かったぁ。……あ、そうだ! アスカちゃんのお布団用意しないと……」

 

 

アスカ

「わ、私は一緒の布団でも……。か、家族になるんだし……」

 

 

「え? えっ、えっ、そ、それって……」

 

 

アスカ

「……いや?」

 

 

「……い、いやじゃないよ!」

 

 

アスカ

「あは、良かった。……楽しみだね、……お泊り」

 

 

「う、うん! 楽しみだね。お、お泊りがね!」

 

 

 

……

…………

………………

 

 

 

『で、俺が生まれたってわけ』

 

 

アスカ

「は、はぁぅ」

 

 

「ち、違う!? 何にもなかった! お泊りしただけだから!?」

 

 

『でも(遠回しな)プロポーズはしてたよね?』

『これは……セウト?』

『き、絆を深めただけだから……』

『絆を深めた(意味深』

『家族の日、お泊り、なにもないわけがなく……』

『やったね燦ちゃん! 家族が増えるよ!』

『来年からは家族(ができた記念)の日になるのかぁ』

『アス猫てぇてぇ』

 

 

 

 

 

◆『今更もう遅い』◆

 

 

                              

炎上スキルのせいであるてまを追放された黒猫燦、今更戻りたいと後悔してももう遅い

好評連載中!

 

ましゅまろ

❒″

 

 

 

「いや、なろーの小説かよ。てか、このタイトルだと追放された後も私が報われてないんだが!?」

 

 

『黒猫ざまぁwww』

『単にクビになって後悔してるだけで草』

『てか、なんでまだクビになってないの?』

『あるてまじゃなきゃとっくに卒業(意味深)させられてそう』

『あるてまあったけぇなぁ』

 

 

「小説の主人公にするならさ。もっとこう、異世界で無双するやつとか、美少女ハーレムものとかあるじゃん。ちょっぴりえっなシーンがあるやつね。そういうのにしてよ」

 

 

『でも中身黒猫だぞ? 無双できるのか?』

『無(理)そう系主人公』

『えっなシーンは草』

『すけべ猫』

『てか、美少女ハーレムならもうあるやろ』

『あるてまは黒猫のハーレムだった?』

『あながち間違いではないな』

『そう考えるとこの世界がVTuberものの小説なら黒猫って主人公だよな』

 

 

「え、じゃあハーレム目指してもいいってこと? ……そっか、そうだよね。私、主人公なんだし、みんながハーレムを見たいっていうなら仕方ないよね。うん」

 

 

『は?』

『言ってない……』

『お前がちやほやされたいだけだろ』

『……燦ちゃん?』立花アスカ✓

『あっ!?』

 

 

「え、アスカちゃん!? あっあっ、今のはその、ち、違くって! ハーレム目指すっていうのはえっと、だからその、おっ女の子リスナーも増やしていって、ろうにゃくにゃんにょに愛される配信者になりたいって意味で……」

 

 

『あーあ』

『今更言い訳してももう遅い!』

『ざまぁwww』

『黒猫にハーレムは無理だぞ』

『純愛ラブコメ小説だったか』

『そう言えば、暴力系ヒロインが昔流行ってたなぁ……』

『あっ(察し』

『大人しく正妻の制裁を受けてもろて』

『大丈夫、次の話になれば何事もなかったかのように元通りになってるから!』

『黒猫ハーレム編、完』

 

 

 

 

 

◆『グッジョブ』◆

 

「最近、ゲーム中の行動で性格を診断できるゲームが流行ってるよね。結果が職業で出るやつ。みんなはもう遊んだ?」

 

 

『遊んだ』

『まだ』

『配信で見ただけかな』

『買ったよ』

『黒猫は配信でやらないの?』

 

 

「私? んー、許諾は取れてるからやってもいいけど、あまり良くない不名誉な職業になったらやだしなぁ。ほら、配信でやると取れ高とか気にして変な行動とかしちゃうし」

 

 

『たしかに配信だと正確な性格は分からないかもね』

『変な行動は普段からじゃ……』

『取れ高を、気にする? 黒猫が?』

『取れ高よりもコンプラを気にしてもろて』

『黒猫はそのままが1番おもれーから大丈夫だ』

 

 

「ねぇ、バカにしてる? してるよね??? じゃあ聞くけど、お前らの職業は? どうせソロプレイヤーだろうけど」

 

 

『そそそソロプレイヤーちゃうし!?』

『……ぎゃ、ギャンブラーです』

『ニートだけどなんか文句ある?』

『道化師でぇーっす』

『け、賢者だったけど、べっ別の意味はないんだからね!』

 

 

「うわぁ……、えっとなんかごめん。……あ、そう言えば、今度アスカちゃんが遊ぶみたいなんだけど、アスカちゃんにピッタリの職業ってなんだと思う?」

 

 

『うわぁってなに? バカにしてる? してるよね???』

『アスカにピッタリな職業かぁ。……黒猫の嫁かな』

『草』

『たしかにピッタリだな!』

『お嫁さんいいじゃん』

 

 

「いや、ゲームの話だから!? たしかにお似合いだし見てみたいとは思うけど!」

 

 

『はぁぅ。あ、ありがとうございます。お嫁さんになれるようにがんばります!』立花アスカ✓

『アスカもよう見とる』

『アス猫てぇてぇ』

『お嫁さんになれるように頑張るとは?』

『そりゃ……黒猫と相性のいい職業に就くとか?』

『そう言えば、ゲームで他の人と相性診断みたいなことできたな』

『じゃあ黒猫もゲームやらないとね』

『黒猫の道徳のパラメーター低くなりそうだけど大丈夫?』

『アスカはダメ男と相性良さそうだし大丈夫だろ。たぶん』

『草』

 

 

 

 

 

◆『右の壁よしっ!』◆

 

「そんな訳で今日は【8番出入口】というゲームを遊びたいと思います」

 

 

『話題のゲームだ!』

『みんな配信してたから見飽きたぞ』

『どんなゲームなの?』

『異変を見つけたら引き返さないとループする通路を進んで8番出入口を目指すゲーム』

『一生出られなさそう』

 

 

「は? ただの間違い探しでしょ。楽勝なんだが???」

 

 

『といいつつ早速見逃してるぞ』

『あーあ』

『おかえり』

『迷子のお知らせをします』

『ちゃんと見て』

 

 

「見てるが!? え、なんで? どこにも異変なんてないって。ポスターも変化ないし、歩いてるおじさんも変わってないよ。ほら」

 

 

『おじさんのガチ恋距離はやめろw』

『ガチ恋距離助かる』

『目が、目がぁ!?』

『おじさんじゃなくて床見て』

『そこに黒いシミがあるじゃろ』

『シミみたいな顔』

 

 

「いや、むずっ!? これクリア無理だって」

 

 

『そういうゲームだし』

『耐久始まったな』

『地道に1つずつ確認していくしかないよ』

『チェックリスト作ろう』

『右の壁もよく見てね』

 

 

「はー、なるほどね。仕方ない。やるか。えっと、ポスターよしっ! おじさんよしっ! 床も右の壁も、よしっ! あとはうーんっと、たぶん行ってよしっ!」

 

 

『現○猫!?』

『フラグか?』

『あっ』

『おかえり』

『草』

『だめじゃん』

 

 

「い、今のは初見の異変だったからで、こっ今度こそ大丈夫だから……。え?」

 

 

『え?』

『おじさんがぼっきゅっぼんなお姉さんになってる!?』

『でっっっ!?』

『あ、落としたハンカチを拾おうとしてしゃがんだぞ』

『みえっ、みえっ』

 

 

「……」

 

 

『おい、行くな!』

『引き返そう』

『異変だぞ』

 

 

「あっいや、だって!? こ、困ってるから! そうこれは人助け、変な意味はなくていいことするだけだから!」

 

 

『いいこと(意味深)するだけだもんな!』

『ほな仕方ないかぁ』

『異変かどうか近くで確かめる必要があるもんな!』

『なぜ行くのか。そこに山があるからさ』

『なら行ってよしっ!』

『……燦ちゃん?』立花アスカ✓

 

 

「でへへっ。お姉さん、どうかしましたか? ……にゃ? ぴぎゃぁぁぁあああ!? 目が、目がぁ!?」

 

 

『草』

『俯いてた顔を上げると女装したおじさんだったとか罠過ぎる』

『釣られてやんのwww』

『さっきの俺らと一緒じゃん』

『因果おほー』

 

 

「はぁはぁ。いいことしようとしただけなのに酷い目に遭ったよ。まったく、こういうことは事前に教えておいてもらわないと困るんだよね。今度こそ頼んだよみんな」

 

 

『え、俺らが悪いの?』

『異変だって言った!』

『遠回しなネタバレ要求で草』

『自力でやれ、といいたいところだがこのままだとクリアは無理か』

『仕方ないにゃ~』

『任せとけ!』

 

 

「ポスターが小さくなってる? あ、ほんとだ!? みんなありがと! よし、引き返そう」

 

 

『よしっ!』

『あ、あれ。どうした?』

『黒猫、お前……消えるんか?』

『立ち絵が……』

『黒猫、どこぉ……?』

『大変だ! 右の壁に異変が!』

 

 

「え? あ、ほんとだ。操作ミスで消しちゃってたみたい、って、誰が右の壁だ!?」

 

 

『異変(ぽん)だったか』

『あ、戻った』

『おかえり』

『右の壁よしっ!』

『草』

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(496~500)

◆『縦でやろう!』◆

 

「最近、縦型配信が人気で流行ってるみたいだね」

 

 

アスカ

「そうみたいですね。縦画面配信は雑談や歌配信が多くなりがちで気軽に視聴できること、他の動画から視聴者さんが流れてくるので新規のリスナーさんを獲得できること、スマホで気軽に視聴できること、フルスクリーンで動画を見れるので没入感が得られることなどが人気の秘訣らしいですよ」

 

 

「へぇー。じゃあせっかくだし、今度のアス猫コラボは最近のトレンドを取り入れて縦画面でやってみようよ」

 

 

アスカ

「んー、たしかに面白い試みだと思いますが、ただそれをするにはちょっとした問題がありまして……」

 

 

「ちょっとした問題?」

 

 

アスカ

「はい。問題というほどのことではないかもしれませんが、縦画面だと2人は収まらないんじゃないかなって。無理に画面に収めようとすると立ち絵が小さくなって、縦画面にした意味がなくなってしまいますし」

 

 

「あ、そっか。普段のコラボみたいに横に並んで配信って訳にはいかないもんね。うーん、じゃあいっそ私たちも縦に並んでみるとか?」

 

 

アスカ

「え、たっ縦ですか?」

 

 

「そう縦! えっと、こんな感じで、私が前で後ろにアスカちゃんで上下に並ぶならどう?」

 

 

アスカ

「は、はい。そうですね。えっと、これなら大丈夫だと思います。ただ……」

 

 

「ただ?」

 

 

アスカ

「えっと、配信中ずっと私の膝の上に乗って甘えているように見えることになりますが……その、燦ちゃんは大丈夫ですか?」

 

 

「……は、恥ずかしいから縦になるのは止めておこうかな。うん」

 

 

アスカ

「そう、だよね。……ちょっと残念です」

 

 

「アスカちゃん? ……んー。でも、配信外なら……縦コラボもありなんじゃないかなって思うんだよね。アスカちゃんはどう?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……あはっ。はい、私もそう思います! えへへ。では、今日は縦型オフコラボですね! いっぱい甘えてくださいね」

 

 

「あ、あはは。うん、お手柔らかにね」

 

 

 

 

 

◆『ずっと一緒に』◆

 

「はぁ……」

 

 

アスカ

「燦ちゃん? せっかくのお誕生日なのにため息なんか吐いてどうしたの?」

 

 

「あ、いや。なんでもないんだけどちょっとね」

 

 

アスカ

「そう、ですか……。あ、そうだ! お誕生日プレゼントを用意してきたのでぜひ受け取ってください! お誕生日おめでとうございます」

 

 

「え? あ、うん。ありがとアスカちゃん。中身はなんだろ? さっそく開けてもいい?」

 

 

アスカ

「もちろんです!」

 

 

「んしょっと。えっと、これは……アルバム? あっでも、中に写真は入ってないみたいだけど?」

 

 

アスカ

「はい。ですから今から一緒に写真を撮りましょう! そして撮った写真をアルバムに収めていくんです。それを毎年この日に、このアルバムがいっぱいになるまで、ううんアルバムがいっぱいになったら新しいアルバムに変えて、とにかくずっと続けていけたらお誕生日が少しは楽しみになるかなって」

 

 

「一緒に写真を? 毎年?」

 

 

アスカ

「はい! 来年も、再来年も、その次の年もその次の年もずっと、ずーっとです」

 

 

「毎年、ずっとずーっと……一緒に。……っ。……うん。すっ、ごく、……ぐすっ。すごく、いいと思う」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……泣いてるの?」

 

 

「これは、その……う、嬉し泣き。うれし……なき、だから……」

 

 

アスカ

「よしよし。……大丈夫だよ。大丈夫だから」

 

 

「……ぅん」

 

 

アスカ

「……少しは不安、なくなりましたか?」

 

 

「……んっ」

 

 

アスカ

「あは。それならよかった。……改めまして、お誕生日おめでとうございます。燦ちゃん」

 

 

「……うんっ! ありがとアスカちゃん! って、今の顔撮るのはなし!? さっきまで泣いてたし、ぜったい可愛くないから!」

 

 

アスカ

「そうかな? すごくいい笑顔だったと思いますよ」

 

 

「ででででもっ。は、恥ずかしいし、だっだめったらだめなの! てか、撮るのは私の写真じゃなくて、アスカちゃんも一緒になんでしょ! ほら、さっきのデータは消して、今度は一緒に撮ろう。ね!」

 

 

アスカ

「くすっ、そうでしたね。では、インカメラモードに変更して……撮りますよ。3,2、1」

 

 

「誕生日いぇーい。……あっ、ほら。アスカちゃんも一緒に!」

 

 

アスカ

「えっ私もですか!? えと、その……」

 

 

「いいからいいから。はい、撮るよ。3,2,1」

 

 

アスカ

「いっ、いぇーい」

 

 

「んっ」

 

 

アスカ

「っ!? ……も、もぉ。燦ちゃん? 話が違いますし、きゅ、急にほっぺに……するのは……」

 

 

「さ、さっきのお返しだよ。そ、それに。これで私の恥ずかしいって気持ち、少しは分かったでしょ?」

 

 

アスカ

「そ、そうですね。たしかに今のが写真として残るのは……はぁぅ。……で、ではこの写真は消すということで……」

 

 

「ま、待って! えっと、せっかく撮ったのに消すのはもったいないし。アルバムの写真、来年まで1枚だけなのは寂しいかなって。ほっほら、誰にも見せなきゃいいんだし!」

 

 

アスカ

「う、うーん。燦ちゃんがそこまで言うなら、恥ずかしいけど……誰にも見せないし……。で、では、これも記念としてアルバムに入れるということで。……ついでにさきほどの燦ちゃんの写真も記念に……」

 

 

「いや、それとこれとは話が別だから!? てか、まだ消してなかったの!?」

 

 

アスカ

「くすっ、冗談です。……アルバム、いっぱいにしていこうね?」

 

 

「……うん」

 

 

 

 

 

◆『お湯を入れて○○ぷん』◆

 

「今年もそろそろ終わりだね」

 

 

アスカ

「そうですね。燦ちゃんはやり残したことはありませんか?」

 

 

「やり残したことかぁ。うーん……あ、そう言えば大晦日なのに年越しそば食べてない!」

 

 

アスカ

「くすっ、そうでしたね。今年の年末は忙しくてすっかり忘れていました。材料も揃ってないですしどうしましょうか?」

 

 

「それならカップ麺でいいんじゃない? たしかあったよね?」

 

 

アスカ

「んー、そうしましょうか。では、ヤカンでお湯を沸かしますね」

 

 

「うん、お願い。私はカップ麺の準備するね」

 

 

アスカ

「ありがとうございます」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「……」

 

 

「……お湯、沸かないね」

 

 

アスカ

「そうですね。カップ麺とはいえ2人分ですし、沸くまでもう少し時間がかかるんじゃないかな」

 

 

「あ、そう言えばアスカちゃんはやり残したことない? やりたかったけどまだできてないことでもいいよ」

 

 

アスカ

「私ですか? そうですね。んー、やり残したこと、やりたかったけどできてないこと……」

 

 

「アスカちゃん? 私の顔がどうかした?」

 

 

アスカ

「……キス」

 

 

「え?」

 

 

アスカ

「えっと、だからその……してないこと。キス納め、燦ちゃんとまだしてなかったなぁって。思ったから……だから、えっと……」

 

 

「あー。そう言えば……うん。そうだったかも? ……えっと、その……する? キス納め?」

 

 

アスカ

「……したい、です」

 

 

「じゃあ……うん。……しようか」

 

 

アスカ

「は、はいっ……」

 

 

「えっと、それじゃあ……するよ?」

 

 

アスカ

「んっ……」

 

 

 

『ピィィィーッ』

 

 

 

アスカ&燦

「「っ!?」」

 

 

「あ、あはは。……お湯も湧いたし、そばの準備に戻ろうか」

 

 

アスカ

「そう、ですね。……はぁ」

 

 

「……あーでも、お湯を入れたら出来上がるまで少しだけ時間があるし……。だからその、続きはそこで……ね?」

 

 

アスカ

「っ、はいっ!」

 

 

 

 

 

◆『明けまして』◆

 

「明けましておめでとー。いやー、今年はお正月からいろいろあったよね」

 

 

アスカ

「明けましておめでとうございます。そうですね。暗いニュースが続いてますし、今後は明るいニュースが続くといいのですが」

 

 

『おめでとー』

『そうだね』

『暗いニュースばっかだけど今年始まってから明るいニュースってなにかあったかな?』

『推しが今日もかわいい』

『草』

『もしかして今日の重大告知も暗いニュースなんじゃ……』

 

 

「いやいやそれは大丈夫だから。今日の重大告知はリスナーのみんなにとっても嬉しいお知らせになってるから。ね、アスカちゃん?」

 

 

アスカ

「はい! 私のリスナーのみなさんだけではなく、燦ちゃんのリスナーのみなさんにも満足して頂けるような報告となってますので、最後まで配信を見逃さないでくださいね」

 

 

『はーい』

『正月、お知らせ……結婚報告だな』

『えっ!?』

『正月、結婚報告……うっ頭が』

『一部のファンにとっては悲しいニュースなんだよなぁ』

『ごめん、ちょっと横になるわ……』

『でもアス猫の結婚なら?』

『推しが幸せなら……わりぃやっぱ俺つれぇわ』

『ほな結婚報告とちゃうかぁ』

『じゃあ……おめでた?』

『おめでた!?』

『(明けまして)おめでたいよな!』

『いや、明けましておめでとうの報告ってただの新年の挨拶じゃね?』

『たしかに新年の挨拶は重要だけど既に報告終わってて草』

 

 

 

 

 

◆『もう一口』◆

 

アスカ

「燦ちゃん。食後のデザートにみかんはいかがですか?」

 

 

「うん、食べる! ありがとアスカちゃん」

 

 

アスカ

「あは、どう致しまして」

 

 

「ん~っ、すっぱっ!?」

 

 

アスカ

「大丈夫ですか!? 運悪く甘くないみかんが当たっちゃったみたいですね。良ければ取り換えっこしましょうか?」

 

 

「だ、大丈夫。もぐもぐ……うん。ちょっとすっぱいけど、これはこれでおいしいから」

 

 

アスカ

「そうですか。……あ、それなら、あの、口直しを……」

 

 

「ん?」

 

 

アスカ

「んっ……」

 

 

「んん?」

 

 

アスカ

「……お口の中、少しは甘くなった?」

 

 

「う、うん。……甘いみかんの味がした」

 

 

アスカ

「あは、それならよかった。……もう一口、どうですか?」

 

 

「……んっ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(501~505)

◆『異変で大変』◆

 

「はい。てなわけで、本日は【エレベーター】というゲームを遊んでいきたいと思います」

 

 

『楽しみ』

『がんばえー』

『どんなゲームなの?』

 

 

「前に配信で遊んだ【8番出入口】っていうゲームがあったの覚えてる? あれに似たゲームらしいよ」

 

 

『へぇー』

『異変を見つけたら引き返すやつかぁ』

『8番出入口ライクのゲーム増えたよね』

『作者がオマージュ作品の制作を公認してるからその影響かも』

『前回は散々な結果だったし今回は何時間かかることやら』

 

 

「は? 最速クリアよゆーだが??? それじゃ始めるよー」

 

 

『RTAやるんか?』

『はじまるはじまる』

『異変は……あった』

『異変で大変なことになってる』

『引き返そう』

 

 

「え、あった? うーん、いやどこにも異変はないって」

 

 

『あるよ』

『気づいて』

『これは最初からだな』

『あーあ』

『BGMが……』立花アスカ✓

 

 

「B……G……M? ……あっ!?」

 

 

『気づいたwww』

『ぽん』

『消し忘れで草』

『場違いなBGMだなって思ったらお前かよ』

『ゲームのふいんき(何故か変換できない)台無しだよ!?』

 

 

「……ごほん。こんばんにゃー。本日プレイするゲームはこちら。以前遊んだことのある【8番出入口】ライクのゲームで……」

 

 

『なかったことにした!?』

『黒猫くんさぁ』

『引き返すな!』

『いや、異変があるのに進んだ結果として最初からになったのかも』

『配信で8番出入口のオマージュしないでもろて』

『これはRTA成功? 失敗?』

『成功したのはぽんRTAなんだよなぁ』

『草』

 

 

 

 

 

◆『甘い方がいい』◆

 

「こんばんにゃー。本日は、んーっと。あっちょっと待って。さっき晩ごはん食べ終えたばっかで、口の中が変な感じがして……。ごめん、ちょっと歯磨きしてくるからOPでも見て待ってて」

 

 

『こんばん、あれ?』

『はじま……らない!』

『親のOPより見たOP』

『もっと親のOP見ろ!』

『親のOPとはいったい?』

『歯磨きできてえらい!』

 

 

「ただいま~。ふぅ、すっきりした。いやー、なんか歯に挟まってる気がしてさ。あれすごく気にならない?」

 

 

『理解はできるが配信始まってから磨きに行くのは納得できない』

『配信と歯磨きどっちが大事なのよ!』

『ねぇちゃんと磨いてきたか?』

『仕上げはアスカちゃん』

『子供用の甘い歯磨き粉使ってそう』

『前にも聞いた気がするけどどこの歯磨き粉使ってる?』

 

 

「ふつーの味だよ。口の中がすっきりするやつ。あれどこのやつだろ? いつも使ってるのちょうど切れてたから置いてあったやつ使ってきたんだよね。……まぁ、ほんとは甘いやつが良かったんだけど。あっ、そんなことよりそろそろゲーム実況始めるよ」

 

 

『置いてあったやつとは?』

『誰が置いてったんやろなぁ』

『あっ察し』

『うーん、ママかな?(すっとぼけ』

『え、ゆいまま?』

『ゆいくろはビジネス定期』

『あれ、最近黒猫家にお泊りしたって誰かが言ってたような……』

『歯磨き粉の共用って実質間接キッスじゃね?』

『やっぱ甘い歯磨き粉じゃねーか!?』

『草』

 

 

 

 

 

◆『歳の数だけ口にする日』◆

 

「そうそう。猫ミームの動画が面白くてさー。あっ、そう言えばみんなは節分の豆まきの準備はしてる? 私は今年もアスカちゃんと一緒にするつもりだけど」

 

 

『猫ミームはいいぞぉ』

『あ、忘れてて何も準備してないや』

『鬼に豆を投げつけるなんて野蛮ですわ~』

『鬼が可哀想だろ』

『豆まきは今の時代に合わないよ』

『もっと平和的に行こうぜ』

 

 

「いや、テレビとかネットでそんな内容のニュースがあったけど!? てか、平和的な豆まきってなに?」

 

 

『人間だけじゃなく鬼も楽しめるものを投げるとか?』

 

 

「ほーん。で、たとえば?」

 

 

『た、たとえば……お金?』

『たしかにお金(スパチャ)投げられたら嬉しいけど!?』

『配信してない鬼はどうすればいいんだ?』

『じゃあ投げキッスで』

『えっっっ!?』

 

 

「いや、鬼に投げキッスするってどんな行事だよ!? もはや節分の日じゃなくて接吻の日になってるから!?」

 

 

『接吻の日は草』

『上手い! 座布団1枚!』

『いいじゃん。いっそ今年からは接吻の日にしようぜ』

『あ、あくまで投げキッスだし豆を投げるよりは平和的だから……』

『そう言えば黒猫はアスカと節分するって……』

『あっ』

『するんか? アスカとせ○○ん?』

『ちゃんと歳の数だけ口にするんだぞwww』

 

 

「口にって……す、するかおばかっ!?」

 

 

『えっ』

『えっ』立花アスカ✓

 

 

「……え? あ、もしかして口にするってそっちじゃなくて……あっあっ」

 

 

『えー』

『すけべ猫』

『鬼じゃなくてお前が豆ぶつけられろ』

『豆をぶつけるのは時代錯誤だけど……黒猫だしまぁええか』

『草』

 

 

 

 

 

◆『トントン』◆

 

「眠たいときに一定のリズムで優しくトントンってされるとなんであんなに気持ちいいんだろうね~」

 

 

『あーわかる』

『子供を寝かしつけるときにおなかトントンよくやるわ』

『俺はトントンよりポンポン派』

『あのさ、する相手もしてくれる相手もいない人だっているんだぞ!』

『あっ』

『えっと、なんかごめん』

 

 

「この間もお昼寝するって言ったら、アスカちゃんがよく眠れるようにってトントンしてくれたんだよね。……あれ、でもあのときはお腹じゃなくて後ろをトントンされたような……? ……ま、いつもより気持ち良く眠れたしいっか」

 

 

『ん?』

『後ろ? もしかしてしっぽの付け根のところなんじゃ……』

『えっっっ!?』

『せ、背中をトントンってしてたら手が滑っただけだから……』

『どういうこと?』

『メス猫は腰をトントンすると(気持ち良くて)すごく喜ぶぞ!』

『その気持ちいいは別の意味の気持ちいいなのでは?』

『アスカ、お前……まさか知ってて……』

『いや、たぶん抱っこした子供を寝かしつける感じだと思うよ』

『それはそれで抱き合ってたってことだし……うん。アス猫てぇてぇ』

 

 

 

 

 

◆『バレンタインはゴ○ィ○』◆

 

アスカ

「うーん、今年のバレンタインチョコはどうしようかな? ……そうだ! 燦ちゃんに直接相談してみましょう!」

 

 

『バレンタインのチョコ?』

 

 

アスカ

『はい! 今年はどんなチョコがいいですか?』

 

 

『んー、貰えるならなんでもいいけど……。(アスカちゃん、最近忙しいみたいだし手作りじゃない方がいいよね)それならゴリィラのチョコレート食べてみたい』

 

 

アスカ

『ご、ゴリラ……ですか? えっと、ゴデ○バのチョコレートのことかな?』

 

 

『え、ゴ○ィバ? 違うよゴリィラだよ。昔から食べてみたいって思ってたけど中々手が出せなくって、一度でいいから食べてみたかったんだよね』

 

 

アスカ

『(あ、あれ? 間違ってない? でも、そんなチョコレート聞いたことないし……。もしかしてゴリラの形をしたチョコレートって意味なのかな?)わ、分かりました。頑張ってみます!』

 

 

『(頑張る? 値段のことかな?)無理はしなくて大丈夫だからね』

 

 

アスカ

『はい! 楽しみに待っていてくださいね』

 

 

 

~バレンタイン当日~

 

 

 

アスカ

「燦ちゃん、ハッピーバレンタイン!」

 

 

「ありがとアスカちゃん! って、でっか!? え、なにこれ???」

 

 

アスカ

「なにって、ゴリラのチョコレートですよ?」

 

 

「え、ゴリラ? いや、たしかにゴリラのチョコだけどゴリィラじゃないっていうか……。なんでこんなことに……あっ!?」

 

 

アスカ

「燦ちゃん、どうかしたの?」

 

 

「あっいや、その……(ゴリィラが転生前の世界で有名なチョコだったのを忘れてお願いしてたなんて言えないし……)な、なんでもない! ゴリラのチョコありがと! 私、ゴリラ大好き!」

 

 

アスカ

「あは、喜んでもらえてよかったです。たくさんあるのでいっぱい食べてくださいね!」

 

 

「う、うん。(これ、置物くらいの大きさあるんだけど……)が、頑張るよ」

 

 

 



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あるてまれアスカちゃん劇場まとめ(506~510)

◆『黙って聞いてりゃ……』◆

 

アスカ

「燦ちゃん、ちょっといいですか?」

 

 

「……」

 

 

アスカ

「あれ、聞こえてないのかな? 入りますよ」

 

 

「ふんふふ~ん♪」

 

 

アスカ

「あ、なるほど。ヘッドホンを付けてスマホで動画を見てたから聞こえてなかったんですね。……あは、しっぽまで揺らしてリズムに乗っててすごく楽しそう。一体どんな動画を見てるのかな?」

 

 

「ちぴちぴちゃぱちゃぱ、ふりふり、ふにゃふにゃ、マジ恋、にこにこ、ぷーん……」

 

 

アスカ

「ね、猫ミーム!? 燦ちゃんが、燦ちゃんがちぴちぴちゃぱちゃぱしてる……。か、かわいい……可愛すぎます!」

 

 

「ちぴちぴちゃぱちゃぱ……あれ、アスカちゃん? って、えっ、顔真っ赤だけど大丈夫なの!?」

 

 

アスカ

「だ、大丈夫です……。そ、そんなことより燦ちゃん。黒猫ミームはとーっても危険ですので、絶対に私以外の前ではやらないでくださいね。約束ですよ」

 

 

「……は? 黒猫ミーム? えっ、どういうこと???」

 

 

アスカ

「いいですね?」

 

 

「あっはい。……黒猫ミーム???」

 

 

 

 

 

◆『もものせっく』◆

 

「ひな祭りって子供の頃はともかく、大きくなると味気ない行事に感じない?」

 

 

アスカ

「そうですか? そんなことないと思いますが」

 

 

「いやいやそんなことあるって。だって、節分なら豆を撒くし、バレンタインはチョコを貰えるよね。でも、ひな祭りはお祝いの料理は食べても特別な何かをするってことないでしょ」

 

 

アスカ

「なるほど。たしかに子供の頃はひな飾りを飾ったりお歌を歌ったりしますが、小さな子供のいないご家庭の方だと特別何かをするってことがないので、ちょっぴり味気ない行事に感じるかもしれませんね」

 

 

「でしょ。あーあ、何かないかなー。大人も楽しめるひな祭りに因んだ特別なこと。アスカちゃんはどう思う?」

 

 

アスカ

「あ、あはは……。急にそんなこと言われても……。参考までに、燦ちゃんはどんなことをしたい、またはされたいですか?」

 

 

「うーん、そうだなぁ。ひな祭り……桃の節句、桃……太もも? 膝まくらとか?」

 

 

アスカ

「くすっ、そんな簡単なことでいいの? 膝まくらならいつでもしてあげますし、もっと特別なことじゃなくていいんですか?」

 

 

「んー、アスカちゃんの膝まくらは特別だから。ひな祭りに敢えて何かしてもらえるなら、アスカちゃんの膝まくらがいいな」

 

 

アスカ

「燦ちゃん……あはっ! じゃあ、ひな祭りが特別な思い出になるような、とびっきり特別な膝まくら、用意しないといけませんね。……んしょっと。……燦ちゃん、はいどうぞ」

 

 

「え、いいの!? じゃあお言葉に甘えて……あー、いい。アスカちゃんの膝まくら、すごくいいよ」

 

 

アスカ

「あは、ありがとうございます。でも、これだけだといつもの膝まくらですので、今回は特別に……ぎゅーっ」

 

 

「っ!?(ももが、おっきなももが顔にっ!?)」

 

 

アスカ

「ど、どうかな。ぎゅーって抱きしめながらする膝まくら」

 

 

「も、ももが……ぎゅーって。桃の接苦……しゅごい……」

 

 

アスカ

「あは。よく分かりませんが、喜んで貰えているならよかったです。……桃の節句、いっぱい楽しんでくださいね」

 

 

「ふぁ、ふぁい……」

 

 

 

 

 

◆『ネタバレじゃない』◆

 

「はぁー、終わった。みんなはどうだった? 【ネタバレが激しいRPG】ってタイトルだったから心配だったけど、しっかりネタバレがあるのに面白いし、最後の敵の正体が勇者の父だったのはほんとすごかったよね」

 

 

『神ゲーだった』

『ほんとに最後の敵の正体が勇者の父ですげーってなったわ』

『ネタバレやめてください』

『いや、それはタイトルに書いてあっただろ』

『ネタバレなんだけどネタバレじゃなくて面白かった』

 

 

「だよねー。今までにないゲームなんじゃないかな? それとも私が知らないだけで、ネタバレされてても面白いものってゲームに限らず他にあったりする?」

 

 

『有名なのだと名探偵なコ○ンの正体とか?』

『原作知らずに映画見に行ったらコナ○の正体を冒頭でネタバレされたんだが』

『草』

『まぁある意味ネタバレだけど、それを知ってる前提じゃないと話が進まないからしょうがない』

『知っててもあまり話(物語内の時間)が進んでないんですが……』

『あと有名なやつだと犯人は○スとか?』

 

 

「あー、あれ有名だよね。どんな事件でなんで犯人になったのかは知らないけど、ゲームのタイトルを知らなくても犯人の名前だけは知ってるって人多そう」

 

 

『たしかに』

『ネタバレで有名になったまである』

『じゃあ黒猫もネタバレすればもっと有名になれるってこと?』

『黒猫のネタバレってなんだよ』

『ずばりパ○ツの色だな!』

 

 

「なるほど! これネタバレなんだけど、今日のパ○ツの色は……って、言うかおばかっ!」

 

 

『えー』

『ネタバレありって配信タイトルに書いてたじゃん!』

『じゃあ他にネタバレないの?』

 

 

「他に? いや、急にそんなこと言われても……。うーん、あっそう言えばみんなに言ったことあったかな。実は私、TS転生者なんだよね」

 

 

『あっはい』

『それはネタバレじゃなくてワ○ップじゃん』

『厨二乙』

『つまり前世がばいんばいんな美少女で今は男ってこと???』

『えーっ!? 黒猫ってTS転生者だったんですかっ!?』

『そういうのいいから』

 

 

「お前らがネタバレしろって急かしたくせに酷くない!? てか、これでだめなら、他にどんなネタバレをしろって言うのさ」

 

 

『他にって、アスカと入籍しましたとか?』

『それはもうネタバレというかただの結婚報告なんじゃ……』

『結婚報告(ネタバレ)が激しい配信~アス猫の結婚式の最後の招待客はゆいまま~』

『ゆいままの脳が破壊されてて草』

『(招待状を送った)犯人はアス……』

『その結婚待った!? って奪いに来るパターンかもしれないし……』

『やばい。ネタバレだけで既に面白そうwww』

『お、もしかして6月に販売されるジューンブライドボイスのネタバレか?』

 

 

「んなわけあるか、おばか!?」

 

 

 

 

 

◆『推し売り』◆

 

「はい。てなわけで、本日は今話題のスーパーマーケットシミュレーターをプレイしていきたいと思います」

 

 

『こんばんにゃー』

『このゲーム、まだ早期アクセスの段階だけどすごい人気だよね』

『店名はスーパーサンだな!』

『黒猫が店長で大丈夫か?』

『お客が黒猫推しのリスナーだけになりそう』

『100日後に閉店しそうwww』

 

 

「ふむふむ、なるほど。まずは店内の改装と商品の発注が必要と。じゃあ、商品棚はここで、ここはこうして……。最後に商品の発注もパソコンからして……、あっ商品の値段もつけないといけないんだ」

 

 

『やることいっぱいで大変そう』

『誤発注はするなよ』

『食パンの値段高くない?』

『食パンが売りのスーパーなんだよ、たぶん』

『序盤だから仕方ないけど商品少なくて寂しいな』

『やっとオープンか』

 

 

「あ、お客さんだ。らっしゃーせー」

 

 

『ずこーっ』

『らっしゃーせーwww』

『コンビニにいるやる気のない学生バイトか!』

『こいつクビにしろ』

『これでも一応店長なんだよなぁ』

『お、混んできたな』

 

 

「えっと、お釣りは……っと。アッ、間違えた!?」

 

 

『あーあ』

『お釣り一桁多くて草』

『黒猫、レジ係降りろ』

『さんすうの勉強からやり直そうか』

『ワンオペでやるから……』

『人雇おうぜ』

 

 

「はぁー忙しかった。こんな感じなら、もう少しお金に余裕ができたら人雇った方がよさそうだね。商品の補充する暇もなかったし」

 

 

『そうだね』

『てか、他の商品は完売なのに食パンだけ綺麗に残ってて草』

『値段高いってクレーム入ってたぞ』

 

 

「た、高くないから。この店の食パンは高級食パンだからお値段以上にお得なんだって」

 

 

『という設定』

『ゲームの仕様上、値段をあげても品質は変わらないぞ』

『ぼったくりじゃん』

『お値段異常ってこと?』

『非を認めて安くしようよ』

 

 

「いやいや、まだ初日だから認知されてないだけで絶対に売れるから。ほっほら、リアルでも高級食パンブームがあったし、つまりそう、これは先行投資! 未来を見据えての経営戦略? なんだよ!」

 

 

『と先ほど言ってたけど?』

『1週間経ってもまだ売れてないけどね』

『消費期限切れちゃった……』

『カビ生えてそう』

『店長の推しで売りのパンなのになんで……』

『で、どうすんの? 責任者だろ』

 

 

「……あ、あー! そう言えば、資金に余裕もできてきたところだし、そろそろ人を雇ったり、他にもいろいろとやんないとなー」

 

 

『あ、誤魔化した』

『漸くワンオペから卒業か』

『レジ係に品出し係、店の拡張に倉庫の追加、商品棚に加えて冷蔵庫の購入までして資金足りるのか?』

 

 

「よし。あとは商品の補充と新商品も購入して……あっ」

 

 

『あっ』

『資金が足りませんwww』

『終わったな』

『100日も持たなかったか』

『スーパーサン改めスーパー破産ってか』

 

 

「だだだ大丈夫。ままままだ、まだ慌てるときじゃない。この売れのこ、じゃなくてこの高級食パンが売れればまだワンチャンあるから……」

 

 

『1週間売れなかったのに?』

『パンしか売ってないスーパーはもはやパン屋なのでは?』

『家賃も払えないしどうすんの?』

『最悪、黒猫が身体で稼げば……いや黒猫じゃ無理か』

『他の店でバイトでもする?』

『スーパータチバナがレジ係のアルバイト募集してたよ』

『店長からアルバイトに降格してて草』

『まぁ本人はまだやる気みたいだし、もしかして何か秘策でもあるんじゃないのか?』

 

 

「らっしゃーせー。そこのお客さん、食パンはいかが? うちの食パンは素材にこだわって作ってて……。は、値段が高い? はぁ~っ、高くないし! ねぇ、高級食パンって知ってる? 高級食パンは高級な食パンなの。分かる? あっこら、何も買わないで帰ろうとするな!? いいから黙って買え!」

 

 

『高級食パンってことは食パンの値段が高いってことです』

『小○構文?』

『押し売りで草』

『これは動画拡散されて炎上不可避』

『これ、悪質店長シミュレーターだったっけ?』

『パンの質も店長の質も良くない店でした。2度と行きません。星1つ』

『妥当なレビューだな。倒産もやむなし』

『黒猫に店長は早かったか』

『スーパータチバナで花婿の募集してたよ』

『再就職先決まってよかったね!』

 

 

 

 

 

◆『早く好きなことしたい!』◆

 

「んにゃーっ、作業が終わらない!」

 

 

『自業自得だろ』

『がんばれー』

『作業配信助かる』

『俺らは見てることしかできないからなぁ』

『終わったら何したい?』

 

 

「作業が終わったら? そりゃもちろん好きなことするに決まってるじゃん。やりたかったけど時間がなくていっぱい溜まってるし」

 

 

『好きな子とする!?』

『やりたかった!?』

『いっぱい溜まってる!?』

『黒猫くんさぁ』

『えっなのはいけないと思います!』

 

 

「いや、それはこっちのセリフなんだが!? 中学生か! 新作ゲームの話だよ」

 

 

『知ってる』

『8番出入口ライクの新作ゲームやろうぜ』

『新幹線のやつか』

『なんでもいいからコラボして』

『風来のシ○ンの並走配信とかどう?』

『モ○ハン!』

 

 

「あー、どれもいいなー。どうしよ、コメント見てたらやりたくなってきた……。ちょっとだけなら……え、だめ? ……はい」

 

 

『それはそう』

『作業してもろて』

『さっさと終わらせて好きなこと配信しろ!』

『そのときはアスカちゃんも呼ばないとね』

『因みにそれってなにするの?』

『好きなことするに決まってるじゃん』

『えっっっ!?』

『コラボ(意味深』

『アス猫でやるんか? 楽しみ』

『何はともあれ、まず作業を終わらせないとな』

 

 

 



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