ウルトラマンメビウス×ウルトラマンZ~ご唱和ください我の名を~(仮題) (クレナイハルハ)
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死んだ少年と新たな戦士

「よし、やっとウルトラゼットライザーが買えた!」

 

俺は三日月(ミカヅキ) 瑠樹(ルキ)

 

天宮市に住む、特撮が好きな普通の高校生だ!

 

新しいウルトラマン『ウルトラマンZ』がはじまり、直ぐにZライザーを買おうとしたんだけど

 

最近よくおこる空間震で買いに行くはずだったおもちゃ屋が壊れてしまい、市外に行くはめになってしまった

 

だが特撮好きはあきらめない

 

と言うやつだ、そしてウルトラゼットライザー片手に帰宅している

 

雨が降ってるので傘を使ってZライザーを濡らさないよう家に向かう

 

箱もちゃんと飾らないとね!

 

「早く家に帰って変身しないと」

 

そう言えば特撮グッツ買いに行くためだけに学校休んだのは久しぶりだ

 

ん?学校に行った帰りに行けって?

 

ふざけんなよ?

 

特撮好きなるもの、学校よりグッツが優先だろ

 

授業のノートは友達の五河士道君に頼むとしよう

 

今朝に士道君にメールで

 

『特撮グッツ買いに行くから学校休む。先生によろしく頼む』

 

と送ったら

 

『いや学校の方が大事だろ!?とにかく先生に言っとく』

 

と帰ってきた

 

苦笑いしながらメールを返す士道君と頭を抱えている担任の女教室が頭に浮かぶ

 

いやぁ本当に申し訳ない

 

俺にとって特撮は最優先なんだ

 

それにしてと折り畳み傘持ってきておいてよかった

 

最近は急に雨が降ることが多いから心配で持っておいたのだ

 

「ご唱和♪く~だ~さーい♪我の名を〜ん?」

 

思わずウルトラマンZのオープニングを歌っていると、少し先で小学生くらいで片手にパペットを着けた女の子がフラフラと歩いていた

 

「こんな雨の中、傘もささないで………訳ありかな?」

 

すると向こうから大型トラックがハンドルを切り

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

「ッ!?ジーとしてても、ドーにもならねぇえええええ!」

 

俺は少女の元へと走り、背中を押してトラックの進行方向から離す

 

そして自分も避けようと前を見ると

 

トラックは目の前にまで迫っており、トラックのライトで思わず目を瞑ってしまう

 

次の瞬間、大きな衝撃と激しい痛み

 

体の骨が折れる感覚と浮遊感

 

そして何か叩きつけられ、地面を転がる

 

何か、辺りが温かいな

 

目を開けると僕の周りは赤く染まっていた

 

だぶんさっき跳ね飛ばされたからだろう

 

見ると、トラックからおじさん出て来てスマホを取り出し何処かに電話をかけている

 

恐らくは救急車とかだろう

 

あれ?僕のゼットライザーはどこだ?

 

あ、トラックの近くに落ちてる

 

雨水に濡れてる、もう遊べそうにないなぁ

 

そらに改めてさっきの少女を見ると普通じゃない格好だな

 

助けた少女はが近くまで来て泣きながら何か言ってるけど聞こえない

 

僕は痛む腕で、どうにか片手を動かし彼女の頭を撫でる

 

「無事、でよかっ……た」

 

「っ!?」

 

彼女は僕の手をパペットを着けない方の手で僕の手を掴み頬に当てる

 

「次……からは、きおつけて、ね」

 

せっかく助けたんだ、せめて笑って欲しい

 

あぁ、死ぬのかなこれ?

 

まぁこの血の量じゃあ助からないだろうし仕方ないか

 

それに大好きなヒーローのように、誰かを助けて終わるなら

 

これで、いいかな

 

そう思いながら、僕は目を閉じた

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謎の少女side

 

 

怖い、あの人達が怖い

 

私はなにもしてない

 

けど、周りは違う

 

私が出てくると、近くの物を壊してしまう

 

そのあと、武器を持った人たちに沢山攻撃された

 

痛かった

 

直ぐに逃げ出した、たくさん逃げた

 

あの人たちに見つからないように

 

「四糸乃、大丈夫かい?」

 

「うん、大丈夫」

 

ずっと雨が降っている、これも私のせい

 

そんなことを考えながら歩いていると、急に背中を押された

 

慌てて振り返ると、知らないお兄さんが必死の表情でこっちを見ていた

 

そして次の瞬間、お兄さんが()()()

 

「え?」

 

大きな何かがお兄さんを吹き飛ばしたのだと理解するのに、少しかかった

 

急いで駆け寄ると、お兄さんからはたくさん赤いものが流れていた

 

……………………血だ

 

お兄さんの片足は可笑しな方向を向いており、開かれたその瞳は焦点が会っていなかった

 

「ごめん、なさい…………」

 

目から涙が流れ、止まらない

 

私は精霊、助けなくても

 

怪我をしてもすぐに直る

 

なのに、どうして

 

突如として頭に何かが置かれた

 

顔をあげるとお兄さんが頭を撫でていた

 

「無事、でよかっ……た」

 

「ッ!?」

 

私は何故かお兄さんの手を掴み、頬に当てる

 

頬には赤い血が着くがいまは気にならない

 

「次……からは、きおつけて、ね」

 

そう言ってお兄さんは瞳は閉じる、すると私の手からお兄さんの手が滑り落ちる

 

「お兄さん?お兄さん!お兄さん!?」

 

いくら呼び掛けても、お兄さんはピクリとも動かない

 

近くからは大きな音と一緒に何が向かってくる

 

私は走ってその場から逃げ出した

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あんなにウルトラ熱くて優しい心を持った奴をこのまま死なせる訳にはいかない!』

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく







ご愛読ありがとうございました

二話はウルトラマンZ第1話を見てから投稿します

それと題名は募集です

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転生、別の世界


とうとう始まりましたねウルトラマンZ

いやぁ、格好いい。面白い。

これは最高ですね!

前に書いた通り、Zの一話を見たので書きました

まだ戦闘はしませんよ

……戦闘は、ね

それでは皆さん!

ご唱和ください、我の名を!!!!












 

 

瑠樹side

 

 

 

『起きなさい、起きなさい地球人』

 

声が聞こえた、最近どこか聞いた様な声が響く

 

ゆっくりと瞼を開くとそこには、黒い霧のような物で覆われた世界が広がっていた

 

「ここは、あの世なのか?」

 

そう思い、辺りを見回す

 

なんか、あの世って鬼とか天使とかいるかと思ったけどなんもないんだな

 

『起きたでございますか、地球人』

 

「え、ウルトラマンZ!?」

 

振り替えると底には、テレビで見た新たなウルトラ戦士

 

ウルトラマンZの姿があった

 

やっぱり言葉遣いが少し可笑しい

 

『何処で私の名を?』

 

と言うことはつまり、彼は別の宇宙からのここに?

 

「えっと、本物?ドッキリとか………じゃあないか。えっと、ウルトラマンは僕の世界で空想の物なんだ」

 

『え、マジか』

 

「うん、それで今年の新しいウルトラマンが昨日始まったんだ。そのウルトラマンが貴方、ウルトラマンZだったんです」

 

『なるほど、だから俺の名前を。これがゼロ師匠の言っていた別の世界ってやつなのか』

 

「た、たぶんそうだと思う」

 

『改めて。私はウルトラマンZ、申し訳ないが君は死んだ』

 

「あはは、やっぱり助からないよねあんな状態じゃ」

 

俺は確か、女の子を助けて引かれたんだよね

 

足も折れてあんなに血が出てたら当然か

 

『だが1つだけ方法がある、私とあなたが一体化すれば君は生き返らせることが出来る』

 

「生き返れる!?それに一体化………それって僕がウルトラマンZに変身するってこと?」

 

『あぁ。だが、同じ世界に君を生き返らせることは出来ない』

 

「確かに、生き返ったら色々と不味いよね」

 

『あぁ、だから俺と一体化したら別の世界に転移する。だからその世界で生きていくことになるのだがよろしいか?』

 

「うん。よろしく頼むよゼット、あと無理に敬語を使わなくてもいいよ」

 

面白いけど、少し話しずらいし

 

『そうか、ならウルトラ助かる。お前が承諾してくれてよかったぜ、お前のようなウルトラ熱い心と優しさを持った奴はそうそういねぇからな』

 

そう言ってゼットは両手を胸のZの形のカラータイマーに添えるとウルトラマンZが光り輝きウルトラゼットライザーとなり俺の手に降りてきた

 

やっぱりテレビ通りの形だな

 

『まずウルトラゼットライザーのトリガーを押せ』

 

ウルトラゼットライザーを持ち、親指でライザーのトリガーを押す

 

するとテレビと同じように光の線がZを形作ったあと大きな四角形になる

 

『そのなかに入れ』

 

「うん!」

 

そう言って四角形の中に入ると、ウルトラマンエックスの様な空間、インナースペースが広がっていた

 

すると目の前に光が集まり、一枚のカードとなる

 

カードの絵柄を見ると俺の姿の後ろにZのオリジナルが映っていて下には『ルキ』と俺の名前が入っていた

 

『そのウルトラアクセスカードをウルトラゼットライザーにセットだ』

 

「こうだよね」

 

そう言ってカードをライザーに差し込む、するとゼットライザーの宝石部分が煌めき

 

『ルキ アクセスグランテッド』

 

と機械的な音声が再生される

 

すると腰に光が集まり、Zと描かれたケース

 

ゼットホルダーが腰に装着される

 

「すごい、テレビと同じだ!」

 

『興奮しているところすまないが、焼き上がったぞ』

 

「現実で俺、火葬されてんの!?なら急がないと!!!」

 

『安心しろ、ここの時空は時間が歪んでるからここでの1分は外での1秒だ』

 

そういえばそうだった

 

『今回は同化だけだから、メダルは入れずそのままブレードをスライドだ』

 

「うん!」

 

指示通り、ゼットライザーのブレードをスライドさせる

 

すると待機音が変化、後ろに光が集まりウルトラマンZとなる

 

『あとは会わせられるな?』

 

「もちろん!」

 

Zを見ていて、ここをやらなきゃ特撮好きの名が廃る

 

するとウルトラマンZが腕を広げ、叫ぶ

 

『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼット!!!!』

 

それを聞き、俺はゼットライザーを上に振り上げながら叫ぶ

 

「ウルトラマンゼェェェト!!!」

 

そう言ってトリガーを押す

 

テレビで見たハルキのようにはならないぜ!

 

そう思った瞬間、目の前がだんだんと真っ暗になっていく

 

「ど、どうなってるのゼット!?」

 

『安心しろ、別の世界に転移するだけだ。お前は少し気を失うが問題ない』

 

その声を聞き、僕は意識を失った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識が浮上していく感覚に従い、目を開く

 

そこには青空が広がっていた

 

「ここは………」

 

『目が覚めたか、ルキ!』

 

突然、頭の中にゼットの声が響き渡る

 

「ゼット!、やっぱりあれは夢じゃなかったんだね……あれ!?ゼットライザーが!?」

 

『大丈夫だ、必要なとき俺が具現化する。それ以外の時は俺が預かってるから安心しろ』

 

「………ならよかった」

 

『それよりルキ、回りを見てみろ』

 

「周りを?」

 

見ると、僕が倒れていたのは様々な瓦礫の中に空いた小さな場所だった

 

なんてご都合主義な………

 

「なんだこれ!大地震でも起きたのか!?」

 

周りのビルは所々半壊しており、地面には様々な瓦礫が落ちていた

 

『なんだか分からないが、ウルトラヤバイなこの状態は』

 

周りを見回していると、俺はガトリングの様に連結した3つの目のような物を見つけた

 

「な、こいつは!?」

 

『明らかに人間の作った物じゃない………知ってるのか?ルキ』

 

「無双鉄神、インペ……ライザー」

 

ウルトラマンメビウスとタロウを相手にし、相討ちに持ち込んだ量産型の殺戮兵器

 

なんでこいつが瓦礫に埋もれてるんだ!?

 

『インペライザー?』

 

「俺の世界の『ウルトラマンメビウス』に出てきた殺戮兵器だ」

 

『メビウス先輩の!?』

 

「僕の記憶通りだと、ウルトラマンメビウス第29話に出てきてメビウスを倒すんだ」

 

『不死鳥の勇者と言われた先輩を!?そんなウルトラやばい奴がどうしてここに!』

 

「それにこの戦いで、メビウスはウルトラマンタロウに助けられるけど」

 

『けど?』

 

「地球人に自分がメビウスの変身者だとバレてしまうんだ」

 

『な!バレちまったらウルトラの星に!』

 

「うん、そのあとウルトラマンタロウとメビウスの世界の防衛隊GUYSと協力してインペライザーと戦うんだけど、途中でメビウスが復活して戦って勝って地球に残ることを許されるんだ」

 

『ならよかったぜ』

 

「でも、問題はどうしてこいつがここにいるのか……」

 

近くを見ると、地面に新聞が落ちていたのでそれを拾う

 

その日付には2007年、そしてGUYSの記事が載っていた

 

「えぇ!?2007年!?それにGUYSって」

 

もしかして、俺ら

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンメビウスの世界に転移したのーーーーーーー!?

 

 

 

 

 







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準備

瑠樹side

 

 

あのあと、直ぐにその場から離れ

 

近くの壊れてない町の公園、原作でリュウさんとミライがウルトラ5つの誓いを叫んでいた場所にたどり着いた

 

だってインペライザーがいた場所に無傷でたってるなんて絶対怪しいし

 

それにしても

 

「これからどうすれば………」

 

そう呟き、遠くに見えるGUYSのフェニックスネストを眺める

 

今日だけで、本当に色々な事が起こってる

 

女の子を助けて、引かれて死んで

 

まさかのウルトラマンゼットに生き返られせて貰って

 

目覚めた場所がメビウスの世界なんて、あれ?

 

もしかして、俺のスマホ……使えない!?

 

急いでポケットのスマートフォンを取り出してみると、圏外となっていた

 

「圏外、電波のいらないアプリが少し使えるぐらいか」

 

スマホの充電は常に持ち歩いているリュックに充電器が入っているから問題ない

 

財布と通帳はあるけど、この世界で使えるかどうかも分からないし

 

「死ぬ前に多めに引き出しといて良かった」

 

俺の財布には今、合計20万5千ほど入っていた

 

たしか、お金は前世と変わらないから大丈夫なはず

 

転生して別の世界ってことは、前世の通帳も家も、身分証もないってこと

 

これはもしかしてなくても

 

「野宿……かなぁ、お金はあるけどホテルって一泊一万とかだからなぁ」

 

そう言って取り敢えずスマホのカメラでこの光景の写真撮る

 

こんなときだけど、特撮ファンとしてはこの風景は撮っておきたいのだ

 

「取り敢えず、ホームセンターで大きめで防水のリュックとテント、あと寝袋も買わないと」

 

そう言って、俺はホームセンターに向かい

 

防水のテントと大きめのリュックサック

 

そして寝袋と毛布を購入した、合計で5万が減った

 

仕方ない、ホテルで20泊するより最低限の装備で1ヶ月以上暮らした方がましだ

 

取り敢えず次は水は2リットルのを買おう

 

使いきったらそれに水を汲んでおけばいい

 

次に食料だ、取り敢えず保存のいいものを買おう

 

メビウスの時は確か、まだ税金がやすかったからコンビニでベーコンを買おう

 

ベーコンは日持ちがいいし、うまい。他は乾パンを三つぐらい買おう

 

食器等は100円ショップのプラスチック性なら壊れくにいし、大丈夫だろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方、買い物を終え公園に戻ってきた

 

そういえば、買い物の途中でいいバイト先を見つけたので

 

いって話してみたら採用して貰った

 

仕事内容は清掃員、明日の夕方から仕事らしい

 

やったぜ!

 

取り敢えずこれでお金と食料の問題はないだろう

 

そう思いながら公園にテントを張る、夕方

 

7時に近い時間な為、回りに人がいなくて良かった

 

それにしても今日の買い物だけで10万も使ってしまった

 

バイトしたとしてもこれからどうすれば

 

…………………寝るか

 

『いやいやいや!ちょっと待て!』

 

「どうしたのゼット?」

 

『まだ今後について聞いてないでございます』

 

「そういえばそうだね、確か明日にGUYSでインペライザーを倒す作戦が始まるんだ。だから明日はそこへ移動して、もしもの時は参戦しよう」

 

『そうか、分かったぜ!』

 

そのあと、コンビニのベーコンを少し齧り

 

乾パンを食べてから寝袋に入って眠る、体力回復しないと

 

おやすみなさい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───い!───おい!」

 

五月蝿いなぁ、今日は学校休みだし

 

ウルトラマンの放送も明日だからもっと寝てていいでしょ?

 

「おい!──おい起きろ!」

 

大声にだんだんと意識が覚醒していく、そして目の前を見ると

 

体の所々に包帯を巻いてある熱血な感じの男、ウルトラマンメビウスのクルーGUYSの一員、アイハラ・リュウが此方を見ていた

 

「うぇ!?ど、どなたですか!?」

 

一瞬名前を叫びそうになったが、どうにか押さえてそう言った

 

「俺はCrewGUYSのアイハラ・リュウだ。お前、こんな所でテント張って何してんだよ?」

 

「お、俺はその……旅をしてまして」

 

「その若さでか?」

 

「ア、アハハハ………大丈夫です!だって俺クウガだし!」

 

どうにか笑ってごまかす、改めて考えると俺くらいの年齢は普通学校に通ってる

 

怪しまれて当然だ

 

「く、くうが?なんだよそれ」

 

「な、何でもないです!今すぐテント片付けて消えるで!」

 

そう言って寝袋からでて、テント内に置いてある物をどんどんとしまって外に出る

 

そしてテントの骨組みを外し片付ける

 

「おい、それどうした?」

 

「へ?テントですか?これならホームセンターで」

 

「テントじゃねぇ!そのTシャツだ!」

 

「へ?」

 

そう言って自分の服装を見る、普通のズボンにウルトラマンメビウスの描かれたグッツTシャツ………あ

 

や、ヤラカシタァァァァア!!

 

ヤバイ、この世界じゃこんなの売ってるわけないし

 

「そ、その…ば、バイト!」

 

「バイト?」

 

「ま、前に働いてたバイト先で、貰ったんです!」

 

「バイト先?それってどこだよ」

 

「え!えっと、その……あの」

 

ど、どうしよう

 

このままだと、確実にGUYSに連行されてしまう!

 

古典的に騙すか?

 

リュウさんには悪いけど、脳筋の彼なら引っ掛かるはずだ

 

「あ、あそこにがUFO!!」

 

「なに!?」

 

リュウさんが引っ掛かっている好きに上着を羽織ってTシャツを隠してテントをリュックに入れる

 

そして、俺は走りだす。

 

「おい待て!逃げるな!!」

 

全身、全霊、全力で走る

 

今ならリュウさんは怪我してるし、きっと逃げ切れるはず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあと、少し早めにバイト先であるGUYS JAPANのフェニックスネストに来ていた

 

「三日月君だったよね、実はねまだちゃんと話が決まってなくて。仕事は明日からになっちゃうんだけどいいかい?」

 

「だ、大丈夫ッス!」

 

「なら助かるよ、取り敢えずこの中は立ち入り禁止の場所以外なら言っても大丈夫だよ」

 

「はい!」

 

そう言ってバイト先の先輩が走っていった

 

それにしても、いま自分がフェニックスネストの中にいるだなんて

 

未だに信じられないなぁ

 

さて、確かあと少しでインペライザーの件の作戦が始まるからその前に()()()に会っておこう

 

そうすれば、暫くの衣食住は大丈夫かもしれない……かもしれない(切実に)

 

でもあの人部屋って何処なんだろう?

 

そう思い、適当に歩き回っているとその人の名前が書かれた部屋を見つけた

 

よし、いくか

 

扉を三度ノックする

 

「入っていいよ」

 

その声が聞こえたのでドアを開き、一礼

 

「失礼します、サコミズさん!」

 

そう言って部屋に入る、そこにはGUYS総監であるサコミズ・シンゴさんが立っていた

 

どうやら部屋には俺とサコミズさんしかいないようだ

 

これなら都合がいい

 

「今回、清掃員のアルバイトとして雇ってもらいました三日月 瑠樹です!」

 

「よく来たね、今は少し忙しいけどコーヒーぐらいなら出せるよ?」

 

コーヒーを出して貰えるってことは少しは時間があるようだな

 

「いえ、大丈夫です」

 

「そうかい?」

 

「はい。お話があります、サコミズさん。いやサコミズ()()

 

総監と言った瞬間、サコミズの表情が驚愕に変わる

 

「なぜそれを?」

 

「俺は、M78星雲から来たメビウス先輩の後輩にあたるウルトラマンです」

 

「なるほど、君が後任の……。君の地球での身分はどうなっているんだい?」

 

「はい、三日月 瑠樹。17歳で、身分証は持っていません」

 

「そうか、分かった」

 

「今回はそれを報告に来ました、それでは失礼します」

 

そう言って部屋をでてそのままフェニックスネストを出る

 

そしてそのまま歩いてインペライザーを倒す作戦の場所に向かった

 

 

 

 

 

 





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ご唱和ください、我の名を!!

タイトルが全て、お待たせしました


 

三日月 瑠樹side

 

 

あれから原作でメビウスとタロウが共に戦った山?の場所に来ていた

 

遠目に見ると少し先にGUYSの方々が作戦の準備をしている

 

『そろそろだよな瑠樹?、くーウルトラ緊張するぜ!!』

 

「うん、そうだねゼット」

 

すると、目の前にインペライザーが完全体になって現れた

 

そして直ぐに上から光の玉が降り、ウルトラマンタロウが現れた

 

『おお、あれがちょっと前のタロウ兄さんか!ウルトラ変わらないぜ』

 

すると作戦が始まったようなので、僕はゼットライザーを握りしめてヒビノ・ミライ、ウルトラマンメビウスがいるであろう広場に向かう

 

チラッと後ろを見ると、インペライザーが空中に浮かんでいき、消えたと思ったらタロウの目の前に現れた

 

するとインペライザーが光弾を回転しながら連射する

 

『瑠樹、右だ!』

 

「っ!」

 

ゼットの指示通り右に飛ぶと、さっきまでいた場所なクレーターが出来ていた

 

そのあともゼットの指示に従って光弾を避けながらメビウスの居るであろう広場へと走る

 

すると後ろからストリウム光線の発射される音が聞こえたので早くいかなきゃ

 

ゼットライザーを握りしめて走る

 

するとそこでは、今まさにメビウスに変身しようとしているヒビノ・ミライがいた

 

近くの岩影に隠れて様子を見る

 

「ゼット、タロウとメビウスの念話を此方にも聞こえるように出来る?」

 

『任せろ瑠樹!』

 

そう言った瞬間

 

『メビウス、その体で何ができる!変身してはいかん!!』

 

「ですけど!二人で戦えば!」

 

『何故君に帰還命令が出たと思っている!』

 

するとタロウは構えを解かないまま此方に顔を向ける

 

『君はもっと強くなれる!光の国に戻り、力を高めるんだ。来るべき、戦いの為に』

 

「来るべき、戦い?」

 

ちらりと横目を向くと、GUYSのリュウさん達が此方へと走ってきていた

 

「ですが!!このままではインペライザーに!」

 

『ウルトラダイナマイトを使う』

 

「そんな!?あれは自ら封印した危険な技じゃないですか!もしものことがあったら」

 

『私を見くびるな!』

 

その激昂に言葉を飲むミライ、そろそろ出ていった方がいいな

 

ここでタロウさんにウルトラダイナマイトを使わせる訳には行かない

 

「無理はしないで下さい!タロウさん!」

 

そう言って岩影から出ていくとタロウとメビウスは驚愕していた

 

「何故、貴方に僕たちの念話が聞こえるんですか!?」

 

『何者だ君は?見た目は地球人だが、何か違う』

 

「ミライさん、いやメビウス先輩!」

 

「なぜ僕がウルトラマンだと!?それに先輩!?」

 

僕はゼットライザーを正面に翳す

 

すると目の前に光が集まり、ウルトラアクセスカードとなる

 

俺は改めて覚悟を決め、カードをゼットライザーにセットする

 

『Ruki Acccess Granted.』

 

「俺達は、最新のウルトラマンだ!」

 

そう言ってゼットライザーを構え、腰のゼットホルダーを開けてウルトラメダルを取り出す

 

そのメダルはゼロ、レオ、セブンの三枚

 

「宇宙拳法!秘伝の神業!!」

 

それをゼットライザーにセットする

 

「ゼロさん、レオさん、セブンさん!」

 

ブレード部分をスライドしメダルをスキャンする

 

『Zero』『Seven』『Leo』

 

「ふぅ、押忍!!」

 

気合いをいれるため、ゼットの主人公のように叫ぶ

 

すると後ろにウルトラマンゼットが現れて両手を広げる

 

『いくぜ瑠樹!!』

 

「うん!」

 

『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼット!!!』

 

「ウルトラマンゼェーーートッ!!」

 

そう言ってゼットライザーを掲げてトリガーを押す

 

『デヤッ!』『デュアッ!』『ィヤァッ!』

 

『Ultraman Z Alpha Edge』

 

「デュアッチ!」

 

そいして僕はウルトラマンゼット、アルファエッジへと変身した

 

光を纏い、地面に着地する

 

そして俺は右手を正面に、左手を腰に起き構えを取る

 

俺は走りインペライザーに近付き、炎を纏った足で回し蹴りをする

 

「デュア!!」

 

すると、インペライザーが横に倒れる

 

よし、原作と同じで技も想像通りできる!

 

『タロウさんは下がっていて下さい!』

 

確かストリウム光線は体の全エネルギーを使うと言われてた

 

少し休んでいてもらおう

 

すると、インペライザーは直ぐに此方へと標的を定める

 

俺は頭のスラッガー部分に両手を添えて目の前に翳すとスラッガーの形をした光が目の前に現れる

 

それをゼットを描くように結び、ヌンチャクのように構える

 

インペライザーが此方へと大量の光弾を放ってくるが、全てスラッガーヌンチャク(オリ主命名)で切り裂く

 

『おお、これが宇宙拳法の秘伝の神業か!』

 

「ゼット、一旦距離を取ろう」

 

そしてそのまま接近し数回きりつけ、距離を取る

 

するとインペライザーが回転し出す、なら回転する上半身と下半身の間を狙う!

 

俺は額のビームランプから光線を出すイメージでウルトラマンゼロのように構える

 

「ゼスティウムメーザー!!」

 

するとゼロやセブンと同じように額のビームランプから光線が発射され、命中して上半身が地面へと落ちるが直ぐに直ってしまう

 

『まじか、まだくるのかよ!?』

 

凄いスピードで近付きインペライザーが片手を突き出してくる

 

俺はそれをどうにか両手を構えて受けるが吹き飛ばされてしまう

 

そして地面へと激突する

 

「デュワァ………」

 

痛い、やっぱり戦闘のダメージは自分にも来る感じなのか?

 

『大丈夫か瑠樹?』

 

「まだまだ、これからだよゼット!」

 

そう言って立ち上がると、近くに強烈な光が発生し、ウルトラマンメビウスが現れた

 

『僕も、戦います!』

 

そう言ってメビウスはインペライザーへと向かっていく

 

『メビウス、一人では駄目だ!』

 

「なら、タロウさん!メビウス先輩、三人で協力しましょう!そうすればインペライザーを倒せます!」

 

そう言ってインペライザーへと近付きパンチを放つ

 

「ミライー!メビウムシュートだ!!」

 

ある程度格闘していると、地上にいるリュウさんがそう叫んだ

 

すると、メビウスがメビウムシュートの構えに入る

 

そしてメビウスが放った瞬間、インペライザーを囲むかのようにバリアが張られる

 

「不味い、確かこのあとは!」

 

『なんだ?なにが起こるんだ瑠樹?』

 

「あのバリアが割られて、メビウスが!」

 

『ウルトラヤバイじゃねぇか!?』

 

急いで止めに入ろうとしたとき、インペライザーがバリアを割られ

 

インペライザーの銃口に光が集束し、放たれる

 

リュウさん達がいる方向に

 

メビウスは原作と同様にリュウ達を守るためインペライザーに背中をむけ、インペライザー光弾を受ける

 

『ヘアァーッ!』

 

『メビウス!?』

 

「メビウス先輩!?タロウさん、俺はメビウス先輩を!タロウさんはインペライザーを止めて下さい!」

 

そう言って俺は急いでインペライザーとメビウスの間に入り、スラッガーヌンチャクで光弾を切り裂き、相殺する

 

するとタロウは体に炎を纏い始める、ウルトラダイナマイトであった

 

タロウはインペライザーに突撃し、爆発する

 

見ると、インペライザーはパーツ事に転がっている

 

駄目だ、まだ倒せてない

 

そう思い警戒するなか、光の粒子が集まりウルトラマンタロウになる

 

そして戻ったタロウはカラータイマーが点滅しており、危険な状態だった

 

そして最悪な事にインペライザーのパーツが集まり復活を始める

 

途中から何発か弾いたが、メビウスは満身創痍の状態、タロウも動けないほど、なら僕らがやるしかない

 

ジーとしてても、ドーにもならねぇ!

 

「タロウさん、メビウス先輩を頼みます。俺はインペライザーを止めます!」

 

『いくぜ瑠樹!』

 

「オースッ!」

 

そう言ってインペライザーへと走り出す、そしてその勢いのままパンチを放つが左手で防がれ、もう片方の手で吹き飛ばされてしまう

 

「デュア!?」

 

そのまま、インペライザーが接近してくるのを側転して避け、背中に炎を纏った回し蹴り放つ

 

「ディアー!」

 

そしてバク転して、再スラッガーヌンチャクを構える

 

そのときだった、後ろでメビウスが立ち上がるとメビウスブレスが燃えがり、メビウスを新たな姿、バーニングブレイブへと変えた

 

見ると、タロウさんも少し回復しているようで立ち上がっていた

 

俺は一度、バク転しメビウス達の元に戻る

 

「先輩方、大丈夫ですか?」

 

『はい!』

 

『私はまだ大丈夫だ』

 

すると、メビウスはメビウムバーストの構えを取る

 

するとインペライザーは先程よりも協力な砲撃を放とうとする

 

するとタロウは此方を見て頷き、ストリウム光線の構えに入る

 

そう言うことか!ならオレも俺は片手を腰に起き、もう片方を正目に構える

 

インペライザーから放たれる砲撃にタロウさんのストリウム光線と俺のゼスティウムメーザーが辺り相殺する

 

そして、メビウスはメビウムバーストを放ち、インペライザーを見事倒した

 

次の瞬間、GUYSな皆が声を挙げて喜ぶ

 

俺はメビウスとタロウを邪魔しないよう少し離れてからいく

 

「た、倒せて良かった」

 

『ふぅ、ウルトラ強かったな瑠樹』

 

「うん、鍛えないとかな?」

 

すると、話が終わったのかタロウとメビウスが近付いてくる

 

『助けてくれてありがとうございます!』

 

『私からも礼を言おう。ところで、君はいったい?』

 

や、やばい

 

どうしようゼット!

 

さすがに別の世界から来たっていっても信用されないんじゃ

 

『取り敢えず話してみようぜ、瑠樹』

 

「俺達の名前はウルトラマンZ、詳しくは上で話しませんか?」

 

『わかった』

 

『わかりました』

 

そう言って飛んでいく二人に着いて行くかのように俺達も飛ぶ

 

もちろんZの光跡を作って上へと飛ぶ

 

改めて考えると、メビウスとタロウと飛ぶ事ができるなんてなぁ

 

そう思ったそのときだった

 

俺達の目の前に突如としてワームホールが開く

 

『なんだあれは!?』

 

『あの空間は一体!?』

 

俺達は体を引っ張られるが、飛んで抵抗する

 

『ピコン ピコン ピコン』

 

「嘘!?このタイミングで!?うぁーーー!!」

 

カラータイマーがなった瞬間、体が重くなりワームホールへと吸い込まれてしまい

 

俺の意識は途絶えた

 

 

 







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わたしを救ってくれた人 前編

 

五河士道side

 

 

学校が終わり、今日

 

俺は十香と共にアイツの墓に向かう

 

「シドー、何処にいくのだ?」

 

「あぁ、ちょっと友達の所にな。」

 

「シドーの友達か!どんな奴なんだ?」

 

「アイツはいつも元気で、優しいくて、一緒にいてとても楽しい奴だった」

 

そう言って俺は天宮市の寺の中に入り、沢山の墓の中を歩きアイツの名が刻まれた墓碑に向かう

 

「シドーここは何処だ?」

 

「ここは、お墓と言って……死んだ人を供養するための場所だ」

 

「え?友達に会いに来たのではなかったのか?」

 

「いや、ここで眠ってるんだ」

 

そう言って俺は『三日月 瑠樹』と書かれた墓の前に向かった

 

少し前、アイツは学校を休みオモチャを買いに隣町に行った

 

アイツは時々あんな風に趣味を優先することが多かった

 

メールの最後に書かれた『戻ったらノートを貸してくれ』の文字も何度見たことか分からない

 

そんなアイツは、次の日

 

冷たい体になって俺らの前に現れた

 

突然すぎて、何が起きたのか分からなかった

 

最近、十香を、精霊を助けるために色々な事を知り、驚く事はもうないと思ってた

 

話を聞くに、アイツは、瑠樹は車に轢かれそうになった女の子を庇って死んだらしい

 

瑠樹は、いつも子供が見るようなヒーローアニメを見て俺もあぁ成りたいと言っていたが

 

本当にそんなことをして死んだとか、お前らしいな

 

…………でも、死んでどうするんだよ

 

ヒーローなら、助けてお前も戻ってこいよ

 

お前が死んで琴里も、先生も

 

クラスの皆が泣いたんだ

 

皆が悲しい気持ちになったんだ

 

そんなことを考えながら、向かっているとアイツの墓に少女がいた

 

その少女は何処か普通とは違う服で、頬には赤い何かが着いていた

 

そしてある程度の距離まで近付いた時に、彼女の頬から水が一滴落ちていた

 

俺はその子が泣いているのだ気付いた

 

もしかしたら、アイツの助けた少女は

 

その時だ、俺の方に気付いた彼女は走って俺たちから逃げていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瑠樹side

 

 

『おい瑠樹!起きろ、瑠樹!!』

 

ゼットの声が頭に響き、僕は目を覚ました

 

「ここ、は?」

 

『瑠樹、目が覚めたのか!!』

 

「ゼット?そう言えば俺たちはワームホールに吸い込まれて」

 

そう言って体を起こすと、恐らくはビルと思われる場所の屋上に寝ていた

 

「荷物は無事、ゼットライザーも無事だ。ゼットここは?」

 

そう言って辺りを見回すと、いつもの見慣れた()()()()()()

 

「え?」

 

『気付いたか瑠樹』

 

「俺たちはワームホールで天宮市に戻って来たのか?」

 

『あぁ。不味いな、お前は死んだことになってる、もし知り合いにでも見つかったら』

 

その時だった、近くで大きな爆発音と発砲音が聞こえた

 

「な、なんだ!?」

 

音が聞こえてきた方を見ると、そこにはデパートを囲むメカメカしいアーマーを来て飛んでいる女性が手に持った様々な銃器でデパート攻撃しているところだった

 

『瑠樹、あれは?』

 

「分からない。少なくとも知らされたことなんてない」

 

そう言った時だった、デパートが壊れ大きなウサギのような怪獣?が現れた

 

『怪獣か!?』

 

「いや、どっちかと言うと………兎?」

 

その時だ、俺の目は、あのウサギに繋がった

 

あの時に助けた少女を捉えた

 

「あの子!?」

 

『確か、瑠樹が庇った奴じゃないか!?』

 

そう、俺がゼットとで会う前に助けた少女がメカメカしいアーマーを纏った人達に撃たれていた

 

彼女の頬には、恐らくは俺の手を掴んだときに着いたと思われる血が着いたままだった

 

そして、その少女はずっと攻撃を避ける

 

「あの子…………」

 

『反撃しないのか!?』

 

そう、彼女はひたすら避けて逃げるだけであり、他の奴らはひたすら攻撃を続けていた

 

「ゼット、怪我するかもだけど」

 

『分かってる!行くぞ、瑠樹!!』

 

するとウルトラゼットライザーとウルトラアクセスカードが目の前に現れる

 

俺はゼットライザーを掴み取り、アクセスカードをセットする

 

『Ruki Acccess Granted.』

 

「宇宙拳法、秘伝の神業!!」

 

そう言ってウルトラゼットホルダーを開けてウルトラメダル取り出しウルトラゼットライザーに入れる

 

「ゼロさん、レオさん、セブンさん!力をお借りします」

 

そう言ってブレード部分をスライドする

 

『Zero』『Seven』『Leo』

 

すると後ろにゼットが現れ両手を広げる

 

『ご唱和ください我の名を!!』

 

「ウルトラマンゼェーート!!!!」

 

そう言ってウルトラゼットライザーを振り上げトリガーを押す

 

『デヤッ!』『デュアッ!』『ィヤァッ!』

 

『Ultraman Z Alpha Edge』

 

こうして俺は光の巨人、ウルトラマンゼットとなり、彼女とウサギの前に立った

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五河琴里side

 

 

フラクシナス、で彼女は目の前の光景に驚愕していた

 

士道がハーミットと分かれ、ザドキエルを発動してしまいASTと戦闘に入ってしまった

 

そして彼女にASTが攻撃したとき、何処からか光の球体が現れて、ハーミットの前に降り立ったことでその銃弾を弾く

 

様子を見ると、光は段々と消えて行き、現れたのは

 

「あれってッ!」

 

かつて、自分の兄ととても仲が良かったアイツが見ていた

 

空想のヒーロー、ウルトラマンがハーミットの前に現れた

 

そしてまるで彼女を守るかのように両手を広げる

 

『おい琴里、どういう状況だ!?四糸乃は無事なのか!?』

 

そんな兄の焦った声で我に帰った私は

 

兄に指示を飛ばした

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

謎の少女→四糸乃 side

 

 

あのお兄さんに助けられてから数日、あのとき頬に着いた血は未だにぬぐう気になれなかった

 

拭いたくなかった

 

あの人のことを忘れないように、そのままにしていた

 

それがどうやらあの怖い人達には、悪い意味で伝わってしまった

 

また攻撃される

 

痛い

 

でも、やり返したらあの人たちもきっと痛いと思うから

 

また恐い人達が此方に痛いのを向ける、私は今まで通り避けようとした

 

そのときだった

 

私の前に大きな光が現れてそれを受け止めた

 

やがて光が収まると、そこには胸にZと着いた宝石を着けた青と銀色の巨人だった

 

でも何故か、私は巨人を見て少しだけ安心した

 

そのあと、巨人は私を守るかのように両手を広げて恐い人達と私の間に立った

 

そしてまるで、私に早く逃げろと行った感じに頷ので、私は氷結傀儡(ザドキエル)で町を破壊しないように走る

 

後から巨人の呻き声の様なものが聞こえるが走る

 

逃げるのを助けてくれた巨人に感謝しながら

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








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わたしを救ってくれた人 中編

オス!

俺は瑠樹、ウルトラマンゼットと一体化した元一般人だ

ゼットに転生させてもらってメビウスの世界に生まれ変わりタロウさんとメビウスさんと共にインペライザーと交戦、見事勝利した!

メビウスさんとタロウさんと共闘したあと、何故か目の前にはワームホールが出現!?

目が覚めると、俺が元いた世界の天宮市に戻ってきちまった!

更には見たことのない奴らに俺が助けたあの子が襲われていた所を目にし、俺はウルトラマンゼットに変身

彼らの前に現れたのだった


 

 

side瑠樹

 

 

俺はウルトラマンゼットとなり、彼女の前にたち守るように両手を広げる

 

あの子をこれ以上、傷付けさせない!!

 

だが、その意思とは反対に体がまるで鉛のように重い

 

─『ピコン、ピコン、ピコン』─

 

カラータイマーが!?

 

『瑠樹、前の戦闘のダメージが響いて体力が少ない!!』

 

…………ごめんゼット

 

俺はせめてあの子が逃げるまで!!

 

『分かった。ギリギリまで、踏ん張ろう!』

 

例え体が傷付いても、あの子が笑えるなら

 

彼女に攻撃は届かせない!!

 

すると、メカメカしいアーマーを纏った女性達は躊躇いもなく此方へと銃弾を放つ

 

俺は頭のスラッガーに手を添え、それを二つ正目に構えてアイススラッガーヌンチャクを作る

 

「デュワァ!!」

 

それで此方へ

 

正確には俺達の後ろで逃げようとしているあの子へと放たれた銃弾をスラッガースラッガーヌンチャクで全て弾くが、俺達本体へと放たれた銃弾は殆どが命中してしまう

 

ぐぅ、思ったりよりダメージが

 

『瑠樹、流石にこんな短時間じゃお前にもダメージが!』

 

大丈夫、まだ僕はここに立っている!!

 

後ろを少し振り向き確認すると、あの子は完全に逃げられたようだ

 

すると、俺達への弾幕が更には激しさを増す

 

流石にスラッガーヌンチャクを維持することは出来なかった

 

─『ピコンピコンピコンピコンピコンピコン』─

 

そしてカラータイマーの音が加速し、ウルトラマンゼットの体は維持できなくなり粒子となり分解去れていく

 

そして俺はそのまま瓦礫が落ちているビルとビルの間に倒れた

 

「はぁ、はぁ……ぐっ」

 

『大丈夫か瑠樹』

 

「ゼット、悪いけど少しキツイかな……」

 

とにかく移動しないと、ここだと不味い

 

俺は重く、動かすのが辛い体を引きずりながら近くにあったはずの公園へと向かう

 

財布は持ってるけど、それ以外は向こうの世界に置いて来ちゃったからテントも無いし

 

「はぁ、デジャブを感じるなぁ」

 

そう呟きながら公園のベンチに深く腰を下ろす

 

それにしても、まさか戻って来ちまうとは思って無かったなぁ

 

『あぁ、俺もまさかこんなことが起こるなんて』

 

「取り敢えず問題は今日の寝床だなぁ、手持ちは少しあるし、安宿探すか」

 

そう言って俺は体に鞭を打って立ち上がり、駅の辺りへと向かう

 

もしまたあんなことがあった時の為にしっかりと休んだ方がいいな、どっかに泊ろう

 

もし安宿が無かったら、そうだなぁ

 

ネカフェとかに泊まるか、意外と道具揃ってるし

 

そんなことを思いながら歩く、すると少し先にカプセルホテルがあった

 

見た感じ、一泊一万未満……ここにするか

 

取り敢えずチェックインを済ませ、近くにあったはずの銭湯へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風呂に入り、さっぱりした俺は銭湯を出てカプセルホテルへと戻っていた

 

疲れたからなのか、食欲はあまりない

 

早めにホテルに戻って寝ないと

 

「瑠樹?」

 

聞き覚えのある声がして、思わず振り返る

 

そこには友達の五河士道が買い物袋をもって此方を見ていた

 

「ルキ?誰ですかその人?僕の名前はハルキですけど」

 

誤魔化す為、ゼットの主人公の名前を借りる

 

「嘘だ!瑠樹、お前なんだろ!」

 

そう言って近付いてくる

 

『瑠樹、このままでは駄目だ、走れ!』

 

ゼットに従い、俺はホテルの方へと走る

 

「おい、待て!」

 

そして走り、どうにか士道巻いたあとカプセルホテルに戻り死んだように眠った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五河士道side

 

 

「そんなわけないでしょ?」

 

俺が先程、死んだはずの友達

 

瑠樹に会ったことを琴里に伝えたが、彼女から出た言葉はそんな否定の言葉だった

 

「アイツは、瑠樹は死んだのよ?葬式だってしたわ」

 

「本当なんだ琴里!ハルキって言ってたけど、間違いなくアイツは瑠樹だった!」

 

「そんなことより、今はハーミットの事よ!」

 

「………分かった」

 

そう言って俺は頭を整理するために部屋に戻る

 

あの顔は間違いなく瑠樹だった、でもなんで死んだはずのアイツが……

 

いや、今は四糸乃の事を考えよう

 

そう言えば、なんで四糸乃は瑠樹の墓の前にいたんだろうか

 

たまたまあの場所に現れた?

 

そう言えばアイツが死ぬとき少女を助けたって、まさかその少女って

 

四糸乃、なのか?

 

俺はそれを調べるため、部屋を飛び出した

 

 

 

 

 







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わたしを救ってくれた人 後編

お待たせいたしました!!









 

 

瑠樹side

 

 

カプセルホテルをチェックアウトして店を出る

 

「しっかり寝たし、次の戦闘は大丈夫そうだ」

 

そう言って歩き出す、さてあの子を探してみるか

 

あの大きなウサギも気になるし、何よりあの子を攻撃していたメカメカしいアーマーを纏っていた奴について調べないと

 

この時、俺は気づいていなかった

 

…………この世界のこの日は、普通の()()だったことを

 

カサッ

 

後ろで何かが落ちる音がして振り返えるとそこには

 

朝食らしきレーションを落とし、無表情だが何処か驚愕した表情の鳶一 折紙(とびいち おりがみ)さんが立っていた

 

一応、折紙さんとは面識はあるがそこまで仲は良くない

 

「なんで、生きてる?」

 

背中に冷や汗が流れ、頭の中にゼットの言葉が甦る

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

次の瞬間、俺は走った

 

道の知る知らない関係なく、必死で走った

 

どうにか撒いて

 

そして何故か、昨日の公園に来ていた

 

「はぁ、はあ……危なかった」

 

そう言いながら、近くのベンチに座っていると、少し先で少女がフラフラと歩いていた

 

心配だ、声をかけておこう

 

「あ、おーいそこの子ー!大丈夫かーー!」

 

そう言って彼女に近付いて、気付いた

 

彼女は、俺が死ぬとき助けた子だ

 

俺は目線を会わせるようにしゃがんで彼女の顔をみる

 

「え…………………お兄、さん?」

 

そう言って少女は俺の顔を見て、目を見開く

 

少女は俺の片手を掴み、あの時と同じように頬に持っていく

 

「いき、てる?………」

 

そして俺が生きていることを確認したのか、彼女の目から涙が流れだす

 

急に泣き出したことに少し戸惑ったけど、取り敢えずそっと抱き締めて頭を撫でる

 

こうして俺達は再会した

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五河 琴里side

 

 

パチッ!

 

『よし、また俺の勝ちだ!』

 

一面に沢山の黒が広がる

 

私の白は埋め尽くされていた

 

『むぅ、また瑠樹に負けたぁ!!』

 

『俺にオセロで勝つなんて二万年早ぇぜ!』

 

そう言ってアイツ、瑠樹が此方に向けて指でVを作る

 

『おいおい、年下相手に大人気ないぞ瑠樹』

 

そう言って来るのは、台所でお昼の準備をしているお兄ちゃん

 

『はは、本気でやらなきゃ勝負じゃないだろ士道。これ借りてたノート、毎回ありがとね』

 

『いい加減、学校行ってから買いに行けばいいだろ』

 

『バーカ、その日に買わなきゃ特撮オタクは名乗れぇよ』

 

『むぅ、次は私が絶対に勝つもん』

 

『楽しみにしとくよ』

 

そんな、アイツが居たことを思い出した

 

ここは、アイツが眠ってる墓

 

そこで手を会わせていたら、アイツに負け続けていたオセロの事を思い出した

 

『司令。ハーミットが町住民No.02と接触しました』

 

町住民ナンバー、それは私達フラクナシスが精霊と一般人で遭遇したとき

 

誰なのか知るため作った物だ、No.01は士道そしてNo.02は…………

 

「02?そんなわけ無いわ!アイツは、瑠樹は死んだはずよ!」

 

そうアイツだった

 

『ですが司令、ハーミットと接触したのは間違いなくNo.02です!』

 

そう言えば、昨日に士道が瑠樹に会ったと行っていたような………

 

この目で確かめるしかないようね

 

そう言って私は立ち上がった、その時だ

 

耳のインカムから、警告音が鳴り響いた

 

「っ!?」

 

『し、司令!ハーミットとNo.02の近くに精霊とは違う高エネルギー反応が!?』

 

「何ですって!今すぐ私を、フラクナシスに!」

 

そう言った瞬間、私はその場から転移しフラクナシスの艦長席に座る

 

「映像出しなさい!早く!」

 

「は、はい!」

 

そう言ってモニターに写し出されたのは、アイツが、見ていたテレビに映っていた

 

怪獣だった

 

 

『ギャヤァオオオオオオ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 








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この世界を守りたいから 前編


皆様、長らくお待たせしてすいません

これからもこの作品をお願いします




 

瑠樹side

 

 

あれから、泣き出してしまった女の子をどうにか泣き止まさせさっき座ってきた椅子に女の子と座っていた

 

「大丈夫?」

 

そう聞くと、黙ってうなずく女の子

 

「良かった。僕の事、覚えてたりする?」

 

「はい、覚えて……ます」

 

そう言って此方を向く女の子

 

「そう言えばしてなかったよね自己紹介、俺は三日月 瑠樹」

 

「四糸乃、です。あの時は、ありがとう……ございました」

 

「どういたしまして。君が無事で良かった」

 

「は、はい。あの……どうして生きてるん、ですか?」

 

「実はさ、ヒーローに助けて貰ったんだ」

 

「ヒーロー、ですか?」

 

「うん、俺にとって最高のヒーローだよ」

 

ゼットが助けてくれたから俺はメビウスさんとタロウさんと会えたし

 

憧れのウルトラマンになれた

 

ずっと成りたかった理想の姿に、ヒーローに成れた

 

「ルキさん……問います、貴方が私のマスター……ですか?」

 

「なにそれ?」

 

「前に、テレビで映ってたのを見たんですよ。ねぇ四糸乃!」

 

「は、はい。一回だけやってみたくて」

 

「そっか」

 

「はい!」

 

そう言って二人で笑っていると突如として地面を揺らす大きな地震が起こる

 

「うわっ!?」

 

「キャッ!?」

 

 

『ギャヤァオオオオオオ!!』

 

 

耳に響き渡る、聞き覚えのある鳴き声

 

嘘だろ、まさか

 

鳴き声が聞こえてきた方向を見ると、そこには

 

まるで恐竜のような体に尻尾

 

そして頭にある三日月のような角

 

「ゴモ、ラ…………」

 

なんで、この世界には怪獣はいないはず、いや地下に潜っていたか丸くなってたのか?

 

「なに、あれ………」

 

俺は隣で震えている四糸乃を横抱きに抱えて走る

 

「ッ!?」

 

「ごめん!でも逃げないと!!」

 

そう言ってゴモラのいる反対方向に走る

 

『ルキ、怪獣が!この世界に怪獣はいないはずじゃ!?』

 

今はとにかく、この子をゴモラから逃がさないと

 

ひたすら走って少し遠くのデパートで四糸乃を下ろす

 

「取り敢えず、ここまで来れば」

 

振り返るとゴモラが、前にこの子を攻撃していた人達に攻撃されていた

 

そもそも、あの部隊は何のために結成されたのだろう?

 

だが、ゴモラにあの人達の攻撃は効いていない様に見える

 

このままだと、ゴモラの攻撃で誰かが死ぬかも………

 

僕はしゃがんで四糸乃ちゃんに目線を合わせる

 

「四糸乃ちゃん、ここで待ってて。必ず戻ってくるから」

 

「どういう、事ですか?」

 

「あの怪獣、ゴモラを倒してくる」

 

「ッ!?無理、です!死んじゃいます!」

 

そう言って涙目で服の袖を引っ張ってくる四糸乃ちゃんの頭を撫でる

 

「大丈夫だよ、俺はしなない!」

 

やるよ、力を貸してゼット

 

『あぁ!行くぞルキ!』

 

目の前に光が集束し、ゼットライザーを形作る

 

四糸乃ちゃんや士道や琴里ちゃん、学校のクラスの皆がこれから生きていくこの街を

 

彼らの居場所を

 

この星を、世界を俺は…………守りたい

 

例え、傷付き倒れたとしても

 

俺は………俺は!

 

「ウルトラマンだ!」

 

そう言ってゼットライザーのトリガーを押す

 

すると、目の前にまた光が集まりウルトラアクセスカードに変化する

 

ウルトラアクセスカードをウルトラゼットライザーにセット

 

『Ruki Acccess Granted.』

 

腰のゼットホルダーを開けて、アルファエッジのメダル

 

ゼロさん、レオさん、セブンさんのウルトラメダルをゼットライザーにセットしスライドする

 

「宇宙拳法、秘伝の神業!」

 

『Zero』『Seven』『Leo』

 

ウルトラゼットライザーからメダルを読み込んだ音が成り、俺の後ろにゼットが現れ腕を広げる

 

『ご唱和ください、我の名を!

         ウルトラマンゼット!』

 

「ウルトラマンゼットーーーーー!」

 

 

『デヤッ!』『デュアッ!』『ィヤァッ!』

 

 

『Ultraman Z Alpha Edge』

 

 

「デュアァーーチ!!」

 

空中に跳び出てから、ゴモラに向け急降下して蹴りを放つ

 

「デュア!」

 

見事、背中に辺りゴモラの攻撃を止めて転ばさせた

 

バク転してゴモラを見据え、右手を前に

 

左手を腰に戦闘の構えをとる

 

ここからは、俺らが相手だ!

 

すると起き上がって怒りの目で此方へ突進してくるゴモラ

 

『ギャアォオオオオ!』

 

それを横に飛んで避けてから接近し、数回殴り付ける

 

か、固い!?でも、前のインペライザーよりは固くない!

 

足に力を込めて炎を纏わせ、ゴモラを蹴り着ける

 

「デュアアアア!」

 

するとゴモラが少し後退する、そして再び突進しようとしてくるのを避けようと

 

「っ!?デュアァァ」

 

その時、ゴモラが此方に斜めに倒れ俺にゴモラの固い尻尾が

 

どうにか腕をクロスさせて直撃する尻尾の攻撃を耐えようとするが思った以上に威力があり吹き飛ばされてしまう

 

吹き飛ばされた後ろには、まだ避難が終っていないビル

 

(駄目だ!)

 

「ッ!」

 

どうにか空中で体を捻りそのまま上空に飛行する

 

どうにかぶつかる事は避けられた

 

俺はゴモラの近くに降りながら頭のスラッガーに手を翳す

 

「デュァア!!」

 

そしてヌンチャクのようにして展開、降下しながらスラッガーで斬りつけ、ゴモラが怯んだ隙に連続で斬りつける

 

そしてスラッガーを消してそのまま炎を纏った足で蹴り飛ばす

 

すると、ゴモラが少し下がる

 

よし、まずはゼスティウムメーザーで角を──

 

その時だ

 

『全員、撃てぇえいー!!!』

 

「デュアァァァァッ!?」

 

その声が聞こえた瞬間、背中にまるで焼けるかのような激痛が走った

 

思わず地面に膝を付いてしまい、それが隙になってしまった

 

『ギュアァァアオォオオオオオ!!』

 

ゴモラの突進が目の前に迫る、どうにか受け止めようと角に手を伸ばすが勢いは止められず俺は吹き飛びされ、ビルに叩き付けられる

 

「デュゥゥ………」

 

よく見てたけど、ビルの上に叩き付蹴られてビルを潰してしまうのは背中にとてつもない痛みだった

 

痛い、そもそもさっきの激痛は一体

 

「ッ!?」

 

そう思い周囲を見回す、そこには空中に浮かぶアーマーを装備した女の人たちの集団がこちらに向けて銃を構えていた

 

『我々はこれから、あの巨人……判別名称『巨人Z』を攻撃する!撃て!』

 

ASTは、暴れる怪獣

 

ゴモラではなく、ウルトラマンゼットへと攻撃を始めた

 

 

 

 




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この世界を守りたいから 後編

お待たせしました、推奨曲は皆さんの考え通りです


 

五河士道side

 

 

俺は琴里に言われた通り、四糸乃の反応があると言う場所まで転移していた

 

近くでは今でもあいつの言っていたウルトラマンが怪獣と闘っている

 

早く行かないと!

 

走りながら反応のあるデパートへと向かうと、以前のように中にいるのでは無かった

 

デパートの入り口から、ウルトラマンが闘っているのを眺めていた

 

「四糸乃!」

 

「ん?あぁ!あのときのお兄さん!もしかして私達に会いに来てくれたの?」

 

そう言って四糸乃の手のパペット、よしのんが話しかけてくる

 

「覚えてくれてたのか、って!今はそんな事より逃げるぞ!」

 

「いや!」

 

そう言って逃げようとするが四糸乃は嫌と俺の手を振り払う

 

「言われたから、約束したから!お兄さんに、ルキさんにここで待ってるって!」

 

四糸乃が言った言葉

 

「今、ルキって。もしかしてルキにあったのか!?」

 

やっぱり、あのときのあいつはハルキじゃない

 

今考えれば、今やってる新しいウルトラマンの主人公の名前がハルキだった

 

やっぱりルキは、でも遺体だって見たし葬式だってやった

 

だったらあいつは一体

 

その時だった

 

『全員、撃てぇえいー!!!』

 

その大声と共に耳を裂くような発砲音が鳴り響く、そして次の瞬間

 

「デュアァァァァッ!?」

 

あのウルトラマンの叫び声のような物が響き渡った

 

急いでウルトラマンの方を見るとそこには空中に浮かぶアーマーを装備した女の人たちの集団、ASTがウルトラマンに向けて銃を構えていた

 

『我々はこれから、あの巨人……判別名称『巨人Z』を攻撃する!撃て!』

 

 

そう言ってさらにウルトラマンに向けて銃撃するAST

 

なんで、なんでウルトラマンの方を攻撃するんだよ……普通ならあの怪獣だろ!?

 

たまに瑠樹に連れられてウルトラマンの映画を観に行ったりしたけど、ほとんどの人間が怪獣へと攻撃しウルトラマンを助けていた

 

なのに、目の前に映る光景は全くの逆だった

 

「くっそ!なんであいつら!!ウルトラマンは俺たちを守ろうとしてくれてんだぞ!」

 

「やっぱりお兄さんもそう思う?」

 

「当然だろ、俺だってアイツと一緒にウルトラマンを見たことがあるんだ」

 

よしのんにそう言って俺はウルトラマンの方を見る

 

そこにはゴモラの突進を避けずに受けて、膝を付くウルトラマンがいた

 

なんで避けなかったんだ?そう思いながらウルトラマンの回りを見るとあのウルトラマンの後ろには沢山の人が避難している場所があった

 

「そうか、あの避難所の人たちがいるから動けないのか………」

 

「ルキさん………」

 

四糸乃の呟きが俺の耳に聞こえ、俺は違和感を覚えた

 

あの呟きはこの場に居ない奴な対してというか、目の前にいるのに助けられないそんな不安が感じられるものだったから

 

「四糸乃、なんでルキの事を」

 

「えぇー!?お兄さん、ルキお兄ちゃんと知り合い?なのに知らないの?あのウルトラマンはねぇ、ルキさんが変身したんだよ!!」

 

よしのんの言葉に、俺はまるで頭を鉄バットで殴られたかのような衝撃を覚えた

 

あいつが、あのウルトラマン!?

 

「アイツが、あのウルトラマン!?本当なのか!四糸乃!!」

 

俺は思わず四糸乃の両肩に掴んでそう言う

 

「は、はい。目の前で、変身してウルトラマンに」

 

その言葉を聞き、俺はまるで夢のようだとそう思った

 

でも、そんな夢みたいなことがアイツにもそして俺に起きている

 

精霊たちを助けるために俺は精霊たちを助けるために、あいつは怪獣から沢山の人を守るために闘っている

 

避難所の人たちがなんもせずに見るだけなら、せめて俺だけ、俺と四糸乃だけでも!

 

そう思い、俺は四糸乃へと思い付いた考えを実行すべく話した

 

耳のインカムから聞こえる妹からの声を無視して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瑠樹side

 

 

──────攻撃された──────

 

 

その事実は、驚愕と共に走る痛みが夢ではなく現実だと告げていた

 

「グゥアァァァァァァァ!?」

 

良く分からない装甲をまとった人たちから次々と体に攻撃が当たる

 

体に力を入れて立ち上がるが、ダメージが大きいせいか少しだけ膝をついてしまう

 

いくら小さな弾丸でも俺とゼットの体を傷たけるのは簡単だった

 

特撮にて、ウルトラマンが防衛組織に攻撃されるのは見たことがあった

 

いくらこの世界でウルトラマンが放送されているとは言え、客観的に見れば怪獣と正体不明の巨人

 

軍の人物達からすれば僕とゼットは戦闘で町を破壊する

 

怪獣の仲間と見られても仕方がない

 

ウルトラマンティガも映画でティガダークに戻り、女の子に悲鳴を上げられていた

 

確かに、守ろうとした人たちに銃を向けられるのは悲しい

 

『ギャァァァォオオオ!!』

 

「ッ!?」

 

そんな中、ゴモラが俺へと突進してくる

 

ふと後ろを見ると沢山の人が避難している場所が見えた

 

避けたらダメだ、なら受け止める!

 

「デュア!」

 

ゴモラが目の前までせまり、そして次の瞬間

 

俺の体がまるであの日にトラックに吹き飛ばされた時以上の衝撃が走り思わず膝を付き倒れてしまう

 

痛い、心も体も

 

『おいルキ、大丈夫か!?』

 

「大丈夫だよ、ゼット。俺はまだ立ち上がれる」

 

ゴモラが雄叫びを上げて、俺を睨み付ける

 

俺はどうにか立ち上がろうと体に力を入れるが痛みにより力を入れられず起き上がれなかった

 

その時だった

 

「ルキーーーー!」

 

「お兄さーーーん!!」

 

近くから、少し前まで親友だった奴の声が聞こえた

 

見れば四糸乃と士道が、さっき避難させたデパートの屋上に立っていた

 

「な、なぜハーミットと一般人がこんなところに!?」

 

近くを飛んでいる女の人たちの話し声が聞こえる

 

「隊長!あの一般人は一体!?」

 

そんな話し声を遮るように、再び士道と四糸乃ちゃんの声が響き渡る

 

「立ち上がれよ!瑠樹!!」

 

「たって!お兄さん!!」

 

それは、応援だった

 

 

 

「立ち上がれよ!守って見せろよ瑠樹!!!!お前は、ウルトラマンなんだろー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう、親友

 

そうだ、立ち上がれ俺

 

力を入れろ、痛みなんて気にするな

 

痛む体を無視して地面に手を起き体を起こす

 

「がんばれー!」

 

その時だった、俺の後ろにあった沢山の人が避難している所から、一人の子供の応援が聞こえた

 

良く見れば、その子は小さなウルトラマンゼットアルファエッジの人形とゼットライザーを持っていた

 

「そうだ!頑張れ!立ち上がれ!!」

 

「ウルトラマン!立って!!」

 

「怪獣に負けるなー!」

 

そうだ

 

俺が、この星を守りたいと言うこの思いは変わらない

 

だって、特撮で教えられたから

 

それにあの人も攻撃してきた人もまとめて守ってみせる!

 

『優しさを失わないでくれ』って、ウルトラマンエースが教えてくれたから

 

だから!いくら攻撃されても立ち上がって見せる

 

俺は、ウルトラマンだから!

 

そう思いながら俺は立ち上がった

 

後ろからは沢山の拍手と応援の声が聞こえる

 

良く見れば士道と四糸乃は俺の方を見て頷いている

 

「いくよ、ゼット!」

 

『あぁ、こんなに応援して貰ったんだ!ウルトラ活躍してやろうぜ!ルキ!』

 

「あぁ!」

 

その時だった

 

インナースペースに三つの赤い光が現れて僕の方へ、正確には俺の腰に付いているゼットホルダーへと収束する

 

俺はゼットホルダーを開けるとそこには先程まで存在しなかった三枚のメダル

 

『ウルトラマン』『ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』の三枚が入っていた

 

『それは!?マン兄さんにエース兄さん!それにタロウ教官のメダル!?』

 

「新しいウルトラメダル、か」

 

俺は一話の後のウルトラマンゼットと言う物語を知らない

 

だからこそ、このメダルを使えばどうなるのか分からない

 

でも、今はこのメダルを使えば皆を守れるはずだ

 

『この状況を覆すにはもってこいの力だぜルキ!』

 

「行くよ、ゼット!すぅ、押ーー忍!!」

 

俺はウルトラゼットライザーのメダルを抜く

 

そして新たに『ウルトラマン』『ウルトラマンエース』『ウルトラマンタロウ』のメダルを手にする

 

「真っ赤に燃える、勇気の力!!」

 

そう気合いを入れてメダルをセットし、メダルを読み込む

 

ウルトラ兄弟のお三方、力をお借りします

 

『Ultraman』『Ace』『Taro』

 

すると僕の後ろにはウルトラマンゼットが現れ、その手を広げる

 

『ご唱和ください我の名を!!』

 

「ウルトラマンゼェーート!!!!」

 

そう言ってウルトラゼットライザーを真上へと振り上げトリガーを押す

 

『ヘェァッ!』『トワァッ!』『タァァッ!』

 

『Ultraman Z Beta Smash.』

 

ベータスマッシュ?これが、変身するZの新フォームの名前

 

「ウルトラマーン!ゼェーット!ベータスマァーッシュ!!」

 

俺は体が変化すると同時に飛び上がり、声を上げながらウルトラマンタロウの様にゴモラへとスワローキックを決める

 

すると、ゴモラが少し先へと吹き飛んでいく

 

俺は着地すると、近くに立っているビルを見る

 

そこには、目の周りを赤いマスクで覆っているまるで覆面レスラーのような顔

 

まるでティガやタイタスのようなパワー溢れる真っ赤な体に筋肉質な体型

 

そして胸にはタロウさんのようなプロテクターを纏ったウルトラマンゼットが写っていた

 

これが、新しいZの力

 

若干顔があの赤い悪魔に似てるけど、今は関係ない

 

俺はゴモラへと構えるとゴモラが突進してくる

 

『ギャアォオオオオオオオ!!』

 

それを受け止め、そのままゴモラの腹へとチョップする

 

「デュア!!」

 

そして組んだままゴモラへとミドルキックをする

 

体型やフォーム的に考えたらプロレスのように闘えば良いのか

 

もう一度ゴモラを蹴り、そのままの勢いで回し蹴りをする

 

すると、ゴモラが少しだけ後退する

 

俺はそのままゴモラへと走りゴモラを掴み、攻撃をしようと走る

 

決め方も闘い方も分かった

 

決めるよゼット!

 

『おう!』

 

ゴモラへと走っていくなか、あの装甲を纏った人たちから銃撃されるが無視してそのままゴモラへと向かいそのまま逆水平でチョップしてそのまま組み、真上へと投げる

 

俺は真上へと投げたゴモラへと飛び上がり右拳を構える

 

すると、右拳にゼスティウム光線の時と同じようにエネルギーを感じ

 

チラリと見ると右拳にオーラを纏っている、そしてその拳をゴモラへと振り上げる

 

「『ゼスティウムアッパー!」』

 

そしてそのまま拳を振り上げ、ゴモラへとアッパーが当たりゴモラは爆散した

 

ふぅ、どうにか勝った。

 

そう思っていると爆散したゴモラから粒子が集まり俺の方へと向かってくる

 

そしてインナースペースに先程と同じように腰のゼットホルダーへと入る

 

ゼットホルダーを開けて見ると一枚だけ、別のメダルがしまわれていた

 

それを手に取るとそこには、先程まで相手にしていたゴモラが写っていた

 

「ゴモラのメダル………」

 

『誰かがウルトラメダルの技術を使って作ったのか!?』

 

ウルトラメダルならぬ怪獣メダルって所か

 

「この世界にも、怪獣がいるならきっとウルトラマンが来る。そう思うよ、だから僕らは元の世界に戻ろう」

 

『あぁ、一応ウルトラサインだけでも送っておこう。この世界にも師匠がいるなら、きっと来てくれるはずだ』

 

早速ウルトラサインをこの世界の光の星へと送る、内容は『師匠、お久しぶりです!は変ですね、師匠なら分かると思いますが別世界のゼットです。突然ですが、地球にウルトラメダルを改造し怪獣メダルを作っている何者かが存在するかもしれません。ゴモラのメダルを発見したので即座に捜査をお願いします!』

 

と言うサインを送り地上へと降りる

 

あれ?攻撃が飛んでこない?

 

見ると、避難所の方からは沢山の子供達から大人までの沢山の人が拍手しており、装甲を纏った女の人たちは呆然としたままだった

 

取り敢えず、避難所の方にピースしたあと柔道の様に軽く頭を下げる

 

ふと、四糸乃の方を見ると士道と一緒に笑顔で頷いている

 

その時だった

 

上空にあの時と同じようなワームホールが現れる

 

『あれは!?』

 

「あの時のワームホール!?」

 

あれに吸い込まれて俺らはこの世界に来た、あれを通ればもしかしたら元のメビウスの世界に行けるかも知れない

 

見れば回りの人はワームホールに入らないよう近くの何かに捕まっていた

 

『あれを通れば、もしかしたら帰れるかもしれないな』

 

「でも」

 

『あぁ、前と同じように別世界に飛ばされる可能性もあるって事か。ウルトラ難しい選択だぜ』

 

「取り敢えず、行ってみるか」

 

その時だったワームホールの吸引力が上がり体が引っ張られる

 

ぐっ、あと時と同じように吸引力が凄いな。ベータスマッシュだからどうにか耐えられてるけど

 

「キャァァァァァアアア!!!!???」

 

「四糸乃ー!」

 

「ッ!?」

 

その時だった、士道の叫び声が聞こえ急いで二人の方を見ると四糸乃ちゃんがワームホールの吸引力に体を引っ張られる空へと身を投げ出される光景が見えた

 

不味い!

 

「デュァ!」

 

俺はは即座にベータスマッシュから素早く動けるアルファエッジにフュージョンチェンジし大地を蹴り四糸乃へと手を伸ばす

 

届け!

 

急いで飛び、四糸乃を両手で包み込むように捕まえる

 

「お兄さん!?」

 

掌でそう言って此方を見る四糸乃に頷き、地上へと帰そうとしたとき

 

ワームホールに俺の体を捕まえられた

 

どうにか逃げ出そうとするが、あまりの吸引力に逃げられない

 

俺は四糸乃を離さないように両手で包み込み、さらにはバリアを作る要領でメビウスインフィニティがやっていたように包み込んだ時、ワームホールへと吸い込まれた

 

 

 

 





ウルトラマントリガー格好いい!

よし、久しぶりに書くか!といった感じで長い間お待たせしましたがなんとか書き終えました!

まだこの作品を覚えてくれてる方、更新を待っていて下さった方には本当に感謝します

ご愛読ありがとうございます!

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