憑依系多重人格ライバーとは俺のことで私のこと! (勘狂い)
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キャラクター紹介(随時更新)
キャラクター設定などまとめ!!!


評価とか感想とかで一喜一憂する人間


〖設定紹介〗

・アナザーズー

略称はアズー。

主人公が所属する事になるVtuberグループ。

別の世界の動物、生き物がいる公園というコンセプトで、ライバーは飼育員側か動物側。

昔は荒れていたらしい。

この設定考えた時は頭空っぽだった

 

〖キャラクター紹介〗

【アナザーズー】

[2期生]

黒翳(くろかざ) (おおい)

本名白井(しらい) 堺斗(かいと)

幽霊で、憑依が可能。

憑依した対象の一部が銀色に輝く。

アナザーズーの守護霊。

眼鏡をかけている。

眼鏡を外す時は本気を出す証。

本気を出せば同時に複数の体を動かすこともできる。

ライバーの前世や何人一役Vtuberからの思いつき

〘アインス〙

黒目黒髪ロング。頭にはアホ毛。八重歯。髪には所々銀色の髪が混ざっている。服は黒ブレザーの制服っぽい感じで、スカートをはいている。胸元には赤色のリボンがついている。足は白の靴下に、黒の革靴。

性格は一番本人の趣味に近い感じ。一番まともな思考。

一人称は私。

〘ツヴァイ〙

銀目銀髪。右腕には銀色のタトゥーのようなものがある。服は半袖の白のTシャツに、ジーンズ。

性格は投げやりな部分が多い。他の人格に比べやらかしが増える。

一人称は俺。

〘ドライ〙

銀目黒髪オールバック。目の辺りに銀色の縦の傷痕がある。酔うと笑い上戸。

かっこいいおじさんで居ようとするがよく失敗する。でもカッコつけなければクールないいおじさん。

一人称は我。

〘フィーア〙

ハイライトの入っていない銀目に、ピンク髪のツインテール。端的に言えばサイコパス。笑いながら戦うタイプ。

人格の中で一番異端。

一人称はフィーア(名前)。

(元の体の性格を分割したような感じ、つまり性格のベースは同じ。)

濡羽(ぬれば) 硝子(からす)

別世界の化け烏。硝子のように透き通った目と、烏の羽根のような黒く艶やかな髪をしている。背中に3枚の対の翼が生えている。

(精神的に)強くなる為に配信する。

コミュ障ボッチ。

思考がネガティブ寄り。

 

(もののけ) 鬼人(きびと)

鬼と人のハーフ。角が一本額に生えている。赤髪赤目の黒の角。紺のスーツがお気に入り。

戦闘狂というより、駆け引きをするのが好きなタイプ。

デビュー前はVミキサーというVtuberの配信に乱入しては盛り上げていく名の知れたリスナーだったことが分かった。

イキってる相手はボコボコにするし(○○虐など)、白熱する戦いでは実力を見せつけ場を盛り上げる空気の読めるタイプ。

ゲーム配信者として一番面白いタイプ。

 

(アイ)·ヴェール

髪はロングで藍色。身体は小柄。

額の模様は特殊な眼の封印。

その眼を使えば相手のオーラが見える。

とても清楚。

※作者は清楚を見失っています。助けてください。

 

[1期生]

空走(くうそう) (そら)

ワイバーン。しっかり竜種としてゴツめの翼を持っている。牙もある。黄緑の髪のショート(ボーイッシュ)で、透き通るような空色の目。

ボーイッシュなカッコ良さとかわいさの両立。

お化けが苦手。

ちなみにお化けは攻撃出来ないから苦手らしい。

 

 

妖宴(ようえん) こん

白狐。その中でも空狐という位に居て、七尾の尾を持っている。飲酒配信が比較的多い。白髪黒目。髪はとても長く、膝あたりまで伸びている。モデル体型。

酔うと幼児退行気味になるが、大抵酔っている時の事は覚えていない。後からアーカイブ見て悶絶したりするけど、酒配信は心地いいので止められない。

 

 

傾義(かしぎ) チュン

雀。でも雀成分は小さな羽だけ。小さな動物はよく酔うとされているため雀は特に酒に弱いはずだがとても強い。真っ黒髪真っ黒目。

豪快な所がある酒飲み雀。

 

 

・オーロ·ラウラ

悪魔。シスター。えっち。

淡いピンク髪で薄い黒目。修道服を着てはいるが、出ている羽と尻尾は隠そうともしない。

懺悔の部屋という定期配信を行っている。

酒を飲むと枷が外れる。

 

・飛嶺 総路

飼育員。おじさん。

美形なのに根っこからおじさんなので残念。

カッコつけようとしても溢れ出るので無理。

しょうがないので開き直った。それでいい。

 

〖現実世界〗

紅彩(こうさい)綺花(あやか)

アナザーズー勤務のマネージャー。

ロリ好き。

 

・くろくま(黒橡(くろつるばみ)(あおい))

絵師。白井の幼馴染で黒翳のママ。

片付けが出来ないけど料理上手。

 

山咲(やまざき)晴也(はるや)

白井の大学の友達。中学からの付き合い。

金髪はっちゃけ系高身長イケメン。

オタクとも喋るコミュ力ヤバい奴。

 

この小説は1話ごとでしか考えて書いていないので明確なゴールや展開などはありません。全部その場の思いつきです。でも応援していてくれると嬉しいです。




早く本編進めなきゃ、でもマイペースなので気長に待っててください。
イチャイチャは書けません!!!(迫真)
サイレント前話修正とかたまにするので許して


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本編
黒翳覆、顕現


今、俺はVtuberとして、初配信をしようとしている。

 

事の始まりは一ヶ月ほど前。

大学二年の俺はいつものように配信を見ていた。

 

「それじゃー!おつぐるるー!」

 

俺の推しのワイバーン、空走(くうそう) (そら)だ。

Vtuberグループ【アナザーズー(another zoo)】の1期生で、男性が二人、女性が三人所属している。

【アナザーズー】は、別の世界の動物、生き物がいる公園というコンセプトが立てられたグループだ。

だから、ここのライバーは想像上の生物(?)または飼育員ポジの人が集まっているのだ。

 

彼女はその内の一人で、ボーイッシュな見た目で、背中にはとても大きな翼が生えている。笑顔はニカッって感じで、牙が覗く。そして男勝りな性格をしているが、可愛いところがとても多い。特にお化けや幽霊が苦手で、ホラゲをやったときは悲鳴が鳴り止まなかった。悲鳴本当に助かった。「わ"っ!」とか、「ぎゃっ」とか「う"がぁぁぁぁぁ」とかそりゃ切り抜きの悲鳴まとめも10万再生軽く行くわ。

 

デビューしてすぐに知り、初期の頃からずっと追って今や最推しだが、金銭的な余裕が無いためスパチャを投げたことはない。お金欲しい。

 

ああ、今日も面白かったなー!と思って配信画面を閉じようとすると、

「あ!ちょっと待って!お知らせ!お知らせ忘れてた!」

 

コメント:お知らせってなんや?

コメント:お知らせ楽しみ

コメント:思い出せてえらい!

 

 

「ふふっ、えらいでしょ、ってそうじゃなくて!」

 

 

コメント:かわいい

コメント:萌えた

コメント:それでお知らせってなにー?

 

 

「アナザーズー2期生!募集します!」

 

 

コメント:きちゃ!

コメント:ついに来たか

コメント:皆に会いたいので応募します

コメント:↑邪な気持ちを出すな、それはそれとして俺も応募する

 

 

「コメントありがとー!これから公式ツイターでリンクあげるから、今から息巻いてる兄貴も応募してね!でも、私が先輩になっちゃうなぁー!?」

 

 

コメント:受かったら姉貴って呼ぶことになる,,,。いいじゃん。

コメント:↑受かってから言え

コメント:妄想したって良いだろ!妄想して受かった時の喜びを大きくするんや!

コメント:確かに、俺も妄想しよ

 

 

「妄想は自由だけどね?もしかしたら落ちるかもだよ?」

 

 

コメント:現実を突き付けられた

コメント:所詮オタクは時代の敗北者じゃけぇ,,,。

コメント:取り消せよ!その言葉!

コメント:そう、落ちなければいいんだ……。

 

 

「まあ、気軽に応募してくれていいからねー!後輩、待ってるよ!今度こそ、おつぐるるー!」

 

 

コメント:おつぐるるー!

コメント:おつぐるる

コメント:2期生応募するかー!

コメント:じゃあライバルだな!

コメント:よし、仲良く頑張ろうな!

コメント:や さ し い せ か い

コメント:や さ い せ い か つ

 

 

この配信は終了しました

 

 

「へえ、2期生か,,,。いいな。」

思い立ったら即行動。

すぐに自分の長所をまとめた動画を作った。

一応、多人数コラボは苦手と表記して。

 

俺は、地声が高い。

声変わりが来て、喉仏が出ても低くならなかった。

女性のような声でコンプレックスだ。

元の外見がちょっと怖めなせいで、

会った人にはまず笑われる。

だが、それを武器に、かわいい声、ロリボも出せるようになった。

そして、声を低くする術も身につけた。

エッジボイス。*1

これを習得したおかげで、かっこいい声も出せるようになった。

喉をうまく使って、別人のような声を出すことが出来る。これが俺の長所の内の一つだ。

また、俺は演じることが得意だ。

この声を最大限使いこなせる自信がある。

この声のおかげで、声域も広くなって、色んな歌も歌える。この声、日常生活には支障しか出ないんだけどね……。

 

なんてことをまとめた自己紹介動画を、個人情報と共に送った。

俺の名前は白井(しらい) 堺斗(かいと)

大学2年の20歳だとか書いて。

動画編集は得意だし、イラストもちょっとは描ける。

まあ、そんときは正直受からないだろうと。

 

受かっちゃった。

二次面接の書類が届いて、ホントにビビった。

 

ちゃんと面接に行った。

 

「君はここで、何がしたい。」

面接官にそう聞かれたので、

 

「このVの世界を、内側から支えたいです。

自分も見ていたその世界の中で、自分に出来る精一杯の演技をしたいです。」

と答えた。

 

受かった。

一次受かったときより驚いた。

ガッツポーズを取りながら椅子から転げ落ちる位には驚いた。

 

同期は3人いるらしい。

 

その後、会社に呼ばれて、本社の方に行ったら、マネージャーさんを紹介された。

「よろしくお願いします。あなたのマネージャーを務めさせて頂きます、紅彩(こうさい)綺花(あやか)と申します。まあ、これからはマネとかマネージャーとか個人情報が漏れないような呼び方をしてもらいますけどね!」

「よろしくお願いします!」

と返し、固く握手を交わした。

 

その後、自分のキャラを決めることになった。

マネージャーが男キャラの絵が並んだものを見せて、

「こちらが用意したこのキャラの中から選んで頂きます。役者や、騎士とか色々ありますけど、ピンとくるものや、気に入ったキャラはありますか?」

 

「いえ、他に役者に近くて、もう少し幻想的なキャラはありませんか?」

 

「そういえば、男性キャラしか見せていませんが、絵師さんがこれが合うんじゃないかと思い立って描いた力作があるそうですが、見ますか?」

 

「はい、でもなんで最初から見せないんですか?」

 

「いえ、女性キャラなので……。」

 

「え?」

 

「ほら、この通り……。」

 

そういって見せられたキャラは女だった。

黒髪ロングで眼鏡をかけ、頭にはアホ毛が。

眼は黒。八重歯。

髪には所々銀色の髪が混ざっている。

服は黒ブレザーの制服っぽい感じで、スカートをはいている。

胸元には赤色のリボンがついている。

足は白の靴下に、黒の革靴。

胸はちょっとある。

 

「このキャラの名前は黒翳(くろかざ) (おおい)

このキャラは幽霊で、憑依が出来る。この体は人形で、他にもいくつか体を持っている。憑依した対象の一部が銀色に輝く。性格は体に持った印象に引っ張られる。昔はアナザーズーの守護霊としてここを守っていたが、平和になって全力で守る必要がなくなったことで、自分の力を眼鏡で封印している。眼鏡を外して一日経つと、全盛期の力が全て戻る。といった設定になります。この絵師さんは、男の娘みたいなやつも一人は必要だろ!設定に合わせるために立ち絵はもう1つ描いてあるから使い分けてくれ!といった感じで、男の立ち絵も用意してきました。こちらです。」

 

見せられたキャラは、銀髪のイケメン。

銀色の眼で、クールな感じだ。

ちゃんと眼鏡をかけている。

右腕には銀色のタトゥーのようなものがある。

服は半袖の白のTシャツに、ジーンズだ。

 

「設定を作った絵師さんによれば、声の使い分けが出来て、演技力のある人にこのキャラを使って欲しいそうです。幽霊なので、前世や、引退などが他のライバーとは違う意味でデリケートな話題になります。この絵師さんにとって一番の力作で、白井さん以外にこのキャラを使いこなせる奴はいねぇだろ!と言っていました。あの絵師さん、白井さんの名前を聞いた瞬間に血相変えて設定練り上げ始めましたからね、もしかして知り合いだったりするんでしょうか?」

 

「ちなみに絵師さんの名前は?」

 

「ペンネームはくろくまですが、知っていますか?」

 

「高校の同級生の女友達にそういうペンネームでやってるのがいました。多分ソイツですね。口調がそうですもん。」

きっとこの絵師は黒橡(くろつるばみ)だろう。

ペンネームを一緒に考えた。

高校の同級生で、意気投合してコンビで動画投稿をしたことがある。

 

「そうですか、まあ別のキャラを選んでも大丈夫ですし、じっくり考えてください。」

 

「いえ、このキャラにします。

黒翳 覆、俺がなりますよ。

俺にしか出来ないんでしょう?」

 

「そうですが、大丈夫ですか?

女性キャラまで演じるなんて、きっとこれから自分の中のキャラも増えますよ?」

 

「俺がやります。決めました。

じゃあ、綺花さん改めマネージャー。

黒翳 覆をよろしく。」

 

「はい、分かりました。

それでは───。」

 

 

 

と、初配信の為の準備を行って今ここに至る。

ツイターで投稿もした。

反応は上々。

すごい設定だと少々話題になった。

 

それじゃ、黒翳覆の配信、始めるか!

*1
声帯を閉じて「声帯閉鎖」の状態にし、声を出したときの「ガラガラ」とした音




感想、評価など、よろしくお願いします!
これから歌配信に麻雀配信とかする予定…。


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1話 黒翳覆の初配信

お気に入り登録、評価、感想ありがとうございます!
ネット小説を書き始めて一ヶ月位の新人なので、アドバイスとか頂けるともっと良いものができると思います、よろしくお願いします。


コメント:待機画面きちゃ!

コメント:あの設定ってヤバない?

コメント:多重人格…?

コメント:この設定でやっていくって強いな

 

 

初めましてー!

 

 

コメント:初めまして

コメント:声いいな

コメント:かわいい

コメント:音量いい感じででかい

 

 

「あっ、コメント流れてく、音量大丈夫?」

 

 

コメント:いいよ

コメント:OK

コメント:声かわいい

 

 

「よし!じゃ、始めます!アナザーズー2期生!黒翳(くろかざ)(おおい)です!皆プロフィール見てきた?」

 

 

コメント:見た!

コメント:すげぇ設定だわ

コメント:一応説明して

 

 

「人も集まって来たし、プロフィール見てない人も居るだろうし、自己紹介します!私、幽霊やってます!確か死んでから18年位かな。」

 

 

コメント:幽霊って動物の内に入るの?

コメント:アナザーズーって「別の世界」の動物園だ

     から幽霊がいても不思議じゃない

コメント:幽霊として生きてるから動物

 

 

「それで、今はこの体に憑依してるんですよねー。この体は身長158cmだったかな。銀色の髪の所あるでしょ?私が憑依するとこうなるんだよねー、だからアナザーズーで銀色が混じったものを見たら、もしかしたら私かもしれないね!」

 

 

コメント:黒髪に銀髪混じってるの好き

コメント:↑いいよね、こんな感じで体たくさんあ

     るってことかな?

コメント:それは強い

コメント:守護霊らしいしな

コメント:銀色が黒翳のイメージカラー?黒もか

 

 

「そうそう、守護霊やってたの、アナザーズーの!

いやー、あの時は本当に荒れてて戦争とか日常茶飯事だったし、外の世界も参戦してくるし、ヤバかったなー。まあ、体総動員して鎮静化させたんですけどね。」

 

 

コメント:やっぱり強キャラ

コメント:っていうか同時に体動かせるんか!?

コメント:体ひとつひとつがめちゃめちゃ強そう、

     体達で行進してそう

コメント:アナザーズーの荒れてた時期とは

コメント:今は平和って何があったんや

 

 

「何で平和になったか?まあ、私達が頑張ったからかな。あと、今は同時に体動かせないから、この眼鏡で力抑えてるから!今は一体ずつしか出来ないよ!?」

 

 

コメント:本気を出せば出来るってことかよ

コメント:楽しみすぎる

コメント:くろ×くろ

コメント:↑あり得そうでヤバい

 

 

「あ、そうそう、そういえば、私が2期生のトップバッターなんだよね?私正直同期と会ったことないんだけど?」

 

(ちなみに本当に同期のことを知らないんだよね。今日は俺、明日は誰か、っていう感じで一人ずつ発表らしい。ツイターでの投稿も発表日にされるのでまだなにも知らされてない状態。)

 

 

コメント:珍しいな

コメント:珍しい発表方法だもんな

コメント:同期を知らないとかまだてぇてぇ話ないってことじゃん

コメント:ちょい悲しい

 

 

「特別扱いしないってことかな?私も同期のことめっちゃ気になってるから楽しみにしてる!」

 

 

コメント:かわいい

コメント:これからてぇてぇあるだろ

コメント:めっちゃ楽しみ

 

 

「あ、後、多人数コラボのことについてなんだけど、私ね、場の空気についていけないことがあります…。なのでコラボは基本的に少人数でやることになります。多人数でも企画とかには参加するので、楽しみにしててね!」

 

 

コメント:あるある

コメント:周りに置いていかれる、陰キャかな?

コメント:一対一で話すと本領発揮するタイプだろ

 

 

「えーと、今何人見てるのかなぁ?…ぇえ"!一万人ン"!?まだ初配信なのに多くない!?(そら)ちゃんの配信の方で見てこい!」

 

 

コメント:設定が設定だから話題になったんだよな

コメント:二窓してるんだよなぁ!

コメント:天ちゃん同時視聴配信してるね

コメント:天ちゃん推しなのか?

 

 

「そうそう、天ちゃん推しなの!かわいくない!?悲鳴とか!ちなみに初期配信から追ってますね。あ、待って、天ちゃん見てること言わないで、緊張して震えてくるから!」

 

 

コメント:古参やん

コメント:悲鳴すこ

コメント:ガチじゃん

空走 天☑:見てるよー!いえーい!

コメント:本人来た!

コメント:天ちゃんもよう見とる

 

 

「うわー!コメントが余計なこと言うから!本人が来ちゃったじゃん!これで天ちゃんについて語る配信は遠のきましたね。」

 

 

コメント:そんな配信になった可能性も

コメント:愛が溢れる

コメント:初配信で先輩の宣伝をするライバーの鑑

コメント:推しの推しは俺の推し、最高か

 

 

「あと何かあったっけ…、そうだ!

私って憑依する体によって性格変わるんですよ!

他の体、今一つだけ用意出来ますけど見ますか?」

 

 

コメント:見たい!

コメント:見たいに決まってるじゃねぇか!

コメント:別の衣装がもうあるってこと?

コメント:色んな意味で強い

 

 

「じゃ、ちょっと変えて来ますね!」

 

 

コメント:wktk

コメント:プロフィールには載ってなかったよな?

コメント:サプライズ的な感じか?

コメント:体も変わっちゃったらもう別人じゃん

 

 

 

この時のために用意してあった体を出し、

声を整える。

そして、ミュートを切り、

「お待たせ(エッジボイス」

よし!

 

 

コメント:やだ、イケメン…。

コメント:本当に別人じゃん

コメント:イケボすぎるやろ…。

コメント:替え玉やめてください()

 

 

「これが俺の体の一つだ。どう思った?」

 

 

コメント:イケメン

コメント:あの黒翳さんを返して()

コメント:凄すぎるだろ

コメント:マジで口調まで変わってて脱帽

コメント:声まで変わったら別の存在じゃん

 

 

「こんな感じでこれからもやっていくから、よろしく頼む。黒翳さんを返してとか言ってる奴、俺も黒翳だぞ。中身も一緒だからな。分かったか。じゃ、配信タグ、ファンネーム、推しマーク、ファンアートタグも決めるが、何か案はあるか?」

 

 

コメント:配信タグは黒翳鑑賞で良くない?

コメント:↑確かに舞台を見てる感じあるしな

コメント:覆入れたいよね

コメント:ファンネームは覆面鑑賞者でどう?

コメント:↑俺達も匿名で配信見てるし良さそう

コメント:推しマークは(お化けのマーク)かな

コメント:ファンアートは身体創造で

 

 

「おお、出てくる出てくる。黒翳鑑賞、いいじゃん、配信タグはそれで。覆面鑑賞者?いいね。ファンネームもそれで。うーん、幽霊。幽霊のライバー少ないな?OK、それでいこう。身体創造?うーん、身体錬成で。よし!決めるものも決めたし、初配信終わるか!あー、疲れたー!じゃ、ばいお↓お↑いー→。」

 

 

コメント:ばいおおい!?

コメント:そこは自分で決めてたのか

コメント:ばいお↓お↑い→

コメント:これからの配信楽しみやな!

 

──────────────────────

この配信は終了しました

──────────────────────




これからどんどんキャラ増えます。
もちろん黒翳も増えます。


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2話 同期一人目、濡羽硝子の初配信

普通に思い付かなくなってきて先行きが見えないんだが,,,。


初配信の反響はとても大きかった。

ツイターのフォロワーは3500人、チャンネル登録者数は一万人を越え、15000人まで行った。速い。

 

初配信が終わった後のツイターでは、

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza 

 アナザーズー2期生、黒翳 覆です!

 

 初配信どうでしたか?

 

 これから色んな体を使って配信していこうと

 思うので、よろしくお願いします!

 

 私の話題は#黒翳覆 で!

 

 ↓初配信で決めたこと

 配信タグ#黒翳鑑賞

 ファンネーム 覆面鑑賞者

 推しマーク (お化けのマーク)

 ファンアートタグ#黒翳覆の身体錬成

 @349  ↺2800  ♡4851

くろくま@illust_kurokuma

  自慢の…娘?息子?

  自慢の幽霊です!

  @1   ↺138♡  ♡896

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  ママ!これからよろしく!

  くろくママ!どんな風に呼んでもいいよ!

  @1   ↺169  ♡1026

くろくま@illust_kurokuma

  くろくまま、いい、いいぞぉ…。

  黒翳ァ!配信ファイトォ!

  @1   ↺156   ♡925

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  了解しましたァ!

  @    ↺145   ♡878

 

 

 

なんて感じでくろくまま(黒橡)との会話を。

この時は通知が鳴り止まなかった。

コメントには、

凄かった。清楚枠なのか…?

キャラ崩壊する未来が見え…ない!?

これは強い、キャラ増えるとかこいつだけやろ

かわいいのにかっこいい、推します。

など、いい反響が返ってきた。

 

 

 

まあ、中には、

キャラ一極集中にしろよ、自信ないんか?

個性の付ける方向が間違ってる

早く成仏して

などのアンチ?コメントも頂いたが、これから精進させてもらおうと思う。早く成仏してに関しては普通に天才やろ。

 

 

明日からは同期がデビューするので、まず一人目の初配信を同時視聴配信しようと思い、マネさんに承諾を得たところOKとの事。

なので、

 

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  明日は同期の初配信を同時視聴します!

  明日の21時スタートなので、

  20:50から配信始めます!

 

  設定発表が12時なので、

  楽しみにしておきましょうね!

  私も楽しみで夜しか寝れません!

 

  未だ見ぬ同期よ、私の方が1日先輩だな…。

  @158  ↺1976   ♡3857

 

 

と、ツイート。すると、

 

 

空走 天@sora_kuusou

  私は完璧な先輩だぞ、崇めよ!

  @1   ↺267    ♡976

 

 

と、天ちゃんからリプが来た。

ライバーになった甲斐があるなと噛み締めながらまた椅子から転げ落ちた。

なので、

 

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  嬉しくなって椅子から転げ落ちました。

  そのまま平伏しました、どうします?

  @1   ↺210   ♡912

空走 天@sora_kuusou

  顔を上げるがいい!

  私は寛大なのでな!

  っていうか痛くない?大丈夫?

  @1   ↺236   ♡932

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  大丈夫です!今ので治りました!

  @1   ↺197   ♡873

空走 天@sora_kuusou

  そう?ならよかった!

  @1   ↺204   ♡892

 

 

だって!

か"わ"い"す"ぎ"る"。尊死する。

耐えろ、耐え、ん?

 

 

アナザーオタク@anotherotaku

  かわいいかよ

  @1   ↺    ♡

 

 

あ、割り込んでんな…。

これあんまり好きじゃないんだけどなぁ…。

ん?はぁ!?

 

 

動物園のリスナー@zoo000

  初てぇてぇの邪魔だごらぁ!

  (Vtuberのリプライに割り込むオタクを

  新たな自分の体にする黒翳覆の画像)

  @    ↺1    ♡12

 

 

もうこんなの作られてるのか、早いなぁ~。

え、まだ初配信から4時間位しか経ってないぞ?

この業界ってすごいなぁ、そろそろ寝るかぁ…。


アナザーズー公式@another_zoo

 二人目の2期生は濡羽(ぬれば)硝子(からす)

 別世界の化け烏。天狗ではない。

 最速最強の女として名を馳せていたが、

 アナザーズー近辺に来たのが運の尽き。

 結局は井の中の蛙。

 大海を知ることになった。

 蛙を食べることもある烏なのに皮肉なもんだ。

 結局そのままアナザーズーに収容された。

 強くなるために配信をする。

 硝子のように透き通った目と、

 烏の羽根のような黒く艶やかな髪をしている。

 背中に3枚の対の翼が生えている。

 ちなみに翼は折り畳める。

 @309   ↺2185  ♡3890

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  私の同期にして1日後輩…。

  楽しみです!

  @3   ↺215  ♡658


同期の初配信を眺める配信

20:50 kurokaza channel

コメント:今回はからすか

コメント:個性が出てくるかどうかやな

コメント:黒翳は人とはベクトルが違う個性がある

     から失脚することはないだろうな

コメント:そう考えると黒翳強いな

コメント:そろそろ20:50だぞ

 

 

待機画面(黒翳覆の人形製造)

 

 

コメント:待機画面きちゃ!

コメント:え?なんか怖くね?

コメント:黒翳編集上手いな

コメント:いや魔術使ってんじゃんお前本当に只

     の幽霊かぁ?

コメント:守護霊だからあり得る

コメント:黒翳きちゃ!

 

 

「こんお↓お↑いー→!

アナザーズー2期生!黒翳覆だよー!

今日はこっちの体で行くねー。」

 

 

コメント:こんおおい!

コメント:推します

コメント:体の使い分けってどうするの?

 

 

「うーん、普通に気分かなぁ。ゲーム内容とかコラボ相手によっては変えたりするだろうね。よし!私の話は一旦置いといて、硝子さんのプロフィール見た?」

 

 

コメント:見た!

コメント:名前の元は多分濡羽色

コメント:なんか我が強そうな子だったね

コメント:よわそう

コメント:黒翳が強すぎて薄い

 

 

「いやー、受かるって事は個性があるってことだからね?楽しみだなぁ~!」

 

 

コメント:そろそろ始まるぞ

コメント:準備しろー!

コメント:二窓しますね

 

 

「よし!見るぞー!お?始まった?」

 

 

『ひぐっ、うっ、』

 

 

コメント:なんか不穏

コメント:あれ?

コメント:泣いてね?

 

 

うっ、うああああああん!

 

 

ひゃああああああ!」

 

 

コメント:草

コメント:黒翳もビビってて草

コメント:やっぱ泣いてんじゃん

コメント:誰よ泣かせたのは!

コメント:もしかして コミュ障

 

 

『うっ、ひぐっ、ん?マネ…さん?配信始まってる?え?そんなわけ、あ、うああああああん!』

 

 

「えっ、ちょっ、どうしたら」

 

 

コメント:黒翳焦ってて草

コメント:マネさんにどうにかしてもらうしか

コメント:まさか濡羽色じゃなくて単に羽を濡らす

     から濡羽なんじゃ…。

 

 

『うわああああん、ぐすっ、ぐすっ、』

 

 

「ちょっと待ってマネさんに電話してくる」

 

 

コメント:伝説の初配信

コメント:もうプロフィールから伏線が張られてた

コメント:強くなる(精神的)ため

コメント:ミュートえらい

 

 

「もしもし」

 

 

【あの、硝子さんのディスコード渡すんで、ちょっと乱入してくれませんか、もう私にはどうしようもないんですようあああ】

 

 

「分かりました落ち着いてくださいまず送ってくれないとどうしようもないです」

 

 

【すいません、送りました、

よろしくお願いします!本当に!】

 

 

「仕方ないですね、じゃ、行きます。」

 

 


 

 

『うわああああん、ぐすっ、うあああ、で、電話?ディスコード?え、黒翳さん?ああ、迷惑掛けちゃったよぉぉぉぉうわああああぁぁぁぁん

 

 

コメント:もう泣かないで

コメント:まず電話に出て!

コメント:安心しろ、もう慣れてるから!

黒翳 覆:まず出て!

コメント:黒翳出動で草

 

 

『ぐすっ、はい、分かりました…。うぅっ、もしもし?』

 

 

「どうしたの?」

 

 

『すいません、沢山の人の目の前にいると思うと、怖くなってきて、ぐすっ、ごめんなさい』

 

 

「謝らなくていいから、自己紹介!」

 

 

『ぐすっ、すみません!!!』

 

 

「謝らない!!!」

 

 

『はいぃ!』

 

 

コメント:スパルタで草

コメント:てぇ…てぇ?

コメント:頑張って!

 

 

『濡羽 硝子です…。このよわよわメンタルを強くするために配信をしようと思ったんですが、うわあああん!無理だよぉぉぉぉぉ!』

 

 

「受かったんだから大丈夫なの!誰も貴方のこと責めないから!頑張って!」

 

 

『うぐぅ、すいません、』

 

 

「謝らないの!!!」

 

 

『はいぃ!』

 

 

コメント:頑張ってる

コメント:応援してる

コメント:皆保護者ポジやん

コメント:烏を見守る初配信

 

 

『私、ボッチで、友達が欲しくて…。アナザーズーに応募したんですが…。ここはもう戦場ですよぉぉぉ!私もう戦争に巻き込まれてるんですよぉぉぉお!うぅ、怖いよぉ…。』

 

 

「え?ふーん、そうなんだぁ…」

 

 

コメント:これは心当たりのある顔

コメント:やっぱり歴戦乗り越えてる

コメント:V業界は戦場で草

 

 

『ありがとうございます、ぐすっ、お陰でちょっと落ち着きました。』

 

 

「はいはい、通話は繋げたままにしといたげるから頑張って、この騒動で同接13000人以上いるんだからね。」

 

 

『ありがとう黒翳お姉ちゃあ"あ"あ"あ"ん』

 

 

コメント:たしかにママではない

コメント:黒翳お姉ちゃん、いいなぁ

コメント:よく考えたら初コラボなんやな

 

 

「分かったから叫ぶのやめて、うるさいから」

 

 

コメント:辛辣

コメント:ほんとに姉っぽい

コメント:お姉ちゃん呼びは許された

コメント:黒翳お姉ちゃあああああん

 

 

その後は、立て直したのか配信タグとか色々決められて、

彼女の初配信は最悪の展開なく終えられた。

 

姉 黒翳と妹 濡羽の切り抜きが上がり、とてつもない再生回数を記録したのは別の話。




麻雀配信とお歌配信とエイプリルフール配信は書きたい。この設定だったら一人で大合唱出来るねやったね!
お気に入り、感想、評価ありがとうございます!
これからもよろしくお願いしまぁす!


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3話 同期二人目、魅鬼人の初配信

ちなみに黒翳のツイターのアイコンは男の体と女の体が入った画像。
森○とかル○スとかみたいな。
最新話を書くリアルでの時間が少なくなってきてるのでボロが出てるかもしれません,,,。


濡羽 硝子@karasu_nureba

 アナザーズー2期生、濡羽 硝子です。

 

 初配信ありがとうございました…。

 泣きわめいてすいませんでした…。

 初配信からこれなんて先が思いやられる…。

 

 

 頑張ります。#濡羽硝子

 

 

 配信タグ#硝子の荒療治

 ファンネーム 濡羽見守り隊

 推しマーク (涙と鳥のマーク)

 ファンアートタグ#烏仮想絵巻

 @395  ↺2986  ♡4956

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  リスナーに謝れてえらい!

  @1  ↺246  ♡847

濡羽 硝子@karasu_nureba

  黒翳お姉ちゃんありがとう!

  @1  ↺231  ♡806

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  お礼言えてえらい!

  @   ↺219  ♡795

──────────────────────

濡羽 硝子@karasu_nureba

 明日の配信は20:50から!

 

 黒翳お姉ちゃんと同期の初配信を見ます!

 次の同期はどんな人かな?

 ………優しい人だったらいいなぁ。

 

 新しい同期の設定発表は明日の12時です!

 @319  ↺2350  ♡3247

──────────────────────

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 明日、同期の濡羽さんと正式コラボします!

 20:50からです!

 

 新同期の同時視聴をします!

 

 二人目の同期…。

 次は2日先輩ですね…。

 

 濡羽さんもよろしく!

 

 新同期の設定発表は12時!

 @328  ↺2398  ♡3412

 


 

アナザーズー公式@another_zoo

 三人目の2期生は(もののけ) 鬼人(きびと)

 男の、鬼と人のハーフ。

 角が一本額に生えている。

 闘うのが好きで、アナザーズーに挑戦した。

 返り討ちにされた。

 策を講じる為、まずは相手を知ろうと思い、

 配信することにした。

 最近はスーツにハマっている。

 


新しい同期の初配信を二人で見るぞ

20:50 ぬればちゃんねる-濡羽硝子-

コメント:鬼か

コメント:返り討ちで草

コメント:怪しすぎる

コメント:いずれにしろ個性強そう

コメント:そろそろ始まるか?

 

 

「こんおおい。アナザーズー2期生、黒翳覆だ。

それで、こっちが、濡羽硝子だが…。」

 

 

『ぐすっ、ひぐっ、』

 

 

「マジで泣かれると困るんだが…。」

 

 

コメント:嘘だろ

コメント:初っぱなから泣いてやがるぜ

コメント:今日は黒翳男の体なんだ

コメント:あっ(察し)

 

 

『お姉ちゃんに戻って!お兄ちゃん!』

 

 

「今日はこっちの気分なんだよ!

なんて言われたって変えねぇからな!慣れろ!」

 

 

コメント:お 兄 ち ゃ ん

コメント:こうなると誰が想像しただろうか

コメント:黒翳に抱き付いて懇願する濡羽が見える

コメント:↑なにそれ最高じゃん

 

 

「ああくそ!鑑賞者と、見守り隊だったか!?鬼人のプロフィール見たか!?」

 

 

『うわあああああああん』

 

 

「うるせぇ!静かにしろ!」

 

 

コメント:う る せ ぇ

コメント:見た

コメント:紺のスーツかっこよかった

コメント:どうせお前らに返り討ちにされたんだろ

コメント:戦闘狂とかもうヤバい

 

 

「正直ヤバそうだよな!」

 

 

『うわああああん同期怖いよおおおおおお』

 

 

「賛成、けど黙れ」

 

 

コメント:厳しい

コメント:こうでもしないと諦めないだろ

コメント:それにしてもお兄ちゃん

コメント:どうしてこうも家族に見えるのだろうか

 

 

『うわああああん…。』

 

 

「あとちょっとで配信始まるから静かにしろよ。」

 

 

『はいぃ…。』

 

 

コメント:黙らせた

コメント:黒翳強すぎる

コメント:お兄ちゃんやぁ…。

コメント:姉で兄で草

コメント:↑まるで黒翳が草みたいで草

コメント:始まるな

 

 

[こんばんは、初めまして。

アナザーズー2期生の、(もののけ) 鬼人(きびと)と申します。

以後、お見知りおきを。]

 

 

「想像と違う感じだな?」

 

 

『なんか優しそう…。』

 

 

コメント:紳士っぽい

コメント:まだや、まだその時じゃない

コメント:騙されるな

 

 

[私は公式ツイートでのように、鬼と人のハーフです。闘うというより、私は相手に懐に忍び込んで倒していくのが好きなのですが、アナザーズーは勘が鋭く、隙を全く見せないです。敵意に敏感というか。いや、まだアナザーズー攻略は諦めていません。まあ、これからの配信は、バトル系のゲーム、中でも戦略系とか?やりたいですね。視聴者参加型とかもやりたいなぁーとか思ってます。]

 

 

「潜在的な怖さがあるなぁ…。」

 

 

『やっぱり怖いぃぃぃぃぃい!!!』

 

 

「声のボリューム落とそうな?」

 

 

コメント:注意されてて草

コメント:やっぱり怪しい

コメント:まだなんか隠してそう

 

 

[ああ、そういえば黒翳さんと濡羽さんも見てるんですよね。おーい!黒翳さーん!濡羽さーん!コラボしましょうねー!黒翳さんとはタイマンで殺り合いたいです!濡羽さんは…。ルールはそっちが決めていいですよー!楽しみですねー!]

 

 

『なんか舐められてるし怖い…。

なんでもうコラボすること決まってるの?』

 

 

「そりゃ同期だし同じアナザーズーだぞ、

しょうがない、諦めるんだ。

よし、鬼人!かかってこいや!」

 

 

コメント:やっぱり戦闘狂やぁ

コメント:ひでぇ戦略使いそう

コメント:勝つためならなんでもしそう

コメント:濡羽がもう舐められてることには誰も

     反応しないのか?

コメント:↑初配信から泣いてりゃそうなるだろ

 

 

[それでは、配信タグは──]

 


 

その後、淡々と初配信は進んで行き、アクシデントもなく終わった。ちょっとどころか本当に怪しいなぁ…。コラボ相手のボロを引きずり出して来そうな感じがする。

 


 

ボイス見抜き屋@voice-seethrough

 黒翳覆に関して。

 ボイチェン疑惑が出ているが、

 それは絶対にない。あれは明らかに肉声だ。

 ボイチェン特有の声の機械感がない。

 また、本当の性別がどちらか、

 という質問が来るが、

 正直なところ全く分からない。

 黒翳さんがそれほどの実力がある。

 これで分かってくれたと思うから、もう黒翳さ

 んに関しての質問を送らないで貰いたい。

 降参です。

 @47  ↺709  ♡863




お気に入り、評価、感想ありがとうございます!
悪いとことか教えて欲しいです。
自分で読んでてもちょっと違和感あるし、でもどこをどう直せばいいのか分かってないし,,,。修正ってとても重要だと思うので!
お願いします!


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4話 最後の同期、藍·ヴェールの初配信

改善点指摘して貰えるとありがたいです!
途中からの展開と配信内容のストックはあるのに過程が書けない,,,。


魅 鬼人@kibito_mononoke

 アナザーズー2期生、魅 鬼人です。

 初配信、ありがとうございました。

 コラボ、楽しみですねー!

 

 そういえば、アナザーズーの園内の構造手に入

 れたので、次の配信は攻略会議とかやります!

 

 配信タグ#鬼人配信

 ファンネーム 攻略同士

 推しマーク (鬼と角のマーク)

 ファンアートタグ#魅了鬼絵

 @315  ↺2341  ♡4354

 

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  アナザーズーを攻略出来ると思うか?

  また返り討ちにしてやるよ!

  @1  ↺234   ♡759

魅 鬼人@kibito_mononoke

  そこをどうにかするのが楽しいんですよ。

  コラボも楽しみにしておきますね!

  @   ↺215   ♡723

 

 

濡羽 硝子@karasu_nureba

  コラボ、一旦保留で…。

  @1   ↺245   ♡754

魅 鬼人@kibito_mononoke

  明日、一緒に新同期の初配信見ましょうね!

  それで、同時視聴配信のコラボ相手、自由に

  選んで良いって言われたから濡羽さんで!

  二人で配信しようか!

  @1   ↺254   ♡732

濡羽 硝子@karasu_nureba

  いやです

  @1   ↺210   ♡711

魅 鬼人@kibito_mononoke

  仕方ないから黒翳さん呼んでもいいよ

  交渉してね

  @1   ↺225   ♡709

濡羽 硝子@karasu_nureba

  なんで自分でしないんですか

  @1   ↺223   ♡705

魅 鬼人@kibito_mononoke

  僕は二人で配信したいんだけどなぁー

  @1   ↺219   ♡706

濡羽 硝子@karasu_nureba

  交渉します

  @    ↺217   ♡701

 

──────────────────────

 

魅 鬼人@kibito_mononoke

 明日は20:50から配信です。

 

 同期の二人と初コラボです。

 新たな同期の初配信を見ます。

 同期、楽しみですね。

 

 新同期の設定発表は12時です。

 @224  ↺1956   ♡2689

──────────────────────

濡羽 硝子@karasu_nureba

 明日は新しい同期の初配信があります。

 が、魅鬼人さんとのコラボがあります。

 

 同期の初配信は楽しみですが、

 コラボはしたくありません。

 

 正直コラボサボりたいです。

 

 でも、黒翳お姉ちゃん?お兄ちゃん?

 黒翳さんが来てくれます!!!

 

 配信は20:50、

 同期の設定発表は12時です。

@239  ↺2035  ♡2812

──────────────────────

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 今日は配信お休みの予定でしたが、

 濡羽に頼み込まれたのでやります。

 

 鬼人と初コラボです。

 

 新同期の設定発表は12時、

 配信は20:50、

 新同期の初配信は21時から!

 @124  ↺1203  ♡2063

 

 


アナザーズー公式@another_zoo

 最後の2期生は(アイ)・ヴェール。

 アナザーズーに迷いこんだ所を保護された。

 髪はロングで藍色。身体は小柄。

 危機察知能力がとても高く、

 戦争時に大活躍した。

 額になにか模様があるが…?


 

 

新同期初配信同時視聴

20:50 魅 鬼人-kibito mononoke-

 

コメント:タイトルが漢字しかない

コメント:草

コメント:バランスは取れなかったのか

コメント:そういや新同期どう思った?

コメント:かわいい

コメント:清楚っぽい

コメント:額の模様あれ絶対三つ目やって

コメント:アナザーズーのことだから多分違うぞ

コメント:↑確かに

コメント:↑逆にどんなのになるんだよ…

コメント:そろそろ20:50だね(ムードブレイカー)

コメント:ナイスブレイク。始まる。

 

 

[こんきび!(もののけ) 鬼人です。]

 

 

「こんおおいー!黒翳 覆でーす!」

 

 

『こ、こんから、濡羽 硝子です…。』

 

 

コメント:こんきび

コメント:今日は黒翳女っと。

コメント:硝子はやはりテンション低い

コメント:平常運転

 

 

『だって!あの鬼人との配信ですよ!?嫌じゃないですか!!!』

 

 

[え?なんか言った?濡羽さん?]

 

 

『何も言ってません!』

 

 

コメント:俺達の推しが…。

コメント:本当に濡羽って闘えるの???

コメント:まあでも鬼人だしな…。

 

 

「はあ。で、新同期どう思った?」

 

 

『かわいいです!!!』

 

 

[面白そう。]

 

 

コメント:めっちゃ率直で草

コメント:鬼人から見たら作戦に使えるかやでな

コメント:お前もかわいい定期

コメント:おまかわ

 

 

「いや、額に模様があるってよくない?多分あれ第三の目開眼するでしょ!で、オーラががらっと変わるとかかっこいいでしょ?いやー楽しみだなぁ!」

 

 

『[そういう話するの?]』

 

 

コメント:なんだ俺達と同じオタクか

コメント:前から厨二病っぽいと思ってたんだよ

コメント:実力が追い付いてるからちゃんとかっこ

     いいのが黒翳。だから厨二病って言われ

     て苦しむのは画面の前の俺らだけだぞ

コメント:黒歴史掘り起こされる定期

 

 

「え?でも格好いいでしょ?」

 

 

『[わかる]』

 

 

コメント:なんだお前らもか

コメント:めっちゃわかる

コメント:息合ってて草

 

 

『今までこういうこと理解して貰える相手居なかったから…、だから私今めっちゃ楽しいよ。』

 

 

「ちょっ、それは私に効くっ!」

 

 

[僕が仲良くしますよ。]

 

 

『仲良くして貰えるなら…。』

 

 

コメント:それは俺にも効く

コメント:そうだもんな、だから泣いてたんだよな

コメント:なんか読めた

コメント:これ後で酷い目に遭わされるやつだ

コメント:信じる相手を考えろ

 

 

[ははっ、何言ってるんですか、そんなことするわけないでしょう、同士達!別に表情とか雰囲気がコロコロ変わって面白いなーと思っただけですよ!]

 

 

『「それだよ」』

 

 

[ははっ、ご冗談を…。

あ、そろそろ始まりますね。]

 

 

コメント:本音ただ漏れで草

コメント:息合ってるなー!

コメント:やっぱ仲良いんか

コメント:知り合ってちょっとしか経ってないのに

     これとかコミュ力高くない?

コメント:やっぱまとめてるの黒翳かな

コメント:21時キター!

 

 

〈こんばんは、アナザーズー2期生、(アイ)・ヴェールです。これからよろしくお願いいたしますっ!〉

 

 

『[「かわいい」]』

 

 

コメント:かわいい

コメント:かわいい

コメント:かわいい

コメント:かわいいしか言えねぇ

コメント:満場一致でかわいい

コメント:頑張ってる子供って感じがする

 

 

〈子供って言わないで!

これでももう14歳なんだから!〉

 

 

コメント:かわいい

コメント:やっぱ頑張ってて和むタイプの子や

コメント:14歳なんだ、へぇー

コメント:しっかりしてる子供って感じ

 

 

〈自己紹介します!私は、アナザーズーで育ちました。私が赤ちゃんの頃に、ここで保護されて、そのあと体質上の問題とか、その時の環境の問題でアナザーズーに居ることになったんです。〉

 

 

「そういうタイプなんだ…。」

 

 

[うーん、これは利用出来るか?]

 

 

『利用しようとしないで!』

 

 

コメント:話が重そう

コメント:どこで生まれたかは分からない、っと。

コメント:その辺に関して詳しく

コメント:後同期に関して詳しく

 

 

〈そういう話はまた今度ね!なんか空気が重くなるから!うーん、同期に関してかー。っていうか幽霊さん元々アナザーズーだと噂になってたんだよ?アナザーズーを守ってるーって。実際に会えそうで嬉しい!〉

 

 

『[「そうなの?」]』

 

 

[ってなんで君が聞くんや。]

 

 

「いやその辺は私聞いたことないよ?」

 

 

『そうなんだ、へぇー、格好いいなぁ…。』

 

 

コメント:やっぱ強いんすね

コメント:息やっぱり合ってる

コメント:硝子が羨ましそうにしてる

コメント:で、あの額の模様ってなんなんや?

 

 

〈ああ、コメントさん良いところに気づきました!私の額の模様ですね!?これはですね、私の目を封印してるんですよ!じゃあ見せますよ、3、2、1、0!〉

 

 

コメント:やっぱり三つ目か

コメント:でもかっこいい

コメント:予想通りか

 

 

「ほら!三つ目!かっこいいじゃん!」

 

 

『いいですね!』

 

 

[でもあのアナザーズーだ。もう一段階あるかm]

 

 

〈もう一段階!あ、多眼が苦手な人は目をつむってね!別にこの姿乱用したりしないから!3、2、1、0!〉

 

 

『「え"ぇ!?」』

 

 

[ほう、そう来たか。]

 

 

コメント:ちょっ、からだ中に眼球が

コメント:でもかっこよくない?

コメント:ちょっと怖くはある

コメント:ヒエッ、あれ?

コメント:でもどこか綺麗やな

コメント:この子のママ凄すぎやろ

 

 

〈これで皆を見切っちゃうよ!

今日最後の第二段階!3、2、1、0!〉

 

 

コメント:からだ中の目が背中の方に集まった

コメント:怖さは無くなってかっこよくなった

コメント:仮面ライダーゴースト

コメント:バッチリミナー!バッチリミナー!カイガン!オレ!レッツゴーカク

     ゴーゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!ゴー!ゴー!ゴー!

コメント:やっぱり2期生全員強キャラなのか?

 

 

『かっこよくないですか!?』

 

 

[どれだけ強いのか…。]

 

 

『やっぱ論点そこなんですね。』

 

 

コメント:ブレない

コメント:強い

コメント:心理戦とか強そうじゃない?

コメント:心読めるんか?

 

 

〈心は読めないけどオーラからどんなこと考えてるかは分かるよ?〉

 

 

『[「強っ…。」]』

 

 

〈よし!多眼苦手な人目開けてもいいよ!

じゃあ、配信タグとか───〉

 


 

その後、サクサクと配信は進み、やはり何のトラブルもなく終わった。しっかりしてるなぁー!(濡羽と違って)

 


藍・ヴェール@eye_veil

 初配信!ありがとうございましたー!

 

 これからの配信はもっとはっちゃけます!

 ついてきてね!

 

 #藍ヴェール で話してくれたら

 みつけるかもしれない!

 

 今回決めたこと

 配信タグ#ヴェールの向こう

 ファンネーム アイズリスナー

 推しマーク (目のマーク)

 ファンアートタグ#藍こっちをみろ




やっと2期生出しきった…。
まだ1期生考え出してない…。
ははっ…。

クラスの皆の前で
お"茶"を"飲"み"ま"ぁ"す"!"
え"ぇ"!"お"前"も"お"茶"を"飲"む"ん"か"ぁ"!"?"
わ"し"も"飲"も"う"!"!"!"
って言い切った俺を褒めて


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5話 設定作りの不定期配信

ちなみに白井さんもうそろそろ成人っていう設定にして酒も飲ませます。
そういえば俺もエッジボイス使えるんすよ(隙自語)


初配信は終わり、同期が全員出揃った。

これで、普通の配信が始められる。

え?何しよう?

やっべ、何も考えてないじゃん。

まず適当に雑談でもしようか?

 

 

と、思っていたら、くろくま(黒橡)からRINEが来た。

 

 

くろくま

かいとって引っ越してないよね?

 

 

白い

そうだけどどうした?

 

 

くろくま

今から行きます!!!

 

 

白い

待て!一回考え直せ!!!

 

 

くろくま

いやです待ちません

 

 

くろくま

もうすぐ着きます

 

 

速っ!?あ、家近かったんだった。

いや、高校の時に一緒に動画作った仲とはいえそんなすぐ来ることないだろ…。

ここであいつのペンネーム適当に考えたり、絵師自身にもキャラが必要だろうとか言って言葉づかい考えたりはしたけど一応ここ男の家だぞ!?俺はそんなに意識してないけど。

 

 

ピンポーン

 

 

ちくしょう!!!

 

 

「はいー!?白井ですが!?」

 

「ハァハァ、黒橡でーす!開けろや!!!」

 

「息切れしてんじゃねーか!嫌です!」

 

「やめてください開けてください今回はちゃんとまともな話をしに来たんです別に変なことは考えてないですデビューのお祝いとか今までの話とかしたいですけど駄目なら我慢しますから」

 

「ほう…。何を話しに来た?」

 

「取り敢えず中に入れてくれませんか?なんで玄関先でこんな話しなきゃいけないんですか?バレますよ?身バレしますよ?声違うからって駄目なものは駄目ですよ?」

 

「仕方ない、入れてやろう。入るが良い。」

 

「なんでそんなに上から目線なんですか?仮にもあなたのアバターのママですよ!?」

 

「別にお前だからいいかなって。」

 

「くっ…。許さん…。」

 

「そんなこと言ってると入れないぞ」

 

「なんでもないですお邪魔します失礼します。」

 

そう言って黒橡を奥の部屋に入れる。

 

「そういやここにお前が来たのって久し振りだな。」

 

「前にここ来たのって高校の時かな。そこまで変わってないね。機材めっちゃ増えてるのに綺麗とかおかしくない!?」

 

「整理整頓するタイプだしな。綺麗な方がテンション上がるだろ?」

 

「ねえねえ、今度私の家を片付けにきてよー!」

 

「嫌だ、もう二度と行きたくない。」

 

「言い過ぎじゃない?」

 

「本当に足の踏み場もないところになんて行けるか!お前あんとき「え?全然あるじゃん何言ってんの?」って言っただろうが自分で片付けろ。あと本題話せ。」

 

「マジで私の声真似するのやめろ!めっちゃ似てるから!はい、しょうがないので本題入りますぅ。えっーと、どうせあんた配信何しようか迷ってたでしょ?私筆が乗って二体の立ち絵描いてきたから設定付与してね!」

 

「マジで迷ってたからナイス!立ち絵とかに関してはいずれ自力で描くことになるかと思ってたわ!!!」

 

「いや、会社経由で頼めば私が普通に描くから。こんなの欲しいって言ってくれたら描くよ。今回はこのダンディーな男性と、ヤンデレ、じゃないな、サイコパス?っぽい女の子描いてきたから。どっちにしろ眼鏡はかけてるけど。でも、新衣装描いてって頼まれても今の二体の新衣装しか描く気ないよ?私あの二体気に入ってるもん。」

 

「そりゃ何よりだ。男の方は…。黒髪。目の辺りに縦の銀色の傷痕?ああ、これ憑依したときに出てくるタトゥーみたいなやつか。クールなギャングってとこかな。女の方は、目が銀色じゃん。あっ、ハイライト入れてない。つまりそういうことか…。ピンク髪のツインテール、いいね!キャラ分け楽しみだな。そういえば、黒橡って他のVのママみたいに積極的に絡んできたりするのか?」

 

「そこなんだけどー、」

 

「なんだ?」

 

「その配信、私ゲストで行くからね。」

 


黒翳 覆@ooi_kurokaza

 今日の配信はくろくままをゲストにお迎え!

 

 これから1か月に一回!

 新体づくりの定期配信します!

 

 リスナーの皆と一緒に体を作ります。

 

 詳細は配信内で。

 配信は21時!

 @165  ↺1359  ♡2698

くろくま@illust_kurokuma

  取り付けた甲斐があった。

  頑張って描いたからいい設定付与しようね!

  @1  ↺240   ♡865

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  本当にありがとくろくまま!

  コラボ準備しておいてね!

  @   ↺253   ♡861


不定期配信化!キャラ設定作成!?

ゲストにくろくままをお迎え!!! 21:00

 

コメント:かつてこんな配信があっただろうか

コメント:いきなりママとのコラボ

コメント:くろくまさん初めてじゃない?

コメント:↑本当に今まで出てきたことない

コメント:でもくろくまさん大分園古参

コメント:自分の設定を作るのか…(困惑)

コメント:待機画面きちゃ!

コメント:編集能力も声も凄いんだぁ

コメント:これからその凄さがもっと分かるぞ

 

 

「こんおおい!どうも!アナザーズー所属憑依系幽霊ライバー、黒翳覆です!」

 

 

「こんくまま!スーパー絵描きママ!くろくまです!」

 

 

コメント:くろくまさんやばぁ

コメント:くろくまさん立ち絵黒熊フードかわわぁ

コメント:くろくまさんツイターと口調全然違う

コメント:こっちが素だってこと?

コメント:おかわわわ…。

コメント:俺たちの何かが浄化されていく…。

コメント:くろくまデビューおめでとう(未来視)

 

 

「今回は!定期?配信実装記念!くろくままをお迎えして進めて行きまーすっ!」

 

 

「よろしくっ!!!」

 

 

「さて!この配信の説明をしていきます!これから不定期でこの配信を行い、私の体を増やしていきます。今回はくろくままゲスト記念!二体作ります!くろくままが外見を作ってくれるので、キャラの設定を付与して完成です!その体はまた気分で使われます。」

 

 

コメント:すげぇ(感嘆)

コメント:めちゃ豪華やな

コメント:毎回ゲスト呼ぶってこと?

 

 

「そう!コメントさん正解!毎回ゲスト呼んで、二人と鑑賞者の皆で好みの体を作ります。そして、出来上がったアイディアをくろくままにパス。錬成してもらって、完成です!ちなみに今回は二体の使用目的と見た目決まってるからね。」

 

 

「なんだっけ?」

 

 

「先輩達との酒飲み配信用と、ゲーム配信用?かな。」

 

 

「ヤバイからね、あの人達。めっちゃはっちゃけるからね。そりゃ気分も変えないとやってられないよね。」

 

 

コメント:これが定期でやるなんて

コメント:先輩達用の体を作るってことか

コメント:酒飲み配信は地獄になりかねない

 

 

「よし!早速、と行きたいところですが、このまま体作ってくとこんがらがってくるので、呼び名?二つ名?コードネーム?付けたいんですが案ってありますか?」

 

 

コメント:やっぱ番号表記

コメント:一つずつコードネームつけたい

コメント:番号表記なら表記はローマ数字

コメント:フランス語?英語?ドイツ語?

 

 

「私普通に番号表記がいいなぁ、あ、ローマ数字もいいね。うーん、何語で読むか…。」

 

 

「本当はローマ数字って英語かイタリア語で読むからね。体のどっかにローマ数字刻印しておく?まあ、呼び名…。アンドゥトロワ、ワンツースリー、アインスツヴァイドライ…。ゼロワンゼロツーゼロスリー…?」

 

 

コメント:後半どうした

コメント:体にローマ数字あるのはかっこいい

コメント:英語は普通だし…。

コメント:後から変えよう!まずドイツ語で!

コメント:↑いいけどお前の好みで草

 

 

「ああもうドイツ語でいいや!気に食わなかったら後から変えればいいや!本題に入れない!!!」

 

 

「じゃ、アインスちゃんね!で、一回あっちの体と会ってみたいんだけど、ツヴァイくんと変わってきてくれない?」

 

 

「え?いいですけど、ちょっと待っててくださいね!」

 

 

コメント:もう使いこなしていやがる

コメント:なんか…いいな…。

コメント:ツヴァイくん???

コメント:黒翳覆/ツヴァイ

コメント:↑かっこよ

 

 

「よし、ツヴァイ、らしいな。改めてよろしく、くろくまま。」

 

 

「ぐっ…………ど…………!」

 

 

「くろくままー!?」

 

 

コメント:限界化くろくま

コメント:やっぱりリスナーなんすね

コメント:ツヴァイくんのボイスたすかる

 

 

「まあ、茶番はここまでにして、よし!私が描いてきた立ち絵をさあ!黒翳くん。投影するのだ!!!」

 

 

「ほいっと。」

 

 

コメント:茶番で草

コメント!?

コメント:これから定期配信でこれが見れると

コメント:ダンディーな男の人、なんかしっかりしたおじさんみたいな感じか…?

コメント:もう片方は…?ヤンデレ?サイコ?どっちにしろヤバイキャラなことは分かった

 

 

「こんな感じなんだけど、詳細な設定のアイディア…、あるか?」

 

 

「もうそのまんまだよね。ダンディーとサイコパス。それで良くない?」

 

 

「投げやりじゃねーか、違うんだよ、キャラの性格の話な?」

 

 

「かっこいいおじさんポジション、酔うと笑い上戸。テンションがハイになると童心に帰る。サイコパス。笑いながら敵を殺す。サイコ発言連発。たまにヘラる。これでよくない?」

 

 

「ヴッ」

 

 

コメント:もうやること無くて草

コメント:大丈夫?配信終わる?

コメント:正直もうそれがいい

 

 

「くっそ、しゃあねえな、じゃあダンディーがドライでサイコ女がフィーアな!そんときになったら使う!決まり!配信終わり!ばいおおい!!!」

 

 

コメント:強引がすぎる

コメント:速攻で決めにかかってきた

コメント:ツヴァイくん毎回力業www

コメント:本当に配信終わるの?

コメント:あっ

 


この配信は終了しました





次は、別視点?かな?

ご要望やアドバイスはこちら
質問や、ssも送ってくれ!
気に入ったら本編に出すね。
その可能性も考えて送ってね!
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/crazy_intuition


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6話 同期視点

あ ら す じ が ま と め ら れ な い
誰か教えて



濡羽 硝子


私はずっと、泣き虫だった。

 

コミュ症で、ボッチだった。

 

まあ、色んな所で見るような酷いものではなかったけど、メンタルはただただ弱かった。

 

メンタルは大人になっても強くなることはなく、常に落ち込んでいたり静かに泣いていたりした。それを打ち明けたり相談する相手も居なかった。

 

そこで出会ったのがV業界。

 

楽しそうに同期どうしでゲームをしたり、リスナーと雑談したりして、すぐに私の憧れになった。

 

何より、あんなに大勢の人の前であんなに喋れることに素直に尊敬した。

 

特に、アナザーズーが好きになった。

 

あの人たちは、私に元気を与えてくれた。

 

 

2期生の募集の発表があったのはその時だった。

 

 

私はすぐに応募、とはいかなかった。

 

私が入っていいのか、応募していいのかとか、要らないことばかり考えていた。

 

結局、ただ単に勇気がなかっただけだ。

 

でも、天ちゃんの、

「気軽に応募してくれていいからね」

という言葉に背中を押され、

勇気を振り絞って応募した。

 

 

 

一次審査通過。

 

そのメールに驚愕した。

顎外れかけちゃった。

 

受かってしまった、そう思ったが、それじゃアナザーズーの人達に失礼だ。また私は覚悟を決めた。

 

面接当日。

 

ぶるぶる震えながら本社へ行った。

 

面接官の人はとても優しい笑顔で私を迎えてくれて、貴女が軽度のコミュ症であることは知っているから、質問に楽にして答えてくれ。と言ってくれた。

 

質問は続き、最後の質問。

 

「この会社の面接では、最後に必ずする質問があるんだ。そう、君は、ここで何がしたい。」

 

こういう質問が来るだろうということは予想していた。私は決めている。

 

「私は、私を見てくれる人と一緒に、強くなりたいです!」

 

「分かった。それじゃあ、通知は後で送るから、気長に待っていてくれ。首を長くしていてもいいぞ。がっはっはっは!!!」

と、送り出された。

 

 

後日、家のポストに通知が来た。

 

採用。

 

その日は震えが止まらなかった。

喜びは声にならない叫びになって身体中を駆け巡った。叫ばなかったのかって?後から叫びました。

 

そのあと、本社から呼び出しがあって、2期生全体マネージャーの人に会った。

 

「紅彩綺花です。よろしくお願いします。」

 

「よろしくお願いします。」

としっかり握手を交わした。

社会人として信用できる人って感じだった。

 

そして、自分の立ち絵を選ぶことになり、マネさんがイラストを見せてきた。

 

「この中から「これ!」もうちょっとじっくり考えていいんですよ!?」

 

見てすぐにビビっと来た。

これが私だったらいいな!

そんな憧れの立ち絵だと思った。

 

その時から私は、濡羽硝子になったんだ。

──────────────────────

「ぁああああああああ初配信やらかしたぁああああああああ黒翳さんごめぇぇぇぇん…。」

 

と、初配信の後悶絶することになる。

 

 

 

「黒翳お姉ちゃん…。友達になりたいな…。」

──────────────────────

「黒…翳……お兄…ちゃん………。」

 

と、何度も自分の行動を後悔することになったりするのだがそれはまた別のお話。

 


魅 鬼人


日常に飽き飽きしていたんだと思う。

 

友達と遊ぶ、それも楽しい。

でもやっぱりなんか物足りないな。

そう思っていた。

 

V業界を知ったのはその頃だ。

 

俺はだんだんのめり込んでいった。

沢山のゲーム配信、視聴者参加型の配信に何度もお邪魔したことがある。

 

アナザーズーにも何度もお邪魔した。

 

レースゲームに現れては並走をキメたり、麻雀配信にお邪魔しては配信主を飛ばしたり、アクションゲームでは主瞬殺RTAしたり、乱入して場をかき乱すのを楽しんでいた。配信主に名前が認知されていたりして正直ビビった。

 

特にサバイバルゲーム。マッチングした時はまず配信主の仲間を倒してから、最後に主とタイマンでやりあったり、主も俺もカッコよくなるように戦ったりした。最後の主とのタイマンはめちゃくちゃテンション上がってて、やっぱり俺、こういう人達とゲームしたり、戦ったりしたいんだなぁ、って自覚した。

 

その時、アナザーズー2期生の募集があって、すぐに応募した。

 

今度は自分がその立場に立って、あの人達と一緒に戦ったり、視聴者の中に居るおれみたいなやつと一騎討ちしてみたい、そう思ったからだ。

 

一次審査通過。

そうメールが来た。

 

着々と進んでいる、という実感があった。

 

面接当日。

面接官の質問は取るに足りない世間話だったり、ちなみにアナザーズーの中では誰が好き?だったり、面白い人って感じだった。全体的に距離感が近かった。

 

「この会社、面接の最後にこういう質問をするんだ。本気で答えてくれ。君は、ここで何がしたい?」

 

「俺はここで、戦いたいです。ここの皆と、滾る戦いを。」

 

「面白いね。いいね!それじゃ、通知は後で送るから楽しみに待っていてくれ。」

と、面接は終わった。

 

その後、家に通知が届いた。

 

採用。

 

驚いたが何故か頭の中は冴えていて、自分をどんなキャラにするか、そういう事を考えていた。

 

そして、本社に呼ばれ、マネージャーに会った。

 

「紅彩綺花です。これから2期生の全体マネージャーをさせて頂きます。マネさんとか呼んでください。」

 

「これからよろしくお願いします。」

と、握手を交わした。

 

そしてついに自分のキャラを選ぶ時が来た。

 

「この中から選んで下さい。ちなみに希望ってありますか?」

 

「えっと、腹黒の戦闘狂?とかどうです?」

 

「え、ああ、ありますよ!これです。鬼と人のハーフ、魅 鬼人。どうです?」

 

男の鬼ってカッコいいよね!

何か角からビーム出そうだよな!

好き!

「いいですね。そうします。」

 

「何で皆さん迷わないんですかね…。」

 

「どうかしました?」

 

「なんでもないです!他に見ないんですか?」

 

「決められなくなるんで、これだなって思ったらそれにするようにしてるんです。じゃないといつまで経っても終わらないでしょう?俺良く直感に頼るんで。」

 

「そうなんですか!じゃあ、準備して置きますね。初配信、準備しておいて下さい。」

──────────────────────

初配信を終えた。準備した甲斐あって、テンポ良く進んだ。同期の黒翳さんは色々と秘めてる物がありそうで、楽しみだ。主に一緒にゲームする事だけど。濡羽さんは…。所々残念だな。うん。

 


藍・ヴェール


私は身体が小さかった。

大人になっても小さいまま。

日常生活に支障は出てくるし、助けを求めても所詮は傍から見たら子供に見えるから笑って流されたりする。

声だって子供っぽい。

所謂コンプレックスってやつだ。

 

コンプレックスによる自己嫌悪は加速していくばかりだった。

 

が、Vに触れて全てが変わった。

 

あの世界は、個性の全てを受け入れてくれているような気がした。

 

言い過ぎかもしれないけど、私は本当にその時救われたんだ。この声も体も、肯定された気がして。

 

生活と心が安定してきた頃に、アナザーズーが2期生募集開始した事を知った。いい機会かもな、受かればいいなと思って応募した。

 

一次審査通過。

そうメールが届いた時は、心臓が止まるかと思った。当たったらいいな、って感じで応募した懸賞が当たったような、微妙な心境。めちゃくちゃ嬉しいし、緊張するけど。胸に手を当てたら心臓がいつもより早く動いてた。

 

面接当日。

 

面接官の人はユーモアのある人だった。

質問も気負わなくて良いって言いながらしてたし。

でも、最後だけは、真面目な顔になって、

「最後の質問だ。君は、ここで何がしたい。」

と、質問された。

 

正直、ちょっと迷った。

でも、

「私、この見た目にコンプレックスを抱いてたんです。でも、Vのお陰でそんなこと気にしなくなったっていうか。そんなこの業界に入って、恩返ししたいんです。私のような人が救われたんだ、救ったのは私達なんだ、って自信を持って貰いたい。そして、私がそういう人達を救いたい。綺麗事かもしれないけど、そういうことがしたいです。」

 

「ありがとう。この質問するのも今回は君で最後だから、この質問の意図、教えてあげるよ。私達は、自分を持っていて、自分の意思があって、そして明確なやりたいことがある人が欲しい。君は良いと思うよ。それじゃ、また通知は追って送るから。待っていてくれ。」

 

「はい!」

 

そして後日、家のポストに通知が来た。

 

採用。

 

泣いて喜んだ。

泣きすぎて、その日のことはあんまり覚えていない。自分の言いたいことが受け入れられたってことだから。嬉しかった。

 

遂に本社に呼ばれた。

マネージャーさんにも会った。

 

かわい、ごほん、2期生全体マネージャーを務めさせて頂く、紅彩綺花です。よろしくお願いします。」

 

「よろしくお願いします。」

と、握手をした。

とても女性らしい手で、カッコよかった。

 

そのまま、自分のキャラを決めることになった。

 

「この中から選んでもらうことになりますが…、どんなキャラがいいですか?」

 

「出来るだけ奇抜な設定で、小柄なキャラで。」

 

「え?小柄なこと気にされてるんじゃないんですか?」

 

「いや、今はそれもアドバンテージとして考えてるんです。私だけの長所です。真似出来ないでしょう?」

 

胸張ってるのかわい、えーと、このキャラなんてどうですか?藍・ヴェール。この目とか奇抜ですよね。」

 

「それにします!一目惚れです。それで配信したいです!」

 

「それは良かった。配信よろしくお願いしますね。楽しみにしてますから!」

──────────────────────

初配信も終わった。

テンポよく、事故なしで終われた。

同期の皆、とても面白そう。仲良くしたいな、そう思えた。それにしても黒翳さん凄いなぁ、どれだけ声の使い方が上手いんだろう。濡羽さんもキャラが出来てるし。鬼人さんは、ちょっと怖いけど、なんか楽しく喋れそうだね。楽しみだなぁ。




 

 

 

 

「はい、え?同期でオフコラボ?いや、まだ駄目です。あと一ヶ月後くらいじゃないと、軌道に乗ってからじゃないと駄目です。はい、はい。よろしくお願いします。」




プロローグ見直してたけどちょっと駄文だよなぁ、直した方がいいかも。

そういえばフォント実験だったんですよね、アドバイス下さい。もっと合いそうなフォント合ったら教えてください。お願いします。


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7話 さあ、私のゲームの腕を見せつけよう。

実はこのフォント実験だったんですよ。
いずれ前のも修正しますね。
今回書いたは良いけど違和感ハンパないし俺が調子乗ってる感じがしてヤバい…。


「配信…。ゲームしたいな。」

 

デビューして5日、同期の初配信の同時視聴と、ちょっとした雑談配信しかしてないが、着々とチャンネル登録者数は増えていた。

 

そろそろゲーム配信してもいい頃だろう。

最初にやるゲーム、迷うな。

ちょっとした短い時間で出来るアプリを何かインストールする。うーん、最初のゲームにしては物足りないな。定番の建物とかを作って遊べるモインクラフト、でもアナザーズーのサーバーがあるからその時だよな。あと、バトルロイヤル形式のTPSシューティングバトルゲーム、Bullet&Bullet、それともTPEX?やるなら武器を集めて生き残るだけのルールの分かりやすいBBかな。後は、うーん、定番のゲームは多人数コラボ企画でやると面白くなる物が多いからな。

 

今回はBBで行こう!

 


黒翳 覆@ooi_kurokaza

 今日の配信はBullet&Bullet!

 21時からBBやります!

 

 今話題のTPSシューティングゲーム。

 私、やりこんでたことあるから。

 ボコボコにしちゃっても…、許してね。

 @165  ↺1935  ♡2942


《初ゲーム配信》Bullet&Bulletやる。

21:00 kurokaza channel

 

コメント:最初のゲーム配信がこれか

コメント:前の配信の時に出てきたフィーアってゲーム配信の為に作られたんだよな?

コメント:そうだったな、ってことは?

コメント:今回は4番目の体でやると?

コメント:それはktkr

コメント:この流れすこ

コメント:待機画面じゃい!

コメント:フィーアか、アインスか、ツヴァイか。

 

 

「こんおおい!アナザーズー2期生!黒翳覆だよ〜!」

 

 

コメント:アインスかい!

コメント:こんおおい

コメント:こんおおい

コメント:BBのどのモードやるんや?

 

 

「えーと、4人組で戦うフォーサムをやっていきます。初ゲーム配信なので、温かい目で見守ってください。それと、盛り上がってきたら一緒に盛り上がってください!!!じゃ、チェンジ、フィーア!」

 

 

コメント:立ち絵が変わった!

コメント:フィーアktkr

コメント:演出が凄い

 

 

「ふふっ、よろしく♪アインスに代わってフィーアだよ♡♡今日は私がゲームやっていくからね!」

 

 

コメント:かわいい

コメント:声がすぐ切り替わるっ!なんで君はそんなことが出来るんだ!

コメント:ボイチェンじゃないらしいしな

コメント:黒翳複数人いる説

コメント:怖いっていうか普通に有り得る

コメント:やっぱ黒翳別々の人がやってるのか?

 

 

「何言ってるの?フィーアはフィーアだよ?ねえ、何でそんなこと言うのかな。ほら、コメントさん。他の私も私だし、私は一人なんだよ。分かった?」

 

 

コメント:分かりました

コメント:疑った俺らが悪かった

コメント:威圧感が凄いし怖い

 

 

「怖くないよ。フィーアは注意してるだけだよ?ねぇ?」

 

 

コメント:仰る通りでございます

コメント:Exactly!

コメント:ご名答!

コメント:肯定オタクの肯定の仕方がおかしい

コメント:許して下さい(土下座)

 

 

「許してあげる。今回だけね?それじゃ、そろそろ始めますよ♪じゃあ準備してきますね♡」

 

 

コメント:なんかあざとい

コメント:Bullet&Bulletってどういうゲーム?

コメント:銃とか使ったバトルロイヤル

コメント:俺が知らない人のために解説してくわ

コメント:解説ニキ出てきた

コメント:ありがたいんでがんばってもろて

 

 

「本気でやるので、眼鏡、外しますね。」

 

 

コメント:眼鏡外した!?

コメント:本気だ、こいつは本気だ!

コメント:眼鏡外し助かる

 

 

「よし!対戦よろしくお願いします。」

 

 

コメント:OK、解説ニキ似たゲームとの違い教えて

コメント:このゲームの特徴は、小さい盾があり、その盾を操作して攻撃を防げる事と、近距離武器も強い事。建物が多いので、ナイフなどで奇襲を仕掛ける事もある。

コメント:OK、解説ニキ!大抵の立ち回り教えて!

コメント:他の同じようなゲームと一緒

コメント:OKgoogleで草、答えてくれるニキも草

 

 

「私はよく中心から離れた所に降りて始めるんだよね。あ、武器!見つけたっ♪デュアルサブマシンガンだ♡あはは、欲しかったやつが1番最初に手に入るなんてね、あはは!」

 

 

コメント:いやそれ選ぶか普通

コメント:ヤバさが滲み出てる

コメント:解説ニキ、デュアルって?

コメント:二丁拳銃の様に、セットになって落ちている。二丁あるので威力は倍になるが、エイムはめちゃくちゃブレるしノックバック3倍近くになるのであまり使われない

コメント:それ選んで使うって相当な変人

コメント:チームメイトガン無視やんけ

 

 

「ナイフも落ちてるよ!あはっ、やったぁ!序盤から最高だね♪どうやって殺そうかな?」

 

 

コメント:ヤバい

コメント:ナイフで後ろからスパーンと

コメント:銃乱射

 

 

「奥に敵見つけた。奇襲するね。3(スリー)2(ツー)1(ワン)go(ゴー)。」

 

 

コメント:ヌッ?ヌッ?

コメント:カウントダウンなのに興奮しない

コメント:敵に回したら絶対殺られる

コメント:カッコイイ

 

銃を構え撃つ。

相手は盾で防ごうとするが失敗。

そして逃げようとする。

 

「アッハハハハ!銃で人を撃つのは気持ちいいよね!あはは、逃げろ逃げろー!でも、そんなので私から逃げられると思った?それじゃ、じゃあね。」

 

 

コメント:完封しててヤバい

コメント:流石にそんな上手くは使えんやろ

コメント:使えとるやろがい!

コメント:銃弾ほぼ当たってたぞ

 

 

「向こうにも敵がいるね…。こっちには気付いてないな…。じゃ、go(ゴー)。」

 

 

コメント:まさか…

コメント:ナイフでキル?

コメント:距離的に近づくより撃った方が早い

コメント:いや、そんな至近距離で気付かれない!?

 

 

最短距離で近づき、ナイフを振りかざす。

 

「じゃ、さよなら。」

 

キルした相手から物資を回収する。

 

 

コメント:カッコよすぎるだろ

コメント:立ち回りがおかしい

コメント:あの距離だと普通は銃撃する

コメント:やはりフィーアはヤバいっと

 

 

「あ、仲間死んだ?ふーん。あと10人か…。凸しちゃおう!」

 

 

コメント:仲間死んだこと気にも留めてないよ…

コメント:殺っちゃえ、フィーア

コメント:行け行け

 

 

「あそこプレイヤーが固まってるね。今私が高台取れてるから上から飛んで行こう。いや、飛びながらキルしよう!よし、あはははは!」

 

と、崖から飛ぶ。

両手に持ったサブマシンガンが火を噴く。

銃弾は敵を捉え、撃ち抜いた。

落ちながら二人キルして、着地してから二人キル。

 

「あんまり強い敵いないのかな?あ、ダメージゾーンで最後の敵死んじゃったかー。うーん、もう1回かな?」

 

 

コメント:なんで勝ったのに喜んでないの?

コメント:この人怖い

コメント:おかしいやろ…

コメント:自分の手で殺したかったってことか?

 

 

「そうそう、普通にもう1回かな?でも…。なに?あ、鬼人さんからチャットですね。えーと、参加していいか?ですって。良いですよ。殺り合いましょうね♡」




どんどん更新しなきゃ(使命感)
そういえばデビューしましたね、にじさんじの新人さん。あの配信から学んでこっちの初配信の修正も出来そうですね。
ちなみに俺が本当に書こうと思って楽しみにしてる所まで後5~10話位必要だと思ってるんで楽しみにしててください。


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8話 フィーアに勝てると思った?

更新遅れてますね。
時間ないんですぅ!
すいません!
気にしたら負けな所がいくつかあります(自己申告)
いずれサブタイトルとかも変えるか……?


「あはっ、やったぁ!鬼人さんと戦えるなんて今回はラッキーだね!っていうかちゃんと敵同士になれるようにするにはどうすればいいんですかね、普通にルームに入ってもらえば行ける?ルーム作りますか!うーん、視聴者参加型にしちゃいます?やりたい?」

 

 

コメント:やりたい

コメント:黒翳を止められるかってことか

コメント:↑鬼人もだぞ

コメント:ボコボコにされそう

 

 

「じゃあ10分後にルーム作りますので準備しててくださいね!」

 

 

黒翳覆

このルームに入って来て下さい

 

 

鬼人

入りました

 

 

鬼人

枠取りますね、後視聴者参加型なので声繋げてやっても良いと思うんで繋げません?

 

 

黒翳覆

良いですね、分かりました。楽しみですね!

 

 

「これでいいかな?鬼人さん入って来れたかな…。入って来た…?あれ?なんか見たことある人が、ねえ、コメントさん?この人知りません?Vミキサーって言うんですけど、」

 

 

コメント:そ、その人はっ!

コメント:沢山のライバーの配信に出没し!

コメント:その名の通り配信をかき混ぜ!

コメント:V業界の風来坊と呼ばれたっ!

コメント:↑それは嘘だ

コメント:↑ダウト

コメント:↑秒でバレてて草

 

 

「おーい!もしもし、鬼人さーん?これ本当に鬼人さんですか?リスナーさん…?ですかー?」

 

 

「はい、どうも、魅鬼人です。それ僕ですね。今まで色々乱入してきました。今までのライバーさん方、ありがとうございました。あ、枠取ったので、こっち来てくれても良いですよ?」

 

 

コメント:あの人が鬼人ぉ〜!?

コメント:やっぱそういう人が集まるんやな

コメント:マジか…

コメント:流れるような宣伝、俺でなきゃ見逃しちゃうね

コメント:↑ガチで見逃したわ

コメント:お手本のような使い方で草

 

 

「へえ、じゃあ楽しませてくれそうですね…!よし、ルーム番号は………です!入って来て下さい!ルールはソロです。チーミングはしませんが、私と鬼人さんは少し会話したりします。代わりに、皆さんは配信見ながらやっても文句は言いません!あははっ!ってもう100人入って来ましたね。入って来れた皆さん準備OKですか?それじゃ!ソロで生き残り、始めましょうか!よし、スタート!」

 

 

「スタートぉー。」

 

 


 

 

「よし、普通に誰も居なさそうな所に降りられたね。あ、ハンドガンだ。一応取っとこ。」

 

 

「聞こえてる事忘れてませんか?」

 

 

コメント:持ち武器をバラして行くスタイル

コメント:普通言わないしな

コメント:もう1番の得意武器バレてるからじゃね

コメント:ここ問題ポイント

 

 

「じょ、情報をたくさん与えて混乱させる作戦なんですよ。そうなんです。」

 

 

「それ意味あります?」

 

 

コメント:辛辣で草

コメント:………濡羽かな?

コメント:濡羽がゲームしたらこうなりそう

コメント:これは姉

 

 

「別に良いですよ!そんなのバレても痛くも痒くも無いですからね、得意武器じゃないし!あっ、デュアルサブマシンガン見っけ!やった!………あっ」

 

 

「あぁもう、しょうがないですね、フェアじゃないから教えます。今は狙撃銃持ってます。得意武器は………大抵使えるんでどれとかないですね。強いて言うなら爆発物ですかね。特にロケットランチャー!グレネード!テンション上がりません!?」

 

 

コメント:爆発は芸術ってそれ1番言われてるから

コメント:オールラウンダーさん!?

コメント:確かにテンション上がる

コメント:爆発物って大抵1発が強いから好き

コメント:ちゃんと公平にしてくれる鬼人好き

コメント:俺らにも教えてくれる

 

 

「じゃあチャンネル登録高評価ベルマークONしてけー!俺のも黒翳のもなぁー!」

 

 

「よ、ろ、し、く☆」

 

 

コメント:潔い宣伝好き

コメント:もうしてあるに決まってんだろうが!

コメント:↑当たり前だよなぁ?

コメント:↑今してない奴なんていないよなぁ?

 

 

「まあそんなことは置いといて………。ちゃんとやろっか…。敵さん来ちゃうしね。」

 

 

「っていうかもう来そうですね…、タイマンするまで死なないでくださいよ!ちょっとミュートしますね、それじゃっ!」

 

 

「俺がそんな簡単に殺られる訳が無いでしょ。そっちこそ、自分の心配したらどうです?っていうかミュートするのか、まあ狙撃とか奇襲とかかけられなくなりますから、しょうがないですね。それまで生きてたらの話ですけど。生きてそうですけども。こっちもミュートかけますね。」

 

 

コメント:アニメみたい

コメント:ふっ、俺も死ぬはずねぇな

コメント:↑お前は死んだな

コメント:やり取りが歴戦生き抜いてきた感じするの草、まだコラボ全然してないのも草

コメント:問題点解決

 

 

「向こうから銃声したね。多分そのままこっちに来る。っていうか来たね。殺っちゃおうか。」

 

と、建物の陰から飛び出して発砲。全弾命中。盾を取り出そうとしたが間に合わなかったらしい。

 

倒した相手の物資を漁り、スナイパーライフルを手に入れた。使い所は多いと思う。

 

「スナイパーライフル持っておいて損は無いですからね。まあまあ使えるようにはしてますし。」

 

 

コメント:特攻してんな

コメント:初心者っぽかった

コメント:初心者ならそりゃ盾間に合わないよな

コメント:黒翳は隙がない

コメント:全弾当たりゃそりゃ溶けるわ

コメント:狙撃銃も使えるんか…?

 

 

「楽勝だよね。今の所は。あ、上に一人いるね。ここから殺っちゃおう。…あははっ。」

 

 

コメント:笑い声溢れるのすこすこのすこ

コメント:フィーア→あはははっ! 俺達→ニチャァ

コメント:↑現実を見せつけるな

コメント:このパス感すこ

コメント:どうやるんや?

 

 

「うーん、やっぱ突撃しかないっしょ!どうするか…。ってなんかバレてない?バレて…る。バレてるじゃん!一旦退散!ああ、撃たれてる撃たれてる!!!」

 

撃たれながらも木の陰に隠れる。

距離はかなり取ったし、牽制もしているからすぐには近づかれないだろう。

盾で防ぐが相手も上手く、数発か当たってHPが3割近く削られたが。

相手はミニガンかも。

 

「スナイパーライフル…。もう出番が来るとは…!」

 

相手の位置を把握して、木から少しだけ顔を出す。

すぐに発砲してくると分かっているので、スナイパーライフルを構えながら出る。

木に隠れ相手に撃たれながら、相手の頭に標準を合わせる。

 

「高所に陣取ったって意味無いよ。1発。それだけで終わるんだから。バイバイ。」

 

頭を撃ち抜く。

宣言通り1発でキルした。

 

 

コメント:えぇ(困惑)

コメント:崖と障害物でほぼ頭見えてなかったぞ

コメント:アイツには見えてるんだろ(白目)

コメント:スナイパーライフルってエイム合わせにくいのが難点なのに…

 

 

「次、だね。あと10人か。………そろそろかな?」

 

 

コメント:?

コメント:なにが?

コメント:?

コメント:ダメージゾーンはまだだぞ?

 

 

盾を遠くのビルの方に向ける。

満面の笑みも一緒に。

 

その直後、銃声が鳴り、盾にノックバックが入る。

 

 

「…鬼人でしょ。この狙撃。」

 

 

「なんで分かるんだよ怖ァ!?いやまずなんで気づけたし…。ミュートしてあっただろ?」

 

 

「勘かな。」

 

 

「いやもっと意味わかんねぇし。」

 

 

コメント:うおおおおお

コメント:漫画のような展開

コメント:マジでなんで気づけたんだよ

コメント:あの距離で当ててくる鬼人もヤバい

 

 

「あと…3人。俺達も含めてな。おっと、そこにいるな。お前で最後だ。」

 

銃声が鳴り、カウントが1減った。

 

 

コメント:どういうことだってばよ

コメント:あんな所から撃ってくるか普通…、俺巻き込まれない様に距離取ってたのに、流石に当たらないだろと思って舐めてたわ

コメント:最後の視聴者枠ニキオッスオッス

コメント:頑張ったなwww

 

 

「ふっ、かかってこいや!」

 

 

「覚悟してね?」

 

 

鬼人がこっちに狙撃してくるので、木の陰に隠れながら近づく。こっちの動きは分かっているので、迂回しても意味は無いだろう。今いる場所は開けた平野なので、木以外に隠れるものが無いのも難点だ。なら、強引に行くしかないでしょ。

 

盾を翳しながら、狙撃を防ぐ。

頭だけじゃなく体とかも狙ってくるが、そこは気合いで避ける。

 

 

「見切る!」

 

 

「見切るなや!なんでや!めっちゃ気持ち悪い動きするな!エイム合わねぇわ!」

 

 

「もうすぐだよ!鬼人!」

 

 

ビルに突入する。罠とかちゃんと仕掛けてあるけど、このゲームの罠はちゃんと目を凝らせば気づけるので、迂回したり避けながらビルを登っていく。

 

階段を登った先に、鬼人が居た。

 

 

「もう登ってきたんか、逃げさせてもらう!」

 

 

と言うとスモークグレネードを投げた。

煙が焚かれ、視界が遮られる。

でも、

 

 

「足音でどこに居るかは分かるんだよね!」

 

 

と、銃を乱射しながら近づく。

すると、ついさっきまで居た場所で 『ドーン』

と爆発が起こった。

 

 

「チッ、やっぱ近づいて来たか、駄目だな!逃げ…」

 

 

「させる訳ないじゃん!」

 

 

と、飛び降りようとしている鬼人を背後から撃つ。

 

 

「いや、まだだ!まだ立て直せる!退却、たいきゃーく!戦略的撤退だ!」

 

 

それでも行かれてしまった。

 

でも()は逃がさない。

 

飛んでいる鬼人を窓から狙い撃つ。

 

 

「ここってまあまあ高いよね。落ちたらどうなるのかな。」

 

 

「ちょ、嘘だろ待て待て!アッ」

 

 

HPを削られた鬼人はそのまま落下死した。

 

 

「貴方の敗因はフラッシュバンとロケットランチャーを拾えなかった事です!後、私から逃げられるなんて思ったことですかね。アハハハハハ!」

 

 

コメント:コメント打つの忘れとった

コメント:神回 こ↑こ↓切り抜き

コメント:見入ってたよな

コメント:敗因は鬼人の運が悪かったこと

コメント:圧倒的強者感

コメント:あそこで反撃してても多分そのまま押し負けてたからあの選択は正解だったけど…

コメント:落ちる相手を撃つのってムズいのに

 

 

「ちくしょう、あぁ負けた負けた!もう1回!」

 

 

コメント:もう1回!(迫真)

コメント:これ以上白熱する試合するのか(困惑)

コメント:逆にこれよりいい試合出来るの?

コメント:え…やるの?

 

 

「良いですよ、やりましょ〜。」

 

 

「え、良いの?」

 

 

「私に負けるのは必然だったって事を解らせてあげます。」

 

 

「よし来た、あれはまぐれだってことを逆に解らせてやろう。」

 

 

コメント:やるのか

コメント:またすげぇのを見せてくれる気がする

コメント:今以上の試合はそんなにない

 

 

「って事で鬼人さんルーム番号送りました、もう入ってますね。それじゃ、リスナーさん……に入ってください!……めっちゃ早いですね。準備は良いね!じゃあスタート!」

 

 


 

 

「じゃ、あの家に降りて物資手に入れよう。なんかあそこ面白い事が起きる気がするんだよね。ハンドガン見っけ、スモークグレネードもあるね。さっきの鬼人さんと同じことしようかな。あ、ミュートしてあるよ!」

 

 

「よし、改造グレネード見っけ。なんかミュートされてない?あ、こっちもミュートされてんな。じゃ、ミュートします。」

 

 

コメント:いつの間にかミュートしあってて草

コメント:同時視聴してるやついるー?

コメント:居るよー!

コメント:ちな鬼人とフィーア同じ家にいない?

 

 

「あっ」

 

 

鬼人ともう出会ってしまった。

会敵直後にスモークグレネードを投げる。

煙で視界を遮る。今回はこっちが有利だ。

ハンドガンで撃ち殺し…

 

『ドカーン』

 

「えっ、死んだんだけど…。」

 


 

「あの家いいものありそうだからあそこに降りよう。」

 

「よし、改造グレネード見っけ。ん、黒翳になんかミュートされてない?あ?ミュートされてそうだな。じゃ、こっちもミュートします。」

 

 

コメント:こっちにも同時視聴おる?

コメント:いや、俺はしてない

コメント:してない

コメント:なら言う、フィーアもこの家降りた

 

 

「あっ」

 

 

廊下の角を曲がったら、そこに黒翳が居た。

ちょっと驚いて(ビビって)コントローラーを落とした。

そんな事をしていたら煙で視界を遮られ、状況が把握できなくなった。

 

 

「今コントローラー落としたけどボタン押されてな」

 

 

『ドカーン』

 

 

「あっ、死んだ。」

 


 

コメント:そんな死に方ある?

コメント:ダサい

コメント:さっきまでのカッコ良さはどこへ

コメント:伝説回 こ↑こ↓も切り抜き

コメント:鬼人の方見るとホラーだったぞ

コメント:あーあ

 

 

「えっ、えっ?えぇ?」

 

 

「すいません、コントローラー落としました。誤操作でグレネード投げて二人とも死んだっぽいです。」

 

 

「……まあ、面白かったので良かったですねっ♬︎意味不明な死に方をした所で!ばいおおい〜!」

 

 

「お、おつきびー!」

 

 

コメント:ばいおおい

コメント:おつきび

コメント:なんて配信だ

コメント:初ゲーム配信がこれとか強すぎる

コメント:いい意味で理解出来ない

 


この配信は終了しました


 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 初ゲーム配信ありがとうございました!

 

 とても楽しかったです!

 鬼人さんもありがとうございました!

 最後のは…、忘れてください。

 

 これからもゲーム配信するのでよろしく!

 @218  ↺1865  ♡2863




やっと書く時間が取れた…。
まだ忙しくなりそう…。

活動報告の方で本編内へのマシュマロ待ってます!
オデ、アイディアキレソウ、タスケテ
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=242253&uid=312555

作者へのマシュマロ
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9話 飲酒配信って本当に大丈夫です?死にませんか?

やっと書けました。
ちょっと飯テロ成分入ってるのでよろしくお願いします。


あの配信の後、マネージャーから連絡が来た。

 

 

「もしもし?」

 

 

「どうも、マネージャーです。あのゲーム配信良かったです!あんなにゲーム上手かったんですね!あの人は想像通りだって言ってましたけど…(ボソッ

 

 

「はい、ああいうゲームは得意ですから。で、…どんな用事ですか?…コラボですか?ちょっとドキドキして来たんですが!?」

 

 

「はい、コラボのお誘いです。」

 

 

「よぉしっ!誰ですか!?」

 

 

「あやかしの2人…と言えば分かりますか?」

 

 

「あっ…。」

 

 

あやかしとは、アナザーズー1期生の、白狐の女性ライバー妖宴 こん(ようえんこん)と、雀の男性ライバー傾義 チュン(かしぎ ちゅん)のコンビのことだ。

 

妖宴こんは、狐のランク付けでいう空狐の位に居て、七尾の尾を持っている。飲酒配信を良くするが、ソロ配信だとベロベロに酔ってヤバいこと(寝落ち、配信切り忘れetc…)をし始めることがあるので、酒を飲むのはコラボの時だけにするようにしている。でも酔った時の可愛さは強い。酒飲みソロ配信の時、リスナーの一部はやらかさないか心配して気が気じゃない。

 

傾義チュンは、めちゃくちゃ性格も顔もイケメン。だが、雀成分は背中の小さな翼だけだ。しかも、雀なのにめちゃくちゃ酒に強い。酔うには酔うが、やらかす事は全くなく、逆に酒を飲んでいない時の方がヤバい。恩を仇で返すというか、違った形で返してくる。傾義の名は伊達じゃない。

 

この2人の仲はそれはそれは悪く、頻繁に喧嘩をする。ガチ喧嘩にリスナーは焦るが、酒が入れば話は別。仲のいい夫婦のようになるので、リスナーはもう結婚しろと本気で思っていたりする。

 

俺はたまに切り抜きで見たりして面白い2人組だとは思っていたが、まさか向こうからコラボに誘ってくるとは思わなかった。別にこれから機会があったら誘う予定はあったが。

 

そんなあやかしだが、

 

 

「あの…、ドライで配信するんですよね…。俺、急性アルコール中毒で死んだりしませんよね?」

 

 

コラボ相手に大量の酒を飲ませようとする癖がある。あやかしの2人とコラボした相手は確実に二日酔いになり、翌日の配信を休むことになる。ほら飲め飲めと相手をはやし立て、自分達は酒に強いので同じ量飲んでも酔いつぶれない。立場が下の人には圧をかけ、上の人には煽って、吐くまで飲ませるなんて鬼畜な時もある。

 

 

「うーん、こっちから忠告はしておきますけど…。一応誰か保険で居てもらった方が良いと思いますね。誰か呼べますか?」

 

 

「いるにはいるんです、ちょうどいい奴が。ちょっと連絡しますね。」

 

 

白い

って事なんだけど良い?

 

 

くろくま

私の事どう思ってるの?

 

 

白い

こういうの頼める唯一無二の存在

 

 

くろくま

ならいいか

 

 

白い

倒れたら救急車呼んで

 

 

くろくま

死んだら霊柩車呼んであげる

 

 

白い

俺が死なないために呼んでるんですが?

 

 

「連絡取れました、くろくまが来てくれます。」

 

 

「前から思ってたんですけどくろくまさんとはどんなご関係で?絶対に同級生なだけじゃないですよね!?」

 

 

「昔コンビで動画作った仲です。ちょっとした幼馴染みたいなもんかな。そんな隠しごともないですよ?聞かれることは答えますし。」

 

 

「お付き合いとかは…?」

 

 

「アイツと?流石にそれはないですね!」

 

 

「そこまで言うなら良いんですけど…。気になりますね…。コラボはあさっての23時、打ち合わせ無しで行きたいそうですが大丈夫ですか?」

 

 

「はい、了解しました。」

 

 

「あ、そういえば、敬語使わなくてタメ口にしてくれ、友達とか家族のように扱ってくれ、だそうです。」

 

 

「はい、はい!?いいんですか!?」

 

 

「敬語使ったら罰ゲーム、だそうです。」

 

 

「はい…。分かりました。」

 

 

白い

あさって23時だって、よろしく

 

 

くろくま

了解

 


 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 あさって23時、あやかしの2人とコラボする。

 先輩との初コラボだから気引き締めて行く!

 

 だが酒飲み配信…。

 あの2人と同じ量飲むのは無理なので、

 死なないように頑張る。

 

 そういえばタメ口OKもらった。

 友達のように扱わないと罰ゲームらしい。

 

 くろくまにお家に来て貰う。

 孤独死はしないから安心して。

 @235  ↺1921  ♡2932

 


あやかしVS黒翳's?[飲酒配信]

23:00 kurokaza channel


 

 

コメント:待機

コメント:タメ口OKは気兼ねなく見れるからいい

コメント:ガチで死なないか心配なんだが

コメント:普通は1回飲酒配信して慣れてからコラボに臨むんだよな

コメント:黒翳は2度死ぬ

コメント:っていうかなんでくろくま来るん?

コメント:どんな関係なんだ?

コメント:これってキマシタワー建ちます?

コメント:性別不定と女…。建てろ!

 

 

こんおおい、アナザーズー2期生。黒翳、覆だ!よろしく頼む。

 

 

コメント:いきなりの渋良い声は心臓に悪い

コメント:ドライやんけぇ!

コメント:ん?くろくまどこ?

コメント:くろくまどこに行った?

コメント:…君のような勘のいいガキは嫌いだよ

 

 

は?くろくまなら向こうに居るぞ?くろくまー、おーいくろくま!呼ばれてっぞ!

 

 

「なにー?…え、ちゃんとここに居るよ!どんな関係かって、こいつとは別に変な関係じゃないよ、幼馴染なだけだよ!勘違いするなよ!」

 

 

コメント:ダメだツンデレにしか聞こえん

コメント:幼馴染とか最高かよ

コメント:いつからの幼馴染なんだ?

コメント:ヤバい考えがまとまらない

 

 

「じゃ、私は向こうで仕事してるから、用があったら呼んでね。頑張って〜。」

 

 

了解。それじゃ、そろそろコラボ始めるか。よし、先輩方、よろしくお願いします。

 

 

「どうも、傾義チュンです!」

 

 

「こんばんは、妖宴こんじゃ。」

 

 

「よろしく後輩!」

 

 

「よろしく頼むの。」

 

 

コメント:いつもよりまともな自己紹介で草

コメント:チュンは猫かぶってる

コメント:こんはいつもこんな感じだな

コメント:↑激寒ギャグ

コメント:↑本人もなんだよね

 

 

「いや俺元々まともだろ!」

 

 

はい、あやかしの2人が来てくれました。これからよろしく。じゃ、景気づけに酒開けますか。

 

 

「よし来た!俺はストゼロ!」

 

 

「わしは焼酎じゃ。」

 

 

我は安定のビールか。

 

 

プシュ

 

 

コメント:2人趣味、1人生きがいで飲んでそう

コメント:俺も飲みたくなって来た

コメント:俺は飲むぞ(プシュ

コメント:俺も(プシュ

コメント:買ってくる

 

 

酒のつまみってある?ちなみに我はウィンナー。

 

 

「俺はコンビニで買ったもつ煮込みがあるな。」

 

 

「わしは親戚からもらった枝豆があるのう。無農薬のやつじゃ。」

 

 

「ごくごくごく、かーっ!うめぇ、もつ煮込み合うなぁ!」

 

 

こくっこくっ、ぷはっ、ビールはいい!ウィンナーもパリッとしてうまい。このウィンナー中に肉汁詰まってるな!

 

 

「こくっ、こくっ、ふーっ。焼酎はいいのう、リラックスした時間を与えてくれるのじゃ。枝豆も丹精込めて親戚が作ってくれたから余計美味しく感じるわ。いいのう、もうちょっと待てば酔いも回ってもっと心地よくはずじゃ。」

 

 

コメント:腹減ってきた

コメント:コンビニ行ってもつ煮込み買ってくる

コメント:今ストゼロ買ってきたところなんだが

コメント:↑行ってらっしゃい

コメント:↑行ってきます

 

 

「ねえ、もう我慢出来ないんだけど。私も飲む。ねえ、冷蔵庫に他の酒ある!?」

 

 

あったはずだが…。貴様我の付き添いだってこと忘れてないか?

 

 

「忘れてない!程々に飲むだけ!キッチン借りるね!」

 

 

お互いにセーブし合おう。そうすれば大丈夫なはずだ。

 

 

コメント:くろくまが誘惑に負けた!

コメント:美味そうだもんな…うまい(モグモグ

コメント:自分でおつまみ作るとか家庭的

コメント:被害者が1人増えた

コメント:今の黒翳時を戻そうとか言いそう

 

 

「ごくごく、あ"〜っ"!…っていうか俺達そんなに強引に飲ませてないからな?はやし立てるだけだし。」

 

 

「風評被害じゃ。勝手に飲んで勝手に酔いつぶれただけなのに。」

 

 

コメント:加害者はいつもそう言います

コメント:俺達もいつもより飲みすぎるからな

コメント:気分良くなるよね

 

 

「ごくごくごくごくごく」

 

 

飲む勢いおかしいだろ…。

 

 

「ストゼロは水です。」

 

 

コメント:名言

コメント:こいつたまにとんでもないこと言うな

コメント:可燃性の水だもんな…(錯乱)

 

 

「まだ夜は始まったばっかだ!まだ飲むぞぉーっ!」

 

 

おう!「そうじゃな。」 「仕事進めながら飲む!」

 

 


 

 

「うまいのじゃ、しょうちゅうは!だんだんよってきてここちよくなってきたのじゃ…。ひっく!」

 

 

「こりゃ酔ってんな…。ダメだこいつ。黒翳ぁ?」

 

 

あぁん?

 

 

「あぁん?じゃねぇよ何があぁん?だ。」

 

 

「すーっ、すーっ。」

 

 

「くろくまなんてもう寝てやがるぞ?」

 

 

コメント:もうめちゃくちゃだ

コメント:これは神回

コメント:通話なのに同じ部屋に居るようにしか聞こえん、これオフコラボ?

コメント:まさか1番にくろくまが落ちるとは

コメント:仕事はどうした仕事は

 

 

「よしお前ら限界だな、最後に恒例のジャンケンだ!」

 

 

「おぉう!ジャンケンなのじゃあ。」

 

 

ジャンケンん?なんだそれ?

 

 

「知らねぇか、なら教えてやる。配信の1番最後にジャンケンして、負けたヤツがもう一口酒を飲む!よっしゃ行くぞー!最初はグー、ジャンケン!」

 

 

「グー!」「グーじゃ。」チョキ!

 

 

負けた…、だと…?

 

 

「さあ、酒をもう一口飲め!行け!」

 

 

「のむのじゃ!きたいしとるぞ?」

 

 

コメント:悪い予感がする

コメント:そうか…、俺もだ。

コメント:あれは死神ではなかった

 

 

ぐびっ…、ガタァーン

 

 

「黒翳ぁ!?」

「くろかじゃ!?」

「大丈夫か!?」

「くろかじゃ!」

 

 

しゅぴー、しゅぴー。

 

 

「なんだ、寝ただけか。」

 

 

コメント:ガチでビビった

コメント:そうか…、俺もだ。

コメント:多分これ机に頭ぶつけただけやな

コメント:寝息かわいいな

コメント:この配信見てる1割くらいもう寝てるぞ

コメント:↑さっきまで寝てた

 

 

「くろかじゃにぇたの?」

 

 

「おう、寝たっぽいから起こさないであげような?」

 

 

「わかっちゃ!」

 

 

「普段からこんだけ可愛ければいいのにな?」

 

 

コメント:あやかしてぇてぇ

コメント:かわいい

コメント:この酔ってるこん見るために来てる

コメント:これ寝たら寝たで配信切れなくね?

コメント:あっ(察し)

 

 

「あれ、いつの間に寝てた?あ、仕事…。進んでない…。」

 

 

「あ、くろくまさん、配信切っといてくれません?黒翳さん寝てるっぽいので。それじゃ、おつかしー!」

 

 

「おちゅかれしゃまなのじゃ〜。」

 

 

「よし、それじゃ、最終的に黒翳不在の飲酒配信でした!ばいおおい!」

 

 

コメント:ばいおおい

コメント:明日黒翳配信は…

コメント:ないだろうな…

コメント:おやすみなさい

 


 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 お疲れ様でした。

 あの後ぐっすり寝てました。

 

 おはようございます。

 二日酔いなので今日の配信休みます。

 すいません。

 @283  ↺2341  ♡3267




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10話 きっと誰もが待ち侘びたあいくろコラボ!

2週間ぶりの更新!!!


今日はコラボを取り付けて来たーっ!(バァン

いよっしゃぁーっ!(台パァン

藍さんと、コラボだぁーっ!(ダダダダダァン

 

はぁ、はぁ、はぁーっ。

何故俺のテンションがこんなに上がっているのか。それは、同期の初配信の後俺が()()()()()()()になったからだ。

 

あの後同期の配信を見たり先輩達の配信を見たり他企業の人の配信を見たり個人勢の人達の配信を見たり切り抜きを見たりあとそれからetc、、、していたのだが、藍さんの配信を見た時電撃が走ったような感じがした。

 

 

この子は本当の清楚だ!(確信)

 

 

ネットスラングは大抵知らない(リスナーなんで淫夢ネタ送った)、下ネタは通じない(リスナーセクハラ駄目だぞ)、言動からは幼女を感じる(ロリコンって言うな)。

 

かわいい(思考停止)

 

ってなってすぐにマネージャーに連絡を取った。

 

 

「もしもし!」

 

 

「ど、どうしたんですかそんな勢いで。」

 

 

「あ、すいません。えーと、藍・ヴェールさんとコラボしたいんですが…。マネージャー的にはどうですか?」

 

 

「はい、そろそろ呼びかけようかと思ってた所なんで大丈夫です。私から藍さんに伝えておきますね。」

 

 

「ありがとうございます。よろしくお願いしますね。」

 

 

「はい、任されました。」

 

 

その後、藍さんからOKが出て、コラボが決定。

藍さんのチャンネルで、やることは決めてもらっていいですよ、だそうだ。そして今に至る。

 

 

「マシュマロ溜まってたからな、マシュマロ食いながら雑談する枠にするか。なぜかクソマロは少ないんだな、ここ。テンション上がってきたらなんか無性にマシュマロ食べたくなってきた。なんでマシュマロなんだろ?取り敢えずコンビニ行って買ってこよっかな。善は急げっていうし。」

 

 

と、コンビニでマシュマロを買って来て、配信準備をする。

 

 

「行動が突発的過ぎた、甘っ。なんで買ってきたんだろ。……ツイートするか。」

 

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 藍・ヴェールさんとコラボします!

 藍さんとコラボうれしい!

 

 マシュマロ雑談します!

 

 マシュマロ食べたけど私には合わなかった…。

 

 21時です!

 @236  ↺1936  ♡2937

 

 

「駄目だ考えるな俺自身がこんなツイートしてるって考えたら駄目だツイートしてるのはアインスなんだそうだ俺じゃない……。うーん…。急に自分の行動が恥ずかしくなるこの心理状態なくして欲しいな……。」

 

 

と呟きながら配信の準備を進めた。

 

 


あいくろ初コラボ!マシュマロ雑談!

21:00 藍·ヴェール


 

 

コメント:藍ってかわいいよな

コメント:本当清楚

コメント:今どきあんな清楚な子いない

コメント:マジロリ

コメント:黒翳の方もいないけどな

コメント:あんなロールプレイできるやついない

コメント:清楚見てると俺も清楚になる

コメント:↑黙れ変態

コメント:↑うるせえロリコン

コメント:ロリコンなんだからしょうがねぇだろ

コメント:↑ごめんよ…

コメント:やさしいせかい

コメント:やさいせいかつ

コメント:↑ここまでテンプレ

コメント:↓これから配信

 

 

「やあいっ!こんばんはっ、藍·ヴェールです!今日は黒翳さんとコラボ雑談するよ!黒翳さんよろしく!」

 

 

「こんおおい!どうも、アナザーズー所属憑依系幽霊ライバー、黒翳覆です!よろしく!」

 

 

「よろしくお願いします!」

 

 

コメント:やあい

コメント:こんおおい

コメント:マシュマロ読みうれしい

コメント:かわいい(尊死)

コメント:初手アインス安定

 

 

「今日は身体変えるつもりないよ?だって他のやつで藍さんのこと語ったら気持ち悪くなる予感がしたし。あ、フィーアは藍さんのことが食べちゃいたいくらい好きだって思ってるって。」

 

 

コメント:ヒエッ

コメント:そんなことやったらキャラ崩壊不可避

コメント:フィーア…

コメント:やっぱ黒翳半分くらいオタク側だよ

 

 

「え!?私も黒翳さんのこと喋りたいなって思ってたんですよ!リスナーさんと語り合いたいです!あと、藍「さん」は嫌です、同期なんですから、駄目ですか?」

 

 

「じゃあ藍ちゃんって呼ぶね!私のことは黒翳じゃなくて覆で!」

 

 

「お、覆さん…。よろしくお願いします。」

 

 

「よし!」

 

 

コメント:覆「さん」は解釈一致

コメント:藍「ちゃん」も解釈一致

コメント:欲望詰まってて草

コメント:設定的にも一致

コメント:最高

 

 

「そ、それではマシュマロ読み、始めます!」

 

 

 

 

誰か知らんがアナザーズーのことおかしいとか言ってたけど、こんとか黒翳とか普通に可愛いし、藍だって小動物系で愛くるしいルックスしてる。ていうか、ちゅんですら実際に見たらカッコイイよ。 鬼人なんて戦闘狂なのにクールだし、濡羽は隅で泣いてる。

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「この構文でもこの位置なの濡羽ぁ……!」

 

 

「濡羽さん面白いじゃないですか!泣くのもキャラになってて良いと思いますよ?」

 

 

「フッ…。あいつはあれが素なんだ…。」

 

 

コメント:このマロ送ったやつも黒翳も辛辣で草

コメント:どうしようもない

コメント:作ったキャラじゃないのが効いてる

コメント:濡羽また泣いてそう

コメント:メンタル貧弱

コメント:でも根は良い奴なんだよ

コメント:↑空回りまくってるけどな

 

 

「次のマシュマロは…。」

 

 

 

 

初コラボおめでとう!

藍ちゃん清楚ですよね。

黒翳さんは下ネタ、ヤバいネタ送ってくるリスナーをどう思ってますか?

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「やっぱり藍ちゃんは清楚ですよね。リスナーの皆ももうそういうコメント送らないでね?これほどの清楚は今や国宝だよ?」

 

 

コメント:する訳ない

コメント:俺らが汚れは引き受ける

コメント:↑かっこいいこと言ってるみたいだけど俺たちはもう汚れてるんやで

コメント:清楚汚す奴と百合の間に入る男は消す

 

 

「検索するなって言われたから検索してないんですけど、今まで送られて来たネタってどういうのなんですか?」

 

 

「やめて、聞かないで。絶対に知らない方が良い。貴方は綺麗なんだから、こちら側に来て欲しくないの。知ってしまったら、引き返せない。」

 

 

コメント:かっこいいこと言ってるみたいになってるけど黒翳は俺ら側って証明になって草

コメント:黒翳は知ってるのか

コメント:あのネタは知ったら引き返せない

コメント:もう俺たちも送らないからやめて

コメント:純粋なままでいてくれ

 

 

「まあそんなに言うなら調べませんけど…。次行きますね。」

 

 

 

 

初コラボおめでとう!

藍ちゃんは黒翳さんのどこが好きですか?また、黒翳さんは藍ちゃんのどこが好きですか?

僕は藍ちゃんの清楚な所、黒翳さんのキャラの豊富さが好きです。

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「私は黒翳さんを尊敬してるんです。配信とかもリスナーさんと同じくらいのハイテンションでやってるのが好きです。また今度一緒にゲームしましょう!後同期四人でも!」

 

 

「私も藍ちゃん好きだよ。守ってあげたくなる可愛さがあるもん。見てると心が浄化されるよね。リスナーは?」

 

 

コメント:黒翳は俺らがついてけないくらいテンション上げてもいいんやで

コメント:藍ちゃんはそのままでいて

コメント:藍は褒め殺ししたくなる

コメント:黒翳見てるとテンション上がる、藍ちゃん見てると癒される、最高

コメント:ロリは好きで(殴

 

 

「褒め殺しはまた今度。同期四人の時にやろうかな。」

 

 

「やめてください、流石に照れます///」

 

 

「かわいっ…!」

 

 

コメント:かわいい

コメント:かわいい(脳死)

コメント:かわいい(尊死)

コメント:皆死んでてく(´・;::: .:.;: サラサラ..

コメント:お前……消えるのか?

 

 

「もう次行きます!」

 

 

 

 

 

気が付かないうちに〇〇になるシリーズで一番好きなやつを教えてください。

 

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「名誉ある初マロがこれだったのなんで?答えますけど。えーと、UN〇CORNが全く気付かないうちにフリー〇アになるやつですね。」

 

 

「黒翳さんだったらいずれ気づかないうちに他の体に乗り移れそうですよね!」

 

 

「そういう配信やるのも面白そうだよね!」

 

 

コメント:あれは名作

コメント:それをライブでやろうとするのは強い

コメント:それは楽しみ

コメント:絶対良い配信になる

 

 

「って事で!あいくろコラボ終わり!また今度ねー!ばいおおいー!」

 

 

「次の配信お楽しみにー!」

 

 


この配信は終了しました


 

藍・ヴェール@eye_veil

 あいくろコラボありがとうございました!

 

 黒翳さんと仲良くなれたと思うので、

 これからもっと仲を深めたいです!

 

 またコラボ楽しみにしてます!

 同期四人コラボも!

 @212  ↺1569  ♡2832

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

  楽しみにしてるよ!

  私も他の体でお邪魔するかもね!

  @1  ↺213  ♡931

藍・ヴェール@eye_veil

  ツヴァイさんでもドライさんでも、

  フィーアさんでもお待ちしてます!

  @   ↺206  ♡923




ちなみに僕は棺桶ダンスが気づかないうちににんじゃ〇ばんばんになるのが好きです。

活動報告の方で本編内へのマシュマロ待ってます!

作者へのマシュマロはこちら

なろうとカクヨム、始めてます。
なろう版
カクヨム版


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11話 1期生、オーロ・ラウラ、襲来

この小説はリアル方面へ転換していくと言ったな。
あれは嘘だ。
ノリで書いてるのでガバはご愛嬌ってことに(ならない)


あいくろコラボ楽しかったなぁ、あんな清楚と一緒にいられるとか役得やわぁ!

 

 

♪ピロンッ♪

 

 

ん?

濡羽?

何の用だ?

 

 

・濡羽

 コラボしません?

 

 

・黒翳覆

 準備は出来てるの?

 

 

・濡羽

 大丈夫です!通話かけて詳細伝えますね!

 

 

「あ"ー、もしもしぃ?」

 

 

「もしもし、濡羽です。ツヴァイさんですか。えーと、迷惑かもしれないですけど、地声でも大丈夫ですよ?私今少しだけ楽にしてますし。」

 

 

「あ"?地声出す相手は決めてんだよ。オフで会うの楽しみにしてろ!?」

 

 

「あ、すいません、余計なことを、」

 

 

「そんなことで謝らんでいいって、一応同期だし。タメでいいぞ。友達みたいに喋ればいいよ。あ、お前友達おらんかったな?」

 

 

「もう!仕事の関係だからちゃんとしてようと思ったら!失敗するし煽られるし!もうアインスさんと変わってください!」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「なんでそうすぐに変われるんですか!?馬鹿にしてません!?」

 

 

「www」

 

 

「笑い事じゃないんですけどぉ!?ちくしょう!なんでこうなるんですかねぇ!あぁもう、コラボの話しますよ!今回のコラボなんですけど…」

 

 

今回聞いた濡羽の話をまとめると、

・濡羽と俺ともう1人でコラボ

・もう1人は先輩

・先輩のチャンネルにお邪魔する

・どのキャラで来てもいいよ

・多分マシュマロ雑談する

だそうだ。

 

 

「それで先輩って誰なんだ?」

 

 

「聞いて驚け、なんと()()オーロ・ラウラさんです!」

 

 

オーロ・ラウラさんは女性で、アナザーズーの中でも多くのチャンネル登録者数を誇るライバーだ。ちなみに1位は天ちゃん。

アバターの見た目を簡単に説明すれば、

()()()()()()()()、である。

悪魔の羽が生えているが、シスターである。

巨乳の、とてもエッチな、シスターである。

清楚とは違う、蠱惑的な、シスターである。

 

彼女の二つ名は性癖の女王(Queen of propensity)

その名の通り、心の中に全ての性癖を持つ女。

だが興奮しないように心を抑えるすべを持つ。

(アナザーズーの二つ名考案会で生まれた)

 

アナザーズーの汚れを一身に引き受けるようなセンシティブな雑談、その魅力的な声を最大限生かしたASMRなどが人気だ。性癖を拗らせた人がここに行き着いている。ちなみにえっち絵の数はアナザーズーの中でダントツで多い。

 

なのだが、

 

 

「凄いな、あの人存在自体がセンシティブだからあんまりコラボしないのに。よく取り付けたな。成長したのか?」

 

 

「ふっふっふっ。」

 

 

「まあ誘われたんだろうけど。」

 

 

「くっ…。」

 

 

「やっぱり。」

 

 

「でも今回は普通に話せたんですよ!?」

 

 

「配信見てる限りだけど、あの人相手に合わせてくれる人っぽそうだから話しやすかったんだろうね。感謝しとけよー。」

 

 

「うーん、なんか納得いかないですね、はぁー。あ、ツイートよろしくお願いしますね。」

 

 

「ん、オッケー。普通にこのままツヴァイで行くからよろしく。」

 

 

「分かりました。」

 

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 今回のコラボは先輩のオーロ・ラウラさん。

 

 あの人凄い人だからね。

 面白いことになりそうだな。

 

 コラボは22時!

 @256  ↺2036  ♡3826

 

 


懺悔の部屋特別編 濡羽&黒翳襲来。

22:00 オーロ・ラウラ-Auro·raura-


 

 

コメント

:オーラがコラボすんの久しぶりだな

:存在自体がセンシティブと言われてるだけある

:急だったから送ったヤバいマロ拾われたら死ぬ

:ワイ、性癖マロ送った

:↑はいはい成クレ成クレ

:もうちょい手厚く葬ってくれませんか?

:↑死ぬのは確定で草

:楽しみ

 

 

「こんばんは、今宵もアナザーズー教会へようこそ。貴方達の穢れ、ここで祓って行ってください。今日は濡羽さんと黒翳さんが来てくれています。よろしくお願いします。」

 

 

「よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」

 

 

コメント

:テレビ番組感がすごい

:既視感があると思ったらそれだ

:つよい

 

 

「それでは早速、送られて来たマシュマロに答えて行きましょう。まずはこちら。」

 

 

 

2期生からアナザーズーを知ったんですが、この教会に来た経緯や、なぜシスターになったのか、といったことを知らないので、教えて貰えませんか?

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「はい、これですね。この機会ですからもう一度話しておいた方が良いと思って選びました。お2人は、デビュー前から私のことを知っていましたか?」

 

 

「まあ、切り抜きや、ASMRで見かける程度には。でもあまりその辺は知らないですね。」

 

 

「私もそうですね。」

 

 

「では、お話しますね。私は、悪魔の中でも特異的な存在なんです。何が、というと、良心を持っているんです。悪魔は人間を誘惑する存在とされていますが、私にそんな目的はありません。まあ、隠している、なんて言われたらおしまいですが。」

 

 

コメント

:やっぱり凄い設定

:絶対この中に実体験入ってる

:正直たまに誘ってんのか?ってなる時はあるが

:つよい

 

 

「大抵の教会では神として同一の存在を崇めていますが、ここは違います。神と一口に言っても大抵は人間に厳しいものです。私は思うのです、大罪を犯したならまだしも、心の底から反省している者に罰を与えるのはおかしいのではないか、と。本人が苦悩していれば、例え神であろうと、罰を与える権利は無いのではないか、と!なので私はこの教会を作りました。悪人は矯正し、善人は救われる。そんな理想的な「神」という概念を、ここで崇めているんです。」

 

 

コメント

:話上手

:すごい

:つよい

:↑脳死つよい兄貴オッスオッス

 

 

「まあ皆楽しければなんでもいいと思うんですけどね。」

 

 

「それは言わないお約束。」

 

 

コメント

:濡羽ぁ…

:的を得てるけど今言うことじゃない

:空気読めないなぁ…

:まあでもこのまま雑談入れる雰囲気じゃなかったし多少はね?

:皆楽しいからここに来てるんですよね

:よわい

 

 

「シリアスな雰囲気を壊せるのが濡羽さんの良いところだと思いますよ?」

 

 

「え?ありがとうございます。ほ、褒められちゃった…。ツヴァイお兄ちゃんは?」

 

 

「やっぱ空気読めないなぁ、今回は良いとしてもタイミング考えろよ?」

 

 

「そっちに振った私が悪かったです。」

 

 

コメント

:褒められて喜んで終わりにすれば良かったのに

:あーあ

:まあそれが濡羽の個性だしいいと思うよ

:個性がダンプカーになってるんですがそれは

:クソザコ

:↑どんどん辛辣になってて草

 

 

「私の説明をした所で次へ行きましょうか!」

 

 

 

TSと男の娘と女装男子とふたなりとショタの

違う点と良い点を知りたいです、

教えてください。

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「えー、私をどう思ってるのか知りませんが、話しますね。一応言っておきますけど、個人の解釈なので詳しいことは有識者さん方に聞いてください。お2人はこれについてどう思います?」

 

 

「違うことは分かってますけど、男の娘と女装男子、ショタと少年の違いが分からない奴だったり、後はふたなりの玉論争は激しいですね。」

 

 

「あんまり分かってないです。あと、純粋な疑問なんですが、こんな会話しててBANされないんですか?」

 

 

「至って真面目に話してるので大丈夫です。」

 

 

コメント

:分からん奴は許さん

:あれ正直考えれば分かるやろ感がすごい

:ちなみに俺は玉ありが好き

:↑よろしいならば戦争だ

:このチャンネル何回かBANされてる

:それでも続けるのは強すぎる

:つよい

 

 

「まず男の娘と女装男子の違いですね。まず男の娘は女装が必要でないです。女装をしなくても女の子に見えるのが男の娘です。それと違って、女装男子は女装をしなければ普通のイケメン、という場合が多いです。簡単に言えば、もともと女の子のような容姿をしているのが男の娘ですね。」

 

 

「へえ、他には!?」

 

 

「また、ふたなりは女の子なので、女の子同士、という物が増えますね。大分センシティブなのでこれ以上は話しませんが。また今度ね?えーと、TSは男から女、女から男になった上で、肉体的にはノーマルですが、精神的なBLとかGLに発展したりするものがあったりしますね。他にも強制型と希望型がありますが、強制型は前の性別との葛藤とかがあるのが良いですよね。あと、ショタと少年は違う。と言い切りたい所ですが、少年の枠組みの中にショタが入る場合があるのであながちそうとも言えないんですよね。言いたい事は分かりますが。ショタは小学生くらい、少年は成人前まで。と個人的には思っていますが、萌えればショタといった意見もあります。ショタは萌属性、少年は単なる年齢の分類と聞きますね。まあ、今言ったこと全て論争が終わりませんし、解釈の方法は人によって違うし、ましてや私が間違っている可能性もございますので、後のことは専門家とか有識者さん達に聞くと良いでしょう。」

 

 

「とても勉強になった気がする。」

 

 

「ここで勉強会をしていた…?」

 

 

コメント

:言い切った

:流石クイーンオブプロペンシティー

:↑これ誰が考えたんや

:天ちゃんやで

:マジかよww

:この配信自体性癖勉強会みたいなところある

:実際有意義な時間の使い方

:ちょっと有識者さんに聞きたくなってきた

:つよい

 

 

「これ黒翳さんってこの中のどこかに入ったりするんですかね?」

 

 

「確かに、俺も気になる!」

 

 

「黒翳さんは…。この中の枠逸脱してません?なんというか、TSという大きな枠組みの中に入りそうですけど、身体ごとにキャラも変わったりするので実質別人ですからね。やっぱり人格が違うと…。有識者さん、お願いします。」

 

 

コメント

:黒翳自分のこと分かってないの草

:丸投げじゃないか

:有識者さん任せた

:つよい

 

 

「そういえばこういう事を教会で話していいんですかね…?」

 

 

「さっき言ったようにここは()()理想の神を崇めている教会です。考えることくらい許してくれます。しかしながら、実際そちらの世界で犯罪を犯す、なんてことをするならばそれ相応の罰は受けてもらわないと……。では次ですね。」

 

 

 

藍ちゃんを見てると癒されるけど、ダークサイドに堕ちた藍ちゃんも見たいと思ってしまったので反省しに来ました。

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「正直私も思いましたよ?」

 

 

「!?」

「!?」

 

 

コメント

:!?

:!?

:でも正直思ってしまった

:↑分かるけども…!

:つよい

 

 

「清楚が堕ちるのには一定の需要がありますからね。大量の性癖を心の内に飼っている者としては色んな心の中のせめぎ合いがありますけど。あの子はあの子のままでいて欲しいですけどね!」

 

 

「あれ以上の清楚がこれから生まれるとは到底思えないんだ、この穢れきった世界の中ではっ…。」

 

 

「清楚ってだけでも需要があるんです…。」

 

 

「それだけいい清楚ってことはそれだけ堕としがいがあるってことですよね?まあでも別に堕とそうなんて思ってませんよ?そうするには勿体なさすぎる逸材ですし。」

 

 

コメント

:!?!?!?

:???

:↑理解出来てなくて草

:!?!る?

:↑こっちは誤字ってる

:つよい

 

 

「うーん、なんというか…。これは憶測だけどこのマロを送ってきた人がそういう性癖の持ち主だとしたら、堕ちる「()()」に興奮するんだと思うんですよね。だから期待して見てればいいと思います。癒されながら。堕ちたら堕ちた、そのままなら癒される。面白い楽しみ方ですね。」

 

 

「堕ちちゃったら終わりなんじゃ!?」

 

 

「そしたらマロ主の藍ちゃんに対する需要が減る訳ですか、難しいですね。でも私は藍ちゃんを汚しちゃ駄目だと思いますよ、あんな普通にイジって楽しい子なんていませんからね。私も含め皆の楽しみが減ります。あ"ー、コラボしたくなって来ました、誘いましょう。穢して良いのは私だけってことにしておいて?ね?」

 

 

コメント

:コラボ確定演出

:楽しみにしてるわ

:俺には罪悪感が邪魔して穢そうとすること自体が無理や

 

 

「知らないという罪と、知りすぎる罠…。」

 

 

コメント

:草

:ブレイドOPで草

:俺たちは知りすぎたから純真な頃には戻れない

 

 

「じゃあ次いきましょう。」

 

 

 

 

 

 オーロさんは2期生のことどう思ってます? 

 

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「面白そうですよね。藍ちゃんはさっき言った通り。鬼人くんは話したら配信的に面白くなりそうだから取っておこうと思ってます。あ、本人の前で言うのね…。」

 

 

「あ、気にせずどうぞ。」

 

 

「どうやっても気になりますよ…?えーと、濡羽さんは、まあ面白い人だとは思いますね。常識が分かるタイプで少し予想外でしたけど。黒翳くんは、底が見えませんね。色々とポテンシャルを秘めていそうでこれからが気になりますね。ちなみに私のことはどうお思いで?」

 

 

「えっちです。」

「えっちなんじゃないですかね?」

 

 

「!?」

「!?」

「???」

 

 

コメント

:え、ツヴァイくん?

:その呼吸を乱しに行ってて草

:濡羽は知ってたけど、え?

:1人事の重大さを分かってなくて草

:ヤバい

:オーロがこんなに調子狂うの久しぶり

:キャラ崩壊寸前

 

 

「そうでしょ?違うの?」

 

 

「そうだけど、え?ツヴァイくんそんなキャラだっけ?」

 

 

「そうだけど?」

 

 

「!?」

 

 

「大丈夫ですかー?」

 

 

「ハァハァハァ、そんないきなり冗談…」

 

 

「え?えっちでしょ?何が違うの?コメント欄?」

 

 

コメント

:えっちでしょ

:えっちです

:えっち

 

 

「私をそんな目で見てたの…?変態っ…!」

 

 

コメント

:なんか興奮した

:助かる

:今更じゃね…?

:↑草

 

 

「調子狂いますね、なんなんですかね。濡羽さんだけだと思ってたのに…。あぁもう!次!」

 

 

 

 

 

 カウントダウンボイス誰か1人お願いします 

 

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「私もう1回やりましたよね、アーカイブ見てください。それでは、どちらかお願いします。」

 

 

「じゃあ私g」

 

 

「俺がやります!いやー、前からやろうと思って準備してたんだよなぁ!じゃ、濡羽、カウントは?」

 

 

「じゃあ…、7で!」

 

 

7、6、5、4、(チッチッチッチッチッチッチッチッ)3、2、1、(チッチッチッチッチッチッ)0(ドゥンドゥンドゥーン)

 

 

コメント

:NEW電王で草

:かっこいいの助かる

:めっちゃクオリティ高いの草

:ほら、抜きたかったんだろ?使えよ

:これで抜いたら強者

 

 

「この辺で終わりにしますか!それでは、また次回をお楽しみに。さようなら。」

 

 

「ばいおおいー!」

 

 

「ばいからっ!」

 


 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 コラボお疲れ様でした!

 

 予想より面白くて良かった。

 とても有意義な時間を過ごせたと思う。

 

 またコラボ出来たらいいね!

 @263  ↺2124  ♡3832




アナザーズーって長いのでアズーってどうですかね

ここすき機能のこと忘れかけてました…。

誤字報告ありがとう!!!

活動報告の方で本編内へのマシュマロ待ってます!

作者へのマシュマロはこちら

なろうとカクヨム、始めてます。
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12話 1人会話する動画ってヤバくないですか?

10話以上続いたの地味に初めてなんですよね。
今回やりたい話のクッションに迷って僕の中の禁忌に手を出してしまいました。


今日も大学へ行く。

アズーに入る前からサークルや部活には入らず、バイトばかりをしていた。接客は得意だったので、ファミレスやレストランなどのバイトを掛け持ちし、生活費を稼いだ。金に困っていたのもあったが、それ程打ち込めるものも無いし、普通にサークルとかに興味が無かったからだ。

今もバイトは続けているが、シフトを減らして貰った。

いつも通りに講義を受けて、食堂でうどんを啜っていた時、

 

「おっ、堺斗。居たのか。隣いいか?」

 

と、腐れ縁の友達が声をかけて来た。

コイツは山咲(やまざき)晴也(はるや)。金髪はっちゃけ系高身長イケメン。ちなみに俺の身長は170。ギリギリ平均無い。コイツは180。ちくしょう。

コイツとは中学からの付き合いだが、何故か志望校が被り、しかも二人とも受かっちゃうもんだから望んでいないのにずっと一緒。

コイツは陰キャ寄りな俺と違って陽キャだ。

でもオタクっぽい所もあって、オタクとかとも普通に喋れるし、普段陽キャとは喋らないやつもコイツとは喋る。

コミュニケーション能力の高さが異常だ。

 

「どうした晴也。」

「いやさ、最近大学以外で会ってないからどうしてるのかと思って。」

「最近は普通に家に居るからな。」

「もっと外に出ろよ!バイトばっかじゃなくてさ。お前も大学生活楽しめよ!俺ぐらいはっちゃけろって!!!」

「一緒にすんなや、バイトはバイトで楽しいんだぞー。」

「夢のキャンパスライフだぞ……?」

「俺にとっては別に夢じゃねえよ。」

「えー……。マジかよ……。」

 

配信もあるしバイトもあるから最近大学以外で外に出る事が少ない。彼女欲しいとかは他にやりたいことがあるので全く思わない。まずリアルで個人的に女性と喋ったのどれだけ前だったっけ……。覚えてないや。

 

「そういえば彼女いたっけ?」

「それが居ねえんだよ……。なんか寄っては来るんだけどオタク趣味の事知ると引いた顔するんだよな。駄目だわ。」

「オタク趣味を捨てればいいんじゃ……?」

「お前がそれ言うか。前から言ってるだろ、彼女の条件。俺の趣味に理不尽に文句言うのだけは許せないからな。お互いを分かり合うことが重要なんだよ。それ以外はそんなに気にしないし。」

 

コイツ……!女性が向こうから近寄ってくるってなんじゃそりゃ!?やっぱ陽キャは違うな……。でもなんか恋愛観純粋だよな。金髪の癖に(偏見)。だからこいつに興味持つのかな。

 

「それもそうか。で、オタク趣味のことに関して、どうぞ。」

「今期のアニメはヤバいね。『まさか私がエルフになるなんて』や『BOW/arrow』とかは良かったな。『ダークエルフは〇〇したい』は特に良かった。」

「分かる、最近よくあるラブコメ系かと思いきや強めのダークファンタジーだったあれな!」

「いやー、のほほんとする系かと思って見てたらトラウマ植え付けられそうになってビビったよ。ホントに。」

「あれだな、5話あたりに全部回想だったことが分かるやつだな。で、他には?」

「後この前頼んでたフィギュア色々届いた。」

「いい感じだったか?」

「えっちだった。」

「そりゃよかった。」

 

コイツと他のオタクとどこが違うんだ???

見た目か!見た目だな!そうかそうか……。

はぁー(クソデカため息)……。

 

「そういやVtuberって見てるか?」

「……!?……急に怖いな……。一応。で?」

「なんか良いよね。ちょっとだけ手出した。アカリさんとか見てた、あとアナザーズー。お前の事だからなんか見てるだろ?オススメは?」

 

正直アナザーズーの人達と他の企業勢、人気の個人勢少しを追うので精一杯だから切り抜きばっかで1人をずっと追うとかしてないんだよな。

ここはどうにかしらばっくれるか。

 

「うーん、分かんね。切り抜きばっか見てるからな。自分の感性に従えよ。」

「まあそうだよな、推しは出来るものだもんな。……今の所気に入ってるのは濡羽さんなんだよな。」

「へぇー。なんで?」

「あの位おっちょこちょいだと見ててずっと面白いじゃん?でもたまに本当に心配になる時あるけど。」

「あぁー、それは言えてる。」

 

まだにわかの一般リスナーにもそう思われてるのか濡羽……。まあでも人気なんだな……!?アイツの頑張りが報われてると思うと俺は嬉しいぞ濡羽……!

 

「後黒翳さん?あの人やべぇな。どんな人がやってんだろ。めっちゃ気になる。」

「別にどのVだろうと気になるだろ。」

「でもあの人今んとこ自分のことあんまり話してないぜ?そういう配信しないのかな。」

 

やっぱり他に似た設定の人あんまり居ないからな、それだけで注目されるんだろう。確かにそういう配信してないな、そろそろしようかな。

 

「そろそろやるんじゃない?あの不定期配信もまたやらなきゃいけないだろうし。」

「あーね。やるだろうね。普通に楽しみだわ。あ、そろそろ行くわ、また今度家行かせろよー!」

「だりぃ、やだ。」

「流石にひでえぞ!?はは、許すけども。ならこっちが招待するよ。じゃまたな!」

「じゃ。」

 

……午後の講義終わったら真っ直ぐ家に帰るか。

─────────────────────

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 最近私自身への質問が多いので、

 その質問に答えていく動画作ったよー。

 

 自分語りとか言わないで、

 私に隙を与えてくれ……!

 21時プレミア公開。

 

 チャット欄監視してるし返信するかも。

 @254  ↺2053  ♡3169

 


マシュマロ返し〖特別版〗

22:00 kurokaza channel


 

コメント

:黒翳やっぱキャラの使い分け上手いよな

:なんなら今日は誰クイズしてるまである

:↑それ実質黒翳の気分読みだから無理やで

:今日はアインスかな

:自分語りっていう言葉に敏感そう

:確かに今の時代ちょっと自分の事喋っただけで自分語りって言われそうで怖い

:Vtuberは自分語りしろ、知りたい

:需要が無いから駄目なんだよな、その辺のおじさんの身の上話なんてそこまで興味無いしな

:↑俺は興味あるぞ

:いつも通りの事なのになんでプレミア公開?

:特別版だしなんかあるんだぞ

:やったぜ

:黒翳待機

 

 

「こんおおい!黒翳覆だよー!」

 

 

コメント

:こんおおい

:こんおおい!!!

:なんか音質悪くね?

:アインスだ

:ん?立ち絵?

:全員居ることね!?

 

 

「ん?なんか全員居るって?そう!今日は1人会話……、4体でマシュマロ返してくよ!」

 

 

そういうことだ。鑑賞者。

 

 

「良いのかそれで……?」

 

 

「ねぇねぇ、帰っていい?」

 

 

コメント

:草

:!?

:ビビった

:この事実にビビり倒して話聞いてなかった

:どさくさに紛れて帰ろうとしてるフィーア草

 

 

「これが本気です。全力です。同時に動かすのがこれです。まあ思考回路は1つしかないから、戦闘時に適当に命令出すとかしてただけだし1人会話とか今まで1度もやった事ないからどうなるか分かんないや。」

 

 

コメント

:凄すぎだろ

:動画のメリット有効活用

:黒翳複数人説実証されるんじゃ?

:でも動画だからな

:全ての説がまだ否定しきれてないし有力説も出てこないの草

 

 

「全力の1人会話あんまり持たなそうだから早速マシュマロ返してくよ!」

 

 

 

 

 

黒翳さん幽霊って言ってますけど、もともとの体はどこに行ったのでしょうか?

 

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「……ツヴァイ?」

 

 

「……燃やしました。死んでるから火葬しといた方がいいなと思って……。ちゃんと葬式らしくしました。」

 

 

ってことで今は骨だけだな。よし次。

 

 

コメント

:ツヴァイ……

:自分で弔うの草

:重要そうな設定なのに葬るのか

:1人で葬式やってんの考えたらやばww

 

 

 

 

 

黒翳さんはアナザーズたちのことを守っていた時どんな気持ちでしたか?

 

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「まあこれは……。」

 

 

「楽しかったよ?」

 

 

「お前じゃな……、お前もか。」

 

 

コメント

:フィーア……

:そりゃ戦うの楽しいもんな

:しかもこっちに良い理由で戦えるもんな

:最高だな!

kurokaza channel☑:皆そっち側なの?

:本当に見られてる

:恥ずかしいことしなきゃ!

:↑逆だろ

 

 

「必死だったし幽霊になった直後だったし覚えてないね。」

 

 

「あん時は前世の事忘れてたろ?」

 

 

我らが前世の事を思い出したのが配信始めるきっかけだからな。

 

 

コメント

:なぜ守護霊になったかって話だよな

:どっかのヒロインみたいなことしてんなお前な

:やっぱVtuberの前世を皮肉ってるのかな

:確かにダブルミーニングっぽいよね

 

 

 

 

 

ママさんとの馴れ初めとか知りたいです!後なんで黒翳さんは濡羽さんに辛辣なのですか?これからも応援しております!

 

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「応援ありがと、助かる。くろくままとは……。ほら、前にも言ったみたいに前世からの幼馴染だろ?アイツとは確か……。小学生からの仲か。一応幼稚園も一緒だったっぽいけど話してないからか覚えてないな。」

 

 

「あ!あれでしょ?一緒に成績とかゲームとか張り合っててライバルみたいになってたんでしょ!?」

 

 

「それは中学までだな。それから意気投合してなんか色々してたらしいぞ。前世の事喋るのってあれだな。なんか他人事みたいだな。」

 

 

コメント

:本当に幼馴染やこれ

:これ本当の前世の話やろ知ってる

kurokaza channel☑:逆に疑ってたのか!?

:はい

:疑います

:ずるいです

:俺にも可愛い幼馴染欲しかったな

 

 

「後は濡羽か。これ始めたの地味に俺じゃないよな。はい、アインス。」

 

 

「あの感じ多分自分を責める派だと思ったから、おちゃらけて弄ってやれば、そんな事考えてる暇もないかなって。硝子ちゃんは一見メンタル弱そうに見えて強いタイプで、考え方がネガティブなだけっぽかったから思考の向きをずらしてあげた。それだけ。でも、予想の斜め上を行く位にはネガティブだったね……。友達と話す時位のテンションで応対したら硝子ちゃんビビっちゃって謝ってきちゃったから……。あれ謝っとかなきゃなぁ。」

 

 

コメント

:仕事関係だからね一応

:本当にメンタル弱かったらどうなってたんやろ

kurokaza channel☑:まあ面接受けたから大丈夫なんだろうなって思って

:一理ある

:スタッフさんも見る目あるからね

 

 

「まあ上手くいったから良かったよね。私の対応によってどこいってもいじられキャラになっちゃったから多分恨まれてるだろうね。」

 

 

コメント

:濡羽「ちくしょう!!!」

:言いそう

:濡羽「なんで私こんな立ち位置になったんですか?初配信泣いたからですか?」

:↑分かってんじゃん

:↑それだけじゃないんだよなぁ

kurokaza channel☑:濡羽……

 

 

 

 

 

ASMRとかやりますか?やってください。めっちゃ需要あります。

 

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「スタッフさんに聞いてみるね?出来たらやるかも。」

 

 

コメント

:やったぜ

:アインスにツヴァイ、ドライにフィーアが近くに……!?

:めっちゃ楽しみ

kurokaza channel☑:面白いの考えとくね

:個性的なASMR期待してる

 

 

「それじゃ、ばいおおいー!」

「ばいおおいー。」

ばいおおい!

「ふふっ、ばいおおいー!」

 

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 プレミア公開見に来てくれてありがとー!

 動画は残るから見れなかった人は見に来てね。

 

 ASMR楽しみにしといて!

 @272  ↺2136  ♡3342




この小説、全てノリで書いてるから伏線張ってるかもしれないけど回収されるかどうかは分かりません!!!
設定が凄いことになって来ましたがこれからもよろしくお願いします。

サブタイトルー!ファーーーー!!!


活動報告の方で本編内へのマシュマロ待ってます!




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13話 総天覆オールガイズの陣

更新しました。
言い訳はしません(ドンッ!
このままペース戻せたらなあ。
そういえばUA50000とお気に入り1500↑ありがとうございます。



《総天覆》《All Guys》ハイテンションオールガイズコラボやるぞー!!!

21:00 空走 天


 

「止まれぇぇぇぇぇえええ!!!」

「いよっしゃあああああああああ」

「とりゃああああああああぁぁぁ」

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあ!?」

「おっさきぃいいいいいっ!!!」

「まてぇえぇえぇえぇえぇ!」

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」

「ゴ↓ォ↑ル↓ゥゥゥゥゥゥゥゥウ↑!」

「チックショォォォォォオウ、ゴホッゴホッ」


 

「遂にコラボですか!?」

 

 

「そうです。天さんと総路さんです。これでアズー全員とコラボした事になりますね。」

 

 

「天ちゃんとコラボ、でしかも総路さんですよね!?あの韓国ドラマとかに出てきそうな美形の飼育員!」

 

 

そう、飼育員、飛嶺(ひれい)総路(そうじ)

 

 

「そうです!新衣装配信でおじさん宣言したあの人です!」

 

 

「俺はおじさんだと宣言して以降ずっとはっちゃけてるあの人ですね!?」

 

 

「そうです!開き直ってカッコつけることをやめたあの人ですっ!多分連絡来ると思うので待っててくださ、いや今連絡来ました、繋げますね。はい。」

 

 

「こんにちはァァァァァ!!!」

 

 

「スゥーーーーー……。ヤバいっすね。」

「─────、総路さん、うるさいです。あ、私切りますね。」

 

 

「了解です。黒翳、すまんすまん、音量ミスったわ。うーん、これでも崩せないか。」

 

 

「初めまして、総路さん。よろしくお願いします、黒翳覆です。ちなみに何を崩すんですか?」

 

 

「あぁ、なんでもない。別に地声を聴きたかったとかそんなんじゃないぞ?よろしく。」

 

 

「はい。それでは本題に入りましょうか。コラボはいつにしますか?」

 

 

「そうそう、それは天と一緒に決めた。天のチャンネルで今週の土曜だな。確かハイテンション縛りのオールガイズだったわ。頑張ろうな。」

 

 

「やはり敬語のままの方が宜しいでしょうか?」

 

 

「罵りあいしたいから別にタメでいいし、逆にそうして。アナザーズーは先輩後輩ないから。」

 

 

「ならコラボではツヴァイで行きますね。後は何かありますか?」

 

 

「ないな。それじゃまた。」

 

 

「それでは。」

 

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 天ちゃんと総路さんとコラボするぞ!

 オールガイズ初プレイ!完全初見!

 ハイテンション縛りだとよ!

 天ちゃんのチャンネルにお邪魔するぞ。

 

 総天覆オールガイズの陣。

 198  ↺2135  ♡3489

 

 


《総天覆》《All Guys》ハイテンションオールガイズコラボやるぞー!!!

21:00 空走 天


 

 

コメント

:総天覆って良くない?

:↑分かる

:ハイテンション縛りヤバそう

:しかも初見プレイ

:あのオールガイズやで???

:ブチ切れ見れる!?

:ゆうて総路はよくキレてる

:↑知ってる

:かなしいなぁ

:お?始まる?

 

 

「こんぐるる!総天覆コラボーっ!!ニャッハー!!!フォーウ!」

 

 

「こんにちはァァァァァ!!!飛嶺総路でぇぇぇす!」

 

 

「うるせぇぇぇえ!!!こんおおい!黒翳覆だァァァッ!」

 

 

「うるさぁぁぁぁい!!!」

 

 

コメント

:鼓膜逝くかと思ったわ

:↑俺は逝った

:オイオイオイあいつも俺も死んだわ

:お前がうるさい

:ずっとこれか?死ぬんだが

 

 

「初めての総天覆コラボバンザーイ!!!という訳で早速オールガイズやるぞい!!!」

 

 

「おっしゃぁーい!」

 

 

「おるぁーい!やってやろうじゃねぇか!!!」

 

 

コメント

:凄いカオス

:一人一人が強いのに合わせちゃダメでしょ

:そういや敬語いいんか?

:↑杞憂やろ

:誰も言わないって事はいいんじゃね

 

 

「っていうか本当に初見だよね?大丈夫?」

 

 

「フッ、すぐに慣れて見せますよ。俺こそが最強です。」

 

 

「終わった……な……。」

 

 

コメント

:終わったね

:未来が見えた

:フラグ乙

:まあ精々頑張れ

 

 

「なんか余計負ける気しなくなってきたんやが。クラウンもろたで!」

 

 

「終わった……な……。」

 

 

コメント

:うんうん、終わったね

:もっと未来が見えた

:総路、そんな目でこっちを見るな

:哀れみの目を向けるのをやめろ

 

 

「じゃあ始めよっか。よぉぉぉぉし!行くぞぉぉぉぉぉ!!」

 

 

「ドゥンルルルルルルルルルルヒャッホー!!!」

 

 

「イヤッホォォォォイイ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

 


 

 

「ねぇスキンなにー?」

 

 

「俺白装束。」

 

 

「俺青の袴。」

 

 

「私鳥頭。」

 

 

コメント

:にわとりって言え

:幽霊と飼育員()と鳥

:ワイバーンは鳥だった……?

:なぜ袴なのか

:↑カッコつけムーブ

 

 

「よっしゃいくぞぉー!おぉー!」

 

 

「ボコボコにしてやらァアアアアアアアアアァァァ!!!」

 

 

「ヒャッハアアアァァァァァアア!!!!!」

 

 

コメント

:うるせぇ

:↑辛辣で草

:↑そういう企画や…諦めろ、それはそれとしてうるさい

:テンションはブチアゲるのよ

:世紀末

 

 

「シーソーゲームだ!」

 

 

「お?定番つぅかよく見るヤツだな。」

 

 

「見せてやるよ、スーパープレイ。」

 

 

コメント

:イケボ助かる

:この後ボコボコにされたんだよね……

:これは初戦敗退

:かっこいいはずなのにこれが初陣ってだけで不安になる

 

 

「よーい、ドーン!!!」

 

 

「ドーン!!!」

 

 

「行くぜ行くぜ行くぜー!!!」

 

 

コメント

:すげぇ、ビックリマークが見えるようだ

:さあ、ツヴァイはどんなことをやらかしてくれるのかな

:総路と天って初見じゃないよな

:大分やってるからツヴァイやばいよ

:これは黒翳ネタ枠

 

 

「あれ、黒翳速いじゃん!」

 

 

「当然じゃないすかぁぁぁぁぁああああ!?!?」

 

 

「あ、落ちてった。」

 

 

コメント

:これが当然の結果

:あいつは良い奴だったよ……

:↑殺すな

:↑死んでるだろ

:↑そっか……

 

 

「まあ私は第一戦は楽勝かな。」

 

 

「ちょ、ちょっと待って、」

 

 

「ウヴァァアアアアアアアアァァァ!!!」

 

 

コメント

:ツヴァイ、あそこから一向に進んでなくないか……?

:あの初見殺しに何回引っかかった?

:6回

:嘘だろ……?

:まあまだ配信終わらないから

 

 

「やはり俺は速い……。」

 

 

「今ギリギリだったの分かってる?」

 

 

「……まだだ。(ELIMINATED!

 

 

コメント

:後ろであの音鳴ってるの面白い

:ツヴァイ観戦か

:置いてけぼり

:やっぱ天上手いな

:総路は微妙

 

 

「グワーッ!」

 

 

「ふっ、死んだな。」

 

 

「え、先輩たち上手くないですか!?」

 

 

「そりゃ初見よりは……。」

 

 

コメント

:総路は二戦目で脱落か

:上手いのは悪いけど天だけだよ

:やられる声がおっさん

:↑それ刺さるの俺達もだぞ

 

 

「ああ、やっぱダメだったかぁ。」

 

 

「おけ、次ね。ガチでやるぞ。」

 

 

「次こそは見せてやらぁ……。」

 

 

コメント

:今のは惜しかった

:ツヴァイ……

:未来が見える見える

:もしかしたらガチで神プレイ見せてくれるかもしれないだろ!いい加減にしろ!まあ僕はそうは思わないんですけど

 

 

「次はスピンレースか!」

 

 

「せめて第一戦くらいは……。」

 

 

「まあ頑張ろっか!」

 

 

コメント

:天、強者の余裕

:ツヴァイ……

:なぜツヴァイになるとこうも頼りないのか

 

 

「3、2、1、GO!!!」

 

 

「ゴーゴーゴー!」

 

 

「よっしゃイケイケぇー!」

 

 

コメント

:出だしは好調

:さあ突撃だ

:あ、ツヴァイ掴まれた

:放り投げられた

 

 

ヴァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

 

 

「今断末魔聞こえなかった?」

 

 

「気のせいでしょ。」

 

 

コメント

:ノータイムで気のせいって言い切るの強い

:すげぇ音量の断末魔

:黒翳こっから巻き返せるか?

:キツイな

 

 

「あれ、前居なくね? どこ行った?」

 

 

「黒翳今どこー?」

 

 

「トップっす。」

 

 

「……? ……!? ……! …………ww」

 

 

コメント

:逆走してね?

:おいww

:マジだ黒翳逆走してる

:草

:前居ない→トップ じゃないんだよなぁ

:トップっすじゃないw

:誰も気づいてないぞ

:総路気づいたな

:アイツ気づいたのに教えようとしないの草

:#笑うな総路

:#性格悪いぞ総路

 

 

「ゴール、あれ、……ここ、スタート地点じゃね?(ELIMINATED!

 

 

「ハッハッハッ! 今お前は逆走していたんだよ! お前の見ていたゴールはスタート地点だ! フハハハハハ!」

 

 

「なん・・・だと・・・。」

 

 

コメント

:もうコントじゃん

:壮大なやらかし

:やっぱり少しくらい練習するべきやったんや

:あれ、総路は?

 

 

「で、総路は?」

 

 

「一回戦負けしました。」

 

 

「もう私しか残ってないじゃん。」

 

 

コメント

:ふざけやがって

:なんだお前

:お前も練習しろ

:アズーの面汚しが

 

 

「リスナー酷すぎるやろぉ!」

 

 

「はいはい、そんなに言わないの。相手もおっさんなんだから。」

 

 

「お前も酷えなぁ!」

 

 

コメント

:しょうがないなぁ

:なんか可哀そうになってきた、ごめんな

:さすがにおちょくりすぎたなって

:これからも馬鹿にするけどごめんな

 

 

「おいリスナーぁああ! お前らも同類だろぉ! 謝るなぁぁぁ! あとこれからも馬鹿にするって言った奴許さねえからなあ!!!」

 

 

「総路さんも、頑張ってください。」

 

 

「うわあああぁぁぁあああ!!! そういういたわり方をするなぁぁぁあ!」

 

 

コメント

:頑張れ

:頑張って(若者の余裕)

:頑張ろう(年配の共感)

:わかったよ総路、これからも頑張ろうな

 

 

「……なんかありがとよリスナー。黒翳。」

 

 

「私も頑張ろっかな。じゃ、ちょっと待っててね。クラウンとって来るから」

 

 


 

 

「マジで取りやがったよアイツ……。」

 

 

「まあ本気出せばこんなもんよ! なんかツイてたし。」

 

 

「俺もせめて一回戦突破したかったー。」

 

 

「しょうがないね、また今度だ! それじゃ総天覆コラボ終わり! おつぐるるー!」

 

 

「またねー。」

 

 

「ばいおおいー!」

 

 

コメント

:おつぐるる

:おつかれ

:またな

:ばいおおい

:楽しかったよ

 

 

 

黒翳 覆@ooi_kurokaza

 総天覆オールガイズコラボお疲れさまでした!

 

 最後にクラウン獲得したのかっこよかったなー。

 

 まさか逆走するとは思っていなかったので、

 次があれば頑張りたいです!

 練習します!

 241  ↺2455  ♡4103




そういえば学校のテストで、覆の漢字ど忘れした時、黒翳から思い出してテスト中にちょっと笑ったりしたことがありました。

きっと友達にはバレてません。


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14話 人の配信見るだけ

あけましておめでとうございます


それでは今夜もお疲れ様でした。ばいおおい。

 

 

 今日は雑談配信にした。

 まあなんというか、ごくたまにやりたくなるような、他愛もない話をするだけのダラダラとした配信。

 たまにはこんな日もあっていいと思う。

 

 黒翳覆としてデビューして1ヶ月半。配信にも慣れてきた頃合いだ。

 トラブルはまだ無い。

 今は無いというどうにも不安なコメントだと自分でも思うが、これから先何があるか分かるわけが無い。

 良い悪いどちらの意味でも。

 

「まあ楽しめりゃそれでいいけどね。」

 

 そう呟いてふと立ち上がる。

 立ち上がってもやることなどなかった。部屋を彷徨く。

 こういう事をしているので母さんや妹に何してんのと言われるんだろう。分かったぞ。

 

 夕飯はさっき食べたし、風呂は入っておいた。もう寝てしまおうか、寝ないなら何をするか。こんな微妙に暇な時間をどう使うか。

 

 取り敢えずパソコンを立ち上げる。

 そういやアズーの同期とか先輩も配信してるのかな。マウスを揺らしてカーソルをガクつかせながら公式サイトを開く。

 他社の人とか最近は見てないな。

 

「今は誰が配信してんだろ。鬼人の飲酒雑談、オーロさんの飲酒。後は、おっ!? マジか、濡羽とあやかしの飲酒コラボ!? ……ってか皆酒飲んでんな、大丈夫かアズー。」

 

こりゃ酒飲み集団アナザーズーと呼ばれる日も遠くはないだろうなんて考えながら配信を開く。

 

 


あやかしのお二人に酒を飲まされる

23:00 濡羽硝子 nureba karasu


 

 

「おーし、一杯!一杯!もう一杯!」

 

 

「お主の格好良いところわしも見たいぞ!」

 

 

「あ、アルハラですよアルハラ! もう無理です! これ以上飲んだら潰れます!」

 

 

「そうか、なら仕方ないな……。」

 

 

「主の格好良いところ、見てみたかったのじゃが……。」

 

 

「〜〜〜っ、飲みますよ! 呑んでやりますよ!せーのっ、ゴクッ、ゴクッ、あ゛あ゛っ゛!」

 

 

「いいぞっ! やるなぁ! じゃあ俺も飲むわ。」

 

 

「格好良いぞ! イケてるのじゃ! じゃ、わしも一杯。」

 

 

「プハーッ!」「はぁーっ。」

 

 

チャット
×

:地 獄 絵 図

:酒 呑 み 地 獄

:吐息がエッッ

:濡羽酒飲んで酔っても叫んでるの草

:あやかし、ぬれば、閃いた

:あやかしの濡れ場と聞いて

:↑これは炎上(物理)

:引火させるな

 

 

「……おいたわしや、濡羽。」

 

 

 やはりというか、想像通りの展開になっていた。あやかしの二人はいつも通りおだてるのが上手い。一度はねのけても違うアプローチで仕掛けて来る。流石に濡羽も切羽詰まった顔してるな。あやかしの二人はへらへらしてるけど。鬼畜だなぁ。こりゃ濡羽明日駄目になるな。

 

 

「最初から潰れることは想定してたんです! なんと明日は元から配信ないんです。休むものもないんですよ! 実質負けません!」

 

 

「フッ、そうか。ならば! 今日のじゃんけんは違うものを賭けてもらおう!」

 

 

「そうさな、わしらが勝ったら明日配信をしてもらうのじゃ。二日酔いで頭が痛かろうとお構いなしじゃよ?」

 

 

「はっ、そんな簡単には負けませんよ! 私が勝ったらお二人は私とオフでデートしてもらいましょうか!?」

 

 

チャット
×

:どっちにしろお得

:実質俺らの勝ち

:テンション上がっちゃってんじゃん

:シラフの時もその調子ならいいのに

:↑濡羽には無理だぞ

:濡羽が負ける未来しか見えないんだが

 

 

「じゃんけん!」「じゃんけん!」「じゃんけん!」

 

 

「グー!」「チョキ!」「チョキ!」

 

 

「やった! 初めてコラボで勝ったよ、みんなー!」

 

 

「しょうがない、約束は守るのじゃ。一応用意はしとくかのう。なあ、チュン?」

 

 

「マジか……。濡羽に負けるなんて恥さらしだぜ……?」

 

 

「なんかおかしくないですか!?」

 

 

チャット
×

:ナイス!

:やっと勝った……のか?

:100戦1勝99敗

:↑これマジ?

:↑残念ながらマジ

:これはやら傾義

:土産話待ってる

:デビューから一か月経って初勝利とかww

:酒が入ってないと勝てない女

:じゃんけんしたなら配信終わり?

 

 

「じゃんけんしたってことは配信終わるんですよね? ばいかr」

 

 

「ああ、その話だけど……、俺もこんも酔えてないから続行な? よし、飲むぞ!」

 

 

「わしも酔いたいからのう、付き合ってもらうぞ?」

 

 

「私も飲む、なんてことはないですよね?」

 

 

「そうだよ?」「そうじゃが?」

 

 

「えっちょっ、誰か、誰か助けて死んじゃう、うわーーーっ!」

 

 

正直勝つとは思ってなかったぜ。ごめんな濡羽。

次はオーロさん見るか。

初飲酒配信、21時スタートでまだやってるのか?

 


初飲酒配信 酒飲む 意識飛ぶかも

21:00 オーロ・ラウラ-Auro·raura-


 

 

「私はずっとみんながみんな幸せだったらいいのにって思ってますよ! 皆さんは幸せですか? ずっと幸せですか?」

 

 

チャット
×

:幸せだよ

:ラウラのおかげで

:俺らは幸せ

:で、何の話だっけ

:なんでこの話になったんだっけ

 

 

「? ふぇ? 今日何食べよ。オムライス!作ってあるんだよね!」

 

 

チャット
×

:話題ショートカット

:???

:話題ないなった

:俺も食べよ

:さっきオムライス明日の昼食って言ってなかった?

 

 

「???、何の話してたっけ、そうだ、たばこの話だ。」

 

 

チャット
×

:そんな話してないぞ?

:???

:また話題ないなった

:全部オムライスさんのおかげだろ

:↑分かりづらい月島さんネタやめろ

:↑状況に適応してるんだぞ褒めろ

 

 

「あ゛? 突然ですが! マシュマロ読みます! スピード重視で!」

 

 

チャット
×

:突然ですが(突然)

:疑問形入れる度に記憶飛ぶんか?

:あ゛?ってなんだあ゛?って

:オーロ「話題ってなんですか」

:まあマロ読んでくれるならいっか

 

 

「「異常性癖と言われますどうしましょう」受け入れてけ! 大丈夫、お前よりヤバいのなんて沢山いる! 次! 「ノーマルだけど純愛が一番好き、ネットだと色々言われるけど」、単純に愛し合ってるって伝わってくるのが良いんだよね、幸せになる。次、「催眠術系好きなんだけどどう?」、どのつくえっちになるのすき、次、「リョナラーなんですけどなんかいいのないですか」、苦しんでるの萌えるよね、ちょっと絵描いてきてくれ。 私も供給下さい。「嘔吐フェチです供給下さい」近いうちにあるかもしれんなガハハ! 比較的ライトで答えやすいの読んだ! 突発マシュマロ終わり!」

 

 

チャット
×

:なんだかんだいって純愛も好き

:リョナは供給が少ない

:なんだ供給って吐く気か

:やっぱマシュマロヤバいな

:これでもライトってマジ?

:マジやろなぁ

 

 

「ふぁぁぁ、ねむ? そういえばこの前のことなんですけど、えーと、ごめん忘れちゃった! てへぺろっ! 鼻かゆっ、ふえっ、ふえっ、ぶえっくしょん! あっくしゃみ出たごめ、ゴホッゴホッ、ちょっ、喉が、ゴホッゴホッ、はぁ、はぁ、かはっかはっ、うっ、痰出た、ヒック! ヒック! 次はしゃっくりか、うっ、待って待って吐きそう、そういえばミュート、あっ腕吊った、ちょっと、ちょっと待ってて、袋取って来、駄目だわ。足吊った。あ、この態勢駄目。グァッ、痛っ! 机に頭打ったぁ~。いてっ、指にシャー芯刺さっちゃった、床に手着くんじゃなかったぁっ! ……えっと、足が痙攣しだしたんだけど、少し動っ、いったぁ! タンスの角に小指がっ、指潰れるぅっ、はあっ、あっ、猫くん! 爪なんか伸ばしてなにを、ってぎゃあ、引っ掻かないで! ……ねえねえ、リスナー、なんでこうなるの?」

 

 

チャット
×

:滅茶苦茶なトークしてると思ったらこれ

:これトークだったの?

:酔ったら意識飛んで傷だらけって言ってて怖くなったけど理由知って安心したわ

:↑どこに安心できる要素があるんですか

:なんでこうなるのはこっちのセリフ

:猫いたんや

:もう寝たら?

 

 

「指潰れちゃう、これがホントの酔い潰れってな〜ww ガハハ!」

 

 

チャット
×

:え?

:え?

:嘘だろやめてくれ

:マジで寝てくれ

:二度と酒飲まんでくれ

:怖い

:寝よう

 

 

「じゃあそろそろ寝るね! そういえばちゃんと袋とってきたよ、嘔吐フェチの人見ってるぅ〜? 供給入りまーす、うぷっ、ゔぉえっ、おえっ、おろろっ、げぼっ、げぽっ、ごほっ、うっ、おろろろろろろろ、おえっ、ごほっ、はあっ、はあっ。あはっ♡ じゃ、配信、終わります。おやすみ!」

 

 

チャット
×

:!?

:流石に悪酔いが過ぎる

:やりやがった

:BANされないよな

:ありがとう

:↑嘔吐フェチニキ歓喜

:やっと寝た……

 

 

……これはスルーしても罰は当たらないと思います。見なかったことにしましょう。

最後に鬼人の配信少し見て寝よう。ちょうど日付変わる頃だし。

 

 


酒飲むぞ!(今日皆酒飲んでね?) マシュマロ読むかも

23:30 魅鬼人mononokekibito


 

 

 

 

 鬼人さんは戦闘狂と呼ばれていますが、 

 戦いに何かこだわりとかはありますか? 

 

マシュマロ
❏〟

 

 

「うーん、こだわりかー。」

 

 

チャット
×

:それは前から気になってた

:やっぱこだわりとかあるの?

:最近ずっと戦闘ゲーやってたよね

:月火水木金土日全部アクションゲームやってた時はビビった

 

 

「強いて言えば見栄えを気にしてるな。やっぱ配信見てて楽しくなるのはギリギリの戦いだろ? 熱い戦いはやる側も見る側も楽しい。そういう戦いを心がけてる。見てて辛い一方的な蹂躙にならないように、逆にそういう意識が透けて見えないように、全力で楽しむことにしてる。拮抗した戦いなら勝っても負けても楽しいだろ?」

 

 

チャット
×

:しっかりしてるな

:配信見てるの楽しいのはそのおかげか

:最高

:鬼人の良さはそこ

 

 

「そういや今日アズーの皆飲酒してるけどどうだった? 特に濡羽とか気になる。」

 

 

チャット
×

:とんでもない

:あやかしと濡羽のオフ会が決定した

:オーロが吐いた

:地獄

:ラウラに至っては恐怖しか感じなかった

 

 

「そんなに酷かったの? ……ラウラさん吐いたの!? 音も乗った? マジか、そりゃとんでもないわ。」

 

 

チャット
×

:そうそう

:やばかった

:三人のデート気になる

:普通に流したけど三人やばくね?

:確かに男一人と女二人だしな

:でも想像してみ?夫婦が元気な姪に連れられて疲れるみたいな感じにならない?

:↑確かに、一理ある

:そりゃいいな

:そういや鬼人達はいつオフコラボするの?

 

 

「確かに硝子ならそうなるな! いいわそれ。あやかしの二人が夫婦ポジになってるのは置いとくけど。「いつオフコラボするの?」か、確かにそろそろしたいな。」

 

 

まさかその話がここで出て来るとは思わなかった。

でもそろそろ頃合いだとは思ってる。

鬼人はどう考えているのだろうか、気になる。

 

 

「2期生オフコラボについて、これは前から考えてたんだけど、2期生って無邪気な感じするじゃん。1期生は少し慣れてて大人っぽいし、2期生は俺らにしか出せない良さってのを持ってると思ってるんだよね。うん、絶対楽しい。でもいつやるかは分からないな。まあ楽しみにしといてよ。見て損はさせないからさ。」

 

 

チャット
×

:俺らも楽しみ

:2期生はめっちゃ楽しんでるってのが伝わってくるから見てて楽しい

:楽しみにしといてよの言い方よかった

:好青年からガラッと変わって怪しげな感じしたわ

:妖気隠すの上手くなったな

:↑怪しげな感じを妖気っていうの好き

 

 

「酒飲んだけど事故ってないよね? なあ同志。」

 

 

チャット
×

:おう

:大丈夫

:他よりマシ

:これからも飲酒配信してもろて

 

 

「オッケー。じゃ、終わりにしますか! おつきび~!」

 

 

チャット
×

:おつきび

:おつかれー

:オフコラボいつになるかな

:楽しみ

 

 

やるか、オフコラボ。思い立ったが吉日っていうし明日、いや日付変わったから今日か、話し合ってみようか。

取り敢えず寝よ。ツイートしとくか。

 

 

 黒翳 覆@ooi_kurokaza

 今日アズーの配信見てたんだけど、

 なんで皆お酒飲んでるんだ?

 

 正直アズー、やばいと思います。

 154  2269  ♡4129


 


 濡羽 硝子@karasu_nureba

 えーと、大変申し上げにくいんですが、

 三日酔いです。

 配信お休みします。

 ごめんね!

 165  3569  ♡5209


 


 オーロ・ラウラ@Auro·raura

 全身が痛いんですけど、

 アーカイブ見直したらとんでもないことになってますね。

 BANは免れてます。

 意識飛んでたのどうして……?

 179  4069  ♡6209

 

 


 

 

「黒翳、俺たちを通話に呼んだ理由は?」

「私も本題知りたいです!」

「黒翳さん?」

「皆さんには折り入って話があるんです。提案なんですけど、オフコラボ! そろそろやりません?」

 

 

「やろう!」「やりましょう!」「やりましょー!」

「じゃあすぐやりましょうか!」

 

 

「楽しみだわ。」

「楽しみですね!」

「準備しておくね!」

「後は運営さんに掛け合いましょうね。」

 

 

「おう!」「分かりました!」「了解です!」




これホントところどころ怪文書

評価とかお気に入りとか感想とかくれると気が向いて更新するかもしれない(露骨なねだり)


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15話 閑話休題〜それはさておき〜

面接こわい


「はっ……」

 

 唐突に目が覚めた。いつの間にか眠っていたようだった。俺の覚えている限りでは太陽が燦々と照っていたが、もう日が落ちたのか辺りは暗かった。確か昼飯を食べたのが12時……大体午後1時頃に寝落ちしたのか。

 

「いくら何でも寝すぎだろうが俺。」

 

 今日は配信の予定はない。これでも配信はしっかりやっている。アズーの中では配信頻度は少なめだが、これは相対的に考えた話だ。1日2回行動なんてザラなうちの配信モンスター達と比べれば別に普通だろう。週6回はやっている……筈だ。

 だから惰眠を貪ってもいいかと言ってもそうじゃない。こういう時こそやっておきたいことがある。サムネ作り話題探しetc。この睡眠はただの時間の浪費だ。人生においても怠慢だ。

 夜寝れるかな。

 

 机の上に無造作に置かれていたスマホを手に取り、パスワードを入力してロックを解除する。時間は19:25。通知が何件か来ていた。

 ひとつはマネージャーからのオフコラボの予定連絡。これは応答だけしておく。まだ寝起きで頭が回らない。無理に考えるとボロが出る。

 もうひとつは……父さん。「元気にやってるか」か。「めっちゃ元気」とでも送っておこう。家族からのRINE返しにくい問題あると思う。ノリが少し違う、みたいな。こういうのはそう考えずに返信するのがいい。 知らんが。

 

「夕食、冷凍でいっか。」

 

 なんかグラタンとかなかったっけ。ご飯が残ってた気がする。ぶち込んでドリアっぽく、でいいや。しょうがないから野菜取るのは今度にしよう。

 

 ピロン、とRINEの通知音が鳴る。父さんからの返信だ。どうにも文面での会話って切り方分かんないんだよな、終わらない文章のラリーが始まってしまう。

 おい待て、「身長は伸びたか?」だと? これは個人的に禁止ワードだと思う。こちとら中学生で伸びきったんだ。許せねぇ。電話でも掛けてやろうか。

 

 プルルルルルルルルルル

 

 そら見ろ、そういう事考えると掛かってくるんだよ。思わず頭を抱えてしまった。応答ボタンをスワイプして出る。

 

「もしもし?」

「もしもし、父さんだ。」

「用件は?」

「ああ、送っただろ。 身長伸びたか?」

「伸びると思ってるのか!?」

「ははは、思ってない。」

 

 駄目だ。手の平の上で転がされている気がする。確実に遊ばれている。せめて伸びると思っていて欲しかった。

 

「……もう切っていい?」

「待て、えー、お前も男らしくなったか?」

「残念ながら。」

「やっぱり?」

 

 なにがやっぱりだ、じゃあ言うな。傷口に塩を塗りたくるな。昔から男らしさとは無縁なんだ。分かってるだろ。

 

「そうか、父さんとは似なかったんだな。」

「は? オタクの父さんが? 母さんに男らしい所見せたことある?」

「……切るぞ。」

「おやすみ。」

 

 父さんとの口論は大抵これを引き合いに出せば向こうが引いてくれる。弱気でオタクな父さんと、強気で男勝りな母さんの血を受け継いだ俺はオタクで……。父さんと一緒じゃね?

 

 またRINEの通知音が鳴る。今度は妹か。なになに、「今度堺斗の家遊びに行っていい? あと話したいことある」か。「別にいいよ」と返した。すぐに既読がつく。話したいことってなんだ。なんか嫌な予感がするのは何故だ。まあいいか。

 妹は良くいる陽キャって感じで、流行りは察知するしファッションも気にする。だが俺が見てたアニメを横から見てたからかな、オタク趣味にも寛容になった。アイツは今高校生、少々ギャルっぽい感じになっている。なんだ、オタクに優しいギャルじゃないか……!? いや、アイツもオタクみたいなもんか。

 友達のように扱われているが、うちの妹は俺をお兄ちゃんとか兄貴とか呼ぶ事はなく、昔からずっと名前で呼び捨てにしている。妹が兄をお兄ちゃんだとか呼ぶのはアニメとかラノベだけの話だとずっと思っているが……本当に現実に居るか?

 

 「分かった 明後日行くね」「了解」と交わして夕飯の用意を始める。用意といっても冷蔵庫を開けて米と冷凍のグラタンを取り出してレンジでチン、それだけ。典型的な駄目な生活じゃないか。そろそろ改革を起こすべきだと俺の中の天使がそう言ってる。

 

 待ち時間やる事も無いので本棚をあてもなく見る。数少ない私物は大抵新居に持ってきてあった。並べられた小中高のアルバムを抜き取って開く。たまにこうして童心を思い出す。記憶力は良い方ではないのでそう思い出せないが。

 

 俺はこの高い声がずっとコンプレックスだった。今となってはアドバンテージだが、子供にとって他と違うことはどこか辛い。

 小学生はまだ成長途中、普通に学校を満喫した。だが他との違いが顕著に現れてきたのは中学校だ。一世一代の超重要イベント「成長期」。周りが声変わりしていく中自分は声が変わらず、久しぶりに会った違う中学に行った同級生からは「声高くなった?」と言われる始末だ。

 絶妙なバランスの顔と声のギャップのせいで、初対面の相手に開口一番で笑われたのは心が痛かった。友達によれば「別に怖い顔って訳じゃないが、目尻が吊り上がってるからか妙な威圧感がある」そうだ。

 

 そして強烈な個性で下手に注目の的になる。あの頃は少し躁鬱も入っていたかもしれない。クラスでの出番は多い方だった。

 そんなこんなで全校では良い意味でも悪い意味でも名の知れた人間になっていた。教師陣にも知られていたので妹には相当迷惑をかけたと思っている。自分から係の仕事に立候補するのは止めていたが、それでもこういう人間には勝手に仕事が舞い込んでくる。

 

 思えば喉を鍛え始めたのもあの頃だった。最初は声を低くする為に低い声を出す練習をしていたが、気づけばそのままエッジボイスを身につけていた。地声が宇宙人ボイスみたいなもんなので、これで2パターン。

 それからはボイトレをするようになって、女声も習得してしまった。

 葵とも腐れ縁で、動画とか上げていたのもアイツに脅されたからだった。いつ録られたのか分からない俺が女声を出している動画を流して「手伝って欲しいことがあるんだけど……?」なんてやられたらやるしかないでしょ。

 

 レンジがベルを鳴らす。アルバムを棚にしまってレンジのある台所へ向かう。温められたグラタンとご飯を取り出してスプーンで混ぜて食う。うまい。でも出来たてのドリアが食べたくなってきたな、今度ファミレス行こう。話題にもなりそうだ。

 

 満腹になったのでパソコンの前に座る。パソコンの電源を入れるのも作業をするのもマイクの調整をするのも手馴れたのが実感出来るようになって来た。

 さて、「オフコラボ、何しようかな。」




実体験と想像の織り交ぜ混ぜ

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16話 ああ妹よ

受験終わりました
合格発表まだです暇です更新します


 玄関先でチャイムが鳴った。

 体を起こして呼びかける。

 

「どちら様ですか」

「妹が来ましたよー、早く開けてー、部屋入れてー!」

 

 鍵を開け、扉を開くと大量の荷物を持ったそいつが玄関になだれ込んで来る。

 手に持つ紙袋には有名な百貨店の文字が書かれていた。

 

晴菜(はるな)が土産か、珍しいな」

「まあね。って言っても父さんに「この金で土産を」って言われて万札握らされたからさ、はい」

 

 紙袋を受け取り、中を見る。チョコレート、パウンドケーキ、クッキー。このチョイスは妹の好みだろう。

 あの電話のお詫びとでも言うのだろうか。そんな事しなくても別に許すけどなぁ。

 

「で? 何しに来たの?」

「遊びに来たよ」

「堂々と言うな」

「私も持ってきたんだよ? ゲーム。やろうよ、用意して。やり方分かんないから」

 

 晴菜が荷物の中から取り出したのはマ〇カだった。やりこんでいたマ〇オカートWiiiから月日は流れ、その手に握られているのは8DX。半ば強引にゲームをする事になったが俺は乗り気だ。昔のようにボコボコにしてやる。

 というかもうテレビの前に陣取ってるの強そうなので止めてもらっていいですか(震え声)

 

「ふぅー、はい、リモコン。ハンドル使うか?」

「うん。今回こそは負けないからね、積年の恨み晴らさでおくべきかって感じだからね」

「そうかそうか、ドライビングテクニックじゃ俺の方が上だぞ? 馬鹿言ってんじゃねえ」

「御託はいいよ。マ〇カってアイテムあるんだよ、分かってる? 技術だけじゃ勝てないって」

「200ccなんてあるのか、これでやろうぜ」

「いいね。覚悟してね?」

「こっちのセリフだ」

 

 キャラクター選択画面。昔からカ〇ンとキングテ〇サが好きだ。好きな理由? なんか分からんけど親近感が湧くんだ。それと可愛い。あのキシャシャみたいな声可愛くない?

 晴菜は昔と変わらずピ〇チか。主要キャラってあまり使う気になれないんだよな。あとこの隠し方に他意は無い。

 

「堺斗ぉ〜、おまかせでいい?」

「いいよ別に」

「よし、スタート!」

 

 初戦はグラグラかざ〇。wiiiでもやった、見覚えのあるコースだ。来るなら来い!全てを破壊してやる!!

 

 軽快なBGMと共に始まるカウントダウン。2のカウントと共にボタンを押してスタートダッシュを決める。これ基本ね、テストに出るよ。

 スタートダッシュを決めて早速1位に躍り出る。このまま逃げ切れば勝ち、というか昔からこの戦法だ。もしあのト〇ゾーこうらに襲われようと、圧倒的な差をつけていれば逃げられる。

 

「えっ、待って堺斗速くない!?」

「プークスクス、晴菜おっせぇー」

「ちくしょう、キ〇ー引いてやる」

「それ轢くって意味も掛かってるよね」

 

 このゲームで重要になってくるアイテムボックスだが、上位になるとほぼ"(コイ〇)"と"黄金皮(バナ〇)"しか出て来なくなるから期待はしない。引いたバナ〇は保持しておく。

 

「キター! キ〇ー、ぶっ飛ばせ!あっ、青甲羅飛んでったよ」

「は!? 待てって、ちょ(ドカァーン」

「プークスクス、もう8位www」

「ここから巻き返す位朝飯前だが?」

「後でおやつ食べようね」

「いいよ」

 

 次のアイテムは、来たな。"緑の弾丸(みど〇こうら)"。斜線上にいるピ〇チ目掛けて投げる。

 

「食らえぇっ!」

「はぁ、避けとこ(スッ」

「かかったな」

「へ?(ガッ 痛った!」

「ふっ、"緑の弾丸(みど〇こうら)"は跳ね返る!」

「忘れてた」

 

 その調子でまた1位に躍り出た。慣れないカイト飛行もこなしてファイナルラップ。"(コイ〇)"を10枚と"黄金皮(バナ〇)"を保持したままの1位は余裕がある。

 

「このまま勝っちゃうな」

「あ、青甲羅引いた」

「は?」

「あげるね、はい」

 

 保持していたバナ〇を路上に投げ捨てて次のアイテムボックスへ向かう。狙うはト〇ゾーこうらから免れられるアイテム。スーパー〇ラクション、ダッシュ〇ノコ、なんでもいい。あの"青の榴弾(ト〇ゾーこうら)"を防ぐアイテムをっ!

 コインだ。

 

ドカァーン!!!

 

 青い閃光が走り、爆風で車体が宙を舞う。立て直すのに時間がかかる。圧倒的なロスタイムだが、

 

「まだだ!」

「いや、終わりだ! "追駆赫弾(あか〇うら)"!」

「なにィィィィイ!? (ガッ」

「まだ後2発も残ってるよー、そい!」

 

 被弾時の無敵時間の合間を縫った、2位からの三段撃ち(トリプルあか〇うら)

 距離は離れているが、最終ラップだ。2位集団と差がどんどん縮まっていくが全く動けない。そのまま抜かれてしまった。ゴールは目の前だがそこまでが遠い。

 

「やった! 1位〜!」

「くそ、4位か、くそっ!」

「やっぱアイテム重要じゃん、運なさすぎ」

「こんなとこで運使いたくないしな(プルルルルル」

「そう言われると言い返せなくなるから止めてくれない? あ、電話鳴ってるよ。ちなみに誰から?」

 

 マネージャーからの電話だ。きっとオフコラボの予定についての電話だろう。

 

「ああ、バイト先の人。ちょっと出るね」

「はーい」

 

 部屋から出て洗面所の方へ行き扉を閉め、通話ボタンをスライドする。

 

「もしもし、白井です」

「もしもし、紅彩です。オフコラボの件ですが」

「どうしました?」

「あの、黒翳覆として、性別が確定してしまうのはどうなのかな、と」

「どうなのか、とは? 私はそれでいいと思っていますが」

 

 オフコラボをする上での問題点。それは同期に生身で会う関係上、見た目が、性別が露呈する。しょうがない事だと割り切っていたが、同期からの目、ひいてはアナザーズー全体の黒翳を見る目が変わってしまう恐れがある。

 

「こんな事を言っても根本的な対応策なんてないんですが、やはりアズーからの性別不明の黒翳という印象が変わってしまうのは大きいと思うんです。」

「そうですね。それでも仕方の無い事では? エンタメとして、私だけ別室という訳にもいかないですし」

「すいません、これは私のワガママかも知れません。でも、白井さんなら対応策が浮かぶかもしれないと思って。考えておいてくれませんか?」

「考えてはおきます。あまり期待はしないで下さいね。それでは」

 

 通話終了ボタンをタップする。通話の切れた音が洗面所に鳴り響く。ワガママかも知れない、か。……どうしよ。

 

 その時、洗面所の扉が勢いよく開かれた。

 

「晴菜……?」

「話は聞かせてもらったよ、黒翳覆さん?」

 

 

 


 

 

 

「知ってたのか? お前あの界隈見てると思ってなかったんだけど」

「うーん、別に堺斗が黒翳だなんて知らなかったよ? 疑ってはいたけど。「まさかな」って思ってた気持ち分かる?」

「分かります」

「疑ってたから電話の着信覗き見たんだよね、そしたら〖マネージャー〗って書いてあったし、バイト先って言うし怪しいなと思って」

「それで?」

「盗み聞きしてたら分かった」

「お前案外頭良いよな」

「それ私への当てつけでしょ、後私も見るよ? 濡羽さんとか面白いよね」

 

 正直舐めていた。身内の中で1番バレる危険性がないと思っていた。だが、1番の地雷だったかもしれない。隙を見せた自分が悪かった。

 

「それで、この事を知って私をどう……?」

「そうだね……さっきの電話でさ、性別バラしたくないって言ってたじゃん。私いい事思いついちゃった」

「何をさせる気ですか……?」

「女装、だよ」

 

 え?は?ウッソだろお前www何馬鹿なこと言ってんのwww女装?くっそwww冗談も大概にせいやwww

 考えてもみませんでした。

 

「ベースは良いし、メイクとウィッグしたらイケるんじゃない? 身長も低いし、後は……演技力でどうにか」

「身長低いって言うなよ! あーと、もし嫌だって言ったら?」

「あ、父さんそういえば黒翳面白いなーって言ってたなぁー」

「すいませんでした」

「監督脚本メイク私、主役は堺斗、演出はマネージャーさん! 私の一世一代の大掛かりな舞台に付き合ってもらうから。明日服持ってくるね」

 

 俺はこれからどうなってしまうのだろうか。



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17話 私が出来た!

 高校合格して気付いたら新生活が始まっていた。ウマ娘やAPEXにハマっていたらもう四月末だった。ひえっ……。


 翌日、晴菜は宣言通り俺の家へやって来た。またもや両手に大荷物を持って。

 開かれたバッグから無尽蔵に服が取り出され、無造作に床に並べられる。女物のパンツ、スカート、その他諸々の普段俺が触れることも無いような物が俺の家に置かれていく。

 

「取り敢えず家から私の服持ってきたから」

「お前の服で良いのか? なんか恥じらいとか……」

「今から女装する堺斗がそれ言うの?」

「ごもっともです」

 

 羞恥心なんてとうに捨てて生きてきたんだ、今更求められても困る。あれもこれも元はと言えば葵の脅迫から始まった、ってあれ? もしかして葵が元凶だったりする?

 

「方向性とか決めないとね」

「よく分からんから任せた」

「本当にそういうとこあるよね堺斗。うーん、黒翳でしょ? 清楚系は藍ちゃんがいるし、元気系は天ちゃん、妖しいこんさん、エロティックなオーロさん……よし、クール系なんてどう?」

 

 こいつめ、予想以上にこの界隈を見ていた……、寒気がする。俺の痴態を、いや痴態を晒した覚えはないが行動を把握されてる気がして怖い。

 

「ほう、聞かせてもらおうか」

「属性被りを避けて、最大限持ち味を生かした上でごまかせる最適解だと思うんだよね。目つき悪いのも生かせるし、あんまり女の子っぽくするより騙しやすいんじゃない?」

「瞼の開きが狭いから目つき直すの難しいしな」

「でしょ? まあ頑張ればやれないことも無いけど、あんまり近づかれると気づかれるかもしれないし? さて、方向性も決まったことだし、メイクしよっか。ウィッグはもう買ってきてあるんだ」

「抜け目ないな」

「当然でしょ、私が言い出したんだから」

 

 そうして人差し指を左右に振りながら話す晴菜。

 あー、責任感だけはあるんだよなこいつ。晴菜は俺を鏡の前に座らせるとメイク道具を取り出す。ウィッグは黒ロング。本当に見慣れない物ばかりだ。

 

「あ、ムダ毛……ってどうしてる? えーっと、」

「ああ、もう処理した」

「はやっ」

 

 この作戦を実行する為にやれることはやると決めた。脅されているとはいえ、目的は合致している。ネットで調べた時、ムダ毛処理は基本と書いてあったのでやっておいた。

 

「じゃ、目瞑ってて」

「OK」

「いや、待った。自分でも出来るようにしておいてくれない? 私が居ない時どうするの?」

「覚えればいいんだな、写真撮りながらやってくれないか?」

「……っていうか乗り気だね、ちょっと引いたわ」

「お前がやらせたんだろうがぁ!」

 

 メイクを始めて30分程度、大体の要点は押さえた。けどあれだな、人に顔とか髪とか触られてると眠くなってくるな。そろそろ終わりだと言ってくれ、寝てしまう。日々のブルーライト作業で覚醒していた瞼を押さえつけるまでもなく、安らかな眠りの中に落ちてしまう。

 

「おーい堺斗~? 寝てる?」

「ふぁぁぁ、ぎりぎり」

「出来たよ、ほら、目開けて」

 

 重い瞼をゆっくり開けると目の前には俺を睨む美少女がいた。顔立ちは整っていてつぶらな瞳は幼さを感じさせるが、切れ長な眼はプレッシャーを感じさせる。一度笑みを浮かべてみると、元から人より長めだった犬歯が剥き出しになる。可愛い系でもなければクール系にも見えない。例えるなら不良系だろうか。金属バットとか似合いそう。

 

「あまりにも怖い」

「えー、可愛いじゃん」

「お前の好みこういうのなの?」

 

 これじゃ初対面の相手はまずビビると思う。大丈夫か? いや、駄目だろ。

 

「やっぱ可愛くない?」

「なあ、こいつ俺のことを睨んでるんだが」

「目つき悪いの際立たせてみたんだけどどう?」

「どう? って言われてもな」

 

 ウィッグで少し頭が重い。首を傾げる鏡の中の少女は未だこちらを睨んでいる。ヤンキー、ヤクザ並みの目力、背後のオーラまで透けて見える。我ながら恐ろしいが、これを仕立て上げた晴菜も恐ろしい。

 別に俺としては女装は割り切ってることだし、不満はあっても納得はしているが、騙し続けられるか不安だ。プライドに関しては黒翳を演じる延長線だと思えばどうってことない。だが演技で、気持ち次第でどうにかなるものなのかな?

 

「まあでもイケてんじゃないか?」

「そっか。じゃ、一旦このパーカーとジーンズ着てきて」

「分かった」

 

 渡されたのはベージュのパーカーと蒼色のジーンズ。部屋を出て、洗面所の壁を背に服を脱ぐ。着ていたストライプの服を籠に入れ、畳んであったレディース服を広げる。目の前の鏡の中の自分を見ているとやはり違和感がある。素の顔でも睨んでいるように見えるせいで、睨んできやがって……! と謎の怒りも湧き出て来る。

 パーカーに腕を通してみると想像より大きかったようで袖が少し余ってしまった。もしかして晴菜またデカくなった? ないか。ジーンズも少し大きめだが、ベルトでどうにかなるし、体のラインが誤魔化せているのでいいんじゃないだろうか?

 最近運動を怠っていたせいで、太りはしなかったが筋肉が落ちてしまっていた。

 こうして全身像を眺めてみると確かに恰好良い。街中を歩いていたら視線を集めるくらいにはイケてるんじゃないか?

 

「堺斗、着替えた?」

「うん、そっち行くわ」

 

 扉を開けてリビングに帰る。この見た目に自信はあるが何処か気恥ずかしくて、肩まで伸びた髪を弄りながら部屋に入った。

 

「どう?」

「可愛い」

「そう? 変じゃない?」

 

 一回転して全身を見せて確認させる。全身像の確認。初対面の相手でも騙せるレベルに仕上がっているかの最終調整。外見に違和感が残らないようにするのはこの大作戦を遂行する為には欠かせないことだ。

 

「何? それ素でやってんの?」

「どうかな?」

「チッ その声出さないでくれる?」

「すまん」

 

 流石に調子に乗りすぎたか。でも本番もこんな調子の方が上手くいきそうだ。絶好調時の無敵感の活用は有効だからな。ちょっと飛んで跳ねたりしてみる。思えば黒翳の動作確認の時もこんな感じのテンションだった気がする。

 

「はぁー、いいや。これで怪しまれない。じゃ、ショッピングモールに行こっか。」

「えっ、まじで」

「この服は所詮その場しのぎなの、合う服を選んで着なきゃ!」

「え、やだ」

「……もう引き返せないんだよ? スマホの画像フォルダに今の堺斗の写真がある限り」

「俺を脅している限り無限に脅迫材料が増えていくって寸法か、いいぜ(泣)。もう行くとこまで行ってやるよ」

「いい覚悟だね、それじゃ行こっか!」

 


 

 そうしてショッピングモールに来た俺達だが、

 

「視線集めてる気がするんだが」

「目つき悪くし過ぎたかな、人が避けてくね。可愛いからもっと見ればいいのに。目の保養だよ?」

「もうちょっとこの目つきは緩和した方がいいな、つーか兄に可愛いとかマジでやめてくれ」

「えー、だってホントのことだもん。」

 

 通りの真ん中を突っ切ると人が掃けていく。人の波に視線を向けると睨まれたと勘違いした女性が顔を逸らす。流石にここまでとは、見通しが悪かったと言わざるを得ない。近くの店のショーケースに映った自分を見ると、元々の目つきの悪さと施されたメイクが奇跡のマリアージュを遂げ、目元のクマも相まってとんでもない目力を発揮しているのが確認できた。

 

「まず服屋行こうか?」

「これどうにかする小物探しに行かないか?」

「うーん、それが優先事項になっちゃう? しょうがないなぁ、先にアクセサリー見に行こうか」

 

 人々がひしめく中、構内マップを頼りに店を目指す。2~3店程度あったが、比較的付近にあった店へと足を踏み入れた。

 ネックレスやイヤリング、ブレスレットが簡素に並べられていた。真っ先に値札を確認したが危惧しているような数字が並んでいることはなかった。

 

「このチョーカーとかどう、喉仏隠せそうじゃない?」

「俺あんま喉仏出てないし、太めの物ならいいかも」

「ピアスとかする?」

「穴開けてないし、余計不良っぽくならない?」

「とりあえずその辺のネックレスとかブレスレットとか付けてみよっか」

「分かった」

 

 黒のチョーカーを首に着けてみる。思った通り今の俺には黒が似合う。威圧感は隠せていないが喉仏は隠せている。

 ネックレスを首に、ブレスレットを左腕に着ける。鏡を見ると、……オーラが増した!? 全体的に威圧感が増している。まるで人に威嚇することを意図しているかのようにマッチしていた。

 

「どうだ?」

「うわっと、すごいね。チョーカーは似合ってるけど、後二つの迫力が……。多分ジャケットとか着たら貫禄すら感じちゃいそうだね」

「やっぱ駄目か」

 

 ネックレスとブレスレットは元の場所に戻しておいた。

 

「ねえねえ、これとかいいんじゃない?」

 

 そうして晴菜が持ってきたのは黒縁の眼鏡。所謂伊達メガネだ。手渡されたそれをかけてみる。

 

「それいいじゃん!」

 

 鏡を見ると確かに、威圧感が抑制されている。だが、あくまで抑制。その眼にはまだオーラが宿っているように感じるが、睨んでいるようには見えなくなった。黒翳も眼鏡で力を抑制しているが、まさか葵、ここまで……!?

 

「アクセはこれくらいでいいでしょ、買って次行こうよ」

「おう」

 

 ちなみに今回の費用の足しに菓子を買った時の残りの金が使われるらしい。身銭を切るつもりだったのでまだ懐に優しい結末だった。

 

「次は服かな」

「大体何にするか決まってるのか?」

「ズボンとスカートとか、2セットずつは欲しいよね」

 

 レディース服を取り扱っている店の集まった区画で自分に合った服を探す。こんな所で足を止める事なんてないので、何処か浮いた、足に地が着いていないような妙な感覚が拭えない。帰りてぇ。

 

「このスカートとかどう? 膝下まで丈あるし、女装にもちょうどいいんじゃない? 試着しよ」

「店に迷惑とかないか?」

「そんな心配いらないの! 今は女にしか見えないし、どの店も買ってくれるなら誠心誠意対応するって!」

「そ、そうか」

 

 その後、小一時間スカートやズボンを着せられ続けた。様々な種類の服を着てみたが、今の俺には黒が似合うようだ。いや、私と言うべきだろうか、まずは自分の認識から心がけていこう。

 選んだのはグレーとイエローの膝丈スカートと、黒のオーバーサイズシャツ、白のTシャツ。所謂モノトーンコーデというやつに近いかな。

 人に恐怖を与える外見が一転、高いレベルでクールに纏まっている。晴菜と店員さんの実力を感じた。

 

「じゃ、帰ろっか……、ってちょっと待って」

「どうした? 忘れ物でもしたか?」

「いや、向こうに友達がさ……。今会うと面倒じゃん、ちょっと回り道してこ?」

「あ、目合った」

 

「晴菜~~!!!」

 

「やば」

 

 目の合った女の子が駆け寄って来る。心なしか目が煌びやかに見えるのは気のせいだろうか。さしずめこの私に興味津々なのだろう。愛い奴め。……駄目だな、このテンションじゃ。

 

「よう晴菜! こんなとこで何やってんの? ってかなんだその反応、やましいことでもあんのか?」

「あ、うん。普通にショッピング。や、やましいことなんてないから」

「へえ、じゃあ本題に入るぞ……。あの子誰? めっちゃカッコ良くない? お前の知り合いか?

「い、妹」

「へえ、そうか。なぁ、お前には妹なぞいないはずだ、答えろ!」

「ひぃぃ、首根っこ掴まないでよ」

 

 急に頼りなくなったな。しかも咄嗟に出る言葉が妹かよ、本当に俺って兄なんだよな? うーん、そろそろ助け舟を出さなきゃ俺が危ない。よし、

 

「どうしました?」

「うおっ、えーと、晴菜とはどんな関係で?」

「従姉妹です。晴菜さんには妹のように可愛がって貰っちゃって」

「ああ、そうですか!? 悪いな晴菜、なんかヤバそうな奴と一緒に居ると思っちゃってさ。

「う、うん」

「じゃあな~、またカラオケとか行こうな、あ! また今度あの従姉妹の子連れてきてよ、凄い気になる

「あ~、うん、分かった。じゃあね」

 

 また走ってどこかへ行ってしまった。嵐のような勢いのある人だな。

 

「友達がごめんね、助かったよ」

「いやあのままだと俺が詰んでたし」

「それにしても様になってるね、これなら本番も大丈夫じゃない? はぁー、疲れた。私達も帰ろうか」

「おう」

 

 その後は何事もなく家に帰れた。行きより人の見る目が気にならなくなってきたと感じる。きっとこの服装のおかげだろう。別に慣れた訳じゃない。まあ、これなら当日もいいかな。

 


 

「オフコラボの日付決まったぜ。ちょうど2週間後、空いてるよな?」

「あい分かった。完璧に空いてるぜ、すっからかんだ。ちなみに何やるか決まったか?」

「それ、『アソビ帝国』とかどうだ?」

「いいじゃん、ガチバトルやるか。その案、藍と濡羽にも伝えとくわ」

「頼むわ。それじゃ通話切るな。俺も色々下準備があってな。オフ楽しみにしてる」

「おう、俺もだ。じゃあな!」




 うわーーーっ! 続き書きたいし他のジャンルも手出してみたい!
 8万UAありがとうございます!


活動報告の方で本編内へのマシュマロ待ってます!



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18話 俺と私とetc.と濡羽

 更新していない間に8か月経っていたという事実が私を狂わせる


 遂にオフコラボ当日。俺は普段通り――といっても下手に男らしすぎないようにちょっとしたメイクと伊達メガネをしている――の格好でアナザーズー本社最寄りの駅前に居た。

 今日はその近くのスタジオに集合だが、濡羽には先に会うことにしてもらっている。建前上はリアルで喋る事に慣れておいた方がいいから、という事を伝えたが実際は濡羽を混乱させる為だ。晴菜のシナリオだと、一度濡羽と会った後に女装して本番に望むことになっている。性別を確定されることが無いように、だそうだ。当然のように濡羽が選ばれた事には触れないでおこう。

 

 さてアズー、案外良い立地にスタジオを置いていたらしく駅前は混雑していた。濡羽からは「広場中央時計近くのベンチに座っています」とは聞いたので、多分あの辺に……確かに座ってる人いるな。

 黒髪ロングの奇麗な人。ベージュを軸としたコーデで、オシャレな人ってイメージが先に来る。でも、手に持ったスマホを見ながらキョロキョロしてるし、素振りは濡羽っぽいよな。うーん、取り敢えず電話かけてみるか。

 

 電話を濡羽に掛けると、その人のスマホが震えだし、それに釣られて彼女自身も震えだした。やっぱ濡羽だったか。ガチガチに固まった腕をゆっくりと上げてスマホを耳へと近づける光景は、濡羽には悪いが酷く滑稽で笑いを堪えるのがやっとだった。このままおちょくってやろう、そう思って不審に思われないように自然に背後に回り込んだ。

 

「ふぅー、も、もしもし? 黒翳さん? 今どこに……なんか笑ってません?」

「いや、フフッ、笑ってないって。別にガチガチに緊張してベンチに座りながらあたふたしてる奴を見て笑ってるとかそういうんじゃないから」

「もうそれ私を笑ってたって白状してるようなもんじゃないですか! 何処に居るんですか、緊張してたのが馬鹿みたいじゃないですか!」

「ああ、後ろにいるよ」

 

 そう言うと捲し立てていた濡羽が反射的にこちらへ振り向く。その速度には目を見張るものがあったが、発揮される場面が間違ってはいないだろうか。

 目が合うと、フリーズしたかのように硬直した。

 

「おい、おーい」

「あ、あなたが黒翳さんですか……え、黒翳さんって男だったんですか?」

「そう思うならそうなんじゃね」

「そんな殺生なぁ」

 

 あ、声ちょっと変わった。うん、そりゃそういう反応になるか。身体はベンチに座ったまま、顔だけこちらに向けて静止している。器用なものだ。今の声は地声かな。

 地声と言ってもいつもの声より少し低い程度だな。いつも感じられる抜けてそうなキーの高さが取れて、綺麗な声になっている。うわ、外面だけ見れば完璧じゃん。

 

 数分後、やっと濡羽が戻って来た。口をポカンと開けていた顔も今は真面目に見える。

 

「大丈夫です、お、落ち着きましたから。えーと、人の目もありますし、1度場所変えませんか?」

 

 そう俺に言いながら濡羽がすっくと立ち上がる。俺はその提案に首肯して濡羽について行った。

 さっきは座っていて分からなかったが、此奴背が高い。俺より頭一つ分位でかい。モデル体型か? 妬ましい。

 そして着いたのは、有名カフェチェーン店。

 

「えーっと、何食べますか?」

「急に元に戻ったな」

「いやいや、まままだ膝ガクガクしてますよ?」

「ブルッブルじゃん」

 

 そういう彼女の足は生まれたての小鹿のように震えていた。傍目から見ても酷い有様だ。

 店員さんに案内してもらい、二人で向かい合って席に座る。早速コーヒーを頼んで、って待て、このパンケーキ美味そうだな。あ、店員さん、これもお願いします。

 

「………」

「………」

「………」

「ッスー、喋ろっか」

「あっ、すいません」

 

 駄目だ。俺が喋らなきゃ沈黙が訪れる。しかも、下手な事をすれば向こうが気負いし過ぎてしまう。やばいな、こういう時の会話デッキなんて組んだことないぞ。どうしよ。

 

よし、取り敢えずお互い自己紹介から。俺は黒翳覆こと白井、よろしく」

「よろs、よろしくお願いします」

「おう、よろしく」

「はい……」

「……えーと、そっちも自己紹介、頼めるかな」

「あっ、す、すいません」

 

 やばい、やばいぞ。これ作戦とか以前の問題だったかもしれない。これコラボが上手く行くかすら怪しいぞ。まずはどうやって此奴の緊張をほぐしてやるかだな。

 

「じゃ、どうぞ」

「えと、はい。わ、私は濡羽硝子としてやらせてもらっている、出羽(いづは)です。どうか今後ともよろしくお願いします」

「出羽さんか。改めてよろしくな!」

「はい……」

 

 やっぱり遠慮がちだよなぁ。どうにかして距離を詰めたい所だが、こっちが遠慮なく関わっていけばきっかけ位は作れると思う。まあ、ここで何やっても女装姿で会ったらぶっ壊れるんだけど。

 

「ははっ、緊張してんだ。やっぱコミュ障だった?」

「そんなこともう知ってるじゃないですか」

「にしてもテンション低くない? じゃあ何、例えば……俺がもろ男に見えてがっかりしたとか?」

「………すいません」

「嘘だろ」

 

 なんだろ、普通に会ってがっかりされると傷つくな。もしかしてガチでお姉ちゃんが欲しかったとか? あり得る。だって俺も欲しいもん。だけどあんまり俺へのイメージを固定化して欲しくないな。それならこう、かな。

 

「けどね、私、まだ一度も女じゃないなんて言ってないよ?

「!」

「そうでしょ、出羽さん?」

「え、じょ、女性なんですか?」

「ふふっ、さあね」

 

 こうして誤魔化しておく。いずれ分かる事だとしても今は手のひらの上で踊っていて貰わないといけない。ありゃ、もしかして知られることなく疎遠になっちゃう可能性もあるのかな。ならこの呪いもプレゼントだ、面白いじゃないか。

 

「じゃあさ、ちなみに俺が女だとしたらどんなことしたい?」

「え!? え、えーと……」

「別に遠慮しなくていいのに。言ってくれたらしてあげるよ?」

「いや、そんな恰好で言われても」

「え、まだ見た目怖い? 頑張って雰囲気柔らかくしたんだけど」

「そういう問題じゃないですってば」

 

 なんて適当にあしらっていると、頼んだコーヒーとパンケーキが運ばれてきた。パンケーキの上には苺やブルーベリーが乗っていて、淡い赤色のベリーソースがかかっている。もう見た目から美味しい。早速食べる。甘酸っぱくてパンケーキもふわふわ。想像よりクオリティが高くて当たりを引いたような気分になる。やっぱ甘いものって強いよな。その流れでコーヒーも流し込む、っ、にがぁ。しまった、砂糖を入れ忘れた。

 

「はぁ、すごく美味しそうに食べますね」

ああ、ちょっと食べてみるか?

「頂きます、というか声凄いですね、こうして向かい合って話していると違和感しかないです」

「慣れてくれないと、フィーア困っちゃうな♡」

「ちょっと、あんまり調子乗らないで下さい。あっこれ美味しい」

 

 言われた通り調子に乗りすぎたのは否めないが、体感では大体打ち解けられたかなと思う位には話せている。だけどこの話し方はやめよう、自分で自分が分からなくなってくる。あくまで今は「白井」なんだから、本番の時まで封印しよう。

 

「私、驚きすぎて気疲れしちゃいました」

「まだこれからだけどな……」

「もう何が起こっても驚かない気がします」

「言ったな?」

「え? なんですか」

「なんでも……本当こいつ面白いな

 

 積もる話はあれど時の流れるのは速いもので、コラボの集合時間が近づいていた。俺には別の準備もあるので早めに行かなければならない。話している内にコーヒーも飲み終わり、会計を済ませてスタジオに向かった。スタジオには大体徒歩5分で着いた。もうそこからはスムーズで、スタッフに案内され楽屋に向かう。

 

「じゃ、俺他の準備あるから先行ってて。また後で」

「あ、はい。今日はお互い頑張りましょうね!」

 

 そして俺だけ別室に入り、オフコラボの準備を始める。スカートに着替え、ウィッグを被り、チョーカーを付け、メイクをする。鏡の中の自分を睨む少女を負けじと睨み付け、最後に眼鏡をかける。

 自分を作り変えていく実感を得ながら、心持ちを切り替えていく。気分も上げていく、そうだな、調子に乗りすぎる位が丁度いい。

 

 さあ出羽、同期、見て驚け。さあ鑑賞者、諸々リスナー、聞いて驚け。

「ふふっ、よし、いいね。やっちゃおうか」

 これも()、黒翳だ。




久しぶりすぎて感覚忘れてるかも……。

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