個性『バンジーガム』 (やまちゃん0123)
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1話

駄文です。許して


「そろそろ生まれるわ!準備いいわね?!」

 

慌ただしく騒々しい怒号のように響く医師の声。

 

「準備OKです!」「愛さん呼吸を乱さず!行ってください!」「旦那さん邪魔です!カメラなんて回さず消えるか、奥さんを励まして下さい!」「あ、あぁ」

 

無痛出産であったが予想外に患者の体力の弱まりと時間の超過により麻酔は切れ、虚ろな瞳をしているため皆気がたっている。

 

「愛!頑張れ!俺が見てるから!大丈夫だから!」

男は動揺しているのか要領の得ない支離滅裂な発言。しかし愛するものには思いは伝わったのか額に玉のような汗を浮かべ苦笑するように僅かに口角をあげる。

 

「ええ、、。ふふ、、、。ありがと、、、。」

 

それから格闘する事45分。

 

「愛さん生まれましたっ!男の子ですっ!元気な男の子ですッ!」

 

「おめでとうございます!」「ああ良かった!」

 

「おぎぁぁあおぎゃぁぁ」

 

命の誕生の瞬間。皆が笑みを浮かべホッとする。

 

「貴方、、、息子を抱いてあげて。」

 

疲れきった表情しながらも息子の顔が見れて安堵しながら夫に催促する。

 

「ああ、!」

 

「貴方、私、疲れたわ、、、息子を頼むわよ、、、。」

 

途切れ途切れのセリフその終わりには既に眠ってしまっていた。

 

「ああ俺が守る、、、息子を被蘇果《ヒソカ》を!」

 

 

 

 

 

 

 

事の発端は中国成蹊市発光する赤子が産まれたというニュースだった。以後各地で超常は発見され原因も判然としないまま時は流れる。いつしか超常は日常に夢は現実に世界総人口の8割が何らかの特異体質となった現代社会。混乱渦巻く世の中でかつて誰もが空想し憧れた職業が脚光を浴びていたその職業こそ!ヒーロー業!

 

 

そうここは僕のヒーローアカデミアの世界。

 

 

自分事「伸縮 被蘇果(しんしゅく ひそか)」は転生した。いや正確に言うなら転生したいたことを[思い出した]というのが正しいだろう。原因は頭部への強い衝撃。父親という存在に暴力を振るわれ全身の打撲、アザや擦り傷そして何処かの角に頭をぶつけ意識不明となっていた。らしい病院で目を覚ましたのがはじめての記憶だ。どうやら自分は酷く父親に恨まれているようだった。

 

「ヒソカくん今日は体調どうかな?」

 

看護師が心配そうに聞いてくる。

 

「うん、、、いいよ。でも記憶がまだ、、、。」

 

そう自分は記憶喪失と言うことになっている。自身の名も父の名も何もかも忘れた存在。むしろ好都合だった。

 

「ううん!気にしなくていいのよ!ヒソカくん。あっそうだ!なにか欲しいものとかあるかな?お姉さんに任せなさい!(ああ!可愛い!まだ怪我が治りかけで痛々しいけど、その整った顔立ちに冷たく細いめの金色のお目目!少し長めの赤い髪色もグッド!加虐心というか守ってあげたくなるというか最高ね)」

 

最低だった。この看護師。

 

「(何か悪寒がするな、、、。)うーんとじゃあ、、、携帯?スマホって言うんだっけ?それを貸してほしいな、、、。」

 

まずは情報収集。この世界の事をしっかり把握しないとね。それにはスマホこれが一番いい。

 

「うん!わかったわ!貸したあげるだけどね今日は持ってないの、、、。ごめんね明日持ってくるから、、、ね?(さすがに今持ってるスマホを貸すわけにはいかんバレてしまう私の性が!性癖が!それだけ避けねばなるまい!)」

 

「(おっ!断られると思ったが悪くない反応)んーじゃあお姉ちゃんお外いこ!」

 

「(あああああ良い子すぎ!その上目ずかい反則!可愛いペロペロしたい!頬擦りしたい!頭をナデナデしたい!いやする!もう限界よ!)」

 

「お姉ちゃん、、、?どうしたの?」

 

ギュっ!この女抱きついた!ナデナデ!

 

「お姉ちゃん?」

 

「いやヒソカくんが良い子だからついギュッてしたくなっちゃたの。嫌だった?(ぐへへ最高だぜ、、、。ただこの後は反応しだい、、、。お願い嫌とは言わないで!)」

 

「いや、、、別に嫌じゃない」

 

「そっか、、、。(よっしゃぁああああ!!!正義は勝つんや!)」

 

この女最低だった。いや表面は問題ないが最低だった。

 

~~~~

 

病院の庭。看護師が手を引くのは小学生位の小さな少年。二人とも笑顔を浮かべ皆が平和で愛のある光景に微笑みで返すだろう。二人の本性を知らない者には。

 

「じゃあお姉ちゃんジュース買ってくるね!何が良い?(いやー最高ですわーショタは最高だね)」

 

「うーんとね(病室に水はあったし問題ないな)じゃあコーラ飲みたい」

 

「OK!じゃあその噴水の縁に座って待っててね」

 

「あ、うん」

 

ふと水面に視線を向ければ自分の顔が写っていた。

 

ヒソカーモロウ。ハンターハンターにおける凄腕の念能力者。自身のオーラをガムとゴムの性質『伸縮自在の愛(バンジーガム)』を使う者。優れた肉体に格闘センスはピカイチ。おまけに頭もキレるという強者。

 

その幼少期のあどけなさ残る顔には奇術師の顔がちらつきオマケに個性は『バンジーガム』。触れたものにガムとゴムの性質を付与する個性。水の中に手を入れ個性を発動し水を持ち上げる流体の水が溶けたガムのように粘性を持ちながら手に絡まる。そして個性を解除すれば、、、。バシャリ!手に纏わりついていた水が重力に従い落ち水面を跳ねる。波によって逃げていこうとする浮いている葉っぱを一枚掴む。部屋に帰った時に使うためだ。勘の良い人はきずいているだろう。水見式をやるためだ。転生特典なのかこの肉体がヒソカによるものなのか理由は不明だかこの肉体は念を使える。病室に横たわっているときにきずいたがこの肉体は既に小孔が開かれている。『纏』『絶』は暴力を毎日のように受けるなかで培われたのだろうかなりのレベルだ。それ故今も自分が生きているし、怪我の回復も早い。だから部屋でやっているのは纏うオーラを大きくする技『練』が主力だそしてそろそろ『発』の為にも水見式をやろうと思うのだ。まだ念をマスターは全然できていないがまずは自身の系統を知ることは重要なことだ。それ以外にも理由はあるが。

 

 

「お待たせ!ヒソカくん!どうしたの?葉っぱなんて持って。」

 

「いや別にただ拾ってみただけだよ、、お姉ちゃん。」

 

「ふーん。じゃ。はいコーラ。」

 

紙コッブに入ったコーラを受けとる。

 

「ありがと」「どういたしまして」

 

コーラを1飲みし、数秒の空白。風が頬を撫でる。

 

「ねぇお姉ちゃん僕の個性見たい?」

 

「良いの?無理しなくて良いんだよ?(大丈夫かしら?)」

 

「大丈夫。目を瞑って。お口開けて。はいアーン」

 

「アーン(ショタにアーンされるとか最高。)」

 

パクり。「お姉ちゃん、、、僕の指ごと食べてるだけど、、、。」

 

「(いやこれで合ってるや、間違いないんや。細いけど弾力があって決め細やかな指サイコー)ふふごめんね」

 

「さてなんでしょう僕の個性は」

 

「コーラをガムにしたのかな?」

 

「うーんまあ合ってるよ(バンジーガム解除)」

 

「うっひゃぁ!口で弾けた」

 

病院の庭でそんな光景があったとかなかったとか。

 

 

 

~~~~~

 

病院の一室。時計のチクタクという秒針を指す音がやけに響く。部屋の中には少年がコッブいっぱいに入った水の上に葉っぱを乗せ手を添えていた。

 

水見式。それは念の系統を調べるために用いられるメジャーな手法。系統は6系統に分かれ。強化系、変化系、放出系、具現化系、操作系、特質系に分かれそれぞれ得意とすることは違う。それぞれの系統にあった念能力を作り出すことが強い念能力者への近道である。

 

このヒロアカの世界において強いとされるのはおそらく操作系、強化系、具現化系、特質系の順になるだろう。もちろん念能力によって話は変わるが、個性から考察するところゴリ押しかハメ技、即死技。に近いこの系統が強いと思われる。もちろん変化系、放出系もなかなか有用な念能力にできるが、この世界の個性と被りがちだ。この世界の主人公の緑谷のワンフォーオールは肉体の強化。だかイルミの針のように刺せば勝ち。など所見殺しな能力にしやすいからだ。それ以外にも純粋に肉体の強化の強化系はゴリ押しや耐久性がある。

そして大きなアドバンテージが1つある。そしてオーラは普通の人は視認できないことだ。ただこの世界では一般人が念能力を使うことができるようだ。その理由は自分の母は産んだ後衰弱死したとされる。これは典型的な念に目覚めオーラを垂れ流しにした結果。出産という非常に体力を使う場面での更なる体力消費。死んでも全くもっておかしくない。健康な成人男性でも疲労困憊で動けなくなるのだから。

 

だからまずは自分がすべきことは他人を念能力者にしないこと。自身は念能力を極めること。個性を極めること。そして原作ファンなので雄英高校に入ることの四点だ。

 

さぁてやってみようか。水見式。溢れそうな水面の上には漂う木葉。その脇に手を添え『練』を行う。

 

「『練』、、、。」

 

水の増大なし、水の変色なし、木葉も揺れず。この世界で有効な系統の一番二番はダメか、、、。残るは水の味の変化、不純物の発生、それ以外の変化。はたまた発を行うにはまだ未熟者であるかの四択。

 

「味変化なし、、、。木葉も変化なし。となると、、、。」

 

グラスを持ち上げ照明にかざす。

 

「ッ!」

 

一瞬キラリと水のなかで何かが反射した。

水の中に指を入れる、違和感、否鋭い痛み!指先には切り傷!

 

「凄いな、、、。余りにも鋭利で切られたことにも気がつかないほど鋭い。まるで薄氷で切られたみたいだ。」

 

今度は恐る恐る指を入れる

 

「なるほど、、、。」

 

持ち上げて出てきたのはガラスそれも極薄の。持ち上げている反対側の指紋までくっきりと視認できるほど薄いそして鋭い切り口。

 

「ふむ、、、。バンジーガム」

 

グラスの口をバンジーガムで空気をガムのように粘性を持たせ覆い封をする。

 

「洗面台はどっちだったかな、、、。」

 

~~~

 

「(バンジーガム解除)」

 

グラスを逆さまにし中身を洗面台へぶちまける。パリバリパリ!まるで冬の朝の凍った水溜まりを割るときのような音が響く。大量のガラス片。割れた薄氷のガラスの一部は粉々となり宙舞う。皮膚に刺さり痒みとして不快感が襲う。

 

「なるほど具現化系か自分は、、、。」

 

うまいこと考えないとな具現化系はよくも悪くも癖が強いからな。

 

~~~~~

まず発を極める為にはその前の三大行を行わなくてはならない。これは実際の念修行ではなくメンタルの話。「点」「舌」「練」そして「発」となる。「点」で骨組みを作り「舌」で話し書き「練」で練り上げ型と成し、「発」として発現する。

 

この一年で発をしっかりしなくては念能力者として失敗する。原作開始まで現在7歳あと8年ある。発まで最低半年はかかる。普通で1年はかかるだろつ。残り7年。念は四体行だけではない。「周」「硬」「流」「円」「凝」「堅」「隠」丁度7つの応用系統があり習得とそれを使えるかは別物。熟練度の問題もある。またオーラの量や操作技術。様々な修行が必要だ。それ以外に元の肉体の強さもあり念とはかけ算の連続だ。だから最近は「練」を連続で維持し泥のように眠るこのときは勿論「絶」を使い体力の回復に勤める。今は四体行を上達させることから。基礎をおろそかにすればするほど弱くなり上達も遅くなる。

 

~~~~~~~

 

あれから一週間ほどたった。朝6時から起き30分の瞑想をして精神統一かつ「纏」の訓練もう30分は「絶」の訓練をしつつご飯を食べるなどをし、それからお昼になるまでこの世界の事や念能力、発、それ以外の事を検索し考えメモを残している。それから午後は筋トレ。それが終われば「練」の修行。最初の頃は30分ほどで倒れていたが最近は二時間連続で維持できるなどこの体は凄い。練を10分増やすのに常人は1ヶ月いるはずなのに7日で三倍にした。恐ろしい成長性。あとはこの繰り返しを行う。にしても自分のオーラは禍々しいわ。流石ヒソカの肉体だ。

 

そし念を用いないて発の修行メンタルの修行これは分かったことがある。この肉体はだいぶヒソカに引っ張られるということ。大本は俺であるが、例えば闘いへの渇望などテレビでやっているヴィラン退治を見ると体が疼く。最近は我慢できず夜は抜け出し路地裏のチンピラ擬きをぶちのめさないとイライラしてくるなどだいぶ肉体はヒソカよりだ。つまり強い奴らを合法でぶちのめしたり、殺したり出来るのはヒーローという職業だけだ。まぁ公安の裏の奴らもにたような事をやってるらしいけど。取りあえずは雄英に行くこと、青い果実たちと闘い熟すの待ったり、ヒーローとして公的にヴィランをぶちのめすことかな。それには力が必要だ。だから念は大体決まりつつある。

 

 

~~~~

 

『禁断の果実(メモリーハート)』

 

自身から作り出されるハート型の種子を相手に潜伏させ生命力、寿命を奪い実となる念能力。実の状態になれば熟す熟さずに限らず自由に刈り取ることが出来る。実を食べるとこれまで集めた生命力すなわちオーラを自身のものにできる。刈り取る際は対象に接触しなくてはならない。

 

実の成長度合いは宿主の生命力に依存するが、この実を宿したものは弱くではあるが「纏」の状態になるただし実の大きさによって「纏」の強さは変わる。瀕死の重体の時のみヒソカに危険信号が発信され許可されればその実の生命力を使い宿主の傷を癒す。ただし使った分の生命力を求めるため尚更寿命を削り取る。

 

この実を刈り取られた者は極度の衰弱状態となり、最悪の場合死亡する。また寿命を全うしたもの、死亡したものはその実を落とし強制的にヒソカの物とする。

 

対象に種子を入れるのには接触が必要であり、顔と名前を覚えていなければ実への信号は出せない。

 

制約 全ての生物の精孔を開くことはできなくなる。

 

誓約 この念能力を他人に教えてはいけない。教えた場

合強制的にランダムで実が1つ腐り。1ヶ月絶の

状態となる。またその情報を知っている人数と実

の消失は比例する

 

誓約 他人に念能力のことを教えてはならない。教えた

場合その人物と同等の数の実が腐る

 

 

これが自分の生み出した念能力。取りあえずこの病院の全員には宿されている。この念は宿主を強くする代わりに対象の寿命と生命力を少しずつ奪うというもの。死にかけの老人に与えてみたところ寝たきりの生活で余命3ヶ月らしいが跳ね回り一週間ほどで死亡した。

 

びっくりしたよいきなり手の中に収まるくらいの赤色のイチジクのような実があったからね。食べてみた所味は美味しくなかったがオーラを少しほんの少し増えた。

 

この念は宿主が無理をしなければ「纏」の効果で長生きするが丈夫になるため大抵無理をして早死にする。

 

この実のメリットでありデメリットは宿されているときは実体はないが種子の時と刈り取った実の時は実体化し誰でも食べることができてしまうことだ。成長具合は凝をすればすぐわかるし良い能力だ。

 

 

これから8年でどこまで行けるか、、、。

 

 

 



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