戦術人形とオリ主と車と (ZERO1u)
しおりを挟む

設定集(ネタバレ有り)

これくらいで出そうと思ってたので初投稿です
ストーリーが進んでいく度に編集され見れないところが見れるようになります。
自分用でもあるし、見たい人は…って感じのやつ


・H指揮官(この小説の主人公)

現代からこの世界に転生したごく普通の人間

…の割には何故か銃の扱いが上手だったり、異常な車の運転技術等、謎が多い。SCPは半分位しか履修してない。

その他やってたソシャゲ

艦これ、アズレン、ブルアカ等(東方も一部入る)

 

※現在観覧不可※

 

・AR小隊

指揮官に救われた16labの人形達

現在進行形で指揮官の独特のナニカに影響されている。

全員が指揮官に背中を預けられる程、信頼しており「よっぽど」の事がない限り銃口は向けない。

救われてから危機的状況が無い。

 

※現在観覧不可※

 

・404小隊

今まで指揮官に素性を隠してたが、隠せなくなり基地から居なくなろうとしたが、あの一件で指揮官の基地丸ごと404小隊みたいになってしまった。

全員信頼しているが、416は信頼とは違う別の感情を持っていて…?

今まで4人だけだと依頼者からの情報が無ければあまり行動は出来なかったもののRFBやMDRのお陰でよく情報が入る。

 

※現在観覧不可※

 

・▒▒▒▒

※現在観覧不可※

 

・鉄血

敵。それだけ

 

※現在観覧不可※

 

・正規軍

▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒

軍。

 

・謎の組織

薬物の売買や人身売買等、犯罪行為をしている奴ら。

昔の軍とかの装備(M4等)をしている事からどこかと繋がっていると思われる。

 

・▒▒▒▒▒

※現在観覧不可※

 

・ヘリアン

上官。ちょくちょく問題を起こすH指揮官を直接観察する為、H指揮官の基地に着任した。

婚期を逃しそうなので焦ってる。

この前参考に指揮官に色々見てもらったところ、「やっぱり通常時のヘリアンさんが美しいし可愛いと思いますよ」と言われて、今もそれを胸にしまって今日も指揮官を叱る。

 

・ペルシカ

16labの頭やべーやつ

ヘリアンと一緒に来た。自分の子供と差し支えないAR小隊を手玉に取った男が気になるという事で来てみれば…

様々な面白い事を進めてる。

 

・カリーナ

H指揮官の副官。

金!金!金!って感じで、色々な車関係の商売をしている。自分の身体は絶対に売らない。

「MP5とかがいっつも胸の辺りを見てくるのは何故だろう…?」と思ってる。

最近車に興味が出てきている。

 

・クルーガー

社長。あとつおい。ほんへではあんまり出てこない。

H指揮官の影響でV8をのっけたFDに乗っている。(あった際、H指揮官にロータリーエンジン関連でキレられた)

 

▒その他情報▒

・PUBGコラボ(この世界線内で)

AWM(RF)

 

・現在のコラボした小説

無し(予定はある)

 

・道路は日本と同じ左側通行

 

・とある組織

今の所接触はない(ヒントはH指揮官紹介部分にある)



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プロローグ

初投稿です。
これからよろしくお願いいたします。
いずれ一部は動画化するかもしれない…
まだ机上の空論程度ですが。
あとしばらくはオリ主の視点とナレーションです。


俺の名前は〇〇 〇〇。しがない若いサラリーマンでありオタク君である。Vtuberに投げ銭をし、艦これ、アズレン、ドルフロ等の所謂ソシャゲをやっている。実装されている子と全員に指輪をあげる為、金を貯めている。と同時に車、日産スカイラインGTーR34…略称R34を買おうと思っている。俺にとって車とは三大欲求を四大欲求に変えた物であり凄い(マシン)を見掛けた時には興奮(性的にも)する。そんなレベルで車が好きである。

 

ある夏の暑い日。急ぎの用事があり、信号待ちをしていた。信号が赤から緑に変わった瞬間、人混みの中から一人だけ自分が飛び出し走った。が次の瞬間、右から何がが来てる感じがしてふと右を見ると、そこには絶賛ミサイル中の老人が操るプリウスが目の前に来ていた。老人の顔は大きく口を開け、聞こえはしないが大きな声を出していた。「ああ、分かるよ。あんたが思ってる事。」とその顔を見て思った。もうそろ自分が死ぬのに冷静だった。そしてゆっくりと時は進んでいたが突然少しだけすすんだ。次に俺は空中に浮いていてそしてひっくり返っていた。跳ねられたみたいだ。プリウスは脇目も振らず、走って行ってどんどん遠くなってくのが分かった。最後に見た速く走る車はプリウスと言う悲しい事になってしまった。そして次は「ドン!」と着地した。背中から。一回転回ったらしい。どんどん意識が遠くなって視界が暗くなっていく。「大丈夫ですか!」と言う声が聞こえるが、朦朧としか聞こえない。そして完全に聞こえなくなった。真っ暗な世界になった。でも痛みとかは感じない。あのSCPは本物じゃなくてよかったと安心した。

 

しばらくした後、ハッと目覚めた。あれが夢だったかのように。見渡すと右に大きな窓があり動いて、色んな所にイスがある…つまり路線バスだと分かった。そしてバスのアナウンスが鳴り、「次はーグリフィン基地前ーグリフィン基地前ー」と言ってたので咄嗟にボタンを押した。何故ボタンを押したのか分からないが、その名前に聞き覚えがあった。直ぐに前に抱えてあるリュックサックのなかを探りスマホを取り出し今の年を確認した。

「2062年…だと…もしかして俺、転生した…のか…?」

体は前より少し筋肉が付いていたが、顔は全く同じだった。そして更にリュックサックを探り自分の素性を確認した。なんでも自分は次のグリフィン基地の新たな指揮官になったらしい。様々な評価がAになっている辺りものすごい奴なのだろう自分(コイツ)は。性格だけがC-と言う最底辺のDの次の評価なのは怖いがギリギリ合格したのだろう。そして様々な重要そうな資料を確認し、ネットニュースを見ていたらバスが停留所に着いた。

 

バスを降りた後、基地の門番に名刺を見せ基地の中に案内された。駐車場にはデカくゴツイ車があった。勿論、スポーツカーは無かった。まあ今の時代のスポーツカー…いやハイパーカーは先進的なデザイン過ぎて受け付けないので逆に良かった。今はSUV系統の車が重宝されており、スーパーカー等は余計に要らない世界になっているらしい。フェラーリ社はSUV等は絶対に造らない宣言をしている為、衰退の一途を辿っている。(だけど金持ちが「お持ち帰り用」に購入している為少しだけ需要があるらしい)

ランボルギーニ社はウルスの経験から高性能なSUVを造っているらしく売上がうなぎ登りである。オプションで性能は下がるが装甲を付けたり、装甲付けても性能が落ちないように改造するオプションもあるらしい。(ウワサでは軍限定で銃とかも付けたり専用のマシンも作っているらしい)

日本の会社はコーラップス液の成分が日本に充満してる為、全て無くなったとの事。中国の会社も同じである。関連記事って所に「設計図が闇市場に流出!?」と書かれていた気がするが気のせいだろう。うん。

そして建物の前に来た。

「あのー」と自分

「何でしょうか」と軍の人…正確にはPMCの人だが

「あの奥の方の右の少しちっちゃな建物は何でしょうか?」と指を指した。

「あれは倉庫です。銃弾、食料、部品等が収納されています。」

「じゃあ左の方は?」

「あれは私たちには知られていませんので答えられないです。」

「ありがとうございます。いちいち聞いてすいません。」

「いえいえ。では、建物に入って下さい。受付の人に話せば正式に指揮官としてここを任される事になります。これからよろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくお願い致します。」

と少し会話した後、建物に入った。

 

早速受付に話に行った。

「ここが受付ですか?」

「はい。ご要件は何でしょうか。」

「あのこれなんですけど…」と言い様々な資料を提出し、指揮官証明書を見せた。

「ああ!ここに配属される指揮官様でしたか!少々お待ち下さい。今、担当の者をお呼びしますので、」

と言い受付の人は奥に消えてった。待っている間近くのイスに座っている事にした。そして担当の者が来たのだが…

「私が担当でこの契約書にサインした瞬間副官になるカリーナと言う者です!」

まさかのカリーナだった。やっぱでけぇ(小並感)

「どうされましたか?指揮官様?ささ!早速この契約書にサインを!」

と言われ契約書を見た。

何故か一部黒いモヤがかかっていたが書いてあった事が

「命の保証はできませんし、死亡した場合こちらは一切の責任を負いません」等物騒な事が書かれていたがそんなの関係ねぇ!と言わんばかりにさっさとサインをした。

「ありがとうございます指揮官様!ではこれからよろしくお願いしますね!」

「ああ。よろしく。」

「あ、私の事はカリンとお呼び下さいな!」

「わ、分かった。しばらく慣れたらね。」

「では今から案内しますね指揮官様!」

と言われカリーナに案内された。

 

この今いる建物は四階建てで学校みたいな感じになっている。

一階は受付の部屋以外は修復場所等の広い部屋になっている。研究室も一階にある。二階は俺の部屋と隣に繋がっている執務室、会議室等がある。空き部屋が多いらしい。三階、四階は戦術人形が一人一人住める部屋があり、四階には風呂もある。

さっき左の方と言った建物は編成された戦術人形の相部屋らしい。あの寮である。四階以降は増設しろとの事である。

その後夜になり飯を食べた。

ここの基地はなんでも手料理(所詮民間人形(ロボット)の料理だが)が出てくるとの事。今日はカレーである。

室内栽培された野菜と人工肉のカレーでルーはレトルトだがこんなほぼ世紀末状態の世界でこんなに美味い食べ物を食えるのは貴重なんだと、カリーナが言っていた。

「明日から忙しくなりますよ指揮官様。なのでいっぱい食べましょう!」

「俺は二杯目でダウンだ…」

 

その後、衣食住等のお金は給料から天引きされて払われる(給料が多いので天引きされたって感じない人が多いらしい)

、メールは電子から紙製の物まで送れ、受け取れる。etc…

色んな基礎知識をカリーナに教えて貰いその後寝た。

「今日は色々忙しかったけど、明日はもっと忙しいだろうなぁ…寝よ」

と言って夢の世界に入った。

 

この頃はまさか自分がこんなに有名になって色々な事をするなんてまさに夢にも思わなかったよ。




はい、見て分かると思いますが途中から適当になってます。ゆるして(泣)
今回こんなに長いですが次からはもう少し短いと思います。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第1話 M4A1救出、そして…

ビンゴを初めて全て埋めたので初投稿です
あれは多少運が入りますが、何とか全埋め出来るのっていいですよね。今回はM4と急接近する回です。


あれから、一ヶ月くらい経った。

様々な人形が救出、製造、本部から配属等で増えた。それと同時に本部からも信頼され、重要な任務も任されるようになった。

俺は皆に遅れないように銃を練習する事にした。人形達と一緒に。最初の頃はまともに撃てもせず一部の人形に笑われてたりしていたが、今では人並みに撃てるようになり、反動の強い銃やライフルも扱える。…とはいえまだまだであると自分自身で思っており、人形達には内緒だが()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言う事をしないと皆を指揮する資格がないと考えている。あと二丁拳銃とか?

 

で、そんな感じで毎日暮らして30日目にある任務を任された。それは行方不明になっていたAR小隊のリーダー、M4A1が見つかったのだ。本部は今すぐエリート人形達をそこに配備したいと思ったが、その場所は遠くヘリコプターでも時間がかかる。M4A1からは「一時間持つかどうか…」と無線で言っていた為、その場所から最も近い基地に救出をお願いした。その基地が自分が指揮する所である。その後、自分の基地で強い人形達を4小隊編成、救出に向かった。

 

結果から言うと救出に成功した。4つの小隊はM4とエクスキューショナーがいる廃墟以外の場所にいる鉄血人形は掃討、エクスキューショナーはM4に倒して貰った。一人でエリート鉄血人形を倒すとは流石AR小隊長である。

その後M4A1は自分の基地に着任した。なんでも「皆が揃うまではここの基地に居たい」との事である。また、AR小隊の人形を作った研究員、ペルシカが着任した。

この任務があった日の夜は宴をした。戦場以外でここまで人形達が楽しみ笑っていたのはこれが初めてだった。

 

ふと、周りを見渡すとM4だけがいなかった。俺は何故か屋上へ行った。

「…なんでここにいる事が分かったんですか?」

「さぁ…気まぐれかな?」

屋上にはM4が居て何か黄昏ている様だった。

「…どうしたんだ」

「少し考え事をしていました」

「どんな事?」

「早く皆を助けに行きたいなって…」

「代弁ではないがもう少し休ませてくれないか?」

「分かっています…でも今も皆が鉄血に追われ死ぬ気で…いや、空腹状態の中、走っていると思うと今すぐにでも…」

「俺も今すぐ助けに行きたい。でも、皆疲労が溜まっているのにまた出撃、ましてや夜になんて…そんな事したら皆が()()

「わ、私の姉妹達は16lab製だから記憶の換えはないんですよ!もし破壊されたら本当に()()んですよ!貴方の人形達は換えがありますし、人形にとっては本望じゃないですか!」

「ふざけるな!!」

M4がビクッと跳ねた。

「何が『換えがある』だぁ?いくら換えが有ろうと俺の大切な仲間だし、死なせたくない!お前だって換えが有ろうと死にたくないし姉妹達に死んで欲しくないだろう!まだ居場所も分かんないのに出撃したら元も子もない。隊長なんだからそんな事位分かるだろう…」

俺はどんどん覇気が無くなり泣きながら怒っていた。昔からこうだ。感情が高ぶると泣いてしまう。

「だから…俺の家族(ファミリー)達に換えがあると…言わないでくれ…」涙を出しながら俺はM4に訴えた。

「ご、ごめんなさい…まさか泣くなんて…」

「泣いてない…」

昔からこんな言い訳をする。こんな姿を見られちゃ指揮官として上に立てないな。

「そんな事ないですよ」

「え…」

いつの間にか声に出てたらしい。

「…内緒にしてくれないか?」

「ふふ。ええ分かってますよ指揮官」

マジて有難い。M4様様です。

 

「フフ…あんたはもしかしたら…」

その時、影に隠れていたマグカップを持った人物を俺とM4は気づかなかった。

 

数時間後、俺は真夜中に資料とにらめっこしていた。

ここの基地はAR小隊回収と言う任務を全面任されたため、前までやっていた様々な任務を別の基地に引き継いだり、AR小隊関係の資料と格闘している。勿論カリーナは居ない。今は午前2時である。女の子にとって夜なべは天敵である。

「丑三つ時、かぁ…電子幽霊とか現れない…よな?」

いま汚染されている日本には大昔、この時間帯は草木も眠ると言われ幽霊が一番出やすい時間帯で、小さな頃は怖くて夜中まで起きててもこの時間までに寝ていたりしている。(高校生からはなんとも思わなかったけど)

しばらく作業していると、コンコンとノックする音が聞こえた。

「指揮官。M4A1です。入っていいですか」

「ああ。いいぞ」

と言い、ドアノブがガチャと回りドアが開く。

するとパジャマ姿のM4が出てきた。少し震えながら。

「どうしたんだ?そんな怖い顔して」

ブルブル「指揮官…隣に行ってもいいですか」

「別にいいけど」

と言うと裸足で靴を履いたまま自分の隣に来た。

「…私が戦術人形の中で唯一夢を見れる事は知ってますよね」

「ああ」

「…私怖い夢をみたんです。人間で言うと悪夢って言う…」

「あー…今まで悪夢とかは見た事ないのか?」

「はい…」

「どんな夢だったんだ?」

「姉妹達が関係していて…ざっくり言うと助けに行ったけど目の前でメンタル崩壊して…って言う夢です」

「そっか…それは怖かったな」

と言い、M4を俺の席の隣で膝まつかせ、

「撫でていい?」と、質問した。

「はい」

あっさりと許可された。なので左手でゆっくりと頭を撫でた。

「んっ…凄い…心地良いです…」

「そうか…」

俺は何を思ったのか

「大丈夫…大丈夫だよー…」

と撫でてるだけでいい物を優しい声で諭していた。

(やっべ殺されるわ)

と思ったが、M4は

「………\\\」

目をつぶっていた。まるで猫だったら「ゴロゴロ…」と言って喜んでいるように。

 

数分後、M4は満足した様子でソファに座っていた。

「…自分の部屋に戻らないのか?」

「暗いし怖いので」

「だったら仕事を手伝ってくれ…」

 

その後M4が朝までいた事により少し騒ぎになったのは別の話。




この場を借りてこれからこの小説の設定を少し決めるため戦術人形のレア度によってどんな扱いをされてるか設定を決めます。「☆~」とはあんまり描きたく無いので。(二次創作なので本来のドルフロ世界の設定ではないことを理解して下さい)

☆2人形…基本的にどの基地にも必ずいる人形。量産型的な感じ。だからといって身体が貧相でも無ければ性能が悪い訳でもない。

☆3人形…☆2人形のように色んな所にいる人形もいれば、☆4人形のようにあまり配属されてない人形もいる。よく小隊長に任命されている。

☆4人形…最近指揮官が着任した基地、あまり成果を挙げられない基地等には、配属されない。とはいえ色んな所に居るためちょっとしたイベントでは指揮官と一緒に歩いてる所が見られる。また、メディアに登場する人形は大体このレア度の人形達。

☆5人形…配属されている基地が限定されており、貸出等もある。闇市場等の怪しい場所だと高値で売れる。また、グリフィン本部の警備をしている人形は全て☆5人形。一部の人形はまだ製造で入手ができない、グリフィン本部にしかいない人形もいる。

☆6人形、MOD3化人形…[機密情報]


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話 AR小隊全員救出(ついでに404小隊も着いてくる)、そしてR34購入

M870ちゃんを交換したので初投稿です
AUG?知らない子ですね(白目)
貴重なショットガンだし、キャラがすこだったし…
もう乗せるマシンを決めてあります。いずれ小説に出します。


遂にAR小隊を全員救出した。ここまで来るのに一ヶ月も掛からなかった。M16A1が救出された時はM4は泣いて喜んでいた。

 

ここで、()()()()()()()()()()()()とは違うストーリーが展開された。なんと404小隊がここに着任したのだ。404の証のスリーブがない?て事は何かあった?

と、考えていたらUMP45が話しかけてきた。

「あの…貴方が今回、AR小隊を救出した指揮官ですか?」

「はいそうですが…貴方達は?」

「私達はある所に雇用されている小隊だったのですが急に契約が切れてしまって…それで近くにいたM16A1に一緒に救出してもらおうとですね…」

「つまり私の基地に着任したいと?」

「はいそうです。」

まだ信頼出来ないのかよく分からないが、ずっと敬語である。と言うか404小隊が解雇される程の事が起こってるってなにがあったんだ?

「ああ…そうだ」

「?」

4()0()4()()()()()()()()()()()()

「そんな小隊は存在しないぞ」

「そうですか」

今の質問、とても重要そうな感じだったがまあいいだろう。だが、これで元404小隊長に4()0()4()()()()()()()()と言う事が知られた。これでもう安易に「404小隊」と言う単語が言えなくなった。

 

さてその後、ヘリアンさんから報酬として100万ドル貰った。(1ドル=100円)

マジ?

ということでカリーナにある事を頼んでみる。

「カリーナ。」

「はい。なんでしょう指揮官様?」

「この車を購入したいんだが…」

「えっ、これですか?こんな古い車じゃあ…それにわざわざこんな車を購入しなくても…」

ドン!パカッ

「100万ドル全部を注ぎ込む。お釣りは要らない。」

「よし!指揮官様の為にも頑張りますよー!」バリバリ

やったぜ。

ちなみに購入するマシンはR34である。なぜ、100万ドル(1億円)懸けるのかと言うと、昔からR34の値段は高騰してる為、ここまで金を注ぎ込めば易々と買えると思ったのだ。あと金が余ったら少しカリーナに返して貰って改造も出来る。

 

と、安易な考えをしていたのだが…

 

数日後…

「やっと購入できましたよ指揮官様ー!」

「よっしゃーっっっ!!!で?お釣りは幾ら残った?」

「えっと…ボディ等の主なパーツで40万ドル、ほぼ新品のRB26エンジンで50万ドル、R34の設計図で9万9000ドル…お釣りは1000ドルですね」

「は?」

俺は思わず口をアングリ開けてしまった。

(日本円で10万しか残ってねぇじゃん)

「な…なんでそんな金かかったんだ?」

「これでも色々値切って貰ったんですよー。危うく私の貞操が…」

「Oh…で、なんでこんな高いか商人に聞いたか?」

「私の貞操なんてどうでもいいなんて酷い指揮官様!私のことなんて結局…」

「そんな事いいからさっさと教えて」

俺はカリーナの話を遮った。

「アッハイ。」

そして続けて、

「で、なんでこんな高いかと言うと、まずこの日産スカイラインBNR34と言うのは今日に至るまで様々な被害があり、最終的には廃車にされ、一時期は沢山あったのに今では潰されるか闇業者が持ってるか倉庫とかの中に眠ってるかの扱いらしいです。しかも設計図も価値をキープする為に一部の人間しか売らないらしいです。」

「はぇ^~」

今の時代はすげぇや(白目)

 

と、言う訳でほぼ新品そのままのR34を見に行った。

…私は感動し、思わず涙が出た。この世にこんな美しく、凛々しい車があっただろうか。これが自分の車だと思うと更に感動が込み上げてくる。

「し、指揮官様…大丈夫ですか?」

「ああ…グスッ大丈夫…グスッだ…」

「泣きながら言われても…そうだ!エンジンかけます?」

「ああかけてくれ。」

この後エンジンの音を聴いてるだけで30分経った。

この(サウンド)はどんなオーケストラの演奏よりも良い。俺はそう思う。RB26エンジンでこれなら4ロータリーやLFAのV6エンジンはどんな風に感動するのだろう。オーガニズムに達してしまうのだろうか。

「カリーナ」

「はい」

「今後も金があったら車を買ってくれ。別のマシンを」

「わかりました指揮官様。」

 

その日の真夜中、俺は最近出来た峠…と言うよりも俺が指示して(ゲームのデータをロボットに入れて)作らせた(ヘリアンさんに「なんでもいいから観光名所作れ」と言われたので)峠、榛名峠を34で登っていた。

今の建設ロボットは有能である。ゲームのデータをぶっ込んだからおかしくなるかと思ったけど、一分の一スケールで再現されている。

だが頂上に行くと通行止めがされており、榛名湖(正確には似せた場所だが)には行けなかった。本来なら別の峠もあるのだが今の所は未開の地である。さっさと繋げて走りたいものだ。折角なら碓氷峠まで再現したい。

さて、そんな事はどうでもいい。

ガッ!とサイドブレーキを引きマシンを、Uターンさせる。そしてネットオーディオプレーヤーを付けある曲を探す。

「おー!あったあった。やっぱりGTRの(ユーロビート)と言ったらこれだな!」

 

BGM Back On The Rocks

 

そう…この…最初の高ぶる感じ!

「行くぞ!34!」

と言い俺はスタートダッシュをした。

(最初のコーナーが大事…!)

ブオンブオン…ガッガッ!

そう思いながら最初のコーナーにギリギリまで突っ込み、ヒール&トゥで4速から2速へ変速、少しハンドルを左に曲げながらABSなしでブレーキングをする。

キキュゥウワァー!

滑りながらだったがアウトインアウトで曲がれた。

(あっぶねー…結構ギリギリ…)

そして少し右を曲がりヘアピンの右をさっきの様に滑らせながら曲がった。

(まるでゲームの様に曲がるなぁ)

タイムを計ってないから分からないが、自分で言うのもなんだが、速い。

キュルワァー!キュワー!

(さっきからギリギリの走りだ…俺に取っちゃギリギリじゃないが、(マシン)に取ってはギリギリの破綻しない走りだ…)

そのままコーナーをせめて攻めて攻めまくってそして例の5連続ヘアピンのゾーンへ来た。

「やってみるか…アレ」

と、こぼし最初の1コーナーに突っ込んで行った。

(…!!)

こわい、と一瞬思った。でも、BGMのせいでアドレナリンがドバドバなので直ぐに怖さなんて吹っ飛んだ。

ガリッ!

溝落とし、した。

この時まるでマ○オカートの様な加速を感じ、周りの風景が更に速くなった気がした。

(スローモーション…?死ぬのか?)

(いや死んでたまるか!)

コーナーの後半でアクセルを全開にしRB26エンジンが唸る。そして、そのまま遠心力で溝から外れた。片輪を浮かせて。

そのままの勢いで次の溝がある方に移動し、そしてまた溝落とし。そんな感じで5連続ヘアピンを抜けた。

(凄い…凄い!初見なのに乗れてる!)

その後もとんでもない速さで峠を下った。

「ふぅ…楽しかった…そして疲れた」

 

そして余韻を楽しみながら基地へ帰った。

ガレージに入り電気を付けると、

「…何をしていた」

M16が銃口を向けていた。

「何をしている…今すぐおろせ」

「まずこっちの質問に答えてもらおうか」

「ただ単に車で峠を攻めてただけだよ…」

「嘘だな」

M16はキッパリと言った。

「何で」

「車で行くほど遠い所に行ったのだろう。だから峠に行った」

「いや最近作らせた峠だけど」

「そこはまだ途中までしか道が敷かれてない。適当な場所で落ち合えばバレないだろう」

「え、まって?俺が何をしていたと思うの?」

「それはよく分からない」

ええ…

「だがこんな夜深くに外出するんだ。なにかあるに決まってるだろう」

「ひでぇ言いがかりだな」

「とにかく正直に言ったらどうだ?ちゃんと言ってくれたら命は保証するぞ」

「じゃあ乗れ。車に」

M16は思わず「は?」と口を開けた。

「車を調べればいいじゃん。簡単だろ?」

「ああ」と言いM16は34を調べた。

 

…数分後

「特に何も無かったな…」

「ほらな。言っただろ?」

「すまない…」

「別にいいが…銃口を向けたのはなぁ…」

(コイツ…何する気だ?)

「魔剤ある?」

「?」

「あ、モンスターエナジーのことだけど…」

「ああ…そこにあるぞ」

「ああ…」

そう言われ缶を取り、プシュと開け、グイッと一気飲みした。

「…フゥー…はっ!」

(!?オーラが出た!?)

「往復1本…行くぞ…」

 

その後M16の絶叫が峠に響き泡を吹いて気絶したとか。

その上、人形達が皆興味を持ったとか。




R34が何故あんなに高価なのかと言うとR34のちゃんとした設計図があまり流通してないのと、あったとしても今の基地の状態では作れず、その上パーツやエンジンが超高騰してる為1億位掛かるのです。実際、数十年後そうなってそうで怖い。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2.5話人形達のリアクション集

しおりとかお気に入り登録とかして貰ったので初投稿です
いやほんとありがとうございます…
今回はおまけみたいなものです。
ちなみにですが車シーンとか色々細かい所考えると必然的に遅れるので気長に待って下さい。
推奨BGM Save me


・M4A1のリアクション

 

「くっ…Gが…凄い…」

ブオォォォォォ…!

「ひいっ…!」

キュワァァァァァ!

「はぁ…はぁ…この走りならM16姉さんが泡吹くのも分かりますね…私も気絶しそう…」

(絶対まだ余裕あるだろ)

 

その後、M4は最後まで気絶しなかった。

M16「次はジャックダニエル呑んでから乗ってやる…」

指揮官「やめろ」

 

 

・AR15のリアクション

 

乗る前(ふん、何故M4やM16が神経減らしてるのか分からない。これじゃAR小隊の名が廃れるわ…折角だから指揮官の技を盗んでやる)

隣りに乗った時「イヤァァァァァァ!無理無理!降ろしてぇぇぇぇぇぇ!(涙目)」

ガン!

「あヤッベぶつけた」

「あっ」チーン

 

無事に気絶。走りきって顔を覗くと幸せそうに寝てた。

M4「どんな事したんですか」

指揮官「ガードレールに少しぶつけただけだよ」

M16「えぇ…」

 

 

・SOPIIのリアクション

 

「おおー!すごーい!人形解体以外でこんな楽しい事があるなんて!」

「お、おう…でも楽しんで貰えて何よりッ…!」

「あ…あの指揮官、少し速すぎじゃあ…」

「オゥラァッ!」

「イヤー!」

 

ブォーン…「お、戻って来たぞ」とM16。

パタッ「はぁ…はぁ…やめてって言ったのに…オエッ」

「大丈夫!?SOPII!?」と駆け寄り背中を擦るM4。

「アンタは鬼かっ…」とAR15。

「君たちより強くないから鬼じゃないよ」

(そう言う事じゃねぇよ)とAR15を含み色んな人形が思った。

 

 

・UMP45のリアクション

 

「さ、流石にこの程度…!今までの戦場よりかはマシ…!」

「そい」

「うぐぐぐぐ…」

「そぉい」

「ぐぬぬぬぬぬ…」

「HOI!」

「…!」

「いまのよく耐えたね。俺でも結構キツい走りだったのに」

「ふふふ…これでも色々な戦場を乗り越えて来たんだからこれくらい大丈夫よ」

(いやもう無理!今までの戦場の事考えてるけど()()()()とは全く違う!)

「と言う事で、もう終わり。あとはゆっくり走りましょう?」(よし!これで…)

「あと半分もあるし早く皆を乗せたいから今よりペース上げるね」

「ゑ?」

ブォォォォォオ!

「えっちょっ降ろしなさいよ!」

「ん?大丈夫じゃ無かったっけ?」

(コイツ…わざとね…)

「そんじゃあ行くね」

「まだ(コア)の準備が…」

キュルワァァァァ!

 

その後、溝落とししたら気絶。

UMP9(45姉がこうなったの初めて…)

416(こっそり帰ろうかしら…)

G11「ZZZ…」

 

 

・UMP9のリアクション

 

「アハハハハ!指揮官楽しいよ!これ!」

「お前もそう感じるのか…狂犬って怖い」

5連続ヘアピン溝落とし

「」ブルブルブル(怖い怖い怖い無理無理無理無理)

(誰でもここでビビるのか…)

キュルワァァァァ!

ガン!

「」

「気絶しちゃったよ」

 

AR15のように寝ていた。

UMP45「私今まで9のこんな姿見た事ないわよ」

416 は にげた!▼

ガシッ!

416「誰よ!」

G11「逃げないで416」

416「なんでアンタはこうゆう時は起きてるのよ!」

 

 

・HK 416のリアクション

 

ブォ~ン…

(少し激しいけど気絶する程ではないわね…なんか拍子抜け…そうだ。煽ってみよう)

「ふん、何この運転。この程度で気絶するM4やM16はヘタレね。まさかこんな形でAR小隊(あいつら)勝てるなんて…指揮官には感謝ね」

「まだグリップ走行だしまだ本気じゃないよ?」

「え?」

「ずっと走ってると疲れるんだよ…だから今回は後半セクションまでは全開にしない」

(どうしよう無理矢理降りようかしら)

キュワッ

「降りようとするなよ?」

(ヒッ)

 

416は気絶はしなかったが目に涙を浮かべていた。

UMP45「女の子泣かすなんて最低ね、指揮官」

指揮官「だって前半、煽って来たし…」

UMP9「でも45姉に抱きつくレベルで泣くなんて見た事ないよ!」

G11 コクコク

指揮官「えぇ…」

 

 

・G11のリアクション

 

「」カッ

(目をめっちゃ開けてる…こうなったの初めて見たぞ)

ブォォォォン

キュワァッ!

「…」

(ふーん…それじゃこれはどうかな?)

ガリッ!溝落とし!

「…」

(へー…そゆこと…)

「G11」

「何?」

「お前がいつも寝てるのって…」

 

タイムを更新する走りだったにも関わらず、気絶もしなかったし叫びもしなかった。

M16「寝坊助やるじゃないか!」

416「なんでなの…?」

G11「ZZZ…」

UMP45「で寝るのは早いと…」

 




遅れました申し訳ございません。
後の他の人形は各自で妄想してください()
誰にするか迷ったしこれ以上遅れるのはね…
次回なんですが404小隊の車をまだ決めてないのでどんな車がいいかコメント下さい(コメ稼ぎ)

追記
UMP9と416のマシンは一応決まってます。
UMP45はスバルインプレッサ系統のマシンにしようかなと思っていますが型式がまだ決まってません。
G11は完全未定です。あの子に合う車なんてあるのかな…?
という訳でよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話 ~戦術人形最速伝説~胎動

SOPIIのキャラソンが発表されたので初投稿です
誰かいずれユーロビート版作って(他力本願)
でも元の曲でも車に合うっちゃ合うんですけどね。
今回はこうゆう系に良くある感じのお話です。


2ヶ月後…

 

あれから車に魅せられた人形達は自分の車を所望した。

その為に様々な任務をこなした。

…どれもAR小隊、404小隊(皆は知らないが)が関わっているのか毎回法外な報酬だった為、車関係の様々な機材や一昔前のマシンを揃えるのは簡単だった。

指揮官は(マシン)をコレクションする為、様々な所を駆け回り2000年代前の車までゲット、ボロボロだったら色々な資料を参考にしエンジンまでレストアし、その車、そしてその車のエンジンの設計図を作る。

何故設計図を作るかと言うと「替え」を用意するのと「様々な改造」をしたいからである。(404小隊用のマシンも沢山用意する為でもある。)

 

さて、少し遅れたが本題を話そう。

2ヶ月間のその内の1ヶ月の出来事が上記の事。

じゃあもう1ヶ月は?

答えは簡単、

ブォーン…ガガッ!ガチャッ!

「やっぱりまだ少しギアチェンジ遅いかなぁ…もっと色々なパーツとか調達しないと…」

「ごめんなさい指揮官…私の練習不足です…」

 

ドライブテクニックを指揮官から学び、練習していた。

 

「いやM4のせいじゃないよ。俺が無理矢理()()()()()()()()()()()()()に変えろってカリーナに言って改造して貰ったからこんな感じになったと思うし」

「でもギアボックスとかはそれに準じて換えたはずでは?」

「あ~…もうよぐわがんね」

「指揮官がそんなんじゃ困りますよ…それに未だにこの車での指揮官のタイムを切れてないですし…」

「じゃあM4が悪いな」

「酷くないですか?」

 

人形達は色々な車やセッティングなどを通し次々と自分の車を決めて行った。

勿論AR小隊と404小隊もマシンを決めた。

M4A1は同じ名前のドイツ製スポーツカー、「BMW M4」

M16A1は皆を運びやすくそして、スポーツ走行も難なくできる、「BMW M5」

AR15はある雑誌で一目惚れした「Ford GT ”17”」

SOPIIはあるスクラップ場で原型とエンジンが状態が良く、「何故か」装甲が付いていた

「MAZDA RX-8」

(8に関してはバンパー等は外し、スポイラーしか付いていない。また、ロータリーエンジンにしては少し甲高い様なエンジン音を出す)

 

次に404小隊のマシン。

自分と同じ数字という事でUMP9は

「MITSUBISHI ランサーエボリューション 9」

UMP45は妹が三菱ならという事でスバル車にしようとしているが…

HK 416はこれまたスクラップ場で見つけた

「LEXUS LC500(?)」

…これもまた本来のエンジンより甲高いエンジンが聞こえる。確認したいが色々めんどくさいエンジンルームに「改造」されてたから特に気にしてない。

G11は面倒くさがってまだ選んでないし、走ってもいない。

 

そして、オフロードの運転やドライブパイ(車から銃を撃つ)練習している。この1ヶ月、昼も夜も基本から溝落としまで指揮官がミッチリしごき、練習させてきた。

たまに対戦させ、通常の練習(色々偏っているが)では発見出来ない事を見つけさせている。

ある時の対戦練習…

「それじゃあ次はM4とM16だ。両車並んでー!」

ブォン…ブォン…

二台のマシンが榛名峠頂上に並ぶ。

「それじゃあカウントー…」

「ちょっと待って下さい!」

カリーナが無線から叫ぶ。

「なに、どうした?」

「今一般車…いや、色々なスーパーカーが登って行きました」

「何?ここの(ステージ)に用があるのか?」

数分後、そのスーパーカー小隊は頂上に来て指揮官達がいる所の反対側に停め、車を降りた。

 

「なんだアンタらは」

「俺達は近くの一流企業に勤めている〇〇って言うんだ。聞いた事ないか?」

※モブなので名前はないです

「聞いた事ないが」

「そうか…ちったぁ知っとけよクソガキ

「なにか?」

「なんでも。それよりさ最近超古ーい車で峠でごっこ遊びしてる奴らがいるって聞いてね。それってお前達?」

それを言われ指揮官と人形達は少しイラッときた。

「あの、煽りたいんだったら帰ってもらいます?」とGr MK23がイラつきながら言ったが別の男が、

「おいおいお嬢ちゃん、そんな車より俺達と一緒にお茶でもしない?コッチの方がいい車だよ?」

と手招きしてくる。

それを火種に様々な男が道路を一つ挟み大きな声で人形達をナンパする。その上、最初に話しかけて来た男がスマホで指揮官の車を調べ、

「うっわwwwあいつの車1999年の車だってよwwwあれが俺のR36(日産GTR-VTの少しマイナーチェンジされたマシン)の前の型式とか有り得ねぇwww」

と言い男共がゲラゲラと笑う。

(テメェら…いい加減にしろよ…)

と指揮官がキレかけてると、遂に堪忍袋の緒が切れる事を男は言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり日本(ジャパン)の車ってダセェなwwwww」

 

 

 

 

 

 

ブッチーン!

指揮官、キレた!

 

「おい!テメェら!俺とバトルしろ!」

と指揮官が叫ぶ。

「は?(笑)お前見たいなポンコツに頼まれてもバトルしねぇよーwww」

「へー…」

予想どうりの答えが帰ってきた。なので別のアプローチをしてみる。

「だったら賭け、しましょう」

「?」

「この峠の使用権と、この子達を『自由』にしていい賭けですよ」

「指揮官!?」

「…嘘じゃねぇだろうな」

「ええ」

と言い自分のポッケから録音機を取り出す。

「ハッ。ありがとうよ!まあせいぜい頑張ってくれ!」

と笑いながら自分の(R36)に乗って行った。

「…指揮官どう言うつもりだ?」

とM16が問う。

「絶対勝つから安心してくれ。こうゆう時の為にマシンを強化したんだ。…でももし負けたら別のPMCに連絡して俺と一緒に逮捕してくれ」

「で、でも!」

とカリーナが言うが、

「ここまでやっといて負けたらお前らに合わせる顔がないからな。それくらいケジメを付けさせてくれ」

「…分かりました」

そして、指揮官はMDRに指示をする。

「MDR!」

「なんだい、指揮官?」

「ドローンで俺のバトルを配信してくれ」

「もう配信してるよー」

「その調子で頑張ってくれ」

「分かったー。…私もムカついたから頑張ってね」

「ああ」

そして車を並べる。

ブォンブォン!

(※ちなみにR34の外装はNFSノーリミットのスピードハンターズの改造が施され、600馬力まで出でおります。外装に関しては各自で確認してください。)

「それじゃあカウントいくぞー!」

とM16が叫ぶ。

「3!」

ブォォォォォォババババババ!

「2!」

ブォン!パァン!ブォン!パァン!

「1!GOOOOOOO!!!」

 

キュルワァァァァァ!!!

BGM SUPARSONIC FIRE

「マジかよww古い方、発進してないぜwww」

「エンジンストップでもしたかwww」

 

ーR36だけが発進していた。

 

「なっ!指揮官!」

M16が直ぐに指揮官の車に駆け寄る。

「何してるんだ指揮官!」

「…ん、ああ。少し、ね」

と言いスマホを見ていた。

そのスマホに写っていたのはー

第一コーナーの映像だった。

 

一方、R36のドライバーは…

「まさかバトル直後にエンストするとは…フッ…バトルをウイニングランにするとか、ありがとうなぁ!俺の為に!」と余裕ぶっこいていた。

そのまま第一コーナーに突入、

カチッ!カチッ!とパドルを押しギアを下げる。

そしてグリップで攻める。

 

ーを見た後、

ギュルワァァァ!!!

R34はやっと発進した。

「今更追いつけるわけねぇだろw」

と仲間がヤジを飛ばす。

が、

ブォン!ブォン!

ガガッガッ

テールランプ「パッ」

ギュワァァァ!!!

 

ーーーー明らかにR36よりも速い速度で第一コーナーを攻めた。

(は、速い…!配信観てるの視聴者は気づいてないけど何時もより何倍も速い!パワーアップしただけであんなになるの!?)

とMDRは内心驚いていた。

 

その後も、指揮官は攻めに攻めに攻め続けた。

一方その頃…

「~♪」

余裕を持ってR36は走っていた。

だが次の瞬間、

キュルワァァァ!

R34が追い付いてきた。

「なっ!なんでだ!しかもドリフトで!」

R36はグリップでインを走るが、R34はアウトをドリフトしているにも関わらず並んでいる。

 

頂上ではドローンの映像を見て人形やリスナーは盛り上がっていた。お相手さん達は「信じられねぇ!」等の事を言っていてめちゃめちゃ焦っていた。

そして二台は緩い右に差し掛かっていた。

R36は少し減速していたがR34はそのまま加速して行く。

(減速しないだと!こいつコースを把握してないのか?このまま谷に真っ逆さまだぞ!)

とR36のドライバーは思ったが

(…あー分かったぞ。ブレーキが壊れたんだ。本来は助けに行きたい所だがコイツウザイからな。ちょうどいい。じゃあな。雑魚)

R36はブレーキを踏んだ。

(よし!このまま攻め込まれたら無理だったが…ちょうどいいやってやるぜ)

R34はそのままリアが流れ、「そのままクラッシュしてしまうだろう」とギャラリーが悟っていた。

が、

ギュワッ!

「まさかアレって…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「慣性ドリフト!?」」」」

 

 

ギュルワァァァァァ!!!

そのままコーナー出口まで流しっぱでクリアした。

そしてR36は動揺のあまりスピンさせてしまった。

 

その後、イキリ共は逃げる様に帰って行った。

 

また、ネット界で伝説にもなった。




首都高バトルXのムービーってカッコイイですよね。
純粋なストリートレーシングゲーム見たいな感じで血が沸騰すると言うか…
これで胎動って漢字を覚えました()


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話 建設現場のオフロードレーサーチーム

初投稿でs
カチャ
なんで銃を突きつけるのM1911…
「なんで前回あんなに遅れたんですか?ダーリン♡」
だって…コメント待ってたし…
「前回の内容に関わらなかったですよね?」
ハイ。で、でもああゆうシーンは時間がかかるって…
「ても、サボったりしなければもっと早く投稿出来ましたよね?」

カチャ
「次はないですよ♡」
アッハイ。



ーーーここはとある海が隣りの工事現場ーーー

「マックスさん!」

「なんだ」

「この前の動画観ましたか!?」

「だからどうした?」

「久々ですよ。こんな凄いレーサーが出てきたのは」

「興奮するな。別に凄くもない。あのR36の運転だったら俺のR32でもちぎれる」

「そうなんですか…あの、もしあのレーサーがここに来たら…」

「ここはP()M()C()()()()()、一般人が入れる訳がない」

「でも噂だとグリフィンの指揮官って聞きましたよ。もしそうだったら『摘発』されてしまうんじゃ…」

「その時はオフロードレースで勝負(バトル)して、勝つ。それだけだ」

「流石、ショウタ・マックスさんですね!」

その「ショウタ・マックス」と言われた男は「凄くない」と無表情のまま謙遜していた。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

WA2000は恥ずかしながら

マクラーレン MP4―12Cを運転していた。

(な、なんでこんなギャラリー多いの…こんなにみられたら恥ずかしくて運転もままならないわよ!)

 

この前の指揮官のバトルでここの峠が有名になり、ギャラリーが集まる様になったのだ。

また、MDRのせいでもある。最近は人形や指揮官以外にも走ってる車もいる。

 

(そうえば指揮官…『これが新たな刺激になる』とかうんたらかんたら言ってたけど何が刺激よ!)

 

と、思いながらWAはスピードを上げた。

 

 

 

 

 

 

翌日、ヘリアンさんから「グリフィンに通報があった」との事。

なんでも、ここから数十キロ離れた位置にある新開発の港も含めた街がいま建設されてるのだが、そこを担当している建設会社がサボり、違法なオフロードレースをしていて工事が進まないのだと言う。

前からグリフィン側から警告等はしていたものの、全く耳を貸さず最近では街の中心部で暴れたりしているらしい。

眼には眼を、レーサーにはレーサーを、の理論で俺達が駆り出される事になったのである。

 

「で、行けるかしら?」

 

「ええ、ちょうど新たなオフロードマシンを作っていたので試しに走らせてみたかったんですよ。そのレーサーチームには感謝ですね」

 

「新たなオフロードマシン?」

と、ヘリアンさんが問う。

 

「ええ、ゲームから持ってきた様なマシンを…ね」

 

「へー…まあいい、とにかく頑張ってね。出発は明日の予定だから」

 

「OK、分かりました!あ、そうだ。そっちは大丈夫ですか?」

 

「ああ、大丈夫だ。ありがとう」

今、ヘリアンさんはある任務によりこの基地を離れている。

 

「それじゃ通信、切るわね。グッドラック」

と言い、通信が切れた。

 

「…それじゃ、遠征部隊(チーム)決めますか…」




UA数が1000超えてました。
皆さん見てくれてありがとうございます。
そうえばカルカノの姉が出まして…(隙自語)
今回からセリフの後、一段開けてます。
(開けてなかったりしてますが)
読みやすくなったなら嬉しいです。
いずれ前の話も修正します。
途中のわーちゃんは今回はあまり関係ありません。
サーモン(サーセン)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話 メンバー決めとマシン決め

一週間以上遅れてすいません。
さっさとほんへ行きましょう。


「…と、言うことで君たちに集まって貰った」

と指揮官に言われ集まったのは…

 

『404小隊』の4人と

 

『スオミ』、『トンプソン』、『G41』の3人、

 

合計7人が集合した。

 

「それで、指揮官。今度の任務はなんなの?通常の任務では無さそうだけど」

とUMP45が言う。

 

「さっき言った通り、オフロードレースをしてなんとか工事を再開させる事だ」

と指揮官が言った後、416が発言する。

 

「でもわざわざここの基地に頼まず別の基地がやれば良いと思うのだけれど」

 

「そうなんだけど、もう何度もこっちが警告を出してるのに言う事聞かないし、だからと言って武力行使するとまた騒ぎ立てるヤツがいるからね…」

 

「だからと言ってレースをやるのも意味が分からないんだけど」

 

「相手は曲がりなりにもレーサー、だからレースで迎え撃つんだよ」

 

「へぇ…分かったわ」

 

416は納得してくれた様だ。

 

「さて…皆、マシンを見よう。一階へ行くぞ」

そして俺達は様々な機材(銃系車系関係なく)が置いてあるガレージへ階段を降りた。

 

「じゃじゃーん!」

と、出てきたのは―――

 

「モンスター」のカラーリングを施し、「nismo」の5本スポークホイールを履き、日本車には合わないはずの引き出しスーチャを付け、車高が高くなりフロントタイヤの後ろからマフラーが出ている

「日産 フェアレディ 240Z」

 

(以降引き出しスーチャは共通)

 

大きな丸型のバンパーライトとルーフライトを付け、カーボン製のフェンダーを設置、バイナルは黄色等を基調とし星のステッカーの上に「ЯР」と書かれている

「シボレー C10 ピックアップ」

 

通常から大幅車高アップをし、4つの大きな丸型バンパーライトを付け、様々なレースや地形に対応し、オフロード走行では持て余すパワーを持った

「シボレー ベルエアー」

 

黒色のボディーに青色の「モンスター」カラーリングを施され、様々なライトを付け、軽量化されながらも頑丈に造られ、車高も高くした

「フォード マスタング ”65”」

 

ボディーから飛び出たV8エンジンに上に排気口を向けている直管マフラー、最早ここまで改造すると原型を留めて居ない

「ホルクスワーゲン ビートル」

 

マシン全体に(外にも)シャーシを張り巡らし、ボンネットからはサスがはみ出し、リアには大きなスペアタイヤを背負い、ある世紀末車映画に出てきそうな外装をしてる

「ポンティアック トランザム ファイヤーバード」

 

黒のボディにドクロのステッカーにこれまたボンネットから飛び出たサス、リアトランクからはみ出たスペアタイヤ、原型は留めているものの、この車を知ってても名前が分からないであろう改造をされた

「アストンマーチン DB5」

 

「なぁ、聞きたいんだが」

トンプソンが指揮官に聞く。

 

「わざわざここまで改造する必要があるのか?その上、ここまで車高が高いと最早ラリーカーと言うより『オフロード耐久レースカー』なんだが」

 

「今回のコースは高低差が激しい上に事前情報によると、ジャンプ台とか多々あるらしい。だから耐久力が強くそして車高が高いマシンを作ったんだ」

と指揮官が答える。

 

「そうえば指揮官の車無いですね」

とスオミ。

 

「ああ、俺のは元々ラリー用に改造する様なマシンじゃないし、『設計図』も作ってるから時間がかかってるんだよ。まあ行く時には完成してるかな」

 

「どんなマシンなのか楽しみです!」

とスオミはワクワクしていた。

 

「さてと、じゃあマシンを選んでくれ」

と、指揮官が言った後即マシンを選ぶトンプソン。

 

「じゃあ早速選ばせて貰う。C10だ」

 

「OK、次は?」

 

「じゃあ私はマスタングで」

と416。

 

「私はZ!」

とUMP9。

 

「そうね~私は…DB5かな?」

とUMP45。

 

残りはファイヤーバード、ベルエアー、ビートルとなった。

 

「じゃ、じゃあ私はファイヤーバードで!」

とスオミ。

 

「私はベルエアーで!」

とG41。

 

「じゃ、G11はビートルでいいな」

 

「ZZZ…」

 

「寝てるから肯定でいいな!」()

という感じでマシンが決まった。

 

「さて皆、明日に備える為に今から練習(プラクティス)だ!」

 

「でも指揮官。幾ら私達(ロボット)でもたった一日だけで車をマスター出来ないと思うけど?」とUMP9が言う。

 

「でぇじょぶだ、俺も一日で乗り方をマスターし、皆が扱い易いように調整したから。人間にも出来るんだから人形が出来ない訳ないダルルォ!?」

…他人が聞けば「俺が出来たんだからお前も出来る」みたいなパワハラや指揮官の祖国の昔の教育者のような無理難題を言ってる風に聞こえるが、言っているのは人間の形をしたロボット。

だから―

 

「分かった!なるべく最善を尽くして頑張るよ!」

 

こう帰ってくる。

 

そして次の日に向けて…走り出した。

 




今回出てきたマシンズは自分がNFSペイバックで使っていたマシンで、何らかの方法でNFSの画像が持ってこれ次第、挿絵を入れたいと思います。
今の所のイメージはNFSペイバックのオフロードスーパービルドの外装を少し弄った感じという事でよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6話 ”スーパー”ラリーカー

45姉が遂に出たので初投稿です。
45姉しゅき…
「あたいは~?」
いっぱいちゅき♥
もうUMP姉妹達とラブラブP4したi(パァン
45「さっさと話始めるわよ」


ブォンブォン…

 

「みんな準備は出来た?」

UMP45が6人に聞く。

 

「大丈夫だよ45姉!」

 

「こっちも準備はでき…あんたは何時まで寝てるのよ!」

 

「いいじゃんまだ寝たってー…ZZZ…」

416が床で寝そべってるG11をガシガシと蹴る。

 

「こっちも大丈夫だ」

 

「こちらも大丈夫です」

トンプソンとスオミが答える。

 

「あとはご主人様を待つだけですね!」

 

「そうね…っとうわさをすれば」

 

ブロロロロロ…

ファンファン!ファンファン!

 

その()()()()()()そして、()()()()()()()()()()()()エンジン音が聞こえてきた。

そしてガルウィング…ではなく普通のドアに改造されたドアから指揮官が出てきた。

 

「テテテテッテテー アヴェンタドールー」

(ドラ○もん風)

 

 

「で、何そのマシン」

 

「416無視は酷くね?」

 

「滑ったネタをわざわざ拾いに行く訳ないじゃない」

 

「俺、指揮官、上司、分かる?」

 

「残念ながら私のCPUに上司にゴマすりする機能はないわよ」

 

「ひでぇなお前。そんなんだからM16にも勝てないんだよ」

 

「そうだそうだー」と、G11が眠りながら便乗する。

 

「は?そんな事絶対にない!」

 

「まぁまぁ落ち着いて416」

UMP45がなだめる。

 

「416がM16に勝てないのはどうでもいいとして」

 

「どうでも良くない…」小声

 

「指揮官。そのマシンのスペックはどうなっているの?」

 

「良くぞ聞いてくれた45!」

指揮官が明らかに声を上げる。

 

「まず、LB仕様にして車高を通常より上げるでしょ。次にV12エンジンノーマルだとハイパワー過ぎるからリミットをかけ、サスペンションはラリートラックに使われてる様な構造にして、ボンネットにはちっちゃな4つの丸いライトが付いてて、中にはスペアタイヤも入ってる。そして最大の目玉が…()()()()()()()()()()()()()()事だ!」

 

「どうゆう事ですかご主人様?なんか凄ごそうです!」

G41がワクワクしながら指揮官に聞く。

 

「簡単に言うと斜め後ろになんか空気口があるじゃん?それを開けっぱにして、そこにターボを設置。勿論両方に付いてるからツインターボ」

 

「サラッと凄いことするね指揮官」

 

「だろ9。でもまだ肝心な所を説明してないぜ?これはな、日産GT-Rに付いているシステムを応用した物で、走行してる時に例えば右にハンドルを切ると、右側にあるターボ圧が上がり、その余分なパワーを右側のタイヤに伝えることにより通常より速くコーナーを抜ける事が出来る!一応、ターボのONOFFは出来るようにしてある。エンジンに負荷かけると燃えるしな。排熱用のフィンも付けてあるが、長く使えることに越したことはないしな」

 

「凄いですね指揮官…それ程お相手さんは速いんですか?」

スオミが指揮官に聞く。

 

「『備えあれば憂いなし』ってやつだよ。一応あっちの地元(ホームグラウンド)で戦うんだからこれくらいやんないとね。圧勝すれば直ぐに工事再開してくれるだろうし」

 

「まぁそうですね。戦場でも有利な方をとる事に越したことはないですからね」

 

「そゆことだ。それじゃ皆出発するぞ!」

そう指揮官が言うと全員が「おー!」と声を上げた。

 

――――――――――――――――――――――

 

八台の車の車列が朝の道路を走る。

 

素人目からみても「オフロードマシン」と分かる車列で物騒である。ただ一台を除いて…

と、言っても「ゴツイ」外装をしていたので前の七台の車のインパクトには負けなかった。

そして約一時間後、その開発途中の港町に着いた。

 

~工事現場入口~

 

「ん?なんか車が向かって来てるぞ」

一人の男が車列に気づく。

 

そして車列は入口前の路肩に停める。

 

「おい、あれって…」「ああ、そうだろう」「マックスさん呼んできます!」「いやいい、ここは俺が…」

ざわざわ…ざわざわ…

 

一人、ある事に気づく。

 

「おいw一番後ろのマシンランボルギーニか?wオフロード(ここ)はそんなガキのマシンじゃあ走れねーよwww」

 

その瞬間、そこにいるレーサー達は「勝ち確」だと思ったのか指揮官達を煽る様な発言をしていく。

 

別の男が言う。

「あれって多分適当に付けたんじゃね?w

大きいサス付けときゃ丁度いいってw

耐久力はどうなんでしょうかねーw」

 

レーサー達のさっきの動揺は何処へやら、今は別の意味でざわざわしている。

たった一人を除いて…

 

そして指揮官が車から降りレーサー達に話をする。

 

「私は○○基地所属の…名前は機密で言えないが、仮名としてH指揮官と言う。ここに来た理由は、貴方達の工事を再開して欲しくて来た。返答求む」

 

一人の男が応答する。

「やだよグリフィンのガキンチョw」

 

指揮官にとっては予想通りの答えが返ってくる。

 

「はぁ…やっぱりか…それじゃあレースで決めよう」

 

「は?wやだね。大人しく出直して…」

 

「いいだろう」

突然別の男が話に割り込んでくる。

 

「まっ、マックスさん!?なんですか!?こんなの相手にしなくたって―」

 

「お前は黙っていろ」

 

マックスと言われた男が話を遮り話を続ける。

 

「すまない、ウチの部下達はあまり教養がないから口が悪い。許してくれ」

 

「別に気にしていません。普通はランボルギーニなんてこんな所に持ってきませんしね」

 

そのまま指揮官が話を続ける。

 

「貴方が日系人のショウタ・マックスさんですね」

 

「ああ、そうだ。…あんたも日系人か?」

 

「自分は生粋の日本人ですよ」

 

「そうか…さっきの話だが」

 

「レース、させてもらえるんですよね」

 

「ああ、だが条件がある」

 

と言うとマックスは三つの紙を指揮官に渡した。

 

「ここに書いてる3コースのタイムを破って来たらその勝負(バトル)、受けて立とう」

 

「…わかりました。よし皆!まずはここに向けて出発だ!」

 

八台のオフロードマシンがUターンし最初の目的地へ向かった。

 

「…マックスさん絶対バトルする気ないですね…」

 

「ああ…だってあの記録の中には数年前とはいえマックスさんの100%全開の記録(タイム)があるしな…」

 

(H指揮官とその一味…もし俺を負かせる気があるのならそのタイムを破ってみせろ。俺の目に狂いがなければアンタらは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対に俺の記録を破れる…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Thecrew2を遂に購入しました。
クソゲークソゲー言われてたんで買わないようにしてたんですけど…(前作は買ってある)
最近追加されるマシンが凄くて買っちゃいました。てへ☆(ビートまりお)
まあ普通にハマってラリークロスマシンのランチア ラリーとかポルシェのラリーカーとかを乗り回してますw
ランチア ラリーはいずれ小説に出すかもです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7話 1本目のSS

ドルフロが2周年を迎えたので初投稿です
これからも…よろしくな…
鉄血捕獲実装は何時になるんですかね
(もうそろ近いかもしれないけど)
ちなみにタイトルのSSとは今のラリータイムアタックの名称ですね。細かい所はグクって(読者に調べさせる作者の屑)
あとお気に入り10件越えありがとうございます!


~コース1本目~

 

「ん?何台か車が来るぞ」

一人のチームメンバーが車列を確認する。

 

「あれがマックスさんが言ってた挑戦者だ」

 

ブロロ…キキィ!

パカッ

ザッ!

車列最後尾の指揮官が2人に聞く。

 

「君たちがここの担当の人?」

 

「ああそうだ。お前が挑戦者か?」

 

「厳密には違いますね」

 

「じゃあ誰がアタックするんだ?」

 

「今から決めるのでちょっと待ってくださいね」

と言い、少女達を集め会議をする。

 

「このコースの特徴だが…車2台の道幅しかない岩に囲まれていて、少しでもミスすれば岩に引っかかったりしてクラッシュするだろう。これをすり抜けられる自信があるやつは手を上げろ」

 

「はい!はーい!私!私ー!」

G41がジャンプしながら手を上げる。

 

「えっ。だ、大丈夫?」

 

「大丈夫ですご主人様!早くご主人様に活躍を見せたくて…」

 

「分かった、分かったから…近くに寄らないでくれ…アレだから…」

 

G41は首を傾げる。「分かってないのか…」と言わんばかりにため息をつき、ある所に指を差すとそこには、

 

「うおいマジか…ゴニョニョ」

 

そこには指揮官を白い目で見ているレーサーの2人がいた。

416が指揮官からG41を引っぺがし、指揮官のフォローに…

入らなかった。

 

(416ひで)

 

「それでご主人様。私が走っていいですか?」

 

「ああいいぞ。…犬の様に走れ」

 

「分かりましたご主人様!」

 

G41はそう言ったあと、車に乗りスタートラインにつく。

 

BGM HEART’S ON FIRE

 

ブォン!ブォン!

引き出しスーチャ君「パカッパカッ」

 

メンバーが無線機を使い他の所にいるメンバーに確認する。

 

「第1セクターどうぞ」

 

「こちら第1セクターどうぞ」

 

「続けて第2セクターどうぞ」

 

「こちら第2セクターどうぞ」

 

「続いて第3セクター」

 

「OK」

 

「第4セクター」

 

「OK」

 

「ゴール地点OKか」

 

「ゴール地点もOKです」

全ての確認を終える。

 

「よしOKだ。あとはスタートの合図だが…準備はいいか?」

 

「OKかG41」

 

「大丈夫です!」

 

「本人はOKだそうだ」

 

「それじゃぁカウント行くぞー!」

 

一人が旗を持ちスタートラインの横につく。

そしてカウントを始める。

 

「5!」

ブォンブォンブォン!

 

「4!」

(頼むぞ…G41…)

 

「3!」

人形達が固唾を飲む。

 

「2!」

ブォォォォォォ…

(回転数を合わせスタートダッシュを決めようとしてるな)

 

「1!」

 

 

 

 

 

「GO!!!」

と同時に旗も上げられる。

ブォン!

ガチャガチャ

 

少し砂を巻き上げながらシボレー ベルエアーはスタートした。

 

少し間を開けて…

 

~第1セクターチェックポイント~

 

ブォォォォォォ!

 

「え、もう来たん?」

 

「タイム!」

カチッ

 

「嘘だろ…」

ストップウォッチ係は唖然としていた。

長年チームで更新するどころかこのセクタータイムまで届かなかったのに、

 

「あれで…初見…!」

あっさりとタイムが並んでいた。

そしてもう1人が叫ぶ。

 

「おい嘘だろ!そのスピードで突っ込んだら岩壁にぶつかってペシャンコだぞ!」

 

ブォン

テールランプ「パッ」

 

そうそれはまるでー

犬…いや、チーターが4足で走り駆けていく様にそのマシンはそのコースの道路幅を使いコーナーを攻めてゆく。

 

ガチャガチャガチャガチャ

 

砂を巻き上げながら。

 

「す、すげぇ…あそこまで図体がデカかったら普通はマージンを取って走るのにスレスレで…!」

 

G41の乗るベルエアーはまるで自分に意思があるように動く。勿論意思なんてないが。

ガガッ

キッ

 

「えーっと…えい!」

 

ズサァァァァァァ!!!

 

当の本人は直感的に操作(ちゃんと操作方法は理解している)している為なのか、あんな動きが出来るのである。

 

「すげぇー。あそこのコーナーのあと少し直線の次にコーナーがある所、流しっぱなしでいったぞ」

 

「このタイムアタックこっそり見に来て良かった。あのチームがラリーを走るって聞いたから見に来たらこりゃ貴重な体験したかもな」

ギャラリーが騒ぐ。

 

ブォォォォォォ

キュイイイイイ

パァン!

 

「すげぇ炎が出てる…」

 

「どんなチューンしてるんだ?」

 

ーーーーーー

 

~ゴール地点~

 

「やべぇよやべぇよ…第2セクター以降ずっとタイム更新してるよ…」

 

「まあでも第4セクターでつまずくだろ。あそこは凄く難しいしギリ、タイム更新は出来ないだろうな」

チームメイト2人がタイムについて話している。

 

「あそこは一部ジャンプする所だってあるんだ。そう簡単に攻め込んだりなんてゲームじゃないんだから…」

 

<来たぞー!

 

「え?」

 

少し盛り上がった所からジャンプして来るベルエアー。

 

ブォン

ガシャン!

ブォォォォン!

 

「…ご、ゴール!」

 

「た、タイムは…」

 

「約…10秒差…」

 

「」

 

まるでゲームの様に記録を破った。

 

~スタート地点~

 

「えっとあの…」

 

「あれ、もうゴールしました?」

 

「はい…約10秒差つけて…」

 

「よっしゃぁ!」

 

人形含め指揮官はガッツポーズをして喜ぶ。

 

プルルルル…

 

「ん?電話…G41からだ!」

 

『もしもしご主人様!私頑張りました!褒めて褒めてー!』

 

「分かった。こっちに戻ってきたらいっぱい撫でてやる」

 

『ほんとですか!ありがとうございます!』

 

「それじゃ迂回路から真っ直ぐ来いよ」

 

『はい!それじゃぁ!』

ピッ

 

「よしみんな!一本目は幸先いい感じだ!この調子で残り2本もチャチャッと終わらせるぞ!」

おー!

 

「お、お前ら!」

チームの1人が話しかけてくる。

 

「こ、これなんてどうって事ないタイムだ!マックスさんの100%タイムに勝る訳ない!」

そのレーサーは震えながらも威嚇をする。だが、

 

「そんなの、やってみなくちゃわかんないだろ?」

指揮官はこう返す。

 

その後G41が戻って来ると、車列はまた別のコースへと移動するのであった。




これからは一週間以上開けるときもあるかも知れませんが、まあそこは気長に待ってください。ちゃんと書いてるんで。
「でも大半はサボってたよな」
ううん、サボってない、デイリーのお仕事。
「でも余計な事ばっかしてたよな?PUBG新イベとか」
いいじゃねぇか成人の日なんだから(意味不明)
「いい加減にしろよ」鉄血化&片手首絞め
ねぇ浮いてる!浮いてるから!ケホケホ!
「…」
ねぇ反省したから!
「……」
ぐす…うえぇん(泣)
「………仕方ない…ちゃんと投稿するんだぞ」降ろす
(ショタ化して)ありがとうM16お姉ちゃん!
「ぐはっ!」鼻血ドバァー!
「M16姉さん!」
とゆことで許して♥
(これは反省してませんね…)RO
(ちゃんと反省してるよ?)
(こいつ…直接脳内に…!)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8話 2本目、3本目ハイライト

リアルで忙しくゲームやってサボってたので初投稿です
いやマジで忙しくてですね…あと表現と言うか展開と言うか…まぁそれを書き起すのが苦戦したからですね。
今回も結構遅れましたが、最低一ヶ月に一話は投稿するので許して


※いちいち前回のみたいな感じに描くのはあれなので割愛!

 

BGM SUPER DRIVER

 

2本目、416

 

「GO!」

ズザザザザザザ!

ブォー、ッブォー

 

「おいおい、いくら改造されたマスタングだからってこのコースのタイムを破れるとは思えないけどな」

 

「でもさっきのベルエアー…」

 

「あんなんマグレだろ。タイムも遅い方だし。それに今回のドライバーさんはあのベルエアーのドライバーと違ってイカれてなさそうだしな」

 

「あ、ああ…」

 

ブォォォォォォォォ…

 

416はレース前の話を思い出していた。

 

『このコースのタイムはこれだ』

 

『ふーん…こんなの楽勝ね』

 

『楽勝か…ならこのタイムを目指してみろ』サッ

 

『…は?こんなの無理よ』

 

『へー…完璧なHK「M」416様が無理とは…

それだからM16にも負けたんじゃないのか?』

 

『はぁ?ふざけないで。これくらい完璧にこなしてみせるわよ…!』

 

『OKその意気だ…』

 

(指揮官、見てなさい…私は完璧なのよ…!)

 

ガッガッ

ズザーッ!

 

「す、スゲェ!オフロードでドリグリだと!?」

 

ゴワァァァァァ!

ギュッ

ザザザザザザ!

 

「あのS字コーナをあんなドリグリで…」

 

~スタート地点~

 

ザワザワ…ザワザワ…

 

「何だかザワザワしてきたね~」

 

「そりゃそうでしょ9。ちょっと聞こえたけど第一セクター時点で結構なタイム叩き出してるらしいし」

 

「やっぱり416って挑発に釣られやすいんだね!今度私もやってみよう!」

 

「やめときなさい、蜂の巣にされるわよ。それで…指揮官聞きたい事があるんだけど」

 

「あのマシンの性能の事か」

 

「そう。今ドローンの映像からも見えてる通りなんであんな重そうなのにあんなにキビキビ動いてるの?」

 

「あれは軽量化してるんだ」

 

「軽量化?フルカーボンボディでも用意したの?」

 

指揮官は「いやいや」と言って手を振る。

 

「そんな高価なものまだ用意出来るわけないじゃん」

 

「じゃあどうやって軽量化したの?」

 

「そんなの簡単さ、UMP45。一部の要らないパーツを剥がし、網化。ほら、トランクとかスケスケだったじゃん?」

 

「ああー!」と45は頷く。

 

「でもそれだけじゃ無いわよね」

 

「勿論。S2000等の車を参考に造られたサスと剛性をしてるからね。扱いにくいっちゃにくいがまぁ、『完璧』な416なら操れるだろうとね」

 

「へぇー。で、貴方は操れたの?」

 

「モチのロンでっせ!この為にS2000も製造して乗り回したんだし」

 

「そう言う努力をもっと戦場に使って欲しいなぁ~」

 

「はいはい、無能指揮官で悪うございましたよーだ」

 

(別に無能とは言ってないんだけど…まぁいいや)

 

~走行中の416~

 

ブォォォォッ!ブォォォォ!

ブォン!ブォン!

 

(この先からは更にコース幅が狭くなり両端に岩が転がっている…一歩でも操作を間違えれば命は…助かるだろうけと人間だったら重症な怪我をしてもおかしく無いわね…)

 

ブォォォォン!ブォォォォォォォォ!

 

(溝っぽい所がある…もしかしたら…)

 

416は車を少し緩いコーナーのインに寄せる。

 

「お、おい、あんなにマシンを寄せたら…」

 

「岩にタイヤがぶつかってパンクするぞ!」

 

次の瞬間、

 

「「!!」」

 

マスタングが()()()()した。

 

「な、なんだ今の…」

 

「あのコーナーはあれ以上のスピードは出せないはず…特にオフロードなら…」

 

~スタート地点~

 

計測係が叫ぶ。

 

「は、速すぎます!これはもう相手がミスらないと確実にタイムが破られます!」

 

ギャラリー

「「「「「な、なんだってー!!!」」」」」

 

「ふん、勝ったな。風呂入ってくる」

 

「フラグ」

 

「まずこれ予選だし風呂ないわよ」

9と45が言う。

 

「マジレスしなくていいから…」

 

「あ、今ゴールしたよ~」

G11が生中継の画面に指を差す。

 

「す、すごいです…」

 

「いぇーい!また勝ちました!」

 

「いい流れだ!いいぞ!」

 

スオミとG41とトンプソンは喜ぶ。

 

一方ゴールした416。

 

「ふっ、観たわよね指揮官。私は完璧よ」

 


 

G11のターン。BGM GRAND PRIX

 

「ほんとにやらなきゃダメ?」

 

「ダメ~」

 

「うう…眠い…」

416が指揮官に問う。

 

「なんでわざわざG11なの?他にもUMP45とかいるじゃない」

 

「大丈夫だって安心しろよ~平気、平気、平気だから!」

 

そして指揮官は眠そうにしているG11に寄る。

 

「G11」

 

「ん?なに、指揮官…」

 

「タイム破ったらラムレーズンのアイス買ってやるから頑張って」

 

G11「カッ」

 

「うわ開眼した。指揮官何したの?」

9がびっくりしながら聞いてくる。

 

「報酬さえあればOKだろ?」

 

「あー」

UMP9は納得したようだ。

 

10分後…

 

「GO!」

ズザァァァァァァ!!

 

「あれって…なんの車が元になってる?」

 

「調べた所に寄るとビートルって言う100年前位の車らしい…」

 

<ええーっ!マジかよー!

<負けるわけねぇーじゃーん!

<元の形と全然違う…

 

「ギャラリーが騒いできたぞ」

 

「と言うか私たちのマシンって指揮官以外全て約100年前位の車ですよね…今更感ありません?」

とスオミが指揮官に言う。

 

「それ程俺の改造センスが先進的だったって事だろ?」

 

「こ、この時代で先進的とは一体…」

 

「時代は一周するって言うしなぁ~」

 

「…」

 

一方…

 

ブォォォォォォォォ!

シュワァン!

 

「す、スゲー…」

 

「ここって一歩間違えれば木に激突なのにあんなスピード出せるなんて…」

 

「こ、子供みたいな容姿だったけどあんな飛ばせるのか?」

 

「あれがただの子供だったらの話だよ。あいつは異常だ。それに噂によると車に乗る前直前まで寝ぼけてたとか…」

 

「そ、そんな状態で大丈夫なのか?」

 

ザワザワ…ザワザワ…

 

ズシャァァァァァ!

 

ギャラリーがザワザワしてる傍でG11がとんでもないスピードでコーナーをクリアする。

 

「…寝ながらやってるからあんなコーナーも速いんじゃね?」

 

~スタート地点~

 

「あの、指揮官」

 

「なんだスオミ」

 

「あの車の性能ってどんな風になっているんですか?」

 

「ああそれか」

指揮官が「んんっ」と改めてから説明する。

 

「まずビートルと言うマシンは乗用車なんだ。とてもじゃないがスポーツ走行向きの車じゃぁない。エンジンルームも小さいしな」

 

「はぁ」

 

「が、超軽量だ。昔の車は色々スカスカだからな。そこに剛性を高めるチタン製シャーシ。あの見れば分かる足回り。リア周りは作り直し、シャーシだけのリアにしV8エンジンを入れてる」

 

「マフラーが飛び出てるのは意味があるんですか?」

 

「軽量化とカッコイイから」

 

「えぇ…そういえばあれってRR(リアドライブエンジン)ですよね。結構操りにくいのでは?」

 

「実はフロントには耐久を上げる為、組み合ってる強化シャーシを入れてる。だから重量配分もギリギリ均等…かな?」

 

「あ、あの。変な所で事故んないですよね」

 

「G11なら大丈夫でしょ(適当)。俺も大丈夫だったし」

 

「不安でしかないです…」

 

~とあるポイント~

 

「なぁ、少し聞きたいんだか…」

一人のギャラリーが別のギャラリーに『あること』を聞く。

 

「なんだよ」

 

「ここのポイントが勝敗を分けるって…どうゆうことだ?」

 

「あー。分かった、せっかくだから解説してやるよ。まずこのコースの記録はあそこのオフロードチームのリーダーのタイムってのは知ってるだろ?」

 

「まぁな」

 

「そのリーダーのタイムもやばかったが、今回の挑戦者はそのリーダーの倍も上手い『モンスター』だ」

 

「どれくらい『モンスター』なんだ?」

 

「ここのポイントで上手くやらない限りとんでもない差の記録が生まれるレベルだ」

 

「…?」

 

「あー…まぁ…とあるレーサーで例えるなら30年前位のダッチチャージャー乗りのレーサーのレベルに近いと言った所か」

 

「……?」

 

「OK、分からないならいい。でだ、肝心の話に戻ろう。ここはあそこの緩い左コーナーで出口からしばらく直線だ」

 

「へー…」

 

「さてここで問題だ。リーダーさんがこの直線でやった事はなんだと思う?」

 

「えっ?うーん…トラクションコントロールを切ってアクセル全開にしたとか?」

 

「おいおい…TCなんてストリートレーサーには必要ないから常時切ってるぞ。…正解はニトロを使ったんだ」

 

「は?オフロードで?トラコン無しで?滑るんじゃないのか?」

 

「もちろん威力とかが小さめのニトロだ。そのあと急な左コーナーから緩めで長い右コーナーがある」

 

※イメージは海賊とかが付けてるあの変な武器です

 

「それをどう攻めたんだ?」

 

「簡単に言うとニトロが丁度いい所で切れ、その瞬間ブレーキング。その勢いで左コーナーをパワースライドでクリアした後カウンターし、車の向きを90度変える」

 

「は?そんな事出来るわけ…」

 

「アクセルワークとかで出来るんだよ。で、そのあと緩い右コーナーをドリフトで流してクリアだ」

 

「それって誰でも出来そうな気がするが…」

 

「それやった奴は全員事故ったぞ」

 

「」

 

「あれは絶妙なブレーキングとアクセルワークがおりなせる技術だ。そこらのレーサーじゃ出来ない。だからここのポイントにギャラリーが集まってるんだよ」

 

「でも、誰も出来なかったんだろう?」

 

「お前、挑戦者のリーダーも知らないのか?呆れるな…」

 

「じゃぁ一体誰なんだよ?」

 

「R36を峠でちぎったR34乗りと言えば分かるか?」

 

「」

 

「それは分かったようだな。…おっともうそろそろ来るみたいだぞ…」

ブォォォォォオオオ!

 

<来たぞー!

 

ゴァァァァァァァァ!

ビートルはさも当たり前かの様にコーナーをクリアする。そして…

 

クルクルクル…プシュ

 

「…まるで炭酸みたいだな」

 

 

 

 

 

 

G11がニトロを噴射した。

 

 

 

 

 

 

ボォォォォォォォォ!!

 

「ほ、炎が出てる!」

 

「炎が出るレベルのパワーのニトロとか死ぬ気か!?」

 

「っ…流石に威力強いね。でもこれくらい…」

カッ!

 

「ここだッ!強制ニトロoff!!」

 

ブレーキランプ「パッ」

 

「なっ…あれじゃぁ完全にタイミングが遅すぎるぞ!」

 

キイイイイイイイイ!

ズザッ!ザッ!

 

「…嘘だろ」

 

ビートルは綺麗にマシンの向きを変えそのまま緩い右コーナーを流していった…かなりの、速さで。

 

ズシャァァァァァァァ!

 

「なんて…速さだ…」

 

その後何事もなくそのタイムを大幅更新した。

 

「指揮官、約束だからね?」

 

「分かってるよG11。よくやった。さて、みんな準備は出来てるか?あそこに戻るぞ!」

 

 

 

 

 

おー!

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「私寝るから誰かあれ運転して…」

 

「ダミー居ないから無理よ」

 

「完璧な416でも…」

 

「その手には乗らないわ」

 

「ちぇっ…」

 

「もう全開走行はしないから着いたらゆっくりしていいぞ」

 

「ありがとう指揮官…あと私が寝てる間にアイス…」

 

「わかったわかった…」




早く日常話が描けるようになるまで話を進めなければ…(使命感)
じゃないとコラボ出来ないしね(本音)
もう某バルカンのマシンだって出来ちゃてるし…
「ア ホ か
じゃなんで早く描かないんですか?」
ほらあれだよ、頭の中で描くのは簡単だけど文字に起こそうとするとムズいじゃん?そゆこと。
「だったらサボらなければいい…」
あっやべ!Thecrew2進めて限定車ゲットしなきゃ!
「…皆さんこれからもこんな指揮官で良ければ気長にお待ちください。RO635でした」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第9話 オフロードチームレースPart1

番外編(2.5話のこと)とプロローグを含めると10話越えるので初投稿です
とはいえ、設定上のことでありタイトルで10話越えない限り「10話越え記念番外編」なんてやりません。
あと図々しいですがコメント貰えるとモチベが上がります。


ブロロロロ…

 

「戻って来たぞ…」

 

指揮官率いる車列が工事現場に戻って来た。

 

キュ

パカッ

 

先頭のアヴェンタドールから指揮官が降りる。

 

「クリア、してきたぞ。マックス」

 

「…ここまでは計算内だ。だが…」

と言い、視界をビートルに向けるマックス。

 

「俺のタイムがここまで更新されるのは嬉しい誤算だったな。()()()()であれならリーダーはどんな走りを魅せてくれるのか…楽しみだ」

 

()()()()ではなく家族(ファミリー)なんだが?」

 

「そうかそれはすまなかった。では、これから…」

 

「まった!」

その時、別のレーサーが声を上げる。

 

「他の4人のレーサーが走ってない!コイツらもレースせずにリーダーに挑むのはおかしい!」

 

<そうだそうだー!

<お前らにマックスさんと走る権利はなーい!

 

どんどん声が上がる中、指揮官が声を荒らげる。

 

「分かった!分かったから!それじゃ4VS4のレースをやろうじゃないか。勿論この工事現場で」

 

<よっしゃー!

<絶対負かせてやるぜ!

 

「なぁボス大丈夫なのか?」

 

「大丈夫だトンプソン。いつも通りに全開走行すれば勝てると思うぞ」

 

「はぁ…まぁいい。C10(コイツ)を扱うのは難しかったからな。カッコよく勝ってくるぜ」

 

「頼もしいな。…さて、スオミ、45、9も準備OKか?」

 

「だ、大丈夫です!」

 

「ええ、行けるわ」

 

「どんな腕なのか楽しみ!」

各人形達が返事をする。

 

「こっちは準備完了だ!そっちは?」

 

「OKだ!早速マシンを並べるぞ!」

 


 

ブォンブォン…

「配置完了!」

 

と、叫ばれたと同時にまたギャラリーが沸き始める。

 

「どっから来たし…」

 

「指揮官」

 

「あ、416」

 

「相手のマシンの戦闘力は?」

 

「いきなり…うーんと、そうだなぁ…トンプソンが乗るC10の隣に居るのは『X6 M』って言うBMWのSUVだな。ノーマルでも中々良いマシンだが改造されてたらどうなるか…」

 

「へぇ…続けて」

 

「あとは45が乗るDB5にはスバルの…2015モデルかな?車高が結構高めだが大丈夫かねぇ…」

 

「確かにいくらラリーと言えどすこし高めね。でもあの4人が乗るマシンも相当車高が高いと思うけど」

 

「おっそうだな。で…9の240Zの隣は…JEEPのGRAND CHEROKEEか」

 

「オーバーフェンダーが付いてる以外はノーマルっぽいけど…」

ブォン!パァン!

 

「…中身は色々弄ってそうね」

 

「後は…ありゃランチア・デルタか?珍しい」

 

「スオミのファイヤーバードの隣のマシンね。よくあるハッチバックの車っぽいけど」

 

「あれを舐められちゃあ困る。あれ純正でも相当な戦闘力があるぞ。まぁ戦闘力が高いのは軽量なだけで…ってのもあるが、このレーサー達がただのノーマルを持ってくると思うか?」

 

「…それもそうね」

 

「あれはグループBを引っ張ってきたラリーマシンの一台だからな。とは言えまだあーんな車残ってるんだな…」

指揮官がランチア・デルタを頷きながらしばらく見ているとレースの時間が来た。

 

「両者とも準備OK!?」

 

トンプソンが車から腕を出し、「OKだ!」と言う。

相手側もOKサインを出している。

 

「それじゃぁカウントダウンいくぞー!」

ブォンブォン!

5!4!3!2!1!

 

「GO!!」

ズッシャァァァァァ!!!

 

8台のマシンが一斉に砂煙をばら撒き、咆哮を上げる。

 

「全員勝ってこい!」

そう、指揮官は音にかき消されながら大声で言った。




またしばらくリアルで忙しくなりそう…
と、言うかもう10話分の話がもう出来てたり…
「早く私達を出しなさい。beck custom F132のドライバーも待ってるわよ」
俺も早く出したいよAK12…まぁその前に番外編でちょっと出るかもね。…例えば反逆ラーメン店なう、みたいなね。
「食べ物作ってるドライバーは速い理論?」
いきなりなに言い出すんだか…本編に関係ないのに…
「AK12」「なにAN94?」「もう結構話し込んでるのでそろそろ…」
「分かったわ。皆さんも見にくいだろうし。それじゃ指揮官の次回作をお楽しみに~」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第10話 オフロードチームレースPart2

「Part~」って初めて使ったので初投稿です
いや別に題名サボりとかじゃないですよ?うん。
あとあんま長期間させるとあれかな~と思ったので。
別にサボりとかじゃないですよ?
(大事なことなので2回言いました)



―8台の(鉄の怪物)はその並んだ状態のまま右コーナーに侵入する。

タイムアタックのコースのような狭さは無く広いコースではあるのだが、何度も走った痕跡がある轍の上を走らなければ減速するのは目に見えている。

 

ズッシャァァァァァ!!

 

8台がブレーキングをしコーナーを攻める。その時ー

 

スッ…

 

トンプソンいや、各人形が乗っている車の前に相手側の車が前に出て、一列に並んだ。

 

「な、なんだよアレ!」

 

「コーナー出口で前に出た…それも各マシンの前に…」

 

「しかも、そんなに車とのマージンを取ってねぇ!まるで電車みたいだ!」

 

ーその状態のまま次の左のコーナーに最適なコースを走る為、アウト側に膨らむ。…連結されてるかのように8台が動きながら。

 

パッ

ズサァァァァァ

 

「なんだよあれ、連結ドリフト!?」

 

「これってドリフト競技だったか…?」

 

そしてそのコーナーも電車の様に繋がってるかのように8台がドリフトを決める。

 

「…いつまでも後塵を浴びると思うなよ!」

 

くいっ

 

コーナークリア後の少しの直線でトンプソンがアウト側から仕掛ける。

 

(…この先は『コの字』型の複合コーナーが続く。そこでぶち抜く!)

 

ブォンブォン!

 

「す、スゲェ!アクセルワークだけで体制を変えやがった!」

 

「この複合コーナーで仕掛けるのか!?滑らかだが凸凹してて難しいんじゃ!」

 

ブォンボボン!

 

「す、スゲェ…ジャンプしながらあのコーナーをクリアして2位のマシンを離したぞ…」

 

「他の3台もあの複合コーナーで抜いてやがる!」

 

「ふん、雑魚ね。これくらいアクセル踏み抜きなさいよ地元なんだから」

 

「イェーイ!」

 

「そこです!」

 

UMP45、UMP9、スオミもトンプソンに続き相手チームの4台を抜く。

 

「これで、あとはミスらず走ればクリアだ!」

 

「クソ…ふざけやがって…()()()通るか…」

 


 

「ふっ、勝ったな。風呂入ってくる」

 

「まぁこれは俺も負けを認めよう。さっさとあんたとバトルしたいからな。…って」

 

「ん?どうしt…」

 

指揮官とマックスがエンジン音がする方向を見ると…

 

ブォォォォォォン…

 

さっき抜いたはずの4台がトンプソン達を少し引き離しホームストレートを爆走している。

 

「あそこから逆転する要素なんぞあんたらがミスしない限り起こりえないはずだが…それは無さそうだ」

 

「は?なんで?」

 

「ほら見ろ。直ぐに差が詰まって…第1コーナーで抜いてる」

マックスの言う通り、トンプソン達は直ぐにコーナーでぶち抜く。

 

「ほんとだ…じゃあなんで…」

 

「そこは当事者だけわかる事だ」

 

「まぁそうだな…皆なら勝てると思うし」

 


 

一方トンプソン達混乱は…

 

(一瞬焦ったが直ぐに抜けたな。何処でショートカットしたのか分からないがまた突き放せばいい!)

 

そこまで混乱はしてなかった。

 

「クソ…全車両もう一回だ!」

ブォォォォォッブォォォォォォォ!!

 

4台のマシンがショートカットのドカンに入る。

シュンシュンシュンシュン

 

ブァァァァァ!!

(!?)

 

そしてちょうどトンプソンの前に4台が出る。

 

(そこか…)

 

そこからまた最終コーナーで抜く。

 

『なぁ皆聴こえるか?アイツらが使ってるショートカットを見つけた。そこに入って圧勝しに行くぞ』

 

『で、でもあのドカンの大きさだと私たちのマシンでは入れない気が…』スオミが言う。

 

『忘れたか?私たちは人形(ロボット)。人間のように怯む必要はないぜ?』

 

『はぁ…分かりました、行きましょう』

 

トンプソン達の乗るマシン4台が更に咆哮を上げる。

 

そしてーーーーー

 

(!あのドカンが見えたッ!)

 

『全車両、突っ込めー!』

 

ブォォォォォォオオオ!!

 

シュンシュンシュンシュン!

 

200km超えのスピードでドカンの中を爆走する。

 

ガリッガリッ!

 

(少しボディが擦って火花が飛び散ってるな…だが)

ガッ!

ブォォォォォォォ!!

 

「これこそアドレナリンが出る走りよッ!!!」

パッ

ズッシャァァァァ!!!

 

C10(トンプソン)と後続3台はドカンからドリフトをし、最終コーナーをクリア。そして…

 


 

一方、ゴール/スタート地点

 

ギャラリーの一人が叫ぶ。

「も、戻ってきた!」

 

ここに居る全員が一斉に目を最終コーナーに向ける。

 

「せ、先頭は…」

 

ズッシャァァァァ!!!

 

「G&Kのチームダァー!4台並んだ状態ダァー!」

 

シューン!

 

「よっしゃぁぁ!」

 


 

「…す、スゲェ…あのショートカットを…一度で…しかもトンデモスピードで…俺達の負けだ…」

 

「ヨッシァ!ボス!勝ったゾォォォォ!」

 

「やったね!45姉!」

 

「はぁ…疲れた」

 

「こ、怖かったです…でも勝ててよかった」

 

「皆!よくやった!…さてと」

と、指揮官は振り向く。

 

「次は俺のターンだ。マックス」




「番外編描くならほんへ描け」とかって言われそうなので番外編は『しばらく』描きません。
ちょっとしたやつは描くだろうけど。ゆるして。
UA3000超えてました!ありがとうございます!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第11話 リーダー対決

TACー50とかAKーAlfaとかQBUとか当たった(と言うか当てた)ので初投稿です
と、言う訳でTACちゃんに撃って貰って前回あんな遅れた罰を受けます。では(バァン
「という訳で始まります。メープルシロップ片手に楽しんでください」


「さて…次こそは俺たちのターンだな」

 

「『俺たち』と言うのは少しおかしいが、まぁ…」

 

「とにかく、少し日が傾いてきた。さっさと始めようぜ」

 

「分かった。コース等はどうする?」

 

「勿論、あんたらに全て主導権を渡すよ。…と言うかコースはそっちじゃないとセット出来ないだろ?」

 

「そうだな。それじゃ直ぐに準備しよう」

そうマックスは言うと仲間達の所に行き、様々な指示や作戦を立てていた。

 

 

「…ねぇ。指揮官」

UMP45が話しかける。

 

「ん?なんだ?」

 

「ほんとにランボルギーニのしかもアヴェンタドールで挑戦するの?幾らカスタムしてるからと言って…」

 

「いや、大丈夫だ」

 

「…分かった、頑張ってね。一応、マシンに異常はないわよ」

 

「なんで分かんの」

 

「点検したし、なんの為に最新鋭のパーツを取り付けたの?」

 

「お前らに分かるようにはしてないぞ…」

 

「私達にはお見通しよ」

 

「はいはい…」

指揮官は手を上げ『お手上げ』のジェスチャーをした。

 

 

そんなこんなで準備が完了した。

 

「それじゃあ、クルマを並べろ!」

 

ブォン…ブォン!

 

ブァン!プシュンブァン!プシュン

 

「GO!」

ズッシャァァァァァァァ!!

 

BGM STOP YOUR SELF CONTROL

 

「45姉?」

 

「何?9」

 

「あの人達が設定したコースってさ…あんまり直線(ストリート)無いよね」

 

「ええそうね。ここのスタート地点とゴール前、そしてちょっとした短いの…」

 

「もしかしてさ」

 

「うん」

 

「ここで前取れば勝てるのでは?」

UMP9は少し嬉しそうに言った。

 

「そうかもね…」

(そんな訳がない。例えそうだとしてもそんな事で勝負が決まるならまずやる意味がない)

 

と、UMP45はそう思いながら言った。

 

 

 

 

ブォォォォォオオオ!

 

(並んだまま!次の右コーナーで前に出て、そのまま逃げ切り勝ちしてやる!)

 

ズシャ!

 

アヴェンタドールが左のアウトからR32を抜いてそのまま先頭に。

 

(そしてぇ…)

ブォンブォン

クイッ

ズザザザザザ!

 

(ほお…あのスピードと角度からグリップで次の左コーナーも曲がるとは…だが)

ブォン!!

ズッシャァァァァ!

 

「この俺の32から逃れられると思うなよ!?」

 

ブォォォン!ブォンブォン!

ズッシャァァァァァァァァ!

 

 

「す…すっげぇ…あのランボもそうだけどあのマックスさんの本気モードの走りなんてどっちもやべぇ…」

 

「一気にレベルが上がってらぁ…4WD+‪ターボだからあんなギリギリの走りが出来るんだろうな…」

 

ギャラリーが騒ぐ。

指揮官が乗るアヴェンタドールが鋭いツッコミ、ギリギリの走りを魅せつけ、マックスが乗るR32はそれを猛追する。

どちらもマージンはない。少しでも乱れれば二台とも散る。

 

~レース後半~

 

(…結構迫られてるが抜いてこない。そりゃそうだ。このマシンの車幅だとか派手なドリフトのせいで無理に前に出れない。このまま行ければそのまま勝利!)

「この勝負貰ったぁ!」

ブォォォオオオオオ!

 

(更に速度を上げるか、ここで離して勝利するつもりだろうが…そうはさせない!)

「起きろ!もう一基のターボ!」カチッ

キュイー…

 

勝利を確信していた指揮官に電撃が走ったのは左のコの字型複合コーナーだった。

 

ズッシャァァァァ!

ズショォォォォォォオ!

 

ふと振り向くとー

 

「なん…だと…」

さっき少しの直線で離したはずのR32がD1よろしく、ほぼ車体が接触しそうな程近ずいていたのだ。

 

 

「なんで急に…」

UMP45はスタート地点からドローンでLIVE映像を観ていた。

 

「ようお嬢ちゃん」

話しかけてくる男が一人。それは、さっき勝負したメンバーの一人だった。

 

「何かしら。負けたズル人間とは話したくないんだけど」

 

「まぁそう言うなって。リーダーのマシンが急に速くなったのを教えるから」

 

「…分かったわ」

 

「聞く耳持ってくれてありがとな。嬢ちゃん名前は?」

 

「…教える訳ないじゃない。あなたは民間人なんだから、知る必要はないわ。それに…」

 

「それに?」

 

「あなたみたいなのには余計に教えたくないもの」

 

「ひでぇな」

 

「そんな事より、なんで速くなったのかを教えて貰うのが目的なんだけど?」

 

「ハイハイ分かったよ…」

諦めたように言い、改める。

 

「で、なんで急に速くなったかと言うと…」

 

「…と?」

 

………

 

「そんな溜めなくていいわよ。レース終わっちゃうし」

 

「とことん酷いな。いい男来ねぇぞ」

 

「はいはい。で、結局何?」

 

「まぁ簡単に言うともう一基のターボをONにしたんだ」

 

「…あれってもしかしてツインターボだったの?」

 

「いや厳密には違う。直列ターボみたいな感じだ」

 

「それならなんで元から起動しないの?」

当然の疑問を投げるUMP45。

 

「その理由は知らない」

 

「ええ…」

 

「でも大体分かる。多分パワーが強すぎてスリップだとか途中でエンジンにダメージが出るだとかそんな感じじゃないのか?」

 

「なんで疑問形なのかしら。…ま、でも大体そうじゃない」

 

「45姉ー!」

UMP9が呼びに来る。

 

「あ、9!」

 

「45姉ここに居たんだ!…その人は誰?」

 

「さっきの対戦相手。あの32が速くなる秘密を教えてくれた人よ」

 

「へぇ…じゃ45姉教えてよ!」

 

「分かったわ」

UMP9がUMP45の手を引く。

 

「…姉妹同士でも番号呼びとは…徹底してるなぁ…」

それを見た男は何も知らずに勝手に関心していた。

 

 

BGM ONE NIGHT IN ARABIA

キュイイィィ…プショロロ!

 

(凄い…さっきより鋭さが増している何故だ?…考えてる暇はない…このままじゃ抜かれる…!)

 

ブォォォォォォ…!

 

(明らかにターボの音でプレッシャーを感じているな…この感じだと…次の逆S字コーナーの右で抜けるな)

 

(ここで…インにつく!)

アヴェンタドールが右コーナーのインに張り付く。

 

(そこでのインコースは確実に次コーナーでアウトに行く!そこをつく!)

 

右コーナーが終わり、そして…

急に左コーナーが現れる。

 

(!?駄目だ!インにつけない!)

 

指揮官は即逆にハンドルを切ったが、アンダーに流れて行く。

 

「そこだ!」

 

そこにR32がハイパワーでインを刺す。

 

「なっ…」

 

ズシャァァァァァァ!

 

 

 

 

その後、アヴェンタドールがR32を追い続けけるも、チャンスは訪れなかった。そしてゴール1km圏内へ…

 

 

(チャンスは…チャンスは無いのか…)

 

(このまま行けば…)

ピーッ!ピーッ!

 

突如、R32に警告音が鳴る。

「なんだ…ッ!?」

 

その警告音の正体はー

 

 

(ん?R32のスピードが下がった…?)

それをチャンスと見た指揮官はー

 

ブォォォォォォ!!

 

「アクセル全開!この直線で抜く!!」

 

「なっ…!そこでの加速は…やめろ!」

咄嗟にハンドルを切りガードしようとするが…

 

「そんな子供騙しが通じるか!」

難なく避けていく。

 

ブォォォォォ…

 

(この先は道が無いんだ!行かないでくれ!)

 

 

<なっ…やべぇぞ!

<アイツ馬鹿か!?

<でも誰かこの事言ってたっけ…

 

<あ

 

「…不穏な会話が流れているわね…」

 

「一応、直ぐに休出出来るように準備しましょう」

UMP45が言う。

 

「でもあの先には浮いてる土がありますよ?」

G41が指を指して言う。

 

「ボスならあの場所に着地出来るかもな」

 

「とにかくともかく今すぐ準備しましょう!あの島みたいな所に着地しても救出しなきゃいけないんですから!」

 

 

ブォォォォォォ!

 

「いけぇぇぇぇぇ!」

ブォンシュッ

 

「は?」

(えっマジで?こんなの聞いてないんだけど。でもこの速さなら…)

 

「ぬぉぉぉぉぉ!届けぇぇぇぇ!」

ズシャ!

 

着地した瞬間アヴェンタドールがふらつく。

ズシャァァァァァ!

 

指揮官はハンドルとアクセルを駆使して安定させると同時に減速する。そして…

 

ズシャァァァァァ!ザッ!

 

ギリギリで止まった。

 

「あっぶな」




今回遅れた理由?
直ぐ分かる。(と言うかもう分かってると思う)
あとリアルがね…
お気に入り20件まで行きました!
ありがとうございます!
p.s.
今年最後の小説がこんなんってマジ?
しかも大晦日に投稿出来なかったってマジ?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第12話 レースの後

「おい」
はい
「おい」
はい
「おい」
…はい
「何故こんなに遅れた?」
ゲームとリアルが忙しかったでスゥゥゥ~…
「だが暇は確実にあったよな?」
…はい
「ここで尺取るのもなんだからもう終わりにするが、見てる人の期待とか裏切るなよ」
…分かりました


あの後、UMP45達が呼んだグリフィンのヘリでなんとか救出された。

 

「本当に申し訳ない」

マックスが謝る。

 

「いや全然…と言いたいんだけどこれはねぇ…」

と俺は他のレーサー達を睨む。

 

「あ、そうえば」

 

「どうした?」

俺はあることを思い出した。

 

「なんでゴール前で減速したんだ?あのまま行けば逃げ切り勝ちだったのに」

という当然の疑問を投げかける。

 

「…簡単な話だ。ターボが壊れてエンジンの出力が下がった。それだけだ。もう俺の特別なターボは知ってるだろ?」

さっきUMP45に教えて貰ったことだ。

 

「多分ずっと動かしてなかったから壊れたんだろうな。まさかここまで追い詰められるなんて初めてだ」

 

「褒めてくれるとは…ありがとう」

 

「…それじゃあ改めて言おう。…俺達の負けだ。とてもいい走りだった」

そしてマックスと握手をした。

 

「やったー!ご主人様よかったです!」

 

「G41…このバトルは楽しかったか?」

 

「はい!またやりたいです!」

元気な声で言う。

 

「なぁ…」

マックスが口を開く。

 

「また…機会があったら再挑戦させてくれ」

 

「ああ…勿論だ!まあまた勝つがな!」

<次は負けねぇぞ!

<そうだ!そうだ!

 

他のレーサー達も再挑戦を求めてくる。

だが、本来の目的は違う。

 

「ああ、皆分かった。だが、その前に工事を終わらしてくれよ?」

 

<ああ分かったよ!

<えー…

 

「分かった。その件は解決する。それじゃあ早速取り掛かるぞ!」

 

「ちょっと待って」

どこかに行こうとするマックスを呼び止める。

 

「あのー…出来れば…ゴニョニョ」

 

「…分かった何とかやってみる」

 

「よしっ…!」

静かなガッツポを思わずしてしまう。

 

「だが予算を超えたら…」

 

「その場合はこっちからお金出すから…」

 

「分かった…それじゃあな」

と言うと何処かに行ってしまった。

 

「…さてと、皆!邪魔になるからさっさと準備して帰ろう!」

自分も皆に指示をして、帰還した。

 

 

 

 

 

 

二週間後…

 

「イェーイ!」

M1919A4が180sxでとある高速を駆ける。

 

「しきかーん!いいよコレ!この『湾岸線』ってとこも凄くいい!」

 

「だろ?今は亡き日本にあった最高のコースの一つだ」

 

「へーそうなんだ!でもなんで急に出来たのー?」

 

「えーっとな、ここの工事の人に掛け合って作らせたやつだ」

 

「すごーい!」

 

そう、アイツらにはこの日本の首都高を再現して貰ったのだ。住民も満足らしい。ただ、走り屋が頻繁に来ることを除いて…

 

ブォォォォ…

V8に換装した180sxが唸る。

 

「しきかん!」

 

「なに?」

 

「もっと飛ばしていい?」

 

「…いいぜ!もっと飛ばせ!」

ブォォォォ!

 

 

~どこかの基地~

 

「この番号に電話…でも…」

とある緑髪の少女が持ってる紙はとあるホットラインの連絡先が書かれている物だった。

 

『この会話は保護され外部から盗聴されません』

と書かれていた。

 

「…」

プルルルル…

少女は静かに電話を掛けた。

 

ガチャ

「はい、もしもし。こちら『戦術人形ホットライン』です」

 

それに出たのはー

 

「あっあの…貴方は誰ですか?」

 

「私は…ここの基地所属の戦術人形『HK416』と言う者です」

 

H指揮官の416だった。




次回はやっとドルフロらしい物を書きます
なおH指揮官=オリ主こと主人公なのでそこの所お願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第13話 極秘任務

こっからシリアス展開なので初投稿です。
ここからAR小隊404小隊の力が発揮される。
あとここからモーターストームシリーズのマシンがいっぱい出てくる。ビックリグとかモンスタートラックとか。


あの任務が終わって数日後…

 

ジジジジ…

 

「指揮官!指揮官!任務だ!一旦作業を中止したまえ!」

ヘリアンが指揮官を呼ぶ。

 

ヒョコ

「えーなんでー?この前解決したばっかじゃーん」

 

「…というかなんだそのバスは」

 

ヘリアンが指したのは禍々しい赤色のスクールバス…しかも前にはガードが付いており、ルーフにも有刺鉄線が巻かれた鉄骨が刺さっている。

 

他にも、様々なバギー、ラリーカー、マッドプラッガー、レーシングトラック等、挙句の果てには外にモンスタートラックがあった。

 

「これらのマシンはなんだ。まさかまたゲームの中からじゃないよな?」

 

「勿論ゲームの中からです!」

満面の笑みを浮かべながら言う。

 

「あ!勿論軍用にも使えるように…」

 

「分かった、分かったから…貴方の趣味の為に駆り出される人形も気の毒ね」

とヘリアンが言うと

 

「このモントラから自分の銃が撃てるのが楽しみでしゅ!そうでしゅよね?MG34お姉様!」

と顔をのぞかせながらMG42が言う。

 

「ええそうね!MG42!指揮官には感謝です!」

 

「いや、俺が乗りたかっただけだから気にするな。俺こそ感謝させてくれよ」

とちょっとカッコつけながら言う。

 

「…そう。まぁいいわ。指揮官貴方だけでも来なさい」

 

「だからどんな任務かって…」

指揮官が言い切る前にヘリアンは言う。

 

「貴方が設立した『戦術人形ホットライン』に連絡が来たわ」

 

「本当か?」

一瞬で顔を変える。

 

「そう。しかも結構重そうなのが」

 

「分かりました、今すぐ行きます」

と言い手を拭いてその場所へ向かった。

 

「これは『あの人』にも連絡しないと…」

 

 

「あっ指揮官!」

UMP9がこっちを向く。

 

「よう9。で、その通報は?」

 

「これだよ」カチッ

UMP9がボタンを押し録音機を再生する。

 

『…私の名前はM950Aです…』

音声だけだが相当声が震えている。

 

『えっと…本当にこの通信は盗聴されてないんですよね…』

 

「はい、そうです」

対応している416の声が聞こえる。

 

『あの…私の仲間が…レ、レイプされてるんです…』

 

「はい」

 

『thunderて言う同じHGの子で…』

 

「はい。他に被害は?」

 

『ここの指揮官には変な噂だったり結構地位が高い指揮官らしくて…』

 

「はい」

 

『だから皆、怖くて今まで告発されませんでした…』

 

「はい」

 

『だから…助けて下さい…』

 

「分かりました。では、そちらの基地の情報を」

 

『…はい…』

カチッ

録音機を止める。

 

「これは…酷いな」

 

「そしてこれがこの基地の情報だよ」

サッ…

 

「一見、何も無いように見える。が、何故か廃棄されてたりリサイクルされる人形のダメージの少なさが目立つ」

 

「だよね。で、そこで少し裏の情報も探ってみたんだけど…」サッ…

 

「…真っ黒だな。『快楽堕ち』した人形が出てるとは…どうりでだ」

 

「少し上の人間に人形を買わせたりしたりして、色々隠してるみたいだね。まぁ私達の前だとガバガバな隠し方だったけど」

 

「へぇ…これG&K本社とかには来なかったのか?」

 

「ええ。だからこの事を未然に防げなかった」

ヘリアンがやって来て会話に参加する。

 

「この基地の指揮官は前、ブラックマーケットを潰して前述の『thunder』と言う人形を保護したのよ。だからこんな人間ではないと思っていた…だがそれが…」

 

ブツブツとヘリアンがたらればを繰り返す。

それをー

 

スッ…

ビクッ!

 

「そんな色々言ってないで俺達にさっさと支援の準備をしてくれないか?過去より今だぜ?」

ヘリアンの肩に手を添えがら慰めるように指揮官が言う。

 

「…ええ…そうね。…それで、どんな作戦で救うのかしら?」

 

「えーっとなーまずは…」

 

 

「って感じだ。なにか質問は?」

 

 

「ないな。それじゃあ明日の朝、作戦決行!解散!」

 

『はっ!』

人形達やカリーナ、ヘリアンは会議室を出ていく。

 

「…貴様は俺を怒らせた…タダでは殺さねぇぞ…」

カチャ、パン!

 

指揮官は机に置かれた写真を見て、サプレッサー付きの拳銃でその写真の頭を撃ち抜いた。




『快楽堕ち』人形てぇのは…まぁ文字の通りで、そう言う事をされ過ぎて正常な事が出来なくなった人形のこと。
こうなると根本の記憶も消さないといけないので使い物にならなくなってしまう。
だから元々の性格等を復元させるより解体した方がコストが押さられてしまうのだ。
16labやクルーガー社長はこれに悩まされている。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第14話 第一段階

なんかずっと投稿出来てたので初投稿です。
「やれば出来るじゃないか」
M16…ここからは細かい描写とかしやすいんだよ…ずっと考えてたから…
「でもこれとか色々終わったらネタ切れになるんだろ?」
YES
「まぁアンタの想像力なら直ぐに思い付くかもな。ほれ、ジャックダニエルだ」
要らない…


~翌日~

 

ブロロロロロ…

ガチャ、バタン

 

「あなた達が抜き打ちの試験官で?」

 

「はい。本日は基地の点検、よろしくお願いします」

人形5名とここの指揮官が迎えてくる。

 

「はぁ…この前着任したような奴になんで…」

 

「聞こえてますよ」

 

「はっ!これは失礼。」

 

「まぁそう思うのも無理はないですよ。私だってわざわざ上の人の基地の調査なんてちょっと怯えてますしね」

 

「ハハハ!冗談が上手いなぁ君!まぁそんな怯えないで、存分に調査してくれたまえ!やましい事なんてないから!」

 

「はい、ありがとうございます」

少し会話した後、人形達に指示をして作業を開始させる。

 

「あ、そうだ。ちょっと君!」

 

「は、はい!」

緑髪の少女、M950AがH指揮官に呼ばれる。

 

「君にはこの人形とのドライブをして貰う。なぁにちょっとした会話だ。リラックスするといい」

 

「はい…」

 

「スプリングフィールド、よろしく頼む」

 

「はい、かしこまりました」

そう言った後、車の準備をする。

 

「あの」

さっきのここの指揮官が尋ねてくる。

 

「わざわざここから隔離して会話をする必要があるのか?」

 

「まぁ一応ですよ、上はこう言ってるので従うしかないんです」

 

「そうか…」

少し顔に影がかかる。

 

「何か問題でも?」

 

「いや、何でもない。気にしないでくれ」

 


 

 

クソが!いきなり抜き打ちの基地調査に一人人形を引き抜いて会話だぁ?ふざけるな!

 

何故だ!?どこで情報が漏れた!?いや、ただ単なる抜き打ち調査なだけか…?だとしても色々隠すのは疲れたが。

 

いや、違う。あのM950だけ呼ばれるのはおかしい。

 

まさか…あの野郎…!この調査が終わったら「調教」しねぇと…あとあの3人も呼ばないと…

 


 

 

ブロロロ…

 

スプリングフィールドが車…マセラティグランツーリスモを走らせる。

 

「…あの」

 

「盗聴器対策等はバッチリですよ」

優しい声でM950に言う。

 

「…」

話さない。

 

「…まぁ、話したくないと言うなら今じゃなくてもいいですよ。ですが、その時間はあまり取れないので早めにお願いします」

 

 

数十分、ドライブした後。

 

「…話します」

 

「分かりました。それじゃ停める所を_」

スプリングフィールドが言い切る前にM950が言う。

 

「今日中に…助けてくれますか?」

必死な目で見てくる。

 

「…ええ、元からそのつもりでしたので」

 

そうして車をその辺の路肩に停める。

 

「…駐車場とか行かないんですか?」

 

「ここまで来るとあんまり停められる所がないんですよ。これ以上基地から遠くなるのも問題ですしね」

 

「…分かりました。それじゃ私があの基地に着任した時から話しますね…」

そう言うとM950Aは話し始めた。




誹謗中傷でもいいから感想書いて♥
あ、ちなみにまだHなシーンは書けません。と言うか書きたくない。俺純愛しか書かないもん。
追記 UA4000行きそう…行きそうじゃない?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第15話 M950A

さっきこの小説に規約違反しかけてた事を知ったので初投稿です
いやまさか感想で意見を求めるのは駄目だったとは…
「あのちゃんと規約読んでます?」
いや、めんどいから読んでない。
「あのですね…叱る気にもなれません…」
次から気をつけるから許して
「分かりましたよ」


~M950A視点~

 

「今日からお前はこの部隊のメンバーだ。仲良くしろよ」

 

今日私はこの基地に着任した。

 

「今日からこの部隊となります、M950Aです!よろしくお願いします!」

 

「私が隊長のK2よ。先輩だからいっぱい頼ってね!」

 

「ステアーTMPです…よろしく…」

 

「AEKー999だ。よろしく」

 

「…THUNDERです。よろしくお願いします」

 

…なんか私、変な部隊に配属された気がする…

 

そこから数ヶ月色々あった。

 

なんどか戦闘したけれど皆、連携とれてない。

 

K2さんはずっとニコニコしてお人好しだし…

 

TMPは臆病でムッツリだし…

 

AEKは自由気ままにやるし…

 

THUNDERは…よく分かんないし…

 

毎日怒ってばっか。

でも、そうゆう感じの日常が楽しかった。

 

だけど突然その日常は崩れた。

 

ある日の夜。指揮官の部屋のドアが少しだけ開いていた。そこから何か音がしていた。

 

「変な音が聞こえる…なんだろ」

 

覗いてみるとそこにはー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンパン

 

「お~きもちぇ~」

 

「…」パンパン

 

そこには顔がいつも通り「無」なTHUNDERと、スボン

を下げて腰を降っていた指揮官がいた。

その行為は一瞬で分かった。

 

 

「ちょっ、なにして…」

私が部屋に入ろうとした時、

 

「駄目!」

 

「ムグ!」

 

K2さんが口を塞いで止めた。

 

「プハッ、な、何してるんですか」

 

「ごめん、ここでは話せない。一緒に来て」

K2さんが私の手を引いて走る。

 

今のK2さんは…いつものK2さんじゃない。

まるで何かに怯えて警戒してるような…

 

そうして私達の部屋に着いた。

 

中に入ると誰も居なかった。

多分他の二人は寝てる。

 

「ごめんねいきなり…」

 

「だ、大丈夫です。それより話って…?」

 

「…」

K2さんは言いずらそうにしている。

 

「…あの、単刀直入にいうね」

 

「…はい」

 

「THUNDERちゃんは…『性的虐待』されてるの」

 

 

「い、いきなりごめんね。えっとねー」

 

「…いつからですか」

 

「え?」

 

「何時からなんですか!」

ドンとテーブルを叩き大声を出す。夜中なのに。

 

「…あなたが着任してくる前から」

 

「なっ…!」

私は怒りが登ってきた。

 

「なんで黙認してるんですか!」

 

「…脅されてるから」

 

「…!」

 

「…以前見かけた時には助けに行ったわ。でも、脅された。私達が()()だから指揮官命令で指示して色々させるってね」

 

「…」

K2さんは下を向いて話している。

 

「THUNDERちゃんは『大丈夫です。慣れてるので気にしないで下さい』って言ってくれた」

 

「…は?」

な、慣れてるって…

 

「ごめんなさいね。これを言うのを忘れてたわ。THUNDERちゃんは元々違法製造人形で、ここに助けられるまでずっと性のはけ口にされ続けたらしくて…」

 

頭が混乱する。

 

「私達も助けたい。でも怖くて出来ない。()()なのにね、何でなんだろうね」

K2さんの声が震える。きっと泣いている。

 

「…ごめんなさい。寝ますね…」

 

一人にする事にした。

 

「まって」

 

「…何でしょうか」

 

「…この事は忘れて。明日もいつも通りTHUNDERと接してね」

 

「…わかりました」

言われなくてもそうしてる。

 


 

「なぁ、M950Aって子、可愛いよなぁ~」

 

「!」

 

「あいつも犯してぇなぁ~お前ら仲良しだからな。ぜってぇ楽しいぜぇ~?」

 

「皆には手を出さないで…!」

 

「だったらちゃんと締めろよ。飽きられないようにな。飽きなくてもやっちゃうかもしれないがw」

 

ガッハッハッハァ!!!

 


 

次の日

 

「おはようTHUNDER」

 

「おはようM950」

 

今日に限って任務が無い。

 

……………………

 

「ねぇ、昨日さ」

 

「!」

 

「ドラマ録画してるんだけど一緒に見る?」

一生懸命、話す。

 

「…うん」

 

その後一緒にドラマを見た。

時には笑いあったり、笑って話しかけたり、昨日の事を忘れるように今日を楽しんだ。

 

無感情のTHUNDERが珍しく少しだけ笑ってた。

 

でもそれは直ぐにあいつに消し去られる。

 

夕方、THUNDERの端末に連絡が入る。

 

「ごめんなさいM950A。指揮官から連絡が…」

THUNDERが立ち上がろうとする。

 

ガシッ

 

それを私は掴んで止める。

 

「行っちゃダメ…お願いだから…」

 

「…ごめん…なさい…」

 

THUNDERは振り払って行ってしまった。

 

 

 

 

 

その夜。THUNDERから『指揮官の部屋の前にに来て』と言われたので行ってみると…

 

パンパン

 

見せつけられるようにやっていた。

 

THUNDERと目が合い、またあいつとも目が合う。

 

「次はお前だ」と言ってるように。

 

もう、限界だった。

 

 

そこから逃げるように走っていき、自分の部屋に戻って泣く。自分も、怖かった。

 

でも一番辛いのは「友達」を自分で助けられない悔しさだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくしてー

ふと、机を見てみる。

 

そこにはいつからあったのか分からない一枚の紙。

 

『戦術人形ホットライン』と書かれた紙。

 

藁にもすがる思いでそこに電話を掛けた。




AUGキタ━(゚∀゚)━!
つー事でいずれ出します。
あ、遅れてすまねぇ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第16話 人形として間違ってる事、人として合ってる事

ドルフロ起動出来なくなり口癖聴けなくてディビジョンコラボも出来なくなってブルアカ始めたので初投稿です。
「一体この1ヶ月に何が…というかなんでまた遅れたんですか?」
NFSUC(アンダーカバー)を買い直して遊んでました…
「それだけじゃないですよね?」
YES!
「あのですねぇ…」
あ、そうだ(唐突)
ブルアカのエロいの思いついたから書ければ書く。
という事でよろ。
「もう一つの小説もロクに書けてないのに…」
ごめんて


一通り話を聞き終えたスプリングフィールドは涙が出そうになっていた。

 

そして思わずこんな行為をする。

 

ギュッ

 

「!」ビクッ

 

「辛かったですね…よしよし」

 

抱き締めてM950Aの背中をさする。

 

「うぐ…うわぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

M950Aは大泣きする。

 

「大丈夫ですよ大声だしても…防音なので」

 

それからしばらく経った。

 

「もう大丈夫ですか?」

 

「は…はい、すいませんいきなり」

 

「いえ、大丈夫ですよ。これが仕事…って言い方も悪いんですが…」

 

「いえいいんです。結構スッキリしました」

 

「それは良かった…」

プルルルルルル…

 

車内通信機が鳴る。

 

「はい。スプリングフィールドです」

 

『指揮官だが』

 

「どうしました指揮官」

 

『もうそろ戻って来てくれないか?』

 

「まだそんなに時間は経ってないはずですが…」

 

『時計を見ろ時計を』

ふと時計を見てみると…

 

「も、もうこんな時間!」

 

『早く戻って来てくれ』

 

「分かりました」ピッ

 

「どうしたんですか?」

M950Aが言う。

 

「…もうそろそろ戻ならいといけないみたいです。それも、結構急ぎで」

 

「ならはやく行かないと!ここから基地って結構遠い…」

とM950Aが言う前に

 

「いえ、()()にすれば結構余裕ですよ?」

 

「?」

M950Aが首を傾げる。

スプリングフィールドは続けてこう言う。

 

「舌噛まないで下さいね?…スポーツモード」

<スポーツモードに切り替えました

 

車から電子的な声がする。

 

「マセラティ、適当なユーロビート流して」

<分かりました。♪~

 

それなりのノリノリの音楽が流れる。

 

「それじゃぁ…行きますよ!」

ブォォォォ!キュルキュルキュル!

 

アクセルを思いっきり踏み滑りながらも急発進し、

 

ガッキュワァァ!

 

サイドブレーキを引き、Uターンする。

 

「しっかり掴まってて下さいね!」

 

ブォォォォン!ブォォォォ…

 

行きは10分以上かかったのにたった数分で基地の周辺に着き、法廷速度まで下げる。

 

「す、凄かったですね…そっちの基地だと皆出来るんですか?」

 

「はい。指揮官直々のスパルタ教育により車をそれなりのスピードで走らせ、車の中から発砲する事も出来ます。…勿論、狙い撃ちも出来ますよ」

スプリングフィールドは得意げに言う。

 

「凄いなぁ…私もそっちへ行けたら…」

 

「もし来るのであれば歓迎しますよ」

 

「でも…」

 

「大丈夫です。私の算段だと『明日の未明』には来れるので」

 

「えっ…それってー」

 

キキ-「着きましたよ」

そう言われ窓の外を見てみると、到着していた。

 

指揮官側も丁度調査を終えた所らしい。

 

「ありがとうスプリングフィールド、お見事だ。腕を上げたな」

 

「いえ…」

 

「それじゃぁ我々はこれで。異常が無いと判明次第、そちらに結果を送るので、それでは」

軽い挨拶をした後、車に乗り込む。

 

「あ、あの!」

M950Aが声を上げる。

 

「…いや、やっぱりなんでもないです…」

 

「そうか、まぁ安心しろ」

と言い指揮官はウインクする。

ーまるで()()()()()()()()かのようにー

 


 

移動中の車列

 

「さて、成果は?」

 

「いやーあり過ぎて困っちゃうよ~」

とMDR。

 

「細かく言うと盗撮用小型カメラ数十台、コンセント等に付いている盗聴器ウン十台。で、調べたら全て指揮官室のモニターやらなんやらに繋がっていたよー」

 

「で、それは全て」

 

「元の場所に戻してあるよ~…勿論、こっちも観れたり聴けたりする改造を施してね」

少し悪役のようにニヤリとする。

 

「ナイスだMDR。次にスプリングフィールド」

 

「はい。こちらを聞いて下さい」

と言うと、全車両にさっきの会話が流れる。

 

「…これは…酷いわね…」

聞き終わった後、UMP45が言う。

 

「『コイツはひでぇ…ゲロ以下の臭いがプンプンするぜ』ってやつ?」

G11が音声を流す。

 

「G11…まぁとにかくそうよ。指揮官、これは一刻を争う自体じゃないかしら?」

 

「ああ、分かってる。今すぐにでも作戦会議だ。基地の奴らも聞こえたか?今すぐとは言わないが、直ぐに出撃出来るよう準備をしておけ、いいな?」

 

『はっ!』

 

「よし、そうと決まればもっとスピードを上げるぞ!」

 

『サーイエッサー!』

ブォォォォォォ…

 

「あの、指揮官」

無線から声。

 

「なんだ、スプリングフィールド」

 

「会議後でいいので話したい事があるのですが…」

 

「それはここで出来るか?」

 

「…いえ、すいません」

 

「いいんだ。分かった。後でやろう」

 

「ありがとうございます」

SUVもいる車列は200㌔を丁度超えていた…

 


 

「…以上、作戦会議終了。作戦に出る者は今から休んでおくように」

 

『はっ!』

 

AR小隊等が会議室の席を立ち、出ていく。

 

「あの失礼します」

スプリングフィールドが出ていく人形とすれ違いながら会議室に入る。

 

「あっスプリングフィールド。…あーそうえば」

 

「指揮官、忘れてないですよね?」

 

「ああ、勿論。だから早めに会議を終わらせたんだ」

 

「ふふっ。ありがとうございます。あといちいちスプリングフィールドなんて長いので”春田”でいいですよ」

 

「そうか。それじゃ春田店長、何処でする?」

 

「そうですね…」

春田は少し考えた後、

 

「私の店でいいですか?」

と提案してきた。

 

指揮官は二つ返事で快諾する。

 

二人は移動した。

 

 

 

~スプリングフィールドのカフェ~

 

指揮官がカウンター席に座わる。

「えっと、それじゃあ飲み物を持ってくるので何がいいですか?」

 

「ブラックコーヒー。品種とかは本日のオススメで」

 

「かしこまりました」

春田がカウンター裏に行き、コーヒー豆をとってコーヒーメーカーに入れコーヒーを抽出する。

 

「…上手だね」

 

「ええ。毎日のようにやってるので」

 

「でもこんな良質なコーヒー豆、何処で入手したんだ?」

 

「秘密です」

そう言った後、お湯を入れたやかんを置き唇に人差し指を添える。

 

「じゃあいちいち面倒くさくならないのか?」

 

「一応、忙しい時だったりカウンター席でわざわざ頼む人以外にはあまりやりませんよ」

 

「ふーんそうなんだ…」

 

「…はい。出来ましたよ」

 

ドリップしたコーヒーをカップに入れる。

 

「…あれ、結構余らないか?」

 

「私の分もあるので」

 

コーヒーを注ぎ終わり、静寂が訪れる。

 

…………………………………………………………………

 

「…で、相談ってのはなに?」

指揮官が静寂を破る。

 

「…それは…」

 

「言い難い事だったな。…心の準備が終わってからでいいよ」

 

「いえ、大丈夫です。指揮官も速く休みたいでしょうし」

 

「大丈夫だ。モン○ナとレッ○ブルキメればイける」

 

「分かりました単刀直入に言います」

 

春田は深呼吸をして整える。

そして口を開く。

 

「…それは、護るべきの『人類』を憎んでしまった事です」

 

「…それがどうしたんだ?」

 

春田はとんでもない事実をカミングアウトしたのに、指揮官は理解していないのかキョトンとしている。

 

「…あの、簡単に言うと『エラー』が起きたという事です」

 

「あーそれは重大だな」

 

「そう…です。私はあの子…M950Aという子の話を聞いてた時にそんな事を思ってしまいました…」

 

そう、それ即ち『ロボット三原則』に違反しているという事である。

 

「あの…人間は…汚らしい…まるで、自分の事じゃないのに自分の事のように怒りを…覚えてしまいます」

淡々とそして、僅かな怒りを含めながら話す。

 

「指揮官…私はどうすれば…」

 

指揮官は少し考えると、

「…俺のことは」

 

「えっ」

 

「俺のことはどう思ってる?」

 

「それは…普通の…『人間』です」

 

「言い方を変えると?」

 

「憎んでも無いですし怒りも無いです」

 

「赤ちゃんや人類として尊いものは?」

 

「勿論、それは護りたいです」

 

「…ほらな、別に異常なんかじゃない」

 

春田ははっとする。

 

「で、でもこの()()は異常です」

 

「それくらいの()()なら()()として普通だ」

 

「わ、私は()()です。そんなのはプログラミングされたもので…」

 

「でもその()()は限りなく『人形』の持つものじゃなく『人間』が持つものに近いのなら、それは持っていいものなんだ」

 

「で、でも…」

 

「だってもさってもない。もしその()()が鉄血の人形のようなものなら駄目だが、一人や二人にその()()を持つ事は人間でもよくある。…お前はなにも間違ってなんかない」

キッパリと言い切る。

 

「うっ…グス…」

春田が泣き始める。

 

「私…とても怖かったんです…自分のようで…自分じゃないような感じが…」

 

「ああ…よしよし」

カウンター越しに抱きしめる指揮官。

 

「グス…グス…」

 

「幾らでも泣いていい。俺も同じ感情持ってたから。大丈夫だ」

 

「…ふぇぇぇぇ…」

 

 

 

 


 

 

 

 

「大丈夫か?スッキリしたか?」

 

「はい…お見苦しい所を…」

 

「大丈夫だ。美しかったし可愛かったぞ」

 

「…///」

 

「所でオファーがあるんだが」

 

「な、なんでしょう?」

 

「今日の襲撃作戦に必要な人員が一人だけ足りないんだ…8人以上を運び、睡眠薬を()()()()()()()ドライバーがな」

 

「…」

 

「やって、くれるか?」

 

「…はい、喜んで」

 

「ありがとう」

 

「いえ…彼女たちを助けられてあの…『ゴミ』を掃除出来るのなら…」

 

「…休憩、しとけよ。あ、コーヒー美味しかったぞ」

 

「ありがとうございます。今度サービスしますよ」

 

「ありがとう。それじゃ失礼するよ」

そう言うと、席を立ちドアを押してカフェを出ていく。

 

「さて…整備しますか」

指揮官はガレージに向かった。




次回、戦闘。
あと今回長くなってごめん


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第17話 第二段階

ドルフロが復活したので初投稿です
その代わりPUBGは消えました。中々神データだったんだけどなぁ…()
PUBGに代わるゲームはあるっちゃありますが…
あ、そうだ(唐突)
本家ディビジョンコラボしてるならこっちも「PUBGとコラボ」って事で「AWM」っていうオリ人形の絵を募集したいかな~って。
「図々しいにも程がありませんかね…?いつ出すかも分からないのに…」
まぁ時がきたら本格的に募集はします。
Twitterでね。


~22:00~過ぎ

 

ブロロロロロ…

 

一台のバスが高速を走行する。

それもスクールバスの形をしたもの。…にしては()()()()してるが。

 

「ねぇG11。起きてる?」

暗い中、少女が声を掛ける。

 

「うん。いっぱい寝たからね」

また暗闇から少女は声を出す。

 

「作戦は覚えてる?」

 

「勿論。覚えてるよ」

 

「じゃ、復唱」

 

「ええ~…めんど」

とG11が言った後、ボイスレコーダーを出し再生する。

 

「それズルくない?」

 

「何を今更」

そしてボイスレコーダーから音声が流れる。

 

『…作戦はこうだ。まずこのバスに積まれた睡眠薬を基地の外部にある空気清浄機から入れる。そして、人形人間共に眠らせ無力化。起きてこちらに反撃してきたら、殺さずに無力化しろ。潜入する時は窓を割るが、その際のサイレンは予めハックしてオフしておく。侵入する時は一応の為、確認の連絡を入れてくれ。それから、これはAR小隊、45小隊のダミーリンク無しで8人だけでの出撃だ。敵が大勢押し寄せて来たら確実に失敗する。だからある一定の時間が経ったら警察を呼ぶ。警察や敵が到着する前に任務を完了しろ』

 

『はっ!』

 

『また、M950Aの小隊とあの人間を連れて帰れ。その後の面倒な処理はヘリアンさんがやってくれる。皆、分かったな!今から任務を開始する!』

 

『はっ!』

カチッ

 

「…って事だよね。416?」

 

「ええそうよ。だから間違えてAR小隊を撃たないようにね」

 

「416じゃないから大丈夫だよ」

 

「あ?」

416がG11を脅すように見る。

 

「うぇぇん。怖いよ~」

 

「そんなにいじんなよ。私からも怖く見えるぞ」

M16が突っかかってくる。

 

「そんなに撃たれたいのかしら?」

 

「お?やるか?やるか?」

 

今にも撃ちそうな416とそれを煽るM16の間に入るAR15。

「M16、やめて。ここで分断されても色々支障が出るだけなんだからやめなさい。416、今は協力してくれないかしら?」

 

「黙ってろまな板」

 

「「あ?」」

AR15と共にUMP45が反応する。

 

「あっやべ」

416は地雷を踏んだ。

 

「後で殺す」

 

「いや、貴方の事じゃないのよ45。過剰反応し過ぎだって…」

 

「誰が絶壁だって?」

 

「いやそこまでは言ってない」

 

『絶壁おっパイは最高や!』

 

「指揮官~後で鼻折るわね~♪」

 

「実弾演習しましょう。指揮官」

 

『二人ともやめて』

 

一方、SOPⅡと9。

 

「ねぇ9~」

 

「なぁに?SOPⅡ?」

 

「指揮官は奴を生け捕りにして何をするのかな?」

 

「うーん…拷問するんじゃない?」

 

「でもわざわざ連れて行く必要あるのかなぁ~…」

 

「さあ?私たちにはなにも分からないよ」

 

「折角なら『解体』してー」

と、SOPⅡが不穏な事を言う前に春田が遮って

 

「皆さん、もうそろそろ目的地に着きます。静かに」

 

シーン…

 

さっきまでガヤガヤしてたのが嘘のように静かになる車内。

 

キュルルルルル…ガシャ

 

道路から道を外れ未舗装のダートを走る。そして少し高台の場所へ停める。

 

「指揮官、ポイントに着きました」

 

『OK、それじゃぁダクトを持って室外機の所に行って睡眠薬の準備を』

 

「了解」

春田が腕で抱えダクトを持って行く。

 

「準備完了です。お願いしますM16さん」

 

「はいよ」ポチッ

 

M16がボタンを押す。

 

『…睡眠薬が室内に回ったのを確認』

 

「…よし!それじゃ次は私らの番だ!皆ガスマスクを付けて…行くぞ!」

ザッザッザッザ

 

M16を先頭に基地に向かって走る。基地に着くと、M16が窓を割り煙が充満してる室内へと入る。

 

「皆様、お気を付けて。私はバスで待機しています」

春田はバスに向かう。

 

『…M16、お前なぁ』

 

「なんだ何か問題でもあったか?」

 

『いやいいんだ。何も無くて…GOGO』

 

8人の小隊は基地内を走る。すると一人、煙の中をフラフラしている人影が…

 

「待て」

M16が腕を上げ、皆を待機させる。

 

「…なんか注射打ってない?」

とG11。

 

「もしかしたらアドレナリンかも」

とUMP45。

 

「回避は…出来なさそうね」

と416。

 

「じゃあ撃つ?」

 

「それだったら私に撃たせて」

とUMP9の後にM4が言う。

 

「いや、それだったら私がやる」

とM16は止める。

そして構えてー

 

バシュ

 

消音器(サプレッサー)の銃声が鳴る(?)と人影が倒れる。

 

「敵、無力化。生命はある」

M16は足に狙いを定め、見事当てた。

 

「…行くぞ」

 

その後も煙の中、倒れず警戒を緩めなかった人間人形は殺さず無力化していく。

 

そして…

 

目標の場所に着いた。

 

「指揮官、今着きました」

 

『分かった。様子を見て突入しろ』

 

「分かりま…ん?」

M4は自分の言葉を遮ると、ドアの向こうから声がした。

よく耳を澄ませてみると…

 

「――お前らが――!」

 

それは朝の5人に怒号を浴びせている男の姿があった。

 

「―――体で―――!」

 

この言葉が聞こえたM4は察する。

直後、何も合図も無しに突入する。

 

「全員手を上げろ!」

 

何やってるのM4!手を上げなさい!じゃ無きゃ撃つわよ!」

続いてAR15が突入し、他6人も突入する。

 

だが、男は突入された瞬間、驚きながらも直ぐに腰から拳銃を抜き近くに居た人―いや、人形のTHUNDERの頭部に銃口を突きつけ後ろに下がる。人質を取ったのだ。

 

この間の数秒はある意味尊敬出来るものだろう。

 

「お、お前ら!銃を下げろ!」

そして人質を取った第一声はこれである。

 

「…」M4、並びに他の人形は銃を降ろさない。

 

…暫く睨み合いが続く。

 

(なんでここだけ煙が入ってないの?)

 

(分からない。でも密閉されてたし、ここだけ同じ室外機じゃなかったのかもしれない)

 

(じゃあどうするの?煙が蔓延するまで睨み合う?)

 

(それは相手が痺れを切らすわ。どうにか打開策を…)

 

UMP姉妹が小声で会話してると、M4がおもむろに銃を降ろす。

 

「…あの…私」

 

「な、なんだそこの人形」

 

「…貴方の仲間になってもいいですか?」

 

『『え』』

M4の突然の自然な裏切りに思わず驚く全員。

 

「私…実はこの作戦が来た時裏切ろうと思ってたんです」

と言いながら男に歩みながら近づく。

 

「え、M4!どうゆう事よ!」

AR15が大声を出し、問いただす。

 

「分からないのならば別に教える必要無いですよ。私に勝てない雑魚人形さん」

 

「な、なんですってぇ…!」

AR15の眉間にシワが寄る。

 

「M4!なんで!」

SOPⅡが言う。

 

「あなたのその気色悪い趣味のせいじゃないですか?メモリーチップ空っぽ人形さん」

 

「そんな!酷いよぉ…」

少し涙目になるSOPⅡ。

 

M16は何も言わず、銃を下げている。

 

その他4人は銃構えたまま。

 

聴こえているはずであろう指揮官も何も言わない。

その代わり男が口を開く。

「おお!そうか頼もしいな!この危機乗り越えたら可愛がってやるからなぁ~M4!」

 

「ありがとうございます」と言った後、男の後ろにまわる。

 

「さぁ、お前ら銃を下ろせ!逃してくれりゃ命はくれてやるからよぉ!いや人形だから復活出来るんだっけ?それじゃM4早速―」と男が言い切る前に―

 

ゴン!

 

男の後ろにいたM4が銃身で頭を叩き気絶させる。

 

ドサッ

 

「え…?」その場に居た全員がキョトンとする。

口を開いたのは指揮官だった。

 

『いや~見事だねぇ~。賞取れるレベルの演技だったよM4!』

 

「いや…そんな恥ずかしいです…」

いつものM4に戻る。

 

「よっ!大女優!」

 

「照れますM16姉さん」

 

M16も掛け声をだし褒める。

 

「あんた達…元から計画どうりだったの…?」

AR15が質問する。

 

「いや、アドリブ」

M16が答える。

 

「はぁ!?M16何時から気づいてたの!?」

 

「最初はビックリしたけどまぁ…勘?」

 

「えぇ…」

 

「というか普通、分かるもんだと思うけどなぁ…」

分かって当然、と言っているようなM16。そして付け加えて、

 

「そこにいる4人は分かんなかったと思うけどな」

と、横目に見ながら言う。

 

「正直、結構ドキドキしたんですよ?M16姉さんには察して貰えたけど、AR15とSOPⅡに質問された時咄嗟に言ったのがあれなんですから…」

 

「あの…M4」

下を向き気まずそうにSOPⅡが聞く。

 

「あれって本音?」

 

「半分本音」

 

「…ごめんね」

 

「別にいいの、慣れてるから」

 

「…本当にごめん」

申し訳なさそうに謝るSOPⅡ。

 

(どうせ明日には忘れてると思うのだけれど)

UMP45がそう思っていると

 

(9もそう思います)

 

(G11もそう思います)

 

そして416が

(脳内会話すんなし)

 

とツッコミを入れる。

 

『俺もびっくりしたけどまさか裏切る訳が無いって信じてたよ』

 

「あ、ありがとうございます…///」

少しだけ赤くなるM4。

 

「でも私は信じてなかったから分からなかったわよ?危うく撃ってたかもね」

とUMP45は言う。

 

『でも「敵を騙すにはまず味方から」ってよく言うじゃん?』

 

「それで撃ってたら?」

 

『撃てば代わりに他のAR小隊が前にでて、撃たれに行ってた。それだけの話』

 

「ふ~ん…そういう意味でもあの()はM4が適任だったのね」

と納得するUMP45。

 

「…やっぱり計算してたんじゃないの?」

 

『いや、ほんとにアドリブだが?』

 

「本当?」

 

『しつこいなお前…』

 

と雑談していると

 

『皆さん、そろそろ脱出しないと警察がきますよ!』

春田が警告する。

 

『よし、それじゃぁ早くそいつを運べ!』

 

「分かった。M4足持ってくれ」

M16が指示し、男を持っていく。

 

「あなた達は私に付いてきて」

AR15が5人を先導してバスの所へ。

 

他の人形も警戒しながらバスの方へ向かう。

 

バスは基地の正面に停められていた。

 

「皆さん、乗りましたね?」

 

全員がバスに乗ったのを確認すると、急発進し基地の駐車場から出る。

 

しばらくしてRFBが無線越しに口を開く。

『結構ギリギリだったよ~危なかったねー。隠しカメラから見るともう警察が…あっ突入した』

 

実況するRFB。

 

『とにかく』

改めて指揮官が話す。

 

『全員、任務完了だ。お疲れ』

 

その言葉を聞いた瞬間車内の緊張の糸が切れたのか歓声があがる。

 

「うっしゃー!今夜は祝杯だ!朝まで飲もうぜ!」

 

『待てM16』

はしゃぐM16を止める指揮官。

 

「どうしたんだ指揮官?あとは何も無いだろ?」

 

『まぁな…あとはその男を地下室へ運ぶだけだ』

 

「ち…地下室?そんなものあったか?」

M16は質問する。

 

『まぁ…それは…後で色々分かるさ。 まぁとにかくともかく一人だけ来てくれ。あとは明日だ』

 

「そう…か…じゃあ今からその役を決めるジャンケンだ!」

 

と、大声でやり始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時M16は察してたが何も言わない事にした。




次、グロ
ちょっと遅れたけどごめんね


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第18話 銃で解体!『グロ』

P90が当たったので初投稿です
しばらく不幸に怯えてました(隙自語)
いずれP90単体の話も書きます。



『…昨日未明、○○地区のグリフィン基地所属の○○指揮官が行方不明になりました。それと同時に戦術人形を使った性犯罪で大量の逮捕者が出ました。G&K社と警察は何らかの理由で○○指揮官が逃げたと見て捜査しています。次のニュースです…』

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、起きろ」

 

男に水を掛けながら言う。

 

「…うっ…なんだ…貴様は…!」

目が覚めて来たのか自分の前にいる人間が分かったようだ。

 

「お、お前は!昨日の!」

 

「よっ」

軽く挨拶する指揮官。

 

「なっ、何してるんだ!それになんだこれは!はやく外せ!」

 

壁に手足を引っばられる形で貼り付けられた状態に男はじゃらじゃら鳴らしながら命令する。

 

「…お前、よっぽど自分の立場と状況が分からないみたいだな」

 

「は…?」

 

「お前は、捕まった、俺達に。ほら言ってみろ?」

 

「なっ…」

 

「言えっていってんだろッ!」

と言い、顔を正面から殴る。

 

「っ…貴様…こんな事してタダで済むと思うなよ…」

 

「大丈夫か?鼻血でてるぞ。鼻の骨ある?」

 

指揮官が煽るなか男は鼻血が垂れながら無言で睨む。

 

「そうだ!お前とある薬の実験台になってるんだった!なんでも腕が切られても直ぐに血が自分で止まるようになる薬だとか…」

 

「まさか…」

 

取り出したのは刃先が加工された少し大きめのナイフ。

 

「…そのとーり」

 

と言うと、貼り付けられた男の左の二の腕に刃を入れる。が、骨に直ぐにあたる。

 

「…ぐっ…これくらい痛いだけだ。その程度―」

と男が言おうとした瞬間。

 

ゴリゴリゴリゴリ

 

なんと上下に動かし骨を切ろうとしている指揮官が―

 

グシャグシャゴリゴリ

 

『腕を切る』音がする。『腕を切る』という事自体は今の技術なら簡単に出来るのだがあえて、硬い野菜を切るように切っている。

 

男は恐怖で声が出なかった。

ゴリゴリと鳴る自分の骨。

骨まで切り込みが入れらている感触。

何度も動かされ傷が広がる腕。

 

「…飽きたから高速で動かしていい?」

 

「へ?」

 

シュッシュッシュッシュッゴリゴリゴリ

 

まるでノコギリで木を切るように高速で動かす。

摩擦熱そして連続で切られる痛み。声が出ないはずがない。

 

「あぁぁぁぁぁっ!あぁぁぁぁぁ!」

 

そして、

 

カン!と音が鳴る。それは、切断されたサインだった。

 

そして切られた胴体に付いている腕は重力にそって下に向き、吊られている方はぶら下がる形となり血をポトポトと落とす。

 

「ーーーー!」

 

恐怖と痛みの無言の絶叫。

 

男の方に付いている切られた腕は血を出していたが、数十秒後には出ていく血が少なくなってくる。

 

「…実験は成功か?ペルシカ?」

 

『まぁ50%位だね、痛みは?』

 

「痛みはあるか?」

 

「…」

 

「答えろゴミ!」

 

「…あったが次第に引いていった」

 

『ありがとうゴミ』

 

「よかったな、ペルシカに褒められたんだ。地獄で自慢出来るぞ」

 

「…ふざけるなゴミ」

 

無言で切断面に刃を入れる指揮官。そしてそのままグリグリする。

 

「ぐわぁぁぁぁあ!」

 

「ゴミがゴミ言うなよ」

 

「ぬぅぅぅぅぅ…!」

 

そして抜く。

 

「次はどうするかなー?」

 

「…」

 

「そうだ!」

と子供のように言うと、吊るされている腕を解き台の上に置く。

 

「これを…こう!」

グチ

 

ハンマーで思い切り切れた腕を叩く。叩く。叩く。叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く。

 

そこには腕だった()()が骨も含めぐちゃぐちゃに。

叩いた時に血や肉が飛び両者を汚していた。

 

「あーあ、こんなにグチャグチャになっちゃった。こんなにグチャグチャに、腕が」

 

「…おえっ」

男は()()が自分の腕だったと信じたくなかった。顔に付いた肉や血が自分の()()だったと信じたくなかった。故に、吐いてしまった。

 

 

「…くっさ、喉に詰まらせて死ねばよかったのに」

 

「うぅ…」

 

この空間はイカれていた。いくら人形に酷い事をしたからと言って、ここまでするのはおかしかった。

これが指揮官の真の姿なのか、これを観ている者達はそう思った。これは異常な映像だ。そこらのスプリッタ映画よりも狂気じみていた。だか、全員目を離そうとしなかった。何故かは…全員分からない。

 

「次は何処を切ろうかなぁ…」

 

「…もう…止めてくれ…」

涙を浮かべながら男は言う。

 

「金もやる!地位もやる!お前の事も許す!だからもう止めてくれ!」

必死に命乞いする男。もうそこに人間のプライドも糞も無かった。

 

「お願いだ…本当に止めてくれ…お願いだから―」

 

「…は?」

だが、その命乞いは一言で遮られた。

 

「なんで?お前は様々な人形に苦しみを与えて、お前は例外ってか?ふざけるな!こんなの彼女らに与えた苦しみの10分の1にもなってない!」

 

男は本当は「人形は人間のモノだ!」と反論したかったが、言えば殺されると。更なる痛みを与えられると。

 

「…もう我慢出来ない」

と言い、手にしたのは―

 

「このHG分かるか?」

 

「…わ、分からない」

 

「THUNDERだよ!お前が()()()()()()銃の名前だ!」

 

そしてTHUNDER独自の装填をする指揮官。

 

「な、何するつもりだ」

 

「…この銃は相当な威力があり、球も7.62mmNATO弾なんだ…つまり分かるな?」カチャ

 

男の頭…ではなく右太ももに向ける指揮官。そして…

 

バァン!

 

とんでもない銃声と炎。そして撃たれた所は…

 

「っ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

足が吹っ飛び、取れた足は膝下しかなかった。

 

「どうだ?THUNDERの(銃声)は?俺が代弁する形になってしまったが、まぁいい。彼女には悪いが…」

 

未だ絶叫している男。

 

「…はぁ、もう五月蝿いから殺すね」

 

もう一つの銃、M950を使い脳天に撃ち込む指揮官。

 

もう()()は何も発さない肉塊となった。

 

「…じゃ、俺シャワー浴びてくるから処理よろしく」

 

指揮官はそう言い、地下室から出ていった。




如何だったでしょうか。
R18程のグロさじゃなかったら申し訳ないです。
ちなみにこれからグロ要素がある時は題名に『グロ』と付けます。
そこで見るか見ないか判断してください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第18.5話 THUNDER

THUNDERの心情を描いたもの。


私は『感情』を持っていた。

 

だけどずっと虐待されて何時しかなくなった。

 

昔はこれを地獄と考えてたのに今は何とも思わない。

 

それこそが『地獄』だった。

 

でも、ある日そこから救われた。

 

グリフィンと言う民間軍事会社が前々からここの襲撃を計画して、見事成功したらしい。

 

やっと、救われた。やっと抜け出せる―

 

私は新しい名前を貰った。

 

と言うのも昔の名前は忘れてしまったし、私が居た場所も忘れていた。

 

そして私は『THUNDER』と言う男の子っぽい名前になった。

 

そんな事どうだってよかった。だってこれからちゃんとした生活が送れると思うと―感情が戻って来そうな感じがした。

 

同じ小隊の人形は優しくしてくれたりするけど、あんまり会話しない。

 

同じ基地内の人形も話しかけてこない。

 

私の過去を知ってるから避けられてた。それだけ。

 

でも、別に大丈夫だった。

 

K2さんがよく話しかけてくれて嬉しかった。

 

だけど、感情は戻らなかった。

 

そして、孤立してる私をみた指揮官はレイプし始めた。

 

また『地獄』の再来だ。

 

逃げようにも逃げれなかった。

 

反抗すれば何されるかイヤと言う程知ってるから反抗も出来なかった。

 

何時しか小隊の人形達にも知られていた。

 

「協力して解決しよう」と言われたけど彼女達までに手が及ぶのは嫌だった。

 

だからその手を振り払った。

 

払った理由も察してくれてそれ以上の事は無かったけど、気まずくなった。

 

それが本当に嫌だった。

 

どんどん私は感情が()くなっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもある日、新しい人形が来た。

 

M950A。私の嫌いなタイプの人形でよく話しかけてきた。

 

私の事情も知らないのか色々言って来る。

 

だけどそれは小隊の皆を笑わせてくれた。

 

彼女の前なら…笑える気がした。

 

でも、そんな幸せな時間は過ぎて。

 

ある時、見られた。行為を。

 

『絶望』と言う感情が戻って来た。

 

そんな感情、感じたくなかった。

 

でも次の日、いつも通り接してくれた。

 

ドラマを観て、いつも通り笑って、寄り添ってくれた。

 

でも『アイツ』が呼びつけてくる。

 

無視は出来なかった。

 

皆を…彼女もこんな『感情』感じさせたくなかった。

 

その日は最悪だった。

 

携帯にメールを打ってあえて呼び寄せて、

 

『地獄』なんて生温いものじゃない。

 

そうとしか言えなかった。

 

でも次の日、本当の光が差した。

 

H指揮官とその人形達のおかげで。

 

その助けのあった日の翌日は、H指揮官が『アイツ』を拷問していた。

 

一応、「気分が悪くなったら見なくてもいいよ」と言われたけど大丈夫だった。

 

血が飛び、肉が飛び、狂っていた。

 

でも正気を保っていた。それどころか、それ以上の()()()が渦巻いていた。

 

『アイツ』の脚は(THUNDER)で吹っ飛んだ。

 

その際の銃声は「THUNDERの代弁」と指揮官は言ったが、多分言いたい事は同じだ。

 

指揮官がTHUNDER()を使ってくれた時、別の感情が出てきた。

 

その感情は何なのか分からない。

 

でも、M950Aの事を()()()感情と似ていた気がした。

 

私にとって指揮官は―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…いや、まだその答えを出すのはまだ早いかもしれない。

 

ちなみにだが、アレの最期はM950Aだった。

 

その時に聞こえた彼女(M950A)の声は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『このクソ野郎が』




シリアスぶち壊して悪いけど今回特別なやつやり過ぎた。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第19話 彼女らの今後

40ちゃんゲットする為に写真館―1を70週位しないといけないので初投稿です
残念ながら星5人形が手に入るステージはムズいので断念する事にしました。
SGの子とR93欲しかった



~夜~

 

シャー

 

「…」

 

M4はシャワーを浴びていた。

ふと、今日見た指揮官とそのまわりを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…うっ」

 

口から逆流し吐く。それは水と一緒に下水道へ流れて行く。

 

「…指揮官」

 

M4はずっと考えていた。

 

(指揮官…なんで…)

数ヶ月前、自分を撫でてくれた指揮官はあそこにはいなかった。代わりに別の指揮官(ニンゲン)が居た。

あれはAR小隊、45小隊、そして救助された人形が観ていた。

勿論、『気分が悪くなったら途中退場してもいいぞ』と言われたが誰も退場せず、それどころか、食い入るように観ていた。

 

その後死体は燃やされた。ガソリンをかけられ、火のついたマッチをポイッと。

燃やされる様子をなんだかんだで見ていた。

皮膚が焦げ、めくれる様子を。

 

(…でも、不思議な感じだった)

 

湧き出てくる負の感情が燃やされ無くなっていくように自然と落ち着いて()()()()

 

我々戦術人形は『兵器』として造られたのであり、『性的欲求を満たす物』として造られてはない。

使()()()を間違っていたから怒っていた。

だが、聞く所によると合意であればそういう使()()()もしてもいいと聞いた。

果たしてそれは()()としての感情なのか、それとも()()としての感情なのか。

 

「…早く、出よう」

 

M4はキュッとシャワーの栓を閉め、シャワー室から出た。

 


 

~次の日~

 

「―で、だ。君たちは新しい指揮官が着任したあの基地とここの基地に着任するかのどちらかの選択があるんだが…」

 

指揮官はM950達にこの先の事について話していた。

 

「どうする?」

指揮官が聞く。

 

「じゃあ私は…ここに着任する」

とAEK―999は言う。

 

「…いいのか?」

 

「単純に信頼出来るからな」

 

「…ありがとう、そんな事言ってくれて…」

 

「昨日とは大違いだな…まぁよろしく」

と握手する。

 

「わ、私もここに残ります!」

次に言ったのがTMPだった。

 

「俺の事怖いよね?」

 

「よ、よく分からないけれど指揮官さんの近くは安心出来る気がします…」

 

「ならいいんだけど…昨日見てた?」

 

「は、はい!」

「でも何とも思わないどころか安心すると…」

 

「…やっぱりちょっと怖いです…」

 

「なら無理に居なくても―」

 

「でも居たいんです!」

強く言うTMP。

 

「分かったよ。よろしく」

 

「はい!」

にっこりしながら耳や尻尾を動かし、喜びを表すTMP。

 

(かわいい)

 

「私は…THUNDERが決めた所について行く」

M950が言うとK2も賛成する。

 

「あんまTHUNDERにプレッシャーかけるなよ…THUNDERゆっくり選んb」

 

バァン!「ここに残ります」

 

「即答過ぎない?あと室内で撃つのはやめよう!」

 

と、THUNDERもここに居ることを決めたようだ。

 

「と、言う事で改めてよろしく!この基地の指揮官、H指揮官だ!本名はまだ明かせないが、これから背中を頼むぜ!」

 




次やっと日常回書ける
前回の書き方は半分挑戦だったりします。
またいずれグロ書く。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第20話 404小隊VS指揮官

日常回を書くと言ったな…あれは嘘だ
\ウワァァァァァァ/

次こそ書く


~UMP45小隊改め…404小隊寮~

 

あの処刑の後、指揮官は404小隊しか知らない暗号を使い様々な情報の『削除』の依頼をしてきた。

 

UMP45はそれを受けると同時に、一部のメンバーを除いた基地丸ごとの記憶処理をしようとしていた。

 

「準備出来た?」

 

「出来たわ。あとは朝叩きつけられたM16の挑戦を受けるだけよ」

大きなバックパックを背負いながら殺意を出している416。

 

「止めなさい416。このタイミングで挑戦状を出してくるのはおかしいわ。9や11がどっか行ってるのに、罠の可能性もあるわよ」

 

「あの呑んだくれに罠掛ける程のメモリーは無いわよ」

 

(あんたも言えないでしょうに…)

 

45は何か嫌な予感がした。

 

9は「みんなに最後の挨拶行ってくるー!」って朝行ったきり正午まで帰ってこないし、11に関しては荷物はまとめてあるけどいつの間にかどっか行ってるしでめちゃくちゃである。

 

(正午には指揮官の所に行かないと…その後9と11連れて行けばいいか)

 

「4時まで待ってるから早く行きなさい。それ以上は待たないから」

 

「ふん、言われなくても分かってるわよ。それより早く仕留めるし」

 

と言い、416は出ていく。

 

「…さて、私も出ますか」

 

ポッケに『薬』を入れた注射器をしまい、45も部屋を出た。

 


 

~執務室~

 

コンコン

 

「ああ。いるぞ」

 

ガチャ「失礼するわ指揮官」

UMP45が部屋に入る。

 

そこにはソファに座っている指揮官がいた。

 

「まずはありがとう。アイツに関しての情報が綺麗さっぱり消えてる。ニュースももうやってないし…流石は404(存在しない)小隊だな」

 

「お褒めにお預かり光栄よ指揮官。それで報酬なんだけど…」

スッと手をポッケに忍ばせ、薬の準備をする。

 

「…報酬か。その前に」

 

「…何?まだ用があるの?」

 

「まぁちょっとした事だよ…朝からなにか()()()()がしてね」

 

「へぇ、気が合うわね。私も嫌な予感がするのよ」

 

「そうか、404内の事か?」

 

「さぁなんでしょう♪」

 

「首は突っ込まないが、あまり変なことするなよ?」

 

「ハイハイ…」(アンタのせいよ)

 

なんて45は思いながら会話し、隙を見ている。

 

「で、本題だが」

 

「直ぐに終わらせられる事にしてね。こっちの厄介事も早く終わらせる事が出来るのだけれど」

 

「分かった分かった…じゃあ言うが―」

 

とここで言葉が詰まる指揮官。だがすぐに、決意を決めて、

 

「お前と抱擁していいか?」

 

「…は?」

変な依頼に思わず変な声が出てしまった。そしてすぐに謎が出でくる。

 

「なんで?私より416や9の方がいいと思うのだけれど」

 

「45がいいんだよ。45が」

 

「…この前言ってたあれ冗談じゃないのね。キモ」

 

「そんな直球言わなくても…」

 

実は45は内心少しだけ嬉しかった。この貧相な身体がコンプレックスだったのだが、指揮官はこの身体が好きなようだ。

 

(まぁ、普段観察してるからソウユウの好きなのは知ってるし、勿論416みたいな身体も好きなんだろうけど。…いやだったらなんで私を指定したのかしら…)

 

そう45が思っていると、指揮官が抱擁を求め腕を広げる。

 

(…まぁ隙あるし、抱きしめられてる間に打てばいいか)

 

そうして、指揮官が座っているソファに膝で立ち目の前に迫る。

 

そして、ぎこちなく抱きしめる指揮官。

 

(…凄く温かい、まるで昨日の姿とは大違い。なんか…クセになる…)

 

だがここでハッとする。

 

(いけない…私は指揮官に記憶処理薬を打つ。その為にここに来たのよ。抱きしめられる為に来たんじゃない)

 

そして口を開く。

 

「ねぇ指揮官。報酬なんだけど…」

 

ポッケから注射器を取り出し、狙いを定める。

そして、「貴方の記憶を貰うわね」と言おうとした瞬間。

 

「404小隊長ってこんなに警戒心がないのな。ガッカリだな」

 

「!!」カチャ

 

音のした上を少し見ると、そこには銃口が。

構えているのは行方不明だった9だった。

 

「ごめん…45姉」

顔は青ざめ、震えながら言う9。

 

「…どういう事」

 

「いやー、()()()()がしたから先手を打たせてもらっただけだよ」

 

「…9はなんでこんな事をしてるの」

 

「このリモコンのお陰だよ」

 

指揮官が言うには朝、9に会いそのまま執務室へ。

 

そして隙を狙い、この改造リモコンを作動。

 

正気を保ちながらも操っているという状態である。

 

「あの基地の清掃員がもっててね。TMP辺りを狙ってたらしいよ。勿論、タマごとチェーンソーで体半分に切ったけどね」

 

「なかなかえげつない事してるじゃない。道理で昨日の夜もいなかった訳ね」

 

「知ってるんだ。45のえっち」

 

「…って事は416が決闘行ってるのも、11がどっか行ってるのも」

 

「いやG11は昨日ベットに入ってきて頼んだら協力してくれたぞ。報酬はM16が払ってくれてるが」

 

「…は?どう言う事?」

 


 

~少し前の春田カフェ~

 

「おいしい~」

G11がラムレーズンアイスを食べる。

 

「…なぁ、本当にこれで良かったのか?」

隣に座っているM16が聞く。

 

「だって指揮官にバレた程度で移動なんて面倒臭いからね~。あ、おかわり」

 

「お腹壊すぞ」

 

「ここのは美味しいから今の内に食べておかないとね~」

 

「そうか…」

M16は瓶を傾け酒を呑む。

 

「…なんで協力してくれたんだ?416に偽の情報提供して。殺されないか?」

 

「大丈夫。ただ404のビーコンをちょこっと弄っただけだし、バレないよ」

 

「だといいけどなぁ…」グビッ

 

「…にしてもなんでこの基地に固執するんだ?」

 

「…それは…よく分かんないけど…」

少しG11が考えると、

 

「…なんか安心するんだ」

 

「へー」

 

淡々と話し始めるG11。

 

「私達は任務で色んな所に行った。紛争地に、敵組織のど真ん中、ホコリだらけの部屋、その度に快眠枕とか快眠寝袋を持ってって寝てたんだ」

 

「…」

 

「でも、安心して眠れなかった。いつ寝てる間に襲撃が来るか分からなかったから。そのせいで任務に支障がでたら元も子も無いんだけどね」

 

「…まぁ、そうだな」

 

「でも、ここに来た時、凄い安心して眠れた。枕も寝袋も要らなかった。『ここ』は世界一酷いベットでも眠れる程、凄い眠れるんだ。ずぅぅぅっと眠れる気がして…敵が基地を爆破する寸前まで安心して眠れそうで…」

 

「…なぁ、もしかして死のうとしてないか?」

 

「いやまさか、こんないい所手放したくないよ…」

G11が続ける。

 

「でも一番安心したのは、指揮官のベットだったかな~」

 

「…それ大丈夫か?」

 

「大丈夫。しかも指揮官と一緒に寝ると安心さ倍増。…いやそれ以上かな」

 

「…謎だな」

 

「M16も今度潜り込んでみなよ。安心するから」

 

「私は…まだいいかな」

 

「ふーん…おかわり」

 

「そろそろ飽きないか?」

 

「全然」

 

「はぁー…」と言い頭に手を当てるM16。

 

(後で指揮官に請求するか…)

 

と思うM16であった。

 


 

「…」

 

「…」

 

「ずっと硬直状態ね」

 

「その刺そうとしてる物をしまってくれたらいいんだがな」

 

ほぼ抱き締めてる状態のまま、数時間経った。

 

お互い顔は近い距離にあるものの、見合わせてはない。

 

9も震えが止まってきた。

 

「…私は引かないわよ」

 

「やめとけ、妹に大きな傷が付くぞ」

 

「別にそれくらい記憶処理すればいいのよ。妹に姉を撃たせようとする貴方の方を忘れさせてあげたいわね」

「…」(冷静になるとなんか少しだけ軽い気がするなぁ)

 

9は指揮官から渡された銃『UMP9』がこころなしかいつもより軽い気がした。

 

(材質とかは…変わってないけど…なんだろう?)

 

別にゼロ距離で撃つなら拳銃でもいいのにわざわざSMG…しかもUMP9(自分)を渡したのか。

 

(多分…何かあった時の保険とかなのかなぁ…)

 

バァン!

 

急にドアが開く。そこには…

 

「ハァハァ…」

 

「やっと来たわね…」

 

「416!」

 

「ありゃ、もう戻ってきたのか」

 

「この野郎…ふざけやがって…」

 

「「言葉使い悪いよー」わよ」

 

「二人揃って言うな!」

 

(敵同士とは思えない一致)

 

416は改めて構え、聞く。

 

「で、指揮官。降伏する気は?」

 

「無いねぇ」

 

「だったら撃つのみ」

 

と言い狙いを定める。

 

「おいおいいいのか?グリフィンに居られなくなるかもよ?」

 

「別に、()()()()()んだから居れても居られなくても変わらない」

 

「まぁそっか」

 

「私だって撃ちたくは無いの。面倒臭いから」

 

「完璧なのに俺にここまでコケにされて悔しくないのか?今ならどっか撃てるんじゃねぇの?」

 

「…完璧だからこそ完璧に任務を終える。それだけよ」

 

「そうか…」

 

そう言うと指揮官はリモコンを操作し、

 

「9、45を殺せ」

 

「なっ…!」

 

9が銃のハンマーを引く。

 

カチッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…出ない?」

 

「は…?」

 

「そうゆう事!」(理解)

 

確実にハンマーを引いてるのに9mm弾が出ない。

 

「…やっぱり()()()()は当たったな」

 

「もしかして最初から殺す気は無かった…」

 

「…さあな45、そこはご想像に」

 

「ここまでされちゃ殺意も何も起きないわね…」

416は完璧すぎる作戦にさっきまでの殺意は無くなり、

 

「凄いね指揮官!45姉と416を出し抜く人間なんて初めてだよ!」

9はさっきのことなんて忘れて興奮する。

 

「指揮官ー。終わったー?」

G11が来て、指揮官に聞く。

 

「…あんた後で殺す」

 

「416怖い…」

 

「で、指揮官。この後皆にどう説明するつもり?」

 

「…勿論、納得するように説明するだけだ」

 

「ふーん…あっそうだ」

と言うと45は注射器を投げ捨て、\パリン/

腕を広げる。

 

「…指揮官、抱きしめて」

 

「…へ?」

 

「なんか温かいからクセになっちゃった♪」

 

「ええ…」

 

「私もー!」

 

「あんたらねぇ…」

 

「私m」

 

「あんたは殺す」

 

『あははははは!』45と9と指揮官が笑う。

 

(やっぱり…指揮官は優しいわね。その優しさの中にある闇は…そこがただの優しさだけじゃないって事が分かるわね。…敵に回さなくて良かったかも)

と45は思うのだった。

 


 

その後の説明で、基地全体が404小隊を受け入れた。

そして404小隊のような任務が増えていくこととなった。




※実際の404小隊はこんな雑魚じゃないです
リモコンの元ネタはTMP催眠本のやつ
あと今回変な風になってしまった


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第21話 ティスちゃんの秘密兵器

ティスちゃんが10000グッド超えたので初投稿です
最近伸び悪い…悪くない?
まぁオナニーなんてそんなもんか(ポジティブ)
言うまでも無いかもしれないけどイベントで遅れマタンゴ
(一ヶ月空けるとか)まずいですよ!


コツコツコツ…

 

指揮官は考えながら歩いていた。

 

「…ありゃ、考えてたら食堂に来ちゃったな…」

と言って考えと足を止める。

 

昼食時の為、人形達が喋ってたり食事をして過ごしている。…その中に不審な行動をする、人形が一人。

 

「ササッ…ササササッ」

 

「ティス何してんだ…?」

 

OTs12が、壁を伝いながら忍者のように走ったり止まったりしていた。そして―

 

ガチャ、バタン…

 

(どっか行った…)

 

ドアを開けどっかに行ってしまった。

 

あんまり気にしてなかった人形達に聞いてみる。

 

「よっスコピ」

 

「あっ指揮官!」

 

「聞きたいことがあるんだ…ちょっと失礼するよステン」

 

「いいですよ指揮官!」

少しズレるステン。

 

「それで…さっきのティスの行動はなにか知ってる?」

 

「さぁ、よくわかんない」

 

「何時からか大体分かる?」

 

「1週間以内だったと思うよ」

 

「ふーん…そっかありがとう」

 

「どういたしまして!」

 

「それじゃ失礼―」ガシッ

席を立とうとするとスコーピオンに掴まれる。

 

「たまには一緒に食べよ指揮官!」

 

「…ああ、分かったよ」

 

~指揮官、人形少女談笑中…~

 

「う~ん楽しかったなぁ」

執務室に戻りながら満足げに言う。

 

(さて、どうしたものか…)

そしてまた、考えに走る。

 

(…丁度適任が居るな…明日くらいに頼んでみるか)

 

ティスの事について考え終わった後、また考える。

 

(…そうえば車のアレを…)

昼食前の事を考えながら執務室に帰って行った。

 

~翌日~

 

「…ということで45、出来るか?」

指揮官はUMP45に昨日の事を言い、依頼をした。

 

「…まぁいいわよ指揮官、内部調査は大事だもんね。この前の事みたいに」

 

「そこまで深刻じゃないと思うが…」

 

「フフッ、幾ら機械だからと言って中身は解析してみないと分からないのよ。もしかしたら私も―」

とUMP45を遮り指揮官が言う。

 

「それこそお前に限ってそれは無いだろ」

 

「…分かってるのね指揮官。なんか嬉しいわ」

 

「…それじゃよろしく頼むよ」

 

「はい、分かりました…あ」

と45がとある事を思い出す。

 

「デール達をこっちに越させてくれた事、ありがとうね」

 

「礼には及ばないよ。彼らの技術とペルシカが居れば無敵だろうし、なにより君達404小隊はそっちの方がいいかと思ってね」

 

「ありがとう指揮官。でも、なんであの2人の名前を知ってたの?」

と、疑問を投げかけてくる45。

 

実は指揮官、この世界に飛ばされる前は勿論彼らの事を知っていたのだが、本来であれば知らない筈なので言った時には凄く怪しまれていた。

その後、何かを察したデールが気を利かせてくれたのが幸いだったが。(勿論お金はすっごい搾り取られた)

 

「本人も言ってた通り知り合いだったんだよ」

 

「ふーん…怪しいけどまぁいいや」バッ

話が終わると急に腕を広げる45。

 

「…じゃあ、いつもの」

 

「…はいはい」

そしてそれに答え、抱き締める指揮官。

 

(…はぁ…やっぱりこの人暖かい…)

 

あの日から、ちょくちょく45等から抱擁を求められるようになった。

 

「なぁそんなに癖になるのか?」

 

「まぁね~…なんでだろ」

 

「…最近更に求められて困ってるんだぞ。仕事が出来ない…」

 

「なんの為の404小隊なのかしらね~。有能な子達がこんなに居るのに手伝わせないの?」

 

「あ、その手があったか」

 

「…え、思いつかなかったの?」

 

「いやだって忙しいイメージだし…」

 

「…今の所さっきの任務以外は何も無いから暇よ、調査とかはしてるけど」

 

「ふーん、分かった。次からはG11以外は手伝って貰おうかな」

 

「分かったわ~」

 

「…で、まだか?」

まだぎゅっと抱き締め、抱き締められている2人。

 

「あともうちょっと…」

 


 

~次の日~

 

「」キョロキョロ

 

ティスは警戒しながら街中を歩いていた。

それを見て通り過ぎる人達は逆に怪しく感じていたが。

 

「~♪」

 

そしてティスを堂々と尾行する45。

 

(ラクねぇ…まぁこっから撒かれるっていう事もあるけど…)

 

ティスがおもむろに後ろを見る。

 

シュッと45は物陰に隠れる。

 

「…よし、誰も来てない」

 

気づかなかったようだ。

 

(この感じだとそんな事も無さそうね)

45は順調に任務が進めそうだと思いながら続行した。

 


~とある小屋~

 

ガチャ

 

ティスが小屋に入っていく。

 

(ここが目的地かしら。町外れだし…)

45はドアを少し開け覗き見る。

 

(何があるのかしら…)

 

「~♪」

ティスが何かからカバーを取る。

そこにあったのは―

 

(あれは…アストンマーチンDB5!?しかもまだ組み立て途中!?)

 

「今日組み立てて…フフン♪」

 

そして作業に入るティス。

 

(なんでわざわざこんな所でマシンを作ってるのかしら…まぁ、調査はこれくらいでいいでしょう)

 

45は調査結果を伝える為、基地に帰って行った。

 


 

「…って事しか分かんなかったわ」

 

「…そうか」

 

「まぁ少なくとも悪巧みじゃ無さそうだし今回はこれで終わりね」

 

「お疲れ様」

 

「とんでもなく簡単だったわよ」

 

「へー」

 

「あの子に色々教えた方がいいんじゃない?」

 

「考えとくよ」

 

「それじゃ」

と言い45は部屋から出ようとドアノブに手をかけた。が、何かが引っかかりまた話す。

 

「そうえば」

 

「何?」

 

「なんでそんなに素っ気ないの?」

 

「…実はな…」

 

 

「ここに攻め込むメールが来たと…」

 

「まぁそう言う事だ。それについて考えていただけだ」

 

「で、何で悩んでたの?」

 

「誰を出撃させようか迷ってた」

 

「それは贅沢な悩みですこと」

 

急に変な事を言う45を睨む指揮官。

 

「…で相手のチームのマシンってどんなのが居るの?」

 

45が本題に戻す。

 

「BMWとかアストンマーチンら辺のヨーロッパスポーツマシンチームだ。殆ど純正の」

 

「へぇー、それじゃそれなりに相手になりそうな上お上品そうね」

 

「…その『お上品』が皮肉にならないといいんだがな」

 

「フフッ、それでそのバトルは何時なの?」

 

「…今日の夜だ」

 


 

~夜、榛名山~

 

『イェーイ!勝ったよ指揮官!』

 

「よくやったSOPII!」

 

今、H指揮官のチームはまた勝ち星をあげた。

 

相手から4戦で申し込まれたのでAR小隊を出した。

これで3戦目を勝利したのである。

 

「…やはり噂は本当だったか…こうなればこちらも最高戦力を出さないといけないみたいですね」

リーダー格と思われる人が話す。

 

「…にしてもあなた達のチームメイトも凄いですね。ほぼ同じ性能とはいえここまで攻め込まれるとは…まだまだこっちも未熟みたいですね」

 

「ですがやはりそっちの方が速い。それは事実です」

 

「ありがとうございます。それで次のお相手は…」ジジッ

 

突如無線が入る。

 

「…なんだカリーナ」

 

『指揮官様!今そちらにとある車が向かっています!』

 

「ん?どんなマシンだ?」

 

『少なくとも相手のチームのマシンじゃ無さそうですが…』

 

「どうかいたしましたか?」

 

「いえ、今何かのマシンが登って来ているとの報告があっただけです」

 

「それじゃあ一般車かもしれないので一旦待ちましょう」

 

 

ガヤガヤ

 

ブロロロロロロ…

 

「おっあれは…」

ギャラリーの一人のトンプソンが登っていくマシンを見る。

 

「アストンマーチンDB5か…指揮官が呼び寄せたのか?今回のバトルにAR小隊以外は使わないと聞いたんだが…」

 

 

「ピンチに登場!秘密兵器ティス参上!指揮官、ピンチを聞きつけて駆けつけてきたよ!私が居れば大丈夫!」

 

突如、登って来たDB5からティスが出てきていきなりこんな事を言った。

 

そしてAR15が

「ティ、ティス。あの今あなたの出番じゃ―」

と指摘しようとすると、

 

「ありがとうティス!!いや~今大ピンチなんだ~!お相手さんがとてつもなく強くて一戦も勝てなくって…」

 

ね!と、あえてそこに居た全員に言うようにする。

 

(お願いだ察してくれ…)

 

すると相手チームのリーダー格が、

「あ…ああそうだ、今の所私達が勝っている。ふ、フン雑魚が噂程でも無い」

と察してくれた。

 

M16もそれに乗り、

「く、くそーしかも私のマシンの調子も悪い、このままでは勝てない!ティスならやれるんだけどなー」

半分棒読みで言ったが、ティスは目をキラキラさせていた。

 

「よし!それじゃあ次は私が相手だ!私の相手は誰!?」

すると、出てきたのは―

 

「よし、俺の出番だな。俺はDB11を運転する。よろしく」

 

「よろしく。私は秘密兵器ティス。絶対に勝つ」

 

「お、おう…(なんか失礼だかこいつには勝てそうな気がする)」

 

そして両者共マシンを並べる。

 

「いやーありがとうございます。咄嗟に演技してくれて、上手でしたよ」

指揮官が話す。

 

「いえいえそれ程でもないです。所で」

 

「なんでしょう」

 

「あのDB5を操るティスと言う女の子は速いんですか?マシン少し改造されてるとは言え、『秘密兵器』を自称しているようなドライバーが速いとは思えませんが…」

 

「…彼女もこの為に練習してきたと思います。だから、速いと『信じ』ます」

 

「そう…ですか…」

 

「カウント行くぞー!」

 

ブォン…ブォン!

 

ブキュイン!ブキュイン!

 

(隣のマシン…エンジン音がおかしい…何を積んでいる…)

 

「3…2…1…」

 

(まぁ半世紀前のマシンに負ける訳無いんだからあまり考えなくていいか…)

 

「GO!」

キュルワァ!

キュルルルルル…

 

DB5がリアを滑らせながらも謎の加速力によりDB11より頭1つ抜ける。

 

(いきなり俺より前だと!?パワーはあっちが上回ってるのか…?いや、これからだ。これからのセクションで勝敗が決まる。ここは下のストリートや高速じゃない、峠だ!)

 

頭1つ抜けたまま二台は最初のヘアピンに差し掛かる。

 

(ここはあいつの方がアウトだ…行かせてもらう!)

 

キキー!ブォン

 

二台は並んだままコーナーをクリア。だが、その後の次のヘアピンまでのセクションも並び続ける。

 

(なんだこいつ!?ずっと俺の隣に並んでやがる!こっちの方が性能的に速い筈なのに!)

 

 

「…やるねぇ、どんな改造を施してるか知らんがDB11に並んだままとは…」

 

「しかも並ばれてるせいでフルで道路が使えない…なかなかの策士ですね」

 

「いやぁ本人はそんな事も考えてないかもですけど…w」

 

 

そのまま二台は次のヘアピンへ。

 

(…よし、ここだ)

『秘密奥義 溝バシり』

 

ガシャン!

 

ティスは土とアスファルトの段差をDB5に走らせ、少し速くコーナーをクリアする。

 

「何!」

 

その勢いで完全にDB11の前に出る。

 

「クソ!ぶち抜いてやる!」

 

その後DB11が前に出る事は無く、それどころかどんどん離されていった。

 

 

「な、なんで負けたんだ…」

地面に手を付き言うDB11のドライバー。

 

「ふっふっふー、それはね…」

と言いボンネットを空けるティス。そのエンジンルームにあったのは―

 

「この秘密スーパチャージャーだ!」

と胸を張り誇らしげに言うティス。

 

「『秘密』は無くてよくない?」

そう指揮官がツッコミを入れるも無視され、そのまま話は続く。

 

その後の解説は簡単に言えば、単に扱いやすいとか加速がいいだとかである。

あと相手は幾ら性能がいいと言ってもNAである。

そこで差がでた。(実際二台の性能はほぼ同じ)

 

「…と言う事。つまり私の勝ち」

 

「よくやってくれたティス!ありがとう!」

激励する指揮官。「えへへ~」とニンマリするティス。

 

初防衛戦は指揮官側に軍配が上がった。

 


 

~何処かの警察署~

 

「…ふぅん、面白そうな相手ねー…」

PCでバトルの動画を観る少女。

『少女』と言うにはその言葉に似つかわしくない尻尾が生えてるが。

 

「あっ!またレースの動画観てる!」

また別の少女がその勤務の様子を見て注意する。

 

「相手の偵察よ、スーパーショーティー。これくらい警察としてやらないと」

 

「でもそう言うのはあなたの担当じゃないでしょ」

スーパーショーティーと言われた少女が指摘する。

 

「とにかく、悪い暴走族は捕まえないとね」

 

「…どうせ、またレースしに行くだけでしょ。あの変な黒い車に乗って」

 

「『Beckcustom F132』よ。これくらいの名前覚えなさいよ人形なんだから。もしかして胸も無ければ記憶容量も無いのかしら?」

少女は煽る。

 

「なっ…!ふん!それなら行ってきて捕まえればいいじゃん!後でVSKに言うから!M870!」

 

「はいはい、分かったわよ」

と言ってM870は鍵を持ち出ていった。

向かったのは自分の愛車だ。

 

カチャ キキキキキ…

ブルォン!

 

「さて、今日の狩り開始!」

バーンアウトしながらパトランプを鳴らしそのマシンは出ていった。




(感想)イッパイイッパイホシイィィィィィ!!!
まぁ最近やっとモチベが上がってきた(過去の話)んですけど「見られてる」って言う感じがしないんで
文が下手だからなのかもしれないけど


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第22話 夜な夜な指揮官が観てるものを見る404小隊

イベントで頭が狂いそう…なんで初投稿です
安易に多数のソシャゲやるもんじゃないね
みんなも気をつけよう!(ゆうさく)


~真夜中の404小隊寮~

 

「…今日も観てるのね」

416が真っ暗の中、画面を見てる45に言う。

 

「こんなの何時もやってたじゃない。もしかしてもう丸くなったの?」

 

「そうかもしれないわね。あなたは未だにカチカチだし」

 

「殺すぞ」

いきなりマジトーンで脅す45。

 

「てっきり身体いじってるのかと思って…ね」

 

「…」

 

「…それでナニを見てるのかしら」

話題を逸らす416。

 

「…今日はネットのエロ本見てるわね」

 

「普通の?」

 

「普通の…あでも」

と、付け加える45。

 

「妊娠ボテ腹プレイもあるわ」

 

「…相変わらずね、指揮官は」

 

そう、今彼女らが見てるのはアダルトなものである。

それも指揮官の。

指揮官のPCや携帯に接続して間接的に見てるのである。

 

事の発端は、MDRが「指揮官~?真夜中何かにアクセスしてたよねぇ~?教えて、くれるかな?」

 

「いいとも~!な訳ねぇだろ。無理だ」

 

「何か言えない事情か?」

 

「ナニかなんて言える訳ないだろ…秘密にしてくれるならまだしもお前はなぁ…」

と、MDRを信頼していない指揮官。

 

それを見た45が水面下で行動し、開始した。

 

それがこれである。

 

答えはただの自慰行為するためだった。

 

とは言え、もしかしたら…という事もあるかもしれないので何日間か観察してみたが…

 

「あんた何時までやってるのよ」

 

「まぁまぁ、指揮官の性癖も気になるじゃない?」

 

「そう言って1週間も経ってるのだけれど」

 

という感じである。

 

「あなたもしかして…男?」

 

「本格的にその贅肉切り取られたいかしら?」

 

「だったらデールとかに言えばいいじゃない」

 

「いやよ、そんなの」

 

「男同士大丈夫よ」

 

「本当に殺されたいのかしら?」

なんて言い合いしてると―

 

<アンアン

 

「「!?」」

 

画面からまあまあ大きな喘ぎ声が出る。

それを、直ぐに消す45。

 

「45、馬鹿なの?」

 

「今日はこれで終わりだと思ってたの…あと単純に忘れてた」

 

テヘッ☆とやる45を見て呆れる416。

 

「これで9や11が起きたらどうすんのよ」

 

「…だ、大丈夫よきっと」

 

「えぇ…」

 

 

「やっと寝たわね指揮官も」

 

「今日も長かった…」

 

45の画面が45のになる。つまり指揮官の端末の電源が落ちたと言うことである。

 

「にしても人間って不思議ね」

 

「何が?」

 

「実践でも無いのにこんなに長く…虚無にならないのかしら」

 

「さぁね、気持ちいいんだからいいんじゃない?」

と適当に片付ける45。

 

「…そうえば指揮官、なんだかんだで1週間もヤってるけど大丈夫なのかしら」

 

「心配するなら今すぐにでもレイプしてくれば?まだまだ元気かもよ?」

 

「…別に遠慮するわ。寝るわよ」

 

「はいはい…」

二人は寝床につく。

 

 

「…なーんか探知されてるなって思ったら…45と416(アイツら)とは…こっわプライバシーゼロかよ」

 

と別PCから見て言う指揮官であった。




今更思うんだけどさぁ、
R18タグ要らなかったんじゃね?
R18用と分ければよかったんじゃね?
まぁグロもあるしいいか()


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第23話 碓氷峠のマスタング

あの180の二人組ってドルフロだとこの二人だと思うの…
と、1話から考えてたので初投稿です
運転しない方はいずれマシンを用意します。(それも前々から考えてたけど)


~碓氷峠…に作った峠~

 

工事により拡張が進みまた峠が出来た。

そして早速そこを走る1台の車…

 

キュルワァァァァ!

 

「次のコーナーは右」

 

「分かった!」

 

助手席に乗ってる子が運転してる彼女に次のコーナーを言うと、緑髪の運転席の彼女は即座にギアチェンジとブレーキングをする。

 

ガチャ

ブォン

キキィ…

 

そして車体が斜めになると、ハンドルを反対側に切りアクセルを踏みドリフトしながらコーナーをクリアする。

 

キュルワァァァァ!

 

指示しそれを受け思いっきり運転する。

それはまるでラリーのドライバーとコ・ドライバーの関係のように…

 

 

「今日のタイムは?」

 

「…絶好調」

と、ストップウォッチをM950に見せるthunder。

 

「は、速すぎだよ2人共!」

と、2人を追っていたK2。

 

「同感。それ本当にアメ車?」

とバイクに乗ったまま言うバルソク。

 

「扱い方によっては日本車のように動かせる事だってできるの。勿論、足回りとかも改造してあるけど」

とキャリコが言う。

 

「でも、重量は…」

TMPが疑問を出す。

 

「少し出力を上げてかき消してる…と指揮官が言ってた。それで色々調整をしていた。でも今回で分かった」

とthunderが言った後、

 

「このセッテングでほぼ確定ね」

とキャリコが言い切る。

 

そしてイェーイと、thunderとハイタッチするキャリコ。

 

「凄いよな、アンタらの連携プレイ」

とAEKが言う。

 

「それだったらAEKもペアを探せば?」

 

「それはそれでゴメンだね。せいぜい護衛役が居れば十分だよ」と言ってタイヤを滑らせUターンし、また走りに行った。

 

「…私達も行こう」

 

「そうね!この感覚を忘れないように」

 

バタン、バタン

 

ブォン、キュワ!

 

ブォォォォォ…

 

「…TMPちゃん、もう一回乗せてくれる?」

 

「は、はい!K2さん!」

と、TMPは言ってまだ仮の車のNDロードスターにK2も乗せてついて行こうとするのだった…

 

 

ブォォォォ…

 

「…ほんと全然付いてこないわね」

 

「M950Aが速すぎるだけ。彼女たちも速い、と指揮官が言ってた」

 

「…指揮官やっぱりK2さん達に甘くしてるからよきっと」

 

「私はそうは思わない」

とサンダーは否定する。

 

「あっそ」

運転にまた集中するキャリコ。

 

「…!キャリコ、後ろ」

 

「うん?後ろ…やっと追いついてき…」

サンダーに言われルームミラーを見るキャリコ。

そして驚愕する。

 

「な…何この車…!」

 

後ろには得体の知れないマシンがぴったり張り付いていた。

 

「右コーナー!」

 

「!」

ブレーキを踏み、クラッチを蹴り、ハンドルを切るキャリコ。

 

だが、後ろはそれに付いてくる。

 

「な、なんて速さ…!」

 

「…これ外部からのドライバー」

 

「え!嘘!ここまで運転技術があるレーサーなんて他に…」言葉を続けようとするキャリコを遮って、

 

「次のコーナー迫ってる!」

とサンダーが言う。

 

「…!」

 

左コーナーによりアウト側に付けるキャリコ。

もう一台は横に並んできて更に、鼻先をねじ込む。

 

そのままアウト側に寄せられたせいでコーナーを攻められず、抜け出されてしまい離されてしまった。

 

 

 

「…何だったんだろう…アレ」

 

キャリコはポツンと呟いた。

 


 

「なーんだ、所詮はこの程度ってことか…」

と運転しながらガッカリするM870。

 

「今日は気分が乗らないし、明日逮捕しに行こー」

 

そう言って碓氷峠を後にするのだった。




リアルが忙しかったりゲームやってたりなんか書けなくて遅れました。すいません。
キャラ崩壊しちゃう^~


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 10~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。