バーチャル世界に夢を見て (雨歌)
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【-01】ゲームガーデン/基本設定
元々の設定集です。とはいえ本編ではキャラが崩れていくのであまり関係ないかも。
『ゲームガーデン』とは……?
フリーゲームが無数に接続された箱庭世界。フリーゲームの中で生まれた住人たちが生活しており、地域によって独自の”ルール”が定められている。かつて三人の賢者によって創造されたようだ。
○エミリー・サーベラス
キャラクター分類:ボス
年齢:16歳/Since 1999.
【エミリーの館】というフリーホラーゲームの黒幕。原作では未登場。アメジストカラーのボリューム溢れる髪と瞳を持つ。高度な錬金術の使い手で、不老不死に近い肉体を誇る。お菓子作りが趣味らしい。
○
キャラクター分類:サポーター
年齢:15歳(?)/Since 2013.
【ルチアの事件簿】シリーズに登場する、銀髪碧眼のスーパーロボット探偵。15歳程度の少女型にデザインされているが、実際の稼働年数は4年に満たない。高い証拠収集能力と身体能力を誇る。人間の感情の機微が理解できないという欠点があり、あまり自発的な行動は起こさない。嘘をつけない。
○
キャラクター分類:主人公
年齢:15歳/Since 2014.
自分を【Dr.コバルトスモーク】の主人公だと思っている女の子。蒼いロングヘアーと赤い瞳を持つ。何故か『コバルトスモーク』の記憶を保持しているがそれだけでなく、中二病も
○プリカ
キャラクター分類:主人公
年齢:???/Since 2015.
弾幕シューティングゲーム【
○
キャラクター分類:ヒロイン
年齢:13歳/Since 2016.
シミュレーションRPG【
○
キャラクター分類:主人公
年齢:17歳/Since 2014.
その名の通り【怪刀ソネット】シリーズの主人公。赤い髪が特徴的な僕っ娘。フリーゲームの世界観が混ざり合ったゲームガーデンにおいても、いたるところに出没する。
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【01-A】19年の時を経て蘇った!
「あなたには、フリーゲームのキャラクターをイメージしたVtuberになってもらいます」
「うはぁ、マニアックですねぇ」
◇ ◇ ◇
私は
VtuberとコラボしたいからVtuberになりたい、なんてちょっと不純な理由かな? でも、この度発足するVtuberプロジェクトに参加できることになった! やったぁ、私の勝ち。
プロジェクト名は『ゲームガーデン』と言って、その名前の通りにゲーム好きを対象としているものだ。親会社がフリーゲームの製作ツールを開発販売しているので、その宣伝のために作られたプロジェクトらしい。フリーゲームの宣伝をして会社に利益があるのかどういう仕組みなのかは分からないけど、界隈が盛り上がるのはいいことだよね。
そんな中で私が演じるのは、【エミリーの館】というフリーホラーゲームをモチーフにしたキャラクター、エミリー・サーベラス。誰だよ、ってなった。
このゲームは確かに【エミリーの館】という名前なのだが、このエミリーは名前しか作中に登場しないのだ。いっそのこと主人公のフリメアちゃんの方が良かったのでは……。そちらも作中で喋る機会がないから演じるも何もないのだけど。
実はこのエミリー、【エミリーの館】の前作にして内容もシステムも全く関係ないブロック崩し【
そうそう、このエミリーちゃんの立ち絵はとてもかわいくて原作のゲームに近い絵柄で、それもそのはずゲームの作者であるraccoon先生が手ずから描いてくれたのだ。好き。でもコレもうただのイメージキャラクターですよね、先生。設定がかなり追加されているし、キャラクターをよーく読みこんでおこう。
◇ ◇ ◇
時間が経つのは
自己紹介することが目的なので一人ひとりに充てられた時間は30分と短く、スムーズな進行が重要だろう。台本は頭の中にしかないが、何度か事前練習をしたので大丈夫なはず。そもそも前世を隠すようにとは言われていないので気楽なものである。
年長者だからか、私はプロジェクトの配信においてトップバッターを任されていた。
そう、Vtuberをやるのは元々配信者や声優だと思っていたのだが、意外にも学生や成人したての若い子ばかりだったのだ。何度かディスコードをつないで雑談もしたのだけれど、メンバーの皆が私に対して畏まった態度でいて、私に甘えてくれる様子もまだまだない。もっと母性を感じてくれてもいいんだけどな。子供居ないけど。
そんなこんなで配信の時間が迫ってくる。”頑張ってください”と同期の皆から応援LINEが送られてきたので思わず笑顔になる、私頑張るよ。
開始数分前になると、ちらほらと”待機”コメントが現れ始める。私の方が先に待機していたからこれは私の勝ち。しかし”待機”の増殖は
うんうんうん、配信前からこんなに待機してもらえてるなんて……大手はやっぱ違うなー! そもそも私はゲリラ配信ばっかりしてたけど。やる気が出たときだけやりたい。でも今はプロ意識を持っていかないとな。集中するんだ、私は誰? エミリー・サーベラス! 誰だよ。やっば、緊張して情緒不安定になってる。
ん? もう時間になった? GO。こほん。今の音声入ったかな。
「こんばんは! ゲームガーデン所属、【エミリーの館】公式イメージキャラクター、エミリー・サーベラスです!」
エミリーは元気印の女の子で、それでいてちょっと年上のお姉さんみたいに演じてくださいっていう注文。演技指導も受けたんだけど、結局どの程度素を出していくかとか重要なところは配信者に一任されている。すぐにぼろを出すのはどうかと思うけどね。
”こんばんはー!”
”はいかわいい”
”なつかC”
”俺の青春時代”
なつかCってお前の発言の方が懐かしいわ。青春時代にフリーゲームやってんのか、やべえなと思いつつも私も似たようなものだった。やべえな。
「おや? エミリーのことを知ってくれている人がいるみたいですね。嬉しい!」
そう言うと”お前は知らん””誰?”といったようなコメントが書き込まれていく。いやそうだろうけども。初配信で”誰?”ってコメント書かれるのそうそうないよ。
「誰じゃないよ! エミリーは【エミリーの館】の主なので、【エミリーの館】を遊んでくれた人は私の友達です! ありがとう!」
”懐かしすぎる”
”いつの作品だよ”
”初配信は2001年だから19年前”
”昭和の香りを感じる”
「いや普通に平成ですよ! 平成
そもそも配信直後から人気出てたわけじゃないし。2009年の実況者の動画くらいから? 私は初期配信バージョンからやってた……かどうかは分からないけどね。
”アッハイ”
”16+19=?”
”それ以上いけない”
「まあ実際ね、エミリーは【エミリーの館】が初登場でもないんですよ。【エミリーの館】の2年前に【
だからといってゲームの中のキャラクターは年を重ねないから。
”1999年か”
”知らんかった”
”前世紀ww”
”エミリーエミリー言い過ぎや。名前覚えたぞ”
”キーボードクラッシャー?”
エミリー言い過ぎ? ごめんね。エミリーとしてエミリーを紹介しないといけないから仕方なし。名前覚えたならありがとう。
KBC、それも懐かしい。それより倍くらい古いんだけど。
視聴者層がその辺りならもうちょっと昔の話をしてもいいかな。
あっ、OPあったんだった。ここから自然に移行するには……。
「フリーゲーム。それは、人々の思いによって生み出された小さな世界である。あるものは独創的なシステムで、あるものは他にはない音楽で、あるものは美麗なグラフィックで、またあるものはその全てで――人々を熱狂させてきた」
”いきなりどうした?”
”なんかはじまた”
自分でも何を言っているのか分からないけど、このまま押し切る。
「ここにあるのはホラーと錬金術の競演。登場以来、人を魅了し続けてきた”エミリーの館”20年の時を経て、今ここに蘇る!」
~
セーフかな? あぶねぇ、仮面ライダー2号になるところだった。変身!
この間に開始ツイートしておこう。これも含めて最初にやれっていうね。
「というわけで改めましてこんにちは。エミリー・サーベラスです。ゲームガーデンと言う、フリーゲームの中で生まれたキャラクターたちの世界に住んでいます!」
”世界観説明助かる”
”お前は違う”
”帰ってきたエミリー(帰ってきてない)”
おうおう帰マンさんの悪口はやめるんだ。
「私がどういう者なのか知らない方も多いと思うので、公式サイトの紹介文を読んでいきましょう。掲示しましょ」
”もう草”
”草”
まだ笑うところじゃないぞ。
「森の奥の館に一人で住む錬金術師の女の子。勝手に入ってきた者に対しては様々な仕掛けを使って追い返すようにしている。……そんな理由だったの!? そんな理由で何度も殺されたの主人公? 可哀想。いや不法侵入も駄目ですけどね!」
”ホームア○ーンだったのか”
”仕掛けが物騒すぎる”
”殺したのはお前や”
”今明かされるそれほど衝撃でもない真実”
「おかわりもありますよ。こっちは作者サイトの特設ページですね!」
AI2回行動。事前に見てきたけど酷い。
「ゲームガーデンの隠された秘密を握る、この世界の管理人。闇の錬金術の力を手に、真実を知ろうとした主人公達の前へと立ちはだかる……!」
”草草の草”
”次回作ではエミリーと戦えるんですか?”
”本編にも登場させて”
”いつから生きてるんだろうこの錬金術師”
「いや何者なんですか私。ゲームブックでもやるんですか!? それと16歳です!」
これ読んだときはすっごい笑った。ゲーム世界の説明と現実のキャラクターの世界が逆転してるもの。これじゃあもうどっちがどっちだか分からないね。
”16歳(迫真)”
”圧がすごい”
”ところどころ歳が滲み出てる”
「滲み出てるって何だい」
おっと思わず素で反応してしまった。まあ口調に関しては、終始敬語だと後輩たちが絡みづらいのでもっと砕けた喋り方でいいです、ってマネージャーさんからも言われてるし。そもそもこのエミリー・サーベラスというキャラクターを私が掴み切れてないんだよな。原作を久々に落としてやってみたけど、仕掛けが殺しにきてることしか分からなかった。人柄は何も見えてこないのだが。
「女の子に年齢
”後輩? 同期では?”
”人生の先輩なんでしょ”
”やっぱり一人だけ年上なのでは……?”
おっと後輩って思ってるのがそのまま口から出てしまった。だって同期って言っても若い子なんて■■■*3くらい下なんだもの。
「違います! 私の魂はエミリーの館とともにあるから! 16歳ですよ!」
”必死すぎる”
”えみりーさんじゅうろくさい”
実際気にするほどでもないと思うけどね。時間経過はみんなに訪れるものだし。しかしこれはちょっと修正不可能だな。ごめんなさいraccoon先生。でも先生が次回作を出してくれないのもいけないんですよ? 別名義でエロゲ作ってる合間に続きを……。エロゲの方もファンですが!
「……いいや、時間がないので巻いていきましょう。配信タグの発表から――」
予め決めたモノを説明していく。タグもどんどん埋まっていくから大変だよ。
10000作以上のフリーゲームをダウンロードしてプレイし、その大半に長文レビューまで書いている究極の趣味人。ある界隈では有名。配信者としてはどんなゲームにも手を出す姿勢が正しく評価され度々管理者削除の目にあうが、なぜか今までチャンネルは停止されることなく活動を続けている。
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【01-B】世の中には変わった奴がいるな……。
「んぐぐぐぐ」
配信を完璧に終わらせたので、
通知が来たスマホを見れば”お疲れ様です”とか”いい配信でした”とか同期からのコメントがある。ありがとうと感謝の気持ちを返しておく。みんなの配信が始まる前にはこちらからも応援を送らねば。
さてさて同期の配信を見ていこう。
並びに悪意しか感じないのだが、放送リレーの順序はキャラクターの元となったフリーゲームの配信年度順となっている。身もふたもないことを言えば中身の年齢順も大体そんなん。流石にトリを新人には任せないみたいだけど。
◇ ◇ ◇
~
ちゃんとOPから始まっててえらい。……私のも、いまどきは一話目のアニメはOPをEDに持ってくるのが主流だからセーフだよ!
OPが終わると、探偵服を着た銀のショートヘアーの女の子が画面に現れる。
”かわいい”
”こんばん”
”メカメカしくていいね!”
彼女が画面に出現したことで、チャット欄は加速していく。
しかし、彼女は瞬きもせずほとんど動いていない。なにかトラブルでもあったのだろうか?
”音出てませんよー”
”おや……?”
”ミュートかな?”
彼女はずっと画面のこちらを見ている。瞬きしないのがちょっと怖い。
自己紹介をお願いします。
ふと、画面にテロップが表示される。
すると彼女は、ちらりとそれに目を向けた後こくりとうなずき、口を開く。
「……
……。
……。
終わり?
年齢は?
「15歳」
公式ゲームの説明をお願いします。
「【ルチアの事件簿】は、カワニナによるフリーゲームである。アドベンチャーに分類されるゲームで、本格派の推理ゲームとして評価が高い。漫画やアニメなどのメディアミックスもなされており、【ルチアの事件簿】【ルチアの事件簿2】【ルチアの事件簿3】がそれぞれ映画化されている」
評価が高いって自分で言うのか……。それにしてもこんな配信方式にしたんだ。思い返してみれば原作ゲームもこんな感じだった。でもディスコードつないだときと全然キャラ違うな。私もか。
”なんだこれは……なんだ”
”またやべー奴が来たな”
”声可愛いですね”
チャット欄を見ればどうやら視聴者の方々は困惑しているようだ。私も困惑している。
ん? また? 私全然やらかしてないよね?
バーチャルユーチューバーになってやりたいこと、抱負を教えてください。
「雑談、歌、ゲーム配信。リスナーの皆さんと楽しく雑談がしたい」
いや無理だろ。面白すぎるほどロボットなんだが。キャラつかめるまで時間かかるなぁ。何だこの人。
”真顔……”
”言わされてて草”
趣味と特技を教えてください。
「人間観察と推理」
好きな食べ物・苦手な食べ物を教えてください。
「好きなものはミルクレープ。苦手なものはキノコ。特にしいたけ」
”モノ食べるんだ”
”ミルクレープかわいい”
”唐突な女の子アピール”
”そうだね筋肉だね”
”キノコが苦手? ……閃いた!”
”通報した”
”お約束”
コメントも拾っていけ……ってめっちゃ言いたいけどまだ放送方針が私には分からんから
しかしルチアちゃんはそこで動きを止めてしまった。
突如、カタカタとキーボードから文字が入力される音が響いた。
さて、ルチアの効率的なトークにより時間が余ってしまいました。
”トーク……?”
”行き当たりばったりか?”
”きょーすけ助けて!”
きょーすけというのは
余った時間で、一曲歌ってもらいます。
”草”
”草”
”草”
おお、これは一面に草の流れ! 私も草を生やさねば。……初コメントがこれだとヤバいからサブで書き込もう。よし二窓開いた。”草”っと。
『ミラクル/神託機械』
”ミラオラだ”
”主題歌じゃねえか”
”主題歌ヤッター”
原作ゲームの主題歌として採用されている歌だ。
ルチアちゃんは口を開くと、透き通るような声で歌い始める。
うーん、これはこれで……いいのか?
◇ ◇ ◇ ◇
◇歌いました◇
◇ ◇ ◇ ◇
”感動した”
”大海に遍く水の元素が心へと染みわたるような旋律であった”青染小春
”探偵やめても歌で世界狙えるよ”
世界狙えるって、それは舐めすぎ。でも素晴らしい歌声だったことは確かだ。
……ゲームガーデンの全員で歌うような企画になったらどうしよう。私は二年間配信してて一度も歌なんてやったことないわ。
ん?
”しれっと同期おるやん”
”小春ちゃーん!”
”何言ってるか分かんなくて草”
”褒めてる……のかな?”
小春ちゃんが書き込んだのか。
”素晴らしかったです”っと。あ、こっちはサブ垢だ。あっ、コメント流れちゃう。あっ、あっ……!
思い返せば人の生放送を見ることなんて……結構あったわ。なんだろう、自分が相手と面識があるからかな、コメントに悩むのは。ファンとして名前を覚えてもらったことならあるんだけど。全然違うって? そっか。
「小春。よく来てくれた。ありがとう」
最後に、ルチアから重大なお知らせがあります
”なんだなんだ?”
”もう情報過多なんだが”
”初回配信だよな?”
「私の登場するフリーゲーム、ルチアの事件簿シリーズ最新作【ルチアの事件簿7】が今月二十日よりリリースされる。期待して待て」
それではみなさん、また次回の配信でお会いしましょう。ごきげんよう!
ルチアが衝撃的な告知を行った後、無言で手を振っている。新プロジェクトとともにゲームの新作も出すとは……マーケティングもやりおる。raccoon先生もお願いしますよ。
画面の半分が黒く染まり、よく分からないクレジットが流れていく。エンディング? 『進行 わたし』『効果音 わたし』って効果音を無から作ったの? 後で調べよう。そうそう、小春ちゃんに応援を送っておこう。いつも通りでいいからね。いつもどおりは知らないけど。
それにしても、30分でOPEDあったらもうアニメだよね。
『【Dr.コバルトスモーク】このあとすぐ!』
ああ、ここで告知するんだ。
◇ ◇ ◇
そうしてリレー配信のバトンは受け渡されていく。みんな本当に可愛かったので紹介したいところがいくつもあるのだけど、全員語るとそれこそ3時間コースになるので次にコラボしたときに語ることとする。
そしてバトンは最後の一人、ソネットちゃんへと回った。
◇ ◇ ◇
「やぁ諸君。よく来たね、こんばんは。僕はゲームガーデンの
”もう草”
”めっちゃ目立つじゃん”
”赤い髪がカッコイイな”
”なんでだろうボクっ娘なのに萌えない”
”本物だー!”
OPの後、ゆったりと落ち着いた女性の声が響く。
映っているのは、髪色が目に毒なほど赤い少女。男装なのかタキシードを着用しており、それでいて大きな胸が視線を吸い寄せる。これは脱がせてあげたい。
「カッコイイ? ありがとう。みんなはtwitterから来てくれたのかな? それとも同期の計画から? それじゃあ一つ、自己紹介と行こうか。同期の皆は公式サイトを読んでいたみたいだね。僕もそれに習おう」
”誰が書いてるんだあれ”
”見るだけで面白い”
「刀剣専門に活動する高校生怪盗。
”難しい言葉を使うな”
”頭使うシーンあんまりない”
”正体は謎に包まれている(なお写真)”
ここもひどい言われようだ。
「はい。高校生怪盗とは何だって話だね。正体バレてるじゃないか。何処目線、誰視点の文章なんだろう。ゲームの中では、一応悪人以外は斬ってない……という設定だよ。実際は悪人ならいいって訳じゃないけどね。という
”草”
”主人公兼作者ww”
”これは謎”
”えっ、作者なの?”
”バ美肉?”
そう、怪刀ソネットちゃんは主人公の名前であると同時に作者さんの名前でもあるのだ。ややこしい。ゲームは怪刀ソネットの回想という形で始まる。
「始まる前からみんな知ってたよね? バ美肉ではないかな。そんなの企業でとる?」
”そんなの”
”そんなの……”
「そんなの? まあそんなの。単純に難しいと思うよ。レジェンドは例外として」
”3回も言ったぞ!”
”レジェンド? 誰かいたっけ”
”ひでえ言われようだ”すみよし天体観測所
「あっ。すみよしさん見てくれてありがとう。それならオーディション受けてみる? 女の子しかいなかったけど」
”地獄で草”
”通報されそう”
”まず一次(書類)を通らないでしょ”エミリー・サーベラス
”男キャラに応募した女Vtuberならいましたね……”
”エミリーさん!?”
バ美肉個人勢の人だ。
twitterではそこそこ絡むけど、まとめ動画が面白くて本編をほとんど見れてないんだよね。と言うことで切り抜きは悪しき文化。今度からは私だけを切り抜いてください、っと。
バ美肉というのはバーチャル美少女受肉といって、男の人が女の子のアバターを身に纏って女の子のように活動するものらしい。特に若い男の人よりおじさんのことが多いとか。
何でそんなことをするかといえば、私が思うに、見た目が女の子の方が見てもらえる可能性が高いからではないかな? 或いは自分の好きなキャラクターは自分以外の人も好きだろう、と理想の同性よりも理想の異性の方がイメージしやすいのかもしれない。
または、そもそも女の子への変身願望を持っているという層も一定数いる。これはWEB小説投稿サイト『ハーメルン』のオリジナル作品を調べるとわかりやすい。特に配信者モノ。あれはTSジャンルだけど。配信の参考になるかなと思って調べてみたのに、TSばっかりで話にならん。私は帰らせてもらう! ……女の子向けのは無いの? 男性Vtuberユニットの中に性別を隠して女の子が潜入するとか。そしてふとした拍子に男の子の方が意識しちゃって、でも男同士だと思ってるから……みたいなのあったよね10作ぐらい。Vじゃないけど。あれはなんていうジャンルなんだろう。
ちょっと思考の海に入りかけてた。ソネットちゃんの話は進んでいる。
「”年齢は?” 17歳だよ。僕の経歴を見てもらえれば分かると思うんだけどね」
”嘘乙”
”前も言ってませんでした? それ”
”度々修正されてて草”
”【1】が出たのが2014年だから……”
「ちょっと!? 計算するんじゃない」
”この焦りは本物”
”↑だから本物だって言ってんだろ”
”いい年こいて僕っ娘はキツいですよ”
”ゲームガーデンで浮いてそう”
「でもエミリーさんと比べたらみんな年下だから」
”草”
”は?”エミリー・サーベラス
”あっ”
”設定早速無視してて草”
”終わったな”
”ソネットちゃん早く謝って;( ˙꒳˙ ;):”天雷
「あっ。ごめんなさい、つい」
別に事実だしソネットちゃんは私から見たらまだまだ子供だけどね。それはそれとしてここで言うとなると……。分かったわ!
”命が惜しくないようですね? 夜道には気をつけるといい”エミリー・サーベラス
あと三人(青染小春,天雷,???)の出番は無慈悲なカットです。あとあと出番用意してあるから……。
???/
配信経験はない大学生の女の子。ディスコードではよく話すが放送では御覧の通り。本当の趣味は恋愛漫画を読むことで乙女趣味がある。絵を描くことが好きで、美術部に所属している。実はポンコツなのでそのうちきっとキャラ崩壊を起こす。
怪刀ソネット(ゲーム制作者)/怪刀ソネット(主人公)
作者兼主人公な女の子。フリーゲーム製作の趣味が転じてゲーム制作会社に就職したが、仕事でゲームに触れているのでここ一年はフリーゲームを製作していない。好きなゲームのジャンルはアクションRPG。複雑なゲーム操作が苦手らしい。
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【02】AI二回行動(手動)
ソネットちゃんが勝負を仕掛けてきた配信リレーも終わり、少し時間が経っていた。
結局あの後は二、三度言葉の応酬をしただけで終わった。初配信でガチ喧嘩するわけもないし。覚えておけよ。
配信が終わった後にすぐに謝られた。内容は”先に謝っておきますが、またやります。ごめんなさい”と言ったモノだった。もう一度マネージャーさんに怒られてきなさい。
まあ中身がバレたらネタにされるだろうし構わないけど、ゲームガーデン世界への没入感も大切だからメタな発言は増やさないでね。
そういえば、流石にまだ私も特定されてないな。声を聴けば一瞬で判断がつくと思ったのだけど。全く視聴者層が被ってない、っていうことはないよね? 話題性が弱いな。どうしようかな……。
◇ ◇ ◇
「こんばんは! ゲームガーデン所属、【エミリーの館】公式イメージキャラクター、エミリー・サーベラスです!」
”こんばんは”
”こんエミ”
”毎回言うのか……”
「毎回言います! いや、どうでしょう。定着したら省略するかもしれません。それはさておき本日二回目の配信です! 同期の皆さんの配信リレーがあったんですけど、見てくれましたか? みんな可愛かったですよね!」
初めての日なのでブーストをかけておきたい、そんな魂胆もあって二回目の行動を開始した。余裕があれば誰だってそうするよね? OP流して開始ツイートもしたし、完璧な二回目だ。
「【ルチアの事件簿】の
”見事に元ネタのジャンルばらけてるな”
そうだね。因みにジャンルは上から『推理ADV』『アクションRPG』『弾幕シューティング』『シミュレーションRPG』『2D格闘』ってな感じ。
”なんで2ndなんですかねぇ……?”
”↑自キャラに顔がついたのが2作目からだからじゃない?”
”単純に2作目にしか出てこないぞ”
”やっぱエミリーだけ別段古くないか”
「いや古くないから。名作だから。あと16歳。……えー、みんな本当にかわいかったのでいろいろ語りたいとは思うのですけれど、ちょっと私にもキャラが掴めてないので語るのは後日としておきます。ソネットちゃんはねー。いきなり喧嘩吹っかけてくるとは思わなかったけどねー。あれはただのプロレスなので本気にしないでください。ガチの喧嘩になったら怖いよね。殴り合うときは健全に楽しく殴り合いましょう」
”同期なのに分からないのか”
”実際やべー奴ばっか”
”まだ設定崩れてるわけでもないのに元のゲームからやばい”
”急に喧嘩売っててびびった”
”楽しく殴り合え……ン・ダグバ・ゼバかな?”
”プロレスとは八百長だった?”
「そういうこと言うのやめてよぉ! まあきっと近いうちにコラボもできると思うので、楽しみにしていてください。それで今からやっていくのは、フリーゲーム【~入~/Enter】です。皆さんはそれなりにご存知かもしれないですね。私の自宅である【エミリーの館】の作者さん、
”コラボ楽しみ”
”こんなのあったのか”
”先生の作品はグラフィックが独特で好き”
「昔のゲームなので画面が小さいですね。ウィンドウサイズは変えられるようなので、設定の方から変えていきましょう」
配信画面ではよく分からないと思うけども。”エミリーより後の作品やで”だから何? 私も昔の人って言いたいの? 失礼しちゃうなぁ。
「アイテムです。ドアノブ。上ボタン……上矢印キー? 上キーでアイテムを取るのが地味に忘れそうになる。昔やったんですけど完全に忘れてますね。ドアノブを取り付けることで、入り口のドアを開けることができます」
”どういうゲームなんだ”
”世代じゃないからなぁ”
「世代じゃないってそれはもういいです! 因みに今日このゲームを選んだのは、raccoon先生の作品だからっていうのが大きいんですけども、私がどういうキャラクターなのかを知ってもらうためというのもあります。マシュマロに答えていくのとどっちがいいか迷ったんですけど、こうは……同期組の配信で私が情報過多ですよ。ちょっと脳死気味なんで癒されるゲームがしたかったんです」
”分かるような分からないような”
”常識人枠頑張れ”
”癒されるか……?
「常識人枠? リレー配信だけでそんなにみんなヤバかったっけ? 単純にみんながよく設定練ってきてたから覚えられないことが多いっていう意味だったんだけど。……癒されるゲームですよ。音楽がいい。先生の作品は美術と音楽とアイデアがすごいです。皆さんも一度やってみたらファンになると思います」
”エミリーさんが一番マシに見える”
"どっからどう見てもやべー奴ばっかだぞ”
”褒め過ぎ”raccoon
「いやマシって……。そういうレベルなの? raccoon先生! 来てくださったんですね! ママって呼んでもいいですか!」
”テンション爆上がりしてて草しかない”
”そんなに歳の差ないでしょ。ママはやめて”raccoon
”草”
「うぇえ! ブルータスお前もか。先生幾つか公表されているんですからやめてくださいよ! ママって呼んじゃダメ?」
”これ半世紀は生きてるな”
”駄目です”raccoon
”慣習全否定で草”
「そんなー。どさくさに紛れて半世紀とか書かれてるし。そこまでいっとらんわ。四半世紀くらいかなー? いや16歳ですけどね。設定を崩そうとしてくる原作者とかとんでもねーですよ」
年齢について”は?”と異議を唱えるようなチャットの波ができている。そもそも、そこそんなに気にすることじゃないでしょ。
「ゲームに戻ります。あっ、痛い。このゲーム敵も出てくるんですよ。キツツキみたいなのとか。当たると痛いですね。ドアを拾って逃げます」
”鳥めっちゃでけえ”
”ドアを拾うって何だよ”
ドアを拾うんだよ。
「よしよし。ドアがアイテムなんで、色々使えますよ。同ランク以下のドアならぶつければ壊せます。あと敵にも、ドアをブレードみたいにして攻撃できます」
”強行突破すぎる”
”挙動がやべえ”
「コメントは拾っていくつもりなので、今質問したいことがあれば聞いてください。何でもいいですよ。ゲームに関係ないことでも。それもあって緩いゲームなので」
”どういうゲームなの?”
「そこに作者いますけど……。ドアを拾ったり修理したりして、迷宮の奥へと進んで行くアクションゲームです。……出来ました。強化合成:アサルトドア。突入!」
”とつにゅー”
”身の丈よりも大きなドアを軽々と……”
”自分のゲーム実況されてるの見るとなんか恥ずかしくなってきた”raccoon
恥ずかしくなった? でしょうね。
「大丈夫です。先生のゲームは面白いですよ。
”ありがと”raccoon
”RPGやって”
「先生淡々としてますね。RPGは難しくないですか? ほとんど画面関係なく喋ってるだけになりますよ?」
”今現在じゃん”
そうだね……。
”同期の中で誰が一番好き?”
「ここはまだ通れませんね。一番!? なかなかえぐい質問じゃないですか? まだ知り合って間もないのに決められますか? 第一印象くらいしか分からないですけど。ルチアちゃんの歌も良かったですし、小春ちゃんは最初からキャラが濃かったですよね。プリカちゃんは弾幕を捌きながら自己紹介しててとんでもないなって思いましたし、天雷ちゃんはほんとにゲームが好きなんだなって見てて分かります。ソネットちゃんは生意気でかわいいですよね。誰一人とか決められないですよ。平等にね、みんなを愛します」
”やべーラインナップだ”
”プリカちゃんプロ並みの腕前ですごかった”
”何のプロだよ”
”ソネット先生目つけられたな”
”グランドルートきてる?”
”ウィンクかわいい”
「かわいい? ありがとうございます。おかわりあげる。ばちこーんって」
”言葉選びが古いんだよなぁ”
”かわいい”
”不仲じゃないの?”
「不仲、誰と誰が? ソネットちゃん? あれはパフォーマンスの一環です。そのうちエミリーの家まで招待しますよ」
”好きなパンツの色は?”
ほら、よくあるんだこういう質問。パンツの色……好きなパンツの色?
「今履いてるパンツの色じゃないんかい。人に着けていてもらいたいのは断然黒ですね。ダイヤモンドのドアだ。衝撃与えたら壊れないですか?」
”えっ”
”さらっと流せない”
”草”
ん? 何か変なこと言ったかな私。
◇ ◇ ◇
「最後の扉をとったあとのエンディングはどういう意味なんでしょうか。教えて先生。ちょうど時間もよろしいので今日の配信はここまでです。ばいばい」
”おつ”
”質問するだけして帰るのか……”
”後で直接聞く気だこの人”
”やっぱゲームガーデンはフリーダムだな”
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【03】その質問に答えよう。
「こんばんは。私は誰でしょう、私の名前を言ってみてください! ……なんて。ゲームガーデン所属、【エミリーの館】公式イメージキャラクター、エミリー・サーベラスです。そろそろ覚えていただけました?」
”こんばん”
”はじまった”
”エミリー”
挨拶を毎回変える必要もないんだけど、ワンパターンだとすぐに飽きられちゃうから悩む。いや、逆に挨拶を統一した方がいいのかな?
「本日は皆さんに送っていただいたマシュマロに答えていきたいと思います! いやぁ、マシュマロといえばホワイトデーを思い出しますね。男の子側のお返しも難しいですよねきっと。女の子のは『ちょこれーと』! って感じでいいと思いますけれど」
”季節真逆だけど”
”チョコ貰ったことない”
”何の話だ”
「え、チョコ貰ったことない? うーん、あげてみたら? 帰ってくるかもですよ」
”男ですが”
”適当すぎる”
”あっ……”
「配信を見てくれているお友達同士でやってみるとか。みんなの性別はどうなっているのでしょうか。男の子が多いですか? ああ、答えなくていいです。”日頃の行い”? それはあんまり関係ないと思いますね。女の子はサンタさんではないのです。”イケメンに生まれたかった”ですか……それについては何とも。”チョコ入りマシュマロ欲しい?”ああごめんなさい、私の方こそ催促しているみたいになっちゃいましたね。くれるというなら喜んでいただきます。……脱線しちゃいましたね。大人しく質問に答えていきましょう。上手く表示させたいな」
ある程度以上の長さのマシュマロだとマシュマロ自体の大きさが変わってきちゃうのよね。手動で表示させよ。
「既に一晩では答えきれないくらいのマシュマロを頂いて、ありがとうございます。記念すべき最初のマシュマロはこちら。『エミリーちゃん初めましてでございます』はいでございます。語尾が特徴的ですねこの人。『エミリーちゃんはフリーゲームに関して百戦錬磨だと聞きました』言ったっけ? まあいろいろやりましたけど、つまみ食いばかりなんでそんなに上手いわけでもないですよ。『そんなエミリーちゃんの一押しのゲームを教えてください』」
結構やってきたからなぁ。悩むね。
”ございます……”
”つまみ食いでいっぱい食べちゃうタイプか”
”太る”
「言葉狩りか何か!? 『P.S.私は【
”虫苦手”
”検索してはいけないやつか”
”知ってる?”
”知らない”
ついでに実況の観点から言うと、あまりにも操作が忙しすぎるゲームだとトークが雑になるからやりたくない。私はプレイで勝負するタイプじゃないからなー。
「次に行きましょう。『恋愛に積極的なTS少女っていいですよね』何のこっちゃ。小春ちゃん? 何でもいいとは言いましたけど、これはクソマロなのか、いやでも個人の趣味嗜好ですからねー。ああ、でも”小春ちゃんはTSじゃない”……ガチ勢かな? っていうと確か先天性女体化でしたっけ。難しいですね、性癖って。因みに、元々あっちな感じの方なわけではなくて? うーん、恋愛は……自由ですよ……」
”もう草”
”いや普通にクソマロだよ”
”詳しいな”
”あっちってどっち?”
やっぱりクソマロ? だよねー。
「詳しいのはぁ、設定が配られてるんですよ全員分。運営さんからもらった分は、ですけどね。よく分からないので次」
既にシナリオから
「『好きな動物は何ですか』」
これはよく見かける質問だ。
「動物といえばなんですけど、動物系のVtuberっていっぱいいるじゃないですか、うちのゲームガーデンだと誰もいないんですよね。動物系……ケモミミ? とかさらにもっとケモノっぽいのが主人公のフリーゲームも結構あると思うんですけど。ゴリラの人のヤツとか、【NEKODESU】とか【メイキングキメラ】とか。違う?」
”NEKOww”
”本当にただの動物なんですかねぇ”
”動物系のが軒並みホラーなの草”
「犬とか猫とか被るから嫌がったんですかね。後発はすぐパクリって言われちゃうから。実際パクリも多いですけど、猫くらいならどこにでもいるし別にいいですよね?」
黒猫、白猫、現場猫。……現場猫って何の品種?
「というわけで、オカピとかプラナリアとかやってみたらいいんじゃないでしょうか。えっ、知名度の問題? うーん。人気な観賞魚で行ったら? ネオンテトラとかエンゼルフィッシュとかデメキン……デメキンはヤバいか。アクアリウムチーム?」
”マイナーすぎる”
”千切れるVtuberとか怖いわ”
”もはやただのコスプレになりそう”
プラナリアとみて即切断するんじゃない。最近はプラナリアの見つかる場所も減ってきてるからね。レアだよ。
「エミリーの好きな動物は、錬金術師なので蛇とか言ってみたいところですが。ペットはいつか死んでしまうので好きじゃないんですよね……悲しくなりますので。動物園にいる奴で選びますね。……キリン、かなぁ。背が高いところに親近感が湧きます。次」
”何で蛇?”
”飼ってたクワガタが死んだのを思い出す”
”ウロボロスとか”
”エミリーちゃん背高いんだ”
「『好きな女の子が腐女子で、僕と親友で一冊描いていました。どうすればいいでしょうか。』おおう、なかなかレベルの高い……。頑張れ! 嫌いな人間で
”なんでこんな質問ばかりなんだ”
”ちゃんと厳選してる?”
”もう投げやりになってて草”
”無駄に説得力ある”
厳選してこれなんだよね、残念ながら。性癖トークを振ってくる奴が多すぎる。匿名なら何してもいいってわけじゃないから。
「『毎日の日課にしていることはありますか』早寝早起き。散歩。健康志向なので! つまりこの配信に延長はありません。次」
”おばあちゃん……”
「『五十代ってマジですか?』処刑しますよ? 錬金術の素材にしちゃいますよ? 16歳です」
「『好きな扉と嫌いな扉を教えてください』【~入~/Enter】に関連しての質問かな。昨日のゲームですね。木の扉が触ったときの手触りが一番好きです。冬場は静電気来るんですけど。形状は何でもいいんですが、閉めたときに音がしないやつ。嫌いなのはスライド式の車のドアですかね。あれに指挟まるとめっちゃ痛いです」
”それは痛い”
”ガチな奴だ”
本当に。
「『ルチアちゃんの配信で3Dモデルがお披露目されましたが、エミリーちゃんの3Dモデルはありますか?』まだ活動二日目なんですが」
次回作が出るから3Dモデルも同時に作っていたのかねえ。
「ルチアちゃんは自己進化プログラムを搭載してるから、きっと一日のうちに進化したんですよ。私にもほら、ドット絵ならありますよ。動くドット絵。
”二日目に3D化するの草”
”この進化速度……人間じゃないな?”
”ドットwwでもちゃんと動くんだ”
「そうなんですよ、ちゃんと動くんです。……ルチアちゃんはもともとから人間じゃないじゃん。スーパーロボット探偵ですから。こう書くと頭悪そうだな……」
兎に角まだ私には3D化の予定はない。自分では描けないし。
「もっともっと聞きたいこと・言いたいことがあればマシュマロを送ってくださいね。まだまだ募集してます!」
今回も続きません。
作中に名前が出てきたのは、元ネタはあるけど架空のゲームです。
ゴリラ系フリーゲームは真っ先に思い浮かんだ。インパクトが強すぎるし数も多い。
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