新世紀エヴァンゲリオン  …最後の騎士王… (ナナマガリバナナ)
しおりを挟む

プロローグ

僕、碇シンジは夢を見た。

そこでは僕は戦っていた。

最初は故郷『サイバトロン』を護るために。

だが、変わっていた。いつの間にか僕は故郷ではなく

地球という星に住む有機生命体、『人間』を護るためにへと。

僕は多くを救うために多くを失った。

始めてあった人間、サムは心優しい少年だった。

私に関わったことで危険に晒した。

そして何度も救われた。

時に私達の思いつかない方法で敵を倒した。

時に人並み外れた勇気を持って僕を復活させていた。

そしてケイド・イェーガー。

人間に裏切られ負傷した私を直した男…

彼の家族との幸せな生活をも奪ってしまった。

だが彼は勇敢に戦った。

人間への信頼を失っていた僕達に人間の秘めた素晴らしさを思い出させてくれた。

私がいないときもオートボットを率いて戦っていてくれた…

もし彼がトランスフォーマーだったら、彼にオートボットを託していただろう…

人間と出会えたこと、心より嬉しく思う…

 

人間だけではない。

 

アイアンハイド、ラチェット、ハウンドなどの仲間、

オートボットの者達。

残した者も居れば死なせてしまった者もいた。

結局サイバトロンは救えなかった…済まない…

僕に付いてきてくれたことを心から感謝する…

人間に裏切られた者達よ…恨みは人間にむけてくれるな…守れなかった僕におしつけてくれ…

バンブルビー…

彼ならきっと人間とうまくやっていける。

彼は最初に人間と出会った。誰よりも人間の良さを知っていた…

あぁ友よ…僕を止めてくれてありがとう…

 

メガトロン…同門の友でありながら決別。

わかりあえることはなかった…

もし、お前とわかり合うことができたなら何か変わったのだろうか…

いや、変わらなかっただろうな…私達は根本が違っていたのだから…

創造主よ…僕はお前を許しはしないだろう…

友を殺させようとしたお前はいてはならない存在だったのだから…

 

 

 

 

 

 

そんなことを思いながら僕はその生涯を終わらせることとなった…

 

 

 

そんな夢の中でいつしか『僕』は『私』となった…

今の地球は私の愛した地球とはかけ離れている……

だが、まだ人間は諦めてはいない。

いつか戻せると信じている…

嘗ての私なら愚かな生命体だとして見捨てただろう…

だが、私は知ってしまった。

人間の良さを…

私はきっと助けるだろう…

私は騎士に選ばれた者なのだから…

私は地球を、そして人間を守ると誓ったのだから…

 

これから始まるのはどこにでもいる少年の苦悩の世界ではない…

 

一人の騎士の物語となるだろう…

 

なぜなら

 

 

私は

 

 

『碇シンジ』である前に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オプティマス・プライム』なのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。