公安特捜班・指名手配犯捜査指令 (新庄雄太郎)
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強姦事件 (熱海)

特捜班は茨城県警から指名手配犯を追跡してくれと捜査をする事になった。


年々多様化する鉄道犯罪捜査は、私服鉄道公安隊が取り組みます。

 

スリ、強盗、暴力、痴漢、あるいは列車で逃げようとするもの、それが我々の仕事だ。

 

この日、公安特捜班の捜査主任南 達仁は高山と水野と小海とともに、事件の捜査をしていた。

 

6月17日 東京中央鉄道公安室・公安特捜班

 

「この男ですか。」

 

「そうだ、名前はこの男だ。」

 

「「桑田涼介、35歳。」

 

「この人は確か。」

 

「ああ、今、茨城県警から手配中の男だ。」

 

「えーと、先月の27日に若い女性を狙い、わいせつ行為や拉致と殺人未遂し逃走したと思われる。」

 

「若い女性ばかり狙うなんて。」

 

「どこから狙うと思う、高山君は。」

 

と、小海は言う。

 

「主任、恐らく犯人は遠くへは言っていないはずだから、狙うとしたら。」

 

「という事は、あそこか。」

 

「ええ、間違いないと思います。」

 

そして、4人は各公安室にも協力し、犯人逮捕に当たった。

 

「小海さん、あの人だ。」

 

「えっ、似てるわ。」

 

高山と小海は手配中の男を発見した。

 

「主任、こちら高山手配中の男らしき人物を発見、これにより尾行します。」

 

と、高山は無線で南主任と連絡した。

 

「よし、そのまま尾行しろ。」

 

「了解。」

 

高山と小海は東京駅で特急「スーパービュー踊り子」に乗り、張り込むことに。

 

「あの男、何をやらかすのか。」

 

「女性が狙うのでしょうか。」

 

「様子を見よう。」

 

「ええ。」

 

南主任と水野は東京駅付近で捜査をしていると、高山と小海が「スーパービュー踊り子」に乗るところを見た。

 

「犯人は、この踊り子に乗りました。」

 

「恐らく犯人は熱海へ逃走します。」

 

「よし、私と水野もそっちへ行く。」

 

「わかりました。」

 

と、高山と小海は尾行を続けた。

 

「おっ、熱海で下車するぞ。」

 

「その場で確保ね。」

 

「ああ。」

 

そして、高山と小海は男を尾行してると、手配犯は女性に近づいた。

 

「見つけたぞ。」

 

と、手配犯は驚き逃走した。

 

「や、やべぇ。」

 

「待ちなさい。」

 

と、高山と小海は後を追った。

 

そこへ、先回りしていた南と水野が手配犯に追いついた。

 

「鉄道公安だ、観念しろ。」

 

「ちくしょー。」

 

と、南は手配犯を一本で決めた。

 

「おとなしくしろ。」

 

と、高山は手配犯に手錠をかけた。

 

「く、くくく、くそーっ!。」

 

「桑田 涼介、殺人未遂と強制わいせつの容疑でお前を逮捕する!。」

 

しばらくして、桑田を東京公安室に連行した。

 

「班長、桑田を連行しました。」

 

と、高山は言った。

 

「そうか、ご苦労さん、よし、取り調べは岩泉と菅原に任せよう。」

 

「お願いします。」

 

3日後、桑田は茨城県警に引き渡した。

 

 

 




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他3本を連載しますのでお楽しみに


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急行「アルプス」家出コンビの城下町 (長野)

次は、強盗傷害犯と家出人の捜索願を捜査します。


キテレツは、コロ助が家に帰ってきてないと心配になりブタゴリラの家にやって来た。

 

「ブタゴリラ、コロ助お邪魔してないか。」

 

「えっ、俺の家にコロ助が、知らねぇな、トンガリの家じゃねぇのか。」

 

「行って見ようか。」

 

「ああ。」

 

キテレツとブタゴリラはトンガリの家にやって来た。

 

「すいません、コロ助お邪魔していないでしょうか。」

 

「隠れてるかもしれないから調べてもらえませんか?」

 

トンガリの部屋に向かったトンガリママは

 

「ママ ぼくは弱い人間です。どうか探さないで下さい。」と書かれた書置きを発見し、悲鳴をあげます。

 

その書置きを見たキテレツとブタゴリラは

 

「コロ助も一緒かもしれない」

 

と考えます。

 

「うん、考えられるよ。」

 

その捜索願が入ったのは、朝礼の事だった。

 

「えーと、今捜索願があった、この2人だ。」

 

と、南と鶴岡は早速、捜索をすることにした。

 

「早速、捜査してみます。」

 

と、南と鶴岡は早速、コロ助とトンガリの捜索をする事になった。

 

「2人は、恐らく夜行快速に乗ったんじゃないかな。」

 

「考えられるな。」

 

南と鶴岡は、新宿発の「あずさ5号」に乗り長野県の伊那郡へ向かった。

 

「えーと、えーと、トンガリとコロ助は見ませんでしたか?。」

 

「さぁね。」

 

「知らないなぁ。」

 

「という事は、夜行快速「ムーンライト」に乗ったんじゃないか。」

 

「ああ、その可能性があるな。」

 

伊那松島駅

 

「この2人見かけませんでしたか。」

 

「ああ、今日の朝に夜行急行の客ですね。」

 

「本当ですか。」

 

「はい、若い男と一緒に来ていたのを覚えているよ。」

 

と、駅員は言った。

 

「若い男?。」

 

「誰だろう?。」

 

そして、南はすぐに高杉班長に報告した。

 

「若い男、ああ、その男ね、今千葉県警から手配中の木下 光男、強盗傷害犯だ。」

 

「了解、発見次第職務質問して逮捕させます。」

 

「なお、木下はナイフを持っているから注意するように。」

 

「わかりました。」

 

南と高山は伊那松島駅で待機していると、そこへ高山がやって来た。

 

「南主任、鶴岡、応援に来ました。」

 

「ご苦労、高山。」

 

「よし、早速捜索するぞ。」

 

「はい。」

 

南と高山と鶴岡は、木下とコロ助とトンガリの捜索へ向かった。

 

「あれ、木下じゃないか。」

 

「ああ。」

 

「すいません、鉄道公安隊の者ですが。」

 

「くそー。」

 

と、木下は逃げ去って行った。

 

「待てー。」

 

そして、鶴岡は木下に手錠をかけた。

 

「主任、トンガリとコロ助は。」

 

「今、高山が保護した。」

 

「そうか。」

 

南達は木下を長野県警に連行し、取り調べを受けることになった。

 

「これで、解決だね。」

 

「ああ。」




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雅美ちゃん誘拐事件 (直江津・金沢)

そして、新幹線と特急に乗って誘拐事件を解決しました。


この日、特捜班は警視庁から誘拐事件の捜査の協力要請があった。

 

「みんな聞いてくれ、警視庁から小学生の捜索願が出ている、この女の子だ。」

 

高山と小海は、写真を見て驚いた。

 

「あっ、この子。」

 

「さっき、上野駅で一緒に歩いていたわ。」

 

「本当か、高山、小海。」

 

「はい。」

 

高杉は、高山に言った。

 

「僕が上野駅を警戒中、声を掛けたんです。」

 

「そしたら、その男は「いや、私のいとこです。」と言っていました。」

 

「本当か、高山、小海。」

 

「はいっ。」

 

そこへ、南がやって来た。

 

「じゃあ、上野駅で見たんだな。」

 

「はい。」

 

「よしっ、私も捜査に参加しよう。」

 

誘拐事件の捜査は、南と高山と小海で捜査をすることにした。

 

「それで、小学生の名前は。」

 

「清水雅美って言うの。」

 

「それって、この子か。」

 

と、高杉は捜索願の書類を見せた。

 

「あっ、この子だわ。」

 

「よしっ、早速捜索してくれ。」

 

「わかりました。」

 

南と高山と小海は、7時36分発の新幹線「あさひ301号」に乗り捜索をすることにした。

 

「すいません、この女の子知りませんか。」

 

「知らないわ。」

 

「あー、見かけないねぇ。」

 

「知らないわ、この女の子は。」

 

そこへ、高山と小海は南に話をした。

 

「どうだ、新幹線にはいたか。」

 

「だめだわ、ここには乗っていないわ。」

 

「もしかしたら、直江津で降りたんでしょうか。」

 

「それは考えられるな。」

 

8時56分 「あさひ301号」は越後湯沢に到着した。

 

「越後湯沢にもいないのか。」

 

「もしかしたら、遠くへ逃げたんじゃないでしょうか。」

 

「それは考えられるな。」

 

そこへ、越後湯沢駅を警戒中の公安隊員がやって来た。

 

「公安特捜班の方ですか。」

 

「はい、捜査主任の南です。」

 

「捜索願の女の子を捜索しているんですね。」

 

「はい。」

 

「昨日、その女の子は直江津で発見したと連絡がありまして。」

 

「直江津に。」

 

「はい。」

 

「えっ、どうして直江津に。」

 

「その女の子は、水族館で目撃したと。」

 

「何だって。」

 

「という事は、直江津から北陸へ逃げたんじゃない。」

 

「そうか。」

 

「とにかく、その特急に乗ろう。」

 

「ええ。」

 

南と高山と小海は、9時04分発の北陸本線・信越本線経由の特急「はくたか4号」に乗って捜索をすることにした。

 

97年のダイヤ改正で、ほくほく線が開業され、これを機に特急を走らせようと考えたのだ、ヘッドマークには赤色に空を飛ぶ鷹が描かれている。

 

南と高山と小海が乗った特急「はくたか4号」は西日本の485系で運転されている。

 

特急「はくたか4号」は9時04分に越後湯沢を発車し、六日町、十日町、直江津、糸魚川、入善、黒部、魚津、富山、高岡、終着金沢には11時59分に着く。

 

「よし、捜索するぞ。」

 

「はい。」

 

「いいか、犯人は身代金の受け渡し役の人もいるから、確保するように。」

 

「了解。」

 

ほくほく線を通り過ぎて、北陸本線に入った。

 

「どうだ、小海。」

 

「だめだわ、この「はくたか」には乗ってないわ。」

 

「何だって。」

 

「もしかしたら、雅美ちゃんは北越急行の特急「はくたか2号」に乗ったんじゃないか。」

 

「ええっ、先越されたか。」

 

一方、誘拐された雅美ちゃんは直江津発9時02分金沢行特急「はくたか2号」に乗っていた。

 

「てめぇ、余計なことするんじゃねぇぞ。」

 

「うん。」

 

「どうなるか、わかってるだろうな。」

 

「分かってるよ。」

 

そして、身代金の受け渡し役と思われる男2人は長野発特急「みのり1号」に乗って直江津へ向かっていた。

 

「これで、俺たちも大金持ちだな。」

 

「ああ、うまく行けばな。」

 

2人は、直江津に着くと金沢行の特急「はくたか4号」に乗った。

 

男2人が乗った特急「はくたか4号」は10時06分に直江津を発車した。

 

「誰か捕まえてーッ、ひったくりだ。」

 

と、お客の声がした。

 

「えっ。」

 

「よしっ、追うぞ。」

 

「うん。」

 

そこへ、南と高山と小海がやって来た。

 

「待てッ、鉄道公安隊だ。」

 

「何っ。」

 

「逃げろっ。」

 

高山は、犯人を確保した。

 

「もう逃げられねぇぞ。」

 

高山はバックの中身を確認した。

 

「見てよ、凄い大金だ。」

 

「これって、身代金ね。」

 

「うん。」

 

高山は小海に言った。

 

「次の駅は、どこだ。」

 

「富山です。」

 

「よーし、この2人を富山駅で降ろそう。」

 

「ええ。」

 

特急「はくたか4号」は11時22分に富山駅に到着した。

 

「くそーっ、覚えてろよ。」

 

「チクショー。」

 

と、2人は富山公安室に連行された。

 

「所持品です。」

 

「はい、2人を富山県警に連行します。」

 

「お願いします。」

 

そして、特急「はくたか4号」は富山を発車した。

 

11時59分 特急「はくたか4号」は金沢に到着した。

 

「ここで、捜索しよう。」

 

「ええ。」

 

「金沢に来ていることは確かだね。」

 

「ええ。」

 

南と高山と小海は、金沢市内を捜索をしていると、ある人から目撃情報があった。

 

「あのー、誘拐事件の捜査をしている刑事かな。」

 

「ああ、ぼくらは鉄道公安隊の物だけど。」

 

「その女の子だけど、小松にいたけど。」

 

「本当か。」

 

「うん。」

 

「よし、小松だ。」

 

そして、南と高山と小海は13時09分発米原行特急「加越10号」に乗り小松には13時27分に到着した。

 

「やっぱり、ここか。」

 

「そこに入るのね。」

 

「うん。」

 

そして、突入した。

 

「清水雅美ちゃんね。」

 

「うん。」

 

「今、助けてあげるからね。」

 

「よかった。」

 

「大丈夫か。」

 

「うん。」

 

そして、高山は班長に連絡した。

 

「そうか、ご苦労さん。」

 

そして、雅美ちゃんを保護し南と高山と小海は16時10分発越後湯沢行きの特急「はくたか13号」と新幹線「MAXあさひ332号」に乗り次いで東京へ向かった、東京へ着いたのは20時03分である。

 

「雅美ーっ。」

 

「あっ、ママ。」

 

「よかった、よかった。」

 

そこへ、祖母は。

 

「ありがとうございました。」

 

「本当にありがとうございました。」

 

こうして、雅美ちゃん誘拐事件は無事解決した。

 




劇中の列車の時刻は

97年3月のダイヤを使用しています、ご了承ください。


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