結城友奈は姉である~勇者部のエロスな日常~ (青ヤギ)
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序章
プロローグ


 人類を滅ぼす。

 と、天の神は言った。

 

 人類を守る。

 と、地の神は言った。

 

 自分はどちら側に付くべきか?

 とある一柱の神は悩んだ。

 

 生まれを考えるなら、天の神の側に付くべきだろう。

 しかし、その神は人類が住む土地に愛着があった。

 当然だ。義兄弟の契りを結んだ友とチカラを合わせて造った(世界)なのだから。

 丹精込めて造った(世界)を、そこに住む人類を滅ぼされるのは胸が痛む。

 

 その神は友情を選んだ。

 天の神でありながら、地の神の集合体である《神樹》となって、人類に恵みを与えた。

 敵の侵攻を防ぐ結界を張り、心優しき無垢な少女たちに戦うためのチカラを授けた。

 最初はそれが正しいことだと思っていた。

 

 しかし、やがて神は葛藤する。

 本当に、この行いは正しいのだろうか。

 

 過酷な戦いの末、世界はいっときの安寧を取り戻した。

 だが……そこには常に、罪無き少女たちの犠牲があった。

 

 いまに始まったことではない。

 神と人間との交渉とは、過去からそういうものだった。

 供物。生け贄。等価交換。

 それ無くして、人類に奇跡のチカラを与えることはできない。

 

 それでも、納得できなかった。

 

 人類を救うために、地の神の側に付いた筈だった。

 しかし現実はどうか。

 世界のために戦った少女たちが苦しんでいる。

 一番報われるべき少女たちが不幸になっている。

 何年も、何十年も……何百年も、同じことが繰り返されている。

 

 なぜだ。なぜなのだ。

 神は苦悩する。

 己の無力さを悔いながら。

 

 他に方法はないのか。

 こんな形でしか守れないのか。

 変えようがないのか。

 もうこれ以上、少女たちが傷つく姿を見たくはないのに……。

 

 いまのままでは、救えない。一番救いたいと思った存在を、救えない。

 救えないならば、いっそのこと……。

 

 やがて、かの神はひとつの決意を固める。

 

 

 

 

 かつて、友は尋ねた。

 

 ――私が造った(世界)は良き(世界)だろうか?

 

 あのときは曖昧な答えしか返さなかった。

 だが……。

 いまこそ、はっきりと答えを出そう。

 

 友よ。

 罪無き少女たちの犠牲で成り立つ世界。

 

 そんな世界は、絶対に……。

 

 

 

 * * *

 

 勇者部は美人揃いで羨ましい。

 と、よくクラスの男子に言われる。

 

 このごろは、またもや美人でスタイル抜群の新入部員が入ったので、より羨望の眼差しで見られることがしょっちゅうだった。

 

 そんなに羨ましいのなら、いっそ入部してしまえばいいのに。

 だだでさえ男手が足りないのだ。きっと歓迎されるだろう。

 

 そう言うと、だいたいの者は苦笑いで返答を詰まらせる。

 

 顔も性格も良い美少女揃いの、男にとって夢のような部活。

 それでも、やはり多くの女子に囲まれる環境に身を投じるほど、度胸のある男子生徒はいないらしい。

 あるいは単純に、ゴミ拾いや、迷子の猫探しや、幼稚園でのボランティアといった、勇者部の主な活動が面倒だからだろう。

 

 悠人(ゆうと)も最初こそ、自分以外は全員女子という状況に肩身狭い思いをしたものだが、いまではすっかり馴染んでいる。

 

 勇者部の活動自体も充実している。

 幼少時から父によって鍛えられたカラダは力仕事のとき頼りにされるし、手先が器用なので、演劇の小道具造りや舞台のセッティングをする際は、いつも大活躍する(……ときどき凝りすぎて本番に間に合わないのが玉に瑕だが)。

 

 勇者部は強い団結力が必要とされる部活である。

 日々の活動は、やがて男女の垣根を越えた、気安い関係を生んだ。

 そんな勇者部が、悠人は好きだった。

 

 

 

 ……とはいえ、気安すぎるというのも、ときどき考えものだった。

 悠人とて、健全な中学生男児である。

 気安いがゆえに少女たちがときおり見せる無防備な格好や、近すぎる距離感には、どうしても年相応の感情が沸き立つのだった。

 

 

 部長の犬吠埼風(いぬぼうざき ふう)の眩しい絶対領域や、悪ふざけで関節技をキメてくる際に当たる豊満な膨らみの感触。

 

 学園のマドンナ的存在である東郷美森(とうごう みもり)の艶っぽい仕草や、ささいな動きでも揺れる中学生とは思えない大きな乳房。

 

 風の妹である(いつき)(まれ)に見せる、最年少らしからぬ女性的で色っぽい微笑み。

 

 勝ち気な三好夏凜(みよし かりん)が、不意打ちのようにさらけ出す、か弱い乙女の反応。

 

 抜群の美貌とスタイルを持ちながら、天然で人懐っこい乃木園子(のぎ そのこ)の無邪気なじゃれつき。

 

 

 勇者部の皆は仲間である。

 よこしまな目で見るのは、彼女たちの信頼を裏切ることだ。

 

 勇者部の少女たちから『性』を感じ取るたび、悠人はそんな自己嫌悪に陥った。

 

 ダメだと思えば思うほど、実り始めた青い欲望は悶々と淫らな空想を生み、夜ごとに艶めかしい淫夢となった。

 そういうときは素直に覚えたての、たどたどしい性技で自らを慰めた。

 

 勇者部は「皆のために成ることを勇んで実行する」清く健全な部活である。

 生々しい情欲にまみれた空気など、勇者部には似つかわしくない。

 

 だから明日には、いつもどおり陽気な顔で部室に行けるように。

 性差など関係ない対等な仲でいられるように。

 決して彼女たちを淫らな目で見ないように。

 

 そう思いながら、オスとしての一面を影で発散してきた。

 

 確かに勇者部の少女たちは、皆が素敵な異性だ。

 それでも彼女たちと男女の関係になるなど、悠人には想像もできなかったし、彼女たちからそういう目で見られるわけが無いと思い込んでいた。

 

 だからこそ現在、彼は困惑している。

 

 よもや、特定の誰かと交際する以前に。

 カップルが重ねていくべき段階を大きくすっ飛ばして……

 

 

 

 勇者部の少女、全員と深い関係になるなど。

 

 

 

 ……いや、困惑するならばそもそも、彼女たちが人知れず、世界を滅ぼす怪物と戦う文字通りの《勇者》であったことにも驚いたし。

 この四国以外の土地はすべて炎の海に包まれ、恵みの源である《神樹》の結界に守られているという話も、天地がひっくり返るほどの衝撃を受けた。

 

 ……だがそれでも悠人にとって、人生で最も驚愕したことは──

 

 

「ユウちゃん……私、いいよ? ユウちゃんとなら、そういうこと、しても……」

 

 

 勇者部の中でも、特によこしまな目で見るはずがなかった少女。

 悠人にとって、最も大切な存在。

 

 結城友奈(ゆうき ゆうな)と、男と女の仲になるなど。

 

 それこそ、天地がひっくり返るような衝撃だった。

 

 

 

 



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友奈の禁断の蜜壺

 幼い頃、友奈とは何度かキスをしたことがある。

 もちろん、唇が軽く触れ合う程度の子どもっぽいキスだ。

 まだ色事に無知な子どもならば、相手が身近な異性で、なおかつ好意的な存在ならば衝動的に口づけをしてしまうものだ。

 

 それでも当時の友奈は、幼いなりに真剣だったようで、キスをするたび()()()に頬を赤くしては、熱い眼差しを向けて、はにかんだ。

 

『えへへ。ユウちゃんだけには特別だよ♪』

 

 まだ小さい頃の話である。

 ファーストキスの相手は誰かと聞かれたら、それは間違いなく友奈だが……さすがにノーカウントであろう。

 無邪気な頃にしたキスと、性を理解した現在でするキスでは、まるで意味合いが異なる。

 友奈も多感な時期になると、さすがに昔のようにキスをしなくなった。

 

 そうしてお互い、いずれは誰かと運命的な出会いをして、『本当のキス』を経験するのだろう。

 悠人はそう思っていた。

 

 

 

 

 

 ……その『本当のキス』すら、友奈が初めての相手になるとは、想像だにしていなかったが。

 

「ユウちゃん……ん」

 

 夜、友奈の自室。

 ベッドの上で、友奈と唇を重ねる。

 

「ん……ふっ……んんぅ……ちゅっ……ちゅっちゅっ……」

 

 最初はお互いの唇の感触を確かめ合うようなキス。

 

 幼い頃にも触れた友奈の唇。

 13歳になった友奈の唇。

 軽く触れ合うだけのキスでは味わえなかった、柔らかな感触が口元に広がる。

 

「ちゅっ……ん……ぱぁ……」

 

 唇に熱が灯り出すと、一度口を離して、友奈と見つめ合う。

 

「ん……」

 

 のぼせたような、夢見るような、紅潮した表情。

 普段、カラダを動かすことが好きで、甘い物を見れば無邪気に喜ぶ、そんないつものあどけない雰囲気は、そこにはない。

 潤んだ眼差しを向け、艶やかに息づくその姿は、『女』の顔そのものだった。

 

「ユウちゃん……」

 

 もっと、して? と、その瞳が訴えていた。

 

 再び唇を重ねる。

 今度は触れるだけではない、啄むような口づけ。

 

「んぅ、ちゅっ……じゅっ……んんぅ……じゅっ、ちゅぅ……」

 

 貪るような勢いで互いの唇を吸う。

 唇の形がたわむほどに強く押しつけ、競い合うように口に含む。

 

「ちゅっ……じゅっ……あっ……ユウ、ちゃ……んむ……んんぅっ……」

 

 唇の隙間から漏れる友奈のなやましい声を聞いていると、口づけの勢いはより激しくなる。

 舌で隙間をこじ開け、友奈の口腔に侵入する。

 

「んっ!? んんんぅ……んっ、じゅっ、じゅる……」

 

 友奈は一瞬カラダをビクンと痙攣させるも、すぐに脱力し、舌の挿入を受け入れる。

 

「んぅ……じゅっ、じゅる、れろ……ちゅぱ、ちゅぅぅぅ……」

 

 舌と舌が絡み合う。

 小さな舌がうねり、懸命にこちらの舌を撫でてくる。

 

「ちゅる……んっ……じゅぱ……じゅっ、じゅ……んぅぅ……」

 

 口腔は熱く、舌が溶けてしまうかと思うほどだ。

 

 触れ合うカラダも熱い。

 華奢な腰元を掴み、こちらに引き寄せる。

 

「んんぅ……ちゅっ、じゅっ、ちゅぅぅぅ……」

 

 密着することで、より深く重なる唇。

 唇だけでなく、友奈のふたつの膨らみが胸板に押し潰される。

 服越しからでも伝わる、たわわに実った瑞々しい感触。

 

 友奈のカラダのラインを確かめるように、背に回した手を動かす。

 くびれたウエストをなぞり、丸い腰元を撫で、ミニスカートに包まれたヒップに触れ、黒いニーソックスが食い込んだ太ももを鷲掴む。

 

 いつのまに、こんなに女性らしいカラダつきになったのだろう。

 直に触れる友奈のカラダは、どこもかしこも、確実に女の肢体として発育を始めていた。

 

「んっ……」

 

 友奈は抵抗することなく愛撫を受け入れる。

 その反応も、無垢な少女とは思えない艶やかさに彩られていた。

 

 友奈の唇を味わい、女として熟す手前の肢体に触れるたび、ドクドクと欲望が込み上がる。

 密着したカラダから香ってくる少女の甘い体臭が、男の部分を否応なく膨張させる。

 

「じゅっ、ちゅっ……んぅ……ぷはぁ……」

 

 息継ぎを求めて、唇を離す。

 さんざんに舌を絡めたことで、粘ついた銀糸が口元の間で橋を作った。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

 火照った顔で、呆然と見つめ合う。

 

 こんなにも互いを激しく求め合う日が来るなんて、思いもしなかった。

 そんな戸惑いが浮かんだ、友奈の表情。

 だがそんな表情も、

 

「……あはっ」

 

 スカートの中に押しつけられた、固くそそり立つ逸物を感じた途端、喜悦の色に染まる。

 

「ユウちゃん、すごく大きくなってる」

 

 逸物の固さを愛おしむように、友奈は腰をくねらせる。

 ズボンを押し上げて直立した剛直が、友奈のショーツ越しの股にこすられる。

 こそばゆい感触に、ますます逸物は固くなる。

 

「私で、こんなに大きくしちゃったんだよね?」

 

 濡れた瞳を向けて、友奈は微笑む。

 

「……嬉しいな」

 

 嬉しい。

 何の躊躇もなくそう言った友奈。

 

 あなたになら何をされてもいい。どんなことをされても構わない。

 そう言わんばかりの、どこか母性すら宿した笑みを向けられた瞬間、たぎりにたぎった欲望がますます激しく燃え上がる。

 

 辛抱効かず、友奈をベッドに押し倒す。

 

「んっ……」

 

 友奈は為すがままに横たわる。

 

「……」

 

 あまりにも友奈が抵抗する素振りを見せないので、悠人は少し不安になった。

 このままでは本当に、衝動のままに友奈を辱め、乱暴なことをしてしまうかもしれない。

 

 悠人にとって、友奈は特別な存在だ。

 そんな彼女に、こんなことをしてしまっていいのだろうか。

 

「大丈夫だよ?」

 

 そんな悠人の葛藤を感じてか、友奈は手を伸ばし、優しげに頬を撫でてきた。

 

「いいんだよ? ユウちゃんは気にしなくても」

 

 慈愛のこもった笑顔を浮かべて友奈は言う。

 本当に何をされても平気なのだと、安心させるような手つきで悠人の頬を撫でながら。

 

「だって、これは()()なんだもん。しょうがないことなんだよ」

 

 そうだ。

 これは()()だ。

 すべては友奈のためだ。

 

 そう言い聞かせてはいるが……そこにつけ込んで自分の好き勝手にしていいものか。

 欲望の裏で良心が騒ぐ。

 しかし……

 

「私は、ユウちゃんにして欲しいな」

 

 両腕を広げて友奈は言う。

 

「ユウちゃんじゃなきゃヤだ。ユウちゃん以外の男の人とは絶対にしたくない。……ユウちゃんとだけ、エッチなことしたい」

 

 心臓が早鐘を打つ。

 そんなことを言われてしまっては、抑えられるものも、抑えられなくなる。

 

「ごめんね? 私のワガママに、付き合わせちゃって。……ユウちゃんだって、私より、もっと綺麗な女の子としたかったよね?」

 

「そんなことねえよ」

 

 そればかりは断じて違うと、友奈の言葉を否定する。

 悠人だって、誰でもいいわけではない。

 

 いけないとわかっていながらも、こうして激しく友奈を求めてしまう。

 少なくとも、それほどの思いが友奈に対して存在する。

 

 それに、友奈は綺麗だ。

 いますぐ、我が物にしてしまいたい。

 自分だけが独り占めしてしまいたい。

 そう考えてしまうほどに、友奈に惹かれている。

 

 素直な思いを吐露すると、友奈は心底嬉しそうに頬を赤くし、カラダをもじもじとくねらせた。

 

「嬉しい……」

 

 歓喜の情が()()()()になったのか、ただでさえ昂揚していた友奈の表情が、うっとりと酒に酔ったように潤う。

 

 室内に甘い香りが充満していく。

 錯覚なのか、実際にそうなのか、桃色の煙が部屋中に散布されていくように見える。

 

(ああ、始まったな)

 

 悠人はくらっと落ちそうになる意識を懸命に捕まえて、友奈と向き合う。

 油断すれば、あっという間に、正気を失ってしまう。

 

 ベッドの上で、友奈がなやましい声を上げて身悶えし始める。

 

「はぁ、はぁ……ユ、ユウちゃぁん。()()()()()。いつものが、()()()()()……」

 

 熱に浮かされたように、友奈は陶然と自らのカラダを弄り出す。

 

「熱い……すごく熱いよぉ……」

 

 譫言のようにそう言って、友奈は服に手をかける。

 明るみの元にさらけ出される、友奈の素肌。

 

「ユウちゃぁん、お願ぁい……もう、我慢できないよぉ……いっぱい、いっぱい……エッチなことして?」

 

 涙を浮かべて、淫らに懇願する友奈。

 一度こうなってしまっては、もう止まれない。

 友奈も、自分も、すべての欲望を解放するまで。

 

 

 

 

 

 友奈が自らお洒落に気を遣うようになったのは、ここ最近のことだ。

 よそ行きの服装のチョイスは、ほとんど母に任せっきりだった。

 でないと友奈はセンスのかけらもないプリントTシャツばかりを選んでしまう。

 そういったものは問答無用で部屋着にしていたのだが……

 

 近頃の友奈は、部屋着であってもよそ行きの服のように可愛らしいものを着込む。

 まるで、誰かの目を気にするように。

 友奈の中で、何か心境の変化が起きたのは、間違いない。

 

 触り心地のいい生地で出来た衣服を脱がしながら、悠人はそんな感慨に耽っていた。

 

 変わったのは服装だけではない。

 服を脱がして露わになった、友奈の下着。

 昔は色気の無い、機能性を重視したスポーツブラやスポーツショーツを好んで着ていたはずだった。

 しかしいまでは、花の刺繍やフリルがついた女性的なブラとショーツを身につけていた。

 

 オスの興奮を煽る、薄桃色のブラとショーツ。

 それに包まれた友奈の肢体は、見事という他なかった。

 

 幼い頃、一緒に入浴した頃とはワケが違う。

 目の前に広がるのは、オスを受け入れる準備を始めた、メスのカラダだった。

 

「あう……」

 

 まだ無防備な姿を見られることに慣れないのか、友奈は胸元と股間を手で覆う。

 その仕草はかえって、いやらしさが強調される。

 

 ゴクリと喉が鳴るのを自覚する。

 

 触れたい。

 味わいたい。

 堪能したい。

 

 頭の中が、淫らな色で染め尽くされる。

 

「あ……」

 

 優しく友奈の手をどける。

 ブラジャー越しに、友奈の乳房に触れる。

 

「んっ……」

 

 薄い生地を通して伝わってくる豊満な柔らかさ。

 指を押し込めば生地と一緒に沈み、艶やかに生光る谷間が淫猥に形を変える。

 

「ユウ、ちゃ……あんっ」

 

 手のひらに収まる膨らみを揉みしだく。

 なんて素晴らしい感触。

 揉みしだけば揉みしだくほど、瑞々しく形を変える膨らみ。

 いつまでも揉んでいたくなる。

 

「ユウちゃん……おっぱい好き?」

 

 夢中になって揉む様子を見てか、友奈が尋ねてくる。

 息を荒くしつつ、激しく首を縦に振る。

 

「たぶん、嫌いな男はいないぞ」

 

「そっかぁ……あっ、やん、んぅ……それなら、ごめんね? 東郷さんみたいに、大きくなくって」

 

「……何言ってるんだ。比べる相手が悪いって」

 

 あの東郷美森を基準にしてしまったら、世の中の女性のほとんどが貧乳扱いになってしまう。

 そもそも、中学生の時点で3桁に近いバストサイズを誇る美森がどうかしているのだ。

 

 それに、友奈の胸は決して小さくはない。

 近頃はCからD寄りのサイズに大きくなっているという。

 13歳という年齢を考えれば、むしろ発育良好の部類だろう。

 

 最も、大きさなど関係ない。

 好きな相手の胸ならば、どんな大きさだろうと愛おしいものだ。

 

 そのことを教え込むように、乳房への愛撫をより激しいものへ変える。

 ブラジャーを捲り上げ、生の乳房をさらけ出す。

 

「あん……」

 

 ぷるんと跳ねて波打つ乳房。

 生白い乳肌の上には、薄桃色の乳首がツンと尖っている。

 

「そんなに、見ないで……」

 

 友奈が恥ずかしさから、また手で胸を覆ってしまう前に、自己主張している乳首を摘まむ。

 

「ひゃんっ!?」

 

 指の腹で撫でると、コリコリと固い感触が押し返してくる。

 

「んっ、やっ、ユ、ユウちゃぁん……」

 

「すごく固い。そんなに感じてたんだ」

 

「や、やだぁ、恥ずかしいこと言わないでぇ……ひゃっ、あぁん」

 

 羞恥に悶えながら、乳首への刺激に色っぽい声を上げる友奈。

 なんて可愛らしい。

 たまらず、乳首に吸いついた。

 

「ふあぁあん!?」

 

 下乳を掬い上げ、上側へ盛り上がった乳房の中心を容赦なく舐め回す。

 わざとらしく音を立てて吸う。

 

「ユウちゃぁん……エッチだよぉ。この音、すごくやらしいよぉ……ひゃぁんっ」

 

 女性はこの下品な音を聞くと興奮が冷めると聞いたことがあるが、友奈の反応を見るに、かえって興奮の度合いは上昇しているように思えた。

 構わず、両方の乳首を交互に吸い出していく。

 

「あっ! あっ、あっ、あぁぁんっ! 吸われちゃってるよぉ……おっぱい、いっぱい吸われちゃってるぅ……」

 

 強く吸い上げては口を離し、乳房が反動で揺れるのを楽しみながら、乳首だけでなく乳輪も舐め回していく。

 

 乳首を責めつつ、片手をショーツに伸ばしていく。

 

「ひゃぁんっ!?」

 

 最も敏感な女の子の場所。

 ショーツ越しに淫裂を指でなぞる。

 

「ユウちゃっ……あっ、はぁんっ!」

 

 さんざん乳房を弄られたためか、割れ目は充分に湿り気を帯びている。

 指で割れ目を押し広げると、蜜が溢れるように愛液がショーツを濡らす。

 

「やあぁ……」

 

 強引な手つきに友奈は反射的に太ももを閉じた。

 ムチッとした太ももに挟まれる手。

 しかし拘束も虚しいかな、淫裂を弄る動きは止まず、むしろ柔らかな太ももに挟まれたことでより興奮は増す。

 

 くちゅくちゅと、淫靡な水音が薄桃色のショーツから漏れ出す。

 

「はぁっ、あぁっ、ひぅ、ら、らめぇ、ユウちゃぁん……私、おかしく、なっちゃ……あぁぁん……」

 

 上顎を天井に向けてよがる友奈の顔は、すでに快感に支配されて蕩けていた。

 太ももによる締めつけもいつしか緩むと、好機とばかりにショーツを横にずらす。

 剥き出しにされた少女の淫裂の中に指を挿入する。

 

「んぅう!? あっ、あぁあっ!」

 

 熱い泥濘の中に入っていくような感覚。

 愛液に濡れた肉壁を指で掻き回し、より淫らな分泌を催促する。

 

「あぅっ、はぁんっ、だめぇ、ソレされたら、私……あッ、あぁんっ!」

 

 ビクンビクンと友奈のカラダが弓なりに仰け反る。

 キツく締めつけてくる肉壁。

 友奈が絶頂したことを指先で理解する。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 艶っぽく息を吐く友奈。

 年端もいかない少女とは思えないほどに扇情的なその姿は、普段の天真爛漫な友奈と同一人物とは思えない。

 

 あの友奈が、こんな姿で乱れるだなんて、誰も知らない。

 自分だけだ。

 友奈のこんな淫らな表情を見れるのは、自分だけだ。

 そのことに、途方もない優越感が湧く。

 

「ユウ。ちゃん……んっ!? あ、あぁあんッ!」

 

 込み上がる情欲を抑えきれず、再び指を動かす。

 

「ユウちゃん、ダメッ……私、イッたばかり、だから……あぁん!」

 

 そうは言うが、膣からはまた大量の愛液が溢れてくる。

 蜜壺はとても狭いのに、これでもかと分泌される愛液。

 

「ユウちゃぁん……私、また、気持ちよくなっちゃう……んぅ、あぁん……」

 

 指を往復させ、愛液を掻き出す。

 繰り返し指を動かすと、窮屈だった膣の中がだんだんとほぐれてくる。

 

「ユウちゃっ……あっ、私、もう……ひぐっ……あぁん……指だけじゃ、我慢できないよぉ……」

 

 友奈はすでに出来上がっている様子だ。

 こちらも、もう我慢の限界だった。

 

「あ……」

 

 手早く服を脱いで、肉棒を露出させる。

 

「やっぱり、大きい……子どもの頃に見たのと、ぜんぜん違う……」

 

 脈打つ怒張を、友奈はウットリとした目で見つめていた。

 

 ショーツに手をかけ、スルスルと降ろしていく。

 

「ん……」

 

 従順に腰を上げて、ショーツを脱がされる友奈。

 足首からショーツを抜くと、オーバーニーソックスを履いたままの両足の間に腰を割り込ませる。

 

「……しちゃうん、だね?」

 

 期待なのか、不安なのか、様々な感情の交ざった瞳を向けて、友奈は足を開く。

 

 お互い、イケナイことをしているとわかっている。

 たとえこれが、()()()()()()()()()()()だとしても、言い訳のできない禁断の行為。

 

 でも、もう戻れない。

 一度、この快感を知ってしまったら、もう……。

 

 亀頭の先端を入り口にあてがう。

 割れ目を押し開いて、熱い膣の中に挿入する。

 

「あぅっ! かはっ……あぁあああぁっ!」

 

 蜜液に満たされた膣内の奥へと、剛直を埋めていく。

 

 キツく、熱く、濡れに濡れた友奈の膣。

 

 その感触は、処女を奪った頃と変わらない。

 

 侵入した異物に張りつく初々しい襞。

 懸命に締めつけてくる肉壁。

 

 このまま動かなくても、達してしまいそうなほどに気持ちがいい。

 

 だが知っている。

 この中で動けば、とんでもない快感が味わえることを。

 

「動くよ」

 

「んっ、あっ……」

 

 腰をゆっくり引く。

 亀頭が顔を出しかけるところで止め、また奥へ怒張を埋めていく。

 

「あぁん、はぁ、あぁっ……」

 

 友奈の腰元を掴む。

 再び腰を引いて、奥まで挿入する。

 

「あはっ、んぁっ、あっ……」

 

 くちゅくちゅと淫らな水音が室内にコダマする。

 男と女が繋がっている証を、生々しいほどに実感させる淫靡な音色。

 

「私、ユウちゃんと、エッチしちゃってる……また、しちゃってるよぉ……あぁ、はぁ……あぁん」

 

 愛液の分泌がすごい。

 キツい膣内も、多量の愛液のおかげでスムーズに出し入れできるようになっていく。

 腰を振る速度が上がる。

 

「あっ、あっ、あっ! ユ、ユウちゃぁん!」

 

 甘く、淫らな声色で乱れる友奈。

 

「もっと……もっと欲しいよぉ……ユウちゃんのおちんちんで、いっぱい突いて欲しいよぉ!」

 

 両足を絡めて深く密着する友奈。

 挿入の間隔は短くなり、最奥に届きそうな勢いで腰を振っていく。

 

「あッ! あぁんッ! あぁあんッ!」

 

 痙攣する肢体。

 激しい突き上げに、友奈が再び絶頂する。

 

 それでも、腰は止めない。

 無我夢中に腰を振り続ける。

 

「あッあッ!? 激しっ……あぁッ! あああぁあん! また、またイッちゃ……あぁッ、あぁぁン!」

 

 肌と肌がぶつかり、パンパンと音が鳴る。

 

「すごいよぉ……おちんちん、奥まで、来てるのぉ……んゥ……あぁッ!」

 

 激しく前後運動をするたび、友奈の着痩せする美乳がたゆんと波打つ。

 引き寄せられるように揺れる乳房を鷲掴みながら、さらに腰を激しく動かす。

 

「あッ、あぁン! ダメだよぉ! おっぱいまで一緒にされたら……あぁんッ! もっと、気持ちよくなっちゃうからぁ! ああッ! あぁぁあんッ!」

 

 膣肉がまるで独立した生き物のように、怒張に吸い付いてくる。

 竿全体に絡みついて、濃厚な樹液を搾り出さんと、妖しく蠢く。

 

「ああぁッ! すごい! 止まらないぃ! イクのが、止まらないよぉ! あぁッ! あぁぁん!」

 

 もう何度絶頂しているのか。

 突けば突くほど熱い愛液が漏れ出てくる。

 竿の付け根や下腹部はもはや、びしょびしょだ。

 腰は尚止まらず、さらなる快感を引き出そうと、竿を激しく往復させる。

 

 ベッドに両手を付き、体重をかけたまま、腰を叩きつける。

 

「ああッ!? ふあぁぁあああんッ!」

 

 怒張の打ち込みに合わせて、友奈もまた激しくよがる。

 

「あッ! あッ! あッ! すごいのぉ! もう気持ちよすぎて、どうにかなっちゃうよぉ!」

 

 淫らな蜜に溢れた膣内を余すことなく味わうために、遮二無二に腰を動かす。

 熱くトロトロな淫壺は、このまま溶けてしまいそうなほどに心地よい。

 

 もっと、もっと味わいたい。

 

「あッ! あッ! ユウちゃん、好き! 大好き! 大好きだよぉ!」

 

 思いの丈を打ち明けながら、友奈は両手を伸ばして自分のもとへ抱き寄せる。

 ぷるぷると弾む乳房が胸板に押し潰される。

 

「んちゅ……んぅ……じゅっ……んぅ、じゅぅぅ」

 

 濃厚な口づけを交わしながら、腰を動かす。

 結合部から飛沫が上がるほどに、激しく、激しく繋がる。

 

 愛おしい。

 彼女のすべてが愛おしい。

 このまま永遠に繋がっていたいと思うほどに。

 

 だが限界は訪れる。

 

 精液をたっぷりと搾り出すため、激しく怒張を扱く膣の動き。

 激しい性交で汗をかき、艶やかに濡れ光る友奈の裸体。

 鼓膜をくすぐるような、友奈の甘い喘ぎ。

 すべてが渾然一体となって、射精感を込み上げさせる。

 

「ダメ、だッ……もう……」

 

 精巣からドクドクと大量の樹液が作り出され、尿道に駆け上ってくる。

 怒張は膣内でさらに膨れ上がり、最奥に向けて遺伝子を植え付けようとする。

 

 友奈の両足が絡みつく。

 

「……いいよ?」

 

 耳元に向けて、友奈が甘く囁く。

 

「このまま、出して?」

 

 密着はより深く。

 ひとつに溶け合ってしまうのではないかと思うほど、汗で濡れた肌と肌が吸い付き合う。

 膣肉が絶対に離さないとばかりに、キツく吸い付き、怒張を扱く。

 

 プチン、と理性の糸が外れる。

 

「カッ、はぁッ!」

 

 抗えない快感を前に、怒張は限界を迎える。

 

「ああっ……あぁぁぁんッ! 」

 

 膣内で鈍い音が爆ぜる。

 ドクドクと噴き出す白濁液。

 勢いを持って先端からぶちまけられた粘液が、子宮を目指して渦を巻く。

 

「出てる! 熱いの、たくさん……出されてるぅ! あッ、あッ……すごいのぉ!」

 

 射精は長く、ドクンドクンと脈打ちながら、友奈の奥へと欲望を吐き出し続ける。

 子宮は瞬く間に白濁液で埋め尽くされ、入りきらなかった分が、卑猥な音を立てて挿入口から漏れ出る。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 長い射精をようやく終えて、ズルリと竿が膣から抜け落ちる。

 栓を抜かれた膣から、精液がどろりと零れ、ベッドの上に水溜まりを作る。

 

「はぁ~……あぁ、はぁ、はぁ……」

 

 深い息を吐いて、汗と淫液で体中を濡らした友奈が脱力する。

 

「んっ、んぅ……はぁ、はぁ……」

 

 蠱惑的な呻き声を漏らしながら、だらんとカラダをくねらせる友奈。

 びくびくとカラダが痙攣するたび、乳房がふるふると揺れ、肉付きのいい太ももが波打つ。

 

「……」

 

 そんな淫欲を煽る友奈の姿に、男根はまたしても元気を取り戻す。

 

「ユウ、ちゃん?」

 

 うつろ気味だったはずの友奈の目が、鋭くそれを捉えた。

 

「……あはっ」

 

 激しい性交で疲労した友奈の顔色に、再び妖しい色が宿る。

 

「ユウちゃんの、また大きくなってる」

 

 猫のように四つん這いになった友奈が、怒張に顔を近づける。

 

「綺麗にしてあげるね? あむ……じゅっ、ちゅうぅう」

 

 愛液や白濁液で汚れた竿を、友奈は躊躇うことなく口に含んだ。

 

「ちょっ、いいって、そんなことしなくても……」

 

「じゅっ、ちゅぱ……んぅ、でも、おちんちんビクンビクンって喜んでるよ? ん~~? チロチロ♪」

 

 上目遣いで友奈は竿を手で扱き、射精したばかりで敏感な亀頭の周りを舌でチロチロと舐め回す。

 

「んちゅ、じゅううぅ……えへへ。私も、また()()()()入っちゃったみたい」

 

 竿を舐めながら、友奈は股間へと手を伸ばす。

 くちゅくちゅと愛液と粘液の混ざった膣からいやらしい音が漏れる。

 

「ユウちゃん、また、してくれる?」

 

 上目遣いでおねだりをしつつ、亀頭を舐め回す友奈。

 クラッとなりそうなほどに愛らしく、淫靡な友奈を前に、思わず頷いてしまう。

 

「えへへ、嬉しい……」

 

 とろんとした瞳で、友奈は怒張の上に跨がる。

 そのまま、そそり立つ肉棒を再び膣内へと導く。

 

「んんぅ……あぁん。ユウちゃんの、またいっぱいぃ……」

 

 愛おしそうに下腹部を撫でながら、腰を振り出す友奈。

 

 気持ちいい。

 止められない。

 何度だって、こうしていたいほどに夢中になってしまう性行為。

 

 しかし……。

 本当に、こんなことを続けていて、いいのだろうか。

 一度射精したことで蘇った理性のカケラが、悠人にそう訴える。

 だって、自分たちは……

 

「いいんだよ? ユウちゃん」

 

 悠人の心などお見通しとばかりに、友奈が頭を撫でてくる。

 

「だって、()()()()()()、エッチなことをしないと私たちのカラダおかしくなっちゃうんだもん。これは、そのための《治療》なんだよ?」

 

 そうだ。

 必要なことだからこそ、自分たちはこうしている。

 

 こうして欲望を発散させなければ、友奈の理性は文字通り壊れてしまうのだ。

 

 それでも……。

 

 

 

 こうして最後の一線を越える必要は、はたしてあったのだろうか。

 欲望の発散だけなら、ペッティングだけでも良かったのではないか。

 しかし気づけば、友奈と肉体関係を結んでしまっていた。

 

 悠人は改めて考える。

 本当に、いいのだろうか。

 

 

 いくら、ココが別の世界だからといって。

 

 いくら、この世界ならどれだけセックスをしても妊娠しないからといって。

 

 いくら、友奈が幼い頃からずっと……

 

 

 双子の弟を、溺愛しているからといって。

 

 

「ユウ~ちゃ~ん♪ えへへ。今日もお姉ちゃんが、い~っぱい気持ちよくしてあげるからね♪」

 

「うっ、今夜も激しいっすね、()()()……。うおっ!?」

 

「あはっ。感じてるユウちゃん、かわいい~♪」

 

 

 

 血の繋がった双子である自分たちが、こうして肉体関係を結んだきっかけ。

 

 

 すべては、この神樹の内の「特別な世界」に召喚されたことから始まった。

 

 



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①ひなたの甘い香り

 上里(うえさと)ひなた。

 神樹のお告げを神託として受け取ることができる《巫女》と呼ばれる存在。

 

 艶やかに濡れ光る、明るめの黒い長髪が似合う美しい少女だった。

 小柄な背丈でありながら女性らしく発育したカラダつきや、おっとりとした佇まいから滲む色香は、とても中学生のものとは思えない。

 目の前に立つだけで男という生き物の理性を揺さぶり、瞬く間にその美貌で屈服させてしまうような、危うげで、強烈な魅力が彼女にはあった。

 

 だからなのか。

 結城悠人(ゆうき ゆうと)はひなたの口から語られる突飛な話も「そんなバカな話があるか」と突っ込むこともなく、すんなりと受け入れてしまった。

 

 ここが、土地神の集合体である神樹の内にある、特殊な世界だということ。

 ひなたが西暦の時代からやってきた過去の人間であること。

 いま神樹の中で神同士の抗争が起こっており、造反神と呼ばれる神を鎮めなければ、神樹が崩壊してしまうということ。

 それを防ぐために神樹が、各時代の勇者と巫女を召喚したということ。

 

 普通の人間なら、理解しがたい壮大な話だ。

 しかし悠人はすでに『世界の隠された真実』を知っていた。

 

 世界を滅ぼすバーテックスと呼ばれる異形の存在。

 姉の友奈を含めた勇者部の少女たちは、神樹のチカラを借りてその怪物たちと戦っていた。

 

 ひなたの話を聞いて混乱しなかったのは、事前にその知識があったおかげもあるだろう。

 もはや自分を取り巻く世界が普通でないことは、悠人も承知の上だった。

 だから今さら『別世界の召喚』が起こっても、不思議ではないと思えた。

 

 

 ……ただ、ひとつだけ悠人が解せないのは。

 なぜ勇者でも巫女でもない、ただの一般人に過ぎない自分がこの世界に召喚されたのか、ということだった。

 

 

 

「悠人さん、お茶が入りましたよ」

 

「おう、ありがとう、ひなたさん」

 

 家事が趣味であるひなたは、よく気が利く。

 何気なく喉が渇いたなと思うと、まるでこちらの心を読んだかのように絶妙なタイミングで、お茶やお茶請けを用意してくれる。

 将来は間違いなく『いいお嫁さん』になるだろう、と悠人はウマいお茶を飲みつつ思った。

 

「園子さんは……あらあら、寝てしまったようですね」

 

「スヤスヤァ……♪」

 

 園子は何も無いところでもよく眠る。

 見た目はいかにも良家のお嬢様と呼ぶにふさわしい華やかで愛らしい美少女なのだが、その中身は掴み所のない天然娘である。

 邪気のカケラもない、のほほんとした顔で眠るその様子はまるで赤子のようだ。

 

「園子さん、風邪をひきますよ?」

 

 眠る園子に、ひなたはにこやかな顔でミニのタオルケットをかけてあげた。

 二人は一応同い年であるはずだが、ひなたが園子に向ける視線は、どこか我が子を慈しむ母親のような色合いがある。

 やはり生まれた時代が異なるからなのか、またはひなたが中学生離れした情の深さを持つ淑女だからか。

 

 園子が居眠りしたことで、ひなたと二人きり同然の状態になってしまい、悠人は落ち着かない気持ちになった。

 女性としての魅力をこれでもかと練り固めたような、オスにとって理想の美少女であるひなたは、思春期まっただ中の男子学生には、いささか刺激が強すぎる。

 

 本来ならば段階を踏んで実っていくはずの女の色香を、ひなたは数段越えて早熟に実らせてしまっている。

 自制心の弱い男ならば、彼女を前にしただけで脳内を淫らな妄想でいっぱいにし、周りの目も忘れて股間を抑えてしまうかもしれない。

 

「あら悠人さん、お茶飲むのお早いですね。おかわりいかがですか?」

 

「あ、ああ。いただくよ」

 

 日々武術で肉体と精神を鍛えている悠人ですら、ひなたと正面で向き合うには理性を総動員する必要があった。

 ただでさえ、悠人は黒髪の似合う色白美人に弱いのだ。

 

 お茶を汲むために、そっと傍によってきたひなたから、フワッと少女の甘い匂いが香ってくる。

 フェロモンをふんだんに含んだ、オスを煽る芳香。

 香水は付けていないらしい。

 それでも、こんなにも良い匂いがするというのだから女の子のカラダとはつくづく不思議だ、と悠人は思う。

 そういえば夜に友奈と交わるときも、こんな甘い香りがするなと悠人は感慨に耽り……

 

「悠人さん? お顔が赤いですけど……冷たいお茶のほうが良かったですか?」

 

「い、いや大丈夫! 最近は意図的に体温を上げて筋肉を燃やす鍛錬がマイブームなんだ!」

 

「よくわかりませんが……うふふ。悠人さんは本当にトレーニングがお好きなんですね。私、運動が苦手だから尊敬しちゃいます」

 

「あはは、それほどでも……」

 

 まさか実姉との性交を思い出していたなど、口が裂けても言えない。

 

 否応なく淫欲を掻き立てるひなたの存在は、やはり年頃の男児には危険だ。

 悠人は必死に煩悩を振り払って、屈託の無い笑顔を作る。

 一応ひなたの前では、悠人は茶目っ気のある陽気な筋トレ好きで通っている。

 

 その後は問題なく、ひなたと会話に花を咲かせることができた。

 

「悠人さん、異世界の暮らしにはもう慣れましたか?」

 

 ふと、ひなたがそう尋ねてくる。

 

「う~ん、異世界って言っても、ほとんど俺が住んでいた世界そのものだしな。特に苦労はしてないよ」

 

「そうですか。それは何よりです」

 

「むしろ、300年前の時代から来たひなたさんのほうが苦労してるんじゃないか? 変わってるものが多くて戸惑ったりしてるんじゃ……」

 

「多少文化の違いは感じますけど、でもそんなに困ったことはありませんよ? 生活様式自体は西暦とほとんど同じですし」

 

「そうなのか。ひなたさんから見たら、もっとハイテクに進化しているものかと思ったぜ」

 

「きっと、四国という限られた土地で生きてきたからでしょうね。技術を発展させるよりも、維持をすることが精一杯だったのかもしれません」

 

「ふ~ん。そう考えると、神世紀初期の人たちは本当に必死だったんだろうな……」

 

 数百年も昔の時代から来たひなたでも、すぐに馴染める神世紀。

 進歩も衰退もない、神の守護で生きながらえている人類。

 それまでは自分の住む世界になんの疑問もいだいていなかった悠人だが、改めて振り返ってみると、なんとも危うい均衡でこの社会は保たれているということを感じる。

 

 そんな世界を守るため、こうしている今も、少女たちは戦いに赴いている。

 

「……ゆう姉たち、大丈夫かな?」

 

「やはり、心配ですか?」

 

「そりゃ、そうさ……できることなら、代わってやりたいよ」

 

「戦えないもどかしさは、私にもわかります。でも神樹様は、男性を勇者として選びませんからね……」

 

「だったら何で俺まで召喚したのかねえ、神樹様は」

 

「……ごめんなさい。一般人の悠人さんを、こちらの事情に巻き込んでしまって……」

 

「え? あ、いや、すまん。そういうつもりで言ったわけじゃ……」

 

 出会った当初からどうも、ひなたは勇者でも巫女でもないただの一般人の悠人を、この戦いに関わらせてしまったことを気にしているようだった。

 

「悠人さんがなぜ召喚されたのか。いまだに神樹様は何も言ってこないので、結局わからないんです。こうして樹海化の影響も受けない理由も謎のままですし」

 

 樹海とは、神樹がバーテックスとの戦闘時に展開するメタフィールドである。

 この空間の中では勇者と巫女以外の時は止まり、一般人は樹海の一部として取り込まれる。

 本来なら悠人は後者の対象であった。

 この世界に来る以前も樹海化の影響をしっかり受けていた。

 

 しかし現在ではこのとおり、時が止まった空間でありながら、彼は巫女であるひなたと会話をしている。

 そのため、最初は悠人も戦力として神樹に召喚されたのではないかと予想されたのだが……。

 

「まさか召喚しておいて、何の役割も与えられないとはな……。てっきり俺もゆう姉たちみたいに変身できるのかと期待してたぜ」

 

「うふふ。最初の頃は、はしゃいでましたものね? 『きっとベルトで仮面の戦士とか、クリスタルがついたアイテムで光の巨人になったりするんだ!』って。本当に男の子って、そういうのお好きですよね?」

 

「うっ。そ、そのことは忘れてくれよ、ひなたさん……」

 

 召喚されたその日、『異世界召喚』という言葉を聞いてテンションが上がった悠人は、自分も異能のチカラを得るに違いないと興奮した。

 

『ゆう姉! 俺、聞いたことあるぞ! 西暦の時代には、やたらと異世界モノのファンタジーが流行っていて、冴えない男の主人公が超絶チートになって召喚された異世界で大活躍するらしいんだ!』

 

『え!? じゃあ、まさかユウちゃんもバーテックスと戦えるように!?』

 

『ああ。じゃなきゃ、勇者でも巫女でもねえ俺がこの世界に召喚されるワケがない! それが意味することはひとつ! 俺も戦力として神樹様に認められたってことなんだよ!』

 

『な、なんだってー!?』

 

『ついにこの鍛え抜かれた筋肉を活躍させる機会が訪れたんだぜ! 待っていろ造反神! 世界の平和は俺が守る!』

 

 と思いきや、実際は悠人専用の変身アイテムなど特に何も用意されていないという、赤面もののオチだった。

 悠人としては忘れたい過去である。

 

 結局、戦力でもない悠人がなぜこの世界に召喚されたのか、いまも謎のままだ。

 

「たしか風さんがいくつか仮説を立てていましたね。悠人さんが召喚された理由を」

 

「ああ、風先輩らしい、ざっくりした仮説だったけどね……」

 

 

①勇者とバーテックス等、世界の真実を知っているから。

 

②実は勇者、巫女以外の何らかの役割がある。

 

③単に部室に一緒に居たからついでに召喚された。

 

 

『もし③だったら、さすがに雑すぎるでしょ神樹様……』

 

『でも神様なんて気まぐれなもんだからね~』

 

『そんな気まぐれで異世界召喚に巻き込まれたら、たまったもんじゃないですよ』

 

『まあ、悠人の場合「ゆう姉が心配だから俺も行くぜ!」って無意識に友奈にくっついてきたって可能性のほうが高いわね』

 

『くっつき虫かよ。俺を何だと思ってるんすか風先輩は』

 

『超シスコン?』

 

『アンタが言うな!』

 

 

 仮説はあくまで仮説止まり。

 真相は文字通り『神のみぞ知る』である。

 

 

「悠人さんは、勇者のことも、バーテックスのことも、すべて聞いているんですよね? 神世紀では、一般人にそのことは秘密にしていると聞きましたが……」

 

「話してもらったのは、つい最近なんだ。それまでは内緒にされてたよ。皆が何か隠し事してるのは気づいてたけどさ……まあ、話せるワケないよな。いまなら風先輩なりの優しさだったってわかるよ。

 ……でも、あのときは、俺だけ除け者にされているようで悲しかった。同じ勇者部なのに、俺はそんなに信用されてないのかってさ……」

 

「悠人さん……」

 

「一度そのことで衝突しちゃったことあるんだよね……。だってさ、皆いきなりカラダに障害抱え始めたんだぜ? なのに何も説明してくれないし、しかもその原因になったかもしれない件にまた関わろうとしてた。心配するだろ、そりゃ。

 それでも何も話してくれないから、ついカッとなってな……」

 

「あまり想像できません。悠人さんが本気で怒るところなんて」

 

「ほぼ、八つ当たりだったよ。新入りの夏凜がいつのまにか古参の俺より皆と打ち解けてることに、嫉妬もしてたんだと思う。

 ……ああ~思い出したら自分が情けなくなってきた。べつに夏凜は悪くねえのに。本当に酷いこと言っちまったなアイツには……」

 

「夏凜さんは気にしていらっしゃらないと思いますよ? だって、とっても仲良しじゃないですか、悠人さんと夏凜さん」

 

「え、そうか~? 勝負事で競い合って喧嘩ばっかしてるぜ?」

 

「だからこそじゃないですか。ふふ。いまはこうして勇者部にいるということは、皆さんとちゃんと仲直りできたんですね?」

 

「ん、まあね……。ちょっと時間はかかったけどな」

 

 少女たちが抱えているものを知って、悠人は心を入れ替えた。

 

 そして彼女たちと約束をした。

 どんな形でもいい。

 今度は皆のチカラになると。

 

「ひなたさんは気にしているようだけどさ、俺べつに今回の件に巻き込まれて迷惑と思ってはいないんだ。むしろ、嬉しいくらいだよ」

 

「嬉しい、ですか?」

 

「だって、やっと勇者部の皆と同じ境遇に置かれたんだからな。今度は仲間はずれじゃないんだ。

 ……まあ、いまだに戦えないし、ひなたさんみたく神託を受け取れるワケじゃないけど……俺なりに皆の役に立てることがあるかもしれない。無くたって、皆を支えてみせる。

 秘密を明かしてもらった日から、そう決めてたからさ。だから、また除け者にされなくて安心したよ」

 

「ユッティは除け者じゃないんよ~……大事な仲間なんよ~♪」

 

「園ちゃん!? 起きてたのか!?」

 

「いえ、寝言みたいですよ?」

 

「器用な真似を……実は起きてたりしてないか?」

 

「えへへ~♪ ユッティの筋肉カッチカチなんよ~♪ ピクピク動いてキモいんよ~♪」

 

「そんなに褒められると照れるぜ……」

 

「褒め言葉なんですか、いまの?」

 

 ともあれ、悠人の言葉から、園子の寝言から、普段少年と少女たちがどれだけ互いを大事に思っているか。

 そのことを、ひなたは改めて理解する。

 

 そして、悠人という少年の人となりも。

 

「悠人さんは、強い人ですね」

 

「強い? 確かに筋肉には自信があるけど」

 

「い、いえ、そうではなく……心の話です。真実を知っても、皆さんのために何かできることを探されている。そういうのって、なかなかできることじゃありません」

 

「そうかな?」

 

「はい。……私は、たくさん見てきました。バーテックスに怯えて心が壊れていく人たちを。理不尽な運命に振り回されて、狂っていく人たちを」

 

「……」

 

「だから、悠人さんはもっと自分を誇っていいと思います。勇者じゃなくても、巫女じゃなくても、あなたには、あなたにしかない強さがあります」

 

「あると、いいな」

 

「ありますよ。現に、私は悠人さんのこと頼りにしていますよ? こうして悠人さんとお喋りしていると楽しいですし、励まされることもたくさんあるんですから」

 

「そ、そう? 光栄っす」

 

「私、いままで親しい男の子ができたことがありませんので、余計にそう思うのかもしれませんね。悠人さん相手だと、この間みたいに、ついつい弱音まで口にしちゃいます」

 

「『鍵反射』の話だっけ? あのときも言ったけど、気にするなよ。条件反射で人に優しくできるのは、ひなたさんが根っからの善人だからさ。ウチのゆう姉と同じだよ。それを『気味が悪い』って言うやつのほうが心が無いと思うね」

 

「悠人さん……」

 

 ひなたは何かを眩しいものを見るように瞳を細めて、頬を赤くする。

 

「……もしかしたら私、いざというときに頼れる男の人を求めていたのかもしれませんね」

 

 独り言のように、ひなたは静かにそんなことを口にする。

 

「頼れる男の人?」

 

「はい。実を言うと、前いた場所ではあまり信用できる男性がいなかったんです。だから私がしっかりして、周りを支えないといけませんでした。……でも、そこに悠人さんがいたら、きっと……」

 

「……ひなたさん?」

 

 紅潮していたひなたの顔が、見る見る上気していく。

 心なしか、呼吸も荒い。

 

「す、すみませんっ、お話の途中に。少々、お花を摘みに……」

 

 そう言って、ひなたはとつぜん逃げるように部室を出て行った。

 

「……」

 

 部室に残された悠人は、呆然と開いたままのドアを見つめる。

 

 樹海化が解ける様子はまだない。

 持て余した悠人は寝ている園子の柔らかいほっぺを抓ったりして時間を潰した。

 

「むにょ~ん……むにょむにょ~ん……」

 

「ふはは、モチモチだな園ちゃんのほっぺ。ゆう姉のお乳のようだ」

 

 それにも飽きると、椅子の上でダラダラした。

 ほっぺを真っ赤にした園子が起きる様子はない。

 ひなたが帰ってくる様子もない。

 

「……遅いな」

 

 さすがに遅すぎる。

 何かあったのだろうか。

 

 いま、この空間ではバーテックスとの戦闘が起こっている。

 イヤな想像が浮かぶ。

 まさか校内にバーテックスが入ってきたなんてことは……。

 

 

 

 悠人は部室から駆け出した。

 ひとまず部室から一番距離の近い女子トイレに向かう。

 

 

 

 女子トイレの入り口前で、ひなたは倒れていた。

 

「ひなたさん!?」

 

 駆け寄るなり、悠人はひなたを抱き起こす。

 すごくカラダが熱い。

 

「あぁ……ハァ……ハァ……ハァ……」

 

 艶っぽい表情でひなたは熱い吐息をこぼす。

 

「ひなたさん、しっかり! と、とりあえず保健室に……」

 

「ゆ、悠人さん……」

 

 意識を取り戻したらしきひなたが、潤んだ瞳で悠人を見上げる。

 

「じっとしてろ。いま運んでやるから……」

 

 ひなたを抱き上げようと、華奢で小柄なカラダに触れる。

 

 いざ触れてみると、彼女のカラダは本当に華奢だった。

 それでいて尚、弾力性に富んだ柔らかい感触が掌に広がる。

 

「……っ」

 

 いまは非常時だ。

 変なことを考えてはいけない。

 

「安心しろひなたさん。俺がついてるから……」

 

「悠人、さん……」

 

 ひなたが夢見るような表情で、首元に細長い腕を回したかと思うと……

 

「んっ……」

 

 唇を奪われた。

 

「っ!? っ~!?」

 

 思考が真っ白に染まる。

 

「ん、ちゅ……んぅ……ちゅっ……」

 

 熱いものが唇の隙間から入ってくる。

 啄むように、ひなたは悠人の唇を吸う。

 

「んぅ……ちゅっ……ぱぁ……ハァ、ハァ、ハァ……」

 

 唇を離すと、ひなたは今にも蕩けてしまいそうな顔で、うっとりと見つめてくる。

 

 その表情には覚えがある。

 この熱い口づけには覚えがある。

 

『ユウちゃん……ごめん、私、もう我慢できないよぉ……』

 

 あの夜の友奈と、まったく同じ状態。

 

「ひなたさん……()()()()()()

 

「は、はい……」

 

 恥じ入るように、ひなたは頷く。

 

「最初のうちは自分で慰めていれば、治まっていたんですが……最近は、どんどん過剰になってきて……もう、自分でやっても、治まらないんです……だから……」

 

 震える手で、ひなたは悠人にすがりつく。

 

「ごめんなさい、悠人さん。私、もう我慢できません……初めてなんです、こんな気持ちになるの……若葉ちゃんに対するのとは、また違う……何なんですかコレ? コレがもしかして、そういう気持ちなんですか?」

 

 譫言のように呟きながら、ひなたは密着を深める。

 豊満な感触が、胸元に広がる。

 小柄なカラダに似つかわしくない、魅惑的な曲線を描いた女の肢体。

 オスならば誰もが涎を垂らして求めてしまう、若々しく早熟な女体が、腕の中にスッポリと収まる。

 

「ああ、悠人さん。はしたない娘だと思わないで……。わからない、わからないんです。自分も、どうしたらいいのか……だから……んっ」

 

 弱々しい手で悠人の右手を掴むと……ひなたはその豊満な胸の膨らみに、オスの手を自ら導いた。

 

「あぁっ」

 

 ひなたのカラダがビクンと跳ね上がる。

 それに合わせて掌で波打つ、たわわな乳房。

 

 なんて、なんて大きさだ。

 こんな小さなカラダに付いているとは思えない、大きく膨らんだ乳房。

 制服越しでも、その柔らかさは強烈なまでに掌に伝わり、指が呑み込まれるように沈んでいく。

 

「あぁっ、悠人、さん……あぁぁんッ」

 

 片手でも掴みきれない大きさ。

 オスの本能を否応なく引きずり出す凶悪な膨らみ。

 気づけば、その巨峰を揉みしだいていた。

 

「あッ……悠人さん、ああン……やん……」

 

 柔らかい。

 揉んでも揉んでも飽きが来ない。

 揉めば揉むほど、もっと揉みたくなる。

 

「あぅ、そんなに、されたら、私……あぁあぁッ!」

 

 再び痙攣するひなたのカラダ。

 栄養がすべて肉づくべき部位に向かったとしか思えない、情欲を煽る肢体。

 くびれる所はくびれ、乳房やヒップや太ももには、ムチムチとした柔肉が育っている。

 世の男性が喉から手が出るほどに欲し、どんな手を使ってでも手に入れようとする、欲望を形にしたようなボディ。

 

「ハァ、ハァ……」

 

 そして艶めかしく息づくひなたの、なんという美しさ。

 淫らに悶えても尚、彼女の清楚な美貌は乱れず、どころかさらにその魅力を引き立てている。

 

 ゴクリ、と喉が鳴る。

 

 乳房を揉むたび、ひなたの甘い体臭が香ってくる。

 揉めば揉むほど、桃色のフェロモンが滲み出てくるかのようだ。

 

 ……いや、実際、そういうものが出ているのかもしれない。

 いまの彼女は、普通の発情とは異なる『特殊な欲情』に振り回されているのだから。

 

「悠人さぁん……お願いします……私を……私を……」

 

 意を決したような顔で、情欲に濡れた艶顔で、ひなたは懇願する。

 

「私のカラダを、好きにしてください……」

 

 耳をくすぐるような甘い声色は、オスを従わせる魔力そのものだった。

 

 

 

 

 自分が彼女たちにできること。

 チカラになれること。

 ずっと、それを求めてきた。

 でも決して、こんな形を望んでいたわけではない。

 望んでいたわけではないが……

 

『ユウちゃん、お願い……。私の初めて、貰って?』

 

(ごめん、ゆう姉……)

 

 いったい何に対する謝罪なのか。

 悠人自身もわからなかった。

 ただ……。

 

 彼の腕はひなたを抱き上げ、その足は保健室に向かっていた。

 



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②ひなたの豊満な乳房

 少女たちのカラダに異変が起きたのは、異世界に召喚されてすぐのことだった。

 

『皆さん、その……非常に答えにくいとは思いますが、お聞きします。

 ……この世界に来てから、カラダにおかしなことが起きていませんか?』

 

 恥じらいで顔を真っ赤にしたひなたは、なるべく言葉を濁して勇者の少女たちにそう聞いた。

 

 質問された少女たちは、ひなたと同様の顔を浮かべて戸惑った。

 

 内容が内容なだけに、隠し通せるものなら隠し通すつもりだったのだろう。

 しかし、どうやら《症状》に悩まされているのは自分だけではないということを、ひなたの質問を機に、ようやく全員が理解した。

 

『昨夜、神託を受けました。皆さんのカラダに起きている症状は……どうやら神同士の抗争の影響に寄るものらしいです』

 

 荒ぶる神々の抗争。

 それが現在、この神樹内の世界で起きていることである。

 少女たちの魂は、その世界に取り込まれている。

 神樹の恩恵を授かっている勇者たちは、ただでさえ神々との繋がりが強い。

 そんな少女たちが、土地神の本体が集った領域に入ろうものなら……

 

『抗争によって昂ぶった神々の激情……その熱量は、勇者である皆さんにも影響を与えてしまうそうなんです。

 ただその……怒りっぽくなるとか、そういうのではなく……えっと、精神に影響を与えないようにした結果、どうやら皆さんのカラダに異変が起きてしまうようで……』

 

 歯切れの悪い、たどたどしい様子で、ひなたは説明した。

 無理もない。

 うら若き無垢な少女が、どうして直球で言えよう。

 

 

 戦えば戦うほど、少女たちのカラダが発情する。などと。

 

 

* * *

 

 

 

 自慰では抑えきれないほどの、過剰な発情。

 毎晩、友奈とカラダを重ねている悠人は、それが自制が効かないほどに強力なものだということを知っている。

 だからこそ、現在ひなたが深刻な状態であることがわかる。

 いま彼女は、本気で壊れかねないほどに快感を欲している。

 

 てっきり勇者だけに現れる症状かと思いきや……まさか巫女のひなたまでソレを発症するとは。

 

「ん……」

 

 樹海化によって、時が止まった保健室。

 熱い吐息をこぼすひなたを、ベッドに寝かせる。

 

「あぁ……ハァ……んっ……」

 

 制服を着た少女が保健室のベッドに横たわると、非常にいかがわしく見えるのはなぜだろう。

 やましい目的のためではなく、具合の悪くなった生徒のために用意されたものの筈なのに。

 

 ……いや、だからこそ、そんな場所でいままさに()()()()()()ことをするから、こんなにも性的に映えるのだろう。

 

 もちろん、ベッドの上で喘ぐ美少女が、あまりにもメスとして魅力的過ぎるからでもある。

 

「悠人、さん……」

 

 潤んだ瞳で見つめてくるひなた。

 

 横たわっても尚、制服を押し上げて存在を主張する大きな乳房。

 翻ったミニスカートから伸びる、細長く、美しい曲線をえがく生足。

 そんな美脚を誇りながら、ニーソックスが食い込んだ太ももは、ムチムチと肉実がたっぷりと詰まっている。

 

 改めて、なんて、いやらしいカラダをした少女だろう。

 まるで男の願望を詰め込んで生誕したかのような、奇跡のような美貌と肢体を持つ美少女。

 発育しすぎたカラダから込み上がる快感に悶え、淫蕩に息づくその表情も、もはや中学生のものとは思えない。

 

 この歳で男に犯されるために育ったのではないか? そう思ってしまうほどに、メスとして早熟に実りすぎた色香。

 どんな聖人もたちまち性欲に支配された野獣に変えかねない危険な色香。

 

 そんな色香を持つ少女が……

 

「悠人さん……お願いします……私だけじゃ、もうどうしようも……。どうにか、なってしまいそうです……だから、お願い……」

 

 淫らに育ったカラダをくねらせ、性の快感を求めてくる。

 

 抗えない。

 抗えるはずがない。

 こんな少女を前にして、自制できるオスなんて存在するわけがない。

 

 息が荒くなる。

 唾液が大量に分泌される。

 ドクドクと欲望が股間に集まっていく。

 

 自分のものとは思えない凶暴な衝動が、目の前の少女に矛先を向ける。

 

「ひなたさん……ひなたさんっ」

 

 ここへ連れてきた時点で「本当にいいのか?」と聞くのは野暮だ。

 もう止まれない。

 止めるつもりもない。

 本能の導くままに、ひなたのカラダに手を伸ばしだす。

 

「……脱がすよ?」

 

「んっ……は、はい……」

 

 制服姿のひなたを堪能するのも、それはそれで捨てがたいが、限界まで昂ぶった欲望は、すぐにでもひなたの隠された素肌を見たいと訴えていた。

 

 ひなたは抵抗することなく、従順に脱がされていった。

 

 ベストを抜き、ブラウスのボタンを外す。

 

「ん……」

 

 窮屈に押し込まれていた生白い胸の谷間が、たわわに弾みながら顔を出す。

 背丈に合ったサイズを選んだためだろう。

 ひなたの凶悪に実った乳房を包み込むには、ボタンの拘束は明らかに心許なかった。

 

 大きな乳房に反して、くびれたウエストは同じ内臓が入っているのか心配になるほどにスリムだった。

 細いくびれの下には、丸い腰元が広がっている。

 

 どんどん明るみにさらされていく、ひなたのカラダ。

 ゴクリと喉が鳴る。

 

 スカートのホックを外し、足から抜き取る。

 

「……あぁ……私……どんどん脱がされて、あう……」

 

 かくして、純白の下着姿のひなたが、目の前に現れる。

 

 

 息を呑んだ。

 

 何だ、コレは。

 目の前の光景は、はたして現実のものなのか。

 思わず目を疑った。

 

 こんなにも美しいものが。

 こんなにも淫らなものが。

 この世にあっていいのか?

 

 眼前にあるのは、間違いなく神の慈愛と欲望によって生み出された、奇跡のボディだった。

 

「悠人さん……あぁ、そんなに見ないでください……」

 

 身をよじり、胸元と股間を手で覆うひなた。

 しかし、彼女の華奢な手では、大きすぎる乳房は隠しきれず、腰元をくねらせれば、くねらせるほど、豊臀の丸みが強調される。

 

 生白い素肌の上に、花のように咲き誇る、純白の下着。

 豊満な肉を包む下着は、上品な花の刺繍がされた大人っぽいデザインであり、ひなたの肢体によく似合う。

 また同時に、清楚な色でありながら、よりひなたのカラダを淫蕩に映えさせている。

 

 肉体の至る所すべてが、理想的な曲線をえがいた肢体。

 眺めているだけで射精してしまいそうな、暴力的なまでに性的な肢体。

 

 欲しい。

 この美しく淫らなカラダを持った少女を、我が物にしてしまいたい。

 

 もはや、当初の目的も頭から抜け落ちる。

 脳内を占めるのは、この極上のメスを思うままに味わいたいという、爛れた本能だけだった。

 

 欲望の手が、ひなたの乳房に伸びる。

 

「あぁああぁッ!」

 

 ひなたのカラダがビクンと跳ねる。

 反動で跳ねる、豊満な膨らみ。

 下着の中でも、たわわに波打つ巨峰。

 指の隙間から零れ出るほどの柔らかな乳肉。

 

 ああ、と感極まった声が漏れる。

 頭蓋の中身が膨れ上がるような多幸感が、総身を支配する。

 思わず、涙が出そうになる。

 

 なんという柔らかさ。

 なんという大きさ。

 

 かつて味わったことのない豊満な感触を前に、目眩にも似た歓喜の情が押し寄せてくる。

 

 こんな、こんな素晴らしい乳房を、好きにできる。

 揉みしだいて、揺らして、撫で回して、むしゃぶりつける。

 辛抱たまらなかった。

 

「悠人さ……あぁんッ!」

 

 気遣う余裕はもはやなく、欲望のままにひなたの双乳を揉みあげる。

 

 下着の生地が大きく歪むほどに、掌いっぱいに鷲掴む。

 男の手でも覆いきれない乳肉が、指の隙間から溢れる。

 揉んでも揉んでも飽きが来ない。

 たまらない。

 ずっと揉んでいたい。

 オスを喜ばせるために実ったとしか言いようがない豊満な乳房を、執拗に揉みしだく。

 

「あッ、あぁん! 悠人さん、そんないきなり……あぁんっ! ダメ、ですッ……最初からそんなにされたら、私……あぁあああぁッ!」

 

 再び痙攣するひなた。

 純白のショーツに包まれた股間から、芳しい匂いが香ってくる。

 乳房の刺激だけで、ひなたは達した。

 

 なんと感じやすいカラダか。

 いくら特殊めいた発情だからといっても、明らかにひなたのカラダは性感に弱かった。

 いったい、このカラダはどこまでオスにとって都合がいいというのか。

 

 もっとだ。

 もっと感じさせたい。

 もっと貪りたい。

 

 欲望に際限はなく、さらに火の手を広げる。

 

 ひなたのブラジャーはフロントホックだった。

 小柄な彼女では、大きすぎる乳房を包むために、背中に手を回せないからだろう。

 

 実に都合が良かった。

 ひと声かける間もなく、フロントホックに手をかけた。

 

「あっ……」

 

 不意打ちにブラを外されて、隠す隙などあるはずもない。

 窮屈な拘束から解放された反動で、裸の乳房が大きく波打つ。

 

 濃い乳の匂いが鼻孔を突く。

 まるで一種の美酒の香りを嗅いだかのような快感が脳を揺さぶる。

 

 なんてことだ。

 大きさも、形も、乳首の色合いと美しさも、すべてが一級品。

 これが、ひなたの乳房。

 

「すごく……綺麗だ……」

 

 理解を超える美しさを前にすると、そんな陳腐な感想しか出てこなかった。

 

「綺麗だなんて、そんな……大きいだけで、不格好ですよ……」

 

 直球な賛辞に謙遜するひなただったが、困惑の表情の裏で、静かな喜びの色があった。

 自分のカラダが相手を興奮させ、貪欲に求められていることに、女としての優越感が芽生え始めているようだった。

 同時に彼女の生来の性格が、「もっと喜んでほしい」という慈しみの情を、その胸にいだかせ始めていた。

 だから……

 

「ひなたさん……」

 

「はい……どうぞ、お好きに、召し上がってください……」

 

 いつしか抵抗の色も消え、そのカラダを委ねていた。

 

 

 



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③ひなたの淫らな乳房

 女の子の、生の胸に触れる経験。

 姉の友奈に続いて、これで二人目だ。

 

 よもやこんな短い間に、その感触と柔らかさを比較できるような立場になるとは、悠人は思いもしなかった。

 

 友奈の着痩せする美乳。

 ひなたの歳不相応に発育した巨乳。

 

 べつに善し悪しを付けるつもりはない。

 どちらも、性を知ったばかりの青少年の興奮を昂ぶらせるには充分すぎる、魅力的な膨らみだ。

 実際に毎晩悠人は、友奈の乳房を無我夢中に揉んでは、むしゃぶりついているのだ。

 

 ……しかし、いまは。

 いまだけは、目の前のひなたの乳房で頭がいっぱいになっている。

 

 その豊満な膨らみを存分に揉みしだき、心ゆくまで味わい尽くしたい。

 もう、それ以外、考えられなくなる。

 

 ひなたの胸に顔をうずめる。

 

「あん……」

 

 ひなたは抵抗することなく、それを受け入れる。

 

 顔中に幸せな感触が広がる。

 ひなたの小柄なカラダに不釣り合いな巨乳は、顔を覆い切れてしまいそうなほどに大きい。

 息を荒くして動かせば動かすほど、たぷたぷと水風船のように自在に形を変えていく。

 

「あん、やん……悠人さん……んっ……悠人さんの息が、胸に……あぁん……」

 

 顔面を押し返してくる柔らかな乳肉。

 スベスベとした乳肌は、頬に吸い付くように瑞々しい。

 深い胸の谷間で、息をいっぱいに吸う。

 濃い乳の匂いが鼻孔を突き、脳髄が蕩けてしまいそうな心地になる。

 

「んっ、やん……悠人さん……」

 

 なやましい声で喘ぐひなたの反応も、より興奮を煽る。

 ぐりぐりと顔面を、ふっくらとしたバストに押しつける。

 

 柔らかな感触の中に、固く尖ったものが頬を撫でる。

 大きな双丘の上で勃起する、ふたつの乳首。

 形は良く、色も美しい薄桃色。

 

 友奈の乳首と比べると、少し大きめかもしれない。

 乳輪も、大きな乳房とのバランスを合わせるように、理想的なラインを描いている。

 

 背丈だけならば、小学生に間違えられかねないほどに小さいひなただが、胸に関してはすでに成熟した大人のソレである。

 ……いや、大人の女性どころか、グラビアアイドルですら、こんな代物はそう持ってはいまい。

 小柄な少女のカラダの上でアンバランスに実った巨峰。

 その先端で、ぴくぴくと小指の先っぽほどのサイズに勃起した乳首が突き出ている。

 

 ゴクリ、と喉が鳴る。

 口先が自然と、ひなたの乳首に向かった。

 

「あむ……」

 

「あぁんっ!」

 

 下乳を掬い上げるように揉みしだきながら、乳首に吸いつく。

 

「ゆ、悠人さんっ。そんな……お口でだなんて……あぁぁんっ!」

 

 胸の特に敏感な場所を口に含まれて、ひなたはビクンビクンとカラダを震わす。

 構わず、欲望のままに、乳首を吸引する。

 

「じゅっ……じゅっ……じゅるるるる……じゅうぅぅぅう!」

 

 乳輪ごと唇で包み、固く勃起した乳首を舌先でコロコロと転がす。

 ひとしきり舐め回すと、唇を窄めて、乳首を丸ごと音を立てて吸い出す。

 

「あぁん! やぁん! そんな風に音を立てて……んぅぅぅ!」

 

 じゅっじゅっと強く吸引すると、大きな乳房が吸い付きに合わせて形を変える。

 

「じゅうぅぅ、じゅぼ……じゅぅううぅ……ぷはっ」

 

「あんっ」

 

 ちゅぽんと口を離すと、反動で乳房がぷるぷると、まるで水滴のように波打つ。

 

「ハァ、ハァ……」

 

 たまらない。

 感触や匂いだけでなく、味も至高の乳房。

 もっとだ。

 もっと、むしゃぶりつきたい。

 

「あむぅ……」

 

「あぁん。また、そんなに激しく……やぁんっ。悠人さんの舌が……あぁん、やらしく動いて……乳首、舐め上げて……やぁあん」

 

 れろれろと舌を動かして、乳首と乳輪だけでなく、生白い乳肉をも舐め回す。

 もはやムードもあったものではない。

 ケダモノのごとき勢いで、ムチムチと育った乳房を味わい尽くす。

 

「じゅぱっ。じゅっじゅっ……じゅぱっ! じゅぽっ! ……じゅるるるる!」

 

「はぁんっ。左右交互になんて……あん! あん! あぁん!」

 

 吸っては口を離し、含んではすぐに隣の乳首に移動して、激しく攻め立てる。

 ひなたの乳房はすでに唾液にまみれ、ただでさえ生白く光る乳肉が、艶やかに濡れ光っていた。

 

「あん……あぁん……はぁ……ん……うふふ♪」

 

 ひたすら乳房をしゃぶることに没入している少年の様子を、ひなたはうっとりとした顔で見つめる。

 

「本当に男の人って、胸がお好きなんですね? そんなに、赤ん坊のように夢中になって吸われて……あんっ、んっ……なんだか、かわいらしく感じてしまいます」

 

 乳首の攻めで悶えていた表情は、いつしか慈しみに満ちた笑顔に変わっていた。

 

 * * *

 

 ひなたは普段から、自分の胸に男性がやらしい目線を向けていることを、イヤというほど感じていた。

 道行く大人の男性だけでなく、神に仕えるべき神官ですら、自分のカラダに下卑た欲望を向けていることを知ったときは、温厚な彼女もさすがに軽蔑と嫌悪を覚えた。

 

 ……しかし、いま目の前の少年に向けるのは、それとは真逆の気持ちだった。

 性衝動に従って乳房に欲望をぶつけているはずなのに……そこにどこか、愛らしいものを感じてしまう。

 

 彼が、初めて親しくなった殿方だからなのか。

 ついつい弱音を口にしてしまうほどに、心を許しているからなのか。

 

 ずっとひとりの少女に友情以上の感情をいだいていた彼女にとって、この感情がどういう名のつくものなのか、解き明かすことはできなかった。

 

 ただ……。

 

 まるで条件反射のように、見返りも求めることなく他人のために行動する。

 そんな主体性の無い、空虚だと思い込んでいた自分に、彼は言ってくれた。

 

『条件反射で人に優しくできるのは、ひなたさんが根っからの善人だからさ』

 

 その言葉に救われたとか、腑に落ちて憑きものが落ちたわけでもない。

 

 ただ弱みにつけ込むような下心も無く、真っ直ぐな善意で、それこそ条件反射のように、当たり前のことを口にするように、そう断定してくれた悠人。

 

 そんな悠人だから……。

 

 

 

 

 もちろん、単に特殊な発情で抵抗感が薄まっているだけかもしれない。

 それでもいま、ひなたの胸中を占めるのは……

 

「悠人さん……いいですよ? もっと、たくさん、私のおっぱい、味わってください」

 

 もっと、もっと喜んで欲しい。

 もっと、もっと好きにして欲しい。

 滾りに滾った欲望を、自分のカラダにぶつけて欲しい。

 

 そんな、オスに尽くしたいという熱情だった。

 

 * * *

 

 がむしゃらに乳首を吸っていると、ひなたが優しく頭に手を添えて、ヨシヨシと撫でてくる。

 それこそ乳房を吸う赤ん坊にするように、慈しみを込めて。

 

「うふふ。おいしいですか? 私のおっぱい。もっと、もっと好きに吸っていいんですよ?」

 

 穏やかな声で、一方でどこか男を堕落させる魔性染みた淫靡な色を滲ませながら、ひなたは自らの手で、抱いた顔を乳房に導く。

 

「ほら。お口をアーンってして、チュパチュパって、おっぱい、吸いましょうね~」

 

 上品なひなたの口から出たとは思えない、いやらしい言葉で、赤子を甘やかすような誘い。

 頭の中を乳房でいっぱいにしたオスに、その誘い文句は実に強烈だった。

 

(おっぱい……おっぱい……おっぱい……)

 

 まるでそれしか思考ができない生き物になったかのように、乳房にむしゃぶりつく。

 

「んっ……あっ、悠人さん……あぁぁん!」

 

 淫らな声色で、ひなたが喘ぐ。

 先ほどよりも激しく、乳房を揉みしだきながら乳首を吸う。

 

 たぷたぷと下乳を揺らし、波打つ乳肉の感触を楽しみながら、音を立てて先端を吸引する。

 

「んっ……あぁん……悠人、さぁん……もっと、もっと好きにしてください……あなたに求められると、私も、なんだか……あぁあん! う、嬉しく感じて……だから……んぅぅ! も、もっと、吸ってください! あぁん! 私のおっぱい! いっぱい吸ってぇ!」

 

 言われるまでもない。

 やめてと言っても、もう止められない。

 満足のいくまで、この乳房を味わい尽くすのだ。

 

 唾液のまじった音は、さらに激しさを増した。

 

「あぁぁん! んっ! やぁん! すごいのぉ! 舌がペロペロって動いて……私のおっぱい、ぜんぶ舐め回されてるぅぅ! あぁん! やらしい! こんなの、やらしすぎますぅ! あぁん! 悠人さぁん! もっと、もっと舐めて! もっと吸って! もっと揉んで! 私のおっぱい、たくさん味わってぇえええ!」

 

 吸っては揉み、揉んでは吸う。

 乳房全体を舐め回しては、乳首だけを集中的に攻める。

 

 ただでさえ柔らかな乳房は、さんざん揉まれたことで、さらにほぐれているように感じた。

 手の内からこぼれん勢いでたわむ乳肉を搾り上げるように揉み上げ、乳首を激しく吸う。

 

 生クリームのように形を変える生白い乳房。

 心なしか、甘さを感じる。

 もちろん錯覚なのだろうが、いつまでも味わっていたくなるほどに、ひなたの乳房は美味だった。

 

 もしもこの乳首からミルクでも出たら、さらに興奮は昂ぶるだろう。

 

 ……そう思ったときだった。

 

「あっ!? だ、だめぇ! 出ちゃう! 出ちゃいます! そんなに強く揉まれながら吸われたら……あぁあん! 出ちゃう! 出ちゃいますぅぅぅぅう!!」

 

「……んぐっ!?」

 

 口内に、錯覚とは明らかに違う、生々しい甘さを含んだ匂いが立ちこめる。

 舌先に広がる芳醇な味。

 

「あぁああああああああぁあん!!」

 

 ひなたの嬌声と共に、乳首から噴き出す生暖かい液体。

 舌に絡みつく、トロリとした濃厚な味わい。

 

「んっ!? んぼっ……!」

 

 咄嗟に、ちゅぽんと乳首から口を離す。

 

「うわっ!」

 

 離した途端、乳首から噴出する液体が顔にかかる。

 クラッとするほどに濃厚で甘ったるい匂い。

 

「い、いやぁ……見ないでぇ……見ないでくださぁい。こんなはしたないところ……いやぁん、止まらないぃ……止まらないですぅ。出ちゃうぅ……たくさん、出ちゃうのぉ!」

 

 ひなたの乳首から噴出するもの。

 

 

 それは間違いなく、母乳だった。

 

 




 更新優先の結果、文量が控えめで恐縮であります。
 なるべくワンシーンごとを濃密なものにして満足していただけるといいなぁ、と思いつつ書き進めていく所存です。

 本日もお読みいただき、ありがとうございました!
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④ひなたの甘い母乳

 甘ったるいミルクの香りが保健室に広がっていく。

 ぴゅっ、ぴゅっ、と両乳首から噴き出す母乳。

 噴水のように飛び散るその勢いは、止まる様子を見せない。

 

「あっ……あぁあっ! いやぁ! 止まらないですぅ……見ないでぇ……見ないで悠人さぁん……こんな、はしたなくミルクを出すところなんて……あぁぁぁん!」

 

 身をくねらせながら乳白色の飛沫を撒き散らすひなた。

 まだ十代前半の少女が、やらしく早熟に実った乳房から、母乳を出している。

 

 いったい、なぜ?

 まさか妊娠しているわけではあるまい。

 そうなると、考え得る可能性は……。

 

「ひなたさん……まさか、これも《症状》のひとつ?」

 

 悠人の問いに、ひなたは恥じらいを顔に浮かべてコクンと頷く。

 

「最近、出るようになってしまったんです……。《スイッチ》が入ったときだけ、胸がすごい張って、こうして出てしまうんです……」

 

 なんということだ。

 過剰な発情だけでなく、妊娠もしていない少女のカラダから母乳まで出てしまうなんて。

 つくづく、この世界は常識外れの現象が起きるようだ。

 

(でも……ゆう姉は出していなかったよな?)

 

 毎日のように友奈の乳房を味わっているが、母乳を出したことは一度もない。

 ひょっとしたら巫女である、ひなただけに起こる現象なのかもしれない。あるいは単に個人差があるのか。

 

 いずれにせよ……

 

「……ごくり」

 

 豊満な乳房から母乳を出すひなた。

 なんと淫靡な光景だろう。

 

 鼻孔を突く、甘く淫らな匂い。

 不思議な香りだった。

 徐々に室内に充満していく乳臭い香りを胸に吸い込むと、意識が朦朧としてくる。

 

 何か媚薬じみた物質でも混ざっているのか、明らかに普通の母乳とは異なるやらしい香りが、ただでさえ限界まで昂ぶっている性欲をさらに刺激する。

 

 唾液が過剰に分泌される。

 ぴゅっぴゅっと乳首から滲み出る生白いミルクを見ていると、何度も唾を飲み込んでしまう。

 

(すごく、おいしそうだ……)

 

 唇がパクパクと、陸に上がった魚のように動く。

 濃い匂いを漂わせる、乳白色の瘴気。

 吸い込めば吸い込むほど、まるで脳まで母乳の色に染め上げられるように、真っ白になる。

 

「悠人、さん……? ……あっ」

 

 白い乳液を漏らし続ける乳首への熱視線から、ひなたはオスの欲求を感じ取る。

 穏やかな表情を浮かべて、静かに頷く。

 

「……いい、ですよ? お好きになさっても……」

 

 首元に両手を持ってきて、華奢な細腕で乳房を挟むひなた。

 大きな乳房が寄せ上げられ、さらに山盛りとなる。

 だらしなく母乳を垂らす乳房を差し出すように、ぷるんと波打たせる。

 

「私のチカラじゃ、いつも搾りきれないので、毎日張って大変なんです……。だから……悠人さんの手で……いっぱい、搾ってくださいっ」

 

 真っ赤な顔でひなたが懇願する。

 

 乳白色に染まった意識が弾ける。

 

 辛抱たまらず、寄せ上げられた乳房に飛び込む。

 

「あぁん!」

 

 乳首を中央にたぐり寄せ、ふたつの突起を丸ごと口に含む。

 

「やぁぁん……ふたつ一緒にだなんて……あぁぁん!」

 

「じゅっ……じゅっ……じゅううう」

 

 乳肉をたぷたぷと搾り上げるように揉みながら、唇を窄めて吸引する。

 勢いを持って噴き出す、生暖かい液体。

 瞬く間に口内が母乳でいっぱいになる。

 

「ひゃぁぁぁん!? で、出てますぅ! 悠人さんのお口の中に、ミルクがぁ! あぁん……やぁん……いっぱい、吸われちゃってますぅ……」

 

「んぐ……んぐ……」

 

 こってりとした、濃厚な味わい。

 喉を鳴らして飲み込む。

 

 飲んでも飲んでも、止まらない。

 明らかに過剰な量が分泌されているのに、どんどん母乳は噴き出す。

 

「じゅっ、じゅっ、じゅっ……じゅるるる! じゅぞぞぞぞ!」

 

 柔らかな乳房を中央に寄せ上げ、さらに母乳を搾り上げる。

 

「あぁぁぁあん! また、たくさん……あぁあぁん! いやぁん! 止まらないぃぃ! ミルクが……おっぱいミルク、たくさん飲まれてるぅぅう!」

 

「ごく、ごく、ごく……フー、フー……」

 

 飲めば飲むほど幸せな心地になり、鼻息が荒くなる。

 もっと、もっと搾り出す。

 

「じゅっ! じゅっ! じゅうぅぅう! じゅるるるる!」

 

「あぁん! やぁん! 悠人さぁん! 吸って! もっと吸ってください! 気持ちいいのぉ! 牛さんのようにミルク搾り出されて、ちゅうちゅう吸われるの、すごく気持ちいいのぉおおお! あぁぁぁん! 悠人さん! 悠人さぁぁあん!」

 

 快感に悶えるひなたが、たまらないとばかりに、母乳を飲む少年の頭を抱き寄せる。

 顔面に広がる乳肉の感触。

 濃い母乳の匂い。

 窒息しかねないほどの濃密な乳の牢獄に包まれながらも、構わず母乳を吸う。

 

 おいしい。

 すごく、おいしい。

 飲んでも飲んでも飽きがこない。

 

 やはり、普通の母乳とは違う。

 母乳は本来、こんなにおいしくはない。

 ひなたの乳首から滲み出るソレは、飲みやすく、クセになりそうなほどに美味だった。

 

 神樹の影響で精製された特殊な母乳。

 赤ん坊のためではなく、獣性に支配されたオスに飲み干されるためだけに造られたかのような、淫靡なミルク。

 

 そんなものが、ひなたの中学生らしからぬ巨乳から分泌されていると考えるだけで、頭が興奮でどうにかなってしまいそうだった。

 

 実際、ひなたの母乳には、やはり媚薬じみたものが混ざっているようだ。

 びくびくとズボンを押し上げる剛直は、明らかに普段よりも大きく膨張していた。

 

 母乳を飲めば飲むほど、股間に血液が集まり、異様なほどにいきり立つ。

 一刻も早く精子をぶちまけたいと、悲鳴を上げる。

 

「はぁ、はぁ……悠人、さん?」

 

 カラダを揺さぶり、一度乳房の拘束から抜け出す。

 

 たまらず、固く膨張する分身を外気に解放する。

 

「ひゃっ!?」

 

 勢いよく飛び出て、弓なりにしなる剛直を、ひなたは目を丸くして見つめる。

 

「そ、それが、男の人の……」

 

 信じがたいものを前にしたように、ひなたはまじまじと男根を見つめる。

 

「そ、そんなに、大きくなっちゃうものなんですか……?」

 

 心無しか、ひなたの呼吸が荒い。

 初めて目にした逸物を前に、困惑していることもあるだろう。

 だがそれ以上に……。

 

 いまからこの逸物で、自分は犯されるのだ。

 女の本能が、そう悟ったのだろう。

 少女の瞳に、恐れと期待の色が同居していた。

 

 限界まで膨張した男根も、期待と興奮で脈打っていた。

 手で触れていないにも関わらず、いまにも暴発してしまいそうな勢いだ。

 先走り液は、すでに多量に漏れ出ている。

 

 目の前のメスを、滅茶苦茶に犯してしまいたい。

 自分の色に染め上げ、モノにしてしまいたい。

 

 そう訴えるように、そそり立つ。

 

 もう限界だ。

 ひなたのショーツに手をかける。

 

「あ……」

 

 指で弄る間もなく、すでに淫裂の部分を濡らしまくっているショーツ。

 もはやほとんど機能を果たしていない純白のショーツを、スルスルと降ろしていく。

 

「やっ……悠人、さん……」

 

 一度ひなたはカラダを強ばらせたが、すぐに抵抗することなく従順に腰を上げた。

 

 淫液がショーツと股間の間で糸を引く。

 すごい愛液の量だ。

 ショーツから解放された濃い愛液の匂いが、周囲に漂う母乳の匂いとブレンドされる。

 

「あぁっ……私、男の人に、大事なところを……やぁ……まじまじと見ないでください……」

 

 はしたなく愛液を漏らす股間を見られ、育ちのいいひなたは顔を覆って恥じらう。

 生娘特有の初心な反応は、昂ぶりに昂ぶったオスをより煽るだけの材料にしかならない。

 

 

 ハイニーソックスを履いた脚を抱え、その間に男根を割り込ませる。

 

「あ……」

 

 むっちりとした太ももを鷲掴みながら、腰をひなたの淫裂に向けて突き出す。

 亀頭の先端が、ひなたの割れ目に触れる。

 

 くちゅり、と淫靡な水音がする。

 すでに、自分で弄っていたからだろう。

 乳房への愛撫も加わって、ひなたの熱い部分は、すでに男を迎える準備を済ませていた。

 

 あとは……ひなたの意思次第だ。

 

「……しちゃうん、ですね?」

 

 亀頭が、ぬるぬるとした淫液で濡れる。

 このまま進めば、もう後には引けない。

 

 目配せをして、最後の確認を取る。

 

「本当に、いいんだな?」

 

 発情したカラダを鎮めるだけなら、オスの逸物でなくとも、指で済ませることもできる。

 奇しくも、その技術は毎晩行われる禁断の密事で磨き上げられている。

 

 なにより、踏み込んでしまえば、もう以前の仲には戻れない。

 それでも構わないというのなら……。

 

「……」

 

 ひなたの瞳に、様々な感情がよぎる。

 それも、一瞬の間だった。

 

「……はい」

 

 濡れ光る瞳を浮かべて、ひなたは頷いた。

 

「私の初めて……貰ってください」

 

 怒張が、大きく脈打つ。

 愛液をまぶした先端が、割れ目を押し開き、中へと入っていく。

 

「あっ! くぅ……あぁっ!」

 

 苦痛に顔を歪めるひなた。

 だがもう止まれない。

 

 入り口に侵入した先端は、スルスルと奥へと肉壁を掻き分けながら埋まっていく。

 

「あぅ……んん……あぁッ!」

 

 とろとろと愛液にまみれた熱い膣内に、男根を……埋め尽くす。

 

「あぁっ、あぁああああぁッ!!!」

 

 膜を破り、最奥に到達する。

 処女を散らしたひなたの嬌声が、時の止まった保健室に響き渡った。

 




 ようやっと本番。
 次回からぐっちょぐっちょです。

 本日もお読みいただき、ありがとうございました!
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※今後の展開は一応決まっているのですが、参考程度にアンケートを行いたいと思います。
 お気軽にお答えいただけると幸いです!


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⑤ひなたの処女膣

 

 初めて友奈と交わったときは、うまくしてあげられなかった。

 

『アッ……かふっ……痛、いよぉ……』

 

 お互い初体験だったこともある。

 悠人自身、勝手がわからず、極限の緊張と興奮のあまり完全に我を忘れて、ほぼ強引に友奈の処女を奪ってしまった。

 

 ……そもそも、実の姉と交わることに躊躇いを見せなかった時点で、あのときの自分の意識が正常に働いていたのかすら疑わしい。

 

 そのときのことを思い出してか……ひなたの処女を奪った瞬間、昂ぶった本能に微かな理性が戻った。

 

「ああぁあぁっ! くぅ……うぐっ……ひぐぅ……」

 

 処女を散らした、ひなたの絶叫。

 膣の最奥まで埋まった男根。

 侵入してきた異物の大きさに、ひなたは涙を浮かべて呼吸を乱す。

 

「かはっ……うぅ……はぅ……」

 

 もしも友奈との経験が無ければ、この場でケダモノと変わり、痛がるひなたを無視して欲望のままに初々しい処女肉を貪っていただろう。

 それほどに、ひなたの膣内は気持ちよかった。

 

「うっ……何だコレ……すごっ……」

 

 かつてない快感が股間の逸物に走り抜け、悠人は歯を食いしばった。

 動いていないにも関わらず、気を抜けば、すぐにでも射精してしまいそうだった。

 

 肉壁が竿に吸い付き、襞が射精を促すように蠢く。

 痛みはあるが、それよりも挿入された逸物に奉仕しなければ、と言わんばかりに脈打つ健気な膣肉の動き。

 まるで、ひなたの性格そのものを反映したような膣だった。

 

 名器、というやつなのだろう。

 

 つくづく、ひなたという少女は、男の理想を体現した乙女らしい。

 そんな彼女の処女を、自分が奪ったという事実。

 オスとして、これほど誇らしいことがあろうか。

 

 しかし、そんな達成感以上に、ひなたが処女を捧げてくれたということへの感謝の念のほうが(まさ)った。

 それが腰の動きを止める手助けとなった。

 

 ベッドのシーツに点々と滴る破瓜の証。

 出血の量は友奈と比べると、それほどでもないが、間違いなく痛みはあるだろう。

 かつて悠人は破瓜を迎えたばかりの膣を、初体験特有の衝動のままに、犯してしまった。

 後悔してもしきれない。

 

『いいんだよユウちゃん? お姉ちゃん、ユウちゃんと結ばれて、すごく嬉しい……だから、この痛みも私にとっては大事な思い出だよ?』

 

 友奈はそう言って笑って許してくれた。

 

 今度は同じ失敗を踏みたくない。

 女の子にとっての初めての経験がどれほど大切なものか、いまならばよく理解できる。

 

 ひなたの膣を思う存分味わって、気持ちよくなりたい。

 だがそれと同じくらいに、ひなたにも気持ちよくなってもらいたい。

 

 ひなたの瞼に浮かぶ涙を指で拭う。

 

「ん……悠人、さん……」

 

「ごめんな。痛いだろ?」

 

 眉尻を下げて痛がるひなたの頭をあやすように撫でる。

 少しでも痛みが引くなら、何でもしてあげたい。

 その気持ちが伝わってか、ひなたの強ばったカラダが徐々に脱力していく。

 

「息、ゆっくり吸って」

 

「は、はい……すぅ……はぁ……」

 

 力んだ全身をよりほぐすため、ひなたの呼吸を整えさせる。

 

「すぅ……はぁ……あぁ、少しだけ、楽になってきました……」

 

 痩せ我慢ではないだろう。

 実際、締めつけんばかりだった膣の動きが緩やかになっていく。

 

「ああ……私の膣内(ナカ)に、本当に悠人さんのが……なんだか、不思議な気持ちです……」

 

 膣内で熱く脈打つ、男根の感触をまじまじと感じ取る余裕もできてきた様子だ。

 

「私たち、ひとつになってるんですね……」

 

 ひなたと視線が絡み合う。

 処女から、ひとりの女へとなったひなた。

 早熟な色香は、いまこの瞬間、完熟へと至った。

 

 綺麗だ。

 なんて綺麗な女性(ヒト)だろう。

 

「ん……」

 

 引き寄せられるように唇を重ねた。

 

「ん、ちゅ、悠人、さん……ちゅっ」

 

 ひなたも唇を受け入れる。

 

「んっ……ちゅっ……じゅっ……ちゅぅ……」

 

 繋がったまま、熱い口づけを交わす。

 口内に舌を差し入れると、ひなたも舌を動かす。

 

「じゅろ……じゅぅ……ちゅるっ……じゅうぅ……」

 

 母乳の甘みが残った舌が、ひなたの舌と絡み合う。

 甘く深い口づけ。

 

「んぅ、じゅる……悠人、しゃん……じゅぅ、んじゅ……ちゅうぅ……」

 

 ひなたは、その味を夢中で求めるように、たどたどしくも懸命に舌を動かす。

 

「ちゅっ……じゅぅ……ん……んんぅ!」

 

 ビクンと跳ね上がるひなたの肢体。

 発情を促す母乳の残滓のおかげか、ひなたのカラダはますます熱くなり、膣の愛液もまた多量に分泌されだした。

 

「んぅぅうぅ……ちゅっ、悠人さぁん……んじゅ……ちゅっ……」

 

 背に両腕を回して、甘えるようにしがみついてくるひなた。

 這うように背を撫でられ、ゾクゾクとした快感が総身を走り抜ける。

 

 彼女の頭を優しく撫でながら、濃密な口づけを交わす。

 

「んじゅ……じゅる……ちゅぱ……じゅうぅ……」

 

 舌と舌が絡み合うたび、膣肉の動きが淫らなものへと変わっていく。

 もっと欲しい。もっと激しい刺激が欲しいと訴えるように、竿を扱きだす。

 

「フー、フー……」

 

 このままでは本当に動かないまま果ててしまいそうだ。

 膣に埋まった男根が「早く、早く」と請うように先走りを大量に漏らす。

 

 動きたい。

 ひなたの膣内で。

 思う存分に。

 

「んっ……ぱぁ……ハァ、ハァ……」

 

 唇を離し、再び見つめ合う。

 艶やかに息づくひなた。

 その顔は、すっかり()()()()()()()()ように見えた。

 

「……いいか?」

 

「はい……」

 

 穏やかな笑顔を浮かべて、ひなたが頷く。

 

「動いて、ください……私の膣内(ナカ)で、たくさん、気持ちよくなってください……」

 

 今度こそ、残った理性が完全に弾け飛んだ。

 

 腰をゆっくり引く。

 

「んっ、くぅ……」

 

 キツい膣内の襞のひとつひとつの感触を味わいながら、亀頭が出かかったところで止める。

 再び、腰を前に突き出し、最奥まで埋める。

 

「あぁ、あぁぁっ……」

 

 亀頭の上部が、無数の小さな隆起にこすられる。

 

「くっ……凄、い……」

 

 たった一回、抜いて挿れ直しただけなのに、それだけで既知を遙かに超える快感が剛直を刺激する。

 ほんの少し、こすっただけで射精しかねない淫壺。

 本当に、名器としか言いようがない。

 

「んっ、あぁん……奥まで、届いて……んぅ、あぁぁん……」

 

 再び奥まで埋められた男根の感触にビクンと身をくねらせるひなた。

 艶やかに乱れるその姿の、なんと淫らなこと。

 彼女は感度まで一級品だ。

 

 もっと見たい。

 ひなたの乱れる姿を。

 

「んんぅ……あぁあぁン……」

 

 またペニスを抜いて、最奥まで押し込む。

 愛液と破瓜の血の残滓を掻き出しながら、ゆっくりとゆっくりと挿入のペースを上げていく。

 

「あぁん……んぅ、あぁっ……はぁん……」

 

 苦痛に歪んでいたひなたの声色が、どんどん蕩けたやらしいものに変わっていく。

 抜き差しを繰り返し、さらにひなたの快感を引きずり出す。

 

「あっ、あっ、あっ……」

 

 やがて、ベッドがギシギシと鳴るほどに、動きが激しくなる。

 結合部からは生々しい水音が漏れ、男根の挿入がよりスムーズになる。

 

「あっ、あぁっ……私、本当に男の人と、エッチなことしちゃってます……悠人さんに、犯されて……あぁあん!」

 

 大きく腰を引いて、勢いよく突き出す。

 そうするたび、ひなたの生白い巨乳がたぷんたぷんと激しく上下に揺れる。

 

「あっ! あっ! あぁん!」

 

 あまりにも大きい乳房は、ひなたの顔に届かん勢いに柔らかく弾む。

 欲情をさらに煽る光景に我慢が効かず、腰を振りながらダイナミックに揺れる乳房を両手で鷲掴む。

 

「あぁんッ!」

 

 ひかえめに握り込むと、瑞々しい乳房は手の中でゆさゆさと波打つ。

 挿入の動きに合わせて揺れる柔らかな感触を掌いっぱいに楽しみながら、指で乳首を弄る。

 

「やぁあんッ! あぁっ、胸まで一緒に……ああんッ。それ、ダメですぅ……もっと感じて……あぁぁあぁん……」

 

 固く勃起した乳首を摘まみ、クリクリと転がしながら腰を思いきり叩きつける。

 肌がぶつかり合う音が響くほどに激しく男根を抜き差し、大きな乳房を揉みしだく。

 

「やぁああぁ! 出ちゃう! また出ちゃうぅ! あぁぁぁんッ!」

 

 甘い嬌声と共に、乳首からまた母乳が飛沫を上げる。

 もはや条件反射のようにやらしく射乳する乳房に顔を寄せ、乳首を吸う。

 

「んんんんぅ! またミルク吸われて……あぁん! おっぱい搾られながら、犯されてるぅ! あぁぁん! こんなの……やらしすぎますぅ……あぁあん!」

 

 音を立てて母乳を吸引しながら、さらに腰の動きを早める。

 もはや痛みはないようで、どころかさらなる快感を求めるように、ひなたの脚が腰元に絡みつく。

 

「ああぁっ! ダメですぅ! 激しすぎますぅ! 初めてなのに……私、初めてなのに、こんな……あぁぁぁぁあン!」

 

 どんなに口で「ダメ」と言っても、ひなたのカラダは性の虜となっていた。

 そんな、はしたない自分を直視できないとばかりに、ひなたはイヤイヤと首を振りながら乱れまくる。

 

 もっとだ。

 もっと、その淫らな本性を明るみにさらしたい。

 

 母乳を口に含んだまま、ひなたの顎に手を添える。

 

「悠人、さん? ……んぐっ!?」

 

 唇を重ねて、母乳をまじらせた深いキスをする。

 

「んぅ! んんんぅ! んぐ……んぐ……」

 

 流し込まれる母乳を、ひなたは飲み込んでいく。

 

「ぱぁ……ハァ、ハァ……」

 

 媚薬効果のある特殊な母乳を飲んだことで、ひなたの顔がまた淫らに染まる。

 

「ハァ、ハァ……もう、悠人さんったら。いきなりすぎますよぉ……んっ……」

 

「おいしいだろ? ひなたさんのおっぱいから出たミルク」

 

「そんな……自分のカラダから出たものを飲むなんて……んっ、あっ……カラダが熱く……」

 

 母乳の効果は出した本人にもちゃんとあるようだった。

 ひなたの熱い吐息はより荒く、艶めかしくなり、膣内もさらなる挿入を求めてやらしく脈打つ。

 

「こんなにされたら……もう、我慢できません……。お願いです、悠人さん……もっと激しく……」

 

 再びこちらの首元に細腕を回し、密着してくるひなた。

 

 遠慮をかなぐり捨てて、怒張の抽挿を激しくする。

 

「ああぁぁん! あッ、あッ、あッ! あぁあ~ん!」

 

 膣が竿を強く締めつける。

 ひなたのカラダがビクビクと大きく痙攣する。

 

「いやっ! 何か来ちゃう! 来ちゃいますぅ! さっきより凄いのが……ああぁあぁあああン!」

 

 激しい嬌声と共に、ひなたが潮を吹く。

 

「やぁぁぁん! 見ないでぇ! こんなはしたない姿、見ないでくださぁい……あぁあぁン!」

 

 大きな乳房からは母乳が。

 膣からは絶えず愛液が。

 その上、潮まで。

 感じやすいカラダからは、次々とやらしい蜜液が溢れてくる。

 まったく、どこまで淫らな体質なのか、この少女は。

 

 たまらず下腹部を濡らしながら、腰を叩きつける。

 

「んあ! あッ! あッ! はぁン!」

 

 結合部から飛沫が上がるほどに激しく打ち付ける。

 忙しなく行き来する怒張を、膣が妖しく蠢いて扱きあげる。

 処女を喪失したばかりの膣であることを忘れてしまうほどに気持ちがいい。

 

 無我夢中になって腰を振り、美しく淫らな少女の淫壺を徹底的に犯し尽くす。

 

「ひあぁあん! ああっ! あっ! あぁっ! ひぃん! ああん! あっ! あぁっ! あぁあああんッ!」

 

 気が触れそうになるほどに心地いい感触に、脳が焼け切れそうになる。

 

「はぁ、はぁ……止まら、ない……」

 

 込み上がる射精感を堪えながら、ぐちゅぐちゅとひなたの膣を犯す。

 

「あぁああン! すごい! すごいのぉ! 固くて太いのが、何度も何度も奥を突いて……あぁぁあん! 止まらないぃ! 気持ちいいのが止まらないのぉ!」

 

 ひなたの甘い喘ぎ声がまた射精感を煽る。

 淫らなカラダから立ちのぼる匂いもまた、母乳とは異なる媚薬となって興奮を増大させる。

 

 触れる生白い肌。

 胸板に押し潰される巨乳。

 腰元に絡みつく生足のスベスベとした感触。

 何度も打ち合う腰元。

 竿を扱き続ける膣。

 

 気持ちいい。

 カラダのすべてが気持ちいい。

 ひなたのカラダの全部が、性器だ。

 

「うあ! あぁっ! ああぁん!! ひゃぁあぁっ! くはぁあん!」

 

 猛然と腰を振り、ペニス全体を膣肉にこすりつける。

 敏感な亀頭のエラで膣肉のあちこちを掻き分け、お互い限界まで昇り詰める。

 先走りはもう漏れっぱなし。

 愛液も太ももに飛び散るほどに多量だ。

 

「あああぁああぁっ! だめぇ! だめですぅ! もう、私ぃ! 悠人さん! 悠人さぁん! もうだめえええ!」

 

 悲鳴を上げながら、ひなたが背に爪を食い込ませるほどに強くしがみつく。

 

「やめてぇ! 壊れるぅ! 私、おかしくなるぅ! 私じゃなくなるぅ! ああぁっ! あああっ! もう、戻れなく……ああぁぁあン! 許して! 許して若葉ちゃんっ! 私、もう……もう! ああぁぁあぁぁン!」

 

 泣き叫ぶひなたの膣奥に向けて、怒張を打ちつける。

 パンパンと肌と肌がぶつかる。

 限界に向けて、性器同士が昂ぶっていく。

 

「悠人さぁん! 悠人さぁあああん! 来て! 来てください! 欲しいですぅ! 私! 一番奥に、あなたの熱いのがぁ! ああっ! あぁん! うああああぁン!」

 

 ズブズブと膣奥へ怒張を埋没させる。

 すべてを搾り取るために蠢く膣内。

 竿全体を扱く動きに、怒張が限界を迎える。

 

「あっ……! くぅ……!」

 

 一番深いところで、欲望の塊を、解き放つ。

 

「あああああああああああああああああああぁッ!!」

 

 ひなたの膣内で爆ぜる白濁液。

 勢いを持って噴出される粘液が、子宮に向かって渦を巻く。

 

「あつ、熱いぃ……奥にぃ、奥に熱くてドロリとしたものが……あぁぁあン! すごい出てるぅ! 子宮の奥に……叩きつけられるみたいに出されてるぅうぅぅ!」

 

 射精の勢いが尋常ではなかった。

 ひなたの母乳を飲んだことで増長された欲望は、大量の精液となってひなたの膣内を駆け巡る。

 

「くっ……やば……止まらねぇ……うっ、あっ……」

 

「あぁぁあン! まだ出てるぅ! いっぱい、いっぱい膣内(ナカ)に、入ってくるぅ……あぁぁぁぁン!」

 

 ありえないほどの量を噴水のように放出しているのに射精は止まらず、質量を伴った白濁液が次々と子宮へと流し込まれていく。

 

「はあっ、ああっ……もう、いっぱい……いっぱいなのにぃ……まだ、たくさぁん……あぁん……赤ちゃんのお部屋……もう、満タンなのにぃ……あぁん……もっと出されちゃうぅ……やぁん……」

 

 とうに子宮は精液で満たされているのに、まだ射精は治まらない。

 挿入口から、逆流してきた精液が勢いを持って周囲に撒き散らされる。

 

「あぁん……アソコから、悠人さんの精液が、ビュッビュッて……いやぁん……やらしぃ……やらしすぎますぅ……あぁぁン……」

 

 互いの下半身は、もう愛液や潮や精液でびしょびしょだった。

 

 やっと射精が治まる。

 それでも萎えることを知らない怒張を、一度ひなたの膣から抜く。

 

「あぁん……」

 

 名残惜しく吸いつく膣肉からズルリと引き抜く。

 ゴポリと鈍い音を立てて、大量の精液がひなたの膣穴からドロドロと溢れてくる。

 

(マジか。こんなに出したのか……)

 

 明らかに人生で一番の大量射精だった。

 いくら母乳の媚薬効果とはいえ、こんなにも出るとは。

 明らかにリットル級の異常な量。

 それを、処女の膣奥に向けて射精してしまったのだ。

 

 なんとも、ひなたにとっては壮絶な初体験となってしまったようだ。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 脚をだらしなく開いたまま、ひなたは脱力している。

 その間にも、膣からは精液が泉のように沸き出て、ベッドの上で水溜まりを作っている。

 

「ハァ……ハァ……これが、セックス? ……しゅごい……しゅごすぎ、ますぅ……ふぅ……ふぅ……」

 

 呼吸を整えながら、ひなたは夢見るような顔で余韻に浸っている。

 

(俺、本当にひなたさんと……)

 

 してしまった。

 出会って間もない女の子と、こんな激しくセックスを。

 この先、性癖が歪みかねないほどの濃密で激しい淫らな行為を、こんなにも美しく、やらしい女の子と。

 

 わかっている。

 これは友奈と同じ、治療行為だ。

 お互い同意の上で、そうした。

 今更後悔する気はなかった。

 なかった、が……

 

(ああ、くそっ! また……)

 

 媚薬の効果がまだ抜けないのか。

 それとも精液を垂れ流しながら、喘ぐひなたの姿に煽られてか。

 

 大量の射精をしても尚萎えない怒張が再び、ひなたを貪りたいと訴えていた。

 なんと節操のない。

 もう治療は終わったのだから、これ以上の行為はただ自分の欲望を優先した身勝手なものだ。

 

 そう思っていても……

 

 ビクンビクン、と怒張は天に向かって高くそそり立つ。

 もう次なる大量射精に向けて、精巣からドクドクと無数の遺伝子が作り込まれる。

 

「悠人、さん? あっ……」

 

 虚ろな瞳で視線を彷徨わせていたひなたが、自分に向けて怒張が弓なりにしなっていることを認識する。

 

「まだ、そんなに……?」

 

 これほど射精をしても底知れない精力の勢いに困惑するひなただったが……

 

「悠人さん……いいですよ?」

 

「え?」

 

 淫蕩な微笑みを浮かべて、ひなたは脚を開き、粘液まみれの膣を、自らの指で押し開いた。

 ドポリと、白濁液がまた漏れ出てくる。

 粘液にまみれながら、膣肉がヒクヒクと脈打っていた。

 

「実は、私も、一回じゃ治まらないみたいなんです……」

 

 ゾクリ、と背筋に凶悪な衝動が走る。

 

「胸もまた張って、いっぱい出ちゃいそうなんです……だから悠人さん……もう一度……それに私、悠人さんとなら、何度でも……」

 

 葛藤は焼け落ちて消えた。

 限界まで膨張した剛直を、粘液まみれの膣に埋め込む。

 

「あぁぁあン! また深くぅ! 悠人さんの固いのがァ! あぁん! すごぃぃ! さっきよりもっと大きいのぉ!」

 

 なやましい嬌声と、肌と肌がぶつかる淫らな音が、再び保健室に響き渡った。

 

 




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淫らな約束

 いったい何度ひなたの膣内に出したのか。

 

 数えることも忘れるほどの飽くなき性交。

 出しても出しても勃起を催促させるひなたの淫らなボディや、媚薬効果を持つ母乳が、終わりの見えないセックスへと導く。

 まさに永久機関。

 

 ……だが、さすがに体力の限界が来る。

 これ以上やったら、さすがに死ぬ。と生存本能が性欲を勝り、ようやく腰の動きが止まった。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 終わる頃には、もうお互いのカラダはドロドロだった。

 全裸のまま、ベッドの上で息を整える。

 

「んぅ……悠人さん」

 

 ひなたはどこかウットリとした顔で、悠人の鍛えられた胸板に寄りかかる。

 

「想像、以上でした……。男の人に求められることが、こんなに凄いだなんて……」

 

 いまだに夢見心地の様子で、ひなたは熱い吐息をこぼしながら、男らしさを主張する胸板に頬をすり寄せる。

 

「あぁ……悠人さん。男らしくて、とっても素敵です……」

 

 開花したてのメスの感性が、本能的にオスとしての力強さを誇る肉体に屈服し、惹かれているようだった。

 実際、幼少時から鍛え抜かれた悠人のカラダは、まさに筋肉の鎧と言えるもので、ひなたとはまた異なる方向性で、異性を魅了するカラダつきだった。

 細身ながら厚く盛り上がった胸板。引き締まりいくつにも割れた腹筋。まるで一種の武器のように研ぎ澄まされた両腕と両足。

 その肉体美は、体育の時間で着替えるたび、周りの男子たちが思わず羨望の眼差しを向けるほどだ。

 

 そんな男ならではの肉体的な魅力は、性を知った少女をも虜にする。

 

「知りませんでした。女として男の人に抱かれると、こんなにも幸せな気持ちになるんですね……」

 

 そう言ってひなたは、熱い眼差しを悠人に向ける。

 

「ありがとうございます。とっても素敵な初体験でした……」

 

「そんな。お礼を言われるようなことは……」

 

 けっきょく抑えも効かず、欲望のままに犯してしまったのだ。

 少女にとっては、あまりロマンチックな初体験とはいかなかったのではないか。

 

 しかし、ひなたは笑顔で首を横に振る。

 

「気になさらないでください。おかげで《症状》は治まりました。あれくらい激しくしていただかなければ、治まったかどうか……」

 

 激しい情事を思い出してか、白い頬に朱色が差す。

 

「……それにしても。悠人さん、随分と手慣れていましたね?」

 

「え?」

 

「女性の扱いを心得ていらっしゃるというか……喜ばせ方をわかっているというか」

 

 ひなたの鋭い指摘に悠人はギクリと身を強張らせる。

 

「もしかして勇者部の誰かとすでに、そういうご関係に?」

 

「それは、その……」

 

「……お姉さんですか?」

 

「っ!?」

 

 まさかの名前が出てきたことで、悠人は愕然とした。

 

「図星ですね?」

 

「……わかっちゃうものなのか、そういうの?」

 

「そうですね……なんとなく、ですが。こういうのを『女の勘』というのでしょうか?」

 

 女の勘。

 ならば他の少女たちも、双子の禁断の関係に実は気づいていたりしているのだろうか。

 

「結城さん、出会った頃よりもさらに綺麗になったように感じますし、たまに女の私でもドキッとするような女性らしい所作を見せますし。……なにより、悠人さんに向ける目が明らかに弟さんに向けるものとは違うというか……」

 

「……軽蔑したか?」

 

「驚きは、しますね。少女漫画ではそういうのは珍しくないですが、実際に立ち会うと……。

 ……でも、お二人なら、そうなっても不思議ではないかな、とも思っちゃいます」

 

「え?」

 

「最初にお会いしたときも、お二人のこと恋人同士だと思ったほどですしね。双子というには、あまりにもお顔が似ていないから余計にそう見えたのかもしれませんが……。

 あっ、ごめんなさい。お気を悪くされましたか?」

 

「いや。昔からよく言われてるから……」

 

 友奈と悠人は顔が似ていない。

 というよりも、友奈が家族の誰にも似ていない。

 昔はそのことでいろいろ言われ、悠人自身も一度、顔絡みで友奈に言ってはいけないことを言ってしまった過去がある。

 

 だが、友奈は間違いなく血の繋がった姉であり、いまとなっては悠人にとって掛け替えのない存在だ。

 

 ……そんな存在と、毎晩治療と称して禁断の肉体関係を結んでいることに、後ろめたさを感じないわけではない。

 友奈との関係が知られれば、破綻は免れないと覚悟していただけに、悠人はひなたの落ち着きぶりに困惑する。

 

「安心してください悠人さん。私、誰にも話しません。事情が事情ですし、『そういうこともある』ということで、胸の内に秘めておきます」

 

 そう言ってもらえるのは正直ありがたかったが……この理解ある度量の広さは本当に中学生なのか。

 改めて、ひなたの人徳の深さに驚くばかりだった。

 

「むしろ、申し訳ない気持ちです。……たぶん今後も、悠人さんのことを求めてしまうと思いますから」

 

「え?」

 

 艶っぽい顔で、ひなたは悠人の胸板をそっと撫でる。

 

「悠人さんのせいですよ? こんなに凄いのを経験してしまったら、もう自分の手じゃ満足できません」

 

 蠱惑的な肢体を押しつけて、「くすっ」と妖しい微笑みを浮かべるひなた。

 ゾクリと、悠人の男心が揺さぶられる。

 

「もしもまた、カラダがおかしくなってしまったときは……今日みたいにしてくださいますか?」

 

「そ、それは……」

 

「大丈夫ですよ。『責任を取れ』だなんて重いことは言いませんから。

 これは、あくまで治療行為です。そう割り切ったほうが、お互い気楽じゃないですか」

 

 それは友奈とする際にも、自分に言い聞かせていることだ。

 しかし、この期に及んでさらに性交する相手を増やすというのは、倫理的にどうなのだろうか?

 そう思っていた悠人だったが……。

 

「ああ、でも、その……治療以外のときでも、構いませんよ?」

 

「え?」

 

 恥じらいを顔に浮かべつつも、淫靡な色を宿してひなたは言う。

 

「私、自分が思っていた以上に、はしたない女だったみたいです。もう症状が治まってるのに、いまこの瞬間も悠人さんを求めてしまいそうになっているというか……悠人さんの感じている顔を見ていると、もっと喜ばせてあげたいって気持ちが強くなって……ああ、もう、ぜんぶ悠人さんのせいなんですから。んっ……」

 

 顔を真っ赤にしたひなたが、口づけをしてきた。

 

 発情もしていない状態で交わされる口づけ。

 それはもはや、純粋な求愛行動だった。

 

「んぐ……ひ、ひなたさん?」

 

「お付き合いしたいとか、そういうわけではないんです。カラダを求め合う関係といいましょうか。そのほうが後腐れもないと思いますし……」

 

「なっ、なな……」

 

 それはつまり、互いに快楽を貪る前提の親交を結ぶということか。

 こんなスタイル抜群で器量良しで、その上、淫らで感じやすい美少女と?

 

 ゴクリ、と喉が鳴る。

 

「だから悠人さん。我慢できなくなったら、いつでもおっしゃってくださいね? 男の人を喜ばせる方法、私たくさん勉強しておきますから」

 

 瞬く間に、脳内がひなたとの淫らな行為でいっぱいになる。

 あれもしてみたい。これもしてみたい。

 この大きなおっぱいで、挟んだり、舐めてもらったり、もっと他にも、試したこともないあんなことやこんなことも……。

 

「あら? ……もう、悠人さんったら。エッチなことを考えているのが丸わかりですよ? うふふ♪」

 

 欲望ダダ漏れで頬を緩ませる悠人の情けない顔を、ひなたは愛しそうに撫でる。

 

 このような魅惑的な提案をされて断れる男などいる筈もなく、悠人の中から倫理観など、疾うに消え失せていた。

 

「改めて、これからもよろしくお願いしますね、悠人さん♪」

 

「は、はい~……」

 

 実に腑抜けた声で頷く悠人だった。

 

 * * *

 

 お互い服を身につけ、後始末をする。

 ベッドのシーツはさすがに、そのままにはしておけなかったので、洗濯をしてからこっそり返すことにした。

 

 身支度を調えると、ちょうどよく樹海化が解けた。

 静まっていた校舎の歓声が戻ってくる。

 

「戻りましょうか。戦いを終えた皆さんをお迎えしませんと」

 

「うん、そうだな」

 

 時間的に今回はかなりの長期戦だった。

 何か甘いものでも用意して、勇者たちを労うべきだろう。

 

「ん?」

 

「どうされました悠人さん? 扉の前で立ち止まって……」

 

「いや、なんか水たまりみたいなのがあったからさ。足滑らせないように気をつけてくれ」

 

「まあ、本当ですね。お気遣いありがとうございます」

 

 しかしなぜ廊下の床に水たまりが?

 いくら保健室で激しい性交をしたとはいえ、愛液や精液が廊下まで流れ出すとは思えないが……。

 

 * * *

 

 部室に戻ると、勇者一同はグテーっとテーブルの上でだらけていた。

 

「にょわ~……もう無理、動けない……うどんでも食べなきゃやってらんないわ~」

 

「今回は風に同意するわ。何よあの敵の数! 限度ってものがあるでしょうが~!」

 

「ふえ~ん。これ絶対に明日筋肉痛ですよ~……」

 

「まるで部室に戻ることを許さないような侵攻の勢いだったわね……」

 

 超人的なチカラを得た勇者でも、限度を越えた長期戦にはやはり疲労するようだった。

 ただひとり、例外を除いて……

 

「あっ! ユウちゃ~ん! ただいま~! ひしっ!」

 

 風たちと同様にテーブルの上でだらけていた友奈だったが、悠人を見るなりに、顔を歓喜でいっぱいにして飛びついた。

 

「うおっと。お帰りゆう姉。お疲れさん」

 

 悠人は何食わぬ顔で抱きついてきた姉を受け止める。

 

「今日は長引いたな。大変だったろ?」

 

「ぎゅ~っ! 弟分を補給すればお姉ちゃんは元気にな~る! だから問題な~し!」

 

 実際、友奈の顔色は見る見るうちに健康的になり、お肌も艶々になっていった。

 双子特有の体力回復法である。

 

「皆さん、今回もお疲れ様でした。甘いものを用意していますから、よかったら召し上がって……あら? 園子さん、どうしました? お顔が真っ赤ですけど?」

 

「ひょえっ!? な、何でもないよ~ひなタン!」

 

「でも、汗いっぱいですよ? もしかして熱でもあるのでは?」

 

「きょ、今日は暑いからね~! いや~あっついですな~! すっかり真夏ですな~!」

 

 挙動不審に慌てる園子に、ひなたは首を傾げた。

 

「はぁ~甘いものもいいけど、やっぱりうどんが食べたいわ……。悠人~、ちょっとひとっ走りでうどんお持ち帰りで買ってきて~」

 

「ナチュラルに後輩をパシらせないでくださいよ風先輩」

 

「なによ~。ちょっとは労ってくれたっていいじゃないの~」

 

「はいはい、お勤めご苦労さんでした。肩でも揉んであげますから」

 

「え? いやいやいらんわ! アンタの肩揉み、ただ痛いだけなんだもん……って、にょわあああああああああああああああああ!!?」

 

「ちょっと~。人が疲れてる横で大声上げないでよ風。悠人もやるなら外でやんなさいよ!」

 

「おっかしいなぁ。コツを掴んだつもりなのに。ゆう姉直伝の肩揉みだぞ~?」

 

「『リンゴジュース飲みてえ』って言って素手でリンゴ砕いて果汁飲むような筋肉バカなアンタにはマッサージなんて一生無理よ……」

 

「言ったな、にぼっしー。ならば貴様のその貧相なカラダに、この鍛え上げたゴッドハンドを味わわせてやろうじゃないか!」

 

「ちょっ! き、気安く触るんじゃないわよこのスケベ~!」

 

「なんだよ、ぜんぜん元気じゃねえか。頬がすっげえヒリヒリするぜ……」

 

「ユウちゃん大丈夫? 痛いの痛いの飛んでけ~」

 

 頬に見事な紅葉を作った悠人を、背に乗った友奈がよしよしと撫でる。

 

「友奈ちゃん、それならα波がいいわ。悠人くん、私の癒しの波動を是非感じて!」

 

「東郷さん。悪いけど何も感じない」

 

「そんな! 私の友愛の情が足らないと言うの!? 私と悠人くんの絆はそこまで溝ができてしまったというの!? やっぱり怒ってるのね!? 仲間外れにして隠し事してたこと、まだ怒ってるのね!?」

 

「と、東郷先輩。悠人先輩は『もう気にしてない』って散々言ってるんですから、泣くのやめましょうよ~……」

 

 なんやかんやで、いつも通り賑やかになる部室。

 そんな勇者部の光景を見て、悠人は思う。

 

「平和だな~」

 

 少女たちと穏やかなやり取りをしていると、ここが異世界で、バーテックスのような怪物と戦う非日常であることを忘れてしまいそうになる。

 先ほどひなたと肉体関係を結んだことも、まるで遠い夢のことのようだ。

 しかし、それは現に起きたことであり、いざひなたと視線が絡むと……

 

「……うふふ」

 

 彼女は艶やかに微笑んで、「し~っ」と人差し指を唇に当てた。

 

 美しい少女と交わした淫らな秘密。

 この先、ひなたとの関係性を想像すると、何とも背徳的なものを感じた。

 

「えへへ~♪ ユウちゃんのカラダあったか~い♪」

 

 背に乗った友奈がスリスリと頬を押しつけてくる。

 性的な事柄とはいちばん縁遠そうな無邪気な笑顔を浮かべていながら、夜には淫靡な艶顔を浮かべる最愛の姉。

 

 友奈には、ひなたとの関係を打ち明けるべきだろうか?

 友奈に隠し事をするのは、やはり胸が痛む。

 しかし打ち明けたとき、友奈はいったいどんな反応をするだろうか。

 

 話すべきか。隠すべきか。

 内心、そう葛藤していると……

 

「……あれ?」

 

 ふと、友奈が鼻を悠人の首元に押しつけて、くんくんと匂いを嗅ぎ出す。

 

「ゆう姉? どうし……」

 

「ねえ、ユウちゃん……」

 

 悠人だけに聞こえるように、友奈がそっと耳元に囁く。

 

「……ヒナちゃんと、何かあった?」

 

「っ!?」

 

 女の勘。

 ひなたといい、友奈といい、女の子というのは本当に敏感に勘づくものらしい。

 

 




 ひなた回はひとまずこれにて。
 ご立派なものを使った(意味深)行為はまた別の機会に。

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友奈との思い出

 今回の前半はちょっとしんみりなお話。


 悠人が双子の姉、友奈を『二度と泣かせまい』と誓ったのはちょうど七年前のことだった。

 決して良好とは言えない姉弟仲が改善され、二人の距離感が極端に縮まったのも、その頃だ。

 

 最も、姉を一方的に邪険に扱っていたのは悠人のほうで、友奈は生まれたときからずっと、自分の半身である弟を大事に思っていた。

 

『私はお姉ちゃんだから! ユウちゃんはいくらでも私を頼っていいんだよ!』

 

 なにかと友奈は自分が姉であることを強調しては、弟の面倒を見たがった。

 いわゆる()()()()()()を吹かせたいお年頃だったのだろうが……いま振り返ってみれば、そこにはちゃんと友奈なりの理由があったのだと、悠人は思う。

 

 もちろん当時の悠人には姉の胸中などわかるはずもなく、たびたび自分を子ども扱いする友奈がずっと疎ましかった。

 一緒に生まれた双子なのだ。姉も弟もない。

 

 しかし両親をはじめ、周囲の大人は『お姉ちゃんを見習いなさい』と口やかましく悠人に言った。

 友奈は聞き分けのいい素直な子で、愛くるしい見た目も相まって、よく大人たちに可愛がられていた。

 一方、悠人は粗暴な性格で、近所の子どもたちと喧嘩ばかりをするので、叱られることがしょっちゅうだった。

 

『聞いた? 結城さん家の悠人くん、また佐藤さん家の子に暴力ふるったみたいよ?』

 

『怖い子ね。双子のお姉ちゃんはあんなにいい子なのに……』

 

『本当にね。やっぱり、あの子だけ結城さんとは血が……』

 

『ちょっと! 噂ですよ、ただの……』

 

 大人たちがそんな話をしていると、悠人のイライラはますます募った。

 

『ユウちゃん、ダメだよ? 皆と仲良くしないと……』

 

 友奈はいつもそう言って心配してくれたが、悠人はぶっきらぼうに振る舞うばかりだった。

 

『アイツらが悪いんだ。ワガママばっか言って、イタズラばっかりするから、大人の代わりに俺が叱ったんだ』

 

『だからって、殴るのは良くないよ……』

 

『大袈裟なんだよアイツら。拳骨だけで情けなく泣きわめきやがって。男ならな、殴られるくらい当たり前に経験しとけってんだ』

 

『でも……このままじゃユウちゃん、皆に嫌われちゃうよ?』

 

『うるせー! 偉そうに指図すんな!』

 

『あっ! ユウちゃん!』

 

『付いてくんな! 弱虫友奈!』

 

 友奈は常に「もっと皆に優しくしよう?」と悠人を諭した。

 だが悠人にとって、その言葉は鬱陶しいことこの上なかった。

 

(優しくしろだって? 冗談じゃねえ。俺は強い男になるんだ。そんな甘っちょろいことできるか!)

 

 悠人にとっての理想像とは、悪を倒す屈強な武人だった。

 だから悪いことをするヤツは誰だろうと問答無用で殴った。

 悠人は誰にも負けない、ヒーローのような男になりたかった。

 

 それゆえに、喧嘩を嫌い、誰とでも仲良くなろうとする友奈を『甘いことを考える弱虫』だと決めつけて、遠ざけていた。

 強い男に、そんな甘い考えは無用なのだ。

 

 

 

 ある日、悠人がサッカーボールを持って公園に行くと、普段よく一緒に遊ぶ少年たちがヒソヒソと話をしていた。

 

『なあ、もう悠人くんと遊ぶのやめようぜ?』

 

『そうだな。すぐ怒って暴力ふるうんだもんな』

 

『いつ爆発するかわからなくて怖いよな~』

 

『声かけてきても無視しようぜ!』

 

 

『……』

 

 そのまま悠人は公園から去った。

 

 べつに気にしない。

 強い男とは孤高の存在なのだ。

 そもそも、彼らと特別に仲が良かったわけでもない。

 すぐに泣くし、文句ばっかり言うし、付き合いが面倒だった。

 だから気にしない。

 

『ふん。いいんだ。一人で遊んだほうが楽しいもんね』

 

 その日は壁に向けてボールを蹴ったり、リフティングなどをして時間を潰した。

 

『ただいまー! ああっ、今日も楽しかった~!』

 

 やたらと大きな声でそう言って、悠人はまっすぐ部屋に入った。

 

『……』

 

 ベッドの上でしばらくボーッとしていると……

 

『う、うぅっ……』

 

 唐突に涙が出てきた。

 

 ダメだ。

 泣いてはダメだ。

 強い男はこんなとき泣くものではない。

 

 そう思っていても、溢れる涙は止まらず、悠人は声を押し殺して泣いた。

 すると……

 

『よしよし。泣かないでユウちゃん』

 

 いつ部屋に入ったのか、友奈にきゅっと抱きしめられていた。

 

『大丈夫だよ? お姉ちゃんだけは、ユウちゃんの味方だから。私がずっと傍にいてあげる』

 

 慈愛のこもった声で、友奈は悠人の頭を優しく撫でた。

 

『私はお姉ちゃんだから。ユウちゃんが辛いときは、私が絶対に守ってあげる』

 

 いつもそうだった。

 どれだけ皆に疎まれても、友奈だけはいつも味方でいてくれた。

 その優しさで、悠人を包み込んでくれた。

 

 どこまでも、どこまでも優しい友奈。

 皆から愛され、自然と彼女の周りにはたくさんの人が集まる。

 

 どうしてなのだろう?

 どうして自分たちは、こんなにも違うのだろう?

 一緒に生まれた双子なのに。

 友奈ばかり好かれて、自分ばかり嫌われて。

 

 ズルイではないか。

 自分は、こんな風になれない。

 誰かに優しくなんてできない。

 

 自分は、友奈とは違う。

 

 湧き上がってきたのは、友奈に対する劣等感だった。

 

『……めろ』

 

『ユウちゃん?』

 

『やめろよ! 優しくするな!』

 

『きゃっ!』

 

 気づけば、友奈を突き飛ばしていた。

 

 悔しかった。

 強い男になると決めたのに、こんなことで泣いている自分が情けなかった。

 そして何より……友奈の優しさに甘えようとしている自分が許せなかった。

 

『ユ、ユウちゃん?』

 

『うるさいうるさい! 俺は強い男なんだ! こんなことで傷ついたりしないんだ! 俺は友奈とは違うんだ!』

 

 そう、違う。

 双子なのに、自分たちは、ちっとも似ていない。

 中身だけでなく……その顔も。

 

『何がお姉ちゃんだからだよ! 友奈なんて、お姉ちゃんじゃねーよ!』

 

 それは突発的な発言だった。

 

 姉弟喧嘩なら、いつものことだった。

 

 些細なことで言い争いになって、最初のうちはお互い譲らない。

 だが、友奈のほうがだんだんと喧嘩をしていること自体に悲しくなって、翌日にはケロッとした顔で謝ってくるので、悠人も渋々と姉に合わせて矛を収めざるを得ない。

 普段の姉弟喧嘩なら、それで済んだ。

 

 だが……。

 その日の喧嘩はいつもと違った。

 

『友奈なんて大嫌いだ! いつもいつも俺ばっかり子ども扱いして!』

 

 解き放たれた不満は、鋭く尖った言葉となって突き出された。

 

『うっとおしいんだよ! 俺は一度だって友奈をお姉ちゃんだと思ったことねぇよ!』

 

 限度を知らない子どもは、ときとして衝動のままに、言ってはならないことまで口にしてしまう。

 言葉の重みを、まだ知り得ないがゆえの悲劇。

 

 何にせよ……。

 

『お姉ちゃんヅラするな! 友奈なんて、友奈なんて……家族の誰にも似てないくせに!』

 

 悠人が初めて父に本気で殴られたのも、母を本気で悲しませてしまったのも……友奈を本気で泣かせてしまったのも、それが最初で最後だった。

 

 

 

 友奈は、間違いなく血の繋がった姉だ。

 だが、その赤い髪も、母親以上に整った顔立ちも、余所の家の子と断定してしまったほうが納得できるほどに、なぜか両親のどちらにも似ていない。

 

 後ろめたいことは、何もない。

 だが世間までがそう見るとは限らない。

 

 ある日、学校からの帰り道で、友奈は同級生の男子たちに、顔のことでからかわれていた。

 

『お前、本当は貰いっ子なんだろ?』

 

『母ちゃんたちが噂してたぞ! どっちの親にも、弟にも似てないから変よねって!』

 

『やーい、お前だけ仲間外れー!』

 

 友奈が泣き出すと、男子たちはより盛り上がった。

 

 気になる女の子の気を引きたいがゆえのちょっかい。

 それは、そんなよく見られる光景だった。

 気を引けるなら、内容は何だって構わない

 しかし無邪気な子どもにはそれが、どれだけ残酷なことか理解できない。

 

 悠人は、すでに理解できていた。

 そして自分を恥じた。

 自分は、あんな連中と同じことを言って、友奈を傷つけてしまったのだと。

 

 

 ──ユウちゃん! お姉ちゃんだけは、いつだってユウちゃんの味方だからね!

 

 

 親に叱られて落ち込んでいるとき、いつも自分を慰めてくれた姉。

 ひどいことを言っても、最後にはいつも許してくれた姉。

 ひねくれたことばかりをしても「ユウちゃんは本当は良い子だって、私知ってるよ!」と言って信じてくれた姉。

 

 そんな友奈を、あんなにも明るかった友奈を、塞ぎ込ませてしまうほどに傷つけてしまった。

 

(俺は……)

 

 ずっと強い男になりたかった。

 でも、決してそれは誰かを傷つけたいからではなかった。

 

 違うのだ。

 ちゃんと理由があったはずなのだ。

 自分は、なんのために強さを求めていたのか?

 それは……

 

 

 

 

 

 ──友奈! 何で言い返さないんだよ! バカにされて悔しくないのかよ!

 

 ──だって、喧嘩なんてイヤだもん。そんなの、悲しいもん。

 

 ──だから我慢するってのかよ!

 

 ──うん。私が我慢すれば、それで済むことだもん……。

 

 ──だからって……。

 

 ──平気だよ! お姉ちゃんは我慢強いもん!

 

 ──……イヤだ。

 

 ──え?

 

 ──俺はイヤだ! 友奈が傷つくなんて!

 

 ──ユウちゃん……。

 

 ──友奈が怒らないなら、俺が怒る! 友奈のこと悪く言うやつは、俺がとっちめてやる!

 

 

 

 そうだった。

 最初は、そんな理由からだった。

 争いを嫌い、喧嘩などとてもできない、優しすぎる姉。

 だから弟の自分が、彼女に降りかかる火の粉を払うと決めたのだ。

 

 それなのに……いつから、自分は守りたい存在を疎ましく思うようになってしまったのだろう。

 いつから、皆に好かれる友奈を羨ましく思うようになってしまったのだろう。

 

 バカだ。

 自分は大バカだ。

 

 生まれる前からずっと一緒だった、大切な自分の半身。

 双子の自分だけは、あんな酷いことを言ってはいけなかったはずなのに。

 あんな連中のように、友奈を泣かせてはいけなかったはずなのに。

 

 本当の強さとは何か?

 それは友奈のように……

 

 

 

 泣いている誰かを、助けることではないのか?

 

『うっ……』

 

 悠人は思いきり自分を殴った。

 罰として。戒めとして。

 

 そして友奈をいじめる少年たちに眼光を向けた。

 

『やめろ……』

 

 ひねくれ者は、もう卒業だ。

 これからは絶対に何があろうと、友奈を傷つけない。

 

 自分たちは双子だ。

 どんなに似ていなくても、一緒に生まれた双子だ。

 だから……。

 

『やめろ! 友奈を、泣かせるな!』

 

 親譲りの恵まれた身体能力でいじめっ子たちを追い払うと、悠人は呆然と自分を見つめる友奈を抱きしめた。

 

『友奈、ごめん! 酷いこと言って、ごめん! 友奈は、姉ちゃんだ! 俺の大好きな姉ちゃんだよ!』

 

 思えば、ただの強がりだったのだ。

 恥ずかしいから素直になれなかっただけだ。

 本当は弟として、友奈にいっぱい甘えたかった。

 いざというとき、友奈に頼ってもらえるような頼もしい男になりたかった。

 

 友奈がいつも味方になってくれたように、これから自分も友奈の味方になるのだ。

 

『俺、もう絶対に友奈を……ゆう姉を傷つけない!』

 

 周りが好き勝手に言おうと、関係ない。

 どんなに似ていなくても、自分たちは世界で一番仲の良い双子だ。

 そう胸を張って言えるように、友奈を大切にするのだ。

 

『ユウ、ちゃん……』

 

 本心をさらけ出した、まっすぐな弟の思いは姉の友奈にも伝わった。

 一緒に生まれた双子なのだ。

 誰よりも気持ちが通じ合うのは当然だった。

 

『ユウちゃん……うん……うん! お姉ちゃんも、ユウちゃんが大好きだよ!』

 

 友奈の涙は嬉し涙に変わり、悠人にも負けない勢いで抱きしめ返していた。

 

 

 それ以降、結城姉弟は何をするにも一緒の仲良し姉弟となった。

 悠人の粗暴な性格も、いつしか影を潜めていた。

 ある日、公園で壊れたオモチャを前に泣いている友人がいると……

 

『それ、壊れたのか? 貸してみろ。俺が直してやる』

 

『え?』

 

 生まれつき手先が器用な悠人は大抵のものは直すことができた。

 壊れたオモチャも悠人の手にかかれば、たちまちに直った。

 

『よしっ! ほら、動くようになったぞ』

 

『うわー! 本当に直った! 悠人くんすげぇ!』

 

『ね、ねえねえ! これも直せる?』

 

『うーんと……工具があればいけるな。家に来ればすぐに直せると思うぜ』

 

『本当? ありがとう悠人くん!』

 

『悠人くんって、こんな特技あったんだな!』

 

『かっけー! 職人さんみたいだ!』

 

 悠人はたちまち近所の子どもたちの間でヒーロー扱いとなった。

 友人たちの喜ぶ顔を見ると、悠人の胸にこれまで感じたことのない不思議な心地が芽生えた。

 

(喜ばれるって、すっげー気持ちいいな。……悪者退治より、()()()()()()()いいや)

 

 この拳は、必要なときだけ使えばいい。

 それ以外のときは、こんな風に誰かの役に立てることで活かしていこう。

 

 そんな考えをいだくようになった悠人の周りにも、いつしか姉の友奈と同じように、たくさんの人が集まっていた。

 

『仲直りできてよかったね! ユウちゃん♪』

 

 そして隣では、いつも大好きな姉が笑顔を向けてくれた。

 そんな時間が、悠人には愛おしかった。

 

 だからこそ、もう絶対に友奈を悲しませるようなことはしたくなかった。

 そう決めていたのに……。

 

 

 

 

 

「うわ~ん! ユウちゃんの浮気者~!」

 

「あひ~~! お許しくだされ姉上~!」

 

 友奈の自室。

 ひなたとの関係を洗いざらい話した悠人は、わんわんと泣く友奈に電気あんまをされていた。

 

 やはり友奈に隠し事をするのは辛かったし、聡く気づいた友奈がこれまで見たこともないほどに怖かった、という理由もある。

 

 七年前の誓いを破った罰。

 それは、浮気者のおちんちんを実姉に踏んづけられることだった。

 

「むぅ~。いくらヒナちゃんが可愛くて美人でスタイルいいからって……ユウちゃんの節操なし!」

 

「返す言葉もございませぬ……」

 

 プンプンと頬を膨らます友奈に、悠人は見事なジャパニーズ土下座をする。

 

 実に数年ぶりにご機嫌ナナメになった友奈。

 普段なら一日で怒りは鎮まるのだが……今回はどうだろうか。

 なんせ浮気である。

 治療のためとはいえ、友奈と関係を持っていながら、他の女の子に手を出してしまったのだから。

 

 ……とはいえ、自分たちの関係も世間的には本来タブーではあるのだが。

 浮気という言葉も、使いどころとしては正しいのかどうか……。

 

「……ユウちゃん、これからはヒナちゃんとだけエッチするの?」

 

「え?」

 

 ふと、不安げな顔をして友奈が尋ねてきた。

 

「ヒナちゃんがいるなら……もう、私とは、エッチしてくれない?」

 

「いや、それは……そういうわけにはいかないだろ? ゆう姉のカラダのこと考えると」

 

 神樹の影響による過剰な発情は、もはや本番行為でなければ鎮められない。

 それをやめてしまったら、友奈のカラダがどうなるか、わかったものではない。

 

「ゆう姉がイヤじゃないなら、これからもそうするつもりだけど……」

 

「イヤじゃないもん!」

 

「うおっ!」

 

 涙目で友奈が飛びついてくる。

 

「んっ、ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……」

 

 首に腕を回すと、友奈はすぐに唇を重ねてきた。

 まるで、自分の感触で上書きするように、何度も何度も。

 

「ん……ユウちゃん……」

 

 唇を離すと、友奈が潤んだ瞳で見つめてくる。

 思わず心臓の鼓動が早まる。

 双子の姉は相変わらず、近親の壁を越えて魅了されるほどに可愛らしい。

 

「私は、お姉ちゃんだから……ユウちゃんに恋人ができても『やめて』なんて言えない。だから、ヒナちゃんとお付き合いしても、べつに怒らないよ?」

 

 友奈は必死な表情で、まるで自分に言い聞かせるようにそう言った。

 お付き合い、と言ってもあくまでも『カラダとカラダの関係』なのだが……という言葉はさすがに噤んだ。

 

「怒らないけど……でも、やっぱり寂しいから……私とも、たまにでいいから……して、ほしいな」

 

「……そんな言い方するなよ」

 

「あっ……」

 

 俯く友奈を抱きしめる。

 

「ゆう姉は、特別だよ。仮に誰かと付き合うことになっても、ゆう姉のためなら何だってするさ」

 

「ユウちゃん……」

 

「だから、その……ち、治療だからな! 毎日だってやってやるさ!」

 

「そっか……あはっ♪」

 

 悠人の宣言に、友奈はすっかり機嫌を良くする。

 

「そうだね♪ 治療だもんね♪ しょうがないよね♪」

 

「お、おう。しょうがないよな!」

 

「うん! しょうがないから……今夜も、たくさんしようね?」

 

「おわっ!?」

 

 友奈が艶っぽい顔を浮かべたかと思うと……すでに押し倒されていた。

 手際よく、服を脱がされていく。

 

「ねえ、ヒナちゃんとはどんな風にしたの?」

 

「え? それは……」

 

「私とヒナちゃん、どっちが気持ちよかった?」

 

「そ、そういうのは比べるもんじゃないと思うけどな~……」

 

「ふ~ん、そういうこと言うんだ~……じゃ~あ~♪」

 

「あひん!?」

 

 敏感な箇所を、友奈の手が刺激していく。

 

「お姉ちゃんのことしか、考えらなくなっちゃうくらい……気持ちよくしてあげるね~?」

 

「ゆ、ゆう姉、いきなりそんなところ……」

 

「えへへ。ユウちゃんの気持ちいいところ、私ぜ~んぶ知ってるんだよ~? ほら、この亀さんの出っ張り、スリスリしてあげると、嬉しいんだよね~?」

 

 露出した亀頭の上で、友奈の指がやらしく踊る。

 瞬く間に、先走り液が分泌される。

 

「あはっ♪ もうエッチなお露出てきた♡ じゃあ、このままシコシコしちゃうね~?」

 

「あひっ!?」

 

「ユウちゃん、かわいい……。お姉ちゃんの手で、もっと気持ちよくなって?」

 

「ダメ、だ、ゆう姉……そんなにされたら、もう出て……」

 

「いいよ? 出して? お姉ちゃんの手で、エッチなお露、出しちゃお?」

 

「あっ、あっ……」

 

「出しちゃえ♡ 出しちゃえ♡ お姉ちゃんで感じちゃうイケナイ弟精液、びゅーって……びゅうびゅう出しちゃえ♡」

 

「あっ! 出る!」

 

「きゃっ♪」

 

 ビュルルルッと天井に向かって噴き出す白濁液。

 

「すごい……いっぱい出てる」

 

 精液を撒き散らす弟の竿を、友奈は愛おしげに見つめる。

 

「ユウちゃん♡ ユウちゃん♡」

 

「あっ、ゆ、ゆう姉、出してる途中なのに……うあっ」

 

 友奈は甘い声色を漏らしながら、射精途中の竿を扱きあげる。

 脳髄が蕩けてしまいそうな快楽に、口元から涎が出る。

 それを味わうかのように、友奈が口づけをしてくる。

 

「あむっ……ちゅううぅぅ……んぅ、ユウちゃ~ん♡」

 

 錯覚か、友奈の瞳の中にハートマークが浮いているように見える。

 

「ちゅっ、ちゅっ……ユウちゃん、かわいい♡ ちゅっ、ちゅっ、ちゅっちゅっ……」

 

 火照った表情で、息を荒くさせながら、悠人の顔中にキスの雨を降らす。

 

「好き……大好き。小さい頃からずっと。大好きだよ、ユウちゃん……」

 

「ゆう、姉……」

 

 慈愛と情欲に満ちた顔で、抑えきれないとばかりに、思いを吐露する友奈。

 

「私、お姉ちゃんだから、ユウちゃんを独り占めできないのは、わかってるけど……この時間だけは、お姉ちゃんのことで、頭いっぱいにして?」

 

 衣服を脱いで、股間に跨がる友奈。

 すでに潤んでいる膣に、弟の禁断の男根を埋めていく。

 

「んぅぅぅううぅ! 今日も、おっきいぃよぉ……」

 

 挿入と同時に、腰を振り出す。

 ギシッ、ギシッと、ベッドが軋む。

 

「ユウちゃん、ユウちゃん♡ 出して? 今日もお姉ちゃんの膣内(ナカ)に、いっぱい出して? 弟のこと大好きな、エッチなお姉ちゃんに……弟精液、出してぇ!」

 

「ゆう姉……あっ! くぅ!」

 

「あぁああああぁあん! 出てるぅ! イケナイ弟精液……お姉ちゃんオマンコにいっぱい出されてるぅうぅ! 好きぃ! ユウちゃん大好きぃ! もっと、もっと出してぇ!」

 

「うぅ、すごい締めつけ……搾り、取られるぅ……」

 

 その夜はいつも以上に激しく友奈に求められ、文字通り枯れ果てるまで精液を搾り取られるのだった。

 

 やはり何年経っても、弟とは姉に敵わない生き物らしい。

 

 * * *

 

『ユウちゃぁん♡ もっと、もっと出してぇ! お姉ちゃんの膣内(ナカ)に、いっぱい精液出してぇ♡』

 

『ひーん! もう出にゃいのぉおおお!』

 

 そんな双子の禁断の情交を、仕掛けた盗聴器越しで聞いている者がいた。

 

「ハァ、ハァ……ダメよ、二人とも。姉弟で、そんなこと……ハァ、ハァ……ダメ、イクッ……」

 

 生白い裸体をベッドの上でよじりながら、膣を指で弄り、絶頂に達する。

 

「ハァ、ハァ……」

 

 艶やかな黒髪が汗で濡れ光る白い裸体に張りつく。

 凹凸の激しいカラダが、ビクビクと余韻で震える。

 痙攣するたび、細身のカラダについているとは思えないほどに巨大な乳房が、ぶるぶると水滴のように波打つ。

 

「あぁ、こんなこと、イケナイのに……でも、でも……」

 

 言い訳がましい独り言を口ずさみながら、再び膣に指を入れる。

 くちゅくちゅと淫らな水音と、盗聴器から漏れる男女の交わりの声が重なる

 

「ズルイわ……私だって……私だって、あぁっ……!」

 

 奇跡のように艶めかしいラインをえがく肢体が、また絶頂へと至る。

 

「アァ、ハァ、ハァ……ダメなのに……こんなのダメなのにぃ……」

 

 最初は純粋な使命感だった。

 禁忌の道に進もうとしている二人を説得するため、証拠品を突きつけるために始めたことだった。

 だが、いまとなってはソレを自らを慰めるために使っている。

 

 そのことへの罪悪感。

 一方で、日々燃え上がる情動が、歳不相応に発育したカラダを昂ぶらせる。

 

 この淫らに育ったカラダを、芽生え始めた欲望を鎮めるための存在を、貪欲に求めだす。

 

「悠人、くぅん……」

 

 清廉な翡翠色の瞳が、欲望の光をたたえて、妖しく濡れていた。

 




 試しに「♡」を入れてみたのですが、今後使うかは悩みどころ。
 統計上では「あり」って声が多いみたいですけど。
 現状はケースバイケースで、という感じかな……。

 本日もお読みいただきありがとうございました!
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①美森の誘い

 美森にとって、結城姉弟は掛け替えのない存在だ。

 

 記憶喪失。

 新しい環境。

 慣れない車椅子の生活。

 

 あの頃の美森は不安で苛まれていた。

 そんな時期に出会った、隣に住む仲良しの双子。

 

 最初のうちは、二人の間に自分が割り込んでしまうことに後ろめたい思いがあった。

 それほどに双子の絆は強固であり、付け入る隙など微塵もないように感じた。

 

 そんな美森の懸念も、双子はとびっきりの笑顔で吹き飛ばしてくれた。

 

『そんなこと気にしない! 私たちは東郷さんと一緒にいたいだけだもん!』

 

『そうだぜ。だいたいそんな風に気を遣われたら、俺たち()()()()()になっちまうじゃねーか』

 

『東郷さんが引っ越してきてから、私たち毎日楽しいよ! ねー? ユウちゃん!』

 

『おう! 力仕事なら俺に任せてくれよな。車椅子でも東郷さんでも、いつでも持ち上げてやるから』

 

 足の不自由な自分といたら、迷惑ばかりかけるというのに。

 それでも二人はイヤな顔ひとつせず、美森のためにできることをしてくれた。

 

『じゃあ東郷さん、車椅子二階に運んでおくね?』

 

『ありがとう友奈ちゃん。あの、悠人くん……私、重くないかしら?』

 

『ふははは、バカにしちゃいけないぜ東郷さん。見よ、この鍛え抜かれた筋肉を。これさえあれば自販機だろうと軽々と持ち上げてやれるぜ!』

 

『むぅ……それって私が自販機並に重いってこと?』

 

『え? いやいや! そ、そんなつもりで言ったんじゃ……』

 

『ふんだ。どうせ私は脂肪だらけの重い女ですよーだ』

 

『い、いやー。東郷さんの場合は付くべき場所にこれでもかと脂肪が付いてるだけで、めっちゃ痩せてるし、男にとってはそこがいいというか……』

 

『……悠人くんのエッチ』

 

『ぬおおお!? どうすりゃいいってんだぁ!』

 

『ぷっ……くすくす♪ ごめんなさい悠人くん、からかっちゃった♪』

 

『ほ?』

 

『あはは♪ 東郷さんが冗談言うなんて珍しい~。すっかり打ち解けたね~』

 

『ふふ♪ 二人のおかげかな?』

 

『心臓に悪いぜ東郷さん……。あ、あと、東郷さんはめっちゃ軽いからな? だから、いつでもおぶってやるから、遠慮すんなよ?』

 

『うん、ありがとう悠人くん』

 

 二人といると、時間も忘れるほどに楽しかった。

 

 明るくて、一緒にいると自然と笑顔になれる友奈。

 頼もしくて、からかうと可愛い反応を見せる悠人。

 

 そんな双子が美森は大好きだった。

 いつしか、二人の幸せを心から願うようになっていた。

 

 ……だからこそ、美森は決めたのだ。

 もしも、あの双子の幸せが脅かされるというのなら、手段は選ばない。

 どんな手を使ってでも障害を排除してみせる。

 たとえ、それで二人に嫌われることになったとしても。

 

 そう。

 これは二人のためだ。

 親友である自分が正さなければならないのだ。

 禁忌の道に進もうとしている二人を。

 

 だから……

 

「あっ、はぁ……友奈、ちゃん……悠人、くん……ダメよ、姉弟でそんなこと……あぁん……」

 

 決して、断じて、自分の欲を優先しているわけではない。

 

「私が……二人を守らない、と……んんぅ!」

 

 双子を正しき道に導くため。

 美森は静かに決行を開始する。

 

 * * *

 

 悠人の日常は、順調に淫らな方向に爛れていた。

 

「ちゅう、じゅう……んふふ♪ ユウちゃんのおちんちん、今日もおっきぃ♪」

 

「ゆ、ゆう姉……朝っぱらからはマズいって。そろそろ東郷さんが迎えに来ちゃうって……おふっ!?」

 

「んぅ……じゅっじゅっじゅっ! じゃあ、すぐに出させてあげるね? あむぅ……じゅうううううううううう! れろれろれろ! じゅるるるるる!」

 

「あっ! それヤバッ! 出るぅ!」

 

「んんんんんう♡ んぐ……じゅる……ゴクン……ゴクン……ゴクン……」

 

 寝起きの朝。

 友奈のフェラチオで朝を迎えるのも、恒例になってきた。

 射精された粘液を、友奈は嬉しそうに飲み干す。

 

「んぐ……んぐ……ぷはぁっ! はぁ、はぁ、はぁ……えへへ♪ 飲んじゃったぁ、ユウちゃんの朝一番のおちんちんミルク」

 

「はぁ、はぁ……ゆう姉、エロすぎ……」

 

 ペロリと唇を舐めて、うっとりとした顔で精液の味を堪能する友奈。

 そんな淫蕩な様子の実姉を前に、射精したばかりの男根は、ヒクヒクと脈打つ。

 

「あはっ。まだ中に残ってる……あむぅ……じゅぅ、ちろちろ……じゅぼぼぼ!」

 

「うあ、す、吸い出される……あっ」

 

 尿道に残った精液すら、友奈は口を巧みに使って吸い出していく。

 

「じゅぼ、じゅぼ……じゅるるるう! んぅぅ……ユウちゃんの精液ぃ……おいしいよぉ? んぅ、この味と匂い……大好き♡ んぅ、ちゅううううううう♡」

 

 夢中でお掃除フェラをする友奈。

 その吸い付きは激しく、さらなる精液を望むように口腔で男根を扱く。

 

「ああ、そんなにされたら、また……」

 

「じゅぼ、じゅぼ……いいよぉ? もう一回出してぇ? ちゅっ、ちゅうぅう……お姉ちゃんに、もう一回、エッチなミルク飲ませてぇ? あむぅ……じゅるるるる!」

 

「うっ! 舌の動き、すっご……出るっ!」

 

「んんぅううぅう♡ じゅるるるる♡ ごきゅんごきゅん♡」

 

 激しい吸い付き。

 亀頭を這い回る舌の動き。

 的確に快感を引き出す口淫に、またもや大量の精液が実姉の口内にぶちまけられる。

 

「んぐ……ゴクン♡ ゴクン♡」

 

 特濃で喉に絡みつく粘液を、しかし友奈は嬉しそうに飲んでいく。

 

「ぷはぁっ! んぅ……ちろちろ……えへへ、まだ固ぁい。ユウちゃんのおちんちん♡」

 

 立て続けに射精してもなお、隆起する男根の先っぽを友奈は愛おしげに舐める。

 

「ゆ、ゆう姉。そろそろ本当に……」

 

 これ以上したら、さすがに遅刻をしてしまう。

 

 近頃の友奈は、症状が治まっても過剰に悠人を求めるようになっている。

 どこかでストップをかけないと、一日中性交をしかねない勢いだった。

 

 悠人の申し出に残念そうな顔を浮かべる友奈だったが、二度の精飲でひとまず満足はしたのか、渋々と頷く。

 

「ちろちろ……うん、しょうがないよね。でも……帰ったら、続きいっぱいしようね♡」

 

 そう言って最後に友奈は「ちゅっ♡」と亀頭にキスをした。

 

 ……この姉、スケベすぎる。

 そう思わざるをえない悠人だった。

 

 

 

 

 

 ひなたとの関係も日々、過激さを増していた。

 

 連絡先を交換して以降、ひなたはよくメッセージを送ってくる。

 

「お? ひなたさんからだ。なんだろ」

 

 スマートフォンを開くと、写真付きのメッセージだった。

 

「こ、これはっ!?」

 

 悠人は目を見開く。

 

『今日はパンケーキを作ってみました。よろしければ今度、寄宿舎にいらしてください。たっぷりご馳走しますね♪』

 

 写真映えする見事なパンケーキと一緒に映るひなた。

 おいしそうなパンケーキだった。

 だが悠人が注目したのは、そこではなかった。

 

「……かわええええ!! ひなたさんかわえええ!! 写真映り良すぎぃ!! というか私服姿エッッッロ!! 清楚な服装なのにひなたさんが着るとエッッッッロ!!」

 

 見事なパンケーキはひとつではなかった。

 上品なカーディガンに包まれた大きな大きなパンケーキがふたつも、写真の中で存在を主張していた。

 

 こんなもの……こんなものを見せられたら……。

 

「我慢できるわけがねえ! ありがたくいただきますっ、ひなたさん!」

 

「ああぁン♡ パンケーキってそっちのことですか~? やぁあぁン♡ 私、悠人さんにエッチに食べられちゃいますぅ♡」

 

 ひなたの部屋で、母乳たっぷりのパンケーキを思う存分に頬張る。

 

 大赦が手配した寄宿舎は基本男性の立ち入りが禁止だが、ひなたの特権で悠人だけは出入りが許可されていた。

 なので、ここ最近はひなたの部屋に上がり込んでは、性的な交友関係を深めている。

 

「出すぞ! ひなたさんの膣内(ナカ)にミルクをたっぷり出すぞ!」

 

「はい! ください! 悠人さんのエッチなミルク! 私の膣内(ナカ)に注いでくださぁい! あぁああああああぁあン♡ いっぱい出てるぅぅぅ♡」

 

 ひなたの甘い母乳を吸いながら、子宮に向けて精液をぶちまける。

 何度味わっても飽きない、病み付きになる瞬間だった。

 

「うふふ♡ 悠人さん、おかわりいかがですか?」

 

「いただきます!」

 

「あぁん♡ がっつきすぎですよぉ♡ うふふ、もう、本当にエッチなんですから……たっぷり味わってくださいね?」

 

「あむあむ! じゅるるる!」

 

「あうぅぅん♡ 今日もたくさん、おっぱいミルク搾り取られちゃいますぅ♡」

 

 ひなたを前にすると、理性など簡単に吹っ飛ぶ。

 欲望のままに、本能のままに、ひなたの母乳ミルクにまみれたパンケーキを心ゆくまで食した。

 

 

 

 

 

 実姉の友奈とは毎日セックスを。

 ロリ巨乳のひなたとは淫らな交友関係を。

 

 まさに酒池肉林の日々。

 こんな爛れた毎日を過ごすことになるとは、夢にも思わなかった。

 以前の生活と様相を異にする現状に戸惑う他ない。

 

「いいのかな~、このままで……」

 

 ふとした拍子に我に返ると、そんなことを考える。

 

 ここが現実とは異なる世界なのはわかっている。

 それでも、自分がこの世界で実姉と禁忌を犯し、出会ったばかりの少女とふしだらな関係を築いているのは揺るぎない事実である。

 最初は発情したカラダを鎮めるという理由からだったが、最近はそんなのは関係無しに淫行にのめり込んでしまっている。

 

 女性として魅力的すぎる二人を相手にして、理性を保っているほうがおかしい。

 と言えばそれまでだが、やはり僅かに残った良心の呵責が後ろめたい感情を呼び起こす。

 

 このままで、いいのか?

 

 少年の心の隅に今なお残るひとつの思いが、余計にそんな感情を生じさせる。

 

「……」

 

 部室にはちょうど、悠人ひとりきりだった。

 何気なく、スマートフォンの写真データを開く。

 

 勇者部の集合写真。

 その写真から一部分を切り取った画像を表示する。

 

 いつしか封じ込めてしまった思い。

 心地よい関係を壊すことを恐れ、気づかないフリをしていた。

 だが、いまだにこの写真を残している時点で、断ち切れていないことがハッキリしている。

 

「未練がましいよな……」

 

 今度こそ断ち切るべきかもしれない。

 いまの自分は、とてもではないが、誠意を示せる立場ではない。

 示したところで、薄っぺらいことこの上ない。

 

 やはり、この感情は墓に持っていこう。

 悠人は自分に言い聞かせた。

 そうしないと、この先、まっすぐ彼女の顔を見れる気がしない。

 

 つい空想してしまうのだ。

 空想してしまう自分が許せないのだ。

 

 友奈と関係を結んだ。

 ひなたとも関係を結んだ。

 

 ならば、ひょっとしたら()()()()……そんな考えを巡らせる自分が許せないのだ。

 

「……悠人くん?」

 

「こはっ!?」

 

 不意打ち気味に声をかけられ、悠人は思わず跳ね上がった。

 

「どうしたの? 怖い顔して」

 

「と、東郷さん。戻ってたんだ。お帰り……」

 

 依頼をこなして部室に戻ってきた美森が、思考に耽っていた悠人を心配げに見ていた。

 

「すごい深刻そうにしてたけど、何か悩み事? 私でよければ相談にのるわよ?」

 

「い、いや、大したことじゃないさ」

 

「そう? でも、本当に困ってたら遠慮無く言ってね? 私たち、親友同士なんだから」

 

「親友……そう、だな。うん、親友だもんな……」

 

 屈託のない笑顔を浮かべて『親友』と言う美森に、心に一瞬痛みが生じる。

 その痛みを努めて意識しないようにしながら、悠人は陽気に振る舞う。

 

「えっと、東郷さん、依頼で疲れたろ? お茶淹れるから休んでてよ」

 

「ありがとう悠人くん。お言葉に甘えるわ」

 

 何かしていないと落ち着かなかったので、悠人は不慣れながらお茶を淹れた。

 

「そうだ、悠人くん」

 

「ん? なに?」

 

「今度のお休み、一緒にお出かけしない?」

 

「え? あ、ああ、いつもみたくゆう姉と一緒にか。うん、もちろんいいけど」

 

「違うわ。悠人くんと二人きりで、よ」

 

「……へ?」

 

 思わず、美森のほうを見やる。

 美森はニコリと端麗な顔に似合う穏やかな笑顔を向けていた。

 

「悠人くんと、二人きりで出かけたいの」

 

 注いだお茶は湯飲みから溢れた。

 

 

 



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②約束の日

 今回は直接的な濡れ場はございません。ご了承お願い致します。


『なあ、園ちゃん』

 

『な~に~ユッティ~?』

 

『《ひと目惚れ》ってどう思う? やっぱり、ただの()()()だと思うか?』

 

 以前、園子とそんな話をしたことがある。

 

『ん~。私はそうは思わないな~。そもそも恋そのものが理屈で説明できるものじゃないしね~。

 よく科学的根拠で恋心を説明しようとする小説があるけど、私はあんまりああいうの好みじゃないんだ~。なんか野暮って気がするんだもん。

 もちろん時間をかけて相手のいいところに気づいて、いつのまにか恋してたってこともあるけど……。

 でも、やっぱり恋心ってとつぜん芽生えるものだと思うんよ~。

 顔だけじゃなくて、その人の仕草とか雰囲気とか立ち居振る舞いとか、その人のぜんぶ丸々をひと目で好きになっちゃう。それって、むしろ素敵なことだと思わない~?

 だってひと目惚れって、その人が積み重ねてきた経験ぜ~んぶが反応して、一瞬で「好きだ」ってなった結果なんだよ?

 知り合ってから、相手のことをもっと理解した上でも、その気持ちが消えないっていうなら──それは、もう運命だよ』

 

 恋愛小説を書く園子が言うと説得力があった。

 

『それって、書き手としての解釈?』

 

『ん~……実体験かな?』

 

『え?』

 

 クスクスと、園子は意味ありげに微笑んだ。

 

『本当にあるんだよ? 出会ったその日に「私、この人のこと、きっと好きになっちゃうんだろうな~」って感じて、その通りになっちゃうことが……』

 

 熱い眼差しを向けて、園子は言った。

 

 

 

 ひと目惚れ。

 確かに、それは現実にあるものだと、悠人は知っている。

 

 友奈とは違う意味で、特別な女の子ができるなんて、ずっと先のことだと思っていた。

 だが彼は出会った。

 出会った瞬間、体中に電流が走ったような気がした。

 

 園子のいうように、積み重ねてきた十二年分の経験すべてが反応して、ひとつの感情を芽生えさせるほどの衝撃だった。

 

 知り合って、相手のことをよく理解してもなお、消えなかった熱情。

 それどころか、ますます昂ぶっていった激情。

 

 園子の言葉に従うならば、やはりこの気持ちは……。

 

 

 * * *

 

 

 デート。

 もちろん美森が、そう明言したわけではない。

 彼女はあくまで『一緒に出かけたい』と言っただけだ。

 深い意味はきっとない。

 親友同士である自分たちが休日に出かけることは、不自然なことではない。

 

 それでも、悠人は冷静でいられなかった。

 いつものように、友奈を加えた三人ではない。

 初めて、美森と二人きりで出かけるのだ。

 悠人にとっては、人生初のデートそのものだった。

 

「やべえ! いったいどんな服着ていけばいいんだ!?」

 

 部屋中に服を散乱させて、悠人は頭を抱えた。

 

 姉の友奈と比べれば、悠人は人並みにファッションにそこそこ気を遣うタイプだ。

 普段着る制服も「真面目に着るとダサイ」という理由から、冬は学ランの前を全開にして、その下に白のパーカーを身につけたアレンジスタイルに。夏はシャツの前を全開にして黒のTシャツを着ていた。

 最初のうちは注意されていたが、諦めたのか、見慣れたのか、教師陣も「似合う」と思ったのか、いつしかうるさく言われなくなっていた。

 自分を魅せる服装がどういうものか、悠人はそれなりに把握しているつもりだった。

 

 しかし、美森と出かけるとなると事情は変わってくる。

 できることなら気合いを入れた格好をしてみたい。

 そう思っているのだが……。

 

「ダメだ……まるで、決まらん……」

 

 かれこれ数時間、悠人は悩んでいた。

 ここは素直に女子側の意見を聞くべきかもしれなかった。

 

「ゆう姉! この服装どう思う!?」

 

「ユウちゃんは何着ても世界で一番かっこいいよ!」

 

「ん~! 全肯定ダダ甘お姉ちゃんの意見では参考にならん!」

 

 仕方ないので、服屋に赴いて専門家の意見を仰ぐことにした。

 

「店員さん! この筋肉が映えるベストなファッションをコーディネートして欲しいんだぜ!」

 

「り、立派な筋肉ですね~……。でもデートでしたら、こちらの綺麗系の服のほうがお客様には似合うかと……」

 

「むっ。そうっすか?」

 

 というわけで普段着るカジュアル寄りの服に加えて、流行りの綺麗系のファッションを選んでもらった。

 

 身につけた姿を試しに写真に撮って、ひなたに送ってみると……

 

「悠人さんたら……。もうっ。私を誘惑しているんですか?」

 

 と発情したらしき反応が返ってきたので、当日はそのファッションでいくことに決めた。

 

 

 * * *

 

 

「じゃあユウちゃん、行ってきまーす!」

 

「おう、いってらっしゃーい。試合がんばってなー」

 

 友奈はバレー部の助っ人として朝早くに試合会場に向かった。

 ちょうど、その日を約束の日にしていた。

 美森と二人で出かけることは、友奈には話していない。

 

『友奈ちゃん、きっと拗ねちゃうと思うから……今回のことは二人だけの秘密にしましょ? ね?』

 

 ささやかなイタズラを楽しむように微笑んで、美森はそう言った。

 

 友奈に内緒で美森と会うことに罪悪感が湧かないわけではなかったが……同時に背徳的な昂揚感が少年を浮かれさせた。

 

 いったい、美森は何を考えているのだろう?

 いつもの彼女ならば、三人で出かけることを好むはずなのに。

 まさか……と、つい甘い期待が膨らむ。

 

「……よしっ。行くか」

 

 約束の時間。

 勝負服に着替えて、いざ家を出る。

 

「おはよう、悠人くん」

 

 美森はすでに外で待っていた。

 わざわざ待ち合わせ場所を指定する必要のないお隣同士は、こういうときに便利だ。

 

「っ!?」

 

 私服姿の美森を見て、悠人は思わず息を呑んだ。

 

 勇者部の少女たちは全員が類い稀な美少女揃いだ。

 そこに優劣をつけるなど野暮なことだし、愚かしいことだと悠人は承知している。

 だがそれでも……

 

 やはり美森の美貌は、勇者部の中でも際立っていることを思い知らされる。

 

「悠人くん? どうしたのボーッとして?」

 

「あ、その……。東郷さん、すっげー綺麗だから『どこの年上のお姉さんかな?』って思って見惚れちゃってたや。あはは……」

 

「え? も、もう悠人くんたら。……ふふ、でも嬉しい。今日の服、ちょっと気合い入れてみちゃったの」

 

「そ、そうなんだ。す、すっげー似合ってるよ! ほ、本当に、なんていうか、凄い……」

 

 凄い。

 本当に凄かった。

 

 美森は普段から大人っぽい服装を好む。

 中学生離れした美貌とスタイルを持つ美森は、背伸びをした服を着ても決して着負けすることはなく、どころかその美貌をさらに引き立てさせる。

 

 着膨れを避けるためか、ウエストを抑えるコルセットなどを彼女はよく身につける。

 そのため、細いくびれや、凶悪に実ったバストが強調される形となり、悠人からすれば毎回目のやり場に困る。

 今回もそのような服だったのだが……明らかに中学生向けではない、気品のある上質なファッションは、もはや美森が同い年の少女であることを忘れさせる。

 

 ただただ美しかった。

 やはり常軌を逸した美しさを前にすると、人間は絶句する他ないようだった。

 

 ひなたも中学生離れした美貌と色香の持ち主だが、まだ少女らしい愛らしさも残す一方、美森の美しさは完全にあどけなさを消した、熟成しきった女性のソレであった。

 

 放つ色香もまた異なる。

 ひなたの色香が、直接この手でその淫らな肢体を穢したいという、オスの凶暴な一面を煽るものならば……。

 美森の色香は、どこか触れがたい、淫らな感情をいだくこと自体に罪悪感を覚えるような神々しさがあった。

 

 この完全ともいえる美しさを、損なわさせてはならない。

 自分のような者が触れていいものではない。

 遠目から眺めるだけでもいい。

 その美貌と艶めかしい肢体を永遠のものとし、恍惚のままに見つめていたい。

 

 まるで一種の至高の美術品を前にしたときのような心境になった。

 

 こんな美しい少女と、今からデートをする。

 とても現実味がない。

 気合いを入れた服装を選んだつもりだったが……自分が彼女の隣に並び歩いていいものか?

 ひどく不釣り合いではないだろうか?

 いまにも足が自宅の玄関に引き返しそうになる。

 

「うふふ」

 

 そんな及び腰になった少年の手を、美森は優しく握った。

 

「悠人くんの服装も、いつもと雰囲気が違う感じがして、とてもかっこいいわ」

 

 美森はその美貌にふさわしい穏やかな微笑みを浮かべた。

 

 心が色めき立つ。

 

 柔らかくて、すべすべとした美森の手。

 間近から香ってくる上品で芳しい匂い。

 思わず、溜め息が出るほどに見惚れる美しい少女。

 

 改めて思う。

 ああ、やはり自分は彼女を……。

 

「さ、行きましょう悠人くん」

 

「お、おう」

 

 夢見心地のまま、悠人は手を引かれる。

 美森に見惚れるあまり、自然と手を繋がれていることにも意識が向かなかった。

 だから……

 

「今日は楽しい一日にしましょうね? ……そう、楽しい一日に……うふふ♪」

 

 横で美森が妖しい笑みを浮かべていることにも、ついぞ気づかなかった。

 

 

 * * *

 

 

「はっ!?」

 

「どうしたの友奈? 変な声出して」

 

「何だろう……ユウちゃんがすごく危ない目に遭うような、イヤな予感がしたよ!」

 

「相変わらず友奈はブラコンだな~」

 

「ごめん! いますぐ帰ってもいいかな!?」

 

「いや困るよ!? もう試合始まるから!」

 

「うぅ~! 待っててユウちゃん! すぐ試合終わらせてお姉ちゃん帰るからね! うおりゃああああ!! 勇者サーブ!」

 

「なんて凄まじいサーブ!? 友奈! やっぱりバレー部に入部して!」

 

「ごめん! 私は勇者部ひと筋なんです! というかユウちゃんひと筋なんです! うおおおお! お姉ちゃんラブパワー全開の勇者スパァァァイク!」

 

「意味わかんないけど凄いスパイク! こりゃ勝ったな! ちょっとお店予約してくる! 今日は快勝祝いよ!」

 

「ええ~!? 真っ直ぐ帰らせてよ~!?」

 

 友奈の予感は、はたして的確なものか、またはただの思い過ごしか。

 ……何にせよ、愛弟のもとに帰るには、時間がかかりそうだった。

 

 



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③美森の策謀

 どうしてこうなった?

 もはや悠人は混乱するほかなかった。

 

 なぜ?

 なぜこんなことに?

 

 今日は最高の一日になるはずだった。

 実際、途中まで最高だったのだ。

 

 美森との初めてのデート。

 見目麗しくお洒落をした彼女は当然街中でも注目を集め、道行く男性どころか女性まで一度立ち止まって見惚れるほどだった。

 そんな美しい少女と一緒に歩けるという優越感。

 そして、長年抑え込んできた感情が至福に満たされる瞬間。

 

 最高に幸せな時間だった。

 完全に夢見心地だった。

 

『悠人くん、この服、似合うかしら?』

 

『あら、これおいしい。悠人くんも食べてみる? はい、あーん』

 

『悠人くん、この本おもしろいのよ? ……もう、ダメよ。食わず嫌いしちゃ。なるべく読書するって、そのっちと約束したんでしょ? うふふ、なら枕元で読み聞かせてあげましょうか? ……なーんて♪』

 

『きゃっ。ごめんなさい、足踏み外しちゃって……悠人くんの腕、やっぱり逞しいね。会ったばかり頃のこと思い出しちゃった。よく抱き上げてもらったわよね? いまは車椅子じゃないから、すっかりそういう機会は無くなっちゃったけど……もう少し、このままでもいい?』

 

『見て悠人くん、夕焼けが綺麗よ。……今日は楽しかったわね? 一日が終わってしまうのが、なんだか名残惜しいわ……』

 

 やべえ、幸せすぎて死ぬ。

 悠人は率直にそう思った。

 

 なんだなんだ~?

 自分は異世界ではなく天国に来てしまったのか~?

 ここは長年の理想が叶う夢の世界だったのか~?

 だとすれば神樹様マジグッジョブ、一生信仰し続けます~。

 

 という具合に悠人は完全に浮かれていた。

 

 この世のすべてに感謝したい心地だった。

 なんなら道行く見知らぬ人々にすら感謝したくなった。

 実際に頭を下げだしたので滅茶苦茶不審がられた。

 それでも悠人は幸せだった。

 今日書く日記帳は数ページに及ぶに違いなかった。

 

 しかし、予期せぬ幸福はまだ続いた。

 

 日も暮れた帰り道。

 美森を家の玄関まで送り届け、『今日はお開き』としようとしたところ……。

 

『……ねえ、悠人くん。今日は、もうちょっと一緒にいたいな……』

 

 頬を紅潮させた美森が、艶っぽい流し目を向けてそう言った。

 

『……よかったら家に上がって行かない? ……今日、親いないの』

『喜んで』

 

 秒速の返答だった。

 すでに冷静な判断力は消え失せていた。

 

『お待たせ。冷たいお茶しかなかったのだけど良かったかしら?』

 

『もちろん。何杯でも。ぐびー』

 

『あら、いい飲みっぷり。うふふ♪』

 

 素晴らしいデートで浮かれに浮かれた悠人。

 だからこそ、予想できるはずもなかった。

 そもそも、どうして考えられようか。

 

『……あれ? 何かすごい眠気が……』

 

『……ふっ』

 

 まさか一服盛られるなど。

 

 

 

 いつもの穏やかな笑顔に影を浮かべて、美森は口元をつり上げた。

 

『お楽しみはここからよ、悠人くん……』

 

 ねっとりと絡みつくような声色でそう言う美森の言葉を最後に、悠人の意識は闇に落ちた。

 

 

 

 

 

 目が覚めると、悠人は美森の自室のベッドに横たわっていた。

 両腕と両足は縄で縛り付けられていた。

 服は脱がされ、下着一丁の状態だった。

 

「どうしてこうなった?」

 

 改めて悠人はそう思った。

 

 なにゆえに理想的なデートをした後に、睡眠薬を盛られなければならないのか。

 なにゆえベッドの上で拘束されなければならないのか。

 わけがわからなかった。

 

「ハァ、ハァ……ゆ、悠人くぅん……」

 

 そして美森が息を荒くして、自分を見下ろしていることにも理解が追いつかない。

 

 はて、先ほどまでの清楚な美少女はどこへ行ったのか?

 ベッドの上で四つん這いになって発情した顔を浮かべる目の前の美森は、まさに飢えた獣のごとく。

 大和撫子とは程遠い、性欲に支配されたメスの姿がそこにはあった。

 

「フー、フー……はっ!? こほん……悠人くん、ようやく起きたのね?」

 

 悠人が目覚めたことに気づくと、美森は慌てて獣染みた表情を引っ込め、まるで「最初からこうでしたよ?」と言わんばかりに顔を引き締める。

 

「と、東郷さん? これはいったい何の真似だ? いくらなんでも悪ふざけが過ぎるぞ」

 

「悪ふざけでこんなことをすると思うの?」

 

 ズイっと鬼気迫った顔が迫り、悠人は思わず「ひえっ」と声を上げた。

 普段はお淑やかで菩薩のような優しさを見せる美森だが、ときおりこうして奇妙なスイッチが入ると、人格が入れ替わったのかと思うほどに豹変するのだ。

 いまの美森は紛れもなくその状態であった。

 

「あなたがいけないのよ、悠人くん……」

 

「お、俺がいったい何をしたって言うんだ?」

 

「この期に及んでしらばっくれるの?

 ……友奈ちゃんとひなたさんとの関係を知らないとでも思っているの?」

 

「っ!?」

 

 心臓を鷲掴まれるような感覚、とはこういうときに使うのだろう。

 

 まさか、美森もひなたと同様に()()()で気づいていたというのか。

 

 ……いや、友奈の大親友である美森ならば、微細な変化も見逃さず気づけてもおかしくはない。

 むしろ隣の家に住んでいる彼女に、いままでバレなかったことこそが不自然だったのだ。

 

 だが、まさか、ひなたとの関係まで把握されているとは。

 瞬く間に、悠人は磔にされた罪人のような気持ちになった。

 

「わかっているの悠人くん? 友奈ちゃんは血の繋がったお姉さんなのよ? しかも会って間もないひなたさんとまで関係を持つなんて……。

 悠人くんは、いつからそんなふしだらな男児になってしまったの?」

 

 責め立てるような、悲しむような、美森の目線。

 悠人は「当然の反応だな……」と甘んじて、非難を受け入れる。

 

「……後ろめたいことをしているのは百も承知だ。治療のためとはいえ、二人を抱いたのは俺の意思だしな。言い訳はしないぜ」

 

 発情を鎮めるためには、他に方法がなかった。

 というのは、あまりにも情けない自己正当化だ。

 

 悠人は自ら進んで、友奈とひなたを抱いたのだ。

 本気で友奈やひなたのことを思うのなら、そもそも本番行為までするべきではなかったのだから。

 それができなかったのは、込み上がる己の本能を受け入れたからに他ならない。

 

 仮にこの先、友奈たちの異常な発情が起こらなくなり症状が治まったとしても……悠人は恐らく二人の少女との関係を続けてしまうだろう。

 

 あの快感を知ってしまった以上、お互いもう元の関係には戻れそうにない。

 

 爛れている。

 美森が罵倒するのも無理はない。

 それでも……と悠人は意思を込めて美森を見据える。

 

「だから責任はきっちり取る。手を出してしまった以上、元の世界に戻るまで二人の面倒は最後まで俺が見る」

 

 一度はこの関係性に悩みはしたが、いざ美森に正論を突きつけられたことで皮肉にも覚悟が決まった。

 

 少女たちが望む限りは求めに応じる。

 後ろ指を差されることだとしても、もう止めるつもりはない。

 自分自身が、何よりも少女たちとの関係を強く望んでいるのだから。

 

「ただ……あの二人はあくまで症状に悩まされているだけだ。責めるなら実行に移した俺だけにしてくれ」

 

「なるほど、悠人くんの覚悟はよく伝わったわ。……まあ実際、私も同じ症状に悩まされているから友奈ちゃんとひなたさんの件も、仕方ないことだったと思うわ……」

 

 理屈の上では、美森もそう納得しているようだった。

 だが……やはり感情の問題は別だ。

 

 キッ、と美森は再び厳しい目線を寄こす。

 

「それでも悠人くん。やっぱり私は親友として、間違った道に進むあなたを放っておけないわ。

 友奈ちゃんとのことだって、本当にこのままでいいと思っているの?」

 

「……っ」

 

 美森の心配は最もだった。

 実の姉弟が肉体関係を結んでいるのだ。

 もしも逆の立場だったら、自分も同じことを言っただろう。

 それだけに胸が痛む。

 今回の件で、親友である彼女にどれほどのショックを与えてしまったことか。

 

 いくらここが現実とは異なる世界だとしても。

 元の世界に戻ったときに一切カラダに影響がなかったとしても。

 自分たちが禁忌を犯してしまったのは覆せない事実だ。

 

「ねえ? 私、あなたたち双子のことが大好きよ? 足が不自由で不安しか感じなかった私を、あなたたちはいつも励ましてくれた。いつも一緒に遊んでくれた。あなたたちと過ごす毎日が楽しくてしょうがなかったわ。

 ……だから、守りたいの。あなたたち姉弟の幸せを。このまま禁断の道に進むあなたたちを、親友として放っておけない」」

 

「……だったら、どうするっていうんだ? こんな風に、俺を縛ったりして……」

 

「調教するわ」

 

「調教!?」

 

 とつぜん強烈な言語が飛び出してきて悠人は驚愕した。

 

「ひなたさんとの関係に限っては……癪ではあるけど黙認するわ。

 でも、友奈ちゃんだけはダメ。き、近親相姦なんて許されないことだもの。

 ……だから、私が引き受けるわ。友奈ちゃんの代わりを」

 

「か、代わりって……ちょっ!?」

 

「ん……」

 

 顔を赤らめたかと思うと、美森は服を脱ぎ始めた。

 

「……ごくりっ」

 

 思わず、美森のカラダに目が釘付けになった。

 

 濡れ羽色の黒髪が映える、生白い素肌。

 女性として暴力的に発育した肢体。

 薄い青色のブラジャーに包まれた、巨大な乳房。

 蜂のようにくびれたウエスト。

 丸く豊満なヒップ。

 艶めかしい曲線をえがいた生足。

 

 夢にまで見た美森の半裸姿。

 ヘタをしたら数回、頭の中で何度も想像した艶姿。

 勇者部の少女たちの中で、最も使()()()()()が多かった少女の下着姿。

 

 なにもかもが想像以上だった。

 

 深い谷間を作る乳房も。

 薄闇の中で淡く生光る美肌も。

 鼻孔を突く甘く芳しい体臭も。

 

「ん……」

 

 恍惚とした表情で、美森は悠人の上に跨がる。

 わずかに動いただけで、大きすぎる乳房が窮屈そうにブラジャーの中でたゆんと波打つ。

 

「悠人くんも、お年頃だものね。そういう衝動に抗えないのは理解しているつもりよ。だから……」

 

 妖しい手つきで、美森はそっと胸板に手を添える。

 

「教え込んであげるわ。もう私じゃないと満足できないカラダになるように」

 

「なっ、ななっ……」

 

 突拍子もない宣言に、悠人は開いた口が塞がらなかった。

 

「友奈ちゃんのことも私に任せて。友奈ちゃんが症状に悩まされたときは私が悠人くんの代わりを引き受けるわ」

 

「そ、それって……」

 

 つまり美森は、友奈と悠人の双子をまとめて手籠めにすると告げているのだった。

 

「まずはあなたからよ悠人くん。私無しじゃ生きていけなくなるように、私の虜にしてみせるわ……」

 

 美森は本気だ。

 1、2年の付き合いでしかないが、良くわかる。

 一度決めたら、彼女は迷わず有言実行する。

 

(ということは、俺がここで東郷さんに屈してしまったら……ゆう姉があーんなことやこーんなことに!?)

 

 

 

 ──あっ……ダメ、だよ東郷さん……私たち、女の子同士なのに……。

 

 ──とっても綺麗よ、友奈ちゃん……もっと私に溺れて……。

 

 ──あぁぁっ!

 

 

 

 想像の世界で、百合の花が舞い散る。

 自分たち双子の禁忌とはまた異なる禁断の光景。

 なんと背徳的な。

 そんなの……そんなの……

 

「それはそれで気になるかも……げふんげふん!」

 

「な、何を想像しているのかしら悠人くん。いまは私に集中するのよ」

 

「くっ! 俺は決して東郷さんに屈したりはしないぞ!」

 

「敵国に囚われた兵士はみんな最初はそう言うのよ。その強気がどこまで続くか楽しみだわ」

 

 不敵な笑みを浮かべて美森は悠人の下着に手をかける。

 

「ふ、ふふ。もうこんなに大きくなっているわよ悠人くん? 最初からこんな調子でこの戦いに勝てるのかしら?」

 

 そう、これは戦いだ。

 尊厳と自由を賭けた大勝負なのである。

 

 負けるわけにはいかない。

 友奈を守るためにも。

 そして自分の未来を守るためにも。

 

 決して屈したりはしない。

 たとえ相手が……

 

 初めての感情をいだいた特別な少女だとしても!

 

「覚悟なさい悠人くん。すぐに私の手であなたを……って、えええええ!? こ、こんなに大きいのぉぉぉぉ!? ほ、本当にコレが入るの? 友奈ちゃんとひなたさん、コレを受け入れたというの?

 あ、あわわわわわっ! そ、想像以上よこんなのおおおお!?」

 

「……」

 

 あれ? 意外と余裕で何とかなるのでは?

 美森の初心な反応を見て、早くも勝利を確信できそうな悠人だった。

 



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④美森の搾乳手コキ

 起立する男根を、美森はまじまじと興味深げに眺めていた。

 

「ふ、ふわぁ……。男性器って、ここまで膨張してしまうものなの? こ、これが女の人の……私の膣内(ナカ)に……ゴクリ」

 

 初めて見る男根の大きさに、美森は顔を紅潮させつつ身を震わせる。

 先ほどまで『悠人を調教する』と強気に宣言した美森だが、処女丸出しの反応を見るに、これから主導権を握れるようにはとても思えない。

 

 そもそも、すでに二人の少女と経験している悠人と、未だにオスを知らないであろう美森との戦力差は火を見るより明らかである。

 いかに美森がひなたと並ぶ淫らなスタイルの持ち主だとしても、性技がたどたどしい生娘の手に落ちるとは考えにくい。

 早くも、悠人の心に余裕が戻ってきた。

 

「ふ、ふはは、どうした東郷さん? 実物を見てビビっちまったのかい? そんなんで俺を堕とせると思うのか?」

 

「くっ……」

 

 悠人の挑発に、美森は「ぐぬぬ」と歯がみする。

 

「ふ、ふんだ。こんなに大きくしておいてよく言うわ。いまにも暴発してしまいそうよ?」

 

 確かに、カラダは正直だった。

 美森の下着姿を前にしただけで、男根は限界まで膨張している。

 

 無理もない。

 なにせ相手は学園のマドンナ、東郷美森である。

 全校男子の憧れの的。ヘタをしたら大人の男ですら心奪われてしまうほどの中学生離れした美貌の持ち主。

 そして成人女性をも凌駕する抜群のスタイル。

 

 もしも悠人が屈服するようなことがあるとしたら、敗因は明らかに美森の天性の美しさとボディによるものだろう。

 

 薄い青色の下着に包まれた、たわわに実りすぎた淫らな肢体。

 胸は明らかに90の大台。

 ヘタをしたら3桁の数値に届きそうなほどに大きすぎる乳房は、少し身動きするだけでブラジャーの中で揺れる。

 丸みを帯びたヒップも乳房と同様、中学生とは思えないほどに発育しており、すでに子を孕める準備を整えているように見える。

 そのくせ、細すぎるウエストは勇者部の少女たちもよく羨むほどにスリムで、豊満な乳房と腰元をより淫らに強調している。

 

 これが十代前半の少女のカラダだと誰が思えよう。

 友奈とひなたとの性経験が無ければ、きっとこの時点で射精してしまっていたに違いない。

 視覚的な色香もさることながら、美森のカラダから香ってくる女性的でムラッとする匂いが、逸物をますますいきり立たせる。

 

 余裕な態度を見せてはいるが……正直なところ虚勢に近い。

 日々、友奈やひなたのような美少女たちと濃厚な性交をしていても尚、美森が放つ色香は、たちまちに経験豊富なオスを性を覚えたての少年に戻してしまう。

 

 これから、こんな見事なボディを持った美少女と淫らなことをする。

 そう考えただけで心の奥底に眠る初心な感情と、熟成されたオスの本能が歓喜の叫びを上げる。

 腕と足を拘束されていなかったら、辛抱たまらず美森に飛びかかっていたに違いない。

 

「ん……すごい、見てる……」

 

 ギラついた眼差しを感じて、美森は恥ずかしげに身をくねらせる。

 庇うように際どい部分を手で隠す。

 そのせいで豊満なバストが細腕の中で、ずっしりと形を変える。

 股間も、隠されることで却って桃色の想像が膨らむ。

 

 ヤらしい。

 なんてヤらしいカラダをした少女だろう。

 若くして男の精を搾り取るために発育したようなスケベボディ。

 こんなカラダの持ち主に好き放題されるのなら、屈服してしまってもいいのではないか?

 心がそう傾きかねないほどの淫らな魅力。

 

「……うふふ。悠人くんたら、ヤらしい目してる……」

 

 少年の目が性的興奮に彩られているのを察してか、困惑するばかりだった美森も、自信と余裕を取り戻す。

 妖しい微笑みを浮かべて、顔を近づけてくる。

 

「覚悟なさい。これからたっぷり気持ちいいことをしてあげる。私以外、考えられなくなるぐらいに、気持ちいいことを……」

 

 改めてそう宣告して、美森は男根に手を伸ばそうとする。

 

「……」

 

 しかし一度、逡巡するかのように手を止め、悠人の目を真っ直ぐ見つめる。

 

「ん……」

 

 白い頬に朱色が差し、乙女のような表情を浮かべたかと思うと……

 

「ちゅっ……」

 

「っ!?」

 

 不意打ちのように唇と唇を重ねた。

 

「んっ……ちゅっ……んむ……」

 

 唇の感触を植え付けるように、しばしの間、美森はキスを続けた。

 

「ん……」

 

 唇を離すと、うっとりとした夢見るような顔で見つめてくる。

 

「一応、順序は大事だから……」

 

 そう言って美森は赤くなった顔を隠すように逸らす。

 

「……初めて、なんだからね?」

 

 負けてしまってもいいかもしれない。

 つい、そう考えてしまうほどの至福が心を満たす。

 

 まずい。

 本当に自分は美森の手によって陥落してしまうかもしれない。

 早くも敗北の不安を覚える。

 自分の尊厳と友奈の貞操を守らなければならないのに、「いっそ、そうなってもいいのではないか?」と甘い誘惑がチラつきだす。

 

「じゃあ、始めるね?」

 

 美森がブラジャーに手をかける。

 ホックを外した途端、瑞々しい乳房が薄い生地の中でばるんと弾む。

 

「あ……」

 

 頭が真っ白になった。

 そこには夢見た光景が広がっていた。

 

「ん……」

 

 美森は顔を真っ赤にして、ブラジャーを抜き取る。

 

 ……今日ほど生まれてきたことに感謝した日はない。

 食い入るように、さらけ出された生の乳房を眺める。

 

 大きい胸。

 大きすぎる生乳。

 憧れの少女の、裸の乳房。

 とても大きい上に、形まで見惚れるほどに綺麗な美乳。

 重力に逆らうように突き出た生白いバスト。

 少し身じろぎするだけで、ふるふると揺れる瑞々しい乳肉。

 触れていなくても豊満な柔らかさが伝わってくる巨乳……いや、もはや爆乳の域に達した特大のおっぱい。

 桃色の乳輪と乳首まで美しい。

 

 オスが理想とする乳房がそこにはあった。

 淫らな欲望がそのまま形になったかのような、生白い美爆乳。

 

 ビクビクと男根が脈打つ。

 先走りが大量に分泌される。

 

「また、大きくなってる……。本当に男の子って、女の人の胸が好きなのね……」

 

 美森が四つん這いになって、身を寄せてくる。

 ふるふると爆乳が誘うように揺れる。

 

「悠人くんも、好きなのよね? 普段から、よく見ていたもの。ダメよ? 女の子はそういう視線、ちゃんと気づいちゃうんだから」

 

 戒めるように、しかしどこか女として見られていることを喜ぶように、美森はクスクスと微笑む。

 美森の言うように、ついつい目で追ってしまう大きな胸。

 それがいま、一糸まとわぬ裸の状態で目の前に突き出されている。

 

 ボリュームたっぷりの生白いおっぱい。

 細身のカラダに付いているのが信じられないくらいに育った爆乳おっぱい。

 そんな魅惑的なおっぱいが……

 

「イケナイ悠人くんには……お仕置きしちゃうんだから」

 

「んぐっ!?」

 

 顔面いっぱいに広がる乳肉の感触。

 甘い乳房の香り。

 

「んっ……悠人くんの息が……あんっ」

 

 豊満な乳房が顔全体に押しつけられる。

 

「んぅ! フーッ! ふがっふがっ!」

 

 咽せそうなほどに濃密な乳の匂いと、大ボリュームの乳肉の圧迫に思わず顔を振る。

 

「あんっ。ダメよ、大人しくしなくちゃ。これはお仕置きなんだから」

 

 そう言って暴れる頭を手で抑え込み、より深く密着する美森。

 両耳が乳肉に埋もれるほど、顔中が胸の谷間に包まれる。

 

 瑞々しく、たぷたぷとした乳肉の感触。

 窒息しかねないほどのおっぱいサンド。

 天国と地獄がひとつとなった至上の心地。

 

 このまま乳に埋もれて死んでしまっても悔いはないかもしれない。

 そう思えるほどに、極上の感触を誇る生乳にむにゅむにゅと包み込まれる。

 

 ムチムチのおっぱい。

 フワフワのおっぱい。

 しっとりとしていて、肌に吸いつくように瑞々しい乳肌。

 どこを向いても、そこはおっぱいの中。

 生白く甘い香りを放つ、爆乳おっぱいの世界。

 

(おっぱい……おっぱい……おっぱい……)

 

 瞬く間に頭の中が、美森の爆乳のことでいっぱいになる。

 

「はぁ、はぁ……悠人くん、私の胸、気持ちいい?」

 

 艶っぽい吐息をこぼしながら、美森が尋ねる。

 こくこく、と爆乳の中で激しく首を振る。

 たぷんたぷんと、特大のバストが首肯に合わせて波打つ。

 

「もっと、味わいたい?」

 

 また大きく首を振る。

 その反応を愛おしむように、クスリと美森は微笑む。

 

「いい子ね。素直な子にはご褒美をあげる」

 

 妙なスイッチが入ったのか、どこかサディスティックな声色で美森は囁く。

 一度、胸を顔面から離す。

 乳の牢獄から解放された口が酸素を求めて大きく開かれる。

 その口元に、美森は乳房の先っぽを運ぶ。

 

 差し出された桃色の乳首。

 友奈のまだ小さめの乳首と違い、すでに成熟した女性としての大きさと形に育った、オスを煽る突起物。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 酸素不足で意識が朦朧とし、なおかつ頭の中が乳房のことで占められている状態でそんなものを口元に差し出されたら、することはもうひとつだ。

 

「ん……いいのよ? 咥えて……」

 

「フー、フー……あむっ!」

 

「あんっ!」

 

 鼻から荒く息を吹き出しながら、乳首にしゃぶりつく。

 

「じゅる、じゅぅ、ちゅう…ちゅぱちゅぱ……」

 

「あぁん、そんなに強く……んっ、あっ……」

 

 音を立てて固く勃起した乳首に吸いつく。

 唇を窄めて吸引し、舌先でレロレロと突起を舐め回す。

 

「んっ、あっ♡ 悠人くんたら、そんな赤ん坊みたいに……やんっ♡ うふふ……悠人くん、かわいい♡」

 

 夢中で乳首を吸う姿に母性染みた感情が芽生えたのか、美森は陶酔した表情を浮かべて乳房を押しつける。

 大きすぎる乳房は片乳だけでも充分に顔を覆いきれてしまう。

 

 乳首を吸いながら、生白い爆乳の感触まで味わう。

 たまらなかった。

 

「じゅるるるる! じゅううううう!」

 

 より激しく乳首を吸う。

 

「あぁぁん♡ ゆ、悠人くぅん♡ んっ、やん♡」

 

 口元を動かし、柔らかい乳房をたぷたぷと揺らしながら吸引する。

 

「あぁん♡ 夢中になって吸っちゃって……悠人くんたら♡ あん♡」

 

 乳輪ごと咥えて乳首を味わう悠人の頭を、美森は愛おしそうに撫でる。

 

「そんなに、胸おいしいの? 私の胸、大好きなの? あん♡ うふふ♡

 友奈ちゃんとひなたさんとも、たくさんヤらしいことしてるのに……私の胸に、こんなに夢中になっちゃって♡……んっ♡ あっ♡ もう、イケナイ悠人くん♡」

 

「んぐぅ!」

 

 股間に激しい快感が広がる。

 美森の手が逸物に触れ、固くそそり立ったソレを上下に扱きだしたのだ。

 

「あっ♡ 固くて、熱いぃ♡ これが、悠人くんの男性器♡ 手の中で、ピクピクしてる……。

 あぁっ、私、悠人くんの逞しい男性器に、触ってる♡ あぁん♡」

 

 くちゅくちゅと、ヤらしい音が股間から響き渡る。

 

「浮気者のイケナイ男性器さん……。この男性器で、いっぱい友奈ちゃんとひなたさんとヤらしいことしたんでしょ?

 やっぱりお仕置きしなくちゃ♡ んっ……あっ♡ ほら、こうして手でこすられると、気持ちいいんだよね?

 んっ、あん♡ 乳首をチュパチュパしながら扱かれて、気持ちいい? はぁ、はぁ♡」

 

 昂揚した艶顔で美森は乳房を押しつけ、剛直をたおやかな手つきで扱きあげる。

 

「ふぅふぅ……んじゅううぅう! じゅるるるる! ちゅぱちゅぱ!」

 

「あぁぁん♡ また激しく……やんっ♡ あん♡ ヤらしい音させて、いっぱい吸ってるぅ♡ あぁん♡」

 

 あまりの快感に腰がずり上がり、乳首を吸う勢いがますます激しくなる。

 乳輪を舌で舐め回し、突起をコツンコツンと先っぽで刺激し、また唇で包んで激しく吸い立てる。

 

「あっ♡ はぁん♡ 悠人くんが、私の胸でこんなに興奮して……あん、だめっ! 出ちゃう! 出ちゃうのおおおお!」

 

「んぐっ!?」

 

 とつじょ、口内に甘い味が広がる。

 覚えのある味だった。

 ひなたの巨乳にむしゃぶりつく際に、思う存分飲み干しているのと同じ味。

 

 母乳だ。

 

「あっ! やぁっ! いっぱい出ちゃう! いつもよりたくさん! あぁぁん♡ 止まらないぃぃ♡

 いやあああ! 見ないでぇ♡ こんなはしたなく母乳噴き出すところ、見ないでぇぇ♡」

 

 咥えた乳首から、片側の乳首から、ぷしゅぷしゅと白い飛沫が上がる。

 恐らく、ひなたと同じ症状だろう。

 まさか、美森まで母乳を出すとは。

 

 瞬く間に甘く淫らな匂いが室内に充満する。

 

「んぐ……んぐ……」

 

 飲み慣れた淫らな母乳は、もちろん本能のままに飲んでいく。

 

「あっ……はぁん……悠人くんたら、こんな謎の多い母乳を躊躇いも無く飲むなんて……あん♡ 吸われちゃう♡ 母乳、たくさん吸い出されちゃうぅ♡」

 

 興奮をより上昇させ、精力を増長させる特殊な母乳。

 やはり成分はひなたが分泌するのと同じようで、ただでさえ膨張していた男根がますます固くそそり立つ。

 

「あっ♡ 悠人くんの、また大きく、固くなって♡」

 

 手の中で膨張する男根の熱さを感じて、美森はさらに手淫の動きを早める。

 

「出ちゃうの? ねえ♡ もう、出ちゃいそうなの? 悠人くぅん♡」

 

 媚薬成分を含む特殊な母乳を飲んだことで限界まで膨らんだ男根。

 激しく上下する美森の手に合わせて、いまにも絶頂しそうだった。

 

「あっ、あぁ♡ 出ちゃうのね? 私の手で扱かれて、精液出ちゃうのね?」

 

 竿を扱く手の動きがさらに早くなる。

 根元から精液を搾り出す勢いで、生白い手が上下に激しく行き来する。

 

「はぁはぁ♡ 出して♡ 乳首を咥えて、母乳をちゅうちゅうしながら、私の手の中でいっぱい出して♡

 悠人くんが射精するところ……私に見せて♡」

 

「んぐっ……じゅる……んぐぅぅ!」

 

 母乳の勢いは止まらない。

 ぴゅっぴゅっと噴き出す甘いミルクを喉を鳴らして飲み込みながら、乳首を吸い、さらに母乳を搾り出す。

 飲めば飲むほど、激しい射精感が込み上がる。

 大量に漏れ出た先走りで、美森の手はすでに粘液でぐちゃぐちゃだ。

 

「あっ、あぁん♡ 悠人くぅん! 私の手でイッて♡ 精液、たくさん出して!」

 

「んむ! んじゅううぅぅう!」

 

 ムチムチのおっぱいに顔を埋め、母乳が噴き出す乳首を吸引し、甘い声で射精を催促され、竿を激しく扱かれる。

 

 我慢できるはずがなかった。

 

「んぐ……んぅうぅう!」

 

「あああああああぁああぁン! あ、熱いぃ! いっぱい、いっぱい出てるぅう!」

 

 亀頭の先から噴き上がる白濁液。

 精力剤である母乳を飲んだことで、その量は尋常ではなく、瞬く間にベッドを粘液まみれにする。

 

「ああっ、すごい……これが、射精? 男の人の……悠人くんの射精♡

 あぁん♡ 手の中で、すごい脈打ってるぅ♡ 気持ちよさそうに震えて、精液噴き出してるぅ♡ はぁ、あぁん♡ 私の手で、こんなにたくさん♡ あぁん♡」

 

「んぐっ……んぅううう!」

 

 射精途中にも関わらず、美森は竿を扱く手を止めず、さらに精液を出させるように上下に動かす。

 

「はぁ、はぁ♡ 一回じゃ、終わらせない♡ 言ったでしょ? これは、調教なんだもの♡

 もっと、もっと精液を搾り取って……私じゃないと感じられないカラダにしちゃうんだから♡」

 

 心無しか、瞳の中に底知れぬ欲望と狂気を宿しながら美森は竿を扱き続ける。

 

「んうぅ! んむうぅぅ!」

 

 止まらない母乳を飲んでいるためか、射精している最中だというのに、次なる射精感が込み上がってくる。

 数秒で精製された白濁液が尿道に昇り、さらなる大量の射精を起こす。

 

「きゃぁん♡ 出たぁ♡ 悠人くんの精液ぃぃぃ♡ すごい勢いで出てるぅ♡ 噴水みたぁい♡

 はぁ、はぁ♡ もっとぉ……もっと出して♡ 悠人くぅん♡」

 

 美森は手淫を止めない。

 豊満な乳房を悠人の口元に押しつけながら、ぐちゅぐちゅと粘液まみれの男根を扱き続ける。

 

 精力を増長させる母乳を飲み続ける限り、枯れ果てることはないだろう。

 まさに快楽の永久機関。

 そして性感の無間地獄。

 

 このままでは本当に、美森でしか感じられないカラダに開発されてしまいそうだった。

 

「はぁ、はぁ♡ 悠人くんがぁ……あの悠人くんがぁ♡ 私の手で、こんなに乱れてるぅ♡

 かわいい、かわいいわ悠人くぅん♡ もっと、もっと見せて♡ 感じてるお顔、私に見せて? 悠人く~ん♡」

 

 それにしても、この少女やたらとノリノリである。

 



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⑤美森のパイズリフェラ

 

 射精、射精、射精。

 終わりなき射精。

 数えることも億劫になるほどの射精。

 

 咽せるほどの栗の花の匂いが室内に充満するほどに、大量の精液を何度もぶちまけた。

 

 それでも、勃起は止まない。

 精力増強の母乳を飲み続ける限り、欲望の白濁液は無尽蔵に作り出されるのだ。

 

「はぁ、はぁ……悠人くん、もうお顔がとろとろよ♡」

 

 しなやかな手を淫らな粘液で汚した美森が、うっとりと荒く息を吐く悠人を見つめる。

 

 立て続けに起こる快楽の波。

 美森の爆乳を吸い、母乳を飲み、手淫で射精させられる。

 宣告どおり、このままでは本当に美森でしか感じられないカラダに調教されかねない。

 

 拘束されて身動きが取れない以上、悠人にはこの場を抜け出す術がない。

 

 だが希望はある。

 美森とのデートから、すでに数時間は経っているはず。

 そろそろ友奈がバレーの試合から帰ってくるはずだ。

 音信不通で帰ってこない弟を心配して探すに違いない。

 

「悠人くん、あなたの考えはお見通しよ? 残念だけど友奈ちゃんは探しに来ないわ」

 

「な、に?」

 

 動揺する悠人に美森はあるものを差し出す。

 悠人のスマートフォンだった。

 

「友奈ちゃんを心配させるのは私も本意ではないから、代わりに連絡しておいたわ。『今日は友人の家に泊まる』って……間違ってはいないでしょ?」

 

 どうやら悠人のフリをして友奈にメッセージを送ったらしい。

 何と用意周到なことか。

 

「夜は長いわよ悠人くん。もっと凄いことをして、私の虜にしてあげるんだから」

 

 すっかり熱が入った美森の勢いは止まらない。

 豊満な乳房を揺らし、固く起立する男根に、艶めかしい目線を向ける。

 

「もっともっと蕩けさせてあげる……。悠人くんが大好きなこの胸で♡」

 

 少女の手では支えきれない、ずっしりと重量感のある胸を持ち上げると、美森は剛直にふたつの膨らみを寄せる。

 

 まさか、と桃色の期待が膨らむ。

 

 美森のムチムチの爆乳。

 その豊満な膨らみで「したい」「やってみたい」と何度も何度も妄想した行為。

 

「えい」

 

「くはっ!?」

 

 亀頭の先が生白い下乳に呑み込まれる。

 ぬぷぬぷとやらしい音を立てて、剛直が見る見るうちに生白い爆乳の間に埋もれていく。

 

 みっちりと張りつく乳肌。

 むにゅむにゅとした乳圧。

 ボリュームたっぷりの乳肉が形を変えて、固くそそり立つ男根を丸ごと挟み込んでしまった。

 

「男の人って、こうされると嬉しいんでしょ?」

 

 ネットで知識を得たのか。

 まさしく世の男が夢見て止まない快感が股間全体に広がる。

 

 パイズリ。

 美森のような爆乳の持ち主を見たら、真っ先に思い浮かべてしまうプレイ。

 それがいま現実のものとなっている。

 腰が歓喜に震える。

 

「あんっ。胸の中で、また大きくなって……。うふふ。本当に嬉しいんだ? それじゃあ、もっと気持ちよくしてあげる。んっ♡」

 

 美森が乳房を揺り動かす。

 ビクビクと脈打つ剛直を、生白い柔肉が刺激しだす。

 

「くっ、はぁっ!」

 

 想像を絶する快感が股間に広がる。

 

 むにゅむにゅと押し寄せる乳圧。

 ふっくらとした乳肉が、剛直の形に合わせて柔らかく形を変えていく。

 それなのに瑞々しい乳肌は弾力性もあって、固く膨張する肉棒を押し返す。

 

「んっ……んっ……はぁ、固ぁい♡ 悠人くんの、私の胸の中で熱くなって♡ あんっ、んっ♡ ビクンビクンって跳ねて、胸を押し返してるぅ♡」

 

 色っぽい吐息をこぼして、美森はさらに乳房を上下に揺する。

 男根が精液まみれになっていることもあり、谷間の中は滑らかだ。

 淫らな潤滑剤でヌルヌルになった乳肌が、男根に心地よい快感を与えていく。

 

「あっ、くっ、き、気持ちいい……」

 

 男根全体を難なく挟めてしまうほどのボリュームたっぷりのおっぱい。

 圧倒的な乳圧が竿をむにゅむにゅと包み、スベスベの乳肌が敏感なエラや裏筋をぬちゅぬちゅとこすっていく。

 

「あぁ、はぁん……また、先っぽからヌルヌルなのが出てきたわ。そんなに、気持ちいいの? 胸で挟まれて、くちゅくちゅ扱かれて、気持ちいいの? ねえ、悠人くぅん♡」

 

 淫靡な目を向け、挑発的に胸を揺り動かす美森。

 鈴口から漏れ出る先走りを谷間全体に塗りつけるように、亀頭をたぷんたぷんと乳房で立て続けに扱く。

 

「あっ、くふぅ、ヤバ……たまんねぇ……蕩けそうだ。気持ちよすぎて、チンコ溶けそう……」

 

 冗談でも何でもなく、ムチムチの爆乳の中でいまにも男根が快楽と共に溶けてしまいそうだった。

 生白い谷間から亀頭が顔を出したり、乳肉の中に埋まっていく光景もまたヤらしい。

 美森の小さな手で寄せ上げられて、自在に形がひしゃげる特大のバスト。

 見れば見るほど、さらに興奮が高まる。

 

「うふふ。だらしない顔しちゃってる♡ とっても可愛い♡ もっともっと蕩けさせちゃうからね♡」

 

 美森は両腕で爆乳を左右から圧迫し、隙間無く男根を挟み込む。

 

「ああぁっ! くふぅぅう!」

 

 ふわふわとした乳肉の感触が、さらに重圧を伴って竿をむぎゅむぎゅと包む。

 

「はぁ、あぁ♡ ほら、もっといっぱい挟んであげる♡ 私の胸の感触、いっぱい感じて♡」

 

 両腕で挟んだバストを交互に揺すり、竿を扱く美森。

 ヒョウタンのような形にひしゃげた柔らかおっぱいは一寸の隙も無く竿を包む。

 深い乳圧が先走りを搾り出し、ムチムチの乳肌がますます淫靡な滑らかさを宿していく。

 くちゅくちゅと粘っこい水音が、深い谷間の中で歓喜の悲鳴を上げるように鳴り響く。

 

「あっ、あん、あぁん♡ ヤらしい♡ この匂いも、音も、とってもヤらしいわ♡」

 

 淫靡な匂いと音に煽られて、美森はさらに乳コキの動きを激しいものに変える。

 リズミカルに乳房を揺らし、谷間で亀頭をむにゅむにゅと扱く。

 

「くっ、あっ、あぁっ!」

 

 思わず腰が突き出てしまうほどの快感。

 さらなる快感を求めて、こちらからも腰を振って男根を上下に動かす。

 

「あん! もう~大人しくしなきゃダメでしょ? うふふ、我慢の効かない子にはお仕置きしちゃうんですからね? ん~……ちゅっ♡」

 

「くはっ!?」

 

 亀頭の先端に乳圧とは異なる、さらなる刺激。

 

「あむっ、んぅ、ちゅっ……じゅっ、じゅっ、じゅっ……じゅるるるる♡」

 

 谷間から顔を出す亀頭を、美森は口に含んだ。

 竿を乳圧で扱きながら、口腔に呑み込んだ亀頭を音を立てて吸い、敏感な鈴口を舌先で舐め回す。

 

「ああぁっ! と、東郷さん、それヤバッ……気持ちよすぎ……ああぁっ!」

 

「んぅうぅ♡ じゅるるる♡ じゅっじゅっじゅっ♡ じゅるるる♡ はぁ、すごい。悠人くんの、先走り液……とってもヤらしい味ぃ……んぅ、ちゅうううう♡ もっと、もっと気持ちよくなって? んじゅ、じゅるるる♡」

 

「あぁっ、かはぁっ!」

 

 上顎が天井に向くほどの快感。

 ムチムチで柔らかい特大の爆乳で扱かれながら亀頭を吸われる。

 極上のパイズリフェラ。

 許容量を超えた快感に、脳髄が噴き出してしまいそうだった。

 

「じゅっ! じゅるるるう! んぅ……すごく熱いぃ♡ 胸が火傷しちゃいそうなほど熱く脈打って……挟んでる私も、何だか気持ちよく……あっ♡ あぁっ♡ 出ちゃうぅ♡」

 

 むにゅむにゅと形を変えるバストの先端から、ぷしゅうううううと母乳が噴き出る。

 強く圧迫されていたこともあり、射乳の勢いは尋常なものではなかった。

 

「はぁ、はぁ♡ さっきあんなに吸われたのに、まだこんなに母乳が出ちゃうなんて♡ うふふ♡ こっちにも、母乳を分けてあげましょうね~♡」

 

 そう言って美森は、乳首が亀頭に向くように胸を寄せ上げる。

 

「んっ……ほらぁ、乳首で、いっぱい扱いてあげるぅ♡」

 

「あぁ! す、すごっ……」

 

 固く勃起し、母乳を垂れ流す乳首が、クリクリと亀頭にこすりつけられる。

 先走り液や唾液で濡れ光っていた亀頭が、母乳の淫らな白色で染められていく。

 

「あぁっ、はぁん♡ ヤらしい匂い、また一段と濃くなって……んぅ♡ 嗅いでるだけで、また感じちゃ……あ、あぁぁあん♡」

 

 ぷしゅうううと、また射乳するミルクたっぷりの爆乳。

 亀頭に心地よく叩きつけられる母乳の水圧。

 敏感な箇所を乳首でこすられながら、たっぷりと母乳を浴びる亀頭。

 

「はぁ、はぁ♡ 気持ちよさそうに震えてる♡ 嬉しい♡ もっと私の胸と口で感じて悠人くん♡ あむっ、ちゅうぅぅ♡ じゅるるるる♡ じゅぼぼぼ♡」

 

「あっ、あぁあっ!」

 

 根元からたっぷりと爆乳で扱かれ、エラは母乳を垂れ流す乳首でクリクリとこすられ、亀頭の先っぽをバキュームフェラで吸われる。

 

 蕩けてしまう。

 本当に、蕩けてしまう。

 気が狂いそうになるほどの快楽。

 爆乳おっぱいによる快楽地獄。

 

 衰えを知らない男根が射精感を訴える。

 ムチムチの爆乳に挟まれたまま、母乳まみれの乳首にこすられながら、バキュームで吸ってくる口の中にぶちまけたい。

 出したい、出したい、出したい、と悲鳴を上げる。

 

「じゅる、じゅぼ、じゅうぅぅぅ♡ ちゅぅぅう♡ 出して悠人くん♡ また精液、いっぱい出して♡ んぅぅうぅう♡ じゅううううぅぅ♡」

 

 美森も射精の予兆を感じ取ったのか、より乳房を強く押しつけ、吸引をさらに激しくする。

 

「じゅっじゅっじゅっ! じゅぼぼぼぼ! んじゅうううう! 出しひぇ! じゅっ、じゅっ、じゅっ、いっぱい、射精しひぇええええええ!」

 

「あっ! くっ!」

 

 激しい攻め立てと淫らな催促。

 

 根元から精液を搾り取るように乳圧が押し寄せる。

 母乳でさらに滑らかになった乳肌がくちゅくちゅと竿全体を扱く。

 激しいバキュームで亀頭が吸われ、鈴口をチロチロと舌先で舐め回される。

 

 強烈な乳攻めと口淫に耐えられる筈もなく、、欲望が一気に弾ける。

 

「出る……出るぅっ!」

 

「んぶうぅぅぅううぅうぅ♡」

 

 どびゅるるると音を立てて噴き上がる白濁液。

 暴発の勢いでぶちまけられる精液を、美森は躊躇いなく口で受け止める。

 

「んぐっ!? ごくん、ごくん……んうぅぅう♡ じゅるるるる♡」

 

 射精の勢いはいままでの比ではなく、唇の隙間から漏れ、飛び散るほどに膨大だった。

 美森は喉を鳴らして飲み込んでいくが、あふれ出る大量の精液を受け止めきれず、頬袋に溜まっていく。

 

「んぶぶぶ♡ んうぅうう♡ ……ぷはぁっ!」

 

 勢いの止まらない射精に、美森は思わず口を離す。

 瞬間、胸の谷間でどびゅどびゅと白濁液の噴水が起こる。

 

「あぁぁあん♡ 熱いぃぃ♡ 精液、胸の中でどびゅどびゅ出てるうぅうぅ♡ やぁぁあん♡」

 

 噴き出す精液は胸だけでなく美森の端正な顔までも白く汚していく。

 粘つく特濃の白濁液を、美森はうっとりとした顔で受け止める。

 

「あぁん♡ まだ出てるぅ♡ もっと、もっと出して♡ もっと私に、ぶっかけて♡」

 

 射精途中の竿を、たぷたぷと乳房で扱き、さらに射精を催促する。

 精液でさらにヌルヌルになった爆乳にもみくちゃにされる竿が、どびゅどびゅと大量の射精を続ける。

 

「悠人くん♡ 悠人くぅん♡ これが、精液の味ぃ♡ 精液の匂いぃ♡ とっても、とっても濃いのぉ♡ もっと、もっとちょうだい♡ 私に、悠人くんをもっと味わせて♡ んぅ、ちゅる、じゅるるる、れろれろれろ♡」

 

 びゅくびゅくと精液を垂れ流す亀頭を、美森は舌で舐め回す。

 ムチムチの爆乳を寄せ上げて、むにゅむにゅと扱き続けたまま終わらない快感を男根に与える。

 

「あっ、くっ……また、出っ……」

 

 度を越した量の射精をしているというのに、精嚢からまた新たな精子が送り出される。

 尿道を駆け巡る快感の波。

 再び膨大な射精が噴き上がる。

 

「きゃあん♡ またこんなにたくさん♡ んぅ、はぁ……あったかぁい♡ 悠人くんの精液、気持ちいいのぉ♡ もっと、もっと出してぇ♡」

 

 どびゅどびゅとまた大量に飛び散る白濁の噴水。

 美森は恍惚とした表情で精液のシャワーを浴び、さらに激しく爆乳で男根を扱く。

 

「あむっ……じゅうぅ……じゅるるる♡ んぅ♡ 好きぃ♡ この味、好きぃ♡ おいしくないはずなのにぃ、もっと欲しくなるのぉ♡ んぐ……ゴクン、ゴクン……飲ませてぇ♡ 悠人くんの精液ぃ♡ もっと、飲ませてぇ♡」

 

 瞳に淫らな光を宿しながら亀頭を口に含み、ぶちまけられる精液を愛おしそうに飲んでいく。

 普段の清楚な印象はもはやカケラもなく、娼婦も裸足で逃げ出しそうな淫らな顔で搾精をする美森。

 

 ああ、憧れの少女にこんな一面があったなんて。

 幻滅しそうな、嬉しいような、奇妙な心地が少年の胸を満たす。

 

「じゅっ、じゅっ……はぁ、はぁ、もっと、ちょうだい♡ 悠人くんのヤらしい精液、ぜんぶ、ぜんぶ私が搾り取っちゃうんだから♡」

 

 また乳房を寄せ上げて、たぷんたぷんと剛直を激しく扱く。

 

 

 美森の行いに思うところは、いろいろある。

 だがいまは……ただただ気持ちがいい。

 この心地を味わえるなら、細かいことなど、もうどうでもよくなってしまう。

 そう考えてしまうほどに、没頭していたくなる快楽の世界。

 このまま美森に搾り取られてしまいたい。

 

「はぁ、はぁ、もっと、もっと気持ちよくしてあげるからね♡ 悠人くん♡」

 

 崩落していく理性。

 だがふとした拍子で、それは回帰する。

 

 美森はパイズリに夢中になるあまり、気づかなかった。

 行為の激しさでベッドが揺れたことで、隠していたあるモノが床に落ちたことに。

 

 落ちた衝撃で、運悪く……あるいは運良く、ソレのスイッチが入った。

 

『……はぁ、はぁ……ユウちゃぁん……』

 

「え?」

 

「あっ……」

 

 二人の耳に入ってきたのは、ここにいるはずのない少女の声。

 

『んっ、あぁっ……切ないよぉ、ユウちゃぁん。お泊まりなのは、しょうがないけど……んっ、あぁんっ! やっぱり、抱いて欲しいよぉ……ユウちゃぁん、早く帰ってきてぇ……』

 

「この声……ゆう、姉?」

 

 機械から漏れる、友奈の切なげでなやましい声。

 聞こえるのは声だけではない。

 衣擦れの音や、くちゅくちゅと淫らな水音まで、その機械は拾っている。

 

「……東郷さん、これってもしかして……」

 

「あっ、その……こ、これは……」

 

 あからさまに動揺を見せる美森。

 

 美森が、こちらの女性関係にやたらと詳しい理由。

 それは即ち……

 

「……俺たちのやり取りを、ずっと盗聴してたのか?」

 

「……」

 

 無言は肯定の証だった。

 ダラダラと汗を垂れ流す美森を見て、悠人の心に言語化しがたい衝動が生まれる。

 

 

 今日のデートを、本当に楽しみにしていた。

 だって美森とのデートだ。

 それなのに薬を盛られた上、縄で拘束される。

 自分たち姉弟のためだと言い、『調教をする』などと口にする。

 その上、自分たち姉弟の密事をずっと盗聴していた。

 

 一度、火が着いたら周りが見えなくなるのが美森という少女だ。

 これまでの付き合いで、それは充分承知している。

 そんな一面も愛らしいと思っていた。

 

 だが……今回ばかりは許しがたい。

 

「ふぅ~……」

 

「ゆ、悠人くん?」

 

 呼吸を整え、精神を集中する。

 手首と足首に念を込め、鍛え上げた筋肉を活動させる。

 

「……ふんっ!」

 

「え、ええええええ!?」

 

 掛け声と同時に、悠人はブチッと力業で拘束を解いた。

 引き千切られた縄を見て、美森は目を見張る。

 

「ううう、嘘でしょ!? 自力で縄を解くだなんて!」

 

「伊達に鍛えてない」

 

 そうは言うが、悠人自身できるとは思ってはいなかった。

 ただ、込み上がる激情が肉体に力を与えてくれた。

 

 友奈との行為をずっと盗聴されていたという怒り。

 そして何よりも……自分の純心を弄ばれたことに。

 

 調教?

 冗談じゃない。

 調教されるのは……

 

「なあ、東郷さん? 盗聴はよくねえよなぁ? 俺たち姉弟の行為は確かにイケナイことだが……法に触れるほどのことじゃねえよなぁ?」

 

「ゆ、悠人くん?」

 

 かつてない迫力を見せる悠人に、美森は小動物のように震え上がる。

 自由の身になった悠人は、美森を力業で押さえつける。

 

「ひっ……」

 

「イケナイことする東郷さんは、お仕置きしねえとなぁ……()()()()()

 

「ゆ、悠人くん、落ち着いて? 一度、話し合いましょう?」

 

「ここまでのことされて、黙っていられると思うのか?」

 

「あう……」

 

 自分のものとは思えない凶暴な衝動が、目の前のメスを屈服させろと訴える。

 

 怒りと憧れと欲望。

 すべてがごちゃ混ぜになった末、美森という極上の女体を貪らんとする、一匹のケダモノがここに生誕した。

 

 ただ一方的に快楽を受けるなどオスとして屈辱の極み。

 生ぬるい。

 こんなものでは足りない。

 自分が与えてやろう。教えてやろう。

 本当の快楽というものを。

 

 だから……

 

「調教してやる。俺が、たっぷりとな……」

 

「っ!? ゆ、悠人くん……な、なんてギラついた目……は、はぅぅ~♡」

 

 凶悪な宣告をされて、少女の心とカラダに芽生えたのは、なぜか興奮だった。

 



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⑥美森の処女喪失

 悠人は、己がひどく感情的な人間であることを自覚している。

 実際、自分ひとりだけに隠し事を続ける勇者部の少女たちに対して、衝動的に怒りをぶつけてしまったのだから。

 ふとした拍子で幼い頃の粗暴な一面が顔を出してしまう。

 この悪癖を悠人は何度か直したいと思っているのだが、そうそう人間の性根というものは変わらないものらしい。

 

 悠人が他人に対する優しさを学べたのは、ひとえに友奈の存在があったからだ。

 誰かを傷つけてしまえば友奈が悲しむ。

 悠人にとっての良心とは、友奈そのものと言っても過言ではなかった。

 

 だからこそ、その友奈が傷つけられたとき、または自分たち双子の絆を害されたとき、悠人は鬼へと変貌する。

 

 世界の真実を教えられた日、両親がすべてを理解していながら娘を戦わせていたことを知ったときも、悠人は絶縁覚悟の親子喧嘩を持ちかけた。

 河原で行った父との一世一代の殴り合いの喧嘩は、しばらく近所で話題になるほどに壮絶なものだった。

 

 両親の胸中を知って和解した現在は、その矛を収めているが、もしも再び友奈を理不尽な目に遭わせる存在が現れようものなら、今度こそ悠人は容赦しないだろう。

 

 表面上はおちゃらけた陽気な少年として振る舞っているが……やはりこの獰猛な側面こそが自分の素なのだ。

 そう思うと、ときどき物悲しくなることがある。

 

 もしも叶うのならば……()()()()()()()だって、もっとロマンチックめいたものであって欲しかった。

 

 だが虚しいかな、現実はそうはならなかった。

 凶暴な情動が表出すれば最後。もう誰にも止められない。

 悠人自身、一番それを理解していた。

 

 

 * * *

 

 

 犯す。犯す。犯す。

 目の前の極上のメスを、必ずモノにする。

 頭の中には、もはやそんな思考しかなかった。

 自由の身となった手で、華奢で艶めかしい肢体を組み伏せる。

 

「ふーっ、ふーっ……」

 

 息が荒くなる。

 生白い女体を前に、込み上がる衝動を抑えきれない。

 

「あ、あぁ……悠人くん。待って、私まだ心の準備が……」

 

 美森の弱々しい反応もまた嗜虐心を煽る。

 

 準備だと?

 この期に及んで、いったい何を言っているのか。

 そんなもの、とうに済ませているだろうに。

 

 さんざん、搾乳手コキで射精させておいて、パイズリフェラで搾り取っておいて。

 

 ショーツを、こんなにも濡らしておいて。

 

「あっ……」

 

 ショーツを掴み、強引に脱がす。

 美森の一糸まとわぬ姿。

 悠人も中途半端に脱げていた下着を足から抜き、互いに全裸となる。

 むっちりとした、肌触りのいい太ももを掴み、左右に広げる。

 

「あぁ、ゆ、悠人くん……」

 

 前戯する必要もないほど濡れそぼった膣口に、精液と母乳にまみれた男根を寄せる。

 精力増強の母乳を直に浴びたためか、大量射精を数回したはずの男根はいまだに衰えず、どころかさらに固さを増している。

 

 この剛直をねじ込んでやるのだ。

 あの東郷美森に。

 学園中の男子の誰もが恋い焦がれ、誰もが欲情の目を向ける、美しくヤらしいカラダを持つ少女に。

 

 ……ずっとずっと特別な感情を向けてきた少女の初めてを、ここで奪う。

 

「……いくぞ」

 

「あっ」

 

 亀頭の先で入り口をこじ開け、中へ埋め込んでいく。

 

「あ、あぁ……ああぁっ! は、入ってくるぅ……悠人くんのが、私の膣内(ナカ)にぃ……」

 

 処女特有の抵抗感が亀頭を押し返してくる。

 だが止めるつもりはない。

 小刻みに腰を揺らし、剛直の感触を馴染ませるように、植え付けるように、膣肉の奥へと進んでいく。

 やがて処女膜に辿り着く。

 

「はぁ、はぁ……悠人くん……本当に、お願い。もう少し、落ち着かせて? ね?」

 

「ダメだ」

 

「はうっ」

 

 美森の懇願を、冷めた声で斬り捨てる。

 

「言っただろ? こいつは調教だ。教え込むんだよ。これからこのヤらしいカラダに、男ってやつをな」

 

「はぁ、はぁ……あの優しい悠人くんが、そんなことを言うだなんて……。はう。何なのこの気持ち? さ、逆らえない。私のカラダ、悠人くんに、従おうとしてる?」

 

 高圧的な態度に少女は怯えを見せるものの、膣内のほうは愛液を多量に分泌し、挿入の手助けをしだす。

 生白い肢体も、抵抗する様子を見せない。

 口ではどれだけ言っても、美森のカラダはすでに、男を受け入れる準備を整えている。

 この瞬間を待っていたと言わんばかりに。

 

「……一気にいくぞ」

 

「あぁっ!」

 

 生足を抱え込み、腰を突き出す。

 固くそそり立つ剛直で、処女膜を一気に貫く。

 

「かふっ! あぅ、あぁあああぁっ♡!」

 

 破瓜の痛みを感じて、美森の口から上がったのは悲鳴ではなく嬌声だった。

 

「い、痛いぃ……すごく痛いわ……痛い、のに……な、なんでぇ♡ なんで私のカラダ、喜んでるのぉ? 痛いはずなのに、なんで気持ちいいの~♡」

 

 最奥まで男根を受け入れて処女を喪失した美森は、陶酔の顔を浮かべてよがる。

 いつもの清楚な面影は微塵もない、情欲に支配されて乱れる淫婦さながらの蕩け顔。

 

 決して、艶美な反応とはいえない。

 爛れに爛れ、欲望にまみれ、趣に欠けた処女喪失。

 

 まったく、つくづくこの少女はこちらの期待を裏切ってくれる。

 そして、どこまでもオスを煽ってくれる。

 

 美森の処女を奪った。

 その事実に途方もない達成感と興奮が、さらなる獣性を呼び起こす。

 

 みっちりと密着した結合部。

 このまま動いていなくとも気持ちがいい膣内。

 ひなたと同様、名器と呼べる代物だ。

 

 だが、このままジッとしたまま堪能する気など毛頭ない。

 名器ならば、その隅々までを犯し尽くしてみせる。

 

 痛みが気持ちいいだと?

 好都合である。

 ならばもっと味わわせてやろう。

 

 気遣いなどしない。

 最初から猛然と腰を振り、すでにグチョグチョになっている膣内を行き来する。

 

「あっ!? くはぁっ、あっ♡ あぁぁぁあん♡」

 

 容赦のない前後運動を、美森は情欲に濡れた表情で受け止める。

 

「ひぅ!? ま、待ってぇ~♡ こんな、こんないきなりだなんて……私……私ぃ♡」

 

 口ではどれだけ拒んでいても、美森の肉体は従順だった。

 心地よい膣圧が往復する男根を包み込んでくる。

 

「あっ! あぁっ! しゅ、しゅごいぃ♡ これが、性交ぉ♡ 友奈ちゃんは、毎日こんなことをぉ♡ あん♡ あぁん♡」

 

 甘い嬌声を上げて、大きな乳房を揺らす美森。

 性欲をより煽る光景に、欲望の手がぶるんぶるんと波打つ巨峰を鷲掴む。

 

「ひゃううぅん♡ いやぁ♡ 胸揉みながら突かないでぇ♡ だめぇ♡ もっと、もっと感じちゃうぅ♡」

 

 指がどこまでも沈むボリュームたっぷりの爆乳。

 ずっと揉みたい揉みたいと心の奥底で願っていた極上の膨らみ。

 

 たまらなかった。

 揉めば揉むほど自在に形を変える生白い乳肉を揉み回しながら、より激しくを腰を打ち付ける。

 

「あぁっ! あっ! あっ! ああぁん♡ は、激しいぃ♡ ダメぇ♡ いきなりこんなの知っちゃったら、おかしくなるぅ♡」

 

 熱く柔らかい膣肉が男根を迎え入れる。

 友奈やひなたのように、処女特有のキツさがすでにない。

 こんなにも早く男を受け入れる形になるとは。

 なんという淫乱なカラダか。

 これが本当に中学生のカラダか?

 

 大きすぎるおっぱい。男に揉まれるために発育したかのような爆乳おっぱい。

 ぶるんぶるんとヤらしく揺らしながら喘ぐその姿の、なんと淫蕩なことか。

 

「このっ! このっ! エロすぎんだよ! このドスケベ中学生め!」

 

「やぁん♡ そんなこと言わないでぇ♡ 違うもん♡ 私、ヤらしい子じゃないもん!」

 

「口答えすんなぁ! 俺とゆう姉の情事を盗聴してる時点で東郷さんがスケベな娘なのはわかりきってんだよ! こんなにマンコ濡らしやがって! オラァ! オラァ!」

 

「ひぅぅん♡ しょ、しょんな乱暴に突いてぇ♡ あぁん♡」

 

 込み上がる加虐的な獣性を抑えきれない。

 美森という極上の美少女を徹底的に辱め、己の色に染め上げたいという欲求が、どんどん湧いてくる。

 

「ずっとオナニーしてたんだろ? あっ? 毎晩まいばん盗聴器越しで俺たちのセックスを聞きながら、ここでオナニーしてたんだろ? このスケベなカラダを自分で慰めてたんだろ?」

 

「ち、違うもん♡ 盗聴してたのは、証拠を集めるためだもん♡ じ、自慰のためじゃないもん♡」

 

「だったら耳を澄ましてみろよ。いま部屋でひとり寂しくオナニーしてるゆう姉の声をよ」

 

「はぁ、はぁ……ゆ、友奈ちゃん?」

 

 盗聴器はいまだに友奈の部屋の音を拾っている。

 スピーカーからはクチュクチュと膣を弄るなやましい水音と、友奈の切なげな喘ぎ声が漏れてくる。

 

『あぁっ、はぁ……ユウちゃん……好き……大好きぃ。もっと、もっとお姉ちゃんにエッチなことしてぇ? ユウちゃんなら、何をしてもいいんだよぉ? だからぁ……はぁ、あぁっ♡ 早くぅ……早く朝になってよぉ……。ユウちゃんに、抱いてほしいよぉ……』

 

 涙混じりに喘ぐ友奈の声を聞いて、美森のカラダがまた悦楽に震える。

 

「あぁ、あの天真爛漫な友奈ちゃんが、こんなにヤらしい声を出すなんて……。あぁっ、ごめんなさい友奈ちゃん……。私、いまあなたの大事な弟くんと性交しちゃってるのぉ♡ たくさん犯されちゃってるのぉ♡」

 

 愛液がますます漏れてくる。

 友奈の自慰の様子を想像してか、または優越感からか、美森の膣内がまたヤらしく蠢く。

 

「やっぱり感じてるじゃねぇか。とんでもない変態さんだな。東郷さんは盗聴してオナニーするドスケベ女子中学生だったんだな」

 

「いやっ! いやぁ♡ 言わないでぇ♡ 違うの♡ 違うのぉ♡」

 

「何も違わねえさ! オラ、もっと乱れやがれ! もっとヤらしく乱れるところ見せやがれ!」

 

「お、おおん♡ また激しくぅぅ♡」

 

 肌と肌がパンパンとぶつかるほどに激しく腰を叩きつける。

 

『ハァ、ハァ、もう我慢できない……。え、え~っと、確かここのスイッチを入れて……』

 

 盗聴器の向こうから、ブブブと鈍い振動音が鳴り響く。

 

『ごめんねユウちゃん……ユウちゃん以外のは挿れたくなかったけど……もう抑えられない……んッ……あぁあああぁっ!』

 

 どうやら友奈はローターを使ってオナニーを始めた様子だ。

 勇者たちの事情を説明し、大赦から支給されたものである。

 今日のように悠人が不在のとき、代わりに発情したカラダを鎮めるために用意しておいたのだ。

 

『あぁッ……♡ ユウちゃん、ユウちゃん♡ お姉ちゃんのオマンコ……もっと弄ってぇ♡ お姉ちゃんに、もっとエッチなことしてぇ♡』

 

「あぁあん♡ 悠人くぅん♡ しゅごいのぉ♡ 気持ちいいのが止まらないのぉおぉ♡」

 

 奇跡的に友奈と美森の喘ぎ声が重なる。

 あたかも快楽が同調しているように、激しくよがっていく少女たちの声。

 

(すごい……まるで東郷さんとゆう姉と同時にエッチしてるみたいだ……)

 

 奇妙な心地に、腰の前後運動がさらに激しさを増す。

 

「んおおおん♡ ゆ、悠人きゅぅん♡ ら、らめぇ♡ これ以上激しくされたら、ほ、本当におかしくなるぅぅぅう♡」

 

『ユウちゃんユウちゃぁん♡ 好き♡ 大好きぃ♡ お姉ちゃんのオマンコ、好きに使っていいからぁ♡ もっともっと激しくしてぇ♡』

 

「ふぅっ、ふぅっ!」

 

 美森のドMマンコによる極上の感触に、友奈の喘ぎ声。

 相乗的に快感が増すシチュエーションに、脳がどうにかなりそうになる。

 

「はぁ、はぁ……もう、たまらねぇ……」

 

 欲望の赴くままに美森を犯す。

 体勢を変えてバッグで突き、重力に従って垂れ下がる爆乳を揉みしだく。

 

「ふあぁぁああん♡ だ、だめえぇえ♡ もう悠人くんの男性器無しじゃ、生きていけないカラダになっちゃうぅぅ♡」

 

「東郷さん、男性器じゃなくて、オチンポだ。オチンポって言え」

 

「そ、そんなぁ♡ そんなはしたない言葉ぁ♡ 非国民な言葉、使えないぃぃ♡」

 

「言うんだよオラァ!」

 

「あふうううぅぅん♡」

 

 豊満な尻をパァンとスパンキングする勢いで腰を叩きつける。

 

「そら言え! オチンポ気持ちいいって!」

 

「……オ、オチンポォ♡ オチンポ様、気持ちいいのォ♡ 処女喪失したばかりの私の膣内(ナカ)を~、ズンズン突くオチンポ様がすごく気持ちいいのォ♡」

 

 誰も『様』まで付けろとは言ってはいないのだが……すっかり被虐体質に目覚めつつある美森は自分の発言でさらによがっている。

 愛液はすでにベッドに水溜まりを作る勢いで滲み出し、処女を失ったばかりの膣であることを忘れるほどに挿入がスムーズだ。

 

「このっ、東郷さんがこんなにスケベだったなんて!」

 

「ひぅう♡ ご、ごめんなさぁい♡ 淫乱な女の子でごめんなさぁい♡」

 

「犯してほしかったんだろ? ゆう姉とのセックスを聞きながら、こうして犯して欲しいって考えてたんだろ!?」

 

「だって……だってぇ♡」

 

 自らも腰を振りながら、美森はさらに淫らに快感を求める。

 

「だって、ずるいもん! 友奈ちゃんとひなたさんばっかり! わ、私だって……私だって悠人くんのこと好きだもん! 悠人くんに、抱いて欲しかったんだもん!」

 

「っ!? ……この、本当に君ってやつは……なんで……なんで……」

 

 そんな、ずっと言って欲しかった言葉を、よりにもよって、こんなシチュエーションで……。

 そんなことを言われたら、もう本当に抑えられなくなる。

 

「俺だって……ずっと君が好きだった! ひと目惚れだ、ちくしょう!」

 

「っ!? ゆ、悠人くん?」

 

「だから今日のデートを本当に楽しみにしてた! すごく楽しかった! なのに……くそっ! 憧れの子との初体験がこんなかよ! ちくしょう! ちくしょう!」

 

「あぁっ! あっ! あっ! あ、あぁあん♡ 悠人くん♡ 悠人くぅん♡」

 

「このっ! このっ! こっちの純情を弄びやがって! オラ詫びろ! そのドスケベボディで詫びろオラぁ!」

 

「ふあぁぁあん♡ ご、ごめんなさぁい♡ 悠人くんの気持ちも知らないで、私……あぁあぁああん♡ お、お仕置きしてぇ♡ イケナイ美森のことお仕置きしてぇええ♡」

 

 両思いだったことへの喜びも、恋心を台無しにされた怒りと悲しみも、すべては欲望へと転嫁される。

 美森の心もカラダもセックスで屈服させ、我が物とするべく、遮二無二に腰を動かす。

 

「んほおおおン♡ オチンポ様気持ちいい♡ 悠人くんに犯されてカラダが喜んでるのぉおぉ♡ もっとぉ♡ もっと激しく突いてぇぇぇ♡」

 

 目が明後日の方に向くほど快楽の虜となっている美森。

 爆乳をぶるんぶるんと揺らしながら、だらしなく涎を垂らす淫乱な美少女に、思いきり種付けをしたい衝動が芽生える。

 

「ふぅ、ふぅ……出すぞ! たっぷり出してやるからな! ぜんぶ受け取れぇええ!」

 

「あぁあん♡ 出して♡ 悠人くんの精液、私の膣内(ナカ)にぜんぶちょうだぁぁい♡」

 

「くっ、うおおおお!」

 

 雄叫びを上げながら、美森の最奥へと狙いを定める。

 子宮の入り口にめり込ませるように、剛直をズプンと叩き込む。

 

「で、出るっ!」

 

「ふああああああああああああああああぁあン♡」

 

 ドビュドビュと勢いを持って放出される白濁液。

 膨大な射精は瞬く間に美森の子宮を埋め尽くす。

 

「あぁあっ! 熱いぃぃぃ♡ 赤ちゃんのお部屋にぃ、精子が注ぎ込まれてるぅぅ♡ あぁあん♡ 私、嫁入り前の娘なのにぃ♡ いっぱい中出しされちゃってるのおおお♡ はあぁああン♡」

 

 失神しそうなほどの心地よさ。

 美森のような爆乳美少女に種付けをしているという、オスとしての誇らしさ。

 ……初恋の少女と、肉体で結ばれたことへの至福。

 

 あらゆる感情がすべて、射精の勢いを増長させる。

 

 ビクンビクンと震えながら射精を続ける男根。

 子宮に入りきらない精液が逆流して、結合部の隙間から飛び散っていく。

 

「ひふ♡ はふぅ♡ も、もう入らにゃいぃ♡ オチンポ様の射精、しゅごすぎるぅ♡」

 

 脱力した美森は、大きなおっぱいをベッドに押し潰して、だらしない顔で絶頂に浸る。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 ようやく射精が治まり、ぬぷぬぷとキツい膣圧から男根を解放する。

 栓を開けられた膣から、ドボドボと大量の白濁液が垂れる。

 

「ふぅ、ふぅ……」

 

 精液と愛液にまみれた男根を、美森の口元に運ぶ。

 

「あっ……♡ あむぅ……んぅ、じゅううううぅ♡ じゅるるるる♡」

 

 命令するまでもなく、美森は差し出された男根を本能的に口で咥え、こびりついた粘液を舌で舐め取る。

 

「んじゅぅぅ♡ はぁ、はぁ……オチンポ様♡ まだこんなに固ぁい♡ んぅ、じゅううう♡ あんなに、出したのにぃ♡ じゅるるる……じゅぼぼぼ♡」

 

 瞳の中にハートマークが浮かびそうな勢いで男根をバキュームで吸う美森。

 すっかり快楽の奴隷となったその様子に、また凶悪な支配欲が生まれる。

 

 もっともっとこの極上の女体を味わいたい。屈服させたい。

 夜はまだ長い。

 もっとこの淫乱な美少女を喘がせて、自分無しじゃ生きていけないカラダにしてみせる。

 

 お掃除フェラをする口腔から男根を抜き取ると、すでに全力で勃起していた。

 

「はぁ~♡ も、もうこんなに立派にぃ~♡」

 

 眼前で弓なりにしなる男根を見て、美森は「ハァハァ」と息を荒くし、淫蕩な顔を浮かべる。

 

「まだこんなもんじゃ終わらせないぞ……。たっぷりと調教してやるからな……美森」

 

「ふぅんんぅぅうぅ♡」

 

 下の名前を呼ばれたためか、またはこれから起こる激しい性交を想像してか、男根に愛おしそうに頬ずりをする美森。

 

「は、はいぃ♡ もっと、もっと犯してください♡ もっと私のことを、躾けてください♡ ご、ご主人様ぁ♡」

 

 親友から主従関係へ。

 初恋相手の少女とこんな形で結ばれるなど思いもしなかったが……悠人の胸を占めるのは、身も心もドスケベな美少女を欲望のままに犯せるという、オスとしての歓喜だった。

 

 



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大切な人

 今回の後半は結構しんみりなお話。


 夜が明けた。

 美森の処女を奪ったあの後も、何度も膣内に精液を注ぎ込み、爆乳で挟んでもらったり、お掃除フェラで竿を舌や吸引で扱いてもらった。

 

 ようやく理性が戻った頃には、美森は精液でドロドロになっていた。

 

「あへぇ♡ もうらめぇ♡」

 

 女性らしく肉付いた女体を精液まみれにし、膣から精液をコポコポと漏らし、口回りも残滓がこびりついている。

 なんとも清楚とはほど遠い絶頂した顔で、快感の余熱に浸っていた。

 

 さすがにそのままにしておけなかったので、二人で一緒に風呂に入ることにした。

 

「んちゅ……じゅる……ちゅぱ……悠人くん、気持ちいい?」

 

 シャワーで身を清めた後、まだ発情が鎮まらない美森は、飽きることなくパイズリフェラをしてきた。

 すっかり性感の虜になってしまった美森は、もうこちらが言わなくとも積極的に男根にご奉仕をするようになっている。

 

「あむ、じゅる、じゅちゅうぅぅ♡ ハァ♡ 逞しいオチンポ様♡ こんな雄々しいものの味を知ってしまったら、女として我慢できないわ。

 友奈ちゃんとひなたさんが夢中になるのも仕方ないわね」

 

「……それじゃあ、俺とゆう姉の関係も認めてくれるってことでいいのかな東郷さん?」

 

「私が独り占めするわけにはいかないもの♡ 皆で幸せになりましょう♡」

 

 そういうことで話は収まった

 

 調教すると息巻いていたわりには逆に手籠めにされてしまった上、マゾヒズムという業の深い性癖を開花させてしまった美森。

 

 想像を絶するセックスの快楽をこれでもかと知ったいま、その寵愛を自分だけが独占することは、同じ症状に悩まされる少女たちにとって()()ことだと悟ったらしい。

 

 いまや双子の爛れた関係性を矯正させるといった考えもすっかり影を潜め、どころか自らその爛れた関係性の輪に入りたいと懇願する始末であった。

 

「私もこれから精一杯ご奉仕させていただくわ悠人くん……いえ、ご主人様♡」

 

「ごめん。『ご主人様』ってのはマジで勘弁してください……」

 

 初恋相手と両思いだったことは本当に喜ばしいことだが……その実り方が倒錯的な方向に突き抜けていることに悠人は頭を抱えた。

 いや、そもそも自分が原因なのだが……。

 

 

 

 とりあえず両思いだからといって、美森は別に()()を気取るつもりはないようであった。

 

「だって、みんな悠人くんの寵愛が必要なんだもの。私だけ特別扱いされるわけにはいかないわ。だから……んぅ、ちゅっ……じゅうぅう♡ 私たちのこと、公平に、平等に愛してね?」

 

「うぅっ、心得たっす。あっ、出るっ」

 

「んぅううぅう♡ 精液とっても濃いぃ♡」

 

 憧れの少女である美森とまで淫らな関係を結んでしまったことに戸惑いを隠せない悠人だったが、ひとまず事が丸く収まったことを喜ぶことにした。

 

 その後も何度か美森に中出しを決めてから、悠人は帰宅した。

 

 * * *

 

 結局、朝帰りになってしまった。

 今日も休日なのは実に幸いだった。

 夜通しでセックスをしていたぶん、カラダはすっかり疲労困憊している。

 天国のような心地だったには違いないが、とにかく休息が必要だ。

 真っ先に自室のベッドで休みたかった。

 

 が、その前に友奈の様子を確認することにした。

 不本意ながら、盗聴器越しで聞いてしまった実姉の自慰。

 昨晩もいつものようにカラダが発情してしまったのは明白だ。

 はたしてローターだけで性欲を鎮めることはできたのだろうか。

 

「ゆう姉? 起きてるか? 入るぞ」

 

 ノックをしても返事がなかったので、そのまま入室する。

 

「すー、すー……」

 

 ベッドの上で友奈は健やかな寝息を立てていた。

 性欲を解消しきれず、苦しんでいた様子は見受けられない。

 

(大丈夫そうだな……)

 

 悠人はひと安心して、自室に行こうとする。

 

「……ユウ、ちゃん?」

 

 しかし弟の気配を感じて、友奈は目覚めた。

 

「あ、悪い。起こしちゃったか。その……ごめんな昨日は。なんか急にお泊まりする形になっちゃってさ……」

 

 美森との件はちゃんと友奈に報告するつもりだったが、ひとまず今は休息を優先したかったので、落ち着いた時間ができてから話すつもりだった。

 

「寝てていいぜ? 俺もこれから寝るからさ。

 そのぉ……オールナイトで盛り上がる感じになっちゃってさ、すっかり寝不足で参ったぜ。ハハハ……じゃあ、そういうわけで……」

 

「行っちゃヤダ」

 

「へ? ……うおっ!?」

 

 寝起きとは思えない凄い力で、友奈にベッドの中に引きずり込まれる。

 

「ん……」

 

 瞬く間に、ぎゅっと友奈に抱擁される。

 

「ちょ、どうしたんだよ、ゆう姉」

 

「んぅ……ユウちゃん、ユウちゃん……」

 

 聞く耳持たないとばかりに、友奈は切なげな声を出して、頬ずりをしてくる。

 

「寂しかった……」

 

「お、大袈裟だな~。たった一晩離れてただけじゃないか」

 

「怖かった……」

 

「え?」

 

「また、ユウちゃんが、危ない目に遭ってるんじゃないかって……。

 ()()()みたいに、事故に巻き込まれてるんじゃないかって……。考えたら、すごく怖かった……」

 

「……」

 

 胸の中で友奈が啜り泣きをしていることに気づく。

 

「ごめんね? お姉ちゃん、()()()からすごく臆病になっちゃった。ユウちゃんと少しでも離れてるだけで、怖いことばっかり想像しちゃう。私の見えないところで、ユウちゃんの身に何か起きてるんじゃないかって、すごく怖くなるの」

 

「……ゆう姉、大丈夫だって。このとおり無事だろ?」

 

 震える友奈を抱きしめ、あやすように頭を撫でる。

 

「あれから約束したじゃないか。ゆう姉を置いて勝手にひとりで死んだりしないって」

 

「うん、うん……」

 

「心配すんなよ。俺は勇者の弟だぜ? どんなピンチが来たって生き抜いてやるさ」

 

「それでも、やっぱり怖いの……。もう二度と、あんな思いしたくないの……ユウちゃん、どこにも行かないで? お姉ちゃんを、置いてかないで……」

 

「……うん。どこにも行かない。ゆう姉の傍にいるよ」

 

「ユウちゃん……んっ……」

 

 温もりを確かめるように、友奈にキスをされる。

 

「好き……大好きユウちゃん……」

 

「俺も好きだよ」

 

 紛れもない本心だ。

 美森に向ける恋心とは、まったく次元が異なる愛情。

 悠人の中で決してブレることのない、絶対的な感情。

 

 悠人にとって、この世で最も大切な少女。

 だからこそ、友奈に悲しい思いはさせたくない。

 そのためにも、もう二度と、同じ目に遭ってはならない。

 

 

 勇者部の少女たちに、一方的に怒りをぶつけてしまったあの日。

 喧嘩別れしたその後、彼女たちと仲直りをするのに時間がかかった。

 それは、決して悠人が強情になっていたからではなかった。

 

 したくても、できなかったのだ。

 

 バーテックスの侵蝕による災厄。

 樹海にダメージが入れば、現実の世界に悪影響が出る。

 それらは事故といった形で現れる。

 

 勇者の少女たちは想像もしなかった。

 あるいは、考えないようにしていた。

 

 

 

 親しい存在が……その『災厄』に巻き込まれることに。

 

 

 

 

『あのさ東郷さん。不躾けなこと聞くけれど……俺のこと、その……いつから好きになったんだ?』

 

 行為の後、悠人はつい気になってそんなことを聞いてしまった。

 

『もう、本当に不躾よ。改まって言うと、恥ずかしいわ……』

 

 頬を赤らめて美森は目を逸らした。

 

『……自覚したのは、本当につい最近なの。というか、いまさっきかも?』

 

『マジか』

 

 恥じらいつつも、律儀な彼女はちゃんと答えてくれた。

 

『きっかけは、たくさんあったと思うわ。そもそも親しい男の子って、悠人くん以外にいなかったし、意識するのは自然だと思う。車椅子生活のとき、よくお姫様抱っこしてくれたでしょ? あれ結構、乙女心に響いたんだから』

 

 自分から質問をしておきながら、悠人は照れくさい気持ちになった。

 

『でも……たぶん一番のきっかけは、やっぱり……悠人くんと喧嘩別れした日だと思う』

 

 沈痛な面持ちで、美森は語った。

 美森にとって……いや、勇者部全員にとって、それはあまり思い出したくないことだった。

 

『あのときは、想像もしなかったわ……。二体目のジェミニとの戦いの後に……

 

 まさか悠人くんが交通事故に遭うだなんて』

 

『……』

 

 勇者部の少女たちと喧嘩別れしたその日。

 帰路の途中で、悠人は子どもを庇ってトラックにひかれた。

 信号無視や飲酒運転ではなく、運転手がとつぜん意識を失ったのだ。

 

 理不尽な事故。

 それこそが、バーテックスの影響による災厄に他ならなかった。

 

 勇者の少女たちは想像もしなかった。

 あるいは、考えないようにしていた。

 

 まさか親しい存在が、バーテックスの犠牲になるなど。

 

『目の前が真っ暗になったわ。仲直りもできていないのに、悠人くんが死んでしまうかもしれないって考えたら……。

 そのときわかったの。自分の中で、どれだけ悠人くんが大きい存在だったか……』

 

 それは、他の少女にとっても同じだった。

 風は自責の念に駆られ、樹は兄のように慕っていた上級生の不運を嘆き、夏凜は気にくわないと思っていた喧嘩相手の喪失に、ただただ戸惑った。

 

『友奈ちゃんも、同じ気持ちだったんじゃないかな? ……いえ、きっと私たち以上に感じたはず。

 あのときの友奈ちゃん、本当に見ていられなかったわ……』

 

 悠人が奇跡的に意識を取り戻したのは、戦いの影響で自分と同じように植物状態になっていた友奈が目覚めたときと、ほぼ同時だった。

 

 事の顛末を聞かされたとき、悠人の胸は激しく痛んだ。

 二度と泣かせまいと誓った姉を、また泣かせてしまったことに。

 自分のせいで、友奈に消えない心の傷を植え付けてしまったことに。

 

 

『いやだよぉ……こんなのヤダよぉ! 仲直りできてないのに……こんな形でユウちゃんとお別れなんて……絶対にヤダよぉ!

 起きてよぉ……起きてよユウちゃぁん!!』

 

 あの件から数ヶ月、友奈はだだでさえ溺愛していた悠人に、よりベッタリとなった。

 また理不尽な運命の歯車で、弟を奪われるかもしれない。

 その恐怖心が、悠人への思いを加速させているのは明らかだった。

 

 過剰に悠人と肉体関係を求めるのも発情だけが原因ではなく……そうすることで弟を自分の目につく場所に、繋ぎ止めるためなのかもしれなかった。

 

 

 

 

「ユウ、ちゃん……すぅ……すぅ……」

 

 落ち着きを取り戻した友奈は、再び眠りの世界に入った。

 悠人もこのまま寝てしまおうと思った。

 友奈が目を覚ましても、「ちゃんと傍にいる」と安心させられるように。

 

「……ごめんな、ゆう姉」

 

 眠りに落ちる寸前、口から出たのは、そんな言葉だった。

 

 

 * * *

 

 

 気になっていた。

 ずっと会いたかった親友が、心を痛めるほどに思いを馳せる少年の存在を。

 

『どうして私たちがこんな目に……悠人くんも、どうしてあんなことにっ……!』

 

 自分の運命を、少年の運命を、親友は嘆いていた。

 

『……わっしーにとって、その男の子は大切な人なんだね?』

 

『……ええ。記憶を無くした私を、友奈ちゃんと一緒に支えてくれた人なの。なのに……あんな形でお別れするだなんて……』

 

『……その人のためを思って、言わなかったんだよね?』

 

『言えるはずない。巻き込めないわ、こんなことに……。でも、いま思えば……もっと早く話すべきだったのかもしれない。悠人くんだって同じ勇者部なのに。仲間なのに……。

 もっと早く打ち明けていれば、ひょっとしたらあんなことには……』

 

『泣かないで、わっしー』

 

 いったい、どんな人なのだろう。

 大切な親友に、ここまで思われる少年とは。

 

 最初は、そんな純粋な好奇心だった。

 

 会えるとは思っていなかった。

 自分にはもう、人として生きる道は絶たれていると、諦めていたから。

 

 でも、出会えた。

 そして感じた。

 恐らく、親友の胸に宿るものと、同じ感情を。

 

(この人が、わっしーの大切な人……。ああ、なるほどな~)

 

 ひと目会った瞬間、直感した。

 なんとなく、わかってしまった。

 きっと自分もこの先、彼のことを……。

 

 

 

「……よ~し、で~き~た~!」

 

 渾身の出来の小説が完成して、少女は満面の笑みを浮かべた。

 

「えへへ~。早く読んで欲しいな~。びっくりするかな~?」

 

 印刷した原稿を、少女は宝物のように胸に抱きしめる。

 大切な大切な原稿。

 思い入れ深いのは当然だ。

 なぜならそれは小説であると同時に、少女にとって初めての……。

 

「気づいてくれるかな~? ユッティ……」

 

 一人の少年に思いを馳せて……園子は頬を赤く染めた。

 

 





 『わすゆ組』が参入する前にアンケートを取らせていただきます。
 お気軽に回答していただけると幸いです!


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①園子の決意(友奈・美森・ひなた4P)

 掴み所の無い女の子だ。

 それが園子への第一印象だった。

 

 とてもかわいらしく、美しく、独特な空気感を持つ少女。

 転校初日から多くの男子生徒の心を奪った美少女は、陽気な笑顔で悠人に握手を求めてきた。

 

『わっしーからいろいろ話は聞いてたよ~? 一度会ってみたいと思ってたんだ~♪』

 

 美少女に人懐っこい笑顔でそんなことを言われて、ときめかない男子はいない。

 悠人も例外でなく、心が浮き足立った。

 友奈や美森たちの前なのに、ついつい顔がだらしなく崩れてしまいそうになった。

 初対面の、それもとてもかわいい女の子の前で、そんな軟派な印象を植え付けたくはない。

 なので自慢の筋肉を見せびらかして、硬派な男子であることをアピールした。

 

『光栄の極みだぜ乃木さん。見てくれこの筋肉を。ピンチになったときいつでも俺を呼んでくれ。この鍛えたカラダで必ず君を守ってみせ……って痛てええ! なぜ殴るにぼっしー!』

 

『初対面の相手の前でいきなり上半身裸になるやつがあるかっ、この変態があ!』

 

『あはは~♪ 面白い人だな~♪ 悠人くんだから、あだ名はユッティだね~。よろしく~ユッティ♪』

 

 ぽわぽわとした笑顔が似合う、かわいい女の子。

 ……けれど、心の内があまり読めない、隙の無さを感じさせる女の子。

 

 武術をやっていると、対峙する相手がどういうタイプの人間なのか、言葉で語らなくとも感覚的にわかるようになる。

 しかし、園子の思考はまったく読めなかった。

 とつぜん居眠りしだしたり、とつぜん興味の対象が変わったり、泣いていたと思ったら喜びだしたりと感情の振り幅が激しく、とにかく行動が読めない。

 

 しかし……

 

『ふむふむ……なるほどな~。うん♪ なんとなく、わっしーが心を許してるのがわかる気がするんよ~♪』

 

 園子のほうは、ひと目見ただけで悠人の人となりを──恐らく常人では理解できない感性で──把握できたらしい。

 

 悠人は負けず嫌いだ。

 勝負事になると自分が勝つまでは譲らない。

 同じく諦めの悪い夏凜と張り合うのは、もはや日常と化していた。

 

 そんな悠人が、園子を前にして真っ先にこう感じた。

 

(この子には、たぶん勝てないな……)

 

 いったい何の勝ち負けなのか、悠人自身もわからなかった。

 ただ、あらゆることで園子の上にはいけない。そう直感した。

 

 悠人が『負けてもいいと思った相手』はこの世で友奈ただ一人だけだったが……『勝てない相手』と確信したのは園子が初めてだった。

 

 不思議と、悔しいとは思わなかった。

 姉の友奈と波長が似ているからなのか。

 園子なら大抵のことを許せてしまえそうな、無条件で人を寛容にさせる毒気の無さが彼女にはあった。

 

『《運命的な出会い》か~。……えへへ♪ とっても素敵~♪』

 

 樹がタロットカードで『運命の輪』を引き、意味が《運命的な出会い》と伝えると、園子は目を輝かせてはしゃいだ。

 

『……本当に、あるんだね。そういう、出会いって』

 

 夢見るような乙女の表情で園子は、意味ありげに微笑んだ。

 

 園子の心は読めない。

 ただ……そのときだけは、彼女の胸の中で仄かに燃え上がるものを垣間見た気がした。

 

 

 * * *

 

 

「はい、ユウちゃん♪ あ~ん♪」

 

「あ、あ~ん……」

 

 勇者部の部室。

 友奈が家と同じようにダダ甘お姉ちゃんオーラー全開でお菓子を食べさせてくる。

 小っ恥ずかしいので皆がいる部室ではやめてほしいのだが、もはや見慣れた光景だからか、ツッコムことに疲れたのか、最初のうちは騒いでいた少女たちも、いまとなっては何も言ってこない。

 「やれやれ、またか」と内心、呆れている程度だろう。

 

 ……しかし、()()()()の人物が同じことをすれば話は別となってくる。

 

「悠人くん、ぼた餅もあるわよ? はい、あ~んして♪」

 

「と、東郷さん!? い、いいからそういうの!」

 

「むぅ。友奈ちゃんのは食べたのに、私のぼた餅は食べてくれないの?」

 

「い、いや、もちろん食べるけど……は、恥ずかしいから」

 

「まあ、悠人くんったら照れちゃって♪ かわいい♪ うふふ、たくさん作ってきたから好きなだけ食べてね? はい、あ~ん♪ ……どう、おいしい?」

 

「う、うん、とっても」

 

 美森の手作りぼた餅は大好物だが、今日のぼた餅はやたらと甘く感じた。

 

「あら、悠人さん。あんこが付いてますよ?」

 

「え? どこに?」

 

「うふふ♪ 拭いてあげますからジッとしててください♪」

 

「あ、ありがとう、ひなたさん」

 

 にこやかな笑顔でひなたが甲斐甲斐しく、あんこを拭き取ってくれる。

 

「今日は私もおやつにクッキーを作ってきたんです。悠人さんのお好きなチョコ味ですよ♪ はい、あ~ん♡」

 

「ちょっ!? ひなたさんまで」

 

「ずるいわ、ひなたさん。悠人くんはいま私のぼた餅を……。悠人くん? 私のぼた餅も好きよね?」

 

「ユウちゃんユウちゃん♪ お姉ちゃんにして欲しいことがあったら何でも言ってね?」

 

 我先にと悠人のお世話をしようとする美少女三人。

 勇者部の部室に、ハートが飛び交うような甘々空間ができあがっていた。

 そんな空気が耐えられんとばかりに……

 

「……甘ぁああああああああああああい!!」

 

 風の絶叫が部室に広がった。

 

「風先輩? そんなにぼた餅甘かったですか?」

 

「ちゃうわい! なんなのアンタたちさっきから!? 人目も気にせずイチャイチャと!」

 

「イチャイチャ? いつもどおりだと思いますけど?」

 

「友奈はそうね! 問題は他の二人! 東郷! ひなた! アンタたちどうしたの!? いつからそんな悠人にベッタリになったの!?」

 

「え? それはその……いろいろありましてぇ……。ねえ? ひなたさん?」

 

「そ、そうですね~。いろいろありましてぇ……ぽっ♡」

 

「な、なんじゃ? 後輩二人が急に私より女子力を高めて、大人っぽくなっているような気がする……」

 

 艶っぽく頬を赤く染める美森とひなたに、風は底知れぬ貫禄を感じて震え上がった。

 

「というか、この際だから私も聞くけど、アンタたちこの短い期間で随分と仲良くなってない?」

 

「はい! 私もそう思います!」

 

 風に便乗して夏凜と樹もジト目で尋ねてくる。

 探りを入れられて、悠人は内心ドキリとする。

 

「な、なにを言うんだ、にぼっしーに樹ちゃん! 俺たちはもともと超仲良しだぞ! ははははは!」

 

「いやいや、どう考えても距離感がおかしいから。友奈はともかく、東郷とひなたは色ボケになりすぎでしょ」

 

「「色ボケ!?」」

 

「はい。友奈さんはともかく、お二人はなんだか表情とか仕草が……エッチです!」

 

「「エッチ!?」」

 

 夏凜と樹の直球な物言いに、美森とひなたは同時に驚く。

 

「吐けぃアンタたちぃ! いったいこっちの世界に来てから何があったというの~!」

 

「あ~っと! 俺の筋肉たちが急に筋トレをしたいと騒ぎだしたのでちょっと失礼しますぜ! ゆう姉! 東郷さん! ひなたさん! 手伝ってほしいから一緒に来てくれや!」

 

「いいよ~」

 

「え? ゆ、悠人くん?」

 

「あん、悠人さん。そんな大胆な♪」

 

「こらー! 逃げるなー! 筋肉たちが騒ぐとかなんじゃそりゃー!」

 

 まさか自分たちの爛れた関係を説明するわけにもいかないので、友奈たちを連れて戦略的撤退をすることにした。

 

「ふぅ……とりあえずここまで来れば……」

 

 人気の無い場所に三人を連れて行き、ひと息吐く。

 

「ゆ、悠人くん。こんな人のいない所に連れてきたってことは……もう♡ 我慢できないならそう言ってくれればいいのに♡」

 

「まあ♡ まさかこのまま四人で? も、もう、悠人さんたら欲張りさんなんですから♡」

 

「えええ!? 東郷さんとヒナちゃんと一緒に!? そ、そういうの初めてで恥ずかしいけど……ユ、ユウちゃんが望むなら♡」

 

「ちゃうわい! こら制服を脱ごうとするんじゃない!」

 

 何を勘違いしたか、少女たちが期待の眼差しを向けて制服に手をかけようとするのを慌てて止める。

 これでは夏凜や樹に『色ボケ』『エッチ』と言われても仕方がない。

 

「ちょっと慎みを持ちなさいよ君たちは!」

 

「ここにいる女の子全員の初めてを奪った悠人さんがそれを言うんですか?」

 

「まあそうなんだけど! それでも! 部室では露骨な真似はしないの! 俺たちの関係がバレちゃうでしょうが!」

 

 悠人が三人の少女たちと肉体関係を持っていることは、ここいる四人だけの秘密だ。

 美森との関係を明かした頃は「ユウちゃんの節操なし……」「悠人さんたら本当にケダモノですね♡」と散々言われたが、いまのところ()()()()()()のような事態は起こっていない。

 美森が提案したとおり、平等に公平な関係を保つということで少女たちの間では話がまとまったらしい。

 ……だからといって、あからさまに部室でイチャイチャをしていたら先ほどのように風たちに不審がられてしまう。

 

「ごめんなさい悠人くん。なんだか友奈ちゃんを見ていたら羨ましくなってしまって……」

 

「ついついお世話を焼きたくなってしまうんですよね~」

 

「あ、わかる~♪ ユウちゃんって見てて放っておけないもんね♪」

 

「「「ね~♪」」」

 

「仲いいね君ら……」

 

 険悪な仲になられるよりはずっといいが、逆に結束力が高いというのも考えものだった。

 先ほどの甘々空間のように、歯止めが効かなくなる場合がある。

 

「……皆の気持ちはすごく嬉しいけどさ、とりあえず部室ではああいうことは止めておこうぜ? ただでさえ最近……」

 

「? 最近何かあったのユウちゃん?」

 

「あ、いや……」

 

 風たちに自分たちの関係を怪しまれると困ることもあるが……。

 

 それ以上に、園子が最近ずっとぎこちない態度でいることが、悠人は気になっていた。

 

 園子は恋愛小説が好きで、自らも執筆しているほどだ。

 そんな園子にとって、さっきまでの()()()()()は絶好の取材対象のはずだった。

 ……にも関わらず、園子はずっと大人しかった。

 いつも目を輝かしながら「メモメモ~♪」と貪欲に小説のアイディアを求めている、あの園子がだ。

 

 それだけでも充分に奇妙だというのに、この頃の園子はどうも悠人を避けているような気がした。

 目が合うと、頬を真っ赤にして顔を逸らしたり、声をかけても「ひょえ!?」と奇声をあげては、いろいろはぐらかして「ま、また今度ね~!」と踵を返されることが多い。

 

 園子とは出会ってまだそんなに月日は経っていないが、短い期間だけでコントじみたやり取りをするようになる程度には気安い仲になったつもりである。

 

『ユッティー、前世って信じる~?』

 

『ああ信じるとも。俺がゆう姉の弟に生まれたのは前世で徳をたくさん積んだからに違いないからな』

 

『ユッティは本当にゆーゆが好きだね~。じゃあ前世は何だったの~? ワカメとか~?』

 

『ははは、ワカメがどうやって徳を積むんだよ~』

 

『おいしく食べてもらえたからとか~?』

 

『いや、ゆう姉の弟に生まれるにはもっと凄い徳を積まなくちゃダメだね』

 

『じゃあ、ユッティの前世ってな~に~?』

 

『神様に決まってんだろ』

 

『ユッティったら超シスコ~ン』

 

『褒め言葉だぜ!』

 

『『あはははは~♪』』

 

『風、あの二人の会話聞いてるとすっごいチカラ抜けそうになるんだけど……』

 

『耐えなさい夏凜。生きている世界が違うのよ』

 

 そんなやり取りも、最近ではすっかりない。

 

 何か園子の気に障ることでもしてしまったのだろうか。

 悠人にはまったく身に覚えがなかったが……。

 

 気になるのは、園子の様子がおかしくなったのが初めてひなたと関係を持った日から、ということだった。

 

(まさか、な……)

 

 あの日の園子はずっと部室で寝ていたはずだ。

 自分たちの行為を覗き見していたなんてことは、万が一にもないはず。

 

 ……だがもしそうだとしたら、園子の挙動がおかしいのも納得はいく。

 

(でも確認するわけにもいかないよなぁ……)

 

 できることなら園子とのもどかしい距離感を解決したいと思う悠人だが、もしも本当にひなたとの行為を見られていたとしたら……どう説明したものか。

 思いきって、ここにいる三人に相談してみるのがいいかもしれない。

 

「……あのさ皆、園ちゃんのことなんだけどさ」

 

「んっ……あぁっ」

 

「っ!?」

 

 ふと気づくと、友奈たちは艶っぽい顔で内股になって、もじもじと太ももをこすり合わせていた。

 

「ちょっ、皆まさか……今か!?」

 

「う、うん。ごめんね、急に来ちゃった……」

 

 不規則に起こる発情。

 そのタイミングはそれぞれ個人差があったはずだが……まさか三人同時に発情するとは。

 

「はぁ、はぁ、熱いわ悠人くん。私、我慢できない……」

 

「悠人さぁん。これじゃあ部室に戻れません。だから……」

 

 スカートの中に手を入れ、シュルシュルとショーツを脱ぎ出す少女たち。

 甘く淫らな愛液の香りが三人分、濃密に香ってくる。

 

「ご、ごくり……」

 

 フェロモンたっぷりの匂いに煽られて、オスの獣欲が鎌首をもたげる。

 

「ユウちゃん、お願い……」

 

「私たちを……」

 

「いっぱい、犯してください……」

 

 壁に手を付き、スカートを捲り、すでに濡れそぼった淫裂を見せつける美少女たち。

 極上の美少女が三人も、生白いヒップを差し出して、期待の眼差しを向けている。

 

 なんと非現実的な光景。

 なんとヤラしすぎる絶景。

 

 こんなものを見せられて……

 

 

 

「我慢なんてできるかぁ! オラもっと突いてやらぁ!」

 

「あぁあん♡ ユウちゃん凄いよ~♡ 奥までおちんちんズンズン来てるよ~♡」

 

「やぁあぁん♡ もっと突いてぇ♡ 私のヤらしいオマンコ、好きなだけ犯して~ご主人様~♡」

 

「はぁあぁん♡ いっぱい出てます~♡ 悠人さんの赤ちゃんミルク~♡ もっともっと出してください♡ 私たちの発情オマンコに、ヤらしいミルクいっぱい注ぎ込んでくださ~い♡」

 

 壁に手を付く美少女たちを代わる代わるバックで犯し、何度も何度も膣内射精を決める。

 それぞれ具合の異なる膣を味比べしつつ堪能しながら、本能の赴くままに腰を振りまくった。

 

 

 

「んぅ、ちゅう……ユウちゃんのおちんちんまだ固ぁい♡」

 

「れろれろ……あんなにたくさん出したのに……さすがだわ♡」

 

「ちゅっちゅっ……うふ、あいかわらず男らしくて、素敵です悠人さん♡」

 

 精液を股から垂れ流しながら、いまだに勃起を続ける剛直を舐める少女たち。

 三人の舌で舐め回されるという未知の快感を味わって、欲望はますます滾っていく。

 

「はぁ、はぁ、また出る……いっぱい、出してやるからな?」

 

「じゅるるっ……うん、ちょうだい、ユウちゃんの精液♡」

 

「ちろちろ……ええ、来て? 私たちに、いっぱいかけて♡」

 

「お好きなだけ、お顔にかけてください♡ 悠人さぁん♡ れろれろ……じゅるるる♡」

 

 三人の舌が亀頭全体を舐め回し、吸いつく。

 

「あっ、出るっ!」

 

 少女たちの顔が密集した状態で、白濁液をぶちまける。

 

「ひゃぁあぁん♡ 熱いよぉ♡」

 

「あぁん♡ すごいぃ♡ ビュクビュク飛び出てるぅ♡」

 

「んぅ♡ 悠人さんの精液、気持ちいいですぅ♡ もっと、ぶっかけてください♡」

 

 竿を手で扱きながら、少女たちの整った顔に欲望の白濁液をぶっかける。

 喜悦に濡れた表情で、少女たちは淫らな粘液を浴びていく。

 

「ユウちゃん♡」

 

「悠人くん♡」

 

「悠人さん♡」

 

 

 ──もっと、して?

 

 

 どれだけ射精しても萎えない剛直に、再び少女たちの舌が這う。

 

 

 

 部室に戻るには、だいぶ時間がかかりそうだった。

 

 

 * * *

 

 

「そういえば乃木。アンタ最近大人しいわね?」

 

「ひょえ!? そ、そうですかフーミン先輩?」

 

「だって、いつものアンタならさっきの友奈たち見て『ビュオオオォォォ!』とか言いながらメモ取るじゃない」

 

「あ、あはは~。ちょっといま不調なんよ~。最近なんとか一作は書けたんですけど、それからすっかり筆が乗らなくて……」

 

「なるほど、スランプか。……わかるわ。この私もときどき脚本に思い悩むときがあるもの。そういう時期ってあるわよね……」

 

「風が絶好調に脚本書けたことなんて一度もないでしょうが」

 

「何よ夏凜! アンタには作り手の気持ちってのがわからんのか~!」

 

「お、お姉ちゃん。落ち着いて~」

 

 いつものようにギャアギャアと風と夏凜が口喧嘩するのを横目に、園子は悩んでいた。

 

 新しく書けた原稿。

 それを、彼に読ませていいものかと。

 

(本当に、いいのかな? きっと、アレを見せたら……)

 

 もう、戻れなくなる。

 彼とは、元の関係に。

 でも、このままじゃいけない。

 このままなのは、自分も悲しい。

 

 だから……

 

(勇気、出さなきゃ)

 

 騒がしい部室の中で、園子は静かに、ひとつの決意を固める。

 




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②園子の告白

 この世に『勇者』はいる。

 でも『英雄』はいない。

 

 ピンチのとき、苦しいとき、泣きたいとき、本当に助けてほしいときに助けてくれる、物語のような『英雄(ヒーロー)』はいない。

 

 無垢な頃は、『勇者』=『英雄』だと思っていた。

 でも、そうではなかった。

 自分たちは、ただの『生け贄』だった。

 

 すべてを悟った頃には、もう何もかも手遅れで、気づけば多くのものを失っていた。

 世界を守る代償として。

 

 もう、すべてを諦めていた。

 勇者であっても、どうすることもできない。

 この世に救いなんて無いのかもしれない。

 

 だから、少女は空想の世界に逃げた。

 いつか、こんな苦しみから救い出してくれる本物の《英雄》の存在を思い描いて、荒んだ心を慰めた。

 そんな人、現れるはずがないとわかっていながら。

 

 ……でも、もしも出会えたとしたら?

 

 世界を救えなくてもいい。

 そんなこと、しなくてもいい。

 ただ、自分を笑顔にしてくれる、癒やしてくれる、傍にいてくれるだけで安心できる……そんな英雄(ヒーロー)に出会えたら、それはどんなに……。

 

 

 だから、運命だと思った。

 きっと、二度とこんな気持ちになることはないだろう。

 最初で最後の思い。

 

 これまでは勇気を出せなかった。

 でも、いまなら、伝えられる。

 

 もう二度と、無くしたくないから。

 大切なものも……。

 

 この、初めての気持ちも。

 

 

 * * *

 

 

 休日の学校は独特の空気がある。

 校舎に響く体育会系の部活動の掛け声や、ボールが打ち合う音、吹奏楽部が練習で鳴らす楽器の音色。

 そういった若者たちの青春を象徴するような雰囲気が、悠人は好きだった。

 普段は生徒たちの喧噪で溢れている廊下が静まりかえっているのも、非日常感があって好ましい。

 

 平日の学校とは異なる、部活動をする生徒によって構築された空間。

 まるで我が物顔で校舎を自由にできてしまいそうな万能感が得られる。

 ……もちろん羽目を外しすぎたら叱られるわけだが、それはそれで『青春の1ページ』というやつだ。

 

 休日の校舎を訪れたのは、別に過激な思い出作りをしに来たわけではない。

 単に、呼び出されたのだ。

 

(園ちゃん、話って何だろう)

 

 とつぜん態度がぎこちなくなってしまった園子との距離感に悩んでいた悠人だったが……あろうことか悩みの対象である本人からメッセージが届いたのが昨夜のことだ。

 

『ゆーゆたちには内緒で部室に来てほしいんよ~』

 

 あの気まずい空気はいったい何だったのか。

 そんなことは最初から無かったとばかりに、従来の陽気な文面でお願いをしてきたので、悠人は少なからず戸惑った。

 

 とはいえ、話すきっかけができたことは幸いだ。

 園子のほうも恐らく気まずい関係を解消するべく思いきって呼び出したのかもしれない。

 なぜ休日の部室を集合場所に選んだのかは謎だが。

 

「お~っす。園ちゃん来たぞ~……って、まだ来てないか」

 

 部室はまだ無人であった。

 園子のことだからロッカーに隠れてサプライズでもしてくるかと思ったが、その様子もない。

 

「筋トレでもして待ってるか」

 

 とりあえず園子が来るまで軽く腕立て伏せ腹筋背筋スクワット1000回(軽々とこなすと何故かドン引きされるメニュー)でもして時間を潰そうと思った悠人だが、

 

「ん? 何だこれ?」

 

 テーブルの上に、先日まではなかった紙の束が目に止まった。

 クリップで綴じられた中身を開いてみると、印刷された活字の羅列がぎっしりと書かれていた。

 

「これは……小説? 園ちゃんが書いたやつかな」

 

 ひょっとしたら園子の用事とは、この新作の小説のことかもしれない。

 新作が完成するたび、園子は悠人に率直な意見や感想を求めていた。

 

『ユッティって結構容赦なく指摘してくれるから、私としてはありがたいんよ~』

 

 素人の意見が参考になるとは悠人には思えなかったが、園子からすれば『そういう人の意見が一番大事』らしい。

 

 時間潰しにはちょうどいい。

 園子が来る前に原稿に目を通しておこう。

 プリントしたということは、人に読ませるために用意したということだ。

 勝手に読んでもきっと怒られまい。

 

「どれどれ……」

 

 椅子に腰掛けて、悠人は早速読み始めた。

 

 内容は、以下のようなものだった。

 

 

 

 

 

 

 少女は、すべてを失った。

 生まれて初めてできた大切な友達も。

 カラダの機能も。

 すべては、世界を守る戦いの代償として。

 

 ベッドの上で満足に身動きもできない状態で、ただひたすらに寂しい日々が流れた。

 

 少女はすべてを諦めていた。

 どうして、こんな目に遭わなければならないのだろう。

 どうして、世界はこんなにも残酷なのだろう。

 こんな悲しいことが続くなら、いっそ世界なんて終わってしまえばいいのに。

 

 この世に希望なんて無い。

 少女は本気でそう思っていた。

 

 だから少女は、空想の世界に逃げた。

 目を閉じれば、いつでも優しく楽しかった日々を思い出すことができるから。

 大好きだった友達と会うことができるから。

 夢の中はいつだって少女にとっての理想郷だった。

 

 だから目が覚めると悲しい。

 現実の世界には、優しいものなど何ひとつない。

 ただただ物寂しい、空虚な孤独がそこにある。

 与えられるものも、決して少女が欲していたものじゃない。

 

 寂しい。

 会いたい。

 戻りたい。

 一番幸せだったあの頃に。

 

 いつしか少女は、別の夢を見るようになる。

 自分を救ってくれる、ヒーローの存在が現れる夢だ。

 この寂しい場所から自分を外に連れ出してくれる、そんなヒーローを。

 

 女の子なら一度は白馬の王子様に憧れるものだが、少女が思い描いた王子様は、物語に出てくるようなカッコイイ人物ではなかった。

 どちらかと言えば、そそっかしくて、マヌケそうで、何でも力業で解決して、口を大きく開けて笑う、王子様とは程遠い感じだ。

 

 でも少女にとっては、そういう王子様のほうが良かった。

 一緒にいるだけで、つい笑顔になってしまうような、辛いことを考える暇もないほどに愉快な気持ちにさせてくれる面白い人。

 悪い奴が現れても、鍛えたカラダで簡単に吹っ飛ばしてしまえて、立ちはだかる壁を軽々と壊せる力持ちだと尚良い。

 

『暗い顔するな! 人生楽しまなくちゃ損だぞ! さあ、一緒に面白おかしいことを見つけにいこう!』

 

 そう言って、動けない自分を腕に抱えて、どこまでも進んでいく、粗雑でかっこ悪い王子様。

 

 けれど少女にとっては、それが理想の王子様だった。

 かっこいい人よりも、面白い人がいい。一緒にいて楽しい人がいい。

 そんな人と恋ができたら素敵だと思った。

 少女はまだ恋というものを知らなかった。

 一度でいいから、そういうものをしてみたかった。

 

 ……叶わない願いだとわかっていても、少女は夢想し続けた。

 

 

 

 少女の願いを、神様が聞き入れてくれたのか、それはわからない。

 だが少女のカラダは、とつぜんに治った。

 少女はそれを奇跡とは呼びたくなかったが、カラダが戻ったことは素直に嬉しかった。

 また自由に歩けるようになった少女は、真っ先に友達に会いに行った。

 

 

 そこで少女は運命に出会う。

 少女にとっては、それこそが奇跡だった。

 思い描いていた人物が、そこにはいた。

 ひと目見ただけで、心が騒いだ。『自分が恋をするとしたら、それはきっとこの人だ』と。

 

 少年は、友達にとって特別な存在だった。

 少女にとっても、いつしか少年は特別な存在になっていた。

 

 変な人だった。

 この世界の残酷な真実を知っても、怯えることなく、自分たちと関わりを持つ少年。

 戦うチカラを持つ自分たちを、腕っ節の強さだけで『ピンチのときは守ってみせる』と豪語する少年。

 

 変な人だった。

 でも嬉しかった。

 真実を知った上で、まさかそんなことを言ってくれる人がいるとは思わなかった。

 年頃の女の子らしく、胸がドキドキした。

 

 少女は小さい頃から物語を書くことが好きだった。

 そのことを打ち明けると、少年は少女が書いてきた作品を一晩で読破した。

 彼は本当は読書が苦手だった。字を見ると目眩がして寝込んでしまうのだとか。

 なのに、少年は徹夜で少女の物語を読んでくれた。「どうして?」と目をクマでいっぱいにした少年に尋ねると、彼は当然のことのように言った。

 

『物語が好きなんだろ? 新しい仲間の好きなものなら、ちゃんと理解してあげたいじゃないか。

 おかげで君がどういう人かわかったよ。……凄いな! バカな俺でも楽しく読めたぞ! 新しいのができたらまた読ませてくれ!』

 

 本当に変な人だ。

 でも凄く嬉しかった。

 

 少女が感じる胸のドキドキは、日に日に大きくなっていく。

 

 ある日、少年は真剣な顔で少女に感謝の言葉を送った。

 友達の口から、少女の身に何があったのか、すべて聞いたのだ。

 

『君がカラダを犠牲にしてまで戦ってくれたから、いま俺たちはこうして生きていられる。

 ありがとう、世界を守るために頑張ってくれて。そして……ごめん。君ばっかりに、背負わせてしまって。

 今度は俺たちが君のチカラになる。できることがあったら、何でもする。もう一人じゃないからな? 仲間のピンチには、必ず駆けつける。

 それだけ、どうしても伝えたかった』

 

 自分はいったい何のために戦っていたのか。

 何のために世界を守ったのか。

 二年間、少女は自分に問い続けた。

 カラダを犠牲にしてまで、大切な友達を失ってまで、この世界は守る価値があったのか?

 本気でそう考え込んでしまうほどに、少女の心は追い詰められていた。

 

 でも、思い出した。

 少年が思い出させてくれた。

 大人たちが自分に向ける賛辞や礼拝とは違う。

 本当に欲しかった言葉を、彼はくれたから。

 

 二年の時を経て、ようやく少女は『世界を守れて良かった』と心の底から思えるようになった。

 

 こんな気持ちになれる日が来るなんて、少女は思いもしなかった。

 だからこそ、少女は願う。

 

 この気持ちが報われなくても構わない。

 だからどうか、彼と過ごす楽しい時間が、いつまでも続いてほしいと……。

 

 

 

 

「……これって」

 

 途中まで読んで悠人は愕然とした。

 

 ここに書かれているのは、すべて園子のことではないか?

 作中の少年の台詞も、脚色はされているが、そのほとんどがかつて園子に伝えた内容だ。

 

『国語の時間とか毎度睡魔との戦いなんだけどよぉ、園ちゃんの書いたのは夢中に読めちゃうんだよな。読んでると楽しくなってきて、優しい気持ちになれるというか……園ちゃんの人となりが作品に滲み出てるからだろうな。尊敬するぜ!』

 

『園ちゃん、勇者部は助け合いだ! 一人で抱え込むなよ? ピンチのときはこの悠人様を頼れよな!』

 

 そう伝えたとき、園子は『わ~、ありがとう~♪』と陽気な笑顔で返したが、内心ではこの文章のように、深い感慨に耽っていたというのか。

 

 ……いや、自分の体験を元に小説を書くことは珍しいことではない。

 これが園子の自伝と決めつけるのは早計だ。

 そう考えて読み進めないと、都合の良い勘違いをしてしまいかねない。

 

 とりあえず先を読み進めて……

 

「……え?」

 

 悠人は再び愕然とした。

 小説の後半の雰囲気が、ガラリと変わったのだ。

 驚いたのは、それだけではない。

 

 そこには、身に覚えのある出来事が書かれていたのだ。

 

 園子は知らないはずの出来事を。

 

 

 

 

 少年と二人きりのとき、少女はよく寝たフリをする。

 ひょっとしたら少年に魔が差して、眠っている自分にイタズラをしてくれるのではないか。そんな淡い期待を浮かべて。

 

 だが少女は見てしまう。

 憧れの少年が、少女とは別の女の子とカラダを重ねるところを。

 

 学園の保健室で激しく交わる二人を覗き見しつつ、少女は自分のカラダを慰める。

 二年の間に育った豊満な乳房を揉みしだき、ショーツの中に指を挿れて膣を掻き回す。

 自分も、あんな風に激しく少年の怒張で突かれることを想像しながら、快楽の虜となる。

 愛液が廊下で水溜まりになるほど、少女は自慰に夢中になる。

 

 その後も、すっかり病み付きになってしまった少女は、毎晩自らのカラダを慰める。

 少年にケダモノのように犯される自分を想像しながら。

 

 おかげで、少年と顔を向き合わせることができなくなってしまった。

 彼の顔を見ると、理性が決壊して、衝動のままに求めてしまいそうだったから。

 そんな、はしたない姿を彼に見せたくなかった。

 

 でも……やがて少女は我慢の限界に至る。

 

 わかってしまったのだ。

 少年は多くの少女と関係を結んでいる。

 その中には、少女の親友も、少年の実の姉も含まれているのだろう。

 

 ショックではあった。

 だがそれ以上に……羨ましかった。

 

 ずるい。

 自分だって、彼のことが、こんなにも……。

 

 ……なら、自分も加わればいいのではないか?

 

 勇気さえ出せれば。

 この気持ちを打ち明ければ。

 きっと優しい彼は、自分を受け入れてくれるかもしれない。

 

 抱いてほしい。

 あんな風に激しく。

 

 愛してほしい。

 女に生まれてきて良かったと思えるほどに。

 

 もう抑えきれない。

 

 ()()()()()()()()()……

 

 

 

 

 

「ユッティ……」

 

 いつから、そこにいたのか。

 園子が後ろからしがみついてきた。

 

 上品で芳しい少女の香りが鼻孔を突く。

 眩しい麦穂のように美しい金髪の、サラッとした感触が首筋をくすぐる。

 

「好き。大好き」

 

 搾り出すような切なげな声で、いまにも泣きそうな声で、園子は言う。

 

「ひと目惚れ、だったんだよ? こんなにも誰かを好きになったことなんて、ないくらい。きっと、もう二度とこんな気持ちになれる男の人とは出会えない。はっきりと、そうわかるくらいに……ユッティが好き」

 

「園、ちゃん……」

 

「だからね……」

 

 頬に華奢な手があてがわられる。ゆっくりと、園子のほうへ振り向かせられる。

 

 潤んだ眼差し。

 覚悟を決めて、白い肌を紅潮させた園子と向き合う。

 

(綺麗だな……)

 

 理解が追いつかない脳が、そんな呑気な感慨に耽る。

 

 園子が何のためにここに呼び、自分にこの小説めいた()()を読ませたのか、心ではもうわかっているというのに。

 

「ユッティ、お願い……」

 

 いまは私だけを見てほしい。

 そう願いを込めるように、園子はすがりつく。

 

 

「私のことも、抱いて」

 

 



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③重なる思い

 

 女の子が「抱いて」とお願いしてきたとき。

 それは人生で最も覚悟を決め、勇気を振り絞っている瞬間であることを、悠人は知っている。

 

 小説を通して、園子がこれまで秘めてきた恋情を知ったいま、彼女の決意を蔑ろにして拒むという選択肢は、とうに彼の中にはなかった。

 

 だが、やはり尋ねなければならない。

 

「園ちゃんは、本当にそれでいいのか?」

 

 数人の少女と関係を持っている自分は、園子だけを特別な存在にすることはできない。

 たとえ肉体で結ばれても、この先、彼女の思いが報われるとは限らない。

 

「カラダだけの関係で終わるかもしれないんだぞ。それでもか?」

 

「いいよ」

 

 園子は迷うことなく、言い切った。

 

「仲間はずれにされるほうが、イヤだもん。ユッティが望むなら、ひなタンたちと同じようにしてほしい」

 

 彼女の決意は揺るがない。

 目がそう語っていた。

 だがそんな瞳の中に、ささやかな不安の翳りが宿る。

 

「それとも……やっぱり不気味でイヤかな? 私のカラダを抱くなんて……」

 

「……なんだよ、ソレ?」

 

 不気味。

 なぜ、いまそんな場違いな言葉が出てくるのか、悠人にはわからなかった。

 

「わっしーから聞いてるんでしょ? 私のカラダ、ほとんど《供物》として神樹様に捧げたこと」

 

「……」

 

 聞いている。

 肉体の機能、記憶、あらゆるものを代償として強大なチカラを得るという『満開』システム。

 なんて残酷なシステムだろうか。

 友奈たちの肉体の障害が敵によるものではなく、まさか神樹によるものだと知ったとき、悠人は生まれて初めて信仰の対象に激しい怒りを覚えた。

 

 だが失われた供物は無事に少女たちのもとに戻ってきた。

 こうして園子と出会えたのも、そのおかげだ。

 だが、園子の表情は暗い。

 

「確かにいまは、こうして元通りになったけど……ときどき考えちゃうんだよ。

 ……()()()()()()()()()()()()()()()? って……」

 

 いつも夢見るように輝いている園子の瞳に、闇が漂う。

 

「カラダのほとんどを神様に渡して、神様に元通りにされた……。

 私のカラダはもう、神樹様で形作られてるようなものなんだよ。……それって、本当に人って言えるのかな? そう考えるとね、ときどき凄く怖くなるの。私、本当に皆と一緒にいていいのかなって……」

 

「よせよ。そんな言い方」

 

「あっ」

 

 園子を抱きしめる。

 互いの存在を感じられるように、力強く。

 

 園子の温もりが、抱擁を通して伝わってくる。

 生きている人間の体温だ。

 

「ほら、ちゃんと温かい……園ちゃんは、人間だよ」

 

「ユッ、ティ……」

 

 目を逸らすことなく、赤面する園子と見つめ合う。

 

 なんて、美しい少女だろう。

 そして、なんて儚げな少女だろう。

 こんな少女を前にして、どうして不気味だと思えようか。

 

「不気味なんかじゃない。園ちゃんは綺麗だ」

 

「え、えぇ!? あ、あうぅ……」

 

 白い肌を首元まで桃色に染めて恥じらう園子。

 異性相手に、それも意中の相手に包み隠すことのない賛美を告げられて、年頃の少女らしい初心な反応を見せる。

 とても可愛らしい。

 庇護欲を煽るこんな反応を見せられて、黙っていられる男はいない。

 否応なく、園子への愛おしさが込み上がってくる。

 

 世界のために、たった一人で頑張った女の子。

 二年の間、大好きな友を想って、不自由なカラダで、寂しく泣いていた女の子。

 そんな彼女を癒やしてあげたい。愛してあげたい。

 不安なんて感じる隙など与えないほどに、燃えるような情愛で包み込んであげたい。

 自分にそれができるのなら、男として、これほど誇らしいことはない。

 いま悠人は、心の底から園子を抱きたいと思った。

 

「園ちゃん」

 

 そっと彼女の両頬を優しく包み込む。

 瞳には、もう相手のことしか見えていない。

 世界が二人だけのものになる。

 

「ユッティ……んっ」

 

 気づけば、自然と唇を重ねていた。

 

「んっ、ちゅ……」

 

 小刻みに身を震わせながらも、園子は決して拒まなかった。

 熱が灯った柔らかい唇。

 愛おしい気持ちと、至福が心を満たしていく。

 

「ちゅ……ぱぁ、んぅ……」

 

 唇を離して、再び見つめ合う。

 園子の瞳が、いまにも蕩けてしまいそうなほどに熱く濡れ光っていた。

 

「ユッティ……」

 

 途方も無い切なさを込めて、園子は愛おしい少年を呼ぶ。

 

「ユッティ……好き。大好き。自分でも怖くなるくらい、大好き」

 

「俺も好きだよ」

 

 迷うことなく、言い切った。

 

「俺、いま園ちゃんのことがすごく愛おしいって思う。不純だけれど、本気で園ちゃんが好きになってる。園ちゃんのこと、抱きたい」

 

「嬉しい」

 

 うっとりと園子は悠人の胸の中に飛び込み、厚く男らしい胸板に頬ずりをする。

 一途とは言いがたい告白にも、園子は艶顔を浮かべて喜びに震えた。

 

「……抱いて。私を、ユッティのモノにして」

 

 上目遣いで、園子は求める。

 熱愛のままに、欲望のままに。

 女の悦びを、その手で教え込んで欲しいと。

 

「ユッティのしたいこと、全部して……」

 

 

 * * *

 

 

 校庭ではいまなお学生たちが青春の汗を流し、音楽室では吹奏楽部が本番に向けて楽器を奏でている。

 その傍らで、静まりかえった部室で、淫らな情事に耽ることへの背徳感が、ふたりの男女を燃え上がらせる。

 静まりかえった廊下から、人がやってくる気配もない。

 ふたりだけの世界を壊すものは、どこにも存在しなかった。

 

 テーブルの上に園子を押し倒す。

 園子の眩い金髪が、孔雀が羽を開くように広がる。

 綺麗だ。

 本当に、園子は綺麗だ。

 幻想的なまでに美しい少女。

 学園中の男たちの心を、その可憐な美貌で射止めた絶世の美少女を、自分の好きにできる。

 これほどの幸福があろうか。

 

「ユッティ……いいよ、きて?」

 

 両腕をテーブルに預け、全身のチカラを抜く園子。

 無防備に横たわる園子の表情は緊張に彩られていたが、同時に甘い期待の炎が瞳の中に灯りだしていた。

 

 いつも使っている部室で、制服姿の園子がその身を差し出している。

 いまだに現実味が湧かない。

 白昼夢を見ているようだった。

 もちろん、先ほどの抱擁で感じた温もりも、キスの感触も、紛れもなく現実のものだった。

 

 でも、もっと欲しい。

 園子の存在を、温もりを、柔らかさを、確かに感じられるほどに深く。

 もっと、もっと触れたい。

 

「園ちゃん」

 

「うん」

 

 口にしなくとも、こちらの意図は園子に伝わったらしい。

 彼女はすでに、身も心も捧げる覚悟でいる。

 ならばもう迷うことはない。

 ゴクリと唾を飲み込んで、園子の制服に手をかける。

 

「ん……」

 

 シュルリと胸元のリボンを解き、上着の前を開いていく。

 園子の生白い肌が明るみに曝され、少女特有の甘い匂いが鼻孔をくすぐる。

 

(うわ)

 

 制服を開くと、深い胸の谷間が目前に広がる。

 薄紫の生地に白いフリルが施された大人っぽいブラジャー。

 それに包まれた膨らみは、想像以上に豊満だった。

 

(園ちゃん、意外と大きいな……)

 

 制服姿では気づきにくいが、カラダのラインが目立つ私服姿だと、園子の抜群のスタイルはよく映え、豊かな膨らみの持ち主であることがよくわかる。

 園子が着痩せするタイプなのは知っていたが、ここまで大きいとは想像していなかったため、悠人は思わず感嘆の溜め息を漏らした。

 美森やひなたほどではないにしても、明らかにその二人に次ぐ大きさである。

 

「えへへ。どうかな? わっしーやひなタンほどじゃないけど、結構自信あるんだよ~」

 

 恥じらいで頬を赤くしながらも、園子の表情はどこか、女としての誇らしさと、恋する少女としての嬉しさが滲み出ていた。

 自分の膨らみに興奮の眼差しを向けられて、彼女もまた興奮を煽られているようだった。

 

「……触って、いいよ?」

 

 膨らみの存在を主張するように、園子は身を揺らす。

 生白い乳房が、ブラジャーの中でたゆんと波打つ。

 

 陰茎がズボンの中でそそり立つ。

 先端が湿り気を帯びて、竿がドクドクと脈打つ。

 

「フー、フー……」

 

 息が荒くなる。

 これまでは、あまりにも可憐で穢れを知らない園子に、淫らな感情をぶつけることには後ろめたさがあった。

 だが、いまはもう違う。

 

 この美しすぎる少女を我が物にしてしまいたい。

 愛らしい顔に似合わず、淫らに発育したカラダを、心ゆくまで貪り尽くしたい。

 園子はもう、そういう対象だった。

 

 美しい曲線を描く乳房を、ブラジャーごと鷲掴みにする。

 

「あんっ」

 

 柔らかな乳房に指を押し込むと、園子が甘い声を漏らす。

 掌に広がる豊かな感触。

 揉めば揉むほど、瑞々しく、張りのある弾力が押し返してくる。

 

「あっ、んっ……ユ、ユッティ~」

 

 生まれて初めて異性に胸を揉まれて、園子は困惑の中にあった。

 決して不快ではなく、むしろカラダから込み上がる快楽の波に、戸惑っているのだった。

 

 思えば、彼女は箱入りのお嬢様である。

 色事とは無縁な生活を送ってきたのだ。

 そんな深窓の令嬢の豊かな乳房を好きにできることに、途方もない興奮が湧き起こる。

 

 ブラジャーをズリ下げる。

 たっぷりとした生白い乳房が、ぷるんと波打ちながら現れる。

 

「やん……」

 

 裸の乳房を明るみに出されて、園子はますます頬を紅潮させる。

 大きいだけでなく、形まで美しい乳房だ。

 色素の薄い桃色の乳首も、ツンと愛らしく尖っている。

 

「あん。恥ずかしいよ~……」

 

 羞恥から園子はイヤイヤと赤くなった顔を振って、身をくねらせる。

 そうすると、豊かな乳房がぷるんぷるんと揺れ、余計にヤらしさが際立つ。

 口の中に大量の唾液が分泌され、何度も飲み込む。

 性欲が昂ぶり、炎のように燃え上がる。

 

 園子を味わいたい。

 無垢でありながら、たわわに実ったこのカラダに、女の悦びを教え込みたい。

 

 乳房に顔を近づけた。

 艶めかしい曲線に沿うように、舌を這わせる。

 

「ひゃんっ。あ、ユッティ、それ……あぁんっ」

 

 たっぷりと肉実のつまった下乳を舐め、深い谷間の中に舌を射し込み、乳房の表面をしゃぶっていく。

 

「んっ、きゃはは、くすぐった~い」

 

 まだ性行為に不慣れな園子は、乳房を舐められることに性感を覚えるよりも、こそばゆさのほうに意識を向けてしまうようだった。

 

 だが舌先が乳首に向かった途端、園子の反応は変わる。

 

「ん……あん」

 

「ちろ、ちゅぱ、れろ……」

 

 薄く色づいた桃色の乳首をコリコリと転がすように、舌先で舐め回す。

 

「あっ、ユ、ユッティ~……ソレ、されると、変な感じだよぉ……」

 

 きめ細かな乳肌を撫でながら、固く勃起した乳首を口に含む。

 

「あぁんっ」

 

 チュパチュパとヤらしく音を立てながら、乳首を吸引する。

 下乳を持ち上げ、瑞々しい乳房をたぷたぷと揺らしながら、交互に乳首をしゃぶっていく。

 

「あんっ。あっ、あっ、やっ。ユ、ユッティ、おっぱい、そんなに吸っちゃ……あんっ。やんっ。お、おっぱいの先っぽ、変な感じだよ~」

 

 激しく吸っては口を離し、すぐに反対の乳首を咥える。

 柔らかな乳房は吸引に合わせて形を変え、口から離すと反動でぷるぷると揺れる。

 極上の美巨乳を前に、興奮はますます昂ぶる。

 

「はぁ、はぁ、ユッティ……あんっ。やんっ。んぅ……」

 

 園子の反応も、徐々に艶が滲み出て、大人の女としての色香が声に含まれ出す。

 身のくねらせかたも、恥ずかしさを誤魔化すものではなく、オスを煽る扇情的な動きに変わりつつあった。

 純朴な花が、妖しく淫らな色に染まり始めている。

 少女から大人の女に移ろっていく瞬間を拝むのは、何度経験してもたまらないものがあった。

 

 こんなにも美しく無垢な少女を淫らに開発できる、オスとしての誇らしさ。

 もっと、もっと染め上げたい。

 園子を、自分の色で。

 乳首を吸いつつ目配せをすると、園子と視線が絡み合う。

 

 もっと激しくしてもいいか?

 瞳でそう訴えると、園子はコクンと頷いた。

 

「……いいよ?」

 

 にこりと微笑みを浮かべて、園子は夢中で乳房を吸う少年の頭を、愛おしそうに抱き寄せる。

 なめらかな乳肌の感触が口周りいっぱいに広がり、甘い乳房の匂いで包まれる。

 

「ユッティの、好きにして? 私のこと……ユッティ好みの、エッチな女の子にして?」

 

 初心で可憐な令嬢は、愛おしい相手の色に染まることを望みながら、太ももを絡めてきた。

 

 なんて、健気な少女だろう。

 もっと気持ちよくさせたい。

 そして、自分色に染めてしまいたい。

 園子への愛おしさと、欲望がさらに燃え上がる。

 

 伝えたい。

 どれほど園子が素敵な女の子かということを。

 教えたい。

 どれほど自分が園子に惹かれ始めているかということを。

 

「きて、ユッティ……あんっ! んぅ……好き……大好き、ユッティ」

 

 渦巻く感情は愛欲となって、園子のカラダを夢中に求めていった。

 



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④園子のご奉仕(フェラ&パイズリフェラ)

 園子のスカートの中に手を入れる。

 スベスベとした太ももの感触。

 きめ細かな美肌を撫でながら、指先がショーツに触れる。

 

「んっ!」

 

 敏感な箇所に触れられて、園子のカラダがビクンと跳ねる。

 捲り上がったスカートから、ブラと同じ薄紫色のショーツが顔を出す。

 童顔の園子が身につけるには少し背伸びした下着。

 勝負下着というやつか。

 園子が抱かれるためにここへ来たことが、一層実感を伴って突きつけられ、さらなる興奮が呼び起こされる。

 

 片手で豊満な美巨乳を揉みつつ、もう片手で園子の陰部をショーツ越しで弄る。

 明らかに高品質な生地の感触。

 恐らく、普通の女子中学生では手の届かない一級品に違いない。

 改めて園子がとんでもないお嬢様であることを痛感する。

 そんな蝶よ花よと育てられた生粋の令嬢が、自らの意思でカラダを捧げているという事実に、オスとして途方もない優越感が湧く。

 

 上品な生地の中で、淫らに盛り上がった陰唇を上下にさする。

 

「あっ、んっ……やあっ……」

 

 生地越しで大陰唇を押し広げ、敏感な中へ指を割り込ませる。

 ショーツが淫裂に合わせて卑猥に形を変える。

 

「ユッティ……あんっ。んぅ……あぁん」

 

 切なげな声を漏らす園子。

 だんだんとショーツに染みが滲み出し、くちゅくちゅと卑猥な水音が耳に届く。

 ショーツの中に手を割り込ませる。

 

「あっ……」

 

 指先が直に園子の陰部に触れる。

 くちゅ、っと湿った感触。

 

「やぁ~……」

 

 園子が恥ずかしさから反射的に太ももを閉じて、手を拘束する。

 しかし、ムッチリとした腿肉に挟まれて、かえって心地よさが増す。

 構わず、そのまま淫裂を指先で刺激する。

 

「んっ、あっ、はぁん……」

 

 ゆっくりと指を膣内に挿入する。

 生暖かい湿り気に、処女特有のキツい締めつけ。

 

「あんっ、はぁっ、ソコは……あんっ……ひとりでするのと、ぜんぜん違うよぉ……あんっ」

 

 膣肉を掻き分け、園子の反応を伺いつつ敏感な箇所を探り当てていく。

 

「あぁっ、はぅ、んぅ……」

 

 普段は無邪気な寝顔が愛らしい園子が、艶やかな表情でなやましい声を漏らしている。

 なんとも新鮮で、刺激的だ。

 もっと彼女の秘められた一面を見たくて、指の抽挿を早める。

 

「あぁあん! ユ、ユッティぃ……そ、そんなにされたら、私……私……んうぅぅう!」

 

 一際激しく、園子が仰け反る。

 ぷるんと弾む乳房。

 多量に漏れ出す愛液。

 膣の締めつけが強まり、熱さが増していく。

 

「あぁっ……はぁっ……もう、だめぇ……私、我慢できないぃ……」

 

 艶やかな表情が、より色濃さを深める。

 上気した顔で、淫らにカラダをくねらせる園子。

 周囲に桃色の瘴気が漂い始めたかのような、淫靡な気配。

 

 どうやら、園子のスイッチが入ってしまったらしい。

 

「ハァ、ハァ……ねえ、ユッティ。ユッティのも、見せて? 私も、ユッティのこと、気持ちよくしたい」

 

 艶めかしく息をこぼし、発情した顔で、園子はいきり立つ股間に向けて、淫靡な目線を投げた。

 

 * * *

 

 椅子に腰掛けて、ズボンのファスナーを降ろす。

 中に収まっていた剛直が、ビクビクと脈打ちながら園子の眼前にそそり立つ。

 

「ふわわっ。こ、こんなに大きいんだ~」

 

 屈んで股間に顔を寄せていた園子は、初めて間近で見る男根に目を丸くする。

 

「これがユッティの、おちんちん……ごくっ」

 

 困惑はすれど、毎晩のように想像していた初恋相手のモノを前にして、園子はうっとりとした顔を浮かべる。

 先走り液の生々しい匂いも、カラダが発情した彼女にとっては、より興奮を煽る媚薬に等しい。

 

「ユッティ、こんなに大きくして……んっ……」

 

 たどたどしい手つきで、恐る恐る男根に触れる園子。

 こそばゆい感触で、腰に甘い快感が走り抜ける。

 

「あっ、こんなに固くなるんだ……。私で、こんなにしてくれたの? ……嬉しい」

 

 興奮の度合いを物語る男根の固さを感じて、園子はますます蕩けた笑みを浮かべる。

 

「ユッティの、すごく男らしくて……素敵……」

 

 雄々しさを象徴する逸物を、園子は愛おしそうに見つめ、手でしごきだす。

 荒い息を吐きながら、唇を亀頭に寄せる。

 

「ユッティ……んぅ……ちゅっ」

 

「っ!?」

 

 園子は躊躇うことなく、亀頭に口づけをした。

 

「ちゅっ、ちゅっ……ん、ユッティ……ちゅっ、ちゅぅ、ちゅっ、ちゅっ」

 

 粘液を滴らせる亀頭に、園子はキスの雨を降らす。

 唇が触れ、離れるたび、淫らな糸が引く。

 

「ちゅっ……ユッティの、味がする……あぁむっ」

 

「あっ、園ちゃん? あぁっ」

 

 口を大きく開けて、園子は亀頭を咥えた。

 

「じゅる、ちゅぷ、ちゅう……」

 

 小さな舌が亀頭の周りを舐め回し、ちゅうちゅうと音を立てて吸われる。

 腰だけでなく、全身が甘い快感に打ち震える。

 あの愛らしい園子の口が、グロテスクな逸物を咥えているかと思うと、それだけでいまにも暴発しかねない興奮が襲う。

 

「ちゅぽん。れろれろ……チロチロ……えへへ、気持ちいい?」

 

 一度口を離し、舌先で亀頭を舐めながら、悪戯っ子のような上目遣いで尋ねる園子。

 コクコクと激しく首肯すると、園子は満足げに微笑んだ。

 

「よかった~。てへへ、実はこっそりアイスとかで練習してたんよ~。うまくできるか不安だったけど、喜んでもらえて嬉しい~」

 

 つまり園子は、日頃からこうして逸物に奉仕することを夢想していたということだ。

 

「……はしたない女の子って思っちゃう?」

 

「そんなこと、ねえよ」

 

 エッチな女の子を嫌う男がいるはずがない。

 あのあどけない笑顔の裏で、園子がこんな淫靡な練習をしていたかと思うと、ますます剛直が歓喜に震える。

 

「あっ、またピクピクしてる……。もっと、激しくしてほしい?」

 

 再び、激しく首肯する。

 ニコリと、園子は嬉しそうに微笑む。

 

「じゃあ、練習の成果、見せちゃうもんね。……あぁむ。じゅう……じゅるるる」

 

 今度はより深く、亀頭を咥え込む。

 

「じゅっ、あむっ、じゅううぅ……じゅるじゅる……ちゅうううぅう」

 

 舌と口を使って、男根の先端を集中的に愛撫する。

 音を立てて吸引され、鈴口をレロレロと舐められると、我慢汁が多量に漏れ出る。

 

「じゅっ、じゅっ、じゅっ……じゅるるる! ちゅううううう!」

 

 漏れ出る先走り液を、園子は気にすることなく吸っていく。

 

「ちゅるるる……んぅ、ふぅ、ユッティ……好きぃ……大好きぃ……んじゅううぅう! 私の口で、もっと気持ちよくなって? んぅ~……じゅううぅぅう!」

 

 さらに口腔の奥へ男根を咥え込んで、顔を上下に動かす園子。

 砂金のように煌めく髪が、顔を動かすたびにさらりと美しく揺れる。

 

 園子のような可憐な美少女が、淫らな口遣いで男根を激しく吸っている。

 そんな美麗と淫靡が合わさった光景が、怒張をより昂ぶらせる。

 

「じゅぼっ! じゅぼっ! じゅるるる! ちゅぷうううぅうう!」

 

 吸ってほしいタイミングで亀頭全体を吸い、敏感な部分を舐め回す。

 根元まで咥え込み、柔らかな唇で竿全体を行き来しながら、バキュームで亀頭を吸う。 鈴口から分泌される粘液を吸い出し、割れ目をヤらしく舐め回す。

 

 気持ちよすぎるフェラチオ。

 とても初めてとは思えない。

 あらゆることを人並み以上にこなす天才肌の園子は、こういった面でも才能を発揮するようだった。

 この短時間で、どう刺激すれば男が喜ぶのか、実践しつつ学習している。

 

「じゅるじゅる……ちゅううぅぅ! はふぅ、ユッティの、エッチなお露……おいしい。んぅ、じゅううう……吸っても吸っても、出てくるよぉ? あむぅ、じゅるるるる」

 

 園子の口淫は容赦なく、こちらの快感を引きずり出す。

 激しく顔を動かし、じゅぼじゅぼとバキュームで吸いながら、射精をうながしてくる。

 

「ちゅううぅ! じゅるるるる! んふぅ、じゅるるる! じゅううううぅうぅ! いいよぉ? 出してユッティ。エッチなお露、飲ませてぇ? んうぅ……ちゅうううううう!」

 

 限界が間近であることを悟ったのか、園子はさらに激しいストロークで男根を攻め立てる。

 

「んぶぅぅ! じゅっ! じゅっ! じゅるるるるる! ちゅぱちゅぱ! ぶじゅるるるるるる!」

 

 激しい激しいバキュームフェラ。

 口元から垂れる唾液が、顔を振るたびにぷるぷると揺れる胸の谷間に滴り落ち、やらしい光を帯びる。

 ただでさえ園子のフェラが気持ちいいというのに、より興奮を煽る光景に射精感がさらに込み上がる。

 

「あっ、もう、ダメだ、出る……」

 

 こちらからも腰を振り、園子の口腔奥へ男根を突き出す。

 

「んぶぅ!? んぅ、じゅっ! じゅっ! じゅるるるる!」

 

 園子は抵抗することなく、どころか腰の動きに合わせるようにさらに激しく顔を上下させる。

 

「ちゅぷぅ! じゅるるるる! じゅっ! じゅっ! じゅっ! じゅううううう!」

 

 このまま出して? と請うように園子は根元まで男根を咥え込み、トドメとばかりに激しいバキュームで吸いたてる。

 下腹部で煮えたぎるような快感が吹き荒れる。

 

「あ、ああっ、出る! 出る! 飲んで! 園ちゃん、飲んで!」

 

 園子の頭を掴み、そのまま思いきり射精する。

 

「んぶぅぅうううぅぅ!? んぅ、んぅ!」

 

 大量の白い粘液を園子の口腔にぶちまける。

 初めてのフェラチオをする少女に、容赦の無い口内射精。

 イケナイとわかっていながらも、背徳的な快感に抗うことはできず、そのまま立て続けに口腔に精液を注ぎ込む。

 

「ごくっ……ごくっ……ごくっ……」

 

 出しても出しきれないとばかり噴き出す精液を、園子は懸命に受け止め、ゆっくりと喉を鳴らして嚥下する。

 鼻で激しく呼吸しながら、出される精液を愛おしそうに、一滴も残さないとばかりに飲み込む。

 

「フー、フー……じゅるるる……ちゅうううぅ」

 

 ようやく射精が治まっても、園子は尿道に残った精液もバキュームで吸い出す。

 

「じゅるじゅる……ちゅぽん。んぅ……」

 

 残滓を吸い出しきり、園子は口を離す。

 

「くちゅくちゅ……んぶぅ……」

 

 もごもごと口を動かしつつ、園子は上目遣いで悠人を見つめ……

 

「んっ……あぁ~」

 

 見せつけるように口を開き、舌を差し出す。

 園子の口内と舌の上には、質量を伴った白濁液が溜め込まれていた。

 

「んっ、くちゅくちゅ……ごくん」

 

 口を閉じ、ザーメンを味わうように舌を鳴らすと、一気に飲み干した。

 

「あ~」

 

 再び口を開け、舌を差し出すと、淫らな白色はすっかり綺麗になくなっていた。

 

「えへへ♪ ぜんぶ飲んじゃった~♪ いっぱい出したね~。それだけ気持ちよかったってことだよね? 嬉しいな~」

 

 先ほどまで激しいバキュームフェラをしていたとは思えないほど、陽気な態度で顔を綻ばせ、口元に笑みを浮かべる園子。

 あの小さく愛らしい口に射精した。

 そう考えただけで、また欲望が鎌首をもたげる。

 大きな胸を剥き出しにした美少女の口に、また大量の精液をぶちまけたいと、ドクドクと男根が脈打つ。

 

「あれれ~? ……あはっ♪ あんなに出したのに、ユッティのまだ大きいね?」

 

 男根がまた天井に向かってそそり立っているのを見ると、園子は艶美な笑顔を浮かべた。

 

「いいよ? また気持ちよくしてあげるからね」

 

 豊満な乳房をぷるぷると揺らしながら、園子は再び男根に顔を寄せる。

 

「今度は、こっちも使って、ね?」

 

「うおっ……」

 

 むにゅりと、豊満な感触が男根を包む。

 園子の着痩せする美巨乳が、固くそそり立つ剛直を挟む。

 

「こうされると、嬉しいんだよね? えへへ~、これも箒とか長い物でこっそり練習してみたんよ~」

 

 細身に見合わないボリュームたっぷりの生白い乳房を掴んで、むにゅむにゅと寄せ上げる。

 竿に付着した唾液とザーメンが潤滑剤となり、ぬちゅぬちゅとヤらしい音を立てて、乳房が自在に形を変える。

 スベスベとした乳肉が吸いつくように密着し、フワフワとした感触に剛直が扱かれる。

 

「うっ、き、気持ちいい……」

 

 これまた初めてのパイズリとは思えないほど、的確にツボを突いてくる心地よい乳圧。

 玉のように照り輝く生白い谷間の中で、亀頭がぷにゅんと包まれる。

 

「あはっ、おっぱい、大きく育って良かったなぁ。ユッティのこと、こうして喜ばせてあげられるんだもん。いっぱい、気持ちよくなってね? んっ」

 

 寄せ上げた乳房を、園子は上下に揺すり出す。

 

「あっ、はぁっ……」

 

 スベスベとした乳肌と、豊満でムチムチの乳肉が竿全体を包む。

 ふっくらとした谷間から亀頭が顔を出し、またすぐにみっちりと埋もれる。

 蕩けるような柔らかさと乳圧で、先走りが多量に漏れ出る。

 園子の白い谷間を、淫靡な粘液が穢していく。

 

「あはっ、ヤらしい音。ヤらしい匂い。すごく、エッチ……。ユッティ……もっと感じて? あむ……ちゅうぅう……」

 

 乳房で竿を扱きながら、園子は亀頭を口に含んだ。

 すぐに、じゅるじゅると音を立ててバキュームフェラで吸引する。

 

「かはぁっ」

 

 腰が溶けてしまいそうなほどに心地良い至福のパイズリフェラ。

 こちらからは何も指示をしていないのに、ほぼ理想通りの動きを見せる園子。

 

「じゅぷ、じゅる、じゅううう! ユッティのしたいこと、私ぜんぶしてあげるよ? あむ、じゅぷ、じゅるるる! ユッティ好みに、私のこと躾けて? 私、ユッティ専用の、エッチな女の子になりたい……んぅ、じゅぷぅ! じゅううううう!」

 

 本気で恋した相手が望むとおりのエッチな娘になろうと、懸命に尽くすその健気で淫靡な姿に、欲望が果てしなく燃え上がる。

 

「園ちゃんっ」

 

「んぶぅうう!」

 

 先ほどのフェラのときと同様、園子の頭を掴んで、男根を喉奥へ突き出す。

 園子はパイズリフェラを止めず、左右から乳房をたっぷりと押しつけながら、バキュームで男根を吸う。

 

「で、出るっ」

 

 ムチムチの乳圧に搾り出されるように、精液が大量に噴き出す。

 

「んぅ……んうううぅうう♡」

 

 園子はさらに竿を乳房でみっちりと包み込み、嬉しそうに射精を口で受け止める。

 

「じゅる……じゅうぅ♡ ちゅううう♡ ごくん……ごくん……ごくん……んうぅ♡」

 

 二回目とは思えない膨大な量の精液を、味わうように飲み込んでいく。

 たぷたぷと美巨乳で竿を扱きながら、さらなる射精を望むように亀頭を舐め回し、じゅうじゅうと激しく吸引する。

 

「じゅっ♡ じゅっ♡ ちゅううううぅう♡」

 

 うっとりと甘い顔で精液を味わう園子。

 すっかり精液の味に夢中になったのか、乳圧で中に残った精液を押し出し、ちゅうちゅうと吸っていく。

 

「れろれろ……ちろちろ……ユッティのおちんちん、おいしい……ずっと舐めてたい……あむ、れろ、ちろ、じゅるるる」

 

 うっとりと火照った顔で、園子は乳房で竿を挟んだまま、亀頭を舐め回す。

 立て続けの大量射精をしても、男根は園子の美巨乳の中で、なお硬度をたもっていた。

 このまま、園子のムチムチのおっぱいとヤらしい舌遣いを味わっていたい気持ちもある。

 だが、それ以上に……園子と深いところまで繋がりたい。

 

「園ちゃん……」

 

「ユッティ? ……うん、いいよ」

 

 勘の良い園子は、もう何も言わなくともこちらの欲求を理解してしまう。

 

 竿から一度離れ、恥じらいで頬を赤くしながら、スカートの中に手を入れ、ショーツを脱ぐ。

 まるで見せつけるように、さらなる興奮を煽るように、ムッチリとした太ももを通って、ゆっくりとショーツを抜き取っていく。

 

「ユッティ……」

 

 赤くなった顔を逸らして、園子はスカートをたくし上げる。

 すでに濡れに濡れた、丸裸の秘所。

 膣から垂れる愛液が、ムッチリとした生白い太ももをヤらしく照り輝かしていた。

 

「ユッティ、お願いします……」

 

 モジモジと身を揺すりながらも、園子は意を決して、淫靡なお願いをする。

 

「私の初めての人に、なってください」

 

 



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⑤園子の初体験

 

 

 椅子に座ったまま、園子を抱き寄せる。

 

「ユッティ……」

 

 園子が夢見るような表情で見つめてくる。

 心地よく触れ合う素肌。

 園子の火照った生白い素肌は、いまにも蕩けてしまいそうなほどに熱く、甘い匂いを漂わせていた。

 こうして触れ合っているだけでも達してしまいそうだ。

 もちろん、それだけで終わらす気はない。

 

 くちゅ、と互いの性器の先端が密着する。

 悠人は園子の脇に腕を通し、その華奢なカラダを支える。

 

「園ちゃんのペースでいいぞ。こうして、抱っこしててやるから」

 

「ユッティ……えへへ。ありがとう」

 

 処女を奪うときは、いつも自分が主導権を握っている。

 痛い思いをするのは、いつも女の子だ。

 だから今回は自分が受け身になると決めた。

 勇気を振り絞って思いを打ち明け、カラダを捧げる覚悟を固めた園子。

 だからこそ、その初めてを素敵なものにしてあげたい。

 破瓜の痛みは避けられないが、一方的な処女喪失よりも、園子にすべてを委ねたほうがいいように思えた。

 

「ユッティ、やっぱり優しいね……大好き」

 

 うっとりとした艶顔で、園子は愛おしい相手に微笑んだ。

 

「私の初めて、貰ってください……」

 

 恋する少女は改めて、処女を捧げる覚悟を固める。

 

「んっ……」

 

 そそり立つ剛直を、自らの陰部に導き、ゆっくりと腰を降ろしていく。

 くちゅ、と音を立てて、狭い入り口に先端が呑み込まれていく。

 

「あっ、くふっ、うぅ……」

 

 処女特有の抵抗感が亀頭を包む。

 愛液を潤滑剤として、メリメリと奥深くへ竿が埋まっていく。

 

 園子のカラダを支えつつ、あやすように背中や後頭部を撫でる。

 

「園ちゃん、大丈夫、慌てなくていい。自分のペースでいいんだ」

 

「うん、うん。でも、私がんばりたいの。初めて好きになった男の人に、私の初めて、早くあげたいから」

 

「園ちゃん……」

 

 本当に、なんて健気な少女だろう。

 こんなにも可憐な少女にここまで思われて、胸がいっぱいになる。

 

 欲しい。

 自分も、園子の初めてが欲しい。

 彼女の初めての男になりたい。

 

「はぁ……はぁ……んっ……んぅうぅ」

 

 呼吸を整えてから、園子は再びゆっくりと腰を降ろしていった。

 ミチミチの膣内に埋没していく剛直。

 やがて先端が膜に達する。

 

「ふぅ、ふぅ……ユッティ、見てて? 私が、ユッティに初めてをあげるところ」

 

「ああ、見てるよ」

 

 腰にチカラを込めて、まっすぐ園子と見つめ合う。

 決して目を逸らさない。

 女の子が勇気を出して初めてを捧げる瞬間。

 この目に焼き付けよう。

 

「はぁ、はぁ……んっ、ああっ……ああぁあああっ!」

 

 園子は息を整え、一気に腰を降ろす。

 膜を押し開いていく感触。

 愛液とは異なる、生温かな液体が竿を伝って、結合部から流れ出る。

 

「あぁっ! はあぁっ! かはっ……あ、ああっ」

 

 処女がオトナの女性になる瞬間。

 それは何度見ても、美しかった。

 

「は、入ったよぉ……ぜんぶ、入ったよぉ……」

 

 痛みに涙を流しながらも、園子は歓喜の情で顔をいっぱいにした。

 

「嬉しい……嬉しいよぉ。初めて好きになった人に、初めてあげられたぁ……」

 

 辛抱たまらないとばかりに、園子はぎゅっと抱きついてくる。

 

「ユッティ、大好き……。私、いますごく幸せ。生まれてきて良かったって思うくらい。本気でそう思うくらい、いまとっても幸せ。ユッティ……好き、大好き。ギュってして」

 

 繋がった状態で、園子と抱き合う。

 

「ちゅっ……ユッティ、好き……ちゅっ」

 

 愛おしさを抑えきれないことを物語るように、園子は首筋や頬にキスの雨を降らす。

 同時に、結合部をゆっくりと動かし始める。

 

「んっ……あっ……ユッティの、固ぁい……」

 

「お、おい、園ちゃん。痛みが引くまで、動かすのはいいって」

 

 挿入して間もなく上下運動をし始める園子に気を遣うが、彼女は首をふるふると横に振る。

 

「平気、だよ? 痛いのには、慣れてるもん」

 

「だからって……」

 

「いいの。だって、痛みよりも嬉しさのほうが強いもん。初恋の人と、こうして繋がってるんだよ? 幸せすぎて、おかしくなっちゃいそうだよ」

 

「園ちゃん……」

 

 そんなことを言われてしまったら、こちらも抑えが効かなくなってしまう。

 みっちりと肉壺に埋まった男根が、新鮮な襞にこすられるたび、ドクドクと欲望が燃え上がる。

 

「あぁ、はぁっ、あんっ。ほら、ユッティも、動いていいよ? そのほうが私、嬉しいな。んっ……あっ♡ 私の膣内(ナカ)、いっぱいに感じて? ユッティだけの、オマンコだからぁ。もう私のぜんぶは、ユッティのものだよ? ユッティのしたいこと、ぜんぶして? 私を、エッチな女の子に躾けて? ユッティのこと、いっぱい気持ちよくさせてあげたいから♡」

 

「……園ちゃんっ!」

 

「あんっ」

 

 せき止めていたものが弾ける。

 園子の腰を掴んで、剛直を上へと突き出す。

 ズンズンと、処女を喪失したばかりの膣の中を穿っていく。

 

「あんっ! あっ! あぁん! ユ、ユッティぃ♡」

 

「はぁ、はぁ、止まれないぞ? そんなこと言われたら、もう止まれないぞ?」

 

「うん。いいよぉ? あんっ! いっぱい、突いてぇ? エッチなこと、たくさんしてぇ♡」

 

「うっ、すごい締めつけ……」

 

 埋め込まれた異物にギュウギュウと吸いついてくる膣肉。

 ゆっくりと動かすと、竿全体が心地良い感触で刺激される。

 破瓜の血を亀頭のエラで掻き出すように動かしながら、じゅぷじゅぷと竿を往復させる。

 

「あっ、んっ! ユッティのおちんちん、奥まで届いてる……。赤ちゃんのお部屋に、コツンって、先っぽがきちゃいそう♡」

 

 体勢が体勢なだけに、亀頭が園子の子宮口を突きそうなほどに、深く密着する。

 

「あぅ、はぁ♡ すごいよぉ。こんなの、想像以上だよぉ……おちんちん、すごく固くて、大きくて、私の膣内(ナカ)で、いっぱいに詰まってる♡ 嬉しい♡ ユッティとひとつになれて、嬉しい♡ もっと、もっと欲しいよぉ♡」

 

「あっ、園ちゃ……」

 

 園子も大きく腰を動かし、結合をより深める。

 じゅぷじゅぷと淫らな水音が、勇者部の部室に響く。

 

 いつも皆で使っている部室で、園子とセックスをしている。

 激しい背徳感と臨場感が、腰の動きをだんだんと早めていく。

 初めての性交ならば、もっと気遣わなければならないのに、心地よすぎる園子の膣内が、それを許さなかった。

 

「くっ。園ちゃんの膣内(ナカ)、すごく気持ちいいっ……」

 

 処女を失ったばかりとは思えないほど、園子の膣はすでに男根の形に合わせて脈打ち始めていた。

 彼女の多彩な才能は、こんなところでも十全に発揮されるようで、激しく行き来する竿を淫らな動きで扱いていく。

 

「あはっ♡ 私の膣内(ナカ)、もうユッティの形になってる……。えへへ~。相性バッチリなのかな? だったら、嬉しいな~。ユッティのこと、いっぱい喜ばせてあげられるね~?」

 

「園、ちゃん。ああ、もうっ!」

 

 この少女はどこまで一途なのか。

 抑えきれない昂ぶりに乗じて腰を激しく弾ませる。

 

「あっ! あっ! ユッティ! もっと、もっと突いてぇ! 私のカラダに、ユッティを刻み込んで!」

 

 ギシギシと椅子が壊れん勢いで園子の膣を突きまくる。

 多量に漏れ出る愛液が結合部を濡らし、腰を打ち付けるたびに飛沫が上がる。

 

「あぁん! ユッティ! ユッティ♡ おちんちん気持ちいいよぉ♡ 初めてなのに、もう痛みもぜんぜんないのぉ! 気持ちいいのでいっぱいだよぉ! 大好き♡ 大好き~♡ 頭の中、ユッティでいっぱいなの~♡ 幸せすぎておかしくなる~♡」

 

 互いに激しく腰を動かし、パンパンと結合部がぶつかり合う。

 上下に激しく揺れるほど、園子の豊かな美巨乳もぷるぷるとヤらしく揺れる。

 

「あはっ♡ おっぱい見て、またおちんちん、オマンコの中でで大きくなったぁ♡ いいよぉ? おっぱいも、ユッティのものだからぁ、好きに触って♡」

 

「はぁ、はぁ……園ちゃん、園ちゃんのおっぱい……」

 

「あん♡」

 

 剛直を打ち付けつつ、たわわに揺れる双乳を揉みしだく。

 ムチムチと柔らかい生乳は自在に形を変え、挿入に合わせて手の中でたぷたぷと波打つ。

 

「んぅ♡ 触り方、すごいエッチぃ♡ もっと好きに揉んでいいよ? あんっ♡ 乳首ぃ、クリクリしちゃぁ、もっと感じちゃうぅ♡」

 

 ピンピンに尖った乳首を指でこねくり回しながら、さらなる快感を引き出していく。

 愛液はもう粗相したかのように漏れ出て、床に水溜まりを作るほど。

 すっかり馴染んだ膣は積極的に男根を受け入れ、精液を搾り出そうと艶めかしく蠢く。

 

「はぁ、はぁ、園ちゃんのオマンコ、すごい吸い付きだ。気持ちよすぎて、腰止まらないっ……」

 

「だってぇ、手放したくないんだもん。ずっと、こうして繋がってたいんだもん。あっ♡ あっ♡ ユッティ~♡ おっぱいも、オマンコも、ぜんぶ気持ちいいよ~♡ もっとしてぇ♡」

 

 欲望に際限はなく、互いに激しく快楽を貪っていく。

 両手を乳房から園子のヒップに回す。

 乳房と同じく、ムッチリとした豊満な柔肉。

 スベスベと触り心地が良く、美しい曲線を描いていながら、掌の中でズッシリと形を変えるほどのボリュームがある。

 

「あん。お尻、おっきいから、ちょっと恥ずかしいよ~……」

 

 園子の恥じらう姿がまた興奮を煽る。

 むにゅむにゅと尻肉に指を食い込ませつつ、男根の挿入をより激しくする。

 

「あっ♡ あぁん♡ また激しくぅ~♡」

 

 目の前でぶるんぶるんと弾む生白い美巨乳に顔を埋め、その柔らかさとスベスベの乳肌を堪能しながら乳首を咥える。

 

「あむっ……じゅうぅう!」

 

「あぁあん♡ 乳首ぃ、吸われてぇ……もっと感じちゃうよぉ♡ ああぁ~ん♡」

 

 色素の薄い乳首をチュパチュパと吸いながら、尻肉を揉み回し、ズンズンと腰を揺らしまくる。

 愛液と先走り液は漏れっぱなし。

 膣の締めつけはどんどん濃密になり、竿をヤらしく扱く。

 

 気持ちいい。

 園子のカラダの、すべてが気持ちいい。

 こんな極上の女体の持ち主を、どこまでも尽くしてくれる健気な美少女を、自分の思いのままにできるだなんて。

 

 このまま園子を征服したい気持ちと、園子を愛してあげたいという、二重の気持ちが合わさり、激しい射精感へと転嫁される。

 

 欲しい。

 園子が欲しい。

 

 愛おしい。

 園子が愛おしい。

 

 刻みつけたい。

 彼女の一番奥で、自分だけのモノだという証を。

 

 じゅぷじゅぷと激しく淫らな水音を立てる結合部。

 お互い、もう限界が近かった。

 

「園ちゃん、出すぞ! このまま出すぞ!」

 

「うん! 来て! 私も、もうイッちゃう! このまま、イキたい! ユッティとひとつになったまま……」

 

「園ちゃん!」

 

「出して! 私の膣内(ナカ)に! ユッティの精液、ぜんぶ出してぇええええぇ!」

 

「くっ!」

 

 本能の赴くままに性器同士をこすり合わせる。

 最奥に亀頭を食い込ませる勢いで、園子を突き上げる。

 園子も膣全体を蠢動させて、樹液を搾り取る勢いで逸物を扱く。

 

「出る! 出る! うっ!」

 

「私も、イクっ! 一緒に! 最後まで一緒に! ね? あっ、ああッ! イク! イクうぅぅうッ!」

 

 一番奥へ亀頭が到達した途端、欲望が一気に弾ける。

 今日最も多い量の精液が、どぷどぷと鈍い射精音を響かせながら、園子の膣奥へぶちまけられる。

 

「あ、ああぁあッ! 熱いぃぃい! たくさん、出されてるぅ! ユッティの赤ちゃんの素、いっぱい出されてるぅうぅ! ああぁああン!」

 

 子宮に向けて噴き上がる白濁の噴水をその身で感じながら、園子はビクビクと忘我の境地に達する。

 園子が崩れて落ちてしまわないよう、痙攣するカラダをしっかりと支えながら、溜まりに溜まった欲望をすべて膣奥へ放つ。

 

「あ、あぁん……すごいぃ。膣内(ナカ)でビュクビュクって音鳴ってるぅ♡ こんなにたくさん出されたら、溢れちゃううぅ♡ あぁあああン♡」

 

 園子の言うとおり、納まりきらなかった精液が逆流し、ぶびゅっと卑猥な音を立てながら結合部から漏れ出る。

 たちまち結合部は精液まみれになり、床に白濁の水溜まりができあがる。

 

「アッ♡ ハァッ♡ ユッ、ティ~……♡」

 

 ようやく射精を終えても、園子の膣はミッチリと竿を締めつけ、さらなる射精を求めるように妖しく蠢く。

 

「ユッティ♡ もっとぉ♡ もっと赤ちゃんの素、ちょうだい♡」

 

「ちょっ、園ちゃん……まだ出したばっかで……うっ!」

 

 貪欲に快感を求める膣の締めつけに、剛直は射精直後にも関わらず瞬く間に回復する。

 

「はぁ、はぁ、我慢できないよぉ。もっとユッティを感じたい♡」

 

 瞳の中にハートマークが浮かびそうなほど情欲に濡れた顔を浮かべながら、園子は再び腰を動かし始める。

 ザーメンまみれになって滑りの良くなった膣が、ねっとりと絡みつきながら竿を扱く。

 

「出してぇ♡ もっと私のオマンコに、赤ちゃんの素出してぇ? ユッティの……赤ちゃん♡ 私、ユッティの赤ちゃん欲しいよぉ♡」

 

「あ、赤ちゃんって……」

 

 妊娠を望む園子の言葉に、思わずドキリとする。

 神託によれば、この世界でいくら性行為をしても妊娠はしない、とひなたが以前明言していた。

 とうぜん園子もそのことは承知だろう。

 ……それでも、抑えきれない感情が求めるのだ。

 初めて好きになった相手の愛の結晶が欲しいと。

 

(園ちゃん、そこまで俺を……)

 

 ここまでの思いをぶつけられて、陥落しない男などいない。

 園子のことを本気で愛おしむ感情が、心の中に完全に居座った瞬間だった。

 

「園ちゃん!」

 

 たまらず腰を突き上げる。

 たとえ妊娠しなくとも、園子のことを孕ませる勢いで怒張を打ち込む。

 

「あんっ! ユッティぃ! 好き! 大好き! 愛してるよ!」

 

 園子も歓喜に震えながら、怒張の勢いを受け入れる。

 

 部室に再び激しい水音が響き渡った。

 

 

 

 

「くっ! 出すぞ園ちゃん!」

 

「きてぇ! いっぱい出してぇ! ああッ! あぁああぁン♡ すごぃ♡ またドクドクたくさん出てるぅ♡」

 

 あれから何度園子の膣内に射精したのか。

 数えるのも億劫になるほど、繰り返し園子と激しいセックスをしている。

 

「あむっ……じゅうううう♡ おちんちん、綺麗にしてあげるね? あむぅ、じゅるるる……ちゅううううう♡」

 

 射精をするたび、園子は口で竿を咥えてお掃除フェラをしてくれる。

 生臭い粘液の匂いと味も気にすることなく、どころかすっかり好物になったとばかりに、おいしそうに舐めしゃぶる。

 

「んぷ。んじゅ。じゅるるる……イキたくなったら、このまま出していいからね? んぶ、じゅううううううう♡」

 

 射精の予兆を感じれば、そのまま激しくバキュームで吸い出し、亀頭周りを舐め回してくれる。

 

「はぁ、はぁ、園ちゃんの口の中、気持ちいい……うぅっ!」

 

「んぐっ!? んっ……んっ……んぅうう♡ ちゅううううう♡」

 

 頭を掴んで、腰を強引に突きだしても、園子は嬉しそうな顔を浮かべてソレを受け止めた。

 本気で恋した相手にどこまでも尽くそうとする彼女の深い思いを感じて、情愛と情欲がさらに深まっていく。

 

「うぅ! このまま出すぞ。飲んで園ちゃん!」

 

「うん! んぶぅぅう! じゅるるる! じゅううううう! んうううぅぅう♡」

 

 イラマチオによる口内射精。

 勢いよく噴き出る精液も、園子は口ですべて受け止め、「ごくごく」とおいしそうに嚥下する。

 

「えへへ~。おちんちん、まだまだ固いままだね~。今度はおっぱいでしてあげる~♡」

 

「うぅ、すごい。園ちゃんのおっぱい、フワフワで、しっとりしてて、すごく気持ちいい……」

 

 衰えを知らない怒張を、園子は自慢のバストで挟み、柔らかな乳圧で射精をうながす。

 

「あん、おっぱいの中でピクピクしてる。かわいい♡ ぽよぽよ♡ ふにゅふにゅ♡ むにゅむにゅ♡ おっぱいに挟まれて、イッちゃえ~♡」

 

「園ちゃん……うっ! イクっ!」

 

「きゃぁあん♡ おっぱい精液でドロドロだよぉ♡」

 

 谷間から噴き出す粘液も、園子は笑顔で受け止めながら、たぷたぷと胸で竿を扱き続けた。

 

 膣で、お口で、胸で、何度も何度も男根にご奉仕し、射精をたっぷりと浴びる園子。

 気づけば制服もすべて脱ぎ捨て、全裸の姿のまま、バックで突かれていた。

 

「あんッ♡ あぁッ♡ ユッティ好きぃ♡ 大好きぃ♡」

 

「俺も、好きだよ園ちゃん!」

 

「嬉しいぃ♡ あぁン♡ あああン♡ 出してユッティ♡ 私がユッティのモノだって証、ぜんぶ注ぎ込んでぇ♡ ユッティ専用の、エッチな恋人にして~♡」

 

「園ちゃん……う、うおおおお!」

 

 雄叫びを上げながら、最後の一発とばかりに膨大な精液がぶちまけられる。

 すでにザーメンタンクとなった子宮に入りきるはずもなく、瞬く間に逆流してきた精液は噴水のように結合部で噴き上がる。

 

「はあぁぁああああン♡ ユッティの赤ちゃんの素で、私のカラダいっぱいだよ~♡ オマンコにも~♡ お口にも~♡ おっぱいにも~♡ あ~ん♡ 幸せなの~♡」

 

 喜悦の叫びを上げながら、園子も絶頂へと至った。

 

「くっ……」

 

 射精を終え、膣から男根を抜く。

 

「あん♡」

 

 栓を抜かれた膣から、また大量の白濁液がドボドボと零れ出てくる。

 むっちりとした太ももを伝い、床に点々と質量を伴った白濁液が降り積もる。

 部室はすでに、精液と愛液の濃密な匂いが、咽せるほどに充満していた。

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ……」

 

 さすがに体力の限界が訪れる。

 壁際に身を預け、息を整える。

 

「ユッティ~」

 

 すると、園子が甘い声を出して身を寄せてくる。

 全裸のまま、精液を膣から垂れ流しながら、まるで主人に甘える小動物のように、逞しい胸板に頬ずりをする。

 

「んふ~♡ ちゅきちゅき~♡ ユッティちゅきちゅき大ちゅき~♡」

 

 口元を猫のような形にしてスリスリしてくるので、ためしに顎を撫でてみると「ごろにゃ~ん♡」と鳴き声を上げた。

 

(かわいいなぁ……)

 

 すっかり園子の魅力にメロメロになっている節操のない自分にほとほと呆れつつ、友奈たちにこのことをどう説明するか、悠人は考えあぐねた。

 また「ケダモノ」と散々言われるに違いない。

 

「えへへ~。これで私もユッティハーレムの仲間入りだね~」

 

「ちょっ。ハーレムって……」

 

「でも事実でしょう~?」

 

「ま、まあ、そうなんだけど……」

 

 園子を加えて、これで四人の美少女と肉体関係を結んだことになる。

 まさかこんな短い期間で、こんなにも多くの美少女と深い仲になるだなんて、少し前では想像もできなかったことだ。

 そろそろ本気で誰かに刺されたりしないか、悠人は震え上がった。

 

「ユッティ、安心していいよ~? 私、独り占めとか、そういう嫉妬深い女の人みたいな真似はしないから~」

 

 悠人の胸中を読み取ってか、園子はいつもの柔和な笑顔を浮かべてそう言った。

 

「むしろいくら浮気しても許しちゃう大らかな奥さんを目指してま~す」

 

 それはそれでどうなのだろう。

 

「んぅ~。でも、こうなってくると、そろそろ本格的に考えないといけないかな~?」

 

「考えるって、何を?」

 

「んふ~♪」

 

 園子は目をシイタケの飾り切りみたいな形に光らせた。

 こういうときの園子は、だいたいろくでもないことに思考を巡らせているときだが……。

 

「決まってるよ~。皆で幸せになれる方法~♪」

 

 ニコニコと晴れやかな笑顔で園子は言う。

 

「だって、私だけじゃないと思うから。皆に遠慮して、自分の気持ちを抑え込んできた人たちって」

 

「?」

 

 このとき悠人は、園子の言葉も、意図もよく理解できていなかった。

 

 園子の中でこっそりと始まった計画。

 その全容を知るのは、ずいぶん後になってからだった。

 

 





 以上、そのっち回でした!
 ひとまず次話を2話、3話くらいか投稿したところで序章を終え、わすゆ組が合流した次章に移りたいかなと思っております(というか20話分の序章ってなんなの……)。
 残りのメンバーはわすゆ組が加わってから……とか考えております。
 賑やかなほうが楽しそうですしね(意味深)

 評価、感想いただけますと大変嬉しいです!


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女子会+α

 

 大赦が手配した寄宿舎。

 今後、召喚される勇者や巫女たちが住まう予定の場所として用意された施設である。

 現在は初代巫女であるひなたのみが暮らしているが、戦力が増え次第、時期にここも賑やかになることだろう。

 

 それでも広い場所で、ひとり静かに過ごすのはやはり寂しいのか、ひなたはよく勇者部の面々を客人として招いている。

 その日も、ひなたの自室に数人の客人がやってきていた。

 

「わあ~♪ 私、女子会って憧れだったんよ~♪」

 

 園子が目をバッテンのような形にしてはしゃぐ。

 

「うふふ♪ お菓子たくさん作りましたから、ゆっくりしていってくださいね?」

 

 穏やかな笑顔で、ひなたがお手製の焼き菓子を振る舞う。

 

「私もぼた餅たくさん作ってきたから、よかったら食べて?」

 

「わ~い! 東郷さんのぼた餅~!」

 

 美森が持ってきたぼた餅の山に、友奈が陽気に喜ぶ。

 

 一室に四人の少女が集まり、お菓子とお茶で会話に花を咲かせる。

 まさに女子会そのもの。

 しかも全員、見映え良き美少女揃いである。

 なんとも絵になる微笑ましき光景であった。

 

「……」

 

「やっぱりこうして女の子たちで集まってお茶をするのはいいものですね~」

 

「あの~……」

 

「うん! 部室で集まるのとは違った楽しさがあるよね!」

 

「もしもし~?」

 

「不思議とこういう場だと、普段は打ち明けられないことも思いきって話せそうでいいわよね」

 

「へいへい、お嬢さんがた~?」

 

「いえーい! 楽しい女子会はこれからなんだぜ~!」

 

「その女子会に男が混ざってんですけど、よろしいんですかお嬢さんがた!?」

 

 華がある女子会に、ひとつの異物が混ざっていた。

 

 筋肉である。

 鍛えられた筋肉が映える男。

 その名は結城悠人。

 どう見ても、この場にいるべきではない異分子である。

 

「ひなたさんに誘われたから何かなと思ったら、女子会ってあなたがたね……。俺、完全に浮いちゃってんじゃないかよこの空間で!? 気まずいよとっても!」

 

「まあまあ悠人さん♪ 部室でもこんな感じじゃないですか」

 

「あのねひなたさん? 部活動ならともかく、こういう改まった集まりに混ざるのじゃぜんぜん感覚が違うんだよ! 純粋な女子トークには混ざれないんだよ! いろいろ気を遣っちゃうんだよ!」

 

「ユウちゃんなら気にしないよ私たち?」

 

「気にしようよ、ゆう姉! というか帰るぞ俺は! ひなたさんのお菓子食べたいけど耐えられませんよこの女子会の空気には!」

 

「ダメよ悠人くん。これから大事な話をするんだから」

 

「大事な話?」

 

「そうだよ~。もともとユッティのことは呼ぶ予定だったんよ~」

 

「じゃあ帰れないじゃないの……」

 

 話があるというのなら大人しく座り直すしかない。

 

「で、何話すんだ?」

 

「単刀直入に切り出しますね。ここにいる女性陣、全員が悠人さんに抱かれているわけですが……」

 

「やっぱ帰りますわ」

 

「逃げちゃダメですよ?」

 

 部屋を出ようとする悠人の服の袖をとっても良い笑顔で掴むひなた。

 

「やめてくれ! 節操なしの俺が悪いのは百も承知だがお仕置きの拷問は勘弁してくれ!」

 

「誰もそんな恐ろしいことしませんよ?」

 

「え? 違うの?」

 

 てっきり浮気性の自分の所業にとうとう女性陣が呆れ果て、よってたかって制裁を加えるものかと思っていた悠人だが、どうもそうではないらしい。

 

「園子さんが加わって人数も多くなってきましたので、そろそろ協定を作っておこうかと思いまして」

 

「協定?」

 

「今後の生活や、私たちの関係についての協定です。今のうちにそういうことを決めておかないと、悠人さんのカラダがこの先もちませんからね」

 

 苦笑しつつひなたが言う。

 

「確かに、私たちのカラダの異常が治らない限り、悠人くんには負担をかけ続けてしまうものね……」

 

「あ、そっか。四人、だもんね……」

 

「毎度まいど全員相手してたらユッティが干からびちゃうよね~……」

 

 他の少女たちも気まずそうに苦笑する。

 

「そういうわけなので、以下の決まり事を考えてみました」

 

 ひなたが提示した協定。

 大まかに言うと、このようなものだった。

 

 

①基本的に、自分たちが肉体関係を持っていることは周囲に秘密。

②カラダが発情したら、発情した人を優先。

③精力増強のため、ひなたと美森の母乳は、可能な限り毎日摂取してもらう。

④自由恋愛。発情していなくても、エッチしたい人はエッチしてOK。

⑤ただし悠人を独り占めしない(あくまで公平に)。

⑥具合が悪いときは無理をさせない。

⑦今後、エッチした女の子が増えた場合はちゃんと全員に報告すること。

 

 

「こんなところですね。何か異論はありますか?」

 

「……いや、異論というか、皆はこれでいいわけ?」

 

 こんな男にとって都合のいい協定があっていいのだろうか?

 まさに、日常がエロスで染まった生活……否、『性活』そのものではないか。

 

「そりゃもちろん皆のカラダの面倒は見るって決めたし、協力は惜しまないけど……。なんか俺ばっかり得しちゃってるような……」

 

「でも悠人さん? 実際大変だと思いますよ? 女の子四人の面倒を見るというのは」

 

「わ、私、これからはなるべくエッチ我慢するよ! ユウちゃんがカラダ壊したら大変だもん!」

 

「ダメよ友奈ちゃん。そう言ってカラダがおかしくなったときまで我慢する気でしょ? 私、わかるんだから」

 

「あう。東郷さん鋭い……」

 

「ゆーゆ。好きな人とエッチしたいのは当たり前のことなんだから気にしなくていいんだよ~。皆で幸せになろうよ~♪」

 

「園ちゃん!」

 

「ゆーゆ♪」

 

 ヒシッと抱擁をかわす友奈と園子。

 修羅場とは到底無縁そうな友情の形がそこにはあった。

 

 そう。

 基本的にここにいる少女たち全員は、この爛れた肉体関係を受け入れている。

 異常な発情を鎮めるためとはいえ、ひとりの男を巡ってここまで対立が起こらないのは、ひとえに彼女たちが理解力のある、懐の広い人間だからに他ならない。

 普通ならば、もうとっくに後ろから刺されるようなことをしでかしているというのに……。

 彼女たちの器の大きさに、感謝せねばなるまい。

 

「というわけで、悠人さん。今後もたくさん迷惑をかけるとは思いますが……これからも、私たちとこの関係を続けてくださいますか?」

 

 ひなたが不安げな顔で尋ねると、他の少女たちも同じような表情で悠人を見つめてくる。

 

 そんなこと、聞かれるまでもない。

 答えなどとうに決まっている。

 

「迷惑なもんか。俺のほうこそ、申し訳ない気持ちさ。嫁入り前の娘さんに手を出したんだから。……だからこそ、たとえ世間に後ろ指差されようと責任はちゃんと取るぞ。ここにいる全員、疎かになんてしない。皆まとめて幸せにする」

 

「悠人さん……」

 

「ユウちゃん!」

 

「ユッティ♪」

 

「ご主人様♡」

 

 悠人の宣言に、少女たちは頬を赤らめて胸をときめかせた(最後のひとりは発情しただけのような気がするが)。

 

 自らの宣言で、悠人は改めて心に誓う。

 

 そうだ。

 いつかはこの世界での生活が終わるとしても、自分を好いてくれるこの少女たちの思いを決して無下にしたりしない。

 もはや『異常な発情』といった症状とは関係なしに、悠人はここにいる少女たち全員を愛しく思ってしまっているのだから。

 

 たとえ相手が実の姉だろうと。

 たとえ相手が生きる時代が違う少女だろうと。

 たとえ相手が身分の異なる生粋のお嬢様だろうと。

 たとえ相手が百年の恋も台無しにする異常な行動に出てはヤリ返された挙げ句に主従関係に目覚めるような残念な初恋相手だろうと。

 

 彼女たちが愛しい。

 節操がないと罵られようが、この気持ちに嘘はつけない。

 全員で幸せになる方法を、これからも考えていこうではないか。

 

 悠人が内心、そう誓いを立てていると……

 

「では、お話がまとまったところで皆さん♪ これから悠人さんにもっと満足してもらえるように、さっそく悠人さんの性癖を徹底的に知り尽くしましょうか♪」

 

「……はい?」

 

「どうせなら好きな人が喜ぶことしてあげたいもんね~♪ ゆーゆはどこまで詳しいの~?」

 

「え、え~と……ユウちゃんは長い黒髪が似合う色白美人さんが好きで、あとはお世話されながらエッチされることが好きみたい……」

 

「私の独自の経路から入手した情報によると、看護師の服装や給仕服でご奉仕されることも好きみたいね」

 

「なんの話をしているのかね君たちはああああああああ!?」

 

 人が真面目に今後のことを考えている横で、少女たちはとんでもないことで盛り上がっていた。

 

「というか待って!? 何で俺のPCの中の情報を東郷さんが知ってるの!?」

 

「ごめんなさい悠人くん……好きな人のことなら、何でも知りたくなって、つい……」

 

「そうか……東郷さん、そこまで俺のことを……なんて感動すると思ってんのか!? プライバシーの侵害だよコレは!?」

 

「安心して悠人くん。入手した情報は私が大切に管理しているから。決して漏洩しないと誓うわ」

 

「当たり前じゃボケ!」

 

「なるほどなるほど。悠人さんはナース服でお世話されるのがお好きと……」

 

「へ~。メイド服でご奉仕されると男の子って喜ぶんだ~。今度衣装用意するね~♪」

 

「ぬおおおおお!? やっぱり拷問するために俺を呼んだんじゃないかあああ! 公開処刑だよこれはああああああ!!!」

 

 自らの性癖が余すことなく少女たちに知られ、悠人は床の上で身悶えした。

 そんな悠人を余所に、女子トークはどんどん盛り上がっていった。

 

「えへへ♪ ユウちゃんはね? 普段は逞しくてかっこいいけど、私とエッチするときは甘えんぼさんになるんだよ? とってもカワイイの♡」

 

「わかります♡ 夢中で私の胸を吸ってるときとか、本当に愛らしくて、母性本能といいますか……そういうのがくすぐられて『キュン♡』ってしちゃいます♡」

 

「でも、荒々しくてケダモノのように攻めるところも素敵なのよ? ……はぁ、思い出しただけでカラダが♡ あぁ♡ またあんな風に後ろから激しく突いてお仕置きしてほしいわ♡」

 

「ユッティ、初めてのとき凄く優しくしてくれたの~♡ でも途中から激しく求めてきてくれて、嬉しかったなぁ~♡」

 

 いつしか自らのセックスの体験談で盛り上がる始末。

 自分のときにしか見せない一面。

 そういった情報を共有することで、意中の相手の知り得ない側面を、少女たちは把握していった。

 その結果……

 

「あぁ、はぁ……ユウちゃん、ヒナちゃんにはそんなエッチなことするんだ……羨ましいなぁ……ん♡」

 

「んっ……私も、結城さんみたいに、宝物を扱うように、優しくされてみたいです♡」

 

「フゥ、フゥ……どうしましょう。皆との体験を聞いてたら……♡」

 

「カラダ、疼いてきちゃった♡ んぅ……エッチなことしか、考えられないよぉ♡」

 

 室内に、桃色の瘴気が充満する。

 淫らな会話を機に、少女たちのカラダにスイッチが入ってしまった。

 

「んっ……あっ♡」

 

「熱い……熱いですぅ♡」

 

「もう、我慢できない♡」

 

「お股から、エッチなお露……出てきちゃう♡」

 

 表情を淫靡な色に染めて、モジモジとカラダをくねらせる美少女たち。

 衣服の中に手を割り込ませ、股間に手を伸ばし、くちゅくちゅとヤらしい水音が、何重にも重なって奏でられる。

 

「おいおい、マジか……」

 

 四人同時の発情。

 こうなっては、セックスをしない限りは鎮まらない。

 

(ということは……いまからこの四人と!?)

 

 そのまさかである。

 四人の発情したメスたちは、すでにオスの股間に淫らな目線を投げていた。

 

「ユウちゃぁん♡」

 

「悠人さぁん♡ お願いします♡」

 

「私たちに……♡」

 

「いっぱいエッチなことして♡」

 

 恍惚とした表情で身を寄せながら、しゅるしゅると衣服を脱いでいく少女たち。

 露わになる生白い素肌。

 弾む乳房。

 くびれたウエスト。

 豊満なヒップ。

 ムチムチの太もも。

 

 下着に包まれた、発育良好の若々しい女体が、四つも同時に迫ってくる。

 

「ユウちゃん♡ お姉ちゃんに、したいことしていいよ? ユウちゃんのためなら、お姉ちゃん何でもしてあげる♡」

 

 桃色の下着を身につけた友奈が、慈愛に満ちた艶顔で言う。

 

「悠人さんが喜ぶこと、私ぜんぶしてあげたいんです♡ だから……もっと教えてください♡ 悠人さんのこと、いっぱい♡」

 

 大胆にも黒い下着を身につけたひなたが、中学生とは思えない色気をムンムンと放ちながら、大きな乳房を揺らす。

 

「はぁ、はぁ♡ ご主人様ぁ♡ 勝手にご主人様の性癖を調べてごめんなさい♡ どうかお仕置きしてください♡ イケナイことする私のこと、いっぱい躾けてください~♡」

 

 水色の下着を身につけた美森が、だらしなく涎を垂らしながらお仕置きを懇願する。

 

「ユッティ~♡ エッチなこといっぱいして~♡ あのときよりもぉ、もっと激しくしてほしいの~♡ だから~。ユッティが好きなこと、ぜ~んぶしていいんだよ~♡」

 

 薄紫色の下着を身につけた園子が、愛らしくも淫靡な顔を向けて身をくねらせる。

 

 見目麗しい美少女たちが、発情した顔を向けてひとつの股間に群がってくる。

 なんと非現実的な光景か。

 そして、なんとヤラしすぎる光景か。

 

「……ふぅ、ふぅ、お、お前ら、そんなこと言われたら……」

 

 密集した甘く芳しい少女たちの体臭で、股間が一気にいきり立つ。

 

「こっちだって、我慢できなくなるじゃないか!」

 

 少女たちの発情に煽られるように、悠人も興奮の虜となる。

 膨張した剛直を、少女たちの前にさらけ出す。

 

「あっ♡」

 

「悠人さんの、おちんちん♡」

 

「あぁん♡ 相変わらず、立派♡」

 

「ヤらしく、ピクピクしてる♡ されちゃうんだ♡ いまからこの、おっきいおちんちんで、エッチなこと、いっぱいされちゃうんだ♡」

 

 弓なりにしなる竿を見て、少女たちはますます発情した顔を浮かべて、期待に胸を弾ませる。

 咽せるほどに濃い性臭が、室内を満たす。

 剛直を間近で見ただけで、少女たちの股から淫らな愛液が垂れ流れてきたのだ。

 

「はぁ、はぁ♡ 気持ちいいこと、いっぱいしたいよぉ♡ ユウちゃぁん♡」

 

「私たちに、エッチなこと、いっぱいしてください♡ どうか我慢なさらないで♡」

 

「欲望のままに、私たちの発情したカラダに、ヤらしい感情ぜんぶ、ぶつけて♡」

 

「ユッティのためなら、私たち何でもしてあげる♡ だから、して♡ ユッティ好みのエッチな女の子になるように、私たちのカラダに教え込んで♡」

 

 垂れ流れる愛液で濡れ光る太ももをこすりつけながら、ブラに包まれた乳房を揺らして、淫らな顔で竿を求めてくる四人の美少女たち。

 全員が欲望のままにを犯されることを望んで、膣を濡らし、発情したカラダを、たったひとりのオスに差し出している。

 こんな状況を前にして、耐えられるオスがいるはずもなく……

 

 ブチッ!

 

 と、理性の糸が完全に切れた。

 

「たっぷり教え込んでやらあ!! 覚悟しろや四人とも!!」

 

「「「「あぁぁあああああぁン♡」」」」

 

 長く、淫らな夜が幕を開ける。

 

 




 次回からハーレムエッチです。


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①ハーレムエッチ(友奈、美森、ひなた、園子5P)

 『女三人寄れば姦しい』

 などとよく言うが、この場に集まる美少女四人が奏でる喘ぎ声は、姦しいどころか心地よく鼓膜を撫でる淫靡な輪唱であった。

 

「あっ……んぅ……ユウ、ちゃん……」

 

「んっ……あっ……悠人さん……どうぞお好きに、触ってください……」

 

「はぁ……熱いわ……カラダの芯が疼くみたいに……んっ、あぁ悠人くん……もっと気持ちよくなって」

 

「ユッティ~……キスして? んちゅ……ちゅぅ……」

 

 下着姿の少女たちが、ひとりの男に瑞々しい若肌をすり寄せながら、柔らかな乳房を押し当てたり、太ももや臀部など際どい場所を自らの手で導いて触れさせ、ときおりキスをねだる。

 

 あたかも女体の海に溺れているようだった。

 

 どこもかしこも生白い肌。

 少女たちの甘い体臭が、脳髄を蕩かさんばかりに芳しく香ってくる。

 唇に、カラダ中に、啄むように口づけをされる。

 発育した乳房や太ももが心地よくカラダの上を這い、起立した剛直を代わる代わる手で扱いてもらう。

 

 まさに男にとっての楽園。

 四人ともが絶世の美少女であり、中学生でありながらすでに扇情的なカラダの持ち主。

 男ならば誰でも『あわよくば特別な関係になりたい』と桃色の妄想を浮かべるほどに魅力的な少女たち。

 そんな少女たちが、自分というオスただひとりのために身を捧げ、甘い声色で性的にご奉仕をしてくれる。

 

「あはっ。ユウちゃん、おちんちん、もうこんなに固い……お姉ちゃんが、いっぱい気持ちよくしてあげるからね?」

 

「あん、ゆーゆズルイ~。私もする~」

 

 友奈と園子がうっとりとした顔を浮かべて、そそり立つ剛直に顔を寄せる。

 

「じゃあ、園ちゃん。一緒におちんちん気持ちよくしよ? あむ……じゅろ……れろ……」

 

「うん♪ ユッティ、いっぱい気持ちよくなってね? れ~ろ……ちゅう、じゅううぅ……」

 

「うっ……二人とも、いきなり……ああ……」

 

 竿と亀頭にふたつの舌が這い回る。

 

「ちろ、じゅる、ちゅう……ユウちゃぁん? 今日もお姉ちゃんがぁ、おちんちんたくさん舐めてあげるからね? あむぅ……じゅううううぅう♡」

 

「ちゅううぅ……はふぅ、ユッティのおちんちん、固ぁい♡ ちろちろ……私とゆーゆと一緒に舐められて、こんなに興奮してくれてるんだ? うふふ、嬉しい♡ い~っぱい気持ちよくしてあげるね? はむぅ……じゅるじゅる……れろれろ……ちゅぱちゅぱ♡」

 

 敏感な亀頭を左右交互に舐められ、瞬く間に甘い快感が腰元に広がっていく。

 熱い粘膜が竿全体を包み込むように、友奈と園子は絶妙なコンビネーションで一本の剛直を舐め上げていく。

 

「ちろちろ……あはっ♡ エッチなお露、先っぽから出てきた♡ ちゅっ、ちゅっ♡」

 

「ぺろぺろ♡ あん、ヤらしい匂い~。それにぃ……じゅっ、ちゅうぅ♡ エッチな味~。私、この味好き~♡ ちろちろ♡」

 

 鈴口から先走り液が漏れ出ると、友奈と園子が同時に割れ目に向けて口づけをし、艶めかしく舌を動かしてその味を堪能する。

 

「うっ……二人の舌遣い、すごく気持ちいい……溶けちまいそうだ」

 

 不規則にやってくる快感の波は、思わず涎が出てしまうほどに気持ちがいい。

 

「うふふ。悠人くんたら、とっても気持ちよさそう……」

 

「感じている悠人さん、とても可愛らしいです♡」

 

 だらしなく恍惚としていると、その様子を愛おしむように美森とひなたが左右から抱きついてくる。

 

「んぐっ……」

 

 ブラジャーに包まれたボリュームたっぷりの乳房が、顔全体を包む。

 むにゅむにゅと柔らかな感触と、広い谷間から香る甘い乳の匂いが、顔いっぱいに広がる。

 

「ほらぁ、悠人くんの大好きなおっぱいよ? 気持ちいい?」

 

「あんっ♡ 悠人さんの熱い息が胸に♡」

 

 細身に見合わない四つの爆乳は、顔ひとつを容易く包み込めてしまうほどに大きい。

 揃いも揃って中学生とは思えない大きすぎる乳房を押しつけ、たぷたぷと揺らしながら顔全体を包む美森とひなた。

 恍惚とした顔で、自慢の膨らみを使い、愛しい相手にたっぷりとご奉仕をする。

 

「フーッ! んーっ!」

 

 ブラジャーの中で蕩けるように形を変える柔らかな乳肉。

 息苦しくはあれど、極上の心地。

 興奮でどんどん鼻息が荒くなる。

 

「じゅる……あはっ。おちんちん、もっと大きくなったよ?」

 

「わっしーとひなタンのおっぱいに挟まれて、そんなに興奮したの? 妬けちゃうな~」

 

「じゃあ、こっちも東郷さんとヒナちゃんに負けないようにもっと激しくしよっか?」

 

「そうだね、ゆーゆ♪ 覚悟してねユッティ? れろれろ……じゅるじゅる♡」

 

「ユウちゃん、お姉ちゃんのお口で、いっぱい感じてね? あぁむ……じゅる、じゅううぅう! じゅるるる! じゅうぅううぅ!」

 

「ちろちろ……れろれろ♡ んふっ、おちんちんピクピクしてて、かわいい♡ れろぉ、れろれろ♡」

 

 友奈が口を大きく開けて、亀頭を咥え込む。

 園子は竿や根元に舌を這わす。

 

 二重の激しい攻め立てに、男根がますます興奮で震える。

 

「んぷ……じゅっ……じゅるじゅる……ぢゅるぢゅる……んぢゅ♡ ぢゅるるるる♡」

 

「んちゅ……ちゅる♡ れろれろれろ……れぇーろっ♡」

 

 友奈は口で亀頭全体を吸引しながら顔を前後に動かす。

 園子は口に収まりきらなかった部分を、絶妙な舌遣いでねっとりと舐め上げる。

 

「じゅるじゅる……れろぉ……ゆーゆ、次は私ぃ♡」

 

「ぢゅっぢゅっ、じゅううううぅっ……ちゅぽん。ぷはぁ、うん♪ じゃあ今度は私が下のほうを舐めるね?」

 

「えへへ♡ ユッティ、今度は私の口の中で感じてぇ♡ あ~む……んぅ、じゅう……」

 

 友奈が一通り亀頭を舐めしゃぶると、今度は園子が交代で竿を口に咥える。

 

「ふぅ……じゅうううぅぅう! じゅぞぞぞぞ! じゅるじゅるじゅる! じゅっ、じゅうぅうぅう! ちううぅうぅう! ぢゅうううううぅぅう!!」

 

 口腔奥まで咥え込んだかと思うと、園子はいきなり激しくバキュームで吸い、鈴口や敏感なカリを舌で舐め回す。

 

「わ~。園ちゃん、激しい。よ~し、私も、負けてられない~。んちゅぅ……れろれろぉ♡ ……ユウちゃぁん♡ おちんちん、気持ちよさそうに震えてるよぉ? ちろちろ♡ もっと、気持ちよくなって? んぅぅ~♡ じゅるるるる♡」

 

 園子が激しく顔を揺らすのに合わせて、友奈は竿だけでなく付け根や睾丸に小さな舌を這わせる。

 

「ぢゅるっ、ぢゅぼっ、んっ♡ んっ♡ んうぅうぅ♡ じゅぼぼぼぼ♡ ぢゅううううう♡」

 

 漏れ出る先走りを園子は愛おしそうに吸い出しながら、激しい吸引で亀頭を攻め立てる。

 

「んじゅ♡ ぢゅるぢゅる♡ んぅうぅ♡ おひんひん、おいひいよぉ♡ あむぅ、ぢゅっぢゅっぢゅっ! じゅるるるる♡ ぢゅうううううううう♡」

 

「れろれろ……ちゅううぅ♡ ……園ちゃぁん、私も、またユウちゃんの口に入れたいよぉ」

 

「んぱっ! んじゅぅうぅ! んぅう……ちゅぽんっ。……あはぁ、じゃあ、もう一回ゆーゆの番♡」

 

「うん♡ はぁ~、ユウちゃん♡ さっきよりも激しくしてあげるからね? あぁむ……んっ、ぢゅっぢゅっぢゅっ! じゅるるるるる! じゅっ、じゅっ、じゅっ……じゅううううぅぅうううう! ぶちゅうぅぅぅぅう♡」

 

「あはっ♡ すごくヤらしい音♡ ちろちろ♡ んぅ……私もいっぱい舐めてあげる~♡ れろ、じゅろ、れろれろ~ン♡」

 

 宣告通り友奈が激しいバキュームで亀頭を吸い、園子が睾丸を淫らな舌遣いで舐め回す。

 

「あん♡ タマタマさん、パンパンに膨らんでるぅ~♡ んちゅ、じゅる……ここからユッティの、あのおいしい精液が作られてるんだ……はぁ~♡ 想像するだけで、私すごく興奮してきちゃうよ~♡ んぅ~♡ ペロペロ♡ じゅろ、れろれろ♡」

 

 いままさにザーメンをたっぷりと精製している睾丸を、園子は恍惚とした顔で見つめ、激しい舌遣いで全体を舐め回していく。

 友奈も負けじと亀頭をバキュームフェラで激しく吸う。

 

「んぢゅるるる! ちゅぷっ! ちゅぷっ! れろれろ! じゅろろろろ! ぢゅう! ぢゅう! ぢゅう! ぢゅうううううう♡」

 

「んぶぅ、じゅろ、れろれろ……ぺろぺろ、れろん♡」

 

「じゅっ! じゅっ! じゅぞぞぞぞ! ぢゅるるるるるるる! ……んぱぁ! はい、次は園ちゃんの番♡」

 

「やったぁ♡ ユッティ~♡ さっきよりも、もっと激しくしてあげるね♡ あむぅ……じゅる! じゅるるるる! ぢゅっぢゅっぢゅっ! れろれろれろれろ♡ ぢゅぷっ♡ ぢゅる♡ ぢゅっ、ぢゅううぅうぅう♡」

 

「れろれろれろ……あはっ、血管すごく浮き出てるよユウちゃん♡ もう、出ちゃいそう?」

 

「じゅぷ! じゅるるる! んぶぅ、いいよぉ? 好きなときに、いっぱい出して? はむぅ……んじゅうううぅぅう♡」

 

「私たちのお口で、精液たっぷり受け止めてあげるからね? あむぅ……んじゅううう♡ ぢゅるぢゅる♡ ちゅうううぅう♡」

 

 そうして友奈と園子は代わる代わる口淫をして、射精を促そうと男根を激しく吸いたてる。

 ゾクゾクとする二重の攻めに、思わず腰が抜けそうになる。

 

「うふふ♪ 悠人くん、ますます蕩けた顔しちゃって♡ 友奈ちゃんとそのっちのお口、そんなに気持ちいいの?」

 

「あらあら♪ 気持ちよさのあまり今にも倒れちゃいそうですね。私たちのおっぱいでしっかりカラダを支えてあげますから、たっぷりと堪能してくださいね♡」

 

 快楽のあまり崩れそうになるカラダを、美森とひなたが大きなおっぱいをクッション代わりにして支える。

 

「んっ♡ おっぱいの中で感じてる悠人くん、とってもかわいい♡」

 

「はぁ~♡ あなたの感じている顔を見ていると、私まで感じてきちゃいます♡」

 

 豊満な乳房であやすように包み込みながら、ダブルフェラチオと乳肉の気持ちよさで腑抜けた顔になった様子を、慈しみのこもった表情でに見つめる二人。

 

「ひなたさん。そろそろ私たちもたっぷりご奉仕しましょうか?」

 

「はい♡ 悠人さん? あなたの大好きなおっぱいで、いっぱいご奉仕してあげますからね?」

 

 そう言って二人はブラジャーを外し、ぶるんと立派な乳房を弾ませる。

 生白い、豊満なおっぱい。

 ぷるぷると瑞々しく艶光る乳肌。

 美しい形と色をした乳首。

 相も変わらず、十代前半の少女が持っているとは思えない、一級品の美爆乳が二対も目の前で波打つ。

 

「悠人くん♡」

 

「悠人さん♡」

 

 拘束を解いたボリュームたっぷりの生乳が、顔全体を包む。

 密着するスベスベとした乳肌。

 ムチムチでふわふわの感触。

 極上のロリ爆乳が四つも寄せ合って、顔を中心にむにゅむにゅとヤらしく形を変える。

 

 爆乳美少女二人の生おっぱいで顔を挟み込んでもらう。

 世の男が夢見てやまない至高の瞬間が、いまここに実現していた。

 

「は~い、悠人くん♡ 二人のお口にいっぱい精液を出すために、たっぷり栄養を補給しましょうね♡」

 

「うふふ♡ 悠人さんの大好きなミルクの時間ですよ~♡ いっぱいチュパチュパして、おちんちんもっと元気にしましょうね~♡」

 

 乳房を持ち上げ、桃色の乳首を口元に運ぶ美森とひなた。

 どちらも甘い母乳をふんだんに分泌する淫らな乳首。

 

「ハァ……ハァ……」

 

 差し出されたふたつの乳首を、本能的に口で咥える。

 

「あんっ♡」

 

「やんっ♡」

 

「んじゅ……じゅっ……じゅうううぅ……」

 

 すでに最大まで勃起したふたつの乳首を、舌を使って口の中で転がす。

 チュパチュパとヤらしく音を立てながら、乳頭を舌先で突くと、ムワッとした甘みが口内に広がる。

 

「あっ♡ そんなに吸われたら♡ だめぇぇぇ♡」

 

「出ちゃいます♡ 乳首から、ミルク♡ あぁん♡」

 

 二人の嬌声と共に、乳首から母乳が噴き出す。

 ずっしりとした乳房から搾り出すように激しく吸引する。

 

「やっ♡ あぁっ♡ 悠人くぅん♡ たくさん飲んでぇ♡」

 

「いっぱい吸ってください♡ 私たちのミルク♡ あぁん♡ たっぷり飲んで、もっとヤらしい気持ちになってください♡」

 

 美森とひなたの母乳が合わさったミックスミルク。

 二重の甘みが加わった淫らな母乳をゴクゴクと音を鳴らして飲んでいく。

 媚薬効果のある特殊な母乳が二倍。

 男根は瞬く間にビクビクとさらに膨張する。

 

「んぐぅ! おちんちん、また大きくなった♡」

 

「じゅっじゅっ! ぷはぁっ、大きくなりすぎて、咥えきれないよぉ♡」

 

「じゃあ、園ちゃん、一緒に咥えよ?」

 

「うん♡ 片方ずつつ、半分こだね♡ あぁむ……じゅううう♡」

 

「はむ……じゅるるる……ちゅぅうぅぅう♡」

 

 膨張して特大サイズとなった亀頭を、友奈と園子は半分ずつ咥え、二人で同時に舐め回す。

 竿を挟んで少女たちが口づけをしているような光景に、竿がまたビクンビクンと反応する。

 

「じゅる、じゅぷ、ぢゅるるるる♡ ユウちゃぁん♡ 大好きぃ♡ もっともっと、気持ちよくなって?」

 

「ぢゅう! ぢゅう! ぢゅるるるるる♡ んぅ、ユッティ~♡ エッチなお露、もっと出して~♡ じゅっ! じゅっ! じゅっ! ユッティのおちんちん汁、もっと飲みたいよ~♡ ぢゅるるる♡」

 

「ハァ♡ 悠人くぅん♡ もっと吸ってぇ♡ 今日もおっぱい張っちゃって、いっぱい搾り出さないといけないの……だからぁ♡」

 

「お好きなだけ、吸い出してください♡ あん♡ 悠人さん専用の、おっぱいミルクですからぁ♡ ああぁぁん♡」

 

「んぐ……ごくごく……」

 

 股間には絶えず激しい口淫による快感が。

 顔には特大サイズの生乳のむっちりとした感触が。

 口には飲んでも飲んでも溢れてくるおっぱいミルクが。

 

 理性の突き入る隙などもはや無し。

 頭の中は淫らなことでいっぱい。

 先走り液はもう垂れ流しっぱなし。

 もはや若々しい女体を貪るだけの一匹のケダモノとなる。

 

「フーッ! フーッ!」

 

 息を荒くして、美森とひなたの臀部に手を伸ばす。

 乳房にも負けないボリューミーな感触が掌に満ちる。

 柔らかな尻肉をショーツ越しに揉み回していく。

 

「あんっ♡ 悠人くんったら♡」

 

「んっ♡ もう♡ 欲張りさんなんですから♡」

 

 ヒップだけでなく、むちむちとした太ももにも手を這わせる。

 触り心地のいいスベスベとした腿肉を存分に撫で回してから、股間へ手を昇らせ、陰裂に指を割り込ませる。

 

「あっ♡ 悠人、くぅん♡」

 

「はぁん♡ ダ、ダメですよぉ♡ いま触られたらぁ……あぁん♡」

 

 ふたつの乳首をチュウチュウと吸いながら、ショーツを横にずらし指を食い込ませる。

 くちゅくちゅと淫らな水音が美森とひなたの股間から鳴り響く。

 搾乳をされただけで、もうこんなにも濡らしている。

 歳不相応に発育したボディに適応するように、彼女たちの感度は日に日に淫乱な方向に育まれているようだ。

 

「じゅっ! じゅっ! はぁ、はぁ……おちんちん、すっごくビンビンに張ってるぅ♡」

 

「れろれろ♡ ヤらしいお露も、どんどん溢れてくる♡ こんなの、エッチすぎるよぉ♡ もう我慢できない♡ あぁむ♡」

 

 特大に膨らんだ亀頭を、園子は躊躇わず限界まで頬張る。

 

「んじゅぅぅう♡ じゅぼぼぼ♡ んじゅうううう♡」

 

 もはや射精寸前になっている怒張にトドメをさすように、園子は激しいバキュームで扱きあげる。

 その吸いつきにつられるように、腰を前に突き出す。

 

「んぐぅ!? んっ……んっ……んぅぅう♡」

 

 喉奥に届かんばかりの勢いの突き出しに、しかし園子は戸惑うことなく口淫を続ける。

 

「ぢゅっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅうううう♡ ぷはぁ♡ いいよユッティ? おちんちん、お口の中でズンズンしてぇ♡ オマンコだと思って、いっぱい突いていいよ♡」

 

「あはっ♡ お姉ちゃんにも同じことしていいよ? ユウちゃんが一番気持ちよくなれるように、いっぱいお口で搾り取ってあげる♡ あぁむ♡ んうぅぅ……ぢゅうううう♡」

 

 矢継ぎ早に竿を咥え、バキュームで吸引する友奈。

 最大まで膨張した竿を懸命に咥える実姉の口腔に、容赦の無い突きを繰り出す。

 ズン、ズン、と怒張を友奈の口腔奥へ向けて前後させる。

 

「んっ♡ んっ♡ んうぅう♡ ユウ、ちゃ♡ ぢゅぷ♡ ぢゅるぢゅる♡ ぢゅっ♡ ぢゅうううう♡」

 

 突き出しに合わせて、友奈は絶妙なタイミングで亀頭を舐め回し、竿全体をバキュームで扱く。

 欲しいと思ったところで的確な刺激が竿を襲い、確実に射精感へと導く。

 双子ならではの以心伝心だった。

 否応なしに、限界が訪れる。

 

「んぢゅるるる♡ んじゅ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ ……いいよぉ? ユウ、ひゃん……んっ……んっ♡ いっぱい、お口のにゃかに……らしてぇ♡ ぢゅぅぅう♡ じゅううぅぅう♡」

 

 亀頭を中心に舌が這い回り、先走り汁を激しくすすられる。

 

「ぢゅぽ! ぢゅぽ! んじゅううう! じゅっ! じゅっ! じゅぶううううう!」

 

 友奈も腰の動きに合わせて頭を大きく振る。

 頬を窄めて、根元から亀頭まで激しい吸引で竿を扱き、亀頭を音を立てて吸い、鈴口を舌先でレロレロと刺激する。

 

「んぐっ……んううううううぅ!」

 

 限界を悟った瞬間、美森とひなたをさらに抱き寄せ、母乳を噴き出す爆乳をより密着させる。

 乳肉がひしゃげるほどに重ね合わせ、ぶしゅううう、と母乳を搾り出す。

 

「あぁああん♡ 出ちゃうぅう♡ 牛みたいにミルクたくさん出されるのぉおお♡」

 

 

「やぁあん♡ 吸ってぇ♡ もっと吸ってくださぁい♡ いっぱい吸って、一番気持ちのいい射精をして♡ 悠人さぁぁん♡」

 

「じゅる、じゅううう♡ 出して、ユッティ♡ ユッティの精液、たっぷり飲ませてぇ♡ ぜんぶ、ゴックンさせてぇ♡」

 

「ぢゅう♡ ぢゅうう♡ ぢゅるるるる♡ ちょうらい♡ いっぱぁい、ちょうらい♡ ユウちゃぁあん♡ んぅ……じゅううううううぅぅう♡」

 

「んぐ……んっ、んうぅうぅ!」

 

 乳首を吸ったまま、唸りを上げる。

 辛抱溜まらず、腰を前に突きだし、友奈の口腔に精液をぶちまける。

 

 どびゅうううぅぅぅううぅ!

 

 凄まじい射精音を響かせて、大量の精液が噴き出す。

 

「んうううううぅうううぅ♡ んぶぶぶぶ♡ んぐっ、んぐっ……ごくっ……ごくっ……ごくん……ごくっ♡ じゅぷうぅぅ♡」

 

 容赦なく口の中に放出される精液を、友奈はうっとりと目を閉じて飲み込んでいく。

 

「じゅるるるるる♡ じゅっ♡ じゅっ♡ んじゅううぅうぅ♡ んっ♡」

 

 母乳の効果もあり、射精は長く、いくら出しても止まることがない。

 友奈が喉を鳴らして飲み続けても、ドクドクと濃厚なザーメンは噴き出し続けた。

 

「ゴクゴク……ごくん……んぅ……んっ♡」

 

 ある程度飲み干すと、友奈は口を離し、隣の園子に目線を配る。

 

「あぁむ……んぅ♡ じゅっ♡ じゅるるる♡」

 

 すぐさま園子が射精途中の竿を咥え込み、残りの精液を搾り出すようにバキュームで吸い、ゴクゴクと嬉しそうに飲み込んでいく。

 

「んっ♡ ぢゅる♡ ぢゅっぢゅっ♡ んじゅうぅぅ♡ ごくん……ごくん……んぅ♡」

 

「あはっ♡ ユウちゃんのおちんちん、ビクビク震えながらエッチなお露出してる♡ 気持ちいい? 園ちゃんのお口にぴゅうぅぅって出して、気持ちいい?」

 

 園子の口に向けて射精する様子を、友奈は慈愛に満ちた艶顔で見守る。

 

「あぁ♡ 悠人くんたら、あんなにたくさん出して……♡」

 

「もう♡ 結城さんと園子さんを、精液で溺れさせる気なんですか? あんっ♡」

 

 乳房をたぷたぷと揺らして授乳しながら、美森とひなたも射精の様子を羨ましそうに眺める。

 

「ごくっ……ごくっ……んぅーちゅっ……ぷはぁ♡ はぁ~すっごく濃かったぁ♡」

 

 ようやく射精が治まると、園子は恍惚とした顔で口を離し、ペロリと舌で唇を舐め、精液の味の余韻を楽しむ。

 

「フゥ……フゥ……」

 

 美森とひなたの爆乳に包まれながら、心地よい脱力感に浸る。

 

 凄まじい射精だった。

 にも関わらず、怒張は次なる射精に向けて、すでに回復の兆しを見せていた。

 

「あっ、ユウちゃん、あんなに出したのに、まだこんなにおちんちん大きい♡」

 

「本当だぁ♡ んふぅ♡ 私、もっとユッティの精液飲みたいなぁ♡ ユッティ~もう一回、私の口の中にドッピュンしていいよ~♡」

 

「あん、ダメよそのっち。次は……」

 

「私たちの番ですよ♡」

 

 園子が再び竿を咥えようとするのを美森とひなたが止め、すぐさま場所を入れ替える。

 

「はぁ~♡ 逞しいわ、悠人くんのおちんちん♡」

 

「あんなに出されたのに、こんなに固く♡ うふふ♡ 母乳の効果、バッチリ出てますね♡」

 

 起立する竿に顔を寄せ、艶やかな微笑を浮かべる美森とひなた。

 

「今度は私たちで……」

 

「いっぱい気持ちよくしてさしあげます♡」

 

 そう言って二人は、自慢の爆乳を寄せ、左右から竿を挟み込んだ。

 

 むにゅううぅうぅ♡

 

 むっちりとした重量感たっぷりの乳圧が、竿全体を包む。

 

「あっ……それ、すごっ……うぅっ……おっぱい、すごっ……」

 

 普通ならば味わえるはずのない、爆乳美少女たちによるダブルパイズリ。

 単独でも充分に竿を包み込めるほどの豊かな膨らみが四つも合わさり、快楽の天国を生み出す。

 

「あんっ、胸の中で、おちんちんビクビク震えてるわ♡」

 

「私と東郷さんの胸に挟まれて、いっぱい喜んでいらっしゃいますね♡ あんっ♡ おちんちん、すごく熱くて、胸が火傷してしまいそうです♡」

 

 搾乳で充分にほぐされ、火照った柔肉が、竿に吸いつくように乳圧を加えてくる。

 ムチムチの爆乳に搾り出されるように、先走り液がドクドクと漏れ出て、生白く光を照り返す谷間が、淫らな光沢でさらに艶を増す。

 

「はぁ~ヤらしい匂い、いっぱいさせてるわね悠人くん♡」

 

「んぅ♡ この匂いを嗅ぐだけで、子宮が疼いてしまいます♡ はぁ~悠人さん♡ もっとヤらしい気持ちになってください♡ 私たちのおっぱいで、たくさん気持ちよくなってください♡」

 

 華奢な手では掴みきれない特大のバストを持ち上げ、竿をむにゅむにゅと包み込む美森とひなた。

 なめらかな乳肉がちゅぷちゅぷとヤらしい音を立てて、竿を扱き始める。

 

「あっ……あぁっ……ヤバッ……気持ちいい……おっぱい、気持ちいい……」

 

 たわわな乳肉が形を変えて竿を扱く、なんとも淫靡な光景。

 すべすべとした乳肌が竿全体を這い、豊満な乳圧が我慢汁を搾り出す。

 我慢汁が漏れ出れば漏れ出るほど、にゅちゅにゅちゅと淫らな水音が谷間から響く。

 

「あんっ♡ これ、お互いの乳首が当たって……♡」

 

「挟んでる私たちも、気持ちよくなってしまいます♡ あぁん♡」

 

 乳房を上下に動かしながら竿に向けて乳圧を加えるたび、美森とひなたの乳首がクリクリと重なる。

 その刺激に感度を上げつつ、二人の爆乳美少女はより淫靡な表情を浮かべて竿を乳房で扱き続ける。

 

「あっ、はぁ……溶ける……チンコ、溶ける……」

 

 ふっくらとした、ムチムチのおっぱい。

 クリームのようにたわむ、柔らかおっぱい。

 竿に吸いつく瑞々しい、ぷるぷるおっぱい。

 おっぱいフェチにとって垂涎の的である、美森とひなたのドスケベ爆乳。

 そんな最高の乳房が、四つ二組となって一本の竿を挟み込んでいる。

 許容量を越える快感で、竿が冗談抜きで溶けてしまいそうだった。

 

 特上の快楽。

 これ以上の快楽が加わったら卒倒してしまうかもしれない。

 そんな中で……

 

「ユウちゃぁん♡」

 

「私たちのおっぱいも味わってぇ♡」

 

 ブラジャーを外し、ぷるんと乳房を揺らして、友奈と園子が抱きついてくる。

 

「んぐぅっ」

 

 友奈の形のいい美乳。

 園子の着痩せする巨乳。

 

 二人のおっぱいに顔面を挟まれて、視界が再び乳白色で染まる。

 

「ユウちゃん♡ お姉ちゃんのおっぱいに、たくさん甘えていいんだよ♡」

 

「私のおっぱい、いっぱい吸って~♡ 赤ちゃんみたいに、好きなだけチュウチュウして、ユッティ~♡」

 

「はぁ、はぁ……」

 

 

 股間には美森とひなたの爆乳によるおっぱいサンド。

 眼前には友奈と園子の形の良いおっぱい。

 

 思考が乳房のことで埋め尽くされる。

 

「あむっ!」

 

「あん♡ ユウちゃん♡」

 

「んぅ~♡ 舌で乳首が……あんっ♡ ユッティ~♡」

 

 友奈と園子の乳房を中央に寄せ、ふたつの乳首を咥える。

 じゅうじゅうと音を立てて吸いながら、腰を突き出し、美森とひなたの爆乳の感触をさらに味わう。

 

「あんっ♡ 悠人くんたら、ダメよ♡ 大人しくしてなきゃ♡ やんっ♡」

 

「んっ♡ おっぱいがオマンコみたいに突かれて……やぁん♡ 乳首が先っぽにぃ♡ うふふ♡ もう、しょうがない人♡ たくさん挟んで気持ちよくしてあげますから、お好きに動いてくださいね、悠人さん♡」

 

「あんっ♡ ユウちゃん♡ いいよぉ? もっとチュウチュウ吸って……あん♡ おっぱいも、好きなだけ揉んでいいからね♡ お姉ちゃんに、いっぱい甘えて♡」

 

「ユッティ♡ ユッティ♡ あぁん♡ 乳首、気持ちいいよぉ。もっと吸ってぇ♡ ペロペロしてぇ♡ ユッティだけの、おっぱいだからぁ♡ い~っぱい、チュパチュパして、むにゅむにゅって揉んで♡ あぁん♡」

 

 耳に心地いい少女たちの喘ぎが四重奏となって、興奮をさらに煽る。

 

 淫らな宴はまだ終わらない。

 

 



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②ハーレムエッチ(友奈、美森、ひなた、園子5P)

 

 母乳を垂れ流す爆乳が四つも、亀頭を揉みくちゃにする。

 

「あぁん、おちんちん固いわ♡ おっぱいの間で、元気に跳ねてる♡」

 

「んっ、んっ、あっ♡ たくさん動かして、気持ちよくしてあげますから、悠人さんも好きに動いてくださいね♡ あぁん♡」

 

 ボリューム満点のロリ爆乳をむにゅむにゅとペニスに押しつけながら、美森とひなたは色っぽく吐息をこぼす。

 ツンと勃起した乳首を亀頭にこすりつけ、先っぽから出る母乳をくちゅくちゅと塗りつける。

 媚薬効果のある母乳は、剛直をますます元気にさせる。

 美少女二人の爆乳に挟まれているだけでも興奮が頂点に達してしまうというのに、敏感な裏筋や鈴口をくちゅくちゅと母乳まみれの乳首でこすられて、さらに勃起が催促される。

 母乳にまみれながら、先っぽからカウパーがドクドクと漏れ出す。

 

「すん、すん……あぁ♡ 母乳と一緒に、悠人さんのヤらしい匂いがますます濃く♡」

 

 甘ったるい匂いをムンムンと立ちのぼらせる胸の間で、先走り汁を垂れ流す亀頭をひなたは愛しそうに見つめる。

 

「私、もう我慢できません悠人さぁん♡ はぁむ♡」

 

 パイズリを続けたまま、ひなたは口を大きく開いて亀頭を咥える。

 

「ぢゅぷ……ぢゅっ、ぢゅっ! 悠人ひゃんの、おちんちんの味♡ この味、とっても好きです♡ んぅ……じゅううううぅぅう♡」

 

 大きな胸をたぷたぷと揺らしながら、うっとりとした顔で亀頭に吸いつくひなた。

 最初のうちは男根を口にすることに戸惑いを覚えていたひなただが、行為を重ねるに従って、いまでは積極的にフェラチオをし、精液を喜んで飲んでくれる。

 数回の経験によって磨かれた口遣いは、腰元を蕩けさせん勢いで男根を気持ちよくしてくれる。

 

「んじゅぅうぅう♡ ぢゅっぢゅっぢゅっ! 悠人さん♡ お好きなときに、出していいですからね? あむ……じゅううぅぅう♡」

 

「あん、ひなたさんばっかりズルイわ。私だって、悠人くんの精液飲みたい♡」

 

 美森も負けじと、三桁サイズに届きかねない特大のバストをむにゅうううと押しつける。

 吸いつくような乳肌が竿をいっぱいに包み込み、カウパーを搾り出すように甘い乳圧を加える。

 

「ぢゅるぢゅる……では、東郷さんは、反対側をどうぞ♡」

 

「うふ♡ ありがとうひなたさん。悠人くん、精液たくさん搾り出してあげるからね? あぁむ……じゅぶじゅぶ……じゅっじゅっじゅううぅうぅ♡」

 

「もっと気持ちよくしてさしあげますからね? はむぅ……ぢゅう、ぢゅううぅう♡ れろれろれろ……じゅろろろろ♡ ぢゅぷううぅぅ♡」

 

 亀頭の両側を少女の口が包み込み、絶妙な舌遣いで先っぽを舐め回される。

 四つの乳首はカリや裏筋を扱きまくり、竿全体はムチムチのロリ爆乳でにゅちゅにゅちゅと挟まれる。

 

 許容量を超えた気持ちよさに、尿道から射精感が込み上がる。

 それでもこの快感を長く味わいたいがために、暴発しそうになるのを必死に堪えながら猛然と腰を振り、爆乳美少女二人によるダブルパイズリフェラを堪能する。

 

 夢のような気持ちよさに包まれながら、手は友奈と園子の胸を揉み、口では乳首を吸う。

 

「んっ♡ ユウちゃぁん♡ お姉ちゃんのおっぱい、もっとチュウチュウしていいよ?」

 

「んふ♡ 一生懸命おっぱい吸うユッティ、かわいい♡ 頭ナデナデしたくなっちゃう。よちよち♡ 偉いね~、上手におっぱい吸えて、偉いでちゅね~♡」

 

「あん、園ちゃん。ユウちゃんの頭をナデナデするのはお姉ちゃんである私の特権なのに~。むぅ、じゃあ、私も!」

 

 園子に対抗意識を燃やした友奈がさらに乳房を顔に押しつけて、愛弟の頭をヨシヨシと撫でる。

 

「ユウちゃ~ん♡ お姉ちゃんたちのおっぱいに包まれて、気持ちいいでちゅね~? お射精したいの我慢して、偉いでちゅね~♡」

 

 甘ったるい赤ちゃん言葉を口ずさみながら、友奈はデレデレとした恍惚顔を浮かべる。

 ()()()()()()()()としてのスイッチが入ったようだ。

 

「ユッティ~♡ 人肌で抱きしめられるのって、気持ちいいでちゅよね~? だから~♡ も~っと私たちのおっぱいに顔こすりつけていいんでちゅよ~♡」

 

 園子もつられるように蕩けた笑顔で、形のいいふっくらとした美巨乳を押しつける。

 スベスベとした乳肌が顔中を覆い、柔らかな感触と甘ったるい乳の匂いに包まれる。

 

「んじゅ……じゅっ、じゅっ……じゅうぅう!」

 

 顔中を美少女二人の乳でたぷたぷとこすりつけられながら、敏感な乳首を思う存分吸う。

 

「あぁん! もう、ユウちゃんったら♡ そんなに強く吸って……♡ うふふ、よちよち~♡ いっぱいおっぱい吸って、おちんちんもっと元気にさせまちょうね~♡」

 

「わっしーとひなタンのおっぱいの中でぇ、いっぱい気持ちよくどぴゅどぴゅ射精できるように~♡ もっとエッチな気分になりまちょうね~♡ ぱふぱふ♡ むにゅむにゅ♡ ぽよぽよ♡ あんっ♡ 乳首もっとチュッチュッしてぇ~、ドッピュンって精液出しちゃいましょうね~♡」

 

 鼓膜をくすぐるような愛らしい囁き声に煽られながら、腰を振って怒張を二組四つの爆乳にこすりつける。

 

「あむぅ! じゅぶ! じゅるるるるう! 悠人ひゃん……じゅぼぉ! ぢゅっぢゅっぢゅっ! ぢゅうぅぅぅう! いっぱい……いっぱい出ひてくだひゃい♡ 私たちの、お口の中にぃ……んんぅじゅぅぅぅううぅうぅ♡」

 

「んう、じゅるじゅるじゅる……じゅぞぞぞぞっ! ぜんぶ、飲んであげるからぁ……ぢゅるぢゅるぢゅる……じゅっ、ぢゅうううう! 私たちのおっぱいの間でぇ……んちゅうううぅう! たくさん、ぶちまけてぇ!」

 

 先っぽを突きつけるたび、ひなたと美森の激しい口淫が迎える。

 大きなバストからたっぷり漏れ出る母乳が潤滑剤となって、ぬちゅぬちゅと心地よく竿をこする。

 汁まみれになった爆乳からは絶えず淫らな水音が鳴り、その中心の竿を積極的に扱き上げる。

 

「じゅっ! じゅっ! じゅっ! じゅるるるるる! 悠人ひゃんっ……じゅるるるるる! ぢゅうううぅぅう! 出しひぇ……いっぱい、出してぇ♡ じゅうぅぅぅう♡」

 

「じゅぼっ! じゅぼっ! じゅぼっ! 飲ませてぇ……あなたの濃い精液、いっぱい……じゅるるるるる! じゅぞぞぞ! じゅぼおおお! ぢゅっ、ぢゅううぅううぅう!」

 

 

 母乳まみれの爆乳の間を行き来しながら、先端をバキュームで吸われると、否応なく射精感が限界まで込み上がる。

 

「ユウちゃんユウちゃん♡ 出しちゃえ出しちゃえ♡ おっぱいにた~くさん、こすられながら♡」

 

「びゅううぅぅぅ♡ って、たくさん気持ちよく精液出しちゃお♡」

 

 下では爆乳によるダブルパイズリフェラ。

 上は美乳と美巨乳によるダブルおっぱいサンド。

 どのおっぱいも、一本の竿を射精させるべく、その柔肌と勃起乳首をたくさんこすりつけてくる。

 頭の中は、もうおっぱいのことでいっぱい。

 たくさんのおっぱいに包まれたまま、思いきり射精したい。

 

 射精。射精。射精。

 亀頭をバキュームで吸うドスケベな口に思いきりぶちまける。

 おっぱいを精液でベトベトにして、種付けして孕ませる勢いでぶちまける。

 若々しい少女たちの裸体に、ドロドロの白濁液をぶちまける。

 それ意外、もう考えられない。

 

「ユウちゃん♡ 出しちゃお? エッチなミルク、びゅうううぅぅ~♡ って。東郷さんとヒナちゃんに、た~っぷり、エッチなミルク、飲ませてあげて?」

 

「おっぱいパフパフされながら、ドッピュンって出しちゃお♡ ほらほら♡ イッちゃえイッちゃえ♡ いっぱい、いっぱい、ビュウビュウしちゃえ♡」

 

「んっ……んぅぅぅうう!」

 

 出す。出す。出す!

 顔をおっぱいにこすりつけながら。

 ペニスで爆乳をガンガンと突きまくりながら。

 亀頭をバキュームでたっぷりと吸われながら。

 

「んうぅぅぅうぅうう!」

 

 欲望をすべて、解き放つ。

 

 甘い痺れが腰を走り抜け、先端に向かって一気にほとばしる。

 

「んうぅぅぅうぅう!? んっ、んじゅるるるるる♡」

 

「んぐぅ!? ん、んうぅぅぅううぅ♡ じゅっ、じゅっ、じゅっ……じゅうぅぅ♡」

 

 どびゅどびゅと激しい音を響かせながら、竿が精液を打ち上げる。

 口内で爆発した精液の噴水を、ひなたと美森は驚愕しながらも、愛しそうに吸っていく。

 

「悠人ひゃん♡ あむっ……じゅっ! じゅっ! じゅっ! ……ゴクン……ゴクン……ゴクン……」

 

 まず、ひなたが亀頭全体を咥え、ぶちまけられる精液を喉を鳴らして飲み込んでいく。

 ひなたのような品のある女性に生臭いザーメンを飲ませていることに、激しい興奮と優越感を覚えながらドビュドビュと口内に射精する。

 

「ちゅう、ちゅうぅぅぅ♡ ちゅぽんっ!」

 

「はむっ! んぅぅ……じゅうううううぅう♡」

 

 ある程度の量を飲むと、ひなたは一度射精途中の亀頭から口を離す。

 すぐさま美森が亀頭を咥え、残りの精液を搾り出す勢いで吸引する。

 

「じゅっ! じゅっ! じゅっ! じゅるるるる! んぅ♡ ゴクン! ゴクン! ゴクン! ちゅぷぅうぅ♡ んううううう♡」

 

 豊満なバストを絶えず押しつけながら、一滴残らず搾精するように激しいバキュームで飲み干していく美森。

 肉欲の赴くまま、夢中で精液を貪るその姿は、淫魔さながらだ。

 学園中の男を魅了するマドンナである美森の、こんな一面を見れる男は自分だけ。

 途方もない昂揚感に満たされながら、残りの精液を美森の口腔にぶちまけていく。

 

「よちよち♡ い~っぱいビュウビュウできて、偉いでちゅね♡ ユウちゃん♡」

 

「気持ちよさそうな顔で、ピュッピュッしてるところ、かわいいでちゅよ~♡ ほ~ら♡ おっぱいにパフパフされながら、も~っと気持ちよく、お精子ピュッピュッしまちょうね~♡」

 

 友奈と園子も胸を押しつけたまま、心地良い射精に浸る愛しい相手をあやすように抱きしめる。

 

「気持ちいいでちゅね~♡ おっぱいにおちんちん挟まれながら、お口の中にびゅうううって出すの、とっても気持ちいいね~♡ もっと、もっと、びゅうううって出しちゃお? びゅうびゅう♡ ぴゅっぴゅっ♡ どっぴゅんどっぴゅん♡」

 

「どびゅううう♡ どっぷりどっぷり♡ お口の中で妊娠させちゃうくらい、濃い精液、出しまちょうね~♡ ドクドク♡ ぶびゅぶびゅ♡ びゅるびゅる~♡」

 

 甘い声色で囁きながら、さらなる射精を催促する友奈と園子。

 少女たちが奏でる淫らなオノマトペが助長するように、長い長い射精が続く。

 

「じゅぼ! じゅぼ! じゅるるるる! んじゅううう! んぅ……ちゅぽんっ!」

 

 ようやく射精が治まると、美森は口の中で精液を溜め込みながら、亀頭を解放する。

 

「くちゅくちゅ……んぅ♡」

 

 ひなたも口の中に残った精子を味わうように、射精が終わるのを見守っていた。

 

「「ん……あ~♡」」

 

 ひなたと美森は上目遣いで、口の中を見せつける。

 口内に溜まった大量の精液。

 それを見せてから、二人はまた口を閉じ、「くちゅくちゅ」と淫らな音を立てて、精液の味を愛しそうに堪能する。

 

「「ちゅくちゅく……ん……ゴクン」」

 

 同時に喉を鳴らして、最後の一滴を飲み込む。

 

「「……あ~♡」」

 

 再び口を開き、残らず精液を飲み干したことをアピールする。

 

「はぁ~……悠人くんの精液、とっても濃くておいしかったわ♡ んっ♡ まだ喉元に絡みついて……♡」

 

「この味、癖になってしまいます♡ んっ♡ お腹の中に、あなたの精液がドロドロって流れてます♡ うふふ♡」

 

 二人の美しい爆乳少女に、欲望の白濁液をたっぷり飲ませた。

 そのことが生々しい実感となって、また興奮を呼び起こされる。

 

「あはっ♡ 悠人くんたら、あんなに出したのに、またこんなに大きくして♡」

 

「母乳の効果が、しっかり出てますね♡ じゃあ、もっと搾り取ってあげましょうか、東郷さん♡」

 

「そうね、ひなたさん♡ 悠人くん、も~っと気持ちよくしてあげるからね♡ あむ、じゅろ、れろぉ♡」

 

「じゅる、ちゅぱ、ちゅぅう♡ まだ、奥に精液残ってますね♡ れろれろれろ♡ じゅぞぞぞ♡」

 

「あっ、あぁっ! 二人とも、まだイッたばっかなのに……くっ!」

 

 ひなたと美森は休む間もなく、再び爆乳を動かし、亀頭を同時に舐め回す。

 ピンピンに勃起した乳首をカリにこすり当てながら、ねっとりとした舌遣いで、残滓と先走り汁を垂れ流す鈴口をチロチロと刺激する。

 四つの爆乳が隙間なく密着し、いまだに萎えない剛直を根元から亀頭の先っぽまで何度も扱きあげる。

 

 気持ちいい。

 気持ちよすぎて、頭がおかしくなってしまう。

 

「あはっ♡ ユウちゃん気持ちよさそう♡ 東郷さんとヒナちゃんのおっぱいにクチュクチュされるの、そんなにイイんだ♡」

 

「すっごぉ~い♡ おっきなおっぱいの中で、おちんちんさん、ビクンビクンって震えてる♡ 亀さんもヤらしい涎をたっくさん垂らしてるね~♡ 出ちゃうの? また精液、い~っぱいビュルビュルしちゃうの~?」

 

「出してあげて♡ おっきなおっぱいで、にゅちゅにゅちゅされながら、溜まったエッチなお露、どっぴゅんって出しちゃお♡」

 

「出しちゃえ♡ またいっぱい、おっぱいの中で、精液、爆発させちゃえ♡」

 

 友奈と園子が乳房を顔にこすりつけながら、また甘く、妖しく射精を煽る。

 

「れろれろれろ♡ じゅろろろ♡ 悠人しゃぁん♡ 出してください♡ エッチなお露、また私たちにください♡」

 

「じゅぶじゅぶ♡ じゅろ♡ じゅろ♡ れろれろれろ♡ かけてぇ♡ 私たちのお顔に、おっぱいにぃ♡ 精液たっぷり、ぶちまけて~♡」

 

「うっ!」

 

 ねっとりとした舌が亀頭を這い、勃起した四つの乳首がカリや裏筋をなぞるように扱いてくる。

 敏感な箇所を連続で刺激され、腰が前へと突き出る。

 母乳まみれのドスケベ爆乳にぬちゅぬちゅと搾り取られるように、熱い衝動が尿道を駆け巡ってくる。

 

「で、出るっ!」

 

 腰を大きく跳ねさせながら、精液をぶちまける。

 

「あああぁぁああン! 出たああぁ♡ とっても濃くて、熱いのぉぉ♡」

 

「やぁぁぁあああン♡ お顔に、胸にぃ♡ いっぱいドピュドピュって、ぶちまけられてますうううぅ♡」

 

 爆乳の間で噴き上がる白濁液のシャワーを、美森とひなたは気持ちよさそうに浴びる。

 

「きゃぁん♡ ユウちゃんの射精、あいかわらず凄い勢い♡ こっちにまで、飛んできたよ♡ ぺろっ♡」

 

「あむ♡ んちゅぅぅ♡ えへへ♡ ユッティの精液、やっぱりおいしい~♡」

 

 勢いよく噴き出た精液は友奈と園子のほうにも飛び散る。

 付着した精液を指で掬い取り、幸せそうな顔で舐め取る。

 

「ハァ、ハァ♡ 顔も、おっぱいも、精液でベットリよぉ♡」

 

「あぁん♡ ヌルヌルで、ドロドロで、気持ちいいですぅ♡」

 

 白濁液で全身をベットリと濡らしながら美森とひなたは、射精途中の竿をさらに胸で刺激する。

 白濁まみれになった爆乳は、さらに滑りが良くなり、淫靡な水音を立てながら、剛直を激しく扱きあげる。

 

「はぁあ~♡ 先っぽからビュクビュク~って、精液がどんどん出てくるわ♡ もっと、もっと出して悠人くん♡ もっと精液で、私たちを白く染め上げて♡」

 

「悠人さん♡ 悠人さん♡ 私、もっと悠人さんの精液、浴びたいです♡ 溜まった精液、ぜんぶ、ぜんぶ♡ 私たちに、ぶっかけてください♡」

 

「あっ! あぁっ! ヤバッ! それヤバ! 出してる途中なのに……またっ!」

 

 粘液まみれの爆乳に竿を扱かれて、射精している最中にも関わらず、次なる射精感が押し寄せてくる。

 

「ユウちゃぁん♡ 私も、もっと♡」

 

「ユッティが気持ちよさそうに射精してるところ、見たいな♡」

 

 快感に喘ぐ顔をバストでコキながら、友奈と園子がヤらしい手つきで胸板を撫でてくる。

 細長い指先で、乳首をクリクリと弄られる。

 

「もっと出して♡ 今度は私たちのカラダにも、いっぱいぶっかけちゃうくらい♡」

 

「私たちのカラダ、真っ白になっちゃうくらい、びゅううううってして♡」

 

「ユウちゃん♡」

 

「ユッティ♡」

 

「「イッて♡」」

 

「あ、あぁ、あああああああああっ!」

 

 無尽蔵とばかりに作り出される精液が尿道を駆け上り、新たに勢いを持って先端に打ち出される。

 

 淫らな汁まみれの生白い柔肌爆乳おっぱいに、ペニスを揉みくちゃにされたまま、衰えを知らない連続射精をぶちまける。

 

「出るううウウウ!」

 

「「「「あああああああああああああン♡」」」」

 

 重なる少女たちの嬌声。

 爆乳の間から打ち上がる爆発的な射精。

 白濁の噴水は滝のように少女たちの裸体に降り注ぎ、若々しい艶肌を淫らな色に染め上げる。

 

「やっ♪ あぁああぁン♡ 気持ちいいわ♡ 悠人くんの精液ぃ♡」

 

「はぁぁああン♡ ドロドロの精液に包まれてぇ♡ カラダじゅう、気持ちよすぎますぅ♡」

 

「きゃぁぁん♡ きたぁユウちゃんの精液ぃ♡ 大好きぃ♡ ユウちゃんにぶっかけられるの、大好きぃ♡」

 

「やぁぁン♡ 本当に、出し過ぎだよォ♡ 私とゆーゆのお顔にまでかかって……あぁん♡ 匂いだけで、妊娠しちゃいそう♡」

 

 怒濤の勢いで噴き出す精液を、少女たちは満足そうに浴びる。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 立て続けの大量射精。

 それでも、竿はいまだ萎えず、真っ白に染まった美森とひなたの爆乳の間で脈打っていた。

 

「ふぅ……うふふ♡ 皆さん、たくさん汚れてしまいましたね♪」

 

 ひなたがにこやかに言う。

 少女たちのカラダだけでなく、部屋のあちこちに精液が撒き散らされていた。

 あちこちから濃い性臭が立ちこめ、興奮を冷めさせない。

 

「一度、皆さんカラダを綺麗にしましょうか? 寄宿舎には大浴場があるので、そちらを使いましょう」

 

 ドロっと頭から垂れ流れる精液の感触を、ひなたは愛しそうに感じていたが、このままでは後処理が大変と思ったか、湯浴みの提案をしてくる。

 

「……もちろん、悠人さんも一緒に。うふふ♡」

 

 淫らな宴は場所を移して、さらに激しさを増す。

 






 最近エッチな音声作品を聴いているのですが、セリフだけで興奮させるのって凄いことだなと感心しつつ参考にしています。

 次回はお風呂でぬっちょぬちょ。


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③ハーレムエッチ(友奈、美森、ひなた、園子5P)

 大変長らくお待たせいたしました。
 過去最多の文字数でお送りいたします。


 寄宿舎の広々とした大浴場。

 二十人が入っても尚余裕があるほどの広さを持つ風呂場で、ほぼ貸し切り状態で五人が使うという贅沢。

 そのうえ、本来ならば男子禁制の女性用の風呂場で男がひとり、少女が四人。

 少女たちは発育した裸体に泡をふんだんに塗りつけ、手や胸や太ももを使って、淫らな動きでオスのカラダを洗う。

 

「んっ……あっ……悠人さんのカラダ、本当に男らしくて素敵です。背中もこんなに広くて、がっしりしていて……あぁ、惚れ惚れしてしまいます」

 

 ひなたが豊満な乳房を背中に密着させながら、うっとりとした声を上げて上下に動く。

 両手は前に回し、鍛えられた胸板を撫でるような手つきで洗う。

 背中にひなたの柔らかなバストの感触と乳首のコリコリした感触。

 胸板にひなたの華奢な手が泡と一緒に滑る。

 気持ちよさのあまり「あぁ……」と情けない呻きが漏れる。

 

「ユウちゃん、お姉ちゃんと一緒にカラダ綺麗きれいにしましょうね~♪」

 

 友奈が甘ったるい声色で右腕を掴み、ぬちゅぬちゅと全身を使って洗ってくれる。

 セックスと同様、入浴すらも毎日友奈と一緒であるぶん、カラダを使った洗浄行為はすでに手慣れたものだ。

 どんな風に乳房を押しつけたら喜ぶか、どこを太ももで挟んだら興奮するか、弟のツボを心得た淫靡な動きで、友奈は愛しげにカラダを密着させてくる。

 

「あは~♪ ユッティったら~。すっごくダラしない顔しちゃってる~♪ かわいい~♡ 気持ちいい~? 私たちのカラダであわあわまみれになって~、ぬちゅぬちゅされるの気持ちいい~?」

 

 間延びした囁き声で耳をくすぐりながら、園子が左腕に形のいい巨乳を押しつけ、手を太ももに挟んで愛液を塗りつける。

 むっちりとした太ももと、濡れに濡れた陰唇の感触が手の先に伝わってきて、さらに興奮が煽られる。

 

「んっ……はぁ……悠人くんたら、おちんちん、またこんなに固くして。うふふ。ココも綺麗に洗いましょうね?」

 

 美森は特大の爆乳を太ももにぬちゅぬちゅとこすりつけると、限界まで勃起した剛直をその生白い谷間で挟み込んだ。

 泡にまみれた爆乳おっぱいが竿に吸い付き、柔らかな感触で揉みくちゃにされる。

 

「んっ、んっ、あぁっ♡ 先走り汁が、いっぱい出て♡ んっ♡ 胸の谷間の泡が、洗い流されちゃう♡」

 

「はぁん、あぁん♡ ユッティの腕、逞しくて素敵♡ ずっと抱きついてたい~♡」

 

「えへへ♡ 皆で洗いっこ、気持ちいいね~? もっともっと気持ちよくなろうね、ユウちゃん♡」

 

「あぁっ、んぅ♡ 乳首が、悠人さんの固い背中の間でこすれて……あんっ♡ 私も、気持ちいいです♡ んっ、んっ……悠人さん、もっと感じてください♡ 私の、おっぱい♡ あぁん♡」

 

「あ、あぁ……気持ちいい。皆のカラダで洗われて、蕩けそうだ……」

 

 気持ちいい。

 気持ちよすぎる。

 全身が女体まみれ。

 どこもかしこも柔らかくて、すべすべで、泡でぬるぬるで、気持ちよさのあまり溶けてしまいそうだ。

 

 生娘の若肌。

 発育したおっぱい。

 ムチムチの太もも。

 

 なにもかもが気持ちいい。

 どんどんダラしない顔になってしまう。

 

「ハァ、ハァ……うふふ♪ 悠人くん、すごく気持ちよさそう。いいのよ? もっと、ダラしない顔をしても」

 

「たくさん感じてくれているほうが、私たちも嬉しいもんね♪ んふぅ~。ユッティの感じてる顔、大好き♡ ちゅっ」

 

 美森の爆乳でペニスを扱かれながら、園子に頬をキスされる。

 

「あっ、園ちゃんズルイ。私も~。んぅ、ちゅっ♡ ユウちゃん好き♡ 大好き♡ もっと、もっと気持ちよくなっちゃお? 頭の中、エッチなことでいっぱいにして、たっくさん気持ちよくなろ?」

 

「いいんですよ? 悠人さんが喜んでくれるほど、私たちも嬉しいんですから♡ ほら、我慢なさらないで? 悠人さんが望むことなら……んっ♡ 何でも、してあげますから♡ あンっ♡」

 

 少女たちのなやましい喘ぎ声が広い浴室にコダマする。

 それがまた興奮を煽り、頭の中が色欲で染まる。

 本当に、ヤらしいこと以外考えられない生き物と化す。

 この最高の美少女たちを、心ゆくまで味わい尽くしたくなってしまう。

 

「ハァ、ハァ……もう、我慢できねぇ!」

 

「「「「あんっ♡」」」」

 

 辛抱たまらず、少女たち全員を抱き寄せる。

 泡にまみれた裸体がさらに密着し、柔らかな肌の感触が一層強く感じられる。

 

「フーッ、フーッ……今度は、俺が皆を洗ってやる」

 

 お返しとばかりに、泡まみれのカラダで少女たちの裸体にひっつき、淫らな手つきで全身を洗っていく。

 

「あんっ♡ 悠人さん、そこはっ♡」

 

「んっ♡ ユウちゃんたら、くすぐった~い♡」

 

「やぁん♡ ユッティの洗い方、すっごくエッチ♡ でも嬉しい♡」

 

「あぁん♡ ダメよ悠人くん♡ そんな胸やお尻ばっかり♡」

 

 乳房やヒップ、太ももなど際どい箇所を念入りに洗っていく。

 瑞々しい柔肌の表面を滑りながら、代わる代わる女の子たちの裸体を、欲望のままに撫で回していく。

 

「んっ♡ あぁ♡ 悠人さぁん♡ そんなに揉んじゃ♡ あぁあん♡ 固いおちんちんが、お尻に♡」

 

 ひなたの小柄なカラダに不釣り合いなロリ巨乳を後ろから鷲掴む。

 泡で滑る乳肉を掬い取るように揉んでいく。

 乳房にも負けない立派なヒップに股間をこすりつけ、先走り汁を塗りつける。

 

「ハァ、ハァ……柔らかい。ひなたさんのカラダ、柔らかくて気持ちいいよ……」

 

「んぅ♡ 悠人さんたら♡ もう、本当にエッチなんですから♡ あんっ♡ おちんちんが、お股の間にズンズンって……あぁん♡」

 

 剛直を太ももの間に割り込ませ、腰を前後に動かして女陰をこする。

 愛液まみれの割れ目からクチュクチュと淫らな水音が鳴る。

 こすればこするほど、早く男根を咥えたいとばかりに、メス汁が垂れ流れてくる。

 

「あぁっ♡ 悠人、さんっ……だめぇ♡ そんなにこすられたら、私もう、我慢が……」

 

 小柄なカラダを淫らに揺すりながら、ひなたが期待の眼差しを背後に向ける。

 中学生とは思えない色っぽい流し目に、もう辛抱たまらなくなる。

 

「ハァ、ハァ……俺も、我慢できないよ。挿れるよ、ひなたさん。このまま挿れるから……ねっ!」

 

「悠人、さんっ! あぁあああああぁあン!」

 

 猛々しく反り返る剛直を、そのままバッグでひなたの膣に挿入した。

 

「うぅっ! ひなたさんの膣内(ナカ)、やっぱり凄く気持ちいい……うおおお」

 

 相も変わらず名器であるひなたの膣内は、挿れた瞬間に射精してしまいそうなほどに気持ちがいい。

 熱く淫らに吸いついてくる襞の感触に誘発されて、腰が大きく動く。

 

「あぁんっ! 悠人さん、そんないきなり♡ あぁっ♡ ん♡ 奥に、悠人さんのおちんちんが♡ あんっ♡ あぁん♡」

 

 豊満なヒップにパンパンと腰を打ち付けながら、ひなたの極上オマンコを堪能する。

 背は小学生と大差ないほど小さいのに、発育すべきところに限って淫らな成長を遂げたドスケベボディ。

 オスの情欲を煽ってやまないトランジスタグラマーボディを、欲望のままに貪る。

 ピストンに合わせて、ばるんばるんとダイナミックに弾むロリ巨乳を揉みしだきながら、カリで膣肉をこすり、愛液を掻き出す。

 

「はわわ、すごい。ヒナちゃん、とってもエッチ……」

 

「はう~。好きな人が自分以外の女の子とエッチしてるとこ見てると、何かドキドキしちゃう~」

 

「普段お淑やかなひなたさんが、あんなに乱れるなんて……んっ♡ 私も、あとで、あんな風に♡」

 

 挿入されなかった三人の少女たちは目の前で繰り広げられる生々しく激しいセックスに見入りながら、自分たちも後で激しく犯されることを想像しつつ、膣を弄りだす。

 

「やぁん! 皆さん、見ないでください! こんなはしたなく、乱れるところなんて♡ はぁぁぁン♡」

 

「いいじゃないか、ひなたさん。皆にもっと見せつけてやろうぜ」

 

「そんな、悠人さんっ……んぅ♡」

 

「ほら、立派なおっぱいをもっと揺らして。ふんっ! ふんっ!」

 

「あっ♡ あっ♡ そんなに、激しく♡ あっ♡ あっ♡ あぁン♡」

 

 ひなたの両手首を掴み、さらに抽挿を激しいものに変える。

 ズンズンと剛直を打ち付けるたび、生白いロリ巨乳がぶるんぶるんと大きく弾む。

 

「あぁっ! ダメぇ! 出ちゃいますぅ! 気持ちよすぎて、乳首から母乳が……だめぇえええええ♡」

 

 大きすぎるあまり、揺れに合わせてパチンパチンと乳同士がぶつかり合う。

 その刺激で桃色の乳首から乳白色が滲みだし、一気に噴き出す。

 

 プシュウウウウウウウ♡

 

 巫女特製、媚薬入り濃厚おっぱいミルクが乳頭から飛沫を上げる。

 

「あっ♡ あぁっ♡ ダメ♡ 止まらないです♡ 見ないで♡ こんなはしたなく母乳出すところ、見ないでくださぁぁぁい♡」

 

「すごくエッチだよひなたさん。ほら、もっと出すんだ。牛みたいに、ぜんぶ出しちゃうんだ」

 

「悠人さんっ、そんな乳首を摘まみながら……あぁぁぁぁあン♡」

 

 指で乳首をクリクリと転がし、引っ張っては離し、また引っ張っては離し、刺激を与えてさらに射乳を促す。

 密着をより深めながら、膣内に剛直を打ち込み、ふっくらとしたバストを揉みながら、指先で母乳を噴出させる。

 

「気持ちいいか、ひなたさん? 皆に見られながらのセックス、気持ちいいか?」

 

「あぁっ♡ は、はいぃ♡ 悠人さんのおちんちん、すごく大きくて、固くて♡ んっ♡ ミルクもたくさん搾られて♡ はしたないのに♡ 皆さんの前なのに♡ エッチな声出ちゃいます♡ あぁぁん♡ もっと♡ もっと突いてください悠人さん♡ 好きなだけ、おっぱい揉みながら、乳首弄りながら、私のこと、たくさん犯してください♡」

 

「ひなたさん……ひなたさんっ!」

 

「あぁあぁあン♡ また激しく♡」

 

 まったく、この発育良好な美少女はどこまで男の本能をくすぐるのか。

 まるでオスに犯されるために生まれてきたかのような清楚で淫らな巫女の膣を、思う存分に犯し尽くす。

 

「はぁぁぁン♡ 悠人さん♡ 悠人さん♡ 私、私ぃ♡ もうあなたでないとダメですぅ♡ あん♡ あぁん♡ この先もずっと、あなただけに抱いてほしいです♡ んっ♡ あっ♡ 悠人さんだけです♡ 私のカラダを、好きにしていいのは♡ 悠人さんだけなのぉ♡」

 

「ひなたさん……うっ!」

 

 そんなことを言われたら、ますます抑えが効かなくなってしまう。

 より一層抽挿を激しくしながら、ひなたのカラダを抱き寄せ、耳元に唇を寄せる。

 

「俺も、ひなたさんのこと独り占めにしたいよ」

 

「あぁっ♡ ゆ、悠人さん?」

 

「カラダだけの関係なんてイヤだ。身も心もぜんぶ、俺のモノにしたい。ひなたさんを、俺だけのモノにしたい」

 

「んぅ♡ ゆ、悠人、さん♡」

 

 後腐れの無いように、カラダだけの関係でいようと、以前ひなたは言った。

 それは、生きる時代の異なる自分たちが深く結びついてしまったら、別れのときに辛くなると思ったからだろう。

 ひなたなりの優しさなのだと今ならわかる。

 

 もちろん、ひなたの心の中に、誰か特別な存在がいることもわかっている。

 だから……奪ってみせよう。

 彼女の中で、新たな立ち位置として心を占める、特別な存在として。

 

「誰にも渡さない。ひなたさんは、俺のモノだ。俺だけのモノにしたい。もっと君のことが知りたい」

 

 いつか別れるときが来るとしても、この気持ちに嘘はつけない

 

「ああ、悠人さん……そこまで、私のことを……あん♡」

 

 思いを吐露しながら、腰を打ち付ける。

 最初はカラダだけの関係だったかもしれない。

 だがいまは男として心の底からひなたを愛しく思う。

 この先もずっと、身も心も重ねながら、絆を育んでいきたい。

 

 ひなたが小声で「許して、若葉ちゃん……」と呟く。

 

「悠人さん……んっ、ちゅっ……んじゅ……じゅるるる」

 

 唇を重ね、濃厚な口づけを交わす。

 ひとつに溶け合ってしまいそうなほど、お互い熱い眼差しを向けて見つめ合う。

 

「んっ……悠人さん、私、やっぱりまだ自分の気持ちがはっきりとわからないんです。でも……んっ♡」

 

 淫らに腰を振りながら、抽挿を愛しそうに受け入れるひなた。

 

「私も、もっと悠人さんのこと知りたいです。もっと深く繋がって、あなたを喜ばせてあげたい♡ ああっ、悠人さん♡ もっと突いて♡ あなたのモノです♡ 私は、もう、あなただけのモノですから♡ どうぞ、お好きに、使って♡」

 

「ひなたさん……ひなたさんっ! うおおおおお!」

 

「あぁあああああぁン♡ 悠人さん♡ 悠人さああああン♡」

 

 気持ちが重なり合うと、結合はより深さを増す。

 お互いさらなる快感を求めて、激しく腰を打ち付け合う。

 

「悠人さん! 悠人さぁん♡ 突いて! 好きなだけたくさん♡ 私のこと犯して♡ あなたのモノにして♡ 身も心も奪ってください♡ あなただけのモノにぃ!」

 

 膣襞が男根を包み込み、奥へ奥へと誘うように蠢く。

 ますます、ひなたへの愛しさが込み上がり、最奥へ向けて剛直を突き入れる。

 

「あっ♡ あぁっ♡ 悠人さん♡ 悠人さん♡」

 

 ひなたの喘ぐ姿はとても淫らだ。

 その上で美しい。

 ずっとこのまま繋がっていたくなる。

 

 深く密着しながら、お互いを見つめ合う。

 

「ひなたさん……」

 

「悠人さん……」

 

「コラああああ! 二人だけの世界に入らないぃ!」

 

「私たちもいること忘れちゃダメよ悠人くん」

 

「二人のエッチ見てたら……んっ♡ お姉ちゃんも我慢できなくなっちゃった♡」

 

 いつのまにか意識の蚊帳の外に置かれていた園子たちが、羨ましさのあまり身を寄せてくる。

 

「んっ♡ ほら、悠人くん。大好きなおっぱいよ? 好きなだけ吸って、母乳飲んで♡ あん♡ すごい吸い付き♡」

 

「ハァ♡ あぁん♡ ユッティ♡ 園子のおっぱいもぉ、感じてぇ♡」

 

「あっ♡ はぁっ♡ ユウちゃんの手で、お姉ちゃんのオマンコ弄ってぇ♡」

 

 顔には美森の爆乳が密着する。

 泡はすでに洗い流され、乳首からは母乳が垂れ流されている。

 迷うことなく差し出された乳首を咥え、媚薬入りの母乳をたっぷりと吸い出す。

 

 園子は自慢のバストを、うっとりとした表情でカラダ中に押しつけてくる。

 勃起した乳首がクリクリと固い肉体の上で這う感触が実にこそばゆく、心地いい。

 

 友奈は愛弟の手を取り、自らの秘所に導く。

 誘導されるまま、友奈の膣に指を挿れ、くちゅくちゅと淫らに愛液を垂れ流す蜜壺を弄り回す。

 

「あぁあぁぁン♡ 悠人さんの、おちんちん♡ また膣内(ナカ)で大きくなって♡ あぁっ♡」

 

 媚薬効果のある母乳を飲み、少女たちのカラダが密着したことで、男根がさらにひなたの膣内で膨張する。

 

「うふ♡ 悠人くんたら、夢中になって腰を振っちゃって♡」

 

「ひなタンの膣内(ナカ)、そんなに気持ちいいの? むぅ~、妬けちゃうな~♡」

 

「でも、んっ♡ ユウちゃんが感じてるお顔見てると……幸せな気持ちになるな♡ ふふ♡ 気持ちいいユウちゃん? ヒナちゃんの膣内(ナカ)、気持ちいい?」

 

「ちゅぱちゅぱ……んぐ……ハァ、ハァ……気持ちいい。すごく、気持ちいい。気持ちよすぎて、俺もう……」

 

 複数プレイだからこそ味わえる興奮と優越感に、竿が限界を訴える。

 何度も何度も剛直を突き入れながら、頭の中が射精することでいっぱいになる。

 

「んっ、ちゅぱ……出すよひなたさん! このまま膣内(ナカ)で!」

 

「は、はい! 来てください悠人さん! 好きなだけ、出してください! 私の膣内(ナカ)、悠人さんの精液で、いっぱいにしてえええええ♡」

 

「んぐっ……フンッ! フンッ!」

 

 美森の母乳をふんだんに飲みながら、腰を思いきり叩きつける。

 

「あン♡ 悠人くん♡ んっ、あっ♡ ほら、母乳たくさん飲んで、ひなたさんにたっぷり精液出してあげて♡」

 

「あぁ♡ はぁ♡ 見せて♡ ユッティがひなタンに膣内(ナカ)出しするところ♡ びゅううううううう♡ って、たくさんエッチな赤ちゃん汁、種付けしてるところ、見せて♡」

 

「ハァ、あぁ♡ ユウちゃん♡ 気持ちよく、びゅううううう♡ ってしちゃおうね♡ ヒナちゃんの膣内(ナカ)に、たくさんエッチなミルク出しちゃお♡」

 

 少女たちに射精を煽られながら、ラストスパートをかける。

 

「ああっ! あっ! あっ! 私、もう! ダメッ! イクッ! イッちゃいます! 悠人さんのおちんちんで! イッちゃいますうううううう!!」

 

 込み上がる射精感。

 絶頂手前の膣が妖しく蠢き、精液を一滴残らず搾り尽くそうと竿を扱く。

 

「うっ! 出る!」

 

 衝動の赴くまま、最奥で精液を爆発させる。

 

「あああああああああああぁン♡ 精液ぃ♡ 悠人さんのドロドロの精液が私の膣内(ナカ)にぃ♡ はぁぁン♡ たくさん出されてますううう♡ 子宮にたくさん、ビュクビュクって、叩きつけられるみたいに♡ あぁん♡ あぁぁああン♡ 悠人さん♡ 悠人さああぁン♡」

 

 射精と同時に絶頂を迎えた陰部からぷしゅうううと潮が噴き出す。

 ビクビクと快感に悶えるたび、ひなたの発育した乳房から母乳がぷしゅぷしゅと周囲に飛び散る。

 淫乱な蜜液を撒き散らすロリ巨乳美少女に、たっぷりと精液を注ぎ込む。

 

「ハァ、ハァ……ふぅ……」

 

「あん♡」

 

 長い射精を終え、ズルンと竿を結合部から抜き取ると、膣からドボドボと大量の精液が逆流する。

 

「うわ~♡ ほんとうにいっぱい出したねユッティ♡」

 

「ヒナちゃん、すっごく気持ちよさそう♡ いいな~♡」

 

「羨ましいわ。あんなに激しくされた上に、たくさん出されて♡」

 

「ハァ♡ ハァ♡ はい♡ 気持ちよすぎて、意識が飛んじゃうかと思いました♡ 悠人さん、素敵です♡ んぅぅ♡」

 

 発育したカラダを震わせ、精液を膣から垂れ流しながら、ひなたは余韻に浸った。

 

「フゥ……フゥ……」

 

 しかし、オスのほうはまだ満足していない。

 美少女に膣内射精したことで、性欲は鎮まるどころか、より一層肉欲の炎が燃え上がる。

 

 もっとだ。

 もっと犯したい。

 若々しい女体を、もっとこの手で……。

 

 ビクビクと残滓を垂れ流しながら、天井に向かってそそり立つ男根が、次なる獲物に矛先を向ける。

 

「悠人くん? きゃん!」

 

 授乳を続けていた美森を押し倒す。

 間髪入れず足の間に入り込み、怒張を濡れに濡れた膣に埋め込む。

 

「あぁぁああああぁン♡ そんな、悠人くん♡ 休み無しで……あぁああああン♡」

 

「ハァ、ハァ……東郷さんのオマンコも、すごく気持ちいい……うっ、すぐ出ちゃいそうだ。ふんっ! ふんっ!」

 

 ひなたと同様、極上の名器である美森の膣を欲望のままに突いていく。

 膣のあまりの具合の良さに、容赦なく射精感がやってくるのを堪えながら、憧れのマドンナである黒髪爆乳美少女を犯していく。

 

「あっ♡ あぁあン♡ 悠人くぅん♡ もっと突いてぇ♡ 私のオマンコ、あなたのおちんちんでもっと掻き回してぇぇぇ♡」

 

 打ち付けに合わせて、暴力的なまでに発育した生白い肢体が跳ね、特大の爆乳おっぱいがぶるんぶるんと大きく弾む。

 

 乳房はこれでもかと大きいくせに、ウエストはくびれにくびれ、腰元は丸く、ヒップも豊満。生白い太ももはムッチリしていて、その先から足首まではスラッと長く細い美脚。

 まったく、いったい何を食べれば、こんな奇跡のようなエロボディが育つのか。

 

「ふぅ、ふぅ……くそっ、エロすぎんだよ……ドスケベな体つきしやがって。どんだけ俺が日頃から、我慢してきたと思ってんだ。オラァ!」

 

「あぁぁぁン♡ ご、ごめんなさぁい♡ ヤらしいカラダに生まれて、ごめんなさい♡ あっ♡ あぁン♡ 悠人くんの気持ちも知らないで♡ あぁぁン♡ お仕置きしてえええ♡ 鈍感でヤらしい私のこと、たくさん虐めて! 調教して! ご主人様ァァァ♡」

 

 ずっと、ずっと想像の中で犯してきたドスケベボディ。

 その持ち主がいま、自分を主人と慕いながら、淫らな躾けを望んでいる。

 思い描いてきたものとは異なる形だが、やっと結ばれた思い人の膣を心ゆくまで犯し、自分無しでは生きていけないカラダに調教していく。

 

「オラ! オラ! もっと乱れろ美森! もっとそのバカでけぇ乳揺らして、俺を楽しませやがれ! オラァ!」

 

「あぁああああああン♡ はい♡ 見てください♡ 私の胸、いっぱい弾むところ♡ やぁん♡ ご主人様の動きが激しすぎてぇ♡ 胸がお顔に当たるううぅぅ♡」

 

 大きすぎる乳房は勢いに任せて、美森の顔をペチンペチンと叩く。

 美森ほどの爆乳の持ち主だからこそ起こる奇妙で淫らな光景。

 腰をパンパンと叩きつければ、乳肌同士もパンパンとぶつかり合う。

 その刺激で、乳頭から母乳が見る見るうちに滲み出す。

 

「わ~。東郷さん、本当にヒナちゃんみたいに母乳出してる」

 

「ユッティに虐められながらミルク出しちゃうだなんて。わっしーってMだったんだね~♡ なんだかカワイイ~♡」

 

「あぁっ♡ 友奈ちゃん、そのっち……いやぁん♡ 見ないで♡ こんなダラしなくおっぱい揺らしてるところ……やぁん♡」

 

 調教されているところを親友の二人に見られ、さらに興奮したのか、膣から愛液がまた多量に分泌される。

 

「あはっ♡ 東郷さん、カワイイ♡ なんだかユウちゃんみたく意地悪したくなっちゃうのもわかるな~」

 

「ユッティってば、結構Sだもんね~♡ いいなぁ~わっしー。私もわっしーくらいおっぱい大きかったら、こんな風に激しくしてもらえたかな~? あぁむ」

 

「あんっ!? そ、そのっち!?」

 

 園子は美森の揺れる片乳を掴むと、いきなり乳首に吸いついた。

 

「ちゅぱちゅぱ……んぅ、ゴクゴク。ふわ~、わっしーの母乳甘~い♡」

 

「そのっち! あんっ! いきなり、何するの~?」

 

「わっしーの母乳飲んだら、わっしー成分で胸が大きくなるんじゃないかな~って思いまして~♡ だっておっぱいがも~っと大きくなれば、も~っとユッティにエッチなことしてもらえるかもしれないでしょ~?」

 

「何を根拠のないことを~! だいたい、そのっちだってもう充分大きいでしょ……あぁあん!? ゆ、友奈ちゃん!?」

 

 もう片方の乳房を、友奈が両手で掴み、ちゅうちゅうと赤ん坊のように乳首を吸う。

 

「ちゅう~……えへへ♡ ごめん東郷さん。私も、もっと胸大きくなれたらな~って思って……」

 

「ゆ、友奈ちゃんまで何を……あぁん♡ ご主人様ぁ♡ いま激しく動いちゃダメぇ♡ 出ちゃうううう♡ 気持ちいいとまた母乳がたくさん出ちゃうからぁ♡ 母乳♡ 母乳……ぼにゅうううううううん♡」

 

「きゃっ♡ すっご~い♡ 乳首からシャワーみたいにミルク出てきた♡」

 

「あはっ♡ ユウちゃん、私たちが東郷さんのおっぱい吸ってるところ見て興奮しちゃったの? じゃあ園ちゃん。ユウちゃんがもっと興奮できるように、一緒に東郷さんのおっぱい吸っちゃおうか?」

 

「おっけ~ゆーゆ♡ 覚悟してねわっしー♪」

 

「そ、そんな~。ただでさえご主人様のおちんちんで気持ちいいのに、友奈ちゃんとそのっちまで加わったら私……あぁあああああああぁン♡ らめえええええ♡」

 

「ちゅう~♡ 東郷さんのミルク、おいしい♡」

 

「ちゅぱちゅぱ♡ あはっ♡ 癖になっちゃう味かも~♡」

 

 友奈と園子は容赦なく美森の乳首を口に含み、チュウチュウと母乳を吸い出す。

 

「はひゅうぅう♡ ゆ、許じで~♡ こんなにされたら、頭の中おかしくなりゅのおぉ~♡ 気持ちよすぎて壊れちゃうぅぅ♡」

 

 膣への抽挿運動と、乳首の攻め立てで、美森はもはや見るに堪えない顔で喘いでいる。

 むっちりとした腰元を掴み、丸みのあるヒップを撫で回しながら、ますます興奮で愛液を漏らす膣を穿っていく。

 

「あぁん♡ アッ♡ あぁっ♡ ご主人様~♡ 美森壊れちゃうぅ~♡ ヤらしいことしか考えられない、スケベでおバカな女の子になっちゃうぅぅ~♡」

 

 最高だ。

 なってしまえ。

 自分をより満足させる、性奴隷になってしまえ。

 もっと、もっとヤらしく乱れるといい。

 

 そう伝えるように腰をズンズンと打ち込むと、また美森から歓喜の嬌声が上がる。

 

「ちゅぅ~♡ わぁ、あの東郷さんがこんなに乱れるだなんて。ふふ♡ 東郷さんも、すっかりユウちゃんの虜だね♡」

 

「ちゅぽん♡ えへへ、ユッティにエッチに攻められたら誰だってこうなっちゃうよね~♡ ……んっ。あれ? 何かおっぱいの先が熱く……」

 

「園ちゃん? どうし……んっ。私も何だか、おっぱいが変な感じ……あんっ」

 

 とつぜん、園子と友奈が顔を紅潮させて、身悶えし始める。

 

「な、な~に? おっぱいが、すっごく張ってる感じ……あぁん」

 

「なのに、すごく気持ちいい……。ユウちゃん? お姉ちゃんのおっぱい、何だか変なの。先っぽから、何か、出てきそうで……あっ、あぁああぁン♡」

 

「ゆーゆ? ……ッふにゃ!? はぁ、あぁああ♡ わ、私も、おっぱいから出そう♡ こ、これってもしかして……あぁ♡ ふにゃあああああン♡」

 

 嬌声と同時に友奈と園子の乳首から出てきたのは、ひなたと美森が出すのと同じ母乳であった。

 

「え? ええ!? なんで私たちにまで母乳が~!?」

 

「やぁあん! どんどん出てくる~♡」

 

 ぷしゅぷしゅと乳首から漏れ出すミルクに友奈と園子は戸惑う。

 いったい、なぜ急に二人に母乳が。

 

「ひょっとして、女性が私たちの母乳を摂取すると、同じように母乳が出る体質になってしまうのかもしれませんね」

 

 余韻から回復したひなたが冷静な分析をする。

 

 なるほど。

 美森の母乳を吸い出したことで、友奈と園子も母乳が出る体質になってしまったということらしい。

 相変わらず謎の原理だ。

 

「んぅ♡ ハァ♡ やだ♡ おっぱいがすっごく張ってきちゃったよ~」

 

「私、そんなに胸大きくないのに、んっ♡ どんどんミルク出てきちゃう♡ 止まらないよぉ♡」

 

「ユッティ~」

 

「ユウちゃ~ん」

 

 園子と友奈が切なげに、しかしどこか淫靡に、母乳を垂れ流す乳房を近づける。

 甘い匂いを漂わせる乳首を口元に運んで……

 

「「おっぱい、吸って♡」」

 

 愛らしく、淫らに、オネダリをしてきた。

 

「……がっつり吸ってやるぜ! はぁむ!」

 

「「ああああぁぁン♡」」

 

 こんな積極的にオネダリをされて断れるはずがない。

 右手で園子の胸を。左手で友奈の胸を揉みながら、中央に寄せ上げた乳首ふたつを同時に吸う。

 

「あぁぁん♡ 感じちゃうぅ♡ ユッティにミルク、吸い出されちゃうぅ♡」

 

「はぁぁあ♡ ユウちゃん♡ ユウちゃん♡ 飲んで? お姉ちゃんのミルク、たくさん飲んでいいよ? あぁっ♡ ユウちゃんが、私のミルク飲んでくれてる♡ なんだか、幸せ♡」

 

 乳輪をなぞるように舌先を動かし、少しほぐしてから乳首を吸う。

 唇を軽く挟んで、ひかえめに扱きながら母乳を吸い出す。

 ぴゅっぴゅっと、甘い母乳が口内に溜まっていく。

 

「あぁっ♡ 乳首、感じちゃう♡ いつもより、すごく敏感になってる♡ はぁ♡ あぁん♡ ユッティの舌、気持ちいい♡ 優しくチュウチュウされて、おっぱい喜んでる♡ やぁん♡ ミルクどんどん出てきちゃう♡」

 

 甘い匂いと味を滲ませる乳房を吸われながら、園子は総身を歓喜に震わせる。

 

「ユウちゃん♡ ユウちゃん♡ かわいい♡ 一生懸命、ミルク吸ってるユウちゃんかわいいよぉ♡ はう~♡ よしよし♡ 上手にミルク飲めて偉いでちゅね♡ もっと好きにチュパチュパしていいんでちゅよ♡ んふぅ~♡ ユウちゃ~ん♡」

 

 友奈は友奈で愛弟が自分の胸から母乳を吸い出していることで、母性本能がたんまりと溢れてきたのか、夢中で弟の頭を抱え込み、よしよしと撫で回す。

 

「あん、ゆーゆズルイ。私もユッティのことナデナデした~い。んふ~♡ ユッティ~♡ 私のおっぱいミルクも、もっとチュパチュパ吸っていいんでしゅよ~♡」

 

「いっぱい飲んで、おちんちん、もっと大きくちまちょうね~♡」

 

 少女たちは蕩けた笑顔と声色で、愛しい相手に授乳をし続ける。

 

 新鮮なミックスおっぱいミルクを味わいつつ、腰を前後に動かし、美森の極上オマンコを味わうことも忘れない。

 

「あぁぁああン♡ ご主人様ぁ♡ 友奈ちゃんとそのっちの母乳を吸って、また大きくなってる~♡」

 

 奴隷気質なドMオマンコを、精力が増強された竿でズンズンと突きまくる。

 カウパー液は常に漏れっぱなしで、いつ射精してもおかしくはない。

 

「むぅ。悠人さん、私のことも忘れないでください。私だって、もっと愛してほしいんですから♡」

 

 ひとり除け者にされていたひなたが、豊満なロリ巨乳を揺らして迫ってくる。

 顔の近くで、たぷんと波打つひなたの生白いおっぱい。

 母乳はまだまだ垂れ流されている。

 一度、友奈と園子の乳首から口を離す。

 首を動かし、ひなたの乳首に狙いを定めて、口を大きく開けて咥える。

 

「あん♡ 悠人さん♡ どうぞ、またいっぱい吸ってください♡ 私のおっぱいミルク、大好きですもんね♡」

 

「あん、ひなタンずるい。いま私たちが吸ってもらってたのに~」

 

「うふふ♪ 公平にですよ園子さん♪」

 

「じゃあ、三人一緒にユウちゃんにミルク飲ませてあげよ?」

 

「「賛成~♪」」

 

 そうして三人はうまくポジションを取り、下乳を掬い上げながら乳首を差し出す。

 

「ほら~ユッティ~♡ 好きなおっぱい吸っていいよ~?」

 

「悠人さんだけのおっぱいミルクですから♡」

 

「好きなだけ飲んでね♡」

 

 ゴクリと唾を飲み込む。

 下半身では学園のマドンナの膣を味わい、上では三人の美少女の母乳が吸い放題、おっぱいが揉み放題。

 こんなの、ケダモノになるしかない。

 

「あむっ! じゅる!」

 

「あ~ん♡ ユッティ~♡ いっぱい吸って~♡」

 

「悠人さん♡ こっちのミルクもおいしいですよ~? あぁん♡ 悠人さんの舌が乳首を扱いて♡ んぅ♡ いっぱい吸われちゃいますぅぅ♡」

 

「ユウちゃ~ん♡ お姉ちゃんのミルクも飲んで~♡ あぁあン♡ ユウちゃんに吸われると、おっぱい喜んで、いっぱいミルク出ちゃうよ~♡」

 

 交互に乳首を吸って、それぞれ甘い母乳を味わっていく。

 胸の奥から絞り出すように、唇を窄めて思いきり吸う。

 

 吸っても吸っても出てくる母乳を喉を鳴らして飲みながら、腰をズンズンと前後に振る。

 トリプルミックスされた母乳でビンビンになった勃起チンポで膣奥を打ち付ける。

 

「ああぁあ♡ 奥まで、ズンズン来てるぅ♡ あん♡ 気持ちいいのぉ♡ でも……。やぁぁん! ご主人様ぁ! 私もおっぱい吸われたい! 気持ちよくなればなるほど、おっぱい張っちゃうのお! 吸い出してもらわないと、弾けちゃいそうなの~!」

 

 膣への刺激だけでは満足できないのか、爆乳を大きく揺らしながら美森が不満を訴える。

 

 ならば……。

 

「あぁあン♡」

 

 正常位から対面座位に体位を変え、美森と真正面で向き合う形になる。

 必然、美森の桁違いに大きい爆乳が眼前に。

 

「あむっ。んじゅううううう!」

 

「ああぁあ!? ご、ご主人様♡ いきなり激しく……あぁぁぁあああああン♡ 母乳いっぱい吸い出されちゃううううぅぅ♡」

 

 爆乳を両手にいっぱいに鷲掴んで、ぎゅうぎゅうと母乳を搾り出す。

 唇と舌で乳首を扱きながら、甘く濃厚な母乳を吸い出していく。

 

「んぐんぐ……ごくごく」

 

「ひゃぁぁぁン♡ いいのぉ♡ ご主人様におっぱい吸われて、幸せな気持ちになっちゃうのおぉぉ♡」

 

 充分に吸い出してから口を離し、再びひなたの乳首に吸いつく。

 

「んぅぅ♡ 悠人さぁん♡ どうぞたっぷり飲んでください♡ 下品に音を立ててもいいですよ♡ ヤらしく、満足のいくまで、私たちのおっぱいミルク吸ってください♡」

 

 ゴクゴクとひなたの母乳を飲んでから、ちゅぽんと口を離し、園子の美巨乳にむしゃぶりつく。

 

「はぁぁぁン♡ ユッティ~♡ いいよぉ♡ おっぱいすっごく気持ちいいのぉ♡ もっと吸って~♡ あぁん♡ おっぱい、どんどん感じちゃうぅ~♡」

 

 生白いおっぱいをたぷたぷと揺らしながら、乳輪どころか乳房全体を舐め回し、甘ったるい乳肉を存分に味わい尽くす。

 

「ユウちゃん♡ お姉ちゃんのおっぱい、三人と比べたら大きくないけど……ユウちゃんがいっぱい甘えてくれたら、お姉ちゃんすごく嬉しいな……あぁあん♡ ユウちゃぁん♡ 嬉しい♡ いっぱい飲んで♡ お姉ちゃんのおっぱいミルク、いっぱい♡」

 

 大きさなんて関係ない。

 愛しい友奈の胸ならば、それだけで興奮できる。

 乳房が豊満な三人と比べると、たしかに控えめなサイズながらも、しっかりと膨らみのある胸からは、大量の母乳が溢れてくる。

 実姉の胸から出てくる母乳というだけで、とんでもない興奮が呼び起こされる。

 

「あん♡ ご主人様ぁ♡ 私のおっぱい、もっと~♡」

 

「悠人さぁん♡ こっちも♡ こっちのおっぱいも、おいしいですよ♡」

 

「ユッティ~♡ もっと舐めて~♡ 私のおっぱいメチャクチャにして~♡」

 

「ユウちゃぁん♡ おっぱい、気持ちよすぎて、変になっちゃうよ~♡」

 

 前には特大のおっぱい。

 右を向いてもおっぱい。

 左を向いてもおっぱい。

 どこを向いても、おっぱい一色。

 

 ムチムチおっぱい。

 柔らかおっぱい。

 フワフワおっぱい。

 母乳たっぷりのおっぱい。

 

 大きさも、質感も、それぞれ異なる極上のおっぱいで、視界がいっぱい。

 

「あぁっ♡ あぁあン♡ おちんちん♡ どんどん固くなってるぅ♡ 母乳たくさん飲んで、精液いまにも爆発しそうになってるうううう♡」

 

 精力増強の母乳を四人分も飲んでいるのだ。

 竿はもう限界まで膨張し、いまにも暴発しそうだ。

 それでもこのおっぱい天国をもっと味わいたくて、射精を堪える。

 

「ユッティ~。お口開けて~? は~い、おっぱいミルクですよ~♡」

 

 園子が自ら乳房を揉みしだきながら、母乳をぷしゅうううと搾り出す。

 飛び散った母乳は、見事開いた口に注ぎ込まれる。

 

「あん♡ だったら私も♡ 悠人さん、はい、アーン♡」

 

 ひなたも同様に自ら乳房を揉みしだき、母乳を噴出させる。

 これもまた見事に口の中に注ぎ込まれる。

 

「ユウちゃん♡ お姉ちゃんのも飲んで♡ アーン♡」

 

「ハァ、ハァ♡ なら私も……んんぅう♡ いっぱい出ちゃう♡」

 

 友奈と美森も負けじと乳房を揉んで母乳を搾り出す。

 

 ぷしゅううう、と四方から母乳の雨が降り注ぐ。

 口どころか、顔中が母乳まみれになり、甘く淫らな香りが濃密に香ってくる。

 

「んぐ……フゥ、フゥ!」

 

 母乳を頭から浴びたことで、興奮が最頂点に達する。

 美森の腰元を掴み、ズンズンと剛直を打ち込む。

 

「ひゃぁぁああン♡ ご主人様ァ♡ ひゅぐっ! あふっ! あぁん♡ オチンポ様がぁ、奥まで届いてぇぇぇ♡ あぁああン♡ 気持ちいいのぉおぉお♡」

 

 ぐちゅぐちゅと水音を激しく鳴らしながら、美森の淫らな肢体を上下に弾ませる。

 母乳まみれの爆乳がぶるんぶるんと波打ち、辺りに母乳が撒き散らされる。

 

「あっ♡ 悠人さん、もう我慢の限界なんですね♡」

 

「わっしーの膣内(ナカ)にも、たっくさん精液出しちゃうんだ♡」

 

「ユウちゃん♡ お姉ちゃんたちのミルク飲みながら、東郷さんに精液たっぷり出してあげてね?」

 

 少女たちも乳房を搾り、母乳を口元に向けて飛び散らせながら、射精を催促する。

 母乳を摂取しながら、最奥に目がけて怒張を突き出す。

 ペニスは甘い疼きですでに限界寸前だ。

 

「ああッ♡ あぁあン♡ 出してご主人様♡ 私のオマンコに、たくさん精液ぶちまけてぇ♡」

 

 膣圧で男根を締めつけて、美森が動きに合わせてストンと腰を落とす。

 この極上の淫壺をもっと味わっていたいが、やはり大量に媚薬効果のある母乳を飲んでしまったことで、射精感をもう抑えることができない。

 

「あぁ♡ 躾けて♡ もっと私のこと淫乱に躾けてぇ♡ ご主人様専用のド淫乱肉壺になれるようにぃ♡ いつでもヤらしいご奉仕できるようにぃ♡ たくさん躾けてぇええ♡」

 

 憧れだった女の子に、こんなことを言われる日が来るとは。

 感動と同時に凶暴な獣性が顔を出す。

 

「ああ……この先も、たっぷり躾けてやる。このドスケベなカラダを、俺好みに染め上げてやるぞ! 美森!」

 

「はぁぁあン♡ 嬉しいですご主人様ぁあああ♡ 誓います♡ 美森は永遠に、あなたの性奴隷ですううう♡」

 

 瞳の中にハートマークが浮かびそうな勢いで、美森は激しくよがる。

 

「……な、なんだか、見ている私たちもドキドキしてしまいますね?」

 

「わっしー、やっぱり侮れないよ……」

 

「ふわわ、ちょっと乱暴なユウちゃん……かっこいいかも♡」

 

「ゆーゆもゆーゆで侮れないね」

 

 目の前で淫らな主従関係を結ぶ刺激的な男女に、少女たちは顔を赤くする。

 

「あああぁ♡ ご主人様ァ♡ もっと♡ もっと深く突いてください♡ 美森の淫乱オマンコ、たくさん調教してえええ♡」

 

 激しい性交は止まず、快楽で震えるペニスを、発情しまくりの淫乱オマンコにぶち込んでいく。

 ぶちゅぶちゅと打ち込むたび、愛液が結合部から飛び散り、下腹部を濡らす。

 ひと突きするたび、膣肉が精液を搾り出すために淫猥に蠢き、竿全体を心地よく締めつけてくる。

 

「くっ! ダメだ、もう!」

 

 脳が焼け切れそうなほどの快感を前に、とうとう限界が訪れる。

 

「あああぁ♡ 出して……出してご主人様! イクッ♡ 私もイッちゃうううう♡ ご主人様のオチンポ様にズンズン突かれながら、母乳を撒き散らしながらイッちゃうのおおおお♡ イックううううううう♡」

 

 美森の絶頂に合わせて腰を突き上げる。

 子宮口に亀頭の先っぽが到達したところで、一気に精液をぶちまける。

 

「やぁあああああああぁン♡ 出てるうぅぅう♡ オマンコの奥にご主人様の子種がビュウビュウ入ってくるううううう♡」

 

 絶頂しながら、乳首からまた大量の母乳をぷしゅうううと噴き出す美森。

 カラダ中に淫らな母乳が降り注ぐ。

 心地よい射精と、母乳の濃く甘い匂いで脳髄が蕩けてしまいそうだ。

 

「ひゃふぅ♡ 精液、子宮の中に、いっぱぁい♡ ハァ♡ あん♡ 愛しい人の精液で、たくさん種付けされて、幸せぇ……♡」

 

 清楚とは程遠い淫らな笑顔で、下腹部を愛しそうに撫でる美森。

 この世界では妊娠はできないはずだが、愛しい相手の大量の遺伝子が子宮に注ぎ込まれたことで、メスとして途方もない悦楽に浸っているようだった。

 

「ふぅ……」

 

「あん♡」

 

 射精を終えて竿を抜き取ると、ドボドボと大量の精液が垂れ流れる。

 

「ふわ~。ひなタンにあんなに出したのに、まだこんなに出るんだ~。さっすが母乳の効果! えへへ♡ ユッティ♡ 私のミルク飲んでもっとたくさん精液出せるように……あれれ~?」

 

 また母乳をたっぷりと飲んでもらおうと期待に目を輝かせていた園子だが、乳首から乳白色の液体が出ることはもうなかった。

 

「え~? もう出なくなっちゃった~」

 

「私もだ。何でだろ?」

 

 友奈も出し尽くしたとばかりに母乳が打ち止めになっていた。

 

「ふむふむ。いっときの効果なのかもしれないですね。ある程度出してしまったら、もう一度母乳を摂取しない限り、分泌する体質にならないのでは?」

 

 ひなたが再び冷静に分析する。

 

「そっか~なるほど~。じゃあひなタン♪ 母乳飲ませて~♪」

 

「ええ!? あ、改まってお願いされると恥ずかしいです。それに、この母乳は悠人さんだけの……ぽっ♡」

 

「むぅ~。ちょっとくらい良いじゃな~い。ユッティにもっと私のおっぱい吸ってほしいのに~。ユッティだってもっと私のミルク飲みたいよね~♪ ……ユッティ? ひゃぁん!」

 

 母乳が出ようが出まいが関係ない。

 吸ってほしいなら思う存分吸ってやるまで。

 園子を押し倒し、その豊満な美巨乳を中央に寄せ上げ、ふたつの乳首を同時に吸引する。

 

「ふわん! ユッティ急に……あっ♡ あぁああン♡」

 

 じゅうじゅうと母乳の残滓を吸い出しながら、いまだに萎えない剛直を園子の膣にハメ込んでいく。

 すでにたっぷりと濡れそぼった膣内をズプズプとこじ開け、最奥に到達する。

 

「んうううううう♡ ユ、ユッティ♡」

 

 ひとつになると、園子は瞬く間に多幸に満ちた笑顔を浮かべる。

 

「いいよぉ? 私のぜんぶ、ユッティのものだから。好きなときに、オマンコ使って? あん♡ ユッティがしたいときに、いつでもさせてあげる♡ あぁん♡ だから……もっと、私のことかわいがって? はぁぁん♡」

 

 愛らしくオネダリしてくる園子の膣をズンズンと突きまくる。

 キュウキュウと甘えるように剛直を締めつけてくる園子の膣は、ついつい構ってあげたくなるような、たっぷりと淫らなことを教え込みたくなるような、一途さがある。

 

「んっ♡ あっ♡ ユッティ♡ チュウして♡ オマンコ突きながら、チュウしたいの♡ んぅ……チュッ♡ ちゅう~♡ ユッティ♡ ちゅっ、ちゅっ……しゅき……んちゅ……大好き♡ ずっと、ずっと繋がってたい……んぅちゅう♡」

 

 背中に手を回し、ギュッとしがみついてくる園子。

 胸板で彼女の豊満なバストが押し潰れる。

 吸いつくような肌の感触が、さらに興奮を煽る。

 ずちゅ、ずちゅと淫らな水音が結合部から響く。

 

「まあ、園子さんたら♡ 幸せそうに悠人さんに突かれて。本当に悠人さんが好きなんですね♡」

 

「んちゅ……うん♡ 大好き♡ 初恋で、ひと目惚れだったんだもん♡」

 

「うふふ♡ 初恋の人に初めてをあげられて、良かったですね♡ ほら、床は固いですから、膝枕してあげましょうね?」

 

 ひなたが我が子を慈しむような表情で、園子の頭を膝枕する。

 

「あは♡ ひなタンお母さんみたい。お膝柔らか~い♡」

 

「あらあら♡ 甘えんぼさんですね。さあ、悠人さん。園子さんのことも、たくさん愛してあげてくださいね♡」

 

 言われるまでもない。

 ムチムチとした太ももを抱え込んで、一層激しく抽挿を深める。

 

「あんっ♡ あぁん♡ ユッティ~♡ オマンコ、気持ちいいのぉ♡ もっとズンズンして~♡ 園子のオマンコが~、ユッティのおちんちんの形になっちゃうくらい~♡ あぁん♡」

 

 鈴を転がすような園子の愛嬌のある声音に鼓膜をくすぐられながら、心地よい膣内を味わう。

 着痩せする豊満なバストがぷるんぷるんと弾み、たまらず手を伸ばす。

 

「あぁん♡ おっぱい揉まれながら突かれると、もっと気持ちよくなっちゃううぅ♡」

 

 掌から零れんばかりに柔らかい乳肉を揉み回しながら、忙しなく前後運動を繰り返す。

 

「うふふ♡ 感じてらっしゃる園子さん、綺麗ですよ? おちんちん、気持ちいいですね? 愛しい人のモノに突かれて、女として幸せですね?」

 

「うん! うん! 幸せ♡ 大好きな人におちんちん挿れられて、すごく幸せ♡ 幸せすぎて、溶けちゃいそう~♡ オマンコと一緒に、トロトロになっちゃうの~♡」

 

「まぁまぁ♡ 本当にかわいいですね、園子さんは♡ 悠人さんも、男冥利に尽きますね? こんなに愛らしい子に、ここまで思われて」

 

 まったくだ。

 ここまで直球に思われて、喜ばない男はいない。

 園子への愛しさはますます募り、腰の動きがもっと早まる。

 

「悠人くん。私たちだって……」

 

「園ちゃんに負けないくらい、大好きだよ?」

 

 美森と友奈が左右から抱きついてくる。

 乳房をぎゅっと押しつけて、勃起をより催促させてくる。

 

「あらあら、モテモテですね悠人さん♪ ……私も、悠人さんのこと、特別な相手として、思っていますよ?」

 

 意味深な微笑みを向けて、そう言うひなた。

 

 こんなにも複数の少女たちに強く思われる日が来るなんて、想像もできなかった。

 願望を超越した至福の現実に酔いしれながら、園子の膣を思いきり突いていく。

 

「あぁっ♡ チンチンすごぉい♡ 奥にいっぱいズンズン来るのぉ♡ ユッティ♡ ユッティ大好き♡ いつでも、出していいからね? ユッティ専用のオマンコだから♡ 好きなときに精液、膣内(ナカ)出し、してえええええ♡」

 

「園ちゃん……うっ、気持ちよすぎて、止まらない!」

 

 腰を抱き寄せて、さらに深く繋がる。

 

「あっ♡ あぁっ♡ 気持ちいいところ、ぜんぶこすられてるぅ♡ はぁん♡ あぁん♡ ユッティのおちんちんでぇ♡ どんどんエッチな子になっちゃううぅ♡」

 

 甘い声音で喘ぎながら、さらに竿をキュウウウときつく締めつけてくる。

 

「ハァ……そのっち、とっても気持ちよさそう♡ 普段のあどけなさが嘘みたい♡」

 

「園ちゃんいいなぁ。私も早くユウちゃんに愛してほし……あぁあん!? ユ、ユウちゃぁん♡」

 

「あぁあん♡ 指でオマンコがぁ♡ もう♡ 貪欲なんだからぁ♡」

 

 腰を動かしつつ、指で友奈と美森の膣を弄り回す。

 指先に心地よい膣圧を感じながら、竿を何度も膣にこすりつける。

 

「あぁん♡ はぁん♡ ひなタ~ン♡ 私、幸せ♡ 気持ちよすぎて、飛んじゃいそう♡」

 

「ふふ、じゃあ私が気絶しないように見ていてあげますからね? 最後まで悠人さんのおちんちんたくさん感じながら、膣内(ナカ)に出してもらいましょうね?」

 

「うん♡ うん♡ 出してもらう~♡ 大好きな人に、赤ちゃんのお部屋に、精液出してもらうの♡ あぁ♡ あぁん♡ ユッティ♡ ちょうだい♡ ユッティの赤ちゃんの素、たくさん注いで♡ 妊娠しなくても、妊娠しちゃうくらい、膣内(ナカ)出しして♡」

 

「くっ!」

 

 淫らなオネダリに煽られて、腰の動きが加速する。

 膣内をメチャクチャにかき回し、思いきり突き立てながら、絶頂へと昇っていく。

 

「ユッティ~♡ ずっとずっと、かわいがって? ずっとユッティの傍にいたいの。恋人じゃなくても、いいから♡ 愛人でも、性奴隷でも、何でもいいの♡ ユッティに愛されるなら、どんな立場でも……。だから、お願い。私のこと、たくさん愛して? 私を、ユッティの傍にいさせて?」

 

 切なげな声で懇願してくる園子。

 そんな彼女が愛しい。

 愛しくて、愛しくて、もう我慢ができない。

 

 甘い痺れが限界まで達し、園子の膣奥へ向けて剛直を打ち込む。

 

「ああ、この先もずっとかわいがってやる。ずっと一緒だ」

 

「ユッティ……嬉しい♡ もう離さないんだから♡」

 

 足を腰元に絡め、絶対に離れないとばかりに結合部を固定する園子。

 

「出して? 一番奥に、ユッティの精液……ちょうだい♡」

 

「園ちゃん……うっ。おおおおっ!」

 

 雄叫びを上げながら、全力で腰を振る。

 抽挿に合わせて、膣に埋め込んだ指先も動く。

 

「あああぁん♡ 悠人くぅん♡ そんなに激しく♡」

 

「園ちゃんと一緒に、イッちゃうよおお♡」

 

「ほら、園子さん? もうすぐですよ? 大好きな人の精液、たっぷり膣内(ナカ)に注いでもらえますよ?」

 

「うん♡ 注いでもらう♡ ユッティの精液、たくさん、奥にぃ……ああ♡ イク♡ イッちゃう♡ おちんちんで突かれながら、イッちゃうううう♡」

 

「うっ!」

 

 夢中で腰を打ち付け、園子の膣内を堪能する。

 最高まで昂ぶった男根は、そのまま膣の最奥で、欲望を一気に解き放つ。

 

「で、出る!」

 

「あぁああああああああああぁぁン♡」

 

 どびゅうううううと鈍い音を立てて放出される精液。

 

「あっ♡ あぁあ♡ 来てる♡ 奥にたくさん、ユッティの精液ぃ♡ はぁ、あぁ♡ 大好きな人の赤ちゃん汁、いっぱい出されて♡ ……はうぅ♡ 幸せぇ~♡」

 

 子宮奥に大量の粘液を注ぎ込まれて、園子は喜悦に震える。

 

「うふふ♡ よかったですね園子さん。たくさん精液注いでもらえて♡」

 

 膣内射精されている園子の頭を撫でながら、ひなたが微笑みを浮かべる。

 その姿は、やはりどこか我が子を見守る母親のようだった。

 

「あぁ、はぁ♡ 私たちも、またイッちゃったわ♡」

 

「んぅ、はぁ♡ ユウちゃんの指、気持ちよくて♡ でも……んっ」

 

 友奈は物足りなさそうに、自らの指で膣を弄る。

 

「やっぱり、ユウちゃんのおちんちんじゃないと、私……」

 

 期待の眼差しを、愛弟に向ける友奈。

 

「ユウちゃん……お姉ちゃんのことも、愛してくれる?」

 

「……」

 

 今更、言葉にするまでもない。

 これまで、もう何度もカラダを重ねてきた実姉。

 禁忌だろうと構わず求めてしまう存在。

 最後は彼女のことを、思いきり愛してあげたい。

 

「ん……」

 

「ひゃん♡」

 

 園子の膣から竿を引きずり出す。

 栓を抜かれた膣口から、ドロドロの白濁液が床に水溜まりを作る。

 

 これほど立て続けに大量射精をしても、いまだに竿は萎えない。

 勢いを維持した男根を、次に最愛の姉に向ける。

 

「あっ……ユウ、ちゃん♡」

 

「ゆう姉。おいで?」

 

「うん」

 

 まるで磁石が引かれ合うように。

 まるで最初からひとつの存在だったかのように。

 双子の姉弟は、ひとつに重なった。

 

「あ、あぁっ♡ ユウちゃんのおちんちん、入ってきたぁ♡」

 

 立ったまま抱き合い、深く密着しながら、性器を結合させる。

 毎日味わっている実姉の膣内。

 まるで家に帰ったかのような安心感に包まれる。

 

「ユウちゃん……んっ、ちゅっ……んぅ……ちゅう……」

 

 自然と唇を重ねる。

 友奈の片足を持ち上げて、決して離れないように、強く抱き寄せる。

 ちゅぷちゅぷと男根を抽挿しながら、深い口づけを繰り返す。

 

「ちゅっ……好き……ユウちゃん……大好き……」

 

 愛しさを抑えきれないとばかりに、唇の隙間から思いを吐露する友奈。

 

「離れたくないの……ずっと一緒に、いたいよ……だから……抱いてユウちゃん……。お姉ちゃんのこと、いっぱい愛して?」

 

 姉の切なげな懇願に触発されて、猛然と腰を振る。

 

「んっ♡ あっ♡ あぁ♡ ユウ、ちゃん……好き。大好き。愛してるよ」

 

「俺も、愛してる」

 

「っ!? ユウ、ちゃ……♡ んっ♡」

 

 たとえ友奈が実の姉だとわかっていても、気持ちを抑えきることはできない。

 本来ならあってはならない感情。あってはならない関係。

 だがどうしてか、禁断の結合部は、まるで剣と鞘が収まるように運命的な形で一致し、双子の姉弟を至上の悦楽に導く。

 

「ユウちゃん、もっとシテ? お姉ちゃんのこと、たくさん愛して……」

 

 求めに応じて、剛直を深く埋め込む。

 友奈も腰を動かし、パンパンと肌がぶつかり合う音が大浴場に響く。

 

「あっ、あぁっ……ユウちゃんのが、奥コツンって叩いてる♡ あっ♡ あぁ♡ 来てユウちゃん……もっとお姉ちゃんの膣内(ナカ)に……あぁん」

 

 重なり合う思いと肉体。

 双子の性交は、完全に二人だけの世界を形成していた。

 入り込む余地のない、まるで神聖な儀式をするように交わる双子の様子を、少女たちは固唾を飲んで見守っていた。

 

「友奈ちゃんと悠人くん……本当にお互いを大事に思っているのね」

 

「なんだか、あのお二人の邪魔だけは、しちゃいけない気がします……」

 

「いいなぁ。あんなにお互い強く思い合ってるのって」

 

 どれだけカラダを重ねて思いを深め合っても、やはり友奈だけには敵わないことを悟る少女たち。

 乙女として羨ましく思いつつも、同時に双子の強固な絆に心を打たれる。

 

 少女たちに見守られながら、双子の性交はより激しさを増す。

 

「あっ! あぁっ! ユウちゃん! 深いよぉ! オマンコ全部で、ユウちゃんを感じるよ! 幸せぇ……幸せだよ♡」

 

 友奈はうっとりとした艶顔で愛弟の頭を抱き、膣肉を蠢動させて男根を扱きあげる。

 カリ首で愛液を掻き出しながら、ピストン運動を激しくする。

 

「あっ! あっ! ユウちゃん! ユウちゃん! もっと激しくシテ! お姉ちゃんのオマンコに、いっぱいユウちゃんを刻み込んで!」

 

 友奈の丸い臀部を鷲掴みながら、大きく腰を振って蜜壺を堪能する。

 先走り液は漏れっぱなしで、早く実姉の子宮に禁断の子種を植え付けたいと訴えている。

 込み上がる射精感を堪えながら、最奥に向けて亀頭を埋め込む。

 

 もっと。

 もっと友奈を気持ちよくしてあげたい。

 一緒に限界まで昂ぶって、一番気持ちのいい絶頂を味わいたい。

 

「ユウちゃん……うん♪ いいよ? 一緒にイコ? お姉ちゃんと一緒に……ね?」

 

 言葉にしなくとも、こちらの意図は友奈に伝わった。

 双子ならではの以心伝心。

 身も心も相性抜群の性交に、友奈は陶然とした微笑みを浮かべる。

 

「ユウちゃん……私ね? すごく嬉しいよ? ユウちゃんとこうして、ひとつになれて。イケナイことだってわかってるけど……いま、とっても幸せなの。大好きな人と、繋がってるんだもん」

 

 剛直に柔らかく吸いつく膣の動き。

 愛しくてたまらないと伝えるように、優しく、淫らに、竿を扱きあげる。

 

「私たち、血の繋がった双子だけど……きっと、こうなるのは運命だったんだよ。元の世界じゃ絶対にできないことを……この世界でならできるようにって、きっと神樹様が叶えてくれたんだよ。だからユウちゃん……んっ」

 

 ひと際強く竿を締めつけてくる膣肉。

 竿の先端が子宮奥へと吸い上げられる。

 

「これからも、お姉ちゃんのこと抱いて? 元の世界に帰るまで、たくさん、たくさん……お願い、ユウちゃん」

 

 愛液にまみれた禁断の蜜壺が、射精を求めて淫らに蠢く。

 

「……ごめんね? エッチなお姉ちゃんで、ごめんね? 弟のこと、本気で好きになっちゃったお姉ちゃんのこと、許して……」

 

 許すに決まっている。

 だって自分も同じ気持ちなのだから。

 実の姉を、弟としても、男としても、本気で愛してしまった。

 

 もう止められない。

 この異世界での暮らしが終わるそのときまで……何度だって実の姉を抱いてみせる。

 

「ユウちゃ……あん! あっ! あぁあんっ!」

 

 ラストスパートをかけて、友奈の膣内を激しく行き来する。

 愛液が結合部から飛び散るほど、何度も何度も腰を叩きつける。

 

「あぁん! あぁっ! すごぉい! ユウちゃんのがたくさんこすれるぅ! いっぱい、赤ちゃんのお部屋ノックしてる! あんッ! あぁあン!」

 

 行為の動きの激しさのあまり、汗でぬめるカラダをしっかりと支えながら、激しい抜き差しを繰り返す。

 

「ユウちゃん……キスして……お願い……あむぅ……んじゅぅ……じゅる……んじゅうぅ」

 

 腰を振りながら、濃厚な口づけを交わす。

 熱くぬめる舌に口腔を舐め回され、ゾクゾクとした快感が股間に伝播する。

 

 ますます膨張する男根で、襞という襞をこすられながら、友奈は唇の隙間から色っぽい喘ぎを漏らす。

 

「じゅる……ちゅぱ……んじゅぅ……キテ? ユウちゃん……お姉ちゃん、そろそろ……イキそうだから……一緒に、ね? 一緒に、イこう?」

 

 最高潮に昂ぶった男根を熱い膣が扱き、射精を促す。

 

「一緒に、イきたい……ユウちゃんと一緒に……ああっ! キテ! 出して! お姉ちゃんの膣内(ナカ)に、いっぱい! あぁああン!」

 

 熱く火照った裸体を揺らして、全身で淫蕩の悦楽に浸る友奈。

 愛液を撒き散らしながら、腰を全力で振る。

 きゅううっと締まる膣の最奥に向けて、尿道から白濁の熱液が駆け上ってくる。

 

「出すよ? ゆう姉? 奥にたくさん、出すからな!」

 

「うん! 出してユウちゃん! お姉ちゃんのオマンコに、いっぱい、弟精液出して! ああっ! あぁあああああぁン!」

 

 鷲掴んだ尻肉がぶるぶると震える。

 ペニスが断続的に締めつけられ、快感が最頂点に達する。

 

「イ、イクッ!」

 

「あぁあああああああああああぁン!!」

 

 ほぼ同じタイミングで、それこそ奇跡的な同調で、双子は絶頂する。

 

「ああっ! あぁあ! で、出てるぅ! 一番奥に、ユウちゃんの精液ぃぃぃ! いっぱい、流れ込んでくるよおぉぉ!」

 

 何度出しても勢いが衰えることのない激しい射精を友奈の膣内でぶちまける。

 ドピュドピュと音を立てて、大量の白濁液が友奈の子宮に打ち込まれる。

 

「あっ……あぁっ……赤ちゃんのお部屋にぃ♡ ユウちゃんの精液、いっぱぁい♡ ハァ、ハァ♡ 幸せ……幸せすぎるよぉ♡」

 

 子宮にたっぷりと注ぎ込まれた熱い粘液の感触に、友奈はビクビクと裸身を震わせながら、恍惚と悶える。

 

「ユウちゃん♡ んっ……ちゅっ……じゅっ……ちゅうう」

 

 繋がったまま、熱い口づけを交わす。

 

「ちゅっ♡ ユウちゃん、好き♡ んちゅ♡ 大好き♡」

 

 結合部から垂れ流れる精液にフタをするように、友奈はしばらく離れることなく、最愛の弟とキスを続けた。

 

 

 

 

 

 

 立て続けの性交。

 広い大浴場には、愛液やら精液の匂いやらで、濃い性臭が充満している。

 

 四人の少女全員に膣内射精をすれば、さすがに限界は訪れるかに思えた。

 しかし、悠人の性欲はもはや常人のソレではない。

 四人分の母乳を飲んだことも重なって、もはや数十回の射精をしようが性欲が治まることはない。

 

 性欲が治まらないのは、少女たちも同じだった。

 普段の症状でカラダが発情していることもあるが、それ以上に、自分以外の少女との激しい性交を目の当たりにして、より一層興奮が呼び起こされたのだ。

 一回だけじゃ足りない。

 もっともっと、欲望をぶつけてほしい。

 その立派な男根で、オスを覚えたての淫乱な膣を心ゆくまで調教してほしい。

 子宮の奥に、欲望の塊を注ぎ込んでほしい。

 

「ハァ、ハァ、悠人くぅん♡」

 

「私たち、またカラダが熱く♡」

 

「もう我慢できないよぉ♡ もう一回……もう一回抱いてユッティ♡」

 

「あぁ、あぁ♡ ユウちゃん、私も♡ 私も、もっとユウちゃんに抱いてほしい♡」

 

 四人の美少女たちが、瞳に淫らな光を宿して懇願してくる。

 

「フーッ……フーッ……!」

 

 男根がまた限界までいきり立つ。

 少女たちの初心で淫乱に発育しつつあるカラダを、徹底的に味わい尽くそうと鎌首をもたげる。

 

「悠人くん♡ 好きなオマンコに挿れて♡」

 

「もちろんお口でも、胸でも、いくらでも好きに使っていいんですよ♡」

 

「私たちのカラダは、ユッティのモノだから♡ 好きなように、エッチなことして♡」

 

「ユウちゃん♡ もっと私たちと、たくさんエッチしよ♡」

 

 若々しい女体をくねらせて、胸や尻を揺らして、膣を広げて、誘惑してくる美少女たち。

 辛うじて戻りつつあった理性の糸が、プツンと、再び切れる。

 

「ハァ……ハァ……もう、止まれないからな?」

 

 少女たちが淫らな笑顔で頷く。

 欲望に果てはなく、さらに淫らな快感を求めてカラダを震わせる。

 もう、どうなろうと構わない。

 この美少女たちを、もっともっと犯し尽くす!

 

 

 それからは、もう滅茶苦茶であった。

 

「あぁああぁ♡ ご主人様あああぁ♡! もっとおっぱい吸ってえええ♡ もっとオマンコ犯してええええ♡ おっぱい虐めながら、私の膣内(ナカ)オチンポ様で調教してえええ♡ 精液ぶち込んでぇええええ♡ あああああああン♡」

 

「じゅっ♡ じゅる♡ じゅるるるるる♡ いいですよ悠人さん♡ あむっ♡ じゅっ♡ 私のお口、オマンコみたいに犯しても……んっ♡ あむぅ♡ 喉奥突かれて♡ んじゅうううぅ♡ 飲ませてください♡ 悠人さんの精液、たくさん♡ じゅっ♡ じゅっ♡ じゅっ……んううううううう♡ ゴクン、ゴクン、ゴクン♡」

 

「ハァ、ハァ♡ ユッティ~♡ 園子のおっぱいでおちんちん射精して~♡ お顔にたくさんかけて~♡ あむっ、じゅる、れろぉ♡ 先走り汁、おいしい♡ ちょうだい♡ おちんちんミルク、たっくさんぶっかけて♡ ちゅぱ、れろ、じゅる……あぁああぁああン♡ 熱いぃぃい♡ おっぱいの間で、おちんちんミルクびゅくびゅく出てるぅぅぅ♡」

 

「ああ♡ あぁああ♡ ユウちゃぁん♡ もっと膣内(ナカ)に出してぇぇぇ♡ お姉ちゃんのオマンコにたっぷり種付けしてえええええ♡ ああああああああああン♡」

 

 口に、胸に、オマンコに。

 ありとあらゆる場所に、精液をぶちこむ。

 もはや、誰と交わってるのかもわからなくなるほど、目に付いた女肉という女肉を欲望のままに犯していく。

 

 大浴場には立て続けに、少女たちの喘ぎ声と、肌がパンパンとぶつかる音と、激しい射精音ばかりが響き、鳴り止むことがなかった。

 

「ハァ♡ あぁ♡ 精液、すごぉい♡ 何度も出してるのに、まだこんなに出て……あぁああぁあン♡ またいっぱい出されちゃううう♡」

 

「悠人さん♡ もっと出してください♡ 満足されるまで、私たちのカラダにいっぱい精液注いでください♡ あぁああン♡ 気持ちいいですううぅう♡」

 

「くちゅ、じゅる♡ ドロってして、濃くて、おいちい♡ ユッティの精液、だ~い好き♡ もっとドップリ出して♡ 私たちのカラダ、真っ白になっちゃうくらい♡ ドビュドビュ出して~♡」

 

「ユウちゃんユウちゃん♡ お姉ちゃんのおっぱいで、いっぱい精液出して♡ 私たちのお顔に、たっくさんかけて♡」

 

 気づけば四人同時にパイズリをされていた。

 美森とひなたの爆乳と、園子の美巨乳、友奈の着痩せする美乳が、一点に密集して、固くそそり立つ一本の竿をむにゅむにゅと扱いている。

 ムチムチでトロトロな乳肉で亀頭を満遍なくこすられ、腰元に蕩けそうな快感が広がる。

 竿の根元からカリに向けて、八つのおっぱいが何度も往復する。

 

「くっ! あっ……出る!」

 

 あまりに淫猥な光景と、あまりの気持ちよさで、密集した谷間から精液が噴き上がる。

 

「ああああぁん♡ またこんなにぃ♡」

 

「いやぁん♡ 悠人さんの精液、胸の間で弾けて……あぁん♡」

 

「おっぱいだけじゃなくて、お顔にたくさんかかっちゃうぅう♡ あぁん♡ すごく濃いぃ♡」

 

「ユウちゃんの精液、気持ちいい♡ もっと、ぶっかけてぇ♡」

 

 勢いよく噴き上がった精液を、頭からたっぷりと浴びて、顔と胸を真っ白に染めた少女たちは、再び乳房を激しく動かす。

 粘液にまみれた乳肉はより滑りが良くなり、ぬちゅぬちゅと淫靡な音を立てて、竿と亀頭をミッチリと包み込んで上下に扱く。

 快感が竿全体を覆い、脳天からつま先まで陶酔の波に曝される。

 

「ああぁン♡ 乳首で、亀頭をこすると、私たちも気持ちよく……あんっ♡」

 

「この出っ張りをこすると気持ちいいんですよね、悠人さん♡ んっ♡ あっ♡ 乳首、こんなに勃起して……あぁん♡ おちんちん熱いぃ♡」

 

「えへへ♡ さっきまた母乳を飲んで、母乳が出るようになったからね~。おっぱいミルクも、いっぱいこすりつけてあげる~♡」

 

「ユウちゃぁん♡ お姉ちゃんのおっぱいと、母乳でぇ、も~っとおちんちん興奮させてね~♡」

 

 トロトロと母乳を滲み出す乳首がいくつも亀頭をこすりあげる。

 乳白色の液体にまみれながら、クチュクチュと固い突起に敏感な箇所を刺激されまくる。

 竿のほうは、フワフワでムチムチのおっぱいで扱かれ続け、快感の波が止むことがない。

 

 精液と母乳で白濁に染まった淫らなおっぱいの群れが、粘着質な音を響かせて、逸物をさらなる射精へと導く。

 

「あっ、出る! また出る!」

 

 むにゅうううと押しつけられた乳肉の間で、また大量の精液が打ち上がる。

 

「「「「あぁぁぁぁああああン♡」」」」

 

 ぶちまけられた精液を、少女たちは嬉しそうに浴びる。

 そして、すぐさま乳房を激しく揺り動かす。

 

「もっと♡ もっと出して悠人くん♡」

 

「私たちのおっぱいで♡ もっと好きなだけ射精してください♡」

 

「ユッティの精液で,お風呂が満タンに溜まっちゃうくらい、精液ビュクビュク出してぇ♡」

 

「何度でも何度でも、出させてあげる♡ ユウちゃんが満足するまで、いっぱい射精して♡」

 

 顔を粘液まみれにして微笑む少女たちが、これまた粘液まみれの乳房を動かして、さらなる射精を促す。

 火照った乳肉はより柔らかさを増して竿に吸いつき、にゅちゅにゅちゅと甘い快感を送り込む。

 複数の乳首が亀頭をこするたび、粘ついた白い糸が幾重にも引かれる。

 

「あむっ……ちゅっ……じゅううぅ♡ 出して悠人くん♡ 濃い精液、もっとちょうだい♡」

 

「じゅうううぅ♡ ちゅううぅ♡ 悠人さんが望まれること、私たちが全部してあげます♡」

 

「れろれろれろ♡ ちゅうぅう♡ だから、もっと私たちのこと、愛して? この先もずっと、かわいがって♡」

 

「ちゅぱ、じゅうう♡ ずっと、ずっと、ユウちゃんとエッチなことしたい♡ だから……」

 

 ──もっと、気持ちよくなって?

 

 ただでさえ許容量を超えた気持ちよさだというのに、亀頭に口づけをして、舌先で舐め回し始める少女たち。

 竿も亀頭も鈴口も、もはや快感の逃げ場はない。

 

「フーッ! フーッ!」

 

 それでもさらに貪欲に快感を求めて、腰を大きく振り出す。

 固く勃起したペニスで、粘液まみれの八つの乳肉を突いて突きまくる。

 

「あぁん♡ 悠人くん激しいわ♡」

 

「んぅう♡ おっぱい、たくさんこすられて……あぁん♡ 気持ちいいです悠人さん♡」

 

「やん♡ 乳首たくさん亀さんで突かれちゃうぅう♡ えへへ、お返しにもっとパフパフしてやる~♡ えいえい♡」

 

「いいよユウちゃん♡ このままおちんちん動かして、好きなときに射精してね?」

 

 少女たちも負けじと、さらに激しく乳房を動かして竿をしごく。

 

「じゅるじゅる♡ じゅちゅううぅ♡ 出して♡ 濃い精液、たくさん♡」

 

「ぶちゅううぅうう♡  じゅるじゅる♡ 私たちのお顔とおっぱいに♡」

 

「ちゅぱちゅぱ♡ ちゅうぅう♡ たっぷりぶっかけて♡」

 

「あむじゅるるる♡ じゅっじゅっ♡ ちょうだい? ユウちゃんの精液で、顔が真っ白になっちゃうくらいぃぃ♡」

 

 少女たちは胸の間でペニスを扱きまくり、亀頭を乳首と舌で愛撫し続ける。

 

 ムッチリとしたおっぱい。

 粘液まみれのトロトロおっぱい。

 母乳を垂れ流し続けるボリュームたっぷりのおっぱい。

 勃起乳首がヤらしくカリをこすり、舌先で亀頭の一面を舐め回される。

 ぬちゅぬちゅとヤらしい音を響かせながら、八つの乳圧がたっぷりと精液を搾り出す。

 

「あああぁ! 出るうううう!」

 

 絶叫を上げて、精液をぶちまける。

 

「「「「あああああああああああああああああああン♡」」」」

 

 大浴場に響き渡る少女たちの嬌声。

 胸の谷間からドビュルルルと、とんでもない勢いで噴き出す精液が、少女たちに降り注ぐ。

 

「あっ♡ すごい、量♡ こんなに出してるのに、止まらないわ♡」

 

「はぁ♡ 胸の間で、おちんちんがずっと震えっぱなしです♡」

 

「あぁん♡ 出してユッティ♡ もっとこすってあげるから、このままビュウビュウ出して♡」

 

「もっと出して、私たちを精液まみれにして♡ ユウちゃあああぁん♡」

 

 射精途中にも関わらず、少女たちは乳房を揺り動かし続け、さらなる射精を煽る。

 終わりの見えない長い長い射精。

 大量の精液は八つのおっぱいを真っ白に染めるだけでなく、少女たちの顔の識別がつかなくなるほどにぶちまけられる。

 

「あぁぁあン♡ お顔にたくさん精液がぁ♡」

 

「はぁん♡ 噴水みたいに出て、お顔にぶちまけられちゃいますぅ♡」

 

「いやあん♡ 気持ちいいよぉ♡ シャワーみたいに、どんどん、ぶっかけられちゃううう♡」

 

「ユウちゃあぁぁん♡ もっと出して♡ ぜんぶ、ぜんぶ、ぶちまけてぇええ♡」

 

 大量射精の間際でありながら、精巣の奥で新たに造られた白濁液が、尿道を駆け昇ってくる。

 

「出すぞ……また出すぞ! 皆、受け取れぇええええ!」

 

 思いの丈をぶつけるように、今日最大の量をぶちまける。

 

 どびゅるるるぶしゃあああああああああああ!!

 

 天井に届かん勢いで噴き上がる怒濤の射精。

 本当に精液で浴槽を満タンにしてしまいそうな異常な量が乳肉の間で噴き上がる。

 

「やぁぁあぁん♡ こんなにたくさん♡ 受け止めきれないぃ♡」

 

「すごく濃い精液の匂い……あぁん♡ 匂いだけで、イッちゃいますぅうぅ♡」

 

「ふにゃあああン♡ 本当に全身、精液まみれになってるぅう♡ 頭から足の先まで、精液でいっぱいなのぉおおお♡」

 

「あああぁあん♡ ユウちゃん♡ ユウちゃん♡ もっとかけて♡ ずっと、ずっとエッチなことしてえええ♡」

 

 射精に合わせて、少女たちも絶頂する。

 さんざん膣内(ナカ)出しされた膣から潮を噴き出し、乳首から母乳を撒き散らす。

 大浴場はますます濃い性臭に満たされ、大量の精液や蜜液であちこちがドロドロになっている。

 

 それでも、欲望は治まることはなく、男根は勃起を続けている。

 少女たちも顔と総身を精液で染め尽くしながら、淫靡な眼差しを愛しいオスに向ける。

 

 淫らな宴は、まだ終わらない。

 終わらせはしない。

 

 この先もずっと、この最高の美少女たちと思いを育みながら、淫らな日常を満喫してやるのだ。

 

「悠人くん♡」

 

「悠人さん♡」

 

「ユッティ♡」

 

「ユウちゃん♡」

 

 

 ──大好き♡

 

 

 途方もない多幸感に包まれながら、少女たちの思いを受け取る。

 

 夜は長い。

 体力の限界が訪れるまで、この愛しい少女たちと交わり続けてみせる。

 いきり立った剛直を、再び美少女たちに向けて、欲望の渦へと埋没していく。

 

 大浴場から、少女たちの嬌声が鳴り止むことはなかった。




 以上、ハーレムエッチでした。
 いや、5Pは強敵でしたね(いろいろな意味で)

 次あたりで序章を締めさせていただきます。
 長い序章だな(20話以上)。

 お後、気が早いですが、のわゆ組の勇者たちのアンケートを取らせていただきます。
 ご協力していただけますと幸いです。


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変わりゆく日常

 序章ラストです。


 大浴場を出たあとも、五人の性欲は尚治まらず、ひなたの自室で激しい複数プレイが繰り広げられた。

 

「ハァ……ハァ……あぁっ。悠人さん……素敵です……んっ」

 

「気持ちよすぎて、死んじゃう~。あぁん……」

 

「もう赤ちゃんのお部屋パンパンだよ~♪ むに~……すやすや~……」

 

 数回に及ぶ絶頂をした少女たちは、とうとう体力の限界を迎え、気づけば床一面に敷かれた来客用の敷き布団の上で全裸のまま寝入っていた。

 

「ユウちゃ~ん♪ ……すぴ~♪」

 

 友奈も幸せそうな顔で、愛弟にくっつきながら眠っている。

 悠人はそんな姉の頭を撫でながら、この夢のような現実に改めて戸惑っていた。

 

「いやはや、幸せすぎるな」

 

 四人の美少女とのハーレム生活。

 まさに男にとっての理想。

 四国中を探し回ったって、こんな贅沢な思いをしている男は他におるまい。

 

 数奇な運命もあるものだ。

 よもや、自分がこんな贅沢三昧な性生活を送ることになるとは。

 数ヶ月前の自分に告げても、鼻で笑われるに違いない。

 実際この世界に来なければ彼女たちと、このような関係になることはなかった。

 

 異世界に召喚されたことで、芽生えた絆。

 実姉の友奈。

 生きる時代の異なる淑女ひなた。

 学園のマドンナである美森。

 深窓の令嬢である園子。

 そんな少女たち全員と深い関係になるなど、一生分の女運を使っても達成できるかどうか。

 まさしく現在の悠人は、人生の絶頂期にあると言えた。

 

 そんな己の立場にオスとして途方もない優越感を覚えつつも……一方で激変しすぎた関係性を前に、先々の不安が付きまとう。

 

(なんか、幸せすぎて怖いな……)

 

 もちろん、カラダを重ねた少女たちを不幸にさせるつもりは毛頭ないし、今後も平等に、対等に思いを育んでいくつもりだ。

 

 ただ……悠人が恐れるのは、この幸せが、また人智を超えた何かに壊されるかもしれない、ということだった。

 

 忘れもしない。

 あんなにも平和だった勇者部に不穏の影が付きまとい、少女たちから笑顔を奪っていた悲劇を。

 

(……)

 

 自分にできることなら、何でもやる。

 そう心に誓った悠人だが……口ではどうとでも言える。

 実際のところ、常人では手に負えない理不尽な出来事がこの先で起きたとして、はたして自分にできることは本当にあるのだろうか。

 

(いまのところ、俺にできることと言えば……)

 

 過剰な発情で悩まされる少女たちの性欲を発散させることぐらいだ。

 しかし……

 

(それを、当たり前のことと思っちゃダメだ)

 

 こうして四人の少女と肉体関係を持ったことが本来特殊なケースなのだ。

 性欲を鎮めるためとはいえ、他の少女にも同じことをするわけにもいかない。

 それは、はっきりと心得ておくべきことだ。

 やはり他に解決策があるのなら、その方法を模索したい。

 

 ……無論、期待に震えるオスの本能が無いとも言いきれない。

 だが、少なくともこの感情は、自分を思ってくれる四人の少女たちだけに向けるべきだろう。

 率先して肉体関係を広げるのは、やはり違う。

 

 そう思ってはいるが……

 

(正直、自信はないな)

 

 もしも向こう側から求められたら、主義を押し通してまで拒める自分をあまり想像できない。

 実際、それでこうして勇者部の半数以上と爛れた女性関係を結んでいるわけで。

 これでは友奈たちに「節操なし」と言われても、何も言い返せない。

 この上、もしも風や樹、夏凜ともそんな関係になろうものなら……

 

(……いや、よそう)

 

 不躾な想像を振り払う。

 過剰な性欲に苦しむ少女たちの誰もが、カラダを許すわけじゃない。

 いまのは彼女たちの尊厳を侮辱する考えだ。

 改めなければ。

 

(本当に、とんでもない状況に巻き込んでくれたもんだよ、神樹様は……)

 

 勇者でもない、巫女でもない自分を召喚した神樹。

 いったいどんな考えがあって、一般人に過ぎない自分をこの世界に喚んだのか。

 こうも連続して少女たちとの爛れた生活が続くと、よもや()()()()()()のために召喚したのではないかと勘ぐってしまう。

 

(まあ、なにはともあれ……)

 

 理由はどうあれ、いまは少女たちのために、できることを精一杯やっていこう。

 そのスタンスは変わらない。

 先々のことは、そのときになって考えればいい。

 

 ……そう思ってはいるが。

 

(全部終わって、元の世界に帰ったとき……俺たちは、どうなるんだろう)

 

 悠人が懸念しているのは、そこであった。

 この世界の自分たちは、あくまでも魂のようなもの。

 こちらでいくら歳月が流れても、事が済めば、召喚される直前の時間に戻るという。

 だから、元の世界の自分たちは、異世界の影響を何も受けない。

 それは即ち……

 

(記憶も、ってことなのか?)

 

 ここで過ごした記憶を、現実の世界に持ち帰れるのか。

 ひなた曰く、そういった神託は受けていないらしい。

 

(もしも、記憶までリセットされるなら……)

 

 ここで築いた少女たちとの関係も、すべては無かったことになる。

 

(それは……)

 

 少し、名残惜しい。

 こんなにも、女性を愛しく思った経験はないし、こんなにも強く思われたこともない。

 それがすべて無かったことになるのは、あまりにも……。

 

(いや、ゆう姉たちにとっては、それがいいのかもしれないな……)

 

 血の繋がった姉弟との禁断の関係。

 それは、異世界だからこそ辛うじて許されていること。

 本来ならば起こってはならない禁忌であることは、忘れてはならない。

 そんな男と関係を結んだ、ひなた、美森、園子。

 彼女たちの気持ちは本気で嬉しい。

 本人たちが良しとしているのなら、この関係性もありだとは思う。

 

 ……だが、やはり彼女たちの幸せを本気で考えるなら、自分たちは元の日常に戻るべきだ。

 残酷なことを考えているかもしれない。

 しかし少女たちの未来を思えば、それが最善のように思える。

 

 ここで過ごした記憶が消えると決まったわけではないが……心構えはしておくべきだろう。

 ある意味、この世界は夢のようなものなのだと。

 

 夢はいつか覚める。

 目が覚めたとき、すべては元通り。

 友奈とは以前のように仲の良い姉弟として。

 美森と園子とは親友として。

 ひなたとは、生きる時代が違う人間として。

 なにもかもが、元に戻る。

 ただ、それだけの話。

 

 ……それでいいのか?

 

 心の奥底で上がる疑問。

 

 もちろん、忘れたくはない。

 だが、自分はただの一般人だ。

 勇者でもない、巫女でもない、何のチカラも持たない一般人に過ぎない。

 できないことは、どうしようもできない。

 

 ならば尚のこと、ここで過ごす時間を大切にしていくべきではないだろうか。

 たとえ、すべてが消えるとしても……

 

 心や魂はいつまでも、覚えているかもしれないから。

 

「ん、ユウちゃん……」

 

 友奈が甘えるように身を寄せてくる。

 普段はお姉ちゃんぶって悠人を甘やかしている友奈だが……実際のところ、一番の甘えん坊は友奈だった。

 そういった一面は、こうして眠っているときに表れる。

 

「ずっと、一緒にいて……どこにも、行かないで……」

 

 また悠人が危険な目に遭う夢を見ているのか、切なげな寝言を口にする。

 

「……大丈夫だってゆう姉。どこにも行かないよ」

 

 安心させるべく、友奈を抱き寄せる。

 

 最愛の姉。

 世界で最も大切な姉。

 生まれたときからずっと一緒で、支え合ってきた半身。

 悠人だって、いつまでも彼女の傍にいてあげたい。

 

 でも……

 

(それは、いつまでだろうな……)

 

 ずっと姉弟仲睦まじく一緒にいられたら、素敵なことだと思う。

 ……だが、きっとそういうわけにもいかない。

 いつかは、お互い独り立ちをして、離ればなれになるときがきっとくる。

 ずっと先の話かもしれない。

 

 だが悠人はときどき真剣に考える。

 友奈のいない生活を。

 

 もしも、本当に離ればなれになったとき、友奈はどうなるだろう?

 人に好かれる友奈のことだ。きっと周りにはたくさん支えてくれる人がいるだろう。

 だが、そこに弟である自分はいない。

 はたして、友奈はそれでも元気にやっていけるだろうか?

 

(……考えすぎか)

 

 いまは、そんな未来を想像することもできない。

 少なくとも、今は。

 

 しかし、きっと大人になるにつれて、お互い自然と姉弟離れしていくのだろう。

 そういうものだと思う。

 もちろん、ときどき顔を合わせるだろうし、そのときたくさん姉弟水入らずで楽しく過ごせばいい。

 そういう、平凡で幸せな未来であってほしい。

 

「ユウちゃん……ん……好き……」

 

「俺もだよ、ゆう姉……」

 

 友奈を抱きしめながら、悠人は瞳を閉じる。

 

 今夜はもう寝よう。

 難しいことは、またべつの機会に考えよう。

 いまはただ、愛しい相手を抱いて、穏やかな眠りにつきたかった。

 

(……友奈)

 

 何気なく、昔の呼び名を心の中で呟いてみる。

 

 顔の似ていない姉を、姉であることを強調するために『ゆう姉』と呼んではいるが……悠人の心の中では、友奈はいまでも『友奈』だった。

 

 思えば、気づかないフリをしていたのかもしれない。

 幼少時から続く、友奈に対する深い愛情。

 それは、もう弟としてだけのものではなく、とっくにそういう域を超えたものだったのではないか?

 

「……友奈」

 

 口に出して、呟く。

 より強く、最愛の姉を抱きしめる。

 

 愛しい。

 心の底から、愛しい。

 本当は、離れたくない。

 この先もずっと、一緒にいたい。

 

 歪なのは、わかっている。

 

 でもせめて、この世界だけでは許してほしい。

 この思いをいだくことを許してほしい。

 

 いつか元の世界に帰る、その日まで……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──帰る必要はない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(え?)

 

 微睡みの中。

 耳にではなく、脳に直接訴えるような、何者かの声が響く。

 

 ──愛しいのならば、守り抜け。守りたいのなら、奪え。奪われる前に。

 

(なん、だ? これは、いったい……)

 

 語りかけてくる声。

 夢うつつに聞こえてくる幻聴とは違う。

 意識の深層に刻み込まれるような、異様な存在感を持った囁き。

 

 ──汝には、此処で為すべきことがある。役目を果たせ。それこそが、汝が召喚された理由。

 

(なんだ? 何を言っている?)

 

 性別の判別もできない、まるで機械仕掛けの何かが語りかけてくるような不気味な声調。

 だが一方で、神々しさを感じる、無条件で敬服してしまいそうな、尊大に満ちた重々しい声量。

 

(……お前はいったい、何だ?)

 

 夢を通じて語りかけてくるナニか。

 意識の向こう側……その深遠に座する強大な気配を、確かに感じる。

 その圧倒的な存在に、問いかける。

 誰何(すいか)と。

 

 ──我は汝の奇。汝の幸なり。

 

 声が答える。

 だが肝心なところが聞き取れない。

 何だ? いったい、何を話している?

 

 ──恐れることなかれ。疑うことなかれ。決断した道を貫き通せ。それこそが汝の真なる願い。汝の存在意義。

 

 わからない。

 いったい自分に何を伝えようとしているのか。

 言葉の意味を、理解することができない。

 

 できない、はずなのに……。

 

 ──所詮、此処は偽りの楽園。いずれは終わりを迎える、いっときの幻想郷。

 

 自分は、知っている。

 これから、この世界で、何を為すべきなのか。

 

 それは……

 

 

 ──交合(まぐわ)え。勇者と。巫女と。交合(まぐわ)え。すべては救済のために。

 

 声は告げる。

 この先、召喚される勇者と巫女とも、関係を持てと。

 

 ──此の世界の交わり。それ即ち、魂と魂の交わり。すべては救済のための儀式。《絆》を繋ぐための儀式。……《絆》を集めよ。少女と交わり、《絆》を集めよ。

 

 目の前に四つの輝きが瞬く。

 異なる色に光るソレは、形もまたそれぞれ異なっていた。

 

 サクラ。

 アサガオ。

 スイレン。

 太陽。

 

 それらを連想させる模様をした結晶が、掌に集まる。

 

 ──それこそが、鍵。『■■の国』を開くための鍵。

 

 またしても、肝心なところが聞き取れない。

 

 ……だが、悠人にはわかる。

 なぜだか、わかってしまう。

 そこが、どんな場所なのか。

 

 ──■■の国』こそ、真なる救済の地。少女たちを過酷な運命から解放する、悠久の安らぎが約束されし理想郷。

 

 

 そこに行けば……守れる。

 ずっと、守りたかった皆を。

 だって、自分は……ずっと許せなかった。

 大切な少女たちを過酷な運命に追い込むこの世界が。

 何もできない自分自身が。

 

 だからこそ、自分は、ここで……この世界で、今度こそ。

 

 ──汝の役目を果たせ。それこそが、汝が召喚された理由。それこそが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 汝が、生まれた理由

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 早朝。

 三好夏凜は日課の鍛錬のため、海辺に向かっていた。

 この頃は、以前よりもトレーニングのメニューを意図的に増やしている。

 増やさざるを得ない、悩みのタネがあるからだ。

 

 鍛錬はいい。

 集中して没頭している間は余計なことを考えなくて済むし、あらゆることを発散させられる。

 

 ……そう、発散しないといけない。

 夜ごと、()()()()()()悩まされるのは、自分らしくない。

 

 気に入らない。

 何度も何度も、頭の中に出てくるアイツが。

 毎晩まいばん、自分を悩ませるあの男の存在が。

 

(違うんだから……)

 

 誰かに言い訳するかのように、夏凜は内心でそう呟く。

 

(べつに、そういうわけじゃないんだから。ただ、知り合いの異性がアイツしかいないってだけで。それだけ。それだけなんだから……ああっ! もう!)

 

 頭を大きく振って、夏凜は邪念を振り払う。

 

 とにかくカラダを鍛えよう。

 健全な魂は健全な肉体に宿るのだから。

 そう思い、今日も海辺に来たのだが……

 

(なんで、アイツがいんのよ……)

 

 その悩みのタネである人物が、砂浜に立って、海の向こう側を見つめていた。

 

 神樹によって造られた、壁の向こうを。

 

(……何ボーッとしてんのかしら?)

 

 このまま無視して行ってもいいのだが、夏凜としては、それは憚れた。

 

 気になってしまったのだ。彼の様子がおかしいと。

 

(なんか……アイツ、らしくない?)

 

 見慣れた後ろ姿から、そんな印象をいだく夏凜。

 

 普段は、双子の友奈と同じく、脳天気でアホで天然。

 それでもってデリカシーのない筋肉バカ。

 それがアイツだ。

 

 しかし、夏凜は知っている。

 陽気に振る舞ってはいるが、本当は繊細で、本心はいつも胸の内に隠してしまう不器用な男だということを。

 

(……何か、あったのかしら?)

 

 夏凜は気にかける。

 いまとなっては、ただの他人とは言えなくなった少年のことを。

 

 初めて会ったときは、どうでもいい存在だった。

 こっちの事情を知らない、単なる一般人。夏凜にとっては部外者そのものだった。

 

『部外者って何ですかね~!? 俺ここの部員なんですけどぉ~?』

 

『御役目のことも知らない一般人が出しゃばらないでくれる~?』

 

『だったら教えなさいよその御役目ってやつをよ~! 勇者部である俺には知る義務があると思いま~す!』

 

『極秘よ極秘! ほら! 無関係な人間はさっさと出ていきなさいよ!』

 

『いやです~! なんでぃなんでぃ! 気に入らねぇ! かわいい顔してるからって調子乗ってんじゃないの~!?』

 

『かっ、かわっ!? ななななな、何言ってんの!? バババババ、バッカじゃないの!?』

 

『おやおや~? 余裕がなくなりましたわね~三好さ~ん? あらあら、実はチョロい人だったりします~?』

 

『なっ!? 完成型であるこの私がチョロいわけないでしょう!』

 

『だから何なんだよその完成型ってのは。もしかして俺たちの年代特有に見られるあれ系の類い? ま~ま~お可哀想。黒歴史確定ですわね~』

 

『ぐぬぬぬぬ! 言わせておけば~……何よ! あ、アンタなんか筋肉の塊じゃない! この筋肉ダルマ!』

 

『そ、そんな急に褒めるなよ……。て、照れるだろ……』

 

『褒めてないんだけど!?』

 

 部外者から一転。ワケのわからない、気にくわない男へ。

 お互い一歩も譲らず、やたらと衝突するようになった。

 

『俺が一番早く迷子の猫を探せるんだ!!』

 

『ふん! 私に決まってるじゃない!』

 

『言うじゃねえか! だったら付いてこれるか新人!』

 

『上等よ!』

 

『『うおおおおおおおお!!』』

 

 依頼の猫探しが気づけば途中から町内一周の競争になって、風にこっぴどく叱られたりと、とにかくアイツと関わるとロクなことがない。

 

 でも……

 

『ほら、アイス半分こな』

 

『な、なんのつもりよ?』

 

『詫びだよ一応。先に挑発したの俺だしな』

 

『ふ、ふん。変なところで律儀じゃない』

 

 風に叱られたあと、二本付きのアイスキャンディーを分けてもらった。

 普段は考え無しのアホなくせに、変なところで気を遣う男だった。

 

『……お前ってさ、ずっとカラダ鍛えてたのか? その、御役目ってやつのために』

 

『……そうよ。私には、それしか無かったんだもん』

 

『ふぅん』

 

 深入りしてほしくないところは、深入りしてこない。

 口にしてもいないのに、どうしてかそういう距離感をこの男は弁えていた。

 よく、わからないやつだ。

 でも……

 

『事情は知らねーけどさ。なんつぅか……すげえなお前。ひとつのことにずっと打ち込めて、努力できるって』

 

『え?』

 

 アイスを食べつつ、ソイツは屈託のない笑みを浮かべた。

 

『まさか本当に俺に付いてこれる女子がいるとは思わなかったからよ。正直驚いたぜ? 毎日欠かさず鍛錬してた証拠だな。立派だな、お前』

 

『な、何よ急に!?』

 

『折り紙もひそかに練習してただろ? 俺さ、嫌いじゃないぜ、そうやって陰ながら努力するやつ』

 

『なななっ!? ア、アンタなんかに褒められたって、べつに嬉しくないんだから!』

 

『なんだ、そのテンプレなツンデレ発言』

 

『ツンデレ言うな!』

 

『ハハハ!』

 

 気にくわない相手に褒められたって嬉しくない。

 本当だ。

 でも……。

 その日から彼に仲間として認められたような気がして、夏凜も少しずつ警戒を解いていった。

 勝負事で競い合うのは変わらなかったが、気づけばそんな日々が心地よくなっていた。

 

『にぼっしー! 今日こそ決着をつけてやるぜ!』

 

『望むところよ! 完成型のチカラを思い知るがいいわ!』

 

 気にくわない相手なのは変わらない。

 けれど、一緒にいて不快じゃない。

 いつしか彼はそんな対象になっていた。

 分け隔てなく競い合えて、遠慮のないやり取りができる。

 そんな関係性を、夏凜は楽しんでいた。

 

 ……だからこそ、夏凜は思い知ることになる。

 そんな相手に、悪感情を向けられたとき、どれほど胸が痛むのかということを。

 

『……夏凜、悪かった! お前に八つ当たりして! お前の事情も知らないで、ひどいこと言った……ごめん。本当に、ごめん!』

 

 すべてが終わったあと、彼はそう言って謝ってくれた。

 だから夏凜はもう気にしていない。

 そもそも怒ってもいなかった。

 

 ただ……悲しかっただけだ。

 誰かを傷つける言葉なんてとても吐けない彼を、そこまで追い詰めてしまったことが。

 

 だから、決めていた。

 もしも彼がまた独りで抱えきれないことで苦しんでいるなら、チカラになると。

 

 ……べつに友情とか、特別な感情をいだいているわけじゃない。

 そう、これは義理立てのようなものだ。

 勇者部でただひとり、除け者にして傷つけてしまった彼に対する義理立て。

 それだけだ。

 

「こほん……ちょっと悠人~! 何してるのよそんなところで!」

 

 夏凜は思いきって声をかけた。

 声に反応した悠人は、ゆっくりと振り返る。

 

「ぐ、偶然ね。アンタにしては珍しいじゃない? こんなに朝早くに外出してる、なんて……」

 

 わざとらしい口調で話しかけつつ、悠人に歩み寄る夏凜だったが……

 

(え?)

 

 その足が止まる。

 

(……誰?)

 

 言うまでもない。

 結城悠人だ。

 だが夏凜の目には……見覚えのあるはずの少年が、別の存在に思えた。

 

(悠人、よね?)

 

 悠人のはずだ。

 だが……

 

 目が違う。

 気配が違う。

 纏う雰囲気が違う。

 

 まるで何か、人間には理解しがたい、高次元の場所からやってきた異物のような……

 

「……ん? おう、なんだ、にぼっしーじゃねえか」

 

 しかし、違和感は一瞬のことだった。

 

「朝早いなお前。まるでおばあちゃんみたいに早起きじゃねえか。ハハハ」

 

 陽気に手を振り、ヘラヘラと笑う悠人。

 もうそこにいるのは、夏凜がよく知る、気にくわない少年だった。

 

「……ふん! アンタだっておじいさんみたいに早起きじゃないの」

 

 ただの、気のせいか。

 そう思いつつ、夏凜はヅカヅカと近づいて隣に立ち、少年の横顔を見る。

 

 ……うん、やはり悠人だ。

 いったい、さっきまでの異様な気配は何だったのか。

 

「で? 何してんのよ、柄にもなく黄昏(たそがれ)ちゃって」

 

「ん……なんか夢見が悪くってさ。海とか見たいオセンチな気持ちになっちまったんだよ」

 

「夢? どんな?」

 

「ん~。よく覚えてねーや。気分のいい夢じゃなかったのは、確かなんだけどさ」

 

「何よそれ」

 

 相変わらず、よくわからない男だ。

 ただ、深刻な悩みを抱えているわけではないようだ。

 夏凜はホッとした。

 

(……って、何で私がこんなヤツのこと心配しなくちゃいけないのよ!)

 

 夏凜は赤くなった顔を見られないように、プイっと視線を悠人から背ける。

 

「……なあ、夏凜」

 

「……何よ? 急に改まって」

 

 普段はあまり呼ばない名前で呼ばれて、夏凜は不意打ち気味にドキっとした。

 こういうときの悠人は、真剣な話をしてくる。

 

「変なこと言ってもいいか?」

 

「……アンタが変なこと言わない日なんてないでしょうが」

 

「何を~?」

 

「……言いたいことあるなら、打ち明けちゃえば?」

 

 夏凜はそう言って促した。

 やはり、何か悩んでいるのか。

 海を見てセンチメンタルな気分に浸っているらしい悠人。

 義理立てとして、話くらいは聞いてあげようと思った。

 

「じゃあ、言うけどさ」

 

「うん」

 

「俺ってさ……本当にお前らと一緒に居ていいのかな?」

 

「は?」

 

 わけのわからないことを言い出した。

 だが、悠人は至って真面目なようだった。

 

「もっと言うとさ、俺って生まれてきてよかったのかなって……」

 

「どういうことよ、それ?」

 

「ときどき、考えるんだよ。もしも俺が生まれていない世界があったらって」

 

 海の向こうを見ながら、悠人は言う。

 

「……もしかしたら、友奈に双子の弟がいること自体が間違っていて、友奈がひとりっ子の世界こそ、実は正しい在り方なんじゃないかって」

 

「……」

 

 夏凜は何も言えなかった。

 彼の発言を「バカじゃないの? 考えすぎよ」と一笑に付すことは簡単だ。

 だが、そうできない空気を夏凜は感じた。

 

「そのほうが、辻褄が合う気がするんだよな。すべてにおいて、歯車が回るというか。俺がいたせいで、本当はもっと強いはずの友奈が。実は弱くなっているんじゃないかって。……そう考えるとさ、俺って、ここに居ていいのかって思ってさ……」

 

「バカじゃないの」

 

 間髪入れず夏凜は言った。

 それだけは、言わせないとばかりに。

 

「アンタは、この世界に生まれたのよ。居ていいに決まってるでしょ」

 

 怒り気味に夏凜は言う。

 まるで、自分たちの出会いを否定されたようで、腹立たしかった。

 

「柄にもなく何悩んでるか知らないけど……アンタがそんなこと言ったら、友奈がワンワン泣くわよ、絶対。もちろん、風たちだって悲しむわ……」

 

 私だって、とは、プライドに賭けても絶対に言わなかった。

 ……それでも、ハッキリと伝えたいことはあった。

 

「この世界に召喚されたのだって、アンタが私たちの仲間だって認められたからでしょ? だから、胸張りなさいよ。悠人も……勇者部の一人よ」

 

 赤くなった顔を俯かせて、夏凜は言った。

 海風が頬を撫でる。

 隣で悠人が穏やかな笑みを浮かべていた。

 

「……サンキュ。少し、気が楽になった」

 

「あっ、そ」

 

 ぶっきらぼうに言う夏凜だったが、内心では安堵していた。

 

「……あのさ? 久しぶりに組み手でもしていかない? 相手になるわよ?」

 

 気まずさを誤魔化すように、そう提案する夏凜。

 何かと衝突することの多い二人だが、武術の面に関しては、お互い敬意を表していた。

 悠人との組み手は、良い訓練になる。

 数年勇者として鍛えてきた夏凜ですら、苦戦する腕前。

 鋭い拳速と、修羅のごとき闘気には、本気で戦慄を覚えるほどだ。

 ついつい反射的に勇者端末を取り出して、変身してしまいかねないほど、脅威を感じることもある。

 

 ときどき夏凜は考える。

 もしも悠人が勇者としてチカラを得たら、ひょっとしたら自分たちの中で一番……

 

「ん~……いや、今日は遠慮しとくわ。ちょっとカラダに負担かけたばかりだからよ」

 

「そう。ならしょうがないわね」

 

「うん。……そろそろ帰るわ。無理しすぎんなよ、にぼっし-」

 

「アンタに言われたくないわよ筋肉バカ」

 

「左様で、サプリ至上主義さん」

 

 お互い憎まれ口を叩きつつ別れる。

 

「……ねえ! ひとりで溜め込むんじゃないわよ! 勇者部五箇条! 『悩んだら相談!』よ!」

 

 砂浜から離れていく悠人の後ろ姿に向けて、夏凜は言う。

 悠人は右手だけを上げて、振り向かず去って行く。

 

 その後ろ姿は、やはりどこか無理をしているように、夏凜には見えた。

 

「……ホント、よくわかんないヤツ……」

 

 なにもかも打ち明けたいわけではないだろう。

 それは、わかる。

 だが、水くさいではないか。

 自分たちは、仲間なのに……。

 

 自然とそう考えている自分に、夏凜は驚いた。

 

(やっぱり変わったのかな、私……)

 

 数ヶ月前の自分がいまの自分を見たら、さぞ驚くだろう。

 勇者部との出会いが、夏凜を大きく変えた。

 もう、あの頃のような自分には戻りたくないと思うほどに。

 

 この世界に来てからも、いろいろ変わった。

 たとえば……。

 

 彼の寂しげな後ろ姿を見ていると、つい衝動的に抱きしめて、安心させたくなる気持ちが湧いてくるといった……

 

「っ!?」

 

 夏凜は木刀を握って鍛錬を始める。

 

 危ない。

 ほぼ無意識で考えていた。

 まるで当然のことのように。

 

 いけない。

 考えてはいけない。

 彼をそんな目で見てはいけない。

 だって自分たちは、仲間だから。

 そんな思いをいだいてはいけない。

 

(ダメよ! 私は絶対に……)

 

 

 

 ──アイツを、欲望の捌け口なんかにしない!

 

 

 

 * * *

 

「ふぅ、ふぅ……」

 

 悠人は人気のない路地裏で息を整えていた。

 夏凜との組み手を断ったのは、確かに体調が理由だ。

 だが、もうひとつ理由がある。

 それは……

 

 

 まるで条件反射のように、夏凜に手を出そうとする自分がいたからだ。

 

 

(俺は、いったい、何を……)

 

 トレーニング用の薄着を身につけた夏凜に、悠人は性的衝動を覚えていた。

 それだけのことならば、年頃の男子としては、おかしいことではない。

 だが……当たり前のように夏凜と性的交渉を結ぼうと考えていたのは、普通ではない。

 

(どうしちまったんだ、俺……)

 

 友奈たちのように、抑えきれないほどの過剰な発情に襲われたわけではない。

 事はもっと深刻だ。

 まるで深層心理に、そう植え付けられたかのように、夏凜と肉体関係を結ぶことを自然と考えていた。

 明らかに、異常だ。

 あのまま組み手をしていたら、夏凜を襲っていたかもしれない。

 

(何だ……俺に、何が起こってるんだ?)

 

 異常といえば、肉体のほうもそうだ。

 昨夜、四人の美少女とあれほど激しい性交をしたというのに、すでに悠人の精力は十全に回復していた。

 いや、それどころか……さらに上昇している。

 媚薬効果のある母乳を摂取したことだけが、原因ではないように思う。

 

 やはり、昨夜の夢を見てから、変化が起きている。

 だが……どうしても夢の内容を思い出すことはできなかった。

 何か、とても重要なことを、聞いた気がするのに。

 

(……俺、本当に居ていいのか? この世界で、皆と一緒に……)

 

 戦いは、さらに激しさを増すだろう。

 造反神から土地を奪還するごとに、各時代の勇者や巫女が召喚され、戦力も増えていく。

 

 ……それは同時に、友奈たちが悩まされている症状に彼女たちも振り回されるということ。

 これから召喚されるであろう、まだ見ぬ少女たちの前で、自分はどう振る舞っていくべきなのか。

 彼女たちと関わることは正しいことなのか。

 

(俺は、いったい……)

 

 これから、自分たちはどうなってしまうのだろう。

 

 先のまったく見えない未来。

 ただの一般人に過ぎない悠人には、予想もできるはずがない。

 すべては……

 

 

 文字通り、神のみぞ知る。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 星々が瞬く。

 無数の星々が。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()が。

 

 尖兵に選ばれなかった星たち。

 精鋭に選ばれなかった星たち。

 

 使命を与えられた十二の席はすでに埋まっている。

 数よりも質を。

 純度を上げた性能と戦闘力を誇る個体を繰り返し使役することを、()の創造主は最適解とした。

 

 ゆえに、他の星々が活躍する機会はとうに無い。

 

 たとえその中に、幻想の世界に生息し、神秘そのものを体現する、強力な個体がいるとしても……。

 

 

 ──ならば我が、器を与えよう。その《神話》を体現するに、相応しい器を。

 

 

 星々が鼓動する。

 選ばれるはずの無かった座が、形を得て、息吹を上げる。

 創造主とは異なる、神の手によって。

 

 ()の神は、戦神に非ず。

 戦う(すべ)を持たず。

 

 だが……その権能は《創造》。

 天から降り、地上に新たな理を敷いた創造神の一柱。

 ()の神は、天にして地。

 ゆえに……天に煌めく《神秘》も、地に刻まれし《概念記録》も、器に与えることができる。

 

 

 ──生誕せよ。天のチカラを宿し、幻想の住人たちよ。君臨せよ。地に畏怖され、語り継がれる神域の生命たちよ。

 

 

 四つの煌めき。

 四つの咆吼。

 四の座が、新たな創造主の呼びかけに応える。

 

 

 黒鉄の星が、堅牢なる鉄壁の鱗を纏いて、巨大な尾を揮い、大地そのものを抉る。

 

 紅蓮の星が、生命の炎を輝かし、永久に燃える煉獄の裁きを与え、無限の流転を繰り返す。

 

 黄金の星が、稲妻を纏いし翼を広げ、天に無数の残像を描き、刃のごとき鉤爪から神速の斬撃を繰り出す。

 

 群青の星が、眩く煌めく翼で宙を制し、重き蹄で動きを封じ、光の矢で標的を射貫く。

 

 

 それらは本来、存在しえないモノ。

 されど、その姿を知らぬ者はおらず、その名を聞かぬ者もいない。

 悠久の時を経て、天に座し、地に根ざした、伝説上の存在。

 それらが、《生命の頂点》として、器を得た。

 

 《十二の座》とは異なる形を与えられて。

 《十二の座》とは異なる理を与えられて。

 《十二の座》とは異なる使命を与えられて。

 

 新生した四の座は、新たな主に忠誠を誓う。

 己に与えられた役割を、全うするため。

 

 

 

 揃った精鋭は四体。

 

 得た《絆》は四つ。

 

 いずれ、集うべき者たちも集う。

 

 

 ──盟友(とも)よ。かつての問いに、答えを出すときが来た。

 

 

 ()の神は宣告する。

 恵みの源、神樹に向けて。

 その内に座する、《王》に向けて。

 

 思い出させてやろう。

 なぜ天の神である自分が、地の世界で、新たな理を作ったのか。

 なぜ自分が、盟友のもとを去ったのか。

 それは……

 

 

 ()の神は誓う。

 このまま、取り込まれなどしない。

 必ずや目的を成し遂げる。

 

 すべては、少女たちを救済するために。

 偽りのものとは異なる……真なる楽園に導くために。

 

 ──さあ、始めよう。

 

 ()の神は、いまこそ、反旗の狼煙を上げる。

 

 

 * * *

 

 

 《サクラの紋章》

 《アサガオの紋章》

 《スイレンの紋章》

 《太陽の紋章》

 

 四つの紋章を入手しました。

 

 

 





 というわけで、序章も終わりようやく本編スタートです。
 序章といっても18万字ほど要しました。
 はい、普通に分厚いラノベ一冊分、薄い文庫二冊分の文量ですね。
 序盤をえがくだけでどんだけ時間かかっているという(白目)

 次章から「わすゆ組」の三人が加わる予定です。
 まだ関係を持っていない勇者部の面々とも、そちらでって感じになるかと思います。

 連載開始から約二ヶ月、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
 皆様の感想や評価が日々の活力でした。
 今後も応援してくださると幸いです。

 よろしければ感想、評価をいただけますと大変励みになります!

 また、「のわゆ組」のアンケートも引き続き行いますので、ご協力していただけますと幸いです!


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番外編・美森とひなた牛柄ビキニ搾乳パラダイス 前編






 異世界に召喚された勇者たちが住まう寄宿舎の大浴場。

 そこにカウベルの「カラン」という風呂場に似つかわしくない音がコダマする。

 

「あう……恥ずかしいわ、こんな格好……」

 

「園子さんたら。いくら悠人さんが『喜ぶから!』って……。そもそも、どこからこのような衣装を? はう……」

 

 カウベルと一緒に反響する、東郷美森と上里ひなたの恥じらう声。

 中学生離れした美貌と抜群のプロポーションを誇るふたりは、なやましすぎるボディを強調するような、何とも際どい格好をしていた。

 顔を赤くした少女たちが身をよじるたび、首元に着けられたカウベルがまるで彼女たちの羞恥の度合いを物語るように音を立てて揺れる。

 

 揺れるのはベルだけではない。

 歳不相応に発育した大きすぎる生白い乳肉が、窮屈な牛柄のビキニに包まれながらも「たぷんたぷん」と肉厚たっぷりに波打っている。

 

 ……ふたりがいま身につけているのは、コスプレなどでよく見られる牛柄のビキニとボトムだった。

 

「そのっちったら……。『今日は絶対にコレを着るべき!』ってなぜか強引に言うものだから着てみたけど……」

 

「んっ……。こんなの、裸を見られるよりも恥ずかしいですよ~……」

 

 暴力的なまでに発育した肉体をよじる色白の美少女ふたり。

 首元にカウベルはもちろんのこと、ご丁寧に頭には牛耳のカチューシャを着け、さらには両足と両腕には、ビキニと同じ柄のオーバーニーソックスとアームウォーマーを通している。

 通常の水着姿よりも、露出を少なめにする役割を果たすはずのニーソとアームウォーマーだが……むっちりとした腿肉の食い込みや、剥き出しになった生白い二の腕を強調する形となっており、却ってヤらしさが増している。

 

 逆にビキニとボトムは大事な部分がギリギリ隠れる程度にしか生地のない、なんとも破廉恥なデザインであった。

 胸の突起物は辛うじて隠せても、うっすらとした桃色の乳輪は生地から完全にはみ出てしまっている。

 ボトムも太ももの付け根が丸出し。後ろの部分は、ムチっとした尻肉に生地が食い込んでいる。

 

 その上、もともとサイズが小さかったのか、または美森とひなたの肢体があまりにも発育良好すぎなためか、ビキニは豊満な乳房を包むにはあまりにも心許なく、いまにも紐が千切れてしまいそうなほど、ムチムチの乳肉に食い込んでいる。

 そのため、乳首の輪郭が生地越しでもわかるほどに浮き出てしまっている。

 

 あからさまに、いかがわしい目的のために用意された衣装。

 それを、学園のマドンナである東郷美森が。

 小柄ながらも、淫らな身体を持つひなたが。

 相手がまだ『中学生の少女』だとわかっていても、大の男ですら性欲の対象として目で追ってしまう、メスの色香をふんだんに含んだ巨乳美少女ふたりが『牛娘』の姿でいるのだ。

 

 性を知らない幼児ですら精通させかねない、否応にもオスの子種を陰嚢から引きずり出す、淫らすぎる格好であった。

 

「ゆ、悠人くん……。そのっちは『喜ぶ』って言っていたけど……どうかしら?」

 

「殿方の嗜好はよくわかりませんが……こういうのって、狙いすぎていて却って興醒めされるのでは?」

 

 そう言って不安げに目配せする少女たちだったが……

 

「……なわけるか! 興奮してしょうがないわァァァ!」

 

 ドスケベな牛娘二匹を前にして、雄叫びを上げる少年。

 言葉通り、少年の股間は全開まで昂ぶっており、男根は天井に届かん勢いで隆起していた。

 

「きゃっ。も、もう悠人くんたら。そんなに大きくしちゃって……♡」

 

「あ、あらあら。悠人さんたら……そ、そんなに気に入っていただけるなんて……もう~、本当にエッチなんですから♡」

 

 愛おしい相手の膨張したオスの股間を見て、少女たちの羞恥と不安は影を潜め、これから始まる淫靡なひとときを想像して、期待に目を光らせる。

 いまからこの凶悪な逸物で、いつものように、またはいつも以上に愛してもらえるのだと考えるだけで、すっかり淫らに開発された女の部分から愛液が滲み出てきてしまう。

 乳頭からも、トプトプとフェロモンと媚薬をたっぷり含んだ母乳がいまにも噴き出てしまいそうだった。

 

 異世界に来てからというもの、定期的に発情してしまうようになった少女たちの肉体。

 美森とひなたに限っては、毎日搾り出さないと胸が張ってしまうほどに母乳が出る身体になってしまっている。

 

 これは彼女たちに行う恒例の処置。

 セックスで発情した身体を鎮め、張った乳房から母乳を搾り出す。

 それは、彼女たちと肉体関係を持った悠人の役割であった。

 

 だが美森とひなたの牛娘姿を目に収めた瞬間、役割や義務感といった細かいことは一瞬で頭から消え失せ、ただただ目の前の淫らな巨乳美少女を徹底的に味わいたいという、オスの衝動だけが残る。

 

「フゥ、フゥ、……ふたりとも、今日は容赦できねえからな……」

 

 息を荒くし、すっかり獣欲に染まった顔つきで少女に迫る。

 もとより相手は、中学生男児にとっては刺激の強すぎる色香を持つ美森とひなたである。

 多くの男子生徒が妄想の中でオカズにしまくっているであろう極上の巨乳美少女ふたりを、自分の好きにできるのだ。

 しかも、牛娘のコスプレという際どすぎる格好をしたふたりを。

 

 ギュウギュウにビキニが食い込み、ぷるぷると震える大きな乳房。

 華奢で生白く光を跳ね返す二の腕。

 くびれたウエストから広がる丸いヒップ。

 いまにも「むちむち」という擬音が聞こえてきそうなボリュームたっぷりの太もも。

 全身がエロスの塊と言わんばかりな豊満な肉体を誇る美少女。

 そんなふたりが……

 

「悠人くん……今日も私たちの母乳、いっぱい搾って♡」

 

「牛さんになった私たちの胸から……たくさんミルクを吸い出してください♡」

 

 牛柄ビキニという破廉恥極まりない格好で、乳房をたゆんと揺らしながら、発情した顔で搾乳を求めてくる。

 

 ケダモノになるな、というほうが無理な話であった。

 

「がっつり搾り取ってやるぜ!」

 

「「ああんっ♡」」

 

 大浴場にカウベルが揺れる音と、少女たちのなやましい嬌声が響き出す。

 

「あぁ……あぁん……悠人くん、触り方いつもよりヤらしい♡」

 

「んぅ……はぁ……やぁん……たくさん、揉んでください♡ 今日も母乳で胸がいっぱい、張ってますから……あぁあぁん♡」

 

 身を寄せ合った美森とひなたが快感に喘ぐ。

 掌に広がる豊満な乳肉の柔い感触。

 際どいビキニに包まれた、美森とひなたの特大の乳房を、揉みしだいて揉みしだきまくる。

 

 普段、制服の上からでも波打つ豊満な乳房。

 中学生でありながら90cm以上のバストサイズを誇る特大の乳房。

 道行く男たちの目線を独り占めする発育し過ぎた乳房。

 まさに牛娘の格好にふさわしい『ロリ爆乳』と呼ぶべきボリュームたっぷりのおっぱいを欲望のままに揉んでいく。

 

 これまでのセックスで数え切れないほど揉んできた乳房だが、いつまでも飽きることがない。

 柔らかで、ふわふわで、むちむちで、若娘にふさわしいピチピチとした乳肌の感触を存分に味わっていく。

 

「悠人くんたら、本当に胸が好きなんだから……あぁん♡」

 

「んぅ♡ 今日は特に揉み方が激しいですね♡ そんなに私たちの牛柄のビキニに興奮してしまったんですか?」

 

 もちろんである。

 ただでさえヤらしい体つきをした美森とひなたが性的な格好をしたら、頭の中が煩悩まみれになるのは免れない。

 除夜の鐘でも払いきれない無数の煩悩が、目の前の乳房を揉みまくれと、むしゃぶりつくせと訴える。

 

「はむぅ! あむぅ!」

 

「あぁん! 悠人くんっ、乳首、そんな……んぅ♡」

 

「やぁん! 水着越しに咥えるなんて……あぁん♡」

 

 美森とひなた、それぞれの片乳を中央に寄せ、ビキニ越しに乳首を口に含む。

 薄い生地はまるで防備の役に立たず、ねっとりと絡む舌による刺激で、敏感な乳首はピクピクと反応する。

 

「あぁあん! 揉まれながら、いっぱい吸われて♡」

 

「んぅうぅ! 出ちゃいます♡ 乳首から、熱いのが……あぁぁぁん♡」

 

 寄せ集めた乳首を吸いつつ、豊満な乳房同士を重ね合わせ、むにゅむにゅと揉んでいく。

 生白くたわむ乳肉はまるで餅のように自在に形を変える。

 手では掴みきれない特大バストを揉みしだきながら、固くそそり立つ乳頭の先っぽを指で刺激していく。

 

「ひゃぁぁぁん♡ 悠人くんダメエェェ! 乳首、そんなクリクリされたらあああ♡」

 

「もう出ちゃいます♡ ミルクが、たくさん♡ あぁぁああぁン♡」

 

 少女たちの嬌声に合わせて、ふたつの乳首を吸引し、指で固い乳首を何度もこねくり回す。

 ビキニを突き破らんばかりに勃起した乳首から、徐々に甘い匂いと味が広がっていく。

 

 出せ、出すんだ、と言わんばかりに吸引と指による刺激を強める。

 ジュッジュッと音を立てて吸い、乳肉を手で搾り上げる。

 

「あっ♡ あぁっ♡ 出ちゃう♡ 母乳が♡ いっぱい♡ あぁああぁン♡」

 

「あぁん♡ 牛さんのように出ちゃいますぅ♡ おっぱいミルクが……あぁぁああン♡」

 

 ぷしゅううううう! とビキニ越しから吹き出す母乳。

 薄い布越しから滲み出てくる甘いミルクを喉を鳴らして飲み込む。

 もちろん手で鷲掴んでいる乳房の先っぽも、指で弄り続ける。

 

「あんッ♡ ダメェ♡ いま乳首弄られたら、感じすぎて♡ あぁああン♡」

 

「やぁぁん♡ いっぱい吸われて♡ 悠人さん♡ 悠人さぁん♡ 私たちのミルク、好きなだけ搾って♡ んんんんぅ♡」

 

 ぷしゅっ、ぷしゅっと、母乳がシャワーのように噴出され、ビキニを母乳で濡らしていく。

 勢いよく射乳されるミルクで喉を潤しながら、たっぷりと乳房を吸っては、揉んでいく。

 

「んぐ……んぐ……んぐ……ごくん……」

 

「はぁ、はぁ……悠人くん……おいしい? 私たちの母乳♡」

 

「たっぷり、飲んでくださいね♡ 悠人さんだけの、特別な牛さんミルクですから♡」

 

 母乳を夢中で吸う愛おしい相手の頭を、美森とひなたは抱き寄せ、甘い匂いを漂わす爆乳の中へと埋没させる。

 顔中が幸せな感触で包まれ、母乳の匂いが鼻孔にいっぱい入り込み、心地よい目眩に襲われる。

 それでも意識は手放さず、本能の赴くままに母乳を吸い出し、豊満な乳房を飽きず揉みしだく。

 

「ハァ、ハァ……悠人くん♡ そんなに夢中に吸っちゃって……かわいい♡」

 

「おいしいですか悠人さん? 好きなだけ、飲んでいいんですからね♡」

 

 四つの爆乳に顔を埋めながら母乳を吸い出すオスの頭を、ふたりの牛娘は蕩けた表情で包み込む。

 まるで母親が子どもに授乳するように、愛しげに。

 

「んっ♡ 固いのが、太ももに♡」

 

「あん♡ 悠人さんのおちんちん……こんなにビクビクして♡」

 

 ふたりの目線は、牛柄ニーソにピチピチと当たる剛直に注がれる。

 

 媚薬効果を含む、特殊な母乳を吸ったことで精力が増量された男根は、いまにも爆発しかねないほどに脈打っている。

 ヒクつく男根を、美森とひなたは白い手で握り、上下に扱く。

 

「あぁっ、とっても熱いぃ……。悠人くんも、もう我慢できないのね?」

 

「悠人さんも、いっぱいミルク出したいんですね? いいですよ♡ 私たちが、たっくさん、搾り出してあげますからね♡」

 

 淫欲に濡れたを輝かせて、少女たちは男根に熱い眼差しを送った。

 

 

 

 

 

「……んっ、あぁん……ひなたさんの乳首と私の乳首がこすれ合って……」

 

「やぁん♡ 母乳で滑って、ビキニが……あぁん♡」

 

 美森とひなたは、お互い対面で向き合い、その豊満な乳房を押しつけ合うように密着する。

 母乳で滑りがよくなった乳房の間で、ビキニはもう何の役目も果たさず、ズリ落ちて桃色の乳首を露出させる。

 固く突起した乳首同士がキスをするように重なり合い、漏れっぱなしの母乳が混ざり合っていく。

 押し潰れた柔らかな乳房の間から、トロトロと母乳が垂れ落ち、床に淫靡な水面を作り出す。

 

「さあ、悠人くん」

 

「どうぞ、私たちのおっぱいの間に、そのご立派な、おちんちんを♡」

 

 母乳まみれの生白い爆乳が四つ。

 むにゅむにゅと淫猥に形を変えて押し潰されている乳房の間に、先走り液を垂れ流す男根を差し向ける。

 

 ふわふわのおっぱい。

 むちむちのおっぱい。

 母乳たっぷりの生白いおっぱい。

 極上の爆乳が四つも密着した、この天国のような柔肉の世界に男根を埋没させたら、いったいどんな至福が待ち受けているだろう。

 

「ハァ……ハァ……」

 

 辛抱効かず、息を荒くしながら亀頭の先を乳肌にあてがう。

 ぷにゅん、と押し返す柔らかな弾力。

 気を抜いたら、これだけで射精していたかもしれない。

 だが、本当の気持ちよさはこの先だ。

 手で男根をしっかり握り、ゆっくりと乳房の間に挿入していく。

 

 ちゅぷ……むにゅ……むにゅうぅううぅん……と、形容しがたい感触が股間に広がっていく。

 豊満な弾力に富んだ乳肉を亀頭先で押し広げ、スベスベの乳肌の上を竿が滑っていく。

 

「あ、あぁっ……」

 

 常軌を逸した気持ちよさに上顎が天井を向く。

 

「んぅ♡ 悠人くんの、おちんちんが♡ 胸の間に、入ってきて……♡」

 

「あぁん♡ 悠人さんの、おちんちん♡ 熱くて、固くて……んっ……乳首に、当たって……気持ちいい、ですぅ♡」

 

 腰を前に突き出すたび、両側からコリコリとした乳首の固い感触が竿に当たるのが心地良い。

 ぬちゅぬちゅとヤらしい音を立てながら、徐々に男根を乳房の海に沈めていく。

 

「来て、悠人くん♡」

 

「おちんちんを全部、私たちのおっぱいの中に……あぁん♡」

 

 ぱちゅん、と下腹部を四つの爆乳に叩きつける。

 

「ううぅっ!」

 

 特大のバストの中に肉棒が埋まる。

 決して小さくはない肉棒は、大きすぎる乳房に完全にサンドイッチされ、跡形もなく埋没してしまった。

 

「はぁ、はぁ……感じるわ……胸の間で、悠人くんのおちんちんが、ピクピク震えながら喜んでる♡」

 

「ああん♡ 先走り汁が、ドクドク漏れ出ています♡ 悠人さん♡ い~っぱい気持ちよくしてさしあげますから、もっとヤらしいお露、出しちゃってください♡」

 

「うふふ。今度は私たちが悠人くんのを真っ白なお露を、搾り出しちゃうんだから♡」

 

「東郷さんと私のおっぱいで……ぎゅう~って挟んじゃいます♡」

 

 美森とひなたは乳房を前に突き出し、挟み込んだ男根をむにゅう~と圧迫する。

 

「あ、あぁっ……」

 

 押し寄せる乳肉の塊。

 特大のバストは水滴のようにたわみ、固い男根を隙間無く包み込む。

 ふわとろの感触が吸いつくように竿を飲み込み、むにゅむにゅと豊満な柔らかさで扱いていく。

 

「んっ……んっ♡ 悠人くん、気持ちいい? あっ♡ こうして先っぽを乳首でこするの、好きでしょ? んぅ♡」

 

「はぁ♡ あぁ♡ 悠人さん、おちんちん動かして、いいんですよ? んっ♡ 私たちの牛さんおっぱいの中で、暴れてもいいんですからね♡ あぁん♡」

 

 まるで本当に乳牛のように豊満な乳房を持つ美少女ふたりは、自慢の膨らみをヤらしく動かしながら竿を扱きあげる。

 乳首からは絶えず母乳が垂れ流れ、谷間の間から甘ったるい匂いが立ちこめる。

 フェロモンと媚薬をふんだんに含んだ母乳の香りが、催淫のアロマとなってオスの本能を引きずり出す。

 

「ハァ、ハァ……おっぱい……おっぱい……」

 

 極上の乳房の感触、淫らな母乳の香りで、頭の中が乳房のことでいっぱいになる。

 譫言のように「おっぱい……おっぱい……」と呟きながら、母乳まみれの爆乳の中を、腰を振って堪能し始める。

 

 ぱちゅんっ! と下半身と乳肉が密着する。

 

「あんっ!」

 

「んっ♡」

 

 腰を叩きつけた反動で、四つの爆乳がぶにゅんと波打つ。

 

「ふぅ……ふぅ……」

 

 荒い息を吐きながら腰を引き、また前へと突き出す。

 引いては前へ。だんだんと素早く。

 乳肉の海の中に、男根を往復させていく。

 腰を打ち付けるたび、ぱちゅん、ぱちゅん、と爆乳が大きく弾む。

 

「はっ、はっ、はっ……」

 

 どんどん激しくなる前後運動。

 ぬちゅぬちゅと母乳にまみれた柔らかな乳肉の間で、淫靡な水音が鳴る。

 

「あっ♡ あっ♡ あぁ♡ 悠人くぅん♡ いいわ♡ もっと突いて♡ オマンコみたいに、私たちのおっぱい犯して♡」

 

「あぁん♡ あぁっ♡ 激しいですぅ♡ もっと、もっとお好きなように突いてください♡ 悠人さん専用の、おっぱいマンコですから♡ あぁん♡」

 

 少女たちはさらに乳房を押しつけ合って、激しく行き来する男根をむにゅうううと挟み込む。

 四つの爆乳は、まさに膣のように男根を扱きあげ、射精へと導こうと甘い圧力を加える。

 

(すごい……俺、おっぱいとセックスしてる……)

 

 トロトロの母乳がローションの代わりとなって、乳肌表面の滑りを良くする。

 スベスベでヌルヌルとしたおっぱいマンコの中で、固い剛直が暴れ回る。

 

「あぁあっ! はぁああン! すごいのぉ! おっぱいがおちんちんで犯されてるのぅ!」

 

「ああん! ズンズン突かれて、気持ちいいですぅ♡ 乳首が、何度もこすられて……私、おかしくなっちゃいますうぅ♡」

 

 両側から密着してくる乳首が、敏感な亀頭やエラをこするたび、少女たちの口から甘い喘ぎが漏れ出る。

 

 少女たちの快感に合わせるように乳首から絶えず母乳がぶしゅうううぅっと噴き出す。

 深い谷間は、すでに乳白色のたまり場となっており、重なった下乳の隙間からポタポタとこぼれ落ちていく。

 

 チャプチャプと母乳まみれのおっぱいマンコを犯しながら、波打つ柔肉の揺れを眺める。

 

 大きい。

 本当に、大きいおっぱいだ。

 これほど牛娘の姿が似合う爆乳の持ち主も、そういないだろう。

 ぷるぷるとはしたなく揺れながら、竿を扱くむちむちの爆乳。

 このおっぱいを、自分は好き放題できるのである。

 

 普段何気なく歩いているだけでも、ゆさゆさと豊かに揺れる美森の爆乳。

 ちょっと屈むだけで、たゆんと弾むひなたのロリ爆乳。

 何度も何度も、揉んでみたい、挟んでみたい、しゃぶってみたいと、桃色の妄想の中で犯してきた、早熟に実りすぎたふたりの爆乳。

 いまやソレは自分だけのものだ。

 こうして牛娘の格好をさせて、いつでも、いくらでも、最高のおっぱいを堪能できるのだ。

 

「ああっ……もう、たまんねぇ……」

 

 夢のような現実を前に、竿が限界を訴え始める。

 

「出るっ……もう、無理っ……出るっ! おっぱいマンコの中で、出しまくる!」

 

「はぁ、はぁ♡ いいわよ♡ 出して悠人くん♡」

 

「私たちのおっぱいの中で、精液、ぶちまけてください♡」

 

「うっ!」

 

 ふたりの少女はさらに身を寄せ合い、限界まで竿を乳房で圧迫し、くちゅくちゅと揺り動かす。

 こちらも限界まで腰を振り、特大の乳圧の中を激しく行き来する。

 

 打ち付けの反動で弾む乳房。

 谷間から打ち上がる母乳の飛沫。

 高まっていく少女たちの嬌声。

 

「あっ♡ あぁああっ♡ 出して悠人くん♡ おっぱいの中で、思いきり射精してえええ♡」

 

「オマンコに種付けするみたいにぃ♡ あぁあぁあン♡ おっぱい妊娠しちゃうくらいにぃ、精液ぶちまけてくださああああい! あぁああぁあン♡」

 

「うっ、おおおおおっ!」

 

 雄叫びを上げ、トドメとばかりに腰を思いきり爆乳に打ちつけ……

 

 ぼびゅるるるるっ! と鈍い音を立てながら、爆乳の中で精液がぶちまけられる。

 

「あぁあぁあン♡ 熱いぃぃぃ♡ 精液が、胸の中でたくさん弾けてるぅぅう♡」

 

「きゃうぅん♡ おっぱいが、精液でドロドロにとろけちゃいそうですううぅ♡」

 

 みっちりと重なった乳肉の中で、ドクンドクンと竿が何度も脈打つ。

 びゅうびゅう! と激しい勢いで放出される精液は、谷間から噴水のように打ち上がり、瞬く間に谷間を淫らな白濁で汚していく。

 

「ああぁん! ダメェ♡ 精液の匂いで、また身体が疼いて……」

 

「んうぅ♡ 出ちゃいます♡ また母乳が……あぁああん♡」

 

 射精に煽られるように、少女たちもまた乳首から母乳を噴き出す。

 粘液と母乳がブレンドされ、咽せるような性臭が爆乳から立ちのぼる。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 数秒、ぶしゅぶしゅと残りの精液を乳房の中で打ち出し、ようやく絶頂が治まる。

 母乳と精液でヌルヌルになった乳房の間をヌルウウゥっと滑りながら、男根を抜き取る。

 

「「あんっ♡」」

 

 ぬちゅん、とヤらしい音を立てて竿を抜き取ると、密着した乳房がふよんと波打つ。

 

「はぁ、はぁ……すごい、悠人くん……おっぱい、火傷しちゃいそう……♡」

 

「悠人さんの精液で、おっぱいドロドロですぅ♡」

 

 重なった下乳の隙間から、ドロドロの精液が滝のように漏れ出て、床に粘液の水溜まりを作っていた。

 

「見て、悠人くん。こんなに私たちの胸の中で出したのよ?」

 

「もう……本当におっぱいを孕ませちゃう勢いでしたね♡」

 

 そう言ってふたりは密着させたバストを離し、乳内でぶちまけられた精液の残滓を見せつける。

 ぬチャアァと下卑た音を立てながら、白濁の粘液が美森とひなたの爆乳の間で橋を作る。

 

「んぅ……本当に凄い量……いつもよりも多いかしら?」

 

「うふふ。そんなに、この衣装がお気に召しましたか?」

 

 ズレた牛柄ビキニが食い込んだ爆乳。

 ザーメンで乳肌を汚し、母乳を垂れ流し続ける爆乳。

 全身をスケベな衣装で覆い、淫らに息づく牛娘。

 

「フゥ……フゥ……」

 

 こんな光景を見て、一発で満足できるオスがいるはずがない。

 

「悠人くん? ……きゃっ!」

 

「あんっ! ゆ、悠人さん?」

 

 二匹の牛娘を押し倒し、床に組み伏せる。

 下にひなたを敷き、その上に美森を重ねる。

 

「ゆ、悠人くん?」

 

「はぁ、はぁ……この牛娘どもめ。エロすぎんだよちくしょう……」

 

 理性のカケラもない息づかいで、折り重なった女体に手を伸ばす。

 

「際どい牛柄ビキニで挑発しやがって……こんなの見せられて我慢できる男がいると思うなよ?」

 

「はぅんっ! ご、ご主人様ぁ♡」

 

「あぁ……悠人さん、すごい血走った目で私たちを……♡」

 

 サドッ気全開で迫ってくる思い人の姿に、少女たちの胸に被虐的な期待感が芽生える。

 度重なる()()ですっかりオス好みに調教された爆乳美少女たちは、これから始まるであろう激しい行為を想像して、陰部を淫らに濡らす。

 

 オスの手によって組み敷かれる牛娘が二匹。

 嗜虐を煽る少女たちの格好を前に、制御の効かない凶暴な衝動が呼び起こされる。

 この淫らな牛娘たちをもっと自分好みに調教したい。

 そんなオスとしての支配欲が込み上がる。

 

「今日は徹底的に犯してやる……覚悟しろよ牛娘ども!」

 

「「は、はいぃ♡」」

 

 母乳を垂れ流す牛娘たちは、淫靡に目を光らせて従順に頷いた。

 





 大変お久しぶりです。
 すっかり更新が滞っており申し訳ございません。
 その上、今回の更新も新章ではなく番外編、しかも前編という!
 更新するなら本編を書け! って感じですね。
 いや、本当に申し訳ないです……。

 今回こうして更新したのも、

「今年が丑年で、あちこちで牛柄ビキニの女の子のイラストがアップされている中、このネタを書かないわけにはいかねえ!」

 という謎の拘りから書きあげたという始末。
 本編に集中せい。

 本筋とはあまり関わりのないエピソードですので、軽いお気持ちで読んでいただけますと幸いです。

 新章に関してはもう少し納得のいくプロットができてから開始したいと思っておりますので、もう少々お待ちいただけますと幸いです。


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番外編・美森とひなた牛柄ビキニ搾乳パラダイス 後編

 二匹の爆乳牛娘は淫らに息づきながら、牛柄ボトムを横にズラして期待の眼差しを向ける。

 

「ご主人様♡ どうぞお好きなオマンコに♡」

 

「ご立派なおちんちんを挿れて……私たちのこと、たっぷり躾けてください♡」

 

 搾乳とパイズリでたっぷりと快感を味わったためか、すでに少女たちの陰部は挿入可能なほどに濡れていた。

 生白い爆乳を押しつけ合いながら、乳房にも負けない豊かなヒップを揺らして、いまかいまかと男根の挿入を待ちわびる淫乱な牛娘たち。

 ふたりの爆乳ミルクをたっぷり飲んだことで精力を増大した男根が、いますぐに目の前のメス牛に種付けをしたいと、鎌首をもたげる。

 発情した牛娘の子宮に特濃のザーメンミルクを注ぎ込み、たっぷりとした乳房からもっともっと母乳をぶちまけさせてやりたい。

 

「はぅん♡」

 

 まず美森の陰部に男根の先端をねじ込む。

 

「んっ……あぁあン! おちんちんが、入ってきてぇ……!」

 

 熱い膣肉を亀頭で押し広げて、奥へと侵入していく。

 多量の愛液のおかげで挿入はスムーズだった。

 ぱちゅんと最奥まで押し込むと、豊かなヒップが弾み、結合部から愛液の飛沫が上がる。

 

「んんうぅぅ♡ 固いのが、奥に当たって……♡ 動いてくださいご主人様♡ お好きなように、犯してください♡」

 

 淫らな要求を快く受け入れ、早速、激しいピストン運動を開始する。

 

「あぁあん! ご、ご主人様ぁ! 激しっ……あぁぁあン♡」

 

 生白いヒップを鷲掴みながら、大きく腰を振って牛柄ビキニ姿の美森を犯す。

 首元のカウベルが挿入に応じてカランカランと激しく鳴り響き、美森の嬌声と混じり合う。

 あたかも指揮者になったような心地。

 リズミカルに腰を打ち付け、カウベルと同時に、肌が弾ける音、結合部の水音、少女の喘ぎ、淫らな音色を奏でていく。

 

「あっ♡ あっ♡ ダメェ♡ 気持ちよすぎて、私、本当にはしたないメス牛になっちゃうううう♡」

 

「くぅぅっ。めっちゃマンコ締めつけてくんじゃねえか。ずっと犯されたくて我慢してたんだな? このマゾ牛め! もっと締めつけろオラァ!」

 

「はうぅぅぅん♡ は、はいぃ♡ 胸で挟んでるときから、ご主人様のオチンポ様で犯してほしかったんですううぅ♡ 美森は、ご主人様に犯されて喜ぶメス牛ですぅぅう♡ だからもっと、突いてくだしゃいぃぃぃ♡」

 

「言われなくてもガッツリ突いてやるぜ! オラ、感じながら母乳出しやがれ!」

 

「ふああああん♡ 出しましゅ♡ オチンポ様でオマンコ、ズボズボされながら母乳を出しまくりましゅううぅぅ♡」

 

 餅のようにたわむ尻肉を揉みしだきながら、パンパンと剛直を打ち付ける。

 美森はだらしない喘ぎ顔でよがりながら、ぷしゅぷしゅと母乳を撒き散らし、その下で横たわるひなたの爆乳を濡らす。

 

「あぁ……はぁ……♡ 東郷さんの母乳が胸に……んっ♡ ああ♡ わかります♡ 東郷さんが激しく犯されているのが、おっぱい越しに……あぁん♡ 乳首が、こすれて……私も感じちゃいます♡ あぁん♡」

 

 重なって押し潰れた爆乳同士が、ピストンに応じてむにゅむにゅと形を変える。

 コリコリとした乳首がこすれ合うたび、ひなたも美森と同様になやましい嬌声を上げる。

 

「はぁ♡ はぁ♡ 悠人さん、本当に今日は人が違うみたいに激しいです……♡ なんだか、私もドキドキしてしまいます……はう♡」

 

 ケダモノのように犯される美森の姿を見て、ひなたは潜在に眠る被虐意識を呼び起こす。

 自分もこうして犯されるのだと想像するだけで、膣はますます濡れ、オスの蹂躙を待ちわびてヒクつく。

 その淫らな気配を、オスは決して見逃さなかった。

 

「ひなたぁ! お前もたっぷり犯してやっからなぁ!」

 

「え? そんな、私まだ心の準備が……あっ、あぁあああぁン♡」

 

 聞く耳持たず、美森の膣から男根を抜き、ひなたの陰部に挿入する。

 

「オラ! オラ! チビのくせにデカく育った乳揺らしながら母乳ぶちまけやがれ! このドスケベ巫女め!」

 

「あっ♡ あっ♡ あぁっ♡ あぁああぁん♡ は、はいぃ♡ ご主人様ぁ♡ はしたなく母乳を出すところ、見ててください♡ ああぁああぁあン♡」

 

 上で犯されていた美森につられてか、ひなたまで『ご主人様』呼びをしながら、母乳を撒き散らして喘ぐ。

 

 そうして交互にふたつの膣を味比べしながら、若々しくも淫らな爆乳牛娘を犯していく。

 

「あぁっ♡ あぁぁあぁン♡ ご主人様のオチンポ様、気持ちいいですぅぅぅ♡ もっと奥突いてぇええええ♡」

 

「やぁぁあン♡ 母乳が止まらないですぅぅ♡ 本当に牛さんのように、ミルク出し続けちゃいますぅぅぅう♡ もうダメェェェ♡ あぁぁぁン♡」

 

 上下に重なった少女ふたりの爆乳の隙間から、ぷしゅぷしゅと母乳の飛沫が上がる。

 母乳を撒き散らしながら、勃起した男根を、ヌルヌルのオマンコで締めつけてくるドM牛娘たち。

 すっかり男根の形に馴染んだドスケベな牛娘の膣内をたっぷりと味わいながら、射精の準備を整えていく。

 

 このドスケベな爆乳牛娘たちの子宮に、たっぷり種付けをしたい。

 何度でも何度でも、オス汁を注ぎ込みたい。

 犯す。

 孕ます。

 この牛娘たちを、全力で自分色に染め上げてみせる。

 

 欲望はそのまま射精感へと繋がる。

 陰嚢から大量の樹液が精製され、一気に尿道を駆け巡っていく。

 

「出すぞ……膣内(ナカ)にたっぷり出してやるぞ! 受け取れぇぇぇ!」

 

「「はい! ご主人様アアア♡」」

 

 欲望の赴くままに、子宮の奥に照準を定め、精液をぶちまける。

 

「あぁああぁぁン♡ 来てるぅぅぅう♡ 子宮にいっぱい、ご主人様の子種が流れてくるうぅぅぅ♡」

 

 まず美森に思いきり膣内射精。

 ある程度放出してから竿を膣から抜き、すぐにひなたの膣へぶち込む。

 

「はあぁぁぁぁぁン♡ 私にもぉ♡ 私にもたくさん♡ 悠人さんの精液注いでくださいぃい♡」

 

 ぼびゅるるるるる! と激しい射精音を響かせながら、牛娘ふたりの膣奥を征服していく。

 

「はぁ、はぁ……しゅごすぎるぅ……♡」

 

「ふぅ……ふぅ……オマンコぉ……精液でぇ……いっぱいですぅ♡」

 

 牛柄のビキニを身につけた爆乳少女たちは、膣からドロドロの精液を垂れ流しながら、艶やかに息づく。

 大量にぶちまけられた精液は、少女たちの下半身で粘度の高い水溜まりを何層にも作った。

 

 いつも以上の射精量だった。

 これだけ射精しても、まだ男根は満足していない。

 

「あっ……悠人くん……おちんちん、まだそんなに大きく……♡」

 

「あんなに出されたのに……まだ、出し足りないんですね♡」

 

 衰えを知らないとばかりに起立する男根を目にした少女たちは、恐れと期待から、ゴクリと唾を飲み込む。

 

 当然、この程度で終わらすわけがない。

 牛柄ビキニ姿というオスの欲望を煽って止まない破廉恥なコスプレをしたこの極上の爆乳美少女たちを、思う存分、味わい尽くしてやるのだ。

 

 

 

 

 

 

 大浴場で性交するメリットはすぐに身体を清められることだ。

 母乳やザーメンにまみれた牛娘の身体を綺麗にしては、再び激しい性交を繰り返していく。

 

「んっ♡ ご主人様ぁ♡ おいしいですかぁ♡ 私たちの母乳♡」

 

「いっぱい吸って、もっとおちんちん気持ちよくなってください♡ んっ……あんっ♡ 太ももに、熱いおちんちんが♡」

 

 爆乳同士をたぐり寄せ、乳首を交互に吸っていく。

 母乳たっぷりの、ふわとろ爆乳に顔を埋めながら、股間では、密着したふたりの太ももの間に竿を挟み込み、前後に動かしていく。

 むっちりとした腿肉は、食い込むニーソのおかげでさらに肉厚を増し、竿の形に合わせて淫猥にたわむ。

 寄せ合った腿肉の間を、ぱちゅんぱちゅんと打ち付けながら、射精へと向かっていく。 スベスベでムチムチの絶対領域は、ほぼ乳房の感触と変わらない。

 

「あぁあん♡ おっぱい吸われながら、太ももで、感じちゃう♡ 先走り汁で、ヌルヌルになってるわ♡」

 

「気持ちいいですか? 私たちの太ももの間で、射精したいですか? いいですよ♡ お好きなときに、ザーメン、太ももにぶちまけてください♡ あぁん♡」

 

 美森とひなたが足を絡め、より深く太ももを密着させる。

 むにゅううぅん、と肉厚の腿肉の間に埋もれていく男根。

 心地良い素肌の上を滑りながら、豊満な圧力に包まれて、一気に精液がほとばしる。

 

「あぁぁああん♡ 熱い精液が、太ももにぃ♡」

 

「んうぅぅ♡ 足がドロドロになっちゃいますぅ♡ あぁん♡」

 

 重なった腿肉の間でほとばしる精液。

 だが、射精の照準は腿肉だけに留まらなかった。

 

「え? ご主人様、そこは靴下……あ、あぁあああぁあん♡」

 

 射精中の男根を、窮屈なニーソの中に割り込ませ、そのままザーメンをぶちまける。

 同じように、ひなたのニーソの隙間に亀頭をねじ込み、美脚に向けて精液を放つ。

 

「あぁん♡ ニーソックスの中に、ドロドロの精液がぁ♡ あぁん♡ 熱いぃ♡ 熱いですぅ♡ ネバネバで、ドロっとした感触が、どんどん足の下に伝って……んぅ♡ こんなの、ヤラしすぎますぅ♡」

 

 太ももコキからのニーソへの中だし。

 いま牛柄のニーソの中で、精液がドロリと垂れ流れているのを想像するだけで、少女たちの美脚を征服した満足感が得られるのだった。

 

 

 

 

「んじゅ……じゅぷ……ちゅううう……じゅるるるる……ぢゅうううう♡ ご主人様ぁ♡ ……んじゅぅ……今度はご主人様のをたっぷり、私の口に恵んでください♡ ……んぅ、じゅううううううう♡」

 

「んっ♡ あんっ♡ 悠人さん♡ 私のおっぱいをたっぷり飲んで、東郷さんの口にいっぱいミルクを出してあげてくださいね♡」

 

 男根を美森の口で吸われながら、ひなたの乳房に顔を埋め乳首を吸いまくる。

 

「じゅぶぶぶっ! ぢゅるるるるる! 飲ませてくだしゃい……んじゅっ……ご主人様の、精液、たくさん……♡ んぅ、ぢゅぶううううううううっ♡」

 

 美森は絶妙な舌遣いで亀頭を舐め、激しい吸引で先走り汁を吸い出していく。

 顔を前後に激しく動かし、根元まで咥え、音を立ててバキュームで吸っていく。

 

「んっ♡ あんっ♡ いいですよ、悠人さん♡ もっとちゅうちゅう吸いながら、おちんちん気持ちよくなってください♡ あんっ♡」

 

 夢中で母乳を吸いながら、顔を乳房に押しつけると、ひなたは愛しそうに頭を撫でてくれる。

 そのまま徐々に腰を前に突きだし、美森の口腔を犯していく。

 

「んぼっ!? んぐっ! んっ……んうぅぅぅう! んじゅうぅぅぅう♡」

 

 唐突なイラマチオにも美森は怯まず、むしろ突き出しに合わせるように顔をさらに激しく振る。

 

「じゅぶっ! じゅぼっ! じゅるるるるるる! んぢゅうううう! ちゅぱちゅぱ! じゅるるるるるるる! じゅぞぞぞぞぞぞ♡」

 

 さんざん搾乳された仕返しとばかりに激しいバキュームフェラで、特濃のザーメンミルクを搾り出そうとする。

 

「じゅぷるるるる! じゅぶうううううう! ぶちゅるるるる!!!」

 

 根元からねっとりと先端まで吸い出し、激しい舌遣いで亀頭と鈴口を舐め回す。

 たまらず、美森の頭をがっしりと掴んで、口腔に精をぶちまける。

 

「んぐうぅぅうう!? んぶっ……んうぅぅうううう!!!!」

 

 ドクドクと放出される精液を、美森は瞼に涙を浮かべながら受け止める。

 

「んぐ……ごくん……ごくん……ごくん……んぅ♡」

 

 口腔に流し込まれる精液を、美森は従順に飲み込んでいく。

 

「ごくん……ごくん……んぐっ……んぅ、じゅううううう……ちゅううううう♡」

 

 射精が治まると、尿道に残った精液を一滴も残さないとばかりに吸い出す。

 

「じゅっ……じゅううぅう……ちゅうぅううう……ちゅぽんっ」

 

 竿を解放すると、美森は口内をもごもごとさせながら、顎を上げる。

 

「んっ……んぅ……あ、ああ~」

 

 大きく口を開け、口腔に溜まったザーメンを見せつける。

 

「んっ……んぅ……くちゅくちゅ……んっ……ごっくん!」

 

 口を閉じ、舌の上でザーメンを転がしてから、喉を鳴らして精液を飲み込んだ。

 

「んっ……あぁ~……」

 

 そしてまた口を開き、ザーメンをすべて飲んだ証を見せつけた。

 ちゃんと躾けどおりにフェラチオの作法ができた美森の頭をヨシヨシと撫でる。

 

「んぅ……ご主人様の精液、とっても濃くて、おいしかったです♡」

 

 特濃のザーメンミルクをたっぷり飲んで、艶美な顔を浮かべる牛娘は、嬉しそうに主人の手で撫でられるのだった。

 

 

 

 

 

 

「んっ♡ 今度は、私が悠人さんのミルクを搾り出しちゃいます♡ あぁむ……んっ、ぢゅう……ちろちろ……ちゅうぅうう……じゅるるるる♡」

 

 立て続けに、ひなたの乳房の間に男根を挿入し、谷間から顔を出した亀頭を舐めてもらう。

 

「ちゅろ……じゅぷ……ちゅっ……ちゅるるる♡ んぅ……先っぽからヤらしいお汁がいっぱいで出てきて♡ んっ、じゅううう♡ とってもおいしいです♡ んちゅうぅう♡」

 

 スベスベの乳肌、ムチムチの乳肉の間で、竿を前後に動かす。

 突き出される亀頭を、ひなたは喜んで口で受け止め、激しい吸引をしながら、豊満なバストを動かす。

 

「じゅぷ……じゅるるるる♡ お好きなときに、出してください♡ じゅぼっ、じゅるるるるるる♡ いつでも、お口で受け止めてあげますから♡ んぅ、ちゅうううう♡」

 

 乳房を中央に寄せ上げ、むにゅっとした乳圧で先走りを搾り出しながら、ひなたは亀頭全体を口に含み、バキュームで吸う。

 乳房を寄せ上げれば寄せ上げるほど、両乳首からプシュプシュと母乳が噴き出し、谷間に流れてローション代わりとなる。

 ぬめる谷間の中で激しく竿を前後させ、ひなたの口腔へ亀頭をねじ込む。

 

「じゅぶ! じゅるるる! じゅちゅうう♡ んぅ、悠人しゃん♡ 出して……いっぱい……私の口に……んぅ、じゅぶるるるるるるるる♡」

 

 たっぷりとした胸の谷間で竿を扱きながら、亀頭を激しく吸引し、敏感な鈴口を舌先でチロチロと舐め回す。

 物覚えの良いひなたならではの、巧みなパイズリフェラで、竿は限界を迎える。

 

 ずびゅうううううう! と鈍い音を立てて、精液が口腔にぶちまけられる。

 

「んぅぅううう♡ じゅぞ……じゅるるるるる♡」

 

 竿が柔らかな胸の中で震えながら、どびゅっ、どびゅっ、と膨大な量の精を撃ち放つ。

 

「んぅ♡ じゅる……ゴク……ゴク……ゴク……んぶっ……んうううう♡ ……ゴックン♡」

 

 ひなたは胸を揺り動かして竿を扱き続けながら、放出される精を飲み込んでいく。

 

「じゅぶる……ぢゅっ、ぢゅっ……ぢゅううううう♡」

 

 長い射精を終えると、再びバキュームで尿道の残滓を吸い出し「ちゅぽん」と口を離す。

 

「んっ……くちゅ……くちゅ……んっ……ああ♡」

 

 そして美森と同じように口を開き、中に溜まったザーメンを見せつける。

 

「んぐ……くちゅ……くちゅ……じゅる……じゅる……んぅ……ごっくん……ぱぁ♡」

 

 舌の上で精液を転がして、ゆっくりと嚥下してから、また口を開く。

 

「全部、飲めました♡ すごく濃くて、すごく量も多くて、とってもおいしかったです♡」

 

 淫靡に微笑みながら、ひなたはいまだ胸の中で固く起立する男根に目を向ける。

 

「ん……もう♡ あんなに出したのに、まだこんなに大きく……んぅ、ちゅろ……れろ♡ ちろちろ♡ 中からまたヤらしいお汁が……♡ ちゅっ、ちゅっ♡ んぅ、ちゅうう♡」

 

 止まることなく先走り汁を垂れ流す亀頭を、ひなたは愛しそうに舐めては、唇を落としていく。

 胸も再び動かし始め、萎えることのない男根を扱いていく。

 献身的なパイズリフェラの再開で、出したばかりにも関わらず、また射精感が押し寄せる。

 

「ちゅろ……また、出したいですか? いいですよ♡ このまま、もう一回、お口の中に……んぅ、ちゅううぅぅ♡ れろれろれろ♡ ちゅぷううううう♡」

 

 ひなたも敏感に射精の気配を察して、舌の動きを激しくする。

 蕩けそうな気持ちよさで、精嚢から新たな樹液が急速に作られ、一気に尿道を駆け抜ける。

 そのまま快感に身を任せ、ひなたの口に向けて精を放つ。

 

「あぁっ♡ また、こんなに、いっぱい♡ あっ♡ あぁっ♡」

 

 ひなたは口を開けながら、舌の上に向けてぶちまけられる精液を受け止める。

 瞬く間に、ひなたの口内が淫猥な白濁で染められていく。

 

「んっ……くちゅくちゅ……くちゅくちゅ……ごっくん……んぅ♡」

 

 浴びせかけられた精液を、ひなたはまた舌の上で転がして、たっぷりと味わいながら飲み尽くす。

 

「ごくん……ん……はぁ、はぁ♡ もう、悠人さんたら、本当に底なしなんですから♡ こんなに何回も出していらっしゃるのに、まだとっても固いだなんて♡」

 

 連続射精しても尚、男根はひなたの谷間の中で熱く起立したままであった。

 

 もっとだ。

 もっとこのデカ乳牛娘たちの爆乳を味わい尽くさなければ、とても満足できない。

 

 

 

 

「あんっ♡ 乳首の先っぽに、オチンポ様の先っぽが♡」

 

「んっ♡ 乳首をそんなに先っぽで弄っちゃダメですぅ♡ 感じすぎて……あぁん♡」

 

 剛直を手で掴み、筆のように動かして、美森とひなたの爆乳の表面をなぞる。

 乳首を入念に亀頭先でクリクリと弄っては、スベスベの谷間を先走り汁で汚したり、竿を叩きつけては乳房をぱちんぱちんと揺らして楽しむ。

 パイズリとはまた異なる、おっぱいとのセックスだった。

 

「あぁん♡ 亀頭と乳首が口づけしてるみたい♡ そんなクリクリされたら……あぁあぁあン♡ 出ちゃう♡ 母乳がまたぁ♡」

 

「んぅぅ♡ ダメですぅ♡ 母乳が出てる最中で乳首をこすられたら……あぁああん♡」

 

 ぷしゅううう! と母乳を噴き上げる乳首に、先走り汁を垂れ流す亀頭をこすりつけていく。

 敏感なエラや裏筋をなぞらせながら、生暖かい母乳を浴びて、竿が真っ白に染まっていく。

 

 亀頭を押し込み、乳首を乳肉の中に埋没させる。

 陥没した乳肉の隙間から、母乳が噴水のように飛び散る。

 そのままクリクリと亀頭先を動かし、乳肉に埋没した乳首を転がす。

 

「いやぁぁああん♡ それ、ダメぇ♡ 乳首が気持ちよくなりすぎて……おかしくなっちゃ……♡」

 

「ああああぁん♡ おっぱいが、オモチャみたいにされて……♡ いいですよ? もっと、おっぱいで、気持ちよくなってください♡」

 

 おっぱいは性器だ。

 この四房の爆乳は、オスの竿を喜ばすオマンコ同然の性器である。

 

 片乳に竿全体を押し込む。

 豊かな膨らみは、片方だけでも竿を飲み込んでしまうほどにボリューミーだ。

 

 下乳に亀頭を当て、勃起の勢いで乳房を持ち上げる。

 重量たっぷりの乳肉が、蕩けるクリームのように竿の上側をむにゅりと包み込む。

 

 腕を上げてもらい、脇と一緒に横乳をこする。ときどき竿をペチンペチンと叩きつけ、豊満な膨らみを揺らす。

 スベスベの乳肌は、張りの良さを物語るように、淫靡な揺れを起こした。

 

 先走り汁はもう垂れっぱなし。

 四つの爆乳も母乳にまみれて真っ白。

 粘液にまみれた亀頭で、母乳を洗い流されては、また真っ白に染まっていく。

 

 何度も何度も、乳首や乳房の表面を先端でなぞっては、竿を手で扱いていく。

 

「はぁ♡ はぁ♡ いいわよ悠人くん♡ いつでも、好きな場所に、射精して♡ ああぁん♡」

 

「どうぞたくさん、おっぱいオマンコに種付けしてください♡ 悠人さぁん♡ あぁん♡」

 

 竿一本で心ゆくまで四つの爆乳を堪能し、やがて限界を迎える。

 

 美森の乳首に亀頭を押しつけ、そのまま巨大な乳房に埋没させ、乳内射精する。

 

「あぁぁああん♡ 中出しされてるぅぅぅ♡ 胸の中で、精液中出しされちゃってるううぅう♡ いやん♡ 火傷しちゃうううぅう♡」

 

 乳首に向けてビュウビュウと大量の精を放ち、逆流した粘液が母乳と共に乳内から噴き上がる。

 傍目から見れば、まさに乳房に種付けしている有り様だ。

 

「はぁ♡ はぁ♡ 悠人さん♡ 私のおっぱいにも、精液たくさん…… あぁああぁん♡」

 

 射精を続けたまま、矛先をひなたの乳房に向ける。

 ひなたの下乳に亀頭を押しつけ、たわんだ乳肉の中に精液をぶち込む。

 

「あぁあああん♡ 熱いですぅ♡ 胸の隙間に、ドロドロの精液がぁ♡ あぁん♡ 気持ちいいですぅうぅ♡」

 

 乳肉の重みをたっぷりと感じながら、残りの精をぶちまけていく。

 下乳の隙間から、ドロリと精液が滝のように流れ落ちていき、ひなたの腹部を白濁まみれにした。

 

「はぁ♡ あぁ♡ おっぱい、精液でドロドロぉ♡」

 

「んぅ♡ やん♡ 気持ちよすぎて、母乳が止まりません♡」

 

 爆乳をザーメンで真っ白に染めた牛娘たちは、淫らに息づきながら、乳首から絶えず母乳を「ぷしゅっ、ぷしゅっ」と噴き出し続ける。

 

「ご主人様ぁ♡ 母乳、ぜんぜん止まらないの♡ だから♡」

 

「もっと、もっと、搾り出してください♡」

 

 瞳の中にハートマークが浮かびそうな発情顔で、二匹の爆乳牛娘たちは、さらなる搾乳を求めて、豊かなバストを「ぶるん」と揺らした。

 

 なんと淫らな牛娘たちだろう。

 勃起がちっとも治まらない。

 

 オスの本能が「目の前のドスケベなメス牛を孕ませる勢いで犯せ」と訴える。

 もちろん、そのつもりだ。

 とことん種付けして、もっともっと母乳を出せる身体に開発して、いま以上に淫らな行為に喜びを覚えるメスに調教してやるのだ。

 

 そこからは、もうドロドロに溶けるような、快楽の連続だった。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ もっと♡ もっと激しく突いて♡ ご主人様ぁ♡」

 

「あぁっ♡ はぁん♡ 出してください♡ もっと子宮の中に、おちんちんミルクぅ♡」

 

 何度も身体を清めては、牛柄ビキニ姿で喘ぐ爆乳美少女たちを貪っていく。

 

「んちゅ……じゅぶ……じゅるるる♡ オチンポ様、綺麗にしますね♡」

 

「ぢゅううう♡ このまま、出してもいいですからね♡ あむぅ。ぢゅううううう♡ んぅうううう♡」

 

 膣を犯し、たっぷりと膣内射精しては、お掃除フェラで清めてもらい、そのままイラマチオで口内射精する。

 

「あぁああん♡ 母乳がぁ♡ 母乳が止まらないのぉ♡ もっと♡ もっと搾って♡ ご主人様ぁ♡」

 

「本当に牛さんみたいに搾られちゃう♡ あぁあああン♡ そんなに乳首を抓られたら、もっとたくさん出ちゃいます♡ はぁぁああぁあン♡」

 

 欲望の赴くままに巨大な乳房を揉み回し、母乳を搾り出す。

 乳首をクリクリと指で執拗に弄り、辺りに母乳をまき散らせる。

 

 首元のカウベルをカランカランと鳴らしながら乳搾りされる少女たち。

 まさに、いまの彼女たちは乳牛だ。

 

 だから命令する。

 牛らしく鳴け、と。

 母乳をぶちまけながら喘ぐ、淫らな牛娘として鳴けと。

 

「あ、あぁ……そんな……牛みたいに鳴けだなんて……はぁん♡」

 

 反抗的な牛娘のヒップを叩く。

 牛柄ボトムが食い込んだ豊満な尻が反動でふるふると揺れる。

 

「も、申し訳ございません♡ ご主人様に口答えをして♡ はい、鳴きます♡ 牛らしく、母乳を出しながら、『モーモー♡』って鳴きましゅ♡ だから♡」

 

「もっと、もっと激しく犯してください♡ 頭の中が、おちんちんのことしか考えられなくなるくらい……あぁあぁん♡ もっと、もっと、私たちに種付けしてください♡」

 

 そうして命令どおりに「モーモー♡」と鳴く牛娘たちをさらに犯しまくる。

 飽きることなく膣内射精をし、フェラチオをしてもらい、パイズリをしてもらい、牛娘に相応しいドスケベボディを徹底的に味わい尽くす。

 

 このまま永遠に種付けセックスができてしまいそうだ。

 冗談抜きでそう思えてしまうほどに、目の前の極上の牛娘たちへの欲望が覚めることはなく、牛娘たちの発情も鎮まる気配がなかった。

 

「ぢゅぷ……んじゅぅ……ぢゅるるる♡ ご主人様ぁ♡」

 

「もっと、もっと、エッチな牛さんの私たちに、精液を恵んでください♡ あむぅ……じゅっ、じゅっ……ぢゅぷうううう♡」

 

 爆乳牛娘たちの爆乳ダブルパイズリで竿を扱かれながら、亀頭をバキュームで吸われ、また大量の精をぶちまける。

 

 はたして、搾り取られているのはどちらなのか。

 爆乳牛娘たちの母乳を搾る『搾乳牧場』は、いつしかオスの精を吸い出す『搾精牧場』となって、終わりの見えない快楽天国と化していった。

 

 

 

 

 

 

 翌朝。

 コップにたっぷりと入ったミルクを一気に飲み、喉を潤す。

 朝の一杯はやはりミルクに限る。

 それが搾りたての母乳ともなれば最高だ。

 

「うふふ♡ ご主人様、おかわりいかがですか?」

 

「まだまだ、たくさんありますから、たっぷり飲んでくださいね♡」

 

 早朝から牛柄ビキニを身につけた美森とひなたが、空になったコップの中に乳首を寄せ、中身に母乳を注ぐ。

 

 美森とひなたによる特濃ミックス母乳。

 味は言うまでもなく美味だ。

 

 甘く、媚薬効果のある母乳は、昨日さんざん射精をしたはずの男根を瞬く間に元気にさせていく。

 立派に起立した男根に、二匹の牛娘たちが淫蕩な笑顔で舌を這わす。

 

「んちゅ♡ じゅる♡ 今日もご主人様のオチンポ様……とっても立派で素敵です♡」

 

「今日もたっぷり、私たちに種付けしてください、ご主人様♡」

 

 瞳を発情の色に輝かせて、牛娘たちは乳首から母乳を垂れ流しながら、膣を淫らに濡らす。

 

 さて、今日も存分にこの爆乳牛娘たちに種付けしてやろう。

 

 母乳をたっぷり飲み、精力を全回復させたオスは、また欲望のままに淫らな牛柄ビキニを身につけた美森とひなたを犯していくのだった。

 

 当面の間、このプレイはやめられそうにない。

 

 

 

 ちなみにその日は、同じように牛柄ビキニを着た園子が「ユッティ~♡ 私のおっぱいも搾ってほしいんよ~♡」と陽気に乱入してきたが……数時間後、他の牛娘たちと同様「モーモー♡ ご主人様~♡ もっと犯して~♡」とひたすら種付けを望む、メス牛奴隷と化したのは言うまでもない。






 今年は丑年という牛柄ビキニの似合うおっぱい美少女が世に溢れる素晴らしい年です。
 おっぱいを見ると元気が出ます。
 おっぱいこそ万能なエネルギー源。
 おっぱいを糧に、今年も頑張っていきます!

 改めて、本年もよろしくお願いいたします!
 おっぱい万歳!


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