十六夜家の野望(仮) (十六夜 桜花)
しおりを挟む

第一話 転生

小説家になろうでも連載中。
メインはなろうです。


平成から令和に移り変わった時、一人の老人が死亡した。

 

十六夜財閥の当主十六夜 霧斎という老人が死亡した。

 

 

 

「十六夜さん、起きてください。十六夜さん?起きてー!」

 

 

 

「は、はい。起きます…。」

 

 

 

「やっと起きてくれましたか…ってまた寝てる!起きてください!」

 

 

 

それから同じ事を繰り返したが、五回目で綺麗に目覚めたのであった。

 

 

 

「ん、んん。それでは、十六夜 霧斎さん。私は、管理者です。貴方は、老衰により死亡しました。貴方には、あらゆる選択肢があります。転生しかりです。」

 

 

 

咳払いをすると、管理者と名乗った者に老衰により死亡したことを伝えられ、死亡する前は、病院に入院していたことを思い出したが、管理者から提示された選択肢が気になった。

 

 

 

「転生しかりというと、異世界転生や逆転転生が出来ることですか?それと、チート的な特典とかもありますか?」

 

 

 

管理者は、手元にある本を捲ると軽くうなずいた。

 

 

 

「あります。いまから転生先を異世界転生、逆転転生、パラレルワールドの一覧を出すので選んでください。」

 

 

 

管理者がPCでキーボードとマウスを打つと近くにあった印刷機から大量に紙が出てきた。

 

 

 

「左から異世界転生がこちらの束、逆転転生がこちらの束、パラレルワールドの束になります。」

 

 

 

三つの紙をめくり、パラレルワールド以外はろくな転生先がなかった為、パラレルワールドの日本の戦国真っ只中の室町時代を選んだ。

 

 

 

「激動の時代ですねぇ。では、名前はこのままでいきます?」

 

 

 

「はい。」

 

 

 

「それでは、出身などを決めてください。」

 

 

 

________________________

 

 

 

名前:十六夜 霧斎

 

 

 

性別:男性

 

 

 

出身地:四国地方

 

 

 

出自:帝の落胤らくいん。現帝の父が四国地方に即位の御行に来たさい、讃岐の絶世美女に産ませた私生児。

 

十六夜家の長男。

 

________________________

 

 

 

「某立志伝のような能力値とかは…設定では無いですが、変わりに才(称号)を決める権利と初心者ギフトがありますね。初心者ギフトは転生して数えで十五歳の成人の時に、贈呈されます。才は財閥で善行を行っているので、五つ決めれます。あと、世界がアップデートされるかも知れないので、もしかしたら某立志伝のような能力ステータスが貴方に見えるかも知れませんが、よろしくお願いいたします。」

 

 

 

先ほど決めたステータス表がまた表示され、そこには、先ほどの名前とかの一番下に新たな項目が追加されていた。

 

 

 

________________________

 

 

 

名前:十六夜 霧斎

 

 

 

性別:男性

 

 

 

出身地:四国地方

 

 

 

出自:帝の落胤らくいん。現帝の父が四国地方に即位の御行に来たさい、讃岐の絶世美女に産ませた私生児。

 

十六夜家の長男。

 

 

 

才(称号):軍神、天下人の卵(進化可)、政治家、武の才(進化可)、韋駄天

 

 

 

固定能力:ステータス表示

 

 

 

獲得可能性のある称号:百万一心、神速、兵法家、戦闘名人、慧眼、謀神

 

________________________

 

 

 

「これでお願いします。」

 

 

 

「わかりました。」

 

 

 

pcのキーボードをカタカタと打つ管理者が、打ち込みが終わるとこれからの希望を聞いてきた。

 

 

 

「何か希望はありますか?もしかしたらギフトプレゼントに入るかも知れませんよぉ?」

 

 

 

「希望はデータ編集が欲しいです。」

 

 

 

「なるほど。上に伝えておきます。では、そろそろお時間です。目を瞑り(めをつぶ)リラックスしてください。」

 

 

 

それからいくばかの時が経っただろうか、次に目が覚めると真っ暗な空間だった。

 

 

 

「知らない天井だ…。しかし、目線が下がったような気がするな。」

 

 

 

体を起こし、辺りをみわましてみる。

 

掛け軸と刀と短刀が飾ってあるところがあった。

 

おもむろに短刀の方をとり、抜いてみると刀身がキラリと光って出てきた。

 

そして、刀身を畳の上に重さで支えきれなかった短刀が突き刺さり、刀身に映った自分をみて、先ほどのまでの記憶が戻ってきた。

 

 

 

「え…本物…そういや転生したんだった。子供に転生するとは思わなかったな。そうか、夢じゃなかったんだ。寝るか…」

 

 

 

なんとなく自分が横になっていた布団もどきの所でまた寝た。



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。