上京したばかりの青年の物語 (マザリック)
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大変な日
あと小説投稿する時の設定って…すっごい面倒ですよね。自分、適当に設定しちゃいました。( ´ ` )
※この小説は不定期更新です。すみません。
紙に試験は不合格と書かれていた。
「ッ!」
俺はエレベーターホールの中で崩れそうになった。
期待はしてはいなかった。イラストが好きでやったけど、本格的にやったのは本当に少しだけだった。考えが甘かったのだろう。落ちて当然といえば当然だ。
「…帰るか…」
俺は横になっていた体を起こした。
「…またあの夢か…」
俺は立花 啓斗(たちばな ひろと)歳は18歳、高校卒業したばかりで、沖縄から東京に来た青年だ。
進路先と決めていた専門学校は落ちて、今は東京でCircleという店で働きながら一人暮らしをしている。
起きた時間帯は昼の12時、バイト時間は13時からだ
(…12時か…ん?12時?)
俺は2度見した。勿論時計はズレていない、しっかりと12時の方に針が向いている。念の為スマホの方の時計も確認した。
(…ハハッ…なんだよこれ…夢であって欲しいわ。)
「…まずい!!!!!!」
俺は直ぐに準備を始め、パンを加えてダッシュした。
「すみません!遅れました!!!」
「よかったぁ!来てくれたんだね!」
この人はまりなさん。ここ、Circleの店長をしている女性だ、美人でとても優しい方である。社員思いでかつ、仕事も出来る。面倒見も良い、とても良い方である。
バイト先に着いた時間は13時05分、言い訳はしないさ…自分の家が遠いのが全て悪いのだから…いや、俺の起床時間か。
「急いで着替えてきます!!」
「急ぎすぎて怪我しないでねー。」
相変わらずまりなさんは優しい。急ぎすぎてつまずかないようにねという事なんだろう。
「今日も一日頑張ろうね!啓斗くん!」
「はい!遅れてきた分働きで取り戻します!」
「遅れたって、5分だけじゃない!気にしないでー!」
そうまりなさんは俺に言うとスタジオの機材チェックへと向かった。
その5分って結構いろいろできるの分かってるのかなぁ…。とは直接は言えないので心の中にしまった。
「今日は…After glowとRoseliaの2バンドか。」
After glowは幼なじみで結成されたガールズバンドらしく、実力は確かなグループ。Roseliaは寄せ集めみたいな感じではあるものの、各々の実力は本物であり、ボーカルの人曰く、頂点に狂い咲くのは私達Roseliaよ!と言うほどの実力派バンドである。因みに俺がここに入って1ヶ月ほどではあるが、基本平日の18時過ぎからだった為、ガールズバンドの方々とは1度も会ってはいない、ので今回が初になる。
時間は13時30分過ぎた頃だった。
「こんにちは」の声と同時に扉が開き、ぞろぞろと5人の女性が入ってきた。
黒髪に赤のメッシュが入った女性がカウンターの方に向かってきた。
「13時30分からスタジオ予約していたAfter glow なんですけど。」
「わかりました。少々お待ち下さい。」
俺はスタジオの鍵を取りに裏の方へと向かった。
「…喋りかけづらい人だなぁ…」
俺に話をかけてきた黒髪に赤のメッシュの女性は目付きは酷い、という訳ではないのだが…雰囲気がねぇ…近づかないでくれる?っていうのがすごい伝わってくる。絶対時間は守らないと許さないみたいな考えの人そう、ようするに、性格キツそうだなってこと。
「さっさと持ってかないと文句言われそうだな」
俺はスタジオにはいるための鍵を手に取るとカウンターへと足を進めた。
「お待たせしました。こちらスタジオの鍵になります。時間は18時までとなっておりますので、終了時間10分前になりましたら、お電話をお掛けしますので。」
「わかりました。」
女性は鍵を受け取るとスタジオの方へと足を運んでいった。
その女性に続くように後ろの方で喋っていた4人組も続いてスタジオの方へと向かって行った。
「どうだった?彼女達、いい子ばかりだよねぇホント!」
対応を終えたタイミングですぐにまりなさんに声をかけられた。
まるで終わるのを待っていたような感じだった。
「…いい子ってどういう意味ですか?」
俺が知っているいい子とは、種類が2つあるのだ
1つ目は偉い、周りに気がくばれる、礼儀正しい子
2つ目、恋愛方面でいい子、例を挙げるとこの子可愛いよね、どう?みたいな感じ、説明下手くそだな俺。
「そりゃあ…ねぇ?君も年頃の男の子なんだしさぁ。」
どうやらまりなさんが言っていたいい子とは恋愛方面の方のいい子だったらしい。
「ははっ、恋愛なんてしないと決めたんで正直どうでもいいって言うのが自分の返答ですね。」
「…まぁ、恋愛をしなかったら人生1部を損しているようなものではあるけれど、しないとダメって訳じゃないしねぇ、かく言う私も相手がいないから独り身なんだけども。」
この人普通にいい人見つかりそうなんだけどなぁ、きっと周りが見る目がないんだよきっと。そうに違いねぇ。
「っと、私ちょっと出るからさ、留守お願いしていいかな?18時過ぎには戻るからさ。」
「わかりました、気をつけてくださいね。」
まりなさんは俺の言葉を聞き笑顔で「大丈夫だよ、心配しないでね!」と返してきた。昔の俺なら今日のまりなさんとの会話だけで落ちてただろうなぁ…と考えていた。こら、チョロすぎとか言わない!俺だって分かってるよ!
Roseliaが来るまで残り10分ほど、どうしようか…あ、そうだ俺が恋愛をしないと決めた理由を言ってなかったな
遡ること3年前、それは高校一年生の後期のときだった。
俺は好きだった女の子に告白した、実は以前1度告白したのだが、失敗した。付き合ったあとに聞いたのだが、その時は俺がほかの女子が好きらしいと俺の友達から聞いたから断ったらしい。でも俺のことは好きでいてくれたらしく、それで2度目は成功したわけだ、だが、俺は告白が成功した1週間後にすぐに別れた、何故か?答えは簡単、「お金」これだけだ。
俺の家は母子家庭っていうのもあり、裕福な方では決してなかった。あ、普通に生活は出来ていたんだけどね。バイトはしていなかったんだが…。それで彼女がバレンタインの日俺にチョコをくれたまではよかった、俺も嬉しかったさ。人生初めてのバレンタインチョコでね、だがその日の昼休み「〇〇ー、これ奢って!そしたら気持ち変わるかもよ?」という発言を俺の目の前でされた。
傍から見れば場を盛り上げるための冗談で言っていたんだろうし、彼氏彼女という方面では言ってはいないだろう。となるだろう、が、俺の場合はそうはならなかった。さっきも話したが俺は母子家庭だ、お金はない方である、もし、この先付き合い続けたとする、だが、お金がないから別れようなんて言われたら俺は引き下がるしかないし、二股なんてかけられるのはもってのほかだ。必ずしもそうなるとは限らないといえばそうなのだが、なる可能性だって十分にある、そもそも彼氏の目の前で奢ってくれたら気持ち変わるかもよ?なんて言う方がおかしい、付き合って時間が経ってるならお互いを理解していると思うから大丈夫かもしれない、だが、1週間でそれは俺には耐えきれなかった。今後が怖くてたまらなかった。だから別れた。バレンタインの当日に。そこからだ、俺が女性を信用出来なくなり、恋愛にも興味がなくなったのは。
「…はぁ…あの事がなかったら俺今頃どうなってたのかなぁ…」
「あの…聞いているかしら。」
「へ?」
俺は前を見た、すると銀髪のロングヘアの女性とほか4名の女性が来ていた。
「あ、申し訳ございません。なにか御用でしょうか?」
「スタジオを13時40分から予約していたんだけれど」
その言葉を聞くと俺はこの人たちがRoseliaだとわかった。
「わかりました。鍵を取りに参りますので少々お待ち下さい。」
銀髪ロングヘアの人もキツそうな人だったなぁ…以下略
俺は急いで裏にいき、鍵をとって渡した。
「お疲れ様でした。」
「お疲れ様!明後日もよろしくね!」
時刻は20時過ぎ。俺の勤務時間は終了し、帰路についた。
だが帰っている最中だった。
「なぁ、俺らと遊んでいかない?」
3人組の男の中に女性が一人いた。女性に既視感はあるが…今はそれどころではない、助けなければ…と考えようとした時、考えるよりも先に身体が動いた。
「おい、何してんだ、警察呼ぶぞ、というか呼んだ後だけど」
「だれだおま…なに?サツを呼んだだと?」
勿論呼んだのは嘘である。そんな嘘を本当のほうに受け取ったのかリーダー格っぽい男が明らかに動揺しており、とり巻きを引き連れてどこかへ行った。よかった、相手がヘタレで…問答無用で殴りかかってきてたら俺死んでたわ。
「あの、大丈夫ですか?」
「あ…助けてくださって…ありがとう…ございました。」
何処かで見たような既視感があるが…まぁいいか。黒髪ロングヘアに綺麗な顔立ちで綺麗な人には変わらねぇしな。
「いえいえ、気にしないでください。あなたがよかったらなんですけど、家の付近まで送りましょうか?今は夜の20時過ぎてますし、女性一人で歩くのは危険だと思うのですが…」
別に俺はナンパしているつもりは無いぞ!決して!…いやだって…ここまで綺麗な子を夜一人で出歩かせるって絶対危ないって、いやホントに。
「お…お願いしてもいいですか…?」
「わかりました。それじゃ、家付近まで付き添いますね。」
「自分から言っておいてなんですが、良かったんですか?自分があなたを襲うかもしれないって考えなかったんですか?」
俺は質問をした、だって世の中何が起こるか分からないだろ?助けてくれた人間が助けた人を襲わないなんてのはマンガだけの話だ、実際は襲うやつもいるにはいるのだ…。多分、知らんけど
「…あなたの目を見てわかりました…」
「そうですか。」
「そういえば…今日Circleのカウンターにいませんでした…?」
「え?あ、うん、俺Circleでバイトしてるからね。」
「…名前は…確か…立花さん…ですよね?」
「当たってる。君は…」
「白金…白金燐子っていいます…。」
今日Roseliaのメンバー表を見ていたのを思いだした。メンバーは湊 友希那 氷川紗夜 今井リサ 白金燐子 宇田川あこ の5人がRoseliaのメンバーだっけ。確か…
と自己紹介的な話をしていると白金さんの家付近に着いたらしい。
「あ…ここまでで大丈夫…です…。今日は…助けてくださって…ありがとう…ございました…。」
白金さんは俺にそういうとお辞儀をしてきた。
「人間助け合ってどうこうって話だし、気にしないで、気をつけて帰ってね、それじゃあ。」
「あ…はい…。」
俺はそそくさと家に向けて足を進めた。
「昨日、Roseliaのキーボードの燐子さんを助けたんだってね!啓斗くん!」
「話来るの早すぎませんかね。1日しかたってないっすよ。まぁ、厳密に言えば数十時間ですが。」
何でまりなさん知ってんだ?何処からか見てたとか…なのか?
「いやー、今日燐子さんから電話があってね!君のシフトがどうこうとかいろいろ聞かれたよ!あ、因みに今週の土曜日、明日燐子さんがお礼したいって言ってたから空けといてね。わかった?絶対だよ?」
「は?ちょ、何勝手に俺の予定を決めてるんですかまりなさん!予定入ってんすけど!」
明日はゆっくりバイトを探す予定なのに…!!
「どーせバイトを探すとかの予定だけでしょ?それならいいじゃない。ね?」
いや、ウィンクされてもな。つかこの人エスパーか何かかよ、なんで俺の予定当てんだよ、怖えぇよ。
「はぁ…もうわかりました。行きますよ。」
「それでいいんだよ。うん。まぁ、行かないって言っても強制的に行かせますけどねぇ。」
なんなんだこの人は…。
まりなさんと話し込んでいると入口のドアが開いた。
「こんにちは」
「いらっしゃいま、せ…」
ドアを開けてきたのはRoseliaのボーカル、湊友希那だった。
「…本日はご予約はされてないようですが…どう言ったご要件でしょうか?」
「まりなさん、立花さんを借りてもいいですか?」
「どうぞー!いってらっしゃい!啓斗くん!」
「え?は!?」
俺の意思は関係なしかよ!なんなんだコイツらホント!
俺はCircleから少し離れた場所へと連れてこられた。
「あの、なんでしょうか?バイト中だったんですけど。」
「昨日は…ありがとう。燐子を助けてくれて。」
「へ?」
昨日の事でわざわざ呼び出したのかよ。普通にあの場で言えばよかったじゃねぇか。思わず変な声出ちまったわ。
「いえ…当たり前の事をしただけですから気にしないでください。それで要件はそれだけでしょうか?それなら早くバイトに戻りたいんですが。」
「いや、あの…明日は空いているかしら。」
「明日ですか?燐子さんと予定がありますが…。」
「なら大丈夫ね。それじゃあ明日会いましょう。わざわざここまで連れてきて悪かったわ。それじゃ、気をつけて。」
なんなんだあの人は…ん?まて?明日会いましょう…だと?嫌な予感しかしないんだが…。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
唐突ですが大変ですよねタイトル決めって。大事な部分っていうのはわかるんです。でも決めるのすっごい面倒なんです。
なのでこれからはタイトルは結構適当に書いていきます。
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大変な日 その2
「す、すみません…急に予定を入れてもらって…。」
「いや…大丈夫…大丈夫なんだけど…」
どうしてRoseliaメンバー勢揃いなんだ?なんか怖いんだが…。
「みんな貴方にお礼がしたいって集まったの。大切なバンドメンバーをナンパから助けてくれた恩人なのだから。」
「だ、だからですね?当たり前の事を…」
続きを言おうとした時、ドラムの女の子に遮られた。
「立花さんってすっごいかっこいいですよね!まるで童話の話みたい!!!困っている姫様を王子さまが助けるっていうさー!!!あこそういうのすっごい憧れなんだよね!!りんりんを助けてくれてありがとー!!」
「白金さんを助けてくださってありがとうございます。」
「燐子を助けてくれてありがとう!」
「私からも、ありがとう、燐子を助けてくれて。」
「あの…これ…皆で選んだお礼の品…です。受け取ってくださると…うれ…しい…です…。」
ホントに大したことしてないんだがなぁ…受け取りずらいんだが…しかし、受け取らなかったら熱でもあるのか?レベルで顔を赤くしている白金さんがどうなるかもう分かりきってることである。
「…ありがとう、ありがたく受け取るよ。」
受け取った瞬間、少し重かった。家に帰って中身を見るのが楽しみだ。あれ?俺って実はツンデレ?そんなことはないか…ハハハ
「…それで、今日はこれで終わり…ってことでOK?」
「え?あ、はい。一応は…。」
そうか、なら俺はすぐ家に帰ってこの荷物を置いて2つ目のバイト先を探さなきゃな。
「おっけい、それじゃあ…っとそういえばひとつ言い忘れていたよ。」
俺がそう言うとRoseliaメンバー皆が顔をこっちに向けた。
「Roseliaさんの曲とても良かったですよ。また聴けることを楽しみにしてます。それじゃ!また!」
俺は家まで走った。
次のバイト先どうしよっかなぁ…昼間はCircleのバイトだし…うーん、無難に夜出れるコンビニにするか…?いや、でもなぁ…。
と迷いながら商店街をぶらぶら歩いていた。すると、あるポスターを見つけた。
「羽沢珈琲店!アルバイト募集中!シフトは自分で決められるから出たい時に出られる!気になった方は是非お話だけでも!…ってなんだこれ、最高じゃねぇか!絶対やるわ!」
俺は直ぐに地図で羽沢珈琲店の場所を探し、すぐに向かった
「ここだな…よし!」
俺はゆっくり羽沢珈琲店の扉を押した。
「いらっしゃいませー…って…あ!立花さんじゃないですか!」
「え?」
どうやらここで働いている人が俺を知っているらしい。俺の名前を呼ぶと、エプロンを付けたショートヘアーの少女が自分の方へと向かってきた。あれ?よく見ると何処かで…。
「どうも!この前はありがとうございました!」
どこだっけなぁ…見た記憶があるんだが…
「あのー?立花さーん?」
「ってそんな事を考えている場合じゃなかった!ここってアルバイト募集しているんだよね!?」
俺が大きな声でそう言うと少しビクッと少女は肩をさせていたがすぐに返事をしてくれた。
「はい!そうですよ!希望ですか?」
「そうです!」
「ちょっと待っててくださいねー!お父さーん!」
「シフトの方は月曜日 水曜日 金曜日 の週3で間違いないですね?」
「はい!」
「それでは来月からよろしく!共に頑張ろうな!」
「はい!」
俺が事務室から出ると、先程の少女が待っていた。
「どうでしたか?面接の結果は?」
「OKを貰ったよ。来月からではあるけれど、月曜日と水曜日、金曜日の週3出勤だからもし一緒のシフトだったらよろしく!」
「ここ私のお家ですから毎日居るので同じですよ!」
あれ?そうなんだ…あ、この子羽沢っていうのか。
「君羽沢って苗字なんだね…ん?羽沢?どっかで見た名前なんだけど…どこだっけ…?ていうか君どっかで見た記憶があるんだが…あ、Circleで会わなかった?」
俺がそう言うと少女はこくこくと頷いた。
「名前は羽沢つぐみっていいます!Afterglowのキーボードやってます!!」
あー、Afterglowのメンバーなのか。黒髪赤メッシュの人のインパクトが強くてほかのメンバー全然覚えてなかった…。後でCircleに行って顔と名前覚えなければなぁ…。
「そういえば気になってたんですけど、立花さんってここら辺に住んでるんですか?」
「流星堂の近くに住んでるよ」
「ここからすぐの所にあるんですね!」
少し間が空いたあと羽沢さんが口を開いた。
「…あ、あの…!今度遊びに行きませんか?面接合格祝いで!」
バイトの面接で祝い事って初めて聞くんだが…まぁ、祝ってくれるのであれば素直に祝われよう。まぁ正直な所、休日は急にバイトが入らない限り暇だからってのが1番の理由だけどね。
「空いている日ならOKですよ。」
「それじゃあですね…。」
「こんにちわ。」
「こんにちわー!啓斗くん!」
俺はまりなさんに挨拶をしたあと事務室の方へ着替えに向かった。
「……」
これからどうしようかなぁ…。かけ持ちしたのは別に問題ないんだ。ただ…自由な時間が非常に少なくなってしまう。つか金のことばかり考えていて時間のことを完全に忘れていた。
「…いや、逆に考えろ啓斗。金が溜まると多少ながら貯金ができ、かつ少しだが今よりは月の小遣いが増える。そうするとゲームが買える。羽沢さんの所のバイトの終わった後にやれば問題ないじゃないか、そうだな。よし!」
俺は1人でブツブツと呟きながら、事務室を出た。
「今日の予定はどうなってるんですか?」
「啓斗くんは今日はフロアの掃除と、機材チェック頼めないかな?あと余裕ができた時でいいからカウンターにも入って欲しいかも!」
「わかりました。」
「ホントにごめんね!人手が足りなくて…私も今やってる仕事と発注の量が多くて精一杯でさ…。」
「いえ、自分に出来ることなら任せてください!」
「ホントにごめんね!」
まずは機材チェックからしにいこう。
「…機材チェックって簡単そうに見えて結構面倒な仕事だな…。」
音はしっかり出ているか、変な音はでていないか、ホコリはないか…など…これ俺がやるまでまりなさんずっと一人でやって、+に他のこともこなしてたなんて…。
「…これは…ミスは絶対にしないようにしないとな。まりなさんに迷惑をかけてしまったら駄目だ。」
機材チェックに集中しているとドアの開く音がした。
「啓斗くーん!お客さんが来てるよー!」
「へ?あ、わかりました。」
俺に用がある人…?一体誰だ?
俺はカウンターの方へ走った。
「おまたせしました…って羽沢さんじゃないですか。」
俺を呼んだのは羽沢つぐみさんだった。
「こんにちわ啓斗さん!仕事中にすみません。」
「あ、いえ、大丈夫ですよ。それで何か用があったんですか?」
突然少し申し訳なさそうな顔をしはじめた。
「はい、実はですね。その…面接祝いの事で。」
「中止になった…とかですか?」
「中止では無いんですけど…その…メンバーのみんなも参加したいらしくて…。」
…Circleでバイトをしていく以上それぞれのバンドメンバーの名前と顔を覚えないといけないっていうのがあるな。交流目的でならいい機会か。
「自分は構いませんよ。Afterglowの方々の顔と名前をまだ完全に覚えきってないですし。交流目的って考えたら全然。」
俺がそう答えると羽沢さんは笑顔になった。
「本当ですか!?皆に教えてきますね!」
そう言い残し、羽沢さんは外へと向かった。
「…元気だなぁ」
俺は自分の仕事に戻った
ここまで読んでいただきありがとうございました!
本当に待っていた方には申し訳ないと思っています…。
次話は早めに出そうと思っているので…なにとぞ…!!
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人は見た目では判断しちゃいけない
「さっむ…」
今日の日付は11月24日、今日の気温は21度。昔から東京に住んでいる人からすれば「寒いかな?」とか返されるかもしれないのだが…沖縄に住んでいた俺からすると21度はなかなか…いや、結構寒い。はぁ…布団に入って眠りたい…。
「おはようございます」
俺は今日もバイトである。ま、1週間のうち休みの日は日曜日だけなんだけどね!金がないんだ!
「おはよー!今日は肌寒いねー!」
は、肌寒いって…県外の人はつえー…。
「そういえば今日はRoseliaさんがスタジオ借りる予定になってるから時間確認しといてねー!」
「了解です。」
「本当にごめんね啓斗くん…人手が足りないから君に押し付けるような形になっちゃって…」
「大丈夫ですってまりなさん。というか最近まりなさんそれ口癖になってません?」
ほぼ毎日言われているぞ、もう耳にタコができそうだ。まぁ人手が足りないのは事実だけども…。
「え?ほんと?ご、ごめんね。そ、それじゃあよろしくね?私募集ポスターを貼って事務仕事してくるからさ。」
「わかりました。」
まりなさんは1度事務室へもどり、ポスターを持って外に出ていった。
「さて…」
俺はRoseliaのスタジオ入りの時間を確認したあと、機材チェック、フロア掃除にうつった。
~13時過ぎ~
フロア掃除をしていると入口のドアが開いた音がした。
「こんにちわ」
俺は挨拶を返したあと、カウンターまで軽く走った。
「お待たせしました、Roseliaさんですね。スタジオの鍵を渡しますね。終了時間は17時となっていますので16時50分になったら終了10分前の報告に参りますので、ご了承ください。」
「ありがとう。」
「あぁー…やっと、休憩だ…あちぃ…。」
動き回っていると当然体が暑くなってくるわけで…俺は上着を脱いで、椅子にかけた。
「それにしても…ほんと俺頑張ってるよなぁ…。」
今では毎日バイトしているが高校生の時はバイトは本当にやりたくなかった人だったのだ。だってめんどくせーもん。
「…やべ…眠くなってきた…」
今日寝た時間は4時間だった。何故か?普通にソーシャルゲームのし過ぎが原因
「寝たらダメだ、外でコーヒー買って飲んでこよう。」
俺は事務室の外へ出て、コーヒーを買いに行った。
「あ、あの…まりなさん…」
「どうしました?白金さん」
「あ、あの…そ、その…た、立花さんに用があって…」
「啓斗くん?それなら今は休憩時間だから事務室にいるはずだよ」
事務室への道のりを教えてもらった私は事務室へと足を進めた。
事務室前に来ると心臓の鼓動が早くなったのがわかった。私は深呼吸をし、事務室の扉をあけた。
「すみません…た、立花さん…」
事務室の中は空だった。とりあえず私は椅子に腰をかけた。
「あ、立花さんが着ていた上着…」
最近の私は変だ。立花さんにナンパから助けてもらったあとからcircleに来る度に立花さんを目で追ってしまう。目が合うと立花さんは私に会釈をしてきて、私も会釈を返して恥ずかしさのあまりすぐトイレへと駆け込んでしまう。
昨日はNFOも全然集中出来なかったし…
「初めてな感じ…なんなんだろう…この気持ち…」
こんな気持ちは初めてだった。生まれてからこんな気持ちになったのは。
そんなことを考えてるとドアが開いた。
「すみません白金さん。ちょっと外でコーヒー飲んでて遅れました。」
「あ…大丈夫ですよ。」
立花さんは私の向かいの椅子…上着が掛けられていた椅子の方に座った。
「それで白金さん。自分に何か用ですか?」
「はい、あの…じ、実は…その…こ、今週の土曜日は…その…あ、空いてます…か?」
な、何とか言えた…でもこれ…ちゃんと聞こえてるのかな…?
「土曜日ですか?ちょっと待っててくださいね…。シフトは…」
よかった。ちゃんと伝わってた。
「土曜日はシフト入ってないんで大丈夫ですよ!何か相談事でもあるんですか?」
「あ、そ、その…い、一緒に…か、買い物に行きませんか!」
私は思わず大きな声で言ってしまった。
「び、びっくりした…か、買い物ですか?全然いいですよ。自分も買いたいものがありましたし。」
「ほ、ほんとですか!?」
私は嬉しさのあまり思わず勢いよく立ってしまった。その時に足をテーブルの裏にぶつけてしまった。
「いっ…!」
「だ、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫…です。ご、ごめんなさい。いきなり立っちゃって…」
「いえいえ、それよりスタジオに戻らなくていいんですか?外の方から宇田川さんの声が聞こえるのですが…。」
あ…そういえばまだ練習中だったの忘れてた。
「あ…」
「手貸しますよ。」
その後私は立花さんに手を貸してもらいながら立ち、スタジオまで送ってもらった。
「お疲れ様でしたー!」
「はーい!明日もよろしくねー!」
俺はバイトが終わって帰路に付いた。途中コンビニがあったので今日の夜ご飯の弁当とデザートを買うことにした。ご飯自分で作れよって?うっさい!作れないんだよ…だってめんどーなんだもん。
「しゃっせー」
なんだここの店員…まぁいいか。とりあえず…弁当売り場に…っと
「お、ステーキ弁当か!値段は…うげ!700円かぁ…」
バイト生活で700円はまあまあ痛手である。だけど肉好きとしてステーキと聞いては引き下がれないのである。
「えーい!後がきつくはなるが…買った!」
俺はステーキ弁当を手に取り、デザート売り場へと向かった。
「何にしようか…。」
無難にプリンにするか?いや、エクレアとか…いやシュークリーム?うーむ…悩む…
「よし、シュークリームにしよう。」
俺はシュークリームを手に取り、レジへと向かった。
「いらっしゃいま…って立花さん!?」
「え、今井さん?」
俺が会計をお願いしたレジを担当していた店員が今井さんだったのだ。
「ここで働いてたんですか?」
「まぁね。それよりも…立花さんって料理作れない人なの?」
「へ?あ、はい。昔から家庭科は成績低かった人でしたから。調理実習とかほとんど班員に任せて自分は皿洗いとかしてましたし。」
「へー…ねぇ、立花さん」
「はい?」
「ちょっとこのステーキ弁当キャンセルしていい?」
「は?」
俺は思わずは?と出てしまった。当然だ、俺のステーキが!肉が!つか店員がキャンセルするとかどーゆうこっちゃ
「この後は暇?」
「暇というか…家に帰って飯食って風呂入って寝るだけですけど。」
普通だね。うん…独り身っていいよね!楽!
…はぁ…何故か悲しくなってきた…。
「じゃあさ!私がバイト終わるまで外で待っててくれないかな?」
「何故?」
そりゃそうだ。いきなり弁当購入キャンセルさせられてバイト終わるまで外で待っててって…顔悪かったら文句いって帰ってるわ。
「まぁ、お楽しみってことで!シュークリーム奢るからさ!」
「それなら…」
俺チョロ過ぎたろまじで。
「あと10分で終わるからさ。待っててねー!」
「おまたせー!」
「大して待ってないんでいいんですが…それで何がしたかったんですか?お陰様で夕食ないんですけど。」
ちょっとキレ気味に言ってしまった。そりゃそうやで、何も言わずいきなり弁当購入キャンセル。顔が良くても流石にステーキ弁当の恨みは大きい
「今から立花さんの家にお邪魔していい?」
「はい?あの、俺が捕まるんでやめてくださいお願いします。」
「泊まるとかじゃないから!ご飯作ってあげよっかなーってね」
このあと家に一緒に向かい、ご飯がとても美味かったのはまた別の話。
それにしても…人は見た目で判断しちゃいけないってこうゆうことなんだなって思い知らされたわ。
土曜日まで節約生活だなぁ…買い物で買いたいものが買えなくなる。
読んでいただきありがとうございました!2日前ぐらいでしたっけ?ガルパはクリスマスイベントきましたよね!自分は1番の推しキャラは燐子なんですが、クリスマスver.が10連一回目で来て発狂しました!好きなキャラだと星3でも嬉しいもんなんだなって思いましたね。
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初めての経験
衝動で小説投稿始めたんですけど続けるの少し辛いですね!まぁ想像でも自キャラと自分の推しキャラが仲良しっていうシチュエーション想像しちゃうとストーリーがどんどん思い浮かんでくるんですけどね!
「まりなさん、俺、NOと言える人になりたいです。」
「な、なに?急に?」
「…ただのヘタレじゃない」
「そ、そんなこと言わないでくださいよォ!流れでOKしてしまったんですって!いや、あんなに可愛い子と買い物なんてもう死んでいいレベルで良いことですけどぉ!俺のメンタルが持たないんですってー!」
「はぁ…いい?ちゃんと行くんだよ?約束を破るのは1番やっちゃいけない行為だからね!」
「わ、分かってますけどぉ…」
いっその事日曜日にしてって頼む?
いや、それじゃ問題を先送りにするだけじゃないか…なんだこれ、詰んだ。ハハッ…周りからの目が絶対いたいって…あぁ…。
今日は白金さんと買い物の日!いやー雨なんて降るはずもなく!とても!良い天気で!いやー!ほんと!良い天気ですね!!!
「…いい加減現実逃避やめて準備しよ。」
5分前には着いときたいし…早めに行くか。
「確か…ここだよ…な?」
1階の本屋の前って言ってたよな?間違ってないよな?
「お、おまたせしました!」
声がした方を見ると白金さんがいた。
「す、すみません…遅れ…ました。」
「あ、いえ、大丈夫ですよ。自分も今来たところですから。」
およ?白金さんのいつものお嬢様の雰囲気を漂わせる服装ではなく、カジュアルって言ったらいいのか?イマドキ風の服装でビックリ。
「今日の服装はいつもとは違ってイマドキ風?って言ったらいいんですかね?似合ってますね。気分転換とかそういうのですか?」
「あ…私、本当は今日みたいな服装でいつも外に出たいなって思うことが沢山あって……その……いつもの服装は……事情があって自作で …理由は……その……い、言いずらいです。ご、ごめんなさい……。」
そういった時、白金さんは頬を赤らめた。
あー…そういう事か…まぁ、うん。女性だし、しゃーないな、うん。
「まぁ、人それぞれ事情はありますからね…あれ?ってことは今日の服装は完全に自作…?」
「は、はい…1から素材集めて…つく…りました。」
「え」
俺は思わず口を開けてしまった。まさか服装を自分で1から作ったなんて…いや、普段の服装とかも自分でってさっき言ってたけど…すごいな…
「す、凄いですね…」
「あはは…と、とりあえず買い物…しませんか?」
「あ、そうでした。今日はその予定でしたね。」
「あ、あの…生地屋に寄りたいんですけどいいですか?新しい衣装の制作に必要な色の生地があって。」
「……もしかしてRoseliaさんの衣装って白金さんが制作しているんですか?」
「はい……少し……大変ですけど……楽しいので。」
「す、凄いですね……。」
あまりの凄さに語彙力失ってるわ俺
「へー…今回は紫をベースにするんじゃなくて赤なんですね。」
「はい、たまには別の色にしないかって話になって、じゃあ赤はどうかって話になって。」
「同じバラでもあるし…とてもいいと思いますよ。」
「ありがとうございます。それじゃあ私はお会計済ませてきますね。」
「わかりました。自分は外で待ってますね。」
「次立花さんの所に向かいましょう。」
「わかりました。それじゃ、ダ〇ソーに向かいましょうか。」
「ここで何を買うんですか?」
「ウサギの羊毛フェルトを買おうかなと。」
「…好きなんですか?創作系って。」
「いや…好きというより嫌いな部類ですね。」
…高校の時羊毛フェルトでウサギを作ったけど…俺の化け物だったからなぁ…正直やりたくないんだよなぁ…。
「それじゃあどうして?」
「…実家にまだ高校生になったばかりのウサギ好きな妹がいるんですよね。」
「妹さんに送るんですか?」
「そゆことです、色々と迷惑かけてきちゃったからね。恩返し的なやつだよ。ウサギの羊毛フェルトは……お、あったあった。それじゃ、会計に行ってきますね。」
「他にも行きませんか?予備の為に色々買っておきたくて。」
「いいですね。自分もカップ麺とやきそばの在庫切らしかけてたし、行きましょう。」
「あはは……。」
「色々買っちゃいましたね。」
「ですね。もう節約生活待ったナシですよこれ…。」
最初はカップ麺と焼きそばだけ買うつもりが…衝動買いしてしまった…!!…色々買いすぎてゲームがぁ…あぁ…遠のいていく…俺のゲームがァ…
「…すみません、買い物に行きませんかなんて言っちゃって。」
「いいですよ、自分も買いたいものがあったですし。」
「あ、あの…」
「はい?」
「れ、連絡先…こ、交換しませんか?」
「れ、連絡先…こ、交換しませんか?」
い、言ってしまった…こ、これで断られたらど、どうしよう…
「連絡先ですか?いいですよ。」
「ほ、本当ですか!?あ、ありがとうございます……。」
思わず私はにやけてしまった。
「連絡先で喜ぶなんて変な人ですね。」
立花さんに笑われてしまった。恥ずかしい……。
「っと、もう16時ですか、早いですねぇ…それじゃあ解散しますか?俺は大丈夫ですが、白金さんは親が心配するだろうし。近くまで送りますよ。」
「あ、ありがとうございます…」
「それじゃあまたcircleで会いましょう。気をつけて~。」
「は、はい!また!」
「はぁ…」
まだ一緒に居たいと言えなかった…うぅ…
「自信つけるために今井さんにコーデお願いしたのに…。」
今回はいつもの服装とは違ってイマドキ風のラフなコーデにしてみた。まぁ…サイズが合わないから基本的に自分で作ったけど…
「私…伝えられるかなぁ…この気持ち…。」
気づいてしまった。私は立花さんが好きだと言うことに…。
「今日なんて立花さんの顔がまともに見られなかったし…次circleで会う時ちゃんと顔みて話せるかなぁ…。」
私は立花さんの連絡先の名前を分かりやすいように変えたあと、少し急ぎ足で家へ向かった。
今週から羽沢珈琲店のバイトが入り、社畜みたいになってしまった俺氏
「うはぁー…今週からキツそうだが…まぁ、何とかなるだろ!」
「こんにちわー!」
「こんにちわー、啓斗くん今日はどうしたの?いつもより元気そうだけど。」
「いやー、今週から本格的に毎日バイト漬けなんで気合い入れですよ!」
「そっかぁ…まぁ、頑張ってね!ほどほどにだよ!」
「うっす!」
今日はAfterglowがスタジオ借りに来るのか…この前の祝い会以来だな…会うのは
「立花さんって彼女さんいるんですか?」
ちょ、近いって何この巨乳さん…
「い、居ないです…あとち、近いんですが…」
「へー!こんなにカッコイイのに居ないんですね。」
その言葉には騙されんぞ!絶対に騙されんからな!
「あはは…嘘でもありがとうごさいます。とりあえず離れてくれると助かるのですが…。」
「ひ、ひまりちゃん?立花さんが困ってるでしょ?」
羽沢さんがそう言った時、ピンク髪の巨乳さんは少し頬を膨らませながら渋々下がっていった。なんなんだこの巨乳は
「えっと…立花さんとりあえずメンバーの紹介しますね。」
「えっと黒髪に赤メッシュのこの子がギター兼ボーカルの美竹蘭ちゃん。」
「…よろしく」
「よ、よろしくお願いします。」
…やっぱり苦手な部類の人だなぁ…。
「それで白髪のこの子はギターの青葉モカちゃん」
「立花さんよろよろ~帰りにパン奢ってくれたら名前で呼んであげるぞぉ~?」
「あはは…」
なんか怖い…
「ピンク髪のこの子はベースの上原ひまりちゃん」
「立花さん!よろしくお願いしますね!」
「よろしくお願いします。」
相変わらずの元気さ。凄い。
「それで赤髪のこの子はドラムの宇田川巴ちゃん」
「これからよろしく頼むぜ」
「よろしくお願いします。」
姉さんタイプか?
「最後にキーボードの私、羽沢つぐみです。」
「よろしくお願いします。」
「へー!立花さんって沖縄から来たんですね!」
「はい、進路で失敗したので。」
そういった時みんな黙ってしまった。あ、進路の話題は出すべきではなかった。しくじったな…他の話題に変えなければ…
「あ、そういえば気になったんですが、皆さんはどういった経緯でバンドを作ったんですか?他のバンドと比べて仲良しといいますか、気になりまして。」
「それはですね……」
それから数時間話しまくった。
「あ、立花さんこんにちわ!」
「こんにちわ、この前の祝い会以来ですね。どうしたんですか?予約時間まで少し早いですが…。」
「えっと……ちょっと話したいことがあって」
「へ?あ、ちょっと待ってくださいね。」
「あ、ここで大丈夫です。まりなさんもちょうどここに居ないですし。」
何か深刻な話なのか……?
「わかりました。話したいこととは?」
俺がそう言うと羽沢さんは少し頬を赤らめながら口を開いた。
「た、立花さんは……その、Roseliaの白金さんとつ、付き合ってるんですか……?」
「は?」
思わず変な声を出してしまった。何を言ってるんだこの子は。
俺が白金さんと??んなわけあるかってんだ。
「付き合ってないですけど……急にどうしたんですか?」
「ひまりちゃんがこの前白金さんと2人で買い物してる所を見たって言ってて……その……き、気になっちゃって」
「そういう事でしたか」
「付き合ってないんですね……よかっ……教えてくれありがとうございました!それじゃああとで!」
「あ、はい。」
……なんで最後あんなに元気で帰って行ったんだ……?つくづく女子ってのは分からん。
ここまで見ていただきありがとうございました!毎度毎度投稿する頻度遅くて申し訳ないです……。り、リアルでいろいろ事情があってですね……。
あ、そういえば今回のバンドリのイベントは皆さんまわっていますか?自分は推しキャラの1人、つぐみの星4がなんとか出てくれて思いっきりイベント回って何とか3桁内で完走できるよう頑張ってます!回ってる方がいたら共に完走できるまで頑張りましょう!
……正月のドリフェスのガチャ回せるかなぁ……石があまりねぇ。
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