ただただのんびりしたい幻想生活 (グアルガ)
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空って綺麗なようで怖いのよ?

初めての作品なので変なところがあれば優しく教えてください



結菜は困惑していた

目の前の空間に

結菜は周りを見渡したが「その」空間は明らかな異質であった

明るい空、広大な自然、人の賑わう村のようなもの

しかし自分が居るところは違う

自分が居る所は

暗い、コンビニと住宅の間の一本道、人も通ってない

なぜ真反対の景色がある?

 

そうして考えていると、後ろから声をかけられた

 

警察「あの、すいません」

 

警察だとは一瞬みてわかった、しかし自分の体はどうだろう?

警察は若干大きな声で呼んできた、自分はその声に驚いてしまった

 

結菜 「わあっ!?」

 

人は集中している時は驚きやすい、ましてや私は驚かされるのはめっぽう弱い

どうなるかと言えば

後ろを振り向いて警察の顔を見ようとしたのだが、足が絡まり、後ろに倒れる

異空間に入ってしまったのだ

 

結菜 「た、助けてええぇぇえええええ!!!」

 

私は落ちた、異空間の中に、そして異空間の中の空は本物だった

私は落ちていく時にその異空間の入口が無くなってい?ことに気付いたが、それよりも落ちている状況に恐怖していた

 

結菜「だめだ、死んでしまう……」

 

私は急に悟った空高くから落ちているのだ、死は免れないと分かっていた

目を瞑り、私は人生を振り返り出す

やり残したことはなかった、しかし一つだけ考える事はあった

先立った家族への謝罪と、今からそちらでお世話になります、それだけだった

 

 

しかし、体に急激にくる衝撃、浮遊感が無くなったことに疑問を抱きながら目を開く

 

 

少女 「よぉ!怪我はないか?」

 

私は唖然としていた、地面に着く前に助けられたかと言えば、まだ空だ

しかし助けられている「空の上で」だ

 

結菜「えっと、2つほど聞きたいの」

 

少女「ん?なんだぜ?」

 

結菜「貴女は誰なの?そしてなんで空に浮いてるの?」

 

魔理沙「私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ!」

 

結菜「まほう……つかい?」

 

 

霧雨魔理沙(きりさめまりさ)と名乗った少女は魔法使いと言った

衝撃すぎて逆に冷静になった

 

結菜「えっと……とりあえず、助けてくれてありがとうございます、できたら地面に下ろしていただいてもよろしいでしょうか?」

 

魔理沙「ああ、了解したぜ!」

 

 

嗚呼……お父さんお母さん、私はどうやら某アニメ主人公よろしく不幸体質になってきているようです

 

 

地面にゆっくりと着地すると同時に魔理沙は私に質問をしてきた

 

魔理沙「さて、早速で悪いんだが聞きたいんだ、お前は外来人か?」

 

結菜「ちょっと待って、腰が抜けてしまったから座らせて……」

 

魔理沙「ん?了解したぜ!」

 

魔理沙は私を近くにあった木の元に運んでくれた

 

魔理沙「さってと、私の質問は答えれるか?」

 

結菜「えっと、外来人って言葉の意味がわからないです」

 

魔理沙「読んで字のごとく、外から来たのか?」

 

結菜「えっと……私はコンビニの近くの変な空間に入ってしまって……でも落ちてる時にそれは無くなっていたんです!」

 

魔理沙「落ち着いて欲しいのぜ……まあ大体わかったよ」

 

結菜「理解して頂けると有難いです、私からの質問は大丈夫ですか?」

 

魔理沙「大丈夫だ、言ってくれ」

 

結菜「ここは何処で、魔法使いってどうゆう事ですか?」

 

魔理沙「その質問は一緒になるな、ここは幻想郷と言って、他種族の妖怪や人が住んでいる場所だ、そして能力がある人間がたまにいるんだよ、私は(魔法を使う程度の能力)で、魔法が使えるのぜ」

 

結菜「魔法使い、能力、他種族の妖怪……」

 

魔理沙「初めての事だから、混乱していそうだな」

 

結菜「ええ、正直に言えば」

 

魔理沙「なら、落ち着ける場所に行くか?」

 

結菜「今で十分落ち着けてはいますが……お願いして大丈夫ですか?」

 

魔理沙「わかったぜ!箒に乗りな!」




結菜「魔法使いってアニメだけだと思ってた……」

魔理沙「私がいるのだから現実なのぜ!」


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能力って便利なものがいいなぁ(フラグ)

気が向いたら描きまくるので、投稿が遅い時はごめんなさい


魔理沙の箒に乗せられて、数分間

魔理沙と話しながらだったので仲良くなれていた

そして魔理沙の言う落ち着ける場所に着いた

 

結菜「神社……ですか?」

 

魔理沙「おおーーーい!!!れーーーーむーーーー!!!」

 

 

魔理沙は大声で呼ぶと、綺麗な巫女が現れた

 

 

魔理沙「霊夢、外来人だぞ!」

 

霊夢「初めまして、博麗霊夢(はくれいれいむ)と言います」

 

結菜「えっと、卯月結菜(きさらぎゆい)です、よろしくお願いいたします」

 

霊夢「外来人なら、ここの説明も必要でしょう……中にお入りください」

 

 

どうやら霊夢さんは律儀なタイプなのだろうと思った

その瞬間だろう、魔理沙が笑いだした

 

 

魔理沙「霊夢、なんだぜその口調!らしくないのぜ!」

 

霊夢「初めてならこの方がいいと思ったのよ」

 

結菜「えっと、気を使わせたなら申し訳ないです、気を使わずにいてください」

 

霊夢「わかったわ、とりあえず部屋に入りなさい、ざっくりだけどここの紹介はしてあげる」

 

 

少女説明中

 

 

結菜「なるほど、幻想郷とはつまりぴったりな名前ですね」

 

霊夢「そう言われると、創立者も鼻が高いんじゃないかしら?」

 

 

その言葉の直後、霊夢の空間が歪み出す

蜃気楼ともカゲロウとも違う、グニャアって音が似合うような歪み

その後に空間が開く

 

 

結菜「れ、霊夢さん……後ろ……」

 

霊夢「ああ、創立者の紫よ」

 

開いた空間に腰をかけるようにしている女性が話しかけてきた

 

 

紫「幻想郷を褒めてくれてありがとう!創立者の八雲紫(やくもゆかり)よ!」

 

何やら色気たっぷりのお姉さんって感じだと思った

 

結菜「ところで紫さん、1つ質問です」

 

紫「あら、何かしら?」

 

結菜「私が落ちた理由の空間に似ているのですがソレ」

 

紫「ええ、あなたみたいな貴重な能力はこちらにあった方がいいもの♪」

 

結菜「え、能力?私に?」

 

紫「ええ、私が分かっているので2つよ?」

 

霊夢「まって、調べてないのになんでわかるの!?」

 

紫「そうねぇ、彼何回か無意識に使ってるのよ」

 

魔理沙「待て、彼って結菜は男なのか???」

 

結菜「はい、男です」

 

霊夢「え!?」

 

魔理沙「嘘だぜ!?」

 

紫「これも彼の能力の1つなのよね」

 

霊夢「美容の能力とか言わないわよね……?」

 

紫「彼は(ある程度を操る程度の能力)と(想像を具現化する程度の能力)よ」

 

霊夢「2つ目はわかりやすいけど……」

 

魔理沙「ある程度ってのがわからないのぜ……」

 

紫「そうねぇ……ある程度は完全になれない、所詮はある程度」

 

結菜「つまりは真似のようなものですか?」

 

紫「簡単に言えばそうね」

 

結菜「でも、使ったと言ってましたが私は使った記憶は無いですよ?」

 

紫「あなた、たまに(こうなればいいな)って考えた事がそのままなる時、あったでしょ?」

 

結菜「ありますよ、でもたまたまだと思ってましたが……」

 

紫「あなたの能力よ、間違いないわ」

 

魔理沙「それも重要だが、お前男だったのか……」

 

結菜「ええ、容姿が女みたいなのでよく勘違いされます」

 

霊夢「確かに女よね、見た目も口調も」

 

 

身長も低いし髪も長い、ナンパされた事もかなりあった

男の人からの告白など何度もされていた

 

魔理沙「男なのか……ほんとに……」

 

紫「でも、能力で性別変えられるわよね?」

 

結菜「ある程度でしょう……完全では無いですよ」

 

紫「いえ、想像を具現化する程度の能力で」

 

結菜「……できそうな気もしますね」

 

霊夢「あなたのなりたいものを考えてみなさい」

 

 

私は考えてみる

女性と喋ることがまず無かったので1番先に思いついたのは魔理沙だった、魔理沙の独特な服を着た自分を想像する

 

魔理沙「お、お前私の服!?」

 

結菜「あ、ごめん、今服だけ想像をしてみた」

 

紫「そうゆう風に能力を使うの、そして使いこなせるようにしていきなさい」

 

霊夢「次はある程度を操る方ね……じゃあ、そこに落ちている石をあなたなりにどうにかしてみて?」

 

 

私は石をじっと見る、ある程度とは結局は真似事のようなもの

意思のない石を……ダジャレ?

など考えていると

 

石「あの、あまり強く握ると痛い」

 

石に意思が出来てた

 

紫「……あなたダジャレでも考えたのかしら?」

 

結菜「ぐうの音も出ないほどマジで考えました」

 

紫「でも、こう見る限りその石は手から離れたら意志を無くすのじゃないかしら?」

 

 

試しに石を地面に置くと、石は喋らなかった

 

 

結菜「実験は成功ですかね?」

 

霊夢「それはあなたが決めるのよ、そうして能力は使いこなしていくの」

 

魔理沙「クククッ……まさかダジャレから能力を使いこなすやつがいるとはな!」

 

結菜「やめてくださいよ、私だってびっくりなんですから……」

 

ふくれっ面になる私に微笑みながら紫は聞く

 

紫「あなた外でも1人でしょう?幻想郷に住まない?」




紫「ダジャレでも能力は立派に成長するわ!」

結菜「石の意思……ふふっ」

紫「あなた、人から不思議な子と呼ばれたことない?」


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土地選びって重要だけど気にしすぎると良くないのよ?

紫「幻想郷の土地に家を建ててみなさい!」

 

結菜「まあ、確かに私は1人なので住むのは良いのですけど……土地ってどこがよろしいですかね?」

 

魔理沙「紫、お前の能力で幻想郷を空から見せてやれよ!」

紫「そうね、それが一番早いわね」

 

 

そう言うと、紫さんはもう1つの空間から幻想郷を見せてくれた

 

博麗神社、魔法の森、霧の湖、人里、妖怪の山etc.

 

そして私は考えた、ゆっくり出来る場所ならどこでもいいと考える

しかし魔理沙や霊夢の助けなしではまだまだこの土地で1人は難しい

悩んだ末に、霊夢の家と魔理沙の家のちょうど中間地点にすることにした

 

紫「場所は決まったわね、ならその場に送るわ!」

 

スキマと呼ばれるもので、その場所に送って貰う

魔理沙と霊夢も一緒に来てくれた

紫に頼んで、木々は移動することを許された

 

 

結菜「まずはここの木々を動かす」

 

 

私はある程度操る程度の能力で、周辺の木々に移動してもらうようにした

そして想像を具現化する程度の能力で荒れた土を整える

そして私は前にいた家を想像する

しかし紫さんがきて、スキマから私の家を召喚した

 

紫「住み慣れた家の方が良いでしょう?」

 

結菜「しかし、よく移動させれましたね……」

 

紫「外の人間の記憶からあなたの記憶を消すついでにね♪」

 

結菜「えっと、何から何までありがとうございます」

 

紫「幻想郷にようこそ、あなたを歓迎するわ」

 

結菜「……本当にありがとうございます」

 

紫は私の頭を撫でた

私は久しく頭を撫でられるので、猫のように目を細めながら受ける

安心感を得た

 

 

結菜「霊夢、魔理沙、紫さん、ご飯食べていく?」

 

魔理沙「私は食べるぜ!」

 

霊夢「私も頂くわ」

 

紫「残念だけど、私は今度にするわ」

 

結菜「わかりました、紫さん、ありがとうございます」

 

紫「いいのよ!」

 

 

紫はスキマに入っていった

 

 

霊夢「ご飯は何を作るの?」

 

結菜「ちょっと待ってね!」

 

 

ソーラーパネルから電気が来ているか確認して、冷蔵庫を確認する

 

 

結菜「じゃあ、魚料理をつくるよ!」

魔理沙「魚!?」

 

結菜「とびきり美味しく作るからね!」

 

 

少女料理中

 

 

結菜「今晩のご飯は、鮭のムニエルキノコ多めです!」

 

霊夢魔理沙「美味しそう!!!」

 

結菜「一人暮らしだから、ご飯作るの得意になったのよね」

 

魔理沙「しばらくは私らが来てやるよ!」

 

霊夢「能力の練習にも付き合うわ!」

 

結菜「ありがとう!」

 

霊夢「それじゃあ」

 

3人「いただきます!」

 

 

食事中

 

 

3人「ご馳走様!」

 

霊夢「じゃあ、私は神社に帰るわ」

 

魔理沙「なら、私は皿洗いの手伝いとかして帰るよ」

 

結菜「霊夢は気をつけて帰ってね!魔理沙ありがとう!」

魔理沙「霊夢またなー!」

 

結菜「魔理沙も帰っていいよ?洗い物なんて少ないし」

 

魔理沙「私はなんなら泊まろうかとも思ってるのぜ!」

 

結菜「なら、魔理沙服だけとっておいで!お風呂入れとくから!」

 

魔理沙「おお!!!ありがたいぜ!!!」

 

 

私は喋りながら洗い物を済ます

そうすると、魔理沙は隣に来ていた

水道をマジマジとみて

 

魔理沙「これ、不思議なものだな……どうやって水やお湯が出るのぜ?」

 

結菜「そっか、幻想郷だと水道とかも無いんだね」

 

魔理沙「この家は不思議だらけだが、帰ってきたら教えてくれのぜ!」

 

結菜「わかったよ、私の知る限りは教えるね!」

 

魔理沙「じゃあすぐ戻るぜ!」

 

 

魔理沙が一旦帰る

その隙に能力で女になれるか実験をした

しかし簡単だった、すぐに女になった

私の最後の尊厳であるモノが消えた

しかし胸が大きくなったかと言えば、そうではない

ある程度の大きさにした

もはや不老不死でもなれるのではないかと思う

そして女用のシャンプー類を出す

そして、私は大好きで大好きでたまらない煙草、セブンスターを棚から出す

箱から1本取り出して火をつけ、ゆっくりと煙を吸う

女の体にしたから吸えるか心配だったが、問題なく吸えた

そして灰皿に煙草をおいて、お風呂にお湯を貯める

貯めるまでの時間で煙草を吸いながら家中に能力で何をされても壊れないようにした所で魔理沙が帰ってきた

 

 

魔理沙「来たぜって……煙草吸ってるのぜ?」

 

結菜「ごめんね、私喫煙者なの」

 

魔理沙「まあいいぜ!」

 

 

そう言いながら笑顔でいる魔理沙に煙草の匂いがつかないように見えないフィルターをかける

 

 

魔理沙「ん?なんかしたのぜ?」

 

結菜「魔理沙に煙草の匂いがつかないようにフィルターをね」

 

魔理沙「能力使いこなせるようになってきたなぁ」

 

結菜「ちょっとだけだけどね」

 

魔理沙「いいことだぜ!」

 

結菜「これ吸い終わったらお風呂入ろう!」

 

魔理沙「おまっ!男なんだから一緒に入れないだろ!」

 

結菜「私、もう女になったよ!」

 

魔理沙「え!?」

 

 

魔理沙は私の胸を撫でる

 

 

魔理沙「胸だけだとわからないな……」

 

結菜「下、無いよ」

 

魔理沙「信じるか信じないか……迷う」

 

結菜「はい」

 

 

私は下着姿をみせる

当然下の膨らみはない

 

 

魔理沙「おお……ほんとだぜ」

 

結菜「だから安心」

 

魔理沙「じゃあ、入ろう!」

 

こうして魔理沙と入浴するのだった




霊夢「あんたの能力って万能よね」

結菜「万能では無いと思う」

霊夢「想像を具現化するのってかなりよ」

結菜「ある程度ってのが難しいだけかなもしかして」


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私って実は器用なの

魔理沙とお風呂を入り終えたあと、魔理沙の布団を引いておく、そして私は趣味のガンプラを作り出す

今回作っているのはMGのヘビーアームズだ

色々な機体の中でもお気に入りである

 

魔理沙「なぁなぁ、それはなんなのぜ?」

 

結菜「これはプラモデルって言うんだよ、このロボットはヘビーアームズって言うガンダムだよ」

 

魔理沙「なんだか凄いな、これが動くのか?」

 

結菜「いや、動かせないよ」

 

魔理沙「動かせないのに作ってるのぜ!?」

 

結菜「好きだからね、てかなんで動くと思ったの?」

 

魔理沙「私の友達にアリス・マーガトロイドって人形使いがいるんだが、そいつは人形で戦うのぜ」

 

結菜「……動くの!?」

 

魔理沙「結菜も能力で動かせるだろ?」

 

結菜「やってみる!」

 

 

私はガンプラが飾ってある棚からイフリートナハトを取り出して、能力で動かすようにしてみたところ、普通に動いた、想像通りに動かせるあたり、ファンネルやドラグーンみたいなオールレンジ攻撃の特殊版と考えた

とりあえず壊れないようにと、攻撃されたら攻撃し返す設定をつけた

 

 

魔理沙「な、出来たろ?」

 

結菜「私の能力って便利?」

 

魔理沙「かなりな」

 

 

そんな会話をしながら、ガンプラ作りを中止して魔理沙に顔を向けると魔理沙は分厚い本を読んでいた

どうやら着替えを取りに行くがてら本を取ってきたようだ

魔理沙いわく、魔法の事が書いてあるらしいが私からしたらちんぷんかんぷんなのだ

私はベッドに入り込むと、魔理沙がベッドに腰掛けた

どうやら眠くなりながらも近くに来たようだ

ベッドの上で欠伸をしながら目を擦る仕草は猫のようで可愛く見えた私は魔理沙を自分のベッドの中に入れてあげた

ベッドに入るなり魔理沙は私に抱きついて寝てしまった

元々動物が大好きな私は魔理沙のその仕草がたまらなく可愛く見えた

しかし、電気を消さないともったいないので一旦離れて電気を消した

魔理沙が起きる気配がないことを確認して、私はリビングに行き、煙草に火をつけてからノートに今日の日記と能力のメモと可能性について書き記した

書き記してる間に食材などが出せるか気になった私は生きた魚を出してみた

結果は死んではいたものの、新鮮な魚が出せた

次に野菜を出してみたが、私が知らない野菜は味やらを想像出来なくて出せなかった

次に1番試してみたかった、私の体をガンダムで纏うことが出来るかやってみた、結果は出来た

ジムを出した後に触って装着した、さながらISみたいな状態になった

ここまで実験して時間を見ると深夜になっていた

最後に火をつけた煙草を吸いきってから寝室に戻ると魔理沙がベッドで小さく丸まって寝ていたので、隣に寝転がる

魔理沙は眠りが深いのか、微動だにせず眠っていたので、頭を撫でながら疲労が全てなくるようにした

そして自分には魔理沙が起きた時まで寝続けるようにして、眠りについたのだった




紫「あなたって動物好きなのね」

結菜「動物が1番可愛いですから」

紫「なら、私と動物ならどちらを取るのかしら?」

結菜「どちらもとります、大切なので」

紫「欲張りね……嫌いじゃないけど♪」


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低血圧だから朝って苦手なのよね

朝になり、魔理沙が目を覚ました

私は能力で強制的に目覚める

しかし低血圧な私は目覚めるが眠気はとれず、しばらくベッドの上でゴロゴロしている

そんな私をみて魔理沙は笑いながら見ていた

むぅ、そんな笑うなよぉと思いながら体を起こした

 

結菜「魔理沙、髪ボサボサだよ」

 

私はそう言って魔理沙の髪を櫛でとかす

綺麗な金髪で髪質もよく、すぐに昨日と同じ髪型になる

私は癖毛が強いのでシャワーを浴びることにした

髪質も能力で変えれそうだが、気に入ってはいるので変えていない

シャワーを終えて魔理沙にシャワーを浴びるように言う

魔理沙も笑顔のままシャワーをしに行く

朝シャンと歯磨きを終えた私は朝食を作る

簡単にトーストと目玉焼きだ

本来なら少食だが、魔理沙も居るのでちょっと多めだ

トーストをやこうとした時、ドアを叩く音

誰か来たのだろう、私は家の扉を開く

 

 

霊夢「おはよう、朝早くに来てしまったけど大丈夫かしら?」

 

結菜「霊夢おはよ、今朝食を作るところだけどあなたも食べる?」

 

霊夢「なら頂くわ、お邪魔します」

 

結菜「ええ、どうぞ」

 

 

私は霊夢を招き入れる

同時にフィルターをかけた

 

 

霊夢「今の何?」

 

結菜「私喫煙者だから、あなたの体や服に害が及ばないようにしたの」

 

霊夢「へぇ、能力を使えてきてるのね」

 

結菜「ちょっとずつ研究はしてるからね」

 

 

私はそんな会話をしながら、煙草に火をつけた

煙草は20歳からと言われてるので読者も気をつけて頂きたい、ついでに私は23歳だ

煙草を吸い出したのはなんとなくだ

っと、そんな事を考えながら目玉焼きを焼いていく

卵は3つ、トーストと同じ数

いちごのジャムを用意して、朝食は出来上がりだ

私は霊夢にお茶を出す

霊夢はゆっくりとのんでいると魔理沙がシャワーから上がる

昨日と同じ服だ、彼女の象徴なのだろう

 

 

霊夢「あら、おはよう魔理沙」

 

魔理沙「おはようだぜ!ご飯たかりにきたのか?」

 

霊夢「今回ばかりはたまたまよ」

 

 

そんな何気ない会話を2人でしている

魔理沙が来たので、朝食を出す

煙草を消して、私は珈琲をマグカップに注いだ

魔理沙はリクエストで紅茶をいれる

 

 

結菜「それじゃあ、いただきます」

 

2人「いただきます!」

 

 

食事中

 

 

3人「ご馳走様でした!」

 

 

魔理沙「ところで結菜は能力もいいが、魔法を使いたいと思わないか?」

 

結菜「唐突だね、でもちょっと興味はあるよ」

 

霊夢「その前に、弾幕ごっこの説明をしたいのだけど、良いかしら?」

 

結菜「弾幕ごっこ?なにかの遊びですか?」

 

弾幕と聞くと脳裏でブライト艦長が叫んでいる姿しか無かった

 

霊夢「弾幕ごっこは、妖怪も人間も平等に戦える、殺し合いじゃないものよ」

 

そう言って霊夢は説明を始めた

私は複雑な説明だと理解しきれないため、私なりに簡単に纏めた

 

結菜「つまり美しく敵に弾を当てるゲームなのね!」

 

霊夢「凄くかなり噛み砕くとそうなるわね」

 

結菜「じゃあ、その弾幕とスペルカードなるものを作らないとね」

 

魔理沙「弾幕はパワーだ、高火力なスペカを作るのぜ!」

 

結菜「まって魔理沙、私に高火力は合わないわ」

 

霊夢「あなたって、なんとなくのほほんとしているものね」

 

魔理沙「ま、そう言うのはコイツを見てからに考えて欲しいのぜ!」

 

魔理沙は外に出ると同時にスペルカードを発動する

 

魔理沙「恋符「マスタースパーク」」

 

 

物凄い光と極太のビームが出た、アレほんとに人が食らって大丈夫なものなの?

そう思っていると魔理沙が帰ってきた

 

 

魔理沙「な、弾幕はパワーだろ?」

 

結菜「アレほんとに人死なないよね?」

 

霊夢「死なないわよ」

 

結菜「ならいいのだけど……」

 

私は不安に満ち溢れながら外を見ていた




霊夢「弾幕ごっこは美しさも大切よ」

結菜「私に美しさは似合いそうに無いですよ」

霊夢「そんなことはないわよ、あなたも今は女でしょ?」

結菜「……なんでバレてるの?」

霊夢「体つきが女になってるもの」

結菜「霊夢、ちょっと怖い」

霊夢「え!?」


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平和主義者と言うより、めんどくさいから戦わないだけよ?

私は霊夢に勧められてスペルカードを作ることにした

1つ目は「蒼苻ドラグーン」ストライクフリーダムのドラグーン攻撃だよね

2つ目は操苻「MS出撃」そのままの意味で三体だけMSを呼び出して操るよ、攻撃も出来る

3つ目は空苻「虚空の支配者」これはとあるゲームのキャラのように虚空の中に逃げることが出来る

4つめに癒苻「不死の炎」これは近くに炎を出してその中に入ると傷が回復する

まだまだ作りたいけど、私は疲れたのでスペルカードを作るのをやめて珈琲を飲み出す

今この空間には霊夢と私しかいない、魔理沙は外出した

なんでも、友達を連れてくると言う

 

 

霊夢「ところでなんだけど」

 

結菜「ん、なぁに?」

 

霊夢「あなたのその服、猫?」

 

 

私の今の服装は黒い猫のダボッとした服(猫耳フードあり)

私は基本的にダボッとした服しか着ないのだが、これはお気に入り、着ぐるみみたいで可愛いから即決で買った、犬と猫と何故かパンダバージョンもある

 

 

結菜「ねこの服であってるよ」

 

霊夢「あなたの服って、不思議よね」

 

結菜「そう?霊夢の服装もなかなかだと思うよ」

 

霊夢「これは普通じゃない?」

 

結菜「多分外の世界だと普通じゃないよ、脇出てるし」

 

霊夢「え、外だと脇だしじゃないの!?」

 

結菜「まあ、幻想郷だから大丈夫だと思うよ」

 

そう言って私はソファーに寝転ぶ

ソファーの上って妙に落ち着かない?

私は落ち着く、寝やすいから

そんな事を考えていると、魔理沙がドアを叩く

 

 

霊夢「魔理沙が来たわね」

 

結菜「私ちょっと用意してくるから霊夢入れてあげて」

 

霊夢「わかったわよ」

 

 

霊夢が魔理沙とお友達を家に入れてる間に私はネックレスだけ付けていく

これは外の世界で初任給で買ったお気に入りなのだ

そして魔理沙とお友達と霊夢は私の所にくる

 

 

アリス「初めまして、アリス・マーガトロイドよ」

 

結菜「初めまして、卯月結菜です、結菜って呼んでください」

 

アリス「なら、私もアリスでいいわ」

 

結菜「これから、よろしくお願いしますね」

 

アリス「ええ、友達としてよろしくね」

 

結菜「はい!」

 

 

私とアリスは握手をした

 

 

アリス「あなた、なんで袖から手が半分しかでてないの?」

 

結菜「これは寒いからです、萌え袖とも言われてますが寒い人が良くやるのです」

 

アリス「あと、あなた猫みたいね?」

 

 

そう言ってアリスは猫耳フードを被っていた私の頭を撫でる

やはり撫でられるのは気持ちいいので撫でられている

そこで気付いた、何かが尻尾の部分を触っている

尻尾の部分を見てみると、人形が触っていた

アリスの連れてきた上海人形と蓬莱人形らしい

私は能力で尻尾を動かしながら人形達と遊んであげる

上海も蓬莱も楽しそうにしているので良かった

 

 

アリス「一応、お菓子を作って来ているのだけど食べる?」

 

結菜「お菓子!大好き!」

 

アリス「そんなに目を輝かされると、嬉しいわ」

 

 

アリスは笑顔でクッキーを出す

アリスはお姉さんタイプなのだろうと思った

そしてクッキーはかなり美味い、バターの香ばしさにサクサク感がたまらなかった

みんなに紅茶を入れてあるので、皆紅茶と一緒に食べている

私は朝早く起きていたので眠気が限界に達してフラフラしていた

 

 

霊夢「結菜、眠いの?」

 

結菜「朝早かったから……」

 

アリス「私達に気を使わなくていいわよ?」

 

結菜「ごめん、ちょっと寝るね……」

 

 

そう言って私はソファーに向かう

ソファーに向かう途中で足がもつれる、転びそうなところをアリスに抱き抱えられる

私は申し訳ない気持ちにアリスに謝ると

 

 

アリス「このまま連れてってあげる」

 

結菜「イケメンなお姉さんだね、惚れちゃいそう」

 

アリス「ふふっ……惚れてみる?」

 

 

私は外で言う顎クイをされた

間違いなく赤面しているので、フードを深く被る

そうするとアリスはフードの上から撫でてくる

多分意地悪なのだろうとわかった

ソファーの位置を教えると、まさかのお姫様抱っこされた

この人私の顔みたさにしてると思ったので、とりあえずフードで顔を更に隠した

私は恥ずかしがり屋なのだ、あまり顔は見られたくない

しかしそれよりも眠気が強い

ソファーに運ばれた私は眠りについた




アリス「所でなんで猫なの?」

結菜「好きだからですね」

アリス「私、動物も好きなのよね……」

結菜「アリスって意地悪って言われない?」

アリス「意地悪かどうか、試してみる?」

結菜「やっぱり意地悪だぁぁ……」


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嘘だと言ってよバーニィ……

寝て起きたらアリスが横に座っていた

私が起きたのを確認すると、笑顔でおはようと言ってくれた

おはようと返すと、家の中にアリス以外居ないことに気付く

私はとりあえず、目を擦りながらリビングに行くと煙草に火をつけた一服しながらアリスの方に向かう

この家に入ると自動的にフィルターがつくようにしておいた

私はアリスにお昼ご飯はどうするか聞いたら、食べると答えたのでご飯の用意をしだした

料理をしている時にアリスに意地悪返しを考えていた

やられっぱなしは性にあわないので、どうしてもやり返したい

そんな事を考えているうちにご飯が出来上がる

カルボナーラにちょっとだけ伸びるチーズを入れている

アリスは美味しそうに食べている

だが、私はアリスのだけちょっと辛くしてある

ちょっとだけだよ、私意地悪したいけど辛いの苦手だから家にないからね

でも、アリスは辛いの大丈夫みたいで、平気で食べきった

むぅ、辛いの大丈夫なのか

そう思っていると、対面に座っていたアリスが私の後ろに来て

 

アリス「あなた、私にやり返しなんていい度胸ね?」

 

 

どうやらバレていた

アリスは私を後ろから抱きしめると、そのまま腕を上にクロスで固定された

 

結菜「ま、待ってよアリス!」

 

アリス「あら、なあに?」

 

結菜「謝るからこっから先は、ね?」

 

アリス「ダメよ?イタズラっ子はいつだって躾なきゃいけないもの」

 

結菜「ごめんなさい、ほんとにごめ……んにゃあぁぁぁぁ!!!!????」

 

 

アリスが固定、上海と蓬莱が脇をこちょばしてくれる

私は基本的にこちょこちょやらはかなり弱い

と言うか人と触れ合うことがないので全てにおいてよわい

 

結菜「ほんとにやめて!!死んじゃう!!!笑いすぎて死んじゃう!!!」

 

アリス「まだ辞めないわよ?」

 

結菜「にゃあああああああ!!!」

 

 

アリスは飽きるまで攻めた

終わったあとは涙と汗でびしょびしょで半分脱がされてた

上海が胸元から入ってきて直のこちょこちょはほんとに死んだと思った、たぶんアダルトな写真集みたいな格好だ

 

 

アリス「これに懲りたら、私にやり返さない事ね」

 

 

多分私はこれから躾られるのだろう、気をつけよう

そう思った

腰が抜けて立てない

そんな時に霊夢と知らない人が入ってきた

 

 

霊夢「邪魔するわよ〜って何があったの!?」

 

アリス「あら、霊夢と妖夢じゃない」

 

結菜「激しくされた……」

 

妖夢「あの、自己紹介前に一旦介抱からですかね」

 

結菜「すみません、優しくしてください……」

 

妖夢「あの、私今から変なことするみたいになってますけど!?」

 

霊夢「あら、妖夢もやるのね?」

 

アリス「私の妹みたいなものだから、優しくしてあげてね?」

 

妖夢「ツッコミ不在だからって好き放題し過ぎですよ!!!」

 

 

 

とりあえず妖夢に抱き抱えられ、キッチンに移動

水を飲み落ち着く

汗でびしょ濡れなので着替えた、今回はパンダにした

 

 

妖夢「独特な服ですね」

 

結菜「パンダ!」

 

妖夢「そのフードが可愛らしいです!」

 

結菜「ありがとう!」

 

 

なんとなくだがこの子とは気が合いそうだ

 

 

妖夢「私、魂魄妖夢(こんぱくようむ)です、よろしくお願いします!」

 

結菜「私は卯月結菜、よろしくね!」

 

妖夢「他に服ってあるんですか?」

 

結菜「能力で作ることも出来るけど、妖夢ちゃんに着てほしいものがあるの!」

 

 

妖夢に犬の着ぐるみ着せる、妖夢は従者らしい

従者は忠実なイメージがあるので、犬を着せた

ついでに、犬の手手袋をつけてあげた

 

 

妖夢「これは……恥ずかしいですね」

 

結菜「そう?私は好きなんだけどなぁ」

 

妖夢「特に胸元が……」

 

結菜「こゆとこが可愛いのだと思うのよ、私は」

 

 

そんな会話をしながら、アリス達の元に向かう

アリスと霊夢は妖夢をみて、2人とも可愛いと言って妖夢を撫でる

その光景を微笑ましく見ていると外は夕方時間にして17時

夕ご飯を作るに、皆が食べていくか聞いたところ、妖夢は帰ると言った

やはり従者は大変のようだ

妖夢を見送り、夕飯の用意をするのだった




アリス「私のキャラって原作にない性格よね?」

結菜「ある程度オリジナル要素もあるですよ」

アリス「まあ、いいわ」

結菜「私の貞操が危ういですがね!!!」


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悲しいけど、これ現実なのよね……

アリスと霊夢にご飯を作ってあげたが、私は食欲が無く外にて喫煙している

よく考えるとここに来てから外に出ていない

研究や外が怖いので外出してない

明日あたりちゃんと外出しよう

そんな事を考えていると、獣の唸り声が聞こえた

怖いなぁ、何かいるんだろうなぁ

そう思っていいたら獣が私に飛びかかって来た

驚きすぎて利き手を前に出してしまった

人の防衛反応だが、あくまでそれは対人に限る

私は素手、そして相手は獣

私の右腕には獣が噛み付いている

その獣は噛み付いた後に凄い勢いでガリガリと顎をくい込ます

 

 

結菜「うっ、うああああ!!!」

 

 

体験したことの無い痛み、聞きなれない音

その悲鳴を聞いてアリスと霊夢が外に出てきた

霊夢は冷静に獣を蹴り飛ばす

その衝撃で右腕の肉が食いちぎられた

アリスが手当をしようと近付く

しかし獣は私を完全に狙っている

霊夢は獣を追い返そうと考えた

 

 

結菜「ま、まって霊夢!」

 

霊夢「何よ!?」

 

結菜「私がやる」

 

アリス「あなたその傷で!?」

 

結菜「蒼苻(ドラグーン)」

 

 

私はドラグーンを獣に向けて飛ばす

獣を殺さないよう加減しながら操るが、盲点は私が意識朦朧としてた事だった

ドラグーンの一機が獣の口の中に入ってしまった

獣はそれを噛み砕こうとした

ドラグーンの硬度はそれなりに硬い、獣は噛み砕けずもがく

その隙に他のドラグーンで体の節々にダメージを与えボロボロにする

私はその隙に癒苻「不死の炎」で怪我の治療をして意識を持ち直す

獣はダメージを受けすぎたのか、その場から逃げ出す

 

 

霊夢「戦闘終了かしら?」

 

アリス「あなた大丈夫なの!?」

 

結菜「大丈夫、ちょっと貧血なだけ」

 

霊夢「怪我は治ったのに?」

 

結菜「治しても無くしたものは戻らないからね」

 

 

そう言って私は煙草を1本咥えて火をつける

しかし貧血のせいでフラフラして倒れかけた

後ろからアリスが抱き寄せてくれた

背中にアリスの温かさが伝わる

霊夢は何か考えていた

私はその姿を見ながらまた煙草を吸う

アリスの顔を見る

煙たそうにもせずしっかり抱きしめてくれている

ありがたい、そう思いながら携帯灰皿に煙草を捨てる

獣との戦闘で落とした煙草もしっかり携帯灰皿にいれた

そのタイミングで霊夢が帰ると言い出した

何か嫌な予感がしているらしい

アリスいわく、霊夢の勘は当たるらしい

私としてはこーゆうのはこりごりである

戦いは頭を使うのと、痛いから嫌だ

そう考えてると、アリスが今日は泊まると言い出した

理由は私がフラフラしていて心配だとの事

解放されるお礼として、服を渡す

下着も出そうとして気付いた

私女物の下着は持っていないのでアリスの下着は作れない

お風呂に入ろうとするとアリスが笑顔で入ってきた

綺麗な体つき、男だとしたら鼻血ものだ

あ、私元々男だったわ

そう思い出した瞬間に鼻血が吹き出した

元々貧血だったので今日は血を流しすぎた

お風呂で倒れた

慌ててアリスが寄ってくる、裸でくっつかれたので更に出血

私は意識を無くしたのだった




妖夢「ちょっとこの作品最近エロくないですか!?」

結菜「最初からちょっとエロくする予定でしたので」

妖夢「ええ!?」

結菜「次回ももしかしたらエロいよ!」

妖夢「もはや宣言式!?」


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アダルトは18歳からなんだよ!!!

アリスオネエサマハスゴクイイカラダヲシテラシタ

なんて事を考えながら入浴が完了した

正直なところアリスには助けられまくっている

怪我の解放、お風呂で体も洗ってくれた

着替える時にアリスから下着を借りて、自分の下着とアリスの下着を作った

アリスはなかなかエロいのを履いてる気がする

なんかおしりの所がヒモなのが気になる

スースーする

そして私は着ぐるみを作る

三毛猫カラーにした

アリスが1着欲しいと言うので、黒兎にした

理由は、私が持ってる兎の着ぐるみは白だからだ

自分サイズで作ったら、アリスには胸元がきついらしい

私が胸なさすぎるだけなのは理解しているが、アリスは美乳だと思う

そんな話は置いとくとして、アリスは次の日の予定として(永遠亭)なる場所に行くそうだ

理由は私の怪我のためだと言う

怪我自体は治りきってても、無くなった血は戻らないのでありがたい

予定がたったので、私はアリスを寝室に案内する

無駄にでかいベッドは2人でもスペースが余る

父と母が昔使ってたベッドだが、2人が亡き今私が貰っている

私はベッドに入ると、アリスも入ってきた

アリスは私を抱き枕にする

 

 

アリス「ねえ、結菜」

 

結菜「なに、アリス」

 

アリス「私はあなたと1日一緒にいてわかったの、あなたは自己犠牲になる癖があるんじゃない?」

 

結菜「どうなんだろうね、今日みたいな日は初めてだったから」

 

アリス「お願いだから死なないでほしいのよ、友達以上に私はあなたを妹のように思ってしまっているの」

 

結菜「……」

 

アリス「友達にも死んで欲しくないわ、それはもちろん、だけども私は自分の知る範囲の知人や貴女に特に死なれたくないわ」

 

結菜「……人間って凄く醜いものですよ、自分の為なら他人を平気で裏切り、利益のためにと人を殺す。アリスみたいに良い人なら簡単に殺しちゃうかもしれないよ私は」

 

アリス「あら、獣の妖怪を殺さなかった癖に私を殺せるのかしら?」

 

結菜「……冗談だよ、ごめんねアリス」

 

アリス「あなた、外では悲惨な目にあってきたんじゃないかしら?」

 

結菜「悲惨なのかな……わかんないや」

 

アリス「自分の辛さに優劣をつける必要も、比べる必要も無いのよ」

 

結菜「アリスは本当にお姉ちゃんみたいだ……ありがとう」

 

私はアリスに抱きついた

 

アリス「あなたは我慢のし過ぎなのかもしれないわ、頼りなさい」

 

アリスに抱きついたまま私は眠りについた

 

アリス「この子は絶対に守るわ……」

 

 

誓った、絶対に守ってみせる

私は妖怪ではあるがこの子は人間だ、人間は妖怪より弱い

昔とは違うのだ、妖怪が人間を守ってもいい、憎みあってもない

この子の笑顔の為に、絶対に……

 

 

 

次の日

 

 

結菜は考えた、この先に攻撃的な妖怪がいても不思議じゃあない

ならばどう行く?

アリスみたいに空を飛べたら……飛べばいいじゃん!?

私はストライクフリーダムを呼び出し装着した

アリスと一緒に飛ぶ

アリスは驚きながらも私だと気付いたのですぐに話しかけてきた

 

 

アリス「あなた、せめて顔を出したら?」

 

結菜「こっちのが、カッコイイでしょ?」

 

 

私は作中のように飛び回る

アリスは私のそんな姿をみて微笑む

飛び回っていると竹林がみえた

上から見ても薄気味悪い雰囲気だ

アリスは降下していく、続いて私も降下する

ここの先に目的地があるという

私はドラグーンを周りに飛ばしながらストライクフリーダムを解除する

竹林の中を歩いて数分すると、小屋のようなものを発見する

アリスが小屋の中の人と話していると、中から白髪の女の人が出てきた

 

 

妹紅「よお、私は藤原妹紅。この竹林の案内人をしている」

 

結菜「あ、私は卯月結菜です、最近幻想郷に来た人間です」

 

妹紅「よろしくな」

 

結菜「よろしくお願いします」

 

妹紅「永遠亭に行きたいんだろ?案内してやるよ」

 

陽菜「ありがとうございます」

 

 

私はお辞儀をした、妹紅は笑顔で案内を開始した

ここは本当に怖い、ちょっとでも油断したらすぐに迷ってしまいそうだ

そんな事を考えながら歩いていると、妹紅が足を止めた

 

 

妹紅「ついたぞ、永遠亭だ」

 

 

妹紅が私にそう言った直後に妹紅の上半身が消し飛んだ




妹紅「私、初登場だ!」

結菜「妹紅さんの服装も独特ですよね」

妹紅「猫に言われたくないぞ!?」

結菜「猫かわいいじゃん!?」


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幻想郷って平和じゃなかったっけ!?

妹紅さんの上半身が消し飛んだ

私にはそうとしか見えなかった

慌ててその場から離れる

下半身しか残ってない妹紅さんの体はその場で倒れた

私は慌ててデスサイズヘルを見にまとい、何者の目にもつかないようにしたジャマーで姿をくらます

するとアリスがため息をはいた

なぜこの状況で落ち着いているのか至極分からないでいた

すると妹紅さんの下半身が急に燃え出した

出血して血溜まりが出来ているのにだ

謎の事が多すぎて頭が混乱した

次に妹紅さんを見た時、体が元に戻っていた

 

 

妹紅「ってーな……輝夜ァ!!!」

 

 

そう叫ぶ

永遠亭から着物をきた美人が笑顔で出てきた

 

 

女「ようこそ永遠亭に……アリス、貴女がくるのは珍しいわね?」

 

アリス「そうね、なかなか来ないものね」

 

女「それより、もう1人はどこ?」

 

アリス「貴女のせいで隠れちゃったわよ、いきなり攻撃しないでちょうだい」

 

女「あらごめんなさい、妹紅には挨拶として丁度いいのよ」

 

妹紅「挨拶で殺すな!!!」

 

アリス「結菜、出てきて大丈夫よ」

 

結菜「……わかった」

 

 

私はジャマーと機体を解除するも、ビームサイズ(ビームの大鎌)だけは出したままだ

 

 

輝夜「驚かせてごめんなさい、私は蓬莱山輝夜(ほうらいさんかぐや)と言います、よろしくね」

 

結菜「えっと……卯月結菜です、よろしく」

 

輝夜「そんなに怖がらないで、妹紅にしか危害は加えないわよ」

 

妹紅「私にも危害を加えるな!!!」

 

 

妹紅は全力で殴った

輝夜の頭がちぎれて転がった

 

 

結菜「はわっ!?」

 

アリス「気にしないで、あの二人は蓬莱人といって、簡単に言えば不老不死よ」

 

結菜「不老不死!?」

 

 

居そうだとは思ったが、不老不死は実在した

輝夜の頭が元に戻ったあたり本当なのだろう

しかし私は気になった

輝夜、不老不死

昔のおとぎ話に似たようなものがあった気がする

 

 

結菜「もしかして、竹取物語のかぐや姫?」

 

輝夜「それで多分間違いないわ」

 

結菜「結婚に来た人に難題を提出して、全員と結婚せずに月に帰ったあの?」

 

輝夜「ああ、それ間違いなく私ね」

 

結菜「なんで地上にいるの?」

 

輝夜「その話はまた今度♪」

 

笑顔で屋敷内に案内された

そこに赤と青の特徴的な服装の人がいた

 

輝夜「彼女は八意永琳(やごころえいりん)、医者よ」

 

永琳「初めまして」

 

結菜「卯月結菜です、ちょっと昨日から貧血でここを紹介されて来ました」

 

永琳「症状を聞かせて?」

 

 

私は昨日のことを全て話した

 

 

永琳「なるほど、貧血で間違いないわね」

 

結菜「もしかして点滴とかですか?」

 

 

私は注射も嫌いだ、痛いのは嫌いなの

昔から病院にも行きたくないのだ

 

 

永琳「薬で事足りるけど、注射がお望み?」

 

結菜「いや!!!」

 

 

永琳は笑顔で言うが、私は後ろのアリスに抱きついた

 

 

 

永琳「冗談はさておき、薬は用意しておくから姫様と居間で待ってて?」

 

輝夜「こっちよ、来なさい」

 

永琳「アリス、ちょっとこっちに来て」

 

アリス「……わかったわ」

 

 

アリスと別々になった

 

 

アリス視点

 

 

永琳「彼女、過去に何かあったの?」

 

アリス「…なんで?」

 

永琳「あの子の瞳、鈴仙と同じなのよ」

 

アリス「鈴仙と?」

 

永琳「ええ、怯えていると言うより絶望しているような目」

 

アリス「さあね、あの子自身何も話してくれないし聞いてないわ」

 

永琳「そう……貴女あの子の面倒見てもらっても良いかしら?」

 

アリス「もとよりそのつもりだけど、何故?」

 

永琳「本当は医者としてカウンセリングをしてあげたいのだけど、あの子が心底許しているのは貴女だけだと思うわ」

 

アリス「まあ、私はあの子を見捨てるつもりなんて無いから、問題ないわ」

 

永琳「もし、何かあった時ように水なしですぐに効く睡眠薬を渡しておくわね」

 

アリス「有難く受け取っておくわ」

 

 

アリスは薬を受け取って、この薬を使い事がないことを願った




結菜「不老不死ってやっぱりいるんだ」

永琳「私が薬を作ったのよ?」

結菜「え!?」

永琳「竹取物語にあった薬、覚えてる?」

結菜「うっすらとですが」

永琳「あの薬は一体何の薬だったのかしらね?」

結菜「え、えぇ〜……」


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PTSDなんてしらないね!!!

輝夜と話していると、うさ耳セーラー服が来た

うさ耳セーラー服は私を見るなり驚いた

 

うさ耳「え、猫の妖怪!?」

 

結菜「うさ耳JK!?」

 

輝夜「あら、鈴仙お帰り」

 

鈴仙「あ、姫様ただいま帰りました」

 

輝夜「紹介するわ、鈴仙・優曇華院・イナバよ」

 

結菜「初めまして鈴仙さん、私は卯月結菜です」

 

鈴仙「アナタ、猫の妖怪?」

 

結菜「いえ、人間です……」

 

 

結菜は猫耳フードを外し、お辞儀した

 

 

鈴仙「あ、服なんだ……よろしく」

 

輝夜「鈴仙は狂気を操る程度の能力なの」

 

結菜「狂気?」

 

私は鈴仙を見た瞬間意識をなくした

 

 

 

気が付いたら私は自分の家にいた

周りにはアリス、鈴仙、永琳、妹紅、霊夢、魔理沙が居た

私は確か永遠亭に居たはず、眠ってしまったなら永遠亭で寝かされても不思議じゃないはず

何が起きたか理解出来ず体を起こそうとすると、体が固定されていた

何が起こっている?

皆の目を見ると、皆同じような目でみる

蔑んだ目だ

ああ、この目か

私は知っている

外ではずっと虐められていたから

何をしていなくとも虐められていたあの時と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンデナノ?

 

 

 

 

 

 

 

ワタシガナニカシタノ?

 

 

 

 

 

ワカラナイ

 

 

ワカラナイ

 

 

ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点変更(アリス視点)

 

永琳と話していると叫び声が聞こえた

あの叫び声は結菜のだ

慌ててそこに行くと泣き叫ぶ結菜の姿がそこにあった

鈴仙が必死に落ち着けようとなだめるも以前変わらない

輝夜は永琳に薬を打つよう話すも、永琳は薬を取りに行く事を話してその場から出ていく

鈴仙と私と輝夜は結菜の体を押し倒して押さえつける

泣き止まず、ずっと泣き叫ぶ

私は鈴仙を見ると、鈴仙は私にことの説明をしてくれた

内容は至って簡単だった、鈴仙の瞳を見てしまったのだ

多分トラウマを思い出させられたのだろう

結菜を見ると舌を噛みだした

鈴仙に慌てて猿轡を要求するも手が離せないままでいた

結菜は人間から出る力とは思えないほどの怪力で私たちを振りほどこうとしている

このままでは舌を噛みちぎる

そう思った私は結菜が口を開けた瞬間に指を突っ込んだ

すごい力で噛まれている

舌は痛みがあったから多少噛む力が弱かったのだろう

しかし今は痛みもなく他の人の手だ

遠慮なく全力で噛まれる

指から血が出る

噛まれながらも押さえつける、苦痛しかない

永琳が走ってきた

噛んでる指の隙間から薬を流し入れた

私は急いで指を引き抜いた

そして永琳と2人がかりで口を閉じた

時間にして3分、結菜の体から力が抜け出した

ゆっくりと呼吸が整い、結菜は眠った




紫「彼女の過去ねぇ……それは私にもわからないわ」

アリス「ホントなのか嘘なのか、貴女はわからないわね」

紫「うふふ…」


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テンプレって大事だと思わない?

私は気がつくと知らない天井を見ていた

先程まで居たはずの人間は居ない

1人だが縛られたままだ

しかし先程とは違い手足だけだ

頭がグラグラする、舌が痛い、口の中が血の味だ

なんなんだろうこの状況、そう考えると近くの扉が開いた

扉の先から見ているのはアリスだった

目が合った

アリスは心配と泣きそうな顔で走って抱きついてきた

先程の蔑んだ目では無いが状況がわからない

アリスは泣いている

 

 

結菜「アリス、なんで泣いてるの?」

 

アリス「あなた、自殺しようとしてたのよ!!」

 

結菜「え!?嘘!?」

 

アリス「本当よ!」

 

 

私が自殺なんて、しようとしたことは1度もない

なのになんで?

考えていると永琳先生が入ってきた

 

 

永琳「おはよう、体は大丈夫?」

 

結菜「舌の痛みと頭がグラグラするの以外は何も」

 

永琳「でしょうね、あなたに強力な睡眠薬を飲ませたもの」

 

結菜「え?いつ?」

 

永琳「その前に、軽く今までの経緯を話しましょう」

 

 

永琳先生いわく、鈴仙の能力にかかり過去のトラウマをみた私は自殺をはかろうとしたらしい

……あの光景はそゆことね、過去のトラウマを今の人間で合わせたわけだ

確かに自殺は考えるわね

ふむふむ、私は未だにあそこに囚われてるのね

忌々しいわね

そんな事を考えているとアリスは私の頭を撫で出す

その手には、指には包帯が巻かれていた

理由を聞いたら答えてはくれなかった

永琳先生は持ってきた薬を私に飲ませてくれた

頭のグラグラ感が取れる

 

 

永琳「今日はアリスと帰って寝なさい」

 

結菜「え、帰って大丈夫なのですか?」

 

永琳「安心した場所がいいでしょ?」

 

結菜「ならお言葉に甘えます」

 

 

アリスが拘束を解くと、私を背負ってくれた

まだ足がまともに動かない私にとってありがたいが、重くないか心配で、大丈夫か聞いたら大丈夫と答えられた

なら甘えよう

そう思い腕を首に回して背中に抱きついた

よく考えると今能力が何も使えない

どうやら脳が疲れているようだ

アリスはそのまま飛んで帰る

私は眠くなる

だが送ってくれてるのに寝てしまってはアリスに申し訳ない

そう思った私は無理矢理脳を動かす

目が覚めてきた時には家に着いた

アリスは家に入るなり私を脱がした

脱がされた私は顔が赤くなる

能力が使えず、力も入らないので抵抗もできない

なんか恥ずかしいので適当に喋る

 

 

結菜「アリス、優しくしてね?」

 

アリス「……」

 

結菜「なんで喋らないの?」

 

アリス「ねえ、結菜」

 

結菜「なあに?」

 

アリス「あなた、体を女にしたと言ったわね?」

 

結菜「言ってはないけど、魔理沙に聞いたでしょ?」

 

アリス「細かいことは聞かないけど、他に変えたことはある?」

 

結菜「……なんで?」

 

アリス「答えなさい、怒るわよ」

 

結菜「……絶対に答えないとだめ?」

 

アリス「ダメよ」

 

結菜「嫌わない?」

 

アリス「絶対に嫌わないわ」

 

結菜「なら、お風呂が終わってからでいい?」

 

アリス「理由によるわ」

 

結菜「逃げも隠れもしないけど、説明しやすいようにしたいの」

 

アリス「何かあると解釈していいのかしら?」

 

結菜「うん」

 

アリス「わかった、お風呂上がりね」

 

正直に言えば吐きそうだ

あれを見せる、その状況が1番嫌だった

私は墓まで持っていくつもりだった

そこを考えると、幻想郷に来たのは間違いだったのかもしれないと思ってきた

だけど、もう隠しきれないし逃げきれないのだろう

大人しく白状しよう

そこからお風呂は早く終わった

アリスは優しく体を洗ってくれたし体を拭いてくれた

その後寝室に行くと、吐いた時用のゴミ袋とお茶を用意した

私の衣装棚の一番下は二重底になっている

その下に隠したものがあった

 

 

アリス「それは?」

 

結菜「私の隠しておきたかったもの」

 

 

そこには家族写真があった

私とお父さんとお母さん

皆笑顔だ

そして次に出されたものは全く違った

知らない男とボコボコ殴られた結菜だった

 

 

アリス「この写真……」

 

結菜「私はね、お父さんとお母さんが大好きだったの、だけどある時に交通事故で2人とも死んじゃったんだ、この男はね、お父さんのお兄さんで私を引き取ってくれたの、でもそれは善意でもなんでもない、お金と私目当てなのよね、2人が死んだあとの遺産は全部アイツが生活のためと言ってギャンブルに使い込んだ、夜帰ってくると男の私を抱いていたの」

 

アリス「……」

 

結菜「抵抗する度に殴られて、最後には抵抗してなくても殴られてた、それがあいつの楽しみになっていた、快楽にもなっていた、しかしその男も金が無くなったの、私のお父さんとお母さんが遺してくれたお金を全部使い切ったの、私は悔しくてあの男が寝ているのを見計らって警察に駆け込んだの、殴られた顔で行けば何とかなると思っていたの、だけど警察が動いても学校でのイジメだとその男は言った、そして無関係の人間がイジメをしていると言ったの、その結果そう言われた男たちは当然怒って私を殴ったわ」

 

アリス「でも、貴女の顔には傷は無いわ、それは初対面の魔理沙からも聞いていなかったわよ?」

 

結菜「そこは、紫さんが言った通り私は前からある程度を操る程度の能力の存在を知っていたからよ」

 

紫「やっぱりね」

 

 

紫はいきなり現れていた

全て話しは聞いていたようだ

今更隠す必要も無いと思っていたのでどうでもいい

 

 

結菜「アリス、性別は変えないけど私が受けた傷は今でもある、あなた達に見せないようにしているだけ、見られたくない傷なの」

 

アリス「……」

 

結菜「でも、もうここまで話したもの……紫さんもアリスも誰にも言わないでね?」

 

 

私は精一杯の笑顔で能力を解除した

体には切り傷や打撲痕、所々に火傷の痕もあり身体中が傷だらけだ

紫は傷を撫で、私は嫌わないから大丈夫よ

と一言残して消えていた

たぶんまだしばらくは見ているのだろうと思いながら下着を身につける

紫さんの言葉は本物だろう、あの人は助けてくれた人だ

そう思っていたら、アリスは私に口付けをしてきた

私は頭が混乱して後ろに倒れた

アリスが抱き寄せてくれた

 

 

アリス「馬鹿ね、私はそんなことで嫌いになったりしないわよ」

 

 

泣きながら言ってくれた

私はどうしたらいいかわからず混乱する

アリスは胸元についている切り傷を撫でる

私の体の傷の中で1番大きいものだ

アリスは下着を外してその傷を舐める

 

 

結菜「辞めて、私の体は汚いの」

 

 

アリスをどかそうとする

だがいつかのように腕を固定される

今日はよく縛られる日だ

そんな変なことを考えていると

 

 

アリス「貴女の全てを受け入れ、新しい貴女も受け入れてあげるわ、だから怖がらないで」




結菜「あれ?エロくない?」

紫「エロいわね」

結菜「なんでこんなことに!?」

紫「流れ、じゃない?」


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昨晩はお楽しみでしたね……え!?

朝、私は目が覚めた

私とアリスは裸だ

枕元を見ると、手紙がある

アリスが起きないように手紙を開くと、紫からの手紙と分かる

内容を簡単にすると、その傷は永琳先生が綺麗に治せるそうだ

鈴仙の事もあるのでタダで治療してくれるようだ

この事はアリスと話し合おうと思った

その下にも、何か書いてある

これも簡単にまとめると、昨日勝手に覗いたお詫びは何でもするからいつでも呼んでくれとの事

これもありがたい事だ

そう思いながらもう一眠りしようと布団に潜る

アリスは昨晩色々やったからか、まだ眠っている

私はアリスの顔を見る

本当に綺麗な顔だ

寝顔に至っては正しく天使と言っても過言ではないと思う

ずっとアリスの顔を見ていると、アリスの瞼がゆっくり開く

アリスと目が合った

アリスはニコリと笑う

私は釣られて笑顔になる

 

 

アリス「ようやく、ちゃんと笑ったわね」

 

結菜「アリスが話を聞いてくれて、逃げないでいてくれて愛してくれるから、私はもう大丈夫なんだと思ったら安心しちゃったよ」

 

アリス「そう、なら良かったわ」

 

 

アリスは抱き寄せて頭を撫でてくれた

私はどうやら撫でられるのが好きなようだ

私はアリスに抱きつき返す

アリスの体は暖かい

そんな事を考えていると部屋に上海と蓬莱が入ってきた

私は1つミスを犯していた

上海と蓬莱が来たことでそのミスは気付いた

 

 

玄関ドアの鍵って閉めたかな?

 

 

玄関ドアが開く音が聞こえる

魔理沙の声が聞こえる

やばい、2人とも裸だ

こんなとこ見られたら恥ずかしい

そこからの判断は早かった

 

 

結菜「操符「MS出撃」!!!」

 

 

ジム3機を呼び出し、魔理沙をリビングに招かせる

寝室までの道は行かせないようにする

そして私とアリスは下着類を着ずに急いで着ぐるみだけ着た

 

アリスが先に魔理沙の元に行く

私は急いで立ち上がろうとして転んだ

魔理沙はその音を聞いて心配になったようだが、アリスが足止めをしてくれている

急いでリビングにはいる

 

 

魔理沙「おい、なんかでかい音が聞こえたが大丈夫か!?」

 

アリス「この子、寝ぼけながら着替えてたから転んだんじゃないかしら?」

 

結菜「うん……当たってる」

 

 

魔理沙が笑ってる

わたし的に笑えなかったけど一応笑っておいた

顔を洗って歯を磨く、アリスも横で同じことをしている

そして私はあらかた終わると煙草に火をつける

私は落ち着き出したが、魔理沙の一言で冷静さを失う

 

 

魔理沙「お前、首のアザはなんなのぜ?」

 

 

アザ……?

まさか!?

アリスに目を向けるとアリスも焦っていた

つけたな……そう思いながら言い訳を考える

 

 

結菜「えっと、虫に刺されたのよ」

 

魔理沙「この寒い時期に虫か?」

 

 

しまった、まだ虫が居ない時期だ

 

 

アリス「あなた、昨日寝る前に転んでたじゃない?その時のアザじゃないの?」

 

結菜「んー、覚えてないからまあいいや」

 

 

内心冷や汗をかきながら煙草を吸う

 

 

魔理沙「お前ら、今日暇か?」

 

結菜「私はちょっと出かけるね」

 

アリス「私はその付き添い」

 

魔理沙「そうか、今日は紅魔館にでも行こうと思ってたのにな」

 

 

魔理沙は唇を尖らせながら立ち上がる

 

 

結菜「魔理沙ごめんね、今度埋め合わせはするからね」

 

魔理沙「気にすんなって!また泊まりに来るぜ!」

 

結菜「いつでもおいで!」

 

 

魔理沙は箒に乗って飛んで行った

またアリスと二人きりになった所で私が口を開く

 

 

結菜「アリスに言いたいこと、と言うか相談があるの」

 

アリス「なぁに?」

 

結菜「私ね、永琳先生に頼んで傷を消してもらおうかと思ってるの」

 

アリス「貴女がそう考えるなら消してもいいし、消したくないと思うなら消さなくていいわ、ただこうやって2人の時は隠さないで欲しいだけ」

 

結菜「えっと、なんで?」

 

アリス「私は偽った貴女なんてみたくないもの、全ての本当のあなたを見ていたいわ」

 

結菜「ん、ん〜……」

 

アリス「何照れてんのよ」

 

アリスにおでこをつつかれた

昨日は失敗だったと思っていたが、幻想郷に来れてよかったと思い出すのだった




結菜「紅魔館ってどんな所?」

アリス「私より魔理沙のが知ってるわよ」

結菜「ほへ?アリスは?」

アリス「私はたまに紅魔館のメイドと話すくらいよ」

結菜「メイドさんいるの!?」


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私の睡眠欲はすごいと思うの

アリスと話をして傷を治すか考えた

正直なところ私は着ぐるみを着だしたのは傷を隠すためだった

だけど治せるなら、ちょっと興味あった服とかも着れる

私は体の傷が嫌いだったし、能力で治しても良かったけど

皆が近くに居てくれたからそれも出来なかった

でも、それが心地よくて忘れかけてた節もある

私の傷か……

私は自分の胸の傷を撫でる

これだけは、残そう

よし、今日のやること決まりだ!

 

 

 

結菜「アリス!永遠亭に行こ!」

 

アリス「決めたのね?」

 

結菜「もちろん!」

 

アリス「なら、一人で行ってきなさい」

 

結菜「アリスは?」

 

アリス「私は色々する事があるの、ごめんね」

 

 

アリスは申し訳なさそうに頭を撫でてくれた

 

 

結菜「なら、これ渡すね!」

 

 

アリスに自分の家の合鍵を渡す

 

 

アリス「あら、いいのかしら?」

 

結菜「アリスなら大丈夫でしょ?」

 

アリス「夜中に襲いに行くかもよ?」

 

結菜「いやん」

 

 

キャラでもないが体をくねらせる

その姿をみてアリスは笑う

私も笑ってしまった

 

 

結菜「じゃあ、ちょっと行ってくる!」

 

アリス「ええ、行ってらっしゃい!」

 

 

 

そう言えばここに来てから初めての1人の上空

ベースジャバーを呼び出して、その上で煙草を吸いながらゆっくり移動しているのだ

竹林に近付いたので、上空から永遠亭を探す

なんと鈴仙が穴に落ちているのを見つけて慌てて着陸した

今回は鈴仙の能力を効かなくするコンタクトをつけてきたから大丈夫だ

鈴仙を穴から出す

 

 

鈴仙「結菜さん、ありがとうございます」

 

結菜「大丈夫ですが、むしろ大丈夫ですか?」

 

鈴仙「捻挫しちゃいました……」

 

結菜「なら、背中に乗ってください」

 

鈴仙「え、良いのですか!?」

 

結菜「ダメなんて言いませんよ!」

 

鈴仙「でも……私のせいで前に色々と……」

 

結菜「気にしてませんし、ダメと言われたのに見てしまった私にも原因はありますよ」

 

鈴仙「……なら言葉に甘えます」

 

結菜「甘えちゃってください」

 

 

鈴仙を背中に乗せて歩き出す

この人……妖怪か

ちゃんと食べてるのか気になるくらい軽い

てか軽いくせに胸が大きい

私も大きくしようかな……

そんな事を考えてると永遠亭に到着

病室に鈴仙を運ぶと永琳先生が居た

 

 

永琳「あら、いらっしゃい」

 

結菜「すいません、急患です!」

 

鈴仙「急患て大袈裟です、足を挫いただけです」

 

永琳「それでもちゃんと見せなさい」

 

 

永琳はテキパキと処置していく

 

 

永琳「鈴仙の治療おわり、次は結菜ね」

 

結菜「紫さんから手紙を頂いた件で来ました」

 

永琳「わかったわ、なら私はどうしたらいい?」

 

結菜「まずは待ってくださいね」

 

 

私は服を脱ぐ

下着を付けてきていないのですぐに裸だ

そして能力を解除する

永琳先生は私の傷を見るなり険しい顔になる

 

 

永琳「これは……」

 

結菜「私が男の時にできたキズです」

 

永琳「男の時に?」

 

結菜「体自体の変更点はそんなにありません、女になっただけです」

 

 

永琳先生は私の体の隅々まで診察した

 

 

結菜「今日来たのは、私のこの胸の傷以外を治せると聞いたので来ました」

 

永琳「手術室に向かうわよ」

 

 

私は裸のまま移動した

手術室に着くなり永琳先生が薬を出てきた

ベッドの上に寝転ばされ、薬が効いてくるまで永琳先生と話す

 

 

永琳「あなた、この傷だけ残したいと言っていたけどなんでかしら?」

 

結菜「この傷には思い入れがあります、消したくないのです」

 

永琳「そう……火傷が難しいけど、目立たないようにするわよ?」

 

結菜「その方向でお願いします」

 

 

薬が聞いてきて眠くなる

 

 

結菜「先生、私が寝てる間に変なことしないでくださいね?」

 

永琳「あら、あなた可愛いから手を出しちゃうかもね?」

 

 

2人で冗談を言いながら、私は眠った

 

 

手術中の事は書けなかった作者だ

 

 

 

私は眠りから覚めた

体を確認すると火傷跡すら綺麗に消えていた

胸元の傷は残っていた

本当に嬉しかった

そんな事をしていると鈴仙が部屋に入ってくる

目を合わせようとしない

 

 

鈴仙「結菜さん、おはようございます」

 

結菜「おはようございます、鈴仙」

 

鈴仙「まずは、救助ありがとうございます」

 

結菜「通りがかりだから大丈夫だけど、今思えば鈴仙って飛べた?」

 

鈴仙「飛べましたけど、テンパって忘れてました」

 

 

てへへとした顔がかわいかった

鈴仙は耳がタレ出した

 

 

鈴仙「次は、私の能力のせいで……本当にすいません!!!」

 

結菜「別に気にしてないよ」

 

鈴仙「でも、あの時自殺しそうになったのは私が……」

 

 

鈴仙は自分の耳を握りながら泣き出す

そんな鈴仙を見てられなくなった

私はまだフラフラな状態で鈴仙を抱きしめる

 

 

結菜「鈴仙は悪くないよ、それに私はその事あって色々吹っ切れたのよ?」

 

鈴仙「結菜さん……」

 

結菜「私の目を見て」

 

鈴仙「でもまた貴女が狂ってしまう……」

 

結菜「ほーら!」

 

 

私は鈴仙の顔を無理矢理合わせる

私は狂わない

能力で保護している

 

結菜「綺麗な目をしているね、泣いたら美人が台無しだよ?」

 

鈴仙「ゆいさん……大丈夫なの?」

 

結菜「大丈夫ですよぉ、鈴仙の顔が見たくて能力使っちゃったのよ」

 

鈴仙「もう……冗談ばっかり言いますね」

 

結菜「本当の事でもあるのですよ?」

 

 

そう言って2人で笑い合う

鈴仙が笑顔になってよかった




輝夜「鈴仙とアリスがヒロインなの?」

結菜「そこは、まだわからないですね」

輝夜「そう言えば今回珍しく作者も居たわね」

結菜「……そこはご愛嬌?」


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オシャレとかしてみたいなぁ

鈴仙と話が終わる

鈴仙ったら顔赤くして逃げちゃうんだもん、可愛いなぁ

と思ってたら着物を持った輝夜に出会った

目が笑ってない

なんか怖い!?

もしかしてその着物着せようとか?

下着なしの私に!?

確かにオシャレはしたいと思いましたけどそんないきなり!?

 

 

輝夜「あなた、前に暴れたじゃない?」

 

結菜「ええっと、そうらしいですね……」

 

 

ジリジリと距離を詰めてくる輝夜に私は少しずつ下がる

ええい、なんだと言うのだこのプレッシャーは!?

 

 

輝夜「私は思うのよ、ならお礼はしてもらってもいいと」

 

結菜「輝夜も抑えてくれたものね、確かにしなくちゃ行けないかもだけど……」

 

輝夜「あなた私と同じで黒髪でロングだから似合うと思うのよ」

 

結菜「輝夜……今着たい気持ちはあるのだけど、私今下着を身につけてないからさ」

 

 

私は本当の事を話しながら、また下がる

しかしどうだろう、輝夜は一瞬考える

 

 

輝夜「待って、着物って下着つけないんじゃ無かったかしら……?」

 

結菜「いやそれ浴衣の話!!!てか浴衣でも普通なら下着つけるから!!!」

 

輝夜「私が間違ってたの!?」

 

結菜「間違えまくってるよ!!!」

 

 

輝夜は我慢してくれたようだ

その代わり別の日に着物を着る約束した

私は歩いて帰る

その途中に緑髪の女の子がナンパされていた

こゆ所でもナンパなんてあるんだなぁと思いながら助けに行くことにした

 

 

 

少女「あの〜、私人里に行きたいだけなのですが」

 

男a「なら、俺の家が近くにあるんだ、お茶でもしていこうぜ!」

 

男b「いい案だね、僕達と一緒に行こう!」

 

少女「私は行きませんよ?」

 

男b「こいつの家には色々あるんだから良いだろぉ?」

 

少女「だから行きませんて!」

 

結菜「なら私とお茶なんてどうです、お嬢さん」

 

少女「え?」

 

結菜「ごめんなさい、冗談です」

 

男a「なんだぁ?こいつの連れかぁ?」

 

結菜「いえ、他人です、初対面です」

 

男b「えらく正直だな!?」

 

男a「お前も女だろ?一緒に来るか?」

 

結菜「ダメだね、誘い方に情熱が足りないよ!」

 

男b「そこなの!?」

 

男a「俺とお茶しに行きませんか?」

 

結菜「もっと気持ちを込めて!」

 

男a「あなたとお話がしたいのでお茶しに行きましょ!」

 

結菜「やだ!!!」

 

男a「なんなんだよお前は!!!」

 

少女「私が置いてけぼり……」

 

男b「てかなんでお前もボケてんだよ!」

 

男a「乗せられた……」

 

結菜「ふははは!!!」

 

少女「てかこの先どうするんです?」

 

結菜「え、逃げますよ?」

 

 

そう言うと私はストライクフリーダムを装着して少女を抱き抱えて飛ぶ

下の男たちはなんか叫んでるけどむーし!

私は飛びながら少女に自己紹介した

 

 

結菜「私、如月結菜っていうの」

 

早苗「東風谷早苗です、助けていただきありがとうございます」

 

結菜「助け半分ふざけ半分だけどねぇ」

 

早苗「でも助かりました!」

 

結菜「まあ、なんでもいいのだけど質問ね」

 

早苗「はい、なんです?」

 

結菜「人里に行きたいのよね?」

 

早苗「はい!」

 

結菜「人里どこ?」

 

早苗「え!?」

 

 

早苗に人里の場所を教えてもらい、早苗を送った後家に帰った

家に帰るとアリスが荷物を持っていた

 

 

アリス「あら、おかえりなさい」

 

結菜「ただいま、何してるの?」

 

アリス「私の家から荷物を半分運んでたの」

 

 

アリスは部屋に荷物を置く

 

 

結菜「なぁに、アリスは俺と一緒に住みたいのか?」

 

 

私は自分が出せる低音ボイスでアリスに顎クイしてみる

だが私は身長が低いからアリスの顎を触るので精一杯だ

そしたらアリスが私を持ち上げた

むぅ、こんな事されたらどうしようも出来ない

私は足をバタバタさせる

 

 

アリス「私をときめかせたいなら、もっと姿を変えた方が良いわよ?」

 

結菜「むぅ?アリスこの私が嫌いなの?」

 

アリス「大好きよ」

 

 

なら良かった

私もアリスの事大好きだもん

 

 

結菜「ねえ、アリス」

 

アリス「何よ?」

 

結菜「絶対離れないでよ!」

 

アリス「じゃあ離さない」

 

結菜「意地悪、そゆことじゃないわよ」

 

アリス「わかってるわよ、離れないから安心していいわよ」

 

結菜「良かった……てかアリスここに住むの?」

 

アリス「ええ、あっちの家と行き来するつもりよ」

 

結菜「そっか、わかったよ!」




アリス「私は結菜の事好きよ」

鈴仙「私も」

結菜「私そんな好かれるようなことしたかしら?」

2人「したわよ!」


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私って筋力皆無なのよ

ここに来て初めての前書きです
作者です
皆さんが求めてるような作品ではないでしょうが、見ていただけるとありがたいです


アリスがこちらに住み出すとの事で、荷物を整理している

だけどアリスの持ってきた本の重さがすごい

1冊持つだけでヘロヘロになってしまう

男の頃から力もスタミナも無いの

そんな事を考えていると鈴仙が家に来た

あれ、私家の場所教えたかしら?

アリスと鈴仙が何やら会話をしている

私は疲れたので休憩することにした

私にしては珍しく頑張った

てか帰って直ぐにこの作業してるからいい加減下着付けたい

ノーブラノーパンはキツイわよ

何処とは言えないけど擦れて痛い

あと着ぐるみでこの作業はキツいわね

アリス達を見ると喧嘩していた

喧嘩!?

なんで!?

慌てて2人の元に行く

 

 

結菜「なんで2人で喧嘩してるの!?」

 

アリス「あなた、私以外の女を手篭めにしたわね?」

 

結菜「手篭めって何!?あと目が座ってて怖い!!」

 

鈴仙「ねえ結菜……あなた私以外の女と付き合ってるのね……」

 

結菜「鈴仙まで!?てか2人とも目が怖い!!!」

 

アリス「鈴仙、あなた結菜の事好きなの?」

 

鈴仙「さっきも言った通り好きよ、likeじゃなくLoveでね」

 

アリス「ねえ結菜……作業は一時中断して中に入りましょうか」

 

結菜「あのアリスさん、とりあえず目に光りを宿していただけませんかねぇ!?」

 

鈴仙「結菜、早く入ってよ……」

 

結菜「鈴仙、貴女の綺麗な目が今ものすごく恐怖に感じてしまっている私が居るの!!」

 

 

そんな事を言ってる私をアリスは担ぎあげて家の中に運ぶ

くそう、38kgは軽いってか!?

足をバタバタするが鈴仙が足を持つ

わたしゃ貢物かなんかか!?

アリスは私を椅子に座らせると同時に鈴仙が手足を縛る

まてい!

紐はどこからだしたのよ!!!!

 

 

アリス「さて、私達の問いにはYESかNoで答えなさい?」

 

鈴仙「でないと大変よ?」

 

結菜「私を寝室に運んで乱暴する気ね!!エロ同人みたいに!!!」

 

鈴仙「お望みならば、それでもいいのよ?」

 

結菜「てか貴女方最早仲良しでしょ!?」

アリス「答えによっては……」

 

結菜「アリスさん!?貴女に至っては言葉のキャッチボールガン無視ですか!?私の言葉総スルーですか!?」

 

鈴仙「じゃあ私から」

 

結菜「アンタもか……ツッコミ疲れたよ私……」

 

鈴仙「アリスに抱かれたのは本当?」

 

結菜「……YES」

 

アリス「なら次は私、鈴仙を口説いたの?」

 

結菜「Noです」

 

鈴仙「私の瞳を綺麗と言ったり美人と言ってくれたのに?」

 

結菜「そんなつもりじゃなかったの!!!」

 

アリス「ねえ、結菜」

 

結菜「は、はい」

 

アリス「私は別に貴女が誰と付き合ってもいいと思ってる」

 

結菜「……」

 

アリス「でもね、私は貴女の正妻ポジは誰にも上げるつもりはないの」

 

結菜「私的にそんなに付き合うつもりもないし、鈴仙が私を好いてる事に驚きなんだけどね」

 

鈴仙「私は貴女が言ったことを誰にも言われたことがなかった、惚れても仕方ないと思わない?」

 

結菜「鈴仙、本当に私の事好きなの?」

 

鈴仙「嘘偽りは無いわ」

 

結菜「アリスはさ、私が付き合う人を増やすの嫌?」

 

アリス「正直なところ、嫌よ」

 

結菜「だよね……」

 

アリス「でも鈴仙も引き下がれないでしょ?」

 

鈴仙「まあ、当然よね」

 

アリス「……仕方ないから許すわよ」

 

結菜「え!?」

 

アリス「私だって妖怪であるけども女よ?引き下がりたくないほど好きになる気持ちは分かるわ」

 

鈴仙「アリス……ありがとう」

 

結菜「鈴仙、ごめんね……ちゃんとお付き合いしよう」

 

鈴仙「ええ、これからお願いね」

 

 

話が上手く纏まっていく

正直なところ、私は自分を最低だと思った

だがこうなったのだ、責任はとるつもりだ

アリスが私に近付く

そして服を脱がす

 

え、なんで!?

私汗だくで下着もつけてないからお風呂入りたいんだけど!!!

てか紐解いてよ!!!

アリスは私の胸元の傷を見る

安心したような顔をして傷に口付けをする

無いけど谷間のところだから恥ずかしいのよ

 

 

アリス「あなた今まで下着つけてなかったのね」

 

結菜「出来たら紐を解いて、シャワーしたいの」

 

鈴仙「私はいいと思うわよ、話は終わったのだし」

 

アリス「それもそうね」

 

 

私は解放される

手首足首に紐の後が残る

私の肌って、すぐ跡がつくから嫌なところよね

鈴仙が紐の後をみて息を荒くしだした

それが怖くて着替えをとって直ぐにシャワーを浴びに行った




アリス「そろそろ恋愛パートも終わりかしらね」

結菜「私がもたない……」

アリス「あなたにも原因はあるのよ」

結菜「鈴仙がアレで惚れたとは思わなかったよ」


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このイタズラ……許さない

私は現在お風呂です

湯船に浸かっております

入浴剤は絶対入れる派なのよ私

いい匂いだからね

ひのきの香りって素晴らしいよね

私の好きな匂いなのよ

私は改めて体を見る

永琳先生ってすごいよね、外の技術じゃ絶対治せないもの

私は体を拭いて下着を身につける

そして用意してた着ぐるみを着ようと思ったら着ぐるみが無く、代わりに露出度高めのメイド服が置いてあった

なんでよおおおおおお!!!

私露出苦手なのに!

それにメイド服て!!!

誰がどこで入手したのよ!!!

 

仕方なくそのメイド服を着る

胸元がブカブカ……

もう怒った!!!

 

私は能力で胸を大きくする

この服のサイズよりちょっとだけ大きめにする

元々AだったのにDまで成長させた

胸が重い……

ちょっとだけ身長も伸ばす

150cmが165cmになった

もうスカートから下着が若干見えてる

 

そして私は2人の元に行く

 

 

結菜「アリスでしょ、私の着替え入れ替えたの」

 

アリス「……体成長させたの?」

 

結菜「ええそうよ?大人のお姉さんよ」

 

鈴仙「え、状況が読めないのだけど……」

 

結菜「教えてあげようか、ベッドの上でゆっくりと……」

 

 

私は座ってる鈴仙に顎クイをしながら言う

お、鈴仙の顔が真っ赤だ

アリスは立ち上がる

 

アリス「ちょっと、鈴仙が赤くなってるわよ!!!」

 

アリスが私の体を掴む

アリスが私の肩を掴んだ瞬間に手を掴んで壁に押し付ける

いわゆる壁ドンだ

 

結菜「今の私ならこうも出来るのよ?」

 

アリス「……この服なんだけど」

 

結菜「なあに?」

 

アリス「私が作ったから脱がしやすいようにしてるのよ?」

 

結菜「え!?」

 

アリス「私があなたの考えが読めないとでも?」

 

 

は、はめられた!?

くそう、何から何まで想定済みか

このままだけど負ける!

何にかは知らないけど!!!

 

てかもう負けててもいいや

そう考えた私は体を元に戻す

アリスは私のサイズに合わせたメイド服も作ってあったそうだ

せっかくなのでそれを着た

うーん、なんか慣れない

その後鈴仙は普通に帰った

お仕事もあるそうだ、大変らしい

前まで傷があったから露出しなかったけど、これは恥ずかしいなぁ

てか、スカートがまじでスースーする

アリスみたいにストッキング履こう

私はストッキングを出して履く

そして疲れた私は煙草を吸い出す

玄関のドアがノックされた

魔理沙が来たのかな?

と思いドアを開けるとそこには知らない妖怪がいた

 

文「どうも!清く正しくで有名な射命丸文です!」

 

アリス「嘘しか書かない文屋よ、閉めて大丈夫よ」

 

結菜「はーい」

 

 

私はドアを閉めようとすると異様な殺気を放ち出す文

 

 

文「へぇ……人間の癖に妖怪の私を追い返すと?」

 

結菜「……」

 

文「怖がらなくてもいいのよ?ドアを開けなさい、人間」

 

結菜「私ね、昔か死にそうな事ってザラにあったから殺気出されても怖いと思わないの、それじゃあね」

 

 

ドアを閉める

すごい勢いでドアをノックする音と文の鳴き声が響く

 

 

文「ごめんなさい!!!本当にごめんなさい!!!お願いだから開けて話をしましょうよおおおおお!!!」

 

 

ええ……さっきのなんだったの……

 

そう思いながらドアに鍵をかけるのだった




文「あやややや、初登場なのに酷いですよ!」

結菜「次から扱いはちゃんとしますので」

文「それなら別にいいのですが……」

結菜「ただ普通に出ても面白くないかなと思って」

文「それだけのためにあの状況!?」


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私だってやる時はやるわよ

あまりにも泣き叫ぶ文にちょっとだけ可哀想と思った

とりあえず家に入れて話をしてみると良い妖怪のようだ

最初に高圧的に出た理由は、新聞をとってくれる人がいなさすぎてイライラしてたからだそうだ、ちょっと可愛く見えた

私も新聞なんてあまり読まないからなぁ

そして文は私に新聞記事のネタにさせてくれと土下座してきた

私は目立ちたがり屋では無いので断ると、しゅんとしていた

なんだこいつ可愛いな

しかし帰る気配はなく、今度は普通に話していくことになった

 

 

文「所で結菜さんはなんでこんな所に家を?」

 

結菜「魔理沙と霊夢のご近所にしたいから、間のここにしただけよ」

 

文「なるほど、所で霊夢さんが最近珍しく妖怪退治に勤しんでるとしってますか?」

 

 

なるほど、最近霊夢が顔を見せないのはそのせいか

 

 

結菜「そうなんだ、それだけの数相手なんだね」

 

文「なんでそう思われたのですか?」

 

結菜「アリスから聞いていたけど、霊夢は妖怪退治が生業みたいなものでしょ?つまり慣れているはず、それが苦戦しているなら2つの理由、数が多いか強敵かだよね、だけど後者ならまず帰ることが出来ないと思うの、なら前者が正解じゃないかしら?」

 

文「そう推理しましたか、おみそれしました」

 

結菜「……私も手伝うかな」

 

アリス「あら、平和主義の貴女にしては珍しいわね」

 

 

アリスは3人分の紅茶を入れてリビングにくる

 

結菜「霊夢には借りもあるし、友達として助けたいしね」

 

アリス「でも多分今回は殺し合いだと思うわ」

 

結菜「なんで?」

 

アリス「知能が低い妖怪なら、退治してもまた襲いに来るわ、なら殺した方が後のリスクは無いもの」

 

 

私は考える

私は獣でも殺せないのに妖怪を殺せるか

すぐに答えは出た

助けれるなら殺す

 

 

文「どうするのかしら、行くにも行かないにも用意はした方がいいわよ、ここからそう遠くないもの」

 

結菜「戦いに出てる人数は?」

 

文「霊夢さん、魔理沙さん、早苗さん、咲夜さん、妖夢さん、ですね」

 

結菜「今夜にでも参戦しちゃいますか」

 

アリス「明るいうちのがいいんじゃないの?」

 

結菜「それも考えたけど、血生臭いのは夜がいいのよ」

 

 

私はソファーに寝転ぶ

夜に寝れないなら今寝ようと考えた

その様子を見て文は戦場の地図を書き残して帰った

アリスが近くに座る

 

 

アリス「怖いなら行かなければ良いのに」

 

結菜「殺しなんてした事ないからね、格好付けても怖いよ」

 

私は体が震えていた

わかっていた、それを睡眠で誤魔化そうとしていた

 

 

アリス「あなた、お酒は?」

 

結菜「呑めるよ」

 

アリス「なら、ちょっとだけ呑みましょう」

 

 

アリスはキッチンから日本酒を持ってくる

それをグラスに注ぐ

 

 

アリス「私は貴女が戦うと言っていたけど、反対なのよ?」

 

結菜「なんで?」

 

 

アリスからグラスを貰い少し呑む

 

 

アリス「貴女、前に怪我してたじゃない?」

 

結菜「あれは油断してただけよ」

 

アリス「それでもよ、私は貴女を失いたくないわ」

 

結菜「永琳先生から不老不死の薬でも貰おうかしら?」

 

アリス「ふざけないで、真面目な話をしてるのよ」

 

結菜「大丈夫、今度は失敗なんてしないよ」

 

アリス「約束も出来ないくせに」

 

結菜「あら、なら誓っちゃおうかな」

 

アリス「神様の目の前で誓ってもらうわよ?」

 

結菜「たはは、そりゃ怖いや」

 

アリス「幻想郷には神様も閻魔様もいるわよ?」

 

結菜「あらら、そりゃ私からしたらヤバいかもなぁ」

 

 

 

2人で談笑しながらお酒を呑む

夜になった

私は着替える

アリスの作ってくれた服は汚したくないからね

私は汚れてもいいように捨てる予定でいたツナギを着た

これ、所々穴あいてて変なのよね

着替え終わった私は外に出る

アリスが外で待っていた

 

 

アリス「私は行けないからここで帰るのを待っているわ」

 

結菜「アリスも来てくれたら嬉しかったなぁ」

 

アリス「あら、戦場をデートスポットにする気?」

 

結菜「火照った体で抱き締めちゃうかも?」

 

アリス「その先もあるかもよ?」

 

 

2人で笑った

緊張が解れた

私はストライクフリーダムを呼び出し装着する

 

 

結菜「それじゃ、ちょっと行ってくるね」

 

アリス「気を付けて行ってらっしゃい」




紫「貴女が戦いとはね」

結菜「やらなきゃいけないことだからね」

紫「あの子達でも十分かもなのに?」

結菜「早く終わらせて霊夢達と話したい私のワガママよ」

紫「ならそのワガママ、通してきなさい!」

結菜「当然!」


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心は鬼、頭はクールに、それが鉄則よ

文の書いた地図だとここら辺だな

私は上空で煙草を吸う

霊夢が飛んできた

私を見るなり驚いた

 

 

霊夢「結菜!なんでここに!?」

 

結菜「私も手伝おうと思ってね」

 

霊夢「ここは異変解決組だけで事足りるわよ!!」

 

結菜「そんなこと言って、時間かけてちゃ元も子もないわよ」

 

霊夢「それはそうだけど……戦えるの?」

 

結菜「私は今回スペルカードじゃなく、能力で戦うわよ?」

 

霊夢「……それなら心強いわ、どうせ引かないのでしょうし」

 

結菜「ん、まあね」

 

 

霊夢と話していると次々に人が集まる

ほへぇ……咲夜さんってメイド服の人か!

かっこいいな!!!

 

 

咲夜「初めまして、十六夜咲夜です、紅魔館のメイドをしております」

 

結菜「私は如月結菜、本物のメイドさんに会えて光栄です!」

 

早苗「貴女、この間助けてくれた人!」

 

結菜「おお、早苗ちゃんだ!」

 

 

まあ、居るのは知ってたけどね

 

 

妖夢「結菜さん、戦えるのですか?」

 

結菜「私だって覚悟をもってきたのよ、大丈夫」

 

魔理沙「大丈夫なら行こうぜ!」

 

結菜「相変わらず魔理沙は元気だね」

 

魔理沙「おうよ!」

 

 

私は話終わると煙草を携帯灰皿に捨てる

 

 

結菜「霊夢、敵の本拠地は?」

 

霊夢「あそこよ」

 

魔理沙「私らも敵陣は分かっているのだが数が多くて中に入れないのぜ」

 

咲夜「倒しても敵は無尽蔵にでてくるのよ」

 

結菜「なら高火力で一気に殲滅だな」

 

妖夢「外側さえ抑えれれば……」

 

結菜「私が外を担当するわ」

 

霊夢「いけるの?」

 

結菜「それ相応の装備をすればね」

 

 

私はヘビーアームズを装着して地上に降りる

 

 

霊夢「咲夜は結菜の援護、私、魔理沙、妖夢、早苗で中に行くわよ!」

 

魔理沙「タイミングは!?」

 

結菜「私が言うわ!」

 

魔理沙に無線機を投げ渡す

 

 

さて、殲滅と行きますか

私は拠点の入口付近に着地すると同時に敵を見る

わお、100前後か

少ないわね

でも出し惜しみはしないわよ

私はガトリングで手前側を殺し出す

後方から走ってくる獣型にミサイルを撃つ

どんどん数が減っていくが、奥からどんどん湧いて出てくる

ここが平地でよかった

私は武装の全てを使いながら戦う

後ろから襲ってくる敵を咲夜さんがナイフで仕留めていく

私の前方の敵がまた減った

 

 

結菜「魔理沙、今だ!!!」

 

魔理沙「了解!」

 

 

私が無線機に叫ぶと魔理沙達は洞窟に入っていった

私はユニコーンガンダムにチェンジして洞窟の入口の目の前に立った

咲夜さんは上空にいる

 

 

咲夜「さて、ここからが苦しいですわよ?」

 

結菜「苦しくても、変わらないままなのは嫌なんだ!」

 

咲夜「なら、無理でもやるしかないわね!」

 

私はビームガトリングを撃ちまくりながら、マグナムをたまに撃つ

数は減らない

咲夜もナイフを投げてしとめていくがやはり減らない

敵の死体は増えていかない

死んだ直後にどこかに戻っていってまた走ってくる

これは確かにタチが悪いな

 

 

結菜「咲夜さん、能力は!」

 

咲夜「時を操る程度の能力よ!」

 

結菜「それは時間をゆっくりにも?」

 

咲夜「完全ではないけれど!」

 

結菜「なら死んだ敵の戻る場所を見てきてもらいたい!」

 

私と咲夜さんは殺しながら会話をする

もしかしたら某ゲームのデストーテムの様な仕組みでは?と思ったからだ

そのゲームだと、デストーテムに触れた状態で殺されても1度だけ殺されなかったことになる、その後は同じデストーテムは使えないが

何回も同じデストーテムで復活しているとしたら、そしてそれが何個もあるとしたら

厄介すぎる

しかしそれも壊してしまえば復活はできない

咲夜さんは戻ってきた

どうやら地面の下に何個かあるようだ

くそう、ボスはレヴナントとでも言うのかよ!!

 

咲夜さんにC4を渡してくっつけてもらった

爆破

そして私はまた敵を殺してみた

今度はその場で絶命した

突破口を見つけたと共に嫌な考えがよぎる

中はボスが居て当たり前だ

ボスの周りに精鋭が居るのも当たり前だ

ならばそいつ等もトーテムを使ってる可能性もあるわけだ

しくじったなぁ

私はストライクフリーダムを纏い、一気に全滅させた

そして私も洞窟内に入った




レヴナント「よく来たな、皮付き」

結菜「えぇ……ホントにいた」

紫「なんてね、冗談よ」

結菜「あぁ……よかった」


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ええ……ただの変な人?

中に突入すると妖夢がゴブリンと戦っている

苦戦はしていないが何度も現れるゴブリンに疲労しきっていた

ゴブリンは叫びながら突っ込んでくるが妖夢は何とかいなして行く

 

 

ゴブリン「ああああああ!!!いい加減しねよおおおおお!!!」

 

妖夢「負けませんよ!何度来ても切り捨てます!」

 

 

私は冷静に観察した

妖夢がまたゴブリンを切り捨てた

そしてゴブリンが走ってくる

そこまで遠くは無いのが分かった

そしてさらに見ているとトーテムの場所がわかった

咲夜さんに頼んでそれを壊してきて貰う

妖夢はヘトヘトになりながらもゴブリンを切りつけた

ゴブリンの首元を的確に切ったが、殺しまではできなかった

しかし、トーテム無き今ゴブリンは出血して蘇生できない

 

 

ゴブリン「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……なんで……」

 

妖夢「え?」

 

ゴブリン「なんで私が…殺されるの……」

 

結菜「あなた達の弱点をついただけよ」

 

ゴブリン「トーテムを……」

 

 

ゴブリンは絶命した

妖夢は刀を鞘に入れる

疲弊仕切っているのか、その場で膝をついた

私はとりあえず水を飲ませる

 

 

妖夢「ありがとうございます、結菜さん」

 

結菜「大丈夫よ、3人は?」

 

妖夢「先に行きました、こいつを倒したらおいかけるつもりでした」

 

結菜「行けそう?」

 

妖夢「大丈夫です、少し休めば行けます」

 

結菜「なら咲夜さん、妖夢の事頼めます?」

 

咲夜「わかったわ、あと咲夜でいいわよ」

 

結菜「じゃあ、咲夜お願いね」

 

咲夜「ええ」

 

 

私は妖夢と咲夜を置いて先に行く

この先にもなんかいるだろう

しかし洞窟は奥に行くほど狭くなる

はぁ、私狭いとこ嫌いなんだよなぁ

二手に別れた道を見つけた

少し考え、右側の道を行く

そうすると背の高い豚のような顔をした妖怪が居た

何やら悲しそうな顔をしている

 

 

結菜「あの、敵ですか?」

 

豚「それで敵と答えるヤツは居ないだろうけど、敵だよ」

 

結菜「……なんで今度嬉しそうなの?」

 

豚「さっき3人組が来たのだか、俺を見て親分のところに行ったから、今回は戦えるとおもって」

 

結菜「ええ……好戦的ですね」

 

豚「ついでに、俺はトーテムなんて使ってないが、特殊な能力が1個だけある!」

 

結菜「ほへ?それバラすんですか?」

 

豚「俺は、早くなれるぜ!!!」

 

 

そう言って豚が能力を使おうとする

隙が大きかったのでとりあえずビームサイズで四肢を切り落とす

 

 

豚「なんで能力使う前に倒すんだよ!!!おかしいだろ!!!」

 

結菜「だって不利になる前に倒した方が効率的でなくて?」

 

豚「そうだけどさぁ!!!あー、もういいや」

 

結菜「一応、今なら話を聞きますよ?」

 

豚「いやもう殺せよ!痛てぇんだよ!」

 

結菜「あ、では」

 

 

私は首を切り落とす

さて、と

3人なら勝てるとは思うけど一応行くか

私は違う道を行く

凄い轟音が響く

何事だと思い走る

最深部の入口に到着すると目の前で霊夢が壁に叩き付けられていた

魔理沙と早苗も地面に倒れている

てか、あれどう見ても人間じゃね?

 

 

人間「お前さぁ!!!弱すぎんのになんでここに来たんだよォ!!!」

 

 

大声でそう叫ぶ

あー、このタイプはやばい

かなりの強者だな

そう思ってデスサイズヘルを見につける

ジャマー起動、誰にも見られない

ゆっくりと飛びながら人間に近付く

真後ろをとった、後は殺すだけだ

そう思った瞬間に人間は私の方向をみた

 

 

人間「お前もそうおもうだろぉ!なぁ!!!」

 

霊夢を投げ飛ばす人間

私は慌てて霊夢を受け止める

人間を見るとそこにはもう居ない

下から蹴りあげられる

 

 

人間「どこみてんだよ!俺を楽しませてくれよ、なぁ!!!」

 

 

……ええい、叫んでないと生きていけないのか!?

やり辛い、私は元々男が苦手なんだ!

元男だけどな!!!

私はジャマーをきる

そしてデスサイズヘルも解除する

 

 

人間「お、俺とサシでやんの?能力使っとけって、悪ぃことは言わねぇからさ」

 

結菜「あーあ、自信満々に叫んでるのは良いんだけど喉痛くないの?」

 

人間「別にぃ?てか今そこ関係ねぇだろうがよォ!!!」

 

 

人間は凄まじい速度で距離を詰めてくる

私はアウトレンジが懐なのでやばい!!!

拳が顔面に飛んでくる、私はそれをガードしようとしたら脇腹を蹴られる

吹き飛ぶ

あー、意識がチカチカする

気持ち悪いなぁ、もう

動こうとすると蹴られたところの痛みで動けなかった

 

 

人間「ガードされんのわかってんだったらよぉ、別のところに攻撃するよなぁ!!!お前はかんがえがあめぇんだよ!!!」

 

 

人間は遠慮なく私の腹を蹴りあげる

くそう、流石にやばいなぁ

私はずっとお腹を蹴られっぱなしになっている

そして攻撃が終わる

 

 

人間「お前、弱すぎ」

 

 

私は涙が出た

痛みじゃない、悔しさだ

それと同時に戦略が浮かぶ

ちゃんと出来るかわからないが、やるしかない!!!

 

 

結菜「嘘符……「増殖」」

 

 

私は飛び上がり新スペルを使う

そうすると私が8人に増える

そして8人に同時にF91を装着

質量を持った残像を作り出し部屋内を私で埋め尽くす

 

 

人間「くそ、どれだよ!!!」

 

 

人間は蹴りまくる

残像やデコイに当たるが私には当たらない

全員でサーベルをもつ

そして全員で切りかかる

 

人間「増えても攻撃は1つだろ!!!なら避けりゃいいんだよ!!!」

 

 

所でなんで私には攻撃が当たらないと思う?

簡単よ

別の場所に隠れているからよ

 

隠れた場所からビームライフルを撃つ

 

人間の心臓部を的確に撃ち抜いた

そしてこの付近にはトーテムが無いことも確認した

人間の体をビームが貫く

人間は出血しながら倒れた

増殖を解除して人間の元に向かう

 

 

人間「そんなとこに隠れてやがったのかよ、くそが」

 

結菜「口が汚いなぁ、そんな事言わないでよ」

 

人間「……気持ち悪ぃ戦いしやがって、だが負けは負けだ……殺せよ」

 

結菜「ん。強かったよ君は」

 

人間「最高の侮辱をありがとうよ」

 

 

私はサーベルで首をはねた




人間「あーあー、やっちまったわ」

ゴブリン「あの状態で負けたのか」

豚「お前にしては珍しい負け方すんじゃん」

人間「うるせぇよお前ら!!!」


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洞窟に危険て付き物だと思うのよね

ボスを倒した私は霊夢、魔理沙、早苗を起こす

早苗と魔理沙は軽傷ではあるが、霊夢が重症だ

私は不死の炎で回復した

これは個人用なので人に使えない、自分を呪う

霊夢を背負って出る事にした

しかし私は力がない、すぐに転んだ

霊夢が下にならないよう私が下敷きになった

うう……久しく味わうような気がするこの非力さ

そう考えていると妖夢と咲夜が走ってきた

咲夜は霊夢を見るなり背負ってくれた

そして時を止めたのだろう、咲夜と霊夢は消えた

私は咲夜を信用している、大丈夫だろう

私と魔理沙と早苗と妖夢は歩き出す

敵は殲滅したので安心して出て行こうとすると

落とし穴に落ちた

慌てて穴元を掴んで助かる

そして改めて言おう

私は力がない

 

 

自分の体重が支えれず落ちる

叫び声をあげようとしたが出ない

驚きすぎて声が出ない

しかし魔理沙が手を掴んでくれた

 

 

魔理沙「なにやってんだ!気を付けろよな!」

 

結菜「魔理沙!よく気付いてくれた!」

 

魔理沙「真横でお前が消えたら嫌でも気付くわ!」

 

 

引き上げられて穴を見る

中には竹槍が山ほど刺さってる

あれ完全に殺しに来てるよね!?

罠なんて恐ろしいんだけど!!!

てか飛んで帰ればいいじゃん……

そう考えて私はストライクフリーダムを装着して飛ぶ

妖夢たちにも小型のベースジャバーを出してあげる

そして飛びながら脱出した

 

洞窟私は家に帰ろうと思って魔理沙たちを見る

みんなヘトヘトそうなので、近場にある私の家で休ませようと考えた

 

私は煙草に火をつけようとするもライターが壊れていた

くそう、今日はついてない

そう思っていたら魔理沙がジッポを投げてきた

 

 

魔理沙「それ、前にこーりんから貰ったのだが魔道具でもないし、あげる」

 

結菜「ほへ?良いの?」

 

魔理沙「今日の礼だ!」

 

私はジッポで煙草に火をつけた

こりゃたまらんですなぁ

早苗がベースジャバーの上で寝ている

もう明け方だ、仕方ない

 

 

結菜「とりあえず皆私の家で休んでから帰りなよ」

 

妖夢「良いんですか?」

 

結菜「良いも何も、疲れたでしょ?」

 

魔理沙「ならありがたく、そうさせてもらうぜ」

 

 

皆で私の家に到着

アリスはお風呂を沸かしておいてくれた

ありがたい、いい嫁さんだ……結婚してないけど

私と魔理沙はお風呂に直行した

しかし2人ともシャワーで終わらす

次に早苗と妖夢が入る

2人は入浴し終わって出てきたので私と魔理沙は今度は入浴しに行く

 

はふぅ、生き返りますねぇ

そしてアリスは人数分の紅茶を出してくれた

魔理沙は相変わらず元気だ

妖夢と早苗はすぐに帰った

2人ともやることがあるらしい

魔理沙も眠いと言って帰った

 

私とアリスだけになった

 

アリス「妖怪は倒せたの?」

 

結菜「……妖怪と人間を殺した」

 

アリス「人間もいたの?」

 

結菜「うん、殺してきた」

 

アリス「そう……大丈夫なの?」

 

結菜「アリス」

 

アリス「なに?」

 

結菜「思い出したら気持ち悪くなってきた」

 

アリス「え、ここで吐かないでよ!!!」

 

結菜「無理、もう吐く」

 

 

盛大に吐いた

人間を殺めるとは考えていなかった、自分が生きるために無我夢中で殺した

幻想郷の為にと思っても殺したくはなかった

私は自分に嫌気がさした

また煙草に火をつける

何気なくジッポをみる

しかし、もうやってしまった事だ

考えないようにしよう

そう考えをまとめると、私は煙草を消して寝ることにした




咲夜「貴女、やたら首を切ってたのはなんで?」

結菜「確実に殺すためだよ、生きてたら怖いし」

咲夜「……貴女実は殺し慣れしてる?」

結菜「いやしてませんけど!?」


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理由のない行動が楽しいって時あるよね

私はあの日から三日三晩寝込んだ

殺した事のショック、霊夢が重症でまだ起きないこと

その2つは私にかなりのダメージだ

 

 

とかは無く、霊夢は1日で退院したらしい

割と頑丈で良かったよ

そして私は割り切る時は割り切る性格なので気にしていない

ならなぜか?

普通に風邪をひいたから

 

アリスが永琳先生を呼んでくれた

風邪薬は飲んだ、良くなってはきているが私は体も弱い

風邪の時は体の節々が痛くなるタイプなので寝込むに限る

そうでなくとも寝ているが

私はアリスと鈴仙に看病されている

鈴仙はご飯を作ってくれる、栄養とかちゃんとしてて美味しい

アリスは私のおでこのタオルを変えてくれる

 

お風呂が入れないのが辛いが鈴仙が体を拭いてくれる

私は鈴仙に抱きつく

お礼がわりになるかな?

しかし鈴仙は私から離れる

あ、医者の弟子だからか衛生面的にダメなんだな

なら、今度デートに誘おう

私は決めたならやる人だぞ

 

てかこの妖怪嬉しくなるとかなり耳動くのな可愛すぎかよ

抱きしめた後に動いてるから嬉しいねぇ

 

 

私は夜中に目が覚める

体は良好だ

背伸びをして外に出る

真っ暗だ

うむ、夜中なのだから致し方なし!

私は煙草に火をつける

寝込んでる間吸えなかったからたまらん!

屋根上に座って喫煙を楽しむ

ぽけーっと空を眺めながら2本目に火をつける

すると真後ろに気配を感じた

後を見ると殺したハズの人間が立っていた

あれ!?

 

 

結菜「私、あなたを殺したはずなんだけど!?」

 

人間「あー、首切ったら死ぬとは思うわな」

 

結菜「え?え?これどゆこと!?」

 

人間「あの後、俺ァ地獄には行ったんだがなぁ、八雲紫って妖怪にな、妖怪として生き返らされてんだ」

 

結菜「ほえ、紫さんに?」

 

人間「あぁ、紫には感謝してる」

 

結菜「てか貴方喋り方も変わってない?」

 

人間「俺はあそこに立ち入った、その時に乗っ取られたんだ」

 

結菜「妖怪に?」

 

人間「今はそいつの能力を奪って追い出した」

 

結菜「てか元人間さん、名前教えてよ」

 

魁斗「天内魁斗(あまないかいと)だ、魁斗でいい」

 

結菜「如月結菜、結菜でいいよ」

 

魁斗「結菜、あの時は悪かったな」

 

結菜「私は大丈夫だけど、今度霊夢に謝りに行こうね」

 

魁斗「ああ、後それ貰っていいか?」

 

結菜「ん、いいよ」

 

 

私は魁斗に煙草を渡す

魁斗は煙草に火をつけて吸う

私も吸う

 

 

結菜「魁斗はさ、どうやってここがわかったの?」

 

魁斗「俺のスキルみたいなもんで、相手の匂いは忘れねぇのさ」

 

結菜「え、私そんな臭い!?」

 

魁斗「匂いの意味が違うが、お前は臭くないぞ?」

 

結菜「やだ、私恋人以外に体臭覚えられちゃった……」

 

魁斗「いや、お前は好みじゃねぇよ」

 

結菜「なんかフラれた!?」

 

魁斗「お前ちいせぇもん」

 

結菜「小さくしてるだけだもん!!!いや元から小さいけど!!!おおきくなれるよ!!!」

 

魁斗「ハッ、ならでかくなってみろ」

 

 

魁斗のやつ、鼻で笑ったな……許さんぞ!!!

 

でもいいや、能力使いたくないし

 

 

結菜「魁斗帰る場所あるの?」

 

魁斗「一応あるが、どうした?」

 

結菜「んにゃ、あるならいいや」

 

魁斗「そうか、じゃあ帰るぜ」

 

結菜「ん、じゃあね」

 

 

 

私は魁斗を見送った

生き返ったのは驚いたけど、ね

殺したことは変わらないけど、話せてなんか救われた気がしたよ




魁斗「生き返ったのは驚いた」

結菜「私も驚いた」

作者「何となくやった」


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ホラーは苦手なのよ!!!

私は魁斗が帰った後に家の中に戻る

鈴仙とアリスが眠っている

私は眠れぬままでいたので、ぽけーっと考え事をしだした

もしも魁斗の仲間のゴブリンと豚が魁斗を乗っ取る前から仲間だとしたら紫は助けるだろう

狂った魁斗に着いてきただけなのだから仕方ないと言いかねない

だが生き返らせてない所を考えると、乗っ取った後に仲間になった

そんな事を考えていると、鈴仙が目を覚ましてリビングに来た

鈴仙は私を2度見して私の所に走ってくる

あー、私寝てないといけないからか

そう思い椅子から立ち上がる

鈴仙を見ると、私の真後ろを見ている

なんだろう、そう思って後を見た

私の家のリビングはでかい窓がある

そこを見ると

 

青髪オッドアイの女の子がカラ傘を持って立っていた

 

 

私は声にならない悲鳴をあげてその場に倒れた

必死に立ち上がろうとしているが腰が抜けて立てなくなっている、逃げれない

私はそのまま気を失った

 

 

朝起きるとアリスが横にいた

あの後からずっと横にいてくれていたみたいだ

私は起き上がり窓の外を確認する

誰もいない、私は幻覚でも見ていたのか?

しかし鈴仙も見ていたはずだ、私は鈴仙に聞くと夜はずっと寝ていた、起きてはいない

 

謎だ、そう思い外に出て確認する

やはり誰もいない

 

ん?何だこの跡?

 

私はふと地面を見ると2本の均等な太さと長さのラインを見つけた

 

靴の後だとしても私たちの靴跡ではない

獣でも無いことは明らか

ならば昨日の幽霊……?

 

無理なんだけど……私お化けとかの類苦手なの……

 

魁斗って一応生き返ってるからお化けにならないよね?

 

など考えていると近場で唸り声が聞こえた

なんの声だろう、怖いなぁ

そう考えていると夜に見たカラ傘見つける

開くと顔があってめちゃくちゃ驚いた

そしてその近くに昨日いた幽霊がいた

 

びっくりして逃げようとしたが、何やら唸り声をあげるだけで動かない

 

声をかけてみることにした

 

 

結菜「あの、大丈夫ですか?」

 

女の子「うう……」

 

結菜「聞こえますか?」

 

女の子「お腹が……」

 

結菜「お腹がどうしたんです?今言って頂けたら医者の助手が居ますから助けれると思いますよ?」

 

女の子「お腹が……減ったよぉ……」

 

結菜「……へ?」

 

 

とりあえず家に入れてご飯を作ってあげることにした

白米、アサリのお味噌汁、卵焼き

 

これは日本人としてありがたきご飯と言えよう

 

女の子はそのご飯を凄い勢いで食べる

しかし女の子は話し出す

 

女の子「確かにこれでお腹は膨れるけど、上質な驚きを食べたいよ……」

 

 

なんなんだこの子?

よく見たら昨日脅かしたお化けじゃんか!?

でもなんか普通に食べてるし、さっき肩貸してるし、本物のお化けじゃなさそうだ

それだけ分かると女の子に話しかける

 

結菜「あなた名前は?」

 

小傘「多々良小傘だよ、ご飯ありがとう」

 

結菜「いいのよ、私は如月結菜」

 

小傘「結菜ね!昨日おどろいてくれてありがとう! 」

 

 

そこは驚かしてごめんね、じゃないのね……

てかこの子ほんと可愛い顔立ちよね、羨ましい

そう思っていると小傘は立ち上がる

 

 

小傘「結菜には2回もご飯貰ったから、お返ししたいな!」

 

結菜「お返しって言っても、驚かされるのは勘弁よ?」

 

小傘「それはお返しにならないでしょ、わちきの工房まで行くから着いてきて」

 

結菜「工房?」




小傘「わちきの名前から連想されるもの、なーんだ」

結菜「たたら吹きかな」

小傘「せーいかーい!」

結菜「ついでにこのために作者は調べたとか」

小傘「おお、わちきのことを!?」

結菜「せーいかーい」

小傘「あれ、クイズ出してたのにクイズ出される側になった!?」


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私と彼は仲がいい……のかな?

魁斗視点

 

俺は結菜と別れ、自分の住処に戻る

とは言っても決まった所は無い

アイツの前で住処は無いといえばまたアホな事を言い出しかねん

前に住んでいた家も無くなっていた

今夜は木の上だな、そう決めて俺は登る

 

俺の能力はシンプルだ

「異能な力を操る程度の能力」

 

その気になれば幻想郷を滅ぼせるだろうが、面倒くせぇ

俺を乗っ取った妖怪は実験として俺の体を奪ったらしいが失敗しているみたいだ

 

木の上に登りきると、そこには緑髪の妖怪がいた

 

 

魁斗「お前、何をしているんだ?」

 

妖怪「私ね、なんとなくここに居るの」

 

魁斗「そうか」

 

 

俺は干し肉を齧る

妖怪は横に座る

 

 

妖怪「お兄さんはここで何をしてるの?」

 

魁斗「寝るため」

 

俺は答える

 

 

妖怪「住む場所がないの?」

 

魁斗「ああ」

 

妖怪「なら私の家に来る?」

 

魁斗「は?」

 

 

見ず知らずの妖怪を、住居に呼ぶか普通

何かの罠だろう

俺はそう考えた

 

 

魁斗「行かねぇよ」

 

妖怪「なんで?」

 

魁斗「当たり前だろ、罠の可能性を考えるだろ」

 

妖怪「私はなにもしないよ?」

 

魁斗「俺がお前を殺すとしたら?」

 

妖怪「それが故意なら応戦するよ、でも……」

 

魁斗「でも?」

 

妖怪「無意識ならしょうがないよ!」

 

 

妖怪はとびきりな笑顔になる

考えるだけ無駄だと判断した

 

 

魁斗「……わかった、お前の指示に従う」

 

妖怪「よーし、決まり!」

 

 

俺と妖怪は木から飛び降り、一緒に歩き出す

妖怪はこいしと名乗った

こいしは地底に住んでいると言う

ここは狭いように見えて広いのだな、そんなことを考えた

俺はまた干し肉を齧る

酒が恋しい

 

 

長く歩いていると屋台を見つける

店主はミスティア・ローレライと言うらしい

上質な酒をくれた、お代は今度払いに来ると約束をした

俺は酒を飲みながらこいしと歩く

こいしは焼き鳥を食べながら歩く

俺だけが、それをしたら気分的によくない

だから買ってやった

 

 

そこから更に歩く

空を見ると明るくなっていた

こいしは指をさす

 

 

こいし「あそこにある穴に入るよ!」

 

こいしは焼き鳥を全部食べて飛び降りた

俺は酒を飲みながら能力を使いゆっくり降りる

降りてる途中に蜘蛛の巣を見つける

虫が嫌いなのでそれを避ける

しかし避けた先にも蜘蛛の巣がある

面倒なので燃やした

主っぽい奴が出てきた

 

凄く蜘蛛からかけ離れた妖怪が来た

見た目普通の人間タイプの妖怪だ

 

てかこいしはどこにいるのだ?

そう思っていると蜘蛛の妖怪が来る

 

妖怪「おにーさん、ここ初めて?」

 

魁斗「ああ、初めてだ」

 

妖怪「ここの説明いる?」

 

魁斗「いや、こいしと言う妖怪が案内してくれるそうだ」

 

ヤマメ「そうかい、私は黒谷ヤマメってんだ、覚えておきな」

 

魁斗「ああ、わかった」

 

 

俺はこいしを探しに行くのであった




こいし「無意識だからしょうがない!」

結菜「眠かったならしょうがない!」

魁斗「なんだこいつら」


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ネタって降ってくるもんだ

こちらスネ○ク、洞窟内に潜入したオーバー

 

こんなネタをしたくなるくらい暇になった

いや、迷子になった

とりあえず本能に従って歩く

なにやら賑わった場所にたどり着く

 

……ありゃあ鬼だな

クソッタレ、見つからないよう隠密と行くか……

 

ガっと音が鳴ったと思ったら俺は転んだ

くそ、生前にあった天然ドジスキルをここで発動してしまうとは……

 

近くに居た鬼が俺を睨む

 

 

鬼「おい、ここでなぁにしてんだ?」

 

魁斗「……妖怪探し」

 

鬼「お前、地上から来たんだろ?帰れよ」

 

魁斗「邪険にされる筋合いはないな」

 

鬼「コソコソ動いてる時点で気に入らねぇ」

 

魁斗「なるほど、なら堂々と歩かせてもらう」

 

鬼「そんな事じゃねぇんだよ」

 

魁斗「……喧嘩がしたいならそう言え」

 

鬼「へっ、話が早くて助かるぜ」

 

 

そんな会話をしてお互いに戦闘態勢に入る

 

そこに一際でかい鬼が来た

 

 

鬼2「あんたら何してんだい、てかアンタはまだ出てってなかったのか?」

 

鬼「うっ……勇儀さん、出て行こうとしたらコイツが居たので……」

 

勇儀「ほぉ?私の言ったことより喧嘩がしたいと?私は掟を破ったアンタに出て行くか死ぬか選択肢をやって、アンタは出てくと言ったよな?」

 

鬼「言いました……」

 

勇儀「それがなんだい?この有様は、鬼の面を汚してぇのか?」

 

鬼「すいません!」

 

勇儀「……あんた、済まないが少し待ってくれないかい?」

 

魁斗「……ああ」

 

 

そう返事をした直後、勇儀と言われる鬼はケンカを吹っかけてきた鬼を殴った

たった1発で心臓を壊したようだ、鬼はその場で力尽きる

 

 

勇儀「さて、と……アンタには悪いことしたね、謝るよ」

 

魁斗「いや、こちらこそ鬼の嫌がる事をしたらしいのでな、謝るなら俺の方だ」

 

勇儀「何をしたんだい?」

 

魁斗「隠れながら歩いていた」

 

勇儀「それはアイツが嫌ってたことだからねぇ……仕方ない」

 

魁斗「俺が悪かった」

 

そう謝り、先に進もうとすると勇儀に肩を掴まれる

 

勇儀「私ゃ星熊勇儀って言ってな、鬼の四天王の1人なんだが、アンタを見てると血が疼くのさ」

 

魁斗「鬼ってのは回りくどい言い方しか出来ねぇのか?」

 

勇儀「ははっ……確かにその通りだ、私は喧嘩がしたいんだ、やり合わないかい?」

 

魁斗「弾幕ごっこではなく殴り合いと?」

 

勇儀「ああ、そうさ!」

 

魁斗「……3回顔に攻撃を当てたら勝ちでいいか?」

 

勇儀「ああ、それでいい!」

 

 

チッ……鬼とは血の気の荒い!!!

 

俺は能力でその場で武器を生成した

ゲイ・ボルグ、神話の槍と言われているものだ、が、俺が作ればレプリカだ

しかしこれに能力付与をする

俺以外には誰にも持てない重さにする

 

神話のゲイ・ボルグとは全く別物だが、俺は槍が得意だ

クランの猛犬愛用の槍、使いこなそう

そして俺は身体能力を高めた

 

さてさて、妖怪になってからの初戦闘だ……血がたぎる!!!

 

先に動いたのは勇儀だ

巨体からは想像もつかない速度で殴りつける

俺はそれを軽く避け、壁を蹴り跳躍

勇儀に向かって突っ込む

 

勇儀はそれを蹴ろうとするも魁斗は直前で伏せる

足が伸びきった瞬間、勇儀の顔に向かって跳躍

 

お互いに目が合う

お互いに笑っている

野性的に、本能的に笑う

 

勇儀はそのまま殴り付けようとするが無理な体勢だ

良くもやると思いながらその拳を蹴り、その勢いで体を回転させてゲイ・ボルグで顔を殴る

 

ゲイ・ボルグは今回刃は丸めてあるため殴打用だ

たとえ鬼でも女だ、これ以上傷付けたくない

 

勇儀は俺を見るなり怒鳴った

 

 

勇儀「なんだいその獲物は……槍なら切れるようにしな!!!」

 

魁斗「プライドを傷付けたなら謝る、しかし妖怪になる前に色々あってな、殺しや傷付けることはしたくないんだ」

 

勇儀「殴打してる時点で傷はつく、それを理解してなのかい!?」

 

魁斗「わかっている」

 

勇儀「……やめだ、別の勝負にしよう」

 

魁斗「すまないな、次は何にする?」

 

勇儀「決まっている……呑みあいだ!」

 

 

頭の痛くなる話だ……




勇儀「殴り合いは殴り愛ともとれるよな!」

魁斗「俺にふるな、俺は今のところ好きな奴を作る気はない」

勇儀「なんかフラれた!?」

魁斗「?」

勇儀「あんたいつか刺されるよ……」


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能ある鷹は爪を隠す、隠すやつはいるのか?

ただいま地獄を見ている

勇儀は、いや鬼は酒豪なのだろう

度数が高い酒で樽5個目だぞ!?

なんてこった、俺も飲める方ではあるがこんなにも……

たまに水を飲みながら酒を飲んでいるが、限界だ

 

勇儀「そういやぁ、アンタの名前を聞いてなかったねぇ」

 

魁斗「……魁斗とだけ覚えておいてくれ」

 

勇儀「魁斗ね、気に入った!」

 

魁斗「気に入られたならありがたいが、俺ァ限界だ」

 

 

俺は寝た

その後に色々な妖怪が来て騒いでたみたいだが関係ない

 

 

 

 

かなり寝ていたようだ、俺は起き上がる

勇儀が絡み酒なのだろう

周りは死屍累々とも言える惨劇だ、呑み潰れた妖怪で足の踏み場もない状況だ

クソッタレ、頭が痛てぇ

 

しかし1人生きている奴がいた

そいつは俺に水を渡してきた

 

 

パルスィ「貴方も大変ね、私はパルスィよ」

 

魁斗「魁斗だ、水をありがとう」

 

パルスィ「別にいいわ」

 

俺は水を飲み干す

一息着いたのでパルスィに話しかける

 

魁斗「お前だけが生き残りか?」

 

パルスィ「そうみたいね、まあ私が来るのが遅かったのもあるのだけどね」

 

魁斗「それにしても酷い有様だ、酒好きといえど控えるよう言って貰えると助かる」

 

パルスィ「……貴方、勇儀に勝ったらしいわね」

 

魁斗「殴り合いは引き分け、呑みは完敗だ」

 

パルスィ「貴方のその余裕が妬ましいわ」

 

 

パルスィが妬ましいと言う意味がわからないが、妬ましいと言われた瞬間に変な感情が芽生える

何だこれは

まあ、どうでもいいか

 

 

魁斗「ここら辺でこいしと言う妖怪を見なかったか?」

 

パルスィ「さとり妖怪の妹ね、見てないけど奥の館に行けばいいと思うわ」

 

魁斗「地底の館とは、何とも面白いものだな」

 

パルスィ「幻想郷だもの」

 

魁斗「違いないな……ありがとう、先に行く」

 

パルスィ「ええ、気を付けて」

 

 

俺はパルスィと話し終え、1人歩いていく

ゲイ・ボルグを杖代わりにして歩く

神話の槍を杖にするとは、クーフーリンに怒られかねないな、会ったことは無いが

 

 

歩き続けると、目の前には屋敷がある

ここか?

そう思いドアをノックする

 

 

?「はーい、どちら様?」

 

魁斗「ここにこいしと言う妖怪は来ていないか?」

 

?「こいし様ですか?おりますが?」

 

魁斗「ならば、あわせてくれないか?海斗と言えば分かるはずだ」

 

?「しばらくお待ちください」

 

 

言われた通り待っているとドアが開く

中からは小さい女の子が出てきた

 

 

さとり「初めまして、この屋敷の主、古明地さとりと言います」

 

魁斗「丁寧にどうも、俺は魁斗と言う」

 

さとり「魁斗さんですね、苗字の方は……天内と言うのですね」

 

魁斗「……言ってもないのに何故わかる?」

 

さとり「ふふっ、考えてみてください」

 

 

少女は微笑みそう答える

 

頭の中を読まれたのか?

しかし何も考えてはいなかった

記憶を読まれた?

そちらの方が道理がいきそうだな

ん?そう言えばパルスィがさとり妖怪と言っていたな……さとり、悟り?

日本の妖怪に覚と言う妖怪が居たな……たしか

 

さとり「心を読む、それであってます」

 

魁斗「なるほど、便利ではあるだろうが呪いのような能力だな」

 

さとり「なぜ、呪いだと?」

 

魁斗「心を読むなら邪心も読めてしまうだろうに」

 

さとり「当たりです、私はその能力故にここに居るようなものですから」

 

魁斗「地底なら人間と会わずに住む、奥の屋敷ならわざわざ訪ねる妖怪もいないから、という事か?」

 

さとり「そう言うことです」

 

 

ふむ、なれば俺の心に汚れた場所はあるだろう、退散するのが正解か?

 

 

さとり「貴方は暗い過去があるだけで、心まで汚れていませんよ?」

 

 

気遣いには感謝する、所でこいしはどうした?

 

さとり「あの子なら寝ています」

 

ならば俺は帰ったと伝えておいてくれ

 

さとり「よろしいのですか?ここに住んでいただいても構わないのですよ?」

 

魁斗「いや、俺はまた地上に戻るさ、気が向いたらまた来るとも伝えておいてくれ」

 

さとり「私達のことを考えているのなら良いのに……ですが、意思は変えなさそうですね、わかりました」

 

魁斗「ありがとう」

 

そう伝えると俺は地霊殿を後にした

正直なところ1箇所に固定されるのは嫌なのもある

俺は最低限の寝れる場所さえあればいい

 

地底から出ると周りはまだ真っ暗だ

あてもなく歩き出す

すると野党が現れる

 

 

野党a「兄ちゃん、こんな夜中にそんな物騒なもん持ってなぁにしてんだい?」

 

野党b「その槍と金品を全部置いていきな!」

 

野党c「なんなら死んでから剥ぎ取られてくれてもいいんだぜぇ?」

 

 

笑い出す野党

数は少ないな

ため息をついた

 

 

魁斗「なら3人でかかってこい、お前らが勝てば殺して奪うでも何でもしろ」

 

野党c「あ?」

 

魁斗「俺が買ったら金を全額置いて二度と悪さをしないと誓え」

 

野党b「お前、なんでお前が命令してんだァ!?」

 

野党c「殺すぞ!!!」

 

 

俺はため息をついた

始めに飛びかかってきた野党bに回し蹴りで迎え撃つ

bの脇腹を蹴り飛ばすとそのまま意識を失った

aは短刀で刺そうとしてきたがその短刀を手刀で叩き折った

その時点でaは戦意喪失した

cもその光景をみて刀を捨てた

 

 

野党c「あんた、ナニモンだ?」

 

魁斗「元人間の妖怪だ」

 

野党a「……約束は約束だ、金を全額渡すよ」

 

魁斗「ちゃんと人里で働いて今までの悪さ以上に献身的に生きろよ」

 

野党c「……ああ」

 

 

俺は3人から金を受け取る

野党bを担ぐaとその横を歩くc

3人を見送るとミスティアの店に走る

まだやっていた

そこで代金だけきっちり払いまた歩き出す




結菜「次から私のパート!」

霊夢「よかったわね」

結菜「うれしー!やったー!」


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武器かぁ、私そこまで戦闘したいわけじゃないのよ

結菜視点

 

私は小傘の工房に着く

小傘はお礼に武器を作ると言うのだが正直なところ私は武器なんてものに興味はない

なぜなら戦いを好まないからだ

とは言っても二度戦闘しているため確実に戦わないと言う確証はない

 

 

小傘「何を作る?なんでも作るよ!」

 

結菜「……なら、鉤爪でお願いしようかな」

 

小傘「癖の強いものを選ぶね、分かったよ!」

 

結菜「長さも適当で、爪先に返しをつけておいて欲しい」

 

小傘「わかったよ、出来たら届けに行くね!」

 

結菜「お願いね」

 

 

私は小傘の工房からでる

行きたいところがある、霊夢のところだ

霊夢が魁斗に倒されてから1度もあっていないのだ

私は人里に行く

果物の盛り合わせを買い、博麗神社に向かう

 

博麗神社に着くなり私は直ぐに居間の襖を開く

そこには魔理沙と霊夢がいた

元気そうな霊夢をみて安心した

霊夢に果物を渡す

 

 

霊夢「あら、気が利くじゃない?」

 

結菜「まあ、ね、元気そうで良かったよ」

 

魔理沙「あんなにやられてたのにな、私も驚いたぜ」

 

霊夢「あんなんで重症とか言われてたら博麗の巫女としてやっていけないわ」

 

結菜「やられてた時点でと言っちゃうとダメかな?」

 

 

霊夢は私を睨む

 

 

結菜「そんな所で更に追い討ちで情報」

 

霊夢「なによ」

 

結菜「あなたを倒した人間、生き返ったよ」

 

霊夢「は?」

 

 

私は事情を全て話た

 

 

魔理沙「なるほどねぇ、操られてたなら納得だな」

 

霊夢「とは言え、紫の判断があるなら大丈夫なんじゃない?」

 

結菜「私とも話したけど、魁斗は大丈夫だと思うよ」

 

霊夢「ただ、1度は戦わないとね」

 

魔理沙「珍しいな、霊夢が燃えてるぜ」

 

結菜「そりゃあんだけボロボロにされてたらね」

 

 

再び霊夢に睨まれる私

あなた無言で睨むと相当怖いのよ?

 

その時博麗神社に魁斗が現れる

いつの間にか槍を持ってるし、なんかかっこいいなアレ

 

魁斗「俺の話をしてたろ?」

 

結菜「あら、よく分かったね」

 

霊夢「……いらっしゃい」

 

魁斗「博麗の巫女、博麗霊夢だな」

 

霊夢「ええ、そうよ」

 

魁斗「あの時はすまなかったな」

 

霊夢「理由があったんでしょ、仕方ないわよ」

 

 

霊夢は溜息をつく

しかし許している顔つきだ

良かった

 

結菜「てかその槍なぁに?」

 

魁斗「能力で作ったゲイ・ボルグだ」

 

結菜「……ランサー?」

 

魁斗「槍だ」

 

結菜「……まあいいや」

 

 

ゲイ・ボルグと言えばランサー、ランサーと言えばクーフーリンだと私は思うわけよ

 

霊夢「所で、今度あなたにリベンジを申し込みたいのだけど、大丈夫なのかしら?」

 

魁斗「良いが、俺の気分次第と考えておいてくれ」

 

霊夢「ええ、それでいいわ」

 

霊夢と魁斗は再戦を約束した

 

私はと言うと、そのやり取りを見ながら一服する

 

 

魁斗「そう、お前に用があった」

 

結菜「ほえ、私?」

 

魁斗「それを多量にくれないか?」

 

結菜「いいよぉ、てか欲しい時私の家に来ていいよ」

 

魁斗「なら、今から行く」

 

結菜「いやん、襲われちゃう」

 

魁斗「殺すぞ」

 

結菜「ごめん」

 

最速のやり取りに魔理沙は笑うのだった




結菜「貴方もヤニ落ちするがいい!!」

魁斗「落ちてるのだろうな、コレは」

結菜「ついでに私は紫から貰ってたり」

魁斗「そうなのか?」


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いつも戦闘は唐突に

私と魁斗は喫煙をしている

喫煙をしながら私は空を眺める

魁斗は隣で酒を飲みながら喫煙を楽しんでる

 

妖夢が博麗神社に来た

魁斗を見るなり妖夢は刀で魁斗を切り付けようとする

魁斗はすぐにゲイ・ボルグで受け止める

 

 

妖夢「なぜあなたがここにいる!」

 

魁斗「生き返って謝罪しに来た」

 

妖夢「それを信じろと!?」

 

魁斗「現実はそうだ」

 

 

魁斗は刀を流しゲイ・ボルグを首元に突き付ける

 

 

私はと言うと、めんどくさいとかじゃなくて妖夢の剣技に見とれてる

神社の縁側に移動して見守ることにする

 

 

魁斗視点

 

魁斗「真実は目の前にあるのに信じないと……ならばどうする?」

 

妖夢「切って確かめる!!」

 

 

妖夢は袈裟斬りをする

が、俺はすぐに距離をとりダッシュの構えをとる

 

 

妖夢「なんですかそれ……まるで犬のようですね?」

 

魁斗「犬と言ったか?」

 

妖夢「ええ、何時でも逃げれる犬のようです、負け犬になりたいと言う事ですか?」

 

妖夢は罵倒する

……挑発は受け取ろう

 

 

魁斗「ならばこの構えから出される槍術を全て避けろよ?」

 

妖夢「ならば私の剣技を全て避けてくださいね?」

 

 

2人「1発でも当たれば負けだ!!!」

 

 

俺は一瞬で妖夢の目の前に移動する

妖夢は刀で俺を切る

が、刀が振られる寸前で後ろに回る

そして蹴りを放つが妖夢はそれを避ける

バックステップで交わしていくが妖夢の横に移動してゲイ・ボルグで突く

それを紙一重で避ける妖夢だが、俺はすぐに足払いをして転ばせる

しかしすぐに体勢を立て直して飛び上がる

 

妖夢は肩で息をしている

その妖夢にゲイ・ボルグを投げ飛ばす

 

 

妖夢「気でも狂いましたか!?自身の武器を捨てるなど!!」

 

地上にいる俺に向かって叫んでいるが俺はそこに居ない

投げた槍を空中で掴み取り投げる

 

そこまでは読めてなかっただろう、妖夢の肩をかすめる

 

 

妖夢「……は?」

 

魁斗「これなら問題はないだろ?」

 

妖夢「あなたは武器をなんだと!?」

 

魁斗「気に入らないなら相手をするな」

 

妖夢「……」

 

 

妖夢は刀を持ち直す

まだ続行するようだ

 

 

魁斗「……スタイルを変えさせてもらう」

 

妖夢「槍を使いきれなくなりましたか?」

 

魁斗「残念だが違う、俺は獲物は固定しないし1つに固執しないタイプなんだ」

 

 

その場でハンドガン二丁生成する

弾丸は妖力で無限だ

槍は近くに置いておく

 

 

魁斗「さてと、暴れさせてもらう」

 

俺は妖力弾を連射する

妖夢は刀でそれを切っていく

 

魁斗「いつまで続くか見ものだが、飽きた」

 

2丁で多量の弾を撃ちまくる

妖夢は全てを切り捨てれなくなったので地上に降りて魁斗を切りに行く

やはりそこに俺はいない

弾は目くらましだ

もう妖夢の後ろにいた俺は妖夢の後頭部に銃を突きつける

 

魁斗「一応後頭部に当てているが、勝敗はどちらなのだ?」

 

妖夢「……負けました」

 

魁斗「手荒にしてすまなかったな」

 

妖夢「いえ、貴方のスタイルは勉強になるところがありました」

 

魁斗「辞めとけ、お前は1つを極めろ……俺は全て中途半端だから、こうして我流で使っていってるだけだ」

 

結菜「武人としては武器を投げるのはダメだと思われるんじゃない?」

 

魁斗「だろうな、クーフーリンが見てたらキレても不思議ではない」

 

妖夢「確かに私は刀を投げれませんね……」

 

魁斗「だから、お前はお前でやっているといい」

 

妖夢「後は、突然斬りかかってすみませんでした」

 

魁斗「……てか今ので本当に分かったのか?」

 

妖夢「はい!」

 

結菜「絶対わかってない!!!」




結菜「妖夢は天然だからなぁ……」

魁斗「お前が教えてやれよ」

結菜「私にゃ無理かなぁ」

魁斗「……俺はまだ弟子とかは考えてないからな」


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異能な力ってある意味では錬金術だよ

やぁ、結菜だよ

私は今日アリスも鈴仙も居ない家に居るよ

アリスと鈴仙を家に返すことにより、特殊召喚!!!

魁斗!!!

 

まあ、なんでか魁斗が家に来てます

 

 

結菜「所で、なんで来たの?」

 

魁斗「来ちゃダメなのか?」

 

結菜「そうじゃないけど」

 

 

魁斗と私はリビングで煙草に火をつける

 

 

魁斗「なんだかんだ、さ」

 

結菜「へ?」

 

魁斗「なんだかんだでお前に世話になったなと思ってな」

 

結菜「いやん、私は何もしてないわよ?」

 

魁斗「どんなキャラで行きいんだお前は」

 

結菜「……不思議ちゃん?」

 

魁斗「なら安心しろ、今まで通りのお前で大丈夫だ」

 

結菜「わからないよ、演じてるだけかもよん?」

 

魁斗「いや、着ぐるみを私服にしているやつほど不思議なやつ居ないだろ」

 

結菜「は?喧嘩?喧嘩売ってんのかゴルァ!!!」

 

魁斗「コイツの怒りのスイッチがわからん!!!」

 

結菜「まあ、冷静だけどね」

 

魁斗「そ、そうか……」

 

結菜「帰りは気をつけろよ」

 

魁斗「なら泊まってけば良いのか?」

 

結菜「搾るぞ貴様」

 

魁斗「もうお前わからん!!!」

 

結菜「一応私でも妊娠するからな?」

 

魁斗「興味のない情報どうも」

 

結菜「お前やっぱ表出ろ」

 

魁斗「くっそめんどくせぇなお前!!!」

 

 

魁斗が私を叩く

一応優しくしてくれた

 

 

結菜「キズモノにされた」

 

魁斗「コイツなんなんだよ……」

 

結菜「で、結局要件は何よ」

 

魁斗「紫には伝えてあったがお前にも話すのを忘れていたが、俺の体から追い出した妖怪は死んでいない」

 

結菜「そいつに気を付けろと?」

 

魁斗「体を乗っ取るだけ、それ故に手を出しにくい」

 

結菜「確かに、大切な人を乗っ取ってしまったら何にもできない」

 

魁斗「情を殺せ、とは言わないが対策は考えとくといい」

 

結菜「りょーかい、所で今日はどうするんだい?」

 

魁斗「帰る」

 

結菜「帰る場所もないのに?」

 

魁斗「帰る」

 

結菜「どこに?」

 

魁斗「お前と一緒にいたくない」

 

結菜「は?なんで?」

 

魁斗「お前、女、俺、男、わかる」

 

結菜「だから?」

 

魁斗「男女一緒に居たくない」

 

結菜「……クソ童貞のヘタレ野郎」

 

 

ブチンと音が鳴った

 

 

魁斗「アァ???おめェ喧嘩売ってンのか三下ァ!!!くそビッチがァ!!!」

 

結菜「上等だコルァ!!!てめぇ今回は無傷で負かしてやるァ!!!」

 

 

この喧嘩に止める人間は居ない

数分後

私達は傷だらけだ

魁斗は手加減してくれていたようだが痛い

 

 

魁斗「この喧嘩にはキリがない」

 

結菜「お前マジで許さんからな、ビッチ呼ばわりだけは許さん」

 

魁斗「……悪かったよ」

 

結菜「許す」

 

魁斗「いや、謝れよ」

 

結菜「やだ、私は本当の事しか言ってない」

 

魁斗「あ?」

 

結菜「は?」

 

魁斗「貧乳」

 

結菜「大きく出来ますし〜」

 

 

私は能力で身長と胸を大きくした

 

 

魁斗「……は?」

 

結菜「ふふん、惚れろ」

 

魁斗「パ、パッドだろ? 」

 

 

魁斗はおもむろに私の胸を揉む

揉みしだく

 

結菜「んっ……やめてよ……」

 

魁斗「す、すまん」

 

 

魁斗は慌てて離れた

 

 

結菜「ふん、私の凄さわかったでしょ!」

 

魁斗「あ、ああ」

 

結菜「で、どうする?泊まるの?」

 

魁斗「……部屋別で頼む」

 

結菜「もとよりそのつもりよ」




魁斗「……」

結菜「あなた、驚きすぎ」

魁斗「……すまなかった」

結菜「いや、良いけどさ」


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これってかなりヤバい感じ!?

私は魁斗と喧嘩中

理由なんて簡単です

私と魁斗は布団の取り合いだ

どちらが暖かい毛布で寝るかの喧嘩だ

 

 

結菜「やだ、これだけは譲らない!!!」

 

魁斗「うるさい!!!お前には着ぐるみがあるだろう!!!」

 

結菜「私は毛布も枕も布団も変わると寝れないの!!!」

 

魁斗「布団がないのによく泊めようと思ったな!!!」

 

結菜「私の親切心!!!」

 

 

両者凄く引っ張る

毛布を引っ張り合う

私は意地でも渡したくなかった

その結果は

 

ツルッと音が鳴る

魁斗が滑った

私は咄嗟に魁斗の頭を守ろうと飛びつく

 

2人とも倒れる

 

そこに

 

 

 

鈴仙「ごめん、忘れ物しちゃった!!!」

 

鈴仙が来た

そして、私たちを見た

 

私達は毛布の取り合いでお互いに息が上がっている

顔も赤い

そして私が魁斗の上に乗っている

しかし魁斗の頭の下に私は右手を添えて頭が床にぶつからないようにしている

顔が近い

 

 

私が今から魁斗を襲う姿に見えている鈴仙

 

鈴仙の目がどんどん死んでいく

部屋には謎の寒気

 

 

 

鈴仙「ねえ……何してるの?」

 

鈴仙の言葉が怖い

魁斗と私は震え出す

 

 

結菜「えっと……布団の取り合い……」

 

鈴仙「そう、私には今から事が始まるように見えるなぁ」

 

魁斗「い、いや断じて違う!!!」

 

鈴仙「ねえ……貴方さ」

 

魁斗「あ、ああ」

 

鈴仙「貴方、立ってみて」

 

魁斗「わかった」

 

 

魁斗は立ち上がる

しかし魁斗の男性器も立ち上がってる

 

鈴仙「これの説明は?」

 

魁斗「生理現象」

 

結菜「鈴仙さん、説明させてください」

 

鈴仙「なに」

 

結菜「魁斗が転びそうになったのを助けたらあんな体制になったの!」

 

鈴仙「実演してみなさい?」

 

魁斗「恥ずかしいのだが?」

 

鈴仙「やれ」

 

2人「YES、マム」

 

 

二人で最初のやり取りから全てやる

それを見て鈴仙は目に光が灯る

 

鈴仙「よかった、浮気してるのかと思ったよ」

 

結菜「するわけないじゃん」

 

魁斗「こんな女の相手とか死んでも嫌だな」

 

結菜「1回殺してるけどね」

 

魁斗「次は負けん」

 

結菜「ふん、どうだか」

 

 

再び私達は睨み合う

しかし鈴仙に止められる

 

私の彼女は怖い

2人とも怖い

けど好きだ

魁斗はそこまで好きじゃない

 

なんかウマが合うような合わないような、って感じなんだよなぁ

 

そして私は能力で毛布を作ればいいと考えて魁斗に毛布を作って渡す

 

そして私はベッドで、魁斗はリビングに布団を敷いて寝る

 

 

次の日の朝

 

私は起きて歯を磨いて朝ごはんを作る

魁斗は朝ごはんを作り出したタイミングで起きて顔を洗う

 

ちなみに私はあまり朝食は食べない

がしかし、客がいるなら出すしかない

白飯、豆腐の味噌汁、鮎の塩焼き

 

朝食を食べ終えた私は部屋に戻りノートを書く

前日に言われた敵への対処だ

しかしながら今はまだ何も浮かんできていない

 

魁斗は朝からどこに行くか考えているようだが、同じように何にも考えつかないみたいだ

私達はリビングで煙草を吸いながらボケっとする時間を過ごした




文「気分屋同士、上手くいかないようですね!」

結菜「磁石の同じ極同士は合わないのよ」

文「磁石?」

結菜「今度見せるよ」


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目的なんてあってたまるか

最近ロスワにハマりまくってる作者です
どうでもいいことを書きましたごめんなさい


体を乗っ取る、ねぇ

私はそれだけを考えていた

特にあてもなく空を飛んだり地上に降りて歩いたり

考えはまとまらない、もとより考えるのは苦手なのよ

どうしたものか

 

そんな考えしか出てこない所に紫が現れた

 

紫「貴女のフラフラしてる姿はあの男と似てるわね」

 

結菜「あによ、アイツと付き合えとでも言うのかしら?」

 

紫「そこまで言わないけど、相性は良さそうね」

 

結菜「冗談はやめてよね、私のタイプじゃないもの」

 

紫「タイプじゃない、と言うより心配でたまらないのでしょ?」

 

結菜「べっつにー」

 

紫「あなた達は似た者同士なのにウマは合わない、不思議ねぇ」

 

結菜「似てもないわよ」

 

紫「そう言うことにしときましょうかね」

 

 

紫はクスリと笑う

この人ほんと何でも面白がって見てるのよねぇ

 

 

紫「そう言えば、そろそろ外に行こうと思ってるのだけど貴女も行かない?」

 

結菜「んー、いつ行くかによるかなぁ」

 

紫「もちろん、今から♪」

 

結菜「は?」

 

 

私はその一言を残してスキマに落ちる

まあ、いっかと考える私であった

 

私は路地裏に落とされる

あーあ、アリスが作ってくれた服がちょっと汚れた……

私は汚れを叩き落としながら周りを見る

 

紫が居ない

あれ!?私一人!?

 

まあ良いか

ん?足元に財布が……

これ私の!?

紫が落としてくれたのか、ありがたやー

 

とりあえずココは秋葉原で間違いないね

なんかフェスでもやってるのかな?

コスプレの人が多いなぁ、私的に助かるけどね

 

近場のコンビニに入り缶コーヒーを買う

あ、この味久しぶり!!

柄にもなく興奮した

 

そしてコンビニの外には喫煙所がある

迷わずそこで煙草に火をつける

今の時代だけじゃなく、歩き煙草は行儀悪いからしちゃダメよ!

 

そこに3人組の男が現れる

 

 

男a「そ、そのメイド服素敵ですね、写真撮らせてください!」

 

結菜「えー……」

 

男c「ここまで来てメイドさんに写真1枚もとって貰えなくて、なのでお願いしたいのです!」

 

男b「てか煙草吸ってるメイドさん凄くかっこいいです!!!」

 

結菜「んー、私この服着てるけどメイドさんじゃないよ?」

 

男b「それでもいいのでお願いします!」

 

結菜「んーと、ならさ、条件ね」

 

男c「なんなりと」

 

結菜「ここら辺度で美味しいカフェの場所を教えて欲しいの」

 

男a「そんな事で良ければ!」

 

結菜「交渉成立だね!」

 

 

私は男達の言われたポーズで被写体になった

変なポーズを要求しないあたり、この人達ホントのいい人なんだと思う

そしてカフェの場所まで案内されてる最中

事件は起きた

 

 

 

チャラ男「ね、ね、可愛い君、一緒に遊ばない?」

 

結菜「やだ!!!」

 

チャラ男「え、即答!?」

 

結菜「私、この人達にカフェまで案内されてるの、遊べないわよ」

 

チャラ男「こんな冴えない男達よりいい場所紹介するからさ、ね?」

 

結菜「あのさ、私この人達にお願いしてるの、その店がしょぼかったとしても、高かったとしてもこの人達に案内されたいの、先の約束と後の約束なら先の約束を優先するのよ私は」

 

チャラ男「そんな事言っちゃうの?俺の親父○○グループの社長でさ、俺の女になれたら幸せって言う女が多いんだぜ?」

 

結菜「それで?ならその女達を幸せにしてあげなよ、じゃあね」

 

 

私は男達にまた道案内を頼む

私はチャラ男大嫌いなのよ

 

しかしチャラ男は歩き出した私の肩を掴む

 

 

チャラ男「おい」

 

結菜「……なによ、痛いんだけど」

 

チャラ男「いい加減に言うこと聞けよ、悪い事は言わねぇからさ」

 

結菜「どうせアンタの事だから、警察に通報されても誤魔化す気でしょ?こんな事出来るやつにろくな奴いないもの」

 

チャラ男「わかってんなら着いてこいよ」

 

結菜「やーーーーだね!!!」

 

チャラ男「あ?」

 

結菜「当たり前でしょ、まずアンタの親父さんは凄いかもしれないけどアンタは?」

 

チャラ男「俺は格闘技やってんだよ」

 

結菜「で?他には?」

 

チャラ男「○○大学首席で卒業してる」

 

結菜「その結果がこのザマならアンタのお父さんは運良く成り上がれたのかしらね」

 

チャラ男「お前、親父の悪口まで言ったな!!!」

 

結菜「そうさせたのは他でもないアンタよ、普通に話しかけられたりしたくらいならここまで言わないわよ」

 

チャラ男「舐めてんじゃねぇよクソアマ!!!」

 

 

その瞬間男cがチャラ男に背負い投げをした

 

 

男c「この女の人が優しく言ってるうちに引けばよかったのに……殴ろうとしたのは頂けないな」

 

男a「あーあ、やっちゃったねぇ」

 

男b「これじゃ俺らの身が危ないんじゃないの?」

 

 

この3人キャラ変わってない!?

 

 

チャラ男「糞オタク共が、何してくれてんだ!!!」

 

男a「あのさ、君が色々話てくれたから情報全部貰えちゃった」

 

 

男aがボイスレコーダーを出す

 

 

チャラ男「は?盗聴かよ犯罪だぞ!!!」

 

男a「ごめん、僕警察なんだよね」

 

チャラ男「は?」

 

男a「正確にはまだなってないんだけど、こゆ時の為にボイスレコーダーは絶対持ってるんだ」

 

男c「俺の活躍の場が無いんだけど……」

 

男a「嘘つけ、お前電話で親父さんになーに話してたよ!」

 

男c「え、そいつの親父さんの話を聞いてみただけよ」

 

結菜「……え?状況が読めない」

 

男c「俺の親父が本当の○○グループの社長なんだよね」

 

チャラ男「は?嘘つけ!」

 

男c「じゃあ君の親父さん、名前は?」

 

チャラ男「○○○○だよ!!!」

 

男c「それウチの親父なんだわ、なんなら電話してやろうか?」

 

 

男cは電話をかけて事情を説明

そして男aはその間にチャラ男に親父さんを呼ぶように言う

 

 

男a「ここまでされてんだから親父さん呼んだら?なんなら警察でもいいぜ?」

 

チャラ男「どうでもいいからお前達どっか行けよ!」

 

男b「いや、俺は暴行しちまったからな、自首するよ」

 

結菜「えっと、私は一応居た方が良いのかな?」

 

男a「居てくれるとありがたいのだが、居られない理由があるのか?」

 

結菜「えっと、多分私の戸籍とかもう無いんだよね……」

 

男a「どゆこと?」

 

結菜「ちょっと色々あってさ、内容は話せないかな」

 

男a「んー、考えさせて」

 

 

男aは騒ぐチャラ男を見る

しばらく考えて話し出す

 

男a「なら、さ」




結菜「今回はここで区切る!」

霊夢「中途半端ね」

結菜「私だから!」


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求めた物には届かず

私達はとりあえずチャラ男を解放する

私自身もう関わりたくないってのもあるけど、私の考えた通りのことが起こるはず

さて、男の人達に連れられてきたカフェでパンケーキを頼む

この男の人達、めちゃくちゃ紳士で泣けてくる……

そしてここの店長さん、めちゃくちゃ顔が怖いのにいい人だ

そしてパンケーキを食べてる私の横で男達は店長のサービスで出された激辛麻婆豆腐を無言で貪る

無表情に近い顔の店長さんは幸せそうな顔で食べている

 

 

店長「所でお嬢さん、そのチャラ男は本当に来るのかね?」

 

結菜「私の計算で言えば87%の確率ですね」

 

店長「随分と微妙に高い数字だが、なぜだ?」

 

結菜「あそこまで言った手前、ビビってる可能性を入れての計算なので」

 

店長「そうか、なるほど……」

 

 

しかしというか、予想通りにそのチャラ男は来た

大人数だ

 

店長が怯えてフリをしてそのチャラ男に近付く

 

 

店長「あの、何名様でしょうか?」

 

チャラ男「うるさい、客ちゃうけ離れとけや」

 

店長「お店内で揉め事はよしてくださいよ?」

 

チャラ男「黙っとけ言うとるやろが!!!」

 

 

チャラ男は何処から出したのか、短めの鉄パイプで店長の頭を殴った

店長の頭から血が流れ出す

私は立ち上がろうとした瞬間に男aが止める

 

 

結菜「なんで止めるの?」

 

男a「あの人さ、めちゃくちゃ強いから出る必要が無いんだ」

 

男b「それこそ俺達束になっても勝てねぇしなぁ」

 

男c「まあ元々俺が肉弾戦得意としてないこともあるんだけどさ」

 

男b「いやあの人多分その気になりゃ銃弾も素手で掴んでそうだわ」

 

 

そんな風に3人が笑っている

私はとりあえず店長を見る

 

 

店長はとりあえず殴ったチャラ男のがら空きな鳩尾に掌底を打って体を浮かせ、素早く後頭部を掴んで床に叩き付けた

2人目がバットで殴ろうとするもアッパーが決まりその場に倒れた

3人目は店長にローキックをしたが返し技をされ、その場に倒れた、その瞬間に顔面を蹴られて気を失った

 

そんなこんな、店に来た大人数をマジで1人で倒しきる

この人人間なのか?と思いながら店長を見る

 

店長は爽やかな顔で血を拭う

 

 

店長「ここは私の店だ、ここまで暴れたのだからどうしてくれようか……」

 

男a「いや、おやっさん1人だぜ暴れたの……」

 

男b「ほとんど何も出来ない状態で殴り倒されてます」

 

男c「いやほんと、一生着いてくっス」

 

店長「ふん、しかしてここまでやられておけば正当防衛は通るだろう?」

 

男a「通ると思うし、先輩に何とか頼んどくって」

 

結菜「えっと、私の為にありがとうございます」

 

店長「なに、君の為にはなったが私が暴れたかったのもあるのだ、気にしなくていい」

 

結菜「凄く助かります」

 

店長「フッ、礼儀の正しい良い子だ」

 

 

店長は私の頭を撫でてくれた

生前のお父さんみたいな目をしているなこの人

そして警察が到着

私は店長の言われた通りに厨房から外に出てしばらく外で喫煙していた

人通りの無いとこだ

紫が現れた

 

 

紫「あなたはトラブルに愛されてるのかしら?」

 

結菜「やぁね、その体質」

 

紫「1週間後に迎えに来るわ、その間にスキマを使いたくなったらこれを使いなさい」

 

結菜「何この札」

 

紫「簡易的ではあるけど、スキマを使えるようにしてあるわ」

 

結菜「ん、ありがとう」

 

紫「お金はあなたの財布に明日勝手に入れておくから」

 

おおう、至れり尽くせりじゃあ

ありがたいのじゃあ




紫「貴方、結菜の事どう思ってるの?」

魁斗「興味が無い」

紫「本当は?」

魁斗「……脆い奴だとしか思ってねぇよ」


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望んだものに価値がない訳ない

私は今ホテルだ

例の店長の紹介でいいホテルを見つけ私はお風呂を済ませ、バスローブ姿で居る

紫から着替えとお金が入ったバッグが送られてきていたのでお金も問題は無い

私は煙草を吸いながらテレビを見る

その時フロントから電話がかかる

内容はお客さんが4名いるが通すかどうか、だそうだ

私は良いよ通して

の一言だ

来たのは店長と男3人だ

やはりな、来ると思っていた

 

 

店長「君に聞きたいことがあったのでね、夜分で済まないがお邪魔させて頂くよ」

 

結菜「いいよ、あとそこの男達、ティッシュはそこだ」

 

 

 

私はバスローブだったのを忘れていた為男3人が鼻血を流していた

うん、興奮すると思ってなかったごめん!

 

陽介「まずは、名乗らせていただく、井口陽介だ、22の独身でカフェの店長をやらせてもらっている」

 

優希「警察学校で、卒業間近な大石優希だ、俺も22だ」

 

達也「倉野達也、倉野グループ社長の息子で恥ずかしながら特技はない、同じく22だ」

 

裕也「上出裕也、昔柔道やってたけど色々な武術をかじってるだけの人間だよ、歳は同じ」

 

結菜「私は如月結菜、よろしく」

 

陽介「さて、私が聞きたいのはただ1つ、君は何者なんだい?」

 

裕也「正直、どんな場面でもすぐに戦えるよう意識していただろ?」

達也「俺達は陽介達と一緒に武術を嗜んでいるんだが、普通の女と思えないんだ」

 

優希「そして、君からは血の匂いがする」

 

陽介「私達は何かの縁で出会った訳だが、気になって仕方なくてな」

 

結菜「なるほどねぇ、どうしようかしらねぇ」

 

 

はてさて、昼間から気付いていたがこの人達はいい人ではあるのだが勘が強すぎた

この時の対処を何も考えていなかったな

 

 

陽介「黙るのなら、こちらからは一方的に話させて貰う」

 

優希「俺達4人は変な力がある」

 

結菜「変な力?」

 

達也「そう、それを使えば君の記憶を見る事も出来るよ」

 

結菜「力ずくって訳ね」

 

裕也「申し訳ないけどね、その代わり俺達はそれを知ったら消えるし、君の記憶から俺達の事を無くそう」

 

結菜「それは条件としては不釣り合いよ」

 

 

私は笑う

1人の能力はわかった

残り3人がわからないまま

この状況はいささか不利か?

そんな事を考えていると部屋をノックする音が聞こえた

 

 

裕也「俺達は君の答えを待つ、だから手荒な真似は一切しないよ」

 

陽介「お客さんだろ?出ていいよ」

 

結菜「ん、ありがとう」

 

 

ドアを開けると、金髪美人が居た

誰だこの人?

 

 

藍「八雲藍だ、紫様の式神だ」

 

結菜「あー、初めましてだね」

 

藍「この状況を見かねて私が説明しに来た」

 

 

藍は部屋に入っていくと陽介達を見る

 

 

陽介「えらく美人さんな友達だな……」

 

 

あ、あれ一目惚れしてるな

 

 

藍「この場に居るもの能力を全て教えろ」

 

 

陽介「メリットがないな」

 

藍「これでもか?」

 

 

藍から尻尾が生える

おおう……気持ちよさそうな毛並みだ……

全員が驚いている

 

 

藍「私達は今この世界に(八雲株式会社)と言う会社を立建てていてな、そこには異能の力を持ったものを集めてる」

 

陽介「……その会社の人間が俺達をスカウトしに来たのか?」

 

藍「簡単な話はそうだな、なぁに危険な仕事は一切無い」

 

裕也「今調べたが八雲株式会社ってのは本当にあるぜ」

 

陽介「俺は身体を強化出来る」

 

裕也「電気を操れる」

 

達也「人の記憶操作や読み取ることが出来る」

 

優希「水を操れる」

 

藍「ふむ、4人とも適任だな」

 

結菜「私の説明っている?」

 

藍「いや、コイツらには後から説明しておく」

 

結菜「あ、今から連れていくの?」

 

藍「ああ」

 

結菜「なら陽介さんだけ残しておいて」

 

陽介「俺?」

 

結菜「説明するけど、変な気は起こさないでね」

 

陽介「俺はそーゆーキャラじゃない!」

 

 

藍は3人だけ連れ出した

 

 

陽介「で、なんで私だけ残したんだ?」

 

結菜「私はね、ここら辺度の事知らないから道案内頼みたいの」

 

陽介「……それだけ?」

 

結菜「それだけ」

 

陽介「……わかった、今からなのか?」

 

結菜「そうよ、今から呑みに行くわよ!」




紫「この4人て最初はモブだったのよね?」

作者「はい」

紫「幻想郷に連れてくの?」

作者「八雲株式会社か幻想郷入りかで迷ってます」


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信じていいのは自分と財布だけ

私と陽介は居酒屋にいた

次の日の予定をたてるのと呑みたかったから

 

諸君、私はガンダムが好きだ

諸君、特に私はウイングが好きだ

 

手なわけでプラモを買い漁りたいのだ

幸いな事に陽介はガンダム好きらしい

 

私と陽介は居酒屋を出る

そしてガンダムベースの近くを通るとユニコーンガンダムがデストロイモードになってた

しかも可能性の獣だ

私は涙を流した

陽介も横でその光景を見ていた

 

私は興奮状態でホテルに戻る

陽介は隣の部屋に泊まることになった

 

お互いに寝る

 

 

次の日

 

 

ガンダムベースに再び着いた私と陽介

 

 

結菜「ひゃっほおおおおい!!!」

 

陽介「やはり、夜のユニコーンガンダムもいいが、昼間のユニコーンも悪くないな」

 

結菜「そんなことよりガンプラ全部買う勢いで行くぞ!!!」

 

陽介「男勝りになってるぞ」

 

結菜「なんでそんな冷静に居られるんですか!?」

 

陽介「……俺もキャラ作りはいいか、楽しもう」

 

結菜「あ、それキャラ作りだったの?」

 

陽介「うん、言峰綺礼ってキャラに似せてたんだ」

 

結菜「自害せよ、ランサー」

 

陽介「あ、知ってるんだ」

 

結菜「うるさい!早く行くよ!!!」

 

 

 

私はダッシュでガンダムベースに入る

今はリライズ放送してるからコアガンダムとか色々あるのよね!

だけどもね、私は旧キットから新キットのガンダムWの機体が欲しいの!

ので、欲しい機体を全て集めまくった

初めてガンプラだけに10万も使った

そしてそれを持ってホテルに戻る

そしてそれをすぐにスキマに入れて再び出陣

 

 

陽介「次に行きたいところは?」

 

結菜「ガンダムカフェ!」

 

陽介「わかってるねぇ、行こうか!」

 

 

私達はガンダムカフェに向けて走る

 

 

カフェに到着してジャブローコーヒーを飲む

陽介はガンダム焼きをかじっている

ガンダムカフェの内部にはガンプラが置かれている、全て凄く作り込まれている作品なだけに目を奪われる

 

 

結菜「ハァハァ、このバンシィ・ノルンやフルアーマーユニコーンガンダム最高かよ」

 

陽介「興奮すんのわかるけど、落ち着け!」

 

結菜「ああ、この世に来てよかった」

 

 

そんなやり取りをしながら練り歩いてると藍を見付ける

 

 

結菜「藍、ここで何してるの?」

 

藍「ちょうど、この男を探していた」

 

陽介「ん、俺?」

 

藍「ああ、あの3人は八雲株式会社に正式に入社した事を伝えたくてな」

 

陽介「催眠術とかじゃなくて?」

 

藍「私達はそんな事はしない」

 

陽介「本人達の意思ならそれでいい、俺も内容聞いてから考えさせてくれよ?」

 

藍「ああ、連絡先は渡しておく」

 

 

藍と陽介は連絡先を交換した

 

 

結菜「あの、藍にお願いがあるの」

 

藍「尻尾か?今度触らせてやる」

 

結菜「さっすが藍!話が早いね!」

 

藍「あんだけ見てたらわかるさ」

 

結菜「所で要件はそれだけなの?」

 

藍「ああ、これからはオフだ」

 

結菜「ならご飯食べる?」

 

藍「夕飯の支度は済ませてあるからな、2人で食べてもらうよう連絡してみる」

 

 

携帯を取り出そうとした藍がカバンを開けた

中に紫の顔がある

 

 

藍「うわぁ!?」

 

紫「ふふっ、ドッキリ成功かしら?」

 

藍「紫様、そりゃ驚きますよ!」

 

結菜「藍!小声でして!」

 

陽介「それかスマホ耳に当てろ!」

 

 

慌てて藍はスマホを耳に当てる

 

 

紫「それで、ご飯のことならOKよ」

 

藍「ありがとうございます、あとこのドッキリもうやめてくださいね」

 

紫「約束は出来ないけどねぇ」

 

 

紫はスキマの中に消えていった

 

 

結菜「まあ、ファミレスでも行きますか」




作者「最近東方EDM聞きながら書いてます」

結菜「なんの報告?」

作者「ネタがバンバン浮かんできて嬉しいのよ」

結菜「そうなの、良かったじゃない」


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お肉食べると食べ足りなくなる時あるよね

私、陽介、藍の3人はファミレスに行くつもりが焼肉屋を見つけたので焼肉を食べる事にした

ちなみに私はタンとユッケが大好きだ

だからユッケが食べられない店だと苦しくなる

 

呑みながら焼肉を食べていると、陽介は酔ったのかすぐにホテルに戻った

藍も急用が出来たと帰っていった

 

はてさて、私1人かぁ

BARって所に興味あるのよね

行ってみよう!

 

 

 

うん、迷った!

 

あれ?

なんかめっちゃフラフラしてる人いる

どしたんだろ?

私は気になって声をかけに行く

 

その瞬間後ろから大声が聞こえる

 

 

 

魁斗「結菜!!!ソイツに近づくなァ!!!」

 

 

え!?

魁斗!?

あれ、なんか魁斗がクソ男に見えてきた

なんだろう……怖いなぁ

 

 

 

 

 

 

 

魁斗視点

 

紫から外界で異様な気配があるから着いて来いと言われ手分けして探索していた

これを結菜にも報告しようとして結菜を探していた俺だが、知ってる気配を感じて慌てて走る

 

そこには結菜と俺を乗っ取った妖怪がいた

どうして奴が外にいる

そんな事を考える前に俺は走り叫んでいた

 

 

魁斗「結菜!!!ソイツに近づくなァ!!!」

 

 

しかし時既に遅し

 

奴は結菜の体を乗っ取った

 

クソが、まだ対処法も考えちゃいねェぞ……

 

とりあえずここに人が寄り付かないよう人払いの陣を作る

こーゆー時こそ冷静になれよ俺

 

 

魁斗「よォ、久々だなクソ野郎」

 

結菜「やあ、久々だな」

 

魁斗「口調が変わってンじゃあねェか」

 

結菜「彼女の本質に居るのだ、変わっても不思議じゃあ無いさ」

 

魁斗「ッチ、てめぇ結菜から離れやがれ!!!」

 

結菜「ほう、君が他人の心配とは面白い」

 

魁斗「離れろってのが聞こえねぇのかァ!!!」

 

 

俺は全力でかかと落としを決める

結菜の体だが後から謝っておこう

 

しかし軽く止められた

 

 

結菜「はてさて、結菜と言われる少女だがもうこの体には居ない」

 

魁斗「アァ?脅しにしては笑えねぇなァ」

アンロー「そうだなぁ、名乗るならゲール語で苦難、アンローと名乗るか」

 

魁斗「お前は話を聞かねぇのかァ?」

 

アンロー「君達に苦難を与えよう、僕を殺した幻想郷のの者に」

 

魁斗「だからアンローと、なるほどピッタリだなァ」

 

 

その時アンローの後ろから紫が現れた

 

 

紫「貴方はやり過ぎたわ、ここで死になさい」

 

アンロー「俺を殺せばこの結菜という子も死ぬぞ? 」

 

紫「対策をしてないとでも?」

 

アンロー「その事に対策をしてないとでも?」

 

紫が列車をアンローにぶつける

 

しかしアンローは人差し指がちぎれるだけだった

そこまでは良かった

千切れた指から新しい指が生えてきたがそれは結菜のものとは違う

ゴツゴツした人の指では無い、化け物の指が生えてきた

 

 

魁斗「チィ、対策とはそう来たか」

 

紫「手出しのしにくい……!」

 

魁斗「どうする紫、このまま外でやるにしても場所が悪すぎる」

 

紫「場所だけでも変えるしかないか……」

 

 

紫はアンローと俺をスキマに入れて幻想郷の辺境の地に連れていく

 

俺はすぐに地に降りる

アンローを探すも見当たらない

 

紫が降りてきてすぐに掴まれた

そして別世界に連れていかれた

 

何も無い世界

なんだここ?

 

 

紫「ここは別世界の日本よ、人類は居ないわ」

 

魁斗「突拍子もねぇな、なんでここなんだ?」

 

紫「何故か奴は此処を見つけて降りたの、気付くのが遅れたわ」

 

 

アンロー「何故かと言われれば誰も居ないからだ」

 

魁斗「対策を考えねぇとなァ、結菜がマジで逝っちまう」

 

紫「最悪貴方と同じにしても良いのだけど?」

 

魁斗「奴は人間のままにしてやりてぇ、あと借りを返すならこれ程までに丁度いいタイミングはねぇぜ」

 

 

俺はゲイ・ボルグを構える

今回は切っ先を尖らせてある

 

 

しかしこれで怪我をさせりゃ治らねぇ怪我になるし、リスクの高い武器だ

ハーケンや大鎌にでも変えるべきか?

使い慣れちまったのが運の尽きか?

しかし俺にもやり方の変え方はいくらでもある

 

 

アンロー「さてさて、君達のお陰で私はこの体を早く乗っ取る事が出来そうではあるが、続けてくれるかね?」

 

紫「……対策は練らないとどうにも出来ないわね」

 

魁斗「必滅(俺だけの世界)」

 

 

スペル発動

この世界に固有結界を作り出し、俺とアンローだけを閉じ込める

この世界には俺の使いこなせる武器から使いこなせない武器まで勢揃いだ

何故こんなことをしたかといえば時間稼ぎだ

今回ばかりは借りを返すと言いながら紫に頼るしか出来ねぇ

 

 

魁斗「さて、俺が結菜を助けるか俺が死ぬか、この持久戦を楽しもうじゃねェか」

 

俺は直ぐにトンファーを拾い上げアンローに向かって走り出した




作者「名前を考えるのに苦労した」

アンロー「まさかゲール語を調べるとは」

作者「ゲール語はケルト神話に出る言葉と思ってね」

アンロー「なるほど」


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まだまだ空は暗いまま

俺はトンファー、長尺、ハンマー、鎖分銅、色々な鈍器類を使い攻撃する

刃が付いた武器だとどんどん結菜の体がアンローに染められていく

クソッタレがジリ貧だ

 

 

アンロー「鈍器を使うというのは良いセンスだ、しかし私には効かない」

 

魁斗「わかってるってーの!!!」

 

 

俺は必死に殴り掛かるがまるで手応えがない

紫から何度かスキマから対策を練った攻撃をしているらしいが効いていない

 

アンロー「フッ、互いにこのままだと疲れるだけだな」

 

アンローは俺の懐に飛び込んできた

 

アンロー「さようなら、君のおかげでいい肉体を手に入れたよ」

 

 

俺は腹を手刀で貫かれた

 

 

アァ、クソッタレが……救いも出来なきゃコイツを殺すことも出来ねぇのかよ……

 

意識が遠のいていく

 

固有結界が消え始め紫の姿が見える

 

 

 

紫視点

 

 

まさか魁斗が負けるとは思ってなかったわ

このまま逃げて準備を整えたい気持ちはあるけど、目を離した隙に何が起こるか分かったものじゃない

 

 

アンロー「さて、妖怪の賢者さん、この後はどうする?」

 

紫「そうね、貴方が大人しく結菜の体を返してくれたらありがたいのだけど?」

 

アンロー「そうも行かねぇさ、まだまだこの子の体を馴染ませていかなきゃならん、返そうにも返せんさ」

 

紫「馴染ませる、つまり馴染んでないのかしら?」

 

アンロー「時間稼ぎか?まあいい、完璧に馴染めば能力が100%使える、今能力を使ってないのはそれが理由さ」

 

紫「へぇ、私達的には消えて欲しいのが本音なのですけどねぇ」

 

アンロー「そうも行かねぇさ」

 

 

 

???視点

 

 

ここってどこ?

なんか見覚えあるなぁ

まあいいや、なんか疲れちゃった

ってかなんでエヴァみたいに電車の中なの?

 

 

 

魁斗視点

 

あー、なんか死んだ仲間が見えるし、俺もっかい死んだのか?

2度も死ぬとは面白い話だな

 

仲間達が俺の元に走ってくる

そして

ドロップキックをされた

 

俺は後ろに吹き飛んだ

仲間達は笑ってやがる

 

そして俺は意識を取り戻した

なるほどな、まだ来るなって事か

 

俺は体を起こすと腹の傷が無くなってることに気付いた

何でだ?

しかしそんなことどうでもいい

俺は周りを見てアンローを探す

ちょっと離れた所で紫に詰め寄るアンローを見つけた

 

やってみるか

俺は異能の力を駆使してとある術式を組み上げた

これが失敗すりゃ本当に手は無い、最後のヤケクソにかける

俺はその術式を拳に練り込みアンローを殴る

 

 

その瞬間俺とアンローの時間は止まった

俺は結菜の身体の奥底に潜り込む

結菜の意識は絶対にある筈だ

 

どんどん意識の奥底に潜っていくと鎖でぐるぐる巻きにされている何かを見つけた

きっとこれに違いない

俺はそれに寄る瞬間、アンローが目の前に現れる

 

 

アンロー「あんな無理矢理な術式を使ってくるとはな」

 

魁斗「ヤケクソさ、失敗した時点で本気で殺すしか無いと思っていた」

 

アンロー「それが成功したらしいが、ここからどうする?貴様にはどうすることも出来んぞ?」

 

魁斗「うるせーよ!!最初から決めつけてんじゃねぇ!!!それでも俺は助けると決めたんだよォ!!!」

 

アンロー「理想を追いかけるのは結構、だがどうする?」

 

魁斗「こうする」

 

 

俺はアンローを掴み殴りまくる

 

 

アンロー「なるほど、ここに居る俺を消せば彼女が戻ってくると、甘い考えだな」

 

魁斗「おめぇこそ!!!あめぇ考えしてんじゃねぇ!!!」

 

俺はアンローを殴りながら更に能力を使い能力を解析していく

それに基づいてどんどん解除するための術式を組み上げていく

コイツは俺の能力を知らない、それが幸いして術式を組み上げることに成功した

 

 

アンロー「ただ殴る蹴るを繰り返す、無意味な事だ」

 

魁斗「おめェの頭が幸せいっぱいの頭でよかったよ、おかげでお前の追い出す方法をわかったぜ」

 

アンロー「ほう?最後の足掻きとみた、やって見せろ」

 

魁斗「どいつもこいつも、勝ちを確信している時の油断の仕方は尋常じゃあねぇよな……特におめェなんてよ!!! 」

 

 

俺はアンローと結菜の精神を結び付けを外す術式を発動

結菜の体から俺とアンローは強制的に弾かれた

 

 

アンロー「…は?」

 

魁斗「よぉ、余裕が無さそうだがどうした?」

 

アンロー「チィっ!?」

 

 

アンローは慌てて結菜の体に戻ろうとした

が、紫が結菜の体に結界を貼った為アンローは弾かれる

 

 

魁斗「紫ィ!おめェにも結界をはれ!!!」

 

 

俺はアンローに向けて右手を向ける

受けろ、俺の最大火力

 

 

魁斗「終符(Ωブラスター)」

 

 

俺の右手から放たれる灼熱の波動は地を溶かし空気を焦がす

全てを無にする

それはアンローも例外ではない

 

何かを喋ろうとしたらしいが影も形も残らず消えた

 

 

俺はその場に膝をついた




魁斗「Ωブラスターは出す機会の無かった必殺スペル」

紫「幻想郷では使わないでね」

魁斗「わかっている」


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ただその光景を消したくて

私はなんで電車の中に居るのだろう

なんだか体が凄く思い

上手く動かない

電車は次の駅に止まる

私の体は勝手に動き出す

やだな、なんかここで降りたくないよ

 

降りた先にあるのは何も無い大地

日本なのか幻想郷なのかもわからない

何も無い

ただそこに居る人は知っている

私の大っ嫌いな人だ

その人は私に槍を持って近付いてきた

 

 

 

 

 

魁斗視点

 

 

完全に奴を消し去った、それだけは確実だ

紫と結菜も無事だ、ありがたい

俺は近くにあったゲイ・ボルグを杖がわりにして結菜と紫に近付く

 

 

そして結菜の目の前についた瞬間、結菜から蹴りが放たれる

 

俺と紫は咄嗟に後ろに飛び跳ねる

 

 

魁斗「おいおい、今度はなんだよ」

 

結菜「……」

 

魁斗「なんつー汚ぇ目付きしてやがんだよ」

 

結菜「……」

 

魁斗「もうお前は操られても無いだろ?どうしたんだよ結菜 」

 

紫「確かに操られてはない、だけどアンローのかけ残した物があるとしたら?」

 

魁斗「……あー、そういやこいつの中に鎖でぐるぐる巻きにされてたものがあったなぁ」

 

紫「それを解いてこなかったの!?」

 

 

紫が驚いて叫んだ瞬間、四つん這いで飛び付いてきた結菜

腕を噛まれたが、すぐに振りほどいた

着地まで4足ときたら、獣そのものだな

 

俺は話しながら結菜の攻撃を躱していく

 

 

魁斗「奴を、追い出すのに、必死だったんだよ!」

 

紫「私が動きを封じるからもう一度出来ないの!?」

 

魁斗「土壇場でやった事をもう一度なんて出来るかよ!!!」

 

 

結菜は紫の足元に行き、顎を蹴りあげた

クソっ!こっからどうするよマジで!?

 

しかし結菜の動きが止まる

いや、強制的に止められた

 

深弾幕結界 -夢幻泡影-

 

紫が空中で弾幕を生成

結菜の周りを囲んでいた

 

 

魁斗「やるじゃねぇか!」

 

紫「仕方ないから足止めはするわ!だから早く術式を!!!」

 

魁斗「やっぱ俺頼みかよ!!!」

 

 

俺はすぐにアンローとの戦いを振り返る

そして自分の中にある物を見つける

 

なるほど、俺にしては上々!!!

 

無意識に術式をストックしてあったらしく、俺は直ぐにそれを右手に集中させる

 

紫の方を見ると弾幕を結菜がすり抜け紫に殴り掛かる

 

鏡符(四重結界)

 

紫の目の前に結界が4枚現れる

結菜はそれに弾かれたが、すぐにその結界を殴る

1枚、2枚、3枚

 

拳から血が出ている

 

早く止めねば

 

 

魁斗「紫ィ!もっかい止めろぉ!!!」

 

 

その叫びとともに紫が結菜の動きを隙間で止める

 

 

俺は結菜に飛び付き、頭を掴む

 

 

その瞬間に結菜の中に入る

 

 

そこには猫のような結菜が居た

 

結菜「……どうしたの、私を殺しに来たの?」

 

魁斗「なにつまんねぇこと抜かしてやがる、帰るぞ」

 

結菜「無理だよ」

 

魁斗「何でだよ」

 

結菜「私は妖怪になっちゃったよ、多分半妖だけど」

 

魁斗「それで?」

 

結菜「それに貴方や紫を傷付けた」

 

魁斗「だから?」

 

結菜「……もう無理なんだよ、帰れないよ」

 

魁斗「逃げてんじゃねぇよバカがよ」

 

結菜「貴方は最初に見た時と同じよね、口の悪い」

 

魁斗「この喧嘩も帰ってからしてやるよ」

 

俺は結菜の頭を撫でる

 

魁斗「俺も紫も、他のやつもお前が必要なんだよ、だから戻ってこい」

 

結菜「こんな時に告白?ヤダヤダ童帝は困ったものね」

 

魁斗「ばーか、童貞だからこそ告白なんてしねぇよ」

 

結菜「なんで?」

 

魁斗「必要な奴と好きな奴は分けるさ、お前は好きではあるが必要な奴だ、だったら必要な人間の部類に入れとかねーと後々気まずいだろ」

 

結菜「私の事、必要?」

 

魁斗「ああ、必要だ」

 

結菜「怒ってないの?」

 

魁斗「そそっかしいバカ程度にしか思ってねーよ」

 

結菜「そっか……馬鹿に馬鹿って言われたなぁ」

 

魁斗「戻ってこいよ、こっちによ」

 

 

俺は手を伸ばす

 

 

結菜「馬鹿なあなたの為に戻ってあげる」

 

 

結菜はその手を掴んだ

 

 

俺は結菜を引っ張って外に出る



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なれるものになる

私は魁斗に引っ張られ外に出た

周りを見渡すと紫が倒れてる

慌てて駆け寄ろうとするも足に力が入らず倒れる

 

なんてこったぃ恥ずかしい

私は立ち上がり、ゆっくりと紫に近付く

後から魁斗が来て

お姫様抱っこされた

 

 

結菜「むう、子供扱い?」

 

魁斗「立てねぇ馬鹿の介護だよ」

 

 

紫の元についた

 

 

結菜「紫、ごめんなさい」

 

紫「いいのよ……あれは仕方ない事よ」

 

結菜「魁斗も、ごめんね」

 

魁斗「ついでのように言うな」

 

 

魁斗は私の頭を叩く

痛い

でも不思議と笑ってしまった

 

 

紫「さて、帰るわよ」

 

結菜「幻想郷?」

 

魁斗「あ、今夜は泊まらせて貰うぞ」

 

結菜「紫ー、私魁斗に犯されちゃうー」

 

紫「避妊はしなさいよ?」

 

魁斗「しねぇっての!!!」

 

 

紫はスキマを開いた

中からは幻想郷が見える

 

綺麗な景色だ

 

 

魁斗は欠伸をしながらスキマに飛び込む

私もそこに入る

 

私の家の前に降りると魁斗がドアの前で待っていた

 

ドアを開けて魁斗を入れる

 

私は浴室に行ってお風呂にお湯を貯める

 

魁斗が煙草を吸っていたので横に座って煙草を吸い出す

 

 

魁斗「なぁんで横に来たんだ?」

 

結菜「んー、誘惑?」

 

 

私の服はズタボロだ、正直裸同然だ

 

 

魁斗「お前に欲情なんてすっかよ」

 

結菜「ホントっぽいね」

 

 

私はキッチンに行ってコーヒーを淹れる

魁斗の分も淹れる

そして魁斗に渡して対面に座る

 

魁斗「お前のその指、どうするんだ?」

 

結菜「忘れてた、切るから手伝って」

 

魁斗「大丈夫なのか?」

 

結菜「ん、我慢するし半妖だっけ?それになったし大丈夫じゃないかな?」

 

魁斗「永遠亭にいけ」

結菜「ん、お風呂とかしてから行く」

 

 

 

お風呂が沸いたので私は先に入る

体を洗っているとやはり指が気になる

しかし気にしないようにしてお風呂からでる

 

着替えようとするとドアを開けっ放しにしてた事を忘れてい、魁斗と目が合う

 

 

結菜「やだ、えっち」

 

魁斗「……バカ言ってないで着替えろ」

 

結菜「はーい」

 

 

私は着替えてリビングに戻る

指に包帯を巻いて隠す事にした

包帯を巻き終えてコーヒーを淹れる

正直な所かなり眠い

私は着る毛布を装備して魁斗が上がるまでの間寝ることにした

 

 

魁斗視点

 

風呂の中で腹を確認する

やはり貫かれた傷はない

一体なんで回復しているのかがわからないが、儲けものだ

気楽に考えようと切り替え風呂の湯の中に顔をつける

湯の丁度いい温かさが癒しになる

風呂から上がり用意されていた着替えに着替える

リビングに行くと結菜は毛布に包まれ寝ていた

机の上にあるコーヒーはまだ湯気がたっているので、寝だしてすぐなのだろう

起こそうか悩んだが、俺も疲れは限界に来ていた

 

結菜横に座って俺も寝ることにした

前に泊まった時に使わせてもらった枕にバスタオルをかけて、なるべく自分のニオイがつかないようにして眠りについた

 



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糖分は必須、特に私はね

珍しく早朝に目が覚める

横を見ると魁斗が寝ている

コイツ何だかんだ私の事大好きだろ?

そんな事考えながら頭を撫でて起き上がる

冷めきったコーヒーにミルクと砂糖を入れ、レンジで温め直す

なんとなく朝ごはんが面倒くさくなってトーストを焼いておく

私はまだ起きない魁斗を放置して顔を洗う

リビングに戻るとまだ起きていない

どうやら相当な疲れなようだ

申し訳なく思った

私が操られてしまった事で魁斗や紫に迷惑をかけてしまったのだ

お詫びはしなくちゃいけないよね

何したらいいのかな、魁斗と紫が喜ぶ事を私は知らない

てか魁斗って謎な奴だからなぁ

でも私の事好きらしいし

ふーむ、悩む

 

私は椅子に座り煙草に火をつける

うん、今日も煙草がおいしいや

煙草を吸いながら指の包帯を外すと指がボロボロに崩壊してた

なにこれ!?

 

私は驚きつつも魁斗を起こさないようにした

書き置きをして私は家からコソッとでる

永遠亭に急いで飛んだ

 

 

永遠亭に着くと、鈴仙が屋敷の前を掃き掃除していたので事情を説明して永琳先生に診察してもらう

 

 

 

永琳「貴女、痛くなかったの?」

 

結菜「痛くないかな」

 

永琳「これは貴女の元の指が生えようとしてるのよ」

 

結菜「私はトカゲかなんかですか?」

 

永琳「妖怪のぶっ飛んだ再生能力よね」

 

結菜「はえ、怖いですね妖怪は」

 

 

 

私はそんな会話をしてから永琳先生に頼む

 

 

結菜「永琳先生、この指切り落とせる?」

 

永琳「このままでもいいのだけど、なんでかしら?」

 

結菜「これ、気持ち悪い」

 

永琳「わかったわよ、痛みはないと思うからこのままいくわね」

 

 

永琳先生は消毒したメスでその場で切り落とした

なんかちょっとチクッとした程度だった

出血しだしたが、それもすぐ終わり傷口がモコモコとしだす

うわぁ、気持ち悪い

 

 

永琳「多分これならすぐに生えるわね」

 

結菜「なんかこれは見てると気持ち悪いですね……」

 

永琳「仕方ないわよ」

 

 

永琳先生にお礼を言い、鈴仙に会おうとしたがこの指なので辞めた

恥ずかしいというか、なんか今は嫌なんだ

 

私は外に出て歩く

竹林を出たあたりで小傘に出会った

 

 

小傘「あれ、結菜だ!」

 

結菜「小傘じゃん、やっほ!」

 

小傘「そろそろ鉤爪出来るからさ、一旦わちきの工房にきてよ!」

 

結菜「早くない!?行くけど!」

 

 

そして私は小傘の工房に行く

 

 

小傘「見ての通りここまではできてるんだ!」

 

結菜「はえ、ここまで……」

 

 

正直驚いた

もう殆ど出来上がっていた

どうやら残りは少々オリジナルの機能をつけるのと手の大きさに合わせるだけだ

 

一流の腕だ、間違いない

 

 

小傘「まず手の大きさを合わせるね!」

 

 

私は小傘に手を握られる

 

 

結菜「やだ……恥ずかしい」

 

小傘「え、なにが!?」

 

結菜「手を握れた」

 

小傘「嘘じゃん!?」

 

手の大きさを測って、欲しい機能をお願いした

これで私だけの武器が作って貰えた!



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居候はいいけどね

あれから3日がたった

魁斗は私の家に住み込むことになった

何もさせないわけにもいかないので、家の掃除と私の武器の特訓相手になってもらった

アリスは色々としてくれているのでなんとも思ってない

てかアリスは普通に魁斗が住み込むことを良しとしたのが驚いた

普通に許さないと思ってた

 

 

アリス「貴方、結菜の特訓は?」

 

魁斗「今からだが?」

 

アリス「わかったわ、私は買い出しに行くからお願いね」

 

魁斗「まあ、適当にな」

 

結菜「お風呂掃除終わったぞーーー!!!」

 

魁斗「うるせぇ」

 

 

魁斗は軽く殴ってきた

最近日常的に殴られてるDVだよねコレ?

まあ、気にしてないけど

 

 

魁斗「特訓するから用意しろ」

 

結菜「また結界?」

 

魁斗「固有結界だ、一応は別世界と結界……まあ簡単な話なら紫のスキマみたいな物だ」

 

結菜「すっげぇわかりやすい」

 

 

魁斗と私は外に出るとすぐに固有結界を発動した

 

 

魁斗「獲物はいつも通りだろ?」

 

結菜「小傘が作ってくれからね、刃こぼれもしないのは凄いよね」

 

魁斗「全くだ」

 

 

魁斗は近くにある短剣2本を逆手持ちして構える

 

 

結菜「所で私の鉤爪ってカッコよくない?」

 

魁斗「まあ、そのトゲトゲしさは凄いな」

 

結菜「え、良くないこれ?私のオーダー」

 

魁斗「センスの皆無さに驚きだ」

 

結菜「お前を殺す」

 

 

私は猫特有の素早い足取りで眼前に行き爪を上から振り下ろす

魁斗はすぐに短剣で振り下ろされる爪を止めるが、私はすぐに爪を手前に戻し回し蹴りをして魁斗を飛ばす

 

魁斗はすぐに短剣2本を投げつけ地上に降りると近くにある刀を手に取り走る

私は飛んでくる短剣を爪で弾いて魁斗を迎え撃つため構え直す

刀の攻撃で1番厄介なのは突きだ

弾くことも難しく、どの体制からでもできる攻撃だ

 

魁斗は走りなが刀を下げる

下段からの切り上げだ

ここからの連撃は厄介だ

下段から切り上げ、右肩から切り下ろすこと、そのまま突きにくること、色々ある

 

私は突きが怖いので、下段からの切り上げをバックステップで回避する

魁斗はすぐに構え直す

霞の構えだ

あれはどの場所からの攻撃にも対応できる、やりにくい構えだ

魁斗は構えたまま凄い速度で向かってきた

私は爪をクロスさせてガードの構えをとりながらバックステップをした

最低限のダメージは減らしたい

しかし魁斗は突きをすると思いきや刀を投げてきた

それを想定してなかった私は足元に飛んできた刀を避けれず太ももに深い切り傷ができた

 

油断大敵とはよく言ったものだ、想像してないことは油断してしまう

 

私は傷を一瞬で確認して、距離をとる

移動手段がちょっとだが遅くなる程度だ

そんな事を考えていると近くに大鎌が見える

私は鉤爪を腰につけ、大鎌を装備する

実は鎌が大好きなのだが、小傘に作ってもらうのは大きすぎて申し訳ないので爪にしたのだ

 

 

魁斗「お前も獲物を変えるか?」

 

結菜「どのみち、この足ならね」

 

魁斗「にしても、癖の強い武器ばかり……」

 

結菜「私はロマンを求めるの!」

 

 

鎌を魁斗の首もとに向かって振り回す

 

 

魁斗「その隙は大きすぎる!」

 

 

魁斗はその場にあるナイフを投げたと思ったら、ゲイ・ボルグで突きの構えのまま走ってくる

ナイフを鎌で落とした瞬間に槍で両手を殴って鎌を叩き落とされ押し倒された

慌てて起き上がろうとしたら馬乗りに、そして首元に槍先を突き付けられ、ゲームセットだ



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いざ、紅魔館へ!!!

魁斗との模擬戦が終わった私は斬られた足に包帯を巻いて処置をする

回復系の魔法とか使えたら便利よね、例えばホイミとか

そんな事を考えていると来客だ

インターホンが鳴るので扉を開けると魔理沙が居た

 

 

魔理沙「よう!今日こそは暇か?」

 

結菜「そうね、もう予定とかは無いわ」

 

魔理沙「なら、紅魔館に行こうぜ!」

 

結菜「なんでそんなに紅魔館にこだわるのかしら?」

 

魔理沙「主が会いたがってるのと、魔法の本とか借りに行きたいからだな!」

 

結菜「んー、前者も後者も理由がわからない……」

 

魔理沙「あそこのお嬢がお前の事を知って会いたがってんのぜ!」

 

結菜「なら、前者の理由で行こうかしらね」

 

魔理沙「よーし、決まりだ!」

 

 

私は魔理沙の箒の後ろに乗った

魔理沙は私が乗ったことを確認して飛び出した

目指すは紅魔館!!!

 

飛び出して数分でついた

魔理沙がかっ飛ばすからさぁ……酔うよね

私は門前で横になった

隣には紅美鈴と名乗る門番さんがいる

この人めちゃくちゃかっこいいタイプの人だな

でもサボり癖凄いのか、私が門前に着く前からうたた寝してた

 

 

美鈴「いやはや、寝てたのは内緒にしててくださいよ?」

 

結菜「私は黙ってるけど、魔理沙もう入ってっちゃったから難しくない?隠すの」

 

美鈴「あー……あはは」

 

 

美鈴は笑って誤魔化してる

何だこの人天然か?

お?ぐうかわ

 

そんな時、咲夜さんが私の頭元に現れる

 

 

結菜「あっ」

 

咲夜「久しぶりね、結菜」

 

結菜「咲夜さん、そこ居たらダメよ」

 

咲夜「なぜ?色々話したいじゃない」

 

結菜「咲夜さん、黒は攻めすぎですって」

 

咲夜「……!?」

 

 

そう、咲夜さん

貴女の下着はバッチリ見えました

慌てて飛び退く咲夜さん

涙目赤面とかまじ可愛すぎ結婚したい

 

 

咲夜「内緒にしてよね……」

 

結菜「んー、考えときますよ」

 

美鈴「うわぁ、結菜さん悪い顔してますねぇ」

 

 

うへへ……咲夜さんを手篭めにしたくなった

とか考えてはいるけど

まあいい、それは今じゃあない

 

 

結菜「そう言えば咲夜さん、ここのお嬢様が呼んでるらしいんだけど、本当?」

 

咲夜「ええ本当よ、だから着いてきて」

 

 

私は咲夜さんに手を引かれて紅魔館の中に入っていった

 

 

結菜「咲夜さん、私手繋がなくても着いていけるよ?」

 

咲夜「私がこうしたいだけ、あと咲夜って呼んで欲しいと前に言ったわよ?」

 

結菜「そうだったけどさ、なんかまだ慣れてなくてね」

 

咲夜「早く慣れてよね」

 

結菜「わかったよ、ごめんね」

 

咲夜「さて、と……ここがお嬢様のお部屋になります」

 

 

咲夜と話しながら歩いていたら着いてたようだ

ちょっと緊張してきた

 

咲夜「緊張しないで、お嬢様もここに来た時より丸くなられたのよ大丈夫」

 

結菜「うん、わかった」

 

 

咲夜はドアをノックした

私が来たことを伝えようとしたら中から入っていいわよと聞こえた

咲夜はゆっくりとドアを開けた



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めっちゃすき

咲夜は扉を開いた

開いた先にはコウモリのような羽が特徴的な女の子が居た

 

 

結菜「えっと、初めまして、如月結菜です」

 

レミリア「知ってるわよ、私はレミリア・スカーレットよ」

 

 

レミリアは私の目の前に来た

 

 

レミリア「貴女とは仲良くなりたくて呼んだのよ、お嬢様とかじゃなくてね」

 

結菜「良いけど、何にもないよ本当に」

 

レミリア「何かないと仲良くしちゃダメなんてなーいのよ」

 

 

そう言ってレミリアは私の胸に飛び込んできてた

私は受け止めてそのまま抱っこする

 

 

レミリア「ん、こっちじゃない方がいい」

 

結菜「え?え?」

 

咲夜「お姫様抱っこの方よ」

 

レミリア「そう、それ!」

 

結菜「わかったよ」

 

 

私はすぐにレミリアをお姫様抱っこした

何だこの子可愛いな

 

 

レミリア「咲夜、楽に喋っていいわよ」

 

咲夜「ありがとうございます」

 

結菜「レミリア髪質良いねぇ、羨ましい」

 

レミリア「そうでしょ!咲夜の手入れが良いのよ!」

 

結菜「咲夜、こんど私の髪も手入れしてよ!」

 

咲夜「考えといてあげる」

 

結菜「む、そこはするって言って欲しかったなぁ」

 

 

私は膨れっ面になる

咲夜は近付いてきた

 

 

咲夜「ふふっ、イタズラ返しよ」

 

 

咲夜は意地悪い顔でそう言った

 

 

結菜「それ以上魔性な顔で迫るなよ?迫ってきたら結婚だ!!!」

 

咲夜「けっ!?」

 

レミリア「情熱的なプロポーズね、ウチの咲夜が欲しいの?」

 

結菜「貰えるなら是非とも、こんなかっこいい方なら大歓迎」

 

レミリア「それなら私の相手もする事ね?」

 

 

2人で冗談を言ってると咲夜がフリーズしている事に気付いた

 

 

結菜「咲夜大丈夫なの?」

 

レミリア「あの子、こーゆーの慣れてないのよ」

 

結菜「初めて貰っちゃった?」

 

レミリア「責任取らせるわよ?」

 

結菜「取れる範囲で何でもしよう」

 

レミリア「貴女妙な所で男っぽいわよね」

 

結菜「元男なもので」

 

レミリア「え、そうなの?」

 

結菜「私、嘘、つかない」

 

レミリア「なんでカタコトなのよ」

 

結菜「てか咲夜助けよっか」

 

レミリア「ならいい方法があるわよ?」

 

結菜「ほほう、乗った!」

 

 

説明されてないがレミリアの悪い顔をみて大体察した

レミリアが咲夜の右に、私が左の耳元で

 

 

2人「早く起きないとイタズラするよ、咲夜」

 

 

と囁いた

 

咲夜はキャパオーバーしてたのに更なるモノがのしかかったのだろう

その場で顔真っ赤で倒れた

 

 

レミリア「いじめすぎたわね」

 

結菜「私は楽しかった」

 

レミリア「貴女、なかなかの仕事ぶりよ!」

 

結菜「レミリアの顔みたら何したいかすぐ分かったもの」

 

 

2人で笑って咲夜を運ぶことにした

私は咲夜をお姫様抱っこして、レミリアが咲夜の部屋に案内する



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咲夜ってかっこいいけど乙女よね

私とレミリアは咲夜をベッドに寝かせる

咲夜の部屋を見渡すと、かわいい人形やオシャレな服などがかけてある

メイドとあって、綺麗な部屋だ

咲夜が起きそうな気配がしたため、私は横に寝転んで目覚めを待つ

 

 

咲夜「う、うん……?」

 

結菜「おはよう、咲夜」

 

咲夜「え、え?」

 

結菜「咲夜は可愛いな、寝顔も」

 

咲夜「え、まってこれどんな状況?」

 

結菜「忘れちゃったのか……思い出させてあげる」

 

 

私は咲夜の目を隠す

 

 

咲夜「まって、一体私達に何があったの!?」

 

 

咲夜は慌てて逃げ出す

 

 

レミリア「別に何も無かったわよ、私達がイタズラしまくっただけよ」

 

結菜「あー、バラしちゃう?」

 

咲夜「やめてよ、もう!」

 

 

咲夜は枕を投げてきた

 

 

メイド服でちょっとはだけて赤面涙目で枕抱き締めてる咲夜さん

想像して皆

かなりエロくない?

 

 

レミリア「あんた、絶対くだらない事考えてるわよね?」

 

結菜「ヘアッ!?」

 

レミリア「めちゃくちゃダラしない顔してるわよ」

 

 

レミリアは私の両頬をむいーっと伸ばす

そして急に離すから痛い

 

そんな時、金髪ロリっ子の羽が綺麗な子が現れた

 

 

レミリア「あらフラン、起きたの?」

 

フラン「ずっと起きてたよ、パチュリーと本読んでた!」

 

結菜「はじめまして、私は結菜って言うのよ」

 

フラン「はじめまして、フランドール・スカーレットです!」

 

レミリア「私の妹よ、手を出したら許さないわよ?」

 

結菜「ッチ!、あわよくば連れて帰りたかった……」

 

咲夜「あなたここに来てからキャラブレまくりよ!?そんなナンパ師だった?」

 

結菜「可愛いは正義、つまりナンパしても許されるはず」

 

レミリア「紅魔館の人妖全員ナンパしていきそうね」

 

結菜「咲夜は本気だよ、だから嫉妬しないでね」

 

咲夜「貴女そろそろ閻魔様呼ぶわよ!?」

 

結菜「私のポーカーフェイスは見切れまい、本気かな?嘘かな?どっちかな?」

 

咲夜「え?え?」

 

フラン「お姉さん、面白いね!」

 

結菜「そう?気に入ってもらえて嬉しいな!」

 

 

私はフランを抱っこする

 

 

フラン「あはは!抱っこされたの久しぶりかも!」

 

結菜「私でよければいつでもするよ!」

 

レミリア「むー、私も!」

 

結菜「おっと甘えん坊なお姉さんだな、ちょっと待ってて!」

 

 

私はスペルカードを出す

嘘符「増殖」

私は4人になる

 

 

フラン「あれ?私のスペルカードと似てる!」

 

結菜「そうなの?」

 

フラン「うん、4人になれるの!」

 

結菜「私は8人になれるけど、今回は4人だよ!」

 

レミリア「なんで4人なの?」

 

結菜1「私はフラン」

 

結菜2「私はレミリア」

 

結菜3、4「私は咲夜」

 

咲夜「なんで私は2人!?」

 

結菜「いじめる為に!!!」

 

咲夜「もう怒ったわよ!!!」

 

 

咲夜は懐中時計を出したと思ったら私達は急に下半身に違和感を感じた

 

 

咲夜「さてこの4枚同じ下着、誰のかしらねぇ?」

 

 

あ、あれは私の!?

ここで引いたら負ける……ええい!!!

 

 

結菜「レミリアとフランさ、ちょっと別の部屋に行っててくんない?」

 

レミリア「良いけど、どうしたの?」

 

結菜ーズ「イタズラっ子のお仕置♡」

 

フラン「んー、ならまたパチュリーに本読んで貰うから後から来てね!」

 

結菜「わかったよ!」

 

咲夜「まって、ごめんなさい!!!」

 

結菜2「許さないよ?」

 

結菜3「期待してるんでしょ?」

 

結菜4「逃がさないからね?」

 

レミリア「……ま、やり過ぎないようにね。行くわよフラン」

 

フラン「はーい!」

 

咲夜「待ってくださいお嬢様!助けてください!」

 

 

レミリアとフランは部屋から出る

常に非常だと言うことをこの子に教えなければいけないよね?

 

結菜「さてさて、覚悟してね?」

 

 

私は指を鳴らす

この部屋内は私以外能力を使えなくする

 

 

咲夜「あ、ああ……」

 

結菜「そそるね咲夜……」

 

結菜2「でも」

 

結菜3「この部屋からは」

 

結菜4「逃がさないよ?」

 

 

 

館内からはちょっとだけいやらしい悲鳴が響いたそうな



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技術よりスタイル優先

魁斗視点

 

紫が俺の目の前に現れた

どうやら白玉楼なる場所に行かなくてはならないらしい

最近こいつ俺の事従者かなんかと思ってねーか?

 

 

紫「白玉楼には妖夢もいるから、ついでに剣術でも教えてもらえば?」

 

 

俺は煙草に火をつける

 

 

魁斗「あのさ、最近俺の事こき使いすぎじゃねーか?」

 

紫「貴方のこと助けたのよ?」

 

魁斗「前回お前もろとも助けた」

 

紫「うるさいわね、従いなさい」

 

魁斗「ってか、なんでソコに行かねーといけねぇの?」

 

紫「なんかね、嫌な予感よ」

 

魁斗「ッチ、だりぃなあ」

 

紫「なら報酬をつけるから、と言えば?」

 

魁斗「ものによる」

 

紫「なんでも」

 

魁斗「のった、早く連れてけ」

 

 

俺は今回はハンドガン2丁とサブマシンガンをその場で生成して装備した

ゲイ・ボルグは置いていく

こだわりは作らない、ケースバイケースでまた生み出す

そして準備が終わったと合図したと同時に足元にスキマが開く

もう慣れてきた俺は煙草を咥えたまま落ちる

そしてスキマが開いた先には妖夢が居た

 

 

妖夢「お久しぶりです、魁斗さん」

 

魁斗「あー、久しぶりかもな」

 

妖夢「なんです、かもな?って」

 

 

妖夢はクスリと笑うと刀に手をかける

やる気満々なんだな

 

 

魁斗「今回も俺のスタイルで戦うが問題無いか?」

 

妖夢「ええ、それでお願いします」

 

 

俺はハンドガンを持つ

並大抵の攻撃では壊れないようにする

 

2丁を手に持つと妖夢は刀を抜く

 

 

 

魁斗「ルールは?」

 

妖夢「そうですね、互いの致命傷部分に武器を突きつけた時点で負け、でどうです?」

 

魁斗「まーためんどくさいルールだ……わかった」

 

妖夢「女とは時にめんどくさい位が良いらしいですよ?」

 

魁斗「生憎と、いまの居候先の奴で慣れた」

 

妖夢「ならコチラに住みますか?」

 

魁斗「考えておく」

 

 

そんな会話をしていると、目の前に木の枝が落ちてきた

それが開戦の合図だった

妖夢は刀を突き出し突っ込んできた

俺は刀の腹を蹴り突きをそらす、そしてハンドガンを連射するが妖夢はそれを避ける

 

 

妖夢「前回でその動きは覚えましたよ!」

 

魁斗「俺にはスタイルがないからな、覚えたところで!!」

 

 

すぐに回し蹴りで妖夢を吹き飛ばす

そしてすぐに接近して2つの銃で殴ろうとするが刀で防がれる

蹴ろうとしたが受け身の体制から足払いをされ転んでしまう

妖夢は回し蹴りの勢いのまま体を翻し、カカト落としをしようとしてきたが銃で受け止める

 

 

妖夢「流石です、燃えてきますよ!」

 

魁斗「スカートの女がやる事かよ!見えてて困るわ!!」

 

妖夢「後から責任取ってもらいますから問題ないです!!」

 

魁斗「勝っても負けても嫌な予感しかしねぇな!?」

 

 

 

俺は両足で妖夢の首を絞めて投げる

やっぱりこの状況は銃は向かねぇ

俺は武器を生成

トンファーを作る

 

 

妖夢「これまた珍しい物を」

 

魁斗「お前の剣術にはこれくらいが丁度いい」

 

妖夢「なめるな!!!」

 

 

妖夢は兜割りの構えで突っ込んでくる

トンファー相手の愚策だ

それを分かっているとしたら武器の警戒は解いていい

別だ

俺は妖夢の全てを見ていた

しかし不意に後ろから衝撃が来て前に押される

妖夢は刀で眼前で寸止めした

 

 

妖夢「今回は私の勝ちですかね」

 

魁斗「この状況で負け惜しみはしねぇよ」

 

妖夢「貴方のスタイル、真似てみました」

 

 

俺は後ろを見ると半霊がいる

なるほど、それは想定外だった

 

 

妖夢「ふふっ、いかがです?」

 

 

クスリと笑った妖夢を見て俺は心から言った

 

 

魁斗「自分のスタイルほどやりにくいもんはねーな……」



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ホントにめんどくせぇ

白玉楼の屋敷に連れてかれるとそこには西行寺幽々子と言う女がいた

変な話だが俺はこの手の女は苦手な部類にはいる

裏表が激しすぎるからな

バカ(結菜)や妖夢の方が素直で分かりやすく好きだ

 

 

妖夢「お茶と団子、お持ちしました」

 

魁斗「ああ、ありがとう」

 

俺はお茶を飲む

妖夢も隣で1口飲む

 

幽々子は別件があるらしく俺達を置いて紫と外出した

2人きりだ

 

 

 

妖夢「貴方は……」

 

魁斗「あ?」

 

妖夢「こだわりを持とうとしないですが、理由があるんですか?」

 

魁斗「例えばだがお前のように刀を使えるとしよう」

 

妖夢「はい」

 

 

俺は妖夢の真横に座る

数センチで体が引っ付く

 

 

魁斗「この距離で刀は振れんだろう?さらにここが狭い空間なら尚更だ」

 

妖夢「な、なるほど」

 

魁斗「逆にロングレンジや刀のレンジ外からの攻撃は相手を優勢にさせる、ならばこだわりを無くせばいい、そう考えただけだ」

 

妖夢「勉強にはなるのですが、近いです……」

 

魁斗「さっきカカト落とし決めてきたくせに言うセリフか?」

 

妖夢「あんな時ですら見たんですか!?」

 

魁斗「嫌でも見えるわ!!!」

 

妖夢「嫌とか言わないでくださいよ!!!今日来るの分かってちょっとだけ大人っぽいやつにしたのに!!!」

 

魁斗「馬鹿なの!?ねえ馬鹿なの!?」

 

妖夢「みょん!?馬鹿とか言います!?」

 

魁斗「ええい!俺はツッコミじゃないのだからボケるな!!!」

 

妖夢「ボケてないですよ!!!」

 

魁斗「なら天然なの!?この子怖いわ!!!」

 

 

俺は立ち上がった

瞬間に妖夢が足を引っ張った

そのせいで顔面から転んだ

 

 

魁斗「いっっった!!!」

 

妖夢「あわ、だだだだ大丈夫ですかぁ!?」

 

魁斗「もうなんなのこの子!?もう帰りたい!!!」

 

妖夢「ほかの女のところになんて行かせませんよ!!!」

 

魁斗「なんでヤンデレ気味なんだよおおおおお!!!」

 

妖夢「ヤンデレ気味じゃないです!!!」

 

魁斗「くっそだりぃなマジで!!!」

 

 

俺は息を荒らげてしまった

それだけコイツの相手は疲れる

 

 

魁斗「ったく……この屋敷は喫煙できるか?」

 

妖夢「大丈夫ですよ」

 

魁斗「そうか、ならついでにここら辺を見て歩いてくる」

 

妖夢「ついて行きますよ」

 

 

俺は煙草に火をつける

一息ついて屋敷外周を見て回る

色々な木が生えている

綺麗な景色だ

 

 

妖夢「ここの手入れ等は全部私がしております、どうですか?」

 

魁斗「綺麗だな」

 

妖夢「結婚したくなりました?」

 

魁斗「考えておいてやるから黙ってろ」

 

 

一際大きい木の前に立った

この木はなんだ、見入ってしまう

吸い込まれるような、眠くなるような

気付くと俺は長く木を見ていたようだ

煙草が灰に変わっていた

吸殻を携帯灰皿に詰め込んでいると妖夢が辛そうな顔でこちらを見ていた

 

 

魁斗「どうした、もしかして俺は無視でもしていたか?」

 

妖夢「いえ、やはり貴方も誘われてしまうのですね」

 

魁斗「言葉の意味が理解できない」

 

妖夢「この木は西行妖、死に誘う桜の木です」



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剣術指南と恋の物語

最近サブタイトルが全く思いつかなくなってきました


しばらくの間白玉楼で世話になることになった

幽々子がしばらくの間帰れなくなったので帰る間の護衛役らしいが、この子に必要なのか疑問だ

 

 

妖夢「ご飯が出来ましたよ」

 

魁斗「急だな」

 

妖夢「この時間を覚えてください、ご飯の時間ですので」

 

魁斗「まあ、わかったよ」

 

 

俺はご飯が用意された机に向かい座る

白米、天麩羅、豆腐の味噌汁、漬物

シンプルだが美味しそうなご飯だ

 

 

妖夢「では、頂きます」

 

魁斗「頂きます」

 

 

 

妖夢の作ったご飯はかなり美味かった

家庭的過ぎてモテそうだな

 

 

 

魁斗「ご馳走様でした」

 

妖夢「美味しかったですか?」

 

魁斗「ああ、特に天麩羅が美味かった」

 

妖夢「口にあって何よりです」

 

 

妖夢はにっこり笑うと皿を片付け出す

皿洗い等は俺がやると言って手伝う

妖夢はその間にお風呂の準備をしに行く

俺は皿洗いが終わると同時に縁側に行き一服しだす

 

 

妖夢「貴方は喫煙してる時、幸せそうですね」

 

魁斗「実際、好きだからな」

 

妖夢「1本貰っても?」

 

魁斗「やめておけと言いたいが、吸ってる人間から言われても嫌だろう」

 

俺は1本だけ妖夢に渡す

妖夢は火をつけて吸うがすぐにむせてしまう

俺はそんな妖夢を見て笑ってしまう

 

 

妖夢「笑わないでくださいよぉ」

 

 

泣きそうな顔になりながら抗議する

俺は自分の煙草を吸い終わり吸殻を捨てると、妖夢が吸ってる煙草を取って吸う

 

 

魁斗「フッ、無理せずだ」

 

妖夢「あ、あ」

 

 

妖夢の顔が一気に赤くなった

コイツ感情がコロコロ変わって面白いな

 

 

魁斗「どうした?」

 

妖夢「私の口をつけたものを吸いますか!?」

 

魁斗「これも少ないのでな、仕方ないだろ?」

 

妖夢「買い物ついでに買いますから、そゆことしないで!!!」

 

魁斗「乙女だな」

 

妖夢「乙女ですよ!!!」

 

魁斗「恥じらう乙女は可憐と見える」

 

妖夢「調子が狂うのでやめてください!!!」

 

魁斗「やめて欲しくば、頑張れ」

 

妖夢「何を!?」

 

魁斗「なんかを」

 

妖夢「ええ!?」

 

 

俺は笑いながら縁側に寝転ぶ

妖夢はしばらく俺を見た後お風呂のお湯を確認しに行く

目の前からスキマが開いて中から幽々子と紫が顔だけ出す

 

 

幽々子「あらあら、ウチの妖夢を可愛がってくれてるわね?」

 

魁斗「不服か?」

 

幽々子「お嫁に貰ってよね?」

 

魁斗「妖夢を?なぜ?」

 

幽々子「あら、物越しと言えどあの子のファーストキスよ?」

 

紫「責任重大よ?」

 

魁斗「割とお前ら最初からそのつもりだったろ?」

 

2人「さあ?」

 

 

そう言って2人は消えた

まあ、あんな子なら悪くは無いがな

そんな事を考えてると妖夢が風呂の準備が出来たと知らせる

先に入ってもらい、俺は妖夢が上がり次第入ると言ったら何故か頑なに一緒にと言われた

そして妖夢の後ろを見ると幽々子の姿が見えた

なるほど

 

 

魁斗「状況は察した、覚悟しろよテメェら!!!」

 

俺は妖夢をその場に座らせ2人の所に殴り込みに行くのであった



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戦闘狂では無いぞ

俺は紫と幽々子に説教をした

純粋無垢な奴に変な事を教えるなと

しかし妖夢はなぜ乗り気になったのだ?

まあいい、次の日の予定でも聞こう

 

 

魁斗「妖夢、明日の予定はあるか?」

 

妖夢「明日はトレーニングが終わり次第買い物ですね」

 

魁斗「ふむ、買い物とは?」

 

妖夢「食材と布団ですね」

 

魁斗「布団?」

 

妖夢「あなたの布団」

 

魁斗「……あー、質問」

 

妖夢「はい?」

 

魁斗「今夜は?」

 

妖夢「2人でひとつの布団ですね」

 

魁斗「よく分かった、別で寝る」

 

妖夢「お客様を外で寝せるわけないです」

 

魁斗「なんで俺は布団関連で問題が起きやすいのだ!!!」

 

 

俺は叫ぶ

結菜にしろ、妖夢にしろ、何故こうも布団で何か起きるのだ

もう寝ない方がいいのか?

 

 

妖夢「とりあえず今夜は私と寝てください」

 

魁斗「……拒否権を申請する」

 

妖夢「その拒否権は投げ飛ばれました」

 

魁斗「クソ……もう諦めた」

 

妖夢「それでは、寝室に案内します」

 

 

 

妖夢の部屋に連れて行かれる

部屋はシンプルだ

妖夢は寝巻き姿だが刀は手放していなかった

武士の鏡だな

布団の枕元に刀を置いて布団に入る妖夢

布団は1人では余る大きさではある

なので横に入ると妖夢は俺に抱き着いてきた

 

 

妖夢「えへへ、人と寝るのは久しぶりです」

 

魁斗「そうかい」

 

妖夢「貴方は楽しくないですか?」

 

魁斗「俺は女と寝た経験も、人と寝た経験も無いのでな……戸惑っている」

 

妖夢「私が初めてですか?」

 

魁斗「まあ、そうなるな」

 

妖夢「初めて頂きました」

 

魁斗「そうだな」

 

妖夢「何かしてくれても良いんですよ?」

 

魁斗「ならばしてみたいことがあった」

 

 

俺は妖夢に腕枕をした

 

 

妖夢「これがしてみたかったこと?」

 

魁斗「ああ、嫌ではないか?」

 

妖夢「嬉しいので嫌ではないです」

 

魁斗「そうか、では寝ろ」

 

 

俺はそう言うと妖夢は目を閉じ寝息をたて出した

正直に言えば俺は一人の時間が多かったので親と寝たことなど1度もない

さらに言えば知人も居なかったのでやはり一人で寝る事しかなかった

だからこの状況は自分の中で異常ではある

しかしこの子が安心して寝息をたてている

それはありがたいことだ

目の前でスキマが開いた

 

 

紫「あら、その子がそんなに信頼を置くなんて珍しいわね」

 

魁斗「そうなのか?」

 

幽々子「ええ、稀よ稀」

 

魁斗「それなら嬉しい限りだ」

 

幽々子「で、式はいつ?」

 

魁斗「アホか、俺は寝るぞ」

 

紫「ええ、おやすみなさい」

 

 

 

スキマが閉じたのを確認して俺は眠りについた

珍しく俺は早起きをした

理由明白で妖夢は俺に抱き着いた形で寝ていたからだ

妖夢が起きるまで待つ事にした



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固定概念は無くそう

妖夢が起きた

起きるなり顔を赤らめながら起き上がる妖夢

正直かわいい

俺も起きあがり顔を洗いに行く

妖夢も顔を洗い朝食の準備をしだす

俺は居間の机を拭いてご飯の用意を手伝う

 

妖夢が出来上がったと食事を運んできた

俺は妖夢の対面に座りご飯を食べる

 

 

妖夢「あの、昨日の事ですが」

 

魁斗「ん?またしてやろうか?」

 

妖夢「それもお願いしますが、内緒でお願いします」

 

魁斗「ああ、わかったぞ」

 

 

俺達は飯を食べたあと片付けと掃除をした後に妖夢は素振りをしだした

俺は煙草を吸いながら眺めている

汗を拭いながら必死に刀を振る妖夢をずっと見ていた

しかし気になる事ができる

実践慣れした訓練をしない事だ

ただ振るだけなら誰でもできる

俺はその場で薙刀を生成する

 

 

魁斗「妖夢、素振りだけで満足出来んだろ?」

 

 

妖夢はこちらを見るなりニヤリと笑う

 

 

妖夢「相手をしていただけるとはありがたいです」

 

魁斗「今回は型を入れてやってやる」

 

 

俺は中段の構えで対峙する

 

 

 

妖夢「貴方は型無しだと思ってました」

 

 

そう言って妖夢は八相の構えで迎える

 

 

妖夢は構えたまま走ってくる

俺は薙刀を地面に突き刺し高飛びをして妖夢のくびに巻き付く形で着地し寝転ばす

そのまま頸動脈を人差し指で押した

 

 

妖夢「型はどちらに?」

 

魁斗「投げ捨てた」

 

妖夢「嘘つき」

 

魁斗「敵が正直にやってくると思うな」

 

 

妖夢を立たせる

 

 

妖夢「貴方は毎回私の想像と違う事をする」

 

魁斗「逆張り精神なものでな、相手が好むことをあまり俺は好まん」

 

妖夢「それが今の戦い方になったと?」

 

魁斗「想像に任せる」

 

 

俺はまた煙草に火をつけ吸い出す

 

妖夢は汗を流しに行った

俺は煙草を吸いながら出掛ける準備をする

 

 

妖夢「準備できました、それでは行きましょう」

 

魁斗「わかった」

 

 

妖夢と俺は人里に降りる

白玉楼まではスキマ出来ていたから知らなかったが、大分上空にあるのだ

降りるのが長い

しかし降りてからは人里まで近かった

 

人里に降りて俺は食材を見ていた

妖夢は色々買っていく

俺は妖夢が買った食材を次々に持つ

しかし、量を見るなり1週間分

また近いうちに来るだろうと考えた

妖夢が近くの甘味処に行こうと言った

俺は喉が乾いていたので茶だけ貰うと言ったが団子も食べた

めちゃくちゃ美味かった

 

 

妖夢「そんなに喜ばれると誘ってよかったと思えます」

 

魁斗「甘味は久しぶりだからな、嬉しいものだ」

 

妖夢「また来ましょう、なんなら私が作りますよ!」

 

魁斗「妖夢は家事等はなんでも出来そうだな」

 

妖夢「何でもは出来ないかもですけど、出来ることは沢山ありますよ!」

 

魁斗「いい嫁さんになりそうだな」

 

 

俺は笑顔で妖夢の頭を撫でた

 

妖夢は照れながら撫で受けてた

 

 

妖夢「貰ってくれますか?」

 

魁斗「考えておくさ」

 

妖夢「私、独占欲は強い方ですよ?」

 

魁斗「今で十分わかってる」

 

妖夢「まだまだ序の口です」

 

魁斗「今よりもとなると、大変だな」

 

妖夢「えへへ、逃がしませんよ?」

 

魁斗「今のところ逃げる予定は無いが、付き合ってもないからな?」

 

妖夢「わかってます、それでもなんです」

 

魁斗「わかったよ」

 

俺は観念した

逃げられないと悟った



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プライドなどその辺の猫の遊び道具にしちゃえ

妖夢と人里で団子を食べていると目の前にいる知らない人間が俺を見ていた

団子を食べながらお互いに目を離さず数分が過ぎた

妖夢が席を外すと言って居なくなって3分後に俺の元に来た

 

 

男「すまない、君は妖怪かな?」

 

魁斗「人間から妖怪に変化した者だが、なんだ?」

 

男「いや、なに……妖怪がなぜこんな所にいるものかと思ってね」

 

魁斗「不服かな?」

 

男「不服と言うか、妖怪如きが人に混じり甘味を食らってるとは心底面白いと思ってね」

 

魁斗「元人間なのでな、恋しくなるものだ」

 

男「まあそんな事はどうでもいい、俺は人里に妖怪が居るって事が気に入らなくてね」

 

魁斗「続けろ」

 

男「なに、シンプルな話だ……今すぐ出ていけ」

 

魁斗「用が終われば出て行くさ」

 

男「今すぐ、と言ったが?」

 

魁斗「まず、お前の言い分を聞くメリットが無いな」

 

男「メリットが欲しいか、ならばこれでどうだ?」

 

 

 

男は懐からナイフを取り出し俺の首に突き付けた

 

 

 

男「君の安全を保証しよう、ってのはどうかな?」

 

魁斗「安すぎる」

 

 

 

俺はそのナイフに怯えず立ち上がる

男は1歩も引かない

 

 

 

男「安すぎる、か……しかし俺は本気だ」

 

 

男は首の皮を斬る

少しばかり出血

別に痛い訳じゃない

 

 

魁斗「もしもだ、俺がこのまま引かずに居たら君はどうするかな?」

 

 

俺は1歩前に出る

 

 

男「そのまま刺さるだけだ」

 

 

ナイフは首に刺さりだす

 

 

魁斗「ならば次は折ってみるか」

 

 

俺はナイフを折る

すると男は驚く

 

 

男「目の前でナイフを折るなんてね、驚いたよ」

 

 

男はその場でナイフを捨てる

 

 

魁斗「次はどうする?どうやって俺を追い出す?頼みのナイフは折れちまったなぁ」

 

俺は折れたナイフを蹴る

喉元の傷のせいで服が汚れて苛立つ

さてさて、どうしてやろうかな

 

 

男「妖怪風情が……」

 

 

男は背中に担いでいた刀を抜いた

なんか最近刀を見すぎてる気がする

そんな事を考えていると男がゆっくりと近付く

構えも無しに

 

 

魁斗「我流か?」

 

男「妖怪相手に構える必要があるか?」

 

魁斗「そんなプライドは捨てておけ、痛い目を見るぞ?」

 

男「確かにそうかもな、だが負けれんのだ」

 

 

男は俺の眼前に来ると正眼の構えをとる

俺は面倒くさくなってきたので木刀をその場で生成した

 

 

男「そのチンケなもので俺を倒すのか?」

 

魁斗「もう、面倒くさいのだ」

 

男は刀を横薙ぎに振った

 

 

しかし刀は目の前で別の刀に遮られた

 

 

妖夢「刀を収めてください」

 

男「妖怪が命令などするな!!!」

 

魁斗「半人半霊って妖怪の部類なのか?」

 

妖夢「え!?妖怪だと思いすけど……」

 

男「え、妖怪じゃないの?」

 

魁斗「いや、俺は元人間だ」

 

妖夢「てかなんで、そんなに妖怪を嫌っているのですか?」

 

男「……俺はとある女に恋をしたんだ」

 

魁斗「ほう」

 

男「しかしその女はある日……」

 

妖夢「ま、まさか……」

 

男「ああ……俺の目の前で姿が変わったんだ、そしてそいつは俺を散々馬鹿にした挙句逃げやがった」

 

妖夢「……殺されたとかじゃなく?」

 

魁斗「え、そんな理由で俺襲われたのか?」

 

 

なんとも悲しくなった



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復讐は蜜より甘く……なくね?

男から話を聞いた俺と妖夢は心底ガッカリした

殺し殺されならここまで喧嘩を売られても仕方ないと思ったが、まさか好いた人間と思っていたら妖怪でとか……

 

 

魁斗「あー、お前の気持ちを察する事は出来んがそーゆーのはやめとけよ」

 

 

妖夢「そうですね……あなたの為にならないですし、下手したら殺されますよ?」

 

男「それは分かってても俺は俺の純情を汚したヤツを許せねぇんだ!!!」

 

 

あー、ここまでご立腹ときたら説得は困難だな

ふむ、どうしたものか……

そんな時、1匹のアホが目の前に立っていた

 

 

結菜「魁斗じゃん、何してんの?」

 

魁斗「お前何でここに?」

 

妖夢「結菜さんにフランちゃん!?」

 

フラン「あ、妖夢さんだー!」

 

男「え、誰……?」

 

 

 

話を聞くとフランと結菜はお散歩がてら遊んでるそうだ

その道中でここに来たらしい

 

 

 

結菜「んで、これどんな状況?」

 

魁斗「妖怪に純情を汚された男の復讐相手になってしまった」

 

結菜「いや、ほんとに君何してんの?」

 

魁斗「知るかよ、俺がこの状況を把握しきれてねぇんだ」

 

結菜「見るからに魁斗が加害者側に見えてたよ?」

 

魁斗「馬鹿が向かってきたから返り討ち……まではしてないが話し合いをしてたんだよ」

 

結菜「んで、お兄さんはどしたの?」

 

魁斗「お前俺の話聞く気ねぇだろ?」

 

結菜「聞いて欲しい?」

 

魁斗「何だてめぇ喧嘩売ってんのか?」

 

結菜「絶賛無料配布中」

 

魁斗「ナメてんのか三下ァ!!!」

 

 

俺は結菜の胸ぐらを掴んで空に投げる

結菜も俺も割と本気でない為俺は軽く投げる

結菜は投げられるだけ、一切の力を使わず投げられ着地する

 

 

結菜「全く、酷いな君は」

 

魁斗「喧嘩売らなきゃいい話だバカタレ」

 

フラン「お兄さんと結菜は仲良いの?」

 

妖夢「仲がいいと思いますよ」

 

 

そんなやり取りをしてると男が結菜に近付く

 

 

男「アンタも妖怪なのかい?」

 

結菜「世界最弱の半妖だよ」

 

男「そうかい……アンタも妖怪か……」

 

結菜「ん?なに?」

 

 

結菜は服についた土を払い落としながら笑顔で答える

 

男は顔を真っ赤にしていきなり怒鳴る

 

 

男「アンタ、アイツとどんな関係だ!!!」

 

結菜「ふぇ!?勝者と敗者だと思う!!!」

 

魁斗「どっちが敗者なんだ言ってみろコルァ」

 

結菜「すいませんどっこいどっこいです!」

 

男「アンタら付き合ってんのか!!!」

 

2人「ぜってぇ無い!!!!こんな奴と!!!」

 

2人「ああ!?喧嘩売ってんのか!?」

 

フラン「めっちゃ息ピッタリだねあの二人」

 

妖夢「魁斗さんも結菜さんも、何だかんだ血の気が多いからですね……」

 

 

魁斗「必滅(俺だけの世界)」

 

 

全員を巻き込んで固有結界を作り出す

 

 

結菜「お前絶対倒して逆らえねぇようにすっからなこの野郎!!!」

 

魁斗「上等だ、いつも通り負かしてやるわクソ雑魚が!!!」

 

俺は手元にあったバスターソードを持って結菜に突っ込む

結菜は鉤爪を装備して上空から突っ込んでいく

 

結菜の着地のタイミングを見計らいバスターソードを振り下ろすが結菜は驚きの行動を見せた

結菜は空中で体制を変え、バスターソードの腹を蹴り軌道をずらしガラ空きになった足元からズタズタに斬り裂いてくる

流石に頭に血を昇らせすぎた

 

 

結菜「オルァどうした、歯ごたえねェぞ馬鹿が!!」

 

魁斗「ンなに食い足りねぇなら極上のもん用意してやるァ!!!」

 

 

俺は結菜に向けて腕を伸ばす

 

 

魁斗「死ねやああああ!!!終符(Ωブラスター)」

 

結菜「うわっ!?」

 

 

結菜は咄嗟のことすぎて避けれず、右腕と右足が文字通り消し飛ぶ

 

 

結菜「殺す気か馬鹿!!」

 

魁斗「す、すまん!!!頭に血が上りすぎた!!!」

 

 

俺は慌てて結菜に駆け寄りだき抱える

 

 

結菜「私、半妖になってて良かったと初めて思ったよ……癒符(不死の炎)」

 

結菜は燃えたと思ったら無くなった部分が再生した

 

 

魁斗「いや、ホントにすまねぇ……」

 

結菜「あー、大丈夫、私もやり過ぎたからごめんね?」

 

フラン「ねぇねぇ終わった?」

 

魁斗「ああ、今回は俺の負けでいい」

 

結菜「いや、半身吹き飛んだから私の負けで良いのに」

 

妖夢「まあまあ、引き分けにしておけばいいんじゃないですか?」

 

魁斗「んじゃあそうするか?」

 

結菜「賛成」

 

フラン「あとさ、あのお兄さん失神しちゃったよ?」

 

 

2人「え?」

 

 



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男心と秋の空(秋ではない)

俺と結菜はとりあえず男が起きるのを待つ事にした

妖夢はフランと一緒に遊びに行ってくれた

子供に聞かせてぇ話でもねぇからな

待ってる間にお互いの今まであったことを話していた

 

しばらくして男は起きた

そして俺たちを見るなり怯えだした

 

 

男「す、すまねぇ、ゆるしてくれぇ!!!」

 

魁斗「あ?なにビビってんだ?」

 

結菜「あんな事目の前で起きたらビビるよ普通」

 

魁斗「そうなのか?」

 

結菜「そうだよ」

 

 

 

俺は煙草に火をつけ一服しながら話す

 

 

魁斗「まあ、なんだ……妖怪相手に復讐とかは考えないようにしとけよ、俺達も弱い方だからな?」

 

結菜「そうね、あれでビビってちゃ他の妖怪なんて殺されちゃうよ」

 

男「わかった、だから許してくれぇ!!!」

 

結菜「とって食ったりしないよ、そんな怯えられると傷付いちゃうよ?」

 

魁斗「くそ雑魚メンタル乙www」

 

結菜「どこで覚えてきたんだその言葉」

 

魁斗「外」

 

結菜「使い方理解してんだな?」

 

魁斗「おう」

 

結菜「お前ぜってぇ倒すかんな」

 

妖夢「やめてください、収集がつかないです」

 

魁斗「だな、やめっか」

 

結菜「覚えとけよコノヤロウ」

 

 

別に嫌いではないが煽ってしまうのは何故だろう

まあ、別にいいか

男はその場から走って逃げてしまった

全く仕方ないやつだな

そもそも妖怪と人間では絶対的な差ができる

その中で立ち向かうなど勇敢とは呼べない、蛮勇だ

俺達相手でよかったものだ

 

 

結菜「ってかさ、この後どうするの?」

 

魁斗「妖夢と帰る」

 

結菜「そっか、煙草の予備無いでしょ」

 

魁斗「無くなったら取りに行く」

 

結菜「ん、りょーかい」

 

 

俺と妖夢、結菜とフランで別れて帰る

 

 

 

魁斗「あー、そうだ」

 

妖夢「なんです?買い忘れですか?」

 

魁斗「いや、悪ぃんだがよ……刀の扱い方を教えてくんねーか?」

 

妖夢「いいですが、どうしたんです?」

 

魁斗「いやよ、他の人間に固定武器がない事が広がりすぎてな、とっておきの1つを極めたくなったんだ」

 

妖夢「別に構いませんよ、ですが私より強いのに教わる必要あります?」

 

魁斗「刀使いはお前だけだろ?」

 

妖夢「多分ですが……」

 

魁斗「なら、丁度いいじゃねーか」

 

妖夢「まあいいですよ」

 

魁斗「んじゃ、明日から頼むわ」

 

妖夢「こちらこそ」

 

 

これで俺本来の戦い方に、求めたスタイルに行ける

確信を持ちつつ空を飛ぼうとした時

空から俺に向かって降ってくる何かが見えた

 

俺は目を凝らしそれを見ると女だった

気を失っている

かなりやばいと思い女を受け止めた

 

 

妖夢「女の人ですね……見覚えは?」

 

魁斗「完璧に無いな、初めて見る」

 

妖夢「私、荷物全部置いてくるので貴方は博麗神社に彼女を運んでくれませんか?」

 

魁斗「永遠亭ではなくてか?」

 

妖夢「その格好は多分外来人ですので」

 

魁斗「なるほど了解」



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嘘つきは泥棒の始まりだからな

俺は女を抱え博麗神社に行く

霊夢と魔理沙が縁側で話していた

 

 

霊夢「あら魁斗、そのお姫様は?」

 

魁斗「馬鹿言ってないで布団を貸せ」

 

霊夢「やっぱ、そうよね……」

 

魔理沙「こいつ、誰だ?」

 

魁斗「起きてから直接聞こうぜ?」

 

魔理沙「なんだよ知らないのか……ならそうするしか無さそうだぜ」

 

霊夢「だぜだぜ言ってないでソイツこっちに運びなさいよ」

 

魁斗「あいよ」

 

 

 

霊夢が用意した布団に女を運んで寝かせる

目立つ傷はなく、これといって変なところもない

コイツが気が付くのを待つか……

 

俺は煙草に火をつけ吸う

 

 

魔理沙「前から気になってたんだが、結菜もお前もなんでそれを吸うのぜ?」

 

魁斗「人がお茶を飲むのに理由はいるか?」

 

魔理沙「意地の悪い言い方だな」

 

魁斗「悪い、まあ癖になる様なもんだコレは」

 

魔理沙「イマイチわからん、1つくれ!」

 

魁斗「吸ったら毒だぞ?それこそ寿命が縮む」

 

魔理沙「うえっ!?そうなの!?」

 

結菜「そうよーん」

 

 

妖夢と結菜が飛んできた

まてよ、なんで結菜がいる?

 

 

魁斗「なんで居る?」

 

結菜「紅魔館から帰ってたら妖夢が飛んでたから」

 

魁斗「お前それが理由なら暇だったんだろ?」

 

結菜「まあね、そうトゲトゲ言わないでよ、これあげるから」

 

 

結菜は新しい煙草を投げ渡す

 

 

結菜「あと家にあった煙草全部白玉楼に送っといたよ」

 

魁斗「お前のは?」

 

結菜「紫に頼んで違うの買ってもらったの」

 

 

 

ポケットからだした煙草のパッケージにはコウモリのマークとゴールデンバットと英語で書かれた煙草を持っていた

 

 

結菜「本当はこっちのが好きだったんだ」

 

魁斗「そうか」

 

結菜「興味無さそうね」

 

魁斗「無いからな」

 

結菜「女の子のそーゆー情報は持ってると重要になるのよ?」

 

魁斗「嫌がらせに使えるからか?」

 

結菜「恋愛の時とか」

 

魔理沙「ま、コイツには合わねーだろ」

 

魁斗「うるせぇなぁ」

 

 

魔理沙は大きく笑い、俺はデカくため息をついた

結菜は苦笑いしながら煙草を吸い出す

 

 

結菜「ま、覚えておいてよソレは」

 

魁斗「わーったよ」

 

妖夢「しかし起きませんね」

 

霊夢「まあ、いいんじゃない?」

 

魁斗「そんなもんか?」

 

霊夢「そんなもんよ」

 

 

 

 

結菜視点

 

 

魁斗にしては落ち着き過ぎている気がする

なんか引っかかる気がする

あくまで勘なのでなんも言うつもりはない

そんな時だった

 

 

霊夢「結菜、ちょっと来なさい」

 

結菜「ん、はーい」

 

 

私は霊夢に指名を頂いたので霊夢と一緒に社の裏手にいく

 

 

結菜「ご指名ありがとうございます」

 

霊夢「ふざけないで、真面目な話をしたいの」

 

結菜「はいはい、わかったわよ……で?」

 

霊夢「魁斗のあの態度はなに?丸くなったとかじゃなくて凄く嫌な予感がする」

 

結菜「魁斗はなんか知ってるの?あの人の事」

 

霊夢「いえ、知らないと言ってたわ」

 

結菜「ならなんにも無いと思うよ」

 

霊夢「根拠は?」

 

結菜「アイツどんな事でも私には嘘つかないもの」

 

霊夢「……あんたらの関係は?」

 

結菜「さあね、私もわかってないの」

 

 

 

そんな話をしていると社の方から爆発音が響いた

私と霊夢は社の方を見た瞬間魔理沙が吹き飛ばされてきた

 

 

結菜「霊夢は魔理沙を連れて離れて!私が見てくる!」

 

霊夢「わかった、気を付けなさい!すぐ戻るわ!」

 

 

私達は別方向に飛んだ

空から見ると先程連れ込まれた女が魁斗を踏みつけ妖夢の首を掴んでいた

 

 

結菜「何やってんだよ!!!」

 

 

私は慌てて鉤爪を装備して突っ込み魁斗を踏みつけてる足と妖夢を掴んでる腕を切り落とし2人を抱えて距離をとる

 

 

 

結菜「あなた、なんでこんなことしたのよ!!!」

 

女「酷いなぁ……」

 

 

女はボソボソと何かを喋ると切られた所が治る

え、チートじゃん

 

 

結菜「貴女はなんなの!」

 

美華「私は柊美華(ひいらぎ、みか)」

 

結菜「なんで助けたのに攻撃してきた?」

 

美華「ここは私が知らない世界でしょ?ならまず分からなきゃいけないのは私がどれ位強くて何があるか、じゃない?」

 

結菜「野性的すぎる……」

 

美華「人間は野性を無くしてるだけで、私は無くしてない、それだけよ?」

 

結菜「だからと言って!!!」

 

魁斗「おい、能書きはたれ終わったかよ」

 

結菜「魁斗!?」

 

魁斗「ならコチラはてめぇ相手に新しい能力でも試させて貰うわ、良いんだよなぁ?」

 

 

そう言いながら魁斗はその場で刀を生成した

しかしその刃は黒1色、刃はギザギザしている

なによりその刀は黒いオーラが出ていた

 

 

美華「やってみるといい」

 

 

その言葉が魁斗からすればスタートの合図だった

魁斗はその場で刀を振った

刃は届かない位置にいる

なぜ振るった?

そしてなぜ美華は「斬られている」のだ?

 

 

美華「……は?」

 

魁斗「おい、どうした女?有頂天になりすぎて躱すことも忘れたかァ?」

 

結菜「ち、ちょっと何なのこれ!?」

 

魁斗「退いてろよ雑魚、邪魔だ」

 

結菜「はぁ?ボロボロの馬鹿がなんか言ってますけど声が小さすぎて聞こえませんが?」

 

魁斗「こんな時に喧嘩するほど馬鹿じゃねぇぞ、新しいモノだから加減がわからんから離れてろ」

 

結菜「知るかよバーカ!サポートしてあげるから暴れなよ」

 

 

私はその場でドラグーンを出す

魁斗は血塗れの顔で私を一瞬見て諦めた顔をした

 

 

魁斗「なら足だけ引っ張んな、その玩具が消えても知らねーからな」

 

結菜「その場合は弁償でスイーツね」

 

魁斗「金のかかる女だなぁおめェ」

 

結菜「その分尽くすタイプなので!!!」

 

 

 

美華がまた何かを呟いたと同時に切り傷が回復した

 

 

私はドラグーンと共に美華に突っ込む

美華は空中にひし形の物体を出すとそこから大量の弾幕を打ち出す

 

私は弾幕を切り裂き、ドラグーンで撃ち落としたりして近付く

 

5m付近まで来た瞬間に目の前にひし形の物体が壁のように出来上がる

その瞬間に私は空中で急旋回する

私の背中にピッタリと引っ付いていた魁斗が刀を振り下ろす

目の前にあった大量のひし形は縦一線に消えてなくなる

美華がそのひし形の中から光るククリ刀を出した

 

 

美華「残念、死になさい」

 

 

美華がククリ刀で魁斗の首元を斬る瞬間に美華の動きが止まる

御札で縛られている

 

夢符(封魔陣)

 

 

霊夢「あんた達にしては手間取ってるじゃない?」

 

結菜「まあ、ね」

 

魁斗「ふざけんな、俺は余裕だ」

 

結菜「くだらない見栄ははらないの」

 

魁斗「んで、コイツどうすんだ?」

 

 

パチンと言う音と共に封魔陣は無くなっていた

 

 

美華「さて、第2ラウンドね」



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闘争本能のその先

美華は私達3人を囲うようにひし形の結界を貼る

私達が逃げ切れない大きさの結界

そこに閉じ込めると美華はニヤッと笑う

 

 

美華「さてさて、ちょっと驚いちゃったけどまあ問題ないね」

 

霊夢「アンタ、なかなかエグいことするわね」

 

結菜「流石に逃げ切れないよねコレは」

 

魁斗「……」

 

 

魁斗は目を閉じ横に刀を一線

静かに、そして素早く、綺麗な一線

 

魁斗が一線放つ先の結界は切り取られたように穴が空く

しかしその穴は直ぐになおる

 

 

魁斗「クソっ、流石にお手上げだなァ」

 

 

美華「君だけは警戒した方が良さそうだな」

 

 

魁斗の周りだけ結界が3重に貼られる

魁斗だけ孤立させられる

 

 

霊夢「不味いわね……」

 

結菜「魁斗ー、出れそう?」

 

魁斗「ナメるなクソガキがァ!!!」

 

 

そう叫ぶと魁斗の懐からクナイが出てくる

そのクナイで結界を攻撃すると結界が消え去る

魁斗は神速の動きで結界全てを破壊した

 

 

結菜「私達まで助けられたね」

 

魁斗「これでさっき助けられた分はチャラだ!!!良いな?」

 

結菜「じゃあお釣りでもあげようかな」

 

 

私は魁斗を抱きしめる

 

 

魁斗「こんな時に何してんだバカ!!!」

 

結菜「私に任せろ!!!」

 

 

霊夢は持ち前の勘で理解したのだろう弾幕を張りながら美華に接近して回し蹴りをする

美華は私達に意識が向いてしまっていたので回避が遅れ蹴り飛ばされる

 

蹴り飛ばされた先に私はドラグーンを行かせ攻撃しながら打ち上げさせる

私は猫モードになり美華が飛ばされるより素早く上空に行き魁斗を待機させる

魁斗は美華が来た瞬間に滅多斬りにした後カカト落としで地上に叩きつけようとする

しかし地上には私がいる

落ちてきた瞬間に迎え撃つように爪で胴体を切り裂く

美華は血を吹き出し体を真っ二つにして倒れる

 

 

結菜「貴女の能力は分かってないけど声帯も潰れてるし、もう復活なんてしないでしょ?」

 

 

魁斗と霊夢が隣に着地する

美華が上半身だけで逃げようとする

這いつくばって涙を流して逃げている様は可哀想に見えた

魁斗は美華の上半身を踏み付ける

 

 

魁斗「満足したかよ」

 

美華は頭を横に振る

 

魁斗「強欲なこって……死にな」

 

 

魁斗は美華の脳に刀を突き刺した

美華の上半身は一瞬痙攣し動きが止まった

 

 

 

 

 

 

 

 

パチン

 

 

 

 

 

 

 

3人「……は?」

 

美華「おはようございます皆さん、随分な間抜け面ですね?」

 

結菜「催眠術か!?」

 

 

そう気付いた瞬間に魁斗と霊夢はぶっ飛ばされていた

そして私は顔面を捕まれ地面に叩きつけられめり込まされる

 

 

美華「私の能力は教えれないけど、催眠術は昔からの得意分野なの」

 

 

クソ……油断した

能力ばかり気にして催眠術なんて頭の中に入れてなかった

 

 

美華「さて、ここで君は終わりだ」

 

 

そう言われた瞬間にククリ刀が手足に刺さる

そして私の首を切り裂く

私は意識を無くした

 

 

 

 

魁斗視点

 

 

アア?何が起きた?

俺はあの女を殺したはず……

そう考えていると目の前に美華が血塗れでしゃがんで見下していた

 

 

美華「やっほ、いい夢みれた?」

 

魁斗「糞ほどだし、寝起きは最悪だったよ」

 

美華「今しがた1人始末してきたんだけどさ、君は強いから私の味方にしたいんだけど、どう?」

 

魁斗「……ア゙ア゙?1人殺しただと?」

 

美華「うん、あの君と仲がいい女の子」

 

魁斗「アイツをか……そうか……」

 

美華「もしかして君の好きな人だった?」

 

アア、コイツの声を聞いてるだけでイラつく

喋るのも胸糞悪ぃ

俺は貫手で女の喉を潰した

何かを喋ろうとしているが関係ない

刀で両耳を切り落とした

次にクナイを投げ両足を使えなくした

そして腕を切り落とした

泣きながら暴れるコイツを見て俺は舌を噛んだ

 

 

 

俺は目を覚ます

目の前に美華は居ない

霊夢も結菜も寝ているままだ

2人を社内に運んで妖夢の横に寝かせる

妖夢も含め起きる様子はない

催眠術とは厄介だとわかり上空に行くとそれほど離れていない場所で美華が別のヤツと戦っているのが見えた

しかし美華は直ぐに催眠術で相手を寝かせている

 

人里の人間は全て寝ているようだ

狙いが全くわからん、とりあえずバレないように様子を見ることにした



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目指した先は

ずっと美華を観察していて気付く

普通の人間相手なら即催眠術で寝かせている

実力者は少し戦ってから寝かせる

戦ってるようで誰とも戦っていない

 

そして何かを目的として動いている事がわかる

しかしその目的がわからないままだ

 

美華の目の前には紫と幽々子が現れるが2人は現れて速攻で寝てしまう

今までとは違うやり方、なんだコイツ?

そうしていると結菜が横に来た

 

 

結菜「魁斗、大丈夫?」

 

魁斗「お前こそ」

 

 

2人で聞こえないように話す

そして2人で美華に見つからないよう追跡すると美華は白玉楼に入っていく

俺達も見つからないように入っていくと美華は西行妖の目の前に止まる

そこでまたブツブツと喋ると西行妖が動き出す

 

 

美華「私はお前を殺す」

 

 

そう叫ぶなりククリ刀を持ち西行妖と戦い出す

 

 

結菜「どうなってるの?あれ動き出したけど」

 

魁斗「俺にも皆目検討がつかん」

 

 

そう話していると西行妖から伸びた枝が俺達を貫こうと伸びてきた

俺と結菜はそれを避け戦闘態勢に入った

 

 

美華「なぜお前達がいる!?」

 

魁斗「寝起きでつけてたんだよ!!!」

 

結菜「教えてよ、この状況を!!」

 

美華「今はコイツを殺すことだけ考えろ!!!」

 

 

 

俺は西行妖の攻撃を躱しながら屋敷に入りゲイ・ボルグを持ち枝を斬っていく

俺の目の前の枝が動かなくなったことを確認して直ぐに外に出ると美華と結菜は苦戦していた

斬ってもその場で伸びてくる枝をいなし続ける事しか出来ない

俺は結菜を狙う枝をゲイ・ボルグで切り裂く

すると今まで伸びまくり攻撃していた枝はその場で動きを止める

 

結菜「流石は伝説の槍だね、その呪いだけは恐ろしいよ」

 

魁斗「レプリカなはずなんだがな!!!」

 

その場で跳躍して美華を襲う枝の1番太いところにゲイ・ボルグを投げ刺す

そして美華を襲う枝も動かなくなる

 

 

美華「助かる」

 

魁斗「恩は売っとくにかぎんだろうが」

 

美華「ふん、図太い根性ね」

 

魁斗「ミステリアスよか幾分マシだろぉが」

 

結菜「どっちにいってるのよ」

 

魁斗「どっちも」

 

美華「……この木を殺したくて私は今まで魔界にいたの」

 

 

美華は事の経緯を簡単に話した

昔から幽々子と仲が良かったがこの桜が力を付けたことにより幽々子が自殺したこと

西行妖を殺す方法がどれだけ探しても見つからず外や魔界に月まで行ったらしい

そして遂に殺す術式を組み上げる事に成功しここに来た

しかしその術式は自分を殺す事で真価を発揮する

つまりは玉砕する予定だったから紫達も寝かせたそうだ

 

 

魁斗「なるほどな、だから極力傷付ける事無くと」

 

美華「ま、あんた達はイレギュラーだったけどね」

 

結菜「ふーん、まあいいんじゃない?1人よりマシでしょ?」

 

美華「実力に問題はないわ、私の催眠術を破ったのだから」

 

魁斗「どーでもいい、所でその術式にお前が依代になる必要あんのか?」

 

美華「わからない、探せばまだまだ色々あるだろうけど……」

 

魁斗「なんで急いて事をしでかした」

 

美華「コイツが起きる時期だからよ……」

 

魁斗「起きる?」

 

美華「ええ、昔封印こそしたけど私の計算では定期的に紫が封印し直さなきゃいけないの、だけどコイツの力と時期を考えると今回は封印じゃ効かないとわかった、だから殺したかったのよ」

 

結菜「魁斗さ」

 

魁斗「言わずもわかる、ゲイ・ボルグだな?」

 

結菜「そう、その術式とゲイ・ボルグを組み合わせたら貴女が死ななくてもいいんじゃない?」

 

美華「わからないわ……やってみないと」

 

魁斗「ならやるしかねぇよな?」

 

結菜「だね、やろうか」

 

美華「ただその役目は私がする」

 

 

そう言って美華がゲイ・ボルグを奪うが重さに耐えきれず手とゲイ・ボルグが地面に埋まる

 

 

美華「なにこれ、重い!!!」

 

魁斗「あー、やっべ」

 

結菜「どうせ君の事だから自分以外に持てないようにしたでしょ」

 

魁斗「うん」

 

美華「早くこれとってよ!!!」

 

 

俺はゲイ・ボルグを拾い上げる

 

 

美華「そゆのは先に言ってよ!!!」

 

魁斗「わりぃ、わっけてた」

 

結菜「君のその若干抜けてるところ嫌いじゃないよ……」

 

魁斗「悪気はねーっての」

 

美華「とりあえずどうするのよ」

 

魁斗「てかなんで西行妖は動かないんだ?」

 

美華「私の能力」

 

結菜「なんかめんどくさくなりそうだから終わったら聞こうよ」

 

魁斗「とっととその術式をゲイ・ボルグに組み込め」

 

美華「あー、もう!!!」

 

 

美華はゲイ・ボルグに手を添えるとゲイ・ボルグが禍々しい赤色のオーラを帯びる

 

 

美華「本当は誰かに任すなんてしたくないのよ!!!でも決めてよね!!!」

 

魁斗「狙いは!?」

 

美華「幹の中心部、傷がある所!!!」

 

魁斗「りょーかい!」

 

 

俺は少し下がり投げる構えをとる

その瞬間西行妖はまた動き出した

 

 

美華「うそ!?」

 

結菜「なにしてんのよ!!!」

 

美華「しまった、また強くなって」

 

 

そう言った直後美華に対して枝が横なぎに振られ美華を吹き飛ばす

 

 

結菜「やるしかないよねぇ……」

 

祝儀(英雄の偽り)

 

 

結菜がスペルを発動すると結菜と俺の横に英雄が現れる

 

 

結菜「英雄の方々、しばらくの間力を貸してください!!!」

 

クーフーリン「なんだぁ?召喚されて早々に……しかもこりゃ聖杯戦争じゃあねーな?」

 

結菜「はい、申し訳ありません……しかしここは何卒お願いします」

 

クーフーリン「しゃーねーよなぁ、状況も状況だしよ」

 

 

そう言ってクーフーリンはゲイ・ボルグを構える

 

 

クーフーリン「へっ、なら精々楽しませろやぁ!!!」

 

 

 

魁斗「俺がこれを投げるまでの時間稼ぎを頼む!!!」

 

エミヤ「承知した」

 

 

エミヤはその場で干将莫耶を生成し構える

 

 

 

エミヤ「本来なら、聖杯戦争でもない戦いだ……手を貸したくは無いのだがね?」

 

魁斗「状況が状況だ、嫌味なんてのは無しで頼む」

 

エミヤ「ふむ……しかし君の能力とやらは俺の投影魔術と似た者を感じるな」

 

魁斗「いまの干将莫耶を出したそれか?」

 

エミヤ「そうだ、君とはいい仲になれそうだ」

 

魁斗「そうかよ、なら終わった後にでも話そうぜ」

 

エミヤ「そうだ、な!」

 

 

エミヤは目の前に来る枝を斬りながら魁斗をまもる

下ではクーフーリンと結菜が凄い速さで枝を斬っていく

 

 

クーフーリン「やるなぁお嬢ちゃん、俺のスピードに着いてくるとわなぁ!」

 

結菜「私は猫の半妖なんでね、猫のように早く動けるのよ!」

 

クーフーリン「そいつァすげぇな!」

 

 

クーフーリンはニコニコ笑いながら枝を切っていく

 

 

 

エミヤ「全く……奴と来たら遊んでいるな」

 

魁斗「そうなのか?」

 

エミヤ「クーフーリン、遊びながらでも構わないがマスター達にケガだけはさせないようにな」

 

クーフーリン「わーってるよ、心配すんなよ!」

 

魁斗「今だ、動きを完全に止めてくれ!!!」

 

クーフーリン「よし来たァ!」

 

エミヤ「了解だ!」

 

結菜「あいよぉ!」

 

 

クーフーリンがまさかの魔術を唱え枝を全て燃やす

再生する枝を結菜とエミヤがさらに切り付ける

 

 

魁斗「ウオリャアアア!!!」

 

 

 

ゲイ・ボルグを投げる

しかし狙いがミリ単位でズレた

しくじった!

 

 

クーフーリン「まだまだ狙いがあめぇぞ!!!」

 

 

クーフーリンはそう言ってゲイ・ボルグを蹴る

なんとも正確な蹴り

ズレが修正され、狙い通りに刺さる

ゲイ・ボルグが半分入った辺りで西行妖が枝を束ねて俺を貫こうと伸びてきた

 

 

エミヤ「させるか!!!」

 

エミヤが俺の目の前に立つ

 

 

エミヤ「熾天覆う七つの円環(ローアイアス)」

 

その瞬間目の前に7つの花のようなものが現れる

ソレは枝を防ぐが1枚割れた

 

 

エミヤ「クーフーリン!やれ!!!」

 

クーフーリン「持たせろよアーチャー!!!」

 

 

そう言ってクーフーリンはゲイ・ボルグを投げる

 

クーフーリン「刺し穿て!!!」

 

 

枝を貫通した

枝には赤色の脈のような紋様がはしり、枝がその場で落ちた

そして俺が投げたゲイ・ボルグが完全に西行妖に入ると西行妖は動かなくなった

 

 

 

エミヤ「これで終わったかね?」

 

結菜「ええ、ありがとうございます」

 

クーフーリン「なーに、こんな面白そうなところなら何時でも呼んでくれて構わねーぜ?」

 

会話が頭に入らない

どうやら力を使いすぎたらしい

俺はその場に倒れた




エミヤ「まさかこの手の作品にでるとはね」

結菜「その気になれば色んな英雄が出せます」

クーフーリン「あの金ピカだけは一緒にださないでくれよ!?」

結菜「ランダムですので……」


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ここからはのんびりするよね?

結菜視点

 

 

戦いが終わり、魁斗と美華を白玉楼の屋敷内で寝かせる

エミヤが布団を出してくれたので助かった

 

 

クーフーリン「しかしお嬢ちゃん、ここはどんな世界だ?」

 

結菜「幻想郷と言いまして、妖怪や人間が共存する世界です」

 

エミヤ「私も質問するが、君が私達2人を召喚するに当たって魔力の量はかなりの物の筈だが問題無いのかね?」

 

結菜「あなた達はどちらかと言えば私の能力で肉体を作り出してから魂だけの召喚になるので」

 

エミヤ「なんとも奇っ怪な話だ……能力とは何かね?」

 

結菜「今回は想像を具現化する程度の能力を使いました」

 

クーフーリン「てことはだ、俺達を想像するベースがあったんだな?」

 

結菜「まあ、ちょっと複雑な話にはなりますが……そうですね、あなた達の世界は私達の世界では漫画の世界です」

 

エミヤ「かなり噛み砕いた話ではあるな……しかし私は召喚されるちょっと前に君の記憶を見ているからな、クーフーリンにはあとから説明しておく」

 

クーフーリン「お、頼むぜアーチャー」

 

 

 

そんな話をしていると美華が目を覚ます

 

 

 

美華「あれ……西行妖は……」

 

結菜「封印したよ」

 

美華「そう……良かった」

 

結菜「あなた、これからどうするのよ」

 

美華「またしばらくの間姿を消すわ」

 

結菜「そ、皆血眼に探すんじゃないかしら?」

 

美華「能力であなた達以外の記憶から消えるわ」

 

クーフーリン「おいおい、お嬢ちゃんも能力かよ」

 

エミヤ「記憶から消す能力なのか?」

 

美華「嘘を現実にする程度の能力、つまり能力を使えば記憶や気配も消せるのよ」

 

クーフーリン「なんともひん曲がった能力だな」

 

美華「そんなの私に言わないでよ!!!」

 

エミヤ「しかし事実ではある」

 

美華「……そんなの私が一番わかってる」

 

結菜「まあ、わかったよ」

 

美華「あなた達には迷惑かけたわ、最初に攻撃した事も謝るわ、ごめんなさい」

 

結菜「1人で抱え込むからよ、次は頼ってよね?」

 

美華「だから記憶は消さないことにしたのよ」

 

クーフーリン「友情に水は刺さねぇようにしねぇとなぁ」

 

エミヤ「俺とクーフーリンは席を外す、終わったら呼んでくれたまえ」

 

 

 

クーフーリンとエミヤは外に出ていった

てか出したのいいけどこれ時間制限長すぎて2人に申し訳ないな

 

 

魁斗「あークソ、頭痛てぇ……」

 

美華「そりゃあの術式の反動だと思うわ、ごめんなさいね」

 

魁斗「ったくよォ、お前も少し考えて作れよなぁ」

 

美華「だから玉砕するつもりだったのだから考えるも何も無いのよ」

 

魁斗「迷惑極まりないこって」

 

美華「悪かったわよ、これで許しなさい」

 

 

指を鳴らすなり魁斗は目を見開く

 

 

魁斗「なんだこりゃ、めちゃくちゃ体の調子が良くなったぞ!?」

 

美華「嘘をついたのよ、あなたの身体は疲れきっているとね」

 

結菜「待って、それ使えば西行妖止めれたんじゃ?」

 

美華「無理よ、アイツ力つけてたもの」

 

魁斗「何でもいい、終わったんだからよ」

 

 

私と魁斗は煙草を吸い出した

すると神速でクーフーリンが走ってきた

 

 

クーフーリン「お嬢ちゃんいい物あんじゃねーか、くれ!!」

 

結菜「うわびっくりした!?」

 

 

クーフーリンは強引に私の煙草を1本とって吸い出す

エミヤは後ろから呆れた顔をしていた

 

 

美華「……それは?」

 

魁斗「吸うか?」

 

 

魁斗も美華に1本渡す

美華は1口吸うと目を見開く

 

 

美華「これ、いいわね!」

 

魁斗「なら1箱やるよ」

 

美華「いいわよ、能力使えば永遠に吸えるし」

 

 

そう言って美華は能力を使うと煙草は煙を出し続けるが灰は出ない

 

 

魁斗「めっちゃ便利だなそれ」

 

美華「でしょう?」

 

 

そんな話をしているとエミヤとクーフーリンが光り出す

 

クーフーリン「おっと、これで終わりか?」

 

エミヤ「元々聖杯戦争でも無いんだ、仕方ないだろう?」

 

クーフーリン「また呼んでくれや嬢ちゃんたち!」

 

エミヤ「こんな世界ならば、私も呼ばれて損は無いな」

 

結菜「分かりました、頑張って呼べる人をコントロール出来るようにして必ず呼びます!」

 

 

2人は手を振って光と消えた

私と魁斗は煙草を消してまた寝た



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ここにきてキャラ紹介

如月結菜(きさらぎ、ゆい)

 

能力 ある程度を操る程度の能力

想像を具現化する程度の能力

 

得意武器 鉤爪

 

本人は平和主義であるが避けれぬ戦闘では戦いぬく

が、ドジとちょっとした馬鹿なため負ける事は多い

なので戦いぬくと言ってもチーム戦が多い

そのためサポートが得意

 

 

スペル

 

癒符(不死の炎) 回復スペル、怪我は回復するもの流れ出た血は戻らない

 

蒼符(ドラグーン) 攻撃スペル ストライクフリーダムのドラグーンを飛ばす

 

操符(MS出現) 攻撃スペル モビルスーツ3機ランダムで出撃させる

 

嘘符(増殖) 攻撃スペル 自分を増やしあらゆる行動をさせるが全部実体では無いのでダメージは与えれない

 

祝儀(英雄の偽り) 攻撃スペル 様々な英雄を召喚できるが時間が来るとどんなタイミングでも強制的に還る(Fateシリーズから)

 

 

元々男だったが能力で女になる事に成功する

本人は(女と間違われること多かったから女になれば楽)と考えてだそうだ

 

 

 

天内魁斗(あまない、かいと)

 

能力 異能の力を操る程度の能力

 

得意武器 色々使える

 

元々人間だったがある時妖怪に乗っ取られ結菜に殺される

紫が復活させ妖怪として幻想郷にいる

結菜とは何かと気が合う反面喧嘩ばかりする

めんどくさがり屋で考えてるようであまり考えて無い

戦闘は好きな方で戦いになると口調が変わる

 

 

スペル

必滅(俺だけの世界)結界スペル 固有結界を作り出しあらゆる武器がある世界(簡単に言うとエミヤの宝具)

 

終符(Ωブラスター)攻撃スペル 高火力のエネルギーを放出する、終わりの名に相応しく全てを消し去る火力

 

 

 

柊美華(ひいらぎ、みか)

 

能力 嘘を具現化する程度の能力

 

謎が大き妖怪、目的の為なら手段は選ばないが無駄な血は流さない主義

魔界や外に居たため色々な魔術を知っている

得意分野は催眠術

 

スペル 不明

 

 

 

ここからは作者として

 

現在この3人を視点移動させつつストーリーを進めていきます

キャラは増やしていくつもりはありません

目的なども今のところ考えては居らず行き当たりばったりな状態ではあります

東方のキャラは一応全員出していこうとは思いますが、作者も知らないキャラは多いので調べつつ書いています

なので投稿に時間がかかることもありますがご了承ください

そしてあくまでこれは半オリジナルなのでキャラの崩壊などは凄いと思われますが、あくまで自分が書きたい世界ですので、それを理解していただけるとありがたいです

最後に

ここまで読んでくれている方々に最高の感謝を

感想、しおり、お気に入り等々毎日みてUAの伸びを見ると嬉しくて頑張れます

駄作ではありますが継続して頑張るので応援よろしくお願いいたします



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興味無いことって仕方ないと思うの

やっほー、結菜だよ

今何してると思うー?

 

 

魁斗「さくらんぼの茎を舌で結べるかと?」

 

美華「私はパス、面倒くさそう」

 

結菜「いいのよ、やーるーのー」

 

 

私はさくらんぼを机の上に置く

ちなみにここは私の家だ

あの後まだ皆が起きないので移動した

何故か?

我が家の安心感が欲しいから

更に美華も着いてくる展開

まあ私的に良いんだけどね

 

 

結菜「ほらやるんだよ2人とも」

 

美華「私気分が乗らない」

 

魁斗「zzz」

 

結菜「寝るなァ!!!」

 

魁斗「うるせぇなぁ……」

 

美華「大体それをしてどうするのよ?」

 

結菜「結べたらキスが上手いらしい」

 

魁斗「余計に興味をなくした」

 

美華「右に同じく」

 

結菜「なら選択肢をやろう」

 

魁斗「お前の提示する選択肢を全否定して俺は寝る」

 

結菜「無視したり寝たり逃げたら、その場で全員脱がして外に放置な」

 

美華「お?かなり怖い感じなんだけどこの子」

 

魁斗「気にすんな、いつものアホだから」

 

美華「目がマジなんだけど」

 

魁斗「は?……あー、あれは確かにやべぇな」

 

結菜「やーろ?」

 

魁斗「……はいはい」

 

美華「そこで折れちゃうのね」

 

魁斗「保身はしとかねーとな」

 

結菜「よろしい」

 

 

魁斗はさくらんぼを口に入れモゴモゴする

数十分モゴモゴするが口から出るのは結べていないさくらんぼの茎だった

 

 

結菜「魁斗はできないのね」

 

美華「まあ見るからに不器用そうだもんね」

 

魁斗「お前ら出来んのかよ?」

 

美華「さあ?今からやってみるわ」

 

 

美華もさくらんぼを口に入れモゴモゴする

2分後に結ばれた茎が舌の上に出来ていた

 

 

美華「へひは(できた)」

 

結菜「すご!!!」

 

魁斗「お前はどうなんだ?」

 

結菜「私?できないよ」

 

魁斗「なんでコレやらされたんだ?」

 

結菜「なんとなく」

 

美華「わはひほへほふふへはひひ?(私これどうしたらいい?)」

 

結菜「そこのお皿に置いておきなよ、捨てとくから」

 

美華「ん」

 

 

美華は更に茎を置いてそのまままた新しいさくらんぼを食べだす

私と魁斗は机に顔を引っつけてぐでぇっとする

 

 

美華「アンタら不思議よね」

 

魁斗「なにが?」

 

美華「2人ともグダグダなくせにいざとなったら凄いのにって思って」

 

結菜「それは魁斗だけにしといて、私本来なら戦いとかしたくない主義なのよ」

 

魁斗「そー言えばそうだったなお前は……」

 

結菜「てか魁斗のゲイ・ボルグって抜かなくていいの?」

 

美華「あれを媒体に殺し続けるようにしてるから、抜けないようにしたわよ」

 

魁斗「まあ、アレもいくらでも作れるしそろそろ刀にシフトチェンジしたかったしいい機会だ」

 

結菜「なるほどねぇ、まあ魁斗がいいなら良いんじゃない?」

 

美華「アンタら気楽なのねぇ……考え方とか」

 

魁斗「悩んでも仕方ねぇしな」

 

結菜「そんな前向きな貴方は嫌いじゃないよ」

 

美華「てかアンタらの関係ってなんなの?」

 

魁斗「コイツに1度殺された」

 

結菜「コイツを1度殺した」

 

美華「……物騒な話しね」

 

結菜「本当だからしょうがないよね」

 

美華「ま、アンタらが納得する仲なら良いわ」

 

 

私達はしばらく談笑しあった



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そろそろ自由に飛びたいな

魁斗「お前って飛ぶ時どうしてんの?」

 

結菜「私はMSっての纏わないと飛べないけど?」

 

魁斗「毎回アレ?」

 

結菜「うん」

 

美華「外のアニメの奴でしょそれ」

 

結菜「そうそう、てか美華は知ってるのね」

 

美華「何十年も外に居たのよ?知ってるわよそれくらい」

 

魁斗「知らねぇの俺だけか?」

 

結菜「そんな貴方!」

 

魁斗「あ、ぜってぇ面倒い事になった」

 

結菜「宇宙世紀は全てあるのだよ明智くん」

 

魁斗「誰だ明智って」

 

美華「私帰るね」

 

結菜「にーがさなーい」

 

美華「私関係なくない?」

 

結菜「旅は道連れ」

 

魁斗「地獄も道連れだバカ」

 

美華「その謎の協定作るの辞めなさいよ!!!」

 

魁斗「俺1人だと心折れる」

 

結菜「その前に喧嘩が起きる」

 

美華「アンタら私が毎回能力使ってここに来てるの知ってるでしょ、目立ちたくないのよ!」

 

結菜「とりあえず居てよ、おねがーい」

 

魁斗「ここに居るか椅子と縫い合わされるの選べ」

 

美華「寂しがり屋かお前ら!!!」

 

魁斗「いや、俺は1人のが好きだ」

 

結菜「私は寂しがり屋だ」

 

美華「くっっっそ面倒い!!!」

 

結菜「てか魁斗は白玉楼とこっち行き来してるけど疲れないの? 」

 

魁斗「慣れた」

 

結菜「私も飛んでみたいな〜」

 

美華「なら、能力で飛べば?」

 

結菜「どうやって?」

 

美華「なにもかも練習よ、魁斗あの空間出して」

 

魁斗「ま?」

 

美華「ま」

 

結菜「おうギャルかおめぇら」

 

 

魁斗は固有結界を面倒くさそうにはる

 

 

美華「私は魔術を使って飛んでるけど魁斗は?」

 

魁斗「妖力だな」

 

美華「結菜も半妖なら出来るんじゃない?」

 

結菜「……感覚教えて?」

 

美華「簡単よ、力の流れを足元に集中すればいいのよ」

 

結菜「やってみる」

 

 

私は体に流れる妖力をコントロールしようとするが一切できない

 

 

結菜「足元って難しいのね」

 

美華「慣れると簡単よ」

 

 

私は再び力の流れを足元に集中させようとするがふくらはぎ辺りで弾ける感覚が来る

 

 

魁斗「お前難しく考えすぎてんだろ?」

 

結菜「どゆこと?」

 

魁斗「簡単に考えろ」

 

結菜「飛ぶのが簡単ってどーなの?」

 

魁斗「足がバビューンってまず考えろ」

 

美華「は?」

 

結菜「足がバビュ」

 

 

そう言った瞬間に頭の中で何かがガキンとハマる音が聞こえた

そして私は前向きに飛んで行ってた

 

 

美華「ええ……」

 

魁斗「お前、馬鹿の相手した事ないだろ?」

 

美華「無いけど……あんなんなの?」

 

魁斗「頭ごなしの数式やらアイツがわかるわけねぇよ、感覚論で言ってみろ」

 

結菜「じゃあ、羽とか生やしてみよう!」

 

 

私結構、羽とか好きなのよね

文とか羽めっちゃ羨ましかった

私はウイングゼロカスタムの羽を装備して飛ぶ

どうしてもバックパックブースターだけ出てしまうが練習して羽だけにしよう

 

羽を羽ばたかせ魁斗達の元に帰る

 

 

結菜「でけたー!」

 

魁斗「そうか、なら寝ていいか?」

 

美華「帰っていい?」

 

結菜「いいよぉ、ありがとう!」

 

魁斗「ん」

 

 

魁斗は固有結界を解除して家に入って寝だした

 

 

美華「私も帰るけど、なんかあったらまた呼んでちょうだい」

 

結菜「暇なら来るでしょ?」

 

美華「まあね」

 

美華も帰った



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新たなる武器

結菜「所で魁斗の槍って抜くの?」

 

美華「やめてよね、封印が解けちゃう」

 

結菜「そうなの?」

 

魁斗「封印の媒体がゲイ・ボルグなんだから当たり前だ馬鹿」

 

結菜「馬鹿言うな、なら次の武器とか作ったら?小傘に頼むよ私」

 

魁斗「別に探さなくても作ればいいんだがな」

 

美華「でもこの間の刀とかすぐにダメになってなかった?」

 

魁斗「……なんでだろうな?」

 

結菜「なんでだろ?」

 

 

2人で首をかしげた

今までなら魁斗の作り出す武器は不良品等無かったのに

そう考えていると

 

 

美華「貴方の能力の先があるんじゃない?」

 

結菜「能力の先って?」

 

美華「博麗の巫女が簡単ね、彼女の空を飛ぶ程度の能力ってのは、考え方次第じゃ全てから浮くのよ」

 

魁斗「まて、浮くのと飛ぶのとは違うだろ」

 

美華「違うようで違わないのよ、まあ人の認識次第ね」

 

結菜「で、それがどゆことなの?」

 

美華「浮くってのは空だけじゃない、寿命や時間、もしかしたら世界の理からすら浮くわ」

 

結菜「もしかして霊夢ってかなり凄い?」

 

美華「凄いわよ」

 

魁斗「んで、俺の能力の先はあるかもしれないと 」

 

美華「まあ簡単な話だけどね」

 

結菜「つまり進化みたいな?」

 

美華「……もう説明面倒臭いからその認識でいいわよ」

 

魁斗「まあ何にせよ、武器が作れるといえど確かに無いと心持たん、探すか」

 

結菜「私、着いてくよ」

 

魁斗「は?なんで?」

 

結菜「前に助けて貰った恩がある」

 

魁斗「……あー、あれなら気にするな、俺の因縁を終わらせたついでだ」

 

結菜「それでも私からしたら恩なの!」

 

魁斗「めんどくせぇな、もう勝手にしろ」

 

美華「なら香霖堂にでも行きな、たしかあそこに武器もあったわよ」

 

魁斗「ん、わかった」

 

美華「これもあげる」

 

 

美華は魁斗にお金を投げ渡した

 

 

魁斗「なんでだよ」

 

美華「これはこの間のお礼」

 

魁斗「どいつもこいつも恩だの礼だのクソめんどくせぇな!!」

 

美華「んじゃあね」

 

 

美華は帰ろうとした時、肩を捕まれ止まった

その腕の先は

 

 

紫「ハァイ」

 

美華「……え?」

 

紫「久しぶりね、美華」

 

美華「なんで記憶消したのに!?」

 

紫「あら、私に効くと思って?」

 

美華「効くようにしたわよ!!!」

 

紫「私には効かないのよ」

 

 

紫と美華が楽しげに話していたので私達はそっと後にした

 

 

 

魁斗視点

 

 

俺と結菜は香霖堂に向かって飛んでいた

ある程度の位置を聞きながら飛んでいたので迷わずに飛んでいけた

 

 

魁斗「あー、どうも」

 

霖之助「いらっしゃい、香霖堂の店主の森近霖之助だよ」

 

結菜「あ、どうも、ここに刀とかってあります?」

 

霖之助「あるにはあるよ、見ていくかい?」

 

魁斗「お願いする」

 

 

香霖堂の奥に行くと何本かの刀があった

 

 

霖之助「一応ここにある刀は使えるには使えるけど名刀はこの陸奥守吉行ぐらいかな」

 

 

魁斗は刀を手に取りゆっくりと抜く

鞘から出した刀身は綺麗に、波紋もゆったりとした波を描いていた、しかし反りはない

刀として完成されていた

しかし

 

 

魁斗「俺には勿体ない 」

 

結菜「勿体ない?」

 

魁斗「これは俺が持つに相応しくない、俺が持っても生かせない刀だ」

 

結菜「刀って誰が持っても一緒じゃない?」

 

魁斗「いや、そうでも無いさ」

 

霖之助「君は刀を理解してそうだね」

 

魁斗「理解、なんてものがあるかはわからんがね」

 

そう言って刀を置いた

 

魁斗「すまない店主、ここには俺が求める刀は無いようだ」

 

霖之助「いや、仕方ないさ」

 

そう言って店を出た



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え、またここ?

結菜視点

 

刀選びって割かし大変なんだな

そう思いながら私は煙草に火をつける

そうすると魁人が話しかけてきた

 

 

魁斗「お前って刀詳しいか?」

 

結菜「いや、好きではいたけど前に刀を人に置き換えた話が出来てから興味を無くしちゃったかな」

 

魁斗「なんで?」

 

結菜「刀は人斬包丁、そこには刀の良さがあるのにお話としていい物にしたらそれは刀の名前だけ貰ってるだけ、あと私そーゆーの好きじゃないのもある、差別や偏見ではなく好きじゃないの」

魁斗「外は色々あるんだな」

 

 

紫「なら前に行った別次元に行く?」

 

結菜「!?」

 

紫「あそこ調査してたら、刀とか保管してある場所が多いけど人はいないし、刀に何故か色々な能力があったわ、多分あそこの世界は能力持ちの人間が刀に能力をつけまくって戦って、滅んだのではないかと私は見ているわ」

 

魁斗「つまり妖刀か?」

 

紫「妖刀とは違うわ、例えば1振りで山を裂いたり伸びる刀があったりと色々よ」

 

結菜「それなんてBLEACH?」

 

紫「死神とかではないわよ」

 

結菜「知ってんのかーい」

 

魁斗「ならそこに連れてってくれ」

 

紫「良いわよ、ただ何かいるかも知れないからよろしく」

 

2人「は?」

 

 

何がいるのか聞く前に落とされた

スキマの中で魁斗は考えていた

私は落ちていく恐怖にまだ慣れてないので叫んでいた

 

スキマが開いた先には荒れ果てた土地が広がっていた

建物はチラホラと見えるが、ほんとに何も無い

 

 

結菜「どうする?どっちに行く?」

 

魁斗「適当に歩くしかないだろ」

 

結菜「だよねぇ、まぁ君について行くよ」

 

 

私達は歩き出した

無言で歩くこと数時間

暇になり、魁斗と話す

 

 

結菜「ここに君しか居ないから話すけどさ」

 

魁斗「なんだ?」

 

結菜「君は実際私の事好きなの嫌いなの?」

 

魁斗「ここにお前しか居ないから言おう、惚れた腫れたの話は他を当たれ」

 

結菜「なら妖夢のことは?」

 

魁斗「剣術や洞察力に関しては尊敬の念を抱く、間違いなく強者の部類に入る逸材だが……抜けてる部分がそれを目立たなくさせている」

 

結菜「惚れた腫れたの話は?」

 

魁斗「お前よりは好きだな」

 

結菜「私を100だとしたら?」

 

魁斗「妖夢100のお前は90だ」

 

結菜「わお、意外と高い」

 

魁斗「なんだかんだ関係性が長いのもあるがな」

 

結菜「ついでに残りの10はなんなのかな?」

 

魁斗「性格」

 

結菜「ほぇ?」

 

魁斗「向こう見ずの特攻バカで後先考えない」

 

結菜「それが無ければ、なのね」

 

魁斗「逆をいえばそれ以外は認めてる」

 

結菜「なるほどね、まあ直せる気は無いがね」

 

魁斗「俺はいいさ、だがアリスや優曇華院の事を考えろよ」

 

 

魁斗は私の胸ぐらを掴みあげる

 

 

魁斗「お前が半妖として戻った時、アリスは苦しんだし優曇華院は守れなかったと泣いたんだぞ」

 

結菜「……君は何時だって自分を棚に上げる、君だって私が人間として死んだ時泣いてたくせに」

 

魁斗「俺はお前の恋人でもねえ、捨てようと思えば捨てる」

 

結菜「それが出来ないから助けに来たんだろ、瀕死になりながら」

 

魁斗「……ほんとお前は調子を狂わせる」

 

結菜「それが私」

 

 

魁斗は俯きながら私を下ろしてくれた

優しいくせに、それを隠しきれてないんだよなぁ

 

 

魁斗「二度と無茶な真似すんな、俺がいてもいなくてもな」

 

結菜「わかったから泣くなよ、私は君の泣き顔なんて見たくないぜ?」

 

魁斗「……泣いてねーよ」

 

結菜「あー、はいはい」

 

 

私は魁斗の頭を撫で、また歩き出した



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望みは高くなく低くもなく

魁斗としばらく歩いていると、刀が刺さりまくっている地域を見つける

 

 

結菜「魁斗、あそこにあるかな!」

 

魁斗「さあな、見てみるしかねーよ」

 

結菜「なら集めるから魁斗は見ていってよ」

 

魁斗「いいのか?」

 

結菜「いーの、選んでよね」

 

魁斗「あいよ」

 

 

私は刀の事はあまり分からない

知ってるものしか知らないからね

でも素人目でもわかる、ここに落ちている刀のほとんどは無銘だ

それだけ選ぶ状況にならなかったんだろうと思い地面にある刀を抜いて集める

魁斗はそれをみていく

所々に大業物がある

ってこれ村正!?

あ、これ菊一文字だ

え、これもしかして小烏丸!?

すご!

 

 

結菜「魁斗、この刀小烏丸だよ!」

 

魁斗「それ現世だと伊勢神宮にあるやつか?」

 

結菜「そうそう、すごいものだと思う!」

 

 

魁斗はじっくりと刀を見ると違うと言って横に置いた

 

 

結菜「ならこれ、鶴丸国永は?」

 

魁斗「それは完璧に違う」

 

結菜「なら鬼丸国綱も違うかな」

 

魁斗「それか?それも違うが……貸してくれ」

 

 

魁斗は鬼丸国綱を振るうと風が吹き荒れ真空刃のようなものが辺りに舞う

すると辺りの刀がほぼ折れた

 

 

魁斗「……一応持っておこう」

 

 

そう言って魁斗は鬼丸国綱を傍に置いた

 

 

結菜「これなら探すのは楽そうだなぁ」

 

 

そう言ってまた刀を探す

 

 

結菜「一期一振なんてどう?豊臣秀吉が好いた刀だよ」

 

魁斗「いらん」

 

結菜「うわ、これ持って帰ろ」

 

魁斗「なんだそれ?」

 

結菜「青龍偃月刀だよ」

 

魁斗「デカイな……」

 

結菜「これなんてどう?人斬り以蔵の刀、肥前刀」

 

魁斗「ほう……これも中々だな」

 

結菜「でしょ、綺麗な刀だよねぇ……」

 

魁斗「……ん、あの刀は?」

 

結菜「これ?」

 

 

私は魁斗の指さす刀を抜いた

 

 

 

結菜「これは志田大太刀だね」

 

 

それは2mを超える刀、常人なら扱えない刀であろう

しかし悲しいことに志田大太刀は真ん中をポキリとおられていた

多分原因は近くに刺さっている激しく損傷した陸奥守吉行だろう

 

 

魁斗「お前の言っていた鍛冶屋に頼んでこの刀を蘇らせれないだろうか?」

 

結菜「たぶん本来の刀とは違うことになると思うよ?刀って同じように出来ないから」

 

魁斗「良いんだ、俺はコイツをこのまま殺しておけねぇ」

 

結菜「んー、わかった、とりあえず紫ー!!!」

 

 

紫「なぁに?」

 

結菜「小傘と繋げれる?」

 

紫「便利屋では無いのだけど……」

 

 

そう言いながら紫は小傘の元にスキマを繋げた

 

 

小傘「わわっ!?なんだい!?」

 

魁斗「刀鍛冶よ、申しわけないがこの刀を生き返らせれねーか?」

 

小傘「これ志田大太刀!?無理だよ!!!」

 

魁斗「そこを何とか頼む!コイツはまだ生きた刀だ!」

 

小傘「刀ってのは壊れたから叩き直しました、じゃ治らないんだよ!」

 

魁斗「ならコイツを素体に頼む!!」

 

小傘「う、うーん……ならもう一本刀を持ってきて!」

 

結菜「ならこの陸奥守吉行でどう?たぶん悪くはないと思うけど」

 

小傘「なんでそんな名刀まみれなの!?」

 

結菜「いいから、いける?」

 

小傘「うー……期待しないでよね!!!」

 

 

そう言って小傘は2本を持って帰っていった

 



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遠足は帰るまでが遠足

刀を小傘に渡し、他にめぼしいものがないか物色する私と魁斗

魁斗は引き続き刀を見ていたが私は薙刀や長尺を見ていた

まあ、銃とかのが好きなんだけどね

援護タイプな気がするし

 

 

ガアァァァ……

 

 

ん?

今の何?

 

 

結菜「魁斗、変な声聞こえた怖い」

 

魁斗「は?聞こえなかったが?」

 

結菜「え、嘘?」

 

魁斗「いや、マジ」

 

結菜「なら私の気の所為だな!」

 

 

 

そう割り切った私は帰る用意をしだす、割り切ったと言えど怖いものは怖い

 

 

結菜「紫ーーー」

 

紫「なぁに?帰る?」

 

結菜「私はね、魁斗にも聞いてみて」

 

紫「わかったわ」

 

 

私は紫が繋げたスキマに入る

自分の家に帰ってすぐにお風呂に入る

土埃がまってたからね

お風呂から上がるなりアリスが紅茶を入れてくれた

てか居たの!?

 

 

結菜「アリス居たの!?」

 

アリス「あら、随分な物言いね……」

 

結菜「いや、帰った時に気配感じなかったから……」

 

アリス「読書してたからね、それはごめんなさいね」

 

結菜「いや、良いんだけどさ」

 

アリス「所であなたにまた服を作ってみたわよ」

 

 

アリスが指す先にあったのは完璧なワンピース

スカートとかは慣れてきたけどまさかだなぁ

 

 

結菜「ありがとう、着てみるね」

 

 

私はワンピースに着替える

丈が短いがストッキングを履いて恥ずかしさを誤魔化す

 

 

アリス「似合ってるわ、やっぱり作って良かった!」

 

結菜「あー、うん、ありがとう」

 

アリス「何よ、嫌だった?」

 

結菜「いや、動きにくい……」

 

アリス「嘘!?動きやすいはずよ!」

 

結菜「いや、動きやすすぎて動きにくい」

 

アリス「どゆこと?」

 

結菜「恥ずかしいの!!!」

 

 

 

そんな話をしていると魁斗も戻ってきた

先程まで鞘が無かった鬼丸国綱を鞘に収めて

 

 

 

結菜「おかえり、お風呂行きなよ」

 

魁斗「ああ、助かる」

 

 

鬼丸国綱を私の横に置いてお風呂に行く魁斗

アリスは魁斗の分の紅茶も入れる

奴は猫舌なので熱いのは苦手

 

 

結菜「にしても、ほんとに良い刀だ……」

 

 

私は刀を半分抜いて見惚れる

すぐに鞘に収め、また紅茶を飲み、煙草を吸う

刀も好きだが私はリボルバーが好きだ

てかガンソードとかあったらそっちの方が欲しいくらいだ

そんな事を考えていると魁斗がお風呂から出てくる

 

 

魁斗「アリス、紅茶ありがとう」

 

アリス「別にいいわよ」

 

結菜「あの後はなんにも無かったの?」

 

魁斗「まあ、なんにも無かったな」

 

結菜「そりゃ、まあお疲れ様」

 

魁斗「ああ、まあ何本もあっていい訳では無いからな」

 

 

そんな事を話していると玄関ドアのノック音が聞こえる

私はドアを開けると小傘が居た

 

 

小傘「ごめんよ、魁斗居る?」

 

結菜「居るよ、上がって」

 

 

小傘をリビングに案内すると魁斗に頭を下げた

 

 

小傘「ごめん、やっぱりわちきじゃ1本作るのが限界だったよ……」

 

魁斗「あれから直せたのか!凄いな!」

 

小傘「まずは見て欲しいんだ」

 

 

小傘は1本の刀を出す

まだ柄も付けてない状態だ

 

 

小傘「こんな感じでいいか見て欲しくてさ、良ければ後はすぐなんだけど……残った素材をこれにしたんだ」

 

 

小傘が出したのは7本のクナイだ

 

 

小傘「これは私が素材を無駄にしたくなくて作ってみたんだけど、大丈夫かい?」

 

魁斗「最高だ!!!求めていたものだコレは!!!」



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魔理沙の悩み

霧雨魔理沙は悩んでいた

博麗霊夢を超えたい、そんな感情はない

ただ隣に立てればそれで良かった

しかし戦いも家事も全て上手くいかない

どうするべきか悩んでいた

そんな時だった

 

 

結菜「どったの魔理沙?」

 

魔理沙「ああ、ちょっと考え事をな」

 

結菜「ふーん、らしくないね」

 

魔理沙「らしくない?」

 

結菜「うん、魔理沙は元気で悩みなんて無そうだからさ」

 

魔理沙「なんだぜそれ、馬鹿にしてんのか?」

 

結菜「違うってば、もー……で、何を悩んでるの?」

 

魔理沙「いや、霊夢の隣に立てる女になりたいなってな」

 

結菜「もしかして魔理ちゃん霊夢が好き?」

 

魔理沙「魔理ちゃんってなんだ!まあ好きではあるな……」

 

結菜「likeかLoveか」

 

魔理沙「それは言わないのぜ」

 

 

舌を出してべーっと顔をして隠される

気になるがそこは追求しないでおこう

 

 

結菜「で、具体的にどうしたいの?」

 

魔理沙「ある程度の強さとか……料理ができたいな」

 

結菜「なら戦いは魁斗で料理は私が教えよう!」

 

魔理沙「ありがたいけど、魁斗に聞かなくて大丈夫なのか?」

 

結菜「そろり帰ってくるから聞けばいいのさ!」

 

 

煙草を吸いながらグダグダする私と魔理沙

 

 

結菜「料理はどーゆの教えて欲しい?」

 

魔理沙「和食だな、アイツが好きだからな!」

 

結菜「ところで魔理沙が作れるのは?」

 

魔理沙「キノコ料理!」

 

結菜「なんだろ、前途多難な気がしてきた……」

 

 

そんなことを考えていると魁斗が帰ってくる

最近は鬼丸国綱を常時持ち歩いてる

もう着物着せた方が良くね?

 

 

魁斗「魔理沙か、なにしてるんだ?」

 

結菜「ちょうどいいや、魔理沙に戦いを教えてあげてよ」

 

魁斗「嫌だよめんどくせぇ」

 

結菜「最近実戦は私とだけじゃん、いい機会だと思うよ?」

 

魁斗「ならお前の英雄召喚でやってやれよ」

 

結菜「アリではあるけど、まあ肩慣らしにね?」

 

 

 

私は魁斗にお願いのポーズで頼み込む

 

 

 

魁斗「……ッチ、わかったよ」

 

結菜「だって魔理沙、良かったね」

 

魔理沙「ああ、ありがとうだぜ!」

 

結菜「じゃ、早速場所を移そうか」

 

魁斗「ん」

 

 

 

魁斗は外に出て指をパチンと鳴らすと固有結界を開く

 

 

 

結菜「慣れすぎてない?」

 

魁斗「お前で慣れた」

 

魔理沙「とりあえず中に入ったがどうしたらいい?」

 

魁斗「とりあえず、ここでの怪我は外に出ると無かったことにしたぞ」

 

魔理沙「お、おうありがとう」

 

結菜「まって、私の時それしないよね?」

 

魁斗「甘えさせないため」

 

結菜「甘えてないじゃん!!!」

 

魁斗「うるせぇ、やるぞ」

 

 

魁斗は鬼丸国綱を抜き、正眼の構えをとる

 

 

魔理沙「特訓だが手加減はしないぜ!」

 

 

魔理沙は箒に跨り八卦炉を構えた



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剣は銃よりも強し……魔法は?

魔理沙は魁斗の刀から出る真空刃を避けて飛ぶ

魁斗は真空刃を出して魔理沙を撃ち落とそうとする

お互いに躱し攻撃しを繰り返すこと数分

 

 

魁斗「どうした、撃たねば終わらんぞ?」

 

魔理沙「うるせぇ!わかってるよ!」

 

魁斗「ならば撃て!スペルは何枚でも何回でも使っていいのだからな!!!」

 

魔理沙「うるさいっての!!!」

 

 

そう言って魔理沙はミサイルとレーザーを同時に扱う

魁斗はミサイルを斬りながらレーザーを避けるが切り落とせないミサイルが出てくる

数が多くて切り落とす事が出来なくなってきた

 

 

魁斗「やるな……いい感じだ!」

 

魔理沙「こっからが本気だ!」

 

 

恋符「マスタースパーク」

そう叫んで八卦炉を魁斗に向けると極太のビームが飛んでいく

魁斗は刀を鞘に収め、腕を前に突き出す

 

終符「Ωブラスター」

 

 

互いの極太ビームがぶつかり合うとすぐに魔理沙のマスタースパークが押し返される

 

 

魔理沙「うお!?なんだこりゃ!?」

 

魁斗「そーゆーのは、お前だけの特権て訳じゃあ無いんだ!!!」

 

魔理沙「まだだ!!!」

 

 

魔砲「ファイナルスパーク」

 

 

魔理沙のビームが更に太くなり魁斗のΩブラスターと拮抗して爆発を起こした

それにより吹き飛ぶ魁斗と魔理沙

魁斗はすぐに起き上がり魔理沙の方を見ると魔理沙は空中から落ちているので土煙がまっていた

 

 

魁斗「魔理沙、まだ行けるか?」

 

 

そう聞いた魁斗

その返事は

 

彗星「ブレイジングスター」

 

 

マスタースパーク並のビームが出ているため魁斗が構え直そうとした時、超スピードで魔理沙が突っ込んできた

マスタースパークを推進力にしているためスピードがかなり出ている

魁斗はそれを避けるが、更に星型の弾幕が出てくる

魔理沙と星型の弾幕

どちらも避けるのは苦労がいる

そして魁斗が導き出した答えは

 

 

魔理沙「おまっ!?」

 

魁斗「悪く思うなよ暴走娘!!!」

 

 

魔理沙に抱きつき、前を見えなくした

 

 

魔理沙「どけよ!そーゆーの初めてなんだよ!!!」

 

魁斗「暴走娘てか、初心な娘だったか……」

 

魔理沙「いいから、ほんと離せ!!!」

 

魁斗「わかったよ」

 

魔理沙「え、うわわわわ!!」

 

 

魁斗が離れた瞬間魔理沙の目に映ったのは巨大な剣

壁のようにして置かれたところに誘導していた魁斗、ひかし目の前まで来たのならくっつく必要も無いため魔理沙から離れた

 

 

ゴン!!!

 

 

見事な音を立て頭をぶつけた魔理沙はそのまま気を失った

 

 

魁斗「これでいいのか?」

 

結菜「特訓にはなるでしょ、あと遊びすぎ」

 

魁斗「本来の弾幕ごっこはこんなものらしい、俺らが元々やりすぎ」

 

結菜「……へ?そうなの?」

 

魁斗「弾幕ごっことは殺し合いじゃあないと教えられなかったのか?」

 

結菜「……忘れてた」

 

魁斗「それに俺のΩブラスターを半分の力とはいえかき消したのならそれで、上等」

 

結菜「凄かったもんね、びっくりしちゃった 」

 

魁斗「まあ、まだ試してなかった技もあったんだがな」

 

結菜「また今度でしょ、魔理沙まだまだ食いつくと思うよ」

 

魁斗「……それもあまり良くはないがな」

 

 

私は魔理沙を背負い、魁斗はため息をつきながら固有結界をといて家に入っていった



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力を求めて

霊夢「はあっ!!!」

 

結菜「霊夢待ってよ!!」

 

霊夢「待たないわよ!隙を見せたら最後なの分かってんだから!!」

 

結菜「もぉ……分からずやぁ!!!」

 

 

 

数刻前

霊夢が私の家に尋ねてきた

酷く思い込んだ顔だった

私は魁斗と魔理沙の戦いが終わるまで家で待ってようと思って居たのだが

霊夢が急に(戦いなさい)と言ってきた

 

 

結菜「理由を教えてよ、私悪いことした?」

 

霊夢「いえ、全く」

 

結菜「ならなんで?」

 

霊夢「いいから!!!」

 

そう言って私の首を掴んで外に投げ出し今に至る

 

 

結菜「お願いだから、話をしてよ!!!」

 

 

飛んでくる霊夢を裏拳で迎え撃つ

それを掴んでお腹に回し蹴りをしてまた吹き飛ぶ

 

 

霊夢「私は博麗の巫女として、強くなくてはいけないの!!!」

 

結菜「だから何!」

 

霊夢「ぽっと出の貴女が私を超えて……私の立場がないのよ!!!」

 

 

霊夢は泣きながら膝蹴りをしてきた

私の顎に直撃し、軽く脳震盪が起こる

 

 

霊夢「だから私は超えたいの……貴女も魁斗も!」

 

結菜「だからって……急すぎるのよ!!!」

 

霊夢はお祓い棒で

私は爪でお互いに攻撃しようとした時

お互いの間に魁斗と魔理沙が入ってきた

魔理沙は霊夢を抱きとめ、魁斗は私の頭を地面にめり込ませる

 

 

 

魁斗「互いに頭を冷やせ!!!」

 

魔理沙「そうだぜ!特に霊夢はどうしたんだよ!!!」

 

 

 

魔理沙は泣いている霊夢をなだめつつ話す

 

 

霊夢「私だって友達にこんな事したくなかったわよ……でも神社にこんなものが来たら嫌でもこうなるわよ!!!」

 

 

霊夢が渡してきた握りつぶされた紙を見た

魔理沙が丁寧に読み上げる

要約すると「博麗の巫女は妖怪とつるみ、我等人から金を巻き上げ、人を売る人ならざるものなり」

 

 

魔理沙「こんな安い挑発で……お前らしくもないぜ!!!」

 

霊夢「うるさい!!アンタも邪魔するのならアンタも消えて!!!」

 

 

霊夢は魔理沙の腹部を殴り怯んだすきに距離をとる

 

 

霊符「夢想封印」

 

そう唱えた

その瞬間に魁斗は霊夢の首に当身をした

力が抜け、地に落ちかけた霊夢を家から出てきたアリスが受け止める

 

 

アリス「何があったかは大まか把握したわ、とりあえず皆中に」

 

 

私達は家の中に入って霊夢を寝かせた

 

 

結菜「これは霊夢の暴走なのかな?」

 

魔理沙「わからないぜ、こいつの家にはよくこの手の手紙は来ていた、溜まりに溜まって暴走しちまった可能性はある」

 

結菜「ねえ魔理沙、このお金の話は本当なの?」

 

魔理沙「いや、無償でやってる」

 

魁斗「ならばイタズラなのか……?」

 

アリス「……数日前から人里に変な団体が出来たのは知ってる?」

 

結菜「なにそれ?」

 

アリス「陰陽師って言ってる集団が居るのよ、そいつ等が妖怪を殺し歩いてる様よ」

 

魁斗「それがどうした?」

 

アリス「そいつ等が霊夢の悪評をまいてたとしたら?」

 

結菜「でも無料でやってる実績があるのならそれを信じるでしょ?」

魁斗「馬鹿が、洗脳って事もあるだろ?」

 

結菜「それこそ難しいでしょ、人里には妖怪や妖精も居るんでしょ?」

 

魁斗「その洗脳が全域なら?」

 

結菜「そんな力が強いやつが居たら紫が許さないでしょ」

 

魁斗「……探ってみる他ねぇか」

 

 



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人の思想は醜く

私はアリスに霊夢を任せて魔理沙と博麗神社に行った

そこにあるのは酷く荒れた社があった

障子には穴が開き、所々に穴が空いた畳、屋根には矢が刺さっていた

 

 

結菜「魔理沙、これを知っていた?」

 

魔理沙「まて、昨日の時点でこんなものなかった!」

 

結菜「……半日でこれを?」

 

社の影で倒れている小鬼を見つける

酷く傷付いていた

 

 

魔理沙「おい萃香!!!大丈夫か!!!」

 

萃香「あ……魔理沙かい?」

 

魔理沙「そうだ、何があった!」

 

萃香「全く、人間ってのは卑怯で仕方ないね……ここを荒らしに来た変な団体が居てね、追い返そうとしたら呪いをかけられ、この有様さ」

 

結菜「萃香さん、そーゆーのは何時もですか?」

 

萃香「あんた、誰だい?」

 

魔理沙「こいつは結菜だ、それでどうなんだ?」

 

萃香「いつもなら霊夢がシバキ回すだろうね……だけど生憎と初回だよ」

 

結菜「……萃香さんが把握してないとかはありますか?」

 

萃香「あるかもしれないけど、可能性は低いよ……ここにいつもいるからね」

 

結菜「そうですか……ありがとうございます、とりあえず医者のところに行きましょう」

 

萃香「いや、大丈夫さ」

 

 

萃香はその場で眠りについた

私は社内に布団を作りそこに寝かせた

はてさて、どうしますかねぇ

 

 

魔理沙「とりあえず人里に行ってみるか?」

 

結菜「それも悪くは無いけど情報が無さすぎる、もし萃香さんをやった敵に会ったとして、打開策が無いよ」

 

魔理沙「じゃあどうする?」

 

結菜「……とりあえずここを漁って何か情報がないか調べよう」

 

 

私は話しながら霊夢の部屋を開ける

1度見せてもらったことがある

荒れ果てた部屋の中には博麗の御札がない

大量似合ったはず、それを霊夢1人で持ち歩くとは到底思えない

そう思って見ていた

読み散らかされた書物がある

それを読んでみると幻想郷の結界のシステムについて書いてあった

その本を読んでいると横から本を奪われる

紫がいた

 

 

紫「好奇心は猫をも殺すわよ?」

 

結菜「殺されけてるからぐうの音も出ないね」

 

魔理沙「紫!!この状況がわかってるのか!!!」

 

紫「わかってるわよ、私達も手が足りないくらいよ?」

 

結菜「例の陰陽師達の情報がほしい、何かない?」

 

紫「簡単よ、幻想郷が欲しいのよ」

 

結菜「は?」

 

紫「私と似たような能力を持った人間が、この幻想郷を欲しがってるのよ」

 

結菜「スケールがデカイね」

 

紫「スケールだけじゃないわ、力もね」

 

そう言って紫は左腕を見せる

肘から先が無くなっていた

 

紫「珍しく私も慌ててるのよ、彼らの強さと能力にね」

 

魔理沙「……これからどうする?」

 

紫「さてね、作戦を練りたいけど時間が無さすぎるのよね……妙蓮寺の連中も倒され、動けないし地底も今は鬼が抑えてるけど制圧されるのも時間の問題ね」

 

結菜「数が多すぎるね」

 

魔理沙「手分けして倒しに行くか?」

 

結菜「いや、霊夢がああなってるなら難しいと思うよ」

 

魔理沙「八方塞がり……ってか?」

 

結菜「塞がるがてらで倒されちゃうかもね私達も」

 

 

直後後ろのドアが蹴り開けられる



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ホラーだよねぇ

後ろのドアが蹴り開けられた先に居たのは魁斗だ

しかし様子が変だ

虚ろな目をしている

これはまずいと思って飛び退いたが一瞬で距離を詰められ左肩から切り落とされる

紫は慌てて魔理沙をスキマに入れて隠れた

 

 

結菜「君にしては情熱的だね、いきなり女性の懐に来るなんて」

 

魁斗「……」

 

結菜「照れて声も出なくなったか、な!!!」

 

 

私は叫びながら魁斗に足払いをかけて鉤爪で足を切り落とす

しばらくは動けないだろう、しかし怖いので腕も切っておこう

そう思い腕に爪を刺そうとしたら頭を捕まれ、壁に叩きつけられ私は気を失ってしまった

 

 

 

魁斗視点

 

 

まさかこいつが操られるとはな

心配して見に来たらこのザマだ

しかしどこで操られた?

そんな事を考えていると結菜が再び立ち上がる

 

 

魁斗「出来ればそのまま寝ていて欲しいものだったんだがな」

 

結菜「あり?普通に喋った」

 

魁斗「さっきから喋ってたぞ」

 

結菜「ん?ん?どゆこと?」

 

魁斗「はぁ……説明する」

 

 

 

 

結菜視点

 

 

要約すると、どこからか操り認識すら変えてしまう能力があるらしい

それがどこからかで使われ、それが幻想郷中にあるらしい

よくよく見れば私が最初にみた博麗神社みたいに荒れてなく、いつも通り綺麗なままだった(1部私のせいで破損あり)

 

 

魁斗「ま、こればかりは仕方ねぇよ」

 

結菜「魁斗はなんでかかってないの?」

 

魁斗「嫌な話、かかっていたがこいしのおかげで助かった」

 

結菜「こいし?」

 

魁斗「あー、また今度会わせるが無意識を操るから精神操作にかからねぇらしい」

 

結菜「それで助かったのね」

 

魁斗「らしい……深くは知らん」

 

結菜「んま、とりあえず元凶を見つけないとなぁ」

 

魁斗「まあ、元凶はすぐ見つけたんだがな」

 

 

そう言って魁斗は美華を投げた

 

 

結菜「美華……?」

 

魁斗「本人いわく、対紫用の風水を弄ってたらミスったらしい」

 

美華「ごめんてば!!!元に戻すから許してよ!!!」

 

魁斗「ならば早くしろ」

 

美華「戻すってばさ!!!」

 

魁斗「早くしろと言ったのだ!!!」

 

結菜「1回落ち着きなよ……」

 

 

数分して美華が風水術式を解除しようとした

複雑らしく時間がかかるようだ

 

 

魁斗「まったく……面倒な事を」

 

美華「失敗しちゃったんだから仕方ないじゃない」

 

結菜「てかなんでそんなに紫の事嫌いなの?」

 

美華「勘違いしないで、嫌いじゃなくて苦手なの」

 

 

美華はこちらを向いて訂正する

そこで事件が起きた

 

 

美華「あ、失敗した」

 

2人「は?」

 

美華「えっと……ごめん」

 

魁斗「事と次第では殴る」

 

美華「あー、皆暴走してるかも」

 

魁斗「範囲は?」

 

美華「範囲ってか……不老不死だけ」

 

結菜「えらく局所的すぎない?」

 

美華「だってねぇ、様々な種類を離そうとする術式ですもの、まあそれ以外は問題なく終わったわよ」

 

魁斗「はぁ……」

 

 

魁斗はこれからの戦闘を考えて頭を抱えている

 

 

結菜「とりあえず永遠亭に行くのが妥当だよね?」

 

美華「そうね、あそこにしか居なかったはずだし……」

 

結菜「美華はなんで悩んでるの?」

 

美華「妹紅に会いたくないいいいいい!!!」

 

結菜「なんで!?」

 

美華「昔妹紅をからかって逃げたから」

 

結菜「君は、馬鹿なのかい?」

 

私も頭が痛くなった話である



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狂気は人を変える

そんなこんな、私達3人は永遠亭についた

火柱が上がってたり血みどろになってたりとかはなく

3人の人格が変わっていた

 

どうやら美華の魔術は暴走より狂気になっていた

狂気、それは読んで字のごとく気が狂う事

つまり

 

 

妹紅「どうして私はこんな事になっちやったのかしら……不老不死なんて辛いだけ、早く誰か殺して欲しいわ……」

 

輝夜「うるせぇ白髪女、黙ってやがれ!!!」

 

永琳「( ᐛ)バナナ」

 

 

 

魁斗「アイツ狂気てか脳がバグってるだけじゃね?」

 

結菜「まって、分かってるけど言わないで」

 

美華「これほどまでに恐ろしい魔術だったとは……想定外」

 

結菜「だろうね!!!永琳先生どうするのこれ!?収集つかないと思われるんだけど!!!」

 

魁斗「幸い中の人間が出かけてて誰も見てないのが救いだな」

 

結菜「冷静すぎて怖いよ!アレやばいから!!!」

 

輝夜「うるせぇってのがわかんねーのか!!!」

 

 

輝夜は叫びながら光弾を撃ってきた

私達はそれを避けながら話し合う

 

 

結菜「どうするのこれ、どうしたら治るの?」

 

魁斗「殴る」

 

結菜「え、昔のテレビてきな?」

 

永琳「( ᐛ)バナナ」

 

美華「そんな事しなくても、この御札で殴ればいいわよ」

 

結菜「あ、殴るのは確定なのね」

 

永琳「( ᐛ)バナナ」

 

魁斗「札はちゃんと大丈夫なのか?」

 

美華「効力なら大丈夫よ」

 

結菜「文字通り御札付きって事?」

 

永琳「( ᐛ)クサ」

 

結菜「この人割と正気なんじゃね???絶対そうだよね!!!」

 

永琳「( ᐛ)バナナ」

 

結菜「誤魔化したよね!!!」

 

魁斗「バカしてねぇでやるぞ」

 

結菜「私悪くない!!!絶対永琳先生これ大丈夫だよ!!!」

 

美華「はいはい……わかったから、これ御札ね」

 

 

美華は輝夜の弾幕を華麗に避けながら御札を渡してきた

受け取ってすぐに逃げる私

輝夜は魁斗が担当、妹紅は美華が、私が永琳先生を

えー……なんかやりにくさ半端ないんだけどぉ

 

 

 

結菜「あの……貼りますね?」

 

永琳「( ᐛ)バナナ」

 

結菜「それはOKと捉えます、それでは」

 

 

私は御札を永琳先生の額に貼ろうとした時

 

 

永琳「( ᐛ)バナナナナナナナ!!!」

 

 

突如として走り出す永琳先生

私は待ってと言いたかった

止めたかった

走り出す場所にあるのは大岩

そこに頭から突っ込んで気絶した永琳先生

誰が想像するだろう、こんなアホな姿

誰が想像するだろう、アホな永琳先生

否、誰も想像しなかったはずだ

想像しえない事だ

私は1粒の涙を零し、赤く晴れ上がる永琳先生のおでこに御札を貼り付けた

 

 

 

 

美華視点

 

 

妹紅「そもそも不老不死になった事がじゃなくて、生まれてきたことが間違いだと思うのよ私って」

 

美華「あー、妹紅久しぶりだけど覚えてるかな?」

 

妹紅「あなたの事は覚えてるわ、散々私を弄んだ挙句に逃げた女よね」

 

美華「その言い方だと私凄く悪い人間みたいなんだけど……ただからかって逃げただけじゃない?」

 

妹紅「あなたは遊びだったとしても私は本気だったのに……リスカしよ」

 

美華「不老不死で意味無くない?」

 

妹紅「いいえ、この痛みが私の鬱を和らげてくれるのよ」

 

美華「なにそのメンヘラ、てかヤンデレ?」

 

妹紅「今更よく私の元に顔を出せたわね、あんなことしておいて」

 

美華「皆の記憶を戻したのは私がこっちで住む覚悟を決めたから、そしてあなたに間違えて変な術を組み込んでしまったからそれを治しに来たのよ」

 

妹紅「そうやってまた私を弄んで捨てるんでしょ?もうわかってるのよあなたの手口は」

 

美華「何この子超面倒臭い」



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狂気の先に見たもの

妹紅「まあいいわ、とりあえず私はあなたを信じはしない」

 

美華「えー、信じてよ」

 

妹紅「無理よ、あなたが裏切ったのよ?」

 

美華「そうだけどさ、もう絶対裏切らないと誓うから」

 

妹紅「その誓いに興味すら無いわ」

 

美華「酷い……」

 

妹紅「あなたが悪いわ」

 

美華「しょうがないなぁ……」

 

 

私は妹紅の手を触る

 

 

 

妹紅「何をしたの?」

 

美華「今私の能力が分かるようにしたわ」

 

妹紅「どう信じればいいの?」

 

美華「起きてから分かるよ」

 

妹紅「もういいわ……面倒くさくなってきたから好きになさい」

 

 

妹紅は諦めて頭を差し出してきた

御札を貼ってすぐに妹紅は眠った

 

 

 

 

魁斗視点

 

 

既に7度と輝夜の首を落とした

腕は3回、足は5回

覚えてるだけでそれくらいだ

後は楽しくて忘れた

 

 

 

魁斗「お前最っ高だぜ!!!殺しがいがあってよぉ!!!」

 

輝夜「黙って逝けや!!!ノーマルが!!!」

 

魁斗「そのノーマルに何回殺されてんだよ雑魚!!!お前のいい所なんて何回も殺せる事くらいだぜ!!!」

 

輝夜「減らず口だきゃ達者だなァ!!!」

 

魁斗「なら黙らして見せろや三下ァ!!!」

 

 

刀を横一線に振るい、また首を跳ね飛ばす

そろそろ飽きてきたな

そう思いながら刀についた血を振り払う

そうだなぁ、こんな時だから色々練習でもするか

刀を鞘に収める

輝夜の頭が再生し起き上がる

 

 

 

輝夜「てめぇ!!!いい加減に」

 

 

喋り出した瞬間に居合抜刀

また首を跳ね飛ばす

次だ

懐からクナイを取り出し輝夜の足に突き刺す

すると輝夜の頭がすぐに再生して使える足で回し蹴りをしてきた

慌てて回避をしてクナイを3本投げるが蹴りでそれも弾く

 

 

輝夜「舐めやがって……殺す!!!」

 

 

輝夜が足に刺さっているクナイを引き抜く

抜いた瞬間に異様な重さを感じた

抜いたクナイを持つ腕が踏みつけられていた

距離はとっていたハズなのに

そう考える輝夜だがそれだけではない

顔面を蹴り飛ばされた

飛ばされた先で体制を立て直し持っていたクナイを魁斗に向けて投げる

一瞬ニヤリと笑う魁斗の顔が見えたと思ったらすぐに魁斗が消えた

どこだと思い探すと頭上からかかと落としをくらう

 

 

輝夜「ッテメェ!!!」

 

魁斗「どうした?」

 

 

また蹴り飛ばす、別のクナイに転移を繰り返す

繰り返すこと数十回

最後に首をはね飛ばし、頭を掴み取り御札を貼り付け断面に叩き付けた

 

 

魁斗「これが新技、薊蓮華(あざみれんげ)だ」

 

 

そう呟き、クナイを回収する魁斗

 

 

魁斗「クナイの回収だけが今後の問題点だな」

 

 

ため息を吐きながら結菜と美華と合流する事にした

 



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やっかいだよね、三大欲求

魁斗「あ〜、酒ねぇか?」

 

結菜「そんなの持ってきてないよ」

 

美華「私も」

 

魁斗「食い物は?」

 

結菜「それも無い」

 

美華「同文、諦めなさい」

 

魁斗「ッチ、使えねぇ……」

 

結菜「君、テンション高まってる?」

 

魁斗「あー、輝夜殺しまくったからなぁ」

 

結菜「その返り血まみれな体を見ればわかるよ」

 

美華「ほんと、汚らしい」

 

魁斗「あ?元々てめぇがやらかした事の尻拭いでこうなってんだろぉが!!!」

 

美華「叫ばないでよ、バトルジャンキー」

 

結菜「あ、それ合ってると思う」

 

魁斗「つかお前ら戦ってねーの?」

 

結菜「うん」

 

美華「同じく」

 

魁斗「んだよ、俺だけかよ」

 

結菜「一旦帰ろうか?」

 

魁斗「そうする、あの技かなり疲れた」

 

結菜「技?」

 

魁斗「今度説明する……運んでくれ」

 

 

魁斗はその場で眠りについた

仕方ない、私はそう思い魁斗を背負う

 

 

美華「あなた、そんな力あった?」

 

結菜「能力で筋肉をね……」

 

美華「私に任せればいいのに、どうして?」

 

結菜「何気に付き合い長いし」

 

美華「ま、いいわ……私は帰るね」

 

結菜「じゃーねー」

 

 

美華は気だるげに歩いていった

ただ歩いていくさきは永遠亭

何となく理解してさっさと帰った

 

 

家に着くとアリスがいない

ちょこちょこ居なくなるのであまり気にしない

 

とりあえず魁斗を起こそう

 

 

結菜「魁斗起きて、シャワー浴びてよ」

 

魁斗「んあ……めんどくせぇ」

 

結菜「服は洗ってあげるから脱ぎなよ」

 

魁斗「もう少し寝かせろ……」

 

結菜「あーもー!!!面倒臭いな君は!!!」

 

 

そう思い魁斗の服を全て脱がす

服は洗濯カゴに

魁斗は浴槽に投げ入れた

 

 

魁斗「んだよ……寝かせろ」

 

結菜「シャワー浴びてよ、じゃなきゃ布団に入れてあげない」

 

魁斗「わーったよ……」

 

 

魁斗はシャワーを浴びはじめる

そのあいだに洗濯をしてしまおうとしたが、所々穴が空いていた為捨てて新しいものを作った

作り終わった時、真後ろで素っ裸で魁斗が立っていた

 

 

結菜「君、恥じらいは無いのかい?」

 

魁斗「お前こそ普通に見てんのな」

 

結菜「元男なもので」

 

魁斗「さいで」

 

結菜「服作ったから」

 

魁斗「わかった」

 

 

 

魁斗は真後ろで着替えだす

私はお酒と干し肉を机に置いた後、煙草に火をつける

この一服がたまらない

 

魁斗は着替えた

そして酒を飲み出す

 

 

魁斗「たまらん!!!」

 

結菜「てか、君なんでそんな空腹なの?」

 

魁斗「莇蓮花の反動だな、能力と動きを最大にしていたから疲れた」

 

結菜「そんな疲れるの?」

 

魁斗「疲れた、かなり疲れた、死ぬほど疲れた」

 

結菜「わかったよ……なんか適当に作ろうか?」

 

魁斗「頼む」

 

 

 

私は冷蔵庫の中を確認すると肉しか無かった

仕方ない、私は赤ワインと肉とスパイスでステーキを作った

それを出すやいなや、速攻で食べ終わる魁斗

その顔をみて微笑んでしまった



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気がついた時は

魁斗がご飯を食べて一眠りしている間に皿を洗い、シャワーを浴びて上がる

なんとも間抜けな話で、着替えを持ってくるのを忘れていた

はぁ、まぁ魁斗寝てたしいいか

そう考え、リビングを通り寝室に着替えを取りに行こうとする

魁斗を見るとやはり寝ていた

裸を見るのは良いけど見られるのは好きじゃない、恥ずかしいからね

そーっと足音を立てず魁斗の近くを通り抜けようとした時

 

 

魁斗「ん……」

 

 

体がビクッとした

もしかして起きた?

見られたくない

自分の顔が赤くなるのがわかる

パニックになり足が止まってしまう

魁斗の方を見ると姿がない

そう思った時、私の背中に重さを感じた

魁斗が抱きついていた

 

 

結菜「う、あ、」

 

魁斗「甘い匂い……」

 

結菜「魁斗さん、申し訳ないですけど離れていただけますか?」

 

 

私はパニックになりながらも精一杯に言葉を出した

離れる様子がない

それどころか首にまわされた手には優しく力が入る

この人私の事好きと言ってたけどその感情なの!?

など考えていると規則正しい寝息が聞こえてきた

寝てる

私めちゃくちゃ心臓バクバクしてるのに……

 

まあいいや、そう考え魁斗を背負い寝室に連れて行く

寝息が首や耳にかかりくすぐったくて仕方ない

そんな事を考えながらベッドに寝かせる

 

さて、着替えよう

そう思い魁斗から離れると手を引っ張られる

馬乗りになり私の首を締め出す魁斗

頬には涙が見える

 

 

結菜「魁斗、苦しいし恥ずかしいよ?」

 

 

私は優しく話す

魁斗は何かに怯えてるように見えた

悲しそうに、辛そうに、苦しそうに

 

 

結菜「どうしたの?大丈夫だよ、私だよ」

 

 

ダメだ、何かがきっかけになったパニックだ

過呼吸になってる

でも魁斗がパニックになる要因ってなんだ?

思い当たる節がないし、聞いたことも無い

動かせる腕をのばし、魁斗の頭を撫でながら落ち着かせる

 

 

結菜「落ち着いて、ね?」

 

 

私は精一杯の笑顔で頭を撫でる

首を絞めていた腕からどんどん力が抜けていく

呼吸が落ち着いてきたと同時に魁斗は意識を失った

私の上で寝る魁斗の涙はしばらくしてから収まった

生前の話でも聞いてみるか?答えそうにないなぁ

でも起きてこの状況なら問い詰めやすいけど……なんか可哀想に思えるな

はてさて、どうしようかな……

てか私裸のままだから起きたらまた慌てそうだな

そんな事を考えていると耳元で聞こえる寝息になんとなく私は安心してきたのか、眠気がくる

とりあえず動かせる足で布団を無理矢理魁斗に被せ、私は自分が寝るまでの間魁斗を抱きしめ頭を撫でている事にした



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とんでもねぇ呪いだべ

あの日から魁斗がおかしい

何がおかしいか、全てがおかしい

 

 

魁斗「ごめんやけど、果物とかあるか?」

 

結菜「買ってきてはあるけど、何がいい?」

 

魁斗「レモンかな」

 

結菜「君は妊娠でもしたのかい?」

 

魁斗「男がか?」

 

結菜「想像妊娠?」

 

魁斗「んー?」

 

 

次の日も

 

魁斗「飲み物貰うぞ」

 

結菜「いいよぉ、何飲む?」

 

魁斗「レモネード」

 

結菜「やっぱり妊娠してる?」

 

魁斗「だからねーだろ」

 

結菜「検査薬でも作ろうか?」

 

魁斗「どんだけだよ」

 

結菜「いや、心配だから」

 

魁斗「まず俺童帝、そして男だから妊娠しねぇ、OK?」

 

結菜「う、うん」

 

 

 

また次の日

 

 

結菜「魁斗、アリスから差し入れ」

 

魁斗「何?」

 

結菜「リンゴ」

 

魁斗「リンゴかぁ……」

 

結菜「あとレモン」

 

魁斗「それほしい」

 

結菜「うん、わかったけど一旦永遠亭行こか」

 

魁斗「なぜ?」

 

結菜「君の最近は妊娠に近いものを感じるよ」

 

魁斗「いやだからさぁ」

 

結菜「変化が大きすぎる、いくらなんでも見過ごせないよ」

 

 

明らかに全てが変だ

なんなら口調が柔らかすぎる

 

 

魁斗「……わーったよ、行けばいいんだろ?」

 

 

口調は気の所為かもしれない

 

とりあえず先に永遠亭に行き症状を説明する

永琳先生は笑いながら、ほんとに妊娠してるみたいねと言った

私的に笑い事では無かったのだけど……

そして帰ろうとした時、妖夢を見つける

 

 

結菜「やぁ、久しぶり」

 

妖夢「結菜さん、お久しぶりです」

 

結菜「妖夢は元気そうだね」

 

妖夢「そう言えば、魁斗さんは?」

 

結菜「あぁ、それがね」

 

 

私は事情を説明する

 

 

妖夢「え、魁斗さんが!?」

 

結菜「心配なら見に来る?」

 

妖夢「行きます!!」

 

 

 

そして私は妖夢と共に帰る

帰り道で適当に話をしていると美華に会う

ん、もしかして……?

 

 

結菜「やっほ美華ぁ……ちょっと聞きたいことがあるんだけどさぁ」

 

美華「な、なによ?」

 

結菜「魁斗が変な事が起こってるんだだけど、知らないー?」

 

美華「知らないわよ、ほんとに」

 

結菜「え、マジ?」

 

美華「マジも大マジ」

 

妖夢「嘘ならば斬ります」

 

美華「本当だって!」

 

結菜「まあ、とりあえず来てくれない?」

 

美華「なんでよ」

 

結菜「いや、君なら何かわかりそうだし」

 

美華「ま、まぁ良いわよ」

 

 

美華も同行する

ちょっとした桃太郎だよねこれ

そして帰宅

すると驚きの光景がみえる

 

魁斗が嘔吐していた

 

 

結菜「ちょ、大丈夫!?」

 

美華「これ妊娠とかじゃなくて呪いじゃない!?」

 

妖夢「呪いですか!?」

 

美華「外で使われてる術式ね……錯乱とかあったのよね?」

 

結菜「うん、あったよ」

 

美華「その時点で気付くべきだった……ちょっと解術式作るから待ってて」

 

妖夢「私たちはどうすればいいですか?」

 

美華「嘔吐物の掃除してて!」

 

結菜「あー、なら魁斗お風呂に入れてあげて」

 

妖夢「うぇっ!?私がですか!?」

 

結菜「嫌?」

 

妖夢「嫌とかじゃなくて……その……」

 

結菜「付き合ってるならそれも慣れちゃいなよ!」

 

妖夢「あの……はい」

 

結菜「なら私は床掃除してるねぇ」



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人を呪わば穴二つ

中国では呪術に動物を使うことが多い

虫、犬猫、蛇、etc.

 

今回魁斗についた術式は巫蠱(ふこ)の応用らしい

シンプル故に体調やその他に影響を与えるらしいが、中途半端な呪いらしく逆探知するのが今回の目的

 

美華は持って来た人形の札を魁斗の頭に貼り付けると、人形の札が飛んでいく

魁斗は体調が悪いので家で寝ている事になった

なので私、妖夢、美華の3人で行く

 

なんか久しく探索に魁斗がいないので平和に行きたいところ

まあ多分そんな上手くは行かないだろう

 

 

?「あなたは食べてもいい?」

 

結菜「ダメです」

 

?「そーなのかー」

 

結菜「そーなのだー」

 

?「わはー」

 

 

なんだこの癒し系なの

凄く可愛いな

 

 

結菜「君の名前は?」

 

ルーミア「私はルーミア、よろしくなのだ〜」

 

結菜「私は結菜、よろしくね〜」

 

2人「わはー」

 

妖夢「……増えた」

 

美華「一応人形は動き止めてるとはいえ、早くしてよね」

 

結菜「わかってる、それじゃあねルーミア」

 

ルーミア「またねー」

 

 

 

癒し系過ぎて一家に1人欲しいレベル

そんな事を考えているとさらに2人の妖精に出会う

 

 

結菜「君達は?」

 

大妖精「私は大妖精、こっちの子はチルノちゃんです」

 

チルノ「誰だお前!」

 

結菜「私は結菜って言うの、よろしくね」

 

チルノ「結菜か!よろしくな!」

 

大妖精「あなたは?」

 

美華「あー……適当にお姉さんとでも呼んで」

 

大妖精「はい、わかりました」

 

美華「結菜、早く行くよ」

 

結菜「んあ、そうだね」

 

美華「あんたの寄り道癖どうにかしなさいよ」

 

結菜「それが私、故に致し方なし!」

 

美華「堂々とするな」

 

割と普通に頭を殴られた

かなり痛い

 

 

結菜「ちょっと、殴ってもいいけど優しくしなさいよ!」

 

美華「これでも優しくしたわよ!」

 

結菜「嘘つき!」

 

美華「嘘じゃない!」

 

結菜「だったらゴリラ!!」

 

美華「あ?」

 

結菜「すいません、その殺気を抑えていただけますか?」

 

美華「……仕方ない」

 

 

睨みつける行為をやめてくれた

本気で怖かった

 

 

結菜「さて、この幻想郷で呪いが使える妖怪がいるのかな?」

 

美華「いるから、魁斗がああなってるのよ……」

 

妖夢「呪術……思い当たる節が無いですね」

 

美華「まあ私も無いわね」

 

結菜「私からすれば幻想郷をそんなに回ってないからわかんない」

 

美華「この引きこもり」

 

結菜「仕方ないじゃん、戦いが嫌いなんだ」

 

美華「よくこの世界に来たわね」

 

結菜「平和だと思った、てか何なら事故」

 

美華「あなたのそーゆー考え無しなところ嫌いよ」

 

結菜「そんな事言われても仕方ないじゃない」

 

美華「勘違いしないで、あなた自身が嫌いなわけじゃないのよ?」

 

結菜「そーゆー事にしとく」



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敵は多分あそこでこ↑こ↓

なんか高い山についた

登山は嫌い、虫が嫌い

てか普通に山が嫌い

妖夢の話いわく、ここは妖怪の山という場所らしい

なんて恐ろしい名前だ事

 

 

妖夢「ここからは妖怪じゃないと危険なんです、お2人共大丈夫ですか?」

 

美華「一応妖怪」

 

結菜「半妖でーす」

 

妖夢「なら大丈夫そうですね」

 

 

そんな話をしていた時

 

 

 

天狗「ならその証拠をみせてもらわねぇとなぁ?」

 

結菜「お、天狗っぽい鼻だねぇ」

 

天狗「本来ならここらは犬共に任せてるんだがな、俺で良かったなぁ嬢ちゃん」

 

結菜「なんでさ?」

 

天狗「俺は証拠さえ出してくれりゃあなんでもいいからなぁ」

 

美華「私達は妖怪なんだからいいでしょ」

 

結菜「気楽なこってね……証拠って何が欲しいのよさ?」

 

天狗「そうさなぁ、血でも貰おうか?」

 

妖夢「あなたも分かるでしょう、半妖気質な妖気くらい」

 

天狗「俺は確実な安心が欲しいのさ」

 

結菜「つまりは早く出世したいから捕まれと言いたいのでしょ、血でいいのね?」

 

天狗「この容器に並々入れろよ?」

 

 

天狗は腰に着いていた竹筒5本を渡してきた

何この天狗、血をすすりなめる趣味でもあるのかしら

 

 

妖夢「結菜さん、そんなこと聞かずに行きましょう」

 

美華「そうね、そろそろ文が来るでしょうし」

 

 

噂をしたと同時に突風が吹き荒れ文が現れる

 

 

文「呼ばれてなんとやら、と言いたいですが……何してるのよ」

 

 

文は天狗を睨みつけた

殺意のこもる目に天狗は怯まない

 

 

天狗「よぉ、お前か」

 

文「あんた分かっててやってるのよね?」

 

天狗「何が?」

 

文「私の友人にこんな事して無事に済むと思ってるの?」

 

妖夢「結菜さん!?」

 

美華「何してるのよあんた!」

 

結菜「え、献血?」

 

 

私は手首を切ってどんどん竹筒に血を入れていく

3本目で貧血気味になる

 

 

天狗「正気じゃあねぇなぁ、流石は半妖だ! 」

 

文「あんたねぇ!半妖ってわかっててこんな事させたの!?」

 

天狗「当たりめぇだよ、俺は中途半端な存在が嫌いなんだ」

 

結菜「半妖とわかってるのにこーゆー事させてるのってルールに無いのよね?」

 

文「ないわ、だからやめなさい!」

 

結菜「いや、やめない」

 

文「やめて!あなたのそんな事してる姿見たくないのよ!」

 

結菜「私に考えがあるのよ」

 

 

そう言って5本の竹筒全てに血を入れ終わる

 

 

結菜「んで、これどうすればいいの?」

 

天狗「俺によこせ」

 

結菜「だーと思った」

 

 

私は竹筒を天狗に渡す

 

 

天狗「いい子だな、通っていいぜ」

 

結菜「あ、天狗さんちと1本かーしーてー」

 

天狗「あ?どした?」

 

結菜「えいっ」

 

 

私は竹筒の中の血液を丸々ぶっかける

 

 

天狗「……なにしてんだ?」

 

結菜「やだぁ、半妖如きの血で汚れまくっててきったなーい」

 

美華「他人から血を抜いて挙句の果てに自分でかぶるとか変態じゃーん」

 

 

大声で叫び出す

文と妖夢はやりたい事を察して黙っている

 

 

天狗「てめぇがかけたんじゃねーか!」

 

 

そんな事を言っても集まってきた他の天狗で信じる者はいなかった



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タイトルが無いってタイトル

変態天狗を色んな意味で退けた私たち

夜になってしまい、暗くて怖くて歩きたくない

 

 

文「なら、近くに私の家があるので泊まりますか?」

 

美華「え、いいのかしら?」

 

文「いいんですよ、迷惑かけちゃいましたので……」

 

結菜「文が悪いわけじゃないのに」

 

妖夢「確かにそうです、気にする必要ありません」

 

文「そう言われると助かります、コチラですよ」

 

 

文はゆっくりと飛びながら道案内してくれた

 

和な雰囲気の中に散らばる新聞紙やクシャクシャにされた紙くずが散乱した部屋

寝床は綺麗にされている

 

 

結菜「文ぁ……この散乱した部屋はなんだい?」

 

文「掃除する暇が無くてですね……」

 

妖夢「……軽く片付けますか」

 

 

そう言って妖夢はゴミを捨てる

私はゴミ袋を出して捨てる

美華は捨てやすいようにゴミをまとめる

 

30分後にはあらかた片付く

 

文がお茶を出してくれたので飲みながら事情を話す

 

 

文「なるほど、それで魁斗さんが居ないと……」

 

美華「てか魁斗放置してきてない?」

 

結菜「アリスがいるから大丈夫でしょ?」

 

妖夢「それより、呪術に詳しい方とかいませんか?」

 

文「天狗でってこと?」

 

美華「念の為にね、人形代がこっちに来てるから間違いは無いと思うのよ」

 

文「そうですねぇ……しばらく待ってていただけます?」

 

 

そう言って文は外に出て飛んでいく

 

 

結菜「ここで見つかれば嬉しいのだけどね」

 

妖夢「そうですね、魁斗さんが心配ですし」

 

美華「まあ……ね」

 

 

文が帰ってくると別の妖怪が現れる

 

 

 

文「この子は白狼天狗の椛と言います」

 

椛「犬走椛です、初めまして」

 

結菜「初めまして」

 

椛「結菜さんと美華さんですよね、話は聞いてます」

 

文「椛、天狗や白狼天狗の中に呪いが使える方は居ますか?」

 

椛「私が知ってるだけで2人は」

 

美華「なら明日その2人に当たってみますか」

 

結菜「そうね、それがいいわね」

 

妖夢「なら方針は決まりましたね」

 

結菜「ならご飯にでもしようか」

 

 

文のキッチンを借りてご飯を作る

野菜メインで作る

椛も次の日は休みらしいので泊まりになった

私達は眠る

 

深夜にふと目が覚める

おかしい

私は違和感がない限り目が覚めない

 

気になり周りを見ると美華が起きていた

 

 

結菜「美華、誰か来たの?」

 

美華「ええ、外にいる」

 

結菜「出来れば話し合いで解決したいけど……」

 

美華「……出るしかないわね」

 

 

私と美華は外に出ると、天狗が1人

葉うちわを持っている

私は爪を、美華は体術の構えを取る

 

 

天狗「すいません、こちらに戦う意思はありません」

 

 

そう言って天狗は葉うちわを足元におき、両手を上げる

 

 

美華「……念の為に拘束だけするわね」

 

 

私がロープを出し、美華は天狗を縛る

 

 

結菜「それで、私たちになんの用?」

 

天狗「いえ、私が誤って発動した呪術に似た雰囲気を感じたので」

 

美華「それで?」

 

天狗「解呪、並びに謝罪をと思いまして」

 

結菜「誤って発動した呪術って、誤って発動するものなの?」

 

天狗「巫蠱は元々相手と接触しないと発動しない、接触せずにできる方法を調べ試していたら発動してしまいました……」

 

 

呪術は怖い、そう思った



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後始末は大切なのさ

天狗「解呪は簡単です、のでその人の元に連れてってください」

 

結菜「拘束したままで大丈夫?」

 

天狗「その方が貴女方も安心出来るでしょう?」

 

美華「……そうね」

 

結菜「なら私は皆を起こしてくる」

 

 

私は文達を起こす

そして事情を説明して外に出てもらう

 

 

文「貴方でしたか……」

 

椛「優秀で攻撃性も低いだけに、すこし驚きましたね」

 

文「でも、治せるなら良かったですよ!」

 

椛「そうですね、ミスは誰にでもありますし!」

 

 

文達は怒ることなくフォローする

妖夢も怒る訳でもなく、安堵した表情を見せていた

 

 

妖夢「では、魁斗さんの元に行きましょう」

 

 

その言葉に全員頷き飛び出す

数刻たち、家に近付くと異様な殺気に私達は包まれた

何かが目の前を通り過ぎる

それは幾度も繰り返され気付く

皆が居ない

 

私は慌てて臨戦態勢をとる

周りを見渡し経過していると頭上から攻撃

地面に叩き付けられる

骨が何本か折れた

それだけ分かる

肺に空気が入っていかない

慌てて不死の炎を使い回復する

目の前に魁斗が居る

 

 

結菜「魁斗気を付けて!」

 

 

そう言った瞬間気付いた

 

 

魁斗が敵だと

 

 

 

目の前に瞬時に来た魁斗に顔面を蹴られる

また吹っ飛ぶ私

後ろにある木にぶつかるとクナイが左腕に刺さる

苦痛に顔をしかめると魁斗はテレポートをしてきた

そしてクナイが刺さる左腕を引きちぎられる

 

 

結菜「う、あああ!!!」

 

 

悲鳴にもならない声が出る

何が起きているかもわからない、何故こんなことに?

 

ヤバい、それしか頭にない

 

スペルを使おうとすると魁斗は口の中に足を突っ込んできた

ニヤリと口角を上げたと同時にそのまま空に蹴りあげられる

今ので顎が外れたなぁ

そう思った矢先に目の前に飛んできた魁斗の回し蹴りを食らう

吹っ飛びながら不死の炎で回復する

しかし千切れた左腕は治らない

右手だけであの獣並のやつを相手ね……

 

 

結菜「やってやるわよ!!」

 

 

私は能力で左腕を生成してくっつける

 

私の声が聞こえた魁斗は私の元に飛んでくる

 

鉤爪で迎え撃つ

殴ろうとしていた右手を切り裂くと一瞬だけ斬られた右手を見て笑顔になる

左手で腰に差していた刀を抜いて斬りかかってくるもソレを受け流し、流し斬りをして左手も切り落とす

次は蹴りかかってくると思いすぐにバックステップで距離を離したが、魁斗は刀を握って切り落とされた左手を咥えて襲ってきた

私は慌てて下顎を蹴り、鉤爪で顔を一線

目を潰した

そして咥えていた刀を取り右足に突き刺した

 

ジタバタ暴れる魁斗

左足で蹴ろうとしてきたので足を切り落と

 

そして使えるものが無くなった魁斗は完全に動きが止まった

 

私は魁斗の体のパーツを集める

文と天狗が飛んできた

 

 

文「大丈夫ですか!?」

 

結菜「大丈夫じゃないかな」

 

文「これはどーゆー事!?」

 

天狗「……多分ですが、失敗した呪術の暴走です」

 

結菜「これは記憶に残るのかしら?」

 

天狗「残らないです、それだけは保証します」

 

結菜「なら早く解呪して、そしたら魁斗は回復させれる」

 

文「あなた自分しか回復出来なかったでしょう!?」

 

結菜「紅魔館で回復魔法覚えた」

 

文「ほんとですかそれ!?」

 

結菜「うん、てか自分だけしか回復出来ないとか変だしね」

 

そう言って自分の左腕を拾う

 

結菜「文、この左腕切り落として、新しく作ったやつは合わないや」

 

文「……わかりました、歯を食いしばってください」

 

天狗「これを咥えて、我慢してくださいね」

 

 

そう言って天狗は木の枝を束ねたものを咥えさせてくれた

そして文は葉うちわで左腕を切り落とした

酷く痛み、血が溢れる

私は切断面に左腕をくっつけて不死の炎を使い再生した

動くことを確認して魁斗のところに行く

天狗が印を結んで魁斗の額に触れた

 

 

天狗「解呪終わりました」

 

 

そう聞いて私は魁斗の体のパーツを断面に引っ付ける

 

 

癒符(不死鳥の涙)

 

私の涙が魁斗に当たる

魁斗の体が光傷が全て治った



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涙の数だけ強くなれるよ

魁斗の傷が回復し、文に担いでもらい家に入る

防御結界があったため家の中には目立ったダメージはない

しかし家の中にアリスが居たはず……そう考えているとアリスが家中に入ってくる

話を聞けば、魁斗の為に衣服を買いに行っていたとの事

その為、アリスは無事だったようだ

安心した私はソファーに座り煙草に火をつける

はぁ……慌ただしい日だった

そう感じた

 

 

文「私達はどうする?」

 

結菜「ごめんだけど帰ってもらえるかな?魁斗には何も無かったと思わせてあげたいの」

 

文「と、言うと?」

 

結菜「彼は私や友達を傷付けてしまうことが極端に嫌なみたいだからさ」

 

文「なるほど、わかりましたよ」

 

天狗「この度はまことに申し訳ない」

 

結菜「いや、大丈夫だよ」

 

椛「それでは帰らせていただきます、次会った時はゆっくりお話しましょう!」

 

結菜「ありがとう椛ちゃん、またね」

 

 

3人は帰った

私はと言うと、まったりと喫煙している

魔力は微量なため、1度の魔法が体にこたえる

 

初手に回復魔法、さらに言えばパチュリーから聞いた話を混ぜると、今回使った魔法は上級魔法の応用な為に魔力のほとんどを使う

そりゃ疲れるよね

 

私は短くなった煙草の火を消して灰皿に捨て、新しい煙草に火をつける

 

 

美華「魁斗の看病終わらせてきたわよ」

 

妖夢「とは言っても着替えと体を吹いた程度ですが」

 

結菜「お二人さんありがとう、お風呂入れて来るから入浴してから帰りなよ」

 

美華「私は遠慮する、住処に帰ってからにするわ」

 

妖夢「私も幽々子様のご飯の支度をしなきゃなので」

 

結菜「2人ともつれないねぇ」

 

美華「貴女、無理してるのバレバレよ」

 

結菜「ほへ?」

 

 

美華が指を指したのは左手

何もしていないが震えている

 

 

結菜「んー、疲れたのかな?」

 

美華「体は正直ね」

 

結菜「やだ、いやらしいわ」

 

美華「え?」

 

妖夢「え?」

 

結菜「え?」

 

美華「……帰るわね」

 

妖夢「お茶だけ入れて行きましょうか?」

 

結菜「後からコーヒー飲むから大丈夫よ」

 

妖夢「わかりました、それでは」

 

美華「無理しないでね」

 

結菜「ん、んー」

 

 

2人とも帰っていく

私は煙草を灰皿にもみ消し、額に右手を置いて天井を見る

 

 

どうやら本気で疲れきっているようだ、どっと眠気が来る

まだ眠る訳にはいかないよね、そう思って煙草に火をつけ立ち上がる

キッチンに向かおうとすると、キッチンからアリスが出てきた

アリスは私の顔を見るなり、ため息をついた

 

 

結菜「アリスさんや、いくら私でもそれは傷つきますわよ?」

 

アリス「ならそのしんどそうな顔をやめなさいな」

 

結菜「にへ、大丈夫よ」

 

 

そう言って笑顔を見せるとアリスは私を持ち上げリビングに運ばれる

なんか戻された

そしてアリスは私の咥えてる煙草を取り上げ、私に口付けする

 

 

アリス「頑張ったんでしょ、寝なさい」

 

結菜「ふへへ……アリスにゃあ敵わんねぇ」

 

 

そう言って私は微笑みながらアリスの膝枕で眠った



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夏の風物詩って着物だと思うの私は

すみません、APEXと原神にハマりまくってました
APEXはランク、プラチナ
原神はランク30になりました
エンジョイしすぎてごめんなさい!


魁斗が起きてから数日がたった

てか、2時間後には目覚めるってコイツ本当は起きてたんじゃねーかと心配になったが、すこぶる調子が良く開口一番に(睡眠ってすげぇ!)だった

私はそんな魁斗をみて安心した

 

数日後にアリスが家を訪ねてきた

魁斗も白玉楼に戻ったのでしばらく1人で家に居たので来客は嬉しい

 

 

アリス「あなた、着物とか興味ない?」

 

結菜「どうしました、急に」

 

アリス「いや、興味あるかなと思ってね」

 

結菜「んー、まああるかなぁ」

 

アリス「なら人里に行かない?」

 

結菜「買いに行くのはいいけど、私は着物の着方とか知らないよ?」

 

アリス「大丈夫よ、輝夜辺りに頼めば着れるわよ」

 

結菜「そういえば輝夜にそんな約束してたし、丁度いいね」

 

アリス「そんな約束してたのね」

 

結菜「ちょっと前にね」

 

 

話しながら煙草に火をつける

そのままキッチンに向かい、紅茶を入れようとするとアリスに手を掴まれた

 

 

アリス「私がいれるわよ」

 

結菜「いいの、私がいれる」

 

アリス「あら、我が強くなったわね」

 

結菜「前からじゃなーい?」

 

アリス「そうかしら?」

 

結菜「そーよ」

 

 

紅茶をいれてアリスに渡す

私は自分のを後にいれて煙草を吸いながら飲む

実は猫舌なので冷ましながら

 

 

アリス「用意が出来たら行きましょう」

 

結菜「急かさないで、私は猫舌なの知ってるでしょ?」

 

アリス「はいはい……」

 

 

こーゆー時に猫舌ってのは嫌になる

誰かと食事してても、私が遅いと相手に迷惑かけちゃうし

まあ基本的に遅いんだけどね

私はちびちびと飲む

煙草を灰皿で消して捨てる

そして新しい煙草に火をつける

 

 

アリス「あなた、よく吸ってるけど吸わなくなったらどうなるの?」

 

結菜「多分泣く」

 

アリス「なら奪ってみようかしら?」

 

結菜「ほんとにやめてくださいお願いします」

 

 

私はその場に全力で土下座した

 

 

アリス「あの、冗談よ?」

 

結菜「本当?」

 

アリス「本当だから」

 

結菜「ならよかった……」

 

 

本気で安心した

ようやく冷めてきた紅茶をゆっくり飲む

アリスの焼いたクッキーが欲しい

 

 

アリス「飲み終わった?」

 

結菜「あい、飲み終わりました」

 

アリス「それなら人里に行きましょ」

 

 

 

人里目指して飛んでいくこと数分

人里についた

着物屋に歩き出すアリス、その後ろをついて行く私

 

 

アリス「この先にあるから、迷わないでね?」

 

結菜「アリス、私、人に、酔いそう」

 

アリス「ちょ、大丈夫!?」

 

結菜「うーん、ちょっと休む」

 

着物屋を目の前に私は人酔いになり厠に吐きに行く

あー、無理

人混みほんと無理

そんな事を考えながら吐きまくる私であった



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楽しい事なら全力で

原神たのしい……やりまくって今や冒険者ランク36です!
はい、こちらを疎かにしてすいません、失踪はしないので!!!


吐くものも無くなり、えずきながら厠から出る

アリスは私に合いそうな着物を買ってくれたようで、外で待っててくれた

私はアリスと合流すると着物を上海に持たせて肩を貸してくれた

優しい、そんな事を思いながら帰る

家に着くと私は急いでキッチンに向かい水を飲んで一息つく

 

 

アリス「ごめんなさい、貴女がそんなに人混みが苦手とは思わなくて……」

 

結菜「んにゃ、私も忘れてたから、私が悪い」

 

アリス「そうは言っても……」

 

 

 

そんな事を言っていると乱暴にドアが開く

 

 

 

魁斗「オルァ!居るか!?」

 

結菜「なんで君は元気に入ってくるんだい、珍しい」

 

魁斗「あ?珍しく汚ぇ顔してんなぁ?」

 

結菜「……喧嘩は今日は買えないよ」

 

魁斗「んだよ、つまんねぇな」

 

結菜「どうしたんだい、何か用かい?」

 

魁斗「あー、妖夢の奴と剣術やってたんだが最近慣れてきてな、お前の英霊の奴で剣士でも出せねぇか?」

 

結菜「狙って出せるかはわかんないけど、まあやってみるかね」

 

アリス「大丈夫なの?」

 

魁斗「頼んだこっちが言うのも変だが、無理しなくていいぜ?」

 

結菜「まぁ、大丈夫でしょ」

 

 

3人で外に出ると私はスペルを唱える

祝儀「英雄の偽り」

 

 

今回は1人の英霊が出現した

 

以蔵「わしゃあ岡田以蔵……人斬りじゃ」

 

結菜「岡田以蔵って、すごい人召喚しちゃった!?」

 

魁斗「誰?」

 

結菜「簡単に言うと暗殺のスペシャリスト」

 

魁斗「剣術は?」

 

以蔵「わしゃあ剣の天才じゃき、心配なぞする暇もなかぁ……」

 

 

以蔵はそう言って魁斗の後ろで刀を首筋に当てていた

 

 

魁斗「良いねぇ……たぎるぜ」

 

結菜「まぁ、以蔵さんに説明すると」

 

 

 

私は説明する

 

 

 

以蔵「なんじゃ、聖杯戦争とは違うんか……まあええ」

 

結菜「で、貴方にはこの魁斗の剣術修行をお願いしたいの」

 

以蔵「あぁ!?なんちゃあ無いが嫌じゃ、面倒じゃき」

 

結菜「お酒あげるからさ」

 

以蔵「……仕方ない、やっちゃるわ」

 

魁斗「頼むぜお侍さん」

 

以蔵「っても、わしゃ人に教えるなんてしたことないき、体で覚えていきよ」

 

魁斗「なら、実践だな」

 

以蔵「その前に、おんしはどないな戦い方がえいんじゃ?」

 

魁斗「戦い方?」

 

以蔵「ああ、暗殺や対人、多対1、色々あるじゃろ」

 

魁斗「考えた事も無かったな……」

 

以蔵「暗殺と対人なら教えちゃる、多対1は別に聞け」

 

魁斗「そうだな、なら今日は暗殺を頼む」

 

以蔵「ならば説明から入るかの……暗殺の基本は気配を殺すことじゃ、ワシらのくらすには(気配遮断)があるき、もとより出来るがおんしにもコレを習得してもらう」

 

魁斗「気配遮断……どうやるんだ?」

 

以蔵「おんしは元々ギラついた気配が出すぎちょる、気を押さえつける所からじゃの」

 

魁斗「気配……か」

 

 

魁斗はその場で坐禅をくんだ

長い修行が始まる



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座禅ってしてると痛いよね、うん

まる1ヶ月、魁斗と私は修行をした

魁斗は気配を消すこと、太刀筋を掴むこと

私は能力を持続させること

その結果私はずっと以蔵さんを召喚し続ける事と、知ってる英霊を呼べる事に成功した

魁斗も気配をある程度は消せるようになった

剣術は以蔵さんとほぼ互角、とまでは行かずとも食らいつく事までいけた

 

 

以蔵「なんちゃあない、そんな攻撃じゃあワシに届かんき!!」

 

魁斗「うる、せぇなぁ!!!」

 

以蔵「ほれ、また気配がでとーに……気配消しは常に心がけぇゆうに!!!」

 

魁斗「ッチ……また出てたか」

 

以蔵「まだまだ甘いが……まぁ時間は伸びたき良いぜよ」

 

 

そう言って両者は刀を鞘に収める

 

 

以蔵「筋はええが、まだまだ甘い所があるきそれを直すんじゃのぉ」

 

魁斗「ッチ」

 

 

 

魁斗は舌打ちをしつつ家の中に入っていった

以蔵はそれに合わせて消える

 

そんな時私事結菜が何をしていたかといえば

 

 

 

結菜「槍相手は苦手なんだけどなぁ、自衛は大切だしなぁ……」

 

スカサハ「ウダウダ言っている暇はないぞ、鉤爪とはどれだけ素早く相手に近付き一手を打てるかが基礎だ、お主の召喚技術も高めねばならぬと言うに」

 

結菜「言ったのは確かに私だけど、魔術だけにしませんか……?」

 

スカサハ「ならん、貴様の動きは見るに耐えんのでな、そら行くぞ!」

 

 

そう言ってスカサハは2本のうち1本のゲイ・ボルグで突進してくる

それをブリッジで避け、そのまま槍に足を絡めて勢いをつけて足に切りかかろうとする

しかしスカサハは槍をその場に置くようにゆっくりとその場で手を離し、蹴り飛ばされる

辛うじて腕でガードをしたものの、結界の壁に叩き付けられた衝撃で意識が飛かける

唇を噛み意識を覚醒させると同時にスカサハを見ると槍が既に腹に直撃していた

横薙ぎにされた為にまた吹き飛ぶ

 

 

 

スカサハ「動きがトロいぞ、猫の半妖となれば俊敏に動いてみせよ」

 

結菜「いや、力使ってるのについてきてるの貴女ですやん……」

 

スカサハ「ん?私を化物扱いか?」

 

結菜「滅相もないですよ!」

 

 

再度構え直し真正面から突っ込む

スカサハは呆れた顔をして構える

1本は目の前に、もう1本は背に持つように構える

 

そして槍の間合いに入った瞬間スカサハは警戒したのだろう、目にも止まらぬ早業で乱れ突きをした

私はトップスピードになった瞬間に殺気を放ち一瞬、1歩だけ後ろに下がり一気に突っ込む

殺気とステップを踏むことにより擬似的な私のようなものを作り出し、スカサハはそれを突く

呆れや油断をした相手に有効的な技術

それを突いたスカサハは一瞬動きが止まる

そして私はスカサハの顔面を目掛けて鉤爪を突き立てるがスカサハはもう1本の槍で横薙ぎにしようとする

達人以上の技術を保持した英霊なのですぐに槍が目の前に来るが

私の狙いは顔面を斬ることではなく(頭を掴むこと)

 

スカサハの頭をつかみ槍を回避

そしてそのまま背中を切りつける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と決まれば格好良かったのだが

 

 

 

結菜「うぎゃっ!?」

 

 

スカサハの頭を掴んだ時にスピードを付けすぎて手が滑ってしまい馬跳びの容量で奥から入ってきた以蔵さんに激突

 

 

 

以蔵「なんじゃあああ!?」

 

結菜「ごめんなさあああい!!!」

 

 

以蔵と私は激突して2人で気を失ってしまった

 

 

魁斗「……あー、これどんな状況だ?」

 

スカサハ「馬鹿が飛んでった先から貴様らが入ってきて激突した」

 

魁斗「……は?」



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気配消すって、RPGとかだと盗賊にありそうよね

しばらくの間、不定期投稿になりますが完結させるつもりではいます、申し訳ありません
完結先は未定ですが!!!


魁斗「フッ……」

 

 

あの後から以蔵さんは召喚に応じなくなり、魁斗は独自で気配を消す事に慣れ出した

そのまま長時間どこかに歩いていることもあるそうだ

しかし本人曰く「呼吸を整えるまでが問題だ」と言っていた

別にそこまで気にしなくていいのにとも思う

そして魁斗はまた出かけるようだ

息を整えて魁斗が見えなくなったと思ったら既にドアが閉まる音が聞こえた

私は魔術系を鍛えた後繊細な作業トレーニングを終えた

スカサハさん怖かった

50mも離れた所の針の穴に針金や魔糸を通せと言われた時は泣きかけた

心は折れたけどね!!!

その甲斐あって、精密射撃とMSの操縦は得意となった

そこまではいいさ

 

 

 

アリス「さあ、私に特訓の成果をみせなさい!」

 

結菜「なんでさ!!!」

 

アリス「人形使いとして、かしらね?」

 

結菜「そんなプライドいらないよ!私のはどちらかと言えば脳波でのコントロールなの!!!」

 

アリス「そんな事言ってる間にスタートよ」

 

 

アリスはそう言った直後に三体の人形を操って攻撃してきた

 

 

 

結菜「ほんっとに……血の気の荒いなぁ!?」

 

 

そう言って私はデルタプラス、ウイングガンダム、ジェガン(エコーズ仕様)を出した

 

デルタプラスが可変してジェガンの手を持って飛び、ウイングガンダムがバスターライフルで人形を攻撃した

 

アリスは人形達を回避させながら弾幕を打ち出してウイングガンダムに攻撃するもウイングガンダムはバルカンで相殺してバード形態に移行してアリスの真上をとった

アリスは咄嗟に人形2体をウイングガンダムに近接戦闘をかけさせ、一体で弾幕をはろうとする

が、弾幕をはろうとした瞬間に人形が落とされる

アリスが攻撃された方を見ると、ジェガンがデルタプラスの真上に乗り、ハンドガンを撃っていた

アリスは2体追加で人形を出してジェガン達を攻撃しようとしたがアリスは真上に居たウイングガンダムのバスターライフルをくらい撃墜

 

私は一息つこうとした時に気付いた

人形が消えていない

 

アリスの方向を見ようとした直後にウイングガンダムが爆発したそしてアリス自身は私に突撃してくる

私はジェガンとデルタプラスを戻そうとしたが、人形が牽制しているために動けずにいた

 

舌打ちをした瞬間アリスの弾幕が私に直撃、その衝撃で下に落ちる

着地地点を見てみると人形がランスを持って待ち構える

 

 

結菜「エグすぎませんかねぇ!?」

 

 

私は叫んだ

 

 

負けたくない一心で私は新たにMSを出した

キュベレイとザクスナイパーだ

 

ザクスナイパーは地上に降りて狙撃ポイントに着く

そしてキュベレイはアームビームガンで真下の人形を攻撃して破壊

 

 

ここで前置きをすると、MS出撃とドラグーンとMS装着とでのドラグーン操作はMS出撃が1番辛いのだ

何故ならMSを操作して、そこから更にドラグーンを操作するからだ

 

頭が痛くなるが、修行の成果か、前より楽だ

 

キュベレイはファンネルで攻撃しつつアリスに突撃

それを回避して逃げるアリスの目の前にデルタプラスが現れてサーベルで切ろうとするがアリスは真上に逃げる

そしてアリスは人形を一体出して私に攻撃しようとした

悪くない判断だった

しかし私は布石をしていたのだよ?

 

ザクスナイパーが人形を破壊

アリスはキュベレイのファンネル、キュベレイ、デルタプラスに銃口を向けられていた

運良く逃げたとしてもザクスナイパーの狙撃が待っているだろう

 

諦めて両手を上げて降参のポーズをとった



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ネタ回って急に降りてくるね

私事結菜は今幻想郷を歩いております

人があまり寄り付かないところを歩いております

何故でしょう

クイズにしてみよっか!

 

1番 異臭がするから

2番 見慣れたアホがいたから

3番 奇行する変人がいるから

 

 

答えが知りたい?

そうやって焦っちゃダメだよキミィ、人生ってのは有限ではあるけど焦ったからと何かがおきるわけじゃあないのだぜ?

ほら、よく言うだろ?

急がば回れってさ

 

え、早く言えよって?

 

こーゆとこで文字数稼がなきゃ後々ネタがさらに出てきて1000文字に収まらないのだよ…

 

 

まあいいや

正解はね

 

 

 

結菜「なんで幻想郷でタミヤのカラースプレーの匂いするんだよおおおおおおおお!!!」

 

 

 

1番の異臭(嗅ぎなれた匂い)がするからでしたね

 

 

魔理沙「うるさっ!?なんなんだよ!」

 

霊夢「黙らないとシバキ回して捨てるわよ?」

 

結菜「えぇ…殺意MAXやん…」

 

霊夢「てかアンタが飛べば私たちは楽なのよ!!!」

 

結菜「だって、毎回飛ぶの疲れるじゃん…後から運んであげるからさ」

 

魔理沙「運ぶって、私の箒みたいになるのか?」

 

結菜「ふっふーん、私に考えがあるのさ」

 

霊夢「ならなんでしないのよ?」

 

結菜「…能力使ってる間私の鼻がきくのか分からなくてね」

 

霊夢、魔理沙「嘘だな」

 

結菜「分かったよ、飛ぶよ……」

 

 

私がやってみたかったこと、それは

 

 

あ、その前に前置きしたくない?

うん、書きたいよね私

流石だ

 

 

皆、ガンダムOOってわかるかな?

ん?

女とられて途中から監督達が変わってしまった作品?

それ多分0083だねぇ、いやウラキさんもすきだよ?

正確な話ロストナンバーがすきなんだけどさぁ

GNドライヴとかの方だよ

そう、数々の名言があったあの作品!!!

私好きなのよね、でさ、グラハム・エーカーって居たじゃん

あの人が最後に乗った機体わかるかな?

エクシアリペアIVは違うからね?

そうだね、ブレイブだね?

あの最初のシーン好きなんだ…つまり、やりたいことはわかるね?

 

 

結菜「装着!!!」

 

 

私はブレイブを装着した

 

 

結菜「私は我慢弱い女だ…つまりこの異臭の事件を早く解決したいと思っている」

 

魔理沙「お、おう…」

 

結菜「いくぞ、盟友達!!」

 

 

私は勢い良く可変、そして

 

 

 

ボキボキボキと音が鳴る

 

 

 

結菜「いだだだだだ!!!ありとあらゆる骨gゲロロロロロロ」

 

 

霊夢「ちょっとこいつ大丈夫!?」

 

魔理沙「結菜、しっかりしろぉぉぉぉ!!」

 

結菜「体が雑巾みたいに絞られオロロロロロロ」

 

魔理沙「結菜、しっかりしろ、ゆいいいいいいいいい!!!」

 

 

デーレデレデンデーデーデン!

 

 

 

私は装着を解除した時、体が割とやばい角度になっていたらしい

あと吐瀉物と血の量が半端じゃなかった

私はロマンを求めるあまりブレイブの可変の仕方を頭から外れていた

そして思った、次は普通にドダイ出しておこうと…



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