とある青年の物語 (娯楽のチェスター)
しおりを挟む
第1話 降り立ったオリ主
息抜きにとある魔術の禁書目録のssを書いてみました。良ければこちらもよろしくお願いします
いつものように俺がバイクで峠を走っていると下りその先にあるもコンビニで最近流行っているという激うまプリンを買いに行っていた
このプリンの為に朝早くからこのコンビニに来たのだ
……だが、朝の6時から来ているのにも関わらずひとつも残っていなかった
溜息をつきながら外の喫煙所でタバコに吸い始めた
「まじで不幸だ……あぁ〜…食いたかったなぁ、プリン」
ふぅーっと空に煙を吐く。すると突然、視界が真っ暗になり闇に落ちる
ーーーーーーーーーーーーーーー。
ーーーーーーーーーー。
ーーーー。
「ん…」
鉛のように重たい瞼を開き周りを見渡すと身に覚えのない所にいた。天井は見たこともないよう作り、薄暗くてよく分からない
確か…俺はコンビニで…それで……
『目が覚めたかね?』
「うおっ!?」
後ろから声をかけられ驚き振り返るとそこには誰もいなかった
『あぁ…私が見えないのは仕方がない。何せ私は神なのだからな』
「……は?……えっ?……」
意味がわからない。
目が覚めたら訳の分からない場所にいて、いきなり声が聞こえたかと思えば神と名乗る男?
『ふむ……とりあえず時間が無いから簡単に説明しよう。君は死んだ、私のミスで、だから新たな世界にレッツゴー♪』
なんで最後だけラップみたいに言いやがったこいつ
って、おい待てコラ。
「俺って死んでるのね……うわぁ、まじか」
『まぁ、そう落ち込むなよ青年。私が新たな世界に送ってやるからさ』
「誰のせいでこんなに落ち込んでると思ってるんですかねぇ〜!?元々、あんたのミスで死んだってどう言うことだコノヤロウ!」
『さて、話を戻すが……』
「…スルーかよ!?」
ありきたりな展開だが俺に取っては嬉しいことこの上ない。それに生きていても楽しくなかったし……新たな人生を楽しむってのいいかもな。まぁ、悔いの無いように楽しむか
『…本来なら死んでしまった君は最後の審判に掛けられて天国か地獄に送られるのが決まりだ。しかし、今回は話が別だ』
『さて、転生する先は君の好きな世界…とある魔術の禁書目録だよ』
「やった、それは嬉しいねぇ……ってなんの力もない俺が言ったら即人生が終了しそうなんですが?」
『なるほど……確かに力もないまま君をあの世界に送るのは酷だな』
『わかった。ならば力は私が決めよう…容姿は…そうだな、この際だ。それも変えておくか』
「ありがとう神様〜。って言っても変な能力付けんなよ?頼むから」
『ふふっ、わかっているとも。では言ってくるといい』
『では、新たな人生を謳歌したまえよ。死柄木 理仁(しがらき りひと)』
「は?お、おい!俺の名前はーーー」
言い切る前に再び意識が闇の中に堕ちる
俺はとある魔術の禁書目録の世界への新しい人生が始まった
新たな家、新たな記憶。但し新たな家族はいない
中学3年の死柄木理仁という少年。一応Lv5の能力者である。本来なら学園都市でLv5と言えば7人ほど。だがそこに俺が加わり現在は8人だ
ちなみに順位は最下位。
一方通行や垣根帝督のようにクソッタレな研究ばかりされて嫌な人生ではあったが得たものある。
やっぱりこの世界は残後なものだ。
あぁ、気になる容姿と言えば、ヒロアカに登場する死柄木弔に瓜二つ。
能力名『分解処理(オーバーホール)』
これもヒロアカの治崎廻と言うキャラの能力だ
神さまとやらもヒロアカを知ってるのか。うん、アレは面白い作品だし俺も好きだと1人で考えていた
特に死柄木弔と治崎廻は好きなキャラクターだし、悪い気はしない
お腹が空いた頃なので外出することにした。冷蔵庫はあるが中には大量の缶紅茶があるだけ
何より死柄木は料理したことがない
お金に困ったことがないから外出し外で食べに行くのが日常なのだ
とりあえず彼はいつもの黒いパーカーにダメージジーンズに着替え家を後にする
歩いて20分ほど学園都市 第7地区に着く
街の中を歩いてるとオシャレなレストランがあった。看板には『オリャ・ポドリーダ』と書いてある。うん、ここでご飯を食べてから学園都市を探検するか
店に入ろうとドアノブに手をかけた時だ
「おいゴラァ!どこに目をつけてんだぁ!?あァ!?」
「あ、すみません……あはは」
「何が可笑しいんだよ、このクソガキがぁ!それが謝る態度か!」
「…ほんとに退屈しないなこの世界はよぉ」
近くの通りで少女相手に2人で絡むスキルアウトらしき男たち
学園都市ではこれが日常茶飯事なのだ。世紀末みたいに危険な奴らが多い
少し隠れてから能力を使う。壁に触れるとスキルアウトの頭部に壁で出来た腕が出現し拳骨を喰らわせる。漫画のようなボゴッ!と鈍い音を立て2人のスキルアウトを気絶した。突然の出来事に驚く少女
その後にどうやら風紀委員が来たようだ
「あとは任せるか。面倒なことは避けたいし」
レストランで食事を終え、暫く街の中を歩くことにした。しかし、この時間帯でこの人の多さはヤバいな
人混みはあまり好きではない。暑いし、人とぶつかり合うしいい事がない
仕方ない、と死柄木は裏路地を通っていくが、
「おう兄ちゃん、金貸してくれよ」
「イケメンじゃん、殴らせて」
「うへぇへへへ!!」
「……冗談だろ?」
言葉に出来なかった。出来るはずがない
裏路地に入ってものの数秒でスキルアウトに絡まれると誰が予想しただろうか
死柄木は溜息をつきながら、
(ほんとに学園都市の裏路地は世紀末だな、相手にするのが面倒くさくなる……)
と心の中で悪態をつく
『能力』を使い、絡んで来たスキルアウト達を撃退の最中、路地の奥から女性の悲鳴が聞こえた
すぐさま目の前のスキルアウト達を気絶させ奥へと急いだ
その先には地面に倒れてる女性とその上に覆い被さるようにしてる男、その様子を見てゲスな笑みを浮かべる奴ら
倒れてる女性には原作知識のある彼は見覚えがあった、彼女の名は五和。天草式十字凄教に所属する魔術師であり、外ハネ髪が特徴的な女性
「下衆が…!」
舌打ちをしスキルアウト達がこちらに気がつく前に一番近くの奴の頭部に触れ爆散させる、血しぶきが飛び散るが即座に蘇生させ無力化
突然の出来事に恐怖するスキルアウト達。
残りのスキルアウト達にも同じような戦法で無力化して行った
そして倒れている女性、五和に近寄り口元に手をやる
「……良かった。息はしているか」
しかし、身体中は服が無残に破かれ擦り傷や打撲が目立っている
死柄木は右腕で彼女の身体に触れる。瞬間彼女の身体にあった傷は全て消えた
「服は…あー、適当に治すか」
「ん……」
「あ…やべ……」
彼女は目が覚めると目の前にいた人物を見て驚いた。
当然だ。知らない男がいきなり胸部に触れていおり、しかも彼の腕は血で汚れていた
真っ青になる五和、起き上がると直ぐに距離を取り構える
「その様子だともう大丈夫のようだな」
「あ、貴方!私にいったい何を!!」
敵意と恐怖。様々な感情が彼女の心の中で渦巻く。
全ての気持ちを抑え込み、目の前にいる敵っぽい男性に集中すべく死柄木を睨みつけながら戦闘態勢に入る
「おい、俺は殺り合う気は無いぞ」
彼女の様子を見て溜息をつきながら背を向けその場を去ろうとしたが、五和は震える手をギュッと握りしめ言った
「な、なんで……私を助けたの…」
「………あー、めんどくせぇ…誰かを助けるのに理由なんかいるのかよ?」
それだけを言い残して彼は去る
彼女は何かを言いかけたが、死柄木はそれを聞く前にその場から離れてしまった
路地裏を出ると次なる問題が彼を襲う
目の前で銀行強盗が行われていた、既に風紀委員(ジャッジメント)は到着しているが、どうやら銀行の中に先に突入した風紀委員が怪我をして捕まってしまったようだ。しかも犯人は相当腕のたつ能力者
このままでは……と誰もが絶望し、諦めていた時
1人の悪党(ヒーロー)が現れる
その男は何も言わず銀行に近づく。周りの風紀委員は止めようとするが彼はそれらを無視し、銀行の中へと入る
「あ、兄貴!変な風紀委員がこっちに!」
「ハッ……どんな野郎でも俺の爆発で消し炭だァ!」
ゆっくりと歩く彼にLv4の能力者が襲いかかる。
銀行の中で大きな爆発が起きる……煙が晴れると
「…あ"?」
爆発が起きる直前、死柄木は地面から壁を創り出しその攻撃を防いでいたのだった。死柄木の右手が男の身体に触れると能力者は気を失って地面に転がっている
その様子を見て恐怖のあまり震えが止まらなくなった強盗犯達は外に飛び出した
しかし、彼は強盗犯を追いかけず奥に血塗れで横たわっていた少女の風紀委員とその傍に花を頭に乗せている少女は彼女の傷口に布を押し当てて止血を試みていたが顔は真っ青になり今にも泣き出しそうだ。怪我をしている方は辛うじて息はしているが、このままでは危険な状態であった
「……よく頑張った」
彼女達に聞こえないほど小さな声で呟く
そしてゆっくりと傷ついた少女に近寄りそっと触れる
すると、
「んん……っ……」
「しら……しらいさぁん……!よかったぁ……」
彼女の傷口を完治していた
その後にすぐに1人の少女がやって来た彼女は常盤台中学の制服を着ている。片方は茶髪のショートヘアで活発そうな印象がある彼女
「黒子っ!!黒子ぉ!!」
激しく取り乱し、倒れている彼女に駆け寄って何度も声をかける
「お、おねえさま……?」
倒れていた少女はむくりと起き上がり、何が起こったのかわからないといった間抜けな表情をしていたがお姉様と呼ばれていた少女が抱きつくと蕩けた顔になった
死柄木はその様子を見て幸せそうに小さく笑い、静かに去ろうとしたが頭に花を乗せた少女に腕を掴まれた
「あ、あの!白井さんを助けてぐれでありがとうございまずぅ゛!!」
少女の顔は鼻水と涙で大変なことになっていた
「……うぜぇ、早く離せ。汚れんだろうが」
舌打ちしながらも不器用にポンポンっと軽く頭を撫でる
「貴方が黒子を…友達を助けてくれたんですか?ありがとうございます!」
ペコッと頭を下げる茶髪の彼女。そう何度も礼を言われても照れ臭くて困る
「あー…はいはい、どー致しまして…用はすんだろ?俺は行くぞ」
「あ、あぁ!待って!私、御坂美琴って言います、黒子を助けてくれてほんとにありがとうございました!」
また深々と頭を下げる少女、その後ろから倒れていた風紀委員の少女がこちらに駆け寄り
「わたくしからもお礼を言わせてください先程は助けていただきを感謝しますわ…わたくしの名前は白井黒子ですの」
「私は初春飾利って言います!!よろしくお願いします!あの!貴方の名前を聞かせてもらってもいいですか!」
「…死柄木……死柄木理仁だ」
これが彼の物語の始まりである
こちらの投稿スピードは遅いです
死柄木理仁の能力はヒロアカのオバホの個性を強くした感じです
目次 感想へのリンク しおりを挟む