胡蝶一家に囲まれて (ビーザワン)
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2020年投稿作品
愛され過ぎるのも考えもの


記念すべき1本目、基本は平和な日常のお話となりますがご要望があれば重ための暗い話も書こうかと思います。

基本情報としては”オリ主は皆から愛されている””胡蝶一家が全員惚れている”これを踏まえたうえで本作品を読んで楽しんでいただければありがたいです。

それでは大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の始まりです!


-蝶屋敷(花柱・蟲柱所有の屋敷)-

 

 

「……よしっこれで機能回復訓練は終了だよ」

 

「お忙しい中…自分の訓練の指導をしてくださってありがとうございます!」

 

「大したことはしてないよ。明日からまた通常の任務が待ってると思うけど…生き残ることを最優先に頑張るんだよ」

 

「ありがたいお言葉を…感謝いたします雨柱様!」

 

 

皆さん初めまして。俺の名前は”雨宮時雨(あめみやしぐれ)”鬼狩りを生業としている”鬼殺隊”の隊士で最高戦力”柱”の一角”雨柱”の称号を持っている男だ

 

雨柱というんだから俺の呼吸は”雨の呼吸”で察しの通り水の呼吸の派生であり、その型は現段階で壱~拾参まで存在している

 

その呼吸を使い数多くの鬼を倒し…時には十二鬼月の下弦を斬り上弦と戦い生き残ったりとそれなりに誇れる戦績は残している

 

その功績もあってか鬼殺隊の最高指導者である”産屋敷耀哉”様から柱の称号を頂き、現在11人しか存在しない柱の1人として日夜鬼たちと戦っている

 

そして現在…俺は同じ柱である”胡蝶カナエ”と”胡蝶しのぶ”両名の拠点である蝶屋敷にして怪我で体が衰えた隊士の身体能力を戻す”機能回復訓練”の最終調整の仕事をしていた

 

訓練を終えた隊士は俺に一礼したのち道場から去っていき、それを確認した俺は持っていた木刀を保管場所へと戻すと足音を立てずに道場から出た

 

 

時「……誰もいない…カナエさんとしのぶの気配もない……よしっようやく俺の屋敷に帰れるぞ‼」

 

 

ここまでの説明で気づいた人もいるだろう……なんで”雨柱である俺が花柱と蟲柱の屋敷にいるの?”かということに

 

”彼女たちが手が離せなかったため代理で務めているから?”間違ってはいないが彼女たちは現在特段忙しいという訳ではない

 

”雨柱様がたまたま蝶屋敷にいたから?”たまたまではない…というかここ最近ずっと蝶屋敷に身を置いている

 

”雨柱は胡蝶姉妹のことが好きだから?”確かに好きだよっ仲間としても女性としても好きだけど……今回の場合に関してはその逆なんだよね

 

そう!俺はこの蝶屋敷の主である胡蝶姉妹に半ば強引にこの屋敷に滞在…もとい”監禁”されているんだよねぇ♪

 

何が切っ掛けかはわからないですよ!けどある日っ胡蝶姉妹が同時に”時雨くんのことが好きなの♪””時雨のこと愛してる‼”と告白されたところから全ては始まった

 

最初は3か月に1回程度の割合で屋敷に寝泊まりしていたのが1か月…1週間…3日と時を重ねるごとに短くなっていき、結果としてしのぶから”もう蝶屋敷を拠点にしなさいよ”と言われカナエさんからも”今日からここが時雨くんのお家よ♪”と…一方的にここが俺の帰る場所にされてしまったのだ( ノД`)

 

さすがにそれは無理だって断ったんだよ俺も!けどそんなのお構いなしに俺の屋敷にあった家財一式が隠の人たちによって運ばれ…それと同時に何用に使うかわからない大きなベッドも一緒に屋敷に運ばれたのだ

 

何か良くないこと起こる‼そう体が危険信号を出して脱走を試みようとしたが何故かその度に胡蝶姉妹にバレ…仕舞いには胡蝶姉妹の義妹である”栗花落カナヲ”と蝶屋敷の炊事家事を担っている”神崎アオイ”までが俺を逃がさまいと邪魔してくる

 

なんでなの!?俺はただ自分の屋敷に帰りたいだけなのに…そりゃみんなとの生活だって楽しいよ!楽しいけどたまには1人だけの時間だって過ごしたいじゃない‼何も考えず自由にのんびりとしたいじゃない‼

 

そう言った野望…基欲望を常に胸に抱いていた俺は今日何度目かわからない脱走をするべく蝶屋敷の廊下を物音立てずに歩き進めていた

 

 

時「(確か今日っカナエとしのぶはお館様に呼ばれカナヲは任務でアオイはすみちゃんたちを連れて外出中…つまりはこの屋敷には俺1人…これは千載一遇の好機だっ今なら容易にこの屋敷から脱走できるはずだ!)」

 

 

そう思った俺は希望に満ちた笑顔をしながら縁側から外に出て持ち前の身体能力を駆使して門壁を飛び越え蝶屋敷からの脱出に成功した

 

 

時「助かった……助かったんだ俺‼あぁぁ~っ…空気ってこんなに美味しかったんだ‼生き続けてっ…耐え続けて良かったよぉぉ~~っ‼」

 

 

実際のところ任務と担当区域の巡回…そして胡蝶一家のお買い物と逢引以外での外出が実質禁止されていたので、この解放感に溢れた感じがすべて懐かしい‼

 

その感じに感動した俺は目から嬉し涙を流しながら走り、自分が住んでいた屋敷に全速力で向かった

 

 

時「とっ…浮かれてばかりもいられない!これまで彼女たちは事あるごとに俺の先回りをして無理やり連れ戻されていた……だが俺も柱の1人っ一度走り出せばそう簡単には追い付けることは出来まい!このまま速度を落とさず走り屋敷にたどり着けばっ…」

 

宇「おぉ雨宮っそんなに急いでどこにいくんだ?」

 

時「うぇっ…宇随さん!?」

 

伊「俺もいるぞ雨宮」

 

時「伊黒さんも!?何故だっ…何故この瞬間に2人に出会ってしまったんだぁ‼」

 

 

宇髄天元さんと伊黒小芭内さん…2人とも俺と同じく鬼殺隊の最高戦力・柱の称号を持っている人たちだ、ちなみに宇随さんは音柱で伊黒さんは蛇柱である

 

 

伊「何をそんなに焦っている?今日お前は非番だっただろ」

 

時「いやっ…そうなんですけどぉ…」

 

宇「そういやお前…今は胡蝶姉妹の屋敷で住んでるんだよな?あんな美人姉妹と可愛い女たちに囲まれて…派手に幸せな日々を過ごしてるじゃねぇか」

 

時「(現実はそうでもねぇんですよこれがっ…)」

 

宇「そうだっ非番なら今から飲みに行かねぇか?不死川や冨岡にも声かけて派手に飲もうじゃねぇか‼」

 

伊「不死川と冨岡の組み合わせは危険じゃないか?」

 

時「自分もそう思う…じゃなかった!宇随さんいまそれどころじゃないんですよっいま俺は逃げてる真っ只中なんです!」

 

宇「お前が?逃げる?雨柱の名が泣くぞっ逃げる暇があったら真正面から挑んで斬ればいいじゃねぇか」

 

伊「まてよ宇随…雨宮が逃げるほどの強敵の鬼だ。なら俺たちが加勢すれば勝機が見えるんじゃないか?」

 

宇「おぉそうだなっよし雨宮‼俺たちも協力してやるっその鬼のところへ案内しろ!」

 

時「いや相手は鬼じゃっ……まぁ捉えようによっては鬼かもしれないですけど」

 

宇・伊「「っ??」」

 

時「とっとにかく俺はすぐにこの場から「時雨くぅ~ん♪」っ‼」

 

宇「おっ胡蝶たちじゃねぇか」

 

時「まっまたまた御冗談を…こんな場所にカナエさんたちがいるわけ「時雨ぇ~♪」あぁ~…神はなんて残酷なんだぁ‼」

 

伊「っ?」

 

 

悲痛な声を上げながら俺は首をゆっくり後ろに向け動かす…そこには胡蝶カナエと胡蝶しのぶがニコニコと笑いながら仁王立ちしていた

 

顔は笑っていたがその背後から発するオーラはどす黒く…それを感じた俺は冷や汗を流しながら宇随さんと伊黒さんの背後に隠れた

 

 

宇「どっどうした雨宮?」

 

時「お願いっ俺を助けて‼このままだとっ…彼女たちに殺されるぅ‼」

 

伊「お前何を言ってるんだ?」

 

胡「宇随さん伊黒くん…時雨くんを渡してくれないかしら?」

 

伊「……お前ら雨宮に何かしたのか?こいつの怯えようは普通じゃないぞ、返答次第によっては…お前らに雨宮を渡すことは出来ない」

 

時「(伊黒さんっ…貴方は男の中の男だぁ‼)」

 

し「やだな伊黒さんっそんな物騒なことはしてませんよ♪」

 

胡「そうそうっ私たちと時雨くんはだた…」

 

胡・し「「愛し合ってるだけなんだから(ですから)」」

 

伊「……そうか。なら問題ないなっ雨宮を渡そう」

 

宇「そうだなっ揉め事でもしたんじゃないかと不安だったが問題なさそうで安心したぜ」

 

時「(うっそぉぉぉぉ~~~~んっ‼)」

 

 

なんで!?貴方たち柱でしょ!?なんであんな見え過ぎの嘘に騙されるの!?いやねっ愛し合ってるのは否定しないよっただその”愛”が重すぎるんですって!

 

 

”ガシッ”

 

胡「まぁ~た逃げ出そうとしたんでしょっ悪い子ね時雨くんは♪」

 

し「さぁっ屋敷に帰りましょう♪カナヲとアオイたちも待ってるんだから♪」

 

時「……ウン…ソウダネ」

 

胡「それじゃ宇随さん伊黒くんっ」

 

し「また任務の時にでもお会いしましょう」

 

宇「おうっまたな」

 

伊「雨宮…2人を大切にしろよ」

 

時「ハイ…オレガンバル」

 

 

もう…諦めた。この姉妹からは…いやっ胡蝶一家からは逃げることは不可能なんだ……腹をくくるしかないっ俺は…自由を捨てた人生を送らなければならないんだ

 

 

胡「時雨くん…」

 

し「時雨…」

 

胡・し「「今夜はたくさん愛し合おうね♪」

 

時「やっぱ嫌だぁぁぁ~~~っ‼帰りたくないぃぃぃ~~っ‼」

 

宇・伊「「っ??」」

 

時「宇随さぁぁ~んっ伊黒さぁぁ~~んっ助けてぇぇぇぇ~~っ‼」

 

”ギュウッ”

 

し「ほら時雨っ…行くわよ♪」

 

胡「今日はアオイが美味しいご飯たくさん作ってくれるから…皆で仲良く食べましょう♪」

 

時「帰らしてぇぇぇ~~~っ‼俺のっ俺の屋敷に帰らしてぇぇぇ~~~っ‼」

 

 

叫び声もむなしく…俺の腕を両方から掴んだ胡蝶姉妹は蝶屋敷に向かって歩き出し、泣き叫ぶ俺の姿を宇随さんと伊黒さんはただ見てるだけだった…薄情者共が‼

 

あぁ~…今日はもう寝られないの確定だ。絶対ご飯に媚薬かなんか入れられるよ…それで俺はっ…鬼になった彼女たちに食われるんだ!いやぁぁぁぁぁ~~~~~っ‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不「んァっ今日は雨宮のやつ来ねぇのかァ?」

 

宇「さっき会ったが将来の嫁たちに囲まれて幸せそうだったぜ」

 

悲「そうか…あの姉妹には幸せになってほしいと願っている…めでたいことだ」

 

伊「…だが雨宮は何故あの時泣き叫んでいたんだ?」

 

煉「なんと!泣いていたのか!ならきっと何か悩んでいるに違いない!」

 

冨「(雨宮には色々と助けられている。だからあいつが悩んでいるなら俺は)救ってやりたい」

 

宇「駄目だっ今日は通訳係の雨宮がいねぇ!」

 

不「今からでも誘うかァ?」

 

伊「……多分無理だと思うぞ」

 

 

《つづく?》




はいということで1本目のお話でした、微妙にヤンデレっぽさも出してますが私の場合はヤンデレ感は控えめに行こうとは思っています

基本はみんなオリ主のことが大好きなのでが男性陣に関しては変な誤解をしてことを良くない方向へと向かわせてしまうためある意味”災いの種”的な感じに出演してもらってます

ということで2本目はどういうお話にするか…一応アンケートも実施いたしますのでお時間ありましたら投票お願いします!


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看病という名の独占

勢いよく2本目いきます、そしてなんと1本目だけでお気に入り数が27を超えました!皆さま読んでくださって本当にありがとうございますm(__)m

ちなみにですが原作で死亡したキャラはご都合主義ということで大半は生存して皆で仲良くやっています♪

それでは大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の続きをどうぞお楽しみに。


-蝶屋敷・雨宮時雨の部屋-

 

 

時「げほっ…げほっ…それじゃ俺の担当区域の巡回お願いします冨岡さん」

 

冨「あぁ…任しておけ」

 

時「すみませんっ…げほっ…柱の俺が風邪なんか引いてしまってっ…面目ないでっ…げほっげほっ」

 

冨「(人間生きていれば体を壊す時だってある。どれだけ体を強く鍛えようがそこは変わらない…だから)気にしていない」

 

時「そう言ってもらえると助かります。ではっ…お願いします」

 

冨「わかった。お前は風邪を治すために安静にして寝ていろ」

 

”ガチャッ…バタンッ”

 

時「……風邪ひくなんて最悪過ぎる」

 

 

そう…この俺っ雨柱こと雨宮時雨は風邪をひいてしまった、熱もかなりあり歩くのも辛いためお見舞いに来てくれた水柱である冨岡さんに俺の担当区域の巡回をお願いしたところだ

 

冨岡さんは口数が少なく誤解を生みやすい人だが俺は彼が何を言おうとしているか理解できるため、柱内では”冨岡義勇の通訳係”という役職を担っている

 

とまぁそんなところで俺は頭を手で押さえながら再びベッドに横になり、強く咳き込む口を抑えながらこんなことを考えていた

 

 

時「(しのぶの奴っ…絶対昨日の夕食に薬盛りやがった!)」

 

 

”しのぶがご飯に薬も盛る”何でこんなことを考えたかというと、風邪をひくにしてはあまりにも奇妙なことが多すぎるからだ

 

何故なら俺が風邪をひいたと気づいたのは今日の朝、ちなみに前日は何事もなく元気?に過ごしていたのだ…もう一度言うけどほんっとうに元気だったんだよ!

 

おかしいなと思い始めたのは昨日の夕食の時…その日は非番で研究もそこそこに切り上げたしのぶが夕食を作ったという珍しい日だったのだ

 

そして出てきたのはこれまた珍しい鰻丼っ柱となりそれなりに給料を貰っている俺だが鰻丼は滅多に食べる機会がないためかなり浮かれていた

 

勿論ことっ俺はその鰻丼を一緒に出されたお吸い物と一緒に美味しく食べ、お腹が幸せとなり満足な気持ちで夕食を終えた

 

だが…そこから急にめまいと寒気を感じるようになりでこに手を置くと熱が籠っていた、まずいと思った俺はすぐにベッドに横になり眠りについたが…結果は見ての通りだ

 

そう…全てはあのしのぶが夕食を作り振舞ったところから始まった!医学と薬学に精通している彼女なら風邪の症状を引き起こす薬を作ることなど造作もない

 

その薬を俺が食べるお吸い物に入れこの症状を出させたんだ!不覚だった…滅多に食べれない鰻丼に目がくらんでそこまで考えつかなかった!

 

”いやいやっなんでそんなことする必要があるの?いくらなんでも可哀そうだよ”と思うそこの馬鹿者共っ胡蝶一家の思考を常人と比較したら駄目だよ

 

おおかた風邪で弱った俺を見て看病…基独占したいがためにしのぶが筆頭となって一連の行動を起こしたんだっそうだ…そうに違いない‼じゃなければこの事象の説明ができない‼

 

 

時「(本当に…最悪だぁぁ。俺…このままここ(蝶屋敷)にいたら死ぬんじゃないか?)」

 

”コンコンッ…ガチャッ”

 

ア「おはようございます。時雨さん朝食を持ってきましたよ」

 

時「ありがとうアオイ…げほっげほっ」

 

ア「大丈夫ですか!?背中さすりますのでゆっくり呼吸してください」

 

時「……ありがとう…取り合えず大丈夫だよ」

 

ア「良かったぁ~時雨さんにもしものことがあったら私…心配で夜も寝られませんよ♪」

 

時「(共犯者のくせによく言うよ)」

 

ア「では朝食のおにぎりとお味噌汁っここに置きますね」

 

時「ありがとう…ではっ…いただきます」

 

ア「どうぞ召し上がれ……よいしょっと」

 

”ボンッ”

 

時「………???」

 

 

朝食のおにぎりとお味噌汁を持ってきたアオイはそれをベッドに備え付けてあるテーブルの上に置くと…何を思ったかベッドの横にあった椅子に座った

 

 

時「……何してるのアオイ?」

 

ア「何って…時雨さんが朝食を食べる姿を見ているんですよ」

 

時「食べるだけだから別に見る必要は」

 

ア「後で食器を取りに戻るのも面倒なので…時雨さんが食べ終えるまでここにいます」

 

時「いやっそれは落ち着かな」

 

ア「待っていますので(・・・・・・・・・)♪」

 

時「……ハイ」

 

 

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-午後3時-

 

 

時「……寝るのも飽きたな」

 

 

あのあと昼食の時間になってまたアオイが来た、言うまでもなくその時も俺が食べ終えるまでその場にいた

 

アオイは胡蝶一家の中ではまだ常識のある子だけど…それでも一度言い出したことは絶対に曲げない頑固なとこがあるため言いくるめるのは難しい

 

とまぁそんなこんなで食事後に飲んだ薬のおかげがある程度は楽になったが、それと同時に今度は退屈感が俺を襲ってきた

 

用意した小説本も読み終えちゃったし…かといってこんなに日差しが出てる中で寝ると体の体内時計が狂いそうで怖いし…どうしたもんか…

 

 

”コンコンッガチャッ…”

 

カ「時雨兄さん…起きてる?」

 

時「カナヲ?うん…起きてるよ」

 

カ「…体の方はどう?」

 

時「幾分マシになったよ」

 

カ「そっか…良かったね♪」

 

時「(満面の笑みが可愛いけど君も共犯者なのよねぇ~)」

 

 

栗花落カナヲ…胡蝶姉妹の義妹で昔人売りに連れられていたところをカナエとしのぶが助けっそのまま胡蝶一家の1人として育てられた女の子だ

 

育った環境が劣悪だったため引き取った当初は感情が欠落して1人では何もできなかったらしい、けど今は胡蝶姉妹のおかげでそれなりに感情を表に出せるようになり…最近では同期の子たちとの触れ合いもあって表情も豊かになった

 

ちなみになんで俺のことを”兄さん”と呼ぶのか前に尋ねてみたら”兄さんは兄さん…私だけの兄さんだから”と…意味不明は答えが返ってきたためそれ以上は追及しなかった

 

 

時「今日は非番?」

 

カ「うん…さっきまで炭治郎たちと稽古してた」

 

時「そっか…炭治郎たちも大分強くなっただろ?」

 

カ「そうだね…時々負けるから悔しい」

 

時「けどそういう感情を表に出せるようになれたのは炭治郎たちのおかげだね…」

 

カ「そう…かな?」

 

時「だって炭治郎たちと会ってからカナヲ…コイン使わなくなっただろ?」

 

カ「……炭治郎が言ってくれたの。”頑張れ!人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる‼”って」

 

時「良いこと言うな炭治郎…んでっカナヲは炭治郎のことどう思ってるの?」

 

カ「……仲間として大切な人…かな?」

 

時「あれっ男の子としてではないんだ」

 

カ「男の人で大好きなのは時雨兄さんだけ♪」

 

時「アッ…ソウデスカ」

 

 

くそっカナヲだけでも別の男の子に心惹かれてくれれば戦力ダウンを狙えたのに!炭治郎っ…もっと積極的にアピールしないと駄目でしょうが‼

 

 

カ「あっそうだ…時雨兄さんっリンゴ剥いてきたんだけど食べる?」

 

時「へぇっ…あぁ…うんっ貰うよ」

 

カ「じゃあ……はいっあぁ~んして♪」

 

時「はい!?いやカナヲッ俺1人で食べれるからっ」

 

カ「あぁ~んして♪」

 

時「だっだから‼」

 

カ「あぁ~んして(・・・・・・)♪」

 

時「ハイイタダキマス……」

 

 

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-午後7時-

 

 

胡「呼ばれて飛び出てなんとやらぁ~…貴方のカナエちゃんよぉ♪」

 

時「呼んでませんし飛び出てこなくて結構ですのでお帰りください」

 

胡「あぁ~んいけずぅっ時雨くんいつからそんな悪い子になったのぉ?」

 

時「(あんたたちのせいでしょうが‼)」

 

 

夕食の時間になると今度はカナエさんが来た、とにかく言い方がウザかったので素っ気ない態度をしてみた

 

すると夕食であるお粥が乗ったお盆をテーブルに置くと”ギュウッ”と俺の顔を自分の胸に押さえつけるように抱きしめてきたのだ

 

 

時「ちょっ…カナエさん何をして////」

 

胡「悪い子へのお仕置きよ♪」

 

時「(ちょっ…胸が大きすぎてっ…息ができないっ////)」

 

胡「あらあらっ顔が真っ赤よ時雨くん♪態度は素っ気なくしても体は正直なようね♪」

 

時「(やっ止めて…これ以上は俺の理性がぁ////)」

 

胡「はいここまでぇ~♪」

 

”バッ”

 

時「はぁっ…はぁぁ…はぁぁ……しっ…死ぬかと思ったぁ」

 

胡「残念だった?」

 

時「な訳ないでしょう!」

 

胡「うふふっ…続きがしたかったらいつでも言ってね♪(本当は今すぐにでも襲いたいけど…今日はあの子(・・・)の番だからここは我慢よ私っ)」

 

時「(なんか…良くないことが起きる予感がプンプンするんですけど)」

 

 

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-深夜0時-

 

 

し「時雨っ体の調子はどう?」

 

時「何が”どう?”だよ…俺は全部見抜いているんだぞ‼この風邪の症状っ…犯人は君だろしのぶ!」

 

し「……」

 

時「黙り込むということは…認めるということだね?」

 

し「……だって風邪で弱った時雨を見たかったんだもん♪熱で火照った顔に弱弱しくなった瞳……全部が愛おしくて可愛かったわ♪」

 

時「医者として人に薬盛るとか…恥ずかしくないのか!?」

 

し「これは貴方への”愛”ゆえの行動ですものっ何も恥ずかしいことなんてないわ♪」

 

時「(もう嫌だっこの精神病質者(サイコパス)どうにかしてぇぇ‼)」

 

し「それじゃっ…最後の仕上げと行きましょうか♪」

 

時「しっ…仕上げ?仕上げって…何?」

 

し「昔から言うでしょ”風邪になった時は汗をかくのが良い”って。だから今から一緒に…汗かきましょ♪」

 

時「ふぁっ!?」

 

 

そう言うとしのぶは着ていた着物の帯を緩めて俺が横になっているベッドに入ってきた、これはヤバい‼と俺の体が抵抗したが風邪で体の力が上手く入らなかったためあのしのぶにさえ力負けして抑え込まれた

 

 

時「ちょっ…止めてしのぶぅ‼これ以上は超えてはいけない一線だから‼」

 

し「何をいまさら…私と時雨の仲でしょ♪ほぉ~らっ私の胸に顔を埋めてぇ…その後は全部わたしに任せてくれれば良いから♪」

 

時「やっ止めっ…お願いしのぶっ理性だけは飛ばさないでっ」

 

し「時雨ぇ…朝まで一杯いいこと(・・・・)しましょうねぇ♪」

 

時「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~っ‼」

 

 

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-翌朝-

 

 

善「なぁ…昨日の夜変な叫び声聞こえなかったか?」

 

伊「あぁ~…そういえばしたなぁ。すげぇ汚ねぇ声だったぜ」

 

炭「そうなのか?俺はぐっすり眠ってたから気づかなかったよ」

 

”スゥ…”

 

時「幸せだな……君たちは(ゲッソリ)」

 

かまぼこ隊一同「うぉぉぉぉぉ~~~っ‼」

 

善「ビックリしたぁぁ!何も言わずに後ろから現れないでくださいよぉぉ‼」

 

伊「さすがの俺様も今のはビビったぜ!」

 

炭「しっ…時雨さんどうしたんですかそんなにやつれて?」

 

時「………犯された」

 

かまぼこ隊一同「???」

 

時「犯された……もうお婿にいけないよぉ(泣)」

 

 

《つづく?》




驚異の1日連続投稿です、思いついたのでこれまた勢いで書いてみました…他所から見ればオリ主羨ましい状況でしょうが正直に喜べないところが悲しい。

今回はしのぶさん主犯での事件だったので最後のしめはしのぶさんにさせていただきました、まぁしのぶさんなら風邪の症状を出させる薬作ること簡単そうでしたし♪

ということで引き続きアンケートの方は継続いたします、具体的にどういった話が読みたいとかありましたらコメントでお待ちしておりますのでご協力をよろしくお願いしたしますm(__)m


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輪廻の果てに繰り返される運命(キメツ学園)

今回はスピンオフ漫画の”キメツ学園”の設定のお話です、基本情報としてはオリ主含め全員前世の記憶ありでございます。

オリ主は高校3年生で新学期の春にキメツ学園に転入してきて…前世と同じ運命をたどるという物語となっております。

それでは令和になっても人気者なオリ主の平和で楽しい日常?のお話をどうぞ!


-令和2年春・キメツ学園-

 

 

時「ここがキメツ学園…今日から俺の学び舎となる学園かっ」

 

 

令和時代に生きる皆さま初めまして!俺の名前は雨宮時雨と申します、18歳の高校3年生で今年の春からキメツ学園に転入してここの生徒となります

 

何故この時期に転入したのかって?母親が言うにはこの学園の理事長と知り合いらしく、俺のことを話したら是非うちの学園に来ませんか?と誘われたらしい

 

いきなりの話で母も最初は戸惑ったらしいが学費を含めた諸々の費用を全て学園がもつという言葉を聞き速攻で転入の話を受け入れて今に至った

 

まぁ俺としても新たな場所で新たな生活を始めるというのは良いことだと思う、この学園で俺の最後の高校生活をする……それを考えただけでワクワクする

 

 

時「前世では散々な目にあったからなぁ~…今世では絶対に俺自身の意志で幸せを掴んでみせるぞ‼」

 

 

何を言ってるだと思っているそこのあなた…別に頭がおかしいわけじゃないからね。実のことを言うと……俺には前世の記憶というものがあるのだ

 

今の元号から2つ前の時代…大正という時代で俺は鬼を討伐する政府非公式の組織・鬼殺隊に属していて、鬼の始祖である鬼舞辻 無惨を倒すために戦っていた

 

結果としては誰1人欠けることなく無惨を倒すことに成功し、俺も命を落とすことなく戦いを終えて天寿を全うした

 

だが…前世での俺は無惨以上に恐ろしい4人の”鬼”たちによって私生活を縛られ、戦い終結後はその4人たちと半ば強引に家庭を築かされた

 

勿論可愛い子どもたちに囲まれての生活は幸せだったし楽しかったよ!けどねっ基本外出する時は4人のうち1人は傍にいてお風呂に入るときも寝るときも誰かが隣にいる

 

1人で自由な時間を過ごしたいとお願いした時もあったよ…けど結果は惨敗っ何を言っても”どんな時も私たちはいつも一緒だから♪”で話を終わらされてしまう

 

歯向かおうものなら体にプロレス技をしかけられ…酷い時は意図的に病気を引き起こす薬を飲まされたりともう散々な前世だったんですよほんと!

 

けど今世には俺を縛る4人の鬼はもういない!つまり……俺は遂に自由を得たのだっ”束縛”という名の鎖の呪縛から解き放たれたのだ!

 

 

時「ようやくっ…ようやく1人だけの時間を過ごせるんだ!あぁぁ~…今まで苦労して耐えてきて本当に良かったよぉぉ~っ!(泣)」

 

 

俺は今世こそ……俺が求める幸せを掴んでみせる!そのためにはやはりしっがりと勉強しっ将来のためにあらゆる知識を得る必要がある

 

今日ここキメツ学園から俺の新しい人生が始まる…俺の未来を創る青春の1ページを作っていく……そう思っていたんだこの時は‼だがこの願いはものの数分で崩れ落ちっ非情な現実を突きつけられてしまった

 

 

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-職員室-

 

 

胡「初めまして…じゃなくて久しぶりねっ担任の胡蝶カナエよ♪」

 

し「久しぶり時雨っ姉さんが担任しているクラスで学級委員長を務めてる胡蝶しのぶよ♪」

 

時「…………」

 

”はぁ?”

 

胡「いやぁ~やっと探し出せたわ♪理事長から”時雨の母親に会ったよ”と言われた時はもう興奮して大声で叫んじゃったわ♪」

 

し「時雨も前世の記憶あるんでしょ?やっぱり私たちは運命の赤い糸で結ばれてるのね…こうしてまた巡り合えたのがその証拠よ♪」

 

時「………(あぁ神よ……俺が何をしたというんですか…なんでっ…なんで2人(悪魔)が目の前にいるんですかぁぁぁ‼)」

 

 

ふざけるなよ!こんな展開ありかよ!?やっとっ…やっと彼女たちの呪縛から解放されたというのにっなんでこんな状況に陥ってるんだよ!?

 

 

胡「時雨くぅん?さっきからだんまりしてどうしたの?」

 

し「きっと再会できた喜びで言葉が出ないのよっ」

 

胡「あぁそっかっそうよねぇ~また今世でも出会えたんだもの…嬉しいに決まってるわよねぇ♪」

 

時「(落ち着けっ落ち着くんだ俺‼2人の言葉から察するに2人にも前世の記憶がある…だが俺が記憶を持っているということはまだバレてない!ここは冷静を装って記憶がないふりを…)」

 

し「時雨?」

 

時「えぇっと…ごめんなさい。俺2人の顔に見覚え無くて…どこかで会ってたりしてますか?」

 

胡・し「「………」

 

時「(そうだっこれでいいんだ!この調子で偽っていればさすがに諦めがつくっ)」

 

”ポンッ”

 

胡「時雨くぅん……そんな嘘(・・・・)ついても私たちは騙されないわよ♪」

 

し「私たちの愛を舐めないで時雨…貴方が何を考えているか…何をしようとしているか…全部わかるんだから♪」

 

時「だっだから俺は‼」

 

胡・し「「お・ぼ・え・て・る・わ・よ・ね?」」

 

時「ハイオボエテマスオヒサシブリデス」

 

 

終わたっオレ終わたよ!思いだしてみれば前世でこの2人欺けたことなかったわ…いやっカナエさんとしのぶだけでなく残り2人もそうだ!なんなのっ血鬼術でも身に着けてるの!?

 

 

胡「覚えててくれてなによりだわ♪けぇ~どっ…さっき私たちに嘘ついた罰は与えないと…ねぇしのぶ♪」

 

し「そうね…あとでカナヲとアオイにも伝えておくわ。時雨ぇ~…覚悟しておいてね♪」

 

時「(詰んだ……俺の人生詰んだわ!)」

 

 

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-放課後-

 

 

時「(全然授業の内容が頭に入ってこない…)」

 

 

あの後オレはカナエさんが担任を務める教室にしのぶと共に行き、軽い自己紹介をしてしのぶの隣の席に座り授業を受けた

 

だがショックがデカすぎて何も頭に入ってこない……にしても宇随さん・煉獄さん・伊黒さん・不死川さん・悲鳴嶼さん・冨岡さんが教師でみんな記憶持ちとは…どうなってるんだこの学園は?

 

 

時「(さっきカナエさんは”理事長からどうとか言ってたな……この学園の理事長って誰だ?)」

 

 

俺はスマフォを取り出しキメツ学園のHPを開いて理事長が誰かを調べた、そしてここで俺に更なる衝撃が走った……なんと理事長名の項目のところに”産屋敷燿哉”という名が記載されていたのだ

 

この人は前世で鬼殺隊の最高責任者で隊士たちの間では”お館様”という呼び方をされ皆から尊敬されていた方だ…無論俺も例外から漏れずお館様を尊敬し敬意をはらっていた

 

もしお館様も前世の記憶を持っていてこの学園を創り、同じく記憶を持っている元鬼殺隊のメンバーたちを引き入れたというなら辻褄が合う

 

 

時「(くそぉ~っ…なんでもっと早く気づけなかったんだ俺っ……んっ待てよ。ここは”キメツ学園”って言う名前だよな?)」

 

 

キメツ→鬼滅→鬼を滅ぼす→鬼を殺す→鬼殺→鬼殺隊……安直すぎる!ていうか文字ちょっといじってるだけじゃないこれ!

 

普通に考えればすぐわかる謎だよこれ!なんでだよぉ~っ…どうして俺はこんな見え見えの罠に引っ掛かってしまったんだ!

 

 

時「(……後悔してももう遅い!とにかくこの現状を打開する術を考えないと前世の二の舞だ!幸いなことに今世では俺には家族がいる…そうだっ帰る実家というものがある‼いくらあの4人が結託しても今は令和っ変な行動をとれば警察を動かせるし裁判だって起こせる!そうだ…何も恐れることなんてないんだっこの時代は大正の時と違い法律はより細かく細分化され人権を守れるようにできているんだから‼)」

 

 

そうと分れば急いで帰ろう!家に帰ってしまえばあの”鬼”たちだって下手なことはできないはず、そう考えた俺は急いで昇降口に向かい下駄箱から靴を取り出した

 

そして足に靴を履き…さぁ実家へ帰ろうと外へ出ようとした瞬間”ガシッ”俺の着ていたブレザーを両サイドから誰かに掴まれた……まさかと思い後ろに顔を向けると

 

 

カ「……久しぶり…時雨兄さん♪」

 

ア「また会えて嬉しいですよっ時雨さん♪」

 

時「(……俺は何か悪いことしたかな?なんでこうも神は俺に試練を与えるのだろうか?)」

 

胡「時雨くぅ~ん…私たちに黙って帰ろうとするなんて…いつからそんな悪い子になったの♪」

 

し「残念だけどさっき時雨の持っていたスマフォのID見てね、私たちのスマフォのGPS機能で時雨が今どこにいるかは筒抜けよ……本当に便利な時代になってわよねっ大正時代の時とは大違いよ♪」

 

 

こいつ遂にタブーを犯しやがったぁ!それストーカーの常套手段だよ!れっきとした犯罪だよっ訴えればオレ勝てるよねこれ!?

 

この子たち頭がどうかしているっ100年以上も経っているのになんでそこの知能は進歩してないの!?どんだけ俺を縛り上げたら気が済むんだよおい!

 

 

時「あっ…あのね皆さん…今は大正の時と違って複数の女性と付き合うなんて世の中が許してくれないのよ。そんなことバレたら俺の世間的名誉というものがなくなってしまうから…」

 

カ「兄さんは渡さない…どこの馬の骨かもわからない女になんか…絶対に渡さない」

 

ア「確かに平成の時代はそういう考えでした……けど今は令和っ世の中は常に動き一夫多妻制だって変にみられることはないと思いますよ♪」

 

胡「そうそうっそれに……時雨くんのご実家の方にはもう私の方から連絡しちゃってるのよ♪」

 

時「はいぃっ!?」

 

胡「”時雨くんと私たちは愛し合っています…なのでこれからは私たちと同じ家で暮らしていきたいと思っているのですが…お許しをいただけないでしょうか?”ってね♪」

 

し「スマフォ見てみなさい…多分お母様から連絡来てるはずよ」

 

時「……LINEッLINE開いてっ」

 

”母:青春を謳歌しなさい…我が息子よ♪”

 

時「NOoooooo-----ッ‼」

 

し「それじゃ帰りましょう時雨…私たちの家(・・・・・)に♪」

 

カ「兄さんと…また一緒に暮らせる////」

 

ア「これから一杯想いで作りましょうねっ前世にも負けない幸せな想い出を////」

 

胡「時雨くん……」

 

胡蝶一家「今世でも…たくさん愛し合おう(ましょう)ね♪」

 

時「やだぁぁぁぁ~~~~~っ!誰かっ…誰でも良いから俺を助けてぇぇぇぇ~~~っ‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不「んァっなんか変な叫び声聞こえなかったか?」

 

宇「聞こえたなっありゃ多分…雨宮の声だな」

 

煉「さっき胡蝶が昇降口に向かって行ったぞ!おそらく雨宮と会っているのだろう!」

 

伊「今世でもあいつらは結ばれる運命なのか…近いうちに祝電を言わないといけないかもな」

 

悲「南無……どれだけ時代が変わろうと、あの子たちの愛が変わることはないか……なら今世も雨宮に任せるとしよう」

 

冨「雨宮……お前は変わらないな」

 

時「(あんたら全員地獄に落ちろぉぉぉーーーーっ!)」

 

《つづく?》




ということでキメツ学園でのお話でした。需要がありましたらこちらのシリーズも定期的に書いていこうかなと思います!

してまだ2話の投稿なのにお気に入り59件も増えまして…皆さま本当にありがとうございます!今後とも精進しながらこの作品の執筆を頑張りたいと思います!

アンケートの方も引き続き継続しておりますのでお暇な方は投票にご協力を…また具体的にこういう話が読みたいというのがありましたらコメントもお待ちしておりますm(__)m


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ご都合血鬼術その壱・存在抹消

よく二次創作の中で登場する”ご都合血鬼術”をこの小説でもやってみようかと思います、タイトルにある通りですがオリ主の存在が世の中から一時的に消滅します。

あと…まだ初めて3日目くらいなんですがお気に入り数:92件でUAも6,000を突破いたしました!皆さま読んでくださってありがとうございます!

並行して書いている長編物よりも伸びが早いっやはりこういった話の方が需要あるんでしょうかね?

それでは大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の続きをどうぞお楽しみに。


-某月某日・雨柱巡回区域内の某山中-

 

 

鬼「ついてないわ!ここにきて柱に出くわすなんて!」

 

時「不運を呪うんだね。君の因果…ここで断ち斬らせてもらう!」

 

ーー雨の呼吸 捌ノ型 篠突く雨ーー

 

”ザァァンッ”

 

鬼「ぎぃがぁぁっ!」

 

 

とある日の夜…俺の巡回区域内の山中で鬼に遭遇した。幸い被害が出る前で力自体も弱い鬼だったためオレの最も得意とする技で頸を飛ばすことができた

 

だがこの時…俺は頸を飛ばされたにもかかわらず体を動かし俺に向け手を伸ばしている鬼の存在に気づいていなかった

 

 

鬼「くそっくそっ…どうせ死ぬなら…お前に苦痛を与えてやる!」

 

時「っ!?」

 

ーー血鬼術・記憶消去ーー

 

”バシャッ”

 

時「うわぁっ…何これ…血?」

 

鬼「ふふふっ…私の血を浴びたわね♪私の血鬼術は血を浴びた人間の存在を世の中から消し去る血鬼術なのよ♪」

 

時「存在を…消し去る!?」

 

鬼「精々…孤独に苦しみながら……絶望して…死に…な…さい」

 

 

吐き台詞のようなモノを言った鬼は灰と化して消滅した、それにしても存在をこの世から消し去る血鬼術か……結構やっかいな能力だなこれ

 

だってそれを喰らったってことはもう俺の存在はこの世から消えたってことでしょ?地味に応えるよなこれぇ……んっ…待てよ?

 

 

時「俺の存在が消えたってことは……カナエさんたちも俺のこと忘れたってことだよな?それって…」

 

 

滅茶苦茶良いことじゃないか!本当にそうなら俺はあの地獄から抜け出せるってことじゃん!最高だよ…さっきの鬼っ君は最高に良い鬼だったよ!

 

 

時「とっ…浮かれて冷静さを失うところだった。実際のとこ皆が俺のことを忘れてるって確証はまだ得てない、取り合えず適当な知り合いに会って本当に覚えてないか確認しよう」

 

 

そうだ…これまで何度希望を見て絶望に墜とされたことか。有頂天になると良いことなんて何もない、まずはこの血鬼術の効果が本当に出ているのかを確かめよう

 

そう思った俺は山を下りて鬼殺隊が拠点を構えている町に向かって走り出す、けどなんだろう…心なしか足が凄く軽いような感じがするんだよなぁ♪

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-水柱・冨岡義勇邸-

 

 

時「やっぱ適当なところで言うなら冨岡さん以外いないよなぁ…あの人言葉足らずで無関心なとこあるけど実際のとこ柱の中で誰よりも人のこと良く見ているから」

 

”コンコンッ”

 

時「夜分遅くにすみませんっ冨岡さんいらっしゃいますかぁ?」

 

”ギギギ…”

 

冨「………?」

 

時「冨岡さん…こんばんわです♪」

 

冨「……お前は誰だ?」

 

 

屋敷の中から出てきた冨岡さんは俺の顔を見るなり?を浮かべながら”お前は誰だ?”と言ってきた…やはり俺のことわからないんだ

 

 

時「本当に俺のことわかりませんか?雨柱の雨宮時雨っていうんですけど…」

 

冨「……すまないがわからん。そもそも雨柱など…存在していない」

 

時「(キタこれぇぇぇ~~っ!これはもう実証できたでしょ!?だってあの冨岡さんが分からないって言ってるんだよ!?これ以上の保証はもうないよ絶対に‼)」

 

冨「…大丈夫か?」

 

時「大丈夫ですっそうですよね覚えてないですよね!?すみません夜分遅くに急に訪ねてきてしまって♪」

 

冨「いや…別に構わないが」

 

時「ありがとうございます。それじゃ冨岡さん…俺はこれにて失礼します!他の皆さんにも……まぁ伝えなくていいやっとりあえずお達者でぇぇぇ~~♪」

 

冨「あっ……」

 

 

俺は満面の笑みで冨岡さんに別れの言葉を言いその場から走り去った、俺はというとあの蝶屋敷(監獄)に帰らなくていいという現実を前に嬉しさを隠しきれなかった

 

だって自由になれたんだよ!?ずっと縛られた人生歩んでいた俺に自由がやってきたんだよ!?これで喜ばないわけないでしょ!

 

うわぁぁ~明日から何しよう♪最低限鬼を討伐さえしてればほぼ私生活に回せられるから……よぉしっ前々から行きたかった温泉にでも行こかなぁ♪

 

 

冨「なんだったんだ……しかしあの男…どこかで見たような」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-翌日 雨柱・雨宮時雨邸-

 

 

時「んんん~~っ…気持ちの良い朝だ♪誰もいない…俺1人だけの空間…なんて素晴らしいことなんでしょう」

 

 

血鬼術にかかったまま翌日の朝を迎えた。自分の屋敷で寝るのなんて何年ぶりだろうか、しかもこれがまた凄く熟睡出来て体の疲れも全部吹き飛んでいるのよ

 

やはり質の良い睡眠は健康な体を維持するのに必要なんだね、如何にあの環境が体に良くなかったかを物語っているよ

 

 

時「さてさてっ早速温泉に行く準備をしましょうかね♪どこの温泉に行こうかなぁ~……そうだっ前に煉獄さんが家族でよく行っていた温泉街を教えてくれたよな。よしっ今日はそこの温泉街に行くとしましょう!」

 

 

目的地を決めてからの俺の行動は早かった。まずは着替えようの衣類と下着・そして愛読書の小説本を鞄に入れ、愛用の日輪刀は目立たないよう竹刀袋に入れ腰にかけた

 

服装も鬼殺隊の隊員服だと目立つし万が一ということもあるので私服に着替えた、けど衣類等が屋敷に残ってて良かったぁ~…ほとんどの家財は蝶屋敷に運ばれちゃってたからね

 

出掛ける準備を終えた俺は靴を履き玄関から外に出る、あぁ~日光の陽ざしがとても気持ちいい……この解放感っいつぶりだろうなほんと

 

 

時「よしっまずは目的地の温泉街に目指して汽車に乗ろう」

 

炭「善逸…元気ないようだけどどうかしたか?」

 

善「元気ないに決まってるだろぉぉ!また任務だよっ今度こそ絶対に死ぬ……俺死んじゃうんだそうに決まってる‼」

 

伊「煩ぇ奴だなっ今の俺らならそんじょそこらの鬼なんて敵じゃねぇ!全員まとめてぶった斬るだけだぜぇ‼」

 

善「あぁもうっ戦闘馬鹿はこれだから嫌だ嫌だ!」

 

時「(3人とも元気そうで何よりだ……けど本当に俺のこと忘れてるんだな、この距離にいるのに全然気づいていないもん)」

 

炭「……あのぉ~俺たちの顔に何かついてますか?」

 

時「へぇっ?あぁ~いやっ別になんでもないよ、仲良そうで微笑ましかっただけさ」

 

善「仲良い!?今のどこを見てそう思ったの!?」

 

伊「ていうか…おっさん誰だ?」

 

時「おっさんって…俺まだ19歳なんだけど」

 

炭「あぁすみませんっ伊之助が失礼なことを‼」

 

時「気にしてないから大丈夫だよ、それじゃ少年たちっお仕事頑張ってね♪」

 

 

俺はたまたま任務に行く途中の炭治郎たちと出会うも血鬼術の影響で向こうは俺のことを知らない、取り合えず労いの言葉だけ残して俺はその場から去っていった

 

それに知ってる顔と長時間話しているのはあまりよろしくない、万が一にも血鬼術の効果がなくなった場合…俺の身に危険が及ぶ可能性があるんだから

 

取り合えず予定通り汽車に乗って目的地の温泉街に行こう!遅くなった1人だけ(・・・・)の休暇を思う存分楽しもう!

 

 

善「……なぁ炭治郎。さっきの人…どこかで見たことないか?」

 

炭「俺も思った!全然知らない人の筈なのに…とても見知った匂いがしたんだ!」

 

伊「お前らもか!実は俺様もさっきのおっさんのこと知ってるような気がすんだ!」

 

かまぼこ隊「なんでだぁ?」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-蝶屋敷-

 

 

胡「………」

 

し「………」

 

カ「………」

 

ア「………」

 

胡蝶一家「何かを忘れているような気が…」

 

 

皆さんこんにちわ♪蟲柱の胡蝶しのぶです。突然なんですが私たちはいま悩んでいます、何に悩んでいるかというと…

 

 

胡「しのぶ…本当に何も思い出せないのね?」

 

し「そうなのよ。何か忘れているのは確かなんだけど…その”何か”が思い出せないの」

 

カ「私も同じ…凄く大切ことを…忘れているような気がして」

 

ア「右に同じくです」

 

胡「不思議なこともあるものね。全員が同じタイミングで何かを忘れているなんて…」

 

 

そう…私たち胡蝶一家は凄く大切な”何か”を思い出そうと必死なのです。まぁその”何か”がわからないので思い出す糸口がなにもないのがことをさらに厄介にさせているんです

 

この感じは昨日から起きました。そして姉さんの部屋からは身に覚えのない女性物の服があったり…私の部屋からは何に使うかわからない薬があったり…カナヲとアオイの部屋からは大量の官能小説があったりと…

 

とにかく私たち自身も?な状態なんです。”思い出せない時点で大したことないでしょ”と思う方もいると思いますが…何故だがこれは絶対に思い出さないといけないっそう体が訴えてくるんです

 

けど全員で考えること3時間…結局答えが分からないままいたずらに時間だけが過ぎていき、私たちは途方に暮れていたんです

 

 

胡「ふぅぅ~…少し休憩しましょうか?」

 

し「そうね…このまま考え続けても埒が明かないし」

 

ア「あっわたしお茶淹れてきますね」

 

カ「手伝うよアオイ」

 

ア「ありがとうカナヲ」

 

”タタタタタタターーッ”

 

す「しのぶ様っ水柱様がお見えになりました!」

 

し「へぇっ…冨岡さんが?」

 

 

-蝶屋敷・玄関口-

 

 

し「あら冨岡さんっこんにちわ♪」

 

冨「こちょっ…じゃなくてしのぶっ突然来てしまってすまない」

 

し「いえいえっ全然かまいませんよ。それで今日はどうしたんですか?」

 

冨「いやっ…大したことではないんだが……」

 

し「?」

 

冨「しのぶ…”雨宮時雨”という名前に心当たりはあるか?」

 

し「雨宮…時雨?」

 

 

玄関にいた冨岡さんの口から”雨宮時雨”という言葉が出てきた。人の名前と冨岡さんは仰りましたが……なんでしょうっこの名前を聞いた途端…凄く温かい気持ちになりました

 

 

胡「あら冨岡くんっ」

 

冨「胡蝶…お邪魔している」

 

胡「うちの屋敷に来るなんて珍しいわねっ何かあったの?」

 

冨「そのことでしのぶにいま相談したところだ」

 

し「姉さん…雨宮時雨っていう名前に心当たりある?」

 

胡「雨宮時雨……んっ?なんか…知っているような知らないような」

 

冨「胡蝶もか…実は俺もなんだ。昨日の夜…突然オレの屋敷にやってきた同い年くらいの男だったんだが……身に覚えのないはずなのに何故か親しみを感じたんだ」

 

し「……雨宮」

 

胡「時雨……」

 

※血鬼術:効果終了のお知らせ※

 

胡・し「「思い出したぁぁぁぁ~~~~っ‼」」

 

 

あぁそうだっ私の…私たちの愛する時雨!そうよっ私たちが思い出そうとしていた”何か”は時雨のことだったんだわ‼

 

姉さんの部屋にあった女性物の衣服は時雨に女装させる用のもので…私の薬は時雨が反抗してきた用のお仕置き薬で…カナヲとアオイの官能小説は”夜の営み”の勉強用として買ってきたものだ!

 

 

胡「あぁぁ~…なんてことっ私たちは愛する時雨くんのことを全部忘れていたんだわ‼」

 

し「きっと鬼よっ鬼の仕業よ!じゃなかったら説明ができないもの‼」

 

冨「俺も思い出した…雨宮っ俺の大切な友のことを」

 

”タタタタタタターーッ”

 

カ「カナエ姉さんっしのぶ姉さん‼」

 

ア「お二人ともっ時雨さんのこと思い出しましたか!?」

 

胡「アオイたちも思い出したのね!?」

 

ア「はい!さっき来る途中にすみたちに聞いたら3人も時雨さんのことを思い出したそうです!」

 

カ「時雨兄さんのこと忘れてたなんて……私は悪い子だ」

 

ア「それを言うなら私もよカナヲッあんなに愛していた方のことを忘れていたなんて…」

 

胡「2人ともっ落ち込むのは後回しよ!今は時雨くんがどこに行ったかを突き止めないと‼」

 

し「冨岡さんっ昨日時雨は冨岡さんのところに来たんですよね!?そのあとどこに行ったかわかりますか!?」

 

冨「いやっ…さすがにそこまでは。あの時の俺は雨宮のことを忘れていたから……すまん」

 

し「謝る必要はないですよ冨岡さん‼場所が分からないなら……探せば(・・・)良いだけです♪」

 

胡「カナヲッアオイッ貴女たちの鎹鴉を貸して‼私としのぶのも含めて古今東西っあらゆる場所に飛ばして時雨くんを探し出させるわ‼」

 

カ・ア「「わかりました!」」

 

し「冨岡さんっ貴方の鎹鴉もお借りしていいでしょうか!?」

 

冨「構わないが寛三郎は歳だ…長距離の飛行は難しいと思うが」

 

し「構いません!人手…じゃなかった!鴉手は多い方がいいですから‼」

 

冨「それなら他の柱たちにも声を掛けようっあいつらの鴉も飛ばせばそれなりの数になる筈だ!」

 

し「良いアイディアです!ではこれよりっ…雨宮時雨捜索活動を開始します!」

 

胡「皆っ必ず時雨くんを見つけ出すわよ!」

 

カ・ア「「おぉぉぉ~~~っ‼」」

 

冨「おっおぉぉ~…」

 

 

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-4日後・某温泉宿-

 

 

時「あぁぁ~…こんな自由な時間…本当に久しぶりだなぁ~♪」

 

 

汽車に乗って目的地の温泉街についてから3日…俺はこれまで縛られていた鬱憤を晴らすかのように自由気ままな旅行を楽しんでいた

 

温泉は気持ち良いしご飯は美味しいし周りは自然豊かで心が穏やかになるし……ほんと良いこと尽くめだねっドス黒く汚れていた俺の心を癒してくれたよ

 

 

時「けど…俺が血鬼術にかかって4日間経つけどあれから俺のことを知る人間が現れる気配はないなぁ。もしかしてこの効果って一生続くのかな?だとしたら少し寂しいけど……まぁあの”地獄”に戻るくらいならこのままで良いか♪」

 

 

鬼殺隊の動向や鬼の状況とかは俺の鎹鴉に頼んで情報を仕入れてきてもらえばいいし、鬼の討伐や担当区域の巡回も引き続き行えば問題ないし……なんだっ何も気にすることなんてないじゃないか♪

 

そうとわかればこの自由な旅行をもう少し満喫していこう♪じゃないと”休暇”の意味がないからね、そう…これは俺1人だけ(・・・・・)の休暇なんだから

 

 

時「よしっ夕食までまだ時間があるし…もう一回温泉に入ってこよ♪」

 

”スゥゥゥー…”

 

胡「………(笑顔)」

 

し「………(笑顔)」

 

時「………………」

 

”バタンッ”

 

時「………はい?」

 

 

俺は幻覚でも見たのかな?いま廊下に繋がる襖開けたら胡蝶姉妹が黒い笑みをしながら立っていたのが見えた気がしたんだけど……

 

いやあの2人がいるわけがない‼だってみんな俺のこと忘れている筈なんだから……そうだっ今のは幻覚に違いない、じゃなかったら2人がここにいる説明ができないんだもの!

 

 

”スゥゥゥー…”

 

胡「時雨くぅん…なんで襖閉めちゃったのぉ?」

 

し「残念だけど…私たちはちゃんと(・・・・)ここにいるわよ♪」

 

時「(嘘だぁぁぁぁぁぁ~~~~~っ‼)」

 

 

嘘だろっ嘘だと言ってくれよ!もう血鬼術解けちゃったの!?短い…あまりにも短すぎるだろ‼こういうのって普通は一生涯続いたりするものでしょ!?

 

なんだんだよあの鬼!もう少し強力な血鬼術かけておけよな!俺の描いた幸せな生活図が一瞬で崩れ落ちちまったじゃないかぁ!

 

 

胡「時雨くんごめんねぇ。血鬼術のせいとはいえ…愛する貴方のことを忘れてしまって」

 

し「カナヲもアオイも…みんな時雨のこと思い出したわよっだから安心して!もう時雨に寂しい思いなんてさせないから!」

 

時「(一生そのまま忘れてて良かったんだよぉぉ~(泣)」

 

胡「けぇ~どっ…なんで時雨くんは私たちのこと放って温泉になんて来てるのかしらぁ?」

 

時「えっ…いやっ…それはぁ~…」

 

し「まさかぁ…私たちが忘れたのを良いことに自由気ままに旅行しようなんて思ってたわけじゃないわよね?」

 

時「そっそんなこと考える訳…」

 

胡・し「「嘘は駄目よぉ♪」」

 

時「スミマセンゴメンナサイ」

 

 

俺は自分でも驚く速さでその場に土下座した。これ以上はヤバい…見抜かれてしまった以上もう誤魔化しは通用しない!

 

俺が描いた幸せな人生よ…自由気ままな旅行生活よさようなら。俺はどう足掻いても束縛された人生から逃れることは出来ないようです

 

 

胡「まっ…反省しているなら今回はお仕置きはしないわよ」

 

し「けど見つかって良かったわ。柱の皆さんと炭治郎くんたちの鎹鴉を総動員させたおかげね」

 

時「(余計なことしやがってぇぇ~~っ!(怒)」

 

胡「それじゃ時雨くん…」

 

し「一緒に温泉に入りましょう♪」

 

時「はぁっ?」

 

胡「せっかく温泉街に来たんだから温泉入らないと損でしょ♪」

 

し「私たちもさっき宿の人にお願いして泊まることにしたから…この3日間の空白を一緒に埋めましょう♪」

 

時「ちょっ2人とも目がヤバいよ!お願いだから正気と理性は捨てないで‼」

 

胡「大丈夫よぉ♪さっき女将さんに話して混浴を貸し切りにしてもらったから♪」

 

し「それに今日は私と姉さんが時雨を愛す番だったし…一石二鳥でいいじゃない♪」

 

時「全然良くないよ!」

 

”ガシッ”

 

胡「さぁっ行きましょう時雨くん♪」

 

し「今日は命一杯…楽しみましょう♪」

 

時「やだぁぁぁぁ~~~~~っ‼」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-2日後・産屋敷邸-

 

 

宇「いやぁ~悪かったな雨宮っ派手にお前のこと忘れちまって」

 

煉「すまない雨宮!だが無事に思い出せお前も帰ってきて何よりだ!」

 

有「俺もすっかり忘れてました…すみません雨宮さん‼」

 

冨「雨宮…帰ってきてくれて俺は嬉しい」

 

時「………………」

 

甘「雨宮くんどうしたの?さっきからだんまりだし…それになんかゲッソリしてない?」

 

伊「きっと俺たちが忘れていたことにショックを受けていたんだろう…悪かったな雨宮っ辛い思いをさせてしまって」

 

非「大切な仲間を忘れるなど許されぬことだ…愚かな私を許してくれ」

 

不「本当にすまねぇ雨宮ァ…償いにはならねェがあとでおはぎ奢ってやる」

 

時「………………」

 

冨「胡蝶…雨宮はやはり怒っているか?」

 

胡「大丈夫よ冨岡くんっ時雨くんはとぉ~ても心が広い男の子だから♪」

 

し「皆さんご協力に感謝しますっおかげで時雨を無事に連れて帰ってくることができました!」

 

宇「礼には及ばねぇよっ」

 

煉「宇随の言う通り!仲間の為なら協力は惜しまない‼」

 

有「けど存在を抹消させる血鬼術なんて…最近の鬼は変な能力を使ってくるんだね」

 

不「お館様を交え今後の対応について考えなきゃならねぇなァ」

 

胡「けど仮にまた同じ血鬼術をかけられても…私たちは絶対に時雨くんのことを忘れないわ♪」

 

し「そうね…愛する時雨のことを忘れるさせるなんて二度とさせないわ」

 

冨「雨宮…お前は愛されているな」

 

時「…………………」

 

冨「雨宮?」

 

時「(あんたたち全員に雨の呼吸の技…壱~拾弐まで全部叩き込んでやる!)」

 

 

《つづく?》




ということで血鬼術にかけられたお話でした。思った以上に長くなりましたがオリ主がいかに愛されているか伝わったかと思います

あと余談ですがここでの霞柱はお兄ちゃんの有一郎くんでオリ主の雨の呼吸の技は同じジャンプ漫画のリボーンの時雨蒼燕流をそのまま引用しております

では引き続きアンケートを最後に貼っておきますのでお暇な方は投票にご協力をお願いします、感想やアドバイス等はコメントでもお受けしておりますのでお気軽にどうぞ。


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たまには怒って酔いたくなる

一応前回の”ご都合血鬼術その壱・存在抹消”の続きみたいなお話です、いよいよオリ主がキレます…とは言ってもコメディ色強めですが。

そして初めて5日ほど経ちましたがUA:9,000突破とお気に入り:122件突破…皆さま本当にありがとうございます!過去ここまでの速さで伸びたことがないので驚いています!今後とも皆さまのご希望にこたえるよう頑張っていきます!

それでは大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の続きをどうぞお楽しみに。

※キャラ崩壊ありのためご注意くださいm(__)m


-某月某日・産屋敷邸-

 

 

ひ・に「「お館様様の御成りです」」

 

燿「おはよう皆んな、急に招集をかけてすまなかったね。1か月前の柱合会議から皆の顔触れが変わらず安心したよ」

 

不「お館様におかれましてもご壮健で何よりです。ますますの御多幸を切にお祈り申しあげます」

 

燿「ありがとう実弥…」

 

時「(この一連の流れお決まりだなぁ…というか柱合会議自体がなんか頻度増えてないか?)」

 

燿「さて…今日皆を呼んだのは…知っているとは思うけど時雨の件についてだ」

 

時「(まぁそうですよねぇ…てか1か月前もその前もそのその前の柱合会議の時も議題の主題は俺だったですもの)」

 

燿「時雨…大変な目にあわせてしまったね。血鬼術にかかってしまったとはいえ…雨柱である時雨のことを忘れていたのは鬼殺隊を運営する産屋敷の人間としてあってはならないことだ…本当にすまなかった」

 

時「いえっ…気にしていないので大丈夫です。なので頭をお上げくださいお館様」

 

燿「……ありがとう…時雨は優しいんだね」

 

時「(色んな事を含めてめっちゃ怒りたいんですけどね(怒))」

 

 

この日…鬼殺隊の当主・産屋敷燿哉様と柱一同を交えた”柱合会議”が行われた、基本は半年に一回の会議なのだがここだけの話…最近は月に1回は必ずやるようになっている

 

原因は俺にもわからん。ただ何故か会議が開かれると大半の議題の主題に俺が関わっている、今回もそうだ…俺はつい最近鬼の血鬼術にかかり俺の存在が皆の記憶の中から消えこの世から抹消されていたのだ

 

その時の俺はというと絶望よりも胡蝶一家の束縛から解放された喜びの方が大きかった、だからこれまで出来なかった1人だけの旅行に行っていた……なのに血鬼術の効果は思いのほか早く解けっ俺は胡蝶姉妹によって連れ戻されてしまった

 

泣きたい…本当に泣きたい…ていうかこの行き場のない”怒り”をどこかで放出しないとそろそろヤバい、正直に言うけど今の俺はちょっとしたことでも火山が噴火するくらい繊細になってるからね!

 

”感情を制御できない人間は未熟者”?そんなこと知ったことではない!人間というのは”我慢”することの方が体に悪いし精神的に良くないんだ!

 

 

燿「時雨…表情が歪んでいるが大丈夫かい?」

 

※この世界での燿哉様は目が見えています※

 

時「えっ…あっ…申し訳ありません!少し考え事をしていました」

 

燿「そうかい……さてっ今回の柱合会議の本題に入ろう。今回の柱合会議はカナエとしのぶ…両名から話があるとのことでこの場を設けたんだ」

 

時「(えっ…何それ?凄く嫌な予感しかしないんだけど…)」

 

燿「ではカナエにしのぶ…あとは任せるよ」

 

胡・し「「御意」」

 

時「(何々っ本当に怖いんだけど‼)」

 

 

お館様に呼ばれ横一列に並んでいる柱の前に立つカナエさんとしのぶ…ハッキリ言うけど俺にとって良くないことを2人が発言するのはわかりきっている

 

けどお館様の手前…感情を露する言動は起こせない、取り合えず内容を聞こう…行動を起こすのはそこからでも遅くはないはずだ

 

 

胡「皆さんっもうお気づきとは思いますが今回の件で時雨くんは心身共に疲れ切っています」

 

時「(主な疲れの原因は貴女たち(胡蝶一家)なんだけどね)」

 

し「柱とはいえ人間にとって体は資本…鬼殺隊での任務を行うためにも心身の健康は必要不可欠なことだと思うんです」

 

時「(その健康を害しているのが君たち(胡蝶一家)なんだよっ)」

 

胡「そこで私たちから皆さんにお願いがあるんです」

 

柱一同「お願いとは?」

 

し「少しの間…時雨の仕事を全員でフォローしてもらいたいんです!」

 

時「………はぁ?」

 

 

今この子なんて言った?”柱全員で俺の仕事のフォロー”?それってつまり巡回区域の見回り・鬼の討伐・隊士たちの訓練・報告書の提出……それらを皆がやるってこと!?

 

いやいやいやいやっそれはいくら何でも駄目でしょ‼オレ柱だよっ隊士たちの見本となる存在だよ!それが自分の受け持つ仕事を全部第三者に任せるなんてできるわけない‼

 

この姉妹…俺と一緒にいれなかった期間の渇きを潤すためにこんなこと言いだしたんだ!鬼だ…いや悪魔だっそこまで俺に自由を与えるのが嫌なのか!?

 

 

時「(とっ…お館様の前だから冷静に冷静に。よく考えればここにいるのは全員柱…皆だって自分の受け持つ仕事で手一杯な筈だっだから俺の仕事まで手が回る訳がな)」

 

煉「うむ!そういうことなら喜んで引き受けよう‼」

 

時「ふぁっ!?」

 

宇「雨宮を忘れちまった罪滅ぼしだ!仕事の1つや2つっいくらだって派手に引き受けてやるぜ」

 

有「俺も時雨さんの負担を減らす為なら喜んで協力しますよ!」

 

冨「……右に同じく」

 

時「ちょっ…皆さん何を!?」

 

甘「時雨くんただでさえ多忙だったものね!お姉さんとしてっわたし張り切って頑張るわ‼」

 

伊「俺も甘露寺と同じ思いだ。これでお前への償いになるとは思ってないが…」

 

不「俺たちがいつも以上に頑張れば良いだけの話だァ!体を鍛えるのにも好都合だしなっ俺もその案に賛同するぜェ!」

 

悲「皆で罪を償う…なんとも微笑ましい光景だ…私も喜んでその案に参加しよう」

 

胡・し「「皆さんありがとうございます♪」」

 

燿「満場一致で決まったようだね。それじゃしばらくの間…時雨の仕事は柱一同で行って」

 

”スゥ…”

 

時「お館様…お話を遮ってしまって申し訳ありませんが少しお時間いただいてもよろしいでしょうか?」

 

燿「…構わないがどうかしたのかい?」

 

時「いえちょっと……柱の皆さん…ちょっとこちらへ来ていただけませんか?」

 

煉「んっ?どうしたのだ時雨!?」

 

不「いまお館様がお話し中だろォ…ここを動くわけには」

 

”プツンッ”

 

「いいから来いって言ってんだろぉぉぉぉっ‼」

 

柱一同「(ビクッ‼)」

 

※雨宮時雨:堪忍袋の緒が切れました♪※

 

「おらこっち来いよ偽善者共がっお節介やき共がぁぁぁ‼」

 

 

我慢の限界を迎えた俺は10人の柱の首根っこを同時に掴んで屋敷の端の方へと引っ張った…10人もまとめて引っ張れたことに驚いたが今の俺はそんなことを気にする余裕はなかった

 

もう我慢の限界だ!お館様の前?そんなこと知ったことか!今の俺は怒りに支配された男…とにかくこの10人の柱に不満をぶちまけないと気が収まらない!

 

 

時「全員その場に正座っすぐに正座しなさい!」

 

有「しっ…時雨さんどうしたんですか!?」

 

伊「落ち着け雨宮っ冷静さを欠くなんてお前らしくな‼」

 

ーー雨の呼吸 参ノ型 遣らずの雨ーー

 

”バァァンッ…ドゴォッ”

 

伊「うごぁっ!」

 

甘「伊黒さん!」

 

 

俺は伊黒さんの制止も聞かず雨の呼吸の参ノ型・遣らずの雨を使い足元にあった大きめの石を蹴り伊黒さんの腹にぶちかました

 

 

胡「どっどうしたの時雨くん!?」

 

し「貴方が暴力をふるうなんてらしくないわ!」

 

時「あぁぁっ!?(怒)」

 

冨「よすんだ雨宮っ何故お前がこんなことをするんだ!?」

 

「あんたらが原因だろ!?何オレの意見も聞かずに勝手に話進めてるんだ!?多忙の癖に見栄張ってるじゃないよぉぉぉぉ~~~っ‼」

 

宇「おっ落ち着け雨宮…派手に落ち着けっ」

 

時「”派手に落ち着け”って言葉に矛盾が生じてるでしょうがぁぁ‼」

 

甘「ほっ本当にどうしちゃったの時雨くん?何か不満でも…あっ…やっぱり私たちが貴方を忘れたことを怒っているのね!?」

 

時「違うわっもうそのことはどうでもいいんですよ‼俺が怒ってるのはなんでこの子たち(胡蝶姉妹)が言ったことを皆さんは何の疑問も持たずに了承したかってことです‼」

 

悲「雨宮…この子たちはお前のことを愛しているからこそ私たちに話してくれたんだぞ」

 

時「その”愛”が重すぎるんだよ!苦しんだよ!苦痛でしかないんだよ!俺だって別に嫌いってわけじゃないよっけど物事には限度ってものがあるでしょうが‼」

 

不「雨宮ァ…いくらなんでも言い過ぎだぞォ‼人の好意を無下にするような男だったのかテメェは!?」

 

「黙れカブトムシ愛好家‼樹に蜂蜜塗って舐めさすぞゴラァァァ~~ッ‼」

 

不「(ビクッ‼)」

 

”ガシッ”

 

時「四六時中見られてるんだぞ‼朝も昼も夜も…ご飯の時も読書の時もお風呂入る時も寝る時も‼歯向かえば技決められるし薬盛られるし女装されるしっ1人で自由に過ごす時間なんて微塵もない生活押し付けられてるんだよ‼そんな中で唯一1人になれる仕事の時が俺にとって至福のひと時なんだよっそれすらもあんたら奪う気か!?そんなに俺に死んでほしいか!?消えてほしいか!?この世から消滅してほしいのかぁぁ!?」

 

 

全集中の呼吸を使い息を俺は胡蝶一家によって与えられた積もりに積もった恨み辛みを不死川さんの羽織を掴んで吐き出すようにぶつけた

 

もう自分自身でも抑えることは出来ない。今の俺は”阿修羅”だ…今なら上弦の鬼だって怯えるくらいの覇気を放っている自信がある

 

 

有「しっ…時雨さんが壊れてしまっている」

 

宇「お前ら…いま雨宮が言ったことは本当なのか?」

 

胡「えっ!?えぇっと…それはぁ~…」

 

し「話すと長くなると言いますかぁ…」

 

時「……もう無理だ。耐えられない…こんな生活もう嫌だ!」

 

”チャキンッ”

 

時「さらば我が人生よ…」

 

 

俺は覚悟を決めた…このまま縛られた人生を歩むくらいなら…ここで頸を斬って天国に行く‼そうだ…この”地獄”で俺は頑張って19歳まで生きたんだ…神様もきっと天国にめしてくれるよね

 

よしっそうと決まればこの日輪刀で頸を斬ろう!病んでるって?否定はしないよ…だってこの状況で病まない人の方がどうかしているもの♪

 

 

”ガシッギュウッ”

 

胡「止めて時雨くんっ貴方が死んだら私たちは生きていけないわ‼」

 

し「お願い時雨とどまってっカナヲやアオイたちも悲しんじゃうから‼」

 

時「は・な・せっ‼俺は現世から解脱するんだぁ‼来世で幸せな人生を歩むためにぃぃ‼」

 

胡「どうしてっどうしてそんな悲しいこと言うの!?」

 

し「私たちこれまでうまくやってこれたじゃない‼」

 

時「この状況で自覚なしかよ!?君たち本当に怖いよ‼とにかく頸を斬らせろっ俺を死なせろぉぉぉぉ~~~っ‼」

 

胡「誰かっ誰か時雨くんを止めてぇぇ~~~~っ‼」

 

不「とっ止めるにしたってどうすりゃァ…」

 

宇「よしっ俺様に任せろ‼」

 

煉「どうする気だ宇随!?」

 

宇「運が良いことに今日っお館様に献上しようと思った高級な日本酒がある‼こいつを雨宮に飲ませて酔わすんだ‼」

 

※ご都合主義発動※

 

冨「最善策とはいえんが…やむを得ないか」

 

宇「伊黒っ煉獄っ雨宮の顔を抑えて口を開かせろ!」

 

煉・伊「「わかった!」」

 

”ガシッ…グググ…”

 

時「ちょっ…何するんれすかぁ!?宇随しゃんその手に持っている一升瓶はにゃんですかぁ!?」

 

宇「安心しろ雨宮…酒の力を使えば嫌なことも全部忘れちまうっこいつを飲んで派手に気持ちよくなりやがれぇ!」

 

”グイッ…ゴクッゴクッゴクッゴクッ…”

 

時「っ……ひっくっ……もぉ~…お酒強くないんですからぁ~…ひっくっ…」

 

胡「はぁ…はぁ……力が弱まった」

 

し「もう離しても…大丈夫よね?」

 

 

宇随さんから無理やりお酒を飲まされた俺は一瞬で酔ってしまい、体の力が抜けてしまい右手に持っていた日輪刀も地面に落としてしまった

 

けど~…凄く気分が良いなぁ♪やはりお酒の力って偉大だわ♪さっきまで感じていた負の感情が一気に浄化されていくような気がした

 

 

胡「ありがとう宇随くん…」

 

し「おかげで時雨が死なずにすんだわ」

 

宇「どうってことねぇよ。にしても……お前らどんだけ酷いことしてんだ?雨宮がここまで取り乱すのは派手に普通じゃねぇぞ」

 

胡「いっ嫌だな宇随くん!そんな懐疑的な目で見ないでよぉ♪」

 

宇「けどさっきの雨宮の発言から察するに…」

 

し「時雨は疲れてて気が動転してたのよ!だからありもしないことを口走ったに違いないわ‼」

 

伊「本当か?」

 

不「嘘はついてねェよな?」

 

し「神に誓って‼」

 

※大嘘ついております※

 

不「……なら良いんだが」

 

甘「とにかく…時雨くんが落ち着いて何よりだわ」

 

※落ち着いておりません…酔っただけです※

 

煉「だが酔った雨宮はどうする!?このままでは柱合会議どころではないぞ‼」

 

時「皆さぁぁんっこのあと皆で飲みに行きません?お金が俺が持つんで皆で飲み明かしましょうよぉ♪」

 

有「……と言っているけど?」

 

冨「今の雨宮は否定すると何をしでかすかわからない…ここは雨宮が納得いくまで付き合うしかない」

 

宇「おっ飲み比べなら負けないぜ!」

 

甘「わたし良いお店知ってます!このまえ伊黒さんと一緒に行ったお店なんですけど料理もお酒も絶品でした!そうよね伊黒さん!?」

 

伊「そっそうだな…よしっあそこの店に行こう」

 

不「けどその前にお館様に事情を説明しねェとなァ。悲鳴嶼さんもそれで良いか?」

 

悲「やむを得ない…私も付き合おう」

 

時「よぉぉしっ今日は一杯飲みますよぉぉ~~~っ‼」

 

胡「しょっ…しょうがないわねしのぶ」

 

し「そうね…今日くらいは時雨の自由にさせてあげましょう。それじゃ時雨っお店まで私が」

 

時「君たちは駄目…大人しく帰って」

 

胡蝶姉妹「えぇぇ~~~っ!?」

 

時「…やっぱり頸斬ろうかなぁ?」

 

胡蝶姉妹「帰るっ帰るから頸は斬らないで‼」

 

時「……ふふふふっ♪」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-居酒屋・滅殺-

 

 

時「にゃにがあいひてるだよまったく…おれのきもちをあのいっかはにゃにもわかってらい‼そりゃだいふきですよっだいふきですけどしばるのはやっぱちがふとおもうのれふよおれは‼」

 

宇「(大分酔ってるな…こりゃ長い夜になりそうだぜ)」

 

時「みなひゃんもれすよっみなひゃんはあのいっかのほうしょうをなにもわかってらい‼おれがじけつするくらいのかくほみせないとじゆうあたえてくれないにゃんて…どうかんがえてもおかひいですもの‼」

 

伊「雨宮…一升瓶を抱えるのは止めた方がいいぞ」

 

不「あともうそこらへんにしとけェ!さすがに飲み過ぎだぞ‼」

 

時「じょうだんじゃないろっまだまだまだいいたいことがたくひゃんあるんだ!こんなところでやめられっかぁ!」

 

”ゴクッゴクッゴクッゴクッ”

 

甘「一升瓶ごと!?」

 

煉「豪快だがそれはまずいぞ雨宮‼」

 

有「止めて時雨さんっ本当に死んじゃいますよ!」

 

時「いいからいいから♪」

 

悲「そこまで思い詰めていたとは……気づけなかった私を許してくれ(泣)」

 

不「悲鳴嶼さん泣いてねぇで雨宮を止めるの手伝ってくれェ!」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-翌日・蝶屋敷-

 

 

胡「もぉ~倒れるまで飲むなんて…」

 

し「皆さんに迷惑かけじゃ駄目でしょ」

 

時「………頭痛い」

 

カ「兄さん…顔が真っ青だ」

 

ア「今日は大人しく寝ててくださいねっ」

 

時「……(結局元の木阿弥かぁ~)」

 

 

俺の束縛された人生は…結局何も進展せずに元の状態へと戻った、この一家は…自分たちがやっている行為が俺を追い込んでいるといつ気づくのだろうか?

 

 

《つづく?》




ということでオリ主は壊れるお話でした、ちょっと善逸と被るとこがありましたがああいうツッコミキャラが私は大好きなのでここのオリ主もキレるとそうなる風にしてみました。

そしてアンケートのご協力ありがとうございます!現状は裏描写ありのお話とキャラごとのお話が良い勝負をしております。

裏描写の小説に関しましては今後も投票が増えるようなら18禁の新たなページを創ろうと思うので今後もご協力をよろしくお願いしますm(__)m


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だから貴方のことが好き(しのぶ)

今回は胡蝶一家各メンバーとのお話の1話目としてしのぶさんメインのお話です、個人としてはしのぶさん推しなので1本目は彼女にさせていただきました♪

そしてそして嬉しいことにUA:14,363のお気に入り:163件…平均評価も4.89頂き本当に嬉しい限りですっ皆さまありがとうございますm(__)m

それでは大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の続きをどうぞお楽しみに。



-お馴染みの蝶屋敷-

 

 

時「しのぶぅ~…君また薬盛っただろ!?」

 

し「はて…何のことでしょうか♪」

 

時「惚けないでよ!さっき出されたお茶飲んでから体が異常に熱いんだよ!」

 

し「それは大変ね。じゃあ体の隅々まで診察してあげるからそこのベッドに横になって♪」

 

時「嫌だ!」

 

し「医者の言うことにはちゃんと従わないと症状が余計に悪化するわよ」

 

時「自分でそうさせておいて何を言ってるんだ!なんで君は世の中の役立つ知識と技術を間違ったことに使っちゃうんだよ!?」

 

し「私にとって最優先すべきは時雨…貴方のことだけなの♪貴方と一緒に過ごせる時間を増やす為なら私はどんなことだってしちゃうわよ♪」

 

時「……もういいよ。取り合えず道場行って汗かいてくる…汗かけば少しは熱も引くでしょ」

 

し「なら私がお相手しましょうか?」

 

時「炭治郎たちに相手してもらうから結構でぇ~す」

 

”バタンッ”

 

し「……いけずっ」

 

 

とある日の蝶屋敷で私…胡蝶しのぶは薬の研究をしながら愛する時雨から抗議をされていた、まぁ時雨の言った通り彼が飲んだお茶には少しだけ薬を入れていたんだけどね♪

 

抗議が無駄だと悟った時雨は研究室から去っていき、残った私は引き続き鬼に効果がある毒の研究と時雨用の媚薬の作成に戻った

 

正直わたしが1人の男性に対してここまで惹かれるとは思ってもなかった、どちらかといえば私は男性に対して少し苦手意識がある

 

小柄で力が弱く鬼の頸も斬れない私にとって…身長が高く力も強い男性という存在は妬みの対象だったから

 

では何故そんな私が時雨を愛するようになったのか…切っ掛けは姉さんが時雨に好意を持ったところから始まったけど、本格的に意識するようになったのは時雨が私を”胡蝶しのぶ”個人として見てくれたからなの

 

柱を除けば大半の一般隊士たちは私を”胡蝶カナエの妹”程度にしか見ておらず、私が蟲柱に就任した時だって陰で”姉の力あってのもの”や”お館様に媚びをうった”とか事実無根のことを言っていた

 

けど時雨は違う…時雨はありのままの私を受け入れてくれて、何より鬼の頸を斬れないことにコンプレックスを持っていた私にある強みを見つけてくれた

 

薬を用いり毒の力で鬼を殺すという戦法も時雨の協力と支えがあったからこそ形にできたようなもの、だから私は時雨に感謝している…そして彼のことを異性として愛している

 

そこからだったかな…姉さん・カナヲ・アオイと協力して時雨を蝶屋敷に縛るようになったのは、だってそうでもしないと優しい時雨がどこかに行っちゃうような気がしたから

 

例えどれだけ蔑まされようと罵声を浴びようと、私たちは時雨を手離すつもりはないし他の女に渡すつもりも毛頭ない

 

 

し「わかって時雨……これは私たち家族の我儘なの。貴方を愛してしまったからこそ…貴方を縛りたくなってしまうのよ」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-蝶屋敷・道場-

 

 

時「炭治郎っ善逸っ伊之助。今日は付き合ってくれてありがとう」

 

炭「いえっ俺なんかで時雨さんのお役に立てれば何よりです!」

 

伊「チッキショォォーーッ‼何度やっても紺羽織のおっさんに勝てねぇぇ‼」

 

善「柱なんだら俺らが敵うわけないだろ…あと”おっさん”呼びは失礼だから止めろ」

 

伊「あぁっ!?だってこいつ俺らより歳くってるだろ?」

 

※炭治郎:15歳/善逸:16歳/伊之助:15歳/時雨:19歳

 

時「オレ…来年で二十歳なんだぁ…」

 

伊「ほらおっさんじゃねぇか」

 

善「15歳も19歳もそんな変わんねぇだろぉがぁ‼つかいい加減おっさん呼びを止めろって!」

 

伊「なんでだよ?」

 

善「この田舎者がぁ~っ‼お前のそういうところが俺は大っ嫌いなんだよ‼」

 

伊「んだと紋逸‼」

 

善「”善逸”な‼」

 

炭「2人とも時雨さんの前で喧嘩は止めろよ!」

 

時「(あぁぁ~…平和だなぁ~♪そうだ…俺はこういう時間が好きなんだ、同年代…まぁ年下だけど男同士でくだらないことで喧嘩したり言い合ったりと……平凡だけど満たされるこの当たり前な時間が凄く大切だって感じるよ)」

 

 

しのぶに薬を盛られて体の異常な熱を下げるために俺は非番で定期健診に来ていた炭治郎・善逸・伊之助といった将来を期待されている3人を相手に木刀を使った稽古をした

 

そのおかげで体の熱も下がったし良い鍛錬になった、まぁその相手をした3人…主に伊之助は俺に勝てなかったことに凄くご立腹だったがさすが次期主力戦力と期待されてるだけあって伸びが凄い

 

初めて蝶屋敷に来た頃の3人はまだ常中も出来てなくてカナヲ相手に苦戦していたっけ?そこから必死に鍛錬して常中を得てから色んな任務で活躍して…今じゃ柱と並ぶほどの力を持っている

 

後輩が育つのはとても嬉しいことだ。だが俺も鬼殺隊の先輩として…基柱としての誇りがある、そう簡単に勝てるとは思わないことだよ伊之助くん♪

 

 

炭「そういえば時雨さん…今日はお一人なんですか?」

 

時「カナエさんはお館様のところへ…しのぶは薬の研究中…アオイは洗濯中でカナヲは知らん」

 

炭「1人だけでいるなんて珍しいですね」

 

時「あの4人の誰かしら隣にいるのが普通だと思わないでくれ…こっちとしては迷惑してるんだから」

 

善「なに贅沢なこと言ってるんですか‼柱2人にカナヲちゃんとアオイちゃん…これだけの美女に囲まれて”迷惑”だなんてあなた罰あたりですよ‼」

 

時「女装されたり薬盛られたり寝込み襲われたりすることが幸せだと思うか?」

 

善「前者2つは嫌ですけど後者に関しては嬉しいです‼」

 

時「君に聞いたのが間違いだった……とにかく縛られる生活にはうんざりしてるんだ。1人だけの時間だって滅多にないし……はぁ~早く任務が来てほしいよ」

 

善「(時雨さんは柱の中でも常識人と思ってたけど…やっぱり変わってるな)」

 

 

そんなこんなで3人と談笑をしていると”テクテクテクッ”竹の口枷を咥えた少女が走りながら道場の中に入ってきた

 

 

炭「禰豆子っ!?」

 

禰「むぅぅ~~っ」

 

善「今日は曇ってて陽も出てないから起きたんだよ…にしてもやっぱり禰豆子ちゃんは可愛いなぁぁ~~♪」

 

伊「お前ぇ…やっぱキモイな」

 

禰「むぅむぅぅ~~っ」

 

時「元気がいいな禰豆子ちゃんは…ほらっこっちおいで♪」

 

 

道場に入ってきたのは炭治郎の妹の”竈門禰豆子”だ、何故に竹の口枷を咥えているかと疑問に思うだろ?その答えはただ1つ…禰豆子が”鬼”だからだ

 

炭治郎の家族は無惨の襲撃を受け禰豆子を残して亡くなり…残った禰豆子も無惨の血を与えられたせいで鬼化してしまったのである

 

だが禰豆子は鬼としての欲求を自らの意思で抑え込み、結果として鬼の力を強める人肉や血を必要とせず普段は普通の人間と同じように生活しているのだ

 

緊急柱合会議で初めて禰豆子を見たときはさすがの俺も驚いた。何せ稀血の中でも希少な血を持つ不死川さんの血を見てもそれに耐え拒否したのだから

 

それからはカナエさんとしのぶの提案で蝶屋敷にて炭治郎と共にその身を預かることとなり、現在は何故かはわからないが俺に懐いて顔を見るとこうして駆け寄ってきてくれる

 

 

禰「むぅぅ~~♪」

 

時「良い子良い子…はぁ~癒されるなぁ♪」

 

炭「禰豆子は時雨さんこと大好きなんだな」

 

禰「むぅむぅっ」

 

善「おのれぇぇ~~~っ…美女4人だけでは飽き足らず俺の禰豆子ちゃんにまで手を出す気か!?」

 

炭「善逸…いつから禰豆子はお前のになったんだ?(怒)」

 

善「ひぃやぁぁ~~~っ!炭治郎から怒りの音がビシビシ鳴ってるよぉぉ~~~っ!」

 

伊「あぁ~…腹減ったな」

 

禰「むぅむぅむぅ~~っ」

 

時「(みんな自由だなぁ~…)」

 

 

禰豆子も加わったことで道場内は更に賑やかになり俺も自然と笑みがこぼれた、そんな時”ガラガラッ”道場と屋敷を繋ぐ引き戸の扉が開きそこからカナヲが現れた

 

 

時「あっカナヲ…」

 

カ「時雨兄さっ…えっ!?」

 

禰「♪」

 

カ「(ねっ…禰豆子が兄さんに抱っこされながら頭を撫でられてる…羨ましい!)」

 

炭「(あっカナヲから嫉妬の匂いがする)」

 

時「どうしたのカナヲ?何か用事でもあった?」

 

”なでなでなで”

 

禰「むむぅ~~♪」

 

カ「(そっ…そこは私たち(胡蝶一家)の特等席なのにぃぃ!)」

 

時「(禰豆子ちゃんがいるおかげでカナヲの動きを封じられている…さすがは禰豆子ちゃんっ君はやはり凄い子だぞ‼)」

 

禰「むぅ~?」

 

カ「ねっ…禰豆子…その場所わたしに頂戴?」

 

禰「……むんっ(嫌だっ!)」

 

カ「禰豆子ぉ~……」

 

※禰豆子VSカナヲ→勝者:禰豆子※

 

時「ふっ…さすがのカナヲも禰豆子ちゃんには勝てなかったようだね♪」

 

カ「うぅぅぅぅ~~っ…」

 

時「それで…何か俺に用事があったから来たんじゃないの?」

 

カ「あっ…うん……しのぶ姉さんが”これから任務で出掛けるから時雨のことよろしくね♪”て言ってた」

 

時「それでカナヲは俺の”監視”に来たってわけか」

 

カ「監視じゃない…ただ一緒にいたいだけ♪」

 

善「(それ結局は同じ意味じゃないの?)」

 

時「んでしのぶが向かった場所に潜む鬼ってどんな鬼なんだ?」

 

カ「詳しくはわからないって…場所は北西にある集落だって行ってた」

 

時「……………」

 

カ「兄さんどうかした?」

 

時「いやっ何でもないよ……炭治郎っオレちょっと用事思い出したからここらで失礼するよ」

 

炭「えっ…あっ…はいっわかりました」

 

時「禰豆子ちゃんごめんねっオレそろそろ行かないといけないから抱っこはおしまい」

 

禰「むぅぅ~…」

 

カ「兄さん何処に行くの!?」

 

時「内緒♪」

 

カ「一緒に行くっしのぶ姉さんと約束してるから兄さんの傍から離れない!」

 

時「炭治郎っ善逸っ伊之助‼3人がかりでカナヲを抑え込んでっ言うとおりにしてくれたら今夜3人の好物を夕食で出してあげるよ‼」

 

伊「よっしゃぁぁーーっ‼俺様に任せろぉぉーーーっ‼」

 

善「こっこれは柱からの命令!だから合法的に女の子に触れられるっなら喜んでぇぇぇ~~~っ‼」

 

炭「ちょっ…善逸っ伊之助‼」

 

カ「ちょっ…えぇっ!?」

 

時「カナヲ…さらばだ!」

 

 

俺はそう言い残し道場から足早に去り、その後オレは自室にあった日輪刀と羽織を身に纏い蝶屋敷の外に出て走り出した

 

余談だがその後カナヲは3人を相手に善戦するも、最後は炭治郎に右腕を掴まれそれに加勢するように禰豆子がカナヲの体に抱きつき動きを封じられてしまったと後々語ってくれた

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-午後7時:北西の集落-

 

 

し「人影はなし……もしかしたら全員鬼に…」

 

鬼「その通りよぉ~♪」

 

し「っ‼」

 

 

任務を受け北西の小さな集落に到着した私は人の気配がない状況を見て最悪の事態が頭をよぎった、それと同時に私の目の前に蛇のような顔つきをした女の鬼が姿を現した

 

その口からは人間のものと思われる血が滴っており…ほんの数秒前まで人間の血肉を食べていたとわかるまで時間はかからなかった

 

姉さんは”鬼とは仲良くできる””禰豆子ちゃんと仲良くなれたんだから夢じゃないんだ”と言っているが…さすがの私もそこには同意はできそうにない

 

禰豆子さんは本当に特例中の特例…普通の鬼はこうして人間の血肉を求めて無差別に人を襲い、なんの罪悪感も持たずに暗闇の中で生きている……仲良くなんてできるわけがない

 

頭の中でそう思った私は愛用の日輪刀を鞘から抜き、目の前にいる鬼に向け刃を向けて攻撃の構えに入り鬼もそれに応えるように臨戦態勢をとった

 

 

鬼「”悪鬼滅殺”…貴女…もしかして柱?」

 

し「はい♪蟲柱の胡蝶しのぶと申します。私は柱の中で唯一鬼の頸を斬れないのですが…その代わり毒を用いることで鬼を殺すことができるちょっと凄い人なんですよ♪」

 

鬼「へぇぇ~…毒でねぇ~…ふふふっ良いこと聞いちゃったわ♪」

 

し「?」

 

鬼「蟲柱っ残念だけど貴女は今日ここで死ぬわ。柱の血肉となればかなり栄養価が高そうだし……貴女を殺した後っ味わって食べてあ・げ・る♪」

 

し「既に勝ったつもりですか…十二鬼月でもないのに偉そうな口は叩かない方が身のためですよ♪」

 

 

笑みを浮かべつつも私は私を殺せると発言した鬼に対して苛立った、何よりも私と時雨の貴重な時間を潰したこの鬼は万死に値すると言っても過言じゃない

 

さっきの発言も含めて簡単には死なせない…苦しんで苦しんで…もがきながら死の恐怖に怯えさせる、そうさせようと決断した私は一旦日輪刀を鞘に収め毒の成分を刃に浸透させる

 

 

鬼「どうしたの?早くかかってきなさいよ」

 

し「ではお言葉に甘えて…」

 

ーー蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れーー

 

”ザァァンッ”

 

鬼「っ!」

 

し「貴女たちの苦手な藤の花の成分を仕込んだ毒です…徐々に苦しくなっていきますよ♪」

 

 

私は得意の”突き”を活かした技を使い鬼の体を数か所突き刺し、それと同時に鞘の中で調合し刃に浸透させた毒を鬼の体に注入した

 

これで数秒後に毒は鬼の体の中を巡り苦しみながら皮膚が崩れ落ちていく……そう思っていた矢先”バァンッ”鞭のようなものが体を叩きつけ宙に飛ばされた私は古びた民家にぶつかり体勢を崩した

 

 

し「がはっ…どっ…どうして!?」

 

鬼「”どうして毒が効いてない”かって?理由は簡単…私は毒に対して耐性を持っているからよ♪」

 

し「っ‼」

 

鬼「私は十二鬼月の…上弦のとある鬼の方から気に入られてね。その方の血を多く飲んだことで藤の花を含めたあらゆる毒に耐えられる体になったのよ♪」

 

し「毒に耐えられる体に…貴女のような三下にそんなことがっ…」

 

”グサッ”

 

し「ぐはぁっ!」

 

鬼「その三下に追い込まれるようじゃ貴女も大した柱じゃないってことよね♪」

 

 

毒が効かないことを聞いて動揺した私は鬼の接近を許してしまい、鬼の右手から伸びた鋭い爪が体に突き刺さり体の自由を封じられた

 

なんとか抜け出そうにも鬼の力は強く…なおかつ日輪刀を握っている右腕に爪が刺さっているため攻撃に転じることもできない

 

 

し「つぅっ…」

 

鬼「ふっふっふ…お得意の毒が効かず…十二鬼月ですらない下級の鬼に追い詰められている今の気分はどうかしら?」

 

し「黙っ…れ!」

 

鬼「威勢が良いことね♪けどそれも今のうち…もうすぐ貴女は私に切り刻まれて死ぬ、そして貴女の血肉は私の力となり…私も晴れて十二鬼月の仲間入りができる!」

 

し「くぅっ…がはっ」

 

鬼「じゃあ早速…その綺麗な白い肌を赤く染め上げるとしましょか♪」

 

し「っ……」

 

 

駄目だ…鬼の爪が深く突き刺さって動くことができない。仮に動けたとしても私の蟲の呼吸の毒が効かない以上…鬼の頸を斬ることができない私に勝ち目はない!

 

姉さんと時雨が力を貸してくれて出来た蟲の呼吸が…努力をかけてつくった私の毒が効かない。こんな屈辱…耐えられないっ…耐えられるわけがない

 

そんなことを考えている間に鬼のもう片方の腕から伸びる爪が私の目の前に迫ってきた。ごめんね姉さん…ごめんねカナヲ…ごめんねアオイ…ごめんね時雨…私っ帰れそうにないわ

 

 

時「散々振り回しておいて勝手に逝くなんて許さないからなっ」

 

ーー雨の呼吸 弐ノ型改 逆巻く雨・豪雨ーー

 

”バァァーーンッ”

 

し「っ!?」

 

鬼「ぐぅっ…何奴!?」

 

時「……雨柱・雨宮時雨…お前の頸を斬る者だ」

 

し「しぐ…れ…」

 

 

突如…私と鬼の間を裂くように滝のような水が降り注ぎ、その攻撃を回避するために鬼は私の体に突き刺していた爪を抜き距離をとった

 

そして目の前には…私と同じく”悪鬼滅殺”の文字が刻まれた紺色の日輪刀を持つ時雨が立っていた、愛おしくて仕方ない時雨が…私を助けてくれたんだ

 

 

し「時雨…どうして?」

 

時「嫌な予感がしてね…しのぶはそこで呼吸を整えて止血に集中しろ……この鬼は俺が斬る」

 

し「………っ」

 

鬼「あらあらぁ~別の柱が来るなんて…今日の私はついてるわ♪」

 

時「…………」

 

鬼「本当は女の肉の方が好みなんだけど…まぁいいわっまずは貴方の血肉からいただくことにするわ♪」

 

時「……黙れ悪鬼」

 

”ギロッ”

 

鬼「っ!?」

 

時「俺の女に手を出したこと……地獄で後悔させてやる」

 

鬼「こっ後悔?はぁっ随分と強気じゃないさ!言っておくけど私は上弦の鬼から血を分け与えられた特別な存在なのよっそこらへんの雑魚と一緒にしない方が身のためよ!」

 

時「血を貰っただけで強くなった気になってるのか?随分とおめでたい鬼だな…努力もせずに得た力なんて付け焼刃でしかない、そんなものを振りかざしたところで俺たち柱には通じないことをいまここで教えてやる」

 

鬼「言ってくれる!ならその身に刻め…私の力を!」

 

ーー血鬼術・毒突撃ーー

 

鬼「きぃやぁぁぁぁーーーっ!」

 

 

鬼は足の爪先から禍々しい色をした体液を流しながら宙に飛び、飛んだ時の勢いそのままに時雨に向かって突っ込んできた

 

あの血鬼術は恐らく体内の蓄積してある毒を爪先に集中させ拳打や蹴りによって対象に向け毒を放つ技だ、けど時雨はそんな状況にも関わらず微動だにせず…ゆっくりと日輪刀の刃を鬼に向けた

 

 

時「全集中…雨の呼吸…拾弐ノ型…」

 

ーー時雨之化ーー

 

”バサァァァーーッ”

 

鬼「ぐぅっ…うわぁぁっ!」

 

”ドサッ”

 

鬼「なっなんで急に体の動きが……これは…雨粒!?」

 

時「さっき俺は”逆巻く雨・豪雨”を地面に向け放ち…それによってこの周囲一帯に霧状の雨を拡散させた、そして”時雨之化”は空気中に舞っている雨を圧縮してぶつけることで相手の体の動きを鎮静化…簡単に言えば鈍くさせる技だ」

 

鬼「ちっ…鎮静化だと!?」

 

時「これでお前はもう動けない…止めを刺させてもらう」

 

ーー雨の呼吸 捌ノ型 篠突く雨ーー

 

”ザァンッ”

 

鬼「っ……そっそんな……こんっ…なっ……あっけなくっ……終わる…なんてっ!」

 

 

時雨の放った斬撃が鬼の頸を斬り飛ばした。飛ばされた鬼の頭は時雨がいる足元に転がり、断末魔を叫びながら時雨の方に顔を向ける

 

 

時「……苦しかっただろ……もう眠っていいんだ…もう人を喰わなくてもいいんだ」

 

鬼「なに…をっ……あぁ…そうだ……わたし…はっ……ひと…だったんだ……愛され…たかったっ……愛してっ……ほしかったっ……」

 

時「その願い…来世で叶うよう祈っている」

 

鬼「……あり…がとう……雨の…剣士……」

 

”スゥゥゥ……”

 

時「安らかに眠ってくれ……」

 

し「時雨…」

 

時「帰ろうしのぶ…皆が待つ蝶屋敷に」

 

し「(これだ…この優しい笑顔を向けられるから…私は貴方のことを愛し…そしてそれを独占したいと思い縛りたくなってしまう…不謹慎と思うかもしれないけど許してね、それくらい……私は貴方を心から愛しているんだから)」

 

時「しのぶ…大丈夫?」

 

し「はい…大丈夫ですよ時雨。では…一緒に帰りましょう♪」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-午後11時・蝶屋敷(しのぶの部屋)-

 

 

時「右肩の傷が深いらしいけど幸い毒の類は流されてなかったみたいだ、けどしばらくは安静にしておいた方が良いってアオイが言ってたよ」

 

し「そう……後でアオイにお礼を言っておかないとね」

 

時「俺にはないのかよっ」

 

し「勿論…時雨にも感謝してるわ。貴方が来なかったら私は今ここにはいなかった、本当にありがとう…時雨♪」

 

時「……いつもそれくらいの笑顔だったら可愛げがあるのにね」

 

し「あらっそれじゃまるで普段の私が可愛くないって言っているようなものよ」

 

時「普段のしのぶたちの笑顔は黒くて怖いんだよっ」

 

し「酷いこと言うのね。さっきは”俺の女に手を出したこと地獄で後悔させてやる”て凄く素敵な台詞を言ってくれたのに」

 

時「そこは否定しないよ…けど普段の俺への執着が異常すぎるんだよ!それがあるから俺は素直に皆のことを好きって言えないの!」

 

し「なら…無理やりにでも言わしてあ・げ・る♪」

 

時「へぇっ?」

 

 

”グイッ…チュゥッ”何を言い出したかと思うとしのぶは俺の頭に手を回し無理やり接吻してきた、しかも口の中で舌を混じらわせる深いやつを……けどその時っ何か苦みを感じ俺はすぐにしのぶの顔から距離をとった

 

 

時「っ……しのぶぅ…俺に何を飲ませた?」

 

し「時雨専用に調合した媚薬よ♪昼間に完成してね…折角だから試そうと思って♪」

 

時「なんで良い話の雰囲気のまま終わらせないんだよ!全部ぶち壊しじゃないか‼」

 

し「気にしたら負けよ時雨♪ほぉ~らっ…段々と顔が赤くなって体が火照ってきたでしょ?」

 

時「君って奴はぁ……はぁ~…なんで俺はぁ…しのぶを助けてしまったんだろう……」

 

し「思ってもないこと言っちゃって♪ほら…こっちに来て♪」

 

”ギュウッ”

 

時「傷口が広がって……アオイに説教されてもぉ…俺は知らないよ…」

 

し「今は私だけを見て。さぁ…一緒に夜を楽しみましょう…時雨♪」

 

 

その夜…俺は傷を負った蝶の気が済むまで蜜を吸われた、薬のせいもあって俺も彼女を求めてしまった……一生の不覚だよこれは(泣)

 

なんで…なんで良い話のままで終われないんだろうか?俺の不幸体質って…神様でも取り払うの無理なんじゃないか?と…最近になって思うようになったのはまた別の話である

 

 

《つづく?》




ということで今回は初の戦闘描写付きのお話でした、余談ですがオリ主の雨の呼吸は技を組み合わせて放つことでその威力を増すことができるというものにになっています

今回はこれまでと違いちょっと真面目な感じのお話になりましたがそれでもしのぶさんのちょっと歪んだ愛の描写は見せれたので個人的には満足してます♪

して今回のアンケートはこの時の行為のお話を裏小説として読みたいかどうか…新たにアンケートを実施して票が多いようなら18禁のタグをつけた別の小説部屋を作りますので引き続きご協力をよろしくお願いしますm(__)m


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あれ…これってヤンデレじゃない?(キメツ学園)

今回はキメツ学園時間軸のお話です、現代になって色んな知識を得たオリ主が胡蝶一家の異常性に気づくお話です(今更で申し訳ないですが)

大正時代に病む…ヤンデレに似た言葉があったかはわかりませんがやはりこのワードは現代特有のモノだと思うのでそこをフォーカスを当ててみました

それでは令和になっても人気者なオリ主の平和で楽しい日常?のお話をどうぞ!


-令和2年梅雨・胡蝶家-

 

 

胡「ねぇねぇ時雨くんっこのお洋服どうかな?似合うかな?」

 

時「カナエさんだったら何着ても似合うんじゃないですか?」

 

胡「違うわよ!これは時雨くんの女装用に買ったものなのよ、だから着る身としての感想を聞きたいの」

 

時「謹んでお断りします!」

 

胡「あぁ~んいけずぅ♪」

 

ア「時雨さんっ今夜のお夕食天ぷらにしようと思うのですが何かリクエストありますか?」

 

時「天ぷらと聞くと伊之助を思い出すね…さつまいもの天ぷら好きだからそれを希望します」

 

ア「わかりました!では八百屋のさつまいも買い占めてきます‼」

 

時「買い占め駄目っ絶対に駄目‼」

 

カ「時雨兄さん…今日一緒に寝てくれる?」

 

時「思春期真っ只中のJKが何を言ってるの!?」

 

カ「寝てくれないと…兄さんの髪を1本1本抜いちゃうよ?」

 

時「止めてっ俺を禿げさせないで‼」

 

し「大丈夫よ時雨。仮に禿げたとしても私たちは貴方を愛し続けるから♪」

 

時「そういう問題じゃないよ!つかしのぶっ…笑みを浮かべながら試験管を近づけないで‼」

 

し「心配しないで♪これはただ(・・)の媚薬だから♪」

 

時「何当たり前のように言ってるの!?ていうか前世と違って医療機器ないのにどうやって作ったの!?」

 

し「薬と毒に精通した私を舐めないで♪少しの道具と薬草があれば私に作れない薬はないわ♪」

 

時「サラッと怖いこと言ってるよこの人ぉぉぉ~~~っ‼」

 

 

どうも皆さん雨宮時雨です。はい…見ての通り俺は今世でも胡蝶一家に縛られた生活によって虐げられています

 

”リア充が何を言ってるか”と思ってるそこの男ども…世の中少女漫画みたいな可愛くて綺麗なモノじゃないんだよ!

 

俺は前世でそれを嫌って言うほど味わってきたからわかるんだ!ここには安らぎというものはない…あるのはこの4人による”愛”という名の”束縛”しかないんだ!

 

実家に帰ることも許されず…外出する時は必ず4人のうち誰かが同行する…なおかつ知り合い以外の女性と接することは禁止…あれこれ今の時代で言うとこの”デジャブ”じゃない?

 

”そんなに嫌なら警察なりに電話すればいいじゃん”というそこの人!出来たらとっくにしてるよ!けど胡蝶一家の周りからの信頼度が半端なくて読んだとしても全部もみ消されちゃうのよ!

 

今の時代女性に対してゆるくなり過ぎじゃない!?もう少し男性に対しても優しくしてくれてもよくない!?そう思わない今見ている男性諸君よ!

 

と…こんなことを心の中で叫んでいても仕方ない。取りあえずは彼女たちに従順なフリをして隙を見つけて逃げるしかない‼

 

 

し「時雨…いまどう逃げ出そうか考えてたでしょ?」

 

時「へぇっ!?」

 

胡「時雨くんの考えていることなんて見え見えよ♪」

 

”ガシッ”

 

カ「時雨兄さん…逃がさない」

 

”ガシッ”

 

ア「離れ離れになるのは嫌です」

 

時「ちょっ…2人とも離して‼」

 

胡「しのぶぅ~…あれ(・・)試してみたらいいんじゃない?」

 

時「あれって何!?絶対よくないものでしょそれ!?」

 

し「大丈夫よ…ただの痺れ薬(・・・)だから体に害はないわ♪」

 

時「”痺れ”て言ってる時点で害あるじゃん!」

 

胡「ほらジッとしてて時雨くん…すぐ終わるから♪」

 

し「注射はめんどくさいし錠剤だと効果が出るまで時間かかるし…やっぱり口移しよね♪」

 

時「やっ止めてお願い‼これ以上オレの体を犯さないでぇぇ~~~~~っ‼」

 

し「ほら時雨…私と深い深いキスをしましょ♪」

 

時「やぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~っ‼」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-数日後・キメツ学園(屋上)-

 

 

時「……てことが数日前にあった訳よ」

 

炭「たっ…大変でしたね」

 

善「きぃやぁぁ~~っ‼あんたは今世でもモテ男街道まっしぐらかよ‼惚気か!?惚気を俺たちに自慢したいんですか!?」

 

時「この顔見てもそんなことが言えるか?」

 

善「女の子にモテるなら本望っ……はっけど俺には禰豆子ちゃんが‼」

 

伊「おい志登時(時雨)っお前の芋天美味そうだからくれ!」

 

時「食え食えいくらでも食え…あと俺の名前は時雨ね」

 

 

とある日の昼時…俺は校舎の屋上でこのキメツ学園に通う後輩である炭治郎・善逸・伊之助の3人を交えお昼ご飯を食べていた、あっちなみにこの3人も前世での記憶を持っております

 

俺を話を聞いて善逸は妬ましそうに睨んでくるがあの4人の本性を…隠している裏の顔を知らない善逸には一生かかっても理解できないことだ

 

何度も言うけど…しつこいと思うけど俺だってあの4人のこと嫌いじゃないし寧ろ好きだって気持ちの方があるよ!けどね…重たすぎる愛は俺にとって毒でしかないのよ!

 

俺はただ…鳥のように自由気ままに飛んでいたいの‼それが縛られ出来ないことがどれだけストレスになると思う!?もうほんと…今世でも胃痛が酷くて胃薬が手離せません

 

 

炭「それなんですか?」

 

時「胃薬…今世でもお世話になることになるとは思ってなかったよ」

 

善「胃が荒れるほど愛されてるんなんて……やっぱ羨ましいぃぃぃ~~っ!」

 

時「(善逸は一生かかっても俺の気持ちを理解できそうにないな…)」

 

伊「うぉぉっこの芋天めちゃくちゃ美味ぇぞ‼」

 

時「相変わらず自由だな君は……なんだったら全部食べる?」

 

伊「やっぱあんたは良い奴だなっさすが俺様の子分その1だ!」

 

時「子分になったつもりはないけどね……」

 

善「病気になるほどまで愛される…狂ったように依存される…それって……」

 

炭「善逸?」

 

時「?」

 

善「それって俗にいう”ヤンデレ”ってやつじゃないですか?」

 

時・炭「「ヤンデレ?」」

 

伊「なんだそりゃ…美味いのか?」

 

善「食い物じゃねぇよ!ヤンデレっていうのは”病んでる”と”デレ”っていう言葉の合成語でネットゲームとかから生まれた現代の造語だよ!」

 

伊「雑煮?」

 

善「造語だよ‼」

 

時「ヤンデレ…ググれググれ!」

 

 

■ヤンデレとは?

 

”性格の一つで誰かを慕うあまりに精神が病んだ状態を指している。男性向け萌え文化を中心に2000年代中~後半にかけて広まり、主に意中の相手に対する二律背反の感情や葛藤の慢性化、独占欲の不充足等により理性や良心・常識を欠いた状態を示す。簡単に説明すると「相手への好意が強く高まり過ぎた結果、病的な精神状態になってしまうこと。もしくはそうした精神状態」といった意味合いの言葉である。実際にクレランボー症候群と言う名で愛されていると妄信する精神疾患があることで知られている。”参考文献:ピ〇〇ブ百科事典

 

 

時「いやまんまこれじゃん!まさにこの状態になってるんだよあの人(胡蝶一家)たちは‼」

 

善「だとしたらマズいんじゃないっすか?オレ今世になって色んなエロゲーやりましたけどヤンデレ系の人に好かれた主人公…大半は最後死んじゃってますよ」

 

時「しっ…死ぬだと!?」

 

炭「今の世の中は色々と進んでるんだなぁ……ていうか善逸っ禰豆子がいながらそんなものをしていたのかお前は?(怒)」

 

善「ひぃぃっ‼たっ炭治郎誤解しないでくれ‼これはあくまでも娯楽で俺の本命は前世も今世も禰豆子ちゃんだけだよ‼」

 

炭「そこは”来世”もいれるところだろ!」

 

善「勿論っ来世でも俺は禰豆子ちゃんを愛するよ‼」

 

炭「よぉしそれで良いぃ‼」

 

時「俺は良くないんだよ!鬼もいない平和な世の中で死が隣り合わせだなんて嫌だよ‼」

 

善「そっそんなこと言われても俺らには何も…」

 

時「やはりこのままでは駄目だっ一瞬の判断の遅れが俺の死へと繋がる……なら行動はただ一つっ一刻も早くあの一家から逃げ出さねば‼」

 

”ガチャッ”

 

冨「雨宮…ここにいたか」

 

時「とっ冨岡先生!?」

 

 

行動を起こそうと思ったその時…体育教師の冨岡義勇先生が屋上にやってきた、ちなみに冨岡先生も前世での記憶は持っている…言葉足らずなのは相変わらずだが

 

 

時「どっ…どうしたんですか?俺に何か御用ですか?」

 

冨「胡蝶(姉)がお前を呼んでいる…すぐに華道部の部室に行け」

 

時「……拒否権は?」

 

冨「来なかったら単位を落とすと言っていたぞ」

 

時「ハイワカリマシタイカセテイタダキマス」

 

”タタタタタタターーッ”

 

炭「こっこのタイミングで呼びだすって…」

 

善「時雨先輩…無事に帰ってこれるかなぁ」

 

冨「人の心配をする前に髪を染めろ‼」

 

”バシッ”

 

善「地毛なのにぃぃぃ~~~っ‼(泣)」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-部室(華道部)-

 

 

時「こっ…胡蝶先生?」

 

胡「あら時雨くん♪待ってたわよぉ~…とその前にっ2人きりなんだから呼び方♪」

 

時「いやけどここ学校だし…」

 

胡「呼・び・か・た♪」

 

時「カナエさんッこれでよろしいでしょうか!?」

 

胡「OKよぉ♪」

 

 

痛むお腹を抑えながら俺は華道部の部室の中に入り、そこで畳に座っているカナエさんの姿が目に入る……黙っていれば凄く美人で綺麗な人なのにほんともったいない

 

 

胡「何か言ったかしら?」

 

時「いえ何も言っておりません!」

 

胡「ならいいんだけど…」

 

時「そっそれでカナエさん…何用で俺を呼びだしたのでしょうか?」

 

胡「別に深い意味はないわ。ただぁ~…時雨くんがまた逃げ出そうとした予感がしてね、それを阻止するために呼んだと言っておきましょうか♪」

 

時「(見抜かれてる‼この人は千里眼の能力でも持ってるのか!?)」

 

胡「黙秘を通すということは図星ということね♪」

 

時「うぐっ‼」

 

胡「もぉ~本当に悪い子ね時雨くんは。何が不服なの?私たちは前世と変わらずたくさんの愛情を貴方に注いでいるというのに」

 

時「(それが原因だって何故わからないんだ!)」

 

胡「うぅ~~ん……そっかっまだ”愛”が足りないから求めているのね!?」

 

時「(何故にそういう答えにたどり着くんだこの人は‼)」

 

胡「うふふふっ…それじゃあ時雨くんのご要望に応えちゃおうかな♪」

 

時「(かっ体が逃げろと言っている‼一先ずこの部室から逃げないと‼)」

 

”プスッ”

 

時「あぐっ‼」

 

 

迂闊だった…背中を見せた瞬間っ首に針のようなものが刺さった。それと同時に体が痺れその場に膝をつく俺は再度カナエさんの方に顔を向けると…満面の笑みをしながら吹き矢を放つ筒を口に咥えていた

 

 

時「なっ…なんでそんなものをぉっ…」

 

胡「しのぶにお願いしてね…この間の痺れ薬の残りを貰って吹き矢に染みこませたのよ♪」

 

時「そっ…そんなものを学校にっ…持ってくるなよぉっ…」

 

胡「だってこうでもしないと時雨くんすぐ逃げちゃうでしょ?折角の機会だし…ここで時雨くんのこともっと愛してあげようと思ってね♪」

 

時「っ!?」

 

 

そう言ってカナエさんは着ていたニットセーターを脱いだ、それすなわち…カナエさんの上半身は胸元にブラジャーを付けただけの姿ということだ‼

 

スタイル抜群なうえに巨乳で付けている黒のブラジャーが更にその魅力を増強している……ってなに解説しているんだ俺は‼これじゃ俺が変態みたいに見えるじゃないか‼

 

 

時「なっ何してるのぉ!?」

 

胡「これから時雨くんと”良いこと”しようと思って♪」

 

時「だっ駄目ですってカナエしゃんっ…ここ学校っ////」

 

胡「学校だから普段と違う気持ちで興奮するじゃない♪しのぶたちには許可とってるから…放課後までここで私と一杯愛し合いましょう♪」

 

時「やっやめれぇぇ~…////」

 

 

結果…俺はこのあとカナエさんに喰われてしまいました(泣)ちなみに今夜はカナヲとアオイを同時に愛してと…更なる死刑宣告を告げられた

 

これは疑うことなきヤンデレというやつだ。まぁ病み要素は少なめだと思うがこの調子で愛され続けたら……俺は間違いなくこの世からさよならしなくちゃいけないだろうね。

 

 

《つづく?》




ということでキメツ学園軸でのお話でした。本人がヤンデレだって違うするお話はそうないと思ったので書いてみましたいかがでしょうか?

引き続き裏小説読みたいかのアンケートは継続致しますので、お時間ある方は投票へのご協力をよろしくお願い致しますm(__)m


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嫁にするなら誰!?

再び大正時代でのお話です、とある任務のために胡蝶一家がもし嫁役を演じることになったら…的なお話です。

してこの小説を初めて3週間程たちましたがUA:26,589でお気に入り:243件に到達しました、本当に皆さまありがとうございます!コメントもたくさんいただきまして励みになります!

それでは大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の続きをどうぞお楽しみに。


-某月某日・蝶屋敷(居間)-

 

 

胡・し「「潜入任務?」」

 

時「お館様から直々のね…」

 

カ「いつから?」

 

時「明日から…」

 

ア「どれくらいの期間なんですか?」

 

時「潜入先の鬼を討伐するまでだから最低でも1週間…もしくは1か月くらいかと」

 

胡蝶一家「えぇぇっ‼」

 

 

とある日の蝶屋敷にて俺はお館様から直接伝えられた任務について胡蝶一家に話した、まぁ最後の反応は予想していたから驚きはしなかったけどね

 

潜入任務…その名の通り素性を隠して鬼が潜んでいると思われる土地に赴きそこで一般人として生活しながら任務を行うのだ

 

つまり…その間オレはこの家族たちの束縛から解放されるのだ!さすがの胡蝶一家といえど鬼殺隊の最高責任者であるお館様直々の命を跳ね返すことはできないのだから‼

 

お館様ありがとう…ひと時とはいえ俺をこの地獄から解放させてくれて(泣)鬼の討伐が最優先なためゆっくりはできないが心に平穏は訪れるから良しとしておこう!

 

 

時「ということだからしばらく留守にするからよろしくね」

 

胡「…………」

 

し「(くぅぅ~っ…何故なのお館様!潜入なら元忍の宇随さんが適任じゃないですか!宇随さんが駄目でも他に柱は何人もいたのになんでよりによって時雨なんですか‼)」

 

カ「(お館様は一番偉い人…その人が時雨兄さんに出した任務…防ぎようがない)」

 

ア「(時雨さんと1か月以上会えないかもしれないなんて…耐えられるわけないじゃないですか‼)」

 

時「じゃっじゃあ俺は任務に必要なモノ準備するからこれで…」

 

胡「嫁役が必要ね」

 

時「はぇっ?」

 

胡「だって長期での潜入任務なんでしょ?潜入先で一般人として暮らすなら夫婦という設定で潜入した方が怪しまれないと思わない?」

 

時「そっそんなことは…」

 

し・カ・ア「「「それだぁっ‼」」」

 

時「ふぁっ!?」

 

し「そうよっ時雨と夫婦という関係で行けば任務に同行できる…さすが姉さんっ冴えてるわ‼」

 

カ「カナエ姉さん凄い…」

 

ア「さすが花柱ですっ」

 

胡「やだぁ~♪そんなに褒めても何も出ないわよぉ♪」

 

時「…………orz」

 

 

カナエさんが提案したアイデアに食いつく残りの3人…あぁ~しまったっ最初に自分1人だけの任務だって言えばこういう展開にはならなかったなのに

 

俺ってどうして肝心なとこでやらかしちゃうかなぁ~…1人っきりになれるという誘惑に浮かれ過ぎちゃうの分かってるのにこうなっちゃうんだよなぁ(泣)

 

こうなってしまってはもう誰も4人を止めることは出来ない。あぁ~夢みた1人だけの自由で気楽な潜入生活よ…さようなら

 

 

胡「けどね…この案には1つ問題があるの」

 

し・カ・ア「「「問題?」」」

 

胡「嫁役はこの中の4人のうち…1人しか出来ないということよ」

 

し・カ・ア「「「っ‼」」」

 

時「(何その”盲点だった”みたいな顔は…表向きで一夫多妻なんて受け入れられるわけないんだから当然でしょ)」

 

胡「これは我が家始まって以来の熾烈で激しい戦いになるわ。蝶屋敷の当主として…皆の覚悟を聞いても良いかしら?」

 

し「愚問よ姉さん。時雨の嫁役という場所が1つしかないなら…私は本気で皆と戦うわ!」

 

カ「時雨兄さんのお嫁さん役…姉さんたちにもアオイにも譲るつもりはない!」

 

ア「この4人の中で誰よりも私が適任だということを見せつけてあげますよ!」

 

胡「みんな覚悟は十分っていうことね…なら私も本気で行かせてもらうわよ!」

 

時「(どうでもいいから早く決めてください…)」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

胡「それではこれより第1回”時雨くんのお嫁さんは誰だ!?”選手権を開催しまぁ~す♪」

 

時「ねぇ…オレ席外しても良い?」

 

し「時雨が主役みたいなものなんだからここにいなきゃ駄目よ」

 

ア「私たち中の誰が時雨さんのお嫁さん役に相応しいか…決めるのは時雨さんなんですよっ」

 

カ「だからここにいて」

 

時「ですよねぇ~…」

 

胡「じゃあ一番手は私がいくわね♪」

 

■第一候補者:胡蝶カナエ

 

胡「まぁ私はこの蝶屋敷の主であり胡蝶家の長女でもあるから伴侶を持つのならば一番の適任だと思うわ。年齢も身長差も時雨くんとちょうどいい塩梅だし♪」

 

※カナエ:年齢21歳の身長156㎝/時雨:年齢19歳の身長170㎝

 

胡「ねっ♪」

 

時「いや”ねっ♪”と言われても俺には分かりませんよ」

 

カ「身長だけなら私もカナエ姉さんと変わらないよ?」

 

し「年齢だって私の方が時雨と一個違いだから塩梅で言うなら私の方が似合うと思うわ」

 

胡「ちょっ今は私がアピールする時間よ!2人は黙って聞いてなさい‼」

 

し・カ「「…………」」

 

胡「なっなによそのジトォ~とした目は!?」

 

ア「…………」

 

胡「アオイまで……あぁぁ~~ん時雨くん皆が私をいじめるぅぅ~~っ‼」

 

”ギュウッ”

 

時「年長者の威厳はどうしたんですか…」

 

し「というか姉さんっどさくさに紛れて時雨に抱きついたわね‼反則行為とみなして失格よ‼」

 

胡「そんなぁ~~っ(泣)」

 

■第二候補者:胡蝶しのぶ

 

し「私は時雨と同期っこれが何よりの強みよ!藤襲山での七日間…お互いに背中を預けて鬼と戦ったあの日から私たちの関係はより強固なモノになったわ♪」

 

胡「確かに…そこに関しては姉さんの負けよっ」

 

ア「”同期”という響きはちょっと憧れますね」

 

し「羨ましいでしょ?」

 

カ「羨ましいぃ…」

 

時「けどあの時のしのぶ”余計なお世話です!”とか”援護なんて必要ありません!”とか…俺の好意を全部否定していたような記憶があるんだけど」

 

し「はぅっ‼」

 

胡「あらあらぁ~♪あの頃のしのぶは時雨くんにそんなこと言ってたんだぁ♪」

 

カ「しのぶ姉さん…酷い」

 

ア「人の好意を無下にするのは人間として最低ですよ!」

 

し「あっ…あの頃は負けん気が強くて素直になれなかった時だから…」

 

時「極めつけは”姉さんに群がる害虫は駆除します!”とか言って…俺に日輪刀突きつけたよね?」

 

し「時雨ぇ~~っ‼」

 

ア「しのぶ様には任せられませんっやはりここは蝶屋敷の炊事家事担当の私が‼」

 

■第三候補者:神崎アオイ

 

ア「蝶屋敷の炊事家事を一手に担っている私こそ時雨さんのお嫁役に相応しいと思います!何せその他の3人は家事能力がかなり低いですからね♪」

 

し「いっいきなり失礼なこと言うわね!」

 

胡「必要最低限のことはできるわ‼」

 

カ「………っ」

 

ア「カナエ様…漬物を作る際に塩と砂糖を入れ間違えたのはどなたでしたでしょうか?」

 

胡「うぐっ」

 

ア「しのぶ様…猫が現れたことに驚き洗濯物を地面に落とし洗い直す羽目になったのはどなたのせいでしょうか?」

 

し「くぅっ」

 

ア「カナヲは…まぁ言わずもがなですね」

 

カ「(辛辣だよアオイ…)」

 

ア「戦うしか能がない皆さまと違い私には生活能力があります!世間体から見ても私ほどのできる嫁はそうはいません…時雨さんもそう思いますよね!?」

 

時「うっうん…確かにアオイのご飯は美味しいしその他の家事も文句のつけようがないくらい完璧だ。(この中でなら)常識も持ち合わせてるし夫婦を演じるという意味では一番適任だと思う」

 

ア「ほらっ聞きましたかいまの言葉を!これは勝負ありましたね♪」

 

時「けど…それすなわちアオイがいないと蝶屋敷が機能しなくなるってことになるから長期間の任務にアオイを連れていくわけにはいかないんだよね」

 

ア「はぇっ!?」

 

胡・し・カ「「「…ぶぅっ」」」

 

ア「わっ笑いましたね!?いま私のこと笑いましたね!?」

 

胡「ごっごめんねアオイ…けどっ…これは堪えられないわよwww」

 

し「そうよねっアオイはこの蝶屋敷になくてはならない存在だものね!時雨の言うとおり長期任務でここ(蝶屋敷)を空けるわけにはいかないものね♪」

 

カ「アオイ…ドンマイ♪」

 

ア「ぐぎぎぃぃぃ~~~~っ!」

 

蝶「じゃあ最後はカナヲ…」

 

時「もういいって!ていうかやる以前から嫁役で連れていくなら誰にするか決めてたし‼」

 

胡蝶一家「えぇっ!?」

 

時「いやっ…本心は1人で行きたいよ!けどここにきてのその発言は皆のこと無下にしているから4人の中でならこの子が良いかなっていうのを考えて決めたんだよ」

 

胡「そっそれは誰なの!?」

 

し「教えてっすぐに教えて‼」

 

ア「時雨さんっ‼」

 

カ「(ウルウルウル…)」

 

時「………カナヲだよ/////」

 

胡・し・ア「「「はぇっ!?」」」

 

カ「っ!?」

 

 

まぁそうなるよね…剣の腕は4人の中でも伸びしろがあって未来があるけど家事全般が苦手てコミュニケーションも少しは成長したとはいえまだ苦手なカナヲが選ばれたんだから

 

当然カナエ・しのぶ・アオイの3人は驚きのあまり声を出した直後に硬直し、対して選ばれたカナヲも驚いたがすぐに自分が選ばれたという優越感から笑顔になり頬を赤く染めた

 

そんなカナヲを見た3人は鬼の形相をして俺に詰め寄り、しのぶはその小柄な体のどこにそんな力があるんだよって言いたくなるくらいの力で俺の体を”ブンブンッ”と上下に揺さぶる…ハッキリ言って気持ち悪いです

 

 

し「なんでっなんでよりによってカナヲなのよ‼」

 

ア「そうですよ!カナエ様やしのぶ様ならまだしもカナヲは納得できません‼」

 

胡「カナヲは可愛くて大切な家族だけどこれに関しては私も異議を唱えるわよ‼」

 

時「せっ…説明するからっ…揺するのっ…止めてっ…気持ちっ…悪いからっ」

 

カ「皆止めてっ時雨兄さんが死んじゃう!」

 

”ピタッ…”

 

時「はぁ…はぁ…ちゃっちゃんとした理由があるから落ち着いて聞いて‼」

 

胡・し・ア「「「………っ」」」

 

時「カナヲは確かに家事はからっきし駄目だし対人関係も多少改善したとはいえ人様と良好な関係が築ける会話ができるという点では不安だよ。けどね…この良くも悪くも落ち着きがあって同じ表情を一定に保ち続けられる能力は潜入する上では重宝出来ると思うんだ」

 

ア「たっ…確かに一理ありますね」

 

時「カナエさんは感情の起伏が激しいし…しのぶは短気で怒りやすし…アオイは会話が業務的なとこがあるし……そういうのを選考に考慮するならカナヲ一択だと思った」

 

カ「っ/////」

 

時「あとはカナヲに潜入任務を経験させることかな。継子で柱候補のカナヲは今後のことを考えて色んな任務を経験させる必要があるし……それもあって嫁役はカナヲに選ばさせていただきました、割と正論言ったつもりだけど異論はありますか?」

 

胡・し・ア「「「……………」」」

 

時「黙秘は承認したと捉えるよ……ていうことでカナヲッ明日朝一で出発するから準備しておいてね?」

 

カ「うん…分かった////」

 

胡・し・ア「「「……………」」」

 

カ「(3人とも…ドンマイ♪)」

 

胡「(カッカナヲが勝ち誇っている!)」

 

し「(おっ落ち着けない‼この屈辱っ悔しすぎるわよ‼)」

 

ア「(カナヲ…帰ってきたら覚えてなさい‼)」

 

時「(あぁ~…これ任務終わった後オレ殺されるかもしれんなぁ)」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-数日後・仮宅(潜入先の町にて)-

 

 

時「じゃあ俺は情報収集しに出掛けるよ。カナヲは…まぁ家事に慣れつつ留守番をお願い」

 

カ「うん…お仕事頑張ってねアナタ♪」

 

時「うっうん…じゃあ行ってきます」

 

カ「待って‼」

 

時「?」

 

カ「行ってきますの接吻して/////」

 

時「なぁっ何を言ってるの!?ていうかそんなことどこで覚えたの!?」

 

カ「カナエ姉さんがくれた官能本に書いてあった」

 

時「(あぁぁ~もう‼あの人はなんで余計な知識をカナヲに与えちゃうかな‼)」

 

カ「アナタ……早く接吻して/////」

 

時「……勘弁してくれぇ(泣)」

 

 

これは旅行じゃないんだよぉ~あくまでも任務の一環なんだから楽しまないで‼と俺は心の中で嘆いてた……蝶屋敷で起きている惨劇を知らずにだけど

 

 

胡「あらあらどうしたの善逸くん♪この程度で根を上げてちゃ次の任務で死んじゃうわよ♪」

 

善「(もっもう死にそうなんですけど‼ていうかなんで柱直々の訓練受けなきゃならないの!?しかもさっきからカナエさんから”怒り”の音がビシビシ聞こえるんですけどぉぉ~~っ‼)」

 

※善逸はカナエ直々の打ち込み稽古を受けさせられていた

 

し「炭治郎くんに冨岡さん…そんなに怯えなくてもただ(・・)の試薬ですから死ぬことはありません。だから早くこの薬を飲んでください♪」

 

炭「(むっ紫色で変な煙出てる薬を飲めと…義勇さん‼)」

 

冨「(炭治郎…ここが俺たちの墓場になるかもしれん)」

 

炭「(そんなぁぁ~~~っ)」

 

※炭治郎と義勇はしのぶの試薬を無理やし飲まされていた

 

ア「どうしたんですか伊之助さん?いつもみたいに私の足を掴んで持ち上げても構わないですよ…ですから早くかかってきてください♪」

 

伊「(アオイコワイ…スゴクコワイ…ニゲダシタイ)」

 

ア「い・の・す・け・さん♪」

 

伊「(ゴメンネゴメンネゴメンネ)」

 

※伊之助はアオイの半ば無理やりの訓練に付き合わされていた

 

胡「さぁ…」

 

し「さぁ…」

 

ア「さぁ…」

 

胡・し・ア「「「楽しい時間にしましょう♪」」」

 

 

それから2週間後…俺は無事に鬼を討伐して蝶屋敷に帰還した。そしてすぐさま炭治郎たちに詰め寄られ”二度と長期任務に出ないでください!”と言われたのだった

 

 

《つづく?》




はいっということでお久しぶりです。お盆期間で少し仕事が忙しかったので遅くなりました…お待たせしてしまってすみませんm(__)m

ちょっと長考してしまいましたが後半になって一気に文が思いついたのでなんとか書き終えることができました…次回作はちょっとお休みしてから書こうかなと思います。

ということでアンケートの方は引き続き継続しております、お暇な方は投票にご協力を…また具体的にこういう話が読みたいというのがありましたらコメントもお待ちしておりますm(__)m


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触らぬピアスに祟りなし(キメツ学園)

進行形で書いている奴が思いのほか難航しておりますので凄く短いお話を投稿します…これは最近購入した”鬼滅の宴”の中に収録しているキメツ学園のお話からヒントを得て書いてみました

あとたくさんのコメントと感想ありがとうございます!亀更新ながらも色々とな感想を貰えるのは励みになります…今後も低速運転ですがどうぞよろしくお願いしますm(__)m

それでは令和になっても人気者なオリ主の平和で楽しい日常?のお話をどうぞ!


《中高一貫!キメツ学園物語‼》←今更ですm(__)m

 

 

善「(風紀委員は朝が早い…そしてこの服装チェックがまた大変。素直に言うこと聞いてくれるならまだしもこの学園は癖の強い生徒が多くて参る…けどこれがあるから辛くても止められない‼)」

 

禰「おはようございます善逸さんっ」

 

善「おはよう禰豆子ちゃぁん♪今日もセーラー服が素敵で可愛いねぇ♪」

 

禰「やだなぁ~善逸さん♪お世辞言っても何も出ませんよ~」

 

善「お世辞だなんてそんなぁ~♪」

 

禰「ふふっ…それじゃ風紀委員のお仕事頑張ってください♪」

 

善「おうっ男善逸…張り切って頑張っちゃうよ‼」

 

※単純な男・我妻善逸

 

善「(はぁぁ~前世でもそうだけど今世でも禰豆子ちゃんは可愛くて素敵だなぁ~♪今世でも結婚できるよう頑張らないと‼)」

 

伊「うぃっす紋逸」

 

善「あっおはよう伊之助…てっお前着崩しは駄目だって何度言えばわかんだよ‼あと荷物は学校指定のカバンに入れて来いってこの前言ったよな!?」

 

伊「俺は学校には弁当以外持ってこねぇ‼」

 

善「お前ここ(学校)に何しに来てんだよ!?」

 

伊「だぁぁ~朝からうっせぇな‼とにかく俺はボタンとめねぇ!とめてほしけりゃ俺と勝負して勝てっわかったな統逸‼」

 

善「令和の時代に何言ってるんだよっあと俺は善逸だって言ってるだろ‼」

 

※我が道を行く男・嘴平伊之助

 

炭「おはよう善逸っ伊之助」

 

伊「おう権八郎‼」

 

善「おはよう炭治郎…つかっお前も何度言えばわかるんだよ。ピアスは校則違反だって何度も言ってるだろ」

 

炭「校則を破ってるのは百も承知だ!けどっ…この耳飾りだけは途切れさせず受け継いでくれって父さんと約束したんだ…だからこれだけは絶対に外しちゃいけないんだ!」

 

善「あぁもぉ~~なんでお前はそう俺を泣かせようとするのぉ!?良い話過ぎるだろそれぇぇ~っ…きっと天国のお父さんも今のお前を見て喜んでいるよ‼」

 

炭「いやっこの世界では父さんは元気に生きてるぞ。今朝も新作を考案したらしくて張り切ってパンを焼いていたよ」

 

善「おんどれがぁぁ~~っ‼俺の涙とこの会話に費やした時間返せぇぇ~~っ‼」

 

※天然男・竈門炭治郎

 

善「たくっ…あの2人は昔も今も変わらないんだから」

 

時「おはよう善逸、今朝も風紀委員の仕事か?」

 

善「あっ時雨先輩、今日は遅めの登校ですね」

 

時「まぁ…色々とあってね」

 

善「んっ?……あぁっ‼」

 

 

善逸の目が光った…まぁ無理もないよね。俺の左耳に目立つように2つのピアスがついているんだから…腐っても風紀委員には変わりなくて安心したよ

 

 

善「ちょっと先輩!その耳についているピアスはなんですか!?先輩ともあろう方が校則を破るなんて信じられないんですけど‼」

 

時「まぁそうだよね…それが普通の反応だよね…やっぱ俺は間違ってないよね?」

 

善「?」

 

時「それでさ…これやっぱり外した方が良いよね?」

 

善「当たり前でしょっそんな姿してる先輩を見逃したら俺が冨岡先生にぶん殴られるんですから‼とにかくその2つのピアスッこの場で外してください‼」

 

時「わかった……けどどんな修羅場になっても俺は責任取れないからそこは覚悟してね?」

 

善「???」

 

 

俺は善逸に言われた通り左耳についている花と蝶を模したピアスを外し、善逸に確認するように右手にのせ見せた

 

善逸が確認し”OKっじゃあ行っていいですよ”と言おうとしたその時”ガシッ”ピアスを持っていた俺の右腕が力強く掴まれた

 

 

善「っ!?」

 

胡「時雨くぅ~ん…私たちの愛の結晶を私たちの許可なく外しちゃ駄目でしょ?」

 

し「時雨…朝出る前に”一生つけていてね♪”って私たちが言ったことお忘れかしら?」

 

時「ほらね…こうなるでしょ(泣)」

 

 

俺の腕を掴んだのは知っての通り胡蝶カナエと胡蝶しのぶの姉妹だった、ちなみに2人は常に俺のことを視界でとらえるために尾行…基ストーカー的なことをしているのです

 

 

善「カッカナエ先生にしのぶ先輩!?」

 

胡「ほぉ~ら時雨くんっ早くピアスをつけなおして♪」

 

”ギュッギュッ”

 

し「あそうだっついでにカナヲとアオイの分のピアスもつけちゃいましょうか♪」

 

”グサッグサッ”

 

時「カナエさん力強すぎるから…しのぶもここで耳に穴開けないで…ほら左耳から血が出て地面に垂れてるから(泣)」

 

善「ひぃぃぃ~~~~っ‼」

 

胡「あらっ君は確か風紀委員の我妻くんだっけ?」

 

善「はっはいそうです我妻善逸です‼」

 

し「風紀委員のとして仕事を全うするのはご立派よ…けどねっこれ(ピアス)は私たちの愛が籠った大切なモノなの…だから絶対に外させないわ♪」

 

胡「というわけだから我妻くん…次同じことしたら単位落とすから覚えておいてね♪」

 

善「はっはいぃぃぃ~~~っ‼」

 

胡「それじゃ行きましょう時雨くん♪」

 

し「これからも私たちの愛の形を大切にしてね♪」

 

時「……取り合えず血だけ洗い流させてください(泣)」

 

善「…………はぁっ…はぁっ……こっ怖かったぁぁぁ~~‼」

 

冨「我妻…そこで何しているんだ?」

 

善「とっ冨岡先生‼ちっ違うんですよ‼俺はただっ…時雨先輩がピアスをつけていたので風紀委員として服装のチェックを‼」

 

冨「あぁ…雨宮のピアスか。何故だがこの前理事長(お館様)から容認してくれと頼まれたな」

 

善「えぇっそうなんですか!?」

 

冨「他の教師も知っていることだ、だから雨宮のピアスについては注意する必要はない」

 

善「そうなんですか…ならいいんですけど。それじゃ俺はこのへんで…」

 

”ガシッ”

 

冨「それより我妻…お前はいつになったら髪を黒く染めてくるんだ?」

 

善「だっだからこれは地毛だって!」

 

冨「口答えするな青二才が‼」

 

”バシィッ”

 

善「理不尽‼」

 

 

《つづく?》




ということで若干流血表現ありのお話でした♪話数が増えるごとに文字数が増えていくので自分で自分のハードル上げてる感があってちょっとペース乱れてました

たまにはこういう短いのをはさんだ方がモチベが上がるので今後はこういうお話も間に混ぜていきますね。

では引き続きアンケートのご協力をお願いいたします。裏小説につきましては近いうちに別のページを作って書く予定なのでもう少々お待ちをm(__)m


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3ヶ月ぶりの帰還

長らくお暇頂いで申し訳ございませんm(__)m少し鬼滅熱が落ち着いていたんですが現在公開中の無限列車編で再熱したので重い手を動かし帰ってきました。

この3ケ月の間をオリ主が任務に出ていたっていうていで今回のお話を進めさせていただきます、それではお久しぶりの大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の続きをどうぞお楽しみに。


-某月某日・蝶屋敷(門前)-

 

 

時「……(入りづれぇぇ~~~っ!)」

 

 

どうも皆さまご無沙汰しております雨宮時雨です、このたびお館様から与えられた長期の任務を終えてこの蝶屋敷に帰ってまいりました

 

”なんで自分の屋敷に帰らないの?”と思っているそこのあなた!詳しい話を知りたかったらこれまでのお話を振り返ってくださいませ!

 

ハッキリ言うと思い出すのも辛いんですよ(泣)四六時中ずっと胡蝶一家が傍にいて時に女装や薬盛られたりと…本人たちは”愛してるから♪”と言うんだけどこれは愛を超えてる案件だと思うんですよ!

 

そんな胡蝶一家が俺の長期任務など認めるはずがない…ではなぜ今回行けたのかって?答えは単純っお館様に直談判して強制力を強めてもらったからだ!

 

さすがのあの一家でも上司…基組織の長であるお館様のお言葉なら否定はできないからね!ということで俺はこの3か月の間…任務に就きつつも平和に胃を傷めずに暮らしてこれたんだ

 

けど平和な時は一瞬で終わってしまうもの。任務で訪れた場所に潜んでいた鬼たちを討伐し終えれば必然的に帰還してお館様に報告しなければならない

 

それはつまりあの蝶屋敷(地獄)に帰らなくてはいけないということだ。当然ながら俺は任務に向かう日…胡蝶一家の気持ちも知らずに満面の笑みで屋敷を出た

 

あの時はひと時の解放感から気持ちが高揚していたけど…いざ帰る日を迎えるとどんな目にあわされるかの恐怖心しかない

 

かれこれ屋敷の門の前でうろうろしながら1時間くらい経とうとしてるけど…マジで足が屋敷の中に入っていかないんだよねぇ~これが♪

 

 

時「(本当にどうしよう…いっそのことまだ帰ってきてないことにして俺の屋敷に行くか?いや行くかは違うなっ正しくは”帰る”だよな?)」

 

”ガシッガシッ”

 

胡「あら時雨くぅ~ん♪帰ってたのね♪」

 

し「ようやくね…お帰り時雨♪」

 

時「(あぁ~時すでに遅しだった。これは死んだ…確実に死んだわ、つか2人とも肩を掴む力が強いんだよ…しのぶってこんなに力強かったっけ?これなら鬼の頸斬れんじゃない?)」

 

し「時雨~…なんでこっちに顔を向いてくれないのぉ?」

 

胡「そうよ時雨くん…3か月も顔見てないから寂しかったのよぉ♪」

 

時「(向けられない…向けたら般若(胡蝶姉妹)が待ってると思うと顔をそちらに向けられない!)」

 

し「し~ぐ~れ!」

 

”ゴキッ”

 

時「あぐっ‼」

 

※悲報:雨柱ノ雨宮時雨ガ蟲柱ノ胡蝶しのぶニヨッテ首ヲ負傷

 

し「もぉ~恥ずかしがり屋なんだからっ素直に顔を見せなさいよ♪」

 

時「(くっ首をやられたぁっ……任務でもないのに負傷したぁ!)」

 

し「改めて…久しぶり時雨♪」

 

胡「お久しぶりぃ♪」

 

時「どっ…どうもお久しぶりです…お二人ともお元気そうでなによりです」

 

し「えぇ~元気よ…誰かさん(・・・・)のおかげで自分でも驚くくらい力が溢れているわ♪」

 

”ギギギギッ…”

 

時「痛だだだだだーーっ‼顔っ顔が潰れるから止めてぇぇぇ~~~っ‼」

 

胡「しのぶ…一先ず(・・・)その辺にしておきなさい」

 

し「あら私ったら…ごめんね時雨」

 

”パァッ”

 

時「はぁっ…はぁっ……おっ…俺を殺す気かぁぁ!?」

 

し「私たちに寂しい思いをさせた時雨がいけないのよ?」

 

時「俺のせいなの!?」

 

胡「まぁまぁ…それじゃぁ時雨くんっ一緒に屋敷の中に入りましょう♪カナヲとアオイも待ってるから♪」

 

時「(あそうだ…あの2人もいたんだった)」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

ア「何はともあれ大きな怪我もせずで何よりです」

 

後方:アオイ

 

カ「時雨兄さん…久しぶり」

 

右側:カナヲ

 

し「門の前でウロウロしててね…ほんと恥ずかしがり屋よね時雨は」

 

左側:しのぶ

 

胡「こうして5人揃うのも久しぶりよねぇ~…やっぱり家族(・・)は一緒にいないと♪」

 

前方:カナエ

 

時「(完全に取り囲まれた……逃げ道がどこにもねぇぇ…)」

 

 

あのあと屋敷に入ったのだがこうして俺は四方八方を胡蝶一家に囲まれた状態で正座しております。なぜ正座してるかというとそうしなきゃいけない雰囲気だったからですはい(自己完結)

 

けどほんとどうしたものか……この後の事を考えると胃が痛くなる。この一家のことだから3か月いなかった分の”愛”が欲しいだの言って襲ってくるに違いない

 

1~2人ならなんとかなるけど…4人同時となると俺の体が悲鳴をあげるかもしれん…というかそれ以前にさっきしのぶのせいで首をやられてるんだけどね

 

だがこうして4人に取り囲まれた状態では逃げることは難しいし言葉で言いくるめるなんてもってのほかだ。ここは潔く…4人を平等に愛す以外に方法はない

 

 

胡「じゃあ時雨くん…今日から3日間(・・・)っ毎日わたしたちのことを愛してね♪」

 

時「……はぁ?3日間…えっ!?」

 

し「まさか1日だけで終わるだなんて思ってないでしょうね?」

 

カ「私たち寂しかった…だから一杯時雨兄さんのことギュってする」

 

ア「安心してくださいっ私たちも長続きするように優しく(・・・)しますので‼」

 

時「………やっぱ無理ぃぃぃぃぃ~~~~~っ‼」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

有「あのぉ~…胡蝶さん?誰かいませんかぁ~?」

 

■霞柱:時透有一郎

 

有「おかしいな…カナエさんとしのぶさんが両方いない訳ないはずなんだけど」

 

無「それ以前にいつも出迎えてくれるアオイさんが来なかったよね」

 

■霞柱補佐:時透無一郎

 

有「怪我用に使ってる軟膏が無くなったから補充しに来たんだけど…しょうがないっ今日のところは一先ず帰るか」

 

無「兄さん…今日はふろふき大根にしようよ」

 

有「お前それ好きだよなぁ」

 

”ドドドドドドッ…バァッ”

 

時「だっ…誰か助けてぇぇぇっ‼」

 

有・無「「えっ?」」

 

時「あぁっ有一郎くん無一郎くん助けて‼」

 

有・無「「時雨さん!?」」

 

伊「邪魔す…何だこの状況は?」

 

■蛇柱:伊黒小芭内

 

時「伊黒さんっもうこの際誰でもいいから俺を助けてぇぇぇぇぇ‼」

 

伊「………状況が理解できないのだがどういうことだ?」

 

有「いやっ俺らもいまこの状態の時雨さんを見たので…」

 

無「なんとも言えません」

 

伊「そうか……どうしたんだ雨宮?取り合えず呼吸を整えて立つんだ」

 

時「伊黒さん…」

 

 

”ガシッ”俺に手を伸ばしてきた伊黒さんの手を掴み立とうとした瞬間”ガシッガシッガシッ”俺の両足を誰かが掴んだ…いや掴んだ正体は分かってるんだけどもう追いついたのか!?

 

 

ア「逃がしませんよ時雨さんっ」

 

カ「どこにも行かせないっ…誰にも渡さないっ」

 

し「往生際が悪いですよ時雨っ大人しく観念しなさい!」

 

時「ひぃぃぃっ‼」

 

有「はぁっ…なぁっ…ちょっ…えっ!?」

 

無「???」

 

伊「なっ…何事だこれは?」

 

胡「あら時透くんに伊黒くん来てたのね…悪いんだけど私たちこのあと用事があるから今日のところはおいとましてくれないかしら?」

 

伊「それは構わないがなぜ雨宮がこんな状態になっているか説明を」

 

”スゥ…”

 

「伊黒くん…世の中知らなくて良いこともあるのよ♪」

 

伊「っ‼」

 

”パァッ”

 

時「ちょっ伊黒さん!?」

 

し「好機(チャンス)よ2人ともっ一気に引っ張って部屋の中に引きずり込むわよ‼」

 

ア・カ「「はい!/うん!」」

 

”ズゥゥゥゥゥーーッ”

 

時「ちょっ…嫌だっ…嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~っ‼」

 

胡「じゃあ3人とも…ごきげんよう♪」

 

時「あぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~っ‼」

 

無「………連れていかれちゃった」

 

有「なんだったんだ?というか伊黒さん…どうして手離しちゃったんですか?」

 

伊「聞くな…聞かないでくれ(すまん雨宮。俺は…本当は女性が苦手だったということを()思い出した)」

 

 

それから3日後…病人かと思われるほどやせ細った俺をの姿を炭治郎たちが発見し何があったかと尋ねられた、言えることはただ1つ……これからも俺の胃の痛みが無くなることはないであろう

 

《つづく?》




ということでお久しぶりの投稿でした。お暇頂いている間に”一人称”なのか”台本形式”なのか聞かれましたので基本は一人称メインで進めていきますのでタグ増やさせていただきました、モヤモヤされた方いましたら申し訳ありませんでした。

今後も少し期間空いての投稿になるかもしれませんがご了承くださいませ、別サイトにつきましてはちょっと見送りにしようと思います…引き続き低速運転ですがどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m


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元鬼殺隊員はヒーローに憧れる?

クロスオーバーというほどではありませんが現在放送中の”仮面ライダーセイバー”のことが話の中で書かれております

内容的に鬼滅の刃をオマージュしている感じがありますが個人的には面白いと思うセイバーの内容はいずれ書きたいと思っていたのでこの機会に小説にします!

それでは令和になっても人気者なオリ主の平和で楽しい日常?のお話をどうぞ!


-とある日の日曜日-

 

 

時「あっという間に日曜日……そして日曜日の楽しみといえばこれ‼」

 

 

俺は自室で愛用のタブレット端末を取り出し動画配信アプリを開きとあるドラマ作品を視聴する、それは最近放送が開始された特撮作品”仮面ライダーセイバー”である

 

令和の世に生まれ変わり大正の時とは比べものにならないほど色んなものが便利になり、それと同時に娯楽も進化し幅広いジャンルのモノが世に広まっている

 

その中で俺は”特撮”と呼ばれるジャンルの作品に心を惹かれ、幼少期の頃から数多くの作品を視聴し…それと同時におもちゃやフィギュアといった物を買ってきた

 

特に”仮面ライダー”という作品には色々と共感できるところが多くて感動する、登場人物も個性豊かでそれぞれが理想や夢を持ち…それを成すために異形の敵と戦う

 

なんか…変だと思われるかもしれないが昔の自分を見ているようだった。特にいま放送中の仮面ライダーセイバーは主人公が炎を扱う剣士で、その他も水・雷・岩・風の属性を扱う剣士がいる

 

俺たち鬼殺隊も始祖となる日の呼吸から炎・水・雷・岩・風の呼吸を派生させ生み出した、他人の空似というべきなのか凄く似ているところがまた興味を惹かれる

 

 

時「そういえば今日は新しいライダーが出る回だったよな。あとで出掛けた時におもちゃも買っておかないと」

 

”コンコンッ”

 

時「あとはセイバーの三冊変身も楽しみだよなぁ~。あの真っ赤なセイバーは個人的に凄く好みだし」

 

”コンコンコンッ”

 

時「いやぁ~本当に物語の展開が早くて飽きないよなセイバーは。炭治郎あたりにでもおススメだって話してあげようかな」

 

”ドォォンッ”

 

時「っ‼」

 

し「し~ぐ~れ~…何回もドアノックしていたの聞こえなかったのぉ?」

 

時「しっしのぶ……えっえぇっとぉ~…」

 

し「んっ…時雨の部屋…なんかおもちゃが増えたような気がするわね」

 

時「そっそれは毎回買っているから増えていくのは当たり前だよ」

 

し「前々から気になっていたんだけど…これってなんのおもちゃなの?」

 

時「……笑わない?」

 

し「時雨のことを笑うなんて私がするわけないじゃない」

 

時「じゃっじゃあ言うけど……俺っ仮面ライダーが好きなんだよ」

 

し「仮面ライダーって…確か昭和の時代に生まれた特撮ヒーローのことよね」

 

時「そう…んで俺は最近放送してる仮面ライダーセイバーっていう作品にハマってて部屋の中に置いてあるのはそれ関連のおもちゃとフィギュアだよ」

 

し「へぇぇ~…なるほど♪時雨も男の子らしい趣味持ってたのね♪」

 

時「笑わないの?」

 

し「愛する時雨のことを笑うなんてことするわけないじゃない。それよりも…その仮面ライダーセイバーッていう作品に興味が湧いたわっ丁度いい機会だし姉さんたちも誘ってみんなで最初から観ましょうよ!」

 

時「いっいや俺は最新話を今から…」

 

し「皆で観ましょうね(・・・・・・・・)♪」

 

時「……はい」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

あの後オレは最新話を観たい欲求を我慢してしのぶの案を受け入れ胡蝶一家と…何故か遊びに来ていた炭治郎・善逸・伊之助・玄弥の4人を加えて仮面ライダーセイバーを最初から視聴することにした

 

最初は現代の映像技術の凄さとセイバーたち仮面ライダーのアクションに圧倒される一同だったが、話数が進むにつれセイバーという物語にのめり込んでいき一通り観終えるころにはすっかり心を奪われていた

 

 

時「……取り合えず最新話まで観終わったね」

 

炭「すっごく面白かったです!時雨さんがハマった理由もわかるような気がします‼」

 

し「確かに私たちに通ずるものを感じました…あの水の剣士さんなんてまんま炭治郎くんでしたし」

 

玄「真面目で正義感が強くて融通がきかないところとかですよね」

 

炭「俺ってあんな感じなんですか!?」

 

※頭もデコも硬い炭治郎

 

カ「雷の剣士は……善逸と真逆だね」

 

善「辛辣すぎない!?そりゃ顔立ちとか性格が違うのは認めるけど俺だってそれなりに前世でカッコいいとこ見せたでしょ‼」

 

炭・カ・伊・玄「「「「………?」」」」

 

善「惚けてんじゃねぇぇぇよ‼」

 

※令和でもいじられる善逸

 

炭「でもあの風の剣士は伊之助に似てるよな!二刀流なところと強さに憧れてるところとか!」

 

伊「俺はあんな口悪くねぇぞ‼」

 

ア「どの口がそれを言うんですか‼」

 

※昔も今も口の悪さは変わらない伊之助

 

善「岩の剣士は玄弥にそっくりじゃない?素直じゃないとこと家族想いなとこがマッチしてるし」

 

玄「おっ俺はあそこまで家族バカじゃねぇよ/////」

 

時「似たり寄ったりだよねそれも…」

 

※兄貴大好きな玄弥

 

胡「一番最後に出た剣士は耳が良いところは善逸くんで”音”の剣士という点では宇随くんに似てるわね」

 

善「あんな頭爆発野郎と一緒なのは嫌だぁぁ‼」

 

ア「けど人見知りで口数が少ないところはカナヲですよね」

 

カ「……私はちゃんと人の目見て話してたもん」

 

時「けどちゃんと自分の意見をハッキリ言うところはカナヲの負けだね」

 

カ「……時雨兄さんのいじわる////」

 

”プゥゥ…”

 

時「そんな可愛い顔しても俺は魅了されないからね」

 

カ「シュン…」

 

※コミュ力発展途上なカナヲ

 

し「けどあの闇の剣士の正体は誰なのかしらね…何度もセイバーたちの前に現れてはいるけど謎が多くて気になるわ」

 

伊「3つの本をベルトに刺して剣引き抜くのはカッコ良かったぜ!俺様ももあれやりてぇぇ‼」

 

炭「帰ったら竹雄たちに話してやらないとっこんな面白いドラマがあるって知ったら驚くぞ‼」

 

時「(最初はどうなるかと思ったけど…皆セイバーの魅力を知ってくれたのは良いことだ。こうしてセイバーの物語はいろんな人たちに広まっていくんだろうなぁ)」

 

 

心の中で勝手にこの話を完結させようとした俺だが…そこで胡蝶一家の長女であるカナエさんが突拍子もないことを言い出した

 

 

胡「けどそれなら私たちの物語も漫画なりアニメとかに出来そうよね」

 

時「えっ鬼狩りの話をですか!?」

 

し「確かに思い返してみればあの戦いは胸が熱くなる展開ばかりだったわよね…後世にまで伝記なんかが残ってたら作れそうな気がするわ」

 

ア「そうなると主人公は誰になりますかね?」

 

伊「勿論っ山の王でありお前らの親分である俺様だぁ‼」

 

ア「尖りすぎなので無理よ(バッサリ)」

 

伊「………ゴメンネ」

 

カ「……私は時雨兄さんが主人公だと思う」

 

時「えっオレ!?いやいやいやいやっどう考えても主人公は妹が鬼になってそれを元に戻すために鬼殺の道を歩んだ炭治郎でしょ‼それに俺はこの作品(・・・・)だけのキャラクターだよ‼」

 

善「その発言メタすぎますから‼」

 

胡「けど水と雨の呼吸を変幻自在に扱い型の組み合わせと連撃なら鬼殺隊…基柱の中で右に出る者はいないとされあの悲鳴嶼さんも唸らせる実力を持っていた時雨くんなら主人公狙えるんじゃない?」

 

時「そっ…そうですか////」

 

炭「時雨さんが主人公の物語かぁ……そうなるとヒロインは誰が適任ですかね?」

 

胡蝶一家「っ‼」

 

時「(炭治郎ぅぅぅ~~~っ‼余計なことを言うんじゃないよぉぉぉぉ‼)」

 

炭「(あれっなんか場の匂いが変わったぞ?)」

 

善「(何これっ争いの音がギンギン鳴ってるんですけどぉ!)」

 

伊「(……ナンカサムイネ)」

 

玄「どっ…どうしたみんな?急に黙って…」

 

胡「良い質問だわ炭治郎くん。勿論っ時雨くんの物語のヒロインに相応しいのはわた」

 

し「姉さん抜け駆けは良くないと思うわよ!ここは時雨と同期である私が一番ふさわしいはずっ時雨もそう思うでしょ!?」

 

時「えっ…えっえぇっとぉ~…」

 

ア「何を仰ってるんですか2人とも…ヒロインというのは主人公に守れるようなか弱い女性が選ばれるものですよ。か弱いというなら私が一番適任ですっですよね時雨さん‼」

 

時「あぅっ…だっだからぁ~…」

 

カ「3人とも…どの漫画でもアニメでもヒロインは心に何かを背負っている設定の子が多いのを忘れてる。わたしみたいな悲惨な幼少時代を過ごしている私しかヒロインは務まらない…だよね時雨兄さん?」

 

時「はっ…話が脱線してるから皆‼今は楽しくセイバーを観てる時間でぇっ」

 

胡「時雨くん!」

 

し「時雨!」

 

ア「時雨さん!」

 

カ「時雨兄さん!」

 

胡蝶一家「誰がヒロインに相応しいがここで決めて‼/ください‼」

 

時「もう勘弁してくれぇぇぇぇ~~~~っ‼」

 

炭「……おっ俺そろそろ帰って店の手伝いしないと」

 

善「そっそういえば俺も今日はじいちゃんと兄貴と出掛ける用事があったから」

 

伊「……カエルネ」

 

玄「おっ俺も弟たちの面倒みないといけないし」

 

五感組「お邪魔しましたぁぁ~…」

 

時「この薄情者どもぉぉぉぉぉぉ~~~~~っ‼」

 

 

結局…この後も誰がヒロインに相応しいかの議論は続き、気が付いたときには既に夕方であった……俺のワクワクに満ちた日曜の朝はこうして波乱の展開となって終わったのでした( ノД`)

 

 

《つづく?》




ということでクロスオーバーまでとはいきませんが仮面ライダーセイバーを絡めたお話でした、観れば観るほど鬼滅の刃と共通点が多いセイバーですが私は楽しんで観ております…皆様の評価はどうでしょうか?

そういえば最終巻である23巻と外伝が発売されましたね!どちらも読みましたが本当に面白いですっラストに関しては確かに賛否はあるかもしれませんが私は納得いく結末だったなぁ~と感じており満族しております

何処かの誰かが鬼滅の刃と仮面ライダーセイバーのコラボ書かないですかね……とぼやきながら今回は終わっときますっまた次回の更新をお待ちくださいm(__)m


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