超次元ライダーネプテューヌ ZERO (シロX)
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第1話 俺がZERO-ONE

割と強引な入り方です。

それでも大丈夫な方どうぞ〜


『シャイニングジャンプ!』

 

『オーソライズ』

 

ゼロワンドライバーのオーソライザーにスキャン。そして、通信衛星ゼアよりプログライズキーに保存されるライダモデルが地上へ転送される

 

金色に光るバッタ型のライダモデルが隣で待機する

 

「変身!」

 

『プログライズ!』

 

その言葉を叫びながらキーをドライバーに挿し込むと、バッタ型のライダモデルが分離、装着される

 

『The rider kick increases the power by adding to brightness!』

 

その場で1番の輝きを放つ、その戦士の名は──

 

『シャイニングホッパー!When I shine, darkness fades.』

 

仮面ライダーゼロワン シャイニングホッパー

 

「フン!いくら姿を変えたところで──」

 

『シャイニング!インパクト!』

 

言葉を遮る様に音声が鳴り響く

 

シャイニングアーキテクターとシャイニングジャンパーの能力を活用して飛び込み、敵の腹に蹴りをぶち込む

 

「悪いけど悠長に喋ってる暇は無いんでな」

 

「貴様!」

 

「お前を止められるのはこの俺。ただ1人だけだ!」

 

 

 

 

 

何故この様な状況に陥ってるとか言うと

 

時は遡り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

////////

 

そよ風が吹き抜ける大草原の真ん中に1人の男性が寝転んでいた

 

(…あれ?)

 

彼の名は飛電一斗(ひでんかずと)。高校2年生のごく普通の男

 

一斗は周りを見渡して確認する。そして理解した

 

(これはあれかな?異世界転生ってやつ?)

 

単純なのか、適応能力が早いのか。この男は肝が据わっておる

 

「これって…」

 

一斗は自分の側にあったアタッシュケース2つを見つけた

 

その中には

 

「飛電ゼロワンドライバー!?それにプログライズキーまで!」

 

仮面ライダーゼロワンに変身するのに必要不可欠なアイテム「飛電ゼロワンドライバー」、様々な形態変化をもたらす「プログライズキー」が複数収納してあった

 

「え、あ…マジで!?」

 

正直これには興奮しか覚えなかった。

一斗は仮面ライダーが好きなのだ。好きと言っても、TV、映画、玩具を観たり集めたりする程度。いわゆる「一般的な好き」と言う部類の人間

 

「フリージングベアー、ブレイキングマンモス…え?」

 

色々とあるプログライズキーの中で1番注目したのが

 

「シャイニングホッパープログライズキーまで!アサルトグリップもある。でも確か…」

 

一斗は思い出す。そもそも、ゼロワンドライバーにはセキリュティーシステムが内蔵されてある。もし、既に誰かが使った後なら意味が無い

 

「てか、そもそもコレ本物?」

 

試しに腰部にドライバーを当てると

 

『ゼロワンドライバー』

 

自動で接続バンド「ヒデンリンカー」が装着される

 

「本物じゃねぇかーー!!うっは〜!」

 

ドライバーを巻けただけでこのはしゃぎ様

 

「じゃあじゃあ!こっちのケースは?」

 

2つ目のケースを開けると、「アタッシュカリバー」と「オーソライズバスター」が入っていた

 

「アタッシュケースの中にアタッシュカリバーって…」

 

そんな事を呟いていると、1匹の生物が近付いて来た

 

「ヌラ」

 

「何このキメラ…気持ち悪い!」

 

その生物はスライムと犬を足したみたいなもの

 

「でもまあ」

 

『ジャンプ!』

 

一斗はライジングホッパープログライズキーの「ライズスターター」を押す

 

「チュートリアルには持って来いの相手だな」

 

『オーソライズ』

 

そしてゼロワンドライバーの「オーソライライザー」にキーをスキャン。オーソライズの音声と共に待機音が鳴り響く

 

キーのロックも解除され、展開して構える

 

「…?」

 

構えるのだが

 

「あれ!?バッタは!?」

 

オーソライズしたら、生物種のデータイメージである「ライダモデル」が転送されるのだが

 

「忘れてた…そもそも、この世界に通信衛星ゼアが存在するかどうかも」

 

しゃがんで落ち込んでいると背後から物凄い衝撃を感じた

 

「え?」

 

振り返ると目と目が合う。そこには、バッタ型のライダモデルが転送されていた

 

そして一斗の周囲を飛び跳ねる

 

「うおおぉぉ!!ビックリした〜!」

 

改めて構えてキーを「ライズスロット」に装填する

 

「変身!」

 

『プログライズ!』

 

一斗の体に基本装備であるパワードスーツ「ライズアーキテクター」を装着。更に上からバッタ型のライダモデルが分離、装着される

 

『飛び上がライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.』

 

赤い複眼、派手な蛍光イエローの装甲を身に纏う。

一斗は「仮面ライダーゼロワン」へと変身を遂げたのだ

 

「さあいくぜ!」

 

「ヌラ!?」

 

「うおおぉぉ!」

 

ホッパーレッグに装備されてる装置「ライジングジャンパー」を利用して走る

 

「食らえ!」

 

スライムをサッカーボールの様に蹴り飛ばすと、一発で泡の様に消滅した

 

「よっっっっっっわ!!!」

 

意気揚々としたテンションも一気に下がる。あまりにも弱過ぎて、仮面ライダーとしての力を殆ど試せず倒してしまった

 

「チュートリアルにもなんねぇよ!もっと熱くなれよ!立て!立つんだ!!」

 

一斗は2つのアタッシュケースを持って草原を駆け出した。

仮面ライダーの力を今度こそ試す為に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処はゲイムギョウ界。4人の女神が守護する世界。

そんな世界に彼は──飛電一斗は迷い込んだ…と言うより転生した?のである




原作キャラは次回から登場です

てか、仮面ライダーって色々と部位の名前とかがあるから難しい。
恐らくどっかで間違う恐れがありますので…


飛電 一斗(ひでん かずと)

17歳/160cm

容姿

黒髪で髪を結んでる。下ろすと肩ぐらいまでの長さ。
服装は、ゼロワンをイメージして黒のパーカーに蛍光イエローのラインが入っている。黒のスキニーパンツに、蛍光イエローのシューズ

性格

とにかくノリがよろしいようで


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第2話 俺の歴史はここから始まる

ネプギア可愛い!

ではスタート!


「流石にスライムばかりはしんどいな」

 

一斗はアタッシュカリバー片手で、スライムをザクザクと突き刺しながら呟いていた

 

「場所を移動するか」

 

効率的に移動出来るプログライズキーを考えてると、「飛電ライズフォン」が目に入る

 

「バイク…もアリかな」

 

『Changing to super bike motorcycle mode.』

 

ライズフォンをオーソライザーにスキャンすると、ゼアから射出され地上へと降り立った。変形して「ライズホッパー」となる

 

「ヘルメット…て、着けれねぇよ」

 

一斗は一度変身を解除してライズホッパーに跨る

 

「さぁ!出発進行!」

 

次なる戦いを求めてライズホッパーは走り出した

 

 

 

 

 

////////

 

「ここら辺ね。ゼアから変な光が地上へと照射されたのは」

 

「何事も無ければ良いのですぅ…」

 

「やっぱりお姉ちゃんは来なかったですね…」

 

「ほっときましょう。居たとしても愚痴を聞かされるだけだから」

 

前から順番に青いコートを着た少女、セーターの少女、セーラーワンピの少女が歩いていた

 

3人の少女は、ゼアから射出された光について調査に来ていた

 

「にしても何の手掛かりが無いわね」

 

「いーすんさんが言うにはこの場所から遠くは無い筈ですが…」

 

3人が途方に暮れてると、何処からかエンジン音が鳴り響く

 

「「「?」」」

 

3人は音のする森へ顔を向けると

 

「よっしゃ!森を抜けた!」

 

ライズホッパーに乗った一斗が飛び出して来た

 

「お?君達は?」

 

「ちょ!急に出て来て危ないわよ!」

 

「我が通る道、それ即ち我の道」

 

「…コンパ、頭にでも注射器刺して良いわよ」

 

「コラコラ、冗談でも怖いよ。それより」

 

一斗が振り返ると、森から大量のモンスターが出現して来た

 

「何よこのモンスターの数!?」

 

「なんやかんやあって、広い場所を見つける為に森を抜けて来た」

 

「とにかく避難して下さい!此処は私達が食い止めますから!」

 

セーラーワンピの子が前に出るが、一斗はその前に立つ

 

「女の子が何言ってるの。武器も無いのに」

 

「武器ならあります。貴方の方こそ」

 

「はいはい。その気持ちだけ受け取るよ」

 

『ゼロワンドライバー』

 

一斗はゼロワンドライバーを腰に装着し、ライジングホッパーのプログライズキーを手に取る

 

『ジャンプ!』

 

『オーソライズ』

 

ゼアから転送されたバッタ型のライダモデルが、周囲に居るモンスターを蹴散らしていく

 

「バッタさんですぅ!」

 

「アイエフさん、ゼアから照射された光がこのバッタの様です。見て下さい」

 

「これは一体…」

 

そんな会話を盗み聞きしながらライズスロットに装填する

 

『プログライズ!』

 

『ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.』

 

ゼロワンへと変身し一斗は颯爽とモンスターを倒して行く

 

「よっと!ほっ!」

 

「雑魚モンスターとはいえ、あの数を1人で。言うだけの事はあるわね」

 

とはいえ圧倒的に数で押され始める。未だに仮面ライダーの力を出し切れていない。経験不足なのだ

 

「なぁそこのセーラーワンピの女の子!」

 

「は、はい!」

 

「ケースの中から、黒いアタッシュケースを渡してくれないか?後、青緑のプログライズキーも!」

 

「アタッシュケースの中にアタッシュケース?」

 

「頼むから早く!」

 

セーラーワンピの子は、急いでライズホッパーに置いてあるケースを開ける

 

「これ…ですよね。どうぞ!」

 

「ありがとう!」

 

『ブレードライズ!』

 

一斗はアタッシュカリバーとバイティングシャークプログライズキーを受け取る。

そしてアタッシュカリバーはブレードモードへと変形させる

 

「雑魚だろうと全力でいくぜ!」

 

『ファング!』

 

『Progrisekey confirmed. Ready to utilize.』

 

『シャークズアビリティ』

 

アタッシュカリバーのライズスロットに、バイティングシャークプログライズキーを装填する

 

テンポの速い待機音が鳴る

 

「これでどうだ!」

 

アタッシュカリバーの「アタックトリガー」を引きながら斬り付ける

 

『バイティング!カバンストラッシュ!』

 

バイティングシャークの能力を加えた必殺の斬撃がモンスターを切り刻んだ

 

モンスターは光となり消滅した

 

「こんなもんだろう」

 

「凄い…!」

 

「巻き込んでごめんな。怪我は無い?」

 

「はい、ありがとうございます。え〜と…」

 

セーラーワンピの子は、名前が分からないのかどう呼べば良いか困ってる。勿論一斗もそうだ

 

「自己紹介からしようか」

 

一度変身解除して元の姿に戻る

 

「俺は飛電一斗。またの名を仮面ライダーゼロワン」

 

「ネプギアです」

 

「私はコンパなのですぅ〜!」

 

「アイエフよ」

 

セーラーワンピの子が「ネプギア」、セーターの子が「コンパ」、青いコートの子が「アイエフ」と名乗った

 

「宜しく!」

 

「ええ、宜しく。そして──」

 

一斗の両手にガチャリという音がした

 

「逮捕よ」

 

握手しようと出した手に手錠を掛けられた

 

「もう逮捕って。女の子がこんな玩具……外れない!」

 

「当たり前よ。本物なんだから」

 

「何でだよ!何の容疑で!俺は何もやってない!」

 

「ゼアから照射された光、アンタと何か関係あるからよ」

 

「……」

 

それを言われたら何も言えない

 

「てかやっぱりこの世界にゼアなんてあったんだ!」

 

「ほらやっぱり何か関係があるじゃないの」

 

ここまでボロを出してしまったら救いようがない

 

一斗は大人しく連行される事を認めた

 

「あ、ちゃんとケース持って来てよ」

 

 

 

 

 

////////

 

一斗が連れて来られたのは、天高くそびえ立つタワー内

 

(何故?いやまぁ、牢屋に入れられるよりかはマシだけど…)

 

「イストワール様、連絡した容疑者を連れて来ました」

 

「ありがとうございます。本来なら此処へは呼び出さないのですが、色々と早く聞きたい事がありますので」

 

「イストワール」と呼ばれる小さな女性。本の上に乗ってプカプカと浮かんでいる

 

「ズバリ、単刀直入にお尋ねします。貴方は通信衛星ゼアに何かしましたか?」

 

「何もして無い…と言えば嘘になるが、只単にライダモデルを転送したりして貰ってるだけだよ」

 

「ライダモデル?」

 

イストワールは目を瞑り何やら1人で頷き始めた

 

「…ライダモデル。その様な単語は検索にはヒットしませんでした」

 

「てか此処何処だよ。異世界転生にしては文明進み過ぎだろ。もっとこう、中世的なイメージがあるから」

 

「転生って…貴方はもしや違う次元の世界からいらしたのですか?」

 

「そうなるのかな。何で此処へ降り立ったのか謎だけど」

 

「何か訳ありの様ですね。でしたら一度、お互いの事を良く知る為にもお話をしませんか?」

 

 

 

あれから1時間近くは経過した。先ずは一斗から。

自分の住んでいた場所に、仮面ライダーの事全て

 

逆にイストワールはこの世界の事を教えてくれた

 

プラネテューヌ、ラステイション、ルウィー、リーンボックス。それぞれの大陸に守護女神が存在

 

「そして、その大陸全部纏めたこの世界の事をゲイムギョウ界。大体分かった」

 

「理解能力が早いですね」

 

「郷に入っては郷に従えって言うじゃん?」

 

「紅茶おかわり要りますか?」

 

「ありがとう。ネプギア…様?」

 

このネプギアという子も一応女神らしい。何でも女神候補生と言う

 

「ネプギアで大丈夫ですよ。一斗お兄ちゃん」

 

「お兄ちゃん…だと…!」

 

「駄目…ですか?」

 

「いえいえどうもありがとうございます。感謝感激雨あられ」

 

お兄ちゃんと呼ばれた事に嬉しく思っていた

 

「それより俺は、容疑者として生きて行かないといけないのか?」

 

「そうですね…此方が出す条件を受け入れて下されば、手厚い待遇を致します」

 

その条件と言うのが幾つもあった

 

一つ、監視の元で動く事

二つ、女神の力の源であるシェアの回復に努める事

三つ、私の胃を楽させて

 

「いや最後のはおかしいだろ!」

 

「この国、プラネテューヌの女神であるネプテューヌ さんを見て頂ければ分かります」

 

「あ〜そうですか…」

 

何やら遠い目をしてる。それ程この国の女神に苦労してるんだと理解する。

これ以上は踏み込まない様にした

 

「コホン…この条件を受け入れて下されば、飲・食・住を提供します」

 

「任せて下さい」

 

「では早速クエストに行って貰えますか?」

 

「は〜い」

 

 

 

 

 

「何かゲームみたいだな」

 

「クエストは何受けますか?」

 

只今一斗はプラネテューヌにあるギルドに来ていた。そして、監視の役割りを任されたネプギアもまた

 

「歯応えのある敵がいいな」

 

「それでしたらフェンリルは如何でしょうか?」

 

「フェンリル!?あの北欧神話に出てくるあの!」

 

「その北欧神話…が分かりませんが」

 

 

 

 

 

「ここら辺に居るのか?」

 

「はい」

 

ネプギアの案内の元で、フェンリルが出現すると言われる森へ辿り着いた

 

「はぁ…」

 

「どうしたの?」

 

「いえ、流石にフェンリルは早過ぎたかと。私でも倒すのは難しいですし。お姉ちゃんが居れば良かったのですが…」

 

勢いで受けたものの、急に不安が込み上げて来たようだ

 

「大丈夫だ。何があっても守ってやる」

 

「一斗お兄ちゃん…!」

 

ネプギアの不安は取り除き、キラキラした目を向けていると

 

「ガアァァァァ!!」

 

「「!?」」

 

そこへフェンリルが茂みから飛び出した

 

「フェ、フェンリルです!」

 

「これがフェンリルか!」

 

『ゼロワンドライバー』

 

『ジャンプ!』

 

一斗はライジングホッパーのライズスターターを押す。

オーソライズしようとした瞬間

 

「オォォォォ!!」

 

新たなモンスターが出現し、フェンリルを喰いちぎった

 

「そんな!エンシェントドラゴンが何で…」

 

『オーソライズ』

 

「一斗お兄ちゃん!?」

 

バッタ型のライダモデルがエンシェントドラゴンを引き付ける

 

「駄目です逃げましょう!私達では無理です!」

 

「言ったろ?何があっても守るって」

 

『プログライズ!』

 

『飛び上がライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.』

 

アタッシュカリバーを装備してエンシェントドラゴンに立ち向かう

 

「食らえ!」

 

だがエンシェントドラゴンの鱗には傷一つ付かなかった

 

「硬い!」

 

予想外の硬さに動揺してると、尻尾で地面に叩き付けれた

 

「一斗お兄ちゃん!」

 

一斗は何とかアタッシュカリバーで受け止めていた

 

「だったら!」

 

一斗はシャイニングホッパープログライズキーを取り出す

 

『シャイニングジャンプ!』

 

いつもの様にオーソライザーにかざすのだが

 

「あれ…反応しない!?」

 

何度もスキャンを試すがオーソライザーは全く反応しない

 

「クソ!何で?」

 

「一斗お兄ちゃん前!」

 

「──ッ!」

 

その巨大な体を利用してのタックル。一斗は急いで、アタッシュモードへ変形させて防御する

 

「ぐわぁぁ!!」

 

「一斗お兄ちゃん!」

 

ネプギアが駆け寄り一斗の体を起こす。そして瞳には涙で溢れていた

 

「こんなに傷だらけで…」

 

「傷だらけって…スーツの上だ。傷なんて…」

 

「分かります。だってこんなに頑張っているんですから」

 

エンシェントドラゴンが此方へとゆっくりと近づいて来る

 

「ネプギアは優しいな」

 

今度はブレイキングマンモスプログライズキーを取り出す

 

「安心しろよ。絶対に負けないから」

 

『プレス!』

 

「お前を止められるのはこの俺。ただ1人だけだ!」

 

『オーソライズ』

 

オーソライズしたら、ゼアの一部が切り離されて地上へと転送された

 

「はっ!」

 

『プログライズ!』

 

ジェットフォームとなったライダモデルが、一斗をコアユニットへと転送

 

『Giant waking!ブレイキングマンモス!Larger than life to crush like a machine.』

 

仮面ライダーゼロワン ブレイキングマンモスへとハイブリッドライズした

 

正に巨大ロボ。圧倒的な体格でエンシェントドラゴンを優に超えていた

 

「ハァァ!」

 

マンモスの牙と思わせる装備『グレインゴット』で両翼を切断する

 

巨大な体格に合わず、スムーズな動きで相手を打ち砕いていく

 

「これで終わりだ!」

 

再度プログライズキーを押し込み必殺技の体勢に入る

 

「ハッ!」

 

腕に装備されてある「マンモスプレッサー」を上空へと切り離す様に投げる。そして、一斗も跳び、マンモスプレッサーで押し潰す様にライダーキックの構えを取る

 

「ハァァァ!」

 

『ブレイキング!インパクト!』

 

マンモスプレッサーに潰されたエンシェントドラゴンは跡形も無く消滅した

 

「こんなもんだろう」

 

一斗は変身を解除してネプギアの元へ

 

「一斗お兄ちゃん今の、今の…」

 

プルプルと震えるネプギアを心配して顔を覗こうとすると

 

「何ですか今の巨大ロボは!!」

 

「えっ?」

 

「初めて見た時から思っていましたけど、そのドライバーにプログライズキー!分解!分解しても良いですか!!」

 

「ちょ、ネプギア!?」

 

あの真面目さからはとても思えない変わり様。

後で知った事なのだが、ネプギアは重度のメカヲタみたいだった

 

 

 

 

 

////////

 

「エンシェントドラゴンと遭遇した!?」

 

「「は、はい…」」

 

帰って報告するとアイエフが食い付いて来た

 

「しかもそれを倒すなんて…。あり得ないわ」

 

「ですが見たんです!巨大ロボに乗ってドカーンっと!」

 

「ネプギア語彙力…」

 

にわかに信じがたい話だが現に2人はこうしているのだ。初クエストでエンシェントドラゴンの討伐。それも1人で

 

「これはもう全部一斗に任せたら良いのでは…」

 

アイエフが思わず本音が溢してしまう

 

「そう言いたいのは山々ですが、一応女神であるネプテューヌ さんの立場が…」

 

「何々〜?私が何て〜?」

 

そこへ、話を聞いていた1人の少女が現れる

 

「あ!君だね!異世界転生したって言う噂の青年は!」

 

「誰?」

 

「刮目せよ!私がこの国の女神、パープルハートことネプテューヌ !」

 

何とこの国の女神でネプギアの姉の登場なのだ

 

「ネプ…ネプ…ネプチューン(・・・・)?」

 

「ネプテューヌ(・・・・) !!」

 

(この子が…)

 

ネプテューヌ は元気よくピースサインをする

 

「宜しくね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから始まる物語。

飛電一斗の長くて険しい道のりが




いきなりブレイキングマンモスです。デカイ相手にはやっぱりマンモスですね

次回からはアニメで言うところの1話です!

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第3話 騒がしいプラネテューヌ

アニメで言うところの第1話です

ではスタートです


「友好条約?」

 

「そうそう!明日その時に開かれる式典で、一斗の事を他の女神の皆んなに紹介しようと思うんだけど」

 

とある夕食。ネプテューヌ がそう提案するが

 

「俺は1日使ってクエストだ。帰りは夜になる」

 

「え〜!?何でそんなに社畜の様に働くの〜?いーすん、流石にブラック過ぎない?」

 

「誰のせいだと思っているんですか!ネプテューヌ さんが働かないから、その分一斗さんが働いているんです!!」

 

「ごちそうさま。歯磨きした寝るよ。明日も早いし」

 

そう言って一斗は席を立った

 

「早!?もうちょっとゆっくりすれば良いのに〜」

 

「俺としては、このライダーシステムを使いたくて堪らないんだよ」

 

 

 

 

 

////////

 

式典の日

 

「今回は他のプログライズキーを使おっか」

 

『ウィング!』

 

『オーソライズ』

 

バッタとハヤブサのライダモデルが一斗の周りを跳び、飛行する

 

『プログライズ!』

 

『FLY TO THE SKY フライングファルコン!Spread your wings and prepare for a force.』

 

フライングファルコンにハイブリッドライズ

 

「良し!…と、その前に」

 

一斗はライズフォンを取り出して、とあるLIVE中継を視聴する

 

『これからは、国をより良くする事でシェアエナジーを増加させ、世界全体の発展に繋げていくのです』

 

映し出されてるのは、各国から集まった四女神

 

「さてと、こっちもお仕事開始としますか!」

 

一斗はその姿だけを観たらライズフォンを切り、クエストに励む為に飛行した

 

 

 

 

 

夜となり、プラネタワーへ帰って来た

 

「流石にシンドイ。フライングファルコンで飛び回ったから、目が乾いて乾いてしょうがないよ」

 

だが誰も居ない。バルコニーの方で大勢人が居るのが見えたので、帰って来た事を報告する為に覗いてみると

 

「あ、一斗!お疲れ〜!」

 

「ただいま」

 

最初に気が付いたのはネプテューヌ だった

 

「こっちおいでよ〜!皆んなに紹介するから!」

 

「それは有難いけど、汗まみれに加えて疲れてるんだ。積もる話はまた今度でいいか?」

 

「え〜!」

 

「誰がどの国でどんな姿の女神をしてるのかは把握してるから大丈夫だ」

 

それだけ言って、一斗はバルコニーを後にした

 

「ネプテューヌ あれが噂の?」

 

そう尋ねたのは、黒髪でツインテールが似合う女性。ラステイションの女神の「ノワール」

 

「思ってたイメージと違う」

 

そして茶髪で短髪な子が、ルウィーの女神の「ブラン」

 

「なんて言うか、一般人とあまり変わりませんね」

 

最後に胸を主張してくる女性が、リーンボックスの女神「ベール」

 

「まぁ私も戦ってる姿は一度も見た事無いんだけどね!そこんところは、ネプギアが1番詳しい筈だよ。監視役として毎日一緒に居るから」

 

ネプギアは、いきなり丸投げされて少々苦笑いを浮かべる

 

「へぇ〜、強いの?」

 

「は、はい。エンシェントドラゴンを1人で倒したので…」

 

3人は驚いた表情をする。無理もない。あんな見た目で、ドラゴンを相手に1人で倒したのだから

 

「人は見かけに寄らずね」

 

「ところで何故今帰って来たのですか?何か用事が?」

 

「ネプテューヌ さんの代わりに一斗さんが仕事を引き受けていたのです」

 

イストワールの言葉に一同はネプテューヌ を睨み付ける

 

「でもでも!後から聞いた話では、人混みは疲れるって言ってたし!」

 

「それでもよ!どうして貴女はいつもいつも!」

 

あまりの怠けっぷりにノワールが怒る

 

「そんなに怒って、カルシウム足りてる?」

 

「毎日食べてるから足りてるわよ!!」

 

「あの様子だと今日は現れないわね」

 

「ちゃんと会うのは次の機会ですね」

 

そんな騒がしい夜が終わっていく

 

 

 

 

 

////////

 

そして、そんな記念すべき式典から1ヶ月の時が経った

 

「う〜ん」

 

一斗の仕事は書類などの整理までする様になって来た。ただ今は悪戦苦闘中の様だ

 

「イストワールに聞くか」

 

声のするリビングに足を運ぶが

 

「なぁイストワール、この書類って一体どうゆう──」

 

「一斗お兄ちゃん危ない!」

 

時既に遅い。一緒にその場に居たネプギアが声を上げるとの同時に、一斗の顔面にゲーム機に繋げる少々デカいプラグがヒットする

 

「「「あっ……」」」

 

痛みで顔を俯いていたが、痛みが引くと笑顔で3人に向けて笑いかけていた

 

「…ねぇ3人共」

 

「あ、あのね…全部いーすんが悪い!」

 

「そ、それはネプテューヌ さんがだらけているからで!」

 

「2人共落ち着いて!」

 

『ゼロワンドライバー』

 

「えっ!?」

 

言い訳をする3人に対して、一斗は静かにゼロワンドライバーを腰に装着させる

 

「ま、まさか…」

 

ネプギアは、一斗の手に持つプログライズキーを見て冷や汗が止まらない

 

『プレス!』

 

「ダメェェェ!!」

 

プログライズキーを持つ手にネプギアが押さえ込む

 

「今は駄目です!もう一度見たいですけど今は駄目です!」

 

「…な〜んて冗談!あ、血が出てる。テッシュは何処へ?」

 

「ふぅ…」

 

「ねぇネプギア、何であんなに必死になって止めたの?」

 

「そ、それは…」

 

ネプギアは言えない。「こんな屋内で変身されると教会であるタワーが滅茶苦茶になってしまうから」、なんて事を

 

「と、取り敢えずお2人共来て下さい!あ、一斗さんも良ければ」

 

イストワールに誘われてやって来た部屋は、シェアクリスタルという物が保管されてある部屋

 

「これを見て下さい!」

 

「「?」」

 

イストワールは電源ボタンのマークをしたシェアクリスタルを見てと言うが、何処を見てるのか分からないが姉妹揃ってイストワールに注目する

 

「2人共、イストワールが言ってるのはシェアの方だよ…」

 

「な〜んだ。それならそうと言ってよ〜」

 

「シェアクリスタルがどうかしたんですか?」

 

イストワールはスケッチブックを取り出して、少しずつだが右下がりのグラフを見せつける

 

「クリスタルに集まる我が国のシェアエナジーが、最近下降傾向にあるんです」

 

「確か、その国の民主の信仰心でエナジーの増減をしてるんだっけ?」

 

「流石一斗さん良く勉強をしています」

 

「となると、女神であるネプテューヌ から国民の心が離れてるのか」

 

それに対してネプテューヌ は愚痴を溢す

 

「えぇ〜!嫌われる様な事した覚えないけど」

 

「…好かれる様な事も最近して無いけど」

 

「ゔっ…!」

 

ネプギアのさり気ない一言。今のネプテューヌ にはそれが一番精神に来る言葉

 

「ネプギアの言う通りでしょ」

 

丁度、この会話を聞いたアイエフとコンパが部屋に入って来た

 

「あいちゃんまで!いーすんの味方するの?コンパは違うよね?」

 

アイエフが駄目ならばとコンパを味方に付けようとするが

 

「ねぷねぷ、コレ見るです」

 

コンパは1枚の紙を見せ付ける

 

「『女神要らない』。あぁ…」

 

紙に書かれてある文字を読み、それを聞いたイストワールはショックを受ける

 

「こうゆう人達にねぷねぷを分かって貰うには、お仕事もっと頑張らないといけないのです」

 

「ねぷ〜!これぞ四面楚歌!私大ピンチ!!」

 

「ピンチなのはこの国の方です!そもそも女神は、常に国民の為に努力しなければならないのです」

 

「そうよネプ子、他にも色々と言われてるのよ」

 

「他にもですか!?」

 

国民の心が離れるだけでは無く、何かしらの噂が立っている事に衝撃を受け、イストワールの胃がキリキリと音を鳴らす

 

 

『──女神様、全然姿をお見せしないな…』

 

『──最近、仮面ライダー?って言うのがこの国の治安を護ってるらしいぞ』

 

『──知ってる!俺最近、そっちの方が女神らしい事してるって思ってた』

 

 

「とまぁ、仮面ライダーである一斗の方に心が傾いているんです」

 

「な、なんで…」

 

よよよと泣くイストワールの隣で、一斗は持って来た胃薬と水を渡す

 

「もう一斗に女神の座をあげようかな〜」

 

「駄目でしょ!!」

 

「んじゃあ…私、女神の心得を教わって来るよ!」

 

この説教からの逃げ道を作り上げたネプテューヌ

 

「ノワールから教わって来るよ」

 

そんな訳で、ラステイションの女神のノワールから教わる為、隣の国まで足を運んぶ事になった

 

 

 

 

 

「どうしてお隣の国の女神が家の教会で寝てるのかしら〜!!」

 

ラステイションの教会に着いて早々、ネプテューヌ はゴロゴロと寛ぎ始めていた

 

「構わずお仕事して〜。私気にしないから」

 

「私が気にするわよ!?」

 

結局、ネプテューヌ は何処へ行っても怠ける以外の選択肢は無かった。

ネプギアもネプテューヌ を起こそうと揺さぶるも動かない

 

「女神の心得を教わる為に来たんじゃないのか?まぁ、最初から分かってた結果だけど」

 

「悪いけどお断りよ。敵に塩を送る気は無いんだから」

 

「敵は違うでしょ。友好条約結んだんだから今はもう──

 

「シェアを奪い合う事には変わり無いんだから敵よ」

 

ネプテューヌ の言葉に重ねる様に言い切った

 

「そんなんだから友達いないって言われるんだよ〜」

 

「えっ?ボッチなの?」

 

少し意外だった。国民には崇められるから仕方ないとして、まさか友達がいないとは思わなかった

 

「そ、そんな事はないわ!貴女もネプテューヌ の言葉を間に受けないで!」

 

ノワールが困っていると、タイミング良くエレベーターの扉が開く。現れたのは、妹である「ユニ」だった

 

「お姉ちゃん、この書類終わったよ」

 

「ユニお疲れ様。そこに置いといて」

 

「あ、あのね!今回早かったでしょ。私結構頑張って──

 

「まぁそうね、普通レベルにはなったね」

 

これは手厳しい。ノワールからしたら当たり前で普通の事。

ユニは褒められる事を期待していたが、求めていた返事で無かった。

書類を置いて、曇った表情をして部屋から出て行った

 

「ネプギア、ユニも女神候補生なんだよね?」

 

「はい」

 

「同じ候補生同士、頑張らないと」

 

一斗はネプギアに目配せをした。ネプギアも、何が言いたかったのかを理解してユニの後を追った

 

「俺達はどうするもんか…」

 

「分かったわよ!女神の心得を教えてあげるわ!」

 

「早く教えて〜」

 

完全に上から目線のネプテューヌ 。ワナワナと怒りに震えながらもその感情を抑える

 

「め、女神の心得その1。先ずは書類整理からよ」

 

「OK!任せて!」

 

颯爽とノワールの机に置いてある書類を取るのだが、ものの数秒でバラけさせる

 

「あ〜あ」

 

「全く…あっ」

 

アイエフは何か思いついて手を叩く

 

「モンスター退治は如何でしょうか?それをやりながら、女神の心得を教えて頂くのは如何でしょうか?」

 

アイエフの提案にノワールは採用する

 

そんな訳でクエストで依頼が無いか探す

 

「あったわ。これなら国境付近だし決まりね」

 

「それって、その足でプラネテューヌに帰れって事?」

 

「当たり前でしょ。仕事の邪魔なの」

 

「むぅ〜!」

 

そんな訳で、帰って来たネプギアとユニも誘い一行はモンスター退治へ行くのであった

 

 

 

 

 

////////

 

「今回のモンスター退治は2箇所。ナスーネ高原と近くのトルゥーネ洞窟。どっちも難易度はそう高くは──

 

「お姉ちゃん…」

 

「何?」

 

「誰も聞いてない…」

 

先頭を歩くノワール。振り返るとそれぞれやりたい放題の状態だった

 

「疲れたですぅ〜」

 

「コンパ大丈夫?」

 

「これは裏から見ると読めない看板!」

 

「お姉ちゃん、看板って基本そうだよ」

 

「ライズホッパーで先に行ってもいいか?」

 

アイエフとコンパは休憩、ネプテューヌ とネプギアはしょうもない話題、一斗は焦ったくライズホッパーで楽しようと考えてる

 

「ちょっと!!」

 

ノワールは一番後ろへと回り込み、ペースが遅いネプテューヌ に枝で突く

 

「ノワールってば真面目なんだから。いっつもそれだと疲れちゃわない?」

 

「疲れる事くらいなんて事無いわ。私はもっともっと良い国を作りたいの」

 

そんな話をしていると何やら声が聞こえた。声は、依頼したと思われるラステイションの人達の声だった。女神が来た事に歓声を上げていた

 

ノワールも手を振り返す

 

「あ、いけない!──アクセス!」

 

そして思い出したかの様子に変身、女神化する

 

「えぇ〜!変身今やっちゃう!?」

 

「女神の心得その2。国民には威厳を感じさせる事よ」

 

ノワールは国民の元へと飛んで行った

 

「変身すると色々と変わるんだなぁ」

 

「それは一斗お兄ちゃんも同じ様な…」

 

 

 

 

 

問題となっているナスーネ高原。そこには大量のスライヌが居る事に困っていた

 

「え、スライ()なの!?スライ()かとずっと思ってた!!」

 

今までスライムスライムと呼んでいたが、1ヶ月でやっと本来の名前を発覚した一斗であった

 

「分かりました。お隣の国のネプテューヌ さんとネプギアさんが、退治対処してくれるそうです」

 

「ねぷ!?いきなり振るう!」

 

「私達がやるんですか?」

 

「心得その3。活躍をアピールすべし」

 

ノワールは最初からネプテューヌ 達にやらせるつもりでいた

 

「私が撮影するね」

 

ユニはネプギアのNギアを持って撮影準備に入る

 

「面倒くさいなぁ〜。まっ、スライヌくらいひのきの棒でも倒せるからね!」

 

なんやかんや言いながらも、ネプテューヌ は群がるスライヌの方へと歩いて行く

 

「やっちゃおうか!ネプギア!」

 

「うんお姉ちゃん!」

 

ネプテューヌ は刀、ネプギアはビームソードと武器を手に取る

 

「てやぁぁぁ!」

 

「ハァァ!」

 

2人共、一太刀でスライヌをやっつける

 

その後も順調に倒して行くのだが、何しろ数が多い

 

「私達も手伝うです!あいちゃん!」

 

「そうね!」

 

見かねたアイエフとコンパも、ネプテューヌ 達の援護へと向かう

 

アイエフはカタール、コンパは両手で持つ程の大きさの注射器でスライヌを倒す

 

「正に百人力!勝ったも当然!」

 

けれどそれとは裏腹に、スライヌは何処からともなく更に大量に現れて数を増やした

 

「変なとこ触るな!」

 

「気持ち悪いですぅ〜」

 

「そんなとこ入って来ちゃダメ!」

 

「あはは!悶え死ぬ!ハハハッ!」

 

大量のスライヌによって舐めらたり、衣服の中に入ったりと色々と大変な事になってしまった

 

「仕方ないな」

 

黙って見ていた一斗も助ける事にした

 

「一斗…さんも行くんですか?」

 

「あれじゃあね」

 

「はぁ…丁度良いわ。貴方のお手並を見せてもらおうかしら」

 

手出し無用と考えてたノワールだが、一斗の実力も知りたく少し興味が湧いて来た

 

「噂に聞く仮面ライダーの実力を」

 

「おう!」

 

『ジャンプ!』

 

『オーソライズ』

 

スライヌの群れに向かいながらオーソライズする。転送されたバッタ型のライダモデルが、スライヌを踏み潰しながら跳躍

 

「変身!」

 

『プログライズ!』

 

『飛び上がライズ!ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.』

 

「あれが仮面ライダー」

 

一斗はアタッシュカリバーでスライヌを倒していく

 

『Progrisekey confirmed. Ready to utilize.』

 

『シャークズアビリティ』

 

「食らえ!」

 

『バイティング!カバンストラッシュ!』

 

ロングレンジの刃がスライヌを切り刻み込んだ

 

「オマケだ!」

 

ドライバーに装填されてるプログライズキーを更に押し込む

 

『ライジング!インパクト!』

 

群れるスライヌ達の中心に向かって蹴り、その衝撃波で辺りのスライヌを全て倒した

 

「お仕事完了ってな」

 

ライズリベレーターを戻して変身を解除する

 

「どうだった?仮面ライダーの実力は」

 

「まぁまぁね。それより問題なのは」

 

ノワールはネプテューヌ の方へ睨み付けて怒鳴る

 

「どうして女神化しないの!?変身すればスライヌくらい…」

 

「まあほら、何とかなったし」

 

「他の人に何とかしてもらったんでしょ!そんなんだからシェアが……精々休んどきなさい。後は私1人でやるから」

 

それだけ言って、ノワールはトルゥーネ洞窟へ1人で向かって行った

 

「…」

 

「一斗お兄ちゃん?」

 

「俺も洞窟の方へ行く。ほらネプテューヌ 行くよ」

 

一斗はノワールが1人で行った事に心配して、その後をネプテューヌ と行く

 

「待って待って!この写真を私のメアドに送ってから!」

 

ユニが撮ってくれた写真を、自分のに送信して一斗の背中を追い掛けた

 

 

 

 

 

「全く、ノワールも困った子だね。ツンデレもいいけど、あんなにツンツンしてたら友達が出来ないよ」

 

「ネプテューヌ の事を想っての事だけどね」

 

「それは知ってるよ。このクエストだって──」

 

その時だった。ネプテューヌ の言葉を遮る咆哮が洞窟内に響いた

 

「急ぐよ!」

 

「ガッテン!」

 

何か嫌な予感がし2人は走る。でもその道中でモンスターと出会してしまう

 

「変身!」

 

『プログライズ!』

 

『ライジングホッパー!』

 

ゼロワンへ変身して、その脚力を活かして阻むモンスターを蹴り飛ばして道を切り開く

 

「さっすが一斗!」

 

「見えたよ!ノワールに…エンシェントドラゴンだ!」

 

「どっせぇぇぇいい!!」

 

ノワールを確認して、エンシェントドラゴンの顔にネプテューヌ は飛び蹴りを食らわす

 

「あれ?何で変身戻ってんの?」

 

「分かんないけど突然…ネプテューヌ !」

 

ネプテューヌ にエンシェントドラゴンの爪が襲い掛かる。

だがそれを刀だけで防御し、受け止めた

 

「ノワール、変身ってのはこうゆう時に使うんだよ!」

 

爪を弾き返してネプテューヌ は女神化する

 

「──刮目せよ!!」

 

先程までとは打って変わっての変貌ぶり。声のトーンは下がり、より大人びた女性へと変身した

 

「女神の力見せてあげるわ!」

 

「カッコつけてんじゃないわよ!」

 

ノワールは立ち上がり、ショートソードでネプテューヌ の背後に迫るモンスターを切り倒した

 

「助かったわ。こっちは私に任せて」

 

「ネプテューヌ あんまり前へ出ると……誰だお前?」

 

「目の前でこの姿を見るのは初めてね。でも先ずは」

 

「分かってる。この洞窟だとマンモスは使えないから、このプログライズキーで!」

 

『ブリザード!』

 

『オーソライズ』

 

来た道から何かが迫って来る音がする。ノワールは新たなモンスターかもと警戒し、武器を構える

 

「ってアレ何よ!?」

 

ノワールが目にしたのは、ホッキョクグマ型のライダモデルだった

 

「走って来たか。洞窟の天井を打ち抜いて来るかと思った」

 

「何よそれ!?」

 

『プログライズ!』

 

独り言を喋りながらもプログライズキーを装填する

 

『Attention freeze!フリージングベアー!Fierce breath as cold as arctic winds.』

 

ハグする様に分離、装着されフリージングベアーにハイブリッドライズした

 

「姿が変わった!?」

 

「昔から、ドラゴンには氷が効果は抜群って相場が決まってるんだよ!」

 

『フリージング!インパクト!』

 

ベアーガントレットの手の平から繰り出す、凍結剤によりエンシェントドラゴンの両翼を一瞬で凍結させた

 

最後の止めである指先の「ベアークロー」で凍らせた翼を粉々に砕く

 

「これで終わりよ!」

 

ネプテューヌ が飛び出し3連撃

 

「クロスコンビネーション!」

 

エンシェントドラゴンは光りの粒子となり消えた

 

「こんなもんだろう」

 

「た、助けてもらわなくても1人で出来たわよ!」

 

「でしょうね。でも、助け合うのが仲間だわ」

 

それでもノワールは意地を張る。でもネプテューヌ は知っている

 

「どうして今日はこの辺りを選んだの?」

 

ネプテューヌ はわざとらしく質問する

 

「それは早く帰って欲しくて…」

 

「私が活躍すれば、噂は国境越しにプラネテューヌに伝わる。そうなれば、私はシェアを回復出来る。そんなところかしら?ありがとうノワール」

 

女神化を解除していつもの姿に戻る

 

「でも、やられそうになった女神の事もバッチリ報告しなきゃね!」

 

「ええ!?それは黙ってて!」

 

「一斗もご苦労さん!ネプギアから聞いてた通りの強さだったよ!では!」

 

ネプテューヌ はダッシュで洞窟の外へと出て行った

 

「…いや性格変わり過ぎだろ」

 

女神化したネプテューヌ を思い出して、改めて驚いていた

 

 

 

 

 

「ブラックハート様とパープルハート様と噂の仮面ライダーが!」

 

「ハイパー合体魔法でモンスターを倒して下さったわ!」

 

ちゃんと報告したつもりが、国民の勝手な妄想で大きく話が広がってしまった

 

「そういえばノワール、何で変身を解いたんだ?」

 

「私もそれが気になっているのよ。原因が全く分からないわ」

 

「そうか」

 

 

 

 

 

////////

 

プラネテューヌに帰って、シェアクリスタルの様子を見てみると爆発的に回復していた

 

「流石はノワールさん!」

 

「ねぷ!?そこは『流石は私』でしょ?」

 

「ネプテューヌ さんの功績がどうか私まだ疑ってます」

 

「ネプテューヌ はちゃんとやっていましたよ」

 

「そうですか?なら、一斗さんが言うなら間違いですね」

 

ネプテューヌ の言葉より、一斗の言葉に信頼を置いてしまい少し凹む

 

話をしてると、部屋の外からネプギアの悲鳴が聞こえて来た

 

「ネプギアどうしたの?」

 

慌てて駆け付けてみると、何やらネットを立ち上げて画像を見ていた

 

「お姉ちゃん、私の変な写真がネットに…」

 

スワイプして確認すると、それは間違いなくネプテューヌ が自分宛てに送った写真だった

 

どの写真も、ネプギアのキワどいものばかりだった

 

「本当に自分宛てに送ったのか?」

 

「送ったよ!これがその……あっ、国民向けのメルマガアドレスに」

 

「やっぱり…」

 

「でもコメント何とか好評ですぅ」

 

それぞれ書かれてあるコメントを読んでみると

 

「『ビジュアルショック』」

 

「『脳天直撃』」

 

「『まだまだいけるぜプラネテューヌ!』」

 

「『もっと画像プリーズ!』」

 

どのコメントも支持されてるばかりのものだった

 

「もしかして、シェアが急に伸びたのは…」

 

「この写真が原因?凄いじゃんネプギア!」

 

「そ、そうかなぁ…?」

 

「て事は、この写真を更に公開すれば!」

 

「えっ…」

 

ここまで来たらネプテューヌ のやる事はただ一つ

 

「流出は任せろ!バリバリ!」

 

「やめてぇぇぇ!!」

 

「この国、色んな意味で凄いな」

 

「言わないで下さい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は、ネプギアの全力阻止で何とか公開されずに済んだのだった




一気にハイブリッドライズさせました!バイティングシャークって、武器しか使い勝手無いような気が…

ここまでの拝読ありがとうございました


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第4話 捕われた女神、そして覚醒へ

超久し振りの更新です。正直、この小説は本命では無いのでのんびりとやって行きます

ではスタート


「一斗さん、最近働き詰めではありませんか?」

 

「え、そうかなぁ?」

 

イストワールが心配の色を見せるが、一斗自身全く分かっていなかった

 

事実、今日も1人で仕事を黙々とこなしている。ネプテューヌ 達は、リーンボックスにお呼ばれして不在。それをカバーをしているのだ

 

「取り敢えず一度お茶にしましょう」

 

仕事は一度中断。一斗はのんびりと紅茶を口にする

 

良い機会だから、一斗は気になっていた事をイストワールに質問する

 

「ねぇイストワール、衛星ゼアっていつからあるんだ?」

 

「そうですね…ここ最近ですよ。一斗さんが来る2週間前に打ち上げました」

 

「意外と最近だった。……『アーク』って人工衛星は知ってる?」

 

「勿論知っていますよ。と言っても、アークは打ち上げには成功はしましたが、途中事故がありましてプラネテューヌの海へと落ちてしまいましたが」

 

予想はしていたが、アークもこの世界に存在していた

 

「…変化は何も無かった?例えば、マシン系のモンスターが暴れたりとか」

 

「いえ、その様な事は何も」

 

(まだ何も起きてはいないか。…でも、そうなる前にゼロワンの力を使える様にしないとな)

「先ずはシャイニングを目標に…」

 

もし自分が知ってる通りなら必ず強い敵は現れる。その時に備えて目先の目標を立てようとする

 

「一斗さん、一斗さん!」

 

「はい!?」

 

「休憩中でもそんなんでしたら身体が保ちませんよ。皆さんと合流して、一度気分転換して来た方が宜しいかと」

 

「でも仕事が…」

 

「もうベールさんには連絡しましたので行って来て下さい」

 

有無を言わせない笑顔。気遣ってくれてる事にはありがたいが、こちらの意見も聞いてから連絡して欲しかったと思う

 

「それなら行って来ます」

 

「はい、お気を付けて」

 

 

 

 

 

////////

 

ライズホッパーでの移動でかなり時間が掛かった。もう辺りは暗く陽も落ちていた

 

リーンボックスの教会へ着いて、インターホンを鳴らすと

 

「おっと!?」

 

「一斗じゃないの。どうしたのよ?」

 

アイエフとネプギアが出て来た。出迎えてくれたと言うよりは、これから何処かへ出掛ける様子だった

 

「それはこっちの台詞だ。こんな時間に何処行くんだよ?」

 

「ズーネ地区です」

 

「ちょ、ネプギア!?」

 

「一斗お兄ちゃんも一緒に来てくれますか?」

 

「……何かあったようだな。いいよ同行する」

 

一斗はネプギアの顔を見て察した。自分が一緒に行って、ちょっとでも不安が和らげるならと思った

 

「あ〜もう分かったわよ。説明は移動しながらするわ。着いて来て」

 

 

 

 

 

アイエフの説明だと、ズーネ地区の廃棄物処理場に突然モンスターが現れた。しかも、ブラックリスト入りしてる危険人物もそこに居るらしいとの情報

 

「でも、女神4人が対処に行ってるんだろ?何も心配なんて」

 

「念の為よ。それにしても静かね」

 

「もう退治し終わっちゃったのかな?」

 

ズーネ地区に入ったものの、モンスターの姿は一切見ない

 

警戒心を少し解くと、不意にマシン系のモンスターのDSTTが目の前に現れた

 

「──ッ!」

 

アイエフが銃で3発発砲し倒した

 

「まだ居るじゃない!ネプ子達は…?」

 

「アイエフさん!一斗お兄ちゃん!アレ!」

 

2人はバイクを止めて廃棄場の中心へ目を向けると、哀れな姿で捕まっている四女神が居た

 

「お姉ちゃん…お姉ちゃん!!」

 

 

「ネプギア!?」

 

 

ネプギアの声で遠くに居たネプテューヌ が気が付いたが、声を出した事によりマシン系のモンスターが一斉に現れた

 

「ネプギア乗って!」

 

「お姉ちゃんが!」

 

「ネプギア!!」

 

目の前の現実に受け入れられ無く座り込むネプギアを、アイエフは強引にバイクへと乗せてその場から撤退する

 

「数が多い!」

 

バイクで逃走しながらも、雑魚モンスターを倒すが何ぶん数が多い

 

「俺が引き付ける!」

 

一斗はライズホッパーから降りて、ゼロワンドライバーとフライングファルコンキーを構える

 

『ウィング!』

 

「無茶よ!それに、満潮になったらバイクじゃあ出られないわよ!」

 

『オーソライズ』

 

「そんなもの飛んで逃げる!いいから行け!」

 

『プログライズ!』

 

アイエフと言い合いをしながらも一斗は変身する

 

『FLY TO THE SKY フライングファルコン!Spread your wings and prepare for a force.』

 

ゼロワンは飛行しながら周囲に居るモンスターを蹴散らして、逃げる為の道を作る

 

アイエフはその作ってくれた道を突っ走っていくあ

 

「行ったな。こっちもおさらばだな!」

 

『ブレードライズ!』

 

「ハッ!」

 

アタッシュカリバーで牽制をしつつ、飛行能力を活かしてその場から離脱をした

 

 

 

 

 

////////

 

リーンボックスの教会に戻って、起きた状況をイストワールに報告する

 

「『アンチクリスタル?』」

 

「どうやら、それがネプ子達の力を奪っている様なのです。イストワール様、調べて頂けますか?」

 

『勿論です。でも、3日は掛かりますよ』

 

「心持ち、巻きでお願いします」

 

『やってみます。では、ネプギア達は各国へお帰りになった方が良いと思います』

 

イストワールとの通信は終わり、女神候補生達は一度自分達の国に帰る事で話が終わったのだが

 

「待って!帰れって言われて大人しく帰れる訳無いでしょ!もっとちゃんと説明して」

 

「いつものお姉ちゃんなら、悪者なんか一発なのに!」

 

「お姉ちゃん、死んじゃうの?」

 

妹達は黙って帰る気はサラサラ無いようだ

 

「ごめんなさい…」

 

「何でネプギアが謝るの?」

 

「買い物の時拾った石、あれがきっとアンチクリスタルなんです」

 

「今そんな事言ってもしょうがないだろ。過ぎた事なんだし」

 

一斗が元気付けようとしても、ネプギアは自分を責め続ける

 

「どうしてあの時目眩がしたのかちゃんと考えていれば、お姉ちゃん達に知らせていれば…」

 

「ネプギアの馬鹿!!」

 

それに割り込む様にユニの声が響いた

 

「お姉ちゃんは…アタシのお姉ちゃんは凄く強いのに…アンタのせいで…!ネプギアが代わりに捕まっちゃえば良かったのよ!!」

 

ユニは涙を流しながら部屋を出て行った。ネプギアも、只々涙を流すしかなかった

 

「アイエフ、これからどうする?」

 

「お迎えを待つしか無いわね。それと、一斗は私と一緒に対策を」

 

「分かった」

 

一斗とアイエフは部屋を出て、別の部屋で作戦を練る事にした。ネプギア達事が心配だが、今は目の前の状況を何とかしないといけない

 

「ネプ子達が居ない今、頼れるのは貴方だけよ」

 

「それはそうだけどよ…」

 

一斗は、徐に机の上にプログライズキーを並べる

 

「現状で使えるキーはこれで全部。でもこれだけじゃ心許ない」

 

「何でよ?充分じゃない」

 

「雑魚相手にはね。でもな、相手は雑魚モンスターばかりじゃない」

 

一斗はシャイニングホッパープログライズキーをアイエフに見せる

 

「これが必要になる場面がある」

 

「なら使いなさいよ」

 

「使えないんだよ」

 

『シャイニングジャンプ!』

 

オーソライザーにスキャンするも全くオーソライズしない

 

「何が原因で使えないのかさっぱりだよ」

 

「それが使えたら戦闘を優位に進めるの?」

 

「スペックは数字だけ見れば他のプログライズキーより上、約25000通りの攻撃や回避パターンを約0.01秒で最適解を見つけ出す事が可能、潜在能力を強制的に引き出す『力の前借り』で相手より戦闘力を上回る事にも可能」

 

「す、凄いわね…」

 

「でも使えない。だから、今ある手で何とかやりくりしないといけない」

 

悩みに悩んでいると、朝日が昇っていた

 

「朝ね」

 

「取り敢えず、ネプギア達を家に帰そう」

 

「そうね」

 

2人してネプギア達が居た部屋へと戻ると

 

「やぁぁ!」

 

「結構痛いですぅ〜…」

 

「コンパ大丈夫?」

 

「大丈夫です!訓練なのです!」

 

「訓練?」

 

一斗が目を向けると、部屋の中に広い草原が広がっていた

 

「これ、ベール様のゲームよね?」

 

「戦闘の特訓をしようと思って」

 

「ほら、実戦モードがあるって言ってたでしょ?」

 

「これ、シュミレーションゲームなのか?」

 

ネプギア達は、ベールのゲームでコンパを相手に特訓をしていた

 

「敵の役を私がやるって言ったですぅ。それで、ギアちゃん達が変身出来たら私も嬉しいですぅ!」

 

「変身?」

 

「アタシ達、皆んなでお姉ちゃん達を助けるって決めたの!」

 

「だから強くなりたいんです!」

 

「ちょっと待ってネプギア!ネプ子達でさえ捕まっちゃったのよ!」

 

この事にアイエフは反対だった

 

「それでもやらなきゃいけないんです。私達も、女神の力を受け継いでいるから」

 

ネプギア達を見てアイエフはもう諦めた

 

「アイエフ、これはもう」

 

「そうね、私達も覚悟を決めるしかないわね。でも、コンパが敵役なのは駄目。それは一斗がやるから」

 

「うんうん…ん?」

 

「じゃあ始めましょう」

 

「はいはい俺が敵ですね」

 

一斗は仕方なくゼロワンドライバーを腰に巻く

 

「とにかく特訓再開と行きますか」

 

『ジャンプ!』

 

 

 

 

 

それから4人は特訓の末、エンシェントドラゴンを倒せるまで強くなった

 

「ここまでだな」

 

「えっ?」

 

「これを見て」

 

一斗が止めて、アイエフがスマホの画像を見せる。その画像には四女神が捕らえられているものだった

 

「四女神が捕われた事は間もなく世界中に広がるわ」

 

「これを見た国民はどう思うか。まぁ、シェアが下がるのは目に見える」

 

「なら、そうなる前にお姉ちゃん達を助けなくちゃ」

 

善は急げ。夜に改めてズーネ地区に出撃する

 

 

 

 

 

////////

 

「ギアちゃん達、まだ変身出来ないのに…」

 

「女神が失敗しても、妹が頑張れば納得するでしょう。その方がシェアのダメージも少ない筈だわ」

 

「でも…」

 

「今そんな事言ってもしょうがない。目の前の事に集中するだな」

 

一斗はゼロワンドライバーを腰に巻く

 

「行くわよ!」

 

ユニの合図で一斉に飛び出す

 

向かって来るのは、大量のビットとDSTTが攻めてきた

 

「覚悟して下さい!」

 

ネプギアが先陣を切る

 

「えぇい!」

 

「ロムちゃんはわたしが守る!」

 

「うん!わたしがドンドンやっつける!」

 

ラムとロムも息ピッタリな攻守で薙ぎ払う

 

「当たって!」

 

それを、ユニは高い場所から援護射撃する

 

「痛いの行くですよ!」

 

「邪魔よ!」

 

コンパとアイエフも問題は無く敵を倒して行く

 

『ライジングホッパー!A jump to the sky turns to a rider kick.』

 

『ブレードライズ!』

 

「フッ!ハッ!」

 

ゼロワンもその圧倒的な身体能力で難無く倒している

 

しかし戦況は著しく悪い方向へと向かって行く

 

「ネプギア前!」

 

前に出過ぎたネプギアの前に、DSTTの至近距離での光線が放たれる。ギリギリのところでシールドを張り防ぐが精一杯

 

「ネプギア!」

 

「ラムちゃん…あぁ!」

 

ラムがネプギアを心配するあまり、ロムとの連携が崩れてしまった

 

「ロムちゃん…ッ!」

 

油断した。ラムの目の前にビットが

 

しかし、それをユニが撃ち抜いた

 

「ロム、ラム立て直して!」

 

「ユニちゃん…」

 

「後ろ!」

 

ラムに言われ始めて気付いた。敵に背後を取られた

 

急いで振り返りトリガーを引くも弾切れで撃てなかった

 

「クッ…負けません!」

 

ネプギアの方は強引に切り伏せるが、モンスターは休む間も無くネプギアに攻撃し、武器を破壊した

 

「キャア!」

 

武器を失ったネプギアもう防御するしか選択肢は無い

 

「マズい均衡が崩れて来た!」

 

「一斗!一掃出来ない!?」

 

「出来るが…」

 

『プレス!』

 

ブレイキングマンモスプログライズキーのライズスターターを押したが

 

「──ッ!?」

 

モンスターの攻撃によって弾かれて地面へと落としてしまった

 

「クソ!」

 

モンスターの数が多く攻撃も激しくなり拾いに行けない

 

ユニは弾切れで何も出来ず、ラムとロムも連携にヒビが入り始める。コンパとアイエフも助けに行きたいが、自分達に向かって来るモンスターを相手にするので手が離せない

 

(どうしよう…私間違ってた。戦いなんてまだ無理だったんだ。私のせいで皆んなやられちゃう。何も出来ないよ…助けてお姉ちゃん!)

 

這い上がる不安がネプギアを襲い、無意識ネプテューヌ に頼ろうとしてしまう

 

(…ッ!またお姉ちゃんを頼ってる。だけどやっぱり、私にはお姉ちゃんがいないと)

 

その時、リーンボックスで仲直りする際に言ったユニの言葉を思い出す

 

 

『──お姉ちゃんが言ってた。アタシが変身出来ないのは、自分の心にリミッターを掛けてるからだって』

 

 

(リミッター…)

 

 

『──何かを怖がってるとかそういう事』

 

 

(私が怖がっている事って…?お姉ちゃんが居なくなる事?お姉ちゃんの妹で居られなく事?…ううん違う。私がお姉ちゃんよりも強くなる事だ)

 

その瞬間、ネプギアのエネルギーが爆発的に上がるのを感じた。その衝撃により攻撃してたモンスターが消滅した

 

(私、ずっとずっとお姉ちゃんに憧れていたかったんだ。だけど、お姉ちゃんを取り返す為なら──

 

私!誰よりも強くなる!!」

 

その決意でネプギアの身体に変化が生じる

 

淡い紫色に髪が変色し、白のプロセッサユニットの『ライラック』を装着、そして手にはビームガンブレード『M.P.B.L.(マルチプルビームランチャー)』を装備していた

 

「──ッ!」

 

放つビームでユニやラムロムに群がるモンスターを倒して行った

 

「引く事だけは出来ません。だから…やるしかないの!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

覚醒したネプギアが女神化した

 

後戻りは出来ない。だから前へ進むしか無い。熱い魂を胸にネプギアは飛び立つ




次回はハイブリッド祭り!

内容としてはアニメの2話を飛ばして3、4話を合体させました

また地道にやって行きます

ここまでの拝読ありがとうございました


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第5話 ライダーと女神が輝く時、闇は消え去る

ハイブリッドライズ祭りか〜ら〜の〜!
サブタイでお分かり頂けただろうか…

ではスタート!


ゼロワン達は群がるモンスターを薙ぎ倒し、ようやくしてネプテューヌ 達が捕まって居る場所まて辿り着いた

 

「「「お姉ちゃん!!」」」

 

「お姉ちゃん、すぐに助けてあげるね」

 

「それはどうかなぁ?」

 

ゼロワン達の前に、魔女に似た格好した女性が姿を現した

 

「よく来たな妹達。私の名は『マジェコンヌ』。4人の小娘が支配する世界に混沌という福音を…」

 

「コンパちゅわ〜ん!会いたかったでチュウ!」

 

「ちょっとゴラァ!邪魔をするな!」

 

マジェコンヌの会話の最中に割って来たのは、ネズミの「ワレチュー」

 

「どうしてこんな事するんですか?何の目的で…?」

 

「フン!教えてやろう。私が求めてるのは、女神を必要としない新しい秩序。誰もが支配者となりゆる世界だ」

 

「それって、貴女が支配者になろうとしてるだけじゃないですか!」

 

「私より強い者が現れればその者が支配者となる。これこそ平等な世界だ」

 

無茶苦茶な世界秩序だ。しかし、一斗が元住んでいた世界はそういう世界だ。国民の投票で決まるとは言え、上に立つ人物が平等で決まるのだから

 

だけど

 

「それは平等でも何でも無い!只の侵略だ!」

 

「ほう、貴様が最近噂になっている仮面ライダーとやらか?」

 

「それがどうした」

 

「だったら止めてみろ。女神の力を得たこの私を!!」

 

マジェコンヌの身体が赤黒く光る

 

「なっ!?変身した!?」

 

マジェコンヌは、女神と同様に変身し空を飛ぶ為のウィングユニットと槍の武器を装備していた

 

「それだけではないぞ」

 

槍が今度は剣へと切り替わる

 

「クロスコンビネーション!」

 

「キャア!」

 

マジェコンヌの姿に同様してる隙に、ネプギアが攻撃された。しかも、今放った技は

 

「嘘!?私の必殺技!?」

 

そう、ネプテューヌ が得意とする必殺技なのだ

 

「どうしてその技を!」

 

「私には他人をコピーする能力があってな。遂には女神の技でさえも、我が物にしたと言う事だ」

 

「そんな事、出来る訳無い!」

 

「だがそうなのだ!」

 

今度は斧へと切り替えた

 

「テンツェリントロンペ!」

 

今度はブランの技でネプギアに襲い掛かる

 

「ネプギア!」

 

『カバンストラッシュ!』

 

ゼロワンが前へ出てアタッシュカリバーで受け止めるが

 

「グワッ!」

 

「一斗お兄ちゃん!…キャア!」

 

吹き飛ぶゼロワンをネプギアが全身で受け止めるが、諸共地面に倒れる

 

「やめて!」

 

「2人に酷い事しないで!」

 

ラムとロムが言葉で静止を呼び掛けるも

 

「餓鬼はおしゃぶりでも咥えてな」

 

当然聞く耳を持たず、攻撃の手を緩める事は無かった

 

「わたし、あの人嫌い」

 

「うん、わたしも大嫌い!」

 

「やっつける!」

 

「わたし達2人で!」

 

ラムとロムは手を繋ぎ溢れる力を解放させる

 

「絶対許さない!」

 

「覚悟しなさい!」

 

ラムとロムの同時変身。2人もネプギアに続いて女神化に成功したのだ

 

「「アイスコフィン!」」

 

2人で杖を合わせて、氷の塊りをマジェコンヌにぶつけた

 

「「やった!」」

 

しかし、不意を突いた攻撃でさえもマジェコンヌの余裕の表情を崩されなかった

 

「レイシースダンス!」

 

「「キャアアァァ!!」」

 

武器を大剣へと換装して、ノワールの技で2人を切り伏せる

 

「ロムちゃん!ラムちゃん!」

 

ネプギアはM.P.B.L.(マルチプルビームランチャー)のビームで援護するも、それでも全く効いていなかった

 

「そんな…」

 

「反撃させて貰うぞ」

 

ウィングユニットが展開し、小型のレーザービットとして散開し攻撃を繰り出す

 

ラムとロムも狙われているが、特にネプギアへの攻撃が激しい

 

「フフ…」

 

『フライングファルコン!』

 

「隙だらけだ!」

 

『フライング!インパクト!』

 

フライングファルコンへとハイブリッドライズし、そのまま背後からライダーキックをお見舞い……の筈だったが、お見通しのようで容易く片手で受け止められてしまった

 

「何!?」

 

「仮面ライダーもこの程度が!」

 

上空へと放り投げ出されると、レーザービットがゼロワンへと一斉射撃

 

「あがぁぁぁ!!」

 

「どうした?こんなものか!?」

 

一方でユニは

 

(アタシ1人だけ変身出来ないなんて…。お姉ちゃんだって見てるのに)

 

イマイチ戦闘に集中出来ていなかった。自分だけ変身出来ない、お姉ちゃんが見てるというプレッシャーに怯えを感じている

 

「…今は!」

 

気持ちを切り替えて、手に持つライフルのスコープでマジェコンヌを見抜く

 

「当たれ!当たれ!当たれぇぇ!!」

 

「クッ…」

 

「良し!」

 

無我夢中で放った弾丸が1発掠めた。その1発がユニの集中力を更に上げる

 

(そうよユニ、標的の事だけを考えるの……視える!)

 

冷静に相手の動く先を読み、着実に弾を当てる。ひとつひとつ丁寧に

 

X.M.B.(エクスマルチブラスター)!」

 

ユニの渾身のビーム砲がマジェコンヌのウィングユニットに傷を付ける

 

「迷いは無いわ!あるのは覚悟だけ!」

 

「ユニちゃんカッコいい!」

 

「えっ?…変身してる」

 

今更自分で気付いたが、ユニも女神化をしてした。先程のビーム砲もX.M.B.から放たれた技

 

これで全員が念願の女神化を果たせたが、時間を掛け過ぎた。捕われて居るネプテューヌ 達に異変が生じ始める

 

「時間が掛かり過ぎてる!それに何だアレは?」

 

「アンチクリスタルはああやって女神を殺すのだ」

 

アンチクリスタルは、女神とシェアクリスタルとのリンクを遮断するだけで無く、シェアエナジーをアンチエナジーに変える性質もある。

そして、密度の濃いアンチエナジーは女神をも殺す

 

「他人の心配をしてる場合か?──レイニーラトナビュラ!」

 

「「「「キァアアァァァ!!」」」」

 

槍から繰り出される高速の突き。ネプギア達はそれをモロに食らい地面へと勢い良く叩き付けられた

 

「時間切れだ」

 

ネプテューヌ 達の方へ目を向けると、アンチエナジーの海に沈んでいた

 

「お姉ちゃん…お姉ちゃん!!」

 

「ネプギア!しっかり!」

 

ゼロワンが側へと駆け寄り顔を上げさせようとするも、悲しみの感情でネプギアは俯くばかりだった

 

「何もかも遅過ぎたな」

 

「…俺は諦めてない」

 

ゼロワンはマスク越しからマジェコンヌを睨み付ける

 

「諦めるも何も死んだんだ。まさか、まだ生きてる事を信じるのか?馬鹿らしい」

 

「それでも信じるんだよ!うおぉぉぉぉ!!」

 

ゼロワンは飛び立ち、マジェコンヌへ突撃する

 

「俺が夢見て、憧れてた仮面ライダーはどんな状況にでも立ち向かって逆境を跳ね除けて来た!」

 

「だからどうした!」

 

「ぐあっ!」

 

膝で後頭部を殴られて地面に倒れ四つん這いになる

 

「そ…それが例え、大切な人と別れてしまっても…仮面ライダーは自分達が掲げる正義を持って戦って来た!」

 

『プログライズ!』

 

『フリージングベアー!』

 

「ハァァァ!!」

 

ジャンプしてマジェコンヌへ近付き、両手でマジェコンヌの武器を凍らす

 

『フレイミングタイガー!』

 

そしてその状態からハイブリッドライズし、手の平に内蔵されてある「パンテラバーナー」を放射口から炎の球体を作り出す

 

『フレイミング!インパクト!』

 

「食らえ!」

 

「小賢しい!」

 

だが技放つ前に、投げ捨てられて不発に終わってしまう

 

「クロスコンビネーション!」

 

『バイティングシャーク!』

 

「アンリミテッドチョッパー」で剣に対抗して防ぐも、その防御すらもお構いなく強引に切り付ける

 

「グッ…!」

 

マジェコンヌも武器を斧へと換装し

 

「テンツェリントロンペ!」

 

ゼロワンの腹に重たい一撃は放たれる。身体はボールのように地面を飛び跳ねながら転がる

 

『プログライズ!』

 

転がりながらも攻撃の手を緩める事はしない

 

「チィ…!」

 

追撃をするマジェコンヌの前に、ジェットフォームとなったマンモスのライダモデルが邪魔をして、ゼロワンを格納しハイブリッドライズする

 

『ブレイキングマンモス!』

 

「愛と平和の為!戦え無い全ての人達の変わりに!皆んなの笑顔を守る為に戦って来たあの人達の姿を!今度は俺が受け継ぐんだ!!」

 

『ビット、バイト、キロライズ!』

 

オーソライザーに3回プログライズキーをスキャンし、必殺技の威力を高める

 

『ブレイキング!キロインパクト!』

 

「レイシースダンス!」

 

マンモスプレッサーと剣が轟音を立てて衝突する

 

「うおおぉぉぉ!!」

 

「…つまらん。見た目に反して弱い!」

 

腕を弾き、斧に切り替えて身体を大きく切り裂く

 

「ぐわあぁぁ!!」

 

大ダメージを負い、ゼロワンはライジングホッパーへ元に戻った

 

「この程度か?」

 

「あが…」

 

ゼロワンの首掴み上げ苦しめる

 

「この程度かと聞いてる!!」

 

更に2、3回と切りつけて強制的に変身が解除された。服は破れ、顔からも血が滲み出る

 

「ぁ…」

 

マジェコンヌは一斗から、ネプギアへと標的を変えて近付く

 

「ね、ネプギア…!」

 

一斗はフラフラにながりながらも、その足取りでマジェコンヌにタックルししがみ付く

 

「立て!立って戦うんだネプギア!」

 

「無理です…だってお姉ちゃん達が…」

 

「貴様…くどいぞ!」

 

一斗を振り解き、背中を切り付けた

 

「──ッ!!?」

 

一斗の背中に激痛が走る。落ち込むネプギア手前、弱気な所は見せぬように痛みとその声を抑える

 

「一斗お兄ちゃん!!」

 

「ネプ、ギア…笑うんだ」

 

「笑えないですよ…もう私は……」

 

「ネプギア…俺決めたよ」

 

一斗は立ち上がり、シャイニングホッパーを取り出してライズスターターを押す

 

『シャイニングジャンプ!』

 

「俺が目指すべき仮面ライダー……それは!」

 

『オーソライズ』

 

「皆んなの痛みも悲しみも、全て受け止める!!そんな仮面ライダーに俺はなる!!」

 

オーソライズし、衛星ゼアからライダモデルを転送される。シャイニングホッパープログライズキーを展開、キー状態にして上空に高く掲げてゲートのロックを解放する

 

解放したゲートから、オンブバッタ型のライダモデルが大小合わせて2体現れた

 

「だから見ててくれネプギア!俺の!!変身!!!」

 

『プログライズ!』

 

その言葉を叫びながらキーをドライバーに挿し込むと、ゼロワンドライバーのビームエクイッパーからデータネット飛び出し、ライダモデルを捕獲してその身に取り込んだ

 

『The rider kick increases the power by adding to brightness!』

 

その場で1番の輝きを放つ、その戦士の名は──

 

『シャイニングホッパー!When I shine, darkness fades.』

 

仮面ライダーゼロワン シャイニングホッパー

 

「フン!いくら姿を変えたところで──」

 

『シャイニング!インパクト!』

 

言葉を遮る様にドライバーから音声が鳴り響く

 

シャイニングアーキテクターとシャイニングジャンパーの能力を活用して飛び込み、マジェコンヌの腹に蹴りをぶち込む

 

「変身出来た!?これなら行ける!」

 

「グッ…貴様!!」

 

「お前を止められるのはこの俺。ただ1人だけだ!」

 

「一斗お兄ちゃん…あっ!」

 

ゼロワンの身体から、シェアエナジーが大量に放出していた

 

「ッ!」

 

ゼロワンは超高速で目の前から消え、マジェコンヌの背後を取る

 

「コイツ!さっきよりも速い!?」

 

「ハッ!ヤァ!ぞりゃやぁ!!」

 

マジェコンヌに攻撃が当たる直前、ゼロワンは瞬く間に死角へ回り込み蹴りや拳を与え続ける

 

「まだだ、まだ強くなれる。ラーニング開始」

 

「シャイニングアリスマテック」で高速ラーニングする

 

「ラーニング完了」

 

ゼロワンはまたも目の前から消える。そして気が付くとマジェコンヌは吹き飛ばれていた

 

「何なんだ!?」

 

ラーニングした後のゼロワンは、動きにキレが増し重たい一撃を次から次へと繰り出す

 

「これが仮面ライダーの力だ!」

 

「一斗お兄ちゃん…!」

 

そんなゼロワンの姿を見てネプギアは起き上がる

 

「アタシ達だって…!」

 

「絶対…」

 

「負けない!」

 

感化されてか、ユニやラムとロムも立ち上がった。その身にシェアエナジーを身に包み込み

 

「貴女を倒します。全身全霊を…私達の全てを懸けて!!」

 

その決意がネプギア達のシェアエナジーを高めて共鳴し合う。それは、暗い天をキラキラと輝かせる

 

そして、そのシェアエナジーの一部がマジェコンヌのウィングユニットに触れると砕け散った

 

「アンチエナジーが…!私の奇跡が打ち消されていく!?」

 

アンチエナジーの力が打ち消されていく。それを恐れてマジェコンヌは退散しようとする

 

「逃がさない!」

 

しかしそれをユニのX.M.B.が撃ち抜く

 

「ぐわぁぁ!」

 

「「ええい!!」」

 

今度はラムとロムの魔法でマジェコンヌを、アンチクリスタルで出来た結界に叩き付ける

 

『ビットライズ!バイトライズ!キロライズ!メガライズ!ギガライズ!』

 

「ネプギア行くぞ!」

 

「はい!」

 

ゼロワンの周りに、分身した金色のゼロワンが5体現れた

 

「これで終わりだ!」

 

「消えて!」

 

ゼロワンとネプギアがライダーキックの構えを取ると、分身たゼロワンがその動きに合わせて2人に重なり威力を上げる

 

「「ハァァァッ!!」」

 

『シャイニング!ギガインパクト!』

 

大きな爆発と共に結界事、マジェコンヌを打ち砕いた

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん…何処なの?」

 

戦いは終わった。しかし、そこにはネプテューヌ 達の姿は見当たらなかった

 

「此処よネプギア」

 

「あ…!」

 

見上げると女神化したネプテューヌ 達が無事で居た

 

「お姉ちゃん!」

 

ラムとロムが先にブランに抱き付いた

 

「良かった」

 

2人は嬉しさのあまりに泣きじゃくるしかなかった

 

「ごめんねお姉ちゃん。遅くなって…」

 

「何謝っているのよ。大分成長したじゃない……ありがとう」

 

ユニはノワールのその言葉だけで嬉しかった。ようやく自分を褒めてくれた

 

「あのね、私…私…」

 

「頑張ったわねネプギア。これからはずっと一緒に居るから」

 

ネプギアも念願の姉との再会に喜んだ

 

そんな中、ベールの事に気付いたネプギアは

 

「ベールさん…お疲れ様でした」

 

そっと抱き付き、その言葉を掛けた

 

「ありがとう…」

 

そして今度はゼロワン──一斗の方へと歩み寄る

 

「一斗お兄ちゃん…ありがとうございました!」

 

「気にするなよ。それより…」

 

変身を解除するとその場で崩れ落ちた

 

「一斗お兄ちゃん!?大丈夫ですか!?」

 

「全然…。背中は切られるわ、全身筋肉痛でもう無理…」

 

「ゆっくり休んで下さい」

 

 

 

 

 

////////

 

後日、シェアエナジーは元の状態に戻った。相も変わらずプラネテューヌのエナジーは下がりつつあるが

 

各国でも、それぞれ成果を上げて前以上に増やしつつある

 

そして一斗は

 

「一斗お兄ちゃん、安静にしないと駄目ですよ」

 

「そう言われても、やっとシャイニングホッパーが使えるようになっただぜ!もっと試しただだだだ!!?」

 

身体を動かそうとすると、背中の傷痕が痛みだす

 

「もう…」

 

ネプギアも呆れつつあるが、しっかりと看病をする

 

「一斗お兄ちゃん…」

 

「何?」

 

「改めてありがとうございます。あの時、一斗お兄ちゃんがいなかったら私達は…」

 

「そんな事ない。俺が居なくてもネプギア達なら何とかしていた。手助けしたに過ぎないよ」

 

「──ッ!」

 

笑い掛ける彼の表情にネプギアは顔を紅くする

 

「これからも一緒に頑張って行こうな」

 

「…は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各々変化があったこの戦い。これからも彼、彼女達の成長物語は終わらない




作者がゼロワンの中で1番好きなシャイニングホッパーの登場!
デザインから英文にキーも全部好き!!

テレビ本編ではアサルトが登場して、不遇な扱いされてたけどこの小説では……

では、ここまでの拝読ありがとうございました!


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第6話 ユニと一狩りしようぜ!

うん、気付いたらこんな時期ですよ

ではスタートです


マジェコンヌとの戦いから日が経ったある日の事

 

「ねえ一斗、これからノワールの所に行くけどどうですたい?」

 

「う〜ん、行こうかな」

 

「え、一斗さん行くのですか?」

 

一斗の肩からイストワールがひょこっと現れた

 

「あれ、駄目でしたか?」

 

「あ、いえ。一斗さん行ってしまうのですね…」

 

暗い表情をして一斗を困らせる

 

「あ、いや、その…」

 

「フフ、冗談ですよ。いってらっしゃい」

 

イストワールの冗談に、冷や汗をかきながら一斗達はラステイションに向かって行った

 

 

 

 

 

////////

 

「へいノワール!遊びに来たよ〜!」

 

「…」

 

ネプテューヌ の呼び掛けに、とてつもなく嫌な顔してノワールが見て来る

 

「あれ?どしたの?スマイル!スマイル!」

 

「…一斗、少し頼み事しても良いかしら?」

 

「え、無視!?」

 

「構わないけど」

 

「決まりね」

 

ノワールは意地でもネプテューヌ の存在を無視している

 

「ちょっと!!」

 

「あ〜もう!!さっきからうるさいわよ!!」

 

「ネプ!?ひ、酷い!」

 

何を手伝うのかというと

 

「実はルウィーとリーンボックスの国境付近で妙な事が起きてるのよ」

 

「それ私と関係無いじゃん!帰ってもいい?」

 

「貴方が勝手に来たんでしょ!?」

 

「ノワール話が逸れてるよ」

 

いつまで経っても話が進まないので強引に話を進めて貰う事に

 

「ブランとベールにも協力して貰うのだけど、一斗、貴方にも調査の手伝いを頼みたいの」

 

「それは構わないけど…」

 

一斗はチラリとネプテューヌ と、ユニと楽しく話してるネプギアへ視線を移す

 

「最初から期待はしてないわ。欲しいのは一斗1人よ」

 

「お!ノワールさん大胆な告白ですな〜」

 

「そろそろ殴っても?」

 

「ノワール!」

 

「何で私が…」

 

何もしてない自分が怒られた事に不満を持ち始める

 

「ネプテューヌ とネプギアは放って置いて俺達だけで行こう」

 

「まさかの仲間外れ!?」

 

「何もしてない私も勝手にお留守番…」

 

嫌々言ってたネプテューヌ は駄々を捏ね始め、ネプギアは1人で落ち込んでしまった

 

「「はぁ…」」

 

2人は深い溜め息をして、結局ネプテューヌ 達も誘いを掛けた

 

 

 

 

 

////////

 

「ネプギア、ユニちゃんありがとう」

 

「一斗さん、変身したら飛べるんだから変身したらどうなんですか?」

 

「ユニちゃん、力は大切な時に使うんだよ」

 

「そ、そうですね…」

 

3人はリーンボックスの国境付近へやって来た。その際、一斗は2人に吊るされながらここまで来たのだ

 

ルウィー国境付近は、ネプテューヌ とノワールという凸凹コンビに任せた

 

「皆さんお待たせしました!」

 

そんな時、上空からベールが降りて来た

 

「ノワールから話は聞いております。此方へどうぞ」

 

ベールに案内され森の奥へと向かうと、調査員やら警備隊やらが居る拠点へ辿り着いた

 

「随分と大掛かりですね。何があったのですか」

 

「実は少し前からこの辺りで新種のモンスターの出現が報告されているの。ついでに言いますと巣の方も。ですから、調査と駆除を協力して貰おうと考えていたのです」

 

「任せて下さい!ユニちゃん!一斗お兄ちゃん!」

 

「アタシに任せなさい!」

 

意気揚々となる一斗達。しかし、この広い森の中を捜索するには分かれるしかない

 

「二手に分かれよう」

 

「でしたら一斗お兄ちゃんは私と──」

 

「ネプギアちゃんは私と行きましょう!」

 

「え?え?ベールさん?」

 

ベールはネプギアの腕を引っ張り強引にチーム組む

 

「ならアタシは一斗さんね」

 

「宜しく。じゃあまた後で」

 

善は急げで一斗とユニは森の中へと歩いて行った

 

 

 

 

 

「「……」」

 

一斗とユニは静かに歩いてる。というよりは心の中で話す話題について考えているのだ

 

(ユニちゃんと2人っきりになるのは初めてだな。それに気不味い。いつもはネプギアから話し掛けて来るけど…)

 

「あの、一斗さん」

 

「どうしたの?」

 

「『仮面ライダー』。それってアタシ達の間では聞いた事の無いの。どんな者何ですか?」

 

 

 

『──それは勿論特撮だよ!』

 

 

 

(なんて言えばどんなに楽だろうか)

 

まさか仮面ライダーがスーツ、台本、CGで作られた大人も子供も夢中になれる特撮ヒーロー番組なんて言えない

 

「簡単に言えば正義の味方だよ」

 

「それはもう皆んな知ってますよ。それくらいの技術力は何処から生産してるのかって事」

 

「う〜ん……名前は言えないけど来るべきに備えて設計された物。で納得してれは…?」

 

「ま、それで納得してあげます」

 

ゼアとも関係あるとは言えない。でもこれで一応納得はしてくれた

 

話すのに夢中になり少し時間が経っていた。周りの風景もガラリと変わり、何やら小型の蜘蛛がうじゃうじゃと居た

 

「気持ち悪い…」

 

「ユニちゃんアレを見て」

 

2人の目の前には、蜘蛛の糸で作られた巨大な蜘蛛の巣があった。何故、こんな巨大な巣が今まで見つからなかったのかが不思議だった

 

「早いとこベールさん達を呼びましょう」

 

「うん…危ない!」

 

咄嗟の事で、ユニの首根っこを掴み後ろへ下げさす

 

「きゃあッ!?」

 

「ユニちゃんごめん。でも…」

 

先程2人が居た場所に糸が絡まれてあった

 

「糸…?」

 

「上から来るよ!」

 

2人の目の前に巣の主と思われる巨大蜘蛛が1匹降って来た

 

『ゼロワンドライバー』

 

「ユニちゃん!」

 

『ファイヤー!』

 

『オーソライズ』

 

トラのライダモデルが転送され、一斗とユニの背後に待機する

 

「「変身!」」

 

『プログライズ!』

 

『フレイミングタイガー!Explosive power of 100 bombs.』

 

ゼロワンへ変身し、ユニも女神化してX.M.B.(エクスマルチブラスター)を構える

 

「援護は頼んだよ!」

 

「任せなさい!」

 

モンスターの糸をユニが撃ち落とし、ゼロワンがそれを掻い潜りながら走り抜ける

 

「これでどうだ!」

 

パンテラバーナーから火球を作り出し、それを連続で投げ付ける

 

モンスターは、口から糸を吐いて火球を防ぐも所詮は火と糸。一瞬で燃え尽きる

 

「ハァッ!」

 

更に、タイガークローでモンスターの脚を何本も切断する

 

「X.M.B.!!」

 

動けなくなったところを、ユニが巨砲で撃ち抜く。正面からの直撃

 

「ザッとこんなものね」

 

「そうだ…ッ!」

 

2人の身体に糸が絡まり拘束する。糸の出所を伺うと、先程倒したと思われたモンスターの方から伸びていた

 

「そんな!?」

 

「倒し切れなかったのか!?」

 

モンスターは2人を投げ回し、木々に叩き付ける

 

「「ガハッ!」」

 

地面に転がる。ユニは変身解除までいかなかったが、ゼロワンの方は衝撃でライズリベレーターが動き、装填されていたプログライズキーが外れ変身が解除されてしまった

 

「痛た〜…」

 

「取り敢えずこっち!」

 

ユニに抱かれ一時その場を離脱する

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「大丈夫大丈夫。アザにはなっているけど」

 

ユニは少し考え

 

「ネプギア達と合流した方が…」

 

そんなユニの提案に一斗はキョトンとした表情をする

 

「あの、何ですか?」

 

「ユニちゃんの性格だとてっきり『アタシが1人で!』って思ったけど」

 

「それは昔の話です。今は違いますよ。あと『ユニちゃん』って言うの辞めて下さい」

 

ユニは一斗のちゃん付けで呼ばれる事に抵抗していたらしい

 

「そう?可愛いと思うんだけど、ねぇユニちゃん」

 

「かっ!?///」

 

「ユニちゃん!ユニちゃん!」

 

いじいじとユニのの頬を突きながら弄り倒す

 

「ですから辞めて下さい!!」

 

 

 

 

 

「何とか舞い戻って来た」

 

『シャイニングジャンプ!』

 

「変身!」

 

『プログライズ!』

 

『The rider kick increases the power by adding to brightness!シャイニングホッパー!When I shine, darkness fades.』

 

一斗は変身し直して全力体勢に入る

 

「リベンジよ!」

 

『ガァァァッ!』

 

再度戦いを開始する。とは言っても先程と作戦は変わらない。ゼロワンが攻めて、ユニが援護をする

 

「ハッ!ダァ!!」

 

モンスターの攻撃を躱しつつ、拳で牽制しながら自分に有利な状況下に置かせる。

ゼロワンが下がると同時に背後からX.M.B.の光弾が、モンスターの皮膚を削り、撃ち抜いてく

 

「グワッ!」

 

「一斗さん!キャア!」

 

しかし決定打になる攻撃が無い。シャイニングホッパーの力を持ってしても元々対人用。巨大な相手に対してはダメージを与えてるかどうかも怪しい。

素でダメージを与えるとなると、今以上にの力が必要となる。それこそ最終フォーム並の力

 

生憎だが、今のゼロワンにはそこまでの力は無い

 

だが、倒せない訳では無い

 

「とっておきを見せてやる!」

 

『ガンライズ!』

 

この世界に来た時にアタッシュカリバーと同じく武器がもうひとつあった

 

それが今手にしてる武器「オーソライズバスター」

 

ゼロワンは超高速で走り、モンスターの腹下に滑り込んだ

 

「ハァッ!」

 

そしてそのまま背後まで滑りながら、腹下をオーソライズバスターで撃ち抜く

 

「今だよユニちゃん!」

 

『ゼロワンオーソライズ!』

 

「ええ!」

 

お互い、頭とお尻に向けて銃口を向けてトリガーを引く

 

『ゼロワンダスト!』

 

「X.M.B:エンブレス!」

 

バッタ型のエネルギー弾とX.M.B.の砲撃が直撃し、大爆発を起こして今度こそ倒した

 

「ふぅ…何とかなったね」

 

「後はベールさん達と合流して巣を片付けるわよ」

 

ライズフォンでネプギア達に連絡しようとした時

 

『グ…グォォッ!!』

 

バラバラになって倒した筈のモンスターがまだ生きており、頭部だけ動かしこちらへ口を開けて攻撃を仕掛けようとしていた

 

「ッ!」

 

ユニを抱き抱えて避けようとするがモンスターの方が早い

 

攻撃が放たれる瞬間、その頭部に一本の槍が上から突き刺ささった

 

そしてモンスターは今度こそ倒れ、光となって消えた

 

「危ないところでしたね」

 

上を見ると女神化したベールとネプギアが居た。

先程放った槍はベールのものだった

 

「「た、助かった〜…」」

 

「最後まで油断は禁物ですわよ」

 

「もう、私達が偶々見かけたから良かったけど。一斗お兄ちゃん!ユニちゃん!無茶はメッ!ですよ」

 

「「はい…」」

 

ぐぅの音も出ない。2人はその言葉を受け止めるしかなかった

 

「後は調査員の人に任せて、私達は教会に戻って一休みでも致しませんか?」

 

「そうですね。お姉ちゃん達にも連絡しないといけませんし」

 

勝手に話が進み、休憩ついでに別行動してるネプテューヌ 達に報告する為リーンボックスへと移動する事となる

 

そして女神3人は飛び立った

 

そう3人だけ

 

「お、お〜い!俺飛べないんだけど〜!」

 

「では一斗お兄ちゃん手を──」

 

「仕方ないわね。ホラ捕まりなさいよ」

 

ユニがゼロワンへと手を伸ばす

 

「ありがとうね。ユニちゃん」

 

「ふ、フン!」

 

ちょっとしたその言葉につい頬を赤らめる

 

「むぅ〜…」

 

ネプギアも手を伸ばそうとしたが、それをユニに取られ頬を膨らませ不機嫌になる

 

移動中、ネプギアから視線を感じたのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方でネプテューヌ 達はというと

 

「随分とタフな敵ね」

 

ルウィーの女神であるブラン達3人と国境付近で、同じく新種のモンスターと女神化して交戦していた

 

「皆んな、一気に決めるわよ!」

 

ネプテューヌ の言葉で、ノワール達は再度武器を構えるとモンスターの近くに1人の人物が近付いて行くのが見えた

 

その人物は黒いフードを深く被り、ネプテューヌ 達からでは顔はよく見えなかった

 

「アイツ何やってんだ?」

 

「こんな所に居たら邪魔よ!さっさと避難しなさい!」

 

「ちょっと待って!あの人が持ってるのって…」

 

ネプテューヌ はフードの人物が手にしてる物に目がいく

 

それは、一斗が持つのとは色が少し違うが間違い無くプログライズキーだった

 

フードの人物はライズスターターを押し音声が鳴り響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バレット!』




本編通り別次元から来たピーシェとか登場させるつもりでしたが、あまりにも投稿スピードが遅すぎるのでそこら辺はカットしてオリストを挟みます。
一応レイは出す予定ではおります考えてます勘弁して下さい

最後、音声から分かるようにあのライダーの登場です

ここまでの拝読ありがとうございました!


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第7話 黒の女神様はお怒りの御様子です

今回ライダー味が少し強いです。あ、毎回の事ですね

てか、サブタイの雰囲気が一気に変わり始めた

ではスタート




『バレット!』

 

ライズスターターを押した後、力任せにプログライズキーをこじ開けた

 

『オーソライズ』

 

フードの人物は、キーを銃と思われる物に装填し待機音声が鳴り響かせる

 

『Kamen Rider.Kamen Rider.』

 

『ショットライズ!』

 

『シューティングウルフ!The elevation increases as the bullet is fired.』

 

トリガーを引き、発射した弾丸がフードの人物へ直撃したと思われたが、それがアーマーとなり装着される

 

「何アレ?一斗と同じ様に変身したよ!」

 

「うん、変身した…」

 

「おいネプテューヌ 、一斗から何か聞いてねぇのか?」

 

「いいえ。そもそも仮面ライダーが複数人居る事すら知らなかったのよ」

 

「そもそもアレ仮面ライダーなの?まぁ、見た目は似ては無いけど使ってるアイテムは同じだけど…」

 

仮面ライダーと思わしき人物は、ネプテューヌ 達の方をチラリと見た

 

「…」

 

しかし、構ってる暇は無いのか将又興味が無いのか新種のモンスターへと目を向ける

 

そこからは早かった

 

『ガァァァ!!』

 

「…ッ!」

 

モンスターの攻撃をジャンプで避け、装填されてるプログライズキーのライズスターターを押す

 

『バレット!』

 

また違った待機音が鳴り、銃口を向けてトリガー引くと、4つのオオカミ型のエネルギー弾が噛み付き拘束する

 

そしてモンスターの頭部に着地し、至近距離で最大火力の光弾で撃ち抜いた

 

『バレット!シューティングブラスト!』

 

大きな爆発と共にモンスターは消え去った

 

「……」

 

「私達が苦戦したモンスターをあんな簡単に…ちょノワール!?」

 

ネプテューヌ が少し感心してると、ノワールは1人で近付いて行く

 

「貴方、一斗と同じ仮面ライダー?」

 

「……」

 

ノワールの質問に何も答えない。というより無視してる

 

その事にノワールは少し頭に来たらしい

 

「無視してんじゃないわよ!!」

 

大剣で振り下ろすが、銃で受け流して逆に銃口をノワールの胸に押し付ける

 

「ッ!」

 

「…」

 

「この!」

 

ムキになり捕まえようとするもヒラリと避けられ距離を置かれる

 

「ノワールの奴頭に血が昇ってんな」

 

「お姉ちゃん、助けなくていいの…?」

 

「やっつけちゃおうよ!」

 

「助けてはくれたが銃を向けられたしな…」

 

「あれはノワールがいけないんじゃ…」

 

ネプテューヌ 達が助けるかどうか渋ってる間にも、ノワール達はあれやこれやと激しくぶつかってる

 

「はぁ…ノワールも困ったものね。一度落ち着かせて話し合いと行きましょう」

 

「そうだな」

 

ネプテューヌ 達がノワールの所へ向かう時には、既にノワールは息切れを起こしていた

 

「はぁ…はぁ…」

 

「2人共落ち着いて。先ずは話し合って──」

 

「うるさいわよネプテューヌ !!」

 

「こりゃあダメだな…」

 

火がついたノワールはもう止められない。ネプテューヌ は逆に怒られ、ブランは諦めていた

 

「叩き潰して吐かせてやるわ!!」

 

「…」

 

仮面ライダーと思われる人物は、プログライズホルダーからもうひとつプログライズキーを取り出す

 

そのプログライズキーは他のと違い少し大きかった。何故なら、そのキーには普通なら無い筈のグリップ部分が付いてるからだ

 

『アサルトバレット!』

 

メキメキと嫌な音を立てながら強引にキーをこじ開けた

 

そして装填しようとする時

 

「…!」

 

何やら通信を受け取り装填する手を止めた

 

数秒した後、こじ開けたキーをホルダーに仕舞い込みその場を去ろうとする

 

「待ちなさい!逃がさないわよ!!」

 

ノワールが手を伸ばして捕まえる時、瞬時にライズスターターを押して技の体勢に入ろうとする

 

『バレット!』

 

『バレット!シューティングブラスト!フィーバー!』

 

拳を地面に叩き付けて土煙りをあげた

 

その隙を突いてその場から消え去った

 

「ゲホッ…ゲホッ!」

 

「逃げられたわねノワール」

 

「〜〜ッ!もう!!」

 

大剣を地面に叩き付けてやり切れない怒りを発散させしかなかった

 

 

 

 

 

////////

 

「何で急に止めた?」

 

『少しは考えたまえ。あの場面でそのプログライズキーを使ったら1000%勝負は目に見えてる。私達の役目は──』

 

「わぁ〜ってるよ。とにかく切るぞ」

 

インカムから聴こえて来る音声に苛立ちを感じつつも、対応し通話を切る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで一応新種のモンスターは倒された。これから、その対応、調査の報告をすべく各国の女神達と話し合う事になる




実はノワールが次に好きなキャラだったり

ここまでの拝読ありがとうございました


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