隣の家の戸山さん (斉藤努)
しおりを挟む

人物設定※ネタバレ有るかも

いろんな方の小説見てたらあったので書きます



加藤蒼太

誕生日:4月10日

家族構成:母、父(既に死去)、叔父、叔母、従兄弟。

好きな食べ物:野菜、カレー。

苦手な食べ物:特に無いが、味の濃いものは好んで食べない。

性格:大人っぽく、恋に鈍感、誑し。

特技:特になし。

香澄達には言ってないがテストで学年一位を取るぐらい頭良い。

趣味:歌を歌うこと、親友に勧められたNFO。

※趣味はバンドリ小説ぽくしてます。後めっちゃ歌が上手いけどそれを覚えているのは明日香だけ。香澄は忘れてます。

 

 

 

 

戸山香澄

家族構成:原作通り。母親と父親を出すかは考え中。

蒼太のことが大好きでどちらが先に蒼太を惚れさせるか、明日香と競っているが蒼太本人は全く持って知らない。

 

 

 

戸山明日香

家族構成:香澄同様。

明日香も蒼太のことが大好きで本人のことを蒼兄と呼ぶ。

※作者はあこ出す時どうしようとか思っている。出来れば被らせたく無い。

香澄思いの良い妹だが蒼太の事となると話は別。

 

 

 

 

蒼太の叔父さん。名前はオリジナルだが、渋い感じにしようと思い佐藤 渉(さとう わたる)に決定。次とかその次とかで結構出てくる。

家族構成:嫁、娘。

八百屋のほかにライブハウスの経営もやってるとかやってないとか。

ますき出したかったんだもん。致し方なし。

 

 

 

名前:影山 令

誕生日6月9日

蒼太の親友。

性格はダウナーな感じ。  

イケメンで女子から人気だが、人見知りで根暗。

趣味はゲーム。NFOの達人で生きる伝説と称されているが蒼太以外はそのことを知らない。蒼太にNFOを叩き込んだ張本人。

 

 

 

 

オリキャラ

上坂 春

誕生日3月15日

性格は令とは正反対。白鷺千聖の従兄弟。運動神経抜群だが頭は蒼太より悪いがそこまでじゃない。

 

 

ここから作者の雑談

本当だったらポンポンってオリキャラ入れたいのですが1人1人の口調なんかも変えなくてはいけないとなると多分私には難しいので増えてもここに有る①、②の他にも多くて1人ぐらいです。ごめんなさい。本当に。

ここからは私の私事情です。

前の後書きかなんかで書いたと思うのですが私の働いている会社は来年このシーズンが一番大変なので来週からは一気にペースが落ちます。しかも今年は新型コロナウイルスの影響により需要が伸びると思われます。なので本当に更新できないと思います。なので最後のチャンスとしてこの土日で4話を投稿しました。自分勝手ですみません。

投稿はできないかもですが小説自体は書いておくつもりなのでリクエストがあるととても描きやすくていいです。(Rー18は困る)



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

再会そして出会い。
妹みたいな人との再会。


斎藤努です。はじめまして。
普段は読んでいるだけの私ですが何故か戸山姉妹の作品が少ないなーと思い書いています。
尚、初めての作品なので暖かい目で見ていただけるとありがたいです。
そして、作者にはとてつもなく日本語力がありません。本当によくこんなんで社会人成れたなってだ感じです。
それでは本編になります。


俺の名前は加藤蒼太(かとうそうた)。私立秋山学園の2年生だ。

 

そして俺には小さい頃からの親友が2人居る。いつも元気な花咲川学園に通っている高校二年生の戸山香澄と、落ち着いた性格だがとても姉思いな妹で羽丘学園に通っている高校一年生の戸山明日香だ。2人は隣の家に住んでいて小さい時から家族絡みで関わっていた。

 

その時に香澄ちゃんは"星の鼓動"を聞いたらしくキラキラドキドキを求めてバンドを組んでいるらしい。なぜ'らしい'という言い方をしたかと言うと俺が中学3年の頃から受験勉強を理由に2人と距離を置いてしまったからだ。こんな俺があの2人と仲を戻していくそんなお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清々しい朝日の光と共に目を覚ますと誰も居ない家でおはようと言う。なぜ誰も居ないかって?それは去年親が結婚記念日に旅行に行っていた時、事故に巻き込まれて死んだ。葬儀などは自分の叔父が取り行ってくれたが親が死んで兄弟も居ない、当然家に一人暮らしになる。

 

最初は悲しくて現実逃避をしていたが今では仏壇の前で笑顔を作り「行ってきます」と言うぐらいはできるようになってきた。過去の話はこんなもんでいいだろう。そのあと無言で朝の準備をして仏壇に挨拶をし家を出ると、隣からもガチャリという音がした。

 

反射的に音の方を見るとそこには隣人の戸山明日香の姿があり、目が合った。俺は無視しようかと思っていたが、あちらから声をかけてきたので答えた。

 

明日香「もしかして蒼兄?」

 

蒼太「そうだけど、どうした明日香?」

 

明日香「何年か見てないから心配してたんだよ。お姉ちゃんなんか『死んじゃってない?』とか言ってたんだよ。」

 

蒼太「ごめんなー辛い思いさせて。でも俺はちゃんと生きてるぞ」

 

明日香「良かった。それで高校ってどこ行ってるのの?」

 

蒼太「近くの秋山学園ってとこだよ」

 

明日香「秋山学園ってすごい頭良い所だよね。蒼兄そんなに頭良かったの?お姉ちゃんも蒼兄のこと頭良いって言ってたけどそんなにいいとは思ってなかった」

 

蒼太「そんなことないよ普通だよ。それと香澄元気か?」

 

明日香「うるさいぐらい元気だよ。今でもキラキラドキドキって言ってるよ」

 

蒼太「昔からそうだよな。俺には"星の鼓動"なんて聞こえなかったな」

 

明日香「聞こえないのが普通だよ。あとこんなところでずっと立ち話するのもなんだしさ高校の方向も同じだしさ一緒に学校行かない?蒼兄が嫌なら良いんだけどさ」

 

蒼太「いいぞ。なんなら昔みたいに手繋ぐか?」

 

明日香「しないそんなこと///」

 

蒼太「照れてるのかー。照れてる明日香も可愛いぞ」

 

明日香「かっ可愛い?///もうそんなこと言ってないで行くよっ」

 

蒼太「ごめんてそんな拗ねんなって」ナデナデ

 

明日香「わかったからそれ止めて恥ずかしい」

 

蒼太「そうだな明日香の顔茹で蛸みたいになってるもんね」

 

明日香「もうっ蒼兄なんて知らないっ」

 

 

この後めっちゃ明日香に謝って気がついたら羽丘の前まで来ていたので別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




因みにこの小説を書くに当たって色々な方のバンドリ小説を読ませていただきました。皆さん素晴らしいですよね。主もそんな語学力が欲しいものです。面白いと思っていただけたら是非お気に入り登録していただけると嬉しいです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

元気溌剌猫耳の娘。

感想、ありがとうございます。
前回同様国語力皆無ですがどうぞよろしくお願いします。
筋肉さん キンキンさん ROMをさん お気に入り登録ありがとう
ございます感想、評価なども貰えると嬉しいです。
それでは本編です。


明日香と登校した後自分の通う学校に着いた。そのあとは午前中、授業を受け、昼食をとり午後の授業を受け(学校風景がないのは作者が書けないからです。すみません。ほんとだったらオリキャラとか出したいです。)帰ろうとしたら、声をかけられた。

 

 

???「あの〜ここってどうやって行くかわかりますかっ?」

 

蒼太「ああ、そこはこの道を左にってもしかして香澄か?」

 

???「そうだけど、君もしかして蒼くん?生きてたの?心配したんだよ、あっちゃんも心配してたよ蒼くん」

 

蒼太「おお、相変わらず元気そうで何よりだ。それはそうと今朝、明日香とあったぞ。姉妹揃って同じようなこと言うんだな」

 

香澄「あっちゃんがそんなことを...やっぱりあっちゃんも蒼くんの事、大好きなんだね」ボソッ

 

蒼太「どうした、香澄?」

 

香澄「ううん、なんでもない。それより私がバンドやってるの知ってる?」

 

蒼太「なんとなくは知ってるけど、どうしたの?」

 

香澄「今日蔵練あるから来ない?」

 

蒼太「特に用事はないけど蔵練って何ってグハッ」

 

俺は香澄に手を引かれ走り出した。そして古き良き日本家屋の前に着いた。

 

香澄「あ〜り〜さ〜居る〜?」

 

香澄がそう言うと家では無い建物から金髪のツインテールの少女が出てきて

 

 

???「だーかーら家の前で大声出すなー。後隣の奴じゃ無くて香澄さんの隣にいる方はどなたですか?ああ、ご挨拶忘れましたごきげんよう。香澄さんと同じバンドで活動させていただいている市ヶ谷有咲と申します。」

 

蒼太「よろしくお願いします。香澄の隣の家に住んでいる加藤蒼太と申します。香澄に手を引かれて気が付けばここにという感じでございます」

 

香澄「どうしたのありさ?ほら」ダキッ

 

そう言うと香澄は有咲に抱き付いた。そうすると、

 

有咲「急に抱きつくんじゃねー.....あっ」 

 

蒼太「あっ(察し)隠さないでいいですよ市ヶ谷さん」

 

有咲「なんか察したみたいになんなー。後普通に有咲で良いよ。蒼太。(急なクールダウン)」

 

蒼太「わかった有咲。ところで香澄がクラレンって言ってたけどなにしてるの?」

 

有咲「あー蔵練は家の地下で練習してるから蔵練ってだけだよ」

 

蒼太「そうなのか、じゃあ俺は帰るな。有咲、香澄バイバイ」

 

香澄「まって」

 

蒼太「どうした香澄?」

 

香澄「蔵練見てってもらっちゃ駄目?」

 

蒼太「俺、音楽なんて全く持って知ら「駄目?」ウワメヅカイ良いよ」

 

そこのお前今俺のことチョロインとかおもっただろ。

まぁ実際、香澄と明日香に甘えられるとなんでもしてしまうが、2人が可愛いのが悪いだろ。

すみませんただのチョロインです。

まぁそんな感じで蔵練を見ることになった。

 

 

だが俺は忘れていた。

香澄たちのバンドがガールズバンドだと言うことを。




香澄のお話いかがだったでしょうか。次からはポピパを少しずつ出して行くつもりです。ですがあくまでヒロインは戸山姉妹です。
お気づきの方がいるかは分かりませんが蒼太の香澄への呼び名の変化が
違っていたのは、単なるに描いてる途中で主人公の歳を高3から高2に変えるにあたって忘れてただけです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

猫耳と元気な仲間たち。

どうも斎藤努です。
ようろあさん☆9評価ありがとうございます。
誰かが呼んでくれるだけでとても嬉しいです。
前回同様、文章力皆無ですがよろしくお願いします。
因みにストーリーはアニメ二期終わりぐらいです。


それでは本編です


香澄にクラレンというものに誘われた。不思議に思い有咲に聞くと、「ただ家の蔵で練習してるから蔵練ってだけだぞ」と言われた。どうやら有咲が出てきた建物は蔵らしい。蔵なんて今の時代にあるんだなって思った俺であった。

 

 

 

そして今に至る。バイトで来れていない子がいるらしいが他の人はいるらしい。まず1人目、先ほども出てきたが市ヶ谷有咲。本人は認めてないらしいが重度のツンデレだそうだ。2人目は、茶髪の少女山吹沙綾だ。彼女の家はパン屋をやっていて俺も結構の頻度で通っているので顔を覚えられていて、最初「チョココロネいっぱい買ってくれる人だ」と驚いていた。因みに今チョココロネというワードで反応したのは、牛込りみさん。チョココロネが大好きらしい。何故か2人に名前呼びを強制させられた。

 

 

 

 

そして今4人しかいない演奏を聞いている。1人いなくてもこれほど綺麗な音ならば5人揃ったらさぞ素晴らしいだろう。そしたらりみが、

りみ「蒼太君どうだった?」

 

蒼太「全体としてとても綺麗でキラキラしてたよ。もちろんりみ自身もね」

 

りみ「綺麗///キラキラ///私が?///蒼太君が褒めてくれた///」ボソボソ

 

蒼太「りみ、どうした?顔真っ赤だぞ。どうした?」

 

りみ「なんでもないもんっ」

 

沙綾「蒼太ーりみりんを落とそうとしないの」

 

蒼太「落とすって何をだ?」

 

有咲・沙綾・りみ(もしかして、天然?)

 

蒼太「3人ともどうした?」

 

有咲・沙綾・りみ「なんでもない(っ、よ、)」

 

蒼太「そうかそれならよかった」ニコッ

 

有咲・沙綾・りみ(無自覚の笑顔がここまで眩しいとは。蒼太(君)恐ろしい)

 

蒼太「もう遅いし帰るか。」

 

香澄「蒼君一緒にか〜えろっ」

 

蒼太「わかったから急に抱きつくな香澄」

こうして個々の帰路へついた。

 

 

 

 

蒼太・香澄帰る途中

 

時は夕方太陽が大分沈み沢山の星が見えてきた。(ほら、そこっ東京で星なんか見えねーよとかメタいこと言わないっ)

 

 

 

香澄「あのさ、蒼君は昔キャンプ行ったの覚えてる?」

 

蒼太「ああ、覚えてるよ」

 

香澄「じゃあ、お母さんたちに内緒で探検したのも?」

 

蒼太「うん、覚えてる」

 

香澄「私、その時"星の鼓動"を聞いたんだよね。その時胸がドキドキしてキラキラして、でもこの話をすると皆私のこと避けるんだよね」ポロポロ

 

蒼太「何言ってんだ香澄?何言おうと、何しようと、何処いようと香澄は香澄だ」ナデナデ

 

香澄「ありがと。蒼君」ダキッ

 

蒼太「そうかそうか今は甘えろ」ナデナデ

 

香澄「やっぱ大好きだ、蒼君」ボソッ

 

蒼太「どうした香澄?」

 

香澄「ううん、なんでも無い」

 

蒼太「顔赤いけど熱でもあんのか?」

 

香澄「なっなんでも無いよっ」

 

蒼太「ならいいけど無理すんなよ」

 

香澄「うん」ニッコリ

 

蒼太「香澄は笑顔が一番だ」

 

香澄「うん、ありがとっ」ニコッ

 

蒼太(危ねえ、今不覚にも香澄にドキッとしてしまった)

 

 

 

時が経ち香澄が言った。「今日、あっちゃんと2人で蒼君家泊まっていい?明日日曜だしさ」と




いかがだったでしょうか『蔵練』。
おたえが居ないのはおたえ節がわかりきってないからです。おたえファンの方すみません。
次回は多分明日香と香澄とのお泊まり会です。後アンケートしたのですが、なんと言っても文章力が無い人間なのでちょっとずつしか出すことができないと思います。
そして、これからもっと仕事が忙しくなると思われます。週一も無理になってくるかもしれません。すみません。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幼馴染みとはいえど女の子。

どうも斎藤努です。
沢山の方に見てもらい有り難いです。これからもよろしくお願いします。
◯Eさん☆9評価ありがとうございます。これからも応援していただけるとありがたいです。


それでは本編です


今、俺の家の玄関には香澄と明日香が居る。何故かは前回の『隣の家の戸山さん』を読んでくれ。

 

 

 

 

香澄「おっ邪魔しまーす」

 

明日香「お邪魔します。急にきちゃってごめんね、蒼兄」

 

蒼太「別に大丈夫だよ」

 

香澄「私、蒼君の部屋行ってくる」ダッ

 

蒼太「ちょまって」

 

明日香「そんなに慌ててどうしたのかな〜?えっちなほんでもあるのかな〜?」

 

蒼太「別に無いけど他の人に部屋入られるのってなんか嫌じゃん?」

 

明日香「確かに。そんなことよりおじさんとおばさんは?仕事?」

 

蒼太「2人は去年死んだよ」

 

明日香「そうだったんだ。でもお姉ちゃんはともかく私には相談してほしかったな」

 

蒼太「ごめんな、明日香。また心配かけて」

 

明日香「葬儀とかどうしたの?」

 

蒼太「それなら、俺の叔父さんで八百屋さんの佐藤さんって人がしてくれたよ」

 

明日香「そっか、優しい人なんだね」

 

蒼太「でも1.2ヶ月はただ生きてるだけだったよ」

 

明日香「そっか、気付いてあげられなくてごめんね」ギュッ

 

 

俺は明日香に抱きつかれると目から涙が流れていた。それと同時に眠気が襲ってきて、近くのソファに倒れ掛けた。

 

 

 

何時間経っただろうか。目が覚めるとソファよりも柔らかい感覚に気が付いた。何だと思い、上を見上げると明日香と目があった。その瞬間理解した。これは膝枕というものだ。俺がそんなことを思っていると、

 

明日香「おはよう蒼兄」ナデナデ

 

蒼太「おはよう。明日香。香澄はどうした?」

 

明日香「お姉ちゃんはお風呂入ってるよ」

 

蒼太「そうか。膝枕ありがとう、明日香」

 

明日香「困った時はお互い様だよ、蒼兄」

 

蒼太「それもそうだな。あはは」

 

 

 

そんな話をしていると洗面所のドアが開く音がした。

 

蒼太「ほら、香澄が風呂出たみたいだから明日香も入って来たら?」

 

明日香「そうしよっかな。蒼兄、覗いたりしないでね」

 

蒼太「覗かないから。早く行ってきて。後で俺も入るから」

 

明日香「行ってきます」

 

 

その後、明日香も風呂から出て俺も風呂に入った

 

 

 

風呂から出て時計を見ると7時半を回っていた。もうご飯を作らなくては、と思っていると、

 

香澄「蒼君お腹減った〜。死んじゃう〜」

 

蒼太「香澄、そんなすぐ死なないから。今から作り始めるね」

 

香澄「ありがと〜蒼君」

 

明日香「じゃあ私、手伝うよ」

 

蒼太「ありがと、明日香。野菜とか切って」

 

明日香「分かったよ。今日はカレー?」

 

蒼太「そうだよ。おいしいの作ろうね」

 

明日香と駄弁りながらカレーを作った。めっちゃ美味かった。

 

 

 

 

今は、11時半を過ぎたところで寝ることになった。2人には、母と父が使っていたヘッドを使って貰おうと思っていたが、明日香が「蒼兄と一緒に寝たい」と駄々を兼ね始めたから「いいよ」と言うと香澄も「私も蒼君と一緒に寝たい」って言ってきたから今は明日香・俺・香澄という順番で父と母のダブルベッドで寝ている。正直色々とやばい。明日香と香澄は可愛い。しかもそれなりに大きい。ナニとは言わんが当たってる。理性が持たん。そんなことを思っていると俺は眠っていた。

 

 

 

 

朝になるといい香りと共に目を覚ました。どうやら、香澄と明日香が朝ごはんを作ってくれたようだ。こうしてお泊まり会は幕を閉じた。

 

 

 




いかがだったでしょうか『お泊まり会』。明日香が香澄より多いのはただ単純な私の好みです。だって明日香かわいいんだもん。まぁ今回は一回新しいキャラのフラグを立てました。多分見てくれた方は全員わかっていただけると思います。
実はお話の内容を考えていたのはここまででこんなのが見たいとかあれば活動報告で言って頂けるとありがたいです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お手伝いとデート?前編

どうも斎藤努です。
アンケートありがとうございます。結果からバイトはコンビニ、お手伝いとして成果店にしようと思います。途中で増やすかもしれません。


それでは本編です。


唐突だが俺は八百屋でお手伝いをしている。その名も『佐藤青果店』。俺の叔父さんが経営しているお店だ。そして今はお手伝いに行く準備をしている。準備と言っても着替えるだけなのだが。そうして歩いていると、商店街に着いた。ここにもいろんなお店がある。時間のある時に寄っておこう。そんなことを考えていると青果店に着いた。

 

蒼太「おはようございます。渉さん」

 

渉「おはようさん。蒼太」

 

蒼太「それで今日は何をすれば?」

 

渉「特に今は無いから、ますきを起こしてくれんか?」

 

蒼太「ますき、まだ寝てるんですか?まぁ行きますけど」

 

渉「よろしく。蒼太」

 

店の奥に着き家に入ってますきの部屋の前に立った

 

蒼太「ますきー朝だぞ起きろー(起きないな、狸寝入りか?ならしょうがない)ますき、部屋入るぞ」

 

蒼太がますきの部屋に入ると寝ているますきの姿があった

 

蒼太「なんだ、本当に寝てるのか。ほら起きろますき」ツンツン

 

ますき「ふにゃ。あれ?なんで此処に蒼太が?」

 

蒼太「渉さんに頼まれてな。起こしに来た」

 

ますき「親父め。じゃあ出てって。着替えたりするから」

 

蒼太「駄目。出てったらまた寝るだろ」

 

ますき「おーよく分かったな」

 

蒼太「そりゃそうだろ。何年お前の従兄弟やってると思ってんだよ。てか寝るつもりだったんだな」ペシツ

 

ますき「痛いだろ。デコピンすんな。眠気覚めちゃったじゃねーか」

 

蒼太「眠気覚めたなら良いじゃねーかほら、部屋出てってやるから着替えろよ。寝んなよ」

 

ますき「分かったよ。もう寝ねーから」

 

蒼太「じゃあ、また後で」バタン

 

ますき「出てったか。アイツも少しは変われたのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何分か経ち、ますきが出てきた。スカジャンにジーパンというヤンキーみたいな格好だった。

 

蒼太「いつも通りだな。ますきは」

 

ますき「そう言う蒼太もいつもと変わらないだろ」

 

蒼太「そうだな。じゃあ渉さんのとこ行くか」

 

ますき「行こうか」

 

ますきと共に渉さんの元へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渉「おはよう。ますき」

 

ますき「おはよう。親父」

 

渉「朝からすまんな蒼太」

 

蒼太「全然そんなことないですよ」

 

渉「そうか。それならいいんだが。ところで今日は暇か?」

 

蒼太「そうですが何か?」

 

渉「じゃあ今日はますきと出かけてこい」

 

蒼太「俺は良いですけど、ますきは?」

 

ますき「私もいいけど何処に行くんだ?」

 

蒼太「出てから決めよう。今はご飯を食べよう」

 

ますき「そうだな。腹減ったわ」

 

ますき母「ご飯できたから手伝って」

 

蒼太「いいタイミングだな。食べるか」

 

ますき「そうだな」

こうして4人でご飯を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




と言うことでいかがだったでしょうか『お手伝いとデート?前編』。
私は戸山姉妹も好きなのですがますきさんも結構好きなんですよね。今日から四連休って思ってたら土曜日は仕事が入ってましたwwそこは四連休にしてください社長wwこんなこと言っとりますがまじで忙しいです。誰か休みください。
リクエストは活動報告にて募集しております。なんでもいいのでくれると嬉しいです。
それではまた今度。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お手伝いとデート?後編

どうも斎藤努です。
むら24さん☆9評価ありがとうございます。
前回はますきさんとデート?するきっかけのお話でした。今回はあのバンドが出てきます。


それでは本編です。


今はバイクを出すと言って出て行ったますきを待っている。渉さんのお願いで今日はますきと出かけることになった。ますきと遊ぶのは何年振りだろうか。内心とても楽しみなのだ。そんなことを考えているとバイクに跨っているますきがこちらにやって来た。

 

 

ますき「遅くなった。すまん。これ使って」ポイッ

 

蒼太「ちょ、おい。ヘルメット投げんなって」

ますき「すまんすまん。まぁ早くそれ付けて乗ってくれ」

 

蒼太「分かったよ。今日何処行くの?」

 

ますき「私のバンドのとこだよ。振り落とされんなよ、蒼太」

 

蒼太「マジで酔うからー助けてー」

 

俺はますきに抱きついて気絶していた。

 

 

 

 

 

 

 

「お..い..蒼....きろ」

 

蒼太「んにゃ...ごめん気絶してた」

 

ますき「道理で途中から声がしなかった訳だ」

 

蒼太「マジでごめん。許して」

 

ますき「気絶してた割にはずっと抱きついて来てたけどな」

 

蒼太「そうなの?でもますきだったからいいか」

 

ますき「よくねーよ。一応私も女の子なんだぞ」

 

蒼太「でもな、ますきの事は女の子として見れないって言うか...」

 

ますき「もういいから行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

バイクから降りた俺は馬鹿デカイビルに入って行った。

 

???「まっすーさん、こんにちは。ところでそちらの方は?」

 

蒼太「ますきの従兄弟の加藤蒼太と申します」

 

???「まっすーさんの従兄弟さんでしたか。私はキーボードメイドのパレオと申します」

 

蒼太「よろしくね。パレオちゃん」

 

パレオ「よろしくお願いします。蒼太さん。後私のことはパレオとお呼びくださいー」

 

蒼太「分かった、パレオ」

 

パレオ「はい。行きましょう」

 

ますき「そうだな、行こうか」

 

 

またしても馬鹿デカイエレベーターに乗って最上階に上がるとプールやパラソルやらがある中で普通の一階建ての家が建っていてその中に入っていった。

 

???「遅いわよパレオ、マスキング...?誰よ貴方?」

 

ますき「こいつか?私の従兄弟の加藤蒼太だ」

 

蒼太「今、紹介に預かりました。加藤蒼太です」

 

???「私は、RAISE A SUILENのプロデューサーのチュチュよ」

 

蒼太「じゃあよろしくなチュチュ」

 

チュチュ「なんか馴れ馴れしいけど、よろしく」

 

蒼太「ところでそのRAISE A SUILENとやらはどんなバンドなんだ?」

 

チュチュ「それは、サイッキョーでexcellentなこの大ガールズバンド時代を終わらせるバンドよ」

 

蒼太「そうなのか。そう言えば香澄たちもそんなこと言ってたような」

 

チュチュ「カスミ?それってカスミ トヤマのこと?」

 

蒼太「そうだけどどうした?」

 

チュチュ「蒼太、貴方とカスミ トヤマはどんな仲なの?」

 

蒼太「隣に住んでて、幼馴染みなだけだけど?」

 

チュチュ「そうなの。ならいいわ」

 

蒼太「どうしたんだ?なんか変だぞ」

 

パレオ「それはですねー、蒼太さん。チュチュ様はですねPoppin'Partyさんが大好きなんですよ」

 

チュチュ「だっ、大好きじゃないわ///ぶっ潰すべきバンドの一つよ」

 

蒼太「そうかーぶっ潰すかー程々にしろよー(棒)」

 

チュチュ「本当だから。勘違いするんじゃないわよ」ポコポコ

 

蒼太「分かったから。叩くのやめてくれ。可愛いだけだから」

 

チュチュ「かっカワイイ///?cuteでbeautiful?」

 

ますき「ごめんな、チュチュ。これは蒼太の持病だ」

 

パレオ「これは結構重病みたいですね」

 

チュチュ「取り乱してしまったわね。今日は練習もないから帰ったらどう?」

 

ますき「そうだな。ほら帰るぞ蒼太」

 

蒼太「ああ、帰ろうか」

こうして俺とますきとのデート?は終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか、後編。少し長くなってしまいましたね。長くなると当然の如く誤字脱字が増えるわけで違うぞってところを言ってくださると嬉しいです。
それではまた次回。
See you again.


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

先輩は可愛いけど小悪魔。

どうも斎藤努です。
バイトのOHANASIです。


加藤蒼太。俺はアルバイトをしている。暫くは親の持ってた金でどうにかなってたが、これじゃダメだと思いバイトを始めた。コンビニで働いている。何故かって?理由は二つある。一つめは家から近い。そして綺麗な先輩が居........ゲフンゲフン、コンビニなら接客も出来るし裏方の仕事も出来る。それ即ち社会に出て得をすると思ったからだ。そんな下らない話をしているうちに俺の働いているコンビニに着いた。

 

 

 

 

 

 

蒼太「リサさーん、今入りました」

 

リサ「蒼太ー遅くなーい?」

 

蒼太「そうすか?時間ぴったりに着きましたよ」

 

リサ「そうゆうのは普通、時間よりも早く来るもんなんだよ」プンプン

 

蒼太「そーなんすか?」

 

リサ「そうだよ☆」

 

 

 

そういえば、説明忘れてたな。今俺と話している女性は、バイトとしても学年的にも先輩の今井リサさんだ。最初は彼女の事を『今井先輩』と呼んでいたが、何ヶ月か経ってリサさんが「もう何ヶ月か経つんだしさアタシのことリサって呼んでよ」って感じで名前呼びになった。見た目はいかにもギャルって感じだけど実は全然違う。とってもフレンドリーで優しい。高校は明日香と同じ羽丘らしい。明日香も優しい先輩と言っていたから誰にでも優しいみたいだ。リサさん、なんて人格者なんだ。憧れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

 

 

リサ「蒼太ー、どうしたのー?」

 

蒼太「リサさんてとても素敵な人だなぁと思いまして」

 

リサ「あははー、ありがと蒼太☆。でも他の子にそうゆうのは言っちゃダメだからねー」

 

蒼太「そんな言ってるつもりは無いんですけどね」

 

リサ「でも、こないだ香澄が『蒼君がいろんな人誑して困ってるんですー。リサ先輩どうにかしてくださいー』とか言ってたけどなー」

 

蒼太「ゔっ香澄まで。今後気をつけます」

 

リサ「そう。それでいいんだよー☆」

 

蒼太「あっ、そういえばモカは?」

 

リサ「今日はめんどくさいから休むとか言ってたような」

 

蒼太「そんな理由で。あいつ顔は良いのになー」

 

リサ「蒼太は学ばない生き物なんだね。これは明日香と香澄に叱ってもらわないとね☆」

 

蒼太「ちょ、待ってくださいよリサさん」

 

リサ「あははー☆もう送っちゃったから手遅れだねー☆」

 

蒼太「俺はどうすれば」ピコン、ピコン

 

リサ「ケータイ鳴ってるよ☆」

 

蒼太「見ないとダメですか?」

 

リサ「年上の経験上見たほうがいいかなー」

 

蒼太「しょうがない。見るしかないか」

そうして俺は恐る恐るスマホを覗くと

 

明日香:蒼兄話があるので今日私の家に来て下さい。来てくれないなら、こちらから伺います。合鍵はおじさんから貰ってるので意味ないですよ

 

香澄:蒼君あっちゃんプンプンだよ〜。気を付けてね。

 

リサ「香澄はともかく明日香はプンプンだねー☆」

 

蒼太「帰りたくない」

 

リサ「今日は先に帰っていいよー☆」

 

蒼太「リサさん、悪魔だ」

 

リサ「そんなこと言っていいのかなー蒼太くん?」

 

蒼太「ごめんなさい。リサさん。嫌、リサ様」

 

リサ「もう遅いかもね☆」ピコッ

 

蒼太「もう腹括りますわ。帰ります」

 

リサ「バイバイ」

 

こうしてバイトが終わったと共に地獄の門の前に立たされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがたったでしょうか。これからも応援していただけると嬉しいです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

女心は分からない。

どうも斎藤努です。今回は明日香の話です。
お気に入りに登録してもらう数が伸びて嬉しいです。


本編です


今、俺は戸山家の前にいる。なんでかって?分からないなら前回の話を読んでくれ、今の俺には説明する気力もない。しかし、ずっとここに居ても何も始まらない。しょうがない

 

 

 

 

蒼太「すみませーん、加藤蒼太です」ピンポーン

 

戸山母「蒼太くんなの?おっきくなったわねー。さぁ、上がって上がって」

 

蒼太「ありかどうございます。おばさん。でも今は明日香に用があって来たんです」

 

戸山母「あら、そうなの?明日香なら今部屋にいると思いますよ」

 

蒼太「では、行って参ります」

 

 

 

 

明日香の部屋の前

 

蒼太「明日香ー俺だよ、蒼太だよ」

 

明日香「蒼兄、入って」

 

蒼太「ああ、わかったよ」

 

部屋に入ると女の子っぽい普通の部屋だった

 

明日香「そこ座って」

 

蒼太「では失礼します」

 

そう言い俺は近くの椅子に腰掛ける。そうしたら明日香が

 

明日香「何椅子に座ってるの?蒼兄?蒼兄は床に正座」

 

蒼太「ごめん」

 

明日香「蒼兄、なんで私がこんなになってるかわかる?」

 

蒼太「...............」

 

明日香「黙ってても分かんないよ」

 

蒼太「はい。それは、俺が女の方に向かってよく考えずに言葉を発したからだと思います」

 

明日香「ふーん、ちゃんとわかってるんだね。で、これからどうするの?」

 

蒼太「言葉を発する際にもっと『違う』へ?」 

 

明日香「蒼兄は美人な人が好きなんでしょ」ダッ

 

明日香を追いかけて下の階に行くと

 

戸山母「今すぐ追いなさい」

 

蒼太「本当にすみません」

 

戸山母「許す。でもね、蒼太クン。次明日香や香澄を泣かせたらマジで潰すかんな

 

蒼太「はっい」

 

戸山母にそう言い俺は戸山家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は取り敢えず商店街に来た。ますきや渉さん、沙綾に聞いたが明日香の事は見ていないらしい。そして色々な記憶を呼び起こしていると、小学生の頃よく遊んだ公園があったのを思い出した。思い出した刹那俺の脚は動いていた。

 

 

 

 

 

明日香side

私は家を飛び出した。昔お姉ちゃんと蒼兄と遊んだ公園に来ていた。蒼兄にやっと再会できたのにリサ先輩とか、モカ先輩とか、ポピパの人とかと関わって全然私に構ってくれなかった。寂しかった。嫉妬した。ずっと考えてた。どうしたら蒼兄は振り向いてくれる?そんなことを思っていると頬に水滴が当たった。そんな時だった。

 

 

 

蒼太「明日香っ。ごめん」

 

明日香「蒼、兄」ダキッ

 

蒼太「本当にごめんな。で、明日香はなんでそんなに怒ったんだ?」

 

蒼兄がそう言った時、私の思いは爆発した。

どうせ、蒼兄はリサ先輩とか、モカ先輩とかお姉ちゃんの友達のことしか見てないんでしょ

 

蒼太「違う」

 

明日香「何が違うの?」

 

蒼太「っ、それは言えないけど」

 

明日香「言えないって事は、そうって言ってるようなもんじゃん」

 

蒼太「俺はっ、言葉に表せないぐらい明日香の事大切に思ってる。都合が良い奴って思ってくれて良い。でも俺は明日香が居ないと生きていけない、もう誰も失いたくない」

 

明日香「ごめんね。でも、蒼兄とやっと再会出来て、すっごい嬉しかった。今まで会えなくて、ずっと蒼兄の事考えてたから私に構ってくれなくて、寂しかった、虚しかった、蒼兄と笑い合ってる人が妬ましかった。だからっ、だからっ、蒼兄」

 

 

蒼太「どうした?」

 

明日香「蒼兄のことが好きっ。異性として、男の人として大っ好き」

 

蒼太「そうなのか。気づいてあげられなくてごめんな。でも"今"は付き合えない。妹みたいな感じだから、だからっこれからは女性としての明日香を見せてくれ」

 

明日香「分かった"蒼太くん"」

 

蒼太「どうした明日香?」

 

明日香「だって、こうしないと妹みたいじゃん」

 

蒼太「2人の時はそれで良いけど、みんながいる時は普通にしてもらえると良いかな?」

 

明日香「うんっわかったよ(ごめんね、お姉ちゃん。)」

 

それから戸山家に帰り戸山母と戸山父にめちゃくちゃドヤされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだっだでしょうか今回のお話。明日香からの愛の告白。良いなぁそこ変われ。そんな冗談はさておき、蒼太が誰かと付き合うのはないと思われます。そして今回長いですねー。反省はしてる。後悔はしてない
ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

数少ない可愛い後輩。

斎藤努です。
ケチャップの伝道師さん☆1評価、ぼるてるさん☆3評価ありがとうございます。見てもらうだけでも嬉しいです。ありがとうございます
今回はアンケートで2位のあの子です。



本編です。


俺は今でっかいドームの前にいる。

何故かって?それは、アイドルバンドのPastel*Palette(今後パスパレ)のライブに来ている。パスパレはファーストライブで色々あったがあんなんでパスパレを非難するのは本当のファンじゃない。おっと話が逸れたな。何故ここでこんなとこで突っ立てるかと言うと知り合いがいるのだ。でもなんか違う、人違いかな?まぁ、間違えても俺が変な目で見られるだけだから声かけるか。よし、そうしよう。

 

蒼太「パレオー」

 

令王那「っ?誰?(後ろを向く)蒼太さん?あ、人違いです」

 

蒼太「いやでも、さっき俺の名前呼んだよな」

 

令王那「勘違いだと思います。私は鳰原令王那です。パレオじゃないです」

 

蒼太「そうか、人違いか。それじゃあよろしくな令王那」

 

令王那「そうですか。蒼太さん」

 

蒼太「やっぱパレオじゃん」

 

令王那「あっ、でも"今"はパレオじゃないです」

 

蒼太「そうか。よろしくな"令王那"」

 

令王那「はい、蒼太さん」

 

蒼太「じゃあ、バイバイ。また帰りで」

 

令王那「はいっ、また後で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ドームの席にて〜

 

蒼太「飲み物も買ったし席座るか」

 

令王那「すごい楽しみだな、それに蒼太さんも居るし。そんなことより今はライブだ。席に座ろう」

 

蒼太「席はここかー、見やすくて良いな。ん、、、令王那か?」

 

令王那「なんで蒼太さんが?席隣なんですね嬉しいです」

 

蒼太「そんな嬉しいことじゃないだろ。知り合いが隣とか」

 

令王那「知らない人より全然良いです。しかも蒼太さんですし」ボソッ

 

蒼太「そうか、令王那がそう言ってくれると嬉しいよ」

 

令王那(蒼太さんが嬉しいって。でも今はライブに集中。でもやっぱ蒼太さんカッコいいな。どうせ私なんて。ますきさんが家の隣に戸山さんが住んでるって言ってましたよね。やっぱ私じゃダメですよね。せめて後2年早く生まれてればな)

 

蒼太「どうした令王那?ずっとボーとしてたぞ」

 

令王那「っなんでもないです」

 

蒼太「そうか?顔リンゴみたいになってるぞ」

 

令王那「ライブの熱気がすごいだけです。ライブに集中です」

蒼太「おお、そうだな(って言っても令王那普通にいい子だし可愛いんだよな。でもなんでこんなに地味なんだろう?コンプレックス持ってるみたいだし、俺はパレオより令王那の方が好きなんだけどな。だけど相手は中学生。邪な事は考えちゃダメだ。集中、集中)

 

2人ともそんなことを考えながらもライブは終わりを告げた。

 

令王那「今日のライブいつもより凄かったですよね。彩さんも声出てましたし、皆さん演奏技術上がってましたよね」

 

蒼太「おお、そうだよな。今日も良かったな(ヤベェ隣の令王那が気になりすぎてあんまり聞いてなかったわ)」

 

 

 

 

 

 

 

まぁなんだかんだで今日も終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだっだでしょうか今回のお話。終わらせ方が強引ですみません。これ以上を私に望まない方が良いと思います。それではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

小悪魔は1人で十分です。

どーも斎藤努です。
今回は沙綾のお話となります。次回からは戸山姉妹が増えると思うので悪しからず。


本編です。


今、俺は女子の部屋に女子と2人きりである。最初はポピパ+俺という構図で勉強会だったのだがたえはバイト、りみは姉と遊ぶって来れないらしい。有咲は風邪をひき、香澄はよくわからんがドタキャンした。電話しても出ないから生きてきゃ良いけど。でもって今は山吹沙綾の部屋にいる。明日香の部屋より女の子っぽい部屋。

 

沙綾「お待たせ。これパンと紅茶だよ」

 

蒼太「ありがとう。じゃあ勉強しようか」

 

沙綾「そうだね。そういえば蒼太ってどこの学校通ってるの?その制服かっこいいよね」

 

蒼太「秋山学園だよ。沙綾の制服も可愛いよ」

 

沙綾「あっ、秋山学園。すごいね、頭良いって有名なのに。あと、可愛いってそういうの女子に言わないの///」

 

蒼太「ごめんな。顔真っ赤だぞ」

 

沙綾「それ以上言うと香澄たちに言うよ」

 

蒼太「それだけはマジでやめて」

 

沙綾「あはは、面白い」

 

蒼太「からかわないでよ」

 

沙綾「うーん、考えとく」

 

蒼太「本当にやめてよ。勉強するよ」

 

沙綾「あー拗ねちゃった。(いつもかっこいいけどこんな拗ねてる蒼太も可愛いな)はじめよ。時間は有限だから」

 

蒼太「そうだな。始めるか。わかんないとこあったら言って、教えれたら教えるから」

 

沙綾「はーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後

 

沙綾「蒼太、ここわかんない」

 

蒼太「ここか。ここはだなxをだな云々っとこんな感じかな」

 

沙綾「すごいね。これすごい難しいって先生言ってたよ」

 

蒼太「そうか?こんなん去年やった気がするぞ」

 

沙綾「すごいね。じゃあここも教えて」

 

蒼太「良いけど、なんか距離近くない?」

 

沙綾「そんなこと無いよ?普通だよ?」

 

蒼太「そうなのか?(最近の女子は香澄といい明日香はともかく沙綾も勘違いしちまうぞ普通の男だったら)あんまそんな距離だと勘違いされてナニされるかわからんぞ」

 

沙綾「別に蒼太にだったらナニされても良いんだけどな、私は」ボソッ

 

蒼太「どうした?」

 

沙綾「なんでも無いよ。本当に」

 

蒼太「それにしても疲れたな」

 

沙綾「じゃあ、一休みしよっか」

 

蒼太「そうだな。ヤベェ最近、碌に寝てなかったから眠いんだけど」フアーー

 

沙綾「私の膝使う?(何言ってんの私?でも蒼太寝ぼけてるし別に良いかも)」

 

蒼太「沙綾がそう言ってくれるんだったらそうしようかな」

 

沙綾「はいじゃあどうぞ」ポンポン

 

蒼太「おやすみなしゃzzz」

 

沙綾「(本当に疲れてるんだ。やっぱカッコいいな蒼太は)おやすみなさい」チュッ

 

 

 

 

 

 

 

時が経ち目が覚めた俺は山吹家にて晩ご飯を食べることになった。途中で弟くんと妹さんにからかわれていた沙綾もとても可愛かった。お礼として食器を洗っていたら沙綾のお母さんが「いつになったら結婚するのかしら」とか言ってきた時は焦った。もちろん俺は「沙綾さんにはもっと素敵な人に巡り会えますよ」と言ったところ「私はいつでも待ってますよ」と返してきたので降参した。

帰るときに「またきてね」と言われたので「またいつかな」と言って帰路に着いた。




いかがだったでしょうか。沙綾も令王那も蒼太と触れ合って好きになっています。だいたい最初から1.2ヶ月経ってると思ってください(ガバガバ)。また気長に待ってくれるとありがたいです。
ではSee you again.


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

海。

どうも斎藤努です。なんか最近蟬もうるさく夏っぽくなってきましたね。なら海に行こうって事で海に行くお話となっております。



では本編です


外に居ると思う。暑い。今年はマジで暑い。溶けそうだわ。クーラーって凄いよね。熱気が一瞬で無くなったよ。一人で使うのは罪悪感がある。が、罪悪感なんて吹き飛ぶくらい涼しい。夏休み毎日こんなんだったらいいのにな。なんて考えてると、

 

香澄「蒼君ー海行こ」

 

と、ドアの存在定義が薄れるぐらいの声を出してきた。ので、しょうがなくドアを開けると香澄が抱きついてきた。

 

蒼太「香澄、暑いから離れろ。あと近所迷惑(あと明日香の目線が痛い)」

 

香澄「今から海行くから準備してね」

 

蒼太「話聞いてないし、てか3人で行くのか?」

 

明日香「お姉ちゃんと私の知り合いが来るよ」

 

蒼太「そうか、あんま他の人に迷惑かけんなよ」

 

香澄「分かった。じゃあ準備するからまたね」

 

蒼太「ああ、じゃあな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼太の部屋

 

蒼太「海とか何年ぶりだろ?水着あるかな?これ小さいよな。親父のから探すか」

 

 

 

 

蒼太父母の部屋

 

蒼太「そろそろここの整理もしないとな。と、あった。これなら着れるか。あと財布と日焼け止めとかあればいいのか?まぁいいや香澄達のとこ行こ」ガチャ

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関のドアを開けると知ってる人と知らない人が居た。まずポピパの面々は知ってる。他に紫の髪の子と眼鏡かけてるオドオドしてる子と恐らく、りみの姉であろう人が居た。

 

蒼太「なんでこんなに人数居るんだ?」

 

明日香「最初はお姉ちゃんと私と蒼兄だけで行こうと思ってたんだけど、お姉ちゃんがポピパの人たち連れてくって言ったから、なら私も良いかなって思って」

 

蒼太「なるほど、じゃあ挨拶しますね。加藤蒼太と申します」

 

???「我の名は大魔姫のあこなるぞ。その、あの、バーンてなってヒュンてなって」

 

蒼太「分かったからもういいぞ」

 

あこ「そうですか。私はカッコいいこと探してます」

 

蒼太「そうか(結構重度の厨二病だな。扱い難しそうだわ)明日香の隣の子は?」

 

???「えっと私は朝日六花って言います。RAISE A SUILENでギターやってます」

 

蒼太「RASでギターやってるのか。じゃあますきをよろしくな」

 

六花「なぜますきさん?」

 

蒼太「実はな、ますきと従兄妹なんだよ」

 

六花「そうなんですね。ますきさんが言ってた鈍感な従兄妹って蒼太さんの事なんだ」ボソッ

 

蒼太「で、そちらの方はりみのお姉さんですか?」

 

???「なんで分かったの?」

 

蒼太「りみと同じく綺麗な方で似ていたので」

 

りみ「私が綺麗?///恥ずかしくて死んじゃいそう」

 

???「りみから聞いていたけど相当な誑しね。でもまだ無意識なだけましかな?私は牛込ゆりです。気軽にゆりって呼んでね。あとタメ口で良いよ」

 

蒼太「そうですか。じゃよろしくです。ゆりさん」

 

香澄「自己紹介も終わったし海行こうか。夏休みだし泊まり込みだよー」

 

蒼太「泊まるの?聞いてねえよ。てか何泊?」

 

香澄「えっと二泊三日かな?」

 

蒼太「結構長旅だな。準備するから10分待って」

 

香澄「分かった」

 

 

 

 

 

十分後

 

蒼太「お待たせーっていない。てことは香澄ん家で涼んでるか」ピンポーン

 

香澄「蒼君遅いよ」

 

蒼太「すまん。じゃあ行こうか」

 

香澄「そうだね。行こう」

 

俺の長旅が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい。二泊三日と言う事で大分長くなると思います。私は大体1000文字ぐらいにしてあるのですがもっと長くして欲しいとかあればアンケートで言ってください。
ではSee you again.


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

海。part2

どーも、お盆休みが3日しかない斎藤努です。  
ここ数日で暑くなってきましたよね。困るわ。
お気に入り登録が50人を超えました。ありがたい。これからもどうぞよろしく。


それでは本編です。


今は電車に乗っている。夏休みとは言ってもそこまで人が多い訳では無い。俺以外のみんなは座れた。

 

明日香「蒼兄座る?」

 

蒼太「いや、いいよ。俺は立ってるから」

 

明日香「そうなの?じゃあ私のこと膝に乗せて」

 

蒼太「何言ってんだ、明日香」

 

りみ・六花「明日香ちゃん大胆///」 

 

明日香「私だって恥ずかしいんだから早くして///」

 

蒼太「恥ずかしいんだったらそんなことすんな」

 

香澄「じゃあ私にしてー」

 

蒼太「お前良く恥ずかしくなく言うよなそんなこと。てか、しないからな」

 

香澄「えぇー蒼君のケチ」

 

蒼太「ケチとかじゃないから。これじゃ海行く前に疲れるだろ絶対に」

 

沙綾「あははー頑張ってね蒼太」

 

蒼太「沙綾は味方になってくれよー」

 

沙綾「ごめんね、蒼太」

 

有咲「私、知らねーからな」

 

蒼太「ゆりさん助けてください」

 

ゆり「男の子は自分で解決しないと」

 

蒼太「もういいわ、俺寝る」

 

皆「拗ねちゃったね、蒼(君、太さん、兄、太くん、太君)」

 

ゆり「蒼太くん、私が悪かったから起きて。地味に寄っかかってくるの重いから」

蒼太「スースー」

 

ゆり「本当に寝てるのね。可愛い」ナデナデ

 

蒼太「んにゃ、お母さん」

 

ゆり「私はお母さんじゃないよ」

 

明日香「蒼兄は去年、親御さんを亡くして。甘えたいんだと思います」

 

ゆり「そうなんだ、じゃあ私がお姉さんになって甘やかしてあげようかな?」

 

蒼太「ふにゃ?ゆりさん?あっすみません」

 

ゆり「いいよ、これから君のお姉さんになるんだもん」

 

蒼太「どうしたんすか?俺、牛込じゃなくて加藤ですよ?」

 

ゆり「そうゆう戸籍とか難しい話じゃなくていつでも甘やかしてあげるってこと」

 

蒼太「えっとマジでどうしたんすか?頭でも打ちました?」

 

ゆり「実はね明日香ちゃんから君の親御さんのことを聞いてね、蒼太くんが寝ながら"お母さん"て言ってたから甘えたいのかなーて思って」

 

蒼太「それはそうですけど、ゆりさんには迷惑かけれません」

 

ゆり「私は迷惑なんて思ってないよ」

 

蒼太「じゃあ思いっきり甘えて良いですか?」

 

ゆり「いいよ。それと、りみともよろしくね」

 

蒼太「よろしくな、りみ」

 

りみ「うん、よろしくね」

 

香澄「蒼君ー私にも構って」

 

蒼太「分かったから抱きつくな苦しい」

 

香澄「だって蒼君のこと大好きなんだもん。えへへ〜」

 

明日香「ちょ、お姉ちゃん人前だよ」

 

香澄「私たち以外居ないじゃん」

 

明日香「ならいいよね。蒼兄、失礼します」ダキッ

 

蒼太「人が居るとか居ないとか関係なくやめろ。次公共の場でやったらそのまま帰るからな」

 

明日香・香澄「はい。ごめんなさい」

 

蒼太「じゃあもうそろそろ着くから降りる準備しとけよ」

 

皆「はーい」

 

あと少しで海に着く。

 

 

 

 

 

 




戸山姉妹は?と思ってる方すみません。多分次回はたっぷり戸山姉妹回だと思います。楽しみに待っててください。



See you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

海。part3

斎藤努です。先に言っておく今回の話かーなーりー長い。ごめんなさい。反省はしてry


本編です


電車を降りた俺たちは海の近くの別荘みたいな所に来た。

 

蒼太「こんな立派な場所どうしたんだ?」

 

香澄「むふふー、ヒ・ミ・ツ」

 

蒼太「俺は深堀しないぞ」

 

明日香「お姉ちゃん、何にもしてないでしょ」

 

香澄「だってGalaxyで会話してたらまっすーに聞かれちゃったんだもん」

 

蒼太「まっすー?Galaxy?もしかして渉さんか?」

 

香澄「ち、違うよー?渉さん?誰かなー?」

 

蒼太「どうせ渉さんのことだからなんて言っても「金とかはいい。楽しんだんだろ」とか言うからしょうがないとして次は無いからな」

 

香澄「ごめんなさい。だってまっすーのお父さんが楽しんでこいって言うから」

 

蒼太「でも、渉さんが別荘貸してくれるんだから思いっきり楽しむぞー」

 

皆「おー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別荘内・リビング

 

香澄「着替えてくるね」

 

蒼太「行ってこい」

 

ゆり「覗かないでね。蒼太くん」

 

蒼太「覗かないですよ。早く行ってきてくださいゆりさん」

 

ゆり「じゃあ蒼太くんも着替えておいてね」

 

蒼太「はい、わかりました」

 

ゆり「後で甘やかすからね」

 

蒼太「///恥ずかしいです」

 

ゆり「じゃあね」

 

蒼太「また後で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

香澄「おまたせー」

 

蒼太「うん、めちゃくちゃ待った」

 

香澄「そこは全然待ってないって言うんだよ」

 

蒼太「香澄だし、待ったし。事実だし」

 

香澄「蒼君はデリカシーなさすぎ」

 

明日香「そうだよ。こないだ言ったのが分かってないの?懲りないね、蒼兄は」

 

沙綾「確かに蒼太はちょっとそういう所足りないよね」

 

有咲「そうだぞー、別に私に構って欲しいとかじゃないからな‼︎」

 

たえ「有咲、顔真っ赤だよ。りんごになっちゃった?」

 

有咲「なる訳ねーだろ‼︎おたえは黙っとけ」

 

香澄「あはは、有咲おもしろーい」ダキッ

 

有咲「急に抱きつくな、香澄。りみもどうにかして」

 

りみ「有咲ちゃん、頑張ってね」

 

有咲「あーもういい。蒼太ーどうにかしろー。元はと言えばお前が悪いんだろーがよ」

 

蒼太「俺は何にも知ーらない」

 

六花「ポピパさん、仲がいいのは嬉しいのですが折角ですし海に行きましょう」

 

あこ「そうだよー。海行こう」

 

香澄「そうだー海だー」

 

蒼太「切り替え早いなお前」

 

香澄「行くよー蒼君」ニギッ

 

蒼太「手、引っ張るなー。後で皆も付いてきて」

 

ゆり「私たちも行こうか」

 

香澄・蒼太以外の人「そうしましょー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜海〜

 

香澄「蒼君、海だよ。広くてキラキラするよ」

 

蒼太「分かったから落ち着け」

 

香澄「そうだね。皆のこと待とうね」

 

蒼太「来たぞ、皆」

 

香澄「遅いよー皆ー」

 

沙綾「香澄たちが早いんだよ」

 

蒼太「そうだぞお前早すぎ。それにしても久しぶりに来たなぁ此処」

 

沙綾「蒼太は此処来たことあったの?」

 

蒼太「そりゃあるだろ。だって叔父さんの別荘だぞ。懐かしいなぁ、ますきが「そうくんー砂のお城出来たよー」とか言ってたなー可愛いかったなぁ」

 

???「私の名前が聞こえたと思ったら蒼太、楽しそうな話してんな」

 

蒼太「ますき?何故此処に?やめろ、ますき静かに歩み寄ってくんな。俺が悪かったから、急に昔話とかしてごめん」ソウタドゲザモード

 

ますき「まぁ今は許してやる。帰ったら覚えとけよ」

 

蒼太「俺帰らないって選択肢、ある訳ないよな」

 

ますき「そうだな。あれ?ロックじゃねえか。今日は一緒に行けねえって言ってたけど蒼太たちといたんだな。色々と蒼太に気を付けろよ」

 

六花「気を付けます。あれ、どうしてますきさんは此処に?」

 

ますき「これ見ろよ」ペラ

 

皆「夏の海フェス?」

 

ますき「チュチュのやつが『これはサイッキョーのバンドになるための布石よー』とか言ってな、どうやら別荘あるらしいから来たんだよ」

 

蒼太「チュチュが来てるのかー弄るの楽しみだな」

 

ますき「香澄達に怒られない程度にな」

 

蒼太「そうだな。もうそろそろ戻ったら?」

 

ますき「そうだ、お前らも出たらどうだ?」

 

香澄「出る、出ようよ。皆は?」

 

沙綾「私は良いと思うよ」

 

有咲「私も賛成かな」

 

たえ「私も出たいかな?」

 

りみ「皆がいいんだったら良いと思うよ」

 

ますき「ロックもRASとして出てもらっていいとして他の3人は?」

 

ゆり「一応、ギターは持ってるけど。1人だとな」

 

蒼太「そうか、残念だなゆりさんの歌聞いてみたかったな。じゃあ俺はゆりさんと見てるよ『蒼兄も歌ったら良いじゃん』明日香何言ってんの、おれ歌下手だよ」

 

明日香「そうなの?昔、歌歌ってた蒼兄はカッコ良かったし上手かったよ」

 

ますき「確かに、カラオケの時めちゃくちゃ上手かったよな」

 

蒼太「分かったから、歌うから。それで俺はゆりさんと()るとしてあこはどうする?」

 

あこ「私も蒼太兄と演奏したい」

 

蒼太「ならそうするか」

 

ゆり「でもバンドするんだったら後ベースとキーボードがいた方がいいかも」

 

りみ「じゃあ私お姉ちゃんと音を奏でたい」

 

蒼太「そうかありがとう。有咲、お願い出来ないか?」

 

有咲「やらないぞ」

 

蒼太「そうか、RASがいるんだったらパレオに頼めばいいじゃねえか。急に話振ってごめんな、有咲」

 

有咲「こいつには何分か前の記憶ねえのか?」

 

蒼太「何ボソボソ言ってんだ?有咲」

 

有咲「なんでもねえよ。こっち向くな」

 

蒼太「急に酷え。じゃ、パレオ呼んでくるわ。ますきどこにいる?」

 

ますき「屋台のとこらへんでチュチュと居るんじゃね?」

 

蒼太「行ってくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだこの旅は終わりそうに無い

 




長くなる度読みにくくなる文章。自分で言ってて悲しくなる。なんか気づいたら2000字言ってたんです。許してください。


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

海。part4

どうも斎藤努です。


本編です


パレオ(令王那)に声をかけたらあっさりとOKしてもらった。回答が食い気味で目がキラキラしていたのは何故だろう?冷静になった俺はこんなことを考えていた。人前で歌うのはとても緊張する。だが、俺は男。やるときはやらねばならぬのだ。そうしたらギターを取りに行ってたゆりさんが帰ってきた。

 

ゆり「蒼太くん、遅れてごめんね。ギター取りに行くので戸惑っちゃっててね、ところで何歌うの?」

 

蒼太「夏っぽいし◯◯(夏っぽい曲を入れてくれ)なんて出来ますか?」

 

ゆり「私は出来るけどあこちゃんとパレオちゃんは?」

 

あこ「これやったことがあるので大丈夫です」

 

パレオ「私も完璧です」

 

蒼太「なら良かった。俺が低い音とるんでゆりさんは思いっきり歌ってください」

 

ゆり「分かったよ蒼太くん。それで即興バンド名どうする?」

 

蒼太「それならLILY BLUEなんてどうです?」

 

ゆり「りりーぶるー?どういう意味?」

 

蒼太「lilyはユリでBlueは蒼太の(あおい)です」

 

ゆり「蒼太くんネーミングセンス良いね。すっごくいい」

 

あこ「カッコいい‼︎蒼太兄すごい」

 

りみ「お姉ちゃんと蒼太君の名前かぁ凄くいいな」

 

 

パレオ「良いですね。蒼太さんの名前が///」

 

蒼太「皆が喜んでくれて嬉しいな」

 

係員「申し込みこちらでお願いします。複数人の方達は1、2人来てください」

 

蒼太「じゃあ、ゆりさんと行くから此処で待ってて」

 

りみ・パレオ・あこ「分か(ったよ、りました、った)」

 

蒼太「すみませーん」

 

係員「新規の方ですか。此処にバンド名と個人の名前をお願いします」

 

蒼太「はい、分かりました。カキカキこれでいいですか?」

 

係員「はい、大丈夫です。それでは、この辺りで待っていてください。五分前になりましたら担当の者が来ますので」

 

 

蒼太「ありがとうございます」

 

ゆり「じゃあ皆の所行こうか」

 

蒼太「そうですね。おーい、皆ーこっち来てー」

 

パレオ「受付終わったんですね。楽しみです」

 

蒼太「そういえばポピパとRASの出番は?」

 

りみ「私たちはもっと後だよ」

 

パレオ「私はもうそろそろなので行きますね」

 

蒼太「頑張れよ。応援してる」

 

パレオ「はいっ、パレオ頑張ります」

 

蒼太「元気あっていいな」

 

パレオ「行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RAS side

 

パレオ「チュチュ様、マスキングさん、レイヤさん、ロックさん張り切って頑張りましょう」

 

ますき「どうした?パレオ。やる気満々じゃねえか」

 

パレオ「なんでもないです。とにかく頑張りましょう」

 

レイ「もしかして好きな人になんか言ってもらえた?」

 

パレオ「なんで分かったんですか?実はですね、蒼太さんが『応援してる』って言ってくれたんですよ」

 

ますき「蒼太がそんなこと言ったのか。そりゃ頑張らないとな」

 

パレオ「頑張りましょう」 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日香「蒼兄いた。動画撮るから頑張ってね」

 

 

あこ「明日香。撮ってくれるの?後であこに送って」

 

明日香「分かったよ。後でね。2人とも頑張って」

 

蒼太「ありがとな」

 

係員「もうそろそろでーす。LILY BLUEの皆さーん」

 

蒼太「分かりました。ありがとうございます。もう行くから、明日香後でな」

 

明日香「じゃあ後でね"蒼太君"///」ダッ

 

蒼太「明日香の奴、恥ずかしいんだったらしなければいいのに。俺、あの子に告白されてるのかぁ。ま、行くか」

 

 

ゆり「蒼太くん来たね。行くよー」

 

蒼太「じゃ、やりますか」

 

アナウンス「それでは次はLILY BLUEです」

 

蒼太「即興バンド、LILY BLUEの加藤蒼太です。俺は下手ですが他の人はとても上手いので聞いてください。◯◯」

ゆりさんのギターとりみの息のあったベースの音が重なりあって始まった。

 

明日香(歌、綺麗。こんなんだったらあの時蒼兄が歌上手いの黙ってれば良かったなぁ)

 

沙綾(凄いカッコいい。歌も上手くてカッコよくて、ずるいよ蒼太。いつか伝えられたらな。この気持ち)

 

香澄(思い出した。キャンプ行った時歌ってくれたんだ。カッコいい。この思い伝えよう)

 

パレオ(なんだろう、チュチュ様には悪いけどRASでの演奏してる時より楽しい。なんでこんなに蒼太さんのこと好きになっちゃったかな?絶対に叶わないのに胸がズキズキする。ダメだなぁ私)

 

蒼太「〜〜〜〜〜〜〜〜。」

 

観客「キャーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

蒼太「ありがとうございました」

 

舞台袖に戻るとアンコールの声が鳴り響く

 

蒼太「ゆりさん、どうしますか?」

 

ゆり「どうしますかって、しょうがない。私のバンドの曲で行くよ。皆、ちょっとだけ耳貸して」コニョゴニョ

 

蒼太「分かりました。じゃ、いくか」

 

舞台

 

蒼太「アンコールの声にお応えして戻って参りました。この曲はギターの牛込ゆりさんのバンドGlitter*GreenのGlee!Glee!Glee!です。聞いてください」

 

蒼太(ゆりさんさっきよりもノリノリだ。やっぱ仲間の力って凄えな」

 

ゆり・蒼太「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」

 

観客「うわーーーーーーーーー」

 

蒼太「聞いてくれて、ありがとう」

 

舞台袖

 

ゆり「蒼太くん、凄かったよ」ダキッ

 

蒼太「興奮してるのは分かるんすけど抱きつくのやめてもらっていいですか?恥ずかしいですし」

 

ゆり「全然そんなことない。私たち一つの音奏でてたよ」

 

あこ「私たち凄いカッコよかったよね」

 

蒼太「皆がやり切れたなら良かった」

 

ゆり「そうだね。この後は倒れるぐらいまで遊ぶよー」

 

この後、日が暮れるまで砂の城を作ったり海で遊んだりとした後帰ってご飯を食べて、お風呂に入りそれぞれ寝ることになったが俺は興奮が収まらず寝付けなかった。

そんな時、『まだ起きてる?蒼君?』と香澄から連絡が来た。

 




やっと一日目ができた。結構難しいいろんな所見ると上手くできてる。凄いの一言です


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

海。part5

どもども、斎藤努です
今日3000字以上あってとても読みにくいと思います。すみません


本編です


香澄の連絡の後、海に集合ってことになった。

 

香澄「蒼君、お待たせ」

 

蒼太「俺も今来たから。大丈夫」 

 

香澄「そうなんだ、ありがとう」

 

蒼太「うん。夜の海もいいな」

 

香澄「そうだね。月の光が海に反射しててキラキラしてる」

 

蒼太「綺麗だよな。それでどうしたんだ?こんな時間に。なんかあるなら昼の間に言えば良かったのに」

 

香澄「ううん、今じゃないと駄目なんだ。あのっ、蒼君、あのねっ」

 

蒼太「落ち着け、香澄どうした?」

 

香澄「落ち着いていられないよこんなの、蒼君

 

       

       

          大好き

 

 

 

蒼太「えっ、その大好きっていうのは、俺のことが好きってこと?」

 

香澄「それ以外何があるの。私、蒼君にいっぱいアタックしたのに全然分かってくれないし。

蒼君、皆に勘違いさせる事ばっかするし」

 

蒼太「そんなつもりは無いけどな」

 

香澄「分かってたの?」

 

蒼太「ちょっとだけだけどな。でも、ごめん。今は判断出来ない。俺も俺の気持ちがよく分からないんだ」

 

香澄「そうなんだ。じゃあ私、蒼君に振り向いてくるように頑張るね」

 

蒼太「ごめんな。俺が馬鹿だから」

 

香澄「全然いいから、でも一つ良い?」

 

蒼太「出来ることなら」

 

香澄「じゃあ、えいっ」ダキッ

 

蒼太「そうか、本当にごめんな。今は出来ることならなんでもするよ」

 

香澄「じゃあ、今日一緒に寝よ」

 

蒼太「分かった。でも今はこれが良いんだろ」

 

香澄「そうだよ。大好き、蒼君。好き、好き」

 

蒼太「分かってる。香澄の思い伝わってるから。だから、あの香澄さん?」 

 

香澄「どうしたの?」

 

蒼太「力が強いのと、俺の理性が崩壊する」

 

香澄「壊れちゃっても良いんだよ。私と一緒に寝よ」

 

蒼太「駄目まだ(あれ?香澄ってこんなに艶っぽかったっけ?もうこのままでいいんじゃね。大好きって言ってくれてるし。なんか眠くなって来た)」

 

香澄「蒼君、寝ちゃった?後、少しだったかな?蒼君のこと好きな子はいっぱい居るから頑張らないとな」

 

蒼太「んにゃ?香澄ごめん、眠い」

 

香澄「蒼君、じゃあベッドまで行こうね」

 

蒼太「うん、行く」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼太の部屋

 

香澄「ここベッドだよ。2人で寝ようね」

 

蒼太「一緒に寝よ香澄ちゃん」

 

香澄「久しぶりかも蒼君が"香澄ちゃん"て呼んでくれたの」

 

蒼太「zzzz」

 

香澄「もう寝ちゃったか。私も寝よう。おやすみ蒼君」チュ

 

 

 

 

 

明日香「蒼兄ー朝だよ起きて」ドンドン

 

蒼太「...................」

明日香「まだ寝てるのか、入るよー」ガチャ

 

香澄「あれ、あっちゃん?なんで?」

 

明日香「私の台詞だよ。でなんでそんなに足とか手とか絡ませてるの?」

 

香澄「それは、蒼君と寝たからだよ」

 

明日香「ねっ、寝た?///学生だからまだそうゆうのは駄目だよ。蒼兄も起きて、説明して」

 

蒼太「にゃ、どうした明日香?そんなに騒いで」

 

明日香「え?だって昨日お姉ちゃんと寝たんでしょ。その時に///」

 

蒼太「明日香が予想してるふしだらなことしてねぇぞ。言ってないのにそんなこと考えるなんて成長したな明日香は」

 

明日香「えっ?私の勘違い?///私そんなんじゃ無い」ポンポン

 

蒼太「悪い子だな明日香は」ナデナデ

 

香澄「私にも撫でて」

 

蒼太「2人とも甘えん坊さんだな」ナデナデ

 

香澄・明日香「ん〜〜〜〜〜嬉しい」

 

ゆり「遅いから来たよ。って失礼しました」

 

蒼太「ゆりさん、普通に違いますから。黙って出てかないでください」

 

ゆり「ふふ、ちょっとふざけただけなのに3人とも顔赤くして可愛いな。特に蒼太くんは」ナデナデ

 

蒼太「ちょっ、2人も居るので此処ではやめて下さい」

 

ゆり「分かったよ(蒼太くん撫でた時の2人の視線痛かったな、この2人に鈍感蒼太くんはどう向き合うのかな?それに他にも蒼太くんのこと好きな子は多そうだし)後で絶対だからね」

 

蒼太「分かりました。ご飯食べましょう」

 

そう言って着替えた後リビングに戻り朝ごはんを食べた。まぁ朝ごはんは昨日の残りで俺が作ったカレーなのだが。ご飯を食べ終わると香澄が急にバンドの練習したいとか言ってきた。適当に無理だろとか言ったが思い出してみたら此処は渉さんの別荘だ。楽器の一つや二つあってもおかしくない。で探したらあった。でも俺はやることがないのでゆりさんと外に出ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆり「蒼太くん単刀直入に言うね。香澄ちゃんと明日香ちゃんのことどうする気?」

 

蒼太「今は特には分からないんです」

 

ゆり「そうなんだ。因みにヒントをあげると蒼太くんの事好きな子はいっぱい居るよ」

 

蒼太「まじすか?」

 

ゆり「まじだよ。嘘だと思うなら従兄妹さんのとこ行って聞いてみる?」

 

蒼太「信じられないので行きましょう。場所は昨日聞きました」

 

ゆり「じゃあlet's go」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュチュの別荘

 

蒼太「蒼太でーす」ピンポーン

 

ますき「どうした?」

 

蒼太「ますきに聞きたいことがあってな」

 

ますき「なら、立ち話もなんだし中入れ」

 

蒼太「じゃあお邪魔します」

 

ゆり「お邪魔しまーす」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビング

 

ますき「で、話ってなんだ?」

 

蒼太「実はなかくかくしかじかで、それって本当か?」

 

ますき「そうだなー私も何人かは知ってるな」

 

蒼太「全く、俺のどんなとこがいいって言うのか」

 

ますき「本当にお前って馬鹿だよな」

 

蒼太「本当にそうだよな。俺が賢ければ、失わなくて済んだのに」

 

ますき「すまん、私が悪かった。それ以上思い出すな」

 

蒼太「やっぱ忘れないとな悲しいことは。それよりゆりさんは?」

 

ますき「奥の方行ったと思うぞ」

 

蒼太「じゃあ待ってるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆりside

 

ゆり「此処かなーパレオちゃんの部屋ー」ガチャ

 

パレオ「ゆりさん!?」

 

ゆり「急にごめんね。伝えたいことがあって」

 

パレオ「なんですか?」

 

ゆり「パレオちゃんは蒼太くんのこと好き?」

 

パレオ「えっ、///はぃ///そぅですぅ///」

 

ゆり「どうするの?その気持ち?」

 

令王那「伝えたいですけどどうせ私なんか、それに年が離れてますし、私なんかにいい所なんて無いですし」

 

ゆり「私は可愛くていい子だと思うよパレオちゃん」

 

令王那「それは''パレオ''であって"令王那''じゃ無いんです。だから」

 

ゆり「でも、蒼太くんは"パレオ"じゃ無い"令王那"を受け入れてくれたんでしょ?」

 

令王那「でも、私じゃ蒼太さんに不釣り合いです」

 

ゆり「ふーん、そうやって令王那ちゃんは諦めるんだ」

 

令王那「諦めた訳じゃ無い。私だって蒼太さんの隣にずっと居たいだけどそれは私の役目じゃ無い。だから、私は幸せな蒼太さんをずっと見てたい。私なんかの為に悩んでる蒼太さんなんか見なくない」

 

ゆり「それが令王那ちゃんが選んだ選択なんだね。私は応援してるよ。じゃあ、後でリビング来てね。蒼太君も居るよ。後、香澄ちゃんも、明日香ちゃんも居ないよ」

 

令王那「じゃあ、蒼太さんと2人きりになれるチャンス?」

 

ゆり「頑張ってね。私は皆の味方だよ」

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆり・パレオ「お待たせ(ー、しました)」

 

蒼太「じゃあ俺はゆりさん来たから帰るね」

 

ゆり「令王那ちゃんチャンスだよ」グッ

 

パレオ「蒼太さん、もっと居て下さい」

 

蒼太「パレオがそう言うなら良いよ」

 

パレオ「やった」ボソッ

 

蒼太「でも、何する?」

 

パレオ「じゃあ、トランプでもやりましょう」

 

ゆり「いいね、やろう」

 

ますき「私はやらねぇぞ」

 

蒼太「そんなつまらんこと言わない。やらないと昔話でもするぞ」

 

ますき「そっ、それだけはやめろ。やるから」

 

蒼太「可愛かったから俺としては皆に見てほしいんだよな」 

 

ますき「本当にやめて蒼太君」

 

蒼太「可愛い部分が出てきた」

 

ますき「次はないぞ。蒼太」

 

蒼太「戻っちゃったわ」

 

ますき「『戻っちゃったわ』じゃねぇよ」

 

蒼太「じゃあ、トランプするか」

 

ますき「無視すんな」

 

チュチュ「あれ?ソウタじゃない。どうしたの?」

 

蒼太「ますきに用があってな。それで今からトランプするんだけどやるか?」

 

チュチュ「時間も余ってるしやるわ」

 

蒼太「じゃあやるか」

 

この後2、3時間遊んでいた




いかがだったでしょうか。なんか詰め込んじゃいたくなるんですよね。反省はしてる。学生さんたちは今、夏休み真っ最中なんですね。私にも欲しいです、長期休暇。最高に青春して後悔しないようにするのが良いと思いますよ。


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

海。part6

どー藻。斎藤努です。
ハルマゲ丼さん☆1評価ありがとうございます。
長いって?もうそろそろ帰るから大丈夫。

では本編。


チュチュ達と遊んだ後、渉さんの別荘に帰った所バンド練習は終わっていたらしい。沙綾がゆりさんを睨んでだけど、どうしたんだろう。

 

ゆり「沙綾ちゃん、私はただ蒼太くんとチュチュちゃんのところで遊んでただけだよ」

 

沙綾「本当?蒼太?」

 

蒼太「本当だよ。ますきに会いたかったしな」

 

沙綾「じゃあ、信じる」

 

蒼太「ありがと」

 

沙綾「うん、でも一つだけお願い聞いて」

 

蒼太「出来る事なら良いよ」

 

沙綾「ありがと、蒼太は優しいね」

 

蒼太「そんな事ないよ、普通だよ」

 

沙綾「謙遜する癖良くないよ」

 

蒼太「そんな事ないって、事実だし」

 

沙綾「これ以上言っても認めないだろうから話進めるね」

 

蒼太「そうだな、どうすれば良い?俺は」

 

沙綾「付いてきて」

 

蒼太「分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼太「海に来て何する?」

 

沙綾「実はさ、蒼太に相談したいことがあって」

 

蒼太「聞くけど、どんな?」

 

沙綾「ありがと。私ね、好きな人がいるの」

 

蒼太「そうなんだ。いいなその人は。こんな可愛くて、気遣いも出来て、優しい沙綾に好かれるんなんて」

 

沙綾「あはは、ありがと。でもね、その人は皆に好かれてて。私なんか皆の中に溺れちゃって、その人に嫌われてるんじゃないかなとか思い始めて」

 

蒼太「そんな事ないと思うぞ。分からないけど、その人はきっと沙綾の優しさに感謝してると思うし"大事な人"って思われてると思うぞ。少なくとも俺は沙綾のことそう思ってる」

 

沙綾「そうなんだ///。ありがとう」チュ

 

蒼太「好きな人いんのにそんな事していいのか?」

 

沙綾「いいの。蒼太は私にとって特別な存在(好きな人)だから」

 

蒼太「特別かぁ、沙綾にそう言ってもらえるとありがたいな」

 

沙綾「じゃあ、皆の所帰ろうか」

 

蒼太「そうだな。帰ろう」

 

帰る途中、沙綾が火照っていて欲情的に見えたのはあの赤い夕日のせいなのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別荘

 

香澄「蒼君、さーや遅いよ」

 

蒼太「ごめんな」

 

香澄「うん。でも帰ってきたからいいよ」

 

蒼太「そうか、じゃあ夜ご飯まで自由時間て事で」

 

皆「はーい」

 

沙綾L◯NEにて

 

YURI:どうだった?蒼太くんはなんて?

 

SAーYA:ゆり先輩。ありがとうございます。蒼太は私のこと大事な人って言ってくれました。

 

YURI:そうなんだ。良かったね♪( ´▽`)。

 

SAーYA:ありがとうございます。本当に。

 

YURI:そんな感謝しなくてもいいよ。私は皆の味方だから。これからなんかあったら、戸惑いなく相談してね。聞くよ。

 

SAーYA:ありがとうございます。これからも甘えさせていただきます。(猫が礼をするスタンプ)

 

YURI:これからも頑張れ。(くまがガッツポーズするスタンプ)

 

side out

 

それから飯を食い各自風呂に入り就寝。二日目が終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか。なんか、ガチャガチャですね今回。
海。が終わったら本格的にRoselia何出てきます。


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

海。Fin

どもども斎藤努です。今回で終わります。海。次に進みたいので色々とキングクリムゾンしました。すみません。


それでは本編。


朝って良いよな。日差しが気持ち良くて、風も気持ちいい。関係はないが俺の部屋は女子達とは違い、一人部屋だ。確かに昨日は一人で寝た筈だ。人(香澄と明日香)が入らないように対策はしたはずだ。なのに、何故、沙綾がいる?大事なことなのでもう一度言う、俺は昨日一人で寝た筈だ。しかも結構近くに居る。ヤベェ、エロい。パジャマがちょっとはだけてて肌面積が高い。昨日の朝みたいにならないよう早く沙綾を起こして部屋に帰らせよう

 

蒼太「沙綾、朝だよ、起きて」

 

沙綾「zzzzz」

 

蒼太「まだ寝てるの?沙綾って可愛い部類に入るよな(頬を突く)」

 

沙綾「んにゃ、蒼太、大好き」

 

蒼太「へ?今、沙綾俺に好きって言ったか?」

 

沙綾「ん、zzzzz」

 

蒼太「なんだ、寝言か」

 

沙綾「にゃ、蒼太、おはよう」

 

蒼太「沙綾おはよう。でもなんでこんな近くに居るんだ?」

 

沙綾「それは蒼太のこと大好きだからだよ」

 

蒼太「何言ってんだ、お前、好きな人いんじゃないのかよ」

 

沙綾「私はずっと蒼太のことが好きだよー」

 

蒼太「寝ぼけてんな、沙綾」

 

沙綾「寝ぼけて無いよ。本当だよ、気づいてよ。蒼太の鈍感」

 

蒼太「寝ぼけてる人に悪口言われたんだけど。それより。部屋帰るぞ」

 

沙綾「嫌、ずっとここ居る」

 

蒼太「駄々こねないでくれ。早く行くぞ」

 

沙綾「もっと私に甘えさせてよ。私、か弱い女の子だよ」

 

蒼太「そうだな、今までごめん」ナデナデ

 

沙綾「んふふー気持ちいい。ありがと、大好き」

 

蒼太「沙綾もか。俺のどこが良いんだか」

 

沙綾「蒼太はねぇ、カッコよくて、優しくて鈍感で一緒にいると胸がキュンてなるの」

 

蒼太「そうか、ありがとな。じゃあ部屋帰るぞ」

 

沙綾「うん、帰ろう」

 

この時の沙綾は無邪気で子供みたいで可愛かった。ギャップ萌えってやつか?いつも、小悪魔みたいだからかな?まぁ、寝ぼけてるだろうし、黙っとこう。そうしたらゆりさんがご飯だよーって呼びにきてくれた。人が作ってくれた飯って美味しいよね。周りに人が居なくなると感謝が出てくるわ。なんか。暖かみがあるって言うか優しさに感謝だわ。ご飯が終わると、話があるって香澄がリビングに集めた。

 

 

香澄「皆に言わなきゃいけないことがあるんだけど」

 

蒼太「どうした?急に」

香澄「実はね、2泊3日じゃなくて1泊2日だったの」

 

蒼太「へーそうなんだ。ってえぇ」

 

香澄「ごめんなさい」

 

蒼太「しょうがないから帰るか。皆帰る準備しよー」

 

皆「実は、終わってます」

 

蒼太「じゃあ聞いてなかったの俺だけ?」

 

沙綾「そうかなー、あはは」

 

蒼太「あはは、じゃねえよ。しゃあなし、10分待って」

 

香澄「ごめんね、蒼君」

 

蒼太「しょうがないから、行ってくるわ」

 

 

 

 

10分後

 

蒼太「ごめんな、遅くなって」

 

明日香「今まで聞いてなかったんだからしょうがないよ」

 

蒼太「そうだな、じゃあ帰るか」

 

こうして俺たちの旅は急速に終わりを告げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




え、急に終わらせすぎだって?しょうがないじゃ無い。終わらせ方が見つからなかったんだもん。次からはRoseliaとかいろんな人たちが出ると思われます。期待しないで待て。

ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

未知との遭遇。

斎藤努です。
お気に入り登録が伸びてて嬉しいです。評価や感想もあるとありがたいです。

では本編。


海から帰ってきた俺は寝た。起きたら20時間経っていた。そして何よりも通知の数がエグい。300って何?俺、この前まで友達何人かと叔父さん、叔母さん、従兄弟しか無かったんだよ。香澄と明日香が「生きてる?」とか「ご飯食べた?」とかしょうもないこと聞いてきていたから無視をした。

 

だが、その中に初めて送ってきた人物がいた。その名も大魔姫あこ。用件は今からライブハウス、circleに来てくれないか。というものだった。俺はcircleに何度か通っている。香澄達のライブを見たり、香澄達の練習に拉致られたり、なんか香澄案件多く無い?まぁ良いや。そんなこんなで通っているうちに、従業員?の月島まりなさんに顔と名前を覚えられた。

 

おっと、話が逸れたな。ということで今はcircleの前に居る。でも、どうすりゃ良いんだろうか。今日は香澄に用があるわけでも、ライブハウスを使うために来たわけでも無い。つまり俺は完全なる不審者ってことだ。まぁ、一応理由はあるが何故呼び出されたのか、何をするのかもわからない。そんな事を考えていると声をかけられた。

 

???「すみません、どうなされましたか?」

 

蒼太「実は此処に用がありまして、でもその本人が何処に居るのか分からなくて」

 

???「そうなのですか、では取り敢えず中に入りましょう」

 

蒼太「はい、ありがとうございます」

 

???「そんな、困っているように見えたので声をかけたまでです」

 

蒼太「優しいんですね、あなたは」

 

???「そんなことは無いですよ。普通です」

 

蒼太「そんな優しい行為が普通に出来るんだから凄いですよ」ニコッ

 

???「そうですか///ありがとうございます。所でまだ名乗っていませんでしたね。私は氷川紗夜です。よろしくお願いします。高校3年生です」

 

蒼太「俺は、加藤蒼太です。年上だったんすね氷川さん」

 

紗夜「私も驚きです、歳下の方だったとは。大人っぽいので同い年かと。後、私には紗夜と呼んでいただいて結構です」

 

蒼太「ありがとうございます。紗夜さん。こんな綺麗な人が先輩にいたらもうちっと学校が楽しいかもなぁ」

 

紗夜「綺麗///加藤君、殿方が女性にそんなことを気軽に言うのは気をつけた方がいいですよ」

 

蒼太「あれ?また出ちゃってました?知り合いにも言われるんすけどね、別にそんな自覚は無いんすけど」

 

紗夜「そうなんですか。あらぬ誤解を招かないように気を付けてくださいね。これは私のお節介ですが」

 

蒼太「そうですね、気を付けます(間違っても何人かこれのせいで惚れさせてるなんて言えねえ。言ったら警察にお世話になりそう。この人の前ではもっと気をつけないと)。それと紗夜さん、俺の方が後輩なので敬語じゃなくて良いすよ」

 

紗夜「すみません加藤君、癖になっていまして。あまり気にしないでください。その方が楽です」

 

蒼太「分かりました。それと、本題に戻すと宇田川あこと言う人に用があるんすけど知らないですよね」

 

紗夜「知っていますよ、知らないも何も私のバンドメンバーですから」

 

蒼太「バンドやってるんですね。その背中の楽器はギターですか?」

 

紗夜「そうですが、加藤君も楽器を?」

 

蒼太「いや、俺はやってないんすけどね。知り合いに楽器やっててバンドもやってる人が結構いて、それでなんとなーく形を覚えていただけです」

 

紗夜「そうですか。そんなことより加藤君は宇田川さんに用があるんですよね。これから練習なので一緒に行きましょう」

 

蒼太「何から何まで、本当にありがとうございます」

 

紗夜「そんなこと無いですよ。では行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタジオ

 

紗夜「遅れてすみません。宇田川さん、お客さんですよ」

 

あこ「あー、もしかして蒼太兄かな」

 

???「蒼太って、この間見た動画の人なのかしら、あこ?」

 

あこ「そうなんですよ。蒼太兄は歌が綺麗でそれに、優しいんですよ。あとは」

 

???「あこちゃん.....あまり........待たせない方が良いと........思うよ」

 

あこ「確かに、じゃあ行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

スタジオ前

 

あこ「蒼太兄、遅いよ」

 

蒼太「ごめんな、あこ。あこが居なかったからどうすればいいか分からなくなってた」

 

あこ「じゃあ、連絡くれればよかったのに」

 

蒼太「確かにそうだな。次からはそうするよ。じゃあ入るかね」

 

 

 

 

 

 

 

 

スタジオ

 

蒼太「お邪魔します」

 

???「男の...?人...?」

 

???「貴方が蒼太かしら?」

 

蒼太「そうですが、まず自己紹介しないですかね」

 

???「そうだわね。私はRoseliaでボーカルをやってる湊友希那よ。学年は高校3年生よ。よろしく蒼太」

 

蒼太「はい、よろしくお願いします。友希那さん」

 

???「私は.....Roseliaでキーボードをやっている........白金燐子と言います。学年は.........友希那さんと一緒です」

 

蒼太「よろしくです燐子さん。それじゃあ、最後は俺ですね。俺は加藤蒼太です。高校2年生です。よろしくおn『ごめーん遅れたー☆』誰?、ってリサさん?リサさんもRoseliaだったんですね」

 

リサ「そうだよー蒼太☆それよりなんで蒼太は此処に?」

 

蒼太「あこに呼ばれて、来ました」

 

リサ「そうなんだー☆明日香繋がり?」

 

蒼太「そうですね。こないだ海行きました」

 

リサ「私も行きたかったなー☆」

 

蒼太「次行くときは誘いますよ」

 

友希那「2人は仲良く話しているけれど、どこで知り合ったのかしら?」

 

リサ「バイトの後輩だよー☆」

 

友希那「そうなのね。所で今日蒼太に来てもらった理由なのだけど」

 

ここから俺の非現実が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか。今回も何話かになってしまうと思います。すみません。


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

初めてのRoselia。

どもども斎藤努です。
今回のRoselia回も長くなりそうです。前よりは短いですか。
お気に入り登録が60件超えたのと、UAが10000以上いったのでだいぶ興奮しております。これからも読んでいただけるとありがたいです。


では本編。


その言葉は突然だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友希那「Roseliaに全てをかける自信はあるかしら?」

 

蒼太「何、言ってんですか?友希那さん?」

 

友希那「Roseliaに全てをかけて、と言ってるのだけど」

 

蒼太「マジで何言ってんすか?」

 

友希那「言葉の通りよ、蒼太。どうするのかしら?」

 

蒼太「頼りにされるのはありがたいすけど、学校とかありますし。そもそも学校違いますし。すみません」

 

友希那「そう、まあいいわ。その代わり、今日の練習手伝ってくれないかしら」

 

蒼太「それならいいすけど、俺楽器とか分からないすよ」

 

紗夜「そうですよ湊さん。加藤君には悪いですが、素人の方に付き合ってもらう必要など無いと思いますよ」

 

友希那「素人なのかしら?じゃあこれを見て、皆」

 

蒼太「俺の動画ってなんすか?ってこないだのフェス?やめて下さい。友希那さん。恥ずかしいんで」

 

友希那「そうかしら。私は綺麗で素晴らしい歌声だと思ったのだけど」

 

蒼太「そんなこと無いですから見ないでください」

 

リサ「そう言ってももう見終わっちゃってるよ?」

 

蒼太「早くないですか」

 

リサ「でもなー、機械越しだとあんまりわかんないなー☆直接歌ってよ此処防音だし」

 

蒼太「嫌です。他に用がないなら早く練習して帰りますからね」

 

燐子「私も.......聞いてみたいです.........蒼太君の..........歌声」

 

蒼太「数で押そうとしても駄目です。歌いません」

 

リサ「しょうがないな友希那。ちょっと来て」

 

友希那「何かしら?リサ?」ゴニョゴニョ

 

リサ「分かった?友希那」

 

友希那「分かったわ。蒼太、歌ってくれないと戸山さんにあること無いこと言うわよ」

 

蒼太「まぁ、リサさんが声かけた所ぐらいで何となく分かってたけどマジでやるとはな」

 

リサ「それで、うたってくれるの〜?歌ってくれないの〜?」

 

蒼太「歌いますから、早く終わらせますよ」

 

燐子「じゃあ........マイクを.......」

 

蒼太「生で聞くんだったらマイクなしの方が良いと思いますよ」

 

燐子「確かに........そうですね........」

 

蒼太「面倒な事言っちゃってすみません」

 

燐子「別に.......良いですよ.......」ニコッ

 

蒼太「本当にありがとうございます(今日来てからずっとおどおどしてたけど笑顔めっちゃ可愛い。弟になりたい)」

 

リサ「今、変なこと考えたでしょ」

 

蒼太「別に考えてないですよ。燐子さんが可愛いなって思っただけでってリサさんなんで睨むんすか?」

 

リサ「蒼太、後でお話ししよーね」ゴゴゴ

 

蒼太「(なんか、リサさんの後ろにドス黒いオーラ見えるのは俺の幻覚だとして、燐子さんが赤面してるんだけど、後なんか紗夜さんが詰め寄ってきてるんですけど。友希那さんに目線送ったら逸らされたし、あこは何考えてるか分かんないしヤバイ)ごめんなさい」

 

紗夜「先程言動を慎むべきだと申しましたよね」

 

蒼太「はい。言われました」

 

紗夜「分かっているなら良いんです。気をつけてください」

 

蒼太「気を付けます」

 

友希那「早く歌ってくれないかしら。時間には限りがあるから」

 

蒼太「歌いますけど、なんかリクエストあります?」

 

Roselia「動画の曲で」

 

蒼太「はい、じゃあ、○○。」

 

友希那(やっぱり動画とは違うわね。私以上かもしれないわ)

 

紗夜(歌い始めたら雰囲気が変わった!?凄い綺麗な音ですね。引き寄せられるようで、湊さんと同等、それ以上かもしれません。あくまで性別のアドバンテージはありますが)

 

燐子(とても、綺麗。蒼太君に合わせて音を奏でたいな)

 

あこ(やっぱり凄い。お姉ちゃんと同じくらいカッコいい)

 

リサ(あの蒼太がこんな歌声を持っていたとは。あ〜動画撮れば良かった)

 

蒼太「〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」

 

友希那「蒼太。凄いわね」

 

蒼太「いや、俺歌とか全然わかんないすし友希那さんに比べたらド下手ですよ」

 

紗夜「加藤君はRoseliaのライブに来たことがあったのですね」

 

蒼太「前に香澄に拉致され、連れてきてもらって。その時に」

 

紗夜「拉致られた?いや、なんでもないですね」

 

あこ(突っ込まないんだ。紗夜さん)

 

蒼太「そんなことより練習始めましょう」

 

Roselia「やろー」

 

これがRoseliaとのファーストコンタクトだった。




いかがだったでしょうか。今回は後、2、3話なので前のに比べるとさっぱりしています。前書きでも言いましたがこれからも応援してくださるとありがたい限りです。

See you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

頑張り過ぎちゃう人達。

どうも斎藤努です。
skier keyさん、いつも誤字訂正ありがとうございます。後、紹介遅れてすみません。本当に誤字訂正、感想、評価があるとモチベーションも上がりますし、ありがたいです。

では本編。


今、Roseliaの練習に付き合っている。付き合っていると言うと失礼かもしれないが、頼まれてやっているのでしょうがない。そんなことよりRoseliaの演奏技術は凄い。素人の俺でも凄いと思うぐらい音に惹きつけられる。

 

友希那「蒼太。どうだったかしら?」

 

蒼太「凄い綺麗です、音が。でも、もう一回やってもらえませんか?」

 

友希那「分かったわ。じゃあいくわよ。『BLACK SHOUT』」

 

蒼太(凄いんだけど、なんか違う。でもなんだろう?音は皆凄い。リサさんは自分が1番下手とか言ってたけど全然そんな事は無い。なんだ?この違和感は?)

 

Roselia「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」

 

友希那「どうだった?蒼太」

 

蒼太「なんか、妙な違和感があるんすよね」

 

友希那・紗夜「何(かしら、ですか?)」

 

蒼太「それが、小さすぎて分かんないんすよね」

 

友希那「じゃあ、分かるまでやるわよ」

 

蒼太「多分、そうゆう所っすよ。よく言えば練習熱心、悪く言えば猪突猛進、それが原因じゃないすか?」

 

友希那「もっとやらなきゃいけないのよ」

 

蒼太「もっと、って友希那さん最近あんまり寝てないすよね。歌ってる時、フラフラしてたし。今考えてたら違和感の正体それっすよ。目の下の隈もヤバイし」

 

友希那「そ、そんなこと無いわよ」

 

蒼太「じゃあリサさん、昨日どうでした?」

 

リサ「確かに昨日はアタシが寝る時にまだ電気がついてたような」

 

蒼太「ほら、もう隠しても駄目ですよ。そんなに隈があっては綺麗な友希那さんの顔が台無しですよ」

 

友希那「綺麗なのかしらね、私」

 

蒼太「少なくとも俺から見た友希那さんは綺麗で素晴らしい存在ですね」

 

友希那「そうなのね///ありがとう、蒼太」

 

リサ「友希那も蒼太に惚れちゃった?」

 

友希那「そんなことは無いわ。大勢の前でそんなこと言われたら恥ずかしいわよ」

 

リサ「そーなんだ。良かった」ボソッ

 

友希那「リサ、何か言ったかしら?」

 

リサ「ううん、なんでも無いよ」

 

友希那「そう、じゃあ今日は終わりにしましょう。もうそろそろ終わりの時間だから」

 

あこ「はいはーい、じゃあ私、蒼太兄とお昼ご飯食べたいです」

 

紗夜「宇田川さん、流石にそれは加藤君に迷惑ですよ」

 

蒼太「特に用も無いので良いですよ」

 

リサ「でも、アタシ汗かいたから一回家帰りたい」

 

蒼太「じゃあ、一時間後、ファミレスで」

 

紗夜「ついでに勉強しませんか?」

 

蒼太「そしたら、勉強道具持ってファミレスで」

 

燐子「蒼太君は.....どこの学校に......通ってるんですか?」

 

蒼太「近くの秋山学園ですよ」

 

リサ以外の4人「凄い」

 

友希那「なんでリサは驚いていないのかしら?」

 

リサ「アタシはバイトの時履歴書見たからねー」

 

蒼太「それって勝手に見て良いんすか?」

 

リサ「店長が言ってたから良いじゃ無いかな?」

 

蒼太「そんなことはどうでも良いすけど、早く帰りましょう」

 

リサ「そうだねー。じゃあね皆」

 

友希那「待ちなさい。リサ」

 

あこ「りんりん、一緒に帰ろ」

 

燐子「一緒に帰ろうね。あこちゃん」

 

 

蒼太「なんか、2人になっちゃいましたね」

 

紗夜「そうですね。加藤君が良かったら途中まで一緒帰りませんか?」

 

蒼太「紗夜さんが良いんだったら良いですよ」

 

紗夜「では行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道中

 

紗夜「加藤君はとても優しいのですね」

 

蒼太「そんなこと無いですよ。紗夜さんに比べたら」

 

紗夜「そういう所が優しいんですよ。ところで加藤君は兄弟は居るのですか?」

 

蒼太「居ないです。親は去年亡くなりましたし」 

 

紗夜「辛いことを思い出させてしまってすみません」

 

蒼太「もう大丈夫ですよ。慣れましたし、良いですよ。全然。紗夜さんは兄弟居るんですか?」

 

紗夜「妹が居ます」

 

蒼太「良いなー妹、俺も兄弟居たらなー」

 

紗夜「でもですね、この間まで凄い仲悪かったんですよ」

 

蒼太「そうなんですか?紗夜さん、優しそうなのに。食べたかったプリンでも取られましたか?」

 

紗夜「それほどに、些細なことだったら良かったのですがね」

 

蒼太「何があったかは聞かないすけど今、仲良くしてるんだったらそれで良いと俺は思いますよ」

 

紗夜「それもそうですね。ありがとうござ『お姉ちゃーん』って日菜!こんな所で抱きつかないの」

 

日菜「だってお姉ちゃんに抱きつくとるんっ♪て来るんだもん」

 

蒼太「うん?氷川?双子のお姉ちゃん?妹さんって日菜さんだったんですか?」

 

紗夜「そうですが、知り合いだったのですか?」

 

蒼太「知り合いと言うか一方的に俺が知っているだけです」

 

日菜「一方的じゃないよー。私も分かるもん。名前は知らないけど、いっつもライブに来てくれてる人だよねー」

 

蒼太「覚えてくれてるんすね。ありがたいです」

 

日菜「で、で、君はお姉ちゃんの彼氏?」

 

蒼太「そんなんじゃ無いですよ。俺なんかに紗夜さんは似合いませんよ、もっと良い人が居ますよきっと」

 

日菜「私は君と居るとるんっ♪てするから良いのになー」

 

紗夜「こらー日菜。加藤君に失礼でしょう。後、これから出かけるのでお昼は自分で取ってください」

 

日菜「私も行くー」

 

紗夜「駄目ですよ。迷惑かけますし」

 

蒼太「他の人はわかんないですけど俺はいいすよ」

 

紗夜「じゃあお言葉に甘えて」

 

蒼太「じゃあお二人は準備してきてください」

 

2人「はーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷川家

 

日菜「ねーねー、お姉ちゃんは蒼太くんのこと好きなの?」

 

紗夜「な、何を言うの日菜!そんなこと無いですよ」

 

日菜「でも、蒼太くんと話してるお姉ちゃんスッゴイ笑顔だったよ?」

 

紗夜「違いますよ///。加藤君を待たせているんですから早く行きますよ」

 

日菜「これは皆に相談だなー」

 

紗夜「早く行きますよ」

 

日菜「拗ねちゃった」

 

 

 

 

 

 

 

 

氷川家前

 

紗夜「お待たせしました。では行きましょうか。加藤君は道具は大丈夫なのですか?」

 

蒼太「結構近かったんで取りに行きましたよ」

 

日菜「じゃあ早く行こー」

 

今の俺は知らなかった。あんなに勉強が出来ない人が居るとは




いかがだったでしょうか。やっぱり長くなっちゃいますね。いい案無いもんか。まぁそんなん言っててもどうにもならないのですが。


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

方向音痴な女の子

どもども仕事中に上げる斎藤努です。
迷子、、、まぁ誰か分かりますよね。これから一旦バンバン他の人たちも出そうと考えています。


では本編。


紗夜さんと日菜さんとファミレスに向かい、食事会兼勉強会は始まった。最初はご飯を食べていたが、食べ終わると勉強道具を出し勉強を始めた。驚いたことが2つある。まずは、友希那さんが勉強を全くもってできないということだ。普通に頭いいと思ってたからな、なんかギャップ萌え。2つ目は俺についてだ。どうやら俺の学校は他の学校よりも進んでいて、学年の違う友希那さんに教えたことだ。後は予想通りだったがあこはあまり勉強が出来ないみたいだ。紗夜さんとリサさんに教えることをせがまれた、なんでなんだろ。なんやかんやで時間を過ごして勉強会兼食事会は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今は帰り道の途中である。俺は送って行くと言ったのだが、皆口を揃えて昼だから大丈夫と言われたので1人で帰ることにした。でも、夏休みって長いな。最後の方とか暇でしか無い。家帰ってNFOでもやろうかと思ってると、さっきから偶に『ふえぇ』って聞こえるんだけど。声かけたほうがいいのかな?よし声かけよう

 

蒼太「すみません。どうしました?」

 

???「ふえぇ?えっと、あのっ、」

 

蒼太「落ち着いてください。どうしたんですか?」

 

???「あのっ、道に迷っちゃって。貴方の名前は?」

 

蒼太「すみません。まだ名乗っていませんでしたね。加藤蒼太です。高2です」

 

???「私は松原花音って言います。高校3年生です。後輩君だったんだね。加藤君」

 

蒼太「よろしくお願いします。俺のことは蒼太って呼んでくれていいすよ」

 

花音「うん、分かったよ蒼太くん」

 

蒼太「よろしくです。そういえば花音さんは何処の学校行ってるんですか?」

 

花音「私は花咲川学園てとこだよ」

 

蒼太「花咲川?香澄と同じところか」

 

花音「カスミ?その人って戸山香澄ちゃん?」

 

蒼太「そうすけど、知り合いですか?」

 

花音「知り合いっていうか。あのね、私バンドやってるんだけどその時にね」

 

蒼太「そうすか。意外ですね。結構迷惑かけたと思うんで謝りますね」

 

花音「そんなこと無いよ。香澄ちゃん達優しかったし一緒に居ると楽しかったよ」

 

蒼太「花音さんが楽しかったんだったら良いすけど」

 

花音「それで、蒼太くんは何処の学校通ってるの?」

 

蒼太「俺は秋山学園に通ってます」

 

花音「凄いな。蒼太くん。ねぇ、良かったら私のバンドの練習見ていかない?」

 

蒼太「いいすよ。用なんて無いですし」

 

花音「じゃあ行こう」

 

蒼太「急に手引っ張らないでください。てか何処でやるんすか?」

 

花音「近くの弦巻邸ってわかる?」

 

蒼太「弦巻?あのバカデカイ屋敷か。てかそしたら方向こっちすよ」

 

花音「ふえぇ、そうなの?ごめんね、蒼太くん」

 

蒼太「可愛いっすね。花音さん」

 

花音「ふえぇ///。そんなこと無いよぅ」

 

蒼太「ちょっと揶揄っただけなのに。やっぱり可愛いっすね」

 

花音「もうっ知らないっ///」プンプン

 

蒼太「ごめんなさい。てか、弦巻邸そっちじゃ無い。なんで戻ろうとするんすか?」

 

花音「そうなの?私、方向音痴で。でも、ちょっとだけ演技したらすぐ謝って慌ててる蒼太くんも可愛いと思うよ」

 

蒼太「男的には可愛いって言われるよりカッコいいって言われる方が嬉しいんすけどね」

 

花音「大丈夫だよ。私から見たら蒼太くんはかっこいいよ」

 

蒼太「花音さんみたいな可愛い人に言われると照れるなっとつきましたよ弦巻邸」

 

花音「じゃあ中入ろっか」

 

まだこの時の俺はハローハッピーワールド!の恐ろしさを知らなかった




いかがだったでしょうか。
次はハロハピ回となります。期待せずに待て。



ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

初めてのハロハピ。

どうも斎藤努です。
とりあえずこれと後、一回終わったら夏休みを終わらせるつもりです。オリキャラ、名前決めました。 


では本編。


弦巻家ってヤバイな。多分、夢の国の4分の1ぐらいの大きさだ。分からないって?いけば分かる。そんな冗談はカリブ海ぐらいに投げといて、デカすぎ。そんなこと考えてたら、刹那。黒服の人達が現れた。

 

黒服の人「松原様、お待ちしておりました。所でお隣の方は彼氏さんですか?」

 

花音「違いますよ、黒服さん///。この人は、私を助けてくれたんです。それで、今日の練習に連れて行って良いですか?」

 

黒服の人「少々お待ち下さい。貴方の名前は?」

 

蒼太「加藤 蒼太です」

 

黒服の人「加藤蒼太。情報。早急に頼む」

 

数秒後

 

黒服の人「加藤蒼太様の安全性が保証されましたので入邸を許可します」

 

蒼太「(安全性?保証?この数秒で?恐ろしい、弦巻家)じゃあ行きましょうか。花音さん」

 

花音「そ、そうだね。行こうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弦巻邸内

 

蒼太「広いですね」

 

花音「何回来ても慣れないなぁ」

 

???「あれ?花音じゃない。貴方はだーれ?」

 

蒼太「加藤蒼太です」

 

???「そうなの?私はこころよ。よろしくね、蒼太」

 

蒼太「よろしくな、こころ」

 

こころ「そうだわね。皆もう来ているし行きましょ」グイッ

 

蒼太「ちょっ、待てよこころ。手が持ってかれるー」

 

花音「こころちゃん、スピード下げてー」 

 

こころ「着いたわよ。どうしのかしら、2人とも目がどこかに行っちゃたわよ」

 

蒼太「大丈夫、こころ。花音さん、頼みましたよ」バタン

 

花音「ふえぇ、大丈夫?蒼太くん」

 

蒼太「zzzzz」

 

花音「良かった、じゃあ私は蒼太くんが起きるまで居るからこころちゃんは先に皆の所に行っててくれるかな?」

 

こころ「分かったわ、花音」ダッ

 

花音「可愛いなぁ、蒼太くん。弟に欲しいな。私が守ってあげるよ、弟くん?」

 

蒼太「zzzzz」

 

花音「まだ寝てるんだ。写真撮っちゃえ」パシャ

 

蒼太「んにゃ?花音さんなんでスマホを?写真撮りました?」

 

花音「と、撮ってないよ。それより私、蒼太くんのお姉ちゃんになりたい///」

 

蒼太「花音さんの言葉信じますからね。後、デジャヴ感が否めない。でも、花音さんがお姉ちゃんだったらいいな」

 

花音「じゃあ、お姉ちゃん頑張るからね」ニコッ

 

蒼太「よろしくです。花音さん」

 

花音「むー、私お姉ちゃんなんだよ。蒼太くんは弟なんだよ」

 

蒼太「分かりましたよ。'' お姉ちゃん ''。でも2人の時だけだよ」

 

花音「蒼太くん、可愛いよ」ナデナテ

 

蒼太「お姉ちゃん、やめて。恥ずかしい」

 

花音「ふふふ。じゃあ皆の所行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広間

 

???「花音さん、やっと来ましたか。助けてください」

 

花音「美咲ちゃん、ごめんね」

 

???「あー、かのちゃん先輩。隣の人はだれ?」

 

蒼太「加藤蒼太です。よろしくおねがいします」

 

???「蒼太か。ふっ、儚い」

 

蒼太「(花音さんも言ってたけどキャラ濃すぎじゃね。それにしても、あの3人は純粋だなんて)よろしくです」

 

???「私の名前は瀬田薫だ。よろしく、蒼太。ああ儚い」

 

???「私は北沢はぐみだよー。そーくんよろしくね」

 

???「奥沢美咲です。2人がすみません」

 

蒼太「良いですよ、奥沢さん。騒がしいのはいろいろ慣れてるんで」

 

美咲「そうなんですね。私のことは美咲って呼んでください。後、タメ口で。それは2人も同じだと思うよ」

 

蒼太「ありがとな、美咲」

 

美咲「で、蒼太は花音さんの彼氏?」

 

花音「ち、違うよ///、私が道に迷ってた時に助けてくれて。それで練習見てもらうことになって」

 

美咲「え?今日初めて会ったんですか?」

 

花音「そうなんだけど、蒼太くんは香澄ちゃんの知り合いらしくて。なら良いかなって」 

 

美咲「そうなんですか。じゃあ戸山さんが言ってた鈍感な奴って蒼太のことだったんだ」

 

蒼太「うん。そうなんだけどさ、言い方があるじゃん」

 

美咲「ごめんごめん、ポピパの人達が言ってたのが本当だとは思えなくて」

 

はぐみ「かーくんがどうしたの?」

 

蒼太「香澄と家が隣でって、もしかしてはぐみって俺と遊んだことある?」

 

はぐみ「もしかして昔、かーくんと一緒にいた?」

 

蒼太「そうだよ。大きくなったな」

 

はぐみ「そーくん、すっごい大きいー。すごーい」

 

花音「再会も嬉しいけど、練習しよう」

 

こころ「そうだわね、花音。練習しましょ」

 

なんか、今日。濃くね。俺。

 




いかがだったでしょうか。書きながら「ハロハピだったらはぐみとの再会シーン入れなきゃじゃん」と思い、急遽入れたので次は2000字超えるかもです。
感想、評価、お気に入り登録してただからと嬉しいです。

ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

練習とは人それぞれ

どーも斎藤努です。
今回で夏休み終わります。あんまり関係ないすけど。


では本編。


ハロハピの練習はRoseliaとは違うベクトルですごい。一応聞く、これってバンドの練習だよね。今、二時間過ぎて、誰一人として楽器を持たないんだけど。Roseliaは三時間誰も楽器からあんまり手放さなかったぞ。

 

 

閑話休題

 

 

そんで持って今は休み時間?らしい。ずっと呆けてたら美咲が「突っ込んだら負けだよ。これがハロハピ」って言ってきた。マジでなんで俺を呼んだん?花音さん。

花音「楽しいでしょ、蒼太くん」

 

蒼太「そうすけど、なんか俺要ります?」

 

花音「蒼太くんが居ないと、私たちが大変なんだよ」 

 

蒼太「そうですよね。俺が居ない時どうやってまとめてたんすか?」 

 

花音「そこは頭の使い所だよ」

 

蒼太「花音さん達尊敬するすよ。マジで」

 

美咲「2人でイチャイチャしてないでこっち来て下さい。こころ、抱きつかない」

 

花音「別にイチャイチャしてないよ///」 

 

蒼太「花音さん可愛い」

 

花音「蒼太くんも美咲ちゃんも揶揄わないで」

 

蒼太「あははー、ごめんなさい花音さん」

 

花音「もうっ、皆。楽器の練習しよう」

 

こころ「そうだわね。じゃあ蒼太は見ててくれるかしら?」

 

蒼太「分かったよ、頑張れよ」

 

こころ「ええ、頑張るわよ。じゃあ『えがおのオーケストラ』」

 

蒼太(ハロハピっぽくて良い曲だな。元気が出る。皆いい顔してる。)

ハロハピ「〜〜〜〜〜〜。」

 

こころ「どうだったかしら蒼太?」

 

蒼太「皆笑顔で良かったよ。これがハロハピの強みなんだね」

 

こころ「蒼太が何を言ってるのか分からないけれど、楽しかったならそれでいいわ」

 

蒼太「そうだな。楽しかった、これなら皆が笑顔になれるかもな」

 

こころ「"かも"じゃないわよ。ハロー、ハッピーワールド!は世界を笑顔でいっぱいにするの」

 

蒼太「そうだな。招待してくれてありがとう花音さん。後、皆も笑顔をくれてありがとう。美咲は、、まぁ頑張れ」

 

美咲「うん、ありがと。でも、たまに来てね。蒼太が居ると花音さんがすっごいやる気出すから」

 

蒼太「???どうゆうことだ?」

 

美咲「流石鈍感」

 

蒼太「またまた辛辣だなぁ」

 

花音「練習も終わったし帰ろうよ」 

 

美咲「そうしましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道

 

美咲と花音さんと俺、薫さんとはぐみの2グループに分かれた

美咲「今日どうだった?蒼太」 

 

蒼太「楽しかったよ。ありがとう、花音さん、美咲」

 

花音「そんなこと無いよ。助けてくれたお礼だよ」

 

蒼太「じゃあ俺もお礼しないと」

 

美咲「ごめんなさい。私、家こっちなんで。花音さん、頑張ってください

 

花音「そ、そうだね///バイバイ美咲ちゃん」

 

蒼太「バイバイ、美咲」

 

美咲「また、今度」ダッ

 

花音「蒼太くん、2人きりだね」

 

蒼太「そうですね。花音さん」

 

花音「弟くん?どうしたの?甘えて良いよ」

 

蒼太「冗談ですから。今ですか?」

 

花音「今以外、いつあるの?」 

 

蒼太「そうすけど、、分かりましたよ。お姉ちゃん」

 

花音「そうだね。良い子だ」ナデナテ

 

蒼太「恥ずかしい///です。マジで」

 

花音「誰も見てないから良いんだよ」

 

蒼太「此処、住宅地ですし。公園いきましょう」

 

花音「分かったよ。行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園

 

花音「ベンチ、座ろうか」

 

蒼太「そうですね」

 

花音「蒼太くん、頭。此処」

 

蒼太「分かりました」バタ

 

花音「どう?私の膝枕?」 

 

蒼太「気持ちいいです」 

 

花音「そうなんだ。もっと居てね」

 

蒼太「zzzzzz」

 

花音「寝てるなら写真撮っちゃえ」パシャ

 

蒼太「花音さん、やめて下さいにゃ」

 

花音「夢か、びっくりした。それにしても本当に可愛いな。千聖ちゃんに送っちゃえ」ピロン

 

蒼太「お姉ちゃん、好き」

 

花音「蒼太くんは私のこと好きなんだ」

 

起きた俺は花音さんにお礼をし、分かれた。

 




いかがだったでしょうか。次を待っておくれ。


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

蒼太の日常。

こんばんわ斎藤努です。このお話は蒼太の学校での話です。別に読まなくでもいいです。読んで欲しいけど。


では本編。


夏休みから何週間が経った。最近は学校行く時に明日香と行っている。やたらくっついて来るんだけど、確かに女性らしさを見せてくれとは言ったけど俺の理性を壊せとは言ってないんだけど。そんなこと考えてたら羽丘に着いたので明日香と分かれた。俺の高校に近づいてきた時に声がかかった。そして今日は俺の日常をお見せしようかと。

 

???「よー蒼太」

 

蒼太「あ?」ゴンッ

 

???「いてぇよ、止めろよ。毎日やってんだから俺って分かるだろ」

 

蒼太「毎日やるとかお前はMか?春?」

 

春「ちげーわ、俺はどっちも行ける天才だよ」

 

蒼太「そーですか」

 

春「そんなことより俺の説明してくんね?」 

 

蒼太「する必要あるか?」

 

春「してほしーな、蒼太くん」ウィンク

 

蒼太「遅刻するわーやばーいおーこらーれーるー(棒)」

 

春「さっさとしろ」

 

蒼太「わーたよ」

 

こいつは高1からの仲の上坂春(変人)だ。パスパレの白鷺千聖の従兄弟だ。いいな、代われよそこ。まぁなんやかんやで仲のいい奴だ。

春「お前、もっとマシなこと言え」

 

蒼太「次からはそうする」

 

春「しなかったらいつものアレ無しだからな」

 

蒼太「絶対に次からはやるからな」

 

アレってなに?って?千聖さんのプライベート画像だよ。え、ポリシー?バレなきゃ犯罪じゃ無ry。

 

春「じゃあ、教室行くか」

 

蒼太「そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室

春「令、おっはよー」グフッ

 

???「五月蝿い」

 

蒼太「別にわざとじゃ無いんだからいいだろ。こいつの顔見ると勝手に手が動くのは分かるけどな」

 

春「なんでそんな扱いなの?」

 

蒼太「ウザいくらいにイケメンだから。後、従兄弟が千聖さん」

 

春「イケメンは嬉しいし、お前と令もイケメンだぞ。後、次のは私念だろ」

 

蒼太「ナンノコトカナー。ワタシニホンゴワカリマセン」

 

???「お前までそんなんに」

 

蒼太「そんなわけないだろ。令」

 

令「なら、良かった。」

 

こいつの名前は影山令。顔合わせたのは高一だったが佐藤青果店に来ていたから顔は知っていた。顔を知っているとは言ってもちょっと話すぐらい。高1になってこいつがNFOってのをやってるらしく、紹介され、俺もやっている。後から調べたところこいつNFOで生きる伝説とか言われてるらしい。令のお陰でめっちゃ強くなれたけどな。

 

令「もう、席付け。アイツ(担任)来んぞ」

 

蒼太「じゃあ、また後で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

春「蒼太、令飯食おーぜって居ねぇ。あそこか」 

 

屋上

 

蒼太「なんで春ってあんなに五月蝿いんだろうな?」

 

令「俺に聞くか?それ、まぁせめて言うなら遺伝かな?俺みたいに特例は居るが」

 

蒼太「なんで暗い話に持ってくかなお前は」

 

令「仕方ない、癖だ」

 

蒼太「まぁ飯食おうぜ」 

 

令「そうだな」

 

何分か後

 

春「やっぱ、ここに居たー」 

 

蒼太「令、飯食い終わってる?」

 

令「ああ、行くか」

 

春「お前ら早い。しゃあ無し、今日も1人で食うか」

 

蒼太「ごめんな、春」 

 

令「やり過ぎた」

 

春「やっぱお前らのそういうとこ好きだわ」

 

蒼太「俺らはお前のそういうとこが嫌い」

 

令「右に同じく」

 

春「これが日常になってるのが許せない」

 

蒼太「楽しんでんだし良くね?」

 

令「そうだな」

 

春「これこそ俺らの青春だもんな」

 

蒼太「俺の青春にお前が居るのか?」

 

春「アレ無しな」

 

蒼太「マジですまん」

 

令「ははは、笑う回数増えたよ。お前らのおかげで」

 

春「そりゃ良かった」

 

蒼太「今日遊びに行かね?」

 

令「俺は行く」

 

春「俺も」 

 

蒼太「なら何処いく?」

 

春「そうだなー此処は?」

 

令「あそこは嫌だな」

 

春「良いじゃん」

 

これが俺の日常だ。

 




いかがだったでしょうか。本当にただの日常編です(バンドリ関係ない)。まぁ楽しんでいただけたのなら幸いです。


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

憧れのPastel*Palette。

特にここに書くことが無い斎藤努です。


では本編。


俺は有名芸能事務所の前に居る。なんでって春に呼ばれたからだ。今日はお手伝いの日らしく、1人だと面倒だから俺に声をかけたらしい。因みに令は即NOと言った。

 

 

閑話休題

 

 

春「蒼太ー待った?」

 

蒼太「めっちゃ待った」

 

春「冗談でも待ってねぇって言えよ」

 

蒼太「嫌だわ」

 

春「悲しいな。まぁ行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パスパレside

 

千聖「そう言えば、今日は春がお友達連れて来るって言ってたわよ」

 

彩「なんか緊張して来た」

 

イヴ「私もカンキワマリです」

 

麻弥「ちょっと違うっスよ、イヴさん。でもどんな人が来るんでしょうね、フヘヘ」

 

日菜「私も楽しみだなー。るん♪てするし」

 

春「おはようございまーす」

 

蒼太「急に走んな、春」

 

千聖「貴方が春のお友達かしら?」

 

蒼太「は、はい。加藤蒼太です」

 

日菜「蒼太くんだー、お友達って蒼太くんだったんたね」

 

蒼太「そうすね、まずは自己紹介しますか」

 

千聖「そうだわね。私は白鷺千聖よ。知っていると思うけど春の従兄妹よ。気軽に千聖と呼んで良いわよ」

 

蒼太「ありがとうございます。じゃあ次は俺で、加藤蒼太です。春と同じクラスで仲良くやってます。蒼太って呼んでください」

 

彩「次私やるね。まんまるおやまに彩りを、どうもPastel*paletteの丸山彩でしゅ。あぁ噛んじゃった。私も彩って呼んでね」

 

蒼太「ヤベェ破壊力えげつない」

 

春「因みに蒼太はパスパレの重度のファンでファンクラブの会員番号、一桁だぞ」

 

蒼太「おい、変なこと言うな。春」

 

彩「間違ってるかもしれないんだけど、蒼太くんってもしかして手売りしてた時毎日買ってくれた人?」

 

蒼太「そうすけど、覚えててくれたんすか?」

 

彩「忘れる訳ないよ。あの時、濡れるからって渡してくれたタオル嬉しかったな。後で返すね」

 

蒼太「いや、いいすよ。返さなくて。後、春は一桁って言ってますけど実は会員番号001です」

 

彩「じゃあ、初めてのファンなんだね。本当に嬉しいな」

 

蒼太「俺もそう言ってもらえると嬉しいです。」

 

麻弥「じゃあ、私もいいっスか?」

 

彩「ごめんねー麻弥ちゃん」

 

麻弥「そんなことないっスよ。では、下から読んでも上から読んでもやまとまやです」

 

蒼太「春、俺死ねるわ」

 

春「勝手に死ぬな。後処理だるい」

 

蒼太「マジで受けんなよ」

 

イヴ「ソウタさんよろしくです。若宮イヴです。ブシドー目指して頑張っています、私もイヴと呼んでください」

 

蒼太「よろしく、彩さん、麻弥さん、千聖さん、日菜さん、イヴ」

 

パスパレ「よろしく(っス、ね、お願いします、‼︎)蒼太(さん、くん)」

 

春「仲良くなってるところ申し訳ないんだが始めようぜ」

 

蒼太「てか、今日何するんですか?」

 

彩「今日はバンドの練習してその後、みんなでテレビの収録かな?」

 

蒼太「じゃあ、俺はバンドの練習終わったら帰宅ですね」

 

彩「最後まで居てくれないの?」ウワメヅカイ

 

蒼太「分かりました。いいすよ」

 

彩「やったー」

 

千聖「じゃあ早速、練習見てくれないかしら」

 

蒼太「分かりました。準備して下さい」

 

彩「分かった。蒼太くんは何聞きたい?」

 

蒼太「じゃあ『しゅわりん☆どり〜みん』で」

 

彩「分かった。『しゅわりん☆どり〜みん』」

 

パスパレ「〜〜〜〜〜〜。」

 

彩「蒼太君、どうだった?」

 

蒼太「・・・・・」

 

春「へんじがない。ただのしかばねのようだ」

 

蒼太「勝手に殺すな。感激してちょっと冥界に近付いてただけだから」

 

彩「それでも危ないよ。蒼太君」アワアワ

 

蒼太「比喩ですよ。慌ててる彩さん、可愛いですよ」

 

彩「私、可愛い///しかも蒼太君に」

 

千聖「蒼太?どうゆうことかしら?誑しなの?答えによっては命も無いわよ」ゴゴゴ

 

春「ちょ、千聖。こっち来て」グイッ

 

千聖「何よ、春」

 

春「蒼太は凄ーい鈍感なの。それで女心を理解してないの、 無自覚なの。無自覚誑しなの。分かってくれた?

 

千聖「貴方も女心はわかっていないと思うけれど、わかったわ。しかも、彩ちゃんは手売りで来てくれた時から片思いだしね。

 

春「なら良いじゃん。彩さんも嬉しそうだし」

 

蒼太「2人ともどしたん?」

 

千聖「なんでもないわ。でも蒼太、気をつけなさい。それが貴方を滅ぼすわよ」

 

蒼太「どうゆうことすか?」 

 

春「伊◯誠みたいになるぞ」

 

蒼太「そんな訳ねぇだろ」

 

作者「分かんない人は調べてみてね」

 

蒼太「変なもん調べさせんな。てかなんないよね。悲しみの〜とかならないよね」

 

作者「それはお前次第だよ。では時間軸を直そうか」パチッ

 

麻弥「もうそろそろ時間ですし一旦やめましょうか」

 

彩「そうだね。麻弥ちゃん///」

 

日菜「彩ちゃん、顔赤いよー。まだ気にしてるの、さっきのこと?」

 

彩「ち、違うよ日菜ちゃん。暑いだけだよ///」

 

日菜「本当かな〜?蒼太君の所いこー」

 

彩「日菜ちゃん‼︎私も行く」

 

蒼太「どうしたんすか。2人とも」

 

日菜「えーとそれはねぇ。こうっ」ダキッ

 

彩「わ、私も」ダキッ

 

蒼太「え?2人とも離れて。(何このシチュ、最高すぎ。しかも今は練習してたから薄着、そして女子特有の甘い匂いで理性壊れるんですけど。いかんいかん、俺は聖人、俺は聖人。駄目だ。そうだ春に助けを求めよう。アイツ、笑ってやがる。後で潰す。イヴはニコニコしてるし麻弥さんはそっぽ向いてるし、どしよ)離れてくれません?2人とも」

 

日菜「分かった、蒼太君パワー貰ったから」

 

彩「.....だ、嫌だ。離れたくない。やっと会えたのに、苦しい時、手を差し伸べてくれて私、嬉しかった。だから離れないで」ポロポロ

 

蒼太「彩さん、嬉しいです。でも、痛い、マジで痛いちょ、締めないで、離して。ハア、ハァ殺す気かよ。でもそれだけ俺のこと大切に思ってくれてたの嬉しいです。ありがとう。うん、でも離れようか。俺は男なんで限界あるんすよ。本当に」

 

彩「スースースー」

 

蒼太「寝てるのか。寝顔可愛すぎて死にそう」

 

春「時間的に後、30分ぐらいあるから。それまで彩さんよろしく」

 

蒼太「え?なんて?(30分ぐらいこのまま?でもこのままだとキツいからな、でも床に寝させるのもなんか。なぁ、じゃあどうしよ。膝枕?でもアイドルだぞ、誰かが撮ってたら終わりだ。しょうがない膝枕するか。)」

 

彩「そーたくん、だいすき。えへへ」

 

蒼太(流石に聞き間違いだ、自意識過剰が過ぎる。それにしても彩さん可愛いな、写真撮っちゃって良いよね。誰も居ないし。てか眠いわ。写真撮ったら寝よ)パシャ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

彩「ふあぁ、私寝てたのかな。なんで蒼太くんが膝枕してくれてるの?しかも正座しながら寝てるし。カッコいいな。大好きだよ蒼太くん」チュ

 

20分後

 

春「もうそろそろ収録行くから準備しろってアツアツですなー」

 

蒼太「おい、春。なんでお前がここに居る?」

 

春「もうすぐ収録だから起こしに来たの。千聖には言わないから彩さんも起こして来て」

 

蒼太「分かった、先行っててくれ」

 

春「分かった先行ってるわ」ガチャ←ドアの閉まる音

 

蒼太「彩さん、起きてください。もう収録みたいです」

 

彩「蒼太くん、ありがとう。じゃあ着替えて来るね。蒼太くんがどこ行くかは春くんに聞いて///」 

 

蒼太「顔赤いすけど大丈夫すか?熱ないですよね」ピタ

 

彩「なんでも無いよ///(蒼太くんの手が私の顔触ってる)」

 

蒼太「じゃあ、着替えて来てください。待たせちゃうと駄目なので」 

 

彩「分かったよ、蒼太くんは先に行っててね」

 

蒼太「彩さんまた後で」

 

パスパレとの出会いだった




いかがだったでしょうか。1バンドに1人から2人ぐらいが蒼太のことを好きになります。

ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

努力家の片思い。

特に書くことは無い。


彩さんと分かれた後、俺は春に言われた所に来た。

 

春「お、蒼太。こっち来て」

 

蒼太「分かった、今行く」

 

スタジオ

 

蒼太「遅くなりました」

 

千聖「遅く無いわよ。その後彩ちゃんとなんかあった?」

 

蒼太「特には無いですけど、、、一緒に寝ました」

 

千聖「寝た⁉︎それは、どういうことかしら?」

 

蒼太「言葉通りですよ。あ、でも寝落ちっていうのが正しいかな?」

 

千聖「そういうことなら早く言いなさいよ」

 

春「何〜?千聖勘違いしてた?そんな奴だったnグフッ、痛えよ。従姉弟にすることかよ」

 

千聖「最初にふっかけて来たのは春じゃない。しょうがないわよ」

 

蒼太「仲良いなー、春ずるい」

 

春「お前もますきさんと仲良いじゃん」

 

蒼太「仲良いけど、最近バンドで忙しいらしくてな」

 

千聖「そうなのね。でも今はこっちに集中しましょう」

 

蒼太「元からそのつもりです」

 

彩「お待たせしましたー

 

プロデューサー「彩さん来たので始めます。お2人は脇で見学してください」

 

蒼太「分かりました」

 

春「じゃあ、こっちだにゃー」

 

蒼太「なんだその気持ち悪い語尾は」

 

春「知ってる人いるんじゃないかにゃー?何か分かった人は感想で当ててみてにゃ」

 

蒼太「パスパレっていいよなぁ」

 

春「華麗なスルー。慣れたこったにゃ、あれ?目から汗が出てきたぜよ」

 

蒼太「また、彩さん慌ててる。可愛いな、目、合っちゃったんだけどどうしよう」

 

彩「実は今、千聖ちゃんの従姉弟さんとそのお友達にお手伝いさんとしてきてもらってるんですよ」

 

番組のMC「そうなんですか?顔出し良いですか?」

 

春「蒼太、どうする?憧れのパスパレとの共演だにゃー」

 

蒼太「良いの?俺が?」

 

春「プロデューサーさんが良ければ良いんじゃにゃいかな?、、、千聖なんで睨むのかにゃ?」

 

千聖「春。後でO・HA・NA・SHIだからね」ニコッ

 

春「やめよーぜい。白鷺千聖、テメェは俺にそんなことできねぇよ」

 

千聖「あら、春。背丈じゃなくて態度も大きくなったのね。今すぐここでオ・ハ・ナ・シする?」

 

春「すみません、本の出来心だったんです。許してください、なんでもはしませんけど」

 

蒼太「自業自得、因果応報。春、良い奴だったよ」

 

春「勝手に殺すにゃ」

 

蒼太「まぁ、でも出て良いすか?こんな素人が」

 

プロデューサー「彩さんが良いなら良いですよ。他の皆さんは?」

 

パスパレ「良いですよ」

 

プロデューサー「じゃあこちらに」

 

蒼太「はい」

 

春「じゃあ、白鷺千聖の従姉弟の上坂春です。こいつは親友の加藤蒼太です」

 

蒼太「紹介いただいた加藤蒼太です。1つ修正を、春とは顔見知りであって親友なんかではありません」

 

春「それは悲しいぜよ。蒼やん」

 

蒼太「お前、隠す気ねぇだろそれ。何?俺はこの状況で不幸とか叫べば良い?」

 

春「それは迷惑だろ(マジレス)」

 

蒼太「え?急なマジレスやめて」

 

この後、わいわいやって収録が終わりそれぞれ帰路に着いた。パスパレっていいね




いかがだったでしょうか。評価お気に入りに登録していただけると嬉しいです。
ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

野菜とパン屋と珈琲と。

深夜にどうも齋藤努です。
遅くなってすみません。仕事が大変なんです。オラに元気を分けてくれ。



冗談はさておき本編。


 

今日は日曜、佐藤青果店で手伝いをしている。

 

渉「俺はちょっと知り合いの所行くから店番よろしくな。昼ぐらいにはますきが帰って来ると思うから」

 

蒼太「分かりました。それまで店番やってますね」

 

渉「じゃ行って来るな」

 

蒼太「いってらっしゃい」

 

モブ1「渉ちゃん、きたわよ」

 

蒼太「渉さん今いないんですけど何買います?」

 

モブ1「じゃあ、キャベツと水菜よろしくね」

 

蒼太「はい、160円です」

 

モブ1「ありがとね。そういえばアンタが蒼太くんかい?」

 

蒼太「そうですが何か?」

 

モブ1「いやー別に何って訳じゃ無いんだけどね、渉ちゃんが自慢の甥っ子がいるって言ってたもんだからねぇ」

 

蒼太「そうなんですか、ありがとうございました。今後もご贔屓に」

 

モブ1「またねぇ、蒼太ちゃん」

 

蒼太「また今度。嬉しいな、渉さんが俺のこと自慢だなんて。やっぱ俺の周りって優しい人だらけだな。幸せ者だな俺って。後で関わった人にお礼言うことにしよう」

 

 

沙綾「おじさーん、野菜買いに来たよー、って蒼太///?なんでいるの?」

 

蒼太「沙綾に言ってなかったっけ?俺、渉さんの甥っ子。ますきの従兄妹」

 

沙綾「そうなんだ。どのぐらいの頻度でやってるの?」

 

蒼太「早朝と土日かな?店頭にはあんまりいないけど」

 

沙綾「そ、そうなんだ。これからお使いの時ちゃんと行こう。今日はお使いで来たんだ」

 

蒼太「そうなのか、何か買う?」

 

沙綾「南瓜とズッキーニとトマト、全部4個ずつかな」

 

蒼太「ありがと、1050円です」

 

沙綾「はい、お金」

 

蒼太「家のお手伝い頑張って。今度買いに行くよ」

 

沙綾「別に今日来てくれても良いんだよ」

 

蒼太「ごめんな、沙綾。今日は行きたいとこがあって」

 

沙綾「そうなんだ、ならしょうがないね。今度、ポピパの練習来てね」

 

蒼太「時間があったら行くよ。後、いつもありがとう。これからもよろしくね」

 

沙綾「きゅ、急にどうしたの?///」

 

蒼太「皆にいつもお世話になってるからお礼を言わないとって思ったから」

 

沙綾「そうなんだ。こちらこそよろしくね蒼太」

 

蒼太「うん」ニコッ

 

この後沙綾が顔を赤らめて帰ったのだがどうしたのだろうか。風邪などひいてなければ良いが。その後も店に何人か来て接客をして気付くと、お昼になりますきが帰ってきた。

 

ますき「ただいま、蒼太」

 

蒼太「お帰りなさい、ますき。それにしても会うの久しぶりだな」

 

ますき「ごめんな、蒼太。バンドが忙しいんだ。今度、練習来てくんね」

 

蒼太「時間合えばな。てか、皆元気?」

 

ますき「そうだな、せめて言うならいつも通りだな」

 

蒼太「そうか、じゃあこれからも頑張れって伝えといてくれ」

 

ますき「パレオが喜びそうだな」

 

蒼太「パレオ?なんでだ?」

 

ますき「なんでもねぇよ。午後からは私がやるからもう帰ってもいいぜ」

 

蒼太「じゃ、帰るわ。またな」

 

ますき「さっさと帰れ」

 

蒼太「辛辣だなぁ。じゃあ、あそこ行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽沢珈琲店

 

蒼太「久しぶりだな、元気かな?マスター」カランコロン

 

つぐみ「いらっしゃいませ、えっ?もしかして蒼太君?」

 

蒼太「久しぶりだな、つぐみ」

 

つぐみ「本当に蒼太君なの?」

 

蒼太「そうだよ、ごめんね来れなくて。受験とかいろいろ重なっちゃって」

 

つぐみ「そうだよね、辛かったよね。八百屋のおじさんから聞いたよ」

 

蒼太「でも、立ち直れたのは渉さんとおばさんとますきのおかげかな?」

 

つぐみ「本当に生きてて良かった」

 

蒼太「つぐみは心配性だな。そんなんじゃ俺は死なないよ」

 

つぐみ「それじゃあ、お父さん呼んでくるね」

 

蒼太「ありがと」

 

つぐみ「お父さーん、蒼太君来たよー」

 

マスター「蒼太か、今行くぞ」

 

蒼太「お久しぶりです。マスター」

 

 

マスター「本当に久しぶりだな。男前になったな、それに背も高くなったんじゃないか?」

 

蒼太「おかげさまで」

 

マスター「それでいつになったらつぐみと結婚してくれるんだい?」

 

つぐみ「お、お父さん?何言ってるの?」

 

蒼太「つぐみは俺なんかには勿体無いですよ」

 

マスター「そんなこと無いと思うけどな、優しいし、男前になったし、何時ぞやかの恩もあるし、しかもつぐみがすk痛っい」

 

つぐみ「ごめん、お父さん。次から気を付けてね

 

マスター「じゃあ俺はこれで仕事があるので戻る。つぐみ、頑張れよ

 

つぐみ「お父さん///、蒼太君何食べる?」

 

蒼太「サンドイッチとブレンドコーヒー」

 

つぐみ「久しぶりに来てもそれなんだね」

 

蒼太「マスターのコーヒーは美味しいし、サンドイッチはつぐみが作ってくれるからな」

 

つぐみ「嬉しいな、美味しくなるように作ってるから///」

 

蒼太「つぐみ?顔赤いぞ。体調気を付けろよ」

 

つぐみ「大丈夫だから、作って来るね」

 

蒼太「美味しいの待ってるね」

 

つぐみ「うん、頑張るね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

つぐみ「お待たせしました。ブレンドコーヒーとサンドイッチです」

 

蒼太「ありがと、美味しそうだね。後、食後におすすめケーキお願い」

 

つぐみ「うん、ありがとうございます」パタパタ

 

蒼太「じゃあ食べるか。美味しいな、どうしたらこんなサンドイッチ作れるんだろ」

 

???「それはねー、つぐが可愛いからだよ」

 

蒼太「やっぱそうゆうのもあるのかなぁ、て誰?」

 

???「私は上原ひまり、つぐの幼馴染みだよ」

 

蒼太「そうなんだ。俺は加藤蒼太、此処の客だよ。よろしく、上原さん」

 

ひまり「よろしく、蒼太。私のことはひまりでいいから」

 

蒼太「ああ、改めてよろしく。ひまり」

 

ひまり「うん。それでね、私たちバンドやってるんだけど良かったら練習来てくれない?」

 

これが始まりの合図だった




いかがだったでしょうか。遅くなってすみません。寝ぼけて一回データを削除してしまいましてw。


では、See you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リサ誕生日回。

今日はリサさんと出かけている。何故なら今日はリサさんの誕生日だからだ。何が欲しいですか?と聞いたら、一緒に出かけたいと言ったので今の状況にある。

 

リサ「どうしたの?蒼太。なんか変な顔してたよ」

 

蒼太「考え事してて、特になんかあるわけでは無いです」

 

リサ「私といるのに他の事考えてたんだー」

 

蒼太「他のことって言ってもリサさんのことですよ」 

 

リサ「そうなんだ、ありがとね」

 

蒼太「それでリサさんは何処に行きたいですか?」

 

リサ「私は服見たいな」

 

蒼太「良いですよ、行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服屋

 

リサさんに待っててと言われて試着室の前に居る。感想が欲しいらしいが俺なんかで良いのだろうか?そもそもリサさんて好きな人とかいるのかな?まぁ居たら他の男とこんなことしないか。

 

リサ「お待たせ、蒼太。どう?」

 

そう言って見せてきたのは露出度の高いeroticな洋服だった

 

蒼太「似合ってるんですけど、他の服も見てみたいです」

 

リサ「えーなんでー?もっと見てよー」ダキッ

 

リサさんは腕に抱きついてきた。露出度の高い洋服ということは当然、薄い生地な訳で。リサさんの大きいアレがぶつかる訳で。これを気持ちいいと、思っている自分がいる訳で。

 

リサ(少しは意識してくれてるかな?凄い恥ずかしい。でもこんぐらいしないと香澄達には勝てないよね。絶対惚れさせちゃうからね蒼太)

 

蒼太「もうそろそろ離れてもらって良いですか?」

 

リサ「う、うん。そうだね///」

 

蒼太「照れてるリサさんの顔初めて見たかも」

 

リサ「別に照れてないから、そんなことばっかり言ってると皆に言っちゃうぞ」

 

蒼太「それは困るんすけど」

 

リサ「それで、どうだった?」

 

蒼太「何がですか?」 

 

リサ「この服の感想」

 

蒼太「言わなきゃダメですか?」

 

リサ「言わなきゃダメ。言わないと今度は前から抱きついちゃうぞ」

 

蒼太「ううぅ、どうしよう」

 

リサ「迷ってるのかな?私に抱きついて欲しいの?」

 

蒼太「そ、そうじゃ無いすけど、なんか女性に服のこと言うの恥ずかしくて」

 

リサ「恥ずかしく無いよー。答えない方が恥ずかしいよ」

 

蒼太「そうですか。じゃあ言います。めっちゃ可愛いです。いつも見れないリサさんていうか、大人っぽいと言うか・・・///」

 

リサ「ありがとね、蒼太。じゃ、着替えて来る」ダッ

 

蒼太「恥ずかしかったな。でも本当に良かったな。リサさんの彼氏とかアレを見られるとか得過ぎだろ」

 

試着室にて

 

リサ「恥ずかしそうにしてる蒼太も良いな。やっぱり男の子なんだよね、ずっと胸見てたし。でも蒼太ならそういう目で見られても良いんだよ。大好きだよ蒼太」

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ツンデレはデレるとヤバイ。

今はcircleのスタジオ内にいる。まだ、時間には早いようで俺、ひまり、つぐみの3人だけだ。そんな時、扉からガチャ、と音がなった。

 

???「ひーちゃん、つぐ~、きたよ~」

 

???「2人とも、早いね」

 

???「ひまりも、つぐみもやる気満々だな」

 

ひまり「モカ、蘭、巴。皆に紹介したい人がいまーす」

 

モカ「モカちゃん気になる~」

 

蘭「じらさないで早くして」

 

巴「なんか燃えるなー」 

 

ひまり「じゃあ蒼太来て」

 

蒼太「初めまして、加藤蒼太です」

 

モカ「え~そーくんか~」

 

蒼太「俺で悪かったなモカ」

 

モカ「別にいいよー」

 

蘭「あんた、モカとどうゆう関係?」

 

蒼太「バイト仲間だよ。えっと、あなたは?」

 

蘭「美竹蘭。蘭て呼んで、美竹って言われると虫唾が走るから」

 

蒼太「分かったけど、なんでそんなに睨むの?可愛い顔が台無しだよ」

 

蘭「か、可愛い///蒼太。うるさい」

 

モカ「蘭が照れてる〜。そ〜くんやるねー」

 

蘭「別に照れてないから///」

 

蒼太「顔真っ赤だな。トマトか?」

 

蘭「何言ってんの?早く練習やろう///」

 

蒼太「そうだな、ところでそこの方は?」

 

巴「アタシは宇田川巴。よろしくな、蒼太」

 

蒼太「よろしく、巴。もしかしてあこのお姉ちゃん?」

 

巴「そうだけどどこで会ったんだ?」

 

蒼太「前にRoseliaの練習に行ってな、その時に」

 

巴「そうなのか、あこともよろしくな」

 

蘭「湊さん達と練習したって本当?」

 

蒼太「湊さん、、、?あぁ友希那さんか。そうだよ、あこが友希那さんに言ったみたいで」

 

蘭「じゃあ蒼太はなんか楽器出来るの?」

 

蒼太「そういう訳じゃ無いんだけど」

 

モカ「そういえば、リサさんが『蒼太って実はすごい歌うの上手いんだよー☆』っていってたよ〜」

 

蘭「そうなんだ。蒼太、私たちの練習みてくんない?」

 

蒼太「ええと、良いんだけど、、、」

 

蘭「何?湊さん達の練習は見れて私たちの練習は見れないってこと?」

 

蒼太「違うし、見るけど。さっきまでのお願いしてたのどこ行った?」

 

蘭「そんなのどうでも良いからさっさとやるよ」

 

蒼太「お、おう分かったよ」

 

蘭「いつも通りに行くよ」

 

Afterglow「〜〜〜〜〜〜〜。」

 

蒼太「綺麗だね」

 

蘭「そう、ありがと///。他には?」

 

蒼太「綺麗なんだけど、信頼し過ぎちゃってるのかな?途中で走っちゃったりしてたかも。でもそれが良い方向に行ってたから大丈夫だと思う」

 

モカ「そーくんが真面目に喋ってる〜感動して涙が出ますよ。およよー」 

 

蒼太「人が真面目に喋ってるんだからお前も真面目にやれよ」

 

モカ「それは無理かなー」

 

蒼太「別に良いよ、今に始まったことじゃねぇし」

 

蘭「2人で会話してるところごめん、一つ良い?」

 

蒼太「なんだ?蘭」

 

蘭「単刀直入に言うね、湊さん達と私たちどっちが良かった?」

 

蒼太「それは答えられないかな。ごめん」

 

蘭「私達の演奏が比べられないぐらい下手ってこと?」

 

蒼太「違うよ蘭。ちょっと長いけど俺の考え聞いてくれる?」

 

蘭「良いよ。蒼太の思い聞く」

 

蒼太「ありがとう。まず、音楽にはいろんな種類がある。それらは各自、良いところがある。クラシカルにはクラシカルの、ロックにはロックの良さがある。そして、RoseliaにはRoseliaの良さ。AfterglowにはAfterglowの良さがある。だから選べない、じゃだめかな?」

 

蘭「分かった。えっと、あ、ありがとう///」

 

蒼太「照れてるのか、いつもそうしてれば良いのに。ツンツンしすぎじゃない?」

 

モカ「たまに照れるから良いのですよ〜」

 

蒼太「それもそうだな。どっちの蘭も可愛くて良いよ」

 

蘭「っ///蒼太///こっち向いて」

 

蒼太「何だ?」ベチン

 

蘭「私以外にそんなこと言わないで」

 

蒼太「気をつける」

 

蘭「じゃあ解散しよう」

 

モカ「じゃあバイバーイ」

 

巴「じゃまたな」

 

ひまり「また明日ー」 

 

つぐみ「また蒼太くんは誑かすんだ」

 

蒼太「何だ?つぐみ?」

 

つぐみ「なんでもないよ。またお店来てね」

 

蒼太「分かったよ、またな」

 

俺はその後家に帰って鍵を出し、入れて回すと空回りした。それは、鍵がもう既に開いているということ、誰かが家に侵入していることを表す。俺は身構えて戦闘態勢に入った。意を決してリビングに入ると・・・・・・・そこには怒ってプンプンの明日香が居た。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あの娘の気持ちとヤバイ俺。

絶賛正座中☆。なんて冗談は置いといて、凄ーいお怒りの方がいらっしゃるのですが俺はどうすれば?

 

明日香「蒼太君?お手伝いにしては遅くない?」

 

蒼太「その後色々ありまして」

 

明日香「色々って何?」

 

蒼太「お昼ご飯を食べて、そしたらバンドの練習を見ました」

 

明日香「ふーん、そうなんだ。なんか言うことないの?」

 

蒼太「明日香、ごめん」

 

明日香「何がごめんなの?」

 

蒼太「明日香の気持ち分かってるのに構ってあげれなくて」

 

明日香「言葉だけじゃわかんないよ」

 

蒼太「本当にごめん。寂しかったよな」ダキッ

 

明日香「ありがと、好き、大好き」

 

蒼太(あぁ、俺ってマジで馬鹿だよな。こうゆう時どうすればいいのか分かんないし。後が怖くて断れないし、いつまでもこのままって訳にもいかないし。我ながら最低だな俺。)

 

それから何分経っただろうか。2人の沈黙を裂いたのは明日香のお腹の音だった。

 

蒼太「お腹空いた?明日香」

 

明日香「そうかも、なんかある?」

 

蒼太「そうだな、買い物はこないだしたし、なんか作るから座ってて」

 

明日香「私も手伝うよ」

 

蒼太「いいよ、座ってて」

 

明日香「分かった、待ってるね」

 

時が経ち料理を作って2人で食べた。誰かと食卓を囲むっていいよな、心が落ち着く。夕食も食べ終わり明日香が泊まって行くと言い出した。

 

明日香「駄目?蒼太君」

 

蒼太「良いけど荷物とか香澄のこととか結構問題点あるじゃん」

 

明日香「荷物は持ってきてるしお姉ちゃんは市ヶ谷さん家に泊まりに行ってるから大丈夫」

 

蒼太「でも親御さんは」

 

明日香「あの2人は『嫁入りしてきても良い』って言ってたから大丈夫」

 

蒼太「貴女の親は貴女をなんだと思ってんだか」

 

明日香「ふふふ、それとお母さんが『こないだ言ったこと覚えてるよね』だって。なんか約束したの?」

 

蒼太「うん、したよ(震え声)」

 

明日香「そうなんだ。まぁ別に関係ないし、それよりお風呂入ろう」

 

蒼太「そうか、いってらっしゃい」

 

明日香「違うよ、蒼太君も来て」

 

蒼太「それは流石に駄目」

 

明日香「来て」

 

蒼太「それは流石に無理だって」

 

明日香「やっぱり私なんかじゃダメなんだ。大人っぽくて、私なんかよりも魅力があって胸が大きい人が好きなんだよね蒼兄は」

 

蒼太「違うから、明日香だからどうとかじゃなくて年頃の男には同年代の女子とお風呂に入るのは大問題だから。後、蒼太って呼ぶんじゃ無いのか?」

 

明日香「そうなんだ、意識してくれてるんだね。嬉しいよ。やっぱり蒼兄の方がしっくりくるしこの方がいいかも」

 

蒼太「そうなのか。今は風呂に入ってこい」

 

明日香「そうだね、いってくるね。(耳元で)後でいっーぱい楽しいことしようね」

 

そう言い残すと明日香は風呂の方に向かった。その言葉はとても妖美で熱を持ったものだった。数年前まで俺のことを『おにーちゃん』と呼んでいた少女の放った言葉だと思えば思うほど背徳感が高まり、欲情している自分がいるのを分かっていた。でもそんな彼女を独占したい、自分だけの物にしたいなんていう意味の分からない発想に浸っていた。誰から見てもヤバイやつだと思う。だって幼馴染みで妹みたいな関係の子にちょっと悪戯されただけで欲情するとかさ。それからはただただ無心で明日香を待っていた。

 

明日香「出てきたから蒼兄入ってきて」

 

蒼太「分かったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日香side

 

私は嫉妬をしていた。最近、蒼兄はいろんな人と関わることが多くなってきた。昔から片思いをしていたのに、初恋の相手なのに、お姉ちゃんなんかよりももっと前に好きになって誰よりも蒼兄のことが好きだったのに、蒼兄は私のそんな感情を知る訳もなくいつも通り優しく振る舞ってくれた。でもその優しさは私だけの物では無いということも知った。だから私の彼氏になってもらうって決めたから。後は猛アタックするから覚悟してね蒼兄。

 

 

 

 

 

今日もこれから長くなりそうだ。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

酒の力は偉大なり。

風呂から帰ってきた俺は何故か上機嫌の明日香がいた。

 

明日香「蒼兄、お帰り」

 

蒼太「お、おう。どうしたんだ?さっきまでプンプンだったのに」

 

明日香「そんなのどうでも良いの。さ、ベット行こ」

 

蒼太「そうするか」

 

ベット

蒼太「ちょ、待て明日香なんで脱ぐ?」

 

明日香「だって脱がないとデキ無いよ?あ、そうゆうのが蒼兄の好み?じゃあ着たままシヨっか」

 

蒼太「違う、そうじゃない。そんな性癖俺には無い。てかシないから、落ち着こう。明日香、息荒いよ。興奮してるのわかるけど、てか分かんないから、やめよ。俺たちまだそんな仲じゃねぇし」

 

明日香「シてから愛を育んでも良いと思うよ私は。だからシよ。私の初めて貰って」

 

蒼太「そんなんしたら俺殺されるから」

 

明日香「そしたら私が守るよ?」

 

蒼太「何、『おかしいこと言ってるの?』みたいにそんな台詞吐ける訳?酔ってる?」

 

明日香「酔う訳がないじゃんだって私未成年だよ」

 

蒼太「そうだよな、な訳ねぇよな。ってこの形のチョコを俺は知ってるぞ。ウイスキーでボンボンする奴だろ。あーもう面倒くさい、明日香ちょっとこっち来て」

 

明日香「何?」テコテコ

 

蒼太「ほれ、(抱きついて寝てくれれば良いけど本当はこんな手を使いたくないが、ごめんな明日香。え?でも抱きつくの強くない?皆俺のこと鈍感とか言うけど俺だって男だし、性欲満杯だし、今すぐにでも襲いたいし、でもちゃんと理性もあるんだけどなー?どうしてそんなこと言うかなー?俺分からんわ)おやすみ明日香」

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

明日香「ん、あれ蒼兄寝てるのか。っ頭痛い、確かチョコレートがあったから食べてその後蒼兄がお風呂から出てきて、えっ?私がそんなこと///でも蒼兄がドキドキしてくれたならいいのかな///?〜〜っでも恥ずかしい///私も寝るよ蒼兄、大好きだよ。いつか本当に初めて貰ってね」チュ

 

朝になり起きたら凄っごい足絡ませて近距離に明日香がいるんだけど。今は朝、男ならわかると思うがな朝ってあるじゃん。生理現象、うん。ヤバイよね明日香起きたら勘違いされてそのまま、みたいになったら洒落にならん。マジで殺される。

 

明日香「蒼兄、おはよう」

 

蒼太「お、おはよう。朝ごはん食べるから下行こう」

 

明日香「嫌、もっとくっ付きたい。ダメ?」

 

蒼太「良いんだけど、もっと離れよう。ほら、ソーシャルディスタンス。大事だから、ね?」

 

明日香「もっと近く、一緒に過ごそ」

 

蒼太「分かったから一回離れようか」

 

明日香「なんで?あっそうゆうことかー。ふーん昨日あれだけ拒否したのに、、、男の人って体は正直って本当なんだね」

 

蒼太「違うから、朝はこれが普通なの」

 

明日香「じゃあ毎日大変だね。これからは私が治めてあげるよ」

 

蒼太「どうしてそうなった。別に良いから、そのうち治るから早く朝ごはん食べよう」

 

明日香「しょうがないなぁ」

 

この後明日香は朝ごはんを食べて帰って行った。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

クールな女子の純情な感情。

学校が終わり、放課後となるこの時間は学生にとっては有意義なものだろう。友達と遊んだり、バイトをしたりと青春の1ページだろう。そして、俺は今何処に行っているかというとチュチュのマンションだ。行く途中に知り合いに会った。

 

蒼太「おーい、レイ」

 

レイ「あ、蒼太。来てくれたんだね」

 

蒼太「ああ、最近顔出してなかったからな」

 

レイ「皆寂しそうだったよ」

 

蒼太「そうか、なら早く行こうぜ」

 

レイ「そうだね、行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタジオ

 

蒼太「お邪魔しまーす」

 

レイ「ふふ、そんなに改まなくても良いのに」

 

蒼太「一応だよ。一応」

 

パレオ「蒼太さーん、いらっしゃいませ」ハグッ

 

蒼太「パレオ、痛い。大分待たせちゃったね」

 

レイ「蒼太もそう言ってるし離してあげて(私はこんなの出来ないから嫉妬しちゃうかな)」

 

パレオ「はい、ではチュチュ様はこちらにいるのでどうぞ」

 

さっきまでもそうだったがレイが凄い近距離で移動してるのだが。勘違いしちゃうぞ。

 

チュチュ「いらっしゃい、ソウタ」

 

蒼太「久しぶり、チュチュ」

 

レイ「挨拶終わったから練習する?」

 

ますき「練習始めんのか?てか蒼太来てたんだな」

 

蒼太「さっき来たんだよ。頑張ってね皆。俺は見てるから」

 

RAS「はい」

 

チュチュ「それじゃあ行くわよ、『R・I・O・T』」

 

レイヤ「〜〜〜〜〜〜。」

 

蒼太「凄い、皆凄い。この前までと全然違う。皆嬉しそうに演奏してたし、前よりも音が合ってる」

 

レイ「ありがと、蒼太。ちょっと前まで色々有ったんだよね」

 

蒼太「そうなんだ、全然知らなかった」

 

ますき「言ったら即首突っ込むと思ってな、言わなかった。あれは私たちの間でしか解決出来なかったからな」

 

蒼太「それで今みたいな演奏ができるんだったらやっぱりRASは凄いよ」

 

チュチュ「ありがとソウタ、私からのお願いがあるのだけれどいいかしら?」

 

蒼太「良いよ、出来ることなら」

 

チュチュ「じゃあ歌ってくれないかしら今、此処で」

 

蒼太「嫌です」

 

チュチュ「What's?なんでそんなbeautifulな歌声を持ってるのに歌わないの?」

 

蒼太「人の注目浴びるじゃん」

 

レイ「でも、今は6人しかいないよ。今日は一緒に歌いたいかな」

 

蒼太「レイまで、、、、しょうがないな、歌うよ。レイ、何歌う?」

 

レイ「さっき歌ったのが良いな」

 

蒼太「じゃあ歌うよ、もっと近寄って」

 

レイ「うん、近寄るね///」」

 

ますき(あの、レイが照れてる⁉︎蒼太パワー恐るべし)

 

蒼太・レイ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」

 

レイ「ありがとう蒼太、楽しかった」

 

蒼太「そうだな、レイ。また歌おうな」

 

レイ「うん、またね」

 

それから何時間か練習をした。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

護りたいもの。

練習が今ちょうど終わり、帰ることになった。

 

蒼太「じゃあバイバイ、楽しかったよ」

 

俺が帰ろうとすると皆が集まりゴニョゴニョ言い出した。

 

レイ「あの、蒼太って明日なんか用事有る?」

 

蒼太「無いけどどうした?」

 

六花「実は、今日は明日が休日なのでチュチュさんの家に泊めていただくことになってるんです」

 

蒼太「それは楽しそうだな。じゃあ俺は帰るよ」

 

ますき「お前、本当に分かんねえのか?冗談じゃねぇんなら病院行ったほうがいいぞ」

 

蒼太「冗談だって、でも今着替えとか持ってないし。だから一回家帰るね」

 

ますき「それなんだかな、こんなこともあろうかと思って蒼太の荷物もあるんだぜ」

 

蒼太「なんでだよ、てかどうやって家入ったんだよ」

 

ますき「昔、夫婦2人で旅行行くって言っててな。それでおじさんに『蒼太に会いたくなったら俺たちがいなくても来ていいよ』って言われてたの思い出してな」

 

蒼太「本当そう言う所渉さんと親父って似てるよな。怖いくらい」

 

ますき「そうだな。その割には私たちは似てねぇけどな」

 

蒼太「男女の差はあるし、てかなんでますきってそんなツンツンした格好してんの?」

 

レイ「私もそれ知りたいかも」

 

ますき「言わない///ぜってぇに教えない」

 

蒼太「なんでだよ、教えてくれてもいいじゃん」

 

ますき「あー面倒くせえ、言うよ、後でな」

 

蒼太「後で絶対だよ」

 

ますき「分かったから風呂入ってこい」

 

蒼太「でも俺は最後に入るから皆入って」

 

ますき「じゃあ私は蒼太とちょっと話すことがあるから先入ってくんねぇか?」

 

4人「ワカッタヨ」

 

ますき「4人共行ったか。ところで蒼太、さっきなんで私がこんなんなったから聞いたよな」

 

蒼太「聞いたけど?」

 

ますき「それなんだけど、実は最初は蒼太の為だったんだよ」

 

蒼太「え?どゆこと?」

 

ますき「小学生の頃に蒼太っていじめられてたじゃん」

 

蒼太「っ!そうだね」

 

ますき「ごめんな、こんな話して。その時、私は全然気付かなかった。おじさんに言われて初めて言われて知ったんだ。それで私気付いたんだよ。『私なんかじゃ蒼太を幸せに出来ない』って」

 

蒼太「そんな訳ないだろ。ますきがそんな風に思ってたなんて知らなかった、ごめんな。誰も幸せに出来ないのは俺の方だよ。でもあの時は嬉しかったな、家の学校に殴り込みに来て『蒼太をいじめてるのは誰だー』って言って。久し振りに心の底から笑えたような気がしてたよ」

 

ますき「はは、懐かしいな、本当に。でもいじめられてたのは蒼太が優しすぎるのが悪いんじゃねぇの?今思えば」

 

蒼太「だって頼りないって思われるよりはましじゃん」

 

ますき「確かにそうだな。で、なんで我慢すんの?」

 

蒼太「が、我慢なんてしてねぇよ」

 

ますき「嘘つけ、蒼太は嘘付いてると顔弄るんだよ。何年従兄妹やってると思ってんだよ」

 

蒼太「気付かんかったな、でも、迷惑だろ俺なんか」

 

ますき「蒼太って本当に馬鹿だよな。お前のことなんか迷惑なんて思うはずねぇだろ。蒼太の為にこんな風にして、友達が離れてって、なんか狂犬って呼ばれて。でも蒼太の為ならって私がんばったんだぞ」

 

蒼太「ありがと。じゃあこんなんでも良いか?」ダキ

 

ますき「うん、大丈夫。苦しかったよな」

 

蒼太「辛かった、寂しかった、苦しかった、皆俺のこと避けて近づいてくれるのなんて香澄か明日香かますきだけだった。でも、だからこそ頼りすぎちゃいけないって思ってた。中学に入ってちょっとは無くなった。でも零じゃ無い。死ぬ気で勉強して誰も行かないような所に行こうって思って、皆が遊んでる時でも俺はひたすらに勉強して頑張ったんだよぉ」

 

ますき「そうだぞ。蒼太は頑張ったんだ」

 

蒼太「ありがとう。その後、親父と母さんが死んで1人になって、悲しくて、でも頑張らなくちゃって無理に笑顔作ったりしてたけど、キツくてそんな俺に笑いかけてくれたのが渉さんとますきなんだよ」

 

ますき「そんなにキツかったのか。ごめんな」

 

蒼太「無理して笑わなくて良いかな?俺みたいな奴が」

 

ますき「良いに決まってるじゃねぇか」

 

蒼太「ありがとう」

 

ますき「皆が帰って来るみたいだから、風呂の準備するぞ」

 

蒼太「ああ、わかった」

 

ますき「でさ、今日一緒に風呂入んね///?」

 

蒼太「入んねーよ、そんなに真っ赤にすんなら言うなよそんなこと」

 

ますき「駄目?」 

 

蒼太「駄目。入らんぞ」

 

ますき「お願い」ウワメヅカイ

 

蒼太「(ますきは従兄妹、ますきは従兄妹。)しょうがない無いな今回だけだよ」

 

ますき「ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風呂場

 

ますき「久し振りだな、こうやって一緒に風呂入んのも」

 

蒼太「小学生ぶりか?俺は体洗うから風呂入ってて」

 

ますき「いや、洗ってやるよ」

 

蒼太「え?まぁ良いか」

 

ますき「洗うぞ、蒼太ってデカいよな。こんなにカッコよくなって」ダキッ

 

蒼太「お、おう。そうだろ、(今、抱きつかれてる?あすなろ抱きっていうんだよなこれ。普通男がやるイメージがあったけど、どうでもいいかそんなこと。それにしても、あんま目立たないけどちゃんと女の子なんだよな。抱きつかれてる?裸で?待て、俺。落ち着けこんな時は素数だ。って駄目だ。何も考えるな考えたら負けだ)」

 

風呂を出た俺は上せてしまっていた。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正義とは何か。

『なんでお前なんかが戸山さんと仲良くしてんだよ』

 

 

 

        

『そのくせ、偽善者気取ってよ』

 

 

 

 

『お前なんかが居なくても誰も悲しまねえよ』

 

 

 

 

『加藤くんって屑だね。こっち来ないで、屑が移る』

 

 

 

 

夢だ。これは夢だ、過去の思い出す必要のない黒く、暗い記憶だ。もうこんなのには屈しない。なのに、目の前の人に驚いて『嫌だ、やめてくれ』なんて言えなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『蒼君ってそんな人だったんだ。もう近づかないで。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄がなんで居るんだよ、そんなこと言うな!言わないでくれ!香澄、そんな目で俺を見るな。やめてくれ、

 

 

 

      『やめてくれー』

 

    

「・・・・さん・・・・大丈・・・・・・・起きて」

 

蒼太「っ‼︎はぁ、はぁ、どこだ?此処」

 

レイ「起きた⁉︎良かった、(うな)されてたんだよ。大丈夫?」

 

蒼太「なんでもないよ。大丈夫」

 

パレオ「大丈夫な訳ありません」 

 

蒼太「パレオ、本当に大丈夫だから。気にしないで、ご飯食べよ」 

 

レイ「しっかり話して、それまでご飯食べないよ」

 

パレオ「洗いざらい話してください、蒼太さん。どんな蒼太さんでも私は受け入れます」

 

蒼太「聞いてて気持ちのいい話じゃ無いぞ」

 

レイ・パレオ「蒼太(さん)のことならなんでも聞くよ(聞きます)」

 

蒼太「そうか、実はな俺小学生から中学生ぐらいまでいじめられてたんだよ」

 

RAS「っ⁉︎」

 

蒼太「まぁ理由は2つぐらいあんのかなぁ。一つ目はな、香澄と仲良くしてんのが気に食わない男子が嘘を振りまいてな、2つ目は俺が悪いんだよな。きっと。後は俺昔から『カッコいい人』とか『優しい人』って思われたくてな。よく言えば良く物事を考える子。悪く言えば偽善者。それが噂話と絡みついてな、俺って馬鹿だからさ。ますきとか香澄が手を伸ばしても迷惑になるって思って助けを求めなかったんだ。そこで親はどうした?ってなるよな。俺の親はな、男は傷ついてナンボとか言ってな。まぁ渉さんの兄だからな」

 

チュチュ「そんなことがあったのねソウタ。ごめんなさい」

 

蒼太「そんな、大丈夫だよ。もうなんとも思ってない、って言うのは嘘になっちゃうかもだけど。でも親父は一緒にどうしたら良くなるか考えてくれてな。その時に言ってくれたんだ。『馬鹿は相手にするな。頭を使え』って、それで俺は死ぬ程勉強した。香澄に飛び火しないように俺が猛勉強する前に香澄に中高一貫の進学校に行くように言って。明日香とかにも協力してもらって、やっとの思いで秋山入って。嬉しいことに当時の学校にそんな頭いい奴居なくて秋山にも花咲川にも行ってなくて。でも多分俺に幸せは似合わないんだよな、親が2人とも死んで、もうどうすれば良いんですか?って神様も仏様もいないことを実感した」

 

六花「神様が、仏様もついてなくても。私たちが居ます。蒼太さんにはRASもポピパさんもRoseliaさん、他の人達も、付いてます」

 

蒼太「皆は優しいよな。うっ、うっ、ありがとう。」ボロボロ

 

ますき「私達はどうすれば良いのか?皆に言えば良い?それともひた隠しにしてまた逃げんのか?」

 

レイ・パレオ「ますき(マスキングさん)、それだけは許さないよ(許しません)」

 

ますき「でも、そんなん言ってるけどこれは蒼太の為なんだぞ。お前らはな、蒼太とどれだけ付き合ってる?私は十何年蒼太の為となんでもやった。言わないことが蒼太の為になるのか?笑顔を作り我慢して、皆と接して、そんなんが蒼太の何になる⁉︎考えたか?」

 

六花「それは流石に言い過ぎです。ますきさん」

 

ますき「ロックは関係ぇねぇだろ」ギロッ

 

六花「え⁉︎(腰を落とす)」 

 

チュチュ「大丈夫?ロック」

 

六花「大丈夫です。それより蒼太さんは?」 

 

チュチュ「あれは、、、、多分放心状態だわね。私達はソウタを遠くまで運ぶわよ」

 

六花「分かりました」

 

蒼太を運び中

 

チュチュ「知らなかったわよ。ソウタにそんなことがあったなんて」

 

六花「私もです。可哀想です」

 

チュチュ「可哀想なんて言えるものじゃ無いわよ」

 

六花「そうですよね。あんなますきさん見たことないです」

 

チュチュ「失うものが無いって感じね」

 

蒼太「あれ、なんでここに?さっきまでリビング居たよな」

 

六花「蒼太さんが辛かった事、話してくれて。ますきさんとレイヤさん達の話がオーバーヒートしてしまって、唖然として、放心状態になってたのを取り敢えずチュチュさんと2人で運びました」

 

蒼太「そうか、ありがとな。2人とも。じゃあ、行って来るよ」

 

チュチュ「どこに行くのよ」 

 

蒼太「あの3人の所だよ。それが俺に出来る最善の行動だよ」パタン

 

六花「止めれ無かったですね」

 

チュチュ「しょうがないわよ。それがソウタの決断なんだもの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビング

 

ますき「分かったよな。何が蒼太の為になるのか、蒼太⁉︎どうした?」

 

蒼太「止めに来た。どうせますきは『悪者は私だけで十分』とか思ってんだろ」

 

ますき「っ、そうだろ護りきれなかった私が悪いんだ」

 

蒼太「そうじゃねえ、悪いのは俺だ。誰にもなんも言わなかったんだ」

 

レイ「誰も悪くない。悪いのは蒼太をいじめてた奴だよ。怒りの矛先間違ってる」

 

パレオ「そうです。だから、どうするんですか?皆さんに言いますか?」

 

蒼太「言おうかな、言って楽になる」

 

ますき「それなら良いんだ、ごめんな、パレオもレイも」

 

蒼太「本当にごめんな。明日のためにも今日は皆で遊ぼうぜ。まずは飯だ」

 

パレオ「そうですね。遊びましょー、ではパレオはチュチュ様達を呼んできまーす」

 

沢山遊んだ俺は疲れて寝た。

 

翌日

 

蒼太「じゃ、行って来るよ。誰もまだ起きてないけど」

 

どれだけ罵られても俺は負けないって決めたから

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

謝罪と感謝。

今、どこに居るんだろ。分かんないな、もう、ダメかもしれない。死にたい。あ、此処見たことある。眠いかも、寝よう。

 

「おい、、、、きろ、、、、、うた」

 

蒼太「やべ寝ちまった」

 

有咲「寝ちまったじゃねえよ、なんで蔵の中にお前が居るんだよ」

 

蒼太「それは後で話す。今日此処で練習あるか?」

 

有咲「あるけど、なんで急に?」

 

蒼太「それはだなキュー、お腹空いたわ」 

 

有咲「ならこれから朝ごはんだから一緒に食べるか?嫌なら良いけど」

 

蒼太「ありがとう、食べます」

 

食事後

 

有咲「そのうち皆来ると思うから蔵で待ってて」

 

蒼太「分かった」

 

数分後 

 

香澄「おっ邪魔しまーす、あれ?なんで蒼君が?」

 

蒼太「っ、いろいろあって」

 

香澄「なんでそんな顔するの?」

 

蒼太「後で話す。皆が来るまで待ってて」 

 

香澄「分かった」シュン

 

更に数分後

 

蒼太「全員揃ったか。改めておはよう。今日は伝えたいことがあって」

香澄「蒼君、今までごめん。私のために」

沙綾「どうしたの?」

 

蒼太「実はなーー

 

俺は全てを話した。(うな)された夢のことも全て。反応は人それぞれだった。おたえは何考えてるか分かんないけど悲しそうな顔をしていた。有咲は腕を組んでプンプン怒っているのがわかるが、何にそんな怒っているのだろうか。りみは少し涙ぐんでいる。沙綾は香澄を睨んでいる、『香澄は悪くない』なんて言える立場に俺は居なかったと思う。

 

沙綾「気付いてあげれなくてごめん。だけどそれじゃあ蒼太が謝ってるのか、それとも感謝してるのかわからないよ」

 

蒼太「そうだよな。きっちり言う。今まで、我慢しててごめん」

 

沙綾「そうなんだね。でもさ、蒼太をそんなに頑張らせた香澄は何にも言わないのは変じゃない?」

 

香澄「蒼君、今までごめん。私のために」

 

蒼太「香澄は悪くないんだよ」

 

香澄「っ!でも、私の所為で蒼君は」

 

蒼太「別に気にして無い。大丈夫。逆に香澄がそんな顔してる方が苦しい」

 

香澄「そうだよね」

 

有咲「誰が悪いとか置いといて、こんな良い奴をいじめるとか今わかんねーよ」

 

りみ「本当に意味わからんよね」プンプン

 

たえ「こんなにウサギっぽい人がなんで?」

 

蒼太「所詮は良い奴止まりなんだよ。才能なんか無い、顔がいいわけでも無い、運動がなんでも出来るわけでも、努力しかないんだよ。でもな、どんなに努力しようと才能には到底追いつかない。だからしょうがない」

 

沙綾・香澄「そんなことない、蒼太(蒼君)はカッコいいんだよ」

 

蒼太「2人ともありがとう。本当にありがたい。味方が居るだけで」

 

香澄「そんな悲しいこと言わないで蒼君」

 

蒼太「別にどこか遠いとこに行く訳じゃ無いんだから心配すんな。後、他の人たちにも言っといてくんねぇか?」 

 

沙綾「それは蒼太が直接言うべきだと思う。だから私達、私は他の人には伝えない」

 

香澄「私もだよ。蒼君」

 

有咲「男なら泣くな。ほら」

 

りみ「私も出来ることは手伝うよ、義理の妹だからね」

 

たえ「私も、おっちゃん達も付いてるから頑張って」

 

蒼太「ありがとう、行って来るね」

 

ポピパ「いってらっしゃい」

 

今、circleを出た。どこのバンドも今日は練習があったらしい。芸能事務所に行って、羽沢珈琲店、弦巻邸、その後circleに来て、今出てきた。皆、急に来た俺に驚いていた。どんな風に喋り始めればいいか分からなかったが、皆はしっかりと聞いてくれた。こんな俺の為に励ましてもくれた。一日中、移動していたので疲れた。早く家に帰ろう。

 

 

蒼太「ただいま、誰も居ないんだよな」

 

明日香「私が居るよ。蒼兄」

 

蒼太「ありがと、明日香。後、今までありがとう。支えてくれて」

 

明日香「うん、蒼兄の為にだったらなんだってやるよ」 

 

蒼太「ありがとな、これからもよろしく」

 

これからも俺の日常は続くのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆりさんになんも言ってねぇぇぇぇぇぇ



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

義姉とのデート。

あの日はよほど疲れが溜まっていたのかすぐに寝てしまった。

 

蒼太「朝か、え⁉︎なんでゆりさん居るの?」

 

ゆり「おはよう、弟くん」

 

蒼太「おはよう」

 

ゆり「りみから昨日のこと聞いたよ」

 

蒼太「すみません、昨日疲れ切ってて。ゆりさんのこと頭に残ってなかったです」

 

ゆり「それで弟くん、なんか言うことは?」

 

蒼太「ゆりさんに相談しなくてすみませんでした」

 

ゆり「それもあるけど」

 

蒼太「なんですか?」

 

ゆり「私のことも花音ちゃんみたいに呼んでほしいな」

 

蒼太「なんでそんなこと知ってるんですか?」

 

ゆり「女の勘を舐めたらいけないよ」

 

蒼太「そうですか、じゃ、じゃあ''お姉ちゃん"///」

 

ゆり「本当に可愛いな、蒼太くん」ナデナデ

 

蒼太「こんなこと普通の家族でもしないですよ」

 

ゆり「私たちは普通の家族じゃ無いでしょ。だから大丈夫。後、2人で居る時は敬語禁止」

 

蒼太「分かりま、分かったよ」

 

ゆり「よろしい。今日さ、暇?」

 

蒼太「暇だよ」

 

ゆり「じゃあ、買い物行こ。服見たいから」

 

蒼太「分かりました。お詫びも兼ねて」

 

ゆり「着替えてきてね。下で待ってるから」

 

蒼太「俺の家なんだけどな。ま、どうでもいいか。早く着替えて下行こ、待たせちゃダメだし」

 

リビング

 

蒼太「お待たせしました。え?///」

 

ゆり「びっくりした?」

 

蒼太「は、はい」

 

ゆり「男の子はこういうのは嫌いかな?」

 

蒼太「全然、すごく大人っぽくて俺は好きです」

 

ゆり「そうなんだ、ありがとね。行こっか」

 

蒼太「行きましょうか」

 

ショッピングモール

蒼太「此処、最後に来たのいつだっけな?」 

 

ゆり「わざわざ自分から過去を思い出さない。今日は私と思いっきり楽しむんだからね」

 

蒼太「そうだよね、ごめんなさい」

 

ゆり「そういうことじゃ無いから、行こ」グイ

 

蒼太「ちょ、お姉ちゃん、手引っ張らないで」

 

服屋

 

蒼太「服見に来たんだよね」

 

ゆり「うん、蒼太くんに選んで欲しくて」

 

蒼太「センス無いよ、俺」

 

ゆり「センス無い人はそんなカッコいい洋服選ばないよ」

 

蒼太「ありがとう、お姉ちゃん」

 

ゆり「選んでね、待ってるから」

 

蒼太「はい、待っててください」

 

選び中

 

蒼太「どんなのがいいかな?ゆりさんっていつも同じような格好してるしちょっと変化球もいいかも」

 

試着室

 

蒼太「お姉ちゃん、選んできたよ」

 

ゆり「どれどれ、、、これ着るの?」

 

蒼太「こういう服も似合うかなーって」

 

ゆり「じゃ、じゃあ着てくるね」

 

数分後

 

ゆり「お待たせ」 

 

蒼太「凄い似合う」

 

ゆり「こんなスカートライブ衣装でもあんまり着ないよ」

 

蒼太「でもすごい似合ってる。可愛いよ」

 

ゆり「あ、ありがとう。これ買ってくるね」

 

蒼太「いいよ、俺払う」

 

ゆり「でも流石に洋服は」

 

蒼太「いいの、俺が選んだんだし。プレゼントだから」

 

ゆり「じゃあお言葉に甘えて」

 

レジに向かった俺はお金を払い洋服を買った。洋服ってすごい高いんだね。初めて知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処はフードコート。ご飯を食べようってことになったんだけど、

 

春「そうやん、奢ってよー」

 

千聖「失礼なこと言ってるんじゃ無いわよ、春」

 

どうしてこうなった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お姉さんの気持ち。

どうも斎藤努です。
新しく小説を投稿したのでそちらも見ていただけると嬉しいです


ゆりさんと買い物してただけなのに。

 

蒼太「なんで春と千聖さんが居るんですか?」

 

千聖「こっちの台詞よ、蒼太。ゆりさんと付き合ってるのかしら?」 

 

ゆり「違うよ、千聖ちゃん。蒼太くんは大事な弟くんだよ?」

 

春「お前、こんな綺麗なお姉さんいたのかにゃー?」

 

蒼太「別に血が繋がってる訳じゃ無いから」

 

春「じゃあ禁断の関係みたいかにゃー?」

 

蒼太「お前そんなに◯にたいのか。そうかそうか、今すぐ行けるから力抜けよー」

 

春「ち、違うにゃ。だから拳を構えながらゆっくり歩み寄るのやめろー」

 

蒼太「平和的解決(拳の語り合い)を望んでいるんだな?」

 

春「言ってることが矛盾してるんじゃないかにゃー?って嘘嘘、なんでもしますから。許してください」

 

蒼太「今なんでもって」

 

ゆり「蒼太くん、今は私と遊びに来たんだよ。お姉ちゃんだけどもっと構って欲しいんだよ」

 

蒼太「ごめん」

 

春「蒼太が素直に謝ってる⁉︎ゆりさんってすげーにゃ」 

 

千聖「命が惜しいのなら黙ってることをお勧めするわよ、春」

 

春「そうだにゃ、飯食べたらすぐ離れるかにゃ。2人のイチャイチャを邪魔しちゃ悪いしね」

 

千聖「そうね、ご飯食べましょうか」

 

数十分後

 

春「ふー、食った食った。じゃあ俺らはこれでどっか行くからお幸せにー」

 

蒼太「だからそんなんじゃねえ、ってもう居ねえ」

 

ゆり「ご飯も食べ終わったし外行かない?」

 

蒼太「良いよ」

 

 

ゆり「暑いねー」

 

蒼太「そうだね。どこ行くの?」

 

ゆり「その前に」

 

蒼太「何?」

 

ゆり「今の私魅力無い?」

 

蒼太「そんなわけないじゃ無いすか」

 

ゆり「そうなんだ、安心したな」

 

蒼太「何を安心してるんすか?」

 

ゆり「蒼太くんが本当に私の事お姉ちゃんとして見てないってことにだよ」

 

蒼太「そうに決まってるじゃ無いすか」

 

ゆり「なんで?」

 

蒼太「こんな綺麗な人、姉として見れないすよ」

 

ゆり「ありがとう。それとさ、多分ね、私は君のことが好きなんだと思う」

 

蒼太「何がどうなってそうなったんすか?」

 

ゆり「私にも分かんない」

 

蒼太「本当俺の何が良いのか」

 

ゆり「むむ、そんなに卑下してると抓るよ」

 

蒼太「止めてください」

 

ゆり「やらないけど。それでさ」

 

蒼太「なんですか?」

 

ゆり「私はあなたの事が好きになってしまいました。付き合ってください。って駄目だよね。私、皆の味方とか言っておいて私が好きになっちゃうなんて」

 

蒼太「ごめんなさい。でも、今俺に出来る事ならなんでもします。約束します」

 

ゆり「じゃあ、私に対して呼び捨て、敬語禁止。後は」ダキッ

 

蒼太「ごめん、ゆりは偉いよ。皆の背中押して、俺にも優しくして。俺もどうすれば良いか分かんない」

 

ゆり「私と付き合うって選択は?」

 

蒼太「俺は皆のこと好きなんだ。多分友として。だから分かんないんだよ」

 

ゆり「私だけを愛して欲しい。だからどんなに時間が経っても私を愛してもらえるように頑張る」

 

蒼太「本当にごめん」 

 

ゆり「なんでも言うこと聞いてくれるんだよね」

 

蒼太「そうだけど出来ないこともあるけどな」

 

ゆり「じゃあ、きっちり立って」

 

蒼太「こう?」

 

ゆり「そうそう」

 

蒼太「何するの?」

 

ゆり「それはね、こうするんだよ。蒼太」チュ

 

蒼太「っ///(唇に///初めてした。こんな感触なんだ)き、急になに⁉︎」

 

ゆり「蒼太はウブだなぁ。キスだよ。今はこれでおしまい。そういうのは付き合ってる人としたいから」

 

少しだけだがゆりのことが好きになったかもしれない(チョロ男)

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

アイドルの恋⁉︎

ゆりに告白された後、俺はどうすれば良いのか分からなくなっていた。訳も分からないまま外に出てフラフラしていた。

 

彩「蒼太く〜ん」

 

蒼太「・・・・・・」 

 

彩「無視しないで〜」

 

蒼太「・・・・・・」

 

その時、トラックが横から飛び出してきた。

 

彩「危ない、蒼太くん」グイッ

 

蒼太「っ⁉︎彩さん?どうしたんですか?」

 

彩「もうっ、蒼太くんの馬鹿。死のうとしちゃ駄目だよ」

 

蒼太「死のうとした?何故俺が?」

 

彩「だって、トラックに轢かれに行ってたじゃん」

 

蒼太「そんな事無いですよ」

 

彩「でも、ボーッとしてたよ。何か考えてた?」

 

蒼太「実は、告白されたんです。年上の人に。だからどうすれば良いのか分かんないんです。他の人にも告白されてて、誰かを幸せにするって事は誰かを(ないがし)ろにするって事じゃ無いすか」

 

彩「そうなんだ。それって誰?」

 

蒼太「牛込ゆりさんって分かります?Glitter*Greenのギターボーカルの」

 

彩「ゆり先輩か〜手強いライバルだな〜」

 

蒼太「手強いライバルってどういう事すか?」

 

彩「それは、蒼太くんの事が好きって事。雨の中タオル渡してくれたあの時から、もう会えないかも知れないけど信じて待ってた白馬の王子様なんだよ。蒼太くん」

 

蒼太「そうなんですね、俺はどうすれば」

 

彩「自分の欲望に忠実になる事かな?後、私に敬語は駄目」

 

蒼太「え、それは」

 

彩「ダメ?」ウワメヅカイ

 

蒼太「分かったよ。彩」

 

彩「やった‼︎これからもよろしく蒼太くん」

 

蒼太「よろしく。(可愛いな、素直に喜ぶ彩。いかんいかん、アイドルだし、付き合ってすら無いんだ。でも此処で答えれば、、、駄目だ。香澄や明日香達は素直に応援してくれるか?こんな成り行きで答えて)じゃあバイバイ」

 

彩「待ってよ」

 

蒼太「何?もう遅い時間だし帰ろう」

 

彩「今日さ、親が居ないんだ。だからさ蒼太くんの家に泊まっちゃダメ?」

 

蒼太「良いけど、その代わり香澄と明日香同伴で良い?」

 

彩「良いけど、なんで?」

 

蒼太「俺が過ちを犯さないように」

 

彩「私は蒼太くんが犯しちゃっても良いと思ってるよ」

 

蒼太「駄目だから、彩はアイドル。理解してる?」

 

彩「うっ、でも恋愛駄目じゃ無いし。蒼太君になら良いんだよ」

 

蒼太「そういうこと言ってると理性飛ぶから早く家行こう」

 

彩「飛ばしてくれた方が私的には良いんだよ」

 

蒼太「もう良いや。来て」グイッ

 

彩「ちょっ、蒼太くんひっぱらないで〜」

 

加藤家

 

蒼太「香澄達呼んだから待ってて、って何?抱きつかないで。もうすぐ来るから」

 

彩「嫌だ、香澄ちゃん達来ても変えないよ」

 

蒼太「来たら離せy『おっ邪魔しまーす』ほら離せ」

 

彩「離さない。絶対離さない」

 

香澄「蒼君、彩先輩来たよー、ズイブントタノシソウダネ、ソ・ウ・ク・ン・

 

蒼太「香澄、違う、その包丁下ろして、勘違いだから」 

 

香澄「卸して欲しいんだね。みじん切りでいい?千切り?流石にいちょう切りとか出来ないよ

 

彩「違うよ香澄ちゃん、私が悪いの」

 

香澄「そうなんですか、彩先輩?」

 

彩「そうなの、(香澄ちゃんの蒼太くんに対する愛って結構重い?)ごめんね」

 

香澄「なら大丈夫です。でも、蒼君は後でオハナシね」

 

蒼太「なんでだよ、おかしいだろ。てか彩は離せ」

 

彩「う、うんそうだよね」

 

明日香「彩?蒼兄説明して」

 

蒼太「実はーーて事があって」

 

明日香「本当に蒼兄は蒼兄だよね」

 

蒼太「うん、そうですよね。所で飯食った?食べてないなら作るから」

 

3人「食べてないよ」

 

蒼太「じゃあ、作るよ。なんかリクエストある?」

 

香澄「白ごはんとフライドポテトー」

 

彩「私はハンバーグが良いかな」

 

明日香「私はなんでも良いよ」

 

蒼太「それだと時間かかるからそこで寛いでて」

 

明日香「じゃあ手伝うよ」

 

蒼太「お願い、優しいよな。明日香は」

 

明日香「ありがとう、もっと褒めて」

 

蒼太「うん、しないから。早く作るぞ」

 

明日香「後でね」

 

蒼太「今も後もしねーから」

 

明日香「ま、良いや。作るよ」

 

香澄&彩side

 

彩「良いな〜明日香ちゃん。カップルみたい、あれが蒼太くんが私に見せてくれない顔なのか〜」

 

香澄「やっぱり蒼君の笑顔はカッコ良いな」

 

彩「大好きだよ、本当に」

 

香澄「彩先輩でも容赦はしませんよ」

 

彩「上等だよ。私も負けない」

 

side out

 

蒼太「出来たぞー」

 

明日香「お姉ちゃん、お皿出すの手伝って」

 

香澄「持ってくるね」

 

彩「私もなんかやるよ」

 

蒼太「彩はお客さんなんだから座ってて」

 

彩「分かったよ」

 

蒼太「じゃあ、いただきます」

 

3人「いただきます」

 

彩「美味しい。毎日食べたい」

 

蒼太「ありがとな」

 

香澄「なんで蒼君は料理出来るの?」

 

蒼太「なんやかんやで2年独り暮らししてるからな。自炊ぐらい出来るよ」

 

彩「凄いね、蒼太くん」

 

蒼太「ありがと、彩」

 

飯を食い終わった。まだまだ今日は終わりそうに無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に明日が休日で良かった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ゲームは面白い。

どうも、ガルパで嫁にパスパレガチャを引いてもらったら見事に星4の彩ちゃんを引いて機嫌の良い斎藤努です。
今回はマジで忙しく内容がとても薄いです。すみません


ご飯を食べ終わってお風呂に入ってもらって、俺は寛いでいた。

 

蒼太「俺はどうすれば良いのかな?誰も幸せにならない、俺がいないほうがいいのかな?親父、答えてくれよ。またアドバイスくれよ。なんで死んじゃったんだよ。『蒼太の成人式姿見たい』って言ってたじゃねえかよ。まだ高校すら卒業してねえんだよ、早えよ、戻ってこいよ。母さんも笑顔で『いってらっしゃい』って言ってよ、戻ってきてよ。なんで俺だけなんだよ、なんでだよ、なんでなんだよ」ポロポロ

 

香澄「蒼君、苦しいよね、悲しいよね。私に出来る事あるかな?」

 

蒼太「なんだろ、分かんないや。ごめんね、こんな俺で」

 

香澄「ううん、そんな事ないよ。蒼君は皆に気を使って、蒼君が1番辛い筈なのに、そんな顔見せないで頑張ってる。私はそんな蒼君が好き」

 

蒼太「ありがとう、ありがとう、今までありがとう。これからもよろしく」

 

香澄「じゃあ蒼君、お風呂入ってきて。あっちゃんも彩先輩も出てきたから」

 

蒼太「行ってくるよ、ありがと」

 

男の風呂場なんて需要が無いから割愛するぞ。風呂を上がってリビングに行くと、ゲームをしている3人の姿があった。俺の買ったSwi○chなのに。高かったぞ、2、3万した。まぁ、どうでも良いが。

 

蒼太「楽しそうだね」

 

香澄「うん、楽しいよ。ごめん、あったから、楽しそうだったんだもん、ごめん(๑>◡<๑)」

 

蒼太「しょうがないな、今度は一回言えよ」

 

香澄「ありがとう、蒼君大好き」ダキッ

 

蒼太「離せってば、ゲーム俺もやるからコントローラー貸して」

 

彩「じゃあ、これ使って」ポイッ

 

蒼太「投げんなよ、これ結構高いんだよ」

 

彩「ごめん(*≧∀≦*)」

 

蒼太「許す」

 

明日香「はぁ、蒼兄。ゲームやるよ」

 

蒼太「なんでちょっと機嫌悪いの?」

 

明日香「なんでもない。早くして」

 

蒼太「おう、やるぞ」

 

今やってるのは、大乱闘するスマッシュなブラザーズのやつだ。相当やり込んでるからな、初見の明日香なんかに負ける訳はないが、、、そうだ。良い事を思いついた。

 

明日香「やったー勝った。弱いな、蒼兄は。本当にやり込んでるの?」

蒼太「泣きの一回。もう一回だけ、お願い」 

 

明日香「一回だけだよ、しょうがないな」

 

時は来た。それが今だ。

 

明日香「え?全然違うじゃん、なんだったの?さっきまでのプレイングは?」

 

蒼太「あはは、楽しいなー。どうしたのかなー?さっきまでの余裕は」

明日香「蒼兄意地悪、嫌い」ウルッ

 

蒼太「なんで急に幼児退化したの?」

 

明日香「心配してくれた、ありがとね。大好きだよ」

 

蒼太「お、おう。ありがと?」

 

あれ?まだ風呂入ってゲームしただけだよ?



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

I want to see the same moon as you again.

はしゃいで疲れたのか3人ともすぐに寝た。3人は親父たちのベッドで寝てもらっている。ゆりと彩に告白されて、よく分かんないんだよな。いっその事皆と付き合う?無いな、俺はそんな器持っていない。ちょっと風に当たるためにベランダに出た。

 

蒼太「答えないといけないんだろうけど、どうにもならん」

 

彩「モテモテも大変なんだね」

 

蒼太「彩か、彩はどうして欲しい?」

 

彩「空返事じゃ無くてしっかり愛を育みたい」

 

蒼太「そうだよな、彩。もうちょっとだけ待ってくれ」

 

彩「うん。蒼太くん、私ね、初ライブで失敗しちゃったじゃん?」

 

蒼太「そうだね」

 

彩「その時にさ、凄い罵声が挙げられてたの。すっごい苦しくて」

 

蒼太「そうだったんだ」

 

彩「エゴサすればする程悪口言われて、辞めたくなったの。小さい時から憧れてたアイドルをね」

 

蒼太「そうだったんだね」 

 

彩「でさ、歌手の人とかが手売りしてるの見たんだよね。復活ライブもあったしちょうど良いと思ったんだ。でもね、誰も見向きもしてくれなくて、そんな時に蒼太くんが来てくれた。嬉しかったの、晴れの日も雨の日も曇りの日も、雨の日はタオルをくれた。そんな蒼太くんが頭から離れなくって、考えるだけで胸がポカポカする様になって、麻弥ちゃんとか千聖ちゃんに相談したら恋だって言われて、それで分かったんだ。私、蒼太くんが好きなんだって」

 

蒼太「知らなかった」

 

彩「でも、全然会えなかった。一回でいいから会って想いを伝えたかった。それで、春くんに連れられて来た蒼太くんを見て心臓が張り裂けそうだだった。覚えてなかったかもしれないから知らないフリをしたの。だけど覚えててくれたから甘えちゃったの」

 

蒼太「ごめんね、本当に」

 

今日は満月で雲もなく、月が輝いていた。

 

彩「月、綺麗だね」

 

流石の俺にもその意味は理解できる。そう言って頬を赤らめて月を一直線に眺める彩は美しかった。でも、まだ答えられない。だから俺はこう答えた。

 

『そうだね、またいつか同じ月が見れたらいいね』と。

 

逃げにしかならないのは分かってる。けど今の俺にはこのくらいしか出来ない。ごめん、彩。

 

そこからの記憶が曖昧なのだが、起きたら寝巻き姿の彩が隣に居たんだが。どゆこと?なんか変なことしちゃったかな?記憶ないけど。香澄にバレたら今度こそマジで卸される。そうだ、ソファに連れてこう。まだ5時だし。

 

 

 

 

 

 

 

彩を運んで二度寝した俺は7時に起きた。リビングに行き、朝ごはんの用意をしていると、彩が起きた。彩も記憶が無いらしく良かった。その後、残りの2人も来て食事をして解散した。




次から各√です


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

√美竹蘭
悪く無いじゃん。


私、美竹蘭は気になる人がいる。別に好きってわけでは無い、ソイツの事を考えると胸が熱くなるだけだ。つぐみが好きみたいだし私には関係ない。ムカつくやつなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は佐藤青果店でのお手伝いが終わり、羽沢珈琲店にきていた。つぐみが居ると思ったが、お使いに行ってるらしく居なかったが、蘭が1人で居た。

 

蒼太「蘭、どうしたの?そんな変な顔して」

 

蘭「蒼太か、なんでもない」

 

蒼太「そんな事無いだろ。あ、もしかして勉強か?意外だな」

 

蘭「悪い?勉強が出来なくて」

 

蒼太「別になんも言ってないぞ。折角だから教えてやろうか?」

 

蘭「別に良い」

 

10分後

 

蘭「う、うーん?えっと、う?」

 

蒼太「教えよっか?」

 

蘭「うぅ、お願い///」 

 

蒼太「最初からそう言ったら良かったのに、可愛く無いな」

 

蘭「さっきは解けると思ったの」

 

蒼太「はは、そうか。えっとだな、ここはこの方程式を使って云々。っとこんな感じ?どう?」

 

蘭「合ってる、なんで?ムカつく」

 

蒼太「死ぬ程勉強すればこんぐらいにはなるぞ」

 

蘭「それはそれで嫌かも。バンドもあるし」

 

蒼太「ま、人生の歩み方なんてそれぞれだし。蘭が生きたい様に生きれば良いじゃね?」

 

蘭「蒼太がちゃんとした事言ってる、キモい」

 

蒼太「辛辣だな、人がアドバイスしてるっていうのに」

 

蘭「蒼太に真面目は似合わないかもね」

 

蒼太「一応、学年1位取るぐらいは真面目にやってるぞ」

 

蘭「意外、てか高校どこ行ってんの?」

 

蒼太「秋山学園、近くの」

 

蘭「秋山⁉︎頭良いところなんだ、凄いじゃん」

 

蒼太「なんだその上から目線。まぁ、ありがと」

 

蘭「ど、どういたしまして///」

 

蒼太「何照れてんだよ。かわいいな蘭は」

 

蘭「かっ⁉︎かわいい?///」

 

蒼太「揶揄っただけでこれって本当に面白いよな、蘭は」

 

蘭「蒼太、こっち向いて」

 

蒼太「なんだ?グハァグーで腹パンする必要ねえだろ、ごめんごめん、俺が悪いから、二発目を下ろしてくれ」

 

蘭「次は無いよ、蒼太///」

 

蒼太「お、おう。じゃ、勉強再開しようぜ」

 

蘭「そうだね、ここどうやるの?」

 

蒼太「躓くの早くね?何勉強してたの?」

 

蘭「うっさい、早く教えて」

 

蒼太「それが教えてもらう人の態度か〜?」

 

蘭「はぁー、ほんっとうにムカつく」

 

蒼太「そうか、じゃあ俺は帰るな。また今度」

 

蘭「ま、待って。その、……欲しい」

 

蒼太「何?聞こえないよ」

 

蘭「こ、ここを教えて欲しい///」

 

蒼太「分かった。えっとここはだな──」

 

数時間後、休憩をすることにした。

 

蒼太「てか、なんで1人で居るんだ?モカ達は?」

 

蘭「皆用事あって、つぐみと2人だったんだけどつぐみもお使い行っちゃって」

 

蒼太「それで分からずに蹲ってたのか。はは」

 

蘭「そ、そうだよ///なんか悪い?」

 

蒼太「問題が分からなくて唸ってる蘭も可愛かったぞ」

 

蘭「本当に蒼太キライ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムカつくやつであって好きなやつでは無いのだ。...........多分。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

べ、別に好きな訳じゃ無いし。

休憩した後、少しだけ勉強をしてつぐみが帰って来たので中断することにした。

 

つぐみ「蒼太くん、蘭ちゃん。これ、お茶とケーキね。私も勉強道具取ってくるから待っててね」

 

蒼太「おう、ありがとな」

 

蘭「ありがと」 

 

つぐみ「うん、じゃあ取ってくるね」ダッ

 

蘭「つぐみって良い娘だよね、蒼太もそう思わない?」

 

蒼太「思う、あんな女子俺の学校居たら絶対モテモテだよ」

 

蘭「蒼太はつぐみのこと好き?」

 

蒼太「分かんないけど、つぐみは家族の域に近いかな?」

 

蘭「そうなんだ。蒼太って好きな人居るの?香澄とか明日香とか」

 

蒼太「好きなんだよ。でもな、likeであってloveじゃない。てか何がloveなのか自分の中で分かんない。でも今の蘭はlike以上だぞ」

 

蘭「そ、そうなんだ///ありがとう」

 

蒼太「本当に揶揄いかいがあるよね」

 

蘭「うっさい、黙ってて」

 

蒼太「でも、俺の本当の気持ちではあるよ?」

 

蘭「本当に誑し、屑。無自覚糞野郎」

 

蒼太「辛辣過ぎない?そんな俺の事嫌い?」

 

蘭「デリカシーの無い蒼太は嫌いだよ。そうじゃ無ければ好きだよ」ニコッ

 

蒼太「お、おう///ありがと(蘭の笑顔ってあんま見ないけどかわいいな)」

 

つぐみ「ただいま、勉強しよっか」

 

蘭「そうだね、始めよう」 

 

蒼太「じゃあ分かんない所あったら言ってね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

つぐみ「あの、ここ教えてくれない?」 

 

蒼太「あー、ここはだなこれの応用だから云々。っとこんな感じだな。てか、なんか近くないか?」

 

つぐみ「そんな事無いよ。蒼太くんはこうゆうの嫌い?」

 

蒼太「嫌いな男は居ないとは思うけど(蘭の目が怖いから)やめよっか」

 

つぐみ「しょうがないな」

 

蘭「私にも教えて」

 

蒼太「おう、分かった。おい、さっきも同じ様な所だっただろ。自分で解けるだろ」

 

蘭「いいじゃん。つぐみは良いけど私はダメなの?」

 

蒼太「分かったよ、さっきも言ったけどこの方程式を使うの。だからこの問題はここを云々して、解けたよ」

 

蘭「ありがと」

 

蒼太「本当に無愛想だよな」

 

蘭「じゃあ、もっとくっついて愛嬌出せば良い?」グッ

 

蒼太「そうじゃ無いから、蘭は今のままの蘭が良いの。だから離れて、てか離れろ」

 

蘭「わかった。あ、もうこんな時間、帰るね。つぐみ」

 

蒼太「じゃ、俺も帰るわ。つぐみ今日はありがとう、また来週な」 

 

つぐみ「気を付けて帰ってね、バイバイ」

 

帰り道

 

蘭「蒼太、明日暇?」

 

蒼太「ゲームとかゲームとかするから空いてないな」

 

蘭「それは空いてないって言わないから」 

 

蒼太「9割は冗談だから。どうしたの?」

 

蘭「1割は本気なんだね。それでさ、もし良かったら家に泊まらない?」

 

蒼太「色々と拙いだろ、親御さんとかも居るだろ?」

 

蘭「あの2人は多分大丈夫」

 

蒼太「多分ってなんだよ、許可してくれねえかも知れねえじゃねぇか。まあ、取り敢えず行くから。それからな」

 

蘭「じゃあ行こっか」

 

美竹邸門の前

 

蒼太「ここなの?」

 

蘭「そうだよ、入ろ」

 

蒼太「いや、ちょと待て。こんなデカいのか?蘭の親ってそっちの人だったの?」

 

蘭「蒼太が何を連想してるかは分かんないけど、ただの花道の末裔なだけだよ」

 

蒼太「そうなんだ。って、えぇぇ?花道やってんのか?蘭が?ということは着物とか着るんだよな。蘭の着物、ふは」

 

蘭「何笑ってんの、コロスよ」 

 

蒼太「ごめんて、入った方がいいのか?」

 

蘭「じゃあ入って。ただいま」

 

美竹父「おかえり、蘭。所でそこの君は誰かな?見たことないが」

 

蘭「友達の蒼太。今日泊まって行っても良い?」

 

美竹父「私は良いがお母さんが駄目と言ったら帰ってもらいなさい、すまないね、蒼太くん」

 

蒼太「いえいえ、元々私は来る予定は無かったので」

 

美竹父「そう言ってもらえるとありがたいよ。私はお母さんに言ってくるから蘭と蒼太くんは待っててもらって良いかな?」

 

蒼太「はい、大丈夫です」

 

美竹父「では、行ってくるよ」

 

蘭「ごめんね、急に言っちゃって」

 

蒼太「良いから、誰かと過ごせるだけで嬉しいから」

 

蘭「よかった。蒼太は今まで1人で頑張ってたんだよね」 

 

蒼太「うん、そう。もうやめよ、泣くから。男の泣いてる所なんて見たくないだろ」

 

蘭「蒼太だったら良いよ」

 

蒼太「だったとしても人の家で泣いたりはしねぇよ」

 

蘭「そっか。あ、お母さん来た」

 

蒼太「どうも、蘭さんの友達の加藤蒼太です」

 

美竹母「あの人から聞きました。明日は来客の方は居ないので泊まってもらって良いですよ」

 

蒼太「ありがとうございます。私は荷物を取りに一回帰ります」

 

美竹母「分かりました。私は夜ご飯の用意をしておきますね。あ、何か嫌いな食べ物とかありますか?」

 

蒼太「無いので大丈夫です。お気遣いありがとうございます」

 

美竹母「分かったわ。後…」

 

蒼太「なんですか?」

 

美竹母「蘭をよろしくね。蒼太くんにだったら安心して蘭を預けられるから」

 

蒼太「どういうことですか?」

 

美竹母「なんでも無いですよ、早く帰って来てくださいね。ご飯が冷めちゃいますから」

 

蒼太「ありがとうございます。また」

 

美竹母「いってらっしゃい」

 

30分後

 

蘭「わざわざ連絡して門の前で待つ事無いのに」

 

蒼太「帰るって決まってたとは言え人の家だから」

 

蘭「そういう所真面目だよね」

 

蒼太「悪かったな、真面目で」

 

蘭「そういう所好きだよ」

 

蒼太「ありがとな」

 

蘭「うん、じゃあ家入ろっか」

 

蒼太「そうだな」

 

美竹邸リビング

 

蘭「帰って来たよ、ただいま」

 

蒼太「ただいま帰りました」

 

美竹母「おかえりなさい。蘭も蒼太くんも。もうちょっとでご飯が出来るので待っててくださいね」

 

蒼太「ありがとうございます」

 

美竹父「ちょっとこっちに来てくれないか?蒼太くん」

 

蒼太「分かりました」

 

美竹父の部屋

 

蒼太「失礼します」

 

美竹父「座りたまえ」

 

蒼太「どうしたんですか?」

 

美竹父「そうだな、蒼太くん。蘭とは上手くいってるかな?」

 

蒼太「はい、程々には」

 

美竹父「蘭とはどのぐらい進んでるんだ?」

 

蒼太「蘭が偶に手を繋いでくることはありますが、他には無いですね」

 

美竹父「意外とどちらも奥手なんだな(こんな子が後継になって大丈夫か。孫の顔が見れるのはいつになるのか分からんな)」

 

蒼太「まぁ、これが普通だと思いますし。というか手を繋いでくるのも可笑しいですし」

 

美竹父「さ、最近の子はそんななのか⁉︎」

 

蒼太「そうですよ。お義父さんの時はどんなだったんですか?」

 

美竹父「君にお父さんと呼ばれる筋合いは無い!」

 

蒼太「す、すみません。気をつけます(さっきから空回りして無いか?)」

 

美竹父「まぁ、良い。それよりいつになったら蘭とけっk『ご飯出来ましたよ』ご飯が出来たみたいだから行くか」

 

蒼太「はい、失礼しました」

 

美竹邸リビング

 

蒼太「とても美味しそうです。ありがとうございます」

 

美竹母「いえいえ、そんなことありませんよ。蘭の初めての男の子の友達ですから、当たり前です」

 

蒼太「本当にありがとうございます」

 

美竹父「まぁ、座りたまえ」

 

蒼太「はい、失礼します」

 

美竹父「では、いただきます」 

 

3人「いただきます」

蒼太「美味しいです、ありがとうございます」

 

美竹母「口に合ったなら良かったわ」

 

美竹父「所で2人は」

 

蘭「何?父さん」

 

美竹父「2人はいつになったら結婚するんだ?蒼太くんに家を継げる程の器はあるのか?」

 

蘭「は、はぁ?何言ってんの父さん?け、結婚とかなんの話してるの?て、てかまだ付き合ってすらいないから」 

 

美竹母「うふふ、勘違いされていたのですね。でも私達はいつでも蒼太くんをお待ちしておりますよ」

 

美竹父「別に私は認めてなどいない」

 

美竹母「昔からそうですよね。素直になって下さった方が良いですよ」

 

美竹家から認証を貰った蒼太であった。




こうゆうすれ違いコントみたいなの好きなんですけどね。もう見れないのかな?
お気に入り登録、感想、評価お願いします


ではSee you again


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

べ、別にデレて無いから。

夜ご飯で一悶着あった後風呂に入り、蘭の部屋に入った。

 

蘭「今日はごめんね。急に誘って父さんがあんな事言っちゃって」

 

蒼太「良いよ、楽しかったし。ありがとう。それに、ご飯は蘭も作ってくれたんでしょ。美味しかったよ」

 

蘭「あ、ありがと///私も蒼太とご飯食べれて楽しかった。もう時間だし寝よっか」

 

蒼太「蘭って寝るの早いんだな、なんかギャップ凄いわ」

 

蘭「昔からそうだったから体に染み付いちゃってるからね、私下から布団持ってくるね」

 

蒼太「俺も手伝うよ、重いだろ」

 

蘭「じゃあ手伝ってもらって良い?」

 

蒼太「良いよ、どこにある?」  

 

蘭「下のどっかにあるけど、どこだっけな?」

 

蒼太「そしたら、蘭のお母さんに聞くか」

 

蘭「そうだね、行こうか」 

 

一階

 

蘭「あ、お母さん。お布団ってどこにある?」

 

美竹母「必要無いんじゃ無いかしら?」

 

蘭「流石に蒼太を床に寝てもらうのは失礼だよ」

 

美竹母「そうじゃ無いわよ。2人で蘭のお布団に入れば良いじゃ無い」

 

蘭「な、何言ってるの?嫌でしょ、蒼太」

 

蒼太「別に良いぞ、蘭が良いならだけど」

 

蘭「私は///別に///良いよ///」

 

蒼太「じゃあ、部屋帰るか」

 

部屋

 

蒼太「寝よう、ほらこっち来て」

 

蘭「恥ずかしいとか無い訳?変態」

 

蒼太「あるに決まってるだろ、俺だって男子高校生だぞ。羞恥心なんか抑えないと死にそうなんだよ。そんぐらい恥ずいわ」

 

蘭「そうなんだ。じゃあ入るね」

 

蒼太「お、おう。俺、あっち向いてるね」

 

蘭「別に良いよ。こっち向いて」

 

蒼太「わ、分かった。(え?こんなに蘭の顔近いか?綺麗な顔してるな、ってアカン。蘭は友達でただ家に泊まらせて貰っているだけだ。それ以上でもそれ以下でも無い)」

 

蘭(結構蒼太ってカッコいいよね。なんなんだろう、胸でモヤモヤしてるこの気持ちは。私が蒼太の事好き?そんな事ある訳無い。ムカつく奴、それだけ。愛の感情なんてある訳無い‼︎)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

やっぱ蒼太くんは寝られなかった模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蘭「う、おはよう蒼太」

 

蒼太「おはよう」

 

蘭「どうしたの?目、赤いよ」

 

蒼太「なんでもない、大丈夫」

 

蘭「そうなの?無理しないでね。蒼太が倒れちゃったら困るよ私」

 

蒼太「本当だって、じゃあ下行こうよ。蘭のお母さんもお父さんも待ってると思うし」

 

一階

 

美竹父「おはよう。蒼太くんはあまり眠れなかった様だね、緊張したのかい?」

 

蒼太「そうですね、異性とベットに入ることなんて無いので」

 

蘭「香澄達は?一緒に寝たりしないの?」

 

蒼太「あいつらは家族みたいなもんだから。俺が生まれる前から親同士は関係あったんだからそりゃあんな距離感にもなるだろ。香澄のあのくっつきはやめて欲しいけどな」

 

蘭「…………………………」

 

美竹父「それじゃあ私は花道の仕事があるのでお暇するよ(絶対いま蘭怒っているな、女の嫉妬とは怖いものだ)」

 

蒼太「はい、行ってらっしゃいませ。ちょ、どうしたの蘭?」

 

蘭「私といるんだから他の人の話しないで」

 

蒼太「でも、香澄達の話出したの蘭だy『しないで』、はい」

 

蘭「うん、これからどっかに出掛けない?」

 

蒼太「じゃあさ、ますきの所行かない?」 

 

蘭「佐藤さんのところ?GALAXY?」

 

蒼太「まあ、そんな所だ」

 

GALAXY

 

六花「いらっしゃいませ。あれ?蒼太さんと蘭先輩?」

 

蒼太「おはよう、六花。ますき居る?」

 

六花「ますきさんなら奥で叩いてますよ」

 

蒼太「起きてるのか!意外だな」

 

ますき「起きてて悪かったな。あ、美竹さん。どうしたんすか?バンドの練習すか?」

 

蘭「違うよ。蒼太に連れてきて貰って、蒼太が昨日家に泊まってたから」

 

ますき「そうか。なら家来るか?大したものは無いけど」

 

蘭「佐藤さんが良いなら上げてもらおうかな」

 

ますき「じゃあ家行くか」 

 

佐藤家ますきの部屋

 

ますき「本当になんもないけどな、寛いでくれ。私はなんか食べ物持ってくる」

 

蘭「佐藤さんってこういうの好きなんだね」

 

蒼太「可愛いの大好きだからな。蘭の照れてる所見たら気にいるかもな」

 

蘭「もうっ、やめて」プンプン

 

蒼太「やっぱ蘭と居ると楽しいな」

 

蘭「本当に誑し、屑。キライ」

 

蒼太「これが『嫌も嫌も好きの内』ってやつか。ははは」

 

ますき「帰って来たぞ。お前たち人の家でイチャつくなよ、私はどうも思わないけど」

 

蒼太「別にイチャついてねーから。蘭は友達だしな」

 

ますき「(蘭を見る)はぁー、お前のその感じは変わってないみたいだな。凄いわ」

 

蒼太「褒めてないだろ、絶対」

 

ますき「よく分かったな」ナデナデ

 

蒼太「やかましいわい」ペシッ

 

蘭「2人って仲良いんだね」

 

蒼太「従兄妹だしな。あーこうやってると昔の事を思い出すなー」

 

ますき「それ喋るとお前の首と胴体がおさらばすることになるけどいいか?」

 

蒼太「ごめんて、折角持って来たんだから果物食べようぜ」

 

ますき「そうだな。はい、これ美竹さん、フォーク」

 

蘭「ありがと、佐藤さん」 

 

蒼太「俺の分は?」

 

ますき「食わなくて良いだろ。本当に食べたいんだったら買え」

 

蒼太「別に良いけど、食べたくないし。いつからこんなになっちゃったんだろうなぁ。昔は『分かった、フォーク持ってくるから待ってろ』チョロい、そして可愛い」

 

蘭「あんまり困らせちゃダメだよ」

 

蒼太「分かってるよ、家族だからすんの。誰にでもする訳じゃ無いから」

 

蘭「でも私にはするじゃん」

 

蒼太「蘭は特別な人だからな」

 

蘭「私も蒼太の事好きだから」

 

蒼太「え、好き?どゆこと?」

 

蘭「こういう事だよ、蒼太。私は蒼太の事が好き、多分」チュ

 

蒼太「多分って何?本当に何?ドッキリとか?」

 

蘭「違うよ、私も分からないけど多分蒼太の事好き」

 

蒼太「お、おう。ありがとな、けどその答えを出すんだったらもうちょっと蘭と過ごしたい。蘭の魅力に気付きたい」

 

蘭「分かった、これからよろしくね」

 

蒼太「うん、よろしく」

 

蘭はかわいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花「私、台詞2つだけかぁ」

作者「大丈夫、後でイチャつかせてあげるから」

六花「そうなんですか?でら嬉しいぃ」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ヤキモチ

蘭に告白された後、いつも通り学校に来ていた。

 

春「おっはよーそうやん」 

 

蒼太「ああ、春か。おはよう」

 

春「どうしたんだにゃ?風邪かにゃ?」

 

蒼太「いや、大丈夫だ。特に何もない」

 

春「なら良いけど、無理しちゃいかんぜよ」

 

蒼太「ありがとう、お前が居て良かった」

 

春「そうやんが優しい、だと?」

 

教室

 

令「おはよう、蒼太。お前どうかしたか?」

 

蒼太「なんでも無いぞ。お前ら今日どうした?」

 

令「なんかあるんだったら言えよ、一応友達だし」

 

蒼太「ありがとう。てか、一応ってなんだよ。もう時間だし席座ろうぜ」

 

春「おっ、そうだな」

 

LI◯Eにて

 

HaRu:今日のそうやんいつもと違うよな。

 

影山令:そうだな、絶対なんかある。恋か?

 

HaRu:確かにあるな、あいつ、いっつも女の子と学校来てるし。告白されたとか?

 

影山令:あり得るな。その子ってどんななんだ?

 

HaRu:茶髪で蒼太より小さくて、ショートカット。後は、羽丘高校だと思う。制服見た感じ、可愛かったよ。

 

影山令:そうか、直接聞くか?

 

HaRu:流石にそれはな。じゃあ今日尾行するか?

 

影山令:良いな、そうするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校が終わり帰ろうとしていた。今日は妙に春と令が目配せしていた様な、勘違いか。まぁ、良い、帰るか。

 

香澄「蒼君、居たー」

 

蒼太「どうしたんだ?香澄?」

 

香澄「蒼君に会いたくて、ダメだった?」

 

蒼太「別に良いけど。どっか行く?」 

 

香澄「うーん、ショッピングモール行こ。蒼君服とか買わないでしょ」

 

蒼太「分かった。行こうか」

 

令&春

 

令「あの子か?お前が言ってたの」

 

春「似てるけど違う気がするにゃ、なんか、活気があるっていうか、元気だにゃ」

 

令「そうなのか、お前が言ってた通り可愛いな」

 

春「あれ、レイはあんな子がストライク?」

 

令「違う。しかも、人の女を取る気は無い」

 

春「さいですか。あ、どっか行くみたいだぜよ。俺らも行くにゃ」

 

令「行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショッピングモール

 

蒼太「じゃあ、服屋行くか?」

 

香澄「行こう、こっちだよ」

 

服屋

 

香澄「蒼君、元気ない?大丈夫?薬買おうか?」

 

蒼太「大丈夫。所でさ、俺、今日変か?」

 

香澄「うん、なんか暗い。やっぱ私といるのつまんない?」

 

蒼太「いや、そうじゃ無いんだ。ありがとう、なんでもない」

 

香澄「そうなんだ。蒼君」

 

蒼太「どうした?」

 

香澄「これ着て来て。絶対に似合うから」

 

蒼太「分かった。じゃあ後で」

 

数分後

 

蒼太「どうだ?似合ってる?」

 

香澄「凄い似合ってる。カッコいい」

 

蒼太「ありがとう、買ってくるね」

 

香澄「うん、待ってるね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼太「買って来たよ。なんか食べる?」

 

香澄「クレープ食べたい」

 

蒼太「じゃあ、行こっか」

 

クレープ屋

 

蘭「こうやって皆で遊ぶの久しぶりだよね」

 

巴「なんやかんや言って忙しかったからな」

 

ひまり「やっぱ5人で居ると楽しいよね」

 

つぐみ「あれ?あそこに居るのって香澄ちゃんと蒼太君じゃない?」

 

モカ「本当だーそーくんでは無いですかー」

 

蘭「……………………」

 

巴「おい、蘭。どうしたんだ?」

 

ひまり「蘭ー、香澄に嫉妬しちゃった?」

 

蘭「別にそうじゃない」

 

ひまり「そうなんだ(マジで怒ってる奴じゃん。怖いんだけど)」

 

巴「まあ、邪魔しちゃ悪いし私達は帰るか」

 

蘭「私、行ってくる」

 

ひまり「今の蘭は止めない方が良いよね」

 

モカ「モカちゃんはここから見るのだー」

 

蒼太side

 

香澄「蒼君、クレープ屋あった」

 

蒼太「そうか、行くか」

 

香澄「うん、行こ行こ。あの蒼君」

 

蒼太「なんだ?なんかあるか?」

 

香澄「あそこに居るのって蘭ちゃんじゃない?」

 

蒼太「蘭⁉︎本当だ。なんであいつ怒ってんだ?」

 

香澄「わかんないけど、行ってくるね」

 

蘭「香澄、どうしたの?」

 

香澄「蒼君とデートしてたよ」

 

蘭「そうなんだ。蒼太、ちょっとこっち来て」

 

蒼太「なんだ?」

 

トイレ前

 

蘭「楽しそうだね、蒼太」 

 

蒼太「ああ、香澄と全然遊んで無かったからな」

 

蘭「あんなに腕絡ませてたけど嬉しかった?」

 

蒼太「別になんとも思わなかったが?」

 

蘭「嘘だ。嬉しそうだった」

 

蒼太「それは香澄と久しぶりに過ごしたからで、特に変な感情なんかじゃない。しかも──」

 

蘭「しかも何?」

 

蒼太「しかも、最近蘭の事しか考えられないんだよ」

 

蘭「え?どういう事?」

 

蒼太「蘭の事が好きになっちまったって事だよ」

 

蘭「もう一回言って」

 

蒼太「蘭の事が好きです。付き合ってください」

 

蘭「はい、わかりました」

 

蒼太「よろしくな、蘭」

 

蘭「うん、よろしくね」

 

香澄(え?今、告白したの?蒼君から?あれだけ私が頑張ったのに?蘭ちゃん、嫉妬しちゃうよ、私)

 

香澄の心は燃えていた。




恋する乙女、怖いですねぇ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

幸せな人と、不幸せな人。

服屋に戻ってきたら香澄が真正面から抱きついてきた。俺にとって、香澄は妹みたいな物なので頭を撫でてやると、凄い笑顔で「う〜」って言った。癒されるわ〜。蘭の顔怖いんだけど、なんで?

 

蒼太「蘭、どうしたの?そんな怖い顔して。カワイイ顔が台無しだよ」

 

蘭「ありがと///でも、香澄離れて」

 

香澄「なんで?良いじゃん。蒼君とこうしてると落ち着くんだもん」

 

蘭「だ、だって蒼太は私の彼氏なんだから」

 

香澄「そうなの?蒼君、ねぇ、ねぇ、どうなの?」

 

蒼太「そうだよ」

 

香澄「おめでと〜。蒼君」ダキッ

 

蒼太「うん、ありがとう。で、なんでまた抱きつく?」

 

香澄「うーんとね、(蘭の耳元で)応援はするけど、認めはしないからだよ」

 

蒼太「どうした?香澄?」

 

香澄「なんでも無いよ。ね?」

 

蘭「うん、蒼太は離さないから」

 

蒼太「どうした?蘭。急に抱きついて」

 

蘭「なんでも無いよ。彼女ならこうするのも普通でしょ?」

 

香澄「じゃあ私はこっちに着くね」

 

蘭「なんで?蒼太は私の彼氏だよ?」

 

香澄「大丈夫だよ。だって、蒼君は蘭ちゃんの事しか考えてないんだもんね。私なんて眼中に無いもんね?」

 

蒼太「別にそういう事じゃ無いぞ。香澄も家族みたいだから大事だよ」

 

香澄「じゃあ、もっと一緒に居て良い?」

 

蒼太「まぁ、別に良いんじゃ無いか?」

 

香澄「じゃあ、これから私は蒼君の妹になるー」

 

 

蒼太「何言ってんだ?別に良いけど」

 

香澄「じゃあ、バイバイ。私は家に帰るね(私とあっちゃんなら蘭ちゃんに勝てるかな?)」

 

蘭「これなら、思いっきり楽しめるね」

 

蒼太「でも、もう時間だから帰らない?」

 

蘭「分かった。良いよ。またね」

 

蒼太「また今度」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加藤家

 

蒼太「ただいま」

 

香澄「おかえり、お兄ちゃん」

 

明日香「ご飯できたよ。あ、兄さん。おかえり」

 

蒼太「どうした?お前ら」 

 

香澄「お兄ちゃんの妹だよ」

 

蒼太「え、あれ冗談じゃなかったの?」

 

香澄「私はいつでも本気だよ。お兄ちゃん」

 

蒼太「そうなのか、帰ってくれ」

 

明日香「帰らないよ」

 

蒼太「マジで帰ってくれ」

 

明日香「なんでそんなに素っ気ないの?私の事嫌い?」

 

蒼太「そうじゃない。2人も大切、だから」

 

香澄「分かったよ。蘭ちゃと幸せにね」

 

明日香「蒼兄、ちょっと話そ」 

 

蒼太「なんだ?」

 

明日香「本当に蘭先輩と付き合ってるの?」

 

蒼太「そうだよ、今日告白した」

 

明日香「そうなんだ。あーあ、失敗しちゃった。私の初恋」

 

蒼太「でも、別に明日香や香澄が嫌いって訳じゃ無いから」

 

明日香「それは分かってるよ、分かってるけど、ばかっでるんじゃけどさぁ」ボロボロ

 

蒼太「ごめんな、明日香」 

 

明日香「なんで、なんで私なの?蘭先輩より、お姉ちゃんなんかよりもずっと、ずーっと前から蒼兄の事が好きで、いつでも、どこでも、気を遣ってくれて、なのに、なんで、なんで、選んでくれないの?私はずっと片想いして、蘭先輩なんて、ただが数ヶ月でしょ。物心ついた時にはもう好きだった。こんなの無いじゃん、蒼兄が私の事女の子として見てもらうために蒼兄の前で露出の高い服着たり、お泊まりで寝る時抱きついたり、色々頑張ったんだよ」

 

蒼太「本当にごめん、俺、分かってたんだ。こういう風になるって。よくさ、辛って漢字にさ()を付ければ幸せになるって言うけど、その一は誰かの幸せから取って来ないといけない、って思うんだよね。今の俺の幸せは、香澄とか明日香とかの幸せを奪ってるじゃん。もっと言えば俺は両親の幸せも、ますきの幸せも、渉さんの幸せも、おばさんの幸せだって奪ってる。だから、俺は今の幸せを責任持って守る。誰にも奪わせないって思いながら生きてる。でも、こんなん言い訳だけどな」

 

明日香「ううん、そんな事ないよ。でも、ありがと。なんか吹っ切れた。そのかわり、絶対蘭先輩の事幸せにしてね」

 

蒼太「ありがとう、明日香」

 

約束した、絶対に幸せに生きる。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

気にする人と気にされる人。

蒼眼のテトさん、弥生凛音さん、評価ありがとうございます


香澄と明日香に帰ってもらった後、ベットに寝ながら天井を見ていた。すると、携帯から音が流れてきた。蘭が言ったのが伝わったのだろう、皆からお祝いのメッセージが来ていた。謎なことに、春からも冷やかしの言葉が届いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝か、ずっと返信をしていたがいつの間にかに眠ってしまっていた。今日も学校に行かなきゃなのか。準備しないと。

「行ってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしよう、明日香に会いに行くのが正しいのだろうか?でも、明日香は俺の事を恨んでいるかもしれない。あっ、タイミング悪すぎだろ。目合っちゃったし、どうしよ。

 

明日香「おはよう、蒼兄」

 

凄く目が腫れている。やっぱずっと泣いてたんだよな。

 

蒼太「おはよう、明日香」

 

明日香「うん、じゃあ行こっか」

 

明日香は今までのように接してくれた。俺の事をどうも思ってないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は経ち放課後だ。そして、校門前に女子が溜まっている。

 

女子1「あの子凄い可愛くない?」

 

女子2「分かる〜。でも、少し怖くない?」

 

女子1「そうかも、目つきも怖いしメッシュも不良みたい」

 

蘭の悪口を言うのは許せないなー。

 

蒼太「蘭、どうしたの?今日約束してたっけ?」

 

蘭「してないよ。でも、駄目だった?」

 

蒼太「そんな事ないけど、次からは家に来てくれない?」

 

蘭「どうして?迷惑だった?」

 

蒼太「えっと、それは、、、蘭が可愛くて目立っちゃうからかな?今も集まってるじゃん?」

 

蘭「そうだね、次からそうするね」

 

女子1「え〜?あの子って加藤君の彼女だったの?」

 

女子2「あんな子にはもったいないよ〜」

 

蘭「……………」

 

蒼太「どうしたの?大丈夫だよ。あいつら多分俺に嫉妬してるだけだと思うから」

 

蘭「なんで蒼太に嫉妬してるの?」

 

蒼太「俺がテストで毎回学年1位を取ってるからじゃないかなぁ?」

 

蘭「なんか、蒼太が言うと事実だとしてもウザい」

 

蒼太「本当だからなー、なんも言い返す必要ないんだよなー」

 

春「付き合って早々、学校の前でイチャイチャしてるとはいい御身分ですなー、そうやん」

 

蒼太「別にイチャイチャって訳じゃねぇだろ」

 

令「恋は盲目ってこういう事か?」

 

春「これはちょっと違うんじゃないかにゃー?」

 

令「そうか。おめでとう、蒼太。それと、そっちの」

 

蘭「美竹蘭です」

 

令「ありがとう。蒼太をよろしくな、美竹さん」

 

春「俺からもお願いするにゃ、蘭ちゃん」

 

蘭「ありがとうございます。所で蒼太、あのチャラい人誰?私達が付き合ってるの言ったの?」

 

蒼太「ああ、言ってなかったか。こいつな、千聖さんの従姉弟。だから知ったんだと思う」

 

蘭「え?なんで千聖先輩が知ってるの?」

 

蒼太「蘭が言ったのかと思ってたけど違うの?」

 

蘭「違うけど。あっ、もしかしたらAfterglowの誰かかも」

 

蒼太「凄いな、めっちゃいろんな人から来たぞ」

 

蘭「そうなんだ。なんか、ごめんね」

 

蒼太「別に大丈夫だよ。それでさ、今日どこ行く?」

 

蘭「私、蒼太の家に行きたい。蒼太の両親に挨拶したいし」

 

春「じゃー、俺もそうやんの家に行きたいにゃ」

 

令「俺も行っていいか?」

 

蒼太「蘭、いいか?」

 

蘭「いいよ、2人だけだと蒼太が暴走しちゃうもんね」

 

蒼太「したことないだろ、そんな事」

 

令「行くなら早く行こうぜ」

 

蒼太「お、そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加藤家

 

蒼太「鍵出すから待ってて」ガチャ

 

春「まだ帰ってきてないのかにゃ?」

 

蒼太「いや、あの2人はもうこっちには戻ってこないよ」

 

春「すまない。もう少し頭を使えばよかった」

 

蒼太「謝んなって。お前が頭下げるとか似合わないから」

 

春「蒼太はいつの間にさりげなく人を貶す術を覚えたのか不思議ぜよ」

 

蘭「鈍感だからしょうがないよ。これは不治の病だと思うから」

 

蒼太「誰か病気なのか?」

 

蘭「ううん、なんでもない。入ろっか」

 

仏壇前

 

蒼太「ただいま、親父、お母さん。帰ってきたよ。彼女の蘭と、友達の春と令。3人とも優しいんだよ。こっちは楽しいよ」

 

蘭「ええと、美竹蘭です。この間、蒼太の彼女になりました。絶対に蒼太を幸せにするのでどうか見届けてください」

 

春「俺も手を合わせたし、そうやんの部屋行ってくる〜、戦利品を持ってくるぜよー」

 

蒼太「何が戦利品だ?人の部屋に勝手に入るな」

 

令「どうせ蒼太はそんな物持ってないんだからいいだろ」

 

蒼太「持ってはないけど、じゃあ、そんな風に言ってる令は持ってんのかよ?」

 

令「気にするな、さっきのは言葉の綾だ」

 

蒼太「怪しーいなー?本当か?」

 

令「なら、今度家来るか?」 

 

蒼太「そうするよ」

 

令「来る時は連絡入れろよ。親がいる時は面倒だから」

 

蒼太「そいつは約束出来ねえな」

 

令「まぁ、いいけど。そんなことより彼女さんが蒼太に構ってまらえなくて死にそうだぞ」

 

蘭「別にそういう訳じゃない。えっと、蒼太?なんで笑ってるの?」

 

蒼太「いやな、本当に蘭が可愛くて。揶揄いたくなっちゃって」

 

蘭「影山さん使う必要ないじゃん」

 

蒼太「可愛い蘭が見れるならなんでもいいんだよ」

 

蘭「もうっ、揶揄わないでよ」

 

令(なんだ?この滲み出るバカップル感は)

 

蒼太「じゃ、ご飯作りますか」

 

蘭「私も手伝うよ」

 

蒼太「ありがとう、お願いするね」

 

そういや、蘭って料理出来るのか?



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

イチャイチャは休み休みやらないと友をも失くす。

今は蘭と2人で料理をしているのだが、蘭さん料理できなさすぎじゃないですかねえ。可愛いからいいけど。

 

蒼太「蘭?別に無理してやらなくても良いんだぞ。俺だって出来るし」

 

蘭「無理なんかしてない。全然平気。それにさ」

 

蒼太「それに、どうした?」

 

蘭「蒼太のお嫁さんになるんだからこれくらい出来なきゃ情けないよ」

 

蒼太「そうだな、ありがとう。蘭」

 

蘭「頑張るからちゃんとお嫁さんにしてよね」

 

蒼太「わかってるよ。さ、出来たし持っていくか」

 

蘭「うん、そうだね。冷めないうちにね」

 

リビング

 

蒼太「出来だぞー、お待たせ」

 

令「ありがとう、蒼太」

 

蒼太「それは蘭に言ってやれ。殆ど蘭が作ったんだから」

 

令「そうなのか。美竹さん、ありがとう」

 

春「ありがとうにゃー、蘭ちゃん」

 

蘭「ありがとう///」

 

蒼太「なんだ?褒められて照れてるのか?俺の彼女は可愛いな」

 

春「リア充になるだけでこんなに人が変わるとは。やばくない?令」

 

令「そうだな、蒼太じゃ無かったら殴ってた」

 

春「えげつねぇな、お前」

 

令「そんな事ねぇよ」

 

春「そんな事より令は千聖の事好『黙れ』っはい。調子に乗りました。って一目惚れって凄いにゃー。頑張れよ〜俺は恋する人全員の味方だからさ」

 

令「うるさい、余計なお世話だ」 

 

春「はいはい、せいですか」

 

蒼太「お前ら小声でどうしたんだ?飯食べようぜ」

 

『いただきます』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯が食べ終わって2人には帰ってもらい俺は蘭を送っている。

 

蒼太「蘭、幸せ?」

 

蘭「うん、凄い幸せ。今にも走り出したいぐらい、蒼太が好きすぎて。蒼太は?」

 

蒼太「俺もだよ。ありがとう、俺も蘭が好き」

 

蘭「そう///?あのさ、蒼太」

 

蒼太「どうした?蘭?」

 

蘭「手が冷たい///」

 

蒼太「蘭は寒がりなんだな。手袋、貸そうか?」

 

蘭「嬉しいんだけどそうじゃなくて、蒼太で温まりたい///ダメ?」ウワメヅカイ

 

蒼太「ああ、すまん(可愛すぎん?蘭)はい、これでいい?」 

 

蘭「うん、ありがとう。あったかいね蒼太の手」

 

蒼太「蘭の手は冷たいな。こんな手でギター弾いてて切れたりしない?」

 

蘭「今の所は大丈夫。本当に優しいよね蒼太は」

 

蒼太「そうなのか?そんな訳無いだろ。俺は普通、嫌いな奴には優しく出来ないし」

 

蘭「蒼太って嫌いな人居るの?」

 

蒼太「あんまいないけど俺をいじめてだ奴は許せないし許す気もないかな」

 

蘭「ごめんね。そんな事思い出させちゃって。苦しかったよね」

 

蒼太「全然大丈夫だよ。今は蘭が居てくれるから」

 

蘭「私も許さない。ソイツ等に会ったら殴り殺してやる」

 

蒼太「そんな事しないで。蘭まで失いたくない」

 

蘭「また思い出させてごめん。私は居なくならないから。あ、もう着いちゃった。バイバイ、またね」

 

蒼太「ありがとう、バイバイ。また今度」 

 

蘭「うん、蒼太?」

 

蒼太「蘭どうし、ん、ちゅ、バイバイ蘭///」

 

蘭「また今度しようね///」

 

蒼太「こんなん普段からはしねぇよ」

 

蘭「照れてる癖に。今度は皆の前でやろっかな?」

 

蒼太「蘭には出来ないんじゃない?」

 

蘭「ふふ、そうかもね。香澄とか明日香の前でやったら面白そうだな」

 

蒼太「大丈夫なんじゃないかなぁ、あの2人は」

 

蘭「そうなんだ。じゃあ、本当にバイバイ」

 

蒼太「バイバイ」

 

唇、柔らかかったな。




評価欲しいです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お泊まり。

また面倒臭い学校なのだが蘭が居るので最近は楽しい。時間が来たので準備をして家を出ると、そこには7人の姿があった、

 

香澄「蒼君おはよー。皆で学校行こう」

 

蒼太「良いけど凄え大所帯だな」 

 

蘭「急に来てごめんね」

 

蒼太「別にいいぞ。てか、彼女が来て嫌な奴すなんか居ねえよ」

 

蘭「そうなの?じゃあ行こっか」

 

つぐみ「……………………」

 

ひまり(あれ絶対つぐ怒ってるよね。バチバチじゃん、私はどっちの味方になればいいの?)

 

モカ(もー、2人ともすごーい。モテモテですなー。そーくん)

 

巴(てか、よく考えると今の状況ヤバいな。香澄に明日香につぐみに蘭。蒼太の事好きな奴4人も居るって)

 

なんなんだ?この空間。モカとひまりと巴は考え事してるし、つぐみはずっと暗い顔してるし、蘭は無言で腕に絡んでくるし、香澄と明日香は空元気感ハンパないし。なんかカオス、ますきに相談してみるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな状況が続き、気が付くと香澄が居なくなった。そして、羽丘に着いたので解散した。今は1人で歩いているのだが、視線が痛い。さっきまで側から見たらハーレムだったからしょうがないっちゃしょうがないんだけどさ、困る事に同じ制服の人が居るんだよね。変な噂が立たなければいいけど。

 

クラスメイト「あの、加藤くん。だよね?」

 

蒼太「そうですが、えっと、確か佐藤さんだよね?」

 

佐藤「そうだよ、覚えててくれたんだね?ありがとう」

 

蒼太「どういたしまして?それで、どうしたの?」

 

佐藤「いや、特には無いんだけどね。なんか、女の子がいっぱい居たからそういう事するのかなって。変なこと言ってごめんね」

 

蒼太「しないから、大丈夫。あの中に彼女は居たけど他は幼馴染みだったり友達だから。こちらこそ誤解を生んでごめん」

 

佐藤「ううん、そんなこと無いよ。もしかして加藤くんの彼女さんってAfterglowの美竹蘭ちゃん?」

 

蒼太「そうだよ、もしかして蘭達のファン?」

 

佐藤「うん、そうだよ。蘭ちゃん達ってかっこよくて好きなんだ」

 

蒼太「そうだよね、カッコいい。しかも可愛いとかマジで幸せ」

 

佐藤「いいなぁ。あ、教室着いちゃった。また話そうね」

 

蒼太「そうだね、じゃあ」

 

一応クラスメイトの名前は覚えていたのだが、ここで役に立つとは思っていなかった。佐藤さんかぁ、あんまり関わってこなかったな。蘭達のファンだし意気投合できる気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校が終わって春は千聖さんと遊ぶのでどこかに行った。令は春に付いていった。という事で、今は1人だ。今日はシフトが入ってた気がする。バイト行くか。

 

コンビニ

 

蒼太「入りゃした、リサさん」

 

リサ「はーい、今日も頑張ろっか」

 

蒼太「頑張りましょう。今日ってモカ来ます?」

 

リサ「確か、モカもシフト入ってるよ」

 

蒼太「じゃあ蘭の事聞けるな」

 

リサ「人って変わるんだね。真面目だった蒼太はどこに行った」

 

蒼太「どうかしました?リサさん」

 

リサ「なんでも無いよ〜。さ、仕事仕事」

 

蒼太「はーい」

 

 

 

 

 

 

モカ「お待たせしましたー、モカちゃんでーす」

 

蒼太「お、来た。学校お疲れ、今日の蘭ってどんな感じ?」

 

モカ「クラスメイトにそーくんの事聞かれてツンツンしてたよー」

 

蒼太「そうなの?可愛すぎだろ、死ねるわ」

 

リサ「はいはーい、2人とも仕事しよーね」

 

蒼太「はーい、すんませーん」

 

モカ「しゃーせーん」

 

リサ「はぁー、アタシ悲しいよ。後輩2人がこんなになっちゃうなんて」ウルッ

 

蒼太「あぁーごめんなさい。ちゃんと仕事しますから」

 

リサ「それが普通だから。さ、仕事仕事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅー、大変だった。帰るか、あれ?蘭から連絡来てる。何?『今日から2週間ぐらい親居ないから泊まってくれない?もうOK貰ってるから』なるほど。じゃ、荷物取って蘭の家行きますか。

 

美竹家

 

蒼太「お邪魔します」

 

蘭「いらっしゃい、蒼太。遅かったね」

 

蒼太「今日はバイトだったし荷物取りに行ってたからな」

 

蘭「そうだったんだ。じゃあこっち来て」

 

蒼太「おう。何回来ても緊張すんなぁ」

 

蘭「そう?別にそんな考えなくても良いよ。蒼太の2つ目の家だし、将来はここで住むかもよ?」

 

蒼太「俺は蘭に来てもらいたいんだけどな。どうすんだろ?」

 

蘭「もうちょっと後の話だし考えなくても良いんじゃない?」

 

蒼太「そうだな。蘭、荷物ってどこ置けば良い?」

 

蘭「私の部屋でいいよ。今行くね」

 

そう言って階段を駆け上がる途中、後何段という所で転んでしまった。転んだ蘭はそのまま俺に倒れてきた。

 

蒼太「う、大丈夫?蘭?」

 

蘭「うん?痛たた、なんで蒼太がいるの?」

 

蒼太「そりゃ、蘭が転んだからだろ」

 

蘭「あ、そっか。怒ってごめん」

 

蒼太「謝らなくていいよ、こんな事で。それよりさ、離れてくれない?少しキツい」

 

蘭「やだ。あともうちょっと」

 

蒼太「分かったよ。くっついていよ」

 

数分後

 

蒼太「蘭?もういい?結構経ったよ」

 

蘭「スースースー」

 

蒼太「なんで寝てんだよ。可愛い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

目が覚めると私の良く知っている天井が見えた。確か、蒼太が家に来て階段を上ってたら転んじゃって…………⁉︎凄く恥ずかしい、穴があったら入りたい。蒼太は居ないのかな?下に行ってみよう。

 

蘭「蒼太、ご飯作っててくれたんだ。ありがとう」

 

蒼太「起きた?怪我してない?」

 

蘭「多分大丈夫」

 

蒼太「そっか、良かった」

 

その言葉を聞いてとても胸が温まった。蒼太が私のことを気にかけているんだ。そう思うととても嬉しい。

 

蒼太「どうした?そんな阿呆けた顔して」

 

蘭「嬉しくって、蒼太が私を心配してくれるの」

 

蒼太「そうか///」

 

そう言って蒼太は凄く顔を赤くした。耳まで真っ赤だ。そんな蒼太を見ていると私まで照れてしまう。少しの沈黙の後、蒼太がご飯を持ってきた。

 

蒼太「ご飯できたし食べよ?」

 

蘭「うん、食べよっか。いただきます」

 

蒼太「いただきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ごちそうさまでした』

 

ご飯を食べ終わったのだが、蒼太が凄くニコニコしている。少し気味が悪い。

 

蘭「どうしたの?そんなニコニコして」

 

蒼太「どうしよっかな〜?教えようか?」

 

蘭「別にいい」

 

蒼太「そうか〜。今日のご飯美味しかった?」

 

蘭「凄い美味しかったよ。なんであんなに上手く作れるの?」

 

蒼太「ありがとう。料理のコツは経験と愛情だよ」

 

蘭「蒼太のお母さんの言葉?」

 

蒼太「そうそう。それにしても、蘭がキライなもの食べてくれて嬉しいな」

 

え?今、キライな物って言った?もしかして………

 

蒼太「グリーンピースは初めて使ったけど上手く出来たなー」

 

蘭「何に入ってたの?」

 

蒼太「全部に入れたよ。ポタージュは匂いを抑えてるだけでほぼ丸ごとと使ったよ?」

 

蘭「本当に?」

 

蒼太「うん、おかわりする?」

 

蘭「絶対にしないから」

 

蒼太「じゃあ、明日の朝ごはんだなー」

 

やり方が卑怯だ。少し腹が立つ。そうだ、いいことを思いついた。

 

蘭「…………………………」

 

蒼太「もしかして怒ってる?」

 

蘭「別に?おこってないし」

 

蒼太「ごめん、謝るから」

 

蘭「じゃあ、私の言う事1つ聞いて?」

 

蒼太「いいですよ。お嬢様、なんなりと」

 

蘭「言い方がムカつくけど、いいや。それじゃあ、今日一緒に寝て」

 

蒼太「いいけど、元からそのつもりだったぞ?」

 

蘭「変態、屑」

 

あれ?なんで私は逆上してるんだ?私から話振ったのに。ヤバイ奴じゃん。でも蒼太と寝れるんだったらいいや(思考放棄)でもムカつく。

 

蘭「なんかムカつくから一緒にお風呂入って」

 

蒼太「それはダメじゃね?」

 

蘭「今の蒼太に拒否権はないから。行くよ」

 

蒼太「分かったって。それにしちゃあ、ちょっと早いけど」

 

この後、何があったかはご想像にお任せする。




ちょっとだけ文章の書き方を変えたのですがどうでしょうか?
時間や場所が変わると凄い大きい空白を入れていたのですが、それに加えて棒線は人の視点が変わる。と言った感じです。急ですみません


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

好き嫌いは良くない。

風呂から出て、蘭の部屋のベッドの上にいた。え?風呂で何があったって?なんにもないぞ?読者諸君は心が汚れているな。

 

閑話休題

 

先程の通り、ベッドの上にいるのだがとても緊張する。ここはとても甘い匂いがして気がおかしくなりそうだ。しかも、可愛い蘭が横にいる。髪がまだちょっと乾いてなくて艶っぽい。

 

蘭「ねえ、蒼太?蒼太はそういう事したい?」

 

蒼太「したいっちゃしたいけどまだ早いと思うよ。それに明日まだ学校あるし」

 

蘭「そっか。じゃあ寝よ?」

 

蒼太「う、うん」

 

蘭からそういう話を振ってくるとは思わなかったので少し動揺してしまったが、蘭は気づいていないだろうか?それより今日俺は寝れるだろうか?

 

蘭「どうしたの?蒼太?こっち来て」

 

蒼太「おお、すまん。(寝っ転がる)なんかソワソワすんな」

 

蘭「ふふっ、そうなんだ。蒼太抱きついていい?」

 

俺の彼女はどうしてそんな愚問を問うんだ?あー、もう可愛い、抱き着きたい。

 

蘭「ちよっ、蒼太?急に抱きつくとかどうしたの?」

 

蒼太「そっちから抱きついてって言ったんだろ?」

 

蘭「そうだけど、自分でやるのとされるのだと違うんだよ」

 

蒼太「そうかー、じゃあ辞めるな」

 

蘭「え?なんで辞めるの?」 

 

蒼太「蘭が辞めてって言ったから」

 

蘭「そういうことじゃないのに」

 

拗ねた蘭も凄く可愛いなぁ。目もウルウルさせて今にも泣きそうだ。

 

蘭「もう寝る、キライ」

 

蒼太「ごめんね、揶揄い過ぎた。ね?これでいいでしょ?」ダキ

 

蘭「しょうがないしユルス///」

 

照れてる。あー、可愛い。俺も寝るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

私はいつもの癖で5時に起きてしまったが蒼太はまだ起きてないようだ。後ろからハグされているので蒼太の事は見れない。それにしても恥ずかしい。この家に誰も居ないのは分かっているが恥ずかしい。頑張って脱けだ…せないか。しょうがない、もう少しこうしていよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼太「んにゃ、天井が違う。そっか蘭の家来てたんだ。ん、おはよ蘭」

 

蘭「おはよう蒼太。学校行く準備しよう」

 

蒼太「そうだね、下に行こうか」

 

蒼太「あ、俺は出るからここで準備してて」

 

蘭「ありがと、蒼太」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


蘭と別れた俺は朝ごはんの準備をしていた。勿論、グリーンピースを使って。暫くすると蘭が降りて来て材料を見た途端嫌そうな顔をしたが、無視をして作業を続けた。

 

蘭「無視しないで。え、ちょっと真顔でグリーンピース入れないで」

 

蒼太「ん?どうした?作り終わったぞ」

 

蘭「本当に意地悪」

 

蒼太「そうだな、凄い意地悪だ。それは蘭がグリーンピース食べれないから意地悪なだけだぞ?」

 

蘭「分かったよ、食べるから。食べれば良いんでしょ?」

 

蒼太「そうそう、そーゆー事」

 

蘭「じゃあ、さっさと食べて学校行こ」

 

蒼太「おお、そうだな」

 

この後ご飯を食べて学校に向かった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

初めて。

遂に明日、私の両親が帰ってくる。という事は蒼太との生活も最後となる。少しだけ寂しい。だから今は私がご飯を作っている。

 

蘭「蒼太、出来たから運んで」

 

蒼太「分かった、今日は肉じゃがかー。いつも通り美味しそうだな」

 

蘭「うん、味見した感じ美味しいと思うよ」

 

蒼太「良かった良かった。初日のアレは思い出したくないからなぁ」

 

蘭「うっさい、しょうがないじゃん初めて作ったんだから」

 

蒼太「初めはそんなもんなの。しょうがない、しょうがない。さ、食べよ。冷めちゃうし」

 

蘭「分かった、いただきます」

 

蒼太「いただきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の作った肉じゃがは蒼太が作ったものには到底及ばないけど美味しかった、と思う。勘違いかもしれないが蒼太も笑顔な気がする。蒼太の笑顔を見ているとこっちまで広角が上がってしまう。

 

 蒼太「どうした?蘭。そんな美味しかったのか?俺はすげぇ美味いと思うけど」

 

 蘭「ありがと///」

 

蒼太でもAfterglow以外の人に褒められるとやっぱり照れてしまう。今の顔は間違いなく真っ赤だ。だから少し顔を背けてしまう、それに気付いたのか蒼太は私を笑った。

 

 蒼太「蘭は分かりやすいな。さっきから顔の色が変わりっぱなしだ」

 

 蘭「うるさい///」

 

それを蒼太がごめんごめんと返す。謝る気が無いのは分かるけど、蒼太が相手だと怒れない。なんて蒼太に返せばいいかわからないまま時間だけが過ぎていった。

 

 

 

 

 

 蒼太「あのさ、蘭?」

 

急に声をかけられて少し驚きながら返事をすると蒼太から思いがけない言葉がか発せられた。

 

 蒼太「明日でさ、ご両親帰って来ちゃうじゃん?だから今日2人で思い出作らない?」

 

まさか蒼太からそんな提案をしてくるとは思っても居なかった。いつもそういうのは私から言って、それを蒼太が断る。だけだと思ってたから嬉しくて椅子に座ってる蒼太に抱きついた。

 

蒼太「どした?そんな嬉しい?じゃあその前にお風呂入ろっか。一緒に入る?それとも別々?」

 

そんなの勿論一緒に入りたい。でも自分から言うのは少し恥ずかしいし私が変態って思われるかもしれない。そんな事で幻滅されたら嫌だけど蒼太はそんな人間じゃ無いと思う。そして私は下を向いて小さな声でYESと言う。

 

 蒼太「行こう?さ、こっち。お嬢様?」

 

 蘭「1人で行けるから///後変な扱いしないで」

 

 蒼太「嫌だった?まぁ、いいから。あ、着いたね」

 

くだらない話をしていたら脱衣所に着いてしまった。お互いお互いを見ないように黙って服を脱いでいく。蒼太の事を見ると、腹筋が割れていていつも鍛えていることが窺える。後服を着ている時よりゴツイ。蒼太を見ていると、蒼太も私を見ていたのか目が合った。

 

 蒼太「蘭の素肌綺麗」

 

 蘭「え、なに?」

 

 蒼太「蘭が凄い可愛いなーって。肌すべすべだし」

 

 蘭「変態///」

 

こんな時に不意打ちなんてずるい。『変態』って罵ったけど、蒼太が私を褒めてくれたと思うと凄い嬉しい。でも言うと弄られそうだから辞めておく。そんなことより今はお風呂に集中だ。

 


 

入浴中、俺は何度も蘭を襲いそうになった。だが、まだここは風呂場なので我慢してきた。何度か理性が壊れそうになったが、やっとの事で持ち堪えた。

 

 蘭「一回服着よ?今すぐって訳じゃないし」

 

 蒼太「おっ、そうだな。着たらベッド来てね」

 

 蘭「うん、分かった」

 

俺的には今すぐでも良いんだけど。蘭も恥ずかしいだろうし、俺も少し恥ずかしいし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 蘭「蒼太、入るね」ガチャ

 

 蒼太「おう、いらっしゃい?まず其処座って」 

 

 蘭「座るね。蒼太、少しこうしてて良い?」

 

そう言って蘭は俺の肩に寄っかかってきた。一緒に風呂に入った筈なのに俺よりも良い匂いがして欲という欲を蘭にぶつけそうになった。 

 

 

──その後の記憶無く朝から起きると淫ている蘭の姿があった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

√美竹蘭end

あれから高校を卒業し俺は花道の勉強でとても忙しくなった。なんでお前が?って思う人もいるだろう。なぜかというと俺と蘭の結婚を蘭のお父さ、俺のお義父さんに許して貰ったのだ。

 

条件として2つ設けられたが。一つ目は学生の内は結婚させない。二つ目はどちらかは花道の道を継いでくれとのこと。二つ目は蘭との話し合いの後、俺が花道の道に進む事を決めたのだが。俺は元からそのつもりだったけど蘭が『本当にそれで良いの?』って質問してきて説得が大変だった。生活習慣がまるっきり違くて生き絶えそうになったのは別の話。

 

蘭は、蘭達は大学に行ってもAfterglowで『いつも通り』やってるみたいでちょくちょく遊びに来ては蘭の事を弄ってる。その時に俺を横目で見る蘭も可愛い。お、丁度蘭が大学から帰ってきた。

 

蘭「ただいまー、疲れた」

 

蒼太「お疲れ様。まず手洗いしてきて」

 

うん、と頷くと奥の方へ行ったので俺はリビングに戻った。リビングにはお義父さんが居て少し話す事になった。

 

蘭父「蒼太、キツイか?」

 

蒼太「大丈夫です。途中で辞める気ないんで」

 

そう言うとお義父さんは少し口角を上げてそうかそうかと言っているのを見て蘭と似てるなぁ、って思った。でも蘭と違って弄れないのが悔しい。そんな事を考えていると蘭が戻ってきた。

 

蘭「あれ、父さん居たんだ。何話してたの?」

 

蘭父「そうだな、蒼太の意思表明を聞いててな」

 

蒼太「そこまでの物でも無いですよ」

 

蘭父「ならそんな奴には蘭はやれんな」

 

蒼太「嘘ですよ、一生守ります。約束も、蘭も」

 

話を理解してないであろう蘭も顔がカァーと赤くなった。そして静かに俺の腹に拳を入れてきた、解せぬ。

 

蘭父「おっと、私は邪魔だな。ここら辺でお暇するよ」

 

蘭「えっ、父さん‼︎蒼太、しらないっ///」プイッ

 

蒼太「俺変なことしてないよね?なんで怒るの?」

 

なんだこの気まずい空気、俺100%悪くないぞ?大学生なんだからもっと大人っぽくしてほしい。いつまでも子供みたいでかわいいのだがそれじゃいろいろと困るからね。

 

蒼太「ごめんな、機嫌直してくんねぇか?」

 

蘭「じゃあ今日シて?それならユルス」

 

蒼太「別にいいけどよくそんなこと平然と言えるよな。蘭も成長したんだなぁ」

 

蘭「っ‼︎違うし!別に私が痴女とかそういうことじゃないから‼︎」

 

蒼太「知ってるから大丈夫。じゃ、今日の夜ね」

 

前言撤回、凄い艶っぽくて大人味がある。まぁ俺は大人がなんなのか分かってない青二才なのだが。そんな事よりどうしよう。今日はお義父さんもお義母さんも居るから音が出てはダメだ。蘭はいっぱい声が漏れるからなぁー。って考えてるとお義父さんから『私と家内はしばしの間旅に出る』とLI○Eが送られてきた。さっきまでそこいたやん。見てたの?あら恥ずかしい。

 

蘭「蒼太、父さんからの見た?今日居ないって」

 

蒼太「見た見た。これで蘭が思いっきり声出しても大丈夫だな」

 

蘭「私そんな声出ないし、何言ってんの?」

 

蒼太「言っとけ、どうせ今日分かるんだし」

 

蘭「じゃあ、今すぐここで証明しようか?」

 

蒼太「そんなこと言ってると(自主規制)して(自主規制)した後(自主規制)するよ?」

 

蘭「っ‼︎別に大丈夫だから。蒼太も(自主規制)してだらしない声出すんじゃない?」

 

我ながらに思う、結婚を控えてる男女の言い争いじゃない。後理性がもたない気がする。気をつけよう。てかもう既にキツい。

 

蘭「ふーん、変態。隠せてないし」

 

蒼太「これから見せ合うなら隠す必要ないだろ?」

 

蘭「へ?ちょ、蒼太⁉︎」

 

蒼太「寝れると思うなよ、寝かせねぇぞ」

 

そう言い蘭を押し倒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やらかした、意識が正常になった俺はそう思った。臭いし真っ白だし。先にお風呂入るか、他のことは出てから考えよう。

 

数分後

 

お風呂から出てもまだ蘭は起きていなかった。起こそうとするとモゾッと蘭の体が起き上がった。

 

蘭「ん、蒼太おはよう。ケホッ、何この臭い?」

 

蒼太「一回お風呂入ってきて。片付けておくから」

 

蘭「うん、分かった。よろしくね」

 

風呂に行ったみたいだな。てか臭い落ちるかな?バレたら気まずくなるし…バレないように丁寧にやろう。それにしてもよくこんな汚れるなぁ、何やったんだよ(他人事)

 

蒼太「少し我慢しないといろいろと破滅するな」

 

蘭「ただいま、って蒼太ぶつぶつどうしたの?」

 

蒼太「蘭との距離感間違えないようにしないと、って思って」

 

蘭「え、なんで?私はずっと蒼太と居たいよ?」

 

蒼太「それはそうなんだけど、まだ結婚してないし」

 

蘭「そうだね、後一年か。長いなぁ、ごめんね待たせちゃって」

 

蒼太「別に謝らなくっていいよ。1年なんて一瞬だよ、楽しんで終わっちゃう」

 

蘭は『そう?』とだけ言って黙ってしまった。こういう時はどうすれば女性は喜ぶのだろうか?女心をわかりきっていない俺には分からないが、同じ女性ならわかるだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから時は経ち、6月。今日は結婚式、蘭と俺との大事な日。俺は立派なタキシードを着ている。蘭も着替えに行った。

 

蒼太「やっぱ一年ってあっという間だったなぁ」

 

蘭「何そんなに感慨深い感じになってるの?」

 

蒼太「あ、蘭着替え終わったのか」

 

そう言って振り返ると純白のドレスを身に纏った蘭が居た。薄化粧もして凄い綺麗だ。こう、なんかいつもと違って抱擁力があるというか。いつもの蘭からは分かり得ない美しさがあった。

 

蘭「なに?ジロジロ見て」

 

蒼太「綺麗だなぁ、って。俺さ、親父と母さんの結婚式の写真見て凄え憧れてたんだよ。仏壇の前に写真あるだろ?昔からずっと見てて」

 

蘭「確かにこれとあの写真のウエディングドレス似てるね。あのさ、蒼太?」

 

蒼太「どうしたの?」

 

蘭「私とお母さんどっちが綺麗?///

 

そんな質問を蘭がするとは思ってなかったので俺は鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしていることだろう。だがしかし、決して俺はマザコンではない。勿論蘭の方が好きだ。その旨を蘭に伝えると顔を真っ赤にしてビンタをしてきた。

 

蒼太「痛って、マジで叩いただろ!蘭が聞いてきた事なのになんで俺が頬を赤くしなきゃいけないんだよ!」

 

蘭「だって、恥ずかしかったんだもん///」

 

俺が正論を言うと蘭はいかにも///(照れてるマーク)がついてるような反応をしてきたので俺の中で変なスイッチが入ってしまった。

 

蒼太「そういう所が母さんよりいい所だよ」

 

蘭「っ!ふんっ!ふんっ!」

 

本当に怒ってしまったのか無言で俺に拳を入れてきたので華麗に避ける。そうすると何を思ったのか俺に近寄ってキスをしてきた。と、同時に部屋の扉が開いてドサッと人が流れて来た。

 

ひまり「あー、もういい所だったのにー。モカ押さないでよー」

 

モカ「ひーちゃんが重いから勝手にドアが開いたのですよ〜」

 

ひまり「ちょ、モカ!私はそんなに重くない‼︎…筈」

 

巴「まぁまぁ、2人とも。今日は2人の結婚式なんだぜ?喧嘩なんてしないで素直に祝おうじゃねえか」

 

つぐみ「そうだよ、巴ちゃんのいう通りだよ。蘭ちゃんも蒼太くんもごめんね。本当はもうちょっと前に入る予定だったんだけど……ひまりちゃんがもうちょっと待ってよ。って」

 

つぐみに説明されたが最初からなんとなくは分かってた。俺は別に許すしなんとも思わん。でも蘭が完全にオーバーヒートしてる。固まったまま動かない。おーい。へんじがないただのしかばねのようだ。

 

蘭「いき…てる…から。勝手に殺さないで」

 

蒼太「良かった良かった、てか普通に地の文を読むな。あれっ?地の文ってなんだ?」

 

つぐみ「そんなことより、私達はお花を贈りにきたんだよ」

 

蒼太「そうか、ありがとう。これは、青の胡蝶蘭か?」

 

モカ「さっすが〜。毎日蘭パパに扱かれてるだけありますな〜。蒼い蘭、2人を象徴する花で、超エモいでしょ〜?」

 

ひまり「後、2人に幸福が巡ってくるように。調べたんだよ?」

 

はっきり言うとめちゃくちゃ嬉しい。自分の為にこんな考えて花を送ってくれたなんて。この花は枯れるまで綺麗に飾ろう。そして、俺はこの花を大切にしようと心に誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   《いつまでも蘭と幸せに暮らせるように》

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

√パレオ(鳰原令王那)
届かない恋心


私の名前は鳰原令王那、皆さんにはパレオと言った方が判りやすいかもしれませんね。ですが今は呼び名など関係ありません。

 

私には片思いしている方が居ます。名前は加藤蒼太さん、学年は高校2年生で学校は…知りません。彼について知っている情報はこれくらいしかありません。ですが、蒼太さんがとても優しい事は知っています。何故なら彼が初めて“鳰原令王那”としての自分を認めてくれた人物ですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長々とお話ししましたが私は今はちゆ、チュチュ様のマンションに行くために電車に乗っています。それと、今日はまっすーさんがL◯NEで『蒼太が来るぞ』と言ってましたね、内心ドッキドキです。では早くチュチュ様の所に向かいましょう。

 

 

 

 

〜チュチュのマンション〜

 

パレオ「チュチュ様〜お待たせしました」

 

チュチュ「遅いわよ、パレオ。やっぱり今日は一層excitedしてるわ。lovetrouble(恋煩い)なんて単語本当に存在するのね」

 

パレオ「はい!しますします〜。あっ!まっすーさんと蒼太さんが来たようなのでお出迎いしてきますね」ダッ

 

チュチュ「……バンドに支障が出なければいいのだけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜蒼太視点〜

 

ますきと一緒に(引きずり込まれて)チュチュのマンション、もといRASの練習場所まで来た(連れてこられた)。なんで音楽とかちんぷんかんぷんの俺を連れてくるかなぁ?皆から元気貰えるから良いけど。あ、もう着いちまった…あれ、パレオが居る。待っててくれたのはありがたい。

 

パレオ「蒼太さん、まっすーさん、いらっしゃいませ」 

 

蒼太「お邪魔します。態々来てくれてありがとうね」

 

パレオ「いえ、私は蒼太さんが居るというのなら南極まで行っても構いません!」

 

ますき「おいおい、それは言い過ぎだろ。後、あたしも居るからな。2人で会話を進めるな」

 

蒼太「すまんすまん。立ち話もなんだし中入ろうぜ」

 

ますき「お前の家じゃねえだろ」

 

パレオ「じゃあ蒼太さん住んでみます?私もご一緒しますよ?」

 

蒼太「それは面白いな。泊まってみるか?パレオ」

 

パレオ「え!蒼太さんが良いなら私は良いですよ?///」

 

蒼太「冗談だよ。パレオ可愛いな」

 

パレオ「ふぇっ?か、可愛い///蒼太さん」

 

ますき「もうここまで来ると告った方がいいんじゃね?どーせ、気づく訳ないし」

 

パレオ「でも心の準備がぁ///も、もう上上がりましょう。チュチュ様も待ってる筈ですからぁぁ」ダッ

 

ますき「あいつやっぱカワイイな」

 

蒼太「どしたん?ま、俺たちも行こうぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱ此処広ェ、結構歩かされた。やっと着いたよ。あれ、まだ六花とレイは来てないのか。まあ、それまでチュチュを弄るだけだけどな。

 

蒼太「久しぶり、チュチュ」

 

チュチュ「そうね、久しぶりソウタ」

 

蒼太「ん、またRoseliaの曲聞いてるのか?本当に好きだよな」

 

チュチュ「そ、そんな訳ないじゃない。ぶっ潰す為の布石よ///」

 

蒼太「ふーん。でも、ぶっ潰すにしては多くないか?普通、一曲CD一枚でいいよな?あれ、これと同じだ。あれ、もう一つ『shut up!///』もー、いつもの事なのにこんな怒るなんて成長してないなー」

 

チュチュ「ソ、ソウタ?いい加減にしてくれないかしら?(パレオが怖いのよ!)」

 

パレオ「そうですよ、蒼太さん。チュチュ様が可哀想です。程々にしてくださいね。私は今着いたレイヤさんとロックさん連れてきますね」

 

そう言ってパレオは下に降りて行った。なんか怒ってるみたいだけど、どうしたんかな?(久し振りの鈍感)え、チュチュもますきもゴミを見るかのような目で見てくるし。え、また俺なんかやっちゃいました?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六花とレイが来た後はバンド練習らしいので手持ち無沙汰になった俺は適当に片付けをしていた。

 

〜スタジオ内〜

 

レイ「パレオ、蒼太と進展あった?」

 

パレオ「…特に無いです。蒼太さんチュチュ様を揶揄って私に構ってくれないんです」

 

六花「やっぱりですか。そういう人ですしね」

 

ますき「んー、あたしがガツンと言うか?」

 

パレオ「べ、別に大丈夫です!私も、その内…」

 

レイ「その内じゃダメだよ。蒼太倍率高いし、これから蒼太の事好きになる人が零って訳じゃないんだよ?」

 

パレオ「そうですけど。蒼太さんを振り向かせるなんて難しくて出来ませんし…」

 

ますき「あ、そうだパレオ。今週の週末、蒼太誘ってどこか行ってみろ。私達もサポートしてやるからさ。お前らも良いだろ?」

 

レイ「私は良いよ。パレオに幸せになって欲しいし」

 

六花「私もレイさんと同じです」

 

チュチュ「貴女たちが言うなら私は否定はしないわ」

 

ますき「とか言って1番乗り気なのがチュチュなんだよな」

 

チュチュ「そっ、そんな事ないわ。貴女達がやるから私もしょうがなく…」

 

レイ「チュチュ、顔真っ赤だよ。私達はチュチュが誰よりもRASの事考えてるの知ってるから隠さなくて良いよ」

 

チュチュ「レイヤ…。皆も、頑固になってゴメン。ワタシもパレオが幸せになるのを願ってる」

 

パレオ「チュチュ様〜。大ッ好きです、嬉しい、嬉しい〜」

 

チュチュ「ちょ、パレオ!clam down!急に抱きつかないの!」

 

パレオ「だって嬉しいんですもん、しょうがないですよ」

 

ますき「お前らめちゃくちゃ可愛いじゃねえか。ま、蒼太待たせてるし行こうぜ」

 

パレオ「そ、そうですね。行きましょう」

 

RASの皆さんは優しくて心が暖まります。でも、蒼太さんの事を見ると胸が熱くなります。恋煩いってヤツなんですよね。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

隠しものはちゃんと隠そう。

パレオです。RASの皆さんから応援を頂いた後、練習は解散という事になってチュチュ様とまっすーさん以外の3人は蒼太さんに送って貰ってるんですけどロックさんもレイヤさんも別れてしまって今は蒼太さんと2人きりです。改めて見ると蒼太さんって凄い大きいですね。

 

パレオ「あの、蒼太さん!」

 

蒼太「おお、どうした急に。話あるなら聞くぞ?」

 

パレオ「お話って訳じゃ無いんですけど…来週末に一緒にお出掛けして欲しいんです。ダメですかね?」

 

蒼太「別にいいけど?…それってパレオのお願いって事でいいのか?」

 

むむっ、それは困る質問です。パレオも鳰原令王那も蒼太さんのことが好きなのでそれにすぐ答えられません。どうしましょうか。

 

蒼太「迷ってんなら今すぐ答え出さなくてもいいよ。まだ時間もたっぷりあるから」

 

パレオ「ありがとうございます。蒼太さんはパレオと鳰原どちらが好きですか?」

 

蒼太「ん、俺?どっちも好きだよ?パレオは一緒に居て楽しいし。令王那は何時も優しくしてくれるし」

 

パレオ「そ、そうなんですねッ。(めっちゃ恥ずかしいです///)」

 

蒼太「パレオ、大丈夫か?熱あんなら無理すんなよ(おでこに手を添える)」

 

パレオ(蒼太さんの手がぁ、蒼太さんの大きい手が私の体にぃ、ヤバすぎます。だ、ダメですパレオ。別に蒼太さんはそんな気がある訳じゃ無いんですよ。いつもの奴です、勘違いしちゃー)

 

蒼太「本当に大丈夫?ちゃんと帰れる?帰れないなら家泊まる?」

 

パレオ「とまっ!泊まる!?だ、ダメなんですってー」ポコポコ

 

蒼太「そ、そうなのか?じゃあ送ってくな」

 

パレオ「いえ!泊まります。泊まらせてください!」

 

蒼太「着る物は香澄達の使って貰っていいか?」

 

パレオ「お二人も呼ぶんですか?」

 

蒼太「一応な、証人みたいな感じ。しかもいっぱい人数いた方が楽しいだろ?」

 

パレオ「そ、そうですね(2人きりでいいのに…)」

 

蒼太「じゃあ行こうぜ。ちょ?どうしたパレオ」

 

パレオ「きゅ、急にすみません。蒼太さんの手が寒そうだったので。ご迷惑だったですか?」

 

蒼太「いや、全然、迷惑じゃ無いよ。ありがとね(何この子、可愛いかよ。撫でたくなるわぁ)」

 

パレオ(かっこいいな。でも私の事妹見たいにしか見てないんだろうな…。ちょ、蒼太さんが今求めているのはパレオなんです。鳰原は、入って来ないで下さい。あー、もうっ、蒼太さん好きー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

俺の家に着いた訳だが、さっきからパレオの調子がおかしい。やっぱり俺の家に行くのは嫌なのだろうか?嫌なんだったらちゃんと言ってもらわないと。

 

蒼太「パレオ?嫌じゃ無い?無理しないでね」

 

パレオ「そんなことないです!蒼太さんが居るだけで嬉しいですし

 

蒼太「なら良いけど。無理しちゃだめだぞ?」

 

パレオ「は、はい!肝に銘じます(蒼太さんの笑顔かわい〜)」

 

蒼太「じゃあ家の鍵開けたから適当に待ってて。香澄と明日香呼んでくるから」

 

パレオ「あっ、はいっ。行ってらっしゃいです(蒼太さんの部屋覗いちゃえ!)」

 

 

〜数分後〜

 

2人ともYESと答えてくれたので連れて来たのだがパレオの姿がない。もしかすると上に居るかも。だとしたらっ!アレが見つかると…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

蒼太さんの部屋に来たのですが、なんでしょうか?ベットの下に本みたいなのがあります。出してみましょうか。…っっ!こ、これは、えっちな本です。『隣の部屋のお姉さんとクリスマスパーティ』『鬼の委員長に絞られる』…やっぱり年上の方が好きなのでしょうか?蒼太さんが来ました。少し問い詰めましょうか。

 

蒼太「パレオっ!あー、遅かったか」

 

パレオ「遅かったってどういう事です?」

 

蒼太「ちがっ、違うんだ。それ、春のやつのを千聖さんが来るって押し付けられたんだよ。信じてくれ」

 

パレオ「本当ですか?今すぐ春さんに連絡して下さい」

 

蒼太「分かったよ、電話するよ」

 

prrrrrrr prrrrrrrrrr

 『なんだにゃー?今暇じゃ無いんだけど』

 

蒼太「この前のアレだよ。今パレオが家に来てて見つかった。事情話せ。変なこと言ったら即千聖さんにあることない事言うからな」

 

 『分かったぜよ。変わってにゃ。もしもしパレオちゃん?今そこにお姉さん物いっぱいあるでしょ?それ全部俺のだから。蒼太を責めないでね。それと、あの鈍感攻略するの頑張ってね』

 

パレオ「ふぇぇぇ?春さん!分かりました」

 

 『ま、頑張って。律儀に恋バナとかいいかもね』

 

パレオ「考えときます。ありがとうございました。っと、蒼太さんは使いました?」

 

蒼太「……………………」

 

パレオ「そうなんですね。じゃあ下行きましょうか、お二人を待たせてはいけないので行きましょうか」

 

少しだけ妬いてしまいましたが、無かったことにしましょう。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

恋バナ。

はあ、春の奴後で締めてや…なんでもない、本当にパレオの誤解が解けて良かった。

 

それにしてもどうすんだろ?土曜日とはいえパレオにもご両親はいるだろうし、連絡入れなくてもいいのか?後でパレオに聞いてみるか。

 

それにしても風呂は良いな、勿論最後だけど。落ち着ける。邪な事は考えてない、と思う。もう出るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビングに帰るとそこにはもう令王那しか居なかった。二人は寝たのだろう。二人きりとは正直まずいが別に大丈夫だろう。

 

令王那「あ、蒼太さん。お二人は先にお布団に入ったみたいですよ。私達も寝ますか?」

 

蒼太「うーん、まだ起きてて良いかな?令王那は?てか親御さんとか大丈夫?」

 

令王那「親は…あんまり帰ってこないので。私ももうちょっと起きていたいです」

 

蒼太「変なこと聞いてごめんな」

 

令王那「良いんですよ。仕事が忙しいのは分かってますし。しょうがないので」

 

やべえ、空気が重い。なんか話変えないと。

 

蒼太「そ、そういえば令王那。好きな人とかいるのか?」

 

令王那「す、す、好きな人ですか?…居ます。蒼太さんは?」

 

蒼太「俺か…。そうだな、どうなんだろう?」

 

俺って今香澄の事どう思ってるんだろ?今でも好きなのか?

 

令王那「もしかして香澄さん?ですか?」

 

蒼太「うーん?わかんないや。諦めちゃったから、な」

 

令王那「なんで好きだったんですか?」

 

蒼太「俺さ、いじめられてたじゃん?」

 

令王那「それは、知ってます」

 

蒼太「うん、じゃあその時の話するな。

 

 俺昔から目立ちたがり屋だったんだよ。皆で遊ぶ時とかも結構真ん中にいてさ。でも、香澄はそうじゃなかった、ていうか怖かったんだと思うよ。で、俺がアイツの手を引っ張ってやるとさ、そんなの吹っ切れて遊ぶんだよ。

 

それがすっげえ好きでさ、その笑顔見ると胸が高鳴ってやっぱ好きだなぁって思ってたんだよね。

 

それで、アイツ根はあんな元気じゃん?だからあっという間に皆の人気者になったんだよ。

 

で、俺は香澄と凄い仲がいい。ガキからしちゃあ『なんで?』だろうな。そこからはこの前話した通りだ」

 

令王那「それからどうしたんですか?」

 

蒼太「香澄にバレないように必死だよ。香澄は香澄で俺の嘘にすぐ引っかかるし、でもその度に周りは『嘘つき野郎』ってな」

 

令王那「酷いです、酷すぎます。なんで蒼太さんがそこまで言われなくちゃいけないんですか?」

 

蒼太「ガキの話、間に受けちゃ駄目だよ。気持ち悪い話してごめんね。今言ってて気付いた。多分もう好きじゃない」

 

令王那「そうなんですね。蒼太さんは好きな人作りたいですか?」

 

蒼太「暫くはいいかな?そこまで拘りはないし。でも、好きになったりはするかも。そういえば令王那の好きな人はどんな人?」

 

令王那「わ、私のですか?とても優しくて、いつも私の味方になってくれる人です」

 

蒼太「そんな人居るんだな。俺も誰かの味方になれてるかなぁ?」

 

令王那「なれてます、蒼太さんは味方になれてます。だからそんな顔しちゃ駄目です」

 

蒼太「ありがとな、令王那。もう遅いし寝よう、2階の俺のベット使っていいから。じゃあおや「駄目です、一緒にいてください」へ?なんでだよ。いいから上がって」

 

令王那「絶対に駄目です。蒼太さんは気付いていないかも知れませんが凄く虚な目をしてます。一人にはできません」

 

蒼太「はは、そんな訳ないだろ?死んだりしないよ。大丈夫」

 

令王那「私が駄目です。一緒に居てください」

 

蒼太「そうか、じゃあ着いてきてくれ。ごめんな、なんかブルーになって」

 

令王那「私が悪いとこがあるのでしょうがないです。あの、私も蒼太さんの大切な存在になれてますか?」

 

蒼太「なれてるよ。いつもすっげえ優しいし、パスパレの事でずっと喋ってられるし」

 

令王那「!!ありがとうございます。じゃあおやすみなさい」

 

蒼太「おお、そうだな。じゃあおやすみ」

 

そう言って俺は瞼を閉じた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

朝ごはんとお話しと。

起きてしまいました、令王那です。まだ蒼太さんは起きてないようですやすや眠っています。いい匂いしますし可愛いです。起きなければいいのに。ずっと私の為に居てくれればいいのに。

 

やはりアタックしなければいけないのでしょうか?昨日の話を聞く限り恋に飢えている訳では無さそうですし、私はきっと恋の土俵にすら立てていないですし。

 

そんな時間も終わってしまい、蒼太さんが起きました。

 

蒼太「おはよ、令王那」

 

令王那「おはようございます。私が邪魔で寝れませんでしたよね」

 

蒼太「そんな事ねぇよ。下向くな」

 

令王那「そうなんですか?ありがとうございます」

 

蒼太「そうだよ。後、敬語使わなくていいよ。堅苦しいし」

 

令王那「いや、それは……いいんですか?」

 

駄目ですよ、私。いくら本人がいいと言っていても相手は年上の方。敬意を持って話をしなければいけないのです。

 

蒼太「タメ語でいいから。敬語使われるとこっちまで背筋が伸びちまう」

 

令王那「では、はい。蒼太さん、よろしく…?」

 

蒼太「うん、そうそう。ありがとう」

 

あれ?蒼太さんってこんなラフな人なんですか?初めて知りました。

 

蒼太「ほら、下行って飯食おうぜ。多分明日香が作ってくれてるから」

 

令王那「は、はいっ。行きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、パレオです。階段の下に降りるととてもいい香りがしてきました。とても美味しそうです、お腹が空いてきました。

 

蒼太「パレオ、こっち来いって。飯食おうぜ」

 

パレオ「はい〜。とっても美味しそうです。ありがとうございます、明日香さん、香澄さん」

 

香澄「いやー、それほどでもー」

 

明日香「お姉ちゃんお皿運んだだけでしょ?」

 

パレオ「それも重要なお仕事ですよ。ふふっ」

 

蒼太「パレオにも笑われてんじゃねえかよ。まっ、香澄らしいっちゃ香澄らしいか」

 

香澄「うぅ、蒼くんまで…、四面楚歌だぁ」

 

蒼太「‼︎香澄が四面楚歌とか言うんだな」

香澄「うん、当たり前だよ蒼くん(有咲が言ってて初めて知ったなんて言えない)」

 

明日香「どうせポピパの誰かの入れ知恵でしょ?」

 

蒼太「明日香、入れ知恵って。そうだろうとは思ったけど」

 

香澄「な、なんのことかなー?私にだってその知識ぐらいあるよ?」

 

蒼太「そういう事にしておく」

 

明日香「私もそうする」

 

あれ、最初に一言言っただけで会話に入れていません、どうしましょうか。未だに御三方は気付いていないようですし、このまま食べ終わって何かしましょうか?

 

蒼太「おーい、パレオ?どうしたそんな顔して、熱でもあんのか?」

 

そう言うと蒼太さんは手を伸ばして私のおでこに……⁉︎なんで!

 

パレオ「な、ないです!!あわわわ」

 

蒼太「顔真っ赤なのにか?本当にどうした?」

 

香澄(あ〜、蒼くんの鈍感攻撃だ。自分以外がやられてると面白いね)

 

明日香(パレオちゃん頑張れ)

 

なんで明日香さんも香澄さんも応援するような目で見守ってるんですか?助け舟出してくださいよ!!でも、蒼太さんと喋れてる、すごく嬉しい。……じゃなくて!あー、もうっ、よくわかりませんっ。全部蒼太さんが悪いんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー、絶対に拗ねてるって思われてます。別にそういう訳じゃないのに。あれ?香澄さん。どうしたんでしょうか。

 

香澄「パレオちゃん。蒼くんの相手大変でしょ?」

 

パレオ「そうですね…。でも、すごく楽しいです」

 

香澄「ならいいんだ。…パレオちゃん、私の部屋に来てくれない?蒼くん居ると話し辛い事もあるから」

 

急になんでしょうか?きっと蒼太さん関係のことなんでしょうけど。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

弱い所。

遅れてすんません。


今回長めかも?


こんにちわ、香澄だよ。今はパレオちゃんを私の部屋によんでます。なんでか?っていうとね、蒼くんの事で話したいことがあるからなんだよね。

 

パレオ「香澄さん、どうしたんですか?」

 

香澄「うーんとね、蒼くんの事。言った方がいいかな、って思う事があって」

 

パレオ「蒼太さんの?聞きたいです」

 

香澄「じゃあ、話すね。パレオちゃん、そこの出窓見える?」

 

パレオ「見えますけど…それが何か?」

 

香澄「あそこね、実は蒼くんの部屋と繋がっててね、ちっちゃい頃はあそこから遊びに行ったりしてたんだ。その内そんな事なくなっちゃったけどね。……でも、その後も窓越しで夜遅くまで話してたんだよね。中学2年生ぐらいまでは。

 

その後は蒼くんが本気で勉強する様になったからそこの窓がシャッターが掛かってて、切なくなっちゃって。

 

変な話しちゃってごめんね。蒼くんの事好きなパレオちゃんに話しておきたい事あるって言ったよね?」

 

パレオ「は、はい。さっきのことだけじゃないんですか?」

 

香澄「うん。さっきのよりも深ーい深ーい所にある蒼くんの感情。

 

さっきさ、シャッター降りてるって言ったじゃん?だけどね、今はもう開いてるんだ。昔みたいに話したりはしないんだけどね。

 

蒼くんは今お気楽風に装ってるけど、すっごく辛いと思うの。お父さんとお母さんが亡くなって、でも、なんにも出来ないし誰かに甘えることもできない。そんなの私だったら壊れちゃう…けど蒼くんは耐えてるんだよ。

 

夜にね、偶に偶になんだけど、蒼くん泣いてるんだ。弱そうに『親父ぃ、かぁさん』って。だから私は出来るだけ蒼くんの心の傷を癒やそうとしてるの。それでね、パレオちゃんが本当に蒼くんの事好きならそういう所まで好きになって欲しいんだ、私」

 

パレオ「勿論です。私は蒼太さんに何があっても離れるつもりはありません」

 

香澄「なら安心できるよ、ありがとう」

 

この後は少しだけ雑談をしてパレオちゃんと蒼くん家に帰りました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

〜蒼太〜

 

香澄がパレオを連れて行った後は明日香と話したりして時間を潰してた。2人が帰って来たから少し遊んで、お昼をとった後パレオを返す為に駅まで来ていた。

 

蒼太「どうだった?楽しんでくれたならよかったけど」

 

パレオ「はい、勿論です!凄く有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました」

 

蒼太「そうか、てかまた敬語。なくていいって言ったろ?」

 

パレオ「すみま…ごめん。慣れないんです、とても」

 

蒼太「ん、まぁ、徐々に慣れてけば良いから。てか本当に駅まででよかったのか?」

 

パレオ「うん、大丈夫です。一人で帰れるので」

 

蒼太「わかった。じゃあまた、バイバイ」

 

パレオ「ば、バイバイ。蒼太さん」

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰ってきてまず勉強。多分1時間ぐらいやっ……5時間でした、良くある事です。なんか一気に眠気が出てきた、早いけどもう寝よ。

 

こんこんこんこん、なんだ?この音。窓の方からするけど、開けてみるか。……おっと驚いた香澄か。

 

香澄「蒼くんさっき振り〜」

 

蒼太「おう。でもここで会うのは久しぶりだね」

 

香澄「うん、また偶にここでお話ししたいなぁって」

 

蒼太「良いんじゃね?暇だし。……懐かしいな、こうやって話すの」

 

香澄「でしょでしょ〜?ねえ、蒼くんの部屋行っていい?」

 

蒼太「良いけどなんもないぞ?それでもいいなら『うん、行く!』じゃあおいで。ちょっと散らかってる?」

 

香澄「ううん、大丈夫だよ。ふふん、此処に来ると心地がいいな。住んじゃいたい」

 

蒼太「勝手に住むな。香織さんに殺される」

 

香澄「お母さんに?まっ、いいや。やっぱ蒼くんのベッドは落ち着く〜」

 

蒼太「変態じみた事言うなよ。ポピパのファンが聞いたら引くぞ」

 

香澄「大丈夫だよ〜。ポピパ好きにそんな人はいないからね」

 

蒼太「その自信はどこから来るんだよ。香澄らしいからいいのか」

 

香澄「でしょでしょ?それでさぁ、蒼くん?」

 

蒼太「どうした?マジで住むとか言うなよ」

 

香澄「違うって〜。……あのね、蒼くん?もっと甘えてもいいんだよ?」

 

蒼太「何言ってんだ?頭でも打ったk『私知ってるよ?』は?本当に何言ってんだ?」

 

香澄「蒼くん今凄く辛いんじゃない?私は蒼くんが偶に泣いてるの知ってるんだよ?」

 

蒼太「香澄の見間違い『そんな訳ない!』だったらなんなの?香澄に関係ねーじゃん」

 

香澄「ある!いじめの事も蒼くんのお母さんとお父さんの事もなんも知らずに過ごしてた。だから、私を頼って。今更かもしれない、いや今更なのわかってる。けど、少しでも蒼くんの力になりたい」

 

蒼太「か、香澄?どっちも香澄は悪くねぇから責任取る必要もなんかしなくちゃいけない事もないんだぞ?」

 

香澄「なんでそんな事いうの?私はっ、私はね、蒼くんに頼って欲しいの。蒼くんのお母さんみたいには絶対になれないけど蒼くんの支えになりたい!!」

 

蒼太「そうか、なら宜しくな。ありがとう」

 

あーあ、香澄達には頼らないって決めてたのにな。情けなさすぎるだろ、俺。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

甘えと自分の感情。

どうも斉藤努です。久々の前書きなのですが連絡を一つ。
訳あって投稿が遅れる可能性があります。詳しくはこちら↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=254795&uid=318005


俺は今椅子に座っていて、目の前では香澄が料理している。あの香澄が、目の前でだ。なんでこうなったかって?説明するには少し時間を遡る必要があるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜1時間前〜

 

香澄「もっと私を頼って。蒼くんから絶対に離れないから」 

 

蒼太「本当か?嘘じゃないよな」

 

香澄「蒼くんは私を疑いすぎ。私のこと信じられない?」

 

蒼太「そんなことない。でも、迷惑かけられない」

 

香澄「迷惑なんかじゃない。ほら、泣いて良いんだよ?私が胸貸してあげるからさ」

 

蒼太「やめろよ、そんな事言うなよ。泣きたくなるだろ」

 

香澄「泣いて良いんだって。私は蒼くんの味方」

 

蒼太「うぅ、うぅ、ダメなんだって。2人には苦労かけないって決めたんだって」 

 

香澄「なんで?私は蒼くんに頼って欲しいよ」

 

蒼太「う、分かった。あのさ、香澄?」

 

香澄「蒼くんどうしたの?」

 

蒼太「俺、褒めて欲しい。勉強も親父達の事だって頑張ったし耐え切った。だから、だから『うん、分かってるよ。よく頑張ったね、蒼くんは世界一偉いよ』ありがと、ありがとう、かしゅみぃ」

 

母さんと一緒にいた時間が多いからなのか俺の勘違いか、声とか言い方とか、色々が似ている。その所為で変な声出しちまった。でも、香澄だったらいいかな。

 

香澄「ほら、いつまでも泣かない!背シャキッとして。笑顔笑顔」

 

蒼太「ふふっ、ありがとう。今日は良く寝れそうだn『キュルキュル』お腹すいた。香澄ご飯食べた?食べたいなら作るぞ」

 

香澄「私はたべたけど、蒼くん食べたいなら私作るよ。お母さんと一緒に練習してるんだ!」

 

蒼太「本当にできるか?俺も手伝うぞ?」

 

香澄「だーめ、私が全部やるの!!」

 

蒼太「しょうがないな。じゃあカレー作れる?他の人の作るカレー食べたくって」

 

香澄「うん、分かったよ。カレーね」 

 

──────────────

────────────

─────────

─────

と言った感じだ。ん?俺が変だったって?勘違いだよ、勘違い。まあ、甘えちゃっただけだから。それにしても人の作ったご飯なんていつぶりだろうか?楽しみだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

香澄「蒼く〜ん、出来たから持っていくね」 

 

蒼太「そんぐらい自分でやるって。……ありがと、俺なんかの為に」

 

香澄「いいって、いいって。どう?美味しい?」

 

蒼太「凄く美味しいよ、美味い。本当にありがとう」

 

香澄「うんうん、よかったよ。あのさ、ご飯食べ終わったら話がしたいんだ。良いかな?」

 

蒼太「いいよ。じゃあ、食べるね」

 

 

〜数分後〜

 

蒼太「ご馳走様。それで話ってなんだ?」

 

香澄「ん、話っていうのは、パレオちゃんの事なんだけど」

 

蒼太「パレオの事?なんかあんのか?」

 

香澄「突然で悪いんだけど、蒼くんって、パレオちゃんの事好きでしょ?」

 

蒼太「はぁ?香澄、何言ってんだお前?」 

 

香澄「いやだってパレオちゃんと話してる時だけ凄い笑顔なんだよ?違うの?」 

 

蒼太「いや、違うだろ」

 

香澄「じゃあなんで違うって分かるの?蒼くん恋なんてした事ないでしょ?」

 

蒼太「そんぐらいあるわ。ない訳ないだろ」

香澄「じゃあその時の感情と比べてみてよ、どう?」

 

蒼太「そんなの重なる訳……ッ!いや、絶対に違う」

 

香澄「やっぱそうなんだ。なんで認めないの?それはねぇ…蒼くんが気付いていないだけだよ。気付いたら絶対にパレオちゃんに魅了されちゃうから」

 

蒼太「何言ってんだ、香澄?」

 

香澄「蒼くんはその内そうなっちゃうってだけだから。じゃあね」

 

俺が声をかけようとした時にはもう香澄はいなくて訳もわからないまま地べたで寝てしまった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

束の間の友情。

5時か。いつもよりは早いな。昨日のあれは夢じゃない、本当に俺がパレオの事を?にわかに信じられない、でも香澄が嘘を付く訳ない。

 

ずっとそれだけ考えていると時間になったので朝ごはんを食べて学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校・教室

 

春「おっはよ〜、あれ?グーパンが来ない⁉︎」

 

蒼太「あ、春おはよ。考え事してた」

 

春「ならいいけどにゃ。考え事ってなんだ?」

 

蒼太「いやな、昨日色々あって。それでな、まあ、色々あった」

 

春「色々じゃ分かんねえっつうの。相談なら乗ってやんぞ?」

 

蒼太「そう?じゃあ言うわ。昨日な──」

 

 

春「成程、そうやんは他の人に対しての鈍感だけじゃなくて自分の感情に対しても鈍感と」

 

蒼太「うっせえ、俺だってわかんないんだからしょうがないだろ」

 

春「まあな、でもよ、蒼太が昔香澄ちゃんに抱いてた感情ってどんなのよ?やっぱ“自分の物にしたい”とか“離したくない”みたいな?」

 

蒼太「え、ちょっと違うかな?」

 

春「違う?どう言う風によ?」

 

蒼太「なんか、近くに居てくれればいいな〜、とかずっと笑っててほしいな〜とかそういう感じ。ちょっと変?」

 

春「そんなん俺に聞くな。蒼太の感情なんてわからないからな。でも、結構草食なんだな」

 

蒼太「俺、ちっちゃい事でも凄く喜んじゃう人間だから」

 

春「おいおい、下向くなっての。てかさ、その相手ってもしかしてパレオちゃん?」

 

蒼太「なっ、なんで判るんだよ……。年下好きになるってダメか?」

 

春「だからよぉ、ダメかダメじゃないかなんて蒼太が決めるものだから。俺は良いと思うよ、蒼太が本当にパレオちゃんの事好きなら応援するから」

 

蒼太「ありがと、春。お前が居てくれて良かったよ。てかさ、令は?」

 

令「大分前から居た。パレオって、あのRASのか?」

 

春「そそ。お前もいつになったら千聖に言うのやら」

 

令「しょうがないだろ、あの人は芸能人なんだからよ。俺なんかじゃ…な」

 

蒼太「お互い恋愛の道のりは遠いって事で」

 

令「ああ、まあ頑張ろう。もうそろそろ始まるから席座っとけ」

 

蒼太「お、そうだな。春も席付けよ」

 

春「おう。後、今日パレオちゃんに合わせろよな」

 

蒼太「わかったから席つけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

春「よっ、蒼太。早く行こうぜ。令も来る?」

 

令「すまん、今日は用事がある。また今度誘ってくれ」

 

蒼太「用事あんならしゃあねぇだろ。早く行こうぜ」

 

春「そうだな。あのデカイビルだろ?あんな所でバンド練習してんのかよ」

 

蒼太「そうだよ、俺も最初はビビった」

 

春「はぁ、てかこんな所入れるの?セキュリティとか大丈夫?」

 

蒼太「ああ、俺は入れる様にしてもらってるから。変な時間じゃなければ入っていいんだと」

 

春「相変わらずの事で。お前のその女子人気を俺にも分けろっ!」

 

蒼太「うわっ、危ねえな、タックルしてくんな。ほら、さっさと入るぞ」

 

春「そうだにゃー、早く行こうにゃ。……なぁ、蒼太?」

 

蒼太「ん?どうしたんだ?あ、令王那。今来たのか?」

 

令王那「……蒼太さん。そうです今来ました。お隣の方は春さんですか?」

 

春「そだよ。あれ、えっと…どういうこと?」

 

令王那「えっと、あの、パレオは私じゃなくて……」

 

蒼太「おい春、困ってるだろ?令王那も言いにくいなら言わなくていいから。早く上行こうぜ」

 

令王那「嫌とかじゃないんですけど、私じゃダメだから……」

 

蒼太「春はそんな奴じゃねえから。後から話しとく、令王那もこんなんだから口外すんなよ」

 

春「それは勿論。令王那ちゃん普通に可愛いと思う、って痛い痛い。抓らないでくれ」

 

蒼太「セクハラだコラ」

 

春(そうやんの方が酷いのにな〜。理不尽過ぎる) 

 

令王那「そういえば今日はなぜここに?」

 

蒼太「うーんと、それは令王那に会いに来た、っての?うん、そう」

 

令王那「そ、そうですか///ありがとうございます///」

 

蒼太「なんかおかしくないか?大丈夫?あ、もう着いちゃだから行こうぜ」

 

春「どっちがセクハラだっつーの。ま、令王那ちゃん嬉しそうだからいいけど」

 

令王那「嬉しいとかでは///ないんですッ!!蒼太さんのバカっ!!」ダッ

 

蒼太「なんで俺関係ないだろ?」

 

春「俺知〜らない。自分が悪いよ、少し反省しな」

 

蒼太「反省って何をだよ。スタジオの方行くぞ、着いてこいよ」

 

春「あいよ、てか走んな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜スタジオ〜

 

蒼太「よっ、あれ、ますきもいんなか」

 

ますき「そうだけどなんだ?…あれ、お前誰だ?」

 

春「ひぃやぁぁ、お金持ってないです、ゆるしてくださぁい」

 

蒼太「お前大丈夫か?俺の従兄妹のますきだから。見た目はまぁ、あれだけど凄え優しいから」

 

春「なんかすみませんっ、蒼太と仲良くさせてもらってます!」

 

ますき「お前が前に言ってた奴か……、蒼太と仲良くしてくれてありがとな」

 

春「え、あっ、はい。(蒼太の言ってる通り優しそうだな)」

 

パレオ「すみませんっ、お待たせしましたっ!!」

 

蒼太「おう、でも六花もレイも来てないんだろ?練習出来ないじゃねえか。どうすんだ?」

 

チュチュ「……そうね、何をしようかしら?そういえばソウタ、ハルはどういう人間なのかしら?」

 

蒼太「どういう……ざっくり言うと馬鹿だな」

 

春「馬鹿!?言い過ぎじゃない?そうやんより頭悪い自信はあるけどさぁ。順位は令とどっこいどっこいだよ?」

 

蒼太「指で数えられねえのは有象無象だっての」

 

春「言い返せないのが悔しい」

 

チュチュ「なんで自慢話に行くのかしらね。馬鹿なのね、そう覚えておくわ」

 

春「お前の所為で馬鹿キャラになりそうじゃねえかよ、どうしてくれんだ」

 

パレオ「はいはい、蒼太さんも春さんの事そんな風に言っちゃダメですよ。お友達は大事にしないと!」

 

蒼太「そ、そうだなパレオ。春もすまん、言い過ぎた」

 

春「いいよ、なんとも思ってねえし(これが恋の力っていうの?面白ぇじゃん)」

 

春がなんか変な顔してる。怖え。おっと、六花とレイが来ちまった。練習の邪魔しないように春となんかしてるか。終わるまでゆっくり待つとしよう。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

厳しい恋路。

深夜テンションで書きました。ヤバいかもです。


RASの練習って凄いな、もう1時間ぶっ続けでやってるんだぞ?春も少し引いている。

 

春「いつもこんな感じなのか?」

 

蒼太「そうだな。大体こう」

 

春「休みとか一切なかったよな、なのに笑顔?」

 

蒼太「それだけ本気で楽しんでるってことだろ?いいじゃねえか」

 

春「ま、そうだな。おい蒼太終わったみたいだ。お迎え行ってこい」

 

蒼太「おうよ。行ってくるわ」

 

 

 

 

 

 

蒼太「お疲れ様、今日もすごかったよ。はい、これ飲み物」

 

ますき「サンキュ、今回は死ぬかと思ったわ」

 

蒼太「汗拭いてやろうか?風邪ひくぞ」

 

ますき「ん、ありがと。あ〜さっぱりするな」

 

蒼太「ほいほい、後は自分でやれよな」

 

ますき「そうだな。お前もパレオの所行ってやれ」

 

蒼太「そうだ、な。パレオ、お疲れ様」

 

パレオ「はい!ありがとうございます!」ダキッ

 

蒼太「おいおい、男に抱きつくな(なんだこの香り、脳が溶けそう)」

 

パレオ「っ!すみません。嫌でしたよね」

 

蒼太「!!そうじゃなくて、そのぉ、あのな」

 

パレオ「いえいえいえ、そんな嘘とか付かなくて大丈夫ですので」

 

蒼太「う、嘘なんかじゃないよ、本当だからね!」

 

他の人(なんだコイツら。はよくっつけや)

 

はぁ、パレオといるとなんかもどかしい。やっぱこれが恋なのかなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後は練習が終わって解散となったけどパレオはこれからは数週間だけチュチュのマンションに泊まるらしい。レイと六花は春が駅まで送るらしい。ますきと2人で帰っている。

 

蒼太「あれ、バイク乗らねぇのか?」

 

ますき「乗ると会話できないからな。パレオの事だよ、お前もわかってるんだろ?」

 

蒼太「まぁ……、少し変な事話していいか?」

 

ますき「別にいいけど、変な話ってなんだ?」

 

蒼太「ますきはさ、もし俺がパレオの事好きって言ったらどうする?」

 

ますき「応援するに決まってるだろ。まぁ、今日のお前見てたらそれが本当の蒼太の事って事は理解できる」

 

蒼太「あはは、バレちゃってたか。俺もちょっとだけ気付いた気がする」

 

ますき「はぁ?お前もわかってなかったのかよ、人の事馬鹿とか言えないなぁ」

 

蒼太「ぐうの音も出ねぇな。でもさ、さっきは春の事あんな風に言ったけど、アイツらが居なかったら俺こんな明るくなれてなかったと思うんだよな。こんな事ガラじゃねえけどよ」

 

ますき「そんなのわかってる。今日は家泊まってけ、荷物取りに行くぞ」

 

蒼太「分かった。そこまで後に乗らせてくれ」

 

ますき「あいよ、しっかり抱き着いとけ!」

 

蒼太「うわぁぁ、死ぬうぅぅ」

 

 

 

手放したら飛ばされる……

 

蒼太「やっと、着いた。法定速度は守ってください」

 

ますき「人がいたらな。こっちの方が早くていいじゃねえか」

 

蒼太「渉さんに迷惑かけんなよ。荷物取ってくるな、ますきも入るか?」

 

ますき「いや、蒼太は早くとってきて。明日必要なものだけでいいから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜佐藤家〜

 

最近こっちきてなかったから久しぶりだな。渉さん達に挨拶しないと。

蒼太「お邪魔します、おばさん。お久しぶりです」

 

佐藤母「蒼太君、久しぶり。今日はますきに呼ばれたって感じ?」

 

蒼太「さっきまでバンドの練習見に行ってたんですよ。それで誘われました」

 

佐藤母「そうなのね。ご飯何がいいかしら?」

 

蒼太「おばさんのご飯はなんでも美味しいからなぁ、おまかせで」

 

佐藤母「わかったわ。リビングにあの人居ますから、行ってあげて」

 

蒼太「行ってきます」

 

 

 

 

 

 

蒼太「渉さん、お邪魔してます」

 

渉「いらっしゃい、蒼太。ますきが誘ったのか」

 

ますき「そうそう、そういえばなコイツ、好きな奴できたんだぞ?」

 

渉「本当か?よかったな蒼太。その娘とはどこまで行ったんだ?」

 

蒼太「まだ俺の片想いだっての。しかも相手は中学生だし」

 

渉「蒼太が本気で愛してるんだったら俺もアイツも文句なんてないよ。あの2人だって喜んでんじゃねえか?」

 

蒼太「そうかもな、喜んでんでくれてたら嬉しいよ」

 

ますき「じゃあ蒼太、わたしの部屋来い」

 

蒼太「あ、分かった。何すんだ?」

 

ますき「それも話すから先こっちこい」 

 

蒼太「分かった、今行く」

 

 

 

 

 

〜ますきの部屋〜

 

部屋に入った瞬間ますきに後ろから抱きつかれた。この歳になって従兄妹に抱きつくか?

 

ますき「蒼太、疲れた。お前パレオに構いすぎ、わたしにもちゃんと構え」

 

蒼太「分かったよ、何すれば良い?」

 

ますき「頭撫でてくれ。本当に疲れてんだ、早く」

 

蒼太「急かすなって。どう?気持ちいい?」 

 

ますき「30点……、悪くはない」

 

蒼太「辛口だな。気持ちいいならいいけどさ」

 

ますき「ああ。その内蒼太はパレオにこういう事する様になるんだよな。ちゃんと蒼太が踏み込めば」

 

蒼太「そうだな……頑張るよ」

 

やっぱり、ますきは優しい。ますきだけじゃなくて渉さんも、おばさんも。皆で仲良くご飯を食べて寝よう。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

デート?

短いです、感想とか、お気に入りとかお願いします。


とうとう、この日が来てしまった。令王那とお出かけする日、デートだったらいいのになとは思うけど、そんなの叶えられるわけはない。だからといって告白とか、そういうのも準備ができてない。

 

 

約束よりも30分ぐらい早く来ちゃった。どうしよっかな……、あー、なんかムズムズする!どこかカフェでも入ろうかな。…誰かが背中引っ張ってる。もしかして令王那来たかな?

 

令王那「お待たせしました。待ちましたか?」

 

蒼太「そんなことないよ、今来た所。それでさ、今日ってどこいくの?」

 

令王那「あの、私の家いいですか?」

 

蒼太「え、令王那の!?(初めてでお家デートですか?ヤバい)」

 

令王那「嫌ならいいんです、他の所に行きましょう」

 

蒼太「違う違う。驚いただけだから。鴨川の方だっけ?」

 

令王那「そうです、私の部屋を案内したいんです。着いてきてくださいね?」

 

俺より背の低い令王那は常に上目遣いで話しかけてくるから心臓に良くない。それで俺の腕を引っ張って駅まで向かっていく姿はとても可愛らしく、美しくも見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜令王那宅〜

 

広いなぁ、でも、こころの所為で全然広くないって感じちゃうんだよな。

 

令王那(むむっ!蒼太さんが他の女性の事考えてる気がします、まぁ、私なんかじゃしょうがないですよね)

 

蒼太「家の前でどうした?気分でも悪いのか?」

 

令王那「違います、少しぼーっとしてました。入りましょう」

 

蒼太「お、おう(令王那の部屋、緊張するな)」

 

 

 

令王那の部屋を開けた瞬間花のようなとてもいい香りがしてきた。それと同時にパスパレのグッズがいたる所に飾られている。とても綺麗に並んでいるので令王那らしいなぁ、と思ったのとともに、令王那のことを知れて嬉しいとも思えた。

 

令王那「蒼太さん、どうですか?これ、この間発売されたのなんですけど、無事限定盤が買えたんですよ。蒼太さんもご購入されましたか?」

 

蒼太「うん、買ったよ。パスパレの皆可愛かったね」

 

令王那「そうですよね。それで、あの、蒼太さん。少しいいですか?」

 

蒼太「令王那、どうした?」

 

令王那「あの、私は、そのっ、蒼太さんの事が好きです!」

 

え???なに、今なんて???令王那が、俺に告白!?本当のことか?そんな訳ないだろ?

 

令王那「私、分かってます、分かってるんですよ。蒼太さんにこんな冴えない女は似合わないって。でも、それだけじゃ私の気持ちをストップできない『そんな事しなくていいよ』なんでですか?え、蒼太さんも私の事好きなんですか?」

 

蒼太「そうだよ、俺も少し驚いたけど。両想いだったんだね、気づかなかったよ。これから俺のことよろしくね、令王那」

 

令王那「えっ、ェェェェェ!?私と蒼太さんが両想い?じゃあ今まで私が遠慮していたのは無駄だったんですか、もっと早く言ってください。蒼太さんの馬鹿!」

 

蒼太「れ、令王那?確かに俺は悪かったかもしれん、だけどそこまで怒るか?」

 

令王那「怒ってません、過去の自分が恨めしいだけです」

自分が恨めしいって。ん?てかこれって付き合ってるって事なのか?あー、もう分からんっ!



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お家デート?

はぁ……俺って令王那と付き合ってるのか?目の前の空間が幸せ過ぎてそんな事考えられない。

 

令王那が俺の目の前で勉強をしている。俺からしたら簡単な問題だけど、すごい難しそうに解いているのを見ると心臓がバクバクしてて変な気が起きそうになるのを必死に抑えている。

 

令王那「……たさん、…うたさん。蒼太さん?考え事ですか?」

 

蒼太「あ、うん。令王那なが可愛いなぁって、考えてた」

 

令王那「え///かわ、かわっ、かわいいですか?///ありがとうございます///あの、質問なんですけどいいですか?///」

 

蒼太「いいよ、ここ?ここはねぇ、ちょっと説明しづらいなぁ。そっち行っていい?」

 

令王那が照れてる所を見たら何かのスイッチが入ってしまった。いじり倒したい、今の俺にはそれしかない。そっちに行くと言いながら令王那の後ろに回って後ろから令王那を覆う、びっくりしたのか、それとも顔を真っ赤にしているか。

 

令王那「蒼太さん?教えるんだったら隣でいいですよ?」

 

蒼太「やだ、俺は令王那と触れてたい。ほら、もっと近づけばもっともっと触れられる。いい?」

 

令王那「だ、ダメです。蒼太さんは兎も角私はまだ中学生ですし、ダメです。私、そうやってやられるとおかしくなっちゃいそうで」

 

蒼太「俺さっき気付いて、令王那と一緒に居ると凄い安心する。香澄とかますきとも違う感じ。だから、居させて」

 

令王那「分かりました。このままで居ましょう。だから、私からも離れないでください」

 

ああ、そうか。香澄の言ってた気づいたら魅了されちゃうってこういう事なんだ。ははっ、俺もう令王那が居ないと生きていけそうにないや。

 

 


 

〜令王那〜

 

なんか蒼太さんの雰囲気が変わってしまいました。耳元で囁いてきたり、私のいろんな所を指でなぞったり、他の人にやられるのは絶対に嫌なのに蒼太さんだと悪い気が一切しないんですよ。

 

んっ!?凄く重いです、なんでしょうか?……あれ、蒼太さん寝ちゃいました?まだ夕方ですよ?……寝顔は可愛いいんですね。このままだと風邪引いちゃいますからベットの上にあげましょう。

 

腹筋が硬い、腕も足もですね。鍛えてる、やはり頼りになる男性です。ですが……あんな風になってしまうんですね。

 

男の人だからしょうがないのか、蒼太さんがそういう人間なのか。男の人の知り合いが少ないのでわかりませんが。

 

でも、どんな蒼太さんでも私は受け入れられます。だって、それが蒼太さんの望む『鳰原令王那』なんですもんね。

 

──────────────────

────────────

───────

───

あれ、起きちゃいましたか。小一時間寝ていましたかね、もう日が沈んでしまいましたよ。

 

蒼太「ん?ベッド?もしかして俺寝てた?」

 

令王那「はい、ぐっすりと。とてもかわいい寝顔でしたよ」

 

蒼太「かわいいって、男に言うな。んなもん、俺の柄じゃねぇ」

 

令王那「あれ、照れてます?事実だから照れなくてもいいのに」

 

蒼太「別に照れてねぇ、変な事言うな!」

 

令王那「では、そういう事にしておきます。まっすーさんとはこういう所は似てないんですね」

 

蒼太「全部が全部似てる訳ねえだろ、性別だって違うしよ」

 

令王那「そうですよね。あと、蒼太さん。言いづらいんですけどもう6時です、帰った方がいいんじゃないですか?」

 

蒼太「マジで?やっば!ごめんね、また帰ったら電話とかしような!」

 

令王那「じゃあ門の外まで送って行きますね」

 

これからはもっともっと近づけるんですよね、私、立派な蒼太さんの女になりますから。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

表と裏。

令王那と付き合って随分と経つけどあまり口外しないようにしていた。何故かと言うと令王那はまだ中学生というのが一番大きいのである。知ってるのはRASの皆と香澄と明日香ぐらい。

 

んでもって今日はRASの練習に行く。令王那と付き合ってからチュチュにRASの補佐役(?)にさせられた。

 

でもな、なんかパレオと話してると浮気してるみたいでなんか複雑な気持ちになるんだよなぁ。

 

まあ、そんなこんなで今はチュチュの家に来ててチュチュと話してる。

蒼太「チュチュ、あとどのぐらいかわかる?」

 

チュチュ「そんなの知る訳ないじゃない、知りたいなら自分で聞けばいいのよ」

 

蒼太「いや、だってあっちにだって事情はあるだろうし……でもチュチュだったら違うじゃん?」

 

チュチュ「なに言ってるのよ、今じゃ私よりもソウタの方があの子にとって大切じゃないの」

 

蒼太「そうかなぁ?チュチュには勝てない気がするけど。今度聞いてみるか?」

 

チュチュ(あの子が困るだけだと思うけれど。なんだか私が母親になった気分ね)

 

まっ、俺なんかがチュチュと同等になるわけない、っか。令王那が来るまで待つとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令王那「お邪魔します。あっ、チュチュ様。蒼太さんは?」

 

チュチュ「あそこを見なさい!人の家にズカズカ入ってきて寝てるわよ。あのboyfriendはどうにかしなさい」

 

令王那「ふふっ、蒼太さんらしいですね。しかもチュチュ喜んでいるんじゃないですか?私は着替えて参ります」

 

チュチュ「ちょっ、そんなんじゃ!にっ、逃げたわね、帰ってきたら許さないわよ!!」

 

〜数分後〜

 

パレオ「お待たせしました〜、蒼太さん。起きてください」

 

蒼太「んにゃ、パレオ。おはよう、一緒に寝よ」

 

パレオ「はい……ってダメですよ、夜に寝れなくなってしまいますって〜」

 

蒼太「冗談冗談。待ちくたびれた、こっち来て」

 

パレオ「今です?後でじゃダメなんですか?」

 

蒼太「ほら、膝おいで。早く早く」

 

パレオ「で、では。お邪魔します」

 

うーん、これやっぱいいなぁ〜。俺が椅子に座ってる時に足の間に座るの。パレオの頭が丁度いい高さで俺の頭を乗っけるとくすぐったそうに声出すのがかわいい。ぎゅーってすると顔を真っ赤にしてるのもまたかわいい。

 

普通のカップルはしないのかな?でも、パレオとなら普通じゃなくなってもいい。これって依存?そうなのかなぁ?まぁ、いいや。あ、さっきの質問してみよ。

 

蒼太「ねえ、パレオ。俺とチュチュどっちが大切?」

 

パレオ「そ、蒼太さん。それはだめな質問です。パレオと令王那は表裏一体、というのがわかりやすいでしょうか?」

 

蒼太「パレオ、ごめん。そんなつもりじゃないんだけど…。その、単純にチュチュとの差をしりたかっただけなんだ」

 

パレオ「こちらこそ冷たくなってしまってすみません。チュチュ様も蒼太さんも、私にとってかけがえの無い存在なんです。そこに異性の愛があるか無いかだけ、それだけの違いなんです」

 

かけがいの無い存在、か。そんなこと言われたらより好きになっちゃうなぁ。ま、元々好きなんだけどね。

 

 

 

 

 

今日もパレオ成分を摂取できたし、RASの練習が始まるまでチュチュから課される雑務をこなさないとチュチュに怒られてしまう。おっと、皆集まったようだ。

 

ますき「今日も来てんのかよ、懲りねぇなあ」

 

蒼太「ん?おい、チュチュ。もしかして言ってないのか?」

 

ますき「おいおい、言ってないってなんだよ。何隠してんだ?」

 

蒼太「隠してるってほどじゃなんだけどさ。俺、RASの補佐役になるんだよ」

 

ますき「ほうほう補佐役か……はぁ⁉︎どういうことだ?」

 

チュチュ「何もしないのにパレオ目的で毎日来られては困るの。だったらRASのためになった方がwin-winってやつじゃない?」

 

ますき「なるほど。よろしくな補佐役、きっちり働いてもらわねぇとだな」

 

蒼太「お手柔らかにお願いします、特にますき」

 

ますき「考えとくわ。さ、練習しようぜ。蒼太はさっさと仕事を終わらせろ」

 

蒼太「おう。皆行ってきな。ファイト」

 

案外このポジションいいかもしれないな。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

本当の自分。

どうも斉藤努です。
知っている方もいらっしゃるかもしれませんが新作を書きはじめました。そのためこちらの小説の投稿スピードが落ちるかもしれません。どうぞご理解お願いします。新作の方も読んでいただけると嬉しいです。
https://syosetu.org/novel/253543/


鳰原令王那とパレオ。とても複雑です。チュチュ様はパレオを見つけてくれて、欲してくれています。

 

蒼太さんはパレオである私も、令王那である私も認めてくれています。ですが、蒼太が告白してくれたのは令王那なんです。蒼太さんはパレオを待ってはいないんです。

 

チュチュ様は大事。蒼太さんは愛している。天秤にかけようとすると乗せている器が壊れてしまうような感じで二人を比べる事はできません。

 

ですが、答えを出さないまま一年が過ぎてしまっているのも事実の事です。今日は令王那と蒼太さんのデートの日。デートといっても蒼太たんが私の家に来て勉強を見てくれるだけだけど。それはそうとこんな絶好の機会を逃していては一生蒼太さんと幸せにはなれません。

 

蒼太「おーい令王那、聞こえてるか?風邪とかなら無理に今日じゃなくていいんだぞ?」

 

令王那「いえ、お気遣いなく。今日はわざわざ勉強を教えてくれるために来てくださったのですから、ただで返す事は許されません」

 

蒼太「真面目だな。そういう所も好きだけどさ。てか令王那頭いいから俺が教える事ないでしょ?」

 

令王那「何言ってるんですか?受験生にとって先輩の言葉は大事なんですよ?他にも…」

 

蒼太「わった、わった。要するに俺に会いたくて仕方ないから呼んだんだろ?」

 

令王那「ッ!そうです///お恥ずかしながら」

 

蒼太「じゃあ今度どこか行くか?ってのも受験生にとっちゃあ酷か」

 

令王那「とても嬉しい誘いですが…そうですね。はっ、というか蒼太さんだって大学行くんですよね?付き合ってもらっていいんですか?」

 

蒼太「うん、大丈夫。俺は渉さんの所継ぐからさ。学校の奴等は俺以外有名大学?志望らしいけど俺は未練なんてないし」

 

令王那「そうなんですね…来年からはあんまり会えなくなっちゃう…のかぁ

 

蒼太「だから、さ。そうなったら今の補佐役ってのも続けられるかどうか分からない。令王那は大切だから先に言っておこうって思って」

 

令王那「そうですよね。パレオが喜びそうです」

 

蒼太「それでな、令王那。話さなきゃいけない事がある。真剣に聞いて欲しい」

 

令王那「なんですk、きゃっ、蒼太さん?急に抱きついてどうしたんですか!?」

 

蒼太「あのな、令王那。令王那はパレオと令王那を比べてるかもしれない。俺が令王那だったらそうすると思う。けどな、俺はそんな事はしないしできない。だって俺は令王那とパレオを同じぐらい、同じだけ愛しているから。俺の言う事が正しかったら返事をくれ」

 

令王那「ははっ、蒼太さんは凄いですね。なんでもお見通しです。まだ何かあるんですよね?話してください」

 

蒼太「勿論。俺はな、会いたいんだよ。令王那とかパレオとか区別してない本当の『鳰原令王那』に。その為だったら俺はなんでもする。お前の両親だろうとチュチュだろうと敵に回す。そのぐらいの覚悟は出来てる」

 

本当の『鳰原令王那』ってなんなんでしょう。わかりません。ですが今の蒼太さんの目は本気で、私もそれに対して本気で答えなくてはいけない事もわかります。だけど、こんな苦しい事ってあるんでしょうか?

 

私は両親に認めてもらいたくて優等生を演じました。パレオはチュチュ様を満足させる為に毎日体に鞭を打って頑張っています。

 

蒼太さんはその両方を敵に回してまででも本当の『私』に会いたいと言ってくれた。私はなりたい、本当の『鳰原令王那』という存在に。きっとその時私は蒼太さんの隣にいる女として相応しくなっていると思うから。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

65話

大変長らくおまたせしましたァァァ。申し訳ありませでしたァァァ、新作呼んでくださいぃぃぃぃ、泣いて喜びますぅぅぅ


それじゃあ本編。


来てしまった。遂に、この日が。

 

今日は令王那のお父さんが昼のうちに帰ってくるらしい。こんなチャンス二度とないかもしれない。付き合ってるのは認めてもらえなくてもいい。まずはパレオの存在を認めてもらわなくてばいけない。

 

だけどこの事を令王那には伝えていない。できれば来てほしくない。だって、俺の所為で令王那と令王那のお父さんの仲が悪くなってほしくないから。

 

鳰原父「初めまして。令王那と付き合ってるんだって?」

蒼太「はい。加藤蒼太と申します」

 

鳰原父「それで挨拶に来た、という訳ではなさそうだね。要件はなんだい?」

 

蒼太「お見通しでしたか。これを、みてくれませんか?」

 

そう言って俺が出したのはRASのライブの様子を撮ったもの。本来はダメだがチュチュに『今後の練習の為に』と言ったものだ。

 

見せた感じなんでこんな事をしているかわからないといった所だろう。予想通りだ。

 

鳰原父「蒼太君、これはなんだね」

 

蒼太「この子、実は令王那なんです」

 

鳰原父「え?だって令王那の髪は黒じゃないか」

 

蒼太「ウィッグ付けてるんですよ。これが令王那の見つけた令王那自身がなりたい姿なんです」

 

鳰原父「…そうか。それについて私はとやかく言うつもりはない。令王那が楽しくやっているなら私は何でも応援するよ」

 

蒼太「ありがとうございます。…良かった」

 

鳰原父「相当用意周到な様に見えたが緊張していたのかい?」

 

蒼太「許して貰えるとは思ってなかったので一か八かって感じだったんです」

 

鳰原父「そんな堅物になったつもりは無かったのだが、怖いと思わせてしまったかね」

 

蒼太「あはは、少しは。あ、令王那の写真ありますけど見ます?」

 

鳰原父「是非見せてもらいたいね。おお、これか。こんなにはしゃいでいる令王那を見るのはいつぶりかな」

 

蒼太「お仕事忙しいですよね。でも、もし、時間が出来たらRASのライブに来てください。お待ちしてます」

 

鳰原父「分かったよ。おや、電話だ。済まない、また仕事の様だ。今日は蒼太君と令王那の事を語り尽くせると思っていたのがお預けだね、残念だ」

 

蒼太「これだけ時間を頂いただけでも恐縮です。次来る時は結婚の挨拶ですかね。お待ちください」

 

鳰原父「ははっ、蒼太君は良く弁が立つね」

 

蒼太「そうですか?では、お邪魔しました」

 

令王那「ただいま帰りました…お父さんと蒼太さん?」

 

蒼太「おかえり。でもお義父さんはすぐ仕事に戻っちゃうって。俺ももうすぐ帰ろうとしてたけどどうする?」

 

令王那「一緒に過ごしてください。出来ればお父さんも居てほしいけど、無理ですよね」

 

鳰原父「ごめんね、令王那。いつになったら二人、蒼太君を入れて三人で宅をかこめるのか」

 

蒼太「忙しいんですからしょうがないですよ。今日は泊まっていってもいいですか?」

 

鳰原父「良いけどまだ学生だからね。一線は超えないように」

 

令王那「そんな事しませんよ!蒼太さんからも何か言ってくださいよ〜」

 

蒼太「令王那が普通にしてればなんにもないけど…いっつも誘ってくるから」

 

令王那「そんな事してませんってば、嘘つかないでください」

 

鳰原父「とても微笑ましい画だ。私は仕事にいくよ。令王那をよろしくね、蒼太君」

 

蒼太「承りました。決して離しませんよ」

 

これから楽しい令王那との時間の始まりだ。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

66話

お恥ずかしながら生きて帰ってきました。


令王那のお父さん、すっごくいい人だった。令王那を放っておくクソ親父だと思ってたけど令王那のこと一番大事にしてて、あの人と家族になれたら幸せになれそう。まっ、今でも充分幸せだけど。

 

あれっ、春から電話だ。なんだろ?

 

春『やっほー、蒼太。元気か〜?』

 

蒼太「元気だけど今日も学校で会ったろ?どうした?」

 

春『実はな、最近蒼太が悩んでるみたいだから励ましてやろうかな〜って。パレオちゃんの事だろ?それとも青果店?』

 

蒼太「どっちもだけど主にパレオ。受験生だし、色々大変。秋山受けるとか言い出すし」

 

春『それはそれは、相変わらず仲良さそうで何よりだ。もしパレオちゃん受かったら先輩って呼んでもらお』

 

蒼太「しょうもねぇな。パレオならやってくれそうだけど、てかそういうのもアリ?」

 

春『アリアリ。てかパレオちゃん高校入ったら即襲いそうだよな、お前』

 

蒼太「え、俺そこまで節操ないことないよ?お前じゃねぇし」

 

春『俺は聖人君子だゾ?』

 

蒼太「嘘乙、お前が聖人君子とか俺神仏レベルやん」

 

春『まぁお幸せに。あ〜いい息抜きになったよ、ありがと』

 

蒼太「大学行くんだっけ?頑張れよ、応援してる」

 

春『ありがとよ。それにしてもいいよな、将来が決まってるってのはさ』

 

蒼太「俺も大学進学してみたかったんだけど。まぁ、お陰様で今は朝4時起きだよ」

 

春『は〜八百屋さんは大変ですなぁ(棒)』

 

蒼太「おい、棒読みやめい。じゃあおやすみ」

 

春『おう。また明日な』

 

やべ、結構長話しちまった。もう時間だし明日起きれねえと渉さんに迷惑かけるから早く寝よ。

 

 

 

 

 

相変わらず朝はそこまで強くない。寝ぼけているのか視界が安定しないので冷水で目を覚醒させる。

 

用意をしながら少しばかり考え事をしていた。

 

春も、令王那も香澄達だって精一杯頑張って勉強して、より自分の夢に近づこうとしているけど俺はどうなんだろうか?

 

これは‘’逃げ”なのだろうか。それは違う、と俺は思う。だけど、他の人からしたらどうだろう。

 

趣味なんてない。だから夢もない。それで楽な道へ行く俺は困難に立ち向かっていく皆と比べたら何からも逃げてることになる。……まぁ、今更そんなことを言ってもどうにもならないのだけれども。

 

準備を終えて外に出るとまだ夏なのに少し肌寒い。足を1歩踏み出そうとすると先程閉めた筈のドアから音がする。不思議に思って後ろを振り向くが、やはりドアは閉まったままだ。

 

空耳だろうと思い、足を再び出そうとすると今度は人の声がした。俺はこの声を知っている。でもなんでこんな朝早くから外に出ているんだ?

 

明日香「あっ、蒼兄。やっと会えた、最近朝早いから顔合わせられてないなーって。お姉ちゃんも心配してたよ」

 

蒼太「ごめんな。八百屋の朝は早いんだよ、寝るのも早いからお泊まりとかもできないし、なんてったって香澄は受験生だしな」

 

明日香「そっか、時間取っちゃってごめんね。取り敢えず元気ならいいや。その内お姉ちゃんにも挨拶ぐらいはしといてね」

 

蒼太「あったらな。会えそうにないけどよ」

 

明日香「まぁ、最近は毎日有咲さんのところで勉強してるみたいだし会えるかはわかんないけど、お姉ちゃんほんっとうに心配してたから顔見せるだけでもしてあげて」

 

蒼太「ははっ、香澄らしい。じゃあ行ってきます」

 

明日香「行ってらっしゃい。怪我とかしないでね」

 

知らず所で心配かけてたのか。盲点だ、これからは気をつけないとだな。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

67話

特に何もしないまま3月になってしまった。令王那は無事秋山学園に受かったようで前より会える頻度が多くなった。

 

それはいいことなのだがそうすると問題が1つ浮かび上がってくる。

 

鴨川から毎日こっちに来るのは苦労そのもの。それ故、俺の家に住むということになったのだが、働いている人間(未だ半人前だが)と女子高校生が事実的な同棲をしてもいいのだろうか。

 

令王那と俺は付き合っている。セーフがアウトかと言ったらギリギリセーフになるかもしれない。

 

けどなんか罪悪感というか、なんというか。後、令王那が香澄達に俺についての変な情報を教え込まれることは防がなければ。

 

具体的になんの事って? そりゃあ、小さい時の話だったり色々だよ! 思い出すだけで恥ずかしくなってくる。

 

だから、部屋を1つ開けた方がいいんだけど親父達の部屋をかたさねばならないのは少し嫌だ。

 

だからといって俺の部屋で寝たりされるのは…ダメだろォ、いい未来が見えない。

 

はぁ、考える事が多いなぁ。なんで寝る前にこんな事考えてるんだ、早く寝よう。

 

……電話? 香澄からだ。どうしたんだろうか?

 

香澄「あれっ、繋がった。蒼くんまだ寝てないんだね。良かった」

 

蒼太「少し考え事してて、香澄こそこんな夜更けに電話なんてどうしたんだ? 」

 

香澄「今日は1人で勉強してたんだけどね、寂しくなっちゃって。蒼くんとお話したいなって思ったんだ」

 

蒼太「香澄らしい理由だな。どうせなら顔合わせて話そうぜ。部屋の中にいるだろ? 」

 

香澄「でもこれから寝るんだったら無理しなくてもいいよ? 朝早いってあっちゃんから聞いたし」

 

蒼太「いーの、今は香澄と話したい気分だから。早く窓開けて」

 

香澄「わかったから急かさないでよぉ。はいっ、久しぶり蒼くん」

 

蒼太「……そうだな。勉強ちゃんとやってるのか? バンドは流石にできてないとは思うけどたまにはしっかりやらないとポピパを待ってた人に顔向けできないぞ? 」

 

香澄「それはわかってるけど……私馬鹿だから勉強もしっかりやらないとだし、どうすればいいのかなぁ」

 

蒼太「じゃあ俺がたまに見てやろうか? まぁ俺なんかじゃ力不足だとは思うけどさ。それと、もうちょいしたられお、パレオがここに来るからその時はよろしくね」

 

香澄「パレオちゃん来るの!? やったー、ムフフ」

 

蒼太「なんか企んでるのバレバレだぞ、顔に出やすいったらありゃしない」

 

香澄「そっ、そんなことないよ〜? へへっ、おやすみ!! 」ガゴンッ

 

ガゴンって、何があったら窓閉めるだけでそんな音鳴るんだよ。やべっ、もうこんな時間か。香澄と話しすぎた。今日はもう寝よう。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

68話

はぁ、情けない事に風邪をひいてしまった。家には令王那がいるため看病してもらえるのだが体のだるさとか気持ち悪さが治りそうにはない。

 

最近無理をしすぎたのだろうか。令王那以外にも誰かがいるような気はするのだが視界がハッキリしないためどうであるかは分からない。

 

右も左も分からないまま俺の瞼は降りてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼太「ん、あれ令王那居がいない?」

 

香澄「おはよう、蒼くん。令王那ちゃんは学校行っちゃったよ」

 

蒼太「そうか…。香澄今までありがとうな。移っちゃ悪いしなんか元気も戻ってきたから帰っても大丈夫だぞ?」

香澄「……なんか最近私に冷たくない?蒼くんと令王那ちゃんは付き合ってるからその、イチャイチャする、のはダメだとは思わないよ?けどさ……」

 

蒼太「けど?顔色悪いけど、もしかして移しちゃった!?」

 

香澄「違うよ〜、だから!蒼くんが構ってくれないから寂しいんだって、最近はありさも勉強するから頻繁には行けないし蒼くんはなんか素っ気ないし。嫌だよ」

 

そう言って香澄は俺に抱きついてきた。俺は集中して頑張ってる香澄に触れないでいたけど香澄はそんな風に感じてたんだ。やっぱ俺ってそういう時ダメだよな。

 

背中をぽんぽんと叩いてあげると香澄が抱きついている力が強まっていくのが分かる。

 

香澄(蒼くんのばかぁ、ズルいよ。そんなことされたら思い出しちゃうよ、ずっと、好き、蒼くん)

 

蒼太「か、香澄?すっごく言いにくいんだけどさ、痛い。すっげー痛い。力緩めてくれ」

 

香澄「ご、ごめんね。寂しくなっちゃって(でも、我慢我慢。蒼くんが幸せになってくれればそれで満足だからね)」

 

蒼太「あ、令王那帰ってきた。香澄も居るし人数が多いとなんかいいな」

 

香澄「あ、うん。そうだね、私令王那ちゃんの所行って果物剥いてくる!!」

 

蒼太「おう?行ってらっしゃい」

 


 

“令王那”

 

急いで帰ってきてから手洗いをして看病をしようと思うと急に香澄さんが台所に駆け込んできました。

 

ものすごく息が切れています。どうしたんでしょうか?

 

香澄「れおちゃん、おかえり!蒼くんに果物出そうと思ってさ。持ってきてたんだよね」

 

令王那「そ、そうですか。あっ、私も手伝いますよ」

 

香澄「ありがとう!やっぱりれおちゃんは蒼くんのこと大好きなんだね!!」

 

令王那「はいっ、でも香澄さんも蒼太さんに対する愛情凄いですよね」

 

香澄「もちろん、蒼くんの事は大好きだよ(あれ、何言っちゃってるんだろ。私、最悪な女だ)」

 

令王那「そうですよね…、私なんかよりも前にずっと蒼太さんと触れ合ってて。好きにならない方がおかしいですよね。変なこと言ってすみません」

 

香澄「そんなことないよ。そりゃあ私は蒼くんが好きだけどさ、好きだからこそ幸せになって欲しいんだ。別にそれが自分じゃなくても構わないんだって気付けたから。れおちゃんには本当に感謝してる。ありがとうね」

 

なんだろう、今の香澄さんを見ていると胸の奥がキュってなる。

 

そっか、そりゃそうですよね。私がいなければ香澄さんや明日香さんが蒼太さんの隣に居て。

 

なんで、なんで私なのでしょうか?もっと蒼太さんが幸せになれるのに相応しい人がいるのではないですか?

 

蒼太さんは本当に私のことが好きで幸せなのでしょうか。

こんな情けない事を聞いたら蒼太さんは黙って抱きついてくれて頭を撫でてくれるかも知れません。でも、それって本当の蒼太さんの心から思っていることなのでしょうか。

 

疑うことしか出来ない私から変わりたいんです。もっと、蒼太さんに愛して欲しいです。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

√鳰原令王那end

蒼太さんにとって私ってなんなんでしょうか。邪魔だって思われていたら……生きていくことすら億劫になってしまいます。

 

香澄「………ん、れおちゃん!指あぶない!!」

 

令王那「っ!?」

 

蒼太さんの事を考えていたら上の空になっていたようです。香澄さんが声をかけてくれなかったら指を切っていました。気を引き締めないと。

 

 

一悶着ありましたが無事果物を全て着ることが出来ました。なので後は蒼太さんが食べるだけなのですが……。

蒼太「令王那、食べさせて」

 

令王那「なんでですか///もう一人でも動けますよね?」

 

蒼太「腕がまだフラフラするナー、フォークもモテソウニナイナー」

 

令王那「そんな棒読み……今回だけですからね、絶対に」

 

蒼太「そんなこと言って〜、いつでも頼めばやってくれるんでしょ? ほら、ちょうだい?」

 

令王那「そんなことないです。本当にこれだけですから。早く食べてください、ほら」

 

蒼太「ありがと、すっごく美味しい。香澄もな」

 

香澄「どういたしまして。おじゃま虫はここで退場するから、れおちゃん。頑張れ!!」

 

令王那「か、香澄さん!?行かないでください〜」

 

香澄「大丈夫、襲われそうになったら大声出してくれれば聞こえるから!じゃあバイバイ」

 

蒼太「んな事病人がする訳ねぇだろ、ってもう行きやがった昔から逃げ足だけは早いんだよなアイツ」

 

令王那「そうなんですね。あの…そ、蒼太さん?」

 

蒼太「令王那?どうしたんだ?」

 

令王那「えっと、その……蒼太さんは本当に私の事、好きですか?へ、変な事聞いてすみません。けど不安になってしまって…」

 

蒼太「そっか、俺は令王那がそんな事思ってるの知らなかった。だから、今めちゃくちゃ嬉しい。令王那は俺の事嫌い?」

 

令王那「そんな訳ないです!!でも……自分に自信がなくなってしまって、怖いんです。蒼太さんの事好きな人は私だけじゃないから」

 

蒼太「ごめん、俺があんまり構ってあげられなかったから不安になっちまったんだよな」

 

令王那「今回ばかりは否定できません。同じ家に住んでいる筈なのに、全然会えないの我慢できません! しかも、いつかまた行こうって言ってくれたパスパレのライブも行ってません。いつも黙って頭撫でてくれるだけじゃないですか…」

 

蒼太「本当にすまん。令王那の前だと元気なフリしてたんだけどな、こうやって限界が来ちまう。だから、令王那?」

 

令王那「蒼太さん、どうしたんですか?」

 

蒼太「いや、まぁ…これからは令王那に甘えてもいいのかなって。……いや、なんでもない。迷惑だよな」

 

令王那「迷惑だなんて思いません。今まで誰にもぶつけられなかったその気持ち、私が受け入れます。だから、私だけには甘えてくれませんか?」

 

蒼太さん、鳩が豆鉄砲喰らったかのような顔してますね。そうです、だって私はそんなキャラじゃないから。

 

でも、そんなの関係ない。私がしたいことをする。誰かのためとか誰かに恩返しとか、そういう事は一切しない。きっと、それが蒼太さんが言っていた本物の『鳰原令王那』だと私は思うから。

 

これからは私のターンですよ、蒼太さん。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

√今井リサ
√今井リサ


俺には好きな人がいる。バイトの先輩で、とっても優しいけどたまに小悪魔みたいに揶揄ってくる所も好きだ。

 

そして、その人にはもうひとつの顔がある。

 

その姿は最近知ったのだがとてもかっこいい。でも、俺にとって眩しすぎた。

 

やっと名前で呼べて距離も近付いたと思っていたのに、更に溝が深くなったように感じて気持ちはあまりよくない。

 

そして今日はバイトの日。だけど俺の好きな人は来ていない。少しやる気が出ないけど仕事だからしょうがないと割り切り頑張ろうと思う。

 

モカ「しゃーす。あ、今日そーくんだけの日か〜」

 

このいかにもやる気のなさそうなコイツは青葉モカという。

 

モカ「リサさん居ないからそんなに萎えてるんだね〜、あっ、そういえば」

 

蒼太「そんな話してないでさっさと仕事しろ、…話は後で聞くから」

 

モカ「そーくんが早くリサさんの事聞けるように精一杯仕事しますよ〜」

 

コイツは得意なタイプじゃない。何考えてるかわからんし扱いも分からないからだ。…けど、俺の知らないリサさんを教えてくれる所は好きではある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事仕事は終わり、バイトの控え室にある机の対面に俺とモカは座る。

 

モカ「今日、リサさんとお昼ご飯食べてたんだけどね、その時の卵焼き、すっごく美味しかったんだ〜。それとさ、来週末にAfterglowとRoseliaのライブがあるんだけど来たい?」

 

蒼太「……行きたいけどその日は用事があってな、折角誘ってくれたのにすまん」

 

モカ「リサさんがライブに来てる人に笑顔見せるの嫌なのかな〜?」

 

蒼太「違ぇよ、あんなキラキラしたとこ居たら5分もしないで倒れちまう。それだけだよ」

 

モカ「リサさんから『蒼太も誘っておいて』って言われたのに、残念ですな〜」

 

蒼太「……く」

 

モカ「そーくん、どうした〜?」

 

蒼太「そのライブ行くって言ってるの!日にちと時間教えて、早く!」

 

モカ「相変わらずわかりやすいですな〜。これチケット、モカちゃんからのプレゼントだ、死んで喜びたまえ〜」

 

蒼太「……ありがとう。ライブ、行くよ。モカもRoseliaに負けんなよ?」

 

モカ「もち」

 

蒼太「じゃ、またな。頑張れよ」

 

返事をした時のモカの口角が上がっていたような気がしたのは勘違いだろうか?

 

まぁいい、早く帰ろう。

 

関係者専用入口を開け足を踏み出した瞬間、頬が冷たさを感じ取った。

 

リサ「おつかれ!って、そんな驚くことないじゃん。やっぱ面白いな」

 

蒼太「リサさん……てかなんで俺が来るってわかったんですか?」

 

リサ「モカがね、あとそれ奢りだから。飲んでいいよ」

 

蒼太「ありがとうございます。あいつ、ホント何でもかんでも言いやがる」

 

リサ「まあまあ。あのさ、蒼太?一緒帰ってもいい、かな?」

 

蒼太「も、勿論いいです。リサさんの家ってどこら辺でしたっけ?」

 

蒼太「それなんだけどさ……蒼太ご飯食べた?」

 

蒼太「食べてないですけど、どうしました?」

 

リサ「そうなんだ。あのさ、また蒼太にご飯作りたくなっちゃって。行っていい?」

 

蒼太「えっ、あっ、はい!いいですよ。凄くお腹すいてたから嬉しいです」

 

リサ「うん、行こっか。話は変わるんだけどさ、ライブ来てくれるって本当?アタシ蒼太ご来てくれるなら頑張るから!」

 

蒼太「モカからチケット貰ったんで行かせてもらいます。頑張ってくださいね」

 

リサ「うん、アタシ頑張る!!早く蒼太の家行こっ?」

 

何故かテンションが上がったリサさんに手を引かれ俺の家へ向かっていく。

 


 

リサ「お邪魔します。アタシ挨拶してくるね」

 

蒼太「俺も行きますよ、待ってくださいって」

 

〜畳の部屋〜

 

リサ「お久しぶりです。相変わらず蒼太は元気ですよ」

 

蒼太「恥ずかしいですって、親の前でやめてくださいよ」

 

リサ「いいじゃん、だってこーいうの言わないでしょ?」

蒼太「そうですけど…恥ずかしいですもん」

 

リサ「あはは、顔真っ赤にしてかわい〜」

 

ちょ、今日酷くない?親の前でそんなことやられるのは恥ずかしい。

 

でもリサさんがかわいいから全然大丈夫だ。

 

リサ「さ、ご飯作っちゃおうか。何がいい?」

 

蒼太「…オムライス食べたいです」

 

リサ「おっけー、じゃあ蒼太は椅子座ってて」

 

蒼太「流石に手伝いますって、なんかやれることないっすか?」

 

リサ「ないから座って待ってて。出来上がったら声かけるからさ」

 

蒼太「……はい。待ってます」

 

リサ「美味しいの頑張って作るから、期待してね☆」

〜数分後〜

 

リサ「蒼太〜、できたよ」

 

蒼太「あっ、運ぶぐらいしますって」

 

リサ「じゃあこれ持って行って。我ながら上手くできたよ」

 

蒼太「相変わらず美味しそうですよね。憧れちゃいます」

 

リサ「ありがと。さ、食べちゃお?」

 

蒼太「は、はい。いただきます……美味しい。やっぱ美味しいっす」

 

リサさんの料理は身に染みる。全てを失った、空っぽだった俺の心を埋めてくれた。

 

大好き。でもその気持ちは封印しなければ行けないと思う。…そっか、じゃあ今日で最後だ。

 

初恋って訳じゃないけど2度目の失恋。

 

リサ「蒼太? どうしたの、泣いてんじゃん」

 

蒼太「ど、どうもしてないですよ。本当、本当ですよ?」

 

リサ「怪しい、なんか隠し事?あんまりそういうの好きじゃないなぁ」

 

蒼太「う、嘘ついてないです。ご馳走様でした。すみません、少し眠くなってしまったのでちょっとしたら帰って大丈夫です鍵はポストに入れといてください」

 

リサ「ちょ、ちょっと待って。眠いならアタシそばにいるよ?」

 

蒼太「いいっす、もう俺自分の部屋行くんで」

 

リサ「待ってよ。ねぇ!…どうしよ、アタシ嫌われちゃった?なんか変なことしちゃった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……はぁ、勢いで突っぱねちゃった。絶対リサさんに嫌われた。俺はどうしたらいいんだよ。

 

どうしたら寝れるってんだよ。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

71話

訳あって暫く週一投稿します。
無理そうになったら辞めます(無責任野郎)


蒼太に嫌われた。正直なんでとかアタシが何かしたとか全然分からなかったけど蒼太に嫌われたっていうのだけははっきりわかる。

 

そこで更に謎になったことは香澄が来たことなんだけど、香澄が来ること自体は家が隣らしいから分からなくもない。けどなんで今なの?

 

香澄「あれ、リサ先輩!どうしたんですか?」

 

リサ「いやなんでもないよ。アタシ、アタシこれからどうしよ」

 

香澄「えっと、もしかして蒼くんと何かありました?」

 

リサ「そ、そうなっちゃうかな。どうしてわかったの?」

 

香澄「えーっと、言っていいのかな?それは、蒼くんが泣いてたからなんですけど…」

 

リサ「蒼太が泣いてる?なんで!?アタシ行ってくる!!」

 

香澄「ダメです、こういう時に声掛けちゃ。蒼くん責任感じゃちゃうから」

 

リサ「で、でもきっとアタシの所為だから!」

 

香澄「じゃあ何があったのか聞いてもいいですか?」

 

リサ「えっとね、蒼太とアタシ、同じコンビニでバイトしてるんだけど知ってる?」

 

香澄「それは、あっちゃんから聞いた事あります」

 

リサ「それでさ…蒼太の両親ってなくなっちゃってるじゃん?それで、長い間バイト休んでたんだよね。店長に住所聞いて行ってみたんだ。そしたら鍵はあいてて、中に入ったら泣いてる蒼太がいてね、声かけたんだ。

 

そしたら蒼太ね、アタシの胸に飛び込んできてさ、それでもずっと泣いてるから頭撫でてあげて、背中さすってあげて。そうしてる内にね、泣き止んできて全部話してくれたんだ。

 

最初は全然信じられなかった。唯一の味方がいなくなっちゃって、蒼太だけ理不尽だなって。でさ、ご飯食べてなかったみたいだったからそれから毎日作ってあげてさ。そしたらいつの間にかに好きになってた」

 

香澄「やっぱり蒼くんの優しさって触れると惚れちゃいますよね。そっかぁ、リサ先輩には敵わないや」

 

リサ「なんで諦めちゃうの?2人で蒼太の事振り向かせよ?」

 

香澄「無理ですよ。だって、蒼くんとリサ先輩両想いだもん。その中に割って入るような事したくないです」

 

え、アタシと蒼太が両想いってどういうことなの?そりゃ嬉しいけど、どういうこと?じゃあなんで急に蒼太はアタシを避けたんだろう?ダメだ、想像ができない。

 

リサ「そのことさ、蒼太は知ってるの?」

 

香澄「鈍感蒼くんは人のこととか気付けないですよ。そのお陰で10年近く片想いしてたんですけどね」

 

リサ「じゃあ、って言ってもなんだけど2人で蒼太の部屋に行こ!ほら、着いてきて」

 

香澄「えっ、り、リサ先輩!多分今はっ!!」

 

アタシは香澄の手をとって階段を駆け上がる。蒼太の部屋はすぐそこなんだ。あっ、でも寝てるなら騒いじゃダメか。なら静かに開けよう。

 

リサ「お邪魔しま〜す……っ!なん、で?」

 

‘あの日’の時のような蒼太がそこにはいた。もうあんな顔させないって決めてたのに。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

72話

ふぅ、あぶね


時間が経てば経つほど涙は止まらなくなっていく。

 

親父たちがいなくなってから心の支えはリサさんだけだった。だから、リサさんの事を諦めるのは生きてる意味がないのでは?と思ってしまう。

 

けど、そんなくだらない考えはリサさんが扉を開けて部屋に入ってくることによって打ち消されてしまう。

リサさんはなぜか顔が引きつっている。理由なんて分からない。

 

気付くと俺はリサさんに抱きついていた。やっぱりそうなんだ。俺はこの人がいてくれないとまともに生きていけない。

 

リサさんがいてくれるから毎日が楽しい。リサさんがいてくれるからなんだってできる。諦めるなんて簡単に出来ない…リサさんリサさんリサさんリサさん、呼吸をするだけで体の中でリサさんが広がっていって、リサさんが俺の精神(こころ)を蝕んでいる。

 

今考えてみればずっとリサさんの事考えてる。好き、大好き。例え嫌われても俺は絶対リサさんを嫌いにならない。もしかしたらもっと好きになるかもしれない。

 

このままリサさんに抱きついたまま命が尽きても悔いは残らないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


リサ

 

部屋に入ったら泣きじゃくってる蒼太がいた。アタシはもうそんな蒼太見たくなかった、させたくなかった。なのに、泣かせてる。

 

っ!?アタシの腕の中に蒼太がいる。冷たい、前と違って少しゴツゴツしてる。鍛えたりしてるのかな。

 

リサ「蒼太、ちょっと痛いって」

 

蒼太「あ、すみません!なんか勝手に体が…」

 

リサ「いいって。蒼太が満足してくれたらそれでアタシも嬉しいから」

 

香澄「一応私もいるんでイチャイチャしないでくれません?少し悲しいですよ」

 

蒼太「別に、イチャイチャってわけじゃねえよ!///」

 

香澄「リサさんも蒼くんも顔真っ赤で面白い」

 

リサ「香澄〜?それ以上言うとアタシ怒っちゃうぞ〜」

 

香澄「てへっ、2人とも早く付き合ってくださいよ。早くしてくれないと蒼くんと既成事実作っちゃいますよ?」

 

蒼太「なーに変なこと言ってんだ。そんなこと言ってるなら追い出すぞ」

 

リサ「だ、だめだよそんなことしたら///蒼太の…///」

香澄「リサさんかわい〜。ラブラブだよ、お似合いお似合い」

 

リサ「も、もう!!香澄!?颯太もなんか言ってよ!」

 

蒼太「リサさんに失礼だろ。俺なんてさ」

 

リサ「そんな訳ないじゃん、蒼太かっこいいしなんてったってアタシが惚れた男だしね」

 

ちょっと!?アタシ何言ってるの?あ゙ぁ゙蒼太が顔真っ赤、かっわいい、写真撮らせて!

 

あのね、蒼太。アタシいつかキミとお付き合いしてみたい。なんて恥ずかしくて言えるハズないんだよな〜。だから告白してね、待ってるよ。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

祝え!新たなる1年の誕生を!!

斉藤努でごさいます。
今日はなんと私がハーメルンを初めて1年になりました。時の流れは早いものですね。

なので今回は明日香と香澄の話です。リサ好きの皆さん、申し訳ありません。

それでは本編。


リサさんと両想いかぁ、本当に夢みたいだな。俺、隣に立てるように立派な男になるとか言ったけどできるのかな?…だからそういうネガティブな思考はダメなんだって。

 

うーん、でもどうすりゃいいんだろ。立派な男……オシャレするとか?俺センスないしな、どうしよ。あっ、それをリサさんに選んでもらえばちょっとかっこよくなるしリサさんとデートできるし一石二鳥じゃん。今度連絡入れてみよ。

 

ん、香澄だ。ちょ、今開けるから窓叩かないで!?壊れるかもだしうるさいし!

 

香澄「蒼くん、蒼くん。リサさんとの会話聞いてたよ〜?大分おバカな事言ってた自覚ある?」

 

蒼太「それは……本当の事だって決めつけてたんだもん」

 

香澄「そっか、本当におバカだね。それとリサさんに迫られて幸せそうにしてたね」

 

蒼太「そ、そんな事ねぇよ!ほ、本当にだからな!めっちゃドキドキしたとかじゃねえからな!!」

 

香澄「蒼くんが有咲化してる……可愛い。顔真っ赤。あっちゃん連れてくる!!」

 

蒼太「ちょ、おいコラ香澄ぃぃぃ!香澄の野郎明日香連れてくんなっての。更にめんどくさくなるじゃねえか。……はぁ。騒がしいなぁ」

 

香澄「ほら、あっちゃん。顔真っ赤で可愛い蒼くんが……普通に戻ってる。なん、だと!?」

 

明日香「はいはい、蒼兄で遊ばないの。それと、おめでとう。リサ先輩に告白されたんだって?」

 

蒼太「うん。ありがとう、明日香。バイト先同じでいつの間にかに好きになってたんだよね」

 

明日香「私が行った時にイチャイチャしてたもんね。仕事中に何やってたんだか」

 

蒼太「その時は…っ!!言わない///教えません」

 

香澄「ほら、あっちゃん!!可愛いでしょ?」

 

明日香「これはお姉ちゃんの気持ちが分かるなぁ。蒼兄、部屋入ってもいい?」

 

蒼太「いいけど、なんにもないよ?」

 

明日香「やったー。よいしょっと、相変わらずここは居心地がいいなぁ」

 

蒼太「そりゃ良かった。しれっと香澄も入ってきてるし。俺達もう高校生なんだぜ?こーいうのも無くしてった方がいいんじゃね?」

 

香澄「……え?嫌だよ。私はいつまでもこうやってあっちゃんと蒼くんと楽しく遊んで笑って過ごしてたい。たとえ蒼くんがお付き合いしても、あっちゃんでも結婚とかしてもたまには集まってお話したい!」

 

明日香「だってさ。私はいいと思うけど蒼兄は?」

 

蒼太「いいんじゃね?でも、これから先。もしも、っていうか絶対就職とか進学とかでバラバラになる。けど年に一回は集まろう?約束。絶対破らない。ほら、小指出して」

 

明日香「この歳になって恥ずかしいよ。はいっ、お姉ちゃんも出して」

 

香澄「うん!ゆびきりげんまん!絶対絶〜対だよ?約束だからね、守ってね。ふたりとも大好き!ずっとだぁーい好き!!」

 

おい、抱きつくなよ。あぁ〜そうだよ、俺は二人の事が大好きだ。もちろん恋愛感情なんかじゃない。けど大好き。だから俺も思いっきり二人に抱きつく。あれ、驚いてるかな?

 

明日香「そ、蒼兄?ちょっと苦しいよ。でも嬉しい。蒼兄が抱きついてくれたのってすっごく久しぶり。好き!」

 

香澄「あっちゃんが感情を表に出してるのって珍しいね。やっぱり蒼くんはすごいよなぁ」

 

蒼太「凄いのか?わかんないけど。でもさ、本当に香澄が好き。明日香も、二人とも好き」

 

明日香「うんっ、私もだよ。だからずっと傍にいてね」

 

そりゃそうだ。香澄と明日香はもうただの幼馴染なんかじゃない。親愛なる家族。だから、いつまでも仲良くしていきたい。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

74話

今日は戸山香澄さんの誕生日ですね。
そしてこの小説のメインヒロインは戸山香澄さんですね。
ということで今はリサの√中ではありますが、リサのお話です。


リサさん今なんて言ったの!?俺に惚れてる、そんな訳ないだろ、絶対ない!なんか血迷っただけだ、俺は……そんな誰かに惚れられるような素晴らしい人間なんかじゃない。

 

でも、もし本当だったとしたら?俺とリサさんは両思いになる……んだ?、、、は?それは、どういう冗談ですか?

 

リサ「ゴメン!今のは忘れて…って無理だよね」

 

蒼太「そうですけど、嘘だったり、冗談だったりしますよね?」

 

リサ「ウソでも冗談でもない。本当に蒼太に惚れてる。大好き」

 

蒼太「リサさん!じ、実は俺もリサの事…好きですっ!」

 

リサ「あはは、なんか恥ずかしいな。こういう時って、な、何すればいいのかな?」

 

蒼太「わ、わかんないですよ。女の人と付き合ったことないですし……」

 

リサ「アタシだってそうだよ!恥ずかしぃ〜///」

 

蒼太「り、リサさん!なんで俺の事好きになってくれたんですか?俺、自分で誇れることなんて勉強ぐらいしかないんですけど。それ以外は何もできないような馬鹿ですし…」

 

リサ「好きな人が自分のこと卑下してるのを見ると心が傷つくな〜」

 

蒼太「ご、ごめんなさい。けど、俺本当に自分に自信なくて…リサさんを幸せに出来るわけ『バカ!』り、リサさん?どうしたンですか?」

 

リサ「アタシは蒼太が隣に居てくれるだけで十分、幸せなんだ。だからアタシを幸せにするとか責任取るとか考えないで欲しいよ。ダメかな?」

 

蒼太「で、でも…だって、頑張らないとまた大切な人失っちゃう。そんなの、もう二度と嫌!なんですッ」

 

リサ「大丈夫、アタシは絶対に蒼太の傍から離れない!から、アタシを傍に居させて!」

 

蒼太「ごめん、なさい!でも、俺、俺!!ほんとにダメだよ、俺と一緒じゃ。貴女を幸せにするどころか不幸にしてしまう!」

 

俺は自分を信じること事ができない。どうせまた失う。前は失ってから気付いた。だから、失わない為にそもそもそんなの作らない。さっき決めた。リサさんに告白されて気持ちが昂っていたけど決めたんだ!

 

リサ「アタシが蒼太から居なくなるのが怖い?ならここでアタシが居なくならないって教えてあげる。ここでヤっちゃう?ふふっ、どんなに否定してても身体は正直みたいだよ?アタシのことしか考えられないようにしてアゲル」

 

リ、リサさん!?鍛えてるはずなんだけど、押し倒されたなんて……だめだめ!まだ俺もリサさんも高校生だってば、本当にどうしたんですか?

 

リサ「蒼太ぁ、蒼太ぁ。アタシの大ッッ好きな蒼太ぁぁ!自信がないならアタシがつけてあげる。ね、イイでしょ?」

 

目が正常じゃない、やばっ!どうしたらいいんだよ。やばい、この状況を良いって思ってる俺がいる。ってダメだ、ダメダメ!引き剥がさないと、ふっ、良かったぁ。

 

リサ「嫌か…ならごめんね。アタシ、蒼太に離して欲しくなくて変になってた。やっと、この気持ち伝えられたから。応えてくれたから。本当にゴメン!」

 

蒼太「リサさんが謝ることじゃないですよ。わかりました。俺、リサさんの隣でいられるように素敵な男になってみせますね」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お誕生日デート前編

どうも、斉藤努です。
まだ今日だから、大丈夫です(震え声)
まだ後編もあるんだけどね!




蒼太に告白をした。少し前に香澄から答えを聞いていたけどすっごくドキドキして今でも心臓の音が止まらない。

 

でも、その後アタシの中の欲望が弾けちゃって蒼太を押し倒した。蒼太はいつもいい香りがする、ズルい。結構嬉しそうじゃん、目が蕩けててココ、おっきくなってる。

 

蒼太はちょっとネガティヴな所がある。からアタシが勇気、付けてあげるね。……って、ダメダメ!!ちょっ、アタシは何やってるんだぁ!!絶対蒼太に嫌われた、幻滅されたァ!!!

 

蒼太「リサさん、俺一応男なんでそんなことされると、我慢できなくなっちゃいますよ?」

 

リサ「……ごめん///もっと蒼太に愛してほしくて///」

 

蒼太「俺はリサさんのこと心から愛してます。こうしたら信じてくれますか?」

 

リサ「うん、ありがとう。大好き、こんなアタシだけどいい?」

 

蒼太「そんな質問今更不要ですよ。あんな俺を受け入れてくれたリサさんを手放しはしませんよ」

 

リサ「そんなこと言われたら照れちゃうよ、もう///」

蒼太「ご、ごめんなさい。な、のかな?」

 

リサ「ちがうってー、でも嬉しいよ。あ、あのさ、蒼太?今度デート行かない?」

 

蒼太「急ですね。俺、リサさんとデート行きたいです。今まで何回かお出かけはありましたけどデートって初めてですよね。楽しみだなぁ」

 

リサ「じゃあじゃあ、どこ行く?ショッピングモール、それともちょっと遠出して遊園地とか?」

 

蒼太「俺、遊園地行きたいです!あっ、騒いですみません。久しぶりに遊園地なんていくからちょっと楽しみなんです」

 

リサ「うん、遊園地にしよ!来週末なら確かどっちもバイトないよね。そこでいい?」

 

蒼太「勿論です。で、デート…凄く、楽しみ

 

リサ「蒼太!顔真っ赤だけど、どうしたの?」

 

蒼太「な、なんでもないです。楽しみですね」

 

リサ「うん、じゃあまたね!お邪魔しました〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あっという間に1週間が過ぎた、楽しみすぎる。だってデートだぞ?美人で可愛くてカッコイイ彼女とのデートだぞ?幸せすぎてバチ当たるんじゃねえの?

 

ッ!?嗚呼、わかるぞ、わかる。今リサさんが俺の手を握ってくれてるんだな。

 

リサ「おまたせ!待った?」

 

蒼太「俺も今来た所ですよ。さ、行きましょ?」

 

リサ「うん。あのさ、蒼太?」

 

蒼太「どうしたんです?」

 

リサ「き、今日だけでいいんだけど、呼び捨てで読んで欲しいんだ。後、敬語も出来れば……わがままでごめん」

 

蒼太「うーん、どうしよっかな。リサはどうがいい?」

リサ「蒼太のそういう所嫌い。バカ」

 

蒼太「酷いなぁ。リサが頼んだんでしょ?俺だってちっとは恥ずかしいっての」

 

リサ「そうなんだ。はい、手繋ご?」

 

蒼太「そういうとこですよ、本当に。分かりましたよ、お嬢様。こうでよろしいですか?」

 

リサ「うん!電車の中でもずっとだからね?」

 

蒼太「はいはい。リサ、行くぞ!!」

 

リサ「ちょ、蒼太!?手掴んで走らないで〜!!」──────────────────

────────────

────────

リサ「つ、着いたね」

 

蒼太「そうだね。なになに、緊張しちゃってる?」

 

リサ「そういのじゃないけど……ドキドキはしてる。蒼太はしてる?ドキドキ」

 

リサ「表に出さないだけでしてるよ。てかドキドキとか香澄みたいだな」

 

リサ「むー、今は彼女とデートしてるんだよ?他の女の子の話されると嫉妬、しちゃうかも」

 

蒼太「じゃあもっと香澄の話しようかな」

 

リサ「ふんっ!…………………………蒼太?」

 

蒼太「ああ、こないだだけどね。香澄が急に家に来て…っ痛て!ごめんって本当にごめん。お巫山戯が過ぎました。反省してます」

 

リサ「ならいいけど。次は足踏むだけじゃすまないからね。ほら、着いちゃったからさ。チケットはこれ、さ行こ」

 

蒼太「ありがと。あ、そういえばさ。リサ、こっち向いて」

 

リサ「うん?はむっ『誕生日おめでとう』人多い所でこう事しないで!///」

 

蒼太「あ、ごめん。嫌だったよね、リサの事なんにも考えてなかった」

 

リサ「そうじゃなくて、でもちょっと恥ずかしいかなって///」

 

蒼太「そっか、じゃあ次からキスする時は先に言うね」

リサ「そういうことじゃないの!///」

 

うー、リサ可愛い。そしてチョロ過ぎる。こんなだと良からぬ男が寄ってくるって。ま、手出したらタダで返すつもりは毛頭ないけど。さぁ、リサさんとの初デートめいっぱい楽しもう。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

前回の続きのような物

遊園地に来てからというもの、蒼太のペースに飲み込まれていた。

 

急に手を繋いできたりお化け屋敷で置いてけぼりにされたり、とにかく色々やられて恥ずかしかったり嬉しかったり。

 

一歩一歩進む事にアタシと蒼太との思い出が作られているって思うとすごーく、幸せ。けどやっぱちょっと恥ずかしい。

 

蒼太「リサ、どうしたの?もしかしてつまんないかな」

 

リサ「あ、いやそうじゃないよ!?けど、歳上としての威厳が保たれないっていうか……」

 

蒼太「あは、そっか。リサは引っ張られるより引っ張る方が向いてるもんね。けど今日だけはお嬢様になってもらうから」

 

リサ「うん!!じゃあ最後の最後まで尽くしてね」

 

そう言い今日1番の笑顔を送ると蒼太はそっぽを向いてしまう。

 

リサ「蒼太〜?こっち向いてよ。その可愛いお顔を私に見せてごらん?」

 

蒼太「嫌です。今、すっごい顔熱いんでそれ治まったら見せるので」

 

リサ「アタシは熱くなっちゃうぐらい真っ赤になってる顔が見たいんだけど。ほらこっち向く!」

 

どうしても向いてくれないのでアタシが蒼太の顔を覗き込むとリンゴぐらいの紅さの顔があった。今日は珍しくカッコつけてる蒼太のこんな顔を見るともっと揶揄いたくなってしまう。

 

リサ「めっちゃ可愛い。チュ、ん、これで来た時のチャラだから。ほら、まだまだ時間あるし行こ!!」

 

蒼太「〜!!///美人がそんなことすんなよ。ズルすぎるって

 

リサ「早く早く!日が暮れちゃうよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今日は弄り回してやろうと思ってたのに。

 

リサさんの笑顔可愛すぎだって。追い打ちをするかの如くキスだなんて、本当にズルすぎる。

 

計画なら今頃俺が手を引いてお昼ご飯を食べる予定なのに、あの人の所為で完全におシャカだ。可愛すぎるあの小悪魔の仕業、俺の先輩でバンドも頑張ってる俺の彼女。

 

 

 

 

リサさんに俺は似合わない。こんな惨めで、醜くて、どうしようもないくらい馬鹿だから。だけど、リサさんはそんな俺でも良いと言った。……でもそんな訳ない、だって俺なんかより素晴らしい男性は星の数ほどいるし、リサさんの美貌と優しさがあればそんな人達だって絶対惚れる。だから俺じゃ、ダメなはずなのに……。

 

リサ「蒼太?顔が暗いよ。飽きちゃったかな?」

 

蒼太「あ、いや、そうじゃないです……けど、、いや。なんでもないです。リサさんこそ今楽しいですか?」

 

リサ「もちろんだよ。こうやって好きな人と隣に歩けてるんだもん。楽しいし、嬉しいよ」

 

蒼太「そりゃ良かったです。うん、じゃあ今度はあっちのほう行きましょ?」

 

リサ「うん!じゃあ、、、でもちょっとお腹空いたかも。お昼ご飯食べよ」

 

蒼太「いいっすよ。何食べます?色々あるみたいですよ」

 

リサ「うーん、悩むなぁ……でも今はオムライスの気分!」

 

蒼太「ん、じゃあこっちの方向じゃないすか?」

 

リサ「蒼太も同じ所でいいの?他のものでもいいんだよ」

 

蒼太「メニューは他のもあるでしょうし、いざとなったらリサさんと同じもの食べます」

 

リサ「えっ!?あ、いや、ダメでしょ。ふえぇっ///」

 

蒼太「ダメすか?じゃあ違うの頼みますよ。オムライスちょっと食べたかったけどな」

 

リサ「それでも……いいけど、その、まだ早いんじゃないかなって。うん、まだ早いって」

 

蒼太「俺、オムライス食べちゃダメなんすか」

 

リサ「だってその、食べさせるってことでしょ?無理無理、絶対むりだよ///」

 

蒼太「そうじゃないすよ。だって2つ頼むんすよ?リサさんがしたいっていうならいいんですけど、ねぇ」

 

リサ「あっ、そういうこと!アタシ、勘違いしてた。アハハ……」

 

蒼太「ふふっ。じゃ、行きましょっか」

 

リサ「うん、もう行くから!早く行こ!!」

 

あー、可愛い。うちの彼女照れてますけど、破壊力えげつないんですけど。この後、リサさんにオムライスが乗ったスプーンを口に突っ込まれたのはまた別の話である。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

77話

遅くなりました。すみません。



「そうたぁ〜? お酒、お〜さ〜け〜」

 

 腕に絡んだ状態のリサさん……俺の()()()()がそう急かしてくる。お嫁さんというか俺がお婿さんと言った方が正しいのだけれども。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 簡単にいえば俺はリサさんと結婚した。そして今は今井家の一員として暮らしている。家事は元々やっていたしそれが3人増えたと思えば大した苦痛でもない。

 

 友希那「ここは一応私の家なのだけれど……こうなると蒼太にしか制御できないから困るわね」

 

 蒼太「帰ることになったらおぶっていくんで大丈夫ですよ。でももうちょっと友希那さんと話したいのでもう少し滞在しますけど」

 

 友希那「そう……リサの昔話でもしようかしら。アルバム取ってくるわ」

 

 蒼太「ありがとうございます。昔のリサさんってどんななんだろ」

 

 そりゃ今と変わらず可愛いと思うけど。お酒飲む量を半分にしてくれればもっと可愛いのになぁ。

 

「そうた……いじわる」

 

 ッ!! なんだ、寝言かぁ。めっちゃびっくりした、心臓に悪い。

 

 ちょ、え、何!? 耳噛まないで? ご飯じゃないよ? ほんっ、とうにやめてって。

 

 蒼太「んっ、はぁ。くすぐったいって、起きてるんでしょ? 起きてるならちゃんと椅子座ってって」

 

「えぇ? バレちゃったか〜。でもどかなーい」

 

 蒼太「困りますって、ここ自分の家じゃないのわかってますか?」

 

「うん! ゆきなのいえだよ」

 

 蒼太「じゃあもうちょい自粛しましょうね。しないならもう帰りますよ」

 

「やーだー、帰らない! もっと呑むの」

 

 友希那「リサ、いい加減にしなさい。蒼太が面倒くさがってるわよ。これじゃあいつ蒼太に愛想をつかされてもリサの味方はできないわ」

 

「ゆきなも意地悪! もっとそうたとお酒呑む〜!!」

 

 蒼太「もう帰りましょうよ。また今度友希那さんと話しましょ?」

 

「えー? じゃあさここでキスして」

 

 蒼太「はぁ!? そんなことする訳ないじゃないですか。本当に俺もう寝たいんですけど」

 

「え、一緒に寝てくれる? あーでもそれだと眠れないね〜」

 

 蒼太「リサさん? 俺もうそろそろ怒りますよ」

 

 リサ「蒼太は怒っても怖くないから平気だよ〜」

 蒼太「今回ばかりはそうは行きませんよ。俺もう帰りますから、早くしないと家の中に入れませんからね。あと、友希那さんもリサさんのこと泊めたりしないように。出ていかなかったら外に放り出していいですから」

 

 友希那「あら、私まで釘を刺されてしまったわね。リサ、今日は帰りなさい。また今度ゆっくり話しましょ」

 

「ゆきなが言うならそうする。そうた、おんぶして」

 

 蒼太「はぁ……」

 

「そうたやっさし〜。大好きだよ」

 

 蒼太「はぁ。ハイ、乗ってください。いつもみたいに暴れないでくださいね」

 

「いつもも暴れてないよ〜?」

 

 蒼太「はいはい、そうですね。友希那さん、お邪魔しました。またリサさんと呑んでやってください。それじゃあまた今度」

 

 友希那「ええ、また今度ゆっくり話をしましょ。リサには……お酒を飲み過ぎないように言っといて頂戴」

 

 蒼太「そうですね。ではお邪魔しました」

 

 一言だけ言い残しかわいい眠り姫を抱えながら湊家を後にした。

 ──────────────────

 ────────────

 ──────

 

 蒼太「ってことがあってさ、ますき? 聞いてる?」

 

 ますき「折角帰ってきたっていう人間にする話が惚気なのか、ア゛?」

 

 蒼太「全然惚気けてないんだけど。そういや全国ライブどうだったの? 結構盛り上がってたみたいだけど」

 

 ますき「はぁ、満員御礼だったよ。いい男そこら辺に落ちてねぇかなー、家事できて優しくてイケメンなやつ。蒼太こ知り合いにいねーの?」

 

 蒼太「いないから頑張って探しなよ。てか俺に友達があんまいないのわかってて言ってるの?」

 

 ますき「なーんだつまんねーの。大学行っても友達の1人も作れてないのかよ」

 

 蒼太「ますきが言えたことじゃないだろ! 中学でも高校でもますきの友達なんて1人もあったことないぞ? 友達作れないのはそっちの方じゃないの?」

 

 ますき「あーはいはい。じゃあ1人も友達のいないいとこじゃなくてかわいいかわいいお嫁さんのところに行けばいいんじゃねえかよ」

 

 蒼太「あ、いや、ごめん。言いすぎたのは謝るから機嫌直してくれ。今日はますきが帰ってくるからって結構楽しみにしてたんだ。夜ご飯はリサさんも呼んでるからさ、一緒に食べよ?」

 

 ますき「いいぜ、その代わり飯はちゃんと作れよ。うんと美味いやつ。そしたら機嫌直してやらんこともない」

 

 蒼太「そりゃもちろん。腕によりをかけて作りますとも」

 

 この後はおじさん家で料理を作り今井家の人も呼び、みんなでご飯を食べた。




これで終わりにしちゃダメかな。ダメですよね。もうちょい頑張ります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。