孕ませ!ぬけだせ!?二次元ハーレムアイランド! (チャリ丸)
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始まり始まり

頭悪すぎる設定を思いついたので初投稿です。

と言っても、ただハーレムでセックスするだけじゃないと思います。

どのように生活しつつ、どのように変わり、成長していくのか。

作者も楽しみです(見切り発車)

ちなみにですが、別に黒幕とかバッドエンドとか一切ないです。
そんな深い文作者には書けねぇっす。


「ん……。んっ? あっつっ! なんだこれ!?」

 

 ある朝、いつものように目覚めた俺を待っていたのは、照りつける猛暑だった。

 

「な、何……? どこだ、ここ……!? っていうか服は、家は!?」

 

 なぜか俺の格好は全裸。

 そして、寝ていたはずの家がなく、青い海と白い砂浜、振り返れば鬱蒼と生い茂るジャングルがそこにはあった。

 

「……夢、か。いや夢じゃねぇな。マジで暑いし、なんなら痛みも、呼吸もしてるのが分かる。分かる、よな……?」

 

 突然の事でテンパリ過ぎてよく分からないが、分かることだけを把握していく。

 俺の名前、高間(たかま)(ゆう)

 年齢、20歳。

 職業、大学生。

 よし、覚えてる。分かる。……けど。

 

「マジでなんなんだこれ……」

 

 目が覚めたらいきなり全裸で砂浜に放り出されているなんて状況、簡単に飲み込めるはずがない。

 

「んー……。とりあえず、何か探してみるか」

 

 まず一つ言えるのが、これは夢ではない。

 流行りのVRなんてものは持ってないし、目や耳に何かある感覚もない。

 立ってみた所足元にある砂浜の感覚だって現実そのものだ。

 

「……何かって、何探せばいいんだよ……」

 

 サッ、サッと砂を踏みしめる音と波が押し寄せる音、そして風で木々がざわめく音。

 それだけしか音がなく、思わず独りごちてしまう。

 

「……ん? あれ、看板か……?」

 

 海岸線に沿って歩いていると、ひとつの小さな木製の看板が目に入った。

 ここの情報が分かるかもしれない。

 そう思い、その看板の元へと駆けていく。

 

「えっと……。『この島には不定期に美少女達が流れ着いてきます。彼女たちと協力し、この島を盛り上げていってください。あなた達には現状、この島からもこの世界からも抜け出す方法はありません。なお、一日に一度この島にいる男性がセックスをしなかった場合、この島にいる男性は死滅します。男性が女性の膣内に射精したことでセックスをしたとみなします。男性が死滅した時点で、生き残っている女性たちも一日に一人ずつ死んでいきます。頑張ってください』 ……いや、何これ」

 

 そこに書かれていたのは、とんでもない内容だった。

 美少女達が不定期に流れてくる。なるほど分からん。

 一日一回セックスをしなければ死ぬ。なるほど分からん。

 俺が死ぬと女性たちも日に一人死ぬ。全くもって意味が分からん。

 

「まず美少女なんて流れ着いてくんのか? ってかこの島無人島かよ。……ん? なんだこれ」

 

 あまりにも現実では考えられないその看板の内容に、思わず呆れるしか無かった。

 呆れると共に顔を下に向かせると、そこには3枚のとある紙と1本のペンが置いてあった。

 

「えっと、『この紙はあなたにしか見えません。流れ着いてくる美少女達は、全て二次元の作品内に出てくる登場人物達です。彼女たちは妊娠をすれば2週間で出産を終える特殊な体質となって流れ着いてきます』 ……マジで言ってんのか?」

 

 まだ現実味を帯びていない。

 何せ、まだ自分以外の声も姿も確認できていないのだ。

 しかも、流れ着いてくるのが二次元の美少女達だと言うのだ。

 何か変なイタズラに巻き込まれているのだと……信じたい。

 

「っと、もう1枚。 『この紙に欲しいものを記入し、ポストに投函してください。受領されればポストが赤く点灯します。この紙はポストの上にも置かれていますし、自動で補充されるのでご安心ください。なお受領された場合、この島内での男女のセックスが行われ、膣内射精を確認できた段階で紙に記入されたものをこの島のどこかに配置します』 ……え、嘘だろ……?」

 

 周囲を確認すると、立てられていた看板と3枚の紙とペンから少し離れたところに、これまた木製のポストがあるのが見えた。

 ポストまで行くと、確かにポストの上には同じ紙が束になって積まれていた。

 

「……まずは、島の散策か」

 

 無人島と書かれていたが、本当に無人島なのか。

 島に何かあるのか。

 そして、本当にこの世界から抜け出せないのか。

 

「てか二次元の美少女って、本気で言ってんのか?」

 

 とりあえず3枚の紙とペンを持ち、再び海岸線に沿って歩き始める。

 看板の言うことは未だ一つとして信じられないが、女性たちが流れ着いてくるというのであれば、海岸線にいる確率が高いだろう。

 そう考えての行動だった。

 

「つーか、もしそれで生活能力皆無の奴とか、ロリとか出てきたらどうすんだよ。早くも詰みだろ。……ってかもしババアが出てきたらどうすりゃいいんだ……? いや、看板曰く美少女だから、ババアはねぇか」

 

 信じられないが、今のところの頼りはあの看板だけ。

 島内に入っていけばもう少し何かがあるのかも知れないが、今は海岸を探す。

 

「誰かいないかなーっと。……って、冷静に考えてセックスしないと死ぬってなんなんだろな。俺が死ぬんじゃなくて男性が死滅って辺り殺意高すぎるけど」

 

 サクサクと砂浜を踏みしめながら歩くこと数分。

 俺の鼓膜に、甲高い叫び声が届いた。

 

「きゃぁぁあーーっ! な、何これ……っ!? み、みんな! どこにいるの!?」

「っ!? ま、マジで来てんじゃねぇか……。とりあえず行ってみるか……って、このままはまずいよな」

 

 視界には入っていない、かつかなりの大声で叫んでいるのだろうが、距離が遠いために俺に聞こえるまでは相当小さくなった声。

 彼女が眠った時には身近に友人たちがいたのだろうか。焦った様子で叫んでいるようだ。

 全裸のまま女性の前に行くのも憚られるため、小走りで近くに立っている木の元へと行き、葉を毟る。

 

「……マジで無人島生活って感じがしてきたな」

 

 恐らく俺と同じく全裸でこの島に送られてきたであろう女性の分の葉ももぎ取る。

 こうなればとことん、この島の設定に付き合うしかないのだろう。

 となれば、送られてきた女性とのファーストコンタクト。これが大事である。

 

「誰か、誰かいないの!?」

「っ! いる、いるぞ! まだ俺一人だが、一応いる!」

 

 パニックになりかけているのだろう。

 叫び出したその少女に、遠くからではあるが声をかける。

 

「服は着ているかっ!? 俺がこの島で目を覚ました時は、何も身につけていなかったが!」

「えっ……! き、着ていない、です……」

「なら、近くの木になっている葉を毟って、最低限の場所を隠してくれないか!? 葉を取るのが無理そうなら、俺が念のために取っておいたものがあるが!」

「………………。か、隠しました!」

 

 全裸の自分の元に男が来るが、この訳の分からない状況を打破してくれるかもしれないという沈黙。

 自分で葉を毟るという選択肢を与えられたため、木へと移動し、俺と同じく葉を毟って局部を隠す準備。

 そして、そんな状況ではあるが現れた人間の元へと姿を表そうとする葛藤と覚悟。

 それらが混じった長い沈黙の後、彼女は声を上げた。

 

「そっちに行っても大丈夫かい!?」

「は、はい!」

 

 駆け足で彼女の声がした方へと向かう。

 人の姿を早く確認したいというのもあるが、もし看板に書かれていることが本当なら、俺は彼女とセックスをしなければならないのだ。

 

「っ、マジでいるじゃねぇか……」

 

 砂浜を駆けると見えてくる人影。

 遠目に見える肌色はやはり多く、砂浜に葉っぱの下着と美しい金色の長髪が目を引く。

 いや、目を引くと言ってもそれ以外に見ようとするものもないんだが。

 

「大丈夫か!?」

「は、はい。あの、あなたは……?」

「俺は高間勇。君と同じく、だと思うけど、目覚めたらこの島にいたって訳だ。君は?」

「シャルロット・デュノアです。あの、これはどういうことなんですか!?」

 

 近づくにつれてより明確になる、彼女の輪郭。

 一般的に会話を交わす距離まで近づき、現状の照らし合わせを行っていく。

 彼女の名前はシャルロット・デュノアというそうだ。

 

「……マジでキャラかよ……」

「あ、あの。何かあったんですか?」

「あぁいや、こっちの問題だ。気にしないでくれ」

 

 シャルロット・デュノア。

 数々のオタクたちに悲鳴を上げさせていたことは何となく覚えている、ライトノベルのインフィニット・ストラトスに登場するキャラの一人だ。

 ここまで来ると流石に、看板と紙のことを信じざるを得なくなってくる。

 

「この島のことについて、君が知っていることはないか?」

「何も……。あの、あなたも何も知らないんですか?」

「あぁ。さっきも言ったが俺も君と同じく、目が覚めたら砂浜に寝てたんだ」

 

 目の前の少女、シャルロットと話を進めていく。

 どうやら先ほどの悲鳴は俺の時と同じく起きた時に出たものらしい。

 つまりまだ、彼女はこの島について何も知らないということになる。

 

「ちょっと来てもらっていいか? 俺が目覚めて少し歩いたところに、この島について書かれている看板があったんだ」

「看板?」

「あぁ。ただ、その……。君には少しキツい内容になるかも知れないが」

 

 俺のその言葉に首を傾げるシャルロット。

 くりくりとした大きなアメジストの瞳で上目遣いをしながらのそれは、知識にある通り凄まじくあざとかった。

 彼女も俺も当てがないので、とりあえず看板のある方へと案内しながら自己紹介をしていく。

 

「えっと、デュノアさん、でいいか?」

「シャルでいいよ、勇。勇は僕のところに来るまでこの島の散策はしたの?」

「海岸線沿いを軽くだけ、ね。シャルに看板を見せてから、今後のことを話していこうと思う」

 

 あんなこと、俺の口から出しても意味が分からないだけになるだろう。

 まあ、今現在のこの状況も意味が分からないが。

 

「うん、そうしよっか。僕も正直言って、何が起きてるのか全く分かってないし」

「俺もだよ」

「ところで勇、その手に持ってる紙は何?」

「えっ? あ、あー……。これも、その看板と一緒に説明するよ」

 

 ううむ、やりづらい。

 それでいて、視線のやり場にも困るのだ。

 ぶっちゃけ俺たちが今身につけている葉っぱの下着など、あまり意味があるものではない。

 葉の隙間からお互い肌は見えているし、何ならシャルの豊満な胸のせいもあって、下乳に関しては一切隠れていない。

 

「そ、そんなに見ないでよ……。僕も、隠せてないことは自覚してるんだから……」

「わ、悪いっ!」

「……でも、気になって見ちゃうのは僕も分かるけど……」

 

 そんな爆弾をいきなり投下したシャルの視線は、俺の股間へと向いていた。

 シャルが隠し切れていないということは、すなわち俺も完璧に隠せていないということ。

 これからどういうことをしなければならないかを知っていて、かつ目の前に現れた美少女に反応してしまったのか。

 微妙に主張した愚息が、簡易的な下着を押し上げていた。

 

「……」

 

 お互いに気まずくなり、沈黙。

 それでも歩みは止めずに数分。ついに看板の元へと辿り着いた。

 

「何、これ……」

「そうなると思ったから、敢えて言えなかったんだ。これが、追加の紙だ」

 

 看板に書かれている内容を読んだシャルの反応は、文字通り絶句。

 島からは出られない、俺とセックスをしなければ死ぬ。別の女性が流れ着く時もある。

 彼女に追撃をする形になるが、持っていた紙のうち2枚を渡す。

 

「俺とシャルが、その……セックスをすれば、欲しいものが一つ手に入るかも知れないらしい。ポストっていうのは、あそこにある」

 

 俺が指差した先にあるポストに無言で歩いていくシャル。

 紙の束とポストを確認したシャルは、意を決したように俺の方を向いた。

 

「ま、まずはっ! この島を散策しようよ! 何か脱出できる手立てがあるかも知れないでしょ!」

「そうだが……。ジャングルにどんな動物がいるとか、一切確認できてないぞ?」

「っ! た、確かにそうだけど……」

 

 やはり、嫌なのだろう。そして、信じられないのだろう。

 二次元の美少女が流れてくるというもう一つの有力な情報を確信した俺は、現状を受け入れ始めているが、作中とはいえ一人の人間として生きてきたはずのシャルにはまだ確信的なものが少ないのだ。

 その中で、俺とセックスをしなければ死ぬと言われても、はいそうですかとなるはずがない。

 

「でも、流石に雨風を凌げる場所を確保しないと話にならないな。動こうか」

「……うん」

 

 看板と紙に書かれていたことのせいで、俺に対する警戒が相当に強まってしまっている。

 だが、まだ焦る時間じゃない。

 何としてでも彼女を説得し、今日中にセックスをする。

 そうしなければ、俺も彼女も元の世界に戻れるか分からないまま、死を迎えるのだ。

 

「っ、靴もない状態でジャングルを歩くのは、ちょっと危ないな……」

 

 今の今までそういった事に気が向かなかったが、このジャングルに動物はいるのだろうか。

 もし毒を持った蛇などがいたらと思うとゾッとするが、ここは俺が先頭をいくしかない。

 

「一応俺が前に行くけど、足元は十分気をつけてくれ」

 

 俺のその言葉に、はっきりとした言葉では返事をしないものの、頷くことで意思を示すシャルロット。

 看板が設置されていた場所から歩く事、約一分。

 意外なほどに近くに切り立った崖があり、その崖の下、つまりは俺たちの目の前にはちょうどいい大きさの洞窟があった。

 

「誰かいますかー? って、誰もいるはずない、か」

 

 当然の如く、俺の声に反応するものはない。

 コウモリや他の野生動物といった類のものの姿もなく、奥へと進んでいくとやや開けたスペースがあった。

 

「ここは……」

「まず初めはこの洞窟から生活しろ、とでも言わんばかりの空間だね」

「っ、その、シャル……?」

「うん? ……別に、勇が変な責任感を負わなくてもいいよ。僕も流石にこの状況はおかしいと思うし、まだこれからどうするかを決めないといけないって思うから」

 

 先ほどまでよりかは俺に対する警戒を緩めてくれたシャル。

 その表情は、何かを決心したようなものだった。

 ゴツゴツとした硬い地面に腰を下ろすという判断にもならず、俺とシャルは立ったまま対面していた。

 

「それ、で。勇はどうすればいいと思ってるの?」

「……正直なところ、やっぱり俺とシャルでセックスをして、少しでも物資を集めないといけないんじゃないかって」

「……そう、だよね」

 

 その点に関しては、シャルも同意見らしい。

 一日というのが具体的にどの区切りか分かっていないが、しなければ俺は死に、シャルも死ぬ。

 探索をしようにも島の広さが分からないし、次にどんなタイミングで女性が来るかも分からない。

 つまりは、次に変化があるまではシャルとセックスをしながら生活を安定させるしかないのだ。

 

「勇は、どうなの? その、僕と……セッ、セックスをっ……するっていうのは」

「お、俺としては正直なところ、嬉しいさ。シャルみたいな子とそういったことができるのは。こんな状況で呑気に何を言ってるんだって思われるかも知れないけど」

 

 どうやらシャルも、同意見どころか考えていることはほぼ同じらしい。

 欲しいものをポストに投函するとはいえ、何がもらえるのか、何がもらえないのか。

 島で獲れる食材はどんなものがあるのか、生きていくために必要なものは島のどこかに固まっているのか。

 

「そ、そう、なんだ……」

「……ちなみに、シャルは……その、どうなんだ?」

「最初に看板を見たときは、どうしてって思ったけど。でも、この島には僕と勇しかいなくて、セックスをしないと勇も僕も死んじゃうんでしょ? だったら、僕は生きたいな」

「シャル……」

 

 話を聞く限り、シャルも一応は看板に書かれていたことを信じてくれるらしい。

 二人とも信じずに訳の分からないまま死んでいく、なんていう未来にはならなさそうで安心した。

 

「で、でもっ! 初めては優しくしてね?」

「も、もちろんだ! っていうか、俺もそういう経験ないし……」

「えっ、あ、そうなんだ。……じゃあまずは、何が欲しいか考える?」

「……そう、だな」

 

 童貞と処女。

 互いに性行為の経験はないが、俺にとってシャルはまさしく高嶺の花のような綺麗で可愛らしい女の子だ。

 そんな子とセックスをしなければ互いに生きていけないというのだから、不便ではあるが最高の島だ。

 

「とりあえず、セックスを何度も続けられるようにする精力剤だな」

「えぇっ!? ……ゆ、勇。もしかして勇が何かの黒幕で、女の子といっぱいそういうことしたいからって……」

「ち、違う違うっ! こんなこと言うのもあれだが、普通はそんなに短時間で連発できないんだって! 住むと食べる、この二つは最低限揃えないといけないだろ!?」

「あっ。そ、そうだよね! それなら、いっぱいしないとダメだよね! ……い、いっぱい、しないと……」

 

 俺の提案に、シャルが盛大に自爆する。

 まあ、不定期に増えると言われている二次元美少女たちとセックスできるのだから、大量にするに越したことはない。

 それに、すればするだけ物資が増えるのだ。生活を安定した、高水準のものにするためにも必須だろう。

 

「どんなものまでをくれるのか分からない。もし、島の中央に生活必需品全て揃った一軒家、なんて書いて通ってくれるとありがたいんだが……」

「じゃあとりあえず、確認しにいく? ペンはあるし、紙もいっぱいあるんでしょ?」

「あぁ、そうしようか」

 

 セックスはする。

 まだそんなムードにはなっていないが、お互いの中でその意識が芽生えてから、お互いに向ける視線が変わった。

 性の対象としてシャルから見られている感覚がする。

 来た道を戻り、再び看板とポストの元へ。

 

「確か、受領されればポストが赤くなるんだよね」

「あぁ。さっき言った、一軒家を書いてみた」

 

 島の中央に生活必需品を完備した一軒家、という要望を書いてポストに投函してみる。

 が、ポストが赤く光ることはなかった。

 

「そんなに簡単に生活レベルを上げさせてくれないってことかな。じゃ、じゃあさっき勇が言った……」

「いや。まずはこれを書かなくちゃな」

 

 次の用紙に俺が書いたのは、このポストの下に今後受領される道具や小物が現れるようになる箱が出現、という文。

 俺の手元を確認していたシャルは、あざとく小首を傾げていた。

 

「受領されたものは、看板にはこの島のどこかに配置されるって書かれてたんだ。こうでもしない限り、錠剤かどうかも分からない薬を島の中探し続けるなんて、できないだろ?」

「た、確かに! じゃあ、それで入れてみて……?」

 

 我ながら名案だと思ったが、これが認められなければ俺は自力で射精を調整しながらシャルと何回もセックスをしなければならない。はっきり言うが、それは相当にしんどい。

 紙をポストに投函する。

 ごくり、と俺たちの唾を飲み込む音を間に置いて、ポストが赤く光った。

 

「や、やった……! やったよ、勇っ!」

「あぁっ! これで、随分と楽になる! ……じゃ、じゃあシャル」

「う、うん。あの、せめて洞窟に戻ってもいいかな?」

「も、もちろん」

 

 無茶かと思えたそれは、無事に受領された。

 だが、受領されたということはそのものを出すために俺とシャルがセックスをしなければならないということ。

 もう一度洞窟への道を歩いていく。

 

 その道中で、後ろを歩いていたシャルに手を握られた。

 

「シャル?」

「さっきはね、初めては優しくしてって言ったけど、これから多分、しばらく先までずっと勇との二人暮らしなんだと思う」

「……うん」

 

 正直言ってその通りだろう。

 洞窟の入り口まで来た段階で一旦止まり、シャルの言葉を聞く。

 

「でも、道具や死なないためだけにセックスをするって、僕はちょっと嫌なんだ」

「えっ……」

「あっ、いやっ、今になって勇とするのが嫌ってことじゃなくて、その……できればちゃんとしたセックスをして欲しいかなって。……僕、何言ってるんだろ」

 

 真っ赤な顔で、シャルがそう訴えかけてきたのだ。

 彼女の言いたいことはつまり、俺の解釈が都合良すぎるだけかも知れないが、形だけのものではなくて、どうせなら愛のある形でということなのかも知れない。

 

「もちろん、そんなただ生活のためだけなんかのセックスなんて、俺も嫌だ。するなら、ちゃんとシャルと愛し合いたい」

「うん。こんな状況に、何でか分からないけど一緒になっちゃったんだもん。二人で頑張ろうねっ!」

 

 快適な生活とも言いづらく、またこれからどうやって生きていくかも不透明。

 それでも、俺とシャルさえ生きていれば何とかなるかも知れないのだ。

 それを、互いに何の感情もなくただ事務的に全てをこなしているのでは心が辛い。

 

「僕は、勇のこと好きだよ。さっきも危ないからってジャングルの先を進んでくれたし」

「そ、それだけで?」

「うん、それだけで。だって、勇にとっても何があるか分からないジャングルで、僕のために先に進んでくれたんでしょ? それだけで勇がどれだけ優しい人か、僕にはちゃんと分かったから」

 

 シャルが、真正面から俺に抱きついてくる。

 お互いにあってないような下着をつけているが、彼女の胸の感触や彼女自身の柔らかさがよく伝わってくる。

 

「ねぇ、ここまでしてもまだ何もしてくれないの?」

 

 彼女の行動に呆気に取られていると、何度目かの上目遣いで彼女が俺の顔、否。俺の唇をじっと見つめていた。

 

「んっ……。んちゅ、ちゅぱっ。ちゅう……ちゅる、ちゅぷっ、くちゅ。あむっ、ん、ふぅ……」

 

 俺からという訳でも、シャルからという訳でもない。

 気がつけば俺たちはお互いの唇を重ね合わせ、お互いの口の中に舌を入れ合い、時に舌を絡め、互いの熱を高めていた。

 シャルの手により俺が着けていた下着は外され、俺の手によりシャルが身につけていた下着は意味をなさなくなった。

 

「ん、はぁ……。入ろっか、勇」

 

 上気した様子の顔で、シャルが洞窟の奥へと誘う。

 これからシャルとの付き合いが、長いか短いかは分からないが続いていくことが確定している中の、初夜。

 夜ではないが、今までのこの相手とセックスをするという事実を受け止め続けていたことが、ここに来て爆発した。

 

「んんっ、ちゅぷっ、くちゅ……じゅぷっ。ねぇ勇。もうすっごく硬くなってるよ?」

 

 洞窟の一番奥のスペース。

 先ほど計画を立てた場所まで戻ると、俺たちは再びお互いを抱きしめ合いながら唇を貪った。

 ずっと身近にほぼ裸の異性がいたこととあの看板に書かれていたことによる、軽い発情状態。

 俺の勃起した肉棒の感触に気づいたシャルが、右手で優しく撫で始めた。

 

「まだ射精しちゃダメ。ちゃんと、認められる形でセックスしないと」

 

 認められる形でのセックス。すなわち、シャルの膣内での射精。

 ここで、良いのかというような再確認を行うことはしない。

 彼女がもう、決心してくれているのだから。

 

「こんなところに、シャルを寝かせたくないし、俺も寝たくないな……」

「うん。……だから、来て?」

 

 ゴツゴツとした洞窟には、もちろん布団やベッドといったものはない。

 こんなところで寝転びながらセックスをしても、下手すれば気になりすぎて射精できないかも知れない。

 そう思っていると、シャルが後ろを向き、壁に手をついてこちらに尻を突き出した来た。

 

「もう、ちゃんと濡れてると思うから」

「念のためだ。ちゃんと愛撫はさせてもらう」

「ひゃあっ! あっ、んっ……ふ、あぁっ!」

 

 よく考えれば彼女の出身も聞いていないが、恐らく欧米の方なのだろう。

 白い肌が興奮したことで紅潮しているのがよく分かり、それは彼女の綺麗な尻にまで伝わっていた。

 その尻の狭間にある、彼女の髪の色と同じ色をした陰毛とそれに覆い隠されている陰裂。

 俺とのキスで濡れるほどに興奮してくれるのは嬉しいとは言え、ちゃんと愛して欲しいと言われているのだ。

 まあ言われなくとも適当に相手しようなどとは思わないが。

 

「んはぁっ! そ、そんなにっ、音出さないでよぉ!」

「自然と出てしまうんだ。シャルが言ってた通り、もう準備万端みたいだし」

 

 ぐっちゅぐっちゅと、シャルの陰部と俺の指との間で愛液が混ぜられる音が洞窟内に響く。

 夏の猛暑の中を歩いていたということもあり、汗ばんでいた彼女の身体により一層玉のような汗が浮かぶ。

 

「あんっ! んぁっ、くぅっ……ふぅぅあ……! ゆ、勇……! 僕もう、シたい……!」

「俺も、もう限界だ……。挿入れるぞ、シャル……っ!」

「うんっ! 来てぇっ!」

 

 指がたまたま触れたシャルの陰核もビンビンに勃ち、左手で揉みしだいていた胸の先、ぷっくりとした乳首も陰核と同じように勃っていた。

 こんな状況とはいえ俺相手にここまで興奮してくれるのは、本当に男として誇らしいものがある。

 俺の右手に溜まるほどに溢れ出ていたシャルの愛液を俺の肉竿にまとわりつかせ、潤滑油にする。

 

「っ! くぁ……っ! きっ……つい……!」

「あっ……! んっ、ふぅぅぅうう……っ! お、おっぱい揉まれながらいれられるの、きもちよすぎるよぉ……」

 

 処女と童貞同士の初めても交わりとは思えないほどにスムーズにいった初挿入。

 シャル自身も鍛えているのだろう。処女は締まりが良いらしいが、それも相まって肉ヒダの粒が陰茎にこれでもかと押しつけられ、彼女の喘ぎに応えるかのようにうねる。

 

「シャル……っ! 挿入れてすぐで申し訳ないが、我慢してたのがもう限界だ……!」

「うん……っ! 僕も、もう無理……! んっ……はぁんっ! ゆ、勇……! 一緒に、イキたい……!」

 

 だが、スムーズにいったのは挿入まで。

 不慣れなピストンに、これでもかと言わんばかりに高まったお互いの身体と準備万端の性欲。

 一際大きな彼女の尻肉と俺の下腹部がぶつかり合う音とシャルの喘ぎ声が洞窟内に木霊する。

 

「シャル……っ!」

「あぁんっ! いいよ、射精してぇっ! 僕の膣内に、思いっきり射精してぇ! ぼ、僕ももう、イクから……!」

 

 少しずつ慣れてきたピストンを、可能な限りシャルを思いながら速めていく。

 右手で彼女の腰を掴み、左手では先ほどと同じく彼女の左胸の全体を揉む。

 

「シャル、射精る……っ!」

「うんっ! んっ、はぁあっ! あぁぁあああっ! イク……ッ! イックぅぅぅあああっ!」

 

 彼女の尻肉にこれでもかと言わんばかりに腰を打ちつけ、彼女の最奥で溜まりに溜まっていた精液を吐き出していく。

 それとともにシャルも絶頂を迎えたのか、ぎゅうぎゅうと膣肉が俺の肉棒を愛おしそうに締め上げてくる。

 

「すっげぇ……。セックスって、こんななのか……」

「はっ、はっ、はぁ……。うん、凄かったよ、勇。すっごく気持ちよかった」

 

 肉棒を挿入したまま、互いに一息つく。

 シャルが俺の方に振り返る。その表情は、とても淫靡なものだった。

 射精した直後でこそばゆい陰茎を、未だにビクビクと痙攣しているかのように震えるシャルの膣内から引き抜く。

 

「んっ……はぁんっ。んしょ。んー……ぷはっ! えへへ、ゆーう」

 

 引き抜いたとほぼ同時。

 立ち上がり振り返ったシャルに、不意に唇を奪われる。

 キスを終えたと思ったら今度は俺の胸元に顔を埋め、猫撫で声で甘え始めた。

 

「ど、どうしたんだ?」

「えっ? そ、その……勇とのえっちが気持ち良くて、ね?」

 

 セックス終わりにこんなあざといことをされて平気でいれる男がいるのだろうか。

 そう思っていた矢先、遠くの方からドンッという大きな音が響いた。

 

「あれってもしかして、箱が出てきた音かな?」

「行ってみよう」

「うんっ!」

 

 互いにもう局部を隠すための葉も布も探すことなく、全裸のまま洞窟の外へと出る。

 

 ここから、俺とシャルを含む彼女たちのハーレム生活が幕を開けることとなる。





シャルロット・デュノア
一回目の受領物:このポストの下に今後受領される道具や小物が現れるようになる箱が出現


*****


今後もこのように、誰とどれだけして、何を貰ったかを記入していきます。
前書きにも書きましたが完全見切り発車作品です。
色々な原作のキャラを短編ではなくまとめて出したいという、作者の欲求が溢れた作品になるかと思います。

コメント、評価などお待ちしております!


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二人目

一年経ってないのでセーフ(白目)

活動報告にいろんなキャラを提案してくださり、ありがとうございます。

活動報告にも書かせていただきましたが、作者が知っている作品から選ばれる可能性が高くなりますが、今後もよろしくお願いいたします。

早速ですが追加されるキャラは、多くの方が活動報告に書かれていたこのキャラです。


 初めてシャルに膣内射精をしてから、数時間が経過した。

 

「あぁんっ!」

 

 洞窟の外は既に真っ暗であるが、別に今日外に出る予定はもうないので構わない。

 

「んっ、ひゃぁあんっ!」

 

 ギシギシと俺のピストンに合わせて軋む()()()

 初めてのセックスの後看板の元に確認しにいくと、やはり俺たちが要望していた箱があったのだ。

 

「あぁっ! 勇……っ、勇ぅぅうっ!」

 

 想像よりもかなりデカかったそれを二人で洞窟内に運び込み、俺が事前に言っていた精力剤をポストに投函して、今度はポストの前でセックス。

 体位としては駅弁スタイルだったが、やはり少し前に射精したこともあり、なかなか膣内射精には至らなかったのだがそこは気合で射精した。

 

「すきっ、すきぃっ! んちゅ、ちゅむっ……!」

 

 そういった経緯もあり、無事精力剤を手に入れた俺たち。そこからのペースは、凄まじかった。

 俺とシャルが立てた要望を書いていく順番としては、生活必需品からではなかった。

 二人ともすぐに餓死してしまう状態でもなかったため、とりあえずは何度も安定してセックスをし続けられる環境を整えたのだ。

 

「んっ……! はあぁぁあんっ! イクッ……!」

 

 俺たちがまず初めに試したのは、ポストに要望を同時に投函できるかということ。

 互いにそれぞれ欲しいものを手当たり次第に書いて一旦全てを投函。

 それらを手に入れるため、日が出ている内は精力剤を飲んでとにかくヤリまくった。

 

「あっ……はぁぁあっ! っ、止め、ないでぇっ! もっと、もっと奥突いてぇっ!」

 

 最初に手に入れたのが、このキングサイズを軽く超えるベッド。まさか組み立て式で箱に現れるとは思わなんだ。

 次に飲料水……は認められなかったのでろ過装置。この島の地図。新しい女性が来たときに知らせる装置。この島の食用図鑑。この島の詳細なルールが載った本。醤油や味噌などの調味料。食器。釣り竿。油。松明。調理器具。

 手当たり次第に島で生き抜くために必要なものを書いていったのだ。

 

「〜〜〜〜っ! あぁぁあああっ! イッ……ぐぅぅうううっ! イクッ、イッ……! んはぁあぁあああっ!」

 

 次に、簡易便所、シャワーにジャクジーといったほぼないと困るもの。

 これらは実際のところまだ使うことはできず、綺麗な水が確保できてから本格的に使うようになるが。

 虫除けスプレーや通信機といった今後の生活に必要不可欠だと思えるもの。

 様々なものを書いてポストに投函した数、40。

 赤く光るポストの上部に、空間投影される形で保留されている要望の数が具象化されるのはありがたかった。

 

「シャル、射精すぞ……!」

「あぁあんっ! だ、射精してぇ! 僕の膣内に、いっぱい……! ひゃぁああんっ! 好き、すきぃぃぃいいっ!」

 

 仰向けになるシャルに種付けプレスをするような形で今回の膣内射精を終え、これで通算36回目。

 俺の腰に絡みついていたシャルの両脚が、何十回目かの絶頂に耐えきれずピンと洞窟の天井を刺すように伸びる。

 

「……っ、はぁーッ。流石に、疲れた」

「ぼ、僕も疲れたよ……。お疲れ様、勇。ごめんね、僕が慣れてないから勇ばっかり頑張ってもらって」

「いや、大丈夫だ。流石にこれぐらいは俺に頑張らせてくれ。少し前にも言ったけど、シャルみたいな子とこういう関係になれて嬉しいのは俺の方なんだから」

「え、えへへ……。ありがとうっ。そう言ってくれると、やっぱり嬉しいな」

 

 この体位で数回連続して行っていたが、休息のために肉棒をシャルの膣内から抜き、彼女の横に寝転ぶ。

 大きな電力を生むことが出来る電源などはまだ使い方を想定していないため要望しておらず、そのため冷房など存在しない。

 出入口が一つしかないこの空間に湿気がたまり、汗をかいているはずの俺に、シャルは抱きついてきた。

 

「ゆーう。これから頑張ろうね?」

「あぁ。シャル、さっきは大丈夫だったか? 結構俺の体重掛かってたと思うけど」

「大丈夫っ。勇が頑張って膣内射精してくれないと、僕も勇も死んじゃうんだよ? だから、勇が膣内射精できるなら、僕は本当になんでもするからねっ」

 

 その言葉に思わず再び勃ちそうになる。

 どうやらこの島、というよりもこの世界。俺が元いた世界とほぼ同じなのだが、所々にファンタジーな要素もあったりするのだ。

 その要素の大きな一つこと、俺が飲んだ精力剤だ。

 シャルの唾液で流し込んだそれには説明書がついており、なんでも一錠飲むだけで想像を絶するほどの絶倫になるらしい。お陰でどれだけ射精してもビンビンである。

 

「……もう一回、する?」

「ダメだ。流石にもう、ご飯と寝る準備をしなくちゃならない。セックスをしないと道具が増えないけど、セックスばかりしてても何の進歩もないし、食糧とかは確保できないからな」

「うん、分かった。ご飯はどうするの?」

「今日は流石に、昼に採った山菜の残りで我慢するしかないな。シャル、お願いしてもいい?」

「任せてっ! 出来るだけ美味しい料理を作れるように、頑張るね!」

 

 そう言ってシャルは、洞窟内に簡易に作った棚に置いていたフライパンを持って、洞窟の外へと向かった。

 昼間に確認したところ、この周辺に猛獣や害獣の類はいない。

 ありきたりだが入口付近に常に火を焚いておく事で万が一を防いでいる。

 

「さて。ご飯はシャルが作ってくれるとして、俺は箱の整理だな」

 

 どうせ衣服を出したところでろくに洗うことも出来ないため、私服の類は要望に出していない。

 油の跳ね返りなどが怖いためさすがに長袖エプロンは出しておいたのだが、そのせいでシャルが裸エプロンになってしまったのだ。バックから犯してしまった俺は悪くない。

 

「これは、紙か。確か、トイレとかにも使えると思って書いたんだっけか」

 

 取り出したのは、トイレットペーパー1ロール。

 後々から気づいたことなのだが、どうやらあのポスト、個数指定はできるらしい。が、指定しなければ一つしか来ないのだ。

 ウォシュレットも下水道もないこの島でこれは必需品となる。

 どう処理するかは後で考えるとして、次のものを出していく。

 

「シャワーやジャグジーが偶然近くに出てきたときは喜んでたけど、それがこのままじゃ全く使えないって分かった瞬間のシャル、可愛かったなぁ」

 

 そう、当然と言えば当然なのだが、この島にはいわゆる生活インフラが全くと言っていいほど存在していないのだ。

 単品で動くものならば使いやすく、電化製品も電池で動くものならば何とかなるのだが、ガス管や水道管、下水処理などを必要とする物も出すことまではできるのだが、無用の長物になってしまう。

 

「……流石に上下水道にガス管やら配管やらの設備まで完璧にできて、下水処理場とか発電所とかを自分一人で作れる美少女なんていねぇわな。そもそも、元々超能力とか持っててもこの島で使えるか分からんし。……そんな人が俺たちに友好的に接してくれるかも分からんし」

 

 天地創造できる美少女が現れればそれでモーマンタイである。

 俺とシャルが気に食わない、とかで殺されなければの話だが。

 

「でもまずは、まともな食糧と衛生関係だな。汚いままで過ごしたくないし、さすがにあの量の山菜だけは辛い」

「勇? どうしたの?」

「いや。さすがにその山菜だけじゃ少ないって思ってさ。割とこの近辺のは集めはしたけど、それでも足りないだろ?」

「まあ、確かに。それに栄養も偏っちゃうしね。セックスに支障が出ちゃうかも」

「……それは、確かにまずいな」

 

 シャルの言葉で気づいた。

 確かに、ろくな栄養が取れずに膣内射精が出来ず、2人とも腹上死など笑い話ではない。

 絶倫になったことはこの数時間で確信できているが、食事面で飢えた状態で射精できるかどうかと聞かれたらそれはそれで怪しい。

 早急にタンパク質や脂質、糖類といった前の世界でごく普通に食べていたものを確保する必要がある。

 

「明日、別の女の子が来てなければ釣りに行くよ。その間、ここは任せた」

「うんっ! さっ、少ないけど早く食べちゃお?」

「あぁ」

 

 組み立て式のキングサイズ越えのデカいベッドが箱から出てきたならば、ということで要望に書いた組み立て式の椅子とテーブルのセット。

 そこにシャルが用意した料理が並べられていく。

 

「全裸のままご飯を食べるなんて、新鮮だな」

「もう、言わないでよ勇。僕もちょっと気にしてるんだから」

「はは、悪い悪い」

 

 二人で食卓に向かい合い、少量の山菜の炒め物を食べていく。

 正直青臭さはあるし、料理はそれなりに出来ると言っていたシャルが作っても、その粗悪な環境と品のため恐らく彼女の本来の腕とはかけ離れたものができていた。

 

「ご、ごめんね? 美味しくない、よね……」

「そんなことはない、とは言えないな。でも、不味くはない。この状況の無人島で俺一人なら、ここまでのものは絶対作れなかったしな」

「……そっか。じゃあこれからは、美味しいお野菜を僕たちで作らないと、だね!」

「あぁ、後はキッチンとかだな。流石にガスと水道をいきなり完備することはできないけど、火と水を同時に使えるぐらいの場所は欲しいな」

「うん! ちゃんとしたキッチンができて、具材の種類も増えたら、今度こそ美味しい料理を作ってあげるから!」

 

 そんなことを話しているうちにもう完食していた。

 食器を片付け、洗い物は明日。

 近くに流れている川を見つけたため、そこで済ますことは事前に決めていたことだ。

 

「ねぇ、勇?」

「ん?」

「そ、その……シャワーも香水もない、し」

「一緒に寝るぞ。二人の汗とか匂いが気になったら、もうその時は割り切って朝までセックスしよう」

「……うん」

 

 最低限煮沸だけした水で口を濯ぎ歯を磨く。

 本当に始まりの段階でしかないが、これからどれだけの間かは分からないが俺とシャルの2人で過ごさなければならない可能性があるのだ。

 

「アダムとイブって、こんな感じだったのかな」

「最初の2人か。まあかなり違うとは思うが、状況は似ているんじゃないか?」

「でしょ? でも、ホントにこれからどうしていけば良いんだろう」

「分からん。とりあえず、起きてからのことは起きてからだ。……時計がないな、そう言えば」

「あっ、本当だ」

 

 一日に一回、という制限があるにも関わらず時計を要望に出していなかったことに今更気づく。

 明日に出す要望に入れることを覚えておきながら、先ほどまでセックスをしていたベッドに二人で入る。

 

「とにかく、明日から頑張ろうね。勇っ」

「あぁ。なんとしても、この島で生き残ろう」

 

 まぶたを閉じる。

 

 が、まあシャルの裸の感覚が触れるわ、その度に熱を感じるわ、お互いに寝返りを打てばより濃厚に触れるわ、ということがあり。

 

 結局洞窟内に朝日が入り込んでくるまでひたすらセックスをし続けたのだが。

 

 

 ◇

 

 

「んぅ……。朝、か?」

「んふぅ? じゅっ……ぽっ! もうお昼だよ、勇」

 

 明け方まで、腰動かなくなるまでお互いの肉欲をぶつけ合い、主に動いていた俺が先に撃沈してしまった。

 起きた時に近くにいたシャルから、もう昼になっているということを伝えられる。

 

「昼って、何時だ?」

「12時前だよ?」

「……シャル。俺が寝てる間にシただろ」

「……あ。ば、バレちゃった……」

 

 少なくとも俺が寝る直前の記憶では、時計はなかった。

 だが、シャルが正確な時間を知っているということはそういうことなのだ。

 

「もう一つ、聞きたいことがあるんだが」

「だ、だってっ! 残ってたんだもんっ!」

「……そうか」

 

 残っていたらしい。ならばしょうがないのだろう。

 寝起きにシャルのフェラで起きるのは、なかなかに新鮮で素晴らしいものだった。

 

「それよりもね、勇っ! 勇が寝ている間に新しく女の子が来てたんだっ!」

「っ! ほ、本当か!?」

「うんっ! ……その、状況を説明したら、やっぱり戸惑ってたけど」

「ま、まあそりゃそうだろうな」

 

 そりゃ誰でもそうだろう。

 朝目が覚めたら全裸で砂浜に寝転がっており、その島では男女が膣内射精をもって完了とするセックスをしなければ物資がろくに得られないのだ。

 おまけに、俺が膣内射精をしなければ俺は死んでしまう。

 つまりは今後彼女たちは子孫繁栄は望めず、物資も木や石から作らないといけないという、石器時代レベルの生活を送ることになってしまうのだ。

 

「で、その人はどこにいるんだ?」

「洞窟の外で待ってもらってるよ。状況は一応全部説明したんだけど、やっぱり男の人の裸を見るには覚悟がいるって」

「あ、そか。結局しばらく俺たち二人だしかいないだろうってなって、服とか出さなかったしな」

 

 そんなシャルに続く二人目の女性が見つかったのだが、ここで一つ些細な問題が発生した。

 現在の俺たち二人の格好である。

 一時はその辺に生えていた葉っぱを毟り取ってまさしく漫画に出てくる原住民のような格好をしていたのだが、セックスをするのにそれが邪魔で、結局二日目の今日も全裸で過ごすつもりだったのだ。

 

「ちなみにその人は裸?」

「うん。昨日会った時の僕たちと同じ状況だったもん」

「なるほどな。……じゃあもう諦めてもらうしかなくないか?」

「やっぱりそうだよね……」

 

 昨日の間に俺とシャルがセックスで作り出したものは、本当に無ければ生きていけないもの。

 基本的に二人しかいない、かつその気になればいつでも作り出せる服は、俺たちの中でそこまで重要性は高くなかった。

 

「じゃあ、説得して呼んでくるね」

「……これもちなみに、何だが。そういう意味で気になるって訳じゃないんだが、どんな人だ? ……って、そんな目しないでくれよ」

「ふーんだ。勇のスケベ。後ほんのちょっとで会えるんだから、自分の目で確かめればいいでしょ」

 

 シャルがこちらにジト目を向け、ゆっくりと洞窟の出入り口の方へと歩いていく。

 彼女は知らないことだが、この島に流れ着いてくるのは皆、俺が元いた世界の二次元の美女や美少女なのだ。

 つまり。

 シャルに勝るとも劣らない、俺が今まで生で見た事がないような美貌の持ち主であることはほぼ確定なのだ。

 

「……いや、うん。決してこれは浮気とかそういうんじゃないと思う」

 

 生きていくために必要なことなのだ。

 洞窟の入り口でシャルによる説得が終わったのだろう。ひたひたと二人分の足音がこちらに近づいてくる。

 

「二人とも、紹介するね。勇、こちら薙切えりなさん。えりな、この人が高間勇くんだよ」

「ど、どうも……」

「よろしく、薙切さん」

 

 現れたのはシャルと同じ金髪でありながら、二回りは大きい胸部装甲を備えた女性。

 薙切えりな。

 漫画、食戟のソーマに登場する見た通り凄まじく容姿端麗な、年不相応のナイスバディを誇る高校一年生である。

 ……いや。この身体で高校一年生ってマジでおかしすぎると思うんだが。シャルも含めて。

 

「じー……。やっぱり勇、えりなの身体ばっかりイヤらしい目で見てる」

「しょ、しょうがないだろ。この状況でここまで来て目を逸らすなんてことしてる場合じゃないし」

「そ、そのっ! ……ちょ、ちょっといいかしら?」

 

 この空間に戻ってきたシャルと俺のやり取りを見て何かを感じたのか、やや気まずそうに視線をあちらこちらにやっていた薙切さんが口を開いた。

 彼女の視線の先にあったのは、到底無人島で作ることはできないであろうフライパンなどの調理器具。

 

「あ、アレは元からあったものなの?」

「ううん。僕と勇がセックスして出てきたものだよ」

「〜〜っ! ほ、本当……なの?」

「あぁ。恐らくシャルからも聞いてると思うが、一日一回俺がそうしなければ俺は死ぬ。そして今のところ、男も俺以外には見つかっていない。探索とか、まだ全然できてない段階だけど」

「……そう」

 

 やはりと言うか、反応は最初に出会った時のシャルと同じ。

 信じられない、何で自分が、そんなはずがない、ありえない。

 そう言った思いが籠もったため息なのだろうが、数秒俯いた彼女は何か決意をした視線を俺の方へと向けてきた。

 

「あなたたち二人とも、食事はどうしていたの?」

「えっと……その辺に生えていた山菜を適当に炒めて」

「はぁ……。確か、食用植物図鑑があったのよね。それでも、野菜だけっていうのは頂けないわ」

「おっしゃる通りで。ただ肉も魚も米も、探す時間も採る時間もなかったんだ」

「そういうことね」

 

 確かに昨日、お互いの体力限界のぎりっぎりまでひたすらセックスをして色々な物資を手に入れはしたのだが、まだまだ足りない。

 薙切さんの元いた世界のことを考えれば、食事の設備が整っていないことには言いたい事があるのだろう。

 

「わ、私、こう見えて料理の腕にはかなりの自信があるのよ」

「へぇっ、そうなんだ!」

「えぇ。……そ、そこで、そこでよっ。……そ、そのぉ……」

 

 顔を真剣なものに変えたり赤く染めたり、若干何かに怒っているかのような表情をしたりと、百面相をすること約10秒。

 

「こ、交渉よ。美味しい料理を提供することを約束するから、ここに置いてくれないかしら」

「うんっ! 僕はもちろんいいよ! ね、勇」

「もちろん。と言うか、断る理由もないし」

 

 重かった彼女の口から出てきた言葉は何と言うか、彼女の性格からは考えられないが、想像できるものだった。

 てっきり俺とシャルの関係に口出しでもされるのかと思っていたが、そうではなかった。

 彼女としても原始人のような生活を一人で送ることにはならず、俺たちとしてもある意味人手が増えるのはありがたい。

 

「そう。良かった……」

「じゃあえりなも、勇とセックスするってこと?」

「っ! な、ちょ……っ!?」

「いきなりぶっ込むなよ、シャル」

「でもそうでしょ? えりなは料理だけ。その器具を要望に出してセックスするのは僕と勇だったら、僕の体力が続かないよ?」

「まあ、それはそうだが……」

 

 そう。文字通り人手が増えるのだ。

 精力剤によりほぼ無限となってしまった俺の性欲に、シャル一人では耐えきれない。

 気絶した彼女を犯すような真似もしたくない。

 少し冷たい言い方にはなるが、いくら美味しいとはいえ料理を作るからセックスは無し、というのは些か都合が良すぎる。

 

「……大丈夫よ。何もないかどうかも分からない、無人島かどうかも分からないここで一人で何の道具もなく過ごすより、その……。あなたと、せ……セックスして満足な生活を送れるのなら、ここでの生活を選ぶわ。声を掛けられて、この島のシステムを理解した時から、そのつもりではいたの」

「うん。これからよろしくね、えりな」

「えぇ。よろしく、デュノアさん」

「勇と一緒で、シャルで良いよっ!」

「ならそう呼ばせてもらうわね、シャル」

 

 だがそんな俺のまるで敵対するような考えは、無事杞憂に終わった。

 薙切さんもシャルに声を掛けてもらった時から、もうここで過ごす覚悟はしていたらしい。

 

「じゃあえりな、勇も。ここで過ごす上でのルールを決めようよ」

「そう言えば何も決めてなかったな。具体的にはどんなことを決めるんだ?」

「役割分担とかかな。えりなが料理上手ってことを信じて、食事は基本的にえりなに任せても良い?」

「えぇ。それは任せてもらって大丈夫よ」

 

 薙切さんと共に行動する事が決まるや否や、早速シャルが3人、というよりもこれ以上の複数人で過ごすためのルールを決めることを発案してくれた。

 薙切さんを連れてきてくれた時も思っていたが、本当に一人目がシャルで良かったと心の底から思う。

 

「小道具とかを僕が作ろうと思うんだけど、勇はそれで良いかな?」

「あぁ。薙切さんが食事、シャルが小道具。ってなったら、俺は肉体労働系ってことか」

「そうなるわね。……そ、その……高間、くん? 私のことは、シャルと同じようにえりなって呼んでくれないかしら。……こ、これからそう言うことをする関係になるんだし」

「そう、だな。えりな。なら俺のことも好きに呼んでくれ」

「わ、分かったわ。勇くん」

 

 何となく分かっていたことだが、女性ばかりがここに来るということは、身体能力というか筋肉量の差により、俺が基本的にほぼ全ての重労働をすることになるのだろう。

 文字通り、大黒柱といったところか。

 

「それで、なのだけれど。二人とも、これぐらいの量の物を要望に出すのに……な、何回セックスしたの?」

「俺が膣内射精した回数なら、30回は超えてるな」

「そ、そんなにしてたんだ……。下腹部がすっごくちゃぷちゃぷするって思ってたけど、やっぱり凄く射精してくれてたんだね、勇」

 

 今後の方針が大方決まったところで、えりなが少し真剣な表情で俺とシャルを見つめてきた。

 全員が全裸というのが締まらないところではあるが、進めなければ話にならない。

 

「……でも。いえ、なら、正直長期間の生活には全然足りていないわね。これから島を探索するのに虫や病気から身を守る衣服も無いし、調理道具も少ない。この島のルールブックのようなものがあるなら、もう少し他の類の本を出せないか探るべきだわ」

「い、一応、初めてセックスしてからほぼ休まずにヤリ続けたんだがな」

「やっぱり新しく人が来てくれると、視野が広がるね。……うん。確かに、これから3人で生活するなら色々足りないかも」

 

 改めて見渡してみても、衣食住のうちの衣は無く、食住はあるにはあるが最低限にも満たない程度。

 手作りしなければならないものや、あの要望に頼らなければならないもの。

 さらにはこの島に何か使えるものがあるか、どういう生き物がいるかなど。

 探索しなければならない状況でもあるのだ。

 

「えっと……。じゃあとりあえずどういうタイムスケジュールで行動するか決めようか」

「そうだね。えりなも来たことだし、やっぱり明確にしておいた方がいいかも。結局日没時間とかも気になるし」

「勇くんが一日に一度しないと死んでしまうっていうのもあるし、やっぱり時間は常に分かっておきたいわね」

 

 そう。

 やはりここで大事になってくるのが時計。

 俺が寝ている間にシャルが要望を出し、膣内射精を達成したことで恐らく一つは洞窟内にあるのだろうが、今後行動の範囲が広がることを考えると腕時計の類も必要になる。

 

「どちらにしろ、セックスはまだまだしないとダメってことだな」

「えっと、確かまだポストに要望が残ってて、追加で入れようって話になってたよね」

「あぁ。……その、どうする?」

「僕としようよ。えりながしたいって言うなら譲るけど……どう?」

「わ、私はその……ま、まだそういう経験がない、から……」

 

 そこから、流れるように俺とシャルが再びセックスをする事が決まった。

 節操のない考えにはなるが、正直えりなとしてみたいという気持ちと、シャルともう一度したいという気持ちの両方があったため、俺としてはどちらが先でも万々歳なのだが。

 

「分かった。じゃあ、これから僕と勇がするから、それを見てて? えりながシたくなったタイミングで言ってくれたら変わるから」

「そ、そんなタイミングあるのかしら」

「大丈夫っ。初めてでも絶対分かるから。自分が興奮したタイミングとか、もう我慢できないーってなった時でいいからね?」

 

 これからいきなり目の前でセックスが始まろうとする中でえりなは手を慌ただしく動かしながら慌てふためいていた。

 そんな彼女とは真反対の落ち着き様で、ベッドに腰掛ける俺の元へと近寄ってきた。

 

「昨日の夜は勇にいっぱい動いてもらったから、今日は僕が動くね?」

「ん、頼む。えりなはそこでいいの?」

「えっ! ……そ、そうねっ。も、もう少し、もう少しだけ近くで見させてもらうわ。ベッドもこれだけ大きいし、ずっと立っているのも辛いから」

 

 わたわたと両手を上下左右に動かしているえりなの様子を感じ取ったシャルの一声により、ぴたりとその慌てぶりが止まる。

 ベッドの端にちょこんと乗るえりなを見ていた俺の視界を遮るように、シャルが俺の眼前に顔を覗かせた。

 

「ゆーう? えりなのおっきいおっぱいだけじゃなくて、僕のことも見て欲しいんだけどなー?」

「っと、悪い悪い。……どうしたら許してくれる?」

「いっぱいちゅーして、いっぱい気持ちよくしてくれたら、許してあげるっ」

 

 その言葉と瞑られた両目と共に差し出される、彼女の柔らかい唇。

 俺とシャルの間に同意などなく、二人の顔の距離は一息で無くなった。

 

「んちゅっ、んん……はぁっ。んむぅっ、ちゅぱっ……! ちゅっ、んぅ……。えへへ、嬉しいっ」

 

 ここに来て何度目になるかも分からない、唇を絡め合うキス。

 えりなに見られているということも忘れてお互いの全てを貪り合う。

 

「は、はわわっ……!」

「ちゅっ。えりなも、いつまでもそんな初心なままだと変わってあげないよ? このままだと勇も僕のことばっかり気になっちゃうかも知れないし」

「え、えー……っと?」

「つまり、えりながずっとそのままなら、えりなはただ俺とシャルのセックスを見続けることになるってことだな。えりなには悪くなるが、いち早く物資を用意しておきたいし」

 

 シャルからえりなへの牽制が入ったが、俺たちの絡み合いが止まったのはその一瞬のみ。

 実はこの状況、えりなが加わったことにより、元からいた俺とシャルにはメリットしかないのだ。

 俺のメリットは、複数人の二次元美少女を抱く事ができるということ。

 シャルのメリットは、一人で俺の相手をしなくて済むということ。

 若干シャルの言葉に違和感を覚えたが、えりなももう自らせざるを得ない状況に立ったのだ。行動は早い方がありがたい。

 

「っ、こ、ここまで来て覚悟はもうできているわ! セックスをすればポストに投函した要望も通るし、シャルと二人で勇とセックスすればその効率は単純に倍。行為をしていない方が別の作業を行う事ができるということも考慮すれば、シャルと勇だけでの生活よりもスムーズに動けるでしょ?」

「うん。じゃあえりな。交代してあげる」

「い、今なの!?」

「うん。勇、僕のことはいいから、えりなを一旦解してあげて?」

「あぁ、分かった」

 

 少し屈んだ体勢でキスをしていたシャルが、俺の開いた両脚の間に挟まるように膝立ちになる。

 俺たちの立ち位置を交互に見たえりなは、意を決したように俺の左隣へと座った。

 

「勇のここは、僕が準備万端にしておいてあげるからね」

「えりな。大丈夫か?」

「え、えぇ。……けれど、やっぱり少し緊張しているの。その、優しく……してくれる?」

「あ、それは諦めた方がいいよ、えりな。最初は優しくしてくれるけど、慣れてきたら凄いことになっちゃうよ」

 

 それに関しては流石に許して欲しい。

 ここに来るまでの俺が知っている女子や女性からは考えられないほど現実離れした容姿。

 目の当たりにして興奮しないほど枯れてはいない。

 

「えぇっ!? ほ、本当に?」

「流石に、えりなに興奮するなって言う方が無理難題だな。でもなるべく、えりなが慣れない内は善処するよ」

「っ! ……べ、別に、その……。私が慣れてからなら、大丈夫よ」

「分かってる。慣れてるかどうかなんて関係なく、酷いことは絶対にしない」

「……。え、っと。こ、これからよろしくね、勇くん」

「あぁ。こちらこそよろしく、えりな」

 

 本格的に交わることが決まっている関係。それが始まる前の、ほんの少しだけ踏み込んだ会話。

 俺の言葉が終わった後、覚悟を決めたえりなは目を閉じ、そっと俺に向けて顔をゆっくりと差し出してきた。

 彼女の期待を裏切るようなことはせず、その唇に触れるようなキスを落とす。

 

「んっ……ちゅっ、んぁっ……はぁ……」

「僕からも、これからよろしくね。えりな。んちゅ、んっ、ぶ、んぐっ……」

 

 互いに啄むような軽いキスが、次第に少しずつお互いの口内まで確認するようなキスへと変わろうとしていく。

 その俺の股座で、これから起こる性に乱れた、否。

 セックスによって支えられる生活の大黒柱としての活躍を任される俺のイチモツの亀頭へシャルが柔らかくキスをし、それを口内へと含んでいった。

 

 




シャルロット・デュノア:42回

精力剤、ベッド、ろ過装置、地図、新規漂流者通知装置、食用図鑑、ルールブック、調味料、調味料のさしすせそ、食器×2(二回投函)、釣竿、油、松明、フライパン、包丁、まな板、簡易便所、シャワー、ジャグジー、虫除けスプレー、通信機、組み立て式棚、エプロン、トイレットペーパー、鍋、箸、フォーク、ロープ、ラップ、ローション、単三電池×100(紙に数量指定)、バイブ、37、ライター、バケツ、カゴ、時計、食器

ヤッてんなぁ……(遠い目)
最初は作者も全く細かい設定とか考えてないので、例に漏れずガバガバです。
紙に数量を指定できることに最初は気付いていなかったため、今回生成したものはほとんどが一つしか出ていないものです。電池以外は基本一つずつ書いて投函してます。

と言うことで、追加キャラは食戟のソーマより薙切えりなです。


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