赤龍帝な兄に全てを奪われた弟は不死鳥のもとで覚醒する (旭姫)
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キャラ紹介

本編の投稿頻度は限りなく遅いです。

無茶苦茶他小説キャラ出ます。

登場キャラの小説

・結城友奈は勇者である(乃木若葉は勇者である)

・ソードアートオンライン

・魔法科高校の劣等生


なお、ソードアートオンラインにおいてはカップリングは原作通りではなく、キリト×シノン、ユージオ×アリスになります。

そして、色んなところで一誠の兄がせいやなのでそれを使わせていただきます。


・不知火(旧姓兵藤)一誠

転生者の兄によって居場所を奪われた男

 

五歳で家出してからは偶々人間界を歩き回ってたフェニックス家三男のライザー・フェニックスに拾われる。

 

神滅具である黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)を覚醒させる。

 

上級悪魔になって悪魔の駒《イーヴィル・ピース》を手に入れ、自身の眷属を集めた

 

一誠は黄泉の国に行き、様々な世界線の地球で無くなった者達を眷属にした。

 

Ki:不知火(旧姓兵藤)一誠(神滅具:黄昏の聖槍)

Q:シノン(神器:光炎弓)

R:高嶋友奈(駒二個)→高嶋友奈(変異(R)一個)、西条レオンハルト(駒一個)

Kn:ユージオ(愛剣:青薔薇の剣)・千葉エリカ(愛剣:大蛇丸)

B:アリス(愛剣:金木犀の剣)・レイヴェル=フェニックス

P:乃木若葉(愛剣:生太刀)(駒四個)・キリト(愛剣:夜空の剣・エリュシデータ)(駒四個)

 

駒王学園には二年次編入

 

黄昏の聖槍の禁手(亜種)を完成させる。

 

二槍黄金騎士(デュアル・ロンギヌス・ゴールデン・ナイト)

黄昏の聖槍の禁手

 

体を金色の鎧で包み、黄昏の聖槍を右と左両方に持つ状態

さらに、聖槍の形状を変化させることもできる

 

 

・レイヴェル=フェニックス

フェニックス家長女で一誠の恋人

 

自分から一誠の眷属になる

 

ビショップの駒を使った

 

 

・ライザー=フェニックス

一誠を拾った張本人

 

見た目とは裏腹に性格がいい

 

よく、ホストと間違われる

 

 

・サイラオーグ=バアル

一誠が冥界に来てから仲良くなった友人

 

よく一緒にご飯にいく

 

サイラオーグの眷属と一誠の眷属とで(非公式)レーティングゲームを行う(お互い勝率は五分五分)

 

 

・サーゼクス=ルシファー

四大魔王ルシファーの名を持つ悪魔

 

フェニックスが保護した少年に会うと言う名目で一誠と会い、仲良くなる。

 

一誠とサイラオーグのやる非公式レーティングゲームを見るのが今の一番の楽しみ

 

 

・セラフォルー=レヴィアタン

四大魔王レヴィアタンの名を持つ悪魔

 

サーゼクスと同じ理由で一誠と会い、仲良くなる。

 

今は一誠とマンツーマンで行う魔法の練習を楽しみにしている。

 

 

兵藤誠也(ひょうどうせいや)

一誠から居場所を奪った転生者

 

赤龍帝を保持するが、史上最弱な赤龍帝と揶揄される

 

後に、一誠と2度の戦い、さらに一誠とコカビエルの戦いで改心し、最強の赤龍帝になるために訓練中

 

 

・リアス=グレモリー

グレモリーの我が儘姫こと、グレモリー家次期当主

 

誠也と言う赤龍帝ホルダーを手にするが、後に会う一誠の戦闘力や指揮能力に驚く

 

 

〔一誠の眷属達〕

・高嶋友奈

一誠が一番最初にあった眷属

 

友奈とは肉弾戦で戦って仲良くなり眷属化

 

ルークの駒を二個全て使った

 

駒王学園に2年生として編入する。

 

後に、もう1人のルークの為に駒を1つ取り除いて、残った一個を変異の駒(ミューテション・ピース)に変えた。

 

 

・千葉エリカ

友奈の次に会った眷属

 

剣を振りたそうにしてるのを見て眷属にスカウト

 

実力を示して無事眷属になる

 

愛剣は大蛇丸

 

ナイトの駒を使った

 

 

・ユージオ

三人目の眷属

 

アリスと剣で戦っているところをスカウト

 

愛剣は青薔薇の剣(武装完全支配術、記憶解放術を使用可能)

 

ナイトの駒を使った

 

 

・アリス

四人目の眷属

 

ユージオと剣で戦っているところをスカウト

 

愛剣は金木犀の剣(武装完全支配術、記憶解放術を使用可能)

 

ビショップの駒を使った

 

 

・キリト

五人目の眷属

 

ユージオとアリスが眷属だと伝えると二人と戦わせることを条件に眷属入りを決める

 

何時も剣を持つグループで集まって戦いを楽しむ

 

愛剣は夜空の剣(武装完全支配術、記憶解放術を使用可能)、たまにエリュシデータを使って二刀流を使う

 

ポーンの駒を四個使った

 

 

・シノン

六人目の眷属

 

唯一の神器(セイクリッド・ギア)である光炎弓使いであり、スカウト

 

クイーンの駒を使った

 

駒王学園に3年生として編入する。

 

〈光炎弓〉

光の炎を灯した矢を放つ。

 

矢の数は無限に生成できる

 

無限光炎雷(エターナル・ライトファイヤー・スパーク)

光炎弓の禁手(亜種)

 

弓の弦を弾くと雷光を纏う炎を無限に作り出す

弾切れの心配が一切無い

 

 

・乃木若葉

最後の眷属

 

高嶋友奈と元の世界で友人だったらしく、偶々会って仲良くなり、そのままスカウト

 

愛剣は生太刀

 

ポーンの駒を四個使った

 

 

・西条レオンハルト

 

三大勢力会談の少し前に友奈から取り出した残り一個のルークの駒によって眷族になる。

 

会ったのはエリカを眷族にしたとき。

 

 




この作品の今後を是非お楽しみに


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ライザーとの出会い

 

それは突然起こった。

 

五歳の誕生日、一誠が起き上がると、家には顔の似た謎の男がいた

 

一誠「ねぇ、母さん。この人誰?」

 

母「一誠?何行ってるの?誠也に決まってるじゃない」

 

一誠「誠也って誰だよ!!」

 

母「誰って、貴方の双子の兄なのよ。」

 

一誠「俺に兄なんていなかったはずだ。」

 

誠也「何を言ってるんだ一誠。俺達は兄弟なんだ」

 

一誠は頭がこんがらがってきた

 

しかし、次の瞬間その感情は爆発する

 

一誠「誰だお前は!!お前なんか知らない!!」

 

母「こら、一誠!!」

 

そのまま一誠は家から飛び出していった。

 

その時、誠也の頬が一瞬歪んでいたことには誰も気付かなかった。

 

――――――――――――――――

 

流れるように出ていった一誠だったが、今後を過ごす場所がなく、路頭に迷っていた

 

その時―

 

「(なんだこの魔力は?この子から?)どうしたんだい?君はお家に帰らないのか?」

 

一誠「お兄さん誰?」

 

「僕はライザー=フェニックスだよ。君は?」

 

一誠「一誠…。」

 

そして、一誠はあったことをそのままライザーに伝えた

 

ライザー「なるほど。(兄と名乗る顔の似た知らない子…か。)じゃあ、僕と来るかい?」

 

一誠「いいの?」

 

ライザー「お兄さんが君を保護するよ。一緒においで?」

 

一誠「うん。」

 

そうして、一誠とライザーは出会った。

 

―――――――――――――――

 

冥界にあるフェニックス家に連れてこられた一誠は家族の一員として認められ、兄に対する復讐心を残しつつも、永い年月をフェニックス家で過ごした。

 

 

まず、一誠はその身に宿す神器を目覚めさせた。

 

一誠の持つ神器は黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)と言う、神滅具だった。

 

彼は十歳で聖槍を覚醒させ、完璧に使いこなせるようになった。

 

完璧に使いこなせるのに時間がかからなかったのは単にフェニックス家に来てから続けていた身体強化が理由の一つである。

 

次に、兄達が持つ悪魔の駒(イーヴィル・ピース)と呼ばれる駒を調べた。

 

14歳の時に一誠は悪魔の駒を手に入れ、黄泉の国で眷属を集めた。

 

これには家族は一誠が上級悪魔になったことや眷属をしっかり集められたことに大喜びし、高校の時の人間界行きを決定した。

 

―一誠には彼女がいる。

 

フェニックス家長女である、レイヴェル=フェニックスだ。

 

レイヴェルとは歳が近いのもあり、仲良くしていた。

 

長男である兄から、そんなに好きなら告白しろよと面白半分で言われた言葉を真に受けてレイヴェルに告白したのが切っ掛けだった。

 

そこでお互いがお互いを好きだったことに気付き、両親に報告、そして、無事に結ばれた。

 

今では、部屋はもちろん同じだし、何時でもどこでもイチャイチャするので、バカップルと言われて弄られている。

 

ちなみにレイヴェルは一誠の眷属である。

 

―一誠には友人が何人かいる。

 

まずは家族として認めてくれたフェニックス家の人間とその眷属達

 

次が、ライザー経由で知り合ったバアル家の次期当主であるサイラオーグとその眷属達

 

そして、どこから聞いたのかは知らないが、フェニックス家の保護した人間を見に来た魔王サーゼクス=ルシファーとその妻グレイフィア、さらに、セラフォルー=レヴィアタン

 

15歳になった今では、サイラオーグとご飯を食べに行ったり、非公式のレーティングゲームをしたり、サーゼクスと一対一で勝負したり、セラフォルーに魔法を教えてもらったりと色々している。

 

そんなこんなで、16歳になった兵藤改め、不知火(しらぬい)一誠は駒王学園の2年生に編入する。




と言うわけで、次回からは一誠が駒王学園で無双します。(たぶん)

そして、レイヴェルさんは普通にテストを受けて合格して駒王学園に入学します

一誠の眷属さんのうち、駒王学園に入るのは2年に高嶋友奈、3年にシノン(朝田詩乃)の2名です。

あとの人は一誠がフェニックス領に持つお家でお留守番です。


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編入と婚約騒動

一誠が編入した学校はある意味すごかった。

 

校長がサーゼクス=ルシファー

 

教員団にも数人悪魔がいて

 

生徒会にはソーナ=シトリーの擁するシトリー眷属達、

 

オカルト研究部なる部活にリアス=グレモリー擁するグレモリー眷属達がいた。

 

一年生として入学したレイヴェルや、二年生に編入した一誠や友奈、三年生として編入した詩乃はその気配を完全に遮断しているのだが、

 

彼女達は気配を消すことなくそのまま垂れ流していた

 

一誠達はレイヴェルに一二ヶ月ほど偵察をしてもらって編入したのは六月頃だった。

 

一誠「(おいおい、何かイケメンがこっちを見てくるんだけど…。ってか、あいつ悪魔かよ。気配駄々漏れじゃねぇか。)不知火一誠です。よろしくお願いします。」

 

友奈「高嶋友奈です。よろしくお願いします。」

 

 

一誠達は中途半端な時期に来た転入生だったために回りを囲まれた。

 

一誠と友奈が同じタイミングで転入してきたので2人の関係を聞いてきたが…。

 

とりあえず友人と言うことではぐらかした。

 

「ねぇ。」

 

一誠「ん?なんだ?」

 

「僕の名前は木場祐斗って言うんだけど。君の顔が僕の知り合いに少し似ていてね。その人兵藤誠也って言うんだけど。」

 

一誠「兵藤誠也…か。悪いな、心当たりが全くない。友奈は聞いたことある?」

 

友奈「誰、その人?私は知らないよ。」

 

祐斗「そう。何かごめんね。」

 

友奈「大丈夫だよ。」

 

一誠「あ、ちょうどいいや。木場、俺達は今日この学校に来たばっかでさ、この学校を案内してくれないか?」

 

友奈「私もお願いしてもいい?」

 

祐斗「分かったよ。ただ、僕部活入っててね。部長に許可とってもいいかな?」

 

一誠「いいよ。」

 

祐斗「分かった。じゃあ、まずは僕の部活―オカルト研究部―のある旧校舎から行こうか。」

 

一誠「分かった。(まじか…。そういえばレイヴェルの報告では木場はグレモリーのナイトだったな。…そういえば赤龍帝がポーンとして入ったって言ってたな。ついでに調べてみるか。)」

 

 

旧校舎

 

オカルト研究部は全部で六人からなる小規模な部活であり、全員が悪魔と言う特徴がある。

 

部長のリアス=グレモリー

 

副部長の姫島朱乃

 

部員の塔城子猫、木場祐斗、アーシア=アルジェント

 

そして、一誠の復讐相手である兵藤誠也

 

オカルト研究部の部室で祐斗の交渉を待ちながら例の赤龍帝を探していると…。

 

一誠(まじか…。あいつが赤龍帝なのかよ。)

 

一誠が観察していると、部室の部屋に魔方陣が出来上がった。

 

友奈「これって、」

 

一誠「ああ。兄貴のだ。」

 

「会いに来たぜ。愛しのリアス」

 

2人の知る兄とは思えない見た目に特化した言い方に一誠と友奈は笑ってしまった。

 

リアス「貴方、何しに来たのよ。」

 

ライザー「何しにって、もちろん愛しのリアスに会いに来ただけだが。な、婚約者さん?」

 

一誠(忘れてたわ。確か、親が勝手に決めた結婚だっけ…。てか、兄貴ノリノリだな。)

 

リアス「何度も言わせないで、私は貴方とは結婚しないわ。」

 

「その考えは少しお待ちください。」

 

突如聞こえた乱入者の声に、言い争っていた室内も静まった。

 

出てきたのはサーゼクス=ルシファーの女王グレイフィア

 

リアス「それは家のメイドとしてかしら?それとも、お兄様の女王としてかしら?」

 

グレイフィア「どっちもです。」

 

リアス「そう…。」

 

グレイフィア「最後の手段としてレーティングゲームで決めてみてはいかがでしょうか?」

 

ライザー「いいなそれ。うけてやる。」

 

一誠「(ここだな。)待った。そのレーティングゲーム俺が受けてやる。」

 

突然乱入した一誠にその場にいた人が全員驚いた。

 

ライザー「いたのか一誠。」

 

一誠「たまたまリアス=グレモリーのナイトに道案内を頼もうと思ってね。だけど、レーティングゲームのことは俺に任せてくれないか?今代の赤龍帝の力も気になるし、あのシスコンの妹の実力も知りたいから」

 

ライザー「分かった。じゃあ、グレイフィアさん。レーティングゲームは一誠VSリアスでお願いします。」

 

グレイフィア「かしこまりました。では、十日後でよろしいでしょうか。」

 

リアス「それでいいわ。ライザーじゃないだけまだましよ。」

 

一誠「俺もそれで構いません。(てか、言っておくが俺らは兄貴よりも強いぞ。)……グレイフィアさん、あのシスコンに伝言を頼めますか?」

 

グレイフィア「何でしょう?」

 

一誠「今度ご飯奢れ。って言うのと、そこの我が儘姫にレーティングゲームのやり方を教えてあげてくれ、もちろん俺らの戦い方を伝えても構わないってな。……リアス=グレモリー。」

 

リアス「何かしら?」

 

一誠「ソーナ=シトリーの眷属を含めた二対一でもいいんだぞ?まぁ、向こうが協力するかはお前ら次第だけどな。」

 

リアス「そんなにハンデをあげていいのかしら?貴方負けるわよ。」

 

一誠「ほう。それは楽しみだな?じゃあ、グレイフィアさん。あとはよろしくお願いします。…友奈、兄貴連れて帰るぞ。」

 

友奈「オッケー」

 

一誠は友奈とライザーを連れて転移魔法でその部屋から出た。

 

グレイフィア「さて、リアス?どうするの?ソーナ様に協力を仰ぐ?」

 

リアス「そうね。やるからには全力でやるわ。ね、セーヤ。…セーヤ?」

 

誠也は驚いていた。

 

誠也(何であいつが生きているんだ。あいつは死んでなきゃ…。)

 

リアス「セーヤ!!」

 

誠也「!?は、はい。」

 

リアス「どうしたの?セーヤ。それよりも、私達も勝つために合宿するわよ。」

 

誠也「はい!!(まぁいい。この試合であいつを殺せば問題ない…。)」

 

その後ソーナにも協力を仰ぎ許可を取ったがそのときのソーナの顔の青さに気付いたものはいなかった。

 

 

翌日、冥界に不知火一誠とリアス=グレモリーのレーティングゲームの開催が宣言された。

 

 




はい、次回はリアス眷属VS一誠眷属です。



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決戦 一誠VSリアス&ソーナ 前日編

不知火一誠

 

それはレーティングゲームのプレイヤーや、見る専の悪魔達の間で有名な新人レーティングゲーマーである。

 

眷属一人一人の戦闘能力、指揮官である一誠の単純な火力とその正確な指揮能力のお陰で現在まで負けたことが一度もないと言われている今代の最強プレイヤーである。

 

冥界では現魔王であるサーゼクス=ルシファー達とどっちが強いのかと言う議論が現在も結論がついていない。

 

そもそもお互いが相手の方が強いと言い張っているのだ。

 

よって、今の一誠はレーティングゲーム界では知らぬものはいないと言われている有名人である。

 

そんな不知火一誠がレーティングゲームを、それも現魔王の妹であるリアス=グレモリー、ソーナ=シトリーと戦うと宣言されたのだ。

 

 

――――――――――

この宣言に頭を抱えた人物がいた。

 

一誠の対戦相手であるリアス=グレモリーの兄、サーゼクス=ルシファーである。

 

サーゼクスと一誠が始めてあったのは一誠が六歳の時である。

 

当時、フェニックス家が一人の人間を保護したと聞いて会いに行ったのだ。

 

その時はただの人間のこともだったのだが、十年たった今では、ライザーを含めた兄達に触発され最強プレイヤーの一人とまで言われるレベルになった。

 

サーゼクス「はぁ、リアスのやつ見た目だけで選ぶなんて…」

 

グレイフィア「リアスですからね。それにライザーじゃないだけマシよ。ですって」

 

サーゼクス「はぁ、一誠君の攻略法を教えにいかないとね。」

 

サーゼクスは今後のことのために胃を痛めるのだった。

 

――――――――――――――

翌日

 

リアス達オカルト研究部とソーナ達生徒会はオカルト研究部に来ていた。

 

理由はグレイフィアから本日サーゼクス様と共に部室に向かいますと言う連絡を受け取ったからだ。

 

リアス達が話していると魔方陣が現れて3人の男女がやって来た。

 

サーゼクス「やぁ、待たせたね、みんな。」

 

セラフォルー「ヤッホー、ソーナたん。」

 

リアス「お兄様。」

 

ソーナ「お姉様!?」

 

セラフォルー「来たよ~。何でも一誠君とゲームするんでしょ?」

 

リアス「お兄様は彼のことを知ってるんですか?」

 

サーゼクス「もちろん。たまにご飯食べに行ったりしてるよ。」

 

セラフォルー「てか、今一誠君冥界の有名人だよ?逆に知らないの?」

 

ソーナ「お姉様、不知火一誠って、あの不知火一誠ですか?」

 

セラフォルー「どのかは知らないけど不知火一誠は不知火一誠だよ。」

 

リアス「え?もしかして知らないの私だけ?」

 

ソーナ「逆に知らない方が驚きよ。……はぁ。ライザーの方がどんだけ楽だったことか…。」

 

この台詞にソーナの眷属の一人、兵士(ポーン)の匙元士郎が質問してきた。

 

匙「あの、会長?不知火一誠って何もんなんですか?」

 

サーゼクス「最近、公式レーティングゲームに現れた最強の新人プレイヤーの噂、聞いたことないかい?」

 

リアス「それって、確かここ二年間で流れてる噂でしょう?それの何が関係あるのよ。」

 

ソーナ「その最強プレイヤーが不知火一誠なのよ。公式戦無敗で今代の最強レーティングゲーマーよ。」

 

匙「そんな人と戦うんですか?」

 

サーゼクス「一誠君は数と力で圧倒するようなフェニックス家の兄達とは違い、少数精鋭の本気部隊なんだ。」

 

セラフォルー「一誠君自身も強いからね。」

 

グレイフィア「と、言うわけでして、我々が貴方方をみっちり鍛えます。」

 

サーゼクス「と言うわけだ。覚悟してね。ビシバシ行くから」

 

そして魔王2人による十日間の本気の訓練を行った。

 

―――――――――――――――

一誠も一誠で眷属達にあっていた

 

一誠「今日も荒れてんな。」

 

一誠は自身の神器である黄昏の聖槍を眷属達に向けた。

 

「ねぇ、一誠くん?邪魔をするってどう言うこと?」

 

一誠に大剣を向けて話すこの女の人は一誠の騎士(ナイト)である千葉エリカ

 

現代人が魔法を使う世界の人間だった人で剣を自由に振らせることを条件に仲間になった。

 

「本当だよ。せっかく俺とエリカが剣で戦ってるのにさ。」

 

この二本の剣を巧みに使うこの男は一誠の兵士(ポーン)であるキリト

 

彼の住んでいた世界では、VRゲームが発達していたそうで、いろいろな事件が起こっていたらしい。

 

本名は桐ヶ谷和人と言うらしいがこの世界に来てからはその名前を捨てている

 

「相変わらずだね、キリト。」

 

「ええ、全くです。」

 

このキリトを弄っている2人組はユージオとアリス

 

それぞれがユージオが騎士(ナイト)で、アリスが僧侶(ビショップ)である。

 

彼らはキリトのいた世界とおなじところから来ている。

 

ちなみに2人はカップルである。

 

友奈「若葉ちゃん、まだまだ行くよ。」

 

「もちろんだよ、友奈。」

 

この友奈に若葉ちゃんと呼ばれたこの女の人は一誠の兵士(ポーン)である乃木若葉

 

この人は友奈とおなじ世界の人間で人間を異形の魔物から守っていた勇者をしていたらしい

 

友奈だけが学校に通っているので時々羨ましそうな視線を向けている

 

「キリト。なにしてんのよ。」

 

キリト「げっ。シノン」

 

シノン「げっ、て何よ。まさか、矢で貫かれたいの?」

 

レイヴェル「貴方の神器で貫かれたら死んじゃいますわよ。詩乃先輩?」

 

シノン「今はシノンよ、レイヴェル。」

 

シノンこと朝田詩乃はキリトの恋人であり、一誠の女王(クイーン)である。

 

そして、戦車(ルーク)の高嶋友奈、僧侶(ビショップ)のレイヴェル=フェニックスの計8人が一誠の眷属である。

 

一誠「聞いてくれ。今回、リアス=グレモリーとソーナ=シトリーとレーティングゲームをすることになった。…だが、いつも通りやろう。」

 

キリト「もちろんだ。」

 

レイヴェル「我が儘姫に一泡ふかせますわ。」

 

一誠「よし、勝つぞ!!」

 

「「「「「「「おーー!!」」」」」」」

 

 

そして、十日がたち、決戦の日がやって来た。

 

不知火一誠対リアス&ソーナの戦いが始まる




次回は結局今回書けなかったレーティングゲームです。


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兄弟対決スタート

レーティングゲーム当日

 

一誠side

 

一誠「さて、彼らに魔王様方が直接指導してたから強くなってる筈だ。」

 

エリカ「そうでなきゃつまんないわよ。」

 

若葉「そこまで言う必要はないだろうが、確かに弱かったら意味ないからな。」

 

シノン「どっちもどっちよ。」

 

一誠「とにかく。作戦を言うぞ。まず、体育館をユージオとアリス」

 

キリト「2人ともイチャイチャすんなよ?」

 

ユージオ「何、キリト。氷の中に入りたいの?」

 

キリト「……申し訳ありませんでした~!!」

 

一誠「で、校庭を友奈と若葉。シノンはスタートから上空に上がって2ヶ所のサポートと敵女王(クイーン)の撃破」

 

友奈・若葉・シノン「「「了解!!」」」

 

キリト「俺は?」

 

一誠「キリトとエリカはこの校舎に相手が入らないようにすることだ。で、俺とレイヴェルは始まってすぐにここをばれずに出る」

 

レイヴェル「わかりましたわ。」

 

エリカ「ねぇ、好きなだけやっちゃっていいの?」

 

一誠「ああ。好きにやっていいぞ。…それと、シノンは神器は使うなよ。」

 

シノン「危なくなったら使うけど、基本は使わないわよ。」

 

一誠「オーケー、それでいい。……じゃあやるか!!」

 

 

一誠side out

 

―――――――――――――

 

リアス&ソーナside

 

リアス「お兄様の訓練は辛かったけど、これなら行けるわよ。」

 

誠也(ここであいつを殺す!!)

 

ソーナ「作戦は前に話した通りよ。」

 

リアス「この試合は私の身勝手で起こったことだし、それに巻き込んじゃったソーナ達には申し訳ないと思ってるわ。…だからこそ、ここで絶対に勝つわよ。」

 

リアス眷属5人とソーナ眷属6人と王2人合わせて13人で9人の一誠達を相手にする

 

数では勝っているので数で対抗する算段を着けたリアス達

 

 

―今、ゲームが始まる。―

 

リアス&ソーナside out

 

―――――――――――――

 

〈只今より、不知火一誠様とリアス=グレモリー様とソーナ=シトリー様のレーティングゲームを開始します。〉

 

〈今回の勝負、現四代魔王サーゼクス=ルシファー様の女王(クイーン)である、この私グレイフィアが審判を勤めさせていただきます。〉

 

〈今回は彼らのほとんどが通っている駒王学園の校舎のレプリカをしよういたします。……試合終了は人間界の夜明けまでです。〉

 

〈では、始めてください。〉

 

 

最初に試合が動いたのは体育館だった。

 

体育館にはユージオとアリス、そして、リアスの戦車(ルーク)兵士(ポーン)、ソーナの戦車(ルーク)僧侶(ビショップ)がいた。

 

ユージオ「いらっしゃい、リアス=グレモリーとソーナ=シトリーの眷属の皆さん。」

 

アリス「私はアリス、一誠の僧侶(ビショップ)です。」

 

ユージオ「僕はユージオ、同じく一誠の騎士(ナイト)だよ。」

 

誠也「部長の兵士(ポーン)、兵藤誠也だ。」

 

アリス「なるほど、貴方が今代の赤龍帝ですか。…なるほど、確かに我が主が気になるのもわからなくはありませんね。」

 

「だろ?」

 

「「「!?」」」

 

ユージオ「こんなところに来ていいのかい?一誠」

 

一誠「赤龍帝が体育館にいるって聞いたからな。ためしに来た。」

 

誠也「お前は何故生きている。」

 

一誠「ふん。俺はライザーの兄貴に拾われたからな。あの日からお前を殺すことだけを考えていた。…だが、お前は弱い。」

 

子猫「誠也先輩、お知り合いですか?」

 

一誠「俺はそこの雑魚の元弟だよ。」

 

誠也「お前は生きてちゃいけないんだ。」

 

一誠「アリス、ユージオ。残りを頼む」

 

アリス「了解」

 

ユージオ「楽しませてね。」

 

一誠「さて、赤龍帝。俺を楽しませろ。」

 

一誠は自身の神器である黄昏の聖槍を取り出した。

 

一誠と誠也の兄弟対決が始まった。

 

 





次回、レーティングゲーム終了です。


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勝負の行方

ライザー「やっぱり使ったか。」

 

「一誠の事だ。本気を出すに決まってる。」

 

ライザー「見た目だけで選ぶからこうなるんだよ。なぁ、サイラオーグ。」

 

サイラオーグ「明日、あいつを誘ってご飯でも行こうかな」

 

ライザー「俺も一緒に行っていいか?」

 

サイラオーグ「もちろんだ。それにもう一人行きたそうなやつがいる筈だしな。」

 

「呼んだかい?」

 

ライザー「貴方も行きますか?魔王様サーゼクス様。」

 

サーゼクス「もちろん。彼にご飯奢ってって頼まれちゃったし。」

 

サイラオーグ「前までは小さかったのに今ではこんなに大きくなって。なおかつ聖槍まで使いこなすとは。」

 

サーゼクス「彼は人間の血が流れているときに聖槍を覚醒させたから悪魔の血を持つ今でも使いこなせるんだね。……彼には次の魔王になってもらいたいくらいだよ。」

 

ライザー「一誠が魔王になったら堕天使とおなじようなことになりそうですね。」

 

サーゼクス「あの研究大好きアザゼルみたいにはなってほしくないかな。」

 

ライザー「頑張れよ、一誠。」

 

―――――――――――――

 

誠也は転生者である。

 

だから、誠也はこの先の内容やらなんやらを知っていた。

 

しかし、一誠が聖槍使いなのは彼の知ってる話ではなかった。

 

誠也(なんでお前がそれを)

 

一誠「どうやら今代の赤龍帝は雑魚だったようだな。」

 

一誠が聖槍を誠也に突き刺そうとする

 

誠也「お前なんかに負けるわけには行かないんだ。…ドライグ、禁手化(バランス・ブレイク)だ。」

 

『welsh dragon balance breaker!!』

 

誠也の体が赤い鎧に包まれる

 

一誠「おめでとう、兄貴。禁手化するとは。しかもそれ亜種だな?」

 

誠也「お前はここで倒す。」

 

一誠「やれるものならな!!」

 

――――――――――――

 

一誠と誠也が戦っているとき、残りのメンバーは

 

校庭に出てきたリアスの騎士とソーナの戦車を友奈と若葉で対抗し、彼らをリタイアさせた。

 

校舎に入ってきたソーナの兵士と僧侶をキリトとエリカがリタイアさせた。

 

体育館で一誠から残りを任された残りの3人をユージオとアリスがリタイアさせた。

 

空中では、シノンがリアスとソーナの女王を相手にしていた。

 

シノン「2人がかりでその程度なのかしら?朱乃、椿姫?」

 

朱乃「言ってくれますわね。詩乃」

 

シノン「受け取りなさい。“氷矢”」

 

氷の矢がソーナの女王に刺さってリタイアする。

 

朱乃「椿姫!!」

 

シノン「よそ見はしないことね。“火矢”」

 

朱乃「椿姫の仇、行きますよ、詩乃。」

 

シノンは火の矢を、朱乃は雷をそれぞれ放つ

 

シノン「こんなに楽しいのは久し振りね。もっと楽しませなさい?」

 

朱乃「リアスの為にも、負けませんわよ。」

 

最終的に勝ったのはシノンだった。

 

シノン「楽しかったわよ、朱乃。またやりましょう?」

 

朱乃「そうね。(ごめんなさい、リアス。負けてしまって。)」

 

〈リアス=グレモリー様の女王、ソーナ=シトリー様の女王、リタイアです。〉

 

――――――――――――――

 

一誠と誠也の戦いは一誠が禁手化した誠也を圧倒していた

 

一誠「さぁ、どうする。兵藤誠也?後はお前も含めて後四人だぞ?」

 

誠也「うるさい!!」

 

一誠が体育館の壁や天井を破壊した

 

一誠「さて、そろそろ終わらせるか。レイヴェル!!」

 

レイヴェル「はい、一誠様。」

 

一誠「フェニックス家は炎と風を操る一族。よって、炎を風で飛ばしてやることが出きるんだ。」

 

レイヴェルが魔法を放つと、体育館のあった場所が燃え上がる。

 

〈リアス=グレモリー様の兵士、リタイアです。〉

 

一誠「さて、俺は兄貴ほど慈悲深くない。見た目だけで勝負を吹っ掛けたことを後悔しろ。ユージオ、アリス。」

 

ユージオ・アリス「「“エンハンス・アーマメント”」」

 

ユージオ「咲け!!青薔薇!!」

 

アリス「舞え、花たち!!」

 

辺り一面が氷と花で覆われ、それがなくなると

 

〈ソーナ=シトリー様、及びリアス=グレモリー様のリタイアを確認しました。〉

 

〈ゲームを終了します。勝者は不知火一誠様です。〉

 

ゲーム終了の合図が出た。

 

 

このゲームは冥界中に中継され、冥界のTVで最高視聴率を叩き出した。





とりあえずレーティングゲームが終わったので結婚式に移るのですが……。

今回のライザーは性格が変わってるのでどうしようか悩んでます

とにかく次回をお楽しみに。


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ゲームのその後

ゲームから二日後

 

一誠たちはライザー達と共に披露宴の準備をしていた。

 

一誠「リアス=グレモリーさん。」

 

リアス「何かしら?不知火一誠」

 

一誠「兄貴は見た目はあれですけど、中身はいい人なんです。だから…」

 

リアス「ふーん。まぁ、結婚しても大学卒業までは自由でいいって言われているからこれから彼のことを見ていくわ。」

 

一誠「ライザーの兄貴のことをよろしくお願いします。……では、失礼します」

 

リアス(兄思いのいい人なのね。……ところでセーヤとは兄弟らしいけど、喧嘩してるみたいね。なんかあったのかしら?)

 

ライザー「リアス。」

 

リアス「あら、ライザー。何しに来たの?」

 

ライザー「一誠と何話してたんだ?」

 

リアス「ちょっとした世間話よ。……しっかりした弟でよかったわね。」

 

ライザー「あれはあれでいいやつなんだよ。ほら、あれを見てみな。」

 

ライザーが指を指した方を見ると、一誠が眷属達と笑いあってるのが見えた。

 

ライザー「確かに、ゲームになるとあれだが、日常生活ではしっかりしてるし、眷属を家族として大切に思ってるんだよ。それに、一誠はレイヴェルと友奈には頭が上がらないんだよ。」

 

リアス「……いい子なのね。」

 

ライザー「ああ。最初にあった頃とは見間違えるように大きくなったよ。」

 

リアス「(最初にあった頃ってどういう意味なのかしら?)そうだ。一誠君!!」

 

すると、声が聞こえたのか一誠が友奈を連れてリアスとライザーのところへやって来た。

 

一誠「呼びましたか?リアスさん。」

 

リアス「お願いがあるのよ。」

 

一誠「なんでしょうか?」

 

リアス「私の眷属たちを鍛えてやってくれないかしら。」

 

友奈「一緒に稽古するの?うわぁー、楽しそう!!」

 

一誠「と、言うことらしいのでいいですよ。では、いつやりましょうか?」

 

リアス「夜の活動の時でいいわ。」

 

一誠「わかりました。それに、もう貴女のところの騎士と俺の所の一番の剣バカが仲良くなったようですし…。」

 

一誠の後ろの方で、キリトと木場が剣を構えていた。

 

そして、それをユージオとアリスに止められていた。

 

リアス「これからよろしく頼むわ、義弟君。」

 

一誠「(そっか、姉弟になるのか。)わかりました、これからもよろしくお願いしますよ、リアス義姉さん。」

 

友奈「よろしくおねがいします、お姉ちゃん。」

 

リアス「(お姉ちゃんって、最高ね。)ええ、よろしく」

 

――――――――――――――

 

一誠達が楽しみながら式の準備をしていた日から二日後。

 

誠也「……あれ?俺は今まで何を。そうだ、部長は。」

 

〈起きたか、相棒。〉

 

誠也「ドライグか。」

 

〈ああ。まさか、弟に対する怒りで禁手化するとはな。〉

 

誠也「うるさい。それより、俺は何日目を覚まさなかった。」

 

〈ざっと、四日ってとこだな。どうする?弟ともう一度戦うか?〉

 

誠也「もちろんだ。あいつを殺す」

 

〈言うじゃねえか。〉

 

すると、部屋に魔方陣が浮かび上がった。

 

「おはようございます、兵藤誠也様。」

 

誠也「貴女はグレイフィアさんか。」

 

「貴女にリアス様とライザー様の披露宴の招待状が届いております。それと、サーゼクス様より伝言です。「欲しいのなら力ずくで奪いたまえ。」だそうです。……その紙の裏の魔方陣で会場へと転移できます。…では。」

 

グレイフィアは魔方陣で消えていった。

 

〈どうする、相棒。殴り込むか?〉

 

誠也「もちろんだ。(待ってろ、一誠にライザー=フェニックス)」

 

〈しかし、殴り込むにしても今のお前では禁手化の時間が持たない。〉

 

誠也「どうすればいいんだ。」

 

〈体の一部を代償でもらおう。そうすれば、今よりももっと長い時間保つだろう。〉

 

誠也「上等だ。やってやる」

 

〈いい覚悟だ。それでこそ俺の相棒。なら左腕を貰うからな。〉

 

誠也「ああ、いいぜ。(途中原作から外れたが、流れ的にはまだ原作範囲内だ。)」

 

誠也は招待状の魔方陣で会場に行くことを決めた。






次回は一誠と誠也がもう一度戦います。


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婚約披露宴パーティーと余興

皆さん前作を読んでなんとなくお気づきかもしれませんが

今作の転生者さんは所々で原作知識が通用しないのに薄々気づいているという設定です。


婚約披露宴パーティー当日

 

会場はリアスの兄サーゼクス=ルシファーの領地内の城で行われた。

 

司会は一誠と友奈である

 

一誠「皆様、この度はライザー=フェニックスとリアス=グレモリーの婚約披露宴パーティーにご参加いただき誠にありがとうございます。」

 

友奈「では、まずは新郎、ライザー=フェニックスのご登場です。」

 

中央に魔法陣が浮かび上がると、炎の球体ができる

 

やがて、球体が壊れると中からライザーが出てくる。

 

友奈「続きまして、新婦、リアス=グレモリーのご登場です。」

 

中央に魔法陣が浮かび上がると、今度は赤黒い球体が現れる

 

そして、その球体が発散されると中からリアスが出てくる。

 

一誠「只今より、新郎、ライザー=フェニックスと新婦、リアス=グレモリーの婚約披露宴パーティーを開始いたします。」

 

友奈「今回の披露宴に先立ち、サーゼクス=ルシファー様より、お言葉と乾杯の音頭をちょうだいいたします。…では、サーゼクス様、どうぞ。」

 

サーゼクス「まず、リアス、ライザー。結婚おめでとう。そして、このパーティーに参加してくれた多くの悪魔の皆様に感謝を申し上げます。……と、まぁ固い話しはこの辺にして、みんなで楽しもうか。乾杯!!」

 

「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」

 

「待て!!」

 

ライザー「誰だ!!」

 

一誠「誰かと思えば赤龍帝では無いですか。」

 

誠也「一誠、俺と一対一で勝負しろ。」

 

友奈「……どうするの?」

 

一誠「サーゼクス様。」

 

一誠はサーゼクスに確認を取り、話を続けた

 

一誠「理由を聞こう。何のためだ?」

 

誠也「俺は部長が……リアスが好きだからだ!!」

 

ライザー「…モテモテだな、リアスは。」

 

リアス「こんなところで告白って……。」

 

若干リアスの顔が赤くなっている気がしているがそこを流して、さらに質問をぶつける

 

一誠「なぜ、俺と戦うんだ?普通ならライザーの兄貴じゃないのか?」

 

サーゼクス「まぁまぁ、やってみればいいじゃないか。……一誠くん、神滅具は使わないでね。」コソコソ

 

一誠「……わかった。兵藤誠也、表に出ろ。」

 

―――――――――――――

 

サーゼクス=ルシファーの鶴の一声によって披露宴パーティーの余興として決まった兵藤誠也と不知火一誠の試合は使い捨てのフィールドで行うことになった。

 

一誠「しょうがないから本気は出さないでおいてやる。」

 

誠也「なめてるのか?」

 

一誠「雑魚の癖に生意気だな。」

 

誠也「うるさい!!」

 

一誠「早く、お前から始めていいぞ。」

 

誠也「行くぜ、ドライグ!!」

 

『boost』『boost』

 

一誠「禁手化しないんだな。」

 

一誠は強化された誠也の攻撃を生身で防いでく。

 

一誠「どうした?強化してもこの程度か?」

 

誠也「なめるな!!」

 

『boost』『boost』『boost』『boost』

 

誠也のさらに強化された攻撃で一誠はついにダメージを受けてしまう

 

一誠「ぐっ、……やるじゃないか。この俺に一撃でもダメージを与えるとは。成長したな、兄貴。」

 

一誠は五個の魔法陣からそれぞれ水・炎・雷・氷・風の魔法をいろんな角度から誠也を狙い撃つ

 

誠也は強化先を足の動きにして高速で移動しかわしていく

 

一誠「赤龍帝の籠手(ブーステット・ギア)の『倍加』をうまく使いこなしているようだ。」

 

誠也「俺はお前に負けてから必死に使い方を覚えたからな。」

 

一誠「ほう…。ならば、全力でかかってこい!!」

 

誠也「行くぜ、ドライグ、禁手化だ!!」

 

『welsh dragon balance breaker』

 

誠也のからだが、赤い鎧で覆われる

 

〈さぁ行くぞ、相棒。あいつに一泡吹かすぞ!!〉

 

誠也「もちろんだ!!覚悟しろ一誠!!」

 

一誠「やれるもんならやってみろ、兄貴。」




次回で、兄弟対決が決着します。

そして、そのあとにエクスカリバー編に入れたらいいなと思ってます。

では、また次回。


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兄弟対決の決着

一誠と誠也の試合は余興にしては充分すぎる試合展開だった

 

力を押さえられているとはいえ、上級悪魔の最強クラスの一誠相手に自身の神滅具の性能を理解し、少しずつではあるがダメージを与えている誠也に会場は熱気で溢れていた。

 

リアス「セーヤってこんなに強かったかしら?」

 

ライザー「へぇー。神滅具を使えなくても強い一誠相手にここまでとはね。」

 

サーゼクス「今代の赤龍帝はなかなか強そうだね。」

 

リアス「不知火一誠って何者なの?」

 

ライザー「元人間の純血悪魔とでも答えておこうか。」

 

サーゼクス「今の一誠くんの血液は悪魔の血が八割、人間の血が二割くらいだからね。」

 

リアス「え?だって、不知火一誠はセーヤの弟よね。」

 

サーゼクス「書類上はね。でも、兵藤一誠は既に死んだことになっているよ。」

 

リアス「え?」

 

ライザー「あれは今から10年くらい前の話だね。

 

当時、貴族の暮らしが面倒で人間界をふらついていたらある一人の男の子が道の端っこでうずくまっているところを見つけたのさ。当然、俺と付き添いできてたユーベルーナも驚いたんだけど、その子は家族に捨てられたというのを知ったときには頭の中には保護することしかなかった。」

 

リアス「それが不知火一誠……。」

 

サーゼクス「彼は2年前、つまり友奈ちゃんと会う少し前に人間の血を悪魔の血に変えたんだよ。理由は彼の神滅具にあった。」

 

ライザー「よく知ってますね。」

 

サーゼクス「僕も一誠君とはよくご飯に食べに行くからね。」

 

ライザー「そうですね。」

 

――――――――――――――

 

ライザーとサーゼクスが一誠の出生についてリアスに伝えている時

 

バトルフィールドでは、

 

一誠「もう限界か?」

 

誠也「まだだ。俺はハーレム王になる!!だから、ここで負けるわけにはいかない。」

 

一誠「ハーレム王ね…。ライザーの兄貴を見て本格的に目指し始めたのか?」

 

誠也「黙れ!!」

 

一誠「もう飽きた。終わらせよう。」

 

一誠は空に百近い数の魔法陣を作り出した。

 

一誠「これに耐えられたら認めてやる。お前の意志をな。」

 

誠也「今は無理でも、俺は絶対にお前を土に這わせてやる!!」

 

一誠「その意気だ。さぁ、避けないと死ぬ、光の槍もなん本か入れておいてやろう。」

 

誠也「ちょっ、それは馬鹿じゃないのか!?」

 

誠也は体を強化してことごとくかわしていく

 

やがて、魔法陣が消えて、辺りがぼろぼろの中で満身創痍な状態で立っている一人の男がいた

 

一誠「耐えたか。ならば、認めてやろう。お前の意志を。だが、リアス=グレモリーについては諦めろ。」

 

一誠はそのまま誠也の後ろに立って首筋をチョップして気絶させた。

 

〈勝負あり!!勝者不知火一誠!!〉

 

―――――――――――――――

 

試合が終った後、そのまま披露宴パーティーは続いた

 

そして、披露宴が終った後、グレイフィアが兵藤誠也を自宅に送り届けて、皆帰っていった。

 

 

翌日

 

リアス達、オカルト研究部は誠也を除いて学校に登校していた

 

誠也はどうやら自宅で寝たきりだったらしい

 

そして、

 

一誠「今日からオカルト研究部に入部することになりました、不知火一誠です。」

 

友奈「高嶋友奈で~す。」

 

レイヴェル「レイヴェル=フェニックスです。」

 

詩乃「朝田詩乃です。よ、よろしく。」

 

朱乃「オカルト研究部にようこそ、詩乃。それと、一誠君に友奈ちゃんにレイヴェルちゃん。」

 

子猫「もう名前呼びですか…。さすがですね、朱乃先輩」

 

祐斗「よろしくね、一誠君。」

 

一誠「おう。よろしくな、祐斗。」

 

 

新生オカルト研究部は今日も活動をしています。




婚約騒動を書き終えました。

よって、次回から聖剣騒動に入ります。

が、結構アレンジするかもしれません。

では、また次回


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聖剣使いの元幼馴染み

聖剣エクスカリバー

 

それは、聖書に記された戦いの前に熾天使達がとある神話体系より奪った聖剣の中の聖剣と言われる伝説の剣である。

 

現在は大戦によって破損したエクスカリバーを錬金術で七本の剣に変えてカトリック、プロテスタント、正教会の3つの陣営で厳重に保管されている

 

―しかし、聖書の持つ聖剣エクスカリバーは本物ではない

 

――――――――――――――

 

一誠がその事実を知ったのはキリトの身に宿る2つの剣のお陰だった。

 

キリトは普段は夜空の剣とエリュシデータを使っているのだが、

 

実はケルト神話の魔剣カラドボルグと聖剣エクスカリバーを使えることがわかったのだ。

 

そのため一誠は眷属のメンバーをつれてケルト神話に確認しにいったことがある。

 

そこで一誠達は聖剣の真実、そして、聖書の神、及び魔王の死を知った。

 

そして、ケルト神話の主神であるダヌから他言無用の約束を厳守する代わりに聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグの使用許可をもらい、キリトは正式に聖剣と魔剣の二刀流使いとして認められた。

 

ちなみに、主神から認められた状態で一誠達が聖剣にさわっても浸蝕を受けないことがわかった。

 

今の一誠達は悪魔の中で唯一、ケルト神話と日本神話と仲がいい。

 

日本神話には若葉の刀天羽々斬(あめのはばきり)を貰いに日本神話に行き、若葉の刀裁きを見せたことで剣を貰い、そのまま友好を結んだこともある。

 

現在若葉は生太刀と天羽々斬を使い分けている

 

―――――――――――

 

今、一誠達オカルト研究部のメンバーの前には2人の天界の聖剣使いがいた。

 

カトリック所属のゼノヴィアと

 

「あ、一誠君に誠也くんじゃない、久しぶり~。」

 

一誠「え?」

 

誠也「誰だ?」

 

「わ、私よ、貴方達の隣に住んでた、紫藤イリナよ。」

 

プロテスタント所属の紫藤イリナである。

 

一誠「誰だ?」

 

誠也「う、うそだろ、でも、お前は男だったはずだが」

 

一誠「悪い、俺はお前のことを知らない。」

 

リアス「少し落ち着きなさい。……それで、天界所属の貴女達がこの街になんのようかしら?」

 

ゼノヴィア「実は、先日、カトリック、プロテスタント、正教会陣営の保有するエクスカリバーが堕天使に奪われました。」

 

イリナ「盗んだのは神の子を見張る者(グレゴリ)幹部のコカビエルだと言われています。」

 

一誠「あの戦闘狂か。全く、アザゼルは何をやっているんだよ……。」

 

リアス「一誠君は堕天使総督と知り合いなのかしら?」

 

一誠「ああ、アザゼルに俺の神滅具の研究を手伝ってもらったことがある。…で、コカビエル(あの戦闘狂)が聖剣を盗んだのに、天界はたった2人しか連れてこないのかよ。」

 

レイヴェル「たしかにそうですわね。…まるで、エクスカリバーなどどうでも言いと言ってるようなものですわね。」

 

ゼノヴィア「なんだと!!」

 

一誠「はっきり言うぞ。どうせお前達は悪魔に静観を求めようとしてるのだろうが、お前達ではコカビエルに勝てない。」

 

ゼノヴィア「悪魔が何を言う」

 

一誠「なら、実力を見させてもらおうか。お前達は2人で、俺は一人で相手してやる。」

 

ゼノヴィア「その言葉、後悔するなよ。」

 

一誠「偽物の攻撃は効かんぞ。」





次回は一誠とゼノヴィア、イリナが戦います。


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聖槍使い(一誠)VS偽物の聖剣使い(イリナ&ゼノヴィア)

なんか大分原作から離れたな~

と、思いながらも書き進めている今日この頃です。

では、今回で11作目(キャラ紹介含めて)、スタートです。


ゼノヴィア「さっきの言葉の意味を教えろ。」

 

一誠「意味ってそのままだが?」

 

イリナ「騙されちゃダメよ、ゼノヴィア。聖剣は部分品でも本物なのよ。」

 

一誠「(そもそもその聖剣自体偽物なんだけどな…。)さぁ、かかってこい聖剣使い。」

 

ゼノヴィア「行くぞ!!」

 

ゼノヴィアは手にしていた聖剣で一誠に斬りかかる。

 

一誠「なるほど、破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)か。おいおい、聖剣って言ってる割にはこんなものなのか?(所詮は偽物か。)」

 

ゼノヴィア「悪魔は光に弱い。だから、手加減してあげたんだがな。」

 

一誠「別に本気できてもいいぞ。その代わり俺も見せてやるよ。」

 

一誠は黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)を取り出した。

 

イリナ「神滅具のそれも聖槍!?」

 

ゼノヴィア「まさか、聖槍使いが悪魔とはな。」

 

一誠「どうだ?これで少しは本気でも出せるだろ?」

 

ゼノヴィア「イリナ。私は本気を出す。」

 

イリナ「いいわよ。一誠君は私が浄化するわ。」

 

一誠「浄化ね。お前達に果たしてできるかな?」

 

イリナは擬態の聖剣を刀型にして、ゼノヴィアは破壊の聖剣に力を入れて、それぞれが一誠に斬りかかった。

 

一誠は聖槍で聖剣をピンポイントで弾いていく。

 

一誠「何でお前は擬態の聖剣をちゃんと利用しない。……もしかして使いこなせていないのか?」

 

イリナ「貴方に何がわかるって言うのよ」

 

一誠「擬態の聖剣は姿を変える剣だ。ということは刀だけじゃなく、槍にもできるし、短剣にもできるし、鞭にすることだってできるんだ。……つまり、擬態の聖剣は状況を理解した上でその時に有効となる姿にして使うことができるという利点を持っている。……お前はそれを理解しているのか?」

 

イリナ「くっ、」

 

そして、一誠はイリナから擬態の聖剣を奪って使って見せた。

 

ゼノヴィア「私のことを忘れているとは随分と油断しているな。」

 

一誠「これは油断とは言わない。……余裕と言うんだよ。」

 

一誠は擬態の聖剣を盾型にして破壊の聖剣を防いだ。

 

ゼノヴィア「なぜお前が聖剣を使える。」

 

一誠「答えは俺が聖槍使いだからだ。」

 

一誠はそのまま鞭状にしてゼノヴィアに攻撃していく

 

一誠「よく見ておけ、紫藤イリナ。これが擬態の聖剣の使い方だ。」

 

ゼノヴィアが鞭に打たれて気絶する。

 

一誠「こんなんでよくコカビエルから聖剣を奪うとか言えたものだな。……っと、聖剣は返してやるよ。」

 

擬態の聖剣を元の刀型にしてイリナに渡した。

 

イリナ「それで……さっきの答えは?」

 

一誠「答えはノーだ。そもそもここは悪魔であるリアスが管理している場所だ。そこに他陣営である天界が何も断りもせずに侵入し、さも当たり前のように自分達の意見を押し通す。……そんなものが通用すると思っているのか?」

 

イリナ「くっ、」

 

リアス「助かったわ、一誠君。」

 

一誠「俺だって上級悪魔の一人だ。お前の気持ちはわからなくはない。」

 

一誠は四対八枚の悪魔の羽を出した。

 

リアス「あれ?一対増えてないかしら?」

 

一誠「赤龍帝と二度も戦って勝ったからかもな。……ちなみに、俺の眷属は皆二対四枚だ。」

 

リアス「さすがね。私たちなんて私と朱乃が二対四枚で他が一対二枚なのよね。……さて、じゃあ今日の夜は訓練ね。」

 

一誠「ああ。こっちの準備は終わってる。そうだ、紫藤イリナ、お前も今日の訓練に来るといい。俺の眷属はほとんどが剣を使った戦い方をするんだ。教えてもらうといい。……お前には伸び代がある。」

 

イリナ「悪魔と訓練するのはあまりいいとは言えないけど、強くなれるのならお邪魔するわ。」

 

一誠「わかった、じゃあな。」

 

一誠は友奈とレイヴェルとシノンを連れて先に帰っていった。




一誠は四対八枚の上級悪魔でした。

そして、次回は訓練です。

たぶんその次くらいにフリードでその後にコカビエルの順で書けたらいいなと思ってます。

では、また次回


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特訓と堕天使側の聖剣使い

その日の夜、オカルト研究部には一誠の眷属とイリナとゼノヴィアが来ていた。

 

一誠「さて、始めるか。……まずは、シノンは朱乃と、若葉はイリナを、エリカはゼノヴィアを、キリトは祐斗、友奈は子猫、アリスはアーシアを、誠也は俺がやる。他は待機だ。」

 

そこから翌朝になるまでリアスの眷属と聖剣使いの2人は一誠達に扱かれた。

 

ちなみにリアスはその間必死にレーティング・ゲームの戦術の研究を1人でしていた。

 

その翌日、一誠はキリトをつれてイリナとゼノヴィアと、共に奪われた聖剣と堕天使を探していた。

 

一誠「どうだ、キリト。ありそうか?」

 

キリト「……!?見つけた。こっちだ。」

 

一誠たちはキリトについていった。

 

そこで目にしたのは聖剣を持った男と膝をついている祐斗だった。

 

「あら~。そこにいるのは悪魔さんではあーりませんか。」

 

ゼノヴィア「フリード=セルゼン!?」

 

一誠「誰だ?」

 

ゼノヴィア「天才と呼ばれたカトリックの悪魔払い(エクソシスト)なのだが、任務中に関係無い一般人を殺したことで破門にされたと聞いている。」

 

キリト「お前が持っているのは天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)か。」

 

フリード「お?そこの悪魔ちゃんはこの剣をご存じで?」

 

キリト「確か、その剣は速さをあげる力があったな。」

 

一誠「なるほど、だからスピードアタッカーの祐斗を打ち負かしたのか。」

 

一誠は魔力で剣を作ってフリードに向かった。

 

一誠「今度は俺が相手してやるよ。」

 

フリード「ふむ。いいね~。そこの糞悪魔君よりも楽しめそうだ。」

 

フリードは天閃の聖剣を構えて一誠に斬りかかる。

 

一誠(剣では分が悪いな。使いなれた形で。)

 

一誠はフリードとつばぜり合いしていた剣でそのままフリードと距離をとり、剣を槍に変えた。

 

一誠「やっぱこれだな。さて、ここからは本気で――」

 

「それはさせねぇな。」

 

声がしたと思うと、一誠とフリードの間に光の槍が降ってきた。

 

一誠「コカビエルか…。」

 

コカビエル「久しぶりだな、小僧。」

 

一誠「どうやらお前は相変わらずの戦闘狂のようだな。……この町で何をするつもりだ?」

 

コカビエル「俺達は盗んだ聖剣を統合させる。その後、この町にいる魔王の妹を人質にとって戦争を吹っ掛けるのさ。」

 

一誠「なるほど。なら、お前たちを止める。」

 

「コカビエル、そろそろ向かおう。フリード、行くぞ。」

 

一誠「あいつは何者だ?」

 

コカビエル「バルパー=ガリレイだ。」

 

ゼノヴィア「バルパー=ガリレイ、【皆殺しの司祭】と言われた元天界所属の司祭か。」

 

祐斗「バルパー=ガリレイだって!?……そうか、やっと会えた。」

 

バルパー「なんだ貴様?」

 

祐斗「あの計画の生き残りだよ。」

 

バルパー「なるほど、聖剣計画の生き残りとこんな極東の地で会えるとは。」

 

一誠「聖剣計画か…。」

 

ゼノヴィア「人工的に聖剣使いを作る計画だったな。」

 

コカビエル「今日の深夜0時に実験を始める。見に来るといい。さらばだ、不知火一誠。」

 

コカビエルが閃光を作り出した後、辺りからはコカビエル達3人が消えていた。

 

一誠「リアス部長に連絡した方がいいな。……転移する。全員俺の回りに来てくれ。」

 

全員が一誠によると、一誠が作った魔法陣でオカルト研究部の部室に転移した。





次回は一誠VSコカビエル、祐斗&ゼノヴィアVSフリードです。

キリトの聖剣と魔剣を出す日はいつになるのか……。

それには私もわかりません。

では、また次回。


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対決 一誠VSコカビエル


この小説のタイトルを変更します。

何か良い案がございましたら、何でもいいので教えてくださると幸いです。

新しいタイトル案はこの話の感想でお願いします。


一誠達がオカルト研究部の部室についたときにはコカビエルのやろうとしていることが目に見えていた。

 

一誠「コカビエル……。何をするつもりだ?」

 

キリト「7本に分裂した聖剣のうちの3本を魔法陣の中に……。まさか!?」

 

祐斗「聖剣を統合させるつもりか?」

 

誠也「聖剣は7本ないとくっ付けられないじゃないのか?(原作知識が必ずしも通用するとは限らないからこのくらいの質問はしておくか。)」

 

ゼノヴィア「聖剣は元々、一本の折れた聖剣を破片を7つに分けて、それぞれを錬金術で一本の聖剣にしたんだ。だから、聖剣を統合することは可能だと思ってる。」

 

リアス「ちょっと、みんななんでこんなことになってるのよ?」

 

一誠「コカビエルがここで聖剣使ってある実験をしているんですよ。…さて、俺達もそろそろ動くかな。」

 

コカビエル「来たか、魔王の妹。」

 

リアス「ごきげんよう、堕ちた天使の組織、〈神の子を見張る者(グリゴリ)〉の幹部…コカビエル。」

 

一誠「戦争を再発するつもりならこの町を使うのはやめた方がいいぞ…コカビエル。」

 

コカビエル「ふん。何故だ?」

 

一誠「この土地は日本神話のものだからな。ここでやったら俺達三大勢力は日本神話とかの他所の神話勢力とも戦争をすることになるからな。」

 

コカビエル「だが、もう後戻りはできない。……バルパー、どこまで終わった。」

 

バルパー「後五分で終わる。」

 

コカビエル「作り終わったらフリードに渡しておけ。不知火一誠、俺と戦え。」

 

一誠「またやると言うのか?」

 

コカビエル「ああ。もちろんだ。それに、邪魔されないように、他のやつにはこいつらの相手をしてもらおう。」

 

コカビエルは地獄の番犬ケルベロスを召喚した。

 

一誠「みんなケルベロスは任した。キリト、危なくなったらあれを使ってもいいぞ。」

 

キリト「了解。さっさとやっちゃおうぜ、シノン?」

 

シノン「すぐに終わらせるわよ。」

 

一誠「まさかこんな形で再戦するとは思わなかったぞ、コカビエル。」

 

コカビエル「それはこっちの台詞だ。お前はケルトにいたはずだぞ。」

 

一誠「俺は学校に通いたかっただけだぞ。そしたらうちの魔王にこの学校を勧められた。」

 

コカビエル「妹の為に強い悪魔をこの学園に連れてくるとは、とんだシスコンだな。」

 

一誠「否定はしない。だが、お前はここで倒してアザゼルの元に送り返してやるよ。」

 

コカビエル「ふん。やってみろ!!」

 

コカビエルは光力で剣を二本創る。

 

一誠も自身の魔力で剣を二本創る。

 

剣と剣が衝突すると、地面にクレーターができる。

 

一誠「お互い、あまり使わない武器を使っても意味がないな。」

 

一誠が剣二本を槍一本に変えると、コカビエルも同じことをする。

 

一誠は四対八枚の悪魔の羽を、コカビエルは五対十枚の堕天使の羽を伸ばして飛び上がる。

 

一誠とコカビエルの第2ラウンドが始まった。

 

―――――――――――――

 

一誠とコカビエルが戦っているうちに聖剣と対峙しているゼノヴィア、イリナ、祐斗以外でケルベロスを倒し終えた誠也は今までの光景に開いた口が塞がらなかった。

 

誠也は前世で『ハイスクールD×D』のラノベを読んでいた。

 

そして、交通事故にあった日に彼は赤龍帝に転生することを望んだ。

 

その結果、彼は五歳の時の兵藤一誠(・・・・・・・・・)の元に双子の兄として潜り込んだ。

 

しかし、彼の転生は完璧ではなかった。

 

彼の弟となる兵藤一誠は自分が兄であった記憶がないのだ。

 

そして、兵藤一誠は家出をして、自分は主人公の座を手に入れた。

 

そこからは原作知識を元に、駒王学園に入学し、二年の時に堕天使にわざと殺されて、リアス=グレモリーの眷属になった。

 

―全てはラノベの中の兵藤一誠が作ったハーレムを自分が作り出すため。

 

しかし、兵藤一誠は最強の聖槍使い不知火一誠という原作知識が一切役に立たない謎の変化を遂げて自分の目の前に現れた。

 

彼のせいでまだ、多少のハーレムは残っているものの、ラノベの中での一誠のハーレムである、リアス=グレモリーとレイヴェル=フェニックス、ゼノヴィア、イリナ(ゼノヴィア、イリナは誠也が勝手に思ってるだけで、2人は一誠に恋心は抱いてない。)が主人公(誠也)のハーレムから抜けて、原作は崩壊した。

 

でも、まだそれだけならよかった。

 

コカビエルは言った、―ケルトの所、と

 

ライザーは言った、―俺の弟、と

 

サーゼクスは言った、―幼い頃から仲が良い、と

 

一誠自身が言った、―アザゼルと仲が良い、と

 

つまり、一誠は原作と違い、フェニックス家で育ち、アザゼルと神器を研究し、四大魔王のうち2人と仲が良く、ケルト神話とも個人的な友好関係を持っている。

 

誠也はこの世界では前世の記憶(原作知識)が意味の無いことを知った。

 

そして、この日、兵藤誠也は、原作知識という慢心を捨て、一誠に勝つことを、強くなることを決めた。

 




誠也君が覚醒しました。

次回から誠也君は、原作主人公を狙うのではなく、自分自身が強くなることを決めました。

転生者良いやつが次回からスタートすると、思います。


さて、次回は、祐斗達、剣キャラグループです。

そして、キリトの聖剣が出ます(多分)。

では、また次回。


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聖剣計画の真実と祐斗の禁手

あと二~三話で聖剣編が終わると思う。

というわけで本編をどうぞ。


一誠とコカビエルが戦っているときの祐斗は

 

フリード「これで終わりっすか?悪魔君。」

 

祐斗「ちっ、」

 

ゼノヴィア「フリード=セルゼン、お前だけは確実に殺す。」

 

フリード「って、ことは君はカトリックの悪魔払い(エクソシスト)っすか?」

 

ゼノヴィア「そうだ。天才だと言われていたくせに、関係無いものを殺して追い出された。」

 

フリード「悪魔君に頼る人間は全員殺してあげることが大事なんでね~。」

 

ゼノヴィア「くっ、」

 

バルパー「フリード、聖剣が完成した。これでそこの2人を殺せ。」

 

フリード「あいあいさー。さて、じゃあ糞悪魔君に元同僚ちゃん。覚悟!!」

 

フリードは適当にあった剣を捨てて、バルパーから受け取った、聖剣を手にした。

 

そして、祐斗に向かって聖剣を振り下ろした。

 

祐斗は即座に魔剣を作り出して、押さえた。

 

フリード「光喰剣(ホーリーイレーザー)か。」

 

祐斗「聖剣は壊す。…みんなのためにも。」

 

バルパー「貴様は聖剣計画の意味を理解していないな。」

 

祐斗「どう言うことだ。」

 

バルパー「聖剣計画は聖剣を扱える人間を養成する計画ではなく、……聖剣を使える因子を取り出すための計画だったのさ。」

 

祐斗「なんだと!?」

 

これには人工の聖剣使いを作る計画だと思っていたゼノヴィアもイリナも驚いた。

 

バルパー「聖剣計画の実験体だった貴様らは一人一人では聖剣を扱えるレベルではなかった。……だから、逆に聖剣を扱える因子を集めて固めることで聖剣を使えるのではとなった結果がこれだ。」

 

バルパーは銀色の塊を取り出した。

 

ゼノヴィア「なるほど。聖剣使いの儀式で埋め込まれたのはあの塊だったと言うことか。」

 

バルパー「その通りだ。それで、これが最後の一個だ。貴様にくれてやる。……今じゃそれよりも、もっとしっかりしたものの量産も可能だからな。」

 

バルパーは銀色の塊を祐斗に投げた。

 

祐斗はそれを拾って大事そうに抱えた。

 

祐斗(みんなごめん。)

 

祐斗がそれに謝ると、どこかから声が聞こえた。

 

声が聞こえたと思うと祐斗の体が光だした。

 

祐斗「みんなの思い、僕が受け継ぐ。禁手(バランス・ブレイク)!!」

 

祐斗の手から光と闇の混ざった剣が出来た。

 

祐斗「『双覇の聖魔剣』…。これが、皆の思いを受け継いだ僕の禁手化(バランス・ブレイカー)だ!!」

 

バルパー「聖と魔が合わさるなんて…まさか……ぐはっ、」

 

バルパーが最後まで話しきる前に光の槍と魔力の槍がバルパーに刺さって、バルパーは絶命した。

 

コカビエル「バルパー、貴様は優秀だった。…優秀だったからこそ、踏み越えては行けない線を越えてしまった。」

 

一誠「はぁ、まさか、このタイミングで知るとはね。何で知っちゃうかな?」

 

コカビエル「使えるべき主もいないのによく従っていられるな。」

 

ゼノヴィア「どういう意味だ!!」

 

コカビエル「これは聖書の最重要機密だが、バルパーが気づいたからな。教えてやるよ。」

 

一誠「聖書に記された戦争において、四大魔王だけじゃなく、聖書の神も死んだんだよ。」

 

イリナ「嘘…。そんな……。」

 

イリナの目から光が消えた。

 

コカビエル「なんだ、貴様も知っていたか。」

 

一誠「俺はダヌ様から直接聞いた。…聞いたときは驚いたよ。」

 

コカビエル「なるほど。ケルト神話の主神から聞いたか。」

 

一誠「そうだ。まぁ、俺は聖書の神も魔王も崇めてないからな。驚きはしたが、そこまでだった。……ちなみに、俺の眷属達は皆知ってるぞ。」

 

その言葉にその場にいたリアスの眷属とソーナの眷属が目を点にしていた。

 

リアス「色々と貴方には突っ込みたいことがあるけど、第一何故貴方はケルト神話と仲がいいのかしら?」

 

一誠「教えてやるよ。……キリト。例の剣をどっちも出してやれ。」

 

キリト「了解。召喚(summon)

 

キリトが呪文を唱えると、聖なるオーラを放つ剣と禍々しい闇のオーラを放つ剣がキリトの頭上に召喚された。




召喚された二本の剣は設定で出したあの二本です。

そして、長くなりそうだったので、ここで一旦切って次回に回します。

次回はこれの続きです。


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キリトの切り札と戦いの結末

本日2作目で、前回の続きです。


キリト「召喚(summon)

 

キリトが呪文を唱えると、聖なるオーラを放つ剣と禍々しい闇のオーラを放つ剣がキリトの頭上に召喚された。

 

キリト「これを出すのは久し振りだな。」

 

一誠「あいつらと本気で殺りあったとき以来だろ?」

 

コカビエル「その二本の剣はまさか!?」

 

一誠「この二本こそが、俺達がケルトの主神ダヌ様より頂いた魔剣カラドボルグと聖剣エクスカリバーだ。」

 

祐斗「魔剣カラドボルグに聖剣エクスカリバー…ケルト神話が誇る最高の魔剣と聖剣。」

 

ゼノヴィア「もしかして、貴様があの時私達の持つ剣が偽物だと言ったのは…。」

 

キリト「ここに本物の聖剣エクスカリバーを使うものがいるからだ。」

 

一誠「さて、キリトが奥の手を出したんだ。お前も出したらどうだ?切り札を持ってるんだろう?」

 

ゼノヴィア「気付かれていたのか。」

 

一誠「何せ、お前達2人からは聖剣の気配が3つ感じられたからな。」

 

ゼノヴィア「いいだろう。召喚(summon)

 

ゼノヴィアが呪文を唱えると、エクスカリバーよりも大きい、大剣が聖なるオーラを放って頭上に召喚された。

 

一誠「へぇ~。」

 

コカビエル「ほう…。素晴らしいな。ここまで驚くことがあるとは。」

 

ゼノヴィア「聖剣デュランダル。まさか、こんなところで使うとは思わなかったが、これでフリード=セルゼン。お前を倒す。」

 

そして、フリードにそれぞれ禁手と奥の手を出した祐斗とゼノヴィアが向き合う。

 

フリード「聖魔剣に破壊を司る聖剣と戦えるなんて俺ちん運がいい。」

 

そして、数分後、フリードの持ってた聖剣が壊れて、祐斗に止めを指されてフリードは死んだ。

 

一誠「終わったか。…さて、コカビエル、俺と第二ラウンドでも…っと、思ったが、どうやら招かれざる客が着たようだ。」

 

すると、白い鎧を纏った人物が現れた。

 

白い鎧が現れると、誠也の神器が反応した。

 

『間違いない、あのオーラは白龍皇だ。』

 

「アザゼルの命だ。コカビエル、お前を捕らえる。」

 

『久し振りだな、赤いの。』

 

『久しいな、白いの。』

 

一誠「なるほど、今代の白龍皇は堕天使の元に身を寄せているわけか。」

 

「始めまして、歴代最強の聖槍使い不知火一誠。俺は今代の白龍皇だ。」

 

『歴代最強の…な。』

 

コカビエル「ちっ、アザゼルめ。どこまで俺の邪魔をしやがる。」

 

「さて、コカビエル。お前は俺が捕まえる。」

 

コカビエル「やってみろ、小僧。」

 

コカビエルと白龍皇が戦闘を始める。

 

しかし、最終的に2人の決着はつかなかった。

 

コカビエル「俺とここまでやれるとは。白龍皇も中々なもんだな。」

 

「ちっ、さすがは聖書に記された伝説の堕天使だ。」

 

一誠「お前達は寝とけ。2人はちゃんと〈神の子を見張る者〉の本部に送っといてやるから。」

 

コカビエル「なっ、」

 

そのまま一誠は2人を気絶させて、転移魔法で〈神の子を見張る者〉の本部に送った。

 

一誠「終わったな。」

 

キリト「にしても、俺は出し損じゃないか。」

 

一誠「証明のためだ。問題ないだろ?」

 

キリト「はぁ、わかったよ。」

 

――――――――――――――

 

後日、一誠は〈神の子を見張る者〉しかり、堕天使総督アザゼルの元にいた。

 

一誠「邪魔するぞ、アザゼル。」

 

アザゼル「一誠か。すまねえな。巻き込んじまって。」

 

一誠「問題はない。にしても、コカビエルを捕まえるんだったら、もっと白龍皇を強くしてこいよ。」

 

アザゼル「それはすまんな。」

 

一誠「それで、コカビエルの処遇は?」

 

アザゼル「最下層、コキュートス行きだ。」

 

一誠「そうか。」

 

一誠としては今後の為にも厳重注意ぐらいでも言いと思ったが、それでは他の勢力が黙ってないんだろうと、感情を押し込めた。

 

アザゼルも一誠と同じことを考えていたので、なんとも言えないが、今は組織のトップとしての威厳を保つことにした。

 

アザゼル「それで、今回の事で三大勢力は同盟を組むことになった。」

 

一誠「やっとかよ。トップ同士は仲がいいのにな。」

 

アザゼル「全く、ミカエルもサーゼクスも気が早いって、言って先延ばしにし続けるからこうなるんだよ。」

 

一誠「来月は俺は用事があるから無理だが、今月なら参加できる。」

 

アザゼル「来月は何かあるのか?」

 

一誠「ケルト神話と日本神話が会談をすることになってな。それの仲介をすることになった。」

 

アザゼル「そうか。鎖国しているような日本神話がついに他の神話体系と」

 

一誠「天照様もようやく決断したそうだ。だから、ダヌ様も大喜びでさ。はぁ、高天原とアイルランドを行ったり来たりしなきゃ行けないこっちの辛さをわかれってな。」

 

アザゼル「それはドンマイだな。じゃあ、今月中で代表達に話を通しておく。」

 

一誠「ああ。じゃあ、また会談のときに会おう。」

 

アザゼル「おう。日時は決まったらサーゼクスに伝えてもらえるようにするからちゃんとその日に来いよ。」

 

一誠「分かってるよ。」

 

 




とりあえず、聖剣は終わりました。

次回からは会談のところに入ります。


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聖剣使いのその後

無事コカビエル達から聖剣を取り返した、イリナとゼノヴィアはその翌日に本部に聖剣をもって帰っていったが、その数日後には何故か、戻ってきていた。

 

理由は……

 

ゼノヴィア「教会に神の死のことについて聞いたら上層部は皆知ってたみたいだから、抜けてきた。」

 

ということで、そのままリアス=グレモリーの騎士として悪魔に転生した。

 

そして、イリナはどうなったのかを聞いたところ。

 

ゼノヴィア「イリナもイリナで教会をやめようとしたら、目の前にミカエル様が来て、必死に残るように説得していたよ。……そういえば、昨日連絡が来て、転生天使になったから、もう一度駒王町に行けるし、駒王学園にも三大勢力が和平を結ぶから通えるって言ってたぞ。」

 

誠也「イリナも戻ってくるのか。」

 

アーシア「それよりも、私は転生天使の点が気になります。」

 

オカルト研究部のメンバーが皆知らないと感じたのか、一誠が説明した。

 

一誠「転生悪魔になるときに、〈悪魔の駒(イーヴィル・ピース)〉って、チェスの駒みたいなのを体内にいれて悪魔に転生するだろ?」

 

リアス「それは知ってるわよ。」

 

一誠「それと同じようなもので、〈エンジェル・カード〉っていうトランプのカードみたいなのを体内にいれると天使になれるんだが、」

 

ゼノヴィア「が?」

 

一誠「転生天使になっても邪なことを考えたら堕天するのは転生じゃない純血と同じだ。だから、使われるケースはほとんど無い。」

 

祐斗「だから教会関係者であるゼノヴィアさんが知らなかったんだ。」

 

一誠「熾天使(セラフ)も熾天使で人工不足なのは変わらないんだよ。堕天使や悪魔みたいに種の繁栄が出来ないから。」

 

リアス「ねぇ、転生天使のことは理解したけど、三大勢力の和平ってどういうこと?」

 

リアスがそれを聞こうとすると、部室に魔法陣が現れた。

 

「久し振りだね、リアスに一誠君。」

 

一誠「やっと決まったんだ。」

 

リアス「お兄様!?」

 

来訪者はリアスの兄で現在の四大魔王ルシファーである、サーゼクス=ルシファーとその女王のグレイフィア=ルキフグスだった。

 

サーゼクス「にしても、アザゼルに直接予定を伝えるなんて。お陰でこっちは予定を調べるので手一杯だったんだから。」

 

一誠「そういう前置きはいい、シスコン魔王。それよりも、会談の日はいつになったんだ?」

 

サーゼクス「この学校の公開授業の日の深夜にやるつもりだよ。…それと、そのシスコン魔王って呼び方やめてくれないかな?…僕はグレイフィア一筋なんだよ?」

 

一誠「断る。前から話すごとに「リーアたんが~」しかいわないくせに…。」

 

サーゼクス「それはずいぶん前の話じゃないか。」

 

一誠「なら、アザゼルに確認してみるか?別にセラフォルーに聞いてもいいんだぞ?」

 

サーゼクス「アザゼルだけはやめてくれ!!」

 

一誠「まぁ、いいや。とりあえず学校公開はたしか来週の土曜日だったな。俺ももちろん参加するぜ。な、友奈。」

 

友奈「もちろん。一誠君が言うんだったら私達は皆行くよ?」

 

一誠「いや、最初は友奈だけでいい。」

 

友奈「え、そうなの?」

 

一誠「ああ、ついでにレイヴェルも参加だ。」

 

レイヴェル「私もですか?」

 

一誠「ああ。というわけで俺達は3人が参加だ。」

 

サーゼクス「分かった、聖槍使いとその嫁達ね。」

 

一誠「ほう、否定はしないがここでいうとは、あのアザゼルですら引いたあの話をここで話してやろうか?」

 

サーゼクス「そ、それだけはやめてくれ!!」

 

一誠「昨日のリーアたんの浴衣姿は途轍もないくらい最高だった。お持ち帰りしたいと思えるほどにね。(ドヤッ」

 

サーゼクス「アアアアアァァァァァァ!!!!!」

 

リアス「な、何よそれ。」///

 

一誠「二年くらい前にアザゼルとセラフォルーとサーゼクスの4人でご飯に行ったときにアザゼルが振ってサーゼクスが話した話し。セラフォルーに聞いても覚えていると思うよ。」

 

サーゼクス「俺の黒歴史がぁぁぁ、アザゼルを憎む。」

 

一誠「ああ、アザゼルもアザゼルで凄かったな。」

 

サーゼクス「俺達の前で堂々と惚気てきたお前には言われたくない。」

 

一誠「なっ、」///

 

レイヴェル・友奈「「何て言ってたんですか?」」

 

サーゼクス「ええっと、」

 

一誠「言ったら、百年は消えない傷を与えるぞ!!」

 

サーゼクス「やれるもんならやってみな。…それでね、レイヴェルさんにはいつも俺に向けてくれる笑顔が可愛すぎるだとか、友奈さんには自分の事を気遣ってくれる友奈が可愛すぎて、たまに意識失う…だっけ?」

 

一誠「サーゼクス、貴様!!」///

 

一誠は聖槍を取り出してサーゼクスに襲いかかった。

 

サーゼクス「ちょっと、それを振り回すのはやめてくれ。確かにそれは百年は消えない傷を生みそうだからそれはしまってくれ。」

 

一誠「しっかり言いきったお前が悪い。」///

 

サーゼクス「あ、あってたんだ。」

 

一誠「ちっ、」///

 

一誠の反応から事実だと知った友奈とレイヴェルは顔を赤くしてその場で気絶した。

 

リアス「ちょっと、ここは私の部屋よ!!騒がないで。」

 

リアスの怒りは2人には届かなかった…もう届かないのを察すると、リアスは自分から意識を飛ばした。

 

そして、彼らがその戦いを止めたのはそれぞれの大切な人が気絶しているのに気づいたときだった。

 

 




今回は一誠とサーゼクス=ルシファーの自虐漫才のコーナーでした。

一誠は転生天使と転生悪魔の詳細を(なぜか)知っています(おそらくアザゼル辺りが話した)。

次回は学校公開のところです。

そして、どこかでモブになりつつあるオリ主さんこと、兵藤誠也さんのフラグ建築をやるつもりです。


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封印されしグレモリー眷属の僧侶(ビショップ)

やっぱ、オリ主さんがモブ化してる……。


一誠とサーゼクスによる自虐漫才で半壊した旧校舎を修復した後、一誠達は『keep out』とかかれた立ち入り禁止エリアに来ていた。

 

何故ここにいるのかというと修復した後にサーゼクスがここに来た本当の目的だったからだ。

 

サーゼクス「さて、リアス。そろそろ君の僧侶を解放してもいいと思うよ。」

 

一誠「まだ眷属がいたのか?シノン、気付いてたか?」

 

シノン「いいえ、全く。……でも、封印されていたのなら分からないのも納得できる。」

 

サーゼクス「とりあえず、行ってみようか。」

 

扉を開けると中には

 

「ひゃー、大勢来てます~。」

 

友奈「女の子なんですか?」

 

アーシア「なんか、可愛いです。」

 

サーゼクス「彼の名前はギャスパー=ウラディ。人間と吸血鬼のハーフで、厄介な神滅具を持ってることから当時のリアスでは手に負えなくてね。封印していたんだが……このように引きこもりを拗らせちゃってね。」

 

子猫「ちなみに、私達グレモリー眷属の中で一番依頼数が多いです。」

 

誠也「まさかの、最先端式…。」

 

朱乃「ギャスパー君は悪魔と契約したいけど直接会うのはちょっと…って人に人気なのですよ?」

 

レイヴェル「な、なるほど…。それよりも、今私の聞き間違いでなければ彼って言いませんでした?」

 

シノン「レイヴェルもまだまだね。」

 

一誠「まぁ、レイヴェルならしょうがないな。それに、他にも気付いてない人がいるようだし。」

 

リアス「ギャスパーは男よ!!」

 

ゼノヴィア・アーシア「「ええー!?」」

 

友奈「あんなに可愛い子が男なの?」

 

一誠「友奈、落ち込むな。…どうやら女装趣味でもあるようだな。」

 

シノン「キリトも一時期女装をさせられてたわよ。」

 

一誠「なんだろう、なんか女装しても違和感を感じないな。」

 

シノン「でしょ?今度やってみましょう?」

 

レイヴェル「そういえば、厄介な神滅具を保有していると聞きましたが、彼の持つ神滅具はなんなのです?」

 

サーゼクス「『停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)』……能力は」

 

「視認した相手の動きを停止させるんだったな。」

 

一誠「それある意味最強なんじゃないのか?アザゼル」

 

突然の堕天使総督の登場に一誠とシノンとサーゼクス、それとサーゼクスの付き添いで来ていたグレイフィア以外が驚愕する。

 

アザゼル「よう、サーゼクスに一誠。」

 

一誠「三日ぶりだな、アザゼル。」

 

サーゼクス「来るなら一言言ってくれても良かったんじゃないか?」

 

アザゼル「ちょっと、一誠に伝えておきたいことがあってな。」

 

一誠「それは後で個人的にでいいか。それよりも、俺はこいつの神器について知りたい。」

 

アザゼル「そうだな。とにかく慣れる必要があるんだが……そうだ、確かシトリーのところにヴリトラを宿した奴がいたな。そいつを連れてきてくれるか?」

 

リアス「匙のこと?」

 

アザゼル「確かそんな名前だったな。」

 

リアス「分かったわ。祐斗、子猫、連れてきてくれるかしら?」

 

祐斗・子猫「「分かりました。」」

 

一誠「ヴリトラって確か……そういうことか。」

 

アザゼル「さすがは俺の研究仲間だ。」

 

サーゼクス「マッドサイエンティスト共が何をするつもりだ?」

 

一誠「俺は断じてマッドサイエンティストではない。……って、そういうことじゃなくて、とにかく連れてくれば分かるよ。」

 

アザゼル「そうだ。」

 

リアス「お兄様?アザゼルって堕天使の総督ですよね?何でこんなに神器に詳しいんですか?」

 

サーゼクス「彼が堕天した理由は女好きって理由だったんだけど、本当は神器について知りたくて、神のシステムに干渉しようとしたことが原因なんだよ。」

 

一誠「ちなみに、アザゼルよりもえげつないマッドサイエンティストが堕天使にはいるぞ。」

 

リアス「へぇ~。」

 

一誠「閃光と暗黒の龍絶剣(ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・ブレード)」

 

アザゼル「そ、それは…!?」

 

ゼノヴィア「なんだその、中二病の限界を越えたみたいなやつ、そして、意外と格好いい」

 

ゼノヴィアの言葉に、一誠とサーゼクス、グレイフィアが笑ってる

 

一誠「…クス…良かったな…アザゼル。」

 

サーゼクス「格好いい…クス…だってよ。」

 

アザゼルは部屋の隅で固まってる。

 

祐斗「あの~。連れてきたんですけど」

 

匙「ま、魔王様!?それに、あれは堕天使総督のアザゼル?」

 

ソーナ「ちょっと、匙。ここは悪魔のところよ。そんなところに堕天使が……いるわね。」

 

「いますね。しかもなんか丸くなってます。」

 

アザゼル「ん?神器の気配…。そこのソーナの横にいる女の神器はもしかして『追憶の鏡(ミラー・アリス)』か?」

 

ソーナ「さすがは神器の研究者でもあるアザゼルですね。そうです、椿姫は五大宗家の一つ〈真羅〉家の人間です。」

 

椿姫「はじめまして、アザゼル総督、それに悪魔の中でも唯一他神話との繋がりが強いと言われている今代の聖槍使い殿、私は五大宗家〈真羅〉が一人、真羅椿姫(しんらつばき)と申します。」

 

ソーナ「それで、アザゼル殿は何故匙を呼んだのですか?」

 

アザゼル「それは、こいつの神器の制御のためだ。」

 

そして、その日からアザゼルとギャスパー、匙、ついでに誠也の4人の徹底訓練が行われた。




神器を研究しすぎて神器の気配だけで何の神器か理解できる、ある意味最強能力を持つアザゼルさんでした。

次回はアザゼルが本文で溢した話と授業参観です。


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授業公開と兄達の襲撃

アザゼル指導の元、ギャスパーの神器の訓練をした翌日

 

一誠は友奈、レイヴェルと帰っていると、声をかけられた。

 

「いい学校だな。」

 

一誠「そうだな、今代の白龍皇(・・・)。」

 

友奈・レイヴェル「「え?」」

 

「よくわかったな。」

 

一誠「気配でなんとなくわかったよ。」

 

「白龍皇はやめてくれ。俺のことはヴァーリって呼んでくれ。」

 

一誠「なぁ、ヴァーリ。少し気になったんだが、お前、なんで堕天使のところにいるんだ?」

 

ヴァーリ「アザゼルに拾われたからと言っておこう。」

 

一誠「なるほどね、じゃあ、何しに来たんだ?」

 

ヴァーリ「今日は会談の下見とアザゼルから一誠を連れてこいという使命を受けたんでな。」

 

一誠「わかった。本部でいいんだな?」

 

ヴァーリ「それで構わない。じゃあ、俺は今代の赤龍帝を見定めておこうか。」

 

一誠「勝手にすればいい。じゃあな。」

 

一誠は友奈、レイヴェルを連れて魔法陣で堕天使組織〈神の子を見張る者(グリゴリ)〉の本部にあるアザゼルの部屋に移動した。

 

一誠「来たぞ、アザゼル。」

 

友奈「お邪魔しまーす。」

 

レイヴェル「お邪魔しますわ。」

 

アザゼル「来たか、一誠。それに、友奈もレイヴェルも昨日ぶりだな。」

 

友奈「そうですね。」

 

レイヴェル「用件はなんですか?」

 

一誠「どうせあの組織のことだろ?」

 

アザゼル「その通りだ。例の組織の首領がわかった。……オーフィスだった。」

 

一誠「オーフィスか…。」

 

レイヴェル「オーフィスって、あのオーフィスですか?」

 

一誠「そうだ。【無限の龍帝(ウロボロス・ドラゴン)】オーフィス、【真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)】グレートレッドと対になる存在だ。……オーフィスが首領ってことは本格的にグレートレッドを堕とすつもりか?」

 

アザゼル「おそらくはそうだろう。…それに、〈英雄派〉という名の組織が各神話勢力に喧嘩を売りやがった。」

 

友奈「日本神話は無事なの?」

 

アザゼル「日本神話は本格的な鎖国体制だから問題はないだろう。」

 

一誠「そうだな。なら、俺は会談にはケルトと日本の代理として出席しよう。内容次第だが、彼等にも会談の内容は伝えるべきだろう。」

 

アザゼル「よろしく頼むぜ。」

 

一誠「じゃあ、会談の日に会おう。」

 

一誠は友奈とレイヴェルを連れて〈神の子を見張る者〉の本部を出た。

 

―――――――――――――――

 

授業公開&会談当日

 

英語の授業中

 

一誠は授業を聞きつつ、覚えのある魔力を持つサーゼクスやセラフォルー、さらに、サイラオーグとその女王であるクイーシャ=アバドンが来ていることに気付いた。

 

そして、兄であるライザーとその女王であるユーベルーナが一誠の授業を見に来ている。

 

一誠(なんで兄貴がいるんだ。……まさか、サイラオーグか?それともサーゼクスか?)

 

こんな考えをしていたため、先生のこの言葉を理解することができなかった。

 

「――と言うわけで、思ったことを形にしてみましょう。」

 

一誠(は?)

 

「いいですか、こういう英語もあります。」

 

一誠(そんな英語ねぇよ。)

 

心の中のツッコミも虚しく、英語の先生によって配られた紙粘土で思い描いた物を作るという英語と一切関係ないことをする羽目になってしまった。

 

一誠(何を作ればいいんだよ…。)

 

すると突然、脳に声が届いた

 

ライザー(お前の好きな女でも作っとけよ。レイヴェルに友奈に一誠を入れて3人でいるところでも作ればいいんだよ。)

 

一誠(兄貴…。あとで覚えとけよ。……でも、それはそれで悪くないな。)

 

ライザー(だろ?)

 

一誠(案をくれたのはありがたいが、後で覚えておけよ?)

 

その後、一誠は無事に友奈とレイヴェルの3人で仲良くしているシーンを見事作り出すことができて、クラス中で話題になってしまった。

 

ちなみに、その時の友奈の顔は紅かったらしい。





次回は魔王少女登場です。


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魔王少女(セラフォルー)のコスプレ撮影会

英語の時間のよくわからない授業を終えた一誠は講堂でコスプレ撮影会をしているという話を聞いて友奈と向かっていた。

 

―講堂―

 

友奈「あれだよね?」

 

友奈が指を指した方を見ると、生徒会役員に見物人達が追い出されて、会長と仲良く話している人がいた。

 

その回りにはリアスや朱乃、それに、アーシアと誠也が、それに、サーゼクス達も来ていた。

 

一誠「なんだよ…コスプレイヤーが学校に来てんのかと思ったら貴方だったのですか、セラフォルー様」

 

サーゼクス「一誠君が珍しく様付けとは…さてはセラフォルーに恨みでもあるな?」

 

一誠「黙れ、サーゼクス。お前だけは様付けしないって決めてるからな。」

 

セラフォルー「あはは、サーゼクスちゃん、ドンマイ。」

 

一誠「悪魔全員集合か。もしかしたら、探せばミカエルも見付かるんじゃないのか?」

 

アザゼル「ミカエルならさっき少しだけいたぞ。なんでも、イリナの様子を見に来たらしい。」

 

一誠「せっかくミカエルにはじめましての挨拶をでも思ってたのに…」

 

友奈「ねぇ、一誠君。セラフォルー様っていっつもあの格好してるの?」

 

一誠「そうだぞ。それに、この学校の生徒会長であるソーナの姉だ。似た者姉妹ってやつかな。」

 

ソーナ「私を姉様と一緒にしないでくださいますか?」

 

セラフォルー「ちょっと、そーたんそれは無いよ~。」

 

リアス「イッセーも来てたのね?」

 

一誠「ああ。それと、そのイッセーって言うのやめてくれないか?」

 

リアス「呼びやすいからそうしたまでよ?」

 

一誠「せめて、確認を取ってからにしてくれ。」

 

誠也「今日の夜、グレモリー卿が家に来るんだ。お前も来るか?」

 

一誠「俺が行ったら色々面倒だろうが。それに、俺は授業が終わったら行かなきゃ行けないところがあるからどっちにしても無理だ。」

 

誠也「そうか。」

 

友奈「ねぇ、今日ってもしかして。」

 

一誠「お前の思っている通りであってる。」

 

友奈「ついに仲間が増えるんだね。」

 

一誠「そうだな。この後はエリカを誘って三人で向かうからな。」

 

友奈「了解!」

 

リアス「そういえば、新人達のエキシビションマッチはそろそろよね。」

 

一誠「そうだったか?俺は参加しないから忘れてたぜ。」

 

ソーナ「え?参加しないのですか?」

 

一誠「ああ。何せ、俺達は既に公式戦に参加してるからな。」

 

友奈「これでも、新人達の中では最強だからね。」

 

一誠「負け無しなら出ても意味がないと言うことで俺達は参加しないことなった。」

 

サイラオーグ「一誠が出なくて良かったよ。」

 

一誠「おい、それはどういう意味だ?」

 

サイラオーグ「優勝の為の最大の障害が消えたってことだ。」

 

一誠「よし、グレモリー眷属とシトリー眷属の特訓を手伝ってやろうかな~。」

 

サイラオーグ「おい、それは無しだろう。」

 

一誠「冗談だ。俺は素直に観客に回るよ。楽しませてくれよ。…さて、そろそろチャイムなるから戻るか。友奈~、行くぞ。」

 

友奈「わかった。じゃあ、またね~。」

 

 





次回は話の中にあった新メンバーをいれるところです。

エリカが着いていくことからなんとなく予想はついていると思いますが、某魔法○高校より登場します。

では、また次回。


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放課後の一幕 ~新メンバー加入に向けて~

授業も無事に終了した放課後、一誠は友奈とエリカを連れて、とあるところに来ていた。

 

「やっときたのじゃな、一誠殿。」

 

一誠「お邪魔します。そして、お久し振りですね、八坂さん。」

 

友奈「お久し振りです。」

 

八坂「一誠殿も友奈ちゃんも久し振りじゃの。それに、エリカちゃんも。」

 

一誠達の前にいる八坂という女性は、日本神話の下部組織である妖怪勢力のリーダーで、九尾の狐。

 

エリカ「ねぇ、私って来る意味あった?」

 

一誠「え?だって、これから俺達の仲間になるのはお前の夫だろ?」

 

エリカ「はぁ!?ちょっとどういう意味よ。」

 

一誠「あれ?違ったのか?前に会ったとき一緒にいたじゃないか。」

 

エリカ「それとこれとは関係ない!!」

 

八坂「作業を始める前に、天照様達がここまで来られているから、終わったら会いに行くといい。」

 

友奈「そんなことなら若葉ちゃんも連れてくるべきだった。」

 

「私がどうしたのか?」

 

友奈「…若葉ちゃん!?」

 

若葉「私はここにいてはいけないのか?」

 

友奈「いや、そういうわけじゃ~。」

 

一誠「久し振り、ではないかな。若葉。」

 

若葉「ああ、一誠か。そういえば、今日があの日か。」

 

一誠「そうだ。それと、若葉は何故ここに?」

 

若葉「私は日本神話の人に呼ばれたから来たんだ。それに、ひなたにも久しぶりに会えたよ。」

 

友奈「ひなたちゃんが!?私も後で会いに行ってくる。」

 

八坂「ふふ、若いって羨ましいもんじゃな。」

 

一誠「さて、友奈。そろそろ始めようか?」

 

友奈「は~い。じゃあ若葉ちゃんも後でね。ひなたちゃんによろしくー。」

 

若葉「解ったから、早く行きなよ。早く行かないと千景に報告するからな。」

 

友奈「ちょっと、それはないよ~。」

 

一誠「それは俺も怒られそうなのだが?」

 

友奈「私達は恋人、怒られるときも一緒だよ。」

 

一誠「恋人だけど、そういうことじゃない!!」

 

若葉「私は歌野とうどん・そばの優劣をつけるために戦ってくる。そして、ついでに彼女達の農作業を手伝ってくるよ。……じゃあまた後で会おう。」

 

エリカ「あ、私も連れてってよ。」

 

若葉「私は構わないが一誠は?」

 

一誠「しょうがないから行っていいよ。仲間の召喚の時は呼ぶからな。」

 

エリカ「わかった。じゃあ、行こう!!」

 

若葉とエリカが、八坂の屋敷から友奈や若葉の仲間がいる高天元に転移した。

 

ちなみに、友奈や若葉の仲間達は皆、日本神話に所属してたりする(皆が日本神話に参加したのは友奈や若葉が一誠の眷属になった後の話である)。

 

八坂「さて、じゃあこっちも始めよう。」

 

一誠「今回は友奈の二個入っている戦車(ルーク)の駒を取り出して、1つを変異の駒(ミュテーション・ピース)に変えて入れ直す。」

 

友奈「わかった。」

 

八坂「じゃあ始めるぞ。」

 

一誠「おう。」

 

一誠は自身の魔力を八坂に送る。

 

八坂はその魔力を合わせて、妖術を作り出した。

 

友奈の体に妖術の陣が浮かび上がり、中から2つの駒が出てきた。

 

一誠は出てきた2つの内、1つを回収して、残りの1つに魔力を注いで、変異の駒に変えた。

 

その後、再び妖術の陣が浮かび上がると、その変異の駒を体内に挿入していく。

 

友奈の体から陣が消えて、作業を終了した。

 

ここまでで、1時間程かかった。

 

八坂「ふぅ、終わったぞ。」

 

一誠「やっとか。ざっと1時間はかかったのか。……もう少しはやくできるかもな。」

 

八坂「そこは随時改善していこう。」

 

一誠「そうだな。……友奈、起きろ!!」

 

友奈「……。」

 

八坂「眠り姫には何かが必要なようじゃな?」

 

一誠「……。」///

 

友奈「……。」

 

八坂「ほれ、一誠、早く目覚めさせてやりなさい。」

 

一誠「わ、わかったよ。」

 

一誠は回りを確認して誰もいないのを確認すると、自分の唇を友奈の唇にそっと当てた。

 

友奈「……。」///

 

キスを終えた一誠は友奈の目の前に立った。

 

一誠「友奈、おはよう。」///

 

友奈「え?な、何をして…」///

 

一誠「俺も恥ずかしかったんだけどな~。」

 

友奈「その、嬉し…かったけど……。そうだ、これからは毎日これで起こしてね?」

 

一誠「は?ちょっ、そ、それは」///

 

八坂「いいものが見れたわね。……やっぱり若いっていいわね。」

 

八坂がいたのを忘れていた一誠と友奈はその場で顔を真っ赤にしてその場で立ち尽くした。




次回、ついに新メンバーが登場します。

エリカが出てきて、夫婦なんて弄られ方をしている時点で察しがついてると思いますが、その人です。


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新メンバー登場と高天原(たかまがはら)の勇者達

妖怪勢力トップの八坂によって恥ずかしい思いをした2人は、また別の部屋に入った。

 

そこには凍結された男の身体が置いてあった。

 

一誠「エリカを随分長い間待たせたからな。感動の再会の演出は派手にやらなきゃな?」

 

友奈「そうだね。」

 

一誠はその身体を覆っていた氷だけを溶かし尽くした。

 

一誠「始めるぞ。」

 

一誠はその男に手を出した。

 

その手に持っているのは友奈から取り出した変異の駒。

 

変異の駒がその男の身体に入ると、その男の目が少しずつ開いた。

 

一誠「おはよう、レオ。」

 

友奈「おはよう、レオ君。」

 

レオ「あ、ああ。おはよう。俺が起きたと言うことは終わったのか?」

 

一誠「ああ。お前の中にはもともと友奈の戦車駒だった変異の駒が入っている。」

 

レオ「そうか。それで、あいつは?」

 

友奈「エリカちゃんなら皆と畑仕事してるよ?」

 

レオ「そっか…あそこまで剣一筋だったあいつが農作業か、人って変わるんだな。」

 

一誠「人間から悪魔に変わってる時点でお前も変わってんだろ?」

 

レオ「俺はだって前世紀は魔法調整で生まれた調整体だぜ?さほどの変化はねえよ。強いて言えばこの世界の魔法とむこうの世界の魔法が違うことくらいだな。」

 

一誠「まぁ、これからよろしくな。西条レオンハルト。」

 

友奈「同じ戦車同士、仲良くしようね。」

 

レオ「おう。これからよろしくな。一誠、友奈。」

 

今日、この日に、一誠に新たな眷属が参加した。

 

―――――――――――――

 

一誠「さて、レオ。準備はいいか?」

 

レオ「ああ。…にしても戦車の駒はパワー特化か。俺にピッタリだな。」

 

一誠「気に入って貰えてよかったよ。…じゃあ行こう。」

 

3人の足元に魔法陣が浮かび上がると、3人の身体が消えた。

 

 

―高天原―

 

日本神話の神々が暮らす高天原のとある地域で高学生くらいの女の子達が農作業をしていた。

 

「ワァーオ、若葉ちゃんさすがだね。どう?一誠くん達との活動の副業で農業やってみない?」

 

彼女の名前は白鳥歌野(しらとりうたの)、日本神話の神々が召喚したとある世界の勇者で、その時は長野県にある諏訪大社を守りながら農作業(主にそばを作っていた)をしていた。

 

若葉「ふむ…なら、歌野がうどんの良さを認めてくれたら考えようかな。」

 

歌野「み~と~、若葉ちゃんがいじめてくる~。」

 

「あはは」

 

歌野が抱きついた少女の名前は藤森水都(ふじもりみと)。日本神話の神々が召喚した巫女。歌野と同じ諏訪の出身で、勇者である歌野のサポートをしていた。

 

若葉「ええっと…。」

 

パシャ

 

「あたふた若葉ちゃんの写真ゲットです。」

 

若葉「ひ~な~た~。」

 

そして、若葉の写真をとって喜んでいる少女は上里(うえさと)ひなた。若葉の幼馴染みで、友奈とも若葉が一誠の眷属悪魔になった後に一誠と日本神話の神々達によって召喚された巫女。

 

その他、一番年上の郡千景(こおりちかげ)、友奈や若葉と同学年の土居球子(どいたまこ)、1学年下の伊予島杏(いよじまあんず)が今この場所にいる。

 

彼女達はとある世界で当時最強と言われていた【西暦の勇者】と呼ばれる者達だ。

 

ちなみに、若葉はそのリーダーを勤めていた。

 

彼女達は一誠が悪魔の駒を得た時の年齢と同年代なので現在は表の京都にあるとある高校に通っている。

 

家は高天原にあるため、学校近くの神社を経由しなくてはならないが皆で通えるからなのか、体力が普通の人間に比べて多いからなのかは知らないが、全然苦にならないらしい。

 

勉強が得意ではない友奈は駒王学園に入るまでは(一誠と一緒に)千景に教わっていた。

 

エリカ「相変わらず、勇者様方は仲がいいのね?」

 

ひなた「あら、エリカちゃんこそ今日は彼氏が来るのでは?」

 

エリカ「か、彼氏!?ち、ちがっ、」

 

千景「図星ね。」

 

エリカ「なっ!?」

 

千景「で、お迎えはいいの?」

 

エリカ「ねぇ、もしかして友奈と同じ学校に行けなくて拗ねてるの?」

 

千景「なんの話かしら?」

 

球子「なぁ、杏。2人の後ろに竜と虎が見えるんだけど…タマの目がおかしくなったのかな?」

 

杏「私にも見えるから問題ありませんよ、たまっち先輩。」

 

ひなた「ちょっと、2人とも。ここで喧嘩しないで。お仕置きするわよ。」

 

エリカ「ひなたのお仕置きは嫌な思い出しかないからもうやめます。」

 

千景「……。」

 

「お取り込み中、失礼しまーす。」

 

「とある方の彼氏をお届けに参りました。」

 

ひなた「はーい、って一誠君に友奈ちゃんじゃないですか。久しぶりですね。」

 

友奈「久し振り、ひなたちゃん、それに皆も。」

 

一誠「久し振りだな、皆。さて、エリカ。彼氏のお届け物だよ。」

 

エリカ「彼氏言うな~!!」

 

レオ「うぉっと、エリカ一回落ち着けって。」

 

千景「この人がエリカの彼氏の?」

 

レオ「彼氏かどうかはおいといて。俺は西条レオンハルト。よろしくな。」

 

そして、それぞれが自己紹介すると、桃色系(恋愛)話に目が無い2名(ひなたと杏)による質問責め公開処刑が始まった。

 

そして、解放されたタイミングで一誠がレオに声をかける。

 

一誠「レオ、お前は冥界のエリカも住んでる俺達の家があるからそこに移動して欲しい。」

 

レオ「わかった。…それで、本当はそれだけじゃないんだろ?」

 

一誠「わかるか。…レオとエリカは直ぐにその家に移動して指示があるまで待機してて欲しい。…そして、若葉はここに残ってくれ。おそらく天照様から何か指示があるはずだ。」

 

若葉「なんで今日はそんなに急ぎ気味なんだ?」

 

一誠「知ってる人もいるかも知れんが、今日の深夜に聖書三大勢力が同盟を組む。その時にテロが来るかも知れなくてな。その対策だ。」

 

杏「もしもの時は手伝って欲しい、と言うことですか?」

 

一誠「そうだ。なるべくは俺達だけで何とかするつもりだが、場合によっては手伝って貰うこともあると思う。」

 

球子「もちろん協力するよ。たまっちに任せたまえ。」

 

一誠「ありがとう。君達が動く時は杏の指示に従ってくれ。」

 

杏「私ですか?」

 

一誠「ああ。君達日本神話の勇者組の中で一番戦況を理解できて、なおかつ的確な指示を出せるのは君だけだからな。そして、巫女の2人は現場には行かずにここに残ってくれ。」

 

ひなた「わかりました。」

 

水都「歌野ちゃんも生きて帰ってきてね。」

 

一誠「いや、まだ行くと決まったわけじゃないんだけどな…。まぁ、いい。とにかく、今日の夜はおそらく何かある。だから、頼りにしてるぜ。」

 

友奈「千景ちゃんも頑張ってね。」

 

千景「高嶋さん…。もちろん、私が敵を一網打尽にするわ」

 

一誠「頼りにしてるよ、皆。」

 

 

―会談開始まで、あと2時間―



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聖書三大勢力の会談スタート

一誠は高天原を離れた後、レイヴェルと合流し、駒王学園に向かった。

 

友奈「ねぇ、一誠くん。今日は何の話をするの?」

 

レイヴェル「三勢力の同盟の話ですよね。」

 

一誠「……(もし、三勢力が日本神話やケルト神話に戦争を仕掛けるとしたら俺はどっちにつくべきだ?…アースガルズだとか、ギリシャなら俺は三勢力につくが、日本やケルトは関わりが大きすぎるからな。……聞かれたら中立か日本、ケルトに味方するとしよう。)。」

 

友奈「一誠くん?…一誠く~ん。」

 

一誠「…!?な、なんだ、友奈?」

 

友奈「さっきの質問聞いてなかったの?」

 

一誠「ごめんな。少し考え事をしてて。…それで、何を聞いたんだ?」

 

レイヴェル「しっかりしてくださいよ、一誠様。…今日の会談の内容です。」

 

一誠「今日は三勢力の同盟、とある組織に対する警戒だ。……それと、もし、俺が場合によっては三勢力、特に悪魔を裏切ることになっても、お前達はついてきてくれるか?」

 

友奈「……。」

 

レイヴェル「……。」

 

一誠「ごめんな、なんか辛気臭い話して…。」

 

友奈「私はどんなことがあっても一誠くん…いや、“一誠”からは離れないよ。」

 

一誠「…!?」

 

レイヴェル「私もですわ。」

 

一誠「友奈…レイヴェル…ありがとう。じゃあ、行こうか。そろそろ始まる。」

 

一誠が会談の行われるところにつくと、グレモリー眷属(ギャスパーはオカ研でお留守番、子猫はそれの付き添いで不在)とシトリー眷属、そして、四大魔王の内の2人サーゼクス、セラフォルー、サーゼクスの付き添いのグレイフィア、そして、アザゼルと例の白龍皇、そして、イリナとおそらく四大熾天使ミカエルとガブリエルと思われる2人組の男女がいた。

 

アザゼル「遅かったな、一誠。用事は終わったのか?」

 

一誠「ああ、アザゼルか。もちろん、終わらせてきた。…さて、貴殿方が熾天使のミカエル殿とガブリエル殿ですか?」

 

「そうですが、……そうか、貴方があの噂の純血悪魔の聖槍使いですか。初めまして、私は熾天使のミカエル。天界のトップをしています。」

 

「私は同じく熾天使のガブリエルです。今日はミカエルの付き添いできました。」

 

「初めまして、純血悪魔ではありませんが悪魔陣営所属の不知火一誠です。そして、俺の後ろにいるのが、僧侶のレイヴェル=フェニックスと戦車の高嶋友奈です。以後お見知りおきを。」

 

友奈「よ、よろしくお願いします。」

 

レイヴェル「よろしくお願いしますわ。」

 

ミカエル「よろしくお願いします。」

 

一誠「始める前に一ついいか?ミカエル殿、兵藤誠也から聖剣の気配がするのですが、何か与えましたか?例えば、竜殺しの聖剣アスカロンとか?」

 

ガブリエル「な!?」

 

ミカエル「なるほど、貴方はなかなかに切れ者の様ですね。」

 

一誠「まさか、赤龍帝にアスカロンを渡すとは思いませんでしたよ。」

 

アザゼル「……じゃあ始めようか。」

 

アザゼルの開式の言葉で会談がスタートした。

 

アザゼル「まずは、前提としてここにいる者は聖書の神の不在を知っている。」

 

サーゼクス「確かに。」

 

アザゼル「神がいなくてもこうして世界が回っているんだ。だから、もう内輪揉めなんてやる必要も無いんだ。」

 

サーゼクス「だから、同盟を組もうと?」

 

ミカエル「まさか、貴方から切り出すとは」

 

セラフォルー「そうだね☆」

 

一誠「……神がいなくても世界は回る…か。」

 

アザゼル「ん?どうした一誠。」

 

一誠「いや、なんでもない。」

 

アザゼル「そうか。」

 

サーゼクス「さて、同盟に関しては後で詳しく話し合って決めるとして、次は先日のコカビエルの行動についてだ。…リアス、報告を頼む。」

 

リアス「はい。…先日、天界所属の教会から聖剣を盗んだコカビエルは数人の部下をつれ、この町に現れました。」

 

そして、一拍おいて、話を続けた。

 

リアス「そこで我々はそこの一誠達、不知火眷属と天界所属のエクソシストと共にこれを撃退いたしました。」

 

一誠「不知火一誠はこの報告に嘘偽りが無いことを報告します。」

 

サーゼクス「ご苦労様。…さて、アザゼル。弁明は?」

 

アザゼル「コカビエルの件だが、あれは彼奴の独断であって俺達は関与していない。コカビエルも最下層送りだ。…俺は送るのには反対だったが…」

 

サーゼクス「それはなぜだ?」

 

一誠「他神話の神々の中にはコカビエルのような戦闘狂が多いからな。…正直、俺もコカビエルの最下層送りは反対だった。」

 

セラフォルー「へぇー。流石は、他神話に知り合いの多い一誠くんだね。どう、私の跡を継がない?」

 

一誠「俺に魔王は荷が重いですよ。」

 

サーゼクス「まぁいい。それよりもアザゼル。他にも何か話すべきことがあるのだろう?」

 

アザゼル「そうだな。最後に一つ、これは俺達だけに限らず全ての神話で警戒すべきテログループがある。」

 

一誠「禍の団(カオス・ブリゲード)…。首領が【無限の龍帝(ウロボロス・ドラゴン)】オーフィス。」

 

「「「「「「お、オーフィスだと、、、」」」」」」

 

禍の団のことを知っているアザゼルと一誠達以外はオーフィスの名前に驚いて、皆目を丸くしている。

 

アザゼル「ああ。他神話にも侵攻して……ちっ、おっぱじめやがったか。」

 

その時、突然、時間が停止した。

 

動けたのは各勢力のトップにグレイフィア、ガブリエル、一誠達、ヴァーリ、リアス、誠也、匙だけで、他は皆固まっていた。

 

「ごきげんよう、サーゼクス=グレモリー(・・・・・)にセラフォルー=シトリー(・・・・)?」

 

聞こえてきたのは魔王を旧姓で呼ぶ1人の女悪魔の声だった。





次回も続きます。



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会談に乱入したテロリスト(禍の団)

「ごきげんよう、サーゼクス=グレモリー(・・・・・)にセラフォルー=シトリー(・・・・)

 

サーゼクス「その声…まさか!?」

 

セラフォルー「カテレア…ちゃん?」

 

カテレアと呼ばれた女性、カテレア=レヴィアタンは笑みをこぼしながら2人をみる。

 

一誠「どうやら、旧魔王派も参加しているみたいだな。」

 

カテレア「そこの悪魔の言う通り、我々旧魔王派は〈禍の団(カオス・ブリゲード)〉に参加しました。」

 

アザゼル「旧魔王派がテロリストに参加とはな。」

 

サーゼクス「アザゼル、ここは私達に任せてくれないか。」

 

アザゼル「ああ。それと、この時間停止はリアスのところのやつか。」

 

リアス「ギャスパーの神器が暴走しているのね。」

 

カテレア「その通りです。」

 

一誠「黙れ。」

 

カテレア「な、貴様何様のつもりだ。真なる魔王である私に何たる態度を」

 

一誠「真なる魔王ね…。所詮はテロリズムでしか行動できない雑魚は魔王なんかじゃねぇ。」

 

カテレア「貴様、ここで潰してくれる。」

 

カテレアが一誠に魔力弾を沢山投げ付けた。

 

カテレア「所詮は雑魚悪魔。この程度で死ぬなど…」

 

すると、校舎内にいたはずのカテレアは突然、外に放り出されていた。

 

一誠「やっぱ、雑魚だな。この程度、魔力なんて勿体無いくらい弱かった。」

 

カテレア「何故、効いていない。」

 

一誠「お前の雑魚みたいな攻撃で俺が死ぬと思うか?…さて、俺も試作品のあれを試してみるか……禁手化(バランス・ブレイク)!!」

 

すると、一誠の体が光輝き、それが収まると、二本(・・)の黄昏の聖槍を持った黄金の鎧騎士が現れた。

 

一誠「黄昏の聖槍、禁手(バランス・ブレイカー)二槍黄金騎士(デュアル・ロンギヌス・ゴールデン・ナイト)……さて、喜べ雑魚、俺の始めての禁手化の相手がお前なんだからな。精々楽しませてくれよ。カテレア=レヴィアタン?」

 

―――――――――――――

 

一誠が禁手化する前、

 

リアス「お兄様、ギャスパーの元に行かせてください。」

 

サーゼクス「わかった。カテレアは一誠君に任せて僕たちはギャスパー君の方に行こう。」

 

サーゼクスは懐から戦車の駒を取り出した。

 

リアス「キャスリングですか。確かに、オカ研には未使用の戦車の駒が残っていますが。」

 

サーゼクス「そうだ。急ごう。」

 

アザゼル「ちょっと待て。…これを持っていけ。」

 

アザゼルは懐から白銀の腕輪を取り出した。

 

サーゼクス「これは?」

 

アザゼル「神器の暴走を押さえる腕輪だ。そいつを彼奴につけてやれ。」

 

サーゼクス「感謝する。」

 

その後、リアスとサーゼクスはオカ研について、瞬殺で敵を潰すと、ギャスパーと子猫を解放し、神器の暴走を押さえた。

 

そして、サーゼクス達はアザゼル達の元に戻ると、校庭が光輝き、収まった時にみたのは黄金の鎧を来た二本の槍を持った騎士姿の男だった。

 

サーゼクス「あ、あれは…まさか」

 

リアス「何…あれ。」

 

アザゼル「一誠のやつ……至りやがって。…しかも亜種か。」

 

その言葉につい先程動けるようになった者を含めてこの部屋が固まったかのように静かになった。

 

一誠『聞こえるか、お前達』

 

アザゼル「念話か、一誠。」

 

一誠『そうだ。敵の正体は〈禍の団〉の旧魔王派とそれに賛同するはぐれ魔法使い共だ。』

 

サーゼクス「わかった。…よし皆。敵の殲滅だ。」

 

一誠『俺の部下も呼ぼう。』

 

そして、少し経つと、一誠の眷属達が出現した。

 

一誠「お前達、本気でやって構わない。あわれなテロリスト共を潰せ。」

 

「「「「「「了解!!」」」」」」

 

一誠の許可により、全員が戦闘態勢を取り、キリトが聖剣エクスカリバー、魔剣カラドボルグを取りだし、若葉が天羽々斬を取り出して、〈禍の団〉の殲滅に協力した。

 

そして……

 

千景「悪魔に天使に堕天使……数が多いわね。」

 

歌野「わースゴいね~。」

 

球子「杏、タマの後ろから離れないでね」

 

杏「はい、タマっち先輩!!」

 

若葉「皆…。」

 

友奈「来てくれたの?」

 

千景「日本神話からの命令よ。一誠に協力しなさいとね。少なくとも、聖書の味方ってわけじゃないから。」

 

一誠「ありがとな。じゃあ、後は杏に任せるぞ。」

 

杏「ま、任せてください。」

 

一誠「よし、……作戦開始!!」

 

 

一誠達&勇者の一方的な虐殺が始まった。




次回でも(たぶん)終わりませんが、次回も会談です。

では、また次回。


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裏切りの白

一誠眷属&勇者達のお陰でテロリストはどんどん数を減らしていく。

 

カテレアはどんどん焦っていた。

 

目の前の男―不知火一誠は下級悪魔だった筈の元人間。

 

そんなやつに負ける可能性など万に一つもなかった筈なのだ。

 

しかし、カテレアはどんどん一誠に追い詰められていった。

 

カテレアはオーフィスから貰った蛇を体内にいれた。

 

一誠「なるほど…。オーフィスの蛇にはパワーアップ効果があるのか。」

 

カテレア「本来なら使うつもりは無かったけど…貴方は私を怒らせた。真なる魔王の力を思い知りなさい!!」

 

一誠「ほざけ。オーフィスの力を貰わないと強くなれないような雑魚が魔王なんて言ってんじゃねぇよ。……貴様はここで殺す。」

 

一誠は右手の聖槍を剣に変え、左手の聖槍を鞭に変えた。

 

カテレア「武器の形を変えた程度で私に勝てるとでも?」

 

一誠「言っておくが、俺はその蛇の副作用を知っている。…その蛇を取り込まなければ勝ち目があったかもしれないがな。」

 

カテレア「ちっ、生意気な!!」

 

一誠は左手の鞭を巧みに使って右手の剣で切り刻む。

 

2つともが元は聖なる力を持った聖槍なのでカテレアに与えるダメージは一つ一つが大きい。

 

カテレア「(不味い…こうなったら)いつまでそこにいるつもりですか?ヴァーリ。」

 

一誠「なっ!?」

 

カテレア「貴方はこちら側の者。ならば私と協力するのが筋では?」

 

ヴァーリ「確かに俺は禍の団に入った。……だが、俺は強者と戦うために入ったんだ。お前らとは違う。……まぁ、ちょうどいい。聖槍使い。お前の力を見せてもらおう。」

 

一誠「ふん。雑魚が一匹増えたところで返り討ちにしてやるよ。……まぁ、まずはカテレア。お前は眠れ。」

 

一誠はカテレアの腹を思いっきり殴って気絶させた。

 

サーゼクス『カテレアはこっちで預かろう。』

 

一誠「わかった。……後は任せろ。」

 

サーゼクス『了解。頑張ってね。』

 

一誠「ああ。働いた分、後でご飯おごってもらうからな。」

 

サーゼクス『あはは、お手柔らかに…。』

 

一誠「さて、これで心置きなくやりあえるな、白龍皇。」

 

ヴァーリ「貴様のその上から目線な態度を潰してくれる。」

 

一誠「やれるもんならやってみな。」

 

一誠は辺り一面に魔力弾を作り、ヴァーリを狙って打ち出した。

 

ヴァーリ「ちっ、数が多い。」

 

一誠「逃げてばかりでは勝てないぞ?」

 

一誠は鞭を魔力で伸ばしてヴァーリを狙う

 

ヴァーリ「アルビオン、やるしかないな。」

 

『そうだな。』

 

ヴァーリ「白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)禁手化(バランス・ブレイク)!!」

 

『Vanishing Dragon Balance Breaker!!』

 

ヴァーリ「白龍皇ヴァーリ=ルシファー(・・・・・)、参る!!」

 

一誠「やっと本気を出したのか。にしても、ルシファーね。旧魔王の家系に混血児がいたとは。……さすがに俺でも知らないことは多いんだな。」

 

ヴァーリ「黙れ!!……俺はお前に絶対に勝つ。」

 

一誠「こいよ、返り討ちにしてやる。」




次回で会談が終わるといいなと思ってます。

では、また次回。


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会談の結末

ヴァーリ「白龍皇ヴァーリ=ルシファー、参る。」

 

一誠「来いよ、雑魚が。返り討ちにしてやる。」

 

今、金色の鎧を着けた聖槍使いと白い鎧を着けた白龍皇の決闘が始まった。

 

―――――――――――

 

外でそんなことが起こっているとは知らない誠也とリアスは無事にギャスパーを救い出して、サーゼクス達の所に戻った。

 

誠也「ギャスパーの救出に成功しまし…た……?皆さん、顔色が優れないようですが、何かあったのですか?」

 

サーゼクス「ああ。誠也くんか。……外を見てみな」

 

誠也「……!?」

 

誠也とリアスは外を見て驚いた。

 

そこには、金色の鎧を纏った人と白い鎧を纏った人が殺しあいをしていた。

 

リアス「白い方が白龍皇なのはわかりますが、もう一人は?」

 

友奈「あれは、一誠君だよ。」

 

誠也「なんだと……。ところで、結城さん。その後ろにいる方々は?」

 

友奈「ああ。皆は一誠君の眷族と、日本神話の私達への(・・・・)援軍だよ。」

 

千景「日本神話より一誠の助っ人に来ました。……まだ、貴方方を味方とは決めつけていないので…そこはご了承を。」

 

若葉「助かったよ、皆。後で一誠共々挨拶に行くよ。」

 

歌野「待ってるよ~。ひなたちゃんも若葉ちゃんのこと待ってるからね~。」

 

千景「それはどうでもいいとして、我々はもう帰ります。…高嶋さん、約束、忘れないでね?」

 

友奈「も、もちろんだよ。……じゃあね。」

 

そして、千景達、助っ人勇者が転移の魔法陣で高天原に帰っていった。

 

サーゼクス「一誠君はとんでもない味方を付けたようだね。……彼を怒らせたら今度こそ、聖書陣営は全滅かな?」

 

友奈「私達はどこまでも一誠君に付いていくから。……例え、貴方達と戦争になっても。」

 

若葉「ほらほら、帰るよ。…後は一誠に任せておけばいいから。……もうそろそろ外も終わりに近いようだし…。」

 

―――――――――――――――

 

窓の外では、一誠による一方的な展開が続いていた。

 

一誠(千景達は帰ったようだな。……さて、最後の仕上げと行こうか。)

 

一誠は突如、追撃する手を止めた。

 

ヴァーリ「なんのつもりだ。」

 

一誠「満身創痍なお前なんて倒したところで1ミリも価値が無いからな。……しょうがないから禁手を解いてやろうと思って。」

 

一誠はその場で禁手を解いた。

 

ヴァーリ「なめやがって!!」

 

一誠「雑魚の分際で……諦めろって。」

 

一誠が聖槍を持って、ヴァーリに向かって突進した。

 

その速度は、禁手化したヴァーリよりも速かった。

 

そのまま槍はヴァーリの肩に突き刺さった。

 

ヴァーリ「ふん、どうやらはずしたようだな。」

 

一誠「お前は聖槍について理解しなさすぎだ。……聖なる力は悪魔にダメージだぞ?」

 

ヴァーリ「なっ……まさか。」

 

一誠「じわじわと死ぬ恐怖に苦しめ。」

 

「それは困るな~。」

 

その声と共に、一誠とヴァーリの間に斬撃が通った。

 

一誠「その剣、……聖王剣コールブランド。なるほど、お前が今代のアーサー=ペンドラゴンか。」

 

アーサー「お初にお目にかかります、神聖剣エクスカリバーの持ち主の主君。〈禍の団(カオス・ブリゲード)〉ヴァーリチーム所属、アーサー=ペンドラゴンです。」

 

一誠「(エクスカリバーって、正式名称、神聖剣エクスカリバーって言うのか。知らなかったな…。)なるほど、部下は凄腕が多いようだな?白龍皇。」

 

アーサー「さて、我らがリーダーを返してもらいますよ。」

 

一誠「いいだろう」

 

一誠はヴァーリのお腹を殴って気絶させた。

 

一誠「こいつに言っておけ、“挑むならもっと強くなれ”ってな。」

 

アーサー「わかりました。」

 

一誠はヴァーリをアーサーに渡して、友奈達のいる会談会場に戻った。

 

 

一誠「終わったぞ、サーゼクス。」

 

サーゼクス「お疲れさま。ご苦労だったね。」

 

一誠「……にしても、ルシファーね。……サーゼクスやセラフォルーは旧魔王の血縁者に混血児がいることを知っていたか?」

 

サーゼクス「いや、聞いたことはないね。」

 

セラフォルー「私もだよ。」

 

一誠「アザゼルは知ってて保護してたのか?」

 

アザゼル「あいつが唯の混血児だったらあんな風にはならなかっただろうな。……彼奴が白龍皇を宿したせいで、父親に虐待されてきた。……まぁ、その元凶は超越者リゼウム=リヴァン=ルシファーらしいがな。」

 

サーゼクス「リゼウム=リヴァン=ルシファーだと…!?」

 

一誠「そんな大物が。確か、そいつの超越者としての能力は……神器の無効化だったよな?」

 

サーゼクス「そんな感じだ。」

 

一誠「なるほどな。とんでもない大物のせいで人生を狂わされ、自身が強くなることで復讐を達成するつもりなんだろうな。」

 

ミカエル「リゼウム=リヴァン=ルシファーですか。あの時の大戦でもさんざんかき回してくれましたよね。」

 

アザゼル「ああ。彼奴がいなければ、あんなに激化したり、二天龍が乱入してくることも無かったからな。」

 

一誠「そこで、俺は聖書三大勢力の同盟に関して1つ提案したいことがある。……あいつを、コカビエルを外に出さないか?」

 

サーゼクス「出すにしても今は早すぎる。」

 

一誠「もちろん、さっきのテロリストとかリゼウムだとか聖書の危機が訪れるタイミングで外に出すんだ。……それなら問題無いだろ?」

 

ミカエル「その件については時間をください。」

 

一誠「だな。……じゃあ俺達は帰るから早く会談終わらせろよ。もうすぐ、夜が明けるぞ。」

 

サーゼクス「だね。……一誠君、現場の復活を頼めるか?」

 

一誠「お前の魔力も借りるぞ、サーゼクス。」

 

サーゼクス「もちろん。じゃあ、行くよ。」

 

一誠の手で作られた魔法陣が駒王学園全体に広がって行く。

 

そして、その魔法陣が駒王学園全体を取り込むと、そこには、何事も無かったかのように、綺麗な状態の駒王学園が現れた。

 

一誠「さて、俺は帰る。…行くぞ、お前達。」

 

一誠は魔力をほとんど使っているので、代わりにレイヴェルが転移の魔法陣を作って、一誠達を呑み込んだ。

 

 





エクスカリバーは聖王剣コールブランドに対抗した呼び名にしようと思って神聖剣って名前をつけました。

次回は、一誠の他神話訪問だと思います。

では、また次回。


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束の間の休息

会談も無事(?)終わったことで暫く暇になってしまった一誠一行は迎えた夏休みにとあるところに向かっていた。

 

そう、友奈や若葉の仲間である勇者達のいる高天原である。

 

もともと、そこに住んでいる若葉に泊まる場所を用意してもらった一誠達は終業式を終えた次の日には出発していた。

 

なお、夏休みは高天原以外に、冥界にも行かなくてはならない

 

理由は、若手悪魔の会合―もとい、口だけ上層部が新人を嘲笑うだけの時間―に参加しなくてはならないからだ。

 

もちろん、上層部は一誠の実力を自分達が半殺しにあって知っているので一誠が来れば少しはましになるだろうという魔王様の指示によって強制参加を余儀無くされたのだ。

 

だが、それも、夏休みの終盤辺り。

 

問題はない。……筈なのだが、実は一誠の耳にとある情報が入ってきた。

 

聖書がアースガルズ、つまり北欧神話と同盟を組もうと考えているらしい。

 

まぁ、直接関係あるわけではないし、おそらく、鎖国体制を貫いている日本神話と唯一交流のある俺達と仲良くするために同盟を組んだんだろう。

 

もちろん、断るが。

 

そんなこんなで高天原に付いた一誠達はそのまま若葉の用意した宿に荷物をおいて、天照大御神のもとに向かった。

 

一誠「お久し振りです、天照様。…それと、あのときの救援感謝いたします。」

 

天照「いいのよ、別に。私の好意だと思いなさい。……貴方が彼女達、別世界の勇者について教えてくれたからこうしてうちの戦力もあがったし、神達の友情やら団結力があがったんだから。……これじゃあ、まだ返しきれないくらいだわ。」

 

一誠「それと、実は新しい眷族を紹介したくて、…レオ。」

 

レオ「西条レオンハルトです。……そこの千葉エリカと同じ世界から来ました。…よろしくお願いします。」

 

天照「随分礼儀正しいのね。私が日本神話の主神にして一誠君のスポンサーである、天照大御神よ。よろしくね、西城くん。天照様って呼んでね?」

 

レオ「はい、天照様。」

 

千景「いつからうちは一誠のスポンサーになったのよ…。」

 

ひなた「千景ちゃん、ちょっと黙ってようか?」

 

千景「……はい。」

 

天照「さて、一誠。アースガルズの件聞いた?」

 

一誠「はい、何でも聖書と同盟を組もうと考えているようで。」

 

天照「あれって、一誠と仲良くなってうちと同盟組むための足掛かりにしようといているんじゃないかしら?」

 

一誠「俺も同じ考えです。」

 

天照「そう。……もし、アースガルズがなんか言ってきても、私が良いって言うまでは何にもしないでね。」

 

一誠「了解です。」

 

天照「それと、一誠達なら今すぐにでも日本神話に鞍替えしても良いのよ?」

 

一誠「さすがに俺を保護して育ててくれたフェニックス家に申し訳がたたないので遠慮しておきます。……ただ、聖書よりかはこっちでの事を優先するつもりではあります。」

 

天照「休みを存分に活用しなさい。」

 

一誠「ありがとうございます。」

 

その後は、歌野の農業にみんなで手伝ったり、千景とゲームしたり、本気のバトルロワイヤルをしたり、色々楽しんだ。

 

そんなある日、一誠は1人、天照にお呼び出しを受けた。

 

一誠「お呼びでしょうか、天照様。」

 

天照「一誠、貴方にお願いがあります。」

 

一誠「なんでしょうか。」

 

天照「実は、〈禍の団(カオス・ブリゲード)〉対策でうちも部隊を編成することになったのだけど、その部隊の訓練を手伝ってもらいたいのよ。」

 

一誠「訓練…ですか?」

 

天照「そう、神以外のうちの所属メンバーで編成してみたんだけど、その訓練が…実は、緩すぎて。」

 

一誠「なるほど、では、それの訓練をきつくしろと言うことですね。…かしこまりました。…やってみるだけやってみます。」

 

天照「ありがとう、さすが私の認めた相手ね。…頑張ってね~。」

 

一誠「では、行ってこようと思うのですが、何処ですか。」

 

天照「ああ、それは使いを出すからそのときに行ってちょうだい。」

 

一誠「わかりました。」

 

そして、一誠は皆のところへ戻っていった。





天照大御神のキャラが掴めない…。

次回はこの訓練です。

では、また次回。


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