やる夫が鎮守府に着任するようです。 (英国面)
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やる夫が海軍軍人を志すようです。
とある高校の卒業式。スマホで友人と自撮りするもの、お世話になった先生に挨拶するもの、これからの進路について話をするものなどで溢れる校門前に、肌の色が白くずんぐりむっくりとした生徒が一人。その生徒の名前は、やる夫と言った。
「まさか卒業できるとは思わなかったお。その代わりやる夫は浪人生活に突入だお。」
その言葉に、やる夫の隣に立つ白長の生徒がツッコミを入れる。
「ロクに出席もせずにいっつもテストが赤点ギリギリじゃあそうなるのは当たり前だろ、常識的に考えて。」
「そうは言ってるやらない夫だって浪人d」
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/ _ノ \
| ( ●)(●) <おっと、それ以上は言うなよ…
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二人がそんな他愛もない会話をするうちに、二人は校門を出た。
「じゃあ、頑張れお。」
「おう、そっちもな。」
そう言って正反対の方向に歩き始めた二人。
「これからも、」
やる夫が口を開いた。
「会えるかお?」
やらない夫は振り返り、笑いながら言った。
「会えるに決まってるだろ、お前との腐れ縁的に考えて。」
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家に帰って自分の部屋に篭って、やる夫はこう考えた。
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/ o゚((●)) ((●))゚o \ ほんとはニート生活を謳歌したいんだお…
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/ o゚⌒ ⌒゚o \ でも深海棲艦が襲来してる中、ニートなんてできないお…
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/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ だから海軍に入って後方で楽するお!
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こうして、やる夫は持ち前の集中力(笑)と行動力(爆笑)を活かして勉強を進め、海軍兵学校に入学した。
そして、4年後。
√ ̄ヽ--ヘ
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海軍兵学校第〇〇期 卒業生 入速出やる夫
やる夫は無事(?)海軍兵学校を卒業し、とある鎮守府に提督として配属されることとなった。
「ほかの連中が大本営に行ったのに、やる夫だけ鎮守府で前線勤務とか……わけわかんねーお。」
やる夫は鎮守府まで出向く列車の中で、そう呟いた。
「でもまあロクに勉強せずに卒業させてもらえたし、それでおあいこだお。だけどぶっちゃけ体を張る仕事はしたくないお……。」
「そういえば副官も貰えるんだったお。失礼がない挨拶をしないといけないお……。」
鎮守府最寄りの駅で降り、やる夫は鎮守府からの迎えの車を待つ。何分か待って、待ち合わせ時刻になると、車がやってきた。やる夫は挨拶をした。
「お迎え、ご苦労さんだお!今日からここの鎮守府の提督として配属される入速出……」
「やる夫、だろ?」
「え?」
やる夫の頭は、真っ白になった。相手は自分の名前を知らないはずなのに自分の名前を当てたのだ。
(コッ……コイツ、エスパーかお!?どうしてやる夫の名前を知っているんだお!?)
しかもその声には聴き慣れていた。高校時代いつも一緒だった親友の声に間違いない。
「お前……まさか……。」
相手の顔を改めて見てみる。そこには、慣れ親しんだ白長い顔があった。
√ ̄ヽ--ヘ
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| ` ⌒´ノ よう、久しぶりだな。
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イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
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「ややややらない夫!?どうしてだお!?」
「ま、詳しい話は車の中な。そら、乗った乗った。」
おそらく亀更新になるので、次の話を気長に待っていただけると幸いです。
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