ToLOVEるの猿山が彩南高校ハーレムを築き上げる話 (マイク・O)
しおりを挟む

ララ・サタリン・デビルークに朝勃ちを騎乗位で処理してもらう話

「うっわ〜……♡猿山の……すっごいガチガチ……♡昨日、10回は射精したのに……また、こんなに大きくなってる……すごい……かっこいい……♡」

 

 猿山ケンイチは、微睡みに浸っていた。

 窓の外から射し込む朝日が眩しく、右腕で両目を隠す。股間の位置でもぞもぞと動く、柔らかな肉の塊に足を絡める。寝起き特有の、脳味噌が働かず、肉体の反射だけで動いている状況から──徐々に意識が覚醒して、猿山は──足下にある柔らかなそれを、足の指で乱暴に掴む。

 ふにふにでむにむにな柔らかな肉の塊。手で鷲掴めば、五本の指の間から肉がこぼれ落ちてしまいそうな肉鞠を足蹴にされて──しかし、彼女は不満を漏らさずに「んあっ……♡」と嬌声を響かせる。

 そのまま、足の指の運動をして──柔らかな肉を揉みしだく。

 昨日はたっぷりと、彼女の身体に精液を放った。様々な体位で、彼女の全身の媚肉を堪能して、激しく汗をかいているので、足もべたべたしているが──「んっ……♡」と小さく声が漏れた後で、足がぬるぬるの何かに捕食されるので、だから──

 

 彼女が、自分の足を柔乳でマッサージしながら──

 

 足の指の一本ずつを舐めしゃぶっているのだと察する。

 

 超高級ソープに六桁を越える金額を払っても、決して、女性にはしてもらえないような王様奉仕。猿山は機嫌をよくして起きあがり、それから、目脂がこびりついた瞼を手の甲で擦って──彼女を見つめた。

 

「あっ、猿山♡……起きた?」

 

 ピンク色の長髪をなびかせている彼女は、制服姿。

 どこからどう見ても日本人離れした外見。日本人のコスプレイヤーがウィッグで表現するような桃色の髪だが──人工物とは違い、天然であるので違和感はない。大きな翡翠色の瞳に人懐っこい笑顔を浮かべる少女。世界中を探しても見あたらない美少女であり、下手くそなポエマーなら「宇宙で一番可愛い女の子」とでも表現をするのだろうが──

 

 それが、正解だ。

 

 宇宙のお姫様──デビルーク星の第一王女──

 

「もー……もうすぐ、学校はじまっちゃうよ?」

 

 ララ・サタリン・デビルーク──だ。

 彩南高校の制服を着ている少女。日本の女子高生の制服は、海外でもコスプレ人気が高いと聞いたことはあったが──ララの格好は、まさにそれ。宇宙のお姫様のコスプレをする日本人は安っぽいが──日本人の女子高生のコスプレをする宇宙のお姫様は絶世の美女であり、猿山はたまらなくなり──ララの頭を右手で撫でる。

 性欲しか取り柄がない自分の右手。

 中学時代は何度もオナニーをして、精液がじっとりと染み込み、同級生の女子からはフォークダンスで手を繋ぐことすら拒絶された右手──

 だが、ララは──

 

「んふふ〜♡私、猿山に頭撫でられるの好き〜……♡」

 

 嬉しそうに笑みを浮かべて、猿山を見つめ返すのだ。

 世界中の女子から拒絶されそうな自分の右手。いや──そもそも、男子高校生というものはみんなそうなのだが──と、猿山は考える。

 彼らは女性にモテるために、自身の性欲を隠して立ち居振る舞っているだけで、ベッドの中では男子高校生という獣の本性を露わにするのだ。自分は最初からそれを素直に表明して、駆け引きの末に女性を傷つけたくないだけ──どうせベッドの中では、どすけべな猿になるのだから、正直でいる方が正しいだろ──と、自分の強すぎる性欲を──ララの身体を貪って、一晩に、二桁を越える回数の射精をした自分を正当化する。

 男子高校生は、全員が性欲に支配された猿であり──

 唯一の例外は、親友の結城リト。

 顔も性格もいいのに奥手な彼の背中を押して──その結果、中学の卒業式で彼は同級生の、西蓮寺春菜に告白をした。彼らは互いに内気で、自らの気持ちを吐露できなかったのだが──元々は両思いだ。自分がいなければ、彼らの恋は進展が遅れて、高校に進学しても両片思いであったと思うと、猿山は少しだけ、自分のことを誇らしく感じる。

 そうして──「親友の恋愛を応援するのに中学生活を費やして、自分は恋人すら出来なかった」と嘆いていたのだが──

 

「んっ……猿山?どうしたの?」

 

 ある日──

 

 ララ・サタリン・デビルークという美少女が、入浴中に現れたのだ。

 

 親からお見合いを迫られるのが窮屈で逃げ出してきた──というのが、ララの言葉。常識的に考えれば、銀河の彼方にあるデビルーク星からやって来た宇宙のお姫様、というのは、猿山にとって信頼には値せずに──即座に、警察に通報してもおかしくない代物だが──

 

「んふっ……♡猿山……ほんとに、私のおっぱい好きだよね……♡」

 

 その──裸になったララの身体つきを目の前にして、彼女が電波的な少女であるかどうか──なぞ、関係はなかった。

 目の前にある大きな乳房と臀部を反射的に揉みしだいてから、事態の深刻さに気が付いたが──地球の常識を知らない少女にとっては、それも現地人なりの友好の証だと判断したのだろう。学校内でも籾岡や古手川のような、トップクラスの美少女と比較しても遜色ないララの裸が目の前にあり──それをたっぷりと堪能しても、彼女が怒ることはなかった。

 ララは身体つきに反比例するように、中身は純朴な少女。

 性的な知識がほとんどないために、猿山が胸をたっぷりと愛撫して、先端の乳首をカリカリと爪で引っかいたり──パン生地をコネるように大きな臀部を揉みしだいて、秘部を刺激しても──ララには、それが恥ずかしいという感情が浮かばなかったらしい。

 

「あっ……んっ♡私……猿山におっぱい揉まれるの……好きだなぁ……♡」

 

 それでも──

 

 そんな身体つきの美少女が、まさか、どすけべでないわけがない。

 

 自分でも気が付かなかった雌の才能を、全身愛撫されている最中に開花してしまい──やがて、宇宙のお姫様の処女まんこをクンニして、クリトリスを舌で舐めていると──ぷしゃぁ~♡と潮を噴いて絶頂するララ。その直後に、彼女をデビルーク星に連れ戻そうと護衛がやってきて──これほどまでに極上の雌を返してたまるものか、と、ララを庇っている内に──

 

「えへへっ……ねっ♡

 

 猿山にこうやって……おっぱい揉まれてドキドキするのが……

 

 恋、ってことなんだよね?」

 

 ララは──猿山に惚れてしまったらしい。

 生まれたての雛が、卵から出て最初に見た相手を親鳥と認識してしまうように──「この極上の美少女を連れ戻させてたまるものか──奪わせてたまるものか──全ては俺のものだ──」という、性欲に支配された独占欲と勇気が、ララにとっては惚れるに値するものであったようで──

 だから、今──

 こうして、ララが朝勃ちを処理するのが不思議ではない関係になっているのだ。

 

「んっ♡あっ、くっ♡……ねぇ、猿山……私……あそこが切ないの……♡あ、あそこ……だから、ま……まんこがね……すっごい火照って……ぐじゅぐじゅで……子宮も、火傷しちゃいそうなくらい熱くて……

 

 ねっ、猿山……

 

 学校サボって……えっちシたいなぁ……♡」

 

 ララは猿山にしなだれかかりながら、そっと囁く。

 彼女は自分の快楽に正直だが──決して、不真面目というわけではない。最初こそトラブルも多発したが、今では学校に友人も出来て、毎日楽しそうにしているのに──

 級友達との語らいよりも、自分のちんぽの方が大切だと──暗に、ララに告げられているのだ。

 さらさらの桃色の髪の美少女。Gカップはある巨乳に、シミ一つない肌。良いものを食べて良い環境で育ってきた──宇宙の中で価値がある存在を上から順に並べたら、確実に、上位に位置するようなデビルーク星の第一王女が──

 

 自身の股間から突き出た、皮被りの、仮性包茎ちんぽに夢中になっているという事実。

 

 股間の肉棒を撫で回しながら、涙に潤んだ瞳で猿山を見つめる少女。自由奔放であり、自我が強く、宇宙最強の父親から決められた婚約すら「自分が嫌だから」という理由で拒む少女が──今、自分のちんぽを欲しがって、半べそをかきながらおねだりをしている事実に──

 

「あっ……♡猿山のちんぽは優しいね……猿山も、猿山のちんぽも、大好きだよ〜……♡」

 

 ギンギンに勃起した肉棒で、猿山は返答する。

 昨日の夜、十発も射精をしてしまったので弾倉は空もいいとこなのだが──どうやら、猿山が眠っている間にララが股間に丹念な愛撫をしていたらしい。

 陰嚢を丁寧に揉みしだいて、内側の睾丸を指の間に挟んでコリ♡グニ♡と凝りをほぐすマッサージをして、肉幹に染み込んだ精液と愛液のブレンドをララの真っ赤な舌で舐めとりながら──皮を剥いて、就寝中に肉棒に溜まった汚れを全て唾液で洗い流して、ごっくんされたわけで──

 ララのような極上の美少女から献身的な奉仕を受けて、雄の肉体がそれに呼応しないわけがない。

 雄猿にとっては「ララの身体を好き勝手に貪れる」という時点で、命をかけて勃起する理由になるのだが──ララにとっては、それは「大好きで優しい猿山が、自分の性欲のために無理してくれている」と解釈されるらしい。優しいララの気遣いは、自分のような性欲しか取り柄のない男子の肉棒の先端への──たっぷりのキスによって表現される。

 

「猿山の亀頭……パンパンだね……♡ここ、好き?……んふふっ♡私はね~……猿山が喜んでくれるのが好きだなぁ……♡」

 

 何度も、何度も亀頭に甘く蕩けるようなキスを落とすララ。

 クラスの男子生徒達のオナネタは籾岡と古手川が人気を二分していたが──ララが転校してきてからは、彼女の独壇場だ。

 

 何せ──

 

 宇宙人であり地球の常識が通用しない分、彼女は隙があまりにも多すぎる。

 

「可愛い方がいい」とスカートを短く詰めて、太腿を大きく露出させて、前屈みになれば背後からはパンチラがお披露目されて──「窮屈だから」と胸元のボタンを外して、豊満な長乳の「Iの字状」の谷間を同級生に見せつけるのだ。ガードが固い故に、時折見せつける色気が強い古手川や──天然ではなく計算尽くで色気を振りまいている籾岡とは異なり──

 恥ずかしいと思うことすらない故に、簡単にオナネタを提供しまくるララは、彩南高校でもナンバーワンのオナペットに昇格している。

 もちろん、本来であれば猿山はそれを怒るべきなのだが──

 

「ねっ、ねっ……猿山?私ね……昨日、三回も男子に告白されたんだよ……だから……ご褒美ほしいなぁ……♡」

 

 ララは囁いて──

 猿山の希望で改造されて、無口になったペケを外して、全裸になる。

 

 学校中の男子が羨望しても、指一本触れられない極上のお姫様を──

 

 自分だけが独占できるという優越感には敵わないのだ。

 

 他の男子生徒に告白された事実を、自分の価値を高める為に使うようになってしまったララ。彼女のことだ。自分と出会わなければ、他の誰かを軽率に偽りの婚約者として扱ってしまったのだろう、と猿山は考える。この大きな乳房が他の男に揉まれるところを──自身の肉棒の形をしっかりと覚え込んで、専用のオナホールになった秘部を奪われるところを──想像するだけで暗い欲望は、肉棒を勃起に導く。寝取られというジャンルが、エロの一大人気なのはこういう理由だろうと──彼らにとっては学園のお姫様のララを独占する自分こそが、間男なのだろうと──

 考えながら、猿山はララの頭を撫でて肉棒へのキスをやめさせる。

 止めなければ、肉棒がふやけるまで延々とキスをしてきそうなララ。キスが大好きな少女は──どうやら「肉棒にキスをした後で、お口同士のキスをしてもらう」という行為にすら、猿山からの多大な愛情を感じてしまうようで──ララの唇を奪い、舌を絡め合うだけでも、とろとろに蕩けた表情で見つめてくるようになる。

 

「んむっ……♡ちゅっ♡あむっ、れぇ、ろぉ♡んふっ……んっ……♡猿山ァ……♡キス、もっとしたい……♡もっとするぅ……♡」

 

 猿山の首に両腕を回して、全身でしがみついてくるララ。

 こんな身体つきをしている女が、まさか、淫乱ではないわけがないだろう──と言いたくなるほどに、ララは性欲が強い。自身のすね毛まみれの足に、腰をへこへこと押しつけて、振ってくるララ。大型犬のようだなと思いながらも──華奢なくせに、身体にずっしりと感じる雌の重みは現実を感じさせるので──

 

「あっ……♡猿山も……挿入れたいの?」

 

 ララの秘部に、くちゅり♡と肉棒を触れさせて、返答の代わりにする。

 ララの膣はすっかりとほぐれている。朝勃ちを愛撫していたときに、自分で秘部を慰めていたのか。信じられないことだが──猿山に出会うまでは「自慰行為」の知識すら持っていなかった少女が、今は──つがいの雄が寝ている最中に、肉棒を舐めながら、秘部を慰めるほどに育った状況。ララの父親に知られれば殺されそうだなと思いながらも、猿山は性欲に逆らえず、ララと正面から向き合う。

 

「ねっ、猿山?今日はどれでする?正面から、猿山のかっこいい顔と見つめあって、腰振りパンパンする正常位?それとも、私がワンちゃんみたいに四つん這いになる後背位?ねっ、ねっ……♡猿山がもしよかったらさぁ~……♡昨日……私のことをいっぱい愛してくれたお礼、したいなぁ……♡」

 

 ララは熱に火照った頬を真っ赤に染めながら、猿山に囁く。

 猿山の乳首を人差し指でくりくりと愛撫しながら、耳をぺろぺろと舐めるララ。大型犬が飼い主のご機嫌を取るときのような光景は絶景で、だから、ララの乳首を愛撫し返してやると──「きゃんっ♡」と嬌声を漏らして、彼女は

 

「むぅ~……私の番なのにぃ……♡」

 

 と、頬を膨らませる。

 ララはそのまま──猿山をベッドに押し倒す。

 胸と尻はでかいが、ウエストはくっきりとくびれているララ。モデルというよりは、どすけべなグラビアアイドルやAV女優のような身体つきだが──流石に生まれ育った環境が違いすぎるために、ララは、とんでもない膂力を秘めている。宇宙最高の殺し屋とも名高い(らしい)金色の闇を相手に、フィジカルでは一歩もひけをとらない少女であるため、彼女にベッドに押し倒されて猿山が抵抗できるはずもないが──

 猿山に痛みは、まるで存在しない。

 時折、目の前にいる少女が絶対的に格上の存在なのだと猿山は自覚してしまう。勿論、その極上の美少女顔や豊満な肢体の時点で自覚すべきなのだが──

 彼女は人間がハムスターにそうするように、力の差を理解した上で手加減をして──

 性欲しか取り柄がない、自分のような雄猿に媚びてくるのだ。

 人間がハムスターに三つ指をついて、犯してもらおうとするような──絶対的にあり得ない状況。ララは押し倒した猿山の股間の上に跨がりながら、上体を倒す。大きな乳房を猿山の胸板に押しつけながら、乳首同士をこねくりあわせて、誘惑の言葉を囁く。

 

「ねっ……騎乗位がいいなぁ……♡私がえっちすぎるから、いつも猿山に迷惑かけちゃってるし……だから……猿山は寝ているだけでいいんだよ……♡王様みたいにくつろいで……横になってたら……私がい~っぱい腰を振って気持ちよくしてあげるから……♡ねっ?いいでしょ?優しい猿山が、私を気持ちよくしてくれるために……自分が疲れることも気にしないで、正常位や後背位でへこへこしたいのは知ってるけど……私だって……大好きな猿山のために、何かしてあげたいの……♡」

 

 ララは、猿山の耳元でぽそぽそと囁く。

 繰り返すが、猿山と出会うまでは自慰行為すら知らなかった少女が──今は、猿山の性欲に多大な愛情と感謝を示して、自ら騎乗位を提案してくる状況。

 雄としてはこれ以上ない栄誉で、どこまでも満たされる優越感に──

 二つ返事で、二回、首を縦に振ると──

 

 にゅぷぷぷぷぷぷ~~~♡♡♡♡

 

「──ん、あぁ……っ♡さる、やまの……♡入っ、たァ……ンくっ♡アっ♡やっば……♡猿山のちんぽ……ほんと……やばすぎるよぉ……ォ、んっ♡」

 

 ララは──

 

 挿入直後に、腰砕けになる。

 

 デビルーク星人の陰茎が小さすぎるのか──過去に、ララの父親の写真を見たときに考えた疑問がある。あの小さな身体に不釣り合いなほど大きな肉棒がついているとは思えない。デビルーク星は地球よりも遥かに文明が進んでいて、デビルーク星人が地球人より優秀なのは自明の理。

 だからこそ──

 

 彼らの生殖が快楽を目的にしたものではないならば──

 

「小さな早漏ちんぽを挿入して、膣に負担をかけず、卵に迅速に種を植え付けること」を是とするのならば、それは種族としては地球人より合理的なのだ。

 だが──

 

「んきゅ、っ……♡猿山のちんぽ……やっばぁ……♡大好き……♡」

 

 雌の快楽を知らぬまま、一生を終えるデビルーク星人は不幸だ。

 猿山はララの腰を鷲掴みにして、下から腰を突き上げる。

 

「やっ♡今日は、私が猿山のためにご奉仕するのっ……♡」

 

 と、ララは言いながらも──肉棒の快楽の虜になって、腰をぐねぐね♡へこへこ♡と無様に、小さく動かすことしか出来ていない。

 雄を気持ちよくさせることが目的ではなく、自分の子宮を刺激することを目当てにした、短くて浅いストローク。雄を満足させるつもりがないララの態度に、猿山は憤り──

 彼女の尻尾の先端──ハート型の部分を、引っ張ってやる。

 

「んひゃぁ!?♡♡♡さ、さるやまぁ♡だめっ♡ら、らめぇ~……♡しっぽ、らめらからぁ、んひっ♡お゛っ♡お゛っほっ゛……あ゛ぁ~……あだま、おがぢくなるがら゛♡やめでよぉ゛♡♡♡」

 

 そこは──デビルーク星人の雌の弱点。

 繰り返すが、彼女たちが繁殖において快楽を与えられない肉棒を持つのならば──尻尾を発情のスイッチとして用意しておけば、生殖行為は効率性を高めることになる。地球の人間のように万年発情期である代わりに、一度の性行為に多大な時間を必要とするのとは異なり──尻尾を引っ張って、発情させて、小さな陰茎を挿入して、ぴゅっと射精すればいいだけなのだから。

 ララの排卵を刺激するのが、その尻尾なのだろうか──と、猿山は考えながら、ララの悲鳴にも似た嬌声を無視して尻尾をシゴきあげる。「んぎぃ゛♡お、おほっ゛♡」と──宇宙のお姫様が出してはいけない声──下等なスラム街の娼婦のようなオホ声を堪能しながら、締め付けがよくなり、愛液がどぼどぼこぼれる膣を、下から突き上げていく。

 

「さる、さるやまぁ♡さるやまさまっ、やめ、やめてっ♡おねがいっ♡やめてください、さるやまさまぁっ♡♡……んんっ♡……しっぽ、触るのやだぁ……♡……猿山、と、もっとラブラブしたいんだもん……♡猿山ともっとちゅっちゅして……猿山とぎゅ~ってして……猿山と、いっぱい大好きしたいのにぃ……尻尾触られると……気持ちよくなりすぎちゃうんだもん……♡猿山の意地悪ぅ……♡」

 

 尻尾を弄ぶ手を止めると、ララは頬を膨らませながら猿山を糾弾する。

 元々、好意を隠す性質ではないが──自由奔放である分、どこまで本気であるかもわからない少女から──そうして、重たい愛情を向けられると、雄としてはどこまでも満たされる気分になる。

 腰を突き上げる度に、ララの爆乳が揺れる光景。眼福だなと思いながら、こみ上げてくるのは射精欲。ララのぬるぬるの膣に肉棒が抽送される度に、性感が高まる。猿山はララの尻を鷲掴みにして、尻の谷間を押し広げる。ララの肛門──ピンク色のそこに指を挿入すると──「んお゛っ……♡」と彼女は、下腹部に響く雌の嬌声で喘いで──それから、膣の締まりを良くする。デビルーク星の第一王女──学校中の男子生徒のあこがれ──自由奔放で天真爛漫で、可愛さの権化のような少女が──自分のような、性欲だけが取り柄の雄猿に、肛門まで開発されていると知られれば──彼らの怒りはすごいだろうなと、思いながら、猿山はぬっぽ♡ぐっぷ♡とララの肛門に指を抽送していく。ぶぴゅっ♡ぶぴっ♡と腸から漏れた空気が摩擦音を鳴らすそれに、ララは顔を真っ赤にしながら──猿山の胸に倒れ込み──

 

「もう……さるやまのいじわるぅ……♡」

 

 と、囁いて、耳をぺろっ♡と舐めるので──

 そこが、限界──

 

 びゅるっ、びゅるるる~~♡ドぴゅっ♡びゅ、っくっ♡どっぴゅ♡どぷどぷっ♡びゅるるっ♡

 

 どぷどぷっ♡ど、くっ……♡どぷんっ♡びゅ、るっ♡……どぴゅっ……ぶくっ♡♡♡

 

「んんん~~~♡♡♡」

 

 ララは足をピンと伸ばして──背筋を仰け反らせながら、子宮に精液を叩きつけられる感触で絶頂する。

 デビルーク星人の安全日と危険日の概念は知らないし、人間との間に子供が産まれるかどうかもわからないが──毎日のように避妊具のないセックスに励んでいるのだ。確率が低くても、孕む可能性が僅かでも存在するならば、その日が訪れるのは間近だろうと考えながら──ララの耳元で「自分に似た、不細工な、猿みたいなガキを産んでくれ」とおねだりをすると──

 

「ええ~……猿山に似たら、きっと、かっこいい子だと思うよぉ~……♡」

 

 と、瞳にハートマークを浮かべそうなほど、熱中した顔で猿山を見つめ返してきて──そのまま、何度もキスをしていると、再度、肉棒が勃起してしまい──結局、登校したのは昼休みが過ぎた午後になってからだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

モモ・ベリア・デビルークとナナ・アスタ・デビルークと女子更衣室で種付けしながらアナルを舐めてもらう話

「あらっ……猿山様……♡こんなところで二人きりだなんて……ふふっ♡しかも……私も猿山様も一糸まとわぬ全裸……ああっ、なんて背徳的なんでしょうか……♡」

 

 

 芳しい花のアロマが漂う密室で、少女と密着している。

 互いに全裸で、勃起した肉棒が眼前の少女の腹に触れている。腹部の上から子宮を、陰茎で愛撫するような体勢。普段の性欲ならば強引に密着して、肉棒を腹部に擦り付けるが──朝、いきなりララに搾り取られて多少は理性を取り戻している。なので猿山は、腰を引くために後ろに下がろうとするのだが──

 

「んっ……♡どうしたんですか、猿山様?……何も、逃げなくていいじゃないですか……♡」

 

 猿山はすぐに、壁にぶつかる。

 物理的に体積が狭い、密室空間。

 それが、ロッカーの中だと気が付いたのは、少し経ってからだ。

 

「ああっ、なるほど……♡お姉様の発明した『ぴょんぴょんワープくん』で登校しようとしたらアクシデントが起きて、ここに私と二人で閉じこめられてしまった、ということですね……♡ふふっ、猿山様ったら……♡運命の女神すら、その魅力で虜にしちゃうなんて……悪いお人……♡」

 

 小さな身体の彼女は、しかし、しっかりと胸の膨らみがある。

 ララの発明した『ぴょんぴょんワープくん』には欠点があり──移動先にワープした際、衣服が脱がされてしまうのだ。

 その上でワープ座標もずれたらしく、猿山も彼女も、互いに全裸の状態でロッカーに閉じこめられている。

 華奢な身体の彼女は、本来ならば中学二年生程度の年齢のはずなのだが──その割にはしっかりと胸が膨らみ、臀部も突き出て、雌として成熟した身体であるので──だから、勃起をするのも仕方がないと、猿山は自分自身に言い聞かせる。

 彼女は嬉しそうに猿山の首に両腕を回して、爪先立ちになる。普通の少女であれば、猿山のせいではないアクシデントでも理不尽に激昂して平手打ちをかますか、あるいは裸を見られて、肉棒を押しつけられたショックで泣き出すのだが──彼女は、それが当然とでも言わんばかりに、くびれた腹部で肉棒をずりずりと擦る。

 

「猿山様……♡私はいつでも、準備万端ですよ?ええっ……私は、猿山様のハーレムを構成する側室ですから……猿山様の寵愛を如何なるときでも受け取れるように……常に、準備は絶やさないようにしているので……♡」

 

 彼女──

 

 モモ・ベリア・デビルークは──

 

 熱っぽい瞳で猿山を見つめて、それから、唇にむにっ♡とキスをする。

 

 ララ・サタリン・デビルークはデビルーク星の第一王女で──モモ・ベリア・デビルークは第三王女。二人の王女を自分の妻と妾にすることが出来る、雄としては最上級の栄誉を受け取って、機嫌が良くならないはずもない。肉棒は特にその傾向が顕著で、モモの腹部に亀頭をこすりつけているだけで、我慢汁をだらだらと垂れ流す。

 モモから香るのは、花の匂い。

 彼女曰く

 

「男性を興奮させて、性的欲望を促進させて、睾丸で生命力の強い精子を生み出させる、媚薬効果持ちの花のアロマ」

 

 であり、植物に長けている少女ならではの誘惑方法だ。勿論──その過程で、学校中の男子の金玉と肉棒を苛立たせるのだが──それはまた別の話。

 ララが男子生徒の告白を断ることを、猿山ケンイチという雄の価値を高める為に利用するように──モモもそうして、媚薬香水を振りまきながら、男達の欲情を煽って、視線を集めて──その上で、猿山にしか媚びないという事実で興奮を煽ってくる作戦なのだ。

 全裸の爪先立ちでも、上目遣いで猿山を見つめるほどに、身長差があるモモ。

 首に両腕を回すが「最愛の猿山様に負担をかけてはいけない」と、そこには体重を預けない態度がいじらしく──猿山は、何度もモモに口づけをする。

 デビルーク星の女の特長なのか──単純に、姉妹に共通しているのか。二人の少女は小刻みなバードキスを好み、逃げられないように(本人達に言わせれば、逃げるつもりはないのだろうが)頭部を掴まれると、嬉しそうに秘部から愛液を垂らしてくる。

 そのまま、どれほどの時間──キスをしていたか。

 狭いロッカーの中。風通しが最悪で、モモの雌の体臭が蔓延して──口周りが汗と唾液でびちゃびちゃになるころ。

 発情していくモモの唾液が徐々に甘ったるい匂いを放ち、雄を誘惑するようになって──そこでようやく、暑さに耐えられず、ロッカーから出ようとするのだが──

 

「あっ、お待ちください猿山様──」

 

 がちゃんっ──

 

 と、扉が開く音が外から聞こえて──

 

「ん~っ、体育の授業って面倒くさいね~」

 

「文句言うなよなー、メア。あたしだって、体力測定なんてしたくなかったんだから」

 

「スポーツだったら楽しいんだけど、ただ走るだけでしょ~?地球人と差がつきすぎるから、全力出したらダメだって言うしぃ~」

 

「……二人とも、早く着替えましょう……次の授業がはじまってしまいますよ……」

 

 ──大勢の少女が、室内に入ってくる。

 

「……猿山様、ここ……女子更衣室のロッカーです……♡」

 

 モモは、猿山の耳元でぽそっ♡と囁く。

 教室に入ってくるのは、一年生の女子達──通風口の細い窓から見ると、モモの双子の姉であるナナ・アスタ・デビルークと──黒咲芽亜。そして、金色の闇の着替えが見える。

 どうやら、彼女達のクラスは体育の授業があったらしい。まさかロッカーに男が潜んでいるとは、少しも考えていないようで──体操服を着替えて、惜しげなく裸体を晒していく。

 ナナやヤミの薄っぺらい乳房や──芽亜の年齢相応に膨らんだ乳房を覗き見している状況。彼女たちは宇宙レベルの美少女であり、だから、それだけでたまらなく勃起をするのだが──

 

「あんっ……♡猿山様……猿山様の、かっこいいおちんちん様……大きくするの、やめてください……♡猿山様のイケチンで、猿山様専用の子宮を……お腹の上からぐりぐりされるの……やばいんです……♡」

 

 猿山の目の前には、モモ・ベリア・デビルークという極上の美少女がいるのだ。

 つるぺた少女達の生盗撮を拝みながら、モモの身体をオナホ代わりにして、腹ズリをしている状況。「し~っ……♡」と人差し指を立てながら、静かにするように指示をして──そのくせ、肉棒を弄ぶように、膝を曲げて身体ごと腹を上下させるモモ。モモはともかく──彩南高校の女子にとって「性欲モンスターで、脳味噌に精液が詰まっているエロ猿」である自分が、女子更衣室のロッカーの中で──男女問わずに絶対的な人気がある、モモと二人きりでいることがバレたら──確実に身の破滅だろうな、と猿山は考える。

 それなのに──

 

「猿山様……お声を出してはいけませんよ……♡」

 

 モモは、猿山の肉棒を弄ぶのだ。

 極限状態下の興奮で、蛇口のパッキンが壊れたかのように、我慢汁がドロドロと溢れてくる肉棒の──先端の亀頭を撫で回して、ぬるぬるを肉棒全体にまぶしてくるモモ。華奢で細身なくせに、むちむちに肉が詰まった真っ白な太腿をティッシュ代わりに、雄の子種汁を拭いてくれる少女。

 

「んっ……♡猿山様、可愛らしい声をいっぱい奏でてくれますね……♡ベッドの上の私や、お姉様みたいなお声……だめだめっ♡だめですよ、猿山様♡将来はデビルーク星の王となるお方が……ロッカーの中で、年下の……ベッドの上では猿山様に絶対に敵わない……ハーレムを構成する一員のメスガキに過ぎない私なんかに、負けてしまうなんてだ~めっ……♡ほらほらっ♡切なそうな声を出さないでください、猿山様……♡……うっわ……だっさ……♡」

 

 モモは猿山を罵倒する言葉を、耳元で囁く。

「嫌いな相手には絶対にしないような、愛情たっぷりこもった手コキ」をしながら──自分を小馬鹿にしてくるモモ。自分をわざと怒らせようとしていることは自明の理で、おそらく──女子更衣室から人がいなくなった後で、本気のお仕置きセックスをされることを期待して、秘部を濡らし、内腿に愛液を伝わせているのだろうが──

 

「んっ──ひゃぁ……!♡♡♡」

 

 なにもかも──モモの好きにさせてはならない。

 

「さ、猿山様……だ、だめ……尻尾は……んんぅ♡ら、めぇ……♡」

 

 猿山は、モモの尻尾を乱暴に掴む。

 デビルーク星人の雌の、絶対的な弱点であるハート型の尻尾──雄にここを愛撫されるだけで、簡単に発情して、子宮を下ろすクソ雑魚──最初の村を出たレベル1の素手勇者にすら勝てないスライムの分際で、よくも挑発をしてくれたなと──猿山は、モモの尻尾をシゴきあげる。

 

「んっ……か、はっ……♡らぁ……めっ……♡おっ……おほぉ……♡ン……ぐっ、ぅ……♡」

 

 モモは──喘ぎ声を響かせることが出来ない。

 肉体で受けきれず、溢れる快楽を調整するのが「喘ぎ声」というものだ。だが、外の女子更衣室には、彼女の友人や姉が着替えをしている。あるいはモモは、自分自身の身の破滅なら耐えられたかもしれないが──「最愛の猿山様の人生を終わらせてしまうこと」は、切腹物の大罪であると考えているのかもしれない。

 その結果、モモは喘ぐことも出来ずに──断末魔のように、口をパクパクとさせて──死にかけの動物の鳴き声のような音を響かせるばかり。

 自分に心酔して全てを受け入れてくれる少女が──本気の力で抵抗しようとしてくることに、加虐心がそそられて、猿山はなおも尻尾をシゴく。

 デビルーク星人は人間より遙かに格上の存在であり、モモも、ララと同様に猿山を簡単にひねり殺す程度の膂力を持っている。華奢で細身な美少女の馬鹿力、というのは単体で興奮する代物だが──尻尾を刺激されて、力をコントロール出来ず、「万が一にも猿山様を傷つけてはならない」と、抵抗することすらしないモモの姿というものは──生まれながらに、雄を喜ばせてくれるものだ。

 モモの尻尾を引っ張り、その先端をぺろぺろと、キャンディのように舐めしゃぶる。

 クリトリスを甘噛みされるよりも、遙かに強い刺激であるようで──

 

「~~~ッッ♡♡♡」

 

 と、モモは身体を弾ませて、全身をビクビクと痙攣させる。

 それで絶頂したのかと考えながら──猿山は、なおも尻尾を舐めながら「声を出したらバレるぞ」とモモに脅迫をする。先ほどとは立場が反転した状況で、モモは悔しそうに猿山を涙目で睨みながら、しかし、両手を背中の後ろで組んで無抵抗を示す。

 モモの体臭は絶頂を繰り返す度に、甘ったるいものになってくる。ララと同じで、デビルーク星のお姫様。自由奔放で、野をかけずり回る少女が野生の雌の匂いをしているとすれば──モモのそれは、文字通りお姫様のふわふわした代物。自身のボディケアを丁寧に行い、宇宙で一番可愛いお姫様になろうとしている女が──今は、性欲しか取り柄がない自分の、側室になっているという事実。

 

「さ、猿山様……♡しっぽ、らめなんれすっ♡しっぽ、触られると……デビルークの雌は……卵、産んじゃうんです……♡子宮の中……猿山様のための卵子を、排卵してしまうんですっ……♡だか、だからぁ……♡」

 

 モモは最早、ほとんど半泣きになっている。

 激しく声を出してイキ狂いたいのだろう。デビルーク星人は、宇宙最強の殺し屋に匹敵する身体能力と──地球の科学では再現不可能な発明品を生み出す知能と──とかく、地球の人間の上位互換と呼べる存在であり──

 その分の天秤を釣り合わせるために「尻尾が本気の弱点」となっているようだ。

 猿山に体重をかけて、狭いロッカーの中で最大まで尻を突き出しながら耐えているモモ。秘部に手を伸ばすと、ぐじゅぐじゅに蕩けた肉が指に吸い付いてくる。

 猿山は、モモの耳元で尋ねる。

 ──俺みたいな、猿の子供を産むのは嫌なのか──と。

 

「や、なわけないです……!猿山様の子供を産めるのは……猿山様の寵愛を頂けるのは、全宇宙の雌にとって最高に幸せなことです……♡で、でも……猿山様……私とお姉様だけで、ご満足できますか?猿山様の性欲は……私たち、デビルーク星の王女姉妹だけで満足できるものなのですか?……違い、ますよね?」

 

 モモは、自身の子宮を腹の上から撫でる。

「猿山様の子供を産む」と言葉にするだけで、子宮がきゅんきゅんと疼いて、熱に火照るのだろう。どこまでも雄に都合の良い身体をしている、極上の美少女。

 

「私……猿山様のハーレムを築き上げたいんです……♡お姉様が猿山様の正室になり……全宇宙の雌が、猿山様の側室になるのが理想なんです……♡ハレンチだと怒りながらも、AV女優も真っ青なドスケベボディの風紀委員や……子供向けの特撮番組でヒロインを張っている、宇宙の人気アイドルや……昔の猿山様のような、童貞の男の子の純情を弄ぶ処女ビッチ……♡雄の肉棒には勝てない、全身敏感なつるぺた金髪の宇宙最強の殺し屋……♡爆乳IカップとKカップの眼鏡教師と保険教諭……ああっ、そうですね……♡猿山様のご友人の彼女……せっかく、ドスケベな身体を持っているのに……ヘタレでチキンな雄と恋仲にしてしまったばかりに、夜な夜な、自慰行為で自分を慰めることしか出来ない……猿山様の親友の彼女も……♡

 

 昔の猿山様が脳内でオナペットにしていた雌を……全て、猿山様のハーレムに取り込みたいんです……♡

 

 だ、だから……私、そのために頑張らないといけないので──猿山様の子供を、今、孕むわけにはいかないんです……♡全部の女を落とした後で……『よく頑張ったなモモ』って……猿山様に頭を撫で撫でしてもらいながら……ご褒美に種付けをしてほしいんです……♡なの、でっ……今はまだ、猿山様の子供を孕むわけには──♡♡♡

 

 

 ──!?あ、ぐっ♡や、ぁ♡しっぽ、噛んじゃ、らめ、ですっ♡お゛っ♡や゛っば、イっ♡オ゛っ♡イ゛、イぐ゛っ♡♡イぎまづっ゛イっぢャう゛っ゛♡♡♡」

 

 猿山は、ぺろぺろと舐めていたモモの尻尾を──

 がぶっ♡と歯形を残すように、強く噛んだ。

 口の中に入れたキャンディに飽きたとき、それを噛み砕いて処理をするように──モモの尻尾を噛む。デビルーク星人の尻尾は敏感だが、ビームを打つことも出来るほどに強靱であると知っていたからだが──今までの焦らされる快楽とは異なり、脳に直接響くそれは、理性で耐えられるものではないようで──

 モモは身体を痙攣するように弾ませて、狭いロッカーの中にがんがんとぶつかる。

 最早、隠すことも出来ない──あの清純な一年生のモモ・ベリア・デビルークは、性欲しか取り柄がなさそうな、猿山とかいう男子生徒と女子更衣室のロッカーで、覗きをしながらまぐわっていたのだと──最悪の烙印を押されることは免れないわけで──

 それでも、猿山にとってララとモモさえ手に入れれば、十分すぎたのだが──

 

 がたんっ──

 

 と、ロッカーの扉から、倒れるように二人で出ると──

 

 残っていた一人の女生徒が、猿山の方を見つめてくる。

 

「なっ……モモ、猿山……!おまえら、なにしてたんだよ……!!」

 

 彼女──

 

 ナナ・アスタ・デビルークが──猿山達を見下している。

 

 ララの妹で、モモの双子の姉であり──デビルーク星の第二王女であるナナ。ピンク色の髪をツインテールで結んでいる彼女は──ララやモモとは異なり、乳房も臀部も小振りで小さい。女性としての魅力は、本来ならば、少ないということになるのだが──「身体が小さく、胸も小さい──女子中学生の年齢の少女」というのは、一周してプレミア感を演出することになる。

 

「お、おい、猿山……おまえ、これって……モモに……ふ、ふざけんなよ……猿山ァ……!!」

 

「ひゃ、うっ……♡ちがっ、違うのよ、ナナ……♡」

 

 モモは慌てた様子で、ナナを上目遣いで見つめて──回らない呂律で、誤解を解こうとする。

 勿論──何も違わないし、誤解でもないのだが──絶頂の余韻で舌が戻らなくなり、でろんと突き出たままのモモでは、上手に言葉を紡ぐことが出来ないのが道理。

 ナナは小さい少女だが──ララやモモと同じ、デビルーク星の王女だ。「モモがレイプされてる」と思えば、反射的に行動に出て、自分のような人間は簡単に殺せるのだと猿山は考える。

 そして──モモが恐れているのも、きっとそれで──

 モモは、ナナの咄嗟の激情を抑え込みたいのだろう。

 だが──

 

「なんでモモとはえっちするのに、あたしにはしてくれないんだよっ!!」

 

「……えっ?」

 

 ナナは──横たわっている猿山に飛びついて、抱きつき──

 それから、乱暴に唇を重ねる。

 ララとの恋人同士の接吻や、モモとの獣同士の口吸いとは異なり──ナナのそれは、乱暴に唇をぶつけあわせるキス。性的なことは大好きでも、知識が追いつかない少女の稚拙なキスは──しかし、ナナの身体の薄さと絡むと、途端に、猿山を興奮に導く。

 

「ちゅっ❤︎んむっ❤︎むちゅっ❤︎……んんっ!❤︎❤︎ずる、いぞぉ……❤︎猿山……あたしのこと、好きだって言ってくれたのに……今日、猿山が学校に来なかったから……あたし、すっごい寂しかったんだぞぉ!!」

 

 ナナは独占欲を発揮するように、猿山の首に両腕を絡めてくる。

 

「あ、あの……猿山様……これは?」

 

 状況を把握できていないのは、モモ一人。

 猿山は、ナナとキスをしながら──その隙間を縫って、説明を紡ぐ。

 

 ナナはすでに──堕としている──と。

 

 最初はナナの大切な姉上、つまり、ララを犯す卑劣な男として猿山を見ていたが──

 一度、ナナとセックスをしてしまえば、彼女は簡単に陥落してしまったのだ。

 デビルーク星の女のチョロさは、地球人のそれとは比較にもならない。生意気な態度で、敵視していた男に──無理矢理犯されたら、三十分もしない内に自分からだいしゅきホールドをして、ベロチューを懇願するようになるのだ。

 

「猿山様……流石です……♡私がなにもせずとも……あのナナを虜にするなんて……♡」

 

「モモ……ずるいぞ……ちゅっ❤︎猿山は……あたしが気持ちよくするんだからなっ……❤︎」

 

「ふふっ……おこちゃまのナナに出来るのかしら……?猿山様のばっきばきに勃起した肉棒……逞しい雄の象徴に、激しい性欲……♡ふふっ、猿山様……♡どうやら……私が特別なことをせずとも……あなた様は、ハーレムを築ける才能があるようですね……♡」

 

 そっと、モモが猿山の頬を撫でて──キスをする。

 

「あっ、あたしもする!!」

 

 ナナも唇を重ねてきて──そのまま、宇宙の双子お姫様とラブラブな3Pベロチューに移行する。

 猿山の唇という小さな領土に、二人の少女が容赦なく、互いに触れ合うことも意に介さずに侵略してくる光景。どこまでも顔がいい双子姉妹が──自分のような、猿顔の雄に媚びるような、妖艶なキスをしてくる光景。んべーっ♡と舌を突き出すと、舌肉にキスをして、舌を絡めて、唇で吸い──肉棒にWフェラでもするように、ベロを愛撫してくる少女達。

 そのまま、たっぷりとキスをし続ける。

 二人の美少女の唾液には媚薬効果でもあるのだろうか。唾液を飲んでいるだけでも、肉棒から我慢汁が溢れてたまらない。まるで永遠に勃起出来るような錯覚に陥り、それから、猿山はキスを止めて──二人の少女を床に押し倒す。

 

「あっ、猿山……あたしに先に入れてくれるんだよな……?❤︎」

 

「猿山様……ナナのようなおこちゃまではなく……私が先ですよね……?♡」

 

 二人とも、地球で言えば中学校に通っていてもおかしくない──手を出せば犯罪になるような年齢なのに──自分の肉棒を欲しがって、足を大股で開いて、膣を指でぐにぃ♡❤︎と広げている状況に──

 猿山は、興奮を隠せない。

 どちらから先に挿入をしても、至上の快楽は約束されている。モモもナナも、挿入の順番程度で自分を嫌いになったりしないと、猿山は理解をしているのだ。

 

 少しだけ、悩んでから──「どーれーにーしーよーかーなー」と、まるで子供のように指を振って──

 

「あっ、猿山様……♡ナナではなく、私を選んでくださるんですねっ……♡♡♡」

 

 モモの膣に、亀頭の先端をくちゅり♡と押し当てる。

 

「猿山ァ……❤︎あたし……我慢できないぞ……❤︎」

 

「ふふっ、ナナったら……ねっ、猿山様……♡雄として、射精がとっても重労働であることは承知の上ですが……どうか……このモモ・ベリア・デビルークに……猿山様のご慈悲をお恵みください……猿山様ぁ……♡」

 

 ──悔しいが、ナナよりもモモの方が誘惑のスキルは上。

 雌としての才能の話にもなるが──デビルーク星人の雌が、どうしようもないくらいに雑魚で、雄に負けるために存在していると言う事実を──モモは幼い頃から理解して、立ち居振る舞いをしてきたのだろう。猿山はナナの頭を撫でながら「もっと、誘惑が上手くなろうな」と囁いて、それから、腰を前に突き出して──

 

 にゅぷぷぷぷ〜~♡♡♡

 

 と──モモの膣内に肉棒を挿入した。

 

「んぐっ……♡あっ……♡猿山、様ぁ……♡私、猿山様のこと、ん、アっ♡気持ちよく……出来ていますか……?♡」

 

 モモの膣の中は、にゅるにゅるでとろとろ。

 初めて処女を奪った日はまだ窮屈であったのだが──それから幾度となく、様々な場所で身体を交わしてきたのだ。性欲のない男ならば「おっぱいを揉んだ」「まんこを見た」で終わりそうなラッキースケベ。自分のような猿に、それで我慢しろと言うのは無理な話であり──自宅でも、学校でも、野外でも──そうして、彼女たちにラッキースケベをされる度にセックスを済ませてきたわけで──

 だから、モモのこの極上のまんこは自分のおかげだと──猿山は誇らしい気持ちになる。

 肉棒を抽送する度に、膣ひだがつぷつぷと絡み付いてくる、極上の美少女。学校内にVMCというファンクラブがあることも、モモの口から聞いている。まだ女子中学生程度の実年齢の少女を、高校生達がこぞって女神として祭り上げているという事実。モモも、最初は彼らからの好意を厄介そうに捉えていた。「女の子を強引に犯す猿山様のような、雄として優れた精力とは違って──女の子から誘惑されないと、犯す度胸もないヘタレな男子達。私のことが好きだと言うなら、私のことをレイプでもすればいいのに、猿山様と違って、雄として最低な彼らに好かれたところで迷惑だ──」と。外面はいいが、内面には多少の闇を抱えているモモの言葉は──まるで、自分の性欲もまとめて小馬鹿にされているように感じて、その日は思いっきり説教がてら、犯してやったのだが──

 それ以来、モモは、ことあるごとにVMCを引き合いに出すようになった。

 

「お姉様に出会うまでは、不遇で不当な扱いを受けて、彼らのようなモブ男子となにも変わらなかった猿山様──私たちが違った男子の下に訪れていれば、猿山様は彼らの一員であったのかもしれない──」

 

 と、猿山が最も嫌がる言葉を理解して、積極的に口にするモモ。それが猿山の雄を刺激して──この極上の美少女達を、絶対にほかの男に渡してやるもんか──肉棒で快楽漬けにして、命令すればアナルでも舐められるようにしてやる──と、憤らせて、その度にモモは潮を噴かされて、潰れたカエルのように下品ながに股アクメを決めさせられるのだ。

 

「猿山、様ぁ……♡私のまんこは、どうでしょうか……♡猿山様にたっぷりと尻尾を刺激されて……お腹の中で卵をぽこっと産み落として……♡猿山様の性欲を解消するためだけに存在する……愛人オナホまんこ……♡ふふっ……♡

 

 猿山様……私は、すっごく気持ちいいです……♡

 

 ああっ……♡猿山様が、鼻の下を伸ばして、口元をだらしなく緩めているお顔……♡本当に、お猿さんみたいで……とっても可愛い……♡

 

 ねっ、猿山様……

 

 ハーレム……本当に作っちゃいましょう?

 

 猿山様の精力と……お姉様の発明品。それに、私の植物の知識があれば……地球人の女なんて、簡単に猿山様の女に出来ますよ……♡あのお固い風紀委員と……ビッチぶっている女と二人一緒に援助交際ごっこ……♡宇宙最強の殺し屋と妹で、トランス能力を使わせてロリ巨乳セックス……♡宇宙人アイドルを二人一緒にぶち犯して……爆乳IカップとKカップの教師を二人一緒にパイズリさせて……猿山様のためのハーレム……♡命令されれば、全員、猿山様のお尻の穴を舐めるんですよっ……♡この、可愛らしい猿山様の肛門を舐めたいがために、女同士で本気の喧嘩をする姿……♡想像するだけでも、雄として満たされませんか……?」

 

 モモは、猿山の耳元で誘惑の言葉をたっぷりと口にする。

 自分一人の力では──ハーレムを作ることは不可能で、自慰行為の際の妄想に過ぎないと思っていた。

 どれだけ自分の性欲が強かったところで──地球の常識で育ってきた地球人の女は、デビルーク星人とは違う。強引に尻尾を刺激しながらレイプをすれば、その雄にベタ惚れしてしまう、宇宙単位でチョロい種族とは異なり──地球の女はレイプをしたところで、訴えるか泣き寝入りだ。

 

 だが──ララとモモの力があれば違う。

 

 ララの発明品で女の肉体と常識を変えることが出来る──モモの植物の知識で絶対に抗えない媚薬を作ることが出来る──二人のデビルーク星人を味方に付ければ、古手川だろうが籾岡だろうがティアーユ先生だろうが──落とせない、と言うことはあり得ないわけで──

 

「あっ……あたしだって……お尻の穴を舐めるくらいできるからな……猿山……♡」

 

 思考を中断させるように、ナナがこっそり、耳元で囁いてくる。

 ご主人様が考えている最中に、口を挟むとはいい度胸だな──と、理不尽にナナの尻を握り潰してやる。子供を産む機能が、まだ、十分に成熟していない少女の、小振りな青い果実。もぎ取るように鷲掴むと、ナナは嬌声を響かせて、猿山の股間を刺激してくる。

 

「ナナ、無理なんかしないでいいのよ?あなたはどうせ、本当にアナルを舐めることなんてできないんでしょ?」

 

「あっ❤︎ち、ちがっ❤︎猿山……違うからな……あたし、他の男の尻の穴とか……さ、猿山の友達のあいつ、春菜とつきあっているあいつのとか……想像するだけで、気持ち悪いけど……おまえの尻の穴なら、ほんとに……舐められるからなぁ……❤︎」

 

「ふふっ……♡まあ、そうよね♡私だって……他の男……例えば、猿山様のあのご友人……精力の薄そうな彼とセックスするなんて、考えるだけでも嫌ですけど……猿山様とのセックスは、いくらでもしていたい……♡猿山様のためなら、私たちの全てを捧げたいと思えますもの……♡」

 

 二人の少女は──

 猿山の友人の、結城リトを侮辱する言葉を口にする。

 どんな状況になったところで、友達ではあるので、普段ならばその侮辱に不快な気持ちを抱くのだが──今は、性欲に支配されているセックスの途中だ。

 

 猿山は、モモに尋ねる。

 

 結城リトのことを、どう思うか──と。

 

「んっ……控えめに言って、雄としては最低のカスだと思います……♡」

 

 モモは──舌をべろべろと突きだして、猿山にキスを懇願する。

 彼女は意外とドライなところがあり──「猿山様の興奮のためとは言えど、嫌いな男の話をするくらいなら、猿山様にキスをしてもらって口を塞いでほしい」とでも考えているのだろう。ファンクラブが出来るほどの宇宙のお姫様が、キスハメを懇願して、べろべろと中空を舐めしゃぶっている光景。最低に無様なそれは、どこまでも興奮するので──

 猿山は、ナナに命令して彼女の肩を抱き寄せて──ナナとキスをする。

 

「んじゅっ❤︎れる、ゥ……❤︎ぶじゅっ❤︎じゅるるっ❤︎、んぐっ❤︎むっ❤︎じゅじゅぢゅ~~ッッ❤︎❤︎❤︎」

 

「あっ、ナナ……ずるい……♡」

 

 モモは涙目になりながらも──満足する回答をするまで、猿山から慈悲は与えられないと察したのだろう。猿山が腰のピストンを止めることで、モモは寸止め状態。彼女は腰をくいくいと動かして、どうにか、微弱な快楽と「セックス」を継続させながら、猿山を熱っぽく見つめて答える。

 

「春菜さんから聞きました……結城さんは、付き合っても手を出してくれることはない……誘惑しても一緒……『女の子は処女じゃないとだめだよ』『つまらない男に抱かれてはだめだよ』と、貞操を尊ばれる女の子が……一世一代の勇気を出して誘惑しても、それを袖にする男性……さいてーだと、思います……♡猿山様とは、全然違う……最低の雄……♡春菜さんも、きっと、猿山様の側室になった方が……雌として、幸せになれると──あひゃっ!?♡♡」

 

 モモの罵倒の言葉に、雄としての優越感が高められる。

 顔も運動能力も頭脳も、勇気も、結城リトには一切、敵わないと思っていた。そして、それはある種事実なのかもしれないが──

 こと、雄の才能においては彼を遙かに凌駕しているという事実に、猿山は自尊心をくすぐられる。

 機嫌を良くしたピストン運動の再開に──モモも、状況を察したのだろう。猿山に四肢を絡めて、再度、中空をべろべろと舐めてキスハメを懇願するので──

 

「じゅじゅっ♡ぶぼっ♡ぐ、じゅっ♡じゅぶっ♡じゅっ~~ッッ♡さるやま、さまぁ♡けんいちさまっ♡じゅるるっ♡」

 

 

 モモの懇願通りに──ベロチューをしながら、乱暴に犯してやる。

 

「さるやまさまっ♡すきですっ♡大好きですっ♡ゆーしゅーな雄のせーし♡こだねっ♡さるやまさまの子供、うみたいですっ♡でびるーく星のおうじょ♡三人とも、さるやまさまのお嫁さんにしてくださいっ♡あんな、ゆうきりとなんて、さいてーの雄のことをかたって、よごれちゃったモモのくちを、さるやまさまにきれいにしてほしいんですっ♡じゅるるっ♡あむっ♡さるやまさま、すごいっ♡かっこいいっ♡優秀なおすのさるやまさま♡おうさま♡でびるーく星のおうさまになって、いっぱい、はあれむしましょう?♡さるやまさまっ♡すきっ♡だいすきっ♡」

 

 自分の人生で、どれだけ──異性に好きと言われてきたか。

 母親以外からのそれは思い出せないほど遠くにあるもので──猿山はどんどん、「好き」「大好き」と言われる度に、腰の動きを激しくしていく。目の前の少女を絶対に孕ませる──モモはララを正妻にして、他を側室にするつもりだが──お前らの星のしょうもないデビルーク星人の雄と一緒にするな──地球人のお猿さんは、おまえら全員を正室にしても余裕があるんだぞ──宇宙のお姫様の血統を、自身の、野蛮で未開の地の猿の遺伝子で薄めてやると──

 猿山は、最早人間同士のセックスではなく、動物が生殖を目的とした交尾活動でモモに腰を打ち付ける。

 正常位のまま、どんどん前のめりになってモモを犯す猿山。自身の尻が高く突き上げられていくのは、ピストンの勢いを加速させるため。モモの両手首に痣が残りそうなほど、乱暴に握りしめて、体重をかけて彼女を逃がさないようにして、全身で愛しているので──

 

「……れろぉ~~❤︎❤︎❤︎」

 

 急に──肛門に、何か、ぬめっとしたものが触れて、猿山は身震いをする。

 ナナが自分のアナルを舐めているのだとわかるのは、それから。普段、口同士のキスは喜ぶし、スキンシップとしてのフェラチオは大好きだが──デビルーク星の王女として育てられたからか、アナルへの奉仕は嫌がっていたナナが──今では、猿山の肛門の皺の一本一本の溝に溜まった汚れを綺麗にするように、舌先をちろちろと動かして──ふやけた肛門の中に舌をねじこんで、ぐりぐりと動かしてくるのだ。宇宙のお姫様である双子姉妹からのご奉仕を受けて、耐えられるはずもなく──最後は、モモの秘部と自身の肉棒の結合部に、全体重をかける。彼女の子宮口をこじ開けるような勢いで力を込めて──モモとナナの尻尾を、両手で乱暴に握りしめてやる。射精のときに、手すりを掴んで全身に力を込めるようなそれを、二人の尻尾でやると──全身を激しく痙攣させて、モモは膣の締まりを最大に強めるので──

 

 びゅるるるる~~~♡♡♡びゅるるるっ♡どっぴゅっ♡どぷっ♡どくっ♡びゅる、るるるっ♡

 

 びゅっぷっ♡びゅぶっ♡どくっ♡どぷっ♡びゅ、るるっ♡びゅ~っ♡びゅっ……びゅ♡♡♡

 

「んんん~~~~ッッッ♡♡♡♡♡」

 

 モモは、激しく身体を震わせながら絶頂した。

 昨晩と今朝、ララにたっぷりと搾られたのに──射精の勢いは少しも弱まることはなく、ダマのようになったそれが、モモの子宮口にべっとりとへばりつく。肉棒が芯を失って柔らかくなる前に、亀頭でそこを押してやると──ダマになった精液がぶぢゅっ♡と崩れて、モモの神聖な子宮をどろどろと汚していく。あるいはこの性欲は、モモの植物の知識でブーストされているのかもしれないが──少なくとも、彼女の言葉通りにハーレムを築き上げても、問題ないくらいには──まだ、ムラムラが溜まっている。

 

「わっ……モモ、すっご……❤︎」

 

 可憐で華奢だが、いつでも余裕を崩すことがないモモが──雄に犯されて、ただの「穴」にされている状況。ナナは、興奮で秘部をぐじょぐじょに濡らしているのだろう。ハーレムの王として、まだ、この程度では満足できるはずもなく──ナナの手首をつかみ、そのまま、床に押し倒してやる。モモに「デダイヤルでララをここに呼び出せ、4Pしてやる」と告げてから、ナナの窮屈な膣に挿入した。宇宙のお姫様三姉妹を、自分のものにする優越感。絶対に俺だけのハーレムを築いてやる──猿山のボスになってやる、と考えながら、ぎゃあぎゃあと喚くナナの口を塞いで、濃厚なベロキスをしてやる。アナルを舐めた後で、キスをしてくれる猿山は偉大でスゴい、と、ナナは自分の中の雌を疼かせるのか。軽く痙攣して、甘イキするので──主人の命令なしに絶頂するとはどういうことだと、お仕置きをするように──ナナの子宮をめがけて、激しいピストンをした。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

古手川唯を不良から助けて処女喪失膣内射精&ハーレム入り宣言させる話

「んっ……♡猿山くん……優しくしてね……

 

 そ、その……私、はじめてだから──」

 

 濡羽色の長い黒髪が、窓から差し込む月明かりに反射して、キラキラと光る。

 引き締まって禁欲的なウエストとは正反対に、堕落を誘う大きな乳房。彼女が呼吸をする度に、そこがゆっくりと上下する姿。どこか神秘的だなと思いながら、猿山は彼女の頬を撫でてやる。火傷しそうなほどの熱に火照っていて、瞳は、涙に潤んでいる。しかしそれは、不快や屈辱によるものではなく──例えば芸術家が、生涯の目標にしていたコンクールの大賞に選ばれて、会場で自分の作品と相対したときのような──夢の成就による感動の涙で──

 

 猿山ケンイチの目の前には、今、全裸になっている古手川唯がいる。

 

 ────

 

 遡るのは、数時間前。

 

「ちょっと!あなた達、なにしてるのよ!」

 

 同じクラスの古手川唯が──不良達に絡んでいた。

 

「絡まれていた」と言えないのは、誰もが目を背ける不良グループに声をかけたのが、彼女だから。

 

 どうやら、彼らは猫をいじめて遊んでいたらしい。

 

 品行方正な優等生ではない猿山でも、それをするほど歪んだ精神性を持っているわけではない。それと同時に──「猫をいじめて遊ぶほどやべー奴らに、声をかけて注意するはずもない」という精神で──それが、大多数の一般人の総意だろう。

 それでも、古手川唯は見て見ぬ振りが出来なかったらしい。

 

「わっ……古手川さん、すごいですね……」

 

 猿山の隣で歩いていたモモは、驚嘆の声をあげる。

 地球人よりも圧倒的に身体能力に優れていて、酒とタバコとドラッグに犯された不健康な不良など、小指で軽く捻ることが出来るデビルーク星人とは違い──古手川唯は普通の地球人。それも、特別に運動が出来たり、武芸を習っているというわけではなく──「間違っていることは間違っていると言うべき」という正義感の一つのみで、誰もが目を逸らす不良達に立ち向かっているのだ。

 

「むむっ……猿山様のハーレム計画にはお邪魔虫だと思っていましたけど……あそこまで徹底しているなら、少し、認めなくちゃだめかもですね……」

 

 モモは古手川に、良い感情を持ってはいない。

 あるいは猿山がハーレムに否定的であれば、古手川への忌避感も薄かったのかもしれないが──

 

 学校中のどこでも、猿山がムラムラしたら、その場所をラブホテルにする状況下(直接的にはバレていないが)では、古手川の規律を重んじる性格は厄介らしい。

 

 そんなモモでも──思わず、認めてしまう古手川の正義感。

 

「へぇ、じゃあ猫の代わりに、お姉ちゃんで遊ぼうかな〜」

 

「ちょ……ちょっと!やめなさいよ!」

 

 不良達はコテコテの常套句で、古手川の手首を掴む。

 必死にはねのけようとするが、男女の体格差では、子猫がじゃれているようにしか見えない古手川。あの不良はモモの仕掛けた「やらせ」で、猿山を王子様に仕立てるつもりではないか──と思い、モモの方を見るのだが──彼女も同じ思考を浮かべたのだろう。目をつむりながら「私なら、もっと上手にやります」とでも言わんばかりに、首を横に振る。

 

 なので──あの不良は、本物だということ。

 

 軽率に助けに入れば、簡単に殴り倒されるかもしれない、ということ──

 

 不良達は最初、生意気な女が絡んできただけだと思ったらしいが──古手川の身体が想像以上にどすけべだと気が付いたのだろう。

 88センチのGカップ。風紀を乱す一番の存在。こんなどすけべな女がそばにいれば、男子生徒は劣情を催すし、エロ本の一つくらい学校に持ってきたくなるだろう。それでも、彼らは学生であるから、古手川にエロ漫画を没収されても「じゃあお前が代わりになってくれよ」とは口走らないが──しかし、心の片隅では思うはずで──

 

「おらっ!抵抗すんじゃねえよ!おいっ、車!車連れてくぞ!」

 

 不良達は古手川が助けを呼べないように、羽交い締めにして、口元を塞ぐ。

 最初は古手川も、指を噛んで必死に抵抗をしたが──それが不良達を本気にさせた。「てめえ!ふざけんなよ!」と古手川の頬を──それは、女性に決して振るっていい勢いではない暴力で叩いて──彼らは、古手川の制服を脱がせようとする。

 胸と秘部を露わにさせれば、助けを求めることが羞恥で難しくなる──というのは猿山にとっては陵辱物AVの知識だが、彼らは実戦で得た経験則なのだろう。愚者は体験に学び、賢者は経験に学ぶとは言うが、この状況下では不適切だな、なんてことを考えながら──

 

「えっ……猿山くん……?」

 

 猿山は──

 

 彼らの前に、立ち塞がった。

 

 道を行く男が数人、古手川が襲われていることに気が付いたが──不良達に睨まれて、早足で逃げていく状況。この状況下では、猿顔の自分ですら古手川にとっては王子様だろう。

 正直──不本意な気がするが──仕方がない。

 猿山は──不良達に立ち向かっていった。

 

────

 

「もうっ……無茶するからよ……私は、警察を呼んでくれたらそれでよかったのに……あっ……

 

 ここ……痣になってる……」

 

 猿山の頬に出来た痣に、古手川は消毒液を塗る。

 

 それは──猿山にとっても想定外の出来事。

 

 確かに多少の修羅場は積んできた。「宇宙から来た殺し屋」に本気で狙われた経験があれば、地球人の不良程度、少しも怖くはない。あるいは一人なら困ったかもしれないが、猿山の背後にはモモがいた。地球人を圧倒的に凌駕する身体能力。尻尾からビームを吐き出せば、彼らを骨の一片すら残さずに蒸発させられる少女が、文字通り背後にいたのだ。

 

 だが──

 

「わ〜、猿山様、かっこいい〜」

 

 と、彼女は最初、参加せずに傍観を決め込んでいた。

 

「そうは言っても助けてもらえるだろ」という思惑で首を突っ込むと、カウンターで顔面にパンチを振るわれた。暴力を躊躇しないタイプの人種であるから、人前で堂々と猫を虐待できるのか。しょうがないので、醜く、無様に、必死にあがいた。いざというときの護身術も「私がいれば、いざはあり得ません」と宇宙最強の殺し屋に保証されていたので、習うはずもなく──

 だから、記憶にはないが、きっと無様にぐるぐるパンチでもしたのだと思う。

 それでも──やはり、宇宙の殺し屋や怪物に狙われるよりはずっと、恐怖も痛みも少なかった。

 三分の間に、猿山が殴ったのが当たったのは三発だけ。ボクシングならばとっくにTKOが下されるだろうが、ここはリングではなく──

 

 ゴングの代わりに、通りがかったララが、不良達をボコボコにしてくれた。

 

 だから、今、猿山はドラッグストア前のガードレールに腰掛けながら、古手川と二人きり。

 

「……ねっ、あの猫、大丈夫かしら?」

 

 虐待されていた猫は、モモが連れて行った。「こういうのは、ナナに任せるべきですよっ!」と駆け足で逃げるように走っていったのは──

 あるいは、猿山を古手川と二人きりにさせるためだったのかもしれない。

 助けに入らなかったのも、古手川と二人きりにさせるためだったのならば──彼女はきっと、理不尽な暴力を、更に上回る暴力でねじ伏せることを好まない。力のない少女は、正義感だけで悪に立ち向かおうとしている。古手川に惚れられる男とは、同じように、力がなくても彼女の正義感に同調する人間で──そういう意味では、モモの考えは正解だったのかもしれない。

 

「んっ?どうしたの、猿山くん?

 

 ……私の顔に、何かついてる?」

 

 古手川唯は、今──猿山に好意を向けている。

 

 とは言えど、それは性欲が強めなものではない。

 彼女にとって、今までの人生の中で一番に好ましい雄が猿山ケンイチである、程度のもの。宇宙人ならば、そのまま押し倒して、無理矢理にでもレイプすれば簡単に心と股を開いてくれるかもしれないが──地球人である古手川に、それをすることは出来ない。

 

「……痣、残らないといいけど……」

 

 古手川の顔が、鼻息の当たる──十五センチ定規よりも近い距離にある。

 途方もない美少女──宇宙の王女様や金髪美少女の殺し屋と比較しても、一切のひけを取らず遜色がない──地球代表の美少女決定戦があれば、優勝候補の一人であるような古手川唯。今までの自分ならば、絶対に、彼女の顔がこの距離にあることはなかったし──宇宙の美少女を抱いて自信をつけていなければ、これをチャンスだと思って、唇をたこのように突き出して、場の空気を壊していただろうが──

 

「あっ……♡」

 

 今は、じいっと、古手川の瞳をまっすぐに見つめ返す事が出来る。

 これが結城リトならば、なにも小細工は必要なかったんだろうと──半分、やっかみを抱きながら、猿山は古手川を見つめる。彼女が視線を逸らせないのは、先ほどの出来事が原因だろう。どれだけ気丈に振る舞ったところで「レイプ寸前まで追いつめられて、誰も助けてくれなかった」というのはトラウマになってもおかしくない。

 

 それが──目の前には、自分の怪我も省みずに助けてくれた王子様。

 

 元々古手川は、他人の容姿の善し悪しに無頓着で、弄光先輩に告白をされてもサラッと断るような少女で──だが、宇宙人レベルの無関心ではなく、地球人としての常識がある以上、猿山の容姿を好ましいと思うこともないはずで──

 

 それが、今では、猿山の顔に夢中になっているという事実。

 

 これを見越しての不参加であれば、後でモモにはご褒美とお仕置きを一緒にやらねばいけないなと猿山は考えていると──

 

 ちゅっ♡

 

「〜〜〜!!??あっ、ごめっ!ごめんなさいっ!」

 

 引力に従うかのように近づいた二人の唇が、軽く、触れあう。

 

 猿山は古手川に任せるがままにしていたのだが──まさか、古手川が自分の(おそらく)ファーストキスを喪失することにも気が付かない距離にいたとは。古手川は自分のはじめてをなくしたことに、想像以上に動揺と狼狽を示していたが──「今のは事故であり、ファーストキスというものは、自分が捧げたいと思う相手じゃなければ、ノーカウントである──それを言えば、幼子の記憶もない頃や、保育園児、幼稚園児の頃から遡らなければいけない」という猿山の説得に、最後は納得してくれた。

 そうして──

 

「っ……♡」

 

 猿山と古手川の間には、無言の静寂が響きわたる。

 古手川唯のこのどすけべでハレンチな身体を──風紀委員として規則を守るよりも、籾岡のように性に奔放に生きたほうが幸せそうな身体つきをしているそれを、貪りたくないと言えば嘘になる。

 あの風紀委員をハレンチな性格に作り替えて「これはあなたの激しい性欲から、他の生徒を守るためなんだからねっ!」と言わせて、男子トイレで肉棒をしゃぶってもらいたいという欲望はある。

 だが──

 それと同時に、地球人の同級生である彼女に、無理矢理というのはいかがなものかとも考えてしまう。

 その静寂は心地が良いが、いつまでも、そうしているわけにはいかない。あるいはここで「ちょっとうちまで来ない?」と言えれば、ララに出会う前から彼女がいて、ヤリチンになれたのかもしれないが、猿山にはそうすることが出来ず──

 

「んっ……もう、大丈夫?そっか……私も、帰ろうかしら……

 

 今日は、ありがとうね……猿山くん……

 

 ちょっと、ちょっとよ?

 

 ちょっとだけ……すごく、きゅんってした」

 

 ──「ドキッ」ではなく「きゅんっ」だ。

 

 これは押せばヤれる──だが、押していいものか──と優柔不断を発揮するのは、彼女が、地球人では初めて落とせそうな異性だから。宇宙の美少女の媚肉を本能のままに貪るのとは、圧倒的に違った興奮が存在して──

 そのまま──古手川を誘う一言を必死に喉から出そうとしていると──

 

 ボツッ──

 

「あっ……雨?」

 

 重たい雨粒が、一粒、降ってきた。

 

「徐々に」ではなく「一気に」が豪雨特有の性質。最初の一粒が降りてから、前が見えなくなるほどの大雨になるのは一瞬。雨粒自体が質量を持って、突き刺すような痛み。ゲリラ豪雨は果たして、モモの仕業なのか──それとも偶然なのか。考えることも出来ないが──

 

「きゃっ!さ、猿山くん!?」

 

 猿山はとにかく、古手川の手を掴んで走り出す。

 ここから近いのは自分の家。ハレンチを嫌うくせに、肩と腋を露出した薄着の古手川は、すぐに風邪を引いてしまいそうなので──という考えであり、断言するが──古手川の手を引いて、とにかく、避難しなければと思っている瞬間は──ほんの僅かも、よこしまな感情は抱いていなかった。

 

 

────

 

 そして、よこしまな感情が湧き出てきたのは、自宅に避難してからだ。

 ボロアパートの一室に済んでいるのは、ララやヤミのトラブルに巻き込まれる事が多いから。

 家族を危険に晒すくらいならば、自分が一人で生活をしていた方がいい。生活能力に多少欠けていても、宇宙の美少女達が誰かしらか通い妻をしてくれる。なので、カビやキノコが生えることはないのだが──それでも、油断をしているとゴミで散乱してしまう。

 

 しゃーっ、と、シャワーの音が鳴り響いている。

 

 猿山はとりあえず近くのゴミを、適当にゴミ袋に放り込んでいく。女性を招き入れる部屋ではないことは知っている。世話好きのモモならば、部屋を綺麗にして、洗い物や洗濯を済ませてから、万年床の煎餅布団で身体を重ね合わせてくれるが──まだ、恋人ですらない──「ファーストキス」すら済ませていない古手川を相手に、それをすることは出来ない。

 改めて考えるととんでもないことをしたな──と、猿山の鼓動はバクバクと弾む。

 優秀な雄であれば強引にレイプしたとしても「気持ちよかったから許してあげる」と言う宇宙人の雌とは異なり、古手川唯は地球人だ。このまま押し倒せば、彼女は警察に躊躇なく訴えるだろうし、そうすれば自分はデビルーク星に亡命をしなければならない。いや──モモの提案通りに、デビルーク星の王となって酒池肉林の日々を過ごすのも魅力的ではあるのだが、そこまでの責任を負いたくもない。

 ただ──自分は美少女達と、好きなときに好きなだけセックスを出来る気楽な人生がいいのだ、と。

 

 そんなことを考えていると──

 

 きゅっ、と、シャワーの止まる音が狭い部屋に響いて──

 

「あっ……猿山くん、着替え用意してくれてあり──ひゃっ!……こ、これに……着替えるの?」

 

 狭い風呂場から顔だけを出した古手川が、猿山に尋ねる。

 視線を合わせてはいけないと思ったので、一瞬で背中を向けて彼女に答える。「男の子の一人暮らし。清潔で潔癖な古手川には受け入れられないかもしれないが、自分の部屋で今、一番綺麗なのがそれ。この前洗濯したばかりだし、古手川の制服がとりあえず乾くまでは、それを着てもらう他にない──」と、つらつらと述べられる言葉は、そこに、一切のやましさがないからだ。

 

「そっ、そう……わ、わかったわ……だって……これしか、ないんだもんね……?」

 

 古手川の声色には、どこか、含みが感じられる。

 

 ──そんなに、自分の学校指定ジャージが嫌なのか──

 

 少しだけ思うところがあるが、すぐに思考をかき消す。古手川唯は他の凡百の女子と違って、人を容姿で判断しない。「猿山のジャージってなんか精液とか染みついてそう」という偏見で嫌がる頭の悪い女子ではなく──単純に男子の体操着に袖を通す行為への背徳感で、躊躇しているだけだろう。

 なので、少しだけ心をじくじくと痛ませながら、特に気にすることもなかったのだが──

 

「んっ……お次、どうぞ……猿山くん……」

 

 シャワーから出てきた古手川は──

 

「──!?」

 

「だ、だって……これしかないんでしょ……?」

 

 ──猿山のワイシャツを一枚、羽織っただけの格好だ。

 古手川の腕にサイズがぴったりなのは、それがきっと、猿山が中学時代に着用していたものだからだ。確かに押入の片隅には置いていたが、それは捨てそびれただけの代物で──その前に、自分は確かに学校指定ジャージを扉の前に置いたはずで──

 だから──モモが暗躍をしたのだと一瞬で理解をする。

 

「は、恥ずかしいから……あんまり、ジロジロ見ないでくれる……?」

 

 頬を真っ赤に染めた古手川に言われて、猿山は慌てて視線を逸らす。「あっ……」と、古手川の唇の端から漏れた声はなんなのか。ただの呼吸のタイミングなのか──それとも「見て欲しかった」「そんなに嫌がらなくてもいいのに」という許容なのか。

 違う──だめだ──と、猿山は自分に言い聞かせながら風呂場へと駆け込む。

 何度も──何度も繰り返すが、古手川唯は地球人。性欲の赴くままに彼女を押し倒せば、その後に待ち受けているのはデビルーク星の王という自由も何もない立場だ。

 それでも──

 

 浴室に入ると、身体が火照ってしまう。

 

 つい数十秒前まで──全裸の古手川唯が入っていた空間。普段自分が使っている安物のボディソープとリンスインシャンプーで、彼女が身体を洗ったという事実。もしや──と思って、ボディタオルを触ると──

 

 それはぐっしょりと、濡れている。

 

 身体を洗うためのタオルはそれしか存在しない──先ほどまで、古手川がこのタオルで自分の身体を擦っていたのだとしたら。普段は男子高校生の健全な汗や皮脂や、お尻の谷間やチンカスを綺麗に拭き取るそれで──古手川自身の豊満な乳房を持ち上げて、その下側を洗ったり──あるいは自身の秘部へとタオルを突っ込んで、カスを綺麗にしたり──いやっ、考えにくいが、古手川がボディタオルを細く縒って、自身の肛門をごしごしと擦った可能性がある。

 それは──最早、セックスとどう違うのか。

 自身の小さな器から溢れる興奮で──ぽたっ、と、床に真っ赤な滴が落ちる。

 それが自分の鼻血であることに気が付いたのは、少し遅れてからで──猿山はシャワーを流しながら、鼻を摘む。洗い流すことが容易で、古手川に見られていない場所であったのは良かったなと、ほっと一息を吐く。

 ──自分は、既に、大勢の美少女と肉体関係を持っている。

 童貞だった中学時代ならば、そのボディタオルで半年、500回の自慰行為は容易だろう。古手川唯による、ボディタオルを使った間接泡踊りだ。世界の天地がひっくり返ってもソープ落ちすることがなさそうな女が、絶対にすることがない泡踊りを間接的に堪能できる世界で唯一の雄になって、そのボディタオルについていた一本の陰毛を、勝率が限りなく低い賭けであると理解しながら、お守りの中に入れて毎日持ち歩くことだろう。

 多少の女性経験で、自分もヤリチンの仲間入りを出来たと、猿山は思っていたのだが──根っこにある童貞根性は払拭されないらしい。宇宙人の雌をどれだけ屈服させたとしても、それは自分の股間から突き出た、三十センチ定規には永遠に満たない一本の棒のおかげ。

 鏡がシャワーの水滴で、自分の顔を映さないのは良かったなと猿山は思う。猿顔の自分が、古手川唯とめくるめくラブロマンスを送れるはずもない──と思いながらも、ワンチャン狙いで身体から血が出そうなほどに擦って、綺麗に洗ってしまう自分自身に嫌気がさすが──

 

 ──そうした諸々の事情があって、だから、古手川よりも長いシャワー時間を取った。

 

 宇宙人の雌が、地球人の雄の濃い体臭に興奮するというのもあるが──普段は大ざっぱに身体を洗っていた。整理整頓が出来ない部屋からも、古手川は推測することが出来ただろう。猿山がいつ、シャワーを浴び終わるのか──彼女はきっと、すぐに終わると待っていたはずだ。だが、一向に終わる気配がない。シャワーが止まり、バスタオルで身体を拭いて、着替えをして、ようやく出てくるまでの間に──気が付かないはずがないし──

 

 ならば、少しくらいは大丈夫だと思ったのだろう。

 

「んっ……♡あっ……んふっ♡……すんすんっ……はぁ〜……♡ほんと……くっさ……♡すんすんっ……♡」

 

 古手川唯は──

 

「んっ♡ふぅ♡…………!!???さ、猿山くん!!?」

 

 猿山の枕を抱きしめながら──自慰行為に耽っていた。

 

 汗くさい自分の枕。頭皮の臭いがしっかりと染み込んだそれは、決して、良質な臭いであるはずもない。それなのに──古手川は枕を嗅ぎながら、自身の秘部をいじり、布団の上にはシミまで作っているのだ。

 

「ちっ!違うのよっ!こ、これは……そ、その……ちゃんと、洗ってないのかなと思って……か、嗅いだだけで……」

 

 苦しい言い訳であることは、古手川自身が一番よく理解しているのだろう。

 無理もない話だ。自分が逆の立場で、古手川の家に招待をされて、誰も見ていない時間帯があれば──彼女のタンスから下着の一枚くらいは拝借するだろうし、それを嗅ぎながら自慰行為に浸っていたことだろう。異性の体臭というものに興奮をするのは、生理的現象。先ほどまで、古手川がシャワーを浴びた浴室で興奮をしていた自分が、まさか、否定できるわけもないのだが──

 一番、大事なことは──

 

 ──古手川って、俺のこと好きなの?

 

「……ふぇっ!?えっ、す、好き……って……っ!」

 

 古手川は顔を真っ赤にして狼狽するが──

 しかし、決して、否定をすることはない。

「押せばヤれる」というのはこういうことなのかと、猿山は考える。自分の考え過ぎか。ここで手を出そうとすれば、挿入寸前で拒絶をするタイプにも思える。あるいは今日のきっかけのように、最後まで古手川を受け入れないことが、彼女を落とすための選択肢なのか──と、ぐだぐだ考えるが答えは出てこない。どれだけセックスをしても、恋愛経験はほとんどないのだ。

 だから──猿山は古手川に告げる。

 

 ──俺は、古手川のことがすごく好きだ──

 

 正義感に満ちあふれたところも、その正義感が根っからのものじゃなくて、自分を奮い立たせながら発揮しているところも──男子生徒からは厄介がられているけど、それに傷ついている繊細なところも──それでも、風紀のためにちゃんと取り締まっているところも──もちろん、その容姿も好きだ。少し厳しそうな顔立ちだけど、気を抜いていい場面では柔らかな笑顔になるところも──さらさらでつやつやな黒髪も──思わずキスをしたくなる、艶やかな唇も──ここまで来たら隠し事は出来ないけど、その大きな胸を揉みしだいて、舐めしゃぶりたいし──大きな臀部に顔を埋めて、肺一杯に届くまで深呼吸をしたい。ハレンチなことに怒るけど、ハレンチなことは嫌いじゃない古手川と──古手川が想像もしたことないようなどすけべなことをしたいと思っている──

 

 と──

 

 それは、彼女の肩を掴みながら、瞳をまっすぐに見つめた──心の底からの言葉。

 

 ふと──親友の結城リトが脳裏に浮かぶ。

 彼のように整った容姿があれば、この告白ももう少し格好がついたのか。今の自分では、猿顔の三枚目が、性欲と衝動に身を任せてヤりたがっているだけで──少女漫画の告白シーンと、AVの導入くらいの落差があるな、と思いながらも──

 

「あっ……えっ……♡」

 

 ──ハレンチな古手川は、AVの導入の方がお好みのようだ。

 顔を真っ赤に染めた彼女は、もう、一切の拒絶をしない。両手を自分の身体の横に置いて、大きな乳房も、ボタンの隙間から見えるお臍も──下着の一枚も履いていない、丈がぎりぎり隠すだけの秘部も──その全てが無防備。

 

 結城リトよりも、猿顔の自分が唯一勝っている点が性欲──

 

 猿山は、古手川の肩を軽く押す。

 

 ほとんど力を込めていないのに──ぽすっ、と、古手川は猿山の万年床に背中をつける。「男の子の乱暴には勝てないから」と自分自身に言い訳をするようなもの。古手川は、両腕をあげている。無防備な態勢。不良に絡まれて「本気で襲われれば、男の子には勝てない」と理解したかもしれないが──だからと言って、抵抗しない理由はないのに──

 

 古手川は、今、自分にレイプをされて純潔を失うことを待ち望んでいる。

 

 だから──

 

 猿山は、彼女に告げた。

 

 ──自分には既に宇宙人の恋人がいる。

 

 その恋人は、真面目な古手川からすれば信じられないかもしれないが──性に奔放な価値観で、ハーレムを許容している──と。

 

「……なに、それ……信じられないんだけど……」

 

 古手川は、猿山に懐疑的な視線を向ける。

 宇宙人の存在を知っていても、その価値観まで受け入れるのは難しい話。同じ地球に済んでいても、住んでいる国と宗教が違えば、戦争が起きる種族にとって──それは、簡単に納得できるものではなく──あるいは古手川は、猿山が「彼女がいるのに古手川を抱くことの正当化」として嘘を吐いているのではないか、とまで疑っているのだろう。

 

 だから、猿山は続ける。

 

 ──宇宙人の恋人は、ハーレムを許容しても──猿山自身の意志で、誰かを抱くことは許していない。

 

 雌に惚れられて、ハーレムを築くならばいいが──自分から雌を口説き落として抱くことは、宇宙の掟で禁止である──と。

 

 猿山は、それから古手川の身体を抱き起こす。

 

 セックスのために押し倒されるときは、綿のように軽い身体だったのに──セックスをしないために、持ち上げられると──古手川の身体は途端に抵抗して、ずっしりとした重たさを感じさせる。勿論それも、騎乗位で腰を振ってもらうときには心地よいのだが──閑話休題。

 

 猿山は、古手川の瞳をまっすぐに見つめる。

 

 ──親友の結城リトならば、絶対に出来ない──女の口説き方。

 

 ──俺は古手川とはヤりたいが──古手川は、俺とヤりたいか?

 

「なっ────!!!」

 

 酸素を求める金魚のように口をパクパクとさせるが──

 

 古手川は、それを否定しない。

 

 身体目当てのハレンチクソ野郎と、今までならば一蹴しても──すっかりと雌として出来上がって疼いた身体。彼女は今、必死に天秤にかけているのだろう。このまま「風紀の欠片もない肉欲に溺れた性行為」に走るのと──家に帰ってから「猿山に抱かれる妄想で、自慰行為」をして疼きを沈めること──ワイシャツ越しでもわかる、ぷっくりと隆起した乳首や、秘部が触れている箇所が染みになっている布団を見れば、もう、抵抗する方がおかしいのだが──

 

 彼女はそれほどまでに、風紀委員であるという肩書きに縛られているようだ。

 

 古手川は視線を伏せるが、そうすると猿山の股間が視線に入る。ガッチガチに隆起した肉棒を見つめて、身動きができない少女。ハレンチが故にハレンチを嫌うのならば、それはとんだお門違いであり──素直に解放してしまえばいいのに──と、猿山は肛門に力を込めて、肉棒をびくんっ♡と脈動させる。「わっ♡」と小さな声を漏らして、古手川は、殊更に肉棒に釘付けになり──

 

「さ、猿山くん……」

 

 どうにか──絞り出すようにして、彼女は、言葉を紡ぐ。

 

「……モモさんから、聞いたの……昔、猿山くんが困っている猫を助けたことがあるって……

 

 それ、ほんと?」

 

 古手川は上目遣いで猿山に尋ねてくる。

 彼女の質問の意図は猿山には計りかねる。だが、この正念場。経験豊富なホストであるならともかく、自分に出来ることは誠実に──性欲をぶつけていくしかない。なので、下手な小細工はせずに、脳内を浚っていくと──

 

 二年前に、捨てられていた猫を飼ってくれる人間を、探したことがあった。

 

 それは結城リトが捨てられているところを見つけて、放っておけないということで手伝いをしたようなもの。実際は西蓮寺春菜のコネで猫はもらわれていったが、ビラ配りやビラ貼りに奮闘したし──結果的に自分経由では飼い主が見つからなかったが「猫を助けたか?」と聞かれれば、それは、きっと「はい」と答えるしかない代物。

 だから──

 猿山は一切の嘘をなく、古手川に答える。

 

「確かに、昔、助けたことがある──」と。

 

 そこからの古手川の言葉で会話を進めて、事情を理解しようとするのだが──彼女は瞳を猫のように丸めて、肩を大きく弾ませる。映画やドラマでは──「一目惚れで恋に落ちた少女」としてよく見る姿だが──猫の飼い主探しが何になるのか。

 

「やっぱり……あれ、モモさんの言うとおり……猿山くんだったんだ……んっ……♡……これ、運命なのかな……」

 

 古手川は何か、独り言を呟くが──最終的には自分一人で解決したらしい。その猫の飼い主が古手川だったのかと聞きたくなるが、彼女が話したくないのならば、そこまで掘り下げることでもない。

 古手川は、猿山の手を握り──

 

「猿山くんは……私と、その……

 

 ハレンチなこと……したいの?」

 

 と──潤んだ瞳の上目遣いで、尋ねる。

 

 落ちたな──と、猿山は思いながら──結城リトでは出来ないような、見栄も恥も外聞も何も存在しない──性欲に脳を支配された猿のように、激しく、縦に頷くと──

 

 雌としての承認欲求を刺激された古手川が、悪い感情を抱くはずもなく──

 

「ねっ……私、その……こう見えて……初めてだから……わ、私からリードとか、出来ないから……

 

 だから……猿山くん、お願いします……

 

 私の処女……もらってください……♡」

 

 と──どこで学んだのか。古手川は裸ワイシャツで三つ指を突いて、長々、都合三十秒ほど──猿山へと頭を下げて、自分の処女を破ってもらうことを懇願した。

 

 

 ────

 

「ちゅっ♡あむっ♡れろぉ……んみゅ!?♡んん〜〜っ……んんんっ!ぷはぁ!ちょ、ちょっと猿山くん、舌まで入れるなんて……あむっ……んんっ……♡べ……べつに……いやってわけじゃなくて……心の準備というか……女の子への許可というか……えっ?

 

 ……は、はいっ……いいですよっ……

 

 んんっ!?♡じゅるるるっ♡れろぉ〜……♡むちゅ〜っ……んっ♡つば?飲ませるの?……ちょっと、待って……んっ♡ぐぶぐぶっ♡じゅぶっ♡……ぐぶっ……んぐっ♡……猿山くん……くひ、あへて……

 

 ……れぇ〜〜〜っ…………♡

 

 ……どう?……お、美味しいの?……し、信じられないけど……わ、私にも飲ませてくれるの!?そ、それは流石に……え、えっと……ちょっとだけ……なら……んっ♡」

 

 猿山は──古手川唯と濃厚に舌を絡めるディープキスに浸っている。

 どれだけハレンチな身体で男を挑発して、性知識は女子小学生レベル。それも「遊んでいない方」のものであり、古手川は猿山に口づけをされながら、ただ、それについていくだけで必死。舌を入れるキスに抵抗されるのは久々だなと考えながらも、同時に──その抵抗に、たまらなく興奮をしたのも事実だ。

 古手川は、どうやらキスが大好きらしい。

 ハレンチな少女は、甘えることが苦手な性質。一番親しい兄にすらそれが出来ず、友人はいても、親友はいない。風紀委員として、規律を重んじるその肩書きを捨てて甘える機会がなかった少女が──今は、裸ワイシャツで、男の部屋の汗が染み込んだ薄っぺらい万年床の上で──互いの唾液を交換している。普段は背筋をピンと伸ばしている少女が、今は背中で淫らな曲線美を描いて、猿山に全体重を預けてもたれ掛かっている。彼女の真っ白な背中を見たいと思って、髪をかき分けても、古手川は一切の抵抗をしない。

 これほどまでに極上の美少女が──今、積極的に自分の意志でキスをしてくれている状況──

 モモやララには悪いが──これはまた、桁違いの破壊力がある。古手川唯は同級生の少女。クラスは違ったし、幼馴染と呼べるほどではないが──彼女の小さな頃を知った上で、その媚肉を貪れるという興奮は、宇宙人にはない代物なのだ。

 同級生が古手川唯のことをエロい目で見ているのは知っている。風紀委員として、ハレンチを取り締まる側のくせに、グラビアアイドルよりも大きな乳房をぶら下げているエロ女。アイドルのルンやキョーコの水着姿でも、男子生徒は十分に爆乳だと思えるのに──それを遥かに越えている古手川唯の88センチGカップ。あれを揉みしだくことが出来ればどれほどいいか──古手川唯をレイプ出来ればどれほどいいか──勿論、その全ては「彼女は泣き寝入りせずに警察に通報する」ので、妄想だけで済ませられる代物だが──

 今──世界中の雄で、唯一、猿山だけが古手川唯にそれをする権利があるのだ。

 古手川は猿山の首に両腕を回して、抱きつくように絡めていく。

 どこまですれば嫌がられるのか──と怯えている少女。所作の一つ一つが童貞男子のように、おそるおそると言ったもの。命令をすれば舌を絡めて、唾を飲ませてくれるが──そうしなければ、唇を重ね合わせるだけのバードキスで朝を迎えることだろう。

 だから──

 

 むんずっ♡♡♡

 

「ひゃっ!?」

 

 猿山は──古手川の乳房を、力強く掴んでやる。

 ワイシャツ越しに、目の前の果実を収穫するような無遠慮な手つき。豊富な性経験から、女性の乳房に快感を与えるためには力は必要なく、くすぐるような愛撫が大事だとモモから教わってきたのだが──そのセオリーを敢えて無視した、乱暴な乳揉み。

 それは──この行為に、互いの遠慮は必要がないという猿山の意思表示──

 古手川は乳を揉まれたことに最初は驚いていたようだが──抵抗の言葉は、一切、口にしない。尋ねられれば「舌を絡めるキスで口を塞がれていたから」と逃げるのだろうか。そうはさせるか──と猿山は、反対側の手で古手川の臀部を触ってやる。裸ワイシャツの彼女は当然、下着を履いていない。猿山のブリーフを履くわけにもいかないのだろうが──秘部はぬるぬるに濡れていて、彼女の陰毛もしっとりと湿って──ああっ、そうか──古手川唯にも陰毛は生えているのだな、と思うと、無性に興奮をする。

 腋の毛の処理は丁寧にしていても、秘部の毛は誰かに見せることがない場所。モモやララはパイパンにしているので、久々に陰毛を触ったなと思い夢中になっていると──

 

「あっ、あの……私、ちょっと、毛が濃い方で……い、いつもはもっと処理してるんだけど……

 

 そ、その……嫌いになった?」

 

 今にも泣き出しそうな瞳で、猿山に尋ねてくる古手川。

 こんなどすけべな身体つきの雌に、陰毛が生えているだけで嫌いになるはずもないだろうが──雄の性欲バカにしてんのか──と、理不尽な憤りを抱きながら猿山は古手川の乳房と臀部を、乱暴に握りしめる。「んひぃ♡」と悲鳴にも似た嬌声を響かせる古手川の口を──猿山は乱暴に、唇で塞いでやる。

 性欲をむき出しにした、童貞男子高校生のような「おっぱいもお尻も揉みたい、キスもしたい」という欲望が──それがそのまま、古手川のハレンチを肯定する行為になる。猿山は古手川の首筋にキスを落としながら、彼女の反応を伺う。どうやら古手川は──今日、最後までいくことに躊躇いを持っていないようだ。指で秘部を触れると、ぬるぬるのそれは、最早挿入するにも滑って難しそうなほど。今すぐ挿入をしても大丈夫だろうが──

 

「…………えっ?」

 

 猿山は、古手川の耳元で囁く。

 

「……んっ♡正直、その……ちょっと、怖いかも……クラスメイトから、よく聞くもの……

 

 えっと……はじめてって、すごく痛いんでしょ?確か……鼻からスイカを出すくらいとか……」

 

 古手川はどうやら出産と破瓜を誤解しているようだが──こればかりはどうしようもない。モモやララのような宇宙人は、その破瓜の痛みすらも喜びに感じる節があるが──古手川は地球人の少女。彼女の初体験を最悪な物にしない自信が、猿山にはない。何せ──破瓜の痛みで涙を流して、膣内に残った処女膜のカスをカリ首でこそぎ落とすような乱暴なピストンをしても──膣内射精の後で、間髪入れずに二回戦を要求するデビルーク星人とは違うのが、地球人の古手川唯だ。

 だから、猿山は彼女に錠剤を差し出す。

 

 ──これは、処女喪失の痛みを快感に変えてくれる薬だ──と。

 

 勿論、非合法な代物ではない。モモが作った薬だ、というと古手川は簡単に信頼をした。

 無理もない。「宇宙人なんて存在しない」と言っていた地球人と、王女ですら発明品を幾多も生み出せるデビルーク星人の科学力の違い。その上で、植物の知識に長けているモモならば、それくらいの薬は簡単に、しかも、合法に作り出せると古手川も理解しているのだろう。

 だから──後は古手川次第。

 

「んっ……これ、飲んだほうがいいのかしら?」

 

 古手川は猿山に尋ねるが、猿山は答えない。

 出産の際に無痛分娩を選ぶかどうか──という議論と同じ。古手川が処女喪失の痛みをどう捉えているか、が肝心なので、選択肢を提示しただけだ。「痛くないならその方がいい」と言うならば飲めばいいし「その痛みが、自分が、女になった証だと思う」と言うなら捨てればいいという簡単な話なのだが──

 古手川は、掌の錠剤を眺めたまま、動かない。

 仕方がないので、彼女の乳房や秘部を愛撫して、その灯が消えないようにしてやる。古手川の黒髪に鼻を埋めると、自分と同じリンスインシャンプーを使ったとは思えないほどにいい匂い。耳の裏まで丁寧に洗われている少女は──おかしな言葉遣いになるが、地球人とは思えないほどに美しい。

 

「……猿山くん、私ね……破瓜の痛みは大切だと思っていたの……

 

 その痛みは、とても辛くても、きっと……耐えなくてはいけないもので……だから、ねっ?この薬は……もらえないわ……」

 

 と──古手川はそれを拒絶する。

 

 が──

 

「でも……猿山くんのおちんちん、辛いのよね?」

 

 そっ──

 

 と、古手川は猿山の陰茎に手を伸ばす。

 ガチガチに屹立した陰茎は、亀頭がパンパンに膨らんでいる。睾丸が腹の奥にせり上がって、張りつめた陰嚢。今すぐの解放を要求しているそれは──

 

 かりっ♡

 

 と、古手川の爪が軽く触れるだけで、びっくんっ♡と激しく脈動してしまうもの。

 古手川の優しい愛撫。宝物や硝子細工を扱うような指先。こんなもの、多少は乱暴に扱ってもバチは当たらないぞ──とは自分では言えないが、思いは確かで──

 

「わっ……あっつ……♡」

 

 それでも古手川は、猿山の陰茎を世界中の何よりも大切に触ってくれるのだ。

 興味津々だが、傷つけてしまわないかと──子供がふれあい広場の子兎に接するような態度。彼女は猿山の亀頭の先端に、一度、口付けを落とす。今、あなたに触れているのは敵意のある相手じゃないよ──だから、落ち着いてリラックスして──そんなにびくっ♡びゅくっ♡と脈動しないで大丈夫だから──♡と告げるような、思いのこもった口付け。性行為に不慣れな少女からの亀頭キスは、通常よりも興奮度合いが高まる代物であり──

 その最中も、古手川は猿山を上目遣いで見つめている。

 

 それから──彼女は、錠剤を口に含み──

 

 ごくんっ♡

 

「……ふふっ♡飲んじゃった……♡」

 

 破瓜の痛みを快楽に変える媚薬を、嚥下した。

 どういった心変わりがあるのかはわからないが──

 

「……私ね、自分のはじめての思い出よりも……あなたを喜ばせたいの……♡……はじめてが、痛くて、辛くて、泣きわめいて終わっちゃったなんてことになるくらいなら……女になった自覚なんていらないから……ねっ、猿山くん?

 

 私が女になった自覚は……これから先、一杯、あなたが教えてくれるんでしょ?」

 

 猿山の頬を撫でながら、鼻先に軽くキスをする古手川の──

 

「──きゃっ!?」

 

 天性の魅力に、猿山は限界を迎える。

 万年床の薄布団へと古手川を押し倒す。勃起した陰茎が彼女の臍に触れる。裸ワイシャツのボタンを──乱暴に引きちぎる。自分自身のものだからいいだろう、と思いながら──そのまま古手川の秘部に亀頭を触れさせる。

 ぬるぬるな膣肉は、彼女が生まれ持った、天性の雌の才能。初めての愛撫を受けて、これだけ膣をぬるぬるにぬめらせて、雄を受け入れる態勢が出来ている女が──よくもまあ、「風紀委員」だの「ハレンチ」だの主張できたなと、理不尽な怒りが下腹部に湧き上がる。

 

「あっ……私、彼女がいる男の子と……えっちしちゃうのね♡」

 

 古手川は、猿山の唇にちょんっ♡と人差し指を触れさせるので──

 

 嫌だったか、と、尋ねると──

 

「……ううんっ♡すごく……興奮する、かも……♡」

 

 ──ハレンチの才能を開花するので──

 

 にゅぷぷぷぷ〜〜〜♡

 

 と──腰を前に突き出して、挿入した。

 

「んんん〜っ…………♡んっ……ふぅ……っ♡……ん、ぐっ……♡だ……大丈夫、よ……♡気に、しないで……♡圧迫感が……お腹の、中が……押し広げられて……不思議な気分だけど……あのお薬のおかげで、痛くは──ないからっ……♡

 

 ……でも、代わりに……キスしてほしいわ……♡」

 

 猿山は──古手川の望み通りにキスをしてやる。

 正常位での性行為は、上にいる雄が最も格好良く見える──という理屈は古手川にも当てはまるのだろうか。彼女の痴態に、猿山は夢中になってしまう。腹の上から子宮を撫でて、猿山は、舌をべろべろと突き出してやる。第三者の視点から眺めれば「三枚目の猿顔に陵辱されている、黒髪ロングの美少女」なのだろうが──実際には、それは古手川もノリノリなもの。醜悪なはずの猿山の顔にも、彼女はくすっ♡と小さく笑うばかりで──「んれぇ〜〜〜♡♡♡」と舌を絡めてくる。

 互いの唾液を再度交換しながら、猿山は夢中になって古手川の膣を穿っていく。

 地球人の雌──同級生──風紀委員の厳しいあの娘──古手川唯を形成するそれらは、自分が今まで犯してきた宇宙人の雌とは根本的に異なるもの。彼女を征服している優越感は、棚ぼたの宇宙人美少女よりも遥かに強く──このぬるぬるな膣ひだも、ふかふかな乳房も、甘ったるくて母乳のような味わいが感じられる唾液も──世界中の雄で自分だけが知っているという優越感が、さらなる興奮を導く。

 結城リトには絶対に出来ない行為──だと、猿山は考える。親友である彼は紳士的で、それは好ましいものだが──性的興奮と発情をしている女性を前でも貫けば、一気に悪癖となる。ハレンチな少女は、格好いい好青年よりも──自分のような性欲猿の方が相応しいのだと──

 

「あっ……♡」

 

 猿山は、古手川の手を掴む。

 布団のシーツを硬く、強く、握りしめていた彼女の手。痛みはないはずだが──圧迫感によるものか──あるいは「セックスというのはそういうもの」という固定観念が働いていたのか。猿山の手が、古手川の手をつんっ♡つんっ♡と触れる。無理矢理にではなく、合意を求める合図。古手川はそんなことすらも、嬉しかったのだろう。口元に笑みを浮かべてから、ゆっくりと──

 

「はいっ♡……いいわよ、猿山くんっ♡」

 

 手を開いて──猿山を受け入れる。

 五指を掌で絡め合わせる──俗に言う、恋人繋ぎ。正常位で自分を犯している雄が、両手まで握りしめたら、雌は一切の抵抗が出来ず、逃げることも不可能で──だから、「逃げるつもりは少しもない」という彼女の意思表示だ。

 恋人繋ぎをしながら、ちゅっ♡ちゅっ♡と唇を触れ合わせるだけのキスをする。古手川は先ほどまで、受け身で舌を絡める淫蕩なキスに溺れていたのだが──口を開けて餌を待つ雛鳥ではダメだと思ったのだろう。にゅるっ♡と、自分から舌を絡めてくるので──猿山は彼女の後頭部を優しく撫でてやる。古手川唯の美少女に相応しい美男子がすれば、もっとロマンティックなのかな──と思うが、それでも、肝心の古手川はうっとりと恍惚に浸った瞳を浮かべているので、なので、猿山はもっと頭を撫でてやる。どれだけ勉強を頑張っても、風紀委員の活動に専念しても──褒めてもらうどころか、やっかみを受けていた少女。迫害されていた側の気持ちならば、美男子ではない猿山には十分にわかるので、そうして沢山頭を撫でてやると──

 

「んっ……♡猿山くん……

 

 ねっ……

 

 ハ……ハーレムって……私でも、入れるのかしら?

 

 ……あっ!ち、違うのよっ!そ、その、宇宙の文化って私たちとは全然違うから、純粋な興味というか……え、ええと……あ、あの……その……

 

 ……さ、猿山くんは……

 

 ……私がハーレムにいたら、嬉しいの?」

 

 古手川のまっすぐな瞳──

 

 風紀と規律に厳しいというのは、言い換えれば「ルールに抵触しない限りは問題ない」ということ。地球の日本国の常識では一夫一妻だが──宇宙規模で考えれば、ハーレムを容認している星が幾つもある。古手川唯にとって、惚れた男にすでに恋人がいて──しかし、恋人がハーレムを容認している場合──

 彼女は、今、猿山の言葉を待っているのだろう。

 

 一言、ハーレムに入ってくれと言えば──彼女はそれを受け入れるだろうが──

 

「あっ……♡」

 

 猿山は、古手川の頭を優しく撫でてやる。

 それをすれば、彼女は地球人としての第一王妃となる。宇宙人相手のハーレムを許容しても、地球人同士のハーレムは「ハレンチだ」「私がいるから十分でしょ」と認めなくなる可能性もあるわけで──しかし、ここで彼女の申し出を拒絶したところで、古手川の泣きそうな顔を見せられたらすぐに掌を返さねばならないし──

 と、葛藤をしているところに──

 

 ぷるるるるる──っ

 

「──きゃっ!?」

 

 ──デダイヤルの着信音が鳴り響く。

 

「猿山様〜♡今、何してましたか〜?いえいえっ、ちょっと浮気でもしているんじゃないかな〜って気配を感じて、思わず電話しちゃっただけで……あれ?誰かいるんですか〜?」

 

 白々しいほどの棒読み演技で──

 

 モモ・ベリア・デビルークは通話をしている。

 

 猿山には簡単にわかる演技だが──動揺している古手川には効果覿面なのだろう。「あっ、あのっ、わた、私どうすれば──っ」とこれ以上ないほどに動揺しているので──少し、愉快だなと思った。

 

「あっ、もしかして猿山様……ハーレムに入りたい女の子とお楽しみ中でしたか〜?でもでも、私、まだご挨拶されてないな〜……ま〜さ〜か〜……彼女持ちの男の子と浮気セックスしてから、事後承諾で、ハーレムに入れてくださ〜いなんておねだりする……恥知らずの女性なんていませんよね〜?」

 

 盗聴器と監視カメラでもついているのか、疑いたくなるようなモモの言動(多分、実際についているのだろう)

 

「ご、ごめんなさいモモさん!」

 

「あれ、古手川さん、どうしたんですか〜?」

 

「私、その……そこまで、頭回らなくて……そうよね……幾ら、ハーレムを許容しているからって……モモさんに一言、言うべきだったわよね……」

 

「……ふふっ♡」

 

 モモにとって、古手川の狼狽は「いい気味」なのだろうか。

 風紀に厳しい彼女のせいで、学校内でのハレンチが制限されているのは事実。勿論モモとて、不良に犯されて悲惨な目にあって欲しいとは思ってもないだろうが──自分があれほど嫌悪していたハレンチな状況で、猿山と交尾しているその姿は、きっと腹の底から愉快でたまらない代物なのだろう。

 

「私ね……今日、猿山くんに助けられたの……

 

 猫を虐めている不良達を注意したら、襲われかけて……みんな、猫と私を見ても、見て見ぬ振りをして早足で立ち去っていって……襲われたときのね、あの不良達の太い腕……私、本気で抵抗しても身動きとれなくて……怖くて、泣き出しそうだったときに……

 

 ……猿山くんが、助けに来てくれたの……♡」

 

「へ〜、それで猿山様が彼らを退治してくれたんですか〜?」

 

「も、もう!モモさんもそこにいたでしょ!い、意地悪しないでよ……

 

 ……猿山くんはね、全然、強くない男の子なの……

 

 不良達がきっと、格闘技を習っていたからか……猿山くん、ボコボコのぼろぼろにされちゃって……なのに、私を見捨てようとしないで……立ち止まってくれて……あっ、不良達は最後、通りすがったララさんがやっつけてくれたんだけど……

 

 ……と、とにかくね……

 

 私……猿山くんの正義感に……

 

 いつも、口うるさくて、ガミガミ言ってる私でも助けてくれる正義感に……す、すごく……惹かれちゃって……♡」

 

 ──正義感なんてものが少しもないのは、助けた猿山自身が一番よく理解している。

 モモが助けてくれると思った上に、ここで古手川に恩を売ればヤれるのではないか、と考えた──徹頭徹尾、性欲による行動だ。そこには正義も大義もまるでないのだが──こうして、我欲による行動が好意的に解釈されるのは、ちょっとだけ主人公っぽいなと感じる。

 

「へぇ〜……古手川さんはぁ〜、不良に助けられただけで好きになって、セックスさせちゃうんですね〜♡」

 

「ち、違うのっ!

 

 …………そ、その、ね?

 

 ……私、昔から、ずっと好きだった男の子がいるの……」

 

「……へぇ?」

 

「すっごく昔で、名前も……顔も思い出せないんだけど……

 

 ……木の上で降りられなくなっていた猫を……みんなが見て見ぬ振りをする中……勇気を出して、助けてくれた男の子……♡

 

 私ね、風紀委員になったのも……彼のように、かっこいい人間になりたいと思ったからで……で、ね?恥ずかしいんだけど……名前も顔も覚えていない彼に抱かれる妄想で、わ、わた、わたしっ!

 

 ……ま、毎晩……オナニーをしていたの……♡」

 

「へぇ〜♡いいえっ、バカになんかしませんよっ♡絶対にしませんっ♡好きな男の子がいることも、その人を思って身体を慰めることも素敵じゃないですか〜♡」

 

 白々しいモモの言葉よりも──

 

 先ほどの猫を助けた発言は──とんだ誤解であったのだと、猿山は気が付く。

 

「ずっと、昔から好きだった男の子と……

 

 今日、私を助けてくれた王子様……

 

 それが、どっちも猿山くんで……し、仕方ないでしょ……?

 

 彼のこと……本気で、好きになっちゃっても……♡」

 

 ──とんだ誤解だ、と、告げることは出来ない。

 

 騙したつもりはないが、結果的に、古手川は誤った解釈をしている。これもまた主人公っぽいな、とは思うのだが──知られてしまえば、古手川はきっと、この処女喪失を許さないだろう。仕方がないので、後でララの発明品かモモの植物で、記憶を改竄してもらおうと思いながら──

 

「んぅ……♡」

 

 猿山は、古手川にキスをしてやる。

 舌を絡めて肉欲を満たす、貪りあうディープキスではなく──唇を触れ合わせるだけの、恋人同士のキス。古手川はそのキスも気に入ったのだろう。何度も唇を重ね合わせてちゅっ♡ちゅぷっ♡と──愛情を確認して──

 

「ねっ、モモさん……

 

 遅くなったことは、謝るわ……でも……

 

 私……猿山くんが……猿山ケンイチくんのことが、大好きなの……♡ハーレムの、何番目でもいいから……だから……私も入れてくれないかしら?」

 

「……猿山様は、まだまだハーレムに女の子を入れていきますよ?」

 

「んっ……そ、その……本音を言うとイヤだけど……でも、宇宙では常識なんでしょ?だったら……受け入れるわっ……♡」

 

「地球人の女の子にも手を出すかもしれませんけど……独占欲出したりしませんか?ちゃんと仲良くできますか?」

 

「……猿山くんのことを、傷つけたり、いじめたり……その、悪い子じゃなかったら……仲良くするわ……っ♡」

 

「…………♡じゃあ、いいですよ〜♡」

 

 モモは──ハーレム計画の遂行に必要な言質を、古手川の口から直接奪い取った。

 これで猿山が、地球人の他の雌を手に入れようとしても──彼女は一切の不満を口にすることはないだろう。古手川の協力を得られれば──今後、校内での性行為も随分と楽になる。「それが宇宙では常識だから」と言えば何でも許されるのだと思うと便利だな──と思うと同時に──

 放課後の教室で、古手川とセックスが出来るならば──

 

「あっ♡んっ♡さる、やまくんっ♡ど、どうしたの?♡急に……ううんっ♡はげ、しいわっ……♡」

 

 猿山の腰使いは──激しいものとなる。

 古手川唯に空き教室でパイズリをしてもらえるならば──男子トイレでフェラチオをしてもらえるのならば──体育倉庫で、図書室で、保健室で──自分がムラムラしたときにいつでもセックスをしてもらえるのだとしたら──それは彼女の同級生の男子生徒が、自慰行為の際に妄想をする、どこまでも都合がいい代物だが──世界で唯一、自分だけが、その妄想を実現させられる立場にあるとすれば──

 猿山の肉棒は、射精寸前。

 パンパンに張りつめた肉棒は、必死に肛門を引き締めて、尿道の根本を抑えつけて決壊を我慢しているだけ。古手川の膣肉は、にゅるにゅるの膣ひだで猿山の肉棒を迎え入れて──彼女の腰は少しずつ浮いてきている。足の指先にまで力を込めているのは、絶頂が間近である証拠。地球人も宇宙人も、同じ雌である以上、絶頂の癖は同じなのだろうと考えながら──猿山は古手川の乳房にかぶりつく。歯形は残すが、痛みはないように──独占欲を発露した行為に──古手川は──

 

「〜〜〜ッッッ♡♡♡」

 

 と──激しく痙攣しながら、膣をぎゅ〜っ♡っと締め付けるので──そこで猿山も限界を迎えて──

 

 びゅるるるる〜〜〜っ♡びゅるるっ♡どぴゅっ♡どぷっ♡びゅるるっ♡

 

 びゅぷっ♡びゅるっ♡どぴゅっ♡どくっ♡……びゅる〜っ♡びゅるっ♡びゅっ♡

 

 …………どぷっ♡びゅーっ♡……どくっ♡びゅるっ♡びゅっ♡……どくどくっ……♡

 

 猿山は──古手川の膣内へと射精した。

 亀頭を子宮口に押し当てながら、濃厚な精液を吐き出す種付け射精。今日の古手川が危険日であるのか──猿山にはわからない。腹の中に卵がいれば、間違いなく孕んでしまいそうなこってり精液。子種のうっすい男とは違い、性欲しか取り柄のない雄の、金玉でことことと煮詰められた精液はねばねばで、どろどろで──にゅぽぽぽ〜〜♡と古手川の膣内から引き抜いても、簡単には出てこない。

 

「あっ♡んっ……んはっ……♡猿山くん……すっご……♡セックスって……こんなすごかったのね……♡」

 

 恍惚とした表情を浮かべながら、涙と汗と鼻水でぐっしょり濡れた顔。頬にぺたりと張り付いた黒髪を指でどけてやりながら、猿山は──

 

「あむっ♡んっ……♡猿山くん……まだ……出来る?……んっ♡……そ、そうよ……私……イっちゃったけど……も、もっとしたいわ……♡……明日から、あなたはハーレムの王様だけど……でも……今日だけは、独り占めしてもいいのよね……♡ふふっ……王様♡……大勢の女の子を満足させちゃうの……今日だけ……私に全部そそぎ込んでね……っ♡」

 

 古手川は猿山の耳元で囁いてから──

 

 ふ〜っ♡

 

 と──息を吹きかける。

 昨日まではあれだけ、ハレンチを許さない少女であったというのに──

 

 古手川の88センチGカップを揉みしだきながら──これだけの身体を持っているのだから、雌としての才能は極上なのだと考える。

 

 才能が芽生えて花が咲けば、誰よりもハレンチな少女になるのは必然で──「さ、猿山様!古手川さん!ビデオ通話にしてください!私も見たいで──」と、モモがそこまで言ったところでデダイヤルの通話を打ち切る。ご主人様の自宅に盗聴器と監視カメラを仕掛ける悪い雌にはお仕置きが必要なので、モモ、見るなよと虚空に向けて呟く。きっと今、どこかで監視しているモモが、泣く泣くカメラをオフにしているのだろう。不審に思い、きょとんとしている古手川の額と頬にキスをしてやりながら──ぬぷぷぷぷ〜〜♡と猿山は、勃起した陰茎を古手川の膣内に埋めてやる。足の爪先をピンとのばしながら──挿入の余波だけで絶頂する淫乱な少女と、舌を絡め合わせて──そのままラブラブなセックスで七度、ハードなセックスで六度、お掃除フェラで二度射精してやった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

古手川唯と籾岡里紗の2人と援助交際3Pハーレムエッチをする話

「さ、猿山くん……この格好は流石に……♡」

 

「お~、唯のハレンチな不良援交JKの格好……猿山、こういうの絶対好きじゃん……w」

 

 猿山の目の前にいるのは、二人の美少女。

 黒髪ロングで、風紀に厳しく、そのくせ88センチGカップを持て余したハレンチ美少女──兼、地球人としては第一夫人の古手川唯と──

 

「ま、仕方ないよね~❤︎……ふふっ❤︎

 

 ほんと、猿山ってお猿さんだよね……普通の男なら……たとえば、結城とかなら唯だけでも持て余しそうなのに……あたしら二人、同時に相手したいとか……❤︎」

 

 ──茶髪にパーマをかけて、軽くウェーブをさせている──どこからどう見てもギャルと呼ぶしかない、不真面目な──しかし、愛らしい顔つきをしていて、憎めなさを漂わせている──

 地球人としては第二夫人の、籾岡里紗だ。

 

 場所はラブホテル。二人の美少女は、今、改造した彩南高校の制服を着用している。胸の谷間はざっくりと開かれて、太腿を激しく露出している格好。少しでも身体を曲げて、尻を突き出せば、すぐにショーツが見えてしまう短さ。普段の古手川ならば、「ハレンチよーっ!」と怒りを露わにするのだろうが──ここはラブホテル。「雄と雌がセックスするために金を払う場所」で、郷に入っては郷に従うほかにない。

 

「ほらほら、唯……猿山がおちんちんギンギンに滾らせて待ってるんだよ~?大切な旦那様を、喜ばせてあげなくていいの~?」

 

「だ、誰が旦那様……よっ……♡」

 

「そうだよねぇ……必死に否定しようとしても、もう、理解ちゃってるんでしょ……?唯の全部は……このえっちなお猿さんのものなんだって……❤︎」

 

 籾岡は、古手川の腹部をさわさわと撫でる。

 改造された制服は臍の位置が丸出し。古手川の子宮を腹部越しにつんつんと押す籾岡。それは自分のものだ──彼女の夫である、自分だけが堪能する権利があるのだ──と、目の前で二人の嫁がキャットファイトをしているだけなのに、身体は、寝取られの危機を訴えている気分。

 

「ほらほらっ……旦那様が喜んでくれること、してあげなよ~❤︎旦那様のおちんちん、つらいつらいって言ってるよ~❤︎」

 

「わ、わかったから……んっ……ちょっと、離して♡」

 

 籾岡の言葉に、古手川は素早く反応をする。

 頬を真っ赤に火照らせて、涙に潤んだ瞳で猿山を見つめる古手川。つい先日までは、ハレンチを取り締まる側として、性的な行為への嫌悪感を露わにしていたくせに──今は、彼女が没収してきた男子達のエロ本と、そっくり同じことをしているのだ。

 

「……さ、猿山くん……♡

 

 本当に……私たちのことを買ってくれるの?」

 

「ふふっ❤︎二人一緒に買いたいなんて、猿山ったらお金持ちだよね~❤︎……まっ、仕方ないか……

 

 あたしはともかく……あの唯まで援交してるなんて……知らなかったでしょ?」

 

 二人の少女は、そっと、ベッドに腰掛けた猿山の両側に座る。

 

 それは──古手川が没収した、猿山のエロ本の内容だ。

 

 昔のこと。まだ、モモやララと出会う前であり──性欲が薄い友人が、せっかく付き合った西蓮寺春菜との関係が進呈しないことに気を揉んで──エロ漫画をプレゼントするために学校に持って行ったのだ。

 親友の恋愛を応援するための、粋な計らいだと思っていたのだが──校門の抜き打ち持ち物検査で、古手川唯に見つかった。

 

『猿山くん……こんなハレンチなことばかり考えるから……成績がよくないのよ……!』

 

 他の生徒達が登校してくる中、彼女に恥をかかされたこと──

 もとより、あの校長がいる風紀の乱れた学校。周囲の生徒には「風紀委員のいつものやつ」として、古手川が覚えられても、猿山のことは誰も覚えていないだろう。

 だが──

 

 嫌悪感に満ちた瞳で、古手川にキッと睨まれたことは、未だに、記憶に残っている。

 

 それが、今では──

 

「猿山くん……いっぱい、ハレンチなことしてくれる……?」

 

 発情した雌猫の表情で、とろんと、潤んだ瞳を向けてくる古手川唯が隣にいる。

 奇しくも、内容はその日持ち込んだエロ本と同じ「援助交際物」だ。処分したと古手川は言っていたが──きっと、持ち帰ってこっそりと読んで──内容を暗記するほど、じっくりと使い込んだのだろう。とんだハレンチ女が──よくも俺様に恥をかかせやがって──と、凶暴な雄の獣欲が頭をもたげる。

 

「……ひゃっ♡」

 

「んっ……❤︎」

 

 改造制服のおかげで無防備に晒された生腰。

 猿山がそれを抱き寄せると──余裕ぶっていた籾岡ですら、雌の顔を晒す。

 何度も──何度も、彼女の肉体には雄の気持ちよさを叩き込んだ。経験豊富を気取りながら、実は処女であった籾岡の肉体は──自分が仕えるべき雄が誰か、根底から理解させられたのだろう。猿山の肉棒を、ズボン越しにカリカリと引っかきながら──

 

「猿山……先に、お金払ってよ❤︎」

 

「そうよ、猿山くん……前払いなんだから……♡」

 

 二人の少女は、猿山の耳元で囁いてくる。

 勿論、これは援助交際プレイ。

 二人の少女が金銭を目的にしているわけではないので──だから、これは挑発。

 どれだけの金額を出してくれるのか──

 猿山ケンイチという雄は、自分たちのような極上の雌を嫁にするのに、果たしてどれだけ男を見せてくれるのか──というアピールに──

 

「……えっ?」

 

「……んっふっふ❤︎……猿山ァ……さいこー……❤︎」

 

「あっ……そういうことね……♡」

 

 猿山は──財布の中から──

 

「まさか……あたしと唯……二人で10円とはね……❤︎」

 

 10円玉を一枚、取り出して、籾岡に手渡す。

「お前達の価値は二人で10円」「一人で5円だ」という宣言は──彼女達の尊厳を徹底的に陵辱するもの──それなのに、二人の少女は肩を身震いさせて、軽い絶頂を迎える。

 自分の容姿が優れていることを理解して、男性を手玉に取れると思っているビッチ風ギャルを──援助交際をよくないことだと理解していながら「金のために犯される背徳感」にハレンチを感じている風紀委員を──

 文字通り、端金で買おうとする態度に──

 

「ふふっ……❤︎猿山ぁ~……二人で10円もくれるなんて……ありがとね❤︎」

 

「さ、猿山くん……私たちなんかの身体で……こんなにいっぱいもらってもいいの?」

 

 と、二人の少女は圧倒的な悦びを感じて、雌のフェロモンを濃厚に吐き出していく。

 彼女達はそれから──猿山の顔に唇を寄せて──

 

「むちゅっ……❤︎あむっ……れろぉ……❤︎んむっ……❤︎」

 

「じゅるるっ♡……む、ちゅっ……♡ちゅっ♡ちゅっ♡……んちゅ~~っ♡♡♡」

 

 猿山は、二人の美少女と濃厚に唾液を交換していく。

 脳髄が痺れていくような甘ったるい唾液。二匹の雌猫は、発情をすると唾液の粘度が増して、甘ったるいものになる。二人の顎を支えながら──三枚の舌が絡み合う濃厚なハーレムキス。古手川と籾岡──どちらか一人とでも、付き合うことが出来れば──という懸想は、クラスメイトの定番のオナネタ。

 極上の美少女二人は、性質が正反対に思えるが──相性は最高に良い。彼女達の肢体を貪ることが出来れば、と思ってしまうことは、股間に肉棒をつけて、金玉をぶら下げる雄にとっては逆らえない本能のようなもの。

「恋人にしてセックスすること」の難易度ならば、どの宇宙人よりも高いかもしれない、と思えるような二人が──

 

 今、二人とも猿山に腰を抱かれて、トロ顔を晒している事実。

 

 たっぷりとキスを堪能していたが、二人の美少女の唾液は媚薬のようなもの。

 

「わっ……猿山くん……♡」

 

「猿山……❤︎あたしらも、もう……我慢できないんだけど──❤︎」

 

 猿山はズボンを脱ぎ捨てて、二人の前に屹立した肉棒を晒す。

 彼女達とは初体験以降──何度も、身体を重ねてきた。彼女達はその度に──この股間から突き出た肉棒が、自分たちを、足腰が立たなくなるほどに気持ちよくしてくれるものだと刻み込まれていて──

 だから、仮性包茎越しの肉棒の饐えた臭いを一嗅ぎするだけで、もう、全ての抵抗力が損なわれるのだろう。

 

「猿山……あたし、もう……ぐっちゃぐちゃに濡れてるんだけど……♡」

 

「そ、それなら私だって……さ、猿山くん……どっちからする?」

 

 二人の少女は、猿山の手を掴んで自身の秘部に触れさせる。

 籾岡はパイパンで、古手川は僅かにふさふさな陰毛。互いの少女の秘部の違い。古手川は窮屈に締め付けてきて、籾岡はふんわりとぬるぬるに抱きしめてくる。雄の遺伝子を育てる孕み腹として極上である古手川と、雄をもてなして性行為を楽しませるオナホとして極上な籾岡。どちらも種類は違えど、最上級の雌であることに変わりはなく──

 

「ねっ、猿山……楽しんじゃおうよ……❤︎

 

 あたしら二人との援交セックス……他の男子にケツをふりふりして、いっぱい媚びて……ヤリチン男子とカラオケ行ってさぁ~……わざとらしく胸を押しつけたり……休み時間中に陰キャ男子が突っ伏して寝てるとき、わざと机の上に座って……あたしの尻の温もりに頬ずりしてるのを、にやつきながら眺める……

 

 旦那様以外の雄にも簡単に尻を振ったあげくに……こうやって……援助交際で、たった10円のために生ハメセックスをしようとする女……

 

 お仕置きしちゃおうよぉ……ダーリン❤︎」

 

 籾岡は──どこまでも楽しそうに猿山を誘惑する。

 一度ハメられれば、汚い命乞いの声を出しながら、許しを懇願して──しかし、認められず、潰れたカエルになる運命なのに──その立場を弁えずに、自分が性的強者であるかのように振る舞ってくるのだ。男を舐めたその姿勢は、到底、許せるものではない。

 だから──ギンギンに屹立した肉棒を、その濡れた秘部に挿入してやろうとするのだが──

 

「さ、猿山くん……?」

 

 まるで──

 

 捨てられた子犬のように、猿山を見つめてくる古手川。

 

 これは援助交際という設定。没収されたエロ漫画の内容を踏襲するならば、お堅い風紀委員長は、目の前で快楽に流されているビッチギャルの姿に見ほれて──自分も、「お金のため」という言い訳で、快楽に溺れていくのだが──

 

「……私……今日……危険日──ひゃっ!?♡」

 

 ──古手川のたった一言で、立場が逆転する。

 

「あーあっ……唯はほんとずるいなぁ~……❤︎あたしより先に猿山のお嫁さんになっただけじゃなくて……これの順番まで先に取っちゃうなんて──」

 

 古手川を押し倒した猿山の背後──股間の下から手を伸ばして、肉棒の裏筋と亀頭を愛撫する籾岡。文字通り、猿山の背中を押しながら──狙いを定めるのは、ベッドに仰向けにされた古手川唯。

 清純な風紀委員を気取っていながら──改造したどすけべ制服に身をまとい──秘部を守る下着を着用しない、ノーパン。男をバカにするにも限度があるだろう──と、猿山の股間は憤怒に滾り──そのまま照準を定めて──

 

 にゅぷぷぷぷ~♡♡♡

 

「んんんっ……♡あっ……ぐっ……♡」

 

 と──腰を前につきだして挿入した。

 何度も──何度も身体を貪ってきた古手川唯の身体。それが今は「たった10円の金で売買契約を結んだ」と思うと、たまらない興奮が押し寄せてくる。

 

「ほらほら~❤︎真面目な風紀委員の振りして……男子のハレンチを取り締まってきた……俺様のおちんぽハーレムを邪魔してきたバカ女の気持ちよさそうな顔……たまらないでしょ、猿山~?❤︎」

 

「やっ♡んんっ♡だ、誰が……バカ、おん──ひゃぁ!♡♡♡」

 

「ほらほらっ、唯、違うでしょ……❤︎唯は猿山にお金を払って買われた……えんこー大好きなビッチギャルなんだから……❤︎ビッチなギャルは、そんな抵抗したりしないよ~❤︎気持ちいいのに素直に鳴くんだから……ほらっ……唯……鳴けっ❤︎」

 

 猿山の背中に乳房を押しつけて、うなじを甘噛みしながら──古手川の子宮を、腹の上から押してくる籾岡。

 雄である猿山にはわからない──雌の古手川を、雌の立場から落としていく方法。普段の古手川はセックスの快楽を「いけないこと」として考えている節があり、その「いけない」が興奮に繋がっているのだが──

 だからこそ、快楽に素直になった古手川が見れるのならば──

 古手川は籾岡に必死に抗弁をしようとするが──徐々に、激しくなっていく猿山のピストンに、最早、唇から漏れ出るのは言葉にならない嬌声だけ。あの古手川唯が、自分の肉棒に喘いでいる姿──乱暴にブラウスのボタンをちぎって、ぶるぶると揺れる88センチGカップを見つめられる姿──雄としての栄光が全て詰まったような、古手川唯の痴態──それだけで、射精をするには、十分すぎるほどの興奮だが──

 

「さ、猿山くん……♡」

 

 古手川は、猿山に突かれて、断続的な呼吸で──

 

 それでも──顔の両側で、ダブルピースを作りながら──

 

「……猿山くんのおちんちん……さいこーに気持ちいいわよ……♡

 

 今まで、えっちしてきたおじさんや同級生……んっ♡校長や……弄光先輩や……猿山くんの、親友の、結城くんよりも……猿山くんが、ずっと……一番に気持ちよくて……

 

 だから、ねっ……猿山くん……

 

 私のこと……あなたのセフレにして?」

 

 ──顔の両脇で、ダブルピースを浮かべながらの古手川唯の懇願──

 

「うっわ──最高かよっ❤︎」

 

 籾岡の言葉通り──猿山にとっての琴線を、引きちぎるような彼女の言葉──あれだけハレンチを憎む立場の風紀委員でありながら、裏では、さえない同級生の自分にまで援助交際を望むほどに淫乱で──あの歩く性犯罪者の校長を憎みながらも、たっぷりベロキスをするラブラブセックスに励み──あの女子生徒を食い散らかしている噂のある弄光先輩とその取り巻きに、両手を拘束されながら陵辱されて──あの、自分の恋人にすら手を出す度胸がない結城リトを自分から誘惑して──西蓮寺春菜という恋人がいる、仲睦まじい関係をぶち壊す悪女が古手川唯であるならば──

 そのくせ、ダブルピースで媚びを売って──「恋人になってほしい」ならばともかく「セフレ募集中」とのたまうならば──

 

 雄をバカにするのもいい加減にしろよ、と、猿山は古手川との結合部を支点に、全体重をかける。

 

 男子高校生の体重を──彼女の子宮口との一点に全てそそぎ込むのだ。古手川は最早、獣の咆哮と遜色がない喘ぎ声を奏でて──

 

「ほんと……ダーリンの性欲さいこ~……❤︎」

 

 じゅるるるるっ❤︎❤︎❤︎

 

 と──籾岡は、猿山の耳に舌をねじ込んでくる。

 全身からいい匂いがしている、極上の雌二匹に囲まれたハーレムセックス。彼女達は宇宙人ではなく、地球で生まれて、地球の倫理の下で育った地球人。ハーレムセックスを許容する下地は、到底、存在するはずもなく──それでも、二人が自分に夢中になって、宇宙人も巻き込んだそれを心の底から許容している事実に──どこまで雄を喜ばせるつもりだと、理不尽な、怒りに似た感情すら湧き上がる。

 デビルーク三姉妹を孕ませても、母親が取りなせば、あの最強のデビルーク王が認めなくてはいけないハーレムとは異なり──「遊びのセックス」で古手川を孕ませてはいけないと思うと──どこまでもハレンチなそれに──耐えきれなくなり──

 

 びゅるるるる~~~♡♡♡びゅるるるっ♡どぴゅっ♡どぷっ♡

 

「んんん~~~っ♡♡♡」

 

 

「うっわ……❤︎ダーリンの精液やっば……❤︎」

 

 猿山は──古手川の膣の最奥へと射精した。

 魂が根こそぎ引きずり出されるような──最高の快楽による射精。びくんっ♡びゅくんっ♡と肉棒は二桁を越える回数脈動をして、その度に、古手川の膣内へと精液を吐き出していく。金玉の中身が空になるような錯覚に陥るが──にゅぽんっ♡と引き抜いた後の、精液と愛液でどろどろに汚れた肉棒を、二人の少女がぺろぺろと──文字通り、雌猫のように両側から舐めて綺麗にしてくれると──すぐに臨戦態勢に復帰して、だから、今度は四つん這いになって、秘部を両手で広げている籾岡の膣内へと、肉棒を挿入した。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

金色の闇がモモと高級ソープ三輪車でいちゃラブご奉仕をする話

↑金色の闇がモモと高級ソープ二輪車でいちゃラブご奉仕をする話「猿山ケンイチ……早くそちらに座ってください……さぁ……さぁ……っ!」

 

 有無を言わさない口調に──鋭い視線で睨んでくる、金髪の美少女。

 華奢で細身な彼女は、普段から殺気に満ちあふれた雰囲気を漂わせている。

 初めて出会った頃よりは格段、マシになったが──今でも、緊張感が溢れる場面ではそうして、溢れんばかりの殺気を隠すことがない。宇宙最強の殺し屋というあだ名もある彼女にとって──「殺気を隠して、こっそりと暗殺をする」というのは、二流の発想なのかもしれない──

 なぞと暢気なことを考えるのは、猿山の目の前にいる彼女が──

 

「ど……どうしたんですか……そ、そんな……えっちぃ目で私のことを見てきて……」

 

 彼女が──バスタオルだけを身にまとった格好で──

 上目遣いで、猿山を見つめてくるからだ。

 一切の敵意とは無縁にある格好は、ここが風呂場だから。それも一般宅の窮屈な浴室や、あるいは大勢の客が使う公衆浴場ではない。目が痛くなるほど煌びやかな照明に照らされた──

 俗に言う、高級ソープなのだ。

 彼女──

 金色の闇は、とにかく、猿山をスケベ椅子に座らせたいらしい。色気もムードも何も、あったものではないが──彼女の圧力に押されて、結局、猿山はそこに腰掛ける他になかった。

 

────

 

「と、いうことで……ヤミさんは猿山様にいつものお礼をしたいそうです~♡」

 

 ソファに腰掛けた猿山に、嬉しそうに告げるのは、モモ・ベリア・デビルーク。

 猿山のハーレム計画を実現させるために、旗手として躍動している彼女にとって──ヤミの言葉は、渡りに船だったのだろう。今の彼女は、白の清楚なキャミソール。ドレスのような雰囲気をまとっているそれは、きっと、ブランド物の高級品。自分のような高校生が半年バイトをして、ようやく、一着買えるかどうか──といった超高級品も、デビルーク星人の王族にとっては「汚しても構わない作業着」程度のものなのだろう。

 シャンパンの代わりに、アルコールが入っていないシャンメリーをワイングラスで傾けながら──猿山は考える。

 

 これはきっと──高級ソープなのだな、と。

 

 勿論、猿山には実際に赴いた経験があるはずもなく──それに関する知識は、ネットの体験談とアダルトビデオによるもの。

 実際に店に行きたいと思ったことは、数知れず。年齢的には問題はあるが──それは誤魔化すつもりで──

 肝心なのは、金銭面だ。

 宇宙からやってきた王族や殺し屋の少女と出会って、蜜月の仲になってからはともかく──それまでの猿山にとって、収入源はアルバイトのみ。最低賃金で放課後に数時間働くのが精一杯で──その上で、世の中には沢山の娯楽と、安価で消費出来るエロが沢山ある。高級ソープ1回と、AV30本で行うオナニー。代金と射精数の効率を考慮すると、ソープに行く金額を貯金できるはずもなく──

 だからそれは、生涯、自慰行為の際の妄想で済ませるつもりだったのだが──

 

「モ……モモ姫……着替え、終わりました……」

 

 今──

 

 猿山の目の前には、それが現実のものとして存在しているのだ。

 

 ララの発明品で作られた、モモ曰く「猿山様専用、生ハメ中出し孕ませ全オプ解禁NSソープ」という──頭痛が痛くなりそうな部屋。ヤミは着替えを終えたようだが、それを猿山の前に晒す度胸がないのだろう。宇宙最強の殺し屋の、そうした恥じらいは興奮するものだが──まだ、何の奉仕も受けていないのに、場所とモモの格好だけでギンギンに屹立した肉棒は、我慢が出来ない。

 だから──

 

「────」

 

 ヤミの可愛い姿が見たいという旨を、猿山は告げる。

 そこに下心はなく──なぞという、結城リトのように雄として枯れた思考は出来ない。

 一から十まで、下心。

 「自分の褒め言葉に女が喜んで、股を開いてくれる」という体験をしたいがために、心からの言葉にたっぷりのデコレーションを施して、猫撫で声を奏でる。

 

「……わ、笑わないでくださいね……猿山ケンイチ……」

 

 ヤミにとっては──

 

 自身の羞恥よりも、猿山の興奮の方が優先される代物であったらしく──

 

 彼女は、更衣室から出てきて──

 

「ど……どうでしょうか……?」

 

 ──ドレスのような黒のキャミソール姿を、猿山に見せつける。

 普段からヤミは、それと似た格好をしていることが多いが──今回は「高級ソープ嬢として、疲れているお客様を癒すため」というコンセプトがあるのだろう。「動きやすいから」や「宇宙の材質で作られているので、防弾や防刃性能に優れている」という意図ではなく──

 しっかりと、ヤミをお姫様として扱うような、動きにくそうな黒のキャミソール。

「今からあなたに抱かれます」という意思表示。隣のモモの純白と対比されて──純白と漆黒の、日本では交際することすら違法となる年齢の極上の美少女二人が、今日は食べ放題という事実──子宮に抱えた卵に、順番に種付けを行って、宇宙のお姫様と殺し屋美少女の二人を妻にして、酒池肉林のハーレムを満喫するのが許される事実。

 いかに「男性を喜ばせる、頭の悪いシチュエーションを作るか」が仕事のアダルトビデオの関係者でも「日本では違法になる年齢だが宇宙出身のため、基本的人権が存在せず、現役中学生の年齢の彼女達をソープ嬢に落として、二人同時に妻として娶っても合法」とは考えられないだろう。

 白と黒の対比が鮮やかな、二人の美少女に見惚れていると──

 

「──猿山様?どうしましたか、ボーッとして……ヤミさんに、夢中になっちゃいましたか?」

 

 モモは、甘ったるく媚びた声で猿山に囁く。

 高級ソープで、人気ナンバーワンツーの──日本においては性交が違法になる二人にご奉仕してもらう──という設定ではあるが、まだ、プレイは始まってもいない。猿山は服を着ているし、ソファに座っているし──肉棒は最大硬度まで膨張しているが、まだ、彼女達に指一本触れられてはいないのだ。

 

「猿山様……今日は、私も沢山ご奉仕したいのですが……飽くまで、メインディッシュはヤミさんですからね?……ヤミさんは誓約したんです……今日は、いつものえっちぃのに対する暴力も……トランス能力もなし……♡猿山様のしたいことを全部させてあげる……ただの女の子の、一匹の……どすけべな娼婦になるんですって……ふふっ♡」

 

 モモはいとも容易く、猿山に告げる。

 実態はどうあれ、口では常に「えっちぃこと」を忌避するヤミ。

 勿論、それが嘘なことは知っているが──不可抗力によって彼女の下着の色を見てしまったときでも、ヤミは怒って、猿山に暴力を振るってこようとする。

 彼女自身は──ベッドの上で猿山に組み伏せられて、ポルチオを刺激しながら素直になるように命令されると──潮を噴きながら反省をするので──

 だから、あまり深刻に捉えることはなかった。

 何より──

 

 昼間、ヤミに暴力を振るわれた日の夜は、互いに激しく燃えさかるのだから──

 

 だが──

 

「さ、猿山ケンイチ……普段は……申し訳ありません……で、でも……猿山ケンイチがえっちぃのもわる──」

 

「ほーらっ、ヤミさん……そうじゃないですよね?……反省しているなら……どうすればいいか、教えましたよね?」

 

「う……ううっ……屈辱です……」

 

 ヤミは、若干の涙目で猿山を見つめながら──

 

 ぺたん、とその場に膝をつく。

 

 普通に立って並んでも、猿山よりは頭一つは小さい彼女──キャミソールの胸元は緩く、ララや古手川とは異なり貧乳のヤミは布地が引っかかる部分がなく──乳房と乳首が丸見え。普段のヤミでは絶対にあり得ない無防備は、自分を信頼して、寝顔を見せてくれるようなもので、たまらなくなり──肉棒はすでに、窮屈を訴えて痛みすら抱く。

 

 ヤミは、それが日本の文化だと教わったのだろう。

 

 背筋をピンと伸ばして、淫らな曲線を描き──指を伸ばして、三つ指をついて──

 

「……猿山ケンイチ……本日は……私とモモ姫で……たっぷり……ねっぷり……猿山ケンイチが、雄として、この世に生を受けてきてよかったと思えるほど……と、とっても……えっちぃご奉仕をさせていただきますので……どうか……よろしくお願いします……♥」

 

 深々と、頭を下げた。

 

 おそらくは──モモに吹き込まれた、間違った情報。

 

 三つ指と土下座は意味合いが違うのだが──ヤミは、深々と頭を下げて、額を地面につける。蛍光灯が反射して、鏡のように光る真っ白な床に汚れはないので──忌避感は薄いのだが──それでも、目の前で美少女が土下座をしている姿を見ると、背徳感がぞくぞくとこみ上げてくる。

 桃色と金色の頭髪が、二人並んで土下座している光景──例えここで、彼女達の頭を足で踏んでも、二人は文句を言わないのだろう──なぞと考えると──

 

「それじゃ、お召し物を失礼しますねっ♡」

 

 と──顔を上げたモモが、明るく答える。

 どうやら彼女は、今日、自分が主役になるつもりはないようだ。脱衣を言葉にしたのは、ヤミへの指示を兼ねたもので──

 

 ヤミは、猿山の服を脱がせていく。

 

「んっ……♥あっ……♥」

 

 と、短い嬌声を響かせるヤミの、不器用な手つきを堪能する。

 彼女は自身の髪をトランスさせながら「肌には傷一つつけずに、衣服を切って全裸にする」ということは出来ても──相手の衣服のボタンやベルトを外すことは難しいらしい。ギャップ萌え、というには歪んだ代物だが──

 猿山は抵抗をせずに、ヤミが服を脱がせ終えるのを待つ。

 

「猿山様……それでは……お口、失礼しますね……♡」

 

 初めて、自分一人で掴まり立ちが出来るようになった幼児を見守るような──心地の良い手持ち無沙汰を、モモは「退屈」と判断したのだろう。

 猿山の頬に、何度かキスの雨を降らせてから──

 

「ちゅっ♡むちゅっ……あむっ♡れろぉ……ん、みゅっ……♡」

 

 彼女は、猿山の唇に舌をねじ込んでくる。

 普段──モモが性行為の時に行うような、乱暴に、精力を搾り取るような舌使いとは異なり──舌を根本でくるくると絡め合わせるそれは、互いの身体の境界線を曖昧にして、一つに蕩けていくようなもの。性欲を発散させるキスではなく、昂ぶらせるためのそれは──ヤミへのサポートという意味であり──モモは結婚をすれば、旦那を立てる良妻になるのだろうなと確信を抱く。

 モモとのキスに夢中になりながらも、意識は、ヤミの観察を欠かさない。

 彼女にとって上半身はともかく、下半身には少しばかりの恥ずかしさがあるようだ。ベルトを外す手つきはぎこちないが──視線は、ズボンの膨らみから外れることはない。逆の立場で考えると──「女性の胸の谷間や太腿から視線を離すことが出来ない童貞男子中学生」のようなもので──あのヤミに、そうしたむっつりドスケベな性欲が詰まっていると思うと──たまらなく興奮をする。

 えっちぃことを極度に嫌う潔癖は、えっちさの裏返しなのだろう。ヤミはどうにか──上半身の三倍の遅さでズボンを脱がせて、ブリーフ越しの肉棒に再度夢中になって──

 どうにか、猿山の衣服を全て脱がせる。

 裸族というわけではなく、入浴前中後以外で裸になることは少なく──美少女二人の目の前となると、特にそうだ。汗で蒸れた靴下を、ヤミの小さなお手手で脱がせてもらう背徳から、不思議な性癖に目覚めそうになったが──

 それらの全部が、彼女たちの前で全裸になることに比べたら、まるで些細なものに感じる。

 普段──性行為の前の全裸で恥ずかしいと思うことはないのに──

 彼女達がキャミソールを着ているから、自分だけが脱衣プレイだと思うのか。それなら、モモとヤミに脱いでもらえば──猿山の命令ならば彼女達は聞くだろうし──しかし、折角のソープ嬢衣装を無駄にするというのも──

 なぞと、ぐるぐる、思考を巡らせていると──

 

 ちゅっ♥

 

 と──

 

 肉棒の先端に、柔らかな何かが押しつけられる。

 

「あっ、こら♡……ヤミさん、おちんちんにキスするときは、ちゃんとご挨拶をしてからですよ♡」

 

 モモの言葉に──ヤミは少しだけ、面倒くさそうに上目遣い。

 先ほどの仮説の「童貞男子中学生並の性欲」「宇宙を転々としてきたので、オナニーに耽る時間すらなかった」「濃厚な性欲を適当な雄との交尾で解消することも出来なかったのに、今は、好きなだけ無防備でセックス出来る肉バイブがいるので、夢中になってしまう」というのが正解であれば──もう、ヤミには我慢が出来ないのだろう。普段の恩返しを望んだのはヤミのはずなのに、そうして、モモの言葉をうるさいと感じてしまうのは──それはそれで、すっげえ興奮するなと考えながら──

 

「猿山ケンイチ……私のお口で……たっぷりと、この逞しい肉棒を……極楽に導きますね……♥」

 

 ちゅっ♥

 

 と、宣言をして──ヤミは、亀頭の先端に口付けを落とす。

 

 ちゅっ♥ちゅっ♥と小刻みなバードキスは、唇にされると、今更、大して興奮もしないが──肉棒にされると別格。陰茎は自分自身の一部に過ぎず、飽くまで、自分の主人格は頭にあるはずなのに──それよりも肉棒に忠誠を誓う、という生意気な態度に、脳味噌がバグのような興奮を起こすのだ。

 ヤミの雰囲気には似つかわしくないが「男を挑発する、悪いメスガキ」という表現が正しいのか。ヤミは、たっぷりと亀頭にキスをしてから──肉棒に頬ずりをする。トランス能力を発動させて、宇宙からの刺客を簡単に退ける少女が──表情に恍惚を浮かべて、自身の肉棒に夢中になっている姿──火傷しそうなほどに熱を帯びた肉棒だが、ヤミも火照っているのだろう。ぷにぷにほっぺたは、暖かく、猿山は腰をずりずりと動かして肉棒を擦り付ける。

 普段であれば、まだ、射精をするには到底物足りないのだが──

 

「あっ……猿山様……♡今日は……随分と、お早いんですね……♡」

 

 今は──状況が特別だ。

 初めて「おちんちんがおっきくなった日」から憧れていた高級ソープという場面で──ご奉仕をしてくれるのが、宇宙でも一二を争う美少女達。モモは普段のぐいぐいくる態度が鳴りを潜めて、今はヤミのアシストに徹している。搾り取るための激しい舌遣いではなく、猿山の性感をぞくぞく高めるための、ねっとりとした、ナメクジが這いずるようなベロで──猿山の耳を舐めながら、乳首をこねこねと、指の腹で優しく愛撫してくる。

 だが、ゆっくりとはいえど──今すぐにも、射精してしまいそうな激しい快楽なのは事実だ。

 いくら、美女や美少女と性交をして、雄として成長したところで──自分の根本にあるものが、変わるはずはない。体育のフォークダンスで、女子と手をつないだあと──その手で肉棒を触るだけで、射精してしまうような──性欲濃厚な、ほとんどの女子から嫌われる──文字通り、どうしようもない猿だった自分の──性欲の象徴であるような肉棒を──

 

 ぱくっ♥

 

 と──

 

 ヤミは、一口に咥えてくれるのだ。

 

「うっわ……♡猿山様の汗くさいおちんぽ……♡汗とおしっこと……濃厚な精液の臭いがぷんぷんしている……何もしてないのに『朝からオナニーしたでしょあいつ』て冤罪を女子にかけられちゃう……猿山様の雄臭むわむわ特濃ちんぽ……♡汚れのたまったちん先なんて……私、嗅いじゃうだけで……まんこぬめぬめになって……猿山様のおちんぽ、ハメハメしてほしくてしょうがないのに……

 

 そんな雄臭い……猿山様のちんぽを一口でぱくり……♡

 

 即尺してくれる金髪美少女は……日本では違法になる、JCの年齢で……宇宙最強の殺し屋で……

 

 猿山様のことがだ~いすき過ぎて……本気で、お嫁さんになりたいから……

 

 ……猿山様を喜ばせるために、ソーププレイを勉強したいって言っちゃう娘なんですよぉ……♡♡♡」

 

「ん、んん~っ……!♥♥♥」

 

 ヤミは涙目の上目遣いで──モモを睨みつける。

 猿山は自身の肉棒のサイズに自信を持っているわけではない。

 それは勿論、ネットで調べた平均のサイズよりは大きいし──親友の結城リトのそれを「粗末」だと、無意識な憐憫を抱くほどだが──逸物の大きさというのは、求めればきりがない。自分よりも肉棒が逞しい雄が、世界に一匹いるだけでも心がざわめき──「日本人の平均より上」という程度では、暴食なアイデンティティはいつだって腹が減ったと鳴き声をあげる。

 それでも──超絶美少女のヤミの顔よりは、大きいサイズがあり──

 それをヤミは──

 喉の奥に挿入して、根本まで咥え込んでいるのだ。

 汗で臭うそれは、持ち主の猿山自身ですら、指で擦って臭いを嗅げば眉根をしかめるもの。それなのに──ヤミはうっとりと、恍惚に浸りながら肉棒を即尺で咥えている。彼女の気道は、呼吸をして言葉を紡ぐためではなく──猿山の肉棒を楽しませるために存在している。どれだけ宇宙人として優れて、殺し屋として最強でも──肉棒をしゃぶっている間の彼女は──ただの女子中学生だ。宇宙人には地球の法律が適用されないから、という理由だけで──絶対にしてはいけないことが可能になる背徳感。猿山は──ぎゅ~~っ♡とモモを抱きしめる。それは力を込めるときに、手すりを必要とするようなものだが──モモには違った意味に感じられたのだろう。射精を感じた瞬間、その衝撃に耐えきれず、女の子に甘えたがるような──猿山のような男がすれば、気持ち悪いと一蹴されるものを──

 

「…………♪♡♡♡」

 

 モモは──

 猿山の頭を撫でながら──醜い雄の性欲を、全肯定して、受け入れて、甘やかしてくれる。

 フローラルな香りのモモの柔らかですべすべな肌に包まれながら──あの、全校生徒にとって「宇宙一可愛い」と呼ばれる存在のヤミの口をオナホに使う──世界で──いや、宇宙で最も贅沢なオナニーに、耐えきれなくなり──足のつま先をピンと伸ばして──

 

 びゅるるるるっ♥どっぴゅっ♥びゅるびゅるっ♥びゅく~~っっ♥♥♥

 

「んぶっ……んっ♥……ん、ぐっ……♥」

 

「うっわ……♡猿山様……すっごく気持ちよさそう……♡おちんちんのムラムラ……むずむず……♡えっちぃ女の子に煽られて溜まった性欲を……えっちぃ女の子で吐き出すの気持ちいいですねぇ~♡……ふふっ♡

 

 ……猿山様……大丈夫ですよ……♡猿山様はお客様ですから……女の子を満足させられなくても……咥えられた瞬間にびゅくびゅくしても……私たち……ぜ~ったい、軽蔑なんかしませんから……♡ほら……うなじこちょこちょ……♡ふふっ……こうやって……女の子に甘やかされるの……好きなんですよね……?」

 

 モモは猿山の顔をぎゅっ♡と自身の胸元に抱き寄せながら──爪の先っぽで、うなじをかりかりとくすぐってくる。

 雄の性欲を煽るだけではなく──それをどろどろに蕩かすことが得意な彼女。ヤミの慎ましい乳房と、モモの膨らみを比較すると勘違いしそうだが──モモも、年齢的には日本では女子中学生の年頃なのだ。最高級ソープ嬢でも、これほどまでに甘やかすことは出来ないだろうと──思うと、途方もない優越感が湧き上がる。「風俗街の人気ナンバーワン」程度で女帝を気取っている世界とは異なり──銀河で勝負をしている現役のモノホンお姫様の──これからまだまだ成長していく乳房を、ちゅぱちゅぱと吸いながら頭を撫でられるのはたまらなく──

 だから──

 

「んっ……ふぁるやまふぇんいち……♥わたひのこと……わふれないでくらふぁいっ……♥」

 

 ジト目を浮かべて、猿山を睨みつけるヤミが──

 高級ソープ嬢として雄をもてなすときに──現役の嬢ではなく、モモを頼ったのはこれ以上なく正解だなと感じる。

 ヤミは──自分が即尺奉仕をして射精させたのに、手柄がモモに独り占めされたのが悔しいのだろう。宇宙最強の殺し屋の嫉妬は恐ろしいが──「自分のことも撫でて」としっぽを振る駄犬であると思うと、可愛らしく──

 

「ほら……ヤミさん……お口あけて……そうです……♡猿山様にちゃんと見せて……♡ヤミさんの真っ赤なベロに……猿山様の濃厚で……ぷりっぷりな白濁せーえき……♡数億匹の精子様の内……たった一匹でも、ヤミさんの無防備な子宮に入り込めば……”ちゃくしょー♡”してしまうそれが……ふふっ♡ヤミさんのお腹の中でも、意味合いが違うところに捨てられちゃうの……興奮するんですよね……

 

 ほらほらっ……♡ヤミさんが涙目で猿山様を見ていますよ……♡私も経験ありますけど……精液のおあずけって、すっごく辛いんです……♡猿山様の精液……とっても熱くて、臭くて……舌の上に転がしているだけで、頭がおかしくなっちゃいそうなのに……ほら……

 

 猿山様の一言を……ヤミさんは、けなげにまっているんですよ?」

 

 ヤミは舌を突き出しながら、猿山を見つめている。

 ちょこん、と床に膝をついているヤミ。金髪貧乳ロリ美少女と「正座」の相性はいい。それが他の男のものであれば、ペッと吐き捨てて、よくもあんな汚いものを口に含ませたなとボコボコにしかねないのに──猿山のそれを、まるで甘露の蜜とでも言わんばかりに、彼女は許しを待っているので──

 それがどれだけ、傲慢な言葉であるか──理解しながらも──

 

 ──よしっ

 

 と──口にすることしか出来ず──

 

 猿山が許しを下すと同時に──

 

「んっ…………♥♥♥」

 

 ごくんっ♥

 

 と、ヤミは喉を鳴らして──猿山の精液を”ごっくん♥”と嚥下する。

 

 ぷはぁ~♥と口を開けると、ヤミの口の中には真っ赤なベロ肉だけ。まるで手品でも見ているようだが──彼女のフローラルな口臭に紛れ込んだ、栗の花の臭いは何度も嗅ぎ覚えがあるもの。ヤミは、精液を飲んだご褒美をほしがるように、猿山を見つめてくるので──彼女の頭を撫でてやる。銀河が誇る美少女であるモモに頭を撫でられながら、ヤミの頭を撫でる──宇宙で一番幸福な男にのみ許された特権。それを満喫しながら──肉棒が回復して、再度勃起するまでの間──猿山は二人の超高級ソープ嬢と、濃厚でいちゃラブなベロキスを堪能した。

 

 

────

 

 

 そうして、冒頭に戻るのだ。

 猿山はスケベ椅子に腰掛けて、全裸。

 風呂場で服を脱ぐのは当然のことだが──目の前に美少女がいる、という状況では緊張しか湧き上がらない。

 幸いに、肉棒は精神状態に関係なく激しく勃起している。

 飢餓状態に長く置かれると、最小限の食物で最大のエネルギーを吸収できるように──女性にモテない期間が長かった肉体は、感情がどうあれ、周囲に極上の雌がいれば簡単に興奮するように出来ているらしい。

 

「んっ……猿山ケンイチ……そんなに、この中身がみたいのですか……?」

 

 ヤミは不安げに、自身の身体を覆うバスタオルを摘みながら猿山に尋ねる。

 彼女の裸体は知っている。ティアーユや御門涼子と比較して、自身の乳房に自信を喪失することはあっても──宇宙で育った、特殊な感性の少女だ。全裸を恥ずかしいと思うことは少なく──なので──

 

 全裸より恥ずかしい格好が、そのバスタオルの下にあるということ。

 

 ヤミは、ちらりとモモを眺める。

 先ほどはモモが主役、と言ってもいいほどだったが──それに反省したのだろう。「大好きな猿山様を前にすれば、自分がサポート役なことを忘れて、甘やかしてあげたいと暴走してしまう」というのはモモの談で──

 だから、今の彼女は母親のように慈愛に満ちた瞳でヤミを見つめて、こくりと頷く。

 

「大丈夫ですよ、ヤミさん……普通の男の子なら……たとえば、猿山様の親友の結城リトさんならどん引きして……幻滅して、軽蔑するでしょうけど……

 

 猿山様はとっても……どすけべな雄様なので……

 

 きっと……喜んでくれますよ……♡」

 

「んっ……信じますよ、プリンセスモモ……」

 

 ヤミは──

 

 ぱさりっ

 

 と──バスタオルを外すと──

 

「んっ……これ……似合っていますか?

 

 ……布面積が少なすぎて……水着としての役割は果たしていなくて……まるで、娼婦のような──ああっ、そうでしたね……♥今日の私は……猿山ケンイチ専用の娼婦ですから……これが……んっ♥いいんですね……♥」

 

 ヤミは──

 

 金色のマイクロビキニを着用している。

 

 水着の色というのは、男の子にとっては大事なもの。

 大別すると「清楚」と「過激」の二種類であり──水色や桃色は清楚な雰囲気であるし、漆黒や真っ赤は過激な雰囲気。勿論、着用する対象にもよる──ナナ・アスタ・デビルークが着用すればビキニでも「清楚」だし、一方で籾岡里紗が着用すれば、ふりふりがついて、肌が隠れる爽やかな水色のパレオでも「過激」だ。

 だが──

 金色のビキニだけは、話は別。

 ギンギラに輝くビキニは、プールや海辺で着用することは出来ない。男の欲情を煽ることに特化した色合い。勿論、泳ぐことを楽しむのではなく、ヤリモクで男を漁るならばいいかもしれないが──「性欲が強すぎる、ヤバそうな女」と敬遠すらされてしまう代物で──

 ヤミのマイクロビキニは、つまり、そういうものなのだ。

 彼女の貧乳と薄い尻の、肝心な部分だけを隠す、ほとんど紐の「マイクロビキニ」よりも、色に興味が言ってしまうのは自分の性欲が強すぎるからだ──と猿山は考える。元より、艶やかな金髪が目立ち、異名に「金色」が冠するほどの少女が──名前通り、金色の水着というのは破壊力が高すぎて──例えば水泳の授業でその姿を同級生の前に晒せば、彼らの自慰行為のおかずは今後百年は固定されて──「女子中学生の年齢の、金髪貧乳殺し屋美少女の金色マイクロビキニ」でしか射精できなくなり、命の危険すら及ぶが──

 

「さ、猿山ケンイチ……なんとか言ったらどうですか……?そ、その……似合わないなら……いっそ、笑い飛ばしてくれた方が……」

 

 猿山には──そんなヤミの媚肉を貪り尽くす権利が──

 銀河中の男の中で、ただ一人、自分にだけ存在するのだ。

 

「ヤミさん……猿山様のおちんぽを見てください……♡」

 

「わっ……♥ふふっ……猿山ケンイチは……ほんと、どうしようもないくらい……えっちぃですね……♥」

 

 天井を向く角度で屹立している肉棒が──ヤミの問いに対する返答。

 それから──

 ヤミは、自身の身体にローションをまぶしていく。。

 アダルトビデオではよく見ることがあったし──入浴の際に、ララや籾岡の豊満な乳房でそれをしてもらうことがあった。だが──それは彼女達の、どこまでも指が埋まる、水風船や肉饅頭と形容するに相応しい乳肉をボディタオルに使ったものであり──いわば、介護のような代物だ。

 だが──ヤミがまとう雰囲気は違う。

 

「猿山ケンイチ……気持ちよくなったら……我慢せずに言ってくださいね……その……

 

 私は……NGオプションは……一つもないので……」

 

 耳元で──ぽそっ♥と囁くヤミの言葉。

 避妊具をつける気が少しもない──超高級ソープ嬢からのお誘いの言葉。猿山が望めば、聖水プレイですら喜んでやってくれる美少女。

 ヤミは、自身の乳房を猿山の背中に押し当てていく。

 ララや籾岡のように豊満な乳房は存在しないが──確実に存在する膨らみ。起伏が少ない身体であるが故に、引っかかることが少ない。猿山の背中にぴったりとフィットしながら、身体を上下左右に動かしていくヤミ。市販されているローションとは違い、モモの特製なのだろう。豊富な植物の知識で媚薬効果を混ぜているのか。肌が触れ合うだけで、その部分が熱を帯びて、興奮が止まらなくなる。

 

「んっ……♥猿山ケンイチ……あなたは、その……私みたいな胸でも……好きに、なってくれるのですか?」

 

 ちゅっ♥ちゅっ♥と、猿山のうなじにキスをしながら尋ねてくるヤミ。

 彼女には──トランス能力というものが備わっている。

 自身の肉体を自由自在に変化させることが出来るそれで──彼女は自身の乳房や臀部を膨らませることも出来る。今でこそ、モモにすらバストサイズで負けるが──彼女が望めば、ララや唯にのみならず、御門やティアーユを遥かに凌駕した乳房にすることも出来るのだ。

 勿論──「金色の闇の爆乳パイズリ奉仕」という、天地がひっくり返った響きも魅力的だが──

 

「────」

 

 猿山の返答に──

 

「ふふっ……♥本当に……えっちぃんですから……猿山ケンイチは……♥」

 

 あきれたように──しかし、嬉しそうにヤミは呟いて──猿山の正面に回る。

 普段の彼女に、あまり、性を意識することはない。

 それは勿論、豊満な乳房ではないし、妹のような年齢であることも原因。ララのように自由な巨乳や、古手川のように抑圧された巨乳。籾岡のように禁忌の巨乳が「性の匂い」であるならば、ヤミの身体は、「愛したい」というよりは「愛でたい」という代物で──ぬっぷりと濃厚ハメハメ交尾をするよりも、ゆっくりと愛撫しながらキスに耽る方が似合う存在だと──思っていたのだが──

 

 目の前のヤミの姿に──猿山は、圧倒される。

 

 全身にまぶしたローションで、ぬるぬるのてかてかな姿──金色のマイクロビキニは、特にその傾向が顕著。蠱惑的なテカりで猿山の前立腺を刺激するそれに──ビキビキッ♥と、肉棒は憤りを抱えて、ブチ切れて──ヤミをお仕置きするために特化した形へと変身する。

 普段の性行為の時よりも、更に膨張して、焼けた鉄杭のような硬さと熱を帯びる肉棒。ヤミはそこから、視線を逸らすことが出来ずに──ごくりっ♥と唾を飲み込む。いますぐにも、むしゃぶりつきたいのだろう──だが、当然、これは猿山を喜ばせるための奉仕であり──自分が気持ちよくなる場所ではないので、それをすることは出来ず──

 しかし──子宮の疼きを止めるために、膣で肉棒を咥え込みたいと思うのは雌として生まれて、子を成すことを至上の喜びとDNAに刻み込まれた以上は本能のようなもので──

 

「じゅる……あっ♥」

 

 ヤミは涎をすすって──

 

 そこでようやく、自分が涎を垂らしていたことに気が付いたのだろう。

 

 文字通りの「垂涎」だが、あのクールな金色の闇が──高級ソープ嬢の、源氏名「ヤミ」になってしまう姿。たまらなくなり──猿山は、モモを招き寄せる。また暴走して、本来の趣旨を間違ってはいけない──これは「猿山様ハーレム計画」にヤミさんを引き入れる為に必要なもので、猿山様に愛されるためには、そのハーレムを大きく成長させることが必須で──なぞと、瞳をぐるぐると回しながらモモが考えていたので──

 一言、こい、と命令をしてやると

 

「──はいっ♡」

 

 と、モモは、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら、猿山の目の前に立つ。

 それから──猿山は、両腕を正面に突き出す。

 背中はヤミに洗ってもらったが──上半身は、まだ。

 

「んっ……♡」

 

「あっ……♥」

 

 二匹の雌猫は──

 

 自身の秘部を、猿山の腕に擦り付ける。

 

 金色のマイクロビキニのヤミとは対象に──桃色のマイクロビキニを着用しているのが、今のモモだ。洒落の効いた色合いは、普段のお洒落なファッションでは可愛らしいもので、金色と桃色の清楚なワンピースに身を包んだ二人とデートをすれば、男として満たされるが──

 雄に媚びるための下品な色合いのマイクロビキニとなれば、話は別。

 素材次第では、色の輝きが薄く、落ち着いた雰囲気にすることも可能なはずなのに──二人のそれは、ローションのぬるぬるが反射して、目が痛いほどにギンギンに輝いているのだ。マイクロビキニの少ない布地では、激しい動きで秘部をカバーすることが出来るはずもない。二人が猿山の腕に、ぬるぬるのローションと愛液が混ざった媚汁を擦り付ける度に、布地がずれて、彼女達の艶やかなピンク色の秘部が晒される。

 普段は意識をすることがないが──

 あのモモとヤミに、ちゃんと、生殖をするための秘部がついているという興奮。

 彼女達の大陰唇はぷにぷにと、猿山の腕を擦って、ローション越しに垢を落としてくれる。ふんわりと、薄めの陰毛は──普段はパイパンにしているが、今日の奉仕のために伸ばしてくれたという証拠。

 それが今では、ローションでべっとりと股間に張り付いている光景──

 二人は、猿山の腕の先端まで行き──

 

「んっ……♡どうですか……猿山様……♡この国では……壷洗い、と呼ぶんですよね……?♡」

 

「あっ♥猿山ケンイチ……♥手つきが、えっちぃですよ……♥これは……ご奉仕なんですから……んっ♥あんまり……かき混ぜないでください……♥」

 

 猿山の指を、自身の秘部に挿入する。

 にゅるにゅるのどろどろにほぐれた膣肉で、猿山の指を綺麗に洗っていく二人。ヤミのは窮屈で一本ずつ──モモのは二本同時に挿入されて、世界中の雄で「自分の肉棒」だけが堪能していいそれを、指が味わっていると思うと──これ以上なく頭の悪いことだが「自分の指に嫉妬」という感情を抱いてしまう。

 一本しかない肉棒では絶対に出来ない「二人の秘部を同時に味わう」という興奮。勿論、過去に練習をしたことがなく、手マンも稚拙な動きに過ぎないはずだが──「あっ♡」「んんっ♥」と二人は蠱惑的な吐息を響かせながら、尻を突き出して、前屈みになり、快楽を感じている。女性経験豊富なヤリチン男子になったような錯覚。二人の美少女は、猿山の額や鼻にちゅっ♡ぺろっ♥れろぉ♡んちゅっ♥と濃厚なキスを何度も重ねて、媚びるように、猿山を見つめてくる。

 それはまるで──許しを懇願するような表情。

 我慢が出来ないのは、彼女だけではなく自分も同じ──

 

「あっ……♡」

 

「猿山ケンイチ……やめて、しまうのですか……♥」

 

 猿山は、二人の秘部から手を引く。

 指先は愛液でどろどろのべとべと。二人に舐めさせて処理をしながら──

 

 どかっ

 

 と──

 

 再度、スケベ椅子に深く腰をかけて、座り直す。

 

「あっ……♡猿山様……もう、我慢の限界なのですね……♡」

 

「ふふっ……♥猿山ケンイチ……どちらを選びますか?」

 

「……今日は、ヤミさんを選んであげてください……♡なんと言っても……ヤミさんのためのソーププレイなんですから……♡」

 

「……いえっ、プリンセスモモ……それは卑怯です……♥本当に猿山ケンイチのことを愛しているなら……彼がしたいことをさせてあげる……それが、側室に必要な心構え……なんですよね?」

 

 二人の美少女が──順番を譲り合っている光景。

 猿山にとって、今までの人生でそれは「悪感情」によるものだったが──

「大好きすぎるが故に、彼を幸福にしてあげたい」という思いで譲り合うそれは、まるで無縁な代物。

 故に、肉棒はバグを起こす。

 指は十本、両足足して二十本はあるのに、何故肉棒はたった一本しかないのだと憤りを抱きながら──それでも、断腸の思いで決断を下す。

 

「あっ……♥はいっ♥わかりましたっ♥」

 

「ふふっ……ヤミさん、おめでとうございます……♡」

 

 ヤミは──

 

 猿山の命令通り、肉棒へと秘部を触れさせる。

 

 指がたった一本挿入されるだけでも、窮屈で仕方がないヤミの膣肉。トランス能力の発動を禁止している以上──今の彼女は宇宙最強の殺し屋ではなく、ただのロリロリ金髪クール系超絶美少女。興味のない相手には殺意を込めた冷たい視線を向けて──地球人程度は、殺気だけで気絶させられるのに──

 

「んっ……♥あっ……入ら……ない……っ♥」

 

 今では──

 

 ぬるぬるのまん汁が溢れすぎたせいで、秘部が滑って挿入できないことに──涙目になりながら、猿山を見つめているのだ。

 

 我慢が出来るわけがなく──

 

 がしっ♥♥♥

 

「あっ…………♥♥」

 

 猿山は、ヤミの臀部を鷲掴みにする。

 貧乳なくせに、男を挑発するようにしっかりとお尻は大きいというのは──とにかく、雄の獣欲を刺激して苛立たせる代物。「強い」という一点に置いて、宇宙代表級であるために、様々な雄に狙われても実力行使で逃げてきた彼女だが──

 今は──

 弱っちい地球人の両手に尻を乱暴に掴まれて、逃げるどころか──秘部を濡らしているのだ。

 猿山は、ヤミの秘部に亀頭を押し当てる。ぬるぬるに滑った秘部は、まるで肉棒から逃れるための措置のようにも感じられるが──最高硬度まで屹立した雄の肉棒が、そんな舐めた真似を認めるわけがない。猿山はヤミの腰を引き寄せて──無理矢理、秘部をかき分けるように肉棒を挿入してやる。「あ……ぐっ……♥」とかすれた声は、まるで断末魔のような代物だが──それでもヤミは、膣肉の締まり以外では一切抵抗することなく──肉棒を根本まで咥え込んで──

 

 ぼろっ──

 

 と──大粒の涙を瞳から流す。

 

「あーあっ……宇宙最強の殺し屋を……完全にお嫁さんにしちゃいましたねぇ~……猿山様……♡

 

 ……どうですか?

 

 自分のことが大好きすぎて……まんこにちんぽ入れられた瞬間……嬉しすぎて、泣いちゃう女の子は……?」

 

 最高だ──と言う代わりに、どちゅんっ♥と激しく腰を打ち付ける。

 ヤミはたったの一突きで──雌として完全に屈服してしまったらしい。瞳にハートマークを浮かべるのは──ルールを無視したトランス能力による愛情表現か。それでも──「自分という雄を、最大に愛しているから」という約束反故に怒れるはずもなく──猿山はヤミの身体を掴んで、動かしていく。細く、華奢な身体。ララや古手川のように、上にのし掛かられると「少し重たい」が「しかし、肉に溺れることが出来る」という媚肉には敵わないと思っていたのだが──腰を振るのではなく、オナホールのように腕を動かして気持ちよくなれるのならば、それはそれで、最高に魅力的だなと考える。

 

「ふふっ♡猿山様……背中、失礼しますね……♡」

 

 モモは、猿山の背後に回っている。

 スケベ椅子は奉仕のためには便利だが、背もたれがついていないため、座位での性行為には向いていない。なので──ふにゅんっ♡とモモは猿山に乳房を押しつけながら、背もたれになってくれる。あのデビルーク星第三王女を、他の女とのラブラブ対面座位に熱中するための背もたれとして使う贅沢。愉悦。猿山は遠慮なく、背中をのけぞらせる。自分自身とヤミの二人の体重がのし掛かるはずだが──モモがその程度で苦にするはずもない。余裕で受け止めた上で──

 

「猿山様……スケベ椅子の使い方は……ご存じですか?」

 

 ぬるぅ~~~♡

 

 おっ────

 

 思わず声が漏れるのは──モモの腕が、猿山の肛門に触れるから。

 尻の谷間に位置する箇所が、丁度、窪んでいるのがスケベ椅子という代物。ローションでぬるぬるの腕が、肛門から蟻の戸渡りを通じて、陰嚢まで伸びていく。ローションというものは、どれだけ性的な行為の初心者であっても──上級者と同様の快楽を与えてくれる便利グッズ。しかも、モモお手製の媚薬ローションであり──

 それを、性的行為の最上級者であるモモ・ベリア・デビルークが自分を喜ばせるためだけに使っているのだ──

 肛門をカリカリと爪でひっかくのも、蟻の戸渡りを指の腹でくすぐるのも、陰嚢を揉みしだくのも──天性の才能と豊富な知識がある、努力を惜しまない天然の小悪魔にだけ許された愛撫。ヤミの秘部だけでも気持ちがいいのに──そんなことをされて、耐えられるはずがないのだが──

 

 がしっ──

 

「猿山ケンイチ……私だけを……見て、ください……!♥」

 

 と──

 

 ヤミは──猿山に抱きついてくる。

 モモの奉仕で射精をされてはイヤだと思ったのか──ヤミは猿山の顔を、ぺろぺろと舐め回してくる。モモが性的行為の最上級者であるならば、ヤミは初心者もいいところ。あるいは──ナナに「動物の最大の愛情表現は、顔を舐め回すこと」と教えられたのかもしれない。ぺろぺろと──猿山の顔に舌を這わせていくヤミの姿に、たまらず──

 

「あっ♥んんっ♥猿山♥ケンイチっ♥はげ、はげしい、ですっ♥やっ♥これっ、だ、だめっ♥だめですっ♥わた、しが♥猿山ケンイチを♥おもてなし、する、のにぃ……♥」

 

 猿山は──自身の腰も激しく突き上げる。

 ヤミのことを引き寄せながら、腰を突き動かせば、単純に二倍の速度。勿論、普段はこんなことをしない。男性の射精回数には限度がある。例え猿山が──性欲濃厚の絶倫猿である上に、ララとモモの策略のせいで、日々、精液のストックが溜められているとしても──二桁を越える回数もすれば、限界が訪れるのだ。だから──

 一度の射精をより良質なものにするために、「自慰行為で適当に済ませる射精」とは異なるものにしなければいけないのだが──

 

「ん、ぐぅ♥あはっ♥これっ……やっば……ぁ♥♥♥」

 

 今の猿山のピストンは──

 さながら、自慰行為と同じ代物。

 ヤミを満足させることを考えず、ただ、ひたすらに肉棒の快楽を突き詰めるもの。オナホールを使うときに、オナホが壊れることを考える男はいない。それと同じで──猿山もヤミの子宮口を、何も考えずにこんこんとノックするのだが──そこで、限界が訪れて──最後に一度、強く、ぐぐぐ~~っ♥♥♥とヤミの身体を引き寄せて──互いの股間の間に、ほんの一ミリの距離も出来ないように密着させながら──

 

 尿道の根本の力を、ふっと、緩めて──

 

 びゅるるる~~っ♥♥♥どっぴゅっ♥どぷどぷっ♥♥びゅるる~っ♥

 

 びゅくびゅくっ♥どびゅっ♥びゅ、ぶっ♥びゅぐっぶどっぴゅっ♥

 

 びゅ~っ……♥どっぴゅっ♥……どぷっ♥……びゅ、るるっ♥……どく、どぴゅっ♥

 

「んんん~~ッッ♥♥♥」

 

「わぁ……猿山様のお射精……ふふっ♡すごいですね……♡流石……ハーレムの主になるお方……ヤミさんのお尻に指の痣が残るぐらい……ぎゅ~って強く鷲掴みにして……絶対に逃がさないぞ~って刻み込むような種付け射精……♡ふふっ……お客さん……お店の女の子の排卵日に……種付けぴゅっぴゅするのは罰金ですよ~……♡」

 

 ヤミは猿山を強く抱きしめて──モモは背後から蠱惑的に囁き──猿山はだらしなく、舌を突き出しながら、肉棒が弾む快楽に悶えるばかり。

 無様で不細工な絶頂面を晒している自覚はあるが──ヤミの極上の名器に搾り取られて、余裕があるはずもない。百年の恋も冷めるような、猿顔の自分のアヘ顔なのに──ヤミは、膣をぎゅ~っ♥ときつく締め付けながら、猿山が突き出した舌肉をべろぉ~♥と舐めてくれるのだ。びくんっ♥びゅくんっ♥と肉棒がヤミの窮屈な膣内で弾む度に──彼女はびくんっ♥と肩を震わせて、短い絶頂を繰り返す。

 やがて──

 

 にゅっっっっっっぽんっ♥

 

 と──肉棒を引き抜くと「んあっ♥」とヤミは嬌声を漏らして──

 それから、猿山の形に開いたまま、元に戻らない秘部を見せつける。

 膣の一番奥に、本気で種付けをした証拠として──ヤミの膣から精液が溢れてくることはない。吐き出した全てを、子宮で飲み込んだ彼女の媚肉だが──ぐじゅぐじゅに濡れて、ぽっかりと開いているのは、まだ物足りないと貪欲にアピールしているような姿。ぺたん、とヤミがその場に膝をつくのは──「猿山ケンイチに忠誠を誓っているから、立っているのは頭が高い」という感情ではなく──シンプルに、激しいセックスに腰が抜けてしまったのだろう。それは──単純に誇らしいなと思い、猿山は彼女の鼻先に肉棒を突きつける。あの宇宙最強の殺し屋の金色の闇が──強力な脅迫も、違法な薬物もなしに、自分の意志で、惚れた雄の肉棒を綺麗にして「もう一発パコりたい」とおねだりをするために──抜けた腰を無視して、腕だけで近寄り──れろろ~~♥♥とお掃除フェラに耽るヤミ。そんな姿を見せられて──興奮をしない雄がいるはずもなく──むくむくっ♥と勃起した肉棒は、再度のご奉仕をヤミに要求していた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

結城家にお泊まりして美柑と一日中こっそりラブラブえっちする話

「あっ、猿山さん♪来てくれたんだ……うん、歓迎するよ~……ふふっ♡今日は腕によりをかけて、美味しい手料理振る舞うから……楽しみにしててね?」

 

 ウェーブがかかった黒髪を揺らしながら、猿山に笑顔を向ける華奢な少女。

 自宅であるため油断しきっているのか。部屋着として着古した、だるだるになったタンクトップと、太腿が露出しているホットパンツ。あるいは彼女が、ララ・サタリン・デビルークや古手川唯のように、豊満なバストをしていれば──タンクトップの布地を押し上げて、「乳のでかさ」でタンクトップをブラジャーの代わりに出来たのかもしれないが──

 彼女は、違う。

 まだ、11歳。ランドセルを背負って小学校に通うような少女。第二次成長期を未だ迎えていないため、身体の起伏はなだらかだが──ぷんぷんと、全身から雌の濃厚なフェロモンを漂わせていて──しかし──

 

「んっ?猿山さんどうしたの?……きゃっ♡……あ、あはは……見えちゃってた?」

 

 彼女の胸がぺったんこで──

 故に、だるだるのタンクトップの隙間から乳首が見えるのは、子供の証拠。

 彼女が幼子であるならば、頬を真っ赤に染めて恥ずかしがるか──ジト目で猿山を小児性愛者だと罵るかのニ択だろう。だが、彼女の反応は違う。大人びた余裕を持ちながら、胸元をゆっくり隠す。彼女の身体は、将来、立派な雌になることを予感させるもの。彼女の胸が小さく、お尻も小振りなのは──まだ、肉体が成長する年齢に至っていないだけのこと。つるぺたないか腹のくせに、ウエストはくびれて、腋や膝の窪みが深く、起伏があり──将来は、爆乳スレンダーの極上の美女に成長するのだろうなと──猿山には、確信に似た予感がある。

 月並みな言葉だが──「彼女をお嫁さんにする男は、幸せ者だな」という理屈が浮かんでくる。

 母親が世界中を飛び回り不在で、父親は漫画家で泊まり込みで作業をするためため──兄と二人暮らし。小学生の身でありながら、家事のほとんどを一身に担っている少女は、天然の花嫁修業を積んでいるようなもの。後五年も待てば、彼女を妻としても法律で許されると思うと──誰しもが、その瞬間をねらって、今の内から、激しくアプローチをするのだろうが──

 

「猿山さん……

 

 ……私の乳首見て、興奮したの?」

 

 彼女は──

 

 結城美柑は、猿山の膝の上に座る。

 

 あの男は、「部屋を片づけるから」と言って、まだ戻って来ていない。

 だが──いつ、リビングに降りてくるともわからないのに──

 美柑の顔を見ると、すっかりとスイッチが入ってしまっている。

 古手川や籾岡のような、高校生の同級生ならば、手を出しても犯罪になることはない。それは自由恋愛の範疇。絶世の美少女である彼女達がGカップやFカップの乳で猿山の脂ぎった顔を挟み、耳元で中出し種付けを懇願して、猿山のアナルに舌を這わせながら、金玉を揉みしだいても──その関係性を、誰か、外部の人間にとやかく言う権利は一片も生まれない。

 だが──

 

「ねっ……猿山さん……

 

 キス……したい……♡」

 

 美柑とは──

 たった一度、唇を重ね合わせるだけの、児戯のようなキスをした瞬間に犯罪だ。

 それでも──

 

「ねっ……いいでしょ?大丈夫だって……リトの部屋、散らかりまくってるから……まだ、戻ってこないから……♡ねっ……猿山さん、いいでしょ……私、我慢の限界なの……♡」

 

 彼女は──

 

”ちろちろっ♡”

 

 と、小刻みに舌を突き出して、猿山を誘惑してくる。

 絶世の美少女のように真っ赤でなっが~いベロ肉ではない。まだ、若干色が薄く、ピンク気味の短い舌。年齢的に小顔なのは当然だが──彼女のそれは、同年代の少女と比較しても圧倒的に小さい美顔。街中を歩けばモデルやアイドルにスカウトされることが多すぎて、面倒だから遠出はしたくないとまで言うほどであり──

 例え、彼女が小学生であっても──そうして、舌をちろちろと突き出して、”大人のキス”を求めてきて、我慢が出来るはずもない。

 猿山の股間をズボン越しにまさぐりながら、蛇のように舌を突き出してくる美柑。お返し、と言わんばかりに、彼女の乳首をタンクトップ越しに指の腹で撫でてやると『きゃっ♡』や『あんっ♡』ではなく──

 

「ん……っ♡……ふ、ぅ……♡」

 

 と──成熟した雌にしか響かせる事が出来ない──腹の底に響くような深い嬌声を鳴らすので、だから我慢が出来ず──猿山は美柑に唇を重ね、貪った。

 

 

────

 

 最初のきっかけは、親友の結城リトから提案された勉強会。

 猿山も彼も、決して地頭が良く、成績良好と言うわけではなかった。定期試験の前にしっかりと対策を練らなければ、赤点の可能性も存在すると──中学時代から、その勉強会は定期的に行われてきたのだ。

 今、リトの恋人には才女である西蓮寺春菜がいる。

 常識に乗っ取れば、リトは春菜と勉強会──という名目で二人きりになり、親密を深め、「勃起したから勉強に集中できない」とでも戯言をほざきながら、春菜をベッドに押し倒すべきで──彼女もまた、それを拒まないのだろうが──

 性欲が薄い──を通り越して、同じ男ですらイライラするときがある、性欲皆無の──

 雄としては”終わっている”結城リトは、猿山との勉強会を優先したいらしい。

 中学時代ならばいざ知らず。今の猿山は学年上位常連の古手川唯と、年下でありながらも圧倒的な知能指数で、高校程度の学習範囲はとっくに全理解しているモモ・ベリア・デビルークと蜜月の関係なのだ。ランジェリー姿の彼女達に、一問解く度に、マスカットを口移しで食べさせてもらい──知恵熱が出そうだと言えば、彼女達のひんやりとした乳の谷間で顔を挟んでもらい──ちんちんがイライラして集中できないと言えば、猿山の集中を損ねないために、モモが文字通り”オナホール”として、喘ぎ声を必死に我慢しながら腰を振り──口寂しくて集中できないと言えば、古手川が猿山に乳房を差し出してきて、乳首を吸わせながら──ララの発明品とモモの植物知識で”出る”ようになった、栄養満点の、賢い女特有の味が濃厚に詰まった母乳を飲ませてくれることだろう。

 だから猿山には、今更、リトと一緒の勉強会をする理由など、欠片もないのだが──

 

『ああ、よかった。それじゃあ、明日の放課後、俺の家に来てくれよ』

 

 と──

 リトが笑顔を浮かべるほどに快諾して、猿山は勉強会に参加することにした。

 

 そうして、猿山は今、彼の家の前に立つ。

 

 空は太陽に燦々と照らされて、半袖のシャツの上からでもじっとりと汗をかく、蒸し暑い真夏の日。自分の家から、リトの家に行くまでの短い距離ですら──もはや、全身からドッと汗が吹き出ているのだ。

 猿山がインターフォンを押すと──

 

「はーいっ♪」

 

 と──可愛らしい声色が響く。

 どたどたと、家の外からでも聞こえる足音。普段の彼女は、冷静な表情が多いが──想定外のことや、理外のことが起きると、顔を真っ赤にして、年齢相応。子供っぽく振る舞う性質がある。

 猿山の来訪は、きっと、リトから聞かされていて知っていたはず。

 これは想定内の出来事なのだろうが──それでも、玄関の扉を隔てて彼女の足音が聞こえるのは──きっと、未曾有の上機嫌が原因。「身体に羽根が生えたように」とか──「足下がふわふわして落ち着かない」とは──上手く言ったもの。彼女は途方もない嬉しさに、スキップしたい気持ちを抑え込むことが出来ず──だからそうして、足音を響かせているのだろう。

 やがて──がちゃり♪と玄関の扉が開いて──

 

「猿山さん、ようこそっ♪」

 

 と──

 

 彼女、結城美柑は、にこやかな笑みを猿山に浮かべる。

 

 モモから聞いた話だが──同級生の前では、結城美柑は至ってクールな美少女。

 同級生女子には簡単に笑顔を浮かべるが、男子生徒を前には冷たい視線をしていることがほとんど。短めのスカートで階段を上がるとき、しっかりと、パンチラをガードする隙のなさを誇っており──狼のような高潔さを漂わせているのだが──

 

「ふふ~っ♡私、猿山さんが来るの、楽しみにしてたんだよ?」

 

 と──

 今の美柑は、さながら、駄犬のような笑顔を浮かべて、猿山に抱きついてくる。

 まるで本物の兄妹のような距離感で、簡単に抱きついてくる少女。

 本来であれば、猿山にとっては守備範囲と、ストライクゾーンの外側にある年齢の少女。性欲の塊であると、脳味噌に精液が詰まった雄猿であると揶揄されたときに──「それは紛れもない真実だ」と認めざるを得ないほどに、自身の性欲が過激で過剰だと知っているが──

 結城美柑だけは、年齢が決して欠点にならない女だ。

 全身からすっかりと雌の匂いを漂わせている美柑。普段から、彼女は子供特有の甘酸っぱい匂いを漂わせているが──猿山のために、香水まで用意したのだろう。「自分はまだ未成熟で、もぎ取るには早い青い果実ではなく──すっかりと熟れて、今が食べ頃真っ盛りの完熟フルーツですよ」とでも言いたげな態度に──

 猿山は、一言だけ尋ねる。

 

 リトは──どうしたのか、と。

 

「んっ?ああっ、リトならさっき、今晩の夕食の買い出しに出て──あみゅっ!?」

 

”じゅるるるる~~~っ♡♡♡れろれろっ♡じゅるるっ♡あむっ♡じゅぶっ♡じゅぞっ♡”

 

 猿山は、美柑の身体を抱き寄せて──乱暴に唇を奪う。

 普段はランドセルを背負って小学校に通っている少女。彼女の身体にする行為は、如何なる内容でも犯罪になる。美柑の美少女度合いを考えると、そうして、無理矢理唇を奪ってキスをする行為は、情状酌量の余地なしで死刑だ。

 

「んっ……んみゅっ♡あむっ……れぇ~……♡んちゅっ♡ちゅっ♡……ぷはっ♡猿山さん……強引すぎ……んんっ♡」

 

 美柑は、表情に恍惚を浮かべながら──猿山に舌を返してくる。

 ここは玄関。まだ猿山は、靴すら脱いでいない。クーラーの利いた室内で、冷えるほどに身体がひんやりとしている美柑は──汗ばんだ身体には丁度いい清涼さ。汗でべっとりとしている猿山の身体は、決して、良好な臭いであるはずもないのだが──猿山の腕に抱きしめられて、美柑は、喜びながら舌を絡め合わせている。

 そのまま──

 

 どれほどの時間が経過したのだろうか。

 

 手みやげとして買ってきたアイスは、すっかりと溶けてしまっている。それでも──『ちょっと待って猿山さん……一回、アイス、冷凍庫に入れてこよう?』とは言いたくないほどに、美柑はキスに夢中になっているのだろう。母親と離れて暮らして、父親も仕事ばかり。唯一の肉親であった兄には──恋人が出来て、彼女に夢中になっている。リトは気がついていないのだろうが──彼が恋人の春菜と、生ぬるいデートプランで楽しんでいる頃──

 

 美柑は、この広い家に、たった一人きりなのだ。

 

『私やお姉さまが……考えたくはないですけど、結城さんの家にお世話になっていたら……また違ったんでしょうけどね~』

 

 と、モモが話していたことを思い出す。

 猿山をてっぺんに据えた、極上ハーレムを作りたがっている美少女。彼女にとって、結城美柑の魅力は「親友の妹だから」という理由だけでは、ハーレム計画から除外するには、あまりに足りないようだ。美柑をどうにか──「あの、まだ年齢が至らないが、絶対に極上の雌に育つ保証が存在する美少女」を──どうにかハーレムに入れられないかと考え、身辺を調査して──

 そうして、美柑の孤独に触れたモモが──ぽつりと漏らした言葉。

 

 猿山にとって、彼女は「親友の妹」である前に「一人の寂しそうな女の子」だ。モモの言葉通りに、猿山は、リトが不在の内に家に上がり込むようになった。

 満たされている美柑ならば、猿山は、歯牙にもかけない相手なのだろうが──「両親にも、兄にも、相手にされずひとりぼっち」というのは流石に寂しかったのだろう。

 これまた──猿山が今まで通り、「ただの兄の親友」であれば、距離を縮めることは出来なかっただろうが──

 金色の闇や古手川唯といった、攻略難度超Sクラスの女達を虜にしてきた経験がある。

 ひとりぼっちで、寂しがっている、小学生の女の子程度を攻略するのは簡単で──

 

 結城家の敷居を四回跨ぐ内に、美柑の唇を奪い──

 

 結城家に敷居を七回跨ぐ内に、美柑の処女を奪った。

 

 今の美柑は、自分のことを「猿山さんの親友の妹」ではなく──「猿山さんの彼女」だと思って、ラブラブベロチュー奉仕をしているのだ。美柑はキスが大好きな少女。ガキにしては長すぎる、すらっとした脚で、必死に爪先を伸ばしても猿山の唇が精一杯なので──猿山は、その場で膝立ちになってやる。

 玄関と通路の高さの違いで、猿山と美柑の立ち位置は逆転。美柑は猿山の顔を上から抱え込み、頬を両手で掴む。小学生の身でありながら、一流モデルやアイドルの風格を漂わせている結城美柑と──どこにでもいる、モブのような、猿顔の自分。到底不釣り合いな関係性は、ララが発明した催眠装置でもなければ、天秤が成立しないのだが──結城リトが、雄としてにのみならず──兄としてもカスすぎるが故に、この状況下は成立するのだ。

 猿山の顔面は、汗でべたべた。思春期の健全な男子高校生だ。顔に油脂が浮かんだり、ニキビが出来るのは、必然の事柄。結城リトは雄として枯れているからか──美肌が保たれているが、猿山は違う。同級生の女子であれば、猿山が自分の頬に触れた後の手を握るのもいやがるだろうが──

 

”れぇ~~~♡♡♡”

 

 美柑は──

 

”れろれろっ♡じゅるっ♡れぇ~……むちゅっ♡ちゅっ♡あむっ♡……れるれるっ♡”

 

 猿山の顔面を──べろべろと、舐め回してくる。

 ナナを美柑の友達として引き合わせたのは、他ならぬ猿山自身。あるいは美柑は、猿山を喜ばせるために、ナナから動物同士のスキンシップでも聞いていたのか。頬を擦り合わせて、鼻先を突き合わせながら、顔をべろべろと舐めるのは人間同士というより、動物同士の、本能によるスキンシップ。二流の女にやられれば、顔面が唾液臭くなると忌避する事柄なのだが──眼前にいるのは、超一流の極上の美少女。唾液ですら甘ったるい匂いを漂わせる美柑に、たっぷりと顔を舐められて──

 

『──ただいま~!おっ、猿山、来てたのか~……どうした、美柑?……ああっ、言われた通り、卵は買ってきたぞ?言われたとおり。隣町のスーパーまで30分かかったけど、まあ特売だからな~』

 

 そうしている内に──結城リトが帰宅してくる。

 鈍感で、乙女心を欠片も介さない彼には──

 自身の最愛の妹が、小さく、面倒くさそうな溜め息を吐いたことには──全く、気がつかないのだろう。

 

────────

 

「どう、猿山さん?……美味しい?猿山さんが喜んでくれると思ってがんばって作ったんだけど──ふふっ♡なら、よかった……♡遠慮しないで、おかわりもしてね?」

 

 美柑とリトと、三人で食卓を囲んでいると不思議な気分だ。

 机を挟んで、猿山の対面には美柑とリトが横並び。リトはテレビのくだらないバラエティ番組に夢中になっていて──普段ならば「行儀悪いよ、リト」と美柑は注意するのだろうが──今の彼女にとって、兄の注目がよそに行くのは都合がいいのだろう。

 

「ふふっ……♡猿山さん、どうしたの?……そんなに、美味しすぎて感動しちゃったの?やだ、も~♡」

 

”くにっ♡ぐにっ♡ぐりぐりっ♡もみもみっ♡……くにっ♡さわっ♡”

 

 美柑は冗談めかして猿山に笑顔を浮かべる。

 猿山は元々──射精寸前まで勃起を煽られていたのだ。

 結城美柑という極上の雌で、玄関先で、場を弁えないディープキス。互いの顔が唾液でべとべとになるまで、熱心に求め合ったのだ。極上の雌と身体を交じり合わせて、開発された肉棒。彼女達には雄としてのレベルを引き上げられると同時に──キスだけで射精、程度ならば、簡単に出来るように開発されているのだ。

 結城美柑からの熱心なディープキスを受けて、肉棒は最大まで昂ぶっていた。昔は、そうなれば利き手で自らを慰めていたものだが──最近の愚息は、際限なく贅沢。ベロチューで勃起させられた後は、例え状況がそれにそぐわなくても──「ハレンチ風紀委員と男子トイレでセックス」や「宇宙最強の殺し屋と、公園のベンチでセックス」と、彼女達を”使った”性欲処理に甘やかされてきたので──だから──

 

 結城リトが邪魔をするせいで、射精できないというのは──

 猿山にとっては、我慢し難いこと。

 

 理性では、結城リトは良き親友だが──本能では「何を邪魔してくれているんだ、このクソへたれ野郎が」と憤りを抱く。悪い脳味噌が友人を邪険にするなら、自分の頭を殴ってやればいいが──いきり立った自らの肉棒を、叩いて諫めることは出来ない。それでも──未だにばっきばきに屹立した肉棒が、すぐにでも解放を求めていることは事実。いっそ彼の家のトイレでも借りて、手淫で処理してやろうかと考えるのだが──

 

「どうしたの、猿山さん?……お箸、進んでないよ?」

 

 猿山が手を止めて──下半身を小刻みに震わせるのは──

 

 自身の股間を弄ぶ、悪い雌蛇が原因だ。

 

 美柑は──食卓の下から脚を伸ばして、猿山の股間をまさぐってくる。

 彼女の年齢の普通の少女が、股間に脚を伸ばしても──それは男にとって、生きた心地がしないヒヤヒヤしたもので、更には、気持ちよくもないのだろうが──結城美柑は別。極上の雌である少女は年齢が幼いために、乳や尻を使ったご奉仕は、ララや唯には遙かに劣るが──こと、「足裏」においては年齢による差違はほとんどない。土踏まずが浅めな脚で、股間をまさぐられると──ただでさえ膨張した性欲が、今にも溢れ出しそうになる。

 美柑は脚を押しつけるだけではなく──脚の指を五本、両方合わせて十本で、猿山の肉棒を徹底的に愛撫していく。美柑のすべすべの脚が、自身の毛むくじゃらな膝や腿に触れるだけでも、くすぐったさに気持ちがいいのに──今では、雄の最大の弱点まで掌握されているのだ。堪える方が土台無理な話で──猿山は冷や汗をかきながら、箸を止めて前傾姿勢。

 愚かな結城リトだけは、テレビのバラエティ番組に夢中で──自分の親友と妹の行為に、欠片も気がついていない。気安い仲の親友であるが故に、今更歓談に盛り上がることなく、テレビに夢中になっていても、気まずさを欠片も感じない親友としての関係。友としては素晴らしいが、雄としては最低だなと思いながら──

 

”ぐりっ♡”

 

 と──ズボン越しに陰嚢を、脚の指で挟まれて──耐えられず──

 

”からんからんっ”

 

 と──猿山は、箸を食卓の下に落とす。

 リトは流石に、それで気がついたのだろう。「美柑~」とだけ答えて、またテレビに戻るそれは──寝取られAVでよく見る、亭主関白をはき違えて、妻に退屈をさせる旦那役のようなもの。また、美柑もそれに答えて、食卓の下に潜り込む。「落とした箸くらい、自分で拾う」という猿山の常識ですら、この家では非常識になるといういびつな関係は──勿論、血が繋がった兄弟間のことに、口を挟むつもりもないのだが──

 

「んふふっ……♡」

 

 テーブルの下から猿山を見上げる美柑に──

 

 きっとそれは──彼女が望んでいることなのだろうなと察する。

 

 箸を拾うと言って机の下に潜り込んだ。相手がどれほど鈍感で乙女心を理解しない鈍感なクソ野郎でも──、一分に満たない時間が限度。だが──それだけあれば、十分だと感じたのだろう。美柑は一瞬で猿山のズボンを脱がして、肉棒を外気に晒させる。

 先端が包皮に覆われた仮性包茎。極上の美女と身体を交じり合わせて、雄としての格は引っ張りあげられている。『私は勿論、サイズなんて気にしないんですけど……猿山様が、もし、「銭湯に行くときに、他の男に一目置かれる雄になりたい」と仰るのであれば……このモモ・ベリア・デビルーク……万全の準備がございます」と言われて、毎日、モモに命じられた量のお茶を服用して──「海綿体に流れ込む血流を改善する」というただその一点で、大きく隆起するようになった肉棒。

 普段はそれで、古手川やララのように、足の長い女を組み伏せて、犯すことに──雄としては誇りを感じるのだが──

 

「すんすん……っ♡ふはぁ……くっさ……ぁ……♡」

 

 美柑のように小さな少女が相手となると──話は別。

 美少女過ぎるが故に、顔も小さく──

 猿山の肉棒の方が、彼女の顎からつむじよりも長いのだ。

 見目麗しく、人の心を惹きつける美少女面と──血管がバキバキと浮かび上がる、醜悪な肉棒の対比。包皮の先端、亀頭との間に陰毛が一本、挟まっている滑稽な姿も──結城美柑の美少女顔が目の前で、彼女の鼻息がふうふうと熱い状況では、笑い飛ばすことも出来ない。

 玄関先でのベロチューで昂ぶり、食卓の下での足コキで弄ばれた猿山の肉棒。雌への圧倒的な怒りと復讐を誓っているそれは、結城リトの目がなければ今すぐにも結城美柑をぶち犯して──結城リトの目がある故に、結城美柑は絶対の安全が保証されているのだ。

 にやにやと笑みを浮かべる彼女は──年齢に相応しい「メスガキ」と呼ぶ表情だろうか。彼女の唇で肉棒を咥えこんでもらい──喉の奥まで挿入するのは大変なので、唇を窄めて、亀頭の先端をくぽくぽと浅くしゃぶってもらえれば、三分もしないで射精するだろうが──

 それだけの時間は、美柑には残されていない。

 落とした箸を拾うまで──『美柑ー、なにやってるんだよー?』と結城リトが食卓の下をのぞき込むまで──彼女に与えられた時間はそれだけであり、だから──

 美柑がどうやって自分の精液を搾りとるのか──

 猿山は少し、楽しみにしながら彼女を見下ろしていたのだが──

 

「んっ……♡はぁ……すんすんっ♡……くっさ……っ♡」

 

 美柑は──

 

”すんすんっ♡す~~~っ……♡……ふぅ……♡ふはぁ……♡んっ……ふっ……♡”

 

 猿山の肉棒の雄の臭いを──ひたすらに、嗅ぎ続けるだけ。

 てっきり、彼女に愛されると思っていた肉棒は拍子抜けをして──

 直後に、激しい憤りを感じる。

 ベロチューでお預けされて、足コキでお預けされて──その上、更にお預けだ。ふざけるなよメスガキが──と、肉棒は最大まで勃起して美柑を威圧する。お前の周囲にいる雄は、鼻を垂らしたバカガキと、雄として失格のへたれな兄だけかもしれないが──お前の目の前にいる雄は、それとは違うんだぞ。他の雄とは比べものにならないほど、優秀で──泣きながら愛の言葉を囁き、恍惚とした表情を浮かべ、舌をべろべろと突き出してキスを求めながら──お前の処女を破った肉棒を目の前にして、何を、からかっているのか──立場を弁えろバカ雌が──

 と──

 

 猿山の怒りは、最大限まで膨れ上がる。

 

 それはまるで風船のゴムが、表皮を最大限まで突っ張らせて──あとほんの1CCでも空気を入れられれば、限界が迎えて弾け飛ぶようなもの。肉棒の膨張も同様であり、これ以上の興奮を迎えれば”ぱちんっ”と肉が爆ぜるだろう。美柑はただ臭いを嗅いでいるだけ。雄としての虚勢が剥がれ落ちて、頼むから触ってください──肉棒を愛撫してくださいと涙を流すまで、後、ほんの一秒──というところで──

 

 美柑は──

 

 そっと、猿山の亀頭に顔を寄せて──

 

「……………………♡♡♡」

 

 ──ちゅっ♡

 

 と──

 

 たった一度だけ、短く、亀頭にキスをすると──

 背骨に、身震いするような電撃が走って──

 

”びゅるるるる~~~♡♡♡びゅるるるっ♡どっぴゅっ♡♡どぷどぷっ♡びゅぐっ♡”

 

 猿山は──射精した。

 小学六年生、11歳の身でありながら──雄を掌握する方法を完全に理解している美柑。ララや唯ですら、亀頭にたった一度、キスをするだけで射精させられることは出来ないのだが──それをいとも容易く成し遂げる、雌としての天性の才能。そんな彼女が、ティッシュもない中空に精液がぶちまけられて──最愛の猿山の遺伝子が、床にぼとりと落とされて、ティッシュと雑巾とクイックルワイパーで拭き取られていくことを望むはずもなく──

 

「んんっ……♡……ん……みゅっ……んぐっ……♡んっ……ふぅ……♡」

 

 美柑は──

 猿山の亀頭の先端を口に咥えて、放たれた精液をすべて受け止める。

 金玉の中に、残った分がないようにと──猿山の玉袋を丁寧に揉みしだきながらの口内射精。先ほどまでの意地悪なメスガキの態度が一180反転して──そこにいるのは、モモよりもずっと、猿山に心酔して敬愛している純情な雌。

 宇宙の王女や殺し屋とは異なり、変わってはいるが──どこにでもある地球の一般家庭で育ってきた、普通の少女。故に──、一度、深く依存すれば、際限がないのだろう。リトが気が付くまでに、コンマ一秒でも惜しいというのに──それは絶対に譲れない一線ととらえているのか。丁寧に猿山の陰嚢を揉みしだき、鼻の下を伸ばして精液を吸い上げて──尿道を綺麗にお掃除してから──

 

「んっ……箸、あったよ♡変なとこに転がってた♡」

 

 と──美柑は元の席に座り、笑顔を浮かべる。

 そこでリトも──猿山の方を一瞥するが──すぐに、テレビに戻っていく。自分の可愛い妹が、今、何をしていたのか──百戦錬磨の高級娼婦でも出来ない「亀頭キス一回で雄を射精させる、最上級の雌のテクニック」を手に入れたことにも気づかずに──関西弁で騒ぎ立てる、お笑い芸人に夢中になっている姿。たまらないな──と思っていると──

 

”つん♪つん♪”

 

 と、猿山は膝を小突かれて、正面を見据えると──

 

「…………んあっ♡♡♡」

 

 と──

 猿山をからかうように、美柑が、口を開けている。

 ピンク色の舌にべっとりと乗っかった、白濁液。およそ食事の場においては、絶対に相応しくないそれは、「小骨があったから」と偽って、ティッシュに吐き捨てればいいだけなのに──

 

”──ごきゅんっ♡”

 

 と、わざとらしく音を鳴らして──唾と一緒に飲み込んで──

 

「んふっ……にがっ……♡」

 

 美柑は再度、口を開けて、舌をんべーっと伸ばす。

 まるで一流の手品師のように、空っぽになった口を見せつける美柑。バレるリスクよりも、それをしたい興奮に囚われて──猿山は手招きをする。美柑は机に手を突いてから、身を乗り出して、口を大きく開けて──

 

”んべ~~っ♡♡♡”

 

 と──

 白濁液を飲み込んだのに──すぐにお腹が空いてしまった、とアピールをする食いしん坊のように舌を突き出して、ちろちろとそれを動かす。

 本来、ティッシュに吐き出されて、丸めて捨てられて終わりの存在が──美柑の口に注ぎこまれて、彼女の胃に落ち、たんぱく質として美柑の肢体を形成する一部になるという事実。彼女の口からは、精液の臭いがむんむんと漂ってくる。けぷっ♡とかわいらしいげっぷを響かせると、リトがこちらを見てくる。猿山が「つい、うっかり」と返答をすると『行儀悪いぞ~、猿山w』と彼は──自分の妹と親友のげっぷの音の違いもわからない鈍感を見せつけて──これはもしや、卑下するべき才能ではなく──時代が違えば天下を伺える逸材のものではないのかと、そんなことを考えた。

 

 

────────

 

 

「お背中お流ししま~す……なんてねっ♪」

 

 猿山は今、結城家の風呂場で身体を洗われている。

 背中をごしごしと洗っているのは、結城美柑。

 彼女はバスタオルの一枚も着けることはなく、堂々と、全裸で猿山の身体を洗っている。羞恥心の概念が薄いララや、あるいは猿山を誘惑するモモでも、一緒に入浴するときはバスタオルを着けるのだが──そこが、美柑の天然で小悪魔なところだ。

 バスタオルを着けるのは、恥ずかしいから。

 雄と雌が一緒の風呂に入るのは、性の匂いが濃厚に漂ってくるが──

 兄のように慕っている男と、小学生の女の子が一緒に入るのは、ただのスキンシップ。

だから、恥ずかしがる理由はないし──堂々と入浴すればいい、と主張を出来るのが──美柑の強さだ。

 

『ねぇ、リト……お湯勿体ないし、今日、私猿山さんと一緒に入るから』

 

 と──美柑がリトに告げたとき、彼は動揺していた。

 勿論、普通ならば毅然とした態度で拒絶をするのが兄という存在だ。「猿山は風呂を借りる立場だから、美柑に言われて断れないが──自分は兄だからそれを止める義務がある。猿山はいいやつだが、年頃の男女が一緒に入浴するのは問題があって──美柑がどう言おうと、それだけは絶対にだめだ」と──仮に自分に可愛い妹が出来て、彼女をほんの僅かでも性的な目で見ていたら、そうして止めるだろうと猿山は確信を持てる。

 だが──

 

『あ、ああ……猿山がいいなら、いいんじゃないか?』

 

 と──

 動揺をしながら、このへたれな兄はそれを良しとしたらしい。

 リトの許可がなければ、もっと静かに、こそこそと──空き巣のように隠れながら交じり合う必要があるが──彼の許可を得られれば問題はない。多少はきゃいきゃいと騒いでも、それは仲が良い証拠。あのへたれのリトには、風呂場を覗いて、何かあるのではないかと確かめる度胸すらないはずだ。

 だから──

 

「ねっ、猿山さん……♡私のおっぱい……んっ♡まだ、おっきくならないけど……モモさん曰くね……

 

 すっご~く大きくなる才能があるんだって……♡」

 

 猿山は今──

 

 美柑の裸をボディタオルの代わりにして、背中を洗ってもらっている。

 

 彼女の身体を使った泡踊り。ララや唯のもちもちで肉厚な身体も心地が良いが──美柑のようにつるぺただと、その興奮はひとしお。どれだけ丁寧に剃毛しても、モモやヤミですら「剃った後の、僅かな違和感」を秘部からは感じてしまうのだが──そもそも、生える前の美柑の秘部は、一切の違和感なく猿山の背中を這うのだ。

 初潮を迎えて、子を孕む準備を整えておきながら──未だ陰毛も生え揃わない身である、ゴールデンタイムと呼ぶに相応しい時間。そんな彼女の身体で、今はソーププレイを堪能できる事実。美柑は、モモからテクニックを教わっているのだろう。猿山の背中に胸を押しつけながらも、耳の裏やうなじ、肩胛骨へとたっぷりとキスを落として──乳首をカリカリと愛撫してくる。

 猿山は、美柑へと尋ねてやる。

 結城リトの逸物と比較して──自分のものはどうか、と。

 

「んっ……言わなきゃだめ?」

 

 美柑は、言葉に少し躊躇いの色を漂わせながら──

 

 態度には一切の躊躇いなく、猿山の股間に手を這わせる。

 

 先ほど──美柑の手で情けなく射精に導かれた肉棒。彼女が鼻の下をひょっとこのように窄めて、フェラチオで尿道と金玉を啜ったところで──パンツをあげれば、精液がにじみ出てくるのが男の子。亀頭の先っちょがパンツに触れた箇所が、染みになる肉棒は──当然のように、ぬるぬるでぬめぬめ。半勃起で、柔らかさと硬さを両立させた肉棒を愛撫しながら──美柑は答える。

 

「んーっ……

 

 猿山さんの見てると……リトのは……

 

 ちっさw……って、思っちゃうかな?」

 

 彼女の言葉に──

 

 びくんっ♡と肉棒が弾む。

 

 結城リトは大切な親友だが──同時に、同じ男同士。親友であるが故に、彼との雄を比べたいと思うのは必然。「結城リトよりも猿山様の方が優れた雄です」と彼の周囲の異性に言わせて、気持ちよくなるのは本能的なもの。

 だから、びくんっ♡と肉棒が跳ねたのだが──男心の矜持というものは、美柑にはまだ理解に早いらしい。

 彼女にとっては、リトの悪口で猿山のちんぽが跳ねたことだけが答えだ。美柑はぐるりと正面に回り込み、猿山の目の前に自身の秘部を置く。何度か身体を重ねて、そのたびに、めりめりとかき分けるようにして挿入したが──若く幼い身体の激しい新陳代謝は、すぐに、肉体を元の形に復元させてしまうのだろう。大人ならば完治に一週間かかる擦り傷が、半日で治るのが若さの特権。一本のすじが通るような、ぴっちりすじまんこ──大人が、彼女の秘部にするすべての行為が犯罪になるそれだが──

 

「リトのちっさいから……多分……私のここでも、簡単に飲み込めると思うんだ……♡ふふっ……そういう意味では……おちんちん、おっきい猿山さんより……

 

 私……リトの方が身体の相性いいのかも……♡」

 

 美柑は──

 人差し指と中指で、自身の秘部をくぱぁ♡と割り広げる。

 モモやヤミですら、多少は雌として成熟して、肉棒を咥え入れる準備ができているのに──彼女の秘部は、まだまだ。あるいは、同じ子供同士や──結城リトの粗末な肉棒であれば、咥え込むことが出来るかもしれないが──ララや古手川のように「足がなっが~い女」を満足させられる男の肉棒は、決して、挿入してはいけない秘部だ。

 なので──猿山は美柑に命令をする。

 

「んっ……猿山さん……♡失礼します……♡」

 

 彼女は──猿山の股間の上に跨がり──

 それから、自身の太腿の間に肉棒を挟む。

 用意しているのは、モモが作った特性媚薬ローション。天然素材しか使っていないので、人体に悪影響は一切存在せず──雄と雌の身体の血行と発汗をよくする代物。猿山は、モモからもらったそれを──、一本まるまる、美柑の股間にぶちまけてやる。雌として過ごした日々が浅い彼女のまん汁は、それでも、じっとりと濃厚な雌の味がするのだが──いかんせん、量が少ない。ローションは最後の方になるとぶぴゅっ♡ぶぢゅっ♡と──まるでケチャップやマヨネーズに似た音を響かせて──不思議な背徳感に、背筋にぞくぞくとしびれが走る。

 そのまま──

 

「んっ……♡猿山さんのちんぽ……はぁ……♡んっ……♡おっき……♡リトのと……全然違う……♡」

 

 美柑は、太腿をぎゅ~っ♡と締め付けて、腰を前後に動かす。

 秘部に挿入することが出来なくても──素股というのは、実質的なセックスのようなもの。生ちんぽを生まんこで歓待してもらえるのは、あるいは、避妊具を使った性行為よりも上の代物かもしれない。聖女が、処女で救世主を懐胎したように、美柑のぴちぴちすじまんこに精液を吐き捨ててやれば、同じことが出来るかもしれないなと考えながら──彼女の秘部に指を突っ込んでやる。肉棒では太すぎるが、指程度ならば簡単に咥えこめる雌の媚肉。処女膜は猿山自身が破ったために、すでに、そこには痕跡が欠片も存在せず──「クラスの男子の憧れの結城さん」がすでに非処女だと思うと、にやにやが止まらず、鼻の下が延びて──きっと、猿のような顔に見えることだろう。

 

「リトのは……んっ♡ここ……傘みたいになってるとこ、全然ちっちゃくて……握ったときのびくびくも……猿山さんのより、弱くて……そ、それに……

 

 臭いも……こっちのが……ずっと……臭い……♡」

 

 美柑は、自身の掌の臭いをすんすんと嗅ぎながら──猿山を見上げる。

 先ほどは時短射精を余儀なくされたために、乱暴な裏技を用いたが──本来の美柑には、あれは不満なのだろう。美柑は一度、猿山から降りて──風呂場のタイルにぺたんと女の子座り。それから──猿山の股間に顔を埋めて、上目遣い。結城美柑の美少女顔。雄と雌という立場の差がなければ、その頬に触れることすら許されなかったのに──今の自分は、美柑の可憐な顔を金玉置き場として扱うことが出来るのだ。彼女の鼻先が、つんつんと、金玉袋の中の睾丸を押し上げる。その感触だけで射精しそうになるが──

 

「ねっ……

 

 リトのおちんちんの話……まだ、しなくちゃだめ?」

 

 美柑は──

 湯船の縁に手を突いて、猿山に尻を向ける。

 秘部からとろりと垂れている粘液は──そのすべてがローションというわけでもない。未発達な性器には不釣り合いだが──それでも、しっかりと雄を受け入れることが出来るのだ。

 

「んっ……さ、猿山さんが言うなら、するけどさ……

 

 リトのおちんちん……猿山さんのと比べたら、ちっさくて、弱くて……なんというか、猿山さんのは、勃起してなくてもすっごくどきどきするのに……リトのは、朝勃ちでも汚らわしいなと思っちゃって……

 

 ……正直、リトのおちんちんの話してるとね

 

 リトのこと……嫌いになりそうで……だから、あんまり話したくないかな……♡」

 

 美柑の言葉は──どこまで意図して、猿山を煽っているのか。

 湯船に未だ使っていないため、彼女のウェーブがかかった黒髪はほどかれたまま。濡れた髪を晒すのに抵抗がないはずの年齢だが──それでも、「結城美柑の濡れた髪」というのは背徳感があり──

 その上で彼女は、猿山を招き入れるように、尻をふりふりと振るのだ。

 幾ら、リトが覗きや聞き耳とは無縁であっても──セックスの音を誤魔化すことは出来ない。腰をぶつけ合う破裂音はともかく──「我慢しろ」と言われても、まんこがぐちゃぐちゃになり、頭の中がちかちかすると──だらしない嬌声を我慢できないのが美柑だ。彼女もそれを知っているのだろう。だから──ばれたくはないが──「猿山さんが命令するなら、従うよ?」とでも言いたげに──主導権と、赤ちゃん部屋の鍵を明け渡して──猿山を誘惑しているのだ。

 なので──

 

”にゅぷぷぷぷ~~~♡♡♡”

 

 と──猿山は、腰を前に突き出す。

 

「あっ……♡……猿山さんの、んっ♡……意地悪……♡」

 

 猿山がめがけたのは、彼女の太腿の間。

 ララや唯のように豊満な肉に満ちあふれているわけではなく、むしろ、か細いと言える太腿。同年代の女子よりは、はっきりと「子供を産むための骨盤がしっかりしていて、お尻が大きい」と呼べる代物だが──それにしたって、女子高生のドスケベボディを日夜貪っている身からしたら、まだまだ肉の付いていない、貧相な身体もいいとこだ。

 だが──

 その肉付きの悪さは、彼女の発育が原因ではなく──彼女の年齢が原因な代物。

 思えば、ララも唯も初めてを奪ったのは女子高生になってからだ。彼女達とは、初夜に至るまでの人生の交わりは薄いので──彼女たちが子供の頃に、セックスをする関係に至れるはずもない。勿論、ララの発明品を使って子供の身体に戻して、合法ロリハーレムセックスを堪能することも出来る。まだ毛も生え揃っていない、無邪気なララと正義感が強い唯の秘部を舐め回しながら──「肉体的には小学生だが、実年齢は高校生であるため、何をしても合法になるという、脱法ロリセックス」をすることも出来るのだが──

 それと、今の美柑の身体を貪るのは全く別問題。

 今──猿山が、美柑にしていることが露呈した場合──その人生は大きく変わるのだ。

 デビルークの王族と宇宙最強の殺し屋が自分の味方。仮に逮捕されたとしても、容易に脱獄は出来るが──昨日までと同じ日常、というものはやってこない。デビルーク星に連れて行かれて、次期王様として熱心な教育を施されることになる。猿山が求めているのは、ちんちんがイライラしたときに、慰めてくれる穴っぽこがいつでもそばにある日常で──王様という権力が欲しいわけではない。

 だから──

 美柑の身体を貪るというのは、激しいリスクを常に孕んでいるのだが──

 

「んっ……♡太腿……ぱんぱん……♡えへへっ♡でも、いっか……♡猿山さんが……気持ちいい、なら……♡」

 

 美柑を孕ませたいと思う気持ちには──嘘を吐けない。

 彼女の身体が、文字通り少女であった頃から──、一歩ずつ、彼女が大人の階段を上るその光景を──最初から最後まで収めたい。美柑の未成熟な身体をたっぷりと愛撫して、女性ホルモンをどばどばと放出させれば──この少女はどうなるのか。スレンダーなモデル体型なのに、乳と尻は下品にでかく、グラビアアイドルのようなサイズになるのか。大勢の男が彼女に憧れを抱く中──自分だけが、美柑をハーレム要因の一人に出来るのか。高校入学する頃には、すでに、三女の母として──その子宮を使い切ることが出来るのか。

 溢れる妄想は留まるところを知らず、熱となって下腹部で燃えさかる。初潮を迎えて、子を孕む準備ができている腹を目の前に──素股で我慢をしなくてはいけない屈辱。「種付け射精したい、いや、させろ」と命令すれば、「はいっ♡」と元気よく返事をして、股を開く女が猿山には、片手で数え切れないほどいるのに──今はたった一人の雌ですら、孕ませることが出来ないのだ。

 怒りが激しくなり──猿山は、美柑の身体に覆い被さる。

 すでに腰砕けになり、美柑の膝はがくがくと震えている。校長のように太っているわけではないが──それでも、高校生男子の体重が背後からのしかかっているのだ。美柑が細い腕だけで、その体重を支えるのは至難だが──それでも、彼女は必死に──未だ小学六年生でありながら、しっかりと雌の矜持を弁えているらしい。絶対に猿山を気持ちよくするのだと、腕の腱に力を込めて耐えて──その姿がいじらしく、猿山はもっと激しく腰を打ち付けて──浴槽からは、ぱんっ♡ぱんっ♡と淫靡な水音が響きわたるのだが──

 

『なぁ、猿山、美柑……大丈夫か?』

 

「んっ──♡♡♡」

 

 浴室の外から──

 

 結城リトが、声をかけてくる。

 

 喘ぎ声を漏らさないようにしても、響きわたる破裂音は違和感を抱くには十分すぎるもの。友人と妹だからといって、勝手に扉を開くことはないリト。あるいは彼は、多少は内心で察しているのかもしれない。自分の親友と妹が、肉体関係を持っているのだ──と。

 だが──そこで扉を開けないのが、臆病な雄だ。

 動揺して、太腿をきゅ~っ♡と締め付けてくる美柑の代わりに──猿山は答える。

 海外のサウナでは、タオルで身体を叩いて垢を落とすらしい──自分がやっていたら、美柑ちゃんが興味を持ったのでやってあげている──中々気持ちいいから、リトも入ってきたらどうだ──と、白々しく答えられるのは──「宇宙から送り込まれた殺し屋と対峙したとき」と比較すると、この程度、修羅場にもならないからだ。

 猿山は──美柑の耳を甘噛みして、乳首を抓ってやる。

 ただでさえ喘ぎ声が大きい彼女は、枕に顔を埋めた性行為を好む。枕越しでも貫通する喘ぎ声は、騒音と呼んでも差し支えがないが──今の彼女は、猿山に背後から覆い被さられて、両腕を浴槽の縁にかけているのだ。

 彼女が小学生であることを、時折、忘れてしまいそうになる。

 それは全部、美柑が雌として優秀なのが原因で、猿山には一切の非がないので気にすることもないが──流石に、この状況下では声を我慢するのが苦しいのだろう。歯の根ががちがちとぶつかりあうほど、震えて、声を我慢している美柑。だから──彼女の頬を、べろりと舐めてやり──舌をれろれろと突き出す。美柑がすれば、小悪魔的で可愛らしく、全男性を虜にするような表情だが──猿山がそれをすれば、陵辱物のワンシーン。猿顔の醜悪な男が、美少女にキスをおねだりしている姿だが──美柑にとっては、それが嬉しくてしょうがないのだろう。身体をひねり、首を曲げて──「猿山さん……♡」と今にも泣き出しそうな、切ない声色を響かせて──

 

”じゅるるるるる~~っ♡むちゅ~~っ♡♡じゅるっ♡あむっ♡はむっ♡”

 

 と舌を絡め合わせて、声を我慢するので──そのいじらしい姿に耐えきれず──猿山は──

 

”びゅるるるる~~~♡びゅるるるっ♡どぴゅっ♡びゅるるっ♡”

 

「んっ……♡あっ……♡猿山さん……のっ……♡あっついの……んっ……♡いっぱい……♡」

 

 美柑の太腿に腰を激しく打ち付けて──射精した。

 彼女のような極上の美少女との、避妊具を介さない素股というのは──ほとんど、セックスと呼んで差し支えがない。射精後特有の倦怠感で、猿山はその場に尻餅をつく。大股を開いて、股間を見せつける猿山。美柑は、腰が砕けて、立ち上がることも困難なのに──震える足をそのままに──両手の力だけで猿山に這いずり寄り、そのまま、股間にぺろぺろと舌を這わせてお掃除フェラをしてくる。彼女の献身的な奉仕に、嬉しくなり、頭を撫でてやると──「えへへ~……っ♡」と、年齢相応に可愛らしい笑みを浮かべる。結城美柑は、周囲の人間が頼りないせいで、大人としての役割を押しつけられているが──、一人の少女として、こんなに可愛らしい笑みを浮かべられるのだと思うと、たまらなく嬉しくなり──

 

『あっ、ああ……なんでもないならいいんだ……』

 

 と──

 そんなわけはないと無意識で理解していながらも、体面上の言い訳を自分に信じ込ませて──その場を去っていくリト。

 この邪魔な男さえいなければ──自分は美柑と、幾らでもセックスが出来るのだ。美柑は喘ぎ声がうるさいから、リトが家にいる限りはセックスは出来ない。美柑を気持ちよくしてやることが出来ない。なんてお邪魔虫なのだと──猿山は、親友には決して抱いてはいけない感情を沸き上がらせた。

 

 

────────

 

 

『ごめん、猿山!親父が急にアシスタント必要だって言うから……勉強会、出来なくなった!』

 

 と──

 千載一遇のチャンスが降って湧いたのは、風呂上がりの出来事。

 結城リトの父親は、有名な漫画家。彼がアシスタントの手伝いをさせられることは、頻繁にあると聞いていたが──それでも、このタイミングで訪れる奇跡は想定外。途方もないラッキーに、まるで、自分が主人公にでもなったようだなと猿山は思うが──

 

『いや、俺も詳しくはわからないんだけど……いつものアシスタントの人達が、来れなくなったらしいんだよ……なんでも、全員子供の姿に戻っちゃった、とかで……い、いや!俺だって意味はわかんないと思うけど、でも、親父が言うからしょうがないだろ!?』

 

 すぐに──その超常現象の背後にいる存在が思い立つ。

 あるいは、彼女はこの家の中に盗撮カメラでも仕込んでいるのだろうか──なぞと考えながらも、結果的に「リトが家にいられなくなる」というのは間違いがない事実。彼女の仕込みだ。「1~2時間で終わって帰ってくる」という中途半端な出来事が起こるはずもなく──

 今夜、リトはみっちり不在なのだろう。

 

「……手伝いなら仕方ないよね、リト……がんばってきてね……♡」

 

 美柑は──

 もう、興奮を隠し切れていない。

 風呂上がりで濡れた髪と身体に──タンクトップ越しにつんと勃起した乳首。頬を真っ赤に火照らせて、全身からは、子供の甘い匂いではなく──雌の濃厚なフェロモンをぷんぷんと漂わせている。雄を勃起させるための魅力的な匂いに──猿山も当然、肉棒を硬く隆起させる。ズボンを押しのけて屹立している肉棒だが──リトは急いでいる上に、もとより鈍感であるので、猿山の勃起には少しも気が付かないようだ。猿山が美柑の尻を撫で回しても、準備をしているリトは気が付かず──リトがトイレに入っているときなどは──「リト……助けて……♡リトがいなくなったら……私、犯されちゃうよ……♡このえっちなお猿さんの、お嫁さんにされちゃうよ……♡やだやだ……♡助けて……リトォ……♡」と、ほんの少しも心にない戯言を猿山に嘯き、挑発をしてくるのだ。

 それに応じて、尻を乱暴に掴み、未だ開発中の蕾にぐりぐりと指をねじ込んでやると「おっ゛……ほぉ……ぺ゛」と下品な喘ぎ声を響かせて、美柑は、なおも猿山を挑発してくる。

 そうして──玄関でリトを見送るのだ。

 

『美柑、猿山に失礼ないようにな』

 

「わかってるって……早く行きなよ、リト……ぐずぐずしてないで……今夜は、帰ってこなくてもいいからね……」

 

『猿山もごめんな……泊まって行ってくれていいからなっ。なんかあったら、美柑に言ってくれ』

 

 猿山はリトに返答をして──

 それから、彼が玄関を出て、扉が閉まった瞬間に──

 

”じゅるるるる~~♡ぶちゅっ♡むちゅっ♡はむはむっ♡じゅるるるっ♡”

 

”ぶちゅ~~っ♡♡むちゅっ♡じゅぶっ♡んっ……ちゅっ♡むちゅ~~っ♡”

 

”ぶちゅっ♡ぶちゅっ♡れろれろ~~~っ♡じゅるるるっ♡あむっ……んふぅ……♡”

 

 どちらからともなく──

 

 猿山と美柑は抱きしめ合い、唇を重ねた。

 余計な邪魔者がいなくなった瞬間に──互いの理性は、音を立てて崩れていく。猿山はキスをしながら乱暴にズボンとパンツを脱ぎ──勃起した肉棒を露わにする。

 美柑ももはや、野生の本能を我慢できないのだろう。11歳女子が絶対にしてはいけないような淫らな舌使いが──猿山の身体を下降していく。猿山の喉を舐めて、乳首を舐めて、へそを舐めて──そして、股間と向き合うのだ。

 二度の射精を経ても、硬く隆起して、少しも収まることがない肉棒。美柑の小顔よりも大きな逸物だが──じゅるるるる~~♡♡♡と美柑は乱暴に口に咥えて、顔を上下に抽送する。小さな顔の美柑は当然、喉も狭い。普通ならば気道を塞いでしまうのだろうが──本気で発情している雌には、理屈はいらない。美柑は猿山の肉棒を激しく喉でくわえ込んで──ぺろぺろと舐めたり、涎を垂らしたり──たっぷりと潤滑性を増していく。

 猿山は二回も射精したが──美柑はまだ、一度も、それを経験していない。

 彼女の秘部に指を這わせてやると──ガキまんこはぐじゅぐじゅのとろとろに蕩けている。入り口はぴったりすじまんこだが──猿山の指を二本同時に、簡単に受け入れることが出来る媚肉。互いに我慢が出来ず、普段の、壊れ物を扱うような繊細な手つきが──今は乱暴に、互いの肉を貪る形で──だが、その乱暴が「気持ちいい」と脳内で変換される程度には、互いの熱が昂ぶっているのだ。

 やがて──互いの媚肉を愛撫しあって、五分もしない内に──

 

「猿山さん……私、もう……限界……♡♡♡」

 

 美柑は──

 

 背伸びをしながら、猿山にキスを求める。

 

 玄関先なのは同じだが、今度は同じ廊下に立っている。小学生の美柑の身長では、猿山と同等の目線でキスすることは出来ず──だからそうして、だっこをせがむ幼子のように腕を伸ばしているのだ。

 美柑の雌のフェロモンがむわむわと漂う全身。タンクトップであるため、腋の窪みも丸見え。陰毛すら生えていない年齢の少女に、もさもさと、下品な脇毛が生えるはずもなく──つるつるなそこには、「腋毛を剃った跡」すら存在しないのだ。

 舐めしゃぶってやりたい──美柑の子供の汗をたっぷりと舌で啜って、嚥下すると──確実に肉棒にその熱が落ちて、激しく勃起することはわかっている。だが──そうしていれば、時間にきりがない。あのへたれで厄介で邪魔な存在が消えてくれるのは──おそらく、今夜だけ。その間に、美柑を貪りつくす必要があるわけで──本当ならば、玄関先でどろっどろなディープキスをしている時間すら勿体ないのだ。

 

「ひゃっ!?……あっ、ははっ……♡これ、すっご……♡」

 

 だから──

 

 猿山は、美柑の腋の下に手を入れて──彼女を持ち上げる。

 

 特別鍛えているわけではなく、普通の男子高校生ならば、普通に出来る──程度だが──

 それでも美柑が比較するのは周囲の男子小学生。

「学校で一番足が速くて、女子にモテモテで、美柑を口説き落とそうとする、すでに童貞を捨てた男子」ですら──体格的に絶対出来ないのが、美柑を持ち上げて──彼女の足を宙に浮かせる、という行為だ。

 美柑は極上の美少女。モデルやアイドルとしてスカウトされて、それに乗れば──ルンやキョーコと一緒にテレビに出て、大勢の男性から口説かれて、比較対象を得られるのだろうが──

 彼女がスカウトされた事を相談したときに『美柑がアイドルー?って、いやいや、無理だろw』と一笑に付したであろう、あのヘタレな兄貴に感謝をせねばならないなと、猿山は考える。

 美柑は腋の下から身体を持ち上げられて、足をぶらぶらと振っている。彼女は、ここまで来て抵抗する気もないだろうが──「自分が本気で抵抗をしたとして、絶対に、逃げる事は出来ない」というのは──少女にとって、また違った背徳感を演出するらしい。勃起した猿山の肉棒が、美柑の腹にぺたんっ♡とくっつく。彼女の未成熟な膣と、子を孕む準備が整ったばかりの子宮。地球の出産技術では不安でも、デビルーク星の技術力があれば──小学生の彼女に、毎年、双子や三つ子を生ませたとしても──母胎には一切の悪影響が及ばない。

 だから──

 幾ら孕ませてもOKな、違法ロリまんこが目の前にあると思うと──

 猿山の肉棒はどうしようもなく滾るのだ。

 猿山は、ぐぐぐっと美柑の身体を持ち上げる。もはや彼女は、足を振って抵抗することもしない。万が一猿山のすねに踵が当たり、その機嫌を損なえば困るからだ。舌をへっへ♡と突き出しながら、美柑は、猿山の肉棒を──そのぴったりと閉じたすじまんこを、広げながら──受け入れて──

 

 にっ──ちゅ~~~~っ♡♡♡♡

 

「あ゛っ……♡……ん、ぐっ……ぅ♡……はぁ……♡んんっ……♡はいっ……たぁ……っ♡」

 

 猿山は──

 美柑の秘部に、肉棒を挿入した。

 何度か、彼女と身体を重ね合わせたことはあったが──いつ挿入をしても、美柑の膣は窮屈に狭い。ヤミやモモの身体は、窮屈ながらも雄を受け入れる準備が整っているが──美柑は違う。たった数歳だが──その年齢の格差は、決して揺るがないもの。猿山の肉棒は、既に非処女で、経験回数二桁越えの美柑のビッチまんこを──無理矢理、かき分けるように入っていき──

 やがて、肉棒の半分ほどが入った位置で──先端がこつんっ♡と、美柑の最奥に触れる。

 女子高生の大人まんことは異なる──女子小学生のガキまんこ。肉棒を根本まで挿入することは出来ないが──しかし、窮屈すぎる締め付けと──何より「親友の妹の超絶美少女、女子小学生」というプレミア感が、間接的な興奮を生み出す。猿山は美柑の膣をえぐりながら──舌をんべ~っ♡と出す。猿山の肩に腕を絡めて、背中に足を回して──しがみつかなければ、肉棒に串刺しにされてしまう美柑の唯一のより所が、自分の肉体。猿山はそれを理解した上で、まるで脅迫でもするように舌を伸ばすのだが──美柑にとっては「リトと三人でショッピングモールに買い物に行ったときに、金玉がイライラするからと、男子トイレに連れ込まれてフェラチオをしろと言われても、汗くさいちんぽに舌を伸ばせる相手」からのキスおねだりだ。今更、脅迫も何もなく──彼女は、猿山の舌に、小さな舌を這わせていく。

 そのまま──美柑を駅弁状態で犯すというのも、たまらない心地よさがあった。

 だが──家に入ってすぐに、玄関先で「駆けつけ三杯」と交尾に耽るわけではなく──「親友の家で、親友の妹」を犯すのならば、候補となる場所は幾らでもある。

 なので──

 

「んっ……♡わっ……♡猿山さん、すっご……♡力持ち……なんですね……っ♡」

 

 猿山は──美柑を駅弁状態で挿入したまま、歩いていく。

 これがララや唯を相手にするならば──難しい、と猿山は知っていた。いくら彼女達が、くびれたウエストに、余分な贅肉とは無縁な体型をしていても──同年代の女子高生だ。乳も尻も肉厚でずっしりと重たい。駅弁で持ち上げるだけならばともかく──それを抱えたまま、歩けと言われれば難しく──彼女達を説得して、その場に膝をついて、正常位で腰を振るのだろうが──

 

「えへっ……えへへっ♡猿山さん……すごいなぁ……♡すてきだなぁ……♡リトと……んっ♡全然……男らしさが違う……♡」

 

 美柑は猿山の耳元で──雄を煽る言葉を吐いてきて、そこで廃れる男があるはずもない。

 彼女の身体を持ち上げながら、二階への階段を上るのは流石に苦しかったが──儀式のようなそれを終えることで、美柑の心酔は完成する。彼女は、うっとりと猿山を見つめてくる。結城リトだって、しようと思えば出来るのかもしれないが──今の美柑にとっては「世界中の男性で唯一、猿山さんだけが、自分が全力で甘えても大丈夫な異性」と認識されたようで──

 だから、当然のように美柑の部屋に彼女を運び──少し大人びているが、女子小学生らしく、可愛らしいファンシーな部屋で──彼女の勉強机に腰掛けながら対面座位をしたり──小さなふかふかベッドで後背位で犯したり──窓につるぺたおっぱいを押しつけながら、立ちバックで犯したり──と、様々なことを考えていたのだが──

 

「ねっ……猿山さん──私、こっちの部屋がいい……っ♡」

 

 実の兄には決して見せられない─

 ─子供らしい甘え方で、美柑はひそひそと囁くので──

 

 猿山は、美柑をつれて──

 

「わっ……♡ふふっ……男の子の臭いするけど……んっ♡猿山さんに比べて……すっごく……うっすい臭い……♡」

 

 リトの部屋へと──突入する。

 

 先ほど、彼が部屋を掃除していったために──物は綺麗に整頓されて、臭いも薄い。猿山の部屋とは違う。唯やモモが訪れたときは、たっぷりと濃厚セックスに耽った後で、お嫁さん面をしながら彼女達が綺麗に掃除してくれるが──、三日もすれば、元通りに戻るのが健全な男子高校生の部屋。リトは枕カバーやシーツを、一週間に一度以上の頻度で清掃して、太陽光に当てて干して──シコった後のティッシュも、ビニール袋か何かに包んで、封をして、臭いが漏れ出ないように処理しているのだろう。

 猿山にとっては、全く理外である。健全な男子高校生というのは──枕カバーやシーツを年単位で洗わず、万年床を放置して──シコったティッシュはその場に適当に放り捨てて、ゴミの日の前に慌てて集めるのだ。それは自分自身の瑕疵ではなく──「男子高校生」という生き物がそうであると、猿山は知っていて──あるいは清純な乙女ならば、自分ではなく、結城リトのような対応を好むのだろうなと──

 猿山がそんなことを考えていると──

 

「はふぅ……♡やっぱり……猿山さんの臭いの方が……猿山さんのお部屋の方が……すんすんっ♡私……好きな臭いだなぁ……♡」

 

 美柑は、猿山の首筋に鼻を埋めながら──臭いを嗅いで、恍惚と囁く。

 彼女は清廉な雰囲気を漂わせて、清潔を尊ぶ少女。あるいは、こんな彼女が妹として存在すれば、猿山もシーツを一週間に一度は洗濯するようになったかもしれないが──

 それでも──抑圧した性欲を抱えている美柑は、猿山の枕に顔を押しつけられながら、背後から犯されるのが大好き。

「えっちぃ」を嫌うヤミや「ハレンチ」を憎む唯と同様に──言動と性欲が相反しているのが、極上の雌の特徴。ララはあれでいて、両手両足を拘束されて犯されるのが好きだし──モモもまた、自分が無視される放置プレイに仄暗い興奮を得ている。それなら、まるで一家の母親のようにしっかりとしている美柑は──最低な男の不潔な寝床で陵辱されるのを好むのが道理であり──

 だから、同じ男子高校生の部屋でも──

 リトのそれのように、薄っぺらな雄の臭いでは満足できないのだろう。

 だが──どんなに不味い料理でも、食って腹が減ることはないように──結城リトの、雄としてはカスのような、うっす~い臭いでも──彼女の下腹部に、ポッと熱がともるのは必然。

 猿山は、美柑をようやく──リトのベッドの上へとおろす。

 ほとんど投げるような手つきは──腕の筋肉の限界。幾ら美柑が軽い体重でも──腕だけで支えて、駅弁をしながら二階にあがるのは限界。腕にたっぷりと乳酸が溜まり、あと一秒すれば『重かった~』と、デリカシーも何も存在しない、結城リトのような言葉を吐くところだったのだが──

 

「猿山さん……ほんと、すごいなぁ……

 

 私……こんなお兄ちゃん……ほしかった……♡」

 

 美柑は──自身の秘部を指でくぱぁ♡と割り広げる。

 猿山の肉棒に押し広げられながらも──美柑の子供の身体はすぐに快復して、現状に戻る。そんな中で──猿山のちんぽを入れられたことを、忘れたくないのだろう。秘部はまだ僅かに、ぱくっ♡と開いており──あの結城美柑のロリロリすじまんこから漂う、雌のアピールに──猿山が耐えられるはずもない。

 猿山は──

 

「んっ……♡あっ……♡今度は……ふふっ♡よかった……猿山さんの、おちんぽ……んっ♡簡単に……飲み込めて……♡」

 

 再度、美柑の膣へと肉棒を挿入する。

 先ほどまでの激しい反発とは裏腹に──今、美柑の膣はすっかりと猿山の形に馴染んでいる。結城リトのことを、雄としては最低クラスと理解しながらも──実の兄だと、腹の底では認めているのだろう。兄と妹が、互いを性的な目で見れないのは、遺伝子に刻み込まれた必然。美柑がリトのことを、雄として好ましく思い、年頃になっても一緒にお風呂に入りたがるほうがおかしな話で──考えるに、あの男は「美柑の実兄」として生まれたという──ただそれだけの理由で、永遠に美柑と結ばれることが出来ないと思うと──

 少しだけ、哀れに思えてきたりもするが──

 

「んっ♡あっ♡……猿山さん、どうしたの?じーっと見てきて……あっ……♡もしかして……まんこ、緩かった……?んっ……♡ごめん……なさいっ♡がんばって……きつきつに……んっ♡力、入れるから……♡」

 

 そうして──猿山に媚びながら、出産のように下半身に力を込めて、膣の締め付けをよくしようとする美柑のいじらしい態度に──

 やはり、あの男が実兄であることが許せなくなる。

 くそっ、くそっ、どうして──美柑が俺の妹ではないのか──と、彼女に激しく腰を打ち付けながら、憤りを露わにする。これほどまでに可愛い妹がいれば、自分の人生がどれだけ豊かになったか。母親代わりに家事をして、手料理を作って、それでも自分をきっちりと諫めてくれる美少女。自堕落にゲームをしていたら、母親のように説教をして──それでも、ちゃんと勉強をしたらご褒美として、その未熟なおっぱいをちゅぱちゅぱと吸わせてくれて、頭を撫でてくれるリアル小学生実妹のロリママ。こんな母性たっぷりの妹がいる人生が、自分も良かった──と──美柑の耳元で、溢れる衝動を囁き続ける。

 特に、何か意味を求めての行為ではない。ただ──これだけ最高の妹がいながらにして、その恩恵に感謝の一つも露わにしないリトを見ていると──無性に腹が立って、だから、そうして美柑を激しく犯したくなるのだ。自分の方が兄として相応しいのに──自分の方が美柑を大切にするのに──自分が兄ならば「血のつながり」などという、か細く薄っ♡らな鎖を──美柑をぶち犯さないための言い訳になぞ、絶対にしないのに──と──

 猿山がそうして──美柑に激しく腰を打ち付ける度に──彼女もまた、膨張する感情があったのだろう。

 

「ねっ……猿山さん……

 

 ……本気だと、思わなくていいし……リトがいないときだけ、でいいからさ……だから……猿山さんのこと……

 

 ……お兄ちゃんって、呼んでもいい?」

 

 そっと──

 口元に手を当てながら、おびえるように小首を傾げる美柑。

 普段はあれだけクールな美少女を気取っているくせに──今は、万が一にも「だめだよ」と言われることにおびえて──不安を露わにしながら、猿山に尋ねているのだ。

 どこまで男を喜ばせれば気が済むのだ──と思いながら──

 

 どちゅんっ♡

 

「おっ゛──♡♡♡」

 

 猿山は──美柑の子宮口へと亀頭を押しつける。

 彼女の小さな身体には不釣り合いなサイズの肉棒で──美柑の膣をかき分けていく。猿山の子供を生みたくて、降りきった子宮。根本まで入らないなら──ねじ込めばいい、とでも言わんばかりに猿山は腰を打ち付けて──美柑の膣を自分用に改造していく。

 女性の身体は大切に──子供には絶対に優しく──教わってきた常識では「女の子」には絶対にしてはいけないことばかり──したくなり、猿山は美柑の腕を上げさせる。彼女の腋汗は甘酸っぱい少女のにおい。雌のフェロモンがたっぷりと詰まっているそこは、汗っかきの美柑にとっては恥ずかしい箇所。普段は顔を真っ赤にして、最愛の猿山が舐めようとしてもいやがるのだが──

 だからこそ、猿山は美柑に命令をする。

 

「あっ……♡

 

 ……お兄ちゃん……美柑の腋……いっぱい、舐めてください……♡」

 

”じゅるるるる~~~っ♡♡♡べろべろっ♡じゅるるっ♡あむっ♡むちゅっ♡”

 

「ひゃっ♡……んん~~っ♡♡」

 

 美柑は、細く短い指を一杯に伸ばしながら──腋を舐められるくすぐったさに悶える。

 彼女の腋が性感帯であると、誰が知っているのだろうか。普段から腋を露出することに、一切の躊躇を持たない服装ばかりの少女。自宅の部屋着であるだるだるタンクトップとは異なるが──おしゃれな少女が普段から腋を露出するのが──そうして、猿山にいつでも愛してもらえるようにするため──と知っている人間が、どれだけいるのか。

 美柑にこっそり恋慕を抱いている同級生男子にとっては、死にたくなるような屈辱だが──小学生という年齢を盾に、人の女を寝取ろうとするクソガキがどうなろうと、知ったことではない。「お兄ちゃん♡お兄ちゃん♡」と、猿山の耳元で連呼をする美柑。その一言で、猿山の勃起が激しくなり、肉棒が膣内でびくんっ♡と脈動することに目を付けた彼女の態度。幾ら、猿山を思っての言葉と言えども──それがメスガキの態度であることには、異論の付けようもない。

 

「あっ……♡ケンイチ、お兄ちゃん……♡もう……射精そうなんだね……?」

 

 猿山は──

 ぐぐぐっと前のめりになり、美柑の秘部との結合部に──激しく体重をかける。

 事情を知らない部外者が見れば、幼気な美少女が猿顔の醜男に陵辱されている姿だろう。猿山は美柑のうなじにキスマークを残していたが──それでは足りずに、がぶっ♡と歯形を立てる。賢い少女は、キスマーク程度誤魔化す術を幾つも持っているだろうが──雄にマーキングされた歯形でも、果たして、同じことが出来るだろうか。猿山は美柑の耳元で、尋ねてやる。

「本当に──もしも、自分が兄だったらどうか──」

「猿山美柑として、この世に生を受けていたらどうか──」と。

 

「んっ……♡

 

 ……本音言ったら、ちょっと……ううん……猿山さんがお兄ちゃんなの……すっごく、やだ……♡

 

 だって……

 

 そしたら……私、猿山さんと結婚できないでしょ?」

 

 いとも自然なペースで放たれた彼女の言葉は──故に、一切疑うところがない、という意味でもあり──猿山は最大のペースで美柑の膣をほじくる。男子の前では冷静な子猫の面を被り「あんっ♡やんやんっ♡」と可愛らしく喘ぐのだろうが──「おっ゛♡ほっ゛♡」と舌を突き出しながら、下品な喘ぎ声を奏でる美柑は──どこからどうみても、誰に恥じることもない──立派な雌だ。

 この少女のすべてが自分のものだ──本来の自分であれば、隣に座ることすら許されない少女を──自分は今、親友のベッドの上で組み伏せて犯しているのだ──と思うと、背筋にぞくぞくと湧き上がる優越感。正常位で腰を激しく振る自分の顔は──きっと、美柑のような美少女とは正反対のもの。呼吸のために鼻をぷっくりと広げて、涎をだらだらと垂らし、汗だくで美柑を犯しているその顔は──きっと、本来であるならば、彼女にとって不快な獣以外の印象を与えないのだろうが──

 

「~~~ぺろっ♡」

 

 と──

 美柑は、猿山の汗の雫が顎を伝って、彼女の顔に落下する瞬間に──舌を這わせて、舐めとり──直後、背骨にぞくぞくと痺れるような快楽が走って──耐えきれず──

 

”ぶびゅるるるる~~~っ♡♡♡びゅるるるっ♡どぶどぶっ♡どぐっ♡びゅ、るるっ♡”

 

”どぶゅ♡びゅぐんっ♡どぴゅどぴゅっ♡びゅるるる~~っ♡びゅるっ♡”

 

”びゅくんっ♡どぴゅっ♡びゅるるっ♡びゅ~……っ♡……どぷんっ♡びゅくんっ♡”

 

「んんん──あっ……はぁ……♡」

 

”ちょろちょろちょろ…………っ”

 

 猿山が射精をすると同時に──下腹部には熱が広がる。

 何のことはない。美柑が絶頂を迎えたと同時に──失禁してしまったというだけ。猿山の下腹部に彼女の黄色い小便の熱が移る。尿道と膀胱が未熟な幼子が、おむつを履かないでお漏らしするのは、普通のこと。実兄のベッドの上に小便を吐き散らしても、何も怒られることはないんだぞと──猿山は、寝小便をする妹を放っぽり出して、父親の下に行っている実兄の代わりに──美柑の頭を撫でてやる。彼女は最初、お漏らしの恥ずかしさに頬を赤らめていたが──そうして撫でられて、キスをされて、優しく抱き留められると──本物の兄以上の包容力を感じたのだろう「ケンイチお兄ちゃん……♡」と優しく、甘ったるく、耳元でささやき──その言葉で再度、肉棒が勃起するので──今度は、彼女が潮を噴くまでたっぷりとハメ潰した。

 

 

────

 

 

 翌朝。

 

『いや~、昨日は悪かったな』と屈託ない笑みを浮かべて、リトは猿山に笑いかける。

 

 猿山が帰宅するに際して、リトと美柑が玄関で見送りをしてくれているのだ。昨日──と言うよりは、今朝。陽が上るまで、一晩中犯され続けた美柑は寝不足。眼の下に若干の隈を作り、頻繁にあくびを浮かべるのだが──事情を知らないリトは『こら、猿山に失礼だろ』と美柑を叱責する。

「悪かったのはこっちだ。リトのベッドで寝たはいいが──まさか高校生になって、寝小便をするとは」と謝罪するのだが、リトは親友として簡単に許してくれる。勿論──洗濯をするのは美柑の仕事。自分は決して、お漏らしの小尿に触れることはないが故の器の大きさだが──美柑にとっては、それも嫌うところなのだろう。一方で──自分の小便をぶっかけられながらも、笑顔で頭を撫でてくれて──実兄よりも、兄としての包容力がある猿山に──すっかりと堕ちきっているらしく──

 美柑はリトの後ろで──

 

 ぱさっ♡

 

「…………♡♡♡」

 

 と──

 スカートをめくり、秘部と太腿を見せつける。

「お兄ちゃんがオカズに困らないように」と、彼女が履いていた、年齢に不相応な愛液まみれぐじゅぐじゅの紐パンは、猿山のポケットの中。内腿を愛液が伝うぬるぬるとろとろほかほかロリまんこと──太腿に書かれた落書き。「お兄ちゃん専用まんこ♪」「お兄ちゃんいつでも大歓迎♡」「排卵日ど真ん中♡」「初物卵子がお兄ちゃん精子希望中♪」と──見事に、猿山を煽るような言葉を並べ立てながら──んべ~っ♡と舌を突き出す。このメスガキが──ふざけるなよ──帰宅途中に呼び出して、公園でぶち犯してやってもいいんだぞと思うと──スマホが振動して、画面を見ると──

 

『また遊びにきてね♪お・に・い・ちゃんっ♡』

 

 と──当の本人の美柑から、まるで風俗嬢のようなメッセージが届いてくるので──肉棒は一気にイキり立つ。家に帰るまで我慢が出来る気がせず、「いつもの公園のトイレの一番奥」とだけ返信してやると──美柑のポケットの中のスマホが振動する。彼女には──ただのそれだけで、すべてが理解できたのだろう。さながら、まんこにぶち込まれたローターの振動音のようだなと思うのは──彼女がぶるぶると肩を震わせて、それだけで絶頂をするから。唯一、──何も知らずに、『じゃあな~』というリトに、返答だけして──玄関を出る。扉を閉めた直後に、聞き耳を立てると『あっ……私、友達と勉強会する約束合ったから……うんっ……今夜、泊まってくるから、帰らない……♡』と聞こえてくるので──だから、公園の公衆トイレで待っている時間も勿体なく──美柑が万全の孕ませ種付けお泊まり準備を終えるまで、クソ暑い真夏の玄関の軒下で、待ち続けた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

家出してきた美柑とボロアパートの一室で電話越しNTRセックスする話

 猿山は、今、自分の部屋であぐらをかいている。

 ワンルームの壁が薄いボロアパートに住んでいるのは、周囲の宇宙人が原因。彼女達は猿山の意図しないところでトラブルを引き起こす。デビルーク星の王族や、宇宙最強の殺し屋、生物兵器や多彩な知識を持っている医者というのは、数多の星と生命が存在する銀河の中でも特別な代物。彼女達を狙って大勢の宇宙人が刺客として訪れて、勿論、最強の彼女たちは簡単に撥ね除けるのだが──

 問題は、地球人である猿山だ。

 彼女たちが本気を出せば、猿山に一切の危害が及ぶことはないが──家族や友人はまた別の話。勿論、ヤミやモモは自分達に降りかかってきた火の粉が飛び散ることを嫌うが──それは飽くまで、常識の範囲内。猿山一人を救うことで、100人の彩南高校の生徒が犠牲になるとしても、彼女たちは迷わずに猿山の身の安全を優先するだろう。

 だからこうして、ボロアパートで一人暮らしをしていたのだが──

 

”じゅるるるる~~~♡じゅぶっ♡ぐぶっ……んんっ……じゅぞっ♡じゅるる~っ♡”

 

「それでね……んむっ♡リトったら、お兄ちゃんの悪口言うんだよ?信じられる?……『猿山との距離、もうちょっと開けた方がいいぞ~』て……お兄ちゃんがいないときに言うの……ほんと、卑怯だよね……♡男らしくないって言うか……みみっちいって言うか……」

 

 そのボロアパートの一室は──

 

 実質的に、彼女たちのヤリ部屋となっていた。

 

 猿山の股間では、美柑が肉棒をしゃぶりながら、猿山を上目遣いで見つめている。

 

 ランドセルを背負って小学校に登校するはずの美少女。時計を見ると、今は平日の午前中。本来であれば学校に通っていないといけない二人なのだが──「学校をサボってフェラチオ奉仕をしてもらう」という優越感は、単位の一つや二つを犠牲にする価値はある。どうせ、ララの発明品で身代わりのロボットが出席しているのだと思いながら──猿山は、美柑の頭を撫でてやる。

 彼女の熟達したフェラチオテクニックは、既にモモや里紗の極上の舌使いに匹敵する代物。猿山のカリ首を舌先でちろちろと舐めながら、陰嚢を揉みしだく少女が発する雌のフェロモンは──御門やティアーユと言った大人勢にも引けを取ることがない。

 

「リトってさぁ、ほんとそういうとこあるよね……私がお兄ちゃんの膝の上に座ってるときに文句言えばいいのに……まっ、でも……愚痴を聞いてくれるお兄ちゃんのおかげで……んっ♡すっごく楽になったよ……♡」

 

 美柑は足をぱたぱたと振りながら、猿山の股間に顔を埋めて、陰嚢を口に含む。

 頬の上から指先をつんつんと押して刺激する姿に──猿山はたまらず、美柑の頭を掴んでしまう。彼女の喉奥をオナホールの代わりに使ったイラマチオ。普通の娼婦ですら、気道を塞がれる苦しさに不満を訴える代物だが──”おごっ♡おっ゛♡”と下品な音を響かせながらも、美柑は猿山の肉棒を根本まで咥え込んで──

 

”ずろろろろ~~~っ♡”

 

 と、引き抜くと、美柑の唾液と喉の粘膜をローションにして、猿山の肉棒はすっかりと出来上がり──それは、美柑も同様だ。

 彼女の瞳に浮かんでいる熱は、可愛らしい女子小学生のものではなく──すっかりと発情して、子宮に精液を求める雌の顔立ち。自身の肉棒を数秒前まで咥えていた、美柑のぷるぷるな唇。三流の女であれば抵抗感もあるが──

 ”はむっ♡”と猿山は、唇を咥えて、美柑と舌を絡めあっていく。

 彼女が発していた毒気を、根っこから奪い去るように──舌を根本でくるくると絡めて、唾液を交換する。

 親友の結城リトが『猿山と付き合うのはやめたほうがいい』『あいつは色々な女の子と遊んでいる』『友人としてはいい奴だけど、美柑が、その……恋をするのは間違っている』と陰口を叩いていたのはショックだが──怒りが存在しないのは、彼の言葉が全くの正論だから。仮に自分に妹がいて、自分のような人間と付き合いたいと言うのならば──リトと一言一句違わない言葉で、考え直すように説得することだろう。

 それに、リトのことを陰で悪く言うのは自分も同じ。

 彼は友人としてはいい奴だが──雄としては最低のクソ野郎。西蓮寺春菜と付き合えるように背中を押したのは自分だが、時折、それは極上の雌である春菜にとっては最大の不幸であったかもしれない──と、脳裏に過ぎる瞬間もあるのだ。

 だが──

 

 それはそうと、美柑がリトと喧嘩をして家出をしたのは問題だ。

 

 学校に行かなかったのは、美柑の精一杯の反骨心だろう。猿山にとっては「授業をサボって極上の雌とセックスしまくる」というのは日常茶飯事だが、優等生の美柑にとっては一大決心が必要なもの。彼女の勇気に応えてやりたいのは山々だし──理解のない結城リトよりは、自分が兄になった方が美柑を幸せに出来ると思っているが──

 運悪く、今回ばかりはリトが紛れもない正論なのだ。

 だから──

 自分のちんぽに夢中になっている美柑を家に戻す責任は、猿山にある。

 

 美柑の喉から肉棒を引き抜く。それだけで、聡明な彼女には猿山の意図が伝わり──あぐらをかいている猿山の上に跨がるのだ。美柑の華奢な身体。まだ発達途上の子供の身体のくせに──秘部から溢れる愛液はつつ~っ♡と垂れて、猿山の亀頭を濡らす。そのまま彼女が腰を落とせば──何度も身体を重ねた膣は、猿山の肉棒を、窮屈に、しかし簡単に受け入れるのだろうが──

 

”がし──っ♡♡”

 

「あっ……♡どうしたの……お兄ちゃん……?♡」

 

 猿山は美柑の尻を鷲掴みにして、動きを止めてから──

 

 リトと、仲直りをすべきだ──と告げる。

 

 美柑は、自分をオナホ代わりにした乱暴セックスを、大好きなお兄ちゃんにしてもらえると思っていたのが──あのへたれで、しょうもない実兄と同じような説教をくらわされるのだ。ぷくぅと頬を膨らませるのは、年相応のかわいらしさで──だから、美柑の頬をべろりと舐めてやる。

 きっと、様々な理屈を用いたところで、美柑は納得をしないだろう。

 子供が癇癪を起こして家出する、というのはそういうもので──だから──

 

 仲直りしないなら、もう、ちんぽ挿入れてやらないぞ──

 

 と、猿山は告げる。

 

「……お兄ちゃん……それ、卑怯なんだけど……♡」

 

 猿山は、美柑の腰を抱き寄せて、彼女の秘部に亀頭を触れさせる。

 ぐじゅぐじゅに濡れて蕩けた膣肉。ララや古手川のようにふんわりと受け入れる代物ではなく──窮屈にかき分けないといけない代物。この日本に置いて、行為がバレた際には法的にも社会的にも抹殺されてしまう膣肉を相手に、我慢をするのも限界なのだが──それは美柑も同じ。

 本物の兄よりも自分のことを愛してくれる相手が、仲直りを提案してきているのだ。大人であれば、ぐっと自分の意志を飲み込むことも出来るし──実際、猿山が介在しなければ美柑もそうできたのだろうが──実兄よりも頼りになる”お兄ちゃん”が出来て、美柑には甘えたい欲求が生じたのだろう。

 両親と離れて生活をして、兄と二人暮らし。兄が春菜とデートしている間に、料理や掃除を一人でするのが美柑の役割であり──御門やティアーユよりもずっと大人びて、故に、どろどろに甘えるセックスが大好きな美柑。美柑の大好きな対面座位で、恋人繋ぎをしながら、キスしあうセックスが目の前にあるのに──そこでお預けを食らう苦痛は、きっと、猿山の比ではないはずだ。

 美柑は涙目で猿山を見つめてくるが──彼女の同級生男子とは違う。美柑は成長すれば、ナイスバディの120点の美女になるだろうが──猿山にとって、その120点は「ハーレムに入る資格を得た」程度のものだ。可愛らしさをアピールした美柑だが、それが通用しないとわかって、観念したように──

 

「わ、わかった……からぁ……♡リトと、仲直りするからぁ……♡♡♡」

 

 と、不満たらたらに頬をぷくぅ♡と膨らませるので──

 

”にゅぷぷぷぷ~~~♡♡♡”

 

「んっ──♡……あっ……はぁ……♡入ったぁ……♡」

 

 猿山は、美柑の腰を掴んで肉棒を挿入してやる。

 ギッチギチに膨張して屹立した肉棒。我慢をしていたのは美柑だけじゃないんだぞ、と、ただの一挿しで彼女にわからせる怒張に──美柑は嬉しかったのだろう。甘えた表情で、舌をべろべろと突き出してキスを懇願してくるので──思わず、それに応えてやりたくなるが──

 鉄は、熱い内に打たねばならない。

 

「ふぇっ?……んっ……それって……♡」

 

 猿山は、美柑のスマートフォンを手に取る。

 彼女の顔にかざしてロックを解除してから、電話帳を開き──タップするのは目的の彼。

 美柑は、今、肉棒を挿入されて腰砕け。「ん……っ♡」「……はぁ♡」と甘い吐息が漏れるその状況で通話をすれば──どうなるか、わからないはずもないので、抵抗をするが──”こちゅんっ♡”と腰を突き上げて、子宮口を叩いてやれば、ただの一発で彼女は押し黙る。

 そうして──

 

 彼が、電話に出た。

 

『──美柑!?どこにいるんだ!?学校に電話しても、まだ来てないって……えっ、猿山……?なんでおまえが……』

 

 結城リトは──

 焦った口調で、猿山に尋ねてくる。

 平日の午前中であるのは彼も同じ。学校の授業よりも、妹の家出の方が心配なのは──雄としては最低でも、兄としては優しさを持っているリトのせめてもの矜持か。

 猿山は──「美柑が兄と喧嘩をして家出してきた。頭を冷やしたら、反省して、仲直りをしたいと言っているが──しかし、一度家出を切り出した身。素直になれないので、だから──自分が仲介してやる」と──、一言も嘘を吐かずに、リトへと説明をする。

 

「…………お兄ちゃん、意地悪……♡」

 

 リトには聞こえない声で、ぽそっと囁く美柑。

 猿山の手からスマートフォンを手に取り──「ううんっ、心配しないでっ……♪猿山さんに……んっ♪話……聞いてもらって……楽になったから……ぁ……♡」と、美柑はリトに返答をする。彼はしょうもない男なので、一度喉元を通り過ぎれば熱さを忘れて──「美柑が自分の言うことを聞かなかったのが悪い」と脳内で変換をして、美柑に説教をかましてくる。

 あるいは、三流の女が妹であれば、それもおかしくはない。

 兄の贔屓目を含めた上で、性格の悪いブスが妹であれば説教も当然だが──猿山の上で腰を振っている美柑は、超絶美少女。遊びたい年頃なのを我慢して、放課後はすぐに帰宅して、家事を頑張る美柑にかけるべき言葉は──絶対に、説教ではないはずだと思い、猿山は腰を突き上げていく。

 

「んっ……♡ふぅ……♡リ、リト……お、お説教……帰ってから……んっ♡聞く……からぁ……♡が、学校サボったのも……んんっ♡帰ったら……だから……♡で、電話……も、もう……切ってもいい……ですか……?」

 

 美柑の言葉は──リトと猿山、どちらに向けられているのか。

 猿山が首を横に振って否定すると、美柑は涙目で睨んでくる。それは本気の怒りではなく、子猫のじゃれつきのようなものであるので──可愛い子猫は、全身を撫で回してやりたくなるのが道理。猿山の指先が美柑の背筋やうなじ、首筋やわき腹を這う度に──彼女はくすぐったさに身悶えをする。逆の立場で電話越しに、雌の発情した吐息が奏でられれば──それが肉体関係にない西蓮寺春菜の嬌声でもすぐにわかると、猿山は断言を出来るのだが──

 

『そうそう、美柑。猿山に迷惑かけなかったか~?』

 

 リトは──

 鈍感すぎるが故に、自身の妹が犯されながら全身を愛撫されていても──なにも、気が付かないのだ。

 少し面白いな、と思うのだが──美柑にとっては死活問題なのだろう。

 彼女は一刻も早く、口を塞ぎたいと思っているので──

 

”ちろちろ~っ♡”

 

 と、先ほどの美柑の代わりに、猿山が舌を突き出して動かしてやる。

 

 美柑のような超絶美少女がやるから画になるのであって、猿山のような不細工な男子高校生がやれば、醜悪な怪物の捕食シーンと同じ。それでも──美柑はバレるリスクよりも、猿山と舌を絡めることが好きなのだろう。女子小学生である美柑の甘ったるい唾液とは異なる、男子高校生のどろどろの唾液。彼女はそれを求めて──

 

”れぇ~~♡”

 

 と、舌を突き出してくるので、先に耐えられなくなったのは猿山の方であり──

 

”じゅるるるる~~~♡れろぉ~~♡じゅるるっ♡むちゅっ♡じゅる~~っ♡”

 

「んみゅ……んっ♡♡ちゃ……ちゅぷっ♡んっ……リト……んふっ♡どうした……のっ……じゅるるっ♡」

 

 美柑は舌を絡めながら、逆に、リトの動揺に尋ね返す。

 猿山と一緒にいる以上、バレた際には共犯関係の言い逃れは出来ない。追い込まれているのはお兄ちゃんの方でしょ──とでも言いたげに、瞳をとろんと落として、蠱惑的に舌を絡めてくる美柑。あるいは、彼女もキスを我慢できなくなっただけかもしれない──なぞと思いながら、ぴちゃぴちゃと舌を絡めていくと──

 

『……み、美柑?どうしたんだ?』

 

 さしもの結城リトでも──違和感に気が付くのだろう。

 美柑は言い逃れる術を幾つでも持っているはずだが──

 

「ん~っ?猿山さんから……んちゅっ♡アイスもらっただけだよ?」

 

 と──

 わざと、下策な言い訳を口にして、リトと同時に猿山もからかう。

 あるいはリトも気が付いているのかもしれないが──、一度、それを言葉に出して確かめれば元に戻る術はない。猿山の陰口を叩いて牽制することと、実際に問いただすことは別問題。”それ”を聞いて返ってくる答えが「猿山さんにちんぽハメられながら、対面座位でベロチュー生ハメセックスしてるよ?」だったら、彼はきっと自我が崩壊してしまうことだろう。

 

「んっ……♡好き……猿山さん……♡私……これ……好きっ……♡

 

 ……どうしたの、リト?……アイスが好きだって言ってるだけだよ?

 

 ……猿山さんが買ってくれた……”ミカン”の味がたっぷりして……”ミカン”の蜜が一杯つまったアイス……♡すぐに食べちゃうの勿体ないし……ぜ~ったいに歯を立てたくないから……じゅぞぞぞ~~っ♡♡♡こうやって……ちょっとお行儀悪く……お下品に……い~っぱい啜ってるだけなんだけど……

 

 あっ……リト、変な妄想しちゃった?」

 

 そこで──

 美柑の挑発が自分にも向けられていると、猿山は気が付く。

 あのしょうもない雄の結城リトであるならばいざ知らず──自分のような逞しい雄をからかおうとする美柑。到底、許しておくことは出来ず──猿山は美柑の臀部をぐにゅっ♡と鷲掴みにする。ララや唯のようなサイズ感こそなく、芯には固さが残っているものの──初潮を迎えて、しっかりと子供を成すことが出来る雌の尻肉。猿山はたまらず──そこに力を込めて──

 

”ぱんぱんっ♡ばちゅんっ♡ぶちゅっ♡ぱちゅんっ♡ぱんっ♡”

 

「んっ♡あっ……イ……くっ……♡イき……そっ……♡」

 

 美柑の膣に、肉棒を激しく打ち付ける。

 アイスの言い訳が通用しない言葉。リトは「イく?どこにイくんだ?」と尋ねながら、鈍感を発揮する。美柑は最早──クソみたいな兄貴との茶番に付き合う余裕すら持ち合わせていない。世界中の雄で、主人公級に鈍感な結城リト以外には絶対にバレる──しかし、結城リトにだけは気が付かれることのない嬌声を響かせて、猿山の身体に振り落とされないように、ぎゅ~っ♡としがみついてくる美柑。彼女の献身的な姿に耐えきれず──猿山は、美柑の子宮口をぐりぐりと亀頭で押し上げる。身体が出来上がっているララや唯ですら、腰が抜けてしまうような──雌を堕とすことに特化した腰使いに──美柑の未成熟な身体が耐えきれるはずもなく──

 

「あっ♡あっ♡イく……っ♡お兄ちゃん……イ……イっちゃう……んっ♡あっ♡イ──く~~~っ♡♡♡」

 

”びゅるるるるる~~~っ♡♡♡どぴゅどぴゅっ♡びゅるるるっ♡びゅくびゅくっ♡”

 

 猿山は──

 美柑の膣内へと、精液を吐き捨てた。

 未だ成熟途中な美柑の身体。「細身」と言うよりは、その小ささに意識がいくような代物だが──ぎゅ~っ♡と抱きついて、膣の最奥にとぷとぷと精液をそそぎ込んでも、彼女はすべてを受け入れてくれる。足のつま先までをピンと伸ばした絶頂。「お兄ちゃん」と呼ばれて、無様にも「おっ、どうした?どこに行くんだ?」とリトは尋ねるのだが──美柑は応えない。酸欠の身体は呼吸を求めているし、とろとろの脳味噌は思考を紡げないが──理由はそんなところにはなく──「話したくないから、無視をしている」というだけ。自分がそれほど求められることは、猿山にとって男冥利につきるものだが──それが兄妹の不仲の原因となっては不本意。なので、美柑の膣から肉棒を引き抜いて、こぽぉ♡と溢れる精液はティッシュで拭き取り、美柑にはリトとの会話を続けさせようとするのだが──彼女はそれを制して、猿山の股間に舌を這わせて、じゅるじゅる♡とお掃除フェラに励む。その音を不審がるリトに「杏仁豆腐を食べているから」と猿山が答えると、彼は何一つ疑うことはなく受け入れて──だから、流石に鈍感すぎて少し心配になった。

 

 

────

 

「だ~か~ら~、猿山さんとは付き合ってないって言ってるでしょ?」

 

 美柑の長電話は続き、猿山は休憩の為にペットボトルの水を飲んでいる。

 リトは最近疎遠になった妹と、積もる話がたくさんあったのだろう。美柑はことあるごとに電話を切って、猿山との性行為をしたがるが──猿山からも電話を勧められている以上は、余計な抵抗は出来ない。美柑は猿山を上目遣いで見つめて、ちろちろと舌を突き出す。自分の喉が乾いたというアピールに──口移しで水を飲ませてやるのだが──

 奇跡的な鈍感とでも言うべきか──

 リトは、全く気が付く様子はない。

 リトの話題は、猿山のこと。美柑との仲を修復出来そうな内に、猿山との関係を探っておきたいのだろう。美柑の嘘で、猿山は今、コンビニにアイスの補充をしに行って不在となっているので──彼は、自分の妹の秘部をくちゅくちゅとまさぐりながら、愛液のついた指を舐め回す男の話題を美柑に振る。

 奥手で臆病な彼にしては、本質を穿つ質問。

 

『──美柑は、猿山の彼女なのか』──と。

 

「…………はぁ~──冗談きついよ、リト……猿山さんと私が、恋人関係なわけないじゃんっ♪」

 

 美柑の言葉に、猿山は失望も落胆もしない。

 美柑の彼氏だと自負したことはないし、彼女がリトを煙に巻くために嘘を吐いたとしても怒る気はない。勿論、年齢には不相応な黒のTバックをパンチラさせながら「猿山お兄ちゃんはちんぽちっさいし、せーえきもうっすいし、雄としてよわよわなクソ雑魚だよ~♡」と煽るのならば教育的指導が必要だが──誤魔化すために、踏み絵の上でジャンプする程度で一々腹を立てる気もなかった。

 だが──

 

「だって……お兄ちゃんにとって私は……セフレでしょ?」

 

 未だ、小学生の身でありながら──男に都合が良すぎる雌というのは──

 股間に激しい苛立ちを募らせる。

 猿山は美柑の手からスマートフォンを奪い取り──通話終了ボタンを押す。彼女がどれほど、会話を打ち切る方向に誘導しようとしても、叶うことがなかった夢が──猿山は、指一本で成し遂げられるのだ。雄と雌としての格の違い。この雌には、あの最弱の雄である結城リトと同じ──最弱の雌の血が流れているという事実。猿山は勃起した肉棒でぺちぺちと美柑の頬を叩いて、それから、スマホのビデオカメラモードを起動する。親友の妹の、現役小学生のハメ撮りAVという響きに勝手に勃起していると──「は~いっ♡わかりました……監督♡」と美柑はノリノリに語りながら、手の甲で視線を隠してくるので──たまらず、猿山は美柑に覆い被さって──そのまま、日が暮れるまでまぐわい──リトには、出前のピザで我慢してもらうことになった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。