孫悟飯の双子の転生者 (コセイ5)
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プロローグ
第一話 プロローグ&設定


僕は不幸だったのかもしれない...

 

 

今日、珍しく電車での移動だったため駅のホームで待っていた。

 

しかし、僕は見てしまった。

 

誰かに押されて駅のホームから落ちてしまった女性を...

しかも、落ちた衝撃で動けなくなっていたのも。

 

電車はすぐそこまでやってきていた。

 

助けたい...!

 

僕の体が勝手に動いていた...

女性を助けるために駅のホームから降りた。

そして、その女性を隣の線路に移動させようとしていた。

電車の警笛を聞きながら...

 

間に合うかどうか...!

 

しかし.......

 

僕は女性を突き飛ばした後大きな衝撃音が体から聞こえ、そこで意識が途絶えてしまった。

 

 

 

─────────────────────

 

...ん?

 

目が覚めるとここは何かの中の様だ。

しかし、身動きがとれない。

 

ここは何処だろう。

 

何かに包まれているような、やさしい感じ...

体を調べていくと、臍の辺りに何か感触があった。

しかも、手や足、身長が縮まっているような感じがした。

 

赤ちゃんになっているのか!?

 

他にも誰かがいる様な気がした。

さらに、尻の上辺りにも何か感触があった。

 

今まであったことを思い出そうとすると、激しい頭痛が襲ってきた。

電車に頭が当たった衝撃か一部記憶を失っていた。

 

 

 

・[何週間かたった後...]

 

 

突然、苦しむ声が聞こえてきた。

外に出される感じ...

 

「「おぎゃぁぁぁぁぁぁ!」」

 

そして、もう1人と一緒に生まれた。

感情がコントロール出来ず、泣いてしまう。

 

何か見覚えがあるような顔...

漫画やアニメで見たような気がする。

 

「ちっちぇーな。」

 

「あったり前だ。」

 

そんな声が聞こえた気がした。

 

どうやら、双子らしい。

 

先に生まれた子は、「悟飯」

そして僕は、「悟成」 と名付けられた。

 

 

...え!?

ということは、ここは〈ドラゴンボール〉の世界!?

転生でもしたのか...?

 

尻の上を確かめると確かに尻尾があった。

 

勿論 母は、「チチ」

父は、「悟空」 である。

 

 

こうなったら、家族を守れるように強くなりたい!

 

 

そうして悟飯とは違い、父である悟空みたいに強くなりたいと決心した。

 

 

 

─────────────────────

 

 

プロフィール

 

 

名前: 孫 悟成 (ごせい)

 

性別: 男

 

種族: 地球人とサイヤ人のハーフ

 

容姿: 父 悟空 と 悟飯 の間くらい?

 

特徴: ・口調など 悟飯と同じ。

・勉強もできる、悟飯とほぼ同じレベル。

・悟飯とは違って好戦的。

・たまに勉強から抜けてきて修行をしているので悟飯より強い。

・悟飯と同じく尻尾がある。

 

ドラゴンボールの知識

漫画(原作)やアニメ(初代・Z・GT・劇場版)を1度だけ見たことある。

覚えていることは世界観、キャラ名、それとよく耳にする 超サイヤ人 の存在くらい。

頭を打った衝撃で前世の記憶もほぼ失っている。

 



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Z サイヤ人編
第二話 ラディッツ襲来!


・[数年後...]

 

 

僕は、お母さんに

 

「お父さんみたいに強くなって家族を守りたい!」

 

と言ったが、

 

「ダメだ!世の中 平和になったんだから、武術は必要ないだ!おとなしく育ってもらうだ!」

 

と反対されてしまう...

 

しかし、それでも諦めずに時々勉強からバレずに抜け出してお父さんに修行をつけてもらっている。

 

何回か怒られたが、諦めたのか最近になってあまり怒られなくなった(気がする)。

 

前世とは違って、修行すればするほど強くなっているような感じがした。

それは、ドラゴンボール世界だからなのかは分からないが...

 

 

 

 

・[数週間後...]

 

 

「今日は、武天老師様に会いに行くぞ。」

 

お父さんが筋斗雲を呼ぶ。

そして、筋斗雲がやってくる。

 

「んじゃ、行ってくる。」

 

「気をつけていくだ」

 

お父さんは僕と悟飯を抱え、筋斗雲に乗せた。

そして、空へ飛んでいく。

 

 

 

しばらくすると、島にポツリと建つ家が見えてくる。

 

「ほら、あれが武天老師様の家だぞ。」

 

お父さんは、2人を抱えて筋斗雲を降りる。

 

「やっほー!」

 

中から嬉しそうに誰かが出てきた。

1人の男性(クリリンさん)と女性(ブルマさん)と老人(武天老師様)だ。

 

「やぁ!」

 

「孫くん!」

「悟空っ!」

 

そして、3人とも僕達を見てきた。

 

「あら、何その子達?」

「子守りのバイトでも始めたのか?」

 

「オラの子だ」

 

「「「ええーーーっ!!」」」

「ご、悟空の子!?」

 

みんなが驚く。

 

「そうだよ。変か?そら、あいさつ。」

 

「こ、「こんにちは。」」

 

僕と悟飯は、少し緊張しながら挨拶をする。

 

「「「は、はい... こ、こんにちは。」」」

 

「孫悟飯と悟成って言うんだ。」

 

「孫悟飯!?そうか、死んだじいさんの名前を付けたのか?」

 

「ああ。」

 

「し、しかし、こいつはたまげたわい。

まさか、悟空が子供を連れてくるとは...」

 

ブルマさんが近づき、目線を合わせるためにしゃがむ。

 

「悟飯君、悟成君 何歳かな?」

 

「「4さいです。」」

 

僕と悟飯は声をそろえて答える。

 

「もしかして、双子!?」

 

「そうだ。」

 

「あら、孫君の孫にしては礼儀正しいのね。」

 

そう言って、頭をなでる。

 

「チチのやつがうるせえんだ。」

 

ブルマさんは2人の尻尾に気づく。

 

「シ、シッポが...」

 

「ああ、前のオラと一緒だろ!」

 

「ほ、ほんとだ...!」

「ね、ねえ、その子達、特に妙なことがあったりしない?」

 

急に立ち上がったブルマさんがお父さんに聞く。

 

「妙なこと?」

 

「た、例えば、満月の夜、何が変かはないか...?」

 

「満月の夜?さあなあ、オラんち早く寝ちまうから... なんで?」

 

満月の夜に何か起こるのだろうか?

 

「い、いや、何でもない!それならええんじゃ!」

 

それにしても、みんなの焦りようが凄い...

 

「な、なあ悟空。この子もお前みたいに強いのか?」

 

「かなりの力を持っていると思うんだけどさあ... チチのやつ、2人を鍛えてやろうとすると怒るんだ。」

 

「なんで?勿体ないじゃないか...」

 

「だろ!? たまに悟成だけは、抜け出してきて鍛えてやっているけど...」

 

「はっはっは。あのはねっかえり娘がなかなかの教育ママさんじゃったわけか。」

 

 

!!なんだ!?

 

最近、気を感じ取れるようになった僕の体中が震え上がった。

 

「!!」

 

お父さんも感じ、空に目を向ける。

 

「な、なんだ!?どうしたんだ悟空、悟成も...」

 

「な、何かがこっちにやってくる!

す、すげぇパワーを感じる!」

 

「怖い...」

 

僕はそうつぶやいた。

気の大きさはお父さんより大きい...

そして、

 

「きたっ!!!」

 

非常に威圧感のある男性が降りてきた。

 

僕と悟飯は、ブルマさんの後ろに隠れる。

 

「ふっふっふ... 成長したな。だが一目で分かったぞ、カカロットよ。父親そっくりだ。」

 

「へ!?」

「な、なんだよこいつ...」

 

相手はお父さんのことを知っているらしい...

 

「カカロット、この星の有様は何だ。人類を死滅させることが貴様の使命だったはずだ。一体なにを遊んでいた!」

 

「ねえ、あんた何処の誰かは知らないけど、帰って帰って!」

 

クリリンさんがその男性に近寄る。

 

「クリリン!近寄るな!!」

 

お父さんの止める声も遅く、クリリンさんは尻尾で弾き飛ばされる。

そう、男性には僕達と同じ尻尾があるのだ。

 

「貴様...!! シ、シッポだ...!こいつにもシッポがある!」

 

「ふふふ... やっとこの俺の正体が分かったようだな。」

 

「正体!?どういうことだ...!」

 

しかし、そう言われても分からないお父さんはそう聞く。

 

「カカロット... 貴様そんなことまで忘れてしまったのか?

なんということだ!おい!以前頭に強いショックを受けたことがあるか?」

 

「オラはそんなおかしな名前じゃねえ!孫悟空だ!!」

 

「質問に答えろ!」

 

「...ある!オラは覚えちゃいないが、うんと小せえ頃に頭を打った!いまでもキズがのこってる...」

 

「クソ!やはりそうだったか...!」

 

男性は悔しそうにする。

 

「だけどそれがどうしたっていうんだ!」

 

一体何が関係あるのだろうか。

そして、武天老師様に悟空の過去が告げられる。

お父さんは少しの間、絶句するが、

 

「お、お前いったい誰だ!!なにもんなんだ!!」

 

「何もかも忘れてしまったとは、厄介な野郎だ。いいだろう、思い出させてやる。」

 

そして、その男性は誇り高き全宇宙一の強戦士族サイヤ人で生まれは惑星ベジータで、その男性がお父さんの兄、ラディッツと言った。

さらにサイヤ人は、環境の良い星を探しそこにすむものを絶滅させてから他の異星人に高値で売っているのだと。

そのために赤ん坊のお父さんがこの星に送り込んだと言う。

 

その事実に誰もが一瞬言葉を失う。

そんなひどいこと信じられない。

 

「...幸いにもこの星にも月があるしな。」

 

「も、もしそれが本当のことだったら、ひでぇやつだ。ピッコロがかわいくみえらあ...」

 

「おい、ここに月があるから幸いなんだ?」

 

「ま、まさか!貴様、シッポは、シッポはどうしたっ!」

 

「ずっと前に切れてなくなった!

オラがよその星から来た何とかってやつだろうが、おめえが兄ちゃんだろうが関係ねぇ!!そんな奴らは最低だ!とっとと帰れ!」

 

その言葉を続き、みんなはお父さんを擁護する。

しかし、そう簡単には帰らない。

そしてようやく、ラディッツがここへ来た理由が語られる。

別の星を攻めるには、悟空以外の3人では苦戦しそうとだとみた。

そこでお父さんの存在を思い出し、戦闘に加えようと思い来たのだと。

 

「目を覚ませカカロット!!楽しいぞ!サイヤ人の血が騒がんか!?」

 

「馬鹿言ってろ!そんな事オラ、死んだって手を貸すもんか!」

 

すると、僕達の方を見てきた。

 

「さっきから気になっていたのだが、うしろにいるのはおまえの子ではないのか?」

 

ブルマさんが二人をしっかり抱える。

 

「ち、違う!!」

 

「父親のおまえが聞き分けが悪いんでな。ちょっと息子達を貸してもらうとするか。」

 

しかし尻尾が証拠だったらしく、ラディッツは僕達に近寄ってくる。

 

「それ以上近寄って見ろ!!ぶっ飛ばすぞ!!!」

 

お父さんが守ろうとするが、ラディッツの腹への蹴りをくらった...

立ち上がられないほど強かったらしいく、苦しんでいる。

 

お父さんが一撃でやられるなんて...

 

僕と悟飯はおびえている...

逃げ出そうとしたがずくに捕まってしまった。

 

僕は、必死に抵抗したが尻尾を掴まれ力が抜けて動けなくなる...

一方、悟飯は大泣きしている。

 

「カカロットよ。子供達は預かっておく。生きて返して欲しければ、兄の命令を聞くんだな。1日だけやるから苦しんで考えみるがいい。」

 

「そんなのムチャクチャだ...!」

 

仲間に加わるという証拠に、地球人の死体を百人ほど用意しろというものだった。

それができなければ、僕達を殺すと...

 

お父さんが必死に立ち上がろうとするが立てない。

 

「ひ、卑怯だぞ...!子供を利用するなんて...!」

「そ、そうじゃ!大体、悟空に人など殺せるわけがないぞ...!」

 

武天老師様とクリリンさんは反論する。

 

「いいとも... ただ、この星の人間どもはどのみち近いうちにほろびる運命だぞ... 今度の星を攻め落としたら次のターゲットはこの星に決めた!」

 

「い!?」

「な、なんじゃと...!?」

 

「この星のやつらなど我々サイヤ人3人にかかれば、たったの1ヶ月で絶滅できるだろう。カカロットが今百人殺してみせても、結局は同じことではないのか…?

分かったなカカロット!どうあがいても、貴様は、この兄たちの仲間に加わるしかないのだ!」

 

「こ...子供達をか...えせ!!」

 

「お父さーーん!!」

「お...お父さん...!」

 

「悟飯、悟成っ!!」

 

「じゃあな!明日を楽しみにしているぞ!」

 

ラディッツは笑いながら連れ去られた。

抵抗したいのは山々だけど、全然力が入らない...!

 

悔しいながらも、何かの中に閉じ込められてしまった。



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第三話 ラディッツとの闘い!

宇宙船の中に閉じ込められた後、お父さんと誰かの気が近付いてくるのが分かった。

 

悟飯はまだ泣いていた。

しっかし...少し武術を習ったのに何やってもびくともしない。

 

「泣かないで悟飯...」

 

「う...うん...」

 

 

どこからか聞こえてくる。

 

「{貴様ら、一体ここへ何しに来た。}」

 

「{決まってるだろ!オラの子を取り返しに来たんだ!}」

 

「{まさか、2人でかかれば勝てるなどというバカバカしい計算じゃないだろうな。}」

 

 

「お父さんだ!」

「来てくれたんだ...!」

 

そして、お父さんともう1人の気が上がった。

 

「{貴様ら、それで強くなったつもりか!!}」

 

「{なに!?}」

 

「{笑わせやがって!その程度でのこのことやってくるとはな!身の程知らずとはこのことだ!}」

 

「{勝負ってのは、ただ強きゃいいってもんじゃねぇさ。こっちにゃ作戦があるんだ!}」

 

そして、闘いは始まったようだ...

 

 

「「お、お父さん...」」

 

 

「{そうだ、貴様ら。死ぬ前にいいことを教えておいてやろうか。

俺のほかに生き残ったサイヤ人は、さらに戦闘力が上なんだぞ。}」

 

え、それってもっと強いってこと...!?

 

「{ふははははっ!サイヤ人の恐ろしさを今頃知っても遅いぞ!!}」

 

「{それより、オラの息子達はどこだ!どこ隠しやがった!}」

 

「{隠したわけではない、泣いてうるさいから閉じ込めただけだ。}」

 

 

小さな窓を見ていると、お父さんが見えた。

 

「{待ってろよ、悟飯、悟成!! 父ちゃんがすぐに助けてやっからな!!}」

 

「{でたらめを言うんじゃないぞ!!助けられるわけが無かろう!その前におまえ達が死んでしまって花!!}」

 

 

「お父さん...大丈夫かな...」

 

「大丈夫でしょ...!お父さんは世界一強いんだから...!」

 

僕はそう信じている。そう信じたいよ...!

でも、中々苦戦しているようだった。

 

 

爆発音などが聞こえてくる。

その中に聞こえる悲鳴...

 

「{か...め...は...め...}」

 

お父さんが空中に上がり、ここから見える。

 

「{馬鹿な!!戦闘力が上がっていく!!}」

 

「{波ぁーーーっ!!!}」

 

「{生意気な!! 今度はオレがプレゼントしてやる!!}」

 

悲鳴とともに、落ちていくお父さん...

僕達は何もできない...

 

「{死ぬのはてめえの方だ...!!}」

 

「{くそっ!!こいつら力を自在に操りやがる!!}」

 

「{魔貫光殺砲 受けてみろーーっ!!}」

 

「{なかなかの技だ... まともに食らったらアウトだったぜ...

貴様、許さん、許さんぞ!もうお遊びはこれまでだ...

一瞬で消してやる!}」

 

すると、ラディッツの声が止まる。

 

「{ゆ、油断したな... シッポを掴んだぞ...!

ピッコロ!い、今だっ!もう一回今のやつを...!!}」

 

やはり尻尾は弱点だったようだ。

これで勝てるであろう...

 

「{でかしたぞ悟空!しっかりシッポを掴まえておけ!}」

 

「{も...もうやめた!おとなしく...こ...この星から引き上げてやる...}」

 

「{騙されるなよ、孫悟空!!}」

 

「{た...たのむ...信じてくれカカロットよ...!}」

 

すると、打撃音がした。

 

「{まんまと引っかかるとはな!やはり貴様戦士にはなれんぞ!弟であろうが殺すことになんの躊躇いも持たん!

見本を見せてやろうか?}」

 

 

お父さんの大きな悲鳴が聞こえてくる。

 

ま、まずい、このままではお父さんが死んでしまう!

 

「どうすれば...」

「お父さん...!」

 

悟飯も絶えられないようだ。

 

すると、悟飯は飛び上がり宇宙船をぶっ壊して出た。

 

「「なっ...!?」」

 

「ご、悟飯、悟成...!?」

 

「せ、戦闘力1307、1405!?」

 

「お父さんをいじめるな!!!」

 

悟飯はラディッツに頭から突撃した。

その後に続けて、僕は思いっきり腹に蹴りを入れる。

 

「ぎっ...!」

 

「ご、悟飯、悟成...」

 

「お、お父さん!」

 

「このガキ達...」

 

「に、逃げろ悟飯、悟成、逃げるんだ!」

 

「こ、今度は、戦闘力たったの1と68...

感情とともにガラッと変わりやがる...」

 

くそっ、体がうまく動かない...!

 

そのせいで、体力をほとんど使ってしまったようだ

 

僕と悟飯は吹っ飛ばされる。

 

僕はなんとか耐え、立とうとするが立てない。

悟飯は気絶してしまった。

 

ラディッツが近付いてくる。

せめて、悟飯だけでも守りたい!

 

「なっなにを...!」

 

「心配するな、すぐ会わせてやる... あの世でな!」

 

お父さんはラディッツにしがみついた。

 

「き、貴様!ま、まだそんな力が...!」

 

「ピ、ピッコロ、早くあの技を!」

 

「そうくるだろうと準備していたぞ!!」

 

「はなせカカロット!くっついていては貴様もただではすまんぞ...!」

 

「へへ、オラも一緒に死んでやらあ...!」

 

え...

 

「待たせたな... 覚悟はいいか...」

 

「やれーーーっ!!!」

 

「魔貫光殺砲っ!!!」

 

ラディッツと悟空の心臓を貫いた。

 

「く...くそ...こ...この俺が...こんなやつらに...や...やられる...とは...」

 

「ざ、ざまあみやがれ...

孫悟空はすぐに生き返ることが出来るんだ。」

 

「な、なに...!?」

 

「この星にはドラゴンボールといういいものがあるんだ...

そいつに頼めばどんな望みだろうと可能になる。死人を生き返らせることだってな...」

 

「く、くそったれ... だ、だがいいことを聞かせてもらったぜ。

これまでの状況はすべては...はるか宇宙にいる、お...俺の仲間2人に通信されている。

1年...たったの1年だ...その時には必ずここにやってくる。1年の間にせいぜい楽しんでおくんだな。」

 

そして、ラディッツは死んだ。

 

安心したのか、それともお父さんの死がショックだったのか、僕はそのまま意識が途絶えた。

 

 

 

~3人称Side~

 

 

飛行機がやってくる。

 

「な、何人か倒れてる!!」

 

「い、一体何が...」

 

ピッコロから説明を受ける。

 

「...なるほど。」

 

「そう言うことだ。」

 

「悟空っ!悟空ってば、お前らしくないぞ!しっかりしろ!」

 

「悟飯と悟成は大丈夫、ただ気絶しているだけだわ。」

 

「ク...クリリン...死ぬってのは...けっこう、い...嫌なもんだな...」

 

「ま、まあな... でも安心しろ。すぐに生き返せられやっから...」

 

「へへ...た...の...む...........」

 

「...悟空......」

 

すると、悟空が消える。

 

「あっ!」

「消えおったぞ!!」

 

「神のヤツの仕業だな。あのやろうめ、また孫悟空をつかって下らんことを考えてやがるな。」

 

 

「ピッコロよ、おぬしはどうするつもり......」

 

ピッコロは、腕を生やした。

 

「と、トカゲのジッポみたい...」

 

「貴様等は、ドラゴンボールを探せ。

だが、その孫悟空の息子2人はこの俺が預かる。」

 

「ど、どうするつもり...?」

「その悟飯と悟成とかいうガキどもは訓練次第で強力な戦力になる。

1年後にやってくる2人のサイヤ人を迎え撃つには、そいつ等の力がいる。

そのためにはこの俺が鍛えてやるしかなかろう。」

 

ピッコロの発言にみんなは動揺する。

 

「そ、そんなこと言ったって...」

「悟空や母親のチチに聞いてからでないと...」

 

「そんな時間の余裕はない!では、1年たったらこのガキどもとともに貴様等の家に行く。

孫悟空がよみがえったら楽しみに待ってろと伝えておくんだな。」

 

そう言うと悟飯と悟成を連れて行ってしまった。

 



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第四話 ピッコロとの修業!

~悟成Side~

 

「うっ、うーん」

 

僕は目を覚ました。

すると、空を飛んでいたので少しびっくりした。

 

悟飯は、まだ眠っているようだ。

 

 

 

人がいなさそうな場所に着いた。

 

「いい加減に目を覚ませ、孫悟空の息子よ。」

 

まだ悟飯は眠っている。

すると、ピッコロさんが池?の中に落とした。

 

「あっ!」

 

「ぶぁっ、げほっ、げほっ!」

 

悟飯が溺れそうになる。

起きたことにほっとする。

 

「話がある水からあがれ。」

 

「ひっ... だ、誰なのっ!?

お、お父さーん、どこなのーっ!?

怖いよー!!」

 

悟飯はピッコロさんから逃げようと水の中を駆け回る。

周りが見えていないようだ。

 

「悟飯...」

 

「世話をやかせるな!」

 

そう言って、ピッコロさんは悟飯を捕まえる。

 

「いいか、俺の話をよく聞け。

まず、お前の父は死んだ!少しは覚えているだろう、あの男を倒すために犠牲になったのだ。」

 

「お、お父さんが...」

 

「そうだよ...」

 

「おっと、2人とも泣くなよ。首の骨をへし折るぞ!

 

悟空のやつは、仲間によってドラゴンボールで生き返るだろう。

しかし、問題はそこではない。

あの恐ろしいヤツは何とか始末したが、1年後にヤツよりもっと恐ろしい仲間がやってくるらしい。

お前等の力が必要だ!修業で戦術を身につけ、共にこの地球を守れ!」

 

いきなりそう言われる。

 

「えっ!?」

「ぼ、僕が...!?そ、そんな... 僕なんか、全然闘えないよ...」

 

「どうやら自分では気がついていないようだが、お前の秘めたるパワーは相当なものだ。

悟成、お前は父に少し鍛えてもらっているようだがな。」

 

「は、はい...」

 

「う、嘘だ... そんな力無い...」

 

悟飯はそう言ってしまうと、ピッコロさんは悟飯つかみ投げ飛ばした。

僕は回避したようだ...

 

「さあ、秘めたる力を見せてみろ!」

 

悟飯は、秘めたる力というものを解放した。

正直僕も驚いている。

僕もこんな力あるのかな?

 

「お、驚いた。こいつは想像以上だ。」

 

「こ、これ、僕がやったの!?」

 

「そうだ、なんとなく分かったようだな。

悟飯は相当に感情が高ぶったときだけ、本来の秘めたる力を発揮する。

しかし、それはほんの一瞬でしかない。悟成もそうだ。

この俺が闘い方を叩き込んで最強の戦士にしてやる。分かったな。」

 

「しゅ、修業って、何をすればいいの...?」

 

悟飯は聞く。なんとなく察しがつくが...

 

「まずは、何もせんでよい。生きるんだ。

たった1人ここで無事に生きのびてみろ。」

 

「え!?」

「ひ、1人で!?」

 

「勿論だ、2人では離れて生きてもらう。」

 

「そ、そんな...」

 

「6か月たってお前らが無事に生きのびていたら、闘い方を教えてやる。じゃあな。」

 

そう言って、ピッコロさんは僕を掴んで違う場所に連れられた。

悟飯は、待ってよ と泣いているようだ。

 

「お前は少しできるようだから、もっと厳しくしてやろう。」

 

そして、指を向けられた。

すると僕の服が変えられ、身体がとても重くなった。

 

「重りをつけてやった。それで生きのびるんだな。」

 

そう言うと、どこかへ行ってしまった。

え、なんでそんな事するの!?

 

そして、地獄のサバイバルが始まった。

 

僕はその日は、尻尾を鍛えることにした。

ラディッツに尻尾の弱点の恐ろしさを知ったからだ。

途中、誰かが見ていたような気がしたが...

 

 

 

・[その夜...]

 

 

その日は満月のようだった...

謎の鳴き声に目が覚めてしまった。

 

悟飯の気が上がっている。

どうなってるんだろう...?

 

すると突然、辺りが暗くなった。

見ると、月が無くなっていた。

 

悟飯の気が下がった。

何が起こったんだろうか...

 

寝ようと横になった後、

ピッコロさんが近づいてきた。

何か言っていたが、どこかにいってしまった。

 

 

それからというと、順調に自給自足生活が出来た。

余裕で過ごしているからなのか、何度か朝起きると身体が重くなっていたりしたが...

 

 

 

そして、6か月の月日が流れた。

 

 

ピッコロさんが来て、悟飯の元に連れられた。

 

「悟飯!」

「悟成!」

 

そして、悟飯との再開を交わした。

 

「では、本格的にしごいてやるとするか。」

 

そんなこともつかの間。

そして、ピッコロさんとの修業が始まった。

重りをつけたままらしい...

 

最初は、僕からするようだ。

 

僕はピッコロさんにパンチをするが、受け止められる。

ピッコロさんの拳をギリギリでかわす。

 

「ほう、なかなかの動きは出来るようだな。

ならこれは、どうだ!」

 

「うっ!」

 

蹴りを受けてしまった。

 

「す、すごい...」

 

悟飯は見とれているようだ。

 

 

 

次は悟飯の番だ。

しかし、動きが読めず攻撃を受ける。

 

「うしろだ!」

 

「ぎゃっ!」

 

僕は、お父さんとの修業のおかげか見えていた。

 

「そ、そんなにはやいの、見えっこないよ...」

 

「見るのではない、感じるんだ。」

 

 

「食事と睡眠以外は、この俺との闘いだ!覚悟しておけ。」

 

「そそ、そんな... し、死んじゃうよ...」

 

「だったら強くなれ。この俺よりも、そして6か月後にやってくるサイヤ人よりもな。」

 

 

 

・[その夜...]

 

 

「ねえ、ピッコロさん。昔お父さんと闘ったんでしょ?」

 

悟飯はそう聞く。

 

「まだ、闘いは終わっていない。 サイヤ人を倒すことが出来たら次は、貴様の父の番だ。」

 

「でも、お父さん言ってたよ。生まれ変わったピッコロさんは、前みたいにむちゃくちゃ悪い人じゃないみたいだって。」

 

「僕も、ちょっとそう思う。」

 

「下らんことを言ってないでさっさと寝てしまえ!

明日は、こんなやさしいしごきじゃないぞ!!」

 

「「はっ、はい!」」

 

 

 

 

・[そして、サイヤ人がやってくる1日前...]

 

 

突然、空が暗くなった。

 

「ひ、昼間なのに、急に暗くなっちゃった。」

 

「多分、ドラゴンボールを使っているのかな?」

 

「そうだろう、いよいよだな。」

 



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第五話 サイヤ人来たる!

・[サイヤ人が襲来する日...]

 

 

物凄い気が現れた。

 

「「!!」」

 

「!!...と、とうとう来やがったな。」

 

「ものすごい気だ...」

 

そして、気が移動し始めた。

 

「来る!やつらはここに来るつもりだ。」

 

「「はい!」」

 

「恐れることはない。俺達は1年前とは比べもんにならんほど強くなった。」

 

「!!他にもまだこっちにやってくるやつが...!」

 

「サイヤ人!?」

 

「ん?違うと思うよ。」

 

僕は、知っているような気を感じた。

しかし、前とは違う。

 

誰かが降りてきた。

やはり、クリリンさんだ。

 

「やぁ!久し振りだなピッコロ。」

 

「なんだ、貴様か... ここにいったい何のようだ?邪魔者にでもなりに来たのか?」

 

「そう言うなよ。これでも、少しは腕をあげたんだからさあ。」

 

「思い出した!亀仙人様のところにいた人。」

 

悟飯も思い出したようだ。

 

「ああ!クリリンだ。お前たち、ずいぶんたくましくなったな!」

 

「僕達と一緒に闘ってもらえるんですね!」

「とても心強いです!」

 

「おしゃべりはそこまでだ。来たぞ!」

 

空に2人のサイヤ人が現れる。

やはり凄い気でもう1人はもっともっと強い気だった。

そして、降りてくる。

 

「なるほど、お待ちかねだったようだな。」

 

「そういうことだ。念のために聞くが貴様ら 、ここに一体何しに来やがった!」

 

「その声... そうか、ラディッツを倒したのは貴様だな?」

 

「声...!?」

 

「ラディッツが言わなかったか?こいつは通信機にもなっているんだ。」

 

すると、

 

「あいつナメック星人だぞ。」

 

その会話を聞いたピッコロさんは不思議そうにする。

 

「らしいな... ドラゴンボールとかいうやつをつくったのは貴様だろ!」

 

「ド、ドラゴンボールのことまで知っているのか...!」

 

「そのドラゴンボールが一番の目的だ。俺たちによこすんだな!

いくらナメック星人だってよ、1匹やそこらじゃ俺達にはハエみてえなもんだぜ。」

 

「ハエみたいなもんかどうか、試してみやがれ!」

 

「いいだろう。力ずくでも言わせてやる。」

 

僕はさらにこっちに向かっている気を感じた。他にも誰かやってくるようだ。おそらく、ヤムチャさんと天津飯さんと餃子さんだろう。

 

「...バカめ!その程度の戦闘力で俺達にはむかうつもりか?」

 

「ナッパよ、スカウターを外せ。

こいつ等は闘いにおいて戦闘力を変化させるんだ。こんな数字は当てにはならん。」

 

「そういや、そうだったぜ。弱虫ラディッツの馬鹿は、スカウターの数字に油断してやられやがったようなもんだったからな。」

 

そう言って2人ともスカウターを外す。

 

「よ、よわむしラディッツだと...」

 

「ラ、ラディッツって、悟空とおまえの二人がかりでや、やっと倒したっていうサイヤ人だろ...?」

 

それが弱虫だって言うんだから...

 

「そうだ、ちょっとこいつ等のおてなみを拝見させてもらうか。おいナッパ、栽培マンがあと7粒程あっただろ。出してやれ。」

 

「お遊びがすきだな、ベジータ。」

 

ナッパがビンを取り出し、その中に入ってる粒みたいのものを土に植えた。

すると、土から何かが出てきた。

 

「ひえ~!き、気味の悪いやつらだな...」

 

油断はできない。

そして、3人はやって来た。

 

「よう!遅くなったな。」

 

「おやおや、そっちもたくさんお出ましだな。

7匹か... ちょうど栽培マンと同じ数。」

 

そして、1人ずつ順に闘うことになった。

 

「こっちのやつからいけ。思い切りやるんだ。いいな。」

 

まずは天津飯さんが闘い、栽培マンを倒した。

サイヤ人は少し驚いていた。

栽培マンは起き上がろうとするが、ベジータによって殺された。

 

「べ、ベジータ... どうして...!?」

 

「これ以上やっても時間のムダだ。やつには勝てんだろう。

おまけに、あの栽培マンははじめにやつを舐めてかかった... オレは言ったはずだ。思いきりやれとな...」

 

 

次にヤムチャさんが闘い、倒した。

 

「お前達が思っているほど、この化物たちは強くなかったようだな。残りの4匹も、この俺費1人で片づけてやるぜ...」

 

「今度は、甘く見たのはおまえたちのようだな...」

 

「なに!?」

 

栽培マンはまだ生き残っており、ヤムチャさんに抱きつく。

そして、光り出し爆発した...

 

「そう... それでいいんだ。」

 

いきなりのことだったので反応できなかった。

 

「なんてやつだ... 自爆しやがった...」

 

クリリンさんが急いでヤムチャに駆け寄るが、ヤムチャは既に死んでしまっていた。

 

「くそったれ!みんな離れてろーーっ!

修業の成果を見せてやる!」

 

クリリンさんは気弾の嵐を撃ち、3匹の栽培マンを倒す。

 

「す、すごいや!」

 

と悟飯は言っていると、残りの栽培マンは僕と悟飯めがけて攻撃してきた。

僕は倒したが、油断していた悟飯はピッコロさんに助けてもらっていた。

 

「あ、ありがとう、ピッコロさん。」

 

「勘違いするんじゃない、貴様なんぞ助けるか。悟成は対処していたぞ。」

 

ピッコロさんは意外と本当に優しい。

改めてそう思った。

 

すると、ナッパとベジータが煙の中から出てくる。

全くダメージをあたえていない...

 

「ではそろそろお前たちの望み通り、お遊びは終わるとするか...」

 

「バ、バカな、まるでこたえていない...!」

 

「俺にやらせてくれ。一瞬で6人まとめて片づけてみせるぜ。せいぜい楽しませてくれよ。」

 

ナッパは気をためた。

すると、地響きがし始めた。

恐ろしい気だ...

 

「さあて... どいつから片づけてやるかな。」

 

「来るぞっ!!!」

 

ナッパは天津飯さんに攻撃されてしまって片腕が...

そして、地面に大穴が開く。

さらに、餃子はナッパにしがみついて自爆してしまった。

 

餃子さんも死んでしまった...

しかし、ナッパは生きていた。

 

「皆殺しにしてやる...!」

 

ピッコロさんから作戦を言われる。

 

「今だ!!」

 

天津飯さんに攻撃を仕掛けようとしているナッパの横からピッコロさんが殴る。

そして吹っ飛ばされるナッパに、今度はクリリンさんが攻撃する。

さらに僕が、ナッパの背中に蹴りをくらわせた。

 

「悟飯、今だ!!撃てーーっ!」

 

「こ、怖いよぉ...!」

 

悟飯は怯えていて撃つことができなかった...

 

「くっ、悟飯っ!」

 

3人で気功波を撃つが、タイミングが遅かったからか、避けられた。

 

「やってくれたじゃねえか... てめえら、さらに寿命を縮めたな!

殺してやる順番を変えることにしたぜ。覚悟しな!」

 

天津飯さんは、気功砲を放つがナッパのタフさによって耐えられる。

 

「む...無念...」

 

そして、天津飯さんは力尽きてしまった。

天津飯さんまで...

信じがたい事実に、クリリンさんは

 

「悟空ーーー!!早く来てくれーーーっ!!」

 

「ゴクウ? ナッパ待ていっ!!」

 

ナッパは攻撃仕掛けようとするが、ベジータに止められる。

急ブレーキしたような感じ...

 

「な、なんだよベジータ!なんでやらせない。」

 

「そいつ等に聞きたいことがある。

お前達が言うソンゴクウというのは、カカロットのことだな?」

 

「そうだ、だからなんだ!」

 

「面白い。よかろう、やつが来るまで待っててやる。ただし、3時間だけだ。」

 

そして、勝負は一時中断となった。

 

「ご、ごめんなさい。ぼ、僕怖くてつい...」

 

悟飯が謝っている。

 

「きえろ...!貴様のような臆病者に用はない。貴様に期待した俺の方が情けないぜ。」

 

「む、無理ないさ、初めての実践がこれじゃ...

悟成もよく頑張ったんだぜ...

く、くそ、何してるんだよ悟空!」

 



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第六話 第2の闘い

そして、お父さんが来ないまま3時間が過ぎてしまった...

気も感じない。

 

「時間だ。どうやら待っても無駄だったようだな。」

 

「く、くそー、何で来ないんだよ...!

いよいよ俺も死んじゃうかもな...」

 

そんなことはお構いなしに、ナッパは準備万端のようだった。

 

「さーて、じっくりと痛めつけてやるか... カカロットに見せてやれないのは残念だったがな...」

 

すると、

 

「俺たちが勝てる可能性がたった一つだけある。勿論、上手くいけば...の話だがな...

いいか、まず、クリリンだったな。お前がやつの注意を目一杯ひくようにしかける。

そして、俺が隙を見つけてサイヤ人の弱点であるシッポを掴む。」

 

「そ、そうか...!」

 

「でも、僕みたいにシッポを鍛えているかもしれませんよ。」

 

サイヤ人の一番の弱点は尻尾。

しかし、サイヤ人達だって鍛えているかもしれないのだ。

 

「一か八かだ。やってみるしかないだろう。」

 

そう言って、作戦の通りにやろうとピッコロさんが向かっていった。

ピッコロさんは上手く尻尾を掴めたが、

 

「バカめ!!」

 

ナッパはピッコロさんに肘打ちをした。

ピッコロさんは大ダメージを受けてしまった。

 

「はっはっは!とんだ計算違いだったな。

俺達がそんな弱点をいつまでも鍛えずに放っておくと思ったのか。」

 

「...やっぱり...!」

 

「も、もう駄目だ...!」

 

その時、懐かしい気を感じた。

お父さんだ! こっちに向かってくる。

やっと来てくれたんだ!

そう考えていると...

 

「まずは、カカロットの息子達からだ。

お前もサイヤ人の血をひいているんだ。少しはこの俺を楽しませてくれるんだろうな。」

 

ピッコロさんを地面へ落としたナッパは、悟飯を蹴飛ばした。

そして平手打ちをする。

 

「や、やめろっ...!」

 

「さて、次はお前の番だ。」

 

そう言って、僕に攻撃を仕掛けてきた。

僕はラッシュをするがほとんど避けられてしまう...

 

「ほう、お前は、あいつとは違ってやるようだな。だが...」

 

僕は、ナッパの一撃をくらってしまう。

そして、叩きつけられた。

 

「くっ...!」

 

僕はなんとか立つ。

悟飯も立ったようだ。

すると、

 

「こんにゃろーっ!!」

 

クリリンさんがナッパにキックをし、パンチをする。

そして突撃する。

ナッパはそれにパンチを仕掛けるが、ぎりぎりで避けられる。

 

「ほう、動きだけは中々ものだ。」

 

「くそガキーッ!ちょこまかと!」

 

「気円斬!」

 

クリリンさんは気円斬を放つ。

ナッパは余裕そうに、その技を受け止めようと構える。

 

「ナッパ避けろーっ!」

 

ベジータに忠告よって、ナッパはギリギリのところで避けられてしまう。

奥にあった岩が真っ二つになる...

 

すごい威力だ...

 

「バカめ...!どういう技か見切れんのか。」

 

「お、おのれー!この俺にキズをつけやがったなあ!

消えてなくなれーっ!!」

 

ナッパは自らの顔を傷つけられたことに対し本気で怒り、クリリンさんにエネルギー弾で目くらましをし、とどめを刺そうとする。

 

危ない!

すると、意識を失ってしまっていたピッコロさんがナッパに気功派を撃つ。

 

「や、やろー!!」

 

ダメージを受けたナッパの姿を見ても、ベジータの余裕は消えない。

その時、

 

「な、なんだこの気は!?と、とんでもない気が遠くから近づいてくる!」

 

「ほ、本当だ。す、すごいけど、懐かしい気...!」

 

みんなも感じたようだ。

 

「やつしかいない、孫悟空だ!」

 

「ベジータ!こいつ等の言っていることはホントか?」

 

「戦闘力5000程のやつが......!

ナッパ!3人を殺せっ!4匹そろって手を組まれると厄介なことになりそうだ!

そして、カカロットへの見せしめのためにもだ!」

 

「なにっ!?」

 

「ド、ドラゴンボールのことは!?」

 

「構わん!俺に考えがある。

そのナメック星人の故郷 ナメック星に行けば、もっと強力なドラゴンボールがきっとある!」

 

ナメック星だって...?

 

「ピッコロさん逃げてーーーっ!!

お父さんが来るまでなんとか僕達でくい止めるよ!」

 

「くい止めるだと、このオレを?

笑わせやがってこのガキ共がーっ!」

 

「いかんっ!!」

 

悟飯はナッパに蹴り飛ばす。

僕はさらに気功波を撃った。

ナッパは岩に叩き込まれるが、崩れた岩から出てくる。

 

「...ガキィー!これまでだあ...!!

死ねええーーーーーっ!!」

 

悟飯だけでも守る!

僕は悟飯の前に立つ。

が、その前にピッコロさんが......

 

ピッコロさんはナッパのエネルギー波を受けてしまう。

 

「「ピ、ピッコロさん......」」

 

「に...逃げろ... ご...悟飯、ご...悟成...」

 

「ど、どうして!」

「ピ、ピッコロさん... ど、どうして僕達を...た、助けて...」

 

「に...逃げろと...言っただろう... は...早く...しろ...」

 

「お、お願い...! 死なないでーーーっ!!」

 

「な...情けない話だぜ... ピッコロ大魔王ともあろうが...ものが...ガ...ガキをかばっちまうなんて...最低だぜ...

だ...だが...悟飯と...悟成... お...俺と...ま...まともに喋ってくれたのは...お前等...だけだった......

 

死ぬ...な...よ...悟...飯......悟...成......」

 

僕と悟成は、泣いていた...

 

僕たちは、ナッパに向けなおった。

 

「くっ!」

「うわあああーーーっ

「魔閃光ーーっ!!」

 

僕と悟飯は、全力の魔閃光を放った。

 

「戦闘力2800と3600...!やはりこいつ等、戦闘力が激しく変化しやがる。」

 

しかし、ナッパはそれぞれ片腕で弾き飛ばした。

 

「チ、チビのくせにやってくれるじゃねえか... 腕が痺れちまったぜ...特に左腕が...」

 

「戦闘力がガクンと減った...

今ので力を使い果たしてしまったらしいな。」

 

「つ、強すぎる。あまりにも強すぎる...」

 

ナッパが近づいてくる。

前にもこんなことあったな...

体が上手く動かない。

 

「はーっはっは!グシャグシャにつぶされた息子達を見たときにカカロットの顔が楽しみだぜ!!」

 

ナッパの足が迫ってきた時...

 

いつの間にか筋斗雲に乗っていた。

 

「き、筋斗雲!?」

「助かったの...か...?」

 

お父さんが助けてくれたんだ!

しかし、必死だったせいなのか筋斗雲に乗せられるところが分からなかった。

 

「ご、悟空...!」

 

「ついに現れたな...!

わざわざ何しに来やがった、カカロット...

まさかこの俺達を倒すためなどという、下らんジョークを言いに来たんじゃないだろうな?」

 

お父さんは、ピッコロさんや天津飯さん、ヤムチャさんを見ていた...

 

「お!な、なんだ!もう死ぬつもりか!

こいつは挨拶代わりだっ!」

 

だが、ナッパの攻撃は当たらなかった。

凄い速さだ...

 

「悟飯、悟成、こっちへ

遅れてすまなかったな3人とも... よくこらえてくれた...

これを3等分にして食ってくれ。」

 

「せ、仙豆じゃないか...

ま、まだカリン様持ってたのか?」

 

「最後の1粒だ。」

 

そう言って、僕達に3等分された仙豆を食べた。

体力が少し回復した。

 

「4人で敵を討ってやろう! 悟空が加わってくれりゃ、1人ぐらいは何とかやっつけられるかも!」

 

「やつらとは、オラ1人だけで闘う。

おめえたちは離れてくれ。巻き添えをくらわれねえように。」

 

お父さんの怒りに圧倒された...

こんなに怒っているお父さんは初めて見た。

いつもはとても優しいのに...

僕達は離れた。

 



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第七話 悟空到着!

「なんだあ、そのツラは... 気に入らねえな。

そんなにあっさりと殺してほしいのか?」

 

「許さんぞ...! 貴様らーーー!」

 

今までのお父さんには感じたことのない、とてつもない気だ...

地響きがしている...

 

「カカロットの戦闘力はいくつになった!」

 

「8000以上だ!」

 

「そりゃあ、間違いだぜ。故障だ!」

 

「心配するな、おめえにはまだ界王拳は使わねえ。」

 

「てめえなんかがこのナッパ様にかなう訳がないんだ!!」

 

ナッパはお父さんに襲いかかる。

しかしお父さんはナッパの攻撃を避け、背中に蹴りをいれた。

 

「い、いつの間に、う、後ろへ!?」

 

「いばっていたわりには大したことねえな。」

 

「こっ、この俺様が大したことないだと!!」

 

「そうだ、今の攻撃で分かった。」

 

「どう分かったのかじっくり教えてもらおうか!」

 

ナッパは攻撃するが全て避けられる。

はっきりと見えない...

お父さんはナッパから離れた。

 

「こっちだ。」

 

そしてお父さんがナッパに向かう。

見ると、ナッパの頭の上に乗っていた...

 

「み、見えましたか?お父さんの動き...」

 

「い、いや...」

「はっきりと分からない...」

 

そして、お父さんはナッパの腹にパンチをいれる。

 

「今の1発は、餃子の恨みだ!」

 

「ずああっ!」

 

ナッパは蹴りをいれようとする。

しかし、その隙にお父さんは背中を殴り飛ばす。

 

「ヤムチャの恨み!!」

 

岩にぶつかりそうになるが蹴り、

 

「くそガキィィィーーー!!」

 

ナッパはエネルギー派を撃つ。

 

「こんなの避けるまでもねえ!」

 

お父さんは気合いで消し飛ばした。

凄い...

そしてナッパの頭上に移動する。

 

「こいつは天津飯の恨みだ!!」

 

叩きつける。

 

「ピッコロの恨み!!」

 

さらにナッパが落ちるところに、蹴りをいれた。

 

「ちっくしょおーっ!」

 

「す、すげえ!すげえぞ悟空!!

か、勝てる、勝てるぞ...!」

 

「は、はいっ!」

「そうですね!」

 

すると、

 

「愚か者め!!頭を冷やせナッパ!!

冷静に判断すれば、とらえられんような相手ではないだろう!落ち着くんだっ!!」

 

ナッパは我に返る。

 

「そ、そうか!ありがとよベジータ。

おかげで目が覚めたぜ...

覚悟はいいかカカロットよ。」

 

「そうこなくっちゃな、期待してやるぜ。」

 

お父さんは笑っている...

 

「強がり言いやがって...」

 

ナッパは人差し指と中指を上に上げると、辺りが爆発した。

お父さんは飛び上がった。

ナッパはその隙に殴ろうとするが、全て避けられる。

 

「随分マシになったじゃないか!」

 

「マシになっただと...?

その忌々しい減らず口をたたけなくしてやるぜ!」

 

そう言うといきなり口を開け、口からエネルギー派を撃つ。

お父さんはギリギリの所で気功派で返した。

 

「ふう、今のをまともにくらったらやばかったぞ!

しかし、このままじゃきりがなさそうだ。」

 

「もういい!降りてこいナッパ!貴様ではラチがあかん!俺が片づけてやる!」

 

「ちくしょう、命令だから貴様はベジータに任せる。

だが、俺様もこのまま引っこんじゃすまん...」

 

ナッパは僕達の方に向かってきた。

まずい...!

 

「しまった!3人を!!界王拳!!」

 

お父さんのスピードがいきなり上がり、ナッパの下に行き受け止める。

 

「へ!?」

「え!?」

 

「べ、ベジータ!!」

 

「もう闘えないはずだ。連れてとっとと地球なら消えろ!」

 

それから、お父さんは僕達に界王拳の説明をしてくれた。

 

界王拳は身体中の全ての気を瞬間的に増幅させる技らしい。

力もスピードも破壊力も防御力も全部何倍にもできる。

しかし、うまく制御できないと身体がボロボロになってしまうらしい...

お父さんは2倍までしか使ってはいけないらしい...

 

するとベジータはナッパを宙に上げ、殺した。

動けないサイヤ人など必要ないと...

とてつもない気だった...

僕達はお父さんに助けてもらっていた。

 

「な、なんてやつだ... じ、自分の仲間まで殺しちまいやがった...」

 

「3人とも今すぐカメハウスに帰ってくれ。」

 

「悟飯、悟成、はやく行こう。」

 

「え!?だ、だって...」

 

「かえって悟空が気をつかって邪魔になるだけなんだ!」

 

「すまねぇな...」

 

「「は、はい。(分かりました。)」」

 

「どうせなら、場所を変えて闘ってくれないか!

みんなの死体までムチャクチャになっちまったら、生き返ったときに悪いからな...」

 

「ク、クリリンさん、ひょっとして...」

 

「な、なんだ!?」

 

「詳しいことは後で話す!

悟空があいつに勝つことができたら...!」

 

「ああ!」

 

「悟飯、悟成、父ちゃんが生きて帰ったら、また釣りにでも行こうな!」

 

「「は、はい!」」

 

そう言って、お父さんはベジータを連れて違う場所に移動した。

 

でも、なにか嫌な予感がする...

 

「僕は、死んでしまったピッコロさん達を見守っておきます。」

 

「なにを言っているんだ?」

 

「僕、嫌な予感がするんです...」

 

「そ、そうか。俺達先に帰っておくからな。」

 

「はい。」

 

悟飯とクリリンさんと離れた。

そして、闘いが始まったようだ。

 

暫くたった後...

闘っている場所から地響きがしてくる。

ベジータのとてつもない気だ...

そしてお父さんの気も上がる。

 

お父さんの気がどんどん増えていってる...

界王拳を2倍以上使っているような気がした。

でも、近づくわけにはいかない。

邪魔になるかもしれないからだ。

せめて、ピンチになったときに...

 

しかし、他にも誰かがいるような気がした。

その気の所に行くことにした。

 

その時、お父さんとベジータは気候派の撃ち合いをしていた。

しかし、お父さんが負けている...

すると、

 

「4倍だーーーっ!!!」

 

4倍...!?

そしてお父さんは、押し返した。

ベジータは上へ吹っ飛ばされた。

 

1人の男性(ヤジロベーさん)が、お父さんの所へ近づいて行った。

僕は物陰に隠れることにした。

 

「孫ーーーっ!やったじゃねぇかよ、このやろーーーっ!」

 

「ヤ、ヤジロベー!な、なんでおめえがここに?」

そして、お父さんに抱きつく。

すると、お父さんは痛みによってわめく。

 

「な、なんだよ、どうかしたか?」

 

「か、体に無理な技をつかっちまってな...」

 

やっぱり...

お父さんは苦しそうな顔をしている。

しかし、ベジータはまだ生きている。

 

「そ、それよりヤジロベー、お、おめえ、逃げた方がいい。」

 

「な、なんでだよ、ま、まさか...」

 

「ヤツはまだ生きている!」

 

「じゃ、じゃあな!が、頑張れよ!」

 

「あ、ああ。」

 

ヤジロベーさんはお父さんから離れていった。

 



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第八話 ベジータの大猿!

そして、ベジータが降りてきた。

 

「月を消しておいてしてやったり!ってとこだろうが、そうはいかんぞ。」

 

「月!?何のことだ!」

 

ベジータは大猿になれる条件を言った。

 

ブルーツ波というものがある。

1700万ゼノを超える満月を見ると、尻尾に反応して大猿というものになるらしい...

 

なんだか、怖いな...

 

「...しかし、限られたサイヤ人にだけ人工的に造り出すことが出来るのだ!!

星の酸素とこのパワーボールを混ぜ合わせることでなっ!!」

 

そのパワーボールを空にやった。

そして、

 

「はじけてまざれっ!!」

 

まずい、説明の通りだと見ないようにしないと...

 

ドクン...ドクン...とベジータの鼓動が激しくなる...

そして、ベジータが物凄くでっかい猿になってしまった。

 

今までに比べ物にならない、物凄い気だ...

 

「そ、そんな!」

 

「ぐははは、どうだ、カカロット!!

これで、貴様はもう終わりだ!!

 

いいことを教えてやろうか... 大猿になったサイヤ人は戦闘力が10倍になるのだ!!」

 

10倍...!?まずいぞ...

 

 

お父さんは、逃げ回るがすぐに追いつかれてしまう。

 

「太陽拳!!」

 

お父さんは目くらましで暇を作り何かをしようとしている。

そして、手を上にかざした。

 

元気玉だ。

 

しかしベジータに見つかってしまい、足場を崩される。

 

「はーーっはっは!さあどうする!?」

 

お父さんは必死に逃げようとするが、手で打ち落とされる。

 

まずい!

 

すると、向こうから何かがやってくる。

悟飯とクリリンさんだ。

 

お父さんはベジータに足を踏みつけられる。

 

「うあぁぁぁぁぁ!!!」

 

「おっと!悪い悪い!うっかり踏んじまって足をつぶしちまったようだな!」

 

見るに耐えられない...!

しかし、どうすることも出来ない...

 

ベジータがお父さんの心臓を貫こうとするが、お父さんは気功波で片目を攻撃した。

 

「うぁぎゃーーーーーっ!!」

 

お父さんの体力はもう無い。

 

「お、のれ~~~!!

カカロット、貴様!こ、この俺の顔に傷を!」

 

そして、ベジータはお父さんを握りつぶそうとする。

 

「うぁぎゃぁ...ぁ!!」

 

ど、どうすれば!

 

すると、悟飯とクリリンさんがやってくる。

 

「悟成、ヤジロベー!」

 

「悟飯にクリリンさん!」

 

「ヤツのシッポを切れば元に戻る!」

 

「シ、シッポ!?」

「そ、そうなんですね...!」

 

そういうことだったのか。

 

「いいか!悟飯と悟成とヤジロベーは、前にまわってヤツの気をひいてくれ!!

隙を見て俺が後ろからシッポを切ってやる!

急げっ!死んじまうぞ!!」

 

「「は、はいっ!」」

 

そして、僕達はベジータの前に立った。

ヤジロベーを除いて。

 

「なにかいやがるな... どこだ!」

 

「こっちだ!!」

 

「お父さんを離せ!!」

 

「こいつは驚いた。カカロットのガキじゃないか!

はっはっは。いいタイミングだぞ、ちょうど死ぬ間際だ!

これからフィニッシュを決めようってとこさ!」

 

「気円斬!!」

 

クリリンさんは、ベジータに気円斬は放ったがジャンプして避けられた。

 

「もう1人いることぐらい気がつかんとでも思ったか!」

 

すると、ベジータの表情が変わる。

ヤジロベーさんが尻尾を切ったんだ。

 

「も、もう1匹いやがったとは!!

お、俺のシッポをーーー!!」

 

ベジータが元の姿に戻る...

 

「き、貴様らぁ!俺を怒らせてそんなに死にたいか...

だったら望み通りぶっ殺してやるぞーーっ!!ゴミどもめーーーっ!!」

 

そう言って、ベジータは僕達の所まで来る。

僕は、悟飯をかばった。

 

そして僕は攻防を繰り広げるが、体力が完全に回復していないせいかあまり当たらない...

背中に強烈な一撃をくらってしまった。

 

「うっ...!」

 

「さあ立て!もう少し楽しめさせてくれよ。」

 

そして、悟飯もやられてしまう...

 

「や...やめろっ!!」

 

僕は何とか立ち上がる。

そしてベジータに追撃する。

しかし、ベジータの気功派をくらってしまう...

すると、僕の体をつかまれられる。

 

「せめて、父親の隣で死なせてやろうか?

俺は優しいんだ。」

 

そうして、僕と悟飯は崖から落とされる。

 

「ご...悟飯、悟成......

と...父ちゃんは、か...体中バラバラで...も...もう動けね...え...

か...代わりに...闘ってくれ... あいつの力も随分...お...落ちているはずだ...」

 

「うぅ...」

 

「お、お父さん、あ、あいつ強すぎるよ...

ぼ、僕には勝てないよ...」

 

「よーし、こうしよう!

順番からいってまず、カカロットから殺してやろう!」

 

僕は何とか立ち上がり攻撃しようとするが、

 

「邪魔だ!」

 

ベジータに地面に叩きつけられる。

 

「ぐっ...!」

 

今度は立ち上がれそうにない...

 

そして、お父さんの腹を踏みつける。

 

「う...うがっ...!」

 

「落ちこぼれのクズやろうのくせに手こずらせやがって...」

 

「や...めろっ...!」

 

すると、悟飯が立ち上がる。

 

「おまえを...倒す!」

 

そして気功派を撃つが、避けられる。

さらに追撃をする。

 

その間、クリリンさんがやってくる。

 

「い...今のうちに...ク...クリリンにわた...す...

オ...オラが地球中からあ...つめた...元気玉を...!

オ...オラの手を握ってくれ... は、早く...!悟飯もやられちまう...!」

 

「手を握ればいいのか?」

 

「たのむ...!受け取ってく...くれ......」

 

すると、クリリンさんの手が光る。

 

「くくっ!」

 

「頑張ってくれ...こ...この気のコントロールは、悟飯達じゃ出来ない...」

 

すると、クリリンさんの手から球体ができる。

 

「でで、でた...!こ、これが...」

 

「元気玉だ... や...やったな!

クリリン...そ...そいつをヤツにぶつけてくれ...!」

 

「わ、分かった!やってみる、任せてくれ!」

 

悟飯もそろそろ限界のようだ。

 

そうして、クリリンさんは高台に昇り元気玉をベジータに放つ...!

しかし、ベジータに避けられ悟飯に向かっていく。

 

「(跳ね返せ、悟飯っ!そいつは味方だ!!

悪の気がないものなら跳ね返せるはずだ!!)」

 

そして、悟飯は元気玉を跳ね返してベジータに当たる。

 

「ぐわああぁ~~~っ!!!」

 

ベジータが空へ舞い上がる。

 

「やったぁーーーっ!!」

 

クリリンさん、悟飯が近づいてくる。

 

「とうとうやったな、お前たち!」

 

「はは、もう何回もダメかと思ったぜ...」

 

すると、ベジータが落ちてくる。

しかも、まだ生きている...!

 

「随分、ひどい目にあわせてくれたな...

い、いまのは俺でも死ぬかと思ったぜ。

貴様等ゴミを片づけるぐらいの力は残っているぞ。」

 

クリリンさんが弾き飛ばされる。

そして、こっちに向かってくる。

 

「いい加減にして、くたばっちまえ!!」

 

僕達も弾き飛ばされる。

そうして限界だったのか、僕は意識を手放してしまう...

 



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第九話 その後 ~ 病院

~3人称Side~

 

 

「は...はやく こいつらを片づけないと...

 

こ、このガキ、シッポが再生してやがる!

変身でもされたら厄介だぞ!」

 

すると、ヤジロベーさんが背中を切る。

そして、ベジータはヤジロベーさんの方へ向かった。

 

「そうか!悟成は意識がない...じゃあ、

 

悟飯ーーーっ!!空だ...空にある光の玉を見るんだーーっ!!」

 

「そ...空の...?」

 

そうすると、悟飯は大猿になる。

 

「し、しまったあーーーっ!!」

 

「悟飯...頼む!!」

 

ベジータは尻尾を切ろうとするが、大猿悟飯に叩きつけられる。

そして、ベジータは円盤で大猿悟飯の尻尾を切った。

 

「か、体が...動かな...!」

 

ベジータは悟飯に潰される。

 

そして、ベジータはリモコンみたいのもので宇宙船を呼ぶ。

 

「こ...この...俺が...まさか...ひ...引き返すことになるとは...」

 

すると、小型の宇宙船が落ちてきた。

 

「に、逃がしてたまるか...!」

 

クリリンは、ヤジロベーの刀を持ちベジータを切りつけようとするが...

 

「(待ってくれーーーーーっ!!)」

 

「ご、悟空!?」

 

「(ク...クリリン...すまねえが、そ...そいつを行かせてやってくれ... た...頼む...俺の、た...たった一度だけのわがままだ...)」

 

「分かったよ...だけど、いいな悟空!

今度ん時はちょいちょいっとぶっちぎりのパワーでやっつけちまえよ!」

 

「ああ...!」

 

「よ...よく覚えておけよ、ゴミども...

こ...今度は、貴様等に希望はないぞ...くっくくく...

せいぜい楽しんで、お...おくんだな......」

 

宇宙船が閉じる。

そして、宇宙へと飛んでいった。

 

 

そして、飛行機がやってきた。

 

「お~~~い!」

 

すると、真っ先にチチが出てきた。

 

「悟飯ちゃーん!!悟成ちゃーん!」

 

悟空を通り越して...

 

「だっ大丈夫け!しっかりしろっ!!おっ母がきたぞ!

ひでえめにあっただなっ!」

 

 

「わ、わりい。サイヤ人を逃がしちまった...」

 

「いやいや、追い返しただけでも大したもんじゃよ。」

 

「ブ、ブルマさん... ヤムチャさんたちも、お、俺達5人以外はみんな...や、やられて...」

 

「平気平気!1年たてばドラゴンボールでね...!生き返っちゃうんだから!」

 

「ピッコロも死んじまったから、だ...だから神様も...

ドラゴンボールはもう...無くなっちまったんだ...」

 

ブルマさんは大泣きした。

みんなは悲しそうになる...

 

「それより、早く怪我人を病院へ連れて行かんと!もう仙豆はないんだぞ。」

 

そして悟空達は、飛行機に運ばれる。

 

「...期待しないで聞いて...も、もしかすると、サイヤ人に殺された...みんなを...生き返られることが出来るかもしれない...」

 

「え!?」

 

 

 

 

~悟成Side~

 

 

僕は目を覚ますと、飛行機の中にいた。

体を動かそうとするが、動けないほどの激痛が走る!

 

「ん...うっ...!」

 

「悟成ちゃん!大丈夫だかっ?」

 

「う......う...ん......」

 

「あ!ちょっと待って、後で話すよ。みんなの死体を乗せなきゃ...」

 

そして、みんなは死んでしまった人達を運んでいく。

 

そして、悟飯も目覚める。

 

「う...うーん...」

 

「悟飯ちゃん!気がついただかっ!」

 

「あ...え...?お、お母さん!」

 

「ようやった、大したもんじゃぞ!助かったんだぞ!」

 

「ど、どうやって!? サイヤ人は?」

 

「あ、あいつは逃げられた... 逃げられちまった!」

 

「お、お父さんと悟成は...!?」

 

「後ろにいるぞ悟飯...おめえたちのおかげで生き残ったさ...!」

「ぼ...僕も...」

 

「はは...!」

「へへへ...」

 

「クリリン君... 話してくれる?さっきのこと...」

 

「あ!そ、そうか... うん...」

 

そしてクリリンさんは、ピッコロさんのことを話した。

 

「.......ナメック星人の星、ナメック星に行けばドラゴンボールが手に入るかもしれない...」

 

「そ、そうだよ!僕も聞いた!

ピッコロさんだって生き返るんだ!」

「僕も...」

 

「ご、悟飯ちゃん、なんてことをっ!」

 

「その通りだ!ピッコロが生き返れば、神様も...!

ということは、ここのドラゴンボールも復活できるんだ!」

 

「ふっ、素人は単純でいいわね...

だいたい、そのなんとかという星がどこにあるのかどうやって知るわけ?」

 

「ま...任せてくれ... 界王様...聞いていただろ、知っているかな... そのナメック星とかって星の場所をさ...」

 

「(ナメック星か...勿論知っておるぞ。なんといっても、儂は界王というぐらいだからな。)」

 

どこからか、声が聞こえてきた。

 

「す、すごい!話しらにも聞こえるぞ。」

 

「......ナメック星の位置だが...SU83方位の9045YX...か...」

 

「きゅ、9045YX!?嫌な予感...」

 

ブルマさんは機械をいじり始めた。

そして、ナメック星について告げられる。

 

「...これでひょっとしたら神はおろかに天津飯達もよみがえる可能性ができたわけじゃ!」

 

「甘い!ぜんっぜん甘いわ!

ナメック星ってとこの場所はわかったわ。

でも、どうやっていく気?

父さんが作った世界最速のエンジンをのせた宇宙船でナメック星に到着するまで...4339年と3か月かかるわよ...!長生きしなきゃね~ 」

 

「そのことだったら、多分大丈夫だと思うけどね!サイヤ人の乗ってきた宇宙船を使わせて貰うんだよ!」

 

「そ、そうか!希望が見えてきたぞ!」

 

 

 

そして、病院に運ばれた。

 

お父さんは...4か月、

僕は...半月、

悟飯とクリリンさんは数日間入院となった。

 

あと1か月もすれば、仙豆が出来るらしい。

 

「ちょっと!みんな、みんな!テレビみてよ、テレビ!」

 

ブルマさんが駆け込んできた。

テレビをつけると、宇宙船みたいなのが映っていた。

するとブルマさんはリモコンみたいのを取り出し、操作すると...

ドオーーーン!!

 

なんと、爆発してしまった。

 

「も、もう駄目だ...」

「ま、参ったな...」

 

すると、窓から黒い人(ミスターポポさん)が出てくる。

 

「宇宙船ある。

でも、ミスターポポ、ちょっとよく分からない。だから、誰か一緒に来て調べてくれ。ミスターポポ、案内する。」

 

ブルマさんが行くことになった。

 

 

 

・[数時間後...]

 

 

「......て訳で、宇宙船はばっちりオーケーよ!

あれなら、だった1か月でナメック星まで行けるのよ!」

 

そして悟飯の強い意志によって、クリリンさんとブルマさんで行くことになった。

僕は、まだ動けそうにない...

 

「じゃあ、10日後にカメハウスで!」

 

 

 

 

・[そして、悟飯達が出発する日...]

 

 

お母さんと悟飯が挨拶しに来た。

悟飯の姿に驚かせられたが...

そして、悟飯から胴着を渡される。

 

「悟飯が作ったのか?」

 

「そうだよ。」

 

「ありがとう悟飯。」

 

「じゃあ、行ってきます!」

 

「「行ってらっしゃい!」」

 

そして、悟飯達は旅立っていった...

 

 

 

・[数週間後...]

 

 

ブルマさんのお父さんがお見舞いにやってきた。

そして、お父さんはブルマさんのお父さんに宇宙船をつくるようにお願いしていた。

重力室付きの。

 

「ぼ、僕も行きます。」

 

「そ、そうか。」

 

そして、お父さんと一緒に行くことにした。

 

 

 

 

 

・[半月後...]

 

 

僕の体は回復し、なまっている体を動かしていた。

最後に着た、重り付きの胴着を着て。

 

お父さんは、まだ直っていない体なのにも関わらず筋トレをしていた...

いつも怒られていたが...

 

しかし今日は違った。

お父さんは、病院を抜け出していた。

そして、僕の所へやってきた。

 

「お、お父さん!?」

 

「たまには、体を動かさねえと!」

 

「無理しないでね...!」

 

そしてお父さんは岩を順調に壊すが、かめはめ波を打った後倒れ込んでしまった。

 

「だ、大丈夫!?」

 

「あ...あぁ...」

 

すると、飛行機がやってきた。

 

「無茶しおって...」

 

そして、お父さんは病院へ運ばれていった。

 



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Z ナメック星編
第十話 ナメック星へ出発、そして修業!


~3人称Side~

 

 

「は...はやく こいつらを片づけないと...

 

こ、このガキ、シッポが再生してやがる!

変身でもされたら厄介だぞ!」

 

すると、ヤジロベーさんが背中を切る。

そして、ベジータはヤジロベーさんの方へ向かった。

 

「そうか!悟成は意識がない...じゃあ、

 

悟飯ーーーっ!!空だ...空にある光の玉を見るんだーーっ!!」

 

「そ...空の...?」

 

そうすると、悟飯は大猿になる。

 

「し、しまったあーーーっ!!」

 

「悟飯...頼む!!」

 

ベジータは尻尾を切ろうとするが、大猿悟飯に叩きつけられる。

そして、ベジータは円盤で大猿悟飯の尻尾を切った。

 

「か、体が...動かな...!」

 

ベジータは悟飯に潰される。

 

そして、ベジータはリモコンみたいのもので宇宙船を呼ぶ。

 

「こ...この...俺が...まさか...ひ...引き返すことになるとは...」

 

すると、小型の宇宙船が落ちてきた。

 

「に、逃がしてたまるか...!」

 

クリリンは、ヤジロベーの刀を持ちベジータを切りつけようとするが...

 

「(待ってくれーーーーーっ!!)」

 

「ご、悟空!?」

 

「(ク...クリリン...すまねえが、そ...そいつを行かせてやってくれ... た...頼む...俺の、た...たった一度だけのわがままだ...)」

 

「分かったよ...だけど、いいな悟空!

今度ん時はちょいちょいっとぶっちぎりのパワーでやっつけちまえよ!」

 

「ああ...!」

 

「よ...よく覚えておけよ、ゴミども...

こ...今度は、貴様等に希望はないぞ...くっくくく...

せいぜい楽しんで、お...おくんだな......」

 

宇宙船が閉じる。

そして、宇宙へと飛んでいった。

 

 

そして、飛行機がやってきた。

 

「お~~~い!」

 

すると、真っ先にチチが出てきた。

 

「悟飯ちゃーん!!悟成ちゃーん!」

 

悟空を通り越して...

 

「だっ大丈夫け!しっかりしろっ!!おっ母がきたぞ!

ひでえめにあっただなっ!」

 

 

「わ、わりい。サイヤ人を逃がしちまった...」

 

「いやいや、追い返しただけでも大したもんじゃよ。」

 

「ブ、ブルマさん... ヤムチャさんたちも、お、俺達5人以外はみんな...や、やられて...」

 

「平気平気!1年たてばドラゴンボールでね...!生き返っちゃうんだから!」

 

「ピッコロも死んじまったから、だ...だから神様も...

ドラゴンボールはもう...無くなっちまったんだ...」

 

ブルマさんは大泣きした。

みんなは悲しそうになる...

 

「それより、早く怪我人を病院へ連れて行かんと!もう仙豆はないんだぞ。」

 

そして悟空達は、飛行機に運ばれる。

 

「...期待しないで聞いて...も、もしかすると、サイヤ人に殺された...みんなを...生き返られることが出来るかもしれない...」

 

「え!?」

 

 

 

 

~悟成Side~

 

 

僕は目を覚ますと、飛行機の中にいた。

体を動かそうとするが、動けないほどの激痛が走る!

 

「ん...うっ...!」

 

「悟成ちゃん!大丈夫だかっ?」

 

「う......う...ん......」

 

「あ!ちょっと待って、後で話すよ。みんなの死体を乗せなきゃ...」

 

そして、みんなは死んでしまった人達を運んでいく。

 

そして、悟飯も目覚める。

 

「う...うーん...」

 

「悟飯ちゃん!気がついただかっ!」

 

「あ...え...?お、お母さん!」

 

「ようやった、大したもんじゃぞ!助かったんだぞ!」

 

「ど、どうやって!? サイヤ人は?」

 

「あ、あいつは逃げられた... 逃げられちまった!」

 

「お、お父さんと悟成は...!?」

 

「後ろにいるぞ悟飯...おめえたちのおかげで生き残ったさ...!」

「ぼ...僕も...」

 

「はは...!」

「へへへ...」

 

「クリリン君... 話してくれる?さっきのこと...」

 

「あ!そ、そうか... うん...」

 

そしてクリリンさんは、ピッコロさんのことを話した。

 

「.......ナメック星人の星、ナメック星に行けばドラゴンボールが手に入るかもしれない...」

 

「そ、そうだよ!僕も聞いた!

ピッコロさんだって生き返るんだ!」

「僕も...」

 

「ご、悟飯ちゃん、なんてことをっ!」

 

「その通りだ!ピッコロが生き返れば、神様も...!

ということは、ここのドラゴンボールも復活できるんだ!」

 

「ふっ、素人は単純でいいわね...

だいたい、そのなんとかという星がどこにあるのかどうやって知るわけ?」

 

「ま...任せてくれ... 界王様...聞いていただろ、知っているかな... そのナメック星とかって星の場所をさ...」

 

「(ナメック星か...勿論知っておるぞ。なんといっても、儂は界王というぐらいだからな。)」

 

どこからか、声が聞こえてきた。

 

「す、すごい!話しらにも聞こえるぞ。」

 

「......ナメック星の位置だが...SU83方位の9045YX...か...」

 

「きゅ、9045YX!?嫌な予感...」

 

ブルマさんは機械をいじり始めた。

そして、ナメック星について告げられる。

 

「...これでひょっとしたら神はおろかに天津飯達もよみがえる可能性ができたわけじゃ!」

 

「甘い!ぜんっぜん甘いわ!

ナメック星ってとこの場所はわかったわ。

でも、どうやっていく気?

父さんが作った世界最速のエンジンをのせた宇宙船でナメック星に到着するまで...4339年と3か月かかるわよ...!長生きしなきゃね~ 」

 

「そのことだったら、多分大丈夫だと思うけどね!サイヤ人の乗ってきた宇宙船を使わせて貰うんだよ!」

 

「そ、そうか!希望が見えてきたぞ!」

 

 

 

そして、病院に運ばれた。

 

お父さんは...4か月、

僕は...半月、

悟飯とクリリンさんは数日間入院となった。

 

あと1か月もすれば、仙豆が出来るらしい。

 

「ちょっと!みんな、みんな!テレビみてよ、テレビ!」

 

ブルマさんが駆け込んできた。

テレビをつけると、宇宙船みたいなのが映っていた。

するとブルマさんはリモコンみたいのを取り出し、操作すると...

ドオーーーン!!

 

なんと、爆発してしまった。

 

「も、もう駄目だ...」

「ま、参ったな...」

 

すると、窓から黒い人(ミスターポポさん)が出てくる。

 

「宇宙船ある。

でも、ミスターポポ、ちょっとよく分からない。だから、誰か一緒に来て調べてくれ。ミスターポポ、案内する。」

 

ブルマさんが行くことになった。

 

 

 

・[数時間後...]

 

 

「......て訳で、宇宙船はばっちりオーケーよ!

あれなら、だった1か月でナメック星まで行けるのよ!」

 

そして悟飯の強い意志によって、クリリンさんとブルマさんで行くことになった。

僕は、まだ動けそうにない...

 

「じゃあ、10日後にカメハウスで!」

 

 

 

 

・[そして、悟飯達が出発する日...]

 

 

お母さんと悟飯が挨拶しに来た。

悟飯の姿に驚かせられたが...

そして、悟飯から胴着を渡される。

 

「悟飯が作ったのか?」

 

「そうだよ。」

 

「ありがとう悟飯。」

 

「じゃあ、行ってきます!」

 

「「行ってらっしゃい!」」

 

そして、悟飯達は旅立っていった...

 

 

 

・[数週間後...]

 

 

ブルマさんのお父さんがお見舞いにやってきた。

そして、お父さんはブルマさんのお父さんに宇宙船をつくるようにお願いしていた。

重力室付きの。

 

「ぼ、僕も行きます。」

 

「そ、そうか。」

 

そして、お父さんと一緒に行くことにした。

 

 

 

 

 

・[半月後...]

 

 

僕の体は回復し、なまっている体を動かしていた。

最後に着た、重り付きの胴着を着て。

 

お父さんは、まだ直っていない体なのにも関わらず筋トレをしていた...

いつも怒られていたが...

 

しかし今日は違った。

お父さんは、病院を抜け出していた。

そして、僕の所へやってきた。

 

「お、お父さん!?」

 

「たまには、体を動かさねえと!」

 

「無理しないでね...!」

 

そしてお父さんは岩を順調に壊すが、かめはめ波を打った後倒れ込んでしまった。

 

「だ、大丈夫!?」

 

「あ...あぁ...」

 

すると、飛行機がやってきた。

 

「無茶しおって...」

 

そして、お父さんは病院へ運ばれていった。

 



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第十一話 強くなったみんな

・[ナメック星到着まであと20分]

 

僕とお父さんは起きて、身だしなみを整えていた。

 

そして、10分前...

準備は整った。

 

「妙だな... 恐怖を感じねえぞ... 何を落ち着いているんだ、オラ...

とんでもねえやつらがいるってのに...」

 

「どうしたんですかお父さん...?」

 

「分からねえ... メチャクチャな重力で修業してておかしくなっちまったのかな...」

 

「きっと大丈夫ですよ、みんなを助けに行きましょう!」

 

「そ、そうだな!」

 

僕は、少し緊張している。

どうせ闘うんだろうから...

 

 

 

そして、ナメック星へ到着した。

 

もの凄い気を感じた。

おそらく、フリーザだろう。

 

「早く3人を探さねえと... 生きてろよクリリン、悟飯、ブルマ...

まずい、悟飯とクリリンが死にかけていやがる!

早く行かねえと...!」

 

「そうですね...行きましょう!」

 

「ああ!すぐいくぞ、待ってろ!」

 

悟飯達の元へ向かう。

しかし、悟飯とクリリンさんの気が違うのが分かった...

 

 

「カ、カカロット...やっときやがったか...」

「悟空...悟成...!」

 

悟飯もクリリンさんもベジータってやつも倒れている...

 

「悟成、悟飯に仙豆を食わせてやれ。」

 

お父さんから仙豆を1粒もらう。

お父さんはクリリンさんの元へ、

僕は悟飯の元へ向かう。

 

しかし、悟飯の首が折れている...

無理やり口の中に押し込んだ。

 

「お、おい!なんなんだ貴様らは!そのガキ達の仲間か!?」

 

悟飯は気がつく。

 

「ご、悟成!お父さん!」

気をつけて!!あ、あいつら...」

 

「酷い目にあったな、悟飯...」

 

「う、うん... 手も足も出なかった...」

 

「どうして、ベジータまでもやられているんだ...」

 

「あ、あいつにやられたんだよ。と、とにかくものすごい強さで...」

 

僕と悟飯はお父さんと合流する。

 

「悟空... お前にだって分かるだろ...?あ、あいつらの強さが...

べ、ベジータさえもあのザマなんだぞ...」

 

「それはそうと、どうしてベジータがやつらに...仲間じゃねえのか?」

 

「も、元々は仲間だったらしいんだが...」

 

「喋らなくていい、探らせてくれ...」

 

すると、お父さんはクリリンさんの頭に手を当てる。

 

「な、なにしてんだよ。お、俺熱はないけど...」

 

「...いろいろと分かったぞ。お前達2人がやけにパワーの上がった訳や、ブルマも無事だって事、奪われちまったドラゴンボール、それからフリーザってやつやあいつらの事、ベジータの事もな...」

 

「う、嘘だろ!?な、なんでそんなことが分かるんだよ!」

「え、どうやって!?」

 

「さあ... なんとなくこうしたら、分かるような気がしたんだ。悟成もやってみろよ。」

 

「え...!?...こ、こうかな...?」

 

僕は悟飯の頭に手を当てた。

探ると、いろいろな情報が流れてきた...

お父さんの言った通りだ。

しかし、どうしてできたんだ?

 

「わ、分かりました...

ベジータにはこの闘いで命を助けられたって感じなのかな...」

 

「え!?」

「お、お前達、いつの間にそんな能力を...!?」

 

「残る仙豆は1つだけか...」

 

お父さんはベジータに仙豆を渡す。

ベジータは回復する。

 

「ば、馬鹿だぜ!あいつも治して5人で闘おうって考えだろうが、そ、そんなことしたって...」

 

「そんなんじゃねえよ... あいつとは後で決着をつけてえしな...」

 

「あ、後で決着...!?」

 

「こいつらは、オラ1人で片づける。」

 

そして 、お父さんは向かっていった。

 

「妙な野郎だぜ...オレ達を1人で片づけるだと?ちっとはおもしろくしてくれよ...

おーい!このゴミ虫らの戦闘力はいくつぐらいだ!?」

 

「ほんとにゴミ虫らだぜ!戦闘力はどっちもたったの5000くらいだ。」

 

「なんだ...ガッカリさせやがって...ただのハッタリやろうかよ~」

 

お父さんは笑っている。

 

「おめえはオラに勝てねえ。闘わなくても分かる。」

 

「なにを言うかと思ったら!とんでもねえホラをふきやがったぜ、ゴミ虫がよ!

一瞬で永久に大人しくさせてやるぜ!」

 

リクームは独特のポーズをとって突撃しようとする。

隙だらけだったので、お父さんリクームの腹に強烈な一撃を食らわせた。

そして、一瞬でリクームを倒した。

 

「お、お父さん...倒したの...?」

「う、嘘だろ...?い、いくら不意打ちだったからって...べ、ベジータや俺達がどんなに攻撃してもビクともしなかったヤ、ヤツをたった一撃で...」

 

悟飯達がそんなに強くなっても勝てなかったのか...

 

「どうする、おめえ達!とっとと自分たちの星に帰るか!?それともこいつみてえにぶっ倒されてえか!?」

 

しかし、2人は突撃してくる。

 

「やっぱ帰らねえか。」

 

お父さんは受け止める。

小さい方はクラッシャーボールというもので攻撃する。

お父さんは避けず跳ね返し、大きい方の後ろへ行く。

 

「こ、こいついつの間に...!

て、てめえ、一体なにもんだ...」

 

「地球育ちのサイヤ人...らしいぜ。」

 

さらに、肘打ちをする。

そして、落ちるところに先回りして持ち上げる。

大きい方はビクともしない。

 

「これで分かっただろう!無駄な闘いはよせ!こいつもさっきのヤツもまだ死んじゃいねえ!早いうちにこいつら連れて、この星から出てけ!」

 

「カ、カカロットなにをしている...!とどめだ!どとめをさせー!」

 

「こいつらはもうガタガタだ。意味なく殺す必要はねえだろう!」

 

すると、小さい方はどこかへ逃げだした。

 

「あ、に、逃げた...!」

 

「しょうがねえな...仲間置いてっちまった...」

 

すると、ベジータは倒れている2人を気功波で消す。

 

「なんてやつだ!とどめを刺す必要はねえって言っただろ!」

 

「まったく、てめえの甘さにはいつもながらヘドが出そうだぜ...

どうやら、貴様は完全な超サイヤ人にはなりきれなかったようだな...」

 

「スーパーサイヤ人...?」

「スーパーサイヤ人?」

 

超サイヤ人って髪が金髪になるやつだったよね...?

 

「圧倒的に強くなったのが自慢らしいが、こんなことではフリーザには絶対に勝てんぞ!!貴様はフリーザの恐ろしさがまるっきり分かっちゃいないんだ!!」

 

「オラは自分で言うのもなんだが随分強くなったと思っている...

悟成と2人がかりでもフリーザには勝てねえって言うのか...!?」

 

「そういうことだ。闘うつもりなら覚悟しておくんだな。フリーザの強さはおそらく貴様らの想像を遙かに超えているぞ。

おまけにフリーザは今頃ドラゴンボールで不老不死を手に入れてしまっているはずだ...」

 

え...!? もう叶えてしまったのか...?

 

「い、いや、あいつはまだ願いを叶えていないと思う...も、もし、ここのドラゴンボールも地球と一緒なんだったら、神龍が出るときに暗くなるはずだろ!?」

 

「そうか!分かったぞ!あいつは合い言葉を知らないんだ!

死んだみんなを生き返らせることができるかもしれねえぞ!」

 

「やったー!」

「良かった...!」

 

フリーザってやつに願いを叶えられたら、どんなことになるのか...

界王様がおびえるほどだ。

ろくなことじゃないだろう...

 

「フリーザを倒すつもりだったんじゃないのか?」

 

「できればそうしてえところだが...まずはおめえに殺された地球のみんなを生き返らせるのが先決だ。」

 

「そんなくだらない願いを叶えても、そのうち地球ごとフリーザにぶっつぶされりゃなんにもならんだろ...

それより俺に不老不死の願いを叶えさせろ...」

 

「冗談じゃない!お、お前なんかにそんなことされたら、フリーザと変わらないじゃないか!」

 

クリリンさんの言う通りだ。

ベジータが不老不死にでもなってしまっても、地球を滅ぼしてしまうだろう...

 

すると、気が2つこっちにやってくるようだ。

1つは、小さい方の気だ。

 

「ん?2つの戦闘力がこっちに...

おいですったな。お前の逃したジースがギニュー隊長を連れてきたぞ...!

待てよ、フリーザはどこだ!?宇宙船の位置に確かにいたはずだが...」

 

「あっちの方角の遠い位置に強い気を感じる... 多分そいつがフリーザだろう。」

 

お父さんは指を指す。

 

「あ、あの方向は...!?」

 

悟飯達は慌てる...

 

「た、大変だ...!!最長老さんの所だぞ...!!

フリーザのやつ願いが叶わないから直接ナメック星人にどうするか聞き出しに行ったんだ...!!」

 

「もしかして、ここのドラゴンボールをつくったのは...!?」

 

「ああ!その最長老さんだ!!ま、まずいぞ!!」

 

「あ、あいつ、願いの叶え方を聞き出したら、ぜ、絶対に最長老さん達を殺しちゃうよ!」

 

「その最長老さんが死んでしまったらドラゴンボールも無くなってしまうことを知らないとすると...」

 

「な、なんだと!?」

 

まずいことになってしまったか...?

 



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第十二話 入れ替わる体

ジースとギニューがやってきた。

 

「さっきはよくもなめた真似をしてくれたな!ギニュー隊長自らが貴様らに制裁をくわえてくださるぞ...!」

 

「き、来やがったぜ...どうだ、今度も勝てそうか...!?」

 

「やってみなくちゃ分からねえよ。さすがに今度のヤツは桁違いの強さみてえだからな...

いや、悟成に任せてみるかな...」

 

「は、はい...」

 

お父さんは僕の修業の成果を信じているようだった。

 

「あいつは悟成がくい止めろ。

おめえ達はドラゴンレーダーでボールを探してくれ。オラはブルマを宇宙船まで連れて行く。

ベジータ、おめえはもう1人のヤツを倒してくれ。」

 

悟飯とクリリンさん、そしてお父さんはブルマさんの所へ向かった。

 

暫くすると、

 

「あばよ!!」

 

と言ってベジータはどこかへ行ってしまった...

 

「隙ありーー!!」

 

僕が驚いている間にギニューは襲いかかってきた...

ギリギリの所で避けた。

 

僕はギニューに突撃する。

暫く攻防を繰り広げた後、お互い離れる。

ギニューは気を溜め、大きなエネルギー波を放っていた。

スピードが違う...!

 

早速、界王拳の出番かな。

界王拳を使い避け、ギニューの後ろをとる。

僕はギニューの背中を蹴り飛ばす。

 

「なんなんだ、あの力は...!まさか...超サイヤ人...!?」

 

いきなりのスピード、攻撃力の増加に驚いているようだ...

 

「降参しろ...! お前は僕には勝てない。

僕は無駄な闘いはしたくないんだ。」

 

「無駄な闘いはしたくないだと...!?そ、そうか!貴様は超サイヤ人にはなりきれていないのだ!

だが、少なくともこのオレ様よりは強い...」

 

ギニューは笑っていた。

するとギニューはスカウターを外し、ジースに渡す。

そして、自分の体を痛めつけた。

 

何をするつもりだ...?

すると、

 

「チェーンジ!!」

 

「え!?」

 

突然、眩しい光に包まれる...!

目を開けると、そこには自分がいた...

すると、痛みが襲いかかってくる。

手を見ると、ギニューの手になっている...!?

 

「交換させてもらったぜ。貴様の体と...!」

 

「うっ...くそ...!」

 

「宇宙船に戻るぞ!今度の体はさらに速いぞ!!」

 

僕の体になってしまったギニューはバータからスカウターを受け取り、悟飯達の元へ向かっていった。

 

ま、まずいぞ!

けど、うまく体が動かない...!

 

「大丈夫か、悟成!やばいことになっちまったな...」

 

お父さんが帰ってきていた。

体を奪われるところを見たそうだ。

 

「は、早く向かわないと...!でも、うまく動けないや...」

 

「そうか!悟成がその体で慣れてねえんだったら、あいつだって慣れてねえはずだ!

オラが連れてってやる。」

 

僕はお父さんに連れてもらった。

 

 

 

そして、悟飯達の元へたどり着く。

悟飯達はギニューの攻撃避けまくっていた...

 

「お父さん!」

「悟空!」

 

「よく聞け!そいつは悟成じゃねえ。体をとっかえやがったんだ...!そいつはギニューだ!

オラが相手をする。」

 

そして、お父さんはギニューの前に立つ。

 

「おめえは、オラには勝てねえ... 悟飯達が闘ってもだ。」

 

「勝てないだと!?」

 

「そいつは悟成の体だ。 精神と体とを一致させなきゃ、大きな力なんて出せねえぞ!」

 

「このギニュー様にそんなハッタリは通用せんぞ...!今見せてやる!」

 

ギニューは気を溜める。

そんなに上がっていない...

 

「ジース!このオレの戦闘力はいくつだ!?」

 

「に、23000ですが...」

 

「ば、馬鹿な...!

ジース!!なにをしている。き、貴様も闘わんか!!」

 

「あ!は、はい!」

 

「おっと!貴様の相手はこのオレだ!」

 

ギニューの相手はお父さんが、

ジースの相手はベジータとなった。

 

ギニューは気功波を撃つ。

お父さんは、すぐに弾き飛ばす。

 

お父さんはラッシュをする。

お父さんが圧倒している。

僕(ギニュー)の体はなかなかダメージを負っている。

そしてお父さんは、とどめを刺そうとする。

 

すると、ギニューはまた笑った。

 

まさか...!

 

「チェーンジ!!」

 

お父さんは避けようとするが、

 

「か、体がう、動かねえ...!」

 

まずい...

いや元に戻れるチャンスだ...!

 

「間に合えー!!」

 

僕はその光線の先に割り込む。

 

も、戻れた...?

すると、さっきよりも痛みが増した...

 

「あ、あの野郎、よ、よくも邪魔を...!」

 

「大丈夫か、悟成!」

 

お父さんは僕へ駆けつける。

しかし、

 

「チェーンジ!!」

 

その隙にお父さんが...!

その技連続で使えるのか!?

そして、お父さんとギニューが入れ替わってしまった...

 

「今度は成功したか...」

 

ギニューは僕とお父さんに襲いかかろうとする...

すると、どこからかギニューに気功波が襲った。

ベジータだった。

ベジータはジースを倒したようだ。

 

「べ、ベジータ!そ、そこまでしなくても...!」

 

「せいぜいそうやって、甘い戯言をほざいてろ、カカロット...貴様は一生超サイヤ人にはなれん。」

 

そう言って、ベジータはギニューの腹を殴り飛ばす。

そして、ラッシュをしていく。

やっぱり、お父さんの体になってもあまり強くなっていない...

 

ベジータはギニューを地面に叩きつける。

 

「とどめだー!!」

 

すると、またギニューは笑う。

まただ...

 

「チェーンジ!!」

 

「チャンスです...!」

「間に合ってくれー!!」

 

お父さんはその光線の先に割り込んだ。

お父さんは元の体に戻れたようだ。

 

「また、邪魔を...!!」

 

「ど、どうやら元に戻れたぞ...」

 

「あさはかだったな...今度こそはもう邪魔はできまい!」

 

お父さんは仰向けで倒れている。

僕も邪魔なんてできる状態じゃない...

しかも、お父さんは僕よりもかなりダメージを負っている。

 

「ま、まずいぞ。い、今ヤツにベジータの体を手に入れさせたら、お、おしまいだ... 」

 

「ど、どうすれば...」

 

そして、

 

「チェーンジ!!」

 

「こ、これだ!!悟成、これを投げてくれ!」

 

「は、はい...!」

 

お父さんは蛙を見つけ、僕に投げ渡す。

僕は光線の先へ投げる。

うまくいってくれ...!

 

ベジータにはなんともなかった。

成功したか...?

 

ギニューが四つんばいになる。

そして、どこかへ行ってしまった。

 

「や、やったぞ...」

「やった...!」

 

「ご、悟空、悟成大丈夫か!?」

「お父さん、悟成、しっかり!」

 

「は、はい...なんとか...」

「あ...ああ...

ず、随分オラの体を痛めつけてくれたもんだなベジータ...」

 

「ギニューのヤツは一体どうなったのか説明しろ。」

 

「今逃げてったのは蛙さ... でもってそこんとこにいる蛙みてえなのがギニューだ...」

 

「どうやったのか知らんが...」

 

お父さんは悟飯とクリリンさんに支えられていた。

僕はなんとか立ち上がった。

ちょっとふらつく。

 

「お、おいおい、大丈夫か?」

 

「多分、少し休めれば大丈夫です...」

 

「なあ、悟空。仙豆はもう1粒もはいのか?」

 

「あ...ああ...参ったな...」

 

「今ならうっとうしい貴様らを消し去るくらいわけはない。」

 

「べ、ベジータ... き、貴様ってヤツは...」

 

「だ、大丈夫だ。今はオラ達を殺せねえさ...」

 

「まあ、そういうことだ。ドラゴンボールのこともあるが、何よりフリーザと闘うには貴様らの特にカカロットの力が必要だからな...

それにはそいつを治療し、フルパワーにしてやるしかない。

ついてこい宇宙船の中へ...」

 

ベジータは僕の闘いぶりを見ていなかったせいか、あまり気にしていないようだった...

僕はフリーザの宇宙船の外で休むことにした。

宇宙船の足の辺りに座ってもたれかかる。

 

お父さんはなにかの装置の中に入れられていた。

メディカルマシーンというものでその液に使っていたら回復するらしい...

新型というものがあったらしいが、ベジータが壊してしまい、旧型1台しか使えないそうだ...

 

悟飯達は、戦闘服というものに着替えていた。

 



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第十三話 願いと絶望

クリリンさんは最長老さんの所へ行った。

悟飯はドラゴンボールを見張っている。

ベジータは宇宙船の中で寝ている。

 

「クリリンさんが最長老さんの所へ行って帰ってくるまで、やっぱり2時間はかかっちゃうかな...」

 

「そ、そんなに遠いのか...?」

 

「うん... ここからはね。」

 

すると、2つの気が近づく。

1つはクリリンさんだ。

もう1つは分からない...

 

悟飯は飛んでその気の方向を見る。

すると、2つの気が消えた。

 

「やっぱり、クリリンさんだ!もう1人は...デンデ君だ!やった!」

 

そして、悟飯は向かっていった。

デンデ...?あの、ナメック星人かな?

僕は悟飯の記憶をたよりに思い出す。

 

クリリンさん達は戻ってきた。

 

「悟成もいけるか?ドラゴンボールをあそこまでこっそり運ぶんだ。」

 

「はい。 分かりました...」

 

僕は立ち上がって3人の元へ行く。

ドラゴンボールを持つ。

 

「ほんとに大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫です... 先に行ってください...」

 

デンデさん以外は先に行った。

 

「ぼ、僕が治しましょうか?」

 

「な、なにをですか...?」

 

「あなたの傷や体力です。」

 

「そ、そんなことができるんですか...!?」

 

「はい!」

 

デンデさんは僕に手をかざす。

すると、みるみると体力が回復する...

 

「ほ、ほんとだ... 早く行かないと...!」

 

「そうですね...!」

 

僕とデンデさんは悟飯達の元へ向かった。

 

「あれ、悟成の傷が治っている...」

「ほんとだ...どうしてだろう?」

 

「デンデさんに治してもらいました。」

 

「え!?そ、そんなことができるのか!?」

 

「はい!」

 

「もっと早くに分かりたかった...!悟空のやつもすぐに治ったのに...」

 

すると、大きな気がこっちに近づいてくる...!

 

「な、なにかがこっちに近づいている...す、凄い速さで...」

 

「フ、フリーザだ...!急げ、デンデ!!早く願いを叶えさせてくれ!」

 

「は、はい!

タッカラプトポッポルンガプリットパロ!」

 

ドラゴンボールは光りだす...

そして、空が暗くなる。

地球のドラゴンボールと一緒みたいだ。

 

神龍が出てきた。

大きい...!

 

「で、でかい...ち、地球よりも全然でかい...!か、形も違う...」

「あ、あれが神龍...」

「は、初めて見た...」

 

「ここではポルンガといいます...夢の神という意味です...ぼ、僕も見たのは初めてですけど...」

 

「ドラゴンボールを7個揃えし者よ、さあ願いを言うがいい。どんな願いも可能な限り、3つだけ叶えてやろう。」

 

3つ!?

 

「い、今、3つって言ったのか!?」

 

「そうです。叶えられる願いは3つです。」

 

「ま、まず、サイヤ人に殺された地球のみんなを生き返らせてください!」

 

デンデさんが通訳する。

しかし、

 

「それは叶わぬ願いだ。生き返られることのできる人数は1人ずつだけだ。」

 

「え!?」

「な!?」

「そ、そんな...!」

 

すると、

 

「(聞こえるか、ピッコロだ!!界王を通してお前の心に直接話しかけている!)」

 

「ピ、ピッコロ!?」

「「ピッコロさん!」」

 

「(よく聞くんだ!1つめの願いでこの俺を生き返らせるんだ!

俺が生き返れば神も生き返る!そうなれば地球のドラゴンボールは復活して、ほかの連中もよみがえることができるはずだ!!)」

 

そうか...!

その方法があったんだった。

 

「(そして、2つ目の願いで生き返られた俺をそのナメック星にとばしてくれ!!

俺は闘いたいんだ!!生まれ故郷で俺と同じ仲間だという連中を殺した、フリーザってやつとな...!

3つ目の願いは好きにしろ!)」

 

「わ、分かりました、ピッコロさん!!」

 

ピッコロさんも闘いたいんだな...

ピッコロさんも強くなったんだろう...

 

デンデさんの通訳でポルンガは1つ目、2つ目と願いを叶えてもらった。

しかし、ベジータの気も近づいてくる。

気づかれたようだ。

 

ピッコロさんが現れない。

デンデさんが言うかぎり、どうやらこの星のどこかにいるようだ。

 

そして、ベジータがたどり着いてしまった...

 

「貴様ら、よくもこのベジータ様を出し抜きやがったな...許さんぞ!!」

 

「ま、待って!!願いは3つまで叶うんです!ま、まだ叶えられる願いが...」

「ば、馬鹿!!喋るな!」

 

悟飯はベジータの威圧で言ってしまった...

 

「そいつを聞いて、安心したぜ...

さあ!この俺を不老不死にしろ!!フリーザはもうそこまで来ているぞ!」

 

フリーザももうすぐたどり着いてしまう...!

 

「こ、そうなったら、破れかぶれだ!デンデ、そいつの願い叶えてやれ!

べ、ベジータもとんでもない悪だが、フリーザよりはマシだ!

悔しいが、それしか今のピンチをしのぐ方法はない...!」

 

「わ、分かりました... で、では...」

 

「よーし!それでいいんだ!!」

 

しかし、デンデが言っている間にポルンガは消えてしまった...

そして、石になったドラゴンボールが降ってくる。

 

「ど、どうしたんだ...な、なぜ...」

 

「最長老様が亡くなられたのです... ドラゴンボールを作られた最長老様に、と、とうとう寿命が...」

 

「な、なんだとー!?お、俺の不老不死はどうするんだ...!!!」

 

フリーザはやってきてしまった...

 

「「「フ、フリーザ...!!!」」」

 

「やってくれましたね、みなさん...

よく私の不老不死への夢を打ち砕いてくれましたね...

初めてですよ...この私をここまでコケにしたお馬鹿さん達は...

 

ゆ、許さん...絶対に許さんぞ、虫けらども!!!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!1人たりとも逃がさんぞ、覚悟しろ!!」

 

「本性を現しやがったな...やってみやがれ!今の俺がそう簡単にやられると思ったら大間違いだぞ!」

 

「なにを言いだすかと思えば、どうやら私の恐ろしさを忘れてしまったようだな...

思い出してやるぞ!!」

 

フリーザは気が膨れ上がる。

物凄い気だ...

まずいぞ...みんな生きて帰れるか...

 

「そ、そそ、そんな...」

「ま、まずいぞ...」

「あ、あいつ...こ、ここまで物凄いとは...

か、勝てるわけないぜ...」

 

「勝てる!俺とこいつらの4人で闘えばなんとか勝てるぞ!」

 

「なにを言い出すかと思えば...」

 

「さすがのフリーザも気づいてはいなかったようだな...

こいつらの戦闘力はどんどんと上がっている...そして、この俺は貴様の恐れていた超サイヤ人になりつつある...!」

 

「よくそんな大ボラが吹けますね...

いちいち癇にさわるヤローだ!!」

 

フリーザは突撃する。

ベジータはフリーザの手を受け止め、押し合いをする。

ベジータは気をあげる。

すると、フリーザのスカウターが壊れた。

そして、2人とも離れる。

 

「なるほど...まんざらでたらめばかりではなさそうですね...」

 

しかし、フリーザは余裕の顔をしている。

 

「変身しろ、フリーザ!どうせなら今すぐ変身して正体を見せたらどうだ!」

 

「「「へ、変身...!?」」」

 

「いいだろう...!そこまで死にたいのなら、見せてやる!!」

 

「へ、変身!?変身をするって...!?」

 

「宇宙人の中にはごくたまに必要に応じて姿を変えるヤツがいやがるんだ...」

 

「私の場合は違いますよ... パワーがあり余りすぎて、自分でもうまくコントロールできないからね...」

 

それってまずいんじゃ...

 

「恐れるな、ハッタリだ... そこまでは変わらん。」

 

「そうでしょうか?よーく見ておきなさい。滅多に見られるものではありませんよ。」

 

そして、フリーザは変身する。

ジャケットが吹っ飛ぶ。

 

「なにが変身だ...笑わせやがるぜ。」

 

さらに、フリーザは気を溜める。

そして 体が膨らみ、背が高くなる。

さらに気が上がった...

 

勝てないかもしれない...

 

「ま、まさか... こ、こんなことが...」

「こ、殺される...」

「あ、悪夢だ...」

「く、くそ...」

 

「気をつけろよ... こうなってしまったら、前ほどやさしくはないぞ...

ちなみに戦闘力は100万以上は確実か...」

 

100万!?

 



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第十四話 フリーザとの闘い

僕達はフリーザの気合いで吹っ飛ばされる。

さらに爆発した...

 

みんなは飛んで逃げる。

僕は急いでデンデを助ける。

少し傷を負ってしまったが...

 

「さすがに皆なかなかの逃げ足の速さだ。

さーて、どいつから地獄を見せてやろうか...」

 

ベジータは動揺していた...

すると、フリーザはクリリンさんの腹を角が貫いた...

は、速い...!

 

「クリリンさーん!!」

「クリリンさん!!」

 

「おっと、すまんすまん。やはり、どうもパワーがありすぎて自分をうまくコントロールできなかったようだ。」

 

クリリンさんが投げ飛ばされ池に落とされる。

悟飯は追いかけていく。

しかし、フリーザに追いつかれる。

 

「あいつを助ける気か?無駄だすぐに死ぬ。それより自分の身を心配したらどうだ?」

 

悟飯は怒りでフリーザを蹴り飛ばした。

さらに立て続けに顎を殴り、フリーザの腹部に何度も殴った。

さらに、気弾を撃ちまくった。

 

やるな悟飯...!

最長老さんという人にパワーアップだけあるな...

僕は少し期待をしてしまっていた...

僕とデンデさんはクリリンさんの所へ行った。

 

「クリリンさん!」

「大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫です!まだなんとか息が...!」

 

「そんな心配をしてる暇はないぞ!」

 

フリーザは立ち上がる。

あまり効いていないようだ...

 

「貴様ただのチビではないようだな...今のさすがのオレも少し痛かったぞ...」

 

フリーザの気がさらに上がる...

 

「ま、まさか...気の力がもっと強くなっていく...!」

「こ、こんなことが...」

 

フリーザは一瞬で悟飯の所に行く。

そして、悟飯は地面に叩きつけられる。

ベジータが不意に気功波を撃つが、フリーザには全く効いていない...

 

フリーザは悟飯の元へ行く。

悟飯は攻撃を仕掛けるが、全て避けられる。

そして、腹に一撃をくらってしまった。

さらに、蹴り飛ばされる...

 

「悟飯!!」

 

僕は悟飯の元へ向かう。

しかし、

 

「今度は貴様の番だ。」

 

僕は界王拳 2倍を使い、攻防を繰り広げる。

しかし、フリーザにはあまり効いていない。

界王拳をさらに上げる。

3倍、4倍と...

徐々に効いてきているようだ。

しかし、おそらくフリーザにはまだ及ばない...

 

「貴様は想像以上にできるようだな。実力を見せてやろう。」

 

仕方ない界王拳を5倍にするか...

僕はこれ以上使えるかどうか分からなかった。

前のお父さんのようになってしまうのではないかと...

 

ほぼ互角になった。

しばらく互角の闘いが続いた。

しかし、僕はボロボロになってきた。

 

 

お父さんはナメック星に行く途中、界王拳を極めていたので10倍位には耐えられるようになっていた。

僕は後から教えてもらったので、あまり極められなかった。

だからなのか、体は慣れていないようだった...

 

 

やはり駄目だったか...

こんな体じゃ、勝てない...

 

「どうやら、時間切れのようだな...」

 

フリーザは僕を叩き落とす。

さらに、気功波を撃つ。

 

体がうまく動かないせいか、まともにくらってしまう...

そして、フリーザに踏みつけられる。

 

「どうしたベジータ!助けに来んのか?」

 

おそらくベジータは今の闘いで驚いていただろう。

ベジータは動こうとしない...

 

すると、どこからか気円斬が飛んでくる。

クリリンさんだ...!

きっと、デンデさんに回復してもらったんだろう。

悟飯も回復している。

 

「あ、あいつは、す、少なくとも相当の重傷だったはずだ...!!」

 

すると、また誰かがやってきた。

 

「あ!!ピ、ピッコロさん!!!」

 

「待たせたな...

ヤツがフリーザか...なるほど確かにとんでもなさそうな化け物だ...」

 

ピッコロさん...!?

でも、気が少し違う...

 

「さて、宇宙のゴミを片づけてやるか...

俺1人でやる。お前達は手を出すな。

誰か悟成をどこかに連れてってやれ。」

 

「え!?」

「い!?」

 

そして、ピッコロさんは地面に降り立つ。

 

「どこかに避難してろ、デンデ。」

 

ピッコロさんがデンデさんを知っている...?

 

悟飯達が来た。

 

「だ、大丈夫...!?」

 

「う......う...ん......」

 

体力はほぼ無い...と思う...

僕は全力を尽くしていた。

それでもフリーザにはかなわなかった。

界王拳は恐ろしいと思った...

 

さらに、デンデさんの回復をもう1度試してみたいとも思った。

仙豆での回復でもそうだが、デンデさんの回復でも体がパワーアップしたような気がした...

てっきり仙豆の効果なのかと思っていたが、どうなんだろう...?

 

 

僕は、少し離れたところに運ばれる。

その間にデンデさんが来て、回復してもらった。

すると、みんなは僕を見て驚いていた。

僕は戸惑っていた...

 

「悟成の気の感じが変わった...」

「ほんとに悟成なのか...!?」

「まさか、こんなことが...」

 

確かに、僕の体が変だった。

今までの自分とは違うような感じがした。

力がどんどんわき出るような感じ...

なんだろう...

 

その時、フリーザとピッコロさんの闘いは始まった。

互角に闘っている...

しかし、フリーザはまだ僕と闘った時みたいに本気じゃない...

でもピッコロさんもまだ重りをつけている。

 

するとフリーザの気が上がり、ピッコロさんは地面に叩きつけた...

 

「きっきは悪かったな、貴様もなめてたんだ。だが想像以上にできるんでな。貴様にも実力を見せることにした。」

 

ピッコロさんはターバンとマントを脱ぐ。

 

「俺もだ。本気でやろう...」

 

「そ、そうか...!」

「ピ、ピッコロのやつ、こんな時まであんな重いターバンとマントでやってたのか...!」

 

「貴様らに殺されたナメック星人の怒りを思い知れ!!」

 

「勘違いしているようだな!今見せたのが本気だと思ったのか!?

先に絶望感を与えておいてやろう...

このフリーザは変身する度にパワーがはるかに増す...その変身をあと2回もオレは残している...」

 

「変身だと...!?」

「な、なんだって!?」

 

まだ2回も変身するのか!?

 

「みせてやろう!!光栄に思うがいい!この変身まで見せるのは貴様が初めてだ!!」

 

フリーザは変身する。

頭が後ろに伸び、肩の部分が上がった。

気かまた強くなった。

これはピッコロさんでも勝てないかもしれない...

 

「お待たせしましたね... さあて、第2回戦といきましょうか...」

 

「た、大して変わってないんじゃないか...!?」

「ば、馬鹿め...!さ、さっきまでとはまた別物だぞ...!

しかも、落ち着きを取り戻して冷静になりやがった... 」

「あ、あいつ、ピッコロさんから受けたダメージも無くなっている...」

「ピッコロさん... 勝てるのかな...」

 

いや、本当に勝てないかもしれない...

 

フリーザはピッコロさんに襲いかかる。

ピッコロさんは逃げる。

しかし、すぐに追いつかれてしまう...

今までより、速い...!

 

そして、ビームを連続で撃つ。

ピッコロさんに穴が空いてくる...

 

その時、悟飯が向かっていった。

 

「やめろー!!!」

 

僕もクリリンさんも行こうとするが、ベジータに止められる。

 

「な!?」

「なにするんだ!」

 

「この俺を半殺しにしろ!!今すぐにだ!!」

 

「え?どうして...」

 

すると、

 

「お前なんか死んじゃえーーー!!!

 

フルパワーだー!!!」

 

悟飯が特大の気功波を撃つ。

凄い気だ...!

やはり、悟飯も強くなったようだ...

 

しかし、フリーザは押し返した。

悟飯の元へ返ってくる...!

僕はベジータを無視して、気功波を跳ね返した。

 

「あ、ありがとう... 悟成...」

 

「つ、強くなったな2人とも、お、俺は嬉しいぜ...」

 

「で、でも駄目だ...こ、渾身の力を込めてやったのに、フリーザには通じなかった...

それよりも悟成の方が...」

 

その時、

 

「ようし...!この姿のままでもあなた達を粉々にするのは簡単なことですが、殺す前に死よりも恐ろしい、究極のパワーというものをご覧に入れましょう!

私の最後の変身を...私の真の姿を!!」

 

真の姿...!

フリーザは変身を始める。

 

その時、クリリンさんはベジータに気功波を撃った。

 

「な、なぜ、クリリンさんがベジータを...」

「さあ...」

 

「ふ、2人とも...!こ、この場から離れるんだ...!」

 

僕はピッコロさんをクリリンさんの所へ運ぶ。

 

「だ、大丈夫ですか!?ピッコロさん...」

 

「へ、平気だとは言えんな...」

 

「大丈夫!そのケガ、治せますよ!」

 

クリリンさんは説明した。

サイヤ人は死にかけてから復活すると、強さが増すらしい。

だから、僕も悟飯も強くなっていったのか...

 

デンデさんが来て、ピッコロさんを回復する。

 

「なるほど、信じられん...お、俺にもこんな能力があるのか...?」

 

「い、いえ、あなたは戦闘タイプですから... 」

 

「デンデ...ベジータを治したくない気持ちは分かるが...」

「治してやってくれ... 今の俺ならベジータは倒せるが、フリーザは無理だ...」

 

フリーザの変身が完了する。

凄まじい気だ...

これ以上パワーアップしなければなんとかなるかもしれない...

 

「な、なんという馬鹿でかい気だ...!」

「あ、現れるぞ... と、とんでもない化け物が...」

「デ、デンデ頼む!ベジータを治してやって...!!」

 

デンデさんはベジータを治すことを決意したようだ。

ベジータの元へ向かった。

 



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第十五話 最終形態

煙が晴れフリーザの姿が見える...

スリムになって背も小さくなった。

 

「あ、あれがフリーザの正体か...!?ち、小さくなってさっぱりしちまって...迫力が...」

 

「が、外見だけで実力を判断するなといういい見本だ...

ち、ちくしょう... と、とてもじゃないが、お前達を助けれそうもない...」

 

すると、フリーザはこっちに向かってビームを撃つ。

当たったのは...デンデさん...!!

 

「デンデーーー!!!」

 

「み、見えなかった...ば、馬鹿な...」

 

「これでもう復活できない...」

 

まさかさっきので、見つかってしまったのか...?

復活はもうできなくなってしまった...

もしかしたらまずいかもな...

 

フリーザはこっちに向かってきた。

 

「き、消えたぞ!!」

 

みんなは見えていなかったらしい。

でも僕はフリーザが僕達の後ろに行ったのが分かった...

 

「後ろ...!」

 

「約束でしたよね。地獄以上の恐怖を見せてあげるって...」

 

すると、悟飯がフリーザに向かった。

続いて、クリリンさん、ピッコロさん、僕の順番で攻撃を仕掛ける。

 

3人の攻撃は全て避けられる。

しかし、僕の頬への拳は当たった...

 

え...?わざとじゃないよね...?

 

フリーザは睨んでいた...

僕はなんだか怖くて離れた。

 

すると、他の3人は気候派を撃った。

しかしフリーザは避け、僕達の後ろに回った。

 

「き、消えた...!!」

 

僕はまっ先に振り向いたかもしれない。

 

「後ろだ!!」

 

今度はベジータの声でみんなは振り向く。

ベジータも見えたのかな...?

 

すると、フリーザは悟飯に向かって2つのビームを撃つ。

しかし、悟飯は避けない。

多分、見えていないからだ...

 

「危ない!!」

 

僕は悟飯を引っ張った。

ギリギリ当たらなかった...

 

「ま、また、動きも攻撃も見えなかった...」

 

「あ、ありがとう...また助けてもらって...」

 

ベジータは降りてきていた。

 

「貴様らにいいものを見せてやろうと思ってな...」

 

「ま、まさかお前、勝つ自信があるというのか...!?」

 

「貴様らは邪魔だ。引っ込んでみておくんだな。悟成、貴様もだ。」

 

ベジータがそう言ってきた。

なにをする気だ...?

 

「大した自信だねベジータ... それとも、恐怖のあまりに頭がおかしくなったのかな?」

 

「今のうちにそうやってニヤニヤ笑ってろ!

ここにいるのが、貴様の最も恐れていた超サイヤ人だ。」

 

超サイヤ人って、髪が金色になるんだよね?

なってないとすると...

しかし、自信ありげのベジータだ...

「相変わらず、冗談きついね...」

 

「貴様とカカロットの出番はないぜっ!」

 

そう言って、ベジータはフリーザに向かった。

僕とお父さんって、ベジータは僕もかなり強くなっているのを分かったのかな...?

 

ベジータはフリーザに手刀打ちをするが、避けられる。

フリーザは陸地に移動する。

ベジータは必死で気づいていなかった...

 

フリーザの気が上がっている...

まだ本気を出していないのか...?

 

「ちょっと本気でスピードをあげたら、ついてこれないようだね... それでも超サイヤ人なのかな?」

 

「ば、馬鹿な...」

 

「はっきり言って、そんな程度のスピードではとても勝てないよ。所詮、超サイヤ人なんてただのくだらない伝説だったんだ。」

 

「俺は...俺は超サイヤ人だーーーっ!!!

くたばれフリーザーーーッ!!!」

 

ベジータはムキになっている...

ベジータはもの凄い気功派を撃つが

しかしフリーザの片足の蹴りによって上へ弾き飛ばされる...

 

「あ、あれを、た、ただの足けりで跳ね返しやがった!」

 

「今度は、こっちからやらせてもらうよ... 軽くね。」

 

ベジータは涙を流していた...

まさか、戦意を失ってしまったのか...!?

 

フリーザは、ベジータに頭突きをし、地面に叩きつけられた。

 

僕はベジータの元へ向かった。

すると、フリーザは僕を蹴飛ばした。

強い...界王拳を使わないといけないかな...?

フリーザはシッポをベジータの首に巻きつけようとする。

 

僕は界王拳を使い、本気でフリーザを蹴飛ばした。

フリーザは意外と遠くまで吹っ飛ばされる...

自分でも驚いている...

 

「え...!?」

「あのフリーザを蹴飛ばしただと...!?」

「す、すごい...」

「な...なんだと...」

 

フリーザはこっちに向かってくる。

 

その時、お父さんがやってきた。

フリーザは地面に着地する。

 

「そうか、不思議なでかい気の正体はピッコロだったのか。

さらに悟成もとんでもなく強くなっている...

遅くなってすまなかった。おかげでダメージも回復できた。あとはオラに任せてくれ。

悟成も闘えるか?」

 

「は、はい!」

 

「お父さん...」

「悟成もそうだけど、悟空の今までのお前の気とは感じが違う...」

 

「貴様がフリーザか... 思ってたより、ずっとガキっぽいな。」

 

「まだ、ゴミが残っていたのか...」

 

「カ...カカロット... お...お前も... 」

 

「バカだね。大人しくふるえてりゃよかったのに...」

 

「かもな...」

 

フリーザは、お父さんに攻撃を仕掛けるが蹴飛ばされる。

そして、ビームを僕達に撃ってくる。

 

「生意気だよ、お前達。」

 

ほとんどお父さんが片手で弾き飛ばす。

一部の流れ弾は僕が弾き飛ばした。

 

「まさか、全部弾き飛ばした...」

 

「悟成、おめえも弾き飛せるなんて、ほんとに強くなったな...!

もしかしから、界王拳10倍以上耐えられるかもな...」

 

じゅ、10倍以上...!?

そんなに強くなったのか...?

 

「フ...フリーザ...!本気でやった方がいいぜ...

こ...こいつらこそ...き...貴様の最も恐れていた...ス...超サイヤ人だ......!

も...もうてめえはおしまいだ...」

 

すると、フリーザはベジータの心臓を貫いた。

 

「知ってたはずだろ!ボクが下らないジョークが嫌いだってことをさ。」

 

「ベジータ...!

おい!わざわざとどめを刺すことあねえだろ!」

 

「超サイヤ人だなんてつまらないただの伝説にいつまでもこだわってるからさ。

ボクはくどいヤツが嫌いなんだ。」

 

ベジータはお父さんに言った。

 

お父さんが生まれた、惑星ベジータはフリーザの手によって消されたらしい。

サイヤ人達はフリーザの命令通りに働いていた。

フリーザは超サイヤ人が生まれるのを恐れて、ベジータ達以外は全員殺されたらしい...

 

「......た...たのむ...フリーザを...フリーザを倒してくれ... サ...サイヤ人の......手......で.........」

 

「ベジータ...」

 

ベジータは泣いていた...

全てはフリーザのせいだということなのか...

酷いな...

 

ベジータの意識がなくなった...

 

「やっとくたばったか... じゃあ、恐怖のショーを再開しようか。」

 

「おめえが泣くなんて... よっぽど悔しかったんだろうな...」

 

そしてお父さんは穴を作り、その中にベジータを入れ、埋めた。

 

「......オラも少し分けてもらうぞ、その誇りを...

おめえ達に殺されたサイヤ人達のためにも、そしてここのナメック星人たちのためにも...

おめえをぶっ倒す!!」

 

「下らないことを...」

 

「貴様ら、この場から離れるんだ!俺達は邪魔だっ!!」

 

「お父さん、悟成、死なないで!!フリーザをやっつけて!!」

 

そう悟飯は言うと、みんなと一緒に飛んでいった。

 



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第十六話 恐るべし力と元気玉

闘いは始まる。

お父さんはフリーザに向かう。

そして、互いに拳をぶつけ合う。

互いの攻撃を避ける。

 

フリーザは大きめのエネルギー弾を撃つ。

お父さんそれを受け止めようとする。

しかし、体が崖にぶつけられる。

 

崖に亀裂が入っている...

お父さんはなんとか受け止めた。

手のひらに息を吹きかけている。

「思ってたよりずっと強いようだね。ちょっと驚いたよ。でも、ボクにはかなわない。」

 

フリーザは余裕の顔をしている...

まだ力を隠しているのか...?

 

「かもな... でも分かんねーぞ!」

 

「分かるよ。」

そう言って、気合い砲を放つ。

お父さんは避ける。

 

「お返しだ!」

 

お父さんはフリーザに気合い砲を放つ。

しかし、それをフリーザは脱出する。

そしてお父さんに攻撃し、池に打ち落とす。

 

お父さんはまだ生きている...

しかし、なかなか出てこない。

 

「次はお前の番だね。」

 

そう言って、フリーザは僕に攻撃を仕掛ける。

僕はそれを避け、殴りをくらわせる。

しかし、あまりダメージは無さそうだ...

 

池の中から複数の気を感じた。

何かを準備しているのか...?

 

今度は僕がラッシュを仕掛ける。

しかし、あまり当たらない...

そして、フリーザはエネルギー派を撃つ。

僕は界王拳で、ぎりぎりのところを避ける。

 

すると、複数の気弾が池から放たれる。

お父さんはフェイントをかけ隙をついて、フリーザを蹴り飛ばした。

 

「大成功!悟成が引きつけてくれたおかげだ。」

 

「はい!」

 

しかし、フリーザはまるでこたえていない。

 

「ここまでやるとはね... ボクにホコリをつけたのは、親以外では君が初めてだよ。」

 

「そんな...!」

「参ったなぁ、少しぐらいはこたえると思ったんだけど...」

 

するとフリーザは、念力で岩を飛ばす。

僕達は避けるがきりがない。

岩を壊すが、お父さんの前にフリーザが前にでる。

隙をつかれたようだ...

 

「かかったね。」

 

「し、しまっ...」

「お父さん!」

 

「今度は死ぬかもね。」

 

お父さんは超能力で動けず、地面に叩きつけられる。

地面が大爆発する...

 

僕は爆発した所を見ていた。

 

「よそ見をするなんてね...!」

 

その時、フリーザに殴り飛ばされた...

僕は立て直す。

 

お父さんは、悟飯達の後ろに移動していた。

そして僕の横に立つ。

 

「しつこいヤツだね... さすがにちょっとムッとしてきたよ。

ウォーミングアップはこれぐらいにして、そろそろその気になろうかな...」

 

「オラもだ。」

「ああ...」

 

やっぱり、まだまだ本気じゃないな...

すると、

 

「空中戦と地上戦... どっちがお得意だ?」

 

「...どっちかっつうと、地上戦かな...」

 

そうして、僕達は地上に降り立つ。

 

お父さんは上着を脱ぐ。

 

「サービスがいいな... それとも、余裕ってやつか?」

 

「こう見えても、ボクは優しいんだ...

さらに、両手を使わないであげるよ。」

 

なんだ、この余裕っぷりは...

 

「気前がいいんだな。こっちから仕掛けてもいいか?」

 

「勿論だよ。お好きなように。」

 

「いくぞ、悟成!」

 

「はい!」

 

僕とお父さんはフリーザに攻撃を仕掛ける。

しかし、フリーザは避けて僕に蹴りをくらわせる。

 

その時、お父さんはフリーザの尻尾を掴む。

そしてフリーザを振り回して、岩にぶつける。

岩は砕ける。

 

フリーザは突撃してくる。

お父さんはそれを受け止め、ラッシュをくらわせる。

しかし、フリーザはお父さんの首を締め付ける。

すると、お父さんはその尻尾に噛みついた...!

 

フリーザはすぐに放して、お父さんに手を使って殴り飛ばす。

 

「手は使わねえんじゃなかったっけ?」

 

「サービス期間は終わったんだ。

君達は強いよ。まさに驚異的と言ってもいいほどだね。そろそろ、決着をつけさせようと思うんだけど...

ボクの下で働いてみる気はないか?」

 

「冗談じゃねぇって、オラがそんな申し出受けると思うか?」

「同じく。」

 

そんな星を壊すような悪事なんて絶対にしたくない。

 

「そう言うと思ったよ。じゃあ君達に残された道はたった1つ、死ぬしかない...」

 

「どうかな?そう簡単にはいかねぇぞ。」

 

「大した自信だね。だがボクは、気づいているよ。君達は本気で闘うと言っておきながら、まだかなりのパワーを残していると...

そいつを考えに入れても、約50パーセントの力を出せば宇宙のチリにすることが出来るんだ...」

 

フリーザは半分の力も出していないのか...!?

実はもう10倍の界王拳を使っていた...

嘘であってほしい...!

 

「そいつはちょっと大げさだぜ...」

 

フリーザはお父さんに強烈な肘打ちをする。

 

僕はフリーザにラッシュをするが、尻尾で首を締め付けられる。

そして、僕も肘打ちをくらってしまう。

 

お父さんはその隙を狙って攻撃をする。

しかし簡単に避けられ、蹴り飛ばされる...

 

僕もお父さんも息を乱してしまう。

 

「ついに、息が切れ始めたようだね...

でも、これで死なないだけでも凄いことだよ。」

 

そう言って、フリーザは攻撃をする。

速い...!

僕は避けられず、くらってしまう。

 

「くそっ...!」

 

すると、フリーザはビームを放つ。

僕とお父さんはギリギリで避けるが、その後ろの岩が真っ二つになる。

 

「な、なんて技なんだ...!」

「ま、参ったな... これじゃあ勝てねえ...」

 

本当に勝てそうにない。

界王拳の倍率をさらにあげないといけないのか...?

 

「心配はしなくていいよ。今みたいなやつで一瞬にして殺したりはしない... そんなんじゃ、ボクの腹の虫はおさまらないからね...」

 

お父さんは界王拳の倍率を上げた。

僕は気を溜める。

 

「うおおおお...!」

「はああああ...!」

 

そしてお父さんは殴り飛ばす。

フリーザは油断していたのか当たった。

さらに2人は同時にかめはめ派を撃つ。

 

「「か...め...は...め.......波あぁぁぁぁ!!」」

 

しかし、フリーザはそれを受け止めてしまう...!

 

「くっ...!」

「な、なんてことだ... た、大して...き、きいちゃいねえ...!」

 

やはり、嘘ではなかった...

 

「い、今のは危なかった...

今のは、痛かった、痛かったぞぉぉぉぉぉ!」

 

そう言って、突撃してくる...!

お父さんはまともにくらい、吹っ飛ばされる...

僕はお父さんの所へ向かった。

 

「だ、大丈夫ですか...?」

 

「ああ... オラは、元気玉を作る。悟成は気を引きつけておいてくれないか...?」

 

「わ、分かりました。」

 

そして、お父さんは手を上にやる。

 

「なんだそれは、また何かつまらんことを考えているな。」

 

僕も界王拳の倍率を上げる。

15倍くらいが限界かな...

 

フリーザに殴りかかる。

しかし、簡単に避けられてしまう...

 

僕は諦めずに攻防をし続ける。

フリーザにはほとんど当たらないが、十分に気を引きつけられているだろう...

 

地面に叩きつけられた時、お父さんの元気玉が完成したようだ。

 

「悟成!どけーーーっ!」

 

「なに!?」

 

僕はなんとか立ち上がり、離れる。

そして、フリーザに元気玉が向かう。

 

「伏せろーーーっ!!」

 

「こ、ここ、こんなもの......!こっ...こんな...」

 

そして、元気玉が命中したのだろう。

地響きがもの凄い...!!

 

僕はなんとか助かった。

お父さんも無事のようだ。

 

大穴が開いて、水が流れ込んでくる...

 



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第十七話 超サイヤ人

「お父さーーーん、悟成ーーー!」

 

みんなが近づいてくる。

お父さんはグーサインをする。

 

「さぁ、帰るか。

オラ達の乗ってきた宇宙船なら、5日で地球に帰れるぜ。」

 

「ブルマさんは?」

 

「オラが宇宙船まで運んだ。」

 

「そうか、それならよかった。」

 

「ナメック星もひどいことになってしまった...」

 

そんなことを話していた。

 

すると、クリリンさんがなにかに反応する...

 

「そ...そんな......

 

フリーザだーーーーー!!!」

 

崖の上に立っていたのは...フリーザ...!!

まだ生きていたのか...

すると、不意にビームが誰かを貫く。

当たったのは... ピッコロさん!!!

ピッコロさんは吹っ飛ばされ、倒れてしまった...

まだ辛うじて生きている...

 

「「ピッコロさん!!」」

 

くそっ...!

ダメージを負っていたからか、うまく体が反応できなかった...

 

「さ...流石のオレも、今のは死ぬかと思った...

このフリーザ様が死にかけたんだぞ!」

 

「逃げろ、お前達!

オラが最初にやってきたところに近くに宇宙船がある!この星を離れろ!」

 

「で、でも...」

 

クリリンさん達は、反論しようとする。

 

その時、

 

「貴様等を許すと思うか?1匹のこらず生かしては帰えさんぞ...」

 

すると、クリリンさんが浮く...

 

「や、やめろフリーザーーーッ!!!」

「や、やめろ...!!」

 

「悟空ーーーーーっ!!」

 

クリリンさんの所で爆発が起こった。

そこには、クリリンさんの姿はなかった...

 

クリリンさんが...!!

このままだと、みんなも殺されてしまう...!

やめてくれ...!!!

 

 

((プツン...))

 

 

「ゆ、許さんぞ... よくも...よくも...!」

 

「な、なに...!?」

 

「お、お父さん、ご、悟成...!?」

「悟空と悟成の髪の色が...」

 

隣を見ると父さんの髪が金色になっている。

 

これが超サイヤ人...なのか...?

気を抜けば、理性がどっかに飛んでいきそう...

 

「ピッコロを連れてさっさと地球に帰れ!!

俺の理性がちょっとでも残ってるうちに、とっとと消えるんだっ!!

後で俺も地球に戻る!!」

 

「は、はい!」

 

「悟成、お前もだ!!」

 

「嫌だ、父さん!!俺も闘う!!クリリンさん達の敵を討つんだっ!!」

 

俺の強い意志のせいか、了承してくれたようだ。

超サイヤ人になれていなければ、父さんは気絶させてでも地球に帰したはずだ。

 

「な、なんだ!?あいつ等の変化は...!

サイヤ人は大猿にしか変わらんはず... どういうことだ...!?」

 

「ありがとう、お父さん、悟成......」

 

俺達は、フリーザに向き直った。

 

「このまま、逃がすわけがなかろう!」

 

俺は、フリーザの手を掴んだ。

フリーザは手を動かそうとするが、動かない。

 

「いい加減にしろ...!」

「罪のない者を次から次へと殺しやがって... ク、クリリンまで...」

 

フリーザは無理やり手を離し、離れる。

 

「な、なぜ貴様等に、そ、そんな力が...」

 

「俺は怒ったぞーーー!!フリーザーーーっ!!」

 

そして、父さんはフリーザを殴り飛ばす。

さらに俺が先回りして、地面に撃ち落とす。

 

フリーザは瓦礫の中から出てくる。

 

「偉そうなことを言いやがって...」

 

「今度は、この俺達が貴様を滅ぼす。」

 

「このオレに勝てるわけがない。」

 

フリーザはエネルギー波を連続で撃つが、全て受けとめる。

こんなもの全然ダメージもない。

 

「お前はもう謝っても許さないぞ...」

 

父さんは気合い砲を撃つ。

フリーザは吹っ飛ばされる。

そして父さんは、ラッシュを仕掛ける。

さらに俺が、追い討ちをする。

フリーザは一方的にやられている。

 

すると、フリーザはビームを俺達の方に放つ。

俺達は避けまくる。

 

「星は壊せても、たった2人の人間は壊せないようだな...」

「な、何者だ...」

 

「俺達は地球から貴様を倒すためにやってきたサイヤ人。

穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士...

 

超サイヤ人、孫悟空 !!」

「そして、孫悟成 だ!!」

 

「や...やはりな... どうやら本当に超サイヤ人らしい...

 

ち...ちくしょーーー!!、ちくしょおおおーーーっ!!!」

 

「終わりだ、フリーザ。」

 

「だが、オレは死なん... 死ぬのは貴様らだ...

オレは宇宙空間でも生き延びられるぞ。

だが、貴様らサイヤ人はどうかな!?

 

この星を消す!!!」

 

は...?それって...

 

「しまった!」

 

「ふっとべーーーっ!!!」

 

「くっ、くそっ...!」

 

俺達は宇宙空間では生きられない。

もしかしたら、ちょっとやばいかもな...

 

すると、地響きがしてきた。

星全体が揺れているようだった...

しかし、まだ時間があるようだ。

 

「ちっ、パワーをおさせすぎたか...」

 

「星の爆発に自分も巻き込まれるのを恐れたからだ... しくじったな。おかげて命拾いしたがな...」

 

「あと5分もすれば今度こそほっておいても大爆発をおこし、ナメック星は宇宙のチリとなる...」

 

5分か...

いや、フリーザを倒すには十分だ。

 

「5分もあれば、十分だ。」

「そうだ。」

 

「こうなったら見せてやるぞ、100パーセントの力を!!

オレを倒されるわけが無いんだ!覚悟しろ!!」

 

フリーザの気が膨れ上がっている。

すると、

 

「(な、なにをしておるんだ2人とも!

今だ、今がチャンスだぞ!!聞こえんのか!!)」

 

「(聞こえますよ、界王様。

確かにこんなチャンスは2度と無いかもしれない... フルパワーのフリーザと闘い...そして勝つ!」

 

「(こ、これはゲームじゃ無いんだぞ!)」

 

「ピッコロさんとクリリンさんの敵を討つんだ!」

「しかも、クリリンはもうドラゴンボールで生き返れない!」

 

フリーザのフルパワー、本気と闘いみんなの敵を討ちたい!

そんな気持ちだった...

 

「フリーザ、貴様がフルパワーになるのを待っているのは、最高の貴様を叩きのめしたいからだ...

戦士として悔いの無いように...」

 

100パーセントパワーってやつのお出ましか...

 



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第十八話 100パーセントの力

「待たせたな... こいつがお望み通りのフルパワーだ。」

 

「時間がないんだ、はやいとこカタをつけようぜ。」

 

フリーザは父さんに腹打ちをした。

そして顎を蹴られ、頬を殴られる。

 

「どうだ?今のはこれから見せる、最終攻撃のための準備運動だぞ。」

 

「だろうな...」

「そんな程度じゃガッカリするところだ...」

 

「この星の寿命もあと2~3分くらいだ。焦るだろう、超サイヤ人...

そうか、時間稼ぎか...?」

 

「時間稼ぎだと?そんな必要はない。貴様はここで死ぬ。」

 

「そのでかい口を聞くのもそこまでだ!今すぐ黙らせてやるぞ!」

 

そう言って、突撃してくる。

フリーザは父さんの後ろをとり、パンチを仕掛ける。

しかし、父さんはその手を掴んでぶん投げた。

そして、

 

「波ああぁぁぁっ!!!」

 

父さんはフリーザに気功派を放った。

フリーザは地面に叩きつけられる。

 

フリーザも気を溜める。

今度は俺に向かってくる。

 

俺はフリーザに気功派を放った。

しかし、フリーザに押し返される。

そして、地面に叩きつけられてしまった...

 

「どうだっ!ざまーみろ!!このフリーザに勝てるわけがなかったんだ。」

 

すると、空が暗くなる。

 

「空が...」

 

2人とも息が切れている...

 

「このしつこいくたばりぞこないめ...

いいだろう!!今度は木っ端みじんにしてやる、あの地球人のように!」

 

「クリリンのことか...」

「クリリンさん...」

 

「「クリリン(さん)のことかぁぁぁっ!!!」」

 

その時、

 

「(.........今すぐ神龍に頼んでくれ!フリーザを除く者達全てを地球に送ってくれと!)」

そう聞こえた...

決着をつけられないじゃないか...

 

「変えてくれ、その願い!

フリーザとこの俺を除いた者達全てを!...に」

「俺もだ!」

 

「(き、聞いておったのか、悟空に悟成...!

き、気持ちは分かるか...)」

 

「今ここで勝負の決着をつければ、俺は一生あんたを恨む...!」

 

「(わ、分かった... もう何も言わん。 お前達がそんなに望むのなら...

必ず生きて帰るんだぞ、2人とも...)」

 

その時、フリーザが神龍(ポルンガ)を見つけてしまう。

フリーザは、その元へ飛んでいった。

 

「このフリーザを...不老不死にしろーーーっ!!」

 

フリーザはそう叫んだ。

しかし、

 

「いいだろう、了承した。では、ここにいる3人を残して全員を地球に移動させる。」

 

「な...!」

 

「では、さらばだ。」

 

ポルンガは消えた。

 

「どうやら、ここの言葉で言わないと願いは叶わなかったようだな。

俺もヒヤッとしたぞ...」

 

「あのガキが叶えた願いはなんだ...

あれはオレが殺したガキじゃなかったのか...」

 

「地球のドラゴンボールでお前らに殺された連中を生き返らせ、ここのドラゴンボールでこの星にいる貴様と俺達を除いた全ての連中を地球に移動させた。」

 

「その時を待っていた...」

 

「恐らく爆発まであと2分となかろう...

オレに殺されるのが先か、星の爆発が先か... どちらにしても、宇宙空間で存在できない貴様等には死しかない。」

 

「「かもな...」」

 

「死を覚悟してまでどうしてもこのフリーザと決着をつけたいらしいな...!」

 

俺達は地面に降り立つ。

 

「肉弾戦か... そこまでとことん決めたいか...

いいだろう。」

 

そして、死を間際にした闘いが始まった。

 

俺達とフリーザは互いにラッシュを仕掛ける。

しばらくは互角の戦いが続いた。

しかし、フリーザはまた一方的にやられはじめていた。

 

フリーザは時間切れのようだった。

フリーザは息を切らしている。

 

そして、父さんと見合った。

 

「やめだ。」

 

「な...なんだとっ!?や...やめとはどういうことだっ...!」

 

「貴様のピークが過ぎ、どんどん気がへっている。これ以上闘っても無駄だと、俺達は思い始めた...」

「もう、俺達の気は済んだ。貴様のプライドはすでにズタズタだ...

今のおびえ始めた貴様を倒しても意味はない。

俺達は地球に帰る。今からならギリギリ間に合いそうだ。」

「もう、二度と悪さすんじゃねえぞ。おめえのツラはもうみたくねぇ。」

 

そして、宇宙船の元へ向かおうとする。

 

しかし、

 

「ふ...ふざけるな... オレが負けるかぁぁぁっ!」

 

フリーザは、円盤状のものを投げる。

ギリギリのところで避ける。

 

「どうしようもねえ、バカなやつだ...

オラは最後のチャンスを与えてやったんだぞ...」

「だな...」

 

さっきの円盤がかえってくる...

 

「そいつは、どこまでも追いかけていくぞ!!

そして、どんなものでも切り裂くんだ!」

 

「こんなものが、最後の技だとはな...」

 

俺達は避ける。残像を作りながら...

 

「こっちだ、フリーザ。」

 

「残像だったか...やるじゃないか...」

 

フリーザはさらに円盤状のもの増やす。

 

俺達はまた避けまくる。

そして、フリーザに気団を撃って目くらましをする。

 

「こんな子供だましに...!」

 

フリーザは円盤を避ける。

その隙に父さんが打ち落とす。

 

フリーザは、立ち上がろうとする。

そこには...!

 

「危ない!!」

「立つんじゃない、伏せろ!!伏せろーーーっ!」

 

フリーザはそんなことは聞かずに、フリーザの体が真っ2つになってしまった。

惨めだな...

 

「自業自得とは言え、貴様らしくない惨めな最期だったな...」

 

「ち...ちくしょう... ちく...しょう...」

 

「俺達はなんとか地球に帰ってみせる。

お前は自分で破壊してしまったこの星と運命を共にするんだ...」

 

「た...たのむ... た...助けてくれえ...!」

 

フリーザは俺達に頼みを言ってくる...

 

「勝手なことを言いやがって!貴様はそうやって、命乞いした者をいったい何人殺したんだ!!」

 

しかし、フリーザの必死の頼みにより、父さんは気を少し分けた。

 

「後は勝手にしろ...!」

 

「このナメック星は、もう爆発寸前だ... どこへ行こうというのだ...」

 

俺達の宇宙船までは遠い。

行く時間なんて無いだろう...

近くにあるのは、フリーザが乗ってきた宇宙船だった。

 

「こうなったらお前の宇宙船をいただくつもりだ。」

 

「あの船はベジータが壊して飛べるものか!!

このフリーザ様にエネルギーを分けるなんて生意気なことをするからだ...」

 

「俺達も生きてみせる。」

「ああ。」

 

俺達はフリーザの宇宙船の所へ向かう。

すると、

 

「オレに殺されるべきなんだーーーっ!」

 

フリーザはエネルギー波を撃ってきた。

そんなことに分けた気を使うのかよ...

無茶だ。

 

「「馬鹿やろーーーっ!!!」」

 

俺達は気功波で返した。

フリーザに直撃し、大穴があく...

そして、俺達は急いでフリーザの宇宙船に向かう。

 



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第十九話 脱出とヤードラット星

星そのものが揺れている...

もうすぐナメック星は、爆発するだろう...

 

2人はフリーザの宇宙船にたどり着いた。

発進スイッチを見つけ、それを押すが動かない...

まずいぞ...

 

俺達は外に出る。

フリーザの宇宙船は傾いていた...

 

すると、俺は丸型の小さい宇宙船を見つけた。

1人乗りだろう。5つある...

 

「父さん、こっち!」

「お、分かった!」

 

そして、2人とも別々の宇宙船に乗り、どこかに飛んでいった...

ナメック星から脱出できたのだ。

 

 

 

 

・[?日後...]

 

 

宇宙船はどこかの星に到着した。

しかし、落ち方が乱暴だったせいか外へ追い出されてしまった...

そして、2人とも気を失ってしまった...

 

「うっ...うーん...」

 

気がづいたら、誰の部屋の中にいた。

この星の者が運んでくれたようだ。

 

「2人とも起きたようだな。

ようこそ、ヤードラット星へ!」

 

「「ヤ、ヤードラット星...!?」」

 

「そうだ。君達がフリーザを倒してくれたんだな。心より感謝する。」

 

「え!?ど、どうして知っているのですか?」

 

「ここの種族は、宇宙全体が見渡せるのだ。」

 

「ほ、本当か?すげえな、ヤードラット星人ってやつはよ!」

 

ヤードラット星の人達はすごいんだな...

 

「お前達に技を伝授してやる。」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

そんな簡単に教えてくれるものなのか...!?

 

「フリーザを倒してくれたお礼の代わりだ。

そう言えば、まだ名を聞いていなかったな。」

 

「オラ悟空、孫悟空だ。」

 

「僕は、孫悟成です。」

 

「孫悟空 に 孫悟成 か、よろしく。」

 

「よろしくお願いします。」

 

「宇宙船は、直しておくからな。その前に...」

 

僕とお父さんの服装が変わった...

 

「お前達の服がボロボロだったんでな...

それはこの星の正装みたいなもんだ。」

 

「あ、ありがとうございます!」

「お、サンキュー!」

 

 

そうして、また修業が始まった。

 

僕達は、〈瞬間移動〉というものを教えてもらうことになった。

 

 

「まずは、気を探ってみてくれ。」

 

僕とお父さんは、気を探る。

 

「そうして、その気の場所に移動するイメージだ。」

 

しかし、僕もお父さんもそこからができない。

 

 

 

・[修業を始めて数か月後...]

 

僕はなんとなくイメージがわいてきた。

しかし、まだできない...

お父さんはまだまだのようだった...

 

「そう上手くいきませんね...」

 

「ああ...あんまりよく分かってねえからな...」

 

 

すると、誰かに話しかけられた。

 

「(お前達は、今すぐに地球に帰ることができる。移動しもよいか?)」

 

この声は、ナメック星の神龍(ポルンガ)の声だ。

誰かが地球に連れてくれと頼んだようだ。

しかし、

 

「いや、拒否する。」

「そのうち、自分で帰ります。」

 

僕達は、修業中だったので拒否した。

 

「(そうか、分かった。)」

 

そうして、会話は途切れた。

 

 

 

・[さらに数週間後...]

 

 

僕はついに瞬間移動ができるようになった!

 

「悟成すげえな、もうできちまうなんてよ!

オラはまだよく分かんねえぞ。」

 

 

さらに数か月後には、遠い惑星まで瞬間移動できるようになった。

 

お父さんもコツをつかんだようだ。

 

 

 

・[とある日]

 

 

僕は、色んな惑星を見に行ってみることにした。

 

「気をつけて行ってくるのだぞ。」

 

「はい!」

 

とある惑星についた。

すると、僕の尻尾を見て

 

「サイヤ人だ!!」

 

と言って襲ってきた!

 

僕は胴着を着ているときは、尻尾を帯に隠して修業や闘いをしてきた。

日常でも外に行く時は隠していたが...

しかし、今はヤードラットの服だ。

胴着がボロボロになって尻尾がでていたためか、ヤードラット星の人が気を使ってくれた...

だから、尻尾は丸出しだった。

 

でも、襲ってくる意味が分からない...

なにか恨みでもあるのか...?

 

僕は攻撃に避ける。

まだ、瞬間移動を使っての実戦はしたことがないのでまだ使えそうにない。

 

「ま、待ってください! 僕はあんな悪いやつなんかじゃありません!」

 

僕は必死に言った。

しかし、

 

「そんなの信じられるか!」

 

誰も信じてくれない。

 

「どうしてですか?」

 

「バーダックとかいうサイヤ人達によって、このカナッサ星の文明を崩壊した。」

 

そう言って、僕は一撃をくらう。

 

バーダック?誰なんだろう...

サイヤ人ってやっぱりひどいヤツなんだな...

でも、あんな悪いヤツじゃない!

 

次々と襲ってくる...

仕方ない、この人達を気絶させるか...

 

僕は襲ってくる人達を次々と気絶させた。

そのうちにヤードラット星に戻ろう。

 

しかし、まだ気絶しきっていなかったのか後ろから攻撃された。

 

「くっ...!」

 

そして、地面に叩きつけられる。

 

すると、僕にこう話しかけられた...

 

「お前も、あのサイヤ人のように未来を悩まされるがいい。」

 

そういって、頭に拳を撃ち込まれた。

すると、頭痛が襲ってきた...!

 

「ぐぅっ......!」

 

激しい頭痛によって、僕は気を失ってしまった...

 

 

 

気がつくと僕は、ヤードラット星に帰っていた。

この後、お父さんがこっそりと助けてくれたらしい...

 

僕は起き上がろうとするが、また頭に激痛が襲ってくる。

すると、よく分からない映像がぼんやりと流れてくる。

 

「うぅ...!」

 

「悟成、大丈夫か?」

 

僕は起き上がることも、話すこともできない...

 

「どうやら、カナッサ星人による〈未来視の拳〉を受けてしまったようだな。」

 

「未来視の拳?」

 

お父さんは、聞き返す。

僕はその話をなんとか聞く。

 

「その拳をくらってしまうと激しい頭痛に襲われ、未来を無理やり見せられてしまう、恐ろしい拳だ。」

 

「そ、それはやべえんじゃねえのか?

それは治んねえのか?」

 

「残念ながら、治療法はない。

しかしそれは、日が経つごとにその効果は薄れていくらしい...」

 

「そうなんか...」

 

 

 

・[数か月後...]

 

 

お父さんも瞬間移動ができるようになった。

 

僕は他にも周りを見渡せる術、〈千里眼〉を教えてもらった。

 

頭痛は、日が経つごとにましになってきた。

 

最近はこんなものが見えた。

[フリーザが地球に来る]というものだ...

しかもフリーザは変な顔になっている。

さらに大きいやつがいる。

 

一体どういうことだ?

フリーザがまだ生きている...?

これは本当なのか?

 

未来視というものが起こると、頭痛が襲ってきてなにもできなくなる...

精神力も削られるし、厄介な時に起こると大変だ...!

早く治るといいな...

 

 

 

そして、僕とお父さんは地球に帰ることになった。

超サイヤ人もコントロールできるようになった。

 

「随分、世話になっちまったな。」

「色々とありがとうございました!」

 

「いえいえ、ただ単にお礼がしたかっただけだよ。こちらこそ、感謝している。

気をつけて。」

 

「さようなら!」

 

そう言って、ヤードラット星を出発した。

 



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Z 絶望の未来編
第二十話 絶望の未来


地球に向かっている途中、大きな宇宙船が通り越す。

 

この邪悪な気は... フリーザだ。

フリーザは生きていたんだ!

 

しかも、それよりも大きい気があった...

 

先にフリーザの宇宙船が着いてしまったようだ。

まずい、地球が!

 

お父さんの気が移動したので、僕も瞬間移動で駆けつけた。

 

「あ、悟空 に 悟成!!」

 

「オラ達がフリーザ達を倒すから、他のみんなはその他の敵をやっつけてくれ。」

 

「「「「「分かった(はい)!」」」」」

 

「悟成はフリーザを、オラははもう1人の大きいやつを倒す。」

 

「分かりました。」

 

僕達は超サイヤ人になり、フリーザの方へむかった。

 

そして意外とあっけなく、フリーザと大きいやつ(コルド大王)を倒した。

他のみんなも全員倒せたようだ。

そして、宇宙船も壊した。

 

闘いは終わった。

 

「「ふう...」」

 

僕とお父さんは超サイヤ人を解除する。

そして、みんなが近づいてくる。

 

「帰ってきたんだね!会いたかった!」

 

「うん!」

 

「急に現れたからびっくりしたぜ。」

「カカロットに悟成、教えろ... 貴様ら、ナメック星でどうやって生き残った...」

 

「ああ、オラだって駄目かと思った。だけど、悟成がその玉っころみてえな宇宙船を見つけてくれたんだ。4つか5つか...」

 

「そ、そうか!ギニュー特戦隊、やつらの乗ってきた船だ...!」

 

「それに乗って適当にスイッチを押したら、うまく飛んで脱出できたんです。」

 

「そんでもって、宇宙船はかってにヤードラットって星に着いちまった...」

 

僕達はあの時のことを思い出しながら話した。

 

「貴様等のことだ、ヤードラットに行ってただで帰っては来るまい...

やつらは力はないが、不思議な術を使う...」

 

ベジータはヤードラットのことを知っていたようだ...

 

「当たり~!さすがによく知ってんな。」

 

「そうか!お前達、それで今まで地球に帰ってこなかったのかよ!」

 

「ねえねえ、どんな術なの!?教えてよ!」

 

「時間が無くてよ、オラに教えてもらった技は1つだけなんだ。悟成はいち早く覚えて、他の術も教わっていたんだけんどな。

 

瞬間移動ってやつができるようになったぜ!」

 

「しゅ、瞬間移動!?」

 

「僕はさらに、千里眼ってのを教えてもらいました。」

 

「そ、そうなのか。

じゃあ、瞬間移動ってやつをやって見せろ。」

 

お父さんは、瞬間移動し武天老師様のサングラスを持ってくる。

 

「こ、こことカメハウスとは1万キロメートル以上離れている... す、すげえ...」

 

「悟成もやってみろよ。」

 

「は、はい..! ...うっ...!!」

 

僕はどこに行くか悩んでいた時、また頭痛が襲ってきた。

 

「ど、どうしたんだ!?」

 

「悟成のやつ 未来視の拳 とかいうやつをを受けちまって、たまに頭痛がするらしい... そんで、治す方法は無いらしい...」

 

「え、それって大変じゃないの!」

 

「でも、日が経つごとにましになると言っていたぞ。」

 

「そ、そうか...」

 

 

 

こんな映像が流れる。

いろんなものを破壊する2人。

町は崩壊していき、人々が殺されていく...

 

そして、頭痛は治まった。

未来視っていうのは情報量が少なすぎる。

しかも、本当かも分からない...

 

 

 

「と、取りあえず家に帰った方がいいな。

チチさんも心配しているだろうし...」

 

「そうだな。」

 

僕達は、家に帰った。

 

 

 

 

・[数週間後...]

 

 

お父さんは、心臓病という病気にかかってしまった。

今の時点ではまだ薬が開発されていなく、治す方法がないそうだ...

ということは、死んでしまうのか...!?

 

 

 

とある日、お父さんは珍しく起きていた。

 

「ご...悟成...!」

 

お父さんに呼ばれ、僕にそう告げた。

 

悟成、おめえは全宇宙で1番強い。

超サイヤ人になれるからだ。

いつ地球が危険なことになるか分からない。

悟飯に超サイヤ人を伝授しろと。

そしていざとなったら、トランクスも加えて3人でお父さんの代わりに、地球を守るんだと。

 

「はい...!分かりました、地球を守って見せます!」

 

「そ...それでこそ...オラの子だ...」

 

安心したのか、お父さんはまた眠ってしまった。

未来視で見たことにならなければいいのだが...

 

 

 

・[2年半後...]

 

 

僕はたまにカプセルコーポレーションに行っていた。

そんなある時、ブルマさんに子供ができた。

相手はベジータ...さんだった。

意外だな...

名前は、「トランクス」だ。

 

ブルマさん曰く、

ヤムチャさんは浮気性だったらしく別れたそう...

そんな時に1人でいたベジータさんを見て、ついなんとなく好きになったらしい。

でも、結婚はしないらしい...

ブルマさんらしいや...

 

嬉しい朗報もあれば、悲しい朗報も...

お父さんが亡くなってしまったのだ......

治るどころか悪化していたのだ。

全員悲しみに包まれた。

 

 

それからも、僕は修業を続けていた。

お父さんの代わりとして...

たまに悟飯と一緒に修業した。

 

ベジータさんはいつの間にか超サイヤ人になっていた。

僕がカプセルコーポレーションを訪ねる度に対戦を申し込まれる。

闘いは、ほぼ互角であった。

 

 

 

・[半年後...]

 

 

南の都で大爆発が起こった。

 

僕はみんなと集まってニュースを見ていた。

 

町がどんどん荒らされていく...

映っていたのは、男性と女性...

未来視でみた2人と同じだ...

 

本当に起こってしまった...

ゆ、許せない...!

 

そして、みんなで南の都へその2人を倒しに行くことになった。

 

 

みんなは闘った。

しかし、ピッコロさん、ヤムチャさん、天津飯さん、クリリンさん、みんなやられてしまった...

 

そしてベジータさんは、わずかに生き延びていた。

 

「ベジータさん!!」

「大丈夫ですか!?」

 

「逃げろ... 悟飯...悟成...! 悔しいが...この俺がやられそうになっているのだ... お前とは...ほぼ互角であっただろう...?」

 

「ベジータさん...!」

 

「俺が時間稼ぎするから...どこかへ行きやがれ...!そして修業して...敵を討つんだ...!!」

 

「でも...」

 

その時、人造人間達がやってきた。

 

「おやおや、もうおしまいかい?」

「意外とあっけなかったね。」

 

「早く...!!」

 

あのベジータさんでも、超サイヤ人でも勝てないんだ...

僕達にも勝ち目はない...

 

「「はい...」」

 

「だったらさっさと行け...!」

 

「逃がさないよ!」

 

そして、人造人間はエネルギー波を撃ってくる。

 

「悟飯!」

 

「あぁ...!」

 

ブルマさんの所へ瞬間移動し、2人ともなんとか助かった。

 

そして、ベジータさんの気が消えた。

ベジータさんまで...

 

悟飯とベジータさんの所へ向かった。

そこには人造人間の姿がなかった。

そして、ベジータさんを見つける...

しかし、

 

「...息をしていない......」

 

「ベジータさん... そんな...」

 

悟飯はその憎しみと怒りで超サイヤ人になることができたのであった...

 

 

 

とある日、僕はまた未来が見えた。

ブルマさんとトランクスが僕を悲しそうに見ている...

まさか、お父さんと同じ病気になってしまうのか!?

 

僕はブルマさんに聞いてみることにした。

 

「ブルマさん、心臓病の薬ってできるんでしょうか?」

 

「うーん... まだ、研究段階ね。まだ、あと何年かはかかりそうね...」

 

まだ治す方法はないのか...

ど、どうすればいいんだ...?

いつなるかも分からない。

僕は緊張が走った...

 



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第二十一話 希望のトランクス

・[13年後...]

 

 

町はどんどんと崩壊していき、人々も沢山殺されていた。

俺と悟飯は、人造人間を倒すために修業をしていた。

そしてトランクスも、こっそりと抜け出して修業していた。

 

人造人間を倒さなければ、未来は無いのだ...

 

 

~カプセルコーポレーション~

 

「...僕、悔しいんです。人造人間にこのまま勝手なことをさせ続けるなんて... 」

 

今日ペッパータウンは人造人間に襲われ、崩壊した。

トランクスは本当に悔しそうにしていた。

 

「もっと強くなりたい!強くなってあいつらをやっつけたい!

悟飯さん、悟成さん、お願いです!僕にもっと厳しい修業をつけてください!」

 

トランクスはベジータさんの先頭民族サイヤ人の血が流れていると続ける。

 

「思い出すな... 俺が子供の頃、母さんからどんなに止められても修業したくて、修業したくて...」

「トランクス!あいつらの強さは半端じゃないぞ!」

 

「はい!僕、頑張ります!」

 

その時、 ブルマさんが帰ってきた。

 

「今のこと、黙っててくださいね!」

 

「「うん!」」

 

やっぱり隠しているトランクス。

心配していたブルマさん。

 

「あら悟飯君、悟成君、来てたの...」

 

「「はい。」」

 

その後、ブルマさんの手料理を食べる。

ブルマさんは、その姿は父さんそっくりだと言う。

胴着を来ていると尚更と...

 

胴着は父さんが着ていたものを真似して2人で作り上げた。

 

「でも、時々噂は聞くわ。人造人間相手にたった2人で立ち向かってるんでしょ?

かっこいいわね。」

 

「は、はあ...」

 

「でもトランクスが憧れちゃって、真似したがって困ってるの。少しは言って聞かせてよ!」

 

トランクスは喉を詰まらす。

 

 

 

翌日から、トランクスを加え本格的に修業が始まった。

とある日の休憩時、

 

「僕のお父さんってどんな人だったんですか?僕が生まれてすぐに死んじゃったから、父さんのことよく分からないんです。

母さんもあんまり喋ってくれないし...」

 

「気難しいけど... 強くて、とっても誇り高い人だった。」

「父さんみたいに、強さを求めていた。サイヤ人としての誇りとして...」

 

「そうですか...」

 

 

 

その後、トランクスの超サイヤ人化の修業が始まった。

 

「怒れ!もっと怒るんだ!怒りが超サイヤ人にする!」

 

しかし気を高めているだけで、なにも変わらない。

でも、素質はある。

 

「あいつならひょっとして、俺を超える戦士になれる!」

「ああ、人造人間に勝てる!」

 

 

 

・[数日後...]

 

 

人造人間がとある町の遊園地に現れた。

俺達は人造人間に立ち向かった。

 

「なんだい!またお前らか。」

 

「せっかくいい気分でいるのに、早くかたづけちゃうよ!」

 

「よし!」

 

「トランクス、下がっていろ!」

 

「はい!」

 

俺達は強くなっているが、それでも人造人間に一方的にやられてしまう。

全然かなわないのだ...

やられそうなところ、トランクスが入ってきた。

だが、トランクスはまだ超サイヤ人になれない。

気を失ってしまったトランクスを悟飯が助けに入り、一緒に隠れる。

しかし人造人間は居場所が分かっており、17号のエネルギー波がこちらに向かってきた。

くそ...瞬間移動が間に合わない...!

 

ブルマさんの気は小さいので中々とらえられない。

俺はトランクスを庇う悟飯を守った。

 

そして、大爆発とともに遊園地は大崩壊した。

 

「ちえっ!もうここで遊べないよ。」

 

「あいつらにとどめを刺さなきゃ。」

 

「もう死んだよ、きっと... 生きてるんならまた会うさ。帰ろう!」

 

「そうだな!」

 

人造人間達は帰っていった。

 

なんとか骨が折れただけで済んだ俺は、意識がもうろうとする中、悟飯が最後の仙豆をトランクスに食べさせるところを見た所で意識が途絶えた。

 

 

気づくと、病院にいた。

トランクスに運ばれたらしい...

幸いにも悟飯は大丈夫のようだ。

体が治るまで、町が崩壊していく未来視を何度も見せられた。

たまに音付きで...

悲鳴が聞こえるのだ。

本当に恐ろしい...

 

 

 

・[更に3年後...]

 

 

その後も修業は続いた。

しかし、トランクスはまだ超サイヤ人になれていなかった...

 

俺は体に異変を感じていた。

息切れが激しく、心臓のあたりが痛い...

未来視で見たアレが...

...心臓病...が......

人造人間を倒すどころが、みんなの敵すらとれない。

まさか、こうなってしまうとは...

 

 

数か月後、今日も2人は修業しに行った。

その数時間後、爆発音がした。

人造人間が現れたのだ...!

 

とうとうこの町まで!

しかし、もう俺には何もできない...

悔しさだけが残った。

 

さらに、もっと悲しいことが起こった。

悟飯の気が完全に消えたのだ...

その時には、爆発音などは消えていた。

まさか...ね...

 

すると、トランクスの気が上がった。

超サイヤ人になれたのだ。

俺は気でそう感じた。

そう、悟飯が死んでしまったのだ...

 

悟飯を守ることができなかった...

そして俺も...

こんな時に心臓病になってしまうなんて...最悪だ。

 

暫くすると、トランクスが泣きながら帰ってきた。

死んだ悟飯を抱えて...

 

 

数日後、部屋にトランクスが入ってきた。

 

「悟成さん、僕どうすればいいのか分からなくなって... 悟飯さんは死んでしまうし...」

 

「...お...俺って...最低だよな... だ...誰も守ることができず...病気なんかで死んでしまうなんて...」

 

「そんなことありません。あのフリーザを倒して、地球を守ったんですよね?」

 

「...そんなの...父さんが居たから...

人造人間は...もっともっと強いんだからさ...

悔しいな... みんなや...悟飯の敵を討てないなんて...」

 

「...数年後には特効薬ができるそうですよ。」

 

「...ほんとか...?」

 

「治ったらまた一緒に闘えますよ!」

 

「ま...そうだな... それまで...俺も頑張らないとな...!」

 

俺は病気と闘わないと...!

それまで生きれるかどうか...

 

 

 

数年後、町がどんどんと破壊されている。

俺の状態はやはり悪化するばかり。

タイムマシンもあともうちょっとで完成らしい...

そして、特効薬が完成したらしい。

 

トランクスが飲ませる。

少しましにはなるが、そんなにも悪化しているのか、効き目がほとんどない。

もう遅かったのだ。

 

「く、遅かったか...」

 

もう時間は残されていないだろう...

意識が遠のきそうになりながら、トランクスに告げた。

 

「ト...トランクス... 昔...父さんに...言われたことがあるんだ... お...俺は...全宇宙で1番強いって... 俺と...悟飯...トランクス3人で...地球を守れって...」

 

「そうなんですか?」

 

「...お...俺も言う時が...きたのかも...しれないな...」

 

「どういうことですか...?」

 

「ト...トランクス... 超サイヤ人に...なれたんだ... トランクスは...全宇宙で1番強い... さ...さらに修業して...みんなの敵を...討ってくれ... 頼む...」

 

「え...?」

 

「も...もしかしたら...ス...超サイヤ人の...上が...あるかもしれないな... か...過去に...行って...何か...掴んでこい... い...今の...お前なら...できる...」

 

弱々しくなっていく自分の声...

 

「悟成さん...!?」

 

心配するトランクス。

 

「が...がん...ばれ...よ......」

 

そう言い残して俺の意識は途絶えた。

つまり、俺の命は残念ながら絶ってしまったのであった...

 

 

 

~3人称Side~

 

 

「悟成さん!悟成さーーん!!」

 

「ど、どうしたの、トランクス!?」

 

「悟成さんが...!」

 

「え!?」

 

悟飯、そして悟成まで亡くなってしまった...

 

 

 

・[それから約1年後...]

 

 

タイムマシーンができていた。

トランクスは買い出しから帰ってきた。

 

「ただいま、母さん。今日はいい食糧がたくさん買えたよ!」

 

「お帰り!ねえトランクス、とうとうタイムマシンの往復分のエネルギーがチャージできたわよ!

これで20年位昔まで大丈夫だわ。

研究所さえ壊されてなかったら、もっと完璧なものが作れたはずなんだけどね...」

 

「母さん... 俺、今の実力なら多分人造人間達を倒せると思う。わざわざ過去に行って研究してこなくても...」

「あんた甘いわよ!3年前悟飯君が殺されたこと、忘れた訳じゃないでしょう?

そんで、悟成君が言ってたんでしょ?

過去に行って何か掴んでこい、って。」

 

その時、ラジオのニュースが流れる。

ブリッジタウンに人造人間が現れた。

 

「ちょっとトランクス!待ちなさい!」

 

トランクスは聞く耳を持たず、ブリッジタウンに向かった。

トランクスは剣を持ち、人造人間に互角に立ち向かう。

しかし、人造人間のエネルギーは無限...

持久戦でトランクスはやられてしまう。

だが、トランクス奇跡的に助かった。

 

「トランクス!トランクス!大丈夫よ!」

 

トランクスは目を覚ます。

5日間も眠り続けていたのだ...

 

「か、母さん、ごめんなさい... 母さんの言った通りだ。まだ人造人間との差はでかかった...!

俺、怪我が治ったら早速タイムマシンに乗ろうと思う!」

 

「それがいいわ!まずは20年前に行って、悟飯君のお父さんに薬を渡して...

彼さえ、心臓病にならなかったらこんな世の中にはなっていなかったと思うの。」

 

「その悟飯さんのお父さんって、それほどまでに強い人だったんですか?」

 

「確かに強いこともあるんだけど... どんなにとんでもないことが起きても、必ず何とかしてくれそうな、そんな不思議な気持ちにしてくれる人なの...」

 

「俺は...父さんに会えるのが楽しみだな!」

 

「あんまり期待しない方がいいかもよ...」

 

そして怪我も完全に治ったトランクスは、タイムマシンに HOPE!! と書いた。

 

「じゃ、これが心臓病の特効薬。間違いなく孫君に渡してあげてね。あんまり無茶しちゃ駄目よ!」

 

トランクスは心臓病の特効薬をブルマさんから受け取る。

 

「はい、母さんも気をつけてください。」

 

「じゃ、頼んだわよ!」

 

トランクスはタイムマシーンに乗る。

 

「行ってきます!」

 

そして、過去へと行った...

 



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Z 人造人間編
第二十二話 未来トランクス来たる


地球に向かっている途中、大きな宇宙船が通り越す。

 

この邪悪な気は... フリーザだ。

フリーザは生きていたんだ!

 

しかも、それよりも大きい気があった...

 

先にフリーザの宇宙船が着いてしまったようだ。

まずい、地球が!

 

すると他に大きな気が現れ、フリーザとその大きな気が消えた。

いや、倒されたのだろう。

 

誰だろう...?

 

 

 

そして、地球に到着した。

 

そこには、悟飯やクリリンさん、ピッコロさん、ヤムチャさん、プーアルさん、天津飯さん、餃子さん、ベジータ...さん、ブルマさんがいた。

 

「「あれ?」」

「悟空(お父さん)!!悟成!!」

 

「なんでおめえ達がここに...?

どうやってオラのことが分かったんだ?」

 

「この子よ、この子!この子がここに帰ってくるって教えてくれたの!」

 

そこにいたのは謎の少年だった。

 

「知ってるんでしょ!お父さん、悟成。」

 

「誰だ?」

「誰でしょうか?」

 

「え?こ、この子知らないって、全然?」

 

「ああ、全然知らねえ。

それにしても、フリーザ達を倒したのは誰だ?」

 

「とてつもない気でしたね...」

 

「フリーザ達もそいつがやっつけたんだ。あっという間にな...貴様らのように超サイヤ人になれるんだ。」

 

「超サイヤ人に...!?」

 

そして、少年が前にでる。

 

「孫さん、実はお話があります。ちょっと...」

 

「ん?」

「なんだよ、俺達には内緒ってわけか?」

 

「悪いな、ちょっと待っててくれ。」

 

そしてお父さんと少年は、みんなから離れる。

 

遠くの場所で立ち止まり、向かい合って話をする2人。

 

「あいつら、何話してんだろうな...」

 

すると、お父さんは超サイヤ人になる。

ここにいる誰もが驚く。

 

「な、なによ... 孫くんどうしたの、あ、あれ...」

 

「ス、超サイヤ人になった...」

「お父さん、どうして...」

 

「ス、超サイヤ人...」

「闘ってもいないのに、な、なんて気だ...」

 

今度は少年も超サイヤ人になる。

 

「ヤ、ヤツも超サイヤ人に...!」

「ど、どうするつもりだ...」

 

すると、少年は剣を取り出し、お父さんに向けて剣を振り下ろした。

しかし、それは頭の寸前で止まる。

 

そして、再び少年はお父さんに向けて剣を振り下ろした。

それを、人差し指一本で受け止めるお父さん。その後も何度か剣は振り下ろされたが、全て受け止めた。

 

少年は、超サイヤ人を解除して剣をしまう。

お父さんも解除した。

 

「み、見たか...」

 

「あ、ああ... なんてやつらだ...」

 

「あ、あれが、超サイヤ人...」

 

改めて超サイヤ人は凄いと思った。

 

 

 

~3人称(悟空)Side~

 

 

「流石です。噂は本当でした。

あなたには、全てを話します。

これから話すことは、全てあなたの心の中だけにしまっておいてください。」

 

「分かった。オラは口の固い方だ。」

 

少年は約20年後の未来からやってきた。

名前はトランクスで、ベジータの息子だそうだ。

そして、この約2年半後に生まれたらしい。

 

「でも、そんな事を言いにタイムマシンで来たわけじゃないんです。

ぜひ、あなたに知ってほしい重大なことが...」

 

「あ、ああ。」

 

今のこの時代から3年後の5月12日午前10時頃、南の都の南西9キロ地点の島にこの世のものとは思えないほどの凄まじいパワーを持った2人組が現れるらしい...

 

それは、人造人間というものだ。

造りあげたのは、元レッドリボン軍の狂人的科学者 ドクター・ゲロ。

しかし、ただ殺戮と破壊だけを楽しむために造られてしまった人造人間 19号、20号は生みの親のドクター・ゲロまで殺してしまった。

 

「フリーザ達を一瞬で倒した超サイヤ人のおめえが怪物って言うぐれえだから、相当なんだろうな...」

 

「はい、立ち向かったのですが残念ながら何しろ相手は2人、1対1でも逃げるのがやっとでした... 」

 

「待てよ、お、おめえの味方は?」

 

しかし、20年後には俺1人しか残っていないらしい...

3年後の闘いでクリリンさんもヤムチャさんも、天津飯さん、餃子さん、ピッコロさん、そして、ベジータさん 皆殺されてしまったそうだ...

悟飯と悟成はかろうじて逃げのびた。

そして2人はトランクスに闘いを教えてくれた師匠だった。

しかし悟飯は、4年前に殺されてしまったらしい...

 

「強すぎる...!強すぎるんですよ、やつらは...!」

 

「ま、待てよ、オラは... どうなったんだ?」

 

悟空はそもそも闘っていなく、今から間もなく病気におかされてしまい、死んでしまった。

そして悟飯が殺される前に、悟成も...

 

「え...!?」

 

「ウイルス性の心臓病です... 流石の超サイヤ人も病気には勝てなかったんです。」

 

「ま、参ったな... 仙豆も病気には効かねえのか... 悟成もなっちまうなんて...

死んじまうのか... 闘いてえよそいつらと...」

 

「あなたはやはり本物の戦士だ...

母さんや悟飯さん、悟成さんの言った通りの人だった... 頼もしいですよ、来てよかった...」

 

そしてトランクスさんは、ビンを取り出す。

 

「症状が現れたら、これを飲んでください。

約20年後には特効薬があるんです。この薬であなたは死なずにすみます。

しかし、悟成さんは間に合いませんでしたが...」

 

「本当か!早く言ってくれりゃいいのによ!」

 

「本当はこういうことは、まずいんです... 歴史を変えてしまうことになって...ですが、あんな歴史なら...

あなたなら、必ず何とかしてくださると信じています。

母さんもそのことだけを願い、タイムマシンを完成させてくれたんです...」

 

「お、おめえの母ちゃん... オラのこと知ってんのか?」

 

「あそこにいる...」

 

「どっひゃぁー!!!ブ、ブルマが...!!」

 

お父さんが驚いて倒れ込む...

トランクスはブルマとベジータの関係について話す。

 

「あ、あの、この事は特に内緒にしておいてくださいね...

喋ってしまって2人が気まずくなると、お、俺は存在そのものが無くなってしまって...」

 

「分かった、分かった。」

「変わるといいな、未来...

また会えるか?」

 

「分かりません、タイムマシンの往復分のエネルギーを得るためにはかなりの時間が必要です。それまでに生きていたら、3年後に...」

 

「生きろよ。良い目標ができた。こっちもそのつもりで3年間たっぷりと修業するさ。」

 

そうして、トランクスはどっかに行ってしまった。

 

「さて、困っちまったな... みんなにどう言ったら...」

 

みんなが近づいてくる。

 

「悟空!あいつなんだって!?」

 

悟空はどう説明したものか、と困った様子で頭を掻く。

 

「あ、いや、その... た、大したことねえんだけど...」

 

「話すんだな、俺達にとって重大な話だ...」

 

「お、おめえ、聞こえ...」

 

「俺の聴覚は貴様らとはできが違うんだ。」

 

そして、ピッコロはトランクスの事だけをうまく隠し、皆に話した。

 

 

 

~悟成Side~

 

 

「そ、そんな... 心臓病だなんて...」

 

みんなもショックを隠さずにいるが、それぞれが厳しい修業をする決意でいた。

 

「ちょっと、嘘くさい話だよな... 未来からやってきたっていわれてもなあ...」

 

「信じられないヤツはそれでいい。勝手に遊んでろ。オレは修業をする。死にたくはないからな...」

 

すると、少年はなにかの乗り物に乗っている。

タイムマシンだろう。

少年は手を振り、そして消えた。

 



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第二十三話 修業の始まり ~休息

「カカロットに悟成、教えろ... 貴様ら、ナメック星でどうやって生き残った...」

 

「ああ、オラだって駄目かと思った。だけど、悟成がその玉っころみてえな宇宙船を見つけてくれたんだ。4つか5つか...」

 

「そ、そうか!ギニュー特戦隊、やつらの乗ってきた船だ...!」

 

「それに乗って適当にスイッチを押したら、うまく飛んで脱出できたんです。」

 

「そんでもって、宇宙船はかってにヤードラットって星に着いちまった...」

 

僕達はあの時のことを思い出しながら話した。

 

「貴様等のことだ、ヤードラットに行ってただで帰っては来るまい...

やつらは力はないが、不思議な術を使う...」

 

ベジータはヤードラットのことを知っていたようだ...

 

「当たり~!さすがによく知ってんな。」

 

「そうか!お前達、それで今まで地球に帰ってこなかったのかよ!」

 

「ねえねえ、どんな術なの!?教えてよ!」

 

「時間が無くてよ、オラに教えてもらった技は1つだけなんだ。悟成はいち早く覚えて、他の術も教わっていたんだけんどな。

 

瞬間移動ってやつができるようになったぜ!」

 

「しゅ、瞬間移動!?」

 

「僕はさらに、千里眼ってのを教えてもらいました。」

 

「そ、そうなのか。

じゃあ、瞬間移動ってやつをやって見せろ。」

 

お父さんは、瞬間移動し武天老師様のサングラスを持ってくる。

 

「こ、こことカメハウスとは1万キロメートル以上離れている... す、すげえ...」

 

「悟成もやってみろよ。」

 

「は、はい..!えっと... うっ...!!」

 

僕はどこに行くか悩んでいた時、また頭痛が襲ってきた。

 

「ど、どうしたんだ!?」

 

「悟成のやつ 未来視の拳 とかいうやつをを受けちまって、たまに頭痛がするらしい... そんで、治す方法は無いらしい...」

 

「え、それって大変じゃないの!」

 

「でも、日が経つごとにましになると言っていたぞ。」

 

「そ、そうか...」

 

 

こんな映像が流れる。

僕はお父さんと自分が横になっていている映像が流れた。

 

心臓病にかかっているのだろうか ...

しかし、自分も一緒になるのだろうか?

もっと先のはずだが...

 

そして、頭痛は治まった。

未来視っていうのは情報量が少なすぎる。

しかも、本当かも分からない...

 

 

「と、取りあえず家に帰った方がいいな。

チチさんも心配しているだろうし...」

 

「そうだな。」

 

「よし、ではみんな、3年後に現地で集合しよう。3年後のいつ、どこへ行けばいいんだ?」

 

「3年後の5月12日午前10時頃、南の都の南西9キロ地点にある島だ。1時間前...午前9時にでもその島に着けばよかろう。」

 

そして、僕とお父さんの前にベジータさんが来る。

 

「カカロットに、悟成、超サイヤ人になったからっていい気になるな... このオレはそのうち必ず貴様らを叩きのめしてみせる... サイヤ人ナンバーワンは、俺だってことを忘れるな...」

 

「ああ...」

「は、はい...」

 

そう言って、ベジータさんはどこかへ飛んでいく。

そして、天津飯さんと餃子さんもどこかへ飛んでいく。

 

「ピッコロ、オラと悟飯と悟成と一緒に修業しねえか?組み手とかもやりてえし。」

 

「...いいだろう、望むところだ。」

 

「じゃあな!ブルマ、丈夫な赤ん坊産めよ!」

 

「え?」

 

そして、僕達は自宅へ帰った。

 

 

 

~自宅~

 

「いーかげんにしてけれっ!!冗談じゃねえ!悟空さ、どこまで悟飯ちゃんと悟成ちゃんの勉強を邪魔したら気が済むだよ!」

 

そして、お父さんは必死に説得している。

僕も悟飯も黙っていた...

 

「ジョーダンばっかしー」

 

そう言ってお父さんはお母さんを叩く。

すると、家の壁を突き飛び木にぶつかった...

 

「わ、悪い、チチ!手加減したつもりが...!」

 

「も、もういいだ...」

 

そうして、僕達の修業は始まった。

ほぼ毎日、組み手だ。

 

 

 

・[数か月後...]

 

 

僕達は今日の修業を終え家に帰る。

しかし、お母さんの機嫌が悪そうだ...

 

「今日もいい汗かいたぞ!悟飯、悟成!一緒に風呂でも入るか!」

 

すると、

 

「いい加減にしてけろ!悟飯ちゃんと悟成ちゃんにちっとも勉強させねえで、毎日ピッコロなんかと修業ばっかし!オラはさっきとんでもねえめにあったぞ!

なのに悟空さはのん気にやりたい放題だ。

たまには隣の山のご主人に見習って、かっこいいエアカーで買い物くらい連れてってけろ!!」

 

そういえば、買い物の袋が破けている...

お母さん...大変だな...

 

「だって、家にはそんな車ねえし、第一オラ、免許持ってねえぞ。」

 

「だったら免許とればいいだ!

明日から修業は暫く休んで2人で町の教習所に行って習ってくるだ!」

 

 

次の日、お父さんとピッコロさんは教習所へ行ったのだった。

 

その合間に悟飯と勉強を進めている。

しかし、悟飯よりも1年遅れている。

 

暫く経った頃、仲良くなったハイヤードラゴンが来る。

 

「悟成、お父さん達見にに行かない?」

 

「え?でも、勉強しないと...

僕は悟飯より進んでないから、悟飯だけ行ったら?」

 

「そうなんだ。じゃあ、行ってくるね。お母さんには内緒でね。」

 

「ああ、分かった。」

 

悟飯はハイヤードラゴンと一緒に教習所に行ってしまった...

 

さて、遅れた分をとりかえさないと...!

 

 

 

その夜...

 

みんなは帰ってきてきた。

 

「なんだってぇぇ!免許が取れなかったぁぁ!?」

 

「お...おう...」

「う...うん...」

 

すると、お母さんが気絶した。

 

「「お母さん!」」

 

「チチ!大丈夫か!?」

 

お父さんとピッコロさんは途中で、落ちかけたバスを助けたそうだ。

すると、力があれば免許はいらない と言われてしまったらしい...

 

その後、お母さんの必死の指導によって免許をとれたのであった。

 

 

 

・[数年後...]

 

 

修業はまだまだ続いている。

しかし、お母さんの言いつけによって何日ごとに休みの日を設けることになっていた。

 

その休みの日は勉強したり、たまにカプセルコーポレーションへ行っている。

ブルマさんやブリーフ博士の手伝いをしている。

 

そんなある時、ブルマさんに子供ができた。

相手はベジータ...さんだった。

意外だな...

名前は、トランクス だ。

 

ブルマさん曰く、

ヤムチャさんは浮気性だったらしく別れたそう...

そんな時に1人でいたベジータさんを見て、ついなんとなく好きになったらしい。

でも、結婚はしないらしい...

ブルマさんらしいや...

 

「このことはみんなには内緒よ。人造人間が現れる日まで黙っておくつもりだから...」

 

「わ、分かりました。」

 

ベジータさんはいつの間にか超サイヤ人になっていた。

それからは、僕がカプセルコーポレーションを訪ねる度に対戦を申し込まれる。

闘いは、ほぼ互角であった。

 

確かに強さは僕の方が上かもしれない。

しかし、戦いの経験はベジータさんの方が多い。

だからなのか、勝ったり負けたりする。

 

ベジータさんは遠慮なく殺しにかかってくる。

ボロボロになってしまったのをお母さんに見られると、いつも怒られてしまう。

休みの日なのに闘うなんて と...

断れないというよりか、無理やり連れられてしまうんだよな...

 

 

 

・[人造人間が現れる1日前...]

 

 

午前中は修業の総仕上げをしていた。

午後はたっぷりと休むというスケジュールだった。

しかし、事件が起こる。

 

僕の体に異変を感じた...

どんどん息苦しくなり、心臓の辺りが痛くなった。

 

「はぁ...はぁ......」

 

「「悟成、どうしたんだ(の)!?」」

 

「し...心臓が痛い...」

 

まさか...未来の少年が言っていた心臓病か...?

は、早くない...!? とても...

大人になってからなるんじゃないのか...?

 

「ま、まさか、あいつが言っていた心臓病か...?」

 

「で、でも、16年位先だって言ってたんですよね...?」

 

「分からん... とりあえず、なってしまったものは仕方ない。」

 

「まさか、オラより早くなっちまうなんて...」

 

そう、お父さんは3年の間 心臓病にはならなかったのだ。

しかし、僕が先になってしまうとは...

 

そして、ベッドに寝かされた。

お父さんは少年からもらった特効薬も飲ます。

そのおかげで、少し落ち着いた。

 

 

その頃、また未来視が襲ってきた。

体の調子が悪ければ悪いほど、襲ってくる頻度が高くなる...

そして、たまに声まで聞こえたりする。

 

それは、みんなが女の人造人間?に倒されるというものだ。

しかし、殺されてはいない。

どういうことなんだろう...

でも、みんな修業していたのに倒されるなんて...

しかも、超サイヤ人になったベジータさんや少年まで倒されたのだ。

そんなに強いのだろうか...

 

早く終われ...

実際に見ているみたいで嫌になる。

悲鳴を聞くのは嫌だ...

 

他にも、男の人造人間?とロボットみたいな体格の人造人間?がいた。

 

孫悟空を殺すため というのが耳に入った。

つまり、その他の人は殺すまでもないということなのだろうか...?

 

じゃあ、未来でお父さんが死んでいなかったらこうだったのかな...?

 



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第二十四話 人造人間とセル

・[人造人間が現れる日...]

 

 

お父さんと悟飯、ピッコロさんは準備をしていた。

 

「悟飯ちゃんも悟空さもピッコロさんも気いつけてな!」

 

「ああ、悟成をよろしく。」

 

「悟成の分まで頑張るからね!」

 

「あぁ...頑張れ...!」

 

そして、お父さん達は出発した。

 

「うぅ...」

 

「大丈夫だか!?」

 

僕も治すのに頑張るよ...

 

 

 

・[数時間後...]

 

 

お父さんとヤムチャさんが帰ってきたようだ。

痛さはましになってきている。

僕は、会話を聞き流す。

 

お父さんの気が小さい。

やっぱり、お父さんも心臓病になってしまったようだ。

未来視の通りだった...

 

「ふう、悟空も効き始めたようだな。」

 

暫くすると、クリリンさんと少年がやってきた。

 

「悟空と悟成は?」

 

「大丈夫だ、2人とも薬を飲んで眠っている。」

 

「詳しいことは後で話すけど、急いで武天老師様の所へ移動しなければいけないんです!みんなそろって!

新手のもっと恐ろしい、3人の人造人間がそのうちここへやってくるんです。」

 

「そ、そりゃ、大変だ...」

 

そう言って 僕とお父さんは、飛行機の中に運ばれた。

 

そして悟飯が帰ってき、クリリンさんはを飛行機に乗せた。

 

クリリンさんは今までのことを話した。

それは未来視と同じだった...

少年の名前はトランクス、未来のトランクスだ。

 

「...で、やつらにとってはゲームみたいなもんだろうがとにかく、悟空を殺しにやってくるつもりだ...」

 

「そ、そんなに強いんですか...」

 

「ああ... トランクスの話以上だと思っていい...」

 

トランクスさんはタイムマシンの事について話す。

タイムマシンは完璧ではないのだ。

少し過去に行って壊したとしても、今いる人造人間は変わらない。

 

「...だけどどうやら俺は、俺の知っている過去とはちょっと違う過去に来てしまったようですね...

悟空さんと悟成さんが心臓病になるタイミングも違っていたし、人造人間も3人になってしまったし、強さもより以上だったし...」

 

「...で、でも...なんで、そんなに違ってしまったんですか?」

 

「分からない... どうしてここまで... 俺がタイムマシンで来てしまってせいなんだろうか...」

 

「気にすることなんかねえだよ。

おめえが来なかったら、悟空さと悟成ちゃんが病気で死んでたんだもんな!

オラ、すっげえ感謝してるだよ!」

 

 

僕はまた未来視に襲われた...

頭痛が襲ってくる。

調子が悪ければ悪いほど、未来視の頻度が高くなるのだろうか。

 

そこには、謎の化物がいた。

そいつは人造人間セルと言う。

未来からやってきたらしい...

そして今、人々を吸収してエネルギーを集めているそうだ...

 

ドクター・ゲロは戦闘の達人達の細胞を集め、合成された人造人間の研究を始めた。

それは途中で断念したが、コンピューターは研究を続けていた。

さらに17号と18号を吸収して、完全体になれば想像を絶するような恐ろしい力を手に入れることができるらしい。

ただ単に強さを求める人造人間だった。

 

あの強敵の3人に加えてまた人造人間が増えてしまうのか...?

 

さらに、ベジータさんの 超サイヤ人を超える というのが耳に入った。

 

超サイヤ人を超える...?

その先があるとでもいうのか...?

いや、超えないといけないという状況になってしまったのか...

 

 

その頃、トランクスさんと悟飯はブルマさんと何かを見に行くみたいだ。

2人は飛行機から出ていった。

 

 

そして、カメハウスに着いた。

ヤムチャさん達は、僕とお父さんを2階に運んだ。

 

暫くすると、1階が騒がしくなった...

 

すると、悟飯とトランクスさんが帰ってきたようだ。

その時、沢山の気が現れる...

 

フリーザとその父親、お父さん、ピッコロさん、ベジータさんなどの気を感じた。

僕の気もある...

 

クリリンさんとトランクスさんがその気に向かっていった。

 

やはり、未来視で見たセルっていうやつが出現したのだろうか...?

沢山の戦士の細胞が集まっているからな...

多分そうであろう...

 

厄介なことになってきたぞ...

でも、その前に早くこの病気を治さないと...

 

 

 

・[数日後...]

 

 

僕は目を覚ます。

お父さんも起きたようだ。

体に異変もなく、調子も良かった。

 

「治ったのかな...?」

 

「あぁ、オラも治ったみてえだ。」

 

すると、お母さんと武天老師様が部屋に入ってくる。

 

「悟空さ、悟成ちゃん、気がついたのけ!」

 

「チチ、心配かけて悪かったな...すっかり病気は治ったさ。」

「僕も治ったみたいです...」

 

僕とお父さんは胴着に着替えて準備をする。

 

「夢の中でみんなの話を聞いていた... 大体のことは分かってる...」

 

「また、大変なことになってしまいましたね...」

 

おそらく未来視のことは本当だ...

圧倒的な強さの人造人間...

そして新たな敵、セルの出現...

今のままじゃ勝てないだろう...

多分、意見は合うだろう。

 

「もう闘う気なんか!?」

 

「心配すんな... まだ闘わねえ... いまのベジータにも勝てねえんなら、俺にも勝てねえ...

だから、オラも上を目指そうと思うんだ...

超サイヤ人の上をな...!」

 

「そ、そんなことが可能なのか...!?」

 

「分かりません... でも今度のはそれぐらいじゃないと、とても勝てそうにないと思います...」

「そうだな。1年ほど修業して駄目だったら諦める。」

 

「そ、そんなにかかっては...」

 

1年...

確かに、それぐらいかかってしまうかもしれない...

でも、どうやって...

 

「大丈夫、1年だけど1日ですむ所があるんだ。」

 

「チチ、悟飯と悟成のヤツらも連れてってやりてえんだが、いいか?」

 

「じょ、冗談じゃねえ...と言いてえところだが、止めたって無駄だべ... どうせならうんと強くしてやってけれ!」

 

「チチ!」

 

「ただし、人造人間達の戦いが終わったら、今度こそ悟飯達の勉強の邪魔はさせねえだぞ!」

 

「ああ、サンキュー!

じゃあ、行ってくる。」

「行ってきます...!」

 

「その前に... 悟成ちゃんは悟飯ちゃんより1年以上勉強が遅れているだ。これを持っていけ。」

 

お母さんから勉強道具が入っているリュックを渡された。

こんな時にもか...

悟飯はいいらしい...

 

そしてお父さんは僕の肩に触れ、悟飯の元へ瞬間移動した。

飛行機の中のようだ。

 

「「「「悟空(お父さん)!!悟成!!」」」」

 

「もうすっかりいいのか?」

 

「はい!」

「まあ、腹は減ってっけどな...」

 

「神コロ様!」

 

確かに、ピッコロさんの気は違う。

神様と融合したらしい...

でも、その呼び方は...

 

「名前まで合体させるんじゃない...!ピッコロと呼べばいい。」

 

「オラ達今のままじゃ、人造人間にもセルってやつにもとても勝てやしねえ。

悟飯と悟成を連れて修業に行ってくる。

たった1日で1年間の修業ができる所へ...」

 

「そうか! 精神と時の部屋へ行く気だな!

しかし、あの部屋で1年間過ごし通せた者は誰もいない...」

 

「ベジータとトランクスも連れて行く。

あいつ達ならきっと耐えられる。」

 

「早く行くんだ。セルは人間を殺し、どんどん力をつけてきている...」

 

「悟空、聞かせてくれ。フリーザよりもとんでもねえ敵が現れて、怖いか?それとも嬉しいか?」

 

「...両方だ。」

 

お父さんは僕達の手を掴み、トランクスさんの元へ瞬間移動する。

 

「どうだ、特訓の成果は?」

 

「駄目です...父は俺をただの厄介者としかみてくれてません...」

 

お父さんはベジータさんを誘った。

 

「...いいだろう。但し俺が先に入る、いいな...」

 

「ああ。」

 

そして、神の神殿に着く。

 

「...分かった。来い。

風呂、トイレ、食料ある。頑張って修業しろ。」

 

ポポさんは精神と時の部屋へ案内する。

 

「カカロット、なぜ俺にも修行をすすめる...」

 

「今度の敵は多分、1人だけでは倒せる相手じゃない。そいつはお前も感づいてるはずだ。」

 

「後悔することになるかもしれんぞ...」

 

ベジータさんとトランクスさんは、精神と時の部屋に入った。

 



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第二十五話 セルとピッコロの闘い

・[ベジータ達が入って、1日が経とうとした時...]

 

 

どこかで闘いが始まったようだ。

ピッコロさんの気が上がる。

 

「始まった...!闘っているのはピッコロだ...」

 

「相手はセ、セルってやつでしょうか...?」

 

「いや、人造人間達だろう... 相手の気は感じないからな...」

 

「そんな!ピッコロさんが殺されちゃう!」

 

悟飯はピッコロさんの所へ行こうとする。

 

「行っても無駄だ、悟飯!」

 

「...!」

 

「きっともうすぐベジータとトランクスがパワーアップして出てくる!大丈夫だ!」

 

「ピッコロさんは神様と融合して強くなったんだよ...」

 

「そう。神様とピッコロ、簡単にはやられない。」

 

しかし、悟飯の焦りは消えることはない。

僕もお父さんもだ。

今は我慢する時だ...

 

 

 

僕は 千里眼 を使ってピッコロさん達の闘いを見ることにした。

 

「ピッコロさんは男の人造人間と1対1で闘っているみたいですね。」

 

今のところはピッコロさんが優勢かな...

ピッコロさんは人造人間を叩きつけた。

 

すると、

 

「え!?」

「ど、どうして分かるんだ...!?」

 

お父さんと悟飯は驚いていた...

 

「ヤードラット星で覚えたもう1つの術、千里眼です。それで遠くを見渡せる...」

 

「千里眼ってそういうやつだったんか...!

男ってことは17号だな。」

「す、凄いね...」

 

お父さんは瞬間移動を覚えるのに必死だったため、千里眼の内容までは知らなかったようだ...

 

すると、ピッコロさんはエネルギー弾を17号の周囲に撒いた。

そして、それらは17号に向かっていく...

しかし、17号はバリアを張って全て防いでいた。

 

「ピッコロさん、頑張って...!」

「耐えてくれ、ピッコロ... ベジータ達が修業が終わるまでなんとか...!」

 

ここからは、互角の闘いが続いた。

しかし、ピッコロさんの気が減ってきている。

人造人間のエネルギーは無限らしい...

互角じゃ勝てないんだ...

 

 

暫くすると、セルの気が出現する。

人造人間達のところへ向かっているようだ...

まずいぞ...!

 

「セル...!」

「セルが、セルが動き始めたよ!」

 

「分かってる。」

 

ベジータさん達はまだ出てこない。

そして、セルがピッコロさんの元にたどり着いてしまう。

 

セルの気が上がる。

以前とは比べものにならないほど気が大きくなっている。

一体いくらの人達が吸収されてしまったのだろうか...

 

セルは17号を吸収しようとする。

17号は攻撃を仕掛けるが避けられ、叩きつけられてしまった。

ピッコロさんも阻止しようとするが、蹴り飛ばされてしまう...

 

ピッコロさんは大きなエネルギー波を撃った。

みんなも気でどれくらいの威力かは分かっている。

しかし、セルは全くダメージを受けていない...

 

「なんてやつだ...! 傷すらついていない...」

 

「なに...!?」

「ピッコロさん...」

 

そして、ピッコロさんは殴りこまれた。

首の骨が折れている...!

 

「ま、まずい...!!やられる...!!」

 

「「え!?」」

 

セルはエネルギー波を撃った。

ピッコロさんの気が消えた。

セルはピッコロさんを海の中に放り投げた...

 

「ま、間に合わなかったか...」

「神様...!」

「「ピッコロさん...!」」

 

「な、なにやってんだ... まだかベジータ!」

 

 

セルは17号の元へ向かう。

17号は抵抗するが一方的にやられてしまう...

そして、17号は吸収されそうになる...

すると、16号が阻止する。

 

16号はセルと互角に闘っている...

するとまた、セルの気が上がる。

セルは本気じゃなかったんだ...!

しかし、16号も負けてはいない。

 

そして、16号はセルを叩きつける。

さらに腕を外し、エネルギー波を撃った。

セルの気が小さくなる。

 

「お...」

「お、お父さん...」

 

「ああ... オラも感じた...」

 

「セルってやつの気が小さく...」

 

「今のは16号ですね...」

 

「その調子で頑張ってくれ...!」

 

 

すると、17号の後ろにセルが現れる。

17号は気づいていないようだ...

セルは17号を吸収する。

16号は阻止しようとするが間に合わなかった...

 

セルに変化が起こる。

そして、セルの気が異様に膨れ上がる。

 

「17号が...」

「ま、まずいぞ...」

 

16号は18号を連れて逃げだそうとする。

しかし、すぐにセルに追いつかれてしまう...

16号は攻撃するが、傷すらつかない。

そして、セルに吹っ飛ばされてしまう。

 

すると天津飯さんが現れ、気巧砲を撃つ。

 

「天津飯さん...!」

 

しかし、セルは天津飯さんに襲いかかる。

天津飯は連続で気巧砲を撃つ。

セルは毎度押し返させる。

 

天津飯の気がどんどんと気が減っている...

このままだと死んでしまう...!

 

「よ、よせ!天津飯!これ以上、気巧砲を使ったら死んじまうぞ!」

 

天津飯さんはまだ気巧砲を撃ちまくっている...

 

「天津飯の真・気巧砲、相当のエネルギー使う。それでも、セルの動き止めるのが精一杯。このままだと...」

 

そして天津飯さんの気が僅かになってしまい、倒れこんでしまった...

 

セルは天津飯さんの元へ行く。

そして、蹴り飛ばす。

 

「「天津飯さん...!」」

「く、くそ...!」

 

お父さんは天津飯さんの元へ瞬間移動した。

セルに何か言った後、ピッコロさんの元へ瞬間移動する。

 

ピッコロさんはなんとか陸に上がってきていた。

 

「ピッコロさん、生きている...!」

 

「ピッコロさんが...!? よ、良かった、生きてて...」

 

するとセルは、お父さんに突撃してくる。

しかし、お父さんは僕達の所へ瞬間移動した。

 

ピッコロさんと天津飯さんは仙豆で回復していた。

 

「...あのセルという怪物、異常なまでの強さだ...

はっきりと言って、誰も勝つとはできない... 俺はそう思う...」

 

その時、ベジータさんとトランクスさんが出てきた。

 

「...うまくいったんだな、ベジータ。」

 

「さあな...

だが貴様がこれから中に入って特訓しても無駄になる... この俺が全て片づけてしまうからだ。」

 

緊迫した状況になる...

 

「オラはさっき17号を吸収して進化したセルをチラッと見てきたが、とんでもねえ化物だったぞ。」

 

その時、ブルマさんの声が聞こえる。

 

「クリリン君に聞いたのよ、みんなここだって。」

 

「こんにちは!」

「お久しぶりです!トランクスも。」

 

「一体なにをしに来たのだ、ブルマ!」

 

「ベジータに頼まれた戦闘服を、みんなの分作らせてさ持ってきたってわけよ。」

 

ブルマさんはホイポイカプセルを投げる。

すると、収納箱が出てきた。

その中には、ナメック星で悟飯達が着ていた戦闘服が入っていた。

 

僕達は、戦闘服を着る。

 

「ナメック星で着ていたがら、久しぶりだ。」

「へえ... 意外と軽いんだな、これ...」

「そうですね...」

 

「さっきも言ったが、貴様は活躍の場がない...」

 

「おめえがセルを倒しちまうからだろ?そんならそれが一番いいさ。」

 

「さあ、行くか。」

 

そして、ベジータさんはセルの元へ向かう。

 

「では、俺も行きます。」

 

「あ、ちょっと待った。ベジータとおめえの分の仙豆だ。持ってけ。」

 

お父さんはトランクスさんに仙豆を渡す。

そして、トランクスさんもセルの元へ向かう。

 

 

「精神と時の部屋って定員は2人まででしたよね。」

 

「そうだ。」

 

「じゃあ、お父さんと悟飯とで入ってください。

僕はその後に入りますから...」

 

「そうか... 分かった。」

 

「さあ、いよいよお前達入る番。どのくらい居られるかな。」

 

お父さんと悟飯は精神と時の部屋に入った。

 



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第二十六話 セルとベジータの闘い

「ベジータとトランクスがどれほどパワーアップしたのか分からんが、セルの強さは次元が違う...

もし、悟空達が特訓を終える前にセルが18号を吸収して完全体になってしまうと、悟空達でも勝てない...!終わりかもしれん...」

 

「くそ... 1日がこんなに長く感じるのは生まれて初めてだ...!」

 

「いい大人がなに弱気になってるのよ!

孫君は宇宙一強いのよ!絶対に勝つに決まってるのよ!ねえ、悟成君!?」

 

「は、はい... 」

 

確かに、ベジータさん達はどのくらい強くなったのかは分からない...

でも、あの余裕の表情だ。

勝てるかもしれない...

 

すると、トランクスが泣きだしてしまった。

僕はトランクスをあやす。

 

ブルマさんが忙しそうにしている時に泣きだしてしまったら、僕があやしていた。

そのせいか、すぐに泣きやんだ。

 

 

 

そして、ベジータさんとセルの闘いが始ったようだ。

凄まじい気がどんどん増えていく...

 

「見せてもらおう、ベジータ... 超サイヤ人をさらに超えたという力を...」

 

まだまだ増えていく...

そして、爆発した。

これが超サイヤ人を超えた力...!?

 

ベジータはセルの腹にパンチをする。

そして顎を殴ったり、地面に叩きつけたりした...

僕でもほぼ見えなかった...

でも、確実にダメージが入っている...!

 

「ちょっと、あんた達だけでなに見てんのよ!ベジータはトランクスはどうなってんの!?」

 

「ベジータさんはセルを圧倒しています。

もの凄い気です...!」

 

「凄いわね...! あんたのパパもあんたも。」

 

「これが超サイヤ人を超えるパワーなのか...!?これほどまで力に差がついてしまうのか...!?」

 

セルは気を溜める。

セルも凄まじい気だ...

でも、ベジータさんが圧倒している...

これなら勝てるかもしれない!

 

セルは突撃するが、避けられ蹴り飛ばされる。

ベジータさんは先回りしてパンチやキックをする。

セルに確実にダメージが入っている...!

それほどベジータさんが上回っている...

 

僕達の出番はないだろうな...

しかし、嫌な予感がする。

ベジータさんが調子に乗ってしまうのではないかと...

 

ベジータさんとセルがなにか話している...

すると、セルはどこかへ行こうとする。

トランクスさんがセルの前に行く。

なにかを止めようとしているようだ。

 

しかし、セルは何かを見つけてしまう。

視線の先には...18号がいた...

見つかってしまったのだ。

まずいぞ...

 

セルは18号の元へ行ってしまった...

トランクスさんはセルを阻止しようとするが、ベジータさんはそれを邪魔する。

 

や、やっぱり... ベジータさんはセルを完全体にしようとしている...

 

「ああ...」

「ベジータめ...」

 

「なに...?ベジータになにがあったの...?」

 

「ベジータさんは調子に乗りすぎているようです...

セルを完全体にしようとしています...」

 

「それって、まずいんじゃないの!?」

 

「まだか...早くしろ、孫...!」

 

僕は何もできない...

完全に力の差が大きい...

早く修業しないと、もっと大変なことに...!

 

トランクスさんとベジータさんがやり合っている間に、セルは太陽拳を使い18号を吸収してしまった...!

 

そしてセルの姿がまた変化し、気が莫大に上がった。

完全体というものになってしまったようだ...

もの凄い地響きが起こる。

 

「どうしちゃったのよ、これ...!?地球全体が震えているみたいじゃない...」

 

「セルの気だ... まだふくらみ続けている...!」

「なってしまったんだ... 完全体っていうやつに...!」

 

「え...!?」

 

トランクスさんがセルに攻撃しようとするが、膨大な気によって跳ね返される。

 

「ベジータめ...!責任持てよ...」

 

クリリンさんもラッシュするが、全て簡単に避けられる。

そして、セルに蹴り飛ばされる。

クリリンさんは気絶した...

その後、トランクスさんに仙豆で回復してもらう。

 

そして、ベジータさんとセルの闘いは再開した。

 

ベジータさんはラッシュをする。

今の所はベジータさんが上回っている。

そして、互角の闘いが続いた...

 

「さ、流石だな、ベジータ...あの完全体のセルと互角に戦っている」

 

「互角だと...?ベジータは焦っている...

自分と同等、いや、それ以上かもしれん実力を持つやつを目の前にして冷静な判断をくだせないでいる...」

 

確かに、ベジータさんはすでに本気の状態だ...

しかも、冷静さを失っている...

セルはまだ本気じゃないかもしれないのに...

 

セルの気がまた上がった...

やはり、まだ本気じゃなかったのか...

そして、ベジータさんに突撃し、後ろをとる。

僕には見えなかった...完全に...

 

ベジータさんはセルの耳元を蹴る。

しかし、セルはなんともないような顔をしている...

実際にそうなのだ...

セルはベジータさんを上回ってしまった...

 

「ベジータさんの蹴りはセルには全然効いていない...」

 

ベジータさんは絶望しているような感じがした...

あのフリーザの時以来の顔だ...

 

「やられる... ベジータがやられる...!」

 

ベジータさんはセルの攻撃をもろにくらってしまう。

まさか、また戦意喪失してしまったのか...!?

 

すると、トランクスさんの気が上がる。

ベジータさんより上かもしれない...

でも、助けには入らない。

ベジータさんはああいう人だから...

 

ベジータさんは気を溜める。

両手首をくっつけてなにかの構えをする。

そして、エネルギー波を撃った。

セルに直撃する...

 

見ると、セルの体が一部無くなっている。

しかし、復活する。

ピッコロさんの細胞も含まれているから...

 

ベジータさんはセルにエネルギー弾を連続で撃つが、目の前に現れ蹴り飛ばされる。

そしてセルは先回りして、ベジータさんに一撃をくらわした。

ベジータさんは超サイヤ人が解けてしまって、気を失ってしまう...

 

その頃トランクスさんは、とてつもない気を開放する。

ベジータさんよりも上回っている...!

トランクスさんの身体中の筋肉が膨張している...

 

セルとトランクスさん闘いが始まった。

 

最初、トランクスさんは気を失ったベジータさんを助けようとする。

そして、クリリンさんはベジータさんを運ぶ。

 

「も、物凄いパワーだ!セルをさらに上まっわっているぞ...!し、信じられん...!」

 

「え、誰が!?」

 

「トランクスさんです。凄い気ですよ...!」

 

「トランクスが!?やった!!」

 

トランクスさんはセルを圧倒していた。

しかし、最初だけだ。

 

トランクスさんはセルにラッシュをするが、簡単に避けられてしまう。

セルはスピードを上げたのだろうか...

セルは余裕の顔をしていた。

 

トランクスさんは追いついていない...

おそらくそんな筋肉の膨れ上がりじゃ、スピードが殺されてしまうのだろう。

セルは見切っていたのかもしれない...

しかも、トランクスさんは息を切らしていた。

エネルギー消費も激しいのだろうか...?

 

そうするとトランクスさんが超サイヤ人を解除してしまう。

 

「トランクスはもう勝ったかしら?」

 

「す、凄いヤツだ...」

 

「そんなに凄い、トランクス?」

 

「いや、凄いのは、完全体のセルだ... 」

「トランクスさんが殺されちゃう...!」

 

「え!?冗談じゃないわよ!なんとかできないの!?」

 

セルとトランクスさんはなにか話している。

さすがに声までは聞こえないが、

 

「なに!?武道大会を開くだと...!?」

 

「「え!?」」

「武道大会...!?」

 

ピッコロさんが言うには、

10日後にセルと1対1で闘うセルゲームというのを開催するらしい...

目的は完全体の強さの確認と全世界を恐怖に陥れることだそうだ...

 

すると、セルがどこかへ行く。

トランクスさんは助かったのだ...

 

「あんた達、じっとしてないで早く助けに行ってよ!」

 

「だ、大丈夫です...」

「殺されずに済んだ...」

 

「な、なぜだ...」

 

「次はこの俺も入らねばいかんようだな... 精神と時の部屋に...」

 

セルの力がそこまでとは...

そうなると、修業しても勝てないかも...

お父さんも悟飯も...

でも勝たないといけない...!

 



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第二十七話 セルの提案と修業

・[次の日...]

 

 

テレビにセルが現れた。

 

セルは、中の都の北西28KSの5地点で セルゲーム という武道大会を行うと告げた。

ルールは降参するか、リンク外に体の一部がつくか、殺されてしまっても負けらしい。

しかも代表選手全員が負けてしまった場合、世界中の全ての人間を殺すと言ったのだ。

 

そしてテレビ局の壁を吹っ飛ばし、去って行った。

 

 

ベジータさんトランクスさんがやって来た。

 

「悟空さんと悟飯さんはあとどれくらいで出てくるんでしょうか?」

 

「まる1日までにはまだ3時間近くある。

まだ焦ることはない。まだ勝負の日まで9日もあるんだ。

悟成と一緒に俺が入る。」

 

ベジータさんは残りの7日間全て使うと言った。

ピッコロさんは反論した。

 

精神と時の部屋 は生涯で2日間、つまり48時間しか入っていられないそうだ。

それ以上入っていると、部屋の出口が無くなるらしい...

 

すると、お父さんと悟飯が精神と時の部屋から出てきた。

 

「あいつら、もう部屋から出てきたのか!」

 

「なんだと...!?な、なんでこんなに早く...」

 

 

「あれ!? やっぱりベジータもトランクスもいるぞ... セルの気も感じるから生きている... どうなってんだ?一体...」

 

「あれが悟飯か...!見違えた...」

 

お父さんと悟飯は超サイヤ人状態だ。

しかし荒々しさのなく、穏やかだ...

 

「何があったのか教えてくれ...

あ、その前にミスター・ポポ、メシにしてくれないか?」

 

お父さんと悟飯、そして僕も食べさせてもらうことになった。

僕は修業前だしね。

 

「悟空、ちょっと聞きたいことがあるんだが... お前達、ちゃんとメシ食ってたはずじゃなかったのか...?」

 

「勿論食ってたぞ。でも、オラも悟飯もまともに料理ができねえからな...

悟成がいりゃ、よかったんだけどな。

こんなうめえもん久しぶりだ!」

 

実は料理はできる。

たまにお母さんの家事を手伝っていたからだ。

前世のおかげだろう...

上手いのか分からないが、みんな美味しいと言ってくれる。

 

お父さんと悟飯は超サイヤ人を自然の状態にしていた。

これは、超サイヤ人を超えるヒントかもしれない...

 

トランクスさんは今までのことを話した。

 

「そういうことか... おもしれえこと考えやがったな...」

 

「お、面白いだと...?」

 

お父さんはポポさんからいつもの胴着を受け取り着る。

悟飯はピッコロさんに新しい服を欲しいと頼む。

悟飯はあの胴着になる。

さらにマント付きだ。

 

「おお...!」

「ありがとう、ピッコロさん!」

 

「で、どうなんだ?セルを倒す自信はあるのか?」

 

「分からねえさ。これからちょっと見てくっから。」

 

お父さんはセルの元へ瞬間移動する。

暫くすると、戻ってきた。

 

「ど、どうでしたか、悟空さん?」

 

「正直言ってあそこまで凄くなっているとは思わなかった...やってみなきゃ分かんねえが、このままじゃオラは多分勝てねえだろうな。」

 

え!?やっぱり、お父さんでも勝てないのか...!?

 

「そ、そうですか...」

 

そしてピッコロさんは、精神と時の部屋に入る順番を告げる。

しかし、

 

「いや、オラと悟飯はもういい。外界で修業する。9日間もありゃなんとかなるさ。」

 

「な、なに...!?」

「え...!?」

 

悟飯も驚いている。

しかし、お父さんは余裕の顔をしている。

勝算があるのだろうか...

まさか...な...

 

「じゃ、お互い頑張ろうな!

悟成も修業頑張れよ、期待してっからな!

武道大会でまた会おう!」

 

そうして、お父さんと悟飯は下界に降りた。

 

「じゃあ、僕は先に入りますね。」

 

「もう入るのか?」

 

「早い方がいいですからね。」

 

 

そう言って僕は、精神と時の部屋に入った。

そしてポポさんに説明を受けた。

 

何もない真っ白い空間だ。

地球ぐらいの広さがあるらしい...

空気が薄い。

地球の4分の1くらいだそう...

重力は10倍らしい...

重力修業のおかげでそこは大丈夫だ。

そして、暑い。

気温はマイナス40度から50度まで変化するらしい...

さらに、誰の気も感じられない。

過酷な修業だ。

 

 

なぜお父さんと悟飯にしたかというと、学者さんになるために最後の闘いになるかもしれないからだ。

でもお父さんは、悟飯にそれ以上の期待をしていたと感じた...

 

とりあえずお父さん達がやっていた、超サイヤ人を維持することした。

多分そこからだろう...

 

しかし、これが意外ときつい。

空気が薄い所だからか、気が安定しない...

心を落ちつける。

 

勿論、お母さんに渡された課題もする。

先に済ましてしまおう。

 

数日後、ピッコロさんは入ってきた。

とりあえず組み手は、この状態を普通にしてから ということになった。

 

 

1か月位経った後...

課題も一段落し超サイヤ人も馴染んできた。

そして、ピッコロさんとの組み手が始まった。

ピッコロさんも神様と融合しているため、なかなか強い。

経験の差もあるからね...

 

 

 

数か月経ったある日、超サイヤ人の上について考えていた。

超サイヤ人を超えるのにも怒りは必要なのかな...?

 

すると、あの未来視が襲ってきた...

 

セルと悟飯が闘っていた。

セルゲームが行われているのか...

 

そこでは、セルは悟飯を抱きつけて痛めつけられていた。

悲鳴が聞こえる...

 

未来視は本当に実際に見ているみたいだ...

本当に嫌になる...!

 

さらにセルから小さい化物が現れて、お父さん達を痛めつけられている。

その化物も強い...

みんながやられ始めている...

 

早く終わってくれ...!

最近の未来視は長い...

しかし、今回は長すぎる...

ずっと悲鳴が聞こえる...

やめろ...!やめろ...!!

 

そして、やっと治まった。

気づくと、超サイヤ人から変化していた。

これが、超サイヤ人を超えるものかもしれない...

 

未来視は本当に精神力を削っていく。

さらに、この過酷な場所だ。

 

しかし、未来視の視点がよく分からない...

会話が聞こえないくらい離れていて、大きな悲鳴だけが聞こえた。

まだまだ分からないことだらけだ...

 

 

 

さらに数か月経ち、1年まで1か月を残し精神と時の部屋から出た。

 

朝のようだ...

神殿の外へ出ると、そこにはやはりベジータさんとトランクスさんの姿があった。

 

「出てきたぞ。思ったより早かった。」

 

「ちっ、貴様もか...」

 

「何か状況の変わりはありましたか?」

 

「ありません。」

 

「悟空と悟飯、お前の家帰った。」

 

「分かりました。」

 

ベジータさんは再び 精神と時の部屋 へと向かった。

 

「そういえば、もう一緒に入らないんですね...」

 

「ええ... ここまできたら、あとは自分との闘いみたいなものですから。」

 

「お前はどうする。また部屋に入るか?」

 

「いえ、残りはお父さん達と一緒にいます。」

 

「そうか...」

 

「ピッコロさん、修業ありがとうございました!」

 

僕はピッコロさんに礼をする。

 

「もう行くのか?」

 

「はい。」

 

「待て。お前にもやろう...」

 

服が変化した。

悟飯と同じ服装だ。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「頑張れよ...!」

 

「はい!」

 

そうして、僕は自宅へと向かった。

 



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第二十八話 大決戦前の休息と神様

~自宅~

「ただいま!」

 

「お帰り!」

「お帰り、思ったより早かったんだな。」

「悟成ちゃん、おかえ...

ひえぇ~~っ! 悟成ちゃんまでふ、不良になっちまっただぁ!」

 

「い、いや...」

「お母さん(チチ)...」

 

 

「悟成も超サイヤ人の状態でいるんだね。」

 

「うん、悟飯達の修業を真似してみただけだよ。」

 

今日はどこかへ行くようだ。

胴着から普段着に着替える。

そして、僕達は釣りをしに行った。

 

3日休んで3日特訓、そしてまた3日休む

 

「ねえ、お父さん。僕、うれしいんです。

お父さん、約束したんだよ昔... 僕達と釣りしようって。」

 

「そんな約束したっけな...?」

 

「ほら、ベジータさんと初めて闘ったとき...」

 

すると、クリリンさんがやってくる。

 

「いつだ?」

 

「あの時さ。思い出さないか、悟空。」

 

クリリンさんは手を差し伸べす。

 

「あっ!そっか、あの時か!」

 

「あれからずっと修業とかしてたから、一度も釣りに来られなかったんだよ。」

 

「悪かったな、悟飯、悟成。」

 

「「ううん。」」

 

クリリンさんは、18号を停止させなかったことについて反省していた...

 

「...そんな事気にすんなよ。オラ達はつええ相手と闘えると思って喜んでたんだから...」

 

「なんか悪いな、いつも助けてもらっちゃって...」

 

「なんだよクリリン、随分他人行儀じゃねぇか。」

「そうですよ。」

「そんなのクリリンさんらしくありませんよ。」

 

 

 

・[数日後...]

 

 

今日は家族で出かけるみたいだ。

 

僕達は、湖の近くへ到着した。

 

「ね、ねえ、お父さん... 本当にこんなのんびりしてていいの?」

 

悟飯はお父さんに聞く。

 

「まったく、なぜそんなに落ち着いているんだ?」

 

「心配すんなって、何とかなるさ! 多分。」

 

「た、多分て...」

 

「大丈夫だ、勝てるって!行ってたじゃねえか。一気にこれ以上修業したって、意味ねえって。限界までやったんだ。」

 

「まぁ悟空がそう言うんだから、信じるしかないか。」

 

しかし、本当に大丈夫なのだろうか...

 

「みんなー!お弁当の用意ができただぞ!」

 

「お、サンキュー!

ほれ、そんなこと気にしないでのんびり楽しくやろうぜ。」

 

僕達は弁当を食べていた。

すると、戦闘機が飛んでいくのが見えた...

何が起ころうとしているのか...

 

その後、僕達は車に乗り町へと行く。

 

「どの店もやってねえな。みんな休みだ。」

 

「そりゃあ、あと7日間で死んでしまうかもしれねえって時だ。誰も働かねえべよ。」

 

すると、ラジオのニュースが流れる。

 

「{番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。}」

 

「働いてるやつがいたぞ。」

 

それは、セルに王立防衛軍による攻撃が始めるというニュースだった...

 

「え...!?」

「軍隊だって!?」

「なに!?ば、馬鹿!無駄に殺されるだけだって分かんねえのか?」

 

そして、攻撃が開始されたようだ。

ラジオからは、ミサイルの発射音や爆発音が聞こえる。

しかし、そこには何事もなかったかのようにセルが立っていたそうだ。

セルは反撃をした。

 

そして、ラジオは途切れてしまった...

 

「ち、ちくしょう...

わりいけどみんなは先に帰ってくれ、ちょっとピッコロに用事があるんだ。」

 

「僕も行きます。」

 

僕とお父さんは神の神殿に瞬間移動した。

 

「悟空に悟成!どうしたんだ?」

 

「あのさあ おめえってさ、また神様と合体する前に2人に戻れねえのか?

何とかドラゴンボールを復活させて、セルに殺されたたくさんの人間を生き返らせてやんねえと...

多分、これからも必要になってくると思うし...」

 

たくさんの軍隊の人達が殺されてしまった...

そのためだ...

 

「なるほど... だが残念ながらそいつは無理だ。

そうでなければ、神との合体をあれほど躊躇いはしなかった...」

 

融合(合体)は一度してしまうと元には戻れないらしい...

 

「そうか... やっぱり駄目か...

なあ悟飯に聞いたんだけど、生き残ったナメック星の人達はさあ、どっかの星に行ったんだろ?

オラがなんとか探してみっかな。

できればそのうちの誰かが地球にずっと居てくれてもいいってことになってくればさ、神様も復活しドラゴンボールも復活だ!」

 

デンデさん達はどこの星にいったんだろうか...?

 

「おお!」

「しかし、どうやって来てもらうんだ?」

 

「オラには瞬間移動があるじゃねえか!」

 

「そ、そんなに遠くの気まで探れるのか!?」

 

「多分な、早速やってみる。ちょっと静かにしててくれ...」

 

お父さんは気を探るが...

 

「わりぃ、駄目だった...」

 

みんながきょとんとする。

やはり、お父さんでは無理だったみたいだ...

 

「ぼ、僕なら分かりますよ。」

 

「ほんとか?」

 

「はい。」

 

お父さんとは違って、額に指を当てなくても瞬間移動できる。

お父さんは感覚的にやっているようだ。

 

僕は気を探る... デンデさんの気を探す。

デンデさんの気は......あった!

 

「お父さん、見つけました。行こう...!」

 

「お、おう!」

 

そして、僕達はナメック星人の元へ瞬間移動した。

 

「ひゃあ... ピッコロがたくさんいる...」

 

「だ、だれじゃな... お、お前達は...」

 

「オラ達、孫悟空と孫悟成といって地球から...」

 

「おお!ではあなた達がナメック星でフリーザと闘い、我々を救ってくださった...」

 

ナメック星人たちが集まってきた。

 

お父さんは、神様のことについてを話した。

 

「......誰か1人地球に来て神様になってくれねえかなと思ったんだけど...」

 

「そういうことなら、うってつけの人物がおりますぞ。

デンデ!こっちへ来なさい。」

 

デンデさんが出てきた。

 

「お久しぶり!」

 

「はい!」

 

「あの時以来、すっかり地球に憧れてしまってのう。悟飯君やクリリンさんやあなたにもよく会いたい会いたいと言っておったんじゃ。」...

 

僕はそんなに居なかったけど、悟飯とクリリンさんはそんなに仲がよかったんだ...

「でもドラゴンボールを使えねえと...」

 

「大丈夫。デンデはこう見えても優秀な龍族ですぞ。きっといい神様になれる!」

 

「そうか、よかった!よろしくなデンデ!」

「よろしく!」

 

「あ、はい。ボクの方こそ!」

 

そして、僕達はピッコロさんの元へ瞬間移動する。

 

「デ、デンデ!」

「この人、新しい神様?」

 

「ああ。ちょっと待っててくれ、すぐにクリリンと悟飯を連れてくっからな。」

 

お父さんは悟飯達の元へ瞬間移動する。

そして、お父さんの瞬間移動で悟飯とクリリンさんも現れる。

 

「あっ!悟飯さん、クリリンさん!」

 

「ほ、ほんとだ!デンデだ!よく来てくれたな。」

 

「ねえ、神様になってくれるって本当なの!?」

 

「え、ええ。」

 

「ところでデンデ、本当にドラゴンボールを使えるのか?」

 

「大丈夫ですよ。最長老さんがデンデさんは優秀な龍族だって言ってましたから!」

 

「100日ぐらいあればドラゴンボールはできあがると思います。

でも、龍の模型があれば今すぐに復活できますよ。」

 

みんなは願いの事について聞いた。

願いは3つ叶えることができるが、たくさんの人達を生き返らせるとなると一気に2つの願いになるようだ。

 

ポポさんが龍の模型を持ってくる。

そして、デンデさんは呪文を唱える。

龍の模型が無くなる。

 

「これでドラゴンボールは復活したと思います。」

 

「え!?も、もう!?」

「さすが!」

 

「よし!じゃあオラがドラゴンボールを集めてくる! 」

僕はお父さんとドラゴンボールを手分けして探すことになった。

 

 

 

すると、ドラゴンボールを持っている3人組を見つける。

 

「ドラゴンボールを貸してください。」

 

「な、なんだこいつは。孫悟空の仲間か?」

 

「セルに殺された人達を生き返らせたいんです。」

 

「や、やなこった!」

 

そう言って、変な乗り物に乗り攻撃してくる。

しかし、僕は全て受け止める。

 

「な、何者だ!?」

 

「孫悟成です。早く貸してください。」

 

「孫悟成...!」

 

「ピラフ様、渡した方が良さそうですよ。状況も状況ですから...」

 

「う、うん... お、覚えておけよー!」

 

そして、ドラゴンボールを貰った。

 

その他は、すぐに集まった。

 

ドラゴンボールは神殿に保管した。

その後は悟飯と一緒に神殿で過ごした。

 



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第二十九話 セルゲーム開催

・[そして、セルゲーム当日...]

 

 

お父さんは迎えに僕達の元へ瞬間移動した。

 

「いよいよだな。あれ?ベジータは?」

 

「一足先に行った...」

 

「そうか。ベジータのやつ、はりきってんな...

なんだよみんな、なにしずんでんだ?」

 

クリリンさんは告げた。

ドラゴンボールは前と同じく、1回死んだ者はもう生き返れないことを...

 

「なーんだ、気にすんなよデンデ。

オラ達は死ななきゃいいんだからさ!

いいから、早く行こうぜ!」

 

そのことを聞いてもお父さんはどこか呑気にも思えた...

やはり勝算があるのだろう...

信じるしかない。

 

セルゲーム会場へ向かう。

途中で天津飯さんとヤムチャさんに出会う。

 

「俺達も行くぞ。おそらく戦いには参加しないと思うが...」

 

「よし、みんな来いよ!」

 

 

そして、会場に着く。

 

「お揃いでようこそ。」

 

「さてと!早速オラから闘わせてもらおうかな!」

 

「い、いきなり悟空さんから始めなくても...

いいだろ?ベジータ。」

 

「好きにしろ。」

 

「か、勝手に順番を決めるんじや無い!」

 

謎の男性は反論した。

彼は、世界格闘技選手権のチャンピオンのミスター・サタン らしい...

 

「悟空いいから、まずはあいつらにやらせてやってくれ。」

 

「い、いいけど、さあ...」

 

「時間だ。どいつからでもいい。さっさと出ろ。」

 

ミスター・サタンはリングに入る。

ミスター・サタンは瓦15枚を取り出し、つんでいく。

そして、ミスター・サタンは瓦を14枚割る。

 

僕も含めて身内のみんなはポカンとしている...

いくら地球のチャンピオンだとしても、これは宇宙規模の闘いだ...

 

「セル!この粉々に砕け散った瓦を見るがいい!これが、1分後の貴様の姿だ...」

 

ミスター・サタンはどや顔をしている。

 

そして、ミスター・サタンはセルに攻撃をする。

セルは攻撃を受け止め、ミスター・サタンを吹っ飛ばす。

ミスター・サタンは生きている...

 

「さあ、早くセルゲームを始めるぞ。

どいつからやるんだ?やはり孫悟空、お前からやるのか?」

 

「ああ、そうだ。」

 

セルは何事もなかったかのように言った。

 

「い、いよいよですね...」

 

「いきなり貴様からか... 一番の楽しみは最後にとっておきたかったのだかな...」

 

そして、

 

「来い。」

 

セルの言葉に、お父さんは攻撃を仕掛ける。

勢いよく地面を蹴り、セルに蹴りを繰り出した。

しかし、セルは難なく受け止める。

すかさずお父さんがパンチをするが、そちらも防がれた。

セルはパンチを仕掛けるが、頭を下げて避けられた。

その後も互いに攻撃を繰り返している。

 

だが、どちらも本気ではない...

 

セルは一度離れたお父さんに頭突きを繰り出す。

お父さんはそれを受け止め、セルを蹴り飛ばした。

そして空中へ飛び、体制を立て直したセルにかめはめ波を撃った。

だが、セルはかめはめ波を片手で弾き飛ばす。

お父さんはセルの背後へ行き、背中を殴る。

しかしすぐにお父さんの顔面を殴り返し、リングに向け殴る。

お父さんは両手両足でリングに着地する。

そして、互いに間合いを取る。

 

「準備運動はこれぐらいでいいだろう...」

 

「ああ...」

 

 

「いよいよ、本格的に死闘が始まるぞ...」

 

そして、お父さんの目つきが変わる。

 

「よし!」

 

お父さんの目つきが変わり、体から気が放たれる。

お父さんはフルパワーで闘うつもりだ...

 

「す、凄い... やっぱり悟空さんはとてつもなく凄い...」

「ほ、ほんとにすげえ気だ...!さ、さすがに抜けてるよな。」

 

みんなは驚いていた。

ベジータさんもトランクスさんも...

すると、

 

「...悟成... そ、そんなに驚くことかな...?」

 

悟飯は驚いていなかったのか、僕にそう言った。

 

「凄いよ...? 逆に悟飯はどう思うの?」

 

「確かに凄いと思うけど...」

 

精神と時の部屋の中で、何があったのかは知らないが...

 

「それだけ悟飯は、強くなったってことじゃない?」

 

「そ、そうかな...?」

 

そして、セルも気を溜める。

お父さんと互角、もしくはそれ以上だと思われるほどに膨れ上がる。

 

「来いよ。」

 

「ああ...」

 

お父さんはセルの腹にパンチをし、背中を叩きつける。

 

「いいぞ、孫悟空!闘いはこうやって実力が近くなくてはおもしろくない。」

 

「ああ、オラもそう思う。」

 

セルはかめはめ派の構えをする。

凄いパワーだ。

しかし、そこからでは...

 

「か...め...」

 

「や、やめろ!そんなにパワーをあげた状態だでかめはめ派を...」

 

しかし、セルは悟空の声などに耳を貸さない。

 

「は...め......波...!」

 

「こっちだ!セルーーー!!」

 

お父さんはセルの気を引きながら、空中に飛び上がった。

かめはめ波がこちらに飛んでくる...

 

お父さんは瞬間移動をし、セルを蹴り飛ばした。

 

「なぜだ... あのかめはめ派なら間違いなく当たっていた...」

 

「瞬間移動だ... オラはそいつができる...

オラも聞きたい... オラが空に飛び上がらなかったらそのままかめはめ派を撃って地球を破壊していたか...?」

 

「さあ、どうかな... だが貴様は飛び上がるしかないと分かっていた...」

 

「なるほどな... おめえは頭も良さそうだ...」

 

「だがこれだけは言っておく…わたしは地球を破壊することなどなんとも思っていない。ただ楽しみが減ってしまう、それだけだ…」

 

 

セルはまた突撃する。

お父さんは避けるが、背後をとられる。

 

「私もスピードには自信があるんだ。」

 

再び二人の攻防が繰り広げられる。

そして2人どちらとも当たり、2人は距離をおく。

 

「やるじゃないか、本当に...

ここまで楽しめるとは正直思わなかったぞ。

この闘いはを場外負けなどで終わられるのは惜しい...

場外負けというのは、ルールから外そう...」

 

セルはリングに向かって手を向ける。

 

「みんな、リングから離れろーーーっ!!」

 

僕達はリングから離れる。

 

そして、セルはエネルギー波を放つ。

リングに大穴が空く。

 

「これで、大地全てがリングなった。勝敗は降参するか死ぬかだけで決まる...」

 

「なるほど... とことんやりたいってことか...」

 

もう場外負けはない。

 

セルはエネルギー弾を連続で撃つ。

お父さんはそれを避け、飛び上がる。

 

「か...め...は...」

 

「貴様にその位置からかめはめ派は撃てはせんぞ!」

 

「悟空のやつ、フルパワーでかめはめ派を撃つつもりか!?」

 

「め...」

 

「う、撃つつもりだ...!」

 

お父さんはセルの横に瞬間移動し...

 

「波ああぁぁぁっ!」

 

セルの顔が吹っ飛ぶ。

お父さんは息を切らしていた...

 

しかし、まだセルの気は残っている。

 

「気をつけろ、悟空ー!セルは多分復活する!」

 

すると下半身だけとなったセルの身体は立ち上がり、元の姿へとなる。

 

「そういや、再生できるんだったな...」

 

「そういうことだ、ピッコロのようにな...」

 

「やけにあっさり勝てたと思った...」

 

2人とも気が減っている。

 

「忠告しておくが、同じ手は二度と通用せんぞ。」

 

「分かってる!」

 

「そうかな!?」

 

そして、2人の攻防戦は始まった。

暫くたった後、お父さんがセルに連続したエネルギー弾を放つ。

セルはその威力に押され始めた。

しかしセルは、巨大なバリヤで吹っ飛ばした。

その波が僕達の方に押し寄せてくる。

 

「この私にバリヤーを張らせた貴様の攻撃は、評価に値する... 思いの外ダメージは大きかったぞ...」

 

お父さんは焦っている。

僕にでも分かった。

セルの方が余裕を見せている...

 

「とうとう体力が低下してしまったようだな... 仙豆とやらを食うがいい...

さらに素晴らしい試合になるはずだぞ。」

 

 

「あ、あいつのいうとおりだ!悟空さんに仙豆をあげて全員でかかれば今のセルならきっと、倒せる!」

 

「黙ってろ、トランクス!」

 

そう言うトランクスさんに反論したのはベジータさんだった。

 

「てめえにはサイヤ人の誇りがないらしいな。そんな勝ち方をするぐらいならあいつは死を選んだほうがマシだと思うだろうぜ... 今のあいつは地球のためなんかに戦ってるんじゃない。そいつを覚えとけ...」

 

「...し、しかしこのままでは...」

 

「やられるだろうな、確実に...

あ、頭にくるが認めてやる... 俺は、あれだけ特訓したがカカロットを超えられなかった... あ、あの野郎は天才だ... だが、セルはそんなカカロットを1歩も2歩もさらに上回ってやがるんだ...」

 

ベジータは、苦々しく言った。

 

「だ、だったらどうしろというんですか...!?黙って、み、見ていろと...!?」

 

「てめえも言ってただろ! あいつには何かきっと作戦があるはずだと。そいつに期待するんだな...」

 

すると、お父さんの身体を覆っていたオーラはなくなり、少し前と同じ穏やかな超サイヤ人の姿に戻った。

 

「参った!降参だ!おめえの強さはよーく分かった。オラはもうやめておく。」

 

「な、なに...!?」

「こ、降参...!?」

「そ、そんな...!」

「ご、悟空が...」

「お、お父さん...」

「な、なにを考えているんだ、あいつは...!!」

 

お父さんは勝てないと判断したのだろうか...

 

「...孫悟空... その言葉の意味することが分かるか?」

 

「勘違いすんな。闘うヤツがいなくなったわけじゃねえだろ。」

 

闘いを楽しんでいるセルにとって、強い者と闘うのが今のところの目的なのだから当然と言えた。

 

「次に闘うヤツをオラが指名してもいいか?」

 

「貴様、本当に降参する気か...!」

 

「さっきおめえと闘ってみてやっぱりそいつならおめえを倒せると確信した。だからオラは全て任せて降参した...」

 

「ということはそいつは、貴様は勿論私より強いというのか?」

 

「ああ。」

 

「では聞こうか...その存在するはずもない者の名前を...」

 

おそらく、そうだろう...

 

「おめえの出番だぞ、悟飯!」

 



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第三十話 セルと悟飯の闘い

お父さんはそう宣言した。

 

「なに!?」

「「え!?」」

「な、なんだと...!?」

 

「あ、あのバカなにを言ってやがるんだ...!自分の息子をみすみす殺す気か!」

 

やっぱり...そういうことだったんだ...

 

お父さんは、悟飯の目の前までやってきた。

 

「ふざけおって... 何を言うかと思えば孫悟飯だと...!?」

 

「やれるな?悟飯。」

 

「ぼ、僕がセルと...?」

 

悟飯は未だ信じられないのか、茫然としている。

 

「無茶を言うな、悟空!闘えるわけがないだろう!相手は貴様でもかなわなかったセルだぞ!」

 

「ピッコロ、悟飯はオラ達の思っている以上に信じられねえような力を持っているんだ。

おそらく、悟成もだろう...

考えてもみろよ。こいつらはもっとチビの頃から、みんなと同じように闘っていた...」

 

「そ、そんな急には...」

 

「精神と時の部屋で深く深く封じ込まれ、眠っていた力が開放され始めたんだ。」

 

お父さんは、精神と時の部屋 でパワーアップをしている悟飯をずっと見ていたからか、そう言った。

僕は一緒にいなかった為、そのことは知らない。

お父さんが言うのならそうなのだろう...

 

「どうだ悟飯、さっきの父さんとセルの闘い、凄すぎてついていけないと思ったか?」

 

「...お、思わなかった...

だ、だって2人とも思いっきり闘っていなかったんでしょ...?」

 

「セルはどうか知らんが、父さんは思いっきりやってたさ。つまりおめえには、手を抜いているように感じたんだろう?」

 

「そ、そうなのか、悟飯...」

 

控えめながらも頷く悟飯。

 

「な、なんだと...!? ば、馬鹿な... あ、あのガキが...」

 

「 で、でも、悟成の方が...」

 

「そ、そうだよ。悟成の方がもっと強いはずだろ...!?」

 

悟飯に続いて、クリリンさんも反論する。

 

「悟飯、何のために修業したのさ...!

悟飯は僕と同じ位強くなってると思うよ。

お母さんが言った通り、セルを倒したら武術を辞めちゃうんでしょ?」

 

「う...」

 

言い返せないのか、悟飯は言葉を詰まらす。

正直、僕も不安だ。

 

「そうだ!やれ、悟飯!平和な世の中を取り返してやるんだ。学者さんになりたいんだろう?」

 

そんな真っ直ぐのお父さんの言葉も受け、悟飯も覚悟を決めた目で見た。

 

「...わ、分かりました。やってみます...」

 

そう言って、悟飯はマントを脱ぎセルの前に立つ。

 

お父さんはクリリンさんから仙豆を一粒受け取り、それをセルへと渡した。

 

「ヤツは体力を消耗している。そんな闘いはフェアじゃねえ。」

 

「私は遠慮なく貰うことにする。貴様等はすぐにたっぷりと後悔することになるぞ。」

 

「どうなっても知らねえぞ...!」

「悟空... きさまのしたことはどう考えても無謀だぞ。」

 

頑張れ...悟飯!!

 

 

闘うと決意した悟飯は気を全て解放した。

それは、お父さんを上回るだろう...

 

「あ、あれが悟飯か...!あの大人しい悟飯が...!」

「あ、あのガキ...どうやってあれほどの戦闘力を...」

 

「孫悟空の言ったことも、満更ハッタリばかりではなかったらしい...

だがこの私に勝てるというのは、いささか言い過ぎだったようだな...」

 

セルは悟飯の後ろに立つ。

 

 

そして、闘いは始まる。

 

セルは悟飯の顔に向けキックするが、悟飯はそれを受け止める。

セルの攻撃を悟飯は対処し、鋭い蹴りを避ける。

 

「すばしっこいチビだ...! スピードだけは本気になってやるか。」

 

セルはスピードを上げ、悟飯の首元を掴む。

そして連続でパンチをする。

そしてセルは悟飯を放した後、エネルギー波を撃ち岩に叩きつけられた。

 

「ご、悟飯さん...!」

「ひ、ひでえ!」

 

「ちょっとやり過ぎたかな... 私としたことがいささか大人げなかった。」

 

「悟空、貴様の責任だ... 完全に貴様の読みが甘かった...」

 

しかし、悟飯の気は減っていない。

大丈夫なようだ。

 

「慌てるなピッコロ、悟飯の気は全然減ってねえだろ。後ろをよく見てみろよ。」

 

悟飯は瓦礫の中から出てきて、セルに向かって歩いている。

 

「こいつは驚いた... 思いの外、タフじゃないか...」

 

「もう、やめようよ... こんな闘い、意味がないよ...

ほ、僕は本当は闘いたくないんだ... 殺したくないんだよ... たとえ、お前みたいにひどいヤツでも...」

 

「なにを言い出すかと思えば、このゲームをやめろだと?

貴様が闘いを好きじゃないのはよく分かった... 貴様には百年たってもこの私を殺すことはできん。どうだ、違うか?」

 

「ぼ、僕にはだんだん分かってきたんだ... お父さんが僕に任せたことが...

僕は昔から怒りでカッとなると、自分の意志を超えとんでもない力でめちゃくちゃな闘いを始めてしまうらしいんだ... だから、きっとお父さんはそいつを計算して...」

 

「失敗だったな。私はどうしても貴様を怒らせたくなった!」

 

そう言って、セルは悟飯を殴り飛ばす。

そして、叩きつける。

 

そういうことだったのか。

悟飯を怒らすために...

 

「ご、悟飯さん...!」

「悟空!やめさせろ!お前が代わりに行って闘えば、セルは悟飯を解放する!」

 

「大丈夫だ。悟飯は勝てる!

怒れ、悟飯...怒るんだ...!」

 

「さあ、怒れ!!怒って真の力を見せてみろ!」

 

悟飯へと殴りかかるセルだが、それは悟飯に避けられ、悟飯の蹴りをくらった。

その衝撃でセルは地面に尻をつける。

 

セルは悟飯にビームを連続で撃つ。

悟飯はそれを避けまくる。

それは、フリーザが使っていた技だ。

しかしその隙にセルは悟飯に抱きつける形で捕まってしまった。

セルはそのまま力ずくで痛めつける。

骨がミシミシといっている...

 

未来視で見たときと同じ光景だ...

またあの悲鳴が聞こえる...

 

「さあどうした、痛いだろう?怒れ!嫌だろ?このまま死ぬのは。」

 

「くっ....」

「も、もう我慢できん!悟空!俺は貴様がなんと言おうと、悟飯に加勢するぞ!!」

 

「待てピッコロ!もう少し、悟飯が怒るのを待つんだ...!

あいつは多分怒りで真の力が開放され、一気に恐ろしい強さを見せてくれるはずだ。」

 

しかしいくらなんでも、この状況は可哀想だよ...

我慢できない。

 

「悟空... 貴様は間違っている... 今悟飯はなにを思っているのか分かるか!?

忘れるな。実力は上でも、あいつはまだ子供だ...!」

 

悟飯は闘いをあまり好きではない。

それが、裏目にでてしまった...

 

そして、お父さんは何か決断をしたようだ...

 

「クリリン、オラに仙豆をくれ!」

 

「お、おう!」

 

その時、セルは悟飯を放す。

 

「強情なヤツだ... どうやら自分の痛みでは怒りがわいてこんらしいな...

では、お前の仲間たちに相談してみることにするか...」

 

!?まさか...!

すると、セルがクリリンさんの方に向かってくる。

 

「や、やめろーーーっ!!」

 

悟飯は叫ぶ。

セルはクリリンさんが持っていた仙豆の入った袋を取り上げ行ってしまった...

 

「こいつには仙豆が入ってるんだろ?うっとうしいから頂いておくぞ。」

 

そしてセルは再び悟飯の元へと戻る。

 

「あっ!!」

「し、しまった!」

 

 

「あんなやつらごとき、私が相手をしてやるまでもない...」

 

「な、何をするつもりだ!」

 

「なんでもするさ、仲間が痛い目にあうのだ。

怒るなら、思いっきり怒ってみろ!」

 

セルは僕達の方を向く。

 

「気をつけろ!何かするつもりだ!」

 

「く、くそ...! はやいとこ仙豆を食っときゃよかった!」

 

セルに行動を起こさせるものかと悟飯は向かうが、セルに簡単にあしらわれてしまう。

その時、16号がセルに抱きついた。

 

「お前達まで巻き込んで犠牲にしてしまうことを許してくれ!俺はセルと共に自爆する!」

 

「な、なに!?」

 

しかし、爆発しない...

 

すると、クリリンさんは申し訳無さそうに16号の爆発を取り除いてしまったことを話した。

 

「残念だったな、16号...」

 

そう言って、セルは16号の体を粉々にする。

そしてセルは、頭だけになった16号をどこかへ蹴り飛ばした。

 

「っ...!」

 

16号がやられてしまった。

こ、この後って...!!

 

「今度は貴様たちの番だ...」

 

すると背中についている穴から、化物が出てくる。

 

「な、なんだ!?あ、あれは...」

 

「さあ行け!セルジュニア達よ。あの岩の上にいる8人が相手だ。痛めつけてやれ、なんなら殺しても構わんぞ。」

 

そして、セルジュニア達は僕達の方へ向かってくる。

 

「き、気をつけろ!!恐ろしく強いぞ、こいつら!!」

 

そして、ベジータさんとトランクスさんは超サイヤ人になる。

僕も気を解放する。

 

「無駄だ、絶対に勝てはせん。小さくても私の子供達だぞ。」

 

みんなそれぞれ苦戦している...

セルジュニアは強い。

 

すると、悟飯の気が膨らみ始めた。

僕と悟飯、トランクスさん以外は1度死んでしまっている...

2度と復活できないのだ...

しかも、お父さんはセルとの闘いで体力を消耗している。

 

僕はやっと1体倒すことができた。

そして、他のみんなに加勢する。

 

「み、みんなすまねえ...!こ、こんなはずじゃ無かった...」

 

「よしセルジュニア達!お遊びはそこまでだ!殺したければ、好きに殺していいぞ!」

 

殺すだと...

死なないために... 平和な未来を掴むために修業をしてきたのに。

そんなことは嫌だ...!絶対にそんな事をさせない!

 

「やれ!殺してしまえ!!」

 

そして、やっと2体目を倒せた。

 

すると、悟飯の前になにかが飛んでくる。

16号だ。

 

悟飯になにかを言っている。

そして、16号の頭はセルによって潰された...

1人完全に殺されてしまったんだ...

 

すると、悟飯の様子が変わった。

 

「うぉああああーーーっ!!!」

 

気が爆発する。

 

「な、なに...!?」

 

ついに、きたか...?

 



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第三十一話 超サイヤ人を超えた超サイヤ人

そこにはオーラが増し、何やら電流のようなものをバチバチとまとわせる悟飯の姿がいた。

 

これが超サイヤ人を超えた超サイヤ人...?

 

「もう許さないぞ、お前達...」

 

悟飯はセルから仙豆の入った袋を取り返した。

そして僕達の方へ向かう。

 

悟飯はセルジュニアを一撃で吹っ飛ばす。

信じられない... 一撃で倒してしまうなんて...

 

「へへへ...や、やっぱり...」

 

お父さんはこれを期待していたらしい...

 

他のセルジュニア達は逃げようとするが、一撃で仕留められる。

 

「あ、あれが悟飯か...」

「ざ、ざまあみろセル... お、お前は失敗した...」

 

「これで、みんなを...」

 

悟飯は、仙豆の入った袋をトランクスへと投げる

 

「あ... は、はい...」

 

そして、再びセルと向き合う。

 

「いい気になるなよ、小僧...

まさか本気でこの私を倒せると思っているんじゃないだろうな... 」

 

「倒せるさ。」

 

「ふん、大きくでたな... では、見せてやるぞ...!」

 

セルも気を上げる。

地響きがし、やがて爆発する。

やっぱり、本気じゃなかったんだ...

 

「つ、ついにセルがフルパワーの闘いを見せる。」

「なんという気だ...」

「こんなのってあるかよ...」

「悟飯さん...」

 

しかし、悟飯の方がまだ上だろう。

 

「どうだ、これが本気になった私だ...」

 

「それがどうした。」

 

セルは悟飯にパンチをする。

しかし、難なく耐えていた。

悟飯はセルの腹にパンチをくらわす。

その衝撃に、セルは身体を小さく震わせながら辛そうになる。

セルがもう一度悟飯に殴りかかるが、またしても悟飯は避け、セルの顎を殴りあげた。

セルはよろけながらも立ち上がる。

 

これほどのダメージとは...

 

「バ、バカな... な、なぜこの私が、たった2発のパンチで、こ、これほどのダメージを... 」

 

ほんの少し前、セルに押され気味だったとは悟飯とは全くの別物だ。

 

セルは悟飯に連続キックをするが、全て受け止められる。

そして悟飯はセルを蹴り飛ばす。

 

悟飯はセルの元へ歩いていく。

セルは空中へ飛び上がり、かめはめ派の構えをする。

フルパワーで撃つつもりだ...!

 

「か...め...は...め...」

 

「!!」

「あ、あのやろう...!」

 

「くらえ!全力のかめはめ派だ!!避ければ地球が吹っ飛ぶぞ!受けざるをえんぞ...!

 

波ああぁぁぁっ!!!」

 

しかし、悟飯は冷静だった。

 

「お、終わった...」

 

ベジータさんはそう呟いたが、

 

「か...め...は...め...波ああぁぁぁ!!!」

 

悟飯もかめはめ派を撃つ。

それはセルのかめはめ派を跳ね返し、セルに当たった。

見ると、そこには両足、左腕を吹っ飛ばされながらも生きているセルの姿があった。

 

「な、なぜだ... なぜ、あれほどのパワーがヤツに...」

 

 

「いかん!セルにはこの俺の細胞が含まれているんだ...!あの程度の傷なら、再生することができる!」

 

「悟飯!とどめだ!!すぐにとどめを刺せ!!」

 

しかし、

 

「もうとどめを?まだ早いよ、お父さん。あんなやつはもっと苦しめてやらなきゃ...」

 

悟飯は聞く耳を持たなかった。

まずいぞ...

 

「な、なんだと!

これ以上あいつを追い詰めるな!!」

「何をするか分からないよ!!」

 

しかし、悟飯はとどめを刺さなかった。

そしてセルが再生する。

 

悟飯は完全に調子に乗っていた。

お父さんは感じていたのだろう、嫌な予感を...

 

「ちくしょおおおお...!!

き、貴様なんかに... 貴様なんかに負けるはずはないんだあ...!」

 

セルはまたパンチを仕掛けるが、簡単に避けられる。

トランクスさんがなったのと同じ感じだ。

スピードがついていっていないようだった...

そして悟飯はセルに蹴りをくらわした。

 

すると、セルの様子がおかしくなった。

セルはなにかを吐き出した。

18号だった...

 

「じゅ、18号だ!!18号を吐き出した...!!」

 

そしてセルは前の姿(17号を吸収した状態)になる。

 

「も、戻った...!完全体じゃなくなった...!」

「悟飯の勝ちだ。セルはもはや悟飯の敵ではない...」

 

 

「ちぇ...つまらない... それじゃあ、お前ももう終わりだな...」

 

「悟飯!なにしてるんだ... !」

「悟飯ー!早くセルを倒すんだ!」

 

「ゆ、許さん、許さなぁーーーい!!!」

 

すると、セルの体がどんどん膨らむ。

まさか...!!

 

「な、なんだ...!?何をするつもりだ...」

「ま、まずい...!」

 

じ、自爆...!?

 

「き、貴様らは、も、もう終わりだ...!

あ、あと1分でオ、オレは自爆する... オ、オレも死ぬが貴様らも全部死ぬ...!地球ごと全部だ...!

おっと、このオレに衝撃を与えればその瞬間に爆発するぞ。ほんのちょっと死ぬのが早くなるだけだがな。」

 

「く...!」

「な、なんだと...!?自爆...!?」

 

誰もどうすることもできないのか...?

誰もが言葉を失っていた...

 

「だ、だめだ... も、もうどうしようもない...」

 

悟飯は後悔していた。

悔しげに地に膝をつけ拳を地面に叩きつける。

 

「く、くそ...!ぼ、僕のせいだ... は、早くとどめを刺しておけば...」

 

すると、お父さんはみんなの方を向いた。

 

「な、なんだ、悟空...」

 

「やっぱどう考えても、これしか地球が助かる道は思い浮かばなかった...」

 

「え!?どういうことだ、悟空!?」

 

「バイバイみんな...」

 

「お前、ま、まさか...」

「え...待っ...」

 

お父さんはセルの前に瞬間移動した。

ま、まさか...

 

「ご、悟空ーーーっ!」

 

 

「ここまでよくやったな悟飯...凄かったぞ!」

 

「お、お父さん...」

 

「母さんにすまねえって言っといてくれ。」

 

そしてセルに触れる。

 

瞬間移動だ...!!

セルをどこかで爆発させてともに死ぬつもりだ...

嫌だ...それは...!

 

しかし、お父さんはセルとともにどこかへ瞬間移動した。

 

地球外の遠くで爆発したのが分かった。

そして、お父さんの気が消えてしまった...

まさか、こうなってしまうなんて...

 

「き、消えた... 悟空の気が...」

「悟空ーーー!!」

「お父さん...」

 

未だに信じられない...

お父さんが死んでしまったことを...

 

「お父さーーーん!!!」

 

悟飯の叫びで言葉を失い、ただ黙ったままその場に立ちつくしていた。

暫くして、悟飯に声をかけたのはクリリンさんだった。

 

「...終わったな... お前と悟空が終わらせたんだ...」

 

クリリンさんは悟飯を慰めている。

 

待てよ...

本当にセルも死んだんだろうか...

 

その時、何かが現れる。

セ、セルの気だ...

 

「な、なんだ!?」

「こ、この気は...」

「ま、まさか...」

 

すると、ビームが飛んでくる。

それはトランクスさんを貫いた...

 

「...!!」

 

それを見てみんな驚愕する。

 

「当たったのは誰だ?トランクスか?」

 

セルが現れる。

 

「な、なぜだ、なぜなんだ...!」

 

「驚いているようだな...いいだろう、教えてやる...

私の頭の中に小さな核がある。その塊が破壊されない限り、この体は再生され続けることができるのだ... 幸運なことに核は傷つかずに残ったのだ...

さらに嬉しいことに、18号抜きでも完全体となりパワーアップもし、孫悟空の瞬間移動も学習できた。

つまり、孫悟空は私を倒すどころか私にいろいろプレゼントしてしまったようだ。」

 

つまり、無駄死にだ...

しかも、今度は悟飯でも勝てないかもしれない...

 

悟飯はまた超サイヤ人を超えた超サイヤ人になった。

悟飯は笑っていた。

 

「なにが、おかしい... 気でもふれたのか?」

 

「死んでしまったお父さんの敵が討てて嬉しいんだ。きさまはぜひこの手で殺したかったと思っていた...」

 

「ふん...それはどうかな?今度はそう上手くいくとは思えんがな。」

 

その時、

 

「ト、トランクス... くっそおーーーっ!!」

 

ベジータさんは超サイヤ人になり、セルにエネルギー弾を撃ちまくった。

その行動に誰もが驚き、止める言葉さえ出せなかった。

 

しかし、そこには無傷のセルがいた...

そしてセルの一撃でやられる。

 

「消えてろ、ベジータ!」

 

セルはベジータさんにとどめを刺そうとエネルギー波を撃とうとしている。

 

まずい...!

ベジータさんが殺されてしまうと...!

 

僕は超サイヤ人を超えた超サイヤ人になる。

 

「ご、悟成...!?」

 

そして、ベジータさんを助けようとした。

弾き飛ばそうとするが、思った以上に上回っている...!

左腕に直撃してしまった...

 

腕が痺れる。

思った以上にダメージが入った。

骨も折れてしまったかな...動かない。

悟飯ならまずいことになっていただろう...

 

「孫悟成、お前もか... だが、思わぬ収穫だったぞ。」

 

「「「ご、悟成...!」」」

 

誰もが驚いていた。

 

「ベジータの馬鹿野郎...!トランクスならドラゴンボールで生き返ったんだ...!」

 

しかも、悟飯だけじゃ勝てないほどパワーアップしている...

悟飯も僕の姿を見て、そう思ってしまっただろう...

 

すると、

 

「お遊びはもうせんぞ... すぐに終わらせてやる...」

 

セルは構える。

まさか...!

 

「地球ごと消えて無くなれ!」

 

セルは気をためる。

とんでもない凄まじい気だ...!

 

「な...なんてことだ... こ...この俺がお荷物になるとは... す...すまなかったな...悟成...悟飯...」

 

ベジータさんが謝っている...

そんなこと絶対に言わないのに...

たまにカプセルコーポレーションで出会っているから分かっていた...

 

「う、うらむぞ... お、俺達の力の無さを...!」

 




セルのパワーアップは、思った以上に大きいです。
サイヤ人の細胞が悟空、悟飯、ベジータ、未来トランクスの4人に加えて悟成まで含まれていますから...


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第三十二話 全力のかめはめ波 ~ その後

「どうした孫悟飯、そして孫悟成!最後の抵抗を見せてみろ!」

 

「抵抗したって無駄なことくらい分かっている... ざ、残念だ... お前は僕が木っ端みじんにしてやりたかった...」

「く...くそ......」

 

僕は片腕が動かないからなにもできそうにない。

でも、あれなら...きっと...

 

「あっけない幕切れだったな... では遠慮なく全てを闇にしてやるか...」

 

しかし、悟飯は諦めていた。

 

「悟飯...!かめはめ波だ...!ぜ...全力のかめはめ波を撃って...!!」

 

「で、でも...」

 

「そ...そう簡単に諦めるなって...!」

「(悟成の言う通りだ!諦めるなんてねえだろ、悟飯!)」

 

「「お、お父さん...!?(ど、どこ!?)」」

 

突然、お父さんの声がする。

 

「(あの世さ!界王様に手伝ってもらって、今だけ特別に喋ってんだ。

お前もセルみてえに思いっきりかめはめ波をぶちかましてやれ!

そうすりゃ、必ず勝てるさ!絶対だ!)」

 

「だ、だけど、悟成でも耐えられなかったくらいセルの力は上回っている...」

 

「だ...大丈夫だって...!」

「(そうだ!自分の力を信じろ!

最後に見せてくれよ... オラと悟飯2人でつくった力を!)」

 

「わ、分かりました... やれるだけのことはやってみます...

ごめんなさい、お父さん... 僕が調子に乗ったせいで死なせてしまって...」

 

「(気にすんな!オラはこっちで界王様とかと楽しくやっからよ!おめえ達は地球で楽しく生きるんだ!分かったか!)」

「「はい!!」」

 

そして、悟飯はかめはめ波の構えをする。

僕は離れる。

 

頑張れ、悟飯!!勝つのはお前だ!!

 

「か...め...は...め...」

 

 

「だ、だめだ...!悟飯の気の方が弱い...」

 

 

「くたばれーーーーーっ!!!」

「だああーーーーーっ!!!」

 

 

「や、やばいぞ!離れろ!!」

 

みんなは離れる。

そして、2つの気はぶつかる。

しかし、セルの方が大きい。

 

「負けないで...悟飯...!!」

「(堪えろ!!堪えるんだ、悟飯!!まだおめえは力の全部を出し切ってねえぞ!!)」

 

「ぜ、全力でやっています...!!も、もう、これ以上は...」

 

「馬鹿め、この程度のパワーに負けるか!!」

 

「そ、そんな...!」

「な...なに...!?」

 

「(そうか... おめえは地球へのダメージを心のどこかで考えてるんだ!!

気にすんな!ダメージはドラゴンボールで元に戻る!!)」

 

しかし、状況が変わらない。

悟飯は全力を出し切っていないんだ...

その時みんながセルを攻撃し始めるが、吹き飛ばされている...

 

すると、

 

「(悟成!お前も加われ!!)」

 

「は...はい...!」

 

僕は片方の腕しか使えない...

それぐらい、セルは強くなってしまっているんだ...

けれど、悟飯の援護ぐらいしないと...!

 

「さらばだ!!!」

 

僕は悟飯の横に立つ。

そして、かめはめ波を撃つ。

 

「かめはめ...波ああぁぁぁっ!」

 

セルのエネルギー波を2人のかめはめ派で押し返す。

 

「な、なに!!」

 

しかし、セルはまだ耐えている...!

すると、セルになにかが直撃した。

 

「べ、ベジータ!!」

 

「(今だーーー!!!)」

 

「「うあーーーーーっ!!!!」」

 

完全に押し返した...

 

「そ...そんな... ば...馬鹿な... この...わた...し...が.......」

 

セルに直撃した。

 

そして、セルの気は完全に消えた。

跡形も無く消えたのだ。

勝ったんだ...

 

2人とも息を切らして倒れる。

 

「(ついにやったな、2人とも!)」

 

 

「や、やりやがった...あいつら...」

 

みんなが近づいてくる。

 

「すげえ!!本当に凄かったぞ、悟飯、悟成!!やったな!!」

 

「すぐにデンデの所に連れてってやるぞ!」

 

「ぼ...僕が...瞬間移動で...つ...連れて行きますよ...」

 

僕は立ち上がる。

悟飯は気を失ったようだ...

 

「お、おい... む、無理すんなよ...」

 

「ベジータも行こうぜ。」

 

「余計なお世話だ、勝手に行け...」

 

そして、みんなを連れて神の神殿に瞬間移動する。

 

僕達は、デンデさんの治療によって回復した。

骨も元に戻ったようだ...

 

「...悟空さんのことは、お気の毒でしたけど...」

 

「そんなことないよ。僕には聞こえたんだ、お父さんの声が... ちゃんとお父さんの気も感じたし、お父さんの匂いもした...」

「お父さんがいなかったら地球は終わっていたかもしれない...でもお父さんと一緒だったから、セルに勝てたんです!」

 

「なににしても、よくやったぞ2人とも。ほんとに強くなったな...」

 

「「ピッコロさん...」」

 

 

そして、18号が目を覚ます...

 

「ここは神の宮殿だよ... 大丈夫だ、完全体になったセルは悟飯達が倒した。」

「クリリンに礼を言うんだな。セルから吐き出されたお前を、賢明にかばった...」

 

「い、いや、ただなんとなく放っておくわけには...」

 

「分かった!クリリンさん、18号を好きなんだ!」

 

「ハッキリ言うな!」

 

クリリンさんは悟飯にツッコミを入れる。

 

「ふざけるんじゃないよ。」

 

18号はどっかに行ってしまった。

 

「そんな事より、早くドラゴンボールでトランクスや他の殺された人間達を生き返らせるのが先決だ...」

 

そして、デンデさんは神龍を呼び出す。

 

「さあ、願いを言え。どんな願いも2つだけ叶えてやろう。」

 

「そうか... デンデのおかげで、願い事が増えたんだった...」

 

「セルに殺された人達を生き返らせてあげてください!」

 

「容易いことだ。」

 

そして、トランクスさんや殺された人達は生き返った。

 

「やはり、悟空の気は感じられない... 駄目か...」

 

「もう一つ願いが叶えられる。2つ目の願いを言え。」

 

「孫悟空をなんとか生き返れませんか?」

 

「孫悟空はすでに生き返ったことがある。それは不可能だ。他の願いを言え。」

 

すると、お父さんの声が聞こえてた。

 

「(みんな、悟空だ。)」

 

「「悟空...!?」」

「「お父さん...」」

 

「(あの世から喋ってるんだけど、きょっと聞いてくれ。前にブルマから言われたことがあんだ。このオラが悪いやつらを引きつけてるんだってな...考えてみっと、確かにそうだろ。

オラがいねえ方が地球は平和だって気がすんだ。)」

 

お父さんはあの世の事について話した。

過去の達人がいるらしい...

しかも、今の神龍で生き返れたらしい...

 

「(......だからよう、チチや悟飯、悟成には悪いと思うんだけど、生き返らせてくんなくていいや。

悟飯と悟成は、すでにオラよりしっかりとしているしな。

と言うわけだ。

 

じゃあな!いつかおめえ達が死んだらまた会おうな!バイバーーイ!)」

 

「こ、悟空...!

な、なんかあいつ、死人のくせに明るいから、あんまり悲しくならなかったな...」

 

「あいつはそういうやつだ...」

 

「「お父さん、ありがとう。」」

 

 

「あ、あの... 2つ目の願いを待ってんだけど...」

 

「ど、どうするよ... 何かないか...?」

 

「神龍!人造人間の17号と18号の体の中に取り付けられている、爆弾装置を取り除いてやってくれないか?」

 

「...よし、2人の爆弾装置はたった今、取り除いたぞ。では、さらばだ。」

 

そして、神龍は消える。

 

「ク、クリリンさん... どうして、今のような願いを...」

 

「だ、だってよ、可哀想じゃねえか...」

 

「クリリンさん...」

「優しいんですね。」

 

「た、確かに俺、18号の事好きだったけど、18号にはやっぱ17号がさあ、お似合いだろ?」

 

「れ、恋愛というやつらしいな...分からない...」

 

すると18号がまた現れる。

 

「バーカ!17号は私は双子の姉弟だ!だからって、その気になるなよ!爆弾のことだって感謝なんかしてないからな!

またな。」

 

18号は神殿から降りる。

 

「お、おい。またな、なんつってことは少しは希望がでてきたんじゃないか!?」

 

「う、嬉しいのも半分ぐらいかな... や、やっぱ悟空がいないと、寂しいや...」

 

「さて、俺はもう帰る。餃子が心配しているだろうしな。

多分みんなには、もう会うことはないと思う... じゃあ、達者でな。」

 

天津飯さんは、神殿から降りた。

 

「ピッコロさんはここで暮らしていくのですか?」

 

「ああ、そのつもりだ。」

 

「時々、遊びに来てもいいですか?」

 

「勿論だ。」

 

「じゃあ、またね!デンデ!ポポさん」

 

「本当に遊びに来てね!」

 

僕達は神殿を降りる。

 

 

~自宅~

 

僕達は、お母さんにお父さんの事を話した。

お母さんは泣いていた。

 

「「お母さん...」」

 

「お母さん泣かないで。」

「僕達はいつもお父さんを感じることができるんだよ。お父さんはちゃんと生きているんだから...」

 

 

 

翌日、僕達はカプセルコーポレーションに向かった。

トランクスさんを見送るために...

 

「元気でね。」

 

「はい。」

 

そして、トランクスさんはタイムマシンに乗った。

 

「「さようならー!」」

「元気でなー。」

「またなー。」

 

そして、未来へ帰っていった。

 

 

 

・[数か月後...]

 

 

弟が生まれた。

お父さんにとても似ている。

名前は、「悟天」と名付けられた。

生まれた時、尻尾は無かった。

 

僕達に無邪気で甘えん坊で可愛い。

 



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Z 魔人ブウ編
第三十三話 あれから7年後、悟飯の学校


・[セルゲームから、約7年後...]

 

 

平和な日々が続いていた。

 

僕と悟飯は16歳になっていた。

 

悟飯は学者に向けてほぼ毎日勉強している。

 

僕達は住んでいる田舎には近くに学校そのものがなく、自主的な勉強と通信教育で過ごしてきた。

しかしそれだけではと、お母さんが悟飯にサタンシティにある高校へ通わせることになった。

学者になるためにだ。

 

僕はそのまま、通信教育などで過ごすことになった。

特に目的は無いからだ。

 

それから、尻尾もあるからとも言える。

学校で着替えるときにでも尻尾があるとばれて、それで有名になりたくないからだ。

ちなみに、セルゲーム(テレビに映った)時には尻尾は帯で隠していたためばれていない。

尻尾を切ってもよかったのだが、なんとなく残しておきたいと思ったので、今まで切っていない。

 

悟飯は修業サボっていたが、僕は修続けていた。

いつ何が起きてもいいように...

 

お母さんもなにか変わったようだ...

悟天に稽古をつけているのだ。

勿論僕も闘いを教えている。

 

最近、よくカプセルコーポレーションに行く。

悟天とトランクスが仲がいいからだ。

よく、対決ゴッコで遊んでいる。

 

やっぱり、ベジータさんに勝負を挑まれるが...

ベジータさんは、今も超サイヤ人を超えた超サイヤ人にはなれていない。

 

最近僕はまた未来を見た。

それはお父さんがあの世から帰ってきていて天使の輪があった。

そして超サイヤ人を超えた超サイヤ人から、眉が無くなり、長髪になっていた。

これが、その先の状態なのかな...?

 

でも、何かが足らない...

そんな感じで、毎日修業している。

 

 

悟飯は今日から学校だ。

 

学校へ出かけた後、悟飯の気が上がる。

超サイヤ人になったようだ。

悪者をばれないように退治しているらしい。

前に2回編入試験や手続きに行った時もなっていて、余計に話題になりそうだけど...

 

 

その夜、悟飯は行きとは違う格好をして帰ってきた。

 

「なんだ悟飯、その格好は!?」

 

「お母さん、気に入らないの?」

 

「まったく、いくつになったと思ってるだ。そういうところは、お父さんとそっくりだな。」

 

すると、悟天が帰ってきた。

 

「ただいま、お母さん!

うわぁ!悟飯お兄ちゃんかっこいい!」

 

「そうか、悟天!悟成は?」

 

「ま、まぁまぁかな...」

 

グレートサイヤマンと言うらしい。

正直に言ってしまえば、あまり格好良くない...

 

「高校、どうだった?」

 

僕は悟飯に聞いてみた。

 

「僕の事が話題になってた。 金色の戦士って...」

 

やっぱり...

 

「それで、正体がばれないようにそれをブルマさんに...?」

 

「そう。で、体育の授業でベースボールの試合をやったんだけど、力加減が難しくて...

でも、意外と大丈夫だった。ちゃんとボールも取れたし、デッドボールで塁にでれた。」

 

そういえば、ベースボール(野球)ってやったことなかったな。

って...

 

「デ、デットボール...!? ボール、どこに当たったの?」

 

「えっと、顔だけど...?」

 

普通の人が投げるボールなんて僕達は痛くも痒くもないけど、それは...

 

「怪しまれた...?」

 

「多分、大丈夫...」

 

十分怪しまれるとは思うけどな...

 

その後は悟飯はグレートサイヤマンがよほど気に入ったのか、何回も変身して悟天に見せびらかしていた。

 

 

 

翌日...

 

「じゃあ、行ってきます!」

 

「飛行機に気をつけるだぞ。」

 

「はい。」

 

そう言って、悟飯はグレートサイヤマンに変身する。

張りきっているようだ。

悟飯がいいのならそれでいいんだ。

 

「やっぱりいいなー、悟飯お兄ちゃん。」

 

「そうだろー!今日から筋斗雲はお前がつかっていいぞ。」

 

悟飯は出発した。

悟天は悟飯が見えなくなるまで手を振っていた。

 

 

昼前、悟飯の気が上がる。

早速、グレートサイヤマンでやっているようだ。

声とかでバレなければいいんだけど...

 

 

今日は悟天と組み手をしていた。

僕は超サイヤ人のなり方を教えただけだが、悟天はいつの日か超サイヤ人になることができていた...

そんなにあっさりなれてしまうなんて...

前に悟天とお母さんが稽古している時に超サイヤ人になって、怒られていたな。

 

お父さんが亡くなってから、お母さんは変わった気がする。

稽古なんてしなかったのにな...

 

悟天は超サイヤ人になる。

 

「ねえ、悟成お兄ちゃん。超サイヤ人にならなくていいの?」

 

「超サイヤ人じゃない時でも強くなれるようにするんだ。そうすれば、もっと強くなれる気がするんだ。」

 

「そうなんだ...」

 

悟天も強くなったな...

鈍っている悟飯に追いつかれそう。

 

 

悟飯は今日、バスジャックを対処したらしい。

落ちそうになったバスを持ち上げて...

 

 

 

・[数日後...]

 

 

「どこ行っちゃったんだろう、チビ...」

 

僕達は翼竜のトトとその親と仲がよかった。

最近生まれた、チビの姿が消えたのである。

一昨日、悟天と見に行ったときには居たはず...

 

「卵からかえったばかりだし、まだ飛べないはずだしな...」

 

「そういえば、トト達夫婦も見あたらないな...」

 

「よし、もうちょっと探してみようか!」

 

「うん。」

 

しかし、チビ達は見つからなかった...

 

 

その夜、テレビのニュースに出てきたサーカスショーにてチビが映し出される。

男性がチビをムチで叩きつけていた。

 

「あ、チビだ!」

 

「なにが愛嬌たっぷりだ、おびえてるだよ...」

 

「きっと、トト達夫婦がいない間に連れさらわれたんだ。でなきゃ、トト達が黙ってるわけないよ。」

 

「チビかわいそうだよ、悟飯兄ちゃん、悟成兄ちゃん...」

 

「心配すんなって悟天、悟飯兄ちゃんに任せとけ。

僕にはもしもの時のグレートサイヤマンがある。」

 

「そ、そう...」

 

そして、悟飯だけで助けに行くことになった。

 

 

 

翌日、悟飯はサーカスショーの会場へ行った。

 

悟飯はチビを助けたが、やはり大騒ぎになっていた。

そして、無事(?)チビ達を連れて帰ってきた。

 

悟飯は、ビーデルという悟飯のクラスメイトでミスター・サタンの娘にグレートサイヤマンの正体がばれたかも と話した。

悟飯はグレートサイヤマンの時にうっかり自分の名前を言ってしまったらしい...

 

 

 

更に翌日、悟飯は遅刻ぎみに学校へ出発した。

 

そしてその夜、悟飯はまた行きと違う格好で帰ってきた。

 

やっぱりビーデルという人にばれていたらしい...

そして天下一武道会に出場しろ、そうじゃないとグレートサイヤマンの正体をばらすと言われたらしい。

天下一武道会、ヘルメットなどの防具つけてちゃ駄目だもんね。

 

「それで、お父さんがその日のためにあの世から帰ってくるって!」

 

「え、ほんとに!?」

 

「カプセルコーポレーションに行った時にお父さんの声が聞こえたんだ。」

 

「へえー、楽しみだなー。」

 

悟飯は、そのことを僕だけに伝えた。

 

 

そして、夕食時...

 

「えーっ!

そったらビックニュース、なんでもっと早く言わねえんだよ!

よかったなー、悟天!お父と1日だけ会えるってよ!」

 

「ん?」

 

悟天はよく分からない顔をしている。

悟天はお父さんと会ったことがないからな...

 

「あ、あの、お母さん... 僕も出ちゃ駄目かな... 天下一武道会...

優勝すると1000万ゼニーもらえるんだけど、2位で500万、3位で300万...」

 

「1000万ゼニー!?

出場しろ悟飯ちゃん、悟成ちゃん!

おめえ達と悟空さとで、賞金1800万ゼニーももらえるんだべっ!?」

 

「で、でもそのためには、あの、学校を休んで修業しないと...」

 

「構わねえ、修業しろ!また後でとりかえしゃいいべ!」

 

悟飯はホッとする。

 

「悟天、悟成、明日っからの修業、手伝ってくれるか?」

 

「うんっ!」

「勿論!」

 



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第三十四話 修業と舞空術

・[そして、翌日...]

 

 

僕達は準備運動をする

悟飯は超サイヤ人になる。

 

「よーし、始めるか!」

 

「うん!」

「オー!」

 

 

小石をたくさん集める。

 

「とりあえず、反射神経の勘を取り戻すかな。

悟天、この線のあたりから兄ちゃんに向かって石を投げてくれ。」

 

「え!?こんなに近くからでいいの?」

「流石に近くない...?」

 

結構近いと思う。

それとも、悟天の強さを分かってないのかな?

 

「最初はこんなもんかな。」

 

「ほんと?」

 

「大丈夫さ。いいから思いっきり投げろ。」

 

「じゃあいくよ。せえの...」

 

悟天は石を思いっきり投げる。

 

「!!」

 

悟飯はギリギリの所で避け、その石は岩を貫通した。

勿論、悟飯は驚いている。

 

「やっぱり...」

「流石、悟飯お兄ちゃんも凄い!じゃあ、どんどんいくね!」

 

「ちょ、ちょっとタンマ、悟天!

やっぱりこの辺で投げてもらおうかな...」

 

悟飯は意外と遠くに線を引く。

 

「うん、いいよ。」

 

そして、悟天はそこから石を連続で投げる。

 

「よーし、慣れてきた!もっと近づいていいぞ!」

 

悟天はどんどんと前にでる。

 

暫くして、一段落つく。

 

「ねえ、僕も悟飯お兄ちゃんみたいになっていい?」

 

「超サイヤ人のことか?」

 

「うん。」

 

悟飯は見たことなかったっけ?

 

「なってもいいけど、そいつは悟天には無理かな。」

 

「悟飯、いいから見てみろって。」

 

悟天は、超サイヤ人になった。

悟飯がとても驚いている、というより唖然としている。

 

「ご、悟天... お、お前、それはいつ頃から...」

 

「んー... 忘れちゃった。」

 

「凄いだろ。ちょっとコツを教えてあげたら、いつの日かなってたんだ。」

 

「し、信じられない... 兄ちゃん達もお父さんも悟成も、超サイヤ人になるのには相当苦労したんだけどな...」

 

「せっかくなら、悟天と組み手やってみたら?」

 

「そ、そうだな... 分かるよね、組み手。」

 

「うん!兄ちゃん達が勉強やってる時や悟飯お兄ちゃんが学校に行っているときに、よくお母さんと悟成お兄ちゃんが教えてくれたもん。」

 

「お母さんもか...

お母さんは悟天が超サイヤ人になれるの、知ってるのか?」

 

「一度見せたら怒られちゃった。不良みたいだから、もうなっちゃ駄目だって...」

 

「お母さん、超サイヤ人嫌いだからな...」

「だな。」

 

そして悟飯と悟天、超サイヤ人の組み手が始まる。

 

悟天は攻撃を仕掛ける。

悟飯はそれを全て受け止める。

 

そして2人達は崖を上がる。

悟飯は崖っぷちに追いつめられた後、舞空術で飛ぶ。

悟天も舞空術で飛ぶ。

少し前に教えたんだけど、意外と飲み込みが早かった。

 

少したった頃、自宅に向かって飛行機が飛んでくるのが見えた。

 

「あ、あれは...まさか... や、やっぱり...」

 

「どうしたの?」

 

「どうやらもう1人、空の飛び方を教えなきゃいけないようだ...」

 

「もしかして、ビーデルっていう人?」

 

「そうそう。」

 

学校で約束していたらしい。

 

「悟天、ここに悟飯兄ちゃんと同じ学校に通っている女の人が来るけど、その人にはあんまり強いとこを見せちゃ駄目だぞ。」

「超サイヤ人も解除しておいた方がいいかもね。」

 

「不良だと、思われるから?」

 

「まあ、そんなところだ。」

「さあ、急いで戻ろう。」

 

そう言って悟飯達は超サイヤ人を解除し、自宅に向かう。

 

「でも、やっぱり兄ちゃん達は凄いや。1回も当てられなかった。」

 

「悟天だってすごい格闘技の才能があるぞ、ビックリした!

バッチリ修業すれば、お前も天下一武道会に出られるんじゃないか!?」

 

「ほんと!?でも、トランクス君は僕よりもっと強いんだよ。対決ゴッコで遊んでるとね!」

 

「ああ、トランクスもなかなかのセンスだぞ!」

 

悟天は、カプセルコーポレーションに行った時トランクスとよくしていた。

 

「ほんとか?お、お前達、そんな事して遊んでたんだ...」

 

 

そして、自宅につく。

そこにはビーデルさんがいた。

お母さんと何か言い合っているようだ...

 

「こんにちは!」

「よ、よくここが分かったね。」

 

「名簿を見れば簡単よ。それよりなにさ!勝手に休学届け出しちゃって。空を飛ぶの教えてくれる約束でしょ!」

 

「あ、ああ、勿論教えるよ...」

 

「で、あんたが双子の悟成君?」

 

「あはい、そうです。」

 

すると、

 

「悟飯ちゃん、この娘っ子も武道会出るべか?」

 

「ほんとだよ、お母さん...」

 

「おめえお礼だとかいって、悟飯ちゃん達に変なことすんじゃねえだぞ!」

 

「そんなことするわけ無いでしょ!いーだ!」

 

また言い合いが始まった...

 

「なんだか、仲良くなさそうだね...」

 

「はは、静かに修業したいのに...」

 

 

そして、開けたところに移動する。

 

「えー、では、2人に舞空術、つまり空の飛び方を教えます。これは、気のコントロールだけなので、そんなに難しいことではありません。」

 

「ねえ、気ってなんなのよ?」

 

そもそも、気 というものを知らないか。

まあ、当たり前だよね...

 

「体の中に誰でもある隠されたパワー、体内エネルギーのことだよ。」

 

「なによそれ... 隠されたパワーって...」

 

「こういうやつだよ!」

 

悟天は岩に向かって気弾を撃つ。

 

「そうそう、こういう力のことさ。」

 

ビーデルさんは驚いている。

 

「大丈夫、コントロールが難しいだけだよ。」

 

そして昼食時...

 

「あ、ありがとう... お昼頂いちゃって。」

 

「1人だけ食わせねえわけにゃいかねえからな。」

 

「あ!美味しい!うちのコックより、ずっと美味しいわ!」

 

そしてビーデルさんは、コックの話や家庭の話をする。

 

「いつ結婚すんだ!おめえ達。」

 

悟飯は吹き出す。

 

「悟飯兄ちゃんとビーデルさん、結婚するの?」

 

「違う、違う!違うってば!」

 

悟飯が焦っている。

 

 

昼食後、ビーデルさんは気を少し扱えるようになった。

 

そして舞空術を教える。

 

「それじゃあ飛び方だけど、さっき教えた気をうまくコントロールして、浮かぶんだけど...」

「全身の力を抜いて気を集中させて...」

 

そして、ビーデルさんは少しだけ浮いた...!

意外と早い...

 

「す、凄いじゃないか!たった1日で受けるようになったなんて!」

 

「...明日も来るわ。気のことをもっと知りたいし... それとも、私がいたら迷惑?」

 

「い、いや!そんなことないけど...

そ、そういえば、ビ、ビーデルさんの髪の毛なんだけど... もっと短くした方がいいと思うよ...」

 

「ショートヘアの方が、悟飯君の好み...?」

 

「え!?い、いや好みとかじゃなくて、試合するんだったら短い方が有利だと思ってさ...」

 

「え!?」

 

今、爆弾発言したよ。

 

「うるさいわね、ほっといてよ!そんな事、私の勝手でしょ!!」

 

そう言って、ビーデルさんは帰って行った。

ちょっとかわいそうだったな...

 

 

 

・[翌日...]

 

 

ビーデルさんは髪を切っていた...

 

そして、ビーデルさんは随分浮くようになった。

 

「ねえそういえば、ここで空を飛ぶ特訓をしているのはパパには内緒よ。

試合の時に初めて見せて驚かせるつもりだから...」

 

「そういえば、お父さんと試合よくしてるの?」

 

「そんなこと、するわけないじゃない。最近は稽古だって教えてもらってないわ、自己流よ。」

 

そして、ビーデルさんはお父さんであるミスター・サタンの話をする。

僕達はビーデルさんが、ミスター・サタンよりも強くなっていると確信した。

 

「そういえば、君達は誰に武術習ったの?」

 

「え...と、知り合いの人とか死んだお父さんとかにね...」

 

「お父さんてやっぱりまあまあ強かったの?」

 

「うん、すごく強かった。」

 

「さあ、そんなこと忘れて特訓、特訓!」

 

 

そして、10日程でビーデルさんはかなり自由自在に空を飛べるようになった。

 

 

おかげで、僕達はやっと悟天と3人だけで本格的な修業に入ることができた...

 

 

天下一武道会前日の夜...

 

「やっぱり、お兄ちゃん達にはかなわないや...」

 

「そりゃあ、悟天よりも長い間修業してるもんな。」

「でも、悟天だってなかなかだよ。」

 

「お父さん、本当に武道会に来るかな...」

 

「悟天お父さんに会うの初めてだったな。楽しみだろ?」

 

「うん!」

 



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第三十五話 天下一武道会

・[天下一武道会当日...]

 

 

僕達は飛行機に乗って会場へ向かっていた。

 

僕は珍しくあの胴着じゃなくて、お父さんや悟天と同じ、山吹色の胴着を着ていた。

 

「ねえ、孫君ほんとに来るかしら!」

 

「来ますよ、絶対!」

 

「お父さん気づかないんじゃないかな、クリリンさんだって。」

 

「はは、だろうな。」

 

クリリンさんは18号と結婚し、マーロンという娘さんができていた。

そして、髪を伸ばしている。

ヤムチャさんは出場しないらしい。

 

「ところで、ベジータさん、悟成、それと悟天もトランクス君も武道会では超サイヤ人は無しということにしません?」

 

「なぜだ...?」

 

「分かんないの?ただでさえセルの闘いの時にテレビに映っているんだから。そこで、超サイヤ人に変身してみなさいよ。あの時の連中だ!って分かっちゃうわよ。」

 

「...まあ、いいだろう。」

「僕達もいいよ!」

 

「よかった、ありがとう!」

 

「俺はその方が助かるよ。あんなの反則みたいなもんだ。」

 

 

~天下一武道会会場~

 

「おいおい、なんだかすんげえ人だな...」

 

「ほんとねー、あーうっとおしい。」

 

「悟空はもう来てるかな...」

 

すると辺りがざわつく。ビーデルさんの父、ミスター・サタンが来たらしい...

 

「へへっ、地球を救ったヒーローのお出ましらしいぞ。」

 

「すごい人気なのねー、あんなのが。」

 

「あ!兄ちゃん、ピッコロさんだ!」

 

そしてピッコロさんの元へ行く。

 

「ピッコロさん!お父さん見ませんでしたか?」

 

「ああ、見かけてない... しかしお前、そんな格好で出る気か悟飯...」

 

「勿論!」

「そうですか...」

 

すると懐かしい気が現れ、足音が聞こえた。

 

「へへー、ヤッホー!」

 

お父さんだ!

 

「「お父さん!!」」

「孫!!」

「おいっ!!」

 

「けっこう、変わっちまったな...みんな。

でも、元気だったか!?」

 

「ご、悟空さ...」

「よう、帰って来たのう。」

「孫君...」

 

悟天はきょとんとしている。

 

そして僕達は悟空の元へ駆け寄る。

 

「悟空さ!待っていたぞ!」

 

「オラも会いたかった。」

 

お父さんは悟天に気づく。

しかし、悟天はお母さんの後ろに隠れてしまう。

初めて会うから分かっていないとだろう...

 

「悟天、お父さんだぞ。」

 

「ほおう、オラにそっくりだと思ったら、やっぱオラの子か!」

 

「お父さん...?」

 

お父さんは悟天の前に立つ。

 

「お父さん!!」

 

悟天はお父さんに駆け寄る。

 

「元気そうだな!オラに似て強そうだ!」

 

「悟空、じゃあ24時間だけだぞ、よいな。」

 

「ありがとう占いババ!」

 

占いババさんはどこかへ消えた。

 

「おい、早く受付を済まさんと締め切られてしまうぞ。」

 

 

受付にて...

 

「え!?グ、グレート...?」

 

「グレートサイヤマンです!」

 

「え?なんだよそれ...」

 

「名前も格好も凄くいいでしょ。」

 

「そ、そうだな!

悟成はそのままなんだな」

 

「別に隠す必要は無いですからね。」

 

「でも、その胴着...」

 

「お父さんみたいにしてみたかったんです!」

 

「そっか!」

 

悟天とトランクスは、少年の部だそうだ。

15歳以下は少年の部というものがあるらしい...

 

 

「じゃあ、行ってきまーす!」

 

「みんな程々にねー!」

 

そして、僕達は予選会場に向かった。

お父さんは18号さんに驚いていた。

 

クリリンさん達は着替えて、会場へ着く。

たくさんの人がいる。

 

「うっひやあーっ!たくさんいらあ!」

 

すると、誰かが寄ってくる。

 

「やや!!やややや....君達は!!

今日はなんと素晴らしい日だっ!まさか君達にまた会えるなんて!ずーっと待ってたよ!

 

セルを倒したのはミスター・サタンじゃなくて君達なんだろう?私には分かっていたよ。」

 

どうやら昔っからの天下一武道会の司会だそうだ。

お父さんとクリリンさん達と知り合いみたいで、すごく喜んでいた。

レベルが低くて退屈だとか言っていた。

 

「みなさん仲間かね!?」

 

「まあな。」

 

「いやー、けっこうけっこう!頼もしい!

君達は絶対出場確定!では、武舞台でお会いしましょう!」

 

 

予選はパンチマシンで行うらしい...

それで15名の選手を決めるそうだ。

まずは、参考のためにチャンピオンのミスター・サタンがするらしい。

 

ピッコロさんは悟飯のためにカメラを壊していた。

そして、悟飯はビーデルさんを探しに行った。

 

結果、サタンは 137 点だった。

 

悟天とトランクスは少年の部で集まった。

トランクスがつまらなさそうにしている...

 

僕達は順番に並ぶ。

 

「天津飯たちは来てねえのかな...」

 

「だろうな、多分。」

 

「二度と会うことはないだろう...なんて言ってましたからね。」

 

「次、84番。」

 

18号さんの番だ。

 

「おい、あまり力を入れるな!マシンが壊れちまうぞ。」

 

「分かっている。」

 

そして、18号は叩く。

数値は 774

 

「な、774!?す、すみません。故障したようです!ちょっとお待ちください。」

 

「だからやり過ぎるなって言ったのに!」

 

「うるさいなあ、加減が難しいんだよ!」

 

「な、直ったようですので、もう1回...」

 

そして数値は、203

 

85番のクリリンさんは、192

 

86番のお父さんは、 186

 

87番の僕は、188

 

88番のピッコロさんは、210

 

89番のベジータさんは...マシン自体をぶっ壊した。

 

「あちゃー...」

「あー...」

 

「えー、ま、まだ予選の終わっていない方は、少しお待ちください。す、すぐに新しいパンチマシンを用意しますので...」

 

そして、僕達は少年の部の闘いを見に会場へ向かった。

道中に悟飯とビーデルさんが並んでいた。

 

「あれ!?おい、友達って女の子なのか?」

 

「あ、はい... ビーデルさんです。」

 

「やるじゃねえかよー、けっこうかわいい子じゃないの!?」

 

「トランクス達の試合始まるらしいから、見に行ってくる。おめえも早く予選済ましちまえ。」

 

「はい。」

 

 

会場に着くと少年の部が始まった。

悟天とトランクスはどんどんと勝ち進めていった。

 

そして、決勝戦の悟天とトランクスの試合になる。

 

「やっと面白い試合が見れるぞ。」

 

すると悟飯達がやってくる。

 

「お待たせしました!やっと予選が済みましたよ。」

 

「よかったな。2人の試合に間に合って。」

 

そして、決勝戦が始まる。

 

2人とも突撃し、肘をぶつける。

そして、殴り合いになった。

2人とも着地し、にらみ合う。

 

「ちっこいトランクスも悟天ってのも、結構やるじゃねえか!」

 

「でしょ!」

 

トランクスは両手に気をためる。

 

「あ、あいつまさか、あんな位置から気功派を...!?」

 

「いやー大丈夫だろ。」

 

「そうですよ、あいつをなめない方がいいですよ。」

 

そしてトランクスは気功派を撃つ。

悟天は避けるが、トランクスのコントロールで上に飛んでいく。

 

悟天はかめはめ派の構えをする。

そして、かめはめ派を撃つ。

 

トランクスもそれを避けるが、控え室の屋根が吹っ飛んでしまった。

 

そして2人とも決着をつけるみたいだ。

 

2人とも服を掴むが、少しの力の差か悟天が持ち上がり吹っ飛ぶ。

そしてトランクスは、悟天の背中に抱きつき、締めつける。

 

「どうやら、トランクスの勝ちらしいな...」

 

すると悟天は我慢できず、超サイヤ人になってしまった。

そしてトランクスを、突き放す。

 

「もうっ、悟天のバカ...!」

 

「ひゃー!あ、あいつ、超サイヤ人になれるのか!?」

 

「き、きたないぞ、カカロット!」

 

「い、いや、そんなこと、オラに言われても...」

 

そして、殴り合いが始まる。

 

トランクスは気功弾を撃つが、悟天が飛び上がる。

そして、トランクスに突撃する。

 

トランクスは避けようとするが、ぎりぎりで超サイヤ人になって悟天を場外にさせた。

 

悟天はいじけていた。

まあ、悟天もなっていたからな...

 

 

そしてトランクスとミスター・サタンとの試合になる。

 

「そろそろ、戻るか?予選も終わったところだと思うぜ。」

 

「そうだな。」

 

僕達は行こうとするが...ビーデルさんが、

 

「ちょ、ちょっと!あの子、あなた達の仲間なんでしょ?見ていかないの!?」

 

「そ、そうだよね!ひょっとしたら、いい試合になるかもしれないもんな!」

 

悟飯がフォローする。

 

「じゃ、先に行ってくる。」

 

「終わったら来いよ!」

 

僕達は悟飯をおいて、控え室に向かう。

 

サタンはわざと負けたらしい...?

 



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第三十六話 大人の部

大人の部まで休憩があるらしい。

 

「なんだ、休憩があんのか。」

 

「ちょっとだけ、メシ食っておこかな。」

 

「あ、すみません。ここから先は予選を通過した選手しか入れませんよ。」

 

「予選結果はもうでたわけ?だったらたぶん、全員通過したと思うけど...」

 

「え?ちょっとお名前をどうぞ。」

 

「クリリン」

「孫悟空」

「孫悟成」

「18号」

「ベジータ」

「マジュニア」

 

順番に名前を言った。

ピッコロさんは大魔王の頃のやつがあるから、マジュニアらしい。

 

「どうも、失礼しました。全員予選通過です。どうぞお通りください。1時30分に対戦順を決めるくじ引きがあります。」

 

 

そして、僕達は昼飯をする。

 

「お、おい、いいのかよ。試合前にそんなに食って...」

 

「あの世じゃ、食っても食わなくてもどっちでもいいんだけど、メシは下界の方がずっとうめえや!」

 

すると、悟飯とビーデルさんがやってきた。

 

「ああ、ここでしたか。」

 

「おう、おめえの分まで頼んどいたぞ、食うだろ、悟飯?」

 

「あ、はい、いただきます。」

 

 

そして食べ終わり、会場へ向かった。

その道中に見知らぬ2人が立っていた。

 

「こんにちは。あなたが孫悟空さんですね?」

 

「な、なぜオラのことを...?」

 

「噂で聞いたことがありましてね... 一度お手合わせをしてみたいと思っていたんですよ。

ぜひ、握手だけでも。」

 

「あ、よろしく!」

 

「なるほど、噂通りいい魂をお持ちだ... ではお先に。」

 

そして、2人は去っていった。

 

「な、何者だ、悟空...」

 

「分からね...だが、オラ達が楽勝の試合じゃなくなったことは間違いねえだろうな...」

 

お父さんも知らないらしい...

 

「地球の者じゃないな、やつら...」

 

「だな...」

 

「いいから早く行こうぜ、くじ引きが始まっちまうぞ。」

 

そして、広い所に着く。

 

「はいみなさん!これで全員揃いました。

早速対戦順を決めるくじ引きをしますので、名前を呼ばれたらここにあるくじを引いてください。」

 

そして、

 

第1試合 プンター vs クリリン

 

第2試合 シン vs マジュニア(ピッコロ)

 

第3試合 ビーデル vs スポポビッチ

 

第4試合 キビト vs グレートサイヤマン(孫悟飯)

 

第5試合 18号 vs ミスター・サタン

 

第6試合 孫悟空 vs ベジータ

 

第7試合 マイティマスク vs 孫悟成

 

第8試合 ヤムー vs ジュエール

 

となった。

 

しかし対戦相手のマイティマスクには2人の気を感じた...

しかも知っている気...そう、悟天とトランクスだ。

 

「試合はすぐに始まります。では、選手控え室にご案内します。」

 

 

そして、天下一武道会が始まった。

 

第1試合は、あっさりとクリリンさんが勝った。

 

第2試合は、ピッコロの棄権によってシンが勝った。

どうしたんだろうか...

 

 

第3試合 ビーデル vs スポポビッチ

 

ビーデルさんは攻撃をするが、なかなか倒れないスポポビッチ。

思いの外タフ...というより、何かおかしい...

 

「試合を破棄した方がいい...!あいつ何か変だぞ...!」

 

そして、ビーデルさんは場外に落とされそうになる。

しかし、ビーデルさんは舞空術を使いなんとか舞台に戻った。

まずいかも...

 

「いいぞいいぞ!僕が教えてあげたんですよ、舞空術。」

 

「やっぱり、あのスポポビッチってヤツは変だ... あんなにダメージくらっているはずなのに、へっちゃらすぎるし生気そのものが感じられねぇ...」

 

「僕も思いました...」

 

「ど、どういうことですか、それ...」

 

「さあ、そこまでは分からねえ...」

 

ビーデルは体力がなくなってきて、スポポビッチにおされている...

ビーデルさんはまた舞空術で飛ぶ。

すると相手のスポポビッチも飛んだ...

そして、ビーデルさんに気功派を撃つ。

 

「あ、あいつ、なんで...!」

 

「ヤツは自分の能力を遙かに超えた力を持ってしまっているらしい...」

 

「どういうことでしょうね...」

 

しかし、ビーデルさんは降参しない。

さらに攻撃をくらってしまう。

 

「あ、あの野郎...」

 

悟飯は怒っていた...

 

「お、おい、悟飯、落ち着け!大丈夫だ死にゃあしないさ!」

 

悟飯は超サイヤ人になってしまう...

 

その時、ヤムーが出てくる。

そしてスポポビッチはビーデルを場外に落とした。

 

すぐさま悟飯が助けに行く。

 

「誰か、仙豆を持ってるか?」

 

「い、いや、ここへは半分お遊びのつもりで来たから...」

 

「僕が取りに行きます! 」

 

僕はカリン様の所へ瞬間移動した。

 

「すみませんカリン様、仙豆ってありますか?」

 

「悟成か... 最近は作っておらんかったからのう... 3粒だけじゃ、ほれ。」

 

カリン様から仙豆が入った袋を貰う。

 

「悟空にも伝えてくれ、気を許しては行かんぞ。またまた、嫌な予感がするんじゃ...」

 

「はい、僕もです...」

 

「気をつけるんじゃぞ。」

 

「はい!」

 

そして僕は悟飯の所へ瞬間移動した。

 

「悟成、仙豆あったか!?」

 

「ああ、3粒だけだけど。」

 

「よかった!

すみません、ちょっとだけ待ってください。」

 

悟飯は1粒、仙豆を受け取る。

悟飯は医務室へ向かった。

 

「お父さん、カリン様が言っていました。気を許しては行かんぞ、またまた嫌な予感がする と。」

 

「そうか... オラもだ。」

 

「やっぱりそうですよね...」

 

僕は残りの仙豆の袋をお父さんに渡した。

そして、悟飯が帰ってくる。

 

「お待たせしました!」

 

 

第4試合 キビト vs グレートサイヤマン(孫悟飯)

 

みんなに悟飯だとばれていた。

悟飯と名前が飛んでいた。

 

「超サイヤ人とやらになるのだ!もしもの場合、本当に私達の助けとなるのか試してみたい。」

 

「え!?ど、どうして、超サイヤ人のことを...」

 

 

「なんだよ、なんか話してんな...」

 

「超サイヤ人になれ...ってさ... あいつ...」

 

「悟飯!」

 

ピッコロさんは悟飯に叫ぶ。

何か知っているようだ。

 

「な、なんだピッコロ!何かあるのか!?」

 

「な、何かは分からない... だ、だが...」

 

すると、

 

「悟飯さんを利用させていただきます... 申し訳ありません。 そしてみなさんにはこれから何が起こっても、しばらく動かないでいただきたいのです。どうかよろしく...」

 

「ど、どういうことだ!?」

 

「わけの分からないヤツの言うことなど危険、正体を言え。」

 

「こ、このお方は界王神様だ...

大界王様も含め、全ての界王様達の神だ...」

 

「「「!!」」」

「あー!聞いたことあるぞ、界王様から...

界王神...おめえが界王神様か!」

 

「悟飯が超サイヤ人になると何が起こるんですか?」

 

「おそらく、先程のスポポビッチとヤムーという2人が孫悟飯さんを襲うと思います...

ですが、先程も言ったように決して手出しはしないでください...

あの2人の目的は、強いエネルギーだけでしょうから...」

 

「エネルギー...?」

 

悟飯は超サイヤ人(を超えた超サイヤ人)になった。

 

「ふん...あの野郎、セルをやっつけた頃はまだまだそんなもんじゃなかったぞ...」

 

「いえ、それでも想像以上のすばらしい力ですよ... はたしてあの力を止められるかどうか...」

 

「止める?」

 

すると、スポポビッチとヤムーは悟飯を襲った。

界王神様は超能力で悟飯を止めた。

あの2人は、悟飯に謎のものを刺してエネルギーを奪った。

そして、どこかへ飛んでいった。

 

「悟飯...」

 

「大丈夫、孫悟飯さんはキビトがすぐに元に戻します。

これからあの2人に気づかれないよう、そっそり後をつけます... もしよろしければ、私と一緒にあなた達も来てください。とても助かります。」

 

そう言って、界王神様はあの2人を追いかけていった。

 



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第三十七話 界王神と魔導師

「ど、どうするよ、悟空...」

 

「オラはついて行くさ!あの界王神様が助かるっつってんだからよ!それに、こうなった訳を絶対に知りてえからな!」

 

「僕も行きます!」

 

「ふざけるなカカロット!俺達の試合はどうなったんだ。」

 

しかし...

 

「で、でも今、それどころじゃねえか。後で絶対に試合してやっから。だったら、おめえもついて来いよ。」

 

「行くぞ!」

 

「悟飯のこと、任せておいていいんですよね?」

 

「大丈夫だ、孫悟飯を回復させてたら、すぐに私も行く。多分、孫悟飯も行くと思う。」

 

僕達は界王神様を追った。

 

「やはり、来ていただけましたね。助かります。あなた達の力も借りなければ、おそらく勝てない。」

 

「勝てねえ...って、あんな2人にか?」

 

「いいえ、あの2人はただ利用されているだけです。ずる賢い、魔導師に...」

 

「ま、魔導師!?」

 

「はい。」

 

人類がやっと2足歩行し始めた位昔、ビビディという魔導師が偶然から 魔人ブウ という怪物を造りだした。

魔人ブウは理性や感情は無く、ひたすら破壊と殺戮を繰り返す、生物に恐怖を与えるためだけに生まれた怪物。

しかも、ビビディでさえ手を焼くほどで一時的に封印して動けなくしておいたぐらい...

フリーザを倒せるくらいの強さの界王神5人のうち4人までもが殺されてしまった。

 

ビビディは封じ込めた魔人ブウを次のターゲットのこの地球に持ち込んだ。

その時に界王神様はビビディを殺すことができたのだ。

しかし、封印された魔人ブウの玉は破壊せずそのままにされた。

余計な刺激を与えない方がよいと考えられたからだ。

封印を解けるのは魔導師ビビディだけだったが、バビディ というビビディの子供がいたのだ。

 

「...要するに、その魔人ブウってのをよみがえられなきゃいいんだな。」

 

「そういうことです... それには、魔導師バビディを倒さなければならない...」

 

「強えのか?そいつ...」

 

「厄介な魔術を使いますが、力そのものは大したことはないはずです。ただし、スポポビッチやヤムーのように人間の邪悪な心をつけこんで、操ることができるのです。」

 

「で、では、スポポビッチとヤムーは何のために武道会にやってきたのですか?」

 

長い間封じ込まれていた魔人ブウをよみがえらせるのには、汚れていない巨大なエネルギーが必要らしい。

バビディはそんなエネルギーが手っ取り早く集められる武道会を狙ってあの2人を操ったのである。

界王神様達はバビディの居場所を知りたかったため、あの2人を追いかけているそうだ。

 

「なんで昔、バビディの親をやっつけた時にほったらかしておいたんだよ!」

 

「やむを得なかったのです... 下手に刺激を与えれば封印が解けてしまうかもしれなかった...」

 

そして、悟飯とキビトさんが追いついた。

 

「おっ、悟飯だ。」

「早く来るんだ!」

 

「話は聞いたか?今度の敵はとんでもなく厄介なやつらしいぞ。」

 

「はい!」

 

「さあ、久しぶりに大暴れすっか!」

 

「はい!」

「そうですね!」

 

「悟空のやつ張り切っているけど、大丈夫かな... かなりやばそうだぞ...」

 

 

すると、スポポビッチとヤムーは降り始めた。

 

「降り始めましたよ...!」

 

「おかしい... この辺りも一応調べたはずだが...」

 

僕達は岩陰に隠れる。

 

「みなさん、気配を殺してください。いいですね。」

 

ヤムーとスポポビッチの他に誰かがいた。

外にいた手下が、悟飯のエネルギーを吸い取った器を持って船の中に入っていく。

 

「誰かいるぞ...!あいつがバビディってやつか?」

 

「いえ、違います。」

 

よく見ると地面が変だ。

 

「あの辺り一帯だけ地面が変ですね...掘り起こしたような後が...」

 

「そうか...!バビディのやつ、船を地中に隠したのだな!それで、探しても気づかなかったのだ...!」

 

「ということは、私達がこの地球にやってきていることをバビディは知っているのかもしれませんね...」

 

それってまずいんじゃない?

 

「早く攻撃を仕掛けた方が...!」

 

「大丈夫、魔人ブウの復活は宇宙船を壊さないように外で行うはずです... もう少し様子を見てその時を狙いましょう...」

 

悟飯は周りに死んでいる人達を見つけた。

すると、宇宙船の扉が開いた。

 

「誰か出てくるぞ!」

 

宇宙船から2人出てきた。

 

「ダーブラ...!バビディのやつ魔界の王まで手の内に、い、いれてしまったのか!」

 

「え!?ダーブラ?でっかい方?」

 

「そうです...」

 

「すげえのか?あいつ...」

 

「勿論です... なにしろ暗黒魔界の王ですから...

この世界のナンバー1はあなた達の誰かかもしれませんが、もう1つの魔の世界のトップは完全にダーブラなのです...」

 

「と、いうことは... あ、あのちっちゃい方が魔導師バビディなんですか?」

 

「そうです...」

 

「あいつか... あ、あんなやつが...」

 

力はなさそうに見える...

 

「確かに力は全く非力ですが、あのダーブラを操ることほど恐ろしい魔術を使いますので、決して侮ってはいけません...」

 

「そ、そんな強さをもった者をも屈服させてしまうほどの魔術なのですか?」

 

「いや、おそらく相手の心の中の悪や欲につけこんで、思いのまま支配をしてしまったのだと思う...そういう意味ではダーブラはうってつけの相手だ。

だから私やお前達のように心に悪を持たぬ者しか闘うことができんのだ...」

「それにしても、ダーブラがいたのは大誤算でした...」

 

「勝算はかなり無くなったと言いたいのか?

...ふん、このオレはあんな奴らには負けん」

 

するとスポポビッチが膨れ上がり、爆発する...

そして、ヤムーも逃げるが最初にいたやつにエネルギー弾によって殺された...

 

「な、仲間を...」

「なんてやつらだ...!」

 

バビディ達はダーブラを残して宇宙船に入っていった。

するとダーブラがこっちに来る...!

 

「ばれているぞ、俺達のこと...!」

 

ダーブラはエネルギー波をキビトさんに放つ。

キビトさんが吹っ飛ぶ...というより、消滅した。

さらに、唾を吐き出した。

 

「気をつけて!!あいつの唾に触れると...!!」

 

界王神様の警句も間に合わず、ピッコロさんとクリリンさんに付着し、石になってしまう...

 

「ク、クリリン!ピッコロ...!どうしたんだ!」

「触ってはいけません!!

触ってもし壊してしまえば、二度と元には戻れません!」

 

「く、くっそ...!」

「くっ...!」

 

「じゃあ2人が元に戻れる方法があるんだな!」

 

「そ、それは... あ、あのダーブラが死なない限り...」

 

「なんだ、あるんじゃねえか。そんな簡単な方法が...!」

 

「とっとと帰るんだな!バビディ様には誰も逆らえんのだ!」

 

そう言って、ダーブラは宇宙船の中に入っていった。

 

「行こう、お父さん!どっちにしても行くんでしょ!?」

「クリリンさんとピッコロさんを助けなきゃ!」

 

「あったりめえだ!行くぞ!」

 

僕達は、バビディの宇宙船に向かった。

 

「お待ちなさい!敵の作戦に引っかかってはいけません!敵の船の中に入ってしまえば、向こうの思うツボです!」

 

しかし、僕達はそれを聞かない。

 



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第三十八話 バビディの宇宙船

~バビディの宇宙船~

 

「なんだ!?ここは... やけにさっぱりした部屋だな。」

 

「あそこに1つだけ、扉がありますよ。」

 

すると界王神様も降りてきた。

 

「なんだ!界王神様も結局来たのか!」

 

「あなた達が無茶をするからですよ... この船は一度は行ってしまうと、もう出れませんよ。

おそらく、バビディを倒さない限り...」

 

「いざとなれば、この船ごとぶち壊してでも出てやるさ。」

 

「いけません!強いショックを与えてしまうと、魔人ブウが目覚めてしまいます...!」

 

すると、あの扉が開く。

さっきの手下が出てきた。

 

「バビディ様が居られるのは、この一番下のフロアだ... ただし...残念ながらこのオレを倒さなければ、下へは行けない仕掛けになっている... つまりお前たちは、ここでおしまいだということだ。」

 

「いやあ、多分そんなことはねえと思うぞ。」

 

僕達はじゃんけんで順番を決めることにした。

まずは、ベジータが勝った。

 

「よし、まずは俺からだ。」

 

「ひ、1人で闘う気なのですか!?」

 

「当然だ。あんなヤツ、1人で十分だ。」

 

「敵をなめてはいけません!」

 

「まあまあ、いいからベジータに任せてみようよ。」

 

お父さんに背中を押され、端へと移動する界王神様。

 

「お前達の受けたダメージはエネルギーとして、魔人ブウ様の復活エネルギーとなるのだ。」

 

「それを聞いて安心したぜ。ダメージを受けなければ、エネルギーは奪えないってことか。

お喋りはここまでだ。かかってこい。」

 

手下は攻撃を仕掛けるがあっさりと避けられ、ベジータさんの攻撃をまともに受ける。

 

暫くすると、部屋が変わった。

 

「え!?な、なに!?」

「何が起こったの!?」

「バビディの仕業です...!魔法で部屋を変えてしまった... あの戦士にとって有利な場所に...!」

 

「こ、これまでだな!こ、ここの重力は地球の10倍ほどあるぞ...!オレはここで育ってきたのだ!」

 

「それがどうした... たかが10倍ほどで」

 

10倍だなんてそんなに変わらない。

そしてベジータは気功派を撃ち、プイプイを消してしまった。

 

「バビディの野郎、つまらん相手をよこしやがって...」

 

「お!見ろよ、下へ行く穴が空いたぞ!」

 

「テレビゲームみたいですね!」

 

「そうだね。」

 

そして、下へ降りるとまた同じ部屋だった。

 

「なんだよ、またさっきと同じような部屋じゃねえか。」

 

「でも、今みたいに魔法で場所を変えるんじゃないですか?」

 

次は、お父さんの番だ。

 

「あのダーブラっての、あんたたちが恐れていたほどの野郎じゃなさそうだ。さっき外での攻撃や動きを見ていれば、唾さえ気をつければ何とかなりそうだった。」

 

「ほ、本当ですか?孫悟空さん...」

 

「まあ、あれが全力じゃなかったらとしてもな...」

 

なかなか次の敵が現れない。

 

「おい!早くしろったよーっ!」

 

するとあの扉が開く。

 

「あ、あれは、もしかして、魔獣ヤコンでは!」

 

ヤコンはいきなり攻撃をする。

お父さんはギリギリで避ける。

 

「あいつ、でかいのに素速いなー!」

 

そして、また部屋が変わる。

真っ暗闇だ。

 

「なんにも見えねえ、真っ暗闇じゃねえか!」

 

「オレにはお前等がよーく見えるぜ!」

 

そして、ヤコンはお父さんに攻撃するが避けられる。

 

「オラ達を甘くみすぎだぞ。真っ暗になったっておめえの動きくらい分かるさ。

それにおめえを見ることのできる方法だって色々あるぞ。例えば...」

 

お父さんは超サイヤ人になる。

 

「ほーら、見えたぞ!」

 

ヤコンはなにかを吸い取る。

すると、お父さんが超サイヤ人から元に戻る。

また真っ暗闇だ。

 

「あ、あれ!?」

 

「また、真っ暗闇に戻った...!」

 

「違う!超サイヤ人から元に戻されたんだ。」

 

「そ、そうです!魔獣ヤコンは光のエネルギーを食べるのです...!」

 

「今のは最高の光だった...!」

 

「じやあ、もっとごちそうしてやらあ!」

 

お父さんはまた超サイヤ人になる。

 

そしてヤコンはまた光を吸い込むが、お父さんは気を高めてヤコンを破裂させた。

 

「なるほどな...」

 

「お!空いた空いた!下の階に行けるぞ!」

 

そして、下の階へ降りる。

 

「凄かったよ、お父さん!」

 

「今の怪物を倒した時の気!」

 

「まあな!」

 

 

次は、悟飯の番だ。

 

しかし、次の敵がなかなか出てこない...

 

「悟飯、次おめえの番だけど、ちゃんと修行してたか?」

 

「い、いえ...その...」

「それは...」

「残念ながら、平和をいいことに大したトレーニングはしていなかったらしい。悟成のやつはきちんとしていたようだが... 」

 

そして、やっとあの扉が開く。

 

「ダ、ダーブラ...!」

 

「ステージ3まで来られたとは、人間としては大したものだ。だがここまでだったな。この私が相手をすることになってしまった...」

 

そして、悟飯とダーブラとの闘いが始まる。

しかし、悟飯は久々の強敵に苦戦していた...

修業させておくべきだったかな...

 

「魔術かー!あいつ思ったより、ずっとつええじゃねえか。」

「うーん...」

 

「それにしても、勝てない相手じゃない。情けないヤツだ... ガキの頃の方が強かったぐらいだぜ...」

 

「あいつ、ホントにさぼってやがったんだなー。」

 

「ち...イライラさせやがる...

よし...この俺が終わらせてやる!」

 

「そりゃねえぞ、ベジータ!やらせてやってくれよ。別に完全に負けたわけでもねえんだしよ!」

 

「俺はこんなことさっさと終わらして、てめえと早くケリをつけたいんだ!」

 

突然、景色が宇宙船に戻った。

すると、ダーブラは帰って行く。

 

「お、おい!逃げるのかお前!」

 

「このダーブラが闘うまでもない。うってつけの戦士が見つかったのだ。」

 

そして、扉は閉まった。

 

「ど、どういうことですって!?あいつ...」

 

「見つかった というのはどういうことでしょう...」

 

何か嫌な予感がした...

突如、ベジータさんが苦しみ始めた。

そして、超サイヤ人になった。

 

「や、やはりそうか!!

ベジータさん!悪い心をバビディに利用されようとしているのです!!無心になりなさい!!」

 

「う、うるせえ!ガ、ガタガタぬかすな!!」

 

そして、ベジータさんの額にMのマークがついてしまった。

 

「し、しまった...!」

 

すると、部屋が天下一武道会の会場に変わる。

 

「こ、ここは武道会場...!」

 

ベジータさんは観客に向かって気功派を放つ。

 

「危ない!」

 

お父さんは受けようとするが、吹っ飛ばされる。

 

僕はとっさに超サイヤ人(を超えた超サイヤ人)になり、気功派を空へと弾き飛ばした。

 

「べ、ベジータ...!」

 

ベジータさんは笑っていた...

 

「さあ、俺と勝負をしろカカロット...死体の山を増やしたくなかったらな...」

 

そして、ベジータさんはまた不意に観客に気功派を撃った。

今度は、反応できなかった...

 

お父さんは、怒っていた。そして超サイヤ人になる。

 

「い、いけません!孫悟空さん!!」

 

「ベジータ、おめえはオラに本気を出させるために、わざとバビディの術にかかり自制心をなくしあんな事をした... 違うか?」

 

「こうでもせんと、貴様は俺と闘わん...

魔人ブウなど、この俺にはどうでもいい!!」

 

ベジータさんはプライドが高い。

お父さんに追い抜かれたことが気に入らないのか...

おそらく決着をつけたかったんだろう...

そして、お父さんは決意した。

 

「バビディーッ!!周りに誰もいない場所に変えろーっ!!オラはベジータと闘うことにしたーっ!!」

 

「お待ちなさい!!!

どうしても対決したいというのなら、この私を倒してからにしなさい!」

 

そして、お父さんは界王神様に気功派を放とうとする...

 

「わ、分かりました... お好きにしなさい...」

 

「すまねえ、界王神様。」

 

そして、場所が変わる。

 

「あなた達は、心置きなく対決なさい。私と孫悟飯さん、孫悟成さんは入口を壊してバビディとダーブラ達と闘ってきます。」

 

そして、扉が開く。

 

「あ、あいつ、自分から開けたよ!」

 

「宇宙船を壊されては困るからですよ...」

 

「じゃあ、お父さん、行ってきます...」

「行ってきます!」

 

「うん!頑張ってこい!

あ、待て!あと仙豆が2粒ある。1粒食べてけ、さっき結構体力を使っちまっただろ。」

 

「あ、はい。」

「お父さん... せっかくの貴重な1日がこんなことになってしまって残念です...」

 

「じゃあ、行ってきます!」

「頑張ってください!」

 

僕達は開いた穴へ入っていった。

 



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第三十九話 魔人ブウの復活

下の階へ降りると、さらに下の階も開いていた。

 

「あ!この下の床も開いてますよ!」

 

「強気ですね... 行きましょう!魔人ブウの玉の所まで。」

 

そして、謎の玉の前に着く。

バビディとダーブラが待っていた。

 

向こうではお父さんとベジータさんの闘いが始まった。

 

「あれが、魔人ブウの玉ですか?」

 

「はい...」

 

「よく来たね、界王神... 父の敵め...」

 

「お前を倒しに来た、バビディ。そして魔人ブウの復活を阻止する...」

 

「残念だけど、そううまくいくとは、思わないなあ。こっちには、魔王のダーブラもいるんだよ。」

 

「バビディとは、私が闘います!」

 

「魔人ブウはもうすぐ、この玉から出てくるはずだよ。フルパワーになってね...

その時勢い余ってこの船を壊されては困るから、地上に出ようか。」

 

「いいだろう。」

 

そして、外へと変わる。

 

「どう?ダーブラ、念のために聞くけど、あの地球人達に勝てる自信はあるんだよね。」

 

「当然です。先程も少し闘ったのですから、1人ぐらい増えても間違いなく片づけられます。」

 

僕は、超サイヤ人(を超えた超サイヤ人) になった。

悟飯は超サイヤ人もなろうとするが、なかなかなれない。

 

すると、警報が鳴り響いた。

 

「ま、まさか、そ、そんなに早くには...」

 

「な、なんですか!?」

「あ...」

「まさか...」

 

「フルパワーになったぁーっ!!魔人ブウがフルパワーになったぞぉーっ!!

ついに魔人ブウの復活だーーっ!!」

 

最悪の事態が起こってしまった...

 

「な、なにっ...!!」

「ば、馬鹿な... な、なぜ一気にダメージエネルギーが...!?」

 

「やっぱりそうだ!超サイヤ人をさらに超えたレベルで闘うと、そのダメージエネルギーの量も多い...」

 

「な、なんてことだ...!こ、こんなに最悪の結果になるなんて...」

 

「で、出る...!魔人ブウが出るよ...!!」

 

ブウの球を固定している部位から蒸気が吹き上がり、空へ舞い上がっていく。

 

「も、もう駄目です...!逃げましょう、悟飯さん、悟成さん!」

 

「そ、そんなこと言ったって、どうするんですか!?」

「このまま放っておくわけには...!!」

 

「いいですか!魔人ブウには絶対に勝てない...!!ここにいれば、間違いなく殺されてしまうのですよ!」

 

「し、しかし、界王神様...!」

 

「早く!!」

 

「ど、どうせフルパワーになってしまったのなら... 」

「これぐらいの抵抗はしてやる!!」

 

僕と悟飯は、気功派を撃った。

 

「ば、馬鹿め!!そんな事したって無駄だよーだ!」

 

玉は飛び上がり転がっていって、割れた。

 

「出るぞーっ!、!魔人ブウーッ!!!」

 

しかし、中には何もない。

 

「か、空っぽだ...」

「は、はは... なんという幸運だ...!魔人は、今の攻撃で消滅してしまったんだ!」

 

違う... 何者かの気がどんどんと増えていく...

界王神様の声なんて聞こえていなかった。

 

見上げると、空に上がった煙が集まっていた。

 

「ま、まさか...」

「お、おい!あれ...」

「も、もしかして...」

 

それは人の形へと変化していく...

太くて、ピンク色の魔人。

 

「ブウーーーッ! 」

 

そう叫び着地した。

 

「あ、あの... あいつが魔人ブウなのですか?」

 

「そ、そうです... わ、忘れはしませんよ... あ、あの恐ろしい顔は...

も、もう駄目です... 逃げれない...」

 

「そうでしょうか... 確かにとてつもない気の持ち主ではありますが、どうしようもないって程でもなさそうですよ...」

 

「そ、それは、本当ですか!?」

 

「実力を出し切れれば...おそらく...」

 

 

「お、おい魔人ブウ!ボクはお前を作ったビビディの子供で、バビディっていうんだ。

封じられていたお前を、すっごい久しぶりに復活させてやったんだぞ。

今日からボクが主人だ!」

 

しかし、魔人ブウはバビディに中々言うことを聞かない。

バビディを驚かしたりしている...

ブウはダーブラの前に立つと、構えた。

 

「なんだ、このダーブラ様とやろうってのか。身の程知らずが... だから馬鹿だと言うのだ。」

 

「魔人ブウは、なにか失敗したんじゃないですか...?」

 

この状態だとそうだと思った。

 

「失敗なもんですか、あれこそが魔人ブウですよ。」

 

その時、ブウからピーという激しい音が鳴り、頭や腕にある穴の部分から何かが噴き上がる。

そして、ダーブラを蹴り飛ばした。

 

す、凄まじい気だった...

 

「あ、あがった、魔人ブウの気が、ば、爆発的にあがった...」

「つ、強い... 強すぎる... 信じられない...」

 

もしかしたら、超サイヤ人を超えた超サイヤ人でも勝てないかもしれない...

 

「さあ、魔人ブウよ、ボクの言う事を聞け、いいな!」

 

しかし、ブウはまだ聞かない。

そしてバビディがまた封印すると言うと、ブウはお辞儀?をした。

 

 

「界王神様、魔人ブウはまだ子供みたいなもんじゃありませんか... あのバビディを倒してしまえば、もしかするとそう無茶なことはしないんじゃないですか?」

 

「だ、駄目です!バビディがいなくなったら、魔人ブウを再び封じ込めることはできなくなってしまいます...!

魔人ブウはああ見えても、本当に恐ろしい怪物なのです!

バビディもそのうちきっと手に負えなくなって、玉に封じ込める時がやってきます。

こ、こんなことなら...あ、あの方法もあったのに...」

 

「え...!?」

「あ、あの方法って...?」

 

何か方法があったのだろうか...

 

「いえ、もう遅い... 私達はもう魔人ブウから逃げれません... 3人とも生きてはいられないでしょう...」

 

 

「さあ魔人ブウ!最初の命令だ、あいつらを殺すんだよ!!」

 

ブウに命令するバビディ。

 

「何を言っているんですか!僕には瞬間移動がありますよ!」

 

「そ、そうか...!」

「な、なんと...」

 

気を探っている途中にあれが襲ってきた...

未来視。

運が悪すぎる...

 

「「悟成(さん)!」」

 

ここ数年はなっていなかった。

こんな時になるなんて...

こうなると集中できなくなってしまう...

 

 

「ブウーッ!」

 

「界王神様、悟成、逃げますよ!」

 

そう言って悟飯は僕と界王神様の腕を引っ張り、全速力で逃げ出す。

 

しかし、ブウはすぐに追いついてしまった。

 

「そ、そんな...!」

 

「死んじゃえー。」

 

悟飯が殴り飛ばされる。

そして、僕も同じ様に地面に叩きつけられた。

未来視に襲われている状態でも何とか立つ。

少し離れた所で、ブウは界王神を痛めつけていた。

 

バビディがとどめを刺そうとした、その脇あいから、悟飯がブウに蹴りを入れる。

抉れていた頬は、軽く戻った。

全くこたえてない...

 

「邪魔だよ、消えちゃえ。」

 

少し治まってきたので、悟飯と2人がかりでかかろうとする。

 

「2人とも危ないっ!」

 

ブウは特大エネルギー弾を放ち、僕達は吹っ飛ばされてしまう...

悟飯はダメージを負っている。

僕は何もしてやれないまま、意識が遠のいていく...

 

そして、2人とも気を失ってしまった。

 

 

 

悟空を気絶させたベジータ。

ベジータは宇宙船の穴をぶっ壊し、魔人ブウの前に行った。

ベジータは全力で攻撃をするが、すぐに元に戻ってしまう。

その後ベジータは身動きをとれなくなるが、トランクスと悟天に助けられた。

しかしこのままでは勝つことができないと判断したベジータは2人を気絶させ、ブウを巻き込み自爆した。

 

ピッコロはその結果を見に行ったが、そこには集まるブウの破片...

まだ生きていたのだ。

ピッコロは復活する前になんとか逃げ出すことができた。

そしてクリリンとともに悟天とトランクスを連れ、神の神殿へと向かった。

 



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第四十話 フュージョンの存在

暫く経った頃、悟空は目を覚ます。

状況が分からない悟空は、ピッコロ達がいる神殿へと瞬間移動した。

そして、ピッコロは悟空に話した。

 

「...なんてことだ... 悟飯も悟成も界王神様もベジータまでもやられちまったなんて...」

 

「魔人ブウの強さは界王神様が恐れていた通り、想像を絶するものだ...

このまま放っておけば本当に間違いなく地球人はおろか、宇宙中の生物は全て消えてなくなる...」

 

「でもよ悟空、お前が生きててくれたのは不幸中の幸いだ... 魔人ブウを倒せるのはお前だけだよ!」

 

しかし、

 

「はっきり言おう、無理だオラには倒せねえ...」

 

悟空とほぼ互角のベジータが、捨て身でやっても魔人ブウは平気だったからだ。

そして、悟成までもがやられた。

 

「くそー、ベジータか悟飯か悟成 いずれだけでも生きていたら、まだなんとかなったかもしれなかったのに...」

 

「いや、多人数でかかっても、恐らく無理だったろう...そういうレベルじゃなかった...」

 

「いやそうじゃなくて、フュージョンを使うんだ...」

「フュージョン...!融合ですね!メタモル星人の得意な術だ!」

 

デンデは知っているようだ。

悟空は、あの世で会ったメタモル星人から教えてもらったようだ。

 

体や力の大きさが相当似通った場合にだけできる合体技。

2人が1人に融合する事で、それぞれでは不可能だったような、凄い力を発揮できるというもの。

 

「な、なるほど、悟飯か悟成かベジータ、いずれだけでも生きていたら、お前とそのフュージョンをしてとてつもない戦士となり、魔人ブウを闘えたわけだな!」

 

「術は教えてもらったんだけど、まだ試したことはねえんだ。おまけに、術を習うのに1週間ぐらいかかったからな... どっちにしたって無理だったか...」

 

悟空は1日しか下界にいることができない。

そして、もう二度と下界には行けない。

ベジータは悪人だったためあの世にはいない。

 

「中で寝ている悟天とトランクスは力を大きさもほとんどそっくり。できないのか?フュージョン。」

 

「い、いいぞ、ミスター・ポポ!その手だ!その手があった!!

ピッコロ!ギリギリまでオラがフュージョンを教えるけど、それだけじゃとても時間が足りねえ。あとはおめえが、引き継いで修行してやってくれ。」

 

「よし、分かった。

ただし、トランクスと悟天がフュージョンとやらを完成させるまでかなりの時間がかかりそうだ...

それまでには、相当な数の人間が魔人ブウの犠牲になるだろう... これは賭けだ、堪えねばならんぞ...」

 

「もし、絶滅されてもおめえ達とドラゴンボールさえあれば元に戻ることもできる!」

 

「よ、よし!どっちにしても俺はみんなを連れてくる!」

 

その時、空が暗くなる。

 

「神龍がでるのか!?な、なんで!?

そうか!ベジータは武道会場でたくさんの人達を殺した...!それを生き返らせようとしているんだ!」

 

「ま、まずいですよ!今3つの願いを叶えてしまうと、今度は1年後にしか...」

 

「すぐに行って止めてくる。」

 

悟空はブルマの所へ瞬間移動した。

しかし、ブルマ達は1つ目の願いを叶えてしまっていた。

そして、みんなは悟空によって神の城に瞬間移動する。

 

 

 

その頃、界王神はドラゴンボールによって生き返ったキビトによって回復されていた。

 

「...これは界王神様と同じく、危ないところでしたな... 孫悟成は大丈夫。」

 

「キビト、悟飯さんの回復は界王神界に着いてからにしましょう。悟成さんは残して...

悟成さんはヤードラット星人の瞬間移動ができるようです。いざとなればそれで駆けつけてくれることでしょう。」

 

「ま、まさか... 人間を界王神界に踏み入れなさるおつもりですか!?」

 

「そうですよ。さあ、急ぎましょう!死んでしまいますよ。」

 

そして界王神達は悟成を残して、界王神界へ移動した。

 

 

 

その後、悟空はみんなに悟飯と悟成とベジータは死んでしまったと告げる。

すると、全地球人はバビディの魔術によって話しかけられる。

 

バビディは、ピッコロ、悟天、トランクスを探しているようだ。

そして、魔人ブウの紹介をする。

3人が出てこないとこうなると言い、

ブウによって町の人達が浮き、ブウの光線で飴玉に変えられる。

そしてブウの口の中に放り込まれ、食べられる...

さらに、ブウの気功派によって町が消えた。

 

 

暫く経った後、悟天とトランクスが起きた。

 

悟空は2人達に説明した。

2人とも泣いた。

 

「泣くな!そんな暇はねえぞ!悔しかったら新しい技を覚えて敵を討て!分かったな!

 

厳しいようだが、いつここにバビディにばれるかもしれねえんだ。すぐに修行を始めるぞ。」

 

そして、悟空はフュージョンの説明をした。

 

「よし!じゃあまず、2人とも超サイヤ人になるんだ。」

 

しかし、悟天とトランクスは信用していないようだった。

 

「おじさん、パパや悟飯さん、悟成さんが殺された時なにしてたんだ?」

「気絶していた...」

 

「そんなときに...?弱虫なんじゃないの?おじさん。」

「そんな人に技を教えてもらったって、強くなれっこないよ...」

 

「てめえら... 悟空はな...」

 

「いいんだピッコロ... 弱虫ってのはホントだ。魔人ブウにはちょっと勝てねえ...

ただ、弱くたってフュージョンという技は教えられる。おめえ達が本気でベジータや悟飯、悟成の敵を討ちたいんなら、この方法しかねえんだがな...」

 

2人はまだ信用していない。

 

 

すると、

 

「(またまた出たよ、地球の諸君!魔導師バビディ様と魔人ブウだ!

今度はさっきよりずーっとでかい町を見つけたよ。これからここが消えてなくなるんだ。)」

 

魔人ブウは、町の人達をチョコにして食った。

そして、町を吹っ飛ばした。

 

「バビディ!魔人ブウ!トランクスだ...!」

「悟天だ...!」

 

「今はまだ無理だけど近いうちに絶対、てめえらをぶっ殺してやる!!」

 

「ちゃんと修行するな。フュージョンを...

 

さあ時間がないんだ。早く2人とも超サイヤ人になって!」

 

「分かったよ。」

 

2人とも超サイヤ人になる。

 

「よし!じゃあ、気を最大限まで高めるんだ。めいっぱいにな!」

 

2人とも気を高める。

そして悟空の指示で、トランクスが気を合わせる。

 

「よし、元に戻れ。」

 

「なんで俺が悟天に合わせなきゃいけないんだよ。」

 

「しょうがねえだろう、文句言うな。おめえの方が悟天より1つ年上なんだろ?

 

じゃあ次は、普通の体のままでめいっぱい上げるんだ。いきなり超サイヤ人でのフュージョンは難しいからな。」

 

 

すると、

 

「(地球の諸君!たった今、なかなかの情報が入ったよ。3匹の中の1匹トランクスというガキは西の都にあるカプセルコーポレーションとかいう家に住んでいるらしいよ。

これから行ってみようかなー。早く出てきた方がいいよー。自分の住んでいる町が消えちゃうからー。)」

 

「く、くっそー!!」

 

そしてブルマはドラゴンレーダーを研究所においてきた と言ってきた。

特殊な部品が使ってあるからそこいらじゃできないらしい。

 

「困ったな... よし!トランクス、大急ぎで家に行ってレーダーを持ってきてくれ。

魔人ブウとバビディはオラが一時的にくい止めておく。」

 

「だ、大丈夫?おじさん... 」

 

「まあ、少しぐらいなんとかなるさ。それより急げ!やつら西の都に着いちまうぞ!」

 

トランクスは不安そうに超サイヤ人になり行った。

 

ブルマも不安そうな顔をしている。

 

「心配すんな、トランクスはちゃんと無事に戻ってくるって。」

 

 

 

 

~悟成Side~

 

 

僕は目を覚ます。

ここは森の中のようだ...

 

「ご、悟飯!」

 

辺りを見回しても悟飯の姿はない。

さらに悟飯の気も感じない。

 

「まさか、死んでしまったのか...?

ん?みんな神の神殿に集まっている。

そこに行けば何か分かるかもしれない!」

 

僕は、神殿に瞬間移動した。

 

「こ、この気は、悟成!生きていたのか!?」

「悟成!!」

「悟成お兄ちゃん!!」

 

「な、なんとか生き残りました... それで何があったんですか?」

 

「今はそれどころじゃねえんだ、話はピッコロ達に聞いてくれ。

オラはブウを止めに行く!」

 

そういって、お父さんは瞬間移動した。

 



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第四十一話 超サイヤ人3

ピッコロさんから話を聞いた。

どうやらトランクスがドラゴンレーダーを取りに行く間、お父さんはブウを足止めするらしい...

 

「悟飯は本当に死んでいたのか?」

 

「いえ、分かりません... どこを見渡しても悟飯の姿が無かったので...」

 

「そうか...」

 

「ねえねえ悟成お兄ちゃん、ほんとにお父さんって強いの?」

 

駆け寄ってきた悟天がそう言った。

お父さんはベジータに気絶させられていたらしいので、信じていない様子だった。

 

「今から分かるかもな。」

 

すると、

 

「(よーく見ておけよ地球人ども!これから、ボクたちに逆らうバカはどうなるのか見せてやる!)」

 

「な、なんだ!?」

 

どこからか聞こえるバビディの声。

 

「バビディの魔術だ。目をつぶれば見える。」

 

僕は目をつぶった。

すると、映像が浮かび上がる。

ブウとバビディの前にお父さんがいた。

 

お父さんは、超サイヤ人を超えた超サイヤ人になる。

 

「これが、お父さんの気なの...!?」

 

「そうさ。」

「お前の父さんは凄いヤツなんだ。」

 

「(無駄だ、無駄だ!ベジータだってそれをやっても無駄だったろ!)」

 

「(じゃあ、超サイヤ人を超えた超サイヤ人をもう1つ超えてみるか...)」

 

「ス、超サイヤ人を超えた超サイヤ人を、さらに超えた...!?」

 

トランクスの気の動きが止まった。

 

「(なにを言っているのかサッパリだ...)」

 

「(聞こえてるかこら!!さっさとレーダー取ってこい!)」

 

そしてトランクスの気はまた動き始める。

 

「(誰にいってるんだ...?

なにか無駄なたくらみをしているようだね。)」

 

「(まあな...)」

 

お父さんは超サイヤ人を解く。

 

「(なんで戻った、諦めたか?)」

 

「(そうじゃねえ。おめえ達に分かりやすく、超サイヤ人の事を教えてあげようってんだ。

 

まず、これが普通の状態だ。)」

 

お父さんは気合いを入れる。

 

「(これが超サイヤ人。)」

 

そして、超サイヤ人になる。

 

「(そしてこれが、さっき見せた超サイヤ人を超えた超サイヤ人... 超サイヤ人2ってとこかな。」

 

そう言って、超サイヤ人を超えた超サイヤ人、いわゆる 超サイヤ人2 になった。

 

「そしてこれが、さ、さらにそれを、超えた...)」

 

お父さんの気が膨れ上がる。

地球全体が揺れていた。

 

「す、凄いぞ... どんどん気が、ふ、膨れ上がっていく...」

 

そしてお父さんは眉がなくなり、長髪の姿に変わった...

 

「(これが、超サイヤ人3だ。

時間がかかってしまったな。まだこの変化には慣れてないんだ...)」

 

「こ、これが悟空なのか...?」

 

僕ははっとした。

それは、あの時見たのと同じ光景だったからだ...

やっぱり、その先があったんだ...!

 

「(怖い顔になったってちっとも怖くないぞ。)」

 

「(そ、そういうことだ。あんなのあっさりと片づけちゃえ、魔人ブウ!)」

 

「(そうだ... さっさとやろうぜ。)」

 

「(僕を通じて地球中の人間どもが見ているんだ。恥をかかせてやれー!)」

 

お父さんは攻撃を仕掛ける。

ブウの触角?を掴み、振り回して投げ飛ばす。

しかし、あまりダメージが入っていない。

 

ブウはたくさんの気弾を放つが、お父さんはすべて跳ね返した。

ベジータさんの技だ...

相手の技を吸収してしまうのか...?

 

ブウは腕を伸ばし攻撃する。

お父さんそれをかわし、ブウの頬を殴る。

同時にブウもお父さんの頬を殴った。

その後、攻防を繰り広げる。

 

その頃、トランクスが研究所に着いたようだ。

 

お父さんは気功波を放ち、ブウの腹を貫いた。

しかしブウはすぐに元に戻り、エネルギー派を放った。

お父さんはそれを跳ね返すが、ブウも跳ね返す。

そして遠いところで爆発した。

 

トランクスの気が動きだすと、お父さんは超サイヤ人3を解く。

 

「(おい!なぜ戻る。お前と闘うの面白い、もっとやるぞ!)」

 

「(そいつは、光栄だな。だけどオラには時間がねえんだ。悪いが帰るぜ。

いいかバビディ、てめえが探している3人は2日後に現れる。それまで何もしないで待ってくれ。)」

 

「(強いのか?そいつら...)」

 

興味を示すブウ。

 

「(てめえが地獄に落ちたら、たっぷりしぼってもらえるように頼んどくぜ。)」

 

お父さんは、僕達の元へ瞬間移動した。

 

「お父さん、凄かったよ!」

 

するとブウの気が上がる。

そしてバビディの気が消えた。

ブウが殺したのだ。

 

「お、おい悟空...」

 

お父さんは汗をかいている...

 

「おい!ブウのヤツやりやがったぜ!バビディを殺した...!」

 

「な、なに!?そ、そういえばバビディの気が消えた...」

 

「そのうちやりそうな感じでしたからね...」

 

「じゃ、じゃあ、命令するヤツがいなくなった訳だ...もしかすると、このままおとなしく...」

 

「どうかな... そうだといいけど。」

 

しかし、ブウは破壊活動をやめなかった。

 

「く、考えが甘かったか...」

 

「大丈夫、地球ごとやっちまうことはねえと思う。2日後にオラよりもっとつええヤツがお前と闘うって言ってやったら、嬉しそうたったからな...」

 

「それまでにはなんとしても、チビ達2人にフュージョンを完成してもらうしかないってことか...」

 

「オラに残された時間はもう1時間もねえ...」

 

「い、1時間!?」

「超サイヤ人3のせいなんですか?」

 

「ああ、超サイヤ人3ってのはな... あの世でしか使っちゃ駄目な技なんだ... 時間ってものがある。この世では使うエネルギーが大きすぎて、一気にヘトヘトになっちまう...」

 

「だったら、デンデにエネルギーを復活してもらえ。」

 

「いや、こいつはあの世に戻らなきゃ駄目なんだ。」

 

下界だと回復しないのか...

お父さんと一緒にいられる時間が大幅に減ってしまった。

すると占いババがやってくる。

 

「お前に残された時間はあと30分じゃ。そろそろ帰る準備をしておけ悟空...」

 

「30分!?そんだけしかねえのか!?」

 

「そうじゃ、残念じゃがの...」

 

30分もない...

 

「くっそー、早く戻ってこいよトランクス...!」

 

「悟空... 今のうちに聞いておきたいことがある...

さっきの超サイヤ人3、思いっきりやっていたら魔人ブウを倒すことができたんじゃないのか?」

 

「いやあ、どうかな... 魔人ブウの強さときたらでたらめだからな...多分、勝つのは無理だったと思うぜ...」

 

「多分? お前としたことがなんで最後までやってみなかったのだ...」

 

「オラはとっくに居ねえはずの人間だ... オラがやるべきじゃねえ。若いヤツがなんとか解決したほうがいい...

こいつはやべえ賭けだけどな... あの超天才のチビ達2人と悟成をみて賭けてみる気になったんだ...」

 

「お父さん...」

「まったく、大したヤツだぜ。貴様は...

悟飯は残念だったな... あの世に帰ったらよろしく言っておいてくれ。」

 

「ああ... あいつ、死んじまって一番残念なのは、ピッコロと悟成と会えないことだと思うぜ。」

 

トランクスがやっと帰ってきた。

 



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第四十二話 悟空とのさよなら

「よし!もうほんの少ししか時間が無くなっちまった!おめえら気合いを入れてやんねえとホントにおしめえだぞ! いいな!」

 

「「はい、先生!!」」

 

「なんだ、やけに素直になったな...」

 

「そうなんですか...?」

 

お父さんの凄さを見た悟天とトランクスは、今までが嘘のように素直になったらしい。

 

「超サイヤ人3はこんな所でも役に立ったようだな...」

 

「さあ、いくぞ!!」

 

「「はい!!」」

 

お父さんの息が荒くなってきた。

 

「大丈夫か?悟空、相当辛そうだぞ。」

 

「大丈夫、あとちょっとくらいどってことねえさ。

 

い、いいか。フュージョンを成功させるのが、ほんっとに難しいのはこれからだぞ...

 

2人の気を全く同じにしたあと、フュージョンポーズをこれまた2人全く同じにとれば、フュージョンが完成するんだ...

これからオラがそのポーズ教えるから、よーく見て覚えてくれ...」

 

「「はい!」」

 

「悟成も覚えてくれ。」

 

「あ、はい...!」

 

まず、2人がある程度の距離をおいて立つ。

両手を体の右側に垂直に向ける。

 

フュー...

 

腕を反対にしながら右足を左足にくっつけ、開いて閉じてを左に3歩。

 

ジョン...

 

左側になっている手を、勢いよく右にしつつ、両手をグーに変える。

ついでに腰を捻りながら膝を曲げる。

足の角度に気をつけて、右腿を左足に寄せるようにする。

 

はっ!!

 

右足を真横に伸ばしながら左足を踏ん張り、そして両手は逆側にいる相手に向けて人差し指をくっつける。

 

「...またまた足の角度に気をつけろよ!特に外の足をピーンと伸ばすのを忘れるな!」

 

僕はなぜか覚えるのが早い。前世よりとても。

転生特典なのかしらないけど...

 

「どうしよう、かっこわるいぞ...」

 

「うん...」

 

「いまのポーズを2人左右対称でやるんだ、分かったな!」

 

「左右対称ってなに?」

 

「お、覚えました。」

 

「やっぱ覚えるのが早いなー!

じゃあオラと悟成でやってやるから、よく見てろ。」

 

「え、もうですか!?」

 

「大丈夫だ、気を合わせてねえから合体しねえさ。((実は30分経たないと戻れねえからな、オラには時間がねえんだ。」

 

「((そ、そうなんですね...」

 

そして、僕とお父さんは左右対称にフュージョンポーズをとる。

悟天とトランクスは唾も飲む。

普通にポーズをとるだけだと何も起こらないのか...

 

「よしっ!さあやれ!」

 

悟天とトランクスはポーズを試してみるが、なかなかうまくいかない。

 

最初はそういうもんだろう。

僕が異様なだけだ。

 

そしてどんどんと息が合ってくる。

そうすると、トランクスが不安そうにしている。

 

「どうしたんだ、トランクス?」

 

「おじさん、この技かっこ悪いよ...」

 

「でも、この技はすげんだぞ!

教えてくれたメタモル星人なんか、ぶっちぎりの強さになっちまったんだからな!」

 

「だけど... それよりさ、超サイヤ人3を見せてよ!

さっきはレーダーを取りに行ってて見てないんだ!」

 

「僕も超サイヤ人3見たい!」

 

悟天とトランクスはそう言う。

 

「俺達が超サイヤ人3になった方がいいんじゃないかな?」

 

「フュージョンじゃねえと勝てねえ。ブウを甘く見るな。」

 

「そ、そうかな...うーん...」

 

2人とも残念そうにしている。

 

「うーん...参ったな...

よし、1度だけ超サイヤ人3を見せてやるぞ。」

 

「え!?」

「ホント!?」

 

「その代わり、一生懸命フュージョンの修行をやんだぞ。」

 

「「うんうん!」」

 

「お父さん...」

「やめろ、悟空!地球に居られる時間が無くなるぞ!」

 

「どうせ時間はねえさ。トランクス、悟天!そして悟成!よく見てろよ!」

 

「「うん!」」

「はい!」

 

そして、お父さんは超サイヤ人から順に見せる。

そして超サイヤ人3になる時、凄まじい強風が襲う。

悟天とトランクスは吹っ飛ばされそうになる。

ピッコロさんと僕はなんとか耐える。

 

そしてお父さんは超サイヤ人3になった。

凄まじい気だ...!

 

「すげえ!」

「お父さん!」

「す、凄い...!」

 

そしてお父さんは息を切らし、あっという間に超サイヤ人3から戻る。

 

「さあ、約束だ。修行を続けよう。」

 

「「うん!」」

 

その時、占いババさんがやってきた。

 

「悟空!時間じゃぞ。あの世に帰るぞい。」

 

「もう!?そうか... ピッコロ、わりいが後は頼んだ。あいつなら、明日中にフュージョンは完成するだろう。」

 

「分かった。」

 

「悟成も頑張るんだぞ!」

 

「はい!」

 

 

「さようなら、孫君!」

「悟空、元気でなって言うのも変だが元気でな!」

 

これでもう会えなくなる...

すると、お母さんがお父さんに駆け寄ってくる。

 

「悟空さ!」

 

「チチ、そう落ち込むな。おめえには、悟成と悟天がいるじゃねえか。今やってる技が完成すりゃ、ぜってえ負けやしねえ。

 

あの世で悟飯にあったらよろしく言っといてやるさ。」

 

「あの... 私、悟飯君はまだ生きていると思うんです。」

 

「え?なんで?」

 

「いえ、なんとなくですけど...」

 

「気持ちは分かるけど、ちょっとそれはないと思うぜ... 俺達は分かるんだ、気で...」

 

「いや、本当に生きているかもしれません。もしかしたら、他の星にとか...分かりませんけどね。」

 

僕はなんとなくそう思った。それは遠いところで、悟飯の気を少し感じたからだ。

 

「「え?」」

 

「でも、生きてるといいな。」

 

「はい...」

 

「では、ここまでじゃ。行くぞ悟空。」

 

「あ...あ...」

 

悟天が何かを求めている。

 

「なんだ悟天?」

 

「分かった!おめえ、父ちゃんに抱っこして欲しいんだべ?」

 

「なーんだ!だったら早く言や、よかったのによ!」

 

悟天は泣いていた。

僕もちょっと泣いていたかもしれない...

 

そして、お父さんが帰る。

 

「じゃあな、みんなー!死んだらまた会おうなー!」

 

そして消える。

気も何もかも...

 

「あ、あのやろう、縁起でもねえこと言いやかがって...」

 



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第四十三話 修業と魔人ブウの変化

・[翌日...]

 

 

ピッコロさん指導のフュージョンの練習が始まった。

そして、2人はほぼ完璧にポーズを決めていた。

 

「ではそろそろできるかどうか、試してみてもよかろう... よし、2人の気をピタリ同じにしろ。」

 

そして、2人は気を合わせる。

完璧だ。

 

 

僕達は表に出た。

みんなが集まってきた。

 

悟天とトランクスは、気を合わせる。

そして、フュージョンポーズをする。

 

「「フュー...ジョン...はっ!!」」

 

ピッコロさんも僕も見逃さなかった。

トランクスの指が伸びていたことを...

 

眩しい閃光が収まり、見ると外見は太っていた。

 

「お、おい...」

「あれかよ...」

 

走るがすぐに息切れをおこす。

失敗だろう。

 

「あ、ありゃ失敗作じゃ。」

 

「や、やはりそうか...」

「...ですね...」

 

「今のは ジョン の時、トランクスの指が伸びていた!この場合、グーでなければならんのだ!もう一度、やり直し!」

 

「どうやって戻るの?」

 

戻らないより、戻れないようだ。

 

「し、仕方ない。30分過ぎるまで待つか...」

 

名前は「ゴテンクス」だそうだ。

自分でそう言ったのだ。

 

30分後、ゴテンクスは2人に戻った。

どんな気持ちだったとか、たくさんの質問をしたいらしい周囲の者を、ピッコロさんが止めた。

 

 

「トランクス、指気をつけろよ。」

 

「お、おうっ...」

 

2人は再度フュージョンポーズをする。

 

「「フュー...ジョン...はっ!!」」

 

動き自体は合っていたのだが、今度は指が少しずれていた。

 

見ると、外見はガリガリだった。

 

「絶対、失敗じゃな。」

「もうすでに疲れてるもんな...」

 

何もしていないのに既に疲れている...

 

「今のは、 はっ!! の時に指が少しずれていたんだ。やり直し!...また30分後にな...」

 

 

そして、30分後...

2人はフュージョンポーズをする。

 

「「フュー...ジョン...はっ!!」」

 

今度は完璧だ!

今までとは違う迫力で閃光は強い...!

 

「完璧だ!誕生するぞ!」

 

凄まじい気だ。

見ると、外見はしっかりとしている。

 

「よ、よし!やっとうまくいったぞ。30分後にはいよいよ、超サイヤ人で成功させるんだ。」

 

しかし、

 

「俺を甘く見てはないか?魔人ブウを倒すぐらい、このままで充分だぜ。」

 

え...!?

 

「ば、馬鹿者!なにを言うか!貴様は魔人ブウの恐ろしさを何も分かっていない!」

 

ゴテンクスは言うことを聞かず、ブウの所へ向かってしまった。

 

「お、愚か者めが...!今殺されでもしたら、何もかもがパーになってしまうのに...!」

 

「そ、そうですね...」

 

 

数十分後、ゴテンクスは帰ってきた。

ボコボコの状態で...

 

「ボコボコにやられちゃったぜ...」

 

「いいか、魔人ブウとの勝負は1日後だ!それまでにせいぜい修行をしておけ!」

 

 

 

そして、

 

「よし!いよいよ始めるぞ。超サイヤ人のフュージョンだ!」

 

「「はい!!」」

 

「今度はフュージョンを成功しても調子に乗るんじゃないぞ!」

 

2人は超サイヤ人になり、フュージョンポーズをする。

 

「「フュー...ジョン...はっ!!」」

 

またもや完璧だ。

 

「す、すげえ、すげえぞ!」

「完全に成功だ!!」

 

「確かに気はもの凄いものがあるが、動きはどうかな... ちょっと見せてくれ。」

 

「いいのかな!こんな所で見せちまって。地上でやってやるよ。」

 

そう言って、ゴテンクスは飛び出す。

はぁ...

ピッコロさんはそれを追いかける。

 

「駄目だ、でかい態度は直ってない...」

 

30分近く飛び回っていた。

そして、ブウの所へ向かっていったようだ。

時間は1分もないのに...

 

ピッコロさんだけ戻ってきた。

 

「ど、どうなっているんだ、これは... なんであのホラ吹き野郎と魔人ブウが...」

 

なんとあのミスター・サタンが魔人ブウと一緒にいるのだ。

 

「も、もしかしたら、闘わずに済むかもしれませんよ...!」

 

「しかし、ヤツが危険であることは変わりはない。」

 

ブウが大人しくなったのだ。

しかし、嫌な予感が止まらない...

今しかチャンスはない。

足手まといにならないためにだ。

僕は決めた。

 

「僕、今から精神と時に部屋に入ります!

何か嫌な予感がするんです。

今の僕では足手まといになるだけだと思うので...」

 

「そうか... 入るといい。」

 

「ありがとうございます!」

 

僕は、精神と時の部屋に入った。

その後、大変なことが起こるとは知らずに...

 

 

 

悟天とトランクスは無事戻ってきた。

しかし、ブウの様子が変わったのだ。

気が膨れ上がり、2つに分かれてしまった...

もう一方は邪悪そのものだ。

元のブウより、邪悪な方が気は大きい。

そしてブウ同士闘ったが、元のブウが邪悪な方に吸収されてしまった。

体もより戦闘向きなものになってしまった...

さらに大変な事に、ブウは神殿に向かってやった来てしまった。

 

 

 

~精神と時の部屋~

 

 

久しぶりの空気の薄さ。

僕は、超サイヤ人3になろうと試みていた。

お父さんの超サイヤ人3で足りないものが分かった気がしたからだ。

 

そして、何度も挑戦した。

 

 

数週間後、ついに超サイヤ人3になることができた。

しかしお父さんと同じく、大量のエネルギーを消費してしまうため、すぐにへとへとに疲れてしまう...

 

最初は倒れて意識が遠のきそうになった。

加減が分からなかったからだ。

やはり慣れが必要なのかなと思い、毎日1回は超サイヤ人3になって継続時間を延ばそうとした。

 

 

数か月後...

僕はお父さん並み位、継続時間を延ばすことができた。

それでもまだまだ短いと思う。

しかし、魔人ブウに及ぶかどうか...

 

 

ちょうど超サイヤ人3になっている時に、入口の扉が開いた。

 

「おーい、悟成!」

 

クリリンさんと悟天とトランクスが入ってくる。

僕は超サイヤ人3を解いた。

 

「今の気、凄かったぞ。」

 

「これだったら魔人ブウに勝てるんじゃないか?」

 

「そうだよね!」

 

驚くクリリンさんと喜ぶチビ達。

 

「そうでもないさ。まだ完全に慣れてないから多分無理だと思う...」

 

「ま、とりあえず、悟天とトランクスが入るから悟成は出てくれ。今、外ではとんでもないことになっているんだ...」

 

「え、そうなんですか!?」

 

「魔人ブウがここに来たんだ!闘うために...

気を抑えた方がいい。」

 

「分かりました。」

 

ブウが...!?

相当な大変なことが起こっているようだ...

僕は慌てて外へ出た。

 



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第四十四話 最後の切り札とゴテンクス

そこには、変わり果てたブウがいた。

細くなったブウ。

ブウの前には砂時計が置かれている。

 

そして、気づいた。

お母さんの気が無くなっていることに...

 

またもやピッコロさんから話を聞く。

 

お母さんはブウに卵にされて殺されてしまったらしい...

自らブウに近づき、悪口を言ったからだそうだ。

お母さんを守れなかった...

精神と時の部屋に入っていなかったら、守れていたのかもしれない。

いや、そうでもなかったかもしれない...

 

ブウは悟天達を待っているようだ。

1時間... 精神と時の部屋では大分修業できる。

 

 

そんなことを思っていると、

 

「うおおーっ、もう駄目だーーっ、もう待たないぞーーっ!!!」

 

ブウが砂時計を壊す。

 

「ま、待てっ!まだ30分も経ってないぞ!せめてあと少し...」

 

ブウはビームを放ち、ピッコロさんの足元に穴が空く。

 

「嫌だ。もう待たない闘う...!

 

出てこいーーっ!殺してやるーーっ!」

 

凄い威圧を感じた...

本来の予定よりも圧倒的に、時間が足りない。

 

「分かった。闘わせてやる。」

 

そしてピッコロさんとブウは精神と時の部屋に向かった。

 

「お、おい... ピッコロのヤツ、魔人ブウと悟天達とを精神と時の部屋で闘わせるつもりなのか?」

 

「あそこなら、もしトランクスさんと悟天さんが負けてしまうようなことがあっても、出入口を壊してしまえばむこうの世界に閉じこめることができるからだと思います。」

 

「うーむ... ピッコロのヤツ、思い切った作戦を考えおったわい...」

 

「で、でも... それにしちゃ、随分遠回りしていないか?」

 

「少しでも時間を稼いでいるんじゃないですか?」

 

「そうだよ、ピッコロが言ってたろ。ここでの1分間があそこじゃ6時間だって...」

 

ついに、ピッコロさんが精神と時の部屋に入った。

 

僕は修業続きだったので、しばらく休むことにした。

悟天達、本当に大丈夫かな...?

 

 

みんなと不安に思うこと数十分...

爆発音とともに神殿が揺れた。

 

「な、なに...!?」

 

ブルマさんがとっさに言う。

するとポポさんが慌てて、

 

「大変!精神と時の部屋の扉、閉ざされた。」

 

「ピッコロのやつ、ついに最後の手段を使ったのか...」

 

「最後の手段って、さっき言ってた...?」

 

「やっぱトランクスと悟天では、魔人ブウにはかなわなかったのじゃ... だからピッコロは精神と時の部屋を出入口を壊し、閉じこめたのだ。」

 

「じゃ、じゃあトランクスと悟天ちゃんも魔人ブウにやられちゃったわけ?」

 

「た、多分な...」

 

悟天とトランクスが死んでしまったのか?

そしてピッコロさんも...?

そんな...

 

 

今度は外から衝撃波が流れた。

 

「な、なんの音だったんだろう、今のは...」

 

みんなと神殿の外に出る。

すると、謎の穴と平べったい何かがいた...

そして崩れていく。

 

「ね、ねえ... なに!?あれ」

 

知っているような気だ。って...

 

「ま、まさか...!」

「ま、魔人ブウだ!」

 

どんどんと人の形へとなっていく。

それは、傷すらついていないブウだった...

 

一体、どうして出てこれたんだ...!?

悟天とトランクスとピッコロさんは...?

 

「ラッキー。ちょっとハラ減ってきたからちょうどいい... 何にしようかなー

チョコに決めた!!」

 

まずい!みんなが死んでしまう...!

 

「みんな!逃げろ!!」

 

僕は叫んだ。

しかしクリリンさんが、

 

「いや、お前が逃げろ。 俺が時間を稼ぐ。

悟成は本当に最後の切り札なんだ。でも、今はお前が闘うときではない。早く行ってくれ!」

 

そして、クリリンさんはブウに向かっていった。

 

「え...」

 

どうして...

僕はそんなことを考えながら、神殿に向かった。

 

ブウはピンク色の光線をクリリンさんに浴びせられ、チョコに変化してしまう。

 

その間に僕とみんなは、なんとか神殿内に逃げ込めた。

 

みんなは階段を上がる。

しかし、ピンク色の光線が壁を突き通してきた。

今度は18号さんとマーロンが目の前でチョコにされてしまう...

 

僕達はなんとか隠れた。

すると、ブルマさんは言った。

 

「ねえ、ドラゴンボールがあればみんな元に戻るのよね?」

 

「はい、おそらくそうですが... どうして...」

 

「悟成君はデンデ君と一緒に瞬間移動で逃げて!気を見つける間、私達が時間を稼ぐから!」

「その通り。神様だけは死んじゃいけない!」

 

「でも、地上に誰かがいないと...」

 

瞬間移動の欠点は誰かの気がないと移動できないのだ。

しかし、地上の人々はもういない...

でも、

 

「いるわ!探して!」

 

「え!?は、はい...」

 

「めんどくさい!全部まとめて!」

 

僕は地上に誰かの気を感じた。

そして、そこへ瞬間移動する。

 

そこにはミスター・サタンさんがいた。

そして神殿にいるみんなの気が無くなってしまう...

 

「みんな...」

 

僕ははっとした。

ブウは現在、食事の時間だ。

今抵抗をすると、不意にでも菓子にされて最後の切り札が死んでしまうかもしれないのだ。

 

なぜそれに気づかなかったんだ...

それにしてもまずいな、超サイヤ人のゴテンクスでかなわないとなると僕には勝ち目はあるかないか...

僕には、自信がなかった。

 

すると、また神殿の所で衝撃波が流れる。

そして知っている気が2つ現れた。

まさか...

 

「デンデさん、どこかに隠れていてくださいね!」

 

「は、はい。」

 

「君達は誰かね...?」

 

僕はその気に瞬間移動した。

サタンさんが何か言っていたような気がするが...

 

そこには、ゴテンクスとピッコロさんがいた。

近くに謎の穴があったが、すぐに消えた。

 

「悟成!」

 

「ピッコロさん、ゴテンクス!」

 

そして、目の前にブウもいた。

 

ゴテンクスは超サイヤ人3になっている。

まったく...凄いやつらだ...!

 

「魔人ブウ!!俺達も出てやったぜ」

 

「 よく出てこれたな。

あれ?お前ちょっと変わったか?」

 

「ちょっとどころの騒ぎじゃないぜ!すっごいすっごーーーい強くなってしまったのだ!! 」

 

「き、貴様、悟成以外のここにいた連中をどうした。」

 

すると、ブウはお腹を叩く。

 

「ここだ。チョコにしてな。」

 

ゴテンクスの気がどんどん上がる。

神殿が揺れている...

 

「完全に怒った!!」

 

ゴテンクスは魔人ブウに突っ込んでいく。

ブウは吹っ飛ばされて、神殿の一部をを貫いていく。

何とも言えない技名を叫びながらブウに攻撃しているが、なんとなく遊ばれているように思えた。

 

そしてブウはボールのように丸くなり、回転しながらゴテンクスに突っ込んできた。

ゴテンクスは避けるがまたブウは神殿を貫き、それが何回も続く。

ピッコロさんに何とかしろと言われるゴテンクスは、

 

「連続スーパードーナツ!!!」

 

輪のようなものが連続に出てきてブウを包み込み、簡単にボールに閉じ込めた。

そんなに簡単にいくのか...?

 

「ま、魔人ブウを封じ込めた!」

 

「こんなのすぐに出ちゃうさ。うんとダメージを与えるんだ!

えーと... 突撃ウルトラブウブウバレーボールだーっ!!

ピッコロさん達も手伝って!」

 

バレーボール...?

それと名前が...

まあ、そんなことを考えている暇はない。

 

そして、本当にバレーボールのようにパスを繰り返す。

ゴテンクスにちゃんと返事しないと怒られてしまったが...

(いくわよー! → はあーい!)

そして、ゴテンクスにブウの入ったボールがくるとアタックと地上の地面に叩きつけた。

そして、そこへ向かっていった。

 

「い、今のは、別に俺達が手伝わなくてもよかったのでは...」

 

「そ、そうですね...」

 

地面を見てみると、大きな穴が空いていた...

 

「魔人ブウ!!出てこい!!これくらいじゃくたばらないことぐらい分かってんだぞ!!

 

こうやってめちゃくちゃ強くなってられんのは、あとちょっとだけなんだぞ!!もう一度こうなるのに1時間もかかるんだぜ!!」

 

なにを説明してるんだよ!

すると、穴の中から凄まじい衝撃波が上に上がる。

僕達はギリギリ避けた。

 

「あ、危なかった...」

「あ、あんなのをまともにくらったら、ち、地球は跡形もなく消し飛ぶぞ...!!」

 

「ちっきしょうめ...やりやがったな!!」

 

そしてゴテンクスは、ブウを追いつめることができた。

ボロボロのまま、ゴテンクスを見る魔人ブウ。

 

「とどめだ!!粉々のバラバラのケチョンケチョンにしてやるぜっ!!

今度は元には戻れないぞ!!バラバラになったのを気で完全に消してしまうからなのだ!!」

 

しかし、何か嫌な予感がする。

こんなに上手くいくものなのか...

ピッコロさんはもういけると確信したような表情で終わりを待ち望んでいる。

 

「死ね......」

 

しかしここで、先程までのゴテンクスの強烈な気が小さくなった。

ゴテンクスの超サイヤ人3が解けてしまったのだ...

なんて不運なことか...

 

「あ、あれ...?」

「あ...ああ...!」

「なんて事だ...」

 

すると、ブウは元に戻ってしまった。

本当にまずい...

 



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第四十五話 生きていた悟飯

「い、いや~、まいったまいった!愉快愉快...」

 

いや、そんなこと言ってられるかよ!

 

すると、遠くから知っているような知らないような気を感じた。

なんなんだこの気は?

僕やゴテンクスの超サイヤ人3より強い...?

暫くするとまた消える。

 

「どうした、悟成...?」

 

「い、いや... 何かを感じたんです...」

 

ゴテンクスは逃げようとするが、ブウがゴテンクスの足を触覚?で掴まれ投げ飛ばされた。

そこには、悟天とトランクスがいた...

フュージョンまでもが解けてしまったのだ。

 

「ま、参ったなー。 フュージョンも終わっちゃったよ...」

 

ブウを見ると、寝ていた...

 

「ね、寝てるぞ... な、なんで?」

 

すると、またあの気を感じた。

今度は近い...

 

「誰が来る...!」

 

「な、なんだ... この気は!?」

 

ブウとみんなも気づく。

 

「つ、強い気だ...!」

 

するとその気の正体が現れる。

 

「悟飯!?」

「悟飯お兄ちゃんだ!!」

 

「な、なにっ!?...そんな...!」

 

本当に悟飯だった...

生きていたのだ。

前とは比べものにならないほど強くなっている。

しかも、逞しくなっている...

もしかすると、本当に超サイヤ人3より強いかもしれない...

 

「よかった、間に合って...」

 

「やっぱり、死んでなかったんだね...!」

 

「危ないところを助けられたんだ、界王神様に... 今まで界王神様の所にいた...」

 

「だから、遠くから感じたんだ...」

 

「他のみんなは?」

 

「殺されちゃったよ、魔人ブウに...!」

 

「母さんやデンデ達もか...!?」

 

「いや、デンデとミスター・サタンっていう人は生きている。どこかに隠れてもらっている。でも、その他は...」

 

「美味しかったぞ。みーんな食べちゃったんだ。オレがチョコにしてな。」

 

そして悟飯はブウの前に立つ。

 

「まさか、このオレと闘うつもりか?」

 

「違う、貴様を殺すつもりだ。」

 

「思い出した!お前も前、オレにぶっ飛ばしたヤツだ!」

 

「や、やばいよ!僕達もフュージョンで一緒に闘わなきゃ!!」

 

「いや...待て...」

 

悟飯は、ブウの頬を殴る。

そして、同じ所をキックする。

 

とてつもない強さだ...!

 

ブウはパンチをしようとするが、悟飯に受け止められる。

そして悟飯はブウの顎をキックし、腹にパンチをした。

さらにブウを蹴り、ふっ飛ばす。

 

悟飯がすぐにブウに追いつく。

そして、また蹴り飛ばす。

 

は、速い!

 

悟飯はブウの後ろをとった。

ブウは飛ばされた方向を見る。

 

「こっちだ。ウスノロ...

勝てんぜ、お前は...」

 

「やっぱりな... お前だったか...

遠い遠い所で強い力を感じていた。

オレはオレより強い力を許さない...

 

オレは... お前だけは許さない...!!ぶち殺してやる!!」

 

「そいつが無理なことは貴様が一番分かっているはずだ...」

 

「楽しみだあ...」

 

ブウはガグガク震えていた...

 

「ま、まずい!!」

「ちっ!!」

 

僕はとっさに超サイヤ人2になり悟天とトランクスを、

悟飯はピッコロさんを離れさせた。

 

そして、ブウは爆発した...

 

「す、すまん、悟飯、悟成... 助かった...」

 

「ひ、ひえー やばかったあー。」

 

「じ、自爆するとはなー。」

 

ブウの気が消えた。

 

「死んだのか?ブウは...」

 

「いえ、悟飯を巻き添えにしようとするなら、地球が跡形も無くなるほどでっかくやったと思います...」

 

「どういうことだ... 逃げたのか?」

 

「か、隠れてチャンスを狙っているのかな!」

 

「分からない... でもなにかを企んでいるようだった...」

 

「聞かせろ、悟飯... どうやって極めたか...」

 

悟飯は界王神界という所へ連れてもらって、そこにある ゼットソード というものを抜いた。

しかしそれは、試し斬りをするときに折れてしまった。

すると老界王神様が現れて、その方の力でここまで強くなったらしい...

 

「それより、ドラゴンレーダーは誰が?」

 

「ああ、ピッコロさんに渡しましたけど。」

 

「確かにこの俺が持っている。」

 

「そしたら、デンデさんの所へ向かいませんか?」

 

僕達はデンデさんがいる所に向かった。

地上の様子を見るため、瞬間移動は使わずに...

 

「あの野郎、ほんとに皆殺しにしやがって... どこにも人っこ一人いねえや...」

 

「う、うん...」

 

「しかし、なんでデンデも助かったんだ...」

 

「瞬間移動ですよ。幸いにもミスター・サタンが生きていましたからね。」

 

「そ、そうか...」

 

ここら辺だな...

するとデンデさんが出てきた。

そのそばにいる、ミスター・サタンさんと犬。

 

「おお、神様だ!」

 

「みなさーん!!」

 

「デンデ...! よく逃げ延びたな、でかしたぞ!」

 

「はい!悟成に助けられました!」

「ミスター・ポポさんが、デンデだけは死んではいけないとおっしゃってくれたんです。」

 

「その通りだ!お前が死んではドラゴンボールもただの石...!さすがは、ミスター・ポポ...!すばらしい判断だったぞ。」

 

 

暫くすると、ブウの気が現れた。

そして、ここに向かっている。

 

「えっ!?ま、魔人ブウだ...!」

 

「あいつ、もう闘うつもりなのか!?ほんの1時間ほどでなにが変わったというのだ...」

 

1時間...あっ!

僕ははっとした。

フュージョンの休憩時間だ。

 

僕はあの時に未来視で見たことを思い出す。

ほとんど覚えていないが...

ゴテンクスやピッコロさんがピンクの何かに包まれいくのが見えたんだったっけ...?

 

「悟天、トランクス、フュージョンしない方がいい。」

 

「え、どうして?」

 

「なんとなくそういう気がするんだ...」

 

「どういうこと...?」

 

ブウの気が近くまで来る。

 

「みんなは巻き添えをくらわないように気をつけて... 」

 

ブウはここにやってきた。

 

「さあ、見せてみろ... なにが変わったのか...」

 

すると、

 

「おい、チビ達!出てこい!お前はおまえたちと闘いたい!」

 

「なに!?」

「え!?」

「な、何だと!?」

「ぼ、僕達と!?」

 

やはり、何かたくらんでいる...

 

「勘違いするな、貴様の相手はこの俺だ。」

 

「まず、チビ達と決着をつけるんだ。その後、お前と闘ってやる。」

 

「なんでそんな、回りくどいことをするんだ!貴様はこの俺を倒したいんじゃなかったのか!」

 

「駄目だ!やめといた方がいい!」

 

「どうした、チビ達!!オレとやるのが怖いのか!さっきまでの威勢のよさはどうした!」

 

しかし、悟天達は言うことを聞かなかった...

ただの挑発なのに...

 

「なんだとー?」

「僕達が怖がっている!?」

 

「その割にはびびっているみたいだけど。」

 

「今度こそやってやろうぜ、トランクス君!」

 

「あったりまえだぜ!あんな野郎になめられてたまるか!」

 

「ちょっと...!」

 

2人はフュージョンポーズをとってしまった。

 

「「フュー...ジョン...はっ!」」

 

悟飯はそれを見ている。

 

「またまたやってきたぜ!正義の死神、超ゴテンクスだーっ!!」

 

今から何が起こるんだ?

あれで見た感じでは...ん?

 

なにかの気配を感じた。

僕は千里眼で見渡した。

ピンク色のなにかがこっちに向かって動いているのが分かった。

それに犬が吠えている。

そして僕とゴテンクス、ピッコロさんの後ろに飛び上がった。

 

僕はすぐに超サイヤ人2になり、飛び上がった。

 

「みんな!避けろ!!」

 

見ると、やっぱりピンク色のなにかだ。

僕は、気功派でそれを消した。

しかし、ゴテンクスとピッコロさんには間に合わなかった...

もうピンク色のなにかに包まれていたのだ。

今攻撃すると、ゴテンクスやピッコロさんが危ない。

やっぱり無理だったか...

 

「く、くそ...」

「き、貴様!何を...」

 

そして、ピンク色の包まれたものがブウに向かっていく。

 

「頂きーっ!」

 

ブウに吸い込まれていき、形が変化する。

するとブウの気がとてもに上がった...

 

一体ブウは何をしたんだ...

 



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第四十六話 ブウとの闘い

「どうかな悟飯君、そして悟成君。一応作戦成功だよ。

1人逃してしまったがな。まあいい。

この瞬間こそ、未来においても二度と現れぬであろう最強の魔人の誕生だ。」

 

聞こえてきた声は理知的にだった。

 

「きたないぞ、てめえ...2人を自分に取り込むなんてよ...」

 

「お前のせいだぞ。お前は絶対に最強であるはずの私より強かった。

遥か遠くにお前の存在を感じた時から、この作戦は始まっていた…

孫悟成、お前にも隠している力があるだろう? 孫悟飯には及ばないが...

そして、超ゴテンクスとかいうチビとそこの孫悟成を我が身に吸収すれば、どんなやつが現れたって最強の王座は揺るがないと...」

 

ばれていたか...

精神と時の部屋で超サイヤ人3になっている時に扉が開いたのが原因だろう。

 

「敵も居ないのに最強になってどうする?」

 

「前の魔人ブウが言ったはずだろ?絶対にお前をぶっ殺してやると... それが最大の目的だ...」

 

「なるほど、そういうことか...納得...」

 

「さてと、勝負を急がしてもらうぞ。吸収した超ゴテンクスとやらは時間制限があるからな。」

 

「貴様にしては冷静な判断だ... ピッコロさんを吸収したのは正解だな。」

 

圧倒的な強さになってしまったブウ。

吸収されたピッコロさん達をどうすれば救えるだろうか。それとももう死んでしまったかもしれない...

それにしてもまずいぞ...

勝てないかもしれない...

悟飯とフュージョンできたらなとは思うが、あの1回で覚えられるわけがない(自分は例外たが)。

 

先に悟飯は攻撃を仕掛ける。

悟飯はブウの頭に足を伸ばすが受け止められ、逆の足でもしようとするが、それも受け止められてしまう。

悟飯はブウに向かって気功派を放つが、後ろに反らして避けられる。

そしてブウの触覚?で首を巻きつけ、吹っ飛ばす。

さらに、ブウは気功派を悟飯に向けて放つ。

 

「悟飯!後ろ!!」

 

手を出す隙もなく、声を出すことしかできなかった...

爆発が治まった後には直撃を避けたのか、消えた悟飯と大きなクレーター。

 

悟飯は気を消して岩陰に隠れていた。

フュージョンが解けるまでの時間稼ぎだろう。

しかし、

 

「どうした、そんな所に気を消して隠れて... 時間稼ぎのつもりか?

ということは、たったあれだけで悟ったようだな... このままじゃ、とてもかなわないと...」

 

「黙れっ!!」

 

悟飯は再び飛びかかるが、かすりもしない...

おそらく悟飯の力は僕より上だ...

だとすれば僕だと、今目の前で行われている闘いより厳しい状態になってしまう。

ブウに何か隙があるか見極めなければならない。

悟飯は次第に見苦しい姿になっていくのを見ないといけない...

本当に悔しい。

やっとの事で超サイヤ人3になれたのに、ブウはそれをも上回っている。

 

地面の中で痛めつけられた後、地上に吹っ飛ばされた悟飯が地面に転がり落ちた。

悟飯はボロボロの状態だった。

 

「悟飯、交代だ!デンデよろしく。」

 

僕は少し時間をかけて超サイヤ人3になった。

そして、ブウも出てくる。

デンデは悟飯を治療している。

 

「ほう、次はお前か。」

 

やはり、悟飯とでは差がある。

僕ではただの時間稼ぎになってしまうだろうけど、そんなの関係ない。

 

僕はブウに攻撃を仕掛けるが、やはりあっさりと受け止められる。

その瞬間に横っ腹を蹴った。

ブウは少し油断していたのか、的中した。

 

「今のはなかなか痛かったな。」

 

全然堪えてないブウ。

受け止められている手を離さず、顔や腹を何度も殴られる。

そして最後に腹に一撃をくらい、僕は吹っ飛ばされた。

岩にぶつかり、少し吐血してしまう。

 

立ち上がった時、ブウはエネルギー波をこちらに向かって放っていた。

そこにはデンデ達もいた。

まずい!

僕は全力の気功波で対抗する。

相殺できればなんとかなると思いたい。

 

なんとか相殺できた頃にはブウはいなく、後ろにいた。

ブウはそのまま背中を蹴り上げ、地面に叩きつけられた。

悟飯達の前に落ちた。

さっきの気功波でパワーがあまり残っていなかった。

 

なかなか立ち上がれずにいると、ブウはまたエネルギー波を放った。

今度は悟飯が守ろうと対抗するが、それはどんどん大きくなった。

 

「く...」

「くそ...!!」

 

これまでか...

そう思っていた時、エネルギー波は横から飛んできたものでどこかへ飛んでいった。

 

「ん!?」

「だ、誰...!?」

 

そこには、天津飯さんがいた。

 

「て、天津飯さん!?」

 

「や、やはり、孫悟飯と孫悟成か... 信じられん... 見違えたぞ... 魔人ブウの変わりようにも驚いたがな...」

 

するとブウはさらに大きなエネルギー玉をつくる。

 

「雑魚もろとも、地球ごとこいつで消し去ってやる!!防げるものならやってみるがいい!!」

 

「じ、次元が違いすぎる...!役に立てん...!」

 

「なにもかも消えてしまえーーーっ!!!」

 

すると、ブウの後ろになにかが現れる。

そしてブウの体を斬り、エネルギー玉をどこかへ飛ばした。

 

そこにいたのは、お父さんだった...

しかと頭の輪っかが無い。

 

「「お、お父さん!?」な、なぜ下界に...!?」

 

「なんだ助けに来たつもりか?あの時の魔人ブウとは根本的に次元が違うのが分からんのか?」

 

その通りだろう。

さすがのお父さんでも、例え超サイヤ人3になっても勝てない。

僕がそうだったように...

しかし、お父さんは笑った。

 

「偉そうにしてられんのも今のうちだぞ!

こっちはものすんごいパワーアップアイテムを用意してんだ!」

 

「え...!?」

 

パワーアップアイテム...?

そんなものがあるのか?

 

すると脚だけになった体が天津飯さんを襲った。

 

「はっきり言うが、貴様なんぞが何をしようと絶対にダメージすらあたえられはせんぞ。」

 

「その割には、慌てて体を戻したじゃねえかよ。

悟飯か悟成!これを!!」

 

悟飯に向かって投げた。

いきなりのことだったので悟飯は反応できず、取り損ねる。

 

「ひ、拾え、早く!!そ、そいつを右の耳につけるんだ!!

オ、オラと合体してブウを倒すんだよ!!」

 

悟飯の方が強いんだから悟飯と合体した方がいいだろう。

その間にデンデに回復してもらった。

 

「これ、界王神様達のでしょ!?こ、これをどうするんでしたっけ...あれ...?」

 

悟飯は見つけたようだ。

その時、ブウに変化が起こる。

ゴテンクスの衣装からピッコロさんのマントの衣装に変わる。

 

「フュージョンしたチビ達が元にもどっちまっようだな!」

 

「...もしもの時のために保険をかけておいてよかったよ...」

 

「え?保険?何のことだ...」

 

「この切られた部分、なぜもとに戻さなかったかと思うか?」

 

まさか...

後ろも向くと、やっぱりいた。

 

「後ろ!!」

 

僕はすぐに超サイヤ人2になり、今度は横に避ける。

するとピンク色なにかが上に飛んでいく。

僕はそれを気功派で消し去った。

 

しかし、悟飯は間に合わなかった...

見るとすでに、包まれていた。

そして耳飾りを落として、ブウに吸い込まれていってしまった...

ブウは変化する。

 

「また取り逃したか、引っかかると思ったのにな。まあいい。

前よりさらにパワーアップしてしまったぞ!

しかも今度は時間制限なしだ!」

 

僕は落ちた耳飾りを拾った。

すると、お父さんは僕を見てきた。

 

「悟成!それを、おめえの右耳につけろ!!

元に戻ってだ!」

 

「そうはさせるか!!」

 

ブウは僕に気団を連続で放ってきた。

僕は避ける、つける暇もない。

そして、きりもない...

なぜなら、追ってくるからだ。

 

すると、遠くから誰かの気を感じた。

 

「この気は...ベジータ!!? ラッキー!!」

 

そして誰かの手が僕に触れて、景色が変わった。

目の前にベジータさんがいた。

隣にはお父さんがいた。

助けてくれたのだろう...

 

「ベジータ...!!」

 

「カ、カカロット...!」

「ご、悟空...!こ、こんなことはありえん... おまけに頭の上の輪っかまでなくなっておる...」

 

占いババさんが驚いている。

 

「おかげで、時間ができたぜ。

話はあとだ!バアちゃんはあの世に早く逃げてろ!!

魔人ブウが猛スピードでこっちに来る!!」

 

「じゃ、じゃあな!頑張れよ!」

 

占いババさんは帰っていった。

 

「はやく、それを右耳に...」

 

「それは、ベジータさんにお願いします。

僕がつけるべきではない、その方がいい気がするんです。」

 

僕はお父さんに耳飾りを渡した。

 

「でも... 分かった。」

 

お父さんはなにかを察し、納得したようだ。

 

「ベジータ、黙ってこいつを右の耳につけてくれ!こいつをおめえもつければ、オラと合体できるんだ!とんでもねえ力を持った戦士が生まれる...!」

 

「合体だと...?断る...!ふざけるな、なぜ俺が貴様なんかと...」

 

「それしかねえんだよ魔人ブウに勝つのはさ!」

 

「貴様と一緒になるなら消された方がマシだ...

気に入らんのだ...

貴様が俺と闘ったとき、更に上の力を隠していた!俺はあの世で見ていたんだ... ふざけやがって... なにが超サイヤ人3だ...!悟成もだ...」

 

「わ、悪かった。あれは変身している時間が限られてんだ...」

 

「言い訳などどうでもいい。」

 

「このことを知っているんですか!?

残ったみんなはブウに食われてしまったんです...! ブルマさんが教えてくれて、そして囮にならなければ、きっと僕も死んでいた...」

 

「さらに、ピッコロ、悟飯、悟天、そして、トランクスはヤツに吸収されちまったんだぞ!

急激なパワーアップはそのためだ...!」

 

ベジータさんは驚いていた...

するとブウが近くまで来る...!

 

「べ、ベジータ...!!」

 

「よこせ!早く!」

 

お父さんはベジータさんに渡す。

 

「そういや、言ってことが... この合体は一度やったらもう2人には戻れねえ!いいな!」

 

え!?

今、とんでもないこと聞いてしまった...

もう二度と戻れないの...!?

ブウは攻撃しようとしている。

 

「く、くそ...!!こんなギリギリで言いやがって...!いいんだろ、これで!!」

 

「サンキュー、ベジータ!!」

 

すると、お父さんとベジータさんが吸い寄せられくっつく。

眩しい閃光を放ち、気が膨大になった。

 

「よっしゃーっ!!」

 

そう叫び声が聞こえた。

 



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第四十七話 ポタラ合体とブウの体内

閃光がおさまり見ると、フュージョンとは違う変化をしていた...

 

「ベジータとカカロットが合体して、ベジットってとこかな...

さらに... こいつが超ベジット!」

 

ベジットが超サイヤ人になる。

僕はそこから離れた。

こうなってしまえばもう戦力外だ。

遠くから見守る。

 

「それが...どうしたーーっ!!」

 

ブウはエネルギー玉を放つ。

しかしベジットは、ブウにそれを跳ね返した。

ブウはギリギリで頭を体にめり込ませながら避けた。

 

ベジットの強さは圧倒的だった。

その後もゴテンクスの技を使ったりしていたが、ベジットは挑発しながら全て避けていた。

 

しかし、すぐ倒せそうなのになかなか倒さないベジット。

何か作戦があるのだろうか...

 

「おい... コーヒーキャンディは好きか?」

 

「え?」

 

突然、変な質問をするブウ。

ベジットは少し悩んでいると、ブウの光線に当たってしまった。

そして、小さい玉に変化してしまう...

ブウはそれを掴む。

 

「ざまーみろ、馬鹿め!!不用意に近づくからだ!!アメ玉とはまさに手も足も出なかろう!」

 

まさかそんな事になってしまうなんて...

そして、ブウは僕を見てくる。

 

「あとは貴様だけだな。こいつはすぐに食ってやる...」

 

僕は構えた。

その時ブウの腕が顔に当たり、思わずそれを手放した。

アメ玉が浮いている...

 

「悪い、悪い。残念だったなブウ。

どうやら、こうなっても強さは変わってないようだ。

どうする?お前の相手は世界一強いアメ玉だぞ!

こんな小ささじゃ、攻撃しにくいぜ。」

 

そしてベジットはブウに体当たりして攻撃をする。

ブウは捕まえようとするが、あっさり避けられる。

するとベジットは口の中に入りそのまま貫き、触覚?を千切った。

 

「食べたがってたから食べさせようと思ったら、突き抜けちゃったよ。

どうする?もっとやろうか?」

 

するとまたブウの光線がベジットにあたり、ベジットは元の姿に戻った。

 

「あれ?もうアメ玉はおしまいか?いろいろやったけど、やっぱり無駄だったみたいだな。」

 

軽く上がった手でさえもおびえるように体を震わせる魔人ブウ。

 

「さあて、もうあきたからそろそろ終わりにするか。

10数えるまで待ってやるからお祈りでもするんだな。」

 

どうしてそんなに待つのだろうか...?

すると、ベジットは僕の方に向く。

 

「悟成、俺の近くに来い!

1......2......3......4......5......」

 

「え?はい!」

 

不思議と思いながらもベジットの横に行った。

すると下からなにかが動いた。

 

まさか...わざと吸収されようとしている!?

そうか、みんなを助けるために...

ベジットだけ吸収すると僕が殺されてしまうかもしれないから、呼んだんだろう...

 

「6......7......8......9......」

 

果たして、うまくいくのか...

ベジットは冷や汗を流していた...

 

「10!!」

 

するとピンク色のなにかが包みこむ。

ベジットは僕をつかむ。

 

「(今だ!バリヤー!)」

 

ベジットはバリヤを張った。

そして完全に包み込まれた。

 

気がつくと、なにかの中にいた...

うまく忍べ込めたのか...?

うるさいブウの笑い声がどこからも聞こえる。

 

「うるせえな...!いつまでも馬鹿みたいに笑いやがって。あのヤローの中にいるからやかましくてしょうがない!

それにしても、バリヤーは上手くいったようだな。ヤツに吸収されずに済んだ...」

 

「意外と上手い事いきましたね...」

 

「よし、もういいだろうバリヤーを解いて。

悟飯達を探さないと...」

 

「そうですね。」

 

ベジットはバリヤーを解く。

すると、ベジットが光を覆い、2つに分かれた...!

そこには、お父さんとベジータさんがいた。

 

「お、あれ!?な、なんでバリヤーを解いたとたん、合体が...?」

 

「知るか!そんなこと...」

 

「おっかしいな!ポタラで一度合体したらもう二度と戻れないって言ってたのに...!」

 

「だとしたら、こうなってラッキーだったぜ!貴様との合体だなんて、もう二度とごめんだ。」

 

ベジータさんはポタラを外した。

 

「おい、なにすんだ!ポタラを取るなよ。ブウの体から出たら、また合体できると思うぜ!

多分、この中の嫌な空気が合体を駄目に...」

 

すると、ベジータさんはポタラを握りつぶした。

 

「!!」

「な、なんてことを...!もう二度と合体できないじゃないかよ!」

 

「貴様と合体しているよりはましだ。それにもう合体は必要ないだろ。」

 

「と、とりあえずみんなを見つけださないと...」

 

ベジータさんはさっさと行ってしまった。

 

「知らねえぞ...!」

 

お父さんもポタラを握りつぶした。

1個じゃ意味ないもんな...

 

 

暫くたった後、

 

「おい、カカロット、悟成!こっちだ!いたぞ!」

 

ベジータさんが何かを見つけたようだ。

お父さんとベジータさんの所へ行く。

 

そこには何かに包まれているピッコロさんがいた。

眠っているようだ...

 

「ピッコロだ...!」

 

「いいぞ!死んじゃいねえ!」

 

「よ、良かった... あ、あっちにもいますよ!」

 

そして悟飯、トランクス、悟天を見つけた。

 

「悟飯、トランクス、悟天...!みんないるぞ!!」

 

「チビ達の合体も俺達みたいに分かれて2人になっているぞ。」

 

「てことは、この中でもフュージョンならオーケーってことか...」

 

「そうみたいですね...」

 

「邪魔だ。どけ!早くこいつらを引っ剥がすぞ。」

 

「おう!」

「はい!」

 

そして、僕達はみんなを剥がしていく。

 

「これでブウのパワーはかなり落ちたはずだぜ!」

 

「気の大きさが全然違いますね!」

 

「おい、こいつはどういうことなんだ...?」

 

ベジータさんが何かを見つける。

そこには、一番最初のブウがいた。

 

「ま、魔人ブウ...!」

 

「一番最初のブウですね...」

 

「ブウの中にブウが...?こいつも吸収されたってことか!?」

 

「じゃあ、もしかしたら他のチョコにされたみんなもいるかもしれないですね...」

 

すると、

 

「いない... 特別扱いはそいつだけだ。

おかしいと思ったら、お前達の仕業か...」

見ると、半分体を出しているブウがいた...

 

「!!」

「ど、どうなってんたよ!」

「な、なんで魔人ブウが自分の体の中に...」

 

「せっかく吸収したやつらをよくも剥がしたな!!」

 

「だ、だから、ポタラを着けてろって言ったじゃねえか!外に出さえすりゃ合体して倒せたのによ!!」

 

「そうか、お前達... もう合体できないのか...」

 

何ばらしてるんだよ!

 

「馬鹿!黙ってりゃ、こいつ知らなかったんだよ!」

 

ブウは完全に出てきた。

僕達は超サイヤ人になる。

 

「よーし!くるならこい。おめえの体の中にでかい穴を開けてやるぜ!」

 

お父さんは気功派を撃つが何も起こらない...

 

「き、効かないのか...」

 

「ここんとこがちょっとチクッとしただけだ。今のお前達はノミよりもっともっと小さいんだぞ。」

 

「おめえを倒してから、どっか出口を探すしかねえってことか...」

 

「いや、倒せない。今のお前達じゃ... 死ぬのはそっちだ...」

 

「どうかな... こいつをぶっちぎったら、どうなるんだ?ちょっとはこっちに有利になるかな...」

 

ベジータさんは最初のブウを剥がそうとする。

 

「や、やめろ!そ、そいつに触るな!手を離せ!」

 

急に焦りだすブウ。

 

「思った以上のうろたえようだな... 相当都合が悪いらしい...」

 

「そ、そいつだけは...!オ、オレがオレじゃなくなる!」

 

「オレがオレじゃなくなる...?」

「どういうことでしょうね...?」

 

「そいつは面白そうだ... 貴様の言うことなど俺が聞くと思うか?」

 

ベジータさんはブウを剥がした。

するとブウが倒れ、溶けるように消えた...

そして、ブウの苦しそうな声が聞こえてくる...

 

「なにをしている!今のうちだ。さっさとみんなを連れて、外に脱出するんだ!」

 

「は、はい!」

「お、おう!ど、どっちに行きゃいいんだ!?」

 

「知るか!どこだ出口は!!」

 

僕達はそれぞれ、ピッコロさん、悟飯、トランクス、悟天が入っている袋を掴む。

 

なかなか出口は見つからない...

どんどん暑くなってくる。

すると地響きがし、なにかが吹き上がる。

 

「見ろよ!向こうが少し明るい!外の光じゃないか!」

 

「ほんとだ!」

 

僕達はそこに向かうが閉じてしまう。

 

「くそっ!もう一度開けーーーっ!!」

 

すると、また地響きがする。

 

「と、とにかく壁ギリギリに下がるんだ!」

 

お父さんは僕に袋を渡してきた。

なにがまた上がってくる...!

塞がっていた穴が開く。

そして、お父さんは気功派を撃つ。

 

「今だ!」

 

僕達は外に出ることができた。

 



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第四十八話 界王神界とブウの闘い

それまで包まれていた袋が無くなり、慌てて腕を掴み直す。

 

「やった!みんな元に戻ったぞ!」

 

「とりあえず、こいつらを隠せ!ブウはまだ気づいていない...!」

 

「分かりました!」

 

しかし、ブウの様子がおかしい...

気が上がっているような気がした。

 

「お、おい...これ、気が増えてるんじゃねえか...!?」

 

ブウの変化が終わる。

すると、いきなり叫び出す。

僕達は耳をふさぐ。

 

ブウはさらに地面にエネルギー玉を放った。

まずい...!

 

ベジータさんは気功派を撃って、どこかへ飛ばした。

 

「あ、危ねえ...!あ、あのヤロー、いきなり地球を吹っ飛ばそうとしやがった...

サ、サンキュー、ベジータ...」

 

一瞬でも行動が遅れていたら、地球は木っ端微塵になっていた。

 

「この星を吹っ飛ばす前に、オレたちと戦ったらどうだ!!」

 

すると、ブウがじろりとこちらを見る。

 

ブウの次の行動に驚いた。

もっと大きなエネルギー玉をつくったのだ。

 

「え...!?」

「な...!?」

「で、でけえ...!うそだろ...!あんなの跳ね返せねえぞ...!」

 

そして僕達の言うことも無視して、エネルギー玉を放った。

 

「ベジータ、こっちだ!!みんなと瞬間移動する!!」

 

お父さんはデンデとサタンさんと犬を捕まえる。

ここはお父さんに任せるしかなかった...

それでも間に合いそうにない。

 

すると目の前に誰かが現れて、手をさしのばしてきた。

僕はお父さんにつかまる。

気づくと景色が変わっていた。

 

「よ、よかった!!間に合ったか...!!」

 

すると、他にも誰かがいた。

 

「オ、オラ達は間に合ったが、ち、地球や悟飯達は...」

 

「あ、あの...地球は...!?」

 

「消えたしもうたよ...木っ端みじんじゃ...」

 

「そんな...」

 

みんなを見殺ししてしまった...

ここは界王神界だそうだ。

そこにいるのは、界王神様だろう。

 

サタンさんがなにか言っているようだが、デンデが説得している。

そして夢だとか言って崖に立ち、飛んで落ちていった...

 

「カカロット... てめえはあんな馬鹿の代わりに、せっかく助けた仲間を見殺しにしやがったんだぞ...

頼みの綱のドラゴンボールも地球とともに消えてしまったんだ...」

 

「な、なに!?ドラゴンボール!?

な、なんで地球にあったんじゃ!?

あ、あれは真面目なナメック星人だけに許された、いわば反則技みたいなもんじゃぞ!」

 

「そうだ!ナメック星に行けば、新しい最長老様がきっとまたドラゴンボールを作っていると思いますよ!」

 

ナメック星という単語に反応したらしいデンデが、そう言った。

 

「そ、そうか!」

 

しかし、お父さんの瞬間移動では行けないらしい。

それではと思った時、

 

「そのドラゴンボールというものがどういうものかは今一つ分からないのですが、私はこの界王神界と下界の星々との間の瞬間移動ならできますよ。

さっきも見たでしょう。これはキビトの得意な技術なのです。」

 

ふと気づいた。

キビトさんもいないし、そもそも...

 

「界王神様の姿が違う...?」

 

「あ、ええ、キビトとポタラで合体してしまって...」

 

「そういうことなんですね...」

 

「とにかく、デンデと一緒にナメック星へ...」

「ま、待て!ドラゴンボールなんぞ使ってはいかん!あれは大自然の混乱を招くものじゃ!!

大昔にナメック星でしか使うなと注意したことがある!」

 

そう忠告する、老いた界王神様。

するとお父さんが老界王神ににじり寄り、説得を始めたその内容に、一気に脱力した。

エッチな写真とかなんとか...

 

「ご、ご覧なさい!!粉々になった魔人ブウが元に戻りますよ!」

 

水晶玉を見ると、ブウが元の姿に戻る。

するとどこかへ瞬間移動する。

そして他の惑星を破壊してしまう...

 

「お前達を探しているんじゃよ。この宇宙の中で少しでも強い気を求めて...」

 

「そのために、わざわざ意味のねえ破壊をし続けているんか!」

 

「そういうやつなんです... ブウは...

また全宇宙の中でたくさんの命が失われていく...

ブウは悟空さんやベジータさん、悟成さんの気を探しているんだ!」

 

ブウは大界王星という所へ移動した。

 

「おい、お前のポタラを悟空達にやるんじゃ!もう一度合体すれば、あんなの楽勝じゃろ!」

 

界王神様は、お父さんとベジータさんにポタラを渡す。

しかし、

 

「いや、こいつはもういい。

やっぱこいつはさあ、オラ達向きじゃねえんだ... 自分一人の力で闘いたいんだ。

でもあいつももう合体してねえんだし...」

 

まあ、そうなるよね...

すると、ベジータさんはポタラを握りつぶす。

 

「よく言ったな、カカロット。これでこそが、サイヤ人だ。」

 

すると、ブウは大界王星も破壊しようとする...

 

「ブウは大界王星もぶっ壊すつもりですよ!」

 

「や、やべえ...!...よし、瞬間移動だ。」

 

「待てカカロット! やつをここへ呼び込むんだ。

ここならこの聖域、界王神界ならちょっとやそっとでは壊れない。思う存分戦えるぞ...」

 

「だけど、どうやって...」

 

「やつの狙いは俺達だ。気を高めて、俺達がここにいることを知らせるんだ。」

 

「そうか!じゃあ、やるぞ!」

 

「はい!」

 

僕達は、気を高める。

すると、ブウがここにやってくる。

 

「ブ、ブウ...!!」

 

「界王神界様、頼む、みんなを連れてどこか他の星に移動いてほしいんだ。」

 

「はい、分かりました...!」

 

「しょうがないやつらじゃ... この界王神界はめったなことでは壊れんからな!

悟空、ベジータ、悟成!思いっきり闘うんだ!」

 

「頑張ってください!」

 

そして、界王神様達は他の星に移動した。

 

「よし、なんとかなるかどうか、いっちょかましてみっか!」

 

「誰からいく。」

 

「決めようぜ。」

 

僕達はじゃんけんをした。

お父さんが勝った。

 

「よっしゃーっ!よーし、はなっから全開で飛ばさねえとな...!オラ達がやられたら全宇宙はパアだ...」

 

「この目で見せてもらうぞ。超サイヤ人3というのを...」

 

「いいのか?おめえの出番はなくなるかもしれねえぞ。

 

今だから言うけど... 本当はあの時、超サイヤ人3で倒せていたんだ...

だが、若いやつらになんとかして欲しかったんだ。これからの地球のためにも...

って、あいつ聞いてねえ...」

 

ベジータさんは違う場所へ飛んでいた。

僕も離れる。

ブウはというと...寝ていた...

 

お父さんは超サイヤ人3になる。

ブウは起き、お父さんに向かっていく。

そしてお互いぶつかり合う。

 

超サイヤ人3になったお父さんとブウの実力は、ほぼ互角だった。

ブウの体を何度も気功波で吹き飛ばしたり削ったりして、体にダメージを蓄積させようと肉弾戦をも繰り返している。

しかし、ブウの気は全然減っていない。

超サイヤ人3の弱点の激しいエネルギー消費で、お父さんはいずれかは負けてしまう...

 

お父さんは全力でかめはめ派を撃つ。

しかし分解されて、小さくなったブウがたくさんいる。

お父さんは息を切らしていた。

さらにお父さんの超サイヤ人3が解けてしまい、倒れてしまう...

 

「お父さん!」

「カカロット!」

 

僕とベジータさんはそれぞれ違う場所からお父さんの元へ行った。

 

「お前は少し休んでいろ...!」

 

「あいつ、とんでもない強さだ...覚悟がいるぞ...!」

 

ベジータさんは超サイヤ人すらならずブウにの大軍に向かった...

そして飛びかかってきたブウを一掃したが、ブウは1つになり元の姿に戻ってしまう。

 

ベジータさんが相手になっていない...

どんどんやられていってしまう...

 

ブウは足を伸ばしてベジータさんの腹に打ちつけ、一気に近づいて蹴り飛ばした。

ベジータさんは岩にぶつかってしまった。

 

ブウはベジータさんにとどめを刺そうとする...

まずいと思い、僕はブウを蹴飛ばした。

 



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第四十九話 最終決戦

「交代です、ベジータさん。」

 

そう言って、僕は超サイヤ人3になる。

そして、ブウの所へ向かう。

 

僕はブウにラッシュを仕掛ける。

そして、ブウを吹っ飛ばす。

さらに攻撃しようと、ブウに向かう。

ブウは足を地面に入れ、僕の前に足が飛び出し当たる。

ブウはそれを連続でやってきた。

僕はそれを避ける。

 

その隙にブウはエネルギー派を撃ってきた。

僕はギリギリのところでブウの所へ瞬間移動し、蹴り飛ばした。

しかしブウは伸びて、エネルギー派を撃って戻ってくる。

そしてその勢いで殴り飛ばされた。

 

このままではお父さんと同じになってしまう...

そう悔しがっていた時、お父さんがやってくる。

 

「オラも闘うぞ...!2人ならなんとかなるかもしんねえ...」

 

「分かりました。」

 

お父さんが超サイヤ人3になった合図で2人ががりでブウにかかる。

そしてブウとの攻防を繰り広げた。

 

するとブウはかめはめ派みたいな構えをし、撃ってくる。

僕達はガードし、ダメージを最小限に防いだ。

 

「いっちちちち...よーし、そっちがその気ならオラ達もやるぞ...!」

 

「はい!」

 

僕達はかめはめ派の構えをする。

 

「「か...め...は...め...

波ぁーーーーーーっ!!!」」

 

2人のかめはめ派が1つに合わさり、ブウへ向かっていく...

そして、爆発する。

 

「バッキャヤロー!! こっちが、本場のかめはめ派だ...」

 

ブウは歯をむいていた...

すぐに元の状態になるブウにもイラつくが...

 

そしてまた攻防を繰り広げた。

どちらも動きが鈍くなってくる。

そしてブウを地面に向かって叩きつけるが、ムササビ状になり衝突を抑えようとする。

しかしお父さんがブウを地面にめり込ませ、さらにゼロ距離のエネルギー波をくらわせた。

 

しかし、ブウの破片が集まってきている。

どちらとも息を乱していた。

 

「この程度の攻撃ぐらいじゃ、あのヤローは体力を減らしやがらねえ... すぐにまた新品になって戻っちまいやがる...!」

 

「そうみたいですね...」

 

「カカロット!悟成!」

 

振り返ると、ベジータさんがいた。

 

「ベジータさん...!?」

「なんだよベジータ、また交代か!?もうちょっとやらせてくれよ!」

 

「二度と交代する気なんぞ無いくせに、しらじらしいことを言うな...

お前達にも分かっているはずだ... この俺じゃ、たちまち殺されてしまうとな...」

 

「え!?い、いやそんなことは...」

 

「つまらん気を使うな... 確かにその通りだ。あのブウは想像以上に強かった...

カカロットに悟成、貴様等もだ...

 

俺に遠慮せず、とどめを刺してしまえ!

その超サイヤ人3なら、目一杯に溜めた気で完全にブウを消し去ることができるはずだ...!」

 

「ああ、でもなかなかそのチャンスがねえんだよ。1分間くらい気を溜めねえとな。」

 

「1分間!?」

 

僕は思い切りやろうとしているが、お父さんはベジータさんに遠慮していると思っていた...

 

「ちぇ、かっこつけすぎちまったかなー もうちょっとうまくいくと思ったのによ...!」

 

ブウはだらだらしながら元に戻っている...

イライラさせやがるな...

 

「1分間でいいんだな...

俺がなんとかヤツをくいとどめる...

貴様はさっさと気を溜めろ...!悟成はもしものために休んでいろ...」

 

「え!?」

「お、お前がブウをくい止めてる間に気を溜める...!?い、1分もかかるんだぞ...」

 

「だったら早くしろ!!」

 

「わ、分かりました...」

「わ、分かった...!

いいか、おめえは今死んでる状態だ...そんなヤツが死んだら、この世からもあの世からも消えちまうんだ... 死ぬなよ、ベジータ。」

 

「大きなお世話だ...」

 

お父さんは気を溜める。

僕は超サイヤ人3を解いて、地面へと降り立った。

すると、いきなり重みがやってくる。

気を張りすぎてしまったせいなのかな...

くそう...しばらくは動けそうにない...

 

ベジータさんは超サイヤ人2になり、ブウへ向かった。

そして、ブウにエネルギー弾を連続で撃つ。

 

しかし、ブウはベジータさんの後ろをとる。

そして地面に叩き落とされる。

ブウの攻撃は止まらない...

 

1分を過ぎても、お父さんの動きがない...

本当にベジータさんが殺されてしまう...!

それでも僕の体は動なかった...

 

ブウはベジータさんの首を巻きつける。

ベジータさんは苦しみ、ついに超サイヤ人が、解けてしまった...

その時、

 

「ブウーッ!!!」

 

サタンさんの声が聞こえた。

デンデ達と一緒ではなかったのだ。

サタンさんは魔人ブウを挑発しながら、気を関係なくみるならなんともかっこよさげに動く。

 

するとブウはベジータさんを離し、サタンに向かっていく。

攻撃をしようとした瞬間、ブウの様子がおかしくなる。

 

「カ、カカロット...!いつまでかかるんだ... まだか...!」

 

「わ、分かってる...!でも変なんだ...

ほとんどフルパワー近くまで気は溜まったんだが、溜めた気が減り始めてる...!」

 

「え、どうして...!?」

「な、なんだと...!?」

 

すると、ブウは最初のブウを吐き出した。

サタンさんと最初のブウは仲が良かった。

だから拒絶反応を起こしていたのだろう...

 

邪魔される者が無くなったのか、サタンさんを攻撃しだした。

しかし、それは誰かによって阻止された。

最初のブウだった...

 

「「!!」」

「な、なに...!?」

 

「ブ、ブウ...!」

 

「お前、嫌いだ。サタン、いじめるな!」

 

そして、ブウ同士の闘いが始まった。

 

その時、お父さんの超サイヤ人3が解けてしまう...

お父さんは息を切らしている。

 

「は、馬鹿やろう...!てめえ気を溜めるどころか、ふ、普通に戻っちまいやがって...」

 

「ち、ちくしょう... 死んでたときは全然へっちゃらだったのに... や、やっぱし、生身で超サイヤ人3になると、やたら気をくっちまうらしい...

ま、参ったな...」

 

今のブウは最初のブウよりも強い...

 

「ま、まずいぞ。あれじゃあ、やられるのも時間の問題だ...」

 

「そうですね...」

 

するとベジータさんがいきなり、

 

「界王神達、デンデ!あの玉でこの状況を見てやがるんだろ...!?聞こえるか!?この俺の声が聞こえたら、返事をしやがれ...!」

 

「「え!?」」

「(あ、ああ聞こえとるが...!?)」

 

「今すぐ、復活したナメック星に行ってドラゴンボールをかき集めてこい!」

 

ドラゴンボール...?

 

「(あ、あの、いったいどう...)」

 

「ガタガタ言わずにさっさとしろ!間に合わなくなるぞ!」

 

「べ、ベジータ、どうするんだよ...

まだ早いぜ、ドラゴンボールを使うのは...」

 

「カカロット... 貴様、今まで何度地球を救った...?」

 

「え!?」

「なんだよ、急に... さあな、何度ぐらいだったかな...」

 

突然の質問に戸惑うお父さん。

 

「たまには、地球のやつらにも責任をとらせてやるんだ。」

 

責任を取らせるとは、一体どういう意味だろうか...

 

「(ベジータさん!ドラゴンボールは、もう7個全部集まってます!)」

 

デンデからの報告は、思っていたよりもずっと早かった。

すでに集まっていたのだろう...

 

「そ、そうか!早速、ナメック星の神龍を呼び出してくれ!叶えて欲しい願いは2つ!......」

 

1つ目は、破壊された地球を元どうりに戻して欲しいこと。

2つ目は、天下一武道会のあった日から死んだもの全てを極悪人を除いて生き返らせて欲しいこと。

 

「(でも、それは...)」

 

「デンデ、ベジータにはなにか考えがあるらしい。そうしてやってくれ。」

 

「(は、はい...!)」

 

ナメック星の神龍は1人しか生き返れないということだったらしいが、最長老様がパワーアップされたらしい...

そして、地球は復活した。

 

しかし、最初のブウの気が減ってきた...

 

「やばいぞ、デブのパワーが減ってきている... ブウ同士だとダメージを受けるんだ...」

 

さらに、地球の人々達も生き返った。

ベジータさんの頭の輪っかも消えた。

極悪人と認められなかったようだ。

 

「(みんな生き返りましたよ!!ベジータさん!!)」

 

ベジータさんは、一体何をしようとしているのだろうか...

 



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第五十話 元気玉と終戦

「なんだベジータ分かったぞ。悟飯やゴテンクスを生き返らせて、闘ってもらおうってんだな?」

 

「違う。」

 

あっさりと否定された。

 

「始めるぞ。用意しろ... 元気玉の用意だ!」

 

なんと...

 

「元気玉...!?」

「げ、元気玉!?元気玉だって!?

む、無理だ。ブウが相手じゃ、いくらちょっとずつ元気を地球人から集めたって...」

 

確かにそうだ。

少しだけだとブウを倒せる...いや、消滅できるかどうか...

 

「言っただろ。たまには、地球のヤツらにも責任をとらせろと...!

少しずつではない、ギリギリまで元気を集めさせてもらうんだ!」

 

そしてベジータさんは、界王様の力によって地球のみんなに伝えた。

しかし、言い方がきつい。

まるで悪者みたいではないか...

 

「よし、カカロット!始めろ!」

 

「おう!やるなベジータ。見直したぜ!」

 

そして、お父さんは手を上にやる。

 

「みんな!オラに元気を可能な限り分けてくれ!頼む!」

 

すると、いきなり大きめの元気玉ができる。

しかし、全然足りない...

 

そう、地球のみんなが信じていないからだ...

界王様を通してこちら側がみんなに語りかけられるように、みんなの会話もこちら側に聞こえる。

何者かも分からない者の言うことを聞くだろうか...?

僕でも聞かないだろう。

 

それでは、言うことを聞く者といえば...

サタンさん... ミスター・サタンだ。

僕はサタンさんの元へ向かった。

 

「サタンさん!あなたがみんなに伝えてやってください。おそらく、あなたなら信じてくれます。」

 

「そ、そうかな?」

 

すると、最初のブウが倒れてしまう。

そして、ブウに気づかれてしまう...

こっちに向かってきた。

 

「は、早く!僕が時間を稼ぎますから...!」

 

僕は、超サイヤ人3になる。

そしてブウに向かい、攻撃する。

 

「き、貴様ら、いい加減にしろーっ!!さっさと協力しないかーっ!!このミスター・サタン様の頼みも聞けんというのかーっ!!」

 

そんな声がした。

すると、元気玉がさらに大きくなったのが分かった。

 

ほぼ互角の闘いをするが、さっきよりおされていた。

体力の限界だ...

早くしてくれと思っていた時、

 

「離れてろ、悟成ーっ!!いくぞーーーっ!!!」

 

できたんだ...!

僕はベジータさんの横へ瞬間移動した。

そして、超サイヤ人3を解く。

 

「くたばっちまえーっ!!!」

 

お父さんは元気玉をブウに投げつける。

 

「いっけーーっ!!!」

 

しかし、ブウは押し返そうとする。

お父さんは辛い顔をしている...

 

「ちきしょう... あ、あとちょっと...」

 

「け、計算が違った...!か、肝心の元気玉を撃つカカロットに、た、体力がたりん...!」

 

「僕もさっきので体力を使ってしまいました...」

 

ブウが押し返している...

何かできることはないのか...?

 

「も...も...もう駄目だ...」

 

その時、

 

「(悟空さん!3つ目の願いで悟空の気が元に戻ったでしょ!?)」

 

デンデの声が響く。

お父さんの気が戻ったのだ。

 

「も、戻った!戻ったぞーっ!!サンキュー!ドラゴンボール!!」

 

そして、お父さんは超サイヤ人になり押し返す。

 

「おめえはすげえよ。よく頑張った...たった一人で...

今度はいいヤツに生まれ変われよ... 1対1で勝負してえ... 待ってるからな...

またな!」

 

そして、ブウに命中する。

ブウの気が完全に消えた...

 

「お、終わったあ...」

「やった...!」

 

お父さんは地面に降りる。

 

「ふん... 手間取りやがって...」

 

そしてこちらに向かって親指を立てて見せた。

 

「や、やったのか?やったんだな?

 

地球の諸君!諸君の協力もあって恐ろしい魔人ブウは、たったいま死んだ!!もう安心だ!恐怖から解放されたのだーっ!!」

 

どこからか、サタンコールが聞こえる...

界王神様達がやってきた。

 

「悟空さーん!」

 

「この頑丈な界王神界を、ようもこれだけ荒らしたもんじゃ...」

 

「先に悟成を治してやってくれ。相当疲れてる。」

 

僕達は、デンデさんの治療によって回復する。

 

すると、犬がどこかへ行く。

サタンさんも行った。

 

「あ!ブ、ブウ!」

 

「な、なに!?」

 

和やかな空気が流れていたところ、その場の全員が体を硬直させた。

 

「ま、まだ生きている...!た、頼む、治してやってくれ!」

 

「ふざけるな、冗談じゃない!この俺がとどめを刺してやる...!」

 

「や、やめてくれ...!こ、こいつはそんなに悪いヤツじゃないんだ...!」

 

「ブウを治してやってくれ、デンデ。」

 

「な、なんだと!?貴様、正気か!」

 

「まあ、いいじゃねえかベジータ。このブウもミスター・サタンもよくやってくれたさ。」

 

「この2人がいなかったら、僕達みんなやられてましたよ。」

 

「それにさ... 万が一のことがあったら、また闘やいいさ。今度こそ、1対1でやっても負けねえように修行しようぜ。」

 

「し、しかし... 地球で一緒に暮らすのはまずいでしょう... 地球人たちはみんなブウの恐怖を頭に焼きつけている...」

 

そういえば...!

誰もブウとサタンさんと仲良くしているとは知らない。

 

「なあに、あと半年ぐらいブウが外に出ねえで我慢してりゃ、ドラゴンボールが復活するから、神龍に頼んで地球のみんなからブウの記憶だけを消してもらえやいいさ。」

 

「やれやれ、またドラゴンボールか...」

 

「ちっ... 勝手にしろ...!どうなっても知らんぞ。」

 

「あ、ありがとう...!!本当にありがとう!!」

 

「さあ、ブウを元気にしたら一緒に地球に帰ろう。」

 

 

そして、界王神様の瞬間移動で神の神殿に到着した。

みんなは感動の再開を果たした。

ブウがいることに驚いていたが...

 

「随分留守にしちまってすまなかったな、みんな。

オラは大界王様の命もらって、生き返ったんだ。」

 

「そ、それじゃあ、また一緒に暮らせるだか?家族5人で...!」

 

「ああ。早くパオズ山に帰って、チチの手料理を食いてえぞ!」

 

お母さんは泣いていた...

僕は嬉しかった。

二度と会えるはずのないお父さんが帰ってきたのだから。

そして、また一緒に暮らせるのだから...

 



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第五十一話 フュージョンとパーティー

・[半年後...]

 

 

僕達は、カプセルコーポレーションにいた。

ドラゴンボールが復活したからだ。

 

そして、ドラゴンボールによってブウの記憶は消え去った。

しかしミスター・サタンが何かから世の中を救った事は消えていないため、英雄であることに変わりはなかった。

 

そして悟飯とビーデルさんは、2人ともグレートサイヤマンとして活躍していくのであった。

まさか、ビーデルさんまでやるとは...

 

 

その夜、みんなは自宅に遊びに来ていた。

 

お父さんと悟天とトランクスはドラム缶の風呂に入っていた。

楽しそうな声が聞こえてきた。

本当に平和になったんだな...

 

僕はお母さんに頼まれ、お父さん達の体を拭くタオルを持って行く。

すると、悟天とトランクスがフュージョンポーズをとっていた。

 

「「フュー...ジョン...はっ!」」

 

ゴテンクスになる。

何をやってるんだ...?

すると、

 

「よーし、オラもやってみっか!おーい、悟成ー!」

 

お父さんに呼ばれる。

 

「な、なんでしょう?」

 

「オラとフュージョンするぞ!」

 

「え、今ですか!?」

 

「ああ、早くするんだ。服脱いで...」

 

「あ、はい...!」

 

服脱ぐのか...

そりゃそうだろう、お風呂だもん。

実は初めてのフュージョンなんだよな。

まだ、気も合わしていないのに...

緊張してきた...

 

僕はお父さんの少し離れたところに立つ。

そして、気を合わせる。

これぐらいかな...

 

「気を合わせられたな、ばっちりだ。いくぞ!」

 

そして、

 

「「フュー...ジョン...はっ!」」

 

あの時やったことをそのままする。

お父さんと僕が合体する...

 

「悟空と悟成が合体して、空成!」?

 

そして風呂に入り、暴れる。

しかし動きが激しかったのか、ドラム缶が破壊された...

 

みんなに笑われる。

 

「こーら!素っ裸でなにしてるだ!!」

 

勿論お母さんに怒られた。

ゴテンクスは追いかけ回されていた...

 

「下品なやつらだ...」

 

ベジータさんのそんな声が聞こえた気がした...

 

 

 

 

・[数日後...]

 

 

今日は、カプセルコーポレーションでパーティーが行われる。

しかし、今日はあるものが生まれる日でもある。

僕達はスーツ姿だった。

 

僕とお父さんは卵を見に行っていた。

お父さんはそのまま生まれるまで居るとのこと。

僕は悟飯たちの所へ帰った。

 

「卵を見に行っただと!?なんで、こんな時に恐竜の卵を見に行かなきゃなんねえだ!?」

 

「今日生まれそうなんだって。だからちょっと様子を見てくるって...」

 

「もういいだ!オラ達だけで行くべ!

まったく悟空さってば、いっつも肝心なときにいねえんだから...」

 

お母さんはさっさと行ってしまった...

 

 

~カプセルコーポレーション~

 

「「こんにちは!」」

 

「やあ、みんな元気そうだね。あれ、悟空は...」

 

「それが...」

「かわいい赤ん坊が生まれるから来れねえってよ!」

 

「おい、赤ん坊ってなんだよ...」

 

「ちゃんと後で説明しますから...」

 

僕達は、パーティーを楽しみ、その後のディスコも楽しんだ。

 

しかし、お父さんのことで静まりかえる...

 

「孫君、やっぱり来ないのかな...?」

 

そして、夕方になる。

 

「さあて、帰るとするかな。

それじゃあ、また会おうぜ。」

 

クリリンさん達が帰るようだ。

 

「うん、気をつけてね。」

 

すると、お父さんが現れる。

クリリンさんにぶつかる。

よく見るとスーツがボロボロだ。

 

「いててて...」

「悟空!」

 

「孫君!」

「「「悟空!」」」

「「お父さん!」」

 

「いやあ、悪い悪い遅くなっちまって...」

 

「((チチは?」

 

お父さんは僕と悟飯に小声で聞く。

しかし、

 

「ここにいるべ!!」

「いい!」

 

お父さんはお母さんに説教される...

 

「まあ、今に始まったことじゃねえしな。いちいち腹を立たせてたら、悟空さの嫁はつとまらねえだ。

メシは食っただか?」

 

「い、いや...まだまだ...」

 

「まったく手の掛かる彼氏だべ。今用意すっから、ブルマさん手伝ってくんねえか?」

 

「勿論!」

 

お父さんはパーティーの残りを食べている。

 

「ねえねえ、生まれたの?」

 

「おう。」

 

「その卵の話聞かせてくれよ。」

 

「ああ。すっげえかわいい赤ん坊が4匹も生まれたんだ。...」

 

 

「ねえねえ、僕が生まれた時とどっちがかわいい?」

 

「どっちってもな、オラ 悟天が生まれた時には死んじまってたからな...」

 

そして、笑い声に包まれた。

 



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Z 10年後...
第五十二話 10年後、天下一武道会


・[10年後...]

 

 

サタンさんからのお礼として、個別の家を貰っていた。

別々で暮らしているが、隣は悟飯や悟天などの家があるためそんなに離れていない...

 

悟飯は学者として頑張っているが、数年前ビーデルさんと結婚した。

そして嬉しいことに子供までできたのだ。

名前は、「パン」。

姪っ子ができたのだ。

 

僕とお父さんは、修行を続けていた...

あいつがでるまで...

 

今日、僕達は裏山にいた。

 

悟天と修行をしている。

悟天は修行を怠けていたためか、息を切らしている...

デートばっかり...誰に似たんだろうな?

ちなみに、僕は真逆だ。

 

すると、飛行機がやってきてブルマさんとベジータさんが出てくる。

 

「よお、久しぶりだなー」

 

「久しぶりなんてもんじゃないわよ。ほんとにもー あんたほっとくと、永久に会いに来ないんじゃないの!?昔からそういうヤツよ、あんたは」

 

僕はたまにカプセルコーポレーションに行く。

そこで、手伝っている。

だからブルマさん達とはよく会っている。

 

「そんなことねえよ。5年ぐらい前に会ったばかりじゃねえか。」

 

「5年よ、5年!みんな集まる時だって、あんただけ修行するって来ないじゃない!」

 

そういえばそうだな...

 

「カカロット、お前明日の天下一武道会に出場するってホントか?」

 

「おう、出る出る!今日決めたんだ。ベジータ、お前も出ろよ。」

 

「なぜだ...?なぜ今回に限って突然出る気になったんだ...」

 

「凄そうなヤツが出るからさ!ずっと気になってたんだが、そいつが今朝、武道会場にやってきてるんだ。」

 

そう、お父さんと会場に行ったとき、あいつが居たのだ。

すると、トランクスがやってくる。

 

「あ!トランクス君!」

 

「あらなに、あんたも来たの。」

 

「うん。なんだよ悟天、修行してるらしいな。お前も出場するつもりなのか?」

 

「お父さんが出ろって言うんだよ。明日はデートの約束してたのにさ。」

 

悟天は落ち込んでいる。

悟天は最初からずっと嫌がっていたが、お父さんのかなり強引な誘いで、結局こうして修行している...

 

「まあ、そう文句言うな。デートなんて、いつだってできるじゃねえか。」

 

「お互い、我が子の軟弱ぶりには苦労するな。」

 

「ほんとだ。まあ、平和だってことだな。」

 

すると、パンが帰ってくる。

 

「あら、パンちゃん!」

 

「じいちゃん、地球を一回りしてきたよ!」

 

「お!」

「よーし、いいぞ、なかなか速かったな!」

 

明らかに修行をしている風体の彼女を見て、トランクスが驚く。

 

「もしかして、パンちゃんも武道会に出るつもりなのか?」

 

「うん!そうだよ。」

 

「えー!?確か今の武道会は子供部門は無くなっちゃったんでしょ!?大人にまじって試合する気!?」

 

最初は悟飯もビーデルさんも乗り気ではなかったが、今は娘に説得されて容認していた。

 

「優勝はできねえだろうけど、絶対いいところまではいくはずだぜ。」

「今、一番根性があるのはこいつだけですね!」

 

「うん!」

 

「おもしろくなりそうだ... 俺も出るか。トランクス、お前も出ろ。命令だ。お小遣いを半分にされたくなかったらな。」

 

「えーっ!?」

「いいぞ、いいぞ!」

 

そして、僕とお父さん、悟天、トランクス、ベジータさん、パンの6人で出ることになった。

 

 

 

 

・[翌日...]

 

 

天下一武道会会場に到着した。

無事に予選が通った僕達は、サタンさんに挨拶しに行く。

 

「よう!」

「こんにちは!」

 

「おう!これはこれは、悟空さんに悟成さん!

それに、私のかわいいパンちゃんまで!応援に来てくれたのかい?」

 

「私も試合に出るんだよ。

悟空おじいちゃんも悟成君も悟天君もトランクス君もベジータおじちゃんもだよ。」

 

「当たり前だけど、みんな予選通った。」

 

「「お久しぶりでーす!」」

 

悟天とトランクスは仲良く挨拶する。

サタンさんはショックを受ける。

 

「心配すんな、俺達の誰かが勝ち残ったら、あんたに優勝させてやっから。」

 

別に賞金目的ではないからね...

 

「ほんと!?ほんとだね!?」

 

「でも、オラ達やブウ以外の誰かが勝っちまうかもな。」

 

「またまたー!そんなことあるわけ無いじゃないですかー」

 

「ねえ、サタンさん。みんなを会場に来てんだけど、もう席がないからなんとかして欲しいって言ってたけど。」

 

「そうかそうか。私に任せておけ!」

 

 

 

「えー、それではくじ引きで対戦順を決めますので、予選を通過された選手のみなさんは集まってくださーい。」

 

恐れられなくなったブウはミスター・ブウとして天下一武道会に何度も出場していた。

 

「どいつだ?カカロット...教えろ。」

 

「お楽しみだ。

ブウ、クジの番号をインチキしてさ、魔法で変えちゃってくれるか?」

 

「分かった。いいぞ。」

 

「どうするつもりだ... 何を考えてる。」

 

「すまねえ。オラどうしてもそいつと闘いてえんだ。1回戦で体力が100%のうちに...」

 

お父さんが呼ばれる。

 

「ブウ、3番を頼む。」

 

そして、ウーブという者が呼ばれる。

あいつだ...!

 

「4番だ!あの子を4番にしてくれ!」

 

ベジータさんは驚いている。

 

「な、なんだと...!?あんなガキが...!?」

 

「あいつさ。オラはあの子が大会に出場するのをずっと待ってた。

10年前オラはあのとんでもねえ悪の方の魔人ブウが死ぬとき、願ったんだ... 今度はいいヤツに生まれ変わって、1対1でやろうな...って...

閻魔大王のおっちゃん、それを聞いて気をきかしてくれたらしいんだ...」

 

「そんなこと言ってましたね。」

「あのガキがその生まれ変わりだと...!?」

 

「うん、間違いねえ。オラにはなんとなく分かるんだ...」

 

「名前も似てますもんね... 逆から読むとブーウになります。」

 

「な、妙な偶然だろ?」

 

僕達もくじを引いた。

 



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第五十三話 ウーブと出発

「対戦相手及び、対戦順はこのように決定いたしました。」

 

第1回戦 パン vs 猛血虎

 

第2回戦 孫悟空 vs ウーブ

 

第3回戦 孫悟成 vs キャプテン・チキン

 

第4回戦 ミスター・ブウ vs 孫悟天

 

第5回戦 トランクス vs オトコスキー

 

第6回戦 ノック vs ベジータ

 

決勝 ミスター・サタン vs 準決勝勝者

 

 

 

「1回戦でいきなりブウさんだとなんて!!」

 

悟天はショックを受けている...

 

「普段から修行さぼってばかりいるから、困ることになるんだ。」

 

ベジータさんはまだ試合の前なのに対戦相手を吹っ飛ばした...

 

「だれか伝えてくれ、1人棄権したと。」

 

相変わらずだな...

 

 

天下一武道会が始まった。

 

第1回戦は、パンが一瞬で場外へ落とした。

大きさ的には完全に負けていたが...

 

第2回戦 孫悟空 vs ウーブ

 

「次はオラ達だな。」

 

お父さんはウーブに手をさしのばす。

 

「あ、はい!よろしくお願いします。」

 

互いに握手した。

 

そして、2人は武舞台へ向かった。

ウーブは緊張しすぎていてカチカチだった...

 

「そう緊張すんな。実力がだせねえぞ。」

 

「は、はい!」

 

「...ダメだこりゃ...」

 

突然お父さんは、ウーブに悪口を連続で言った。

おそらく、怒らせようとしているのだろう...

すると、ウーブの気が上がってきた。

意外と単純だな...

 

「...お前の父ちゃんもうんこたれーっ!」

 

お父さんはウーブの顎に蹴りを入れた。

すると、

 

「お、お父さんも、お母さんも、うんこたれじゃないーーーっ!!!」

 

ウーブはお父さんに飛び出し、膝蹴りをする。

お父さんはそれを受け止める。

つ、強い...!

お父さんが少し痺れている...

 

その後、通常状態のお父さんと互角の闘いを繰り広げた。

武舞台がどんどん壊れていく...

想像以上の強さだ...

 

ウーブは武舞台から落ちそうなる。

すると、お父さんは舞空術で浮く。

ウーブは驚いていた。

 

そして、お父さんはかめはめ派を撃とうとする。

しかしその衝撃なのかウーブがいる地面が崩れ落ちる...

お父さんは撃つのをやめて、ウーブを助けた。

 

お父さんは謝っている。

そして、お父さんは思ったのだろう。

あいつは修行のしがいがある...と。

 

「...やっぱ、おめえはオラの思ったとおりのヤツだった。だけど、力の使い方がなっちゃいねえ。

オラがこれから、お前んちに一緒に住んで教えてやるよ。決めた!」

 

「で、でも...」

 

「遠慮することはねえ。これからもしもってことがあったとき、平和を守るのはおめえなんだから!

ちょっと、待っててくれ。」

 

お父さんは僕の方に向いた。

僕は頷く。

そして、お父さんは悟飯達の元へ向かった。

 

「え!?どういうこと?」

 

悟天が聞いてくる。

その時、僕は準備をしていた。

 

「なあに、ちょっと修行の旅に出るだけさ。何年かかるか分からないけど...

大丈夫、時々帰ってくるからさ...」

 

ちょうどお父さんの方も終わったようで降りてきた。

すると、パンが泣きながらやってくる。

 

「どうした、パン?」

 

「今の話、本当?

おじいちゃん達と会えなくなるなんて、そんなの嫌だぁー...!!」

 

「おいおい、パン。ずーっと会えなくなるわけじゃないぞ。たまには帰ってくるって。」

 

「ほんと?」

 

「ああ、約束だ。」

「勿論。だから、泣くなって...」

 

パンは泣きやむ。

 

「おめえ達も修行さぼるんじゃねえぞ!

あいつ同様、これからの地球の平和はおめえ達の肩にかかってるんだからな!」

 

「「はい!」」

 

「私も修行する!そして、おじいちゃん達みたいにうーんと強くなるんだ!」

 

「よーし、その意気だ! さてと...」

 

お父さんはベジータさんへ向く。

 

「すまねえな、ベジータ。わざわざこんなところまで引っ張りだしてしまってよ... 」

 

「どうせそんなちんけな試合じゃ、俺も貴様等もそしてあのウーブっていうガキも実力を出し切れん。」

 

「はは、ちげえねえや!じゃあ!」

 

お父さんはウーブの所へ行く。

 

「さあ、行くぞ!背中に乗れ。」

 

「は、はい...!」

 

「お前んち、南の方の島だったな。よし!しっかりつかまってろよ!

行くぞ、悟成!」

 

「はい。それじゃあ!」

 

そして、3人とも南へ飛んでいく。

 

 

「なあ、ウーブ。お前が修行して完璧になったらさ、オラともう一度ちゃんとした試合をしような!悟成、おめえもだ。」

 

「あ、はい...」

「はい!

あ、まだ自己紹介はまだでしたね。

僕は孫悟成です、よろしく!」

 

「ウーブです、よろしくお願いします!」

 

こんなにお父さんがうずうずしているのは、久しぶり見た。

お父さんはスピードを上げる。

そして、

 

「もっと強くなるぞーっ!」

 

お父さんのかけ声にウーブは

 

「はーい!」

 

「違う違う、オー って言うんだよ。」

 

「オー!」

 



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