インフィニットフリーズ (鬼龍院八幡)
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1

ドクラニオの金庫の中でザミーゴとルパンレンジャーは向かい合っていた

『ようこそ!これで誰にも・・・ドグラニオにも邪魔されず、最後まで戦える』

『フッ・・・。最高の舞台じゃん!』

ルパンレンジャーの三人とザミーゴの戦いはこの言葉の後に直ぐ始まった

(レッド以外もなかなかやるな)

 イエローとブルーの攻撃を受けザミーゴは二人の評価をレッドのついでから警戒するべき敵と認識を変えた

その後も互角な戦いを繰り広げていたがザミーゴがフリーズコールダーを取り出した一瞬の隙を突いてブルーとイエローが空であるはずの両大腿部のゴールド金庫にトリガーマシンを当てた

『馬鹿か!俺の力はコレクションじゃないっていってるだろ!』

 そう言って二人に向けてフリーズコールダーを放ち二人を氷漬けにする

『後はお前だけだ。ルパンレッド』

そう言って手に持っていたフリーズコールダーを地面に捨てて新しく取り出そうと金庫に手を伸ばすが

『開かない!』

何度やっても開かない事に困惑していると

『俺達の勝ちだ』

ルパンレッドがそう言った

ルパンレンジャーの三人はノエルからトリガーマシンが金庫を閉じる力を持ち金庫の暗証番号を変えられる事を聞いていた

つまり先程の行動は金庫を開けようとしたのではなく金庫の暗証番号を変える為にやった行動だったのだ

それを聞き焦ったザミーゴは落ちていたVSチェンジャーを拾い応戦しようとしたがルパンレッドにルパンマグナムで打ち落とされ更に最初に出会った際にシルクハットを撃ち抜いた時とは逆に、被っていたソンブレロも弾き飛ばされてしまう。

そして

『永遠に・・・アデュー』

イタダキ・ド・ド・ド・ストライク!

"ドガン”

ルパンマグナムの一撃をその身に受けザミーゴの体は氷になって崩れ落ちて行く、だが、砕ける氷の破片の中に人間体を浮かべ

『たのしかったぜぇ・・・アディオス』

と言い爆砕した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし

『ん?』

ルパンレッドに倒されたザミーゴは

『あれ?』

別の世界に飛ばされていた!!!

『マジかよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、これが俺の身におきたこと、で

「みなさんそろっていますね?では、SHRを始めます」

俺は今ある学園に生徒としてここにいる

「今日からみなさんの副担任を務める山田麻耶です。よろしくお願いします」

シーン・・・・・

「えっと・・」

ほらお前ら挨拶ぐらいしろよ先生困ってんだろ、まあ俺もしてないんだけど

「で では、自己紹介からしてもらいましょうか!!まず、出席番号一番の人から」

そう言われて少しずつ自己紹介が進んでいくが途中で止まった。

「織斑くん・・・・・織斑一夏くん!!」

「え?あ・・・はい!」

今頃気づいたのかよ

「え~・・織斑一夏です」

“シーン”

「以上です」

“ズコー”

その言葉にほかの生徒全員がずっこけた、もっとほかにいうことがあんだろ

「えっ?なんで?「自己紹介もまともにできんのかお前は」あだっ!?」

そしてそんな織斑の近くにいき頭に一撃を食らわせたのは

「ゲッ!?関羽!?」

「誰が三国志の英雄だ」

「あだっ!?」

そう何を隠そう彼女こそが織斑一夏の姉であり日本、ひいては世界最強のIS乗り織斑千冬である

 

まあその後もひと悶着あったんだがとりあえず順調に自己紹介は進みとうとう俺の番にもなった

(まさか俺が別の世界でしかも人間として世界に来るとはなあ)

「俺は月詠士郎だ。とりあえずよろしく~」

(だが、こんな生活も、なかなか悪くないんじゃねえの)

此処から俺の新しい日々が始まる。



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2

この世界では俺がいた人間界とはかなり違う世界になっていた

まずこの学園は俺ともう一人以外には男子生徒がいない、まあそれは仕方がないことだ

なぜならここはIS学園

本来男が使えないはずのISという科学兵器の使い方を学ぶところだ。

ISとは大天才篠ノ之束が作ったものでなぜか女しか使うことができない。

そのため、政府は、新たな兵器への対策として女性の待遇を格段に引き上げた

なぜ政府がこんな対応をとったのかというと、とある事件のことが挙げられる。

その事件とは、ある日日本に無数のミサイルが飛んできたことがある、その時にある一機のIS、(名を『白騎士』という)によってミサイルは全て撃ち落とされ日本は死者、負傷者ゼロという結果になったからである

この事件は『白騎士事件』とされISの地位を大幅にあげた。

だがこの政策によって世界は狂った

ISを扱えるのが女性だけであるという事実によって女どもは自分たちが偉いと勘違いをしこの世界では女尊男卑というおかしな世界になった。

だがそんな世界を変えるある出来事が起こった

男性IS操縦者の発覚

そのニュースは世界を震撼させた

本来男性では使えないはずのモノを使える男が出た、だからこそ世界中でこう思った

”もしかしたらほかにもいるのではないか“と

そして世界中で次のIS操縦者探しが始まった

そしてその二人目が俺というわけ

そして今俺はどんなことになっているかというと

「な!?私の祖国を馬鹿にしますの!!」

「先に馬鹿にしてきたのはそっちだろ!!」

絶賛修羅場に巻き込まれ中です。

なんでこんなことになってしまったかというと・・・

    ――――――――――――――――――――――――――

           ―――――――――――

士郎が席に座ってボーとしていると、

「よお!俺は織斑一夏よろしくな士郎!」

(こいつは確か一人目に見つかった男性IS操縦者の・・・)

「おお、よろしくな織斑」

「一夏でいいって」

「悪いな、俺はこっちの方が呼びやすくてなこの呼び方でもいいか?」

「それなら別に構わねえよ!」

(こいつはなんと言うか何かいいな、俺を熱くさせてくれそうだ)

こう話していると突然声をかけられた、

「ちょっといいか。」

声のする方に振り向くとそこには黒髪ポニテの女子生徒がいた

「おお!箒」

「知り合いか?」

「おう!俺の幼馴染だ」

「・・・一夏を少し借りるぞ」

「え、ちょ、待てよ今「おお、いいぜ別に」って士郎!!」

「あちらさんはお前に用事があるみたいだ。それに幼馴染だろ?何か積もる話もあるんだろうよ。ほら女子を待たせんなよ」

「おお。わかったよ。じゃあまたな士郎」

「おお、またな」

「感謝する」

「別にいいよ。幼馴染、それも好きな男と話したいっていうのはあるだろうからな」

後半は彼女だけに聞こえるように話す

「な!!」

「わかりやすいのか?」

小声でそう言われる

「いんや、あいつにはまだバレてないと思う。でも、気を付けたほうがいいぜ~♪あいつモテそうだからな」

「・・・肝に銘じておこう」

(真面目だな~あのおまわりさんと一緒かな~)

(ちょっと眠いし寝るか)

誰か知らないやつの声が近くで聞こえてきたが無視して寝た。

そして俺が目を覚ますと

彼らの言い合いが始まっていた。

 

 

その後どうなったかというと、

先ほど声を荒げていた女子生徒、セシリア・オルコットと織斑、そして、俺、この3人で代表決定戦を行うことになった。

更に、男子組には専用機が渡されることになった

(まあ、予想はしていたがこんなに早くこいつを使うことになるとわな)

そう言うと士郎はVSチェンジャーを取り出した

こいつらを使うのが今から楽しみだぜ、なあ?

コレクション達。

そして、赤、青、黄の戦闘機を三つつと赤、緑、ピンクのパトカーを三つそして赤い銃に金と銀の列車が2つくっついた銃そして金と銀の列車を二つ、更に黒い色をした飛行機と戦車を取り出した。

(さあ、来いよ俺専用のIS、コレクションナンバー0“フロストマスター”!)



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3

この作品では白式と白騎士は別個体となっています
というのも白騎士を統合する前にザミーゴが盗んだからです
篠ノ之束が出てきた所は代表決定戦の前の話です


(とまあ、あんなことはいったが俺はまず敵の情報しらないとな~俺あいつのISのことなんも知らないからな)

士郎は考えながら自分の部屋に入った。

彼の部屋はもともと物置だった場所を無理やり部屋にしたものであったんだが彼がなぜこんなところを部屋にしているのかというと

(まあ、とりあえずはISの情報をいただこうかな)

そういうと彼はパソコン開きIS学園のホームページにとんだ

(さてとここから)

そして彼はビクトリーストライカーを取り出しパソコンの画面につけた

”キュピーン“

小気味いい音と共にホームページから様々な情報を保存してあるページへととんだ

(さてと、何かいい情報はないかな~?)

そう言いながら彼は、自分のパソコンにUSBメモリを差し込み操作する。

彼は自分がギャングラーであった時の名を偽名として様々な国で活動していた、時にはハッカーとして、時には傭兵として、そしてまたある時は怪盗として、様々な国でザミーゴ・デルマの名は有名になっていた。

彼はコレクションの力を使って様々なことをしていたのだ、今回のこれはハッカーとして、といっても彼に高度なハッキングの技術などない、だが彼はダイヤルファイターを使ってこれを行っていた。

ダイヤルファイターには鍵を開ける力が宿っている。しかし、その力の真髄はギャングラーの金庫を開けることである。

ギャングラーの金庫は人間では普通開けることができない、だが、ダイヤルファイターならば可能である

そして、人間界にあるものでダイヤルファイターに開けられないものはない

たとえ大天才と呼ばれる篠ノ之束がプロテクトをかけ保存してあるデータや、様々な国でブラックボックスと言われているISコアであったとしても

(よし、こんなもんでいいだろう)

彼はUSBメモリを抜くと彼は仕上げに入る

(本当この力は便利だな)

そして彼はパソコンに手をかざしその後パソコンを閉じた

そう、これこそが彼の新たな力パソコンなどの情報を扱う電子機器に手をかざすと

自分のデータベース内に侵入しようとする者の機械を『フリーズ』つまり動かせなくする、例えどんな対策を取ろうとも探ろうとすれば止まってしまう

さらに彼はそれを応用して監視カメラの目もごまかしている。

彼が手に入れたもう一つの力、指を弾くことで監視カメラの動きを止めることができる。その時にわざと時間だけは止めず動かすことでカメラを見るものは異常がない様に感じるそうすれば後は簡単である鍵はダイヤルファイターで開けるためセキュリティに引っかかることもない。

だから楽に、まるで自分の部屋で棚からモノを取り出すかのように盗み出すのである。

(まあ後は試合の日を待つばかりだな)

 

 

 

そして、試合当日まず第一試合は織斑一夏VSセシリア・オルコット

結果は一夏の敗北。だが一夏は土壇場でファーストシフトに至りセシリアにギリギリまで食らいついた。

(まあ初めてにしては良かったんじゃねえの)

そして次は彼の番である

「月詠、お前のISが届いたが、これが本当にお前のISなのか?」

そう言って織斑千冬が見せたのは、彼が持っているダイヤルファイターのような見た目をしている、もちろん彼女がそのことを知るはずもないため彼女の疑問も最もである。

「ええ、合っていますよ。」

そう言って彼はそれを受け取る

そして

「相手はもう準備してある。お前もはやk」

フロスト!

「「!!!」」

「ふっ」

“カキーン”

「はっ」

“バンッ”

“チャキーン”

彼はいきなりISを銃に取り付けたかと思うと外に打ち出し気づいたら自分たちが見慣れているISの待機状態になって彼のうでに腕輪としてくっついていた

「んじゃ行ってきま~す」

そういうと、彼はISを展開し、アリーナに飛んでいった

「「・・・」」(゚д゚)

ピットには呆然とした先生たちがいた。

 

一方その頃アリーナでは

「まず、月詠さん、あなたに、謝罪をさせてください」

「あ?謝罪?」

「この度はあなたのことひいてはあなたの国を罵倒してしまい誠に申し訳ございませんでした!!」

「あ~別にいいよ俺はそんなに気にしていないから」

「そうですかありがとうございます。」

すると、急に彼はプライベートチャンネルを開き。

『それよりもさあ~』

「はい?」

『お前、織斑に惚れただろ。』

「なっ!」

『図星か~?』

「そ!そんなことよりも早く始めましょう!」

「そうだな~」

「手加減なしで行かせてもらいますよ!」

「いいぜ~そうこなくっちゃな!」

“ビー”

試合の始まる音と同時に二人は銃を構えて打つ。

二人共避けるが先に動いたのはオルコットの方であった。

「さぁ踊りなさい!!私とブルーティアーズが奏でる円舞曲<ワルツ>で!!」

彼女は、言葉を発しながらビットを六機繰り出してきた。

(いきなりかよ!!)

そう思いながらも紙一重でよけ続けながら観察を続ける

(くそ~、データだと、あいつ最初は二機ぐらいしか出さなかったのによ~。しかも、今回は相手を舐めていない、あいつの目、動画で見たのでは相手を見下して余裕綽々っていう感じだったが、今は違う、完璧に俺の動き一つ一つを警戒し観察してやがる)

(こりゃまいったな、こうなったら、こっちも奥の手を出すしかないな)

「って、ヤバ!!」

気づいたら彼の周りには4機のレーザービットが囲んでいた。

「終わりです!!」

“ドゴーン”

言葉とともに放たれたレーザーは彼の体に命中したように見えた。

だが、

ビクトリーストライカー

「!!」

立ち昇る土煙の中からこの音が聞こえた

彼女は驚愕した、何故まだ倒れていないのか?だがそんな事を考える暇は与えられず矢継ぎ早に音は続いた。

111

ミラクルマスカレイド

スーパー怪盗チェンジ

ルパ~ンレンジャー

その音と同時に煙が晴れそこに立っていたのは、

「危ねー間に合ってよかったー」

銀色の上部鎧に飛行機の羽がついたものを着ている士郎であった。

「さ~てと反撃開始だな」

 

 

試合の結果?まあ、勝ったけど結論から言うと

やりすぎた。

本気だそうとしてビクトリーストライカーを使いさらに念には念を入れてルパンマグナムも出した。

それからはもうひどかった。

どんな攻撃をしてもすべて予知で避けて、あいつがどんな回避の仕方をしてもこれまた予知で攻撃は全て当たる。

しかも、止めの一撃としてマグナムによる攻撃をしたが凄かったもん。

まさかあんな威力出るなんて、あいつ最後白目むいてブッ倒れてたし、観客ドン引き、そしてピットに運んだら目を覚ましたけど直ぐに織斑に泣きついていたもん、みんなどう反応すればいいかわかんなくなっていたし。

取り敢えず、あいつに謝罪して和解できたものの織斑と試合しようとしたら

あいつ断りやがった。

しかも先生もそれを容認しやがって、俺が何したってんだよ!

・・・冗談です。こうなる心当たりめっちゃあります。

取り敢えずクラス代表は一夏になった。

そして俺は影でオーバーキルと呼ばれるようになった。

泣きそう。(´;ω;`)

 

―某所―

皆様初めまして、私の名前は篠ノ之束といいます。

突然ですが、みなさんは物を失くしたことはありますか?

家の鍵? 携帯電話? 結婚指輪?

確かにどれも大事なものですね。ですが私は私にとって命の次くらいに大切なものをなくしてしまいました。

何かって?それは、

「白騎士がなーい!!」

どこをさがしても!どこにも!白騎士が無い!

なんで!?なんで!?なんで!?

ここに侵入できる奴なんているはずないし、仮にいたとしても迎撃用のゴーレムが対処しているはずなのに!

ゴーレムには血はおろか傷一つない、それどころか少し埃もかぶっている。

これは、つまりゴーレムは完全に動かなかったということ。しかも、扉にも傷一つ付いていない!しかも、監視カメラにも怪しいものは何も映っていない!こんなことはありえない!束さんのセキュリティを破るだけでなく監視カメラにも映ることなく白騎士を盗むなんて!

「束様!」

「何!?クーちゃん今束さん忙しいんだけど!」

「実は、IS学園から暮桜の反応が消失しました!!」

・・・・は?

「ほんともう、どうなってんのさー!!!!!」

 

 

(やっぱこの二つのISはなんか違うな~なんというかこう凄みがあるって感じだ)

その頃、士郎は盗んできた暮桜と白騎士を自分のアジトであるコレクションナンバー5050自由な場所(Une place lidre)という空中庭園のとある一室で飾って眺めていた。



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4

「よお士郎!・・ん?なんか落ち込んでね?」

「よお、織斑お前は相変わらず元気そうだなうらやましいよ」

「何かあったのか?」

「お前も知ってんだろ?俺がなんて呼ばれているか」

「え?なんだったっけ?」

「いや、ほらこの前の試合のやつ」

「ああ!あれか!確か~そう!オーバーキルだったか?」

「うぐっ!!」

「はぁ~」

「一夏」

「なんだよ箒?」

「止め指してるぞ」

「あっ!ご・ごめん」

「ははは、そんなにやりすぎちゃったかな~そんなにやったつもりなかったのに~でもあれかな~おれもしかしてひととずれてんのかな~。俺、あんまり友達もいないし~でもしょうがねえじゃんなんか燃えてきちまったんだしよ~。さすがの俺も落ちこむ時はおちこむんだぜ~。せめてもっといいあだ名なかったのかよ~」

「はぁー」

「本当ごめん」

「そんなことよりもさー、皆聞いた?二組に来たっていう転校生の噂」

「?なんだそれ」

「なんか、中国からきた子らしいよ」

「きっと、私の存在を危ぶんでの転入のはずですわ!」

「このクラスに来るわけじゃないんだろ?それに、最近入ったばっかりの奴に警戒も何もないだろ」

「「「うっさいオーバーキル」」」

「俺泣くよ」

「まあともかく、織斑君クラス対抗戦頑張ってね!」

「デザートフリーパスのためにも頑張って!」

「今のところ専用機持っているのは一組と四組だけだから、余裕だよ」

そんな風に話していると、

「その情報、もう古いよ!」

教室の入口から声が聞こえた。

「二組も専用機持ちが代表になったからかんたんには勝てないわよ!」

「鈴?鈴じゃないか!」

「そうよ、中国の代表候補生凰鈴音!今日は宣戦布告をしに来たのよ!」

「何カッコつけてんだよ?にあってないぞそれ。」

「な、なんてこというのよ!」

その後、そんなところで話していたので織斑千冬が来て彼女に一撃。

その後そそくさと帰って行った。

 

 

その後

「ではこれより、ISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。オルコット、織斑、月詠、試しに飛んでみろ」

「「「はい」」」

三人はISを展開して待機している。

「よし、飛べ!!」

織斑千冬の言葉を合図に一斉に上空に飛ぶ士郎とセシリアの二人。対して一夏は一足遅れて飛んだ。

「何をしている!スペック上では白式の方が他の二機に比べて速いぞ!」

「そんなこと言われても、どうやって飛んでいるのかわかんないし・・・」

「一夏さん、私が後で飛び方のレクチャーをして差し上げましょうか?」

(なんか、先生のあの言い方腹立つな~まるで本来はこいつの方が遅いみてーじゃん。そうだ!)

その後、士郎が取り出したのは赤い戦闘機とパトカーであった。

そして、少し止まり、

レッド!

010

マスカレーイド

怪盗ブースト!

「おい!月詠、貴様何をしている!」

「ちょっと待っててくださいよ~」

(さらに~♪)

一号!

パトライズ

警察ブースト!

「これでよしっと。」

「んじゃ、早速!」

“ビュン!!!”

「「「!」」」

「なんだよあれ!?早すぎんだろ!」

「さすがに速すぎますわ!月詠さん、どうやってあのスピードを?」

(な、何なんだあのスピードは、桁違いにも程があるぞ!)

(やっぱきもち~な~♪)

彼のスピードに圧倒されながら千冬はメガホンで次の指示を出す。

「つ、次は急降下と急停止をやってみろ!目標は地上から10cmだ!」

「なら最初に私から行かせてもらいますわ。一夏さんお先に失礼します。」

初めにセシリアから降り始めた段々と地上に近づいてきたところで急停止する。

結果は。

「・・・・12cmだな」

「くっ!もう少しでしたのに!!」

「次!」

「じゃ、俺がいくぜ~」

「お、おう。」

士郎も降りてきたがスピードが段違いであった。

「馬鹿者!そんなスピードで・・」

しかし、すごいスピードで降りてきたため砂埃が上がっていたが、激突音が一向にしない。

少しして砂埃が晴れると、

「な!!」

そこには地面に顔面から激突しそうな体勢になっていながらも停止している彼の姿であった。

「早く測ってくださいよ~」

「あ、ああ」

測った結果は、

「・・・10cmちょうどだな。上出来だ。」

「ありがとうございま~す」

「次は、織斑!降りてこい!」

「はい!」

千冬に言われ、急降下を始める一夏。

段々と地上に近づいていくが。

(まずいな。このままだとあいつぶつかるぞ。こうなったら)

「ッ!月詠、避けろ!」

サイレンストライカー!

グレイトパトライズ!

超警察チェンジ!

パトレンジャー

彼は、黒い色の戦車を取り出し、銃に取り付けその後、打つと彼の体に金色の上部鎧で肩の所にキャノンが取り付けられた。

そして、

「はっ!」

彼が、手をかざすと、

「ん?なんともない?どうなってんだ!」

「なっ!」

「フー間に合った」

一夏の体が浮いていた

「なんで浮いてんだよ!どうなってんだこれ!」

「どうなっているのだ。説明しろ!月詠!」

「これですか?これは、さっき取り出したサイレンストライカーの力ですよ」

そう言いながら彼は力を解除して一夏を下に下ろす。

その後は、本来ならば装備を展開するはずだったのだが、先生たちは士郎の尋問に時間を使ってしまいほとんど何もできなかった。

(あ~だっる)

(もう寝よ)

その後、士郎は部屋に戻ってからすぐに着替えて寝た。

まさか後日あんな事が起こるとは夢にも思わず



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5

クラス代表戦当日

「おいおい、なんでこうなっちまうんだよ~」

クラス代表戦の時になんと謎のISの乱入によって代表戦は中断されたもののその時に試合を行っていた一夏と鈴は現在謎のISの相手をしている。

(しかもハッキングによってどこのドアも開かなくなっちまっていやがる)

(こうなったら、やるしかねえか)

「先生!ちょっとどいてもらえますか」

「な、何ですか月詠君!」

「月詠、お前まさかこのハッキングを解除出来るのか?」

「ええできますよ。だからどいてくださいよっと」

そう言って彼は機械にダイヤルファイターを置いた

“キュピーン”

そんな音と同時に

「操作が戻った!」

「そんじゃあ俺も織斑達のほうに加勢しに行ってきます」

先生達の返事も待たず彼はISを展開しピットを出て行った

「織斑、凰、大丈夫か!!」

「士郎!ああ、大丈夫だ!」

「大丈夫よ、代表候補生を舐めないで頂戴!」

「そうか、ならよかった!それと朗報だ。」

「そのISは無人機だ!」

「「!」」

「だから思う存分ぶちかましてやれ!」

「そんなこと言ってもあいつに攻撃が全然当たらないんだけど!」

「俺の指示に従えばうまく攻撃も当たるし回避もうまくできる!」

「そんなの信じれるわけg「分かった!」って一夏!」

「大丈夫!あいつがあれを使えばまじでそうなるから!」

(分ってんな~こいつ)

そして、彼はビクトリーストライカーを取り出し

ビクトリーストライカー!

111

ミラクルマスカレイド

スパー怪盗チェンジ!

ルパ~ンレンジャー

「行くぞ!」

「凰!右斜め上に打て!」

「あ~も~やってやるわよ!」

“ドン!”

「・・・!」

彼女が指示通りに打つとほんとに当たった

「嘘―!」

「な?言っただろ」

「気を抜くなよ~次は織斑、お前の方に突進してくるから零落白夜でむかえうて!」

「了解!」

“ズバッ”

(よし!このままなら行ける!)

「二人共、ちょっとこっちに来てくれ!」

「わかったわ!」

「おう!」

「俺の肩の所に付いてるダイヤルを回してくれ」

「これを?」

「そうだ、これで俺が止めを刺す」

「分った!」

「こっちも大丈夫だ!」

181

二人がダイヤルを回す、すると彼の銃の先にエネルギーが溜まる

「はっ!」

そして放つ。

“ドゴーン”

それによって無人機は破壊される

「フーやっと終わったな」

「お疲れー」

「あーもう疲れたー」

「じゃーもう俺は部屋に戻る」

「そうか、ゆっくり休めよー」

その声に彼は手を振り答える

 

 

 

その日の夜の某所

千冬はある人物に電話を掛けていた

「ハロハロ~ち~ちゃん久しぶり」

「ああ、久しぶりだな束」

「それにしても珍しいね~そっちからかけてくるなんて?」

「ああ、少し聞きたいことがあってな、早速だが今日無人機が学園にやってきた。これはお前の差金だろ」

「え~なんのことかな~?」

「まあいい。今回は怒ってるわけではないのだ」

「え?なんで?」

「実は無人機が来た時にハッキングもされてなその時のハッキングはとても強力で誰も開けられなかった」

「そうなんだ~でもそれとこれってどう関係g「だが」え?」

「そのハッキングを解いた者がいた。それも、一瞬でだ」

「嘘でしょ!束さんのハッキングを解くなんて!」

「やはりお前だったか。まあいい、その解いた者は不思議な道具を使っていてな飛行機のおもちゃのようなものを当てただけで解いたのだ」

「それでそいつ誰?」

「まあ待て。実はなその者から説明を受けたんだ『これはどんなものの鍵を開けることができるものだ』、と、そしてその者からその機械を借りたんだが私たちが使っても鍵があくどころか反応一つ見せなかった」

「!」

「そうつまり、そいつしか使えないということだ」

「ねえ、ちーちゃんそいつ、だれ?」

低い声でそう言う

(こいつのこんな声は久々に聞いたな)

「その者は、二人目の男性IS操縦者である月詠士郎だ」

「・・・そっか」

(こいつにしては反応が薄いな?)

「ねえ、ちーちゃん、実はさあこんなことがあったんだー。」

「なんだそれは」

「それはね・・・」

「!」



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「中止?・中止・中止・・・」

「もう・・パスの夢・・・・かなわない・・・」

「あ・aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」

クラス代表戦の中止によって、フリーパスの夢が消えてしまい一組はカオスと化していた・

(いや、大げさすぎるだろ、たかだかデザートのフリーパスで)

とそんなクラスに、吉報が舞い込んできた、

「はい皆さーん、席についてください。今日このクラスに転校生が来ます」

『!』

(あ~あいつらか、確かデータの中にあった)

「シャルル・デュノアです。この国では不慣れなことも多いと思いますがよろしくお願いします。」

「え、男」

「きゃああああああああああああああああああっ!」

女子たちの歓声が教室に響き渡る。

「男子!3人目の男子!」

「美形!守ってあげたくなる系の!」

「騒ぐな!静かにしろ!」

“シーン”

千冬の一言で静かになる。

「次、挨拶をしろ。」

「はい、教官」

「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではない、そしてお前もここでは一般生徒だここでは織斑先生と呼べ」

「はい、了解しました」

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

「・・・・」

「あの・・以上ですか?」

「以上だ」

入学当初の一夏のような挨拶をした彼女は一夏を見つけると、

「貴様は!」

そう言いながら手を振り上げ、そして、

「オット!この手をどうするつもりだったんだ~?お前」

振り下ろそうとした時にその手は士郎によって止められる。

「なっ!貴様、離せ!」

「そうはいかねえよ、こんなんでも俺の数少ないダチなんだからよお。」

「おい!こんなんってどうゆうことだよ!」

「月詠、離してやれ、そしてボーデヴィッヒそのようなことはしようとするな」

千冬の言葉で士郎は手を離し、彼女は憎らしげに、

「私は、認めん!貴様があの人の弟であることを!」

そういって彼女はその場を離れた、

「お前、あいつから恨まれるようなことしたのか?」

「いいや、全然。そもそも初対面だ。」

「そうか、じゃあ何だろな~?」

「さあな?」

「それでは、次は実施訓練だ。遅れないように移動しろ。」

(おっと。なら、急がねえとな~それにしてもあいつ・・・)

「君たちは、織斑くんと月詠君だよね。これから宜しくね」

「おう!よろしくな!」

「ああ、よろしくな。」

(それにしてもこいつ。本当にこれでバレてないと思ってんのか?)

「それより急ごうぜ~」

「ああそうだな急がねえと」

 

 

「あ~やっとついた」

「やっぱ慣れねえな~あの騒ぎは」

「なんでみんなああなっていたのかな?」

「んなもん、俺らが男だからに決まってんだろうが」

「あ、う、うん!そうだよね!」

(こいつ、ほんとなんでこんなにも演技下手なんだよフランスの奴らもしかして俺らバカにしてんのかな?)

「そんなことより早く着替えようぜ」

「そうだな。」

“バサッ”

「わあっ!?」

「どうかしたか?」

「い、いや、なんでもないよ」

「そうか」

「・・・」

(本当にこいつは。)

「はあ~。」

「どうした?」

「いや、なんでも」

 

 

 

「では、本日からは格闘及び射撃を含む実施訓練を開始する。まずは見本として凰、オルコット。」

「「な!」」

「なぜですの!?」

「専用機持ちだからだ。お前たちならすぐに準備出来るからだ。」

「それに・・・」

「「!!」」

「やってやろうじゃない!」

「やらせていただきますわ!」

(ほ~織斑をネタに釣るとは考えたな~)

「鈴さんと対戦ですか?」

「コイツとやれば良いの?」

(あ~あ、やっぱあいつら仲悪いのか)

「慌てるな馬鹿ども。対戦相手は。」

「あああーどいてくださーい!!」

上を見ると山田先生がISを纏って俺に突貫してきている風景だった。

(何やってんだあの人)

サイレンストライカー!

グレイトパトライズ

超警察チェンジ!

パトレンジャー

「ほいっと。」

士郎は先生がいる方に手をかざし先生の動きを止めそしてゆっくりと降ろした

「月詠君、ありがとうございます~。」

「どういたしまして~」

「・・・凰、オルコット。お前らの相手は山田先生だ。」

「織斑先生、流石に2対1は。」

「無理だと思いまーす!」

「大丈夫だ、貴様らは山田先生には勝てない。」

“ピキッ”

(お~見事にキレてんな~)

その後

「準備はいいか。」

「はい、できてます。」

「織斑先生、速くしてください」

「潰す・・潰す・・つぶす!」

「では、初め!」

 

 

 

 

結果を言うと山田先生の勝利で終わった。

初めセシリアがビットを飛ばして牽制をしていたが前に出ていた鈴に攻撃が当たって鈴の攻撃が外れた、その後二人が言い合いを始めてしまいそのあいだに先生の一撃によって二人共落ちた、その後のグループ訓練も無事終了した。

 

 

(月詠の奴には変わったところはなかった。)

(なら、私の思い過ごしか。)

(だが、あいつはまた妙な機械を使っていた。)

(それに、)

―――――――――――――

――――――――

『それはね、私の隠れ家からは白騎士が、IS学園からからは暮桜が消えたんだよ。』

『!』

『どういういうことか理解できないかもしれないけど言葉通りの意味だよ白騎士のほうは束さんが管理していたのにも関わらずにね。』

『追跡はできないのか。』

『本来ならできるんだけど、今は無理だね』

『なぜだ、暮桜にも白騎士にも発信機が付いているはずだろ。』

『うんそのはずだけどね。発信機は取り外せないし解除もできないということはつまり反応だけで見ると地球上から消えているっていう反応の仕方なんだよ。』

『なっ!そんな馬鹿な!?』

『反応だけで見ればってことだよ。今の話を聞く限りそいつが一番一番怪しいと思うよ』

『月詠のことか。』

『そう、そいつ、できるだけ警戒してね』

『ああ、分かった』

―――――――――――

―――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――

(束の推測どうりならあいつが白騎士と暮桜を持っていることになる)

「月詠、お前は一体何者なんだ。」



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「さてと、改めてあいつらのこと調べ直すかな」

士郎は自室でパソコンを開き改めて転校生たちについて調べ直していた。

(いくらなんでも、演技の教育ぐらいしとくはずだ。)

士郎は、いや、ザミーゴはいつも、相手がどう行動をするかを考えてから行動に移すようにしていた。

そうしなければ、自分に不利益になることは確実だし、彼は今学生、表の情報が知られるのは困る。

しかも、今回のようにスパイが学園に現れることもあると考え事前に調べるように習慣をつけるようにしていた。

そうすることでいつどんな情報にも瞬時に対応することができる。

だが、今回は違う、今回は雑で、わかり易すぎる。

一目見ただけで今回のスパイはこいつだと分かった。

先に見て確認した通り。

だが、分かりやすい。馬鹿なんじゃないかというぐらいに。

(もしかしたら、わざとかも知んねえ)

「ほんと、お前らは何を考えてんだ。デュノア社、そしてシャルル、いや、シャルロット・デュノア」

 

しばらくして、情報集めの休憩のために外に出た士郎だったがアリーナの方から物音がしたため見に行くと

(あのやろやりやがったな。)

鈴とセシリア、を打ちのめし見下ろしているラウラ・ボーデビッヒの姿であった

 

その後、彼女を止めるために白式を展開して乗り込もうとした一夏の手助けのためダイヤルファイターでアリーナのバリアを解除した。

その後、鈴たちを保健室に連れて行き、士郎は部屋に戻って寝た

次の日、

今日は学年別トーナメントがある日、本来であれば2対2の戦いになるはずだが

「なんで俺だけ一人なのかな~」

そう、士郎は一人でしかも2対2対1である、

しかもその相手は、

「必ず貴様を倒す。織斑一夏」

「まさか、こいつと組むことになるとはな」

「行こうぜシャル!」

「うん!行こう一夏!」

「なんでこいつらと一緒なんだよー!!」

そう何かと因縁がありそうな人たちと一緒なのである

「辛い。」

(さ~て、バカ真面目にあいつらの相手せずに弱ったところを叩く!ってやりたかったが)

「はあ!」

「くっ!」

「もらった!!」

「私のことを忘れてもらっては困るな!」

(なんか、普通に放置されてね?)

(まあいいよ楽できるし、でもさあいくらなんでも完全スルーはなくない)

(始まる前に、何か言われると思ったのに言葉はおろか目すら合わせてもらえないって)

(なにこれ俺間違えて来ちゃった?それとも、あのコレクション金庫に入れて来ちゃったかな~)

(まあそろそろ何か起こりそうな気がs「ぐ、が、gggggggggggggggggggggg」お、来たな。」

「な、あれは。」

「千冬・・・姉?」

「やっぱあいつについてたか、『VTシステム』」

「何とかならないのか。」

「おい、織斑!」

「士郎!いたのか!」

「ぐっ!まあいい、とりあえず俺があいつの中からボーデビッヒを引きずり出す!」

「できるのか!」

「ああ!だからお前はあいつを受け止めくれ。その後は俺があれを片付ける。」

「分かった!まかせたぞ!」

「僕にも何かできない!?」

「お前は織斑を運んでくれ」

「分かった!」

「よし!いくぞ!」

(今回はこいつだな)

サイレンストライカー

グレイトパトライズ

超警察チェンジ

パトレンジャー

「ハアッ!」

「gggg!」

士郎は重力操作によって相手の動きを止め、

「よし!」

”チャキーン”

「おっとと。」

「おい!大丈夫か!?」

「大丈夫だよ一夏。ボーデビッヒさんは気を失っているだけだよ。それよりも、」

「あいつなら大丈夫だよ」

 

 

「さてと本来ならもっとゆっくりお前のことを研究しながら戦いたいが。」

「gggggg。」

「悪いがさっさと済まさせてもらうぞ。」

そう言うと、ルパンマグナムを取り出しVSチェンジャーに取り付けた

ルパ~ンフィーバー!

ア~ン、ドゥ~ウ、トロワ!

いただき、ド、ド、ド、ストラーイク!

「ハッ!」

“ドンっ”

「g、gggggggggg!」

“ドガーン”

「いっちょあがり~」

 

 

(いや~昨日は疲れたな~部屋に戻ってすぐ寝ちゃったよ~)

(そういえば。あいつらいねえな。なんかあったのか?)

そんなことを考えながら席についていると、

「み、皆さん、おはようございます・・・・・」

疲れた様子の山田先生が教室に入ってきた。

「今日は、ですね・・・皆さんに転校生を紹介します。転校生といいますか、もう皆さんには自己紹介は住んでいるといいますか・・・」

『?』

(何言ってんだ?)

クラスのみんなの頭にはてなマークが浮かんだ。

「じゃあ、入って来てください」

「失礼します」

(ん?この声は。)

「シャルロット・デュノアです。改めてよろしくお願いします。」

「な!!」

(何やってんだよこいつ!?これじゃあスパイになんねえだろ!!)

「ということで、デュノア君はデュノアさんでした。はあ、また書類が残業が・・・」

山田先生がなにかブツブツ言いながら遠い目をしている

(何やってんだこいつ。一体なにが目的だ?こいつは一体)

「え?デュノア君って女?」

「デュノア君は美少年じゃなくて美少女だったの!?」

「同室の織斑君が知らないってことは―――――――――」

「そんなことより皆!昨日は男子が大浴場を使ってた日よ!!」

『!!!』

「じゃあ月詠君も!」

そう言ってほとんどの女子は士郎を見たが

(IS学園在学中は自分の身を守れるから?いや、でも理由がねえコイツが会社を裏切る理由が!会社に嫌気が差した?ならなんでもっと前に正体を明かさない!?わからない!コイツが何を考えてるのか全くわからない!)

無言で驚きながら考えている士郎を見て悟った

『あ、これは知らなかったやつだ』と、

そして、

“ドガァァァン”

「一夏――――――――――――――――!!」

鈴がISを纏いドアを突き破って入ってきた、

「り、鈴!お前なんで、」

「うっさい!この馬鹿!」

そして、一夏に向けて攻撃を放ったが、、

「あれ?死んでない?」

一夏の前にボーデビッヒがISを纏って攻撃を防いでいた、

「助かった、ありがt!?」

しかし、感謝の言葉を言おうとしたら一夏はボーデビッヒに唇を奪われていた

「お、お前は私の嫁にする!決定事項だ異論は認めん!」

『え、』

『ええええええええ!』

朝の一組に声が響いた



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8

この日、士郎はとあるショッピングモールにいた。

無論買い物に来たわけではない

ザミーゴ・デルマとしての仕事の話があるためである

(さ~てどこだったかな~)

彼は、仕事の話がされる店を目指し歩いていた。

そして、その後ろを付ける六つの影があった、

「あいつどこにいくのかな?」

「それを突き止めるために来たんでしょ!」

後ろを付けているのは臨海学校に行くための買い物をしていた一夏達であった。

「なら聞けばいいのではないか?」

「いや、多分あいつは教えぬだろうな」

「なら、あとを付けるしかしかありませんわ!」

「でも、これストーカーみたいだよ」

確かに、傍から見れば、これは集団ストーカーと思われても仕方ない物である、

(なんであいつら付いてきてんだ?)

そして士郎はそのことに気づいていたが、

(面白いからこのままでいいか~)

彼は、面白がっていた。

そして、

(お、着いた。)

彼は約束の店にたどり着き店に入った。

しかし、一夏達は、混乱していた。

「なんであいつあんな店に!」

「知らないわよ!」

その店は、なぜこのショッピングモールにあるのかわからないような高級店であった。

「ど、どうしよう。」

「と、とりあえず入りましょう!」

「でも俺、そんなに金ない。」

「「「同じく」」」

「私はある程度の金ならある、嫁よ、一緒に入るか?」

「え、いいのか。」

「ああ、好きな人に何かするのは当然だから。」

「わ、私がみなさんの分も払いますわ!」

(ラウラさんにだけいい格好はさせませんわ!)

そんなやりとりをしながら店に入るが、

「申し訳ございませんお客様、この店は完全紹介制ですので今回はお引き取りください」

と、言われ、追い出された。

そして、帰りにクレープを買いベンチに座りながら話していた

「ダメだったな~」

「そうだな」

「そうね~」

「そうですわね」

「うまい!」

「そうだね~」

それぞれ、思い思いのものを食べていた。

だがふと、ラウラがある疑問を口にした。

「そういえば、あそこは紹介制なんだよな?」

「ん?ああそうだな。」

「いきなりどうした?ラウラ」

「ならなぜあいつは入れたんだ。」

『!!』

そう、なぜ彼はあの店に入れたのか?

たまたま入った、ということはできない店である。

なら、彼は、誰かと会う約束をしていた。

なら、一体誰だ。

最後の最後に疑問が残る面々であった。

 

 

 

そして、その頃

「分かりました。この仕事引き受けます。」

「頼んだよ。国の命運がかかっているかもしれないんだ。」

「お任せ下さい。」

「頼んだよ、ザミーゴ・デルマ」

士郎、いや、ザミーゴは仮面を付け仕事の話をしていた。

この仕事が後にある少女達との出会いになるとは彼はその時まだ思いもしなかった



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9

「海だ~」

『Fooooo!!』

海を見てテンションが上がる女子達、

「海か」

海を見てつぶやく

「どうした士郎?」

「いや、綺麗だなと思ってな。」

「ああ!そうだな!」

(こいつは、ほんと元気だな。)

そう思いながらまた、バスの窓から海を見る

 

「全員揃っているな?今日から、三日間お世話になる花月荘だ。従業員の皆さんの仕事を増やさないようにしろ、いいな」

『はい!よろしくお願いします!!』

千冬の言葉の後みんな挨拶をする。

ここ花月荘はIS学園が毎年お世話になっている場所であり。今回のような特殊なケースにもすぐ対応できるようだ。

「すみません。あいつら二人のために入浴時間の調整をさせてしまい。」

「いえいえ、大丈夫ですよ。」

千冬が女将さんと話している。

その後、士郎達のところに来て。

「私はこの旅館の女将をしています、清洲景子です。よろしくお願いしますね。」

と自己紹介をされた。

「月詠士郎です。よろしくお願いします。」

「織斑一夏です。よろしくお願いします。」

互いに自己紹介をおわらせその後は、みんな、部屋に行き水着に着替え海に出た。

(男子は教員と一緒の部屋である)

その後はみんな思い思いに楽しんでいた。

そして士郎は、エックストレインシルバー&ゴールドを使い浜辺が見えないくらい遠くの海の上まで行き日傘を差し寝ていた。

「ん、ファ~ァよく寝た。っと、そろそろ戻るかな」

起きた士郎はその後騒がれないように浜辺まで戻り旅館で夕食を取り寝た。

 

 

 

 

次の日専用機持ち達と箒はある場所に集められた、

「よし、専用機持ちはこれで集まったな。」

「ちょっと待ってください箒さんは専用機を持っていませんわ。」

「そ、それは、」

「私から説明しよう、実はな、「ちーちゃーん!」」

『!』

突然した声の方向に皆が驚くと気づいた時には、織斑先生が誰かをアイアンクローして持ち上げていた。

「あの、先生、そちらの方は、」

「ああ、そうか、ほら束挨拶をしろ。」

「え~、めんどくさいな~。」

そう言うと、彼女は士郎たちの法を向き、

「私が天才の束さんだよ。ハロー。」

「束って。」

「ISの開発者で天才科学者の、」

「篠ノ之束。」

(な~にが天才だ、天災の間違いじゃねえか。)

自己紹介を終えた彼女は突然こういった。

「さあ、大空をご覧あれ。」

そう言ってみんな上を見ると上から、何かが降ってきた、

“ドスン”

そう鈍い音が響いたあと、

「じゃじゃあ~ん、これが箒ちゃん専用機こと、紅椿。全性能が現行ISを上回る束さんお手製だよ。」

そう言ったあと彼女はとんでもないことを口走った。

「何たって、この紅椿は天才束さんが作った第四世代型ISなんだよ。」

「第四世代!」

「各国でやっと第三世代型の試験機が出来たばかりだよ!」

「そこはほら、天才束さんだから、さあ箒ちゃん、今からISのファーストライズを始めようか。」

「さあ、篠ノ之」

そう言われて箒は紅椿に乗り込む、そして篠ノ之束によってフォーマットとフィッティングが高速で行われ、そのご装備の確認や試運転をかねての飛行などが行われた。

そしてその後篠ノ之束は士郎の方に近づき、

「君が月詠士郎だね。」

「はい。そうですけど。」

「早速だけどさあ、君にはここで、」

“パチン”

そう指を鳴らすと空からISが五機降ってきた。

「死んでもらうよ~。」



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10

「・・・。」

“ゴァ”

「ハッ!」

“サッ”

“バンッ”

“ドッ”

「・・・!」

「アイツしぶといな~、しかも束さんのゴーレムをもう三機も破壊して、一体どうなってるの?」

「束!」

「何?ちーちゃん」

「今すぐ、あの無人機を止めろ!」

「やだ。」

「なぜだ!」

「だって、束さんのアジトに侵入したかもしれないんだよ~」

「だがあいつがやったという確証はどこにもないだろ!」

「ちーちゃんはさあ、こんな言葉を知ってる?」

「?」

「“疑わしきは罰せよ”」

「な!」

「ということで止める気はないよ~」

「いや、もうすぐ終わりますよ。」

「はあ~?君さあ、大人をからかっちゃいけないよ。この状況でどうやt「ルパ~ンフィーバー」!」

ア~ン、ドゥ~ウ、トロワ!

イタダキ、ド、ド、ド、ストラーイク

「はあ!」

“ドンッ”

「・・!」

“ドガーン”

「フー、やっと終わった~」

「ありえない。」

「あ?」

「こんなのありえないよ!」

「なんで?どうして束さんのゴーレムが負けたの!なんで!束さんはそんな武器知らない!お前、どこで手に入れたの!」

「なんで・・・なんでなの」

彼女の言葉は発すると同時に大粒の涙を流していた。

そんな時、

「織斑先生!た、大変です!」

山田先生が士郎達の元に走ってきた、

「こ、これを、」

「お前ら今すぐ旅館に戻れ!」

そう言って専用機持ち達は旅館に戻り、旅館の一室に集められた

「皆、集まったな。では早速だが、本題に入らせてもらう。」

「今から‪四時‬間ほど前、アメリカとイスラエルが合同で研究・開発をしていた軍事用ISがあったんだが、そのISが暴走しこちらに接近中とのことだ。」

「そして、IS学園上層部は私たちに暴走したIS<銀の福音>の撃破を指令した。」

『!』

(馬鹿かよ上層部は。まだ学生である人間にそんなのの撃破を頼むなんてよ。)

「アメリカからの報告によれば中に人は乗っていないとのことだ。」

「だが、こちらにはそれほどの戦力はない、よって軍が来るまでの足止めをしt「もっといい方法があるよ~」なんだ束今すぐ出て行け。」

「まあ聞いて聞いて、ここは断然紅椿の出番なんだよ。」

「何!」

「気になる?じゃあ作戦を言うよそれわね~「やめておきましょう。そんな人の作戦起用するの。」は?」

『!』

「はあ~?君さあ束さんの作戦にケチける気」

「あんたの作戦は織斑と篠ノ之が活躍するが失敗する可能性が高い。」

「だったら、もっといい方法があるわけ?」

「ええ、ありますよ。」

「じゃあ教えてよ。」

「教えるよりも見てもらった方が早いんで全員外に出ましょう。」

 

 

 

ダイヤルライズ!怪盗ヘンケイ!

ルパンマグナム!

『・・・』(゚д゚)

「さらに」

ビクトリーストライカー!

ゲットセット

レディ?

飛べ!飛べ!ゴー!

ビ、ビ、ビ、ビクトリー!

そこには、士郎達とおんなじ位の大きさのロボットと大きな黒いジェット機が現れた

「こいつらを使って俺が福音を倒しに行きますんで」

「だ、だが、もし人が乗っていたらどうする。」

「ああ、それなら大丈夫ですよ。ラウラの時みたいにダイヤルファイターで引きずり出すんで。」

「そ、そうか、なら任せる」

『!』

「ちょっとちーちゃん!いいの!?こんな奴に任せて!」

「仕方ないだろ。お前の作戦よりも信憑性がある」

「でも、「ああ、もしかしてこいつ頼りないですか?」!」

そう言いながらルパンマグナムの肩に手を置く、心なしかマグナムが落ち込んでるように見えた。

「なら」

そう言いながら、青いレシプロ機の形をしたものを取り出しVSチェンジャーに取り付け

ブルー!

ゲットセット

レディ?

飛べ!飛べ!ゴー!

ブ、ブ、ブ、ブルー!

「さらに」

今度は黄色いローター飛行機のようなものを取り出しまたVSチェンジャーに取り付け

イエロー!

ゲットセット

レディ?

飛べ!飛べ!ゴー!

イ、イ、イ、イエロー!

そんな音と共に二つの物は少し大きくなって飛んでいきその後マグナムの両腕あたりに着いた、

「これなら大丈夫でしょ!」

「・・・!」<(`^´)>

「・・・」(゚д゚)

これなら大丈夫とでも言いたげな感じのマグナムに呆気に取られる彼女たち、

「っと、そろそろ行きますね~」

「あ、ああ」

そう言って士郎はビクトリーストライカーに乗り込みマグナムと共に飛んでいった

「すごいね、あいつ」

「ああ」

「もう束さんさぁ、どうしたらいいのかわからなくなっちゃった。」

「笑えば、いいと思うぞ。」

 

 

「・・・」

(誰か、この子をとめて)

そう、<銀の福音>には人が乗っていたのだ。

彼女の名はナターシャ・ファイルス、アメリカのISテストパイロットである。

彼女は自分のISをまるで子供のように可愛がっていた。

彼女は今日もいつものように福音と共にテスト飛行を行っていた、だが、その時に福音は暴走した。

だが彼女はなぜ暴走したかは薄々わかっていた、これは仕組まれたことだと、

(誰かは知らないけど、この子を暴走させるだなんて許さない!)

彼女の中に悔しさと怒りが湧いていた。

だが、それは次の瞬間に消えた。

「・・・!」

(何・・・あれ?)

そこには、腕が青と黄色の赤いロボットと黒いジェット機が近づいてきていた。

 

「やっと着いた。」

「さて、まずは」

そう言って彼は怪人体になり腰の金庫にピンク色の双眼鏡のようなコレクション『世界を癒そう』をいれた。

そしてその力を使い福音を調べた、

「やっぱいやがったな~」

福音の中に人がいることを確認し、その後すぐに金庫からコレクション取り出して

すぐにマグナムに指示を出した。

「あいつの背中に触れて中にいるやつを引きずり出せ!」

“ピピッ”

マグナムは了解したように音を出し福音と戦いだした。、

(っと、そのあいだに、)

サイレンストライカー

位置について!

よ~い?

走れ!走れ!出動!

勇・猛・果・敢!

士郎はその間にサイレンストライカーを起動させ近くの島にとめた、そして

「あっちも出てきたみたいだな、」

そして、入口を開け上を見ると、マグナムが女性を抱えて近づいていた

「・・・。」

「おっし、お疲れ、んじゃ、後は」

士郎は女性を受け取ると操縦席の後ろに寝かせ、その後サイレンストライカーの能力を発動させた。

「よし、これで島に戦いの被害は来ないな。」

その後、サイレンストライカーを降りたあと再びビクトリーストライカーに乗り込みマグナムと共に福音の前に姿を見せた。

「さあ!お前の力見せてもらうぜ~。銀の福音!」

「r、rrrrrrrrrrrrrrrrrr!」

 

 

と、まあ息巻いていたが決着はすぐに着いた。

結果?もちろん俺の勝ち、だがまあその後、コアを抜き取って戻ってきてみたら、

「・・・。」

「僕たち、何のために集められたんだろうね。」

「月詠さん強すぎですわ。」

「束、今から飲まんか?もう飲んでないとやってられない気がする。」

「うん、今日は飲もう、ちーちゃん。」

皆、落ち込んでいた、

「取り敢えず、山田先生。この人が福音の搭乗者です。」

「あ、はい、えっと、大丈夫ですか。」

「ええ、大丈夫、ちょっと状況についていけてないだけ。」

そう言いながら彼女は、俺の方を見た、

「そうですか、実は私もです。」

そう言いながら山田先生までも俺の方を見た。

なんだ?俺何かしたか?

『なんで自覚ないんだよ!』

そこにいる全員からそう言われた。

泣きそう。(´;ω;`)

その後、先生たちは報告をするため作戦室に戻り俺も部屋にもどった。

そして、臨海学校は終わった



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11

―某国の某所―

そこで、白衣を着た男が擦り切れた服を着た高校生くらいの少女を引きずって廊下を歩いていた。

“ガシャン”

「アグッ!」

檻に着くと檻を開け檻に少女を投げ入れる

「今日はここまでだ」

そう言うと男は檻から離れていった

「クッ!」

「おねえちゃん大丈夫?」

彼女に同じくらい少女が話しかけた

「大丈夫よ」

彼女たちは、姉の方は金色の短い髪にルビー色の瞳、妹の方は長い銀色の髪に金色の瞳、と、ほかの人とはとんど変わらない見た目をしているが一ヶ所だけ違うところがある、それは、

「ほんと、なんでこんなのをつけさせるのよ。」

「うん、なんでだろうね。」

背中に、金色の金庫が取り付けられているのだ、

「私、もうやだよ。」

「大丈夫よ、お姉ちゃんが付いているから。」

そんな風に話していると、

「?なんか騒がしくない。」

「ホントだ。なんだろ?」

「ひっ、た、助けてくれ!」

「悪いなこれも仕事なんだ。」

“ダンッ!”

「ふ~おわった。」

そう言うと彼は怪人体から人間体に戻り檻の中にいる彼女たちに気づいた

「ん?」

「ひっ」

「だ、誰よあんた!」

「あ?お前らそんなとこで何y!」

「何よ?」

「お前ら、その背中のもんどこから持ってきた。」

「は?いきなり何n「いいから答えろ!」ひっ!」

「ひ、拾ったって言ってました。」

「そうか。」

(こいつは、たまたま流れついた金庫だな、おそらくギャングラーは来てないだろうが。こんなことあんのか?)

「お前ら、これからどうしたい。」

「どうもこうも、あいつらがいたらここに居るしかないわよ。」

「あ~、あいつらなら全員始末したぞ。」

「は!?」

「うそ!」

「で、どうする?研究者以外は好きにしていいって言われてるからな。」

「でも、私たちあんまり動けなくて。」

「ん?そうか、ならお前ら後ろ向け」

「「え?」」

「いいから、ほら」

そう言われて後ろを向く、

「ほい、」

その後、ダイヤルファイターを取り出し金庫に押し付けた、すると

752615

321222

“キュピーン”

「え!」

「なに今の音!」

「まあ、もう少し待ってろ、」

開いた金庫に一つにはビクトリーストライカーをもう一つにはサイレンストライカーを入れた、

「これでよしっと、ほら立ってみな。」

「うん、・・え!」

「普通に立てる。」

「んじゃ来いよ。」

「待って!」

「なんだよ。嫌なのか?」

「そうじゃなくて、あんたの名前は?」

「ああ、そうだな、俺は月詠、いや、ザミーゴ。ザミーゴ・デルマだ。」

「そう、よろしく!ザミーゴ!」

「よ、よろしくお願いします。ザミーゴさん!」

「ああ、よろしくな!」

それが、彼らの出会いであった。

 

 

 

「ここが、あんたの家?」

「ああ、そうだぜ。」

「すごい!」

ザミーゴのアジトの空中庭園を見て二人は驚きを見せる。

「だが今日からお前らの家でもある場所だ。」

「「!」」

その言葉に二人は笑顔をこぼす。

「ということで、言うことがあるだろ。」

「「え?」」

「それって?」

「そんなの決まってんだろ。」

「家に帰ったら“ただいま”、だろ?」

「「うん、」」

「「せーの!」」

「「ただいま!」」

「おう!おかえり。」

「「ふふっ!」」

「んじゃ、早速飯にしようぜ。」

「あんた作れんの?」

「バカにすんなよ~意外と色々作れんだぜ~」

そんな話をしながら食堂に歩いていく。

「それなら楽しみにしてますね。」

「おう。今から作っからそこ座って待っていろよ」

「うん!」

「はい!」

「よし!いいへんじだ。」

その後ザミーゴは、たくさんの料理を持ってきてテーブルに並べた

「おいしそ~」

「んじゃ、食おうぜ。」

「ええ。」

「はい。」

「「「いただきます」」」

 

食事を終え、ザミーゴはふとした疑問を二人に問いかける。

「そういや。お前らって名前なんてんだ?」

ザミーゴの質問に二人は苦笑いをした

「実は、私たちには名前がないの。」

「そうか~。じゃあ、俺が付けてやるよ。」

「「え!」」

「いいの!?」

「おう。じゃあお前は陽菜(ヒナ)だ。」

「うん!」

「で、妹のお前は月菜(ルナ)だな。」

「はい!」

「改めて、これから宜しくな。」

「うん、よろしく!」

「はい、よろしくお願いします!」

こうして、名も無い少女たちに名前が付いた。



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12

この日、ザミーゴは二人をある部屋に連れてきた。

ちなみに二人の格好は、もう研究所にいた時の格好ではなく、年相応の服を着ていた。

この服は、ザミーゴが二人にどんな服を着たいかを聞き、それを買ってきたものである。

「ザミーゴ、ここ何の部屋?」

「見たところ、ただの部屋に見えますが、物が少なくないですか?」

「いや、それでいいんだよ。」

「「?」」

「ここはな、」

ザミーゴはそう言いながらテーブルにダイヤルファイターを五つ置いた。

すると

563348770990877‬

“キュピーン”

そんな音と共に壁が周りの壁が開いた。そして開いた壁の代わりにあったものは、

「なにこれ!」

「すごい!」

部屋の壁一面にたくさんのルパンコレクションが棚に並べられていた。

「これはな、こうやって使うんだよ。」

そう言うと、ザミーゴは怪人体になり壁にあるコレクションを一つ取り出しそれを自分の腰の金庫に入れ能力を使う。

「はっ!」

“ゴウッ”

すると、彼の手から火が吹き出た。

「わっ!」

「ちょっと!いきなり何すんの!」

「悪い悪い、でも、これでその背中の金庫の使い方、わかっただろ?」

「うん」

「でも」

二人は顔を下に向ける、

「うまくできるかわかんないか?」

「うん。」

「はい。」

「大丈夫だ、こいつらは金庫に入れれば自分の思い通りに動いてくれる。」

「それに、できるようになるまで練習すればいい。」

「え。」

「いいの?」

「当たり前だろ俺らはもう家族だ。家族にコレクション使わせないほど俺はケチじゃない」

「そっか、分かった。なら遠慮なく使うからね!」

「おう、でも壊さないように使えよ。」

「うん」

三人の距離がさらに縮まったところで月菜があるものを見つける。

「ねえ、ザミーゴ、これって、IS、ですか?」

「おう、そうだ、しかもただのISじゃない赤い方があの織斑千冬が使ってた暮桜」

「「えっ!」」

「あの、世界最強のIS乗りの!」

「驚くのはまだ早いぜ~、こっちはなぁ、あの白騎士事件の時に使われた白騎士だ♪」

「「えー!」」

二人の驚愕による声が庭園に響いた。

 

 

―某所―

「もー、ほんとにどこ行っちゃったのさー。」

「束様、すこし休まれた方が。」

「ありがとう、クーちゃん、でも頑張んないとだめだからね。」

「そうですか、ですがご無理はなさらないようお気をつけください。」

「うん、分かった、もう少ししたら寝るよ。」

「はい、ではおやすみなさいませ。」

「うん、おやすみ~。」

「さ~てもうすこししたら、ん?」

言葉を紡ごうとした時、ふとあるものを見つける。

(あれ?確かここって前まで何かの研究やってなかったけ?)

気になって調べてみる、すると、

「わっ!」

突然、パソコンがフリーズした、

(どうして!今までこんなことなかったのに。)

彼女は不審に思いすぐこの研究所について調べようとした、すると。

“ドガーン”

「!」

突然研究所が爆発した。

(ここに何かあって誰かがそれを隠そうとしたのかな?)

とりあえず彼女はこの研究所があった国の首相のことを調べる。するとある人物にたどり着いた。

「ザミーゴ・デルマ」

(こいつ確か裏の世界の何でも屋だったよね。なんでそんなのと首相が?)

何か弱みを握った?などの様々な思惑を巡らせていると突然あることに気づく。

(そういえば、この首相がこいつとあった日と研究所が襲われた日が結構近い。)

(ということは、この首相はコイツに依頼した?ならなんで、外部から調べようとしたら爆発するようになっていた?こんなことできるの束さんぐらいしか、いや違う!これは初めから私のことを警戒しての行動だ!)

(そういえば今って確かIS学園の夏休みの期間だったと思うけど、)

(もしかしてあいつが月詠士郎がザミーゴ・デルマなのかな?)

「あーわけわかんない!」

「はー、もう寝よ。」

彼女は考えるのをやめて眠りについた。

 

 

 

 

数日後、イタリアでたまたま仕事があり、それを終え森でのんびりした。

(やっぱ自然はいいな)

すると

「よお。」

声をかけられ、後ろを振り向くと。

「お前がザミーゴ・デルマか?」

そこには、ISを纏った女性がいた

「ああ、そうだ。」

「へー、隠すと思ったがすぐに教えんのか。」

「ああ、てめえはもうすぐ死ぬからな。【亡国機業】♪(ファントムタスク)」

「は?」

そう言うと彼女の右腕と左足は切られた

「いっ!なんだよこれ!」

「あら。わからないのですか?」

「あんたの足と腕を切り落としただけよ。」

すると四郎の後ろから二人の少女の声が聞こえた

しかし一人は周りに医療用のメスをいくつも浮かせのようなものが換気扇の羽のように回転して無数に浮いていた。

「な、なんだよお前ら!?」

「あなたに教える義理はありません。」

「それよりも、選びなさい。」

「?」

「あなたは今からISを剥ぎ取られて死ぬわ。」

「そこであなたは」

「「どう死にたい?」

「ヒッ!」

「燃やされる?」

「凍らされる?」

「切り刻まれる?」

「丸められる?」

「埋められたい?」

「シビレさせられたい?」

「撃ち抜かれたい?」

「刺されたい?」

「裂かれたい?」

「「さあ、あなたはどう死にたい?」」

「ふざけんな!俺のISをはぎとるっていっても俺はまだ、」

そう言うと彼女のISは解除され待機状態のISは月菜によって奪われた。

「て、てめぇ!」

「ほら、これであなたはもう反撃できないわ。」

「や、やめろ・・・やめてくれ。」

「悪いが、あんたに利用価値はない。」

「adios(アディオス)」

「やめっ」

“パンッ”

「よし、これで終わりだな。」

「ねえ、ザミーゴ。どっかで食べて帰んない?」

「いいぜ。何食いたい?」

「えっとねえ?イタリアの本格パスタが食べたい!」

「あ、私もです!」

「いいね~じゃあそうするか。」

そんな何気ない会話をしながらその場をあとにした。



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13

「よっ!士郎久しぶりだな!」

「よお、織斑夏休み明けなのにげんきだな。」

「そうか?そういえばなんかお前楽しそうだな。なんかあったか?」

「分かるか?まあ待ってろもう直ぐ分かるから。」

「?」

そんな風に話しているとドアから山田先生が入ってきた、

「みなさん、おはようございます。」

『おはようございます!』

「今日はですね。皆に転入生を紹介します。」

『えー!』

「それって男子ですか!?」

「いいえ、違います。」

「なーんだ違うのか。」

「あんたどんだけ男子来て欲しかったのよ。」

「お前ら静かにしろ!」

“シーン”

織斑先生の一声でクラスは静かになった。

「よし、お前ら入れ。」

「「はい。」」

そして、そこに現れたのは、

 

「桜城陽菜です。」

「桜城月菜です。」

「「よろしくお願いします!」」

そう、士郎と共に暮らしてる二人であった。

「し〜ろう!」

その後、陽菜が士郎の席の方まで行き右腕に抱きついた。

『ええ!』

「あ!姉さんずるいです!」

「おい陽菜早く離れろ。」

「え~いいじゃない、いっしょに住んでるわけなんだから。」

『ええー!』

「な、なら私も!」

「お、おい、月菜落ち着け。」

「おいお前ら静かにしろ!そして桜城姉妹離れろ!」

織斑先生が注意するが。

「「うるさい!」」

二人は聞く耳を持たない。

(やっぱこいつら連れて来たの間違いだったか。)

 

しばらくして、二人は落ち着き二人の代わりに士郎が二人のことについて説明する。

「あ~こいつらは、俺の親戚でな両親が死んじまったから今は俺の家にいるんだよ。」

「そっか~」

「そういえば二人の背中についてるのって何?」

その言葉に二人は顔をしかめる。

(やっぱりそこになるよな。)

「あ~これはな、生命維持装置だ。」

「え、」

「桜城さんたち、何か病気なの?」

「いや、病気じゃねえ、こいつらが昔あった事故のせいでな、」

「事故?それってどんなの?」

「悪い、こいつらに思い出させたくねえからもうここまでにしてくんねえか。」

「あ、そっか、ごめんね。」

「別に大丈夫。」

「あとこいつらのISは普通とは少し違ってな。」

「え!専用機持ってるの!」

「ええ、そうよ。」

「お前、もう大丈夫なのか?」

「ええ、でも専用機のことは説明してくれない?」

「なんだよ、結局ダメじゃねえか。」

「・・・てへ☆」

「ごまかすな。まあいいか、とにかくこいつらの腕についてるISは背中の装置とつながっててなこの中に俺が持っているのみたいなのを入れるとその能力が使える。」

『えー!』

「まあでも、本質は生命維持装置だ、だからほとんど使わせないし、ほとんど試合はしねえよ。」

「そっか~」

「でもいいな~専用機」

「おまえら、」

「静かにしろー!」

先生の言葉でSHRは終わった。

 

その後授業もSHRも終わって本来ならば放課後になっているが、今日はなぜか全校集会があった。

(あ~だっり、ど~せこのあと文化祭の出し物決めもあるんだしよ~。)

士郎が、ぼー、としていると生徒会長が壇上に現れスタンドからマイクを取り出し笑顔で挨拶をした。

「皆お疲れ様。今日は貴重な時間をありがとう。今年はいろいろと立て込んでいて、今まで挨拶できなくてわるかったね。私の名前は更識楯無。君たちの生徒の長として、今学期から本格的に生徒会長としての責務を果たさせてもらうよ。以降よろしくね。」

(なるほどな~だからほとんど出てこなかったのか、暗部の長。)

「さて、それじゃあ学園際についてだけど。今回は特別な賞品も用意してあるの。」

『?』

(なんだそれ?)

「それは、これよ!」

そう言って彼女は指を弾く、するとスクリーンにあるものが映る。

そこには『織斑一夏と月詠士郎争奪戦』と書いてあった。

「今回の学園祭で一般投票で上位だった部活などには二人は強制的にはいってもらうわ。、一年の中で一組を除いて一番だったクラスに移動、ほかの学年と一組は後ほど欲しい物をプレゼント、となってるわ。みんな~頑張ってね~」

「ちょっと士郎、本当なの?」

「いや、何も聞いてねえぞ。」

「そうですか。」

月菜が冷たくそう呟く。

「る、月菜?」

「どうした?大丈夫か?」

「士郎さん、待っててください、今からあの女を始末してきます。あなたがくれた力で。」

「おお、落ち着け!そんなことしなくても、大丈夫だから!」

「お土産はあいつの首です!」

「おい馬鹿やめろ!」

「行ってきます。」

月菜が、そう言ってコレクションの力で壇上まで転移し

「あら、あなたは転入生の」

「桜城月菜です。」

「何か用かしら?」

「いえ、用ってほどのことはありません、ただあなたを」

そう言葉を紡ぎながらコレクションを入れ替えその力を使おうとした時

「いい加減にしなさーい!」

陽菜が現れ入れていたサイレンストライカーの力で月菜をその場に這い蹲らせた。

「姉さん!邪魔しないでください!そいつ殺せない!」

「やめなさいこのバカ!少しの間そのまま反省しなさい!」

「えっとなんでこんなことに、」

「すいません!実はこの子さっきの発表のことを士郎が知らないって聞いてこんなことして。」

すると、士郎も壇上に上がってきた。

「すいません本当にお詫びと言ってはなんですがこの件俺は了承しますんでこのことはなかったことにしてもらえませんかね?」

「え、ええ分かったわ、こちらこそ事前に伝えなくてごめんなさいね。」

「大丈夫ですよ。それじゃあこれで、ほら行くぞ」

「ええ、失礼しました。」

「う~なんでこんなことに。」

「ほらいくよ!」

「待ってください姉さ~ん」

「なんだったのかしら」

 

 

 

集会が終わりクラスに戻ってからクラス代表の織斑を通信に文化祭の出し物決めの話し合いをしていた

「えっといまでているのは。」

【男子生徒によるホストクラブ】

【男子生徒とのツイスター】

【男子生徒と王様ゲーム】

「全部却下!」

『えー』

(盛り上がってんなーまあ若いってことか。)

「アホか!誰が嬉しいんだこんなもん!」

「私は嬉しいけどな~」

「え!」

「そうだ!そうだ!女子を喜ばせる義務を全うせよ!」

「は!?」

「男子生徒は一組の共有財産である!」

『そーだそーだ』

(こりゃ長くなるぞ~、ん?」

そんな風にしていると、陽菜に袖を引っ張られた。

「どうした?何かあったか?」

「月菜が、」

「月菜がどうした?って!」

「ふふふふ。」

そう言われて月菜を見ると、すぐにでも人を殺しそうな目をしながら笑っていた。

「ふふふ、コレクションの犠牲になりたい人は何人かしら~」

その言葉を聞き、女子達は、

『普通の案を出すから落ち着いて!』

と、言って案を全て撤回した。

その後、ラウラが出した案の【喫茶店】という無難な物になった

 

 

 

 

 

 

一方その頃、生徒会室では生徒会長の更識楯無と書記の布仏虚が仕事をしながら話していた。

「は~怖かった、あれ陽菜さんが止めてくれなかったら多分私死んでた。」

「ですが、今回はお嬢様の方に非がありますよ。いくら男子生徒を生徒会に入れたいからって」

「うん、確かにそれもあったけど、月詠君にはほかにも狙いはあったの。」

「ほかの狙い、とは?」

「虚は知ってる?ザミーゴ・デルマのこと。」

「ええ、確か裏社会で何でも屋をやっている男で彼に頼めば100%その依頼は達成されるそれほど実力を持っていると」

「そう、でも彼の正体は誰も知らない、でも私は月詠君彼がザミーゴだと思っているの。」

「え!なぜですか!?」

「実はね少し彼のことについて調べようとしたの、そのために彼の部屋のパソコンにウイルスを入れてね。」

「は~またそんなことを。それで有益な情報があったんですか。」

「いいえ、情報を得るどころかパソコンがフリーズしたの。」

「え?フリーズ?」

「そうフリーズ。しかも一度だけじゃなく何度も」

「それって」

「そうザミーゴのことを調べようとして死んだ人のパソコンと同じようにね」

「!」

「偶然にしては出来すぎてると思わない?」

「ですが。」

「でも、これで確信したわ。彼がザミーゴよ。」

「なぜです。」

「彼は月菜さんが私を殺そうとした時焦っていたわ。でも彼は、私が殺されることよりも、月菜さんが急な行動をとったことに焦っていたわ。」

「・・・。」

「彼はおそらく人を殺したことがある。それも一人二人なんてものじゃないくらいね」

「ですが、・・」

「あなたが何を思おうと構わないけど後悔だけはしないようにね。」

「失礼します。」

(あの子はほんとに不器用ね。でも頑張りなさい。)

(彼女たちは手ごわいわよ~)

そして彼女は『精進』と書かれた扇子を広げた

 

(彼が、裏社会で何でも屋をやっているかもなんて)

(でも私は、)

『大丈夫ですか~?』

『なら、俺が守ってやりますよ』

(私は、彼が好き)

「負けませんよ!陽菜さん、月菜さん」

その言葉と共に彼女は覚悟を決めた。

 



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14

文化祭当日

「お待たせしました、クッキーと紅茶のセットです。それではごゆっくり」

「お会計は850円になります。」

「いらっしゃいませ。お席へご案内いたします。」

一組の喫茶店はそこそこの盛況を見せていた。

しかも、落ち着いた感じがいいととても好評であった。

「これくらいなら、何かいいな。」

「そうだな。」

「織斑君、月詠君、休憩入っていいよ。」

「分かった!」

「そういえばさあ、月菜と陽菜はどうだ?」

「二人はもう休憩入ってるよ。と言うか今日はもう大丈夫だから。終わりまで見て回ってきていいよ。」

「そうか、ならお言葉に甘えさせてもらうか」

そう言って出て行くと、

「あの!」

「ん?」

声をかけられそちらを向くと

「あれ?あんた確か生徒会の」

「はい、布仏虚です。」

「何か用ですか?」

「あの、これから休憩ですか?」

「ええ、と言うか今日はこれで終わりですね。」

「それでしたらその、」

「?」

「一緒にまわりませんか?」

 

二人は屋台でクレープを買いベンチに座りながら食べていた。

「美味しいですね。」

「そ、そうですね。」

(会話が続かね~)

(そもそも何で誘ってきたんだ?接点なんもないだろ)

「あの!」

「は、はい!」

「私のこと覚えていますか?」

「え?ええっと」

「昔、駅で男性に絡まれている時に、」

「え?ああ!もしかしてあの時の!」

「思い出してくれましたか?」

「そうですね、でもよく覚えてましたね。」

「忘れませんよ、だって私の初恋なんですから。」

「え?」

「月詠さん、お話があります」

 

「士郎の奴どこいったのかしら?」

「あ!いましたよ!」

「ちょっとあんたどこに」

「あなたが好きです。」

「え?」

 

 

「たとえあなたが、裏社会の何でも屋だったとしても。」

「たとえ、今ある全てを捨てても。」

「あなたと共に居たいです。」

「・・・それは本心ですか?」

「はい。」

「そうですか。」

そう言うと彼は立ち上がり。

「陽菜、月菜」

「ええ」

「はい」

「行くぞ。・・・あなたも、一緒に来てください。」

「はい。」

その場を後にし彼女を連れて、アジトに転移した。

「・・・。」

「驚かないんですね。」

「はい。」

「じゃあ俺の本名を教えます。」

「本名、ですか?」

「やっぱり、そこまで覚悟ないんじゃないの?」

「黙ってろ。」

「う、うん」

「俺の本名はザミーゴ。ザミーゴ・デルマです。」

「そっちが、本名だったんですね。」

「これにはそんなに驚かないんですね?」

「ええ、たとえあなたがどんな人であっても。私はあなたのために生きたい、そう思っていましたからね。」

「でもこれはどうですか。」

そういいながら、彼は人間体から怪人体に変わった。

「前まではこれが本性だったんですが今のところは、あっちの方ですね」

「ああ、ああ」

(この反応だとやっぱりだめk)

“ギュッ”

落ち込んでいると、急に抱きつかれた。

「ちょっとあんた!いきなり何して「ああ、これが」へ?」

「これが、あなたの本当の姿、これを見せてくれたということはもう私を受け入れてくれたということですね。ああ、私はようやくあなたのものになれた。あなたが私のものにならなくてもいい。私を見て欲しい、私を彼女達と同列に、いえそれほどでなくてもいい。あなたが私を受け入れてくれた。ならば私はあなたのためならなんでもできる。どんなものを敵に回してもいい。そう思える程にあなたのことを愛しています。」

(ノ、ノンブレスで言い切りやがった。)

「ひ、ひえー」

「大変なのに目をつけられたわね」

「まさか、これほどなんて。」

「でもこれくらいの覚悟を持っているならいいんじゃないですか?」

「え?」

「だな。」

そう言うと彼は彼女の頭に手を置き。

「この人も一緒でいいか?」

「いいわよ。と言うか、了承しなきゃストーカーになりそう。」

「もちろんです!」

その返事に彼は顔を綻ばせた。

「いいのですか!」

その言葉に彼女は声を荒げた。

「はい!あなたはそこらへんのミーハーとは違って彼の中身を好いている。そんな気がするので。」

「もちろんです!私は彼のためなら今私が持っている暗部の長の側近という地位ですらも喜んで捨てますしその時の情報を全て渡すこともできます!」

「流石です、でも私は、・・」

「なんの!私だって・・・」

「俺は目覚めさせてはいけないものを目覚めさせたかもしれない。」

「大丈夫よ。あなたに危害は加えないわ。・・・たぶん」

「おい!お前今多分って言わなかったか!大丈夫だよな!?おい!」

「あなたとは仲良くなれそう」

「奇遇ですね、私もです。」

「ま、まあ、好意を持っているわけだし悪い気はしないんじゃない?」

「まあ、そうだな。」

ザミーゴは、虚を手に入れた。(ポケモン風)

その頃学園では。

『一夏!』

『織斑君待って~』

「士郎―!あいつどこに行きやがったー!」

「そういえば、月詠君来てないけど、虚もいないし、もしかして、」“クスッ”

色々と大変になっていた。



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15

‪後日なんやかんやあって、一夏を狙う女子が増えた。‬

名前は更識簪。

 

 

以上!

 

「ちょっと!私について雑かなりじゃない!」

うるせえ!こっちはもう考えるのめんどくせえんだよ!

「でも、もう少しあるでしょ!」

わかったわかった、じゃあ、

 

ちなみに生徒会長の妹、しばらく喧嘩してたが、一夏のおかげで仲良くなった、ちなみに姉の刀奈も一夏に好意を持っているあと姉はシスコン。

 

これでどうだ?

「いいわけないでしょ!なんでおねえちゃんのことばっかり!」

ああ!?もういいだろこれで!お前らそんなにキャラ濃くねえんだよ!

「でもこんなの設定紹介でいいじゃん!」

「そうよ!やっと簪ちゃんが素直になってくれたのにこんなのあんまりよ!」

うるせえ!どーせお前らこの後ほとんど出ねえんだからいいだろ!“メメタァ!”

「え!嘘じゃあこれで終わり!」

「おねえちゃん!ここで結果残さないと多分その少ない出番もカットされるよ!」

大丈夫だ!カットはしない!

「ほ」「よかったー。」

飛ばすだけだ!

「同じじゃないの!」

「そんな事させn“キング・クリムゾン”

文化祭からしばらくしてIS学園1年生は修学旅行に来ていた。

(この学園は一年で修学旅行に行くのか。)

「ねえ!士郎!最初さ!清水寺に行かない!?」

「お前にはもっとおすすめの所があるぞ」

「え!!どこ!どこ!」

そう言って士郎はパンフレットに載ってる北野天満宮の写真を陽菜に見せた。

「お前この前のテスト悲惨だったそうじゃないか。ここ行ってもっと精進しろ。」

「うぐっ!で、でもあのコレクションがあれば、「コレクションに頼るな」で、でもあんたコレクション好きに使わせるって「だとしても程度ってもんがある」がはっ!」

「あ、あんたはどうなのよ!」

「まあ平均90以上はいってる。」

「がっは!」

「後、お前一回赤点とったよな?」

「ぎく!で、でも一回だけだし「そうだなでもこの前のテストでだがな」ぎく!」

「次赤点とったらお前の小遣い2万から200円にするぞ」

「一気に減りすぎじゃない!?」

「お前の点数と一緒だ、月菜を見習えあいつ一気に上がったぞ」

「そりゃ極上の餌があるからね。」

「じゃあお前にも餌を得る機会をやろう」

「?」

「次のテストで平均80以上なら一つ90以上なら二つそして百点なら三つ願いを叶えてやろう!」

“ガシッ”

「ねえ士郎さん、私もですよね?」

“prrrrrr”

ガチャ

「はいもしも「はあ、はあ、士郎くん、はあ、私も、はあ、ですよね?」・・・。」

「・・・はい。」

彼は後悔した、こんなことを軽はずみに言うものではない、と。

(修学旅行では、何も考えずにゆったりしよう。)

しかし天は彼にそんな安息を与えなかった。

 

 

京都に着きほってるでチェックインを済ませたあと3人で生八つ橋を食べに行こうとして目印の竹林に入るとき、士郎が急にVSチェンジャーを取り出し構えた。

「どうしたの?士郎?」

「やべえのが後を付けてきてる。お前らも戦闘準備しとけ。」

そう言われて二人もコレクションを入れ戦闘準備をする

「あら?気づかれちゃったかしら。」

そう言って金髪の女性が竹林から出てきた。

「当たり前だろ、あんたのその雰囲気カタギじゃねえからな。」

「そう、さすがは裏社会一の実力を誇る何でも屋ね。」

「お前こそ、と、言いたいところだが少し感情が出過ぎてる。おそらくこの前殺した奴の仲間で、仇討ちに来たってところか?スコール・ミューゼル。」

「いいえ、あの子は仲間じゃないわ。」

そう言うと彼女はISを展開し

「おいおい、ひでえなあ“ヒュッ”」

「あの子は私の恋人、だから、これは私個人の復讐よ!」

言葉を発しながら攻撃をしかけてきた。

 

 

「チッ!」

「大丈夫!?」

「大丈夫だ。それより今からあれを使う。」

「!そうですかなら私は少し時間を稼ぎます!」

「私もやるわ!」

「ああ!任せた!」

「「はあっ!」」

 

「さてと、やるか」

そう言うと、彼は自分のISに手をかざす。

すると、待機状態のISが戦闘機のおもちゃのような形になった。

(これを。)

フロスト!

000

マスカレーイド

怪盗チェンジ

「はっ!」

彼は変身した。

昔、自分が戦い、自分を最高に高ぶらた者のように。

 

 

「ちょっと厳しいわね。」

「そうですね。」

「あら、そういえば彼はどこいったのかしら?」

「ここに居るぜ~」

声のする方を見るとそこには空色の怪盗のような姿をしたザミーゴであった

「あなたその姿は一体!?」

「ルパンフロスト」

「これがこの姿の時の俺の名だ」

 

「この、バカにして!」

敵はザミーゴに向けて肩の鞭を飛ばしたが彼は華麗に避け、彼女に向けてVSチェンジャーで撃った。

「くっ!」

「ほらほら、そんなもんか?」

「なめるな!」

そう言いながらソリッドフレアを放つがザミーゴはひらりと躱し今度はマグナムを打ち込む。

「がっ!」

「これで止めだ!」

ルパ~ンフィーバー!

ア~ン、ドゥ~ウ、トロワ!

イタダキ、ド、ド、ド、ストラーイク!

「私は、あの子のために負けるわけにはいかないのよ!」

そういって彼女は攻撃を紙一重で避けた。

「何!」

「これで!」

攻撃を加えようとした時急に体が重くなった。

「今止めているうちに早く!」

「月菜」

「ほら!早くこれ使いなさい!」

「陽菜・・・あぁ!」

ビクトリーストライカー!

ミラクルマスカレーイド

スパー怪盗チェンジ!

ルパ~ンレンジャー

「今度こそ止めだ!」

「陽菜!月菜!」

「ええ!」「はい!」

181

ルパ~ンフィーバー!

ア~ン、ドゥ~ウ、トロワ!

イタダキ、ド、ド、ド、ストラーイク!

「くっ!」

彼女にかかっていた重力操作が解けたがザミーゴたちの攻撃がもうすぐそこまで迫っていた。

「だからって諦めるわけにはいかないのよ!」

言葉とともに最大威力のソリッドフレアを放った。

「くっ!はあー!」

「「「はあー!」」」

(あ、もう無理ね。)

(今そっちに行くわ、オータム。)

“ドガーン”

「終わったな。」

「はー、疲れた。」

「もう、動けません。」

「・・・やっぱホテルもどるか。」

「そうね。」

「ですね。」

そう言って彼らはホテルに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の修学旅行も何も問題がなく終わった。

それから数年後彼らは学園を卒業した。

虚は卒業と同時に布仏家を出て。更識楯無達の前から姿を消した。

その際、刀奈は泣きながら拒んだが、なぜか虚の妹の本音は笑って送り出していた。

その際、何か言っていたようだ。

そして、それからさらに数年後、

「おーい、お前ら起きろ。飯で来てんぞ。」

ザミーゴは三人の子供たちを起こしていた。

最初に起きたのは、栗色に少し青みがかかった白いメッシュが入った髪をした。元気そうな女の子。

「おはよう、お父さん。」

「あぁ、おはよう、巴。」

次に起きたのは、金色に少し青みがかかった白いメッシュが入った髪をした。しっかりとした感じの女の子

「お父さま、おはようございます。」

「あぁ、おはよう明日葉。」

最後まで起きなかった、銀色に少し青みがかかった白いメッシュが入った髪をした女の子。

「おい、妹紅いい加減起きろ。」

「うぅ~ん、お父さんだっこ~。」

「はいはい。」

「あ、いいな~。」

「後でやってやるから、先に居間に行け。」

「やだ~お父さんと行く~」

「わかったわかっ“くいくい”、ん?」

「私も、一緒に、」

「はいはい。」

三人とともに食堂に行くとそこには陽菜と月菜と虚がいた。

彼女たちは卒業後事実婚のような感じでザミーゴと共に生活していた。

「みんなおはよ~。」

「お母さんおはよ~」

「ほら明日葉、はし並べて」

「はい、お母様」

「こら、妹紅降りなさい。」

「やだ~」

「妹紅!」

「う、は~い」

「もう!」

「まいいだろもう。とにかく食おうぜ。」

そう言ってみんな席に着いた。

いつもはこの食堂には七人だけなのだがたまに八人になる。

「そういえばお母さん。」

「なに?巴。」

「今度本音おばさんいつ来るの?」

そう、その八人目が本音である、彼女はここに何度も来たことがある。

さらに彼女達以外でザミーゴの秘密も知っている唯一の人である。

「ん~そうね~後で聞いてみましょう。」

「うん!」

「よし、それじゃあ、いただきます。」

「「「「「「いただきます。」」」」」」

そしてみんな仲良く朝食を食べ始めた。

(まさか、こんな生活するようになるとはな)

(でも、)

(わるくねえな)

                  The end

 



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