(Armed) School Life (とある遊戯の凍傷野郎)
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Game Start


Prologueの前のお話です…


 

 

 

 

 

 

 ─────薄暗い部屋

 

 

 

 

 

 

 

「…………?ここは………」

 

「ようやく起きたのカイ」

 

「お前は……」

 

「マッタク、ワケがワカラナイヨ。

 マスタークラウンを手に入れて、ヨウヤク軽く星を一つシハイデキルと思ったら利用してたピンク玉にハイボク。デ、気がツイタラコノベッドに寝テタ。

 ダイタイ、ナンダイコノ体ハ。手足が胴体にクッツイテルシ、身長は前ヨリズット高イ」

 

「身の上話はいいから今の状況を説明してくれないか…?」

 

「ボクニモ解ラナイヨ…」

 

「ハア…じゃあ名前だけでも教えろよ」

 

「マホロア。キミノ名前ハ?」

 

「俺は────

 

 

 

 

 

                          ─────アレックス。アレックス・マーサー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────別の世界

 

「…騎士様…。まだこちらの世界にいらっしゃらないのですね…」

 

「─────何ショボくれてんのさ」

 

「わっ?!羽虫?!」

 

「…リーディだよ。今アンタサラっと失礼なこと言ったよね」

 

「何だ…やけに大きい虫がいるなあと…」

 

「羽だけで人を判断するんじゃないよ。ま、アタシは人じゃなくて妖精だけど…

 …で?悩んでたのは明久のこと?」

 

「…はい。2年ぐらい前は大体毎日会えたんですけどね……」

 

「それわかるわぁ…。ふと気がついたら現れてた…っていうか今思うとあいつ、いつもどこから私達の所に来てたんだろうね?」

 

「不思議でしたよねえ…。それで、ふと気が付いたらいなくなってましたし…」

 

「それも。冒険の途中で一休みしてようやく疲れがとれていざ行こうって時に振り向いたらパッと姿が消えてたり…。ま、しばらくしたら慣れたけど」

 

「ワルキューレ覚醒のための儀式を断ったりもしましたよね…」

 

「あれも何でだろうねぇ…。普通の男なら覚醒のための条件を聞いたら二つ返事で協力するはずなんだけど…」

 

「おかげで私達のパーティーだけは弱いままだったんですよね………」

 

「懐かしいよねぇ………」

 

 

 

「「………………………………」」

 

 

 

「それで、さ」

 

「はい…」

 

「さっき、なんか『私達の世界』とか言ってなかった?」

 

「ええ。騎士様が急にいなくなってから、私とパーティーの一部で世界各地を回って情報を集めました。そしたら…」

 

「…どんなのが見つかったの?」

 

「確か、『あまり知られていないが、もうひとつの世界が存在する』…と」

 

「へえ…続きは?」

 

「はい。その本の著者は実際に別世界に行ったことがあるらしく、文明はこちらより随分と進んでいたらしいです。また、その人は偶然空間の歪みによって別世界に行きましたが、十分な魔力があれば意図的に歪みを創り出すことも可能、と書いてありました」

 

「だったら、明久は……」

 

「…おそらく、意図的かどうかは解りませんが別世界からこちらに来ていたと考えられます。ただ…」

 

「ただ?」

 

「………………その事実を知ったとしても、私達にはどうすることもできません」

 

「……何でさ」

 

「本には、歪みを作るには膨大な魔力が必要、と書いてありました。

 ……私達は、そこまで魔力を持ち合わせていません。

 結局、騎士様がこちら側に来るのを待つしか───────」

 

「────わかんないじゃん」

 

「………はい?」

 

「出来ないかなんてやってみないとわかんないじゃん。

 その本には必要な魔力が具体的に書いてあったの?」

 

「い、いえ。ただ必要な魔力が大きいとしか──」

 

「だったら大丈夫だよ。アタシたちのパーティーが最高で何人いたか忘れた?」

 

「へ?…確か100人超…………!まさか…!?」

 

「そう。そいつらの魔力を全て合わせたら相当な物になるよ」

 

「…危険です!あの文献がどれだけ正しいかもわかりませんし、最悪命を落とす可能性も─────」

 

「……あいつに会えるなら2,3回ぐらい余裕で死んでやるよ。

 あんたも、それは同じでしょ?」

 

「……はい。騎士様に合うためなら何だってします」

 

「……ホント、ここまで私達の人気を集めるなんて、あいつ何なんだろうね…

 じゃあ、早速元・パーティーメンバーを集めますか」

 

「ハア……世界中探してもこんなバカみたいな事考えるの私達だけでしょうね…」

 

「いや、わかんないよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「案外、似たようなことやる奴もいたりして」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───────幻想の地

 

「クシュン!」

 

「なんですか紫様。風邪でしょうか?」

 

「さぁ……。誰かが私たちのこと噂してるんじゃない?」

 

「そうですね…いくら何でもこれだけの人数を一気に現代入りさせるなんて、噂になって当然ですよ」

 

「ちょっと紫?現代入りの準備はまだ?」

 

「はいはい、もうちょっと…橙?そっちはー?」

 

「大丈夫ですよ紫さまー!」

 

「報告お疲れ様。………あと少しで準備は終わるわよ」

 

「お疲れ。…でも何でこんなに時間かかってんのよ」

 

「私としてはまず、何故貴方が今更明久に会いたがるのかを聞きたいのだけど…」

 

「あんたが長い間隠し通すのが悪いんでしょ…

 明久が外の世界の学校に通ってるってこと」

 

「私だって想定外だったわよ。私は知り合いの外の人間が私達の力を教育に役立てたいって言うから手伝っただけ、まさかその人間が経営する学校に明久が入ってくるなんて────」

 

「それは2年前の話でしょ?つまり、あんたは2年もの間明久を独り占めしてたってこと。あんた達もズルいと思わない?」

 

「ひとりじめはんたいなのだー!」

 

「そんなヤツがいたらイギリス牛と一緒に冷凍保存してやる!アタイさいきょー!」

 

「私達を無視するなんていい度胸ね。それなりの覚悟は───」

 

「─────鳥目にしてあげる!」

 

「ちょ、みすちー台詞の途中で割り込まな──」

 

「聞く相手を間違えた気がするわ…」

 

「そんなこと言わないでよ、こっちだって悪いと思ってるんだからこうやって面倒な作業をしぶしぶ引き受けてるんだし…」

 

「……さっきも聞いたけど、何でそんな時間かかってんのよ」

 

「こんな大勢を結界の外に出すのよ?すんなりそんな事出来る訳ないじゃない!

 だから結界を緩めてるの、でも緩めすぎると結界が破れる可能s──」

 

「───自業自得」

 

「酷い!私の努力をたった4文字で否定したわね!?」

 

「そうは言っても本当に自業自得だから仕方ないだろ。なあ橙」

 

「そのとおりです」

 

「橙まで…もう結界の作業なんか知らないっ!」

 

「それはそうと、作業終わりましたよ紫様」

 

「終わったの!?これじゃあ中止できないじゃない!ねえ蘭?」

 

「こっちに振らないでくださいよ。と言うか中止することが目的じゃないんですから…」

 

「そんな事いいから早く進めてくれよ。なあ霊夢」

 

「同感」

 

「あなた達が話を混乱させた張本人でしょうに…

まあ、いい事?明久と最後にあったのは6年前、彼は私たちのことなんてとうに忘れてるかもしれない、それは良いわね?」

 

「その時はマスパの衝撃で思い出させてやるだけだぜ」

 

「明久が消し炭になるわよ…

そうじゃなくて、最初はミステリアスな態度をとってそこから徐々に明久をゲット。了解した?」

 

「で、その後に実は6年前に…と話す、と」

 

「何でそんな面倒臭いことやる必要があるんだ?」

 

「ミステリアスな女性のほうが男性は引かれやすい…と本に書いてあったわ」

 

「じゃあ早く行こうぜ。手は早めに打った方がいいだろ」

 

「それもそうね。じゃあ────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────どこか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「役者は揃った。舞台裏の準備もバッチリ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは、遊びだ。プレーヤーはチュス盤を簡単に壊せる。

 あえて、そうしないだけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「繰り返す。これは─────遊びだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                             Game start」

 

 

 

 

 

 

 




 どうも、凍傷野郎です。
 バカテス全然出てこねえじゃんバカなの?死ぬの?とか思った方もいらっしゃるかも知れませんが、明久は次話、主人公の透はその次でやっと出てくる次第となります
 何卒、ご理解の程お願いします。
 また、クロス予定の作品として
・PROTOTYPE
・Armed With Wings
・魔法少女まどか☆マギカ
・Slush Invaders
・東方Project 
             etc…
と、完全な俺得小説です
期待していただいた方、誠に申し訳ございません


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Prologue (IN DAY TIME)


ようやく明久登場。お待たせしました。
…中学生のみなさん。よくここに辿り着きましたねぇ……


自分の仕事机に座りながら、老女は自分の人生を振り返っていた。

 

 

人並みの成績を取り、人並みに恋愛もした学生時代。

 

 

子供が好きで、教師の資格を取ろうと決心した20代。

 

 

教師生活の中で、とあるシステムを発見した30代後半。

 

 

ろくに恋愛もせず研究に没頭し、気が付いたら婚期を逃していた40代。

 

 

自分の学園を立ち上げ、新しいシステムで若者を育てていこうと決心した50代。

 

 

色々な事があった。

 

 

そして、今日もその人生に平穏な1ページが綴られるはずだった。

 

 

───────とある2人のバカさえ居なければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       「「ババァアあああああああああっっっっ!!!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドドドドド バキッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人の男子生徒が部屋の扉を蹴破って入ってきたことが解ると、老女────藤堂カオルは呆れたように口を開いた。

 

「朝っぱらから騒々しいねえ。学園長室にノックもせず入ってくるとはどういう了見だい?」

 

「黙りやがれクソババァ!!さっさと釘バットで千本ノックされて成仏しやがれ!!」

 

「君はバカかい雄二?学園長は妖怪だからその位じゃ死な─────」

 

「─────アンタ達、この学園の最高責任者が誰だか忘れたのかい?」

 

「「………………………誰?」」

 

「人の事を妖怪呼ばわりする前にまずはその残念な顔と頭をどうにかして来なクソジャリ共」

 

 そういって、バb─────藤堂は現3学年きっての問題児たちを睨み付けた。

 

 片方は吉井明久。『観察処分者(バカの代名詞)』の称号を持つ金髪の三年生。

 

 もう片方は坂本雄二。数々の『戦争』において自らが所属するクラスを勝利に導いた赤髪ツンツン頭の三年生。

 

 二人とも一年前は(・・・・)学年内で成績が最低ランクのFクラスに所属していた生徒であり、行った悪行も伊達ではない。

 

 花火による校舎の破壊。

 

 学年内全男子生徒を扇動しての集団覗き。

 

 その他諸々の悪事を2年生の頃に働いた彼らも3年生になり、自分達が学校の最高学年に所属する生徒である、と自覚すれば多少はまともになる─────そんなことを本気で信じた自分を藤堂は殴りたかった。

 

 ため息をつく藤堂。

 

「……それで?わざわざ顔を真っ赤にしてアタシの部屋に怒鳴り込んできたのには何かしら理由があるんじゃないのかい…?」

 

「ったりめえだ!何だZクラスって?!何で校舎があんなにデカくなってんだよ!?」

 

「……ああ。春休みの間に拡張工事を行ったんだよ」

 

「どう考えても2週間で終わるような工事じゃないだろ?!」

 

「…………………」

 

 実を言うと嘘だ。実際は藤堂が二日前の朝出勤するといつの間にか大きくなっていた、というのが真相である。

 

「じゃあ何で26もクラスが作られてんだよ!?」

 

「…1週間ぐらい前に1万通程転入願いがココに届いてねぇ…

 おまけに校舎が大きくなってると来た。

 で、全員入学試験には合格したから即転入ってわけさ。それに応じてクラス編成も変えたよ」

 

「で、僕たちが最低のZクラス、って訳ですか…」

 

 

 

「……言いたい事はそれだけかい?」

 

 校舎の件をはぐらかすように話題を切替にかかる藤堂。

 

 しかし、それが結果的に彼らの怒りを招く結果となった。

 

「それだけな訳ないじゃないですか………!!」

 

「………ほう」

 

 現・3年Zクラスの吉井明久。

 

 彼にしては珍しい、怒気を孕んだ声に藤堂は何事かと耳を傾ける。

 

 それをきっかけに、明久は捲し立て始めた。

 

「どうして設備が去年のままなんですかババァ長!」

 

「そうだ!あの戦争に勝ったのは俺たちの方だろ?!どうして俺たちの設備がダウンするんだよ!」

 

「戦争…?」

 

 文月学園。

 

 そこは、全国では類を見ないシステムで有名な高校である。

 

 そのシステムの名前は、「試験召喚システム」。

 

 召喚者が最後に受けたテストの点数に応じた強さの「召喚獣」というものを呼び出し、集団で戦わせることで勝敗を決する「試召戦争」。

 

 それを用い、普段は同学年のクラス同士で行う試召戦争を、姉妹校からの依頼で学年同士で行った。

 

 2年生全員と3年生全員の戦いは激しさを極めたが、明久が3年生の代表を倒したことで勝敗は決した。

 

 また、この学園は成績によってクラスが振り分けられ、しかも各クラスの設備に差がある。

 

 従って、成績上位のクラスの設備は良い物となり、成績下位のクラスの設備は貧相になるという訳だ。

 

 話を戻すと、戦前の約束により3年生は2年生に成績上位のクラスのいい設備を明け渡した。

 

 従って、元二年生、つまり現3年生の持つ設備は良くてリッチな設備、悪くても普通の設備となった筈だったが…

 

「なるほどね…つまりアンタ等は自分たちが去年持っていた設備を3年になっても持ち越せと、そう言いたいんだね」

 

 満開の桜が立ち並び、降ってくる花びらはまさに桜ノ雨。

 

 そんな光景で迎えられた明久達が心なしか広くなった校庭を抜け、4Fにたどり着いた明久たちが見たのは───

 

 ───────()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「そうですよ!それにこっちには体が弱い女の子だっているのに─────」

 

「─────姫路のことかい?今では随分と体の調子が良くなったと親から聞いたがねえ。

 ………そもそもアンタ達はそんな口を利く資格があるのかい?」

 

「……どういう意味だ」

 

「この前の試召戦争であんた等が何をやったか忘れたのかって聞いてんだよクソジャリ共」

 

「「ぐっ…」」

 

 実は、明久たちは対3年生との戦いでも問題を起こしていた。

 

 1カ月前、明久は姫路という同学年の女子生徒から告白を受けていた。

 

 その返答を、あろう事か学校の放送設備(・・・・)で伝えてしまったのだ。

 

 文月学園のように、新しい学習システムという仰々しい物を売りにして経営されている学校は、世間から何かと注目される。

 

 それは商売としても非常に有利な事だが、同時に何らかの問題が起こった際大幅にイメージを失墜させる結果となる。

 

 これまで明久達が問題を起こす度に、学園は経費をはたいてイメージ向上のためのPRに努めざるを得なかった。勿論、今回もだ。

 

「新しいPVの撮影にポスターの増刷…アンタ達の為にどれだけの経費が使われたと思ってんだい?

 で、アンタ達はそんな状況で工事なりなんなりして設備を元に戻せと頼んでるという訳かい。

 率直に言わせてもらうよ。────────ふざけんじゃないよ」

 

「……………」

 

 学園長の怒気にたじろぐ明久。

 

 が、雄二は未だ不満そうな表情を浮かべていた。

 

「アンタの言いたい事は良く解った。

 確かに俺たちのせいで工事をする金がないのは俺たちの非だ。だが──────

 ─────逆に聞こう。どうしてそんな状況で工事をした(・・・・・・・・・・・・・・・)?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………へ?」

「……………………」

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 藤堂が、固まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雄二、どういう事?」

 

 

 

 

 学園長室に静寂が訪れる中、真っ先に口を開いたのは明久だった。

 

「はぁ…いいか明久。春休みに工事があって、そこで設備がこんな風になったんだろ?」

 

「うん…………それがどうかしたの?」

 

「普通、経費が無い時にそんな無駄に金を払って工事をするか?

 設備は何も工事をして入れ替える必要もない。普通に2年生は良い設備の教室に、3年生は悪い設備の教室に通わせれば済む話だ」

 

「それじゃ、何で工事を………」

 

「まぁ…要するにだ。ババァは(ハナ)っから設備を正しく設置するつもりなんて無かったんだろうな。

 …………最も、ババァの様子を見る限り本当に工事をしたのか疑問だがな」

 

「アンタは相変わらず無駄に良く頭が回るねぇ…」

 

 呆れる藤堂。そんな彼女に明久は食って掛かった。

 

「……………今すぐ設備を元に戻せババァ長!!これじゃあ皆の努力がグッ!?」

 

「──────報われない…と本来なら殴りかかってる所だがな」

 

 明久の首を後ろから掴む雄二に対して藤堂は訝しげな視線を送る。

 

「アンタがコイツを止めるなんて珍しいねえ…。一体どういう心境の変化だい?」

 

「まあ、俺たちも社会人になるまであと数年だしな。大人になったって事さ」

 

「結構な事さね。それで?本来は殴りかかるところをどうするんだい?」

 

「まあ、今回俺たちがした事もした事だしな。今回の件はババァ長からの罰って事でおとなしく引き下がるさ。

 おい明久。学園長(・・・)に謝れ」

 

「……!?……………すいませんでした」

 

「…解れば宜しい。それじゃ、さっさと出て行きな」

 

「言われなくてもそうするさ」

 

 こうして、雄二は明久を掴んで去って行った。────とても朗らかな笑顔で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────── NOW LOADING… ──────

 

 

 

 

「カテゴリー:人物にある以下の情報が更新されました

 

『吉井明久』

    

 現・3年Z1クラスのバカ。これまで数々の問題を起こしてきた。いつかは退学になると噂されているが実際にそんなことは聞かない。やっぱり学園長も自分の学園のイメージダウンに繋がる様な事はしたくないのかねえ…

      

 奴が持つ「観察処分者」の称号は、よほど成績が悪く、よほどの問題を起こした生徒に冠せられる。…ちなみにこの称号を得たのは文月学園創立以来コイツだけらしい。……何しでかしたらそんな事に…

 

 まあ、基本は召喚獣を使って雑用とかをさせられてるらしいな。頑張れ。

    

 噂によると告白を二回もされたらしい。リア充め!!駆逐してやる!!

 

 

 

 

 

『坂本雄二』

 

 現・3年Z1クラスのバカ。吉井と同じくこれまで数々の(ry。

 3-Z1クラスの代表であり、2年Fクラスに所属していた頃幾度と無く試召戦争を起こしては悉く勝利を重ねた。

 

 その結果、同学年内の生徒の内で奴を恐れる者すらいる。

 

 噂によると、昔はその頭の回転の速さから「神童」と呼ばれていた。しかし、小学校の頃に暴力事件を起こして以来「悪鬼羅刹」として有名になったらしい。

 

 まあ、2年の頃にBクラス生徒の召喚獣を素手で即死させてたのを見たから頭は良いんだろう。

 

 

 

 

 

『藤堂カオル』

 

 文月学園の学園長。通称ババァ長。そして試験召喚システムの開発者。

 

 とある二人のバカ用の対策の所為で生徒からの評判が悪い。

 

 ………|学園内恋愛禁止とか言えば当然だと思うが。《リ ア 充 ざ ま ぁ w w w w w w》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ─────Now loaded.  Press any button─────

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……雄二。なんで止めたのさ」

 

 

 

 

 学園長室前の廊下。明久は歩きながら雄二に恨みがましい視線を向けた。

 

「俺たちはもう大人だ。だからあんな見っともない真似は─────」

 

「─────何を企んでいるんだい雄二」

 

「………少しは俺を信用してくれても構わないんだがな……」

 

「大丈夫だから正直に話してよ。怒らないからさ(ニコッ)」

 

「何を言ってるんだ?たかが一生徒である俺が畏れ多くも俺たちに自愛をもって教育を施すという偉業の筆頭である学園長に恨みがあるなどということは────」

 

「本音は?」

 

「────FFF団の連中を総動員して殺してやりたいほどババァが憎い」

 

「………じゃあ何でさっき止めたのさ」

 

 すると、雄二は突然ポケットの中を漁り始めた。

 

「──これだ」

 

 銀色の表面に5~6個ボタンが付いたそれは……

 

「MP3プレーヤー…?」

 

 ピッ

 

『新しいPVの撮影にポスターの増刷───』

 

 ピッ

 

『どうしてそんな状況で工事をし───』

 

「先程の会話は全て録音しておいた」

 

 事も無げにいう雄二。そんな彼に明久は少し震えながら尋ねた。

 

「これを……どうするつもり……?」

 

「別にどうもしないさ。ただ、いざとなったらこれをババァに突きつける。

 『これをマスコミに渡したらどうなるかな』ってな」

 

「まさか本当にそんな物を外に出さないよね……?」

 

「当たり前だろ。んな事やったら常夏コンビの二の舞だからな」

 

 それを聞いて安心する明久。

 

 実際にこれは言い様によっては「文月学園は不当な理由で生徒の学習環境を下げている」と伝える為の()わば凶器になり兼ねない。

 

 そうなれば学園長個人への仕返しどころか文月学園全体が危うい。

 

 ちなみに、本当に学園にとって都合の悪い事実を外部に漏らし、学園を潰そうとした明久達の一年先輩に当たる常村と夏川(略して常夏コンビ)と言う人物が居たのだが──────それはまた別の話。

 

 しかし、明久は同時に気づいていた。

 

 隣の悪友は今も朗らかな笑みを浮かべている。

 

 だが…()は笑っていないという事に。

 

 目の前の男は確実に何かを企んでいる─────学園長を陥れるための何かを。

 

 少なくとも、雄二がこのまま何もせずに終わる気がないことは明白だった。

 

 そこで、芽生える疑問。

 

「じゃあ、どうして僕に『大人になれ』なんて言ったの?」

 

 すると、雄二は呆れたようにため息をついた。

 

「……何さ」

 

「まだ解らないのか?何も学園ごとババァを潰す気はない。

 かと言って、子供のように直接痛めつける様な真似もしない。

 だが、今までのようにチマチマと嫌がらせをする位じゃ生温い」

 

「じゃあ、どうやって─────」

 

「─────来るぞ、その『答え』が」

 

 そう言われて明久が耳を澄ますと、まるで数百人が一斉に走ってくるような騒々しい音。

 

 誰、いやどんな集団の物か、口に出すまでもない。

 

 数秒でその全貌を現したそれは………

 

「吉井に坂本ォ!!今日こそ姫路と霧島から手を引くと誓って貰うぞ!!」

 

 ─────FFF団、その物だった。

 

 

「あのねぇ……僕たちは別に君たちに言われなくともババァ長から直々に姫路さん達と付き合っちゃダメって言われてるんだけど…」

 

「それは…この学園にいる間の話だろう…?」

 

 それを境に、FFF団会長・須川の声が殺気を帯び始める。

 

「卒業するまで後一年!それが過ぎたら貴様らは付き合い放題なのだろう!?

 毎日毎日イチャイチャイチャイチャ、更に成人したらあんな事やこんな事も……!!

 ああ妬ましい、ではなくそのような不純な行為をするとは許すまじ!

 貴様らを………駆逐してやる・・・この世から・・・ 一匹・・・残らず!!」

 

「妄想は自由だがそれを公衆の面前で叫ぶのはどうかと…おい明久。

 熱でもあるのか?顔が赤いぞ」「………はっ!?」

  

 我に返る明久。そんな彼を余所に、雄二は語りだす。

 

「残念だな………お前らには失望した」

 

「……どういう意味だ?」

 

 一旦殺気が消える。返って来たのは純粋な疑問だった。

 

「そのままの意味だ。お前らが俺たちに向ける怒りは解らんでもない。

 だが、お前らは怒りのあまり今自分たちが何をすべきなのか解っていない」

 

「……どうした坂本。命乞いか?それとも我らへの恐怖で気が狂ったか?」

 

「まあ聞けって。お前ら気が付かなかったのか?

 ───Aクラスの設備が、普通の学校(・・・・・)レベルになってるぞ」

 

 

   「「「「「何…………………だと……………!?」」」」」

 

 

 

 ────流石元Fクラス、疑いもしないな。

 

 

 心中でほくそ笑む雄二。

 

 ───別に、彼は嘘をついている訳ではない。

 

 ただ、彼の目的は一瞬でもFFF団の動きを止める事。

 

 そして、皆にある話(・・・)を聞かせやすくする事だ。

 

 仮にFFF団が雄二の言葉を時間稼ぎと決めつけ即座に襲い掛かってきたなら、二人の命は危なかったと言えよう。

 

 しかし、そんな彼の思考を察するかのように須川が口を開く。

 

「だ、騙されるな皆!これは坂本の策りゃ───」

 

「───確認して参りましたが、坂本の言う通りでした」

 

 どこからか走ってきた団員の一言を切っ掛けとして、FFF団はどよめき始めた。

 

『そう言えば、2年のZクラスの設備が普通だったな』

 

『………それって去年の設備のままって事か…?』

 

『勝ったのは俺達だろ!?なんでそんな………』

 

「須川!!」「……何だ?」「これを流せ」

 

 

 混乱状態の中、渡されたのは────先程のMP3プレーヤー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────  音声放送中

              Now  Broadcasting……  ────

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─── 明久SIDE ───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これより、対象を学園長に変更する!停学が何だぁ!」

 

 

 

「「「「「「ウォオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………どうしてこうなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……雄二。最初からこれを計画してたの?」

 

「…これが、『大人のやり方』だ」

 

 

 

 

 

 

 既にFFF団は学園長室に向けて全力ダッシュ中。

 

 もう彼らは誰にも止められないだろう。

 

「でも、FFF団に何かあったら最終的に責任を問われるのは僕たちじゃない?」

 

「それはない。俺達はただ『情報を流しただけ』だからな」

 

 …成程。僕らが流した情報を元に彼らがどう行動するかは彼ら次第って訳だね。

 

「それに、仮にそんな事になったら……」

 

「なったら?」

 

「俺はお前を盾にして全力で責任逃れするけどな」

 

 つくづく友達甲斐の無いヤツだとは思う。

 

「でも何か、自分達の手で学園長に仕返し出来ないってのはちょっと嫌だなぁ…」

 

「……明久。俺たちが()()(・|っ《・)()ババァの部屋に入ったか忘れたか?」

 

「……あ」

 

「やれやれ……結局最後は嫌がらせになっちまったな…」

 

 

 

 

 

 

 数分後、学園長の悲鳴が聞こえて来た。

 

 本当によく聞こえるなあ。だって、今学園長室には─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────扉がないからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『学園長!どうされました!?』

 

『ああ、西村先生かい………ちょっとバカ共にやられてね。

 それより、入る時はノックぐらいしてくれないかね』

 

『……ああ、申し訳有りません。ただ………』

 

『ただ?』

 

『ノックをしようにも、扉が倒れておりまして……?これは…足跡?』

 

『!?……あんのクソジャリ共ぉおおおおおおおおお!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────   Now  loading…   ──────

 

 

 

 所変わって始業式。

 

 今、僕は大幅に広くなった体育館で、在校生の数百倍は居ようかと言うほどの数の転校生を見ている。

 

 その中に、不自然な程大きな紅白のリボンで髪を結んだ女の子が居た。

 

 初対面のはずなのに、何故か────

 

 

 「君は………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……()()()()、明久」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───その女の子に、会った事がある様な気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





書いてみると不自然にに三点リードと罫線が多いなあ…
中学生の皆さん。これが面白くなかったからと言って2chでスレ立てたりLINEで騒いだりしないで頂けると助かります。


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Annotation:後始末

一応自分用に投稿。
後半は頭が回っていないがオチは決まっていたので結局文才が無い。


 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 ───────放課後、とある教室。

 

 一体の存在が机に向かい、ノートを開く。

 帽子を初めとした外装の様なパーツは黄色、肌色───基本色は白。

 少年型のロボットめいた姿をした彼はあらゆる「作品」と未だ縁を持たなかった。

 詳細な説明に値しない、設定のみが独り歩きした人物と言えよう。

 重要なのは彼の前に置かれたノートの内容である。

 

 

「無計画な並行世界間の干渉誘導(クロスオーバー)及びそれに伴う現実(設定)改変行為に関して

 反省点を可能な限り多く述べよ、………」

 

 

 ロボットの首筋に装着されたダイヤルの設定は現在『メタ』にあった。

 反省文の草稿と思しき文書作成にロボットは筆を走らせる。

 

「表現可能な域を超えた数の設定を交錯させた点に付きましては猛省しております───」

 

 小さな呟きとは言え、静まり返った教室ではそれなりに響く。

 残り僅か一年、血相を変え勉学に励む周囲の受験生の顰蹙にも憚らず彼は作業を続けた。

 

「加えて幾つかの世界設定に関して十分な知識を持たずにプロット作成に臨んだ愚に付きましても我ながら大変遺憾に感じております──────」

 

 集中を邪魔する間の抜けた雰囲気に耐え兼ねて振り向いた生徒が唖然とする。

 彼の様子に気付いた者は極力その光景に関わらない様、首を不自然に曲げて視線を逸らす。

 

「何よりも、その結果として当該作品を未完のまま放置した事。

 臭い物には蓋をすると言う最低限のネットマナーすら守ろうとしなかった私のお見苦しい怠慢に関しましても重ね重ね、深くお詫び申し上げます──────」

 

 最も災難なのは彼の()()にいた女子生徒である。

 異常現象が頭上数十センチの所で何やら蠢いている中、常人が冷静な思考を保てよう筈も無い。

 辛うじてそれを可能にしたのは彼女の頑強な精神力、そして26階級分に拡張された新たな学級振り分け方式ですら尚Aクラス生徒の座を離れる事がなかったという矜持の賜物と言えよう。

 

「さて、本来は『その辺のモブキャラ魔改造』をコンセプトに半オリジナルキャラクターを主人公の座に据える予定でしたが──────」

 

───考えまい考えまい関わるまい考えまい………………!

───大丈夫、秀吉とのクラス交換事件だって長期的に見れば無事に乗り切ったんだから………

───この頭のオカシい状況にもアタシは耐え切ってやる………!

 

「──のモチベーション不足によりその段階まで物語を進行させる事すら─────」

 

 事実、彼女はその短気さに見合わない忍耐力を発揮していた。

 本来なら席を立って一言注意する所でそうした行為に及ばなかった理由は幾つかある。

 一つはロボット男が彼女より上の立場の人間、即ち教職員に属する人間だったという物。

 騒ぎを起こす事が許されない場所で教師の神経を逆撫でし、進んで面倒事を起こす事は少なからず彼女の「完全無欠の優等生」のイメージに傷を付けると予想された。

───ただでさえあのバカのお陰であらぬ噂を立てられてるのに………!

 

「───更には十分な語彙力や内容整理能力を持たず、少年期特有の青臭さを生のままお伝えしてしまうことと相成りまして───────」

 

 もう一つは単純に件の人物があらゆる意味で面倒な、関わりたくない類の人物だったという物。

 最後には、下手に動けば彼女自身の自制が効かない可能性。

 極限状況で我慢の限界を迎えた”優等生”が日頃のイメージ作りの演技を忘れて迷惑者に掴み掛からないという保証は何処にもなかった。

 

「御謝罪の御文言を御並べ上げ奉るべき御点は御両手の御指で御数えする事も御叶わず───」

 

 真面に聞くと気の遠くなる様な独り言による精神攻撃をすんでの所で躱す。

 序でに上から降るシャープペンシルの折れ芯も軽く首を傾げて避ける。

 ルーティンを発見した彼女の集中は次第に軌道に乗り始めていた。

 

「誠にもう書く内容の種が尽きて参りまして当方としても非常に困惑しており─────」

 

 ふと自分のノートを見遣ると黒い物体が付着している。

 無思考に、機械的に指で摘まみ出そうと試みる。

 

 グニョリと。

 

 思わぬ粘性を感じた彼女は内心総毛立った。

 刹那、無意識に両手が上へと延びる。

 男の頬を左右から鷲掴む形になった所で───────

 

「───────ヘギャッ!?」

 

 ロボット生命体の頭部は躊躇なく捻られた。

 粘る物体の正体は男によって作られた簡易練り消しゴムであるが、彼女は知る由もない。

 纏まった量の消し屑を指でよく練りこむ事で皮脂等を混入させ、それによって固めている。

 素材その物である他の消し屑を纏めるには役に立つ。無論衛生的に宜しい代物ではない。

 

 突然の悲鳴、次いで大きな落下音と轟く怒号。

 一対の机と椅子が男の体ごと空中から叩き付けられる。

 全身の骨をあらぬ方向に折り曲げた男は成仏霊の様なエフェクトを出して失神した。

 周囲の人物は半ば恐れ、半ば憐れみを込めた視線を一ヶ所に集める。

 自らに施したメッキが剥げる事も恐れず、その場にいた全員の心情を代弁するかのように───────元2年Aクラス所属生徒、木下優子は肺の底から声を絞り出した。

 

 

うるっっっっっさ(五月蠅)いっ!あと───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──よく解らない謎の技術で机ごと天井に張り付いてんじゃないわよ!出て行きなさいっ!」

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

「んだよ、自習の邪魔にならないようにと思って態々席も取らないどころか床の面積すら取らない方法を選んだのにぃ………そりゃあ呟くのはちょっと迷惑か、とは思ったり思わなかったり」

 言う程面白くなかった。撤収。

「───────。

 

 

 

 

 

 

 

 無軌道なスラップスティック擬きが特定の終着点に至る事は最早ない。

 故にこれより先は日常の断片であり、言い換えれば潔さとは無縁の恥の上塗りである。

 但し、恥として一度産んだ以上何らかの形で決着させねばならないのもまたモラルである。

 要はそれに向けて「努力している」風に振る舞えば良いのだ───────」

 正直想像力が今より豊かだった時代の妄想を見るのは見ていられない点を除けば楽しい。

「聞けよ。『ちびちゅき』好き?」

 ………………いっぱいちゅき?

「違う。そっちじゃない」

 




ハイ。ごめんなさい。
また放置します。魚拓はNG。

誰に言ってるんだろうか私は。


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