ポケットモンスター・アカデミアアイランド 〜バトルジャンキーガールの学園島生活〜 【旧題 ポケットモンスターUNI】 (可笑し屋ジャック)
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プロローグ
ここは海の上、それもどの地方からも離れているような場所である。そんな場所に1隻のクルーズ客船があった。その船の名は「エメラル・マスティニ号」。この船の行く先はポケモン・アカデミアというポケモンスクールをより専門的にはする為に島1つを使った場所である。そして、この船にはそこに入学する新入生達が乗っていて、新たな生活に胸を踊らせていた。
「なぁ、お前はどこから来たんだ?俺はカントーのクチバからだ」「ぼくですか?ぼくはカロスのレンリタウンからです。」「あたしはジムバッジ6つ!あんたは?」「私はジムバッジ3つだけど、コンテストではハイパーランクなんだ。」
この船に乗っている新入生は誰もがポケモンに関する何かしらを得意にしている猛者ばかりだ。ジムバッジを多く持っていたり四天王に挑戦した経験のあるポケモントレーナーにコンテストバッジを複数持つポケモンパフォーマー、トップクラスのポケモンブリーダーやポケモンレンジャーの子供などなど、実力も得意分野も豊富である。
「おい!島が見えてきたぞ!」「マジかよ!」「おい!見に行ってみようぜ!」「もうすぐかぁ、楽しみだねチュリネ。」「時間か、準備しろウインディ。」
エメラル・マスティニ号のデッキに集まった新入生生たちの視線の先にはこれから生徒達が暮らし学ぶポケモン・アカデミアのあるラスマニヤ島が見えてきていた。
そんな中、1人の新入生が異変に気づいた。
「おい!後ろから何か来てるぞ!」
その言葉の通り、後ろから何かが水飛沫を上げて迫って来ている。
「何だあれ?サメハダーか何かか?」「いや、それにしてはでかくねぇか?」「だよな。」「おいおいあれって船じゃねぇか!?」「は!?どんだけスピード出してんだよ!」「てか、何でこんな場所に船が、しかも漁船ぐらいのやつが爆走してんだよ!?」「俺が知るかよ!?」
そう、後ろから迫って来ているのはポケモンでは無く1隻の漁船であった。
「おい!よく見ろ、船の先頭に誰かいるぞ!?」「いやいや、あんな速度の船で外に出てるやつなんておらんやろ、双眼鏡貸してみ、全くそんな訳あrホンマや」「ん?あの格好ってアカデミアの生徒じゃね?しかも女子!」「「「な、なんだってー!?」」」
その通り!何を隠そう爆走してる船の先頭に立っているこの少女こそがこの物語の主人公なのである!
「アハハハ!いい波!いい天気!こんな日には全力で海を楽しまなきゃ損ってもんでしょ!」
この物語の主人公である!
どうも、作者の可笑しなお菓子屋のジャックです。
コロナの影響でやりたいことが色々と出来ないストレスから読み専だった俺がハーメルンに妄想を吐き出しに来ました。
趣味でやるつもりなんで内容や投稿期間は未定ですがそれでもよければこれから宜しくお願いします。
あ、そうそう、読者の皆さんはこの文章短いと感じた人が多いと思います。俺もそう思ってます。なんせハーメルンの小説の下限の1000文字位しかないんですから。しかし、作文原稿用紙2枚半分と考えると凄い頑張った感が出ますよね?自分で書いてみて改めて他の作者さんの力を思い知りましたね。5000文字以上書いてる人とかホント頭可笑しいわ(褒め言葉)。こんな感じで書いてみて初めて知れることもあるので皆もこの機会にハーメルンで小説を書いてみよう!そして、俺にもっと楽しみを下さい!
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第1章 入学直後からいきなり盛りだくさん!
1話 爆走船の少女の正体
では、続きをどぞ
主人公視点
いやー、地元だとこんなに船走らせるのは他の人に迷惑になるから出来なかったけど、いい場所教えてくれたユウばあちゃんには感謝しなきゃ!
ん?前に何かあるな。あれは・・・船かな?にしても随分でかい船だな、いずれ乗ってみたいな。と、そうだ。
「ロトム!前方に大っきな船あるから気をつけてね!」
「了解ロト!」
これで問題ないかな。多分あの船も行き先は同じだろうし楽しみだな!ん?てことはあの船本来ならあたしも乗れたんじゃない?まぁ、いいか。ユウばあちゃんに自分の船で来てって言われたし何か理由があるんでしょ。それに同じ行き先なら到着した後で見れるでしょ。
「マスター!前方に何かが浮上してくるロト!ガラル粒子の上昇を検知したことから恐らくダイマックス個体のポケモンロト!」
ダイマックスポケモン?ここってガラル地方だったのかな?にしては近い気がするけど。船走らせすぎたかな?取り敢えず準備しとくか。ダイマックスポケモンだとあのデカイ船も危険だろうし。
「ウイラ!戦闘準備!」「ぴぃーかー、ぴ、ちゃ〜〜」
全くいい天気だからってこの速度の船の上でよく寝てたもんだね。うちの相棒のマイペースさには困ったものだ。さぁて何が出てくるのか。
「ドークー!!」「ヒュー、こいつは大物だね。」
ドククラゲか。厄介なのもあるけど毒タイプなのが厳しいな。バトル長引かせるとデカイ船の方にも被害が出かねないな。てことは一発で仕留めるのが一番だね!
「ウイラ、あんたは面倒だと思うけどやらないともっと面倒になるからアレやるよ!」「・・・ピカ」
全くやる気がないんだから。まぁ、あのデカブツ相手にビビらないのはいいんだけどね。んじゃ、いくか!
モブ視点
あ…ありのまま今の状況を話すぜ!俺はアカデミアに向かっている船に乗っていたと思ったら、何やら後ろから漁船が爆走して追いかけてきたと思ったら、馬鹿でかいドククラゲが出てきた。な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何が起こっているのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…船への襲撃だとか新入生への通過儀礼だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わってるぜ。
幸いなことにドククラゲのやつが狙ってんのがあの爆走船のやつだから今はいいがあいつがやられたら次は俺らだ。だがまぁ、俺はジムバッジ4個程度でギリギリ入ったやつだが、実力のやべえやつも紛れてるはずだから大丈夫なはずだよな?
ん?なんだあいつ?腕を交差させてるな、新手の命乞いか?そんなのがポケモンに効くわけg
「あたし達の全力は海を超え、アローラを超え!全てに雷鳴を轟かせろ!
スパーキングギガボルトォ!!」
「ドグァーー!?」
・・・あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!船にいた女子が変なポーズとセリフを言ったら、ピカチュウが有り得ない威力の電撃を撃って馬鹿でかいドククラゲを吹き飛ばしやがった。な…何天丼言っているのかと思われるんだろうが、俺も何が起こっているのか分からねぇ。つかホントに何だアレ!?
「んじゃ、でっかい船の人達ー!先に行かせてもらうよー!」
あ、俺ら抜かされたわ。何でこの船に乗ってないのかとかさっきの何だとか色々と聞きたいことはあるがあんなの止める気にはならないな。今から学校生活が不安で仕方ないぜ。
ん?何かあの船の下が黒くなっt
「ホエエェェーーーーー!!!」
「キャーー!!」「ピィカァ」「かち上げられて吹き飛ばされたロトー!?このままだと転覆するロトー!?」
ふ、船の下からさっきのドククラゲ何か比じゃない位でけえホエルオーが出てきて下から船を吹き飛ばしやがった。・・・てか、船こっち飛んできてn
「ウイラ!船のことをなみのりでカバー!あたしは自力で着地するから」「ピィカ」
「ピィカ、チュウー」「な、何とか無事に着水出来たロト」
ぴ、ピカチュウが先に海に落ちたと思ったら海が持ち上がって船をキャッチしやがった。てか、ピカチュウってなみのり覚えられt
「とーう!ふぅ、何とか着地成功!全くユウばあちゃんもあんなのがいるんだったら教えてくれたら良かったのに。まぁ、知らなかった方が楽しいんだけどさ。ん?その格好もしかして皆アカデミアの学生だったりする?そしたら、自己紹介しなくちゃね!アタシはハウオリシティのメラン!何かばあちゃんに面白いから来たらいいって言われたからよく分かんないけど遊びに来ました!これから4年間宜しく!」
・・・ウワー、ソラがキレイダナー
ども、可笑しなお菓子屋のジャックです。
今回からここではオリ設定について話していきます。
まずは「船ロトム」
家電とか図鑑とか自転車に取り付けるロトムが船に取り憑いた姿ですね。操縦何かはロトムが全部やってくれているので色々と便利。いつもはロトム図鑑としてメランに着いてきます。動力は電気の他にもあるんですがそれはまた後日。
次に「なみのりピカチュウ」
なみのりピカチュウ自体は配布されていますが、それは大分特別なものであり普通はありえないものですね。勿論、このピカチュウのオリジナル設定はまだありますがそれはそれが出たときに。
他にもホエルオーとかにも秘密はあるんですがそれを書くのはまた別の時にします。
そして、感想、お気に入り、評価等宜しくお願いします。してもらえたらやる気が湧く確率がストーンエッジくらいあります。
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2話 学校側からの確認
???視点
全くうちの船と新入生を襲撃するとはいい度胸だな。
「おい、状況は把握出来たか。相手の戦力と要求は?」
「えー、船長とは連絡とは連絡取れました。取れたんですけどどうやら襲撃じゃないみたいですよ?」
「はぁ?何だそりゃ?」
「何でもエメラル・マスティニ号に乗ってなかった新入生らしくて」
「・・・はぁ、今年も変なやつが来たな。まぁ、来なかった試しが無いんだが」
「ハハハ、お疲れ様です。」
さて、一体どんな化け物が来たのやら。
・・・そういえば最近あの人の機嫌が嫌に良かったな。てことは
「おはよう、セクロちゃん!もうそろそろ新入生が来るみたいだけど問題ないかしら?」
「・・・あんたの差し金のせいで1個トラブルが起きてることを除けば平気ですよ。ユウゼンさん。」
「もうユウちゃんって呼んでって言ってるのに!」
「そんな年でもないでしょうに」
「女はいつまでも若くいる努力は怠らないのよ!それに今年は孫が来るんだから元気でいなきゃ!」
あんたがもう十分元気だよ。それに孫ねぇ、十中八九それだな。
「そのお孫さんがトラブルを起こしてくれたんですけどね」
「ええ!メランちゃんがどのくらい強くなったか知りたかったから自分の船で来るように言っていたのよ!それで、どのくらいまで行けたの?」
それをなんでこっちに教えなかったかを聞いたところでろくな答えが返っては来ないだろうな
「その辺は直接会って聞けばいいんじゃないですか?俺は今から現場に行って現場を収めてきますから」
「あら?私達のメランちゃんのことがそんなに気になるの?」
「気にはなりますよ、どんだけ問題児かってのがですけどね」
メラン視点
うん?何か周りから反応が無いな?
「おーい、皆生きてるー?」
「・・・ハッ!お、おいお前!お前一体何なんだ!?」
あ、反応した。それにしても変なこと聞くなぁ。
「何なんだって、さっき自己紹介したじゃん。ハウオリシティのメランだよ。」
「いや、そういうことを言ってんじゃねーよ!なんで、この船に乗ってないであの爆走船に乗ってたんだっつーことよ!お前新入生だろうが!つか、あの化け物船は何だ!?アホみてぇな速度に、ホエルオーに吹き飛ばされても壊れたようには見えなかった!そして、何よりも何で喋ってたんだよ!?意味が分かんねぇよ!?」
おぉ、元気だな。だけど、あの船に関してなんて言われてもな
「あの船は爺ちゃんから貰った特注品らしいからその辺は分からないや。喋ってたのはロトムが取り憑いてたからで、あの船で来た理由は、あ、そうだ!」
「お、おいっ!」
これ以上は行けないだろうからそれ伝えなきゃ!
「ロトム!アタシはこの船で行くからユウばあちゃんにそのこと先に行って伝えといて」
「了解ロt」
「これ以上面倒な動きは辞めてくれないか?」「フリフリー」
「!?」
この男の人さっきまで居なかったはず。一体いつ来たんだろ?バタフリーと一緒だから飛んできた?いや、それにしてはいきなりすぎない?
「全く嫌な予感がしたから緊急用で来てみたら案の定だ。この先にも水ポケモンがいるのだから勝手に動くのは辞めたほうがいい。安全の為にこの船とぶつからない程度で並走させるように」
「・・・言うとおりにしてロトム」
「りょ、了解ロト」
それにしてもこの人恐ろしく強い。島キングと同じかそれ以上かも。
「あー、何か警戒してるみたいだが、本来はそれはこっちの対応のはずただぞ?一応聞いておくがお前は襲撃者じゃなく新入生だよな?」
「え?うん、そうだけど?」
「この船のチケットはどうした?書類とかにもエメラル・マスティニ号で送迎するって書いてあったはずだが?」
え?そんなこと言われてもなぁ
「そんなの無かったよ?それにユウばあちゃんから面白いところがあるから自分の船で遊びにおいでって、どんな場所でどんなことするのかと行き方が書いてある手紙が届いたから来たんだし」
「あの婆さん用意周到だな、ホント。
・・・んじゃあ、不思議には思わなかったのか?船なんて個人で持ってるのは極一部だろ?」
「いやー、何か凄い場所で、色んな凄い人が来るみたいだから、皆も自分の手段で来るのかなって。それに」
「それに?」
やっぱこれが決め手だよね
「周りを一切気にせずにあの船走らせていいって書いてあったから!」
地元だと危ないから出来なかったけど試したかったんだよね
「あぁ、この自分の欲求第一でやりたいことは何でもやる破天荒な感じ。あの人達の血が濃いなぁ」
あ、何か空見てる。大人の人って大変そうだなぁ。
「あ、そういやお前さんの名前は?」
「メラン!ハウオリシティのメラン!貴方の名前は?」
「俺の名前か?知らないっことはお前試験とか一切受けてないだろ」
「え?そんなのあったの?」
全然知らなかった。これやばいんじゃない?
「やっぱりな、本来はそれで人数を絞るんだよ。じゃなきゃ島1つに4学年も入らねぇよ。」
「え!?てことはアタシ入学出来ない!?」
楽しみだったのにそんなの嫌だよ!どうしよどうしよ!?
「あー、本来ならそうなるがお前さんの身元ならこれでいいだろ。ハウオリシティのメラン。お前のユウゼンさんからの推薦として入学を認める。」
「どうしよどうし・・・え?いいの?」
「あぁ、ユウゼンさんは端からそうさせるつもりだったろうからな。させないほうが面倒になるしな」
「イィィヤッター!」
ありがとうユウばあちゃん!
「おうおう、おめっとさん。さて、話し込んでる内に着くな」
「え!?ホント!?」
「ホントホント。さて、本来なら会うのは入学式の予定だったがまぁいいだろ。
ようこそ、ポケモン・アカデミアへ。
ここにいる殆どは知っているだろうが俺はここの校長をやらしてもらってるセクロだ。この後の入学式でも会って話すから少しだけ。
歓迎しよう、新入生諸君。ここは君達次第で最高の場所となるだろう。存分に利用していきたまえ」
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
今回はポケモンについて話せることもないですし題名について書きますね。このポケモンアカデミアはポケモンスクールをより専門的にやる、いわば大学のようなものです。だから、ポケットモンスターUNI(university)です。
モデルとしては遊戯王GXのデュエルアカデミアですね。本来はそのままポケモンアカデミアって名前にしようと考えていたんですが、そうするとポケモンと僕のヒーローアカデミアとのクロス作品と考える人が多いだろうと思い違うものにしました。
正直もっと人目を引ける題名を思い付けば良かったんですが、出ないものはしょうがないです。
え?いきなり出てきたセクロとバタフリーは何なんだって?あれはオリジナルでも何でもないですよ。ただ、赤緑時代付近にしか存在しないテレポートバタフリーですから。眠り粉しながらひたすらテレポートで逃げる害悪戦法を得意としてます。
そしたら、今回はこの辺りでまた次回をお楽しみにしていて下さい。
この後書きの辺りも試行錯誤中なんで色々と試してますのでご容赦を
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3話 入学式道中!・・・道中?
セクロ視点
ふう、何事も無く着いたか。正直一戦交えると思っていたが、あいつも周りに人があんだけいる中で戦う程馬鹿じゃないってことか。それとも、ただあのタイミングは乗り気じゃなかっただけか。
「イエーイ!いっちばんのりー!」
「おいコラ、教師より先に行くんじゃねぇよ。」
この感じだと、空気読むとか周りについて考えるって感じじゃないから後者のh「メランちゃーーん!!」この声は
「あ、ユウばあちゃーん!呼んでくれてありがとう!ここ楽しそうだね!」
「いいのよ!メランちゃん!貴方は可愛い孫娘なんだから!それよりも前あった時より背伸びた?」
「そんなの計ってないから分かんないや」
「それもそうよね!そういえばメランちゃんは1人でどこまでこれたの?」
「ダイマックスしたドククラゲは倒したけど、それより大きいホエルオーにはやられちゃったよ」
「まぁ、凄いじゃない!前あった時より随分強くなったわねぇ!お爺さんの指導の賜物かしら?あと、あのホエルオーはここでもそれなりに規格外だから今は気にしなくていいわ。それを超える方法をここで学べるんだから」
「へぇ、そうなんだ!楽しみが増してきたよ!」
「私もメランちゃんが楽しそうで嬉しいわぁ」
・・・本当に孫娘だったか。だが、ここにいつまでもいる訳にもいかないしな
「ユウゼンさん、孫とのお話はまたの機会にしてくださいね。時間はいくらでもあるんですから」
「もう、セクロちゃんったらユウちゃんって呼んでって言ってるじゃない」
検討しときます。
「無理です」
「内心出ちゃってるわよ、まぁいいわ。そしたら、ひとまず用事を済ませちゃいましょうか。」
「用事ですか?」
「そう!メランちゃんに入学祝いのプレゼント!」
「え!?何々!プレゼント!!」
「ふふふ、それはね。ジャジャーン!!この大学で色々使える便利アイテム!ポケットモンスター・スマートフォン!略してポケホよ!」
「ポケホ!?」
いや、それって
「ユウゼンさん。それも抜いてたんですか。それ学生証扱いのやつですよ。色々と設定する必要があるから事前に生徒に送っておく必要があるんですが」
「ぶぅ、だって私が直接メランちゃんに渡したかったんだもん。それにメランちゃんはロトム持ってるんだからロトムにやってもらえばすぐ終わるでしょ?」
「いやまぁ、確かにそうですけどね。」
「そうなの!?おーい、ロトムー!!」
「あ、おい!」
あ、あーあ、離れて個人行動しやがって。まぁ、まだ新入生全員降りるには時間がかかるからいいが。さて、
「ユウゼンさん、もう戻りますよ。」
「え!?まだメランちゃんと話し尽くしてないのよ!?」
「そんなの、明日からでも平気でしょうが」
「いやいや!まだ話してたい!」
「はぁ、わがまま言わんでくださいよ、全く」
この人ほんと子供っぽいわ。面倒極まりないな。ん?
「校長先生、送迎引き継ぎに来ました。」
「おぉ、マルベリーか。いや、別に俺は送迎する気は無かったんだがな。トラブル故仕方なくってやつだ。」
「お疲れ様です。」
「いや、ホントな。それよりも新入生を会場に送迎するのは頼んだぞ。今年も変なの来てるから」
「つまりいつも通りですね。分かりました。」
「そうなんだよなぁ、どうしてこうなったんだか。そんじゃ、送迎役も来ましたし行きますよ、ユウゼンさん。」
「えー!?まだここのこと教えてないわよ!?道にも迷うかもしれないわ!」
「それは送迎役の生徒会長の仕事何で問題ないですね。バタフリー、俺ら2人をテレポート」
「フリフリー」
「いーやーだー!」
はぁ、この婆さんのテンションが今年から始まるのか。憂鬱すぎるわ
メラン視点
「ポケホ、アップロード完了ロト!」
「おぉ、どんな感じどんな感じ!?」
何かロトム図鑑に似てるし、一体どんなことが出来るんだろ!
「ポケホに興味を持つのはいいですけど道中にしてくださいね。」
「ん?えっと、貴方は?」
「私はポケモンアカデミア生徒会長のマルベリーです。これから宜しくね、メランさん。」
「ハウオリシティのメランです!これから宜しく!」
綺麗な人だなぁ。それと、気になったんだけど
「ねぇ、マルベリーさん」
「なんですか?」
「生徒会長って何してんですか?」
「ふふ、それは道中で話しましょうか。もうそろそろ皆降りてるでしょうし」
「分かりました!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「皆さん。長い船の旅お疲れ様でした。そして、ようこそポケモンを探求出来る学び舎ポケモンアカデミアへ!私はこのあと行われる入学式会場への送迎をする、4年 生徒会長のマルベリーと言います。これから宜しくお願いします。」
「宜しくお願いしまーす!」
「ふふ、本当にメランさんは元気ですね。それでは皆さん私の後に続いてください。」
「はーい!」
ふふ、これからどんなことがあるんだろ、楽しみだな。
「さて、メランさん。」
「ん?何?」
「貴方は生徒会に興味があるのよね」
ん?あー、そういえば言ってたね!
「うん!正確にいえばここについては色々と気になるな!あ、あとポケホも」
「ふふ、そうねぇ、話すと言っても移動時間もそんなにないから軽くね。」
「はーい」
「まず、生徒会についてだけど簡単にいえば学校に関する様々なことをやる生徒と教師の中間に位置する仕事かしらね。」
「てことは生徒よりは偉いの?」
「まぁ、色々と学校から許可とか権限があるけど、明確にそういうわけではないわね。やれることも多いけどそれだけ色々と苦労も多いからね」
「ふーん」
大変そうだなぁ。アタシには合わないかな。
「次はポケホね。ポケホは学生証の他に、連絡、ポケモン図鑑、地図、出席などなどこの学校に関する様々なことに対応出来るのよ。基本的なもの以外は本人が必要に応じてダウンロードすることで増えるから探してみてね。まぁ、貴方はロトムを持ってるみたいだからサポートしてもらえるわよ。」
「ポケホに関してはおまかせロト!」
「ありがと、ロトム。しかし、これ1つで色々出来るんだな」
「ふふ、これね。ここの生徒が入学してすぐ作ったのよ」
「え!?これを!?」
いや、ちょっと聞いただけでもロトム図鑑よりすごそうだけど
「貴方だったら彼にもいずれ会えるでしょうね。さぁ、見えてきたわよ。あれがポケモンアカデミア本校舎よ。」
「おぉ!!」
でっか!ポケモンスクールなんか比じゃないな!凄いなぁ今日からこんな所で過ごすのか!ん?
「ねぇ、マルベリーさん」
「どうしたのメランさん?」
「いや、ここで暮らすのか気になって」
「あぁ、それは別にあるのよ。入学式の後にそっちに行く予定だから安心して」
なるほど、別の場所か。うちの家よりも大きいのかな?
「さて、普通ならこのまま中に入って会場に行くんでしょうけど、うちは一味違います。右手の方に柱が4つ立っているのが分かるかしら」
「あー、あるね」
何かポツンと舗装された所に柱だけがあるけど何だあれ?
「そしたら、新入生はあの柱の間に入ってってね」
「え?何で?」
「何が起こるかはお楽しみってことで」
うーん、まぁそういうことなら。お楽しみって何かのアトラクションなのかな?
あ、ポケホをかざしてなんかしてる
「そしたら、私もあとで行くけどあっちの人の指示に従ってね」
え?それって一体どういu
「お、来た来た。新入生は後がつっかえないよう早く出てくれー」
「え?え?何これ!?」
いきなり見てる景色が変わった!ていうかマルベリーさんが男の人になってるし!
「ね、ねぇ!マルベリーさんどこいったの!?」
「は?あ。あぁ、なるほど。会長もこんな時に遊ばないで欲しいな。俺はリンボク。生徒会副会長をしてるんだ。」
あ、この人も生徒会なんだ。
「そんで、こいつはテレポート装置だ。構内では移動時間短縮の為導入されてるんだ。まぁ、こいつは大人数なり大きなポケモン用なんだが。ほら、説明したからさっさと出な。じゃないと後の奴らが来れないから」
な、なるほど。随分とハイテクな所だなあ
「あ、そうそう。あそこにドームがあるだろ?出たらあっちに行ってくれ。あそこが入学式会場だからな。」
お、とうとう入学式が始まるのか!・・・退屈で寝ないといいけどなぁ
どうも、3日ペースで投稿出来ていることに驚いている可笑し屋ジャックです。そして、4つ目にしてまだ入学すら出来てない学園物に恐怖しています。バカなの?アホなの?まぁ、マイペースに頑張るので末永く宜しくお願いします。
さて、ポケモンがバタフリーとロトムしか出てないので、今回も設定や世界観まわりの話をします。この世界は原作主人公がチャンピオン戦を終わらせた辺りです。と言っても地方によってはアフターストーリーも終わってたり、逆にチャンピオンに勝ったばかりだったりします。それと、原作主人公はチャンピオンに勝った後に自身がチャンピオンになった人もいれば別の道に進む為にチャンピオンになることを辞退した人もいます。
あと、出てくるネタとしてはアニメ、ゲーム、二次創作などなど様々な物がごちゃ混ぜになっています。ただ、SPつまり漫画版は読んだことがないので出てきません。ギエピーなら少しあるんですが。他の原作にしてもこの話は基本この学校中心なのでたまにしか出てこない予定なのでそこはご容赦を。
以上、可笑し屋ジャックでした。では、また次回をお楽しみに。
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4話 入学式zzz
ではどうぞ
メラン視点
ここが入学式会場かぁ。大っきなドームだなぁ。ここの人、ていうか船にいた校長さんは何でもかんでも大きいのがいいのかな?まぁいいか!取り敢えず入ろっと
「てな訳でお邪魔しまーす」
「いらっしゃい。って普通はそう言って入らないと思いますよ?」
およ?また別の人がいたわ。もしかしなくても
「あなたも生徒会の人?」
「そうですね、私は生徒会書記のホケイって言います。貴方は新入生の方ですよね?席は学籍番号が書いてある所に座って下さい。わからない場合はポケホの方に場所が送られているはずなのでそれを見て下さい」
え?がくせきばんごう?なにそれ?おいしいの?
「ねぇ、学籍番号って何?」
「学籍番号ですか?学籍番号は学内における貴方自身を表す番号なのですが、ご存知ないですか?」
「ご存知ないです。」
「それなら問題ないロト!マスターの学籍番号も把握しているし、席の場所も分かるロト!こっちに付いて来るロト!」
「ありがとロトム!じゃあ、アタシは行くね。教えてくれてありがと!」
「えぇ、言葉使いは気になりますが本当に感謝しているようですし、気にしないでおきますよ。では良い学校生活をってもう行ってるし」
ん?何か聞こえたような?まぁいいや。それよりも
「ねぇ、ロトム?席ってどこなの?」
「2階の真ん中最前列ロト」
「えー、2階まであるの?」
「仕方ないロト、マスターは飛び入り参加したロトし。というか2階なのはマスターだけで他は全員1階ロト」
「え?そうなの?」
「そうロト。それとここはこういうイベントの他にもポケモンコンテストとかにも使われるロト」
「ポケモンコンテスト?」
「何で知らないロトか。まぁ講義でやるだろうから今はいいロト。それより着いたロトよ」
へぇ、何か分かんないけど凄そう。そんじゃ座ろっと。お!
「ねぇロトム凄いふかふか何だけど!」
「素材をこだわってるみたいロトね。」
へぇ、ウールーから取れるののいい所を使ってるんだ。それにしても座り心地よくてなんだか眠くなってzzz
ーーーーーーーーーーーーーーー
ロ ロト
zzzまだだよ!まだアタシは食べられる!これを食べきってマラサダ大食いチャンピオンになるんだ!zzz
「いい加減起きるロトー!!」
「アベッベベベベベベ!」
こ、これはロトムの10万ボルトトトトトト!
「痛た、全く酷い目にあった。ていうか、ロトムは図鑑のときはバトル出来ないんじゃなかったの?」
「もう始まるのにいつまでも寝てるのが悪いロト!それとポケホの中にあった説明を読み込んだらバトル使用も可能になってるらしいロト!」
へぇ、便利なものだね。これ作った人ってどんな人だろう?
「ポケホのことが気になっているんだろうけどもう入学式始まるから大人しくしてるロト。」
「ん、了解。」
マルベリーも会えるって言ってたからその時を楽しみにしてよ。
あ、そのマルベリーさんが出てきたな
「皆さん改めてご入学おめでとうございます。今回の入学式の司会進行役を努めさせて戴く生徒会会長のマルベリーと申します。私達は貴方方が来るのを心待ちにしていました。これからの学生生活をより良きものに出来るように一緒に励んでいきましょう。」
こうやって人の話を聞いてると余計に眠くなるけど、またロトムの電撃くるのはやだなぁ
「さて、入学式の流れですが、私含めて皆さんに話したいことがある人は多くいるのですがこの後も島の案内や寮の案内など予定が詰まっているので新入生代表の言葉と校長先生からの言葉だけにします。」
お、やったー。こんくらいなら寝ないですm・・・zzz
「ま、また速攻で寝たロト。こんな時ぐらい平気かと思ったロトが、やっぱり駄目だったロトか。こんなんで勉強とか出来るとは思えないロト。」
「それでは、新入生代表の言葉です。新入生代表の方宜しくお願いします。」
「ええ!よろしくてよ!」
zzz
「皆様御機嫌よう。
zzzむにゃむにゃ、くらえナマコブシウォータースライサー!・・・zzz
「多分マスターみたいなやつに対して言ってるんだろうけど、完全に寝てるロト。個人的に目を付けられることがないといいんだけどロト」
zzzふへへ、ナマコブシ投げ50回以上跳ねたぁ、やったー・・・zzz
「ありがとうございました。次は校長先生のお話です。校長先生宜しくお願いします。」
「おう、えーまた会ったが取り敢えず新入生諸君入学おめでとう。俺はこのポケモンアカデミアで校長をしているセクロだ。あー、挨拶とか聞いてても眠くなるだけだから実益のある話をしよう。まず君達がこのアカデミアで得られる可能性があるものだ。1つ目は知識、2つ目は経験、3つ目はコネクションだ。あくまでこれは得られる可能性だ、君達がサボればこれらの力は得られないだろうし、必死にやれば得られる量が増える可能性が高まる。なので、君達にはこの学校を有効活用してほしい。俺達教員も君達の努力次第で力を貸せることが増えるだろうから困った時は相談するように。」
zzzコイキングスペシャル!オーバーザギャラドス!zzz
「次に君達が学びたいことを学びやすくするコースの話だ。1年目は皆同じようなことを学ぶが、2年目からは3つのコースに分かれる。普通の講義もあるがそのコース用の講義や実習が追加される。といっても他のコースでも受けれなくは無いが定員などがある場合コースの者が優先される。それでは3つのコースの紹介だ。1つ目はポケモンと共に戦うポケモントレーナーコースだ。将来はエリートトレーナーになる以外にもジムトレーナーやジムリーダー、果てには四天王やチャンピオンになりたいって言うならここがいいな。2つ目はポケモンと一緒に励むポケモンワークコースだ。これはポケモンパフォーマーやジュンサー、ジョーイなどポケモンと一緒に何かをする職業に向けたものだ。将来的な汎用性が一番高いコースだな。そんで3つ目はポケモンを支えるポケモンブリーダーコースだな。これはポケモンブリーダーやポケモンレンジャー、あとは牧場みたいな産業系もここに該当するな。ポケモンを助けたい、ポケモンの力になりたいってやつにはこのコースがオススメだ。これで3つのコースの説明をしたがどこにするかを決めるのはまだまだ先だからまずはこの学校に慣れるところから始めてくれ。以上をもって校長の話を終わりとする」
zzz何かZが沢山出てる気がすらからZ技が撃ちたくなってk( ˘ω˘)スヤァ
「校長先生?まだありますよね?」
「ん?何かあったか必要なことは言ったはずだが?」
「エリーさんが言ってしまったんですからあれについて言わなくていいんですか?校長先生もそうでしょうに」
「・・・はぁ、言わなきゃ駄目か。あー、先程新入生代表のエリーから聞き慣れない言葉が出てきたと思う。この学校にはジムリーダー、とは違うが要するに各タイプごとにエキスパートがいてその18人のことを『
「因みに校長は虫タイプ担当ですよ。」
「・・・まぁ、そうだな。一部は定員が足りなくて教員が受け持ってる所もある。そのうちの1つは1年が奪ったけどな。その結果1年は2人が担当していることになってるな。ほら、これでこの話は終わりだ。さっさと新入生を寮に案内しな」
「はい、校長先生ありがとうございました。では、これにて入学式を終わります。このあとはこの特別ドームを出て待機していて下さい。寮に案内したあと行きたい人を連れてこの島を案内致します。」
zzz勝った!第4話完!・・・zzz
はいどうもー、可笑しなお菓子屋のジャックでーす!
・・・はい、変なテンションでしたね、戻します。
さて、今回のオリジナル話は『18の頂』についてですね。
まぁ、これは作中でも行った通りそのタイプエキスパートもといキチガイレベルの連中の総称です。割合としては1年2人、2年5人、3年5人、4年2人、大人4人ですね。
この学校が存在出来ているのは18人のやばい奴らを一箇所に留めておくことで外部からは攻められにくく、内部ではもし1人が暴れても他がどうにかすることが出来、そうやって成長させた人材を外部へ排出することが出来るから、他からの干渉を受けず自由にやっていても問題ないわけですね。
まぁ、スポンサーくらいはいるんですが。今回出てきたスポンサー『メレシージュエル』はカロス地方を中心とした最大手の宝石店です。そのコネでエリーちゃんは来ましたが実力も十分にあるのでそれを見せれる機会を楽しみにしていて下さい。
それではまた次回!お楽しみに!
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5話 寮前でトラブル発生!
お気に入りが2人増えました。ありがとうございます!
それと、今回は試しに内心描写を無くしてみました。しつこかった気もするし
それではどうぞ
「さて、入学式も終わったし。い・い・か・げ・ん!起きるロトー!!」
「アベッベベベベベベ!!」
ロトムの10万ボルトがメランに再度炸裂し骨まで透けてしまっている。だが、
「あぁ〜、寝起きによく効くわぁ〜。」
この程度であり、彼女は間違いなく超アローラ人だろう。これでは反省など全くしないだろうからロトムの気苦労は絶えない。
「はぁ、起きたロト?」
「うん、バッチリ!で、どんな感じだった?」
「一応録画してるロトが、マスターはどうせ見ないだろうから簡単に纏めると
1つ、2年から3つのコースがある。
2つ、各タイプごとのスペシャリストがいる。
3つ、新入生代表がそれの岩タイプで、校長が虫タイプ。
最低限はこんなとこロト」
「おぉ、そんな人達がいるんだ!楽しみだなぁ。」
「楽しみにするのはいいロトが皆出始めてるロト。」
「おっと、一番乗りになるなら急がなきゃ!」
「次は寮行くからテレポート装置ロト「イヤッフー!!」ってもう走っていったロト。・・・はぁ、ちょっと置いてかないでロトー!」
ドアに向かって走っていくメラン、それを追いかけるロトムの姿には哀愁が漂っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「しゃあ!一番乗りィ!!」
階段降りるロスを考え、窓から飛び降りて全速力で走って来た結果、宣言通り一番目に到着した。そもそも、他の人は走っていないのだから当たり前である。
「おいおい、元気だな。だが後ろを見てみろ?そんなんばっかやってると友達出来ねぇぞ?」
「ん?」
言われた通り後ろを見ると、後ろからゾロゾロとこちらに向ってきている集団の
顔を見ると、メランが走っていったことから今までの奇行や、ポケモンの技を平気で浴びていた事を思い出してるのか皆一同ドン引きした顔をしていた。
「うーん、地元でも偶にされてたけど友達はいたので大丈夫です!」
「お、おう。そうか、それならいいだけどな」
だが、この少女にそんなものは効かなかった。自由奔放この上ない。
そうして、話してる内にテレポート装置前に新入生が集まってきた。
「よし、それじゃ今度は君達がこれから暮らす寮へ移動するからな。どんどん装置内に入ってくれ」
「はーい!」
「入ったらテレポートするから、次が来る前に装置から出ろよ。」
そうして、テレポート装置で移動した先には、寮と言うには余りに大きいタワーマンションような建物があった。
「でっか!?え?これ寮!?」
メランや周りの新入生が寮に驚き見上げていると、寮の前で何やら話している声が聞こえてきた。
「ごめんなさいごめんなさい」
「だから!泣いてたってどうにもならねぇだろうが!」
「そうだよ!こんなに濡れちゃって服とかどうするのさ!」
それは1人の泣いている女の子と2人のガラの悪い男女がいた。その様子はあからさまないじめの光景であった。
メランは正義感などはあるわけでは無い。しかし、同等の実力もしくは弱い側から挑んだことならともかく弱いものいじめというものは大嫌いであった。故に
「ちょっと待ったぁ!!」
「そこで何をしているんだ!」
「チュッチュ!!」
その騒動に入りにいったのだが、他にも2人、正確には1人と1匹のチュリネが一緒になっていた。
「あぁ、チュリネ!勝手にどっかいっちゃ駄目だよ。」
その後ろからトレーナーらしき人物が出てきた。
「おい、何だてめぇら」
「貴方も参加するの?あ、アタシはメラン!宜しく!」
「知ってるよ。1年の間では同級生の狂人って話が広まってるからな。」
「ど、どうも。もう、1人で首を突っ込んじゃ駄目じゃないかチュリネ」
「チュチュッ!」
「ねぇ、こっちは名前は言ったんだし自己紹介くらいしてよ」
「あ、す、すいません。僕はヒナって言います。こっちはチュリネ」
「チュッ!」
「はぁ、俺はお前と余り関わりたくないんだが、確かに名乗られて名乗り返さないのはよくないか。俺はザロスだ、覚えなくても結構だ。今回限りの付き合いになるだろうしな」
「ヒナにザロス、それとチュリネね!多分覚えた!」
「無視すんなゴラァア!!」
騒動を止めに行ったはずが何故か自己紹介が始まってしまい、相手の男の方もキレてしまっている。
「あ、そっちも自己紹介する?」
「誰がするか!?」
「あたしはリアだよー。」
「すんなよ!?」
「そっちの泣いてる子は?」
「え、えっと、お、オシロイっていいます」
「オメェもすんのかよ!?」
「ひぅ!ご、ごめんなさい」
「そこのかっかしてるお兄さんは?」
「この状況で言うわけねぇだろ!!」
「あ、こいつはタンデムだよー」
「おい!リアてめぇ何教えてんだ!?」
「名前くらいいいじゃん別に」
そんなことを鑑みるメランではなく、相手の方の名前まで聞く始末。タンデムはそろそろ喉が痛くなっているだろう。
「んで、そっちはなんの用?」
「あんた達みたいなガラの悪い奴らが泣いてる子を囲ってたから止めに来たんだ。」
「ふん、テメェらこいつのダチか何か?」
「いいえ、僕たちは新入生ですし。今、名前を知っんですけど、見過ごしたくはないかなって」
「だったら部外者は引っ込んでな。お前たちには関係ないことだ。」
「悪いが俺は悪事を黙って見過ごす気はないんだ」
「僕もいじめは良くないと思います。」
「はぁ?あたし達がこの娘をいじめてるとでも!?そんなことないよね!?」
「は、はいっ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「おいっ!やめろ!」
互いに話は苛烈になり、いよいよ手が出始めようとなっていたその時!
「よし!じゃあポケモンバトルしよう!」
「・・・は?」
「ハァ?」
少し大人しくしていたメランからポケモンバトルの提案がされた。
「どっちも引く気がないんならここはポケモンバトルで決めるしかないでしょ!勝った方がオシロイちゃんを好きに出来るってことで!」
「おい!何言ってんだ!」
ポケモンバトルはともかくオシロイの扱いにザロスは文句が出た。
「えー?だって殴り合いよりもポケモンバトルの方が良くない?」
「いや、そうじゃなくて」
「こっちはそれで構わねぇぜ」
そう言ったのはタンデムであった。
「ただし、こっちが勝ったらテメェらは大人しく寮に行ってな」
「!分かった。だったら俺達が勝ったらオシロイさんに謝ってここから離れろ!」
互いに勝利条件を変えることで勝負することが決まった。
「だが、テメェらまさか新入生の癖にオレ達に勝てるとでも思ってんのか?」
そう言ってタンデムは威圧してくるが
「俺達はお前たちみたいな悪党には負けない!!」
そうザロスは言葉を返すが
「うーん、勝率は高いだろうけど、負ける確率も普通にあるけど、負けるかもしれないから戦わないとか面白くないじゃん?」
そうメランが台無しにする。
「おい!やる気あるのか!?しかもこんな時に面白くないとかなに考えてるんだ!」
「えー?だって戦いに100%なんてないし、ポケモンバトルはどんなクズや化け物が相手でも楽しむ主義だし」
「チッ、調子にのってるガキ共だ。おい!付いてきな!」
「お、どこ行くの?」
「テメェが言い出したことだろうが、バトルフィールドに行くんだよ」
タンデムはそう言い寮に入っていき、他の人もそれに付いて行った。
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
今回の話はどうだったですか?前の方がいいとかこのままでいいとかあれば感想にでも書いてください。(姑息な感想誘導)
さて、今回の設定話は名前に関することです。ポケモンの登場人物は基本的に植物に関係している名前になっています。今の所出ている登場人物もそれに習って植物から取っています。だだ、例外として今回出てきたタンデムとリアは植物では無く、彼らに関係する何かから使いました。正直モブにまで植物の名前使っちゃうといずれ限界が来てしまうのでそこは臨機応変にやっていきます。
投稿は出来れば3日、遅くても1週間以内には出すつもりです。
では、次回をお楽しみに
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6話 バトルフィールド登場!そして第1回戦!
それと、心象描写無しの方が書きやすかったのでよほど駄目出しをくらわなければこのまま行こうと思います。今回からバトル描写も書くのにこっちの方が良さげでもありましたので
では、続きをどうぞ
寮を抜け出た先にあったのは一面見渡す限りのバトルフィールドだった。
「さぁ、着いたぞ。寮1つごとに普通のバトルフィールドが3つ、普段はプールなんかにも利用出来る水タイプ用のバトルフィールドが1つある。本来なら予約制なんだが入学式当日にそんなことしてるやつもいないから問題ねぇだろ」
「随分親切に教えてくれるんですね、タンデム先輩!」
「うっせぇなぁ!クソガキがよ!なんだぁ?いきなり先輩呼びしやがって。ハンデでも欲しいのか?」
「いや?せっかく学校来たんだし先輩呼びしてみようかなって。嫌なら呼び捨てにでもするけど?あと、手加減とかしたら承知しないよ!」
「こ、のクソガキが」
タンデムは必要だろうと説明をしてやったら煽られているのか舐められているのか分からないが、まず間違いなく調子に乗っているだろうことを理解した。
「糞っ!調子が狂うぜ全く。そら、最初は俺が相手になってやるよ。どいつが相手だ?」
「そりゃ勿論!・・・誰が行くの?」
「おいコラ」
自分のペースに戻す為にさっさとバトルに進めようとしたらまさかの対戦相手が決まっていなかった。
「別に俺が行ってもいいぞ」
「僕は自信ないから2人でやって貰えないかな?」
「いいや、こういう時はじゃんけんだよ!」
「まぁ、俺はいいが。ヒナがやらないって言うならどっちがやるかでいいんじゃないか」
「そ、そうだよ」
「いーや、ヒナ君にも喧嘩を売った以上参加してもらいます!それにバトルは実際にやってみないと成長出来ないしね。それじゃあ、行くよ!最初はグー!」
「あ、あわわ」
「たく、忙しないやつだ」
「じゃーんけーん、ポン!」
メラン:グー
ザロス:パー
ヒナ:パー
「あちゃー、負けちゃったわ。やりたかったのになー。」
「いや、それなら別に僕はいいよ」
「駄目駄目!そんな勝ちを譲るような真似は許さないよ!それと自身が無いならタンデム先輩の方がいいよ。ザロスも別にいいよね」
「別に俺はいいが、何でだ?」
「だって、リア先輩の方が強そうだからね!」
しかも、対戦相手をじゃんけんで決められた上、弱いだと決めつけられて弱そうなヒナが対戦相手になった。この扱いにはタンデムはキレた。
「おいテメェら」
「へぇ、よく分かったね。確かメランちゃんだっけ?何で分かったの?」
「リアァ!」
「もう、そうカッカしなくていいじゃん。勝てばいいんだよ勝てば!で、何で分かったの?」
「普通に勘です!」
「勘かよ!俺的には男の方が強そうに見えるだが大丈夫だろうな!?」
キレたが幾らキレて怒鳴ってもリアにもメランにも意味はないだろうとタンデムは悟った。
「おい、確かヒナとか言ったな」
「は、はい!」
「配置にさっさと付きな。秒で終わらせてやるよ」
故に敵を叩き潰すことにした。そうすればあいつらの対応も変わるだろう。そう思いながらバトルをするよう促した。
「・・・分かりました。やるからには全力を尽くします。」
「はいはーい、それじゃこのバトルで戦えないアタシが審判するよ!この後も色々予定があるみたいだから、対戦形式は
「ねぇな」
「大丈夫です。」
「では、試合開始!」
メランの合図によりタンデムとヒナのポケモンバトルが始まった。
「ブチのめせズルズキン!」
「お願いトロピウス!」
「ズル!」
「ピィーウ!」
タンデムが繰り出したのはあくとうポケモンのズルズキン。対してヒナが繰り出したのはフルーツポケモンのトロピウスだった。
「ズルー、ズラァ!」
「ピィー」
「頑張れトロピウス!《葉っぱカ「《猫だまし》!」
「ズルッ!」パァン
「ピィ!?ピ、ピィウ」
ズルズキンの《いかく》で怯えていたトロピウスに対してヒナは指示を出すことで落ち着かせようとしたが、それをタンデムが指示した《猫だまし》によって阻まれ、トロピウスは怯んでしまった。
「あぁ!?トロピウス!?」
「《かいりき》で吹き飛ばせ!」
「ズーラァ!」
「ピィーア!」
怯んでる隙を逃がすはずも無く、《かいりき》を使った頭突きをもろに受けたトロピウスは吹き飛ばされた。
「ト、トロピウス!空に逃げて」
「ピ、ピィーウ!」
初手から痛手を受けてしまったヒナは態勢を立て直す為に一度、飛行タイプの特権である空に逃げようとした。しかし、
「逃がすか!ズルズキン!《ロッククライム》!」
「ズル!ズールゥ!ズル!ズル!ズルー!」
ズルズキンが地面にこぶしを叩きつけると、突如山の如き大岩がトロピウスの後ろに現れ、ズルズキンはそれをジャンプして登っていくことでトロピウスへの接近に成功した。
「え!?」
「よぉし、《かみくだく》で捕まえろ!」
「ズーラァ!」
「ピィイ!」
「あぁ!?トロピウス!?」
そうして、近づいたズルズキンはトロピウスの首を《かみくだく》でがっしりと噛み付いた。
「こりゃ終いか?ズルズキン!気合を込めて《かいりき》で地面に叩きつけろ!」
「ズラァ!ズルズルズルズル!ズッルゥ!」
「ピィー!!」
噛み付いていたズルズキンは《かいりき》の力でそのまま何ども空中で回転してからトロピウスを地面に叩きつけた。
「トドメの《気合パンチ》ィ!!」
「・・・ズルズル」
「あ?」
タンデムは《気合パンチ》を指示したが、ズルズキンはそれを首を振って拒否した。どうしてかとタンデムは訝しんだが
「ピィウ」
「あぁ?!大丈夫か!?トロピウスゥ!?」
「あぁ、これは決まったね。そこまで!勝者、タンデムとズルズキン!」
「そういうことか。チッ、こんなもんか。こんなんじゃ暴れたりねぇなズルズキン」
「ズル」
勝負は既に付いていて、トロピウスは気絶していた。これにより先輩側の1勝が決定した。
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。次回もバトルですが自分の表現したいことが書けているか不安しかないですね。上手く伝わっているといいんですが
では今回のオリ設定は技数です。本来ゲームだと4つまでですが、今回ズルズキンが使った技は《ねこだまし》《かいりき》《ロッククライム》《かみくだく》《気合パンチ》の5つです。この世界では技数に一切の制限がありません。
では、色々技を無造作に覚えさせたら強いのか?というとそうではありません。なぜなら、技ごとの経験値である《熟練度》といえるものがあるからです。これはその技の特訓をしたりバトルで使用すると貯まるもので、貯まるほど技の威力や数、スピードが増したり、隙が無くなっていったりします。
なので、この世界では技は4つまでを鍛えるのがスタンダードとなっています。ただし、技数が増えればそれだけ取れる戦術も増えるので一長一短です。
といっても熟練度は目視したり、図鑑などで確認出来る訳ではないのでそういう概念があるというだけです。その辺りの研究と検証はポケモンアカデミアで行われ発表されたものです。
今回のお話はここまで
では、次回をお楽しみに
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7話 第2回戦!ザロスvsリア
今回はほぼバトルとなっています。
では、どうぞ
「うぅ、戻って、トロピウス」
「ピィウ」
瀕死になったトロピウスをヒナがモンスターボールに戻した。その姿はトロピウスが傷ついてしまったこと、何もできず負けてしまった事により酷く弱々しく見えた。
「お疲れ様!2人ともナイスファイトだったよ」
「あ、メランさん。ううん、トロピウスは頑張ってくれたけど僕は散々だったよ」
メランが励ましに来てくれたが、ヒナはその言葉を素直には受け取れなかった。だが、
「え?散々だったのはどっちもじゃない?」
「えぇ!?な、何でそんな事言うのさ!?」
何故かメランは酷いことを言ってきた。ヒナは自分だけならともかくトロピウスのことまで悪く言われるのは我慢ならなかった。
「だって、ヒナ達はこれから成長出来るし、両方弱いんだったら方強くなればいいんだから!ここならそういう事が出来るんし、事実から目を逸らさず、やれることをやるのが一番だよ!」
しかし、辛辣に言ったのはメランからの激励だった。この敗北から目を逸らさず糧にすればいいというものだった。
「!うん!頑張るよ!」
「良し!じゃあ次の試合行ってみよー!」
そうして、バトルフィールドから離れ、新たに2人の男女がフィールドに降り立った。
「はい!じゃあ2人共、ルールはさっきと同じ1s1!文句ない?」
「あたしは問題ないないけど、そっちの子は大丈夫ぅ?さっきのバトルみたいになる前に降参しとけば?」
「俺も問題無い!お前らみたいな小悪党になど絶対に負けない!」
「2人共バッチバチだね!じゃあ、試合開始!」
両者の睨み合いが繰り広げられる中、メランの合図によりバトルが始まった。
「バルちゃん!よっろしくー!」
「仕事の時間だ!ウインディ!」
「ジィナ」
「グルルル、ウォォーン!!」
リアが繰り出したのはほねわしポケモンのバルジーナ、対してザロスの繰り出したのは伝説ポケモンのウインディだった。
「へぇ、ウインディか。中々強そうだね。」
「ウインディ!《火炎放射》!」
「グアァ!」
「無視とか酷くない!?バルちゃん《空を飛ぶ》!」
「バルールー」
ウインディの放った《火炎放射》をバルジーナが《空を飛ぶ》事で回避し、空から攻撃の機会を狙っていた。
「バルちゃん!GO!」
「バルバルゥ!」
そして、リアの指示のもとバルジーナがウインディ目掛けて急降下!
「ウインディ!《インファイト》で迎え打て!」
「ウォン!」
それに対して、ザロスは《インファイト》による迎撃を指示した。その結果は
「グゥゥ、ガァ!」
「バルゥ!?」
ウインディの方が押し勝った。その時、バルジーナの体から骨がポロポロと零れ落ちた。その様子にリアはニヤリと笑い
「バルちゃん!《うっぷんばらし》!」
「バルゥ、ジー、ナッ!!」
「ガウァアー!?」
「ウインディ!?」
押し負けた筈のバルジーナがそのまま空中で体勢を立て直し、翼を赤黒く染めてウインディに攻撃した。その威力は凄まじくウインディがバトルフィールドから出かけるほどであった。
「大丈夫か!ウインディ!」
「ウォン!」
「しかし、何だあの技は」
ザロスの知る限り、色の感じからして悪タイプの技であれ程の技を知らなかった。
「ふふ、どうやら驚いてるみたいね。だってこの技はとある道場の秘伝の技だからね、新入生の貴方は知らないのも無も理ないわ」
「・・・何だ?俺に教えでもしてくれるのか?」
「うーん、ホントは教えない方がいいんだけど。新入生だし、講義代わりに教えてあげるわ!」
「実際の所、どうなんですかタンデム先輩?」
「・・・まぁ、いいか。あいつがあの技を手に入れ、あのコンボを作ったのは春休みだ。だから、知り合い連中には一通り自慢し終わったから、次は他の奴らにも自慢したくなったんだろ。それに意味もあるしな」
「なるほどー」
そうして、リアによる謎の技の説明が始まった。
「この《うっぷんばらし》って技はねぇ、何らかの能力が下がってるとそれへの怒りとか恨みとかで威力が上がる特殊な技なのよ!」
「なるほど。だが、あのタイミングで下がっていたのは俺のウインディだけのはずだ。」
「チッチッチッ、あるのよねぇそれが。あたしのバルちゃんの特性は《くだけるよろい》。これは鎧のようにまとった何か、バルちゃんの場合は骨ね。これが相手の物理攻撃によって一部砕け落ちる事で、防御が薄くなる代わりに体が軽くなって速くなるってやつなのよ!」
「てことは、ウインディの物理攻撃が当たると」
「そう!バルちゃんの鎧が砕け、その恨みを倍にして返せるって事!」
「趣味の悪いやつだ、当たり屋か何かか?」
「当たってきてるのは貴方の方でしょ?」
バルジーナの《うっぷんばらし》と《くだけるよろい》のコンボをドヤ顔でリアは説明をしたが
「しかし、間抜けだなあんた」
「エッ!?」
ザロスはその事の甘さを口に出した。
「作戦を全部喋っちまうなんてな。それに、その作戦だとこっちの方が基本先に攻撃出来るんだ。なら、押し勝てる!ウインディ!《フレアドライブ》!」
「ガウ!ウォォン!グアァ!」
ウインディの力なら押し勝てると踏み、《フレアドライブ》を指示した。ウインディは一声上げると炎を纏いながら突撃していく。
「ムッキー!ホント生意気!敗れるもんなら破ってみなさい!バルちゃん!《ボーンラッシュ》でガード!」
「バル!」
リアは馬鹿にされたことに怒りながらも、《ボーンラッシュ》でガードを指示し、バルジーナは頭部の毛に刺してる骨を引き抜き、それを盾にした。
「ガァ!」
「バルー!」
またも、ウインディが押し勝った。だが、最初と違い初めからガードしていたこともありダメージは少なく、バルジーナの体から骨がポロポロと零れ落ちた。
「全く、脳筋すぎるわよ。だ・け・ど!《うっぷんばらし》!」
「バルゥ!」
「ガァウ!」
今度はガードを使った骨を赤黒く染め上げて攻撃し、ウインディを吹き飛ばした。
「くっ、だがいい仕事だウインディ!恐らくだがあと一発もろに当てられれば勝てるぞ!」
「ウォン!」
「うーん、確かにそうなのよねぇ。だ・か・ら!バルちゃん!《眠る》!」
「なに!?」
「バル・・・zzz」
なんと、バルジーナが《ねむる》を使い、体力を回復しようとはかる。だが
「舐めるなよ!ウインディ!起きる前に仕留めるぞ!《かみなりの牙》!」
「グルル!ウォン!」
その間は無防備であり、やられてしまう可能性の方が高い。弱点技である《かみなりの牙》を使い大ダメージを与えようとするウインディ。だが
「バルちゃん!飛んで!」
「zzzバルぅ」バサッ
「は!?」
「ガウ!?」
何故か寝たままバルジーナが空を飛んだ。
「アッハッハッ!ホントのマヌケはそっちだったみたいね!理由も無く手の内バラすはずないじゃない!あんたが教えたらそうやって攻めてくると読んで教えてやったのよ!」
「くっ、何で寝てるのに飛んでるんだ!」
「アハッ!今度は教えてあげないわよ!せいぜい悩みなさい!」
「くそっ!ウインディ!《火炎放射》で撃ち落とせ!」
「グォォー!」
「無駄無駄ァ!その距離から今のバルジーナの速度は捉えられないよ!」
リアの策にまんまと嵌り責めさせられたザロスは憎らしそうに空を飛ぶバルジーナを睨みながら、ウインディに苦し紛れの《火炎放射》を指示するが、《くだけるよろい》の効果で速くなっているバルジーナに当てることは出来ないでいた。
「本当にえげつないな、あのコンボは」
「うーん、ネッコアラみたいな特性?いや、特性は違うみたいだし、・・・あれかな?」
「お?クソガキお前分かったのか?」
「はい、恐らくですけど、《ねごと》ですよね。それも《そらをとぶ》だけ出るように訓練してるやつです。」
「おいおい、ホントにバレたのかよ。で、お前はあいつがリアに勝てると思えるか?」
「アタシは今審判してるんでそういうことは言いません。ただ、勝ち筋はあるとだけ言っておきます。」
メランはリアの戦法を見抜きながらも、審判故、一人のポケモントレーナー故にただこの勝負の結末を見ていた。
「zzzバルッ?ジィー、バルバルゥ」
「お、バルちゃん起きたみたいだね」
「クソ、結局当たらなかったか。まだいけるか!ウインディ!」
「ヘッヘッヘッヘッ、ウォン!」
バルジーナが起きるまでに攻撃を当てることが出来ず、ただ体力を使ってしまったウインディだが、まだ気力は充分のようだ。
「ふふん、この構図。バトルの最初と同じだね。違いはそっちが疲れ切ってるってことだね!」
「ふん、俺達はまだやれるぞ!」
「グルル、ウォン!ウォン!」
「ふーん、じゃあ終わらせてあげるよ!バルちゃん!GO!」
「バルゥ!」
「来るぞ!《フレアドライブ》で迎え撃て!」
「ヘッヘッ、ウォン!」
空から速くなったバルジーナが急降下し、炎を纏ったウインディが迎え撃つ。その結果は
「バルッ!」
「ウォン!」
引き分けである。今までは押し勝てていたが、相手はスピードの乗った一撃、こちらは気力はあっても体力が厳しくなった一撃である。そして、引き分けでも物理攻撃を受けた事でバルジーナの体から骨がポロポロと零れ落ちた。
「トドメ!バルちゃん!《うっぷんばらし》!」
バルジーナは翼を赤黒く染め上げ、ウインディにトドメをさそうとする!
「今だウインディ!《しんそく》!」
「ガァウ!」
「バルゥ!?」
「バルちゃん!?」
ウインディの目に止まらぬ速さの《しんそく》で、攻撃する気だったバルジーナは意表を突いた追撃により吹き飛ばされた。
「(吹き飛ばされたおかげで物理攻撃は届かないし、火炎放射ならまだ1度なら耐えられるはず!なら)バルちゃん!落ち着いて体勢を立て直して!火炎放射を耐えて《眠る》よ!」
「バ、バル!」
火炎放射を耐えて眠るで再度体力を回復させれば、無理に追撃して更に疲労を重ねたウインディは倒せる。
「いや!これで終わりだ!ウインディ《オーバーヒート》ォ!!」
「ガル、グオォォーー!!!」
「バル、ジィーー!!」
「バルちゃーん!?」
ウインディが放った《火炎放射》を凌駕する超火力の熱光線の《オーバーヒート》にバルジーナは飲まこまれた。
「バ、バルジィ」
「しっかりして!バルちゃん!?」
「そこまで!勝者、ザロスとウインディ」
「よく頑張ってくれたな、ウインディ」
「ヘッヘッヘッ、ウォーーン」
黒焦げになり気絶したバルジーナの姿を確認し、メランはザロスの勝利を告げたことで決着がついた。
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
バトル書くの凄い面倒だったです。まぁ、その場面妄想すると楽しいんですが。
今回のオリ設定はポケモンの技の訓練です。これはゲームなら無理だけど、アニメでは技の特殊な使い方をすることが出来るやつですね(主にサトシ)。
今回ではバルジーナがねむるを使用した時ですね。方法としては眠ってる最中にサイコキネシスなどで空中にいる感覚を覚えさせたり、実際にランダムで出るそらをとぶでやらせるのを繰り返したりなどなど、この世界では多少理屈が通ってれば出来る可能性が高い事が多いです。なので今後も色んな技の使い方が出るのでお楽しみに。
では、今回はここまで。次回をお楽しみに
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8話 謎の女暴走族登場! バトルやれる!?
まぁ、バトルじゃ無かったのもあるけど。妄想はバトルの方が楽しいけど書くの大変なのもまたバトル。
では、どうぞ
「お疲れー!2人ともいいバトルだったよ!」
「あーんもー、悔しー!!あんな限界まで技を2つも隠してるなんて頭可笑しいわよ!」
「うるさいな、他の技の方が強く使いやすいからよく使うだけだ」
「うーん、脳筋だね!ま、勝てたからいいと思うけどもう少し策とか考えた方がいいんじゃない?」
「いいんだよ、勝てたんだから」
「こんな脳筋バカに負けたとか超悔し〜!!」
「誰が脳筋バカだ!?」
メランは両者のバトルを見ていて上手かったのはリアだが強かったのはザロスであったと感じながら、互いの健闘をたたえた。当の2人は軽く言い合いをしていた。
「リア、結果が全てだろ。お前は負けたんだ」
「ぶー、そんな事は分かってるっての。」
「で、どうするんだ?今の所、互いに一勝一敗何だが?勝者同士でもやり合うか?」
「あぁ、俺はそれで問題ないぜ」
そこにタンデムが割り込み、チームの勝敗を決める為に勝者同士のバトルを提案し、それにザロスがそれを承諾した。が
「ちょっと待ってよ!ザロスはもうバトルしたんだしいい加減バトルしたいよ!あんなバトル見せられたのにバトル出来ないとか生殺しをいいところだよ!?」
「いや、そんな事言ったってな、おいどうすんだ?お前の方のやつなんだからお前が決めろよ」
「いや、俺も今さっき会ったばかり何だが!?あー、後でバトルしてやるから待っとけ、な?」
「えー?ザロスは同級生だから別にいつでも出来るからなー」
メランがバトル出来ない事に文句をつけどうするか話し合っていたら、メランが何かの音を聞きつけた。
ブォ ブォ
「ねぇ、何か変な音しない?」
「ん?音だ?」
「あ?あぁ、こりゃあ」
ブォーーーーン!
「バイクの音、だな」
「え!?てことは!?」
「あぁ、あの人が来たみたいだな」
「あ、あっち凄い土煙!何か突っ込んでくるよ!」
メランが指を指した方からバイクが走って来ていた。そのままバイクはバトルフィールドの中央に突っ込んできて停車した。
「姐さん!!」
「姐御!お疲れ様です!!」
「あぁ、まだ初日だってのに何やら騒がしかったから来てみたんだが、まさかお前らがいるとはね。一体何したんだい?」
「いや、えーと」
「あぁ、何ていうか」
バイクに乗って現れたのは、さらしを巻き、制服では無くいかにも暴走族というような服を来た女性だった。その女性の問いかけに2人が上手く答えられない中
「あ、それならこの子を泣かせてたんだよ!」
「ほう」
「おい、このクソガキ!?」
「何言っちゃってくれてんの!?」
「おい、それは本当なのか?」ギロッ
「あ、えっと、その」
「・・・それは事実です」
メランが騒動の原因をあっさり言ってしまい、2人が怒るがそれを女性が目で黙らせ真偽を聞いた。その結果を聞いた女性はため息を吐きながらバイクを降り、オシロイの方に歩き出した。
「ねぇ、オシロイに何するの?」
「何、悪いようにはしないさ。それは約束する。」
「う、うん。分かった。」
メランはその前に立ちはだかったが、その女性の迫力と、その割には悪意を感じ取れなくて素直に道を譲ってしまった。そして、その女性はオシロイと目線を合わせるようにしゃがみ、話しだした。
「私の子分が迷惑をかけたな。私の名前はアキレアって言うんだ。譲ちゃんの名前は?あんたの口から教えてくれ。」
「オ、オシロイです。」
「そうか、オシロイって言うのか、いい名前じゃないか。それじゃオシロイ、悪いが何があったかを説明してくれるか?こいつらは確かに柄や口は悪いが、私の子分たちは意味も無くあんたみたいのを泣かせるような屑じゃあないはず何だ」
「は、はい。分かりました。」
暴走族の女性アキレアはオシロイの頭を撫でながらゆっくりとしながらしっかりとオシロイに事の顛末を聞いてきた。
オシロイはその女性が怖くて喋れないと
考えていたが、頭を撫でられ話していると何だか落ち着いてきたので、ゆっくりと話しだした。
「え、えと。始業式の会場に行くテレポート装置の最後のグループにいたんですけど、その時に誰かに押されて装置から出ちゃったんです。戻ろうしたらその前にテレポートしちゃって、生徒会長もその時に一緒に行ったみたいで、何とか行こうとしてみたんですけど私じゃ操作出来なくて、どうしようかと私のポケモン、エルレイド何ですけどその子に相談しようとしたら腰にモンスターボールがついてなかったんです。だから慌てて港に戻ろうとしたんですけど、何故か全然着かなくて。もう、前も見ずに走っていたら寮の前で歩きながら飲み物を飲んでいたお二人にぶつかってしまい、タンデムさんの服を汚してしまって、そのことを謝ろうとしたのですが、あの、タンデムさんの事が怖くて、服を汚してしまった事が申し訳なくて、そんな時にエルレイドがいない事が心細くて、何か言ってくれていたと思うのですが泣いて謝ることしか出来なくなってしまったのです。」
要するに、テレポート装置から出てしまい、ポケモンを船に置いてきてしまい多少距離はあるが一本道の港に行こうとして、何故か寮まで走ってしまいタンデム達にぶつかって泣き続けた事が今回の騒動の始まりである。
「えーと、僕たちが来た道って一本道だったよね?」
「あぁ、俺も疑問に思ってる。」
「あれ?タンデム先輩濡れて無くないですか?」
「前を留めたんだよ、濡れたのは中のTシャツだ。」
「それで、そんくらいでお前らはオシロイにキレてたのか?」
「いやいや、そんな訳無いじゃないですか!?あたし達の服は寮に戻れば幾らかあるけど来たばっかのその娘は分かんないから服の事聞いたり、泣き止まそうとしたけど全然駄目だっただけです!」
「んーとポワンポワン
『ごめんなさいごめんなさい』
『だから!泣いてたってどうにもならねぇだろうが!』
『そうだよ!こんなに濡れちゃって服とかどうするのさ!』ポワンポワルン
思い出すと確かにそんな気がする!」
「なるほど、嘘じゃなさそうだな」
そして、タンデムとリアはオシロイを泣き止まそうと努力していた所を脅していると勘違いしてメラン達が止めに行き、状況にストレスが溜まっていたタンデム達が荒く対応したことで収拾が付かなくなった事が騒動が大きくなった原因である。
「なるほど、この騒動の始まりは私ね。本来テレポートから途中で出れる筈は無いのだけれど」
「あ、生徒会長!」
「オシロイさん、こちらの不備で貴方にご迷惑をおかけしたことを学校を代表してお詫び申し上げます。すいませんでした。」
「い、いえ!わ、私が多分悪いと思うので!き、気にしないで下さい!」
「そうですか、では、今後このような事が無いようにこちらも注力させて頂きます。それと、船の忘れ物をチェックしていた者が貴方のいた部屋でモンスターボールを見つけたようでして、ルピナス!」
「全く、ウチをタダ働きさせるとかどういうことやねん。ウチは会計のはずなんやけどな。ほらよっ」
「生徒会全員働いているのだから文句言わないの。はい、これで合っていますか?」
「は、はい!ありがとうございます!」
寮の中から生徒会長のマルベリーと会計のルピナスが現れ、今回の件について謝罪し、船にあったオシロイのモンスターボールを渡した。
「で、出てきて、エルレイド!」
「エルレイッ!」
「う、うぅ、エルレイドぉ〜!寂しかったよ〜!」
「エル」
モンスターボールから出てきたエルレイドに抱きつくオシロイと、それを抱き返すエルレイドという感動の場面に思えるが
「うわ〜〜ん!」
「エル」ギロッ
「「「「「ゾクッ」」」」」
「なるほど、あんな娘が今まで無事に旅してたか謎だったが、あのエルレイドだったら有象無象はどうとでもなるか」
「これは、危険人物リストに入れた方が良さそうね」
「ねぇ、あたし達やばいんじゃない?」
「・・・この学校は、んなこと起こせるやわなセキリュティーじゃないのは知ってるが、あれが1年の手持ちか。末恐ろしいぜ」
『何であんな強そうなエルレイド育てられるのにあんな弱気なんだろうなァ』
そのエルレイドはオシロイを抱きしめたながら、オシロイにバレないようにタンデム、リア、アキレアの3人に殺気を送っていた。それに気づいたのはうけている3人と生徒会長、そしてメランだった。
「さて、これ以上長居する必要も無いだろ、ほらお前らオシロイにちゃんと謝んな」
「は、はい!あぁ、オシロイだったか。怖がらせて悪かったな」
「ごめんねオシロイちゃん!服とかは大丈夫?無いならあたしのお古譲るから!」
「は、はい。大丈夫です!私のせいで2人に迷惑かけて本当にすいませんでした!それと、お洋服はちゃんと予備があるので心配してくださって有難いんですが大丈夫です。」
「色々悪かったねオシロイ、それとこいつらと戦った新入生も悪かったね」
「いえ、僕達は別に。勘違いだったみたいですし」
「全く、紛らわしいにも程がある。」
「ハハッ、その辺は後でこいつらこってりシボるから許してな。さて、私らは行くとするよ。それでいいだろ?会長?」
「えぇ、後処理はこちらで致しますので」
「あぁ、よろしく頼むよ」
アキレアが子分2人に謝らせ、ヒナとザロスにも侘びを入れその場を離れようとした。
「ちょ〜〜とっ、待ったぁ!!」
「あん?」
メランがアキレア達を呼び止めた。
「あぁ、譲ちゃんにも迷惑かけたのか。それは悪かったね」
「いえ、アタシは審判してたので問題ないです!」
「そうかい、それは手間をかけさせたね」
「バトルを見るのも楽しいし、訓練にもなるから問題ないです!それよりも!この勝負は今の所互いに一勝一敗の引き分け状態なんです!」
「へぇ、あの2人のどっちかがうちの子分に勝ったのか」
「そうです!なので決着を付けるためにも大s「ならそっちの不戦勝でいいさ」・・・へ?」
「こっちのせいだからこっちの不戦勝でいいって言ってんのさ。で、勝負内容はオシロイに関することだろ?謝る以外に何か必要なのか?」
「・・・むぅ」
アキレアとバトルする為に大将戦しようと言うつもりのメランだったが、アキレアの自主敗北により出来なくなってしまい、むくれた。
「バトルの賭けはタンデム先輩達がここから離れることだからいいです!そしたら、普通にバトルしましょう!」
「・・・何でそんなにバトルしたいんだい?」
「だって、ザロス達のバトルやあんな強そうなエルレイド見たら血が滾ってしょうがないじゃないですか!!」
「バトルジャンキーかい。悪いが私は軽々しくバトル出来る立場じゃあ無いんだ、正規の方法で出直してきな。もしくは他のやつに相手してもらいな」
「むぅぅ〜〜〜!!!」
メランはアキレアとバトルをしたいのだが、相手にされずに断られてしまう。確かにバトルするだけならここにはたくさん新入生がいるから出来るが、アキレアとはこれを逃しては今後バトルは出来ないと自身の勘がそう告げていた。
その時、メランは祖母の手紙に入っていたあるもののことを思い出した。
『もし、適当な理由を付けてバトルを断ろうとするやつがいたり、何か自分の力だけでは解決できない困ったことがあればこれを見せなさい。上手く行けばなんとかなるかもしれないわよ』
『ん?何か入ってる。これは』
「じゃあ!これならどうだぁ!」
「!そいつは」
メランが取り出したのはピカチュウの耳が雷のようにギザギザになっているような黄色いバッジだった。
「譲ちゃん、ユウの婆さんとは一体どういう関係何だ?」
「ユウばあちゃんはアタシのお婆ちゃんだよ!」
「お前さんが欲しいのは地位か?それとも称号か?」
「最初から言ってるじゃん!ただ貴方とバトルがしたい!それだけだよ!」
「なるほど、そのバッジの意味をお前さんは知ってんのかい?」
「全く!」
アキレアはそれを出した意味を、相手の目的を探ろうとしたが、メランはただ純粋にバトルがしたいだけだと分かり、笑いを堪えきれなかった。
「くく、くふふ、アッハッハッハ!なるほど!バトルしたいだけか!アッハッハ!」
「何さ!そんなに笑わなくてもいいじゃん!」
「ふふ、いや悪かったね。私に対してそういうやつはもう殆どいなくなっちまってね。大抵は私の称号か地位目的、マシなやつでも同レベル同士や子分との訓練代わりのバトル程度でね。それも悪くは無いんだが、[ただのバトル]は本当に久しぶりだ。」
「アキレア、貴方やる気なの?」
「あぁ、悪いな会長。久しぶりにただバトルを楽しませて貰うよ」
アキレアは愉しそうに笑いながら、マルベリーにそう答え、メランに向き直った。
「その勝負受けよう!ただし、折角ただのバトルをするんだから、試したかった奴らを暴れさせてもらおう!こいつらは子分相手くらいにしか戦わせてやれてないからな。それでいいか?」
「うん!全然いいよ!暴れられない苦痛はよく分かるからね!バトル出来るなら何でもバッチコーイ!」
「クク、ここで手加減してるとか言い出さない辺り本当に楽しめそうだ」
「はぁ、どうしようもないですね。仕方ないから私が審判を努めます。」
メランのやる気に答え、アキレアはバトルを受諾した。止めることが出来そうにないと分かり、マルベリーは諦めてせめてバトルをコントロールしやすい審判をやることにした。
「それでアキレア、使用ポケモンは?」
「そうだな、私は2体だがあいつ、そういや名前聞いてなかったな。おい譲ちゃん!名前は?」
「ん?アタシはハウオリシティのメラン!」
「そうか、ならメラン!私は2体使うがお前さんは何体でもいいぞ!さぁどうする!」
「それなら勿論2体にするに決まってんじゃん!」
「クク、そういうとは思ってたが本当気持ちがいい娘だね!」
使用ポケモン数も決まり、気分も乗ってきた所でアキレアはあることに気づいた。
「そういや、お前さんにはちゃんと名乗ってなかったな。折角気分がいいんだ、聞いていきな!私は己の道を突き進む者!私は己の道を曲げない者!私は例え周りが善だ悪だと決めつけても!どんなに傷つき汚れたとしても!己の道を貫き!守り通す者!!私は
「ニヒッ、上等ォ!」
「これはもう始めないと駄目そうね。では、バトル開始!」
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
いやー、感想嬉しかったのもあるとはいえ、まさかプロローグの時は1000字書くのも苦労していたのに5000字超えられるとは思ってもいませんでした。これも見てくれてたり、感想やお気に入りで応援してくれる皆のお陰です。どうもありがとうございます!
さて、今回のオリ設定はバッジについてです。あのバッジは18の頂の証です。これはジムバッジと違ってポケホで専用の台座に乗せたこのバッジをダウンロードすることで、そのバッジの場所は突破したことになります。その為ジムバッジ程数が必要になることはありません。
ならば何故メランが持っていたかと言うと、このバッジは本人以外が持っている場合、そのバッジの18の頂の後ろ盾があることを意味し、生半可な者には渡さないようにされています。
ユウゼンは孫娘には必要だろうと手紙に郵送しましたがこれは危険な行動である。何故なら本人を倒さずともバッジを持っているものから奪い、台座さえ用意すればいくらでも突破出来るからである。
さて、今回はここまで。次回はいよいよメランのバトル!上手く書ければいいんやけど
では、次回をお楽しみに!
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9話 叩き込め!アブソルvsナマコブシ
バトルが凄い難産でした。でも、バトル描写の妄想は楽しかったです。
では、どうぞ
「さぁ、久々のガチバトルだ、存分に暴れな!アブソル!」
「アカデミア最初のバトル!全力で楽しもう!ナマコブシ!」
「ソルッ!」
「コブッシ!」
アキレアが繰り出したのはわざわいポケモンのアブソル、対してメランが繰り出したのはなまこポケモンのナマコブシだった。
「へぇ、ナマコブシか」
「む、あんま舐めない方がいいよ!この子は強いからね!」
「ブシ!」
「いいや、舐めてないさ。舐めてないから、最初から全力でいくよ!」
そう言い、アキレアが懐から何かを取り出し、指に付けた。
「進化の果てまで駆け抜けろ!アブソル!メガ進化!」
「アブ、ソーー!!」
アキレアの指に付けたキーストーンと、アブソルの首に掛けられたブレスレットのアブソルナイトが共鳴し、アブソルがメガアブソルへと進化を果たした。
「おー!!アブソルの姿が変わって更に格好良くなった!!いいなぁ、アタシの手持ちだとメガ進化出来る子いないんだよなぁ」
「ハハッ、褒めてくれてありがとよ。そのお礼ってわけじゃ無いが教えてやるよ。このメガアブソルの特性は《マジックミラー》に変わってる。変えるなら今のうちだよ」
「情けも容赦も不要!うちのナマコブシなら勝てる!」
「ブッシ!」
「ほーう、言うねー。どんな相性差よりも厳しいと思うが、その実力見させてもらうよ!」
「ソル」
メガアブソルとの余りの相性から、ガチバトルをしたいアキレアは交代を推奨したがメランは何かの策があるのかそのまま続投した。
「何であの人はわざわざあんなこと言ったんだ?情報を出して油断させてる様には見えないし」
「ねぇ、それってあたしのこと言ってるの?」
「そう言ってんだよ」
「本気で戦いたいからですよ。確かザロス君でしたっけ」
「えぇ、そうですけど、会ったことありましたか?」
「いえ。ですけど、私は生徒会長として全ての生徒の事を知っていますから。それでアキレアさんが何であんなことを言ったかでしたよね?それにはまずナマコブシというポケモンについて話しましょうか。ザロス君とヒナ君はナマコブシを知っていますか?」
「いや、知らないです。」
「僕は名前と姿だけならテレビか本で見かけた事があります。」
ザロスが情報をバラした事に疑問を持っていると、生徒会長のマルベリーがその理由となるナマコブシとメガアブソルについて話しだした。
「そうですか、ナマコブシというポケモンは技を多少受けてもピンピンとしてる耐久性はありますが、その分機動力は絶望的で技を避けるのは勿論、まともな移動をせず波打ち際に打ち上げられている事がよくあります。」
「うわぁ」
「あいつ、そんなポケモンを出したのか」
「えぇ、でもこれくらいならばまだ戦いようはあります。遅くタフネスなポケモンは普通に強いですからね。しかし、ナマコブシには機動力以上に大きな問題があるのです。」
「「問題?」」
「はい、それは・・・まともな攻撃手段がないということです。」
「「・・・え?」」
「貴方達の地方だとソーナンスが近いですね。攻撃手段はカウンターとミラーコートだけです。はっきり言ってバトルに向いてるとは到底言えないポケモンです。」
「だ、大丈夫かな?メランちゃん?」
「・・・さぁな、だが、俺やお前にバトルの後あんなことを行ってきてたんだ。バトルにはよっぽど自信があるんだろ」
「そ、そうだよね!」
ナマコブシのあまりの生態にヒナは心配になるが、ザロスはメランの自信から何かあると考えていた。それでヒナも安心した。だが!
「えぇ、そうですね。確かにナマコブシには攻撃手段がほぼ無くても他に技を覚えるので戦えなくはないです。・・・相手がメガアブソルで無ければですが」
「・・・え?」
「あのポケモンに何か問題があるのか?あの人は特性が《マジックミラー》に変わった。とか言ってたが」
「その特性が問題なのです。《マジックミラー》は珍しいですが、《マジックコート》の方は知っているんじゃないですか?ずっとそれが貼られた状態と同じになる特性です。」
「あ、僕知ってます!確か自分にかかる攻撃以外の技を殆ど跳ね返すんだとか」
「てことは」
「はい、メランさんのナマコブシの取れる行動は自身にのみ使う技とカウンターのみです。ミラーコートもアブソルは悪タイプなので効きません。だから、アキレアは交代を促したんですよ。バトルにもならないと思いますからね。」
「「・・・」」
「おい!今すぐ別のポケモンに変えろ!」
「メランちゃん!無謀すぎるよ!」
「だいじょーぶ!我に秘策あり!だよ」
「「無理だ(よ)!」」
「(さて、実際どうするつもりなのかしら?)」
マルベリー会長から告げれたナマコブシとは相性の悪すぎる特性から、2人はメランに交代するよう言ったが、メランは気にせずバトルに入った。
「話は終わったかい?なら、アブソル!《かまいたち》を設置しな!」
「ソル!ソール、ソル!ソル!」
「ナマコブシ!懐まで突っ込め!」
「ブシ!ブッシ、ブッシ、ブッシ!」
アブソルは角を振ることで《かまいたち》を発生させる2つの竜巻を生み出した。一方、ナマコブシは跳ねながらアブソルの方へと向かっていった。その動きはナマコブシとは思えないほど軽やかなものだった。それでも遅くはあるが。
「へぇ、流石に動けず嬲り殺しになるような事にはならなそうだね。それじゃあ、容赦なく行くよ!アブソル!《サイコカッター》!」
「ソールゥ!」
「体捻って回避!」
「ブシ!」
「やるね、だが《かまいたち》もいくよ!」ヒュン、ヒュン
「捻って連続回避!」
「ブシ!ブッシィ!」
「グネグネと変な動きでよく避けるもんだね!」
「まぁね!ナマコブシ、どんどん進めぇ!」
「ブッシ!」
アブソルの放った《サイコカッター》を、ナマコブシは骨の無い柔軟な体を最大限活かして何とか躱した。その後に竜巻から生み出された《かまいたち》も躱しきった。
「(確かに動きは凄いが、よく見ると掠った跡があるから躱しきれてないな。なら、もう一押しあれば当たるな。なら)アブソル!もう1度《サイコカッター》!今度はしっかり当てろよ」
「!ソル、ソールゥ!」ヒュンヒュン
「今度は3つ!掠るのは仕方ないから技の間に潜り込め!」
「ブッシィ!」
「ホントよく避けるね」
「よし!このまま、!、ナマコブシ、後ろ!」
「ブシ!?ブッシィ!!」
アキレアはナマコブシの動きに驚きつつも限界を見抜き指示を出した。ナマコブシは3つの攻撃は避けたが、後ろからブーメランの様に戻って来た《サイコカッター》を受け、吹き飛ばされた。そう、後ろから吹き飛ばされたことでアキレア側へと一気に近づいた。
「(ありゃわざと受けたな。まんまと近づかれたが下手に攻撃するとやられるな。)アブソル!警か、ん?(何だ?ナマコブシの口から青白い光が?)」
「射程圏内!ナマコブシ!《気合パンチ》ィ!」
「・・・は?」
「コブー、シィ!!」
「ソルゥ!?」
アキレアは接近せれたが、出来るのは《カウンター》か本当に技が効かないかの確認だろうとアブソルに警戒だけは促そうとしたが、ナマコブシの口から出ていた青白い光に気づいた。
そうして、ナマコブシから放たれた技はまさかの《気合パンチ》!
あまりにも想定外な技な技に一瞬呆けてしまい、その隙をつかれアブソルに《気合パンチ》が当たってしまう。
「よし!そのまま《アームハンマー》!」
「コブッ、シィ!」
「ッ、避けろアブソル!」
「ソルッ!」
「あー、流石に2発は当たらないか」
「なぁ、メラン。そいつは一体何なんだい?一瞬ゾロアークかとも思ったがそっちでも覚えないしな。そもそも、ゾロアークが見せるのはあくまで幻影、ナマコブシの大きさだと技はもろに当たってるはずだしな」
その後の追撃を何とか躱したアキレアは疑問をメランにぶつけた。それに対してメランは隠すことも出来るが、普通に教えだした。
「この子は正真正銘のナマコブシ!ただ、攻撃技をお爺ちゃんと訓練したら出来るようになっただけ!」
「・・・なるほどねぇ(ユウの婆さんの孫って事は、自動的にレンの爺さんの孫でもあるのか。鍛える環境は整っているって訳か。)」
「そもそも」
「そもそも?」
「名前に拳ってついてるのに攻撃出来ない方が可笑しいでしょ!」
メランは名前に拳とついているのだから、鍛えたら攻撃出来るようになるはずという理由だけでナマコブシを鍛えたら本当に出来るようになったという。
「クッ、フッフフ、なるほどねぇ。確かにセクロの旦那も今判明してる取得可能技はあくまで野生で覚えられる可能性があるものであり、訓練次第では本来出来ない事も出来る可能性はあるとは言ってたが限度がある。筈なんだがな、全くとんでもないやつだよ」
アキレア自身も本来使えないとされていた技を持っているポケモンを知っているし、学校でも判明していることだったが、メランが異常なのは本来攻撃技を覚えないポケモンに攻撃技を覚えさせた事である。そのことの異常差をメランが理解しているのかは知らないが、アキレア今年の学園はメランを中心に荒れるだろうと思った。
「えへへ!そんなに褒めても手加減しないよ!ナマコブシ!《アームハンマー》!」
「コブッ、シィ!」
「ならこっちも訓練の成果を見せるかね!アブソル!躱して《サイクロンスラッシュ》!」
「ソルッ!ソールゥ、ソルゥ!」
「コブッシィー!?」
「ナマコブシ!」
メランが褒められた事に感謝しながらアームハンマーを使わせる。それに対してアキレアは《サイクロンスラッシュ》と名付けた角に《かまいたち》を纏わせながら《つじぎり》をすることで威力を跳ね上げさせる技を使い、ナマコブシを隣のプールのある水タイプ用のフィールドまで吹き飛ばした。
「凄い!何今の技!?あんなの見たことないよ!」
「あれは合体技さ」
「合体技!?何それ格好いい!!どうやるの?!」
「おいおい、落ち着けよ(レンの爺さん教えてなかったのか?まぁ、いいか)合体技ってのは名前の通り技と技を合体させるやつさ。これは半端な訓練じゃ出来ないんだが、まぁナマコブシに攻撃技を覚えさせたお前さんなら何とかなるだろ。訓練の仕方は私よりもお前さんならレンの爺さんに聞いたほうがいいだろうから、今はバトルに集中しな。」
「分かった!」
メランは合体技に興味津々だったが、アキレアはこのバトルに集中したかったので詳しい説明はせずメランの祖父である「レン」に丸投げした。
「明日からも楽しみだなぁ!でも、まずはこのバトルを楽しまなくちゃ!で、水辺に落ちたならあれするか。ナマコブシ!《あまごい》!」
「ブッ、シィーー!」
「またとんでもないのが来るな。アブソル!《つるぎのまい》で迎撃準備!」
「ソル、ソー、ルゥ!」
メランは今の戦いを優先するよう考え、あることの補助の為に《あまごい》を使った。それはアキレアにも分かりその策を打ち破る為に《つるぎのまい》で力を高めた。
「さぁ、これがアタシの
「コブッ、シィー!」
メランの指示によりナマコブシはプールの水全て、いや、それ以上の水量の大波を作り出しアキレアとアブソルの方に押し寄せた。
「な、なんつー大波だ!?」
「・・・ねぇ、まさかとは思うけど、あの大きさだと僕達の方まで波が来る。なんて事無いよね?」
「・・・やりやがったあの馬鹿?!」
「や、やっぱり来るんだ!?ねぇ、どうするの?!」
「大丈夫ですよ、あれくらいならアキレアがどうにかしてくれますから」
「そーだそーだ!姐さんにかかればあんなの楽勝よ!」
「あぁ、あのクソガキの初見殺しは食らったが、姐御に勝とうなんて百年早いんだよ」
ヒナとザロスは波が来ることを危惧して動揺したが、マルベリー会長とリアとタンデムは波はアキレアがどうにかすると信じていた。
「確かになみのりは予想外だったが、雨込みでこれだと想定以上では無いな!アブソル!《サイコスラッシャー》!」
「ソール、ソルッ!」
アキレアは《なみのり》が来るとは思ってなかったがその規模と勢いから余裕を持って対応出来ると考えた。だが、メランの場合何があるか分からないため全力で波を壊すことにした。アブソルに《サイコスラッシャー》と名付けた《つじぎり》の力で赤黒く染まり、より強く、より鋭くなった《サイコカッター》で波を壊させようとした。
「波を壊そうとするのは想定内だよ!ナマコブシ!落ちて《カウンター》!」
「ブッシ!」
「何?」
「ブ、ブ、ブ、ブ!ブッシいぃぃぃぃ」ザボン
「チッ、避けろアブソル!」
「ソルッ!」
だが、波をどうにか出来るとメランも信じていた。だから、波を守るべく《カウンター》で《サイコスラッシャー》を弾き返した。弾くのが限界で、ナマコブシは弾き飛ばされて波に呑まれ、弾き返した《サイコスラッシャー》も簡単に避けられた。だが、波は守りきりもう1度同じ方法で波を壊すには間に合わない距離になった。
「しゃあない、アブソル、《まもる》だ。」
「ソル」
「これはこっちで対応しないといけませんね。出てきてイオルブ、《光の壁》」
「イオッ!イーオー、ルブッ!」
「あ、ありがとうございます。マルベリー会長」
「いえ、お気になさらず。アキレアがどうにかすると油断していたのは私ですから」
「これで俺達も無事だが、結局アブソルにも防がれちまったな」
「(そう、防がれてしまった。ただ、これまでのメランさんのバトルを見て、その可能性に気づけないとは考えにくい。あんな無茶してまで波を守ったのは何故?いや、待てよ?もしかしてそういうことか?)」
波を壊すことは無理になったが、波をくらわない事は出来る。アキレアはアブソルに《まもる》を使わせ《なみのり》を凌いだ。審判と観客、そして寮はマルベリー会長の出したイオルブの《光の壁》により守られた。そして、アキレアは《まもる》によって防がれ勢いの落ちた足元の水を踏みながら考えていた。
「(靴越しとはいえ、痺れや吐き気が無い。あの波に《どくどく》とかで何か混ぜてるのかと考えてたがそうじゃなさそうだな。なら、何でダメージを受けてまであの波を守ったんだ?・・・ん?そういや)」
『波を壊そうとするのは想定内だよ!ナマコブシ!落ちて《カウンター》!』
『ブッシ!』
『何?』
『ブ、ブ、ブ、ブ!ブッシいぃぃぃぃ』【ザボン】
「ハッ、あいつ!波に呑まれた後どこに行きやがった!?」
「ソル!?ソルッ!?」
アキレアはメランの波を守った意図を考えていた時に、ナマコブシが波に呑まれた後姿を現していない事に気づいた。その事に気づいたアキレアとアブソルはフィールドを見回した。
「クソッ、何処だ!?」
「ソル!ソッ、ソル?」
「・・・ブシ」
「ソル!?」
波が引いていきフィールドが見やすくなると、アブソルは足元に何かがある事に気づく。それは口を青白く光らせているナマコブシだった。《まもる》の障壁で防いでいた波に隠れていたからか、はたまた足元という灯台下暗しな場所にいたからだろうか、波が引くその瞬間まで気づく事が出来なかった。
「気づいてももう遅い!ナマコブシ!《気合パンチ》!」
「ブッ、シィー!!」
「ソ、ソルゥ!」
ナマコブシの《気合パンチ》は《まもる》の障壁とぶつかった。少しの拮抗はしたが、既に《なみのり》を防いでいた《まもる》では耐えきることが出来ず、《気合パンチ》に破られた。
パリーン「ソルゥ!?」
「(くっ、もうこうするしか無いか)この結果は嫌だったんだがな!アブソル!《カウンター》!」
「ならナマコブシ!こっちも《カウンター》!」
《気合パンチ》を食らってしまい、これ以上戦うとこちらが先にやられる可能性が高いと考えたアキレアは《カウンター》を指示し、それに対してメランも《カウンター》を指示した。
「ウゥ、ソルゥ!!」
「ブ!?ブ、シャアー!!」
「ソルゥ!?」
アブソルの《カウンター》のタックルがナマコブシにぶつかり、本来はこれで倒して終わりだが、ナマコブシの特性《とびでるなかみ》に《カウンター》を乗せた一撃がアブソルにも突き刺さった。
「ブッシィ」
「ソルゥ」
「アブソル、ナマコブシ、両者共に戦闘不能!」
互いの一撃により相打ちとなり、両者の戦闘不能がマルベリーにより告げられた。勝負は互いに次の一匹に託された。
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
はい、次もバトルです。1週間以内に投稿できたらいいなって考えています。もうちょいあっさり終わらせたら早くかけるんですけど、こんぐらいしっかり書いた方が楽しいし、妄想も捗るので気長に待ってて下さい。
さぁ、今回のオリ設定は合体技!はまた別の機会にします。
話すのはメランのナマコブシです。このナマコブシは話にもあったように訓練により攻撃技が使えるようになったナマコブシです。と言っても限度はあって理由も無くかえんほうしゃが出来たりはしません。出来るのは自分のタイプである水タイプの技と、拳や体を使ったかくとう、ノーマルタイプの技くらいですね。
ゲームではそういうポケモンだからと使えませんが、キャタピーみたいな芋虫系ですら出来る体当たりすら出来ないのは違和感がありますからね。
まぁ、気合パンチやアームハンマーまで使えるようになってるのはメランの育成能力とその祖父のレンの考えた理に適ってるが厳しい訓練の賜物ですけどね。普通は出来ないと考えてもらっていいです。
では、次はアキレアとメランの2体目のポケモン!そしてバトルの決着!(になるといいなぁ)
それでは、次回をお楽しみに
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10話 超えろ!スカタンクvsキテルグマ
次は1週間超えないよう頑張ります!(正直自信は無い)
ではどうぞ
「やった!メランちゃんアブソル倒せたよ!」
「あぁ、始まる前はどうなるかと思ったが、天敵みたいなやつに勝てるんだ。次も行けるだろ!」
「調子のんなよ、クソガキ共!実力は姐御の方が上だ!」
「そーだよ!逆に天敵だからこそ気が緩んだり、あのナマコブシが初見殺しばっかりしてきたから引き分けになったんじゃん!それにそんなことをしても引き分けににしか出来なかったんだから、次のポケモンで終わりだよ!」
ザロスとヒナはメランの勝機を見出し、タンデムとリアはまだアキレアの方が強く、メランに勝ち目は無いと言う。
「そうですね、確かにメランさんは強いですが、新入生ですからね。まだ、実力はアキレアの方が上ですね。」
「でしょでしょ!!やっぱり姐さんの勝ちで決まりだよ!メランちゃんも思ってたよりも強かったけど、喧嘩を売る相手が悪かったね!」
「ですが、今有利なのは間違いなくメランさんの方ですね。」
「「「・・・え?」」」
「おい会長!あんたが強くてこの学校でも上の地位にいるってぇことは知ってるが、変な冗談言ってるとただじゃ済ませねぇぞ!!」
マルベリー会長もアキレアの方が実力があることに同意し、リアが調子に乗りかける。だが、その後にマルベリー会長はこのバトルで有利なのはメランの方だと言う。この言葉に3人は惚け、タンデムはキレて、マルベリーに詰め寄った。
「嘘でも冗談でも無いですよ。アキレアは今のバトルは初めから勝つ気だったのに、あれ以上バトルを引き伸ばすと負ける可能性が高かったから引き分けに持ち込むしか無かった。対してメランさんは勝てれば良し、駄目でも引き分けに持ち込む事を算段に入れてた。だから、今のバトルの流れはメランさんの方に流れてる。しかも、アキレアは本気だけど手持ちは全力のメンバーではない。下手するとバトル経験数も負けてる可能性がある。つまりこのバトルは流れを引き寄せたメランさんがそのまま勝つか、実力で巻き返してアキレアが勝つか。勝負はまだ分からないけどどうなるかしら?」
マルベリー会長はバトルを想定通りに終わらせたのはメランの方であり、それにより流れを掴んでるのはメランであると言う。勝負はまだ分からないが、現状だけで判断するならばメランの方が有利であると考えた。
「戻りな、アブソル。クク、なぁメラン。この結果はお前さんの想定通りかい?」
「お疲れ様、ナマコブシ。まぁ、想定の内の1つだね。ナマコブシはいい仕事をしてくれたよ。」
互いのポケモンを戻しながら!先の一戦の結果に関して言葉を交わした。
そして、アキレアは言葉を紡いだ。
「さっきの引き分けは私のせいだね。別にあんたを舐めてた訳じゃあない、ただ私が腑抜けてただけだ。ただのバトルだからって楽しむことだけ考えてた。だが、コイツラに黒星を付けるのはムカつくんでね。認めるよ、お前さんは強い。だから認識を変えさせてもらうさ。メラン、あんたは私の・・・敵だ!」
アキレアは先程までの己を恥じた。高い地位故に気楽に出来なかった【ただのバトル】を楽しもうと。気楽、というよりも気が抜けていた。相手は全力なのに、自分は心の奥底で、負けないだろうと、コイツラに実践経験を積ませるいい機会だろうと、気楽になり過ぎていた。
その言葉に対してメランは
「何を当たり前のこと言ってんのさ!友人、家族、ライバル、大人、子供、男、女、悪人、善人、島キングにチャンピオン!バトルをするならどんなやつでもその時は敵でしょ!バトルの前とか後に仲良くなるでも、結局敵対するでも好きな方すればいいよ。でも、バトルの時は誰が相手でも倒すべき敵!そんなことも知らないの?」
メランはバトルジャンキーらしい自分本位で自由な、それでいてバトルの真意をついた言葉を返す。
「いいや、知ってるとも。だが、忘れていただけさ。強くなりすぎ、高みからものを見てると色々と忘れちまうのさ。さぁ、バトルを続けようか。私とお前の関係がどうなるのかは未来の話、今はただお前と闘いたい!そして、勝つ!」
「意気込みはいいけど勝つのはアタシだよ!」
互いの言葉で闘争心に火がつき、両者共に勝利を渇望する。
「へっ、その減らず口をねじ伏せてやるよ!行けっ!スカタンク!」
「スカァウ!」
「そっちこそ負けて泣き出さないようにね!行くよ!キテルグマ!」
「キーーーー!!」
両者の闘志を受け繰り出されたのは、スカンクポケモンのスカタンクと、ごうわんポケモンのキテルグマである。
「ほーう、いい大きさじゃないか。よく鍛えられてる。」
「そっちこそ、闘気をビシビシ感じるよ!」
キテルグマは通常2m弱の所、メランのキテルグマは3mはある巨体を誇る。対するスカタンクも大きさは普通だが、溢れ出る闘争心が強者の風格を漂わせる。
「さぁやるぞ!スカタンク!《かえんほうしゃ》!」
「スー、カァ!」
「キテルグマ!《ストーンエッジ》で迎撃!」
「くー、キーー!!」
スカタンクの《かえんほうしゃ》をキテルグマの《ストーンエッジ》に当たり、キテルグマには届かなかった。
「キテルグマ!岩を乗り継いで接近!」
「キー!」
「へぇ、なら!スカタンク!もっと火力上げて足場を壊しな!」
「スゥ、カァウ!!」
キテルグマはかえんほうしゃを防いだストーンエッジの岩を使い接近を試みるが、スカタンクはかえんほうしゃの威力を上げて岩を壊した。
「ジャンプして《アームハンマー》!」
「キー!」
「バックして躱しな!」
「スカッ!」
キテルグマは足場の岩が完全に壊れる前にジャンプして、スカタンク目掛けて《アームハンマー》をするが、スカタンクにはバックして避けられ、拳が地面にめり込んだだけだった。
「ニヒッ、キテルグマ!《ギガインパクト》!!」
「く、キーー!!」
「受け止めなぁ!!」
「スカァ!!」
キテルグマがアームハンマーで地面に埋め込ませた右腕だけの力を使い、体をスカタンクの方に飛ばし《ギガインパクト》を放った。威力としては通常時よりも落ちるが、速度もあり奇襲性は高く大ダメージを期待出来る物だった。だが、スカタンクは体の大部分を覆える巨大な尻尾を銀色に光らせて、その尻尾を盾にすることで攻撃を受け止め、爪を地面に突き立てることで吹き飛ばされず完全に受け止めきった。
「うっそー!?」
「キ、キィ」
「そう簡単に有効打はやれないな。スカタンク!弾き返して《つじぎり》」
「スカァウ!」
「防御!」
「キー!」モコッ
「スゥーカッ!スカッ!?」モフッ
メランが驚いてる間にスカタンクの《つじぎり》でダメージを与えようとしたが、すぐに持ち直して防御を指示した。その結果、キテルグマの毛が増量して防ぐ事が出来、緩やかにスカタンクとの距離を取ることが出来た。
「やるね!流石にギガインパクトで吹き飛ばせないとは思ってなかったよ!(受け止めた時、尻尾が銀色に光ってた。てことは多分《アイアンテール》辺りかな?尻尾で体の殆どをカバー出来るスカタンクの特徴を上手く活かしてる。)」
「キー!!」
「そいつはこっちのセリフさ。(特性は十中八九《もふもふ》だと思うが、それにしてもダメージが通らなすぎだ。それにいきなり毛が増えてた。てこたぁ《コットンガード》だろうな。本来キテルグマは《コットンガード》を覚える連中にはいねぇって旦那の話で聞いた記憶があるが、まぁそこはメランだからどうにかしたんだろう。)」
「スカァ!」
互いにどうして防がれたのかに気づき、どうするかを考えだした。
「ロトム!スカタンクの情報をお願い!」
「了解ロト!マスター!すぐ調べるロト!」
メランはアローラでは見かけたことの無いスカタンクの情報をロトムに調べさせることにした。だが、相手はそれを待ってはくれない。
「スカタンク!《もうどくガス》!」
「スゥカァ!!」
「え!?その尻尾ってガスも出せるの!?取り敢えず《ストーンエッジ》で防壁作って!」
「くー。くー、キー!!」
スカタンクが《どくどく》により毒素が増した《どくガス》を尻尾から放ち、キテルグマがストーンエッジで作った防壁で一時的に防いだ。だが、時間をかければ壁を乗り越えて来る。故にメランはどうするかを考えだした。
「まさか、口とかからじゃなくて尻尾からガスが出るのか。まぁ、特殊な行動だし多分毒タイプの複合かな?」
「そうロト!スカタンクはどく・あくタイプロト!」
「あ、検索終わった?」
「バッチリロト!聞くロトか?」
「いや、ガスをどうにかしてから、!?」ゾクッ
メランはスカタンクの行動からどくタイプがあると判断し、ロトムからも保証された。その上でガスをどうにかしようと思った時、悪寒が走った。
「さて、もうガスは十分かね。それじゃ、《かえんほうしゃ》をやっちまいな!」
「スゥ、カァウ!!」
「防御ォ!!」
アキレアはガスがある程度行き渡ったのを見てから、スカタンクにかえんほうしゃを撃たせた。一方、自身の勘に従いキテルグマに防御の指示を出した。次の瞬間!
ボゴォォン!!!
「うわぁあ!?」
「な、なんつー爆発だ!?メランのやつ無事なのか!?」
ガスに火が引火して大爆発を起こした。それはトレーナーも巻き込むレベルのものだった。そして、爆煙が消えた跡には
「ヌー」
「す、すっご。何今の?それと貴方が助けてくれたの?」
「これはヌケニンの《まもる》ロト!この学校はこんな感じでマスター達を守るために気づかれないように虫ポケモン達が徘徊してるってポケホの情報にひっそりと書いてあったロト!推定として虫ポケモンが苦手な人もいるだろうからひっそりと書いてあって、この学校にいても知らない人もいるんじゃないかと思うロト!」
「なるほど。ありがとね!ヌケニン!」
「ヌー」
「あ、黒いのに潜ってった。」
「今のは《ゴーストダイブ》ロト。こうやっていつもバレないように動いてるロト」
メランは学校のヌケニンにより守られていた。一方キテルグマはというと
「くー、キーー!!」
「あ、キテルグマ!大丈夫そう?」
「くー」
「よし!じゃあ反撃するよ!・・・その前に情報頂戴。」
「了解ロト!と言ってもタイプは言ったし、体内に溜め込んだ分泌液を尻尾から出せるのはもう見たロトから・・・特に特別なことはもうないロト!」
「OK!そしたら、あれだね」
キテルグマも傷ついてはいるが、爆発の規模から考えると大分軽症に済んでいるレベルである。反撃の為に情報を求めたが他に使えそうなものはないという情報が手に入った。それを踏まえてメランは作戦を練った。
「メラン!無事に済んでるかい?」
「ヌケニンのお陰でなんとかね!今度はこっちの番だよ!」
「そうかい、それは楽しみだ。(そして、キテルグマも思いの外無事だね。《ストーンエッジ》位しか防御策無いと思ってたが、煙の色が白いのがあったな。てことは水か氷、18番って言ってたから《なみのり》だろうね。で、鎮火も出来るから《コットンガード》も使えると。こりゃ倒すのは骨が折れそうだね)」
アキレアはメランは無事だろうとは思っていたが、キテルグマの被害の少なさからキテルグマの防御の豊富さを改めて痛感し攻略の手を考えつつ、メランの攻撃を警戒する。
「キテルグマ!《なみのり》!」
「キー!!」
「やっぱ持ってたか!スカタンク!《猛毒ガス》!そして、《かえんほうしゃ》!」
「スゥ、カァウ!」
キテルグマは《なみのり》で足元から水が湧き出し、ナマコブシの時程では無いが、充分大きな波を作り出した。それに対してスカタンクは《もうどくガス》を波に向かって放ち、そこに《かえんほうしゃ》を撃つ事で爆発させ、波を壊した。
「波は壊したがキテルグマの姿は見えず。てことは、上だな!」
「くー」
「ま、そこはバレるよね」
「スカタンク!《かえんほうしゃ》!」
「スゥカァウ!」
「キテルグマ!《気合玉》で相殺!」
「クー、キーー!!」
アキレアは波を壊したのに姿が見えないキテルグマがジャンプして爆発を逃れ上にいることを見抜き、空中で身動き取れない内にダメージを与えようと《かえんほうしゃ》を指示するが、それはキテルグマの《きあいだま》により相殺された。
「よっし!キテルグマ!《アームハンマー》!」
「キーー!!」
「ま、そう上手くいかないよな。スカタンク!《アイアンテール》で受け止めろ!」
「スカァ!!」
キテルグマの高所からの《アームハンマー》を、スカタンクは今度は躱さずに《アイアンテール》で受け止めた。
「予想通り!キテルグマ!《ばかぢから》で押さえつけて!」
「キ、キー!!」
「安心しな、端から逃げる気はねぇよ!こっちもお前が近づいてくるのを待ってたんだからな!スカタンク!《かえんほうしゃ》!」
「スゥ、カァウ!!」
「キーー!?」
キテルグマは《アームハンマー》で叩きつけた左腕に《ばかぢから》を使いスカタンクを逃げられないよう押さえつけた。対してスカタンクは零距離から《かえんほうしゃ》を当てることで大ダメージを与えてくる。
「踏ん張れキテルグマ!スカタンクに直接《じしん》を叩き込め!」
「キ、キ、キーーー!!!」
「スガァア!?」
「スカタンク!?」
スカタンクは勿論《アイアンテール》による防御をしたが、それを超える効果抜群の《じしん》の衝撃が叩き込まれ、地面に埋まってしまった。
「キテルグマ!《なみのり》の水ですぐに消火!」
「キー!キー!・・・キ〜」
「ふう、これで倒れてくれるといいんだけど」
キテルグマの《もふもふ》の体毛に燃え移った炎を《なみのり》の水を使い、何とか消火することが出来た。だが、今の作戦は肉を切らせて骨を断つようなものであり、倒せて無いと厳しくなる。
「・・・スカタンク、まだやれるか?」
「ススス、・・・スッ、カウ!スッカァ!!」
「そうか、ならあれやるぞ」
「!スッカウ!!」
アキレアはスカタンクの戦闘意思を確認し、スカタンクは埋まった状態から出て戦闘続行の意思を見せる。それを確認したアキレアはメラン達を倒す為の策を使う事を決めた。
「もう限界そうだね!キテルグマ!ここで決めるよ!《なみのり》高速機動モード!」
「キー!」
「ほう、そんなのも出来んのか。準備しときなスカタンク。」
「スカァ」
ここが攻めどきだと判断したメランはキテルグマに《なみのり》を足元に纏わせて、攻撃には使えない移動のためだけ靴のようなものを作り出した。それを迎撃するようにスカタンクは身構えた。
「キテルグマ!かえんほうしゃとかは避けて《じしん》を当てて!」
「キー!」
「まだだ」
「スカ」
まるでスケートのように接近するキテルグマをアキレア達は攻撃もせずにただ待ちかまえた。
「行けぇ!!」
「キー!!」
「今だ!」
「スカァ!」
キテルグマはじしんを放つため腕を振り上げたその瞬間、アキレアの指示によりスカタンクは向きを反転、メラン達に背を向けるように動いた。
一見、意味のない行動だが、メランはスカタンクの肛門が光っていることに気づきゾッとした。
「!?防g「てぇーーー!!!」」
「スカァアーー!!」
「キッ!?、」
ボッカァァン!!!
スカタンクの肛門から爆音と共に放たれた攻撃にキテルグマは呑み込まれた。その爆煙が晴れると
「大丈夫!?キテルグマ!?」
「・・・キ、キー」
「スッカァ!ハァハァ」
「・・・耐えられたか。」
キテルグマは体はボロボロになり一部は焦げてるようになってはいるが、何とか立っていた。対して、攻撃した側のスカタンクの息を荒げていた。
「ねぇ、アキレア。今の何?」
「あぁ、あれは《だいばくはつ》さ。肛門から爆発エネルギーを射出することで使っても瀕死にならないのさ。と言ってもこいつだと元気な時でも2発、バトルなんかだと1発が限界たけどな」
スカタンクが使った攻撃は何と瀕死にならない《だいばくはつ》であった。反動でダメージは受けるようだが、メランからすればとんでもないものであった。
「大爆発とか一発あれば充分でしょ!?」
「だが、お前達は立ってるじゃないか。」
「まぁね!アタシ達はまだまだやれるよ!」
「キィーー!!」
「当然私達もいけるが、このまま戦ってもどちらが体力切れを起こすかの勝負になるだろう。そんな幕切れにする位なら、互いに最後に出せる全力の一発で勝負を決めないか?」
「ん?何をするの?」
互いに戦意はあるが、限界も近いことからアキレアは次の一撃で勝負をつけようと言い出す。
「確かハウオリシティはアローラだったよな?」
「そうだよ」
「なら、お前さん程の実力なら当然Z技を使えるよな?」
「勿論!」
「で、ノーマルZは持ってるかい?」
「持ってるけど、もしかして?」
「あぁ、都合よく互いに高火力のノーマル技を持ってるんだ。これで終いにしようじゃないか。」
「いいねいいね!大賛成!!」
決着のつけかたはノーマルのZ技の一騎打ちにしようとするものだった。メランもそれに賛成した。
「これで最後だ。スカタンク!気合入れて行くよ!!」
「スッカウ!!」
「アハハ!ホント楽しいな!ここに来て良かった!さぁ、勝ちも貰ってこの学校生活いい流れにするよ!キテルグマ!!」
「キーーー!!」
互いにZリングとノーマルZをはめ込み両手を交差しポーズを取り、技を放った。
「アタシ達の全力は海を超え、アローラを超え!全てを押しのけ突き進め!」
「私らの道は何者を止めること出来なき絶対の道よ!さぁ、道を塞ごうとする愚か者を突き飛ばしな!」
「「《ウルトラダッシュアタック》!!!」」
「キーーー!!!」
「スッカァァーー!!!」
両者の全力が込められた突撃はフィールド中央でぶつかり、その衝撃は両者を飲み込み煙を巻き上げた。
「どっちだ!?どっちが勝った!?」
「姐御に決まってんだろうが!!」
「メ、メランちゃん」
「姐さん」
「・・・(勝ったのは、恐らく)」
外野が勝敗を確認しようと、煙立ち込めるフィールドを何とか確認しようとするが、煙が晴れるまでは分からなかった。そしてその煙が、晴れた
「あ、見て!キテルグマが!」
「き、キー」
「膝ついて倒れかけてる!」
「てこたぁ」
「・・・スッ、カアァァーーー!!」
「姐御のスカタンクはしっかりと立ってやがる!姐御の勝ちだ!」
「やったー!流石姐さんだ!!」
煙が晴れた時に見えた光景は、膝を付き倒れかけているキテルグマと、勝利の雄叫びを上げしっかりと4つ足で立っているスカタンクの姿だった。その光景に外野の4人はスカタンクが勝ったと思った。
「・・・こうなったか。スカタンク!お前は充分やってくれた!私のことは気にしなくでゆっくり休んでくれ」
「・・・スッカァ」ドサッ
「・・・あ?」
「姐さんの、スカタンクが、倒れた。」
「てことは」
「もしかして」
「・・・スカタンク!戦闘不能!よって勝者!1年生のメラン!!」
「いーやったー!!」
「キーーー!!」
アキレアの言葉により無理をしていたスカタンクは倒れ、審判のマルベリーによりメランの勝利が告げられ、このバトルは幕を閉じた。
はいどうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
前回も言ったけどバトル描写大変でした!けど書いてて楽しかったです。まぁ、予定だと当分バトルは無いというか大分ページを持ってかれるというかするので多少楽になる、筈!何分新米何で全然分からないんですよね。まぁ、未来のことは未来の自分に任せます。
今回のオリ設定は「コットンガード、なみのりが使えるキテルグマ」と「ケツからだいばくはつが出るスカタンクです。」
と言っても前者は特に言うことがないのでスカタンクの方だけ話しますね。
このだいばくはつをしいてゲーム風に言うなら「威力だいばくはつのノーマルタイプの《てっていこうせん》」ですね。反動で大分体力持ってかれます。
普通なら、まぁ普通は出来ないんですが、あの状況だと体力的には瀕死になっていてもおかしくないんですが、《こらえる》みたいなくいしばりで何とか耐えていましたね。《こらえる》は覚えてないので根性だけでやり通しましたね。
そこまではアキレア的にも大丈夫だったのですが、Z技の後に立っていたのに休むよう言ったのはあれ以上無理をすると流石に酷い後遺症になりかねないものだったのでバトルを終わらせました。
もし、仮に最後の場面でキテルグマが倒れていたならば、勝ちになるので無理のしがいがありました。その後すぐボールに入れれば問題ないだろうという見立てでしたからね。ただ、主人公のメランのキテルグマは瞬時に《コットンガード》を使う事を訓練していて本当にタフだったので負けてしまったのです。
次回はバトルの後の交流と後始末です。
では、次回をお楽しみに
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11話 バトルと初日の結末
可笑しいなぁ、バトル無かったのにギリギリになっちゃったわ。次も多分そうなりますね
ではどうぞ
「ねぇ、メランちゃんやったんだよね」
「あぁ、あいつが」
「「勝っt「「「「「ウオォォォーーーー!!!」」」」」」」
「うるせぇ!」
「え!?」
「凄かったぞ!」「1年でも勝てるチャンスはあるんだ!」「ありがとー1年生ちゃーん!おかげで大穴に掛けて一人勝ちだ!」「糞!まさか1年何かに負けるとか思わねぇだろ!無様に負けやがってアキレアの野郎!」「前の2人もいいバトルだったぞ!」「ブラボー!オー、ブラボー!」
ザロスとヒナがメランの勝利を喜ぼうとしたが、突如背後から来た特大の歓声の歓声によって阻まれた。後ろを見れば通ってきた1年の寮は勿論、並んであった他の寮の窓から、生徒が顔を出して歓声を上げていた。
「な、何だこいつら!?」
「あ、気づいて無かったんですか?さっきまでのバトル結構の人が見てましたよ?」
「え!?で、でも!同級生の人達はともかく、先輩達は何でいるんですか!?」
「この学校は単位を取るだけなら比較的楽ですからね。毎日本舎などに行かずに寮で休息を取る人も毎日一定量いますからね。更に今日は入学式なのでまともな講義が無いのでいつもよりも多くなりがちですからね。」
「そ、そんなぁ」
2人はバトルをやるのや見るのに集中していて気づかなかったようだが、入学式当日ということもあって多くの生徒にバトルを見られていた。
「姐さーん!」
「姐御ォ!」
「戻りな、スカタンク。ん?お前らかい。あぁ、お前らや周りの反応から、改めて負けたってのをひしひしと感じるよ」
「す、すいません、姐さん!」
「ッ!アイツらを黙らせて来ます!」
「やめな。いいじゃないか、この歓声はメランが勝ち取ったものの1つさ。それにアタシは本気で戦って、それでも負けたって経験は意味があると思ってんのさ。」
「・・・分かり、ました。」
「タンデム。・・・ねぇ、姐さん。この後どうするんですか?」
「そうだね。ま、お前が心配してることにはならないだろうさ。ひとまず、敗者らしく勝者に挨拶しに行くかね」
バトルを終えたアキレアの元に走っていったタンデムとリアは今でもアキレアが負けた事を信じられなかったが、アキレアの口から負けたと言われ信じざるを得なかった。だが、アキレアは負けを理解した上で清々しい雰囲気だった。そして、勝者であるメランの元へ足を運んだ。
「よーしよし!良くやったキテルグマ!今日のポケモンフーズにはハニーミツたっぷりかけるからね!」
「クーウ」
「メラン!」
「アキレア!あっ!先輩って付けて無かった!」
「ハハハ、別にそんなの気にせず好きに呼べばいいさ。そんなことより、今回のバトル、久しぶりに負けた、負けて悔しいと思えるいいバトルだった、何より楽しかったしな。最高のバトルをありがとう。」
「ううん、こっちこそ!今回は勝ったけど次はどうなるか分からないし、そっちはまだ全力の手持ちじゃないんでしょ?だからまたバトルしよう!1番嬉しいのはは全力の手持ちだけど、リベンジも受け付けてるよ!」
「あぁ、勿論だ!今度は負けないよ!」
「アタシも勝ちを譲る気は無いよ!」
メランがキテルグマを労っていると、そこにアキレアがやってきた。アキレアは
今回のバトルの感想と礼をいい、メランに握手を求めた。その手をメランはガッチリと掴み再戦の約束を取り付けた。
「はいよー、ちょっとどいてくれよな。問題の場所に俺を行かせてくれよ。」
「あ、やっと来たんですか?校長先生?」
「うるせぇよ、生徒会長。お前が止めれば俺が来る必要も無かったんだが?」
「私だけでその気になってたアキレアをどうにか出来ると?」
「勝てる可能性もあるし、時間稼ぎ位なら普通に出来るだろうが、まぁ終わったもんは仕方ない。」
寮の中から生徒を掻き分けてセクロ校長が姿を現した。面倒事が増えたとマルベリー生徒会長に文句を言ったが、それは流された。それに文句を言っても事態は終わらないことから騒動の中心へと足を進めた。
「おぉおぉ、随分と暴れたみたいだな。しかもアキレアが負けるとはな」
「お、旦那か。あぁ、ものの見事に負けちまったよ」
「あ、校長じゃん、どしたの?」
「どしたのってお前。・・・はぁ、そこに突っ込んだら終わらないからさっさと進めるか。まずはメラン。お前の勝利をひとまず称賛しよう。全力の手持ちでないとはいえそれで勝てる程アキレアは弱くは無いからな。お前は間違いなくこの学校の中でもトップクラスの実力だよ。これで1年生とか末恐ろしい限りだよ。」
「いやぁ、そんなに褒められると照れるなぁ」
バトルフィールドの中心に行ったセクロはアキレアが負けたことを本人に確認すると、メランの実力を褒め、称賛した。そのべた褒めにメランは照れた。だが、
「じゃ、取り敢えずアキレア以外のバトルしてた5人は今日1日謹慎すること。アキレアには今回のことで聞きたいこと言いたいこと色々あるから着いてくるように。」
「・・・へ?」
「了解、旦那。」
「それとマルベリー。もう時間も押してるから他の1年生連れて案内しに行ってくれ。時間的に厳しいと思ったらお前の判断で要らない所を削ってルートを変更するように」
「分かりました。」
セクロは先程の称賛から一転してバトルしてた者たちの謹慎命令、アキレアの同行命令とマルベリーへの指示を淡々と行った。
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
「ん?どうした?」
「何でバトルしただけで謹慎なんてしなくちゃいけないのよ!?」
「確かにお前達以外の2戦、これは申請とかの手続きしてないが、予約も入ってなかったしただのバトルだからこちらから言うことは何も無い。」
「だったら!」
「だが、アキレアは違う。アキレアがバトルし大衆の前で負けた事は大きな問題だ。簡単に言うならばチャンピオンが野良バトルで負けたようなもんだ。手持ちが全力でない?体調や環境、状態や条件が悪かった?そんなものは言い訳にならない。どこの地方だろうとチャンピオンが野良トレーナーに負けたら問題にならない訳が無いだろう?それと同じだ。」
メランはバトルしただけで謹慎になることに文句を言ったが、セクロはアキレアが大衆の前で負けた事が問題になっていると言う。それはチャンピオンが野良で負けたようなものでありそれは問題にしかならないという。
「ふざけるな!アキレアだって普通にバトルを楽しんでた!バトルは負けても楽しくて自分の力になるものだ!バトルも満足に出来ない何て間違ってる!」
それに対してメランは、アキレアがバトルに負けるだけで問題になるなんて間違っていると返す。セクロはそれを聞いて一息置いて話し出す。
「ハァ、まぁ確かにアキレアの目つきは良くなってるし、お前の意見も参考になる所もあるかも知れない。」
「なら!!」
「だが、お前にはその意見を押し通せる地位も力も無い。この環境は然るべき時までは変わらないな。ほらお前らさっさと動く!ホケイ!ルピナス!お前らも来てるだろ?ホケイは男子2人を部屋に案内しろ。ルピナスはそこの問題児を部屋まで案内しろ」
「はい」
「え〜、まだウチのタダ働きは続くんかぁ?」
「夕飯位なら奢ってやるからさっさと連れてけ」
「よっしゃ!任せとき!」
セクロはメランの意見に理解できる所はあるがその意見を通すには地位も力も無いと拒否し、周りにさっさと動くように促した。
「だったらホントに力が無いかポケモンバトルで確かめて見ればいい!」
「・・・仮にお前がいくらポケモンをけしかけようと俺はまともに対応する気はない。今日所は諦めな」
「むぅ、アタシは本気だからね。行けっ!ウi」
「待て待て待て!」
「何さ!はーなーしーてー!!」
「うわっ!?こいつ、力強っ!ったくいいから落ち着け!今日の所はアキレアに勝てたからそれでいいだろ!」
「そうだよメランちゃん!それに明日以降も校長先生と会える機会はいくらでもあるからまたその時に、ね?」
「ぶー、分かった。」
アキレアに勝負を仕掛けたのと同じようにバトルをしようとしたが、セクロはまともに取り合わなず、それでもポケモンを出そうとした。それをザロスが後ろから羽交い締めにして、ヒナと一緒にメランを説得した。メランは一緒に戦った友達の言葉にひとまず落ち着いた。
「今日の所は勘弁して上げるけど、アタシはぜっんぜん納得してないから!明日、覚悟しててよね!!」
「はいはい覚えてたらな。ほら行くぞアキレア。」
「あぁ。正直ゆっくり色々な事をメランとは喋りたかったけど、まぁ、私がはしゃぎすぎたのがいけないのさ。じゃあなメラン!また明日会おう!」
「うん!また明日!」
「ほら、さっさと行くよ。ウチに余計な手間かけさせないでよね。」
「はーい」
メランはセクロとの喧嘩を明日以降に回し、アキレアと明日会う約束をした上で別れ、ルピナスに急かされて自分の部屋へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
場面変わり男子A寮 ヒナの部屋前
「ここが君の部屋だよ。何か困ったことがあったら1階の寮長さんの所に行ってね。」
「ありがとうございます、ホケイ先輩。」
あの後、ヒナとザロスは生徒会書記のホケイに連れられて寮の部屋の前にいた。
「うーん、まぁ別に言ってもいいかな」
「?何がですか?」
「いやね、君達がしたことなんだけど、それほど気にしなくていいと思うよ。君達が考えてる程セクロ先生は怒ってないだろうし」
「え?」
「そりゃないでしょう。だったら何で俺達まで謹慎になってるんですか?」
ホケイは今回の件はさほど問題では無いと言った。2人はそれには疑問も抱かざるを得なかった。
「そうだね。ザロス君の言うとおり君達まで謹慎になったのは今があると思ってる。もし、本当に問題だとしたら謹慎が今日一日で済むわけ無い。まぁ、メランさんがやったことはとんでもないけど、それだけの理由だったらメランさんだけ謹慎にすればいいしね。」
「じゃあ本当の理由は?」
「それは、これ以上トラブルが広がらないようにする為の措置かな。あのトラブルの渦中にいた君達2人をそのままアカデミア巡りに行かせてたら、周りから質問攻めにされて新たなトラブルが出来たり、アカデミア巡りが滞ったりするだろうからね」
「なるほど」
ホケイは今回の謹慎はトラブルを断ち切ることで新たなトラブルの火種になるのを防ぐ為であるといい、ヒナはそれに納得した。
「あくまで私が教授ならこうするだろうって予想だけどね。ま、来たばっかなのに色々あって疲れてるだろうから、他の人達よりも長く休めるって考えた方がいいよ。それじゃ、ザロス君も部屋に案内するからこの辺で」
「はい!ありがとうございました!」
ホケイにゆっくりと休むよう言われ、ヒナはお礼を言い、2人が離れるのを見送った後、部屋に入っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男子A寮 ザロスの部屋前
「それじゃザロスくんも今日はお疲れ様。」
「ありがとうございました!」
ホケイが部屋に案内し、ザロスはお礼を言い部屋に入った。
「ヒナので、少し見えたが廊下広いな。これならウインディも問題ないな。
さて、中はどうなってるか」
部屋に入りまず目に入るのは大体のポケモンなら普通に通れる位の幅と高さのある廊下だった。だが、これは序の口だった。
「おいおい、1LDKかよ!?しかもキッチンも風呂とかもめちゃくちゃ綺麗だし、家電も最低限のは既にあるし。寮じゃ無くてホテルだろここ。しかも、多分全員この部屋だろ?金持ちの考えることは分かんねぇわ。まぁ、1人なのはありがたいが。・・・さっさと荷物出して寝よ」
学生寮とは思えないほどの広さ、清潔さ、設備の充実さに頭が痛くなり荷解きをしたら寝ようと考えたザロスだった。
・・・・・・・・
「ふぅ、終わったか。じゃ、あれをやるか。出てこいウインディ。」
「ウォン」
「ほら、ブラッシングしてやるから座れ」
「ウォン!」
「今日はよくやってくれたな」
「くぅーん」
「全く、今日は余計な事に首を突っ込んじまったが俺は俺のやるべきことをやらねぇとな。明日からもよろしくなウインディ」
「ウォン!」
ザロスは荷解きを終えた後、今回のバトルの功労者であるウインディを出し、ブラッシングを始めた。ウインディはブラッシングに気持ち良さそうな声で鳴いた。ザロスは自分のやるべきことを改めて思い出し気持ちを固めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
場面変わり女子A寮 メランの部屋 夜
「ユウさんが部屋の荷解きついでに作ってくれてたご飯温まったロトー!いい加減テレビから離れて食べるロト!」
『予想通り!キテルグマ!《ばかぢから》で押さえつけて!』
『スカタンク!《かえんほうしゃ》!』
『踏ん張れキテルグマ!スカタンクに直接《じしん》を叩き込め!』
「今良いところだから、見ながら食べるよ!」
メランの部屋はユウゼンが分かれた後に来ていて、入学式とバトルをしている間に荷解きと夕飯作りがされていた。その夕飯をロトムが温め直して出そうとするが、メランはテレビにデータを移したので、それを見るのに集中していた。だが、そのテレビにロトムが入り込んで
「どうせ全部『良いところ』って言うロト!いいからさっさと食べるロト!」
「はーい」
「自分の分だけじゃなくポケモンフーズも運ぶロトよ」
「はいはーい」
ロトムにテレビ画面を乗っ取られて正論も言われて、メランは仕方なく食事を取りに行った。
「ビビッ、ビビビあ~、いい電気使ってるロト〜。それにしても、今日は一段とあのバトルを振り返るロトね。そんなにあのバトルが良かったロトか?それとも校長が自分を意にも介さなかった事が気に食わないロトか?」
「ほっひも(どっちも)!」
ロトムが食事代わりに電力を補給しながらメランに行動の意味を聞いた。確かに、いつもその日にしたバトルをロトムの録画データを移したテレビで見てはいるが、いつもの倍以上確認していた。
その問にメランは口に夕飯を沢山入れながら答えた。
「ちゃんと飲み込んでから喋るロト」
「んぐ、アキレアとのバトルは最高に楽しかったけど!まだ全力の手持ちじゃないみたいだし!改善点か癖が見つけられれば特訓の方向性も立てやすいし!何より地位はともかく力も無いから戦わないって言われたのがムカつくー!!」
メランはその行儀の悪さをロトムに叱られて、夕飯を飲み込んだ後、一気に言いたいことを一息に言い切った。
「あんだけやったのに元気ロトねー。まぁ、確かに煽り気味だったのはあるけどあの場面でバトルしてくれると思ってるマスターの方が可笑しいロトよ?」
「何でよ!?バトル楽しいし、問題解決には一番楽じゃん!?」
「大人、それも最高責任者ともなると色々あって、そんな単純じゃいられないロト」
ロトムはメランの体力に呆れた後普通はバトル出来ないと思うと言い、メランはそれに異議をたてるが、大人は単純じゃ無いと返す。
「ふーん、よく分からないけど大変なんだね。はい、ごちそう様!よーし、見るぞー!」
「ちょっと待つロト!今日は色々あったんだから歯磨いて風呂入ってさっさと寝るロト!そうしないと、明日講義に間に合わなそうでも起こしてやらないロトよ!」
「はーい、ロトムってホントお母さんみたいだよね」
メランは大人の複雑さを理解出来なかったが、夕飯を食べ終わったので早速また見ようとするが、ロトムにさっさと寝るよう言われ、母親みたいだといった後に風呂場に向かっていった。
「全く、あんな手のかかる子供なんていらないロト。ほら、今日のバイタルチェックするロトよー。しっかり並ぶロトー」
「・・・ピ」
「ブシッ!」
「クーウ」
「ピピピッ ふーむ、ウイラは問題ないロト。キテルグマとナマコブシはやっぱり披露が溜まってるロト。でも今日大人しく寝とけば明日には回復するレベルだから問題ないロト」
ロトムはそれを迷惑そうに答えた後、日課のバイタルチェックの為、今日技を使った3体をスキャンし、Z技は使ったがバトルはしていないピカチュウのウイラは問題なく、限界までバトルした2体は疲労は溜まっているが、傷や体力は1階の回復マシーンで治したので問題ない為、寝ればいいと判断した。
「終わったぁー!!」ピョン
「くぅー」
「ナイスキャッチキテルグマ!」
「速!?ちゃんと歯磨いて来たロトか!?」
「勿論!チェックでもする?」
「・・・いや、今日はマスターの疲労回復の方が優先ロト」
「オッケ。じゃ、いつも通りキテルグマお願いね。」
「クーウ」
「ウイラもおいで」
「ピィカ」
「電気消すロトよー」
「うん!お休み、ロトム」
「お休みロト、マスター」
メランが風呂と歯磨きから戻って来てキテルグマに飛びついた。そして、キテルグマはメランを掴んだまま、綿毛布を掴み寝っ転がった。メランはウイラを呼び綿毛布をかけてキテルグマの上で寝た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
場面は遡り ポケモンアカデミア とある個室
「ここなら話しても問題ないだろう。で、実際に戦ったお前からしてアイツらで良さそうか?」
「そうだねぇ。メランはちょいと戦闘狂だし嫌な事はとことん嫌がるだろうけど、実力も伸びしろもあるだろうし、性格的にもタフそうだから問題なさそうだね。他の2人も何だかんだあの面倒事に首を突っ込むお人好しさ、片方だがあいつらに勝てる実力もあるし、メランが旦那につっかかった時も止めてたしいいトリオだと思うよ」
「そうか、ならアイツらには俺のアカデミアの為に働いてもらうとしよう」
セクロはアキレアを個室に連れて行った後、アキレアに質問をし、アキレアもメラン達でいいと言う。それにより、セクロはメラン達3人に何かをさせると決めた。
さぁ、今日は何とかなったが一難去ってまた一難!何やらセクロに何かやらされそうになっている。どうなるメラン!
「zzz ヌイコグマが1匹、ヌイコグマが2匹、エヘヘ、もふもふいっぱいだぁ、zzz」
呑気に寝てるが大丈夫なのかメラン!?
2章へ続く
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
いやー、無事1章が終わりました!これもこの小説を見たりお気に入りをしてくれる皆のおかげです!どうもありがとうございます!
さて、今回のオリ設定は話の中では特に言うことが無いので[アニメ主人公サトシの扱い]です!
まず、結論から言うといません!正直扱いが面倒くさ過ぎます!でも、アニメや映画であったことはちらほら使いたいのがあるんです。ならどうするかと言うと、そこはゲーム主人公に入ってもらいます!男か女かは地方によって違うようにしますが、サトシが本来経験したものはその地方にあったゲーム主人公が体験したものとして扱います。
ついでに今のポケモンのW主人公のゴウもいない!とまではいかないかもしれませんが主人公系に会うことは無く、この小説でも関わることは無く、多分1人、もしくはコハルちゃんと一緒にポケモンゲットしまくってるかもしれません。普通にガラルを旅しててくれたら出しやすかったんだけどこの子も扱いが面倒くさいんですよね。W主人公ファンの人がごめんなさい。
さて、これで1章が終わり、2章に入りアカデミアでの生活が開始します。まぁ、普通のはおくらせる気無いんですがね。
それと2章始まったらあることを活動報告で募集する予定です。
それでは、また次回をお楽しみに
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第2章 ポケモンアカデミア始動!強いヤツ!面白いヤツ!出てこいや!
12話 初講義!再びの邂逅
1週間ペースを掴みつつあるのでこのままの調子でやっていきたいです。
では、どうぞ
「zzz アローラパンケーキチャレンジメニューに挑戦だぁ zzz」
「おーい!マスター!起きるロト!!・・・はぁ、こりゃ駄目ロト。キテルグマ、これ以上は待てないからやっちゃうロト。」
「くぅー。くー、うー」ギュ
「ぐえー?!ギブ!ギブ!!」
呑気な夢を見ていたメランだったが、ロトムの指示により、キテルグマの抱き締め攻撃で強制的に起こされた。
「ちょっと!今いい所だったのに!夢で食べた物が出ちゃうと思ったよ!!」
「あ、夢で食べてたロトか。だったら朝ご飯はいらないロトね。これ以上遅くなるとマスターが朝ご飯食べる時間無いからと起こしたロトが余計なお世話だったロトね」
「・・・食べる」
「そうロト?なら配膳しておくから顔洗って着替えとくロトよ。」
「あーい」
メランは強引な起こし方に文句を言うが、朝ご飯は食べたいのでロトムの言うことを素直に聞いて洗面台へと向かっていった。
「今日は1限目からポケモン関係ロトよ」
「へ?ほほっへほへもんふぁんふぇいいはいのもやっへんほ?(え?ここってポケモン関係以外のもやってんの?)」
「行儀悪いロトよ。他の人がいる時にそれやったら恥ずかしいロト。」
「んぐ。で!ポケモン以外もあるとか聞いてないんだけど!」
「そりゃ、マスターはここの事は知らない事の方が多いロト。まぁ、マスターのバトルの腕ならポケモン系の講義だけでも充分卒業出来そうロトよ。(まぁ、昨日のトラブルのせいで厳しい事になりそうロトが)」
「あ、そうなんだ。良かったぁ。はい!ごちそうさま!さ、早く行こ!」
「皿とか洗うから少し待つロト!(ま、このマスターなら厳しい事になっても楽しんでどうにかするだろうロト)」
メランは、ロトムから講義の事を聞き一瞬不安になったが、バトルで腕でどうにか出来ると知り気持ちを持ち直し、直に行こうとしたがロトムに止められた。
「で、1階まで来たけどどうやって行くの?昨日のテレポート装置?」
「あれは大きいものか団体用ロト。ほら、あっちにあるのが少人数用のテレポート装置ロト。」
「へぇ、ちゃんと使えるの?」
「よっぽどの機械オンチでもない限りポケホで操作できるロト!ほら、教室のある本舎2階まで跳ぶロトから入るロトよ」
「はーい」
「よし。移動先を本舎2階に設定完了。テレポート装置起動ロト!」
メランは寮内に複数設置してあるテレポート装置を使い、講義などを行う教室のあるポケモン・アカデミア本舎へと移動した。
「おー、ここが本舎か。確かに白っぽくて清潔感あるけど、アタシは木の匂いがするポケモンスクールの方が好きかな。」
「それはマスターが野生児だからロト。ほら教室はあそこロトよ」
「おぉ!とうとう始まるんだね!ちゃんと挨拶しなきゃ!」
「あ!ちょっと待つロト!」
「アローラァ!!」
メランはポケモンスクール時代と同じように、ドアを開けて元気よく挨拶をして入った。
「「・・・・・」」
「およ?誰も返してくれないよ?」
「そりゃ、アローラと比べると大人しい人がおo「おい!昨日のやつが来たぞ!!」」
「・・・へ?」
「ねぇねぇ!昨日上級生の強い人に勝っちゃったって本当!?わたし見れてなかったんだ!」
「え?あ、うん、そうだけど?」
「「おぉ!!」」
「なぁ!ジムバッジって何個持ってるんだ?それとも、リーグで凄い成績とか残してるのか!?」
「え?ジムバッジ?」
「あのポケモン以外にも手持ちいるの?」
「えーと」
「この学校には何になる為に来たの?」
「好きな男のタイプは!?」
「何で校長先生と口論してたの!?」
メランが教室に入ると少しの間静かになったが、直ぐに爆発して多くの生徒がメランの近くにより様々な質問を聞いてきた。このような事に慣れていないメランが翻弄されていると
「はいそこまで!講義前なら友達とのお喋り大いに結構。だが、流石にこれは騒がし過ぎだ。席の近くの奴らと話すぐらいで我慢しろ」
と言う声が教室の前の方から聞こえて来た。皆がそっちを見ると、そこには校長のセクロが立っていた。
「え!?校長が最初の授業するの!?」
「助けてやったことよりそっちが気になるか?まぁ別にいいが。残念なことにうちはいつでも人手不足なんでな。俺は最初どころかポケモンの生態に関する講義は大体受け持ってるからこれから嫌でも会うことになるぞ?ほら!そこで固まってる連中はさっさと自分がいた席に戻れ!」
メランが校長であるセクロが講義を行う事に驚いたが、セクロは人手不足だからだと返し、他の生徒に早く席に戻る様に言った。
「ふーん。あ!そう言えばアキレアはあの後どうなったの!?」
「一応先輩何だから敬称付けるように。ま、どうせあいつが付けないように言ったんだろうがな。で、アキレアについてだが」
「ついては?」
「昨日は時間も無かったし、状況説明とバトルの内容と結果、その他諸々話しただけだ。処分をどうするのかはこの後決めるつもりだ」
「むー、処分とか意味分かんない!」
「お前の理解なんてこっちは求めちゃねぇよ。ほら、講義始めるからさっさと空いてるところ座れ」
メランは、セクロが講義することに納得はしたが、昨日の事を思い出してアキレアが連れていかれた後どうなったかを聞いた。セクロは時間が無かったから後で処分を決めると返す。それに納得出来なかったが意に返されず、席に座る様に言われた。
「むー、ロトム!別の所行こ!」
「ちょっと待つロト!」
「何さ!」
「今、他の所は一般知識系とか歴史何かをやってるロトから、マスターが1番出来る可能性が高いのはここロト!」
「むむむ、仕方ないか。んー、いい場所ないかな?・・・あ、ヒナじゃん!」
「あ、おはよう。メランちゃん」
「アローラ!隣いい?」
「別にいいけど」
「ありがと!」
メランは気に入らないセクロの講義とは別の所に行こうとするが、それはロトムにポケモン系をしているのはこの時間ここだけと言われて、仕方なく席を探すと昨日一緒に戦ったヒナを見つけ隣の席に座った。
「さて、全員席に着いたな。ではこれより、携帯獣生態学Ⅰを始める。まずは、要らねぇとは思うがよくある流れなんで、一応この講義を担当する俺の自己紹介をしておく。俺はポケモン・アカデミア校長のセクロだ。このアカデミアを設立してからずっと校長をやってんだがいい加減引退したいから君達が優秀になって代わりに校長になってくれる事を祈ってる。」
「え?あの校長ってずっと校長なの?」
「うん、もう20年以上やってるみたいだよ」
「へー!」
セクロが携帯獣生態学Ⅰの講義を始め、最初に自己紹介した時に、メランはセクロが20以上も校長をしていた事に知り驚いた。
「さて、初回は基礎の基礎、ポケモンのタイプについて振り返ろうと思う。」
「えー、今、さら、タイ、プ、とか」
「え!?ちょっと大丈夫!?メランちゃん!?」
「あー、気にしなくていいロト。ただもう寝るだけロト」
「え!?これから講義始まるのに寝ちゃうの!?起きてメランちゃん!」
セクロは最初故に基本のポケモンのタイプからやろうとしたが、メランはそれが退屈に感じて急激に眠気が襲って来た。ロトムは慣れていたがヒナは揺すったりして何とかメランを起こそうとした。
「おいそこ。うるさいぞ」
「あ、はい!すいません!」
「はぁ。おい、そこのトラブル小娘。始まって秒で寝るのはどうなんだ?」
「だってぇ、タイプとかもう分かってるしぃ、朝っぱらで眠いしぃ」
セクロはそれを無視する訳にもいかず注意したが、メランは眠気からか全く反省しておらず、セクロの少ないプライドに少し火がついた。
「なるほどな。次回にやるつもりだったが、まぁいいだろう。では、少しお前の目を覚まさせてやろう。取り敢えず、タイプ相性で無効になるやつを全て言ってみろ。」
「えぇ?ノーマルと格闘からゴースト、電気から地面、毒から鋼、地面から飛行、エスパーから悪、ゴーストからノーマル、ドラゴンからフェアリー。この位は常識でしょ?」
セクロはメランにも、少なくとも速攻で寝るなんて事はさせないよう軽い問題をだし、メランもそれを簡単に答えた。
「ふむ、バトルに使える系は問題ないみたいだな。では、ここからはアカデミアに相応しいレベルだ。戦闘狂娘、お前に1つクイズだ。なぜ、無効になるのか判明している組み合わせの方が多い。○か☓か?」
「え?そんなの知らないよ?こういう所でそういうの調べてるんだから○じゃないの?」
セクロはメランに知識が無い訳では無いことを把握し、次の問題を出した。メランは分からなかったがアカデミアで解明されているだろうと思い○にした。
「ここでそういうのを調べてるのは合ってるな。だが☓だ。しかも、おおよそなら解明しているものはあっても、完全解明しているものは存在していないんだ。」
「は!?」
「うそ!?そうなんだ!」ガヤガヤ
「意外だろう?これの詳しい内容は次回にやるが、1つだけ話してやろう。そうだな、電気タイプの攻撃が地面タイプに無効になる組み合わせをやるか」
セクロはアカデミアで調べてはいるが完全解明されているものは無いと言い生徒全員を驚かせた。その上で電気と地面のタイプの事を話しだす。
「ぐぬぬ」
「どうしたのメランちゃん?」
「マスターは校長の事は気にくわないけど講義には興味惹かれて複雑な気持ちになってるロト」
「ロトム。余計な事言ってないでちゃんと録画しててよね。」
「はいはい、マスターがいつ寝るか分かったもんじゃないからちゃんとやってるロト」
「ぐぬ」
メランはロトムに自分の内心を言われ文句を言ったが、ロトムの返しに追求出来なくなった。
「これは実際にあった話なんだが、ジムリーダー側が地面タイプをもっているポケモンを使い、チャレンジャーがピカチュウを使った。普通にやったら勝機は薄いが、こいつはまさかの電気タイプの技を使い、ジムリーダーのポケモンを倒した。さて、その方法とは一体何か?分かった者は挙手しろ」
セクロは過去にあった事例を元に生徒に問題を出した。
「はい!」ノ
「お、やる気が出たか。それと挙手だけでいちいち声は上げなくてもいいぞ。じゃ、メラン、お前の答えを教えてくれ。」
「あ、ちゃんと名前で言ってくれるんだね。」
「ちゃんと講義受ける気になったみたいだからな、ほら、ちゃっちゃと言いな。」
メランは挙手をして、セクロにちゃんと名前で呼ばれる事を意外に感じたが、セクロは真面目に講義を受ける気があるならそれに合わせた対応をすると言った。
「うん!えぇと、なみのりでその地面タイプのポケモンを水浸し状態みたいにしてから、電気技を使う!」
「いや、なみのり覚えてるピカチュウなんてメランちゃんのだけだよ」
「そうなの?」
「ピカチュウがなみのりを使うって?無いわw」「いやいや、船で実際に使ってたの見たぞ。まぁ、常識知らずっぽいけどな」ガヤガヤ
メランはなみのりを使うと答えたが、ヒナや周りはそれは違うだろうと言い少しざわついた。が
「おぉ、惜しいな。発想は合ってるが、そもそもなみのりが使えるならそれで押し切れるってレベルだから違うな。」
「「え!?」」
「他にいないか?・・・いなそうだな。では、正解発表だ。正解は、ジム内のスプリンクラーを起動させ水浸しにさせるだ。ただ、これはジムリーダーが許したからいいが、人によっては弁償させられかねないからわざとはやらないように」
「なるほどぉ」
セクロはその回答を惜しいと言い周りが驚き、答えを聞いてメランは納得した。
「さて、次に行く前に1つ気になった事があったから言っておこう。常識や有り得ないという言葉はここでは通じない。これらが悪い訳では無いが、それに縋るのは基本しか出来ないということだ。基本をおろそかにするのはいかんが、この学校は応用の結果が求められる。その事を知っておくように。」
「おぉ、深い」
「実体験に基づくからこそ言葉の重みロト。」
セクロはこの学校では常識という言葉に囚われていては結果が出ないと言う校長を20年以上努めたからこその言葉を生徒達に言った。
「では、次になぜ無効になるかだ。これは研究・検証の結果、正確にはほぼ効いてないだけで、完全に無効化しているわけでは無いというのが判明した。」
「へぇー!」
「地面タイプのポケモンが電気を受けたとき、そのまま流れるようにその電気を地面に逃すことで、電気はちょっと肩がぶつかった程度のダメージにしかならないようだ。無論、その程度なら、ポケモンが気にするようダメージにはならない為、無効化されていると思われていたんだ。」
「なるほどなぁ。」
セクロは研究の成果から、地面タイプは電気タイプが無効になっているのでは無く、上手いこと流していることでほぼ効いてないのだと言い、メランやヒナ達生徒は話に聞き入っていた。
「だが、ここにスプリンクラーでメランが言ったような水浸し状態になると、地面が水を吸うように、地面タイプのポケモンを体内に微量の水分が入り込む。これにより電気を上手く流せずダメージを受けるようになってしまうんだ。」
「ふんふん、ん?ほい」ノ
「ん?どうしたメラン?」
「これって普通に完全解明されてません?」
セクロは地面に電気が通った原理を話すと、メランはもう完全に地面の電気無効の原理が分かっているのでと言った。
「あぁ、それに関してはこの後言うとある問題があるから完全とは言えないんだ。では、映像を出すから前を見るように」
「お、まだ何かあるの?」
「イシツブテ・ネンドール・フライゴン。この3体は地面タイプを持っているポケモンであり、ある特徴を持っている。それは何だ?」
「うーん?ん?」
セクロが新たに出した問題にメランが悩んでいると、ヒナが机の下で手を上げ下げしているのを見つける。
「ねぇ、もしかして分かったの?」
「え?う、うん」
「じゃ言おう!」ガシッ
「え?」
「はーい!」ノ
「うえぇ?!」ノ
ヒナは自信が無いからか、手を上げる決心が付けられなかったが、メランがヒナの手を取り一緒に上げてしまった。
「おい、うるさいぞ。声は出さなくて言いと言っただろうが全く。で、どっちだ?」
「アタシじゃないよ!」
「分からんのを偉そうに言うんじゃねぇ!ったく、で?お前は分かったのか?」
「う、あ、え、えーと、は、はい」
「じゃ、頼むわ。緊張すんなとは言わないが、ゆっくりとでもいいからしっかり頼むぞ」
セクロはメランに注意をし、別のやつを指定しようかと考えたが、答えるのはメランでは無く巻き込まれていたヒナだった為、興味本位でヒナに指定した。
「は、はい。分かりました。えー、この3匹のポケモンは、その、皆地面と離れて行動できます。なので、地面タイプが電気技を地面に効率よく流せるからという理論では、この3体のポケモンが電気技を受けない理由にはならないんです。」
「その通り、やるじゃあないか。そう、これらのポケモンのように、無効になる条件に合わないポケモンが存在する。他にもラグラージ、ナマズンといった生活を水中や水辺を主にして、水タイプを持っているのに電気が効かない連中何かもいる。故に完全には解明出来ているとは言えないんだ。」
ヒナは先程セクロが言った理論には合わないという事を指摘し、セクロは他にも別の合わないやつもいる為、解明しきれていないと言った。
「うげぇ、メンドくさ過ぎないそれ?」
「そうかな?僕はこういうの知れるのは楽しいと思うけど?」
「そうだな。ポケモンのことは深く知ろうとすると、とてつもない程面倒だが、面白くやりがいがあることでもある。で、これらの結果から俺達は2つの考察を出した。1つは俺らが見つけた電気無効の条件がそもそも間違っていること。もう1つは同じ地面タイプでも正確には違うってものだな。俺達はこっちを主体に調べてて、普通の奴らを地面A、飛べる奴らを地面B、水中に入れる奴らを地面Cとして色々調べてる。」
メランはこの研究が面倒だと感じ、ヒナは新しいことを知れるのは楽しいと返す。セクロはポケモンの研究はどっちでもあると言い、完全解明出来るよう別の研究もしていると言った。
「さて、まだ時間もありそうだな。今の話からしても全てのタイプを一通り知り直す必要があると君達も理解出来ただろう。」
「バッチコイ!」
「煩いぞ、これ以上は教室から放り出すから注意しろよ。さて、まずはノーマルタイプからだ。どんなタイプにも例外は、あるが、ノーマル、タイプは、草原、なんかに、いること、が多く、4足が、可能、な、」
「(あ、あれ?何か、声が、遠く・・・)」
セクロは時間的にも本来やるつもりだったタイプの説明をし始める。メランもしっかりと聞くつもりだったが、だんだんと聞こえる声が遠くなり、意識が薄れていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「周りに飛び散らないように〜、密着十万ボルトロトー!!」
「アベベべべ!?」
「や、やっぱりもうちょっと優しく起こしてあげた方がいいよ?!」
「大丈夫ロトよ」
「・・・フガッ、授業は!?」
「もう終わっちゃったロトよ」
「そんなー」
「結局駄目だったロトから録画したから後で見るロト」
「ありがとロトムー」
「十万ボルト食らったのにお礼言ってる?!ホントに日常なんだ!」
メランは結局講義の途中で寝てしまいロトムに起こされる事になり、そのいつものやり取りにヒナは心底驚いていた。
「やる気があっても寝ちまうって事はよっぽど講義系とは合わないみたいだな」
「あ、校長先生」
「えーと、寝ちゃってすいません」
「ま、やる気があって後でちゃんと見る気があるなら俺はいいが、お前みたいなのをとことん気に入らないって人もいるからしゃんとしろよ?」
「はーい」
そんなメランにセクロが近づいて来て、メランは寝たことを謝ったが、セクロは余り気にしてはいない様子だった。
「でだ。お前達次の講義はよっぽど出たいやつか?」
「マスターの寝る確率1000%の講義しかないからアカデミア巡りでもさせる予定だったロト!」
「だって」
「僕も一応出るってだけでしたので何かあるなら問題無いです。」
セクロがこの後の予定を聞き、2人とも必須と言える予定は無いようだった。
「そうかそうか。で、そこの窓際で関わらないように努力してるトラブルトリオの1人もこっち来な」
「ん?あ!ザロス!」
セクロが見た方向にはメランと一緒に戦ったザロスが座っていた。ザロスは校長に呼ばれた為、こちらに歩いてきた。
「はぁ、そう思うならもうトラブルが起きないように真面目に過ごそうとしてる俺を呼ばないで貰えますか?」
「残念だがお前らを呼んだのは昨日に関することだ。大人しくついてきた方がいいぞ」
「・・・分かりました。」
ザロスは嫌そうにしていたが、呼ばれた理由が昨日の事であった為、大人しくついていく事にした。
「えー、それだったら昨日行けなかったアカデミア巡りしたいなぁ」
「お前は特に来た方がいいぞ?アキレアの事が気になってんだろ?」
「!分かった!行く!」
「じゃ、行くぞ」
メランは乗り気では無かったが、セクロがアキレアの事を出すと、それを逃さないようにすぐに行くことに決めた。そして、セクロは3人を連れて教室を出た。
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
2章が始まりいきなりセクロに連れていかれる3人。一体どうなるんでしょう!
ま、それは置いておいて今回のオリ設定は!皆さんが作ります!と言うのも、俺はポケモンアニメのジムとジムの間の旅の小話とかモブキャラとかの話が結構好きなんですが、自分で全部考えると直ぐにストックが無くなっちゃいます。
なので、この後活動報告に書くつもりなんですが、「キャラクター」と「イベント」の2種類を募集します!
詳しい事はそっちに書くのでここでは軽く説明します。まず「キャラ」ですが、生徒と教員を募集します。よっぽどのこと(アルセウス級持ちやチャンピオンに勝てるなど)では無ければ問題ないので気楽に書いてください。
次に「イベント」ですが、これはどんなポケモンが登場するイベントや、こんな講義が見たい、誰と誰のバトルが見たいなどといったものです。ヤバいイベントでもほのぼのしたイベントでも大歓迎です。
ただ、1つ注意事項として、これらは募集はしますが、俺の実力不足や小説の構成上の都合もあり、採用出来ない場合や思っていたのと違うとなる場合もあるのでそこはご了承下さい。
ただ、俺個人の感情としては送って貰えれば嬉しいのでどうか気楽に送ってみて下さい!
では、また次回をお楽しみに
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13話 処分決定!驚愕の内容!?
では、どうぞ
「ねぇ、そういえば聞いてなかったけど何処行くの?」
「ん?そういや言ってなかったか。ここの最上階は大体が教員専用の場所だが、一部だけ生徒も利用してる場所があるからそこに行くんだよ」
「なるほどぉ」
「ほら、さっさとテレポート装置に乗りな」
メランが行き先について聞くとセクロはポケモンアカデミア本舎の最上階に行くと言い、全員を乗せたあとにテレポート装置を起動させた。
「ほれ、あの真正面にある扉が目的地だ。」
「ふーん、普通だね。」
「ま、本舎は割と普通だな。おい、来たぞ。」ドンドン
「はーい、開けますねー」
「ん?この声って」
「確か生徒会長の声だな」
「ということは、ここは生徒会室とかなのかな?」
セクロが扉をノックした時に聞こえた声が生徒会長のマルベリーの声に聞こえたことにより、ここが生徒会室でないかと3人は予想した。
「待ってたよ叔父さん、それに3人ともよく来たね!」
「おう、ひとまず茶でも出してくれ」
「あ、じゃあ僕が出しておきますね。」
「頼むわ」
「・・・え?」
「・・・は?」
「おー」
セクロは普通に入りお茶を要求し、中にいたホケイはお茶を入れに行った。だが、ここに初めて入った3人は反応の大きさは違うが驚いていた。その原因は生徒会長のマルベリーらしき人物が、何故か、顔にキャタピーを貼り付けていたからである!
「え、えーと、お、お邪魔します。」
「お、おう!そうだな!えーと、何処にいればいいんだ?」
「ねぇ会長、何してるの?」
「おい!?」「ちょっと!?」
「ん?どうしたの二人とも?」
「いやいや、普通聞くか!?俺らが折角スルーしようとしてんのによ!」
「いや、だって気になるじゃん」
「いや、気にはなるけど。それにこの人はマルベリー生徒会長さんとは別人かもしれないし」
「反応が酷いけどわたしはマルベリーよ。」
顔にキャタピーを貼り付けた人物の事を見ないように行動を再開した2人だが、メランが普通に聞きにいったり、本人に自分は生徒会長その人だと言われてしまい嫌にでも理解させられてしまった。
「2人がそのこと聞くの嫌みたいだから別のこと聞くけど、さっき校長の事『叔父さん』って言ってたけど、2人って先生と生徒以外の関係もあるの?」
「そうね、わたしは叔父さん、セクロ校長の弟の娘。つまり、姪っ子ってやつね。」
「へぇ。」
メランはひとまず別に気になった事を聞き、2人の関係を知ることが出来た。しかし、やっぱり顔に付けてるキャタピーの事が気になり
「うーん、やっぱりそのキャタピーが気になる。」
「まぁそうだよね。うーん、メランちゃんの手持ちだとピカチュウとかキテルグマなんかを抱き締めたり匂い嗅いだりしない?」
「あー、一緒に寝てるからそういう事する時もあるね」
「私はキャタピーとかケムッソみたいなポケモンのブニブニした触感を触ったり、匂い嗅いだり、体を歩き回らせたりするのが好きなんだァ!」
「まぁ、要するに変態だな」
メランは結局顔に付けたキャタピーの事が気になり、理由を聞くと芋虫系や幼虫系の触感や匂いが好きだから体に付けていると言い、セクロに変態だとバッサリ切り捨てられた。
「酷い!この子達の魅力は先入観さえ取り除ければ絶対誰でも癒やされるよ!ちょっと待ってて!」ガサゴソ
「生徒会長?何やってるの?」
「もう!アキレアの事を呼び捨てにするなら私もマルベリーでいいよ。そして、私がしてたのはこれっ!」ブンッ
「おっ」ピトッ
「何だ!?」ピトッ
「うわっ!?」ピトッ
マルベリーはセクロの言い分に文句を言い、青い箱から何かを取り出しメランたち3人に向けて投げた。その正体は
「ハミ」「ハミハミ?」「ハッミィ!」
「その子達はユキハミ。私としては初心者向けにいいと思ってるんだけどどう?」
「おぉ、頭に乗ってると冷たくて気持ちいいかも。」
「うん。これ位なら僕も大丈夫そう。」
「まぁ確かにそうだが、それでも部屋に入って最初に目に入るのがキャタピーを貼り付けた奴とか恐怖でしかねぇよ。」
「あ、あはは」
マルベリーがクーラーボックスから投げたのはいもむしポケモンのユキハミだった。メランは良さげに、ヒナは平気そうに、ザロスは多少理解は出来たがそれでもあの場面はやばかったと言った。
「どうして出迎えの時とか入学式の時それじゃ無かったの?」
「叔父さんが大事なイベントの時とかよそ行きの時は我慢しろって言うんだよね。残念な事にね。」
「んなの当たり前だろうが。だが、お前が校長になれば、お前がどう振る舞おうと自由自在だぞ?」
「どんなこと言ったってやらないからね」
「チッ!」
メランは今のマルベリーの方がイキイキしてるし面白いから何でそれで最初来なかったのか聞いたら、セクロに止められたからだと言い、セクロは校長になれば好きにしていいと言い、マルベリーがそれを断った。その流れが気になったメランはそのことを聞こうとした。
「それってどういう」
「ええ加減その子ら座らせて話進めた方がええんちゃいます?ウチらもその子らも暇では無いやろ?」
「それもそうね。それじゃ3人とも適当な椅子に座っちゃって」
「はい。」
「分かった。」
「・・・うん。」
が、その前に予想は出来ていたが長引いた生徒会長に関する話に苛つき始めたルピナスが話をするよう言い出し、マルベリーも3人に座るように言った為大人しく座る事にした。
「さて、君らの処分の前に、ウチのちょっとしたルールについておさらいしようか。
「?はい。」
「そりゃ、知ってますけど」
「え?何それ?」
「あー、そういえばまだ言ってなかったロトか。」
「あ、ロトム」
「ちょっとマスターに教えてるんで先に話進めといて下さいロト」
セクロは処分の話の前に、この学校にあるAP(アカデミアポイント)と言う物の話をしだすがメランは知らなかった為ロトムが教えようとする。
「いや、他の2人にもおさらいがてら俺が教えてやる。簡単に説明するが、APってのはここで使える通貨みたいなもんだ。こいつは講義やバトル、学内・学外活動をしていると貯められる。」
「バトルで稼げるなら平気そうだね!」
「残念だが同じ相手や弱いものいじめ何かは出来ないようになってるからバトルだけじゃ稼ぐには限界があるぞ」
「むー、弱い者いじめなんてしないもん。」
「別にしないならいいさ。お前なら取り敢えずバトルだけじゃ足りないと覚えておいて、必要な時にロトムに教えてもらえ」
「分かった!」
だが、セクロは他の2人にもついでに教えることにした。APとはこの島における通貨で、学校で様々な方法で得ることが出来る。
「使用用途何かは基本は金と同じと考えて貰っていい。だが、うちは衣食住の最低限は学校側が負担するから、買うのはそれ以外の物資をこの島で買うか通販するかって感じだな」
「ふーん」
「お前、そんぐらい問題ないって思ってるだろ?」
「うん」
メランは使用用途を聞いて平気そうと感じて、それをセクロに指摘されたが素直に頷いた。
「だが、ここはそんなに甘くは無いのさ。APが普通の金と違う所はここからさ。このAPでお前らには単位、この学校で学び、成績を残した証明を買ってもらう。」
「単位?証明?それを買わないとどうなるの?」
「そりゃそんなやつは卒業させられないな。ここを辞めるか、留年して5年目に突入してもらう。」
「えぇ!?何それ!?」
「いや、確かに生徒に買わせるのは変だが単位自体はわりかし普通だぞ?」
「そうだね。でも、僕はバトル苦手だから足りるか不安だな」
セクロはその考えは甘いと言い、生徒はAPで自分の卒業に必要な単位を買う必要があると言った。メランは驚いたが他の2人は元々知っていたのか反応は薄かった。
「お前らが買うのは4年分で40,000AP、つまり1年ごとに10,000APで買って貰う事になっている。そんで大体月毎に1,000AP稼ぐのが普通で、年間12,000ぐらい稼げるから余分なのは2000APだな。もっとも、下手なやつは10,000稼げないし、逆に上手いやつは1年で20,000以上稼ぐことも珍しく無い。」
「そ、そんなの難しくて分からないよぉ!」
「この手のものの使い方は将来役に立つから慣れておけよ。それに最悪お前にはロトムがいるだろうが」
「あ、そっか!」
「マスターの成長の為にもある程度まではやらないロトよ?」
「でも、ロトムがいざって時にはどうにかしてくれるから安心だよ!」
セクロは必要なAPと自分で使えるAPに関して教えてくれたが、メランは理解出来る訳無いと慌てたがロトムがいることで何とか持ち直した。
「で、だ。お前ら新入生には持ち込んだ荷物だけでは色々と足りなくなることもあるから全員に3000AP配っているんだが、悪さ何かをすると教員権限でAPを減らすことなんかも出来る訳だ。俺の言いたい事が分かったか?」
「あわわ」
「そういう事かよ、くそっ!」
「バッチコイ!」
「何でお前はそんな堂々としてるんだよ?」
「アタシはアタシがした事を間違ってるとは思ってない!だったらどんなにポイントを減らされても知ったことじゃない!」
セクロは教師ならポイントを減らせると言い、ヒナは怯え、ザロスは悪態をつき、メランは堂々としていた。
「はぁ、まぁいいか。じゃ、ヒナから言っていくぞ」
「は、はい」
「お前は自分のチュリネが関わったからといってトラブルに首を突っ込んで、それを放っておけずバトルまでした。よって」
「あ、あわわ」
「100APを与える」
「・・・え?」
「は?」
「じゃ、次ザロスな。」
「お、おい」
「お前は自分から首を突っ込んで、喧嘩腰に相手と話し、ついでにバトルに買った。諸々を考慮して500APを与える。」
「ちょっと待てよ!」
セクロはヒナを処分を言い出しヒナは怯えていたが、言い渡されたのはまさかのポイント贈呈だった。このことに放心してる間にザロスの処分もポイント贈呈と言い、ザロスはセクロに疑問を投げかけた。
「何だ?俺もさっさと終わらせたいんだが?」
「いや、何でポイント与えてんだよ!俺らに罰与える為に呼んだんじゃ無いのかよ!」
「うんうん!」
「うーん、別にお前らがした喧嘩ぐらいたまに起こるから大して問題じゃないしな。お前らが悪いのはザロスが喧嘩腰だった事、教員側に連絡しなかったことぐらいだしな。」
「な、なんだよそれ」
「それに、先にトラブル起こしてたのは上級生の方みたいだしな。本心はともかくあいつらが教員呼んでれば防げた事なんだから、今回はあいつらには減点を、お前らには初日故の温情と迷惑料とバトルの成績込みのポイント贈呈だ。次からは両方減点するぞ」
「は、はい!ありがとうございます!」
ザロスとヒナは何故ポイント贈呈なのかを聞いたら、セクロはこんくらいはよくあることで、上級生の方が悪いと判断したためだと答えた。
「それにお前らをわざわざ呼んだ原因のが残ってるしな。」
「アタシはポイント減点でも贈呈でもどっちでもいいよ!」
「はぁ、もう面倒くさいから結論だけ言うわ。メラン、お前には、10,000APくれてやる」
「おぉ、思ったより貰えた。」
「え?・・・え?」
「い、10,000だと!?それ単位1年分じゃないか!」
セクロは1番の原因のメランに10,000ポイント与えると言い、2人を驚かせた。
「そうだな。それだけアキレア、18の頂を倒したってのは大きいんだよ。」
「やったね!メランちゃん」
「こりゃ、今日はお前に散々迷惑かけられたんだし、お前のポイントで豪遊パーティだな!」
「いや、別にそれはいいんだけどさ。うーん」
セクロは、メランがそれだけのことをしたと言い、ヒナは喜び、ザロスはそのポイントでパーティをしようと言うがメランは少し考えていた。
「どうした?何か気になることでもあるのか?」
「いや、ただアキレアに1回勝っただけでこんな事になるからアキレアは自由にバトル出来ないんだなって」
「・・・ここじゃそういうものだ」
「ねぇ、校長。アタシのこの10,000全部返すからアキレアが自由にバトル出来るようには出来ないの?」
メランはアキレアの立場が大きすぎるから自由にバトル出来ないと思い、それでも何とか出来ないかと自分の貰ったポイント全部返すから何とか出来ないかと聞いた。
「メランちゃん!?」
「おいおい!正気か!?これ1年分だぞ!?」
「うん」
「ふむ。理由を聞いてもいいか?」
「理由?ただ、アキレアには自由にバトルして欲しいだけだよ?アタシとバトルしてる時、アキレアはホントに楽しそうだった!アキレアもアタシにリベンジしたいだろうし、アタシもアキレアの全力の手持ちとバトルしてみたい!その為には今のままだと叶えられそうに無いんだもん!」
2人は驚き、セクロはその理由を聞いた。メランはアキレアのリベンジも受けたいし、自分もアキレアの全力の手持ちで本気のバトルがしたいからと答えた。
「メランちゃんにあんなに好かれてるなんてアキレアも罪な女よねぇ」
「つっても会長もわりかし気に入ってんだろ?」
「まぁね」
「アホらし。10,000をドブに捨てようなんてよう考えるわ」
「そうですかね?僕は最終的に良い結果が帰ってくると思いますよ?」
「せやろか?ウチには理解出来ひんわ」
生徒会のメンバーはメランの行動を個人個人が判断し、ルピナス以外は好印象を持っていた。
「ふ、ふふ、なるほどな。残念だが前にも言った通りお前の意見を通すには、お前は力も地位も無い。」
「むー、またそれ?」
「あぁ、その2つはとても重要な事だ。だが、力はそんな直ぐには身につけられるものではない。」
「む、だったら力がホントに無i」
セクロはその返事が面白かったのか笑いを堪えながらだが無理だと言った。そのことにメランが反応しようとして
「そこでだ!」
「iカッ!?な、何さ」
「お前、いやお前達3人に俺から提案がある。元から今日の目的はこっちが本命だ。」
「え?」
「俺達も、ですか?」
「あぁ、お前達、生徒会に入らないか?」
「「「・・・へ?」」」
その言葉に割り込んで、今日3人を呼んだ本命の要件と言い、メラン、ヒナ、ザロスに生徒会に入らないかと聞いてきた。
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです。
さて、今回のオリ設定は独自通貨の「AP」とも考えたんですが、別に作中に言ったこと以上の事も無いので、この世界における「レベル」というものに関して話そうと思います。
まず、最初に言うとこの世界にレベル100なんてのはほんの僅かしかいません。だけど、その僅かの100レベルの一部はチャンピオンが持っていてなおかつチャンピオンと四天王の手持ちのレベルは軒並み上がっています。
理由としては2つあります。1つ目は経験値です。ゲームでは理論上最初の草むらだけでレベル100にすることも出来なくはないですが、普通に考えたら四天王やジムリーダーレベルのポケモンがそんなのを倒して何の経験にもなりません。よって、この世界線ではきちんと経験値になりそうな経験をしないとレベルが上がりません。
2つ目は個体値です。個体値はいわば生まれ持った才能の数値です。そして、この個体値は才能の限界も表しており、この世界ではレベルの上限にもなります。そのため6Vじゃないとレベル100にはなれません。この世界でレベル100になるためには、膨大な経験、最大限の努力、最高の才能が必要になります。
あと、最初に言った四天王達のレベルですが、ゲームでは50〜60台ですが、普通に考えてその地方の頂点とそれに及ばないまでも圧倒的な強者なので、四天王は70後半〜80台、エースポケモンは90超えてる人もいます。チャンピオンはレベル90台が基本でエース1匹のみがレベル100まで到達しています。
あ、ついでに校長もレベル100を1体だけ持ってます。
では、次回をお楽しみに
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14話 生徒会加入!?セクロの提案とメランの決断
皆さんありがとうございます!これからもポケットモンスターUNIをご贔屓に!
ではどうぞ
「えーと、それってどういうこと?」
「言葉通りの意味だぞ?俺はお前ら3人に生徒会に入ってもらいたいと考えている。」
「生徒会、ねぇ」
メランは思ってもいなかった為聞き直したが、セクロは同じ内容を返した。
「わざわざ勧誘する為に俺達をここに呼んだんですか?」
「処分の事を話す必要もあったのは事実であり、この生徒会は俺か現生徒会長の勧誘、もしくは直談判して来た希望者がその2人の了承を得られないと入ることは出来ない仕様にしてるからな。」
ザロスの疑問には、処分の話も必要であり生徒会に入れるのは極限られていると返した。
「えっと、何で僕達なんですか?」
「それはお前らが自身の不利益よりも助けることを優先したからだな。そういう性質を持ってるやつは少ないし、この生徒会という学校を支える仕事を任せられるだろうと感じられたからな。」
「え〜?不利益よりも優先〜?」
「何や?ウチに何か文句でもあるんか?」
「丁度ルピナスの入って来た年に会計が卒業しててな。1人くらいこういうがめつくて考えられるやつがいると便利だぞ。」
ヒナの疑問には、助けに行った事が好印象に残ったと返した。
「他に質問は?」
「生徒会ってどんな事をしてるんすか?」
「このポケモンアカデミアに関する様々な補助や、イベントの進行をしてもらっていて、ほぼほぼアカデミアの職員のようなものだな。」
ザロスの生徒会の内容に関しての質問には、アカデミアに関する様々な事をして貰うと答えた。
「はいはーい、他の先輩達に質問何だけど入る利点って何だと思う?」
「そうねぇ、この学校を裏側から見たり関わったりするのが意外と面白いのよね」
「意外とって。会長、生徒会室だからってもうちょいしっかりやってくれよ。で、利点だったか?そうだな。ここの活動は必然的に校長とよく関わるから自分のしたいことを言うと普通よりも早く確実にやれるようになりやすいな」
「僕としては校長の付き添いで普段行けない場所に行ったり、見学できない施設や組織の内側に入れるのが、いい経験になるというのが利点ですね。」
「ウチがここに入ったんは、数ある学内活動の中でもトップクラスにポイント効率が良くて、なおかつ将来のコネ造りにも適してとるからやな。」
メランが先輩達に生徒会の利点を聞くと、マルベリーは面白さ、リンボクは自身の活動への有効さ、ホケイは未知の経験、ルピナスはポイントとコネ造りと答えた。
「ほぉー、盛り沢山だね。」
「ついでに
「むむむ。」
セクロが生徒会と18の頂との関わり、そして入ればメランの意見を通せる可能性はあると言った。
「あのー。僕、実家が農場なのでそこに活かせるクラブに入ろうと思ってたんですけど」
「あぁ、その辺は別に複数入ってもらっても構わないぞ。別に生徒会を優先するようには言わんし、そもそも学業もあるからな。」
ヒナが他の所に入るつもりだったという言葉に、どちらも入って問題ないと返す。
「それなら入るのもいいかも。」
「そうだな。俺も特に入りたい所も思いつかなかったしありだな」
「むむむ」
「ここはオススメロトよマスター。幾ら10,000AP貰ったからと言っても、マスターの頭じゃ講義は厳しいし、バトル系のクラブはバトルのポイントは稼げるけど、クラブ活動自体のポイントは低い方ロト。ならここに入って学内活動とバトルでポイントを稼ぐのがマスター的にも安定するロト!」
「むむむむむ!」
ヒナとザロスは生徒会に入ろうかと考えるが、メランはロトムに利点を言われても悩んでいた。
「お前は何を悩んでるんだ?何か疑問とか不満とかがあるのか?」
「いやさ、18の頂がアキレア以外がどんな人がいるのかは気になるんだけど、何かに束縛されて働かされるのは嫌だなぁって」
「まぁ、仕事だから多少束縛されるのはどうしようもないな」
セクロが何で悩んでるのかを聞くと、メランは18の頂は気になるが、束縛されて働かされるのは嫌だから、どっちを選ぶか悩んでいると答えた。
「だったら、ひとまず仮として入ってみるか?」
「仮?」
「あぁ、この後年に1、2度行う18の頂全員を集めた会議を行うんだが、恒例として新しく入った生徒会メンバーに顔合わせついでに呼びに行かせてるんだ。それでアイツらを見てから入るか判断するといい。」
「なるほど!じゃ仮で入らせて貰うね!」
そこでセクロが提案したのは、仮として入り18の頂と1回会ってから入るか決めるという方法だった。メランはそれを乗り気で決め、仮で入ることにした。
「イエーイ!2人ともこれからも宜しくね!」
「いや、お前は仮だろうが!」
「それに僕達まだ入るって決定してはないんだけど」
メランはノリのまま2人に突っかかって行った。その様子を見てたセクロの隣にマルベリーが来て話しだした。
「随分とメランちゃんにご執心ですね、叔父さん。」
「まぁな。流石にアキレアを倒した実力は手元に置いとかないと心配だろ」
「へぇ、力が無いって言ってた割には実力はあるって思ってるんですね。」
「そりゃ、議題が悪かったからな。大半の問題だったら地位はともかく力は足りてると判断出来るレベルだろうさ」
マルベリーはセクロがメランに仮入会という方法を提示した事からメランを優遇してでも入れたいと考えていることが分かり意外に思っていた。セクロはメランの実力もある程度は認めており、あの2人の孫という点もあり、野放しにはしたくないと考えていた。
「ほら、そこの3人組。行く場所と担当タイプ、それに行く順番は送ったから、後は案内人が来たら行ってもらうから準備してな」
「は、はい!」
「案内人?俺達は生徒会の先輩達と行くんじゃ無いんですか?」
「いつもなら生徒会長か副生徒会長なんだが今回は特別ゲストにやってもらう」
セクロは話していた新入生3人に18の頂の所に行くのに必要な事を話した。
「ん?んー?ねぇ、送られたリストを見たけど虫タイプと地面タイプのが無いんだけど?」
「いや、無いってお前ねぇ」
「あー、うちのマスターが申し訳ないロト」
「ロトム?」
「マスター、もう忘れたロトか?目の前の校長も18の頂の1人ロトよ?」
「あー、そんなこと言ってた気もする」
メランは18の頂の事が気になっていたので、リストを見ていたが2つのタイプが無い事を聞いたが、セクロとロトムに忘れている事をつっこまれた。
「でも、確かに地面タイプの人が載ってないロトよね。これは理由があるロト?」
「あー、そりゃ別に気にしなくていいぞ」
「それってどういう」ドンドン!
「お、案内人が来たみたいだな。入っていいぞ」
「おう!お前に言われなくても勝手に入るがな!」
「・・・ん?」
ロトムも地面タイプがいない事を質問したが、セクロは気にしなくていいと言い来た案内人に入るように言った。だが、来るはずの案内人とは明らかに違う野太い嫌な男の声に耳を疑った。
「お!見かけない顔がいるな!てこたぁ新入生だな!俺はホルトだ!宜しくな!」
「宜しく!で、おじさんが案内人なの?」
「あん?なんだそりゃ?」
「おい、まだ会議は始まらねぇぞ。何しに来た、ホルト?」
「そんなの呼ばれたからに決まってんだろ!何の用で呼んだんだセクロ!」
入って来たのはジャージ姿の髭面の男、ホルトと名乗った男であり、セクロはまだ呼んでないのにどうして来たかと問うと、ホルトは校長のセクロを呼び捨てにして呼ばれたから来たと答えた。
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです!
この後からしばらくの間(今まで投稿した話数よりも多い)は18の頂(エイティーントップス)に会いにいく話が続きます。
それで、その間の後書きでは18の頂達の簡単なプロフィールを書こうと思います。主人公達は2章終わったら纏めて出すつもりなのでお待ち下さい。
最初は舞台であるポケモンアカデミアの校長のセクロからです。
名前:せクロ(セクロピアから)
性別:男
年齢:54
役職:ポケモンアカデミア校長
使用ポケモン:虫タイプ中心
称号:虫の巣(バグズネスト)
好きなものこと:データ収集・閲覧、苦いもの、酒
嫌いなものこと:面倒なこと、感情・根性・才能・理想だけで物事を片付けるやつ、味が濃すぎるもの
容姿:黒髪短髪のおじさん。服装はゆったりした服装を適当に着ている。外部に出かける用事の時はスーツを着る。
どうでしょうか?他に書いた方がいいこととかありましたら、感想の方で教えて下さい。
ではまた次回をお楽しみに
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15話 セクロとホルト 凸凹中年ライバル
夏休みの宿題とか学校のレポートとかもそんな感じだったのでこれはもう治りませんね。毎週のは過ぎないように頑張りたいです。
ではどうぞ
「ホルト、俺が時間になっているでもなく、特にトラブルが起きているわけでもないのにうるさいお前をここに呼ぶ訳がないだろう?」
「だが俺はお前が用があるから来るようにと伝えられたから来たんだぞ!」
「ほぉ、伝えられて、ねぇ?」
セクロは呼んでないと言ったがホルトは用があると伝えられたと言い、セクロは伝言を託す事が一番ありそうなマルベリーの方を見た。
「叔父さんの予想通り私がホルトさんを呼びましたよ」
「何でそんなことをしたんだ?」
「だって、いつもホルトさんを会議の最後に呼んでるせいでまともな交流を顔合わせの時にとれないようにしてましたので、ちょっと仕組ませてもらいました。」
「ほぉ、つまり呼んだのはセクロの野郎ではなくマルベリーの嬢ちゃんの方だったって訳か!」
「そうなりますね」
ホルトを呼んだのはマルベリーであり、顔合わせをきちんと行う為に呼んだと答えた。
「こんな穴掘り中年に時間さくなんて、新入生が可愛そうだろ?」
「じゃあお前に時間かけるのはいいのかこの虫取り中年!」
「元から俺の時間も取る気は無かったさ。予定表を見して貰えば分かるはずだぞ」
「何?そうなのか!ちょっと見してくれ!」
「どぞー」
「ありがとよ!ふむふむ、確かに!」
セクロは初めから自身とホルトは除外していたと言い、ホルトがメランから借りた予定表を確認して納得した。
「叔父さんもそうやって逃げようとするから2人纏めてこの生徒会室で簡単にでも新入生に教えようと思い、ゲストに来るよう指示した時間はわざと遅くしてました。」
「ガッハッハ!こりゃやられたなぁ、セクロ!」
「はぁ、面倒な事になったな。が、まぁいいか。マルベリー、どうせ言いたいこととか考えてるんだろ?俺は仕事してるから勝手にやってくれ」
「俺よりも嬢ちゃんの方が上手いだろうから頼むわ!必要なら答えるからよ!」
マルベリーは2人のことを紹介する為に今回の事を仕組んだといい、2人はマルベリーに紹介と進行を任せることにした。
「分かりました。では、最初はメランちゃんが知ってなかったみたいだから簡単なことからね。」
「はーい!」
「まず、
「へー」
「僕も建物の事は知りませんでした。」
マルベリーは18の頂全員に称号と活動の為の建物が与えられると言った。そのことをメランは勿論だがヒナも知らなかったようだった。
「そうなんだ、ならこれから話して良かったみたいね。で、まずは叔父さんからだね。叔父さんは虫タイプの使い手、《虫の巣(バグズネスト)》という称号と、この学校自体が担当の建物かな?」
「へぇ、学校自体なんだ。どっちも学校の校長だから持ってるの?」
「そうね。それもあるけど普通に肩書関係なく挑戦者も来るから実力で守り続けてる地位よ。」
「おぉ、やっぱり強いんだ!」
マルベリーはセクロが1番偉いからだけでなく実力もあると言い、メランは喜んだ。
「まぁ、いい加減辞めたいんだがな」
「そうなの?」
「あぁ、もう20年、下準備込みなら30年以上このアカデミアを維持して来たんだ。いい加減校長職と虫タイプの地位を他の奴に渡してぇよ。なぁ、マルベリー」
「私はやりませんよ」
「てことで最有力候補に断られ続けてるから辞められねぇんだよ」
セクロは長い事校長をしているからいい加減次の世代に渡したいのだが、マルベリーが断り他にいいものがいない為、校長を続けているという。
「何でやらないの?やっぱり校長の仕事が面倒くさそうだから」
「それも無くは無いですけど、1番の理由はまともに勝ったことも無いのに受け継ぎたくはないってことね。」
「たまには勝ってるだろ?」
「調整とか研究用の時だけですけどね。本気のバトルの時は勝てたこと無いですよ」
「別にいいだろそれでも」
「良くないです!とにかくこの話はお終い!次行きますよ!」
メランは面倒くさいからやらないのかと聞いたが、マルベリーはまともに勝てた事が無いからだと言い、話をホルトの紹介に移した。
「次は地面タイプ担当のホルトさん。《大地の穴(アースホール)》の称号と地下へ繋がる部屋を持ってます。」
「地下?」
「テレポート装置では地下に行くことは出来なそうだったロトけど、ここには地下があるロトか?」
「おう!俺達が自力で掘ったのがあるぞ!セクロのやつが迷路みたいにしろって言うから普通のやつが入ったら迷うようなやつがな!」
マルベリーはホルトが地面タイプの担当であることと、アカデミアの地下を担当していることを教えた。
「そういや、ホルトさんの役職は何なんですか?」
「ホルトで構わねぇよ!そうだなぁ、1番大事なのは地下に人が入らないようにする門番的な事と地盤調査だな!」
「他にも色々とやられていて、役職は事務員兼警備員兼用務員兼、・・・後何でしたっけ?」
「面倒だから纏めて雑用って呼んでるから俺は覚えてないぞ」
「ガッハッハ!違いねぇな!」
「まぁ色々とやってもらってる縁の下の力持ちという感じですね。」
メランがホルトの仕事を聞いたら、3人とも正確に把握してはおらず、セクロとホルトは雑用、マルベリーは縁の下の力持ちと纏めた。
「ねぇねぇ、1つ気になったんだけどさ」
「何ですか?」
「校長とホルトって仲いいよね。だから何かあるのかなって」
「ただの腐れ縁だな」
「ガキの頃はライバルだったが今はそんな所だな!」
メランが大人2人の関係を聞くと、セクロは腐れ縁、ホルトは元ライバルと返した。
「うーん、そうですね。まだゲストが来るまで時間かかりますから叔父さんとホルトさんの関係とこのアカデミアが出来るまでを軽く話しますか」
「うえ、そんな薄ら寒い話するなら耳栓してていいよな?」
「当事者に補強してもらうかもなので駄目です。」
「ガッハッハ!諦めなセクロ!お前を慕ってくれてるんだから大人しく聞いておけ!」
「はぁ」
マルベリーは時間もあるからと大人2人の過去を少し話そうとし、セクロはそれを嫌がったが、それを気にせず話しだした。
「では、まず2人の出会いからですね。2人ともカントー地方出身で叔父さんはトキワシティ、ホルトさんはクチバシティで生まれ育ったのよ。」
「へぇ、校長達ってカントーだったのか」
「あぁ。しかし、考えてみると俺らと同世代で有名なのにポケモン博士として名を上げたオーキドに、四天王のキクコがいるからあの頃のカントーって大分やばかったな。」
「だな!だがアイツらを地元に残り、俺達は他の地方に行ったから少し戦ったことがある位の関係だな!」
2人の出身地はカントーであり、セクロは自身の世代のカントー地方の偉人を思い出し懐かしんだ。
「はいはい、その辺も気になりますけど話を戻しますよ。2人が初めて出会ったのは叔父さんが6歳位でしたよね?」
「そんなもんだろ。ガキの頃の事なんて詳しくは覚えてないが」
「同じく!」
「で、叔父さんは友達とかはいなくて1人寂しくトキワの森で本の図鑑片手にポケモンを見て毎日過ごしてたんですよね?」
「うわぁ、随分寂しい子供時代だね」
「うるせぇ」
2人が出会ったのはセクロ6歳、ホルト8歳の頃であり、セクロは自分の子供自体の事を憐れまれたことに文句を言った。
「そんなある時にホルトさんと会ったんそうです。」
「まぁそうとも言えるな」
「へぇ、2人のいた町って子供でも歩いて行ける場所なの?」
「いや、普通なら厳しいな」
「え?それならどうやって?」
「おう!クチバシティには近くにディグダの穴って名前の洞窟みたいなのがあってな!そこから適当に掘ってったら偶然出た場所がトキワの森で、上手いことセクロの目の前に出たって訳よ!」
「はぁ!?」
メランはカントー地方の事をあまり知らない為、普通に隣の街なのかと考えたが、ホルトがディグダの穴から掘ってトキワの森まで行ったと言い驚いた。
「あの時はいきなり地面から人が生えてきたもんだから驚いたな」
「ガッハッハ!細かいことは気にすんな!」
「はぁ。で、こいつとなんだかんだあって関わるようになって、その1年後にこいつに引きづられる形で旅に出たんだ」
「大分飛びましたね」
「流石に詳細話してたら長くなるからな。詳しく知りたいなら図書館にその手の本があるから探しな」
セクロは当時の状況を言い、ホルトに強引に連れ出されて旅に出ることになったと言った。
「で、ジム巡りやポケモンリーグに出たり、別の地方に行ってリーグに出たり、四天王やチャンピオンと戦ったりして10年が経過。」
「速っ!?」
「あ、あの、もう少し詳しく知りたいです。」
「悪いがそんな時間は無いな。だろ?マルベリー。」
「えぇ、申し訳ないんだけどこの後18の頂の所に行ってもらうから、もうそろそろ案内役に来るように言った時間になるのよ。」
「てことだ。知りたいたらさっきも言ったように図書館で借りな」
「は、はい。分かりました。」
セクロは旅で色々とあったと言うが、時間も迫ってる為、大まかな内容しか言わず、後は図書館で借りろと言った。
「俺は旅の最中で考えていたポケモンアカデミアの計画の為に色々と動き出した。」
「で、俺はそのまま旅を続けることにしたからここで俺達は1度別れたな!」
「へぇー。それまではずっと一緒だったんだ」
「・・・まぁ、こんなんでも実力はあったからな。一人旅より特訓相手がいた方がいいだろ?」
「そうだな!確かにお前がいなかった4年間の旅は少し物足りなかったな!」
セクロとホルトはそこで別れたが、それまでの10年間は一緒に旅をしてきたようだった。
「あとホルトさんは凄い経歴があるんですよ」
「凄い経歴?」
「ん?おいセクロ!俺にそんなのあったか?」
「いやお前、1年だけとはいえカントーで四天王してただろ」
「「し、四天王!?」」
「おー!最近アローラでも話聞く凄いトレーナー4人組だよね?正直島キングとか島クイーンがなってるから何か変わったのかよく分からないけど」
マルベリーがホルトの経歴にすごいものがあると言い、ホルトは忘れていたがせクロが1年だけ四天王をしていたことだと言い新入生を驚かせた。
「あー、そういやそんなのもあったな!」
「いやいや!四天王って!?そんな強いのかアンタ!?」
「おう!俺はかなり強いぞ!」
「おー!!いいねいいね!」
「あ、あのー、こういうこと聞いていいか分からないんですけど1年ってことはすぐに他の人と交代しちゃったんですか?」
ザロスはホルトがそこまで強くなさそうと思っていたが元四天王という頂点に近いレベルの強さだと知り驚き、メランはまた強い人が増えたことに喜んだ。
「おう!そうだな!」
「まぁ、こいつの場合少し特殊だけどな。」
「特殊?」
「あぁ、何せ四天王が自分に合わないからってだけでポケモン協会とかと話し合わず勝手に辞めたとかいう馬鹿だからな。」
「え!?」
「は!?」
だがホルトはそんな四天王という地位を自分勝手に辞めたと知り、ヒナとザロスは驚いた。
「ど、どうして辞めちゃったんですか?」
「そうだなぁ。勿論挑戦者はどいつもこいつも強かったが、何ていうか四天王って立場は上から目線な感じが嫌だったり、自由にバトル挑みに行けないのがもどかしかったりして、旅の頃の自由さや驚きが無かったからだな」
「うーん、でもホルトって18の頂なんだよね?」
「そうだな」
「だったら今もそんな感じで、嫌に感じないの?」
ヒナが何で勝手に辞めたかを聞くと、ホルトは四天王という立場が上からのものであり合わなかったと返す。そのことにメランは18の頂もそうじゃないのかと返す。
「・・・そうだな。嬢ちゃん名前は?」
「アタシはハウオリシティのメラン!」
「そうか。ならメラン。確かに今はそうかも知れないが昔は面白くて大変だったんだぞ?」
「そうなの?」
それに対してホルトはメランの名前を聞いたあとに、今はそうだが昔は違ったと語る。
「あぁ、俺は四天王辞めてから参加したが、島一つ使ったポケモンの学校、それもスクールに留学生が来るようなレベルでは無い全部の地方から様々なやつを集めたとんでもないものだ。あの頃は大変だった。アカデミアを造るだけでも10年かかったのに、その後も様々なトラブルがあったり、生徒間でとんでもない喧嘩がよく起きてたり、ここの技術や知識、人員を奪い取ろうとよく襲撃も受けていたな。アカデミアが崩壊しそうになる事態も沢山あった。」
「うわぁヤバいね」
「全くとんでもないことだらけだった。
だが!あの頃はすんげぇ楽しかった!そして、そのトラブルの新たな火種はお前さ!メラン!」
「え?アタシ?」
ホルトは昔はアカデミアを作るだけでも大変であり、その後もトラブルが絶えなかったがそれが楽しかったと語る。そして、メランの存在が新たなトラブルであると言う。
「あぁ!お前がやらかした事もお前の要求も噂で聞いているぜ!俺としても四天王時代の鬱憤が似たようなもんで、いい加減自由にやりたいと考えてたのさ!なぁセクロ!お前はどう考える?」
「はぁ、だからお前ら2人を早くに会わせたくなかったんだ。俺は反対だ、お前も今の状態にどれだけの苦労と時間がかかったか分かってるだろ?やっと安定してきたんだ。俺らも年だ。ならこの安定した状況で次に託すべきだろ。」
「俺は寧ろ安定してるからこそ変えるべきだと思うがな!俺はメランの嬢ちゃんを案を押すぞ!」
ホルトはメランの言う通り自由にやれる方がいいと言い、それに対してセクロは今の安定した環境のまま次世代に渡すべきだと返す。
「お前のはどうせ理屈じゃなくて直感だろ?」
「おう!」
「はぁ、その直感を実現させるのに苦労するのは俺らなんだがね。それにそいつはまだ生徒会員じゃないぞ」
「何!?そうなのか!?」
「うん、仮で入ってる。」
「流石にただの1生徒の意見で動かせる案件じゃないな。そして、メランが生徒会に入るかどうかはあいつら次第さ。」
セクロは長年の付き合いからホルトが具体的な案は無く直感であると理解しており、メランの案を考えるかどうかは生徒会に入るかどうかで決めると言う。
ドンドン
「入ってもいいかい?」
「あ!この声って!!」
「来たか。おう、いいぞ」
「邪魔するよ。」
「アキレア!」
「昨日ぶりだな。相変わらず元気そうでなりよりだ」
そんな話し合いの中、ノックをしてから入ってきたのは、メラン達と昨日戦った18の頂の1人、
どうも、可笑しなお菓子屋のジャックです!
もう、ここで本題前に書くことも思いつかなくなってきたのでさっさといきます。
今回のプロフィールはセクロの元ライバル現在アカデミアの雑用の穴掘り中年ホルトです!
名前:ホルト(ホルト草から)
性別:男
年齢:56
役職:ポケモンアカデミア職員、雑用
使用ポケモン:地面タイプ中心
称号:大地の穴(アースホール)
好きなものこと:穴掘り、旅、バトル、すっぱいもの、酒
嫌いなものこと:頭使うこと、退屈、味の薄いもの
容姿:髭面の方の山男の体を引き締めた感じ。服装はつなぎや作業着。部屋などではジャージを着ている。
このプロフィールも後のキャラのことを考えると大変で気が滅入ります(主に容姿)
けど、あった方がキャラが分かりやすいと思うので頑張ります。
それでは、また次回をお楽しみに
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16話 悪の女走り屋!アキレア再来!
本当に申し訳ない。
次は遅れないよう頑張ります!
ではどうぞ
「もしかして案内人って!!」
「お察しの通り私さ。」
「そら、案内人も来たんだしさっさと行ってこい」
「・・・ねぇ、アキレア?アキレアが案内してくれるのは嬉しいけど、案内させられるのってもしかしてアタシのせい?」
メランはアキレアが来たことに一瞬喜んだが、案内人させられているのが自分のせいなのかと思い聞いた。
「まぁ、確かに関係あるけどこれはアタシの怠慢が招いた事だから気にすんな!な?」
「でも!」
「そうだな、ちゃんと申請すれば問題無かったのを怠ったアキレアが悪いな」
「・・・え?」
アキレアが肯定しながらも気にするなとは言ったが、メランは納得できず反論しようとした時、セクロが言った言葉で空気が凍った。
「えーと、もしかしてバトルすること自体には問題は無いんですか?」
「まぁな。」
「えぇ?」
「そうは言うがな旦那。私らとバトルするとなると最低でも次の日、長いと1週間以上必要があるのはどうかと思うぞ?」
「え!?何でバトルするだけでそんな時間かかるの!?」
ヒナがセクロに再度確認して困惑するが、アキレアの文句によりメランは更に困惑した。
「こいつらに関する情報はそう簡単に出す訳にはいかんのさ。だから、外部の者を入れさせない専用のバトルフィールドの予約、対戦相手の素性の調査、その他諸々で時間がかかるのさ」
「何それ!?一々バトルするのにそんなの必要ないじゃん!?やっぱアンタ可笑しいよ!?」
「はいはい、俺が可笑しかろうが何だろうが今のルールはそうなんだよ。アキレア、そのバトル娘をさっさと連れて行きな。」
「あいよ、ほらメラン行くぞ。私はお前に用があるからこの仕事を引き受けんたんだ、お前さんが気にしなくていいんだよ」
「ウー、分かった。でも!戻ってきたら覚悟しておいてね!」
「あ、おい!ったく、あー、失礼します」
「し、失礼します!」
セクロの異常な慎重さをメランは可笑しいと言うが相手にされず、アキレアに宥められてから部屋を出ていき、他のメンバーもそれを追いかけた。
「じゃ、まずは私の拠点に行くからテレポート装置に乗りな」
「むぅ」
「あー、確かにメランと旦那は相性悪いと思ったがここまでか」
「アキレアはあんな人の言いなりで言いの!?」
「そうだねぇ。取り敢えず私が言えることはあんまり旦那の事を悪く言うのは辞めといた方がいいぞ?それにお前さんが思ってるより悪い人じゃないしな」
アキレアは連れて行こうとするが、メランは納得してきれておらずアキレアはいいのかと聞かれ、セクロは悪い奴じゃないと返した。
「そうなの?」
「あぁ、アタシもあの人にはそれなりに世話になってるからね。その辺も着いたら教えてやるからさっさと入りな」
「分かった!」
「あぁ、俺はこいつがこれから行く先々で起こす問題に巻き込まれるかと思うと胃が痛いぜ」
「な、何とか乗り切ろうね、ザロス君!」
アキレアはセクロに関することも着いたら話すといい、ザロスとヒナが先行きのことで不安になりながら、4人ともテレポート装置に乗り目的地に向かった。
「さぁ、ここが私の拠点n」
「スカァア!?」
「ソルァー!?」
「え!?スカタンクとアブソル!?大丈夫!?」
「おーおー、派手にやってるね」
「スカァウ」
テレポートして着いたその瞬間、アキレアのスカタンクとアブソルが装置の近くまで吹き飛ばされてきた。そして、その2体を吹き飛ばしたらしきポケモンは、普通のスカタンクの倍の2メートルを超す大きく威圧感のあるスカタンクだった。
「何あの大きなスカタンク?」
「もう時間だから2人とも戻りな。で、あいつは私の本当の相棒さ。お前さんが戦い、今さっきやられてたのはあいつの子供さ」
「おいおい!あの強かった2体を同時に相手して倒したのかあいつ!?」
そのスカタンクの正体はアキレアの本当の相棒であり、メランが戦ったのはそのスカタンクの子供だった。そして、ザロスその2体を倒したスカタンクに驚いていた。
「2体じゃないさ」
「は?」
「姐御!お疲れ様です!」
「姐さn、あー!!何しに来たお前ら!!あの後、説教と罰金で大変だったんだからな!」
「あ、タンデム先輩とリアじゃん」
アキレアがザロスの言葉を否定しようとした時に、昨日戦ったタンデムとリアが現れた。
「私が連れて来たんだから、こいつらは生徒会に入る奴らだよ。で、お前らどうだった?」
「は、はい。情けねぇ事に2発でやられちまいました。」
「その後は姐さんのアブソルとスカタンクが戦ってましたけど、相手になってませんでした。」
「そうかい。まぁ、お前達も一撃でやられず、あいつらも私らが来るまで戦えたなら、やっぱ前よりも強くなれてるね。」
「マジか、4対1で目立った傷すら付いてないってどんだけだよ」
アキレアの相棒のスカタンクは2対1ではなく、4対1で圧勝していたことを理解し、ザロスは若干引いていた。
「スカ。スカスカァウ、スカスカァ」
「はいはい、分かってるよ。」
「アキレア、今何て言われたの?」
「ん?そうだな。『おい。お前も鈍ってただろ、後でやるぞ』って所かな?」
「ふーん、とってもスカタンクに愛されてるね!やっぱり最初の相手がアキレアでアタシ良かったな!」
「そうだね。私も色々と問題があったがあのバトルはやって良かったと思ってるよ」
アキレアはスカタンクから軽い説教を言われたとメランに言うが、メランは言ってる事が分かるほど仲がいい2人を見てアキレアと戦えて良かったと言い、アキレアもそれに同意した。
「あのー、ここが何なのか教えてもらえますか?」
「おっと、そうだったね。それじゃ、改めてようこそ!私の拠点、この島唯一の乗り物専門店ダーティドライブへ!」
「乗り物専門店?」
「ダーティドライブ?」
ヒナが話を戻すために来た場所のことを聞くと、アキレアは自身の拠点の乗り物専門店だと言った。
「そうさ。ここでは自転車やバイク、車の販売や整備何かが出来るのさ。ついでに私とかそいつらなんかの生活空間も少しある程度さ。」
「そんなのまでこの島買えるんですか!?」
「そうだよ。と言ってもポケモンに乗れば移動は問題ないから物好きしか買って行かないけどね。」
「ん?だけど、俺達は生徒会長に18の頂は活動に使える建物を貰えるって聞いたけど、それでこのお店貰ったんですか?」
「そりゃそうだよ。何たって私はレーサーだからね。」
「レーサー?」
アキレアが店の内容を説明すると、ザロスは活動の為の拠点じゃないのかと疑問に思った。それに対してアキレアは自分はレーサーだと返した。
「そ。バイクなんかで速さを競うやつ。まぁ、詳しい事は中で話そうか。リア、タンデム。飲み物とアレ持ってきてちょうだい」
「分かりました!」
「了解しました。」
「それじゃついてきな。」
「はーい!お邪魔しまーす!」
アキレアは詳しい事は中で話すと言い、リアとタンデムに飲み物などを持ってくるよう言い3人を店内に招待した。
「おぉ、色んな乗り物があるね。こんなにあって全部違うの?」
「そうだよ。ただ、興味を持ってくれるのは嬉しいが、今回は案内役の仕事もあるからあんま私の所で長居する訳にはいかないからこっちに来な。」
「はーい。」
メランは中になった様々な乗り物に目を輝かせていて、アキレアはその事を嬉しく思ったが事前にちゃんと案内役するよう釘を刺されていたので、メラン達を休憩室に入れた。
「さて、リア達が取りに言ってる間に私がレーサーになった事について少し話そうかな。旦那も関係してくるし、メランにも仲良くなれとまでは言わないが、あの人は悪人じゃないと知って欲しいしね。」
「うー、アキレアがそこまで言うなら聞く。」
「ふふ、ありがとよ。さて、私が暴走族として地元で好き勝手やってた頃の話だ」
「(俺には今でも暴走族に見えるってのは言わねぇ方がいいんだろうな)」
アキレアはメランがセクロの事を悪くしか思ってないのは良くないと思い、自身の過去について話しだした。
「私は昔、女暴走族の頭として地元を好き勝手に走り回っていたのさ。と言っても私はただ誰にも邪魔されずにバイクで走るのが好きだっただけで、邪魔するやつを倒していったらいつの間にか私の後ろを走る奴らが出てきたのさ」
「おぉ、何か凄いね。」
「そうでもないさ。頭としての自覚も、周りの迷惑も考えてなかったガキの頃の話さ。」
アキレアは昔、女暴走族の頭として好き勝手やっていたと言う。
「そんな好き勝手してたある日、旦那が現れたのさ」
「校長先生が?」
「あぁ、何でも私の実力を噂で聞いてアカデミアに入らないかとスカウトしに来たんだと」
「そんなことしてんのかあの人」
「当然断ったが、あの人は私ら暴走族の間で流行っていたライディングバトルを仕掛けてきたんだ。」
「ライディングバトル?」
そんなアキレアをセクロはスカウトにしに来たと言い、アキレア達暴走族の間で流行っていたライディングバトルとやらを仕掛けてきたという。
「簡単に言えばバイクで走りながらポケモンバトルするのさ。」
「そんな危ないこと出来るの!?」
「案外な。それにポケモンは走りながらでも、バイクに乗るでもいいから意外と出来るのさ。それで負けなしで調子にのっていた私は見事に負けたって訳さ」
「むむ、やっぱり強いんだ。」
「あの頃の私は、今のメランより弱かっただろうけど、それにしても旦那は強いのは間違いないさ」
バイクに乗りながら戦うライディングバトルという相手の得意な形式の上でセクロはアキレアに勝ったという。
「で、入ることになったんだけど、旦那は暴走族のままでいいのかって聞いてきたんだ」
「何で?」
「何でもただ暴れたいクズには見えなかったんだとよ。それで話し合って考えついた道がレーサーって訳だ。」
アキレアは勝負に負けたからスカウトを受けたが、セクロと話し合い新たにレーサーの道を造ったという。
「旦那の手も借りて、ポケモンと協力するやつと、自分の力だけで戦うレースの全国大会も企画運営出来るまでになったんだ」
「全国大会!?」
「あぁ、この影響でただ走りたいって奴の居場所が生まれて少しだけど暴走族の数が減ったなんて影響も出たりしてるな」
「凄いじゃん!」
アキレアはセクロのアカデミアの力を借りてレースの全国大会を発足し、その影響で暴走族が減ったと言った。その偉業をメランは驚いて聞いていたが
「そうだね。だけどお前さん達には言っておくけど、はっきり言って私の格は18の頂の中だと大分下だよ。」
「え?」
「は!?」
「うっそ!?18の頂ってそんな強いの!?」
アキレアが自分は18の頂の中だと下の方だという言葉に3人は驚きを隠せなかった。
「いや、実力だけで言ったら上の方さ。だけど、他の観点が私は低いからね。」
「他の観点?」
「そうさ。まず第1に18の頂のメンバーの中でこの格にこだわってるやつはいないって前提を言っておくよ。まぁ、新入生は知らないけどね」
「分かった。」
アキレアは実力では上の方だが他の面が低いと言い、これから他の18の頂に会いに行くメラン達の為に話しだした。
「実力はもう言ったから、次に影響」
「影響?」
「内部に与える物や、外部に与える物。私で言うと、バイク売ったりレース大会をしたりするやつだね。」
「そんなことしてても低いの?」
「いや、ここは特に何もしてないやつとかもいるから真ん中よりは下って程度だね。」
アキレアは18の頂は単純な実力以外にも、内外に与える影響も関係していて、自分は真ん中よりは下の方だと言う。
「次にポケモン。」
「え!?アキレアにはあんな強くて大きなスカタンクがいるよ!?」
「はは、あいつを褒めてくれてありがとよ。ただ、今言ってるのはそのポケモンの特異性の話だ」
「特異性、ですか?」
「あぁ。一般的に物語の中だけの存在と思われている伝説のポケモンや、存在すら知っている者が少ない幻のポケモン、他にも普通とか大きく違うポケモンなんかだな。私はその手のポケモンは持ってないから下の方だね。」
18の頂の手持ちのポケモンは普通では無いポケモンがいることが多く、アキレアの手持ちは普通のとは多少違う所はあれど他の面子と比べると普通であるという。
「最後に、本人だね。」
「本人、って人柄とかって話ですか?」
「そういうんじゃないさ。そうだね、分かりやすいのはエスパータイプのトレーナーかな。その一部は本人も超能力が使えるだろ?そんな感じの本人の特異性ってことさ。」
「へぇ、てこはアキレアにも何かあったりして!」
「ハハハ!そんなもん無いさ!寧ろ、お前さんの方が該当するぞ?」
「へ?アタシ?」
「そうさ。ナマコブシにまともな攻撃技を覚えさせることが出来る育成能力。これは充分特異性さ。」
18の頂の中にはポケモントレーナー自身に何かしら他の者では出来ないような特異性があり、アキレアには無いがメランの育成能力はそれに該当するレベルだと言う。
「以上の事から私は格で言えば下の方さ。ま、これは気にしなくていいよ。あくまで1つの指標ってだけで、これを気にするようなやつはすぐに誰かにやられるさ」
「姐さーん!飲み物持って来ました!」
「それから台座ですぜ」
「台座?」
アキレアは指標の為に格の話をしたが、本人はあまり気にしてはいなかった。話のキリがいい所でリアとタンデムの2人が物を持って帰ってきた。
「お、来たね。それじゃメラン。ちょっとポケホ貸してもらえるかい?」
「ポケホを?」
「それなら自分でやれるロトよ!」
「そういや、ロトム入りだったね。」
「ねぇねぇ、何やるの?」
「そういえば、知らなかったか。本来のバッチの使い道だよ。」
アキレアがメランのポケホを借りたいと言い、メランは何をするのか気になり聞くと、本来のバッチの使い方をすると返された。
「メランはユウの婆さんの後ろ盾があるのを示す為に見せたが、本来は18の頂が認めた事を示す為のパーツさ。」
「へぇ、そんな使い道だったんだ」
「バッチを専用の台座に置いて、それにポケホをかざせば」
「ピピピ。ロードバッチ、インストール完了ロト!」
アキレアは本来の使い方を教えたが、メランは本来じゃない方の意味も分からず使っていたので、ここで初めて理解出来た。
そして、アキレアが懐からバッチを出し台座に乗せた。それをロトムがポケホとして読み込むことでメランのポケホにロードバッチの情報を記録することが出来た。
「こんな感じさ。」
「へぇ、よく分かんないけどありがと!アキレア!」
「誰かのが1個でもあればそれは学校からの推薦として機能するから、就職も楽になるけど、お前さんにはあんま関係無いかな。」
「うん!でも、アキレアと仲良くなれたって感じがするから嬉しいな!」
「はは、そんなんだから私はお前さんを気に入ったんだろうね。」
アキレアはバッチの利点を言ったが、メランはアキレアからの贈り物のようなものと認識して喜んでいた。そんな風に喜んでくれ気に入ってるメランと恩人であるセクロが仲違いしてるのは面白く無くどうにかしようと考え、まず気づいたことを話すことにした。
「・・・そうだな。もうそろ次に行った方がいいが、その前にメランと旦那の相性が悪い理由が1つ思いついたから教えてやるよ」
「え?なになに?」
「メラン、お前さんのバトルからは、ポケモンバトルの楽しさや情熱、自由さを持った底知れなさがある感じがした。」
「えへへ、何か凄い褒められてる感じする。」
アキレアはメランとセクロの中が悪い理由にポケモンバトルのやり方の違いがあると思い、まずはメランの戦い方を言った。
「対して旦那のやつは、ポケモンバトルの知識や経験、現実を感じる効率を極めたバトルって感じだね。今思うと真逆な感じがするね。」
「効率を極めるって、もしかして」
「あぁ、悪く考えなくていいぞ。よくアニメやドラマ、劇何かにあるポケモンを度外視した悪役みたいなのとは違うからな」
「そうですよね。」
次にセクロの長年の知識と経験からなる効率的なバトルでありメランとセクロは真逆な戦い方と言った。
「もう私としてはメランと旦那が理解しあうには1度バトルしてみるしかないんじゃないかと思ってるよ」
「え?でも、前もしてくれなかったし校長はバトルしてくれないんじゃない?」
「その可能性も高いけど、言ってみないことには可能性すらないぞ?」
「うーん、分かった!アタシもう1回勝負仕掛けてみる!」
「そのいきだ!」
アキレアはメランともセクロともバトルした経験から言葉よりもバトルした方が互いの事を理解できると思いメランをバトルさせる気になるよう促した。
「よーし!じゃあ早く次の所行くよ!」
「まぁ、俺達は飲み物飲みながら話を聞いてただけだから行くのはいいんだがな。ホント自己中心だなあいつ」
「う、うん。でも、僕はあんな感じに引っ張ってってくれる人がいた方がいいかも」
「次はどんな人かなー?」
「元気になってくれてなりよりだけど、私が案内人なんだから先に行くんじゃないよ!」
その結果、メランはやる気が出たのはいいが、案内人も同期も置いて行って出てってしまったので3人は急いで追いかける羽目になった。
どうも!可笑しなお菓子屋のジャックです!
はい。プロフィール紹介行きます。妄想するのは好きだけどファッション系とはてんで関わりないないので、容姿に関しては一応書きはしますけど基本読者さんの好きに妄想して下さい!
では、悪の走り屋改めレーサーのアキレアのプロフィールです!
名前:アキレア(花のアキレアから)
性別:女
年齢:20
役職:ポケモンアカデミア学生3年生
使用ポケモン:悪タイプ中心
称号:悪の道(ダーティロード)
好きなものこと:レース、バイク、ポケモンバトル、芯の通った人、甘いもの
嫌いなものこと:自分の考えを持たない人、辛いもの
容姿:長髪の黒と白のグラデーション。服装は普段は学ランにさらしと如何にもな女暴走族姿だが、レースの時はきちんとレーサー服を着る。
はい、こんなもんです。ポケモンのデザイナーさんはポケモンもトレーナーも凄いなって思います(小並感)
ではまた次回をお楽しみに
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17話 普通?のレンジャー ネス登場!
メリー・クリスマス!(1ヶ月前)
明けましておめでとう御座います!(1ヶ月前)
ハッピーバレンタイン!(1週間前)
そ・し・て☆
orz投稿遅れてしまい大変申し訳ありませんでしたー!!orz(4ヶ月前)
・・・はい、てなわけでどうもお久しぶりです。
えー、遅れた理由としては、忙しかったりやる気出なかったりとあるんですが、一番はスランプですね。何か自分の書いた文に納得出来ないって感じちゃって中々進みませんでした。
けど、ちまちまやって何とか書き終わりました。正直、他の奴と比べるとどうしても文章が変な気がするとか会話多くねとか思う所はあるんですが、そんな駄文でも待っててくれている人がいるならと頑張れました。そして、どんな亀更新になってもキリの良い所までは書き続けるつもりです!
ついでに、気分一新として、題名を「ポケットモンスター・アカデミアアイランド 〜バトルジャンキーガールの学園島生活〜」という長めなタイトルに変更してやっていきます!
これからもどうかこの小説を宜しくお願いします!
さて、前書きも大分長くなっちゃいましたが、メラン達のお話の続きをどうぞ
「さて、追いついた所で次行くぞ」
「おー!」
「は、走る必要無かったんじゃないかな?」
「ぜぇ、ぜぇ、ほ、ホントにな!どうせ移動はテレポート装置なんだからよ!」
「えー、だって早く行きたかったんだもん」
「だもん、じゃねーよ!このアホ!」
やる気に満ち溢れすぎて他のメンバーを置いてきぼりにしたメランに対して、何とか追いついたザロスとヒナは苦言を零していた。因みにアキレアも追いかけてきたが息一つ乱してはいなかった。
「ほら、じゃれてないで行くぞ」
「ちょっとまってくれ。ぜぇぜぇ、すーはー、ふぅ。で、次はどんなやつがいるんです?」
「次は18の中で1番まともなやつだな。18の頂が集まってる時に、旦那と生徒会長がいない場合何かにはあの人を中心に動くな。」
「そういう人もいるんですね、良かった」
「さ、ご対面だぞ。」
アキレアは今から会うのは18の頂の中でも1番まともな人であると言い、全員をテレポーター装置に乗せ起動させた。
「レザ?レザレザッ!」
「あーと、このポケモンは?」
「エレザードですね。」
「こいつはネスさんのだな。おい、何してんだ?」
テレポーター装置で移動した先で待ち構えていたのは、ネスという人の手持ちらしき発電ポケモンのエレザードであった。
「レ、レレ、レレレッ!」
「うおっ!いきなり襟巻き広げながら途切れ途切れ電気出して来たぞ!?って、別に俺らに当てる感じじゃねぇな、威嚇のつもりか?」
「あぁなるほどな。」
「ねぇアキレア?何がなるほどなの?何か分かったの?」
エレザードが4人を確認するやいなや、エレザードの特徴とでもいうべき襟巻きを広げながら電気を発し始めた。しかし、メラン達に攻撃をしてくる訳では無かったようで、何の為にしてるのか3人は理解できなかったがアキレアだけは心当たりがあった。
「あぁ、ネスさんはこいつを私らが来たことを知らせる連絡役として置いてたんだよ。」
「連絡役、ですか?」
「あぁ、私も今思い出したんだが、そのエレザードの首元見てみな。」
「ん?確かに何か付いてるな」
「確かそいつは微量の電気を流すとネスさんの端末にモールス信号の要領で情報を発信出来るって機械だったはずだ。」
「へー!そんなこと出来るんだ!凄いねこのエレザード!」
アキレアの言うとおり首元を見ると、何かの機械が取り付けられており、それはエレザードの電気を使いトレーナーに連絡出来るものだという。
「けど、わざわざこいつを置いて行ったって事はどっか行ってんのk「ピジョー!!」と思ったがもう来るとはホント真面目だね。」
「あ!何か来てるよ!」
「あれは、ピジョットか?」
「ねぇ、何かピジョットの足の所、何かいない?」
エレザードからの連絡からあまり時間はたっていないが、遠くからピジョットの足に掴まった人物が現れた。
「ピジョー!!」
「うわ!風が!?」
「ありがとうピジョット、先に戻っていてくれ」
「ピジョ!ピジョー!!」
「エレザードも来たの教えてくれてありがとう」
「レザァ!」
その人物は4人の前に降り立ち、自身のポケモン達を労った。
「今日見回りに行くとは予想外でしたね、ネスさん。」
「そこはごめんね、僕はアキレアなら新入生達を島一周位走るのに付き合わせてから来ると思ってたからパトロールに行ってたんだ。しかし、ちゃんと案内役の仕事をしてるようで安心したよ。」
「まぁ、色々あるんですよ。」
「ねぇアキレア。この人が18の頂?」
「そうだな。この人は」
「待ってねアキレア、自己紹介位は自分でするよ」
現れた男はアキレアがきちんと仕事を果たしている事を喜び、初対面の3人に対して自己紹介を始めた。
「僕はネス。アカデミアの4年生で18の頂のノーマルタイプを担当していて、ポケモンレンジャーでもあるんだ。僕とは1年位しか関わらないだろうけど宜しくね」
「宜しく!」
「おいおい、ネスさん。言ってない事があるだろ?」
「えー、あれも言わなくちゃ駄目かな?ちょっと恥ずかしいんだけどなぁ」
「こいつらは新入生何だしさっさと言っちゃいなよ。どうせ後で知られるんだからさ」
「あれ?」
現れた男は18の頂の一人、ノーマルタイプの使い手でありポケモンレンジャーでもあるネスであった。だが、アキレアがネスの自己紹介に足りないものがあると言い出した。
「あーと、称号の事だね。僕のは『汎用施設(オールマイティーセンター)』って名前だね。けど、何か恥ずかしいからあんまり言わないでね?」
「そうかなぁ?アタシは別にそうは思わないけど、何で恥ずかしいから付けてるの?」
「そこは旦那が決めたルールだな。こういう称号があった方が挑戦者とか外部の取材陣何かが喜ぶんだと」
「え?ポケモンバトルは見せないようにしているのに取材とかはするんですか?」
「そこはセクロさんの考えだね。出してもいい情報は出して、出さない方が利点になるものは出さない。全ての情報を出さないのは印象が悪くなるってよく言ってるね」
「なるほど」
「んー?」
ネスは自身の称号の事を恥ずかしながらも言い、メランがなら何故付けたのか聞くと、それはセクロの指示だと返ってきた。そのせいで余計にセクロの事が理解出来ないメランだった。
「さて、後は施設の案内とかかな?」
「ネスさんが何をしたかもな」
「それもだね。じゃあ、まずはあっちを見てみて」
「あっちってピジョットが飛んでった方、あ!何か建物があるね!」
「あれが僕の施設、レンジャーベース・アカデミア支部さ。」
「レンジャーベースですか?」
「そう、あそこでは世界各地のレンジャーへの要請を受け取れて、僕らは任務をこなしに行くんだ。それ以外にも色々あるけどそれは中を案内しながらにするよ。着いてきて」
「はーい!お邪魔しまーす」
ネスが指差した方を見ると、エレザードやネスなどのせいで気づかなかったが、1つの建物、レンジャーベースがあった。
ネスの案内の元、一同はレンジャーベースの中に入っていった。
「ようこそ!こちらレンジャーベースアカデミア支部になっております!・・・え?リーダー?」
「ただいま。こっちは今度、生徒会に入る新入生達とアキレアで、僕が中を案内するけど気にしないでいいよ」
「え!?いつの間に外出てたんですか!?」
「おや、今回はまだ気づいて無かったんだ」
「ハァハァ、おい!外からピジョットが一羽で帰ってきたぞ!リーダー外に、っていたー!?」
受付と他のレンジャーがネスが入り口から入って来たことに驚き、ネスはまだ外に出ていたことに気づいていなかったことを残念に思っていた。
「ねぇ、ネスさん?何か出かけてたの皆知らなそうだよ?」
「僕もアキレアと同じように呼び捨てでいいさ。そうだね、レンジャーベースには最新のスタイラーとかポケモンハンターみたいな悪人が狙いそうな各地の伝承や情報、野生で傷ついていたポケモンキャプチャで落ち着かせたけどまともに生きられそうに無いポケモンを保護してたりしてるからね。それらを狙って割と侵入者やハッキングなどをされることがあるから、たまに訓練として突発的にやっているんだ」
「へー、大変そうだね」
「本当に起きたら大変じゃ済まされないからね。因みに今回のは内部の人間になりすました奴に気づけるかと、脱出された場合による早期の発見だね。まぁ、誰も気づいてなかったみたいだけどね」
メランはネスが何で誰も外に出てたのを知らないのかを聞くと、ネスは訓練代わりにたまにしていると答えた。
「いや、リーダーのに気づくのは無理ですって!」
「そうは言っても普通の人でもあの子がいれば出来る事なんだから少しでも分かるようになるよう特訓しなきゃいけないよ。それにそっちが僕に対してやってもいいって言ってるでしょ?」
「どっちにしても無理ですよ!」
「何か大変そうだね」
他のレンジャーは無理だと言い、ネスは無理で片付けちゃいけないと言う。そのやり取りを見てメランは大変そうだと思った。
「まぁな。ネスさんは真面目で世話焼きな性格が災いして卒業生込みで18の頂のヤバい奴らと関わりまくった結果、自分の実力を低く見てて、自分が出来る事は誰でもとは言わないがアカデミアまで来れるような奴は出来るだろうって考えてるからな」
「うわぁ、誰にも気づかれずに外に出ることが普通に出来ると思ってる常識から外れてるネスさんをやべぇと思えばいいのか、ネスさんを歪ませた奴らにこれから会うのを嘆けばいいのか分からねぇなこれ」
「ねぇアキレア?実際そんなにネスって弱いの?」
「いや、実力は真ん中より上、影響はレンジャーの仕事とか旦那に協力して色々してるからかなり高め、ポケモンは普通の筈だけど私が知らないだけの可能性はある。で、本人は高めの身体能力とちょっとした特技位だから真ん中よりちょい上だな。」
アキレア曰く、ネスは決して弱い訳では無いが真面目故に他のヤバい頂と比較してしまい自己評価が異常に低いのだという。そのことからザロス先行きが不安になった。
「お待たせ、それじゃあ案内するよ」
「ネスさん、あの子らはいいんですかい?」
「そっちの話はいつでも出来るからね。今はお客さん優先だよ」
「あぁ、解決はしなかったんだな」
「じゃあまずはあの機械かな?」
ネスは他のレンジャーのいつもの文句を後回しにして、メラン達を案内することにした。
最初に案内したのは並んでいる何かの機械だった
「なんですかこれ?ポケモンボックスみたいですけど?」
「そうだね。基本はそうだけどここ限定のある機能があるんだ。皆は秘伝技って知ってるかな?」
「秘伝技?」
「確か、《いあいぎり》とか《かいりき》みたいなのですよね?」
「そう。よく知ってるね、ヒナ君。」
「い、色々と知るのが好きなので」
そこにあったのはポケモンの預け入れなどが出来るポケモンボックスだった。
ネスが秘伝技を知っているか聞くとヒナが答えられて褒められた。
「秘伝技、というものは普通の技と違い、ただバトルに使う以外の使い方が出来るのさ。《いあいぎり》だったら普通だったら沢山技をぶつけて壊すしかない倒木をスパッと切れるようになったり、《かいりき》だったら邪魔な物を力自慢のポケモンで無くても持ち上げられるようになったりとね。」
「へぇ、便利なもんですね」
「いやメランさ、お前さんの使ってた《なみのり》も秘伝技の一種だぞ」
「え?そうなの?」
ネスが秘伝技の説明をし、メランが他人事の用に便利そうだとつぶやいたが、アキレアはメランの使用していた《なみのり》も秘伝技の1つであると指摘した。
「アキレア、もしかしてこの娘って」
「あぁ、十中八九教えられるだろうな。」
「教えられる?」
「あぁ。メラン、お前さんはここにいる奴らの手持ちのポケモンに《なみのり》を覚えさせることは出来るか?」
「いやいや、そんな簡単に出来る訳が」
「出来るよ?」
「出来んのかよ!?」
ネスとアキレアが、「メランはなみのりを他人のポケモンに教えられる。」といった話をし、ザロスがそのことを否定しようとしたが、本人があっさり肯定した為驚愕した。
「でも、簡単にじゃないよ!ちゃんとポケモンもトレーナーも波に乗れる様に特訓しないと無理だしね!」
「ポケモンはまぁ分かるがトレーナーもか?」
「うん!トレーナーの人にも波に乗る楽しさ知ってほしいしね!」
「うん?つまり、理由は無いってことか?」
「うん?理由は波に乗るのは楽しいからだけど?」
メランはポケモンがなみのりを覚えるにはトレーナーも波に乗れる様にならないようにと言うが、何故必要があるのかの理由は特に何も無かった。
「で、アタシのことよりも、このポケモンボックスと秘伝技がどう関係してるの?」
「僕としてはそっちの方が気になるけど、それは僕のエゴだね。それでこのポケモンボックスには秘伝技をポケモンに覚えさせられる機能があるのさ」
「え?秘伝マシンが無くてもですか?」
「そうだよ」
ネス曰くこのポケモンボックスでは秘伝マシンが無くても自分のポケモンに秘伝技を覚えさせられるのだと言う。
「へー、でもなんの為にやったの?」
「僕は秘伝技をもっとトレーナーや街の人、そして、ポケモンレンジャーに有効活用して欲しいと思っているのさ」
「有効活用ですか?」
「そうさ。秘伝技はバトル以外の場所で真価を発揮するんだから、多くの人に活用してもらいたいのさ。勿論、バトルでも使えるし、他の技でも使い方次第ではバトル以外でも使えるけどね。」
「なるほど」
ネスは秘伝技はもっと様々な人に有効活用されるべきという考えからこの機能を取り付けたとのことだ。
「僕としてはもう少し話したいけど、他の所も行くからね。ちょっと中に用事あるからそれだけ済ませて行こうか。」
「用事ですか?」
「あぁ、仕事を任せてた僕のパートナーにも君達を紹介しようと思ってね。」
「パートナーって事はポケモンなの?」
「そうさ。何のポケモンかは会ってからのお楽しみにね」
ネスがメラン達に自身のパートナーを見せたいとの事で自身の仕事部屋に向かった。
〜部屋前まで移動中〜
「さ、着いたよ。ここが僕の仕事部屋さ」
「見た感じ普通だね。」
「まぁ、扉の前だし普通で当たり前だよ。」
「いやぁ、別にネスさんは部屋の中だろうと特に変わった物とかは買わないから普通だろ?」
「確かにそうなんだけどね。さ、中に入ろうか」
ネスは普通普通言われても特に気にせず、部屋の扉を開けて入っていった。
「ただいま」
「おー、お帰り。随分と早かったけど直ぐにバレた感じ?」
「いや、思ったよりもアキレア達が早く来てね。」
「へぇーそうなんだ」
「後は君の事を紹介してからパルプの所に向かうんだよ。って、どうしたの皆?ポカーンとしちゃって」
「いやぁ、そりゃこれを初めて見たらそうなりますよ。」
「「「ネ、ネス(さん)が2人!?」」」
3人が部屋に入ると、一緒にいたネスとは別に部屋の中で作業していたネスが存在していて、あ然とした後に驚愕した。
「え?どういうこと?双子の兄弟とか?」
「いいや違うよ。しかし、君達も分からないか」
「私だって知識としては知ってますけど、未だに見分けつかないですからね」
「当然でしょ!僕の《変身》はそこらのやつとは比べ物にならないからね」
「え?変身?ということは、ネスさんがノーマルタイプ使いの事も考えると・・・もしかして、貴方はメタモンですか?」
「お、そこの少年大正解!」
ヒナがネスらしき者の発言とネスがノーマル使いであることからその正体をメタモンと見抜き、見抜かれたメタモンは《変身》をときその姿を現した。
「モンモーン!」
「さて、改めて紹介するけど、この子が僕の相棒のメタモンさ」
「へー、メタモンって人にまで変身出来るんだ」
「そんな事は無いよ!普通ならポケモンに変身しても何処かに普通とは違う所が出来るし、仮に人の姿に慣れても人の言葉まで話せはしない筈なんだ!」
「お、そこまで知ってるとはもしかして僕のファンなのかな?」
「うわっ!?」
「うおっ!今度はヒナに変身しやがった!」
メランはメタモンが人にも姿を変えられるんだと驚くが、ヒナは普通は無理だと言った。
それを知っていた事にメタモンは内心驚きながら、ヒナの近くに寄ってからその姿をヒナの姿へと変えた
「そのメタモンは本気で凄いからね。生き物は勿論、どんな物にでも姿を変えられ、人の言葉を話せ、頭脳の方もこの部屋の中で一番高いよ」
「はぁ!?何だそれ!?」
「更に!僕は世界初のポケモンでありながらパートナーポケモンとしてでは無く、ポケモンレンジャーとして公式に認められた存在なのさ!あ、ついでにここの生徒としても登録されてるよ」
「え?ポケモンなのに?」
「そう!ポケモンなのにさ!いやぁ、ホント僕ってば天才過ぎて困っちゃうよね」
アキレアはそのメタモンの知能は普通じゃないといい、メタモンも自身がポケモンでありながらポケモンレンジャーでもありここの生徒でもあることを自慢げに言い放った。
「ネスさんも部下にこんなメタモンの変身を見抜けなんて無茶言うよな」
「そうは言っても敵にメタモンを使われたから無理でした。なんて事言えないからね。それに僕にも見抜けるなら他の人も見抜ける筈だよ」
「もー、まーたネスは自己評価低くしたがる!仮にも僕の相棒何だからもっと自信を持て!」
「そうだね。努力はするよ」
「それ絶対しないやつじゃん!」
ネスは自身の評価を下に見ているような事を言い、メタモンがそれを否定し、少しは自分に相応しい態度を取るようにと言い合っていた。
「何か真逆な2人だな」
「でも、メタモンの方が引っ張っていけるならいいコンビだと思うね!」
「そ、そうだね・・・ただ、ぼくの姿で言い争いはして欲しく無いかな」
「あ、そういやまだ解いて無かったね」
その光景を見ていた4人は2人の中の良さを感じていた。
ただ、ヒナはメタモンに自分の姿でそれをしないで欲しいという思いの方が強かった。
「ったく、この話の決着はまた今度にするとして、時間あんま無いんでしょ?さっさとあのガリ勉女の所に行ってきなよ!」
「ガリ勉女?」
「次の奴の事さ。と言ってもパルプさんはガリ勉って感じじゃあ無いと思うがね」
「そうなの?」
「いーや!裏じゃ絶対ガリ勉してるよ!じゃなきゃ講義に碌に出てない癖に、この僕を差し置いて主席に何て慣れやしないね!」
「次の人はかなり頭いい人みたいだな」
「そうだね。ぼくとしては、こう、刺激強い人じゃ無いといいな」
「アタシはバトル強いなら大満足!」
メタモンがネスの性格補整をひとまず諦めて、次の頂き、パルプと言う人の愚痴を言いながら早く行ってくるように急かした。
3人はメタモンの愚痴から次がどんな人なのかを各々の希望を口に出した。
「じゃあ、行ってくるね。メタモン」
「はいはい、仕事は進めとくけどガリ勉女の所が終わったら帰ってきなよ」
「分かってるよ」
「え?ネスも付いてくるの?」
「パルプの所までね。最近会ってないから様子を見に行くのも兼ねて付いていかせて貰うよ。勿論、嫌だって言うならまた別の機会にするけど?」
「ううん!アタシは全然問題ないよ!」
「まぁ、この人なら平気だな」
メラン達はネスが付いてくる事に驚いたが、特に問題は無いため歓迎した。
「あのー、メタモンの姿を戻させる事は出来ますか?」
「あー、残念だけど君の事を少し気に入っちゃったみたいだから今日の間はあのままだと思うよ。」
「そ、そんなー」
「悪用はしない筈だから大丈夫だと思うよ」
「ま、諦めるこったね」
「うー、はい」
そんな中、ヒナはネスにメタモンの変身を解かせられるか聞いたが、気に入られた為に無理だと言われ肩を落とした。
はいどうもー、投稿期間が空きすぎてる頭の可笑しなお菓子屋のジャックです!
まぁその辺は前書きで必要以上に書いたんでスパッとキャラクターのプロフィールいきましょか
名前:ネス(アキメネスから)
性別:男
年齢:21
役職:ポケモンアカデミア学生 4年、レンジャーベース・アカデミア支部 支部長
使用ポケモン:基本ノーマルタイプ
称号:汎用施設(オールマイティーセンター)
好きなものこと:努力、鍛錬、ポケモンとの触れ合い、助け合い、さっぱりしたもの
嫌いなものこと:悪いこと、妥協すること、辛いもの
容姿:ゲームのポケモンレンジャーの格好。容姿は年相応で特に目立つ特徴は無い
・・・正直、小説が更に駄文になってたり、プロフィールの容姿が適当過ぎるだろ!と思うんですが、そこを何とかしようとすると投稿期間の空きが余裕で半年超えるだろうなと思い妥協しました。
次回の投稿は、・・・することは確定です!
いつまでとか考えると余計にプレッシャーがかかっちゃってスランプの沼から抜け出せなくなっちゃうのでご了承下さい。
それではまた次回をお楽しみに
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18話 古の司書 パルプ静粛
情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!
そして何よりも ーー 速 さ が 足 り な い !!(前回投稿から3ヶ月経過)
てな訳で遅れてすいませんでした! rz
と謝るのはいいんですが、正直な話、仕事なり他の用事もあり中々小説の方に手をつけられないんです
このままだとポケモンのダイパリメイクが出るまでに頂の自己紹介を終わらせるどころか、2章が終わる前にポケモンのソードシールドのような完全新作が出る事になりかねません!
その為、苦肉ながらもある策を考えました。
その事は後書きに書くのでまずは小説の方をお楽しみ下さい!
それでは話の続きをどうぞお楽しみ下さい
「さて、パルプのいる所の入り口に着いたね」
「・・・ん?今、何かが端折られた気がする」
「気にしたら負けってやつだよ!」
「何言ってるんだお前ら?それよりもさっさと行くぞ」
「はーい!お邪魔しまーす!」
テレポーターによって新たな頂のいる場所へと移動したメラン一行。
次の頂は一体どのようなじんぶつなのか?
「ここがパルプが管轄してるアカデミア大図書館だよ」
「・・・は?なんだこれ?そもそもこりゃ建物なのか?」
「おぉ!きれーい!」
「これは、結晶?それにあの建物、確かカントーの方で似たようなのがニュースになってたような」ブツブツ
「ほら、さっさと建物の方行くぞ。それとメランは図書館の中入ったらはしゃがないようにな。」
「あ、はい!」
「はーい!」
ネスが指を差した方向には薄紫色の結晶に覆われた巨大な図書館らしいものが存在していた。
ヒナはその結晶に見覚えがあったようだが、アキレアに呼ばれ慌てて追いかけ、一行は図書館へと入っていった。
「へぇ、中は普通の図書館みたいだな。」
「そうだね、ん?何か飛んでない?」
「あぁ、ありゃアンノーンだよ」
「アンノーン!?」「「あんのーん?」」
「へぇ、反応からしてヒナ君はアンノーンを知ってるみたいだね。」
「はい、知ってると言っても名前とタイプと遺跡に生息しているということと、様々な形の種類が存在しているという事位ですけど」
「いや自分の手持ちでも無いのに、あんな珍しいポケモンの事をそれだけ知ってるだけでも充分だろ」
図書館の中に入ってすぐに現れたのはシンボルポケモンのアンノーンであった。メランとザロスは知らなかったが、ヒナは知っておりアキレアを驚かせた
「へぇ、そんな珍しいポケモンなんだ。あ、こっちに2匹来たよ」
「彼らはパルプの手持ちで、この図書館のパトロールもしているからね。」
「パトロール任せられるって事はあんな小さいのに強いって事ですか?」
「いや、確か《めざめるパワー》しか使え無いらしいな」
「え!?そんなんで大丈夫なの?」
「確かにポケモンバトルとしたらマズいけど、パルプ曰く彼らの力は1匹の時よりも数が多い時に発揮するらしいよ」
アンノーンはパルプの手持ちであり、1匹では大したこと無いが複数集まると力を発揮するらしいとネスは言った。
ここからの会話はアンノーンの会話でありメラン達には話の内容は理解出来ていません
「⠂⢠⠀⠗⠎⢂⢇⡊⡢⡰(あ、誰か来たよ)」
「⢷⠎⣑⣊⢂⡂⢄⡳⣈⢷⠎⢂⡂⢄⢴⠶⡴⣴⢑⡬⠱⡊⡵⣌⢄(生徒かな?先生かな?それとも侵入者?)」
「⣰⠢⡋⠠⡢⡖⢤⠀⠀⣛⣰⠒⡋⢠⠀⡣⡚⣰⠆⡋(5人だね。女3人、男2人)」
「⠆⡐⢠⠀⡣⡚⣂⣰⠒⡋⠠⡢⡰⢤⠀⠀⠕⠚⣂⣛⠄⢀⣔⠆⢖⠠⡴⠣⡌⡳⡞⠠⢂⡣⡚⠠⡢⡰(いや、男は3人だよ。顔は女っぽいけど服装が男だよ)」
「⡤⣔⣠⡴⡄⠠⡢⡤⢦⢂⣴⡤⡖⢲⡄⣴⠆⠲⢂⠢⣣⡨⢦⠆⣣⢪⠱⣈⡔⡋⢂⡂⢄(ホントだ!ネスもいるから新しい部下の人かな?)」
「⢴⠒⢂⣴⡖⢤⠀⠀⡤⡖⢲⡄⠠⢂⠆⠲⡂⠢⡤⢀⣂⠲⢀⣒⡄⡆⠧⠞⠆⡆⢇⡊⡢⣠⠠⡢⡖(そうかもね。ネスがいるならパルプに会いに来たんだね)」
「⠠⡶⣴⢠⠀⡢⣢⡆⡤⡖⢲⡄⡆⠗⢺⣧⠊⢦⡢⡤⣶⡢⣴⣠⡄⠠⢂⢇⡊⠲⢔⡴⣴⠂⠲⡰⡖⢄(でも、たまにネスに変身したメタモンが来ることもあるよね?)」
「⢴⡔⣅⢮⣴⡤⢀⣂⠲⢀⣒⡄⡆⠧⠞⠆⡆⢇⡊⡶⠲⠠⡢⢖⠠⡢⢂⠢⣵⠾⠕⣌⣳⣸⠆⠠⡶⠐⢴(その時もパルプに会いに来てるだけだから問題無いでしょ)」
「⢴⠶⣴⢴⠒⢂⢤⠀⠀⠰⢢⠂⡤⢀⣂⡴⠴⠤⠲⡄⠵⣬⣵⡼⡤(それもそうか。じゃあパトロール再開!)」
「⡤⢀⣂⡴⠴⠤⠲⡄⢢⠆⢂⠤⠆(パトロールさいかーい)」
パトロールをしていたアンノーンは図書館に入って来たメラン達がどういった客かを判断しようとしたが、ネスの姿を見つけ問題ないと判断し離れていった。
「あ、アンノーン達がどっか行った」
「僕達を問題無いと判断したのさ。さぁ、受付に行ってパルプに会いに行こうか」
「受付にパルプって人がいるって事ですか?」
「いや違うよ。けど直ぐに会えるさ」
「?」
メラン達はネスの案内の元、いないがすぐに会えるらしい受付へと向かっていった。
「やぁネイティオ元気にしてるかい?」
「・・・・・」
「こいつ、起きてるのか?」
「確かに反応は薄いけどネイティオはそういうポケモンだよ」
「そうだけど、ちゃんとこっちの話は聞いてるから大丈夫だよ。
それでネイティオ、僕ら5人をパルプの所まで届けてくれるかな?」
「・・・ティオ」
「あ、返事した」
受付にいたポケモンはせいれいポケモンのネイティオであった。
ネスがネイティオにパルプの所に送るようお願いをし、ネイティオは静かに返事をした。
「ティ、ティー!」
「あ、机の下からネイティが出てきた」
「5人は人数オーバーだったか。そしたら皆、ネイティに触れるか触れている人の服を掴んでくれるかい?」
「そ、それはいいんですけど何をするんですか?」
「君等もこの島に来てからよく体験してる事さ。ほら、早く掴まって」
「はーい!」
「・・・まぁ酷いことにはならねぇか」
「えーと、こうですか?」
「よし。じゃあネイティ、ネイティオ、宜しく頼むよ」
「ティッ、ティー!!」
「ティ、オー!!」
その返事の後に現れたのはことりポケモンのネイティだった。
ネスに言われネイティなり人の服を掴んだメラン一行はネイティとネイティオの鳴き声が響き渡ったその瞬間、受付から姿を消した。
「うおっ!?」
「あっ、とと。な、なるほど。確かに《テレポート》はこの島に来てから結構使いましたね」
「へぇ、便利だね」
「君たちもそのうち慣れるさ。さて、パルプのいる場所に着いたみたいだけど、どこにいるかな?」
「あら?ネスが客を連れて来たとは聞いていたけれど、思ってたよりも多いわね」
メラン達はネイティオ達の《テレポート》によって図書館の内部の方に移動させられた。
ネスはパルプを探そうとしたその時、女の声が聞こえた
「元気そうでなりよりだよパルプ。にしても、君が普通図書に居座っているとは驚いたよ。いつも飛ばれる所は裏にある特殊図書倉庫の所だから見慣れない場所に飛ばされて失敗したのかと思ったよ」
「会ったことすら無い人を裏に連れてく訳無いのが1つ、私の方にも客が来ているのが1つよ」
「客?頂には今日、生徒会の新入生が会いに来るって連絡は回ってた筈ですよねパルプさん」
「そうね。でも、私がそれに合わせる理由は無いわよ。と言ってもそっちの新入生達と関係あるし別にいてもいいんじゃない?」
「関係?とすると・・・」
声のする方を見ると、薄紫色の髪と目をした何故か右目の辺りを黒い包帯のような何かで覆っている女性がいた。
ネスが話したことでその女性がパルプであることが分かった。
「はじめまして!あなたが頂の人だよね?」
「えぇ、だけど図書館では静かにね」
「あ、すいません!」
「いや、謝ってるのもうるせぇよ」
「す、すいません!パルプさん、でしたよね?メランちゃんも悪気は無いんです」
「ふふ、まぁ別にいいわよ。この辺りには私達以外いないんだしね。ただ、今度遊びに来た時は気をつけなさい」
メランはパルプに元気に挨拶したが、静かにするようにと注意されてしまった。
「そうね、初対面だし自己紹介でもしておきましょうか。
私はパルプ。この図書館の管理とついでにエスパーの頂を『
「よろしく!」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします(・・・それにしてもなぁ)」
エスパータイプの頂であるパルプの自己紹介を聞きながらも3人の目はある箇所を見ていた。
「ねぇ、パルプさん!」
「ん?何かしら?」
「何で変なので片目隠してるの?」
「うおォい!?聞くなよ!?俺も気になりはしたけど、本人に聞くもんじゃないだろ!?」
「しょうがないよザロス君、だってメランちゃんだよ?」
案の定パルプの目を覆っている布について聞いたメランに対して、ザロスはツッコんだがヒナはそんなザロスを諭した
「お、ヒナはもう割りきったみたいだね」
「はい。昨日今日と一緒に過ごしましたけど、もうそうやって達観した方が精神的にいいかなって思いまして」
「待ってくれよヒナ!俺にだけ胃痛役を押し付けるんじゃねぇよ!」
「二人共酷くない?」
ヒナは自分ではメランを止められない事を悟り止めることを諦め、ザロスはヒナを止める役に引き戻そうとし、2人のあんまりな対応にメランはに文句を言った
「はいはい、図書館ではお静かにね」
「あ、すんません!」
「まぁ、私もこれを無視するでも、気遣うでも、馬鹿にするでもなく、理解するでもなく、純粋に興味持たれたのは初めての経験だったし、貴重な体験と思っておくわ」
「そ、そうして貰えると助かります。」
パルプはうるさい事に注意はしたが、目の布に関しては特に気にしている様子は無かった
「で、この目を覆ってる布に関してだったわね。」
「あ、その事掘り返すんですね」
「大した事じゃないからね。これはただのファッションよ。それで納得してもらえるかしら?」
「うん、分かった!」
パルプは目の布はただのファッションだと言い、メランはそれで納得した。
「あら?ほんとに納得するとはね。・・・ふむ、メランちゃん。1つ貴方に聞きたい事があるのだけれど、いいかしら?」
「え?なに?」
「貴方は、」
「⡳⡌⢕⢚⡤⣔⠒⢔⠤⢒⡤⡤(報告!ほうこーく!!)」
「あら?何かあったのかしら?」
メランの返答が意外だったパルプは、あることを聞こうとするが、その前にアンノーンがとんできた
「⠠⡴⠒⢂⢦⡢⡔⢄(どうかしたの?)」
「⣑⡌⠇⡜⡵⣌⡔⢝⠠⢂⣇⡜⢝⡆⡂⠄⡶⢠⠀⡃⢊⠷⢸⢂⠧⡞⣥⣈⣅⣚⡔⣝⡆⣙⠄⠐⡢⠄⡶⠲⡰⡤(後継者の子が迷子になって、何故か裏図書の方に行っちゃってるよ!)」
「⠂⠢⢠⠀⢡⠊⡃⢈⠠⡴⠒⢦⡢⠢⢴⣠⡂⡵⡨⣢⠠⡶⣙⢖⠲⡔⢂⢦⠢⢄⣧⡬⠦⣧⢸⠖⠠⢲⢠⠀⣇⡨⢒⡔⡆⠕⢨⣠⠠⡶⢔⢔⡆⠵⣎⠠⣂⢦⡶⠕⡾⣧⡪⢤(あら、一体どうしたらそんな所まで行けるのかしら?取り敢えず、近くのに頼んでここに飛ばして頂戴。)」
「⠑⣪⣥⢼⡤(了解!)」
パルプはアンノーンの話を聞き、不審に思った所もあったが、その対応はポケモンに任せる指示を出した。
「さて、そしたらもう一度聞くけれど、あなt」
「ねぇ!?今あのアンノーンと喋ってたの!?」
「・・・はぁ、好奇心旺盛なあなたの事だから気になっちゃうわよね」
「それも仕方ないと思うよ。なんせ君のは大分特殊だからね」
「特殊、ですか?」
パルプは話を戻そうとしたが、メランはパルプがアンノーンと話していたように見えた事の方が気になった為その事を聞いてきた。
「そう、パルプはよく言えば本好き、悪く言うと活字中毒、ビブリオフィリア、文字狂いとまで言えるレベルの読書家なんだ」
「どれも私からするとただの褒め言葉だけれどね」
「分かります!アタシもアローラでよくバトルジャンキーとか戦闘狂とか頭バトル脳とか言われてたけど、本当にバトル好きなんだから別に気にならないですよね!」
「あー、やっぱお前地元でもそんなんだったのか」
ネスはパルプをヤバイレベルの読書家だといい、パルプは特に気にせずに肯定した。
メランも地元ではバトルジャンキーと言われていた為、パルプに対して親近感を得ていた
「それで、パルプの特殊な点なんだけど、パルプは聞こえた音や声を脳内で自動的に文字に置き換えてるんだ」
「文字に、ですか?」
「そうね。本や遺跡の文字ばっか見てたせいなのか、いつの間にか私の脳は目で見た文字はすぐ認識しても、耳から聞こえて来たものは、一度、文字に直さないと認識しなくなったのよ」
「いや、そうはならねぇだろ」
パルプの自動脳内文字変換能力を説明され、ザロスは思わずツッコまずにはいられなかった
「そうは言われてもなってるものはしょうがないわ。それで、何でアンノーンの言葉を聞き取れるかと言うと、私は古代文字を理解できるし、ポケモンの言葉も理解出来るからよ」
「古代文字?」
「おー!やっぱポケモンの言葉が分かる超能力なんだ!」
パルプが特殊なポケモンのアンノーンの言葉を理解し話せるのかは、古代文字もポケモンの言語も両方理解し話せるからだと言った
「古代文字は太古の昔に実際に使われてた言葉や文字の事よ。この学園でも簡単なものなら習えるし、深い事を知りたければそういうサークルもあるわよ」
「大昔の言葉か、そういうのロマンあるなぁ」
パルプが古代文字の説明をし、ヒナはそれに興味を示した
「実際面白いわよ?あぁそれと少し訂正しておくわ」
「ん?なに?」
「私は別に超能力を持ってないし、ポケモンの言葉を理解するのは割と誰でも出来るわよ?」
「・・・え?」
「いやいや、そんなことないでしょう?」
パルプは自分は超能力を持ってはおらず、更にポケモンの言葉は誰でも理解出来るといい、ヒナとザロスを困惑させた
「まぁ、お前らもそう思うよな」
「正確にはエスパータイプ使いとしての、サイキッカーのような超能力は無いって事だね。さっきの聞こえた音が文字になるというのも僕らからしたら十分超能力みたいなものだしね」
「えぇ?」
「ねぇねぇ!アタシ達でもポケモンの言葉が分かるってホント!?」
「あ、もう興味が衝撃の事実から移った」
ネスが説明の補強をしたがそれでも2人は困惑していたが、メランは既に誰でもポケモンの言葉が分かるという話の方に意識が向いていた
「えぇそうよ。ポケモンはちゃんと意味もある鳴き声でコミュニケーションとってるのよ。それも違う種類のポケモン同士でも通じ会える高度な言語をね」
「た、確かに。手持ちのポケモン達が何か話してるのは見たことあるけど、よくよく考えたら話が成立してるのって凄いのかも」
「んー、でもアタシも軽くなら何考えてるか分かるから割と普通なのかも?」
パルプはポケモンは高度な言語を持ち会話していると言い、メランも最初は興奮したがよくよく考えると今でも軽くなら考えてる事が分かるから普通に出来る事なのではと考えた。
「それはジェスチャー、状況、空気を読んだりした事で分かるってだけよ。それだと内容は分かるけどニュアンスは分からないでしょう?」
「パルプは分かるの?」
「分かるわよ。えぇと、これね。この本を読めばあなた達でもね」
しかし、パルプそれは分かってる訳ではなく空気を読んだだけと言い、近くの本棚から分厚い本を取り出した
「【ポケモンの基本言語辞典:初級編】?」
「えぇ、軽くならこれを読み込めば出来る筈よ。」
「軽くって言うけど、これ何ページあるんだ?」
「1000くらいね」
「1000!?」
「それだけでポケモンの話てることが分かるんだから別にいいじゃない?」
「確かに。ホントに読んでポケモンと話せるなら凄い本ですよ!」
パルプは取り出した辞典は1000ページもある分厚いもので、本をそこそこしか読まないメランとザロスは驚いたが、よく本を読むヒナはその本の価値に興奮していた
「ただ、その本だけだと自分の手持ち位しか分からないし、分かっても片言程度で、聞くことは出来ても発音は出来ないわよ?」
「あ、そうなんすか」
「ポケモンの言語ってのはそう簡単なものじゃ無いのよ。野生だと野生特有の訛りがあったり、同じポケモンでも地方毎に微妙に言葉が変わってたりね」
パルプはその本では簡単にしか、それこそ手持ち相手くらいにしか使えないと言う
「へぇ、そうなんだ。・・・ん?編者、パルプ。・・・もしかしてこの本作ったのって」
「私よ。こんなの作れるのポケモンの話してる事が分かる私位しか作れないでしょ?まぁ、正確には校長に作らされたんだけどね」
「はぁー、頂ってそんなことまでしてんのか」
「まぁ、パルプさんは今いる頂の中でも、ポケモンの言語の解読、遺跡調査や古代文字の解読てな感じで、色々と世界に貢献してる方だから、他の人全員に同じレベルを期待しない方がいいね。まぁ、かなりデカイ事してる人はしてるけどね」
メランがその本を誰が書いたか見るとパルプの名前が書いてあった為、その事を聞くと作らされたと返された。
「お、押さないで、うわっ!?」
「ドミ」
「あら、帰ってきたみたいね(にしても飛ばされて来ないで押されて来た?これは何かあるわね)」
「パルプの言ってたお客さんだよね」
「ん?今の声って」
「オシロイじゃん!客ってオシロイの事だったんだね」
「痛た、ど、どうも皆さん。き、昨日ぶりです」
そんな会話をしているとドーミラー達に押されて女の子がメラン達のとこまで運ばれてきた。
その女の子は昨日のトラブルの原因と言ってもいい泣き虫の1年生オシロイであった
「お前、いきなり出てきたけどなんでここにいるんだよ?」
「え、えーと、少し迷ってしまいまして、この子達に連れてきて貰いました」
「迷っていける場所ではないのだけれど、まぁそれも個性ね」
「あーなるほどね。確かにあのエルレイドならいけるか」
「いける?」
ザロスはオシロイが何故こんな所にいるのか聞いたが、オシロイはこの場所へ来た方法を返した。
そんなズレた会話をしていたが、アキレアは何故いるのかを理解した。
「彼女は私の後継者なのよ」
「パルプの後継者ってことは」
「次の頂になるってか!?」
「は、はいぃ。わ、私はそんなの無理だと思っているんですけど、こ、校長先生は
『ひとまず学校に来てみるだけでもいいから』
って言われたので」
「わたしと同じスカウト組って訳だね」
パルプは自分の後継者だと言うが、オシロイは無理だと言う
「そうね。折角だから私が軽く講義をしてあげるわ」
「講義?」
「内容は頂に至る流れよ」
「普通に頂に勝つか、オシロイやアキレアさんみたいに校長に誘われる以外にもあるんですか?」
「ええ、大きく分けて4つあるわ」
パルプは自身の後継者が乗り気ではなかったり、メランが頂に興味がある様子から少し頂に関して教え、考える材料を増やそうと考えた
「1つ目は単純明快、頂に勝つ事。但し、メランちゃんとアキレアがしたみたいなお遊びのじゃなくてしっかりとしたルールに基づいた決闘をする必要があるわ」
「決闘?」
「ルールは簡単。3回勝負で、チャレンジャーの考えた勝負、頂の考えた勝負、6vs6(フルバトル)の順で先に2勝した方が勝ちよ」
「割とちゃんとした勝負ですね」
「そうね。ただ、色々やることあるから予約してから1週間はかかるわよ」
「あ!それってアキレアが言ってたやつ?」
「あぁそうだね。だから、もし全力で戦いたいなら1週間前にいいなよ」
「むぅ、分かった」
メランが一番興味のあるだろう頂と戦う方法は3回戦勝負の決闘である。
ただし、1週間前に言う必要があると言われメランはふてくされた
「2つ目、3、4年の頂が事前に自分よりも下の学年の者を後継者として選び、卒業まで頂を維持してた場合その指名された者は頂になる事が出来るわ。」
「頂って襲名性も出来るんですね」
「ただし、後継者が余りに弱すぎると代わりに教員がなったりするわ」
「ボクなんかはこの2つ目の方法だね」
「なるほど」
2つ目は襲名性でネスはこれに該当し、弱いと代わりに教員が頂をやる事になるという
「3つ目はセクロ校長が色んな地方から、良さげな人をスカウトをしてくる方法よ」
「私はこれだな」
「こんなことまでしてるから校長の口癖が『校長辞めたい』になる位には忙しいわよ。」
セクロがスカウトしてくるという方法もあるが、そのせいでセクロは忙しいらしい
「これが最後の4つ目。校長なり外部からの連絡なりで見つけた特異な力を持つ子供を保護した後に、十分な教育と力の制御を学ばせた上でこの学校に入れる方法よ。
その子供達はセクロチルドレンなんて言われてるわね。
これも校長が集めてるから忙しいって口で言っても全く仕事減らさない仕事人間にも程があるわね」
「特異な力ってサイキッカーとか?」
「そ。私は違うけど大抵のエスパーの頂はこの方法ね」
特殊な子供の保護及び教育までこなしている為、パルプはセクロの仕事人間っぷりに呆れていた
「さて、こんなもんでいいかしらね」
「うん!ありがとうパルプさん!」
「どういたしまして。で、そろそろ次に行った方がいいんじゃない?」
「だね。僕はパルプと一緒にここに残るからアキレア達は次に行くといいよ」
「あー、そうですね。それじゃお前ら次行くぞ」
「あ、はい!パルプさん、ネスさんお世話になりました。」
「ありがとうございました。また今度図書館を利用させてもらいに来ます」
「パルプさん!ネス!オシロイ!またねぇ!」
パルプは頂について教え終わるとメラン達に次の場所へ行くよう促した。
ネスはパルプを連れて行く為に残るという。
メラン達4人は別れを告げ図書館を去って行った
「ば、ばいばい」
「えぇ、静かに利用するならこの図書館は誰も拒まないわ」
「レンジャーベースにも今度遊びにおいで」
パルプ達はそれを見送った。
正しきノーマル使いのネス、古代のエスパー使いパルプの4年コンビとの邂逅を終えたメラン一行。
次に出会う頂は一体どのような人物なのか
rzはいどうも土下座のまま失礼します可笑しなお菓子屋のジャックと申します。
まずはパルプのプロフィールをどうぞ
名前:パルプ
性別:女
年齢:21
役職:ポケモンアカデミア4年、司書
使用ポケモン:エスパータイプ、古代系
称号:不可思議な図書館(ミステリアスライブラリー)
好きなものこと:本、遺跡、文字
嫌いなものこと:図書館でうるさい人
容姿:ポケモンカードの超エネルギーと同じ色の髪と目
左目を何かしらの模様がついてる布で覆ってる
それで前書きで書いた策とは何なのかと言いますと、頂との出会いを必要そうな話だけに纏めたダイジェストにして投稿することです!
勿論、時間などに余裕が出来たりしたらちゃんと書く気ではあるのですが、この出会いの話で大事なのはどのタイプがどんなキャラなのかを知ってもらう程度のなので、出来ればさくさくやって行きたいんです。
ただ、読者の皆さんがそうは思ってないかもしれないので、一応アンケートという形を取らせて貰いその結果を見て判断させて貰います!
え?アンケートなんかしても1票でも入るのかって?・・・気にするな!(某基地魔王)その時はその時考えます
こんな感じで頑張って行くんでこれからもよろしくお願いします
それではまた次回をお楽しみに
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