俺の知っているプリキュアと違う…… (逢魔プリン)
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この世界の女性はマジヤベ-イ
俺には前世の記憶と言うのが存在していた。ごく普通の生活を送りそのまま天寿を全うするのが人の生きざまだ。しかし誰でも簡単にそういうことは出来ない。人生何が起こるか分からないというのが世界だ。俺はそんな世界で不運にも階段から足を滑らせ死んでしまった。
――こちらの不手際で君を死なせてしまい申し訳なかった。
一人の神様が謝罪をしてくれた。起こる必要なんてなかった人生何があるかわからないんだもの
――お詫びとして君が望む世界へ転生させよう。どこがいい?
どこでも良かった。ただ望みがあるとすれば前世は彼女も碌にできずモテ期が到来してこなかった。だから次の人生では前より幸せになりたいそんな世界に転生したいと望んだ。
――お安い御用さ。君の想像を超える世界へ転生させよう
そう言って俺を転生させてくれた。前よりマシな生活ができれば十分だった。それにしても最後にあの神様が悪魔的な顔していたのはなぜだろうか?
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「零斗~?ご飯よ~」
「は~い」
母親に呼ばれて俺は二人で食卓を囲んだ
この世界に転生してからもう五年経つだろうか?俺は極普通の家庭で生まれ育った。名前は神条レイトっていう名前を付けられた。生まれて五年母親に育てられた俺は父がいないことに疑問を抱いた俺は質問したところ母親は泣きながらこう返してきた。
『お父さんはね。死んじゃったのよ……』
ここまで言われたなら誰でも想定は出来るだろう?死んだとなると幾つかのケ-スがある。事故だったり、病気だったりなど考えられる事が多いようだが父が死んだ理由は俺の想像を超えるものだった。
『私とハッスルし過ぎて絶頂死してしまったの』
………は?
それしか言えなかった。えっ?ハッスルってあれだよね?ニャンニャンウフフ的なアレの事だよね?普通なら男が女性に思いっきりヤッて女性の方がそうなっちゃう展開じゃないの?と思った。てか絶頂死ってなんだよ!?聞いたことねぇぞ!?と心の中でつい叫んでしまった。
父がアホな死に方をしたと聞いた俺は一切悲しみのかの字もなかった。てかそういうのは殺人罪とかになっちゃうのではないかと聞こうとしたが、俺はある違和感に気づいた。
前に母と買い物に行ったとき女性の姿しか見えなく男性の姿は見ていない。テレビを見たときもそうだった。ニュ-スではよく事件の報道がされているが殆どが女性による電車での痴漢ならぬ痴女が勃発が年間数百件起こっているらしい。
ここ最近何かおかしいと思っていたが俺の勘が正しければ転生した場所が
先ほど母親がハッスルし過ぎて父が絶頂死してしまったと話をしたが、罪に問われてしまうのではないかと思う人もいるだろう。
そんなことはなかった。ここでは新たに命を誕生させる為男性が死亡するケ-スは日常であった。最初は罪に問われていたが、希少種である男の子が生まれる可能性を信じて法律が改善されたらしい。だから罪にはとわれない。尚、男の子が生まれた場合国から毎月支援金が援助され、男性は基本的に学校での教育を受けなくてもいいらしい。
「零斗、ごはん食べたら今日のどかちゃんのお見舞い行くから手洗いや歯磨き済ませちゃいなさい~」
「わかった」
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女コエーイ!!
伝説の戦士プリキュアにはこういう言い伝えがある
――理想なる殿方を見つけ〇〇〇〇すべし
俺は母さんと一緒に車でのどかが入院している病院まで移動していた。
……花寺のどか。俺がこの世界で転生し初めてできた友達の名前だ。元々うちの母とのどかの母が仲がいい関係という経緯で友達になった。のどかは生まれつき病弱でずっと入院していたらしく友達もいなかったので彼女にとって俺が初めての友達ということになる。
最初は俺が男だと見たときは顔が真っ赤でテンパってたというのが印象に残っている。さぞ恥ずかしがり屋だったんだろうな。テンパりすぎてベッドから落ちそうになったが五歳児とは思えない俺の身体能力でスライディングキャッチして床への落下を防いだ。その時のどかは顔が兎に角トマトってレベルの真っ赤になってて熱が出てしまい大変な事が起きてしまった。まぁ、看護師さん呼び出しボタンを押してすぐに対処できたから良かった。
後でお母さんに呼び出されて「零斗!貴方はイケメンなんだから、少しは行動を慎むようにしなさい!のどかちゃんだったから良かったけど、他の人にやったら一瞬で食べられちゃうわよ!」と怒られました。いやたかがお姫様だっこされるくらいで熱を出すのはと言おうとしたが余計にややこしくなりそうなので黙って説教を受け続けました。
それからというもの週に一回か二回くらいのどかのお見舞い行って楽しく話したりゲームを見せたりなど遊んでいくにつれて仲良くなっていた。ただ、俺と対面する時は赤くなるのは変わらないが…
「零斗、着いたわよ。」
「うん」
過去話をしていたらいつの間にか病院へ着いた。乗ってきた車を駐車場に停めて中へ入っていく。
「零斗?何度も言うけど中に入ったら絶対に他の女の人と目を合わせてはだめよ。何か聞こえても無視しなさい」
「分かってるって」
母さんの言う通りここからは何が聞こえても無視しなければならない。何故かって?ここが
いつものように受付を済ませる母、そんな中
「ねぇ、ちょっと見て!男の子よ!」「しかも将来、イケメンになる事間違いなしっていうくらいの可愛い子」「や、やばい///みてたら火照ってきちゃった///」「ジュルリ…」「あのお尻柔らかそう///」「大きくなったら一発ヤってみたいわ~///」
……………何か聞こえるが何も聞こえない。繰り返す何も聞こえない。そう心に吹きかけながら母と一緒にのどかの病室まで移動する。
◆
◆
◆
◆
のどかのいる病室の前まで来た。母は途中、のどかママと合流して会話している為俺が先に着いた。元気だろうか?そう思いながら病室のドアを開けた。
「こんにちは~」
「は~い…………れいとくん!?れれれれれれれ、れいときゅん!?///」
相変わらず俺と目が合えば緊張し噛んでる。かわええな~
ベッドでの上に上体を起こし、握っていた布団で赤くなっている自分の顔を隠す。髪はマゼンタのショートカットで右側に黄色のピンを二つしている花寺のどか。
「それまだなおらないの?」
「だ、だってれいと君、男の子だし///」
まぁ、緊張するのは仕方ないか。この世界の女性は男性を目の当たりにすれば大抵飛び掛かるか、失神するか幾つかのケースに分かれて発作を起こすからな。
「今日もS〇itch持ってきたから遊ぶ?」
「もももも勿論!!ヤるに決まってるよ!」
何か文字に違和感を感じるが気にしないでおこう。
俺とのどかは楽しくs〇itchのコントローラーを持ってス〇ブラをプレイし始める。遊んでる時のどかがゲームをやってるときの俺の顔を今にも食べたそうな顔でずっと見ていたが、いつものことなので気にしない。
と言うか幼女とは思えない程の言葉使ってた気がする。
今思えば見てたプリキュアは無印からハートキャッチプリキュアまでだったわ
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