ひぐらし圭一 カップリング ハーレム (時正)
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梨圭 圭一が記憶を引き継ぎ続けてたら

あぁ、またダメだった。

あと一歩まで行けたのに、圭一は私を庇って鷹野に撃たれてしまった。

あと少しだった!!あと少しで・・・私が気を緩めなければ、圭一は撃たれなかった。

「りかちゃん・・・ごめん」

圭一は、私に謝ってくる。

「違うのです!!私が、私のせいで!!!」

鷹野は見下すように微笑み、私たちのやり取りを見守っている。

「ちくしょう・・あと少しだったのに・・・ゴフッ」

「圭一!」

圭一の口から血が溢れ出す。

「はぁ・・・はぁ・・・こん・どは・・・必ず・・・こんなうんめいを・・・かえて」

圭一は、今にも落ちてしまいそうなほど弱弱しく私の頭をなでる。

「りか・・・ちゃん・き・・みを・・・すくっ・・て・・・みせ」

「みん・・なを・・・こんな・くそっ・・・たれな・・・うんめいから」

「!?・・・圭一?」

圭一は記憶がある?前の世界の記憶が?

「な・・・に・・いっ・・・てるか・・わっかんねー・よな?」

圭一は、私が訳が分からなくて驚いていると思ったのだろう、微笑みながら言う。

「ごめ・・・ん・・・な」

私の頭から圭一の手が落ちる。

私は、圭一の手が落ちる前に掴み、圭一に声をかける。

「圭一?圭一!?」

圭一の瞳からは少しずつ生気が失われていく。

「ダメ!ダメよ!!死なないでけいいちぃ!!」

圭一の瞳は瞳孔が開き切り、手から完全に力が失われていた。

「あぁ・・・あぁぁぁぁっぁ!!」

私はただ叫ぶ、圭一の熱を感じない手を握り鷹野のことを忘れ、ただ叫び続けた。

「フフフ・・・ハハハ・・・アハハハ 死んじゃったわね?りかちゃん」

「殺すなら殺しなさい!!」

「あらぁ、いいの?」

「圭一がいない世界なんて意味がないのよ!けどただ殺すんじゃなくて、苦しめて殺しなさい!!」

「なんですって?」

「私は貴女を忘れない!!次こそは貴女を倒すために!!!」

「はぁ?あなた何言ってるのよ?まぁいいわ・・・惨たらしく!苦しめて!!殺してあげるわ!!!」

私は殺された、惨たらしく、苦しめられて。

けど、忘れることは決して無くなった。

さぁ、新しい世界を始めましょう。

 

 

 

 

 

 

 

「ここは?そう、戻ってきたのね」

綿流しの夜の前に戻ってきた私は、記憶を呼び起こす。

大丈夫、覚えている。私は鷹野を許さない!!

そう思っていると、声をかけられた。

「リカ、起きたのですか?」

その声に声の主に私は驚いた。

なぜってそれは、実体のないはずの羽入が生身の体で私を見つめていたから。

「は・・にゅう?」

「そうなのですよりか!!あうっ!」

「どうして?だって貴女は」

「実体がないはず、ですか?」

「そうよ!?どうして?」

「分からないのです、ただ言えることはリカの、皆の諦めない思いが奇跡を起こしたのですよ!あぅ!!」

「な!?そう・・・この世界の情報を教えて、圭一が居れば必ず運命に打ち勝てる!!」

「りかぁ・・・それが」

「なに?どうしたのよ羽入」

「この世界の圭一は雛見沢にいないのです」

「どういうことよ!?」

「この世界の圭一は通り魔事件を起こさなかったので、雛見沢に来る必要がないのですよ」

「そんな・・・圭一が居なければ無理よ・・・」

「リカ!違うのです!!リカは忘れてしまったのですか?」

「忘れた?」

「圭一が教えてくれたことを」

圭一が教えてくれたこと。

『リカちゃん、運命なんて簡単に変えられるんだ!!』

そうよ、圭一は教えてくれた。運命は簡単に変えられることを、信じる力が運命をも打ち破ることを!!

それに圭一はほかの世界の記憶を持っていた、辛かったはず、苦しかったはず。

だって、私と違って圭一は相談できる相手が、共有できる相手が居なかった。

それでも戦ったんだ!一人ですべてを背負って!!なら私は諦めない。

圭一が居なくても私は戦う!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うふふ・・・残念ねぇリカちゃん?」

あと少しまでのところまで行けたのに、あと一歩足りなかった。

今私たちは鷹野に山の奥で銃を突きつけられていた。

「リカちゃん下がって!!」

魅音が私を守るために前に出て手を広げる。

「みぃちゃん!」

「お姉!!」

「魅音さん!」

「魅音!!」

「魅音!ダメなのです!!」

「みぃ!!!」

私達が叫ぶ、そしてそれを見ていやらしく笑う鷹野。

「ダメよぉ・・・魅音ちゃん?そんなことしたって・・・むぅだぁ!!どうせ全員殺すんだから!!!」

悟史が鷹野を睨みつけ、すぐにでも飛び出してしまいそうだが、詩音が悟史の手を握り止める。

「それでも私の命で!!皆の時間を延ばせるのなら私は構わない!!!」

「助けなんて来ないのに?」

「さぁね・・・でも、あんたの銃の弾は減らせる!!」

「そう・・・じゃあ・何発まで耐えられるかしら?」

鷹野の指が引き金を引くその瞬間、乾いた音が鳴った。

「きゃ!?」

鷹野の手に何かが当たったのか鷹野は銃を落としてしまい、銃を握っていた手を抑えていた。

「何が!?」

「あぶねぇ・・・あと少し遅けりゃあ魅音が死んじまうところだった」

この声は!!圭一!?どうして?

「あなた何者?どうしてここが」

「前原さん!!協力感謝します!機動隊の皆さん逮捕してください!!!」

圭一の後ろから大石と機動隊、赤坂が来た。

「山狗に邪魔をされてリカちゃん達を孤立させてしまった、すまない」

赤坂は私たちに頭を下げて謝る。

「いいですよ!!こうやって助けに来てくれたんですから!!!」

魅音が慌てて赤坂に話しかける。

「大丈夫か?」

圭一が私たちに話しかける。

「君のおかげで助かったよー、ありがとう」

魅音に続いてみんなが話しかけるが、誰も圭一のことは覚えていないために初対面の人間として話す、そんな仲間たちの言葉に圭一は一瞬顔を歪めすぐに笑顔を作る。

 

 

事件後圭一を追って私は山の中に入っていく。

「あぁ・・・ああああ」

鳴き声が聞こえる。

「やっと、やっと終わったんだ!!誰も死なない!悟史もいなくならない!!もう・・・終わったんだ」

圭一、あなたが本当はいつから記憶を引き継いでいたのかはわからない、でも私たちを助けるために圭一は一人で戦い続け。

そして、みんなを救った。

「大丈夫・・・大丈夫・・・誰も死なない・・・誰も・・・誰も」

圭一は木を殴る、誰からも覚えられていないことがどんなに辛いことか私は知っている。

私は、泣き続ける圭一の背中に抱き着く。

「!?リカちゃん?」

「圭一、よく頑張ったのです」

「誰も覚えていなくても、僕は覚えているのです。圭一がみんなのために戦ってくれたことを、約束を守ってくれたことを」

「リカ・・・ちゃんも?」

「ハイなのです、ぼくもちゃんと覚えているのですよ圭一」

圭一は膝をつき、私に抱き着きただただ泣き続け。そんな圭一を、私は頭をなで、優しく声をかけ続ける。

泣き止んだ圭一とこれからについて話し合う。

「圭一?思い出はこれから作ればいいんですよ?だってもうぼくたちは、運命を乗り越えたのだから」

「そう・・だなリカちゃん。ああ!そうだこれから作っていけばいいんだ!!!」

「圭一、ありがとう・・僕を、私をこの運命から救ってくれて」

「圭一」

「なんだ?リカちゃん」

「私は貴方が好き!私と共にこの手に入れた人生を歩んでいってほしい。だめ・・・ですか?」

「俺はリカちゃんが好きだ!だから俺と一緒に生きてほしい!!」

「はい!!!」

それから私たちは魅音たちが探しに来るまで、手をつなぎこれからの二人のことを話し合い続けた。




文才ないのに難しいことしようとしたから、わけわからない内容になった。
ごめんなさい。


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大人化編 1 レナの後悔

いつもの部活メンバーでの部活帰りに起きた不思議な事件。

 

「ぐわぁ!!なんでまた俺がこんなめに~!!!」

 

罰ゲームに負けた圭一は、スク水スカートにネコミミシッポという即通報案件の格好をして、みんなと一緒に帰っていた。

 

「はう~圭一君かぁいいよ~」

「おーほっほっほっほ!!ブザマですわね圭一さん」

「圭一は、かわいそかわいそなのですよ。にぱー」

「あうあうあうー。圭一がかわいそううなのです」

「じゃああなたが着る?羽入」

「はうっ!いっ嫌なのです!!」

「ちくしょう!!なぜだー!なぜ勝てない!!」

「あっはっはー!圭ちゃん分かりやすすぎるんだよ」

「ええ、お姉の言う通りです」

 

そんなたわいのない話をしていると。

レナが鞄から古ぼけた手鏡を取り出しみんなに見せた。

 

「みんな見てー、昨日宝探ししていたら見つけたの」

「なんだ?すごいぼろっちい鏡だな」

「ぼろっちくないよー」

レナは圭一の言葉に不満そうに頬を膨らます。

「わりいわりい、でもそれがどうしたんだ?」

「あのね。この鏡に自分を映すと大人になった姿が見えるの」

「まじか!?」

「これって昔、羽入ちゃんが作ったってやつの一つなんじゃないかな?」

 

レナは鏡を羽入に見せる。

 

「あう~よく覚えていないのです。た

だ、鏡関係の奴は何個かあったと思うのですよ」

「大人になった姿か~、おじさん想像できないな~」

「私はきっと悟史君と結婚していますよ」

「ぼくは、みぃやしぃのような大人になりたいのですよ」

 

梨花は、魅音と詩音の胸を見ながら言う。

 

「大丈夫ですわ、りか。わたくしたちはこれからですもの」

 

沙都子が梨花に話しかけるが。梨花は沙都子の胸を睨んでいた。

 

「レナの大人な姿か、どんなのなんだ?」

「ん~、なんでか悲しそうな顔をしてるんだ」

「悲しそう?なんでだ?」

「ん~なんでなんだろう」

 

未来のレナの表情について考えていると、突然鏡が輝きだして。レナを包んだ。

 

「レナ!!」

 

とっさにレナへと手を伸ばす圭一。

 

「ぐぅ!!」

 

鏡の光がさらに強くなり、目をつぶってしまう一同。

 

「羽入!何なのあれ!?」

「あうあうあう、思い出したのです!あれは、すべての世界の中で一番後悔を持っている、未来の自分を見ることができ」

「一時的に、その自分を憑依させて後悔を解消させてあげる道具なのです!!」

「すべての世界!?てことはもしかして今から来るのは」

「はい!おそらくレナだけが生き残ってしまった世界のレナなのです!!」

 

光がおさまり、レナが居た場所にいたのは大人の女性がいた。

 

「こ・・・こは・・・?」

「レナ・・・なのか?」

 

圭一は恐る恐るその女性に声をかける。

レナの面影のある女性は、自分の名前を呼んだ存在を見て。

目を見開き圭一の名を口にする

 

「えっ・・・圭・・・・・一くん?」

「レナ!!」

 

レナは目に涙を浮かべ、優しく、大切なものに触れるように圭一を抱きしめた。



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