Iの2のSAンダー!! (caose)
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一人じゃだめなら・・・。

 凝りもせずに新作登場!!(再来週に新作仮面ライダーが出るからな。)


 ここはとある倉持技研。

 そこではあらゆる科学者がISの開発とコアの解析に勤しんでいた。

 だが世の中には1%の・・・バカがいる。

 どんな場所にも存在する。

 そう・・・こいつのような。

 

 

 

 「・・・ふぁああ・・・やっと完成した。」

 科学者が日夜ISコアの解析に勤しんでいるにも関わらずこの男はあるシステムを

完成させて椅子の上で背伸びをしていた。

 紺色の髪。

 少し垂れ目な目つき。

 少し小さな眼鏡。

 薄汚れた白衣。

 こいつこそこの物語で重要な立ち位置である研究者『日室 哲』

 とあるOSが入ったヘッドギアを研究所所長に見せに行った。

 

 

 

 

 

 所長室。

 そこでは清潔な感じをしたスーツの男性がそこにいた。

 男の名は『倉持 瑞雄』(見た目は『ソードアートオンライン』に出てくる

『重村 徹大』)

 ここの所長なのだ。

 仕事している中秘書が通信してきた。

 「何だね?」

 『所長、日室 哲さんが所長に見せたいOSがあると言われてますが

どういたしますか?』

 そう聞くと彼はこう答えた。

 「良いだろう、通しなさい。」

 『分かりました。』

 

 

 

 

 そして暫くすると日室が室内に入った。

 「やあ、日室君。一体何だい?見せたいシステムとは?」

 倉持がそう聞くと日室はある物を出した。

 それは・・・。

 「これは・・・投影型のヘッドギアかい?」

 そう聞いた。

 見た感じはヘッドギアとゴーグルをつけ合わせた(見た目は

『ソードアートオンライン』に出てくる『アミュスフィア』)

 「そうです。こいつはISのパイロットの映像をリアルタイムで送信することが

出来るんです!」

 「然しこれを作って一体何をしようと言うのだ?」

 倉持はそう聞いた。

 今は第三世代システムである『マルチロックオンシステム』の完成が

急務ではないのかと聞くと日室はこう答えた。

 「まあ、確かにそうなんですがこいつはそのシステムに大きく

関わってるんです。」

 「?」

 倉持は何に関わってるのかと聞くと日室はヘッドギアを持ってこう答えた。

 「こいつにはISの視覚情報の他にもドローンと同じように遠距離操作が

出来るんですよ。」

 「元々第三世代の特徴は『脳のインターフェースを利用した疑似的単一能力

(ワンオフアビリティー)何ですが所長も知っての通りそれを使用する際には

武器によってですが途轍もない集中的を必要としており身動きできないという

欠点があるというのはご存じですよね?」

 「・・・そうだ、そしてそれを克服するための策を我々は持ち合わせて

いない。」

 倉持はそう言ってため息をついていた。

 何せ戦闘時にはISも徴収されるのだが動かないのでは的にされるだけだと思っているのだ。

 すると日室はヘッドギアを置いてこう言った。

「そこで、ドローン技術を応用して作ったこれでパイロットが

『マルチロックオンシステム』を操作している間にもう一人がこいつで操作をすれば・・・どうなると思います?」

 「!!そうか!そいつを使って操作すれば回避率は上がるだけではなく第三世代特有のデメリットを肩代わりすることが出来ると言う訳だな!!」

 「そう!その通りなんですがその・・・少し欠点がありまして。」

 日室はそう言いながら落ち込むと倉持はこう聞いた。

 「何だね?その欠点とは?」

 すると日室は言いづらそうにこう言った。

 「ええ、こいつを使うには『パイロットの脳波信号が90%以上

合致できる人間』。つまり家族か、恋人、最低でも7年以上一緒にいる

友達でなければ出来ないのです。」

 そう言うと倉持は少しウ~~むと言っていた。

 使用するにしても他人相手だと天文学的確率であるだけではなく他人であっても7年以上側にいる人間でなければいけないとなるととんでもなく困るのだ。

 すると日室はため息交じりでこう言った。

 「は~~~あ、このOSで『男性でもISが操縦できる』っつう触れ込みは難しそうだなあ。」

 そうぼやいていると倉持は・・・ぎらっと目を輝かせて日室に迫った。

 「ひいい!!」

 「今・・・何と言ったかね?」

 そう聞くと日室は少しビビりながらもこう答えた。

 「ええとですね・・・『触れ込みは難しそう』」

 「その前。」

 「え・・・『男性でもISが操縦出来る』・・・でしょうか?」

 「出来るのかね!?」

 「ええ、まあ・・・IS自身を操縦出来ないのならドローン技術を応用して

最終的には無人機でやるというのですが未だISは有人でしか動かせられませんからまだ何とも・・・。」

 そう言い終えるや否や倉持はある機体のパイロットの資料を日室に見せると

倉持はこう言った。

 「彼女にそのOSを使わせてみよう。」

 「ええ!ですけどこいつを使うには・・・。」

 日室はそう言うと倉持はこう続けた。

 「彼女には幼い時から一緒にいる幼馴染がいる。彼女の協力を促してもらえばデータが取れるんじゃないのかい?」

 そう聞くと日室はこう聞いた。

 「ええ・・・ですけど良いんですか?勝手に変更して?」

 然し倉持はこう言った。

 「構わん、全責任は私が取る。試作機にそのOSをインストールさせて

『マルチロックオンシステム』との同時使用を実験せよ。上手くいけば

我々にとって莫大な利益となるはずだ。」

 そう言うと日室はヘッドギアを持ってこう言って退出した。

 「では私は直ぐに整備室に掛け合ってきますので失礼します。」

 そう言って退出した後に倉持はこう言った。

 「これがISの変革の起爆剤となるか否か・・・試す価値がありそうだな。」

 そう言って倉持はある資料を見た。

 水色の内側にはねた髪。

 眼鏡を付けた少女。

 名前は『更識簪』と書かれていた。




 はてさてこのOSに降り注ぐのは光か影か?


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テストスタート。

 やっぱ何回かやったほうが良いね。


 其れから数日後

 「何だろうな?」

 少女、更識簪は車の中でそう言っていた。

 然も・・・。

 「本音、頼むから中でお菓子は程々にね?」

 「は~~~い。」

 この間延びした口調の目の細い少女、『布仏 本音』が隣でお菓子を

食べながらそう言った。

 何時もなら自分一人だけなのに今回は幼馴染である彼女も一緒だったのだ。

 「この間専用機乗りに選ばれたばかりなのになあ。」

 あのモンドグロッゾの後から選ばれただけにまだそんなに日が浅いのになあと

思っている中・・・着いてしまった。

 すると門の近くに紺色の髪をした男性がそこにいた。

 「誰だろう?」

 そう言いながら門の前で降りると男性がこう聞いた。

 「ええと、『更識簪』さんと『布仏 本音』ですよね?」

 「あ、はい。どちら様でしょうか?」

 簪がそう聞くと男性はこう答えた。

 「初めまして、俺は倉持技研『ソフトエンジニア』の日室 哲だ。」

 そう言うと日室はこう言った。

 「早速なんだけどそこの幼馴染さんにも手伝って欲しいことがあるんだけど

良いかな?」

  「「??」」

 それを聞いて何だと思いながら二人は中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『クロッシングリンク』?・・・何ですかそれは?」

 簪は聞きなれないこと言葉を聞いて何ですかと聞くと日室はあのヘッドギアを

見せて説明した。

 ・・・数分後。

 「・・・凄い!」

 簪はそれを聞いて驚いていた。

 第三世代の欠点の克服に加えて将来的にISの無人操縦と男性操縦者の

誕生と言った画期的なOSを聞いて胸がドキドキしていたのだが日室は

無論欠点も伝えたうえでこう聞いた。

 「正直言えば君たちは実験体と言っても過言ではない。危険も伴うし

最悪な事態にもなりかねないと思うが・・・それでもやるかい?」

 日室はそう聞くと簪は本音に聞いた。 

 「本音はどうしたい?」

 そう聞くと本音は眠たそうな顔でこう言った。

 「私は~~かんちゃんと~~一緒だったら~~良いよ~~♪」

 何ともまあ他力本願レベルなことを言っているなと思っていると

簪はこう言った。

 「日室さん。よろしくお願いします。」

 そう言うと日室は分かったと言ってこう言った。

 「それじゃあ・・・始めますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言って日室は簪をIS『打鉄』を置いてある場所へ、

本音はオペレータールームに連れて行った。

 「それじゃあ先ずは自分でやってみて。」

 『はい。』

 簪はそれを聞いて答えるとISを起動させた。

 先ずは一通りの動作に加えて回避動作等を自分一人でやらせた。

 「・・・中々だな。」

 日室はそう言って感心すると本音に向けてこう言った。

 「それじゃあ、布仏さん。こいつを頭に被せて。」

 「は~~~い。」

 そう言って本音は遅いスピードでヘッドギアを付けた。

 「それじゃあ・・・スタート!」

 日室はそう言ってシステムを起動させると本音の見る世界が・・・変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 『うわ~~お、かんちゃ~~ん。聞こえてる~~?』

 本音がそう聞くと簪はこう答えた。

 「うん、聞こえてるよ。それじゃあ・・・行くよ。」

 『O~~K~~。』

 そう言って簪はもう一度回避行動を行った。

 『かんちゃ~~ん、そこ右~~。』

 「うん」

 『次左ね~~。」

 「そこだね。」

 本音の言う事を先読みしつつ彼女のナビゲーション通りに進んだ。

 

 

 

 

 

 

 「いやあ、中々だねえ。」

 「あ、所長!」

 日室はそう言って所長の方に向けると倉持所長はこう言った。

 「いやはや、中々だね。IS操縦者の視覚情報を共有するだけではなく

万が一の際には・・・。」

 

 

 

 

 『かんちゃ~~ん、スト~~~ップ。』

 「アトトトト。」

 

 

 

 

 

 

 「オペレーターが一時的とはいえ操作できるとは。」

 倉持所長がそう言うと日室はこう答えた。

 「元々ISは宇宙での運用が大前提でしたからね。デブリの撤去に小惑星の探査、惑星の開拓等をする際に一人では限度がありますからね。

オペレーターとの二人三脚で任務を遂行させるという点においては一時的な

機体動作のクラックは必要悪ですよ。」

 そう言いながら日室はその光景を見ていた。

 すると倉持所長はある事を聞いた。

 「そう言えば思ったのだが全く初対面の人間に対してはどうするんだい?」

 いくら脳波が似通っていても無理なんじゃないのかと聞くと日室はこう答えた。

 「ああ、それはですね。簡単なテストをしてその動作がほぼ合致すれば

大丈夫なんですよ。」

 「その動作とは?」

 そう聞くと日室が出した答えは・・・。

 「手旗信号です。」

 「・・・それって『赤あげて、白上げて』の・・・あれかい?」

 「そう、あれです。予め別々の部屋でやらしておいて反応速度や脳波速度、

思考伝達速度を把握して90%以上のシンクロ率でそれが

成し遂げられるんですよ。幾ら兄弟でも違うですしね。」

 そう言いながら二人は簪と本音のテスト風景を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 「お疲れ様、どうだった?」

 そう聞くと簪はこう答えた。

 「・・・良かったです!前よりも反応が良かったし、回避率が前より

上がりました!!」 

 そう言いながら喜んでいるのを見て日室はそうかといって喜んだ。

 「それじゃあ、これからもテストを頼むわ。」

 「はい!!」

 簪は日室の言葉にそう答えた。

 そして二人は本音が待っている場所にへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその晩。

 日室は自室にてある設計図を見ていた。

 見たところISの設計図であるのだがそれと同時に何やら小型の戦闘機のようなデータがあった。

 そして日室はそれを見てこう言った。

 「さてと・・・こいつを如何開発するかなあ?」

 そう言いながら日室は後ろにある・・・未開発の機体を見た。

 配線がこれでもかと言うくらいに繋がれており何やら赤外線が幾つも

出ているかのような感じであった。

 そして日室はそれを見て・・・。

 「ま、何とかなるか。」

 そう言って部屋から出て行った。

 部屋から出て行った中にある計画書が書かれていた。

 『疑似的第四世代機『白銀』開発計画』と・・・。




 さあてと・・・次はどうなるのやら?


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まさかって・・・あるんかい!!

 世の中マサカなことが本当に起こるんだねえ。


 「あれから1年かあ。」

 日室はそう言いながらデータ整理をしていた。

 簪と本音の協力もあって「クロッシングリンク」は完成にこぎつけつつあり機体の完成と同時に終わるのだ。

 日室はそう思いながら製造中のIS、『打鉄弐型』の設計図を見ていた。

 武装の方は終わっているので後はOSの調整で終わると思っていたのだが・・・

世の中そう甘くはなかった。

 「?・・・電話。」

 日室は突如なり始めた固定式電話を見て何だと思って取るといきなり大声が

聞こえた。

 『日室ーー!!』

 「うわっと!何だよ一体!?」

 どうしたんだと言うと向こうにいる研究室が大声のままこう続けた。

 『何だよじゃねえよ!お前テレビ付けてるか!?』

 「いや、この研究室にテレビ何て代物ねえな。」

 そう言うと研究員はこう言った。

 『だったら早く食堂に行ってテレビ見てこい!!』

 良いなと言ってガチャッと切られた。

 「・・・何だ、一体?」

 そう言いながら日室は研究室から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 「おおい!こっちだこっち!!」

 「一体何だよ一体?」

 日室は何だと思いながらテレビを見ると・・・とんでもないワードが飛び出た。

 『ええ!今入った情報によればISを動かしたのは・・・・『織斑千冬』氏の弟、『織斑一夏』氏だそうです!!』

 「ぶふうううう!!」」

 それを聞いて日室は唾を飛ばした。

 「やっぱそうだよな!俺の聞き違いじゃなかったんだよな!!?」

 そう言うと日室は唾を拭きながらこう聞いた。

 「はあ!一体何がどうなってんだよ!?」

 「俺にも分からねえけどさ、これってすげえことだよなあおい!!」

 研究員の一人が熱く語っていると日室は少し考えて・・・こう言った。

 「悪いがおれ、これから予定があるからじゃ。」

 「お・・・おお。」

 日室は研究員にそう言って別れを告げると日室はそのまま研究室・・・

じゃなくて駐車場に行った。

 そして自分の車を出して・・・何処かにへと行った。

 

 

 

 

 

 

 

 「織斑一夏さん!ISを動かして何か一言!」

 「○○技研です!わが社に入社してみませんか!!」

 「うひゃああ・・・これはスゲエな。」

 日室は何と・・・織斑邸に来ていたのだ。

 野次馬根性なのかなと思っていると日室はその中に入って進んでいった。

 「悪いね、通るよ。」

 そう言いながら日室は進んでいきやっと家の出入り口に来たと思っていると

ある科学者がアホナことを・・言っていた。

 「是非君のサンプルを提供して人体実験させてくれないk!」

 「阿保かお前は?そんな事ストレートに言うんじゃねえ。」

 そう言いながら日室はその科学者を・・・蹴り飛ばした。

 「ぶぴぇ!!」

 「えええええ!!」

 少年はそれを見て驚いていると日室はその少年を見てこう聞いた。

 「君が・・・『織斑一夏』君?」

 「あ、はい・・・・貴方は?」

 少年、『織斑一夏』は誰かと聞くと日室はこう答えた。

 「俺は『倉持技研』プログラミング技師『日室 哲』だ。」

 そう言うと日室は一夏に・・・にゅっと近づいた。

 「ええと・・・何でしょうか?」

 一夏は何だと思っていると・・・日室は一夏に向けてこう言った。

 「それじゃあ悪いけど、今すぐガスの元栓止めて、電気止めて、数日分の着替えと携帯の充電器纏めてくれないかな?」

 「・・・・へ?」

 一夏はそれを聞いて頭に?を浮かばせると日室はこう続けた。

 「さあ!早く準備して!!『時は金なり』、時間は待ってくれねえぞ!!」

 「は、ハイイイイイイイ!!」

 一夏はいきなり大声でそう言われたので大急ぎで準備した。

 

 

 

 

 

 

 

 「ええと・・・これでいいよね?荷物は持っとくよ。」

 「あの・・・ええと・・・貴方は一体?」

 一夏は何事だと思っていると日室は突如一夏の・・・襟首掴んでこう言った。

 「さっさと・・・・・」

 「へ?」

 「入ってろ!!」

 「うおわあああ!!」

 一夏はいきなりの事で驚きながらも車の中に入ってしまった。

 そして日室が乗ると記者たちに向けてこう言った。

 「あんたらさ、仕事熱心なのは良いけど周りの事考えてよね?

駐車できねえからさ。」

 其れじゃあと言ってそのまま・・・走り去ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お前さあ、バカだとは思っていたけどここまでバカだったとはなあ・・。」

 研究員はそう言いながら日室を睨みつけていたが日室はどこ吹く風のように

お茶を飲みながらこう言った。

 「いやさ、いいじゃん?ヘッドハンティングだと思えばさ」

 「お前本当に1回死んでくれないかな!!」

 本気でと言いながら研究員が机を叩くと日室はこう続けた。

 「それにさ、あそこであと1か月近く家の中にぶち込ませるよりは

ここの方がセキュリティしっかりしてるしISの勉強させれるしな。」

 そう言うと研究員はこう言った。

 「お前なあ、あの子が入るって事はさ、IS作るってわけじゃん?」

 「そうだろうな、データ取りの為に。」

 そう言うと研究員はこう続けた。

 「そうなるとさ、仮にここで作るともなれば今作っている『打鉄弐型』の

製造が出来なくなるんだぞ?スタッフが少ないままでどうするのさおい?」

 そう言うと日室はニヤリと笑いながらこう言った。

 「おいおい、俺が考え無しであんな奇行をやったと思っているのかよ?」

 心外だなというが研究員は日室に向けてこう言った。

 「ああ、結構って言うか滅茶苦茶そう思ってる。」

 そう言いながら研究員はコーヒーを飲んでいるととある設計図を見せた。

 「・・・こいつは?」

 「今俺が考えてるISの設計図。」

 そう言って研究員がそれを読んでいて暫くすると・・・阿保を見るような目で

こう言った。

 「・・・お前、気は確かか?」

 「ああ、確かだと言うか今作ってる。」

 一人でコツコツとなと言っていると・・・コーヒーを吹きかけられた。

 「うわ!汚ねえ!?」

 「何やってんだお前!!」

 何時からやってたんだと言うと日室はしれっとこう言った。

 「ええと、『クロッシングリンク』を作っていた時だから去年ぐらいかな。」

 パーツは旧式や失敗した機体から拝借しながらだけどなと話しているが研究員はとうとう頭を抱えてこう言った。

 「お前本当に・・・開発バカだよなあ。」

 あいつと同じでと言って項垂れていると日室はこう言って締めた。

 「それじゃあ俺はちょっとやらなければいけない事が増えたから。」

 「『織斑一夏』君の事かい?」

 日室の発言に対して研究員がそう聞くと日室はこう答えた。

 「いや、お前に呼ばれる前に一夏君を使って脳波データ取らせてるの。」

 「それ人体実験となんも変わんねえだろ!!」

 そう言うと日室はちちちちと鳴らしながらこう言った。

 「違う違う。俺はあの子の『クロッシングリンク』のパートナーを探すためにやってんのさ。去年からやってるだろ?」

 「ああ、あれか。」

 研究員はそう言ってそれを思い出していると日室はこう続けた。

 「まあ、もし見つかればそれで良しで所長に話すしいなかったらいなかったで

別の奴を検討すればいいもんな。」

 アハハハッハと笑っているのを見て研究員はこう言った。

 「・・・こりゃあ駄目だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 日室は研究員と別れた後自室にあるパソコンを付けた。

 簡易的に受けさせた脳波信号を元に適合できる人間を

ピックアップさせているのだ。

 まあ・・・いないだろうなと思って日室は冷蔵庫からオレンジジュースを出して飲もうとすると・・・パソコンから・・・信号が出たこう書かれていた。

 『脳波適合率・・・98%』

 「ぶふうううう!!」

 今回弐度目の唾吹きである。(ちゃんと電化製品には害がないように床に

ぶちかました。)

 「ゲホゲホ!!マジで!!??」

 日室はまさかと思いながらもその人間のデータを見た後に所長に電話を繋げて

こう言った。

 「もしもし!所長でしょうか!!緊急案件に伴い今すぐに準備してください!」

 「ええ・・・今すぐにです!!!」

 そう言いながら日室はそのまま部屋から出て行った。

 パソコンに映っていたのは・・・銀髪の目つきの鋭い・・・少女であった。




 次回はやっと・・・ヒロイン出せそうだなあ。


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怒らせたら・・・殺される。

 後ろの正面・・だあれ?
 ①髪の長い女。
 ②両手が刃物の男性。
 ③親(両方)
 ・・・どっちがイヤ?


「一夏ーーー!!!」

 何やら女性の声が凄く館内に響いていた。

 「あれ・・・誰か来る予定あったっけ?」

 日室はそう言いながら出かける準備をしていた。

 何せ急であるため所長と一緒に直ぐに出なければいけなかったのだ。

 すると・・・声が聞こえた。

 「おお、千冬じゃないの?どうした・・・・!」

 「一夏は何処だあああ!!!」

 「何だかどんどんと近づいて・・・来てるな。」

 まさかなと思いながらも扉を開けて見てみるとそこにいたのは・・・・。

 「うにゃ~~~ん。」

 「『篝火』!!!」

 伸びきっているウエーブにした髪の女性と・・・・。

 「・・・貴様かあ・・・・!!」

 「うわああお・・・『織斑千冬』かよ・・・。」

 世界的に有名な女性IS操縦者にして『ブリュンヒルデ』の『織斑千冬』が・・・

篝火の首根っこをとっ捕まえたまま・・・こちらを・・・・般若の如き表情で・・・見ていた。

 「一夏は・・・何処だあ・・・?」

 「・・・・(怖えええええ!!!)」

 日室は千冬の顔を見てそう思いながら・・・後ろに下がろうとすると・・・。

 すうう・・・。

 ずいずい。

 すすす・・・・

 ずずずず・・・

 「最後通告だあ・・・・。」

 「(今後ろ振り向いたら・・・喰われる!!)」

 日室は千冬を見てまるで熊を見ている(まあ・・・分からないわけでもないが)

かのような状況でそう思っていた。

 「一夏は・・・何処だあ?」

 「(ヤバい、閻魔大王だってはだしで逃げるわ。)」

 日室はそう思いながら・・・走馬灯の準備しようかと思っていると・・・。

 「あれ、千冬姉?どうしたのこんな所で??」

 「(一夏く~~~~ん!!何出てんのこんな時にいイイイイイ!!)」

 日室は\(^o^)/オワタと思いながら目を瞑るが・・・何も来なかった。

 「・・・・あれ?」

 どうしたんだろうと思って目を開けると・・・篝火がいるだけであった。

 「?」

 そして後ろを振り向くと・・・。

 「一夏、大丈夫か!!何もされてないか!!!どこか痛い所はないか!!?」

 「うん、大丈夫だよ千冬姉。ちょっと『手旗信号』させられただけだけど

何もされなかったよ。」

 「そうか!そうか!!」

 千冬はそれを聞いて納得している中丁度・・・所長が現れた。

 「日室君?早く行くよーー。」

 「あ、はい!!」

 日室は早めに逃げようと思って向かおうとすると・・・殺気を感じた。

 「・・・おい・・・・」 

 「ひいい!!」

 日室はそれを聞いて恐怖しながら後ろを振り向くとそこには・・・。

 「待てやごらあああああ!!」

 「ヒャアアアアアアアアア!!!!」

 そこから日室の意識は・・・途絶えてしまった。

 ああ、因みにある少女の話し合いは所長が一人でやってくれたようです。

 ・・・感謝しかありません。




 そして残ったのは・・・赤い血だまりだけでした。


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そして・・・全ての始まりへ。

 やっと・・・ヒロイン出せた。


「おおお・・・痛ててててて。」

 「そりゃあ痛ぇわな。」

 日室は現在研究員によって左頬に出来た・・・瘤のような物が出来たいたところに湿布を張っていた。

 千冬によって作られたそれは誰が見ても・・・痛々しいものである。

 「それにしてもあそこまでぶん殴るかよ?こっちは保護したのによ?」

 「いや・・・どう見てもあれは拉致にしか見えねえよ。」

 研究員はそう言いながら救急箱を閉めると・・・声が聞こえた。

 「おや、大丈夫かい?」

 「「所長!!」」

 二人は後ろにいる所長を見て立ち上がろうとすると倉持所長は手を突き出してこう言った。

 「ああ、良いよ。こっちは気にしないでいいからゆっくりしてって。」

 そう言うと日室はある事を聞いた。

 「それで所長・・・彼女は何と・・・?」

 日室がそう聞くと倉持所長はこう答えた。

 「ああ、学費とかはこっちで持つことと取敢えずはお互い顔を合わせることで合意してくれたよ。」

 「何処のお見合いですかそれ?」

 日室は倉持所長の言葉に対してそうツッコミを入れた。

 「まあ、兎に角明日会う事になっているから織斑君には」

 「ああ、止めたほうが良いですよ?今姉がいるから。」

 言うのは直前で良いでしょうと言った。

 「ああ、千冬君も来ていたのか?・・・それならやめておこう。」

 命惜しいしねと言うと二人も同意した。

 「それじゃあ次に明日織斑君のISについて会議することになっているんだが」

 そう言うと日室は所長にある資料を手渡してこう言った。

 「所長!自分が今作っている奴ですがどうぞ!!」

 「うん?」

 倉持所長はそれを手に取って1頁ずつ・・・読んでいき読み終えると・・・

ニヤリと笑ってこう言った。

 「これ・・・良いね。」

 「でしょう!でしょう!!」

 「・・・・ええええええ。」

 倉持所長と日室のやり取りを見て研究員はこう思っていた。

 「(似たもの同士か・・・)」

 そして倉持所長はこう伝えた。

 「よし、それじゃあスタッフを呼んで急ぎ完成させよう!」

 「ええ、でも『打鉄弐型』はどうするんですか!?」

 そう聞くと倉持所長はこう返した。

 「うむ、この機体は側とOSは準備しているから直ぐに完成できるだろうから

こっちを集中的にやれば徹夜で仕上げられるから大丈夫だろう。」

 「それじゃあ直ぐに準備してきます!!」

 「頼んだよ~~。」

 倉持所長はそう言って日室を見送っていくと研究員を見てこう言った。

 「さてと、君はスタッフを集めて・・・仕事しなさい。」

 「は・・・・ハイイイイイイイ!!!」

 無論研究員も日室に続いて走っていった。

 それから総動員してやったことが功を奏したのかどうか分からないが・・・

完成することが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 「やっと・・・終わった(*´Д`*)。」

 「本当に・・・今日中で・・・・終わったよ。」

 全員呆然としながらその機体を見ていた。

 幾ら機体を開発していたからってまさかここまで早く終わるとは

思っていなかったのだ。 

 そして倉持所長はこう言った。

 「後はコアを入れれば終了だ。なじむまでには、2週間かかるから

それまでの間は一夏君の機体は『打鉄』を使わせよう。」

 「今日はよく頑張ったね。それじゃあ解散。」

 『『『『『ハアい。』』』』』

 全員そう言って別れた。

 すると日室はもう一度その機体を見た。

 角ばっているがするりとした形状。

 両腕に搭載されている小型の盾。

 アンロックユニットに付いている飛行機のような翼。

 「良かったな。・・・『白銀』」

 日室はそう言って部屋から立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして次の日。

 「・・・ここが・・・『倉持技研』か。」

 そう言いながらある少女は荷物を持って研究所の前に来ていた。

 腰まであるかのような長い銀髪。

 鋭い目つき。

 目元にある隈。

 然し突出しているのはそこではなく・・・胸部であった。

 どう考えても同い年にしては溢れんばかりの胸部を持っており先ほどから

揺れていたのだ。

 そして彼女は扉の前に着くとこう言った。

 「あのう、昨日ここに来てくれるように言われた者なんですが・・・

誰かいらっしゃいますか?」

 すると何処からか・・・声が聞こえた。

 『ああ、君が。入って入って。』

 その声と同時に扉が開くと彼女は中に入った。

 「お邪魔します。」

 そう言って中に入ると待っていた日室がこう自己紹介した。

 「初めまして、俺が『倉持技研』のプログラミング技師『日室 哲』だ。」

 そう言うと日室もその彼女を見てこう言った。

 「へえ君がねえ・・・。名前は?」

 そう聞くと彼女はこう答えた。

 「あ、はい・・・初めまして。」

 彼女は頭を下げた後にこう自己紹介した。

 「『世良学園中等部3年会計『白好 閃光』と申します。」

 「宜しくお願いいたします!!」

 そう言うと日室はそれを見てこう言った。

 「うん、宜しくね。それじゃあ・・・行こうか?」

 「はい!」

 日室はそう言って彼女、『白好 閃光』を案内させた。

 

 

 

 

 

 

 「ここだよ。」

 「ここ・・・ですか?」

 『白好 閃光』は『応接室』と書かれた部屋に連れて行くと日室は中にいる人間に向けてこう言った。

 「おおい、着いたぞお。」

 そう言って部屋の扉を開けた。

 そんな中で日室は閃光に向けてこう言った。

 「一つ言うが・・・驚くなよ?」

 そして開けた先にいたのは・・・・。

 「え・・・?」

 「『織斑 一夏』・・・・さん?」

 お互い( ゚д゚)ポカーンとした表情で見合っていた。 

 これがファーストコンタクト。

 ここからが・・・物語の始まりだと知る物は・・・誰もいない。




 そして・・・ここからが本当の・・・始まり。


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見合って聞いて。

 第一印象は大事だよ。


「それじゃあまあ、ニュースで知ってっから一夏は良いとして君の紹介を頼む。」

 日室はそう言って閃光に自己紹介するように頼んだ。

 「あ・・・はい!初めまして私は『世良学園中等部三年会計、『白好 閃光』と

申します!!」

 一夏に向けてそう言うと一夏も立ち上がってこう言った。

 「は、初めまして!『織斑一夏』と言います!!」

 そう言うとそれを見ていた日室はこう思っていた。

 「(・・・完全に・・・お見合いだな。)」

 そういう光景だなと思いながら日室はこう言った。

 「それじゃあ顔見せは済んだから教えようか?・・・君たちが逢う理由を・・・」

 それを聞いた二人はごくりと・・・唾を飲んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 「とまあ、そういう理由だけど何か質問ある?」

 日室がそう言うと二人は・・・ポカーンとしながらこう聞いた。

 「ええと・・・つまり・・・。」

 「私達の脳波が・・・規定値越えだという理由で・・・ですか?」

 「そ、だから二人にはコンビとしてISを動かして貰いたいんだけど・・・?」

 駄目かなと聞いて見ると一夏はこう答えた。

 「聞きたいことがあるんですが?」

 「?・・・何だい」

 一夏の言葉に何だと思って聞いてみると一夏はこう聞いた。

 「その力で俺は・・・家族を守れますか?」

 そう聞いた。

 その言葉と意志、表情が真剣だったのだが日室はこう答えた。

 「確かに力があれば守れるものはあるけど・・・それだけじゃあ無理だね。」

 「!!どうしてですか、力さえあれば!!」

 「一夏君、力と言うのは所詮手段の一つにしか過ぎないんだよ。」

 「・・・手段・・・」

 「大切なのは・・・君の心がそう願い、そしてそれに相応しいかを努力して証明しなければいけないんだ。」

 「その為に君は強くなって証明しなければいけないんだ。」

 良いねと言うと一夏は少し考えていた。

 力だけじゃあ駄目だと言われじゃあ何だったら良いんだと思っていると・・・

日室はこう続けた。

 「そしてその為にも彼女と共に強くなりなさい。そうすれば答えは自ずと

分かるはずだ。」

 そう締めくくると日室は立ち上がってこう言った。

 「それじゃあ君はこれからISに乗ることになるから準備しておいてね。

閃光さんは俺と一緒に別室ね。」

 そう言って日室が出て言った後二人も出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「こんなもんかなあ?」

 一夏は着替え室でISスーツに着替えていた。

 ストレートアームモデルをベースにいたタイプらしく幾つか小さな機械が

付けられていた。

 そして部屋から出て行った広い所に入るとそこにあったのは・・・。

 「これって・・・・」

 『そ、君が当面の間使うIS、『打鉄』だよ。』

 一夏の言葉に対して日室がそう答えた。

 一夏は取り合えず装着すると日室から通信が来た。

 『それじゃあ君の相手なんだけど・・・死なないでね?』

 「え?」

 日室の言葉に対して一夏は何でと思うが・・・その理由がすぐに分かった。

 目の前にある扉が開いて出てきたのは・・・・。

 「・・・千冬・・・姉・・・・?」

 「ああ、そうだ。」

 同じ機体に乗っている千冬であった。

 「な、何で千冬姉が!?」

 一夏がそう聞くと千冬はこう答えた。

 「ああ、お前昨日乗った時満足に試合してなかったろう?」

 「ああ、うん・・・まさか・・・?」

 一夏はまさかと思って顔を青くすると千冬は・・・ニヤリと悪魔のような笑みを浮かべてこう言った。

 「そうだ、お前を私が見定めるがああ大丈夫だ・・・死なない様に

痛めつけてやるから。」

 「イヤアアアアアアアア(*´Д`*)!!!!」

 一夏はもう死んだと思うような形相でそういう中で・・・新たに通信が

聞こえた。

 『織斑・・・さん、聞こえるか?』

 「ええと・・・閃光・・・さん?」

 一夏がそう聞くと閃光がこう答えた。

 『貴方の相棒として今後指示することになったが・・・一つだけ言う。』

 『我々は間違いなく負ける。』

 「ですよねえ。」

 一夏は閃光の言葉に対してそりゃあそうだと言うと閃光はこう続けた。

 『だが只では負けません。』

 「え?」

 『精一杯指示して・・・一緒に強くなりましょう』

 「あ・・・・はい!」

 一夏も閃光の言葉に対して同意すると一夏は武器を構えた。

 「ほう、覚悟は出来たようだな。」

 「ああ・・・俺は・・・いや、俺達はあんたに勝つ!」

 一夏はそう言って千冬に剣を向けてそう言うと千冬は・・・こう返した。

 「良しそれならば・・・コロソウ。」

 「え、ちょっと待ってよ千冬姉!なんか怖い言葉が」 

 『それじゃあスタート。』

 「え、もう!?」

 「逝くぞーーー!!!」

 「ウワアアアアアアア!!」

 ・・・結果はまあ、分かり切ってるがね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まあ、こんなもんだろうね。」

 日室はそう言いながら伸び切っている一夏を見てこう言った。

 「まだまだ実力不足だな。体を動かして剣の勘を取り戻させないと話にも

なりません。」

 一方の千冬は涼しげな顔でそう言った後にこう続けた。

 「まあ、あいつは私の弟ですから大丈夫でしょう。」

 「それって只の弟自慢でしょ?」

 日室は笑いながら千冬の言葉を返した。

 流石にバツが悪いのかどうか分からないがフンと言った後にこう言った。

 「それじゃあ一夏の事をよろしくお願いします。」

 「大丈夫ですよ、『月月火水木金金』並みに鍛えさせますから。」

 用は休みなしでと言っているので千冬は笑いながらそうかと言って出て行った。

 そして伸びきっている一夏と隣で団扇を仰がせている閃光に向かって

こう言った。

 「それじゃあ一夏君と閃光さんはこれから泊まる部屋に案内するね。

そこで一夏君はISについて勉強させるから。」

 そう言って日室は二人を案内していった。

 

 

 

 

 

 

 「ここだよ。」

 日室はそう言って二人に鍵を渡した。

 「食堂は何時でも空いてるから何時でも使ってね。風呂はないけどシャワー室があるから部屋ではそれ使ってね。」

 「ああ、それとこれが重要なんだけど良いかな?」

 「「??」」

 日室の言葉に対して二人は何だと思っていると日室は1拍子置いて

二人に向かって・・・こう告げた。

 「二人ともここで共同生活してもらうから。」

 それを聞いた二人は少し間をおいて・・・・。

 「「えええええええええええ!!」」

 驚いたそうだ。




 次回はどうなる事やら。


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お互いを知って・・・。

 お互い知り合ってこそ戦える。


「ちょ、ちょっと待って下さいよ!日室さん!!」

 一夏はそれを聞いて日室に向けてそう言うと日室はと言うと・・・。

 「ん?何かな??」

 頭を傾げてそう言うと閃光がこう言った。

 「可笑しくないでしょうか日室さん!男女一つ屋根の下で暮らすって

そう言うのって・・・可笑しくないでしょうか!!?」

 閃光はまあ正に常識的な事を言っているなと思っていると日室はこう返した。

 「いや、お前ら出会ってまだ1日しか経ってないだろ?これからあと1か月半の中で『クロッシングリンク』をちゃんとするには少々悪いが同棲擬きさせて

お互いの長所、短所を見極めないといけないだろうが?」

 そう言われて二人は少し気まずくなるがこう続けた。

 「それにお前ら千冬さんに一太刀も与えられなかったろう?先ずはお互いの長所、短所、得意な武術とかを聞いてマスターしてそれから・・・。」

 後半グチグチと文句たらたらと言われてしまって然も正論だと言うので質が悪い。

 そして言い終えた後に日室はこう締めくくった。

 「それじゃあ後は若い者同士でなあ。」

 そう言いながら日室は立ち去って行った。

 そして暫くして・・・。

 「・・・入るか?」

 「・・・そうだな。」

 二人はそう言って入って見ると・・・。

 「「・・・・いやいやちょっと待てええええ!!!」」

 そう言って二人は部屋から出て行ったが何で出て行ったのかと言うと・・・。

 ベッドが一つに対して枕二つという・・・ラブホかと言う感じであったのだ。

 

 

 

 

 

 

 無論二人は日室に向けてもう反論するも日室はこう言った。

 「いや、無理だろ?あの部屋狭いんだから二人用にはないんだし机二つあるだけまだマシだろ?」

 暴論紛いに言われても何とかしようとするも・・・駄目であった。

 そして二人は仕方なく考えることにした。

 ・・・どうやって寝るのかを。

 「・・・それじゃあ今後どうするか考える・・・・か?」

 「・・・ああ・・・そうだな。」

 一夏と閃光はお互いベッドの上で正座しながらそう言っていた。

 ここに日室がいれば間違いなくこう言うであろう。

 「・・・・初夜か。」

 そう言うのは間違いないようだ。

 そして暫くして・・・・。

 「・・・ええと」

 「あ、ひゃい!?」

 一夏が何か言おうとすると閃光が驚いて噛んでしまった。

 すると一夏はこう言った。

 「取敢えずさ、何か言わねえ?」

 「あ・・・ああ・・・・そうだな。」

 一夏の提案に合わせて閃光もそう言った。

 「取敢えず俺の趣味は料理と・・・その他諸々かな。」

 「わ、私の趣味はそうだなあ・・・戦闘系のロールプレイングゲーム辺りが

好きだな。それと柔道も少々嗜んでいる。」

 「へえそうなんだ、俺も武道は心得てるぜ。『篠ノ之流』って言う剣道、

格闘系の受けてるな。・・・最近はしてないけど。」

 「ふむ、ならばお互い習い合って見ないか?そうすれば何とか出来るかも

しれないな。」

 「そう言えばお前・・・料理できるそうだが・・・何を作れるんだ?」

 閃光はそう聞くと一夏はこう答えた。

 「ううん、そうだなあ・・・取り合えずはジャンルは絞ってねえな。

何か好きなもんあるのか?」

 そう聞くと閃光はこう答えた。

 「私はその・・・・『チョコレートパフェ』が好きだな。」

 少し恥ずかしながらそう言うと一夏はこうも聞いた。

 「そういやさ、・・・ええと、『白好』さん」

 「閃光で良い。私も一夏と呼ぼうと思っている。お互いこれから世話に

なるんだからな。」

 閃光は一夏の言葉を聞いてそう言うと一夏もそれに従おうと考えた。

 「それじゃあ閃光、聞きたいんだけど良いかなア?」

 「ん、何だ?」

 そう聞くと一夏はこう聞いた。

 「お前ってさ・・・ちゃんと寝てんの?」

 「ん?・・・どういう意味だ?」

 閃光は一夏の言葉を聞いて頭を傾げるとこう続けた。

 「いやさ、目元の隈が気になってたんだけどさ。大丈夫かなあって思ってさ。」

 そう聞くと閃光は一夏の言葉を聞いてこう答えた。

 「ああ、一応生徒会員でな。会計の仕事とかで眠ることが少し少ない事が

あったからな。その名残だから気に」

 「駄目だろ!!」

 「!?・・・どうしたんだ一夏???」

 突如一夏が大声を上げたので閃光はどうしたのかと思うと一夏はこう言った。

 「ちゃんと寝ないと体に悪いぞ。今日は俺がご飯取ってくるから

ちょっとの間寝てろよ。」

 「いや、そんな悪いが初対面同然の人にそこまでさせる訳には」

 「初対面なんかじゃねえ!」

 「俺とあんたはもうパートナー何だろ?だったら助け合う理由なんてそれだけで良いだろう!!」

 そう言って一夏はご飯を取りに部屋から出て行った。

 「・・・変な奴だな。」

 閃光はそう言って少し服を緩やかにさせて寝に入った。

 「そう言えばこんなに早く寝るのって・・・初めて・・・だなあ。」

 閃光はそう言って・・・瞼を落とした。

 

 

 

 

 それから・・・45分後。

 「いやあ、何が欲しいか分からなかったから取り合えず定食持ってきたけど

閃光はどう・・・・あ。」

 一夏はそう言いながら扉を開けるとそこには・・・・。

 「すー・・・すー・・・」

 すっかり寝入った閃光の姿が見えた。

 「・・・そっとしておくか。」

 そう言いながら一夏は食器を載せた御盆を机において・・・閃光が起きるのを持った。

 そして二人の奇妙な同棲擬き生活が1か月半近くを聞くのは・・・未だ当分先の事である。




 次回は入学式かも・・・しれません。


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始業式。

 ここからが本当の・・・始まり。


そんなこんなで・・・1か月半後。

 

 

 

 

 

 「全員揃ってますねー。それじゃあSHRを始めますよー。」

 「私はこの1組の副担任の『山田真耶』と言います。宜しくお願いいたします。」

 一夏の目の前で生徒と殆ど(1部を除いて)変わらない身長の女性が

ニッコリと微笑んでそう言った。

 だがこの女性サイズがあっていないダボッとした服とやや大きい黒縁眼鏡を

かけているせいなのかどうか分からないが見た感じは『子供が無理して

大人の服を着た』感じがするようなそんな女性でもあった。

 「それでは皆さん、今日から一年間よろしくお願いしますね。」

 「「あ、はい。」」

 教室の中で唯一声をかけたのが・・・一夏と閃光だけであった。

 何故なのかと言うと答えは簡単である。

 ・・・男子が一夏だけなのだ。

 「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いしますね。えっと・・出席番号順で。」

 この状況なのかうろたえている山田先生がそう言っていたが実際一夏も・・・

グロッキー1歩手前であろう。

 たった一人の男性IS操縦者なだけで目立つのに更に真ん中&最前列という

最悪なポジションにいるのだ。

 だが一つだけ何とかなることと言えば・・・それは・・・閃光の存在であろう。

 一夏の隣にいるので正直心が何とかなりそうであったのだ。

 その閃光のIS制服はと言うと・・・普通である。

 少し長めに微調整されたスカート。

 胸元は緩めやすいように少しダボつかせている。

 一夏は閃光を見ると閃光はその視線に気づいて・・・ニコっと笑った。

 あの後からお互い武術等の練習や同調強化という名の・・・あの汎用人型決戦兵器のパイロット達が使っていたカラーダンスのような奴をやったり

(無論ハプニングもあった)代表候補生でもある簪と相棒の本音と共に

勉強したりと色々とやっていた。

 ・・・何だか窓際から何やら視線を感じたりもした。

 「それじゃあ・・・『織斑一夏』君?」

 「あ、ハイ!」

 「それじゃあ自己紹介お願いしますね。」

 「ハイ。」

 一夏は山田先生からそう言われて後ろに振り向いた。

 「・・・・・」

 今まで背中越しであっただけに真正面は・・・キツイ。

 そう思っていると隣からコンコンと音がした。

 「?」

 閃光がいる辺りで音がしたので見てみると・・・ノートでこう書かれていた。

 『初めは趣味とか質問とかさせてみろ』

 そう書かれていた。

 そして一夏は意を決してこう言った。

 「えーと、『織斑一夏』です。趣味は体を動かすことと料理です。

 所以あってIS学園に入学することとなりましたがこれから1年間

よろしくおねがいいたします。」

 そして一夏はこう言った。

 「それじゃあ質問したい人は・・・いますか?」

 そう聞くと殆ど全員が・・・立ち上がってこう言った。

 「趣味は料理って言ってたけど何が専門!?」

 「彼女っていますか!?」

 「女性のタイプを教えてください!!」

 「付き合ってください!!!」

 次々と矢次早に言うので一夏は慌てながらこう言った。

 「待って待って!落ち着いて!!言うから!!!」

 そう言うと全員・・・黙った。

 「(怖いな。)・・・じゃあ料理何だけど大体何でもやる・・・

最近はチョコ関係のスイーツを考えてるな。彼女はいないけどタイプねえ・・・『メリハリちゃんとしてて笑顔が良い人』ってとこかな。

それと俺君たちの事知らないから付き合い出来ないよ!!」

 そう言って席に座ると・・・扉から声が聞こえた。

 「ほお、貴様にしては中々だな。」

 「げええ!!『関羽』!?」

 「誰が三国志の英雄か、バカ者!!」

 パアン!!と良い音立てさせながらそう言う女性こそ・・・千冬であった。

 「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」

 山田先生がそう言うと千冬はこう返した。

 「ああ、山田君。済まなかったな、クラスへの挨拶を押し付けてって・・・

何処まで・・・ああ、この愚弟だったな。」

 弟見つけて愚弟呼ばわりしながら千冬はこう言った。

 「それじゃあ続けてくれってその前に私だな。」

 そう言うと千冬は教壇に立ってこう言った。

 「諸君、私が『織斑千冬』だ。君たち1年生を一年で使い物になる操縦者に

育てるのが私の仕事だ。私の言う事をよく聴いて、理解しろ。出来ないものが

いるならば出来る迄指導してやるから私の言う事は聞け。良いな」

 そう言って終わりだと言うと・・・黄色い声援が響き渡った。

 「キャーーーーー!千冬様!本物の千冬様よ!!」

 「ずっとファンでした!」

 「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです!北九州から!!」

 「あの千冬様にご指導頂けるなんて嬉しいです!」

 「私、お姉さまの為なら死ねます!」

 「・・・毎年毎年、よくもまあこれだけのバカ者が集まるが私のクラスだけに

集まってしまうのか?」

 そう言いながら・・・スゲエうざそうな感じの千冬であったがそれがさらに・・火を萌やした。

 「きゃあああああああ!お姉さま!もっと叱って!!罵って!!」

 「でも時には優しくして!!」

 「そして付け上がらない様に躾をして~~!」 

 「・・・もう帰って良いか?」

 それを聞いた千冬は既に帰りたいと思ってしまった。

 そして一夏を見た後にこう言った。

 「さてと・・・続き行くぞ。」

 そう言って締めくくった。

 

 

 

 暫くして・・・。

 

 

 

 

 「それじゃあ『白好 閃光』さん。」

 「ハイ。」

 閃光の番になって彼女が立ち上がると全員はぽーっとしてこう言った。

 「うわあ・・・綺麗。」

 「スタイル良いなあ。」

 「巨乳なんて・・・巨乳なんて。」

 ところどころそう言う声が聞こえる中閃光は自己紹介した。

 「『白好 閃光』だ。趣味は戦闘系のロールプレイングゲームで武道も

心得てる。これから1年間皆で頑張りたいと思うのでよろしく頼む。」

 そう言って着席した。

 そして全員が終わると千冬はこう言った。

 「さてと、SHRは終わりだ。諸君らにはこれからISの基礎知識を半月で

覚えてもらい、その後実習だがそれも基本動作は半月で体に染み込ませるから

覚悟するように。」

 そう言って千冬は教科書を開いてこう言った。

 「それでは授業を始める。」




 次回は・・・ファースト幼馴染襲来・・・かな?


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ファースト幼馴染と授業。

 皆さんも知っているあの幼馴染です。


 「あーーー・・・疲れたーー。」

 一夏はそう言いながら机に突っ伏していた。

 初っ端からの授業、然もISの基礎理論授業後に加えて・・・全学年の女子が一夏を一目見ようと詰め寄っているので気が休まる時がない。

 元来IS学園は女性のみしか動かせられないISを学ぶための場所であるため男性など皆無、それどころか中には女学校からの入学者がいるため親以外と

会話したことがない人間もいるほどである。

 全員が何やら牽制している中で・・・隣にいる閃光が声をかけた。

 「大丈夫か?一夏。」

 「ああ、閃光か・・・疲れたよ。」

 一夏と閃光を見て・・・こう言う人がいた。

 「先を越された!!」

 そう言う人間がいたが二人の会話は更に続いた。

 「それで、どうだった授業は?」

 「う~~ん、何とかなる・・・かな?簪や閃光のおかげで何とかなりそうだよ。」

 「そうか、ならもう少し頑張らないとな。」

 まだまだあるからなと言うとまた机に突っ伏した一夏を見て閃光はある物を

渡した。

 「・・・チョコ?」

 一夏は閃光に渡されたチョコの入った包み紙を見ると閃光はこう言った。

 「まだまだ授業は続くからな。それを食べて少し元気になれ。」

 「ああ、ありがとう。」

 一夏は閃光にお礼を言ってチョコを食べた。

 「美味しいな。」

 「まあな、そうだ一夏、昼ご飯になったら簪と本音と」

 「んんん!!」

 一夏と閃光との会話の中で誰かが咳き込み始めた。

 何だと思って見てみると一夏のすぐ目の前に・・・その人間がいた。

 黒い髪をポニーテールにして何処か長身を思わせるような背丈と・・・閃光とほぼ変わらない胸部を持った少女がそこにいた。

 すると一夏はその少女を見てこう呟いた。

 「・・箒?」

 「久しぶりだな一夏。」

 箒と呼ばれる少女は一夏に向けて不愛想にそう言うと一夏を見てこう言った。

 「廊下で良いか?」

 「・・・え?」

 一夏は突然の事で何だと思っていると閃光が割って入ってこう言った。

 「突然で済まないが一夏に何のようだ?」

 「貴様に関係ない。」

 閃光の言葉に対してそう両断するも閃光はこう返した。

 「関係ある。私は一夏の『相棒』だ。何が起こるかわからんのに一人で

行かせはしない。」

 そう言うと・・・少し間が開いて・・・悲鳴が・・・響き渡った。

 『『『『『きゃあアアアアアアアア!!!!!』』』』』

 「ねえ聞いた!『相棒』だって!!」

 「それって二人はもうそういう関係!??」

 「嘘でしょう!!スタイル抜群の美少女をはべらせれるなんて!!」

 「神は死んだ!!私の青春は終わったーーー!!!」

 何やら勘違いが聞こえるが当の箒はと言うと・・・。

 「な・・・な・・・な・・・・。」 

 「何だとーーー!!!」

 箒は悲鳴を上げると一夏に問い詰めた。

 「一夏どういうことだ!!この女と・・・まさかそういう!!?」

 箒はそう言いながら問い質そうとすると・・・。

 キーンコーンカーンコーン。

 チャイムが鳴り響いた。

 「く!また来るからな!!」

 箒はそう言って自分の席に座っていった。

 「何だったんだ?あれ??」

 「さあな?」

 一夏と閃光はそう言って席に座った。

 

 

 

 

 

 

 「・・・であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が

必要であり、本来の使用目的から逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって

罰せられ・・・」

 教壇の上にて山田先生がすらすらと教科書を読んでいく中で一夏も追いつこうと必死で頑張っていた。

 すると日室の言葉を思い出した。

 

 

 

 

 『良いか一夏。IS操縦者は国防に携わっちまうからIS学園に入学する連中は皆

頭が良いんだ。だがお前はまんま素人だから・・・とにかく詰め込み教育で

覚えろ。』

 最後は放任的に聞こえるがそれでも一夏は其れに応えようと必死で

頑張ったのだ。

 すると山田先生が一夏に近づいてこう聞いた。

 「織斑君、何か分からない所がありますか?」

 如何やら山田先生は恐らくまだ分からないであろう一夏を見てそう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ大丈夫です。ちゃんと予習復習してきましたから。」

 「そうですか、分からなかったら訊いてくださいね。何せ私は先生ですから。」

 エッヘンと言うかの様に胸部を揺らしながら・・・見せつけるように

そう言った。

 流石にヤバいかと思って一夏は閃光の方を見て・・・。

 「・・・何だ?」

 閃光は何だと思って見ていた。

 正直言えば閃光は目の前にいる山田先生よりも・・・先生だったなあと

思っていた。

 何せ分からないところがあったらちゃんと分かるまで教えてくれるだけではなくその内容がどう言う感じに発展しているのかをちゃんと教えてくれたからだ。

 そう思っていると閃光は・・・胸を隠すようにして・・・こう言った。

 「私とあいつのを比べてるのか・・・・?」

 そう聞くと一夏は・・・顔を真っ赤にしてこう返した。

 「いやいやいや、違うよ!俺が見ていたのは」

 「授業中になにやっとんだ!」

 「ギャイン!!」

 一夏が反論する前に千冬は出席簿を一夏の頭めがけて叩いた。

 然も閃光は顔を真っ赤にしているし・・・誤解が解けるのは当分先だなと

思っている一夏であった。




 次回は・・・あいつかも。


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イギリス代表候補生襲来。

 あの高飛車が出ます。


「ちょっと、宜しくて?」

 「「??」」

 一夏と閃光が勉強している中二人は後ろから来た声に何だと思って

振り向いていたのは・・・。

 鮮やかな金髪をして僅かにロールがかかった貴族みたいな感じの少女がいた。

 このIS学園では他国からの生徒も受け入れているためクラスの半分がそうである。

 因みに・・・。

 『一夏君、万が一に備えて英語も勉強しといてね。』

 日室からそう言われて英語も勉強させられた。

 「訊いてます?ご返事は??」

 そう言うと一夏はこう答えた。

 「あ、ああ。訊いてるけど・・・どういう要件だ?」

 そう言うと目の前にいる少女はワザとらしくこう言った。

 「まあ!何ですの、そのお返事。私に話しかけられるだけでも光栄なのですから

それ相応の態度というものがあるんではないかしら!?」

 「・・・・(うわあああ・・・・。)」

 一夏はげんなりとした表情でこう思っていた。

 「(はあ、今どきかよ。)」

 このご時世、IS操縦者は国家の軍事力であるのだが何を如何はき違えたのかどうか分からないが女性は偉いというあほな風評が広がってしまったのだ。

 そして一夏はこう答えた。

 「悪いな、俺君が誰か知らないし。」

 そう言うと吊り目を細めて如何にも男を見下した口調でこう言った。

 「私を知らない!?この『セシリア・オルコット』を!??

イギリスの代表候補生にして入試主席のこの私を!!??」

 そう言うと閃光がこう言った。

 「済まないがそれは貴様の国にのみであろう。他国の・・・然も候補生くずれがきゃあきゃあ喚くな。それだけ名乗るのなら最低でも『ヴァルキリー』クラスに

なってからモノを言え。」

 淡々とそう言うが正直・・・毒を吐いているぞと一夏はそう思っているが周りも

同じ気持であった。

 「本当よねえ。」

 「そんなに有名になりたきゃそれくらいになりなさいよ。」

 「そう言えば聞いた?1学年上の生徒に国家代表生がいるんだって。」

 「何!そっちの方が有名じゃん!!」

 「代表生と候補生じゃねえ・・・・。」

 そう言うとセシリアは閃光に向かって怒鳴るようにこう言った。

 「貴方!よくも私に恥を!!」

 そう言うと閃光はこう返した。

 「貴様が言ったからだ。正直言えば候補生如きで満足するようではこの先やっていけんぞ。」

 そう言うが一夏はそれを聞いてまさかと思っていた。

 嘗て教えてくれた簪には・・・1つ年上の姉がいるのだ。

 然もロシアの国家代表生に2年から決まっただけではなくISを一人で

作ったという噂が流れているのだ。

 だから最初は姉に追い付こうと必死になっていたが本音と日室の説得と

一夏と閃光の言葉を聞いて今は人の力を借りてでも姉を追い越そうと

頑張っているのだ。

 そして目標も出来た。

 『何時かモンドグロッゾに出てお姉ちゃんに勝つ!』

 その気持を持つようになったのだ。

 一夏は姉を支えて行きたいという思い。

 閃光は双子の姉の自由っぷりに対する文句。

 それらが今の簪にとっての原動力である。

 それを聞いてセシリアはさらに顔を真っ赤にして反論しようとすると・・・。

 キーンコーンカーンコーン。

 またもやジャストミートなタイミングでチャイムが鳴った。

 「っ・・・・!!また後で来ますわ!逃げないことね!!よくって!!??」

 「逃げるなんて誰もしないわ。」

 馬鹿がと言って閃光は席に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それではこの時間は実践で使用される各種装備の特性について説明する。」

 「・・・今回は千冬姉か。」

 一夏は教壇に立つ千冬を見てそう言った。

 余程大事な事なのであろう、あの山田先生までノートを手に持っているのだ。

 然しふとした感じで千冬がこう言った。

 「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を

決めないといけないな。」

 そう言うと千冬はこう説明した。

 「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会が開く

会議や委員会への出席等が義務付けられている。」

 「それとクラス対抗戦というのはまあ、今現段階では大した差ではないが

入学時点での各クラスの実力推移を測って向上心を育てさせるものだ。」

 「では決めてくれ。自薦他薦は問わんぞ。」

 そう言うとクラスの何人かが手を挙げて・・・こう言った。

 「はい!織斑君を推薦します!」

 「私もそれが良いと思います!!」

 そして何名かがそう言うと千冬はこう締めくくった。

 「織斑一夏・・・他には?」

 そう聞くと一夏は立ち上がってこう言った。

 「ちょ、ちょっと待った!俺はそんなのやらないぞ!!」

 そう言うが千冬は周りを見てこう言った。

 「まあ仕方がないか、『織斑一夏』にクラス代表を任せることとなったがなった以上は役目を果たせ。それが人間の最低限の礼儀だ。」

 腹くくれと言うと一夏はげんなりとしながらこう言った。

 「そんなああ~~~。」

 そう言うと・・・突然甲高い声が遮った。

 「待って下さい!納得がいきませんわ!!」

 ばんと机を叩きながらそう言う少女・・・『セシリア・オルコット』が

そう言うが・・・ある一言が・・・・。

 「そのような選出は認められませんわ!」

 彼女の・・・。

 「大体男がクラス代表になるなんて言い恥さらしですわ!!私にそのような

屈辱を1年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 ・・・運命を狂わせてしまったのだ。




 何時読んでもこいつ・・・阿保だ。


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現実を見よ。

 今回は千冬がマジ教師です。


 「実力から行けば私がクラス代表になるのは必然。それを、

物珍しいからという理由で極東の猿にされては困りますわ!私はこのような

島国まで来たのはIS技術の修練に来ているだけであって、サーカスをする気は

毛頭ありませんわ!!」

 「猿って・・・俺達皆前世それだぞ。」

 一夏はそれを聞いて呆れながらそう言うがセシリアは一夏の言葉を聞いて

いなかったのかどうか分からないが更にヒートアップしてこう言った。

 「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけない事自体、私にとっては耐え難い苦痛であってですね!!」

 「・・・その後進的な国から教わらなければISを作れもしないでよく言うわ。」

 閃光はそれを聞いてぶつくさと小声であるがそう文句を言った。

 本来ならば一夏が何かを言う所なのであろうが既に閃光から

こう指示が来たのだ。(紙で)

 『今は何も口に出すな。』

 そう書かれていたのだ。

 ・・・所々クシャクシャになっていたが。

 そして落ち着いてきたのかどうか分からないがセシリアはこう締めくくった。

 「つまり!クラス代表になるのはこの私『セシリア・オルコット』ですわ!!

皆様もどう思いでって・・・・何ですかこの空気は?」

 セシリアはそう言いながら周りを見た。

 留学生組は頭を抱えてあちゃ~と言い、日本人は山田先生も含めてギロリと

睨んでいた。

 すると一夏がこう言った。

 「皆呆れてんだよ、あんたの言動を聞いてさ。」

 「はあ!!どういう意味ですの!?」

 セシリアはそう言って一夏を睨みつけると一夏はこう続けた。

 「お前さ、目の前にいる人の顔を見てみろよ。」

 「はい?一体何・・・ヒィイイイイイイイイイ!!」

 セシリアはそう言って教壇の上にいるであろう千冬を見て・・・恐怖した。

 何せ閻魔大王真っ青の表情でセシリアを睨みつけていたからだ。

 すると閃光がこう言った。

 「貴様が後進的な国と言った国がISを創造したんだぞ。そして目の前にいるのはこの国から輩出された『ブリュンヒルデ』だ。果たしてどっちの国が優秀だ?」

 「それにイギリスって不味い飯数年覇者じゃねえか?どんだけ

味覚崩壊しているんだって話だよ。」

 閃光と一夏がそう言うのを聞いてセシリアはわなわなと震えながらこう言った。

 「決闘ですわ!!」

 バンと机を叩いてそう言うのを聞いて一夏と閃光がこう返した。

 「おお、良いぜ。四の五の言うよりは分かりやすい。」

 「世界の広さというのを貴様のその小さな頭に教え込んでやるさ。」

 そう言うとセシリアはこう返した。

 「言っておきますけどもし負けたら貴方方は私の小間使い、

いえ、奴隷にしますわよ!!」

 そう言うと閃光はこう言い返した。

 「は!頭が小さいだけではなくそんな時代錯誤な言葉をほざく奴が

代表候補生とは余程イギリスのIS操縦者の人材は乏しいと見たな。」

 「きぃいイイイイイ!!よくもわが祖国を愚弄いたしましたわね!!」

 「言って何が悪い。本当の事であろう?」

 セシリアと閃光はお互い言い合い(どう見ても閃光が優勢)をしている中で

一夏はこう聞いた。

 「それじゃあハンデだけれど。」

 「ほらあ、よく聞いてくれましたでしょう?このお方は私に対してどれだけ

ハンデを出させて」

 「いや、俺がどれだけハンデを付けられたらいいのかなあって?」

 そう言うとクラスからどっと・・・笑いが巻き起こった。

 「お、織斑君、それ本気で言ってるの?」

 「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?」

 「織斑君は確かにISを使えるかもしれないけどそれは言い過ぎ」

 「・・・・黙れ。」

 周りの笑いが閃光の冷たい一言で・・・凍り付いた。

 そして閃光は周りに向かってこう言った。

 「確かに一夏の言った事は端から見ればあほらしいという奴もいるであろう。

だがな・・・それを笑う資格が貴様らにあるのか!!!」

 『『『『『ヒィイ!!!』』』』』

 その大声に全員が恐怖する中で誰かがこう言った。

 「け、けどさ。男女別で戦争になれば女が3日で勝つってさ。」

 「それは正々堂々とやった場合だ。家族を人質にとったりISを使う前に

強襲したり操縦者を乗せる前にISを破壊したり兵糧攻めしたりとやりようは

幾らでもあるからな。」

 閃光はそう言ってその女生徒を黙らせた。

 ISを使っても使うのは人間だ。

 集中力や体力は男よりも低いしそれに整備する人間の大半は男性であるため、

整備しなければ動かすことも出来ないしスパイを送り込んで家族構成を調べて

人質にして行動を制限させられば戦争すらできない。

 すると今まで黙っていた千冬が口を開いた。

 「閃光の言葉は大体乍ら合ってる。誰しも大切な人がいる。そんな人が人質になったりすれば目も当てられまい。」

 「それに何時までもそんな妄想を抱いているのならここで全部捨てろ。今織斑はISを動かしている。つまり、最早お前たちが抱いているその考えは

過去のものだ。ISは国防を担っているが故にそれに相応しい思考を

持っていなければならない。男だから女だからハンデがどうのこうのと

言っているようなら今すぐに荷物を纏めてこの学園を去ることだ!!」

 そう言うと千冬はセシリアを見てこう言った。

 「オルコット、貴様が言った言葉は当然イギリスの公式発表として受け取るが

それは詰る所日本との全面戦争になることも頭に入れているよな?」

 「・・・・・!!!???」

 セシリアは千冬の言葉を聞いて更に顔を真っ青にした。

 代表候補生と言うのは候補生なれど国の顔である。

 その一言一言が国を大きく動かすことになると言う現実にセシリアは恐怖すると千冬は頭を抱えてこう言った。

 「・・・全く、白好の言う通りに人材不足だと喧伝しているような物だぞ。」

 そう言うと千冬は一夏に向けてこう言った。

 「織斑、ハンデは無し。貴様が負けたらそいつの小間使いになるが

それで良いな?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「男に二言はないしこいつと相棒がいる!」

 一夏はそう言いながら閃光を見た後に星を模った白い腕輪を見せると千冬はこう言った。

 「それじゃあオルコット。貴様はこいつに何を賭ける気だ?」

 「・・・・へ?」

 セシリアはそれを聞いて何でと思っていると千冬はこう続けた。

 「あのなあ、決闘の仕方も分からんのか?やるならばそれ相応の物を出しあって初めて決闘は成立するのに何してるんだ貴様は!!」

 「ヒィイイイイイイイイイ!!!」

 セシリアはそれを聞いて恐怖すると千冬はセシリアを見てこう言った。

 「織斑は人生を・・・人としての尊厳を賭けるなら貴様もそれと同等のものを

差し出せ。例えるなら・・・『IS』を賭けろ。」

 「!!そ、そんなこと出来る訳!?」

 「出来ないとは言わせんぞ。尊厳と対等になると言えばこのご時世ISその物が

操縦者にとっての尊厳だ。本来ならそれ程度では足しにもならんが

致し方あるまい。」

 そう言うと千冬は全員に向けてこう言った。

 「それでは1週間後の月曜日の放課後において第3アリーナで

実施するものとする。初めてのIS戦闘を生で拝められるんだ、これ以上ともない

授業となるであろう。」

 そう言うと千冬は教壇に戻って教科書を持ってこう言った。

 「それでは授業を始める。」

 そう言うが生徒の殆どは最初の喧しさはなく只々机を見るような感じで

授業が始まった。




 力を持ちならそれと同等の覚悟と力を見せよ。


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部屋割り。

 一夏は一度ボロボロになれば学ぶのです。


 「全く!何なんだあいつは!?」

 閃光は怒りながらも定食を食べていた。

 あの授業の後、セシリアは終始閃光を目の敵にしていた。

 そんな中で一夏は閃光のサポートをしており昼食までメンタルケアを

していたのだ。

 「国を馬鹿にしておいていざ自分の国が批判されればああだこうだと言って

終いには決闘だとほざきおって!!」

 閃光はそう言いながら机をバンと叩いている中でそれを聞いているのは一夏・・・だけではなかった。

 「・・・・あまり怒らないほうが良いよ。」

 「そうだよ~~。せんちゃ~~ん。」

 簪と本音も座っているのだ。

 簪はうどんを、本音は定食を食べていた。

 簪は既に本音から話を聞いていたので少し申し訳なく思っていた。

 「・・・何かごめんね。同じ代表候補生として・・・さ」

 そう言うと一夏はこう言った。

 「何言ってんだよ簪。お前はあいつよりも代表候補生としてちゃんと

してるだろ?」

 「それにあんな奴よりも簪の方が立派だ。」

 閃光もそう言うと簪は少し恥ずかしくなって顔を真っ赤にしていた。

 「・・・そう言えば二人とも来週は大丈夫?」

 簪は来週の事に着いて聞くと一夏はこう答えた。

 「ああな、千冬姉の話によるとISの練習でアリーナが使えるのは他の上級生の事も考えて1日二日が限度だって。」

 そう言いながら一夏は机に突っ伏していると簪がこう提案した。

 「・・・私も手伝おうか?」

 「「え?」」

 簪の言葉を聞いて一夏と閃光は何でと思っていると簪はこう答えた。

 「だって・・・友達だし同じ仲間だしそれに・・・。」

 「・・・その代表候補生に1発お見舞いしたいから・・・!!」

 「「「・・・・(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」」」

 一夏と閃光、本音はそれを聞いて頷いていた。

 そして一夏はこう言った。

 「それじゃあ・・・いっちょやるか!!」

 「「「「ォォォォォォォォ!!!!!」」」」

 四人はそれを誓いあって心を一つにした。

 

 

 

 

 

 因みに箒はと言うと・・・。

 「がるるうっるうるるる。」

 一夏の方を見て悔しそうに同じものを遠くから食べていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後・・・。

 「おお、一夏。ここにいたのか?」

 「あれ・・・千冬姉?どうしたn」

 「学校では『織斑先生』だ。」

 「あ・・・はい。」

 千冬による制裁で頭に瘤が出来た一夏は何事だと思っているとこう言った。

 「貴様の部屋に着いてだがもう聞いてるよな?」

 「あ、ああ・・・日室さんから聞いたよ。」

 「そうか、既に閃光が入室しているからお前も部屋に向かえ。」

 これが鍵だと言って千冬は一夏に渡した。

 「ええと・・・『1025』か。」

 「それと夕食は6時から7時の間。風呂は部屋のシャワー室を使え。一応大浴場はあるにあるのだがお前の入浴時間について揉めているから暫く待っとけ。」

 良いなと言うと千冬は更にあるものを渡した。

 「これは?」

 そう聞くと千冬はこう答えた。

 「それはアリーナを使う際に必要な許可書だ。その日だけは丁度よく

開いているから使っておけ。」

 「えええ良いのかよ千冬・・・じゃなくて織斑先生!!そんな一生徒に。」

 「貰っておけ、それとこいつは只の独り言だ。」

 そう言いながら千冬は教室から出る前にこう言った。

 「・・・勝てよ。」

 「!!・・・ああ。」

 一夏は千冬の応援を聞いてそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 「ここか・・・。」

 一夏は自身の部屋の前に立って扉を開けようとすると・・・。

 「おっといけないいけない、ノックノックっと。」

 一夏はそう言って扉をノックした。

 何故こんなことをするのかと言うとそれは・・・あの時の事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数週間前。

 

 

 

 

 

 「はあ・・・疲れたア。」

 一夏はそう言いながら自室に・・・ノックもせずに入ってしまったが

ここで一夏はある事に失念してしまったのだ。

 今この部屋にいるのは自分以外にも・・・いたという事。

 「「あ・・・・・」」

 一夏が目にしたのは・・・全裸状態の閃光であった。

 濡れた銀髪

 少し赤くなった体。

 服越しでも分かるぐらいに大きな胸がたゆんと揺れて。

 お尻はバンと大きいのになぜかそれを支えている腰は細い。

 そんな肢体をタオル1枚でしか防御していなかった・・・閃光がそこにいた。

 正直な所前に親友に見せられたグラビア写真すら霞むほどの

スタイルの良さに驚いていると閃光は顔を真っ赤にしながら・・・こう言った。

 「出て行けーーー!!!」

 「ハイイイイイイイ!!」

 とまあ、こういう事があったので最低限のマナーを身に染み込ませたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 「入ってるぞ一夏。」

 閃光の声が聞こえたので扉を開けると既に閃光は制服から私服に着替えていた。

 春を意識しているのか少し花柄が入ったスカートを着ていた。

 そして一夏はこう言った。

 「もう着替えてたのか?」

 「ああ、学校は終わったからな。オンオフはしっかりしないとな。」

 一夏の言葉に対して閃光がそう答えると閃光はこう聞いた。

 「何だその紙は?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ、千冬姉がアリーナの許可書を手配してくれたんだ。と言っても

1日だけだけどな。」

 そう言うが閃光はこう言った。

 「良い姉ではないか、その信頼に対してちゃんと答えないとな。」

 そう言うと閃光は一夏に向けてこう言った。

 「それでは、あのイギリス人に対しての作戦会議も兼ねて食事にでも行くか?」

 「それじゃあ簪達も誘うか?」

 「ああ、そうだな。」

 一夏と閃光はお互いそう言いながら並んで食堂にへと向かって行った。

 因みにその光景を見ていた女生徒曰く・・・。

 『『『『『・・・・太刀打ちできない!!』』』』』』

 と・・・言っていたそうだ。




 次回は次の日です。


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次の日に授業。

 ここから一夏と閃光が本気を出します。


・・・次の朝。

 「・・・ハイ。」

 「簪、何だコレ?」

 一夏は簪から渡された情報媒体を見て聞くと簪はこう答えた。

 「それはセシリア・オルコットの実技の入学試験のデータ。」

 「ええ!大丈夫なのかよそれ!?」

 一夏はそれを聞いて驚いていた。

 何せ入学試験の実技情報などそうそう簡単に見れるものではないと思っていると

簪はこう答えた。

 「其れね、本音が『見せて良いですか』って聞くと織斑先生が了承してくれたんだって。」

 「・・・犯人千冬姉かよ。」

 一夏はそれを聞いてその魂胆が分かってしまった。

 ・・セシリア・オルコットを完膚なきまで叩き潰せ!!

 そう言っているようである。

 そう思ったのかどうか分からないが一夏はそれをすっと取ってこう言った。

 「ありがとうな。」

 「・・・本音曰く『お菓子1週間分で良いよ~~。』だそう。」

 「・・・俺破産するかも。」

 一夏は簪の言葉を聞いてそう思っていた。

 すると一夏の隣から声が聞こえた。

 「大丈夫だ、私も幾らか出す。」

 「ありがとうございます閃光様!!」

 一夏は閃光の言葉を聞いて感謝を述べてから食事を再開すると・・・前から

声が聞こえた。

 「ここ・・・良いか?」

 そう聞いてきた人間は・・・。

 「おお、箒か。」

 箒が一夏の目の前に現れたのだ。

 すると箒は一夏の隣にいる閃光を見てこう言った。

 「・・・一夏と話したいからどいてはくれないか?」

 そう聞くと閃光はこう答えた。

 「何故だ?」

 「私は一夏と話したいのだ。」

 「ならば私の隣に座ればいい。そこからでも話せるだろう?」

 「私は一夏の隣で話したいのだ!!」

 箒は大声で言うも閃光は味噌汁を啜り乍らこう答えた。

 「イヤだ。」

 「何だとーーー!!!」

 箒は怒って閃光に詰め寄ろうとすると閃光はこう言った。

 「一夏とではなくても他にも席があるからそこに座ってればいいだろうが。」

 そう言うと箒は一夏の方を見て睨んでいるが一夏はこう返した。

 「悪いな箒。話なら後で聞くから。」

 「!!・・・もう良い!」

 そう言って箒は他の席にへと向かって行った。

 「何だったんだ?」

 「さあ・・・。」

 一夏と簪はそう言って食事を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 「と言う訳で、ISは宇宙での作業を想定して作られているため操縦者の全身を

特殊なエネルギーバリアで包んでいます。また、生体機能も補助する役割があり、ISは常に操縦者の肉体を常に安定した状態へと保ちます。これには心拍数や脈拍、呼吸量、発汗量、脳内エンドルフィンにも該当されているので」

 現在山田先生はISの基礎知識を教えている最中に生徒の一人がこう聞いた。

 「先生、それって大丈夫なんですか?何か、体の中をいじられているような

感じがしてちょっと怖いんですけど?」

 そう聞いたが一夏も嘗て日室にそう聞くと日室はこう答えた。

 『ああ、大丈夫だ。早い話が病院の電子医療器具が一括で済むと思えば

いいんだ。それにな、宇宙何て言う壮大な場所で作業するから自分の体を

第一に考えるようにしないといけないんだよな。』

 そう答えたのだ。

 そう思っていると山田先生はこう答えた。

 「そんなに難しく考えることはありませんよ。そうですねえ・・・例えば

皆さんはブラジャーを」

 「スミマセンが山田先生。ここには男子がいるのでそう言うのはご遠慮

頂きたいのですが。」

 山田先生の説明に対して閃光がそう言って止めると暫くして・・・。

 「あ、・・・そうでしたね。私ったらアハハ。」

 そう言いながら顔を真っ赤にして黒板に向きを変えた。

 一夏は閃光を見てありがとうと言うと閃光はこう返した。

 「大丈夫。」

 そう言ってお互い教科書に視線を戻した。

 「そ、それとですね!もう一つ大事なことがあります!!ISにも意識に

似たようなものがあり、お互いの会話・・・つ、つまり一緒に過ごした時間で

分かりあうと言うかその・・・ええとですね。」

 山田先生は何やらおろおろとしている中一夏と閃光は揃ってこう言った。

 「「ISは操縦者の機動データと癖、操縦者の好む武器等をトレースさせて

学習し、まるで人間が持つDNAのように進化していく。」」

 「「これこそ『セカンド・シフト』の正体である。」」

 「「これで良いですか?山田先生?」」

 一夏と閃光は揃いも揃ってそう言うと山田先生はと言うと・・・。

 「・・・・・( ゚д゚)」

 ポカーンとした表情で見ている中千冬はこう言った。

 「その通りだ。我々はISの意識を深く知り、お互いに学び合い、理解することでより高いフェーズにへと進歩することが出来るのだ。」

 「それと織斑、白好、今の言葉はまさかあいつから教わったのか?」

 千冬はそう聞くと二人はこくんと頷いた。

 「全くあの男は、だが未だ山田先生が喋っている最中だったから

少しは花を持たせろ。」

 そう言いながら千冬は山田先生の方を向いてこう言った。

 「それで山田先生?続きは」

 「あ、はい!!」

 そう言って山田先生は黒板に目を向けなおした。

 

 

 

 

 

 

 

 「織斑君と白好さんって凄いよねえ!」

 「うんうん!何だか教師みたいで凄かったよねえ!!」

 「今日のお昼と放課後と夜って暇なの!?」

 千冬と山田先生が退出するのを見計らって質問攻めしてきた。

 まあ、大体はさっきの授業についてであるのだが・・・。

 「それって誰が教えてくれたの?」

 そう聞くと一夏は閃光の方を見た後にこう答えた。

 「悪い、それは言わない様にしてんだ。」

 「ええ!そんなあ~~。」

 「「(何せとんでもない人だからなあ。)」」

 そう思っていると一人がこう聞いた。

 「ねえ、聞きたいんだけどさあ・・・二人って付き合ってんの?」

 そう聞くと閃光はそれを察して・・・。

 顔を真っ赤にしてこう答えた。

 「ちちちち違うぞ!私とあいつは只の・・・相棒だ!!」

 「そこが気になるよう~~!!」

 「ねえ、どういう意味なのか教えてよ~~!!」

 「い、いや。だからな」

 閃光は慌ててそういうと一夏は閃光に対してこう答えた。

 「ううん・・・俺にとって頼れる人かな・・・?」

 そう答えると女生徒達は・・・悲鳴を上げるかのようにこう言った。

 「其れってつまりそう言う関係!?」

 「終わったあ!!私の青春が今終わったあ!!」

 何やら泣き崩れるかのようにそう言った。

 一夏はそれを見て何だろうと思っている中閃光はと言うと・・・。

 「・・・駄目だこりゃあ。」

 そう言って肩をすくめていた。




 次回はまた昼ご飯から。


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14話

そして昼食時。

 「それじゃあ明日アリーナで。」

 「おお、ありがとうな簪。」

 「お礼は後で倍で返してね。」

 そう言うと簪は一夏と閃光から離れていった。

 「さてと一夏、今後についてだが」

 「ねえ、君が噂の子?」

 閃光が何か言いかけた途端に隣から女生徒の声が聞こえた。

 「貴方は・・・三年の?」

 閃光がそう言うと女生徒はこう答えた。

 「そ、私は3年ヨ。君、代表候補生の子と勝負するって聞いたけど、ほんと?」

 「あ、はい。そうですけど。」

 一体何だと思ってると女生徒はこう続けた。

 「でも君って素人だよね?IS稼働時間って幾つくらい?」

 そう聞くと一夏はこれまで乗っていた時間を思い出して・・・こう言った。

 「ざっと・・・100時間ぐらいですかね?」

 「いやいやいや、それウソ言うレベルじゃないよね?」

 女生徒はそう言って訂正させようとするも閃光がこう続けた。

 「いいえそのとおりです。発見してから1か月半は1日3時間ぶっ続けで

搭乗していましたし基礎訓練は大体は終わっています。」

 「1日3時間って・・・また・・・ハードね。」

 女生徒はそれを聞いて何やら引いていると一夏は・・・。

 「其れならまだマシですよ。」

 暗い表情で遠くを見つけてこう続けた。

 「週末になれば・・・週末に・・・なれば・・・・・」。ガクガクガクガク

 「ちょっと大丈夫なのって・・・・貴方も!?」

 女生徒は一夏の震えに何かあったのかと思っていると閃光も震えていた。

 「あれは・・・地獄だ・・・・」ガクガクガクガク

 二人の震え方に一体どんな特訓だったんだと思いながらも地雷を

踏んではいけないと思った女生徒はこう言った。

 「んまあ・・・専用機乗りは300時間はやっているらしいけど・・・

大丈夫そうね。」

 そしてこう続けた。

 「だったら勝ってよ。あの一年の代表候補生が阿保言ったせいで二年の

イギリスの代表候補生が謝りまわってるらしいからさ。」

 じゃあねと言ってた立ち去った後閃光はこう言った。

 「それじゃあ後でセシリア・オルコットも記録映像を見て勉強だな。」

 「ああ。」

 そう言って二人は食事を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 そして次に日のアリーナ。

 「それじゃあ特訓しよか?」

 「ああ。」

 一夏と簪は現在ISスーツを着て準備していた。

 「それじゃあ昨日だけれどちゃんと見た?」

 簪は記録映像の事を聞いてきたので一夏はこう答えた。

 「おお、バッチリだ!」

 「それじゃああの映像で何が分かったのか聞くね?」

 「おお。」

 簪はそう言うとこう聞いた。

 「セシリア・オルコットの機体の主武装は?」

 「長距離ライフルだろ?レーザーの」

 「正解、じゃあ射撃は?」

 「正確だったな、だけど何か・・・教科書通りだったような気がしたな?」

 「正確。後は・・・?」

 「えっと・・・・何?」

 一夏は簪に向かってそう聞くと簪はと言うと・・・。

 「・・・ハア~~。」

 ため息交じりでこう言った。

 「良い?セシリア・オルコットはあそこから動いてなかったの。」

 「フンフン、つまり?」

 「つまり、セシリア・オルコットは移動しながら攻撃できないって事。」

 「それは・・・あの人から散々ボコボコにされた一夏なら分かるでしょ?」

 「ああ・・・うん・・・そだな。」

 一夏は簪の言葉を聞いてまたもや遠い目をしていた。

 「それじゃあ遠距離での特訓だからあれ、展開して。」

 簪はそう言って一夏のISを展開させるように言った。

 「来い!『白銀』!!」

 そう言って一夏の左腕に付いている白い腕輪が光り輝いて・・・形となった。

 嘗ては角ばっていた装甲は流線型となり綺麗な形となり。

 翼は左右のアンロックユニットにそれぞれ二枚ずつの計4枚。

 両腕に搭載されている小型の盾にはIS用の日本刀型ブレードが

片腕1本ずつの合計弐本。

 そして何よりも腰部に搭載されている荷電粒子砲がそこにあった。

 これが一夏の専用機『白銀』の戦闘型である。

 「それじゃあ取り合えずデコイ発射させるからそれ目掛けて撃ってね。」

 「分かった!」

 一夏がそう言うと簪は・・・とある部屋にいる閃光に向けて通信した。

 

 

 

 

 

 

 『それじゃあお願いね。』

 「ああ、分かった。」

 閃光はそう言ってヘッドギアを付けた。

 現在閃光がいるのは倉持技研が入学に合わせて配備させたトレーラー型の

コネクトルームである。(本来はIS学園内に建てたかったのだが未だ存在を

明かすわけにはいかなかったのでここ)。

 因みにこのトレーラー型は現在IS学園の搬入口に普通のトレーラーと

遜色ない感じで置かれている。

 そして閃光がヘッドギアを起動させると一夏の視点と同調できた。

 『こちらは閃光だ。通信は良好だ。』

 「こっちは良いぞ。」

 一夏は簪に向けてそう言うと簪はこう言った。

 「それじゃあ・・・始め。」

 そう言って簪はデコイを発射した。

 「言っとくけどこのデコイ攻撃するような映像がISに流れるからね。」

 そう言いながらデコイが攻撃する体勢(映像であるが)をとると一夏は

機体のスラスターを吹かして回避した。

 「おおっと!!」

 一夏はそう言いながら腰部にある荷電粒子砲を起動させてばら撒きながら攻撃を始めた。

 何発か当たった後に一夏は両腕に搭載されている日本刀を1本抜き取るとそれを使ってデコイを斬り裂いた。

 「良し!」

 『一夏、左だ!!』

 「どわああ!!」

 一夏は閃光の言葉を聞いて回避した後に荷電粒子砲を発射させた。

 「ありがとうな、閃光!」

 『気を抜くな!次!!』

 「ああ!!」

 その後も一夏と閃光はお互いサポートし合いながら練習を積み重ねて行った。

 そしてその光景を見ていたのは・・・一人だけいた。

 「ふん、まだまだだな。」

 千冬はそう言いながらコーラを飲んでその光景を見続けていた。




 倉持技研第3世代IS『白銀』(見た目は『ガンダムAGE』に出てくる『ガンダムAGE2』と『ビルドファイターズ』に出てくる『ビルドストライク』の換装兵器『パーフェクトビルドストライク』を付けた感じ)
 本気は日室が一から考えた・・・『宇宙空間におけるデブリの排除と
宇宙開発におけるロケット、人工衛星などの整備型ISと言う名目で作られた
ISである。
 本来は非武装であり両腕に搭載されている小型の盾には色々な工具などを
搭載されるように作られていたのだが一夏と閃光が使用するため武器を
搭載されることと相成った。
 高機動でありスピードは断トツ(イタリアが保有するIS
『テンペスタⅡ』と互角)。
 また、『クロッシングリンク』のOSを十全に発揮させるため武装は最低限で
且つ機動力を損なわない様にしている。
 本機には『クロッシングリンク』以外にもあるシステムが搭載されているがそれは未だ謎である。
 計画書には『疑似的第4世代』と記載されていることからそこに秘密があると
思われる。
 武装  日本刀*2
     荷電粒子砲*2


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試合開始!

 やっと戦闘描写が来た。


 そしてついに来た翌週。

 「それじゃあ一夏、しっかりと閃光の言う事を聞けよな。」

 千冬はそう言って一夏と閃光に激励していた。

 ・・・何故か頭にたん瘤を作って失神した箒を片手で担いで・・・。

 「なあ、千冬姉?・・・どうして箒が??」

 一夏はそう聞いて箒の方を指さすと千冬は呆れた顔つきで箒を見てこう言った。

 「ああ、如何やらお前と閃光が二人でアリーナとは別方向に向かっていたから気になって後を付けていたらしくてな、それで注意したらああだこうだ言ってたから煩くて煩くて堪らなかったから黙らせた。」

 そう言って千冬は箒を引きずりながら去っていった。

 それを見ていた一夏と閃光は暫くしてこう言った。

 「それじゃあ行ってくるけど頼むぜ、相棒。」

 「其れはこっちの台詞だ。」

 お互い笑みを浮かべながらそれぞれの場所にへと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 「あら、逃げずに来ましたわね。」

 セシリア・オルコットはそう言ってふんと鼻を鳴らした。

 鮮やかな青色の機体、イギリスの第3世代IS『ブルー・ティアーズ』。

 特徴的なフィン・アーマーを4枚背中の後ろに搭載しているその姿はまるで

王国騎士のような気高さを感じる程であった。

 まあ・・・本人の性根とは逆であるのだが。

 そしてセシリアの手には2メートルを超す67口径特殊レーザーライフル

『スターライトmk2』を携えていた。

 そして一夏のISを見てこう言った。

 「それにしても貴方のISはみすぼらしいですわね?まるで貴方其の儘ですわね」

 オホホとそう言って笑っている中閃光はと言うと・・・。

 『・・・今のうちに笑っていればいい』

 そう言っていた。

 「最後のチャンスをあげますわ。」

 セシリアは腰に手を当てた状態でびしっと人差し指を突き出した状態で

こう言った。

 「私が一方的な勝利を得るのは自明の理。ですから、ボロボロの惨めな姿を

晒したくなければ、今すぐにあの女をここに連れてきて謝ってくれるなら

許してあげない事もなくってよ?」

 そうセシリアは目を細めて笑っているが一夏はそれを聞いて・・・

目を細めてこう言った。

 「生憎あいつが言っていた事は真実だ。お前はその自惚れで自爆して墓穴を

掘っただけだろうが?それにな・・・お前みたいな奴に頭を下げるなんて

まっぴら御免だね!」

 そう言って一夏はスラスターを更に吹き上げた。

 既に試合開始の合図は鳴っているのだがここまでお膳立てしてくれた以上は

勝とうと決めていたからだ。

 「そう?残念ですわ。それならーー。」

 セシリアはそう言うと『白銀』から警告が来た。

 --警告!敵IS射撃体勢に移行。

 そして閃光もこう言った。

 『相手がトリガーを引くぞ!左から来るからエネルギー収縮を捕捉次第に

下に回避!!』

 そう言った瞬間にセシリアはこう言った。

 「お別れですわ!」

 『今だ回避!!』

 それと同時に閃光の指示と同時に回避して難を逃れた。

 「!!まあ、まぐれですわね。」

 セシリアは最初は驚いたものの直ぐに冷静さを取り戻して再度攻撃する際に

こう言った。

 「さあ、踊りなさい。私、セシリア・オルコットと

『ブルー・ティアーズ』の奏でるワルツで!!」

 「俺は盆踊りしか踊ったことがねえよ!!」

 『後はダンスゲームぐらいだがな」

 「ああ、やったなそれ!!」

 そう言いながらも一夏は閃光の言葉を聞いていた。

 『右、左、左、上、下、右、左、下!』

 その支持通りにしつつ一夏は『白銀』の荷電粒子砲を起動させてこう言った。

 「喰らえよ!」

 そう言って一夏はトリガーを引いた。

 ギャウンと言う攻撃の音と同時に二条の光がセシリアは目掛けて迫るが・・・。

 「そうはいきませんわ!」

 そう言ってセシリアは回避すると・・・警告が聞こえた。

 --警告、敵IS急速接近!

 「!!」

 セシリアは何だと思って見てみるとそこには・・・・。

 「ウォォォォおおおお!!」

 『白銀』が日本刀を持って急接近してきたのだ。

 「くう!!」

 セシリアはそれを直ぐに避けるもそれが間違いであったことに気づいた。

 「しま」

 「おせえよ。」

 一夏はそう言って荷電粒子砲のトリガーを至近距離で放った。

 チュドンと言う音と共にセシリアはそこから離された。

 「くう!!」

 先ほどの攻撃で『スターライトmk2』を失ったセシリアは

そのまま地面に向かって落下した。

 「きゃあ!!」

 セシリアは落ちた場所からググと立ち上がって一夏を睨みつけると

こう怒鳴った。

 「よくもこのセシリア・オルコットに地に足を着けてくれましたわね!!」

 「その烏滸がましさを死と恥をもってお教え上げますわ!!」

 そう言うと『ブルー・ティアーズ』のフィン・アーマーが外れたかと思えば

それらは宙を舞って飛行していた。

 「さあ、『ブルー・ティアーズ』!あのお方にレクイエムを奏でなさい!!」

 そう言ってセシリアは右腕を横に翳すとそれらが・・・起動した。

 『恐らくあれが奴の機体の第3世代兵装だ!気を付けろ!!』

 閃光はそう言って一夏に気を付けるように言った次の瞬間に・・・それらが

攻撃してきた。

 「うおっと!!」

 一夏はその攻撃を避けた次の瞬間に・・・閃光が指示を出した。

 『左足に攻撃!次に右目だ!!』

 「!!」

 一夏はそれを聞いてすぐに回避するも更に攻撃は苛烈となった。

 「くそが!!」

 一夏はそう言ってそれらから避けながら対策を考えようとしていた。

 無論それは閃光も同じであろうがそれを与える程セシリアは・・・甘くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ピンチだね。」

 「そうだねえ~~。」

 簪と本音はアリーナの客席でそれを見ていた。

 然し二人は余裕であった。

 何せ一夏は・・・あの彼女から・・・指導されていたのだ。

 そう思っている簪と本音だが簪は他の事に意識を割いていた。

 それは・・・。

 「本音、カメラは?」

 「隠しカメラ共に良好だよ~~。」

 簪は眼鏡に仕込んだカメラを。

 本音は袖の中から隠しているカメラを持ってそう言った。

 何せ他国の第3世代兵装を見れることからそれを倉持技研で研究させると言う

目的でやっているのだ。

 然も質の悪い事に閃光のヘッドギアから流れる映像は自動的に日室のパソコンに自動送信されるようにしているから完全にやっていることが犯罪である。

 まあ、他の生徒もやっているところはあるかもしれないがこいつらの

やっていることは更に輪を書いて酷い。

 然も出所が分からない様に10分ごとにランダム送信で衛星経由で見るので

えげつない。

 まあ、良いんじゃねと開き直りながらも二人は試合を見ていた。




 だって宝の山に来て何もしないのが・・・可笑しいだろ?


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試合終了!

 やっと・・・終わった。


「堕ちなさい!」

 「堕ちるかよ!!」

 セシリアの言葉に対して一夏がそう言い返すが状況は不味い物であった。

 ビット4機による波状攻撃にどうするかと思っていると閃光から通信が来た。

 『一夏!』

 「閃光!どうした!?」

 一夏がそう聞くと閃光はこう答えた。

 『奴の対処法が分かった!』

 「何だって!!」

 『良いか、私の言う通りに行動しろ!!』

 「分かった!」

 一夏はそう言って閃光の言葉を聞いた。

 「何をしているのか知りませんが!!」

 セシリアはそう言いながらビットを操作して一夏の・・・確実に読まれないような場所に向かって狙いを定めて・・・こう言った。

 「これでジ・エンドですわ!!」

 そう言いながらビットから光が放たれたその時・・・閃光の声が聞こえた。

 『今だ!!』

 そう言った次の瞬間に『白銀』のスラスターが・・・止まった。

 そのまま自由落下してビットから離れるともう一度スラスターを吹かして

土埃を撒き散らした。

 「煙幕のつもりでしょうがそんな程度!」

 セシリアはそう言いながらビットを自身の周りに集めなおして体勢を整えた。

 すると・・・セシリアはある所を見て・・・攻撃した。

 「そこですわ!!」

 そう言ってセシリアは土埃にある一瞬こんもりし始めた所に攻撃するが・・・

いなかった。

 「馬鹿な!素人ならばすぐさま出ようとするはずなのに!!」

 セシリアはそう言いながらもう一度探そうとすると土埃の中から・・・

荷電粒子砲の光が出てきた。

 「しま!きゃあアアアアアアアア!!」

 セシリアの悲鳴と共にビットは2基爆散し土埃が晴れた。

 そこには土埃の外のすぐ近くにいた一夏がそこにいた。

 「狙い通りだな。」

 そう思いながら一夏は閃光の忠告を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 『良いか、一夏。あいつは必ず攻撃する際に右手で指示を出すが奴が

ビットで攻撃する間奴はそこからあまり動かなかった。』

 『つまり奴はビットを制御する間は全くの無防備だからそこを狙え!!』

 それと同時に先ほどの作戦を話したのだ。

 無事成功し、然も攻撃の手段を半分に減らせた。

 そしてやっと見えてきた勝利を感じるも閃光の言葉で身を引き締めなおした。

 『一夏、また左手を開けたり閉じたりしてるぞ。そう言う時のお前は必ず

初歩的ミスをするからやめておけと言ってるだろ?』

 「あ、悪い。」

 それを聞いた一夏は意識してやめると閃光はこう言った。

 『さあ、反撃だ!』

 「おお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 「はああ・・・凄いですねェ、織斑君」

 山田先生はそうため息交じりで言うと千冬は一瞬見せた一夏の行動を見て

こう言った。

 「あの馬鹿者。浮かれてたな。」

 「え?どうして分かるんですか?」

 「さっきあいつは左手を開けたり閉めたりしてた。あれが出るときには

必ず簡単なミスをしていた。」

 「へえええ・・・でもそういうのは今してませんよ?」

 山田先生は一夏の左手を見てそう言うと千冬はこう返した。

 「ま、それを叱ってくれる人がいるからな。」

 「誰です?その人??」

 千冬の言葉に対して山田先生はそう言うと千冬は「んんん!!」と

咳払いしてこう言った。

 「ま、後はあいつ次第だな。」

 そう言いながら千冬は試合の様子を見ながらこう思っていた。

 「(頑張れよ二人とも)」

 

 

 

 

 

 

 

 「次!」

 一夏はセシリアの間合いに入ってビットの内の1基を日本刀で斬り落として。

 『ラスト!』

 閃光のアドバイスによって最後の1基を弾き飛ばしてから荷電粒子砲で

吹き飛ばした。

 すると閃光がこう言った。

 『一夏!荷電粒子砲の残弾は後3発だ!!ここで決めろ!!』

 閃光の言葉に一夏は無言で斬りかかろうとするとセシリアはこう言った。

 「こうなれば・・・最悪!!」

 そう言いながらセシリアは腰部にあるスカート部分から何かが動いた。

 「お生憎様!『ブルー・ティアーズ』は・・・6基なのですわ!!」

 そう言ってセシリアは・・・ミサイルを起動させた。

 ビットのような攻撃する奴ではなく使い捨て型の兵器である。

 「何!・・・ウワアアアアアア!!」

 『何!!グウウウウウウウ!!』

 一夏と閃光はその攻撃を諸に喰らって吹き飛ばされた。

 「きゃあああああああ!」

 セシリアもその攻撃に吹き飛ばされた。

 然しセシリアは一夏を見てこう言った。

 「もう一度!!」

 セシリアはそう言ってミサイルを再装填している中一夏はそれを見て・・・

こう通信した。

 「閃光ーーー!!!」

 『!!!』

 閃光はそれを聞いてすぐさまにある事を起動させた。

 試合ごとにたった一度だけしか使えないシステム。

 「これで終わりですわ!!」

 セシリアはそう言ってミサイルを発射させると一夏の『白銀』が・・・

特異な行動をとった。

 荷電粒子砲のカートリッジを抜き取ってそれをミサイル目掛けて投げつけた。

 そしてカートリッジが自爆した瞬間にミサイルも爆発した。

 「『ウワアアアアアアアア!!』」

 「きゃあああああああ!」

 一夏と閃光、セシリアはお互い爆風で吹き飛ぶが一夏は持っていた

日本刀を構えてこう言った。

 「これで終わりだあああああ!!!」

 そう言いながらセシリアを下段から上段の逆袈裟払いをして・・・叩き斬った。

 すると決着を告げるブザーが鳴り響いた。

 『試合終了。勝者、『織斑一夏』」

 その音声と同時にどわっと・・・歓声が響き渡った。

 全員がわーーと言っている中一夏は閃光に向けてこう通信した。

 「大丈夫か、閃光?」

 すると閃光はこう返した。

 『ああ、少し耳鳴りがするが大丈夫だ。』

 そう言うと一夏はこう言った。

 「然し驚いたぜ、何せ・・・・」

 「遠距離操作システムを使ってカートリッジを抜くとはな。」

 一夏はそう言った。

 そう、あの時『白銀』のシステムを閃光に一時的に譲渡して使用させたのだ。

 すると閃光はこう聞いた。

 『然し何故私にさせたのだ?』

 お前だって考えててたのだろとそう聞くと一夏はこう返した。

 「アハハ、俺だったらもっと酷いやり方だったなと思ってな。それに・・・」

 「お前だってあいつに1発やりたかったんじゃねえかなと思ってな。」

 そう言うと閃光はこう返した。

 『ふん、有難迷惑だな』

 「ああ、そうかよ。」

 閃光の言葉を聞いて一夏はそう答えると閃光はこう言った。

 『・・・ありがとう。』

 「?何だって」

 『何でもないさ。』

 閃光はそう言ってシステムを切断した。

 「・・・勝てたな。」

 一夏はそう言いながら空を見上げていた。

 まるで祝福するかのように空は青々としていた。




 次回はセシリアについてです。


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その責任の重さ。

 その責任の重さこそ大切な事である。


セシリア・オルコットは孤児である。

 3年前に家族を列車事故で失ったのだ。

 だがセシリア・オルコットはそれに疑問を抱いていた。

 ・・・何故父と母が一緒の列車に乗っていたのかを?

 彼女の母親はやり手の企業家で幾つもの会社を運営していた。

 然し父親は違っていた。

 何時も母親の顔色を窺っていた婿入りだったのだ。

 そしてISが発見され、それは更に目立つようになった。

 何故そんな二人が一緒の列車に乗っていたのか分からなかったが二人が

死んだことにより莫大な財産が発生してセシリア・オルコットの周りは変わった。

 親が死んだことを良い事に金の亡者達がセシリア・オルコットの周りに

集い始めたのだ。

 それらを見るようになってからセシリア・オルコットは身内以外は

信じることが出来なくなってしまったのだ。

 そして遺産を守るためにセシリア・オルコットはあらゆることに粗忽なく

対応出来るようになりその最中にIS適正に於いてA+のランクが分かり

政府から代表候補生の話と専用機運用に伴う幾つかの好条件により

『ブルー・ティアーズ』の第1次運用者に抜擢されたのだ。

 そしてIS学園に入学してそして・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「貴様は今ここにいる。で合ってるな?」

 「・・・ハイ。」

 セシリア・オルコットは千冬の目の前で力なくそう答えた。

 現在セシリア・オルコットは千冬と数人の教師と共に

オペレータールームにいた。

 目的はセシリア・オルコットの処遇についてだ。

 「さてと・・・貴様の処遇だがその前に貴様の専用機は既に明日に向けて

予備兵装と共に積み込みしているが理由は分かっているな?」

 「・・・賭け・・・ですよね。」

 セシリア・オルコットの言葉を聞いて千冬はそうだと答えてこう言った。

 「貴様が勝てば『一夏と閃光は奴隷』のようにこき使い、逆に貴様が負ければ『専用機を渡す』と言うお互いの約定に基づいているが先ほどイギリスから通達が来たが読むか?」

 「・・いいえ・・・どうぞ。」

 セシリア・オルコットはそう言って千冬に読ませてもらった。

 「『セシリア・オルコット。今回貴官が日本に対して暴言を吐いたことに

伴い我が国のイメージを大きく損ないまた、第3世代兵装の技術を他国に

無断で許可なく商品としたことに遺憾の意を催す。』」

 「『よって貴官の代表候補生としての地位を剥奪し、即刻本国に帰投されたし』と書かれているが何か言い分はあるか?」

 そう聞くとセシリア・オルコットはこう答えた。

 「・・・ありません。」

 そう言った後に千冬はセシリア・オルコットに向けてこう言った。

 「ならばすぐに準備しろ。最低限の衣服程度ならば今日中に終わる。明日朝一にイギリス大使館に出向きイギリスに帰ることだな。」

 「ハイ・・・お世話になりました。」

 セシリア・オルコットはそう言って退出しようとすると千冬はセシリアに向けてこう言った。

 「ああ、そうだ。こいつは一人の人間としての言葉だが・・・」

 「?」

 「・・・体だけは気を付けろよ。」

 「・・・ありがとうございました。」

 セシリアはその言葉に対して力なく言った後に退出した。

 そして教師たちに向けてこう言った。

 「さてと、我々も仕事が残っている。それらを終わらせよう。」

 そう言って千冬は全員を退出させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日。

 「では、1年1組代表は『織斑一夏』君に決定ですね。・・・あ、一繋がりで良い感じですね~~。」

 山田先生がそういう中生徒の一人がこう言った。

 「先生、セシリアさんがいませんけど?」

 そう言うと山田先生はこう答えた。

 「ああですね・・・彼女は・・・その・・・。」

 何やら山田先生が言いにくそうな空気を漂わせる中千冬がこう言った。

 「セシリア・オルコットならば今日の朝方にイギリス大使館にへと

向かって行ったが恐らくもう戻るまい。」

 「全員分かっていると思うが代表候補生と言うのは要は何時でも替えが効く

補充要因に過ぎない。」

 「そこで満足して捨てられない様に己を磨き上げるように・・・良いな!!」

 『『『『『ハイ!!』』』』』

 千冬の言葉に全員がそう答えた。

 「それでは・・・授業を始める!」

 そう言って千冬は教科書を開かせた。

 そしてその日の昼のニュースにこうテロップが流れた。

 『オルコット関連会社縮小!!トップ企業に一体何が!?』

 それと同時に日本政府に向けて多額の資金が送られてきたのは言うまでもない。




 次はあの飛行訓練かな?


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中国来る。

 今回は授業から始まるよ。


4月下旬。

 「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実戦してもらう。織斑、

機体を展開しろ。」

 「ハイ!」

一夏は千冬の言葉を聞いて機体を展開するも少し時間がかかった。

 「ふむ、4秒か。まだまだ遅い、熟練者ならば1秒とも満たさずに展開出来るから

集中力を磨くように。」

 千冬はそう言うとこう命令した。

 「よし、飛べ」

 そう言われて一夏はすぐさまに飛び立った。

 「ほう・・・こいつは早いな。」

 千冬はそう言って『白銀』のスピードに見惚れていた。

 本人は知らないであろうが日室が最初に設計した段階での『白銀』は単体における大気圏突破と再突入装備が付けやすいように軽量化されていたのだ。

 その名残は現在も受け継いでいる。

 そして到達点まで僅か数秒で着いた。

 そして一夏は更にその上にある空を見上げてこう思っていた。

 「・・・日室さんは、もっと先の世界を見たいためにこいつを作ったんだよな。」

 そう思いながら一夏は『白銀』の生まれを思い出した後にこう思っていた。

 「束さんと同じ夢・・・か。」

 『いっくん、いっくん。私ね、宇宙に行きたいの!』

 子供の時にそう言ったその言葉。

 今はその夢は大人たちによって武器を持つようになってしまった。

 そんな現状に嫌気がさす様に作られたこの機体も時代に飲まれてしまった。

 「・・・日室さん。」

 『一夏、俺はさ、あの空の向こうにこいつらを連れて行かせたいんだ。』

 『夢見るなって奴もいるけどさ、夢見なきゃあ人間生きていけねえからさ。』

 そう言いながら空を見上げる日室を一夏は思い出していると下から声が聞こえた。

 「織斑、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は10㎝だ。」

 千冬がそう指示を出すと一夏は了承してそのまま降下した。

 「うむ、8㎝か。もう少し修練しとけ。」

 千冬はそう言って一夏にアドバイスした後にこう言った。

 「じゃあ武器を展開・・・ああ、お前の機体は固定武装が殆どだったな。

格納されている武器が無いとなア。」

 千冬はそう言って頭を掻いていると・・・閃光が後ろからこう言った。

 「あの、織斑先生。意見具申宜しいでしょうか?」

 「?何だ閃光。」

 すると閃光はこう言った。

 「一夏の機体『白銀』には高速起動形態があります。それを見せては

いかがでしょうか?」

 そう言うと千冬は一夏の方を見て・・・良しと言ってこう言った。

 「それでは織斑、高速起動形態になれ。」

 「ハイ。」

 そう言うと一夏は機体にあるコードを入力した。

 するとアンロックユニットが一夏の肩部にマウントされると機体の出力が

更に上がった。

 「・・・良し!」

 一夏は機体のチェックをして・・・飛び立った。

 『『『きゃあアアアアアアアア!!!』』』

 女生徒は余りの速さに驚きながら目を開けると既に一夏は学園の上空を既に

点になるくらいに小さくなっていた。

 「織斑、戻ってこい。」

 「ハイ!」

 そして一夏は高速起動形態から通常モードに戻してから戻ってきた。

 「それじゃあもうすぐ時間だから今日はここまでだ。」

 千冬はそう言って全員を解散させた。

 そんな中で一夏と閃光は矢張り一緒に帰るのを見て全員羨ましがっていた。

 

 

 

 

 

 そしてその日の夜。

 「ふうん、ここがそうなんだ。」

 IS学園の正面ゲートの前に小柄な体をした黒髪のツインテール少女が大きな

ボストンバッグを持って立っていた。

 すると少女はポケットから・・・クシャクシャになった紙を持って

何かを確認していた。

 「ええと、本校舎第一階総合事務受付・・・何処よそこはアアア!!」

 少女はそう言いながらクシャクシャになった紙をポケットに押し込み戻して

探そうと歩き始めた。

 そして暫くして・・・。

 「あーもー、面倒くさいわねえ!空飛んで探そう・・・やめよ、上方が煩そう」

 少女はそう言ってどうしよかと思っていると・・・上から声が聞こえた。

 「?どうした」

 「へ?」

 少女はそう言って上を見上げるとそこにいたのは・・・。

 「何でここで座っているんだ?」

 閃光がそこにいた。

 すると少女はこう聞いた。

 「ああ、聞きたいんだけどさ。良いかな?」

 「構わんぞ?」

 「1階総合事務受付って何処かわかる?」

 そう聞くと閃光はこう答えた。

 「ああ、そこなら第1アリーナの裏にある。案内しようか?」

 「!!ありがとう!!!」

 少女はそう言って道案内を頼んだ。

 「いや~~、危なかったわ。道が分からなくってさあ。」

 「そうか。」

 少女はそう言いながら閃光を見ていた。

 「(綺麗な人ねえ、スタイル良いし、背も高いし、顔も綺麗で整っているし

胸だって・・・)」

 そこら辺を見て少し暗くなった。

 何せ自身が逆立ちしたって手に入らない・・・モノであるからだ。

 「・・・フ」

 「?どうした」

 「いや・・・・何でもないわよ。」

 「??」

 閃光は少女の表情についてなんだと思っている中で着いてしまった。

 「じゃあ私はここで失礼させてもらう。今日はクラス代表パーティーが

あるからな。」

 「ありがとう。」

 少女は閃光に向けてお礼を言った後にこう聞いた。

 「ねえさ、アンタ名前なんて言うの?」

 そう聞くと閃光はこう答えた。

 「『白好 閃光』、1年1組だ。」

 「・・・アンタ・・・あたしと同い年なの?」

 「そうだが?」

 少女の言葉を聞いて閃光は何だと思ってそう答えて・・・少女は崩れるように

こう呟いた。

 「嘘でしょ~~~!!!!」

 「??大丈夫か????」

 「大丈夫じゃ・・・無いかも。」

 少女は少しずつ立ち上がりながらこう名乗った。

 「あたしの名前は『凰 鈴音(ファン・リンイン)』。中国の代表候補生よ!」

 じゃあね閃光と言ってその場を立ち去った。

 「・・・変な奴。」

 閃光はそう言いながら食堂にへと向かって行った。

 大切な相棒でもある一夏の歓迎会の為に。




 次回は歓迎会です。


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歓迎パーティー

 ここで一夏と箒の会話が出ます。


 「と、言う訳で織斑君!クラス代表おめでとう!!」

 『『『『『おめでとう~~!』』』』』

 パン、パンパーンとクラッカーの音が食堂一面に響き渡った。

 「あはははは・・・。」

 一夏は頭に積っていく紙テープの重さに少し気が引けているが各自、飲み物や

食べ物を片手に盛り上がっていた。

 「いや~~、これでクラス対抗戦も盛り上がるねえ。」

 「ほんとほんとラッキーだったよねえー。同じクラスになれて。」

 「「ほんとほんと!!」」

 そう言いながら女生徒たちが楽しんでいる中・・・右隣にいる箒が

お茶を飲みながらこう言った。

 「人気者だな、一夏。」

 「・・・本当にそう思ってるのか箒?」

 「ふん。」

 箒は鼻を鳴らしてお茶を飲もうとしていると一夏は思い出す様にこう言った。

 「そういやさ、剣道大会優勝おめでとう。」

 「!!ブグウ!・・・鼻が・・・鼻に!?」

 「おいおい、大丈夫かよ!?」

 一夏は驚いた様子で箒にティッシュを渡すと箒は後ろで鼻をかんだ後に

こう言った。

 「な、何故お前がそれを!?」

 「いや、新聞読んでたからさ。」

 「何故お前が読んでる!!」

 「いや、良いじゃねえかよ?」

 一夏は呆れるようにそう言うと後ろから声が聞こえた。

 「誰が何を読もうが本人の勝手だ。貴様がとやかく言う資格などない。」

 「おお、閃光。遅かったな。」

 閃光が後ろでチョコパイを食べながらそう言っていた。

 「済まなかったな。道に迷ってた人間を見かけたから案内で

遅くなってしまった。」

 閃光はそう言って一夏に向けて謝ると一夏はこう答えた。

 「いや良いぞ、だって困ってるやつ助けてそれをとやかく言いたくねえしな。」

 そう言って一夏は閃光を左隣に座らせてた後にお菓子を渡した。

 「ほい、チョコ好きだろお前?」

 「・・・ありがとう。」

 閃光は一夏が取ってくれたお菓子の皿を貰ってそう言った。

 「ん~~~!!」

 箒はその光景をみて頬を膨らませていた。

 すると何処からか声が聞こえた。

 「はいはーい、新聞部でーす!今話題の新入生『織斑一夏』君に

特別インタビューをしに来ました~!!」

 そう言いながら茶色の髪を短髪にして袖に『新聞部』と書かれた腕章を付け、

カメラを持って眼鏡を付けた少女が出てきた。

 「あ、初めまして!私は二年の整備科『黛 薫子』。新聞部の

部長をしているから宜しくねえ!はいこれ名刺!」

 そう言って黛は一夏に対して名刺を渡すと一夏はカメラを見てこう聞いた。

 「珍しいカメラですね。」

 「あ、分かる!?これって姉の会社があげるって言って貰ったんだけれど

中々良い塩梅で撮れるから重宝するのよ~~!」

 「分かります!カメラで写真撮るのって何か携帯電話で撮るのと違って

趣があって心が安らぎますよねえ!!」

 「おお、君も分かってるじゃないか?!どうだい?!このまま我が新聞部に」

 「あのう、黛先輩。仕事は??」

 一夏と黛との会話に対して閃光がそう言って割り込むと黛は思い出したかの

ようにこう言った。

 「おおっとそうだった!!それではインタビュー何だけどズバリ織斑君!

クラス代表になった感想は!?」

 黛はそう聞きながらボイスレコーダーを手にしていると一夏は少し考えて

こう言った。

 「ええと・・・取り合えず選ばれた以上は全力を持って頑張ります?」

 そう言うと黛はぶー垂れながらこう言った。

 「えー、もっといいコメント頂戴よー。例えばさ、『俺に触ると火傷するぜ』、とかさ!!」

 「・・・えらく昔の奴ですね。」

 自分の親くらいの人間が見ていそうな映画の1シーンの台詞を言うなあと

思っている中一夏は更に考えてこう言った。

 「・・・選ばれた以上は責任重大だしそれに・・・ここにいる皆の為に

頑張りたいと思っています!!」

 そう言うと黛はこう言った。

 「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪、中々の名台詞だねえ。

それじゃあ次は・・・君にしよう!」

 そう言って黛は閃光に向けてそう言った。

 「私・・・ですか?」

 「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪君だよ君。織斑君と

一緒にいるから恋人説がまことしやかに」

 「あ、そう言うのではありません。」

 「広まって・・・ええ!?」

 閃光の言葉に対して黛は驚いている中閃光はこう続けた。

 「私と一夏は恋人と言うのではなく・・・もう一人の自分と思っています。」

 「お互いに支え合い、学び合い、そして強くなる。そういう関係です」

 閃光はそういう中で黛はボイスレコーダーを止めると・・・こう言った。

 「いやあ・・・中々の名演説に震えたねえ。」

 そういう中黛はこう続けた。

 「それじゃあこれはオフレコで私用だから無理に答えなくて良いよ。」

 「あ、はあ~~。私が答えれるのなら・・・。」

 閃光は黛の言葉に対してそう答えると黛はこう聞いた。

 「ズバリ・・・・君のスリーサイズとバスとサイズは如何ほど」

 「そんな質問答える馬鹿がいるか(*´Д`*)!!」

 「ギャバ~~~ン!!」

 黛の質問に対して閃光は・・・拳をメキリと言うくらいに顔に向けて

殴り飛ばした。

 「あちゃ~。」

 一夏はそれを見てそう言った後に黛は少しふらつきながらも立ち上がって・・・顔のパーツが顔の中にめり込んでいるような状況でこう言った。(BLEACHで一護が父親に向けて顔を殴った時と同じ状況。)

 「それじゃあ・・・ツーショット・・・イクね・・・。」

 「『逝くね』じゃないですよね!?」

 一夏は黛に向かって心配するようにそう言った。

 「それじゃあ・・・『35*51/24』=?」

 そう聞くと一夏は少し難しそうにしていると閃光はすらっとこう答えた。

 「正解は『74.375』だ。」

 「正解!」

 そう言って黛はシャッターを押した。

 「まあ・・・良いや。」

 そう言って黛はフラフラとしながら新聞部に戻っていった。

 後日掲載された新聞に映っていた写真は・・・。

 全員が撮られた写真であった。

 尚こうも書かれていた。

 『白好 閃光と織斑一夏との関係は今後も調査する!!』と・・・

書かれていた。




 次回は中国かな?


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食事中。

 皆さんラーメンのスープを飲む時ってどうしてます?
 私はスープを飲んで半分くらいしたら・・・一気のみ派です。


「織斑君、おはよー。」

 「おお、おはよう。」

 一夏は閃光と共に教室に入って生徒に向かってそう言うとクラスメイトの

一人が近づいてこう言った。

 「ねえ、転校生の噂聞いた?」

 「転校生?・・・こんな時期にか?」

 一夏がそう言うと閃光は少し何かを考えていた。

 「まさか・・・な。」

 閃光がそう言うとクラスメイトの一人がこう言った。

 「何でもね、中国の代表候補生何だってさ。」

 「ふーん。」

 中国かと一夏がそう言うと閃光はこう聞いた。

 「何か考え事か?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「まあな。」

 そう言うと箒が現れてこう言った。

 「何気にしているのだ一夏!来月にはクラス対抗戦があると言うのに!!」

 そう言うと閃光は確かにというと・・・涎を垂らしてこう言った。

 「その通りだ!より実戦的な特訓を念頭に置かなければならないんだ!!・・・

スイーツの1年間フリーパスの為にな・・・!!」

 閃光はそう言いながらふふふと言っていた。

 然し一夏はこう考えていた。

 「となると一番の難敵は・・・簪か。」

 「その通りだな・・・敵となるなら容赦はせん。」

 閃光がそう言うと・・・誰かがやってきた。

 「ちょっと悪いけどさあ、『織斑一夏』っている?」

 そういう声がしたので全員が振り向くとそこにいたのは・・・。

 「ハアイ、一夏。久しぶりね。」

 「お前・・・鈴か?」

 一夏がそう聞くと少女・・・『凰 鈴音』がこう答えた。

 「そ、転校生『凰 鈴音』。今日から宜しくねえ。」

 そう言うと鈴音は閃光を見てこう言った。

 「あら、閃光じゃない!あの時はありがとうね!!」

 「・・・やはり貴様だったか。」

 閃光がそう言うと鈴音はこう続けた。

 「と言う訳でさ一夏、またねえ。」

 其れじゃあと言って鈴音はその場から立ち去った。

 「昨日道案内したのって確か閃光・・・だったよな?」

 「ああ、まさか代表候補生とはな。」

 一夏と閃光がお互いそう言うと箒が一夏に近づいて怒鳴るようにこう聞いた。

 「一夏!今のは誰なんだ!?知り合いなのか!!えらく親しそうだったぞ!!」

 そう詰め寄る箒を見て一夏は落ち着かせるようにこう言った。

 「待てよ箒、落ち着けよ。もうすぐチャイムが鳴るからそしたら」

 「ええい!待てないぞ一夏!!正直に答えろ!!」

 「だから待てって!早く席にだな」

 「早く座らんか!!」

 「グフ!」

 一夏に詰め寄ろうとしていた箒の後頭部に向かって千冬の出席簿が炸裂した。

 そして千冬は失神した箒を引きづって席に座らせた。

 

 

 

 

 

 

 そして昼休み。

 「一夏のせいだ。」

 「いや全然意味わからん。」

 「安心しろ一夏。私も意味が分からん。」

 箒の言葉に対して一夏と閃光がそう言いながら食堂に向かっていた。

 そこで箒は食券できつねうどん、一夏と閃光は日替わりランチを注文した。

 そして席に向かおうとすると・・・・真ん前に鈴音がいた。

 「待っていたわよ一夏!」

 そう言いながら両手にはラーメンを載せた御盆が載せられていた。

 「・・・伸びるぞ。」

 「わ、分かってるわよ!大体アンタを待ってたんでしょうが!

!何で早く来ないのよ!!」

 「いや、約束してねえだろ。」

 鈴音の言葉に一夏が呆れるようにそう答えた。

 そして食事が載ったお盆を貰って4人は席に座った。

 すると一夏がこう話した。

 「それにしても久しぶりだな。丁度丸一年ぶりだけど元気にして・・・

たよな。」

 「元気にしてたに決まってるでしょう。あんたこそ、偶には怪我とか

病気しなさいよ。」

 「・・・とても久しぶりの人間相手に言うセリフではないぞ。」

 閃光は鈴音の言葉を聞いて何言ってんだと思っていた。

 「それにして何時日本に帰ってきたんだよ?叔母さん達元気か??何時から

代表候補生になったんだ。」

 そう聞くと鈴音はこう返した。

 「質問したいのはこっちよ。あんたこそ何でIS使えるのよ?ニュースで

見た時にはびっくりしたわよ。」

 お互い質問の応酬だったのだが箒が咳払いしてこう聞いた。

 「んんん!!それで一夏、どういう関係なんだこいつとは」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「あー、えっとだな。箒が小4の終わりぐらいに引っ越した後に

転校してきたから小5から中2の終わりぐらいまで一緒の学校だったぜ。」

 そう言うと一夏は鈴音にも自己紹介した。

 「で、鈴。こいつが箒。俺の通っていた剣術道場の娘さん。」

 そう言ってからお互いなぜか・・・牽制し合うように睨みつけた後に

こう言った。

 「初めまして、これから宜しくね。」

 「ああ。・・・こちらこそ」

 何故か普通の言葉に対して・・・火花が散っていたかのように見えた。

 すると鈴がこう聞いた。

 「そう言えば聞いたんだけど、アンタ『イギリス代表候補生』倒したって

言うけどあれホントなの?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「んんん・・・まあな。」

 歯切れが悪い感じでそう答えた。

 倒したのは一夏と・・・閃光の二人であったため一人で倒したとは言えないと思っているのだ。

 すると鈴はこう言った。

 「へえ・・・クラス対抗戦見てるからさ、まともな戦いしてなかったら

扱くからね。」

 そう言いながら鈴はラーメンのスープをどんぶり持ったまま飲み干した後に

こう言った。

 「それじゃあ、楽しみにしてるからねえ。」

 じゃ!と言ってそのまま立ち去って行った。

 ・・・嵐のような食事であったのは言うまでもない。

 




 次回は・・・練習編です。


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特訓と練習試合。

 箒対閃光戦です。


「「「「・・・・・え?」」」」

 放課後における第3アリーナにおいて一夏と簪、閃光、本音が口をあんぐりさせてそう言った。

 何せ今回の特訓には予想外の人間が入ってきたからだ。

 その人間は・・・。

 「な、何だその顔は・・・可笑しいのか?」

 「えっと・・・その・・・・ね。」

 「・・・何で箒がいるんだ?」

 篠ノ之・・・箒がいたのだ。

 然も『打鉄』を纏ってだ。

 「どうしても何も、私は一夏に頼まれたからだ。」

 箒はそう言うと現在IS学園用の機体『ラファール・リバイブ』に搭乗している

閃光が本当なのかと思って一夏の方を向くと一夏はそれを見て・・・。

 フルフル

 首を横に勢いよく振って答えた。

 正直な所代表候補生でもある簪に教わっておりそっちで十分に

間に合うんだよなあと思っていた。

 一夏はそう思っていると箒はこう続けた。

 「それに、近接格闘戦の訓練が足りていないだろう。私の出番だ」

 「いや・・・十分にやったから。」

 主に千冬姉だけどなと思っていた。

 IS学園入学までの間に何回か千冬が倉持技研に来ては一夏をこれでもかと

言うくらいに扱きに扱いたのだ。

 だから今現在必要と言うならば『クロッシングリンク』の際におけるIS操縦者と

オペレーターとの一体感を図るために閃光にもIS操縦者としての

訓練をさせなければならないのだ。

 そうとも知らず箒は刀型ブレードを鞘から引き抜いて一夏に向けてこう言った。

 「では一夏、始めるとしよう。刀を抜け。」

 そういう中で一夏は閃光を見てこう言った。

 「それじゃあ・・・閃光とやってくれないか?」

 「な!私では不服だと言うのか!?」

 箒は一夏に向けてそう言うと一夏はこう答えた。

 「イヤ俺さ。今簪に教わってる最中だからさ、それだったら同じ力量の人同士でやったほうが良いかなって」

 「それは私がこの女と同程度だと言いたいのか!?」

 箒がそういう中で閃光は箒に向かってこう言った。

 「イヤならさっさと出て行け。こうしている間にも時間が押しているのだ。」

 「・・・なにぃい・・・!!」

 箒は閃光の方を見て怒っていると閃光はこう続けた。

 「言ったはずだ。やりたくなければさっさと出て行け。練習の邪魔だ。」

 閃光は箒に向かってそう言うと箒は刀型ブレードを閃光に向けてこう言った。

 「良いだろう、貴様を倒して一夏と練習だ!」

 「やってみろ。」

 閃光はそう言って箒と相まみえた。

 それを遠目で見ていた本音が通信でこう聞いた。

 『ねえ~~おりむー。聞いても良い~~?』

 「ん?何だ本音さん??」

 本音が一夏に対してニックネームで聞くと本音はこう続けた。

 『閃ちゃんってさあ・・・IS大丈夫なの~~?』

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「まあ、見てろよ。」

 『?』

 本音は何だと思っていると箒が先手を取った。

 「参る!」

 箒はそう言って刀型ブレードを大上段に閃光に向けて振るうと閃光はそれを・・ISのマニュピュレーターを籠手替わりで使って逸らした。

 「な!」

 「よそ見していいのか?」

 箒が驚いているのを見て閃光がそう言いながら銃を出して箒に向かって

射撃した。

 「くう!!卑怯な!!!」

 箒は閃光に対してそう毒を吐きながら後退しようとすると閃光はそれを・・・

さらに追撃するような形でケリを加えた。

 「ぐふぉ!」

 箒はその蹴りをまともに喰らってしまい体勢が崩れるとそのまま閃光は

顎に向けてもう一度ケリを加えた。

 「ガハア・・・!!」

 箒はそのまま吹き飛んで気を失った。

 「・・・あっけないな。」

 閃光はそう言って箒から遠ざかった。

 

 

 

 

 

 

 それを見ていた簪は成程と思っていた。

 確かにあれなら大抵の一般生徒などへでもないと思っていた。

 すると一夏は閃光についてこう説明した。

 「閃光は柔道をしているからな。相手の動き方を見分けることが出来るんだ。」

 「けどISと生身じゃあ違うんじゃ?」

 簪がそう言うと一夏はこう答えた。

 「確かにそうだけど本人曰く『ISでも生身でも戦う場所が変わっただけで

後は大して変わってないだろう?』って言ってたよ。」

 「・・・えええ・・・。」

 簪はそれを聞いてマジかよと思っていた。

 大抵の武闘家は地面に足を付けて初めて技が使えるがISは空中でやるので

踏ん張りがきかずに技の切れに迷いが生じるんじゃないかと思っていると

一夏はこう続けた。

 「其れも言ったけどさ、本人曰く『ISのPICの出力を技が出る寸前に上げれば

地面の接触時と大きく差がないからな。それを利用しているだけだ。』らしい。」

 「・・・凄いね。」

 「ああ、・・・相棒ながらな。」

 簪と一夏がお互いそう言い締めると閃光がやってきてこう言った。

 「それじゃあ今日の練習と行くか。」

 「箒はどうする?」

 一夏がそう聞くと閃光はこう答えた。

 「ああ、あいつよりも少し遠くでやるか。」

 「そうだな。」

 閃光と一夏はそう言ってお互い特訓を始めた。

 今回の特訓は多目的に使われる武装の対策と言う目的なのだ。

 一夏と閃光がお互い特訓を始める中簪は箒を担いでこう思っていた。

 「はあ・・・何で私が。」

 そう思ってる中簪が箒を抱えると背中に何やら・・・ブヨンと言った

柔らかい何かが当たるのを感じて簪は自身の・・・胸元を見て・・・

閃光の方を見て・・・・。

 「・・・チィ。」

 少し舌打ちしたそうだ。




 その後の簪。
 「巨乳なんて・・・皆滅びちゃえばいいんだ。」
 「かんちゃん、大丈夫~~。」
 じろ。
 本音の胸元を凝視
 「・・・お前も対象だ。」
 「何で!?」
 ガーンとなったようだ。


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言い方考えてから言ってね。

 言い方考えないと碌なことにならないからね。


「お疲れ、閃光。・・・大丈夫か?」

 一夏はそう聞くと閃光は少し疲れた様子でこう答えた。

 「ああ・・・ちょっと疲れた。」

 そう言いながらお互いピットに戻っていた。

 主にISを動かすのは一夏であるためそれに則った体力増強プランがあるのだが

閃光に対してそれが未だ作られておらず、IS操縦者の事を考えさせるために

ISを使わすので体力があまりない。

 「それじゃあシャワー何だけど先に入るか?」

 「・・・見るなよ。」

 「何でだよ!!」

 一夏と閃光はお互い冗談を言いながら閃光がシャワー室に行くのを見送った後に

一夏も自室に戻っておくかと思いながら閃光が用意してくれた

スポーツドリンクを飲んでいた。

 このスポーツドリンクは閃光特製の奴で中にはレモン果汁も入っているのだ。

 これにより運動した際の塩分を補うだけではなく違うアクセントにより

飽きなくさせているらしい。

 おまけに常温であるため飲みやすいようだ。

 「一夏!」

 するとスライドドアが開いた先には鈴が現れた。

 何やらタオルとスポーツドリンクを持っているようである。

 「お疲れって・・・アンタもうスポーツドリンク持ってたの?」

 「ん?・・・まあな。」

 一夏は鈴の言葉に対してそう返すと鈴はこう聞いた。

 「一夏さあ、やっぱあたしがいないと寂しかった?」

 鈴はにこにこしながらそう聞くと一夏はこう返した。

 「まあ、遊び相手があいつ等だけだったから大なり小なりな。」

 「・・・そうじゃなくてアンタねえ。」

 鈴は呆れるようにそう言った後こうも聞いた。

 「久しぶりに幼馴染にあったんだから、こう色々とさ・・・あるんじゃないの?」

 例えばさあと鈴が何か言おうとしたその時に電話が鳴った。

 「ああ、悪い。俺だ。」

 そう言って一夏は携帯電話を取って操作していた。

 すると着信があったため見てみると。

 「閃光か。」

 そう言って電話を取ると閃光はこう言った。

 「どうした閃光?」

 『ああ、一夏か。今シャワー室使い終わったんだ。」

 「うんうん。」

 『だからその・・・シャワー室使わないか?」

 「へ?」

 『いやな、今なら誰もいないし私が見張りに立てれるから大丈夫だと思うんだがどうだ?』

 『嫌なら部屋のシャワー室でも良いが?』

 閃光がそう聞くと一夏はこう返した。

 「いや、気持ちだけもらっておくよ。一応万が一の為に部屋の方を使うから。」

 『そうか、分かった。じゃあ後で。』

 「おお。」

 一夏と閃光はそう言いながら電話を切った。

 「・・・どうした、鈴?」

 一夏は鈴の顔を見てそう聞いた。

 今の鈴は引き攣った笑み(不機嫌)をしていたのでどうしたのかと聞くと

鈴はこう聞いた。

 「・・・ねえ・・・どういう事・・・??」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ、部屋の方を使うかシャワー室の方を使うかで」

 「しゃ、しゃ、しゃ、シャワー!?い、一夏、アンタまさか閃光ってあの・・」

 「?」

 「あの・・・銀髪で」

 「うん。」

 「髪が長くて。」

 「うん。」

 「凄いスタイル良くて。」

 「うん。」

 「・・・胸が異様にでかいあの?」

 「・・・・そうだが?」

 そう聞いた一夏がこのように答えたので鈴はこう・・・問い詰めた。

 「アンタ!あいつとどういう関係なのよ!?」

 そう聞かれた一夏は少し考えた。

 「(う~~ん、どうしようかな?『クロッシングリンク』については

未だ秘密事項だしどういったものやら)」

 そう思っている中で一夏はこれかなと思ってこう答えた。

 「俺とあいつは・・・」

 「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン?」

 「今同じ部屋だ。」

 「・・・ㇸ?」

 鈴は変な声をするが一夏はこう続けた。

 「いやあ、1か月半ぐらい同じ部屋で暮らしてたけど

未だ慣れないんだよなあ。」

 目のやりようとかないっている中で鈴はこう考えていた。

 「(同じ部屋・・・1か月半も・・・それって・・・つまり・・・!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 以降は鈴の妄想。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『一夏、早く起きないと学校に遅刻するぞ。』

 閃光が布団にいる一夏に向けてそう言っていた。

 『んんん・・・あと5分。』

 然し一夏は布団から出てこない。

 『全く・・・お寝坊していると・・・』

 閃光は一夏の耳元でこう囁いた。

 『・・・襲っちゃうぞ♪』

 『そう・・・だったら!』

 『きゃあ!』

 一夏が閃光を布団の中に入らせた。

 『ンもう、一夏!寝たふりとは卑怯ムグ。』

 一夏は閃光の唇を己の唇で塞いだ。

 然も・・・下を入れて。

 『んんん・・・ブファア!・・・んもう、一夏ったら♪』

 「悪い・・・我慢できない!!』

 そう言って一夏は閃光の上着を脱がしにかかった。

 そして下着を見ると・・・。

 『あれ?・・・この間とは違うな?』

 『お前がいつも・・・揉むから・・・大きくなって入らなくなったんだ。』

 閃光は恥ずかしながらそう言うと一夏は閃光に向けてこう言った。

 『それじゃあ・・・もっと大きくしてやるさ!』

 『ああ!もう一夏ったら♡』

 そして二人はそのまま布団の中で・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以上(これ以上はR-18だからね)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・(この世の終わりの顔)」

 「おい、どうしたんだ鈴?埴輪みたいになってるぞ。」

 妄想の中で鈴は埴輪みたいな顔になっている中一夏がそう聞くと鈴は・・・

その表情のままこう聞いた。

 「ねえ・・・アンタさ。」

 「ヒィイイイイイイイイイ!!」

 「まさかと思うけどさ・・・ナニもしてないわよねえ?」

 「ええ・・・えっと・・・・。」

 一夏はそれを聞いて恐怖しながらもこう答えた。

 「そうだなあ・・・良く起こしてくれたり。」

 ピシィイ!!

 「ご飯も一緒に食べたり。」

 ピシシィイ!!

 「まあ、流石にシャワーはないけど1か月半近くは一緒のベッドに

入ってたな。」

 バキャアアアアアアアアンンンン!!!!

 何か変な音が鳴ったその時に鈴は倒れてしまった。

 「おい、どうした!?」

 一夏は鈴に向けてそう聞くが鈴はいきなり立ち上がってそのまま・・・部屋から出て行った。

 「・・・何だったんだあいつ?」

 一夏はそう言いながら部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして次の日の1年2組

 「えっと・・・どういう事?」

 2組のクラス代表でもある金髪のアメリカ人『ティナ・ハミルトン』に向けて

鈴は・・・怒りマーク付きの笑顔でこう言った。

 「だからさ・・・・」

 「クラス代表・・・私に変更して(# ゚Д゚)♡」

 いい笑顔(怒りマーク付き)でそういったそうだ。




 因みにこれを聞いた日室曰く。
 『ハア何言ってんの!?あいつにそんな根性あったら今頃赤ちゃんいるわ。』
 バカだろと言う眼でそう言った。


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クラス対抗戦開始!

 一夏対鈴戦・・・開始!


そして試合当日。

 一夏と閃光は例のトレーラー型がある駐車場前に来て改めて試合のリストを

読んでいた。

 その目的は・・・。

 「まさか、こうなるとはな。」

 「どうやったんだ?・・・鈴?」

 何故か二組のクラス代表になっていた・・・鈴の存在であった。

 何故この間転校したばかりの鈴が代表になっているのか意味が分からなかった。

 それに計画も変更せざるおえなかった。

 対簪戦を想定した計画(無論簪、本音の方も一夏対策をしている)に備えて

『クロッシングリンク』はカットする予定であったのだがこうなった以上は

仕方がないと思って準備したのだ。

 そして一夏は第2アリーナに向かおうとすると閃光が一夏に向けてこう言った。

 「相手が何だろうと・・・勝つぞ。」

 「ああ!」

 そう言ってお互いの戦いの場所にへと向かった。

 

 

 

 

 一方の第2アリーナではイギリス代表候補生を倒した一夏と転校してきたばかりの中国の代表候補生である鈴の戦いが見れるとのこともあってアリーナの席は

満席で然もそれは通路で立っている人に迄及んだ。

 直接見れない人達はリアルタイムモニターで鑑賞している。

 一夏は『白銀』を纏ってアリーナにいた。

 そしてその真向かいには赤紫色のIS『甲龍(シェンロン)』がいた。

 スパイクアーマーを搭載したアンロックユニットが特徴的な機体で恐らく

あれが第3世代兵装ではないかと睨んでいた。

 『それでは両者、既定の位置に着いてください。』

 アナウンスに促されて一夏と鈴はお互いの距離が5mぐらいになるまで移動すると

鈴がオープン・チャンネルでこう言った。

 「・・・ハァイ、一夏。」

 何だか意味深な笑いをしているが一夏はそれでもと思いこう聞いた。

 「鈴、お前どうやってクラス代表になれたんだ?」

 一夏がそう聞くと鈴はこう答えた。

 「ああ、簡単よ。」

 「・・・3週間分のお菓子を要求されたからそれで受けたのよ。」

 「・・・それで幾らになったんだ?」

 一夏はそれを聞いて本音の事を思い出した。

 彼女もお菓子の要求をするがとんでもない額になる事がざらにあるのだ。

 そう聞くと鈴はフッといって・・・遠い目をしてこう答えた。

 「財布の中のお札が結構旅立ったけど悔いはないわ。」

 「いや、後悔してるだろ?お前」

 一夏は鈴の言葉を聞いてそう言うが鈴は少ししてこう言った。

 「まあ良いわ。それはアンタをぶっ飛ばして晴らせばいいしそれに・・・

教えてあげるわ。」

 「?」

 一夏は何だと思って鈴の言葉を聞くと鈴は大声で一夏に向けて指さして

こう言った。

 「・・・『貧乳こそ最高』だって分からせるんだからね!!」

 「いや、意味わかんねえよ!?」

 一夏は鈴の言葉を聞いてどうしたんだと思っていると鈴はこう言った。

 「だってだって!アンタどうせ閃光って奴と布団の中でその・・・・/////」

 「?・・・俺と閃光が??」

 一夏は鈴の言葉を聞いて何だと思っていると赤い顔をしていた鈴が少しして・・こう言った。

 「ああもう!さっさと始めるわよ!!」

 「最初から最後まで意味わからんで終わらした!!」

 一夏は鈴の言葉を聞いてオイオイと思っていたがお互い近接武器を構えた。

 鈴の方は青龍刀と槍を足して二で割った様な武装《双天牙月》を両手に1本ずつ持ち、一夏の方も日本刀を二本出して構えた。

 そして暫くして・・・。

 『それでは両者、試合を開始してください』

 ピィーとブザーが鳴り響いて二人は動いた。

 ガギィインとお互いの武器から音が鳴り響いてお互い離れた。

 見た目から見ても一夏の日本刀と鈴の青龍刀では青龍刀の方が威力があり

分がある。

 それを一度で分かった一夏は取り合えず壊れない様にしながら戦うも鈴は威力を最大限にした戦法で一夏を畳みかけようとしながらこう言った。

 「どうよ一夏!これが・・・貧乳の力よ!!」

 「何でそうなる!?」

 一夏はそう言いながら一端距離を取ると鈴はこう言った。

 「甘い!」

 そう言って『甲龍』のアンロックユニットにある肩アーマーが

スライドすると中心の球体が光り輝いてそのまま・・・ナニカによって

吹き飛ばされた。

 「ぐお!」

 「今のはジャブよ!」

 『一夏!!』

 鈴の言葉に対して閃光が通信するもまたもやナニカによって一夏は地表に

打ち付けられた。

 「くそ!今のでシールドエネルギーが76下がっちまったか!!」

 一夏はそう言いながら鈴に立ち向かうも・・・。

 「何度やっても!!」

 そう言いながら鈴はまたもや例の攻撃をしようとすると・・・。

 「くおの!」

 一夏はぎりぎりそれを避けた。

 「へえ・・・だったら!」

 鈴はそう言いながらナニカを乱射していた。

 「閃光!・・・頼むぞ!!」

 一夏はそう思いながら攻撃を回避している。

 

 

 

 

 

 

 一方、閃光はと言うと・・・。

 「くそ!見えない攻撃とはな!!」

 閃光はそう言いながらもどうしようかと考えていた。

 「(あの見えない攻撃をどうする!?ISのハイパーセンサーで

空間の歪み値と大気の流れで予測・・・駄目だ!それでは遅すぎる!!何か・・・何か手があるはずだ!!!何か・・・!!)」

 閃光はそう思いながら頭を抱えていると映像を見返して対策を講じていた。

 それを見ながら一夏の戦闘を見続けていた。

 今一夏は荷電粒子砲を撃ち乍ら攻撃している。

 然もターゲットリンクもせずにだ。

 「何をしている一夏!もう少し相手を見て・・・相手を・・・・!!」

 一夏に対してアドバイスしている中閃光はある事に気づいてさっきまでの

戦闘データからある事を思い出した。

 そしてそれを見ていると・・・ある事に気づいた。

 「あったぞ・・・一つだけ!!」

 閃光はそう言って一夏に対策を伝えようとしていた。




 次回は恐らく乱入者らへんだと思う。


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異形現る!

 アンノウンIS戦開始!


その頃の倉持技研。

 

 

 

 「いやー、やっと完成したな。」

 日室はほくほくとした顔でそう言っていた。

 「然しお前こいつをなあ・・・。」

 研究員の一人が日室が作ったそれを見てそう言っていた。

 すると日室は研究員に向かってこう言った。

 「何言ってんだよ、宇宙で活動するならこう言うのじゃなきゃな。」

 「・・・お前未だそんなこと言ってんのか?」

 日室の言葉に対して研究員は呆れえるようにそう言っているが日室はこう続けた。

 「後はテストだけだがあれも含めてテストしてえなあ。」

 「いや、あんなの誰がいるかってええの?」

 研究員がそういう中日室は空を見上げてこう言った。

 「はあ・・・何か起きねえかなあ?」

 「お前それってフラグじゃね?」

 日室の独り言に対して研究員は何言ってんだと思っていたが・・・

まさか本当に起きるとは思ってもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 そしてIS学園第2アリーナにて。

 

 

 

 

 

 「良く躱すじゃない。衝撃砲《龍咆》は砲身も砲弾も見えないのが特徴なのに」

 鈴はそう言いながらバカスカ撃ってくるが一夏はそれについて既に閃光から

対策を教授されている。

 

 

 

 

 『良いか、一夏。確かに見えない攻撃なのだが一つだけ見える所がある。』

 「見える所?」

 『そうだ、それは・・・奴の目だ。』

 「鈴の?」

 『そうだ、いかに見えない攻撃でも照準は奴がやっている。』

 『奴の目をよく見ろ。ハイパーセンサーで見れば大体の予測が立つ。』

 

 

 

 

 

 

 「(そう言っていたけどこいつは中々・・・ギリギリだよな!!)」

 そう言いながら一夏は鈴の前にのみ攻撃していた。

 無論鈴自身も甘くはない。

 荷電粒子砲の攻撃は前方だけなので予測できるが回避しながらの為

被弾することもある。

 正直な所このままいけばじり貧は免れない。

 ・・・お互いが。

 そう思っている中鈴は《双天牙月》を持って考えていた。

 「(このままじゃ千日手ね。・・・だったら!)」

 そう思いながら鈴は一気に詰め寄って叩き潰す方向に決めて・・・構えた。

 無論それは一夏も同じである。

 一夏も残弾が少なくなった荷電粒子砲のカートリッジを見て日本刀を構えた。

 お互い同じ考えに至ったこともあり攻撃しようとしたその時に!!・・・それは起こった。

 ズドォォォォオン!!と大きな音と共にアリーナの中心に・・・ナニカが来た。

 「「!!」」

 一夏と鈴がお互いその方向を見た。

 そこにいたのは・・・。

 深い灰色をした・・・両手が異常に長く、首がなく、肩と頭が

一体化しているような・・・《全身装甲(フル・スキン)》のISであったのだ。

 「何だ・・・あれは?」

 一夏はそれを見てそう言っていた。

 すると日室のある言葉を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 『はあ?何でISの全身に装甲がないって?そりゃあオマエ、防御の殆どは

シールドエネルギーで守られてるからな。宇宙服みたいな

事故の問題がないのさ。』

 

 

 

 

 

 

 

 そう言っていたのを思い出して一夏は更にそれを見ていた。

 全身にはスラスター口のような物が点在し、頭部にはむき出しで

不規則なセンサーレンズが並び、腕と肩には砲口のような物が4つあった。

 すると鈴がプライベート・チャンネルでこう言った。

 『一夏!試合は中止よ!直ぐにピットに』

 戻ってと言う前に正体不明のISが・・・ビームを放った。

 「!!」

 「あぶねえ!!」

 一夏は間一髪、鈴を抱きかかえてそこから回避した。

 「あぶねえ・・・セシリアよりも上かよ。」

 そう言いながら一夏は先ほどのエネルギーの熱量を観測して恐怖した。

 すると抱きかかえられた鈴がいきなり暴れ出した。

 「ちょ、ちょっとバカ、離しなさいよ!」

 「あぶねえってバカ!殴るな!!」

 「う、煩い煩い煩ーい!!アンタ何処触って」 

 『来るぞ、一夏!!』

 鈴が喧しくいう中閃光がそう注意するとビームが連射してきた。

 「くそ!連射型かよ!!!」

 一夏はそう言いながらも避けていると閃光がこう言った。

 『一夏!今計測したがあの武装はアリーナのシールドを破壊したという事は

観客席も安全ではない!!』

 「ああ、そうだな!」

 『だから我々がここを防衛して先生方が来るのを』

 閃光が言いかけると山田先生から通信が来た。

 『織斑君、凰さん!今すぐアリーナから脱出してください!!直ぐに先生たちがISで制圧に行きます!!!』

 「いや!俺達が離れたらあいつが観客席を攻撃しないとは限りません!!

俺と鈴が防衛してますからなるだけ早くお願いします!!」

 一夏がそう言うと山田先生が慌ててこう言った。

 「織斑君!?だ、駄目ですよ!!生徒さんにもしもの事があったら・・・』

 「じゃあ早く来てくださいね!!」

 鈴がそう言ってチャンネルを切った。

 そしてお互い見合ってこう言った。

 「それじゃあお互い似た武器持つ者同士だし交互に入れ替わりながら・・・

叩くわよ!」

 「防衛じゃねえのかよ・・・」

 一夏は冗談云う風にそう言うと鈴はフンと鼻を鳴らしてこう言った。

 「馬鹿言わないでよね!折角いい感じの戦いに水を差したのよ!!

その礼をしなきゃいけないでしょ!!!」

 鈴はそう言いながら《双天牙月》を持つと一夏は閃光に向けてこう聞いた。

 「閃光、先生が来るのにどれくらい時間がかかると思う?」

 そう聞くと閃光はこう答えた。

 『ざっと・・・早くて6分、遅くて10分って所だな。』

 閃光がそう言うと一夏はこう言った。

 「それじゃあ10分間・・・頼むぞ閃光!!」

 『任せろ!お前たち二人を必ず守って見せる!!』

 一夏と閃光はお互いそう言って武器を構え・・・・。

 「「ウォォォォおおおおおお!!!」」

 異形のISに向かって飛び出した。




 果たしてそれは一体・・・何なのか?


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敵ISは何者!?

 一体正体は・・・何だろうねえ?


「もしもし!?織斑君!凰さん!!聞いてますか!?もしもーし!!」

 山田先生は慌てながらも通信しようとするも向こうからは全く聞いていなかった。

 そういう中千冬は山田先生を落ち着かせようとコーヒーを淹れている中山田先生がこう言った。

 「織斑先生!何のんきにコーヒー淹れてるんですかって

心配じゃないんですか?!」

 そう言っている中千冬はコーヒーを渡してこう言った。

 「心配するも何もここで慌てたところで何かあるのか?」

 そういう中山田先生はこう続けた。

 「ありますよ!織斑先生がISを使えばあのISを無力化することが」

 「・・・出来る出来ないと言うより今は無理だろうな。」

 「・・・どういう意味ですか。」

 山田先生は千冬の言葉を聞いて何故だと聞くと千冬はブック型端末に

表示されている情報を映像に出させた。

 「これは・・・!!遮断シールドレベル4で扉が全てロック・・・!!!」

 それらを見てまさかと思っている中山田先生はこう続けた。

 「でしたら政府に急いで女性として部隊を!!」

 「もうやっているさ。今3年生の精鋭がシステムクラックして扉を開けさせようとしている。・・・が、当面の間時間がかかりそうだ。」

 そう言いながらも千冬はいらいらしながらそう言って部屋から出ようとしていた。

 「織斑先生!どちらへ!?」

 「なあに、少し野暮用だ。」

 千冬は山田先生に向かってそう言った後に部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「以上だ。済まないが今のを一夏にも伝えておいてくれないか?」

 『そんな・・・!!今一夏達は先生たちの女性が来ると信じて

戦っているんですよ!!』

 「分かっているさそんなことぐらい!!」

 『!!』

 「・・・済まない、声を荒げてしまった。」

 『いえ、こちらこそ。』

 「閃光、・・・一夏を頼む。」

 『はい』

 千冬はそう言って携帯の電源を切った。

 先ほどまで千冬は閃光に向けて先ほどまでの事を伝えていたのだ。

 本来なら口外してはいけない事なのだが緊急時であるためと言う理由で

そうしたのだ。

 その時の千冬の目は・・・泣きそうであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「くそ!」

 閃光はそう言って携帯ぼ電源を切った。

 教員たちからの援護もなく今の戦力だけで事を成し遂げなければならないと

思うと頭が痛くなるような内容であったが正直な所泣き言を言いたいところで

あるがそれをぐっと飲みこんでどうしようかと思っていると・・・通信が来た。

 相手は倉持技研である。

 「・・・一体何なんだ。」

 閃光はそう言いながら通信を開いた。

 『よお!白好さん、今試合どんな感じ!?』

 「・・・日室さんですか。」

 閃光は通信してきた人間の正体が分かると脱力するような感じでこう言った。

 「何ですか?一体??」

 そう聞くと日室はこう答えた。

 『いやあさ、新しい武装を作ったからさ。それについて報告したいと

思ってさあ。』

 取り合えずデータ送っとくねえと言って勝手に送信された。

 「はあ・・・一体何だと・・・!?」

 閃光はそのデータを見て目を丸くしていた。

 『あ、やべえ。悪い白好さん。それ違うデータでこっちだわ。』

 そう言ってもう一つのデータを見せた後に送信仕直そうとすると閃光は

日室に向けてこう聞いた。

 「あの。日室さん!少し宜しいでしょうか!?」 

 『?』

 日室は何だろうと思っていると閃光はこう言った。

 「何も聞かずでいいのでそれを使わせてください!今すぐに!!」

 『ハア?』

 

 

 

 

 

 

 「くっ・・・!」

 「ハアアアア!!」

 一夏と鈴はお互い敵ISに攻撃しているが敵機はひらひらと木の葉の様に避けた。

 全身に付いてあるスラスターのおかげであると思われるがその速度が・・・

以上過ぎるのだ。

 普通なら交わすことが出来ない速度と距離でやっているのにも関わらずだ。

 おまけに・・・。

 「一夏!離脱!!」

 「またあれかよ!!」 

 一夏と鈴が離れようとすると敵ISは駒の様に回りながら攻撃してきたのだ。

 「鈴!シールドエネルギーはあとどのくらいだ!?」

 一夏がそう聞くと鈴は衝撃砲を撃ち乍らこう言った。

 「後180って所かしら!」

 そっちはと聞くと一夏はこう答えた。

 「後200だけどカートリッジは両方合わせて後6発!」

 そう言うと鈴はこう呟いた。

 「ちょっと、厳しいわね。今の火力でアイツのシールドエネルギーを突破して

機能停止出来る確率が1割ぐらいって所じゃない。」

 「だけど0じゃないんだ。ここで俺達が食い止めとけば先生たちが」

 そう言いかける中閃光から通信が来た。

 「どうした閃光!先生たちが来れるのか!?」

 そう聞くと閃光はこう答えた。

 『一夏、今から2つの情報で悪い情報と良い情報を話す。』

 良いなと言って閃光は千冬の言った事を告げた。

 

 

 

 

 

 

 「・・・マジかよ。」

 一夏はそれを聞いて悪い展開だと思っていた。

 もうこいつを倒すしか道がないじゃないかと思って頭を悩ませていると

鈴が一夏の耳元に近づいてこう囁いた。

 「ねえ一夏、可笑しいと思わない?」

 「?何がだ。」

 一夏がそう聞くと鈴はこう続けた。

 「あたしらがこうやって話しているのにあいつ何もしてこないわよ。」

 「・・・そういや、普通ならここで攻撃しても良いはずなのに。」

 一夏がそう思っていると鈴はこう続けた。

 「それにあいつの攻撃って単調よ。アタシらが攻撃するなら攻撃するけど自分じゃ何もしない。」

 駒みたいな攻撃ももう7回ぐらいだしねと言うと一夏はまさかと思っていた。

 「なあ、鈴。もしかしたらアイツは」

 「ありえないわよ!だってISは有人でしか」

 「『ありえない事はありえない。』」

 「?」

 鈴は一夏の言葉に対して何言ってんだと思っている中一夏はこう続けた。

 「昔ある人が言ってたんだ。『ISが出てくる10年前までは何もせずに

空を飛ぶことが出来るなんてありえないと言った。』」

 「『世の中未だ知らないことだらけで俺達は今知っていることが常識として

受け止めちまうが俺達が知っていることなんて《井の中の蛙大海を知らず》と

同じだ。』」

 「『だから俺達は知り続け、探求しなければいけないんだ。それが科学者の持つ探求心の正体さ。』」

 それを聞いて鈴は口をあんぐりしていると閃光が通信で一夏に向けて

こう言った。

 『仮にあれが無人機だとしてもどう倒すか・・・だろう?』

 何やら閃光は含めた様な言動でそう言うと・・・ナニカが来ると通知が来た。

 「!!また新手!?」

 鈴はそう言いながら衝撃砲を構えるとそれが見えた。

 それは・・・。

 「・・・鳥?・・・いえ・・・あれは・・・戦闘機!!」

 鈴はそう言いながらそれを見ていた。

 それはISサイズの・・・飛行機であった。

 然も何か武装があるので何だと思っている中閃光がこう言った。

 『一夏、良い情報の奴が来たぞ!!あいつを追いかけるんだ!!!』

 「ええ!あれがか!?」

 一夏は驚いてそう言うと閃光はこう怒鳴った。

 『早くしろ!撃ち落とされるぞ!!』

 「ああ、もう!」

 「ちょ、ちょっと一夏!!」

 鈴は上空に向かう一夏に向かうのを見て止めようとするも一夏は其れがある上空へと向かった。

 敵ISは何だと思って上空を見ていると鈴はこう言った。

 「ほら!こっち向きなさいよ!!」

 そう言いながら鈴は衝撃砲を打ち込むと敵ISはそれを感じて攻撃した。

 

 

 

 

 

 

 「あれか!」

 『良し!これより換装シークエンスに移行する!』

 「え?何だそれ!?」

 一夏は初めて聞く言葉に戸惑いながらそう言うが閃光はこう言った。

 『私を信じてくれ一夏!!』

 そう言うと一夏は少し考えて・・・こう答えた。

 「分かった!やってくれ!!」

 『任せろ!!」

 一夏の言葉に対して閃光がそう答えるとシステムを起動させた。

 『《ドッキングシステム》起動!!』

 するとISのデータからこんな言葉が出てきた。

 --ドッキングシステム 起動

 すると戦闘機らしきものが一夏の背中に合わさるような感じで速度を合わせると戦闘機の腹部らへんがガコンと開いた。

 それと同時に『白銀』の各箇所から赤外線が出てきてそれを認識し始めた。

 すると戦闘機の姿が変わり始めたのだ。

 機体は大きく一夏を覆うように大きく広がると先端部分と後部部分が

切り離されて『白銀』の手足を覆うように換装されていった。

 戦闘機の翼だと思っていた部分がフィン・アーマーとなって一夏の周りに

囲うようになり脚部にはエッジカッターが付けられ、大型のレーザーライフルが

一夏の手に付けられた。

 すると新たな文字が出てきた。

 『白銀・蒼狼』と言う名前が出た。

 「『白銀・蒼狼』・・・・!」

 『さあ、反撃するぞ一夏!!』

 「おお!!」

 そして一夏はもう一度アリーナに戻った。

 今、新たな力がここに来る。




 次回は機体紹介もするね。


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その力は一体・・・?

 『白銀・蒼狼』
 蒼狼の見た目は『ガンダム ヴィダール』のレイピアとハンドガンがない奴。
 本機はセシリア・オルコットが保有していたブルー・ティアーズをベースに
改造された機体。
 換装でき易いように装甲は覆う感じになっており武装は取り付けれるように
なっていた。
 元々は小惑星における資源発掘をするために作られたのだがビット兵器を
搭載することにより戦闘能力と火力が高くなった。
 脚部のクローは本来パイルバンカーと同じような固定型であったのを
攻撃用にした。
 

 武装 長距離レーザーライフル『光咬』*1
    ナイフ形ブレード(ガンダムアスタロト〈オリジン擬き〉の武装と同じ)
    ビット兵器 『蒼狼』*4


「あれは一体・・・。」

 山田先生はそう言って換装された『白銀』を見た。

 すると千冬がこう言った。

 「あれこそ本来の『白銀』の運用方法だ。」

 「あれがって・・・どういう意味ですか!?」

 千冬に向かって山田先生がそう言うと千冬は山田先生を落ち着かせながら

こう言った。

 「まあ、ちゃんと説明してやるさ。」

 

 千冬はそう言いながら画面の方を見た。

 

 

 

 

 

 

 その頃の一夏。

 

 

 

 

 

 「何だ・・・これは?!」

 一夏は驚きながらそう言った。

 突然戦闘機らしきものが可変したと思いきや自身に装備するかのようになり

更にシールドエネルギーを確かめると・・・。

 「満タンになってる。」

 そう言うと閃光がこう言った。

 『一夏!体の調子はどうだ!?』

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ、大丈夫だけどこれって一体。」

 『そんなこと言っている暇あるなら凰の応援に行け!!』

 「おお、分かった!!」

 一夏は閃光に促されるようにそう言うと機体をアリーナに向けた。

 

 

 

 

 

 「全く一夏ったら何よあの姿は!!」

 鈴はそう言いながらも衝撃砲を撃ちまくっていた。

 敵ISはそれをひらりと躱し続けていると・・・ナニカの光が直撃した。

 「鈴!大丈夫か!!」

 一夏はそう言いながらも『白銀・蒼狼』の保有武装が一つ『光咬』で敵ISを

当てた。

 「大丈夫だけどアンタは!?」

 「俺は大丈夫だ!シールドエネルギーも回復したしな!!」

 一夏は鈴に向けてそう言いながら『光咬』で攻撃していると

鈴は目を丸くしてこう言った。

 「ハア!?そんなことある訳ってまさかあれってそういう役目を

持っているの!?」

 ルール違反じゃないのと大声で言っていると一夏はこう答えた。

 「いや、大丈夫だろ?レギュレーション違反にはならないし。」

 「いや・・・そうだけどさあ・・・」

 鈴は何やら言いたげな顔をしていると一夏は鈴に向かってこう言った。

 「鈴、後は任せて下がってくれ!」

 「はあ!何言ってんのよ!?あたしは代表候補生よ!!こんなところで」

 鈴が言いかける中一夏はこう続けた。

 「もう、シールドエネルギーが底をつきかけてるだろ!!」

 「グウ!」

 鈴は痛い所を突かれて少し嫌な顔をしていると一夏はこう続けた。

 「それに俺は大丈夫だから!!」

 「で・・・でも。」

 鈴は更に何か言おうとすると一夏はフィン・アーマーを展開してこう言った。

 「火力はこっちで何とかするから!!」

 そう言いながら一夏はフィン・アーマーと一緒に敵ISに向けて突撃した。

 それを見た鈴は口を真一文字にしてこう言った。

 「あたしは足手まといって訳・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 千冬は山田先生に向けてこう説明した。

 「あれは元々宇宙空間における作業用ISだったんだ。」

 「はあ・・・」

 それは全てのISの原点だったのだと知っていることを話す千冬はこう続けた。

 「だが織斑があれに乗ることになってしまったためそれは頓挫して

武装を取り付けると同時にある技術を導入したんだ。」

 「ある技術・・・ですか?」

 山田先生は何だと思っていると千冬はこう言った。

 「換装システムだ。」

 「?」

 「あれは宇宙空間での作業を中心にしただけあってあらゆる状況において

あの機体だけで対応できるように換装システムと輸送用飛行機を作ったそうだ。」

 「飛行機って・・・まさか!?」

 「そうあれだな。」

 「あれは機体のシールドエネルギーを回復させるだけではなくその状況にあった武装や、道具を使うことが出来るのだ。」

 「それってもう、第3世代を超えてませんか!!」

 山田先生は驚いてそう言うと千冬はこう言った。

 「ここからは私の勝手な思い込みになるが良いか?」

 「あ、はい。」

 山田先生はそう言うと千冬はこう言った。

 「あれは恐らく・・・第2世代の汎用性と第3世代における特殊武装を

融合させた・・・各国が作ろうとしている・・・第4世代の・・・

プロトモデルじゃないかと思ってる。」

 「!!」

 山田先生はそれを聞いて驚いている中一夏の戦闘を見ていた。

 もしそれが本当ならば・・・各国が黙ってない思ったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 




 次回は決着です。


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戦闘終了。

 戦いは終わり。


 「オラオラオラあ!!」

 一夏は『白銀・蒼狼』に搭載されている大型ナイフブレードを使って敵ISを

追い詰めていた。

 このナイフブレードは通常とは違い折り畳みが可能になっているためリーチを

見極められにくいと言う利点を持っているのだ。

 そしてもう一つは、ブルー・ティアーズから流用したビット兵器である。

 「ビット起動!」

 『良し、ビットの制御システムを起動させる!』

 一夏と閃光はそう言ってビットを・・・二人掛で操作していた。

 クロッシングリンクを中心にしているためセシリア・オルコットの弱点でもあったビット制御時における行動の制御を二人掛で可能な限り0にしているため・・・。

 「ウおらああ!!」

 一夏と閃光は何のその言うくらいに機動力をフルに使っている。

 更に言えばビットにおける攻撃は一斉射だけではなく間隔を開けての

攻撃もしているため敵ISはその対応に追われている中一夏の距離が自身の

すぐ近くに来たことに気づいてその大型の腕を振るおうとすると・・・。

 『させるか!』

 閃光がビットを操作してそれを防いだ。

 そして一夏は脚部にあるクローを展開してそれを腕目掛けて蹴り上げた。

 「ゼア!」

 そして一夏はナイフブレードを振るって腕を斬り落とした。

 本来ならばそんなことすれば血が出ると思うが出てきたのは・・・。

 「やっぱりな。」

 コードやパーツであった。

 『無人機・・・日室さんの目的の一つにまさか敵として出会ってしまうとはな。』

 閃光はそう言って一夏に離れるように指示した。

 そして閃光は一夏に向けてこう言った。

 『あと少しだ!』

 「おお、もうひと踏ん張り」

 [一夏---!!]

 一夏が再度攻撃しようと次の瞬間に大声が聞こえた。

 それも・・・聞きなれた声で。

 「この声ってまさか!?」

 一夏は声が聞こえた方角を見るとそこにいたのは・・・。

 「男なら・・・男なら、その程度の敵に勝てなくて何とする!!」

 篠ノ之 箒がそこにいたのだ。

 然も中継室で・・・審判とナレーターが倒れていた。

 「あのバカ・・・!!」

 『一夏!』

 一夏が小言と言うと閃光が何か注意した。

 すると敵ISが箒のいる方向を見て砲台を向けようとしていた。

 「マズイ!!」

 一夏はそう言って光咬とビットを向けるがビームが・・・中継室目掛けて

放たれた。

 「『!!』」

 一夏と閃光は間に合わないと思って目を背けるが・・・声が聞こえた。

 「させるかあああああ!!」

 「鈴!?」

 鈴が猛スピードで中継室目掛けて突進して・・・その身で守った。

 「鈴ーーー!!」

 そして爆発すると爆炎から・・・ボロボロになった甲龍と共に落ちて行く

鈴がいた。

 そして鈴がオープンチャンネルでこう言った。

 「イケええ!!一夏---!!」

 「!!ウォォォォおおおおおお!!」

 一夏は全砲門を敵ISに向けて一斉掃射した。

 「・・・・!!!!!」

 そしてそのまま敵ISは破壊された。

 それを見た一夏であったがもう一度中継室を見てみると・・・。

 「・・・何やりたかったんだ。」

 千冬によって気絶させられて連行されていく箒がそこにいた。

 だが未だ・・・終わりは見えない。




 次回は箒の処分についてです。


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罰と恐怖と新たな思い。

 箒の罰ですけど別にもう一つあるんだよ。


 「さてと、二人とも。よく生きてくれたな。」

 千冬はそう言いながら一夏と鈴を激励していた。

 何せ今回の戦いは最悪な状況になり得る程だったからだ。

 すると山田先生が泣きながらこう言った。

 「ほんどうでずよー!もじなにがあったらどうずるんでずがー!!」

 そう言っているのを見て一夏と鈴はこう思っていた。

 「「(スイマセン。)」」

 もう謝るしかなかったのが現状である。

 すると鈴がボロボロの中手を挙げてこう聞いた。

 「あのう、織斑先生。宜しいでしょうか?」

 「何だ?凰??」

 千冬は何だと聞くと鈴はこう答えた。

 「あの機体の出所って分かりましたか?」

 「!」

 一夏はそれを聞いて確かにと思っている中千冬はこう答えた。

 「・・・済まん。あれについてはまあ・・・大体見当が付くが

アイツ絡みだとなア。」

 そう言いながら千冬は頭をガシガシと掻いていた。

 大体の見当が付く。それだけで一夏はまさかと心の中で思っていた。

 「(多分・・・束さん系統だなあ。)」

 と思っていた。

 現にISの完全無人機を開発できる人なんてあの人だけだと思っていた。

 ・・・将来的に作れそうな人は身近に知っているが。

 「・・・分かりました。じゃあもう一つ・・・アイツはドウシマス?」

 鈴はそう言いながら良い笑顔で箒の方を見ていた。

 当の箒は何だか居心地悪そうに座っていた。

 すると千冬は箒に向かってこう聞いた。

 「篠ノ之、私の問いに答えろ。」

 「・・・ハイ」

 「何故あそこにいた?」

 千冬は箒に向かってそう聞くと箒はこう答えた。 

 「・・・一夏に檄を与えようと思いまして」

 「ではなぜ中継室の連中を失神させた?」

 「・・・・」

 箒が黙りこくっていると千冬は箒に向かって・・・大声でこう言った。

 「何とか言わんか!篠ノ之 箒!!」

 「!!・・・入らせてくれなかったからです。」

 箒は千冬の大声を聞いて驚きながらもそう答えた。

 すると千冬は箒に向かってこう言った。

 「貴様のやった事はどういう事か分かるか?」

 「・・・・」

 箒は何も言わなかったが千冬はこう続けた。

 「貴様がやったのは只戦況をかき乱し混乱させ、最悪貴様を含んで3人が

今頃棺の中に入っていたほどの出来事だったのが分かるか?」

 「・・・ハイ。」

 「ではなぜ一夏に檄を飛ばそうとしたか?」

 「・・・それしか・・・私にはそれしかできないと・・・思って」

 ハアアアアと千冬は深いため息を吐きながらこう言った。

 「あのなあ、篠ノ之。例え戦う力がなくとも出来る事は幾らでもあるんだぞ?」

 「例えば避難誘導だったり皆を落ち着かせたりと色々あったはずだ。」

 「其れなのに貴様は危険なことをして下手すれば貴様も死んでいたし

凰も下手したら取り返しがつかない大けがを負っていたのかもしれないぞ?」

 「然しISには絶対防御があって」

 箒が何か反論しようとすると千冬は・・・大声でこう言った。

 「大阿保か!貴様は!!」

 「ヒィイイイイ!」

 「絶対防御など信頼して何になる!それすらも平気で乗り越えて操縦者を

殺すことが出来る手段など幾らでもあるわああ!!」

 「そんな程度でISの戦闘に参加しようなどと思うならば参加するな!!」

 そう言うと箒は黙こくってしまった。

 そして千冬は箒に向かってこう言った。

 「本来ならば貴様は退学処分及び警察のお世話になるところだ。」 

 「!!」

 箒はそれを知って顔を青くしていた。

 ここから出て行って警察のお世話になるなど今後が怖くなるからだ。

 然し千冬はこう続けた。

 「だがIS委員会から達しがあってな、貴様の処分を寛大にしてくれと

言ってきたわ。」

 「はあ!!どういう事ですか千冬さN!!」

 鈴がそれを聞いて立ち上がると千冬は空手チョップして黙らせてこう言った。

 「織斑先生だ!全くあの馬鹿どもは。大方お前に何か重大な罰を出せば束が

何かしらのアクションを起こすと思っているからだろうな!」

 全くと言いながら千冬の苦々しい顔を見て一夏はこう思っていた。

 「(確かに・・・あの束さんならやりかねん。)」

 箒の姉でありISの創造者とも呼ぶべき『天災 篠ノ之 束』は超がつくほどの

シスコンであり前に虐められて一夏が助け出した後にそいつらを徹底的に

プライドをへし折った後にそいつらの親のあることない事の噂をばら撒かせて

転校させた事件があるほどだ。

 そう思っている中千冬は箒に向けてこう言った。

 「貴様の罰は明日から2週間の停学と謹慎処分だがこれからある罰を

受けてもらう。」

 「な・・・何ですか?」

 箒は震えながらそう聞くと千冬は・・・ニヤリと口が三日月のような笑みをしてこう言った。

 「私と個人特訓だ。」

 「・・・・・(ムンクの叫び)」

 箒はそれを聞いて幽霊のような顔をしている中千冬は口が裂けるぐらいの笑顔でこう続けた。

 「これからビシバシと鍛えて今回のような馬鹿をしない様にその根性を

物理的に叩き直してやるぞ?良かったなあ篠ノ之。」

 これで足手まといにならないぞと言いながら千冬は箒の足を掴んでこう言った。

 「それじゃあ・・・イクか?」

 「助けてくれええ一夏アアアアアアア!!」

 箒はドナドナされながら一夏に向けて手を伸ばすが一夏はと言うと・・・。

 「・・・(m´・ω・`)m ゴメン…。」

 手を合わせてそう言った。

 「NOOOOOOOOOO!!」

 そしてそのまま箒はずりずりと引きづられながら・・・

何処かへと去っていった。

 それを見届けた後に山田先生は二人に向けてこう言った。

 「それじゃあ今日は解散しますが凰さんは私と一緒に保健室に行って

治療しなければいけないので良いですね。」 

 それじゃあ、織斑君。また明日と言って鈴を連れて行った。

 

 

 

 

 

 

 「只今ア。」 

 一夏はそう言って部屋に入っていくとそこにいたのは・・・。

 「ああ、お帰り一夏。」

 閃光が何かを作っていた。

 するとそれを見た一夏はこう聞いた。

 「あれ?お前ご飯は?」

 そう聞くと閃光はこう答えた。

 「今日は取り調べで長引きそうだなと思ってな、作って見たのだが

どうだろう?」

 閃光はそう聞いて机にある物を置いた。

 それは・・・。

 「おお!うまそうだなあ!?」

 メニューはこれ。

 『ミートボール』

 『魚の蒸し焼き』

 『白ご飯』

 『魚の出汁で作った味噌汁』

 「それじゃあ一緒に。」

 「「いただきます。」」

 一夏と閃光は同時に言って食べ始めた。

 「!!うまいなこれ!?」

 一夏はミートボールを食べてそう言うと閃光はこう答えた。

 「そうか?一度揚げた後に冷ましてもう一度揚げなおしてるから味が良いと

思ってな。」

 そう言いながら一夏は食べ進めるのを見て閃光はこう聞いた。

 「今日の試合だが矢張りまだまだ修行不足だったな。」 

 「・・ああ。」

 閃光の言葉を聞いて一夏も肯定すると閃光はこう続けた。

 「あの敵ISだがもし日室さんがいなければと思うと・・・怖かった。」 

 「閃光?」

 一夏は閃光が震えながらそう言うので一夏は心配している中閃光はこう続けた。

 「もしあのまま一夏に何かあったらどうしようかと思うと・・・

怖くて怖くて・・・震えが止まらなかったんだ。」

 そう言いながら閃光は自身の肩を抱き寄せて震えを抑えようとしていると

一夏は・・・。

 「い・・・一夏!?」

 閃光を抱きしめてこう言った。

 「大丈夫だよ閃光。」

 「・・・・」

 「今回は結果的に助かったしそれに俺はどちらかと言えば怖くなかったんだ。」

 「え?」

 何でと思っていると一夏は閃光を見てこう言った。

 「だって閃光が何時も俺の側にいるからじゃないか。」

 そう笑顔で言った。

 すると閃光はそれを見て・・・・。

 「そ・・・そうか/////」

 顔を真っ赤にしてそう答えた。

 すると一夏は閃光に向けてこう言った。

 「それじゃあ食べようぜ!閃光!!」

 「・・・ああ。」

 そう言うと閃光はこう思っていた。

 「(ああそうだ。私はこいつの相棒なんだ。)」

 「(だから・・・私がお前を守るからお前も私を・・・)」

 「(守ってくれよな。一夏。)」

 そう思いながら閃光は食事を続けた。

 この時間が愛おしく思えるように。

 

 

 

 

 

 

 

 一方、アリーナにおいて・・・。

 「いやああああああああ!!」

 「ほらほら如何した篠ノ之!!」

 千冬が箒を全力疾走で追いかけていた。

 ・・・日本刀を片手に。

 それは消灯時間ぎりぎりまで続いた。




 次回で取り合えず休載。


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閑話 箒の謹慎と厄介な事。

 これで終わりです。


 「う・・・・ウウウン。」

 箒はベッドの上で目覚めた。

 然もここは自分ともう一人が暮らす部屋であった。

 「私は確か・・・。」

 箒は何でここにいるのか分からずじまいで思い出そうとする中・・・

声が聞こえた。

 「織斑先生に担ぎ込まれたわよー。」

 「!!」

 その声を聴いてあれを・・・思い出してしまったのだ。

 そう・・・自己最悪の記憶が。

 それを思い出して震えあがっていると隣から・・・同居人の声が聞こえた。

 「HAY、箒!」

 「・・・ティナか。」

 箒に向かって挨拶したのが箒の同居人。

 ティナ・ハミルトンである。

 「ああそれと織斑先生からだけど『2週間頭を冷やせ』だって、

あんた何したの?」

 ティナは箒に向かってそう聞くがこれには理由がある。

 一つは敵ISが来た時点で中継がストップした事。

 二つ目は箒の行動については今回の事件に関連しているため関係者全員に箝口令を発したこと。

 これにより箒の所業は公にならなかったのだ。

 するとティナは自身が食べているポテチ(大袋)を差し出してこう言った。

 「一緒に食べよ。」

 そう言ってきたのだ。

 「前にも言ったと思うが私は午後9時以降は食べないようにだな。」

 現在10時。

 本来ならば屋上での素振りを終えてシャワーを浴びている頃だ。

 然しティナはこう言った。

 「アンタ、ご飯食べてないでしょ?」

 「ぐう」

 箒はそう言われてぐうの音が出なかった。

 あれから箒は飲まず食わずの千冬による扱きで何も口に出来なかったのだ。

 すると・・・

 キュるるるるるるるウル~~~

 お腹の虫が鳴った。

 「///////////」

 箒は赤面して俯いているとティナはと言うと・・・。

 (・∀・)ニヤニヤ・・・しながら見ていた。

 そして箒はポテチを手に取って・・・食べた。

 「・・・旨いな。」

 「でしょう!これ日本で食べてから癖になったんだ!!」

 「海苔塩味!」

 ティナはそう言いながら箒と食べていた。

 そして二週間の謹慎処分の最初の3日間はそうなっていたが・・・4日目。

 

 

 

 

 

 「あ、3㎝増えてる。」

 ティナはブラジャーを付け乍らそう言っている中箒はと言うと・・・。

 「う・・・嘘だろ。」

 「・・・5㎝・・・増えてるだと。」

 バストがと言って少し顔を青くしていた。

 現在謹慎中で然も今のブラジャーが付けにくくなっているのを見てヤバいと

悟った箒は次に日に部屋にタオルを敷いてからこう言った。

 「では私はここで素振りしているぞ。」

 「OK,終わったら勉強見せるしダイエット用のDVD置いてるから適当に

やっといてねえ。」

 消臭も忘れないでねと言って部屋から出て行くと箒はノートにある事が

書かれているのを見て目をキリッとしていた。

 書かれていた内容は・・・。

 『目指せ!バスト5㎝減!!』

 ・・・・何書いてんだこの子は。

 それでも箒はこう思っていた。

 「(胸など所詮は脂肪。運動すれば・・・痩せれる筈だ!!)」

 そうとち狂った事を考えた箒は素振りを始めた。

 まあ・・・そんな中でも勉強教わりながらティナからお菓子貰ったり

しているのだが。

 そしてそんなこんなで14日目。

 

 

 

 

 

 

 「箒!明日か自由だねえ!?」

 「・・・・・」コク。

 「あれ?どうしたの。元気ないじゃん!」

 「・・・・」

 「あ、そうだ!今度服買いに行こうよ!!ブラジャーの新しいやつ

買いたくてさあ。」

 「・・・・・」ビク

 箒はそれを聞いて肩をびくつかせるがティナはこう続けた。

 「それじゃあ一緒に今夜は部屋でお菓子パーティーしよう!!!」

 そうしようというと箒は・・・ゆっくりとこう言った。

 「・・・もう・・・お前とはお菓子食べない。」

 「え?」

 ティナはそれを聞いて目を丸くするとこう聞いた。

 「ええ何で!?あんなに一緒に食べてたのにナンデナンデ!?!」

 そう聞くと箒はそれを聞いてゆっくりと・・・・。

 「ソレハだな・・・」

 振り返りながら・・・こう言った。

 「お前が私に菓子食わせるせいでブラジャーが付けられなくなったからだ

アアアアアアア!!!!」

 笑顔で血の涙流しながらそう言うのでそれを見たティナは驚きながら

こう言った。

 「ギャアアアアアア!!ジャパニーズホラー!!!???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれから2日後。

 「・・・それで・・・。」

 千冬は呆れながら箒を見ていた。

 しばらく見ない間に確かに胸部が大きくなっている。

 遠目で見ても山田先生以上だと分かるほどに。

 然も胸元が入らないため今は胸元を開けた状態でいる。

 「どれくらい増えたんだお前?」

 どう見ても1,2カップ以上だなと思っている中箒は保健室から借りたメジャーを使って図った時の採寸を書いた紙を見せると千冬は・・・。

 「お前これマジか?」

 「・・・ハイ。」

 こう書かれていた。

 

 

 

 

 篠ノ之 箒

 バストI98⇒Nの109

 

 

 

 

 

 「・・・5も増えたのか。」

 「ウワアアアアアア!!!」(´;ω;`)泣き

 千冬の言葉を聞いて箒は泣くしかなかった。

 然もここまでのサイズだと間違いなく専門店でしか取り扱っていないだろうなと思っていた。

 「何ですかNって!!私は死神ノートを追う探偵ですか!?」

 「いや、あいつよりもお前の方が大きいぞ。」

 アルファベット順でだがなと言って箒は更に泣いてしまった。

 箒の金は束が手に入れた特許料で結構あるはずなのだが本人が

使いたがらないため政府から送られてくる金を切り盛りして生活していたのだ。

 「新しい服に下着に胴着に制服に私はどれだけお札が旅立って逝くんだああ!」

 「単純計算して10万は軽くだな。」

 「ウワアアアアアアン!!!」

 それを聞いて更に泣くしかなかった。

 箒が手に入れたのは同居人との友情。

 失ったのは莫大な金と・・・ブラジャーの更新代であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アハハハ・・・大変ですね。篠ノ之さんは。」

 「まあ、あいつにとっても今回のは二重の罰だろうな。」

 山田先生の言葉に千冬は乾いた笑いをしながらある物を見ていた。

 それは一夏と閃光が倒した・・・無人機ISであった。

 「あれの解析と発信元は特定できたか?」

 そう聞くと山田先生はこう答えた。

 「あ、はい。あれは矢張り無人機ですが発信元迄は・・・。」

 そう言うと千冬はため息交じりでこう言った。

 「まあ良いがコアの方は?」

 そう聞くと山田先生は言いづらそうにこう答えた。

 「それが・・・登録されていないコアでした。」

 「矢張りそうか。」

 そういう中千冬はある映像を見ていた。

 それは・・・。

 「これ如何します?」

 「・・・全く、とんでもない物を開発したな。倉持技研は」

 一夏の『白銀』が『白銀・蒼狼』になった際の戦闘映像であった。

 正直言えばこいつもこの無人機IS同様の技術が一つだけあるのだ。

 然もそれだけじゃない。

 「状況に応じて換装できるシステムとあのシステム。どちらにしても世界の

IS運用の常識をひっくり返すぞ。」

 全くと言う中山田先生はこう聞いた。

 「これ、政府が見たらどうするんでしょうね?」

 そう聞くと千冬はこう答えた。

 「十中八九政治に利用されるだろうな。だが中途半端な技術をアイツが他国に

渡すとは思えないししないだろうな。」

 そう言って千冬は山田先生にこう指示した。

 「山田先生、今すぐこの無人機ISと織斑の戦闘データを全て削除して

ここに保存。凰のISは情報摘出して凰自身にも箝口令を敷かせろ。」

 「決して外部には漏らさない様にしろ。良いな」

 「あ、はい!」

 そう言って山田先生はデータ消去に勤しんでいる中千冬はこう言った。

 「まだまだ嵐は続きそうだな。」

 そう言いながら千冬は映像を見続けていた。

 これが第2の白騎士にならない事を願って。




 次はあれを・・・復活します!!


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30話




6月初頭の日曜日。

 梅雨に入るか否かの間際に訪れる晴れ模様の中で一夏と閃光は・・・。

 

 

 

 

 

 「ぬあ!この!」

 「させるものか!!」

 

 

 

 一夏の友達である「五反田 弾」と閃光がゲームをしていた。

 そして暫くして・・・結果が訪れた。

 

 

 

 

 「ぬアアアアア!!負けたアアアア!!」

 「私の勝ちだな。」

 弾が負けて閃光が勝ったのだ。

 今二人が対戦していたのは発売月だけで100万本のセールスを記録した超名作

 『I.S/V.S(インフィニット・ストラトス/ヴァースト・スカイ)』

 と言うゲームで第2次モンドグロッゾにおける試合データを参考にしてる。

 ・・・千冬は・・・・あれはバグキャラだから。

 然も各国に合わせて販売されているため世界大会など出来る訳がない。

 一夏達はそんなゲームをやっている中で負けてしまったために

コントローラーを交換する際にこう聞いた。

 「それでさ、一夏聞きたいんだけど良いか?」

 「?」

 「お前羨ましいよなあ。男が一人で女の子しかいないってナニソレ楽園なの?

招待券とかねえの?」

 そう聞いてこう続けた。

 「然もお前こんな爆乳美人連れてきてさ、羨ましいぜって言うか

今すぐくたばれ。」

 「酷くね!?」

 一夏は弾の言葉を聞いてそう言うと閃光がこう言った。

 「あのなあ、貴様に言うが男一人だと気苦労耐えんぞ。」

 「?」

 弾は何でと思っていると閃光はこう続けた。

 「トイレは客用しかないし食事は女の子用だから

余計な出費をしなければいかんしおまけに色んな女の子から珍獣の如く

見られるのが嬉しい事か?」

 「・・・・・一夏、悪い。」

 「あ・・・ああ。」

 弾は閃光の言葉を聞いて一夏に謝った。

 そして一夏と閃光が戦おうとすると・・・ドカンとドアを誰かが

蹴り破ってきた。

 「お兄!さっきからお昼出来たって言ってんじゃん!

さっさと食べに・・・!!」

 そう言いながら現れて来たのはショートパンツにタンクトップを着た少女。

 弾の妹でもあり有名私立女子高に通う「五反田 蘭」である。

 蘭は一夏と閃光をみるなり(主に一夏)慌てて扉の後ろに隠れた。

 そんな中で一夏は蘭に向けてこう言った。

 「い、いや、あの、き、・・来てたんですか?全寮制の学園に通っていると

聞きましたが・・・・。」

 そう言うと一夏はこう返した。

 「ああ、今日は家の様子を見にがてら遊びに来たんだ。」

 そう言うと蘭は閃光を見てこう聞いた。

 「あのう・・・そちらは?」

 そう聞くと閃光はこう返した。

 「初めまして、一夏と同じIS学園に通う『白好 閃光』だ。」

 宜しくなと閃光は立ち上がって自己紹介をした。

 それを見て蘭も挨拶しながら彼女の容貌を観察していた。

 「(うわああ・・・綺麗な銀髪。それに顔も綺麗だし何より・・・・。)」

 そう思いながら蘭は自身と閃光の一部分・・・・ある一点を見てこう

思っていた。

 「(無理だ・・・幾ら成長期でもあそこ迄は無理だ!!)」

 そう思いながら崩れ落ちるのを見て一夏はこう聞いた。

 「おおおお、おい!大丈夫か!?」

 そう聞くと蘭はこう少しずつ立ち上がってこう言った。

 「だだだだだ・・・大丈夫・・・です。」

 そう言うと蘭はこう続けた。

 「あの・・・良かったら一夏さんも・・・・?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「あー、うん。頂くよ。ありがとう」

 「い、いえ。」

 そう言って蘭は出て行くのを見て弾はこう思っていた。

 「(蘭。お前は確かに成長期だと思うが・・・あそこ迄は無理だな。)」

 うんうんとそう思っていた。

 すると一夏は蘭を見てこう言った。

 「しかしあれだよな。蘭とはかれこれ3年経つけど未だに

俺に心を開かないんだよなあ。」

 「「・・・・・は??」」

 弾と閃光はそれを聞いて呆れたかのようにそう言うと一夏はこう続けた。

 「いや、ほらだってさ。今だに余所余所しいし今もさっさと部屋から

出て行ったし。」

 「「・・・・・」」

 それを聞いて弾と閃光は何に言ってんだと思うと弾は閃光を見てこう言った。

 「アンタも大変だな。」

 それを聞くと閃光はこう答えた。

 「もう慣れた。」

 「ああ、そう。」

 流石の弾もその答えにはそう答えるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 弾の家兼定食屋は先ず2階から1階に降りて裏口から出てから定食屋と言う

変な家の構造をしているのだが本人曰く・・・。

 「この造りだからこそ私生活に商売が入ってこないんだ!!」

 そう言っているそうだ。

 一夏と閃光、弾の三人が店の中に入ると店の人間が閃光を見ていた。

 何せ見た目は凄く良いのでグラビアアイドルかと思う人間もいるのだ。

 すると席には・・・先客がいた。

 「うげ」

 「何?何か問題でもあるの?あるならお兄一人で外で食べれば良いでしょう。」

 弾に対して辛らつな言葉をかける・・・先ほどとは打って変わって

半袖のワンピースに薄手を身に纏い、

僅かにフリルのついた黒いニーソックスを履いた蘭がそう言った。

 すると弾は蘭に向けてこう言った。

 「お前何着てんだよ?そんなに気合の入ったおしゃれなんて数か月ぶr」

 弾が何か言いかける前に・・・蘭が口にアイアンクローで口封じをした。

 「・・・・・・・・・!!」

 「(コクコクコクコク)」

 何やら二人でアイコンタクトしているがそれを見た閃光はこう言った。

 「・・・正に女王と奴隷だな。」

 そう言うしかなかったのだ。




 次は食事中。


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食事は大切だ。

 食べることとは・・・命を食べて未来へと進むことだ。


 「「「「いただきます。」」」」

 一夏と閃光達は席に座って食事を始めた。

 ここの大将は御年80を超えて尚も現役と言う老人『五反田 厳』である。

 長袖の調理服を肩まで捲り上げ、そこから剝き出しになっている腕は浅黒く、

筋骨隆々で一度に二つも中華鍋を振るっていた。

 因みにその拳から繰り出される拳骨は千冬とほぼ互角である。

 ・・・24歳の女性の拳骨の威力が80台とはいえ現役のおじいちゃんが持ってるってターミ〇ーターかアンタハ?

 そんな中で弾は一夏に向けてこう聞いた。

 「そういやよ、一夏。お前メール見たけどさ。鈴と・・・誰だったっけ?

ファースト幼馴染の」

 「ああ、箒の事か?」

 一夏はそれを聞かれてそう答えると蘭がこう聞いた。

 「ホウキ・・・?誰ですか?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ん?俺のファースト幼馴染。」

 因みにセカンドは鈴なと言うと蘭は何やら考え事をしていた。

 すると蘭は一夏に向けてこう聞いた。

 「そう言えば一夏さん、聞きたいんですけれど宜しいですか?」

 「?」

 「あの・・・閃光さんとはどういう・・・?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ、俺と閃光は同じ部屋に住んでんだ。」

 そう言うと蘭は驚きながらこう言った。

 「お、同じ部屋!」

 蘭はそう言って勢いよく立ち上がった。

 そして暫くして椅子が転げ落ちた。

 そして蘭はこう続けた。

 「い、一夏、さん?同じ部屋って言うのは、つまり、寝食を共に・・・?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ええと、そうだな。入学前からだからもう4か月って所だよな?」

 一夏は閃光に向けてそう聞くと閃光はこう答えた。

 「まあ、それくらいだな。然し寝るのは別々のベッドだから心配するな。」

 閃光は蘭に向けてそう言うが当の本人はと言うと・・・。

 『4か月・・・・同居・・・・。」

 何やら口から白い塊が出そうになっているが弾は取り合えずとこう聞いた。

 「あれ待てよ。4か月ってお前ちょっと計算が合わないような気が。」

 そう言うと一夏はこう答えた。

 「ああ、ちょっと諸事情でな。俺倉持技研預かりでいたから。」

 其れでだよとそう言った。

 そしてそんな中で一夏はかぼちゃの煮つけを食べていると閃光が

一夏に向けてこう言った。

 「一夏、口にかぼちゃが付いているぞ。」

 「え?」 

 一夏は本当かよとそう言うと閃光が一夏の口元についている

かぼちゃを取ってそれを・・・ぺろりと舐めた。

 「大ォォォォオオ・・・・。」

 見ていた客は揃いも揃ってそう言うと一夏は閃光に向けてこう言った。

 「ありがとうな閃光。」

 「気にするな。」

 一夏の言葉を聞いて閃光はそう返した。

 その様子を魂が抜けている蘭を見た後にこう言った。

 「・・・こりゃあ鈴もやべえな。」

 後で連絡しようと言って食事を再開した。




 この二人書いて思った。
 ・・・・いい加減くっつけよ。


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32話

 あの後一夏と閃光達はゲーセンに行って楽しく過ごした。

 そんな中でダンスゲームがあったので一夏と閃光がプレイする中で

その一心同体っぷりに息を呑んだ人間もいたが一部の・・・

弾を含んだ男性陣は・・・。

 閃光の揺れる胸部装甲に御満悦であった。

 更にホッケーゲームでは熾烈を極めていた。

 弾は半分以上が自殺点で一夏の圧勝であった。

 そしてIS学園に帰って食事を楽しみながら閃光がこう言った。

 「そう言えば今月は学年個別トーナメント戦があったな。」

 「そう言えばそうだな。」

 一夏はそれを聞きながらチキンの香草焼きを食べていた。

 この学年別個別トーナメント戦と言うのは、全員強制参加に伴うトーナメント戦で1学年120人が1週間かけて行うものだ。

 一年は浅い訓練段階における先天的才能評価、二年生はそれから1年経って

訓練したことに伴う成長能力評価、三年生は実践能力評価となっており、

3年の場合はこの結果次第で専用機持ちや国家代表生になれるかに

かかっているのだ。

 無論それだけではなくIS関連の企業からのスカウトマンまでも来るので

全員大慌てであるが一夏と閃光はそれだけではなかった。

 「それに我々の機体の初お披露目だ。上手くいけば倉持技研の益に繋がる。」

 「ああ・・・それなんだが。」

 「?」

 閃光は一夏の言動を聞いて何だろうと思っていると一夏は口を開いてこう言った。

 「・・・今回個別トーナメント戦に出る際には閃光も強制出場だから

機体のスペックが半分くらいになるだろう?」

 「ああ・・・で?」

 「それに備えて日室さんが新しい換装機を持ってくるらしいんだが・・・・

嫌な予感しかしない。」

 「ああ・・・・。」

 それを聞いて閃光も確かにとそう思った。

 何せ日室が造る武装ははずれはなさそうに見えるが少々・・・

厄介な所があるという事を念頭に置かなければならない。

 本来は非武装として使用される換装機を武装するのだから

どんな武器になるか分かったものじゃない。

 そしてこうも言った。

 「それと今俺が使っている《蒼狼》は今回のトーナメント戦に

簪が使う事になってんだ。」

 「何故だ?」

 「・・・他の人間が使う所をデータに取り込みたいって、それともし簪と

戦うようだったら《クロッシングリンク》を使ってデータ取りしたいって。」

 「・・・あの人は本当に根っからの科学者だな。」

 「ああ・・・そうだな。」

 一夏は閃光の言葉を聞いてそう答えるしか・・・なかった。

 そんな光景の中で一夏は閃光に向けてこう聞いた。

 「そう言えば箒どうしたんだろうな?謹慎もう開けたってのに。」

 「・・・別に良いんではないか。」

 閃光は何ならぶっきらぼうにそう言いながらお茶を啜っていた。

 其の帚はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「ホウキー、ご飯だよー。」

 「ああ、ティナか。そこに置いてくれ。」

 箒はと言うと・・・ネットを見ながら何かを探していた。

 それは・・・。

 「そう言えばさホウキ、・・・あれどうすんの?」

 そう言ってティナは段ボール箱の山を見てそう聞くと箒はこう答えた。

 「ああ、あれはネットマーケットに売る奴だ。明日位に朝一に業者が

取りに行くから手伝ってくれ。」

 「OK.」

 ティナはそう言ってお菓子を食べ始めた。

 一方の箒のその格好は・・・胴着ではなく下着なのだが胸部の下着が・・・

本気で行って大きい。

 実はこの間の謹慎開けの際に下着が入らなくなったので新しい下着に

ネットで買い替えて古い奴を売ろうと考えたのだ。

 無論それを言ったのはティナである。

 ティナの教えによりネットのやり方をマスターして取敢えずは下着を

ゲットしたのだが何分時間がかかったため今日まで勉強は山田先生が

ここに来て補修を受けさせてもらったのだが最初山田先生は箒を見て・・・

愕然とした様子でこう言った。

 

 

 

 

 

 

 「生徒に負けた!!」

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・まあ・・・良いか。

 

 

 

 

 そんな感じで箒は今日まで自宅学習だったのだ。

 然しやっと今日になって制服が届いたので明日から通えるのだが・・・

気がかりな点が一つだけある。

 それは・・・・。

 「問題はISスーツか。」

 そう言って広げてみるが・・・・これはなあと思っていた。

 何せ胸の谷間が諸に見えるどころかイングリッド社をベースにした奴なのだが

ISスーツが競泳水着みたいに対してこちらは・・・普通に水着なのだ。

 それを見て箒は・・・はあとため息を吐くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてアメリカ某所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「准将、彼女がお着きになりました。」

 「ああ、入ってくれ。」

 軍服を着た男性がそう言って赤髪の・・・青年に向かってそう言った。

 見た目は若いが彼は人望だけではなくその才能も確かなもので

ISが台頭した後においてもその確かな才能で30手前で軍の上層部に

末端とはいえ入ることが出来たのだ。

 「失礼します。」

 「ああ、入ってくれ。」

 そう言って入ってきたのは・・・黒に近い茶髪の少女であった。

 活発そうで人となりの良い表情の少女がそこにいた。

 すると軍の人間が彼女に向けてこう言った。

 「嬉しいニュースだ。君をIS学園に向かう事が正式に決まった。」

 「本当ですか!!ティナに教えなきゃ!!」

 そう言うと准将はこうも言った。

 「それとだがこれは確定情報ではないがどうも《フランス》にも・・・

例の人間が現れたとCIAが報告してきたんだがどうもきな臭い。」

 そう言うと准将は少女にある資料を見せてからこう言った。

 「《ベル・アタラシア》。この人間の正体と出来れば《織斑一夏》君と

コンタクトを取って欲しいが・・・出来るかい?」

 そう言うとベルと呼ばれた少女はこう答えた

 「分かりました。最善を尽くします。」

 「ありがとう。じゃあ君の機体は今製造している機体のベース機だ。」

 頼むよと言って少女も了解とそう答えた。

 




 ベル・アタラシア
 見た目はアズールレーンに出てくる「ボルチモア」
 性格等は原作そのままでスポーツ万能。
 アメリカの代表候補生でその実力は折り紙付き。
 面倒見がよく、他の候補生たちとのまとめ役としても役立っている。
 本来なら彼女がIS学園に行っていたはずなのだが機体の調整に時間がかかったため現在となった。


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サイズ申請は楽じゃない。

 箒「・・・これしかないのか?」
 ティナ「まあ仕方ないよ。箒のバスとサイズじゃあこう言う・・・
地味系しかないんだから。」
 色は黒と紫などと言った暗い色。


「やっぱりハヅキ社製のがいいなあ。」

 「え?そう??ハヅキのって良いのはデザインだけじゃない?」

 「そのデザインが良いのよ!」

 「私は性能的に見てミューレイのが良いかなあ。特にスムーズモデル」

 「あれってモノは良いけど高いじゃん。」

 月曜日の朝っぱらから少女たちはカタログを片手に何やら意見交換をしているのを見て一夏は閃光に向けてこう聞いた。

 「何だあれ?」

 「ああ、今日から実践訓練が始まるから皆ISスーツの発注するから

それに備えてだろう。」

 閃光はそう言って周りを見ている中で女生徒の一人が一夏に向けてこう聞いた。

 「そう言えば織斑君のISスーツって何処の奴なの?見たことない型だけど。」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「あー、俺のは倉持技研が特注で作った奴なんだけど元はイングリッド社の

ストレートアームモデルらしいぜ。」

 「(まあ・・・後後になって日室さんが細かい調整したがな。)」

 戦翼は一夏の説明を聞いてそう心の中で呟いていた。

 クロッシングリンクシステムは特殊なシステムであり各部には感知用の調整が

施されており二人分の心拍数や体温をこれで測っているのだ。

 因みにISスーツは肌表面の微弱な電位差を検知することにより、

操縦者の動きをダイレクトに各部位にへと伝達しているのでクロッシングリンク中は使用者とオペレーター二人分の感知もしている。

 然もその見た目に反して耐久性は優れているため一般的な小口拳銃程度ならば

衝撃は吸収されないが完全に受け止めることが出来るのだ。

 そして一夏自身に対しては安全を考慮して心臓や頭部に対しては日室が

独自開発したエネルギーシールド発生システムを保有しており緊急時において

発動するようになっている。

 そして暫くして・・・。

 「諸君、おはよう。」

 夏用スーツを着た千冬が何時もの調子で現れた。

 『『『『『お、おはようございます!!』』』』』

 生徒たちは千冬を見てそう言って素早く着席した途端に・・・・扉が開いた。

 「スイマセン!遅れました!!」

 そう言って現れたのは・・・汗だくで出てきた箒であったがその格好を見て

一夏は慌てて目を逸らして他の女生徒達はそれを見て・・・誰かの呟きが

聞こえた。

 「・・・大きい。」

 そう言って箒の・・・胸部を見た。

 制服から溢れんばかりの爆乳・・・いや、超乳が見えており汗が胸の谷間に

溜ってきてるのが分かるほどであった。

 すると箒が千冬に向けてこう言った。

 「制服が今朝届いたので調整していたら遅れてしまって」

 「ああ、良い。それは既に同居人から今朝方聞いてるから早く席に着け。」

 「は、ハイ!」

 そう言いながら席に向かうがその間にも・・・バルンバルンと胸が

揺れているのを一夏以外の全員が見ていた。

 そして箒が席に着くのを見計らって千冬は全員に向けてこう言った。

 「ああ、篠ノ之は少々・・・大きくなったがまあ皆気にすんな。」

 『『『『『(いや、この数日の間にどんだけ大きくなってんの!?)』』』』』

 全員が心の中でそう言うと千冬はこう続けた。

 「今日から本格的な実践訓練を開始する。訓練機ではあるが諸君らは初めてISを使用しての授業になるので各人気を引き締めて行う様に。全員のISスーツが

届くまでの間は学校指定の物を使うのでくれぐれも忘れない様にな。忘れたものは代わりに学校指定の水着でやって貰うがそれ以外・・・まあ、篠ノ之は下着で

確実だが構わんだろう。」

 「いや、違うだろ!!」

 「何で忘れたら水着どころか下着なんですか!?」

 「その前に忘れるものなどおるのか!!??」

 上から一夏、閃光、箒の順でそういうと千冬姉3人に向けて出席簿を頭に

叩きつけてこう言った。

 『『『うぎゃ!!!』』』

 「喧しいぞ小娘ども。」

 「俺男」

 「喧しいぞガキども。」

 「あのう、織斑先生。今更言い換えてももう全員聞いてます。」

 「ナニカ?」

 「・・・いいえ。」

 千冬はそう言って山田先生を1喝して睨みつけるとこう続けた。

 「当たり前だ。私は1年で半人前どもをちゃんとすると言ったはずだ?

ISスーツを忘れたから出れませんなどと言わせないようにだ。」

 そう言うと千冬は箒に向けてこう言った。

 「ああそれと篠ノ之。大丈夫だ」

 「?」

 「山田先生は去年だけで2回も忘れて下着で授業してたからやり方を

教えてくれるはずだ。」

 「いたんですかここに!!?」

 箒はそう言って山田先生を睨むと当の本人は・・・。

 「//////////」

 顔を赤くして俯いていた。

 然し箒は千冬に向けてこう反論した。

 「然し去年は男性がいなかったからであって今年はその・・・一夏がいるし」

 箒は最後らへんで小さくそう呟くが千冬は箒に向けてこう言った。

 「だからこそだ・・・もしかしたらもしかするかもだぞ?」

 「!!!」

 それを聞いて箒は一夏をチラリと見て・・・座った。

 そして千冬は山田先生に向けてこう言った。

 「それじゃあ山田先生。ホームルームを。」

 「は、はい!」

 山田先生はそれを聞いて慌ててそう言うと山田先生は壇上に立ってこう言った。

 「ええとですね、今日は何と転校生を紹介します!!「然も3人です!!!」

 『『『『『えええええええええええ!!!!!!』』』』』

 それを聞いて全員が驚いていると教室の扉が再び開いた。

 「失礼します。」

 「入ります。」

 「・・・・・」

 3人転校生のうち一人を見てざわめきが・・・ぴたりと止まった。

 何せその一人が・・・男子だからだ。




 次回は自己紹介です。


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自己紹介は大事

 第一印象は重要だよ。


全員が・・・男子制服を着た人間を見てポカーンとしているとその人間が

自己紹介した。

 「『シャルル・デュノア』です。フランスから来ました。この国では不慣れな事も多いかと思いますが皆さん宜しくお願いします。」

 少年、シャルル・デュノアがそう言ってにこやかな顔でそう言った。

 そして誰かが・・・こう言った。

 「お、男・・・?」

 そう呟くとシャルル・デュノアはこう返した。

 「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入を」

 そういう中で閃光はシャルル・デュノアをじっと観察していた。

 人懐っこそうな顔。

 礼儀の正しい立ち振る舞いと中世的に整った顔立ち。

 濃い金髪。

 その髪を首の後ろで丁寧に束ねている。

 体は華奢でしゅっと伸びた脚。

 印象的には貴公子と見た目はそう思えるが閃光は何か違和感を感じ取っていた。

 「(何だこの違和感は?・・・何かが違うと・・・・!!)」

 そう言いながらある1点を見て何かを確信すると・・・悲鳴が聞こえた。

 『『『『『きゃああアアアアアアアア!!!!!』』』』』

 「「!!」」

 一夏と閃光はその・・・音波攻撃に耳を塞いだがあまりの音に未だ耳がキーンと鳴っていた。

 すると誰かがこう叫んだ。

 「男子!二人目の男子!!」

 「然もうちのクラス!!」

 「美形!守ってあげたくなる系の!!」

 「やっと私にも春が来た---!!」

 そう言っている中で織斑先生が皆に向けてこう言った。

 「お前ら煩いぞ。未だ2人残っているからな。」

 そう言うと一夏と閃光はその二人を見た。

 一人は閃光と同じ銀髪。

 髪の長さも大体位置的に同じ。

 然しそれは・・・伸ばしっぱなしという印象が強い。

 右目は赤いがその視線はまさに絶対零度の瞳。

 左目は眼帯をしているが医療用の白いのではなく軍人が使う黒眼帯。

 

 

 

 

 

 もう一人は黒に近い茶髪を肩に迄伸ばした少女。

 活発そうで人のよさそうな感じをしていた。

 体つきからして何かしらのスポーツをしているようにも見える。

 すると千冬が・・・銀髪の少女に向けてこう言った。

 「・・・挨拶をしろ、ラウラ」

 「はい、教官」

 千冬に向けて佇まいを直して敬礼をする少女、ラウラを見て

クラス一同がポカンとしている中で織斑先生はラウラに向けてこう言った。

 「ここではそう呼ぶな。もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ。私の事は織斑先生呼べ。」

 「了解しました。」

 そう言ってラウラは再度敬礼するが千冬はそれを見て頭をガシガシと

掻いていた。

 そしてラウラは・・口を開いて第一声にこう言った。

 

 

 

 

 

 

 「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

 全員は何か続きがあるんじゃないかと思って見守る事数秒して・・・山田先生がこう聞いた。

 「あ、あの・・・以上・・・ですか?」

 

 

 

 

 

 

 「以上だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 ラウラは山田先生の言葉を聞いてそう答えた。

 そしてラウラは一夏を見ると・・・。

 「!貴様が・・・・・!!」

 そう言ってラウラはつかつかと一夏の前に立って・・・腕を振り下ろし・・・。

 

 

 

 

 

 

 バシン!!・・・・という音と共に・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏の・・・片腕に平手打ちしていた。

 

 

 

 

 「何!?」

 「あぶねえなアあ!!」

 一夏はラウラを受け止めてそう言うと・・・隣にいる閃光がラウラに向けてこう言った。

 「貴様あ!!」

 そう言ってラウラ目掛けて拳を振り上げるがラウラはそれを・・・

ひらりと避けて閃光を投げ飛ばそうとすると・・・途中で一夏がラウラの腕を

引っ張ってそれを止めた。

 そして閃光はそれを軸にしてかかと落とししようとして・・・ラウラは

それを避けて下がった。

 「いきなりナニするんだ!!」

 一夏はそう言って閃光の隣に立つとラウラはまるで・・・親の仇の様な視線で

一夏に向けてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私は認めない!貴様があの人の弟であるなど認めるものか!!」

 そう言ってラウラは一夏を睨みつけるが・・・千冬はラウラ目掛けて

出席簿で叩きつけてこう言った。

 「貴様は阿保か!?何転入して早々に事件を起こそうとする!!」

 「きょ・・・教官、私は」

 然し千冬はラウラに向けてこう続けた。

 「然しも何もないわ!!貴様の問題行動が=国の品位に関わるのだぞ!!」

 「それが分からぬならもう一度本国に戻るか!!?」

 「・・・申し訳ありません。教官」

 「私ではなく織斑に向けてだと思うが・・・・ああもう。」

 千冬はラウラを見て頭を更にガシガシと搔いている中で千冬は

最後の一人である少女に向けてこう言った。

 「そう言えばまだだったな。済まないがこの空気を換えるぐらいに頼む。」

 そう言うと少女はアハハと苦笑いでこう言った。

 「ええと・・・初めまして、アメリカ代表候補生『ベル・アタラシア』。

趣味は体を動かすことでこれから皆とこの学園で頑張りますのでよろしく

お願いします!!」

 そう言って少女、『ベル・アタラシア』はお辞儀すると全員がそれを見て

拍手した。

 それを見た千冬は全員に向けてこう言った。

 「それではこれでホームルームを終了とする。各人は直ぐに着替えて

第2グラウンドに集合、二組と合同で模擬演習をすることになっている。」

 そう言うと千冬は一夏に向けてこう言った。

 「おい織斑。お前はデュノアの面倒を見やれ。」

 良いなと言うと千冬は閃光を見てこう言った。

 「閃光、ちょっと・・・。」

 「はい。」

 閃光は千冬の言葉を聞いて黙って着いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「貴様から見てデュノアはどう見る?」

 

 

 

 

 

 千冬が廊下の角で閃光に向けてそう聞くと閃光はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 「恐らく・・・いえ、間違いなく・・・・・・」

 

 

 それを聞くと千冬は閃光に向けてこう言った。

 

 

 「やはりな。一夏に伝えておけ。」

 「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『シャルル・デュノアにあまり心を許すな。』」

 

 

 

 

 「そう伝えておけ。」

 「分かりました。」

 そう言うと二人は別れた。

 




 次回は・・・例のあれ。


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着替えはちゃんと時間にゆとりを持て

「君が織斑君だね?初めまして。僕は」

 「ああ、良いから。女子がもうすぐ着替えそうだから移動しながら話すぞ。」

 そう言って一夏はシャルル・デュノアの手を引きながら説明した。

 「取敢えず男子は空いているアリーナ更衣室で着替え。今後は実習の度に

移動するから覚えとけよ。」

 「う、うん・・・。」

 シャルル・デュノアは・・・顔を赤くしながらそう言うと一夏は

シャルル・デュノアを見てこう言った。

 「トイレか?」

 「違うよ!」

 一夏の言葉にシャルル・デュノアが大声でそういうとシャルル・デュノアは大声でそう言った。

 すると一夏は周りを見てこう言った。

 「そうか。だったら」

 「あああ!転校生発見!!」

 「然も織斑君と一緒!!」

 「チィ!見つかったか!!」

 一夏はそう毒づくとシャルル・デュノアの手を握って引っ張って走っていった。

 恐らくは各学年のクラスから情報先取の為に尖兵を送ったのであろうがもし千冬の授業に遅れたら只では済まないと感じたが向こうも只では済まなかった。

 「いた!こっちよ!!」

 「者ども出会え出会え!!」

 「ここは何時から武家屋敷になったんだ!?」

 一夏はそれを聞いてそう言うが追ってくる少女たちは揃ってこう言った。

 「織斑君の黒髪も良いけど、金髪っていうのも良いわね!」

 「然もアメジストの瞳!!」

 「きゃあ!見てみて!!二人!!!手を繋いでる!!!!」

 「日本に生まれてきて良かった!ありがとうお母さん!!今年の母の日は

河原の花以外のをあげるね!!!」

 「普段からちゃんとしたのを上げろよ!!」

 一夏は少女の言葉に対してそうツッコミを入れ乍ら走っていると

シャルル・デュノアはこう聞いた。

 「な、何?何で皆騒いでるの??」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「そりゃあこの学園に男子が俺らだけだからだろう!」

 「?」

 シャルル・デュノアは一夏の言葉を聞いて首を傾げていると一夏はこう続けた。

 「ISが使えるのは俺達だけだろう!?それにお前が来たから知ろうと

躍起になってるんだ!!」

 「あ!・・・・ああ、うん。そうだね」

 シャルル・デュノアは何かを思い出したかのようにそう言うとそれを聞いていた一夏ですら・・・・。

 「・・・・・・」

 少し疑い深そうな表情であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よーし、到着!」

 一夏はそう言って第2アリーナにある更衣室に辿り着いた。

 「うわ!時間がヤバいな!!直ぐに着替えるぞ!!!」

 一夏は時計を見てそう言いながら制服を脱いで・・・ISスーツをさらけ出した。

 ISスーツは吸水性も良い為実技の時間の際にはこうやって着ているのが

定石なのだ。

 そしてシャルル・デュノアも着替えようとして・・・ISスーツを曝け出した。

 すると一夏はシャルル・デュノアに向かってこう聞いた。

 「そのスーツって何か着やすそうだな。何処の奴だ?」

 そう聞くとシャルル・デュノアはこう答えた。

 「あ、うん。デュノア社製のオリジナルだよ。ベースはファランクスだけど、

殆どがフルオーダー品。」

 そう言うと一夏はこう聞き返した。

 「デュノアって確かお前の名前も」

 「うん。僕の家だよ。父がね、社長をしているんだ。一応フランスで一番大きいIS関連企業だと思う。」

 「へえ!じゃあシャルルって社長の息子なのか。道理でなあ。」

 「?」

 「いや、なんつうか気品って言うか良い所の育ち・・・・何だ?

何か思い出しそうな感じが・・・・」

 「??」

 シャルルは一夏の言葉を聞いて何だろうと思っているが一夏は時計を見て・・・慌ててこう言った。

 「うわあ!!もうこんな時間だ!!早くしないと千冬姉に怒られるぞ!!!」

 そう言って一夏は再びシャルルの手を引っ張って出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 「遅い!!」

 一夏達が第2グラウンドに出てくるや否や千冬がそう言った。

 すると千冬が一夏に向けてこう聞いた。

 「今までどこにほっつき歩いてた?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ええっと・・・他のクラスメイトに追われてました!!」

 「・・・・はああ・・・。」

 一夏の言葉を聞いて千冬は何やらため息つくとこう言った。

 「速く列に並べ。」

 「は、はい!」

 一夏はその言葉に対してそう答えて列に並んだ。

 すると隣にいた閃光がこう聞いた。

 「災難だったな。」

 「ああ、本当にだよ。」

 一夏がそう答えると閃光はこう続けた。

 「織斑先生から伝言がある。」

 「?」

 「《シャルル・デュノアにはあまり心を開くな》だそうだ。」

 「??・・・それって・・・まさかな。」

 一夏はその言葉を聞いてまさかと思っていると後ろから声が聞こえた。

 「何アンタまたなんかやらかしたの!?」

 鈴が後ろから一夏に向けてそう聞くと一夏はこう答えた。

 「まあな・・・閃光がいなかったら避けるので精いっぱいだったかも。」

 「はあ!?アンタそいつに何したのよ!!」

 鈴がそう聞くも一夏は無言になった。

 「ねえさ!!何か言ってよこの馬鹿!!」

 

 

 

 

 

 

 

 「馬鹿は貴様だ!!」

 「ぷぎゃ!?」

 

 

 

 

 

 

 千冬はそう言って鈴の後頭部に出席簿を叩きつけて黙らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 「全く・・・・篠ノ之は何処だ?」

 千冬がそう聞くと生徒の一人がこう答えた。

 「篠ノ之さんだったら・・・多分未だ反対側の更衣室じゃないかと」

 「あのバカが!!!」

 生徒の一人の言葉を聞いて千冬はずんずんと言うくらいの足の踏み具合で

そっちに向かって暫くして・・・・声が聞こえた。

 

 

 

 「待って下さい千冬さん!まだ心の準備が!!」

 「ええい!今更何怯えてるんだ貴様は!!どうせ見られても大して

変わるまい!」

 「変わりますよ!私の羞恥心が!!」

 「そんなのどぶにでも棄てとけ!!」

 「イヤだあアアアアアアアア!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言いながら千冬は箒の足を掴みながらやってきて生徒たちは・・・

箒の胸を見てポカーンとしていた。

 

 

 

 

 

 「大きい・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 今の箒は黒一色の上下の下着であるのだが暴れているためにバルンバルンと

自由に揺れており正直それを見てしまった一夏は慌ててそっぽ向いた。

 そして装飾の少ない下着姿で千冬は・・・一夏の隣に立たせた。

 「!!千冬さんこれは」

 「・・・・・」ギロリ

 箒は何か言いたそうな表情であるのだが千冬の一睨みで・・・黙らされた。

 正直な所下着姿の幼馴染と隣でじろりと睨んでいる相棒に・・・

滅茶苦茶緊張している一夏であったが・・・それを見て・・・・。

 

 

 

 

 

 

 「フフフフフフフフフフフ・・・・。」

 不穏な笑い声をしながら黒いオーラを出している鈴に恐怖もしていた。



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人は見た目によらない

 今回は演習前です。


 「では本日から格闘及び射撃を含む実践訓練を執り行うが・・・凰から黒い邪気が漏れ出ているのは気のせいか?」

 『『『『『いいえ!全然気のせいではありません!!』』』』』

 1,2組は千冬の言葉を聞いて声を合わせてそう言った。

 鈴音は現在・・・閃光のISスーツ越しから見たそのスタイルの良さに+して

箒の爆乳超えて超乳を見て・・・怨念にも似た殺意を漏らしているのだ。

 それを聞いた千冬は苦笑いでこう言った。

 「そ、そっか・・・・凰には織斑と共に戦闘実演してもらいたいのだが・・・

良いか?」

 そう聞くと鈴音は・・・少し・・・どすの効いた声でこう答えた。

 「ハイ・・・イイDEATHヨ。」

 「何だか字が違わないか!!?」

 一夏は鈴音の言葉を聞いて思いっきり引きながらそう言った。

 もしこれで自分が今の鈴音相手に戦うとなれば・・・命の保証が出来かねないと

そう思っているのだ。

 然し千冬は2人に向けてこう言った。

 「それと貴様らの相手だが・・・来たな。」

 そう言って千冬が上空を見ると・・・。

 キィイイイイイイいいイン!!と空気を裂くかのような音で・・・ナニカが来た。

 

 

 

 

 

 「あああああああーーーー!!ど、どいてください~~!!」

 

 

 

 

 

 

 「総員退避---!!」

 

 

 

 

 

 

 千冬がそう言って全員がばら撒くが一夏は閃光と箒を見て・・・勢いよく

飛び出した。

 「箒ー!閃光---!!」

 そして一夏が二人の下に着いた途端に・・・それが落ちた。

 

 

 

 

 

 

 全員が大丈夫なのかと思ってそこへ行くと・・・・そこにあったのは・・・。

 

 

 

 

 

 「山田先生!?」

 「キュ~~~~~。」

 

 

 

 

 

 倒れている山田先生・・・だけがそこにいた。

 

 

 

 

 

 「織斑は!?」

 千冬がそう聞くと・・・本音が手を伸ばしてこう言った。

 「あそこで~~す。」

 そう言ってそっちに目を移すとそこには・・・。

 

 

 

 

 

 

 「痛~~、何だアレハ・・・・?」

 ムニュ

 「ファ!?」

 「?」

 ボユン

 「ヒャア!?」

 「何だ?・・・目の前でナニカが頭の上で・・・・・・??」

 一夏は何だと思って目を見開くと目に映っていたのは・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「黒・・・?」

 そう言って今度は手で触れて見ると・・・。

 

 

 

 

 

 モニュン。

 

 

 

 

 

 

 「「ふひゃあ!?」」

 

 

 

 

 「え・・・・・?・・・・・・まさか・・・・・」

 

 

 

 

 

 一夏はまさかと思って・・・腕の力を使ってそれをどかして頭を出すと

その正体は・・・。

 

 

 

 

 

 「「////////////」」

 

 

 

 

 

 顔を赤くした閃光と箒。

 そして今一夏が掴んでいるのは・・・・。

 

 

 

 

 

 二人の手が有り余る程の・・・胸であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「えっと・・・・・・すまn」

 「「キャアアアアアアアア!!」」

 「ボぐお!?」

 一夏が言い終わる前に二人は一夏の顔めがけて鉄拳制裁した。

 

 

 

 

 

 「いたたたたた・・・・何でだあ?」

 「それはイッチ―がラッキースケベマンだからだよ。」

 一夏は殴られた両頬(完全に膨れてる)を摩りながら愚痴っていると

後ろから本音が的確にツッコミを入れた。

 正直者は良い奴だ。

 

 

 

 

 

 

 「何してるんですか貴方は!!生徒たち目掛けて体当たりして

死人を出す気ですか!?」

 「ええとですね・・・織斑先生・・・。」

 「何であんな初心者でもやらないミスしたんですか!?」

 「実は・・・その・・・。」

 「・・・・」

 「・・・織斑君に見られてると思うと興奮しちゃって。」

 「馬鹿か貴様は!!!」

 「すいませ~~~~ン。」

 織斑先生は現在落ちてきた山田先生に対して説教していた。

 然も落ちた場所が場所だけに万が一何かがあったらどうするんだと聞くと

落ちた原因が原因だけに現在も説教していた。

 ・・・山田先生は正座。

 

 

 

 

 

 そして6分後・・・・。

 

 

 

 

 

 「ああ、織斑、凰。お前らで山田先生をボコっておいてくれ。」

 千冬は2人に向かってそう言うと一夏はこう答えた。

 「え?千冬姉g」

 一夏は言い終わる前に千冬が出席簿で殴ってからこう言った。

 「織斑先生だ。私がやったら授業にもならんだろうが。それに今のお前らでは

山田先生に勝てないことぐらい分かるはずだが?」

 千冬はそう言って山田先生を見るが一夏はこう続けた。

 「ええと・・・さっきのを見てそれが本当なのか疑問何ですが?」

 「・・・まあ、お前の言う事は大体分かってるがな。」

 千冬はそれを聞いてそう返すが千冬はこう続けた。

 「確かにあがり症故に簡単なミスはするが山田先生は嘗てはフランスから

国家代表生にならないかとオファーがあったくらいで実際それを受けていたら

2年前の大会の射撃部門でヴァルキリーの称号を貰っているほどだぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 『『『『『え・・・・ええええええええええええ‼!!!!????』』』』』

 

 

 

 

 

 

 織斑先生の言葉を聞いて全員が驚いていた。

 あの子犬みたいな山田先生にオファーがかかるなんてと思っていると山田先生はこう答えた。

 「昔の事ですよ~~。それに候補生どまりだったしそれになるんだったら

織斑先生の後継者って言われるくらいになりたいって思ったから断りましたし。」

 山田先生はそう言って眼鏡を直していた。

 如何やら恥ずかしかったのか少し頬が紅かった。

 そして千冬はこう続けた。

 「それでもまだ・・・理由がいるか?」

 そう聞くと一夏と鈴音はこう答えた。

 「やります!今の俺がどれくらいなのか確かめたいです!!」

 「国家代表生クラスと言われたら戦わないわけないでしょう!!」

 お互いそう言って機体を展開すると鈴音がプライベートチャンネルを使って

一夏と通信した。

 

 

 

 

 《一夏、アンタはサポートお願い。》

 《ああ、良いけど何でだ?》

 《アンタの今の機体は中遠距離タイプだしアタシは中近距離型だから

ポジジョンはそう言う方が良いでしょう?》

 《成程》

 《それに・・・》

 《それに・・・?》

 《・・・あの胸抉りたいって思ってるからよ。》

 《ああ・・・そう》

 一夏と鈴音はそう言ってお互いのポジジョンを確認するとお互いに

配置に着いた。

 そして暫くして・・・。

 

 

 

 

 

 

 「始め!」

 

 

 

 千冬の号令と共に演習が始まった。




 山田先生については独自設定です。


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模擬戦開始。

 模擬戦が始まるよー。



「行くぜ!」

 「行くわよ!!」

 一夏と鈴音はお互いそう言って山田先生に挑んだ。

 当の本人は目つきが鋭く冷静になり鈴音に向けて銃を向けると一夏も「蒼狼」に

搭載されている長距離レーザーライフルでそれを阻害した。

 「!!」

 山田先生はそれを察知して回避した後の盾の内部にマウントされているもう1丁の銃を取り出して二丁で攻撃してきた。

 「くう!?」

 一夏と鈴音はそれを何とか回避すると鈴音はこう言った。

 「ああもう!!こんなに強いなんて・・・ただ単に胸がでかいだけじゃ

なかったのね。」

 「胸は余計だと思うが俺も山田先生があんなに強いなんて思いも

よらなかったぜ。」

 お互いそう言うと鈴音はこう聞いた。

 「一夏、ビットは直ぐに動かせれる?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ、2基なら何とかだな。それ以外となると集中できない。」

 「はあ!?あんときは4基出しても動けてたじゃない!!」

 「あれは・・・そう、火事場の馬鹿力って奴だ!!」

 鈴音は一夏の言葉を聞いて何よそれと言うが仕方がない。

 『白銀』の設計思想は2人で1人のIS。

 オペレーターである閃光は今下にいるため機体の性能を良くても

半分ぐらいしか出し切れないのだ。

 然しそこは千冬から鍛えられた手前一人でもそれなりに戦闘は出来る。

 すると鈴音がこう提案した。

 「仕方がないわね。それなら私の龍咆で牽制するからその間にビットで山田先生の動きを封じておいて!!」

 「分かった!」

 お互いそう言うと鈴音が前に出て攻撃してきた。

 「ハアアアア!!」

 鈴音は青龍刀で山田先生の機体のシールド部分に当てると『龍咆』を起動して

側面から攻撃した。

 『龍咆』の特性は不可視による砲撃。

 ブラインド越しならばと思って攻撃するが・・・相手が1歩上手であった。

 

 

 

 

 

 

 

 「危なかったです。」

 「!!」

 鈴音はまさかシールドユニットをずらして逸らすとは考えてもいなかった。

 そして山田先生が攻撃する瞬間に・・・下からビットによる攻撃が来た。

 「!!」

 山田先生はそれからするりと避けて一夏をハイパーセンサーで

探していると・・・上空から何かを感じて上を向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ウォォォォォォォォ!!」

 一夏は既に高機動モードになって上空から山田先生目掛けて刀で

突進してきたのだ。

 

 

 

 「そうはさせません!!」

 山田先生はそう言って楯で塞いで・・・後ろからナニカが

シールドユニットを破壊した。

 「!!・・・まさか!?」

 山田先生はそれを感じて後ろを振り向いてある物に気づいた。

 ソレハ・・・。

 

 

 

 

 「いつの間に何でいるのよ!?」

 鈴音の背後にビットが1基隠れていた。

 そう、あの時鈴音を避けた際に一夏は予め1基を鈴音の機体で隠せれる様に

待機させたのだ。

 然も待機状態にするために電波を時限式にしてやっているのだから厄介である。

 

 

 

 

 「これならどうだアアアアア!!」

 一夏はそう言いながら日本刀を構えていると山田先生は・・・ニヤリと笑って

こう言った。

 「中々でしたが・・・ここまでです!!」

 そう言うとグレネードランチャーをコールして一夏に向けて発砲した。

 高機動モード時、確かに直線でなら速いが急な方向転換の際には内部の

スラスターを操作しなければならないが一夏の技量ではそこまでいっていない。

 そしてそのまま・・・命中した。

 「グわあ!?」 

 「「「一夏!!!」」」

 閃光、箒、鈴音が大声でそういうと山田先生は鈴音に向けてこう言った。

 「それでは・・・フィナーレです。」

 「へ?」

 鈴音は何ソレと思っていると手に何かが置かれたことに気づいて見てみると

ソレハ・・・。

 「しゅ、手榴d」

 言い終わる前に大爆発して鈴音は堕ちた。

 そして山田先生が一息付けていると・・・千冬はぼそっとこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 「まだ終わってないぞ。山田先生」

 

 

 

 

 

 

 それと同時に・・・爆風から一夏が出てきた。

 

 

 

 「ウォォォォ!!」

 「!!」 

 山田先生は何でと思っているので銃を出す前に・・・シールドユニットが

切断された。

 「しまった!?」 

 「まだまだアアア!!」

 一夏はそう言ってもう一度と思っていると・・・下から声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 『織斑!そこまでだ!!』

 

 

 

 

 

 そう言うと一夏はこう言った。

 

 「けど千冬姉」

 『織斑先生だ!模擬演習は終わらして戻って来い!!授業が出来んぞ!!!』

 そう言うと山田先生は一夏に向けてこう言った。

 「そういう訳で織斑君。今日はここまでです。」

 「・・・そんなあ~~。」

 一夏は不完全燃焼の様にがくりとした。

 

 

 

 

 

 

 

 すると千冬が生徒たちに向けてこう聞いた。

 「さてと、どうやって織斑はあの爆発から生き延びれたか答えれる者は?」

 そう聞くといの一番に・・・閃光が手を上げた。

 そしてそれを見た千冬は閃光に向けてこう聞いた。

 「それでは白好。答えは何だ?」

 「はい、あの時一夏は爆風の手前でビットを砲撃モードにしてグレネードから

放たれた弾丸を防御。」

 「そしてその中に入った際にシールドと持っていた刀を盾代わりにして使用して爆風から守り、もう一方の刀を展開し、それを初めに持っていた

手に持ち替えて使用したです。」

 「正解だ。相手に対して効いていなかったという錯覚と同時に攻撃できる

チャンスが巡ると言ったものだがこれには特殊な訓練を必要としているためあまりお勧めしないが今のは参考にしておけ。」

 『『『『『ハイ!!!!!!』』』』』

 全員それを聞いて返事するがその中で・・・ぎろりと睨みつけるラウラの姿があった。




 次回は搭乗訓練。


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授業開始

 やっと授業が始まる。


「さてと・・・まあ、取敢えずは諸君も分かったと思われるがIS.学園教員の実力を把握することが出来たと思われるので以降はまあ・・・取敢えずは敬意を

持つように。」

 「織斑先生?スミマセンが何故私をジト目でそう言うんですか?」

 千冬の視線に対して山田先生がそう聞くが千冬はそれを・・・無視して

こう言った。

 「さあてと、それじゃあ振り分けに移るとするかああ。」

 「聞いてます!?織斑先生!!」

 山田先生はその光景を見て文句を言うが千冬は構わずに続けた。

 「専用機持ちが中心となって行うが初めてのメンツが大半だから

そうだなあ・・・」

 千冬はそう言うと・・・チーム編成を発表した。

 「織斑、アタラシア班。デュノア、凰班。ボーデヴィッヒは私と一緒に教導だ。」

 「!!・・・了解であります教官!!!」

 「ここでは織斑先生だと・・・もう良い。」

 千冬はそう言ってラウラを見ると興奮しながらそう言うのを見て諦めた。

 「それじゃあ今言った班でだが出席番号順で順番に並ぶ事!もしこっそりと

他の男性陣に入ろうものならそいつはISを背負ってグラウンドを・・・

手始めに100周だ。ありがたく思え。」

 千冬はそう言ってニヤリと悪魔の様な笑みを浮かべると全員がそれぞれ

出席番号順に並んだ。

 「・・・やったあ。織斑君と同じ班。名字のおかげね・・・!!」

 「凰さん、宜しくね。後で織斑君のお話聞かせてよ・・・!!」

 「デュノア君!分からないことがあったら何でも聞いてね!

因みに私はフリーだよ・・・!!」

 「千冬様に直接指導・・・もうここで死んでも悔いはないわ・・・!!」

 皆各々自分の心の内を曝け出してそう言っていた。

 すると山田先生が一夏達に向けてこう言った。

 「それではそれぞれのグループリーダーは機体を選んでくださいね。

《打鉄》が3機、《ラファール・リバイブ》が2機ありますのでどちらか

好きな方を選んでくださいね。」

 山田先生はそう言いながら眼鏡を直すがその際に箒には及ばないが

その爆乳が眼鏡の縁を直す際に肘が当たってブルンと揺れたことに

気づいていない。

 因みにそれを見た一夏はというと・・・。

 

 

 

 

 「(うわ~~。やっぱでかいな山田先生は。)」

 そう思いながら一夏はアタラシアに向けてこう聞いた。

 「ええと・・アタラシアさん。」

 「ああ、ベルで良いよ。折角同じクラスなんだからさ。」

 「そう、じゃあベルはさ。どっちの機体が良いんだ?」

 「そうだなあ・・・それじゃあ《打鉄》にするよ。グループリーダーは

君だし君の教えを見てみたいんだ。」

 「いやあ・・・俺は教える程上手くねえよ。」

 「それなら手伝うよ。私、こう見えても教えるの上手だからさ。」

 「そうか、助かるぜ。」

 一夏はベルと話し込んでいると・・・。

 「「ムムムムム・・・・・!!」」

 箒と閃光がじろりと睨んでいた。

 そして一夏とベルが《打鉄》を持ってくると一夏はこう言った。

 「それじゃあ最初は出席番号順で・・・。」

 「ハーーイ!出席番号1番!『相川 清香』!!ハンドボール部で

趣味はスポーツ観戦とジョギングよ!!」

 そう言うと清香はこう続けた。

 「宜しくお願いします!!」

 そう言って腰を折って深く礼してそのまま右手を差し出すと一夏はこう答えた。

 「・・・ナニコレ?」

 そう言うと他の女子たち(箒と閃光は除いて)も同じような恰好を・・・

1列並んで実行した。

 ・・・ある意味恐ろしい光景である。

 そして無論・・・。

 

 

 

 

 

 

 「「「宜しくお願いいたします!!!」」」

 「え・・・えっと・・・。」

 向こうも同じようであるが凰が全員に向けてこう言った。

 「アンタらちゃんとしないと一夏の話しないわよ。」

 「「「スミマセンでした凰さん!!!」」」

 

 

 

 

 

 「何だあのコント?」

 一夏はその光景を見てそう言った。 

 因みにその後は相川さんはちゃんと機体を装着して、起動、歩行と問題なく

進んだ。

 因みにここにあるISは全てパイロットに合わせて調整するフィッティングと

パーソナライズは切断されているためファーストシフトすることはまずない。

 然しそんな中で事件が起きた。

 ソレハ・・・。

 

 

 

 

 

 

 「いや、あのさ、コックピットに届かないんだけど・・・。」

 「あ!・・・あ~~~。」

 そう、訓練機を使用する際には絶対にしゃがまないといけない事に

なっているのだ。

 「どうしましたか?」

 山田先生がそう聞くと相川はこう答えた。

 「え、えーと。ISをしゃがませるのを忘れていまして・・・。」

 そう言うと山田先生はこう答えた。

 「仕方がないですね。・・・ベルさん。岸里さんを抱っこして

運んでくれますか?」

 「あ、はい。」

 「エエエエ・・・」

 「織斑君が良いなあ・・・。」

 生徒たちが思い思いにそう言うが山田先生はきつくこう言った。

 「駄目ですよ。これは授業なんです、ちゃんと学んでおかないと

候補生になった時にこう言うことがあったら困りますからね。」

 「「「ハ~~~い。」」」

 それを聞いて渋々と何とか納得してくれた。

 因みにそれを聞いた箒と閃光はというと・・・。

 

 

 

 

 「「・・・ホ。」」

 

 

 

 何だか安心していたようであった。

 




 次回は昼食です。


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食事は楽しもう。

 コロナが収束すればそう言う時も必ず来るさ。


そして授業が終わり一夏達は昼ご飯の為に屋上に向かった。

 本来屋上は生徒は立ち入り禁止なのだがIS学園に於いては認められており

四季折々の花々が咲き誇り欧州のような石畳が敷かれていた。

 そしてその周りを円テーブルと椅子が用意されており晴れた日には

女子たちがそこでガールズトークするのだ。

 そんな中で一夏と閃光は弁当を広げていた。

 「ほら、お前のだ。」

 「おお、サンキュー。」

 一夏と閃光はお互いにお揃いの弁当を出していた。

 メニューはこちら。

 ①塩サバの干物。

 ②豚肉の生姜焼き

 ③白菜の胡麻和え

 ④野菜バー(人参、キュウリ、ナス)

 「「いただきます。」」

 お互いにそう言って食事を始めた。

 傍から見ればもう老夫婦かと言うくらいの感じであろう。

 お茶を飲みながら食事をする中で・・・更に誰かが来た。

 「へえ・・・ここってすいてるんだ。」

 「「?」」

 二人は何だろうと思って声がした方向を見るとそこにいたのは・・・。

 「あれ、先客って一夏じゃないか。」

 「おお、ベルか。」

 ベルが何やらサンドイッチを持ってやってきたのだ。

 「いやああ、食堂は満席だったから他の所探してたら丁度他の生徒が

来てるのを見て来てみたんだ。」

 「ああ、それで。」

 「ちらほらとだがいるのか。」

 一夏と閃光はそれを聞いて周りを見た。

 確かに何人かは円テーブルの周りで食事をしているのが見て取れた。

 そしてベルは一夏達に向けてこう聞いた。

 「それで何だけどここ良いかな?私ここに来たばかりでその・・・

気の許せる人がいなくて。」

 そう言うと一夏はこう答えた。

 「まあ、それなら構わないけど。」

 「ありがとう!助かるよ!!」

 一夏の言葉を聞いてベルはほっとした様子で座ると更に・・・声が聞こえた。

 「一夏---!!見つけたわよー!!!」

 「ここにいたのか。」

 「おお、鈴、箒。」

 すると今度は鈴と箒が現れたのだ。

 そして本人たちも座ると閃光は・・・ため息交じりでこう言った。

 「はあ・・・結局こうなるのか。」

 そう言うしかなかったのだ。

 すると鈴が一夏に向けてこう聞いた。

 「はい、酢豚って・・・あんた弁当何であるのよ!!?」

 「仕方がねえだろ?閃光が作ってくれたんだ。」

 「何!!」

 一夏の言葉を聞いて箒は閃光を睨みつけるが本人は素知らぬ顔で食事を

再開した。

 そんな中で一番はある事を聞いた。

 「そういやあ・・・アイツは?」

 「アイツって・・・ああ、シャルル・デュノアならば今頃質問攻めであろう。」

 「そうか。」

 一番の言葉を聞いて箒がそう返した。

 すると一夏が箒に向けてこう聞いた。

 「そういやあ箒。一つ聞いて良いか?」

 「・・・何だ?」

 「そのもう一つの弁当箱って何だ?」

 「!!」

 それを聞いて箒はそれを後ろに隠すが鈴はこう答えた。

 「あああ・・・一夏にやろうとしてたんでしょう~~?」

 「貴様が言うか!!」

 箒は鈴の言葉を聞いてそう返した。

 いま鈴は自分のご飯と同時に酢豚も食べているのだ。

 正直な所・・・カロリーが凄いとしか言いようがない。

 すると一夏が箒に向けてこう言った。

 「それじゃあ・・・ベル、食べてみるか?」

 「へ?」

 「どどど・・・どういう事だ!?」

 一番の提案を聞いてベルは何でと思い箒は大声でそう聞くと一夏はこう答えた。

 「だってさ、正直な所・・・そのサンドイッチだけで足りるのか?」

 そう聞くとベルは・・・小声でこう答えた。

 「ううう・・・・正直・・・無理だと思う。」

 「だろ?だったら今のうちに栄養は摂っておいて損はないし

それに折角作ってもらったんだからさ。」

 「し・・・然し・・・だな。」

 そう言って箒は一夏を見ていると・・・ベルがこう提案した。

 「それだったらさ、皆の弁当から一つずつ交換しない?」

 「「「「????」」」」

 それを聞いて何故と思っているとベルはこう続けた。

 「ほらさ、皆で食べたほうが良いし、それに皆と話したいし。」

 そう言うと取敢えず全員それを認めるとそれぞれおかずを1品ずつ出した。

 鈴からは酢豚を何切れか。

 一夏と閃光からは野菜バー、箒からはこんにゃくと牛蒡の唐辛子炒め。

 それぞれベルに出した後に皆美味しく食べあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあ今日は・・・『シャルル・デュノア』についてだな。」

 閃光が部屋でそう言ってこう続けた。

 「先ずは奴の背格好だがどう見てもだ。決定的なのは喉笛だな。」

 「俺は言動だな。」

 一夏と閃光はお互いにそう言うとこう続けた。

 「目的は恐らく一夏の『白銀』のデータであろうな。

今後は気を付けなければいけないな。」

 「ああ、おちおち寝られないな。」

 そう言っていると一夏がこう言った。

 「そう言えばあいつが今週の土曜日に模擬演習しないかって誘われたな。」

 放課後にと言うと閃光がこう言った。

 「良し、それならそこで奴の戦闘データを取得できるな。

簪達にも頼んでおこう。」

 「助かるぜ、それにしてもあいつの部屋がなア。」

 一夏はそう言って壁の向こうに目を向けると閃光がこう言った。

 「それもそうだ、転校時期が今どきだし織斑先生も怪しいと思っているらしい。フランスの内情に詳しい人間に話しを聞きに行くそうだ。」

 「そうか、まあ・・・ご愁傷さまだな。」

 「まあな。」

 そう言って閃光も壁に向かって目を向けた。

 

 

 

 

 

 

 シャルル・デュノアの部屋は・・・ここである。

 

 

 

 

 

 「えっと・・・宜しくね。」

 「・・・・・・」

 ラウラであった。

 因みにベルは鈴と相部屋である。




 次回は模擬演習です。


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訓練にて

 今回はアリーナです。


そして土曜日。

 一夏達はアリーナで模擬実習をしていた。

 そこではシャルル・デュノアも参加していた。

 するとそんな中でシャルル・デュノアが一夏に向けてこう聞いた。

 「そう言えば、一夏の機体って見た目は第2世代とあまり変わらないよね?」

 そう言うと確かにと言って参加していた鈴がこう続けた。

 「そうね、けどまあ・・・あれ見たらねえ。」

 「あれって?」

 「何でもないわよ!!」

 シャルル・デュノアの言葉に対して鈴はそう返した。

 あの事は例の事件とも関係しているため箝口令が敷かれたのだ。

 破れば千冬から・・・どういう制裁が下されるか分かったものじゃないからだ。

 無論それは一夏達からすれば未だ倉持技研の極秘として扱っているため他言無用となっているのだ。

 「それと武器は『レーザーライフル』と『大型ナイフ型ソード』、『ビット』、

脚部に付いている『エッジクロー』と多彩に見えて器用貧乏だよね。」

 「まあ、元々は・・・そうじゃなかったらしいだけどな。」

 一夏は最後には小声でそう呟いた。

 元々は小惑星の調査用として製造する予定であったのに武器をぶち込んだため

この様になってしまったのだ。

 そして一夏はシャルル・デュノアの機体を見てこう言った。

 「そういやあお前の機体って『ラファール・リバイブ』に似てるけど

結構いじくってるよな?」

 「確かに・・・背中の推進翼は真ん中から翼が出るようになっているし

アーマー部分も小さいし、それに反してリアスカートは大きいね。」

 「それに山田先生が使っていた時にはなかった物理シールドがない代わりに右腕はスキンアーマーで左はシールドと一体化しているしな。」

 それに続くかのように簪、閃光がお互いにそう言うとシャルル・デュノアは

こう説明した。

 「ああ、僕のは専用機だからかなり弄ってあるよ。

正式名は『ラファール・リバイブ・カスタムⅡ』って言って

基本装備(プリセット)を幾つか外してるからその分を拡張領域に

入れていあるから装備だけでも・・・20くらいはあるよ。」

 「20!!・・・ちょっとした火薬庫じゃないか。」

 一夏はそれを聞いてそれは恐ろしいと思いながらシャルル・デュノアを

見ていた。

 確かによく見たら閃光の指摘した場所と自身の疑問を合わせれば

辻褄があっているのだ。

 そんな中で何やらざわめきがどよどよとしていた。

 それを感じたのか一夏はその方向を見てみるとそこにいたのは・・・。

 「アイツは・・・・!!」

 一夏はそれを見て敵意を露わにしたのはあの少女。

 

 

 

 

 

 

 漆黒の機体を身に纏ったラウラ・ボーデヴィッヒであった。

 

 

 

 

 

 

 その機体は右肩部分に大型のリボルバーカノン。

      左肩部分には6本もの突起物

 そして両腕には何かの発生器が搭載されていた。

 そんな中で生徒たちはこう呟いていた。

 「ねえ、ちょっとアレ・・・」

 「嘘、ドイツの第3世代型だ。」

 「未だ本国でのトライアル段階って聞いてたけど・・・。」

 そう言っている中でラウラは一夏を見るや否やいきなりこう言った。

 「おい」

 「何だよ。」

 「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え。」

 いきなりそう言うと一夏はこう答えた。

 「断る、理由がねえ。」

 そう言うがラウラは一夏に対してこう言った。

 「貴様にはなくても私にはある。」

 そう言うとラウラはこう続けた。

 「貴様がいなければ教官が大会2連覇の偉業を成しえただろうことは

容易に想像できる。だから、私は貴様を・・・貴様の存在を認めない!!」

 そう言って一夏を睨みつけた。

 然しその内容を詳しく知らない殆ど全員が頭に?を浮かべる中閃光は

一夏の苦虫を嚙み潰したようよ顔を見てこう言った。

 「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」

 「何だ?」

 「貴様と一夏の間に何があったのか知らないし我々は知るすべもない。

だが・・・一つだけ分かることと言うならばその後一夏がどう言う想いで

それと向き合っているのかを知らない貴様が認めないなどほざくな!!」

 「何だと・・・!!」

 ラウラ・ボーデヴィッヒは閃光の言葉を聞いてぎろりと目を見開くが

一夏は閃光の隣に立ってこう言った。

 「ラウラ、お前が千冬姉を尊敬しているのは分かったが

俺はお前と戦う理由がない。」

 じゃあなと言うとラウラ・ボーデヴィッヒは一夏と・・・閃光を見て

こう言った。

 「ならば・・・戦わざる負えないようにしてやる!!」

 そう言ってラウラ・ボーデヴィッヒは・・・閃光に向けて照準を

合わせようとして・・・弾丸が両者の前を遮った。

 「「「!!!」」」

 3人は何だと思って見てみるとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 「危ない危ない。こんな所で戦闘を始めようとするなんてドイツ人は

皆こんなんなの?」

 

 

 

 

 

 そう言って現れたのは・・・黒銀色のISであった。

 そしてそれを纏っているのは・・・。

 

 

 

 

 「ベル!!」

 「やあ、一夏。全く、滅茶苦茶な子がいたものだね。」

 ベルはそう言いながらベルが着陸した。

 右手には大型のリボルバーガン。

 右肩にはキャノン砲

 左手には何かの特殊武装が。

 左肩には巨大な盾が装備されていた。

 これこそベルのIS

 『ブラック・ストライカー』である。

 

 

 

 

 

 

 「貴様・・・!」

 ラウラ・ボーデヴィッヒはベルに対して睨みつけるとベルはこう続けた。

 「正直な所がっかりしたよ。まさかこんな人が大勢いる所でドンパチおこそう

だなんて織斑先生の事を教官って呼んでたけどそれじゃあ織斑先生の底が

知れるってものだね。」

 「「!!」」

 それを聞いてラウラ・ボーデヴィッヒだけではなく一夏も目を見開くが

閃光は一夏の肩を叩いてこう言った。

 「待て。」

 「けど・・・!!」

 明らかに千冬を侮辱しているんじゃないかと思っている中でベルはこう続けた。

 「だってそうでしょ?軍人ならまずはちゃんとした場所で戦うのが

セオリーだよ。民間人がいるなら民間人が完全にいなくなるまでの間は

楯として戦うのに君にはそれすらない。目的のためなら民間人なんて

どうだっていい事だ。織斑先生はそれを君に教えたのかい?」

 ベルがそう言うとラウラ・ボーデヴィッヒはフンと鼻を鳴らしてこう言った。

 「何を言っている。目的達成できるのであれば何をしても結局はそいつらの

自己判断が足りなかった。ただそれだけだ。」

 「お前自分がなにを」

 一夏はそれを聞いて頭に血が上りそうになっているとベルはこう言った。

 「君が言っているのはドイツ軍としての言葉かい?」

 「ああ、そうだ。そして強いものが正しい。ただそれだけだ。」

 そう言うとベルはラウラに対してこう言い放った。

 「分かった。・・・やっぱり君は織斑先生にとっての汚点だね。」

 「何だと!!!」

 ラウラ・ボーデヴィッヒはそれを聞いて攻撃しようとすると・・・アナウンスが聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 『そこの生徒!何をやっている!!学年とクラス、出席番号を言え!!!』

 

 

 

 

 

 そう言うのは恐らく駆けつけてきた担任のようであった。

 するとラウラ・ボーデヴィッヒはISを解除してこう言った。

 「・・・ふん、今日は引いてやるが貴様は必ず私が・・・潰す!」

 そう言ってアリーナゲートにへと去っていった。

 そしてベルは一夏の帆を振り向くと・・・頭を下げてこう言った。

 「ごめん一夏!お姉さんの事悪く言って!!」

 そう言いながら両手を合わせると一夏は頭を掻いてこう言った。

 「いや、俺の方こそ礼を言うよ。あの時閃光を守ってくれて。」

 そう言ってこっちこそありがとうと頭を下げた。

するとベルはそれを見てこう言った。

 「いやいや良いよ別に!!只さ・・・。」

 「?」

 「私・・・軍の紹介でここに編入したんだけどその人が凄く良い人でさ。

『俺達は民を守る盾であり剣だ。一見して矛盾しているように見えるが

実はこれは互いに支え合っているんだ。』」

 「だから許せなかったんだ。・・・弱いから悪いなんてそんなの間違ってるって思っててさ。」

 それを聞いて一夏達は自分たちの力について・・・再確認しないとなと

思った瞬間であった。




 次回ははてさて。


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シャルル・デュノアの真実

 遂にシャルル・デュノアの真実が明らかになりますがこの話には独自設定が入っています。


教職員室にテ・・・。

 「それで・・・真実なのか?その話は?」

 千冬は山田先生に向けてそう聞くと山田先生はこう答えた。

 「はい、フランスにいる私の専用機を整備してくれた人が《デュノア社》の現状を態々教えてくれましたので。」

 間違いありませんと言ってとある資料を千冬に渡すと千冬はそれを読んで・・・

こう言った。

 「山田先生、直ぐに《シャルル・デュノア》を呼んでくれ。」

 「・・・どうするんですか?」

 山田先生は千冬に向けて目を鋭くしながらそう聞くと千冬はこう答えた。

 「・・・内容次第に於いては容赦しないな。それともう一つは・・・。」

 そう言いかけたその時に・・・電話が鳴った。

 「はいこちら織斑」

 『やー、久しぶりだね。千冬君』

 「倉持所長・・・!!」

 千冬は電話の相手が倉持所長だと知るや否や千冬は何をするのかと聞くと

倉持所長はこう答えた。

 『いやね、どうも《シャルル・デュノア》の身の回りを知りたがっている

人達がいると電話が来てねえ。』

 「貴方と《デュノア社》とは何の関係が!?』

 千冬は何故だと聞くと倉持所長はこう答えた。

 『それについては《シャルル・デュノア》と腹を割って話そうじゃないか。』

 何時にするかいと聞くと千冬はこう答えた。

 「今すぐで。」

 『分かった。こっちからテレビ通信で《デュノア社》の社長と交信しよう。』

 そう言ってそれではと言って電話を切ると千冬は山田先生に向けてこう言った。

 「それでは山田先生。お願いします。」

 「・・・分かりました。」

 山田先生はそれを聞いて了承して呼びに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・」

 シャルル・デュノアは山田先生に連れられてびくびくとした様子で・・・

ある教室の扉の前で止まった。

 そこには英語と日本語で書かれていてこう書かれていた。

 

 

 「『生徒会室』」

 そう言うと山田先生はノックすると向こうで声が聞こえた。

 「どうぞ」

 その声と共に入るとそこにいたのは・・・。

 「ようこそ、『シャルル・デュノア』君。」

 簪と同じ目と髪の色をした・・・扇子を手に持ち明るい表情をした女生徒と、

眼鏡をかけた女生徒がそこにいた。

 扇子には『来客歓迎』と達筆で書かれていた。

 シャルル・デュノアは山田先生に促されるように座ると・・・

千冬も入ってきた。

 そして千冬はシャルル・デュノアの右隣に、左には山田先生が座るような感じで座っているため正直な所冷や汗ダラダラと掻いていると・・・女生徒の一人がこう言った。

 「それじゃあ『シャルル・デュノア』いえ・・・・『シャルロット・デュノア』ちゃん。」

 「!!」

 シャルル・デュノアはそれを聞いて目を見開くと千冬がこう答えた。

 「貴様の事はここにいる全員と学園長が知っている。もうここで嘘ついても

時間の無駄だぞ。」

 そう言うと千冬は資料をシャルル・デュノアに見せる様に机に置いた。

 そこには・・・シャルル・デュノアと同じ顔をした少女がそこにいた。

 するとシャルル・デュノアは・・・は~~とため息ついてこう言った。

 「あーあ、バレちゃったか。」

 そう言うとまるで憑き物が落ちたかのように肩を落とすと千冬がこう聞いた。

 「矢張り目的は・・・一夏の。」

 「そうです、『白銀』の機体情報と僕自身が広告塔になる事です。」

 千冬の言葉に対してシャルル・デュノア・・・いや、シャルロットがそう言うとある事を説明してくれた。

 それは今の・・・『デュノア社』の経営情報である。

 ①「ラファール・リバイブ」は確かに量産機によって第3位のシェアを誇るが

所詮は第2世代である事。

 ②第3世代型を造ろうにもデータが少ない為どうしても頓挫してしまう。

 ③欧州統合防衛計画「イグニッション・プラン」で除名されていること。

 「・・・成程な。」

 千冬はそう聞いて更にシャルロットはこう続けた。

 「それでフランスからは通達で予算が大幅カットされていてね、

もしダメだったら援助そのものを打ち切って且つIS開発の許可も剥奪されるって言われてね・・・僕の事も調べてますよね?」

 「ああ、貴様が愛人の子供である事なんだが・・・妙な所があってな。」

 「妙?」

 シャルロットは千冬の言葉を聞いて何がと聞くと千冬はこう続けた。

 「貴様の家なんだが毎年母親に大金と・・・コスモスの花が送られて

いなかったか?」

 そう聞くとシャルロットは暫くしてこう答えた。

 「・・・ハイ。毎年母には大きな花瓶1杯分の花が送られてきますけど

それが?」

 何ですかと聞くと今度は山田先生がこう言った。

 「デュノア・・・さん。貴方は知っているかどうかわからないですけど・・・

実はその政府からの話には不審な点があるんですよ。」

 「不審・・・どういう事ですか!?」

 シャルロットはそれを聞いて驚くと山田先生はある資料を鞄から出すと

こう言った。

 「予算削減がされていると言っていますが現在のフランスの財源の何割が

『ラファール・リバイブ』のライセンス料だと思いますか?」

 「・・・知りません。」

 「・・・3割です。」

 「3割!!」

 それを聞いてシャルロットは驚いて机から立ち上がるが千冬は

こう言って諭した。

 「落ち着けデュノア。未だ話は終わってないぞ。」

 「・・・はい。」 

 それを聞いてシャルロットは不承不承で座ると山田先生はこう続けた。

 「それにここ最近の『デュノア社』の株価も前と同じですしリカバリーも

ちゃんとしているんですよ。」

 そう言って資料をシャルロットに見せるとシャルロットはそれを目に穴が

開くかのように読んでいた。

 そして千冬はもう一枚の資料をシャルロットに手渡すとシャルロットは

それを見て・・・・こう言った。

 「・・・何ですか・・・・これ?」

 シャルロットはそれを読んで震えながら千冬に聞くと千冬はシャルロットに

向けてこう言った。

 「それは『デュノア』夫妻についての情報だ。」

 「デュノアの奥さんはな・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 そして千冬はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・子供が出来ない体だそうだ。」 

 




 次回は後半です。


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両親の過去①

 ここからも独自設定が入ります。


「子供が出来ない・・・ああそうか。だからあんなことを。」

 「あんな事?あんな事とは一体なんだ?」

 千冬はシャルロットが何か悟ったかのような口ぶりを聞いて何だと聞くと

シャルロットはこう返した。

 「僕は一度だけ本邸、何時もは別邸だったんだけどその時は本邸に呼ばれた時に

本妻に殴られてこう言われたんだ。」

 「何を・・・ですか?」

 山田先生は恐る恐る聞くとシャルロットはこう返した。

 「《泥棒猫の娘が‼≫って。」

 「・・・酷い。」

 それを聞いて山田先生は口を手で隠しながらそう言うがシャルロットは

こう続けた。

 「そして僕はここに男性として送られたんです。広告塔として、そして・・・

一夏の使用機体のデータを取るために。」

 そう言って口を閉ざすと楯無がシャルロットに向けてこう言った。

 「それは違うわよ。シャルロットちゃん。」

 「え?」

 シャルロットはそれを聞いて何でと思っていると楯無はある資料をシャルロットに渡してこう言った。

 「一つは貴方が《デュノア》になる際に夫妻が書かれた養子縁組書と・・・

遺言書の写しよ。」

 「遺言書って一体何が・・・・・!!」

 シャルロットはそれを読んで目を見開くと千冬もそれを見て目を見開いた。

 そして楯無はこう言った。

 「遺言書の内容は以下の通りヨ。」

 『私《アルベール・デュノア》が死去した時《デュノア社》の保有する全株式を

娘《シャルロット・デュノア》に相続するものとする。』

 『尚、《デュノア社》倒産の際に発生する借金は全て《アルベール・デュノア》が負担するものとする。』

 

 

 

 

 

 

 「・・・何なんですかこれは!!?」

 シャルロットはそれを聞いて驚いていると千冬は落ちた資料を見てこう言った。

 「それは・・・ここに書かれていることと関係しているようだ。」

 そう言って千冬はシャルロットに向けて養子縁組書を渡すとシャルロットは更にそれを見て驚いていた。

 何せ名前の記入欄がそれぞれ・・・違う筆跡だったのだ。

 不倫相手の子供を引き取る場合どちらか片方の人間の筆跡が残るのが常であるがここに書かれているのは・・・両方とも違う筆跡だったのだ。

 「それと調べているうちに分かったらしいけど《デュノア社》で

貴方の存在が邪魔だと思ってる勢力がいることが分かったわ。」

 「僕が邪魔って・・・一体誰が!!」

 シャルロットは楯無に向かってそう聞くが楯無は少し考えて・・・こう言った。

 「そう言うのは・・・本人に直接聞いてね♡」

 「へあ?」

 シャルロットは楯無の言葉を聞いて素っ頓狂な声でそう言った次の瞬間に・・・シャルロットの所に会ったタブレットから映像が出た。

 サウンドオンリーと書かれた映像ともう一人、日本人の男性の映像が出た。

 一人はシャルロットは知らないが倉持所長。

 そしてもう一人が・・・。

 

 

 

 

 『やあ、シャルロット。」

 「!・・父さん。」

    

 

 

 

 シャルロットは父親の声を聴いて目を見開いて他人行儀でそう言うと・・・社長『アルベール・デュノア』がこう口を開いた。

 『矢張り失敗・・・というよりも全てを知ったようだな。』

 「どういう事ですか!!遺言書もさることながら何で養子縁組の時の名前に

本妻の筆跡があるんですか!!」

 シャルロットは大声でそう言うと倉持所長が間に入ってこう言った。

 『まあまあ、落ち着きなさいシャルロット君。』

 「誰なんですか貴方は!!」

 『私は倉持技研の所長。詰まることろ織斑一夏君のISの大元さ。』

 「!!・・・一体何の様なんです・・・」

 シャルロットはそれを聞いて佇まいを正してそう聞くと倉持所長はこう続けた。

 『まあそうだな・・・大学時代の親友で君のお母さんとも交友がある人・・

かな?』

 「!!お母さんの事を知ってるんですか!?」

 シャルロットはそれを聞いて驚きながらそう聞くと倉持所長はこう答えた。

 『まあね、と言っても私が知っているのは『アルベール・デュノア』と

君のお母さんとの馴れ初め程度だけどね。』

 「・・・話してください。」

 シャルロットはそう言うと倉持所長はこう答えた。

 『あれはもう・・・20年前だね。』

 『君は知らないと思うが『アルベール・デュノア』の家は兵器企業で幾つもの

EU内における紛争や革命の際には必ずと言っていいテロリスト時には軍に、

革命時には運動家達に武器を渡して生計を立てていたんだ。』

 『無論敵も多いわけで安全な日本に『アルベール・デュノア』は

留学生として送られたんだ。』

 『そしてその学校で出会ったのが・・・君のお母さんだ。』

 「!!」

 『2人は意気投合してね。あっという間に付き合っていたんだが

あまりにもイチャイチャしていてねえ。私は毎日彼らと会うたびに

ブラックコーヒーを買って飲んでたよ。』

 『おい、そこは別に良いだろうが‼!』

 『喧しい!あと1歩で医者から『カフェイン中毒起きそうだけど

何やってたんだい?』って言われて私は理由を言う事すら恥ずかしかったんだからこれでお相子だろうが‼!』

 「・・・父と母が申し訳ありませんでした。」

 シャルロットはそれを聞いて悪気ないとはいえ謝るしかなかったのだ。

 『まあ脱線したけど・・・とにかく2人は間違いなく卒業と同時に結婚かと

思っていたんだけど・・・ある事件が起きたんだ。』

 「ある事件って・・・何ですか・・・?」

 シャルロットはそれを聞いて何があったんだと聞くと倉持所長はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 『君の祖父母・・・つまり『アルベール・デュノア』の両親が殺されたんだ。』




 ②に続く


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両親の過去2

 前回の続きです。


 「祖父母が・・・一体誰が・・・殺したんですか?」

 シャルロットはそれを聞いて呆然としている中でアルベールはこう続けた。

 『先ほど言ったと思うが武器商人であった祖父に対してテロリスト達や

独裁者からすれば《邪魔者》だったんだ。だから彼らを殺してしまえば

自分たちが優位に立てれると思い込んでいたようなんだ。』

 「なんとまあ、短絡的な。」

 千冬はそれを聞いて頭を悩ませていた。

 如何に一人殺したところで武器商人は幾つも存在し政府に武器を出す代わりに

金を貰う事で結局のところは使う武器の内容が変わるだけで彼らの行為は

全くの所無駄となるのだ。

 『そう、無駄なんだが彼らはそれをしたことから私が《デュノア社》を

受け継いだのだ。』

 『彼女とは表向きとしては別れたが倉持との仲介もあって

その後も交際を続けていた。』

 『そんな中で会社との付き合いでもあった今の妻相手に見合い話が

持ち込まれた。』

 『私はね・・・彼女にこう言ったんだ。』

 『《私にはもう既に心を決めた女性がいるから君とは一緒になれない。》とね。』

 『すると彼女は自分が妊娠できない事を告げた後にこう言ったんだ。』

 『《例えどんな形であっても貴方が私を想ってくれるのならば

どういう形であろうとも》』

 『そう言われたんだ。・・・正直な所彼女のそう言う真っすぐな所に

私はその・・・。』

 『全く、トンだプレイボーイだな。お前』

 『・・・言い返す言葉が何もない。』

 倉持所長の言葉を聞いてアルベールは項垂れるような声色でそう言った。

 『そしてとんとん拍子に話が決まる中で君の母親と彼女・・・《ロゼンダ》は出会ったらな・・・。』

 「出会ったら・・・何です?」

 シャルロットはそれを聞いて少し声色が震えた。

 もしかしたら罵詈雑言を吐かれたのかと・・・そう思う中でアルベールが

話したのは・・・意外な言葉であった。

 『・・・意気投合して親友になったんだ。』

 「・・・ハイ?」

 『うん、大丈夫だよシャルロット君。私もそれを聞いてそう言っちゃったよ。』

 シャルロットの素っ頓狂名声を聴いて倉持もそう答えた。

 『それからと言う物、私とロゼンダと君のお母さんと加わって一緒に旅行したり会社の経営について話し合ったんだ。』

 『そんな中で、シャルロット。お前が身籠ったことを知った。』

 『お前が生まれた日、ロゼンダがそこに立ち入ってくれてな。その時の写真は

私達が保管している。』

 『そしてお前の名前は・・・ロゼンダが付けてくれたんだ。自分が最も尊敬する祖母の名前で。』

 「え・・・」

 シャルロットは自身の名前のルーツを驚いていた。

 自分の名前がロゼンダの祖母の名だとは思いもよらなかったからだ。

 そしてアルベールは更にこう続けた。

 『そしてお前が生まれた後万が一を考えて私たちは2人から距離を取ったんだ。お前に危険が及ばないようにな。』

 『だがある日の事君のお母さんからロゼンダ宛てに手紙を送ってきて・・・中には自分が末期癌である事と私達の養子として引き取って欲しいという事で

養子縁組書が中に入っていた。』

 「お母さんが・・・末期癌」

 シャルロットはそれを聞いて足元が震えてしまっていた。

 それじゃあ母は自分の死期を感じ取ったからこそ自分をデュノアにと

思っている中で千冬はアルベールに向けてこう聞いた。

 「少し邪魔するが宜しいでしょうか?」

 『何だい?千冬君』

 倉持所長は何だろうと思って聞いて見ると千冬はこう聞いた。

 「シャルロットの内容と違う所がある。望んでいたのならば

何故引き離すようなことを?」

 千冬がそう聞くとアルベールはこう答えた。

 『・・・お前を引き取る事が決まった際に私の側近がこう言ったんだ。』

 

 

 

 

 

 『《社長夫妻を殺して自分たちが会社を運営する》と言うタレコミが』

 

 

 

 

 

 

 

 「!!」

 シャルロットはそれを聞いて目を見開くとアルベールはこう続けた。

 『だからこそお前を引き離すことにしたんだ。もしもの時の為に別邸で

監視しているガードマンがお前を逃がす様に脱出用の資金と

偽造パスポート込みで』

 『そしてIS学園は何処にも所属していない場所だし万が一に備えて倉持が

後見人になってお前の面倒を見てくれるようにお願いした。』

 『そしてお前がIS学園に向かったのを期に私達を殺そうとしている面々の

確保をしていてやっと一息ついた途端にばれてしまってね。』

 『だがそこならば・・・私の祖父母達のように巻きこまれる

心配はないだろう。』

 「何言ってんですか!?」

 『シャルロット・・・?』

 アルベールはシャルロットの大声を聞いて何事だと思っている中で

シャルロットはこう続けた。

 「僕を巻き込ませないため?・・・母さんのため?・・・ふざけないでよ!!」

 「僕がどう言う想いであの別邸にいたと思ってるんだ!!」

 「誰も信用できる人がいない孤独の中でそれのどうやって『守る』って言ってんですか!!」

 「貴方はそれでも良いと思ってるだろうし本妻もそう思っているかも

しれないけど!!」

 「僕にとってあの別邸は檻の様な存在だった!!」

 「あの家でたった一人の孤独を味わいながら食事する僕の気持ちは・・・

怖かった。」

 「質素でもよかったから・・・・巻き込まれても良かったから・・・

家族としていたかったよ・・・・。」

 「・・・・お父さん・・・・!!」

 『シャルロット…。』

 アルベールは泣き崩れるシャルロットの言葉を聞いて自分の対応が

間違っていたのかと思ってる中で倉持所長はこう言った。

 『アルベール。お前が思ってるよりも娘さんはちゃんとしているし

それに何より・・・彼女の娘だ。どんなことがあってもお前と一緒に戦えるさ。』

 『倉持。』

 『それでシャルロット君?・・・君はどうしたいんだい?』

 「へ?」

 シャルロットは倉持所長の言葉を聞いて何をと思ってると倉持所長は

こう続けた。

 『キミハ巻き込まれても良いと言ったがそれはつまり・・・

《デュノア社》に取り巻く敵と戦う覚悟がある。・・・そう思って良いんだね?』 

 「ハイ。」

 『ドウヤッテ?』

 シャルロットは倉持所長の言葉を聞いて・・・何かを決心するかのように

こう言った。

 「僕は・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「僕が《デュノア社》の次期社長になります。」




 この決意は・・・何処に向かう?


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シャルロットの決意

 長かったコレモやっと終わった。


「次期社長・・・だと・・・?」

 千冬はそれを聞いて驚いていた。

 幾ら心配事が無くなりかけているとはいえ敵も多く存在し況してや

一度は暗殺されそうになりかけているからこそここにいるにも拘らずそれすらも

関係なくそう言うのかと思っているからだ。

 するとアルベールがシャルロットに向けてこう言った。

 『駄目だ、危険すぎる!!何の為に私がお前をIS学園に送り込んだと思って』

 「だからです、父さん。僕はもう僕は決めました。」

 『それが危険だと言うんだ!!敵は社内だけではない!!

テロリストにライバル企業、彼らは時に刺客を送り込んで来るんだぞ!!

そんなんだからこそ私はお前を』

 「いい加減にして下さい!!」

 シャルロットはアルベールの言葉に対して大声で中断させるとこう続けた。

 「貴方は僕の事を守り続けていると思うけど其れは貴方の勝手な思い込みです!」

 『・・・何』

 「僕は貴方の思っているように会社の事も何もかもしれなけれど・・・けど!!」

 「家族を守りたいって気持ちは貴方と同じです!!」

 「だから僕に会社の事を教えてください!!!僕が貴方の跡を継いで・・・」

 シャルロットはそう言いかけると深呼吸して・・・こう言った。

 「僕は貴方の娘ですと胸を張って言えるようになりたいんです!!」

 『シャルロット・・・お前。』

 アルベールはその言葉を聞いて驚いていた。

 何故これまで自分が態ととはいえ突き放していた自分たちを

どうして守ろうとするのかを・・・。

 するとシャルロットはアルベールに向けてこう言った。

 「・・・思い出したんです。」

 『?』

 「僕が本邸に来た時に本妻に引っ叩かれましたよね。」

 『あ・・・アア。』

 それを聞いてアルベールは思い出すとシャルロットはアルベールに向けて

こう続けた。

 「あの時の事を話している最中に思い出したんです。」

 「僕を引っ叩いた時の本妻の顔を・・・・。」

 「あの時に見た本妻の顔は・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まるで・・・後悔しているような顔つきでした。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの時は何でそんな顔をしているのか分からなかったのですが今の話を聞いて確信したんです。」

 「だからこそ僕は守りたいんです。」

 「母さんが愛した貴方と・・・母さんが親しんでした本妻を・・・。」

 『シャルロット・・・お前。』

 アルベールはそれを聞いて音声であるが泣いているような感じであった。

 すると倉持所長はシャルロットに向けてこう聞いた。

 『うむ、君が彼らを思っているのは理解したがそれで・・・どうするんだい?』

 「どうとは?」

 『正直な話、既に彼からは株券をアルベールが保有しているのの半分を

手切れ金として渡されていてね。私がそれを今君に渡すとなると

それに相応しい対価を所望したいのだが?』

 はてさてと言って倉持所長はシャルロットに向けてそう聞いた。

 これは倉持所長がシャルロットに向けて放つ試練である。

 内容次第ではデュノア社と縁を斬っても良いんだぞと陰でそう言っているのだ。

 そしてシャルロット少し考えて・・・こう言った。

 「倉持所長、織斑君の機体は設計思想的には第2世代とそう大差ないように

見えますが。」

 「(確かに見た目はそうだが中身は第4世代と言っても良いかもしれんぞ?)」

 千冬はそれを聞いてそう思っていた。

 換装能力に遠隔操作、2人の操縦者を使った操作システム。

 明らかにすれば間違いなく今の世界情勢がコロッと変わってしまう代物なのだ。

 見た目は老人、中身はスーパーマンと言っても過言ではなかろう。

 そうとも知れずにシャルロットはこう続けた。

 「そして『デュノア社』の機体も第2世代ですがその工業売り上げは

知っていますよね?」

 『勿論だとも、そしてわが社は第1位と言うのも知っているよね?』

 「はい、あの『ブリュンヒルデ』の機体の模倣機を作っていることも

知っています。」

 そしてと言うとシャルロットはこう言った。

 

 

 

 

 

 

 「僕が貰うはずだった株券をそちらに貸す代わりに貴方方と業務提携を提案してもらいたい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『『『・・・・・ハイ?』』』』』』

 全員はそれを聞いて間違いなく口を大きく開けているがシャルロットは

それでも構わずにこう続けた。

 「正直な所僕は未だ未熟者です。会社に入ったとしても経営陣に入るには

未だ時間がかかります。」

 「だからこそ・・・貴方が株主となって会社の経営方針を決め、

倉持と業務提携をし、作り上げた機体を織斑君が乗ってアピールすれば

お互いに良い関係を築けれそうですしそちらも我が国と交易が出来るのでは

ありませんか?」

 それを聞いて倉持所長は暫くして・・・大笑いしてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 『あーハハハハハハハハハハ!!初めてだよそう言うこと言う人間は‼!』

 『ハアア・・・・私に君の会社を乗っ取って欲しいと言うのかね!?』

 倉持所長は笑いながらそう言うとシャルロットはこう続けた。

 「はい、父や本妻を手にかけてまで手に入れようとする輩がいるのならば

その会社を乗っ取りづらくさせることこそ最善だと思ったからです。」

 『キミハ自分の為に会社を売る気かね?』

 「売るんではありません。僕が後継者として1人前になる時まで貸しておくと言っているのですよ?」

 「それに・・・取り返すときは僕は負けないって自身がありますから。」

 『ホオお・・・・。』

 シャルロットの言葉を聞いて倉持所長は目を鋭くさせた。

 間違いなく宣戦布告である事が見て分かる。

 そして何よりも・・・なりふり構わないその姿勢を見て倉持所長はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 『良し、良いだろう。業務提携と引き換えに君の株券を借り受けるが・・・

負けないぞ?私は』

 「望むところです。」

 倉持所長とシャルロットはお互いにそう言うと倉持所長はアルベールに

向けてこう言った。

 『それじゃあ私はここで失礼する。アルベール、夏休みになったら

娘さんとちゃんと話しておけよ?』

 『ああ・・・そうしよう。』

 そう言うと倉持所長との交信が途絶えた。

 そしてアルベールはシャルロットに向けてこう言った。

 『良いのか?社長になるという事はIS操縦者としていられなくなるかも

しれないぞ?』

 アルベールはシャルロットに向けてそう聞くとシャルロットはこう答えた。

 「分かってるよ、けど僕はもう決めたんだ。」

 

 

 

 

 

 「今度は僕が2人を守るって・・・・‼!」

 

 

 

 

 

 

 『・・・全く、そう言うのはあいつと・・・お前のかあさんに似ているな。』

 「そりゃあそうだよ、僕らは親子なんだから。」

 シャルロットの言葉を聞いてアルベールは分かったと言ってこう締めくくった。

 

 

 

 『それじゃあ・・・お前が帰ってきたら・・・『ロゼンダ』と一緒に

お前の母さんとの昔話を話さないとな。』

 「うん、約束だよ。・・・父さん。」

 『ああ・・・約束だ。』

 そう言って通信が切れると楯無がこう言った。

 「それじゃあシャルロットちゃんは今後はこのIS学園にいつつ社長の勉強と

一般生徒として扱い、今度行われる学年別トーナメント後に

正体を明かすという事で皆さん異論ありませんね?」

 そう聞くと千冬と摩耶は揃って頷くと楯無はこう言って終わらせた。

 それじゃあ今日の事は皆さんの胸の中に秘めておくという事で・・・解散♪」

 そう言って開かれた扇子には・・・こう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『順風満帆』




 これが終わったら次は・・・あれか。


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ラウラの言動。

 ラウラの言動って下手したら・・・国際問題並みだよね。


「はー、この距離だけはどうにもならないな。」

 一夏はそう言いながらトイレから出て行った。

 何せ元々は女子高であるため男性が使えるトイレはわずか3か所。

 そんな中で催した時には全力疾走で行って戻らなければ次の授業に

間に合わないのだが以前それを見られたために「廊下は走るな!」と叱られたのだ。

 そんな中で一夏は早歩きで戻っていると・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 「何故こんな所で教師など!」

 「やれやれ。」

 「?」

 一夏は聞き覚えのある声だなあと思って曲がり角を見てみると

そこにいたのは・・・。

 「ラウラと・・・千冬姉?」

 其の2人がそこにいた。

 そんな中で千冬はラウラに向かってこう言った。

 「何度も言わせるな。私には私の役目があるからこそここにいるのだ。」

 「このような極東の地で何の役目があるというのですか!?」

 如何やらラウラは千冬の現状について不満を漏らしているようだ。

 そしてこう続けた。

 「お願いです、教官。我がドイツで再びご指導を。ここでは貴方の能力は

半分も生かされません!!」

 「ほう」

 「大体、この学園の生徒など教官が教えるに足る人間ではありません!!」

 「何故だ?」

 千冬がそう聞くとラウラはこう答えた。

 「意識が甘く、危機感に疎く、ISをファッションか何かと勘違いしている!!

その様な程度の低い者たちに教官が時間を割かれるなど」

 

 

 

 

 

 

 

 「黙ってもらおうか小娘」

 「!」

 ラウラは千冬の声を聴いてびくりとすると千冬はこう続けた。

 「確かに、ここの娘達はお前が思うようにそう言う連中がいるかもしれないが2,3年はどうだ?見たことあるのか??」

 「い・・・いえ」

 「見たことないなら・・・分かった様な口ぶりを言うんじゃない!!!」

 「ヒィイイイイイイイイイ!!」

 ラウラは千冬の覇気を込めた声に恐怖して縮こまると千冬はこう言った。

 「本来ならばもう少し言わなければならないようだがもうすぐ授業時間だからさっさと教室に戻るか・・・部屋に帰ってろ。」

 「・・・・・・・。」

 ラウラは千冬の言葉を聞いて黙したまま・・・早足で立ち去ると千冬が

一夏のいる方向を見てこう言った。

 

 

 

 

 

 

 「盗み聞きならもう少し気配を消しとけ。」

 良いなと言って千冬は立ち去って行った。

 そして一夏も今度は誰にもバレない様に走ろうとすると携帯からメールの

着信音が聞こえた。

 「何だ?」

 一夏は何事だろうと思っているとメールの相手を見て・・・こう言った。

 「日室さん?」

 何だろうと思っているとメールにはこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 《一夏君のISの兵装、準備が終わったから放課後第2アリーナに来てくれ。

簪ちゃんにもメール行ってるから閃光にも伝えておいて。》

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・ついに来てしまったか。」

 一夏はそれを読んで・・・遠い目をしてしまった。

 その後授業に遅れてしまい千冬に拳骨を喰らわされた後理由を聞かれて答えると千冬は・・・・まるでチベットスナギツネのような目で一夏を

見てしまったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして放課後・・・。

 

 

 

 

 

 

 鈴が一人でドローン相手に特訓をしていた。

 よく見たらデータは全て一夏の機体に酷似した機体のドローンである。

 何せ一夏の機体は未だデータ化されておらず

(未だクロッシングリンクについてのデータが公開されないから)

それに似た機体でやらなければならないのだ。

 そんな中で鈴は休憩している中で・・・声が聞こえた。

 「おい、お前。」 

 「・・・・アンタか。」

 鈴はそう言って上空にいる・・・ラウラを見た。

 機体名は《シュバルツェア・レーゲン》と出ていた。

 すると鈴はラウラに向けてこう聞いた。

 「何?アタシは今忙しいんだけど?」

 そう言うとラウラは鈴の機体を見てこう言った。

 「中国の《甲龍》か。・・・・ふん、データで見た時の方が強そうであったが

流石数しか取り柄がない国だな。貴様程度に専用機を与えるなど

余程人材不足と見て取れるな。」

 そう言うと鈴は口元を引き攣らせてこう言った。

 「何?やるの?態々ドイツくんだりからやってきてボコられたいなんて

とんだマゾ女ね。それともジャガイモ農場じゃあそう言う言葉が

流行しているのかしら?」

 鈴はそう返すとラウラはこう返した。

 「は!教官の恥晒しでもある下らん種馬に惹かれる貴様程度が調子に

乗るなよ?」

 そう言うと鈴は・・・こう言った。

 

 

 

 「良いわ、良いわアンタ・・・・スクラップにしてやるわよ!!!」

 「来い。」

 「上等よ!!」

 そう言ってISバトルが始まった。

 

 

 

 

 

 

 そして第2アリーナ。

 

 

 

 

 

 

 「いやあ、よく来てくれたね一夏君、簪さん、・・・シャルロットちゃん。」

 「ああ・・・どうも。」

 シャルロットはそう言って日室に向けて挨拶していた。

 一方の一夏と簪は名に何のだと思っていると本音が2人に向けてこう言った。

 「どうもね~。極秘裏に~業務提携~することに~なったから~シャルルンも~一緒だって~~。」

 「成程、もう正体はばれているという事か。」

 その言葉を聞いて閃光はそう答えた。

 如何やら本音は既に情報を攫んでおり既に3人には簡単には話しているようだ。

 まあ、細かい所は本人に直接聞けばいいかと思っていると日室は

シャルロットに向けてこう言った。

 「それじゃあ君のIS・・・少し貸してくれないかい?」

 「へ?」

 シャルロットは何でと思っていると日室はこう答えた。

 「君は確かに社長の後継者になると言ったが君は未だ未熟だし狙われる

危険が無くなった訳じゃないからね。万が一の為に俺が君のISを

調整しておいてくれって所長に頼まれてね。」 

 いやあ参った参ったという所を見て一夏達はそれを聞いて・・・

こう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「(シャルロット・・・頑張れ。)」」」」

 そう思うしかなかった。

 然も全員・・・チベットスナギツネのような目で。

 

 

 

 

 

 

 そんな中でシャルロットからISを預かると日室は一夏に向けてこう言った。

 「それじゃあ一夏君。君が使う新しい装備が・・・こいつらだあああ!!」

 そう言って日室は大型トレーラーの荷台を開けるとそこにあったのは・・・。

 

 

 

 

 

 「「「「「・・・・・ナニコレ?」」」」」

 一夏と簪、閃光、本音、シャルロットは何だと思っていた。

 何せ目の前にあったのは・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 「これこそ、新しいIS専用ボックス!その名も・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 緑色の巨大な・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『深緑(しんりょく)』だ。」

 

 

 

 

 

 12機ものISサイズの・・・ショルダーボックスのような箱であった。




 次回はこのショルダーボックスについての説明です。


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この武器・・・やべ~~。

 『深緑』
 見た目はガンダム00に出てくる『ガンダムサヴァーニャ』のホルスタービット
 ①~⑫までのISサイズの大型コンテナ。
 ビットシステムにより浮遊が可能となっている。
 内部は武器が大量に格納可能になっておりその数は最大20となっている。
 シャルロットの機体が火薬庫ならばこの兵装は全て使えば要塞と呼べれる
代物となっている。


「『深緑』・・・どういう兵装何ですか?」

 一夏は日室に向けてそう聞くと日室はこう答えた。

 「一夏君に聞くけどISの拡張領域ってどれくらいなのか知ってるよね?」

 日室がそう聞くと一夏は暫く考えて・・・こう答えた。

 「確か・・8つくらい・・・ですよね?」

 そう聞くと日室はこう答えた。

 「正解、拡張領域は多ければ多い程呼び出すのに時間が掛ってしまう。

そして何よりもISの処理速度に大きな負荷を生じてしまう。」

 そこまでは知っているねと聞くと一夏と簪、シャルロット、閃光、本音は頷くと

日室は『深緑』を見てこう答えた。

 「だが!この『深緑』を使えばそんな問題・・・ババッと解決するんだぜ!!」

 そう言った次の瞬間に・・・『深緑』の装甲が開かれ・・・

中から出てきたのは・・・。

 

 

 

 

 

 「「「「「何だこの武器の数は!!」」」」」

 

 

 

 

 目を見開いて驚きながら大声でそう言った。

 何せ『深緑』の中にあったのは・・・幾つもの・・・

武器が格納されていたのだ。

 「これで貴方のお悩みも難なく解決!何時いかなる時でもこの『深緑』があれば

あらゆる困難もズバッと解決しちゃうんだよねえエ!!」

 日室は興奮気味にまるでテレビショッピングみたいな口調でそう言うと簪はそれを見て・・・手を上げてこう聞いた。

 

 

 

 「あのう、日室さん。一つ宜しいですか?」

 「何だね?簪ちゃん?」

 「これって本来は・・・どう言う仕様だったんですか?」

 そう聞いた。

 『蒼狼』は本来小惑星の探査仕様と言う設計思想であるのだがならば

この『深緑』はどういう設計思想なのかと聞くと日室はこう答えた。

 

 「うん?これはね。補給がままならない人類が未だ未踏破な場所における活動を目的とした《多目的輸送ボックス》だよ。」

 「・・・そうですか。」

 簪は日室の言葉を聞いて遠い目をしてそう答えた。

 未踏破な場所におけるって・・・それ使う前に兵器化されるのが目に見えるようだなアと思っていると日室はこう続けた。

 「さてと、コンテナの中だけど1~12までの内一夏君には1~4の『深緑』を使ってもらうよ。あ、それと中身はこの紙に書いてあるから覚えといてね。」

 そう言って日室は一夏の紙を手渡すと一夏はその内容を見て・・・目を見開いて驚いていた。

 「どうしたんだ一夏・・・何だこれは!!」

 閃光も紙に書かれている内容を見て驚いているとそれを見たシャルロットと簪、本音もそれを見ると・・・それぞれこう言う反応であった。

 「ウワアアアアアア・・・。」

 「これって・・・。」

 「・・・凄いね~~~・・・。」

 流石の本音も顎を大きく開けるしかなかった。

 内訳はこうである。

 

 

 

 

 ①近接格闘兵装(剣、槍、楯)*20

 ②遠距離兵装(銃、ミサイル、予備のマガジン)*20

 ③部品補充・点検(予備のISのパーツ、整備用サブアーム)*IS5機分

 ④日室特性製造武器(中身は開けてからのお楽しみに♪)

 

 

 

 

 

 「イヤイヤ何なんですかこれって!!」

 「え?何??気に入らないの?」

 日室は一夏の驚いた声を聴いてそう聞くが一夏は日室に近づいてこう言った。

 「何なんですかこの一覧は!!」

 「イヤだから・・・気に入らなかった?」

 「そういう問題じゃないですよこれ!!」

 そう言いながら紙に書かれていることを見て一夏はこう問い詰めた。

 「①と②だけでも何なんですかこの数は!異常でしょう!!」

 「それくらいいるだろう?」

 「要らないですよ!どんな大国と戦争する気なんですか貴方は!!」

 「う~~ん・・・まあ、取敢えず喧嘩吹っ掛けてくる奴?」

 「こんなに武装があったら皆戦いたくなくなりますよ!!」

 日室の言葉を聞いて一夏は頭を掻きむしるが閃光はこうも聞いた。

 「それにしてもこの③。これって整備も出来るのですか?」

 そう聞くと日室はしれっとこう答えた。

 「まあ、簡単にならそこら辺で整備できるようにしてるよ?」

 「・・・さいですか。」

 閃光はそう言って一夏を引きづって下がると今度はシャルロットがこう聞いた。

 「あのう、一つ聞いても宜しいですか?」

 「何だい?シャルロットちゃん??」

 日室はそう聞くとシャルロットは意を決してこう聞いた。

 「この④って・・・一体どういう武装なんですか?」

 「「「「!!!!」」」」

 それを聞いて全員は確かにと思っていた。

 中身は開けてからのと書かれているが正直どういう兵装なのか気になると

思っているがどうしても聞けなかったのだ。

 何だか聞いたら・・・戻れなくなりそうだなと思っているからだ。

 すると日室は少し考えて・・・こう答えた。

 「それは・・・」

 「「「「「それは・・・」」」」」

 「それは・・・」

 「「「「「・・・・」」」」」

 「秘密♪」

 「「「「「だ~~~~~~~!!」」」」」

 それを聞いて5人はずるっと転げ落ちてしまうが日室はこう続けた。

 「まあ、ヒントくらいなら良いよ。」

 「「「「「!!!!!!」」」」」

 「これはね・・・・」

 「「「「「これは」」」」」

 そして暫くして・・・こう答えた。

 「バトル物の映画みたいなことがあっても確実に生き残れる武装。」

 「「「「「(絶対・・・・使いたくねえ・・・・・・!!!!!)」」」」」

 心の中で一夏達はそう思っていた。

 すると何処からか・・・・

 

 

 

 

 

 爆発音が聞こえた。

 

 

 

 

 

 「「「「「「!!!!!!」」」」」」

 全員何事かと思っていると一夏の『白銀』から通信が来た。

 一夏は何だと思って見てみると山田先生の顔が大きく出てきた。

 『織斑君、織斑君!!聞こえていますか!!』

 「どうしたんです?山田先生??」

 一夏がそう聞くと山田先生は慌てた様子でこう言った。

 『今すぐ第3アリーナに至急応援に駆けつけてください!!このままじゃあ

凰さんが!!』

 「鈴が!どうしたんです一体!!」

 『急いでください!!』

 「わ、分かりました!!」

 一夏は山田先生の焦りようから何かがあったんだと思っていると日室は

一夏に向けてこう言った。

 「換装だけなら直ぐに終わるから待っててくれ!!」

 「急いでください!!」

 一夏が日室に向けてそう言うと日室は急いで作業に着いた。

 そして・・・1分でそれが終わった。

 「後の調整は俺が閃光経由で言っておくから行っといで。」

 「分かりました!!」

 一夏はそう言ってカタパルトに向かうと閃光は急いで

クロッシングリンクが使えるトレーラーにへと向かった。

 すると簪は一夏に向けてこう言った。

 「私も手伝う。」

 「ありがとう簪!!」

 一夏は簪に向けてそう言ってから・・・発進した。

 すると『白銀』から通信が聞こえた。

 『一夏!聞こえているな!!』

 「ああ、閃光!!」

 『バランス調整はこっちでやっておくから何も気にするな!!』

 閃光はそう言いながらコンピューターキーボードを忙しなく動かしていた。

 そして暫くして第3アリーナに着くとそこで一夏が目にしたものは・・・

 

 

 

 

 

 

 「・・・・!!鈴ーーーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 完全にボロボロになった『甲龍』を身に纏い・・・血だらけになりながら

ラウラの『シュヴァルツア・レーゲン』のマニュピュレーターに

頭を掴まれている・・・左目から血が出ている鈴の姿がそこにあった。

 そしてラウラは一夏を見ると・・・ニヤリと黒い笑みを浮かべてこう言った。

 

 

 

 

 

 「よく来たな・・・教官の恥晒し」




 次回はラウラ戦。


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怒らせたら・・・終わった。

 誰においても怒らせたら終わりの人って・・・一人や二人いるよな。


 「お前・・・何してんだ!!」

 一夏はそう言いながらラウラを睨みつけていた。

 然しラウラは鈴の頭をぎりりと握りしめたままこう言った。

 「見て分からぬか?こいつとは今模擬戦をしているところだ。」 

 「それのどこが模擬戦なんだ!!」

 一夏はそう言いながら鈴を見てこう続けた。

 「その傷・・・お前マサカ絶対防御が!!」

 「ほう、そこが分かるとはまあまあだな。」

 「お前・・・シールドエネルギーが0になっているって分かってて!?」

 「ああそうだ。こうでもしなければ・・・お前が来ないからな。」

 そう言いながらラウラはニヤリと悪意に満ちた笑みを浮かべながら

プラズマブレードを展開して鈴の方に向けるとラウラはこう言った。

 「さあ、来い。教官の恥晒しよ。それとも・・・。」

 そう言いながらラウラは鈴を見てこう言った。

 

 

 

 

 

 「こいつの顔にもう一度こいつで切り刻んでやろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 「お前ーーーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 一夏はそれを聞いてブちぎれてラウラ目掛けて突撃しようとすると・・・

閃光の声が聞こえた。

 『迂闊に出るな一夏!!』

 「!!けど!?」

 『今ここで戦ったらそれでこそそいつの思う壺だ!それに、

鈴にも巻き添え喰うぞ!!』

 「・・・・くう!!」

 『それに・・・鈴を助けるに良い武器があるぞ。』

 「へ?」

 

 

 

 

 

 

 

 「何だ?・・・怖気着いたのか?」

 ラウラは一夏に向けて挑発するかのようにそう言うと暫くして・・・

一夏はもう一度突撃するのを見てラウラは一夏に向けてこう言った。

 「ふん、感情的で直線的な突撃。」

 「・・・絵にかいたような愚図」

 ラウラは一夏に向けてそう言っているその時に・・・一夏の『白銀』に

新たに搭載された『深緑』の『二』と書かれたコンテナが勢いよく両端と

中央がキャリーバッグのように開くと中から・・・夥しい程の銃器が出てきた。

 

 

 「ナア!」

 ラウラはそれを見て驚いていると一夏はグレネードランチャーを取り出して

そこから弾頭を選択するとそれをグレネードランチャーのリボルバーの中に

入れた。

 そしてそれをラウラ目掛けて放った。

 「一体何なのか分からないがそれでも私とこの『シュバルツェア・レーゲン』の前では」

 そう言いかけて今右手は鈴を掴んでいるため左手を弾丸に向けると

着弾する前に・・・爆発して煙が出た。

 「チィ・・・こざかしい真似を!!」

 そう言ってラウラは周りを見渡して・・・賺さずにそれを向けると・・・一夏がそこにいた。

 「な、何だこれは!!」

 一夏はまるで見えない何かにつかまれているような感触だといている中で

向こうにいる日室がこう説明した。

 

 

 

 

 

 『そいつはAICだ!』

 「AIC?」

 『そうだ、『アクティブ・イナーシャル・キャンセラー』。簡単に言えば

エネルギーで構成された膜と思ってくれ。そいつで今君は体の自由が

利かないんだ!!』

 そう言う間にラウラは一夏に向けてこう言った。

 「中々と言った処だが・・・気配でバレバレだ。」

 「消えろ・・・有象無象。」

 そう言いながらラウラは一夏に向けて肩部に搭載されている大型カノンの砲口を一夏に合わせた・・・その時に・・・別の方向からラウラの大型カノンに向けて

攻撃してきた。

 「何だ!?」

 ラウラはそう言いながら攻撃していた方向を見るとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 「今だよ!一夏!!」

 ベルが『ブラック・ストライカー』に装備されているリボルバーカノンで

攻撃してきたのだ。

 場合によっては鈴に当たりかねないと思うほどであるのだが

それでもやる当たり・・・自分の腕に誇りを持っているのであろう。

 「貴様---!!」

 ラウラはベルに向かってそう言った瞬間に一夏を拘束していたAICが消えたのですぐさま一夏はラウラの右腕目掛けて『深緑』からハンドガンを出して

それでラウラを射撃して鈴から離した。

 

 

 

 

 「鈴!大丈夫か?!鈴!!」

 「・・・一・・・夏」

 意識はあるようだが余談は許せないようであった。

 するとベルが一夏に向けてこう言った。

 「一夏逃げて!ここは私が!!」

 そう言いながらラウラ相手に戦っているがラウラはベルの

リボルバーカノンからの攻撃を避けて、防御して、AICで防ぐ中ラウラは

ベルに向けてこう言った。

 「丁度いい。貴様もあの女同様にボロ雑巾にしてやろう・・・

私を侮辱した罪でな!!」

 そう言いながらラウラは体の重心を低くして構えた。

 恐らくは・・・瞬時加速。

 それを閃光越しで察知した一夏はラウラに対してこう言った。

 「やめろーーーーーーーー!!」

 そう言いながら一夏はラウラに向けて『深緑』の1基を・・・

そのままラウラに向けて飛ばした。

 「!!」

 あまりの速さにラウラはしまったと思って・・・ぶつけられた。

 「グウ・・・・!!」

 ラウラはそのまま吹き飛ぶと一夏を見てこう言った。

 「貴様良くもーーーーーーーー!!」

 そう言いながらラウラは一夏目掛けて突っ込んでいき・・・

何かが割って入った。

 そしてラウラの攻撃を弾くとその人間は・・・こう言った。

 

 

 

 

 「貴様・・・何をしている・・・・!!」

 そう言っているのは・・・『打鉄』を身に纏った・・・千冬がそこにいた。

 「教官・・・・!!」

 「千冬姉!!」

 一夏とラウラは揃ってそう言うと千冬は一夏に向けてこう言った。

 「一夏!早く凰を医療班に!!」

 「あ、ああ!!」

 「アタラシアはその護衛!」

 「了解!」

 そう言って2人は後方に下がるとラウラは千冬に向けてこう言った。

 「ああ、教官。よく来て下さりました。よく見ておいてください!

私が直ぐに教官の恥晒しとあのアメリカの専用機乗りを完膚なきまでに」

 

 

 

 

 

 

 「・・・もう黙れ。」

 

 

 

 

 「え・・・教k」

 

 

 

 

 

 千冬の言葉と同時に言いかけたラウラに喉元目掛けて・・・

『打鉄』に搭載されている日本刀で突き刺した。

 そしてそのままアリーナの壁に向かってぶつかるまで突きを放って・・・

壁にめり込ませた。

 

 

 

 

 「きょ・・・ぎょうがん」

 何故と言った瞬間にラウラは・・・そのまま倒れてしまった。

 そして千冬は遅れてきた教師達を見てこう言った。

 「済まないがこいつを地下の独房に。」

 「は、・・・ハイ!」

 そう言って教師達は千冬の凄みに押されて云われるがままラウラを連行した。

 そして全員に向けてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 「今日から学年別トーナメントまでアリーナにおけるISを使った模擬戦は

一切禁ずる!違反した者には厳しい罰を課す為努々忘れない様に!!」

 良いなと言って千冬はピットに戻って行った。




 アメリカ製第3世代IS
 『ブラック・ストライカー』(見た目は『ガンダム00に出てくる
『スローネアイン』。)
 アメリカが現在稼働している第3世代機『ファング・クエイク』の遠距離版。
 『ファング・クエイク』の設計思想でもある低燃費で安定性の高さに加えて
遠距離兵装を保有することで部隊の運用をスムーズに行わせるのが目的である。
 本機は更に近距離型や情報戦型、特務型などの種類も存在している。
 武器
 大型リボルバーカノン*1
 物理シールド*1
 大型キャノン*1
 特殊武装*1


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鈴の容態。

 ここからはちょっと・・・重い話になるかも?


 しゅー、しゅー、しゅー。

 ピッ、ピッ、ピッと電子音が辺りに規則正しく鳴っていた。

 ここはIS学園にある保健室・・・ではなく、万が一に備えて配備されている

治療室である。

 IS学園は何処の国にも縛られず、法にも適用されない反面スパイや中には

強硬手段でIS学園にある情報を盗み出そうとする勢力がいるためそう言うのに対する対策でこう言う施設があるのだ。

 然もその施設は大病院並みに整っており最新設備が備わっているのだ。

 そんな治療室には・・・一人の痛々しい姿となった少女・・・鈴がそこにいた。

 全身に包帯が巻かれており特に顔に至っては顔の左側に集中しており

薄っすらとだが血が滲み出ていた。

 そんな鈴は今、人工呼吸器で眠っていた。

 

 

 

 

 

 「・・・鈴。」

 

 「一夏君。」

 「一夏。」

 治療室から窓一つ隔てていた場所で一夏は鈴を見ており、そんな一夏に対して

ベルと閃光は心配そうに見ていた。

 するとその部屋から・・・千冬と山田先生、保健の先生と・・・何故か日室が

入ってきた。

 「千冬姉」

 「織斑先生・・・いや、今はそう言う時ではないな。」

 千冬はそう言って一夏に向けてこう説明した。

 「凰についてだが私は保健の先生と話をしたが・・・酷いものらしい。」

 「そんなに・・・・!!」

 一夏はそれを聞いて目を見開くと保健の先生はこう説明した。

 「怪我の内容だけど先ずは両腕なんだけど両腕とも骨折しているけど

それほど心配ないし1,2か月で治るわ。」

 「ほっ。」

 一夏はそれを聞いて肩の力を抜こうとするが・・・保健の先生は重々しい口調でこう言った。

 「だけど問題は・・・ここからよ。」

 「え?」

 保健の先生はそう言ってこう続けた。

 「頭なんだけど左の額から左頬にかけて裂傷。ここら辺はナノマシンで

治療しているけど治せるのは外側。内側に関しては精密検査しないと

分からないけどプラズマブレードで斬られたって言ってたから

それなりに跡は残るわ。」

 「そして最大の問題が・・・左の眼球。」

 「・・・酷いんですか?」

 ベルは聞きづらそうにそう聞いた。

 何せ数日とはいえ同じ部屋で過ごしたのだ。

 気になること事であろう。

 そして保健の先生は・・・こう言った。

 「重症ね、・・・網膜が焼き焦げてるわ。」

 「!!!」

 一夏はそれを聞いて目を見開くが保健の先生はこう続けた。

 「眼球が網膜毎焼き切れているから・・・もう二度と彼女の左目は

使えないわ。」

 「「「!!!」」」

 それを聞いて一夏、ベル、閃光は息を呑むと保健の先生はこうも言った。

 「まあ、そこら辺は義眼。今ならちゃんとした生体眼球を移植できるけど

治療したとしても・・・・」

 そして保健の先生は・・・最悪の事を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 「彼女がIS操縦者に返り咲くことは一生できないわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そんな・・・・!!」

 「!!!!」

 「何と言う・・・!!」

 それを聞いて一夏、ベル、閃光は各々そう言う反応をすると保健の先生は

それについてこう説明した。

 「以前ある実験でISのハイパーセンサーを義眼を通して操作するって言う実験を行ったんだけど結果は・・・どうなったと思う?」

 「「「・・・・」」」

 3人はそれを聞い首を横に振ると保健の先生は・・・こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 「脳に大量の情報が流れ込んでしまって実験は即座に中止したけど

その人は二度とISに乗れなくなってしまっただけではなく・・・植物人間になって今でも集中治療室で寝ているわ。」

 「「「!!!」」」

 それを聞いて3人は言葉を失ってしまった。

 もし鈴がそうなったらどうしようもないからだ。

 「・・・残念だけど彼女が目を覚ましたらそれを素直に言うわ。

それが医者でもある私がやれる最後の仕事ヨ。」

 そう言って退出すると今度は日室がこう説明した。

 「俺は遠目からあの子の機体を見たけどありゃあ酷いな。」

 そう言うと日室はタブレットを取り出してその内容を説明した。

 「私見だが機体はボロボロでありゃあ内部も逝かれてるのは間違いない。

最低でもダメージレベルは『D』、最悪『E』か『F』って言った処だな。」

 そう言ってダメージレベルについてこう説明した。

 ダメージレベルとはISが損傷した時に現れる表示である。

 内容は以下の通り。

 

 

 

 

 

 A 異常なし

 B 機体に小さいであるが損傷有

 C 機体に深刻ではないが二次移行した際にトラブルがある。

 D 機体に深刻なダメ―ジ有

 E 機体がコアを除いて深刻なダメージ大

 F コアに損傷している可能性有

 G コアが損傷していて動かすのは危険

 

 

 

 

 

 「こいつはここじゃあ整備できねえな。本国に戻って整備しなきゃあ

無理だぞ。」

 日室はそう言ってガシガシと頭を掻いているが日室は千冬を見てこう聞いた。

 

 

 

 

 

 

 「それにしてもラウラ・・・だっけ?一夏をおびき寄せるためだけで

ここまでやるとは何がそこまで掻き立てれるんだ?」

 「「!!」」

 それを聞いて一夏と千冬は肩を震わせた。

 「正直な所ここまでやるとなるともうこいつは狂気の沙汰とした

思えねえよ・・・一体何があったんだ?」

 日室はそう言って一夏と千冬を見ると千冬は暫くして・・・こう言った。

 

 

 「・・・分かった。お前たちには話して」

 「待ってくれ。千冬姉。」

 「一夏・・・?」

 千冬は一夏の言葉を聞いて何だと言うと一夏はこう答えた。

 「俺が話すよ。」

 「だがあれは」

 「俺のせいで鈴がああなったんだ!だから・・・俺が喋るよ。」

 そう言うと一夏は閃光達を見て・・・・こう言った。

 「ラウラが俺をあそこ迄敵視する理由、それは・・・千冬姉が弐冠出来なかった事にあるんだ?」

 「それってモンドグロッゾの事だろ?確かあの時千冬は決勝戦で

棄権したって奴だったよな?」

 日室はそれを聞いてそう言うと閃光はこう言った。

 「確かあの時は・・・日本政府から指示があったって」

 「表向きはそうだが実際は違うんだ。」

 閃光の言葉を聞いて千冬がそう言うとベルはこう聞いた。

 「一体何があったの?」

 そう聞くと一夏は一回重く口を閉ざして・・・・そして口を開いてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「俺はあの時・・・誘拐されたんだ。」




 次回は一夏の語り。


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49話

「誘拐って・・・一体何があったんだ一夏?」

 閃光は一夏に向けてそう聞くと一夏はこう答えた。

 「第2回モンドグロッゾの決勝戦の時に俺は千冬姉の試合を見ようとして

試合会場に向かっていると・・・何処か分からないけど攫われたんだ。」

 「ああ・・・成程ね。だから千冬さんは決勝戦を辞退したって訳か。」

 一夏の言葉を聞いて日室は成程なとそう聞くとこうも聞いた。

 「それで?どうしてそれがドイツのお嬢ちゃんと繋がっているんだ?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「俺は拘束されて真っ暗な場所に閉じ込められて暫くすると・・・ISを纏った

千冬姉が来てくれたんだ。」

 するとそれに続いて千冬がこう言った。

 「あの時、私の下にドイツ軍がやってきて一夏が攫われたと聞かされて、

独自の情報網を使ってその場所を明らかにしてな。その時の『借り』で

私は1年間ドイツ軍IS部隊で教官になったんだ。」

 千冬がそう言うとこうも言った。

 「あの時に私はぎこちなくだが教導官として皆と接していくうちにこう言う仕事も悪くないなと思ってな。だからいま私はここで教師になったんだ。」

 そう言って千冬は少し笑みを浮かべていた。

 初めて人に技術を教えそれが全員の役に立っていたんだと思い教師の道に

進んだのだと言うと・・・少ししてベルはこう言った。

 「でもさあ・・・それって可笑しくありません?」

 「「??」」

 「だってさ、一夏君が誘拐されていなかったら二連覇はあったけどその代わりに

ラウラさんの所で教導官にならなかったし教師にもならなかったって事

でしょう?」

 「それで怒るのって可笑しいと私は思うんだけど。」

 そう言うと閃光もこう言った。

 「確かにな、考えによっては一夏のおかげと言う事も考えられる。

一夏自身は苦い記憶であったとしても巡り巡って織斑先生を教師として

導いたのは他でもない・・・一夏自身なんだからな。」

 閃光は一夏に向けてそう言うと一夏は少し照れるような感じで頬を搔いていた。

 すると日室は成程なと言ってこう言った。

 「お前が初めて閃光と説明受けてた時に言ってた『家族を守れますか』って

そういう意味だったんだな。」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「はい、あの時に力があったらって今でも思う時があるんです。」

 「俺がもっとしっかりしていたら千冬姉は二連覇していましたし。」

 そう言うと日室は少し顎を手で置いて・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 「ちょっと・・・可笑しいな、色々と。」

 

 

 

 「何が可笑しいんです?」

 

 

 

 

 日室の言葉を聞いて一夏がそう言うと日室はこう続けた。

 「第2回モンドグロッゾの開催国ってドイツだったよな?」

 「ああ、そうだ。」

 日室の言葉を聞いて千冬もそう答えると日室はこう続けた。

 「そんで一夏君は千冬さんの弟だからさ・・・警備位は就いていても

可笑しくないか?」

 「「あ」」

 一夏と千冬はそれを聞いてそう言うと日室はこうも言った。

 「それに一夏の監禁場所を知っていたのはドイツ軍・・・おいオイオイオイちょっと待てよ・・・・」

 日室はそう言ってブツブツと何かを考えていると千冬はこう聞いた。

 「おい日室!どういう事だ!!一体何を考えているんだ!!!」

 千冬は日室に向けて大声でそう言うと日室はこう言った。

 「良いか、よく聞けよ。本来こう言う大会の時には関係者に対いて

警備員位は就いているんだ。八百長させない為にな。」

 「だけど決勝戦の時に・・・偶々警備員がいなくて偶然一夏君を誘拐することに成功してそれを独自の情報網でいち早くドイツ軍が知っていた。」

 「そんなのがあるんなら誘拐される前に対応策の一つや二つ位はあっても

良いのにそう言うのはされずに放置していた。」

 「つまり、考えれる答えは・・・ここまで言えば分かるだろ?千冬さん」

 「まさか・・・」

 千冬は日室の言葉を聞いて顔を青くすると日室は・・・こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そう、一夏君の誘拐は全てドイツ軍によって仕組まれた

自作自演だったんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「!!!」」」

 それを聞いて一夏、閃光は、ベルは目を見開いて驚いていると日室は

こう続けた。

 「大方目的は千冬さんを使って最強のIS部隊を保有する。

それが目的なんだろうな。」

 そう言うと千冬のいた場所から・・・・がんと壁を殴るかのような音がしたので見てみるとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 「あいつら・・・・やってくれたな・・・・・!!」

 壁を凹ますくらいの威力のある拳を繰り出していた千冬がそこにいた。

 そして暫くすると・・・千冬のポケットからバイブ音が聞こえたので

千冬はその音の正体でもある・・・携帯電話を手に取って見てみると・・・千冬は日室に向けてこう言った。

 「日室、一つ良いか?」

 「お・・・おお、何だ?」

 「一夏のISデータはあるよな?」

 千冬はそう聞くと日室はこう答えた。

 「そりゃああるけど?・・・どうして??」

 日室がそう聞くと千冬は一夏達を見てこう言った。

 

 

 

 

 

 

 「一夏!閃光!ベル!」

 「「「ハ・・・・ハイ!!!」」」

 「ちょっと来い、日室もだ。」

 「お・・・おお。」

 日室は千冬の言葉を聞いてたじたじになりながらもそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一夏達が向かったのは・・・IS学園の地下にある・・・

生徒が誰一人として把握されていない特別区画である。

 「へえ、学園の中にこんなのがあったんだ。」

 「知らなかったな。」

 「あれ?一夏君と閃光さんって来たことないの?」

 ベルは一夏と閃光の言葉を聞いてそう聞くと一夏はこう答えた。

 「ここって・・・あまり来ないからな。」

 「その前に地下に入る事すらないしな。」

 それを聞いてベルはふ~~んと言うと暫くしてある部屋に着いた。

 そしてそこが開かれると見えたのは・・・。

 「スゲエな!!」

 「まるで秘密基地みたいだな。」

 一夏と閃光はその部屋を見てそう言うと日室はその外にある物を見て・・・

こう言った。

 「あれはもしかして・・・・電脳ダイブシステムかよ!?」

 そう言うと千冬はこう答えた。

 「そうだ、最も。使う機会が無くて放置されているがな。」

 千冬がそう言うと一夏は閃光に向けてこう聞いた。

 「なあ、電脳ダイブって何だ?」

 そう聞くと閃光はこう答えた。

 「ああ、理論上での話なのだが」

 「電脳ダイブとは、IS操縦者の保護神経バイパスから電脳世界へと

仮想可視化しての進入が出来るって奴だ。」

 「まあ、アラスカ条約で規制されてるがこいつはメリットがないからって

理由何だがな。」

 閃光の言葉を遮って日室と千冬がそう説明した。

 すると一夏はこう聞いた。

 「メリットがないって何でですか?」

 そう聞くと日室はこう答えた。

 「電脳ダイブするよりもハードかソフトのどちらかを弄った方が早いんだよ。」

 そう言うと日室は下にある電脳ダイブシステムを見てこう言った。

 「確かに、こいつは俺の専門分野だな。」

 日室はそう言いながら指を鳴らしていると千冬は一夏とベルに向けて

こう言った。

 「一夏、ベル。先ほど学園からメールが来たんだが今月開催される

学年別トーナメントについてだが変更があった。」

 「「?」」

 2人はそれを聞いて何だろうと思っていると千冬はこう言った。

 「今回の学年別トーナメントは2人1組としたより実戦的な模擬戦闘とするに

なっている。一夏はさることながらベルもラウラに対して浅図らぬ因縁が

あるようだな。」

 「ああ・・・ハイ。それで?」

 ベルがそう聞くと閃光は目を見開いてこう言った。

 「まさか千冬さん!」

 「そうだ、・・・お前たちには」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ペアになって試合に望んでもらう。」

 

 

 

 

 

 

 「「エエエエエエ!!!」」

 2人はそれを聞いて驚いているが千冬はこう続けた。

 「お前たちがペアを組むのはラウラに対抗するためとそれと関係ない生徒が・・凰の二の舞になる事だけは避けたいからな。」

 「千冬姉・・・。」

 一夏は千冬がそれを言う際に何か憂うような感じの顔であったことに驚いていると閃光は日室に向けてこう聞いた。

 「良いんですか日室さん!下手したらあれが」

 そう言いかけると日室はこう返した。

 「まあ、そっちは当日に俺が何とか整備しといてやるよ。」

 「それに・・・千冬さん、どう考えても止まらなさそうだしね。」

 そう言うと千冬は一夏とベルに向けてこう言った。

 「本来ならば私自らがやるべきであると思うが私よりもお前たちにやった方が

あいつの頭を冷やすのにうってつけだと思うんだが・・・済まないが

引き受けてくれないか?」

 この通りだと言って千冬は一夏とベルに向けて・・・頭を下げてそう言った。

 それを見た一夏とベルは驚きながらこう言った。

 「ちょ・・・頭を上げてくれよ千冬姉!!」

 「そうですよ!それに・・・そういう事でしたら寧ろこっちからお願いしようと思ってたんですから。」

 一夏とベルがそう言うと千冬はこう言った。

 「宜しく頼む。」 

 そう言うと千冬はそう言うと2人に向けてこう言った。

 「それでは早速始める。2人はアクセスルームに向かってくれ。」

 そう言うと暫くして2人が出てくると千冬はこう説明した。

 (オペレーションルームには閃光と日室が準備している)

 『それでは説明するが先ずはISをベッドチェアにある端末に接続してくれ。』

 そう聞くと2人のISは端末にセットされた。

 『次にまあ、そこに寝るだけでいい。』

 そう言って寝ていると中に引き込まれていった。

 すると千冬はこう言った。

 『それでは始めるが貴様らにはあるIS操縦者と2対2で模擬演習してもらい

これから毎日行う事となっている。コンビネーションを確立させて

勝利まではいかなくとも善戦できるようになれ。』

 良いなと言うと2人の目の前にカウントダウンらしき数字が見えた。

 すると日室2人に向けてこう言った。

 『それじゃあ2人とも・・・頑張っとけよ。』

 そう言って0になった瞬間に・・・意識が飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここが・・・。」

 「電脳世界・・・」

 一夏とベルはそう言って周りを見渡した。

 空の景色は・・・電脳世界だと分かるがそれ以外の場所がまるで・・・

アリーナに似ているのだ。

 すると日室が2人に向けてこう言った。

 『それじゃあ敵を出すけど・・・出来るだけ粘れよ?』

 「へ?それってどういう」

 「一夏君!誰か来るよ!!」

 日室の言葉を聞いて一夏は何でと思っている華夏でベルが誰か来ると言って

身構えた。

 そして緑の光と同時に現れたのは・・・2人の女性であった。

 一人はウエーブが掛った銀の長髪の長身で豊満な体系をした女性。

 もう一人はスレンダーであるが紅い髪をした女性。

 するとベルはそれを見て・・・目を丸くしてこう言った。

 「あ・・・あの人たちって・・・まさか。」

 そう言うと千冬の声が聞こえてこう言った。

 『そうだ、そいつらがお前たちが戦う敵。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『第1回と第2回モンドグロッゾドイツ国家代表生だ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「いやいやいやいや待ってちょっと待って!!」」

 一夏とベルは慌ててそう言うと千冬はこう続けた。

 『ラウラは国家代表候補生とはいえ軍人だ。実力的に言えば恐らく

このままいけば国家代表生に上り詰めれる可能性もある。だからこそ

彼女たちと戦て実力を付けばければならない。』

 特に一夏はなと言って一夏はうぐとそう思っていた。

 すると一夏に向けて閃光がこう警告した。

 『気を付けろ一夏。』

 「閃光。」

 『第1回モンドグロッゾ出場者の『グラーバフ・チェペリ』は専用機

『ゲルブ・ドナー』でその機体は世界初のプラズマキャノンを採用された

機体だ。』

 『そして第2回モンドグロッゾにおいて国家代表で日本人とのハーフでもある『識仁・アスカ・ライングレス』は専用機『フェルブ・ヴォルケ』で

ワイヤークローが主軸の機体だ。』

 気を付けろと言うと一夏はこう答えた。

 「ああ、何とかやってやるさ!!」

 そう言うと一夏とベルは機体を展開すると2人も展開した。

 グラーバフの方は黄色い装甲に大型のキャノン砲を右肩に、そして両腕には

小型のランスが保有されていた。

 一方の識仁の方は水色の装甲に全身にラウラが使っていたワイヤークローの

大型版を左右に保有し、腕部には実体剣が装備されていた。

 お互いに構えると・・・どちらも勢いよく飛び込んだ。

 「「ウォォォォォォォォオオ!!!」」

 この日を境に2人の特訓が始まった。

 まあ最初は・・・・瞬殺であったが。

 

 

 

 

 

 

 一方のラウラは独房のなかである事を考えていた。

 それは・・・。

 

 

 

 

 

 「織斑一夏・・・あいつが教官をあんな風に・・・許せない・・・

許せない・・・ユルセナイ・・・・・!!」

 そう言うラウラの目は・・・眼帯のあった方の目が・・・金色に輝いていた。




 グラーバフ・チェペリ(見た目はアズールレーンに出てくる
『グラーフ・ツェッペリン』)
 元ドイツ国家代表生で軍人
 寡黙であるが厳しさと優しさを兼ね合わせておりよく部下たちの相談を
聞いていた。
 第2回モンドグロッゾ前に結婚して今は旦那と幸せに暮らしている。
 因みに娘もいる。





 識仁・アスカ・ライングレス(見た目はエヴァンゲリオンに出てくるアスカ)
 ドイツ国家代表生で今も現役。
 少々子供っぽい所があるが面倒見がよく、口は悪いが正論なことしか言わない。
 千冬との敗北後も次にモンドグロッゾに向けてトレーニングに励んでいたが
千冬がラウラ達を教導しているのを見てそう言うのもやってみるかと思うようになった。







 ゲルブ・ドナー
 (見た目は『黒鉄のラインバレル』に出てくる『韋駄天』)
 機体は世界初のプラズマキャノンを搭載されており大型の武器で
敵を圧倒させるというコンセプトの元製造された。
 武装
 プラズマキャノン*1
 ランス*2







 フェルブ・ヴォルケ
 (見た目は『コードギアス』シリーズに出てくる『ランスロット・グレイル』)
 特徴的なのは2対6機におけるワイヤークロー発射機である。
 相手を追い込んだところをブレードで切り刻むという第一世代とは打って
変わった近接格闘機である。
 それに伴い機動性を更に高めておりまた、汎用性を重視しているため幾つものバージョンが存在している
 武装
 ワイヤークロー*6
 ブレード*2


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トーナメント戦前

 トーナメント戦が・・・始まろうとしていた。


6月の最終週。

 

 

 

 

 

 『さあ!始まりましたIS学園主催《学年別トーナメント》!一体誰が

勝ち残るんだあ!!』

 教師の誰かがアナウンスをしてそう言うのを観客席から・・・

スーツを着たシャルロットが聞いていた。

 「うわあ・・・凄い人だかりだなあ。」

 シャルロットがそう言うと隣にいる倉持所長がこう言った。

 「まあね、ここにいる連中は皆次世代のIS操縦者を見に来てるからねえ。」

 「3年に対してはスカウトするために各国の企業が、2年に対しては

今のうちに唾つけ、1年に至ってはトーナメント上位者のチェックと声掛け。

今のうちから皆忙しいのだよ。」

 倉持所長はそう言いながら笑っているとシャルロットはこう聞いた。

 「そう言えば日室さんの事聞きましたか?」

 シャルロットが倉持所長に向けてそう聞くと倉持所長はこう答えた。

 「うむ、電話でだがね。《当面の間IS学園に居なければならなくなりましたので

有給休暇を臨時で消化させてください》って言ってきたけど彼殆ど家には帰らずに

研究所に籠っているから特別休暇と言う事にしておいてこれが終わったら

有給休暇消化させるよ。」

 ハハハと笑っているのを聞いてシャルロットは日室に対しての印象は

こうであった。

 「(・・・完全なるワーカホリックだ・・・!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして場所は変わって・・・。

 「凄い人の数だなあ。」

 「確かにね。」

 そう言いながら一夏とベルは観客席にいる人たちをモニター越しで見ていた。

 閃光は既にトレーラーにいており、試合に備えていた。

 「各国の政府関係者に研究所員、企業エージェントとか数えきれないほど

いるね。」

 ベルはそう言うと一夏はこう答えた。

 「俺はそれよりも・・・アイツがいつの試合になったら当たるのか気になる」

 そう言うとベルもこう答えた。

 「織斑先生の話によればボーデヴィッヒは昨日独房から出てるって聞いたけど

彼女の場合は一般生徒と組むことになるかもしれないけど」

 「あいつからしたらそんなの関係ないってか?」

 「そういう事だね。」

 一夏の言葉を聞いてベルはそう答えた。

 彼女の場合は恐らくペアの人間であっても見捨てて勝利を選ぶタイプだろうと

推測されているのだ。

 そんな中で一夏は鈴の事を思い出して・・・左手を思いっきり握りしめていた。

 《甲龍》はあの後中国本土に引き渡され、鈴は日本にある大病院に

引き渡された。

 これは未だ重篤で意識がない彼女を思っての処方である。

 するとベルは一夏の左手を握ってこう言った。

 「感情的にならないで、織斑先生も言ってたでしょ?彼女は何れ国家代表にまで上り詰めれるって。今はその思いを試合に迄温存させなきゃ。」

 「ああ・・・分かった。」

 一夏はベルの言葉を聞いてそう答えた。

 すると対戦表が決まったという情報を聞いて全員画面を見た。

 本来ならば昨日発表される予定であったのだが突然のペア対戦の

変更となったため今朝から生徒たちが手作りの抽選くじを作って

それを各担任教師達に渡し、それをパソコンに入力して自動決定する流れと

なったのだ。

 すると一夏は画面を見ながらこう言った。

 「1年の部、Aブロック1回戦、1組目だったら運が良いよな。」

 「え?どうして??」

 ベルはそれを聞いて何故と聞いた。

 本来一番最初となると情報が露見して対応されるリスクがあるのだが

それでも一夏はそう言ったのだ。

 その理由が・・・これだ。

 「待ち時間の間に色々と考えなくて済むだろう?こう言うのは勢いが

肝心なんだ。」

 そう言うとベルは・・・笑いながらこう言った。

 「確かにね、出たとこ勝負だ。悔いのないようにしよう。」

 そう言ったのだ。

 そして対戦相手が決まるとそれを見て一夏とベルは・・・。

 「「・・・え?」」

 2人ともポカンとして口を開け乍らそう言った。

 何せ相手は・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 1回戦第1試合

 ラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ之 箒VS織斑一夏&ベル・アタラシア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏とベルが使っている更衣室とは反対側の方では・・・人口過密を

起こしていた。

 何せ一夏とベルの場合であるが一夏がいるため専用の部屋として扱う為その為に他の生徒が殺到するのだ。

 そんな中においても冷気を放つ1角があった。

 それが・・・ラウラと箒である。

 2人の放つ冷気に全員が1歩下がった様な感じであった。

 そんな中で瞼を瞑って迷走している・・・胸元が大胆に開いてTシャツの様な

ISスーツを身に纏った箒の心中は穏やかではなかった。

 「(初戦の相手が一夏!?何と言う組み合わせだ・・・。)」

 そう思っていた。

 ペア参加に変更されたその日のうちに如何やって一夏を誘うかを

考えていると・・・夜遅くになってしまったため日付が変わる前にと部屋に

訪れてみると・・・扉の前で閃光がこう言ったのだ。

 

 

 

 『済まないが一夏のペアはもう既に決まっている』

 そう言われて扉を閉められたのだ。

 閃光かと思っていたがあの転校生七日と思っている中箒はラウラに向けて

こう言った。

 「ラウラ、作戦なんだが」

 「邪魔をしなければそれで良い」

 「!!何故だ!?」

 箒はラウラの言葉を聞いてそう聞くとラウラは箒を見てこう答えた。

 「簡単だ、作戦など力でねじ込めば良いのだからな。」

 それを聞いて箒はこう返した。

 「然し策も無しで何もしないなど」

 「くどい、邪魔をするならば」

 そう言うとラウラは箒の首元に手刀を置くとこう答えた。

 「貴様も敵として・・・アイツみたいにするぞ。」

 「アイツとは一体・・・」

 そう聞くとラウラは箒の胸を見てこう言った。

 「ふん、そのでかい脂肪で教官の恥晒しを誘惑でもして動きを止めていろ。」

 「なあ!!」

 箒はそれを聞いて胸を隠すかのように腕を巻き付けるが隠れていないため

溢れんばかりの胸がむにゅりと歪んでいた。

 そしてラウラは先に向かった。

 そして少し後で・・・箒は『打鉄』のあるコンテナにへと向かった。




 次回はトーナメント戦開始です。


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戦闘開始

 トーナメント戦開始


 そしてアリーナにて・・・。

 「まさか一戦目で貴様と当たるとは待つ手間が省けたという事だな。」

 「そうかよ・・・こっちも同じ気持だぜ。」

 ラウラの言葉を聞いて一面もそう言うと一夏はラウラに向けてこう聞いた。

 「お前のせいで鈴が・・・!!」

 そう言いながら一夏の口元は憎しみを滲ませるかのようにぎりりと

歯軋り鳴らしながらそう言うとラウラはこう答えた。

 「はっ、何かと思えばあんな弱者の仇討ちとは小さいな。」

 「何イイ・・・!!」

 それを聞いて一夏の怒りが更に燃え上がる中カウントダウンが

丁度5になった事もあり一夏とベル、ラウラと箒はそれぞれ自身の機体を構えた。

 そして0になっと同時に・・・ラウラと一夏は揃ってこう言った。

 

 

 

 

 「叩きのめす!!」」

 それと同時に一夏は『深緑』の2番から2丁の銃を出してラウラ目掛けて

攻撃した。

 が・・・ラウラはそれを右手を構えて止めた。

 「くっ・・・!」

 それを見た一夏は舌打ちするとラウラは一夏を見下げるかのようにこう言った。

 「開幕直後からの先制攻撃か。分かりやすいな。」

 「そいつは・・・どうも!!」

 一夏はそう言いながら『深緑』の1番から長刀を出してラウラ目掛けて

突進してきた。

 それを見たラウラは右肩部に搭載されている大型レールカノンの照準を

一夏にセットセットさせようとして・・・横から邪魔が入った。

 「させないよ!!」

 ベルはそう言ってリボルバーカノンをラウラ目掛けて発射してラウラの

リボルバーカノンに命中した。

 「チィ・・・!!」

 ラウラは直撃における攻撃で機体のバランスを大きく崩してしまいラウラの

リボルバーカノンの弾丸は明後日の方向に向かって飛んでいった。

 更にベルからの追加攻撃に流石のラウラも後退を余儀なくされた。

 然しそれに対して一夏はラウラが向かって行く方向に向かって先回りして

そのまま・・・ラウラのリボルバーカノンに突き刺した。

 「!!貴様アアアアアア!?」

 ラウラはそれを見て一夏目掛けてプラズマブレードを振りかざすも

一夏は勢い其の儘にラウラから離れていった。

 するとラウラの前に・・・箒が立ちふさがってこう言った。

 「私を忘れるなあ!!」

 そう言いながら日本刀を横薙ぎで振り抜いた。

 まあ・・・その胸じゃあそうするしかないけどね。

 するとそれを受け止めた一夏を見て閃光はこう言った。

 『良いか一夏!奴は近接格闘戦オンリーだから銃で遠ざけろ!!』

 「分かってる!」

 一夏はそう言って『深緑』の2番からアサルトライフルを出して箒に目掛けて撃った。

 「!」

 箒はそれを見て不味いと思ったのであろうが一夏はすぐさまに引き金を

引こうとしたその時に・・・閃光がこう言った。

 『一夏!北西にボーデヴィッヒだ!!』

 「!!」 

 

 一夏はそれを聞いてアサルトライフルの照準を変えようとすると・・・

ベルがこう言った。

 「一夏君危ない!!」

 そう言って肩部のキャノン砲を使って箒から遠ざけた。

 「悪い!」

 「もう、敵は直ぐ近くにいるんだから意識を集中して!」

 ベルは一夏に向かってそう言うと・・・箒を押しのけるかのようにラウラが

前に出た。

 プラズマブレードを展開して左右から攻撃するのを見て閃光が指示を出した。

 『下、左上、右、左上、下、上』

 それを聞いて一夏は回避すると今度は・・・ワイヤーブレードをも

使用してきた。

 『下、右上、左下、上、下、右、下、左上』

 それに対して閃光は寡黙にだが回避ルートを指示して一夏はそれに合わせて

ベルの所迄下がると一夏はこう言った。

 「ベル、コンテナから武器を何個か持っておいてくれ。作戦開始だ」

 「分かった!」

 ベルはそれを聞いてアンロックされている『深緑』から楯と銃を出して箒の下に向かうと一夏は閃光に向けてこう言った。

 「それじゃあ行くか!」

 『ああ!!』

 すると一夏は『深緑』の1番から槍を、2番からはショットガンを取り出して

ラウラ目掛けて突撃した。

 

 

 

 

 

 

 「相手が一夏じゃなくてごめんね。」

 「な!馬鹿にするな!!」

 ベルは箒に向かってそう言いながら右手に楯、左手には一夏から貰った

武器であるマシンガンを使って攻撃してきた。

 「卑怯な!!」 

 箒はベルに向かってそう言いながら刀を振ろうとするがベルは箒に向かって

こう言った。

 「生憎だけど『銃を使ってはいけません』って言うルールはないからこれは

ルール違反じゃないよ!」

 そう言いながらベルは箒の攻撃を続けているのを見てラウラはこう言った。

 「先に片方を潰す戦法か。・・・・無意味だな!!」

 ラウラはそう言いながらプラズマブレードとワイヤーブレードからなる

波状攻撃を続けていると・・・閃光から通信が着て閃光はこう言った。

 『一夏、ボーデヴィッヒの戦闘パターンの解析は終了した。作戦開始だ!』

 「おう!!」

 そう言うと一夏はラウラ目掛けてショットガンを向けて発射するとラウラは

こう言った。

 「そんなもの!!」

 そう言いながらラウラは右手のプラズマブレードを解除してAICを発動して

弾丸を止めると一夏はラウラに向かってこう言った。

 「そいつは如何かな?」

 「何・・・・!!」

 ラウラはそれを見て未だかと思っていると弾丸が独りでに・・・爆発して閃光が周りを覆った。

 「閃光弾か!!」

 「もう一丁!!」

 一夏はそう言うと弾丸を即座に変えてもう一度発射した。

 「ぐお!!」

 ラウラは弾丸に当たった瞬間にカラースモークを浴びて周りが

見えなくなるのを感じて光を見て一瞬であるが見えなくなった左目を擦っていると今度は煙で何も見えなくなってしまったのだ。

 「何処にいる卑怯者!!教官の弟が情けないぞ!!」

 ラウラは一夏に聞こえるかのようにそう言うが一夏はこう返した。

 「俺は千冬姉の弟だけれど戦闘迄一緒にする気はない!!」

 そう言いながら一夏は腰部に搭載されている荷電粒子砲を向けるとこう言った。

 「ちょっと燃えて貰うぜ!!」

 そう言って攻撃するとカラースモークが・・・勢いよく燃えて、爆発した。

 「ウワ(*´Д`*)アアアアアアアア‼!」

 ラウラはその攻撃で機体が火だるまになると同時に・・・ラウラの

リボルバーカノンが爆発した。

 「ウワ!!」

 如何やら一夏が攻撃した箇所に炎が入り込んで火薬と機器が破壊されたようだ。

 するとラウラは一夏に向けて怒り心頭でこう言った。

 「貴様!よくもおおおおおおおおお!!」

 そう言って一夏目掛けて突撃しようとすると・・・ラウラの眼前に向けて

キャノン砲の弾丸が土煙を発生させるようになり、一夏と離した。

 すると一夏はベルに向けてこう聞いた。

 「箒は?」

 「すぐそこで休んでるよ。」

 一夏の言葉を聞いてベルはそう答えた。

 それを聞いて見てみるとアリーナの隅でボロボロになって悔しそうに

膝を付いている箒を見てこう言った。

 「流石だな。」 

 「それはこっちの台詞だよ。」

 ベルは一夏に向けてそう言いながら武器を構え直した。

 一夏から借りた武器は元のコンテナにサブアーム経由で返すと自身の武器を

構えてこう言った。

 「ここからが本番だよ。」

 「ああ、見せてやろうぜ。1+1=2じゃねえって事を!!」

 そう言いながらラウラ目掛けて立ち向かった。




 多目的用ショットガン
 正確には小型版グレネードランチャーと言っても良い武器で日室製。
 その威力はグレネードランチャー程ではないが高い威力を持っている。


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コンビネーション舐めるな

 一夏とベル「「超協力プレイで・・・クリアしてやるぜ!!」
 閃光「それは違うぞ。」


 「ふあー、凄いですねえ、たった2週間ちょっとの訓練であそこ迄連携を

取れるなんてやっぱり織斑君って凄いですねえ。才能有りますよ。」

 山田先生はそう言いながら教師のみが使えることが出来る観客室のモニター越しで試合を見てそう言うと千冬はこう答えた。

 「いや、あれはアタラシアが織斑と合わせているんだ。だが・・・だからこそ

鍛えがいがあったという物だがな。」

 「何がです?織斑先生??」

 「いや、何でもない。」

 千冬の最後の声は誰にも聞こえない様に小声で言うが・・・もう一人の人間がこう言った。

 「いやさ、弟さんが中々強くて立派になっちゃったからお姉ちゃん寂しいっ

鉄板!!」

 「何あほなことを言っているんだ貴様は。」

 そう言って千冬は・・・何故か隣にいる日室の言葉を聞いて裏拳をくらわした。

 そして立ち上がる日室を見て山田先生はこう聞いた。

 「あのう、こちらは?」

 そう聞くと日室はこう答えた。

 「ああ、初めまして。私は織斑君の専用機開発責任者の『日室 哲』と

申します。」

 以後よろしくと言うと山田先生はこう言った。

 「えええ!あの換装システムを貴方がですか!?」

 「まあね、それに他にもいろいろと造っているんで。」

 そう言って握手している中で千冬はこう呟いた。

 「・・・それだけでも頭が痛いのにあれ迄作っているからな。」

 「え?何が??」

 「もう良い・・・。」

 千冬は日室の何言ってんだろうと言う顔を見て諦めた。

 すると山田先生は戦闘を見てこう言った。

 「それにしても篠ノ之さん。あっさりと負けてしまいましたね。」

 そう言うと千冬はこう答えた。

 「専用機が無ければあんなものであろう。それに、接近戦型の篠ノ之と

遠距離型のアタラシアとでは相性が悪い。」

 じゃんけんみたいなものだなと言うと山田先生はこうも言った。

 「そう言えばあのカラースモーク、何で燃えたんですかね?」

 そう聞くと日室はこう答えた。

 「ああ、あれは簡単。カラースモークに似せたガスを使ってるからね。」

 だからだよとそう言うと1対2でありながらも近中距離戦で戦っている

ラウラを見てこう言った。

 「強いですね、ボーデヴィッヒさん。」

 「ああ、強さ=攻撃力と思っているのは変わらないようであるがだがそれでは」

 「一夏君に勝とうなんて無駄・・・でしょ?」

 日室はそう言いながら千冬に笑顔でいると・・・何故か殴られた。

 「あべし!」

 「いい加減にしろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「行くぞ!」

 「うん!」

 一夏とベルはお互いにそう言いながら攻撃した。

 リボルバーカノンにおける砲撃とマシンガンとショットガンにおける

緻密な攻撃。

 ラウラはそれを避けて対応しているが何故かAICを発動しない。

 それもそのはず、AICを発動する際に必要なのは『停止させる対象物に意識を集中させる』ことであるのだ

 口径が違い、威力も違う2通りの武器の攻撃に伴いラウラはそれを

避けることでしか対処が出来ないのだ。

 するとちまちまとした攻撃に嫌気を刺したのかラウラは激昂してこう言った。

 「いい加減にしろーーーーー!!」

 そう言いながらラウラは一夏達に近寄ると一夏は・・・『深緑』を使って

ブラインド代わりにしてラウラの行動を制限させた。

 「ちぃい!!」

 ラウラはそれを見て舌打ちすると・・・横からベルが出てきた。

 然も・・・右手にはグレネードランチャー、左手にはバズーカ砲を装備して。

 「何ーーーーー!!」

 ラウラはそれを見てAICを発動しようとすると・・・

ブラインド代わりにしていた『深緑』が離れて出てきたのは・・・。

 「メイス!?」

 大型のメイスを持った一夏がラウラ目掛けて振りかざそうとしていた。

 「ウォォォォォォォォ!!」

 一夏は大声でそう言うとラウラは・・・ワイヤーブレードを

メイスの持ち手に仕掛けてAICを発動しようとすると・・・『深緑』が体当たりしてきた。

 「グウウウウ!?」

 ラウラはその衝撃に唸ると大型武器を持ったベルがラウラを見てこう言った。

 「バ~~ン。」

 そう言った瞬間にグレネードランチャーとバズーカ砲の攻撃に晒されて

吹き飛ぶとそれに続いてラウラの懐に一夏が飛び込むとラウラに向けて

こう言った。

 「これは・・・・鈴の分だーーーーー!!」

 「そんな攻撃ーーーーー!!」

 ラウラは一夏に対してAICを発動するとラウラに向けて当たる前に・・・

一夏の動きを止めた。

 「ぐ・・・オオォォォォ。」

 「無駄だ!これの前にはあらゆる敵など有象無象と同じだ!!」

 ラウラは一夏に向けてそう言うと左手に搭載されているプラズマブレードを

展開して一夏に向けてこう言った。

 「消えろ!教官の恥晒しがーーーーー!!」

 そう言ってプラズマブレードを振りかざそうとすると一夏は・・・こう言った。

 「まだまだアアアアアア!!」

 そう言うと柄の部分に回す部分があったため一夏は渾身の力を振り絞って

それを・・・回した。

 すると・・・メイスの中心部分から・・・巨大な杭が現れ・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ズドン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大きな音と共にラウラは・・・壁に向かって飛び跳ねてぶつかっていった。




 次回は・・・ヤバいかも?


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その武器は・・・使ったらヤバいかも?

 他にも色々出てくるヨ~~。
 千冬「もう出るな!!」


「何だ・・・あれは?」

 千冬は先ほど一夏が使った武器を見て呆然としていた。

 AICと言う極めれば強力なシールドにもなれるあれごと吹き飛ばす

武器を見た後に・・・日室に向けてこう聞いた。

 「おい、あれは何だ・・・」

 そう聞くと日室は千冬に向けてこう聞いた。

 「ねえさ、『アルマ〇ドン』とか『ディープ・〇ンパクト』とか見たことある?」

 「それは知っているぞ、名作に入るくらいだからな。」

 千冬はそれを聞いてそう言うと日室はこう続けた。

 「それじゃあこの2つの共通点は?」

 「確か・・・・まさか」

 千冬はそれを聞いて顔を青くすると日室は何知らぬ顔でこう言った。

 「アの武器って元々は隕石破壊ーーーーー!!」 

 「何作っとるんだ貴様はーーーーー!!」

 千冬はそれを聞いてアイアンクローをくらわしている中で日室は更にこう続けた。

 「あ、あれはパイルバンカーの先端にシールドを展開させて4機分のISの

エネルギーで一気に隕石に穴を開けケケケケケケケ!!マジ待って!!頭が潰れる!砕ける!!溢れ出ちゃうって!!」

 「其の儘残念コーディネート髭男の如くクタバレーーーーー!!」

 そう言いながらも千冬は更にこう聞いた。

 「他には何の映画とかをモチーフにした兵器があるんだゴらアアアアアアア!!」

 「ええと・・・・『ジョ〇ズ』とか『シャ〇クシリーズ』とか、

『バイオハザ〇ド』、『トランスフォ〇マ〇』、『ワイルドスピ〇ド』、

『タ〇ミネ〇タ〇』、『アベンジャ〇ズ』イデデデデデデデ!!!」

 「何作っとんじゃ貴様はアアアアアアア!!」

 最早趣味を凶悪兵器にしているような感じであった。

 

 

 

 

 

 

 

 「イッテ~~、何だこの武器?」

 一夏はそう言いながらメイスを見た。

 「これあの4番に入ってたやつだけどこれって一体何仕様だったんだ一体?」

 一夏はそう言うがまさかこれが隕石破砕用の武器とは・・・夢にも思わないで

あろう。

 するとベルがやってきてこう言った。

 「大丈夫一夏!!」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ・・・何とかな。」

 そう言いながら機体を見るとあるアラームが鳴っていた。

 その内容は・・・これである。

 

 

 

 

 

 

 右腕部に異常あり!至急換装整備を要求!!

 

 

 

 

 

 

 それが出ていると3番コンテナが一夏の目の前に現れた。

 そしてコンテナが開くと中に入っていたのは・・・・。

 「・・・ISのパーツ?」

 ベルはそれを見てそう言うとサブアームが幾つも現れて『白銀』の

右腕部を・・・突如外した。

 「え、ちょっと!?」

 ベルはそれを見て驚くとコンテナから・・・新たな腕が現れた。

 よく見たら腕部の指部分に爪のような武器が付けられていた。

 そしてそれを一夏の『白銀』に装備させると・・・それは立ち去って行った。

 「あれって・・・何?」

 「さあ・・・」

 ベルと一夏はそう言って3番コンテナを見ていると・・・壁側から声が

聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ・・・グウウウウ」

 「「!!」」

 一夏とベルはその声を聴いてその方向に目を向けるとそこにいたのは・・・。

 「ラウラ・・・ボーデヴィッヒ」

 一夏はそう言ってラウラを睨んでいた。

 ラウラの『シュバルツェア・レーゲン』は既に機体から紫電が走っており

然も機体もボロボロであった。

 然しラウラは一夏に向かってこう言った。

 「貴様・・・よくもおおおおおおおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 「キャアアアアアアアア!!」

 

 

 

 

 

 

 

 生徒の一人がラウラを見て悲鳴を上げて一夏とベルはラウラを見て・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「「!!」」

 

 

 

 

 

 

 息を呑んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 「何だ・・・一体」

 そう言ってラウラは何か右腕に鈍い感覚がしたので見てみると

そこで目にしたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 右腕が機体もろともボロボロになって中から出血している姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 「!!!!!・・・!!!?・・・・・!!!!?」

 ラウラは言葉にもならない悲鳴を上げていた。

 あの時一夏はAICが発動している右腕目掛けて放ったため威力が絶対防御でも相殺できずにいたのだ。

 そして右腕のパーツが・・・砕けて現れたのは・・・酷いものであった。

 腕から幾つもの骨が突き破って出ていたのだ。

 無論審判もこれ以上は無理だと思い・・・こう宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 『試合終了!!勝者は『織斑一夏&ベル・アタラシア』』

 そう言ったのだが・・・ラウラはこう言った。

 

 

 

 

 

 「ふざけるなアあああ!!」

 「なあ!?」

 一夏はそれを聞いて驚くがラウラはこう続けた。

 「こんな結果、私は認めない!認めないぞーーーーー!!」

 そう言いながらラウラは一夏を睨みつけてこう思っていた。

 「(貴様を・・・貴様だけでも倒さなければ・・・・・!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「遺伝子強化試験体C-0037。今日からお前は

『ラウラ・ボーデヴィッヒ』だ。」

 人工合成された遺伝子によって作られた私は鉄の子宮から産まれた。

 只戦いの為だけに作られ、生まれ、育てられ、鍛えられた。

 私はそこで人体に対する攻撃方法と敵軍に打撃を与えられる

戦略を叩き込まれた。

 格闘、武器全般、各種兵装の操縦方法を体得し、最高レベルを記録し続けた。

 そんな中でISが現れ、適性向上の為に疑似ハイパーセンサーとも呼ぶべき処置『ヴォ―ダン・オージェ』によって・・・私の左目は金色に変質し、

常時稼働状態となった私は・・・IS訓練による遅れにより『出来損ない』と言う

烙印を押され、・・・止まることなく転げ落ちていった。

 そんな私に・・・希望が生まれた。

 それこそ・・・。

 「ここ最近の成績は振るわないようだが何心配するな。一か月でお前を

最強にしてやるさ。何せ、私が教えるのだからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 教官との出会いであった。




 次回は・・・VTシステムです。


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変貌

 VTシステムが何だが更に危険になっていきます。


 あれから私は強くなった。

 特別に課した訳でもないのに教官の教えを忠実に実行するだけで

私はIS専門部隊の中で再び最強にの座に返り咲くことが出来た。

 だが私はそれに安堵しなかった。

 自分を疎んでいた部隊員ももう気にならない。

 私は教官のその強さと凛々しさ、そして堂々として自らを信じる姿に・・・

憧れた。

 あの人のようになりたいとそう思うほどに。

 そう思ってからと言う物私は教官が帰国するまでの半年と言う

短い時間の間に・・・話に行ったが内容などどうでもよかった。

 その姿を見つけるだけで私の体の奥底から力が湧いてきていた。

 そしてそんなある日・・・私は訊いてみた。

 

 

 

 

 

 「どうしてそこまで強いのですか?どうすればその様に強くなれるのですか?」

 嘗てそう聞いた時に教官は・・・僅かにだが優しく微笑んでこう言ったんだ。

 その時に何故だが胸がちくりと感じたのを覚えている。

 「私には弟がいる。」

 「弟・・・ですか?」

 「あいつを見ていれば分かるのだ。強さとはどういう物でその先にあるのが

何なのであるのかを。」

 「・・・良く分かりません。」

 「今はそれでいいさ。だが何時かお前にも分かる時が来る。

何時か日本に来た時に会ってみればいいさ。」

 あの時に見せた優しくも何処か気恥ずかしそうな表情を見て・・・

私はこう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは違う。

 私は貴方のソンナ顔を見たくない。

 貴方はいつも強く、凛々しく、堂々としていなければいけないのに・・・。

 

 

 

 

 

 ユルセナイ・・・。

 教官をあんな表情にする存在が・・・。

 そんな風に教官を変えてしまう弟、そいつだけは認められない。

 認めるわけにはいかない。

 だからこそ・・・敗北させると決めたのだ!

 あれを、あの男を完膚なきまでに叩き潰すと!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう決めたのにナンダコレハ・・・・。

 右手は潰れて動けなくなり、レールカノンは使用不能。

 然も機体は動かない・・・。

 

 

 

 

 

 力が欲しい・・・。

 あれが動かなくなるまで徹底的に壊すために・・・。

 誰よりも教官を慕う為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『願うか・・・?汝、自らの変革を望むか・・・?より強い力を欲するか…?』

 何処からか声が聞こえるが関係ない!

 力を得れるというのならば空っぽの私など、何から何までくれてやるから

力を・・・比類なき最強を、唯一無二の絶対の力を・・・私に寄こせ!!

 

 

 

 

 

 

 DA・・・ve・・・・・G

mersv8bbovytcxecjvbun

b8bonmlbyuvtycrxawexcshttbngkimilkmnnmolnujyvtrexaewrv

1245d45789@-opniugy5xfecdvbnk,ml;njhtredq545567p@:kplnyucrvbxnm/klrb5cstvbjnk

どうした・・・何があったというんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 Valkyrine Trace System・・・erosion

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アアアアアアアアアアアアアアア!!」

 突如ラウラが身を引き裂けれるような絶叫を上げると同時に電撃が

辺り一帯に放たれて一夏とベルはそれに対して身を低くした。

 「何だこいつは!」

 「一体何なんだ!!」

 そう言いながらラウラの方を見ると・・・2人は目を思いっきり見開いた。

 「ISが・・・。」

 「変形・・・いや、まるで・・・・」

 溶けているみたいだとベルが呟くが案外そうであろう。

 装甲を模っていた線がグニャグニャと粘土のように溶けていきそれが・・・

ラウラの潰れて使えなくなった右腕の骨が露出していた部分と

ラウラの口と耳に・・・。

 「アガ・・・ゴベベベベべベベエッベ!!」

 飛び込んでいっていた。

 まるでラウラを取り込まんとするばかりにだ・・・。

 そしてラウラのIS『シュバルツェア・レーゲン』がラウラの右半身全体を覆うとその姿が・・・見えてしまったのだ。

 右手には日本刀と融合しているかのような状態となっており

アンロックユニットは打鉄と同じようであるように見えるが

それぞれ3つずつの刃の様な突起物があり、何よりもラウラの顔を見て・・・

見ている人間全員が恐怖した。

 左側はラウラであったがその目は金色色に輝いていた。

 見ようによっては綺麗に見えるが今はそれを考えているところではないのだ。

 右側が・・・千冬そのものであったのだ。

 いや、黒い装甲がラウラの右側を覆っておりまるでお面のように見えるが目は

まるで赤いセンサーアイのように鈍く輝いていた。

 そして右腕と同化した日本刀が形を整えていくに従って一夏はそれを見て・・・驚いてこう呟いた。

 「『雪片』・・・・!!」

 そして一夏はそれを見て・・・即座にメイスを持ち上げて突撃していった。

 「一夏君!!」

 ベルは一夏を止めようとして声をかけるも一夏はそれすら聞かずに

突撃していって・・・いきなり後ろに下がった。

 「閃光か!?」

 一夏はそれに気づくと閃光から通信が来たので怒鳴るようにこう言った。

 「何で止めようと」

 「この馬鹿者がアアアアアアア(*´Д`*)!!!!!!」

 突如閃光が大声を出すと閃光はこう言った。

 「何しているんだ死ぬ気か!!」

 「解除してくれ閃光!!あいつだけは吹き飛ばして」

 「今行っても自殺行為だぞ!!」

 「それでもあいつだけは」

 「いい加減にしろ!!」

 そう言うと遠隔操作システムを使って一夏の『白銀』の左腕が・・・一夏の頬に思いっきり殴り飛ばされた。

 「!!!」

 一夏はその衝撃に驚いているがそれはそうであろう。

 これをやったという事は自分も・・・同じようにしたからだ。

 すると閃光はこう続けた。

 「良いか、お前があれを見て何を考えているのか知らないがそう言うのは

自殺行為の何者でもないんだ!!お前に何かあったら・・・私は・・・・!!」

 閃光はそう言って・・・泣き始めるとそれを見た一夏は・・・こう答えた。

 「・・・(m´・ω・`)m ゴメン…。」

 「分かったらそれで良い。」

 そう言いながら閃光は顔を拭っていると・・・ハーフ&ハーフになった

ラウラらしき人間の機体から・・・6本もの・・・プラズマブレードを展開した

ワイヤーブレードが四方八方に滅茶苦茶に飛ばして壁に当たった。

 「キャアアアアアアアア!!」

 それを見て驚く生徒と観客者達。

 そしてそのうちの1本が・・・箒に迫ってきていた。

 「ひい!」

 箒はそれを見て恐怖のあまり腰を抜かして動けなくなって目を瞑ろうと

その時に・・・聞きなれた声が聞こえた。

 「箒ーーーーー!!」

 一夏はそう言いながら『深緑』の1番を盾にして箒をお姫様抱っこして

捕まえるが『深緑』の1番はプラズマブレードによって貫かれて・・・爆散した。

 その際に幾つかの武器が辺り一面に散らばった。

 「一夏君大丈夫!?」

 「ああ、ベル!こっちは大丈夫だ。」

 一夏はそう言いながら箒を下すと一夏はこう言った。

 「ベル、頼みが」

 「分かってるよ。」

 ベルがそう言うと持っていた武器を返して代わりに小回りの利く

マシンガンとライフルを借りて構えると一夏も4番コンテナにメイスを戻すと

新しく巨大な武器が現れた。

 よく見ると折りたたまれた腕部の様に見えるが3番コンテナも現れて

サブアームを展開した。

 そしてそれを『深緑』の左腕に調整されて装備されるとその武器の名前が

現れた。

 その武器の名は・・・。

 

 

 「『腕部搭載輻射波動搭載型兵装『オーガビースト』」

 

 

 

 

 そして一夏はそれのチェックした後に右腕に2番コンテナの武器が出てきた。

 そこからハンドガンを取り出すと一夏はベルに向かってこう言った。

 「それじゃあ・・・良いか?ベル。」

 「勿論だよ。何時でも大丈夫。」

 お互いそう言ってラウラであったナニカを見ると・・・2人揃ってこう言った。

 

 

 

 

 

 

 「行くぞ!!」

 そう言って2人は・・・突撃していった。




 腕部内臓輻射波動搭載型兵装『オーガビースト』通称鬼獣(きじゅう)
 見た目はコードギアスに出てくる『紅蓮弐式』
 元々は大型の衛星破壊及び、火事に伴って機能しないスプリンクラーの
貯水タンク破壊用である。
 この兵装の最大の見どころは輻射波動における高熱エネルギーを
対象にぶつけると言ったものであり内容次第では小惑星でも破壊できる。
 内部にはバッテリー式の弾丸が内蔵されており最大3発迄使用可能。
 折り畳みである為奇襲の際には持って来いである。
 因みにこれを見た同期の研究所員曰く・・・こう言ったそうだ。






 「地獄の使いかお前は?」







 そう言ったそうだ(死んだ目で)
 因みに別の兵装(強化型)も製造している。
 また近接兵装としてチェーンブレードが内蔵されており森林伐採の際にも
使用できる。 


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戦闘終了して・・・。

 戦闘が終わり・・・。


 「行くぞベル!」

 「了解!!」

 一夏とベルはお互いそう言ってラウラらしきナニかに向けて突撃していくとベルは一夏のフォローに回るような感じで銃撃していき一夏はハンドガンで攻撃しつつ

折りたたまれた鬼獣を展開して攻撃しようとすると・・・ラウラらしきナニかは

アンロックユニットらしきナニかからプラズマブレードを展開した

ワイヤーブレードを射出して一夏の攻撃を制限しよとすると・・・閃光が

こう言った。

 『甘い!!』

そう言うと鬼獣の腕部から・・・チェーンブレードが現れて

それらをワイヤー毎斬り裂いた。

 鬼獣はオペレーターである閃光の遠隔操作を利用してあらゆる攻撃が

可能となっているのだ。

 するとラウラらしきナニかは『雪片』らしき刀を持ちあげて

袈裟斬りしようとすると・・・突然2人の間に割り込んできた。

 「まさか・・・瞬時加速(イグニッション・ブースト)か!」

 「まあね!」

 ベルは一夏の言葉を聞いてそう答えるとガントレットが展開して・・・

巨大な顎のような武器が現れて『雪片』目掛けて拳を振り絞ると・・・

こう叫んだ。

 

 

 

 

 

 「『ヒュンケ・ファウスト』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それが『雪片』に命中すると・・・『雪片』が半ば程・・・折れて砕けた。

 『!WERTYUIOPKLJJNBCXZCVN<+*LKOJIHUYTYEW#"!#$%&'()=!!!』

 何やら言葉にもならない悲鳴を上げている中で一夏はベルに向けてこう聞いた。

 「今のがお前の・・・か?」

 「そう、第3世代兵装『ガントレット・ブラスト』。内部に内蔵している

炸薬弾頭を直撃したと同時に内部で爆発することで強力な攻撃力に

変換できるってものだよ。」

 そう言いながらベルはガントレットを元に戻すとラウラらしきナニかは

ベルを見ると・・・怒り狂って折れた『雪片』を突き刺そうとすると・・・それを一夏は鬼獣を使って掴むと・・・一夏はこう叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 「弾けろーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 そう言うと赤い波動が周りを包み込んで『雪片』が熱していくと・・・

ラウラらしきナニかはそれに対して悲鳴を上げていた。

 「hjhgほj・lbjcxdぜあえうぇtyrちpy987t5え

32133!!」

 言葉にもならない悲鳴を上げて逃げようとするとそのまま・・・

『雪片』は砕け散った。

 するとそこからおびただしい程の・・・血が噴出した。

 「sdfgh」:j・b、cxだsぢぃうおp@ー986675え453

wq2!!」

 ラウラらしきナニかは叫び声のような物を上げながら血が噴出している場所から機械の腕が出てくるとそれが小さな刃に変わって一夏達に向けて襲い掛かると

一夏とベルはお互いにこう叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「いい加減に寝てろーーーーー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言った瞬間に2人の左腕がラウラらしきナニかの腹部めがけて・・・

思いっきり殴り飛ばすとラウラらしきナニかはそのまま・・・倒れていった。

 そしてラウラが現れると・・・そのまま倒れていった。

 するとアナウンスが聞こえた。

 『全生徒は避難!教師部隊は至急選手を運び出せ‼!』

 そう言う声が聞こえて・・・事は収まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「一夏・・・あんなに遠くに。」

 箒はそれを遠くで見ることしか出来なかった。

 機体がないばかりか力もない。

 そんな時に箒はこう思っていた。

 「私にも・・・専用機があれば・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして3人はそのまま保健室に連れて行かれた。

 そんな中で千冬は一夏に向けてこう言った。

 「全く、最初は何やってんだと文句を付けたいところだったぞ!!」

 「ごめん・・・千冬姉」

 「織斑先生だ・・・と言いたいところだが今は放課後で

ここには私とお前しかいないから良いが何であんな無茶を」

 千冬は一夏にそう聞くと一夏は千冬に向けてこう言った。

 「あんな訳わかんねえ力を振りかざすラウラが・・・それにあのデータも

気に入らなくて突撃しようとしたら・・・閃光に叱られたよ。」

 そう言うと千冬はそれを聞いてこう言った。

 「そうか。全く、つくづくお前には勿体ない女だな。」

 「本当にね、後で謝って何か奢らなきゃな。」

 そう言うと一夏は千冬に向けてこう聞いた。

 「千冬姉・・・あれって一体?」

 そう聞くと千冬はこう答えた。

 「一応重要案件で極秘事項なのだがここだけの話だ。」

 「一夏、お前はもし私と同等になれると言ったらどうする?」

 「へ?」

 一夏は千冬の言葉を聞いて目を点にすると一夏はこう答えた。

 「多分鈴をあんな風にされた後だったら迷うことなく頷いてたと

思うけど・・・」

 「何だ?」

 「それしたらまた閃光を泣かすかもしれないから要らないや。」

 「それよりも俺は・・・俺達は俺達2人のやり方で強くなる。」

 「そう・・・決めたんだ。」

 「そうか・・・。」

 千冬は一夏の言葉を聞いてそう言うと千冬はこう続けた。

 「あれは『VTシステム』正式名称は『ヴァルキリー・トレース・システム』と

言う過去の私を含む第1回、第2回のベスト10のヴァルキリーの動きを

トレースすることが出来るが・・・IS条約で保有、製造、開発が禁じられているが何故だか分かるか?」

 そう聞いて一夏は首を横に振ると千冬はこう答えた。

 「ヴァルキリー全員の技は長年の鍛錬と才能、そして操縦する

人間のコンディションがものを言うがそれを真似るだけでも体に負担がかかるが

それはなぜか?」

 そう言うと千冬は一夏に向けて・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「本来人間の体とは使う筋肉、筋力、体幹、感覚がそれぞれ使う所が

違う為に使えば体の各関節や筋肉、脳に多大なダメージを負って

最悪死に至るからだ。」

 「!!!」

 一夏はそれを聞いて目を見開くと千冬はこう続けた。

 「恐らくラウラの機体の場合は本人の精神状態、機体のダメージ、

そしてその意志によって発動するようになっているというのがこちらの見解だ。」

 「恐らくドイツ軍は私のデータを取って完全な『VTシステム』を作るために

あの猿芝居を思いついたと思われるがそうは問屋が降ろさん!!」

 そう言うと千冬は怒り心頭でこう言った。

 「近く委員会がドイツに調査部隊を送るようだが

既にこちらはドイツから来た奴を確保している!!後は締め上げて白状させて

軍部の連中を根こそぎぶちのめす!!!」

 そう言って千冬は立ち上がると一夏に向けてこう言った。

 「今日は取敢えずご苦労であった。検査内容は良好だったからさっさと着替えて外にいるベルと閃光と一緒に飯でも食っていけ。」

 そう言って出て行くと外には・・・。

 「全く、あいつも中々罪な奴だな。」

 肩を並べて寝ているベルと閃光を見つけて少し笑って2人を置いて何処かにへと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 IS学園集中治療室

 鈴が嘗て使っていた部屋には既に先客がいた。

 そこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 「ラウラ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 右腕が欠損し、全身に包帯が巻かれ痛々しい格好をした・・・

ラウラがそこにいた。




 次回はラウラの容態です。


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ラウラの現状

 ラウラの状態はこの通りです。


「ラウラ」

 千冬は痛々しい姿で然も体中にチューブで繋がれているラウラを見て

悲しそうに呟くと・・・保健の先生が現れた。

 「織斑先生、来てたんですか?」

 そう聞くと千冬はこう答えた。

 「ええ・・・アイツは私の教え子なんですが・・・容体は?」

 そう聞くと保健の先生は千冬を別室に連れて行ってCTスキャンで撮影した画像を

見せて・・・ある事を伝えた。

 「正直言えばこんな状態は生まれて初めてヨ。」

 「脳や心臓、肺、内臓類の内人間の生存に必要な臓器の殆どが

機能停止又は微弱、右腕部は欠損。特に脳については深刻ね。

眼球に迄浸食されているし特に右脳が絶望的よ。」

 「どのように・・・ですか?」

 千冬がそう聞くと保健の先生は・・・重く口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「一生右脳の機能が停止した状態かもしれないわ。」

 「!!」

 それを聞いて千冬は目を見開くが保健の先生はこう続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「貴方も知っていると思うけど右脳は感覚、直感など総合反応力に

長けているというのは知っているわよね?」

 「・・・はい。」

 「それが失われると理論の理解力が損なわれて・・・ISを動かすどころか日常的に・・・特に軍で生活することすら敵わないわ。」

 「!!!」

 それを聞いて千冬は頭を悩ませた。

 何せラウラは軍以外で生活したことすらないのだ。

 もしそうなれば彼女は今後どうすればよいのか・・・

全く見当が付かないどころか今後の彼女を引き取ってくれる病院があるのかどうか恐怖した。

 然し保健の先生はこう締めくくった。

 「正直今の彼女は植物人間そのものね。目覚める可能性は今のところ0。」

 「・・・このまま一生起きないって事も覚悟しなさい。」

 それじゃあって言って保健の先生は部屋から立ち去ると千冬も部屋から

フラフラと出て・・・ラウラのいる病室を強化ガラス越しから見てこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 「済まなかったラウラ・・・私がもっと・・・もっと・・・もっと・・・

お前の心を汲んでおけば・・・。」

 「力だけが全てじゃ・・・ないと・・・お前と同い年の・・・子供が・・・

何している・・・のかを・・・教えておけば・・・・。」

 そう言いながら千冬は崩れ堕ちて・・・泣き始めた。

 「ごめん・・・ごめん・・・ゴメンな・・・ラウラ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃日室はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 「千冬ちゃん遅いねえ。」

 「それ織斑先生が言ったら殴られますよ日室さん。」

 山田先生が日室の言葉を聞いてそうツッコミを入れると日室はある方向を見た。

 そこにあるのは・・・・。

 

 

 

 

 「それしてもこいつはまた・・・ボロボロって言うより・・・。」

 「グチャグチャですねえ。」

 VTシステムが解除され、泥と鉄の間のような形状をした・・・

『シュヴァルツア・レーゲン』のなれの果てと・・・罅が入って光を失った

ISコアがポンと置かれていた。

 「遠目から見てももうコアは使えないしそれに機体なんて屑鉄だな。」

 「こんな状態でドイツに帰しても嫌な顔しかしなさそうですねえ。」

 お互いにそう言って山田先生はこう聞いた。

 「それにしてもスミマセン日室さん。態々解析に付き合ってくれて。」 

 「いや、寧ろ俺からしてもVTシステムを使った機体の末路を触れるなんて

そうないから大丈夫!!」

 「末路って・・・。」

 それを聞いて山田先生はアハハと乾いた笑みを浮かべていると日室は罅の入ったコアを見てこう言った。

 「それにしても何したらこうなったんだろうなあ。」

 「・・・さあ。」

 原因知っているでしょうと思うような表情で山田先生は日室を見た。

 何せ隕石破壊用のメイスに加えて人工衛星破壊に特化した腕擬きを使われて

壊れたのではないかと思われるが日室は素知らぬ顔でこう言った。

 「まあ、今回の事で如何やらIS委員会も重い腰上げて調査するんじゃない?

どう考えても千冬ちゃん以外にも他の国に対して何かしたかもしれないし。」

 そう言いながら日室は傍に置かれていたコーヒーを飲んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『トーナメント戦は事故により中止となりましたが今後の個人データ指標と

関係するため残りの1回戦は日時を変更して行われますので各自個人端末で

確認するように。』

 何やらテロップが流れているのを見ながら一夏と閃光とベルは夕食を

摂っていた。

 因みに一夏は海鮮塩ラーメン(餃子と半チャーハン付き)、閃光は月見うどん、ベルはスパゲッティを食している中で一夏はこう言った。

 「・・・あの時はアアするしかなかったとはいえ4番はやっぱなあ。」

 「うん、ちょっと威力高すぎだよねえ。」

 「私も観客席で見ていたが後で報告書だな。」

 うんうんとベルと閃光も同じ気持であった。

 どう考えてもオーバーキルだろうと感じながら食べていた。

 「それじゃあ一夏君、また明日。」

 ベルはそう言って一夏に別れを告げて出て行った。

 そして食べ終わると山田先生と共に日室と一緒に来るのが見えた。

 「ああ!日室さん!!言いたいことが沢山!?」

 「まあそれは後で報告書に纏めといて。俺はさっきまであれの情報整理で

疲れてるんだ。」

 そう言いながら日室は目の周りをしばしばとさせていた。

 すると山田先生が何かを思い出すと一夏に向けてこう言った。

 「ああ、そう言えば織斑君。今日はボイラー点検の為に生徒たちが

使えなかったんですけど点検自体は終わってるんで今日は一人で入っても

良いですよ。」

 「本当ですか!?」

 一夏はそれを聞いて嬉しがっていた。

 何せやっと風呂に浸かれるのだと思うとウキウキするのだ。

 然し閃光は山田先生の耳元でこう聞いた。

 「シャルロットについてですが・・・。」 

 それを聞くと山田先生はこう答えた。

 「ああ、今日はホテルに泊まって明日改めて転入手続きするそうなので

大丈夫ですよ。」

 それを聞いて閃光はそうですかと言って安心すると一夏は閃光に向けて

こう言った。

 「それじゃあ俺着替え持って行くから!」

 「ああ、じゃあな。」

 そう言ってお互い別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だがまあ・・・世の中・・・・何が起こるかわからんものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あれ?お風呂が使えるんだ・・・今日は色々あったから丁度良いや!!」




 次回はお風呂回。


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風呂に入って

 世の中混浴って・・・まあまあないな。
 こう言う展開。


 そして暫くして・・・。

 「あ、来ましたね!どうぞ一番風呂ですよ!!」

 「ありがとうございます。」

 「いえいえ、お礼なんて。本来ならば教師たちが対応するべきところを織斑君と

アタラシアさん達が対応してくれましたのでこれくらい当然ですよ。」

 山田先生はそう言うと一夏はこう聞いた。

 「あれ?それじゃあベルの方はどうするんですか?」

 そう聞くと山田先生はこう答えた。

 「ハイ、そちらの方ですがそちらは前のクラス対抗戦で渡しそびれた

『スイーツ半年無料パス』をベルさん個人に渡しますので.」

 「うわあ・・・なんつうご褒美」

 それを聞いて一夏は少しばかりであるが羨ましいと思っていた。

 本来ならばクラス全員に与えられる報酬が個人で賄えるとなると・・・

羨ましい限りである。

 そして一夏が入ると山田先生は扉の向こうからこう言った。

 「それでは・・・ごゆっくり~~。」

 そう言って扉を閉めた。

 恐らくは見張りに立つのであろう。

 申し訳ないなと思いながら一夏は脱衣所に入ると服を脱ぎ始めたが・・・

位置が悪かった。

 現在一夏が脱いでいる場所のすぐ裏側に・・・服がもう一着・・・

脱がれていたのだ。

 然も・・・上下黒の下着。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・うおー。」

 一夏はそれを見て呆然と立ち尽くしていた。

 何せ中が・・・広いのだ。

 大浴場の中は以下の通りである。

 大きな湯舟1

 ジェットバス・バブルバスそれぞれ1つずつ

 檜ぶろ1

 サウナ及び全方位シャワー、打たせ滝

 ・・・完全に健康ランド其の儘移動したのかと思いたいくらいの充実した

ラインナップである。

 一夏はそれを見て目をキラキラとさせているが・・・こう言った。

 「まあ待て落ち着け、慌てる何とかは貰いが少ないってよく言うだろう。」

 誰に向かって言っているんだ?

 「先ずは体を流してカラダ・・・なんつって。」

 ギャグニスラなってねえよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「わハハハハハ!!」

 一夏は大声を上げながらボディーソープで体を洗っていた。

 一般的には先ず打たせ湯してからが多いと思われるが一夏の場合は

先ずは体を洗ってから浸かり、また洗ってから浸かり、そして上がると言う

自分ルールを決めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「?誰か来たのかな??」

 サウナの中で誰かが・・・そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふううううううう~~~~。」

 一番待望の大浴場に体を深く浸かりながら安堵した。

 疲労と身体のこりが溶けていくような感じがし、熱気によって心地よい圧迫感と疲労感。

 それら全てが交わって一つになるかのように只々無心で風呂を満喫していた。

 「あー・・・生き返る~~。」

 そう言う声が大浴場全体に響き渡った。

 そんな中で一夏は先の戦闘によって疲労からか睡魔が襲い掛かってくるも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 チャプン。

 

 

 

 

 

 

 

 「?」

 何やら水の音がしたのだが何なんだと思って音のした方向に目を向けて

近づいて行くと・・・人影が見えて・・・露わになった。

 その相手は・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・一夏君・・・?」

 「ベル・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 2人はお互いにそう聞いた。

 今のベルはタオルすら巻かれていないため・・・上半身全部

見えてしまっているのだ。

 少し火照った体。

 柔らかくて弾力がありそうな大きい胸。

 そんな胸とは対照的で細い腰回り

 そして何よりも湯舟越しであるが安産型な・・・・。

 「ウワアアアアアア!!!」

 「あわわわわゴメン!!」

 ベルが自分の体を庇うかのように湯舟の中に入るのを見て一夏も入った。

 すると一夏はベルに向けてこう聞いた。

 「どどど、どうしてここにいるんだ!??」

 そう聞くとベルはこう答えた。

 「ええええええとね、ボイラー点検が終わっているなあって思ってたから

少し前に入ってサウナから出てきたところなんだ」

 そう言うと一夏はマジかよと思ってこう言った。

 「じゃ・・・じゃあ俺先に出る」

 「待って!」

 一夏が出るのを見てベルはそれを止めてこう言った。

 「もう少しだけ・・・ね。」

 そう言われて一夏は・・・湯舟に戻って行った。

 そしてベルは一夏に向けてこう言った。

 「一夏はあの時さ」

 「?」

 「ボーデヴィッヒさんの機体が変貌した時・・・何で怒ってたの?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「あの時ラウラは千冬姉の姿で現れた時・・・

『千冬姉の真似事してんじゃねえ!!』って思ってたら居てもたってもさ。」

 「そうか・・・憧れてるんだね、織斑先生に。」

 「ああ、自慢の家族だよ。」

 そう言うとベルはこう呟いた。

 「私の家って・・・貧乏なんだ。」

 「?」

 「ISが使えるって分かった時にこう思ったんだ。」

 「『これで両親を楽させることが出来る』って。」

 「それで一時だけど私の出生でいじめられてたんだ。」

 「酷いな。」

 「だからさ、多分だけど一夏の気持ちも少しわかると思っているけどさ・・・

自分の事も大切にして。」

 「え?」

 「家族はさ、大切な人が傷つくと悲しくなる。それは織斑先生も同じ。」

 そう言うとベルは一夏の背中にくっつくような感じでこう言った。

 「だからさ・・・折角力を持ってるなら悲しませない様にしなきゃね。」

 そう言うと一夏は・・・ある事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

  『力と言うのは所詮手段の一つにしか過ぎない』

 

 『君の心がそう願い、そしてそれに相応しいかを努力して証明しなければいけないんだ。』

 

 『お前に何かあったら・・・私は・・・・!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 『良いか一夏。刀は振るう物だ。振られるようでは剣術とは言えない』

 『重いだろう。それが人の命を絶つ武器のその重さだ。』

 『この重さを振るう事がどういう意味なのかを考えろ。それが強さだと

言う物だ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「俺にとって力は・・・・。」

 一夏はそう言いながらベルに向けてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ありがとうな、ベル。」

 「・・・・ん。」

 チャポーンと水音が再びした。

 力とは何か。

 本当の強さとは何か??

 一夏はそれをずっと・・・考えていた。

 

 

 

 

 

 

 




 因みに着替えは先ずは一夏が出てから着替えてベルはその後に山田先生が
目を逸らしたうちに出た。


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転入と・・・閑話。

 これで大体の2巻の内容は終了となりますが後、オリジナル要素があります。


翌日のホームルーム。

 山田先生が何故か・・・フラフラと歩きながら全員に向けてこう言った。

 「皆さん、おはようございます・・・」

 それを見て全員何があったんだと思っていると山田先生がこう言った。

 「今日はですね、皆さんに転校生いや、既に紹介は

済んでいるのですがね~~~。」

 そう言いながら山田先生はもうグロッキーであったのだが

全員はそうではなかった。

 何せこの短期間に4人も転校生が来るなどありえないだろうと思っている中で

山田先生は扉に向かってこう言った。

 「じゃあ、入って下さい。」

 「失礼します。」

 そう言って出てきたのは・・・スカート姿のシャルロット・デュノアが

そこにいた。

 そしてシャルロットはこう言った。

 「『シャルロット・デュノア』です。皆さん、改めてよろしくお願いします。」

 そう言ってお辞儀すると山田先生はこう付け加えた。

 「ええとですね、デュノア君じゃなくてデュノアさんだったんですが

これにはご家族との諸事情があったためですので皆さんも今後も

仲良くしてくださいね~~。」

 そう言うが周りの生徒は慌てながらこう言った。

 「え?デュノア君って女?」

 「可笑しいと思った!だってこの時期に男性IS操縦者が見つかるなんて

ありえないもん。」

 「ちょっと待って!昨日って確か、男子が大浴場使ってなかった!?」

 それを言って全員が一夏に視線を向けるがシャルロット・デュノアはこう言った。

 「ああ、昨日僕は手続きするためにホテルに行ってたから逢ってないよ。」

 『『『『『え?』』』』』

 それを聞いて全員もう一度一夏の方に視線を向けると一夏はこう答えた。

 「本当だぜ!俺はシャルロット・デュノアとはお風呂は

入ってないしいたのはベル・・・・あ」

 「あ」

 一夏の言葉を聞いてベルは顔を赤くすると・・・暫くして絶叫が教室中に

響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『『『『きゃあアアアアアアアア!!!!!』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてこう続けた。

 「それってつまり2人はそういう言う関係!?」

 「嘘でしょ!爆乳2人を侍らせルことが出来るなんて!!」

 「終わった!私の青春は今滅亡した!!」

 そんな中で箒と閃光が立ち上がってこう問い詰めた。

 「一夏ーーーーー!!貴様風呂の中で男女同衾とは!!」

 「どういう事か・・・説明してもらうぞ。」

 「イヤ俺にはって・・・ベル!?何とか・・・」

 そう言って一夏がベルの方を見てみると・・・・。

 

 

 

 

 

 

 「ねえねえ、織斑君とお風呂入ったって本当!?」

 「下のあれ見た!?」

 「感想は!?」

 「ええと・・・その・・・・。」

 既に取り囲まれていた。

 この日のホームルームは・・・正に喧しいの一言であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして・・・ドイツ某所

 

 

 

 

 

 

 

 

 「助けてくれ――――――!!」

 「こっちに来たぞーーーーー!!」

 「イヤーーーーー!!」

 断末魔と悲鳴が木霊していた。

 そんな中で張本人・・・いや、人ではないものが攻撃していた。

 それはIS学園を強襲した無人機と酷似した頭部パーツをしているが形状が

違っていた。

 先ずは腕部であるが前のとは違い右腕はシンプルに通常の腕であり備え付けの

ハンドガンが搭載されているが左腕は・・・正に異形であった。

 巨大な爪と搭載されておりレールカノンが装備されていた。

 そして右腕には巨大なブレードを保有しておりそれには既に・・・

血がこびりついていた。

 そしてその機体・・・名称『ゴーレムⅡ』は研究者職員を皆殺しにすると

とある部屋に入った。

 そこにあったのは・・・・。

 「う・・・・・。」

 何人もの死体がそこにあった。

 よく見たら全員ラウラと同じような顔をしているのだ。

 『ゴーレムⅡ』はそれらを見て進もうとすると・・・何かが足を掴んだのだ。

 『ゴーレムⅡ』はそれをセンサーアイで見てみるとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「たす・・・けて・・・。」

 銀髪のラウラよりも年上の少女がそこにいた。

 『ゴーレムⅡ』はピピと機械音を出すと・・・彼女を回収した。

 そしてさらに奥に進むとそこにあったのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人1人が軽く入れるような巨大なカプセルの中に顔立ちが微妙に違っていたり

髪の色違っていたりと色々いるが・・・少女から女性の裸体がぷかぷかと

浮かんでいた。

 『ゴーレムⅡ』はそれを見てレールカノンを向けると・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ちょっと待ってくれないかしら?」

 カプセルの向こうから・・・声が聞こえた。

 そして現れたのは・・・・黄金のISであった。

 巨大な爪と尻尾が特徴的なISであったがよく見たら・・・黒髪の人間らしきものを抱えていた。

 よく見ればカプセルから出したのであろう、濡れていたのだ。

 そして黄金色のISの操縦者がこう言った。

 「私達はこの子達がただ欲しいだけよ。それに、襲撃してくれたおかげで余計な手間をかけずに済んだ事には礼を言うわ。」

 そう言うと『ゴーレムⅡ』はレールカノンを向けると・・・今度は天井が

大爆発して崩壊すると黄金色のISから通信の声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『スコール、こっちは終わったぞ。取敢えず銀髪の女と蒼髪の女を捕まえたが

こいつら2人とも胸が大きくて重い。』

 「そういう風に作られたんじゃないの?慰安婦用に。」

 『下種な話だな。』

 「ま、IS委員会が来たら否が応でもここの調査をしなきゃあいけないからこれでドイツもお終いね。」

 「その割には嬉しそうだな?』

 「そうよ、私達の手で国一つが滅ぶなんてテロリストにとっては

祝福なんだから」

 『スコール、こっちも終わったゼ。こっちは銀髪のアメリカ人だ。』

 「そう、M。そっちの国籍は?」

 『イタリアと如何やらボーデヴィッヒだったな。そいつと同系列の

発展型だな。」

 「そう、イタリアとドイツとアメリカと日本。各国の第1回国家代表生又は

第2回の遺伝子情報を使ったクローンって所ね。公になったらどうしても

お終いね。」

 それじゃあ撤収しといてねと言って通信を切ると黄金色のISの操縦者・・・

『スコール』と名乗った女性はこう言った。

 「それでは後はご自由に。」

 それじゃあと言って撤収していった。

 そして『ゴーレムⅡ』も自分の主の命令に従い・・・無情な攻撃を見舞った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日新聞にはこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ドイツ政府の闇が暴かれる!軍部は全て真っ黒!!違法な人体実験や

遺伝子改造を施したクローン多数あり‼!』

 『IS委員会取り調べ開始!今後のドイツIS運用はどうなるか?』

 『ドイツ政府IS全てを手放すと発表!同時に常任理事国解任‼!』

 『ドイツ政府ISコア全額弁償!今後の経済は危うし!!』

 等が・・・連日にわたって掲載された。




 内容次第ですけど・・・ドイツ関係者の皆様方・・・すみませんでした!!


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電話で・・・何故そいつと繋がった?

 第2巻もこれで終了である。


 「むーん・・・。」

 何か声が聞こえるその部屋は・・・奇妙であった。

 至る所には機械の部品とケーブルが所狭しとばら撒かれていて、

時折リス型のロボットがそれを齧っていた。

 「おー、おー。」

 そしてその声の主もまた・・・変な服を着ていた。

 水色のワンピースとエプロンと背中にある大きなリボンからまるで・・・

『不思議の国のアリス』の主人公さながら(作者は実写版派)の様であった。

 顔立ちは箒に似通っているが目の下には大きなクマがあったつり目である。

 然しアリスと違うと言えば・・・その背格好であろう。

 体はすらっと伸びており均整が取れたしなやかな曲線であるが・・・

やはり目を見張るのはその・・・胸であった。

 箒よりも圧倒的に大きく存在感を露わにしたその胸部は・・・子供が

入っているのかと思うくらいに大きかった。

 そう、彼女こそ箒の姉であると同時にISコアを造り、ISを造った生みの親。

 

 

 

 

 

 

 『篠ノ之 束』その人なのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 「へえ・・・そういう風なんだ。」

 篠ノ之 束は何かを見ながらそう言うと・・・携帯電話から

某マフィア映画の金字塔の曲が流れた。

 「こ、この着信音は!!」

 そう言いながら大ジャンプして取ると篠ノ之 束はこう言った。

 「も、もすもす?終日(ひねもす)?」

 そう言った瞬間に・・・ぶつっと切られた。

 「わー!待って待って!!」

 束はそう言ってこっちからリダイヤルすると電話の主は・・・こう答えた。

 『・・・次ふざけたらこの電話番号政府に垂れ込むぞ』

 「分かってるよ、ちーちゃん。」

 そう言いながら電話の主・・・千冬に向けて答えると千冬はこう聞いた。

 『今日は聞きたいことが2つある。』

 「何かシラン?」

 そう聞くと千冬はこう答えた。

 『お前はVTシステムについてどこまで関与している?』

 そう聞くと束はふざけ乍ら怒ってこう言った。

 「え~~、ちーちゃん。束さんの事疑ってるの~~?ちょちショック!」

 「あんな不細工な代物をこの私が作る訳ないじゃな~~い!私は完璧にして

十全の『篠ノ之 束』だよ?即ち!作る物も完璧に置いて十全でなければ

意味がないのだーーーーー!!」

 それを聞くと千冬はこう続けた。

 『それならもう一つあるんだが・・・先ほどドイツにいる私の教え子から

聞いたのだが』

 「ああ、その事なら大丈夫!研究所にいた連中全員ぶっ殺しておいたから。」

 「何せ束さんのISコアをぶっ壊しといただけでは飽き足らずあんな不細工な

ちーちゃんを造ったんだから寧ろ感謝して欲しいね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「束さんが直接殺しに行かなくてね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言うと千冬は暫くして・・・こう言った。

 『分かった、お前が関係ない事は理解した。それじゃあ』

 「いやいや、私の時間はちーちゃんの為に使えれるのならいつでもどこでも

24時間フルオープンだよ!!」

 そう言うと同時に千冬は電話を切ると暫くして束はこう呟いた。

 「やあ、久しぶりにちーちゃんの声を聴けて束さんは嬉しいよ~~。

ちーちゃんは相変わらず素敵ングだけどどうして引退したんだろうなあ?」

 そう言いながら束は考えていた。

 千冬は未だ24歳。

 年齢、実力ともにおいても今すぐ現役に戻って第一線で活躍出来て

第3回モンドグロッゾの日本代表確定なのに何故引退したのか

束は理解できなかった。

 すると・・・今度は・・・某極道映画に出てくる台詞付き着メロが響くが・・・こいつそう言う仁義系が好きなのかと思いたいほどのラインナップである。

 「!!これはーーーー!!」

 そう言って束は直ぐに通話モードにすると束は上機嫌で電話の主に向けてこう言った。

 「やあやあやあ!久しぶりだねえ!!ずっとずーっと待ってたよ!!」

 そう言うと電話の主は・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『・・・姉さん。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言うと同時に束は電話の主に向けて・・・名前付きでこう言った。

 「うんうん。用件は分かってるよ箒ちゃん!欲しいんだね?

君だけのオンリーワン、代用なしの専用機が!」

 『それってつまり!』

 「勿論用意してあるよ!最高の性能にして規格外使用で最強の第3世代機!!」

 「白と共に並び立つその名は・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『紅華』」

 

 

 

 

 

 

 

 そう言うと束は紅い機体を見てそう言った。

 その機体は2種類の刀を両腰に装備されており、ビットらしき兵装を

保有した機体であった。

 すると束はその電話の主・・・箒に向かってこう言った。

 「それじゃあ誕生日の日に・・・じゃあね~~。」

 そう言うと束は『紅華』を見ると・・・隣にいるもう1機の方も見た。

 正に白1色。

 一夏の『白銀』と同じような色であるが束はそれを見てこう言った。

 

 「さあてと、君の出番はもうすぐだよ~~。その前に」

 そう言うと束は映像データからある物を出した。

 それは・・・嘗て一夏が『蒼狼』を空中換装した時の映像である。

 「先ずはこいつを片付けて回収して調べなきゃね~~。」

 そう言った束の顔はまるで・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新しい玩具を見つけた子供ような顔であった。




 次回は第3巻です。


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箒の悩み

 第3巻開始です。


早朝のIS学園。

 時折生徒たちが簡単な集会場として使うこの場所で・・・箒は一人で・・・

何故だか真剣を使って素振りしていた。

 ・・・何故に竹刀じゃなくて真剣?

 普通ならばそう思うがそれだけではなかった。

 箒の着ている服も・・・変なのだ。

 まあ、服装は白い胴着と紺袴といった剣道する人間ならば普通と

言いたいのだが・・・問題は足元である。

 何せ現在箒は靴と靴下ではなく・・・足袋と草履なのだ。

 ・・・何時の時代だとツッコミ入れたい人たちは多い事は間違いないのだが

これには理由があるのだ。

 剣術に必要なのは足運びである。

 何せ指による踏みしめ、堪え、溜めと言った動作をするにはどうしても

裸足ではなくこちらの方が都合が良いのだ。

 そんな中で箒は汗を拭いながら空を見上げてこう思っていた。

 「(然しもう7月か・・・一夏の奴め、忘れていないだろうな?)」

 そう思いながら箒はシャワーを浴びるために部活棟のシャワー室を使おうと思い

向かって行った。

 何で自分の部屋でやらないとか思っているようであるがこれには

ちゃんとした・・・理由があった。

 

 

 

 

 

 

 

 「あら、今日も早いわね。おはよう」

 「おはようございます。」

 箒は部活棟の管理をしている榊原先生に向けてシャワー室を借りる事を伝えると

箒は急ぎ足で向かって行った。

 因みにであるが箒は剣道部の朝練には出席していないがその理由もこれにある。

 それは・・・。

 胴着をはだけるとそこから現れたのは・・・異性だけではなく同性であっても

釘付けになるその巨大な・・・超乳であった。

 15才とは思えないその超乳(ティナとお菓子を食べたりしたせいでIからNになった)は既存の中でも外国でしか売っていないようなタイプと

なっているのだが・・・それすらも最近であるが更に窮屈そうに

乳肉がはみ出し始めていた。

 おまけに迂闊にも部活の終わりに着替える際に生徒の一人が見てしまい、まるで催眠術にかかったかのようにシャワー室までついて行ってしまっただけではなく

誰かが箒の胸を見て・・・「メロン」と言ってしまった事から

そこから連想ゲームへと至ってしまい、恥ずかしさと怒りで箒は

そこから立ち去った後部活の部長に今の現状にしてほしい事を嘆願して

通ったのだ。

 「・・うう、何だかまた大きくなったような感じが」

 箒はそう言いながら自身の胸を持ちあげた。

 正直な所胸が大きくても良い事など一つもないと思っているのが

箒の本心である。

 ①胸が大きいから肩が凝る

 ②動くたびに胸が揺れる

 ③サイズの合う下着はネットショップでしか扱っていない

 ④服も同じで胸のふくらみを強調するようなシルエットしかない。

 「はあ・・・どうにかならないものか?」

 そうお思いながら箒はそのN以上になり始めている胸を持ちあげると

あの時の事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 事故とはいえ・・・一夏に胸を揉まれたことを。

 

 

 

 

 

 

 「だ・・・だが若し一夏が・・・胸の大きい女子を好むというのなら・・・」

 うんうんと思いながら箒は今一夏の周りにいる少女達を思い出していた。

 「先ずはベルだが・・・一夏とふふふ風呂に入ったと

言っていたが・・・//////」

 途中で一夏の裸を想像したのか顔を赤くすると・・・もう一人の事を

思い出した。

 「問題は閃光だな。アイツハ何時も一夏と一緒にいるしあいつもあいつだ!

あの女と一緒にいることに慣れておるだけではなく相部屋など・・・!!」

 そうお思いながら箒は拳を握りしめていると・・・ある事を思い出した。

 それは・・・。

 「そう言えば『もうじき臨海学校だから水着を買ってくるねえ』ってティナは

言ってたが・・・問題は私か・・・・」

 箒はそう思いながらパソコンに映っていた水着のデータを思い返したが・・・

正直な所陰鬱な気持ちとなっていた。

 その理由は・・・これだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何であんな胸がはみ出るような水着ばかりが推奨されるのだ・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 そう言って突っ伏してしまった。

 何せ箒の胸に合うような水着など大体が中央は隠せるが周りの方は

どちらかと言えば見せてるような感じであった・

 それでも折角の臨海学校、然も初日は自由時間である為泳いだり

遊んだりできるのにそれが出来ないなど・・・乙女にとっては我慢が

出来ないこと。

 「これは一世一代のチャンスなのだ!それを不意にするなど武士の恥!!」

 そう言いながら箒は拳を高く上げてこう叫んだ。

 「やるぞ!私は勝者となるために・・・絶対に」

 そう思いながら箒はある事を想っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私にも専用機があればあんな・・・!!」

 そう思いながら箒は学年別トーナメント戦の事を思い出していた。

 自分が使っていたのは第2世代機

 一夏とベルが使っていたのは第3世代機

 正直な所は無しにもならないとも思っているがそうではなくあの時一夏が

戦っている時に自分は安全な所で只々見ていることしかできなかった自分に・・・腹が立ったのだ。

 「専用機乗りと私達とでは機体に乗る時間も練度も違ってくる。」

 「私達は貸出理由を書かなくてはならないのに専用機乗りはそれすらせずに

練習出来る。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「自分と一夏との間が何だか・・・広くなったような感じがしてしまう・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 「だからこそ・・・頼らざる負えなかったのだ・・・あの人二・・・・

あの人に・・・!!」

 箒はそう言いながら・・・壁を叩いていた。

 誰もいない・・・シャワーの水の音しかしない部屋でただ一人・・・。




 この悩みに答えは・・・あるのか?


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鈴の容体。

 今回は皆さんが気にしていおられる鈴の容体についてです。


「それでは通常授業を行うが貴様ら、期末テストで1教科でも

赤点など取った日には・・・分かるよな?」

 次の日、千冬が教壇の上に立ってそう警告した。

 IS学園は授業数は少ないが一般教養も入っており中間テストがない代わりに

期末テストがあるため、もしここで赤点何て取ったら下手したら夏休みの殆どを

補修に費やさなければならないのでそれだけは何が何でも避けたいと

思っているからだ。

 そして千冬はこう続けた。

 「それと、山田先生は今来週から始まる臨海学校の現地視察に向かっているから

今日1日は私が担当となる。」

 そう言うと至る所でブーイングが起きた。

 「ええ、山ちゃん一足先に海に行ってるなんて良いなあ!」

 「一声かけてくれればいいのに!」

 「あー、絶対泳いでるよーーーーー!!」

 女子は大声でそう言うが千冬は全員に向けてこう言った。

 「あ、一々騒ぐな鬱陶しい。山田先生は仕事で行っているのであって

遊びではないぞ。」

 千冬はそう言って授業を薦めようとすると・・・千冬はこう言った。

 「ああそれと織斑、放課後残っておけ。1対1で話すことがある。」

 「?」

 一夏はそれを聞いて何だろうと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして土曜日の昼。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあ行くぞ。一夏。」

 「うん・・・。」

 一夏は千冬に連れられるままある場所にへと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 事の次第は数日前の放課後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「え!鈴が目覚めた!!」

 「ああ、一応峠を越したようでな。今日朝早くに目が覚めたようだ。」

 「そうか・・・良かった。」

 一夏は千冬の言葉を聞いてほっとしているが・・・千冬は一夏に向けて

こう忠告した。

 「一夏、何があったとしても・・・覚悟は決めておけ。」 

 「?」

 「あいつの眼球が斬られた際にプラズマの電流が視神経を通して

左脳にダメージが与えられている可能性がある。」

 「!!」

 「だからこそ・・・何があってもだぞ。」

 千冬はそう言って一夏を帰らせて・・・今日となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして鈴は東京にある大きな病院に着いて・・・ある部屋に向かって行った。

 そこは個室で既に鈴の母親が来ていた。

 「叔母さん!」

 「一夏君!久しぶりねえ!」

 鈴の母親が一夏に向けてそう言うと一夏はこう聞いた。

 「あの、叔母さん。鈴の事なんですけど」

 そう聞くと鈴の母親はこう答えた。

 「ええ、取敢えず政府からの話によると学園での事故って言ってたけれど

やっぱり病院の人に聞いた方が良いと思って。」

 「そうですか・・・」

 一夏はそれを聞いて俯いてしまった。

 何せ模擬演習で付いた傷で然もドイツの代表候補生に完膚なきまでに

負けてそうなった等国としてのプライドが許せなかったようであろう。

 そんな事も知らずに鈴の母親は一夏に向けてこう言った。

 「それじゃあ、入りましょ。」

 そう言って一夏達は部屋に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「鈴。」

 「?」

 そう言って振り向いたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 片目を眼帯で塞がれている鈴がそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「鈴、大丈夫!?怪我は!!どこか痛いところはない!!?」

 鈴の母親は鈴に向けてそう聞くと暫くして鈴が・・・

マジックペンとノートを出して何かを書いていた。

 そして暫くすると・・・・こう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 『大丈夫よ、お母さん。』

 そう書かれていた。

 

 

 

 

 

 「鈴・・・貴方・・・まさか」

 鈴の母親はそれを見て顔を真っ青にすると・・・医者が来て鈴の母親に

向けてこう言った。

 「お母さん、ちょっと。」

 「・・・はい。」

 「あの!俺にも聞かせてもらえないでしょうか!?」

 「君は・・・あれ、君って確か」

 「『織斑 一夏』です、鈴の幼馴染何です!」

 一夏は医者に向けてそう言うと千冬もこう言った。

 「先生、私からもお願いします。」

 そう言って千冬は頭を下げると暫くして・・・医者はこう言った。

 「それじゃあ・・・屋上で話しましょ。」

 そう言って一路は屋上に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「言語・・・障害・・・・!!」

 鈴の母親は医者からの言葉を聞いて顔を真っ青にしてそう聞き返すと医者は

こう答えた。

 「はい、恐らくはですが」

 「そんな・・。」

 一夏はそれを聞いて同じ顔色になると千冬はこう聞いた。

 「・・・何とか出来ないのですか?」

 そう聞くも医者はこう答えた。

 「・・・正直な所自身がありません。」

 「何せ・・・プラズマを眼球から諸に浴びてしまっているので・・・

そのショックで左脳にある言語機能にダメージが及んでいる可能性が」

 「それに左の眼球の方は移植手術したとしても長い調整とリハビリに加えて、

通院もありますから医療費の方も馬鹿になりません。」

 「・・・彼女はIS操縦者と聞いていますがこうなってしまったら・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「下手したら日常生活における支障にもなりますことを今後とも

覚悟してください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そんな・・・・・イヤアアアアアアアア!!!」

 鈴の母親はそれを聞いて泣き崩れてしまい、一夏はそれを聞いて・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「嘘だろ・・・・。」

 足元から崩れていった。

 たった1年とはいえ血の滲む様な努力の果てに掴んだ

代表候補生という座が・・・たった一人の人間における悪意で奪われるという・・最悪な結末を迎えてしまった鈴を守れなかったと言う・・・

虚脱感が滲み出たからだ。




 次回も・・・このまま続きます。


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力の意味

 力とは・・・色々な意味がある。


あの後一夏達は鈴の部屋に戻って鈴の容体については伏せつつ世間話をしていると鈴はある事を聞いた。

 

 

 

 

 

 

 『ラウラ・ボーデヴィッヒはどうなったの?』

 

 

 

 

 

 

 そう聞いてきたのだ。

 すると千冬が前に立ってこう言った。

 「これから貴様に話すのは本来ならば禁止されているがお前は被害者だからな。

話しておく。」

 そう言って千冬は学年別トーナメント戦にて起こったことを話した。

 一夏とベルがペアになって戦った事。

 ラウラがVTシステムによって意識不明に陥った事。

 それを話すと鈴はこう書いて一夏達に見せた。

 

 

 

 

 

 

 『あのアマ・・・あたし自らが引導渡したかったわ!!(# ゚Д゚)』

 怒りの顔文字付きでそう言って・・・ッて言うよりも怒っていた。

 そして暫くすると医者が来てこう言った。

 「凰さん、そろそろ傷に触るので。」

 そう言うと一夏達はこう言った。

 「それじゃあ鈴・・・また。」

 今度は弾たちを連れてくるぜとそう言うと鈴はこう書いて見せた。

 

 

 

 

 

 

 『うん・・・。』

 何やら伝えたくないような感じがしたのだが一夏達は静かに立ち去ると

母親だけになった時に鈴はこう書いた。

 

 

 

 

 

 

 『ねえ、母さん。』

 「・・・うん」

 『私の事聞いたでしょ?』

 「・・・・」

 『私が中国政府から代表候補生の資格はく奪されたの知ってるでしょ?』

 「うん、知ってる。」

 『私こんなんだから・・・もしかしたらお母さんに迷惑かけまくるけど良い?』

 「別に良いわよ、だった私達親子でしょ?」

 『だったら、一つだけ良い?』

 「良いわよ。」

 『・・・ちょっとで良いから抱きしめて。』

 「ええ・・・良いわよ。」

 鈴の母親そう言って鈴を抱きしめると鈴は・・・声もなく泣いた。

 「・・・!!・・・・・!!・・・・・・!!!!!!!!!!!」

 声は出せないのに何故かその慟哭が・・・分かる程であった。

 それを扉の前で・・・くぐもるように泣く鈴を感じて一夏達は・・・只々それを聞くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏と千冬は車でIS学園に帰る中で千冬は一夏に向けてこう言った。

 「・・・お前が何言いたいか良く分かるとはいわん。」

 「・・・・・」

 「力があるだけでは何も守れない。」

 「そして願うだけでは何も守れない。」

 「私の言いたいこと、分かるか?」

 「・・・・。」

 「前に私はお前に真剣を手渡し事あるよな。」

 「・・・うん。」

 「あれは、力を持つことがどれだけ重いのかを実践させるための物だ。」

 「お前は今回力があっても・・・覚悟があっても守れないこと、

その手から零れ落ちる恐怖を知った。」

 「・・・・。」

 「これ以上そういう事を感じたくないと思うのならば・・・強くなれ。」

 「力に溺れることなく・・・己を見失うことなく・・・

自分を保てれるように・・・強くなれ。」

 「私にはそう言う言葉しかかけれない。」

 千冬は一夏に向けてそう言うと・・・少し表情を柔らかくしてこう言った。

 「明日お前、閃光とベルを誘って買い物に出も行ってこい。」

 「へ?」

 一夏は何故そんな話をするのかと思っていると千冬はこう続けた。

 「色々と思いたいことはあるだろうがこう言う時にこそ羽を伸ばさなければ

ならない。」

 そう言うと千冬は一夏に向けてこう言った。

 「お前は鈴の分までIS学園で頑張らなければならない責任がある。」 

 「!!」

 「鈴だけではない。セシリアにラウラ、お前は3人もの代表候補生を退けた。」

 「けどあれは皆の協力があったから。」

 「そう、お前はいろんな人たちの協力で今まで乗り越えてきた。」

 「だからこそ、お前はこれからもIS学園にいなければならないんだ。」

 「惰性ではなく本心から」

 「・・・お前の言う守れる人間になるために。」

 そう言って千冬は車を停めてIS学園の正門前に行くと・・・

閃光とベルがいるのが見えた。

 恐らくであるが一夏を待っていたんだろう。

 それを見て感じた千冬は一夏に向けてこう言った。

 「あいつらが待っている。早く行け。」

 「・・・・千冬姉」

 「明日は私が昼飯奢ってやるしそれに・・・私に秘策がある。」

 「?」

 一夏は千冬の言葉を聞いて何だろうと思っている中で一夏は閃光とベルが

待っているところにへと向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして夜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『成程、それで私に?』

 「ええ、倉持所長があの発明馬鹿にそう聞いてくれると嬉しいのですが。」

 千冬は電話で倉持所長に向けてそう言うと倉持所長はこう答えた。

 『分かった。取敢えず聞いてみるけどあまり期待しないでくれよ?』

 「分かってます。それでは」

 そう言って千冬は電話を切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして倉持技研。

 

 

 

 

 

 

 

 「と言う訳なんだがそう言うのってあるかい?」

 倉持所長は日室に向けてそう聞くと日室は頭を搔いてこう答えた。

 「まあ、あるにはありますけど。あれって保険おりるのかなあ?」

 日室の言葉を聞いて倉持所長はニヤリと笑うとこう聞いた。

 「本来ならばどういう設計思想なんだい?」

 そう聞くと日室はこう答えた。

 「はい、元々は第3世代技術をベースにしてISを音声で

遠隔操作できるようにした奴なんですけど未だプロトタイプですし

声を出せるようにするとなるとそれ相応の機械がいりますよ?」

 「構わない、病院からは私が説得しておくがそれはいつ完成する?」

 「完成ともなれば設計を含めて・・・例の企画が終わってからですかね?」

 日室がそう言うと倉持所長はこう答えた。

 「分かった、それでは臨海学校の際には君が同行するようにして

その時に一夏君に報告しておいてくれ。」

 「分かりました。」

 そう言って日室が出て行くのを見ると倉持所長は窓を向いてこう言った。

 「さてと・・・これで後は私の仕事か。」

 そう言って倉持所長は病院や各社関係企業と電話することなった。




 次回は買い物です。


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買い物も楽じゃない

 レゾナンスでの買い物編です。


そして次の日の朝。

 「今日はよく晴れたな一夏。」

 「ああ、確かにな。」

 「それじゃあ・・・行こうか。」

 閃光の言葉を聞いて一夏がそう答えるとベルが出発しようかとそう言うとIS学園の正門前に千冬がいて3人に向けてこう言った。

 「さっさと乗れ。」

 そう言って駅に向かって出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 彼らが向かって行ったのは駅前にあるショッピングモール「レゾナンス」

 交通網が便利であると同時に周囲の地下街と全て繋がっている。

 そして何よりも内部も完備されており食べ物から衣服、量販店、一流ブランド、

各種レジャーが兼ね揃えられており寧ろないほうを探すのが大変と言われておる

ほどである。

 「へえ~~、アメリカのショッピングモールみたいだねえ。」

 「ここは中々に広いが一夏はここに来たことあるのか?」

 「ああ、中学の時よく弾や・・・鈴と一緒だったな。」

 一夏は鈴を思い出して少し暗くなった。

 あの時は未だ両目とも輝いていたあの少女はもう・・・二度と・・・

声すらも出なくなってしまったからだ。

 「一夏・・・。」

 「一夏君・・・。」

 閃光とベルはそれを見て悲しそうな顔をした。

 そんな中で千冬はため息交じりでこう言った。

 「さあ、時間は有限なんだ。先ずは水着を買ってそれから・・・ゆっくりと

何かをしようではないか。」

 そう言うと一夏達を連れて先ずは水着売り場に向かって行った。

 すると千冬が一夏に向けてこう言った。

 「それじゃあ先ずはお前だが・・・閃光とベルは何かご所望はあるか?」

 「「ええ!」」

 「ちょ、千冬姉!?」

 いきなり何言ってんだと一夏はそう言うと千冬はこう答えた。

 「まあ待て一夏。折角小娘たちがいるんだ。女性視点からお前の水着を

選ばせてもらってから自分んを選んでも良かろう。」

 そう言って千冬は閃光とベルの耳元に口を近づけると2人に向けてこう言った。

 「済まないな、あいつの心情の事を考えたらこの位の馬鹿をさせなければ

あいつを笑わせられないだろうと思ってな。」

 「いや、それはそうですが・・・。」

 「まあ、それなら良いですけど。」

 千冬の言葉を聞いて閃光とベルがお互いにそう言うと千冬はこう続けた。

 「まあ、後で一夏にお前らの水着を選ばさせてやるからこれでドローだ。」

 「「!!」」

 2人はそれを聞いて目を見開くが千冬は一夏に向けてこう言った。

 「それじゃあ逝くぞー。」

 「「「行くの字が違うーーーーー!!」」」

 一夏達の叫びなど知らんと言うばかりに千冬は取りえずと言って

ある水着を出した。

 

 

 

 

 

 

 千冬

 「私はこれだな。」

 そう言って出したのは・・・水色の・・・ブーメラン

 「いや御免千冬姉。それパス。」

 「何言っているんだ?昔はこう言うのを着ていたろ?」

 「何時の時代だよ!!」

 「幼稚園時代だな。」

 「そんな昔覚えてられっか!!」

 没

 

 

 

 

 

 

 

 

 閃光

 「私はこれだな。」

 そう言って出したのは白色の・・・パンツタイプの水着。

 「う~~ん。色は良いけどなあ・・・。」

 「うむ?」

 「・・・『白銀』と似通っているしそこまで同じって言うのもなあ。」

 保留。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベル

 「私はこれだね。」

 そう言って選んだのは・・・黒色のスポーツタイプの水着であった。

 「へえ・・・無難で良いな。」

 「そうでしょ!それだったら私は・・・。」

 「「ハイストーップ!!」」

 ベルの言葉を聞いて千冬と閃光がタイムをかけると閃光がこう言う。

 「ベル、貴様それで自分も同じ色で・・・・と思ってるであろう?」

 ギク!

 「そして海に来たらペアルックとか・・・そう考えているのであろう?」

 ギクギク!!

 何やらベルは体をびくついていた。

 ・・・図星の様であった。

 ペアルックって古くねえって思うかもしれないが想い人と同じって言うのは・・何か以心伝心した感じがするのであろう。

 だが一夏はと言うと・・・。

 「俺は・・・偶には黒でも良いな。」

 ベル  パアアアアア(*^▽^*) 

 千冬と閃光 「「ちぃ!」」(-"-) 

 決定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでは一夏、お前が選べ。」 

 「・・・忘れてたよ。」

 一夏は千冬の言葉を聞いて思い出してしまったが選ばせてもらった手前

選ばないという選択肢など・・・何処にもなかった。

 すると千冬は・・・白と黒、どちらもビキニであるが前者の方はスポーティーでありながらもメッシュ状にクロスした部分がセクシーな水着

 後者の方は無駄無しの機能性重視

 どっちが良いのかと思って一夏はこう思っていた。

 「(これは・・・黒、いや待てよ。もしかすると黒水着だと可笑しな男達が

寄り付いてくるんじゃないか?いや、100%寄ってくるだろうが!

けどどちらもビキニだし・・・どっちだ!?)」

 何やらざわざわと周りの声が聞こえているような感じがするのだが。

 すると・・・閃光が一夏の隣に立ってこう耳打ちした。

 「一夏、臨海学校は関係者以外来れない様になっているから

お前の望む奴を選べ。」

 そう言うと一夏はこう答えた。

 「それじゃあ・・・黒の方。」

 「成程な、最初っからこっちを見ていたしな。」

 一夏はそれを聞いてうぐと詰まらせた。

 流石姉だなと思っており千冬が水着を戻そうと離れている中で・・・

後ろから声が聞こえた。

 「そこのあなた」

 「?」

 「男のあなたに言っているのよ。そこの水着。片付けておいて。」

 見ず知らずの女性がそう言って一夏に向けて水着を突き出した。

 どの国でもISが普及して以降女性優遇制度が設けられ、

男が街を歩いているだけで命令されるという悪意が所狭しとあるのだ。

 然し一夏はこう答えた。

 「何でだよ、自分でやれよ。人にあれこれやらせる癖がつくと人間

馬鹿になるぞ。」

 一夏はそう言って反論すると女性はニヤリと笑ってこう言った。

 「ふうん、そう言うこと言うの。自分の立場が分かってないみたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「立場とか言うが貴様が分かっていないようだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 閃光が女性に向けてそう言うと女性はこう言った。

 「何言ってのよって言うか貴方の男なの?躾位しっかりと」

 「躾って言うけど私達から見たら貴方が躾が成っていませんよ叔母さん」

 ベルも閃光に続けてそう言うと女性はそれを聞いて怒り心頭でこう言った。

 「叔母さんですって!貴方達何言ってんのよ!!男なんて女の願いを

叶えてくれる道具でしかないのに何守って」

 「貴様は一夏の制服を見て何も分からないのか?」

 閃光はそう言って一夏の服に指さした。

 この時一夏は夏服を買おうとしているのでIS学園の制服なのだが女性は

それすらも知らないのかこう答えた。

 「はあ?何言ってんの??そんな服知らないわよ。」

 そう言うと閃光はポケットからIS学園の学生証を女性に見せると

一夏の懐からも同じものを見せてこう言った。

 「これでもか?」

 「何よそれ?只の学生証・・・・・!!」

 女性はIS学園の学生証を見て目を見開くとベルがこう言った。

 「序に言えば一夏は専用機持ちでほら、専用機の名前と造った企業のロゴも

記載されているよ。」

 そう言ってベルは一夏の学生証にある名前の下にある専用機の名前と倉持技研のロゴが記載されていた。

 すると女性は慌てながらこう言った。

 「嘘でしょ・・・だってISは・・・女性でしか・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「貴様はニュースとか見ないのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 女性の背後から突如声が聞こえたので見てみるとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「うちの弟がナニカしたか・・・・」

 「あ・・・あああ・・・・『ブリュンヒルデ』・・・・?」

 女性は千冬を見て指さしてそう言うと千冬はこう言った。

 「ああ、そう言えば聞いたぞ。私の弟に向けて躾とか道具とか聞こえたが?」

 本当かと・・・三日月のような笑みを浮かべながら目を赤めにして

そう聞くが女性は震えながら口を大きく開けて何も言えなかったが千冬は

その女性を・・・アイアンクローで掴まえてこう言った。

 「一つ言っておくが」

 「アがアアアア!!」

 「ISを使えるのが偉いなど思っている貴様らを見ていると各国の

『ヴァルキリー』が苦い顔をしているが何故か知っているか?」

 「ギィイイいイイイイイいい!!」

 「それはな・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ISを使うと言うのがどれくらい覚悟を持たなければならないのかを知らん

馬鹿どもを同じ人間として見たくないからだああああああ!!!!!」

 

 「ぎぃひゃああアアアアアアアア!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 女性は千冬の言葉を聞いてアイアンクローされながら・・・小水出して

失神した。

 よく見ると顔の表情は涙と鼻水と涎でグチョグチョになって化粧も

剥がれていたのだ。

 すると何処からか警備員がやってきて千冬が事情を説明している中で

一夏はこう思っていた。

 「(今なら・・・逃げ出せれる!!)」

 そう思ってそろりと逃げようとすると・・・両肩を思いっきり掴まれた。

 「!!」

 一夏は恐る恐る振り返るとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「未だ私達の水着を決めていないぞ一夏?」

 「私達の水着も決めてよね♡」

 

 

 

 

 

 

 「・・・・あい」

 それを聞いて一夏は項垂れながらそう答えるしかなかった。




 馬鹿な女性・・・末路ざまあ!!


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水着を買うならちゃんとサイズ確認しろよ。

 サイズがあってないと・・・大変なことになるよ。


「全くあんな奴らをのさばらせる様な法案を決めおってあの阿保政治家共は」

 千冬は小水を垂れ流した馬鹿を警備員に送らせるが正体がばれたため現在・・・。

 

 

 

 

 

 

 「千冬様、こちらにもサインを!」

 「ああ!私も私も!!」

 「俺にも!」

 「僕にも!!」

 「分かった分かった、一列に並べ。」

 

 

 

 

 

 

 何故だかサイン会をしていた。

 因みに色紙は如何やらお客さんが持っていた服や袋、手帳などで、ペンは店から持ってきたもので、机も同じくであった。

 それを見ていた一夏であったが今の彼はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 「「それじゃあ一夏(君)・・・どっちが良い(んだ。)??」」

 そう言って二着の水着*2を見せる閃光とベルを見て一夏はため息を

ついていた。

 

 

  

 

 

 

 

 閃光

 「私はこの2着だな。」

 そう言って出したのは右手に紫色のセパレート型のビキニ

           左手に赤色のビキニ

 どっちが良いのかと言って出してきたがどっちも同じじゃねえかと思っているが仕方なく一夏は閃光によく合うと思う紫色の方を指さした。

 「こっちか?」

 「ああ、何だか閃光にあってそうだからな。」

 「そうか・・・ならばこっちだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベル

 「私はこの2つかな?」

 そう言って出してきたのは黒のビキニと緑色の競泳水着であった。

 無論海で遊ぶことを考慮されているのやつばかりだ。

 そして一夏が選んだのは・・・黒の方であった。

 それを見てベルはそっちを選んだ。

 そして一夏達は当面の間終わらないだろうなと思って外に出て服を

見ていると・・・何やら声が聞こえた。

 それを聞いて一夏と閃光は聞いた声なのでそっちに向かい、それにベルも着いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「なあよ、蘭。こんなに水着なんているのかよ~~?」

 「何言ってんのお兄!夏こそ勝負の年なのよ!!」

 「お前勝負って何と戦う気なんだよ!!」

 「良い、水着とは所謂勝負服」

 「勝負服、超勝負服、超々勝負服、超々超勝負服!!」

 「勝負服買う前にIS学園の試験勉強でもしとけよ!!」

 「何言ってんのよお兄!中学生最後の夏を勉強で過ごせって言うの!?」

 「んなこと言ったらお前IS学園落ちるぞ!!」

 そう言う兄弟げんかをしている・・・弾と蘭を見かけてしまった。

 「何してるんだあの2人?」

 「まあ・・・いつも通りであろうなあの2人は」

 一夏と閃光はお互いにそう言いながら向かって行くと蘭は驚きながら

こう言った。

 「いいい、一夏さん!?」

 「よう、蘭。スゲエな、買い物か??」

 「あ、はい。夏休みに友達と遊びに行こうと思いまして」

 「遊ぶのは良いがちゃんと勉強しておけよ。IS学園は代表候補生に対する

優遇処置がなされているからその分合格する確率が下がるんだぞ。」

 「あ・・はい。」

 閃光の言葉を聞いて蘭は少し落ち込むがその中にベルが入ってきてこう言った。

 「まあまあ良いじゃないの?偶には息抜きしなくちゃ肩肘張ったばかりだと

いざと言う時に実力が発揮できないし」

 ベルそう言って閃光を宥めていると弾は一夏に向けてこう聞いた。

 「おい一夏、この子誰?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「おお、この間転校した『ベル・アタラシア』。アメリカの代表候補生だよ」

 それを聞いて蘭はベルを見てそして・・・胸部を見てガックシと

なってしまった。

 それを見て弾はアハハと笑いながら一夏に向けてこう聞いた。

 「そういやよ、一夏。鈴はどうしたんだ?」

 「「「!!!!」」」

 「あいつ連絡寄こさねえでさ。何かあったの?」

 そう聞くと一夏達はどういえばよいのかと思っていると・・・

後ろから千冬が来てこう言った。

 「あいつなら諸事情で今病院にいる。」

 「あ、千冬さんって・・・鈴が病院!?何があったんだよ一体!!?」

 弾は一夏に向けて肩を揺さぶりながらそう聞くと千冬は紙に書かれたメモを

渡してこう言った。

 「ここに鈴がいる。アイツにも伝えておいてやれ。・・・何があっても驚いたりするなよ。」

 良いなと言うと弾はその紙を貰ってこう言った。

 「じゃあ俺、あいつを誘って病院に行くからそれじゃあな!」

 「あ、待ってよお兄!!私も行く!!」

 そう言って離れていくのを見て一夏は千冬を見ると千冬はこう答えた。

 「済まないが何れは分かることだ。それに・・・もしかしたら鈴の声が

取り戻せるかもしれないぞ。」

 「「「・・・・ええええええええええええ!!!」」」

 それを聞いて一夏と閃光とベルが大声を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「全く、少しは場所を考えろ。」

 「「「すみません。」」」

 レストランにて千冬の言葉を聞いて一夏と閃光とベルが謝るが一夏は千冬に

向けてこう聞いた。

 「けどどうやってなんだよ?だって鈴の声が出せないのは」

 「脳における言語機能障害が原因と言われているが喉自体は平気であろう?」

 「うん。」

 「倉持所長に頼んでおいて日室が前に作ったIS用のパーツをベースにした

遠隔操作システムのプロトタイプを特別に融通してもらったんだ。」

 「日室って?」

 ベルは一夏に耳元でそう聞くと一夏はこう返した。

 「俺のISを作った人。」

 「へえ・・・天才なんだ。」

 「・・・天才だけならば良かったんだがな。」

 ベルの言葉を聞いて閃光はそう呟いた。

 然し千冬はこう続けた。

 「それを使って喉の発声器を造ると言ったものであるのだが

これにはリスクも生じることもあって鈴に対して十二分に話してから

行うそうだ。」

 それを聞いて一夏はこう聞いた。

 「それじゃあ鈴はこれからもIS学園に」

 「それは無理だ。何せ義眼を使うとなるとこれまでよりもISの操作が

難しくなるからな。あいつは2学期からは別の学校だ。」

 「・・・そう・・・なんだ。」

 一夏はそれを聞いて落ち込むが千冬はこう続けた。

 「まあ、二度と会えないわけではないんだ。それに鈴の代表候補生の資格が

無くなったと同時に日本に移ることが決まったからな。いつでも会えるさ。」

 そう言うと一夏達に向けてこう言った。

 「さてと、昼飯にでもするか。さっきのサイン会で肩が疲れてな。」

 そう言って一夏達は食事を始めた。




 次回は臨海学校。


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いざ泊まる場所へ。

 宿泊場所はちゃんとしたほうが得だよね。


「海だーーーーー!!」

 クラスの女子の一人がそう言ってトンネルを抜けた先に広がる海を指さした。

 臨海学校初日の天気は天候にも恵まれて快晴その物。

 陽の光に反射する海面は穏やかで正に遊ぶのに丁度良い天候なのだ。

 すると一夏が閃光に向けてこう言った。

 「おー。やっぱり海を見るとテンションが上がるなあ。」

 「ああ確かに、それにこれ程天候が良いから遊ぶのにも適しているな。」

 そう言っていると一夏は隣にいる箒を見て・・・こう聞いた。

 「箒、大丈夫か?何か元気が無いぞ??」

 「そそそそうか!?私はいちゅも通りだじょ!?」

 「全然言えていないぞ。」

 閃光は箒の言葉を聞いてそう言った。

 何せ嚙みまくりでどうしてそんなに慌てているんだと思っていた。

 すると千冬が全員に向けてこう言った。

 「そろそろ目的地に着く。全員ちゃんと席に座っていろ。」

 千冬の言葉を聞くと全員座った。

 そして暫くするとバスは目的地でもある臨海学校の宿泊地『花月荘』と言う旅館に着いた。

 4台のバスはそこに到着すると中から生徒たちがわらわらと出てきた。

 「それでは今日から3日間お世話になる旅館『花月荘』だ。全員、従業員の皆様の仕事を増やさない様に注意するように」

 『『『『宜しくお願いします。』』』』

 千冬の言葉を聞いて全員挨拶すると着物姿の女将が丁寧にお辞儀して

こう言った。

 「はい、こちらこそ。今年の1年生の元気があって宜しい事で」

 そう言うと女将は一夏を見てこう言った。

 「あら、こちらが噂の?」

 そう言うと千冬はこう答えた。

 「ええ、まあ。今年は一人男性がいるせいで浴場分けが難しくなってしまって

申し訳ありません。」

 そう言うと女将は笑いながらこう答えた。

 「いえいえ、そんな。何時も男性や女性も来ていますからいつも通りと

思えば宜しいでしょう。それにいい子じゃありませんか?しっかりしてそうな

感じで」

 「いえいえ、そんな。何時も同居人に助けられてばかりですから。」

 そう言いながら千冬は女将と話していた。

 そして女将は全員に向けてこう言った。

 「それじゃあ皆さん初めまして。私がこの『花月荘』の女将

《清州 景子》と申します。お部屋の案内を致しますので着いてきてくださいね。海に行かれる方は別館の方で着替えられるようにしていますのでそちらを

ご利用なさって下さい。場所が分からない場合でも何時でも近くにいる

従業員にお声をかけてくださいね。」

 女将がそう言うと全員返事して旅館の中にへと向かった。

 一日目は終日自由行動であるため食事は各自旅館の食堂でとるように

なっている。

 すると本音が近づくと一夏に向けてこう聞いた。

 「ね、ね、ねー。おりむー。おりむーの部屋って何処~?一覧に

書いていなかったからー。遊びに行くから教えて~?」

 そう言うと簪が現れてこう言った。

 「本音、駄目。多分だけど・・・教職員室じゃないかと思うよ?」

 「ああ~かんちゃ~ん。・・・何で?」

 本音が何故と聞くと簪はこう答えた。

 「一夏に対してハニートラップを仕掛けたりする人間がいるかもしれないし

ISのデータを盗もうとする人間がいるかもしれない。それに・・・本音みたいに

部屋で遅くまで遊んでいると次の日の特殊環境実験に支障が出るかもしれないからそういう意味も兼ねて。」

 最後に簪は本音を睨むが当の本人は・・・ニヘラと笑っているだけであった。

 「そうですよね?織斑先生?」

 簪は千冬に向けてそう聞くと千冬はこう答えた。

 「正解だ更識妹。私と同じ部屋ならばおいそれと近づきはすまい。」

 確かにと一夏は内心そう思っていた。

 何せ・・・諺に出てくる「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と同じ・・・いや、

虎穴に入れば待っているのは鬼かとそう思っていると千冬は一夏に向けて

拳骨を落としてこう言った。

 「誰が鬼だ。誰が?」

 何故分かったんだと一夏は内心そう思っていると閃光がこう答えた。

 「お前の考えることぐらいは私でも分かるわ。」

 そして一夏は千冬に案内されて教員室と書かれた紙が貼られていた

部屋に入ってみると・・・中々良い部屋であった。

 トイレ完備、バスはセパレート型、洗面所は専用の個室でゆったりとした浴槽は一夏でも脚が伸ばせれるものであった。

 すると千冬がこう言った。

 「一応大浴場も使えるようにしているが何せ生徒が多い為時間交代で使う。

深夜と早朝に入りたいときには部屋の風呂を使え。」

 千冬の言葉を聞いて一夏は頷くと千冬はこう続けた。

 「さてと、今日は一日自由時間だ。荷物を置いたら好きにしろ。」

 「えっと・・・織斑先生は?」

 一夏は千冬に向けてそう聞くと千冬はこう答えた。

 「私は山田先生達と今日の連絡事項と明日行われる特殊環境実験の場所の

チェック等をしなければならないからそれが終わってからゆっくり寛ぐさ。」

 「そうですか。」

 一夏は千冬の言葉を聞いてそう答えると・・・コンコンとノックする音が

聞こえた。

 「織斑先生、ちょっと宜しいでしょうか?」

 山田先生が外からそう言うと千冬はこう答えた。

 「ええ、どうぞ。」

 そう言うと扉が開いて・・・一夏を見てこう言った。

 「わあ!織斑君!?」

 「いや、そんなに驚かなくても・・・。」

 一夏は山田先生の反応を見てそう言うと千冬は呆れた顔でこう言った。

 「山田先生、一夏は私の部屋に入れると言った張本人の貴方が

何で驚くんだ?」

 そう聞くと山田先生はしおしおと小さくなってこう言った。

 「スミマセン~~。」

 そう言うのを見て千冬は一夏に向けてこう言った。

 「サッサと行ってろ。私達はこれから確認作業があるからな。

羽目を外しすぎるなよ。」

 千冬は一夏に向けてそう言うと一夏は軽めのリュックサックに水着とタオルと

替えの下着がある事を確認して海にへと向かった。




 次回は・・・あの人が出るかも?


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天災遭遇!

 あの天災がやってきた。


「「「「・・・・・・・」」」」

 一夏と箒、閃光、ベルは更衣室に向かう途中である物を見つめていた。 

 ・・・それは旅館に最も相応しくないものである。

 そう、道端に・・・ウサミミが・・・生えて・・・いや、刺さっていた。

 然もその隣には看板があってこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 『引っ張ってください。』と・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「何だか・・・胡散臭いな。」

 「確かに・・・ね。」

 閃光とベルが思い思いにそう言うと一夏は箒に向かってこう聞いた。

 「なあ、これって」

 「知らん。私に聞くな。関係ない。」

 「・・・やっぱりな。」

 一夏はそれを聞いてこんなことするのはあの人しかいないなと思うと

一夏は更にこう聞いた。

 「抜くぞ?」

 「好きにしろ。私には関係ない。」

 箒はそう言ってそこから立ち去ると一夏はウサミミに近づいたので

閃光とベルがこう言って止めようとした。

 「ちょっと待て一夏!?不用心だろ!?」

 「そうだよ!織斑先生に伝えてからでも遅くはないよ。」

 そう言って止めようとするも一夏はそのウサミミを・・・思いっきり

引っ張った。

 「のわ!?」

 一夏は思いっきり引っ張ったのでそのままウサミミ毎転げ落ちて・・・

2人のスカートの下にあるパンツが見えてしまった。

 因みに閃光は水色、ベルは少し大胆で薄い生地の黒であった。

 「「きゃあ!?」」

 一夏の視線の先を見て2人はスカートを抑えて後ずさって・・・一夏をじろりと睨んでいた。

 それを見た一夏はこう言って謝った。

 「す、すまん。その、だな・・・これは」

 一夏がそう言っている中で・・・空から何かが聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 きぃいイイイイイン!

 

 

 

 

 

 

 

 何かが高速で迫ってくるような音がして一夏達は上空に目を向けると・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドカーン!と謎の飛行物体が盛大に地面に突き刺さった。

 そして土煙が晴れるとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「え?人参??」」」

 そう、人参だ。

 然も機械仕掛けの・・・イラストチックな人参であった。

 するとその人参がぱかっと真っ二つに割れるとそこから・・・

人が前のめりに倒れたのだ。

 「「「ええええええええ!?」」」

 一夏達はそれを見て驚いてその人物の所に向かうと一夏はこう言った。

 「束さん!大丈夫ですか?!束さん!!」

 「な!?この人が」

 「篠ノ之博士!?」

 一夏の言葉を聞いて閃光とベルが驚いていた。

 何せ行方不明で世界中が探している・・・篠ノ之 束がそこにいるからだ。

 「おい、何事だって・・・何故束がここにいる!!」

 千冬がそう言って廊下から走ってきたのであろう、少し息切れしていたが

倒れている束を見て近づくとこう聞いた。

 「おい、しっかりしろ束!何があったんだ!?」

 そう聞くと束は・・・小さな声でこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

  「む・・・ね」

 「は!?何だって!!?」

 「胸が・・・・」

 「胸が何だと!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「胸がロケットに押し付けられてたから息できなかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「・・・・・・・・・・は?」」」」」

 流石にこの言葉を聞いて全員目を点にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「イヤアア!助かったよちーちゃん!!」

 「そのあだ名で呼ぶな。然し胸が窮屈で酸欠になった等それが死因だったら

笑えないぞ。」

 末代までの恥だぞとそう言うと束は笑ってこう答えた。

 「いやああさ、前はミサイルで来てたんだけど偵察機に攻撃と勘違いされて

落とされたからさ。それからはあれんだけどさ、最近の束さんの胸囲測るの

すっかり忘れちゃっててさー。サイズ変更してなかったんだよねえ。」

 いやあ、うっかりうっかりと笑いながらそう言って・・・巨大なその胸を

持ちあげると千冬はこう聞いた。

 「・・・最後に見た時よりも間違いなく大きいぞ?今どの位だ??それくらいは今すぐにでも測れるだろ?」

 「ちょっと待っててねえ。」

 そう言って束は何やら操作すると・・・周囲に光が集まって収束して

左右2対4本のIS用のアームアーマーが現れるとそこから・・・

スキャナーの様な光が束を覆うと画面が現れて数字が出たのでこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ええとねえ・・・147のZ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「大台切ったなお前。」

 姉が姉なら妹も妹かと呆れ眼でそう言いながらこう考えた。

 「(一夏がいないときで良かったな。)」

 そんな情報、一夏には聞かせん方が良いなとそう思っていた。

 あの後一夏達は束をこの空き部屋にぶち込んだ後千冬は3人に向けて

こう言った。

 「取敢えずこいつは私が何とかするからお前たちは海で遊んでいろ。」

 そう言わせて3人を遠ざけさせたのだ。

 すると束は胸の谷間からある物を引っ張り出してこう聞いた。

 「ねえさちーちゃん。いっくんと箒ちゃんは見なかった?」

 そう聞くと千冬はこう答えた。

 「さあな、自分で探せと聞くが箒ならば未だしも一夏に用とは何だ?」

 そう聞くと束はこう答えた。

 「うん!箒ちゃんと一緒になれるISを作ったからいっくんにプレゼントしようと思っててね!」

 そう言って束は白い・・・ガントレットのようなISの待機状態を出した。

 因みに『白銀』の待機状態は2対の翼をもじったネックレスである。

 すると千冬は束に向かってこう答えた。

 「それは止めておけ、あいつは既に専用機を持っている。」

 「ああ、あの面白い設計をした奴でしょ!?あれ欲しいからこれと

交換してくれる!?」

 「却下だ、あれは倉持技研のだから倉持技研に聞いてこい。」

 「ええ~~、面倒くさいよ~~!」

 束は千冬の言葉を聞いてブーたれるも千冬はこう答えた。

 「ならば諦めろ。あいつはあれが丁度良いのだからな。」

 そう言うと束は・・・千冬にすら聞こえない声でこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それだったら・・・ぶっ壊しちゃうまでだよ♪」




 次回は海にて。


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海に来たら・・・泳ぎでしょ?

 海に来たら何故か泳ぎたくなっちゃいますよねえ。


 一夏は現在閃光とベルと別れて別館の奥にある一部屋で着替えていたのだが

奥ともなれば女子の更衣室を通らなければならないため中が見えない代わりに・・・声が露骨に聞こえていた。

 「わ、ミカってば胸おっきー。また育ったんじゃないの~?」

 「きゃあ!も、揉まないでよー!」

 「ティナの水着大胆ですっごいね~」

 「そう?あめりかじゃあこれが普通だし・・・箒の水着の方が特にでしょ?」

 『『『『『ああ・・・確かに』』』』』』

 「な、何故こっちを見るんだ!?」

 「凄いね箒さんの胸・・・ブラジャーもでか!」

 「本当・・・わ、Oの111って既にぞろ目!!」

 「取るなって・・・それは私の水着だぞ!!」

 「ウワスゴ大胆、胸がはみ出そうだね~~。」

 「それしかないのだから仕方がないだろうが!!」

 「お尻も凄く大きいねえ・・・うわ、さわり心地良いわ~~。」

 「私の体は布団か!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「聞こえてるぞ、箒・・・。」

 一夏はそう呟いてため息交じりでその場を早足で立ち去って男子更衣室に

向かって着替えた。

 どちらかと言えば男性の方が着替えが早いので直ぐに着替えた後

準備運動をしてから外に向かった。

 「あ、織斑君だ!」

 「う、嘘!わ、私の水着変じゃないよね!?大丈夫だよね!??」

 「わ、わー。織斑君の体カッコいいねえ~~。鍛えてるね~。」

 「織斑君、後で皆でビーチバレーしようよー!」

 「おー、時間があれば良いぜ。」

 一夏はそう言って外にでて既に着替えて海で遊ぼうとしている女子数人に

声をかけられた。

 そして一夏は何しようかなと思っていると後ろから・・・声をかけられた。

 「「一夏(君)」」

 「おお、閃光とベルか。」

 そう言って一夏は閃光とベルを見た。

 2人は既に一夏から選んでもらった紫のパレオのついたビキニ

 ベルの方も黒のビキニを着ていた。

 すると2人は一夏に向けてこう聞いた。

 「取敢えずだが私達は準備運動しないといけないから・・・パラソルを

お願いしてくれないか?」

 「後で水泳対決しようねえ。」

 「おお、分かった分かった。」

 そう言って閃光とベルが準備運動し終わると・・・少しして本音と簪が現れた。

 「あ、おりむー。部屋だけど分かった~~?」

 「おお、やっぱ千冬姉の所だったわ。」

 「やっぱりね。」

 本音の疑問に一夏はそう答えると簪も納得したという感じであった。

 すると閃光が簪と本音に向けてこう言った。

 「済まないが簪、泳がないのならばサンオイルを付けてくれないか?

背中に届かない所があってな。」

 「ああ、うん。分かった。」

 じゃあねと簪はそう言って閃光の下に向かうとベルがこう言った。

 「それじゃあ私達は泳ごうかって・・・本音ちゃん一つ聞いても良い?」

 「うん?・・・なあに~~。」

 本音の言葉を聞いてベルはこう答えた。

 「・・・それって・・・水着なの?」

 『『『『『『よく言ったベルさん‼!!!!』』』』』

 その言葉を聞いて全生徒が心中そう思った。

 何せ本音が今着ているのは・・・着ぐるみパジャマみたいな格好なのだ。

 すると本音はこう答えた。

 「ああこれ~?これねえ~~下に水着があるんだ~~。」

 見るかと聞くが一夏はこう答えた。

 「いや、良いよ。無理しなくてもさ。」

 そう言うと本音はこう返した。

 「うん、けどねえ~~・・・かんちゃんがねえ・・・」

 そう言いながら本音は今閃光の背中にサンオイルを塗っている簪の目を見て・・少し後ずさるがそれは一夏とベルも同じであった。

 何せ今の簪の目が・・・赤く光っており然も閃光の胸を凝視しながら・・・

暗い笑みを浮かべていたのだ。

 「閃光・・・大丈夫かな~?」

 「それよりもなんか簪さんが怖いのは気のせいだと思いたいなあ。」

 一夏とベルはそう答えると取敢えず泳ごうかとベルの言葉を聞いて足音立てずに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあ水泳対決だけど・・・あそこに浮きがあるでしょ?」

 「ああ、うん。見えるぜ。」

 一夏はそう言ってベルの指し示している・・・沖の少し手前に浮かんである

ブイをそう答えるとベルはこう答えた。

 「あそこを中継地点として言って戻るって感じだけど良いかな?」

 そう聞くと一夏はそれを聞いて了承すると本音がこう言った。

 「けどさあ・・・対決なんだからあ~~。何か賭けない~~?」

 本音がそう聞いてベルはこう答えた。

 「それじゃあさあ・・・学園にある高いスイーツを負けた人が奢るってのは

如何かな?」

 それを聞いて一夏は成程なと思った。

 今のベルにはスイーツ無料パスが貰われているためそれを使う事で

自分が負けた際のリスク回避と共に勝った場合における敗者の負担を

最大限活用できるという・・・何という策士的な事をするんだと思いながら一夏はこう答えた。

 「良いぜ・・・受けて立つぜ!!」

 そう言うと本音が審判を務めるような感じとなったので本音はこう言った。

 「それじゃあ・・・位置に着いて~~?」

 そう言うと一夏とベルがお互いに走る準備をし。

 

 

 

 

 

 「よ~~い。」

 そして互いに視線を交わすと・・・本音はこう言った。

 

 

 

 

 

 「ドン!」

 その掛け声と同時に一夏とベルは一緒に飛び込むとそのまま泳ぎ始めた。

 

 

 

 

 

 

 因みに勝ったのは一夏の方で閃光と一緒に食べることとなったが

その閃光はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「あの時の簪の視線が突き刺さるような感じで怖かったです。」

 だそうであった。




 次回は・・・箒が登場します。


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水着で波乱爆笑!

 水着で胸が大きい人のトラブルって・・・大体こんなもんでしょ?


「あ、織斑君ここにいたんだ。」

 「おお、シャルロットか?どうしたんだそんなところで。」

 一夏はそう言ってシャルロットの方を見た。

 今のシャルロットはセパレートとワンピースの中間のような水着で色は黄色。

 然も胸の谷間を強調するかのようなそのタイプは・・・お前狙ってる?

 「狙ってないよ!」

 「どうしたんだ!?」

 「ああ、ごめんね織斑君。ちょっと変な電波に捕まっちゃって。」

 「?」

 地の分読むなよお前。

 そんな中でシャルロットは海の家の後ろに視線を移すと・・・こう言った。

 「はい、さっさと出なきゃ駄目だよ篠ノ之さん。」

 「待ってくれデュノア!まだ心の準備が!!」

 「ああもう!どうせ見られるんなら今でも良いでしょう!」

 「?」

 一夏は箒の声を聴いて何でだろうと思っていると・・・デュノアが箒を

引っ張り出した。

 「さあどうかな?織斑君」

 そう言って出てきたのは・・・際どい水着を着た箒であった。

 「わ・・・笑いたければ笑えばよい。」

 そう言って箒は恥ずかしそうな顔をしていた。

 白のビキニタイプの水着

 縁の方に黒のレースが入っており然も・・・はみ出していた。

 胸の中央部分は隠れているがそれでも・・・周りの方はそうではなかった。

 何せ乳肉がはみ出しており、正直な所・・・セクシーというよりも・・・

エロかった。

 「さあて織斑君!篠ノ之さんに感想を述べてね。」

 綺麗意外にと一夏に釘刺すシャルロットの言葉を聞いて一夏は暫くして・・・こう答えた。

 「そうだな・・・結構驚いたと言うかその・・・意外だなあと思ってな。」

 「・・・・・・」

 「結構・・・似合っているぞ。」

 「な!///////」

 一夏の言葉を聞いて箒は顔を真っ赤にしているとこう続けた。

 「しゃ、社交辞令など言った処で!」

 「いや、世辞じゃないって!」

 「はいはいはい、後の褒め言葉は後でゆっくりという事として・・・遊ぼう。」

 シャルロットはそう言って2人と何して遊ぼうかというと・・・向こうから

お声が掛った。

 「おっりむらくーん!」

 「さっきの約束!ビーチバレーしようよ!!」

 「わー、おりむーと対戦~。ばきゅんばきゅん」

 本音がそう言って一夏に指?を向けると一夏はこう言った。

 「それじゃあチーム編成は俺、箒、シャルロットだな。」 

 そう言ってプレイが始まった。

 ルール

 ①タッチは3回まで

 ②スパイク連発禁止

 ③10点先取で1セット

 ④3ゲームして勝敗を決める。

 そう言うと櫛灘の目がきらりと光ってこう言った。

 「ふっふっふっ。7月のサマーデビルと恐れらえた吾輩の実力を・・・

地獄の底から拝んでみよ!!」

 「それ違うって言うか閣下!!」

 一夏はそう言ってツッコミを入れるがゲームが開始された。

 いきなりのジャンピングサーブに戸惑うもシャルロットは

それをブロックするも・・・あまりの威力の高さに弾き飛ばされた。

 「わあ!」

 ヤバいと思っていると・・・箒が出てきてこう言った。

 「任せろ!」

 箒はそう言ってガードしようと思ったが・・・読者の諸君、

忘れていないだろうか?

 箒の胸は既にOカップと化しておりガードしようとすると・・・

胸が腕を覆い隠してしまうのだ。 

 詰る所どこに当たるのか・・・答えは決まっている。

 「ウワア!」

 胸に諸に当たったのだ。

 そして当たった瞬間にたゆんと揺れる胸と同時に・・・フロックが

外れてしまい・・・胸が曝け出してしまったのだ。

 人の顔のような大きさの胸。

 肌が白くそして・・・重力に逆らおうとして瑞々しく張りのある・・・

先端部分が全然見えない・・・そんな箒の胸が露出されたのだ。

 「「「「「あ」」」」」」

 箒を除く全員がそれを見てそう言うと・・・箒は数瞬してそれを理解した。

 「!!!!!!!!!!!!」

 箒はすぐさまに隠そうとするが胸が大きく、半分程度しか隠し切れなかった。

 そして箒は顔を真っ赤にして一夏の方を見ると一夏は・・・。

 「//////////////」

 顔を真っ赤にして目を隠すかのように手で隠していたが恐らくは

既にと分かり・・・箒は叫び声を上げた。

 「イヤアアアアアアアア(*´Д`*)!!!!!!!!!」

 箒は大声を上げながら水着を拾ってそこから・・・立ち去って行った。

 すると一夏はこう言った。

 「御免けど・・・ちょっと離れるわ。」

 「ああ・・・まあ仕方がないよね。」

 シャルロットは何かしらの事を理解したのか前のめりになった一夏を見て

承知して他のメンバーで再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それで・・・何で私の所なんだ一夏?」

 「悪い。」

 一夏はそう言って・・・閃光のいるパラソルの下にいた。

 丁度読書をしている中で事情を聴いて少しであるがじろりと睨みつけていた。

 そして閃光はこう続けた。

 「全く、女の裸見てそんな風になるなんて・・・私相手だとそうは

ならないのか」

 「え?何て??」

 一夏は閃光の最後の所らへんが小さかったので聞こえなかったのだが・・・突如閃光が一夏を抱きしめてこう聞いた。

 「私だってあいつほどじゃないが・・・結構あるほうだぞ。」

 「!!!いや何やってんだよ閃光!?」

 「煩い!取敢えずはこのままこうしている!!」

 「何でだよーーーーー!!」 

 一夏は叫び声を上げているが当の閃光も顔を耳まで真っ赤にしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みにそれを遠巻きで見ている千冬達はというと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「何しているんだあいつらは」

 「うわ~~、閃光さんって結構大胆ですよねえ。」

 近くでこっそりと見ている二人であったが山田先生がこう聞いた。

 「良いんですか織斑先生?あのままにしておいて。」

 すると千冬はこう返した。

 「ああ、この際だ。あいつに女性の好意がどういう物なのかを今のうちに実体験させないといけないと思っているし・・・あそこまで鈍感だと

私も心配だからな。」

 そう言うと千冬は踵を返すと山田先生に向けてこう言った。

 「それでは我々は河岸を変えてゆっくりと寛ぐとするか。」

 「ああ・・・はい。」

 それを聞いて山田先生も続いて行った。

 因みに一夏と閃光についてであるがそれは・・・昼飯に迄続いた。




 因みに箒はあの後水着を付け直すが一夏の方には近づかなかった。
 (恥ずかしいから)


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姉弟の会話。

 家族の対話は大切だよ。


「ふ~~、さっぱりしたなア。」

 一夏はそう言って露天風呂から出て上機嫌に戻って行って暫くすると

千冬が風呂上がりであろう体を火照らせていると千冬は部屋を見てこう言った。

 「ん?一人か??女の一人も連れ込まんとはつまらん奴だな。」

 「いや、連れてきたら何されるか分かったもんじゃねえよ。」

 一夏はそう言って項垂れていると千冬は一夏に向けてこう言った。

 「一夏、久しぶりに頼む。」

 「・・・・ああ、分かったよ千冬姉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「千冬姉、久しぶりだからちょっと緊張してる?」

 「そんな訳あるか、馬鹿者・・・・ん!す、少し手加減をしろ・・・」

 「はいはい。んじゃあ・・・ここはっと!」

 「くあ!そ、そこは・・・・やめ!つうう!!」

 「直ぐに良くなるって。大分溜まっていたみたいだし・・・ね!」

 「アアアアアアアア!!」

 ・・・扉越しでこれ聞いていたら間違いなく事故案件に入っているなと

思うくらいにエロい予感が漂う様に聞こえるが・・・実際は・・・これである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「一夏・・・もう少し優しく。」

 「いや、千冬姉。ちょっと腰に凝りが集中しすぎだぜ。ちゃんと運動してる?」

 「無理言うな・・・貴様の機体の事とかあいつが作る奴の整理や

閃光が使うシステムのトレーラーの管理とかで殆ど机に齧りっぱなし何だぞ。」

 そう言いながら自分に覆いかさぶって・・・指圧マッサージをしている

一夏に向けてそう言った。

 いや、そんな声出すなよと思いたいところですね。

 すると千冬は一夏に向けてこう聞いた。

 「そう言えば一夏。一つ聞いて良いか?」

 「?何千冬姉??」

 そう聞くと千冬はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 「お前、気になっている女いるか?」

 「・・・ハイ?」

 一夏はそれを聞いて首を傾けるが千冬はこう続けた。

 「篠ノ之は・・・まあ、あいつは自分の心に正直になれんところはあるが

性根は・・・まあまあだな。どちらかと言えば昔の女性みたいに

旦那の数歩後ろでついて行くのが美学と感じているようだがまあ、

今どきそんなのは時代遅れだ。女も男も一緒のペースで歩いても大丈夫だ。」

 「閃光は・・・あいつはお前の事をよく見ているし真面目だしお淑やかであるが心根はしっかりしているし家庭的だしあれ?・・・私篠ノ之よりも

あいつの事に関しては結構褒めているな?」

 「最近ならばベルは・・・あいつも中々だな。性格は明るいし素直で

それに気が利くしな。」

 

 

 

 

 

 

 

 「「「へ・・・へくしゅん!?」」」

 「どうしたの?三人とも??」

 「「「いや、・・・何か誰かに噂されているような・・・・」」」

 「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それで、お前から見てあいつらはどう思うのかを聞きたいな?」

 千冬は一夏に向けてそう聞くと一夏は暫くして・・・こう答えた。

 「うううん、そうだなあ・・・。」

 「箒についてなんだけどそんなにいい所が無いって訳じゃないぜ。アイツなりに頑張っているというのが分かるし偶にISの練習の時にも進んでやっているしな。」

 「ベルは・・・付き合いは短いけどアイツって人の悩みとかを

ちゃんと聞いてくれるし面倒見も良いし一緒にいると楽しいな。」

 「閃光は・・・俺、考えたらいつの間にかあいつといるのが

当たり前になっているなあって思っているんだ。」

 「閃光と一緒にいると何でだか分からないけど・・・心が落ち着くって

言うか・・・リンクしている間あいつと一緒だって思うと安心して戦えるって

言うか・・・何て言うか・・・何だろうなあ?」

 一夏はそう言いながら指圧マッサージをやめて腕を組んで考えていると

千冬は一夏に向けてこう言った。

 「まあいいさ、そう言うのは今のうちに悩んで答えを導いてこい。若いうちからそう言うのも経験のうちに入るからなあ。」

 「何か、年寄り臭い事言うな。千冬姉」

 そう言うと千冬はこう答えた。

 「当たり前だ、お前よりも人生経験豊富だからなって・・・誰が年寄りだ!」

 「今更!?」

 一夏は千冬の言葉を聞いて何言ってるんだと思っていると千冬は

一夏に向けてこう言った。

 「そういえば倉持所長からなんだが2つ伝えておく必要がある。」

 「?」

 「先ず一つは・・・鈴の事だ。」

 「!」

 一夏は姿勢を正すと千冬は一夏に向けてこう言った。

 「あいつは了承したそうだ。夏休み前に手術してリハビリが上手くいけば

2学期ごろには声がちゃんと出せれるそうだ。」

 「そうか・・・良かった~~。」

 一夏はそう言ってほっと胸をなでおろすと千冬はこう続けた。

 「2つ目は明日行われる各種装備の試験運用だが残った『深緑』の武装の

チェックと新しい兵装の試運転、シャルロット・デュノアが扱う自衛用のISが

ロールアウトされたからそれの調整も兼ねて・・・日室が特別にこっちに

来るそうだ。」

 千冬はそう言いながら嫌な顔をしていると千冬はこう続けた。

 「送られてくる兵装の説明も兼ねているようだが・・・今のうちに覚悟を

決めておけよ一夏。」

 最後に溜息つくのを見て一夏は嫌な顔をしてこう返した。

 「うん・・・覚悟しておくよ。」

 ハアアアアと・・・お互いにため息挙げていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして倉持技研。

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあこいつとこいつをトラックのコンテナの中に入れてIS学園に

向かったクロッシングリンクのトレーラーは明日早朝にIS学園から『深緑』

持ってきてくれるから大丈夫だな。」

 良しとそう言うと日室はコンテナの中にある機体に向けてこう言った。

 「さてと・・・お前の相棒は良いようになったぞ♪」

 そう言って閉じられていくコンテナの中にあるのは・・・1機のISと・・・

その後ろで鎮座されている・・・巨大なナニカが3つあった。




 次回は・・・まあ・・・頑張れ。


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ぶっ飛び紹介!

 今回は殆どが日室の説明会です。


合宿所2日目。

 丸一日かけて行われる専用機持ち達の宿縁ともいうべき催し。

 各種装備試験運用実験である。

 これには各国の技術が積まれており本来ならば昨日中に船で輸送され、

このIS試験用の四方を切り立った崖に囲まれたビーチに運ばれるのだ。

ここにいるのは一夏達IS学園の生徒たちだけなのだが・・・今回は違っていた。

 「よ。」

 「おはようございます、日室さん。」

 一夏はそう言って日室に挨拶すると周りの生徒たち(簪と本音は除く)が

誰なのかとひそひそと話をしていると日室はこう答えた。

 「やあ、初めまして。俺は一夏君の機体の専属整備士兼開発者の『日室 哲』。

今回は新しい『白銀』の装備を持ってきたんだ。」

 そう言うと生徒の一人が千冬に向けてこう聞いた。

 「あのう織斑先生。今日は確か私達以外」

 「ああ、こいつの作る奴がゲテモノに近いものばかりだからな。私が学園長に

掛け合って特別に許可したんだ。」

 「そうそう、ゲテモノ・・・いや、ちょっと千冬ちゃん?それはないんじゃ」

 「千冬ちゃん呼ぶな馬鹿者!!」

 千冬は日室に向けてそう言って叱るとやれやれと日室は肩を透かすと千冬は

こう続けた。

 「さてと、こいつはほっておいても大丈夫だから各班ごとに振り分けられた

ISの装備実験を行う様に。専用機持ちは専用パーツのテストだ。全員迅速に行え」

 そう言うと日室は一夏達に向けてこう言った。

 「それじゃあ一夏君、閃光ちゃん、簪ちゃん、本音ちゃん、シャルロットちゃんは俺と一緒に説明な。」

 そう言うと閃光と本音も出て行くのを見て生徒たちはこう呟いた。

 「どうしてあの2人も何だろうね?」

 「そう言えばあの2人、織斑君と更識さんが出場する試合の時必ずと言っていい程いないよね?」

 「そう言えば・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一夏達はその場所に向かって行くと巨大な2つのコンテナが見えると

日室は一夏達に向けてこう説明した。

 「さてと、簪ちゃんは『深緑』の5番から8番を使うけど説明は

紙に書かれているから覚えといてね。」

 ホイと言って日室は簪に渡して簪はそれを読んでいた。

 内訳はこれ。

 ⑤「山嵐」ミサイルコンテナ(ミサイル24機)ビットタイプ

 ⑥バッテリーパック内蔵型大型荷電粒子砲*1

 ⑦各予備パーツ(武器内蔵モデル)

 ⑧試作OS及びそれを扱う機械

 

 

 

 

 

 「あのう、日室さん。一つ質問が?」

 「?何だい」

 日室は何台と聞くと簪は恐る恐るこう聞いた。

 「この8番って一体・・・・」

 「聞きたい?」(*^▽^*)

 「いえ、遠慮しておきます。」

 簪は日室の笑顔を見て「あ、これは聞いたらなんか色々終わりそう」と思って

聞くのをやめた。

 すると今度はシャルロットに向けてこう言った。

 「それじゃあ次はシャルロットちゃんなんだけど前に預かった機体を返しに

来たんだ。」

 「ああ・・・そう言えば。」

 そうでしたねと言うと今度は一夏達は「また犠牲者が」とチベットスナギツネを見ているとコンテナが開いた。

 そこにあったのは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「あれ?変わって・・・ない?」

 嘗ての相棒「ラファール・リバイブカスタムⅡ」が

あんまり変わっていないなあと思っていると日室はこう答えた。

 「ああ、こいつはあまり変えずに装甲を『白銀』とかと同じ換装システムを

搭載させただけ。メインは・・・あれ。」

 そう言って日室が指さした先にあったのは・・・。

 全長だけでもISの半分くらいの大きさを誇る巨大な・・・鉄の塊であった。

 「何ですかあれは?」

 シャルロットはそう聞くと日室はこう答えた。

 「これが君の専用武装『セルキュエル』だ!」

 そう言ってよく見ると何やら巨大なブースターが搭載されているかのように

見える。

 「『セルキュエル』・・・確か棺って意味ですけどどういう代物何ですか?」

 シャルロットは恐る恐るそう聞くと日室は映像データを出してこう答えた。

 「元来よりISはPICのみで制御するだろ?」

 「あ、ハイ。」

 「だけども万が一が無いわけじゃないだろ?」

 「確かに・・・。」

 「それでこいつ。こいつには幾つものスラスターが内蔵されていてね。

スピードだけなら『テンペストⅡ』程度なんて置いてけぼりだよ。」

 ハハハと笑っているがシャルロットはえええと引き攣っていた。

 テンペスタⅡは現行のISの中で最速を誇っているのに

それを置いてけぼりにするなんて無茶苦茶だと思っているが日室は更に

こう続けた。

 「そしてこいつには・・・何と何と変形能力があるんだ!!」

 「変形・・・ですか!?」

 「えええ!どうしたの更識さん!!目が輝いているよ!!」

 シャルロットは目をキラキラと輝かせている簪を見て驚いていると日室は

こう続けた。

 「まあ、その前に説明だね。」

 「先ずは背中に搭載させるのが『グレムリン』。火力型でミサイルに

荷電粒子砲、大型砲台が装備されていてね、それだけじゃなくウエポンラックも

装備されているから『深緑』の半分くらい装備を増やせられるよ。」

 「はあ・・・」

 「そんで脚部に装備するのが『ヘリオス』。『グレムリン』の一斉放火の際の

支えになるだけじゃなく内部には大型クローが搭載されているから

どんなものですら掴み取る事が出来るんだ!!」

 「そしてそして、この2つは主に後ろ向きだけど・・・前にすると!!」

 そう言って映像データを切替て映ったのは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「何と何と!ISを従来の1,5倍の大きさにすることが出来るのだあああ!!」

 どんどんパフパフと聞こえそうな感じであるが当のシャルロットはと

言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・」(+o+) 

 こんな顔になる以外になかった。

 それを見ていた一夏達は静かに黙禱しているとシャルロットはこう聞いた。

 「あのう日室さん。一つ宜しいでしょうか?」

 「ん?何??」

 「これって・・・父も納得していますか?」

 そう聞いた。

 こんなバケモノを造ってしまって向こうはだいじょぶなのかとそう聞くと日室は笑顔でこう答えた。

 「ああ、それなら大丈夫!向こうに設計図見せたら即OKしたどころか

こいつの強化版造っちゃおうゼーーーーー!!って息巻いて喜んでいたよ。」

 「あ、それと君が向こうに着いたら是非とも見せて喜ばせたいって

言ってたよ?」

 「それと・・・今後もこう言うのを造ったらいの一番にシャルロットに

装備させてくれませんかって聞くほどだったよ。」

 いやあ、良かった良かったと言っているが・・・・当のシャルロットは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・」(;゚Д゚)

 ムンクの叫びになるくらいしかなかった。

 それを見ていた一夏達は・・・マジでもらい泣きしそうな感じであった。

 そして日室は一夏に目を向けるとこう言った。

 「さてと、一夏君・・・覚悟は出来てるかい?」




 ラファール・リバイブカスタムⅢ
 見た目は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼』に出てくる
『ガンダム ダンダリオン』である。
 本機は一夏の機体『白銀』の換装システムを装備させただけであるのだが
目玉はそれではなく巨大なスラスターと一体化した兵装である。
 グレムリン
 火力特化型
 ミサイル、荷電粒子砲、大型砲台を装備しているだけではなく最大10機の
兵装を装備できるウエポンラックを備え付けられている。
 ヘリオス
 格闘戦特化型
 大型のクローを搭載しておりサブアームも内蔵している
 この2つを合体させることで最大1,5倍の大きさを持つISにすることが出来る。


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常識?・・・ごみに捨てたよ。

 この作品の開発において常識は・・・ありません。


「そんで一夏君に見せるのが・・・これだ!」

 そう言ってコンテナの奥にある物を見て先ず最初に言ったのが・・・。

 「何ですか・・・あれ?」

 一夏はそう言ってそれを見た。

 見た感じは・・・乗り物のような印象であるのだが・・・

何故腕が付いているんだと思いたくなるようなそんな形状であった。

 然も何故だかわからないがごてごてとして重装備的な印象を

物語らせているものであった。

 すると日室はこう答えた。

 「こいつこそ今回一夏君が使う装備!」

 「《IS専用搭乗兵装『赤皇』!》」

 そう言って日室は一夏に向けてこう説明した。

 「こいつは元々IS専用の乗り物として開発してねえ、地上、空中、海中、宇宙と

場所を選ばずに使用でき!あらゆる状況においても最大限の性能を発揮出来るようになっているんだよねえこれが!!」

 日室は一夏に向けて興奮気味でそう言うのだが正直な話一夏はこれいるのかなあとそう思っていた。

 確かにISはパワードスーツとして定着されているが大きく見れば

あれも乗り物じゃねえかと思っていた。

 然し日室はこう続けた。

 「因みに、こいつは見た目はワークローダーと同じように見えるけど

部品交換次第じゃあバイクとしても使えるし良い事尽くめだろ!?」

 そう言うがいやあソレハと思っているとこうも言った。

 「そして何よりも・・・これ、飛べるんだよね。」

 「「・・・・・はあ?」」

 一夏と閃光はそれを聞いて目を丸くするが日室はこう続けた。

 「いやさあ、こいつにはやっと解析できたPIC技術をふんだんに使ってさあ・・・飛行も出来るようになっているからこれならどんなことがあっても

アクション映画さながらの登場が出来るぜ!」

 「「いや、何処の特撮ヒーローにさせる気だよ!!」」

 最早乗り物としての定義すらこの人の前では意味がないと又もや知ってしまった一夏と閃光であった。

 「それじゃあ武器なんだけど、手持ち式のバズーカが2本、

ミサイルコンテナ2つ、後は折り畳み式のブレードが2本って所だから後は

使ってみてねえ。」

 そう言うと日室は一夏に『白銀』を展開させて乗させる中で一夏は周りを見た。

 『深緑』の説明書を見ながら『打鉄弐型』を操作している簪と・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「フフフフフフフフフフフフフ」

 虚ろになった目で『ラファール・リバイブカスタムⅢ』を点検している

シャルロットを見て一夏はこう呟いた。

 「もしかして・・・俺の方がマシだった?」

 いや、マシじゃないと思うよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏達は機体の整備しておくねえと日室の言葉を聞いて

ベル達がいる場所に向かって行くと何やら声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『『『『山やーーん!!」』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「!!!!!」」」」」

 一夏達は何があったんだと思って急いで向かうとそこで見たのは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「がふう・・・・・。」

 ドラ〇ンボ〇ルにおいてうつぶせで倒れた天〇飯の如く倒れている

山田先生と・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「ちーちゃん!!」

 「ええい、近寄るな!ただでさえお前の胸大きくて暑そうなのに密着したら更に暑くなるだろうが!!」

 千冬が束の頭にアイアンクローしている姿を見て一夏はこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 「なあにこれ~~?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分前。

 一夏達が日室に誘われて向かった後。

 「ああ、篠ノ之。お前はちょっと来い。」

 「はい。」

 丁度打鉄用の装備を運んでいた箒に向かってそう言うが

一夏が閃光と一緒にどこかに向かって行くのを見て内心気が気で

ならなかったのだ。

 「(閃光の奴、一夏とまた一緒などどうして私とではないんだ!

それに一夏も一夏だ!!あんな女に現を抜かしおって・・・胸なら私の方が

圧倒的にあいつよりもあるんだぞ私は・・・)」

 そう思いながら箒はISスーツから零れ落ちそうになっている胸を下から

掬い上げるかのように持ち上げていると千冬がこう言った。

 「お前何胸を持ちあげているんだ?」

 「いいいいいや、何でもありません!」

 箒は千冬の言葉を聞いて慌ててそう言いながら千冬の前に立つと千冬は

箒に向かってこう言った。

 「お前には今日から専用」

 「ちーちゃ~~~~~~~ん!!」

 ずドドドと砂煙を上げながら走ってくる・・・束が見えた。

 ZCupと言う驚異的な胸部を誇りながらもそんなに走れるのってやっぱ

こいつ人間じゃねえのかよと思いたくなるようなそんな感じであった。

 そして千冬に向けて大ジャンプして抱きしめようとすると・・・

千冬は山田先生の襟首を掴むとこう言った。

 「済まない。」 

 「へ?」

 千冬は山田先生に向けてそう言うと・・・襟首持って山田先生を自身の前に

立たせてこう言った。

 「インターセプト!!」

 そう言いながら自身はその隙に山田先生から離れると・・・山田先生は

束の胸に当たってそのまま・・・ぶつかってしまった。

 「グはあ・・・・!!」

 山田先生は肺から酸素が全て出されるようなそんな感触を感じ其の儘・・・

弾き飛ばされたのだ。

 そしてそのまま岩の崖にぶつかって・・・・横倒しになって倒れてしまった。

 『『『『『『山や~~~ン!!!!!』』』』』』

 そして現在に至ると言う訳であるのだが・・・確かにナニコレと

思いたくなるような光景であろう。




 胸で吹き飛ばされる人間・・・大丈夫じゃねえなこりゃあ。


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束来襲。

 今回は束が色々とやらかします。


 「いい加減にせんか!」

 「ぶうううう・・・相変わらず容赦のないアイアンクローだねえ。」

 束はそう言って千冬を睨んでいると箒を見てこう言った。

 「やあ!箒ちゃん!!」

 「・・・どうも。」

 箒は束を見て少しであるが硬い表情をしていると束は箒を見てこう言った。

 「えへへへ、久しぶりだね。こうしてじかに会うのなんてそれでこそ

あの時以来だったけどおっきくなったねえ、箒ちゃん・・・

特にそのOcupのおっぱい」

 「きぇええええええええい!!」

 箒はそれを聞いてすぐさまに手のひらで突き技を束の・・・喉目掛けて

仕掛けるが束はそれを・・・右手でちょんと掴むかのように塞ぐと

束は箒に向けてこう言った。

 「まだまだだなあ箒ちゃんは。そう言うのは確実に、殺気はギリギリ迄

抑え込まないといけないよ~~。」

 そう言った後に千冬は束に向けてこう言った。

 「おい、束。さっさと自己紹介しろ。うちの生徒たちが全員困ってるだろ」

 「あ、いっくーーん!」

 束は一夏を見てそう言うと一夏を・・・思いっきり抱きしめたのだ。

 「「「アアアアアアアア(*´Д`*)」」」

 閃光達はそれを見て驚くが一夏はというと・・・。

 

 

 

 

 「ムグムグーーーーー!!」

 胸に挟まれて呼吸が出来なくて束を叩いているがそこは・・・胸の谷間で

あった。

 然し束はそれにすら気づかずに一夏をクンクンするかのように匂うと

こう言った。

 「えへへへ~、いっくんの匂いだあ~~。」

 そう言っていると・・・日室さんがやってきたのだ。

 「おおい、一夏君。機体の調整が終わったから準備・・・何があったん?」

 日室はその光景を見ていると一夏の行動を見て日室はこう言った。

 「あのう・・・そこの胸のでかい人。」

 「ああ?何?」

 束は日室を見るや否や目つきを鋭くしてそう聞くが日室は素知らぬ顔で

こう言った。

 「あのさあ・・・一夏君何だけど・・・呼吸出来てるの?」

 それを聞いて千冬はまさかと思っていると・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「ギャアアアアアア!一夏が動いてないーーーーー!!」

 何やらぴくぴくしているように見えるが一大事だと思って千冬は無理やりに束を一夏から離すと目にしたのは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 顔を真っ青にして倒れた一夏がそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 「ありゃま、胸に挟まれて窒息寸前だったようだな。」

 日室は一夏を見てそう言うと閃光達が一夏に集まるとこう言った。

 「一夏、大丈夫か!?息をしろ!ゆっくりと!?」

 「私、スポーツドリンク持ってくる!」

 「一夏、しっかりしろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで数分後・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「いやあ、男としては中々見ものだったけどあれが死因だとするとあやかりたくないねえ。」

 「ホント・・・死ぬかと・・・・思い・・・ましたよ・・・・!!」

 一夏は日室の言葉を聞いてぜーぜーと息を切らしながらスポーツドリンクを

飲んでいた。

 まあ・・・男としては羨ましいなあと思うがそれはそれ、これはこれである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ、おっはよーいっくん。目が覚めたかなあ?」

 「束さん・・・」

 一夏は束を見てそう言うと千冬が少し怒気を醸し出すかのようにこう言った。

 「ほら、束。早く自己紹介」

 そう言うと束はめんどくさそうにこう言った。

 「えー、めんどくさいけどおちーちゃんの頼みなら仕方ないかァ。」

 

 

 

 

 

 

 「ハアアイ、皆のアイドル《篠ノ之 束》だよー。はい、終わり。」

 それを聞くと暫くして目の前の人物がISの生みの親でもある《篠ノ之 束》だと分かって騒がしくなるが千冬は一年生勢に向けてこう言った。

 「はあ・・もう少しまともな自己紹介が出来んのかお前は?ほら、一年生。

手が止まっているぞ。こいつの事は何処かの人型の看板と思って良いから作業を

続けろ。」

 そう言いながら千冬はパンパンと手を叩いて仕事を続行させた。

 すると日室が一夏に向けてこう言った。

 「それじゃあ《赤皇》のテスト飛行と行きますか。一夏君準備しといて。

簪ちゃんとシャルロットちゃんも調整終わったからお願いねえ。」

 「あ、はい。」

 「分かりました。」

 「分かりました・・・はあ。」

 シャルロットはそれを聞いてため息交じりで向かって行った。

 そんな中で箒は束に向けてこう聞いた。 

 「それで・・・頼んでおいたものは?」

 ややためらいがちでそう聞くと束は目をキラーんとさせてこう言った。

 「うっふっふっ。それは既に準備済みだよ箒ちゃん!」

 「さあ、大空をご覧あれ!」

 ビシッと束は空に指さすと・・・上空から銀色の塊が砂浜に落下してきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 「何だあれ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを日室は遠くで見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれの正面に当たる部分が開くとその中に入っているのは・・・。

 「じゃじゃーん、これぞ箒ちゃん専用機《紅華》!全スペックが現行ISを

上回る束さんお手製って・・・ねえさ箒ちゃん、ちーちゃん。何で別の方向を

見ているの?」

 束はそう言いながら箒達が見ている方向を見てみると目に映ったのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 「なあにあれ~~?」

 そう言うしかないであろう。

 何せISが・・・乗り物に乗って空を飛んでいるのだから。

 因みに見ていた箒はと言うと・・・。

 「あれも・・・ISなのか?」

 呆然とした様子で見ていて千冬はと言うと・・・。

 「あの阿保が・・・また妙ちくりんな物を・・・。」

 頭を抱えていた。

 そして束はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 「な・・・何だよあれーー!!」

 同じくそう言うしかなかった。




 次回は《紅華》の説明です。


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《紅華》、お披露目

 《紅華》
 見た目は「ガンダム00」に出てくる《アルケーガンダム》
 本機は篠ノ之 束が箒用に調整されたISで第3世代機
 全距離対応機であらゆる攻撃に対応できる。
 第3世代兵装は不明であるが束謹製のISであるため他国ではまねできないISだと
思われる。


「ええっと・・・まあ、いいや!箒ちゃん!今からフィッティングと

パーソナライズを始めようか!私が補佐するから直ぐに終わるよん♪」

 「あ・・・それでは、宜しく頼みます。」

 「堅いよ~箒ちゃん。私達は実の姉妹なんだしこうもっとさ・・・キャッチャーな呼び方で。」

 「早く始めましょう。」

 箒は束の言葉を聞いて賺さずそう言って『紅華』に向かうと束はこう答えた。

 「ん~。まあ、そうだね。じゃあ始めようか。」

 そう言うと束はリモコンのボタンを押すと《紅華》の装甲が割れて膝を落として

操縦者である箒に乗り込みやすいようにした。

 そして箒は《紅華》に乗り込むと束は箒に向けてこう言った。

 「箒ちゃんのデータはある程度先行入力していれてあるから後は、

最新データに更新するだけだよー。」

 「束、そのデータは何処で手に入れたんだ?」

 「さああねえ、どっかで落ちてたんじゃない?」

 束は千冬の問いに対してそう答え乍ら空中投影のディスプレイ6枚を見ながら6枚のキーボード(これも空中投影)で操作しながらこう説明した。

 「それじゃあ《紅華》についてなんだけど近接格闘主体の万能型でねえ、武装は

右のが《雨月》で1対1用の武装で打突に合わせて刃部分からエネルギー刃を放出、

連続することが出来てねえ、射程距離はアサルトライフルくらいかなあ?」

 「そんで左のが《空裂》で、多対一用の武器で斬撃に合わせて

帯状の攻性エネルギーをぶつけるんだよー。振った範囲に合わせて自動で

展開するから超便利だよ。」

 「そしてえ、箒ちゃんの周りにあるのは~。ビット兵器の《雲飛》って

言ってねえ、全距離対応型のビット兵器でえ、内部には特殊なナノマシンが

内蔵されていてねえ、これがこの子の第三世代兵装なんだけどお、まあ後で

紹介するから良いや。」

 「それにしても~、胸の大きさに目に行きがちだと思うけど

また剣の腕が上がったねえ。けどお、今後の事も考えたら突き技を

中心にした方が良いと思うからそれ用の武器も作っておかなきゃね♪

束さんって優しい。」

 「・・・・・」

 箒は束の言葉に対して無視するが束さんこう答えた。

 「えへへへ、無視されちゃった。・・・はい、フィッティング終了~。超早いね私。」

 そう言った束の目の前にあったのは・・・箒の体格に合わせて微調整された

《紅華》であった。

 それを見ていた生徒の一部がぼそりとこう言った。

 「あの専用機って篠ノ之さんが貰えるの?・・・身内ってだけで。」

 「だよねえ、なんかずるいよねえ。」

 そう呟くのを聞いて束はこう答えた。

 「ああ、何言ってのさ君たちは?歴史の勉強をしたことがないの?

有史以来世界が平等であったことなんて一度もないのにズルいだあ?

頭に蛆湧いてんじゃないの?」

 それを聞いた生徒達は直ぐ様に消え去った。

 「後は自動処理に任せておけばパーソナライズも終了だね♪って・・・

ちーちゃん。あれって何?」

 束は千冬向けて・・・一夏達の方向を見てそう聞くと千冬はこう答えた。

 「ああ、私も完全に分からなんだ。何せ・・・日室が作る兵装は

誰も考えん様な物が多すぎて意味が分からん。」

 「日室?」

 「一夏の機体の《白銀》。アイツが一から製造した機体なんだ。

コア以外はアイツの作ったOSや機能が満載で間違いなく

各国が造った事すらない・・・ここからは私の独断だが聞くか?」

 「良いけど?」

 束は千冬の言葉を聞いて何と聞くと千冬は暫くして・・・こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あれは次世代機・・・第4世代機じゃないかと思うんだ。」

 「・・・・は?」

 束はそれを聞いて・・・暫く考えてそう言った。

 何せ自分ですら未だ第3世代なのにそれをも超えた・・・第4世代機を

開発したことに納得がいかないからだ。

 「・・・束さんでさえ・・・何で・・・!!」

 束はそれを聞いて歯嚙みしていると箒がこう聞いた。

 「あのう・・・姉さん。」

 「え?・・・ああ、もう終わってたね。それじゃあ試運転も兼ねて

飛んでみてよ。箒ちゃんのイメージ通りに飛ぶと思うから。」

 束は意識を切り替えて箒に向けてそう言うと・・・箒が集中した瞬間に

《紅華》は物凄い速さで飛翔した。

 すると丁度テスト飛行していた一夏達を見てこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 「一夏!」

 「箒か?・・・お前それって・・・」

 一夏は箒が搭乗している機体を見ると箒はこう答えた。

 「ああ、こいつこそ私の専用機《紅華》だ!」

 そう言いながら箒は・・・大きな胸を勢いよく前に出してそう言うと・・・胸が思いっきり揺れたため一夏はそれを見て目を見開くが・・・閃光の声が聞こえた。

 『一夏、お前胸を見すぎだぞ。』

 「いや、これはだなあ・・・」

 『喧しい!胸が大きすぎても良い事なんて一つもないんだぞ!可愛い下着は

皆小さいから外国製とか大人物の野暮ったいのしかないし汗で蒸れるし服なんて

胸の谷間を見せつけるような物しかないしそれに・・・』

 何でだか分からないが愚痴を聞かされる羽目となってしまった・・・

一夏であった。

 

 

 

 

 

 

 

 然し彼女たちは知らなかった。

 これから訪れる戦いを・・・そして・・・悪意がすぐそこまで来ていることに。




 次回は・・・作戦会議。


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緊急事態発生!

 こう言う時に思ったけど・・・軍は何やってたんだ?


「全くあのバカは!余計な物造りおって・・・!!」

 千冬は《紅華》を見てぶつくさと言っていると・・・倒れている山田先生の

近くにあった小型端末にメッセージが届けらえていることを知って拾って

見てみると・・・。

 「!!!!!!!!」

 千冬はそれを見て目を思いっきり広げて表情が曇ると生徒達全員に向けて

こう言った。

 

 

 

 

 

 

 「現時刻よりIS学園教員は特殊任務行動に移る!」

 「今日のテスト稼働は中止とし、各班はISを片付けて旅館に戻り、

以降は連絡あるまで各自室内待機とする!!」

 千冬はそう言うと他の教員がちらほらと来た。

 如何やら何があったんだと思って千冬に訪ねてきたようだ。

 

 

 

 

 

 

 「何だ?」

 それを見た日室はどうしたんだと思って聞こうとすると千冬は日室を見て

こう言った。

 「日室!貴様のトレーラーは何処にある!?」

 「ええと・・・旅館の駐車場に止めてるよ。」

 「分かった!以降はそこで説明するから先生方は聞いていない人達にも

伝えておいてください。」

 千冬はそう言って教員方達を離れさすと周りの生徒達はこう呟いた。

 「え、中止って?」

 「何で?特殊任務って何なの!?」

 「状況が分からないんだけど・・・・?」

 そう言ってざわめき立っていると千冬は大声でこう言った。

 「とっとと戻らんか!以降は許可なく室外に出た者たちは我々が身柄を拘束し、夏休みまで特別懲罰房にぶち込むぞ!!」

 『『『『『『は・・・・ハイ!』』』』』

 それを聞いて全員怯えながら準備を進めた。

 懲罰房と言うのはIS学園内でスパイ行為や犯罪行為を犯した物が収監される

場所で後日に本国に強制送還されるという仕組みである。

 すると千冬は一夏達に向けてこう言った。

 「織斑、篠ノ之、更識、デュノア、アタラシア、専用機持ちは全員集合・・・

それと白好、布仏も来い!」

 「「「「「「「「ハイ!」」」」」」」

 それを聞いて呼ばれた全員が降りていく中で千冬は未だ失神している山田先生を見て・・・こう言いながら起こした。

 「何何時まで寝てるんですか山田先生!起きろ!!」

 「ごぽお!?」

 千冬はそう言いながら山田先生を・・・蹴って叩き起こした。

 起きた山田先生は何事だと思って千冬の方を見ると・・・

千冬は山田先生に向けて大声でこう指示を出した。

 「未だ手こずっている生徒がいますから手伝いに行ってくれ。」

 「え・・・何です?この状況は・・・?」

 「早く!」

 「はははは・・・ハイ―――――――!!」

 千冬の怒気に恐怖して急いで直している生徒達の方に向かって行った。

 そんな中で一番は降りている中こう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「(何だろう・・・嫌な予感がする。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「状況を説明する。」

 千冬はそう言ってトレーラーの中に一夏達を入れた後に鍵を閉めてこう言った。

 すると千冬は持っていた小型端末を読み上げた。

 「今から2時間前の事だ。ハワイ沖で試験稼働していた

アメリカ・イスラエル共同開発機でもある第3世代機

《銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)》が制御下を離れて暴走、監視空域より

離脱したとの報告が入った。」

 「!!!!」

 千冬の言葉を聞いてベルが驚くと千冬に向けてこう問い詰めた。

 「織斑先生、それは真実なんですか!搭乗者は無事なんですか!!

本国は今どういう対応を!!!」

 「そう言っていると千冬はアタラシアに向けてこう言った。

 「落ち着けとは言わんがアタラシア、今は説明中だ。黙って聞いてろ。」

 「・・・・・・」

 ベルはそれを聞いて不承不承ながら座ると一夏はこう聞いた。

 「大丈夫か?ベル」

 そう聞くとベルは少し・・・いや、無理した笑顔でこう言った。

 「だ・・・大丈夫だよ一夏君・・・本当に」

 そう言っているがやっぱり無理しているんじゃないかと思っている中で

千冬はこう続けた。

 「その後、衛星による追跡の結果、・・・以降は福音と呼称するが

そいつはここから二キロ先の空域を通過し其の儘・・・東京に侵攻すると

思われる。」

 「「「「「「「「!!!!!!!!!!!!」」」」」」

 それを聞いて全員が顔を青くして目を大きく開いた。

 もし東京で攻撃されたら数百万人の人達が犠牲になると言う事となるが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そんだけじゃないでしょう?千冬ちゃん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「日室さん!!」」」」」

 「よっ。」

 一夏達はびっくりしていると千冬は日室に対して厳しい目つきでこう言った。

 「何処から入った、今は立ち入り禁止に指定されているのだが?」

 すると日室はこう答えた。

 「いやさ、この車俺のだしマスターキーぐらいあるよ。」

 ほらと言って見せつける中で日室はこう続けた。

 「もしそんなことになったらIS否定派の人達にとっちゃあ湧いて出てきたような朗報だ。女性権利主張団体によってこれまで隠された悪事を明らかに

出来るって奴もいりゃあ仕返しを考える奴もいるし共産主義者からすれば

これをネタに中国やロシアと行動を共に出来るって思う連中が出てくるし反米派の政治家達も大喜びだぜ!何せ米軍基地の維持費用の減額とか取り消しが

出来るからな。」

 日室の言葉を聞いて千冬も頭を抱えながらその通りと答えると

千冬はこう続けた。

 「その通りだ。これはこの国の行く末が掛っていると言っても良い事態だ。この事態に我々IS学園が対処されることとなったが・・・済まないが貴様らの力を

貸してくれ。」

 千冬はそう言いながら・・・頭を下げた。

 「千冬姉!ええと・・・つまり俺達だけで対処しろって事?」

 「そうだ、貴様も《白銀》を受領した際に聞かれていると思われるが

専用機持ちと言うのはそう言う責任も担わなければならないという事だ。」

 「・・・・うん。」

 「ならば座ってくれ。説明を続ける。」

 「分かった。」

 それを聞いて一夏は1歩退くと千冬はこう続けた。

 「奴は後50分でその空域に来る。教師たちが海上封鎖、専用機持ちが

対処となるが異論ある者は?」

 「・・・・・・・・・・・」

 それを聞いて全員無言になると千冬は全員に向けてこう言った。

 「それでは・・・作戦会議を始める。」




 次回は会議です。


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作戦会議

 作戦会議は戦闘において最も必要な会議である。


「作戦についてだが先ずは《シルバリオ・ゴスペル》についての説明」

 「その説明は私がやります。」

 千冬の言葉を遮るかのようにベルが立ち上がってそう言うと千冬はそれを見て

こう言った。

 「・・・分かった。あの機体は元々アメリカが造った機体だからお前の方が

よく知っていると思うから頼む。」

 「ハイ!」

 ベルは千冬の言葉を聞いてそう答えるとこう説明した。

 「それじゃあ《シルバリオ・ゴスペル》何だけど元々は

《銀の鐘(シルバー・ベル)》って呼ばれたスラスターと砲台が融合された兵装で

スラスターの数=砲台の数と思った方が良いよ。」

 「この機体は主に広域殲滅戦をモットーにしていて然も全てがレーザーだから猶更質が悪いんだ。」

 「だから対処となると・・・高威力の兵装を持った機体が主体とならばければ

なりません。」

 ベルの言葉を聞いて千冬はこう答えた。

 「その通りだな、となればこの中でそう言う兵装を持っているのは」

 「シャルロットちゃんと簪ちゃんの機体だね。」

 千冬の言葉を遮るかのように日室がそう言うとこう続けた。

 「シャルロットちゃんの《グレムリン》は実弾、レーザー、あらゆる兵装を

備えているし持ってきた《深緑》の兵装も合わせれば火力は他のIS以上だね。」

 「それに簪ちゃんの《深緑》の5番は《山嵐》と同じだし6番は高威力の

荷電粒子砲が装備されているから火力は保証済みだよ。」

 そう言うと日室はこう続けた。

 「だけど問題はそれをどうやって運ぶか?・・・でしょ」

 そう聞くと千冬はこう続けた。

 「ああ、速度も考えれば偵察は無理だ。超音速でと考えれば一回こっきりだ。」

 「そうなれば・・・日室、一つ良いか?」

 「?」

 日室は何だろうと思っていると千冬はこう聞いた。

 「織斑が使っていた兵装はどの位のスピードを出せれる。」

 そう聞いて暫くして・・・こう答えた。

 「元々は宇宙におけるサルベージが大元だからスピードねえ・・・

最大スピードは理論上《白銀》のスラスターを合わせて1400キロって所かな?」

 そう言うと千冬は少し考えていた。

 兵装込みでそのスピードとなると些か頼りないと思うが然しある以上は

使わなければいけないし元々の《白銀》の高機動形態ならば万が一の際に便利だと思っているとベルが挙手をしてこう言った。

 「織斑先生!その作戦には私も参加を!!」

 そう言うが千冬はこう答えた。

 「貴様の兵装は持久戦型だ。それに高機動兵装等貴様は」

 あるのかと聞こうとする前にベルがこう答えた。

 「ハイ!既に高機動の《ストライク・ウイング》は装備していますし

超音速下における戦闘訓練時間は20時間していますので大丈夫です!!」

 そう言うとベルはこう続けた。

 「この《ストライク・ウイング》は《シルバリオ・ゴスペル》の高機動におけるデータを参考にして造られたものです・・・だから!!

よろしくお願いいたします!!!」

 ベルはそう言って頭を下げた。

 何が何でも助けたいという思いがあるのだとひしひしと分かるのだ。

 それを聞いて千冬は暫く考えていると・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「待った、待ーった。その作戦はちょっと待ったなんだよ~~!」

 

 

 

 

 

 

 

 そう言って外から束が現れると束はこう続けた。

 「ちーちゃん、ちーちゃん。もっといい作戦が私の頭の中に

ナウ・プリンティング!」

 「・・・出て行け。」

 千冬は束を見て頭を抱えながらそう言うが束はこう続けた。

 「聞いて聞いて!ここは断・然!《紅華》の出番なんだよ!」

 「何?・・・」

 千冬は束の言葉を聞いて目を細めると束はこう続けた。

 「ふふん、《紅華》の使用されている第3世代兵装、それはね・・・

《ISのコピー》だよ。」

 「「「「「「「!!!!!!!!!!」」」」」」」

 それを聞いて箒以外は目を見開くが束はこう続けた。

 「《紅華》に装備されているビット兵器《雲飛》はね、通常攻撃も出来るけど

何よりも凄いのは内部にあるナノマシン!」

 「このナノマシンはね、相手ISの兵装の中で最も使われる兵装を機体が分析、

解析してそこからそれをナノマシンがコピーして使う事が出来るんだよ!!」

 「おまけにそれは一生コピーしたまんま使えるから使い勝手が良いよねえ!」

 束はそう言って説明すると・・・箒はこう言った。

 「織斑先生!ぜひ私にも出撃許可を!!」

 「箒!!?」

 一夏はそれを聞いて驚いていると箒はこう続けた。

 「今のが本当ならば《シルバリオ・ゴスペル》の機動力の大元でもある

《銀の鐘(シルバー・ベル)》を私が使って高機動戦をすることが可能です!

それならば」

 箒がそう言いかけるがそこに・・・日室がこう反論した。

 「そりゃあ無理でしょ。」

 「何ィ!?」

 日室の言葉を聞いて箒は噛みつくが日室はこう続けた。

 「君がISを受領してというよりも・・・第3世代機を使ったのって何時間?

戦闘経験は?その時に君がやるポジションは?君はどの位機体を

理解しているの?」

 「理解だと・・・そんなの戦いながら」

 「こいつは戦争ごっこじゃねえ。下手して本土に来て戦闘になったら

日米戦争の再来だ。そうなったらどの位の犠牲となるか考えたことあるのか?」

 「そ・・・それは。」

 箒はそれを聞いて黙り込むが・・・束はこう言った。

 「おい手前何のつもりだよ?箒ちゃんの晴れ舞台に水差すなって言うか

すっこんでろ凡人が、コロスゾ。」

 そう言うが日室はこう返した。

 「は、凡人だ?俺からすれば未だ第3世代でウロチョロしている

アンタガ凡人だろうが。」

 「!!!・・・お前!?」

 束はそれを聞いて日室に殴りかかろうとすると・・・千冬が束の手を止めて

こう言った。

 「2人ともやめろ、収拾がつかんぞ。」

 そう言うと千冬はこう続けた。

 「まあ、確かに私も篠ノ之を出すのは反対だ。」

 「「!!!」」

 それを聞いて箒と束は目を見開くと千冬はこう続けた。

 「こいつは未だ《紅華》を使用して数分しか経っていない。そんな中で

危険がある戦闘に出すわけにはいかない。」

 「大丈夫だよちーちゃん。

箒ちゃんの腕前なら《シルバリオ・ゴスペル》なんて」

 「それとこいつは浮かれている。」

 「!!」

 「専用機を貰って燥いでいる気持ちはわからなくもないがそれで他の人間に

何があったらどうするつもりなんだ?」

 「ソレハ・・・。」

 箒はそれを聞いて俯いてしまった。

 専用機があれば一夏と共にいられると短絡的な事を考えていた余り大切なことを見落としていた事に。

 この戦いが・・・国の未来にどう関わるのかを・・・。

 「よって、この戦いの編成は織斑、更識ペアと

デュノア・アタラシアメンバーとするが・・・まあ正直猫の手も

借りたいところだ。篠ノ之は織斑達と共に支援に回れ。」

 「!ありがとうございます!!」

 箒はそれを聞いて顔を上げてそう言うと千冬は一夏と閃光の耳元でこう囁いた。

 「さっきも言ったように篠ノ之は舞い上がっている。もしも時には・・・

頼むぞ」

 「「ハイ!!」

 それを聞いて一夏と閃光はそう答えた。

 すると日室はこうきいた。

 「良いのかよ?ド素人にこんな大役。」

 「仕方があるまい。あそこで篠ノ之を止めても束は黙っておるまい。何かしらの手を打ち出すはずだ。」

 そう言うと千冬は日室に向けてこう言った。

 「それにしても貴様が初めてだぞ。束相手にあそこ迄啖呵貼るとはな。」

 驚いたぞと言うと日室はこう答えた。

 「いやさ、俺ら大人は何も出来ないからさ。子供には何もなく

帰って欲しいからね。」

 「心配事は減らしたいからねえ。」

 そう言うと千冬は日室に向けてこう言った。

 「大人だな。」

 「大人ならさ・・・子供を戦場に送るような真似はしないでしょ?」

 「同感だな・・・。」

 千冬は日室の言葉を聞いてそう答えた。




 次回は《シルバリオ・ゴスペル》戦です。


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シルバリオ・ゴスペル戦開始

 『赤皇』
 見た目は『スターウォーズ』に出てくるバイク
 巨大な2本のサブアームを持った元々は月面車両を模した兵装。
 あらゆる環境に対応できておりそのスピードはまあ、ISほどではないが元々ならば時速1000キロを最大スピードで出せれる。
 




 武器
 バズーカ*2
 折り畳み式ブレード*2
 12連装型小型ミサイル*2
 サブアーム*2
 


そして11時半。

 強い陽の光の下で一夏達は構えていた。

 「それじゃあ乗ってくれ簪。」

 「うん・・・ありがとう。」

 簪はそう言って『赤皇』の後ろ側に乗り込んだ。

 そして箒、ベル、シャルロットはと言うと・・・。

 「それじゃあ一緒にだよ篠ノ之さん。」

 「タイミング合わないと飛べないからね。」

 「分かっている。」

 お互いにそう言いながら左右を挟むかのような感じで箒とベルは

シャルロットを担ぐと箒は一夏の方を見ていたがベルはこう聞いた。

 「羨ましいの?更識さんが??」

 「な・・・何を言って」

 「篠ノ之さん。これは遊びじゃないんだ、本当の戦い。

もし僕らが失敗したら取り返しがつかないんだからそう言うのは

終わってからだよ。」

 「・・・分かっているさ、そういう事は。」

 箒はそう言いながらも一夏の方を見続けていた。

 するとISのオープン・チャンネルから千冬が通信してきた。

 『全員聞こえているな?今回の作戦の要は

『一撃必殺(ワンアプローチ・ワンダウン)』だ。

高威力兵装を持つ更識、デュノアをメインとして出来るだけ短時間で

ケリを付けたいところだが無理はするなよ。特に篠ノ之は専用機を使い始めて

未だ1時間も経っていないし実戦経験皆無だ。突発的な問題が出ないとは限らんから成るべく支援を徹底するように。』

 「分かりました。出来る範囲で支援をします。」

 箒の一言は一見したら落ち着いているかのように聞こえるかもしれないが

千冬はそうは思ってはいなかった。

 「(あいつは間違いなく浮かれている。一応は一夏と閃光には気を付けるようには言っておいたがどうなるか?)」

 そう思っていると・・・日室がこう言った。

 「衛星とリンク完了。情報照合完了。全機体にアップデート。

現在の目標の位置と接敵迄の時間を逆算して・・・ざっと23秒。」

 「よし・・・全員作戦開始せよ!」

 「「「「「「「了解!!!!!!!」」」」」」

 全員はそう言って機体を起こして・・・発進した。

 「それじゃあ・・・布仏は『シルバリオ・ゴスペル』との現在位置から

射撃予測範囲を測定してそれを更識に送れ。」

 「了解~~。」

 「白好は『赤皇』の安定と風と大気圧から出るであろう荷電粒子砲の威力減退を計測して織斑に送れ。」

 「了解しました。」

 千冬は矢継ぎ早に本音と閃光に指示を与える中で日室は千冬に向けて

こう聞いた。

 「千冬ちゃん。この1件なんだが」

 「ああ、出来すぎている。これは間違いなく」

 「敵機確認!接敵迄残り15秒!」

 「予測範囲設定完了~~。」

 閃光と本音がそう言うと千冬は・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「攻撃開始!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その数秒前。

 「敵機をハイパーセンサーで確認。」

 簪が全員に向けてそう言うとこう続けた。

 「荷電粒子砲、起動。」

 そう言うと6番コンテナが開いて中から・・・大型の荷電粒子砲が出てきた。

 折り畳み式で展開するとまるで・・・大砲の様であった。

 そしてシャルロットも『グレムリン』を稼働させた。

 背部にある巨大な2本の大型砲塔がせりあがって前面に展開した。

 すると簪がこう呟いた。

 「予測範囲転送完了。」

 「後15秒!!」

 シャルロットがそう言うと・・・千冬の音声が聞こえた。

 『攻撃開始!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2機の放った荷電粒子砲が3条の光となって『シルバリオ・ゴスペル』に向かって一直線に迫るが『シルバリオ・ゴスペル』はそれを・・・最高速度のままその間に割って入ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そんな!」

 「無茶苦茶・・・!!」

 「何て言う回避だ!」

 「あんな避け方したら操縦者が!!」

 「何て運動性!?」

 一夏と簪、箒、ベル、シャルロットが揃ってそう言うと・・・

オープン・チャンネル越しにて音声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 『敵機確認。迎撃モードへ移行。《シルバー・ベル》稼働開始』

 

 

 

 

 

 

 「「「「「!?」」」」」

 その音声を聞いたと同時に・・・ベルが全員に向けてこう言った。

 「皆避けてーーーーー!!」

 その声と同時に・・・翼から36もの光の弾丸がまるで羽で舞うかのように

四散して・・・一夏達に襲い掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『《シルバー・ベル》の着弾予測地点を表示!そのルート順で避けろ一夏!!』

 「分かった!!」

 一夏はそう言って《赤皇》を最大速力で避けていると簪がこう言った。

 「数ならこっちだって!」

 そう言いながら簪は目の前に現れたディスプレイを展開してキーボードで

計測しながらこう言った。

 「本音!《赤皇》のミサイルシステムを閃光と繋げて!!」

 『もうやったって~~。』

 向こうからその声が聞こえると・・・『打鉄弐式』に装備されている『山嵐』が展開されると5番コンテナからと『赤皇』の左右に搭載されている

十二連小型ミサイルコンテナの両側が開くと簪はこう叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 「行けーーーーー!!『山嵐』ーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 放たれた大型ミサイル18と小型ミサイル24が一斉に

『シルバリオ・ゴスペル』目掛けて襲い掛かった。

 然し『シルバリオ・ゴスペル』は《シルバー・ベル》を使って対応しようと

回転する前に・・・大型ミサイルが花開くかのように開放して中から・・・8機の小型ミサイルが出てきた。

 大型ミサイルと放たれた小型ミサイルと『赤皇』のミサイル合わせて・・・

186機のミサイルが『シルバリオ・ゴスペル』の目の前に突如として

現れたのだ。

 『La!?』

 『シルバリオ・ゴスペル』はそれを見て回避しようとするも

攻撃手前であったため・・・もう遅かった。

 5番コンテナに搭載されているミサイルには前に一夏が使っていた

着色煙幕(燃えやすい)が入っていたため放たれる前の光弾と合わさって・・・

巨大な爆発となった。

 ドドドドドドドドドと巨大な爆炎となって最終的には

大きな黑い煙の塊となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やったか?」

 一夏はそう呟くが煙から出てきたのは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 『La・・・・・La』

 右側の翼が中ほど折れていたが・・・『シルバリオ・ゴスペル』は

健在であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・マジかよ。」

 「けど・・・効いていないわけじゃない。」

 一夏の呟きを聞いて簪はそう答えるとシャルロットがこう言った。

 「今なら一斉攻撃で倒せれる!遠距離兵装を持っている人達で

一気に戦闘不能させよう!!」

 そう言うと・・・全員獲物を構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして少し離れた海域。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私は悪くない、悪いのはあいつ等だ。私の研究を理解しない政府と軍だ。」

 何処かの場所でそう呟きながら作業をしている男性がそこにいた。

 50代前半の男性で既に白髪で前側が後退し始めていた。

 その男は金色の付け歯を見せながらそれに向けてこう言った。

 そこにあったのは・・・人型のナニカであった。

 灰色の・・・まるで作りかけの様な感じであった。

 すると男性はそれに向けてこう言った。

 「私の研究を邪魔したIS学園の連中を皆殺しにしてそれから得たISコアで

高飛びして私の研究の素晴らしさを分からせるために役立ってくれよ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『グラウ・ディセデント(灰色の死者)』よ。」

 そう言った瞬間に・・・その機体から声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『オリムラ・・・・・イチカ・・・ーーーーー!!』




 更なる悪意が・・・現れる。


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戦いは新たな敵を・・・。

 グラウ・ディセデント
 ドイツ語で「灰色の死者」という意味を持つロボット。
 見た目は「機動戦士ガンダム UC」に出てくる《シナンジュ・スタイン》
 いったい何を目的として作られたのか目的ですら定かではない。
 只・・・危険な物を持っていることは分かる。
 武装
 ミサイル*6
 プラズマブレード*1
 大型電磁カノン*1


「僕が右から攻めるからベルは左を!」

 「分かった!!」

 シャルロットの言葉を聞いてベルは《シルバリオ・ゴスペル》を左右で挟み込むと其の儘お互いに攻撃した。

 右からの攻撃に対して《シルバリオ・ゴスペル》は折れた右翼を守るかのように

左翼のスラスターを最大限に挙げて急上昇しようとすると上空に・・・

箒がいることに気づいた。

 「私がいることも忘れるなあ!!」

 そう言って箒は《空裂》を使ってエネルギー刃を発生して吹き飛ばすと

今度はビット兵器《雲飛》を使って包囲した。

 するとベルが《ストライク・ウイング》を使って砲撃した。

 この兵装は飛行能力を備わっており高機動低燃費が実現されているのだ。

 それが内蔵されているサブマシンガンを前面に展開して

《シルバリオ・ゴスペル》目掛けて集中砲火した。

 流石の《シルバリオ・ゴスペル》もこれに対して防御するしか道がなかった。

 そして着弾と同時に《シルバリオ・ゴスペル》は左翼に残っている

全ての砲口を全て使って攻撃してきた。

 『La・・・♪』

 すると18もの弾丸が囲い込んでいたシャルロット達目掛けて襲い掛かるも

今回は先ほどよりも数が少ない為楽に回避できた。

 そして・・・簪がこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・これで終わり。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言った瞬間に・・・荷電粒子砲が《シルバリオ・ゴスペル》目掛けて

放たれた。

 機動力が半減しただけではなくスラスターの全てが攻撃に転換されたため

回避できずに・・・命中した。 

 『・・・・La・・・・』

 《シルバリオ・ゴスペル》はその機械音を最後に・・・機能を停止させた。

 するとそれと同時に《シルバリオ・ゴスペル》の搭乗者が

外に投げ出されると・・・ベルがその女性を助けた。

 「ふ~~。」

 「任務・・・完了。

 「ああ。」

 ベルのため息を聞いて簪、一夏がそう言うがそれを見ていた

箒は内心穏やかではなかった。

 「(私はここで何をしているんだ?一夏の隣に立ちたい、ただそれだけなのに

まるで何も出来ずに只援護していただけ・・・一体私は何の為に!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、トレーラーの中では。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「操縦者の救出を確認しました。」

 閃光の言葉を聞いて全員がため息交じりで姿勢を崩した。

 すると日室はこう呟いた。

 「何とか・・・最悪のシナリオを免れたね。」

 そう言うと千冬はこう答えた。

 「ああ、それに・・・アイツのシナリオ通りに事が深刻にならずに

済みそうだからな。後は操縦者をここに護送出来れば任務終了だ。」

 そう言って準備していると・・・本音がこう呟いた。

 「何だろう・・・これ?」

 「「「???」」」

 本音の言葉を聞いて何だと思って映像を見ると・・・そこに映っていたのは・・

 「ほら・・・これ?」

 「・・・・・!!!」

 千冬はそれを見て目を大きく見開くと閃光に向けてこう言った。

 「閃光!織斑達に未確認物体が接近中だと警告しろ!!」

 「了解!!」

 「布仏もだ!」

 「了解!!」

 流石の本音もこれは一大事だと思って間延びせずにそう答えると千冬は

映像に映るナニカを見て・・・こう呟いた。

 「一体何が・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして・・・。

 「ようし、それじゃあこの人を連れて本部に」

 一夏がそう言って帰投しようと言ったその時に・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『オリムライチカーーーーー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 機械音声が突如として響き渡ってその方向に目を向けるとそこにいたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何だあれは?」

 「灰色の・・・ロボット?」

 ベルがそう言って目に映ったのは・・・灰色のロボットである。

 まるで見た目からして間違いなく人型に見えるその形状を見てそう言うと

そのロボットの左腕に装備されている楯から・・・プラズマブレードが

展開された。

 そしてそのロボットは一夏目掛けて・・・振りかざした。

 「な!!」

 一夏はそれを見て驚きながらも回避するとそのロボットはこう言った。

 『ニゲルナ!オリムライチカーーーーー!!』

 そう言って執拗に一夏に攻撃しようとすると箒がこう言った。

 「貴様何をする!!」

 そう言って攻撃するも・・・それを易々と避けたどころかそのロボットは

箒を見てこう言った。

 『ジャマヲスルナ!ウスノロガ‼!』 

 そう言って背面部から・・・小型のミサイルが箒目掛けて発射された。

 「ちぃい!」

 箒はそれを迎撃する間にもそのロボットは一夏目掛けて攻撃をした。

 然しミサイルを迎撃し終えた箒は尚もロボットを止めようとすると・・・

そのロボットは腰に装備されている・・・巨大なキャノン砲を箒に向けて放った。

 「!!!」

 箒はそれに対応できずに弾き飛ばされるともう一発撃とうと構えた途端に・・・後ろから一夏が『赤皇』を最大出力で加速してそれをぶつけようとした。

 「やめろーーーーー!!」

 一夏はそう言いながらぶつけようとするもそのロボットは・・・すぐ様に一夏に構え直して・・・こう言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 『キエローーーーー!!キョウカンノツラヨゴシガーーーーー!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お前マサカ!」

 『一夏、《赤皇》を切り離すぞ!!』

 一夏はその言葉を聞いてまさかと思った瞬間に閃光の言葉を聞いて

《赤皇》を切り離した。

 そして《赤皇》は其の儘切り離されたと同時にサブアームを使って

そのロボットを掴んで締めると一夏は簪に支えられるかのような感じでバズーカを構えて・・・放った。

 そして《赤皇》が爆発を起こしたと同時に・・・全員が逃げ去った。

 そして爆炎の中から・・・上半身だけとなったロボットが海に堕ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「クソが!あのIS学園のガキどもが!!」

 そう言って男性が忌々し気にそう言うとこう続けた。

 「だがまあ良い。未だ私には・・・切り札があるんだ。」

 そう言って後ろにあったのは・・・4本の腕を持った・・・

巨大なナニカであった。




 次回は・・・帰投後。


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帰還して。

 シルバリオ・ゴスペル戦終了して。


「・・・目的は達成されたとはいえイレギュラーが現れるとはな。」

 千冬はそう呟きながらも頭を抱えていた。

 何せ正体不明のロボットが現れて全員撤退したのだ。

 あの時は全員《シルバリオ・ゴスペル》を鹵獲するためとはいえ

結構の弾薬を使った事、機体のエネルギーを消費していることから

正直な所あそこで戦った処で勝てたのかどうか分からなかったのだ。

 そして何よりもあの後の一夏の報告を聞いて・・・耳を疑ってしまった。

 その内容は・・・これだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの機体にラウラ・ボーデヴィッヒが乗っている可能性があります。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ありえない・・・だってラウラは。」

 そう言って千冬はラウラの事を思い出した。

 腕については義手を使えば問題ないように思えるが問題は・・・脳である。

 意識障害を引き起こし、体の自由はなく、生きていること自体が不思議だと

言われているほどである。

 あの戦闘の後、ラウラは壊れたISコアと共にドイツに送り返されたのだ。

 その後についてであるがラウラが率いていた部隊の副隊長で

嘗ての教え子の一人でもあり今でも軍にいる

『クラリッサ・ハルフォールン』の話によれば彼女はあの後軍の病院に

入院したという報告があったのだ。

 あれがもし嘘であった・・・つまり副隊長の言葉が偽物だったという

推測を立てたと同時にもう一つの可能性・・・軍の誰かが虚偽の報告をしてそれをクラリッサがそのまま本当と思って報告したこと。

 その中において確かだと思う事は・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「軍の連中・・・ラウラを使って・・・!!」

 もう一つの可能性であった。

 ならば如何やってあの中に入ったのかという問題を考えなければならない。

 そういう事を千冬はずっと考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それで、ベル。《シルバリオ・ゴスペル》の操縦者についてなんだけど?」

 「うん、心配しないで。少し急激な加速で失神していたけど機体が

搭乗者保護システムを自分の意思で発動していたらしいから少し休めば

起きれるようになるって。」

 良かったよとベルは一夏に向けてそう言った。

 現在彼らは別命あるまで待機するようにと『花月荘』の部屋の1室に

詰めていた。

 彼らのISは今整備中で一夏の『白銀』は現在日室が『深緑』の

9~12番コンテナを装備させている最中であり機体が無いのだ。

 すると箒が一夏に向けてこう聞いた。

 「それで一夏・・・真実なのか?・・・その・・・」

 箒は一夏に向けてそう聞くと・・・一夏はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「間違いない、あの声は『ラウラ・ボーデヴィッヒ』で間違いない。」

 「そうか・・・然し何故あ奴がまた・・・」

 箒は一夏の言葉を聞いてそう言った。

 あの戦いで一夏とベルに惨敗した後だと言うのに何故このような暴挙を?と

そう思っているのだ。

 するとベルがこう呟いた。

 「もしかして・・・今回の《シルバリオ・ゴスペル》の騒動って・・・ドイツが関わってるんじゃないのかな?」

 そう呟くとそれに対してシャルロットはこう答えた。

 「そんな余裕は今のドイツにはないよ?本国で聞いた話だけどあの事件の後に

ドイツ軍は今部隊の立て直しに旧型機の再開発、それに代表候補生何て

各国に表向きは留学扱いになっているけど実際は青田買いみたいに優秀な候補生をスカウトしているらしいよ。」

 フランスでもそうだしねとそう言うと簪はこう言った。

 「多分だけど・・・今回の騒動・・・関りが無いと思うよ?」

 「何でだ?」

 箒は簪の言葉を聞いてそう聞くと簪はこう答えた。

 「ええとね、もし共同でやっているなら・・・個別じゃなくて一気にやっていると思うよ?」

 「仮にあのロボットがラウラ・ボーデヴィッヒだとするなら・・・

一夏と一対一にするために《シルバリオ・ゴスペル》で私達を引き離していると

思うんだけど・・・」

 それを聞いて確かにとそう思った。

 何せそれならば納得いくからだ。

 あのラウラ・ボーデヴィッヒの性格上、一夏と一対一にさせるために

そういう事をするという考えは理解できるからだ。

 そして暫くすると・・・アナウンスが聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『専用機持ちは直ちにトレーラーに集合してください。』 

 繰り返しますとそのアナウンスが聞こえて一夏達はそこに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 するとトレーラーの方では日室と閃光と本音がそこで待機していると中から・・千冬の声が聞こえた。

 「早く入れ、話すことがある。」

 それを聞いて全員中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「先ほどドイツ政府にこの機体についての報告と

ラウラ・ボーデヴィッヒの居場所を問いただしたところ・・・

あることが分かった。」

 千冬がそう言うと一夏がこう聞いた。

 「千冬姉!アイツの居場所って・・・でもアイツ」

 「先ずは落ち着いて話を聞け。」

 千冬は一夏に向けてそう言うと千冬はこう続けた。

 「この機体はドイツ政府が極秘裏に開発していた

『無人式人型兵器』開発計画においてセレクション段階の

機体の1機である事が分かった。」

 「そしてこいつを作ったのは・・・クローン研究の責任者であった。」

 「「「「「「!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」

 全員それを聞いて驚くと千冬はこう続けた。

 「こいつは機動性が高く、何よりもIS装備を使う事も出来るために直々は

こいつの量産機を計画していたのだが・・・先の騒動にて計画は凍結し、この男も姿を消した。」

 「そしてここが重要であるのだが・・・

ラウラ・ボーデヴィッヒの入院しているであろう病院を強制執行で

捜査したところ・・・奴がいないことが分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「つまり・・・こいつがラウラ・ボーデヴィッヒを連れて何かに使ってこいつが動いているという事だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「全く、情けないなラウラ・ボーデヴィッヒ。織斑 一夏に後れを取るとは。」

 そう呟くと・・・ある映像が見えた。

 海底にテ機能を停止した・・・グラウ・ディセデントがそこにいた。

 すると何かがそれを取って・・・取り付けられると・・・

グラウ・ディセデントのセンサーアイが・・・ギラリと光った。

 

 「さあ行け『グラウ・ディセデント』!今度こそあいつらを殺せ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『オリムライチカーーーーーー!!』

 そう言って海中にいるには・・・巨大な4本腕を持った・・・

機械の化け物がそこにいた。




 次回は・・・多分『グラウ・ディセデント』戦?


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第2次海上作戦開始!

 ここでは・・・更に大型の兵器が出ます。


「織斑先生!大変です!!」

 「何事だ!?」

 突如トレーラーの外から山田先生が慌ててきたので千冬は何事だと聞くと

山田先生がこう言った。

 「先ほど《シルバリオ・ゴスペル》の監視に使っていた人工衛星から

謎の機体が現れたと報告が入りまして!」

 「謎の・・・!!」

 千冬は山田先生の言葉を聞いてまさかと思っていると・・・その映像が入っている情報端末のデータを見て・・・こう呟いた。

 「何だ・・・これは?」

 「織斑先生、失礼します。」

 閃光はそう言って千冬の後ろからそれを見て・・・こう言った。

 「何だこの・・・バケモノは・・・」

 そう言うと一夏がこう聞いた。

 「閃光、一体何見たんだよ・・・!?」

 そう聞くと千冬は全員に向けてそれを見せた。

 「何だコレ!」

 「大きい・・・。」

 「こいつは・・・ISなのか?」

 「いや、ISって言うよりもこいつは・・・」

 お互いにそう言うと映像に映っていたのは・・・・巨大なナニカであった。

 少なくとも人型である事は間違いない事であるのだが・・・最早それはISとは

かけ離れたものであった。

 映像から見るに夕焼けに照らされているが黒い塗装で覆われており、

巨大な4本腕を持ち、足に当たる場所には巨大な・・・戦艦の砲台に

匹敵するほどの巨大な砲台が備わっていた。

 そんなのが何で空を飛べるのか全く持って理解できないほど・・・巨大であった。

 すると山田先生が千冬に向けてこう報告した。

 「このままいけば後1時間半後にはここに到達すると予測しております!!」

 「「「「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」

 全員それを聞いて驚いた。

 もしそれが本当ならばここら辺一帯は戦場になって・・・どれだけの

被害になるのか検討が付かないからだ。

 すると千冬は山田先生に向けてこう命令した。

 「山田先生!直ぐに生徒たちに荷造りさせろ!!授業員の人達にも

避難準備するように伝えてくれ!!それと政府に伝えて自衛隊の早急出撃を!!」

 「早く!!」

 「はい!」

 山田先生はそれを聞いて直ぐに行動に移した。

 そして千冬は一夏達に向けてこう命令した。

 「お前たちは生徒達や従業員の方々が避難できるようになるまで

護衛を担当!!・・・済まないがもう一度無理を言ってもらうが・・・良いか?」

 千冬は一夏達に向けてそう聞くと一夏達はこう答えた。

 「当たり前です!」

 「勿論です!!」

 「何時でも・・・!」

 「準備お~け~♪」

 「ハイ!」

 「先輩がいるんだから張り切って守らないと!!」

 一夏達がそれぞれそう言う中で・・・日室が現れた。

 「話は聞いたよ~~。」

 「「「「日室さん!!!!」」」」

 一夏と閃光と本音、簪が揃って日室に視線を向けると日室は千冬に向けて

ある事を言った。

 それは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「千冬ちゃん。専用機欲しくない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを聞いて全員絶句したのだ。

 何せ千冬の機体ともなればそれ相応の機体でなければいけないのだ。

 これまでも千冬の専用機候補となれる機体は幾つもあったがどれもが・・・

関節部分に甚大な損傷を抱え、唯一使えたのが《暮桜》なのだから。

 そんな千冬の専用機を日室が造った。

 どういう機体になっているのか皆目検討が付かないのだ。

 然しそんな中においても日室は千冬に向けてこう聞いた。

 「専用機・・・欲しくない?」

 そう聞くと千冬は日室に向けてこう聞いた。

 「・・・どんな機体だそれは?」

 そう聞くと日室はこう答えた。

 「まあ、正直な所こいつを扱えるのは千冬ちゃんだけであって・・・千冬ちゃん本人が動かすわけじゃないんだけどね。」

 「?・・・どういう意味だそれは?」

 日室の言葉を聞いて何だと聞くと日室はにこやかにこう答えた。

 「まあ、そいつは見てからのお楽しみだよ。

設定にもう少し時間が掛るから終わったら呼ぶからね。」

 それじゃあねえとそう言って出て行く日室を見て千冬は全員に向けて

こう言った。

 「取敢えずあいつの言葉は当てにならんから全員戦闘準備!奴がここに来る前に終わらせるぞ!!」

 「「「「「「「了解!」」」」」」」

 それを聞いて全員準備に明け暮れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして日室はと言うと・・・簪の機体に装備されている《深緑》の

8番を操作して展開すると・・・ナニカが現れた。

 すると日室はそれを出して・・・こう言った。

 「さあてと・・・始めますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 簪の《打鉄弐型》に装備されていた《深緑》が8番が無くなった代わりに

4番が装備されていた。

 すると千冬が全員に向けてこう言った。

 『良いかよく聞け。今回の任務は謎の巨大兵器だ!先ほど映像を

確認したところ・・・お前たちを強襲したロボットが搭載されていた。』

 そう言うと確かに映像では搭載されていた。

 そして千冬はこう続けた。

 『こいつの正体が何であれもしこいつが都市に現れれば・・・

分かっているな。』

 それを聞いて全員頷くと千冬はこう発令した。

 『ではこれより大型兵器破壊作戦を行う・・・諸君らの健闘を祈る!!』

 「「「「了解!」」」」

 それを聞いて全員がそう答えると千冬はこう言った。

 『それでは・・・作戦開始!!』

 其の一声と同時に・・・全機飛び立った。




 次回は『グラウ・ディセデント』戦の開始です。


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『グラウ・ディセデント』戦、第2回戦開始

 再戦スタート!!


「(ああ、教官!教官!!必ずや織斑一夏を討ち倒して貴方を救って

見せます!)」

 『グラウ・ディセデント』から見える映像からラウラ・ボーデヴィッヒは

そう思っていた。

 体を失い、動くことも出来ず、只出来ることと言えば・・・恨むことしか

出来なかった。

 そしてそんな恨みの中で・・・ある人間によって更に増大した。

 

 

 

 

 

 

 

 『ならこいつはもう駄目なんだね?』

 『ええ、もうこいつは動くことすら儘なりませんよ。』

 そう言う声が聞こえた。

 そして奴らは私を・・・切り刻んだ。

 脳髄を取り除き、容器に入れられて・・・再び光が灯された時に初めて

目に映ったのは・・・研究員と・・・切り取られて抜け殻となった

自分の体であった。

 『・・・・・・・!!!!!!』

 私は怒り、憎み、そして復讐の時を待った。

 そして今!・・・この時が来たのだ。

 織斑一夏とベル・アタラシアを殺してそして・・・教官に私だけを

見て貰うのだ!!

 そう思っていることこそ・・・嫉妬であると理解しているのか

どうか分からなかった。

 すると何処から・・・光が見えた。

 そしてそれは・・・『グラウ・ディセデント』目掛けてそのまま・・・当たった。

 『グわアアアアアアア‼』

 『グラウ・ディセデント』は脚部に当たって・・・絶叫した。

 『マサカ・・・マサカーーーーー!!』

 『グラウ・ディセデント』はそう言って・・・攻撃してきた面々を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「直撃、再チャージに映る。」

 簪はそう言って荷電粒子砲のチャージを始めた。

 現在一夏達は5キロほど離れた岩礁で待機していた。

 すると・・・『グラウ・ディセデント』から・・・砲撃の光が見えた。

 「くっ!」

 簪はヤバいと感じて『山嵐』のミサイルで迎撃するも数が多すぎたため・・・『深緑』を使って防御した。

 ガガガガガガと当たるも・・・少し焦げた程度であった。

 すると簪が・・・こう言った。

 「皆!」

 「「「「おう!!」」」」

 残った全員がそう言って『グラウ・ディセデント』に立ち向かっていった。

 するとその中に・・・一夏とベルがいるのを見て

『グラウ・ディセデント』は・・・こう叫んだ。

 『オリムライチカーーーーー!!ベル・アタラシアーーーーー!!』

 そう叫びながら・・・機体の各所からミサイルや・・・戦艦級のキャノン砲、

そしてIS用の武器の中で最も攻撃力が高い・・・

クアッド・ファランクスがせり出されて・・・一斉放火した。

 「皆避けろーーーーー!!」

 一夏は全員にそう言って・・・避けた。

 まさに・・・要塞の如き弾幕であった。

 そんな中においても一夏達はその中をする抜けながらも

『グラウ・ディセデント』の目の前に立ち塞がっていると

『グラウ・ディセデント』は腕部を展開した。

 よく見たらその5本の指一つ一つが・・・

『シュバルツェア・レーゲン』の腕であった。

 そしてその腕の下部分から次々と・・・バズーカ砲やマシンガン、

ハンドガンなど多種多様な武器がその手に装備されて・・・攻撃してきたのだ。

 更に高密度になった弾幕に流石の箒もこれ以上は無理だと言うと・・・

一夏がこう言った。

 「いや!こんな攻撃にーーーーー!!」

 一夏はそう言いながら『白銀』を高機動形態に姿を変えて高速起動で

その弾幕の中に半ば無理やりにでも突入したが・・・『グラウ・ディセデント』は更に腕を広げた。

 もう一方の腕は・・・全ての指がワイヤーブレードであったのだ。

 その数・・・40本。

 全ての指に4本ずつ搭載されておりそれが指10本分あると言う計算となる。

 それら全てを同時展開させてそれら全てが・・・一夏に集中した。

 『一夏、避けろ!!』

 閃光の声を聴いて一夏は高機動形態のまま避けるがそれでも

『グラウ・ディセデント』は執拗に一夏を追っていた。

 するとシャルロットが弾幕の中から出ていてこう言った。

 「織斑君は堕とさせないよ!!」

 そう言いながらシャルロットはマシンガン2丁と

『グレムリン』を使って攻撃した。

 すると『グラウ・ディセデント』はそれを見てこう言った。

 『ジャマヲスルナ(*´Д`*)ーーーーー!!』

 そう言いながら下半身部分に当たるところから・・・

プラズマブレードが展開していたサブアームが現れてそれが・・・

シャルロット目掛けて下から振り上げられた。

 「しま」

 シャルロットは言い終わる前に・・・それに薙ぎ払われて近くの岩礁にまで

吹き飛ばされた。

 「シャルロット!!」

 箒はシャルロットの方を見てそう言うと箒はそのまま

『グラウ・ディセデント』の右腕目掛けて『空裂』を振り上げて攻撃した。

 「やったか!?」

 箒はそう言って右腕を見てみるとそこに映っていたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ば・・・バカナ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 傷一つ無く右手全てを使って・・・『AIC』を展開している

『グラウ・ディセデント』がそこにいたのだ。

 すると左腕が箒目掛けて全てのプラズマブレードが展開してまるで手刀の様に箒目掛けて・・・振り下ろされた。

 「しま、ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 箒はそれに当たってそのまま・・・吹き飛ばされた。

 「箒ーーーーー!!畜生が!!」

 一夏はそう言いながら『グラウ・ディセデント』を睨むが

当の本人はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オリムライチカーーーーー!!』

 未だ嫉妬の焔を燃やしていた。




 次回は・・・遂にあれが出る・・・のかな?


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新たな力・・・。

 日室の『深緑』8番コンテナの中身が現れます。


『シネーーーーー!!』

 『グラウ・ディセデント』はそう言って今度は簪に照準を合わせた。

 「!!」

 簪はもう一度《深緑》を展開して凌ごうと考えたが・・・今度は違った。

 今度は足に当たる部位にある巨大な・・・レールカノンが放たれた。

 『かんちゃん避けてーーーーー!!』

 「!?」

 珍しく慌てた様子の本音の言葉を聞いて回避しようとしても・・・遅かった。

 どかーーーんと大きな爆発音と同時に・・・簪が吹き飛んでいった。

 「簪ーーーーー!!」

 一夏は大声でそう言うが簪は其の儘・・・隣の岩礁に迄吹き飛んでいった。

 『アトハ・・・オマエタチダーーーーー!!』

 『グラウ・ディセデント』はそう言って一夏とベルを睨みつけた。

 すると一夏とベルはお互いに『グラウ・ディセデント』から

避けようとするも・・・『グラウ・ディセデント』は2本の両腕にある10本もの腕を構えて・・・AICで2人の動きを止めた。

 「「!!」」

 すると『グラウ・ディセデント』はもう片方の2本の腕からワイヤーブレードを

構えると・・・こう叫んだ。

 『キエローーーーー!!』

 すると一夏達の目の前に・・・40本ものワイヤーブレードが襲い掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「一夏!一夏!!」

 閃光が大声でそう言っているのを見て千冬は怒鳴るかのようにこう言った。

 「ええい!あいつは未だか!?」

 千冬はそう言ってトレーラーの外にいるであろう日室に向けて

そう言いながら日室の所に行って文句を言おうとしたその時に・・・扉が開いた。

 「出来たよーーーーー!!」

 そう言う日室を見て千冬は日室に掴みかかってこう言った。

 「ええい遅いぞ!それで!!何処だ!!?」

 「ええと・・・ナニが?」

 日室がニコっと笑いながらそう言うのを見て千冬は怒り心頭でこう言った。

 「ええい!私の専用機は何処にあるんだと聞いているんだ!!早く出せ!!」

 そう言いながら頭を揺らしているので日室は懐から・・・ある物を出した。

 それは・・・。

 「・・・何だそれは?」

 「俺が造った『クロッシングリンク』の予備デバイス。」

 そう言って日室は千冬にそれを渡すと日室はこう言った。

 「後は君の音声入力で機体が動かせれるよ。」

 そう言うが千冬は少し・・・いや、結構疑いの眼を向けているがそうは・・・言っていられない状況であった。

 「一夏!!」

 「!?」

 千冬は閃光の悲鳴に似た声を聴いてやむを得ないと思ってそれを付けると・・・ある音声が聞こえた。

 内容は・・・これだ。

 『音声入力をお願いいたします。』

 「・・・織斑 千冬」

 『音声入力成功。機体システム始動。各種システムオールグリーン。』

 『機体名『打鉄無式』・・・遠隔起動。』

 その音声と同時に・・・千冬の視界が真っ白に染まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれと同時に・・・《深緑》の8番コンテナが・・・

勢いよく開いて・・・中から手が・・・出てきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ぐあ!」

 「きゃあ!?」

 一夏とベルがお互いに近くの岩礁に叩きつけられた。

 現在2人はワイヤーブレードに雁字搦めにされて身動きが取れないのだ。

 『ハハハハハ!ドウダオモイシッタカ!!』

 『グラウ・ディセデント』は高笑いしながらそう言うと一夏達に向けて

こう続けた。

 『ヤハリキョウカンハガタダシカッタンダ!ツヨサコソガタダシイノダ‼!』

 アハハと狂ったように笑うのを聞いて一夏はこう言った。

 「それは違え!」

 『・・・ナニ?』

 『グラウ・ディセデント』は一夏の言葉を聞いて何だと思っていると一夏はこう続けた。

 「千冬姉がお前に教えたかったのは『心』の力だ!」

 『ココロ・・・ダト?』

 「そうだ!強さって言うのは見ただけじゃそいつの本質まで見抜けねえ!」

 「心にある見えない強さ!そう言う目に見えない・・・けど!確かにあるその『思いの強さ』こそが本当の強さなんだ!!」

 そしてベルもこう続けた。

 「そうだ!『守りたい』、『救いたい』、『支えたい』、『分かち合いたい』!そんな思いこそが人に強い力を引き出すことが出来るんだ!!

君みたいに上辺だけの力しか見ていない人間が『力』の本当の意味に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ウルサイ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」

 『グラウ・ディセデント』の言葉と同時に・・・ワイヤーブレードが

四方八方から飛び込んできた。

 『ショセンハタダノマケオシミダ!チカラノナイヤツガイクライッテモ

イミナドナインダ‼!』

 『グラウ・ディセデント』はそう言うと・・・ワイヤーブレードを

解き放って・・・大型のプラズマブレードを展開すると一夏とベルに向けてこう言った。

 『キエロ、ハジサラシトジャクシャガーーーーー!!』

 「ベル!」

 「一夏!?」

 一夏がベルの楯になろうとして立ち塞がったのだ。

 そんなの気休めにしかならないことぐらい理解しているが・・・

それでもと思って身構えると・・・何処からか声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『・・・邪魔だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その声と同時に・・・大型のプラズマブレード発振器が斬り捨てられたのだ。

 『!‼』

 「何!?」

 「一体・・・誰が?」

 ベルがそう言って目を開けるとそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『全く』

 『これだから・・・お前の姉は疲れるな。一夏。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「千冬姉?」

 

 

 

 

 全身白色の・・・打鉄弐式と同じ形状をしたISがそこにいた。




 次回は・・・千冬VS『グラウ・ディセデント』


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千冬の教え。

 打鉄無式
 見た目は『打鉄弐型』と同じ。
 本機体は日室が一から設計して作り上げた完全遠隔操作機である。
 『クロッシングリンク』の応用を生かしており遠くからの作業が
可能となっている。
 本機には更に別のシステムがあるのだが・・・それはまた別の時に。


「その声まさか千冬姉って・・・あれ?本人何処なんだ?」

 一夏はそう言って「打鉄弐型」と酷似した機体を見てそう言った。

 人間が乗る場所に・・・人形の様なナニカが搭乗しているのだ。

 ISは人間が乗らなければ起動しないという

原則(束はそれをクリアしている)があるのにも関わらず如何やって

クリアしたんだと思っていると・・・日室から通信が来た。

 『それは俺が答えよう!』

 「日室さん!?」

 『元々ISは人間しか使用できないって言う原則は、人間が保有する

生体電流を感知して動いてんじゃないかなって思ってるんだ。』

 「は・・はあ。」

 『そこで!その生体電流を疑似的に再現させることで動かせるんじゃないかなって思って造ったのがこの遠隔操作IS『打鉄無式』なのだーーーーー!!』

 「へ・・・へえ。」

 一夏はそれを聞いて・・・全然分からねえなと思っていた。

 だがこれで日室の夢の一つでもある男性でもISが使えると言う夢に

1歩近づいたんだなと思っていると・・・『グラウ・ディセデント』は

『打鉄無式』に向けてこう言った。

 『ナンダキサマハ』

 そう言って40本ものワイヤーブレードを展開すると

『グラウ・ディセデント』はこう言った。

 『ジャマダテスルナラ・・・キサマモテキダアアアア!!』

 そう言ってワイヤーブレードの内10本が『打鉄無式』目掛けて放たれた。

 「千冬姉!?」

 一夏はそれを見て危ないと言うと千冬は・・・刀1本を手に取ってこう言った。

 『大丈夫だ一夏。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『こんなもの・・・なんてこともない。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言った瞬間に10本ものワイヤーブレードが1瞬で・・・切り刻まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「へ?」」

 『ヘ?』

 一夏とベル、『グラウ・ディセデント』は揃いも揃ってぽかんとして

そう言った。

 何せあれだけのワイヤーブレードを・・・片手1本で切り抜けたのだ。

 すると千冬は『グラウ・ディセデント』に向けてこう言った。

 『何だ?もうお終わりか??』

 そう聞くと『グラウ・ディセデント』はこう答えた。

 『マ・・・マダダ‼!』

 そう言うと今度は残ったワイヤーブレードを全て展開して・・・放った。

 それらは縦横無尽に『打鉄無式』に襲い掛かった。

 『コレナラバ‼』

 そう言って上下左右に襲い掛かってきたが・・・それすらも無意味であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 片手1本で全てを斬り捨てたのだ。

 すると『グラウ・ディセデント』はある事を思い出したのだ。

 その圧倒的な攻撃力の強さを・・・そして、あの剣の使い方を見て・・・。

 

 

 

 

 『モシカシテ・・・キョウカンナノデスカ‼!』

 『・・・矢張りラウラか。』

 千冬は『グラウ・ディセデント』から発せられる音声を聞いてそう言うと

『グラウ・ディセデント』は『打鉄無式』に向けてこう言った。

 『ヤハリキョウカンデスネ!ソノオツヨサハマチガイアリマセン‼!』

 そして『グラウ・ディセデント』は巨大な手を広げると

『打鉄無式』に向けてこう言った。

 『サアトモニドイツヘマイリマショウゾ!アナタガイルダケデワタシハ・・・

ワタシハ‼!』

 『無理だ、ラウラ。もう貴様の居場所は何処にもない。』

 『ヘ?』

 『グラウ・ディセデント』は『打鉄無式』の言葉を聞いて何故と思っていると『打鉄無式』はこう続けた。

 『あの後ドイツ軍のIS部隊は解散し、《黒兎》部隊の隊員は全員学校に行ったり国からの紹介で戦争とは関係ない企業に就職した者もいる。おまけに

中国からの賠償金問題も相まって今のドイツ軍が私を迎え入れることなどない。』

 『・・・ソンナ』

 『そして何よりも・・・私はお前を認めない。』

 『キョ・・・キョウカン』

 『貴様はこう言ったな。《ツヨサコソガタダシイ》と。』

 『エエソウデス!チカラガナイニンゲンノコトバナドタダノモウゲン!!

ショセンハジャクシャガキョウシャニタイシテハナツマケオシミナノデス‼』

 『ソシテナニヨリモソノハジサラシハワタシニマケテイマス!!

アノトキハユダンシテイマシタガモウヨウシャハシマセン!!ソイツヲコロシテキョウカンノタダシサヲショウメイシテ』

 『ならば聞くがラウラよ。正しさとはなんだ?』

 『エ?』

 千冬の言葉を聞いて『グラウ・ディセデント』はこう返した。

 『ソレハモチロンキョウカンノタダシサヲ』

 『貴様の言う正しさには何の重みも覚悟もない。』

 『カクゴ?』

 『貴様は今ある力を振るって他者を無理やり虐げらせ自分の意見しか言わず、

それの本当の意味を理解していないまるで・・・餓鬼以下だ。』

 『私は嘗て一夏に真剣を渡して稽古させたことがある。自分が持つ武器に

恐怖し、己が持つ力の本当の意味を教えたことがある。』

 そして千冬は一夏を見てこう言った。

 『こいつの力は《心》だ。理不尽な今の世界においていけない事に対して真摯に向き合っている。』

 『そう言う馬鹿だからこそ・・・色んな奴らが惹かれていくんだと

私はそう思っている。』

 そして千冬は『グラウ・ディセデント』に向けて剣の切先を向けてこう言った。

 『ラウラ。私はあの時教えられなかった力とは何かを今ここで教授しよう。』

 『そして・・・貴様の誤った力の意味をここで正す!!』




 次回は・・・千冬対『グラウ・ディセデント』です。


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只々戦うために

 戦う事に理由は・・・単純な程戦える。


『ウソダ』

 『ラウラ?』

 千冬は『グラウ・ディセデント』から出てきた声を聴くと

『グラウ・ディセデント』はこう続けた。

 『ウソダウソダウソダウソダウソダウソダーーーーー!!』

 『アリエナイ!ワタシノシッテイルキョウカンハソンナナンジャクナ

コトバハイワナイ!!』

 『キサマハキョウカンノニセモノダ―――――‼!』 

 『グラウ・ディセデント』はまるで悲鳴を上げるかのようにそう言って残った『シュバルツェア・レーゲン』の腕に武器を持たせるとそれを見ている

千冬は刀1本でこう言った。

 『やれやれ、これだから餓鬼の相手は疲れる』

 『貴様の誤った思想・・・ここで全て斬り捨てる!』

 『ヤッテミローーーーー!!』

 そう言って『グラウ・ディセデント』は攻撃を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「千冬姉!!」

 一夏はそれを見て助太刀に向かおうとすると・・・ベルがそれを止めた。

 「駄目だよ一夏君!!」

 そう言うち一夏はこう言った。

 「何でだよベル!千冬姉一人でアイツを倒させるなんて」

 「確かにそうかもしれないけど私達の機体のシールドエネルギーが

もうあと20%も無いのにそんな機体で如何やって一緒に戦えるって思うの!?」

 「うぐ!?」

 一夏はベルの言葉を聞いて言葉を詰まらせた。

 何せ『グラウ・ディセデント』の攻撃で装甲にもダメージが蓄積されており

このままでは戦えないと言われてどうすればと思っていると・・・閃光から

通信が来た。

 『一夏!大丈夫か!?」

 「閃光!ああ、こっちは・・・機体のエネルギー以外は大丈夫だ。」

 一夏がそう答えると通信しているところから・・・日室の声が聞こえた。

 『一夏君聞こえてるかい?』

 「日室さん!・・・一体何ですか!?」

 一夏がそう聞くと日室はこう答えた。

 『今から《深緑》の9番から12番コンテナの真骨頂をお披露目する!

それで戦えるはずだ!!』

 「本当ですか!?」

 一夏はその言葉を聞いて驚いていた。

 何せエネルギーの回復が出来るなんて思ってもいなかったからだ。 

 すると日室はこう続けた。

 『それと今簪ちゃんのところに《蒼狼》を送ったし残った《深緑》の

1番から3番コンテナをそっちに送ったから近くにいる

アメリカの代表候補生の補給させといてねって最終調整完了‼!』

 日室がそう言うと《白銀》のデータ画面が開くとこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『《深緑》モードチェンジ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 その情報と共に《深緑》がガタガタ震えていると《白銀》の赤外線センサーが

光り始めたのだ。

 そして・・・《深緑》が動いた。

 9番のコンテナが上下割れて・・・《白銀》の両腕に

 10番のコンテナが左右に分かれて・・・《白銀》の両脚に

 11番コンテナも同じように分かれると《白銀》の・・・両肩に

 最後に12番コンテナが《白銀》の背中に・・・そのまま装備された。

 そして日室は・・・こう叫んだ。

 『これこそが《深緑》の最大の特徴でもある・・・合体機構だーーーーー!!』

 「へ・・・へええ。」

 『序にシールドエネルギーも全回復出来てるよ。』

 序にと言うが今の一夏にその言葉は・・・聞こえなかった。

 両腕、両脚は巨大化しており何よりも・・・見た目から

とんでもない事になっていると確信せざる負えない状況となっていた。

 それをまじかで見たベルはこう言った。

 「ええと一夏君所の専属研究者って・・・イレギュラーだね。」

 「・・・本当だよ。」

 一夏はその言葉を聞いてため息交じりでそう言うと・・・

シャルロットの声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アハハ・・・君もそうなんだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言いながら現れたのは・・・背面部の装備が前面に移動した

『ラファール・リバイブカスタムⅢ』を身に纏ったシャルロットがそこにいた。

 前面に移動しており砲台部分が巨大な腕になっており足も巨大化していた。

 「・・・お前もか。」

 一夏はその光景を見てそう言うとシャルロットは・・・笑いながらこう言った。

 「フフフフフフ・・・ようこそ。・・・・《合体の墓場》へ。」

 そう言いながら虚ろな目で笑っているのを見て一夏は・・・少し引いていた。

 すると《蒼狼》を身に纏った簪が現れると

《深緑》の1番から3番コンテナがが現れてベルの周りをふわふわと浮きながら・・整備を始めた。

 それを見て一夏は箒を除く全員に向けてこう言った。

 「皆・・・準備良いか?」

 それを聞いて全員頷くと一夏はこう言った。

 「良し・・・皆行くぞ!!」

 「「「オオォォォォ!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「う・・・ぐう。」

 箒は近くの岩礁で目を覚ました。

 体中が痛いが今はそんなことを言ってはいられなかった。

 一夏達が今でも戦っているかもしれないのに寝てはいられないと

そう思ったからだ。

 そんな中で一夏達が再び戦いに向かおうとしているところを見て

箒は手を伸ばそうとしながらこう思っていた。

 「(何で私はあの姉に専用機をねだったんだ・・・私は・・・私は!!)」

 只一夏が遠い存在になっていくのが怖かった。

 一夏と同じ場所に閃光がいることが怖かった。

 一夏が戦っているのにも関わらず何も出来なかった自分が怖かった。 

 「(私は・・・只・・・只・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「(一人になってしまう恐怖をもう味わいたくないんだ!!)」

 小学生の時は転校続きで友達が出来なくてたった一人でいるのが怖かった。

 中学の時には剣道で腹いせに相手を徹底的に潰した自分が怖かった。

 IS学園に入ってティナという同居人のおかげで幾分かそれが無くなったが

私は・・・私は・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 想い人でもある一夏の隣に立ちたいんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「だから・・・力を・・・力を貸してくれ!!《紅華》!!」

 「私を一夏の場所に連れて行ってくれる力を!」

 その言葉と同時に《紅華》の機体が紅く輝き始めたのだ。

 そして・・・機体情報が表示された。

 

 

 

 

 

 

 

 『《ワンオフアビリティー≪絢爛舞踏≫発動』

 

 

 

 

 

 

 

 

 「未だ・・・戦えるのか私は?」

 箒の呟きがまるでその通りだと言わんばかりに《紅華》の駆動音が上がると

同時に『雲飛』の左右から・・・《シルバリオ・ゴスペル》の翼が生えたのだ。

 「行くぞ!《紅華》!!」

 箒はそう言ってそのまま・・・一夏達の所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『エエイ!!コノニセモノガーーーーー!!』

 『いい加減にしろボーデヴィッヒ!!』

 『グラウ・ディセデント』は千冬を堕とそうと必死に攻撃していた。

 千冬はその密な砲撃に四苦八苦していると・・・一夏の声が聞こえた。

 「ウォォォォォォォォ!!」

 其の儘一夏は『グラウ・ディセデント』の右腕部を・・・体当たりして

破壊した。

 『『!!』』

 『グラウ・ディセデント』と千冬はその速さに驚いているが

『グラウ・ディセデント』一夏だと確信してこう言った。

 『ヨクモーーーーー!!』

 そう言って『グラウ・ディセデント』は左腕部の武器を全て一夏に向けるが・・簪と箒の攻撃がそれを止めた。

 「行けーーーーー!!」

 「させるかーーーーー!!」

 そう言いながら左腕部が・・・破壊された。

 『キサマラーーーーー!!』

 『グラウ・ディセデント』は簪達を見て壊れた両腕を使って

叩き落そうとするが・・・そうは問屋が降ろさなかった。

 「ハアアアアアアアアア!!」

 ベルがガントレットを使って壊れた両腕の内の右側目掛けて思いっきり・・・

振り上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ヒュンケ・・・ファウスト!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その言葉と同時に・・・右腕が完全に吹き飛んだ。

 そしてもう片方の手は・・・一夏が拳で破壊した。

 すると『グラウ・ディセデント』は狂ったかのような悲鳴を上げながら

こう言った。

 『アアアアアア!!コノジャクシャドモガーーーーー!!イイカゲンニ

アキラメローーーーー!!』

 そう言うと千冬はこう返した。

 『良いや、これでこそ人間だ。ラウラ』

 『!‼』

 『強いからと言って只々従うなどそれは人間ではない。機械だ。』

 『人はどんな時においても大切なものを、家族を、誇りを守るために

戦っているのだ。』

 『弱者だからと言って下から見れば痛い目を見ることになるぞ!!』

 千冬がそう言っていると日室もこう言った。

 『その通りさ!千冬ちゃん!!あの石頭に思いっきり分からせるためのOSを

使うから・・・ビックリしてよ―――!!』

 そう言うと期待から情報が出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 機体システム異常なし。

 ダメージ0

 機体各関節システム異常なし

 リミッター解除

 

 

 

 

 

 

 

 

 Valkyrie Trace System Ver2・・・始動。




 千冬・・・完全起動。


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戦いは終わり

 VT2システム
 VTシステムの進化版でそのシステムは前回にはなかったリミッターやプロテクトを使っており安全な使用と操縦者に合わせた性能変更を可能にしている。
 これが本人ならば100%状態で使えると言うので・・・チート兵器になりかねない代物である。


 Valkyrie Trace System

 通称VTシステム

 嘗て学年別トーナメント戦においてラウラが使用したシステム。

 このシステムはヴァルキリーやブリュンヒルデクラスの人間の戦闘データを

インストールさせてパイロットの強化に当てたものであるのだがこれは・・・

欠陥品でもあった。

 その理由は至極単純。

 ・・・使う人間の実力と才能、使っている筋肉、思考などが

追い付いていないがために操縦者の肉体が欠損、或いは死亡などと言った酷い結末を迎えているのだ。

 これに伴いIS委員会はこのシステムを禁断のシステムとして封印したのだが・・・それをこの男は新たに作り直してしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「VTシステムはその使う人間の事度外視で考えていたからこそ死亡事故が

後を絶たなかったんだけれど要はプログラムにセーフティーを入れれば

良いんじゃないかなって思った訳よ。」

 「だからこそ俺はあのシステムに10ものプロテクトを仕掛けておいて機体状況や

パイロットの精神状態、実力、戦闘データ諸々を見てセーフティーを部分的に解除、起動させることで前の様な暴走を食い止めれるんじゃないかなって

思ったんよ。」

 「・・・・・」

 閃光はそれを聞いて目を細めていた。

 何せそんな理由でVTシステムなんつう危険なシステムをぶち込んだのかよと

思ったと同時に対策まで講じているあたりこいつ鬼だなと思ってしまっているのだ。

 無論それは・・・本音も同じである。

 すると日室はこう続けた。

 「まあ、本当はこのシステムを応用して無人機開発における

パイロットの学習装置としても使えれるんだけど今回ばかりは・・・

仕方がないよねえ。」

 「それを仕方ないで片してしまうあたり貴方の頭がどうかしていると

思ってしまいすよ。」

 閃光はそうツッコミを入れた。

 この後どうなってしまうのかという・・・日室の断末魔の内容を考えながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『VTシステム・・・あのバカ後で絞殺す!』

 千冬は機体情報を見てそう言うが今は眼前の敵に対しなければならない為に

日室は終わってからコロコロしようと考えた。

 そんな中で千冬は・・・『グラウ・ディセデント』を見つめた。

 もうあれは嘗ての部下ではないと頭の中でそう考えてこう言った。

 『ラウラ・・・今お前を楽にする!!』

 そう言って刀を振り上げると『グラウ・ディセデント』は全身から

銃火器を出すとこう言った。

 『クルナアアアアアアアアアア‼!』

 そう言って乱射するも・・・千冬はそれを素早く躱すがあまりの速さに・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「あれって・・・」

 「千冬姉が・・・。」

 「何人もいる・・・?」

 「ありえないよね・・・?」

 「いや、千冬さんならばあり得そうだ。」

 ベル、一夏、簪、シャルロット、箒は各々そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう・・・分身しているのだ。

 それもまさかの・・・質量を持った分身と言うおまけ付きで。

 『バカナバカナバカナ!アリエナイソンナコトガ!?』

 『グラウ・ディセデント』はデータ映像から流れてくる情報を見て

発狂するようにそう言った。

 分身するだけでは飽き足らずそれらが全て実態があるなど物理の法則を

完全に無視しているからだ。

 そしてそんな中で千冬はせり出されている銃口や砲身を全て・・・斬り裂いた。

 そして『グラウ・ディセデント』の目の前に向けて刃を向けると・・・

『グラウ・ディセデント』機体の隅から内蔵型のガトリング砲を覗かせた。

 『クルナーーーーー!!』

 『グラウ・ディセデント』はそう言って攻撃しようとするが・・・

寸でのところで両方からの・・・荷電粒子砲がガトリング砲目掛けて放たれた。

 『アアアアアアアア‼!』

 『グラウ・ディセデント』は何処からだと思っていると・・・少し離れた所で

一夏と簪が放ったであろう荷電粒子砲を見て・・・。

 『キサマラーーーーー!!』

 激昂するも千冬は『グラウ・ディセデント』に対してこう言った。

 『もう・・・眠れ。ラウラ』

 其の儘『グラウ・ディセデント』と大型の強化装甲の境目に刃を思いっきり・・突き刺した。

 『アアアアアアアア‼!』

 『グラウ・ディセデント』は千冬を見て・・・確信するかのようにこう言った。

 『ナゼデスキョウカン!!ワタシハアナタのタメニオモッテイママデガンバッテキタノニ‼!』

 『ナゼデス・・・ナゼデス・・・ナゼデスカ!!キョウカーーン!!』

 その言葉を最後に『グラウ・ディセデント』は・・・切り離されたと同時に・・強化装甲は近くの島目掛けて墜落した。

 無論『グラウ・ディセデント』も同じ場所で墜落した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ラウラ。』

 千冬は『グラウ・ディセデント』に向けてそう言うと・・・

『グラウ・ディセデント』千冬目掛けて・・・こう呟いた。

 『ナゼデス・・・ナゼデス・・・ナゼ』

 まるで壊れたラジオの様にそう呟いていた。

 「千冬姉!!」

 一夏は仲間達と共に千冬のすぐ近くまで来ると千冬はこう言った。

 『取敢えずは任務完了だ。後はこいつを本部に』

 そう言うと・・・上空から声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そんな事しちゃあだめよ。その子は私達が貰うんだから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 『「「「「「「「!!!!!!!!」」」」」」」」』

 千冬達はその声を聴いて上を向くとそこにいたのは・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あら、初めまして皆。♪」

 黒い長髪

 均整の取れた肢体

 そして何よりも・・・千冬に似た雰囲気を持った。

 垂れ目の女性が黒いISを身に纏っていた。

 そして女性は千冬に向けて・・・こう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「初めまして・・・オリジナルさん♡」




 クローンが・・・オリジナルに出会う。


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その裏側で。

 謎の組織登場!!


 「馬鹿なーーーーー!!」

 何処かの場所で件の科学者が発狂紛いにそう言った。

 自身が手によりをかけて設計した『グラウ・ディセデント』がまさかの・・・

敗北を期したからだ。

 まあ、相手が千冬ならば致し方ないように思われるがそうである事も知らない

科学者からすれば・・・納得がいかなかったからだ。

 「何故だ何故だ何故だーーーーー!!アリエナイアリエナイアリエナイ!!

私の最高傑作が負けるなどどうしてだーーーーー!!」

 そう言っている中で科学者は荷物を纏めてこう言った。

 「速くここから逃げなくては!ここから近くて然も逃げやすいと言えば

中国しかないが・・・いや、あそこならば実験材料になれる人間が

掃いて捨てれるほどいるから丁度良い」

 そう言いながらニヤリと今後の設計を考えているが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何をしている。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうは問屋が降ろさなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「!!貴様は」

 科学者がその人間を見て何か言いかけると・・・ナニカが科学者の前を

フワフワと浮いていた。

 よく見ればそれは・・・ビットであった。

 紫色のビットが科学者の周りを取り囲むかのように浮遊している中で・・・

科学者はその人間に向けてこう言った。

 「ま・・・待て!」

 「?」

 「確かに今回は失敗した!だがそれは私のせいではない!!素材となった・・」

 

 科学者はそう言いながら後ろにある・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「この能無しのせいだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 脳みそだけになって水槽の中をぷかぷかと浮かばされながら何かしらの機械で

接続されている・・・ラウラだったモノがそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして科学者はこう続けた。

 「もとはと言えばお前たちがこんな役立たずを持ってきたのが不運の始まりだ!何でもっとましな奴を寄こさなかったんだ!!未だ軍にいるクローンでも

事足りたはずだぞ!!それをこんな脳みそが半分なくなった奴を寄こしやがって

私の作品が汚されただけでは飽き足らずこんな大敗北を決してしまったんだぞ!!だから約束を守れ!!私のたかとb」

 「煩い」

 その人間は科学者に向かってそう言うと・・・ビット兵器から6筋もの光が

科学者の体を全弾貫通し・・・爆発した。

 そしてその人間はラウラの脳みそが入った水槽を・・・ISのアームを使って

取り出すと通信してこう言った。

 「こちらM。目的のものは回収したぞ。」

 『分かったわ。向こうの方はIに任せてるから貴方は撤退しなさい。

警察が来る前に。』

 「分かった。」

 そう言うと・・・その人間はISをその人間に向けてこう言った。

 「もう少し出会えるからね。待っててね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「姉さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『貴様は何者だ。』

 千冬がそう聞くとその女性は・・・こう言った。

 「初めまして。私の名前は『I』。とある組織に所属する人間よ。」

 女性はそう言って自己紹介するがよく見たら・・・千冬とは違うと言うのが

良く分かった。

 何せ垂れ目で左目に泣き黒子。

 髪も確かにウルフヘアーだが千冬の様に束ねておらずに何もつけずにしている。

 然も漂う空気がなんかこう・・・軽い様な印象を与えていた。

 するとIと呼んだ女性は一夏の近くで着陸すると何やら・・・興味津々な様子で見ていた。

 「へえ・・・ふーん。成程ねえ。」

 Iはそう言いながら一夏の周りをぐるぐる回っていた。

 そして一夏の後ろで止まると・・・Iは一夏の背中を抱きしめてこう言った。

 「ねえ、君さ?」

 「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お姉さんとどっかでいい事」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言った瞬間に千冬が・・・刀を思いっきり振り上げるとIは突如に

部分変換して刀を出すと千冬に向けてこう聞いた。

 「あら、織斑千冬。何か御用でと言うか私じゃなかったら斬られたところから

トマトジュースらしきものが噴水の様に出ますよ?」

 そう聞くが千冬はIに向けてこう言った。

 『なあに、貴様みたいな奴は大抵後ろを気にすると高を括っていたからな。』

 「あら?以心伝心で嬉しいわ?それならちょっとだけ・・・弟さんと夜の」

 『・・・ヨシ、殺そう。』

 「千冬姉!!」

 一夏は千冬から流れ出る殺気に恐怖しているとIは素早くそれを往なして

『グラウ・ディセデント』目掛けてイグニッションブーストで飛翔して頭部を

手に入れると千冬はこう聞いた。

 『貴様‼ラウラをどうするつもりだ!?』

 そう聞くとIはこう答えた。

 「言ったでしょ?私はこれが目当てなのよ。

それじゃあ私はここで失敬するけど・・・織斑一夏君」

 「?」

 Iの言葉を聞いて何だと思っていると・・・Iは一夏に向けて投げキッスして

こう言った。

 「もし次会ったらデートしましょ♡」

 「へあ!?」

 「「「!!」」」

 それを聞いて閃光とベルと箒が目を見開いて・・・鬼の如き目で

睨みつけていると・・・千冬が刀をI目掛けて投げ飛ばした。

 『シャアアアアアアア‼!』

 「あら、危ないわ?」

 それをひらりと避けるとIはバイバーイと言って・・・去って行った。

 何だか嵐の様な人間だったなあと一夏はそう思っているとが・・・後ろと通信の向こう側から溢れ出る・・・殺気に対して一夏は・・・恐る恐る振り向くと

そこには・・・何やら涙目のベルと箒がそこにいた、。

 そして一夏目掛けてこう言った。

 「一夏!どういう事なのあれ!!」

 「一夏!貴様いつの間にあんな女と!!」

 『説明を要求するぞ!!』

 「ちょ・・・ちょっと待ってよ皆!俺だって初対面なんだぜ!!」

 「だったら何で投げキッスなんてするの!?」

 「そうだぞ!初対面の人間が投げキッスなどするものか!!」

 『どういう事なんだ一夏!!』

 

 

 

 

 

 『「「一夏!!!」」』

 

 

 

 

 

 

 

 「ああもう!勘弁してくれーーーーーー!!」

 夜の中で一夏の叫びが木霊している中で・・・『打鉄無式』から音声が

流れ出た。

 

 

 

 

 

 

 

 『いやあ、一夏君ってモテル・・・あの千冬ちゃんなんか可笑しくない?』

 『何だ?』

 『いやあ何だか・・・殺気が駄々洩れしてるって言うか・・・何て言うか。』 

 『その理由は貴様がよく知っているであろう』

 『いやあ・・・あれはって頭が潰れるはみ出るーーーーー!!』 

 『いっそはみ出ろや――――――――‼』 

 『イ――――――ヤ―――――――――!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「こうして2人の男性の悲鳴が夜の海に響き渡るのであった。」

 「簪さん?何言っているの??」

 「ああ・・・ナレーション?」




 I
 コードネームで見た目はアズールレーンに出てくる『愛宕』
 千冬のクローンであり戦闘能力を引き継いだ存在。
 可愛いものや気に入った存在を愛でると言う困った趣味を持っている。
 専用機はあるようであるがそれが何なのか未だ謎。


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そして・・・新たな狼煙が上がろうとしている

 やっと・・・3巻も終わった。


「諸君、よく戻って来たな。作戦は終了し、まあ・・・

幾つか納得できない所があると思われるが取り合えずだ。」

 千冬は一夏達に向けてそう言うが当の一夏は・・・それどころではなかったのだ。

 「「「・・・・・・」」」じーーーー。

 「(;´д`)トホホ。」

 一夏はIと呼ばれる女性から何故か注目されていた事に何故だか

問い詰められていたのだ。

 すると簪が千冬に向けてこう聞いた。

 「あのう、織斑先生。日室さんは・・・?」

 おずおずとそう聞くと千冬はこう答えた。

 「ああ、あいつなら・・・海の藻屑と化しているだろうな。」

 「それやってもあの人の事だから自分自身が改造人間になって蘇りそうな

感じがするんですけど。」

 千冬の言葉を聞いて簪がそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いや、待って!海の藻屑になってるんだから心配してよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言って千冬の背後から・・・ボロボロの状態で現れた日室が出てきた。

 「ちぃ、まだ生きてたか。」

 「いや、待って千冬ちゃん。俺死んだらこの作ひ」

 「メタ発言するなああああああああああ!!」

 「ギャバあああああアアアアアアアアアンん!」

 千冬の舌打ちして日室が反論しようとするが・・・メタ発言だったらしく

足で蹴り飛ばされて吹っ飛んでしまった。

 「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」

 それを見て全員呆気にとられている中で千冬は全員に向けてこう言った。

 「とにかくだ。今日は全員よくやってくれた。今日はよく休んでおけ、

特別に明日は全員帰る日であるのだが貴様らは半日の休養を

言い渡しておくから・・・海で自由に楽しめ!!」

 「「「「「「「「いやったーーーーーーーーー!!」」」」」」」」

 一夏達はそれを聞いて全員嬉しがった。

 因みにこの日の夕食は機密事項とも相まって千冬達の部屋で

食事することとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「《紅華》の稼働率は絢爛舞踏を含めて42%か。まあ、こんな所かな?」

 空中投影のディスプレイに浮かび上がった各種パラメータを眺めながら

束は・・・岬の柵に腰かけていた。

 そんな中で束は一夏の《白銀》を見て・・・こう呟いた。

 「こいつが・・・第4世代機。」

 それを見ている中で束は日室の言葉を・・・思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『は、凡人だ?俺からすれば未だ第3世代でウロチョロしている

アンタガ凡人だろうが。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「束さんが・・・凡人だと・・・・!!」

 束は日室の言葉を思い出して怒りで腸煮えくり返りながらこう言った。

 「ふざけんじゃねえぞ屑が!この超天才の束さんが凡人だって!!

だったら束さんが作ってやろうじゃないの!?最強の・・・

あの屑よりも上等な・・・最強のISを!!!」

 そう言いながら束は胸の谷間からISの待機形態を取り出すとこう言った。

 「絶対にだ・・・・本気出してやる・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして何処かの場所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでM。例のあれは?」

 何処かで金髪の美女がそう聞くとMと呼ばれた小柄な少女がこう答えた。

 「あれなら既に技術部が改造している。」

 そう言うと・・・近くにいたⅠがこう言った。

 「それで・・・私はもう会っちゃったけど何時から行動起こすの?」

 そう聞くと・・・女性はこう答えた。

 「そうねえ・・・2か月後に学園祭が始まるからその時かしらね?」

 そう言うと他にもいる・・・3人の女性がこう言った。

 「それですと~~、少々お暇ですわねえ?」

 「いや、恐らくは他国の機体奪取が優先であろう。」

 「速く早く楽しみ~~♪」

 そう言っていると・・・金髪の美女が全員に向けてこう言った。

 「さあてと・・・始めましょ?・・・・亡国の鎮魂歌を。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれから暫く経って・・・・。

 

 

 

 

 

 

 とあるIS用の雑誌で一面でこう綴られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『倉持技研謎の新システム『クロッシングリンク』の説明会をIS学園で行う?』

 

 

 「ブフ――――――――!!」

 

 

 

 

 

 

 

 それを見た千冬は・・・コーヒーを思いっきり噴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして倉持技研では・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さあてと・・・次はお前かもしれないよ?」

 日室が自分の部屋にある・・・黒いISを見つめていた。

 そして持っている資料でこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『《白銀》相互感応受信IS《黒鉄》設計書。』と・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 暫く休載します。


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説明

 少し飛ばします。


そして夏休み当日の修了式。

 本来ならば学生たちはここで家に帰ったり国に戻ったりするのだが今回は・・・違っていた。

 その理由が・・・これ。

 「ええ、本来ならば貴様らには学園から去ろうと思っていたようであるが

倉持技研が新たに開発した新型OSの発表と各国の技術者との説明会も兼ねて

貴様らにはもう暫く滞在させることと相なった。その理由は明日話すから

その間自室にいて欲しい。それと貴様らの通信簿は既に親御さんに送付済みの為・・今のうちに首を洗っていろ。」

 『『『ウぎゃあああアアアアアアアア‼!』』』

 千冬の言葉を聞いて全員がム〇クの叫びの様な顔つきになってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼休み

 「なあ、どう思う閃光?」

 「何だ?」

 「倉持技研って言う事は」

 「ああ、『クロッシングリンク』が実用段階に迄いけたという事であろうな。」

 そうだよなあと閃光の言葉bを聞いて一夏はコロッケを食べながらそう言った。

 あのシステムは確かに公に出すと言ってはいたがまさか今日とは

思いもよらなかったのだが閃光はこう続けた。

 「だが企業がタダで公開するはずはない。詰まる話が何かしらの

取引があると言う事であろうな。」

 そう言いながら閃光はサラダを食べていると一夏はこう呟いた。

 「まあ、公に出すのは良いけど・・・あれは勘弁だな。」

 「その心配は・・・無いと思いたいな。」

 2人が言うあれとは『VT2システム』の事である。

 あれを公開したら間違いなく・・・地獄であろう。

 色んな意味で。

 そんな中で・・・近くに通りかかった簪がこう言った。

 「さっき日室さんから聞いたんだけど公開するのは『クロッシングリンク』の

システムとしての内容と換装システムに使うフライトユニットの紹介だけで

後は各国からの技術者や代表候補生とかが実際に使うらしいよ。」

 たった2日程度だけどねとそう言うと一夏がこう聞いた。

 「何だか随分短期だよなあ、教える気あるのかなあ?」

 「多分だが基礎は教えて後は勝手にしろとかだろうな。」

 「「ああ、ありえる。」」

 閃光の言葉を聞いて2人が納得すると本音がこう言った。

 「それでも~どうして発表なんだろうね~~?」

 「確かに、普通なら切り札として隠すはずなのにどうして?」

 簪と本音が互いにそう言うと一夏がこう言った。

 「多分だけど・・・もしかしたら『クロッシングリンク』よりも

凄いの開発していたりして・・・。」

 「「「・・・・・・」」」

 それを聞いて成程なと同時に4人は・・・どんなのが出るんだよと思って

戦々恐々であった。

 何せ日室が造るのは・・・予想の斜め上どころか場外ホームランも

念頭におかないといけないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして次の日。

 各国の研究者や代表候補生等がIS学園に来ていた。

 大人数である為アリーナにそれぞれ分けて入れてモニターで説明することと

相なった。

 そして倉持所長が出てくると全員に向けてこう挨拶した。

 『皆様初めまして、『倉持 瑞雄』です。今回我々が皆様に

お目見え致しますのはISの新たなる可能性ともいえるシステム

『クロッシングリンク』についての説明です。』

 それを聞いて一体どんなシステム何だと思っていると・・・

日室が現れてこう続けた。

 『ええとシステムを造った『日室 哲』と申しますが皆様は

ISの操縦システムについてどのようにしておりますか?』

 それらを聞いてパイロットがとか色々と言ってはいるが日室はそれを聞いて

こう続けた。

 『確かにISは人がいなければ動かせられませんがここで皆様に聞きたい!!何故ISは一人でしか動かさないといけないのでしょう!?・・・

まあカナダは置いといてですが。』

 そう言うとこう続けた。

 『ですが世の中何が起こるかわかりません!

機体が突如機能停止するかもしれません!奪われるかもしれません!!細工されて暴走するかもしれません!!だからこそ私はあるOSを造りました!!それこそが《パイロットとオペレーターにおける相互受信操作システム

『クロッシングリンク』》でございます!!」

 そう言って説明を続けた。

 最初はどんなシステムかと言う小さなレベルであったが

その無限の可能性に対して興味が惹かれて云った。

 そして画面を変えてある映像が出た。

 それは一夏と閃光、簪と本音がシステムを使っている時の様子が出てきており

それらを見て全員が口を大きく開けている中で日室は注意事項を述べた。

 『まあこのシステムはパイロットとオペレーターとの

脳波レベルが90%以上でなければ発動出来にくいのでそれを留意した上で

使用してください。それではOSの基本的説明についての説明とさせて貰います。』

 そう言って説明会が終わった後は・・・食堂を使って懇親会であった。

 各国からの技術者は挙って日室の下に向かって換装システムや

『クロッシングリンク』についての賞賛などで引切り無しであると同時に

それを使用していた簪と本音、一夏と閃光に操縦者達は挙って話を聞いていた。

 そんな中でとある一人がこう呟いた。

 「もしかしたら我々の国にも織斑一夏と同じ脳波を持つ人間がいるのかな?」

 それを聞いて全員が目を大きく見開いてこう呟いた。

 「そうだよな!日本だけではなく世界には未だいるはずだ!」

 「探せばもしかしたらいるかもしれん!!」

 「急いで政府を使って探させるんだ!!」

 そう言って急いで電話する中で日室はこう呟いた。

 「そう簡単にいくかねえ?」

 そう呟きながらジュースを飲んでいたが世の中本当に・・・いたんだよねえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「大変だ!イタリアとルクーセンブルク王国に適合者がいたぞ!!」

 「・・・マジで。」




 ・・・マジでいたよって言うか再開しました。


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夏休みを生かせ!

 夏休み、それは祝福の時!!!


「成程ね、それで暫く有給休暇取りたいと?」

 「はい所長、出来れば1週間位は取敢えずの所。」

 日室は倉持所長に向けてそう言いながら有給願いを提出していると

倉持所長は日室に向けてこう言った。

 「う~~ん、確かに良いけどねえ・・・前だったらね?」

 「?」

 「いやね、君が『クロッシングリンク』を公開したでしょ?」

 「はい。」

 「良いんだけどね、あれのせいで政府は君を日本に留めておきたいって言って

国外に出すことを嫌ってんだよ。だけど君が出張らないと

システムのデータ取れないしそれに何より君自身が納得しなさそうだしねえ。」

 倉持所長は日室に向けて頭を抱えてそう呟いた。

 何せ『クロッシングリンク』はパイロットとオペレーターの双方に対して

作用するため細心の注意を払わなければいけないがために日室自身が

出向くべきなのだが国からの命令もあって身動きを取ることが難しくなっている。

 そうなると言ってどうするべきかと考えていると・・・日室がこう聞いた。

 「あのそれって俺が一人だったらですよね?」

 「そうだね、護衛を出すべきかと思うがその護衛が信用にたる人物であることが

重要だ。」

 倉持所長は日室に向けてそう言うと日室はこう答えた。

 「それでしたら心当たりがあります。」

 「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中でIS学園

 「それじゃあシャルロットさん、また始業式に。」

 「うんじゃあねえ。」

 シャルロットはそう言って一夏達と別れてモノレールに乗ると出入り口前で

こう言った。

 「ああそうだ。」

 「?」

 「もしお父さんが日室さんの様な兵装を僕のリヴァイブに

搭載させようモノなら・・・容赦なしで良いよね。」

 (´∀`*)ウフフと黒い笑み浮かべて(ハイライト無し)手を振りながら去って行くシャルロットを見て一夏達はゾッとするようなナニカを感じた。

 そして見送った後一夏達はそれぞれ今後どうするのかと聞いた。

 簪と本音

 「私達は夏のコミケと衣装づくりで着るのは本音で売り子兼、

私は同人誌で販売して欲しいDVDを買ってくる。」

 箒

 「私は基本ここで過ごす(どうやって胸を小さく出来るか考えんとな。)。」

 一夏と閃光

 「俺達も基本そうだな、後は閃光の家に遊びに行くとか?」

 「ああそうだったな(親と妹が何言うか分からんがな。)」

 それぞれそう言っている中で一夏の携帯に連絡が来た。

 「?・・・日室さんだ。」

 「?」

 閃光はそれを聞いて何だと思っている中で一夏が電話にかかって・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・1分後に悲鳴に似た大声を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして職員室

 「成程な、ほお、ソレデ?」

 「ええとですね・・・その。」

 一夏は既に鬼(金色のガッシュベルの清麿の般若形態)の様な

表情をしている中で一夏はびくつきながらこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『千冬ちゃんに俺の護衛頼んでくれない?倉持所長も良いって

言っているし』ってアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 一夏はそう言った瞬間に千冬からアイアンクローを喰らって悲鳴を上げた。

 「アンにゃロォォォォ!人を勝手に指名してんじゃねエエエエエエ!!」

 最早キャラ崩壊云々以前の状況であるが千冬は更にこう続けた。

 「こちとらアイツが作ったシステムのせいで転入生が馬鹿に来そうだから

こちとら御断りの電話やらお前の『クロッシングリンク』の相手だとかで

対応面倒くさい中で何言ってんじゃ此畜生があアアアアアアアア!!!」

 何だろう、千冬の口から焔がぼうぼうと出そうな感じであるのだが暫くして

ようやく解放された一夏は何だろう、びくびくと痙攣しながらこう続けた。

 「いや・・・あのさ・・・向こうも・・・仕事だしそれに。」

 「それにが何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「日室さんによれば向こうに行っている間護衛序に観光しないかって話で」

 「誰が観光するかあんにゃろうとー------!!」

 「オンぎゃあアアアアアアアア!!!」

 千冬はそれを聞いてプロレスの様な技で締め技を披露していた。

 もう完全に一夏これで死ぬんじゃねと思っている中で一夏は更にこう続けた。

 「その間の酒代とかは奢るって言っていたよって痛い痛い!!」

 「何・・・それは本当か?」

 千冬はそれを聞いて少し考えるとこう聞いた。

 「それで?」

 「?」

 「場所は何処だ?」

 「ええと確か『ルクーセンブルク王国』と・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・『イタリア』って言ってたよ。」

 「!!」

 千冬はそれを聞いて目を見開いていると暫く考えてこう答えた。

 「日室に伝えておけ、『分かった』と。」

 「りょ・・・了解~~~。」

 一夏はそれを聞いた後に拘束を解いて貰ってフラフラになりながらも

出て行ったのを見て千冬はこう呟いた。

 「イタリアか・・・アイツがいる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そうなんだありがとう!それじゃあ俺切るからああそれと出発日は

4日後だから。」

 それじゃあねと言って切った後に日室は黒い機体を見てこう呟いた。

 「お前の相棒にもうすぐ会えるぞお。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日。

 「あ、シャルロットからメールだ。」

 「「「???」」」

 それを聞いて閃光達は何だと思っていると・・・画像が添付されていた。

 そしてこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 頭可笑しい兵装披露するクソ親父と鉄拳制裁

 そして画像に写っていたのは・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・返り血で顔に迄血が付きながらもISを纏って笑顔で目にハイライト無しで写真を撮っている・・・何故か二頭身なシャルロットとその後ろで・・・

ボコボコに殴られて何処にあったんだと言いたいくらいに巨大な十字架に

パンツ一丁で括りつけられている男性らしき映像が見えた。

 「「「「・・・・・え?ナニコレ??」」」」

 一夏達はそれを見てそう呟くとニュースが飛び込んだ。

 その内容がこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『デュノア社社長《アルベール・デュノア》重症!半年間入院生活!!』

 「「「「シャルロットー-----!!!!!」」」」

 それを見てえ、嘘と思いたかったがマジかよと思いながらも一夏は全員に向けてこう言った。

 「取敢えずみんな・・・見なかったことにしようぜ。」

 「ああ、そうだな。」

 「うん。」

 「そう・・・だね・・・。」

 それを聞いて閃光、簪と本音は互いに黙っていようと誓った。




 次回はイタリアに行くところからです。


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いざイタリアへ

 新キャラ入ります。


 そして7月25日、朝9時。

 この日、日室と千冬はイタリアとルクーセンブルク王国に向かうために

大体3泊4日の行動日程となっている。

 「それにしても晴れてるねエ、おまけに暑い。」

 「そう言うな、それでまず何処からだ?」

 千冬は私服姿でそう聞くと・・・完全に遊ぶこと前提のアロハシャツ姿の

日室に聞くと日室はこう答えた。

 「うん?先ずはイタリアだね、そこで待っているイタリアの科学者と一緒に

リンク相手のいる場所に向かうんだって。」

 「何故病院なのだ?病人なのか?」

 千冬がそう聞くと日室はこう答えた。

 「それがね、叔母が病院で寝たきりになっているんだってさ。

だからそこで合流。」

 「場所は?」

 「確か・・・『公立、ローマサピエンツァ大学付属ポリクリニコ・ウンベルト・

プリモ病院』って言う言いにくそうな病院って千冬ちゃん!?」

 千冬が突如日室の胸倉掴むと千冬がこう聞いた。

 「おい今何といった!何という病院だ!?。」

 「ちょ・・・苦しい。」

 「早く答えろ!!」

 「だから・・・『公立、ローマサピエンツァ大学付属ポリクリニコ・ウンベルト・プリモ病院』だって」

 「そいつの名字!まさかと思うが」

 「・・・正解、多分千冬ちゃんが思っている名前。」

 「・・・マジか?」

 「マジで。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてイタリア、『フィウミチーノ空港』昼二時(日本時間夜10時)

 そこには数人の科学者たちが今か今かと待ち構えているとそこに・・・日室達の姿を見かけた。

 予め予告されていた通りアロハシャツ姿で見えやすいように

飛行機から降りてから着た白の上着を羽織っていた為見つけやすかった。

 序に千冬を見た時には全員びっくりしていたが日室は科学者を見てこう言った。

 ・・・因みにだがISが出て以降は日本語を習うのが海外では必須となっている為全員取敢えずは話せる。

 「始まシテMr日室、私がイタリア空軍の科学研究部所属の

『ポリュキョ・ブラッソ』。今回貴官の『クロッシングリンク』の然も織斑一夏の脳波と合致する人間がいる事に私は感動したよ!」

 「ハハハ、まあそれは置いとくとして彼女は今も病院に?」

 「ええ、私が待つように伝えているので今も恐らくは。」

 「・・・済まないが宜しいでしょうか?」

 「はいなんでございましょう『ミスオリムラ』?」

 「・・・花屋によっても宜しいでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『公立、ローマサピエンツァ大学付属ポリクリニコ・ウンベルト・プリモ病院』

 本来ならば脳外科等はないのだが今作では存在しています。

 巨大な病院で最新鋭の設備が投入されております。

 彼らがそこに車を停めて降りた後に『ポリュキョ・ブラッソ』達イタリア側と

千冬と日室の2人が降りて病院に入ると待合室に紅い髪の少女が

そこに座っていた。

 紅い髪をツインテールの半ばドリルみたいな形状をしておりクールなイメージが有り余る程あるがそれだけではない。

 胸が・・・でかいのだ。

 胸の上半分が見えているだけではなくそれなのに下品さが感じられないのだ。

 そして日室は彼女を見るとこう聞いた。

 「ちょっと良いかな?」

 「?」

 「君が『クロッシングリンク』の相手かい?」

 「え、あ、貴方は?」

 「俺は『日室 哲』。『クロッシングリンク』の責任者だ」

 「貴方が!初めまして私は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・『サラ・ジョゼスターフ』と申します!」

 そう言って自己紹介する『サラ・ジョゼスターフ』と握手する日室を遠目で

見ていた千冬が現れると『サラ・ジョゼスターフ』は顔つきが少し変わったのだ。

 表には出さない様にしているであろうがはっきり分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 仇の様な目つきなのだから。

 「・・・貴方は。」

 「ああ、織斑千冬・・・って言わなくても分かるな。」

 「・・・何の用でしょうか?」

 「何・・・ちょっとお見舞いにな。」

 「・・・何で今頃になって・・・!!」

 それを聞いて『サラ・ジョゼスターフ』は苦々しい表情をしていると

日室はええとっと仲裁するかのようにこう言った。

 「ええとね、君と少し話がしたいんだけど良いかな?」

 「ええと・・・まあ、良いですけど。」

 『サラ・ジョゼスターフ』はそれを聞いてそう答えると千冬と離れさせて

病院から出るのを見てこう呟いた。

 「あの阿保が・・・気を使わせおって。」

 そう言って千冬はナースステーションに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やれやれ、これは思いやられそうだなあ。」

 「そうでしょうか。」

 『サラ・ジョゼスターフ』は病院から出て近くにあるレストランに入って

飲み物を頼んで飲んでいると『サラ・ジョゼスターフ』は毒を吐きたそうな顔で

そういうとまあねと日室は『サラ・ジョゼスターフ』に向けてこう言った。

 「まあ、君の家族と千冬ちゃんとは色々あるようだけど病院で

言い合いはしてほしくなくてね。」

 「それについては感謝しますが・・・ですが!!」

 『サラ・ジョゼスターフ』はそう言いながらグラスを机に叩きつけるが

『サラ・ジョゼスターフ』はこう続けた。

 「何があったのか知りませんがあの時!あの『第二回モンドグロッゾ』で

アイツが出ていたら!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここか。」

 病院の中で千冬は232と数字の入った部屋に入るとそこには・・・

人が寝ていた。

 いや病人だから当たり前だろうと思っているであろうがその部屋が・・・

異様であった。

 何せ色々な機器が所狭しと置かれていて全身にチューブや配線が

その病人の体に幾つも接続されていた。

 そして酸素呼吸器を付けて呼吸している女性が一人いた。

 右目、右手、右足と右全体に配線が繋がっていて

『サラ・ジョゼスターフ』と同じ紅い髪の女性がそこで寝ていた。

 そして千冬は花瓶を見てみると既にガーベラとバーベナを挿していた花瓶を見てこう呟いた。

 「確か・・・『希望・期待』と『家族だったな。』」

 千冬はそう呟いて新たに花瓶に花を入れた。

 ペチュニアとネリネの花を。

 その花言葉は・・・『癒す・和む』と『また会う日を願う』と言う意味である。

 「お前は私と再戦したくてここ迄の事をしたのか?」

 そう聞くが女性から反応はない。

 「私とそんなに戦いたかったのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「済まなかった、貴方を放っておいて弟を救って・・・あの時私は

一夏を救いたいと言う一心で・・・もしお前にその事伝えてたら

協力してくれたかな?」

 「なあ・・・何とか言ってくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして2人の言葉が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『アリーシャ』叔母さんはあんな状態にはならなかった!!」

 「『アリーシャ』・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう、今ベッドの上で横になっている病人の名は

『アリーシャ・ジョゼスターフ』、イタリアの国家代表生で常に第二位の・・・

通称『スクルド』と言う異名を持つ最速のIS操縦者であった。




 次回へ続く。


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悪夢

 今回は鈴が負傷した時の話に出ていた事についてです。


モンドグロッゾにおいて称号は北欧神話に準えて決められている。

 千冬が『ブリュンヒルデ』、そしてロシアの第一回出場選手でもある

『グラーバフ・チェペリ』が『ヴァルトラウテ』、そして最後にアリーシャは

第二位ということも相まって『スクルド』、北欧神話に出てくる三姉妹である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『アリーシャ・ジョゼスターフ』、今年28歳の元IS操縦者イタリア国家代表生。愛機は『テンペスタ』で機動戦に於いては他を抜くほどの成績。

IS操縦者の前は空軍所属で適性の高さから選抜された。

第二回モンドグロッゾに於いては千冬ちゃんの棄権で優勝するも

本人が辞退したがために『ブリュンヒルデ』は当人のまま、

そして『テンペスタⅡ』の稼動実験中に事故が起き当人は右半身の眼と腕と足を

失うほどの大怪我を追って確か噂じゃあそれによって引退したって言うのが

世間一般での見解となっていたが・・・実際は違っていた。」

 「その通りです・・・叔母さんはあの事故の後。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一年前の病院に於いて。

 「アタシは未だ現役を続けるさね。」

 「何言っているのよ叔母」

 「『オ・ネ・エ・サ・ン』だろうがサラ??」

 「ずびばぜんありーじゃおねえじゃん(すみませんアリーシャオネエサン)。」

 アリーシャは更に向かって左手で頬を抓りながらそう言うとこう続けた。

 「アタシは未だ『織斑千冬』と決着を付けなきゃいけないさね、

こんな所で油売っている暇はないさね。」 

 「けどその怪我じゃ!!」

 サラはアリーシャに向けてそう言うが其れでもとアリーシャはこう続けた。

 「御免ねサラ、けどこいつはアタシ個人の問題さね。決着付けなきゃ

アタシ自身が後悔しちまうんだよ。」

 「でも・・・その体じゃあ・・・。」

 サラはそう言ってアリーシャを見た。

 右目には痛々しく包帯が顔の半分を覆うかのように巻かれており

右腕は目に見えて分かる通り風が吹くとひらひらとしており

ベッドの方に目を向ければ右足もなかった。

 だがそれでも千冬と戦いと言う彼女の眼は本気であった。

 このまま不完全燃焼のまま引退など自分が納得できないからだ。

 然しどうするのかとサラが聞くとアリーシャはこう答えた。

 「聞いた話によるとだけどね、ISに義肢や義眼などを使って

機体を鋭敏化させるって言う計画があるらしいさね。それを受けようと

思っているさね。」

 「けどそれって・・・危険なんじゃ?」

 「大丈夫さね、アタシはこう見えてもあの事故でもここ迄回復して医者も眼ん球ひっくり返っていたさね。・・・もしもの時は『シャイニィ』を頼むさね。」

 そう言って笑ったのが・・・アリーシャの最後の笑顔であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そして実験を受けることとなったんですが・・・異常事態が起きたんです。」

 「うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今から七か月前。

 『それでは、《テンペスタⅡ》との機体同調テストを始めますが

何か異常はありませんか?』

 「別に、何もないさね。」

 『それではIS起動と同時に義肢と義眼との同調を始めます。』

 「それじゃあ行くかね。」

 『気を付けてね叔母さん。』

 「だからオネエサンだっての!!」

 そう言う風に冗談が言えるほどだったのに・・・あの事件が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アアアアアアアアアアアアアアア!!」

 「一体何が起きたんだ!?」

 「ISのコアネットワークがアリーシャの脳に

強制インストールさせているんだ!!」

 「止めろ!実験は中止だ!!ISを止めろ!?」

 「駄目です!ISがこちらからのアクセスを拒否しています!!」

 「叔母さん!!」

 サラはそう言って窓の向こうにいるアリーシャに声を掛けるがアリーシャは尚も悲鳴を上げていた。

 「xzcxvzvbxbんcvんvbm、ん。m¥。・んvvbxxz」

 何やら分からないが人が出してはいけない悲鳴であったことは理解できたが

サラはそれに対して何も言えなかった。

 「くそ!こうなったら」

 研究者が何か言う前にアリーシャの纏っているIS『テンペスタⅡ』が

突如機体出力を最大に上げて・・・攻撃してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そこからは曖昧なんですがどうも私はあの時爆風で失神した時に

その衝撃で死んだ研究者が私の上に覆いかさぶるかのように倒れていたのでそれで助かったと聞きました。」

 「・・・アリーシャからか?」

 「ええ・・・今でも信じられませんが。」

 サラはそう言ってこう続けた。

 「あの時叔母さんは私を守ろうとしてISを無理やり遠ざけたんだと思うんです。ですがその一件でISと人体を繋ぐこの計画は凍結してしまい研究者と

その計画に投資していたIS委員会の人も死んだと聞かれました。」

 「・・・何か済まないね、思い出してしまって。」

 それを聞いていえとサラはそう言いながら飲みかけのジュースを飲んでいると

日室はこう思っていた。

 「(こいつは間違いなくやめたほうが良いな、機体は出来上がっているけど

こんな過去があっちゃなあ。)」

 ISの・・・千冬のせいで叔母を植物状態にさせているのに

その原因が一つになっているIS学園に入れると言うのは酷だろうなと

そう思っていると日室はサラに向けてこう聞いた。

 「ねえさ・・・一つ良いかな?」

 「ハイなんでしょう?」

 サラがそう聞くと日室は・・・言いにくそうにこう聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「君はISの事どう思ってるんだい?」




 サラの見た目は『アズールレーン』に出てくる『ザラ』です。


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理由

 理由次第では何とかしよう。


「君はISの事どう思ってるんだい?」

 日室はサラに向けてそう聞いた。

 何せ叔母の心を壊しただけではなく植物状態となって

今でも寝たきりの状態にさせたのだ。

 それなのに何故未だ彼女はISに関わっているのだともそう感じたのだ。

 サラ・ジョゼスターフはイタリアの代表候補生であると

同時にアリーシャの後継者とも言われる逸材でありその功績から《テンペスタⅡ》を受領されるほどの実力者でもあるのに関わらずと思っているとサラはこう答えた。

 「私にとってISは叔母を奪った諸悪の根源ともいえるかもしれなせんが・・・ISを纏っている叔母が輝いている存在でもありました。」

 「空が大好きで空軍に入隊したのもそれが理由、ISの国家代表生になったのも

それだけだったんですが織斑千冬と出会って叔母は本当の意味でライバルに出会ってそして・・・超えたい相手だと思っていたんです。」

 「だから私が織斑千冬を超えれば叔母は目を覚ますかもしれない、

その一心で今まで頑張ってきました・・・ですが織斑一夏によって

私は彼の『クロッシングリンク』の素材になるんじゃないかと思って正直なところ

憎たらしく思っています。」

 「・・・私がIS学園に行く条件はたった一つ《織斑一夏とは別の機体》でなら」

 それを聞くと日室はこう答えた。

 「ああそれね、それだったら君が乗るのは弐号機だけど一夏君とは別」

 「本当ですか!?」

 「うおわ!?Σ(゚Д゚)びっくりした!!」

 「私は別の機体にしてくれるんですか!!」

 「ああ、うん。正確には一夏君の機体と『クロッシングリンク』して

相互干渉するっていうコンセプトなんだけどそれでも?」

 日室がそう聞くとサラは暫く考えてこう聞いた。

 「其れってつまり・・・織斑一夏に戦う事とか出来ます?」

 それを聞いて日室はちょっと待っててねエと言って学園の行事情報を見て

こう答えた。

 「ええとねえ、それだったら全校対抗戦って言う企画が

無いわけじゃあないからあるかもだけど。」

 それでと聞くとサラは暫く考えて・・・こう答えた。

 「・・・分かりました、受けましょう。その代わりですが条件を。」

 「良いよ・・・まあ何だか分かっちまったけど君の目的は・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 じゃないかなと思うけどそこんところは?」

 「その通りです、それで宜しければ。」

 サラがそう言うと日室は暫くしてこう答えた。

 「分かった、最大限の譲歩となるならそれで。」

 「ではまた。」

 そう言ってサラが出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその夜のピザが食べられる店

 「成程な、そういう事が。」

 「そ、そうなるけど千冬ちゃんはそれで良いの?」

 日室がそう聞くと千冬はビールを飲んでこう答えた。

 「奴の自由だ、学園に行ってどうするのかも奴と一夏が決めるべきだ・・・

だがなあ。」

 「?」

 千冬は何だか頭を痛々しくしているのを見てどうしたんと聞くと

千冬はこう答えた。

 「アイツってさあ・・・色んな女の子いるだろう?」

 「うんうん。」

 「・・・・またフラグ建てはしないかと戦々恐々なんだ。」

 「・・・。」

 千冬の言葉を聞いてそれは流石にと日室はそう考えながらこうも思っていた。

 「(まああそこ迄敵対心強けりゃあそれはないだろうな。)」

 そう思っていたが・・・まあ世の中何がどうしてこうなったんだと思う事がしょっちゅうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後日室はサラの脳波測定を行ったとの真実であることが分かったため

《テンペスタⅡ》の機体情報とを元手にして整備し直すと言う事と荷造りしてから日本に向かう事になったが為に日室達は次なる国へと向かおうとしていたが・・・倉持所長から電話が入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「エエエエ!《ルクーセンブルク王国》に入れない!?」

 『そうらしいんだ、だから今連絡しているんだ。』

 「何で!?」

 『何でも向こうさんの開発主任が君のシステムを見て対抗意識を

燃やしている様でね、『クロッシングリンク』専用機の開発と言うよりも

開発主任の権限で入って来るなと言っているようなんだが

国も頭を悩ませている様でね。だけど来学期迄には来れるらしいから。』

 「調整はどうするんですか!!」

 『ああ、それについては秘策があるんでね。』

 「?」

 『まあそれは帰ってきてからのお楽しみと言う事で。』

 倉持所長の言葉を聞いて日室は何だろうと思いながらこう続けた。

 「じゃあ俺は此の儘帰るんですか?」

 『まあそうなるね・・・と言いたいところだけど君にはとある所に行ってもらいたいんだよ。』

 「何処です?」

 日室がそう聞くと倉持所長はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『日本だよ。』

 「ふざけんなとんぼ返りって一体何があったんですか!?」

 日室がそう聞くと倉持所長はこう答えた。

 『うむ、君も知っていると思うがドイツがISを手放してそれ以降は

今後の国防も兼ねて他国に留学していることは知っているよね?』

 「ええ、はい。」

 『今日本にその事もう一人が適合してね、それで』

 「え、ちょっと待って下さい今のもう一度。」

 日室は聞き違いだよなと思いながらそう聞くと倉持所長はこう答えた。

 『うん、もう一人彼女とは別に適合』

 「何処の国って言うか何でいるの日本に何で!!」

 『うん、如何やら向こうさんが君が出て言った後から急に出てきてね。

それで今日本に待機しているんだよ。』

 「何処からですか一体!?」

 日室がそう聞くと倉持所長はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ロシアからだよ。』

 「何で帰ラサねええんだアンタって人は!!」

 最早上司に対して言うべき台詞ではない。




 次回は独自設定です。


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世界情勢

 もしかしたらニュース次第では変えるかもしれないので要注意です。


ロシア

 それは常任理事国でありながらもウクライナに戦争吹っ掛けてしまい

国際法違反滅茶苦茶しまくった反動で中国は経済的援助は

多少(自国優先)したが兵器(西側の技術が殆どを占めていて軍備が

整いにくくなってしまった)の製造がストップしたどころかISパイロットと

内部にいる反政府派と脱走した兵達とウクライナ内部にいる反対派における

クーデターが勃発してしまい化学兵器を使うわしまいには核兵器を使われる

一歩前まで来ていたが核兵器のスイッチが何故か起動できずに

クーデターは成功して暫定政権が樹立したがその後にアメリカや他国から

色々と注文(条約全てに調印平和条約含めて+賠償金と当時の政府高官や

民間人虐殺を行った又は指揮した兵士たちの引き渡し、ウクライナに対する賠償金(金が無い為仕方なしとして超法規的としてロシア領土の譲渡、

北方四島の引き渡しと約80年分の家賃として北方四島近隣にある

ロシア領土の引き渡し)、常任理事国の解任と核の永久放棄、

生物・化学兵器の凍結及び処分と研究所破壊、データ抹消などだけではなく

経済制裁によって経済すら立ち回りが出来なくなってしまったが為

一気に経済国家としては北朝鮮以下の水準に迄落ち込みISコアを全て

日本に帰属させ、軍部の解体、民間部門を全て外国に移譲しなければ国家として

終わっていたのだ。

 尚大統領と側近と軍上層部と国際法違反した軍人は現在裁判中であるが

間違いなく死刑か又は終身刑、ウクライナにいた親ロシア派と

ロシアが決めた市長、村長はウクライナ大統領の命令で売国奴として国外追放され

噂では他国のスラム街で身を潜めているという話だ。

 更に言えば脱露した人間たちは其の儘滞在している国家に国籍を変えたりして

過ごしており他国に滞在しているロシア人は家族を呼んでいたりしている。

(尚旅行してその国に留まっている民間人も然り)

 最近ではドイツと一緒で何れ国軍が出来る程迄回復した際に

ISパイロットの復活も視野に入れて現在各国

(国連会議で棄権したIS保有国を中心に)に送り込んでいる。

 そんなロシアの代表候補生が今日本でドイツのISパイロットと共にいると言う

時点で最悪だなあと思っている日室であった。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・最悪だ。」

 「まあ仕方あるまい、こればかりは運だ。」

 日室の落ち込みようを見て流石の千冬も慰めているが・・・

日室は俯きながらこう続けた。

 「・・・振り分け考え直さなきゃ。」

 「貴様はそっちしか考えていないのか!?」

 千冬はそれを聞いて慰めた自分が馬鹿らしく感じてしまった。

 国際的な問題ではなくて機体での問題かよとそう思っていると日室は

こう続けた。

 「だってさあ、機体は1機だけなのに候補が4人なんだよ?

どうすりゃあいいんだよこれ~~。」

 そう言いながら項垂れていると千冬がこう返した。

 「決まったものは仕方あるまい、それで?どうするのだこれから」

 「どうするって?」

 日室がそう聞くと千冬はこう答えた。

 「ドイツだけではなくロシアも加わっているのだ、今挙げた国は全てISを失って人材的ロスの多い国として挙げられているんだぞ?まあ、ドイツの場合は

アメリカからの軍事支援とEU内での監視と言う意味合いで何とか体裁を

保ってはいるがロシアは違う、経済制裁だけではなく戦争責任、戦争における

遺族年金の配布、領土縮小、戦力縮小とかでいまやあの国は虫の息同然だ。

それに加えて・・・中国の事もある。」

 「ああ・・・それね。」

 そう言ってそう言えばと日室は思い出していた。

 あの戦争で経済崩壊が起きてからすぐに中国は自国の会社や企業、人材を

矢継ぎ早にロシアに送りつけて今や労働人口の8割が中国企業と中国人で

賄ってしまい更に言えばロシア国内に中国の軍事基地や訓練所が置かれてしまい

政治に至っては今や中国が大半の決定権を持ってしまったが為に

ロシアの暫定政権は中国の傀儡政権と成り果ててしまった。

 「ウクライナと日本側の元ロシア領土では民主主義教育の徹底に

時間が掛かっている、それにウクライナは戦時復興、日本は国土の

異常拡大によってしっちゃかめっちゃか。今やどこもかしこもあの戦争で

対応に追われている。そんな中でのこれは間違いなくIS学園が大慌てだ。」

 「そういえばIS学園のロシアとウクライナ人はどうしていたの?」

 「ああ、どちらも・・・と言うか特にロシアの留学生は最初は完全に放心状態、民間人の虐殺ニュースがあった日にはウクライナ義勇軍としてISを使って

参戦したいと言うロシアの生徒が多数いてな。戦後は確か国家代表生がいたな。

今生徒会長だが解任した後は機体ごと日本に帰国して今日本の国家代表生に向けて候補生として頑張っていると聞いた。」

 頑張り屋だなと千冬はそう言っているとそろそろ日本に着くなと考えて

こう言った。

 「さてと・・・そろそろ着くから準備でもするか。」

 と言うと千冬はそう言えばと言ってこう続けた。

 「日室、適合者はどんな人間なんだ?私は見ていないぞ??」

 そう聞くとそう言えばと日室は携帯を操作していると・・・

資料データがあったので見てみると・・・2人の少女が映っていた。

 ご丁寧に国籍迄書かれていた。

 ドイツの方は銀髪の少女

 ロシアの方は青い髪の少女であった。

 「まあ・・・何とかするしかないな。」 

日室はそう呟きながら羽田空港に降り立った。




 これはフィクションでありこうなるかどうか未だ分かりません。


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いがみ合い

 愛国心については自己解釈です。


 そして2人が飛行機から降りて空港から出るとそこには同僚がそこで待っていた。

 「何してんの?」

 「お前らを待ってたんだよ、もう彼女たちは準備が終わっているぜ。機体も一緒にあるから早く来いよ。」

 同僚はそう言って2人を車に押し込めると其の儘走り去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして倉持技研に着いた彼らは研究所にある応接室の前に着くと何やら・・・

言い争いの様な感じがしていたので何があったんと聞くと同僚はこう答えた。

 「今ロシアの子とドイツの子がいるんだけどなんつうか・・・色々あってね。」

 「まあ・・・大体は結論着くって言うか傍から見れば

新旧ナチス舌戦みたいな感じで良い?」

 「まあ言えばそんなところだ。」

 入れよと言って入ってみると既に・・・論戦状態で在った。

 「あら何言っているのかしら貴方は!?所詮はプロパガンダに

頼るしかなかった低能がほざきますわね!!」

 「何ヨ!こっちなんかネットも〇ace〇ookも使えなかったから

他の国からのニュースも情報が入ってこれなかったのよ!!」

 「それで何!?自分は悪くないとも言うのかしら?これだから頭まで

ツンドラで覆われている国の人の言い分は理解に苦しみますわね!!」

 「ハン!そっちは昔ユダヤ人の大量虐殺していたじゃない!?」

 「それは倍返しですわ!今時ネットが普及している

このご時世にテレビ如きで支持を集めようとして然もネットも封じて

今時流行らない愛国主義教育などして洗脳、大量虐殺の真実を

隠ぺいしただけではなく自分達こそが正義などとまさにヒトラーの様な事を

現在進行形でしていた人間を放逐する人間のどこに正義などありて!!それに真の愛国心とは国の為に本当にやらなければならない事を文字通り命を懸けて

行うもの、支配者の言う通りにしているまさに家畜の様な脳みそしかない人間が

愛国心等お笑い種ですし兵達をむざむざと死なせてまるで自分のモノのように

兵士達を使いつぶすなど二流三流にも劣る政治家!そんなのに恐れて

何もしない人間たちこそ正に豚と呼ばずして何でございましょうってああ豚さんに失礼でしたわね?有効活用できるという点に於いては貴方方は豚以下ですもの

おほほほほほほほほ!!」

 「グぬぬぬぬ!!!!」

 貴様と言って青い髪の少女が銀髪の小柄な少女目掛けて

飛び掛かって喧嘩になってしまって正に手の施しようもないと言う展開であった。

 「・・・本当に仲悪いなこいつら。」

 千冬はそれを見て頭を抱えて項垂れていると日室は2人を

同僚と一緒に離して座らせてそして日室は2人に向けてこう聞いた。

 「ええとさ、取敢えずで良いから自己紹介してくれないかな?」

 そう聞くと先ずはドイツの少女が名乗り上げた。

 「お初めまして、私は元ドイツ代表候補生『エルベ・シャイル』ですわ。」

 そう言ってお淑やかな挨拶をすると今度は隣(結構離れているが)にいる

ロシアの少女も名乗った。

 「お初めまして、私は元ロシア国家代表候補生『チェルパ・シェルフ』と

申します。」

 そう言って挨拶すると座って紅茶を飲んでいる中で取敢えずと言って説明した。

 

 

 

 

 

 

 

 そして数分後にエルベとチェルパは揃ってこう聞いた。

 「「それで誰が織斑一夏の相棒にって真似するな

(しないで下さいまし)!!」」

 互いに同時にそう言ってまた喧嘩になりそうだったので日室が落ち着かせて

こう続けた。

 「いやもう相棒はいるからそれは無理と言いたいんだけどもしかしたら

予備として採用されることも・・・?」

 そう呟いきながらこう続けた。

 「それで相棒なんだけど・・・君達2人がコンビ組む気ない?」

 

 

 

 

 

 

 

 「「ハアアアアアアアアア!?何でこんな女と!!って

こっちの台詞ヨ(ですわ)!!」」

 ・・・本当に仲良いよなと思いたいくらいに揃っている為と日室はこう続けた。

 「正直な所君たちはスタートラインにたったばかりの新人だ、それに対して

それなりに上手くいっている織斑君と一緒にする事など出来ないって

君達ならわかると思うけど?」

 それを聞いて2人は黙りこくってしまった。

 スタートラインが一緒の人間同士でやった方がよいと言うのは納得がいくのだがその相手がこいつなのが我慢できなかったのだ。

 そして日室はこう締めくくった。

 「君たちはまだ若いんだ、国の雁字搦めになった状況に従う義理なんてないし

君たちはこれからIS学園に入るんだからそういうのは

今のうちに捨てておきなさいってまあ納得してくれるかどうかわからないけど

兎に角互いに折り合いつけておいてよ?」

 良いねと言って日室は部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「大変だな貴様は?」

 「それは千冬ちゃんもでしょう?これからあの子達の喧嘩の仲裁について

お願いしたいんだけど。」

 「・・・分かっている、私も出来る限り頑張るつもりだ。」

 そう言ってそうですかと言って千冬はIS学園に戻って行くのを見て日室は

こう呟いた。

 「さてと・・・機体の調整と新造に忙しくなるぞー-!」

 えいえいおーと言って其の儘研究所に戻って行った。

 そして昼の二時ごろにはサラがイタリアからやってきて一夏にメールで

こう送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『今夜新しく来た子達と食事会するね。』

 そう言うメールであった。




 そして懇親会へと・・・。


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外で食事

 お外で食事って良いよね。


 そしてその夜。

 一夏と閃光は簪と本音を連れて倉持技研の裏手にある山中に入った。

 「どうしてこんな山んな中に?夕方だから明るいけど。」

 簪がぶつくさと歩きながらそう呟いていると一夏がこう答えた。

 「悪い!何せ初対面の人が殆どだしさ、それに何言って良いか分からないしそれにこれから研究所でちょくちょく会うんだから今のうちにって思ってさ!!」

 そう言いながら一夏は両手を前にして合わせて謝ると閃光はこう続けた。

 「それに今のうちに会っておけば何かしらのトラブルは無くなるだろう?

こう言う企画で互いに距離感を縮めさせようとしているんだろうな日室さんは。」

 閃光はそう言いながら上に向かって行くと肉の灼ける匂いがしたので

おそらくここだなと思って見てみると倉持技研の研究員と所長と日室さん、

千冬が酒盛りの準備をしておりサラは肉を焼いてエルベはジュースを注いで

チェルパが皿を出していた。

 それを見ていた一夏と閃光は恐らく彼女達だなとそう思ってこう続けた。

 「あの子達か、どういう人たち何だろうな。」

 「ああ、出来れば普通でいてくれるとありがたいな。」

 そう言うが簪は別の・・・ある一点を見ていた。

 女性の象徴でもあるたわわな物が全員大きくありそして自分のを見て・・・本音と閃光を見て・・・もう一度自分のを確認。

 「・・・ちぃ。」

 顔を下に向けて黒いオーラを出し乍ら舌打ちをした。

 すると日室は一夏の方を見てこう言った。

 「やあ一夏君、よく来たね!そんで閃光ちゃんに簪ちゃんに本音ちゃんも

よく来たね!!」

 「只今来ました。」

 「一夏のパートナーとして一体どんな人間が来るか見ておきたくて。」

 「・・・イヤイヤ。」

 「美味しそう~~。」

 四者四様にそう言うと日室は三人を集めてこう言った。

 「三人共!一夏君達を紹介するねー-!」

 「「「!!!」」」

 それを聞いてサラは少し憎たらしい表情を一瞬だけして引っこめると

三人が来たので日室は自己紹介させた。

 「ええと、こちらが新しく君の機体『白銀』の相棒機の

操縦者となった人たちだからええと先ずは・・・サラさんからどうぞ!」

 そう言うとサラが自己紹介した。

 「初めまして、イタリア代表候補生『サラ・ジョゼスターフ』。

これから宜しく。」

 簡単にそう言ってから・・・バーベキューの方に戻って行った。

 「・・・ええとまあ、取敢えずは宜しくという事でハイ次!」 

 そう言うと気を取り直してと言わんばかりにエルベがこう言った。

 「お初めまして織斑一夏さん。私は元ドイツ代表候補生『エルベ・シャイル』と申しますわ、これからも御贔屓に宜しくお願い致しますわ。」

 「ああ・・・宜しく(何だろう、どっかのイギリスの代表候補生を

思い出すな。)」

 一夏はそう思いながら彼女と握手すると最後にと言ってこう名乗った。

 「初めまして織斑一夏さん。元ロシア代表候補生『チェルパ・シェルフ』と

申します、これからよろしくお願いします。」

 そう言ってお辞儀するチェルパを見てこちらもと言ってお辞儀すると

目の前に黒子が見える・・・胸の谷間を見てしまったので急いで顔を上げ直すと

閃光が一夏の足の腿部分を・・・思いっきり抓ってこう呟いた。

 「一体どこ見ているんだ貴様は?」

 「いてててててて!閃光これは誤解だって!?」

 何だか浮気がバレた旦那に対して制裁をする奥さんみたいな光景だなと

研究職員はそう思っていると閃光は一夏に向けてこう聞いた。

 「一夏、可笑しくないか人数。」

 「え?」

 「三人いるが本来『クロッシングリンク』は二人一組のはずだ、

もう一人は何処にいるんだ?」

 「ああ、そう言えばそうだよな。何処だろう?」

 ちょっと聞いてみると言って一夏は日室の下に向かってそう聞くと日室は

こう答えた。

 「ああ、ルクーセンブルク王国の子なんだけどどうも向こうの技術者が

機体製造に熱を使っているらしくてね。まあその子は来学期迄には来そうだから

気にしないでねエ。」

 そう言ったのでそれを一夏は閃光に伝えてそうかと答えると倉持所長が

全員に向けてこう言った。

 「それではこれより新しい『クロッシングリンク』の適合者を迎えたことと

我々の新たなる研究の向上を願って・・・乾杯!」

 『『『『『乾杯~~!!!!!」』』』』

 それを聞いた瞬間に全員がコップを高らかに掲げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これから大変だにゃ~日室さんは?」

 「そうかな?俺は思いっきり研究できるからそうとは思えないよ??」

 日室はそう言いながら日本酒を飲んでいると倉持所長がそう言えばと

日室に向けてこう言った。

 「ああ、そう言えば忘れていたことがあったから日室君。今言うね。」

 「?」

 一体何なんだろうと思って日室は倉持所長を見ると倉持所長はこう答えた。

 「君が『クロッシングリンク』を発表したことで世界では

君の研究に興味を示しているがそれと同時に君を亡き者にしたいと言う勢力・・・『女性権利主張団体』が黙っていないだろう。」

 「そうですねえ、何せ男性でも遠隔操作でIS使えれるって言うのがコンセプトになっちゃってますから。」

 日室はそう言えばと言ってこう続けた。

 「そういやあ最近ネットウイルスが出回り始めたり無言電話に

落書きとかあるからあれあいつらか。」 

 「・・・もう被害出ているのねってそう言う意味で君には新たにとある場所で

実験を続けて貰いたいんだが条件が付いてね。」

 「何ですか?兵器開発でしたら他所にお願いしてくださいって

言っておいてください。」

 日室がそう言うと倉持所長はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「日室 哲君、君には『IS学園』整備部門に於いて非常勤の講師として出向して欲しいそうだよ。」




 遅ればせながらですが『エルベ・シャイル』のとチェルパ・シェルフ』の特徴は
アズールレーンに出てくる『エルベ』と『チャパエフ』です。


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互いの趣味

 先ずは趣味から聞こう


『『『『『『・・・・・エ?』』』』』』

 それを聞いてその場にいた全員が硬直した。

 倉持所長が何言ってんのかさっぱり分からなかったため日室は

もう一度こう聞いた。

 「ええと倉持所長、今のですけど・・・もう一度お願いしてくれませんか?」

 「うん、日室 哲君、君には『IS学園』整備部門に於いて非常勤の講師として出向して欲しいそうだよって。」

 「・・・マジですか?」

 「マジ。」

 倉持所長はそう答えてビールを飲もうとすると何処かで・・・

がしゃんという音が聞こえた。

 今度は何だと思って振り向くとそこにいたのは・・・顔が能面の様に

無表情となっている千冬がそこで呆然と・・・震えながら立っていた。

 そして倉持所長に・・・千鳥足の様な感じで近づきながらこう聞いた。

 「倉持所長」

 「?」

 「・・・うそですよね、そんなの。」

 「千冬君?」

 「ウソですよねそんなの?・・・だって・・・日室を・・・IS学園に・・・

ねえウソですよね!?」

 千冬は藁にも縋る思いで倉持所長を問い詰めていた。

 まるで・・・夢で、嘘であって欲しいと願うかのように。

 だが倉持所長は普通にこう答えた。

 「いや、真実だよ?轡木学園長も同意してくれたって言ってたよ?」

 「アアアアアアアアアアアアアアア!!」

 千冬はそれを聞いて足元が崩れ落ちるかのように倒れていった。

 完全に\(^o^)/オワタかのような表情をしており目が死んでいた。

 「・・・千冬・・・。」

 篝火はそれを見て面白そうな表情で慰めようとすると日室が近づいて

こう言った。

 「千冬ちゃん。」

 「・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これから宜しくね♪」

 「誰のせいだと思ってんだー----!!」

 「アッチョン〇リケー----!!」

 千冬は見事と言わんばかりの左ストレートを日室の腹部に0距離で殴り当てると日室は其の儘・・・某人の優しい闇医者が再生させた奇形種の子供の口ぶりの様な感じで・・・某恋愛原子核の主人公のように飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 因みに彼曰くこう言っていたそうだ。

 「俺はIS無しで火星迄行けた気がする」と言っていたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな事も相まったが取敢えずの所親睦会が終わって今後についてであるが

火星から帰って来た(誤字であらず)日室はサラ達に向けてこう言った。

 「取敢えずは今日一日は親睦も兼ねて広い部屋・・・格納庫の一つに

ベッド全員分置いていあるから皆仲良く寝てねエ。」

 そう言ったそうだがそれに対して・・・一夏はこう反論した。

 「いや待って下さい可笑しいでしょ其れ!?」

 「え?何で??」

 「だって年頃の男女」

 「お前既に閃光ともう一緒に暮らしているじゃん?」

 「今回数多くありません!?」

 「仕方ないだろう?お前とコンビ組みたいって言う

人間(まあ一人は違うけど)ばかりなんだからここは互いに

心の壁(性的じゃないよ)を取り払って仲良くなろうじゃないか。」

 色々と心の声が駄々洩れであるように聞こえるが

日室は其の儘一夏達を置いて行くとこう続けた。

 「ああそうだった、一つ言っておくね。」

 「「「「「?」」」」」

 何だろうと全員がそう思っていると日室は・・・爆弾を落としてこう言った。

 「寝るのは良いけど其の儘色々とやっちゃわないでねえ?

掃除とかいろいろ面倒だし監視カメラ付いてるから間違いなく

羞恥プレイ間違いないからねえwwwwww。」

 「「「「「!!!!!」」」」」

 それを聞いて全員が赤面するが日室は笑いながら立ち去って行った。

 そして暫くすると・・・一夏がこう言った。

 「ええとさ・・・その・・・入る?」

 「「「「///////」」」」

 全員赤面状態で頷くと中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ええとさ、皆何か話さないか?」

 一夏がベッドの上でそう聞くと閃光がこう答えた。

 「ならば皆何が趣味か聞いてみないか?」

 そう聞くと全員そうしようかと言って先ずはと一夏がこう言った。

 「ええと、俺は体を動かすことで主に剣道だな。」 

 「ケンドウって確か刀を使う?」

 「一夏さんカタナを使えるんですか?!」

 チェルパがそう聞くと一夏はこう答えた。

 「ううん、一度千冬姉から持たされたんだ、『人を殺せる武器の重さ』を

知るためにって言われて。」

 そう言うと一夏はこう続けた。

 「まあ早い話が『人を殺せる力がどれ程恐ろしいのかを知らない人間は

武器を持つ資格などない』って言われてそれでかな。」

 ハイお終いって言って次に閃光がこう言った。

 「私はゲームだな、主に戦闘系のロールプレイングゲーム全般。

それと会計を中学時にやっていたから数字も得意だ。」

 そう言うと次にエルベ。

 「私はピアノですわね、主にクラシックが好きで良く弾いておりましたわ。」

 今度弾いて上げますわねとそう言うと次と言ってチェルパがこう言った。

 「私は・・・料理が得意ですね、お菓子とかが特に。」 

 「へえそうなんだ、俺も料理するから今度一緒にやるか?」

 「!!はい、その時は『2人ッきりで』」

 何だか一部強調されているがまあ取敢えずは好印象だなと本人は

そう思っていると最後にサラがこう言った。

 「・・・飛行機。」

 「「「「????」」」」

 「叔母さんが飛行機の模型組み立てるの好きだったから私もそれしてる。

お休み」

 そう言ってサラが寝ると一夏達も就寝した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして日室はと言うと・・・。

 「さてと、お前もいい加減起きるとするかねえ。」

 そう言って機体の最終調整に入った。




 次回は機体の紹介。


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機体説明と買い物

 ハイ例のあれです。


そして次の日。

 一夏達はサラ達と共に日室のいる研究所に入った。

 研究所の中には色んな機材やケーブル等が所狭しと不規則に・・・有体に言えば

塵屋敷さながらの部屋であった。

 そんな中で一夏達は一夏の愛機でもある『白銀』と同じ形をした・・・

黒いISが鎮座されているのが見えた。

 「これって一体?」

 「これが私たちが搭乗するISですの?」

 エルベはそう言って機体に近づこうとすると・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 「いや~よく集まってくれたねエ皆様!」

 「「「「「!!!!!」」」」」

 全員それを聞いて驚くが一夏はそれを聞いてこう言った。

 「日室さん!来たんですけど何ですかこれ?」

 そう聞くと日室はこう答えた。

 「いやさあ、この間『クロッシングリンク』の発表したけどさ・・・

何で俺が発表したと思うのか分かるかな?」

 「・・・もしかして・・・新技術が出来たから・・・ですか?」

 「その通り!技術とは常に日進月歩!!今の世界で満足しては科学者としてそして大人として失格!更に先へ!!さらに未来へと突き進むことこそが我が誉れ!!!」

 「「「「「・・・・・・」」」」」

 それを聞いて全員無言となっているが日室は更にこう続けた。

 「そして今回開発したのが『クロッシングリンク』をヒントにしたこの『《白銀》相互感応受信IS《黒鉄》』だー----!!」

 大声でそう締めくくった日室は・・・いつも通りの口調に戻ってこう言った。

 「これがサラちゃん達が扱う機体なんだけど今後の事考えて先ず君達には

『クロッシングリンク』の集中講習と言う事で閃光の筆記、

一夏は実技と言う感じで経験者2人の言葉をよく聞いてやる事。」

 それじゃあねえと言って立ち去ろうとすると・・・日室は思い出したかのように全員に向けてこう言った。

 「そう言えばサラちゃん達ってIS学園で過ごすことになるけど必要な物

揃えなきゃいけないから先ずは買い物だね。」

 そう言って今度こそ立ち去って行ってしまった為それじゃあと一夏は・・・

全員に向けてこう言った。

 「それじゃあ・・・先ずは買い物だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一夏達は先ず買い物と言う事でレゾナンスに向かった。

 あそこなら何でもあるからなと言って行くためにバスで向かっている中で・・・乗客から声が聞こえた。

 「ねえ、あれって何処の子かな?」

 「ちょっと待って?あの男の子って『織斑一夏』じゃない!?」

 「ええ!あの!?そうなるともしかしてあの女の子達って彼の!!」

 「嘘でしょう~スタイル抜群の女の子があんなにいるなんてショックが・・・」

 「巨乳・爆乳があんなにいるなんて・・・神様は不平等よ~~!!」

 以上が女性陣で男性人がこれ。

 「おい、あの銀髪の女の子可愛いよなあ、綺麗だし、胸もあんなにでかくて。」

 「俺はもう片方の銀髪かなあ、背は低いのにあの胸は中々すげえぜ。」

 「いやいや、あの赤髪の女の子はすげえぜ!ここから横乳が揺れているのが

見えて眼福もんだぜ?」

 「それならあの蒼髪の方はどうだよ?あっちも綺麗で胸もでけえし色っぽい!」

 「くそ・・・あんな美少女・・・然も全員胸がでけえなんて・・・

あれがモテ男の力なのかよ畜生ー----!!」

 等と色々と自身の欲望や劣等感などが出ているように見えるが

まあ仕方あるまい。

 然もバスの中であったが為に一夏達もまあ取敢えずは聞こえていたが女性陣達は自身の胸部を両手で隠していた。

 まあそれでもはみ出てしまっているのは割愛。 

 そして一夏達が服を(秋用の私服や雑貨)買うためにレゾナンスの中にある服屋『サード・サーフィス』に入った。

 何やら女性陣が多くいるため中高女生徒達が服を買いに集まっているが為に

一夏はどうしようかと思っていると・・・閃光がこう言った。

 「取敢えずはお前も入れ、入らないと人が集まって結局のところ迷惑が掛る。」

 そう言って中に入らせると一夏もそうであるが・・・他のお客さん達は

閃光やサラ、エルベ、チェルパを見てぽけーっとしていた。

 何せ胸部装甲もさることながらその綺麗な顔立ちで

全員見惚れてしまっているからだ。

 それはお客さんだけではなく従業員も同じであった。

 その神々しい見た目に何人かがふらふらと・・・服を落としながらも

一夏達に向かって行くと店員の一人がこう聞いた。

 「ええとですね・・・お客様・・・どどどどんな服をおおおおおおお探しで?」

 上ずった声で聞いてくるので閃光はそれを見てアハハと乾いた笑みを浮かばせてこう聞いた。

 「ああ、こちらの三人の衣服についてなんだが彼女達は日本に留学が決まった

生徒達で済まないが服を何着か」

 「お任せくださいお客様!この3人に会うお洋服を大至急用意いたしましょう!百合、与那、貴方達は展示品のマネキンから服を!!楓、恵那は

オーダーメイド用にある服を大至急!!麻音、弥美は下着エリアから

協力者を募らせて!!これは私達の戦争よ!!」

 『『『『『('◇')ゞラジャー‼!!!!!』』』』』』

 店長の言葉を聞いて全員が敬礼して速やかに準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして数分後。

 「ふう、いい仕事したわ。」

 店長は色んな部署からやって来たスタッフ達と良い笑顔でそう言いながら一夏に彼女達を見せた。

 「先ずはエルベさんです!見た目からゴシック風にしたほうが良いかなと思って服は黒に!肩は態と見せつけるように露出している為美しさを演出し更に

その愛らしさを引きだたさせる為に髪型はツインテールにしており少しスカートの長さは小さいですがそれでも彼女の美しさを損なっていませんのでご安心を!!」

 では感想をとそう聞くと・・・一夏はこう答えた。

 「・・・綺麗だなって思って。」

 「ハハハハハハウ・・・・/////」

 それを聞いてエルベは少し赤面になるが続いてと言ってこう続けた。

 「次にチェルパさんです!大人らしさを見せつける為にその白い肌に相応しく

白のワンピースなんですが胸元を見せつけつつ下着は簡単なものにしている為

厭らしさなど感じさせない様に努力しました。」

 「・・・いやなんつうか・・・目のやりどころがな。」

 「・・・・・・」

 それを聞いてチェルパはアと言って体を隠そうとするが

それが更に際立させていた。

 「次にサラさん!赤に合うのは白!!と言う意味でして

胸元は下に見えるようになっていますが白のミニスカートに

黒いストッキングと言う異色のハーモニーに加えて薄い上着に見せブラと言う

このコンボにときめく人は居りません!!」

 さあさあとそう聞くがサラはこう答えた。

 「スミマセンがこれとは別のありますでしょうか?」

 「アアハイ有りますよ!それはもう!!」

 「でしたら後は私が見ますのででは。」

 と言ってすーっと消えていったので一夏は俺って嫌われているのかなと

内心泣きそうだなあと思っていると最後にと言って店長はこう言った。

 「最後に閃光さん!いやあこれ程の素材を見落とすなど以ての外です!!

ですので彼女にはタンクトップ型ですがそのスタイルを

最大限に引き出させるためにあえてです!先ずはその銀髪はポニーテールで纏めてホットパンツみたいにしたことで肉体美を猛アピールです!!」

 そう言うと閃光を見て一夏はこう答えた。

 「ええとさ・・・うん、閃光らしくて良いと思うぞ。武術やるんだからな。」

 「そ・・・そうか。」

 なら良かったと笑顔でそう言うのを見て一夏は少し赤面になった。

 そしてその後何着か買った後にオープンテラスでランチを頼んで

食事をしていると・・・後ろから声を掛けられた。

 「ねえエ貴方達ちょっと良いかしら?」

 「「「「?????」」」」」

 一夏達は何だろうとそう思って振り向くと・・・その女性はこう答えた。

 「アルバイトしない♪」

 「「「「「・・・・・・ハイ?????」」」」」」




 黒鉄
 見た目は白銀と同じ
 あらゆる意味で白銀と一緒である為説明なし
 ただ一つあるとするならばとある機能が付いていることが白銀との違い。
 


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接客は大変

 特にサービス業は大変である。


「・・・と言う訳でいきなり2人とも駆け落ちして出て行ったって言う

話なんだけど・・・駆け落ちするならするってふざけんじゃないわよあの馬鹿どもがちゃんと交際しますとか言っておけばアタシだって相談乗るって言うか

アタシにも出会いが欲しい所なのにざけんじゃねえええええええええ!!」

 女性はそう言いながらも・・・色々とあるが怒り心頭であった。

 自身が店長として経営している喫茶店・・・執事&メイド喫茶だが如何やら

人数が足りなくて困っているようだ。

 「其れだけじゃなくてウクライナとかのごたごたで今避難民の受け入れとかで

この国って今の人工の半分近くが避難民で構成されてるって知ってた?」

 「ええまあ、ニュースとかで取り上げられてますし。」

 一夏は彼女の言葉を聞いてそう答えた。

 ウクライナ戦争から始まった避難民救済が端を発して日本は少子高齢化に伴う

人口減少によって発生する労働人口減少に終止符を打つために大胆な政策を

打ち出したのだ。

 それこそが『難民救済及び帰化計画』。

 詰まる話が避難してきた国の安定が確認されるまでは日本人として扱う政策で

特別労働許可、入居許可などが下りた。

 それに伴い今の日本はアメリカがサラダボウルと例えられるならば

今の日本は『寄せ鍋』と例えられている。

 「そう言うので本来だったらその人たちを雇用したいところだけど如何せん

日本語とか分からない人達が多いから今じゃあ日本語学校乃先生たちは

大慌てってのも知っていると思うけどウチのメニューは日本語だからさあ、必然的に日本人か日本語が喋れる人間って事になるのよねえ。」

 そう言って項垂れていると・・・一夏達を見てこう言った。

 「そこで君たちなのよ!お願い協力して!!今日は本社から視察の人が来る日で

重要なのよ私にとって!!これでへましたらアタシの首が飛ぶから!!」

 お願いと頭を下げるが一夏達はどうしようかと考えていた。

 何せ自分たちはIS学園の生徒だ、アルバイトなど出来る訳が無く

学業優先であった為どうしようか考えているが・・・ここ迄然も頭下げてまで

頼まれるとなあと一夏はそう思っていると・・・閃光がこう言った。

 「受けるのはドウダ?」

 「え?」

 「ここまで頼み込んでいるしそれにお前は後ろで雑務していればバレるリスクは減るだろう?」

 「良いのか?」

 「ああ、お前は私が守る。」

 閃光が笑顔でそう言うと一夏はこう答えた。

 「・・・分かりました、お受けします。」

 「!!ありがとう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一夏達は『αクルーズ』と言う店に入って着替えさせてもらった。

 一夏は執事服、閃光達はメイド服であるが・・・ぶっちゃけた話胸元が

苦しいと言う理由でエルベ以外の全員が胸元を開けていた。

 そして接客が始まった。

 「叩義君!4番テーブルに紅茶とコーヒーお願い。」

 「分かりました。」

 一夏はそれを聞いて商品をトレーに乗せて運んでいた。

 何故かと言うと男性女性問わずに来るため人数に偏りが無い様にするために

一夏も接客することになったのだが偽名を使っている為バレない様にしている。

 「お待たせしましたお客様、紅茶とコーヒーでございますが紅茶のお客様は?」

 「は、ハイ。」

 一夏よりも年上であろう女性はその光景を見て緊張していると一夏はこの店の『とあるサービス』についての要不要を聞いた。

 「お砂糖とミルクはお入れになりますか?宜しければこちらで入れさせることも出来ますが?」

 「お、お願いします是非!砂糖とミルクを多めで!!」

 「私も同じく!!」

 彼女たちは何時もならばそういう事は言わない程のストレート派なのだが一夏(正体を知らないがイケメンである為接客されたいという思惑)というイケメンに淹れて欲しいが為に態とそう答えたのだがそれを見た店長はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「計画通り」

 にやりと某汎用人型決戦兵器に出てくるツンデレみたいな親父の様な笑みを

浮かばせてそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな事露知らず一夏は要望通りにきちんとスプーンで音を鳴らさずに

回し終えると2人に向けてこう言った。

 「どうぞ。」

 「「ありがとうございましゅ!!」」

 互いに最後に嚙んだがそう言って頼んだ飲み物を震える手で一口飲んだ。

 「それでは、また何か御用等がありましたら何なりとお呼びくださいお嬢様。」

 「「ひゃ・・ひゃい。」」

 それを聞いて腰砕けみたいな感じになった女性達から去った一夏は

他の面々の方も見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 閃光の場合

 「ねえ、君可愛いね。名前教えてよ。」

 「・・・・」

 「あのさ、お店何時に終わるの?一緒に遊びに」

 「申し訳ありませんが当店はその様なサービスは受け付けておりませんし

それに・・・私には既に先約がいますのでそれでは。」

 「「「嘘だー----!!」」」

 閃光の一夏に目配せしてニコリとする表情を見て砕け堕ちる男性人たちがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 サラの場合

 「お水でございます。」

 「こ・・・これはどうも。」

 サラの上品な行動に(主に胸の谷間に目がいっているが)奪われている

男性がこう聞いた。

 「ね、ねえさ。店が終わったらでいいからどっかでお茶でも」

 「他にご注文はありますでしょうか?」

 「え、いやその・・・ね、お店が」

 「他にご注文はありますでしょうか?」

 「いや・・・だから・・・その」

 「他・にご・注・文・はあります・でしょうか?」

 「いや・・・ありません。」

 「では何かありましたらお声を。」

 ではと言って立ち去るサラを見て他のメイド達はォォォォと喝采をあげていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エルベの場合

 「コーヒーでございますわ。」

 「ありがとうお嬢さん、どうだろう?君を優先的に指名するから

今夜食事にでも」

 「あら?お食事ともなれば赤坂にあるお寿司屋さん?

それとも銀座の高級ホテルでのディナーですか??」

 「え・・・いやその・・・そこまでは流石に」

 「申し訳ありませぬが私そう言う店しか行ったことが無い為

行けますのででは。」

 「そ・・・そんな~~。」

 それを聞いてがっくりとする男性を見てニコリと笑顔であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 チェルパの場合

 「紅茶でございます。」

 「ねえオネエサン、俺らと食事行かね?仕事なんて辞めちゃってさあ。」

 「そうそう、良い店位知っているし其の儘皆でドライブってのもさ。」

 そう言う人間たちが下簸た視線でチェルパを見ているとチェルパは・・・

丁度近くを通りかかった一夏の腕を掴んで自身の胸の谷間に挟ませてこう言った。

 「御免なさいね皆様、私彼と既に約束しているので行きましょダーリン♡」

 「え・・・おおおお。」

 それを聞いて取敢えずはそう答えた一夏は其の儘チェルパと一緒に離れると

それを見た男性たちはガーンと口を大きく開けた状態でそれを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「嘘だろ、銀髪巨乳だけじゃなくてあの蒼髪爆乳もだと・・・!」

 「この世は矢張り不平等で成り立っているって訳かよクソが・・・!!」

 怨年の様な声が響く中でバックヤードに戻ると閃光がチェルパに向けて

こう言った。

 「貴様『ダーリン♡』とはなんだ今のは?」

 「あら?ああ云うお客様にはこう言ったほうが手際が早いから良いのよ?」

 「ならば今すぐ離れろ一夏が仕事出来んぞ?」

 「良いじゃないの?私一度こう言う風に歩きたかったから少し位。」

 「ウウウウウウ・・・だったら私も!」

 「うおわ!?」

 一夏は突然もう片方の腕にくっついた閃光を見て驚くが

それどころではなかった。

 両名の大きな胸の谷間に挟まれて身動きできないどころか人肌の暖かさに

慌てていたのだ。

 因みにそれを見ていた男性スタッフは内心こう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 『『『『『もげろリア充!!!!』』』』』

 そう思っていると・・・事件が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「手前ら全員動くんじゃねえ!!」

 覆面を付けた男性三人が突然として現れたのだ。




 泥棒出現。


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泥棒が来ちまった

 多分・・・原作以上に哀れになるかも。


 覆面を付けた男たちの内の一人が銃を撃つと悲鳴がわっと響いた。

 「『『『『『キャアアアアアアアア!!』』』』』

 「騒ぐんじゃねえ静かにしろ!!」

 泥棒達は見た目通りまるで20世紀で時間が止まったのかと言わんばかりの

格好の為に一時は( ゚д゚)ポカーンとしたが・・・外でも同じであった。

 『あー、あー、マイクのテスト中テスト中。犯人一味に告ぐ、君達は完全に

包囲されている。無駄な抵抗はせずに大人しく降伏しなさい。』

 「(・・・何か古い)」

 重大の人間からすれば既にお蔵入りクラスのこの対応にそう呟くが・・・

警察は更にこう続けた。

 『なお10分以内に降伏しないなら・・・人質毎催涙ガスで炙り出すから

覚悟しておけよ害虫共が。』

 汚物は消毒だと言ってマイクを切ったがそれを聞いて客どころか

一夏達も揃ってこう思っていた。

 『『『『『(待て待て!俺(私)達巻き添えじゃねえかー----!!』』』』』

 そう心の中でそう思っていると・・・泥棒の仲間の一人が慌ててこう言った。

 「どどどどうするよ兄貴!此の儘じゃあ俺達」

 「狼狽えんじゃねえよ馬鹿が!あれは嘘だ!!警察が人質毎撃つなんて

ありえねえし俺達には・・・こいつがあるじゃねえか!!」

 そう言ってジャキっという音と共に・・・ショットガンを天井目掛けて撃つと

女性客が悲鳴を上げるもリーダーの男がハンドガンを撃って黙らせた。

 「大人しくしねえと今度は手前にこいつぶち込むからな!分かったな!!」

 それを聞いて悲鳴を上げた女性客が顔面蒼白して黙った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「くそ!あいつら言いたい放題!」

 「待て一夏、奴らの武器はショットガンとサブマシンガン、ハンドガンとなるが未だ武器があるかもしれない。」

 「ええ、ここは慎重に彼らの興味が他に行ったと同時にISを使って

制圧したほうが良いですね。」

 一夏、閃光、チェルパの順でそう言っていると・・・リーダー格の男性が

窓を開けてこう言った。

 「おい聞こえるか警官ども!人質を解放して欲しかったらk」

 リーダー格が言いかける前に・・・ドンと言う音と共に机に置かれていた

コップが割れた。

 そしてリーダー格の頬に・・・血が垂れているのに気づいて警察の方に

目を向けると・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ち、外したか。」

 目つきの悪い警官が舌打ちして拳銃を構えていた。

 然も発砲済みであったがために煙が銃口から出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「締めろ締めろ窓閉めろー----!!」

 リーダー格の男性が慌てて仲間にそう言って窓閉めてカーテンも閉じらせて

近くにあった机を横倒しにして扉を封じ込めるとリーダー格の男性は壁を背にして座り込むと子分の一人がこう言った。

 「何であいつ問答無用で撃ってきたんですか!?」

 「知るかそんなもん!この国は平和ボケしているんじゃなかったのかよ!!」

 リーダー格の男性がそういうがそれは時世なのだ。

 難民を大量に受け入れた日本は場所によっては嘗ての大阪にあった裏町の様に

治安が悪い場所が出てきたがために拳銃の売買が盛んに執り行われたがために

警察は治安回復の為に全警官に拳銃携帯命令を常時発令しており万が一拳銃を

所有している人間がいたら・・・即射殺が許可されている為この様に

言われている。

 「相手が拳銃を持っている?じゃあ即★殺DEATH♪」

 とまあこんな感じになっている為これを知らないのは馬鹿しかいないなと

若い人たちはそう思っているが・・・いたんだな馬鹿が。

 「どうするんですかこれ!此の儘じゃあ俺達下手したら人質毎殺されるか

催涙弾で燻りだされてリンチされるのどちらかですよ!!」

 「うるせえ!今考えてんだよ!!」

 「アンタが世相を認識しないからこうなったんだろうが!!

 「あんだとお!!」

 如何やら仲間割れを起こしているようで暫くして・・・リーダー格の男性が

こう言った。

 「ああくそが!少し頭冷やすか・・・おいソコノメイド!!」

 そう言ってリーダー格の男性がサラを見るとこう続けた。

 「お前ちょっと水持って来い!」

 「ええ、分かったわ。」

 サラはそう言って離れると厨房の中で一夏達を見ると一夏はとある物を

差し出すとサラはそれを見て・・・ニヤリとしてそれを水の中に入れて溶かして

混ぜた。

 そしてそれをリーダー格の男性に渡すとリーダー格の男性はすぐ様に飲んで少し考えようとすると・・・何やら腹を抱えて蹲った。

 「あ、兄貴どうした」

 「あら?よそ見は厳禁ですわよ?」

 エルベがそう言った瞬間に・・・持っていたトレイを子分の一人が持っていた

サブマシンガンを持っていた手に当てて落とすと・・・サラがそれを見て

胸に当たらない様に男の腕を・・・曲げちゃいけない位に曲げながら体を

地に伏せた。

 「いたたたたたたたたた!折れる折れる!!」

 「あら?折って良いのね?日本語知らないから御免なさいねエ。」

 「お前本当は分かってあいたたたったたたたたたたたたただずげで!!」

 「手前ら離しやがれ!」

 ショットガンを持っていた男性がそう言ってショットガンを向けた瞬間に・・。

 「ウォりゃあああア!!」

 一夏が近くにあったまな板を投擲してショットガンを持っていた男の・・・

左目をぶち当てた。

 「ギャアアアアアア!目がアアアアアアア(*´Д`*)!!」

 余りの痛みに男が倒れるがその間に閃光が男の後ろに回り込んで・・・

首目掛けて踵落としでぶちのめして失神させた。

 そして倒れるのを見て蹲っていたリーダー格の男性が何でと思っていて

ハンドガンを閃光目掛けて狙おうとした瞬間に・・・。

 「ギャアアアアアア!!」

 チェルパが足で手首を踏みつけたのだ。

 「あらあら?駄目ですよ銃何て向けたら??」

 そう言うとリーダー格の男性は苦しみながらこう言った。

 「手前・・・何入れた?」

 そう聞くとサラがこう答えた。

 「ああ、便秘薬よ。ここの店員が使っている薬を渡して貰ってね、

即効性が高いからすぐ効くのね?」

 日本の薬は良いわねとそう言うとリーダー格の男性は・・・自棄糞まみれに

立ち上がってこう言った。

 「捕まってムショ暮らしになるくらいならいっそ全員道連れダアアアア!!」

 そう言ってリーダー格の男性は・・・革ジャンを左右に広げると

そこにあったのは・・・プラスチック爆弾であった。

 するとチェルパを見てこう言った。

 「手前も俺と一緒だああああああ!!」

 「!!!」

 チェルパはそれを聞いてヤバいと感じて目を閉じようとした瞬間に・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「止めろー----!!」

 一夏が『白銀』を発動させて勢いよくその腕でチェルパを抱きしめて・・・

リーダー格の男性の顔を掴んで扉突き破って其の儘・・・警察のパトカー毎

ぶち抜いてリーダー格の男性は頭が座席に突き刺さるような感じで・・・

意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「男がISを・・・。?」

 「あれってもしかして・・・『織斑一夏』!?」

 「ええウソ!!」

 周りにいたじゃじゃ馬がそう言って一夏を一目見ようと集まって

『αクルーズ』では。

 「今『織斑一夏』って言ってなかった!?」

 「嘘あの!!サイン貰わなきゃ!!」

 「俺握手したい!

 「私写真を。」

 思い思いにそう言っていると・・・店長が全員に向けてこう言った。

 「はいはいはい、それしたければ・・・本店に手5000円以上飲食すれば写真、

又は握手。10000円以上ならば・・・ハグする権利をプレゼントしましょう!!」

 『『『『『『『ウォォォォォォォォオオ!!!!!』』』』』

 それを聞いて全員が・・・外にいた人たちまで巻き込んで担ってしまい店は

この日始まって以来の大盛り上がりであったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みにだが・・・。

 「兄貴、臭いから離れてくださいよ!」

 「本当に臭い!あんた何糞漏らしてんだよ!!」

 「好きで漏らしたんじゃねえやああああああい!!(´;ω;`)。」

 警察に連行される中失神している間に糞を漏らしたようでパトカーは

臭いようであった。

 序だが警官たちのパトカーの間には仕切りが作られており匂わない様に

してある。




 次回は・・・あれです。


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クレープ

 クレープ食べて。


「イヤあありがとうね本当に!君たちが来てくれたおかげで泥棒は

御用してくれるわ店の宣伝の為にIS置いてくれておまけに

握手・サイン・撮影会のスタッフまでしてくれるんだから!」

 「もう諦めましたよ。」

 閃光は店長に向けて遠い目でそう言った。

 目の前には高額な食べ物を出してもらう代わりに・・・チケットを貰っていた。

 そう・・・『織斑一夏との握手・サインチケット』

又は『織斑一夏と記念撮影チケット』と言った奴をだ。

 あの泥棒騒動の後にこの様な流れになってしまい然も専用のセットまで

作っているという・・・何時の間に造ったんだこれと思いたいほどである。

 そして数時間後。

 「イヤあありがとうね本当に!これで扉の修理費がチャラになったどころか今日は黒字どころか他店をはるかに凌駕するほどの売れ行きだったわ

本当にありがとうね!」

 「こ・・・こちらこそ・・・どうも。」

 一夏は息も絶え絶えの状況でそう言った。

 何せ色々と要求があったため疲れがピークに達していたのだ。

 すると店長はこう口走った。

 「いやさ、やっぱり千冬さんの弟だねエ。ファンに対して

ちゃんと答えてるもん。」

 「「「「「・・・・・・へ?」」」」」

 全員はそれを聞いてえ?と思っていると代表で一夏がこう聞いた。

 「あのう・・・一つ宜しいでしょうか?」

 「?」

 「千冬姉の事・・・知っているんですか?」

 そう聞くと店長はこう返した。

 「ええそうよ、私千冬さんとは同じ中学の同級生だもん。」

 「「「「「・・・・・・・えええええええええええええええええええ!!!!!」」」」」

 それを聞いて全員驚いていると改めてと言って自己紹介してきた。

 「そういえば名前言ってなかったわね?初めまして私は『伊部名 蹴子』。

千冬さんとは同じクラスメイトだったの。」

 「どうしてそれを言わなかったんですか!?」

 「いやさ、私ってその・・・千冬さんに恨まれてね。」

 「「「「「?」」」」」

 それを聞いて何でだと思っていると『伊部名』はこう答えた。

 「いやあ学園祭の時にね、私千冬さんにメイド服着させたことがあるんだけど

これがバカ売れしてさ!学校始まって以来の高収入だったんだけどね!!聞いてよそしたらさ千冬さんが『今すぐあの写真を破棄しろ!!』って大声で言ってさ、

アタシは嫌って言ったんだけどあのアマちょっと谷間強調

スカート短めの服にさせて接客させるように誘導しておいたのに写真が

出回っていることに何処かで気づいてそう言ったのよ信じられない!!!アタシのお小遣い稼ぎをあのアマ奪ったのよ!!!」

 「・・・それは・・・。」

 一夏はそれを聞いてそりゃあ怒るだろうなあとそう思っているが

『伊部名』は更にこう続けた。

 「それどころかネガ迄奪うなんてちょっとは大きな心持ちなさいよね

胸大きいんだからそれくらい大目に見なさいっての!?」

 『伊部名』は何やら見当はずれな事に怒っているがヒートアップして更に

こう続けた。

 「第一にあんな性格だから女子にしかモテなかったしああいうのはね!

30ぐらいになったらこっそり婚活サイトでも覗き乍ら寂しくビールを飲んで下っ腹出して終わりなのよあのアマは!!・・・って皆どうしたの?顔青くして??」

 そう聞くと・・・『伊部名』の背後で声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ほお・・・誰がビール飲んで婚活サイト見ながら下っ腹が何だと?」

 「・・・・・」

 『伊部名』はその声を聴いてびくびくしていた。

 まさかと思いながら後ろを振り向くとそこにいたのは・・・。

 「よう、『伊部名』。」

 「千冬・・・さん。」

 思いっきり笑顔な千冬を見て『伊部名』は嫌な予感を感じていると・・・千冬はこう言った。

 「そう言えばだが誰の胸が大きくて心が小さいだ?」

 「ひぃい!」

 「誰が脅しをしたと??」

 「あわわわわわ。」

 『伊部名』はそれを見て最早これまでと思って・・・後ろに振り返り戻って・・逃げようとした。

 「それじゃあさらb」

 「逃がさん。」

 「ギャアアアアアア!お助けをー------!!」

 千冬は『伊部名』の頭をアイアンクローで持ち上げて・・・こう言った。

 「今回はウチの生徒がお世話になったからちょっと・・・話するから

裏行くぞ。」

 「誰かー----!!助けてー----!!」

 まるでドナドナされるかのように去って行くのを見て一夏はこう言った。

 「取敢えず・・・帰るか。」

 「「「「う・・・うん。」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一夏達は荷物と責任者からお礼と言って給料と一夏の接客費用代を

貰った後一夏達はクレープ屋に向かった。

 話によればだがここにある『ミックスベリー』クレープをお勧めしてくれたのでそれで行ったのだが・・・。

 「ああー、御免なさいね。今日はミックスベリー終わっちゃったんだよ。」

 それを聞いてそうですかと言うと・・・仕方ないと言って

一夏達は別のを頼んだ。

 一夏=イチゴ

 閃光=メロン

 チェルパ=ブドウ

 サラ=レモン

 エルベ=ホワイトクリーム

 この様な感じで食べているとチェルパは一夏に向けてこう言った。

 「そういえばでしたがあの店にミックスベリーと言うメニューは

ありませんわ。」

 「え?けどどうしてそんな事」

 言っていたんだと言おうとするとチェルパが一夏のクレープを食べた。

 「なアアアアアアア!!」

 閃光はそれを見て驚いていると・・・チェルパは自身のクレープを食べて・・・一夏にキスをした。

 「「「「!!!!!!」」」」

 それを見て一夏も含めてだが全員驚いていると・・・くちゅくちゅとディープなキスをされて唇を離すとチェルパがこう言った。

 「これがミックスベリーの真実よ、味は如何かしら?」

 「・・・・・・・・」

 一夏はこの行動に何も言えずじまいであったが・・・閃光が大声でこう言った。

 「貴様一夏に何しているんだ!!」

 「あら?先ほど助けてくれたお詫びですしそれに・・・彼はフリーだったのなら私も狙う権利位はあるでしょ♪」

 「ぬぬぬぬぬぬ!!」

 閃光はそれを見て・・・自身も一夏のを食べて自身のを食べた後に・・・

デイープキスで口移しして食べさせた。

 「ど・・・どうだ?旨かったか///////」

 閃光は一夏に対して顔を真っ赤にしてそう聞くが当の本人はと言うと・・・。

 「・・・・きゅ~~~。」

 目を回して倒れてしまった。

 「「一夏!!」」

 閃光とチェルパはそれを見て一夏に駆け寄るのを見てエルベとサラは

こう呟いた。

 「「修羅場」」

 そう言うしかなかった。




 次回はプール編。


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プールにて

 今回のですが大会等はありませんので。


そしてさらに数日後。

 「え?プールですか?」

 「そ、何か新しいプールがオープンされたらしいからさ。

ここ暫く缶詰め状態だったから明日気晴らしに行ってきなよ。」

 日室が一夏に向けてそう言うが一夏はこう続けた。

 「水着は・・・まあ俺と閃光はあるけど他の皆はあるかどうか?」

 「まあそん時はそれも買いに行けば良くね?」

 2人はそう言って日室が出ていくのを見て一夏は閃光達にこの事を伝えに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「そういうのは早めに言いなさい(ですわ)!!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 何故か怒られてしまった。

 チェルパ達は未だしも何故閃光まで怒ったんだと聞くと閃光はこう答えた。

 「当たり前だ!女子と言うのはな、一回着た服をもう一度異性に見せるなど

ありえないんだ!!明日と言っていたから私達は今から買いに行ってくる!!」

 じゃあなと言って閃光達は水着を買いに行ったが一夏はそうする気が無いので

今回のデータを日室に届けに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして次の日。

 『ウオーターアイランド』と言うプール場に来ていた。

 既に一夏達は着替えて準備万端であった。

 因みにだが。

 一夏は臨海学校で買った水着

 閃光は黒のビキニ

 サラも同じタイプ

 エルベはスポーツタイプであるが胸の谷間を強調している。

 チェルパは白のビキニ

 それぞれが水着に着替えてどうするべきかと言っている中で周りでは

この様な声が聞こえた。

 「すげえなあれ、アイドルかな?」

 「グラビアかもしれねえだろ?あの胸どう見たって凄いぜ。」

 「胸の谷間が全員凄くよく見えるし特に赤と青の髪の子爆乳じゃねえか!」

 「それならあの銀髪の女の子達もだろ!?目付きの鋭そうなこのあの巨乳なんて中々見れねえぜ!?」

 「それならあの小さい方だって太っているわけじゃないのにあの巨乳!あれこそロり巨乳の神髄だぜ!!」

 「それを独り占めに出来る男の奴・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もげれば良いのに!!!!!』』』』』

 最後に内心全員がそう思っていた。

 そして女性陣はと言うと。

 「何あれ?凄い大きい・・・。」

 「って言うかあれ全員本物?シリコン入れてるんじゃないの?」

 「いやあれは本物よ!」

 「嘘でしょ!私達なんて体重減らすためにどんだけ頑張っていると

思ってんのよ!?」

 「其れに見てよあの腰の細さ、犯罪よ!」

 「羨ましいわ、あの小さな女の子でもボン・キュッ・ボンだもん!!

他の子達なんて鍛えているだろうけど腹筋とかがあまり見えないよ~~。」

 「ああ・・・これが持つ者の余裕か。」

 「何ヨ巨乳なんてあんなの年とれば皆垂れるんだから」ブツブツ

 そんな負のオーラが漂う中でそれぞれ行動することとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 サラの場合

 「私は泳がないで本読んでるから。」

 そう言って近くにある椅子に座って本を読んでいる。

 

 

 

 

 

 

 エルベの場合

 「少し泳いできますわ!」

 そう言って流れるプールに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一夏と閃光、チェルパはと言うと。

 

 

 

 

 

 

 「ええとさ、あれに行くのか。」

 「「あれだ(です)。」」

 そう言って向かった先にあるのはウオータースライダー。

 いろんな人たちが滑っている中で一夏が向かおうとすると・・・

閃光とチェルパがじゃんけんをしようとしていた。

 「何やってんだ2人とも?」

 「「一夏と一緒に滑るポジションをかけてじゃんけん!!」」

 そう言うと一夏は呆れてこう言った。

 「いやさ、そんなことしなくても2人とも一緒に」

 「「2人での場合はどっちかしか行けないし最初が良い!!」」

 「・・・さいですか。」

 一夏はそれを聞いて諦めるといつの間にか2人がじゃんけんをし出して・・・勝ったのは。

 

 

 

 

 

 「私の勝ちです。」

 「くう・・・あの時パーを出していれば。」

 閃光が項垂れながらそう呟いていると・・・2人は頂上に辿り着いた。

 すると係員の人がこう言った。

 「ええ、カップル又は保護者連れの方たちは必ず前か後ろどっちかで

お願いしま~~す。」

 そう言うのを聞いて一夏とチェルパはどうするかと聞くとチェルパは

こう答えた。

 「でしたら私が前にしましょう。」

 そう言ってチェルパが前になって一夏はチェルパの腰を掴むとチェルパは

振り向いてこう言った。

 「一夏君、掴むんでしたら腰じゃなくて・・・胸の方が良いですよ♪」

 「イヤ何ってんだ!?」

 一夏はそれを聞いて赤面でそう答えるが視線の先は・・・

チェルパの胸であった。

 胸部的にはサラとほとんど変わらないのに垂れることなく張りがあり

然も綺麗だ。

 普通ならばここ迄御膳立てしてくれるのならば喜ぶのが男なのであろうが

相手は最強の唐変木。

 そんなこと出来ないのだ。

 然しチェルパは尻を一夏の腰にこすりつけるかのように密着して一夏はやばいと感じたのかすぐ様に降りた。

 「ウワアアアアアア!」

 「キャアアアアアアアア!」

 2人は其の儘降りていくが一夏は無意識なのであろう・・・

チェルパの胸を鷲掴み、然も水着の中に手を入れてしまったのだ。

 「!!!???////////」

 チェルパは一夏の指が自身の胸の頂上にある小さな膨らみを

掴んでしまったがために赤面して喘ぎ声が出そうになったのを必死で耐えていた。

 そして無事?下迄落ちると一夏はばしゃっと出てきてチェルパを

探していると・・・突如一夏に抱き着いてきたのだ。

 何やら赤面であると同時に少しだが息切れしていたがある事に気づいた。

 それは・・・これだ。

 「どうしたんだチェルパ!?」

 「・・・水着・・・どっかに行ったわ。」

 「エエエエ!!」

 一夏はそれを聞いて驚くと閃光が何だと思ってやってくると一夏がこう言った。

 「頼む閃光!チェルパの水着!!」

 「「!!分かった待ってろ!!」

 閃光は急いで辺りを探そうとしているが・・・チェルパは一夏の胸の中で

少し舌を出して笑っていた。

 あの時チェルパは態と外して水着は自身の下の水着にひっかけておいて

少ししてから手放したのだ。

 目的は一夏に対するちょっとした仕返しと・・・ほんの少しの出来心である。

 「(あの時貴方は強盗から私を救ってくれた時のあの暖かさが

未だ忘れられないから・・・もう少しこうしても罰なんて当たらないわよね?)」

 そう思いながら一夏を見て・・・こう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「Нравится Ёитика(好きよ一夏)」

 「?何て言ったんだ??」

 「ううん、何でもないわ。」

 そう言ってもう少しだけと言って抱きしめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暫くして水着を見つけたチェルパは未だ赤面であるが嬉しそうな表情であった。

 そして次に閃光となったが一夏がこう提案した。

 「悪いけど今度は後ろ向きになってくれないか!?またあの時の様な事に

ならないように!」

 お願いと言って一夏がお願いすると閃光はそれを了承して

一夏の背中にしがみ付いたがこれが・・・悪手であった。

 「(閃光の胸が背中に諸に当たってってこれも失敗だった!!)」

 そう思っていた。

 何せ閃光の胸が変形して一夏の背中に諸に当たってしまっている為

ぶっちゃけた話チェルパンの時よりもやばいのだ。

 そんな事関係なしで一夏達は其の儘滑り降りていった。

 「ぷはあ!気持ちいな一夏って・・・どうしたんだ一夏??」

 閃光は・・・前倒れになった一夏を見て・・・赤面してこう呟いた。

 「ままままさかあの時に・・・そうか、私に対してもそうしてくれんだな・・・フフフ。」

 そう呟きながらも・・・少し笑顔になった閃光であった。

 その後も幾つか遊んで昼食を軽く食べて今度はビーチバレーで遊んで(正直な話周りにいる男性人たちは閃光達の揺れる胸を見て前かがみになっていたが)

一夏達は帰って行ったが後に一夏達の来場後に男性人は皆こう言ったそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『あそこはヘブンだった。』』』

 そう呟いていたそうだ。




 次回はお祭り。


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家に

 先ずは箒サイドと独自設定でありますが篠ノ之神社についてと
母親の名前が出ます。


「何も変わってないなここは。」

 八月の盆週の週末箒自身の生家である篠ノ之神社に来ていた。

 板張りになっている剣術道場には壁にある木製名札を見ながらこう思っていた。

 「昔は私と千冬さんと一夏だけだったがな。」

 そう思いながら過去の事を思い出して出てくるのは・・・愛想0で然も

一夏を叩き潰してばかりの剣術における記憶だけであった。

 「あれ?・・・私と一夏との記憶ってこれだけだったか・・・。」

 少し暗くなりながらも他の記憶を探すが・・・0。

 「私の幼少時代って一体・・・。」

 箒はorzしながら項垂れるが生徒手帳に挟んである自身と一夏との2人で・・・

というよりも隣に千冬と束がいるのだが並んでいるのだがそこら辺を折り畳むことでなんちゃってツーショット写真を作っていた。

 「あら箒ちゃんここにいたの?」

 「は、はい!?」

 箒は後ろから声を掛けられたので驚きながらも立ち上がって

振り向いた先にいたのは40代後半(見た目30代前半)の女性が年齢相応の落ち着いた物腰と柔らかそうな笑みを浮かべていた。

 「懐かしくてつい、すみません『雪子』叔母さん。」

 「あら良いのよ、元は貴方達が住んでいたんだから誰だって懐かしくて

見て回るわよ。」

 彼女の名前は『白埼 雪子』、箒と束の母『篠ノ之 一葉』の双子の妹で・・・

2人と同じく胸が大きい女性である。

 「それにしても本当に大きくなったわねエ・・・本当に。」

 そう言いながら『雪子』は箒の・・・大きな胸の谷間を見てそう言うと

箒は隠すかのように腕で覆うが『雪子』は笑ってこう言った。

 「大丈夫よ、ここには私達しかいないし女同士じゃない?」

 「いや、それとこれとは話が別デスッテ・・・あのう『雪子』叔母さん。

一つ聞いて宜しいですか?」

 「?」

 「母は・・・どの位大きかったですか?胸は??」

 それを聞いてアアと思っていた。

 自身も嘗て同じ感じであったのだ、周りよりも数周りも大きい胸に

母親のサイズを聞いたことが。

 それを聞いて確かと思って・・・こう答えた。

 「私が確か『Vカップの129』で『一葉』が確か・・・

『Wカップの138』だったわね。」

 「アアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

 それを聞いて自身の将来を感じたのであろう、絶望に奇声を上げた。

 「アハハハッハ・・・まあこういうのは慣れヨ箒ちゃん。」

 「そんな上っ面だけの心配のされ方なんてされたくないですよ

ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 最早逆らえ様もない現実と言う未来に箒は只泣くしかなかった。

 ・・・漫画みたいに滝の様な涙流しながら。

 「そそそそれにしてもさ良かったの?夏祭りのお手伝いなんてして。」

 『雪子』叔母さんは箒に向けて取敢えずの所話の内容を変えようと

そう聞くと泣いていた箒はぐずりながらこう答えた。

 「べ・・・べいわぐでじょうか?(迷惑でしょうか)」

 「(なんて言っているか分からないけど取敢えずは話を合わせよう)

そんなことないわよ!大歓迎よ本当に!!でも箒ちゃん、折角なんだから

男の子の一人くらいいるんじゃないの!?」

 「・・・はう/////」

 それを聞いて箒は一夏の事を思い出して赤面して・・・閃光の事を思い出して

凄いが付くくらいに怒気が辺り一帯を覆うかのように歪むのを見て

『雪子』叔母さんはあれ、私地雷踏んじゃったかしらと内心冷や汗ダラダラ

掻いていると余計ヤバいと感じたのか慌ててこう言った。

 「そそそそれじゃあさ、折角のご厚意なんだから神楽舞6時からだから

その間暇だし今のうちにお風呂入っちゃいなさいよ!」

 うんそれが良いと大慌てで『雪子』叔母さんがそう言うと

箒はこくりと黙って頷いて立ち去って家に入るのを見て・・・ホッとして

こう呟いた。

 「はあ、怖かったわ。何があったのかしらね本当にって・・・家って

何の神社かって言わない方が良いわね。」

 そう呟いて篠ノ之神社についてを思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 篠ノ之神社は元来力のない女性が男に対する防衛術を学んだり

江戸時代に於いては女性の駆け込み寺として機能していたと・・・

地元にある歴史書でそう書かれていたが詳しい事は戦火で

焼け消えてしまったのだ。

 そして篠ノ之神社は何の御利益があるのかと言うとこれは・・・

代々女系一族である篠ノ之家の体質に準えてこう書かれているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『篠ノ之家は代々より産婆や乳母として大名に仕えることもあり《乳》関連の

御利益があるという言い伝えを持ち篠ノ之家の女性は全員当時の平均胸囲を

大きく上回っていた。』

 というものであり・・・確かに箒が知ったら発狂間違いなしと

そう考えたからだ。

 恐らくは最初に言われていた護身術も兼ねた古武術として篠ノ之流が生まれて

そこから剣術にへとシフトチェンジしたのであろうと『雪子』叔母さんは

そう考えていた。

 ・・・まあ、胸関連でも篠ノ之流は目を見張られていたのかもしれないなと

そう思っていると『雪子』叔母さんはこう言って締めくくった。

 「さてと、箒ちゃんが出てくる前に神楽舞用の衣装を引っ張ら出さないとね。

姉さんが使っていた神楽舞用の服まだ残っていたかしら?」

 そう言いながら・・・同じく家に向かって行った。




 次回は準備。


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舞を踊って

 舞を踊ります。


 「さてと、準備なんだけど・・・箒ちゃん成長しすぎてて舞装束が

着れないわねえ・・・特に胸が。」

 「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 箒は雪子の言葉を聞いて又もや泣いているが当然であった。

 尻も胸も母(高校生時)の服を着ることすら出来ずにいるのだ。

 すると雪子は箒に向けてこう言った。

 「仕方ないけど取敢えずは舞の確認も兼ねてその儘の服装で踊ってもらう

しかないわね。」

 大丈夫と聞くと箒はこう答えた。

 「はい・・・それでは。」

 そう言って箒は右手に刀を、左手に扇を持って舞を始めた。

 篠ノ之流では巫女である人間はこれを舞う事により戦火から逃れるようにと

願いを込めて舞うその姿はまさに『剣の巫女』とも呼ばれるほどの存在となり周りを静かにさせる程であった。

 そして舞い終えて箒は雪子に向けてこう言った。

 「以上です。」

 そう言うと雪子は拍手してこう言った。

 「まあまあまあ!凄いわよ箒ちゃん!ちゃんとここを離れても

舞の練習はしていたのね!!」

 「え、ええ・・・まあ、巫女ですから。」

 箒はそれを聞いて内心嬉しがりながらも恥ずかしかったのだが

もう一つ心の中でこう思っていた。

 それは・・・。

 「(一夏は今日来るのだろうか?)」

 そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ほう、ここが『篠ノ之神社』か。趣があって良い所だな。」

 「へえ、ここが篠ノ之 束生誕の地で有名なねえ。」

 「何かあるのですかね?人が多いですわ。」

 「そうね、それに何でしょう?簡単な店が多くあるわね。」

 「今日は祭りがあるからな、人が多いんだよ。」

 一夏は閃光達に向けてそう説明していた。

 今日はお祭りである為息抜きがてらに来たのだ。

 そして全員が神楽舞台に来ていたので何だろうと思っていると一夏が

こう説明した。

 「あそこで舞・・・って言うよりも神様に捧げる踊りを披露するんだよ。」

 「となると踊るのは一体誰なんだ?」

 閃光がそう聞くと一夏は唸りながらこう答えた。 

 「多分と思うけどどっかの神社から人が来るんじゃねえのかな?一葉さん・・・ああ、箒のお母さんなんだけど居場所が分からないからな。」

 そう言っていると・・・舞が始まった。

 現れたのは・・・箒であった。

 「え?箒!?」

 「アイツが!!・・・いや待て本当にアイツなのか?」

 一夏の言葉を聞いて閃光がよく見ると違う事に気づいたのだ。

 「え?どう見ても箒だろう?」

 「イヤよく見ろ一夏、何処か違うぞ。」

 「何処かって・・・何処?」

 一夏がそう聞くと閃光はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アイツの胸ってもう少し大きかったはずだが小さくなっていないか?」

 「え?・・・・ああ!」

 一夏はそれを聞いてよく見て確かにとそう思っていた。

 箒は舞う前に雪子から晒を二重に巻き付けて小さく見せており

今では夏休み前よりもワンサイズ大きくなってPカップの胸を無理やりKカップに迄無理やり小さくさせることに成功させたのだが・・・された本人は

酷い状況となっていた。

 「(胸が圧迫して苦しい!・・・早く・・・舞を。)」

 終わらせねばと思いながらもちゃんと舞うあたり箒の性格が物語っていた。

 そして舞を終えると全員が拍手喝采

(男性人たちは箒の胸に興味津々であった)で終えることが出来て箒は裏手に

入って暫くすると・・・仰向けになって倒れた。

 「キャアアアアアアアア!箒ちゃん大丈夫ってアア唇が真っ青にー-!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして数分後。

 「ううん・・・あれ私は確か・・・アアあの後倒れたのか。」

 不甲斐ないなと思って立ち上がろうとすると雪子が部屋に入って来た。

 「あら箒ちゃんもう立てるの!?」

 「ええ、すみません雪子叔母さん。心配かけてしまって。」

 「何言ってんのよ?私達家族なんだから心配されてなんぼなのよ。」

 「・・・ありがとうございます。」

 箒は恥ずかしながらもそう言っていると雪子は箒に向けてこう言った。

 「ああそうそう、箒ちゃんにお客さんよ。」

 「私に?」

 「さあ、入ってきなさい。」

 そう言って入ってきたのは・・・・。

 「よう、箒。大丈夫か?」

 「一夏!?」

 一夏が入ってきたのだ、箒は来ていたのかと言おうとした瞬間に箒は

チェルパ達を見てジト目で(特にチェルパ)一夏に向けてこう聞いた。

 「一夏・・・誰だあいつらは?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「おお、あいつらは俺のクロッシングリンクの相手だよ。

赤い髪の方は『サラ』、イタリアの代表候補生で青いほうが『チェルパ』、

ロシアの代表候補生で銀髪に黒のメッシュが『エルベ』、

ドイツの代表候補生だよ。ここ最近はアイツらとレッスンばっかでな。

休みも兼ねてきたんだけどって・・・どうしたんだ箒?」

 一夏は不機嫌そうになっている箒を見てそう聞くと当の本人は

ジト目で見ていた。

 するとチェルパが入ってきて箒に向けてこう言った。

 「初めまして篠ノ之 箒さん、チェルパ・シェルフと申しますので・・・

これから一夏さんに関して色々と聞くことがあるかもしれませんのでよろしく。」

 「!!・・・ああ、こちらこそな。」

 箒は最後ら辺でチェルパが何を言いたいのかを感じてジト目でそう答えるが・・辺り一帯に冷ややかな空気が流れたのは言うまでもない。




 次回は祭り巡り。


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祭り巡り

 やっぱ祭りとくれば屋台でしょ!


 「あらあら~~、修羅場ねえって言うか箒ちゃんクラスの子がいたとは

驚きねえって一夏君も罪な男よねえ。」

 雪子叔母さんはにこやかにそう言いながら箒の私服を持って来ていた。 

 「(多分お祭り回るって思うから服はここに置いておきましょう。)」

 そう思って雪子叔母さんは服を部屋の前に置いて行くとこう言った。

 「箒ちゃん、服置いておくからバッグも一緒だから忘れないようにねエ。」

 そう言うと一夏は箒に向けてこう言った。

 「それじゃあ箒が着替え終わったらお祭り回るか。」

 そう言うと全員が頷いて出て行った。

 そして箒は寝ていた状態から一夏達が出て行った事で着替えようと思って

立ち上がって近くにある鏡で自分を見た。

 どう見ても大きすぎる胸により着ていたであろう着物が胸を中心に着崩れており

正直な所着物など着れる訳が無いと分かってはいるが矢張りとそう思い・・・。

 「は~~、やっぱり邪魔だなあ。」

 そう呟いきながら着替えることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よう、箒。大丈夫か?」

 「いや、大丈夫だ。・・・それより何処から行くか?」

 箒はそう言いながら周りを見渡していると・・・エルベが2人に向けて

こう聞いた。

 「あれは何ですの?」

 そう言って指さした場所にあったのは・・・金魚すくいである。

 「ああ、あれは《金魚すくい》だな。水槽にある金魚を

どれだけ『掬う』って言う奴だけど。」

 そう言うがエルベは成程と言ってこう続けた。

 「詰まる話があの中にいるお魚さん達を『救う』と言う奴ですか・・・

動物愛護法とかに抵触致しません?」

 「・・・どうだろう。」

 それを聞いて一夏も確かにとそう思ってしまった。

 然し箒はこう言った。

 「ならばあそこで遊ぶとするか。」

 「「「「え????」」」」

 今のを聞いて何故すると特に閃光がそう思っているが箒は・・・

一夏の手を取って引っ張っていった。

 「ほら行くぞ一夏!」

 「ちょ待てよ!」

 一夏は箒に腕を胸で挟まれながら引っ張られていった。

 「ああ、待て一夏!」

 「い、一夏さん!!」

 閃光とチェルパは一夏を追いかけていくのに対してエルベ達は

どうするかと聞くと取敢えずついて行くこととした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ポンチョ、2人お願いします。」

 「オオ良いぜ兄ちゃんって・・・別嬪さんしこたまこさえて羨ましいねエ!

良し!!そっちの姉ちゃん達2人もやってみな!兄ちゃんが全額払うからよ!!」

 「ええ・・まけて欲しいぜ。」

 「ハハハ!モテ男には厳しいんだよ世の中な!!」

 金魚屋の店主はそう言いながら閃光達にも手渡すと閃光がチェルパに

ルールを軽く教えた後に箒がこう提案した。

 「どうだ、これで少なかった方が奢ると言うのは。」

 それを聞いて一夏達はこう答えた。

 「オオ良いぜ!」

 「望むところだな。」

 「同じく。」

 そう言って・・・試合が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして・・・。

 「焼きそば旨いなあ。」

 「ふむ、たこ焼きも中々。」

 「この綿菓子フワフワしてて美味しいですわあ。」

 「あら?このりんご飴って言うの結構いけるわね。」

 「うふふ・・・フランクフルトも良いですね。」

 「くう・・・何故負けたのだ。」

 箒はそう言いながら・・・ズーンと言いたげな様子で落ち込んでいた。

 あの時数は互角だったのだが・・・ハプニングが起きたのだ。

 

 

 

 

 

 

 『うわあ!一夏取ってくれ!?」

 『何で胸に入るんだよ金魚が‼!』

 『スケベな金魚もいると言う事だな。』

 『・・・私も。』

 『やるな!』

 箒の胸の谷間に金魚が入ると言うハプニングが起きたがために負けたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「くう・・・勝負に水を差しおって。」

 「ああ、k」

 「金魚だけになと言うなよ一夏。」

 「何で俺の考えている事分かるんだ!?」

 「相棒だからな。」

 当然だぞと閃光はたこ焼きを頬張りながらそう言うと次何処行くかと言う話となっている中で・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あれ・・・一夏・・・さん?」

 「?」

 一夏は自身の事を呼んだ感じがしたので振り向くとそこにいたのは・・・。

 「おー、蘭か。」

 蘭がそこに立っていたのだ。

 数人の少女達と共に。

 すると一夏は蘭に向けてこう聞いた。

 「後ろにいるのって・・・友達か?」

 「ああ、はい。生徒会メンバーで今日遊びに。」

 そう言って蘭は・・・閃光と他の面々を見てこう聞いた。

 「あのう一夏さん・・・あの人たちは?」

 そう聞くと一夏が紹介した。

 「おお、サラにエルベにチェルパ、そして幼馴染の箒だ。」

 そう言って紹介した後に蘭は・・・先ずはエルベを見て・・・

サラとチェルパの胸を見て・・・最後に箒の圧倒的なバストを見て最後に

自身を見て・・・フッとほろりと涙を浮かべてこう思っていた。

 「(無理だ・・・ギリギリエルベさんは良いとして箒さんは絶対に無理だ。)」

 そう思って涙を流していると一夏は慌ててこう言った。

 「おい大丈夫か蘭!?」

 「いえ・・・大丈夫じゃ・・・ないかも。」

 そう言っていると少女達がこう言った。

 「会長、おいたわしや。」

 「無理ないよ一年程度であそこ迄戦闘力が違うと。」

 「アタシ・・・自信が砕け散った音が聞こえたわ。」

 そう言う声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして上空。

 「姫様、もう間もなく所定の空港ですが。」

 「彼は何処に?」

 「『篠ノ之神社』にいるとエージェントから報告が。」

 「そう・・・なら目的地変更よ。」

 そういう少女の声はこう続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『篠ノ之神社』にね♪」




 次回は新キャラ登場!!


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少女来る

 オリキャラが出ます。


「一夏さん如何してここに?」

 「おお、《クロッシングリンク》の休憩みたいな感じかな?

皆祭りに興味があったからな。」

 「そうでしたか・・・。」

 蘭はそれを聞いて閃光達を見て・・・正直な所負けるイメージしか

浮かばないなと思って他の話に移ろうとして・・・こう言った。

 「そういえば一夏さん聞きましたか鈴さんの事?」

 「!!鈴に何かあったのか!?」

 一夏はそれを聞いて何があったのかと聞いた。

 鈴は嘗てラウラとの私闘によって左目を失っただけではなく言語障害を

引き起こしてしまい喋れなくなってしまったのだ。

 そして代表候補生としての地位も剥奪されてしまい今は日本に在住している。

 すると蘭はこう答えた。

 「ついこの間なんですけど手術をしたんですよ、それが成功して

今は発声練習しているようなんですけど二学期からは

お兄のいる《藍越学園》に通えるらしいんですよ!」

 「そうか・・・良かった。」

 一夏はそれを聞いて安心していた。

 そして一夏は空を見上げてこう言った。

 「その内・・・会いに行くか。」

 そう言っていると・・・上空で飛行機が飛んでいるのが見えた瞬間に何か・・・

光の点が見えた。

 そしてそれはどんどんと・・・大きくなっていた。

 「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして倉持技研

 「そういえば明日位からルクーセンブルク王国から適合者が来るって

聞いていたけど言うの忘れてたなあ、まあどうせ明日会うんだから

サプライズにしておけば」

 「大変だー-!!」

 「?」

 突然の同僚の悲鳴を聞いて何だろうと思ってこう聞いた。

 「どうしたん一体?」

 「おお日室か!大変なんだルクーセンブルク王国のお姫様が・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・紐無しスカイダイビングしたって。」

 「・・・・ハイ?」

 それを聞いて何言ってんだと思っているが同僚はこう続けた。

 「どうも一夏君がいる所が何故か知っていたらしくて空港のスタッフが

突然の進路変更に大慌てらしいんだけど」

 「もしかしてその子・・・IS使ってる?」

 「当たり前だろうが!普通なければやらん!!」

 「それならもう大丈夫でしょう、着陸したらっていうか一夏君と会うんなら

向こうから電話するんだし俺が今のうちに聞いておくから後の事宜しくねエ。」

 「ふざけんな!こっちは今至急の仕事」

 「やってくれたら近所で新しく出来たパン屋の看板メニュー

《重厚アツアツカツサンド(カツの大きさは500グラム)》奢るから。」

 「今の忘れんじゃねえぞ!!」

 同僚はそれを聞いて早速仕事に入るのを見て日室は携帯電話を操作し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何だ・・・あれ?」

 一夏は少しずつだが確実に・・・大きくなってくる光を見てヤバいと感じて

全員に向けてこう言った。

 「何か来るぞ!箒、ISを展開して人気のない所迄誘い込ませるぞ!」

 「わ・・・分かった!!」

 箒はそれを聞いて《紅華》を、一夏は《白銀》を展開すると閃光は

懐からデバイスをだしてそれを装着すると一夏の視覚情報とトレースした。

 「行くぞ!」

 一夏はそう言って颯爽と高速機動形態になって飛翔した。

 そして暫くすると光点が大きくなって一夏の目の前まで迫った。

 一夏はハイパーセンサーを使って見てみるとそこで映っていたのは・・・。

 「女・・・の子?」

 そう、少女がそこにいたのだ。

 金色の髪は腰まであるほど長く、切れ目の目つきをし、

強いナニカを感じる視線を感じるが最も目にひくのはその・・・胸であった。

 箒よりも大きいその胸がバルンと揺れておりそれでいて腰が細いのだ。

 そしてその少女が纏っているIS・・・異様であった。

 薄紫色の装甲で彼女だけ見れば華奢な機体に見えるがその後ろにある兵装が・・異様であった。

 操縦者の二倍を誇るであろうその大型の兵装を見て一体あれは何だと

そう思っていると少女は一夏を見てこう聞いた。

 「へえ、貴方が織斑一夏ね?」

 「そうだ・・・君は?」

 一夏がそう聞いた瞬間に電話が鳴ったのだが一夏は緊張していて

電話に出ないので閃光が遠隔操作で通信を開くと・・・日室の声が聞こえた。

 『ほいほーい、今大丈夫?』

 「日室さんスミマセンガ今は」

 『謎のISが目の前にいて集中できない?」

 「!!そうですあれは一体。」

 『ああ・・・あれはな、ルクーセンブルク王国が製造した

《クロッシングリンク》対応機で・・・君達と同じく一夏君の適合者

何だよねえ。』

 然も相手が面倒なんだよねえと言ってこう続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『《ルクーセンブルク王国》第4王女にして王国空軍の実質的トップ、

《ミシェル・ドゥ・ラ・ルクーセンブルク》何だよねえ。』

 「・・・王女!?」

 「「「「ええええええええええええ!!!!」」」」

 それを聞いて閃光達は大声を上げて悲鳴が迸る中で一夏もそれを聞いて

驚いているが『ミシェル』は一夏に近づいてこう言った。

 「そうよ、私がルクーセンブルク王国空軍司令官補佐

『ミシェル・ドゥ・ラ・ルクーセンブルク』と愛機『フォース・クイーン』。未だ世界で実証実験すら出来ていない『展開装甲』を試作的に投入した

3,5世代ISよ。」

 「3,5・・・?」

 「『展開装甲』・・・だと。」

 一夏と箒はそれを聞いて驚いているがミシェルは一夏に向けてこう言った。

 「宜しくね、一夏君♪」




 ミシェルの見た目は『炎の孕ませおっぱい乳同級生』に出てくる
ミシェルさんです。


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花火を見て

 花火は綺麗なものだ。


「と言う訳で宜しくね皆さん♪」

 「「「「「・・・・・」」」」」

 それを聞いて一夏達はどう言って良いのか分からなかった。

 何せ相手はISコアに必要な鉱石『タイムクリスタル』の産出国であり

その経済は鰻登りともいえる。

 そんな国の王女が自分達と同じと言われてもどうだかなあとそう思っているが当の本人は何のそのと言わんばかりに一夏の腕を胸で挟んでこう言った。

 「それじゃあ案内してね織斑一夏君♪」

 「「「「アアアアアアア!!!!」」」」

 それを見て箒、蘭、閃光、チェルパが大声を出すがそんなの関係ないと

言わんばかりに一夏と共に祭りに繰り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ねえ織斑君あれって何かしら?銃の玩具があるけど??」

 ミシェルがそう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ、あれは的当てだな。あの玩具の中にコルクが入っていてな、

それに当たれば賞品が貰えるんだ。」

 「へえ・・・それって当たった奴は全部?」

 「おお、全部だな。」

 まあいないだろうけどなとそう言うとミシェルは一夏に向けてこう言った。

 「ねえ織斑君、あれちょっとやらない?」

 「おお。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「一体何処だあいつらは?」

 「ええい!人が多くて見えにくい!!」

 「一夏さんは何処です!!」

 閃光達が一夏を探している中でチェルパは辺りを見渡して・・・見つけた。

 「見つけました!」

 「「「何処!!」」」

 「射的場です!」

 そう言って見てみるとそこには・・・大量の人だかりが見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数秒前

 「ええとオジサン、射的2人分。」

 「オオ良いぜ兄ちゃん!ほお女の子の分もか?若いのに優しいねエ。」

 「それじゃあおまけ」

 「するか、綺麗どころの美人さん連れてるんだからモテ男に慈悲無しだ。」

 そう言って手渡そうとするとミシェルが一夏の分まで銃を盗るとこう言った。

 「任せて♪」

 そう言って二挺を構えると・・・射撃した瞬間に何故だかわからないが

普通ならば二個が精々の賞品が・・・4つ吹き飛んだ。

 「「え??」」

 流石にそれを見て一夏と店のオジサンは( ゚д゚)ポカーンとしているが

ミシェルは更に追撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして現在。

 「残りは人形とあの鉄の板ね。」

 そう言うとミシェルは銃を構えて・・・放った瞬間に全て倒れた。

 「嘘だろ・・・賞品・・・全部。」

 それを見て店のオジサンは足元が崩れ落ちるかのように倒れて俯くがミシェルは店のオジサンが親切に置いた人形や景品を持とうとすると近くにいる

子供たちを見て・・・差し出してこう言った。

 「これ上げるから仲良くね♪」

 『いヤッタ――‼!』

 それを聞いて子供たちは喜んで欲しい玩具やお菓子を取ると

ミシェルに向けてこう言った。

 『ありがとうお姉ちゃん!』

 「どういたしまして。」

 そう言うと親御さんたちはミシェルを見て頭を下げてお礼をした。

 「良いのかあれ?」

 「良いのよ、それに子供はああいう感じに笑っていた方がこっちも嬉しいし。」

 そう言っていると後ろから・・・閃光達の声が聞こえた。

 「一夏!ここにいたか!!」

 「探したぞ!」

 「一夏さん大丈夫ですか?」

 「一夏何かされませんでしたか!?」

 互いにそう云う中で・・・聞き慣れた声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「すみませ~~ん、妹を見てませんでしたか?髪は同じ赤色で胸が小さくて。」

 「スミマセン一夏さん、私はこれで。」

 アハハと言って去って行くのを見て一夏は・・・こう思っていた。

 「(弾・・・お前本当に馬鹿だよな。)」

 そう思いながら取敢えずは去ることとした。

 無論・・・後ろで弾の悲鳴が聞こえるような感じがしたがそれはそれである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後一夏達は篠ノ之神社の裏手にある開けた場所に来ていた。

 背の高い針葉樹の中にポツンとできているこの一角はまるで天窓が

開いたかのように開けていたのだがその場所を知っているのは

一夏、箒、千冬、束の4人だけであり本来ならば一夏と2人っきりで

行きたかった場所に・・・閃光達が加わったがためにむくれていた。

 そして暫くして・・・花火が上がった。

 「ォォォォ・・・綺麗だな。」

 「本当に綺麗。」

 「これが花火なのですわね。」

 「色鮮やかで・・・けど儚くて。」

 「だけど綺麗な光。」

 閃光、チェルパ、エルベ、サラ、ミシェルの順でそう言っていた。

 すると一夏が全員に向けてこう言った。

 「来年も皆で来ようぜ。」

 それを聞いて全員頷くが箒だけは違っていた。

 来年こそは2人ッきりと言う・・・叶うかどうかわからない夢を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そう、なら機体は・・・分かった分かった、それじゃあ解析の

準備しとくから。」

 じゃあねと言って日室は通信を切ると日室はとあるメールを見ていた。

 内容はこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『どうだ、日室 哲。私はお前よりも先のシステムを完成させたぞ!お前よりも私が優秀だって事をその機体で証明させて改めて完成させた機体でお前の全てを奪ってやるから覚悟していろ!!』

 

 

 

 

 

 

 「差出人は不明だけど間違いなくあの天災って所か、怨みが重いねエ。」

 そう呟くと白銀と黒鉄を見ていた。

 そして新たに開発された専用パーツを・・・こう呟いた。

 「お前の思い通りに行くと思ったら大間違いだって事を証明してやるよ小娘。」

 そう呟くともう一つも見た。

 それは白銀の・・・量産計画についての資料であった。




 次回は家に来て。


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家に来た。

 家に来ちゃった。


「なあ一夏・・・本当に来るのか?」

 「当たり前だろう?今まで来れなかったし閃光にはお世話になっているからな。」

 だからさと言うが閃光はこう思っていた。

 「(今日は父は会社でいないが問題は母と姉だ、あいつらだと何言われるか

堪ったものではない!)」

 出来るだけ外出中であると嬉しいなとそう思っているが・・・現実は残酷である。

 一夏がチャイムを鳴らすとインターホン越しで・・・声が聞こえた。

 『ハイ、どちら様でしょうか?』

 「こんにちは、俺織斑一夏って言います。閃光・・・白好さんのお家って

ここで宜しいですか?」

 『織斑一夏!?ちょっと待って下さいね!今出ます!!』

 「・・・まさかのアイツか。」

 閃光は今の声だけで最も会いたくない奴だと悟ってしまった。

 そして玄関から現れたのは・・・銀髪の少女であった。

 閃光と似通った顔立ちだが身体的に2つほど違う所があった。

 目元だ、閃光は目がギラリとしているのに対して彼女はほんわかとした

目つきでありそしてもう一つが・・・胸である。 

 閃光よりも大きく揺れるその胸はサラほどでもないが大きい手合いである。

 「あら閃光、お帰りなさい。もう、今日帰って来るなら昨日のうちに電話してよ。お父さんとお母さんだって予定合わせれるのに~~。」

 「寧ろあの2人が一緒だと説明が面倒くさいから言わなかっただけだが

寄りにもよってお前とはな。」

 閃光は何やら頭を抱えているが彼女は自己紹介した。

 「初めまして織斑一夏君、私は閃光の双子の姉『白好 月光』。宜しくね。」

 『月光』はそう言って一夏に向けて自己紹介しするとこう続けた。

 「それじゃあ部屋に入りましょ?暑いから中に入って涼みましょう!」

 そう言うと閃光に向けてこう言った。

 「ああそうそう、お茶が冷えてるから後で冷蔵庫から出して

一緒に飲みましょう。」

 そう言うと家に上がったので一夏はどうすると聞くと閃光はこう答えた。

 「入るか・・・。」

 「・・・おお。」

 何だか嫌そうだなと思いながら一夏と閃光は家の中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はいどうぞ。」

 「あ、これはどうも。」

 「・・・・・」

 閃光は『月光』から貰ったお茶を無言で貰うが『月光』は一夏に向けて

こう聞いた。

 「織斑」

 「ああ、一夏でいいよ?呼びづらいだろう?」

 「それでは一夏君、一つ宜しいでしょうか?」

 「?」

 

 

 

 

 

 「・・・閃光とはもうキスはしましたか?」

 「はあ!?」

 「ぶー------!!」 

 閃光は『月光』の言葉を聞いてお茶を吹き出すと口元を拭いてこう言った。

 「なななな何言ってんだ姉さん!?」

 「あら違うの?既にそう言う関係になっていると思ったんですけど

もしかして一夏君って・・・そっち系なの?それとも貧乳好き??」

 「いや何でそうなるんですかって何だろう前にもあった記憶がある!!」

 一夏はそれを聞いてデジャブだなとそう思っていると『月光』は

にこやかに笑ってこう続けた。

 「あら違うの?こう見えて閃光って可愛いもの好きで偶にだけど

ぬいぐるみを持って寝ることがあってね。」

 「何で知っているんだそんな事!!」

 「あら何言っているの閃光?私達は双子、何しているのかお見通しなのよ?」

 「そんなバカげたことがあってたまるか!!」

 「・・・閃光がこの家じゃあどういうタイプか分かった気がする)」

 一夏はそう思いながら2人を見ていた。

 おっとりしていて時々問題発言を軽く言う『月光』としっかり者で真面目だが

何処からへんで自分のストレス解消の事をする閃光。

 完全に顔と見た目だけで後は全然違う中が正反対な2人だなと

一夏はそう思いながらお茶を飲んでいると・・・がちゃと音が聞こえた。

 「只今~、あら閃光帰っているのってもう一つは誰かしら?」

 「うげ。」

 閃光はそれを聞いて嫌な顔をしていると現れたのは閃光によく似た女性が

そこにいた。

 「あら?もしかして織斑一夏君!?あらあらまあまあよく来てくれたわね。」

 そう言うと女性は自己紹介をした。

 「初めまして、私閃光の母の『白好 園光』と申します。何時も娘が

お世話になります。」

 「ああ、いえいえこちらこそ!」

 一夏はそれを聞いて頭を下げている『園光』を見て自身も頭を下げると

一夏はこう思っていた。

 「(何か若い人だなあ)。」

 そう思っていた。

 見た目から見て2人の姉だと言われても分からない程の若いタイプの女性であり世の中不思議だよなあとそう思っていると『園光』が一夏と閃光に向けて

こう言った。

 「今日お昼ごはんと夕ご飯どうするの?うちで食べていったらどうかしら?

夕ご飯だったらお父さん帰って来るから丁度良いし。」

 「いや待って母さん父さんは」

 「じゃあお構いなくデ。」

 「一夏ー-!!」

 閃光は一夏のいきなりの決定に戸惑っているが『園光』はこう言った。

 「じゃあお昼は蕎麦にするけど夕ご飯はそうねえ・・・お寿司でも頼まない?

一緒に食べましょう。」

 其れで決定ねと言うと『月光』が一夏の腕を掴んでこう言った。

 「それじゃあ閃光、一夏君。一緒に遊びましょー-!!」

 「嘘だー-!!」

 閃光はもう逃げたいとそう思っているが自身の思いとは裏腹に何もかもが

違う方角に向かって行くこととなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みに閃光は恨みつらみと言わんばかりにゲームでは圧倒し食事では一夏を見て父親が「どういう関係ですか?」と聞くと一夏は馬鹿正直に答えてしまい

然も相部屋であることを言ってしまい戸惑う父親とにこやかにしている

母親と姉に対して言いようのないナニカに腹がキリキリなるような感じがすると思っている儘研究所に戻った後に二人っきりになった後凄く一夏に甘えている

閃光と対抗意識燃やして同じく甘えるチェルパを見る光景が何回かあったという

まあ・・・閑話的何かがあったそうだ。




 次回第5巻からです。


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新学期

 第5巻の始まりだ。


それから数日経って。

 「ああ、それでは転校生を紹介するがくれぐれも粗相のないようにな。」

 9月1日、始業式が終わって千冬が最初にそう言うと現れたのは・・・

ミシェルであった。

 「初めまして、《ルクーセンブルク王国》第4王女の

《ミシェル・ドゥ・ラ・ルクーセンブルク》よ。これから宜しくね♪」

 それを聞いて全員・・・大声で驚いた。

 『『『『『ええええええええ!!!!!!』』』』』

 「貴様ら落ち着け!未だ紹介が終わっとらんぞ!!」

 千冬がそう言うと全員収まったが・・・更に爆弾が落ちた。

 「私今日から織斑一夏君の相棒の一人になったから宜しくね~~。」

 『『『『『『何だって―――――!!!!!』』』』』

 それを聞いてまた驚くが更にこう続けた。

 「嘘でしょう!王女様!?」

 「綺麗!胸でかい!!」

 「何で!?何で私じゃないのよー-!!」

 「篠ノ之さんよりも大きい胸の人初めて見た!!」

 等等とそう言うが山田先生が全員に向けてこう言った。

 「皆さん落ち着いてください、未だ転校生がいるんですから~~。」

 山田先生がそう言うが未だ落ち着きがない為仕方ないと思って教室の外で

待っている彼女達に向かってこう言った。

 「入れ。」

 そう言って出てきたのは・・・サラ達であった。

 「イタリアから来ました『サラ・ジョゼスターフ』と申します、

これから宜しくお願いします。其れと私も織斑一夏君の相棒です

(嫌々ですが)。」

 「ドイツから参りました『エルベ・シャイル』ですわ、皆様どうぞ宜しく

お願いいたしますわ。あ、それと私も織斑一夏君の相棒ですわ。」

 「ロシアから来ました『チェルパ・シェルフ』と申します、

皆様織斑一夏君の相棒として今後ともよろしくお願いいたします。」

 『『『『『何じゃそりゃー-!!』』』』』』

 「ああ、ぎゃあぎゃあ騒ぐな鬱陶しい!未だいるぞ!!」

 そう言って現れたのは・・・小柄な金髪の少女であった。

 左側をサイドテールで括っている長髪の少女が出てくると自己紹介した。

 「初めまして、『ベル・アタラシア』の相棒『クディラ・ライナ』だよ。年齢は13歳でぶっちゃけた話ISは未だ学習中だけど宜しくね!」

 そう言うと千冬は全員に向けてこう言った。

 「クロッシングリンクの発表以降この様な感じで専用機持ちには

相棒がつけられ、場合によっては男性も入学することとなる為来年に備えて

学園の寮とトイレ、風呂、食堂の増設などが見込まれており来年初頭。

つまり4月には受け入れ出来るようにしておりまた、新たに『オペレーター科』を一年時からクロッシングリンクでの勉強が可能となっている。年齢次第では

そこでの学習も視野に入れる為諸君は先輩としてよく学ぶように!!」

 『『『ハイ‼!!』』』

 それを聞いて生徒達が勢いよく返事をした。

 内容次第では自分達もとそう思っているからだ。

 すると千冬は全員に向けてこう言った。

 「それでは授業を始める。」

 そう言って授業が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして昼休み。

 「ヤッホー一夏。」

 「おお、ベル。久しぶりだな」

 一夏はベルに向けてそう言うとそれぞれ自己紹介するが・・・チェルパを見て

本能的にライバルと感じた一幕もあった。

 「「これからも( `・∀・´)ノヨロシク。」」

 何やら火花が散っているようであるが取敢えずとサラとエルベが

自己紹介した後に『クディラ』も同様に自己紹介した後に趣味を話すが・・・

意外な物があった。

 「盆栽・・・ですか?」

 「うん、家ってパパが好きだから嵌っちゃってさ。ママもガーデニングが好きで一緒に庭の世話していたんだ。」

 そう言うと『クディラ』は4人を見てこう聞いた。

 「それでさ、どっちがオペレーターなの?」

 そう聞くとミシェル以外の3人は少し唸って・・・こう答えた。

 「「「私達3人全員。」」」

 「へ?」

 「どうもクロッシングリンクするのに誰をどうするかで意見が割れているから

当面は交代交代でやるって事になったのよ。」

 「まあ、私はそこのロシア以外でしたらどちらでも。」

 「あら~~・・・喧嘩売っている様ね。」

 サラ、エルベ、チェルパの順でそう言うとミシェラはこう続けた。

 「この三人の波長が似通っているらしいから私の相棒も決まらず

じまいなのよねえ。」

 嫌になるわと少しにこやかにそう言うとベルは一夏に向けてこう聞いた。

 「ねえさ、お姫さまってどんな人なの?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ううんそうだな・・・お転婆な所が結構ある人かな?」

 「ふうん。」

 それを聞いてベルは閃光にも聞いてみるとISの事になった。

 「奴のISは単機でありながらも複数使用に特化したような感じでな、日室さんが調整して換装も出来るようにしたそうだ。」

 「日室って言えば二年で有名だよね?非常勤講師だけど人気があるって。」

 「ああ、まああの人は人なりは良いんだが・・・造る奴がな。」

 「ああね・・・あのメイス。」

 ベルはそれを聞いて学年別トーナメント戦で使用されたあのメイスを

思いだした。

 どう見ても対人にしてはオーバーキル過ぎるあの兵装に何考えたら

あんな兵器になるんだとそう思うからだ。

 「それとだが今まで使っていたトレーラー・・・

ああ、クロッシングリンク用の奴だったが今は学園の一角に新しく作った

専用部屋が作られていてな、緊急時以外は日室さんが管理しているから

使用したければ使用許可書を書いたうえで認識照明用に学生証を

持参しなければならないからないまま入ると・・・痛い目見るぞ。」

 「・・・え?何があるの??」

 ベルはそれを聞いて少し怖くなったが気を付けようと思いながら

食事(ステーキ)を食べながらこうも聞いた。

 「それにしてもゆくゆくは無人での宇宙探索かァ・・・浪漫あるよねえ。」

 「ああ、日室さんの夢は今この瞬間にも達成に向けているからな。

私達も頑張らなくてはな。」

 「そうだな。」

 そう言って互いに笑っていると・・・放送が鳴り響いた。

 『全校生徒及びクロッシングリンクオペレーターは放課後体育館に

集まる様に宜しくお願いいたします。』

 それを聞いて何だろうと思ったがそれは頭の隅に置いたが・・・

これが一騒動起こそうとはまだこの時誰も知らなかった。




 『クディラ・ライナ』の見た目は『アズールレーン』に出てくる
『クリープランド』です。


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放課後

 例の内容です。


そして放課後、全校集会が行われた。

 内容は今月執り行われる予定の学園祭についてでありそれに伴ってのことらしいがどうも女性だけともなるとたった一人・・・いや、2人だけの男子・男性は

肩身が狭い事この上ない。

 すると壇上の脇にいた眼鏡をかけている少女がこう言った。

 「それでは生徒会長から説明をさせていただきます。」

 そう言って現れたのは・・・簪と同じ髪の色をした女性であった。

 「やあ皆、おはよう。今年は一学期まあ色々とあって新入生は私の事なんて

知らないだろうから自己紹介するけど私の名前は『更識 楯無』、二年生だけどまあ新入生はこれから二年間宜しくね♪」

 そう言うと何人かがふーと熱いため息を付くが一夏と閃光はそうではなかった。

 「あの人が簪のお姉さんか。」

 「ああ、確かに只ものではないな。」

 そう言うと『更識 楯無』はこう続けた。

 「さてと、二学期最初のイベントでもある『学園祭』何だけど今回だけの

特別ルールを導入するから皆耳の穴かっぽじってようく聞きなさいよ。」

 そう言うと『更識 楯無』は閉じていた扇子を綺麗に開くと同時に

空間投影ディスプレイが浮かび上がったがそこにはこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『各部対抗織斑一夏争奪戦』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『ェエエエエエエエエエエエエ!!!!!』』』

 「ハアアアアアアアアア!?」

 ゴン!

 一夏はそれを聞いて驚いているがそれは全校生徒同じである。

 そして何処からか頭をぶつけたかのような音が聞こえたが

それは誰も聞いていなかった。

 そして『更識 楯無』はこう続けた。

 「学園祭に於いて礼ねん各部活動毎が催し物を出してそれに対して投票して

その上で上位組には特別助成金として部費が増額されていましたが

今年は男子生徒がいるだけではなく『クロッシングリンク』によって人員が

今後増員されますしその中には男子も入ります。それに伴って

私はテストケースとして・・・今回の学園祭で一位を見事勝ち取った部活は

織斑一夏君をその部活に強制入部させることを約束」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ちょっと待ってくれないか?」

 「あら?確かあなたは織斑君のパートナーの『白好 閃光』ちゃんね、

何か意見でもあるのかしら?」

 『更識 楯無』がそう聞くと閃光はこう答えた。

 「大ありだな、貴様は一位には強制入部させると言っているようだが

それには本人の意思がないし許可も降りていない。」

 「・・・・」

 「そしてもう一つだが幾らIS学園が何処の国の法にも縛られない場所だとしても当人の意思も尊重されずおまけに無理やりするのはそれは人権侵害に

カウントされないのか?」

 「うぐ。」

 「そして最後にだがその許可を・・・あの人に出したのか?」

 そう言って閃光がとある場所に目を向けると『楯無』も

同じように目を向けてそこにいたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ( ´艸`)(# ゚Д゚)

 笑顔だが怒りマークが頭に浮かび上がっている千冬の姿が見て取れた。

 「ヒィイイイイイイイイイ!」

 流石の『楯無』も千冬の鬼にも相応しい形相に顔を青くして恐怖して後ずさると『楯無』は慌ててこう答えた。

 「分かったわ!今回行った事は取り下げて上位5チームから織斑君が

入りたい部活に入部すると言う事でこれで如何かしら!?」

 「良し、こちらは問題ないが一夏は?」

 閃光がそう聞くと一夏はこう答えた。

 「おお、俺はそれで十分だぜ。」

 そう答えるとサラ、エルベ、チェルパがこう続けた。

 「私達も一緒ね・・・まあ仕方ないわね。」

 「どうせお暇ですし宜しいですわ。」

 「こちらも問題ございません。」

 そう答えると『楯無』はほっとしてもう一度壇上に立ってこう言った。

 「それでは今のデ問題は?」

 そう答えた瞬間に・・・全員慌ただしくなってきた。

 「よっしゃー!やってやろうじゃないの!」

 「催し物はどうする!?去年よりもより強力な奴にしなくちゃ!!」

 「今日から準備を始めるわよ!は?秋季大会??そんなもんほっとけ!!」

 そう言う声が聞こえる中で簪が一夏に近づいてこう言った。

 「御免ね一夏、お姉ちゃんがアホナこと言って。」

 「いや良いって、簪じゃなくて本当に謝るべきはお姉さんなんだから。」

 「お前がそんなに気を使わなくて良いから催し物を考える事だ。」

 「そうだね・・・ありがとう。」

 そう言って簪は自身のクラスに戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一夏達は部屋に向かう事となったが・・・とんでもない事になっていた。

 その理由が・・・これ。

 「何じゃコリャー------!!」

 そう言って明らかに・・・今まで使っていた部屋を中心に

更に2部屋貫通したかのような広い部屋になっていたのだ。

 ベッドルームは全員が寝れるほど広くあり、シャワー室だった場所は

今やお風呂が付いているだけではなくキッチンに大きな机等があり何じゃこりゃとそう思っていると・・・千冬が頭に氷嚢乗せた状態でやってきた。

 「どうしたんだ織斑。」

 「いや千冬ねえなんだよこれ部屋が!?」

 「ああ簡単だ、貴様が新しく『クロッシングリンク』のパートナーを

増員させてしまったからな。それに伴って『ルクーセンブルク王国』の

建築担当者が増築とミシェル嬢のお部屋を担当したが部屋が小さい事から

丁度空き部屋になっている場所やそこにいた生徒を移動させたことで

空きが出来たからそれで出来たのだ。今後は相手が増えたからと言って

不純異性乱交交友等するなよ。」

 「「「「「ぶー------!!」」」」」

 それを聞いて閃光達が唾を吹くが千冬はそんなの知らんと言わんばかりに

立ち去って行った。

 そして暫くして一夏は全員に向けてこう言った。

 「それじゃあ・・・入るか?」

 そう言うと全員気まずい状況の中部屋に入っていった。

 因みにだが今日は歓迎会と言う事もあって今日の晩御飯は中華料理であった。




 次回は出し物。


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楯無来る 前編

 前後編にしました。


「ご飯にします_お風呂にします?それともわ・た・し?」

 バたん!

 こんにちは織斑一夏です、突然の事で驚きますがこれだけは言わせてください。

 目の前に痴女が出たら貴方は如何します?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数時間前。

 「・・・何だよこれは。」

 一夏はそう言って項垂れていた。

 部屋が新しくなった次の日。

 生徒各々が学園祭に向けての案を出してそれを電子黒板に掲示するが内容が・・・こいつは酷いと言うしか言いようがなかった。

 

 

 

 

 

 

 『織斑一夏とホストクラブ』

 『織斑一夏とツイスター』

 『織斑一夏とポッキーゲーム』

 『織斑一夏と王様ゲーム』

 ・・・やる気あるのかこいつらとしか言いようもないものであったが為

一夏の隣にいた閃光がこう言った。

 「却下だ。」

 『『『ェエエエエエエエエエエエエ!!!』』』

 それを聞いて殆どの生徒達がブーイングしながらこう言った。

 「そんな!横暴よ!!」

 「織斑君は私達女子を喜ばせる義務を全うしなければならない!」

 「織斑一夏は共有財産である!」

 「他のクラスからも煩くてさー------!!特にウチの部の先輩とか!!」

 「ここはメシア気分になって皆を助ける気になってさ!」

 そう言っている中でサラが山田先生に向けてこう言った。

 「先生、煩くて集中できませんので収拾をお願いします。」

 「えええ!ええとデスネ私は・・・『ポッキーゲーム』で良いかと。」

 「「・・・・・」」

 それを聞いて一夏と閃光がジト目をしていると閃光が全員に向けてこう言った。

 「そうかそうか、分かった、なら・・・今のを含めて織斑先生に

報告しておこう。」

 『『『それだけはご勘弁を‼!』』』

 それを聞いて山田先生も含めて殆ど全員が土下座した。

 流石に千冬にこの事を報告されたら間違いなく全員〆られる事

間違いないからだ。

 そして少数であった中からそれでも多い(閃光達とベルと箒)の提案であった『軽食屋』に決定しようとすると・・・チェルパが手を上げてこう言った。

 「あのう・・・一つ提案がありますけれど。」

 「?」

 「いっその事『αクルーズ』でやったようにメイド&執事喫茶をするというのはどうでしょう♪」

 『『『それだー------!!』』』

 それを聞いて全員がそう言うとこう続けた。

 「織斑君が執事になってご奉仕!うん良いよこれ!!」

 「それに招待客には男性も来るはずだから一石二鳥!ううん三鳥だよ!!」

 「けどさ!制服とかはどうするの?サラさんとかは既存じゃ入らないよ!」

 「(そう言えばそうだったなあ。)」

 一夏は確かにと思い出していた。

 サラとチェルパは胸元を大胆に開けておかなければ店の接客など

出来なかったのだから。

 するとエルベがこう答えた。

 「其れでしたら私のメイドがご用達の店がございますのでそちらで

オーダーメイドさせて貰いますわ!」

 それを聞いて全員が目を輝かせて・・・全てが決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして職員室。

 「と言う訳で織斑先生には『αクルーズ』の人達にお願いできないかなあと

思っておりまして。」

 「・・・何故私なのだ。」

 「ええとですね・・・織斑先生とは顔なじみと言う事もあって・・・

クラスの為によろしくお願いいたします!!」

 一夏は千冬に向けて頭を下げてそう言うと千冬は・・・いや嫌な表情で

こう言った。

 「・・・分かった、だが断られても知らんぞ?」

 「ありがとうございます!!」

 そう言って職員室から出ようとすると・・・千冬がこう言った。

 「ああそうだ織斑、前の襲撃騒動であの時は私が助けたが

これからもとは無いかもしれないから今後お前に指導者が入ることとなったから

覚えておいてくれ。」

 「指導者って俺は別に」

 「確かにお前は『クロッシングリンク』込であるが上位には組み込まれること

間違いないが単体での実力向上も兼ねて閃光と共にそいつの下で

指導させてもらう。性格に多少・・・いや、かなり難があるんだが」

 「織斑先生それは酷いでしょう!!」

 そう言って現れたのは・・・楯無であった。

 「あ、生徒会長。」

 「やっほー、織斑君。私が今後ISでの実技指導を担当することになった『更識 楯無』よ。宜しくね。」

 そう言って扇子を開くと扇子には『夜露死苦』と書かれていた。

 一夏は千冬に向けて何でと思っていると千冬はこう答えた。

 「私がお前に叩き込んだのはISの基本動作と発展動作に向けての予習復習と

武器の使い方程度だ、まあ射撃についてもまあまあであるが応用と

更なる実力向上と最新技術の導入も考えて提案したのだ。なあに、

こう見えても楯無は元ロシア国家代表だったんだ。今は日本代表候補生だが

来年には間違いなく日本代表に内定するのも時間の問題の奴だ、ビシバシと

鍛えて貰え。」

 良いなと言うと一夏は千冬に向けてこう答えた。

 「ハイ。」

 そう答えると楯無は一夏に向けてこう言った。

 「一夏君、放課後予定あるかしら?」

 「あ、はい。今日は。」

 そう言って予定表を見ていると一夏はこう答えた。

 「ああ、今日はベルと一緒に『クロッシングリンク』の実技勉強ですけど。」

 「良し、なら私も相席してもらうわね。君の機体の運用方法も

見ておきたいから。」

 そう言って立ち去るのを見て一夏はこう思っていた。

 「(何だか嵐みたいな人だったなあ。)」

 そう思っていたが事実彼女は・・・色んな意味で嵐を自業自得で

拭き荒らすのだがそれはまた次回。




 後編に続く。


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楯無来る後編

 後編です。


一夏はアリーナに行き閃光はアリーナの中で新たに作られた

『クロッシングリンク』専用ルームに入った。

 中には色々な機材が置かれており閃光はヘッドギアを付けた後に閃光は自身の

学籍番号を声紋でインストールするとシステムが起動した。

 このシステムを入った時から監視カメラで声紋、容姿、温度などを感知し

ヘッドギアには指紋認識システムが内蔵されている為一つでも間違っていたら

システムが起動できない様になっているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして第4アリーナでは。

 「あれ一夏どうしたの今日はってチェルパさん達も一緒って。」

 ベルが一夏に向けてそう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああそれがな、更識生徒会長が俺達の事見学したいって言ってきたから

それで。」

 「成程ねえ、こっちはクディラちゃんがスタンバっているから始めようか!」

 そう言ってベルは『ブラック・ストライカー』を展開して一夏は『白銀』を

展開すると互いに身構えた。

 現在の『白銀』は通常モードであり武器は殆どない状態の為高機動で戦う事を

前提としているのに対して無効は遠距離及び格闘重視で然も高機動パックを

今でも保有しているのでぶっちゃけた話普通は無理なのだ。

 そう・・・普通の科学者ならば。

 

 

 

 

 

 

 

 「それでは試合開始。」

 楯無がそう言った瞬間に2人は同時に仕掛けた。

 先ず一夏は『白銀』を高機動形態にして飛行するがベルも同じくスラスターを

吹かして上空を飛翔した。

 そして一夏が太陽を背にして攻撃しようとするとクディラが音声でこう言った。

 『そうはさせないよ!』

 そう言った瞬間にベルの視覚情報サポートシステムが働いて熱源探知型に

切り替わった。

 『これで太陽光を遮断しといた!』 

 「ありがとう!」

 ベルはお礼を言うと一夏を追尾した。

 『成程な、恐らく太陽光を熱源探知で見えにくくしたようだな。』

 「となると・・・ここからは俺達の腕次第だぜ閃光!」

 『ああ一夏!!』

 互いにそう言うと一夏は荷電粒子砲を乱射するがベルとクディラは

それを予測して避けるが一夏と閃光にとってはそんなの分かり切っていた事だ。

 そして一夏が日本刀を抜刀するとベルも腕部を使って攻撃しようとして

接触する手前で・・・クディラ警告した。

 『駄目だベル!それを攻撃しちゃだめだ!!』

 「!?」

 何でと思ってしまうが当たった瞬間にナニカ・・・ものすごく硬い物に

当たった様な感触と共に吹き飛んだ。

 「な・・・何が」

 『あのカタナからエネルギー力場が形成されているんだ!

だから弾き飛ばされたんだ!!』

 「あいたたた・・・これじゃあ近接格闘戦は遠慮したほうが」

 良いよねと言おうとした瞬間に辺りにエネルギーが散乱していると

警告が出た瞬間に・・・爆発した。

 「ちょっとこれ何なんだよ~~!!」

 ベルはそう言って避けるが既に一夏が・・・ベルの目の前に来ていたのだ。

 「何時の間に!?」

 「行くぜベル!!」

 そう言って攻撃が再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今のってAIC、ナノマシン、それにあのスピードは『テンペスタ』と同じPICとスラスターの同時使用における簡易版イグニッションブースト。・・・

まさかあの機体って!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「良し、上手く言ったな。」

 閃光はそう呟いて戦闘状況を確認していた。

 『白銀』は多人数の『クロッシングリンク』により出身国家の技術を投入し、

更に発展していたのだ。

 ドイツのAICは刀身に纏わせることで攻撃力を強化。

 ロシアのナノマシン技術を転用してレーダー攪乱や幻影等を。

 イタリアの高機動システムを使って機体の出力向上を。

 無論これだけぶち込んだら機体のバランスに支障が出るので

一夏達には慣れと同時に各システムのサポートパックを現在IS学園で

製造している。

 そんな今ではバケモノ機体となった『白銀』だが未だ

もう一つ搭載する予定のシステムが存在していた。

 それこそが・・・『展開装甲』技術である。

 ミシェルの専用機『フォース・クイーン』については検証データを日室が作って現在製造中である。

 無論『黒鉄』にも同じように装備されている。

 「さてと、戦闘に集中しなくてはな。」

 そう言いながら閃光は情報データを見ながら指示を与えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「とまあこんな所だな、結局の所『クロッシングリンク』は長い目で

学ぶって事だな。」

 「何事も近道無しか~~。」

 ベルはそう言いながらスポーツドリンクを飲んでこう言った。

 「ありがとう一夏、この後予定ある?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ大丈夫だ、他の所で練習しているチェルパ達連れて晩御飯だから

一緒に来るか?」

 「うん!それじゃあ部屋で!!」

 そう言って別れた後に一夏は閃光達と合流して部屋に向かって・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ご飯にします_お風呂にします?それともわ・た・し?」

 前編の冒頭に繋がるのだ。

 取敢えずの所一夏はドアを閉めて自分の部屋かどうかを確認すると・・・

少し顔を青くしたチェルパがこう聞いた。

 「あのう一夏・・・今変なのが見えた感じが?」

 「ああ・・・お前も見えたのか?」

 一夏がそう聞くとチェルパは・・・少し無理をしながらも笑顔でこう言った。

 「気のせいですよね気のせい!だって一度は我が国の国家代表生に迄

上りつめた人があんな痴女みたいな」

 そう言いながら扉を開けると・・・楯無はこう聞いた。

 「私にします?私にします??それとも・・・わ・た・し?」

 バタン!!

 カチャと扉の鍵を閉めるとチェルパは一夏を見て・・・抱き着いてこう言った。

 「ウワアアアアアアン!何なんですかあの人はー------!!」

 ウワアアアアアアと泣いているので一夏が慰めていると・・・

サラが千冬を連れてやって来たのだ。

 「一体何なんだこの騒ぎは?」

 そう言うと同時に部屋から他の生徒達が現れて・・・簪も現れた。

 「何があったの?」

 そう聞くと・・・サラがこう答えた。

 「織斑先生、部屋に痴女が侵入しております。」

 「は?」

 千冬がそれを聞いて何じゃそれと思ってこう言った。

 「何を言っている?そんなのがいる訳ではなかろうってどんな奴だ?」

 そう聞くと一夏は暫く簪を見て・・・言いにくそうにするが仕方ないと思って

こう答えた。

 「ええと・・・楯無生徒会長に似ていました。」

 「・・・・・」

 「・・・・・・」

 千冬と簪はそれを聞いて無言になっていると千冬がカギを開けて

扉を開けると・・・誰もいなかった。

 よく見たら窓が開いていた事から普通なら窓から逃げたと思うであろうが・・・千冬は突如靴を脱いで・・・背後にある天井の角目掛けて放って・・・。

 

 

 

 

 

 

 「ぐぶ!?」

 人の声と同時にドシン!と落ちた。

 「いたたたた・・・織斑先生容赦がないんだから。」

 

 

 

 

 

 「お姉ちゃん?」

 「!!!」

 楯無は簪の声を聴いてまるで・・・錆びついたブリキの人形の様に後ろを向くとそこにいたのは・・・・。

 

 

 

 

 

 「簪・・・ちゃん。」

 能面の様に無表情の簪がそこに立っていた。

 「・・・何しているの?」

 「ええとね・・・これは・・・その・・・!!」

 楯無は簪の問いに対して目を泳がせながら言い訳を考えている中で・・・楯無は千冬に頭を掴まれたのだ。

 そして千冬は楯無の後頭部をむんずと掴みながらこう聞いた。

 

 

 

 

 

 

 「何をしている?」

 たったそれだけなのにその声がまるで悪魔の声の如き地下から

這い出るかのような声であったが為楯無は慌ててこう言った。

 「ええとですね!これは何というかその・・・ええとですね!!」

 「答えろ・・・何をしている」ミシミシミシ

 「いたたたたたたた痛いです織斑先生砕け散っちゃうー------!!」

 「なら速く答えろ。」

 千冬がそう聞くと楯無は・・・観念してこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「只の悪戯心です。」

 「ギルティ。」

 「ギャアアアアアア!!」

 千冬はそう言っただけで楯無の頭を限界までミシミシと音を立てている中で

楯無は最初こそ悲鳴であったが最後は何やら痙攣が起きた様にビクンビクンと

体を揺らして最後に・・・失神した。

 そして楯無の頭を掴んでいる千冬は一夏に向けてこう言った。

 「ああそれじゃあ私はこいつをアリーナに連れていかなければならんから

お前達は散っておけ。」

 良いなと言うと千冬は簪を見てこう言った。

 「取敢えずだがその・・・元気出せ。」

 な?と言って千冬は楯無を掴んだままアリーナに向かって逝った。

(誤字であらず)

 そしてそれを見た簪は・・・顔をしたに俯いた状態で一夏に向けてこう聞いた。

 「一夏・・・一つ良い?」

 「おお・・・ナンダ?」

 「今日は泊まらせて、本音も+で良いから。」

 「・・・何でとはまあ言わねえよ。」

 「・・・今日はチェルパさんとジュースで飲み明かしたいから。」

 「・・・つまみも付けようか?」

 「助かる。」

 其れだけ言って簪はフラフラと幽鬼の様に歩くさまを見て一夏達と丁度見ていたベルは気まずそうな表情をしていると一夏がこう言った。

 「今日は部屋で食うか?」

 それを聞いて閃光達はこう答えた。

 「そうだな・・・多いほうが良いだろうし。」

 「ええ・・・何だか見捨てられないわね。」

 「可哀そうですしね。」

 「・・・同じ被害者としてですし。」

 「チェルパガンバ。」

 「それじゃあ・・・お茶碗取って来るヨ、以降クディラ。」

 「う・・・(((uдu*)ゥンゥン!」

 そして全員が解散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 尚この時深夜まで何やらアリーナで悲鳴が上がっているという報告が上がったがそれは余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「御免なさー---い!!」

 『ユルサン』




 部屋の中で・・・。
 簪「アンなのに一時でも憧れていた自分が恥ずかしいよー-!!」(´;ω;`)泣き
 チェルパ「ロシアが未だ通常状態だったら間違いなく私・・・潰れそう。」同じく


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悪夢

 人にとって悪夢は人それぞれ。


そして次の日の食堂では・・・とある一角に於いてだが暗い状態になっている

少女2人がため息交じりで座っていた。

 「「ハ~~~。」」

 チェルパと簪である。

 楯無の奇行を見て2人は最悪な状況になっていたのだ。

 簪は姉のアホナモノを見て、チェルパは嘗てとは言え自身よりも上の

国家代表生があの様な奇行をする事に情けなく感じているのだ。

 それを見ていた一夏達は何を言うべきか分からないがために無言で

食事をしていると・・・誰かがやって来た。

 「いたたたた・・・織斑先生も大人げないわねえ。」

 腰を摩るながらやって来たのは・・・楯無であった。

 すると簪とチェルパは楯無を睨んでこう聞いた。

 「更識生徒会長一つ宜しいでしょうか?」

 「更識さん、ちょっと宜しいでしょうか?」

 「え?何で2人とも警護って言うか他人行儀なの!?」

 何故と言うが当たり前だろうがと一夏達はそう思っていると先ず簪が

こう聞いた。

 「何で裸エプロンだったの?」

 「え?あれって下に水着」

 「その胸もいで代わりにミサイルぶち込むぞ。」

 「スミマセンでしたー------!!」

 簪がドスノ効いた声でそう聞くので楯無はすぐ様土下座するとこう続けた。

 「それじゃあ続けるけどなんであの格好?」

 「ええとねあれは・・・只の悪戯心♪」

 「代表候補生教導官にこの事伝えて貴方の訓練の難易度を40倍ほど

引き上げさせるようにお願いしてもらおう。」

 「御免なさいごめんなさいゴメンナサイ!だから教導官にだけは

報告しないでー------!!」

 楯無がまるで恐怖しているようであるが無理もない、日本の教導官は

自衛隊上がりで千冬と同期生であるが千冬がいなければ彼女が

初代日本代表生だったと言われるほどである。

 流石の楯無も涙目でそう言うが今度はチェルパがこう聞いた。

 「それじゃあ次は私ですけど・・・どうやって忍び込んだんですか?

あの部屋って確か合鍵造れない様に電子ロックがかけられていたはずですけど?」

 思い重圧をこめてそう聞いた。

 あの部屋は一夏達の安全の為にルクーセンブルク王国が作った電子ロックや

赤外線、指紋認証等が付いたドアノブがあり網膜スキャンには扉の前にある

覗き穴(偽物)が配備されているのにも関わらずドウヤッテと聞くと楯無は

暫くして・・・観念してこう答えた。

 「あれはその・・・IS使ってナノマシン使って機能不全に陥らせたの♪」

 「織斑先生に報告して下さらない?更識生徒会長が無断でIS使用したと。」

 「スミマセンでした機材は後で弁償しますから織斑先生だけは本当に本当に!

言わないでー------!!」

 楯無はそう言うが・・・背後から声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「済まないな更識姉、もう聞いているぞ?」

 「!!」

 それを聞いて・・・昨日聞いたあの声其のままであったがために楯無は恐る恐るギギギと錆びついたブリキの人形の様に振り向いてそこにいたのは・・・

にこやかに笑っている千冬であった。

 「・・・・・」(;゚Д゚)

 「・・・・・」(*^▽^*)

 満面の笑みの中にある青筋を見て楯無は恐怖しているが千冬は更にこう続けた。

 「ほお・・・機材をISを使って破壊とは良いご身分だな更識姉・・・?」

 「あわわわわわわわわ。」

 「さて・・・朝飯が未だだから貴様をイジメゴホンゴホンコロコロするのは

放課後で充分だろうな。」

 「ちょっと待って下さい織斑先生って今虐めるって言ってませんでしたかって

その後にですけど私殺されるんですか!?」

 楯無は千冬の言葉を聞いて抗議するが・・・突如として千冬は楯無の額に

ハイヒールの先端で思いっきり蹴りつぶして床に伏せさせながらこう言った。

 「ほお・・・お前はいつ私に意見出来るようになったのだ更識姉?」

 「痛い痛い痛い!頭が貫かれそう!!」

 「元を正せばお前があんな格好で出てきたのがそもそもの始まり、

そして私が最近あのバカ(日室)のせいで胃薬が欲しくなってきたのにも関わらず貴様が更に案件を大きくさせてくれたおかげで私の胃は今でもキリキリ言っていて今日の晩飯は御粥だその意味が分かるかおい?」

 「いだだだだだだだっだだ!」

 楯無は額に突き刺さっているだけではなくぐりぐりとしているので見た感じ

滅茶苦茶痛そうだなあと思っている面々であるが更にこう続けた。

 「そしてさらに機材壊すとは貴様は如何やら私と遊びたいそうだな成程成程

そうかそうかそうか貴様は私と心行くまで遊びたいと言いたいのならば・・・。」

 そう言って千冬は楯無に向けて邪悪な笑みを浮かべてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「徹底的に遊んでやるぞ楯無、それでこそ貴様の足腰が

立てなくなるまでなあ。」

 「ギャアアアアアア!助けてチェルパちゃん!簪ちゃん!!」

 楯無は2人に向けて助けてというがチェルパと簪は互いにこう言った。

 「スミマセンが私は貴方を助ける義理なんてないですのででは。」

 「貴方と同じ血縁ってだけで恥ずかしいから今後一切近寄らないで下さい

更識生徒会長、それと私の名前を気軽に呼ばないで下さい

この『変態生徒会長』。」

 「簪ちゃー--------ん!!」

 楯無は簪からの心溢れる・・・拒絶の言葉を言われて魂が口から

溢れてきただけではなく某名作劇場に登場してくる犬と少年を連れて逝く

天使が彼女の魂を連れに逝こうとするが・・・千冬がそれを掴んでこう言った。

 「さあ逝くぞ楯無。」

 いやあああアアアアアアアア!!と魂から響き渡る絶叫を聞きながら

楯無は引きづラれて逝った。

 其の一連の行動を見て一夏はこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 「自業自得ってこういう意味なんだな。」

 「「「「「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」」」」」

 それを聞いて全員が頷きながらも食事を再開した。 




 次回は学園祭。


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学園祭

 久しぶりのあのキャラが出てきます。


そして暫くして・・・学園祭当日。

 IS学園は一般公開されない代わりに各生徒に一人ずつ入場チケットを配られておりそれでなければ入場できないのだ。

 一夏は親友でもある弾にやり、閃光は嫌嫌だが月光に、サラ達はどうするのかと

聞いてこう答えた。

 サラの場合

 「誘う人いないから上げるわ。」

 チェルパの場合。

 「同じくです、今ロシア内は危ないので。」

 エルベの場合

 「申し訳ありませんが私も誘う相手はおりませんのでどうぞ。」

 ミシェルの場合

 「そうねえ、妹がいるから誘おうかしら♪」

 それを聞いて一夏はどうしようかと話しになって弾に聞くと2人はど

心当たりがあるからあと一人はどうするという話になって一夏はそうだと

こう言った。

 「蘭も誘うか?IS学園受けるって言ってたから。」

 「そうするか、まあ受かれば良いんだがな。」

 「それ言うか?」

 受験生に向かって何という嫌な言葉かしらと思いたいほどである。

 そう言う事でメールしてOKが取れたのだ。

 そんなコンナがあって営業が始まった1年1組改めて

『@クルーズIS学園支店(仮)』と言う店名でスタートしたのだがこれが

どうも売れ行きが・・・馬鹿が付くくらいに好評であった。

 「え、嘘!一組で織斑君の接客が受けられるの!?」

 「然も執事の燕尾服!!!」

 「其れだけじゃなくてゲームがあるらしいんだけどね、勝ったら織斑君と

ツーショット写真が撮れるって話だから間違いなく行った方が良いよ!!」

 この様に口コミで大人気となったがために反比例して他の店が

ガラガラになると言う事態に発展したのだ。

 「ハーイ、こちら二時間待ちとなっておりまーす。」

 「ええ、大丈夫ですよ。学園祭が終わるまでは開店いたしますので!!」

 外では他の生徒達が注意事項を述べている中で・・・弾がやってきた。

 「よう、一夏。良いことしてんなおい。」

 「よう、弾。他の皆は?」

 「ああ、来ているぜ。」

 そう言って現れたのは蘭と一夏と同い年位の男性が出てきた。

 「よう、『数馬』!久しぶりだな!!」

 「本当だな、呼んでくれたことには感謝するわ。」

 『御手洗 数馬』、一夏とは同級生で弾とはバンド仲間である。

 「其れで最後の一人なんだけど・・・驚くぜ~~。」

 「?」

 「入って来いよ。」

 弾がそう言って出てきたのは・・・意外な人物であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「え?」

 一夏は目を見開いて驚いていた。

 茶髪のツインテール。

 小柄な体躯

 口から見える八重歯

 左目は医療用の眼帯を付けた少女が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「鈴・・・?」

 『久しぶりね一夏。』

 機械音声でそう言っているのは嘗ては中国代表候補生であった少女。

 『凰 鈴音』であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お前声がって良かった・・・本当に良かった。」

 『何泣いてんのよアンタは、まあアタシも喋れるようになったのは

ここ最近なんだけどね。』

 鈴音はそう言いながら泣き始めそうになる一夏を慰めながらこう続けた。

 『まあ手術は成功してこうやって喋れるようになったから日室さんだっけ?後でお礼言わないとね。』

 そう言いながら鈴音は首元にあるマイクの頂上部分にある網目の様な機械を

触りながらそう呟いていると弾がこう言った。

 「凄いよなあこれ、声なんて記録しときゃあ色んな声を出せるんだからな。」

 「え、マジ!」

 一夏がそれを聞いて驚いていると鈴音は胸を逸らしてこう言った。

 『ふふん!アイドルどころか色んな声だって出せるんだからその気になれば

全てのカラオケソング全部満点取れる程なんだからねえ!!』

 そう言うが一夏は良かったと内心そう思っていると『数馬』がこう続けた。

 「今鈴音は俺達の高校に通っていてな、同じバンド部に入ってんだぜ!」

 「へえ、そういえば鈴って歌旨かったもんな。」 

 『へへ~~ん!どんなもんよってそういえば一夏聞きたいんだけどさ・・・4人増えて無くない?』

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「ああ、赤い髪の方はサラ。青い髪の方がチェルパ。銀髪で髪の先端が黒いのがエルベ。金髪の方がミシェル。『クロッシングリンク』の適合者なんだ。」

 『へえ・・・つまりアンタの相棒って訳ね・・・ヘエ・・・』

 鈴音はチェルパ達を見て・・・その巨大で揺れている胸部を見て・・・

自身のを見て・・・。

 『チィ』

 舌打ちしたのだ。

 更に箒のを見て・・・Orzしてこう言った。

 『何で・・・何でアタシは変わんないのにアイツの胸はあんなに

大きいのよー------!!』

 「・・・何も言えねえ。」

 一夏はそれを聞いて何も言えないと思いながら少し視線を逸らすと4人に向けてこう聞いた。

 「それでだけど・・・座ろうぜ?」

 一夏の言葉を聞いて全員(鈴音と蘭は俯きながら)座ると一夏が注文表を見せてこう聞いた。

 「それではお嬢様、どれになさいましょうか?」

 『お嬢様ってアンタ何言ってって・・・まあ選ぶけど。』

 そう言うと鈴音はある物を見てこう言った。

 『それじゃあこの《執事にご褒美セット》》

 「当手の勧めのケーキセットは如何ですか?」

 『オイこらあんた誤魔化そうとしてるんじゃないでしょうね?』

 鈴音は少しドスノ効いた声でそう聞くが一夏は更にこう言った。

 「お嬢様、こちらの《メイドにご褒美セット》は如何でしょうか?」

 『女に相手させるって需要あるのかってああここって前までは女子高だったからそう言うのあるわよね。』

 鈴音がそう言うとこう続けた。

 『この執事ってアンタ関連でしょ?』

 一夏はそれを聞いてギクッとすると鈴音はこう続けた。

 『それじゃあこの執事セット2つ、弾たちにはメイドで2つ。』

 「チョお前」

 「諦めろ一夏・・・これが人生だ。」

 「閃光!?」

 そう言っているとまたもや・・・お客さんがやって来た。

 「閃光~~、来たわよ~~。」

 「ああ・・・来てしまったか。」

 「ああ、月光さん。こんにちは。」

 「こんにちは一夏君、閃光の事宜しくしているかしら?」

 「ええそりゃあもう。」

 一夏はアハハと笑いながら一夏は席を案内すると又もやきた。

 「姉上来たのじゃ!!」

 「あら『アリス』来たの!!」

 「当たり前なのじゃ!姉上に会うためにはるばる来たのじゃ!!」

 如何やらミシェルの妹なのだろう、小柄だが腰まである金髪のウエーブをした

少女が出てきたのだ。

 そして暫くするとエルベとサラが現れるとメニューの説明をしてきた。

 「それではご褒美セットについてのご説明といたしますわ。」

 「これはメイドまたは執事が用意されたお食事を貴方方が・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・食べさせるメニューとなっております。」

 「「「「・・・・・は?」」」」

 それを聞いて鈴音達は目を丸くしてそう言った。




 鈴音の声帯に取り付けられている奴は『ノーガンズライフ』で出てくる『鉄郎』が設置されている『ハルモニエ』をイメージしてください。


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学園祭の見学

 見学だねえ。


「ええとそれってつまり私達が一夏にお菓子を与えると言う事で・・・

宜しいのでしょうか?」

 蘭がそう聞くとサラがこう答えた。

 「その通りです、尚これは『メイドにご褒美』セットも例外ではありませんし

キャンセルする場合はキャンセル料金が発生しますのでご容赦のほどを。」

 「「「「!!!!」」」」

 それを聞いて鈴達がちょっと円陣を組んで集まった。

 『ねえこれってどう思う?」

 「詰まる話これは私と鈴さんが一夏さんに餌付けすると言う事・・・

一夏さんの隣にいるという幸福が!!」

 『成程ね・・・然も口コミで集まるから集客率は間違いなし。これ考えた人

凄いわね。』

 鈴は何やら興奮した様子で感心していると弾たちもこう言った。

 「俺らの場合はメイド・・・つまりあの子達が俺達の近くにいると言う事だ。」

 「銀髪ロり巨乳と赤髪爆乳の胸の谷間を何も生贄無しで見られるって言う

まさに夢の世界だろこれ!!」

 『数馬・・・アンタはまじキモイ。』

 「うん、最低です。」

 「酷くね!?」

 数馬の言葉に鈴と蘭が冷めた目付きでそう言った。

 そして全員席に着き直したことで始まった。

 「それではこれから1分の間ごゆっくり過ごしてください。」

 サラの言葉を聞いて全員が行動に移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『それじゃアタシから・・・ハイ一夏。』

 「おお、じゃあ。」

 そう言うと一夏が自身が持っているポッキーを食べているのを見て鈴が

赤面しているとニコニコ顔になっている中で蘭も渡したところ同じような

光景になった。

 因みにだが弾たちもサラ達に同じことして顔を赤くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みにだがこれは逆パターンなどない事を予め伝えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあ織斑君そろそろ休憩に入ったら?友達と楽しんでおいでよ?」

 鷹月さんがそう言うと一夏はどうするかと思って閃光達に向けてこう聞いた。

 「なあさ、閃光達も休めれるか?」

 そう聞くと全員が頷いたのでそれじゃあとしていると・・・とあるスーツを着た女性が一夏に近づいてこう言った。

 「お初めまして織斑一夏さん、私はこう言う者です。」

 そう言って名刺を渡されて一夏はこう言った。

 「ええと、IS装備開発企業『みつるぎ』渉外担当《巻紙 礼子》さん?」

 そう言うと《巻紙 礼子》は一夏に向けてこう言った。

 「はい、織斑一夏さんにぜひ我が社の装備を使っていただけないかと

思いまして。」

 「スイマセン変態装備は間に合っていますのでお帰り下さい。」

 一夏は装備を聞いてすぐ様にそう答えた。

 何せ日室が造る武器シリーズでお腹いっぱい(千冬は胃薬案件)なのに

さらに装備を増やすなど自分たちの胃に待ったなしが待ち構えていることと

知っているがために一夏はすぐ様に断るも《巻紙 礼子》はそれでもと

言わんばかりに一夏の腕に掴みかかろうとすると・・・ミシェルと閃光が

一夏の腕を掴んで離れさせてこう言った。

 「スミマセンが私達は既に間に合っていますのでお帰りを。」

 「ここは喫茶店です、御用が無いのでしたら帰って貰います。」

 そう言って一夏を引きづって離れさせたのを見て《巻紙 礼子》は・・・。

 「ちぃ。」

 小さく舌打ちした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏が休憩のために出ようとするとチェルパ達が一夏に向けてこう言った。

 「一夏さん気を付けてください、彼女は如何も匂います。」

 「匂う?何が??」

 「怪しいと言う事だ、あれは何か企んでいるかのような感じだったぞ。」

 「それに彼女どう見ても会社の人間って感じじゃないわ、私に国にいる騎士とはまた違った感じのナニカだから気を付けなさい。」

 「・・・まあ、分かった。」

 「本当に分かっているの貴方?貴方のISは奪われたら間違いなく不味い情報

ぎっしりだと言う事を忘れない事ヨ!」

 「今回はお祭り騒動ですが何かある事も念頭に置いた方が宜しいですわ。」

 サラとエルベもそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それにしてもIS学園の女子って平均値高いよなあ・・・顔の。」

 「ルックスも凄いぜ?俺達の学校とは大違いだな。」

 弾と数馬がそう言うと鈴がこう答えた。

 『当たり前でしょう?IS学園に来る連中の中にはモデルになっている

奴らもいるしそれにISってISスーツ着るからスタイルを考えなきゃ

いけないのよ?』

 私だってそうだったんだからと言うと一夏が来て祭りの散策が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美術部

 『芸術は爆発だ!爆弾解体ゲーム!!』

 『『芸術関係ない!!』』

 一夏達が揃ってそう言うが当たり前だ、芸術爆弾って完全に何処かの

忍者漫画に出てくる傭兵集団のメンバーの言葉だからだ。

 「ここの部長って『NA〇UTO』好きなのかな?」

 弾がそう呟くと・・・アアなと全員がそう思いながらも入ってみると

ルール説明をしてくれた。

 文字通り爆弾を制限時間以内に解体すると言った物であり鈴が立候補した。

 『こう言うのは中国でやっていたから慣れっこなのよね。』

 「え?IS操縦者ってそう言う事するんですか?」

 蘭がそう聞くと鈴がこう返した。

 『違うわよ、私の場合は軍所属だったからこそ習っただけよ。』

 あっさりとそう言うが蘭がそれを聞いてええと思っていると蘭がこう忠告した。

 『一つ言っておくけど生半可な気持ちで入学しない方が身のためよ、

今このご時世なんだからもしかしたら招集されることも覚悟しておきなさい。

IS学園卒業者ってだけで前線に送られることなんてウクライナ戦争で

あったんだし。』

 鈴がそう言うのを聞いて蘭は顔を青くしていた。

 ウクライナ戦争の際にロシア軍だけではなくウクライナ軍でもIS学園卒業者又は入学履歴ありってだけで前線に送られて死んだ等あったからだ。

 それにより多くの死人が生まれたのだ。

 そんな中で鈴は赤と青の配線を見てう~~んと唸っていた。

 「おおっと!鈴さん等々最終フェイズだ!!」

 恐らく部長であろう人がそう言うと赤と青の配線が見えた。

 どちらか一方が正解でもう一つが不正解なので間違いは許されないなと

思っていると・・・鈴はサラとチェルパを見てこう聞いた。

 『ねえさ一夏、一つ良い?』

 「?」

 『ツインテールかボブカットかどっちが良い?』

 鈴は一夏に向けてそう聞いた。

 それを聞いて一夏はウ~~ンとこう考えていた。

 「(鈴は多分今のままの髪型か一新したいって理由で髪型変えようって話なのかどうか分からないけどそうだなあ・・・)」

 そう言って一夏はこう答えた。

 「今のままツインテール。」

 『オッケー。』

 それを聞いて鈴は赤の配線を切断して・・・タイマーが止まった。

 「クリアおめでとうー-!!商品は何とかの有名な天才画家テロリスト

『バン〇シー』が実際に使った裁断機型の額縁』だー--!!」

 『それ何処で買ったのよ!?』

 「え?ネット通販。」

 『あるんかい!!』

 鈴のツッコミが冴え渡る中で一夏はこう言った。

 「けどさ鈴、髪型今のままで良いんじゃねえの?」

 そう言うが鈴はこう反論した。

 『はあ?何言ってんのよ?あれは配線のどちらかを切る時の奴ヨ?』

 「はあ!?何じゃそれはってドっから出たんだそれ!!」

 『後ろを見なさいおたんこなす。』

 そう言ってまあ取敢えずは貰った。




 まだまだ続くよ。


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祭りの続き

 さあ、見て回るぜ!!


 その後一夏達は調理部に行ってみるとお惣菜の販売で多種多様の国の食事が

並んでいた。

 「ウォすげ!見たことない料理が一杯じゃねえかこれ!?」

 弾はそれを見て興奮していた。

 矢張り定食屋の息子といたしましてはこの様な場所に来ては

血が騒がない訳はないのだが一夏はそこにいる・・・とある少女を見て驚いていた。

 「ベル?!」

 「あれ一夏、ここに来ていたの!?」

 ベルは慌てた様子でメイド服を着たまま調理しているのを見て一夏はこう聞いた。

 「へえ、ベルって料理出来てたのか?」

 そう聞くがベルはこう答えた。

 「いやさあ、私って今まで料理とかやったことなかったんだけど・・・ね////」

 そう言いながら終盤ベルは赤面しながら一夏を見ているとそれを見ていた鈴と蘭が目を見てこう思っていた。

 「(あの女一夏に気を引かせようとして料理を習っているのね・・・そうは問屋が卸さないわよ!!)」

 「(うわあ、やっぱりこの人もきれいだなあ。然も胸だって結構大きい・・・

何だろう私ってもしかして井の中の蛙・・・。)」

 蘭はそう思いながら落ち込んでいるがベルが説明していると調理部部長が

一夏を見てこう言った。

 「やあやあやあ織斑君よく来てくれたね!何食べたい?」

 そう聞くと一夏はこう答えた。

 「それじゃあ・・・ベルが作ってくれた奴で。」

 それを聞いてベルはパアアアと嬉しそうな表情をしているとそれを出してきた。

 「これって・・・パエリアか!?それにしては凄い豪快だなああ!!」

 「えへへ、これこそアメリカ式パエリア《デラックス・パエリア》だよ!!」

 そう言って見てみると凄いの一言であった。

 パエリアの中にはスペアリブの肉や色んな魚貝類や野菜、鳥、牛、豚肉などが

ゴロンゴロンと入っていた。

 (因みにだがこの《デラックス・パエリア》はかの有名な料理漫画

『クッキン〇パパ』に詳しい調理法があるから野外料理の参考にして

みてください!!)

 「何か・・・豪快だな。」

 「えへへ、今回の学園祭に備えて考えてみたんだけどさ。いろんな人たちが来て色々と好みがあるかの知れないからさ、そういう人達用に作っただけど

味とかどうかなって思って。」

 そう言って見て一夏が食べてみると・・・一夏はこう答えた。

 「おおうめえなこれ!」

 そう言うと鈴達も食事てこう答えた。

 『へえ、ちゃんと全部に火を通しているし味が混ざらない様にしているわね。』

 「本当ですね!それに好き嫌いやアレルギーとかを考慮して選べるって言うのも良いですね!」

 「おまけにボリュームがあるから一夏達の所は骨休み的な感覚で

丁度良さそうだな。」

 「うん、今度定食屋で作ってみようかなこれ。」

 弾ですら好評があるこれにベルは少し照れ臭くなっていると一夏は

何かに目覚めた様な感じでこう言った。

 「よし!俺も何か作りたいんですけど良いですか?」

 そう聞くと調理部の部長がこう答えた。

 「オオ良いね良いね!勿論良いよ絶対に良いよって言うかネームバリューに丁度良いねえ!!」

 そう言って何作るって聞くと一夏は冷蔵庫の中にある色んな食材を見ていると

弾と鈴も出てきてこう言った。

 「俺も手伝うぜ!さっきからうずうずしていたんだ!!」

 『じゃああたしも手伝うわ!』

 そう言って3人がかりで調理をして数分後。

 先ずは弾。

 「あいよ!五反田食堂出張版『業火野菜炒め』(ソースは通常)一丁!」

 『鳳凰亭名物『カラーピーマンたっぷりの酢豚』の出来上がり!』

 「俺からは季節のデザート!と秋とは言えまだ暑いからな、『冷や汁』を

出すぜ。」

 そう言うと調理部全員が食べてみると・・・部長がこう言った。

 「織斑君是非我が部に入部を!そして五反田食堂って言ってたよね!?

後で料理長紹介して!!そして凰さん再入学を是非~~!!」

 そう言いながら一夏と鈴の足を掴んで離そうとはしなかった。

 まあ・・・出て行ったけどね。

 因みにだがちゃんと説明書を出してくれたので劣化版とは言え作ることが

出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ええと剣道部剣道部・・・ここだな。」

 一夏はそう言って見てみると・・・何だか真っ暗な感じの部屋だなあと

思っていると・・・声が聞こえた。

 「一夏?」

 「おお箒いたのかって・・・ナンダその格好は?」

 「ウウウ・・・聞かないでくれえ。」

 そう言って見えたのは・・・全身黒ずくめのローブを着た箒が

そこで立っていた。

 すると箒はこう説明した。

 「最初は普通に体験する予定だったのだがそれでは客集め出来ないからって

理由で部員全員が剣道着着て占いの館をやっているのだが・・・。」

 「迷走バリバリだなあって何で箒はその服装なんだ?」

 道着はと聞くと箒は・・・言いづらい様子でこう答えた。

 「その・・・新しく注文しているのだが間に合わなくて。」

 それでと言うと・・・何やら鈴と蘭が顔を俯かせて・・・何やらヒヒヒと

笑い声が聞こえたので取敢えず聞かない様にしてこう続けた。

 「それで何で占うんだ?」

 一夏はそう聞くと箒は・・・こう答えた。

 「花札で占うらしい・・・。」

 それを聞いて全員こう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「「「(最初っから体験にしろよ!!)」」」」」

 だからお客さんが来ないんじゃないのかと一夏達は取敢えずの所信用無いと

確信して箒に出ていく事を伝えると箒も流石に・・・そうだなと答えて見送った。




 次回は・・・あれです。


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舞台は血に染まる

 さあ・・・殺戮ショーだ。


そして一夏達が戻っていくと・・・閃光達が大慌てで作業しているのを見て

すぐ様に戻ろうとすると・・・突然襟に何かが引っ張る感じと同時に後ろに

連れて行かれたのだ。

 「ぐえ!」

 「あらごめんなさいね織斑君♪」

 そう言って現れたのは・・・メイド服を着ている楯無であったが一夏は楯無を見てこう言った。

 「お嬢様、我が店では変態は入店禁止とさせていただいておりますので

お早めにお帰り下さい。」

 「ちょっと誰が変態よってあの後から私織斑先生にボコられるは簪ちゃんから

嫌われるわ教官からは冬休みの訓練が数倍増やされてけちょんけちょんなのに

未だ酷い事する気なのおー------!!」

 「お生憎ですが自業自得ですので恨まれはないですよ。」

 「酷い!姉弟揃って鬼の権化よ!!折角企画があるから一夏君にも

参加してもらおうと思ってるのに!?」

 「ではさっさと代役立ててお帰り下さい。」

 「ああ御免ね、もう無理って言うか既に喧伝しちゃったから貴方の参加は

強制決定よ♪」

 「何しているんですか貴方は!?」

 って言うか何様なのと言うと楯無はにこやかに笑ってこう答えた。

 「生徒会長よ♪」

 そう言って扇子を開くと・・・こう書かれていた。

 『唯我独尊』

 「・・・因みにこれ閃光達には?」

 「ああ、言っていないからじゃあねえ。お昼ごろにねえ♪」

 そう言って立ち去るのを見て一夏はマジかよと思いながら・・・

閃光に電話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして1時間後。

 第四アリーナの着替え室にて。

 「一夏君~、ちゃんと着た~~?」

 「・・・・・」

 一夏は黙って着替え終えると楯無は・・・カーテンを開けてこう言った。

 「開けるわよ。」

 「開けてから言う事か!?」

 「何だちゃんと着てるじゃない、お姉さんがっかり。」

 「何なんですか貴方は・・・・!!」

 一夏は今にも殴りたいと思っている右腕を震わせながら自身の

今の格好を見てこう呟いた。

 「これ如何見ても・・・王子様だよなあ。」

 はああっとため息を漏らしていると楯無は冠を付けてこう言った。

 「はいこれ王冠ね。」

 そう言って一夏の頭に王冠を被せると楯無はこう言った。

 「それじゃあもうすぐ始まるからね♪」

 そう言って離れて行って一夏も仕方なく・・・向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方クロッシングリンクルーム。

 「こちら『ライトニング』、『サマー』が出てきた。そちらは?」

 「こちら『ストーム』、何時でも良いわよってよく見たら

箒とベルがいるわね?」

 「こちら『スノウ』、大方商品に目が晦ましたのではないのかしら

(´∀`*)ウフフ。」

 「怖いですわよ『スノウ』、その笑い声。こちら『ノワール』、『ドール』と

リンク成功、何時でも行けますわ。」

 「こちら『ドール』、『ウインター』と放送室前にいるわ。

何時でも突撃準備完了ヨ。」

 そう言っていると・・・日室が全員に向けてこう言った。

 「それじゃあ作戦名『シールドデッド』、施行するねえ。って・・・

良いの『ヘアピン』?徹底的にするかもよ『ウインター』?」

 「構いません、寧ろ・・・あの阿保がこれ以上馬鹿やらないうちに

徹底的にのしちゃってください。」

 そう言う声が聞こえると・・・『ウインター』からこの様な声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「クククク・・・あの阿保が、今度は手加減抜きで・・・コロソウ。」

 ククククと地獄の大魔王ですら裸足で逃げだす事間違いなしの殺意を感じたので日室はどうなっても俺知らねえと言わんばかりに通信を聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな事露知らずに一夏はというと舞台に立っていると・・・楯無が

アナウンスする声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『昔々ある所にシンデレラと言う少女がいました。』

 「あ、これって『シンデレラ』なんだ。」

 一夏はそれを聞いてほっとしていた。

 何せ知らない物語であったらどうしようと思っていると・・・楯無は

こう続けた。

 『否!それは名前などではない!!幾多物舞踏会と言う名の戦場を駆け抜け、

群がる敵兵をなぎ倒し、灰燼を纏う事さえ厭わぬ地上最強の兵士達!!

彼女たちの事を人はこう呼んだ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・『灰被り姫(シンデレラ)』と!!!」

 「はい!?」

 一夏はそれを聞いて何でと思っていると・・・楯無は更にこう続けた。

 『今宵もまた血に飢えたシンデレラ達の夜が始まろうとしている!

王子の冠に隠された隣国の軍事機密を狙い舞踏会と言う名の死地に少女達が舞い』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ほう・・・死地がお望みか楯無?』

 突如としてズシンとプレッシャーが観客全員に襲い掛かるかのように

重くのしかかるような感触に丁度見ていた鈴がガタガタ震えながらこう言った。

 『ち・・・千冬シャン?』ガタガタガタガタ

 「ウォォォォォォォォイ!?大丈夫かよ鈴!!」

 「鈴さんがまるで震える子犬みたいになってるー-!!」

 弾と蘭がそう言って恐怖している鈴を慰めようとしていると・・・

千冬がこう続けた。

 『貴様・・・誰に断ってこの劇を認めて貰ったのだ?』

 『ええとですね・・・その。』ガタガタガタガタ

 何やら震えるような音が聞こえるが千冬はこう続けた。

 『然もだ、商品として織斑との相部屋とか誰が承認したのだエエエエ?』

 『いやあのですね!これは・・・マリアナ海溝よりも深い理由が』

 楯無がそう言いかけるが・・・千冬は静かにであるがこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『お前は私を怒らせすぎたようだ。』

 その言葉と同時に・・・ドン!と言う音が聞こえたが楯無がそれを見て

悲鳴交じりでこう言った。

 『アイエエエエエエエエエエ!!ナンデドウシテ!?ドウシテ

オリムラセンセイノカミガコンジキニ!!』

 『おらは怒ったぞ!!フリ〇ザー------!!』

 『ちょっと待って私フリ〇ザじゃないってプギャアアアアアアアアア!!』

 その声と共に放送室から・・・楯無がお城のセット目掛けて

飛び出してきたのだ。

 そしてセットにぶつかると・・・金色の長髪とかした千冬も飛び出してきて・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・目を赤くして楯無を殴り飛ばした。

 「グペア!?」

 そしてその儘殴り飛ばされて床に叩きつけられるが千冬は其の儘・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アおオオォォォォおおおおおお!!」

 某汎用人型決戦兵器が自我を失って暴走するかのような状態

(旧テレビ版)みたいな感じで楯無を殴り始めたのだ。

 何度も・・・何度も・・・何度も・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・床が割れる迄殴る音は止まらなかった。




 因みにだが・・・。
 箒「一夏!千冬さんがキレてしまったぞ!!」ガタぶる
 ベル「一夏・・・止めようよ。」ガタぶる
 一夏「いや無理だってって言うか2人とも離れてって胸が挟まってるって!!」
 一夏を中心に箒とベルが抱き着いていた。


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厄災

その数秒前
 「ククククク、ここで織斑一夏を適当な理由で誘い込んでおいて《白銀》を
手に入れることが出来ればこっちの勝ちだぜ。」
 前に一夏に対して勧誘していたこの女性『巻紙 礼子』はとある組織に
所属しており一夏のISを奪う様に画策していたのだ。
 その為に必要な物は既に持っており後はと思っていると・・・。
 




 ゴシャ!
 「ゴシャ?」
 礼子の前にあった城のセットが突如として・・・崩れ始めたのだ。
 「何じゃこりゃあアアアアアアアア!!」
 その轟音と共に礼子はセットの瓦礫の下敷きと化した。


 そして暫くして・・・。

 「良し!スッキリした!!」

 千冬はにこやかにそう言いながら割れた演劇場跡地(誤字であらず)から

降りようとしていた。

 ・・・顔には楯無から出た返り血が半分以上付着していてその見た目から

正に猟奇殺人者そのものだと言っても良いだろう。

 そしてそれを見ていた観客達ですらその光景を見て恐怖すると同時に・・・

とある場所に於いては羨ましいと思っていると男性たちがいた。

 彼らが向けている視線の先にいるのは・・・一夏である。

 アメリカ人で爆乳なベルと黒髪超乳の箒の2人が左右から抱きしめている為

腕が埋まっているのを見てある者は羨ましそうに見ておりある者は血涙を出し乍ら

見ていたのだ。

 そしてそれを見ていた閃光とチェルパ達はこう言っていた。

 閃光

 「一夏の奴め、早く振りほどけばいいのに。」

 チェルパ

 「一夏さんたら、そんなにああされたいのでしたら言ってくれればいいのに♡」

 サラ

 「あほらし。」

 エルベ

 「あらあらですわね。」

 ミシェル

 「へえ、面白そうねエ♪」

 この様な感じで専用機で会場に出てきた(サラとミシェルが出撃、

残りはクロッシングリンク中)ので観客たちも多少ながら

大盛り上がりしていると・・・城のセットの瓦礫から爆発音が聞こえて何かが

出てきた。

 「ウォらああアアアアアアアア!!」

 そう言いながら現れたのは赤黑い見た感じ蜘蛛の様な形状をしたISが

現れたのだ。

 「手前!誰か分からねえけどよくもアタシを生き埋めさせてくれたなごら!!

この『亡国機業』の『オータム』様が生き埋めにさせてくれた礼を

たっぷりしてやるから覚悟しやれやってか誰がやりやがったー------!!」

 そう言って『オータム』と名乗る女性が誰がやったんだと思って見ている中で

一夏を見てこう言った。

 「織斑一夏!手前のISは後で奪ってやるから

そこで待っていろやー------!!」

 「え、俺!?」

 一夏はいきなりの事で驚いているがまあ当たり前であろう、何せ男性が

唯一で然も公式に置いては『クロッシングリンク』の専用使用者と言う

設定である為その価値は貴重なのだ。

 そんな中で『オータム』は誰が埋めたんだと言うと観客にいる全員が後姿で

立ち去ろうとしている千冬を見ると『オータム』は大声で・・・

こう言ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おいソコノキングコングアマゾネス!!」

 『『『『『『『『『何言ってんだ

あの阿保はー------!!』』』』』』』』』

 一夏達や観客たちは『オータム』の言葉を聞いて全員が白目を向けて

そう思っているが『オータム』はこう続けた。

 「手前がアタシを生き埋めにしたんだな!どんなマジック使ったのか知らねえが手前みてえなチンパンジー怪力行き遅れ女!!アタシの手で

ぶっ飛ばしてやらあー--------!!(チンパンジーの握力は300㌔)」

 『『『『『『『『『!!!!!!!!!!』』』』』』』』』』

 全員がそれを聞いてム〇クの叫びの様な顔をしているが『オータム』は

何も知らずに飛び掛かった瞬間に・・・千冬は振り向きざまに・・・

『オータム』を殴り飛ばした。

 『『『『『『『『ええええええええええええ!!!!!!』』』』』』』』』』

 それを見て全員が驚きの悲鳴を上げるが吹き飛ばされ亜太『オータム』は

一体何が起きたんだと思ってISのハイパーセンサーで見ようとした瞬間に・・・

瞬時に自身の目の前に現れた女性・・・織斑千冬を見てこう呟いた。

 「ブリュン・・・ヒルデ!?」

 「おい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰がキングコングだって?」

 そう呟いた瞬間にずしんと諸に・・・重圧が轟いだ。

 『『『『『『『『『『!!!!!!!!!』』』』』』』』』

 「ヒィイイイイイイイイイ!!」

 『オータム』はそれを感じて恐怖しているが千冬は更にこう続けた。

 「そういえばアマゾネスとか?チンパンジーとか言ってたなおい?」

 「あわわわわわわわわわわわ」

 「怪力で?『行き遅れ』?とかそう言ってたな貴様。」

 既に観客席にいた大半(鈴以外の弾たち全員気絶)が失神していて

専用機持ちは全員一夏に集まって((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルと震えている中で

千冬は『オータム』の顔をアイアンクローで持ちながら睨みつけてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「貴様をコロス。」

 そう言った瞬間に・・・目にも止まらぬ速さの拳の嵐が『オータム』を襲った。

 「ぽぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」

 そしてその儘勢いのまま蹴りを加えてアリーナにある着替え室迄

吹き飛んでいった。

 「ごぐあ?!」

 「未だ終わっていないぞ小娘。」

 千冬はそう言いながらアリーナの壊れた扉を刀代わりに背負いこみながら

現れると『オータム』は半壊して顔が左半分露わになった顔でこう言った。

 「この化け物がー------!!」

 そう言いながら『オータム』はISの背部に搭載されている蜘蛛の様な脚から

砲撃するがそれを千冬は・・・壊れた扉で全て撃ち落としていた。

 「イヤイヤ待て手前本当に人間かよ!?」

 「当たり前だ、私は人間だぞ?」

 「ふざけんな!手前みてえな奴が人間なんていてたまるか

この『女版世紀末の覇者』がー------!!」

 「誰が筋骨隆々だこのドアホが!貴様の目は節穴かー------!!」

 「そこ言ってねえブオルガ!?」

 『オータム』は千冬が持っていた壊れた扉によって殴り飛ばされると

両手にカタールを展開して今度は近接格闘で挑むも・・・相手が悪かった。

 「甘いな。」

 千冬はそれを全て弾き飛ばすとそのカタールを一振り掴み取って・・・

振り下ろして吹き飛ばした。

 「ぎ・・・があ・・・・・!!」

 あまりの素振りのせいか後ろの壁まで一刀両断の勢いで切り口が見えると千冬は倒れかけた『オータム』を胸倉掴んで立ち上がらせてこう言った。

 「初めましてだな『亡国機業』、一夏のISが目的のようだが当てが外れたな?

貴様にはゆっくりと話しを」

 聞かせて貰おうと言いかけた瞬間に背部にある蜘蛛型脚部が千冬の頭上を

襲いかけた瞬間に千冬が真後ろに跳躍して避けると『オータム』は憎らしい口調でこう言った。

 「ああクソが!何でこんなにうまくいかねえんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二年前の大会じゃあ上手くいったのによお!!」

 「二年前・・・貴様モンドグロッゾの事か?」

 千冬がそう聞くと『オータム』は嗤いながらこう言った。

 「ああそうだよ!アタシらが手前の弟を誘拐したんだ!!ドイツ軍からの

依頼でな!?高い金支払ってもらったからこっちはいい気分だってえのに

今回はこんな気分でISがねえくせにムカつくアマだなおい!!」

 『オータム』はそう毒づいていると・・・千冬は顔を俯かせてこう言った。

 「そうか」

 「?」

 「そうか・・・貴様が私とアリーシャとの戦いをジャマシタ・・・

そうかそうか、なら話が速くて助かったが一つ聞きたい。」

 「ああ・・・何だよ?」

 「その場にお前はいたか?」

 千冬がそう聞くと『オータム』はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ああ、いたよ!指揮官としてな!!」

 そう言った瞬間に千冬は一瞬の間に『オータム』の目の前に現れて

そのISの両腕をカタールで一瞬で斬り捨てたのだ。

 「な!?」

 何が起きたんだと言いたげな事になっているが千冬は『オータム』に向けて・・

眼を赤くしてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ソウカ・・・ならば貴様をチマツリ二アゲテヤロウ。」

 その言葉を最後に『オータム』の意識が真っ黒に染まった。




 悪魔だー------!!


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侵入者対策

 対策はちゃんとね。


 そしてIS学園から少し離れた海域。

 「オータムからの通信が途切れたか・・・面倒だが迎えに行くか。」

 そう言って紫色のISを身に纏った少女が飛ぶ後ろでとあるISも同じくそこにいた。

 青い髪を肩口で切りそろえた少女が赤いISを身に纏って同じく飛翔していたのだ。

 そして少女はこう呟いた。

 「(´∀`*)ウフフ・・・さあ楽しみましょう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・血の祝宴を。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてところ変わってIS学園

 「いやはや千冬ちゃんは本当に人間捨ててるねえ。」

 日室はそう言いながらポテチを喰っていると・・・レーダーに

反応をキャッチしてよく見てこう言った。

 「こいつはやばいねえ。」

 そう言って通信機器を操作してこう言った。

 「ええと、もう間もなく侵入者がISと共に来るから専用機持ちは

準備しといてねエ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてさらに場所は変わって第4アリーナ。

 「侵入者!ベル!箒!!行くぞ!!」

 「(((uдu*)ゥンゥン!」

 「ああ!!」

 そう言って準備に向かった。

 ここはアリーナである為先ずは一夏を除いては着替えなければならないのだ。

 ドレスを着ると言う理由で箒とベルは脱いでいる。

 その為中に入るとそれは・・・惨劇とも呼ぶべき場所となっていた。

 「千冬・・・さん。」

 「千冬・・・姉?」

 箒と一夏が互いに千冬に向けてそう言うが千冬が掴んでいるのは・・・

人と呼ぶには酷い物となっていたのだ。

 顔は最早判別できない程殴られており機体は最早お釈迦と言っても良いくらいにボロボロであった。

 すると千冬は一夏達を見てこう言った。

 「ああ、織斑か。ここはもう大丈夫だから貴様らはこいつを連行」

 「何言ってんだよ千冬姉!もう直ぐこの学園に侵入者が来るんだぜ!?」

 「何侵入者・・・分かった、私は管制塔に行って指示を」

 そう言いかけると・・・日室が遮ってこう言った。

 『其れは大丈夫、もうサラちゃん達が向かって行ってるからね換装済みでね。

一夏君達は機体を纏ったらある場所に言って欲しいだよねえ。』

 「「「「????」」」」

 それを聞いて一夏達は何だろうと思っていると日室は・・・機器越しでニヤリと笑いながらこう答えた。

 『まあ見ててよ。』

 そう言って通信を切ると・・・閃光がこう呟いたのだ。

 『何だか・・・いやな予感がする。』

 それを聞いて一夏も確かにと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして上空では。

 「良いですかミシェルさん、相手はどの様な敵か分かりませんので十分に」

 「気を付けろでしょ?分かってるわよ、伊達に空軍司令官なんて

していないわよ。」

 そう云う中で少し離れたところで簪が『赤皇』に乗って待機していた。

 そして暫くして・・・情報が届いた。

 「来た!対象は二機、『サイレント・ゼフィルス』と・・・嘘ナニコレそんなのって!?」

 『更識さん、何がいたんですか?』

 サラがそう聞くと簪は言いにくそうであるが・・・こう答えた。

 「ええとね、もう一機は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・第二世代IS『テンペスタ』、製造ナンバーがその・・・

アリーシャ・ジョゼスターフが使っていた機体と同じ。」

 「「!!」」

 それを聞いて2人が驚くとサラは・・・憎々し気な表情でこう呟いた。

 「一体誰ヨ・・・叔母さんの機体を勝手に使う輩は!?」

 そう言って上空を見ていると・・・誰かの声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここよ。」

 「「「!!!」」」

 三人はそれを聞いて上空を見てみると確かに・・・2人がそこにいたのだ。

 「『サイレント・ゼフィルス』、『テンペスタ』貴方達は一体誰!?」

 簪がそう聞くと『サイレント・ゼフィルス』を纏っている少女がこう言った。

 「『P』、貴様は奴らの相手をしろ。私は『オータム』を奪還する。」

 「分かったわ、勝手になさい。」

 互いにそう言って『サイレント・ゼフィルス』の方が

どこかに行こうとしておると『深緑』を装備した『フォーム・クイーン』

(①~④)が現れてミシェルがこう言った。

 「あら?通りたければ私を倒す事ね。」

 「・・・邪魔だ。」

 そう言うと『サイレント・ゼフィルス』はビット4基と

シールドビット二機を展開したらミシェルは格納している

武器を展開してこう言った。

 「邪魔なのは貴方よ、侵入者さん。」

 そう言って攻撃が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「答えなさい!何故貴方が叔母さんのISを持っているのよ!?」

 「貴方に応える道理はないわ。」

 そう言って『テンペスタ』を纏っている少女がそう言いながら攻撃していると

サラは『黒鉄』に搭載されている『蒼狼』に装備されているビットを使って動きを制限しようとしていると『P』はこう言った。

 「そんなの無意味ね。」

 そう言った瞬間に・・・辺り一面が風で覆いつくされた。

 「な・・・何ヨこの風!?」

 そう言っていると『P』がモーニングスターを出してこう言った。

 「ぶっ消えなさい!」

 そう言って弾き飛ばしたのだ。

 「キャアアアアアアアア!!」

 『サラさん!?』

 チェルパがそう言うとキャノン砲を出してこう言った。

 「サヨナラ。」

 「くっ!」

 サラはやばいと思って目を瞑った瞬間に・・・声が聞こえた。

 「止めろー------!!」

 そう言った瞬間に2人の間に・・・ミサイルが通った。

 「何事ですか!?」

 『P』がそう言って見た先にあったのは・・・巨大なナニカであった。

 ISを殆ど全身を覆っているだけではなく見た感じマルデ小さなビルが

飛んでいる様な感じの兵装を身に纏った・・・『白銀』がそこにあったのだ。

 そしてそれを纏っている一夏がこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここからは・・・俺達のターンだ!!」




 次回はこの新兵装についてのご紹介です。


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さあ・・・発進だ!

 対大型兵装対策装備【黄星】
 見た目は『機動戦士ガンダム0083』に出てくる『デンドロビウム』
 本機はラウラ・ボーデヴィッヒが使っていた大型兵装対策として建造された
兵装でありあらゆる兵装を搭載、運用、輸送を可能とした武器である。
 また、ISを懸架して運ぶことができる為最大2機運べれる。
 


一夏達が日室から指定された場所・・・船の停泊所として使われている格納庫に

向かって入った。

 「日室さん、何処ですか~~?」

 一夏がそう言って入って見ると・・・声が聞こえた。

 『ほいほ~い、一夏君入ったかい?』

 「日室さん!何処にいるんですか?!こっちは今それどころじゃ」

 『分かってるから分かってからさ・・・目の前にあるやつ見てよ。』

 そう言って突如としてライトが灯されると見えたのは・・・。

 「・・・でかい。」

 巨大なコンテナのような形をしたナニカであった。

 中央に何か人が入れそうな隙間があるのだがそれ以外は

まるで蜂の巣みたいな形をしたものが見えて一体何だと思っていると

日室がこう説明した。

 『こいつはさ、IS学園に入った後から学園長から依頼されたブツ何だよねえ。』

 「学園長が?」

 『そ、前にラウラ・ボーデヴィッヒが巨大なロボットと共に出てきたでしょ?

あれ対策で建造して欲しいって言われてさ!然も予算度外視と言う

嬉しいおまけがあったけど正直初っ端から兵器目的で造られる奴って

俺嫌いだからさ、だからありあわせ。『深緑』と『赤皇』の要素を併せ持った奴を

1機建造したのがその目の前にある《対大型兵装対策装備【黄星】だよ。』

 そう言ったその【黄星】を一夏達は見ていると日室は気を取り直してと言って

こう続けた。

 『それじゃあ一夏君が中央で、箒ちゃんとベルちゃんが左右にある

懸架システムに載ってそれで準備オーケー。こっちで発進シークエンスを

作動させるから速く乗ってねえ。』

 そう言うと言われたとおりに一夏達が載ると3人の目の前に閃光が映像で

こう説明した。

 『全員乗ったな?既にサラとミシェル、簪が既に攻撃を始めている。

接敵したのは《サイレント・ゼフィルス》と製造ナンバーがその・・・

アリーシャ・ジョゼスターフが使用していた《テンペスタ』と同じだと言う事が

判明した。』

 「「「!!!」」」

 それを聞いて一夏達が驚いていた。

 大抵の機体、つまりバルキリークラスの機体はその国の博物館に

コアを抜かれた状態で寄贈されるか研究として研究所で厳重に保管されるのが

通常なのになぜそれがあるのかと思っていると閃光はこう続けた。

 『兎に角だ、既に戦闘が始まっているから皆気を付けるようにだ。』

 閃光がそう言うと一夏はこう答えた。

 「ああ、分かってるさ。俺達は必ず戻って来る!」

 『ああ・・・お前は何時もそう言って必ず戻って来る男と言うのは

理解しているからな・・・約束だぞ。』

 閃光が一夏に対してそう言っている間に懸架システムに搭載されている

箒とベルはぶつくさとこう言った。

 「何だあれは・・・一夏の奴不謹慎に~~!」

 「私達だっているのに・・・。」

 2人は頬を膨らませながらそう言っていると・・・日室が

一夏と閃光に向けてこう言った。

 『ハイハイ2人共、そういうのは大抵死亡フラグになるからいちゃつくのは

これが終わってからねえ。』

 「『!‼』」

 2人はそれを聞いて赤面になると日室は通信室の向こうでククククと笑いながらこう言った。

 『それじゃあ発進シークエンスに入るよ~~。』

 「「「!!!」」」

 それを聞いて全員がスタンバっているとなぜか・・・。

 『5』

 「「「?」」」」

 『4』

 『3』

 「?カウントダウン??」

 『2』

 「何だか聞いたことあるのだが?」

 『1』

 「うん、然も私の国なら間違いなくね。」

 ベルがそう言った瞬間に・・・音楽が流れた。

 ダンタカタ〇ン!ダンダンダンダンダ〇タカタカタ〇ン!!

 「ちょっと待って本気で聞いて事あるんだけど!?」

 「これ出して大丈夫なのか!?」

 「って言うかコレッテ間違いなくあれだよね!アメリカ発祥だよこれ!!」

 3人が揃ってそう言うが音楽は止むことなく続いてそして等々海が見えると

日室はこう言った。

 「それじゃあ『黄星』発進!ポチッとな♪」

 「「「それ何だかパクリっぽいって聞けー------!!」」」

 一夏達はそう言うがそんなのお構いなしで『黄星』は発信していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして現在にへと至る。

 『一夏、敵を確認。両端にいる箒とベルを切り離すぞ!』

 「分かった閃光!2人共良いか!?」

 一夏がそう聞くと箒とベルはこう答えた。

 「無論だ!こいつから出てきた武器も或る!!」

 そう言って箒は『紅華』の両手にある大型の弓状の武器でもある長距離兼

近接格闘武装である『双弓』を保有していた。

 「確かに!これなら負けないよ!!」

 ベルもそう言って『ブラック・ストライカー』に装備された武器、ハンドガンと背面部二装備されている多目的格納兵装『浅緑』を保有して2人は飛び立つと

一夏も機体の上部からサブアームが現れたと思いきや2つの武器が現れた。

 右側にはミサイルランチャー、左側にはガトリングキャノンを装備して

『サイレント・ゼフィルス』と『テンペスタ』の前に現れると一夏はこう言った。

 「ここ迄だ!大人しくしてもらうぞ!!」

 一夏がそう言うと『サイレント・ゼフィルス』は・・・一夏に向けて

こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「織斑一夏ー------!!」

 そう言って『サイレント・ゼフィルス』の操縦者は一夏に向けてビットを

向けるが一夏はミサイルを放つと同時に『黄星』自身に装備されているパックから大型ミサイルが4本現れるがそれがパカリと開いた瞬間に内部から・・・

幾つもの砲台が現れたかと思いきやいきなりレーザーが放たれたのだ。

 「何!?」

 『サイレント・ゼフィルス』の操縦者はいきなりの事で戸惑って退くが

この瞬間に攻撃用のビットが全機撃ち落とされえたのだ。

 然し『サイレント・ゼフィルス』の操縦者は・・・笑いながらこう言った。

 「アハハハッハ!そうかそうか!!貴様がそう出るならば・・・

こちらも出そうではないか!?」

 「『M』!貴方自分が何しようとしているか分かって」

 「煩いぞ『P』!貴様は黙ってろ!!」

 そう言うと『サイレント・ゼフィルス』の操縦者は・・・こう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「システム起動、サブシステム『コードBR』強制稼動。」

 その声と同時に『サイレント・ゼフィルス』のバイザー部分が・・・

赤く光った。




 あの音楽は・・・誰でも知っているよねえ。


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戦闘終了

 やっとここまで来れたぜ。


 何処かの場所にて。

 「大変です所長!『BR』がと突如起動しました!!今すぐ強制停止を」

 「いや待て、その儘にしておけ。」

 「然し今起動したとしてもどの様な副作用が起こりえるか分かりません!!」

 「その副作用が分かれば対応策の一つや二つは取れるであろう?」

 「然し起動させたのは『M』ですよ!今あいつを失ったら」

 「それでも構わんさ、あんな失敗作程度・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・幾らでも作れるのさ、こいつもな。」

 そう言って所長と呼ばれた研究者の真後ろにあるのは・・・機械に繋がれた

脳みそがそこにあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「抵抗する気だな・・・それならこうだ!」

 一夏はそう言ってガトリング砲で撃ちまくると『M』はそれを避けると同時に

ロングレンジレーザーライフルで応戦しつつガトリング砲を出して応戦してきた。

 『一夏危ない!』

 閃光がそう言った瞬間に『黄星』が避けて大型ビットを2基展開して

『M』に浴びせた。

 この大型ビットは中心に1つと周りに棘の様にある9つの砲塔で出来ており射角も閃光と一夏における操作で難なくできるが『M』はそれを瞬時にして・・・まるで攻撃場所が分かるかのように避けてガトリング砲と

ロングレンジレーザーライフルで2つを・・・撃墜したのだ。

 「何!」

 『今の動きはまさか!?』

 一夏と閃光がまさかと言っていると・・・ミシェルがこう言った。

 「多分あいつも『クロッシングリンク』でしょうね、もうテロリスト・・・

いえ、何処かの国に所属している暗部が使っているのでしょうね。」

 そう言いながらミシェルも機体に装備されている大型の腕の様なビット

『ハンド・ブレイカー』から出る極大なビームを発射して攻撃しつつ『深緑』の

⑨~⑫を用いて攻撃を始めた。

 先ず9号コンテナだがこいつにあるのは・・・無人機IS二号機である。

 然も扱っているのは・・・山田先生である。

 「山田先生、サポートをお願いしますわ。」

 『はい、任せてください!生徒ばかりに戦わせてはいけませんし!‼』

 そう言いながら自身の新たな機体『打鉄無式弐型』の遠距離兵装で

攻撃を始めた。

 然もよく見たら相手の動きを阻害しつつ攻撃を当てると言う

とんでもない技を繰り出して『M』を困惑させた。

 「次はこれね!!」

 そう言って10番格納庫にあるのは・・・サブアームであった。

 このサブアームは攻撃用に変更されておりアーム部分にはハンダを大型化させた火炎放射器?何ソレ旨いのレベルの高熱エネルギーを発して

まるでビームサーベルみたいに攻撃してくると言う半自動的兵装だ。

 「ちぃい!面倒くさい物を!!」

 『M』がそう言って毒づくが更にとミシェルは11番コンテナを開けた。

 中に入っていたのは・・・予備のISパーツであった。

 「これは応急用って所ね、それじゃあ12番はと。」

 そう言って最後に出てきたのは・・・ナノマシンカプセルであった。

 「へえ、成程ね。それじゃあ行くわよ!!」

 そう言ってナノマシンを起動させるとそれらが・・・剣とかして現れたのだ。

 このナノマシンは簡単な武器、つまり近接格闘兵装だけであるが作ることが

出来るのだ。

 そして・・・ミシェルだけではない。

 「我々もいるぞ!」

 「私達を忘れないでよ!!」

 箒とベルはサラの方に火星に行っていて既に形勢は逆転されていた。

 「撤退するわよ『M』!」

 「ふざけるな!ここまで来て」

 「いい加減にしないと貴方の中にあるナノマシンを暴走させるわよ!!」

 「!!・・・分かった。」

 『M』は苦々しい表情でそう言うと・・・ジャミング粒子入りの煙幕弾を出して中間点で発生させて撤退していった。

 これで終わったのだと思うが・・・そうは問屋が卸さないのが現実だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏達が戻ってきてそれを知った。

 「ええ!敵のスパイが他にもいた!?」

 「ああ、名前は『ダリル・ケイシー』。3年のアメリカの代表候補生だが

やられた、私があの蜘蛛女を教師達に引き渡した後に被害把握しに行ってすぐに

奴がやってきてISを使わられてこのざまだ、オータムと呼ばれたその女のISは

待機状態にさせて置いたうえで私が持っていたから大丈夫であったが

とんだ災難だ。然も側にいたギリシャの代表候補生で二年生の

『フォルテ・サファイア』を勧誘して奴も一緒だ。全く災難としか

言いようがない。」

 「そ・・・そんな。」

 ベルはそれを聞いて足元がふらつくかのように座り込みそうなところを

一夏が支えると千冬は全員に向けてこう言った。

 「全員覚えておけ!ここからが戦いだ。」

 それを聞いて全員が・・・暗くなりそうな表情であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして何処かのホテル。

 「最悪ね、『アラクネ』をコアごと奪われるなんて。」

 「ああ、おまけに『BR』を使いやがった。おまけにオータムは重症で今闇医者に見せて貰ってる。」

 「私の大事なオータムをあそこ迄痛めつけた織斑千冬・・・必ず報いを

受けさせてやるわ。」

 そう言いながらホーステールの髪型をした少女『ダリル・ケイシー』の

目の前にいる女性・・・『スコール』が憎たらしい表情でそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日

 「それでは私『布仏 虚』が代理で発表させてもらいます。

既に織斑君には渡しておりその中から選ばれたのを発表いたします。」

 そう言って眼鏡をかけた女性『布仏 虚』が読みあげたのは・・・これだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「と言う訳でわが『調理部』に織斑君達が加わったゼ

皆嬉しいかー------!!」

 『イエー---------イ!‼』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして保健室では。

 「もごもごご~~~(痛いよ虚ちゃ~~ん。)」

 「自業自得です反省してください、ああそれと合宿の教官からですが

『冬休みの課題は通常の100倍の量で行うから逃げるなよ?』だそうですよ?」

 「むぎょ~~~~!!(イヤ~~~!!)」

 全身保体グルグル巻きになっている楯無の悲鳴が響き渡ったそうだ。




 人物紹介とかして休載します。


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人物紹介

 5巻までの紹介です。


 織斑一夏

 今作の主人公。

 性格は変わらずであるが一応なISの基礎的学習は済んでいる珠原作よりは

まあ良し。

 クロッシングリンクという新技術の使用者である為世界中で名が知れている。

 原作同様唐変木で色んな少女達の心をクイまくった。

 強さはまあまあであると同時にとある研究者の犠牲者。

 

 白好 閃光

 (見た目は『閃乱カグラ』の閃光)

 銀髪つり目の美少女で爆乳、主に格闘ゲームを主流としているだけではなく一夏のクロッシングリンクの適合者。

 主に当システムを使ったオペレートを担当しており一夏のサポートをしている。

 一夏に対して恋心を持ち始めており密着してアピールする。

 

 ベル・アタラシア

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『ボルチモア』)

 性格等は原作そのままでスポーツ万能。

 アメリカの代表候補生でその実力は折り紙付き。

 面倒見がよく、他の候補生たちとのまとめ役としても役立っている。

 本来なら彼女がIS学園に行っていたはずなのだが機体の調整に時間がかかったため二巻目から登場。

 メリハリある性格であり困った人に対してすぐ手を伸ばす優しい少女であると

同時に軍属である為ラウラの所業に対して物申していた。

 一夏に対しては学年別トーナメント戦にて一夏と共闘したこともあり

ラウラ戦においてはサポートをしていた。

 トーナメント戦後に一夏に恋心を抱いているが少し奥手である為

むず痒くしている。

 部活は料理部

 

 クディラ・ライナ

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『クリープランド』)

 中学生(日本では)であるがベル・アタラシアの適合者として学園に特別入学が許されている。

 趣味はガーデニング

 

 サラ・ジョゼスターフ

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『ザラ』)

 名前からある通り元イタリア国家代表生『アリーシャ・ジョゼスターフ』の姪。

 イタリア代表候補生でアルと同時に一夏のクロッシングリンクの適合者。

 一夏と千冬に敵愾心を持っている。

 

 エルベ・シャイル

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『エルベ』)

 元ドイツ代表候補生で一夏のクロッシングリンクの適合者の一人。

 小柄であるがスタイルがよく前髪の一部が黒髪と言う奇抜な見た目の少女。

 お嬢様言葉であるがそこ迄悪い奴じゃない

 

 

 チェルパ・シェルフ

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『チャパエフ』)

 元ロシア代表候補生で一夏のクロッシングリンクの適合者。

 蒼髪で爆乳と言う少女であり夏休みの差中に強盗に襲われた際に

一夏に助けられた時に一目ぼれした相手で一夏のファーストキスの相手。

 エルベとは仲が悪い

 

 ミシェル・ドゥ・ラ・ルクーセンブルク

 (見た目は『炎の孕ませおっぱい乳同級生』に出てくる『ミシェル』)

 ルクーセンブルク王国第4王女であり空軍総司令官と言う役職を

持っている少女。

 一夏のクロッシングリンクの適合者。

 一夏のクロッシングリンクの適合者で最もスタイルが爆発するほど大きな胸部を誇っている。

 子供好きで小さな子供の遊び相手もする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日室 哲

 クロッシングを作った男性であると同時に二年からの整備部の非常勤講師。

 よく言えば常識にとらわれず常に未来志向で行動する研究者。

 悪く言えば常識をゴミ溜めに捨てた挙句にそれで『サッカーやろうぜ!』って言って周りを巻き込んでしまう阿保の子

 一夏の機体『白銀』の設計開発者であり換装システムや遠隔操作技術を

ISに投入するぶっちゃけた話キチガイ野郎。

 根はやさしいがマッドサイエンティストでありあらゆる意味で束よりも

厄介な人物。

 千冬曰く『唯一束と渡り合えるであろう天災その2』

 

 

 織斑千冬

 一夏の姉であると同時にブリュンヒルデ

 本人は毛嫌いしている。

 一夏が早く誰かとくっついてくれないかと思う弟思いな女性。

 二学期から日室が入って以降は胃薬が欠かせなくなり偶に暴走、学園祭では遂にブチギッテしまい楯無をボコボコにした。

 

 山田 真耶

 副担任で・・・上がり症でよく失敗する。

 「私これだけ!?」

 

 篠ノ之 箒

 一夏のファースト幼馴染

 一夏と閃光の仲を見てやきもち焼く一夏に惚れている少女。

 クラス対抗戦の際に一夏に激励すると言いながらも更に大惨事を

招き入れそうであったがために一時期謹慎処分となったがその際に胸だけが急激に成長してしまい嘗てはIカップだあったのが今ではPカップ。

 

 セシリア・オルコット

 嘗てのイギリス代表候補生。

 一夏だけではなく日本政府に迄喧嘩吹っ掛けてしまった少女で

賭け試合負けてしまいIS学園を去った。

 今は姉代わりのメイドと共に仕事をしている。

 

 凰 鈴音

 元中国代表候補生で一夏のセカンド幼馴染

 閃光のスタイルに憧れていると同時に憎悪の対象であったがために巨乳に対して悪意を持っていた。

 ラウラとの模擬戦で負傷してしまい左目を失い声を出すことすら

出来なくなってしまったがためにIS乗りから身を引いた。

 今は藍越学園の生徒として在籍している。

 

 ラウラ・ボーデヴィッヒ

 元ドイツ代表候補生。

 千冬に絶対的尊敬を抱いていたと同時に一夏に対して憎悪を抱いていたが

その原因は『第二回モンドグロッゾ』における問題であったが逆恨みとして

言いようがなくデザインチャイルドであったがために精神的に子供な所が

多数あった。

 千冬が一夏とベルを特訓させた後にタッグマッチ戦の際にVTシステムが

暴走してしまい右腕を失ったどころか右脳に多大な障害を残してしまい

ドイツに強制送還された後とある医者によって脳髄だけの存在となってロボットを遠隔操作で操るだけの存在になった後も一夏とベルに恨みを持ってしまい

臨海学校の際には一夏とベルを殺すことが目的となってしまい強襲するも

千冬が操作する無人式遠隔操作IS『打鉄無式』によって破壊された後に

『I』と名乗る女性によって回収された後はどうなったかはまだ知らない。

 

 更識簪

 日本代表候補生でクロッシングリンクの最初の使用者

 姉であると同時に元ロシア国家代表生である『更識 楯無』に対して強い憧れを持っていると同時に巨乳に対して少し乍ら恨みがある。

 日室とはどこかしらで分かりあえてしまっているという驚愕の嗜好を

持っている。

 

 シャルロット・デュノア

 フランス代表攻勢で『デュノア』社の次期社長。

 最初は男として入学したが楯無によってバレた後父親の本当の理由を知って

自身も父親の手伝いをしたいと言って倉持所長相手に駆け引きした。

 ・・・何やら父親が変な発明(元々は開発職が主立っていた)を

してしまったがためにバーサーカーもとい『グダロット』と言う

某『石をくれ』少女になってしまう事も屡々。

 

 オータム

 『亡国機業』と言う組織に所属する女性

 元々は一夏のISの強奪が主だった目的であったが千冬にとんでもない事や

真実を言ってしまったがためにコロサレル一歩手前までボコられてしまった。

 今は闇医者の病院で集中治療中。




 次は恐らく機体紹介。


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オリジナル機体の紹介

 これで終わりです。


倉持技研第3世代IS『白銀』(見た目は『ガンダムAGE』に出てくる『ガンダムAGE2』と『ビルドファイターズ』に出てくる『ビルドストライク』の換装兵器『パーフェクトビルドストライク』を付けた感じ)

 本気は日室が一から考えた・・・『宇宙空間におけるデブリの排除と

宇宙開発におけるロケット、人工衛星などの整備型ISと言う名目で作られた

ISである。

 本来は非武装であり両腕に搭載されている小型の盾には色々な工具などを

搭載されるように作られていたのだが一夏と閃光が使用するため武器を

搭載されることと相成った。

 高機動でありスピードは断トツ(イタリアが保有するIS

『テンペスタⅡ』と互角)。

 また、『クロッシングリンク』のOSを十全に発揮させるため武装は最低限で

且つ機動力を損なわない様にしている。

 本機には『クロッシングリンク』以外にもあるシステムが搭載されているがそれは未だ謎である。

 計画書には『疑似的第4世代』と記載されていることからそこに秘密があると

思われる。

 武装  日本刀*2

     荷電粒子砲*2

 

『白銀・蒼狼』

 蒼狼の見た目は『ガンダム ヴィダール』のレイピアとハンドガンがない奴。

 本機はセシリア・オルコットが保有していたブルー・ティアーズをベースに

改造された機体。

 換装でき易いように装甲は覆う感じになっており武装は取り付けれるように

なっていた。

 元々は小惑星における資源発掘をするために作られたのだがビット兵器を

搭載することにより戦闘能力と火力が高くなった。

 脚部のクローは本来パイルバンカーと同じような固定型であったのを

攻撃用にした。

 

 

 武装 長距離レーザーライフル『光咬』*1

    ナイフ形ブレード(ガンダムアスタロト〈オリジン擬き〉の武装と同じ)

    ビット兵器 『蒼狼』*4

 

『深緑』

 見た目はガンダム00に出てくる『ガンダムサバーニャ』のホルスタービット

 ①~⑫までのISサイズの大型コンテナ。

 ビットシステムにより浮遊が可能となっている。

 内部は武器が大量に格納可能になっておりその数は最大20となっている。

 シャルロットの機体が火薬庫ならばこの兵装は全て使えば要塞と呼べれる

代物となっている。

 

①近接格闘兵装(剣、槍、楯)*20

 ②遠距離兵装(銃、ミサイル、予備のマガジン)*20

 ③部品補充・点検(予備のISのパーツ、整備用サブアーム)*IS5機分

 ④日室特性製造武器(各アニメ作品の兵器多数)

 ⑤「山嵐」ミサイルコンテナ(ミサイル24機)ビットタイプ

 ⑥バッテリーパック内蔵型大型荷電粒子砲*1

 ⑦各予備パーツ(武器内蔵モデル)

 ⑧試作無人IS『打鉄無式』

 ⑨無人IS『白銀』先行試作量産型

 ⑩サブアーム(主に整備)

 ⑪予備パーツ

 ⑫ナノマシンボックス

 

 『赤皇』

 見た目は『スターウォーズ』に出てくるバイク

 巨大な2本のサブアームを持った元々は月面車両を模した兵装。

 あらゆる環境に対応できておりそのスピードはまあ、ISほどではないが元々ならば時速1000キロを最大スピードで出せれる。

 

 

 

 

 

 武器

 バズーカ*2

 折り畳み式ブレード*2

 12連装型小型ミサイル*2

 サブアーム*2

 

 対大型兵装対策装備【黄星】

 見た目は『機動戦士ガンダム0083』に出てくる『デンドロビウム』

 本機はラウラ・ボーデヴィッヒが使っていた大型兵装対策として建造された

兵装でありあらゆる兵装を搭載、運用、輸送を可能とした武器である。

 また、ISを懸架して運ぶことができる為最大2機運べれる。

 

 アメリカ製第3世代IS

 『ブラック・ストライカー』(見た目は『ガンダム00に出てくる

『スローネアイン』。)

 アメリカが現在稼働している第3世代機『ファング・クエイク』の遠距離版。

 『ファング・クエイク』の設計思想でもある低燃費で安定性の高さに加えて

遠距離兵装を保有することで部隊の運用をスムーズに行わせるのが目的である。

 本機は更に近距離型や情報戦型、特務型などの種類も存在している。

 武器

 大型リボルバーカノン*1

 物理シールド*1

 大型キャノン*1

 特殊武装*1

 

 《紅華》

 見た目は「ガンダム00」に出てくる《アルケーガンダム》

 本機は篠ノ之 束が箒用に調整されたISで第3世代機

 全距離対応機であらゆる攻撃に対応できる。

 第3世代兵装は不明であるが束謹製のISであるため他国ではまねできないISだと

思われる。

 武装

 雨月

 空烈

 構成型ナノマシンビット

 

 グラウ・ディセデント

 ドイツ語で「灰色の死者」という意味を持つロボット。

 見た目は「機動戦士ガンダム UC」に出てくる《シナンジュ・スタイン》

 いったい何を目的として作られたのか目的ですら定かではない。

 只・・・危険な物を持っていることは分かる。

 武装

 ミサイル*6

 プラズマブレード*1

 大型電磁カノン*1

 また大型兵装(見た目は『ネオジオング』)もあり。

 

 打鉄無式

 見た目は『打鉄弐型』と同じ。

 本機体は日室が一から設計して作り上げた完全遠隔操作機である。

 『クロッシングリンク』の応用を生かしており遠くからの作業が

可能となっている。

 本機には更に別のシステムがあるのだが・・・それはまた別の時に。

 

 黒鉄

 見た目は白銀と同じ

 あらゆる意味で白銀と一緒である為説明なし

 ただ一つあるとするならばとある機能が付いていることが白銀との違い。

 また他の代表候補生の機体の特性も受け継いでいる。

 

 ラファール・リヴァイブカスタムⅢ

 見た目は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼』に出てくる

『ガンダム ダンダリオン』である。

 本機は一夏の機体『白銀』の換装システムを装備させただけであるのだが

目玉はそれではなく巨大なスラスターと一体化した兵装である。

 グレムリン

 火力特化型

 ミサイル、荷電粒子砲、大型砲台を装備しているだけではなく最大10機の

兵装を装備できるウエポンラックを備え付けられている。

 ヘリオス

 格闘戦特化型

 大型のクローを搭載しておりサブアームも内蔵している

 この2つを合体させることで最大1,5倍の大きさを持つISにすることが出来る。




 当面の間休載します。
 久しぶりに処女作作るか。


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基地襲撃

 1年1か月ぶりに・・・蘇った。


北アメリカ大陸北西部第16国防戦略拠点、通称『地図に無い街(イレズド)』

 本来ならば軍関係者以外立ち入り禁止エリアに・・・侵入者が来ていた。

 「侵入者確認!6-Dエリアに至急救援頼む!!繰り返す、侵入者確認!?

6-Dエリアに至急救援・・・・うわああ!」

 鳴り響くアサルトライフルの発射音と屈強な男たちの怒号、軍靴の音が

響いている中・・・2人の少女がそこにいた。

 「来たぜM、こっちは準備できてるぜ?」

 「・・・展開。」

 少女がそう言った瞬間に長身の女性は黒いIS。

 言った本人は鮮やかなブルーというよりも・・・紫に近いISが現れた。

 「IS?!」

 「こ、こいつまさか報告にあった組織の者達か!?」

 兵士がそう言うと目の前にある2機のIS、『ヘル・ハウンドbVer2,5』と

『サイレント・ゼフィルス』の設計データをベースに製造した

クロッシングリンク対応機『ヴァイオレット・ウインド』。

 その二機による攻撃が兵士達を襲った。

 「「「グわあああああああああ!!!」」」

 兵士達は『ヘル・ハウンドVer2,5』の焔攻撃に加えて

『ヴァイオレット・ウインド』の保有するバズーカにおける同時攻撃で

兵士達全員がその断末魔と共にその命を終えた。

 そしてその儘2人はマップデータと共に下に降って行くと一際大きな通路に

辿り着いた時、進路上に新たなる影を見つけた。

 「女か?」

 ダリル改めレイン・ミューゼルはISのハイパーセンサーを確認してみて見ると

そこにいたのは・・・銀髪の軍服を身に纏った一夏達と同じくらいの

年齢の少女がそこに立っていた。

 銀髪の腰までかかる程の長さ。

 着崩した軍服

 そして恐らくアメリカ空軍の帽子であろうそれを頭に付けている少女が

そこに立っていた。

 「・・・『E』か。」

 「ああ、ここに来る間にこいつがいたからな。倒しといた。」

 そう言って足元にいる女性・・・ナターシャ・ファイルスがそこに倒れていた。

 「さてと、私はこれから向こうにある『シルバリオ・ゴスペル』を奪取する。

そこでだが・・・奴を倒す時間を稼げ。」

 「・・・は?」

 レイン・ミューゼルが何だと思っているとその視線の先には・・・ISがあった。

 タイガーストライプの装甲

 格闘戦型であろう両腕はボクシンググローブ見たいなガントレット

 背面部にはミサイルコンテナみたいな形状をした兵装

 「・・・『ファング・クエイク』・・・いや、あれは改造型か?」

 レイン・ミューゼルがそう言うと『ファング・クエイク』改め

『ファング・トルーパー』がレイン・ミューゼル達の行く手を塞いでいた。

 「おうよ、アタシはアメリカ国家代表生兼アメリカ空軍強襲揚陸部隊隊長

『イーリス・コーリング』だが・・・よくもナタルをやってくれたな手前!千倍で返してボコった上で手前らが持っているIS奪ってやるぜ!!」

 そう言っていると銀髪の少女はナターシャを・・・蹴って壁に叩きつけた。

 「がは・・・!」

 「ナタル!手前何しやがる!?」

 「邪魔だからだ、私はこの先に用があるのだ。」

 そう言うとMはナイフを展開して襲い掛かりながらこう言った。

 「丁度いい貴様の言った言葉逆に言わせるぞ。」

 「オイオイ手前映画とか見たことないのかよ?ヒーローが口上述べている時には出番待ちでぽつんと立っているもんだろうが!!」

 ガキン!と派手な火花が散る中で『イーリス・コーリング』は背面部に

搭載しているミサイルコンテナらしきもから開閉すると・・・大型キャノンが

せりあがった。

 「貴様!」

 「0距離なら避けれねえだろ!!」

 そう言った瞬間にレイン・ミューゼルが炎で攻撃してきたのだ。

 「アタシがいる事忘れるんじゃねえ!」

 そう言いながら両手に西洋剣を構えているとMは腰と背面部から・・・

サブアームを展開するとその腕は幾つもの武器を装備したのだ。

 剣・銃・槍・マシンガン・バズーカ等が装備されるとそれらが一斉に

『イーリス・コーリング』目掛けて襲い掛かったが『イーリス・コーリング』は

それを砲撃しつつ躱す中で両腕のガントレットがせりあがった瞬間にMと

レイン・ミューゼルが驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 「「ミサイルユニット!いや!!・・・リボルバーカノン!?」」

 そう言った瞬間に砲撃が鳴ったと同時に辺り一帯が・・・爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「くそ・・・こいつ・・・!!」

 「自分巻き込んで迄・・・アタシらを・・・倒しやがった・・・!!」

 「へへ・・・どんなもんだ・・・!!」

 『イーリス・コーリング』は辛い表情であったがそれでもと言わんばかりに

こう続けた。

 「さてと・・・ナタルを医療室・・・その前に・・・アイツを」

 見つけなきゃと言った瞬間に・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「こちら『E』、目的の物は手に入れた。」

 そう言ったと同時に幾つもの光が『イーリス・コーリング』を襲った。

 「グアアアアアアア!」

 『イーリス・コーリング』は何だと思って意識が失う手前である物を見て・・・目を大きく見開いていた。

 それは・・・あのISだったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『シルバリオ・ゴスペル』・・・だと・・・!!」

 そう言って倒れたと同時に目にしたのは・・・『シルバリオ・ゴスペル』で

あった。

 「手に入れた・・・のか?」

 「ああ、帰投する・・・この基地を一通り破壊してからだ。」

 そう言うと『E』は幾つものエネルギー弾を撃ち放って・・・『イレズド』は

完膚なきまでに破壊された。




 次回は一夏達サイド。


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学園では

 学園サイドです。


其れから数日後のIS学園。

 「そう言えば一夏、お前確か『キャノンボール・ファスト』の日。

誕生日だったな。」

 「「!!」」

 閃光の言葉を聞いて箒とチェルパは目を大きく見開いているが一夏は

こう続けた。

 「そうだな、その日は家に集まって祝う事になってるな。」

 一夏がそう言うと閃光はこう続けた。

 「ならば鈴音も来るな。」

 「おおそうだな!何か作らないとな!!」

 「いやお前が主役だろ?ならば私が作らなければいかんだろ?」

 一夏に向けて閃光が少しにこりと笑うと・・・箒とチェルパが互いにこう言った。

 「な・・・ならば私も作るぞ!」

 「そうです!ロシア料理を御馳走します!!」

 互いにその大きな胸をバルン!と揺らしている中でそう言えばと

サラがこう言った。

 「『キャノンボール・ファスト』ともなると高機動調整とパッケージの

インストールしないといけなかったんじゃなかったっけ?」

 「そう言えばそうでしたわね、まあ元々『白銀』は高機動戦闘が可能ですから

後はパッケージですわね。」

 「・・・パッケージか、・・・真面な奴が出ればいいのだが。」

 「いうなよ閃光・・・俺だって普通であるようにって思ってるんだから。」

 一夏の言葉を聞いて閃光と共に・・・長いため息を吐いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方そのパッケージ担当になっている日室はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ええええええ・・・・『黄星』だしちゃいけないのお~~。」

 「当たり前だ馬鹿者が!あんな宇宙戦艦擬きを大会に出したら

ブーイング物だぞ!!」

 千冬が日室に向けてそう言うが当たり前だ、『黄星』は元来ラウラが使っていた『ディセンダント』の大型強化兵装に対抗する為に建造したのであって

『キャノンボール・ファスト』であんなのが出たら間違いなく

勝利というよりも・・・会場であるアリーナが焼け野原になってしまう事

間違いない。

 「只でさえ貴様のヘンテコ兵装で頭を悩ませているのにこれ以上頼むから

私の胃薬案件を増やすn・・・う、腹が。」

 千冬がそう言うと机から胃薬用の粉が入った箱を出して水筒に温い緑茶を入れて薬を匙一杯分飲んでから緑茶を流し込むとこう続けた。

 「所で聞くがお前今回の『キャノンボール・ファスト』の兵装は

一体何なんだ?!」

 頼むから真面な奴にしてくれというと日室は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・にこりと子供の笑顔の如き表情をしているので千冬は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・ムンクの如き悲鳴を上げる手前でその表情のまま失神した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして戻って学食堂。

 「そう云やあ俺高機動についてだけど何も知識なかったな。」

 「確かにな、この中で高機動型を乗り慣れているのと言えば。」

 閃光はそう言いながら・・・サラを見るとサラは・・・食器を下げに行って

こう言った。

 「言っとくけど私は織斑一夏となれ合うつもりはないからそれじゃあ。」

 そう言って去っていくのを見てぶっかけうどん(野菜のかき揚げ付き)を

食べているチェルパがこう言った。

 「何ですかあの態度・・・・!」

 「・・・俺なんか気に障る事言ったのかな?」

 一夏がそう言うと閃光は仕方ないと言ってこう続けた。

 「仕方ない、こうなったら他のデ・・・いたな一人。」

 閃光はそう言って近くでコーンフレークを食べている・・・

ベルとクディラを見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 教室。

 「エエエエ!私が一夏の教師役!?」

 「ああそうだ、こちらはクロッシングリンクの教授、そしてそちらは

高機動戦闘における教授。互いにギブアンドテイクがあるだろ?」

 「まあ良いけど・・・一夏良いの?」

 ベルがそう聞くと・・・クディラが突如としてこう答えた。

 「良いよ僕は別に!」

 「クディラ!?」

 「だって向こうから提案してくれてるしそれに・・・ここで一夏と

マンツーマンでトレーニング出来ると思ったらチャンスだよ?」

 「!!!!!!!!!/////////////」

 最後小さな声でクディラはベルに向けてひそひそ話をするとベルは突如として

赤面していた。

 そして暫くして・・・こう答えた。

 「い・・・良いよ//////」

 そう言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして放課後。

 「ええとね一夏、高機動戦闘で重要なのは・・・兎に角避ける技術と先読みの

この二つが重要なんだよ。」

 「・・・そんだけ?」

 「うんそうだよ、初心者って事考えても今の一夏だったらそれなりに

戦えるけど・・・パッケージ次第じゃあ基礎から学んだ方が良いからね。」

 「ああ・・・確かにな。」

 一夏は確かになと思っていると・・・日室が通信してきた。

 『一夏君、ちょっと良いかな?』

 「・・・何でしょうか日室さん。」

 「え、うそ!もう来たの速い!?」

 噂したのついさっきだよとベルが驚きながら言っていると日室は一夏に向けて

こう言った。

 『新しい換装パーツ届いたから第一アリーナまで大至急ねえ。』

 そう言って切られると一夏はベルに向けてこう言った。

 「悪いベル!直ぐ戻るから!!」

 「ああ別に良いよ・・・じゃあね。」

 「悪い本当に!この埋め合わせ又今度な!!」

 一夏がそう言うと白銀を展開して飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「埋め合わせかァ・・・何させようかな♪」

 ベルはそう言いながらクスクスと笑いながら考えていた。




 次回は新兵装の登場です。


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新兵装

 分かる人は・・・分かるよね。


 「日室さ~~ン、来ましたよ~~。」

 「おお来たね一夏君まあ座って座って機体から降りて。」

 日室は一夏に向けて白銀から降ろさせるとはい、ヨーグルトと言って手渡すと

こう言った。

 「それではこれより新兵装の説明を致しまーーす!拍手ーー!!!」

 「いいぇえええええい・・・・・・・」

 それを聞いて一夏は・・・嫌な予感がする絶対に!と思わんばかりに

ストレス過多な小さな声を出すが日室は気にせずこう続けた。

 「それではご紹介いたしましょう・・・私が造った新兵装!その名もーーーー・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・『白翼』。」

 そう言って現れたのは白い鳥の様な・・・ではないまんま鳥みたいな機体がそこに鎮座されていた。

 「何ですかその鳥!?」

 一夏がそう聞くと日室はこう説明した。

 「いやさ、前に造った『黄星』使った時思ったんだけどさ。あれって

デカすぎだよな?」

 「はいデカかったですって言うかIS三機も格納できる辺りオーバーキルだと

思ってます。」

 「機動性はあるけどあれってさ・・・旋回性能に問題あるんだよねえ

大気圏じゃ。」

 「当たり前でしょ!あんなデカいの誰だって使うのに四苦八苦でしょ!?」

 「だからこそのこれなんだよねえ。」

 日室はそう言って『白翼』を見てこう続けた。

 「こいつはISのサブユニットとしての機能を持っていてビットと同じ様に

無線操作が出来るんだよ。」

 「無線操作って・・・こんなみょうちきりんな物よく造りますよね

いや本当に。」

 「だって造りたいんだも~~ん。」

 「(可愛くねえ。)」

 おっさんがやると特にと思っていると日室はこう言った。

 「それじゃあ武装なんだけど・・・こいつだけじゃないんだよねえ。」

 「・・・・・ハイ?」

 それを聞いてまだあるのと聞くと日室は更にと言って・・・出してきた。

 「現れよお前達!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガ〇~~解き放て~~

 ガ〇~~食らいつけ~~。

 「あのなんか聞いたことある奴なんですけど!?」

 ガ〇!吠えろ

 ガ〇叫べ!

 ガ〇!ガ〇!!がーーーーー!!

 そんな音声と共に現れたのは5体の・・・動物型であった。

 「アンタ東〇に今すぐ謝りに行ってこいいやマジで!!」

 分かる人は分かるかもしれませんがまあ確かに・・・謝らされるかもマジで。

 「これぞ俺の技術の粋を集めて造った新型機!『百獣』兵装だーー!!!」

 「いやあんた何してんのさってこれ完全に分かる人多いよね本気で!?」

 「まあ良いじゃないの?20年以上経ってるし大丈夫大丈夫♪」

 「大丈夫じゃねえよって言うかメタ入ってるよなあんた!!」

 「本当は『仮〇ライダー』系も入れたいんだけど平成と令和・・・

どれがいいかな?」

 「そこで何で俺に聞くのってマジ分からん!?」

 もういい加減にしてくれと思っているが日室は知らんぷりして説明に入った。

 「先ずは紅い方のは『炎獅子』って言って」

 「いや待てまだツッコミ終わってない!」

 「そんな後で良いって」

 「良くねえよ!!」

 「続けるぞ?『炎獅子』は『白翼』と同じ様に遠隔操作できるし

何とこいつは機体と合体して鎧にとなるのだあああ!!」

 「ZE〇AL!?」

 「そん時は頭部は体にくっついて使うんだ、武装は背面部にあるブレード。

動物形態の時は背面部から展開して攻撃できるんだよ。」

 「ゾ〇ド?」

 一夏が懐かしいアニメ群からそう言うと日室は更に続けた。

 「次に紹介するのは『黄鷹』、こいつはアンロックユニットと連結して機動力を上げることが出来るんだ。武装はツインライルとシールド。」

 「ガン〇ム!?」

 「次は『蒼鮫』、海中の探索も兼ねた試験機で実弾兵装が多いサポート機。

武装は尻尾の部分がパイルバンカーで他にもナノマシンシステムを併用して出来たステルスシステムで潜水艦のレーダーですらバレない一級品何だよ!」

 「戦争したいの!?」

 「いやどうも作者がもうすぐ映画が始まるから見たいなあって言う欲望から

出来たらしいんだ。」

 「じゃあみろよ!」

 だってあれ月末上映なんだもん!

 「作者地の分から割って入るなよって言うかアンタこの間王国見たジャン!?」

 いや面白かったし続き気になるから・・・速く出ねえかな続編

 「知らねえよ監督に言えそんなの!!」

 一夏はなにこのボケの巣窟はと思っていると日室はこう言った。

 「そんじゃあ続けるね?次は『黒牛』、背面部にあるガトリング砲が特徴的で

因みにこいつはキャタピラも装備されてるから重火力においては一品もので

無限軌道何てお手の物!空と陸はこいつの物だ!!」

 「本当に本当に何考えてんだよいやマジで!?」

 一夏はそう言って頭を抱えていると最後にと言ってこう言った。

 「最後は『灰虎』、武装は爪のプラズマ内蔵式クローと背面部にある

キャノン砲でこいつは合体しないけどその代わり意のままに操ることが

出来るんだよねえ。」

 「そんで最後にこいつら合体して人型ロボットになりませんよね!?」

 流石に無理があるでしょと聞くと日室はこう答えた。

 「いや、こいつらは合体しねえよ。」

 「良し。」

 「只ア。」

 「只・・・何ですか?」

 一夏は恐る恐る聞くと日室はしれっと・・・こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今まで造った兵装こいつも取り付けられるから今じゃ大量生産して

ウハウハだぜ♪」

 「・・・もう嫌こんなの。」

 一夏はこの世の無常を呪いながら・・・日室をまともにしないとと

思っていたが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・既に手遅れだとは心で気づいていても頭では理解したくないと

思っている一夏であった。




 説明はまた後で。


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デート・・・?

 デーと思ったか?


「・・・只今。」

 「お帰り一夏って・・・お前如何したんだ?少し疲れてるぞ?」

 閃光がチェルパと共に春巻きを作っていると一夏が帰って来たので

如何したんだと聞くと一夏が日室が造った新型を聞いて・・・

うわあと思っていた。

 肖像権とかそう言うの大丈夫なのかと思っているがサラとエルベ、チェルパ、

ミシェルは一体何なんだと思っていると閃光がこう説明した。

 「ああ・・・簡単に言えば朝のドラマで子供用のアニメみたいな感じの

奴なんだが・・・日室サンは如何やらそれを造ってしまったそうなんだ。」

 「それって・・・大丈夫何ですかそれ?」

 エルベが少し引いてそう聞くが一夏はこう答えた。

 「・・・怒られて欲しいよ一辺で良いから・・・!!!」

 まるで地の底から這い出るかのような声でそう言っているのを聞いて閃光を

除いた全員が苦労してるんだなあと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 夕食後一夏はベルに向けて電話をかけて向こうが繋がるとベルがこう聞いた。

 『あ、どうしたの一夏君?電話かけて来るなんて何かあったの??』

 「おおベル、ちょっと良いか?」

 『うん、何か用でもあるの?』

 「おお、今日俺説明前に抜けちまったよな?」

 『うん、けど別にまた別の日にでも』

 「それで何だが、今度俺達と買い物する気ない?」

 『買い物って・・・何で?』

 「俺今度の『キャノンボール・ファスト』の日誕生日なんだけど」

 『誕生日!』

 「うお?!何だよ一体!?」

 『だって誕生日何でしょ!何で黙ってたの!?』

 「いやそこ迄大げさにする必要あるのかなって思ってな。」

 『だって・・・大切なんだよ生まれた日をお祝いするのって・・・。』

 「そうだな・・・生まれた日を祝福するもんな。」

 『それじゃあ今度の日曜に門前で。』

 「おお、じゃあな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うんじゃあね。」

 ベルがそう言って一夏の電話を切るとベッドの上で・・・ゴロゴロとしているとクディラがどうしたのとシャワー室から出て寝間着になっているが聞くと

ベルがこう答えた。

 「いやねえ、一夏が買い物誘ってくれてね♪嬉しくて嬉しくて♪」

 (´∀`*)ウフフと言っているとクディラがへえと言って笑っているとこう続けた。

 「それでさ!どうするのさこれから!!」

 「え?これから??そりゃあご飯食べて遊んでそれだけ」

 「其れだけって・・・うわあこれはないわ。」

 「?」

 「あのね、男と女の買い物ってデート何だよ!そういう時はもう少しさ・・・

ああもうあれだ!刺激の強い服装で気を引いて一夏を虜にするんだよ!!」

 「虜ってだって一夏は・・・鈍感だしそう言うの分かってないし

それに私って一夏の周りの女の子と比べて胸とか小さいし」

 「いや回りが大き過ぎるだけで君も大きい部類だから!」

 「可愛くないし」

 「いや全然可愛いから何だったら可愛い服を着れば良いんだよ!!」

 クディラがベルに向けてそう言うがベルは何やら自身が無さそうであったが

クディラはどうするべきかと思っているとクディラは頭に電球を浮かべて

こう言った。

 「良し!こうなったら今ある服でちゃんとした服装にするべきなんだよ!!ちょっと服出して?!」

 そう言ってベルに向けて服を出させると・・・言葉を失った。

 何せあるのは殆どが・・・スポーツ用みたいな服とかフランクな感じの

服装であった。

 「・・・・ベルさ。」

 「?」

 「・・・・色気云々の前に女子力少しは育てろよーー!!!」

 クディラは大声で・・・部屋が震えるような感じでそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして暫くして買い物の日

 「髪・・・変じゃないかな?」

 ベルがそう言って待ち場所にてチェックしていた。

 周りの人間はベルを見て・・・ほあ・・・と言っていた。

 見た目的には美少女であるベルが何か準備するのでデートかなと

思っていると・・・何やら遊び人みたいな風体の男が2人程現れるとベルに向けてこう言った。

 「ねえねえカーのジョ♪」

 「今日暇?今暇??どっか行こうよ~~。」

 何やら厭らしい厭らしい表情である為ベルは少し顔をしかめてこう言った。

 「御免なさい、私約束があるので。」

 そう言うが男はひるまずにこう言った。

 「俺向こうに車停めてるんだからどっか遠くに行こうよ~~、フランス車の

良い所一杯教えてあげるからさあ。」

 「嫌です、約束があるのでして。」

 そう言ってじゃあねと言うと・・・男が突如として豹変してこう言った。

 「おい俺達よ、ヤクザと知り合いでさ。俺ら怒らすと怖いよ~~?」

 そう言って肩に手を置こうとしていると・・・後ろから片割れの方がいでででと言っていた。

 「おい如何したんだよ!?」

 そう言ってもう片方の男がどうしたんだと言っていると目にしたのは・・・

その男の腕を関節技で締めている一夏がそこにいた。

 「一夏!?」

 「俺の連れに何してるんだお前ら?」

 「全くこう言う奴らがいるから男の立場が危うくなっているのに

気づいていないのか?」

 「へ?閃光!?」

 「全く、いい加減にしないと嫌われますよ。」

 「チェルパさん!」

 「さっさと買い物済ますわよ。」

 「サラさん!」

 「その前にこの殿方を警察に突き出すべきですわ。」

 「エルベさん!」

 「警察呼んだからすぐ来るわよ~~。」

 「ミシェルさん!?」

 何でいるのと思っていると・・・あの事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『それで何だが、今度俺達と買い物する気ない?』

 『今度俺達と買い物する気ない?』

 『俺達と』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アアアアアアアアアアアアアアア!!」

 ベルはそれを思い出して驚いていた。

 そう・・・確かに一夏は俺達って言ってたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ありゃま、まさかの全員って・・・ベル頑張って・・・!!」

 そう言ってその光景を見て応援しているクディラであった。




 残念冗談なんだよ。


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買い物

 買い物です


 あの後警察がやって来てナンパ男2人組は其の儘連行されそれを見送った一夏達は全員でショッピングモールに入ると一夏は・・・ある少女達を見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ちょっと蘭!アンタその下着派手じゃないの!?』

 「良いんです!一夏さんを振り向かせるにはこれくらいじゃなきゃ!‼」

 『は!あの強力な武器を持っている連中相手に!?あんたなんて精々

小型艇位よ!』

 「それじゃあ鈴さんはおんぼろ木造船じゃないの!!」

 『だーれがおんぼろ木造船よ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「鈴だなあれ。」

 「ああ・・・然も蘭だったな、年下相手に何喧嘩腰になってるんだか。」

 一夏と閃光が互いにそう言いながら喧嘩する2人の光景を黙って見ていた。

 するとベルが鈴と蘭に向けてこう言った。

 「おおい鈴!」

 「『?・・・・・!?』」

 鈴と蘭はベルの声が聞こえて何だと思った瞬間に一夏を見て2人は・・・

自分達が持っている赤と蒼のストライプの下着と白と黒のストライプの下着を

互いに背中に隠すとベルは更に向こうにある・・・バストが大きいサイズの

下着を見てエルベと閃光に向けてこう言った。

 「閃光さん!エルベさん!!丁度いい下着見付かったよーー!!!」

 「『ちぃい‼』」

 それを聞いて蘭と鈴が舌打ちするとサラとチェルパとミシェルはこう呟いた。

 「そうかしら?ちょっと私的には小さいわね。」

 「確かにですね、もう少し大きい所を扱っている店って無いのでしょうか?」

 「私は普段からオーダーメイドしてるんですけどこう言うのがあるのねえ。」

 「・・・俺・・・居づらいんですけど。」

 一夏は3人の言葉を聞いて体を小さくしているとそう言えばと一夏は抜け出して少しずつ溢れ出ている黒いオーラを出している鈴と蘭に向けてこう言った。

 「そう言えばさ、もうすぐ大会が始まるんだよ

『キャノンボール・ファスト』。」

 『《キャノンボール・ファスト》?・・・あああの高速起動選手権?』

 「何です其?」

 蘭が鈴に向けてそう聞くと鈴はこう答えた。

 『簡単に言えばIS版のF1よ、高速起動しながら戦闘して最初に

ゴールしたほうが勝ちって奴ヨ。』

 「へえ、それって難しいんですか?」

 『難しいってレベルじゃないわ、ハイパーセンサー滅茶苦茶高くしてるから

その分情報量が多いから処理能力が高くないと動かせづらいわ。』

 鈴がそう言って両手を仰ぎながらそう言うと一夏はこう続けた。

 「其れなんだけどチケットあるんだから・・・弾たちとどうだ?」

 そう聞くと鈴と蘭は互いにこう答えた。

 『「貰う(貰います)!‼」』

 そう言って携帯電話からチケットデータを転送させるとチェルパ達も

転送させた。

 『後で弾達も渡すわよ、それで何しに来てんのアンタら?』

 そう聞くと閃光が赤で少し大人っぽい下着を持ちながらこう答えた。

 「一夏の誕生日だ、もう直ぐだからプレゼントをと思ってな。」

 『え!そうなの!!私達もそれに備えて準備してたのよ!‼』

 鈴がそう言うとそれではとエルベが紫色の下着を持ってこう言った。

 「一緒に買いませんか?私達も用がありますし。」

 そう言うとベルは・・・小さく青色の下着を持ちながらこう呟いた。

 「ウウウウウウ・・・・折角一夏とデート出来ると思ってたのにい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ハアアアアアアアアア!!」

 その頃箒は紅華でナノマシンで造った銀の鐘でダダダダダとドローンで出来たターゲットを破壊していると別の場所では簪が打鉄弐式の

マルチロックオンシステムを使用している中で本音から声が届いた。

 『かんちゃ~~ン、そろそろ上がろうよ~~?《赤皇》の調整が終わって

今データ取ってるんだからあ。』

 「うん分かった、箒。そろそろ上がるよ。」

 「もう少し待ってくれ!もう少しで銀の鐘の感覚を体で覚えられそうなんだ!」

 「あ・・・そう、それじゃあお先。」

 そう言って簪は機体を元に戻して立ち去って行くと箒は内心こう思っていた。

 「(私は姉から専用機を貰っているにも関わらずこれ迄真面な活躍なんて

出来なかった・・・だから今度の《キャノンボール・ファスト》で一位になって

私個人を認めて貰うために!そして一夏の隣にいられるように・・・!!)」

 そう思っていると何処かで・・・・笑い声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アハハハハハハはハハハハハ!!」

 「今の声はシャルロット?・・・だが何だこの・・・怖いくらいの

この狂気の笑い声は。」

 まあ聞かぬが仏だと思って練習を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所を戻してショッピングモール

 「ねえ一夏、気に入ったのある?」

 ベルがそう聞くと一夏が時計店で腕時計を見ていると・・・閃光が後ろから

こう言った。

 「黒とかはどうだ?白銀は白だし其れと相反する色で丁度良いだろ?」

 そう言うと一夏はああそうだなと思っているがベルはむ~~と

頬を膨らませて嫉妬していた。

 するとエルベ達が現れるとある物を持ってくるとこう言った。

 「こちらは準備完了ですわ、其れとですが例の服も既に準備済みですわ。」

 「(例の服?一体何だ??)」

 一夏はエルベの言葉を聞いて何だと思っているっがそれが分かったのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・《キャノンボール・ファスト》の時に明らかになった。




 次回はキャノンボール・ファストの説明。


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キャノンボール・ファストの説明

この度は私のパソコンが7年という歳月をかけてまた一台昇天してしまったので新たなる相棒と共に帰ってきた次第ですのでこれからもよろしくお願いいたします。


 それから数日後

 「はい、皆さん。今日は高速起動についての授業をいたしますよ~。」

 山田先生が第6アリーナにて全員に向けてそういうとこう説明した。

 「この第6アリーナは中央タワーと繋がってますから高速起動実習が

可能であることは皆さん周知していますので専用機持ちのそうですねえ・・・

織斑君と篠ノ之さんにやってもらいましょう!」

 山田先生がそう言うと現れたのは一夏と箒であった。

 「織斑君の方は高速起動形態で対応してもらいますので篠ノ之さんは

そのままでお願いいたしますねえ。」

 「「はい!!」」

 2人がそう答えて準備していると閃光から通信が入った。

 『一夏、バイザーをハイスピードモードで設定しておく。それとだが

各スラスターの方は連動監視設定でこっちからチェックしておくから

お前は機体制御と方向転換に備えて角度調整をしておいてくれ。』

 「わかった、頼むぜ閃光。」

 『無論だ、我々のコンビネーションを見せてやろう。」

 そう言っているのだが箒は一夏の楽し気な言動を聞いて・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「む、一夏の奴め。また閃光と話しているな、偶には私とだって

話してもらいたいのにブツブツ。」

 そう呟いていると山田先生が2人に向けてこう言った。

 「では・・・3,2,1・・・ゴー!」

 山田先生がそう言ってフラッグを掲げて振ったと同時に2人ともスタートした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「良し!久しぶりだけどうまく行ってる!」

 『だが本番では新兵装を装備するんだからその時のバランス等で

スラスターの出力を変えなければいかんからそこについても留意しておけ。』

 「ああ、わかってるって。」

 そう言いながら一夏は中央タワーから外周して其の儘着地すると少し遅れて箒もたどり着いたが着陸するときにその・・・Pカップがばるん!と揺れるのを見て

慌てて目線をそらすと・・・閃光が何やらじろりと睨んでくるのでやばいと

思っているとチェルパの方を見て・・・にこにことハイライトなしの笑みを

浮かべていたのでぞ~~~としていた。

 「はい、お疲れ様でした。織斑君凄く優秀でしたよ~~!!」

 「いや閃光が調整してくれたおかげですよなあ閃光!」 

 「む・・・それほどでもないがな。」

 閃光はそう言ってバイザーを下した。

 トラック運用時に使われていたバイザーを氷室が閃光用に造り直した

このバイザーはどこでもできるようにと造った試作型である。

 すると千冬が全員に向けてこう言った。

 「今年は異例尽くしだ、専用機持ちが一年に多いことと

クロッシングリンクが出来て初めての大会だから多くの人間がそれを見るだろう。訓練機出場生徒はこれより選出して出場者を決める。本来ならば二年生からが

主流なのだがな。」

 千冬がそう言いながら頭を搔いているとそれとだと言ってこう続けた。

 「今回はアリーナではなくキャノンボール・ファスト用の競技場で行われるが

各国のISのキャンペーンガールも来てISの宣伝も行われるため衣装の

準備もしなければいけないため準備しておけよ。」

 それを聞いた瞬間に生徒たちが全員・・・大声をあげてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『『『な・・・なんだってーー!!!』』』

 そういうとさらにこう続けた。

 「じゃあさ!今のうちにダイエットしておかないと!!」

 「その前に衣装の準備とかもしないと!誰がやる!?」

 「っていうかだれが出場するとかでそこから決めないと!!」

 そう言って全員機体に向かっていくのを見るとチェルパ達はというと何やら・・くじをしていた。

 そして暫くすると・・・サラがこう言った。

 「そんな・・・私が負けるだなんて・・・!!」

 「おほほほほ!今回は私の勝ちでしてよ!!それでは黒鉄は

私が、フォース・クイーンはチェルパが担当でしてよ。」

 そういうとそれじゃあと言ってミシェルがこう言った。

 「キャンペーンガール用の衣装なんだけどクロッシングリンクのサポーターは

絶対必要だからっていうよりも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・女性陣は全員きなきゃいけないらしいからね。」

 『『『嘘だーーー!!!』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてキャノンボール・ファスト当日

 会場は超満員であった。

 もともとこの会場はコンサート会場としても使用できる奴で前にライブを

開いたらしいがあまりにも席数が多すぎることから半分以上席が空いてしまい・・大恥かいたという曰くつきの場所に一夏達は既に準備していた。

 周りにはクロッシングリンクを初めて外で見れるということから出版関係が

殺到していた。

 中には報道カメラマンやテレビ局のスタッフ等もいたが中でも一目置かれて

テレビが映していたのは・・・キャンペーンガールを着た少女たちであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何で・・・私まで。」

 「かんちゃん落ち着いて。」

 いやいやな顔をしている簪に対して本音が宥めていると近くでは

箒がキャンペーンガール衣装を着ていたがそれが・・・エロかった。

 胸の谷間を大きく見せているどころか大きくなった巨尻にも目が行っており

男からすれば生唾ものである。

 そして一夏サイドでは・・・同様のことが起きていた。

 閃光、チェルパ、ミシェル、サラ、エルベのキャンペーンガール衣装に

うおおおおおと言う者がいればベルのところでクディラと同国であることから

ティナも加わって写真が撮られていた。

 因みにだが一夏に好意を抱いている閃光とチェルパは予め一夏に見せていたが

その時の一夏は・・・赤面であった。




 レース開始です。


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選手紹介

 すみませんレースは次になりそうです。


『遂に始まりました!第8回IS学園主催キャノンボール・ファスト選手権!!

この晴天の中私実況司会者の『黛 薫子』と!』

 『アシスタントで元倉持技研科学者兼現IS学園整備課教師の日室 哲の2人で

送るからねえ~~。』

 黛と氷室が互いに自己紹介する中『薫子』は日室に向けてこう聞いた。

 『いやあ、今年は異例の一年生も出場が可能となっておりますがその理由は何だと思われますか日室さん!?』

 『そうですねえ、まあ大体俺が造ったクロッシングリンクが原因なんだろうねえ。初めてのシステムだから色々と試したいっていう国の色んな思惑が

絡まっているだろうけど一年生の皆には取りあえずの所楽しんでもらえれば

それで良いんですよねえ。』

 日室がそう言うと黛はさてとと言って紹介した。

 『それでは一年生選手の入場です!エントリーナンバー①の

織斑一夏君&白好閃光ペア!機体は白銀・双翼!!』

 そう言って現れたのは一夏と二機の鳥型の機体であった。

 『おおっと!これは新型ですが日室先生あれは何でしょうか!!』

 『あれは白銀用に造った鳥型の支援随伴機ですよ、合体も出来ますし単体での

攻撃も可能となっているんですよ。』

 『ほほお、それでは次はエントリーナンバー②のエルベ・シャイル&

サラ・ジョゼスターフペア!機体は黒鉄・深緑!!』

 そういうと同時にエルベが黒鉄に搭乗して現れた。

 『さあ熱気渦巻く中エントリーナンバー③のベル・アタラシア&

クディラ・ライナペア!機体はブラック・ストライカー!!』

 そういうとベルがブラック・ストライカーと共に現れたが何やら

今までと違った武装を持っていた。

 ストライク・ウイングのウイングが一対二枚から三対6枚の大型ウイングに

なっていたのだ、更に武装にはワイヤーアンカー発射装置がそれぞれ翼に

一つずつ保有しており機動性は高いと見受けられた。

 『エントリーナンバー④の篠ノ之 箒!機体は紅華!』

 そう言って箒が現れるが当の本人は何やらISスーツを気にしていた。

 「ゥムムム・・・夏休み前に買ったこのISスーツ・・・胸らへんもそうだが

尻らへんも窮屈だ・・・また買いなおしになりそうだ。」

 そうぶつくさ文句を言っているようだが仕方あるまい。

 何せ謹慎明けから買ったISスーツが窮屈になっており所々に

伸び切っているのだ。

 まあ何せ当時はNcupだったのが今やPcupになっているからこれ以上は使えないと普通なら思うだろうがそれを見ていた男性人たちは鼻の下を長くしていた。

 『それではエントリーナンバー⑤ミシェル・ドゥ・ラ・ルクーセンブルク&

チェルパ・シェルフペア!機体はフォース・クイーン蒼狼!!』

 そう言って現れたのは蒼狼を装備しているフォース・クイーンに搭乗している

ミシェルであったが箒をも上回るであろう超乳にうおおおおおおお!!と声援が

巻き起こったが女性陣からすれば・・・卑怯だ嘘だ私の努力返せなど

意味不明なこと言いながら現実に打ちのめされていた。

 『女として私は今この現実に打ちのめされてるから大声でこの呪詛を彼女たちに送りたいのを耐える私は自分に表彰したいところですが公私は分けるのが私流!

続きと参りましょう!!』

 『男としては俺どうイヤア良いのこの状況?』

 アハハと乾いた笑いを言う日室を他所に自己紹介は続いた。

 『エントリーナンバー⑥の更識簪&布仏 本音ペア!機体は打鉄弐型・赤皇!』

 そう言って簪が赤皇に乗って現れるのを見て全員あれは何なんだと

狼狽える様子で簪を見ているが当の本人は機体のチェックで

それどころではなかったのだ。

 そして最後にと言って『薫子』はこう紹介した。

 『エントリーナンバー⑦!ラッキーナンバーが出たこの選手の名は・・・

シャルロット・デュノア選手!

機体はラファール・リバイブカスタムⅢ・ライダー!!』

 そういうと同時にぶおおおおおおおおん!!というけたたましく轟く轟音に一体何なんだと思っていると現れたのは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「フフフフフフフフフフフ。」

 異様にも黒い笑みを浮かべて目の光がハイライトオフになっている

シャルロット・デュノアと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・オレンジのバイクに跨っているラファール・リバイブ・カスタムⅢがそこにあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ええと・・・日室先生あれは何なんでしょうか?』

 『バイクでしょただの。』

 『薫子』の言葉に日室は一瞬でそう答えるが『薫子』は・・・慌てた様子で

こう続けた。

 『いや待ってくださいっていうかええあれってありなんですかISが

バイクに乗っているってそんなのありなんですか!?』

 『ありじゃね?だって簪ちゃんだって赤皇使ってるんだし。』

 『いやあれは完全にIS戦におけるPICの意味ないじゃないですかって

これじゃあ只のレースじゃないですか?!』

 『けどルールブックによるとバイクを使ってはいけないって書かれてないから

別に良いんじゃないの?こういう理不尽な技術を受け止めるのも技術者としての

大切な素養だよ?』

 『いや待ってください私まだ常識捨てたく』

 『『薫子』ちゃん・・・常識は技術屋にとって不要!必要なのは

寛容な心の広さと同時に技術に対する飽くなき冒険心が必要なんだ!!見たまえシャルロット・デュノアのあの表情を?!あれこそが

後のISパイロットにとって必要な未来ある目なんだ!』

 日室はそう言うが『薫子』は嫌と言って・・・こう続けた。

 『アレ完全に目の光仕事してませんよっていうか完全に闇落ちして

ぐだになってますよあれ!下手したら包丁持って『石寄越せ!』って言いながら

追いかけてきますよあれ!!既に二頭身になってますよいや本当に精神大丈夫なのシャルロット・デュノア選手!!』

 『薫子』がそう言うが当のシャルロットはと言うと・・・これしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「フフフフフフフフフフ。」

 狂ったように小さく笑っていることしかわからなかった。




 取りあえずの所ルール説明から入ります。


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ルール説明

 ルール説明です。


『ほら弾!こっちよ早く来なさいよ!!』

 「お兄何してんのよ!一夏さんが出ちゃうよ!!」

 「まだ大丈夫だって鈴、蘭。それにしても凄い熱狂だなおい。」

 「本当だよなあ、こんなところで試合できるとか一夏って凄いところに

来たんだなあ。」

 弾と数馬もそう言って席に座ろうとすると鈴が誰かとぶつかったのだ。

 『あ痛!』

 「あらあら御免なさいね、大丈夫?」

 『え・・・ええ、大丈夫・・・大きい。』

 最後は小さく言ったが鈴はぶつかった女性の・・・大きく揺れる胸を見て

そう呟いた。

 大人の色気漂う恐らく二十代後半であろう長い金髪とシャープな形状の

サングラスをかけていて豪華な赤いスーツに身を纏っているがスーツから見える

大きな胸とくびれた腰つき、きゅっと引き締まったヒップで鈴は自身を見て・・・ふっと鼻で笑ってしまったのだ。

 「大丈夫なようね、気をつけなさいよ?前見ないと危険だからね。」

 そう言って女性が立ち去るのを見て( ゚д゚)ポカーンとしていた。

 「おい鈴大丈夫かってうわ美人だな凄い。」

 「ああ、どっかの企業の人間かな?IS関連ともなると世界市場だから

スカウトとかありそうだな。」

 弾と数馬がそう言っていると蘭がこう言った。

 「お兄!こっちだよーー!」

 「おお分かった!じゃあ行くか。」

 そう言って4人が座ると紹介が訪れた。

 「あ、一夏さんだ!」

 『クロッシングリンクともなるとパートナーも映像で出すのかあ・・・やっぱ

大きいわね。』

 鈴が閃光の胸を見てそう呟くと今度はエルベが現れるがその胸を見て蘭と鈴は

同時に・・・舌打ちした。

 「『ちぃい!』」

 「おいお前らひがむな。」

 弾がそ2人に向けてう言うと今度はベルが現れた。

 「へえあの子結構スポーティーだなっていうか・・・さすがアメリカ胸も

ワールドクラスか。」

 数馬が下なことを言っていると今度は箒が現れて鈴と蘭は・・・

暗くなり始めた。

 『何よ胸なんてどうせ最終的には萎んで垂れるんでしょ。』

 「そうですね、やはり形こそが至高ですよね!」

 だがミシェルが現れると2人はがっくりとなってしまうと半面弾と数馬は

うおおおおお!と鼻の下を伸ばすが鈴の隣が弾であるため・・・足を思いっきり

踏まれた。

 「何で!?」

 そして簪が現れるとその見た目から可愛いという人間が意外にいたが

シャルロットが・・・バイクと共に現れるのを見て弾は鈴に向けてこう聞いた。

 「なあ・・・ISにバイクって・・・あるのかこんなの?」

 『あるわけないでしょっていうかデュノア社何造ってんのあれバカが

考えたっていうしかないわよ!!』

 鈴の言葉を聞いてあれは普通ないんだなとじゃあ何であるのと

2つの思考があったが・・・何も聞かないほうが良いなと思って黙っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『さてそれではルール説明を行いましょう!』

 薫子がそう言うと説明を始めた。

 『キャノンボール・ファストはフィールドの周回を先に7周したほうが

勝ちですが妨害ありで正式ルールに則って参加機体の総数が

半分以下になったところでその試合は終了とし決勝に自動的に移動となります。

尚今回におきましてはクロッシングリンクにおける機体の遠隔操作は

ルール違反としますので悪しからず、ここまでで日室さんは何か言いたいことは

ありますか?」

 薫子がそう聞くとそれじゃあと日室はこう答えた。

 『俺が言うことはただ一つ・・・怪我せずとまではいかないけど取り返しの

つかない大怪我はしないでね君たちはまだ若い、こんなところで

終わらせてはいけないということを忘れないように。』

 以上と言うとレース場にいる一夏が閃光に向けて慌ててこう言った。

 「おいあれ本当に日室さんか?!いつも千冬ねえに迷惑かけて最近じゃあ

机の上に粉末胃薬を常備させたり残業を強いらせて自分は開発でウハウハする

あの日室サンなのか?!」

 『いやお前あの人をどういう風に見ていたんだってまあ言いたいことはわかるがとにかくあの人は・・・何か食べて貴方が一周回ってまともになった

日室サンだそうに違いないはずだ!だってあのマッドサイエンティストが

真面なこというはずないからな!』

 「何か食べて・・・まさか千冬ねえの作った暗黒物質入りの奴を食べたのか?!千冬ねえの飯のまずさで日室さんを真面にさせたとでもいうのか!?」

 何やらひどいこと言っているようだが千冬にまで被害が及んだ当たり・・・

混乱しているのが見て取れるがその千冬はと言うと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぴきゅん!!

 「む!誰かが失礼なこと言っているようだ!!」

 「織斑先生どうしたんですか!?」

 「ああ山田君・・・日室が真面なこと言ってちょっと混乱していたようだ、・・これ終わったら酒飲まずに一夏の誕生日祝って寝るとするか。」

 「(織斑先生・・・お疲れなんですね。)」

 後でリボ〇タン上げようと山田先生はそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『それでは一年生はそれぞれスタートラインまで移動してください!』

 薫子の言葉を聞いて一夏達は全員スタートラインに立ってひゅいいいいいん!とスラスターの噴く音が聞こえるとシグナルランプが灯された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 5

 一夏とエルベは互いに高機動形態に移行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 4

 ベルが翼の微調整をして簪が赤皇のスラスターを噴かした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3

 ミシェルは展開装甲を、箒はシルバーベルを起動しシャルロットは

笑いながら・・・バイクを噴かした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2

 織斑先生と山田先生は固唾をのんで見守っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1

 そして日室が空を見上げて・・・こう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「スタート。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 0・・・スタート!

 それと同時に全員同時に加速した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「始まったようだな。」

 「うんそうだねっていうか楽しそうだなあ、私も行きたかったよ~~!」

 「お前はまだ駄目だ『H』、お前は雑魚共を足止めしていろ。織斑一夏は・・・私の獲物だ。」

 Mはそう言って上空からその試合を見ていた。

 もう一人の少女と共に。




 さあ・・・勝つのはどっち?


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レース開始

 レースが始まりました。


急激な加速で一瞬景色が視界から消えたがそれと同時に一夏とエルベは

白銀と黒鉄を高機動形態になって選手たちの前に出たが簪が赤皇を使用して

ミサイルで攻撃を始めた。

 大量のミサイルが前後左右に襲い掛かったが箒はシルバーベルで、ベルは

リボルバーカノンを散弾弾頭で、一夏とエルベはスラスターの出力を最大にして

回避しようとし、ミシェルはビットを使用したがシャルロットは・・・

フフフと笑いながら展開するとそれを見て観客は全員・・・え?と言う声が

聞こえた。

 それは長い砲身

 巨大な鉄のドラム缶

 そしてシャルロットはそれの引き金を弾いた瞬間に砲身から赤い・・・

炎が出たのだ。

 ごおおおおおおお!と言う音と共にミサイルを攻撃して爆発する中で

シャルロットは狂ったように笑いながらこう言った。

 「あははははハハハハハアハ!汚物は焼いて消毒じゃーーーー!!ヒーハー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それ見ていた管制室では。

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・シャルロットさん性格変わってませんか?」

 山田先生がそう呟くと千冬は・・・はあああとため息交じりにこう続けた。

 「大方・・・あの発明品に頭と言うか心が壊れそうなのだろうが・・・

世紀末な行動を取らなければいいのだがな。」

 そう言いながら司会席にいるであろう日室の方に視線を向けている千冬は

頭を抱えながらこう続けた。

 「私も・・・ああならないように気を付けなければな。」

 そう呟きながら試合光景を見ている千冬であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして観客席にいる鈴達はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 『え?ナニコレ私出てくる漫画間違ってるの??』

 「いや待て鈴何言ってんだお前っていうかあれがIS戦なのかよ!?」

 弾が鈴に向けてそう聞くが違うわよと大声で言ってこう続けた。

 『あんなのがIS戦なわけ無いじゃないのって言うか火炎放射器使って

ミサイル落とすってあんなのがIS戦なんて私は信じたくないわよーー!!!』

 そう言いながら頭をガシガシ搔いているがそれを見て弾はアハハと言いながら

その光景を黙って見ていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「くそ簪め!ミサイルの数が多いぞってまた来た!!」

 「ですがこの程度!黒鉄の機動力でしたらって・・・何でそんなに速いんですの一夏さんは?!」

 エルベが一夏に向けてそういうと一夏は通信でこう説明した。

 「ああ、こいつの背面部には二機分の支援機の出力があるからな・・・悪いけど追い抜かすぜ!」

 そう言った瞬間に白銀の機動力が上がって其の儘・・・追い抜かれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何だあの速さは!だがそれならば!!」

 箒はそう言ってシルバーベルの全ての砲口をスラスターにして速度を上げるが

ベルも翼の向きを変えながら風を使って更にスラスターを使用して速度を上げると簪も赤皇のスラスターを同時使用して速度を上げるがシャルロットは火炎放射器をバイクに繋げると更に何かのパーツが現れたのだ。

 それは・・・2つの大型のドラム缶でそれには・・・『ニトロ』と

書かれていた。

 するとシャルロットは一夏達を見てこう呟いた。

 「さあ・・・ワイルドに暴れようよーー!!!」

 そう言ったと同時に火炎放射器の赤とニトロのスイッチをオンにして放たれた

青が同時に出たと同時に・・・真面目に言って普通ではありえないスピードで

アリーナを疾走し始めたのだ。

 するとシャルロットはラファール・リバイブカスタムⅢの腕部を外すと

今度はバイクの前輪部分にある機械を使ってそれを腕に近づけさせるとそれが・・シャルロットと繋がるとそれは簡易的だが・・・ISの腕となったのだ。

 そしてマシンガンをコールすると今度はバイクにも武器が転送された。

 それは・・・大型のガトリング砲であった。

 そしてシャルロットはこう言った。

 「僕の前にいる奴らは全員・・・フ〇ック・ユーじゃああああああああ!!!」

 そう言うと同時にシャルロットは攻撃を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あの攻撃ですけど・・・なんですかねあれ?」

 「私に聞くな山田先生・・・私も今頭を悩ましているのだから。」

 千冬は山田先生に向けてそういうと頭を悩ませていた。

 何せ何考えていると思いたくなるような兵装であるが一体何を理由に

建造したんだと言いたい武器なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ええとですが・・・日室先生なんですかあれ?」

 「さあねえ・・・大方映画を見て思いついたんじゃないの?」

 そう言いながら日室はお茶を飲んでいる中でこう思っていた。

 「(然しああいう兵装を使うとなるけどバイクに使うんだったら

マシンガン付けてやるよりもブレードかそうだなあ・・・シザーアーム付けて

相手を逃がさないようにしたら良いと思うね、それにタイヤ何だけどあれは

月面探査用の特殊タイヤ使って火炎放射器はそうだなあ・・・

大型ブースターを+してそれに特殊ワイヤー使って牽引用に機械は

ちゃんとして)」

 シャルロットの兵装を見て改造案を浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さてと・・・そろそろ動くか。」

 Mはそう言って機体を動かすとHは自身の機体を動かしてこう言った。

 「じゃあ行こうか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・『シュヴァルツェア・レーゲン・ズオルクメン』。」

 そう言ってシュヴァルツア・レーゲンの改造機に向けてそう呟いて・・・

笑っていた。




 次回は・・・戦闘です。


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戦いの始まり。

 シュヴァルツェア・レーゲン・ズオルクメン
 ドイツのIS『シュヴァルツェア・レーゲン』の予備パーツに加えて
クロッシングリンクにおいてパイロットがない中国のIS『甲龍』の武装等を
装備させた・・・何考えてんだと言うくらいの化け物改造機体。
 AICのシステムを衝撃砲の空気圧縮に転用させて相手を酸素の充満させた
檻にぶち込ませて相手を中毒死させることができるという・・・嫌な手段を使える。
 武装
 高出力衝撃砲*1
 腕部小型衝撃砲*2
 ワイヤーテール*6


 『さあ!そろそろ1週目から2週目に入ります!!一位は織斑一夏選手、

2位はエルベ選手にその後ろを残りの選手が追う展開となりこれは日室先生が造ったISが一番となりますが如何でしょうか日室先生この光景に何か一言!?』

 薫子がそう言うと日室はこう答えた。

 『いやねえ、こうなるとワンサイドゲームだから・・・来年からは新型造った時

高機動形態・・・ロケット付けれるように改造するか♪』

 なんともまあ大人げないこと言うんだと観客席にいるお客さんたちは

そう思っていると一夏がゴール手前に差し掛かった瞬間にエルベ目がけて

レーザーが・・・襲い掛かった。

 「きゃあああああああああああ!?」

 「!?エルベ!大丈夫か!!」

 一夏がそう言った瞬間に上空にいる機体がいると反応があり上空を見ると

その機体を見て・・・こう呟いた。

 「あれは・・・前に見たサイレント・ゼフィルス!いや・・・

前とは何か違う。」

 そう呟くと少女はこう言った。

 「こいつはヴァイオレット・ウインド、私の専用機だ・・・これでお前を・・・

織斑一夏!お前をここで倒す!!」

 そう言うと一夏と閃光は互いにこういった。

 「やって見せろよ!」

 『お前みたいなやつに私たちは負けん!』

 そう言ったと同時に一夏は黄鷹に装備されているライフルを出して戦いが

始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「大丈夫シャイル?!」

 「え・・・ええ、ですが深緑の予備兵装の展開したとしても機体の再起動に

時間がかかりそうですわ。」

 簪の問いにエルベがそう言った瞬間に深緑から予備のパーツが展開されると

同時に上空から黒いISが・・・降り立った。

 「あれは・・・シュヴァルツェア・レーゲン!?」

 ベルが大声でそういうと機体を纏っている少女がこう答えた。

 「そうだよ、これが私のIS。『シュヴァルツェア・レーゲン・ズオルクメン』

だよ♪」

 「ズオルクメン・・・確かドイツ語で蘇るという意味ですわね。」

 「正解、この子はドイツだけじゃなくて操縦者がいなくなったISのパーツを

流用してるから・・・ちょっとやそっとじゃ戦うなんて無理だよ!!」

 少女がそう言った瞬間に衝撃砲を展開して其の儘・・・攻撃が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『何よあれ!あの黒い機体の奴あれ衝撃砲じゃないの!?』

 客席で鈴がそう言うと蘭がこう言った。

 「あの鈴さん、これって試合の一つじゃないんですか!?」

 『んなわけあるか!どう考えてもこれはテロリストよ!!さっさと

逃げるわよ!?』

 鈴が蘭達に向けてそういうと蘭は一夏達の方向に目を向けるとこう思っていた。

 「(一夏さん・・・どうか無事でいてください!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さてと・・・織斑千冬は何処かしらね?」

 そう言いながら鈴とぶつかった女性が下に降りていると・・・女性がレース場に入ると同時に光に包まれたのだ。

 そして現れたのは・・・黄金のISであった。

 両腕は大型の爪

 全身は黄金 

 巨大な腕と同じような形状を先端に持っている尻尾の機体が姿を見せたのだ。

 『ゴールデン・ドーン』

 亡国機業が保有する第三世代であり・・・アメリカ製の機体である。

 「誰だ貴様は!?」

 箒がその女性・・・『スコール・ミューゼル』に向けてそういうと

『スコール・ミューゼル』は箒達に向けてこう言った。

 「悪いけど私は織斑千冬に用があるんだけど・・・貴方たちを倒せば

来てくれるのかしらね?」

 そう言ったと同時に『スコール・ミューゼル』は両腕から炎を出すとベルがこう言った。

 「気を付けて皆!あれは『ゴールデン・ドーン』!!アメリカ軍が開発した

第3世代のISで全身から炎に似た高出力エネルギーを出すことが出来るんだ?!」

 『!?』

 ベルの言葉を聞いて全員が構えると『スコール・ミューゼル』は彼女たちに

向けてこう聞いた。

 「良いのかしら?私だけに全戦力向けるの?」

 「・・・どうやらそうでしょうね。」

 ミシェルが『スコール・ミューゼル』の言葉に対してそうだと思っていると

現状の把握を始めた。

 敵はシュヴァルツェア・レーゲン・ズオルクメン、衝撃砲を持った恐らく

ドイツの機体に中国の設計思想を踏襲した改修機。

 もう一人はアメリカ製第3世代で高エネルギー機体

 然も操縦者は両者とも代表候補生かそれ以上、自分たち候補生レベルの

操縦者程度でどのくらい粘れるかが鍵だと思っていると機体の調整を終わらせた

エルベが巨大な・・・5つのドリルを取り付けたまるで・・・トンネルを

造るときに使用される採掘マシーンの如き形状をした武装を持って現れると

こう言った。

 「でしたら簡単ですわ、私たちはちょうど6人。半々に分けて戦って

時間稼ぎですわ!」

 それを聞いて確かになとミシェルがそう思っているとミシェルがこう提案した。

 「じゃあ・・・レーゲンの方はエルベちゃん、ベルちゃん、箒ちゃん。

『ゴールデン・ドーン』の方は私とシャルロットちゃん、簪ちゃんのペアで

行いましょう。」

 そう言うとミシェルがビットを展開すると全員が武器を構える中で

シャルロットは『スコール・ミューゼル』に向けてこう言った。

 「よくも邪魔してくれたねおばさん。」

 「何ですって・・・!」

 シャルロットの言葉に対して『スコール・ミューゼル』は少し怒っていた。

 初めての人間に向かっておばさんなど誰だって怒っているとシャルロットは

笑いながら・・・こう続けた。

 「よくもまあレースを台無しにしてくれたよね・・・この礼は100倍で

返してやるから覚悟しやがれや!!」

 そう言ったと同時にシャルロットの乗っていたバイクがバラバラになって

其の儘・・・何と合体したのだ。

 『・・・・・は?』

 それを見て『スコール・ミューゼル』だけじゃなく全員がはい?と

思っていたのだ。

 何でバイクがばらばらになったかと思いきや合体したんだと思っていると

シャルロットはこう言った。

 「これが僕のIS兵装・・・『ワルキューレ・オルタナティブ』・・・僕のこれでおばさんぶっ殺してついでにこの機体もぶっ壊してあの糞おやじに

叩きつけてやるから覚悟しやがれやーー!!!」

 そう言って銃を構える中で箒はこう思っていた。

 「(あの時のあの笑いは・・・そういう意味だったんだな。)」

 哀れなと思いながら箒たちは攻撃を始めた。




 なおシャルロットのバイクの見た目は『アムドライバー』に出てくるモトバイザー『グリフォン』である。


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一夏対少女

 対決です。


 「久しぶりだな織斑一夏。」

 「お前はあの時の、何が目的だ!」

 「決まっている・・・お前を殺すことだ!」

 Mはヴァイオレット・ウインドの武装である『コスモ・エンド』を展開した。

 『コスモ・エンド』はサイレント・ゼフィルスに装備されていた

ロングレンジビームライフルをベースにしたガンソードで遠距離から中近距離と

機体にカスタムされているのだ。

 「機体の見た目どころか武装まで変えたのか。」

 「その通りだ、あのビットは邪魔だったからな。お前たちとさしで戦うには

これが・・・うってつけなんだ!」

 そう言いながらMは『コスモ・エンド』で一夏の白銀を切り裂こうと

攻撃を始めるが一夏はそれをシールドを使って防御するがMはそれに対して

『コスモ・エンド』を近接格闘モードから遠距離攻撃形態に移行するために

こう呟いた。

 「コードB・R起動。」

 そう言った瞬間にヴァイオレット・ウインドはその姿を・・・変えた。

 「サイレント・ゼフィルスに・・・戻った。」

 「そうだ、大本はサイレント・ゼフィルスをベースにしているからな。

ビットは破棄されたが貴様相手には・・・これで十分だ!」

 そう言ったと同時に両腕に巨大な二連装キャノン砲を出した。

 「『メテオ・スタート』、貴様はこれで壊してやる!」

 そう言ったと同時に巨大な破裂音が・・・火を噴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何だ今の爆発音は?!」

 アリーナにおいて箒が『メテオ・スタート』の音に驚いているとHは

箒に向かってこう言った。

 「よそ見しないほうが良いよ!」

 そう言いながら高出力の衝撃砲で攻撃すると箒はそれをシルバーベルで

防御するもナノマシンが分解されてしまった。

 「しまった!」

 「箒は下がって!」

 「私の武器を使ってくださいまし!」

 ベルとエルベがそう言ってエルベは箒にコンテナから武器・・・

4番コンテナだが現れたのは・・・斧と剣の鞘が融合されていて持ち手部分には

高出力ライフルが装備されている武器を手渡すと箒はそれから刀を抜くと・・・

こう呟いた。

 「この刀・・・なかなかの一品だ、これならば!」

 箒はそう言って構えるとHはへえと言ってこう続けた。

 「まだ戦うんだ・・・だったら私もそれに答えないとね!」

 そう言うとHは背面部のバックパックを展開すると現れたのは・・・

巨大な蟹みたいな鋏の腕を持った兵装であった。

 「さあ・・・もっと暴れよう!」

 そう言って攻撃が・・・再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして一夏はと言うと・・・。

 『大丈夫か一夏!』

 「ああ大丈夫・・・って言いたいけど武装が。」

 一夏はそう言って背面部のウイングがあった場所にあった機体達の・・・

落ちていく残骸を見ていた。

 『メテオ・スタート』が放たれた時閃光は黄鷹と白翼をパージさせた後

一夏を離脱させたのだがこれにより機体の武装がなくなり戦闘能力だけではなく

機動力も低下するのだ。

 「これでお前は残っている武装は剣しかない・・・

これで終わりにしてやろう!!」

 そう言って『メテオ・スタート』を構えてくるが一夏はそれでもと言って

こう続けた。

 「生憎俺は負けず嫌いなんだ・・・俺の帰りを待ってくれる人がいるから・・・ここでやられるわけにも負けるわけにもいけねえんだ!」

 一夏がそう言ったと同時に白銀を高機動形態に移行してと同時に万が一の

牽制用に装備されているバルカン砲で攻撃するもMはこう呟いた。

 「・・・堕ちろ。」

 そう言ったと同時に攻撃が放たれて一夏の視界が・・・真っ白に染まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「一夏!一夏!!一夏!?」

 閃光が大声で呼びかけるも応答がなかった。

 「そんなわけない・・・一夏が・・・一夏がやられたなど・・・絶対にない!」

 閃光はそう言って部屋から出ていくと暫くして向かったのは・・・量産機がある格納庫であった。

 「お前が倒されるわけないんだ!今のも通信システムに不具合が

起きてるだけなんだ・・・だから・・・お前に何かあったわけじゃないんだ!?」

 そう言うと閃光はラファール・リバイブを纏って一夏がいた場所まで向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここは・・・俺は確か・・・」

 一夏はそう言って視界一面に広がる湖が見える場所にいた。

 ーー♪・・・・・♬

 「歌?」

 それを聞いて導かれるように向かうとそこにいたのは・・・白いワンピースを

着ている少女が歌を歌いながら舞っていたのだ。

 「・・・綺麗な歌声だな。」

 一夏はそう言いながら近くにある旧い木に座って聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「一夏!」

 「ほお・・・お前があいつのパートナーか。」

 Mはそう言って閃光を見ていると近くで見たのは・・・白い球体が

そこにあった。

 「何だ・・・まさか!?」

 Mはそう言って構えると閃光はある考えを思いついた。

 「何だあの白い・・・白・・・まさかあれは!」

 「消えろ。」

 Mはそう言って『メテオ・スタート』で攻撃すると着弾する手前で

閃光はラファール・リバイブのアンロックユニットをパージして防ぐと

こう言った。

 「それには触れさせないぞ。」

 「邪魔だ!」

 Mは閃光に向けてそう言いながら攻撃を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー呼んでる

 「え?誰が??」

 一夏がそう聞くと背後から声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー問おう。

 「!?」

 一体誰だと思って振り向くとそこにいたのは・・・黒いワンピースを着た少女がそこに立っていたのだ。

 そして少女は一夏に向けてこう聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー力を何故欲する。




 ヴァイオレット・ウインド
 サイレント・ゼフィルスをベースに改造された機体。
 遠距離形態であるサイレント・ゼフィルスと近接格闘形態である
ヴァイオレット・ウインドと言う二種類の形態機構を持ったIS
 見た目は『ガンダム00』の『リボーンズガンダム』
 可変機構を有しており機体性能は高い。
 B・Rと呼ばれるシステムでいつでも戦闘形態を切り替えることが出来るため一夏の白銀のように換装して戦うというコンセプトとは真逆の存在である。
 武装 銃剣『コスモ・エンド』*2
    キャノン砲『メテオ・スタート』*2


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新たなる翼

 新しくなります


 「え?力って・・・。」

 ーー何故欲する?力を持って何をする。

 黒のワンピースを着た少女が一夏に向けてそう聞くと一夏は暫く考えて・・・

こう答えた。

 「俺は前までは力があれば何でもできるって・・・守れるって思ってた、

けど・・鈴の事があってそれで力があっても守れるために速く行けるように

ならなきゃいけないって思ってたんだけど・・・日室サンが言ってたんだ。『力があるだけじゃだめ』だって・・・閃光と一緒にいて・・・戦って・・・

俺一人の力で出来ることなんて本当に限られてるんだなって思うんだ。」

 ーー・・・・・

 「だから俺は皆と一緒に強くなりたいんだ・・・大切な仲間を守るために。」

 「じゃあ・・・行かなきゃね。」

 白のワンピースを着た少女がそう言うと黒のワンピースを着た少女が近づいて

こう言った。

 ーー貴方が行くのなら私たちはそれに従う。

 そう言ったと同時に世界が光り輝いて・・・全てが戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そろそろ消えるがいい雑魚が。」

 「・・・・くう!」

 閃光はMの言葉に畜生と思っていた。

 ラファール・リバイブは既に半壊状態。

 しかし相手は無傷で一夏は未だあの白い光の中。

 このままではと思っていると白い光の塊が・・・ぴしぴしっと

ひび割れてきたのだ。

 「何だ・・・・」

 「一体・・・何が」

 起きているんだと閃光がそう呟いたと同時に光の塊が・・・割れたと同時に

光り輝き始めたのだ。

 「「!!」」

 それを見てMと閃光はその光から目を瞑ると暫くして止んだと同時に・・・光が閃光となってMに襲いかかった。

 「何?!」

 Mは何だと思いながらもコスモ・エンドを構えてがきん!と金属が

ぶつかる音がして光から・・・それが見えた。

 白い機体色

 二本の日本刀

 そして何よりも目に映るのは4つの翼を模したアンロックユニット

 そしてそれを操るのは・・・閃光にとって最も大切な人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「一夏!」

 「御免閃光!遅くなった!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏がそう言うと閃光は大丈夫なのかと聞いて一夏はこう答えた。

 「ああ大丈夫だ、その前に・・・あいつを倒すぞ!」

 「ああ・・・と言いたいが私の機体はもう。」

 これ以上は戦えないぞと言うと一夏はこう返した。

 「だったらそばにいてくれ、イツモ俺を導いてくれるように俺を助けてくれ。」

 「・・・わかった、だから・・・気を付けてくれ。」

 閃光の言葉に一夏は何も言わずにああと言うと閃光が下がるのを見届けるとMは一夏に向けてこう言った。

 「織斑一夏!お前を倒して私は全てを手に入れる!!」

 Mはそう言うって銃剣を構えると一夏はMに向けてこう言った。

 「俺はお前には負けない!背中を任してくれる仲間がいる!!

俺を信じてくれる仲間がいるから!?・・・力を貸してくれ『白銀・天』!

皆と一緒に戦える力を俺に!!」

 そう言ったと同時に『白銀・天』からデータが届いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー単一能力『クロス・リンク』

 「『クロス・リンク』・・・よし行くぞ!」

 一夏がそう言って『クロス・リンク』を起動させた瞬間に世界が・・・

変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何だこれ・・・」

 ーー私と一夏の視点が同じに・・・いやこれは!

 「「俺達(私たち)の視点が・・・同期している。」」

 一夏と閃光が同時に言うと閃光が一夏に向けてこう言った。

 ーー一夏!右だ!!

 「右!させるかーー!!」

 一夏がそう言って日本刀を構えて切り裂こうとしたと同時に

コスモ・エンドが・・・Mが構える手前で破壊されたのだ。

 「何!?」

 なぜわかったんだと思っているとMは遠距離攻撃形態になって離れようとするも一夏は背部のアンロックユニットをX状から全てを合体させたI状にさせて

スラスターを噴かすと一瞬で・・・Mの目の前に現れたのだ。

 「何!!」

 Mは今のその速さに驚いて下がろうとするもメテオ・スタートが

破壊されたのだ。

 「こんなところで・・・私はーー!!!」

 Mはそう言って攻撃しようとして拳で殴りかかろうとするもその拳が

一夏に向けようとしたその時に・・・その拳が何者かの銃撃によって

破壊されたのだ。

 「な・・・貴様ーー!!!」

 Mはマシンガンを構えている閃光を見て怒り心頭にしていると下から・・・

声が聞こえた。

 「一夏!」

 「ベル!皆!!」

 一夏は下から現れたベルたちを見て大丈夫かと聞くとベルはこう答えた。

 「大丈夫だよ、下の方は織斑先生と山田先生が打鉄無式で

足止めしてくれてるから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これが・・・ブリュンヒルデの実力・・・!」

 『まだやるか亡国機業』

 「うわあ・・・これってやばいよお。」

 『これ以上の狼藉は許しませんよ。』

 ゴールデン・ドーンは千冬が、シュヴァルツェア・レーゲン・ズオルクメンは

山田先生が相手取っているとゴールデン・ドーンの操縦者は尻尾を動かすと何かを放って・・・花火が出た。

 「撤収ね、本当なら貴方はオータム・・・私の大切な人の仇何だけど

今は引かなきゃいけないわ。」

 『我々がそれを黙ってみていると思うか?』

 千冬がそう聞くとゴールデン・ドーンの操縦者はこう返した。

 「確かに普通なら・・・・ね!」

 そう言ったと同時に炎の弾丸がアリーナに降り注いだのだ。

 するとそれと同時に氷の煙が辺りを覆うとゴールデン・ドーンの操縦者はこう言った。

 「さよなら織斑千冬、今度は真正面から会いましょう。」

 そう言うと煙が晴れたと同時にゴールデン・ドーンの操縦者は消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「どうやらスパイの生徒がやってくれたようだな。」

 「ええ・・・ですが生徒たちは守られましたね。」

 「ああ・・・そう言いたいな。」

 千冬はそう言いながら空を見上げているとアリーナに降りてくる一夏達を

見つけてこう呟いた。

 「だがまあ、今は勝利を味わおうじゃないか。」




 白銀・天
 見た目は『鉄血のオルフェンズ』の『バエル』の羽が4枚になっている。
 白銀がセカンド・シフトしたことで誕生した機体
 これまでの戦闘データから最後に搭載した機体の情報を反映しており
高機動・超高速機体に変貌した。
 そのスピードは素の状態で音速を超える。
 可変機構はオミットされるが引き換えに近接格闘における力が手に入った。
 武装
 日本刀*2
 翼部内蔵キャノン砲*4
 


 単一能力『クロス・リンク』
 クロッシングリンクの進化した姿で兵器としての最終形態
 クロッシングリンク用のヘッドギアなしでリンク出来るだけではなく対象と
視覚共有が可能。
 また、2人の意識同調次第ではコンマ6秒先の未来まで
予知できるようになった。
 


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誕生日

 誕生日です。


『一夏、誕生日おめでとう!』

 「皆ありがとう、サンキューなって・・・この人数家に入り切れてねえじゃん。」

 一夏はそう言って周りの面々を見ていた。

 箒に鈴と言った幼馴染

 男友達の弾と数馬と弾の妹の蘭

 閃光、チェルパ、ザラ、エルベ、ミシェル、ベル、クディラ、簪、本音と言った

クロッシングリンクメンバー

 そして千冬と日室と調理部のメンバーが織斑家に集合していた。

 因みになぜ千冬がいるかと言うと理由がこれ。

 「山田先生に残りの仕事押し付けてきた!」

 最低かと一夏は心の中でそう思っているが今言えば今日が命日になると思って

黙っている中で日室はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ひっどいね千冬ちゃん完全にブラック企業の大物だねえ。」

 へらっとしれっとそう言ったのと同時に日室の頭に千冬の・・・拳がずごりと

頭が凹むように・・・ぶん殴られた後に音がして倒れた。

 『(今・・・音が後に来たよな?)」

 全員がそう思っている中で蘭はケーキを一夏に手渡すとこう言った。

 「一夏さん、ケーキどうぞ!作ってみました!!」

 蘭がそう言うと皿の上にあるのはココアベースのスポンジに生クリームと

チョコのケーキを貰うと一夏はそれを食べてこう言った。

 「うん美味しいなこれ!丁度いい甘さだから食べやすいなこれ!!」

 「ありがとうございます!」

 『一夏!私のラーメンも食べなさいよ!!麺から作ったから美味しいわよ!!』

 「おおありがとうな鈴!」

 そう言って食べると結構旨かった。

 すると今度はベルが前に出るとフライドチキンを手渡すとこう言った。

 「これ私が作ったフライドチキンなんだ、胡椒は揚げる前に振りかけた後

衣に唐辛子を加えて作ったから美味しいよ!」

 「へえどれどれ・・・うん、結構うまいな!ぴりっとした辛さが

さっきのケーキの甘さが引いていくな。」

 「えへへ良かった♪それと・・・これ!」

 ベルがそう言って出したのは・・・包丁であった。

 「(*´σー`)エヘヘこれこの間買った包丁、結構切れ味が良いから使えるよ。」

 「そうか・・・ありがとなベル!」

 そう言うと今度はエルベが出した。

 「私からは紅茶のカップですわ、紅茶もセットでどうぞ。」

 次に出してきたのはザラであった。

 「はい、上げる。」

 そう言って出したのは飛行機の模型

 そして立ち去ると次はミシェルが現れた。

 「私からはルクーセンブルク王国軍ご用達の拳銃よ、ISの技術が使われてね。

弾丸はPIC技術で音速を超えれるわ。」

 「・・・ちょっと物騒じゃね?」

 一夏はそう言ってまあ貰っとくよと言うと次に現れたのはチェルパだった。

 「私からは・・・これです。」

 そう言って出してきたのは・・・ケーキであった。

 「これはロシアケーキ、ビスケットみたいで食べ応えは良いですよ。」

 それを聞いて一夏は食べるとこう答えた。

 「うん旨い、意外に甘いと思ってたら何個でも食べれそうだぜ。」

 一夏がそう言うとチェルパはにこやかに・・・少し頬を赤くさせてこう呟いた。

 「・・・ありがとうございます一夏さん。」

 すると今度は閃光が現れるとあるものを手渡した。

 「私からは・・・これだ。」

 そう言って手渡したのは・・・ミサンガであった。

 「私が作った、白はお前。それで紫は私だ・・・願いを叶えてくれる奴でお前を守ってくれるはずだ、大切にしてくれ。」

 「そうか・・・ありがとな閃光!それでだけど・・・お前の願いって何だ?」

 「ふふ・・・秘密だ♪」

 閃光はそれを聞いてにこりと笑うのを見て一夏はどきりと心臓を鳴らした。

 「(あれ・・・何で閃光を見てこんなにドキドキするんだ?)」

 そう思っていると背後から・・・ごほんごほんと咳払いする音がしたので何だと思っていると箒が現れてこう言った。

 「一夏・・・私からはこれだ。」

 そう言って出してきたのは・・・着物であった。

 「これ・・・高かったじゃないのか?!」

 「いや・・・家に丁度良いのがあったからな・・・それにその・・・

私の昔の・・・ちょっと前の奴を造り直した着物を使った帯もあるからな。」

 それを聞いて一夏は・・・ああと思っていた。

 何せ今の箒の姿は・・・胸の谷間が結構ありむしろあふれんばかりの

谷間であった。

 すると一夏は箒に向けてこう言った。

 「そうか・・・じゃあ何か買おうぜ!今度一緒にさ!!」

 「そ・・・そうか一緒か!うん・・じゃあ今度にな。」

 箒はそう言ってうきうきと立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「別についてこなくてもよかったんだぜ?」

 「バカ言うな、主役のお前がジュースを買わせるわけにはいかないからな。」

 「それに我々にはISがあるからな、自衛は十分だ。」

 「それに買う人数が多いほうが良いですしね。」

 「そうだよ!私たちをちょっとは頼ってよ。」

 閃光達がそう言う中で・・・さらに後ろにいる日室がこう言った。

 「俺は千冬ちゃんにお酒を買わなければいけないからね、全く酷いよね

本当に。」

 日室はそう言いながらお酒とつまみが入った袋を持ちながらコンビニから

出ていくとチェルパが影の方に目を向けるとこう続けた。

 「誰かいますわね・・・どなたでしょうか??」

 チェルパがそう言うと現れたのは・・・黒髪の少女であったが一夏は

それを見て・・・目を大きく見開いていた。

 何せ今目の前にいる少女は・・・千冬に似ているからだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「千冬・・・姉?」

 そう言うと恐らく13歳くらいであろう少女は一夏に向けてこう言った。

 「いや・・・私の名前は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・『織斑 マドカ』」

 「『織斑・・・マドカ』?」

 一夏はそれを聞いてそう復唱すると日室が前に出てこう言った。

 「『織斑 マドカ』・・・もしかして・・・君は。」

 そう言うと少女『織斑 マドカ』はこう言った。

 「そうだ・・・私は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「もしかして君は20年後からやってきた一夏君と閃光ちゃんの間に生まれた

子供なのか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「その通りだ、私は今から20年後からやってきた織斑一夏と織斑閃光の・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・ってそんなわけあるかーーーーーーーーー!!」

 少女の大声が夜道の中に響くが日室はこう続けた。

 「あ、違うんだ。」

 なんともまあ話の腰を折るよなあと一夏達はそう思っていた。




 次回は少し紹介して休載します。


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人物紹介

 紹介します


織斑一夏

 今作の主人公。

 性格は変わらずであるが一応なISの基礎的学習は済んでいる珠原作よりは

まあ良し。

 クロッシングリンクという新技術の使用者である為世界中で名が知れている。

 原作同様唐変木で色んな少女達の心をクイまくった。

 強さはまあまあであると同時にとある研究者の犠牲者。

 キャノンボール・ファストにて専用機をセカンドシフトさせた。

 

 白好 閃光

 (見た目は『閃乱カグラ』の閃光)

 銀髪つり目の美少女で爆乳、主に格闘ゲームを主流としているだけではなく一夏のクロッシングリンクの適合者。

 主に当システムを使ったオペレートを担当しており一夏のサポートをしている。

 一夏に対して恋心を持ち始めており密着してアピールする。

 

 ベル・アタラシア

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『ボルチモア』)

 性格等は原作そのままでスポーツ万能。

 アメリカの代表候補生でその実力は折り紙付き。

 面倒見がよく、他の候補生たちとのまとめ役としても役立っている。

 本来なら彼女がIS学園に行っていたはずなのだが機体の調整に時間がかかったため二巻目から登場。

 メリハリある性格であり困った人に対してすぐ手を伸ばす優しい少女であると

同時に軍属である為ラウラの所業に対して物申していた。

 一夏に対しては学年別トーナメント戦にて一夏と共闘したこともあり

ラウラ戦においてはサポートをしていた。

 トーナメント戦後に一夏に恋心を抱いているが少し奥手である為

むず痒くしている。

 部活は料理部

 

 クディラ・ライナ

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『クリープランド』)

 中学生(日本では)であるがベル・アタラシアの適合者として学園に特別入学が許されている。

 趣味はガーデニング

 

 サラ・ジョゼスターフ

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『ザラ』)

 名前からある通り元イタリア国家代表生『アリーシャ・ジョゼスターフ』の姪。

 イタリア代表候補生でアルと同時に一夏のクロッシングリンクの適合者。

 一夏と千冬に敵愾心を持っている。

 

 エルベ・シャイル

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『エルベ』)

 元ドイツ代表候補生で一夏のクロッシングリンクの適合者の一人。

 小柄であるがスタイルがよく前髪の一部が黒髪と言う奇抜な見た目の少女。

 お嬢様言葉であるがそこ迄悪い奴じゃない

 

 

 チェルパ・シェルフ

 (見た目は『アズールレーン』に出てくる『チャパエフ』)

 元ロシア代表候補生で一夏のクロッシングリンクの適合者。

 蒼髪で爆乳と言う少女であり夏休みの差中に強盗に襲われた際に

一夏に助けられた時に一目ぼれした相手で一夏のファーストキスの相手。

 エルベとは仲が悪い

 

 ミシェル・ドゥ・ラ・ルクーセンブルク

 (見た目は『炎の孕ませおっぱい乳同級生』に出てくる『ミシェル』)

 ルクーセンブルク王国第4王女であり空軍総司令官と言う役職を

持っている少女。

 一夏のクロッシングリンクの適合者。

 一夏のクロッシングリンクの適合者で最もスタイルが爆発するほど大きな胸部を誇っている。

 子供好きで小さな子供の遊び相手もする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日室 哲

 クロッシングを作った男性であると同時に二年からの整備部の非常勤講師。

 よく言えば常識にとらわれず常に未来志向で行動する研究者。

 悪く言えば常識をゴミ溜めに捨てた挙句にそれで『サッカーやろうぜ!』って言って周りを巻き込んでしまう阿保の子

 一夏の機体『白銀』の設計開発者であり換装システムや遠隔操作技術を

ISに投入するぶっちゃけた話キチガイ野郎。

 根はやさしいがマッドサイエンティストでありあらゆる意味で束よりも

厄介な人物。

 千冬曰く『唯一束と渡り合えるであろう天災その2』

 

 

 織斑千冬

 一夏の姉であると同時にブリュンヒルデ

 本人は毛嫌いしている。

 一夏が早く誰かとくっついてくれないかと思う弟思いな女性。

 二学期から日室が入って以降は胃薬が欠かせなくなり偶に暴走、学園祭では遂にブチギッテしまい楯無をボコボコにした。

 

 山田 真耶

 副担任で・・・上がり症でよく失敗する。

 「私これだけ!?」

 

 篠ノ之 箒

 一夏のファースト幼馴染

 一夏と閃光の仲を見てやきもち焼く一夏に惚れている少女。

 クラス対抗戦の際に一夏に激励すると言いながらも更に大惨事を

招き入れそうであったがために一時期謹慎処分となったがその際に胸だけが急激に成長してしまい嘗てはIカップだあったのが今ではPカップ。

 

 セシリア・オルコット

 嘗てのイギリス代表候補生。

 一夏だけではなく日本政府に迄喧嘩吹っ掛けてしまった少女で

賭け試合負けてしまいIS学園を去った。

 今は姉代わりのメイドと共に仕事をしている。

 

 凰 鈴音

 元中国代表候補生で一夏のセカンド幼馴染

 閃光のスタイルに憧れていると同時に憎悪の対象であったがために巨乳に対して悪意を持っていた。

 ラウラとの模擬戦で負傷してしまい左目を失い声を出すことすら

出来なくなってしまったがためにIS乗りから身を引いた。

 今は藍越学園の生徒として在籍している。

 

 ラウラ・ボーデヴィッヒ

 元ドイツ代表候補生。

 千冬に絶対的尊敬を抱いていたと同時に一夏に対して憎悪を抱いていたが

その原因は『第二回モンドグロッゾ』における問題であったが逆恨みとして

言いようがなくデザインチャイルドであったがために精神的に子供な所が

多数あった。

 千冬が一夏とベルを特訓させた後にタッグマッチ戦の際にVTシステムが

暴走してしまい右腕を失ったどころか右脳に多大な障害を残してしまい

ドイツに強制送還された後とある医者によって脳髄だけの存在となってロボットを遠隔操作で操るだけの存在になった後も一夏とベルに恨みを持ってしまい

臨海学校の際には一夏とベルを殺すことが目的となってしまい強襲するも

千冬が操作する無人式遠隔操作IS『打鉄無式』によって破壊された後に

『I』と名乗る女性によって回収された後はどうなったかはまだ知らない。

 

 更識簪

 日本代表候補生でクロッシングリンクの最初の使用者

 姉であると同時に元ロシア国家代表生である『更識 楯無』に対して強い憧れを持っていると同時に巨乳に対して少し乍ら恨みがある。

 日室とはどこかしらで分かりあえてしまっているという驚愕の嗜好を

持っている。

 

 シャルロット・デュノア

 フランス代表攻勢で『デュノア』社の次期社長。

 最初は男として入学したが楯無によってバレた後父親の本当の理由を知って

自身も父親の手伝いをしたいと言って倉持所長相手に駆け引きした。

 ・・・何やら父親が変な発明(元々は開発職が主立っていた)を

してしまったがためにバーサーカーもとい『グダロット』と言う

某『石をくれ』少女になってしまう事も屡々。

 

 オータム

 『亡国機業』と言う組織に所属する女性

 元々は一夏のISの強奪が主だった目的であったが千冬にとんでもない事や

真実を言ってしまったがためにコロサレル一歩手前までボコられてしまった。

 今は闇医者の病院で集中治療中。




 次は機体紹介


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オリジナル機体の紹介

 機体の紹介です。


倉持技研第3世代IS『白銀』(見た目は『ガンダムAGE』に出てくる『ガンダムAGE2』と『ビルドファイターズ』に出てくる『ビルドストライク』の換装兵器『パーフェクトビルドストライク』を付けた感じ)

 本気は日室が一から考えた・・・『宇宙空間におけるデブリの排除と

宇宙開発におけるロケット、人工衛星などの整備型ISと言う名目で作られた

ISである。

 本来は非武装であり両腕に搭載されている小型の盾には色々な工具などを

搭載されるように作られていたのだが一夏と閃光が使用するため武器を

搭載されることと相成った。

 高機動でありスピードは断トツ(イタリアが保有するIS

『テンペスタⅡ』と互角)。

 また、『クロッシングリンク』のOSを十全に発揮させるため武装は最低限で

且つ機動力を損なわない様にしている。

 本機には『クロッシングリンク』以外にもあるシステムが搭載されているがそれは未だ謎である。

 計画書には『疑似的第4世代』と記載されていることからそこに秘密があると

思われる。

 武装  日本刀*2

     荷電粒子砲*2

 

『白銀・蒼狼』

 蒼狼の見た目は『ガンダム ヴィダール』のレイピアとハンドガンがない奴。

 本機はセシリア・オルコットが保有していたブルー・ティアーズをベースに

改造された機体。

 換装でき易いように装甲は覆う感じになっており武装は取り付けれるように

なっていた。

 元々は小惑星における資源発掘をするために作られたのだがビット兵器を

搭載することにより戦闘能力と火力が高くなった。

 脚部のクローは本来パイルバンカーと同じような固定型であったのを

攻撃用にした。

 

 

 武装 長距離レーザーライフル『光咬』*1

    ナイフ形ブレード(ガンダムアスタロト〈オリジン擬き〉の武装と同じ)

    ビット兵器 『蒼狼』*4

 

『深緑』

 見た目はガンダム00に出てくる『ガンダムサバーニャ』のホルスタービット

 ①~⑫までのISサイズの大型コンテナ。

 ビットシステムにより浮遊が可能となっている。

 内部は武器が大量に格納可能になっておりその数は最大20となっている。

 シャルロットの機体が火薬庫ならばこの兵装は全て使えば要塞と呼べれる

代物となっている。

 

①近接格闘兵装(剣、槍、楯)*20

 ②遠距離兵装(銃、ミサイル、予備のマガジン)*20

 ③部品補充・点検(予備のISのパーツ、整備用サブアーム)*IS5機分

 ④日室特性製造武器(各アニメ作品の兵器多数)

 ⑤「山嵐」ミサイルコンテナ(ミサイル24機)ビットタイプ

 ⑥バッテリーパック内蔵型大型荷電粒子砲*1

 ⑦各予備パーツ(武器内蔵モデル)

 ⑧試作無人IS『打鉄無式』

 ⑨無人IS『白銀』先行試作量産型

 ⑩サブアーム(主に整備)

 ⑪予備パーツ

 ⑫ナノマシンボックス

 

 『赤皇』

 見た目は『スターウォーズ』に出てくるバイク

 巨大な2本のサブアームを持った元々は月面車両を模した兵装。

 あらゆる環境に対応できておりそのスピードはまあ、ISほどではないが元々ならば時速1000キロを最大スピードで出せれる。

 

 

 

 

 

 武器

 バズーカ*2

 折り畳み式ブレード*2

 12連装型小型ミサイル*2

 サブアーム*2

 

 対大型兵装対策装備【黄星】

 見た目は『機動戦士ガンダム0083』に出てくる『デンドロビウム』

 本機はラウラ・ボーデヴィッヒが使っていた大型兵装対策として建造された

兵装でありあらゆる兵装を搭載、運用、輸送を可能とした武器である。

 また、ISを懸架して運ぶことができる為最大2機運べれる。

 

 アメリカ製第3世代IS

 『ブラック・ストライカー』(見た目は『ガンダム00に出てくる

『スローネアイン』。)

 アメリカが現在稼働している第3世代機『ファング・クエイク』の遠距離版。

 『ファング・クエイク』の設計思想でもある低燃費で安定性の高さに加えて

遠距離兵装を保有することで部隊の運用をスムーズに行わせるのが目的である。

 本機は更に近距離型や情報戦型、特務型などの種類も存在している。

 武器

 大型リボルバーカノン*1

 物理シールド*1

 大型キャノン*1

 特殊武装*1

 

 《紅華》

 見た目は「ガンダム00」に出てくる《アルケーガンダム》

 本機は篠ノ之 束が箒用に調整されたISで第3世代機

 全距離対応機であらゆる攻撃に対応できる。

 第3世代兵装は不明であるが束謹製のISであるため他国ではまねできないISだと

思われる。

 武装

 雨月

 空烈

 構成型ナノマシンビット

 

 グラウ・ディセデント

 ドイツ語で「灰色の死者」という意味を持つロボット。

 見た目は「機動戦士ガンダム UC」に出てくる《シナンジュ・スタイン》

 いったい何を目的として作られたのか目的ですら定かではない。

 只・・・危険な物を持っていることは分かる。

 武装

 ミサイル*6

 プラズマブレード*1

 大型電磁カノン*1

 また大型兵装(見た目は『ネオジオング』)もあり。

 

 打鉄無式

 見た目は『打鉄弐型』と同じ。

 本機体は日室が一から設計して作り上げた完全遠隔操作機である。

 『クロッシングリンク』の応用を生かしており遠くからの作業が

可能となっている。

 本機には更に別のシステムがあるのだが・・・それはまた別の時に。

 

 黒鉄

 見た目は白銀と同じ

 あらゆる意味で白銀と一緒である為説明なし

 ただ一つあるとするならばとある機能が付いていることが白銀との違い。

 また他の代表候補生の機体の特性も受け継いでいる。

 

 ラファール・リヴァイブカスタムⅢ

 見た目は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼』に出てくる

『ガンダム ダンダリオン』である。

 本機は一夏の機体『白銀』の換装システムを装備させただけであるのだが

目玉はそれではなく巨大なスラスターと一体化した兵装である。

 グレムリン

 火力特化型

 ミサイル、荷電粒子砲、大型砲台を装備しているだけではなく最大10機の

兵装を装備できるウエポンラックを備え付けられている。

 ヘリオス

 格闘戦特化型

 大型のクローを搭載しておりサブアームも内蔵している

 この2つを合体させることで最大1,5倍の大きさを持つISにする

 

 

 

 シュヴァルツェア・レーゲン・ズオルクメン

 ドイツのIS『シュヴァルツェア・レーゲン』の予備パーツに加えて

クロッシングリンクにおいてパイロットがない中国のIS『甲龍』の武装等を

装備させた・・・何考えてんだと言うくらいの化け物改造機体。

 AICのシステムを衝撃砲の空気圧縮に転用させて相手を酸素の充満させた

檻にぶち込ませて相手を中毒死させることができるという・・・嫌な手段を使える。

 武装

 高出力衝撃砲*1

 腕部小型衝撃砲*2

 ワイヤーテール*6

 

 

 

 ヴァイオレット・ウインド

 サイレント・ゼフィルスをベースに改造された機体。

 遠距離形態であるサイレント・ゼフィルスと近接格闘形態である

ヴァイオレット・ウインドと言う二種類の形態機構を持ったIS

 見た目は『ガンダム00』の『リボーンズガンダム』

 可変機構を有しており機体性能は高い。

 B・Rと呼ばれるシステムでいつでも戦闘形態を切り替えることが出来るため一夏の白銀のように換装して戦うというコンセプトとは真逆の存在である。

 武装 銃剣『コスモ・エンド』*2

    キャノン砲『メテオ・スタート』*2

 

 

白銀・天

 見た目は『鉄血のオルフェンズ』の『バエル』の羽が4枚になっている。

 白銀がセカンド・シフトしたことで誕生した機体

 これまでの戦闘データから最後に搭載した機体の情報を反映しており

高機動・超高速機体に変貌した。

 そのスピードは素の状態で音速を超える。

 可変機構はオミットされるが引き換えに近接格闘における力が手に入った。

 武装

 日本刀*2

 翼部内蔵キャノン砲*4

 

 

 

 単一能力『クロス・リンク』

 クロッシングリンクの進化した姿で兵器としての最終形態

 クロッシングリンク用のヘッドギアなしでリンク出来るだけではなく対象と

視覚共有が可能。

 また、2人の意識同調次第ではコンマ6秒先の未来まで

予知できるようになった。

 




 休載します。


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