ウルティアが不憫すぎる件について (神信陸)
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番外編 その他
荒唐無稽なそんなお話(雑談)


番外編的なモノとして読んで頂ければ。
滅悪魔法をこれで解決させるつもりはありませんよ? あれを生かした展開をなんとしてでも考えてみせる(黄銅の意志)。←こだわりがあるのかないのかどっちでしょう。


 ウルティアの父親って誰なんでしょうね?

 奇妙なことに件の人物は謎に包まれているんですよね。ウルや彼女の知人等の口から聞くことができなければ写真や自画像もないという(分からないだけでありはしたかも)。

 かといって自力で暴こう(具体的にはウルをストーキングする)としても、何だかんだ(急遽仕事の関係で数ヶ月張れなかったり)あって、いつの間にかウルティアを身籠ってしまってます。

 というか、体感七割方の確率で年上にしろ年下にしろウルティアとの年齢差が三つ以内の時分に生まれるので、そもそもとして調査するのも難しいんですが。そういえばここ数百回はありませんね。その僅かなウルティアより十歳以上年上のルート、確か最近のやつでも勝手知らない初期の方だったので、興味本位でウルティアの父親探しに全力を、もとい無駄な徒労を費やしたのはイタかったですね。

 当時の闇ギルドの構成なんかを調べておけば良かったかもしれません。後々になると尾ヒレが付きまくって何が本当で何が間違いなのか判然としないんですよね。

 あぁ~! (初期の頃の)ブレインをどうにかした時に調べておけばよかったよ~! 当時六魔結成前だからってノータッチにした自分が恨めしい。

 まあウルティアの父親と違って、闇ギルドに入りさえすればこの謎はあっさり解けるでしょう。流石にこれは博打(ギャンブル)になりますが(能力や生まれに依存する)、悪魔の心臓(グリモアハート)には一定の実力があれば入れますし。

 バラム同盟の中でも他の二ギルドと比べて入ること自体は大分楽ですし。その後はちょっとキッツいですが。

 

 ちょっと話が脱線してきましたかね? 話を戻しましょう。閑話休題。

 はてさて、一体誰なんだろう誰なんだろう、と頭を悩ませていると、一時期ネット上に上がった『シルバー=ウルティアの父親説』を思い出しました。

 いやぁないない、そう思った瞬間、凄いことに思い至りました。そうっっっとう荒唐無稽で、粗だらけな説なんですけど、僕、こういう展開は結構好きです。それでは説明を始めましょう。

 

 ところで皆さんは、天狼島にてウルティアがグレイにした与太話をお覚えでしょうか? 『自分の父親は悪魔の心臓(グリモアハート)に殺された』とかなんとか話してた嘘を。あれ、実はまるっきりの嘘ではなかったのかもしれません。

 そもそもとして、何で殺されたんでしょうかね? それは想像するしかないことですが(ウルティアの父親も気になるので今度本腰入れます)、取り敢えずウルティアの父親(シルバー)はマスターハデスに命を狙われた。しかしやむにやまれぬ事情でもあってできなかったんだとすると、どうでしょうか?

『シルバー=ウルティアの父親説』が真であるならば、シルバーはウルティア、そしてグレイの父親ということです。そんな彼はきっと生前でも相当な実力者だったでしょう(これまで特別興味を惹かれなかったので知らない)。そんなシルバーを上回る実力者が、マスターハデス以外に当時のグリモアにいたのでしょうか?

 ウルティア、メルディは当然ながらおらず、ゾルディオもまだハートフィリア家に仕えていた時期でいません。逆算すると残りの七眷属の四人の最年長者でも十代前半。恐らく無理でしょう。

 そこでマスターハデスは、冥府の門(タルタロス)へと依頼をしたのではないでしょうか? まだ結成していない六魔将軍(オラシオンセイス)、マスターハデス以外の主力のいない悪魔の心臓(グリモアハート)と違って、冥府の門(タルタロス)は既に十分力を蓄え、闇の世界を牛耳っていたのかも。

 これこそがデリオラがグレイたちの住む地域を襲撃したことの真相。デリオラもゼレフ書の悪魔ですから、冥府の門(タルタロス)に所属していたのかも(復活させてもらえないところを見るにペット扱いだった?)。

 そして冥府の門(タルタロス)は危険因子──グリモアが所有していた滅悪魔法の本を報酬としてもらっていった。

 これ、結構ありそうじゃありません?

 グリモアに滅悪魔法の本があったのは僕がウルの子どもだった時、つまりは、会ったかどうかが不明とはいえ、シルバー(父親)からしたら子どもが増えたということ。干渉はしていなくても関係はあったということで何らかの変化が起きたのかも。

 

 まあ、初めにも言ったとおり、『こんなのだったら面白いな』という考えが根幹の肥大化させた妄想話なので、真に受けないで頂きたいのは言うまでもないでしょう。

 

 最後に、シルバーがグレイの父親ということで、『シルバー=ウルティアの父親説』はもう誰も唱えていないと思いますが、僕はそんな彼らに是非とも問いたい。妻がいるからといって、別の女との子どもがいることは絶対にありえないことなのか、と。

 

 僕が何を言いたいか、おわかりいただけただろうか。



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本編
ウルティアが不憫すぎる件について


 ウルティアが不憫すぎると、僕は常々思う。

 それは、二次創作を漁るくらいにはフェアリーテイルが好きな読者の皆々様は既に理解していると思うけれど、きっと皆々様は如何にウルティアが不憫かを、ちゃんと理解していないと思います。

 なので、少しその説明をさせて頂きます。

 先ず、皆さんに考えてほしいことが一つ。

 ウルティアがヒロイン、そうでなくてもせめてハッピーエンドを迎えられる展開の二次創作を、考えてみてください。

 しかし、それには数々の問題が生じます。

 

 では先ず、ウルティアが普通に、母親のウルと離れ離れになることなく成長できるルートを考えます。

 これはウルの描写が少ないのでどうともできる点ですが、ウルがリオンを弟子にしたり、デリオラが襲撃した村に赴いてグレイを救助したことにウルティアを喪ったことが起因していたならば、リオンはウルの弟子となれず、グレイは死にます。

 まあここはさっきも言ったようにどうともできるのでスルーして、ここは原作の流れに沿いましょう。

 では次。

 ウルの静止を振り切ってデリオラに特攻したグレイですが、果たしてウルは娘のウルティアがいるこのルートにおいてもグレイを助けに行くでしょうか? 行ったとしても絶対氷結(アイスドシェル)を使うでしょうか?

 もし使おうものならその後の展開はウルティアがグレイを憎むルートですね。

 リオンとタッグを組んでグレイをぶっ殺すかも。

 という訳で『ウルティアがウルと離れ離れにならないルート』ダメですね。

 因みにこれを除いても、アズマがウルティアの独断と言っていたことからこのルートではジェラールが洗脳されることがないので、エルザが反乱を起こした時に全部解決して《楽園の塔編》が起きません。

 延いてはエリックたちがブレインの元に行くこともなくなるので六魔将軍(オラシオンセイス)が消滅します(前者はマスターハデスに発案させることもできなくもないし、後者は別のメンバーで構成とすればできなくはないが)。

 さらには、たまたま偶然そこにウルティアが居たとかやり用はありますが、グリモアにウルティアがいなくなる以上、メルディが死にます。

『ウルティアがウルと離れ離れにならないルート』がえげつない。

 

 となると大魔闘演舞編までは原作準拠でいくしかないですね、はい。

 この時点で既に不憫すぎる。

 勘違いで大好きな母親を憎んで、ジェラールを洗脳して色々やって、それがエリックらが六魔になったのに繋がって、(多分)何人も人を殺していて。

 そういうのを全部受け入れて償おうとしているのに、ラストエイジスですよ。

 そりゃ結果的にウルティアは幸せそうだったけど、僕はあれをウルティアのハッピーエンドルートだとは認めない。

 しかしここ、結構攻略困難です。

 ウルティアにラストエイジスを使わせない方法はありますよ? 端からそんな魔法がないとか、ローグを殺すという発想を持たせないとか。二次創作ですからこのくらいならどうとでもできます(グレイとかが死ぬとかは無視して、自力で切り抜けられたで納得して下さい)。

 しかしその場合、アルバレス編にてディマリアが立ち塞がります。

 ······。

 ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛

 

 失礼、取り乱しました。

 では消しますか? ディマリアを? 二次創作なんですから~。

 

 こ゛こ゛ま゛で゛な゛ん゛で゛も゛あ゛り゛が゛ゆ゛る゛さ゛れ゛る゛か゛!゛!゛!゛

 

 もうダメ。どうしようもないよ。100 YEARS QUESTでもウルティアがあの状態だからこそ成立する展開あったし。

 何なの? 真島先生ウルティア嫌いなの? 不憫すぎるよ。可哀想すぎるよ。

 読者が夢見るもしもの世界である二次創作でさえも、数々の原作の展開のせいでウルティアがハッピーエンドを迎えられない。

 運命なのか?

 ウルティアが不遇な人生を送るのは運命なのか?

 

 ならば! そんな運命、僕が捻じ伏せて、僕が作り出す! ウルティアのハッピーエンドルートを!

 原作でも言っていたではないか!

『私たちは···運命という言葉に勝った!(・・・・・・・・・・・・)』と!

 僕はなんとしてでも──運命に勝つ!



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1628回目シリーズ
1628回目


 古代メソポタミアにあったシュメール人の都市および都市国家、またはその遺跡のことをウルというそうです。
 他にも男神だけど、北欧神話にウルという名前の狩猟、弓術、スキー、決闘の神がいるとか(両方ともWiki調べ)。
 いけるか? ウルが実は神さまだった、って展開(やりません)。


 現在X773年。

 この頃からウルティアの不遇な人生切っ掛けとなる、高い魔力が身体を蝕んだことが原因の高熱が出始めます。

 もう一年を切った。そろそろ決めなければ。

 ウル──ウルティアの母親を救うか、見捨てるかを。

 既に何千回と繰り返していますが、この選択は毎度迷ってしまいます。

『ウル生存ルート』にする場合ならば半年後、失敗のリスクを抑えようとしたなら一月(ひとつき)後には行動に出なければなりません。ウルが生きている時にも修得することから、ウルティアが時のアークを修得する理由はやっぱり『母親(ウル)を憎む前に戻りたい』という想いからなんでしょうが、ウルティアはウルが生きている時に戻りたいという願いは、『母親(ウル)は自分の手で殺したい』という想いと履き違えて認識しているため、無策でウルを延命させた場合はウルティアがウルを殺すバッドエンドならぬデッドエンドとなります。

 しかもウルティアはウルを殺してから自分の本当の想いに気付くので、その後の様はとても見てられるモノではない酷いモノです。

 

 初めの頃は迷うまでもないことだったけれど、最近は見捨てることも考えた方が良いと思うようになってきてます。

 何故なら、『ウル生存ルート』は結構なリスクを伴うからです。

 もしウルがX784年時点で生きていた場合、ウルはゴッドセレナを凌駕して聖十第一位となり、挙げ句『聖十より上の称号をつくるべきか』とされる程に強くなるのです。

 まあ、対象となる死者の記憶の持ち主のイメージに左右されるとか、バフが掛かるとか、肝心のグレイとリオンが攻撃するのに抵抗があったとか、こじつけはできるけれど、X774年に死んだ、屍のヒストリアによって蘇った? ウルがX792年時点のグレイとリオンと互角に渡り合ったことで、ウルが凄く強いこと確実です。

 ああ、でもトゥエルブとの連戦であるラクサス、ウェンディ、エルザ(一日以上のタイムラグがあるが)が苦戦を強いられただけ(・・・・・・・・・・)だということを鑑みると、死亡時の能力値(パラメータ)なのかも。そう考えると攻撃を躊躇されただけで、十八年の不利(ディスアドバンテージ)を負ってグレイとリオンと善戦するウルって何者? 年齢でいえばあの頃のリオン──天狼島での封印がなければグレイも──とウルはほぼ同年代だけど、ウルの人生の足跡(そくせき)にバラム同盟やドラゴンやゼレフ書の悪魔(死に際のデリオラは除く)と戦ったりなんてありそうにないし、成長度合いに差があるべきでは?

 

 結論。ウル最強。

 

 因みに、僕の立ち回り如何によってはウルは氷の滅竜魔法を覚えるのだが、この場合ウルはエクリプスによって四百年前から来襲した七頭のドラゴンどころか、アクノロギアをも倒すチートっぷりを魅せます。

『ウル生存ルート』だと東から来る三人のスプリガン12(トゥエルブ)の内の二人、ゴッドセレナとジェイコブをウルは倒してくれます。オーガストには逃げられるし、殺しはしないのでユニバースワン後(最終的)には復活しますが。

 滅竜魔法を覚えていた場合はこの時に現れたアクノロギアを彼女は始末します。

 これは僕の予想ですが、最終的にはノーリスクで絶対氷結(アイスドシェル)を放つようになると思う。

 後はウルを生かすメリットは、そこに至るまでの展開を問わずウルティアがラストエイジスを使わない点。

 

 とここまで聞いて、何を迷う余地があるのかと、疑問にお思いでしょう。

 しかし、『ウル生存ルート』にはとんでもないデメリットがあるんです。

 竜にダメージを与える手段(滅竜魔法)があるのが条件とはいえ、あのアクノロギアさえも単独撃破するウルは、存命だとかなり暴れます。

 愛娘のウルティア、愛弟子であるグレイとリオン、延いてはその友人たちを気に掛けるのはいいんだけどさ、ウルが色々やってしまうせいでナツたちが弱体化して高確率で死亡するという。

 最悪の場合は僕の能力が戦闘能力に特化していなくても──そういえば僕の能力に関してはまだ説明してなかったですね。

 

 僕は転生者で、そしてウルティアが死ぬ度にエンドレスで転生します。

 転生後は容姿や年齢、名前や出身地まで完全にリセットされ、そして何かしらの能力が与えられます。能力は特殊能力の時もあれば、超人的な身体能力(振れ幅が大きく、悪くても人間を超越、現状出た最高値がデリオラをステゴロで倒せるほど)、膨大な魔力(最大値はエーテリオン並みの魔力量)、後は他作品の能力(念能力や幽波紋(スタンド)など)と、中々多様性(バラエティ)に富んでいます。

 後、(ソース)が不明なので(僕が知らないだけかも)カテゴリ分けした特殊能力は、当たりか外れかで言えばギリ外れです。

 これまで出た中で最も汎用性の高かった能力が『身体の一部、及び全身を別の生物にする能力』だったのですが、地球上に存在するような生物に限られ、ドラゴンは勿論のこと、バルカンみたいなこの世界特有の生物は対象外でした(できてもバルカンにはなりたくない)。まあ、ペットショップよろしく(ハヤブサ)の視力と翼を活用した偵察、犬の嗅覚による追跡、チーターの脚力の逃走、使い道は結構ありましたが。

 

 この授かる能力以外は、よっぽどの例外(身体能力向上の時の転生先が魔力量の多い一族とか)を除いて僕の素の能力値(パラメータ)を反映しているのか、そこまで高くない。

 よって、魔力量が多くても使えない魔法が少ないというのはよくあることです(その癖覚えられる魔法の属性や性質、能力が念能力の時の系統など、転生先によって変動するものもあります。なんじゃそら)。

 そういえば、とびっきりの外れ能力に『右目の視力をコントロールする能力』というものがあって、このただでさえ使えない能力なのに珍しいデメリット付きという。右目の視力と反比例して左目の視力も上下する。ハッキリ言って遠くのモノがよく見える以外に使い道はなかったです。

 ただこの時奇跡(ミラクル)が起こっていて、何とウルティアの双子の兄として生まれました。ウルの息子だけあって氷の魔法にメチャクチャ適性がありましたが、案の定高い魔力が災いして施設でモルモットにされるという。

 しかもウルティアと隔離されていて、僕が魔力をコントロールできるようになった頃にはウルは死んでました。

 その後も紆余曲折あって、ウルティアと一緒に僕も悪魔の心臓(グリモアハート)に入ったのですが、何故かこの時グリモアの書庫に氷の滅悪魔法の本がありました。

 ゼレフを追い求めていたんだから、冥府の門(タルタロス)との戦争を見越して集めていたんですかね? 取り敢えずそれを修得した後バラム同盟の繋がりで出会ったグレイの親父(シルバー)に上げました。

 僕が譲渡しないルートでも彼はちゃんと氷の滅悪魔法を使ってましたが、どうやったんでしょう?

 他にもグリモアに入ったルートはありましたが、何故かその時にはその本はありませんでした。謎です。

 

 少し脱線しましたが、そんな訳で、僕は必ずしも無双はできない。

 四割五分はナツと互角、二割はトゥエルブと互角、二割が雑魚、一割五分がチート、転生毎に変化する僕の能力値(パラメータ)、もとい戦闘能力は上記のようなモノとなります。正確なことを言えば、僕には主人公補正は掛からないので、ナツと互角だというのは違うかもしれません。

 まあそれは置いといて。

 完全にランダムな僕の能力値(パラメータ)では必ずしも戦闘に携われないのですが、そういう場合でも何とか『ウル生存ルート』に漕ぎ着けることができれば、上手く彼女をコントロールすることで大概の問題を解決に導くことは可能です。

 ジェラールもゼロもマスターハデスも彼女からすれば雑魚です。

 しかし、そのためにナツたちが弱体化して死亡します。

 楽園の塔やニルヴァーナ、天狼島での一件と違って、冥府の門(タルタロス)やアルバレス帝国との戦争では戦場の範囲が広く、複数箇所で同時に戦闘が起こり、敵味方総勢何十万人と存在します。それをウル一人でカバーするのは流石に不可能。

 これまで彼女に頼り切ったツケを支払うように、メインメンバーの半分以上が蹂躙されるのです。

 逆に彼女が暴れないようにしても、止められるのは最初の方だけで、ニルヴァーナ以降はどれだけ手を尽くしてもウルが勘付いて突撃するという。そうなったら止められません。

 一回だけなら止められますが彼女、同じ技とその同系統の技は基本的に二度通じないです。

 謎理論の構築であらゆるものを凍りつかせて行きます。

 

 さてと···。

 ウルを生かすか、見殺しにするか。

 生かすか、殺すか、生かすか、殺すか。

 マジでどうしようか。ウルを生かすとウルティアが確定でラストエイジスを使わない上にウルが無双するので死亡者が出ず、逆に死なすと高確率でラストエイジスを発動されて再スタート。何とか突破できてもディマリアが居るという。

 これ、味方サイドでは起きない現象なんですが、敵サイドでは『運命の修正力』が働いて原作の流れを無視して事件を解決させると代役が出てくるので、ディマリアが時の神(クロノス)接収(テイクオーバー)しないように動いたり、何だったら妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入るように仕組んだとしても、見たこともない誰かしらが代役として出て同じ役割を果たします。

 因みにウルがアクノロギアを倒した時は、ギルティナ大陸から五神竜が来襲しました。流石のウルも二頭倒して力尽きました(十分すげえよ)。

 

 どうしようかな。




 だいぶネタに走りましたが原作知識プラス転生を繰り返すことによるトライアンドエラーを考えるとこれくらいの難易度が妥当だと思います(寧ろ低いか?)
 何の気なしに氷の滅悪魔法を取り上げましたが、是非これを伏線にした何かにしたいです。何でウルの息子の時だけあったんですかね? 僕にも分かりません。
 感想でウルティアさん最強化を提案されながらウル最強化を実行するという。
 度々思うんですけどウルに敬称付けると語呂が悪くなりません?

 不思議なことに後先考えずに思い付きで書くのに限って感想がくるという。
 何か嬉しくなって続き書いて、というか書いていこうと決めましたけど、活動報告で書いたように肝心のストーリーがまだ出来上がってないので暫くお暇を頂きたく···。
 そういえば連載にしたのであらすじ考えてくれたら嬉しいです。活動報告に作っておきます。あらすじって何を書けばいいのか分からなくて苦手です。
 それと何かやってほしい展開があればそれでもいいです。上手いこと失敗ルートにして成功ルートが思い付くまでの繋ぎにしますので。
 解答を募集する場所に感想欄は使っちゃダメらしいのでお願いします。


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1628回目②

 さてと、ではそろそろ動き出すとしましょうか。

 そういえば前回、ウルのことを説明して終わってしまって結局今回の僕の境遇やら能力やらを説明してなかったですね。

 と、こんな振りをしておきながら今回もやっていこう、ウルの説明。

 まあ説明というより修正というか···補足というか···。

 

 僕は悪くない!!!

 

 はい、じゃあ弁明も済んだことなので、続きにいこうか。

 前回でウルの強さを説明しきれなかったですね。

 ああ、これはウル生存ルートでの話ではなく、普通に、原作での死亡時でも相当強かったんだぞ、という表現が些かぬるかったので、しっかりと説明するべきだった、という話です。

 屍のヒストリアによって生成される死人は死亡時の能力値(パラメータ)だ、と僕は結論付けましたが、これが真だった場合次の式が成り立ちます。

 

 ウル<<<デリオラ

 ウル≦ (アルバレス編時点の)グレイ&リオン

 インベル<グレイ

 

 これ、滅悪魔法っていう特攻要素抜いたらアルバレス編時点のグレイでもデリオラに勝てないんじゃ?

 そしてウルの強さってこの時点のトゥエルブクラスなのでは? 少なくともアイリーンやオーガストみたいな化け物クラスを除けばですが。

 さらに、インベルはスプリガン12の一人です。

 つまり、ウル≒インベル≒ゴッドセレナ≒イシュガル最強の魔導士(しかもウルX774年時点、ウル以外はX792年時点)

 

 ウルの公式設定に、生きていれば間違いなく聖十に選ばれていた、とありますが。

 は? 何で既にいないの?

 ウォーロッド爺さんが戦闘能力に秀でている者が選ばれる訳じゃないって言っていたけども、限度というものがあるでしょうが。

 ちょっと内容があれだったのでお蔵入りしようと思ってた回を投稿します。

 その回にて僕『復活させてもらえないところを見るにペット扱いだった?』とか抜かしてますが、とんでもない。

 X792年時点のグレイで勝てないであろうデリオラが冥府の門(タルタロス)でペット扱いを受け取るとかないだろ。つうかアイツが最強のエーテリアスだろ。

 

『結構ネタに走ってウル最強化させましたが、あれ? もしかして可能性はあった? マジで滅竜魔法を覚えるなりウェンディの付加術(サポート)で滅竜属性を得ればアクノロギアも倒せるんじゃね? ヤベエよウルさんマジパネエっす。ところでウルに敬称付けると(以下略)』

 

 何かが聞こえてきました。神の声とかですかね。

 やっとですか。

 ウルティアが死んでは転生を繰り返すこと数万年、ようやっとか。

 僕、気が付いたらこの世界に転生していたので何で転生したのかとか知らないんですよね。

 ウルティアを救うのにしたって、単純に好きなキャラだから、というのはありますが、というかこの世界がフェアリーテイルの世界だと知って真っ先に思い付いた目標ですが、正直ウルティアが死ぬと転生するのでウルティアを救えばいいのかな? という考えはあります。

 イヤですよ、ウルティアを救えたはいいけども条件が違っていてまた転生(リセット)とか。

 という訳で吐いて下さいゲロって下さい。僕は何をすればいいんですか。一体どうすれば死後転生しなくなりますか。教えて神さまー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クソッ! 何にも聞こえねえよボケがッ!

 

 ああっいえいえ違います間違えました噛みました失礼噛みましたでした。

 きききっ、聞こえねえよ僕には、って言おうとしてたんですよ僕。

 いや~僕大事なところで噛んじゃうんですよね~。ホントイヤになりますよ、こんな滑舌。

 あっははは!

 

 さ~て話すべきことは話したのでこれで今回はおしまい!

 って、まだ僕の境遇やら能力やら説明してないやろがっ!

 

 さて、では茶番を終えて本編いってみよう。実はこれまだ前書きですよ。

──────────────────────

 

 まあ嘘なんですが。

 これ思い付いた人凄いですよね。まさか『─』を使って本編を前書きや後書きと誤認させるとは、僕も上手くやってみたいです。

 そう、今回の能力はそんな僕にピッタリの、イヤに頭を使う能力、その名も ACMA:GAME

『悪魔の鍵』の力で召喚した悪魔の審判によって執り行われる『悪魔のゲーム』。ゲームの種類はその都度変わり、ゲームを開始するまでどんなゲームが行われるかは僕自身にもわからない。

 鍵を使用すると、僕が部屋と認識する空間は外界と隔絶され、『閉鎖空間』が作られ、ゲーム終了までは、外部との人の往来や通信が禁じられる。ゲーム中にどちらかのプレイヤーが死亡した場合、ゲームを終了することができないため、空間は永久に封鎖される。プレイヤー・観覧者を問わず危害を加える行為やプレイヤー同士の接触は、原則的に禁止されている。

 ゲーム開始前、僕は相手に要求をすることができ、また相手は僕が要求したものと同価値までなら僕に要求することができる。ゲームに勝利するとそれを実行する権利を得る。要求は相手の所有物だけでなく、命(若さや寿命など)や技術、情報、自分への絶対服従など形のないものにも及ぶ。基本的にゲームを挑まれた側は、挑んできた側の要求を上回る要求はできない(ただし、その判断はゲームマスターである悪魔が行うため、賭けるモノの中で人命は軽視される。また、所有物の解釈には部下の人間も含まれる)。アクマゲームで敗北したことで課せられた要求は本人の意思では逆らうことはできず、全財産の譲渡、自殺、自首など自身に不利益になることでも強制的に遂行される。

 互いの要求が決まった後にゲームマスターからゲームのルール説明が行われた後、ゲーム開始となる。基本的にはゲームマスターから説明されたルールでゲームを行うことになるが、対戦者がお互いに同意すればある程度のルールの追加、変更が可能。ゲーム中はゲームマスターから説明された禁止事項以外、イカサマ行為であっても咎められることはない。

 ゲームは基本的に1対1で行われるが、挑戦者が望めば3人以上の同時対戦も可能であり、その場合の対戦形式は1人1人戦う個人戦やチームで戦う団体戦などになる。

 

 まあまんまACMA:GAMEです。

 これ、僕勝てるのかなぁ。

 因みにまだ鍵を使ったことはないので僕の悪魔の能力は現状不明です。

 まあ閉鎖空間内でしか使えない能力なので別にゲームをする時まで知らなくても大丈夫です。

 でもこのACMA:GAME もし原作に忠実ならば敗けたら鍵を消失するので結構危険(リスキー)なんですよね。

 アクノロギアだろうが白魔導士だろうが五神竜だろうが閉鎖空間内に閉じ込められる他、勝てれば、勝・て・れ・ばアイツらを配下にすることも可能。

 でも敗けたら十中八九死ぬよな、ゲーム開始前に僕の命を賭けさせなければ大丈夫ですけど勝てなければ閉鎖空間解除後の攻撃を禁止できないし。

 まあ奥の手としましょう。

 相手を閉鎖空間内に閉じ込めて死ねば相手は一生外に出られないし、そういう使い方をしましょう。

 あんな知略策謀入り混じる頭脳戦僕には無理です。

 正確にはこんな大博打(ギャンブル)に縋らなくちゃいけないような奴は知能も大概ヤバイです。

 戦闘能力が高くて頭も良いとか何そのハイスペック、クッソ羨ましいなぁおいっ!

 僕今回ブレインの息子ですよ!? 何が悲しくてウルティアの不遇な人生の諸悪の根源の血を引かなくちゃいけないんだよ!?

 もうやだ、死にたい。

 けどウルティア死ぬまで転生(リセット)されないから二十年近く待たないといけない。しかもその間浮遊霊みたいに漂うことはできても『見る』以外の娯楽なんてありませんし···え? 何を見てるのかって? それは勿論···言える訳ないじゃないですか~。僕まだ死にたくないですよ~。こんなこと知られたら社会的に死ぬどころか命を狙われますって~。

 

『あっはは!

じゃあ能力に境遇まで話したので今回はこれでおしまい!

今度こそおしまい!

ふざけまくった二話同時投稿、一体どれだけ読者が減るか、戦々恐々とする作者だったとさ。

次回からは原作キャラ視点も交えて少し真面目に進めていくよ。

まあまだ見切り発車の段階ですが』



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1628回目③

 やったー! 自由だー!

 何せ父親はあのっ、あのあんちきしょうのドブ臭いゲロカス野郎ですからねっ!

 僕の母さんは慰み者として使われて僕を身籠ったので、当然父親はいないし、母親は超放任主義です。

 幸いに、ホンッッットに幸いに僕の顔立ちは母親似で、母はそれなりに善人だったので、ブレイン(あの男)の子どもということで僕のことを忌避する一方で、ちゃんと僕を愛してくれて、結構自由にさせて貰えました。

 もしブレイン似だったらこうはいかなかったでしょうね。というか僕が堪えられず自殺します。アレに似た顔立ちとか、罰ゲーム通りこして最早拷問だろうが。

 それはさておき、ウルティアのことで動き回る際にこういう境遇は少し楽です。

 一般家庭に生まれようものなら十年近くも行動に多くの制限を設けられますからね。流石にこの世界でも年端もいかない子どもを放浪させる親はかなり特殊です。

 かくいう今世の僕の母も、許してはくれませんでした。

 えっ? じゃあどうしたかって?

 アクマゲームで僕の記憶を奪いましたが?

 楽しかったなあ、五印(Five)一当(One)

 僕の悪魔の能力が知れたのも良い収穫でした。

 今回は使わなかったけど、結構五印(Five)一当(One)や、他にも隠蔽看破(Hide & See)、上手く使えば百金争奪(Hundred Contest)なんかで有利になる能力でした。

 肯定する従順羊(イエスマン・シープ)みたいな能力じゃなくて本当に助かりました。自身の質問に絶対に『イエス』と答えさせる能力とか、どんな使い道があると?

 結果こそ失敗だったけれど、活用法を見出だし、『使い勝手が悪い』で済ませた(うい)はポジティブシンキングすぎると思う。

 

 まあその辺のことは置いといて、取り敢えず今後の方針でも話しましょうかね。

 残念ですが今回はウルさんには死んで頂きます。

 流石に前回のがちょっとトラウマで···え? 何があったって?

 実は前回、僕がちょっとドジっちゃって最悪な展開にしちゃったんですよね。

 ほら、原作でインベルの術で殺し合った二人がいたでしょ? あれがグレイとジュビアじゃなくてウルとウルティアになったという···。

 ウル(彼女)、基本天才なので強さの割に経験は浅いんですよね。

 生存ルート時で、僕の性別が女なこともあって簡単にウルティアと友達になってウルとも親密な間柄になった時があったんですよ。

 その時にウルティアの父親を探る意味もあってウルの過去を詮索してたんですけど、彼女、『魔法は子どもの時から何となく使えた』と語りました。

『師匠は?』『魔導士ギルドに所属したりは?』って聞いたら彼女、『いや、適当に独学で』って···。

 

 かっけえ! 僕もそんなこと言ってみたい! 僕たちにはできないこと平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥッ!

 

 まあそんな訳で、基本的に同じ技・同系統の技を封殺する彼女ですが、大抵の技は初回なので効いちゃいます。

 効いちゃったんです、アイスロック。

 殺り合っちゃったんです、ウルとウルティア。

 

 はい、結構精神的ダメージがでかいので、今回は死んで頂きます。億が一にも同じ展開にはしない(核パスタの意思)。

 

 話を戻しましょう。今後の方針でしたね。

 今回の僕の能力、アクマゲームですが、元ネタとはちょっとだけ違った要素があるみたいです。

 何でも、僕の持つ鍵はオリジナルで、これを人間の左胸に刺して(本当に刺さりはしないよ)回すことで鍵の複製(コピー)ができて、相手はその贋物(コピー)保有者(ホルダー)になってアクマゲームを行えるとか。

 因みにゲームに負けた時は僕のオリジナルは贋物(コピー)もろとも消滅して、僕がゲームに参加していない時は贋物(コピー)は勝者に移行、プレイヤー両名が贋物(コピー)保有者(ホルダー)だった場合は敗者の鍵が消滅するらしいです(全部悪魔曰く)。

 と、こんなところですが、今回重要なところは誰かを、今回の場合はウルティアを保有者(ホルダー)にできる点です。

 前回説明しましたよね、アクマゲームは寿命(・・)も賭けられるんです、取り立てられるんです(・・・・・・・・・・)

 つまり! ウルティアがラストエイジスを使っても寿命を取り立てさせることでどうにかなるという訳さ!

 ディマリアはアルバレス編前にどうにかしておきましょうかね。アクマゲームで勝って絶対服従させておきましょう。伊達に何万年と生きていませんよ。ディマリアくらいなら多分勝てます。

 絶対服従させても『命令しなければ』そのままですし、このくらいの干渉なら運命の修正力は働きません。

 というか、トゥエルブはゼレフ、オーガスト、アイリーンの三人がいるので使えませんが、運命の修正力が働かないパターンとして裏切り(スパイ)があります。

 バレなければ問題ありません。

 まあ能力値的に可能なのはアズマとエリックくらいなんですけどね。他の人は高確率で裏切り(スパイ)とバレます。バレたら駄目です。当然裏切り者は粛清されて運命の修正力が働き、知らない誰かが出てきます。

 アズマ似のDJとか、エルザとルーシィがフュージョンしたみたいな名前のエルザ似の人とか···。

 

 また脱線してるよ···。

 まあそんな訳で、暫くはウルティアが億が一にも負けないように、そして命を取り立てるのに抵抗がないように悪人を絶対服従させて回ろう、というのが方針でした。

 それが何でこうなったんでしょうか···。

 今、僕は鍵を使っていて閉鎖空間の中にいます。

(鍵を失わず)閉鎖空間を解くためには、ゲームに勝つ必要があります。

 しかし現在、ゲームを挑める相手はただ一人。

 トゥエルブにスパイを作れない障害の一人──

 

 ──緋色の絶望 アイリーン・ベルセリオンその人である。

 

 あっ、詰んだ。




アズマ似のDJ
エデンズゼロに出てくるドラッケン・ジョー

エルザとルーシィがフュージョンしたみたいな名前のエルザ似の人
同じくエデンズゼロに出てきエルシー・クリムゾン
です。

ドラッケンって何となくアズマに似てません? 若しくはアルカディオスに。

因みに現時点で決まっているもの
・主人公の悪魔の能力
・アイリーン戦のゲーム内容
以上!
さて、どういう経緯でアイリーンさんにしかゲームを挑めないシチュで鍵を使ったのか、考えないとなぁ。
そして何気に未だ主人公の名前が出ていないという···。


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1628回目④

 なんか蛇足感が出てきたと思い始めてるこの頃です。
 はぁ、思い上がらず最初の短編で終わらせておけば···。

 そういえば、感想まで見てるような人は察していると思いますけど、前回立てた計画はなんだかんだあって実行不可になる予定です。
『なんだかんだ』の内容? 以外なことに大体固まってます。


 この時期ですが、実はアイリーンさんはまだイシュガルに居たりします。

 西の大陸(アラキタシア)に渡るのはそうですね、X778年くらい、今から五年後くらいですね。

 それまではアイリーンさんはイシュガルをふらふらと放浪したりしてます。

 状況的には今の僕と似てますね。

 特に目的地はなくて、ついでに路銀もなく彷徨っているだけという。

 寝泊まりは基本的に洞窟や樹洞(じゅどう)、金がないので宿なんて取れる筈もなく、町に辿り着いても精々家畜小屋を借りるくらいです。

 はい、まさに今のこの状況ですね。分かりやすくまとめると

 

根なし草の生活

街発見

寝床確保(家畜小屋)

アイリーンさんとエンカ←今ここ

 

 って感じです。

 はい最悪。

 能力が今回みたいな時に出会いたくない人トップランカーですもん、彼女。

 そりゃそうですよ、皆さんはご存知でしょうが、アイリーンさんは基本的に優しいんですよ。

 この時はアルバレス絡みの諸々がなければエルザと別れて数年ということもあって子どもには特に。

 だから彼女とエンカウントして、そして能力が凶悪なモノだったなら······取り上げられます(泣)。

 一体過去何度彼女に有用な能力を潰されたことか、確か十七回だったはず。

 別にいいじゃん、年端もいかないクソガキが老若男女問わず人心を掌握しようが理性を崩壊させるウィルスを作ろうがピーをピーしてピーピーしようが。

 こんな感じに大事を起こすとアイリーンさんに見付かって説教されます。そして彼女の分離付加術(エンチャント)で取り上げられる能力(もの)なら奪われ、無理だと小間使いにさせられて監視されます。

 美女の身の回りのお世話をして見張られるなんて、その手の趣味の人にとってはご褒美なんでしょうね。まあ僕的にはする方が好きなんですけど←(ウルをストーキングすること累計百余年の経験者ですがなにか?)

 因みに、この場合トゥエルブ及びアルバレス帝国の内情は探れますが、ウルティア絡みで直接動くことはできないので基本詰みです。

 

 となると僕の次に取った行動は、つまりはアイリーンさんに出会って僕がどうしたか、お分かりですよね?

 

 にっげろ~!

 ズコッ!

 はい、こけました。ビビりすぎて足が(もつ)れました。

 仕方ねえよなあ! 結構トラウマを刻まれているんですから! 何の準備もしてない突然のエンカなんですから!

 しかし、不幸はこれで終わりません。

 転んだ拍子に悪魔の鍵を落としてしまい、あろうことか床に刺さります(2combo)

 優しい優しい有り難迷惑な優しさを振り撒くアイリーンさんが心配してくれて寄ってきて鍵に気付きます(3combo)

 「待って、触らないで!」という想いで伸ばした手がぶつかった勢いで鍵が回ります(4combo)

 

 ······。

 ドチクショウッ!

 あーあ、黒壁出ちゃった、閉鎖空間に閉じ込められちゃった。

 あーあ、悪魔出現しちゃった。

 今さらだけど悪魔(関連)の能力とか主人公サイドで動きにくいじゃん。やっぱ悪魔はクソだな。ウル殺してるし、シルバー殺してるし、そのくせゼレフは殺せてないし。

 いつかの滅悪魔導士(デビルスレイヤー)になった、ウルティアの兄貴だったルートだって最終的に悪魔になって暴走するクソ展開だったしよぉ。

 何が『デビル』だよ、『出来る』と韻踏んでんじゃねえよ、種族名自体が蔑称のくせしてよぉ。

 はぁっ、仕方ない、切り替えていきましょう。

 黒壁と悪魔の出現でビックリしてるアイリーンさんを騙しましょうかねぇ、無理でしょうが。やるだけやってみる!

 

 へいへいお姉さ~ん、すいやせ~ん。実はこれ僕がやっちゃったんすよ~。

 あっ、いえ、決してわざとじゃないんすよ? やってしまっただけなんすよ、ごめんなさい。

 ついては、このままだと僕も出れないので、ちょっとゲームに付き合ってくれません? 終わったらぜ~んぶ消えるので~お願いしますよ~。

 

 一つ言っておきますが、こんな感じの内容のことを話した、ってだけですよ? こんな謝り方したら相手の顰蹙(ひんしゅく)を買うだけですもん。する訳がない。

 あと僕、今外見年齢、というか肉体年齢十歳未満ですしね。実際はこんな感じ。

 

「あっ···あのっ···お姉さん、ごめんなさい。僕、昔っからこんなの出しちゃって″へいさくうかん″にしてしまって···。ちょっとしたゲームをするだけで出られるんですけどっ、今お姉さん以外に頼める人がいなくてっ···。少し時間を頂けませんか···?」

 

 この時、肩を震わせるのと目に涙を溜めるのは忘れません。顔は伏せ気味にして、声や表情を目一杯申し訳なさ気にします。

 

「ええ、いいわよ」

 

 ハッ! 大人なんてちょろいちょろい! (ガキの内だけだけど)ちょっと涙を流すだけでイチコロよ、周囲をみんな味方にできる最終奥義(リーサルウェポン)、子供と戦うと痛い目を見るよー? ハ~ッハッハッハッハッハ!

 

「ところで坊や、あの″鍵″ななんなの?」

 

「······」

 

 世界(ザ・ワールド) 時よ止まれ!

 ······。

 まあ無理ですが。

 なついな~世界(ザ・ワールド)、昔使ったな~。いやほんと、ウルさんがマジ化け物だった。

 僕たしか少し前言いましたっけ? ウルは生きてると謎理論の構築であらゆるを凍りつかせるって。

 彼女、『時を凍らせた』とか言って時止めすらしてみせます。まあ難易度の問題なのか、ディマリアと戦わせてのぶっつけ本番では無理みたいですけどね。

 さてと、どうしましょう。

 鍵···。

 うっわー! 何も思い付かねえっー! 働け、僕の灰色の脳細胞ー! ところでなんで脳が灰色なんでしょうかね? 名探偵の優れた脳のことを指すらしいですが『灰色』のイメージが悪すぎてそんな気がしませんよね。

 ってヤバいよヤバいよ何か考えないと、そろそろ0.1秒くらい経つんじゃねえの!?

 何か···何か···。改造した星霊の鍵で乗り切る!

 

「これh···」

 

『それは悪魔の鍵という···(以下略)』

 

 悪魔グォラアッ!!!

 クッソッ! こうなったらもう真剣勝負でアイリーンさんに勝たなきゃいけねえじゃねえかよぉっ! ···無理じゃね?

 詰んだよー。

 終わったー。

 因みに僕とアイリーンさんのレジェンカでの戦績。

 3勝1415敗。

 ダメだこりゃ。



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1628回目⑤

『ゲームは、三単(Word)究明(Investigation)だ』

 

 と、悪魔のレオンが今回のゲーム名を宣言しました。

 ところで皆さん、レオンと聞いてどんな姿を想像しました? 獅子ですか? ライオンですか? 哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類ですか? それともライオネルですか? ちなみに僕はデュエマの影響でライオネルからライオンを連想しますが、ライオネルはアーサー王の物語に出てくる騎士です。獅子じゃありません。韻は踏んでますが。

 まあそれはさておき、レオンの姿は二足歩行の大きいカメ"レオン"って感じです。

 では悪魔の説明もしたので今回のゲームの説明でもしますか。

 元ネタの作品の『アクマゲーム』でも出てきたゲームなので読んでいる人は既に知ってると思いますが読んでない人のために説明をさせて頂きます。

 

 三単(Word)究明(Investigation)は先ず両プレイヤーが三つの単語を考えます。単語は両プレイヤーが知ってるもので(悪魔が判定してくれます)、且つ具体名詞であることが条件です。

 そして選んだ三つの単語を先に全て当てた方が勝ちというゲームです。

 進行はターン制で、自分のターンでは『質問』か『回答』を"宣言"してから実行することになります。

 質問は相手の選んだ単語について質問をします。ただし『YES』か『NO』で答えられる形式の質問じゃないといけません。

 しかし、質問に対して例外的に回答不能として『△』を出される場合があります。

 例えば、色々な大きさがあるものに『○○より大きいか?』と質問しても、大きい場合もあれば小さい場合もあって『YES』『NO』では答えられませんよね。

 回答は相手の選んだ単語を答えるだけです。

 ゲームの大まかな流れとしては『質問』によって相手の選んだ単語を特定して、相手より先に三つ全てを『回答』するというものです。

 

『もしこの説明で分からなければアクマゲーム第179話 三単(Word)究明(Investigation)を読むことをお勧めします。マガポケをインストールすれば無料で読めますよ』

 

 おや? 今何か聞こえたような···? 言い忘れたことでもありましたかね···?

 あっ! そうでした、忘れてました忘れてました。何を賭けているか言ってませんでしたね。でも、言う必要ありますかね? 皆さん予想できてると思うんですけど···普通に互いに絶対服従ですよ?

 いや、アイリーンさんを手玉にとるとか流石に無理ですけど、十回以上も辛酸を嘗めさせられてますからね? 能力が取られそうかどうかくらいは分かります。ちなみにその経験則から言わせてもらうと、アイリーンさん、悪魔の鍵取る気満々でした。適当なものを賭けさせて負けてもらうってのは無理そうでした。どの道負けたら詰みなので、勝った時のリターンを大きくすることにしました。そしたら絶対服従を賭けさせられました。

 

 これでもう言っておくはないですかね···えっと···うん、ないですね。

 ではそろそろ三つの単語を選ぼうかと思います。

 さて、何が良いですかね? ゲームの性質的に、"特別な場合"が多いものですかね。

 でも"特別な場合"が多いものって何でしょう?

 ······。

 わっからん! 知るか!

 あぁ~ヤバイよぉ~勝てる気がしないよ~。僕アイリーンさんにレジェンカで3勝してますけど、実は実力で勝ってるのが1勝だけなんですよね。『もう一回』を繰り返して根負けさせたりイカサマしたりで2勝を挙げました。

 そんな僕が勝てるの?

 あぁ~ヤバイ~いっそ当てやすい単語選んだ方が裏を掻けるんじゃないの? そうすべき?

 あぁ~もう~勝つ気満々のアイリーンさんに勝つとか無理ゲーだろうが~。『負けよう』or『負けてもいい』とか思ってないと無理だって~。

 でもそう思わせるのも無理ゲーっていう。難易度鬼畜すぎません?

 アイリーンさんが負けてもいいと思うなんてそんなんアイリーンさんのドラゴン体質関連でしか無理···それだぁぁぁっっっーーー!!!!??!?!?!?

 えっ! えっ? えっ!?

 あれ? あれ! あっれぇぇぇっ!!?

 これもしかしてイケルか? イケルかも? いやイケルよな···?

 

 よっしゃあああっっっ!!! 勝ったアアアアアッッッ!!! やったあああああっっっ!!!!! 優勝だあああああああっっっ!!!

 

 失礼、取り乱しました。

 そうだよ、このゲーム、相手が知ってることを知らない、を通り越して予想できないものを選べばいいんですよ。今回の場合、アイリーンさんが、僕が知っていることを想像もできないモノを考えればいいんですよ。

 要はこういうこと、

 

 A:ベルセリオン

 

 まさか! 予想できねえよなあっ! 僕みたいなちっぽけなクソガキが! 四百年以上前に死んだドラゴンのことを知っているなんて!

 もう一つはアイリーンさんの旦那だった人にでもしましょうかねえ、あっはは!

 もう一つは適当でいいでしょう。

 ふっ、勝ったな。

 

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

「『回答』ベルセリオン」

 

『正解』

 

 ぬわぁぁぁんで分かるのおおおおおおお!!!!????!??!?!??!!?

 ま!? え!? ファッ!?? 何故なんだWhy!?

 なんで!? なんで!?? いやホントになんで!!?

 やべえよ僕も今リーチ掛けてるけど同時にリーチ掛けられてるよ!?(前ダーンに旦那さんがバレました)

 

「勝った時の命令──なんでアナタが二人のことを知ってたのか···まずそれを聞くことにするわ」

 

 うっわすっごい目、怖っ、チビりそう。

 威圧感マックスです。さながらラスボスの風格。邪神か何かかな。あ、賢竜だった。"賢"い"竜"だった。

 はて? 火の竜は火、鉄の竜は鉄を喰いますが、賢い竜って何を食うんでしょうか? 謎です。知能でも喰うんですかね? あれ? もしかして僕の知能喰われてる? あれ? 負け確じゃね?

 そんなんチートや! チーターや! ビーターや!

 そういや竜関連で一つ思ったことが。

 ウェンディの魔法に、つまりは天空の滅竜魔法にミルキーウェイってあるじゃないですか? 死者の霊(ドラゴン限定)を呼び出して対話するっていうアレ。

 それとあとアレ、死ぬことの表現に"゚天に召される"ってあるじゃないです? 天に。天空に。

 天竜って霊魂に関する能力も宿してるんですかね? 百年クエストで天空の滅竜魔導士(ウェンディ)の身体にアイリーンさんの人格が宿ったのも実はそれが原因なのでは?

 天空属性兼氷のスレイヤー系の魔法を覚えたら絶対氷結(アイスドシェル)で氷になったウルさんを喰うことで精神だけ蘇らせるとか可能ですかね?

 ······。

 あれ? これ実現したら面白くね?

 しかも強靭! 無敵! 最強! のウルさんをほぼ完璧にコントロールすることも可能なのでは···?

 いつかた~めそっ♪

 

 さて面白そうな···ゲフンゲフン、下らないことを考えるのは止めてアイリーンさんが選んだラストの単語を真剣に考えましょうかねぇ。

 僕は後攻なので今回外して次アイリーンさんが正当してももうワンチャンスありますし、今回は『質問』にしましょうか···。

 でも言い換えればここで正当できたら勝ちですし。

 でも外してアイリーンさんに当てられたらその次に当てないと負けだし···頭こんがらがってきた。

 取り敢えずラストが何か、候補だけでも考えましょう。

 特定に役立ちそうなのはえっと···

 

Q:それは道具か?

A:YES

 

Q:それは命あるものか?

A:NO

 

Q:それは命あるものだったか?

A:NO

 

Q:植物あるいは植物だったものか?

A:NO

 

Q:僕が触れたことがあるものか?

A:YES

 

Q:アイリーンさんが触れたことがあるものか?

A:YES

 

Q:嗜好品か?

A:NO

 

Q:一般に販売されているものか?

A:NO

 

Q:僕が道具を使うことなく容易に持ち運べるものか?

A:△

 

Q:僕が道具を使うことなく持ち運べるものか?

A:YES

 

 こんなところですかね。

 道具で、命があるものでもあったものでもなく、植物でも植物だったものでもない。ということは原材料は鉱物の類ですかね? 金属製品とか、あるいは陶器か。

 でも普通に売り買いされてるものですよね。

 となるとオーダーメイド品のような特注品、あるいは剣や魔法みたいな流通の仕方が特殊なもの、ですかね?

 僕が道具を使わずに簡単には持ち運べないもの、っていうのは重量か法の規制が原因と考えていいでしょう。

 となると剣っていうのは結構良い線いってるのかもしれませんね。

 かといって『剣』と答えはしません。もうちょっと考えてからです。

 他には···あっ、横道十二門の鍵。一般には販売されてないものですし、価値があるもの(あと原作通りのところにないと詰みのシチュがあるもの)なので、盗難対策で″容易に″持ち運びはできないかも。

 あっ、でもアイリーンさんが触れたことがあるか分からないのでどうとも言えませんね。僕に関しては前世以前のもカウントされてる可能性があるのでそこで判定できませんし。

 取り敢えず質問でここを潰しましょうか?

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

「『質問』それは鍵状のものか?」

 

『質問を認識した。判定は──YES』

 

 鍵──か。

 そこまでバレたとなると次のターンで当てられるでしょうし、実質これが私のラストターンかしらね。

 

『では次、アイリーンのターン』

 

 ラスト一つは何なのか、取り敢えず特定に役立ちそうな質問を思い返すかしら。

 

Q:命あるものか?

A:YES

 

Q:私が触れたことがあるものか?

A:YES

 

Q:人間か?

A:YES

 

Q:故人か?

A:NO

 

Q:今現在から十年以内に私が触れたことがある人か?

A:YES

 

Q:五十年以上生きている人か?

A:△

 

 五十年以上生きているか? という問いの答えが『回答不能()』な理由を探るべきよね。

 しかしどういうことなのだろうか。五十年以上生きているとも、いないともいえない、というケース···ね。

 いえ、回答不能な理由はそこかしら?

 生きている"人か"? この"人"と限定したのが回答不能な理由なのだとしたら?

 しかし、人間か? という問いの答えは『YES』。

 人ではある。けれど"五十年以上生きている人か?"という問いでは回答不能。

 これは、"五十年以上生きている"が、"人"としては"五十年以上生きていない"、ということ···?

 この子は四百年前に死んだベルセリオンたちのことを知っていた。ならば私のことを知っている可能性は──ある。

 私はそれこそ四百年以上生きているけど、その大半は(ドラゴン)として生きたもの。"人として生きた"のは、三十年ほど。ならば──

 

「『回答』アイリーン」

 

『回答を認識した。判定は──』



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1628回目⑥

『回答を認識した。判定は──不正解だ』

 

「!?」

 

 これが違う!?

 ならばアクノロギア···いえ、私は彼に触れたことがないはず。

 となると別の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)

 けれど今現在生きていて、私が触れたことのある滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)なんていたか···?

 いえ、私がよく知るベルセリオンたちを選んでおきながら、私と滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)という関わりしかない人物を選ぶ? それともこのラスト一つが本命で残り二つは当てられるのを覚悟で選んだものだとでも言うの?

 分からない。だったら答えは一体なんなの?

 

『では次、ネロのターン』

 

「『回答』──悪魔の鍵」

 

『回答を認識した。判定は──』

 

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

『正解だ。これによって三問正解。また、ネロが後攻であったのでこれで決着。勝者は──ネロ!』

 

 っしゃああああああっっっっっっーーー!!! やっふうううぃぅぅーーー!!! イッェエエエイ!!!

 Yeah! Yeah! 勝って泣こうゼッ!

 う~ううう あんまりだ・・・HEEEEYYYY あァァァんまりだアアアア! フー スッとしたぜっ !

 へいへ~い、アイリーンさ~ん、今どんなキモチ? 今どんなキモチ? 僕はこれ以上なく最高の気分ですよぉ~。最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ!

 え? なんすか? 所詮運で勝っただけだろって? ←(アイリーンさん言ってません)

 何言ってんすかぁ~? 運も実力の内っしょ、難癖だよそんなの~。

 勝ちは勝ち! 勝った者が正義! 自分が正義! 

 

 正義! 正義! 正義は自分! ジャスティス! フゥー!

 

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

 さーせん、ちょっとはしゃぎすぎました。

 でも···っっっっっしゃああああああーーー!!!

 やった! やった! 勝ったー!!!

 いやあほんと危なかったぁ。アイリーンさんがあの回答をしてなかったら星霊の鍵で答えてましたよ~。いやホントに、『アイリーン』と答えてくれたアイリーンさんマジナイス! その前の『質問』で鍵状か聞いた自分マジ神! ゴッド! 最っ高、ッイッエエエイッ!

 にしても偶然ってのは重なるもんすねえ。まさか元ネタの作品『アクマゲーム』での三単(Word)究明(Investigation)と同じカタチでキメられるとかマジテンション上がるわぁ~。

 きっとアイリーンさんが自分が『ゲーム開始前に知ったもの』を選んでいたから、僕の選んだ最後の単語もそうだと思ったんでしょうねぇ←(違います)

 でもぉ、お陰でぇ、アイリーンさんがぁ、『ゲーム開始前に知ったものを選んだのでは?』と思えたぜイェエイ!

 

「ねえ」

 

 うっわあああ! ビックリした!

 急になんすかアイリーンさん、もっとこの感動を堪能させて下さいよぉ←(本音)

 

「えっ···えっと···なんですか···?」←(建前)

 

 いえ、その、違うんですよ?

 別に散々煮え湯を飲まされてるからアイリーンさん相手に強気に出れないとかそういうんじゃないですからね?

 だってほら、絶対服従賭けさせてますし? そうだったらそんなことできないじゃないですか?

 僕は断じて、アイリーンさんに逆らえないなんてことはないです···ホントですよ?

 

「あなたの選んだ最後の単語。一体なんだったの?」

 

「え? それは──」

 

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

「エルザ···ですけど···」

 

「エルザ···」

 

 っはは···。そういうこと···。

 エルザは私のお腹の中で、胎内で、四百年生きてきた。それは確かに、生きているとも、いないとも言えるわけだ。

 ドラゴンとなった運命を呪い、肉体を忌避し──けれど私自身が、自分がドラゴンであると認めてしまっていたから、私は負けたのか。

 

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

 うわ、なんか泣きそうな顔してる。

 やめてほしいですね、女性に泣かれるとか普通にどう対処すればいいか分からないですもん。

 逆に分かる人いますか?

 相手は彼女とかでもなんでもないんですよ?

 普通に心苦しいです。

 あっ! そうだ! 今アイリーンさんは僕に絶対服従なんですから命令すればいいんですよ。

 なんて言えばいいですかね?

 まあ取り敢えず適当に

 

「······」

 

 適当に

 

「······」

 

 適当に

 

「······」

 

 命令するんだ。

 僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。僕はアイリーンさんに命令するんだ。

 

「······」

 

 だぁめだこりゃ。




言い訳をさせて下さい。
これが僕の限界なんです。
これ以上アイリーンさんの心情を読み取れなければ、上手く締める構成力もなかったんです。
それに前回に本気出しすぎてもう気力が···。
言っときますけど一番悔しいのは僕ですからね!? もっとちゃんとまとめたかった! ←じゃあ時間掛けてでもやれよ、締め切りとかねえだろ←返す言葉もございませんごめんなさい。

いやホントに···すいませんでした!

でも究極アイリーンさんが味方になるって展開のためだけのお話なので勘弁してください。
そういえばサラッと出しましたがようやく出ましたね、主人公の名前。
ネロ
ぶっちゃけ深い理由はありません。精々ブレイン→脳→ネウロ→縮めてネロってだけです。

次回からは···いえ次々々回ぐらいからX784年になると思います。
次回とその次は例の計画実行不可となる『なんだかんだ』のお話です。


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1628回目➆

 前回のあらすじ。

 朗報! アイリーンさんが仲間になった! やっふー!

 終了。

 という訳でちょっと計画の練り直しです。

 いやだって、アイリーンさんが味方になったんですよ? 有効活y···できることの幅が広がったんだから何ができるかを模索しないと!

 と言っても、わざわざ報告するほどのこともないんですけどね。

 取り敢えずアイリーンさんの能力をフル活用するために、転生やら何やらのメンドくさい所は省いてウルティアを助けようとしてるってところだけアイリーンさんにお話して、尽力(協力)強制(要請)しただけです。

 それにあたって、最低限ゼレフに取り入ってスプリガン12に入っておくように頼んだのと、後は僕に危害を加えないようにだけ頼んで別行動です。

 いやだって、アイリーンさんにトゥエルブに入っていて貰わないと詰みますから。

 何度も話に出してる運命の修正力が働いて現れる代役、その強さはランダムですけど、今まで元の人より弱かったことは一度もないです。つまり、もしアイリーンさんがトゥエルブに入っていなかったりすると、少なくともアイリーンさんと同格以上の敵が出現すると考えるのが妥当。

 これがどれだけ恐ろしいことかはお解りですよね?

 だって、親としての情がなかったらアイリーンさんはエルザとウェンディをぶっ殺していた、つまりはエルザたちが実力では負けていた、ってことですからね。

 場合によってはそれ以上の相手ですよ? そんなのが相手だなんて···。

 もうダメだぁ···おしまいだぁ···。

 そんな訳でアイリーンさんにはトゥエルブに入って貰わないと困ります。いやホント、出番を潰して代役呼んでも大丈夫なのって一部だけですよ? ちなみにウルティアさんの代役は大したことないです。七眷属の一人だけあってかなりの実力者ですけど、フェアリーテイル主要メンバーと比較すると雑魚です。

 だってウルティアは適正のある氷の魔法を殆ど修練してませんから。努力と執念だけで苦手分野の、強化系能力者でいうところの具現化系に該当する時のアークを習得しましたからね。潜在能力は高いですけど、ぶっちゃけ宝の持ち腐れです。まあ『あの化け物』みたく、ウルティアの代役さんが潜在能力準拠の実力で出てこられたらヤバかったですけどね。

 なお、ウル生存ルート且つ、ウルとウルティアを和解させると、潜在能力を引き出した氷の造形魔法特化型ウルティアさんが出来上がります。

 タルタロス編にて、グレイはシルバーの氷から新たに氷造形(アイスメイク)してましたよね? 氷の造形魔法特化型ウルティアさんは相手が誰であれ、氷の魔法であれば自分の魔力で氷造形(アイスメイク)し直すことができます。魔導士ギルドに所属すれば当然ながらS級の資格を取るし、なんだったら聖十の称号さえもぎ取ります。

 ああ、あと当然ながら、ウルには負けます。

 子どもが親を凌駕するのはありがちですけど(皆大好き○飯くんとか)、ウルティアはどうやってもウルには勝てません。なんだったら時のアークを使っても勝てません。

 氷の滅竜・滅神・滅悪魔法を覚ればいい? ウルさんなめちゃいけませんよ。その程度の優位性(アドバンテージ)は彼女にとってはハンデキャップですらないです。

 話は逸れましたけど、別にウルティアの代役に関しては恐るるに足る実力者ではないです。と言っても(頭の方が)ウルティアほど優秀じゃないので、連鎖的にガルナ島、楽園の塔、ニルヴァーナあたりで面倒なことになるんですが。

 まあ今回はあの親子に関して首は突っ込んでないので、別に気にするところじゃないんですけどね? ウルは死んでウルティアはグリモアに入って、って感じで原作通りに突き進みます。

 となると天狼島までは原作通りですし、次は大魔闘演舞のところですかね? それではア(ルカ)ディオス!

 

 

 

 

 

§§§

 

 

 

 

 

~半年後~

 

 あ、やばコレ、詰みかも。



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1628回目⑧

 可笑しいです。変です。不可解です。理解不能理解不能理解不能。

 生きてるんです。

 えっ、誰がかって?

 ウルがです。

 もう一回言います。ウルが、生きてるんです。

 

 ふぁ?

 

 はいそしてこちらが、三ヶ月掛けて調べた原因で~す。三分間クッキング並みにテキパキいきましょ~う。という訳で、簡潔に一言で済ませましょう。

 せ~~~のっ!

 アイリーンてめえの仕業かボケゴラァッアアアンんっ!!?

 ち···ちくしょう···! ちくしょおおおーーー!!! 完全体に···完全体になれさえすれば···! なれるんだったらなっーーー!!!

 ちくしょう···まじなんなんだよあの人······僕十回は失敗(ミス)ってようやくウルとウルティアを和解させることができるようになったってのに、何ノーミスで成功させてんの? 何デリオラ殺ってくれちゃってんの? 竜化までしてもうガチじゃん。Dirty Deeds Done Dirt Cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)とは正にこのこと!

 アアァー···ヤバイいィ···ヤバイぞオォ···! このままじゃアイツがでるぅ···。

 アイツがぁ···アイツがあぁ······。

 

 ちなみにそのアイツのプロフィールを纏めたのがコチラ。

 

名前 スウェイ・マーデン

性別 男

年齢 24(天狼島編時点)

血液型 AB

使用魔法 爆発 半径100メートル圏内なら任意の座標に様々な爆発を起こせる(時限爆弾や地雷の設置等々)

奥の手 自身の肉体を中心に半径200メートルを焦土と化す大爆破を起こす自爆技。当然使ったら死ぬ。

身体能力(魔法等一切なしの素の性能(スペック)) ガジル(竜の鉄)以上に硬い筋肉、軟体動物並の柔軟性、ウェンディの付加術(サポート)を受けたナツ並の瞬発力、シャトルランを丸三日は続けられる持久力

性格 冷酷無比 残虐非道 真性のドS

備考 マスターハデスの忠実な下僕。超天才で武術も魔法も一度見れば模倣(コピー)できるし、なんだったら二、三度使って慣れれば上方修正(アップグレード)させられる。

 

 ハッキリ言います。

 コイツに出張って来られたらウル召喚以外に対処のしようがないです。逆に言えばウルならなんとかできるってことなんですけどね。マジで彼女なんなんでしょう? 彼女、身体能力で言えば(日本人感覚で)全然平均的で、まあ得手不得手で優れた記録を出す種目もありますが全然常識の範囲内ですし。(得意種目:長座体前屈、52センチ 苦手種目:ハンドボール投げ、20メートル)。

 ふうぅ···。色々と考えたお陰で少し冷静になれました。大丈夫。大丈夫。大丈夫。まだ修正は利く。ギリギリだけど。ホンットにギリギリだけど。あれ? 今日は何年何月何時何分そしてここは一体何処?

 あぁ~はいはいそうですか~···。

 ホンッッットにギリギリだな!? ちょっ、アイリーンさん! ちょい時間ないんで竜化してこの場所まで僕を運んでください! さっさとしろ! てめえのせいでこっちはこんな焦る羽目になってんだよ!

 って言えたら楽なんだけどなっ! 無理! どうしても無理! アイリーンさん相手じゃ強気に出れない!

 まあこの速度なら多少は余裕があるか? んん~まあ大丈夫かな?

 それじゃあ少しの間暇なのでそろそろちゃんと説明しようと思います。例のスウェイくん、当然ながら原作キャラじゃありませんし、他作品からの流用キャラでもありません。運命の修正力によって現れる代役さんです。

 さてでは誰の代役かと言うと···言う必要あります? 察しの悪い人でも察せると思うんですけど···だって僕もう既に軽くとはいえ触れてますし···。『ウルが生きていてウルティアと和解している』これを聞けば(原作キャラの)誰が消えるか理解(わか)るでしょ?

 まあ勿体振る理由も特にないのでさっさと明かすとしますか。

 メルディです。メルディがグリモアに居なかった時に出てくる代役が、スウェイくんです。マジです。

 僕何時だったか言いましたよね? 『グリモアにウルティアがいなくなる以上、メルディが死にます。』って。

 これがホントにヤバい。どれくらいヤバいかって言うと、とても言葉で言い表せないくらい、どれだけ言葉を尽くして、選んで、そして語ったところで、『ボキャ貧乙www』とか言われるくらいヤバいです。だから敢えて何も言うまい。

 まずメルディの代役であるスウェイくんが、どうして上記のような化物性能(チートスペック)なのかと言うと、それはスウェイくんが潜在能力準拠の強さを持つ代役さんで、その基準となるだけの常軌を逸した潜在能力をメルディが宿しているからです。

 ホントにぱないですよ? 潜在能力全解放したメルディは。能力(アビリティ)系魔法の無効化、魔法が効かない、この能力がなければオーガストを凌駕し、アクノロギアと互角に闘えるほどです(人間形態に限る。因みにウルさんはこの無効化能力を無視してぶっ倒します。何故か? 知ら管)。

 という訳で、何としてでもメルディをグリモアに入れなければ詰む。

 そしてその為に──グリモアに入ってウルティア並みの発言力を手に入れる必要があるんだ!

 と、言うわけで。

 累計年齢約二万歳、現在肉体年齢十歳。

 僕はこれから、入社試験を受けに行きます。




過去にあったスウェイくんとのヤバいやり取り(ざっくりと)

オリ主「マスターハデス、この書類のここ誤字ってますよ」

スウェイ「は? 何言ってんだお前? マスターハデスが間違える訳がないだろ? ふざけるのも大概にしろ。死ぬか?」

この台詞を言ってる途中にスウェイくんは主を殺害。マスターハデス信者がイキすぎたかなりのクレイジーサイコ野郎です。
尚今後彼に出番はない。


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1628回目⑨

最近知ったこと。
この作品描写を大雑把にしたり省いても全然成立するのでノリとテンションでいけば執筆するのにあんまり時間が掛からない。
まあ書く内容が決まっている前提ですが。


 いよいよやっとこさ原作開始時点に突入した○○○、はーじまーるよー。

 僕が日本に居た時に好きだったRTA二次創作風に開始(スタート)してみたけど、『RTA』の代わりに入れる適当な言葉が思い付かず『○○○』で代用するぜ!

 まあその辺は置いといて、始めましょう。何を? 本論? 本文? 本筋? 全部正解で全部間違いです。

 ······。

 なんだかこのアホな導入が延々続きそうな気がしてきたので、少々雑ですが本編にいきましょう。僕なら···できますよ、くだらない雑談で一万字は。···まあうま味ゼロなのでしませんが。

 ホントにね、悪気はないんですよ···。ただ今回歩むことになった『ウルティアがウルと離れ離れにならないルート』の進行上演じる必要のある(ロール)の影響でちょっと口が軽くなるんですよねぇ。

 どういう(ロール)かっていうと、こんな感じ。

 

「やあやあウルティアさん、お久しぶりですね。今日もお母さんの仕事のお手伝いですか? 僕はちょうど暇しているところで、よければ手伝いましょうか? その後は夕食でも一緒にどうです?」

 

 こんな感じです。ようはウルティアさんを口説きます。

 因みにこの時注意すべきなのは、絡み方や普段の態度からの総合評価の結果ウルティアさんに、

 

「···いえ、私一人で充分ですので。あなたのお手を煩わせるほどではありません。気に掛けて頂きありがとうございます」

 

 と、このようにやんわり断られるようにしましょう。

 しかし···なんというか···うん······。こういう反応をされるように調整して、上手いこといってはいるんですが、女性を食事に誘って断られるってのはやっぱり結構キッツイものがありますね···。

 さてさて心に傷を抱えはしましたが、もう慣れっこですし、初見兄貴にはちょっと意味不明なやり取りを見せられている状況だと思うので、僕がグリモアに無事入ってから今に至るまでをザックリ説明しようと思います。細かいところは都度話すので乞うご期待、割愛させていただきます。

 僕は今から九年程前にグリモアに入って、それから母への恨みだとか時のアークの習得だとかは除いて、基本は原作のウルティアの真似をしてきました。以上。

 ······。

 ちょっとザックリしすぎですね。もう少し細かく話しましょう。

 原作既読勢兄貴たちはご存知のことですが、この世界にあるイシュガル大陸の魔導士全体を統括する自治組織、それが評議院であり、その組織の最高意志決定機関に属する十人を評議員と──まあ多くの人が『ややこしい』あるいは『知らねえよ』状態だと思うので評議院は警察、評議員はそのトップ層(警視総監とかそんなの)だと思ってもらえれば十分です。

 で、この評議員ですが、僕がこの世界にきて初めて知ったことなんですけど、なんでも内一人に魔導士の代表として聖十大魔導の称号を持つ魔導士が任じられるそうで、そのシステムの関係でウルさんが生きていると彼女、評議員の一員になってしまうんですよねぇ(だからジェラールは原作で態々聖十の称号を得てたんですね、納得)。

 と、ここで一つ問題が。彼女、デスクワークが壊滅的にダメなんですよ。いや、壊滅的ってのは多少誇張してますけど、兎に角ダメダメです。娘のウルティアがしょっちゅうヘルプに入るくらいにはダメです。逆にウルティアはその辺滅茶苦茶優秀です。

 まあ原作での立ち位置考えたら納得ですよね。

 上はマスターハデス(爺)、同僚はアズマ{バトルジャンキー(ただしそこを除けば常識人)}、ザンクロウ(単細胞)、ヒカル(馬鹿)、カプリコ(山羊)、ラスティ(厨二病)、メルディ{子供(意外に頭は良いんだけど如何せん子供だからね、重要なことは任せられないよね)}、そして下は顔も名前も出てこないモブ。

 上にも下にも問題を抱えて、冷静に考えたら過労死しかねないよね、南無三。

 まあそんな立ち位置に僕は今居る訳ですが···まあそこはアズマとメルディに助けて貰ってます。アズマは普通に優秀ですし、別に子供に頼らずに見栄を張ろうなんて僕は思いませんからね。といっても、やって貰ってるのは主に単細胞と馬鹿のお守りなんですけど。

 お陰で僕は原作でジェラールとウルティアがやってたように評議員として潜り込めてます(正規ルートで入りました)。

 因みにこれは余談ですが、原作ではこの時アズマがウルティアに代わって七眷属を纏めてたそうです。ただ彼は戦闘以外はやりたくないとのことで、戦闘(それ)以外の分野では基本道化を演じてるので、他のヘルプには入ってくれませんし、そもそも頼られません。僕? 知ってるのでバリバリ押し付けます。

 まあそんな訳で、今現在僕とウルさんは評議員に在籍している訳で、僕はその立場を利用して暗躍している訳ですが、ここで問題が一つ。

 デスクワーク等の頭脳労働が苦手なウルさんですが、彼女、中々どうして勘が鋭いんですよねぇ。

 そんな相手が すぐ傍に居るのに 評議院という組織そのものを 利用しようと 暗躍する ···?

 HA☆HA☆HA☆! オモシロイジョーダンデース! バレマースヨ、トウゼンネ!

 笑い事じゃないんですけどね。

 まあそんな訳で、ウルティアさんを口説いている訳です。

 ウルさん、ちょっとばかし親バカというか、バカ親というか、子離れできてないというか。そのためウルティアさんに絡みにいくと『娘に寄ってくる悪い虫』みたいな意味合いでは警戒されますが、注意する方向性がズレているので欺くことが可能になります、ヤッタネ♪ とはいえ、下手にちょっかいを掛けすぎると権力を持ったとある大人にコロッとされるので、本当に距離感は適切に保っておきましょう。適度に誠実さは見せましょう。

 後話していないことは···ジェラールのことくらいですかね。

 ぶっちゃけ彼に犯罪者させてもうま味はあんまないので、彼にはシモンやショウたち同様の扱いをしています。

 要は──楽園の塔の最高責任者にして楽園の塔編のラスボス、僕です。

 グリモアの七眷属の長として謂わば中間管理職の様な立ち居地におり、楽園の塔の統治をして、エーテリオンを投下させるために評議院に潜り込んで······ぶっちゃけ過労死しそうです、これだからこのルート嫌いなんですよねぇ、上手くいけばウルティアにとって最高のルートなんでしょうけど、ゲームのRTAとかじゃないから、試行錯誤ってさしてできないんですよね。実際今回にしたって予想外の展開でこうなった訳ですし、上手くいくとも限らないキッツいルートをさせられるって、とんだマゾゲーですね。

 ママエアロ。最悪アイリーンさん(元凶)手伝うよう命令(アウトソーシング)するって奥の手もあるので全然いいんです、というかいい加減慣れました。

 

 それでは後は特に言っておくこともないのでそろそろ終わろうと思います。僕はウルさんが来る前にトンズラするのでさようなら。 



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