【安価】安価で作ったデッキでデュエルアカデミア生活【安価】 (睦月江介)
しおりを挟む

まとめ
1年目のまとめ


ここまでの人物や使ったデッキなどを簡単にまとめてみました。



人物

 

城戸遊一郎(イッチ) 我らが主人公。十代の遅刻に引きずられる形で試験デュエルの進行が遅れ、クロノスとデュエルすることになったもののワームデッキを使いこなしてラー・イエローでの入学を決めた。その後も安価で決めたデッキで戦い続け、セブンスターズにも打ち勝ったうえで1年の締めくくりとして天上院明日香を破りオベリスク・ブルーへの昇格を決めた。

 幼少期から金銭的に苦労しており、その頃は拾い物や貰い物を中心に『凡骨下克上ビート』で戦っていたが弱小カードで勝利を重ねるうち誰もデュエルしてくれなくなったという過去があるためアカデミアでは常に全力が出せることが嬉しいとのこと。

 

容姿 中性的な顔立ちで、細身。デュエルマッスルが足りないのでタニヤとのデュエル前は筋肉痛で生まれたての小鹿のようと評される醜態を見せている。

 

性格 基本的に真面目ではあるがダウナー系で冷めていてマイペース……なのだがデュエルでは力強い口調になる。ハンドル握ると人格が変わるタイプならぬデュエルになると人格が変わるタイプ。

 

交友関係

遊城十代 ドローパンを巡ってデュエルしてから友人となる。気が向いたらデュエルする、程度の間柄ではあるがデュエルバカ同士なので割と気は合う方。運命力お化けのためデッキスペックで大きく勝るデッキでも勝率が安定していない。

 なお、積極的に絡みはしないため同じレッド寮の翔、隼人とはさほど親しくない。

 

三沢大地 ラー・イエロー総合トップであり、ライバル兼良き友人。互いにデッキ構築の相談をしたりしている。総合力では三沢、デュエルの実力だけなら遊一郎が勝るというのが自他ともに認める評価。

 

神楽坂 遊戯のデッキを盗んだコピーデッキ使い。学業成績が優秀なため、たまに宿題を手伝ってもらったりしている。遊一郎もワームデッキをコピーされている。

 

万丈目準 互いに実力を認めている。直接デュエルしたことはないが古井戸から回収したカードを分けてもらっており、召喚師セームベルもこの時もらったカード。

 

天上院明日香 1年目最後の実力デュエルの相手。うっかり口を滑らせて掲示板の事を教えた結果デッキが魔改造とも言えるレベルで強化された。

 

デュエルスタイル 基本的に運命力が仕事しないことが多いためサーチ・手札交換を多用して強引にデッキを回す。また、ベストを尽くすことが相手への礼儀であるという考えを持っているためプレイングには容赦がなく隙あらば潰しにかかる苛烈ともとれるデュエルを行う。

 

精霊 実は幼少期から精霊を見る素質があり、万丈目にカードを分けてもらった際に多くの精霊に触れたことがきっかけとなり開花、精霊である黒蠍とのデュエルを経てようやく精霊を見て、会話することができるようになった。ただし、素質はあっても半ば強引に覚醒させた能力なのでその力はさほど強いわけではなくコミュニケーションまで可能なのごく一部の精霊のみである。

 

ハーピィ・ガール 遊一郎が幼少期から大切にしていたアイドルカードの精霊。遊一郎を『ユウ』と呼び、絶対的な信頼を寄せている。基本的にかまってちゃんで魔弾モンスター達を陰キャ悪魔呼ばわりするなど口が悪いところがある。

 

使用デッキ 基本的には状況に応じて使い分けるため2つデッキを所持している。

ワーム+魔弾→魔弾+大革命→大革命+3タイプ混合の順で変遷している。

 

ワーム 入学試験で利用した、最初の安価デッキ。入学後も普段使いのデッキとして利用していたがグロテスクな姿とそのグロテスク集団の仲間入りを果たしてしまう罠カード『エーリアン・ブレイン』の存在から学園内でも不評なデッキであった。リバースカード対策を取られだしたこともあり、崩して次なるデッキの資金源にされた。

 

魔弾 第2の安価デッキ。圧倒的なコントロール性能を誇るため重要度の高いテストやセブンスターズ戦などのここぞという場面で切り札として運用された。今後の強化が望めないこと、サーチ封じをされると脆いことが周囲にもバレており黒蠍との戦いを最後にワーム同様資金に還元された

 

高等儀式軸大革命 小学生のころ利用していた『凡骨下克上ビート』に入っていたカードを多数流用、帰省時に組み上げたデッキ。大革命のロマン砲ぶりから決まると盛り上がること、昔のカードを流用している思い入れもあり新たな普段使いとなった。ハーピィ・ガールはこのデッキに投入されている。

 

セームベル利用3タイプ混合デッキ 最新の安価で『セームベルを軸にしたデッキ』を踏み風霊使いウィン軸の魔法使いデッキ、化合獣軸のデュアルデッキ、捕食植物軸のデッキという3タイプを考案、構築を掲示板で相談したところ捕食植物をベースにドローソースとして魔導書、展開要員としてデュアルモンスターのギガプラントを採用するという悪魔合体案が提案され形にしたもの。実は3タイプのどれよりもセームベルを利用する場面が多くなっている。

 

掲示板 どういうわけか猛虎弁多用。下手なプロデュエリストよりも強いのでは、とか言われるデュエルジャンキーの巣窟であり基本的に殺意が高い傾向にある

 

主な住人 

ダイナソー決闘者 やたら恐竜族を推すコテハン持ち。ダイナソー竜崎ではないかという噂がある。

 

???(名無し) ギガプラントをエースとした植物デッキ使いであることが判明。

 

天上院明日香(HN不明)遊一郎に教えられて驚愕&困惑しつつもアドバイスをもらいデッキを超強化した。




 容姿的に、何か機会があればイッチは女装が通る類のキャラです(笑)
 番外スレ、およびifについてはコラボなので別の世界線、時間軸と考えておりキャラクターを記載していませんのでご了承ください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

1年目
1スレ目


 最近安価形式の小説にはまっていたので思い付きでやってみようかと。
とりあえずブランクもあるうえ作者のセンスはお察しなので、入学試験以降はリアル安価も含めてご協力いただけるといいなと思っております。
また、GXが舞台なので結構縛りがあります。EXデッキは融合のみで、以下のデッキは使用禁止。

・青眼
・真紅眼
・表サイバー流
・裏サイバー流
・HERO
・宝玉獣
・ユベル

 他に禁止した方がいいデッキがあればご意見お願いします。あと、手札誘発は控えめにするつもりです。


1:名無しの決闘者@デッキ構築中

1ヶ月後にデュエルアカデミアの入学試験受けるから使うデッキ決めたい

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>1

普段のデッキでええんやで

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>2

KC社のネットデュエルばっかでリアルのカードほとんど持ってないんよ(遠い目)

 

4:名無しの決闘者@デッキ構築中

あれ神のカードとかブルーアイズとかの特殊な例除けば大体全カードのデータ入ってるからな

 

5:名無しの決闘者@デッキ構築中

実際テストプレイには超便利。

 

6:名無しの決闘者@デッキ構築中

プレイヤーも多いから対戦するとなると回線重くてPCにそれなりのスペック求められるのが難点やな

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

システム自体は社長が一流プレイヤーだからユーザー視点になってていいんだけどねぇ

 

8:名無しの決闘者@デッキ構築中

民度は低い奴も多いよな。この前インセクト女王使う変な昆虫使いとかいたわ、イカサマの類はシステム上できないけどプレイングがとにかくいやらしかったしなんか煽ってきた

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

それインセクター羽蛾じゃね?

 

10:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、結果は?

 

11:名無しの決闘者@デッキ構築中

むかついたからインセクト女王食ってラヴァゴーレム送り付けて焼き殺した

 

12:名無しの決闘者@デッキ構築中

ざまぁw

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

ところでイッチ試験まであと1か月って筆記試験大丈夫か?

一般常識はそこそこ、デュエル知識は結構高いレベルだったはず。

あとコテハンつけて

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

あからさまにデュエルに偏ったレベルに草

 

15:名無しの決闘者@デッキ構築中

まあ、プロ養成校だから多少はね?

 

16:アカデミア受験安価者

>>13

あいさー、コテハン付けたよ。

筆記は過去問いくつかやって合格ラインは取れてたからたぶん行けると思う

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

油断するなよ。あとイッチ、デッキ組むなら予算な。組める範囲だいぶ変わるから

 

18:アカデミア受験安価者

>>17 『画像』

 お年玉とか貯めてたから結構あるで

 

19:名無しの決闘者@デッキ構築中

お、これだけあればよっぽどの高額カードデッキ以外はいけるぞ

 

20:名無しの決闘者@デッキ構築中

真紅眼とかだいぶ落ちたけどそれでも1枚で画像の金吹っ飛ぶからな

 

21:アカデミア受験安価者

よし、じゃあ受験で使うデッキ安価取るぞ! いきなりテーマでやると大変なことになりそうだからまず種族 >>45

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

男ならドラゴンだろ

 

23:名無しの決闘者@デッキ構築中

女の子かもしれないんだよなぁ あ、鳥獣族で

 

24:名無しの決闘者@デッキ構築中

戦士族

 

25:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔法使い族

 

26:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔法使い族

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

岩石族

 

28:名無しの決闘者@デッキ構築中

獣族

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

昆虫族はどうだ?

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

機械族はロマン

 

31:名無しの決闘者@デッキ構築中

悪魔族

 

32:名無しの決闘者@デッキ構築中

水族

 

33:名無しの決闘者@デッキ構築中

魚族

 

34:名無しの決闘者@デッキ構築中

アンデット族

 

35:名無しの決闘者@デッキ構築中

恐竜族の強さを見せてやれ

 

36:名無しの決闘者@デッキ構築中

恐竜にするくらいならドラゴン安定

 

37:名無しの決闘者@デッキ構築中

雷族

 

38:名無しの決闘者@デッキ構築中

炎族

 

39:名無しの決闘者@デッキ構築中

戦士族

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

サイキック族

 

41:名無しの決闘者@デッキ構築中

悪魔族

 

42:名無しの決闘者@デッキ構築中

やっぱり機械族だな

 

43:名無しの決闘者@デッキ構築中

やっぱり決闘王の主力も含まれる魔法使いだろ

 

44:名無しの決闘者@デッキ構築中

確かマシュマロンも入ってたよな、あのデッキ。天使族はどうかな

 

45:名無しの決闘者@デッキ構築中

恐竜、ドラゴンをもっと広い視野で見て爬虫類族で

 

46:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>45 ファッ!?

 

47:名無しの決闘者@デッキ構築中

またイロモノ寄りの種族来たな

 

48:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうでもないぞ、使ってみるとなかなか味がある

 

49:アカデミア受験安価者

そうなのか。使い方は組んでから覚えるとして、次は

デッキのテーマで。>>68

 

50:名無しの決闘者@デッキ構築中

通常モンスター軸 癖がないし、融合で始祖竜ワイアームって結構固いモンスターが出せる

 

51:名無しの決闘者@デッキ構築中

エーリアン

 

52:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヴェノム

 

53:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>50と>>51の折衷でエーリアンヒュプノ軸デュアル

ちょっと癖はあるがデュアルは使いこなせると面白い

 

54:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>53 それ最終的にほとんどエーリアン残らなくなるやつ

 

55:名無しの決闘者@デッキ構築中

恐竜族折衷型

 

56:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>54 やけに恐竜押すな、コテハン付けたら?

 

57:ダイナソー決闘者

コテハン付けたわ。恐竜のパワーはええで

 

58:名無しの決闘者@デッキ構築中

まあ、確かに爬虫類族と比べるとシンプルにパワーはあるからゴリ押しはしやすい。

 

59:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただ恐竜折衷はバランスが難しい。イッチが1か月で使いこなせるかというと……

 

60:名無しの決闘者@デッキ構築中

レプティレスはどうかな。相手の攻撃力0にするのはなかなか面白いぞ

 

61:名無しの決闘者@デッキ構築中

同意。ただ、扱いやすさで言えばエーリアンだな

 

62:名無しの決闘者@デッキ構築中

ここまでワームがない件

 

63:名無しの決闘者@デッキ構築中

性能は悪くないんだけどイラストがね……

 

64:名無しの決闘者@デッキ構築中

爬虫類の中でも特にキモいからな

 

65:ダイナソー決闘者

あと種類の割に実用的な奴限られるしな

 

66:名無しの決闘者@デッキ構築中

やっぱレプティレスやな。エースのヴァースキはふつくしいぞ

 

67:名無しの決闘者@デッキ構築中

やっぱり素直に通常モンスター軸で組もうぜ

 

68:名無しの決闘者@デッキ構築中

いや、ここはやはりワームだろう

 

69:アカデミア受験安価者

ええ……種類の割に実用的なの少なくてキモいって

 

70:名無しの決闘者@デッキ構築中

安価は絶対、いいね?

 

71:アカデミア受験安価者

わかったよ、ワームで試験通過やってやらぁ!!

あ、その代わりほとんど知らんテーマだから構築とかいろいろ教えてクレメンス

 

72:名無しの決闘者@デッキ構築中

素直に教えを請えるイッチは有能

 

214:アカデミア受験安価者

実技試験勝ってきたぞ!

 

215:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおおおおおおおおおおおおお

 

216:名無しの決闘者@デッキ構築中

やったああああああああああ

 

217:名無しの決闘者@デッキ構築中

頑張ったなイッチ! 試験用デッキって多分バランス重視で極端に強くはないと思うがそれでもよくやった

 

218:アカデミア受験安価者

いや、攻撃力3000の古代の機械巨人が1ターン目から出てきたが?

 

219:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>45 ファッ!? 何があったんやイッチ!?

 

220:アカデミア受験安価者

ワイの前の受験番号110番が遅刻してきてスケジュールにずれが発生したんだが、それで怒った責任者のクロノス教諭がデュエルしたんだけど負けて、

その次のワイも八つ当たり的にクロノス教諭とデュエルすることになった

 

221:名無しの決闘者@デッキ構築中

うわぁ……災難やったな。

 

222:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、どうやって勝ったの? 試験会場って受験生以外は入れないから気になる

 

223:名無しの決闘者@デッキ構築中

先攻1ターン目手札の下級がソリッドだけだったんでトレインとスネークレインで墓地肥やして耐えて、

エンドフェイズにバーストリバース、ヴィクトリーを蘇生した

 

224:名無しの決闘者@デッキ構築中

ソリッドかヤガンじゃなかったらライフコスト足りなかったな

 

225:アカデミア受験安価者

本当助かった。最後引いたのヴァイパーリボーンで、クイーン蘇生で攻撃力上げてワンショットしたから、コスト足りなかったらその時はキング蘇生、効果で機械巨人破壊して仕切り直したかな。

 

226:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヴァイパーリボーン!?

 

227:名無しの決闘者@デッキ構築中

あれ確か墓地に他の種族いないのが条件だよな? 種族統一でオネスト入ってないのか

 

228:アカデミア受験安価者

迷ったけどあえて入れてない。てかワームゼロ狙うために結構色々入れてるから枠もカツカツだし

 

229:名無しの決闘者@デッキ構築中

やっぱりゼロ狙うのか、いいセンスだ。枚数はいいから、投入してる種類だけは教えてくれ

 

230:アカデミア受験安価者

アポカリプス、カルタロス、イリダン、キング、クイーン、ソリッド、テンタクルス、ヴィクトリー、ゼクス、ヤガン

 

231:名無しの決闘者@デッキ構築中

まともな運用に使うやつはほぼ全部か

 

232:名無しの決闘者@デッキ構築中

枠が厳しいのはわかった、だが今後も使うなら入れておいた方がいいぞ

 

233:アカデミア受験安価者

それなんだが、実は試験の後のスケジュールがこんな感じで少し余裕あるんだ

『画像』

 

234:名無しの決闘者@デッキ構築中

合格発表まで1週間、資料が届くのと学校のある島までの移動で2週間、合わせて3週間くらいあるのか

 

235:名無しの決闘者@デッキ構築中

ということは……?

 

236:アカデミア受験安価者

島で使っていくデッキも安価で決めようと思う!

みんな協力頼むぞ!

 

237:名無しの決闘者@デッキ構築中

ィヤッフゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

238:名無しの決闘者@デッキ構築中

新鮮な安価だあああああああああ

 

239:名無しの決闘者@デッキ構築中

学校の成績に直結するデッキを安価で決めようとするとは……だがそれがいい

 

240:名無しの決闘者@デッキ構築中

任せろ!

 

241:アカデミア受験安価者

試験通ったら一応入学祝いと生活支度金で若干補助が入るから、今回の余りと足してやっていくZE

 

242:名無しの決闘者@デッキ構築中

よし来た! っていうか生活支度金とかデッキの費用とか学校が出してくれんの!?

 

243:名無しの決闘者@デッキ構築中

絶海の孤島だからな、外界との接触が限られる以上仕方ない。

 

244:名無しの決闘者@デッキ構築中

ということはイッチが来れるのも入学までなのか

 

245:名無しの決闘者@デッキ構築中

いや、デュエルディスクがKC社のデータベースへアクセスできるからネット環境はあるはず

多分使用時間に制限かかるとか、そんな感じだろうな

246:名無しの決闘者@デッキ構築中

ふむ。じゃあイッチ、またスレに顔出す機会があったらアカデミアの可愛い女の子の情報もくれ

 

247:名無しの決闘者@デッキ構築中

ナンパ野郎沸いてて草

 

248:ダイナソー決闘者

でも馬鹿にしたものでもないんやで。決闘者って意外とレベル高い美女、美少女いたりするんやで。

態度は鼻につくけど孔雀舞とか

 

249:名無しの決闘者@デッキ構築中

それマ? じゃあ俺もアカデミア受験しようかな

 

250:名無しの決闘者@デッキ構築中

下心で受験しようとすんな。てかダイナソー決闘者もダイナソー竜崎だったりしそう

 

 

-------------------------ーーーーーーーーーーーーーー

 

(ぬぐぐぐぐぐ、ドロップアウトボーイにこのクロノス・デ・メディチが負けるとは……)

 

 怒りと屈辱に震えるクロノス教諭に、監督教員の1人が声をかける。

 

「く、クロノス教諭……遊城十代君の遅刻の影響で試験に遅れが出ている生徒がいるのですが」

 

 その声にハッとして、佇まいを正しながら告げる。

 

「それはいけないノーネ! この海馬ランドの会場を借りている時間にも限りがある以上、ペースを上げる必要があるーノ。ここは私も引き続き試験を行わせてもらうノーネ」

 

(ドロップアウトボーイの巻き添えである以上勝てずとも最低限の評価はしてあげるけれど、このままでは私の気が済まないノーネ! 次の生徒こそ叩き潰してあげるノーネ)

 

 次に顔を見せたのは細身で中性的な容姿の少年だった。

 

城戸遊一郎(きどゆういちろう)です、よろしくお願いします」

「少なくとも、礼儀はわきまえているようなノーネ。だからと言って、手加減はしないノーネ!」

 

「「デュエル!!」」

 

「シニョール遊一郎、この試験では受験生が先攻ナノーネ」

「わかりました、俺のターン、ドロー! ……魔法カードトレード・インを発動、手札のワーム・クイーンを捨てて2枚ドロー! 続けて、スネーク・レインを発動。手札を1枚捨てて、デッキから爬虫類族を4体墓地へ送る。送るのはワーム・キング、ワーム・ヤガン、ワーム・カルタロス、ワーム・ヴィクトリー。モンスターをセット、カードを2枚セットして、ターンエンド」

 

トレード・イン 通常魔法 レベル8のモンスターを墓地へ送って発動できる。デッキから2枚ドローする。

スネーク・レイン 通常魔法 手札を1枚捨てて発動できる。デッキから爬虫類族モンスターを4体墓地へ送る。

 

「私のターン、ドロー。古代の機械巨人を召喚する方法は、何も黄金の邪神像だけではないノーネ。磁力の召喚円LV2、この効果により手札から古代の歯車を特殊召喚するノーネ。続けて、フィールドに古代の歯車が存在する場合、古代の歯車は特殊召喚できるノーネ! 古代の歯車2体を生贄に捧げ、古代の機械巨人を召喚!!」

「さっきも見ていたけど、1ターンで攻撃力3000のモンスターが出てくるなんて……」

「それだけではないノーネ。古代の機械巨人が攻撃するとき、相手はダメージステップ終了まで魔法・罠を発動できない。その伏せカードは君を守ってはくれないーノ。さらに、古代の機械巨人が守備表示モンスターを攻撃したとき、攻撃力が守備力を上回っていれば、貫通ダメージを与えるノーネ。バトル! 古代の機械巨人でセットモンスターに攻撃、アルティメット・パウンド!!」

「ぐぅっ……セットモンスターはワーム・ソリッド! ワーム・ソリッドは墓地のワーム1体につき100ポイント、守備力が上がる! 墓地のワームはトレード・インの効果で捨てたクイーンとスネーク・レインのコストで捨てたイリダン、同じくスネーク・レインで落とした4体で合計6体、つまり600ポイントアップして2200!」

「フン、随分墓地にモンスターを送っていると思えば……しかし、それでも古代の機械巨人には及ばないノーネ」

 

ワーム・ソリッド 効果モンスター 星4/光属性/爬虫類族/攻1000/守1600

このカードの守備力は、自分の墓地の「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスターの数×100ポイントアップする。

また、このカードが攻撃され、相手プレイヤーが戦闘ダメージを受けた場合、

そのダメージステップ終了時に相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

遊一郎 LP4000⇒3200

 

「これでターンエンド」

「そのエンドフェイズ、リバースカードオープン! バースト・リバース! ライフポイントを2000払い、墓地のモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する! ワーム・ヴィクトリーを復活!」

 

遊一郎 LP3200⇒1200

 

バースト・リバース 通常罠

2000LPを払い、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。

 

「俺のターン、ドロー! ヴァイパー・リボーン! 墓地のワーム・クイーンを復活させて効果発動! 自身を墓地に送り、デッキから好きなワームを特殊召喚できる! 2体目のクイーンを特殊召喚! さらに2体目も同様に墓地に送って、3体目。3体目も墓地に送って、最後にワーム・テンタクルスを特殊召喚。これで仕上げ! ワーム・ヴィクトリーを反転召喚! そしてワーム・ヴィクトリーの効果! ワーム以外のモンスターをすべて破壊する! よって、古代の機械巨人は破壊される!!」

「なんと!!」

「そして、ワーム・ヴィクトリーは元々の攻撃力は0で墓地のワーム1体につき500ポイント上昇する。

今のワームの数はクイーンが3体、キング、イリダン、ヤガン、カルタロス、ソリッド」

「8体……ということは……」

「攻撃力ぴったり4000。チェックメイト、です。バトル!! ワーム・ヴィクトリーでダイレクトアタック!!」

「ま、マンマミーア!!」

 

ヴァイパー・リボーン 通常魔法

自分の墓地のモンスターが爬虫類族モンスターのみの場合に、チューナー以外の自分の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。

 

ワーム・クイーン 効果モンスター

星8/光属性/爬虫類族/攻2700/守1100

このカードは「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体をリリースして表側攻撃表示でアドバンス召喚できる。

また、1ターンに1度、自分フィールド上の「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体をリリースする事で、リリースしたモンスターのレベル以下の「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。

 

ワーム・ヴィクトリー 効果モンスター

星7/光属性/爬虫類族/攻 0/守2500

リバース:「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター以外の、フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。

また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードの攻撃力は、自分の墓地の「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスターの数×500ポイントアップする。

 

(何とかなったぁ……もう1枚の伏せは星遺物の傀儡だからマジでドロー勝負になるところだった)

 

星遺物の傀儡 永続罠

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドの裏側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを表側攻撃表示または表側守備表示にする。

(2):自分の墓地の「クローラー」モンスター1体をデッキに戻し、

自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを裏側守備表示にする。

 

「あ、ありがとうございました」

 

 地団太を踏むクロノス教諭の様子と、緊張による疲れでフラフラの遊一郎は、静かに会場を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 




初めて掲示板形式に挑戦してみましたが、どうでしたでしょうか?
リアル安価(投稿前に作った無茶ぶり版)を少し訂正してリアル安価作ってみようと思うので、興味があればご協力ください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2スレ目

1スレ目アンケート、リアル安価ご協力ありがとうございました!
今回はそれに沿って新デッキの決定と、そのお披露目でモブ生徒を倒そうかと思っています。

あと、ルール面で補足します。アニメに沿って行くため、下記の部分が通常のルールとは違います。
・モンスターの召喚時、表側守備表示での召喚が可能
・先攻ドローあり
・LPは4000
今回もアンケートを設けますので、ご協力いただけますと幸いです。


1:アカデミア受験安価者

合格発表来た! ラー・イエローってクラスになったよ!

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおおおおおおおおおおお

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチおめでとう!!

 

4:名無しの決闘者@デッキ構築中

確かオベリスク・ブルーは内部進学のみだから成績良い方なはずだぞイッチ!

 

5:アカデミア受験安価者

そのおかげか多めに支度金もらえたで! つ『画像』

 

6:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお! これならガチで高めのデッキでも行けるぞ!!

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

待て待て、それデッキ代だけじゃなくて全部ひっくるめた支度金だからな?

そこ間違えるなよイッチ

 

8:アカデミア受験安価者

わかった、と言ってもよっぽど無茶じゃない限りデッキ代の比率高くなりそうだけど。

というわけで島で使うデッキ安価行くぞ! >>22で

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

縮退ペンギンデッキで。

 

10:名無しの決闘者@デッキ構築中

ジェムナイトデッキでお願いします

 

11:名無しの決闘者@デッキ構築中

ライトロードでお願いします。

 

12:名無しの決闘者@デッキ構築中

除外デッキ

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

装備ビートどうですか?

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

不知火とかいかが? アンデット一色にして結束もののふビート、しよう!

 

15:名無しの決闘者@デッキ構築中

暗黒界で! ガチガチスキドレ暗黒界とかじゃなく偉大魔獣ガーゼットとか入れたロマン寄りで

 

16:名無しの決闘者@デッキ構築中

緑一色(リューイーソー)デッキで

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

これ何回も出していいのかな?

AtoZドラゴン・バスター・キャノンを採用したロマンデッキ

 

18:アカデミア受験安価者

何回でもいいぞ!

 

19:名無しの決闘者@デッキ構築中

ネオダイダロスをフィニッシャーに据えたデッキ

 

20:名無しの決闘者@デッキ構築中

憑依装着デッキ

団結の力も入れてハイビートにして後は汎用で対応

 

21:名無しの決闘者@デッキ構築中

何回もOKだったらハーピィデッキでお願いします

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔弾でいきましょう

 

23:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヴェンデット使ったデュエルが見てみたいです。

 

24:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔弾!?

 

25:名無しの決闘者@デッキ構築中

ワームに続いて光属性に縁があるなイッチ

 

26:アカデミア受験安価者

ごめん、魔弾もどんなデッキかわからん

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>26 光属性・悪魔族統一で共通効果と魔法・罠をフル活用するコントロールデッキ

 

28:アカデミア受験安価者

ええ……めっちゃ難しそう

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>28 実際難しいぞ、カテゴリの魔法・罠にターン1回縛りあるから

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

安価は絶対、いいね?

 

31:名無しの決闘者@デッキ構築中

今回もオネストは必須。極端な高打点苦手だから対策として入れておけ

 

32:アカデミア受験安価者

わかった、投入しておくわ。

33:名無しの決闘者@デッキ構築中

あとイッチ、注意点なんだが魔弾はかなり新しいカテゴリだから、たぶんカテゴリ強化はそうそう来ないぞ。

 

34:アカデミア受験安価者

わかった! みんな安価協力ありがとナス!! これでやってみて、行き詰ったらまた安価取るわ!!

 

35:ダイナソー決闘者

おう、頑張れや! 行き詰ったら今度は恐竜族使うとええで!!

 

36:名無しの決闘者@デッキ構築中

ダイナソーw いたんか、そしてまた恐竜推しw

 

37:名無しの決闘者@デッキ構築中

いいってことよ。それよりデッキの回し方教えるから美人の情報くれよな

 

38:名無しの決闘者@デッキ構築中

ナンパ野郎やめーやw

 

39:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺のファーニマルデッキは強いうえに女性のハート鷲掴みだぜ

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>39 むしろ女の子とか子供がガチ泣きするデッキなんだよなぁ……

 

------------------------------------------------------------------

 

 デュエルアカデミアはプロデュエリストを輩出するデュエルの殿堂。

 その生徒は成績によってオベリスク・ブルー、ラー・イエロー、オシリス・レッドの3クラスに分けられる。中でもオベリスク・ブルーは内部進学組のエリート……それだけに、そのことを鼻にかけるいけ好かない奴も多いわけで。

 

「おい、そこのお前! 何でラー・イエローの生徒がこの練習場に入ってくるんだ! オベリスクの紋章があるだろうが!」

「……ああ、これは悪かった。歓迎会の日にオシリス・レッドの生徒が入ってただろ? 共通の練習場かと思っていた」

 

 ここまでは事実。だが、目の前の生徒の態度が気に入らない。奥の万丈目準とか言うやつは時折授業で見る限り実力はあるようだしこちらにも無関心といった様子だから別に構わない……が、問題は難癖をつけてきた生徒の方だ。

 

(丁度いいし、デッキテストの相手をしてもらうかな)

 

「まあ、せっかくだしオベリスク・ブルーの実力を確かめさせてもらえるかな? 1戦したら退散するよ」

「ふざけるなよ! 万丈目さんがお前ごときの相手になるわけがないだろう!!」

「……誰が万丈目とやりたいって言った? 本人が乗り気ならやるけど、そうじゃないなら別にいい。金魚のフンでもオベリスク・ブルーには違いないからな」

「き、貴様ぁ! 上等だ! 叩き潰してやる!!」

 

(うわぁ、自分で言っておいてなんだけど安い挑発に乗るなぁ。挑発するのには慣れていても、されるのには慣れていないのか)

 

「「デュエル!!」」

 

「俺の先攻、《魔弾の射手 ザ・キッド》を召喚」

 

 カウボーイのような姿をしたガンマンがフィールドに降り立つ。

 

「続けて《強欲で謙虚な壺》を発動する。デッキトップ3枚を見て……《魔弾の射手 スター》を手札に加える。そして、残りはデッキに戻す。同じ縦列で《強欲で謙虚な壺》を発動したことで、キッドの効果発動。手札から《魔弾-ダンシング・ニードル》を捨てて、2枚ドローする。これでターン終了だ」

 

《魔弾の射手 ザ・キッド》

効果モンスター

星3/光属性/悪魔族/攻1600/守 200

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分・相手ターンに自分は「魔弾」魔法・罠カードを手札から発動できる。

(2):このカードと同じ縦列で魔法・罠カードが発動した場合、手札から「魔弾」カード1枚を捨てて発動できる。

自分はデッキから2枚ドローする。

 

《強欲で謙虚な壺》

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。

(1):自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加え、その後残りのカードをデッキに戻す。

 

「俺のターン、ドロー! 俺は《ゴブリン突撃部隊》を召喚!」

「では、召喚成功時《魔弾-ブラッディ・クラウン》を手札から発動」

「何!?」

「『魔弾』モンスターがモンスターゾーンに存在する場合、俺は『魔弾』魔法・罠カードを手札から発動できる! 《魔弾-ブラッディ・クラウン》の効果、手札から《魔弾の射手 スター》を特殊召喚する」

 

 凶暴な顔つきのゴブリン達とほぼ同時に、踊り子のような女性モンスターが姿を現す。一見、そうは見えないがよく見れば手に小口径の銃が握られており、彼女もまた射手であることが分かる。

 

「こちらのターン中にモンスターを出してきたのは驚いたが、たかが攻撃力1300で攻撃表示とは馬鹿な奴め! このままバトルフェイズ、ゴブリン突撃部隊でスターを攻撃する!」

「バカはそっちだ、攻撃表示で出したのは誘ってたからだよ。罠カード《魔弾-デスペラード》! フィールド上の表側表示カード1枚を破壊する! ゴブリン突撃部隊を破壊!!」

「ぐっ……味な真似を!!」

 

襲い掛かるゴブリン達に銃口が向けられ、魔弾がその眉間を貫いてあっけなくソリッドヴィジョンが砕け散る。

 

「更に同じ縦列でデスペラードを使ったことでスターの効果発動! 《魔弾の射手 カスパール》をデッキから守備表示で特殊召喚する!」

 

3人目の射手が姿を現し、守備を固める。

 

《ゴブリン突撃部隊》

効果モンスター

星4/地属性/戦士族/攻2300/守 0

(1):このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になり、

次の自分ターンの終了時まで表示形式を変更できない。

 

《魔弾の射手 スター》

効果モンスター

星4/光属性/悪魔族/攻1300/守1700

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分・相手ターンに自分は「魔弾」魔法・罠カードを手札から発動できる。

(2):このカードと同じ縦列で魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。

デッキから「魔弾の射手 スター」以外のレベル4以下の「魔弾」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

 

《魔弾-ブラッディ・クラウン》

永続罠

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):「魔弾-ブラッディ・クラウン」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。

(2):自分・相手のメインフェイズに発動できる。手札から「魔弾」モンスター1体を特殊召喚する。

この効果でモンスターが特殊召喚されたゾーンと同じ縦列の相手のメインモンスターゾーンが使用されていない場合、

そのゾーンはターン終了時まで使用できない。

 

《魔弾-デスペラード》

通常罠

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドに「魔弾」モンスターが存在する場合、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

オベリスク・ブルー生徒 LP4000⇒3700

 

「くっ……カードを1枚伏せて、ターン終了だ」

「俺のターン、ドロー! もう一度《強欲で謙虚な壺》を発動、デッキトップ3枚を確認して……《魔弾の悪魔 ザミエル》を手札に加える。さらに、《強欲で謙虚な壺》がカスパールと同じ縦列で発動したことで、カスパールの効果発動! デッキから《魔弾-デッドマンズ・バースト》を手札に加える。《魔弾の射手 ザ・キッド》を生贄に、《魔弾の悪魔 ザミエル》を召喚!」

「な!? 最上級モンスターが1体の生贄で!?」

「《魔弾の悪魔 ザミエル》の効果だよ。こいつは『魔弾』モンスター1体の生贄で召喚できる。カスパールを攻撃表示に変更して、バトル! カスパールで攻撃!」

「甘い! 《聖なるバリア -ミラーフォース-》! 相手の攻撃宣言時に発動、相手の攻撃表示モンスターをすべて破壊する!!」

「甘いのはそっちだ。そんなもの、対策してないわけないだろ……《魔弾-デッドマンズ・バースト》を魔弾モンスター共通効果により手札から発動する! 『魔弾』モンスターがフィールドに存在する時、相手の魔法・罠を無効にし破壊する!! スターと同じ縦列で発動したことで、《魔弾の射手 ドクトル》を守備表示で特殊召喚……したいけど《強欲で謙虚な壺》の制約でできないな。でも攻撃続行だ、カスパールでダイレクトアタック!」

「ぐあっ……!」

 

オベリスク・ブルー生徒 LP3700⇒2500

 

「とどめだ、ザミエルでダイレクトアタック!!」

 

 異形の腕を持ちつつも比較的人間に近い姿をしたキッド、スター、カスパールとは異なり一際不気味な悪魔が、その非情な銃口を向け、引き金を引く。

 

「うわあああああああああああ!!」

 

オベリスク・ブルー生徒 LP2500⇒0

 

「Bang! なんてな」

 指鉄砲を向けて気取ってみたものの、恥ずかしくなって遊一郎はそそくさと背を向けた。

 

《魔弾の射手 カスパール》

効果モンスター

星3/光属性/悪魔族/攻1200/守2000

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分・相手ターンに自分は「魔弾」魔法・罠カードを手札から発動できる。

(2):このカードと同じ縦列で魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。

その発動したカードとカード名が異なる「魔弾」カード1枚をデッキから手札に加える。

 

《魔弾-デッドマンズ・バースト》

カウンター罠

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドに「魔弾」モンスターが存在する場合、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

 

《魔弾の悪魔 ザミエル》

効果モンスター

星8/光属性/悪魔族/攻2500/守2500

このカードは「魔弾」モンスター1体をリリースして表側表示でアドバンス召喚できる。

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分・相手ターンに自分は「魔弾」魔法・罠カードを手札から発動できる。

(2):相手エンドフェイズに発動できる。

このターン、このカードが表側表示で存在する間に自分が発動した「魔弾」魔法・罠カードの数だけ、自分はデッキからドローする。

 

《聖なるバリア -ミラーフォース-》

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

(こんなもんか……しかし、一回置いちゃうと永続罠が邪魔だな……《非常食》でも入れてみるか?)

 

 完封といえる勝利の後、背を向けるラー・イエローの生徒に万丈目は声をかける。

「どこへ行く?」

「約束だからな、ラー・イエローの俺はさっさと失礼させてもらうよ。とりあえずオベリスク・ブルーと言ってもピンキリだっていうのはよく分かった、それで十分だ」

 

 心なしか、声が上ずっているがそんなことはどうでもいいと万丈目は素直に称賛し、その名を聞いた。

 

「……そうか。今のデュエルは見事だった、名前を聞いておこう」

「遊一郎。城戸遊一郎だ」

「覚えておこう。お前ほどの実力者なら、オベリスク・ブルーへ上がってくる可能性は高そうだ……その時は相手をしてやる」

「……そりゃどうも」

 

 遊一郎が練習場を出ると、同じ黄色の制服の長身の生徒が呆れたような顔をして声をかけてきた。

「昼休みにデュエルとは、熱心なことだな。ほら、ドローパン買っておいてやったぞ」

「悪いな、三沢。パンの代金と、お礼だ。これやるよ」

「カードパックか、それじゃ、ありがたくもらっておくよ。で、どうだった? オベリスク・ブルーの生徒とデュエルした感想は?」

「こっちの引きも割とよかったけど、そうじゃなくてもあれなら勝てるな。慢心してるからか、隙だらけだ……お前の方が百倍手強い」

「ラー・イエローで実技の勝率1位様にそう言われると、自信が持てるよ」

「……筆記はお前がトップだろうが」

 軽口を叩きあえる友人ができたことに感謝しつつ、ドローパンを口にする。

「……ぐおおおおおおおお! げ、激辛カレーだ!! 水、水うううううぅぅ!!」

「……デュエルで今日のドロー運は使い果たしたみたいだな」




というわけで、リアル安価にて【魔弾】が使用デッキとして選ばれました!
うららうさぎみたいな手札誘発控える方針で作るつもりが、魔法罠全部手札誘発みたいなデッキになる辺り安価って怖いですね。実際マックスいないとあまり強化の幅がないですし。

人間関係としては同じラー・イエローで優秀な三沢と友人関係、万丈目サンダーに実力者と判断されることになりました。

今回のアンケートはアドバンス召喚の呼び方です。OCG慣れしていると違和感があるかもしれない、というか書いていてあったのでどうしようかなと。

あと、どこかの機会で昇格+再安価やれたらなと思っております。十代達と絡ませるタイミングがなかなかないのが難しいですね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2スレ目埋め

魔弾使用後も新しく活動報告にデッキ案が来ているので、それは切り替え時にカウントすることにします。
その時はまたダイス振るから可能性はあるで!

今回は個人名を出さないように表現する実験も含めた雑談、スレ埋めになります。


98:アカデミア受験安価者

久しぶり! 戻ったぞ!

 

99:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおイッチ、久しぶり!

 

100:名無しの決闘者@デッキ構築中

久しぶりやなイッチ!

 

101:名無しの決闘者@デッキ構築中

おかえり!

 

102:名無しの決闘者@デッキ構築中

待ってたでイッチ! アカデミアの生活はどうだ?

 

103:アカデミア受験安価者

大分慣れてきたから、今回はみんなの質問に答えようと思う

 

104:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお! 確かにアカデミアの生活は気になる

 

105:名無しの決闘者@デッキ構築中

まず、寮ってどんな感じなん?

 

106:アカデミア受験安価者

さすがに他の寮の部屋はわからんけどワイの部屋がこんな感じ。で、寮の外観が左から順にオベリスク・ブルー、ラー・イエロー、オシリス・レッドな

つ『画像』『画像』『画像』『画像』

 

107:名無しの決闘者@デッキ構築中

格差ひどいな

 

108:名無しの決闘者@デッキ構築中

オシリス・レッドの冷遇ぶりよ

 

109:名無しの決闘者@デッキ構築中

ラー・イエローは割とおしゃれだけど普通だな

 

110:アカデミア受験安価者

でも気に入ってるぞ。正直あまり豪勢になっても落ち着かない

 

111:名無しの決闘者@デッキ構築中

わかる

 

112:名無しの決闘者@デッキ構築中

ちなみにイッチ、デュエルは強い方なのか?

 

113:アカデミア受験安価者

みんなのおかげで、ラー・イエローの中で実技の勝率はトップになった

 

114:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおおおおおおおおお

 

115:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチSUGEEEEEEE

 

116:アカデミア受験安価者

油断はできないけどな。実際オシリス・レッドの奴に負けたし

 

117:名無しの決闘者@デッキ構築中

マジか!?

 

118:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、その話kwsk

 

119:アカデミア受験安価者

ん、デュエルになった経緯自体は単純。購買名物ドローパンの最後の1個かけてデュエルしただけ。

ただそいつ有名なんで面白そうと思ってデュエルすることにした。

ちなみに魔弾が調整中だったんで受験で使ったワームの調整版使った。

 

 

120:名無しの決闘者@デッキ構築中

有名って、何かやらかしたん?

 

121:アカデミア受験安価者

そいつ立ち入り禁止の場所に無断侵入して退学かかった制裁タッグデュエルやらされたんだけど

それでクロノス教諭が呼んだ迷宮兄弟に勝ったんだよ

 

122:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

123:名無しの決闘者@デッキ構築中

迷宮兄弟って言ったらタッグデュエルの名手だぞ

 

124:名無しの決闘者@デッキ構築中

連携の精度はすさまじいよな。逆に言えば完全に連携特化だから個々の実力は著名なデュエリストの中では下の方だと思うが

 

125:名無しの決闘者@デッキ構築中

あと、割と兄弟揃って火力信奉気味だよな

 

126:名無しの決闘者@デッキ構築中

そう考えるとプロとしては穴が多い方ではあるがそれでもすごいな

 

127:名無しの決闘者@デッキ構築中

対戦したデッキもタッグ用に調整とかされてたのか?

 

128:アカデミア受験安価者

いや、それらしい調整はないように見えた。E・HERO使いとビークロイド使い。

ワイが負けたのはHERO使いの方

 

129:名無しの決闘者@デッキ構築中

タッグ向けの調整なしで迷宮兄弟に勝つとかそいつマジで実力あるな

 

130:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、ほかに注目してる生徒とかいる?

 

131:アカデミア受験安価者

まずはラー・イエローの総合トップだな。筆記の成績ダントツで、

魔弾デッキで初めて負けた相手でもある

 

132:名無しの決闘者@デッキ構築中

頭よくて実力もあるのか

 

133:アカデミア受験安価者

良い友人なんだが、どう考えてもプロデュエリストよりは研究者向きだな。

部屋が数式だらけになってた。頭いいくせにその辺自覚がないっぽい

 

134:名無しの決闘者@デッキ構築中

理論派タイプって意外と人の話聞かないからな。しかも実力もあるとかかえってたち悪いな

 

135:名無しの決闘者@デッキ構築中

実力で分からせることができる奴ならまだいいんだけどなぁ

 

136:名無しの決闘者@デッキ構築中

ところでイッチ、そいつにはどうやって負けたんだ?

魔弾って並のデッキじゃ歯が立たないくらいの性能だと思うんだが

 

137:アカデミア受験安価者

よく話すから手の内ばれてて、カスパールのサーチを手違いって永続罠で止められた

 

138:名無しの決闘者@デッキ構築中

あ~……それアカンやつや。弾丸補充できないとジリ貧になるからな

 

139:名無しの決闘者@デッキ構築中

デスペラード引けなかったのか

 

140:アカデミア受験安価者

引けたけどマインドクラッシュで打ち抜かれた。あと、相手の場に立ってたモンスターがリトマスの死の剣士っていう罠が効かない戦闘破壊耐性持ちだった。

 

141:名無しの決闘者@デッキ構築中

それ、絶対イッチ顔に出てたぞw

 

142:名無しの決闘者@デッキ構築中

しかし露骨にメタられてるなw リトマスの死の剣士って魔弾だと対抗策がクロスドミネーターくらいしかない天敵だぞ

 

143:アカデミア受験安価者

手も足も出なかった、というわけじゃないけど対策されてて押し切られた

 

144:名無しの決闘者@デッキ構築中

それはしゃーない

 

145:名無しの決闘者@デッキ構築中

ドンマイイッチ、逆に言えば対策なしじゃ勝てんと判断させてるぞ

 

146:名無しの決闘者@デッキ構築中

話からすると、ラー・イエローではデュエルではイッチ、学業ではそのライバルがトップで

ライバルの実力もメタ張ってイッチに勝てるレベルだから総合でライバルがトップということか

 

147:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチもっと学業頑張れそうすればお前がナンバーワンだ

 

148:名無しの決闘者@デッキ構築中

オベリスク・ブルーはどうなん? ここまで話に上がってないが

 

149:アカデミア受験安価者

ピンキリなんで一概に言えないが、この前やった奴は隙だらけの雑魚だった。

内部進学組トップとか言うやつはオベリスク・ブルーに上がったら相手してやる、とか態度はデカかったけど相応の実力はあるみたいだった。

 

150:名無しの決闘者@デッキ構築中

そういう奴に限ってここぞって時に油断したりするからデュエルしたら逆にボコってやれイッチ

 

151:アカデミア受験安価者

迷宮兄弟の少し前にさっき言ったオシリス・レッドの生徒に負けてるから今の立場はわからん。

それにオベリスク・ブルーの3年にぶっちぎりのトップいるし。カイザーって異名ついてる

 

152:名無しの決闘者@デッキ構築中

めっちゃ強そう

 

153:アカデミア受験安価者

実際強い。デュエルしたことはないけど授業の記録とか見る限り全勝してる。

サイバー・ドラゴンの融合体が主軸っぽい

 

154:名無しの決闘者@デッキ構築中

プロに勝てるようなやつまでいる修羅の学園のトップで無敗って化け物やなそいつw

 

155:名無しの決闘者@デッキ構築中

サイバー・ドラゴン? 名前しか聞いたことないが、それサイバー流ってやつじゃないかな?

 

156:名無しの決闘者@デッキ構築中

ちょw噂だと圧倒的火力に定評がある流派だぞ。イッチのデッキが苦手なタイプだ

 

157:名無しの決闘者@デッキ構築中

勝てるとしたら切り札にデスペラードかクロスドミネーター撃って息切れしたところ狙うくらいか

158:名無しの決闘者@デッキ構築中

もしくは融合使うデッキみたいだからデッドマンズバーストで融合潰して融合させる前に勝負決めるかだな

 

159:アカデミア受験安価者

どちらにしても機会がない事にはね。3年だし、オベリスク・ブルーだし機会ない可能性も高い

 

160:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうか。もしデュエルしたら結果聞かせてくれ

 

161:アカデミア受験安価者

わかった、あとはちょいちょい話あった美人の情報だが、1年女子に印象的な美人がいる

 

162:名無しの決闘者@デッキ構築中

ガタッ

 

163:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>162 座ってろw

 

164:アカデミア受験安価者

サイバー・ブレイダーをエースに据えたデッキを使うスポーティな長身、長髪美人。女子は全員オベリスク・ブルーなんだけどそれにふさわしい成績で、あと巨乳

 

165:名無しの決闘者@デッキ構築中

何その完璧超人ww

 

166:名無しの決闘者@デッキ構築中

サイバー・ブレイダーとは……めっちゃ癖が強いモンスターなのに使いこなせてるのか?

 

167:アカデミア受験安価者

直接デュエル見たことがないからよくわからんけど、たぶん使いこなせてるんじゃないかな?

でなきゃ成績に説明つかんし、よくファンみたいな女の子くっついてるし

 

168:名無しの決闘者@デッキ構築中

ほう。ちなみにそっちの女の子のことはわかる?

 

169:アカデミア受験安価者

いや、よく知らん。茶髪のちょっと気が強そうなのと、黒髪のぽやっとしたのがいる。

ただ、どっちも実力的には巨乳美人より格下なのは間違いなさそう。ビジュアル的には茶髪は美人系、黒髪はかわいい系

 

170:名無しの決闘者@デッキ構築中

デュエルの実力についてはあんまり比べてやるなw イッチ、たぶんお前アカデミアの中でも上位やぞ。

そのイッチの視点で強いっていうのは間違いなく強い奴らだからな?

 

171:名無しの決闘者@デッキ構築中

アカデミアの人材の豊富さがよくわかるな。

少し話が変わるがイッチ、アカデミア入学してよかったこととかある?

 

172:アカデミア受験安価者

常に全力が出せること、かな。全力でデュエルできる友達がいることがすごく嬉しい

 

173:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>172 どうしたイッチ!? 何があった!?

 

174:名無しの決闘者@デッキ構築中

あまり力にはなれんかもしれんがもう少し話聞かせてくれ

 

175:アカデミア受験安価者

大したことじゃないんだが、うち貧乏なんで今までのデュエルって貰い物とか、拾ったカードとかで組んだ寄せ集めデッキしか使ったことなかったんだ

 

176:名無しの決闘者@デッキ構築中

あ、そうか。アカデミアって奨学金制度あるもんな。プロになって実績上げれば返す必要もないんだっけ

 

177:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ苦学生だったんか……

 

178:名無しの決闘者@デッキ構築中

カテゴリの知識に乏しいのも何となく理由分かった

 

179:名無しの決闘者@デッキ構築中

それはイッチプロにならんとな。マジ頑張れ

 

180:アカデミア受験安価者

あと単純に小学生の時とかそんな寄せ集めデッキで勝ちまくってたら誰もデュエルしてくれなくなった

 

181:名無しの決闘者@デッキ構築中

それは……なぁ

 

182:名無しの決闘者@デッキ構築中

金かけたデッキが寄せ集めにやられたらプライド砕け散るわな

 

183:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、その頃のエースモンスターってどんなの?

 

184:アカデミア受験安価者

特定のエースモンスターはいないけどキーカードは下克上の首飾り。弱い通常モンスターばっかだったから装備させて戦ってた

 

185:名無しの決闘者@デッキ構築中

あ~……小学生特有の効果も見ないで『レベルと打点が高ければ強い』思い込みを完全に逆手にとってたのか。そりゃ嫌われるわ

 

186:名無しの決闘者@デッキ構築中

低レベルの通常モンスターって蘇生とか回収の手段豊富だから下手するとアンデット並みにしつこく展開できるしな

 

187:名無しの決闘者@デッキ構築中

あとバニーラとか下手な下級モンスターじゃ突破できないくらい守備力高い奴もいる

 

188:アカデミア受験安価者

エースじゃないけど、当時のアイドルカードは今も実家に残してあるぞ

つ『画像』

 

189:名無しの決闘者@デッキ構築中

ハーピィ・ガールか、良い趣味だ

 

190:名無しの決闘者@デッキ構築中

これに最上級モンスター殴り倒されたらそりゃ言葉もないわ

 

191:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、年末年始くらいは実家に帰るんだろう? その時は前のデッキも改良してやれ。

そういうデッキって思い出補正なのか運が味方してくれることも多いぞ

 

192:名無しの決闘者@デッキ構築中

アカデミアで学んだ知識と、ちょっとの費用で化ける可能性はある

 

193:名無しの決闘者@デッキ構築中

決闘王のデッキですらクリボーがずっとデッキに入ってるからな。大事なのは使い方やぞ

 

194:アカデミア受験安価者

おう、戻ったら少し手を加えてみようと思う。

195:名無しの決闘者@デッキ構築中

うむ。とりあえずもういい時間だから学生は寝ておけ

 

196:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、頑張れ! 次の安価も楽しみにしてるぞ!

 

197:アカデミア受験安価者

わかった、学内で支給されてる生活費や仕送りもちょっとずつ貯めてるから、

また機会があったらその時は頼むで。それじゃお休み

 

198:名無しの決闘者@デッキ構築中

任せろ!

 

199:名無しの決闘者@デッキ構築中

お休みイッチ

 

200:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺も落ちるわ。お休みー

 

 




みんな大好き『カードは拾った』

というわけで、実際のデュエル描写はしておりませんが十代にはワーム使用で、三沢には魔弾まで使って負けたことが分かったりしました。デスペラードに除去を頼り、素の打点も低めなのでサーチ封じ+リトマスはたぶん純構築だとドミネーター以外で突破は難しい気がします。

時系列的にはほどなく万丈目さんはアカデミアを去り、ノース校へ行くことになります。神楽坂の遊戯デッキ戦は三沢にくっついていき、レッド寮のことなのでレイのことは知らない感じで進めようと思っています。

あとはどのタイミングで昇格の話とかさせようか、といった感じですね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

異星の侵略者! ワーム VS E・HERO

2スレ目埋めで触れた主人公VS十代戦をちょっと描写してみようかと思いました。
頭おかしいレベルのドロー補正がかかってる相手なので勝敗はわかっていますが、
少しでも楽しんでいただければ幸いです。


 ある日の昼休み……月一回の定期テストを間近に控えた遊一郎は購買部へ足を延ばしていた。

(夜食にドローパン買っておこう。もうタマゴパンは出ただろうけど、何かしら食べ応えのあるものが引ければ上出来ってことで)

 

「っと、ラスト1個か! ラッキー!」

 

 パンに手を伸ばすと、そこにもう1つ手が伸びてきた。

 

「「あ!!」」

 

 パンは1つ、欲しいのは2人……となれば当然、どちらかが譲るしかないわけで。自分の夜食はなくてもどうにかなる、目の前の生徒が所属するオシリス・レッドの方が食事事情が良くないのは寮の外観からして差別されている現状で理解できるので譲ってやろうかと思った時相手から思わぬ提案が飛び出してきた。

 

「よし! デュエルで決めようぜ!」

 

なるほど、いかにもアカデミアらしい。しかも目の前の生徒がプロを破った姿を直接見ていることもあってその実力には興味がある……わずかに考えて、了承する。

 

「わかった。言っておくけど、俺は強いぞ。後悔するなよ、遊城十代」

「え? 何で俺の名前を?」

「あのなぁ……制裁タッグデュエルで迷宮兄弟に勝ったの、どれだけの生徒が見てると思ってるんだ? お前さん、そういう意味じゃ有名人だぞ」

「そ、そうか……まあいいや、とにかく楽しもうぜ!」

 

「「デュエル!!」」

 

「俺の先攻、ドロー! モンスターを裏守備でセット、カードを2枚伏せてターン終了だ」

「俺のターン、ドロー! まずはこいつだ、《E・HERO フェザーマン》を攻撃表示で召喚してバトル! セットモンスターを攻撃だ、フェザーブレイク!!」

 

 アメコミ風の翼をもったヒーローが翼から飛ばした羽に撃ち抜かれ薄紫色の異形が砕け散る……が、そこで異変が起こった。

 

「セットしていた《ワーム・カルタロス》のリバース効果発動! デッキからレベル4以下のワームモンスターを手札に加える。俺が手札に加えるのは《ワーム・ゼクス》、更にトラップ発動《エーリアン・ブレイン》! このカードは自分の爬虫類族モンスターが戦闘で破壊された時に発動可能。破壊したモンスターのコントロールを奪い、種族を爬虫類族に変更する!」

 

『グ、ウ…ウアアア!』

 

「げっ!? フェザーマンが怪物みたいになっちまった!? 俺は手札を1枚伏せて、ターンを終了するぜ」

 

 仲間が変貌し、敵となったことに動揺を隠せないながらもターンを終了する十代に対し、遊一郎は静かにターンを進める。

 

「俺のターン、ドロー」

 

(墓地を肥やすカードが足りない……とにかく、切り札の1つは引き込めたからこのままいくしかない)

 

「俺はワーム・ゼクスを召喚。ワーム・ゼクスの効果、デッキからワームモンスターを1体、墓地へ送ることができる。俺は《ワーム・ヤガン》を墓地へ送って、このままバトルだ! フェザーマンで十代にダイレクトアタック!」

「リバースカードオープン、ヒーロー見参! 手札を1枚選んでもらうぜ。もしそれがモンスターカードなら、特殊召喚できる!」

「それなら……一番左だ!」

「当たりだ! ハネクリボーを守備表示で特殊召喚!」

「くそ、悪運の強い奴だ。フェザーマンでハネクリボーを攻撃!」

『クリィーー!』

 

 怪物と化したヒーローが翼を広げ、突風を起こすとなすすべなく砕け散るハネクリボー。

 

「カードを1枚セットして、ターンを終了する」

 

 ハネクリボーはフィールド上で戦闘破壊されるとそのターン中の戦闘ダメージを0にしてしまうため、これ以上の追撃は無意味と判断し、ターンを終了する遊一郎。

 

「俺のターン、ドロー……俺は《フレンドッグ》を守備表示で召喚、ターンを終了する」

「俺のターン、ドロー!」

 

 守備を固める機械仕掛けの犬を思わせるモンスターを前に、少し考える遊一郎。

(……このターンで倒すのは無理か……なら、せめてライフを削って盤面を固めさせてもらうか)

 

「俺はモンスターをセットして、トラップ発動! 《W星雲隕石》! 発動時、俺の場の裏守備モンスターをすべて表側守備表示にする。今伏せたモンスター、《ワーム・ヤガン》が表側守備表示になり、リバース効果発動! 相手の場のモンスターを1体、手札に戻す。俺はフレンドッグを手札へ戻す」

「くっ、フレンドッグが……」

 

「ついでだからワーム・ゼクスの効果を教えておこう、ワーム・ヤガンが場に表側表示で存在する限り、戦闘では破壊されない。バトルだ、ワーム・ゼクスでダイレクトアタック」

 

「うあっ!!」

 

遊城十代 LP4000⇒2200

 

「続けてフェザーマンでダイレクトアタック!」

「くぅっ……!」

 

遊城十代 LP2200⇒1200

 

「そしてエンドフェイズ、W星雲隕石の更なる効果発動! 俺の場の光属性・爬虫類族はすべて裏側守備表示になりその枚数分ドローする。よってワーム・ゼクス、ワーム・ヤガンの2体が裏守備になり、2枚ドロー。最後に、レベル7以上の光属性・爬虫類族モンスターを特殊召喚する。来い、ワーム・キング!! これでターン終了だ」

-------------------------------------------------------------------------------------------------

《E・HERO フェザーマン》

通常モンスター

星3/風属性/戦士族/攻1000/守1000

風を操り空を舞う翼を持ったE・HERO。天空からの一撃、フェザーブレイクで悪を裁く

 

《ワーム・カルタロス》

効果モンスター

星4/光属性/爬虫類族/攻1200/守 500

リバース:デッキからレベル4以下の「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体を手札に加える。

 

《エーリアン・ブレイン》

通常罠

自分フィールド上に存在する爬虫類族モンスターが相手モンスターの攻撃によって破壊され墓地に送られた時に発動する事ができる。

その時に攻撃を行った相手モンスターのコントロールを得て、そのモンスターを爬虫類族として扱う。

 

《ワーム・ゼクス》

効果モンスター

星4/光属性/爬虫類族/攻1800/守1000

このカードが召喚に成功した時、デッキから「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

自分フィールド上に「ワーム・ヤガン」が存在する場合、このカードは戦闘では破壊されない。

 

《ヒーロー見参》

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

自分の手札1枚を相手がランダムに選ぶ。

それがモンスターだった場合、自分フィールドに特殊召喚し、違った場合は墓地へ送る。

 

《ハネクリボー》

効果モンスター

星1/光属性/天使族/攻 300/守 200

(1):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。

このターン、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。

 

《フレンドッグ》

効果モンスター

星3/地属性/機械族/攻 800/守1200

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分の墓地から「E・HERO」と名のついたカード1枚と

「融合」魔法カード1枚を手札に加える。

 

 

《ワーム・ヤガン》

効果モンスター

星4/光属性/爬虫類族/攻1000/守1800

自分フィールド上のモンスターが「ワーム・ゼクス」1体のみの場合、このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚できる。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

このカードがリバースした時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す

 

《W星雲隕石》

通常罠

フィールド上に裏側表示で存在するモンスターを全て表側守備表示にする。

このターンのエンドフェイズ時に自分フィールド上に表側表示で存在する爬虫類族・光属性モンスターを全て裏側守備表示にし、

その枚数分だけ自分はデッキからカードをドローする。

その後、自分のデッキからレベル7以上の爬虫類族・光属性モンスター1体を特殊召喚する事ができる。

 

《ワーム・キング》

効果モンスター

星8/光属性/爬虫類族/攻2700/守1100

このカードは「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体をリリースして表側攻撃表示でアドバンス召喚できる。

また、自分フィールド上の「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体をリリースする事で、

相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。

 

-------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 姿を見せた金色の巨大モンスターは、それがエースであると思わせるにふさわしい威圧感を放っていた。

 

(こいつはヤバいぜ……融合モンスターを出しても、ワーム・ヤガンがいる限り融合デッキに戻されて場ががら空きになっちまう。しかもあいつのライフを全く削れていない)

 

「俺の……ターン!」

 

 その引きを見て、十代は『らしくない』方法ではあったが、逆転の方法を思いつく。どうせこのままでは負ける……ならば、やってみるだけの価値はある。

 

「俺は融合を発動! 手札の《E・HERO スパークマン》と《E・HERO ネクロダークマン》を融合させ、《E・HERO ダーク・ブライトマン》を召喚する! バトルフェイズ! ダーク・ブライトマンでワーム・キングを攻撃!」

「何!? 攻撃力はこちらが上だぞ!?」

「それでいいんだ!」

 

遊城十代 LP1200⇒500

 

「ダーク・ブライトマンの効果、このカードが破壊された時、相手フィールドのモンスター1体を破壊する! 破壊するのはワーム・ヤガン!」

「ちっ!」

「バトル終了、俺はフレンドッグを守備表示で召喚、カードを1枚セットして、ターンエンドだ」

「俺のターン、ドロー」

 

(こいつは……)

 

 そこで遊一郎は引きを見て考える。

(さっきはあれが場に残っていたせいで制約に引っかかったな……低攻撃力の奴をわざわざ残す必要もない、か)

 

「俺はフェザーマンとワーム・ゼクスを生贄にワーム・クイーンを召喚。そのままワーム・クイーンの効果を発動する。ワームモンスター1体を墓地へ送ることで、デッキから墓地へ送ったモンスターのレベル以下のワームモンスター1体を特殊召喚する。ワーム・キングを墓地へ送り、ワーム・クイーンを特殊召喚。今出したクイーンを墓地へ送り、もう一度2体目のワーム・キングを特殊召喚だ。そして、今度はキングの効果発動、クイーンを墓地へ送り、伏せカードを破壊する」

 

「ドレインシールドが……」

「バトルフェイズ、ワーム・キングでフレンドッグを攻撃!」

「ぐっ……フレンドッグの効果、墓地から融合とフェザーマンを手札に加える」

「……粘るな。とにかく、これでターン終了」

 

 圧倒的に不利な盤面。相手のライフポイントがまったく削れず、目の前には最上級モンスター。しかも破壊効果持ちのため手札に適当なワームモンスターが1体残っているだけでも簡単にライフポイントは消し飛んで0になる。心が折れても誰も責めないであろう状況で、十代は笑った。

 

「強いなあ……城戸、って言ったっけ。お前、とんでもなく強いじゃん! これが俺のラストターン。ここで逆転できたら、すごいと思わないか?」

「できたら、な。あと、遊一郎でいい」

「そうか。じゃあ遊一郎、見てろよ! 俺のターン、ドロー! ……ここからが大逆転の時間だ! まずは手札から『貪欲な壺』を発動する! 墓地のダーク・ブライトマン、スパークマン、ネクロダークマン、ハネクリボー、フレンドッグをデッキに戻して、2枚ドローする! よっしゃ! 魔法カード《ヒーローアライブ》を発動、ライフポイントを半分払い、デッキからバーストレディを特殊召喚するぜ! そして手札のフェザーマンと、フィールドのバーストレディを融合してフレイムウイングマンを融合召喚! バトルフェイズ!」

 

遊城十代 LP500⇒250

 

「クロノス教諭を破ったコンボも使えないこの状況で、仕掛けてくる!?」

「フレイムウイングマンでワーム・キングを攻撃! 攻撃宣言時に魔法カード《決闘融合-バトル・フュージョン》を発動! このカードは自分の融合モンスター1体の攻撃力を、相手モンスターの攻撃力分アップする!」

 

E・HERO フレイム・ウィングマン 攻撃力2100⇒4800

 

「なっ……」

「いっけえ! フレイムウイングマン!!」

 

城戸遊一郎 LP4000⇒1900

 

「くっ、ワーム・キングを倒したか……」

「まだだ! フレイムウイングマンが相手モンスターをで破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える! フレイム・シュート!」

 

「おわああああああああっ!」

 

城戸遊一郎 LP1900⇒0

 

「ガッチャ! すげえデュエルだったぜ!!」

 

-------------------------------------------------------------------------------------------------

 

《E・HERO スパークマン》

通常モンスター

星4/光属性/戦士族/攻1600/守1400

様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。

 

《E・HERO ネクロダークマン》

効果モンスター

星5/闇属性/戦士族/攻1600/守1800

(1):このカードが墓地に存在する限り1度だけ、自分はレベル5以上の「E・HERO」モンスター1体をリリースなしで召喚できる。

 

《融合》

通常魔法

(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

《E・HERO ダーク・ブライトマン》

融合・効果モンスター

星6/闇属性/戦士族/攻2000/守1000

「E・HERO スパークマン」+「E・HERO ネクロダークマン」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

また、このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。

このカードが破壊された時、相手フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。

 

《ワーム・クィーン》

効果モンスター

星8/光属性/爬虫類族/攻2700/守1100

このカードは「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体をリリースして表側攻撃表示でアドバンス召喚できる。

また、1ターンに1度、自分フィールド上の「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体をリリースする事で、

リリースしたモンスターのレベル以下の「ワーム」と名のついた爬虫類族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。

 

《貪欲な壺》

通常魔法

(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。

そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。

その後、自分はデッキから2枚ドローする。

 

《ヒーローアライブ》

通常魔法(準制限カード)

(1):自分フィールドに表側表示モンスターが存在しない場合、LPを半分払って発動できる。

デッキからレベル4以下の「E・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。

 

《E・HERO フレイム・ウィングマン》

融合・効果モンスター

星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。

そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

 

《ドレインシールド》

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を対象として発動できる。

その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分だけ自分はLPを回復する。

 

《決闘融合-バトル・フュージョン》

速攻魔法

「決闘融合-バトル・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドの融合モンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。

その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。

 

-------------------------------------------------------------------------------------------------

 

「いや~~、危なかったぁ。苦労した後のドローパン、さて中身はどうかなっと」

 

 十代が早速ドローパンの袋を開けてパンにかぶりつくと、固い音がして渋い顔をする。

 

「酸っぱ! 何だこれ、野菜の酢漬け?」

「ピクルス、みたいだな。ゴミちゃんと捨てとけよ」

 

 ひらひらを手を振って背を向けた遊一郎は顔には出さないよう努めていたが試合に負けて勝負に勝った、とでもいうべき結果に安堵していた。

 

(よかったー引かなくて……俺酸っぱいの苦手なんだよ。とりあえず授業の公式デュエルってわけでもないし、パンを押し付けられたと思っておこう)

 




本当はスパークマン奪い取ってW星雲隕石で3枚ドロー、とやらせたかったのですがそれやっちゃうと素のカードパワーの違いもあって詰んでしまうのでこうなりました。

実は今回、遊一郎はとことんフェザーマンに振り回されています。エーリアンブレインで奪ったばっかりに場に残ってゼクスで墓地に送ったヤガンの自己再生ができなくなったり、場に残して低ステータスを晒さないためにあえて2体でアドバンス召喚する、というテクニックを見せたらフィニッシャーの素材にされたり。本人は爬虫類族にされて宇宙生物じみた姿になる、というあまり見ない演出の餌食になっていますが。

恋する乙女に惚れたり、ローラーで潰されたり、ある意味外見的なネタ枠じゃないかとも思っています。

9/10 感想でいろいろご指摘があったため、手直ししてみました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ハーピィ・ガールの思い出

 2スレ目埋めで少し触れた通常モンスター、弱小モンスターデッキの思い出振り返り回を用意してみました。小学生デュエルなので、戦術とかいろいろ甘い感じになっています。


 デュエルアカデミアの購買では、食品のみならずカードパックも購入できる。当然、より強いデッキを求めてパックを開けるのはよくある光景だ。

 

(魔弾のカテゴリ強化は望めないからな……何か汎用性の高いカードが出ればいいんだが)

 

「お、遊一郎! パック開けてたのか! 何か良いものは出たか?」

 

 パックを開けるこちらに気付いて声をかけてきたのは十代と、その弟分の丸藤翔だった。

 

「単独で見れば悪くないんだが、どうにもデッキとの相性が良くないものが多いな……っとこいつは」

「うわあ、可愛いッスね!」

「《ハーピィ・ガール》……? このカードがどうかしたのか?」

「いや、大したことじゃない。小学生の時使ってたデッキのアイドルカードだったんだ。だから、つい懐かしくてな」

「わかるわかる! 俺も昔大事にしてたカードがあったんだ!」

「初めてこいつがフィニッシャーになったデュエルは、覚えてるな」

 

------------------------------------------------------------------------------------------------

 

(そう……弱小カードばかりの俺のデッキに負けたクラスメイトが、そいつの兄貴を連れてきて)

 

「お前、クズカードばっかりのデッキで弟に勝ったんだってな? 本当かどうか俺に見せてみろよ」

「クズじゃない! 俺のデッキは、ちゃんと俺が勝てるようにたくさん考えて組んだんだ!」

「そうかよ、じゃあ俺にも勝てるよな?」

「当然だ!」

「だったら、アンティルールだ。一番大事なカードを賭けるんだ。お前が勝ったら、俺もレアカードをくれてやるよ」

「約束だぞ! 絶対に俺のカードは渡さないからな!」

 

(それで、《ハーピィ・ガール》を賭けることになって……デュエルは、昔だし間違いもあるだろうけどおおよそ確かこんな感じだったな)

 

「「デュエル!!」」

 

「俺の先攻、ドローだ! 来い、《メガロスマッシャーX》! こいつは下級モンスターの中でも最強クラスだ! ターン終了!」

「俺のターン、ドロー! 俺は《バニーラ》を召喚」

「何だよ、レベル1で攻撃力150しかないじゃんか!! そんなザコでどうやって俺の《メガロスマッシャーX》を倒そうっていうんだ?」

「魔法カード《右手に盾を左手に剣を》! フィールドに表側表示で存在するモンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!」

「《メガロスマッシャーX》の攻撃力が0に……!?」

「逆に、《バニーラ》の攻撃力は2050になった! バニーラ、どっちがザコか思い知らせてやれ! バトルフェイズ、バニーラで《メガロスマッシャーX》を攻撃!」

「うわあ!」

 

上級生 LP4000⇒1950

 

「これでターン終了!」

「俺のターン、ドローだ! 俺は《ガガギゴ》を召喚! お前《右手に盾を左手に剣を》の効果はターン終了時までだって気づいてたか?」

「あっ!?」

「《ガガギゴ》で《バニーラ》を攻撃だ!」

「うう……」

 

遊一郎 LP4000⇒2300

 

「ターンエンドだ」

「お、俺のターン、ドロー……カードを1枚伏せて、ターン終了」

「ほらほら、ライフなくなっちまうぞ! 俺は《ガガギゴ》を生贄に、《ギガ・ガガギゴ》を召喚! バトル! 《ギガ・ガガギゴ》でダイレクトアタック!」

「と、トラップ発動! 《戦線復帰》! バニーラを守備表示で復活!」

「守備力2050……ザコにしちゃ高い守備力だが、無駄だ! 《バニーラ》を攻撃!!」

「《バニーラ》ッ……!」

「ターン終了だ」

 

(手札に壁モンスターがいる間に、逆転のカードを引かないと)

 

「俺のターン、ドロー! モンスターを裏側守備表示でセット、《凡骨の意地》を発動してターンエンド」

「俺のターン、ドロー。へへ、そのウザったい壁モンスターが何だろうと、下級モンスターに止められるもんかよ! 《ギガ・ガガギゴ》で裏守備モンスターに攻撃だ!」

「っ……! 伏せていたのは《メタモルポット》! リバース効果発動! お互いに手札をすべて捨てて、5枚ドローする!!」

 

「クズカードばっかりかと思ったら、面白いもの持ってるじゃんか。俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

「俺のターン、ドロー! ドローしたのは《骨ネズミ》! 通常モンスターだから、《凡骨の意地》の効果で更にドローできる! 次は《海皇の長槍兵》、《凡骨の意地》で更にドロー! 《ハウンド・ドラゴン》! 《凡骨の意地》、まだドローできる! 《ハーピィ・ガール》! 《凡骨の意地》で更にもう1枚だ! ……ドローするのはここまで」

 

「随分引いたけど、どいつもこいつもザコモンスターじゃねえか」

「俺のモンスターが弱いなんて、俺が一番よくわかってる! だから魔法で強くするんだ! 《ハウンド・ドラゴン》を召喚、《団結の力》を装備させる!」

 

《ハウンド・ドラゴン》1700⇒2500

 

「何!? 《ギガ・ガガギゴ》の攻撃力を超えやがった!」

「行け、《ハウンド・ドラゴン》! 《ギガ・ガガギゴ》を攻撃!」

「くっ……生意気なヤツめ!」

 

上級生 LP1950⇒1900

 

「カードを1枚セット、ターン終了時に手札枚数が6枚になるように《海皇の長槍兵》と《ハーピィ・ガール》を捨てる。これでターンエンド!」

「俺のターン、ドロー! 《メタモルポット》で俺にもドローさせたことを後悔させてやる!」

「え?」

「まずは伏せてあった《リビングデッドの呼び声》で《ギガ・ガガギゴ》を復活させる。そして《ライオ・アリゲーター》を召喚して魔法カード《二重召喚》! これでもう一度通常召喚ができるから最後に《ギガ・ガガギゴ》と《ライオ・アリゲーター》を生贄に《ゴギガ・ガガギゴ》を召喚! こいつはあの《青眼の白龍》に迫る攻撃力を持った、このデッキ最強のモンスターだ! ザコがちょっと強化したくらいじゃどうしようもないってことを教えてやる!」

「攻撃力……2950……!!」

「バトル! 《ゴギガ・ガガギゴ》で《ハウンド・ドラゴン》を攻撃!!」

「くっ……《ハウンド・ドラゴン》が……」

 

遊一郎 LP2300⇒1850

 

 《ハウンド・ドラゴン》は遊一郎のデッキで最も攻撃力が高いモンスターであり、それを装備魔法で強化するコンボが破られたことに、少なからず動揺を覚える。

 

(伏せは《聖なるバリア -ミラーフォース-》。もし攻撃力を超えられても、仕掛けてきたらドカン! だ)

 

「俺のターン、ドロー……このターンは追加ドローはしない」

「フン、さっきの連続ドローで運にも見放されたみたいだな!」

「いいや、これで、勝つために必要なカードは全部揃った! 今引いた魔法カード《アームズ・ホール》を発動する! 通常召喚ができなくなる代わりに、デッキの一番上のカードを墓地へ送って、デッキか墓地から好きな装備魔法を手札に加えることができる! デッキの一番上は《カエルスライム》、手札に加えるのは《下克上の首飾り》! まずは《トライワイトゾーン》を発動! このカードは自分の墓地のレベル2以下の通常モンスターを3体復活させるカード! 墓地の《カエルスライム》、《海皇の長槍兵》、《ハーピィ・ガール》を復活させる!」

「そんな弱小モンスター、何体いても同じだぜ!」

「それは、その伏せカードがそんなに強いカードってこと?」

「だったら何だよ、《サイクロン》か《ハーピィの羽根帚》でも持ってるっていうのかよ?」

「俺のデッキにはどっちも入ってない。でも、これがある! 《玉砕指令》! 自分の場にいるレベル2以下の通常モンスター1体を生贄にすることで、相手の魔法・罠カードを2枚まで破壊する! ごめん、《カエルスライム》! 伏せカードと《リビングデッドの呼び声》を破壊する!」

「じ、自分のモンスターを犠牲に俺のミラーフォースを破壊しやがった……」

「これしか魔法とか罠を破壊できるカードがないんだから仕方ないだろ! 《下克上の首飾り》を《海皇の長槍兵》に装備して、バトルフェイズ! 《海皇の長槍兵》で《ゴギガ・ガガギゴ》に攻撃! 《下克上の首飾り》の効果で、《海皇の長槍兵》の攻撃力は相手モンスターとのレベルの差×500ポイントアップする!」

「《ゴギガ・ガガギゴ》はレベル8、《海皇の長槍兵》はレベル2だから……」

「レベルの差は6! 攻撃力3000アップだ!」

 

《海皇の長槍兵》攻撃力 1400⇒4400

 

「攻撃力、4400!? う、嘘だ……俺の最強モンスターが、《ゴギガ・ガガギゴ》が、レベル2の弱小モンスターに負けるなんて……」

 

上級生 LP1900⇒450

 

「これで最後だ、《ハーピィ・ガール》で直接攻撃!!」

「う、うそだあああああああ!!」

 

上級生 LP450⇒0

 

------------------------------------------------------------------------------------------------

《メガロスマッシャーX》

通常モンスター

星4/水属性/恐竜族/攻2000/守 0

太古の大海原に突如として現れた恐竜型バイオノイド。

自慢の消音装甲で獲物の背後に忍び寄り、音もなく喰らいつくが、捕食モードになると体が発光する仕様なのでよく逃げられてしまう。

 

《バニーラ》

通常モンスター

星1/地属性/獣族/攻 150/守2050

甘いものがとっても大好きな甘党うさぎ。

世界一甘いと言われる甘糖人参を探し求め、今日も明日もニンジンをかじりたい。

 

《右手に盾を左手に剣を》

通常魔法

このカードの発動時にフィールド上に表側表示で存在する

全てのモンスターの元々の攻撃力と元々の守備力を、エンドフェイズ時まで入れ替える。

 

《ガガギゴ》

通常モンスター

星4/水属性/爬虫類族/攻1850/守1000

かつては邪悪な心を持っていたが、ある人物に出会う事で正義の心に目覚めた悪魔の若者。

 

《ギガ・ガガギゴ》

通常モンスター

星5/水属性/爬虫類族/攻2450/守1500

強大な悪に立ち向かうため、様々な肉体改造をほどこした結果

恐るべきパワーを手に入れたが、その代償として正義の心を失ってしまった。

 

《戦線復帰》

通常罠

(1):自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

 

《メタモルポット》

リバース・効果モンスター(制限カード)

星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600

(1):このカードがリバースした場合に発動する。

お互いの手札を全て捨てる。その後、お互いはデッキから5枚ドローする。

 

《凡骨の意地》

永続魔法

ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、

そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる

 

《骨ネズミ》

通常モンスター

星1/闇属性/アンデット族/攻 400/守 300

ネコにやられた恨みをはらすため、アンデットとして蘇ったネズミ。

 

《海皇の長槍兵》

通常モンスター

星2/水属性/海竜族/攻1400/守 0

海底を支配していると言われる、海皇に仕える長槍兵。

深く暗い海の底から襲いかかる長槍の連続攻撃は、深海魚たちに恐れられている。

 

《ハウンド・ドラゴン》

通常モンスター

星3/闇属性/ドラゴン族/攻1700/守 100

鋭い牙で獲物を仕留めるドラゴン。

鋭く素早い動きで攻撃を繰り出すが、守備能力は持ち合わせていない。

 

《団結の力》

装備魔法

(1):装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの表側表示モンスターの数×800アップする。

 

《リビングデッドの呼び声》

永続罠

(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。

そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

《二重召喚》

通常魔法

(1):このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

 

《ライオ・アリゲーター》

効果モンスター

星4/水属性/爬虫類族/攻1900/守 200

自分フィールド上にこのカード以外の爬虫類族モンスターが存在する場合、

自分フィールド上に存在する爬虫類族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

《ゴギガ・ガガギゴ》

通常モンスター

星8/水属性/爬虫類族/攻2950/守2800

既に精神は崩壊し、肉体は更なるパワーを求めて暴走する。

その姿にかつての面影はない・・・。

 

《聖なるバリア -ミラーフォース-》

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

《アームズ・ホール》

通常魔法

このカードを発動するターン、自分は通常召喚できない。

(1):デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。

自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を選んで手札に加える。

 

《下克上の首飾り》

装備魔法

通常モンスターにのみ装備可能。

装備モンスターよりレベルの高いモンスターと戦闘を行う場合、

装備モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみレベルの差×500ポイントアップする。

このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキの一番上に戻す事ができる。

 

《トライワイトゾーン》

通常魔法

自分の墓地に存在するレベル2以下の通常モンスター3体を選択して発動する。

選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。

 

《サイクロン》

速攻魔法

(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

 

《ハーピィの羽根帚》

通常魔法(制限カード)

(1):相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 

《玉砕指令》

通常罠

自分フィールド上に存在するレベル2以下の通常モンスター(トークンを除く)1体を選択して発動する。

発動後、選択した通常モンスターを生け贄に捧げ、相手フィールド上の魔法・罠カードを2枚まで破壊する事ができる。

 

《カエルスライム》

通常モンスター

星2/水属性/水族/攻 700/守 500

カエルの頭の形をしたスライム。ゲコゲコひどい歌を聴かせて攻撃。

 

《ハーピィ・ガール》

通常モンスター

星2/風属性/鳥獣族/攻 500/守 500

美しく華麗に舞い、鋭く攻撃する事ができるようになりたいと願っているハーピィの女の子。

 

------------------------------------------------------------------------------------------------

 

(で、その時持ってた中で一番のレアでもあった《ハーピィ・ガール》は守れたんだけど、そこでもらったのが《サイクロン》って……今にしてみればどう考えても鮫トレだったんだよな。都度モンスターを墓地送りしなきゃ魔法・罠が除去できなかった状況からすれば、かなりの改善にはなったんだけど)

 

「思い出したらやっぱりあのデッキに手を加えてやりたくなってきた。年末、戻ったら派手に改良してやるとするか!」




 というわけで、2スレ目埋めからもう1つ、過去編です。過去の話らしくなるべくシンプルなデュエルにしてみました。
 当時の主人公デッキは弱小バニラばっかりだからという理由で凡骨やメタポで引きまくる、という乱暴な方法で団結、下克上といった装備魔法を引き込み、それでもダメならアームズホールで墓地やデッキから引っ張り出す凡骨装備ビートといったデッキだったことが判明。まともな除去がないので玉砕指令に頼るあたりがお金のなさを物語っていますね。
 改良するとすれば、融合が強いかなとは思います。割とアンデッドもあるのでドラゴネクロ、ワイアームが使い分けられるんですよね。ハウンドドラゴンもいるからバニーラじゃなく、もうちょっと攻撃に寄った獣族がいればビーストアイズも良いですし。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3スレ目

お久しぶりです、なんとか続けようと思います。
今回は今後色々デッキを使うためのフラグ立てをコピーデッキ使いに手伝ってもらうつもりです。


1:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

久しぶり! 面白いニュースもってきた、あとコテハン変えたよ!!

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお、イッチ久しぶり!

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

久しぶりイッチ!

 

4:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、面白いニュースってなんぞ?

 

5:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

昨日アカデミアで決闘王武藤遊戯のデッキが公開された

 

6:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお!

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおおお

 

8:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

流石に神のカードは入ってないけど他は完全に本人のものらしい。

レシピ公開されてたから写真撮ってきた つ画像

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

サンキューイッチ!!

 

10:名無しの決闘者@デッキ構築中

え? 何これ? わかっちゃいたけどクッソ重くね?

 

11:名無しの決闘者@デッキ構築中

うん、重い。ただこれ決闘王みたいに攻めのスタイルで回すのが難しいだけだな、

守備的なプレイングなら一応動かせそう

 

12:名無しの決闘者@デッキ構築中

基本的にはマシュマロンとか翻弄するエルフの剣士とかの割と場持ちいいモンスターで生贄確保してブラマジに繋げてサポートで勝負するって感じだな

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

普通に回すとそうなるよなあ…これで2ターンとかでブラマジ出てくるあたり決闘王のプレイングスキルと運命力ヤバい

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

こうして見るとペガサス島の時と結構変わってるんだな

 

15:名無しの決闘者@デッキ構築中

基本形は変わってないけど、より洗練された感じになってるな

 

16:名無しの決闘者@デッキ構築中

デーモンの召喚が抜けてるのが意外だな

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

単体では強力だけどサポートが半分以上デーモン専用だから専用構築じゃないと拡張性に乏しいんだよ

 

18:名無しの決闘者@デッキ構築中

それでブラマジとのコンボ重視でブラマジガールに差し替えたのか、なるほど

 

19:名無しの決闘者@デッキ構築中

あとは暗黒騎士ガイアも抜けてるな。代わりに入ってるのはバスター・ブレイダーか

 

20:名無しの決闘者@デッキ構築中

どう見ても社長メタです本当にありがとうございました

 

21:名無しの決闘者@デッキ構築中

社長のブルーアイズデッキと比べると対照的だな。あっちは下級も含めてゴリッゴリのパワーデッキ

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

パワーこそ正義と言わんばかりだよな

 

23:名無しの決闘者@デッキ構築中

それで全体的に高いレベルでまとまってるというね……パワーが高すぎて生半可な構築じゃ歯が立たない

 

24:ダイナソー決闘者

攻撃は最大の防御ってやつやな。シンプルに強い分かえって隙がない

 

25:名無しの決闘者@デッキ構築中

真っ向からの殴り合いじゃそうそう勝てんからテクニカルなデッキでいなす決闘王式攻略は割と理にかなってる

 

26:名無しの決闘者@デッキ構築中

ん? マジシャンオブブラックカオス? シナジーはあるけど1枚だけ儀式入ってるから浮いて見えるな

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

そこ神のカードと入れ替えた部分じゃね?

 

28:名無しの決闘者@デッキ構築中

オシリスは公開されたテキスト見ると頭おかしいコントロール性能だったからな、シナジーで補ったか

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

神のカードは途中で投入されたことを考えると多分これが本来の形なんだな

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

決闘王のデッキ、と聞いただけなら決闘者であれば1度は使ってみたいだろうが実際の構築見るとかなり高いプレイングスキル要求されるよな。並みの決闘者じゃそうそう扱えないだろこれ

 

31:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

それ、1回見ただけで使いこなした変態がいるんだが

 

32:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

33:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、その話kwsk

 

34:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

決闘王のデッキ公開って本当は1日早かったはずなんだよ。それが前日の夜に展示会場に忍び込んでデッキ持ち出した奴がいて、1回だけ決闘してた。実は前日の夜のうちからデッキ拝もうってやつがそれなりにいて、俺もその1人だったからあんまり強く非難できないんだがほぼ完璧に近いプレイングだったぞ

 

35:名無しの決闘者@デッキ構築中

そいつSUGEEEE!!

 

36:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチその生徒と知り合いなの?

 

37:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

同じラー・イエローの生徒だし、筆記の成績めっちゃいい奴だからたまにテスト勉強付き合ってもらってる

 

38:名無しの決闘者@デッキ構築中

ほー。しかしそいつよく退学とかにならんかったな

 

39:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

さっきも触れたとおりフライングでデッキ見ようとした奴はそれなりにいた上にデュエル見てた中にクロノス教諭混じってたからな。ただ、補習とボランティア労働はキッチリ課されてたぞ

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

お咎めなしってわけにはいかんか、そらそうだよな

 

41:名無しの決闘者@デッキ構築中

教諭何してんのw

 

42:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

どうも夜の見張り役だったらしい

 

43:名無しの決闘者@デッキ構築中

油断してデッキ持ち出された辺り減給とかされてそう

 

44:名無しの決闘者@デッキ構築中

しかし、その決闘王のデッキ使いこなしたやつ気になるな。そいつ普段どんなデッキ使ってるんだ?

 

45:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

特定のデッキ、というのはないかな。コピーデッキ使いで割と頻繁にデッキ変えて有力決闘者のデッキコピーしてる。俺もワームデッキコピーされたけどやっぱプレイングはうまかった。ただ授業の決闘の勝率安定していない様子

 

46:名無しの決闘者@デッキ構築中

即座にデッキコピーして使いこなせるのはすごいが勝率安定しないのは当然だな

 

47:名無しの決闘者@デッキ構築中

デッキは何度も使ううちにプレイングや内容が洗練されるからな。いわば決闘者と一緒に成長するもの

 

48:名無しの決闘者@デッキ構築中

↑同意。成長、というか個々人のクセが反映されていくんだよな。だから同じカテゴリのデッキでも意外と個性が出る。それで意外なカードが入っていて渋い活躍したりする

 

49:名無しの決闘者@デッキ構築中

それこそ決闘王のデッキのクリボーとかいい例だよな。防御カードは色々あるけどあのクリボー防御だけに収まらない活躍してるもんな

 

50:名無しの決闘者@デッキ構築中

それでもあのデッキ一発で回せるのは見事としか言えない。俺に同じ事やれって言われても速攻事故る自信があるわ

 

51:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

で、ちょっと気になったんでそいつに何でそんなデッキたくさん持てんのって聞いたら単にデッキ売って新しいデッキにしていただけだったんだけど、どうもアカデミアって買取の相場も外界より若干高いらしいのでレアカードパックで引き当てればデッキの費用の半分近く賄えることもあるらしい

 

52:名無しの決闘者@デッキ構築中

マジか! うらやまけしからん

 

53:名無しの決闘者@デッキ構築中

まあ娯楽がデュエルモンスターズ以外極端に少ないから多少はね?

 

54:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

そこでなんだが、そろそろ対策されてきてるのでとりあえずワームからデッキ売ってみようと思う

 

55:名無しの決闘者@デッキ構築中

お?

 

56:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、ということは……

 

57:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

まずは帰省した後のデッキ強化からだがその後で新しいデッキ安価取るぞ!!

 

58:名無しの決闘者@デッキ構築中

よっしゃあああああああああ

 

59:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヒャッハー! 新鮮な安価だあああああああ!!

 

60:名無しの決闘者@デッキ構築中

イヤッHOOOOO!!

 

61:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

明日からぼちぼち帰省の準備せないかんから今日はこの辺でな! みんな新しいデッキ案考えておいてくれ!!

 

62:名無しの決闘者@デッキ構築中

任せろ!

 

63:名無しの決闘者@デッキ構築中

忘れ物するなよイッチ

 

64:名無しの決闘者@デッキ構築中

お疲れ様ー

 

 




というわけで、ちょっとだけ神楽坂に触れつつオリジナルのワーム崩して次の安価準備しようと思います!
正直魔弾は強化幅がほとんどないのでリアル安価をもとに考えた通常モンスターデッキ(強化型)と併用しつつ、セブンスターズ編の切り札として使って出番終了と考えております。

活動報告に新デッキに関する安価、およびセブンスターズ戦の割り込みに関する安価を行っております。最低でも規定数踏むまでは継続するのでご意見お願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【番外編】if:大革命はリスペクトに反しています

今回は交響魔人様の『猫シンクロ使いが行く遊戯王GX!』とコラボさせていただきました! 交響魔人様、ありがとうございます。

なお、以降本編で新調するデッキにつきましても現在活動報告にて方針相談安価を行っておりますので、良ければご意見いただければと思います。

2021/5/8 安価が定数に達したのでデッキ案の安価終了となりました。
しかし、セブンスターズ戦の割り込みに関する安価を継続中なので良ければ引き続きご意見願います。


 遊一郎は、帰省するなり才災(さいえん)校長に呼び出され、サイバー流の門下生とデュエルするよう申し渡された。

 

(まあ、仕方ないよなあ……)

 

 安価で決めたデッキとはいえ、遊一郎のデッキが非難され、違うデッキを使えと言われるのは思い当たる節が『ありすぎた』。

 

 重要度が高いテストなどのここぞという時に使う切り札である【魔弾】デッキは今後の強化が望めないものの、凄まじいまでのコントロール性能を誇る。しかし一方で打点が低めという欠点もあり、結果的に嬲り殺しじみたデュエルになりがちだ。

 そして、それ以上に問題だったのが入試で使い、普段使いとなっていた【ワーム】だ。こいつらはとにかく外見がグロテスクなのでソリッドヴィジョンで生理的に受け付けない、と言われると批判のしようがない。しかも罠カード『エーリアン・ブレイン』で相手モンスターのコントロールを奪えば相手のモンスターがそんなグロテスク集団の仲間入りを果たす。コントロール奪取自体が嫌われがちな戦術なのに外見までえぐい変貌を遂げるとあれば相手にとっては不快極まりないのは当然である。

 

 幸か不幸か、新しいデッキを組むためにワームは売却し貴重な資金源になってもらった後であり、手元には新しいデッキがある……小学生の時分に使っていたデッキを大幅に改造したもので、デッキパワー自体は今までの手持ちと比べれば格段に低いがその分思い入れとロマンがある。強さに関しても『まあまあいい線』には達しているのではないかと自負する、自信作だ。

 サイバー流相手にどこまでやれるか、という意味ではテストにはちょうどいいと新デッキをデュエルディスクにセットして遊一郎はサイバー流門下生才沢(さいざわ)とのデュエルに臨んだ。

 

 

「「決闘!!」」

 

 先攻を取ることができたものの、遊一郎は開始直後に嫌な汗をかいていた。

 

(事故ったああああああああ!!)

 

 いきなりの手札事故。後攻1ターン目に吹っ飛ばされてもおかしくない悲惨な有様であった。なるべく平静を装い、ハッタリをかます。

 

「…………完璧な手札だ! 俺の先攻、ドロー!」

 

 ドロー結果を見て、とりあえず可能性は残された事にホッとしてメインフェイズに入る。

 

「俺はハーピィ・ガールを召喚、通常魔法馬の骨の対価を発動。ハーピィ・ガールを墓地に送って2枚ドローする。すまん、ハーピィ・ガール!」

 

 デッキのアイドルカードであるハーピィの少女がぷりぷり怒りながら墓地へ消えていく。

 

「っし、これで何とかなりそうだ。俺はフィールド魔法祝福の教会リチューアルチャーチを発動!」

 

 フィールドが厳かな教会に変わっていくのを見て、才沢が蔑みの笑みを見せる。

 

「これは、儀式召喚のサポートカード……? 儀式召喚なんて儀式モンスターと儀式魔法、儀式の素材になるモンスターの三枚が必要な扱い辛い召喚方法じゃない」

「それはどうかな? リチューアルチャーチの効果、1ターンに1度、手札の魔法カードを1枚を捨てて、デッキから光属性の儀式モンスターまたは儀式魔法1枚を手札に加える。俺はドリアードの祈りを捨てて、デッキから儀式魔法高等儀式術を手札に加える。そしてそのまま発動! デッキの通常モンスターを儀式モンスターのレベルと同じになるように墓地へ送り、儀式モンスターを儀式召喚する! 俺はレベル1の弾圧される民、レベル2の逃げまどう民を墓地へ送り、レベル3の精霊術師(エレメンタルマスター)ドリアードを儀式召喚!!」

「デッキから儀式の素材を調達するですって!?」

「儀式は確かに扱いづらいけど、サポートカードはその分充実してるんだよ。カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

遊一郎 LP4000 手札1枚 場 伏せ2枚 精霊術師ドリアード(守備表示:守備力1400)

 

「ふ、ふんっ! たかが守備力1400の雑魚儀式モンスターを儀式召喚したくらいで調子に乗るんじゃないわよ! 私のターン、ドロー! 相手の場にモンスターが存在し、自分の場にモンスターがいない場合サイバー・ドラゴンを特殊召喚できる!」

「それなら、サイバー・ドラゴンの特殊召喚成功時に罠発動! トラップトリック! デッキから罠カード1枚を除外し、同名カードをセットする。この効果でセットしたカードはこのターンに発動できる。俺は風林火山をセット!」

 

「奈落の落とし穴かと思った……ひやひやさせやがって」

「デッキから罠をセットしたからって何だっていうんだ、ミラーフォースとかならともかく風林火山? どんなカードだ?」

 

 ギャラリーは遊一郎の行動の意味が分からず戸惑っていたが、直後にその意味を把握することになる。

 

「融合呪印生物-光を召喚!」

「おっと、融合モンスターは出させない! 風林火山を発動! このカードはフィールドに風・水・炎・地属性モンスターが存在する場合に発動可能、相手フィールドのモンスター全破壊、魔法・罠カードを全破壊、2枚ハンデス、2枚ドローの4つの効果のうち1つを選んで発動できる! 俺は当然モンスター全破壊を選択!!」

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 発動条件を満たしていないじゃない!!」

「いいや、満たしている! 精霊術師ドリアードはフィールドに存在する限り風・水・炎・地属性としても扱う永続効果がある!!」

「何ですってえ!?」

 

 無情なるかな、融合なしで融合モンスターを特殊召喚できる融合呪印生物はサイバー・ドラゴンもろとも一瞬で消し飛ばされる。

 

「卑怯だぞ!」

「何だそのぶっ壊れカード!!」

 

 ギャラリーの声に対して、そんな事言われても、と思いつつも一応丁寧に答える遊一郎。これでも結構律儀なのだ。

 

「これ、ドリアードだからできるコンボなんであって本来は発動条件かなり厳しいからな? 条件が厳しいカードが強いのは当然っちゃ当然だろ。ところで、才沢さん、って言ったっけ?」

「な、何よ……」

「あんたのプレイングはまあまあ良かった。最初にサイバー・ドラゴンを出して奈落がないのを確認、トラップトリックの発動で攻撃反応罠を伏せなかったことで俺の伏せがブラフと判断したんだろ? 相手のカード効果を見落としたのはミスだが、良いセンスだ。改めて、全力でやらせてもらうぜ」

「そ、それはどうも……私はカードを2枚伏せて、ターンエンドよ……」

 

(ちょ、ちょ、ちょ! そこまで考えてたのコイツ!? 実技だけなら三沢大地以上、オベリスク・ブルーの上位に匹敵するって噂マジかもしれない……!)

 

才沢 LP4000 手札2枚 場 伏せ2枚

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 ドローカードを確認する。手元に来たのは強力な儀式サポートだ。だが、相変わらず嫌な汗が止まらない。

 

(怖えええええええええ!! あの伏せが召喚反応罠でも攻撃反応罠でも詰む! 神の宣告でも当然アウト!! ……仕方ない。召喚反応罠が無いことを期待して動こう。ドリアードを残しておいてもやられるだけだ、負けるにしても最大限抵抗しないと失礼だからな)

 

「俺はリチューアルチャーチの効果を発動、手札から2枚目の馬の骨の対価を捨てて、デッキから儀式魔法祝祷の聖歌を手札に加える。そしてマンジュ・ゴッドを召喚して効果発動、デッキから儀式モンスターまたは儀式魔法を手札に加える。俺が手札に加えるのは竜姫神サフィラ」

 

 その名の通り、無数の腕を持つ仁王像にも似たモンスターが現れ、その目が輝くとデッキから1枚のカードが抜きとられる。そして抜き出したカードが遊一郎の手札に加えられる。

 

「そのまま祝祷の聖歌を発動してフィールドにいるレベル3のドリアード、レベル4のマンジュゴッドを素材にレベル6の儀式モンスター、竜姫神サフィラを儀式召喚する! ここまでで何かあるか?」

「……何もないわ」

 

 ドリアードとマンジュ・ゴッドが光に飲まれて神々しい白竜が降臨する。ともすれば安心感を覚えてもおかしくない、頼もしくも美しい姿なのだがそれを見てなお、遊一郎の表情は硬いままだった。

 

(良かった……って良くねえっ!! ここまで何もないって事は伏せで守り切る自信があるって事だ! 儀式魔法を止めなかったから神宣はない。召喚反応でもないってことは、壁モンスターを展開できるカードって線もあるけどミラーフォースのような攻撃反応罠の可能性が高い……! ここは大人しくしておこう。守るだけなら何とかなる)

 

「それなら、このままエンドフェイズに入ってサフィラの効果。自身が儀式召喚されたターン、もしくは相手か自分の手札、デッキから光属性モンスターが墓地に送られたターンのエンドフェイズに1枚ハンデス、墓地の光属性・天使族のモンスター回収、2枚ドローして1枚手札を捨てるの3つの効果から1つを選んで使える。俺は2ドローを選択、2枚目のリチューアルチャーチを捨てる。これでターンエンド」

 

遊一郎 LP4000 手札1枚 場 伏せ1枚 竜姫神サフィラ(攻撃力2500)、祝福の教会リチューアル・チャーチ(フィールド魔法)

 

「攻撃力2500のモンスターがいながら仕掛けてこない……? 馬鹿にして! 私のターン、ドロー! 来た! リバースカードオープン、メタバース! デッキからフィールド魔法フュージョン・ゲートを発動! もう1枚のリバースカードも発動よ、リビングデッドの呼び声! 墓地からサイバー・ドラゴンを復活! フィールドのサイバー・ドラゴンと、手札のサイバー・ドラゴン2枚を除外してフュージョン・ゲートの効果で融合召喚、サイバー・エンド・ドラゴン! 更に速攻魔法サイバーロード・フュージョン! 除外されている3枚のサイバー・ドラゴンをデッキに戻し、サイバー・ドラゴンを素材とする融合モンスターを融合召喚するわ! 来なさい、2体目のサイバー・エンド・ドラゴン!!」

「サイバー・エンド・ドラゴンが2体!」

「このデュエル、決まったな!」

「サイバーロード・フュージョンの制約によって、このターンはサイバーロードフュージョンで融合召喚した方のサイバーエンドドラゴンしか攻撃できない。でもその儀式モンスターを叩き潰すには十分よ! バトル! サイバーエンドドラゴンで攻撃! エターナル・エヴォリューション・バースト!!」

「っ! 墓地の祝祷の聖歌の効果、このカードを除外することで儀式モンスターの戦闘・効果破壊を免れることができる!!」

「墓地から魔法だと!」

「往生際が悪いぞ!!」

 

 ギャラリーはサフィラが生き残ったことがお気に召さないのか批判してくるが、この儀式モンスターは遊一郎のデッキにとって非常に貴重なアタッカーなのでおいそれと失うわけにはいかないのだ。

 

遊一郎 LP4000→2500

 

「このままターンエンドよ」

 

才沢 LP4000 手札0枚 場 リビングデッドの呼び声(効果なし) サイバー・エンド・ドラゴン(攻撃力4000)2体、フュージョン・ゲート(フィールド魔法)

 

「俺のターン、ドロー! …………揃った」

「え、何?」

「揃った!」

 

 初手の悲惨さを考えると勝利宣言して踊り出したいほどの気分だったが、そこをグッとこらえる。

 

「トライワイトゾーンを発動、墓地から弾圧される民、逃げまどう民、ハーピィ・ガールを復活させる! そしてこれが最後の1枚、苦渋の決断! デッキからレベル4以下の通常モンスターを墓地に送り、送ったモンスターと同名のモンスターを手札に加える! 俺はデッキから団結するレジスタンスを墓地に送り、団結するレジスタンスを手札に加えて、召喚!」

「そんな雑魚モンスターの数だけ揃えて、何になるっていうのよ」

「俺が最初に伏せたカード。こいつは確かに、最初のターンただのブラフだった。でもたった今、こいつは必殺のカードになったんだ。リバースカードオープン、大革命!! 相手の手札を全て墓地に送り、相手がコントロールするカードをすべて破壊する!!」

「な、な、なあああああああああっ!?」

「フィールドも手札も全滅させる罠だと!?」

「1度ならず2度までもぶっ壊れカードを使いやがって!!

「ふ、ふざけるんじゃないわよ! そんなデタラメな全体除去札なんか使わないでモンスター同士で戦いなさいよ!!」

「無茶言うなよ……そこのサフィラがこのデッキの最高打点なんだぞ? 枠カッツカツでオネスト入れる余裕もないし。伏せも手札も無いから、妨害はないよな? 処理進めるぞ」

 

 攻撃力4000を誇る3つ首の機械竜は2体同時に崩れ去り、ヒステリックに喚き散らす才沢。だが現実は非情であり、残るは遊一郎のモンスター達のみ。竜姫神サフィラを除けば、いずれもサイバー・ドラゴンにすら遠く及ばない貧弱な通常モンスターばかりである。

 

弾圧される民 攻撃力400

逃げまどう民 攻撃力600

団結するレジスタンス 攻撃力1000

ハーピィ・ガール 攻撃力500

 

「バトルフェイズ、普段ならゴーズ対策で攻撃力が低い順に殴るんだけどハンド0でそれは冗長だよな。サフィラ、団結するレジスタンス、ハーピィ・ガールの順で攻撃」

「そ、そんなああああああああああああ!!」

 

才沢 LP4000→1500→500→0

 

「ふう、初手の時点でもうダメかと思ったけど案外何とかなるもんだな。ただやっぱ風林火山もフル投入はロマンすぎるな……ドリアードの代用カード考えなきゃダメか? それともデッキ枚数増やして素引きしないようにするか……? それなら融合召喚も組み込んでみたいけど始祖竜ワイアームくらいしか出せないのにそこまでやるのは……」

 

 途中から対戦相手に興味を失っていた遊一郎が早速デッキの改良に思案を巡らせ始めると、才災校長が鋭い目を向けてくる。

 

「城戸遊一郎君。君のデッキはリスペクトに反しています」

「どこがですか? 少なくとも、俺はベストを尽くしました。デッキの構築が穴だらけだ、という事なら実際にデュエルして俺も身に染みたのでこれからブラッシュアップします」

「そういう事を言っているのではありません。君が使用したカード、風林火山と大革命です。特に大革命は相手の手札まで墓地に送り、反撃の芽を摘んでしまう卑劣極まりない罠です」

「そうですかね? 俺はロマンがあって面白いカードだと思いますよ」

「面白い? そんな悪辣なカードのどこが面白いのですか!!」

「そうだそうだ!」

「そんなのインチキカードじゃねーか!!」

「そりゃあ、無条件で発動できるなら俺だってぶっ壊れだと思いますよ。ただ、これは発動条件が無茶苦茶厳しいんです。弾圧される民、逃げまどう民、団結するレジスタンスの3枚を場に揃えなければならない。で、今見てもらった通りこの3枚はステータスも貧弱な通常モンスター。仮に大革命を決めても総攻撃力は2000しかない。揃えるだけで骨が折れるのにこのステータス、単体じゃとても実戦的とは言えないこいつらの救済措置なんだから、むしろこれくらいの見返りがないとやってられませんよ」

「ならば風林火山は!」

「同じ事ですね。本来なら4属性、つまり4体もモンスターを並べてようやく発動できるロマン砲なんだから弱い方がむしろクレームものです。ドリアードだって最弱クラスの儀式モンスターなんだからそれなりに強力なコンボが無かったら誰も使いませんよ」

 

 発動条件があまりに厳しいのだから、強力で当たり前。もっともだ。

 

「発動条件が厳しいっていう割にあっさり発動していたじゃない! きっと強力な高額カードでデッキを組んで……」

「10円」

「は?」

 

 金がかかった強力な高額デッキなのだろう、と非難しようとした才沢に、遊一郎はしれっと返す。

 

「大革命、弾圧される民、逃げまどう民、団結するレジスタンスは全部1枚10円のストレージボックスに入っていたカードだぞ。精霊術師ドリアードとドリアードの祈り、風林火山も。というか、このデッキに入っているカードの半分近くは駄菓子みたいな値段で買えるカードだ。むしろ高額デッキっていうならそっちだろ……ゴールドレア仕様のサイバー・ドラゴンフル投入って金かかってんなあと思って見てたわ」

「そ、そんな馬鹿な……」

 

 愕然とする才沢を見て、ため息をこぼす。正直、あの時点では伏せ2枚に完全にビビっていたし、サイバー流は圧倒的火力に定評がある流派だと聞いていたうえにその使い手があの十代に勝っていると知ったため、サイバー流というのは高い火力に加えてあの運命力お化けを上から叩き潰せるほど精緻なプレイングスキルを持つ決闘者がゴロゴロいる魔境なのではないかと思っていたのだ。

 

 だが頭が冷えると、才沢のプレイングはおかしかった。見たことのない罠が堂々と伏せられているというのにテキストも確認せず踏みに来る。百歩譲ってブラフだと判断したにしても、それならばサイバー・ドラゴン単体で殴りにくればいい話なのだ。それをされていたら、遊一郎は1体のために全体除去はもったいないとドリアードの維持を諦め、2ドローを選択していただろう。もっと言えば、最後のターンの手札から判断するにサイバー・ドラゴンが残っていたのだからメイン2でとりあえず壁を立てることはできたのだ。

 サフィラを展開した次のターンにしても、わざわざ消費の重いサイバー・エンド・ドラゴンを出すより2回攻撃を持つサイバー・ツイン・ドラゴンを出すべきだったのだ。それであれば、祝祷の聖歌の効果は1回だけなのだから2回目の攻撃でサフィラは戦闘破壊されていた。

 極めつけはサイバーロード・フュージョンだ。速攻魔法なのだから素直に伏せておけば仮に1体目のサイバー・エンドが除去されても即座に2体目を出すことができる。追い込まれていたなら焦って雑なプレイになるのは自分もあるあるなのでわかるが、ライフは全く減っておらず、場のモンスターはサイバー流の打点なら容易に殴り倒せるサフィラだけ。焦る程のことは無いのにこんな無駄の多いプレイングをしていたのだ。

 

 つまりどういうことかというと……

 

「……ビビッて損した。もういいですよね? 寮に帰ってデッキ練り直します」

「待ちなさい。そもそも、君は初手から馬の骨の対価などというモンスターとの絆を断ち切るようなカードを使っていましたね」

 

 さっさと帰ろうとする遊一郎を才災校長が呼び止め、更に詰問する。しかし、もはや言いがかりでしかないその言葉にも遊一郎は淡々と対応する。

 

「俺だってやりたかなかったですけどね、ああしなければまともに動けなかったんですよ」

「完璧な手札だ、と言っていたのにですか?」

「あんなのハッタリです、3本勝負だったなら即座に1本目を捨てていましたよ。でも今回は1回勝負……例えばこっちが後攻で先攻1ターン目に光と闇の竜みたいな制圧モンスターを立てられていたなら話も違いますが、決闘者としては簡単に諦めたくありません。負けるにしても、打てる手は全て打ってから負けます。ベストを尽くすことこそ、相手へのリスペクトでしょう」

 

「前提がおかしいだろ!」

「あんなリスペクト精神の欠片もないようなモンスターが初手に立つ状況とかそうそうないだろ!!」

「確かに俺が持ってるカードじゃそんなデッキ組めないけど、もし組むことができてそれが可能な初手なら俺は迷わずやるぞ? 有効な手だし、光と闇の竜ってかっこいいじゃん」

「かっこいい、ってのは認めなくもないけど悪辣すぎるだろ!」

「お前にはリスペクト精神がないのか!!」

「いや、手抜きする方がよっぽど失礼でリスペクト精神ないだろ……」

「簡単に諦めたくはない、と言いましたね。そのためにはフィールドで戦うべきモンスターを墓地に送り、カードとの絆を断ち切ることも辞さないというわけですか」

「カードとの絆を断ち切る? 俺はそうは思いません。才災校長、校長は尊敬する決闘者はいますか?」

 

 逆に質問を投げかけられ、才災校長はその意味が分からず困惑する。

 

「な、何を藪から棒に……」

「俺は決闘王国のファイナリスト、城之内克也を尊敬しています。知っていますか? 彼の家は経済的に余裕がなくて、カードも安くて貧弱なものばかりだった。プレイングスキルだって大したことはなかった。しかし、だからこそ必死に考え、相手のモンスターや墓地まで活用し、時には運任せの博打を打って勝ちあがり、デッキを強化していった……何もないからできる事は何でもやったんです」

「……つまり、何が言いたいのですか?」

「俺は誰が相手でも、使える手は全て使って勝利のためにベストを尽くします。それがデッキへのリスペクトで、相手への礼儀ですから。ティーチングじゃあるまいし、妨害や除去なんてあって当然でしょう。初手から手も足も出ない程ガッチガチにソリティアで制圧したなら批判もやむをえませんが、今回のデッキは一芸特化でそんな芸当はできません」

「あのような愚劣な戦法の使い手に感化されるとは……恥を知りなさい!!」

「恥も何も、金が無いなら頭を使うしかないでしょう? パワーカードを使えばある程度強くなるのは当然。カードパワーの差を覆すなら、一撃必殺の武器くらいは必要ですよ」

 

 遊一郎の物言いに、才災校長は思わず唸る。何せ、事実しか言っていない。カードを買うにも金が要るのは事実なのだ……事実、サイバー流のデッキはまともに組もうとするとそれなりに金がかかる。遊一郎は資金力の差を覆し、勝利するために手を尽くしただけだ。

 

「……いいでしょう、ならば一時的にサイバー流のカードを貸与します。資金、デッキ内容共に五分の条件でもう一度才沢さんとデュエルしてみなさい」

「わかりました。では少しだけ時間をください」

 

 そうして、2戦目。

 

「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果、デッキからサイバー・ドラゴン・コア2枚を墓地へ送って3回攻撃を可能にする! バトルフェイズ、速攻魔法融合解除を発動! 才沢のサイバー・エンド・ドラゴンを融合デッキに戻す!!」

「さ、サイバー・エンド・ドラゴンが!!」

「追撃に使うことが多いこのカードだけど、見ての通り使い方によっちゃ除去カードにもなる。相手にだけ除去を使うなってのはただのワガママだろ。つーかこれ強いなあ、伏せ2枚割って、墓地肥やして、3パンまでできるってどっちがインチキカードだよ……今回は伏せなかったけどさ」

「こんな……こんな事って……」

「初戦の時も思ったけど高打点でも棒立ちで防御札なしってのは無防備すぎだ。それくらいは学習しろ、というか授業でやっただろ? 復習は大事だぜ?」

「同じサイバー流のデッキで……何で初見でここまで使いこなせるのよ……」

「そりゃ、噂のサイバー流だからな。デュエル前にリサーチもしてるし、1回実戦でも動きを見た。あとはちゃんとテキストを確認しながらデッキ組んだだけだ。キメラテック・ランページ・ドラゴンでダイレクトアタック!!」

「きゃあああああああああっ!!」

「こ、後攻1ターンキルしやがった……」

「何て奴だ……」

 

「これで気は済みましたか?」

「サイバー流のデッキを使いながら、何というリスペクト精神のないデュエルを……!!」

「今のは高等戦術ですからそうそう使う手じゃないのは認めます。ですが、今使ったキメラテック・ランページ・ドラゴンの伏せ除去にサイバー・エルタニンのフィールドのモンスター全て墓地送り。自分達だって使おうと思えば使える除去を使わない、というのは使い手の怠慢です。それで勝てないと批判するのは甘えでしかない」

「甘え、ですって……? リスペクトデュエルを言うに事欠いて甘えとは……!!」

「勝つための努力を怠ることが怠慢、甘えでなくて何ですか? じゃ、デッキを弄り直さなきゃいけないんでこれで失礼します」

 

 負け惜しみにしか聞こえない批判を背にさっさと寮へ足を向ける遊一郎。

 

(俺は甘ちゃんにそうそう負けてやるつもりはない。何せ俺には――)

 

 プロ並みの決闘者の味方が掲示板に、大勢いるんだからな――!!




交響魔人様の本編に比べると民度低いプレイヤーの描写が足りないですし、ちょっとネタに走ってしまったりしてどうにも中途半端な出来になってしまった感が否めません……わが身の未熟ゆえ、ご容赦いただければ幸いです。
なお、このデッキ案は感想及び活動報告でいただいたアイディアをもとにしております。

なお、筆者は手札誘発高くて買えない勢だった+初手でクェーサー2体立てられて何もできず負けたトラウマがあるので初手制圧、ソリティアには否定的です。対策で増殖G投げたらデッキ全部引かされて負けたこともありましたね……(白目)資産ゲーはある程度しょうがないのですがVRAINS初期引退勢としては『手札誘発握ってない方が悪い』魔境はさすがに勘弁願いたいです。

ちなみに初手は大革命、ドリアードの祈り、トラップトリック、精霊術師ドリアード、馬の骨の対価。うん、完璧な手札(事故)ですね! 最初のドローで対価のコストになるハーピィ・ガール引けてなければ本当に後攻1ターン目で吹っ飛ばされていたでしょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

仇討ちデュエル! 魔弾の射手VSアマゾネス!!

 進行安価、思ったほど集まらないため美味しいとこ取りでタニヤ戦、黒蠍戦両方やってしまうことにしました!
 タニヤに関しては三沢っちの仇討ち以外にも美味しいポイントがあったこともあり、先に本編を書くことに。
 なお、安価でいただいた魔弾デッキですが次に戦うセブンスターズである黒蠍戦が最後のデュエルの予定です。


 ある日のこと。遊一郎は他人に話そうものなら正気を疑われそうな体験をした……朝っぱらから巨大な虎に追い回されたのである。そして、追い詰められた先で何故かコロシアム建設の手伝いをされられた……うん、気が触れたか変な夢ではないかと思われる内容だが、事実である。建設が終わると筋肉質で長身の美女、タニヤからお礼だと封筒を受け取り、中を確かめるとしっかり金が入っていた。

 

(結構入ってる……)

 

 実家にあったデッキの改良はそこそこの費用で済んだとはいえ、次の安価でどんな高額カードが必要になるかわかったものではないため遊一郎にとってはなかなかに嬉しい臨時収入であった。

 

 翌日。昨日寮に戻らなかった三沢の事が気になり、付き合いのある十代に心当たりを聞きにレッド寮を訪れると食堂に普段の冷静さはどこへやら、すっかりタニヤに惚れて腑抜けた三沢がいた。

 そこで事の次第と、セブンスターズの事を聞いた遊一郎はとりあえずこの状態の三沢を寮の個室に連れ帰るのは情報漏洩の観点から危険なので、落ち着いてからにしたいと告げる……本当は連れ帰るのが面倒になっただけなのだが、意外にもすんなりと受け入れられた。

 そして、その夜……タニヤの闘気を感じ取ったという三沢についていくと三沢の言葉通り、虎に乗ったタニヤが姿を現した。

 

「タニヤ……」

「良く感じてくれたな、デュエルに飢えた私の渇きを」

「オレが相手になるぜ!」

「ちょっと待った! 十代、ここは俺にやらせてくれ」

「遊一郎……?」

「三沢が完膚なきまでに負けて朝のような無様を晒す程の決闘者……俺も勝負してみたいんだ。でもそれだけじゃない、同じ寮に住む友達の仇討ちくらいさせて欲しいんだよ」

「……わかった、負けるなよ!」

「話はまとまったか? お前が私の渇きを満たしてくれるのだな、名を聞いておこう」

「割のいいバイトをさせてくれた礼もある、少なくともあんたを退屈させるようなデュエルはしないと約束しよう。俺は遊一郎、城戸遊一郎だ」

「良い目だ。だがそんな様子でデュエルが出来るのか? まるで産まれたての子鹿のようではないか」

「ど、どうってことはないさ……ただの筋肉痛だからな」

 

 コロシアムの建設などという重労働の翌日なのだから、当然と言えば当然であった。

 

----------------------------------------------------------------------------------

 

 コロシアムの中心に立ち、不敵な笑みを見せてデッキを取り出すタニヤ。

 

「ここにお前の命運を分ける2つのデッキがある。1つは知恵のデッキ、もう1つは勇気のデッキだ。さあ、お前はどちらを選ぶ?」

「体はガタガタだが頭は絶好調だ、俺は知恵のデッキを選ぶ!」

 

「私の先攻、ドロー! 私はアマゾネスの剣士を召喚、カードを2枚伏せてターンを終了する」

 

タニヤ LP4000 手札3枚 伏せ2枚 アマゾネスの剣士(攻撃表示:攻撃力1500)

 

「俺のターン、ドロー! 俺は魔弾の射手カスパールを守備表示で召喚、魔法カード強欲で謙虚な壺を発動する! このターン特殊召喚が出来なくなる代わりにデッキの上から3枚を確認し、1枚を手札に加えて残りをデッキに戻す。俺は魔弾-ネバー・エンドルフィンを手札に加える。そして、同じ縦列で魔法・罠カードが発動した時にカスパールの効果発動、発動したカードと別の名称を持つ魔弾カードをデッキから手札に加える。俺は魔弾の射手ザ・キッドを手札に加える。これでターンエンド」

 

遊一郎 LP4000 手札6枚 魔弾の射手カスパール(守備表示:守備力2000)

 

 

「私のターン、ドロー! 私はアマゾネスペット虎を召喚。このカードの攻撃力は私の場のアマゾネスと名の付くカード1枚につき400ポイントアップする。そして、アマゾネスペット虎が場に存在する限り、相手は他のアマゾネスモンスターを攻撃対象にできない。バトル! アマゾネスの剣士でカスパールに攻撃! 首刈りの剣! アマゾネスの剣士が戦闘を行った際の戦闘ダメージは相手が受ける!」

「くっ……」

 

遊一郎 LP4000→3500 反射ダメージ500をアマゾネスの剣士の効果により遊一郎が受ける

 

「ターンエンドだ」

 

タニヤ LP4000 手札3枚 伏せ2枚 アマゾネスの剣士(攻撃表示:攻撃力1500)、アマゾネスペット虎(攻撃表示:攻撃力1900)

 

「俺のターン、ドロー! 俺は魔弾の射手ザ・キッドを召喚。 魔弾-ネバー・エンドルフィンを発動、場の魔弾モンスター1体を対象に元々の攻撃力・守備力をターン終了時まで2倍にする! 対象は魔弾の射手ザ・キッドだ!」

 

魔弾の射手ザ・キッド 攻撃力1600→3200

 

「そしてカスパールの効果、魔弾-クロス・ドミネーターを手札に加える! クロス・ドミネーターを発動、相手モンスター1体は効果が無効になり、攻撃力が0になる! 対象はアマゾネスの剣士! 魔弾の射手ザ・キッドの効果、魔弾カード1枚を捨て、デッキから2枚ドローする。俺は魔弾の悪魔ザミエルを捨て、2枚ドロー」

「なかなかやるな、だがそう簡単に勝てるなどと思わぬ事だ。リバースカードオープン、救出劇! アマゾネスの剣士を手札に戻し、アマゾネスの聖戦士を特殊召喚する」

「ちっ、やっぱり何も無いわけはないか。バトル! キッドでアマゾネスペット虎を攻撃!」

「リバースカードオープン、アマゾネスの弩弓隊! アマゾネスと名のつくモンスターが攻撃対象になった時に発動可能、相手フィールド上のモンスターすべての攻撃力を500ポイント下げ、表示形式を攻撃表示に変更する。そして相手モンスターは攻撃しなければならない!」

「カスパールが!? だがただでやられるか! 攻撃続行!」

 

魔弾の射手ザ・キッド 攻撃力3200→2700

魔弾の射手カスパール 攻撃力1200

アマゾネスの聖戦士 攻撃力1900

アマゾネスペット虎 攻撃力1900

 

タニヤ LP4000→3200

 

アマゾネスペット虎が戦闘破壊されたことにより、アマゾネスの聖戦士の攻撃力1900→1800

 

「さあ、カスパールの番だ。聖戦士の剣の錆になるがいい! 聖剣の舞!」

「ぐっ…!」

 

遊一郎 LP3500→2900

 

「俺はカードを1枚セットして、ターンエンド」

 

遊一郎 LP2900 手札5枚 伏せ1枚 魔弾の射手ザ・キッド(攻撃表示:攻撃力1600)

 

「私のターン、ドロー! 私は再びアマゾネスの剣士を召喚し、魔法カードアマゾネスの呪詛師を発動する。これにより、アマゾネスモンスター1体と相手モンスター1体の攻撃力を入れ替える。私はアマゾネスの剣士と魔弾の射手ザ・キッドの攻撃力を入れ替える」

 

魔弾の射手ザ・キッド 攻撃力1600→1500

アマゾネスの剣士 攻撃力1500→1600

 

「ただでやらせるか! リバースカードオープン、戦線復帰! カスパールを守備表示で復活させる! 同じ縦列で罠カードが発動したことでキッドの効果、手札から魔弾-デビルズ・ディールを捨てて2枚ドロー……やっと来てくれたか」

「手札交換を行ったからなんだというのだ、バトル! アマゾネスの聖戦士で魔弾の射手ザ・キッドを攻撃、聖剣の舞!」

「くぁっ……!」

 

遊一郎 LP2900→2600

 

「続けてアマゾネスの剣士で魔弾の射手カスパールを攻撃!」

「魔弾モンスターがフィールドに存在する限り、俺は魔弾と名の付く魔法・罠カードを手札から発動できる! 魔弾-デスペラードを手札から発動し、アマゾネスの剣士を破壊する!」

「何っ!?」

 

 剣を振りかぶったアマゾネスの剣士が銃弾に貫かれ、砕け散る。

 

「結構良いようにやられたが、ここから反撃させてもらうぜ」

「フフ、いいね……そう来なくては! 私はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

タニヤ LP3200 手札1枚 場 伏せ1枚

 

「俺のターン、ドロー! 魔弾の射手ワイルドを召喚、魔弾モンスターの共通効果により、手札から永続罠魔弾-ブラッディ・クラウンを発動、手札から魔弾の射手カラミティを特殊召喚する。そしてワイルドの効果、墓地から魔弾カード3枚をデッキに戻し、1枚ドローする。俺は魔弾の悪魔ザミエル、魔弾の射手ザ・キッド、魔弾-ネバー・エンドルフィンをデッキに戻して、ドロー!」

 

(……初手から永続罠の魔弾ばっか引くとか、今も戻してすぐザミエル引くとか、俺このデッキに嫌われてるんじゃないか? そういう事ならお互いのためだ、近いうちに次のデッキ安価取ってこいつとはお別れしよう、うん)

 

「バトルだ! カラミティでダイレクトアタック!」

「永続罠アマゾネスの意地! 墓地のアマゾネスモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!」

「攻撃反応罠だったら止められなかったが……このデュエル、俺の勝ちだ! 魔弾-ダンシング・ニードルを魔弾共通効果で発動! お互いの墓地のカードを3枚まで対象として除外する! 俺はアマゾネスの剣士、アマゾネスの聖戦士、アマゾネスペット虎を対象に選ぶ!」

「アマゾネスモンスターが墓地に存在しなくなったことで、アマゾネスの意地は不発……!」

「そういう事だ、そしてカスパールと同じ縦列でダンシング・ニードルが発動したことでデッキから2枚目の魔弾-デスペラードを手札に加える。攻撃続行だ!」

「ぐうぅっ……!!」

 

タニヤ LP3200→1700

 

「続けてワイルドで攻撃!!」

「……完敗だ。私を射抜いたお前の熱き魂の弾丸、覚えておこう」

「……俺も、やたら強い女戦士(アマゾネス)と戦った事は覚えておいて、勝ったことを誇らせてもらうよ」

 

タニヤ LP1700→0

 

 勝利の後、タニヤが虎になるというまたしても信じられない光景を目にしたのだが筋肉痛に加えてデュエルで頭脳と精神力も酷使した遊一郎は地面に大の字に転がって笑う事しかできなかった。

 

「あ、アッハハハハハ……そりゃ、人間が虎に勝つなんて銃でも持ち出さなきゃ無理だっつーの……」




 はい、というわけでタニヤ戦をこなしつつ臨時収入ゲットです(ついでに筋肉痛も)
 外野のセリフが全くありませんが、実際は十代、明日香、亮、三沢、大徳寺先生、クロノス教諭、万丈目、翔、隼人がデュエルを見ています。外野のセリフを混ぜると展開が分かりづらかったため、ご了承ください。 

なお、今回のデュエルで『総合力では三沢だが、ことデュエルの実力においてはラー・イエロー最強』という評価をメインキャラ達にもさせており、万丈目や明日香、実は初対面だったカイザー辺りには『一度デュエルしてみたい相手』と思わせています。

 久しぶりに書き始めると筆が乗ってきたことと、コラボのお誘いをいただいたことから近いうちにもう1本上げる予定です。

 余談ではありますが、今回に限らず遊一郎は主人公でありながら主人公補正はあまり仕事せず、運命力が息していない傾向にあります(メタい話するとデッキにスペック差があることが多いので調整のためマイナスに補正がかかっている)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【番外編】番外スレ『新しい召喚法がマジでヤバいんだが』

 今回はアマゾンズ様の『手にした竜騎士と破滅が気難しい』とのコラボエピソードになります。アマゾンズ様、お声掛けありがとうございます!
 今回は初めてシンクロ召喚デッキとのデュエルです。作者が無知で知らないうちにドラグニティが超強化されていたため、動きを教えていただき形にしました。
 正直言えば他作品見てるとやっぱシンクロやエクシーズ強いなって思います。


1:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

おーっす、この前面白いデュエルしてきた。みんなにもそのうち影響するかもしれない話だぞ

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

おっすイッチ!

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺らに影響するかもしれないってどういうこと?

 

4:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

新しい召喚法のテスターって人とデュエルしてきた。場合によっちゃ広がるかもしれないってことだな。

 

5:名無しの決闘者@デッキ構築中

マジか! で、結果は?

 

6:名無しの決闘者@デッキ構築中

新しい召喚法は確かに夢が広がるな

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

今のうちに資金準備しておくか

 

8:名無しの決闘者@デッキ構築中

↑その召喚法が実装されるか未確定なんだが?

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

強ければ実装されるだろ。で、>>6も言ってたけど結果と新しい召喚法の手ごたえ教えろ下さい

 

10:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

結果で言えば負けた。シンクロ召喚って召喚法なんだけどハッキリ言ってメチャクチャヤバい。大革命叩き込んだのに返しのターンに上級モンスターが出てきた

 

11:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

12:名無しの決闘者@デッキ構築中

ちょ、待て待て! ってことはあれか? 手札1枚から逆転勝ち決めたのか!?

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

ウソやん

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

返しのターンにドローしたのがコントロール奪取カードで大革命の素材から出したイッチのワイアーム奪ったとかじゃないのか?

 

15:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

違う。そもそも融合召喚のギミック入ってない。単純に相手の展開力がクッソ高い

 

16:名無しの決闘者@デッキ構築中

ええ……何それ怖い

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

ところでイッチ、シンクロ召喚ってどんな召喚方法なん?

 

18:アカデアミ決闘者@ラー・イエロー

フィールドにチューナーモンスターってモンスターと普通のモンスターを並べて、その2体を墓地に送って2体の合計レベルのモンスターを出す。枠は白だったぞ

 

19:名無しの決闘者@デッキ構築中

合計レベルってことはレベル4が2体で8が出てくる感じか

 

20:名無しの決闘者@デッキ構築中

多分合計レベルさえ合っていれば2体以上でも行けるな。例えば2+2+4の3体で8とか

 

21:名無しの決闘者@デッキ構築中

消費自体は生贄召喚とそう変わらないな。多分本気でヤバいのはコントロール奪取系カード。奪われてそのまま素材にされるとかシャレにならん

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

あとレベル変動させる系のカードな。特にレベル上がる系は強力なモンスター展開できるようになる可能性がある

 

23:名無しの決闘者@デッキ構築中

それ逆も言えるな、相手モンスターのレベル下げて思惑外すとかの対策取れそう

 

24:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、他に刺さりそうなカード思いつく?

 

25:アカデアミ決闘者@ラー・イエロー

今回対戦したのはドラグニティってカテゴリだったんだけど鳥獣族とドラゴン族の混合、風属性統一だったから種族メタ、属性メタは刺さると思う

 

26:名無しの決闘者@デッキ構築中

つまり、群雄割拠だな

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

後は猛毒の風とか

 

28:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔法使いデッキなら里で魔法封殺できるな

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

次から次へとえぐい対策思いつくなお前ら……そんなお前らが大好きだぜ

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

そもそもそのチューナーっていうのとそれ以外のモンスター必要なんだろ?

奈落でチューナー叩き落すだけで良くね?

 

31:アカデアミ決闘者@ラー・イエロー

多分それは効果薄い。チューナーって見る限りステータス低い奴が多かった。奈落使うなら出てきたモンスターの方かな

 

32:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、それめっちゃ重要な情報だぞ

 

33:名無しの決闘者@デッキ構築中

王虎ワンフー立てるだけで展開阻害できるやん

 

34:名無しの決闘者@デッキ構築中

それ以前に魔デッキ叩き込めば手札も場もズタズタにできると思うぞ

 

35:名無しの決闘者@デッキ構築中

もうやだこの外道決闘者ども

 

36:名無しの決闘者@デッキ構築中

自分が使う事よりも率先して潰すこと考えてるあたりがもうね

 

37:名無しの決闘者@デッキ構築中

まだ公表していないテスト段階の代物だから、ねえ……?

 

38:名無しの決闘者@デッキ構築中

どちらかと言えば自分が使うよりも大会とかでテスターに遭遇する可能性の方が高いですしおすし

 

39:名無しの決闘者@デッキ構築中

ドラグニティ、って言ったよなイッチ。それ竜騎士じゃね?

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

知っているのか>>39

 

41:名無しの決闘者@デッキ構築中

確かどれも小規模だけどいくつかの大会に出場して結果出してるぞ

 

42:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー、思い出した。あの都市伝説の奴か

 

43:アカデアミ決闘者@ラー・イエロー

都市伝説ってなんぞ?

 

44:名無しの決闘者@デッキ構築中

ああ、ペガサスチルドレンの話とごっちゃになった奴な

 

45:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただのI2社お抱えのテスターなのになぜそれがチルドレンという話が出てくるのか

 

46:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチに説明すると、アカデミアの会長でもあるI2社のペガサス・J・クロフォードって孤児院経営してた時期もあるんだよ

 

47:名無しの決闘者@デッキ構築中

キリスト教圏は寄付文化根付いてるからな、稼いだらその分寄付とか慈善活動に回す。その一環だな

 

48:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、その中の1つが孤児院の皮かぶったプロデュエリスト養成所になっていてペガサスお抱えのプロを何人も輩出してるっていう話な

 

49:アカデアミ決闘者@ラー・イエロー

読めた、それが今回のテスターなんじゃないかって話だな

 

50:名無しの決闘者@デッキ構築中

そういうこと。本人もデュエルを教えることはある、とは言ったけど養成所ってのは否定してるからただの噂、都市伝説ってことになってる

 

51:名無しの決闘者@デッキ構築中

養成所実際やりかねないから困る

 

52:名無しの決闘者@デッキ構築中

そもそもテスターって宣伝も兼ねてるから強くないとなれない件

 

53:名無しの決闘者@デッキ構築中

それな

 

54:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、実質プロ並みの相手とのデュエルだから良い体験させてもらったぞ

 

55:アカデアミ決闘者@ラー・イエロー

プロってあんなのがゴロゴロいるのか。ヤバいな

 

56:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、それは違う

 

57:名無しの決闘者@デッキ構築中

I2社お抱えのテスターって下手すりゃそこらのプロより強い。だがプロの世界で結果出すならそれくらいの相手とのデュエルは必要になると思った方がいい

 

58:アカデアミ決闘者@ラー・イエロー

わかった、そうなるともっと強くならんとな。これからも安価とデッキ強化の助力頼む

 

59:名無しの決闘者@デッキ構築中

おう、任された

 

60:名無しの決闘者@デッキ構築中

応援してるぞ、頑張れイッチ

 

61:名無しの決闘者@デッキ構築中

がんばれー

 

----------------------------------------------------------------------------------

 

「城戸遊一郎君、新しい召喚法のテスターとデュエルしてみる気はありませんか?」

「え?」

 

 鮫島校長に呼び出され、提案されたのはそんな話だった。

 

「I2社のペガサス会長から打診がありましてね。アカデミアの中でも優秀な決闘者にテストデュエルを行ってもらえないかと」

「評価してもらえるのは嬉しいです。でも、なぜ俺を? カイザー亮に万丈目、三沢、十代辺りにも声がかかりそうなものですが」

「そこはワタシが君を推薦したノーネ、シニョール城戸」

「クロノス教諭」

「ワタシも君のデュエルの腕は買っているノーネ、このままいけばオベリスク・ブルー昇格確実の有望株だと」

「それに、十代君達は七精門の鍵を持っている。いつまたセブンスターズとのデュエルになるかわからない」

 

(もう少し言エーバ、シニョール城戸は学業成績に劣る分シニョール三沢の陰に隠れがちなラー・イエローの生徒。もちろん勝つに越したことはないけレード、もし負けたとしても既に名前が売れている生徒や我がオベリスク・ブルーの生徒が負けるよりは海馬オーナーの心証が悪くなりづらい今回の話にぴったりの人材なノーネ)

 

「わかりました、興味もありますしその話お受けします」

「ありがとう、では先方にその旨を伝えておきます。相手は未知の召喚法の使い手、間違いなく強敵ですから君が最も信じるデッキで勝負するのが良いでしょう……君の勝利を信じています」

 

 鮫島校長の激励にしっかりとうなづく遊一郎。そしてその1週間後、デュエルの相手が港に降り立った……のだが、思わず目を疑う。それは遊一郎とさほど年齢の変わらない、高校生くらいの少年だったのだ。

 

「I2社から来ました、シンクロ召喚のテスターをしています龍谷遊来です。で、君がオレの相手か?」

「あ、はい。城戸遊一郎です」

「よろしく、年も近いみたいだし気楽に話そうぜ。デュエルスペースはどっちに?」

「今回の会場にはワタシ、クロノス・デ・メディチが案内するノーネ。デュエルアカデミアでも一番広いデュエルスペースに新しい召喚法を見たい生徒がギッシリだけど、緊張せずデュエルして欲しいノーネ」

「プロ養成校だし、当然と言えば当然か……大丈夫です。そのぐらいで緊張していたら宣伝役は務まりませんよ。それから遊一郎」

「? 何だ?」

「最初に言っておく。オレはかーなーり、強い!」

「だろうな。でも、簡単に勝てると思うなよ」

 クロノス教諭の宣言通り、会場には大勢の生徒がひしめき合っており、シンクロ召喚への関心の高さがうかがえた。気分は完全アウェーだったが、そんな事を気にしていられないとデッキをセットする……先攻は、遊一郎!!

 

 

「「決闘!!」」

 

「俺のターン、ドロー! 俺はテラ・フォーミングを発動、デッキからフィールド魔法を手札に加える。俺が手札に加えるのは祝福の教会―リチューアル・チャーチ! そのまま発動してリチューアル・チャーチの効果、手札から魔法カードを1枚捨てることで儀式魔法または光属性の儀式モンスターを手札に加える。馬の骨の対価を捨て、竜姫神サフィラを手札に加える。そしてマンジュ・ゴッドを召喚! マンジュ・ゴッドの効果、デッキから儀式魔法または儀式モンスターを手札に加える。俺は高等儀式術を手札に加えて、発動! デッキから通常モンスターを儀式モンスターのレベルと同じになるように墓地に送り、儀式召喚を行う! 弾圧される民、海皇の長槍兵、バニーラ、逃げまどう民を墓地へ送り、レベル6の竜姫神サフィラを儀式召喚! カードを1枚セットしてエンドフェイズに移行、サフィラの効果。儀式召喚したターン、または光属性のモンスターがお互いの手札またはデッキから墓地に送られたターンに3つの効果から1つを選んで発動できる。俺は2枚ドローして手札を1枚捨てる効果を選ぶ。ドロー! ……高尚儀式術を捨て、ターンエンドだ」

 

遊一郎 LP4000 手札3枚 場 伏せ1枚 マンジュ・ゴッド 竜姫神サフィラ

 

(高等儀式術軸の儀式召喚デッキか……一気に圧縮したな。光属性・天使族の儀式モンスターは厄介なのが多い、出される前に切り札まで持って行く!!)

 

 シンクロ召喚デッキの他にも儀式デッキを所持している遊来は、強力な妨害効果を持つ神光の宣告者、カテゴリー間のシナジーが強く回りだすと絶え間なく儀式モンスターが出て来るサイバー・エンジェル等を警戒し一気に勝負をかける決断をする。

 

「オレのターン、ドロー! 手札からドラグニティ-レムスを捨てて効果発動、手札にフィールド魔法竜の渓谷を手札に加える。そのまま竜の渓谷を発動! 竜の渓谷の効果、手札を1枚捨ててデッキからレベル4以下のドラグニティを手札に加える。オレはドラグニティ-ブランディストックを捨てて、デッキからドラグニティ-レガトゥスを手札に加え、そのまま特殊召喚する!」

「特殊召喚!?」

「ああ。ドラグニティ-レガトゥスはフィールドに竜の渓谷があれば特殊召喚できる。更に墓地のドラグニティ-レムスの効果、フィールドにドラグニティモンスターがいれば墓地から特殊召喚できる。ただし、この効果で特殊召喚した場合フィールドを離れると除外される。それじゃ、シンクロ召喚を披露するぜ! レベル4のドラグニティ-レガトゥスにレベル2のドラグニティ-レムスをチューニング! 二つの種族の結束が、新たな竜騎士を生み出す。今こそ駆け抜けろ、シンクロ召喚! 飛び上がれ、レベル6、ドラグニティナイト-ガジャルグ!」

「とんでもないな……通常召喚してないのに上級モンスターが出てくるなんて」

「まだまだ続くぜ、ガジャルグの効果発動、デッキからレベル4以下のドラゴン族か鳥獣族モンスターを一体手札に加え、手札からドラゴン族または鳥獣族のモンスターを一体手札から捨てる。俺はデッキからドラグニティ-ドゥクスを手札に加え、手札からドラグニティ-クーゼを捨てる。ドラグニティ-ドゥクスを召喚して、効果発動。このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在するレベル3以下のドラグニティモンスター1体を装備カード扱いでこのカードに装備する。ドラグニティ-クーゼをドゥクスに装備してクーゼの効果、装備カード扱いのこのカードを特殊召喚する」

「ま、まだ動くのか……」

「待たせて悪いな、もう少しだ。ドラグニティ-クーゼをシンクロ召喚の素材とする場合、ドラグニティモンスターしかシンクロ召喚できない。その代わり、このカードをシンクロ召喚の素材にする場合レベル4として扱う事ができる! レベル6のドラグニティナイト-ガジャルグにレベル4扱いのドラグニティ-クーゼをチューニング! 天の龍と鳥獣の王が手を結び、神の槍たる最強の竜騎士が舞い降りる! シンクロ召喚! レベル10! ドラグニティナイト-アラドヴァル!!」

「レベル10、攻撃力3300……!!」

「ちなみに、ドラグニティ-ドゥクスはオレのフィールドに存在するドラグニティカード1枚につき攻撃力が200アップする。つまり、今は攻撃力1900だ。バトル! アラドヴァルで竜姫神サフィラを攻撃! 竜騎鉾牙突(ドラグニティ・アサルト)!!」

「ぐあっ……」

 

遊一郎 LP4000→3200

 

「アラドヴァルの効果、カードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後、破壊した相手モンスターを除外する! よってサフィラは除外させてもらう、使い回されると面倒だからな。続けてドゥクスでマンジュ・ゴッドを攻撃!」

「ぐうぅっ……!」

 

遊一郎 LP3200→2700

 

「オレはこれでターンエンドだ、アラドヴァルにはあと2つの効果があるから説明しておこう。まず1つ目、1ターンに1度、相手がモンスター効果を発動した時に墓地のドラグニティモンスターを除外することでその効果を無効化し、除外する。そして、シンクロ召喚されたアラドヴァルが破壊された時、相手フィールド上の魔法・罠カードをすべて破壊する」

 

(くっそ、カウンター効果が2つにあの攻撃力……とんでもない化け物だ! 立ってるだけで防御もできるとかシンクロ召喚ヤバすぎだろ!!)

 

 初めて相対するシンクロ召喚、シンクロモンスターの凶悪さに内心悪態をつきながらカードをドローする遊一郎だが、引き当てたカードと目の前のモンスターのテキストを確認し、突破を確信……あわよくばそのまま勝利できると笑みを見せる。

 

「シンクロ召喚、メチャクチャ強いな! 正直この上魔法・罠の対策までされていたら手の打ちようが無かった」

「本当は魔法・罠を無効にするカウンター罠も伏せたかったんだが、引けなかったんだよ」

「マジか……だが、こっちにとってはラッキーだ。4手、あと4手でお前は詰む」

「随分な自信だな、やってみろ」

「ああ。そっちの切り札を見せてもらったからな、今度はこっちの切り札を見せてやる。まず1手、魔法カード予想GUY! 自分の場にモンスターがいない時に発動可能、デッキからレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚する。俺はレベル3の団結するレジスタンスを特殊召喚。2手、魔法カードトライワイトゾーン。墓地からレベル2以下の通常モンスター3体を選んで蘇生する。弾圧される民、逃げまどう民、海皇の長槍兵を復活」

「こいつは……!」

「儀式召喚はあくまで下準備と引導火力のためのギミックだ。3手、リバースカードオープン! トラップトリック!! デッキの罠カード1枚を除外し、同名カードをセットする。そして、セットしたカードはそのターン中に発動できる! 俺がセットするのは大革命! フィールドに弾圧される民、逃げまどう民、団結するレジスタンスが存在する場合、相手の手札を全て墓地に送り、相手がコントロールするカードを全て破壊する!!」

「げえっ!?」

 

 モンスター効果を使う事なく、盤面を覆されたばかりか手札まで全滅させられ流石にうろたえる遊来。

 

「アラドヴァルの効果でリチューアル・チャーチが破壊されるがここまで来れば問題じゃない……これで、4手。ダメ押しだ、ハーピィ・ガールを召喚してバトル! 総攻撃だ!!」

「うおおおおお!?」

 

弾圧される民 400

逃げまどう民 600

団結するレジスタンス 1000

海皇の長槍兵 1400

ハーピィ・ガール 500

総攻撃力3900

 

遊来 LP4000→100

 

「ターンエンド!」

 

 手札を使い切ってなお決め切れなかったが、圧倒的な強さを誇るシンクロモンスターを撃破し、宣言通りほぼ『詰み』にまで追い込んだ遊一郎に観戦する生徒達から賞賛が送られる。

 

「お見事! これは確かに詰み、打つ手なしだ」

「サレンダーするか?」

「まさか。諦めるのは最後のドローを見てからだ……オレのターン、ドロー!」

 

 ラストドローを見て、にやりと笑みを見せる遊来。

 

「来たぜ、打つ手が。速攻魔法疾風のドラグニティ!! 1ターンに1度、相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合に発動できる。デッキからドラゴン族と鳥獣族のドラグニティモンスターを1体ずつ、効果を無効にして特殊召喚する! 来い、ドラグニティ-ファランクス、ドラグニティ-セナート!! レベル4のドラグニティ-セナートにレベル2のドラグニティ-ファランクスをチューニング! 二つの種族の結束が、窮地を切り開く竜騎士を生み出す。シンクロ召喚! 今こそ舞い上がれ、レベル6、ドラグニティナイト-ヴァジュランダ!! ドラグニティナイト-ヴァジュランダの効果、このカードがシンクロ召喚に成功した時、墓地からドラゴン族・レベル3以下のドラグニティモンスターを装備できる。ドラグニティ-ブランディストックを装備する」

「……クーゼじゃなくていいのか? その気になればまだ回せるんだろう?」

「クーゼだけじゃなくて、ファランクスでも行ける。だが、今回はあくまでシンクロ召喚、シンクロモンスターのテストだ。オーバーキルすればいいってもんじゃない」

「つまり、そいつで勝負を決められるわけか。攻撃力は1900、さっきのアラドヴァルと比べれば極端に高いわけじゃないが?」

「こいつは装備カードを墓地に送ることで、攻撃力を2倍に出来る……が、それすら不要だ。ドラグニティ-ブランディストックを装備しているモンスターは2回攻撃ができる」

「……ダメだな。詰んだのは俺の方か」

「バトルフェイズ、逃げまどう民とハーピィ・ガールに攻撃!!」

 

遊一郎 LP2700→0

 

 お互い全力を出し切ったデュエル、そしてシンクロ召喚の強さに賞賛の拍手が送られ遊一郎と遊来はしっかり握手を交わす。

 

「良いデュエルだった。シンクロ召喚、実装されたら使わせてもらうよ」

「ああ、成果は上々だったと伝えるから期待していてくれ……ところで、あの4手で詰むって、あれだよな? 人気特撮シリーズの悪役のセリフ」

「ああ、最初の宣言でそれらしいネタの台詞を言っていたから好きなのかと思ってな」

「実は大好きなんだ……で、セリフ知ってるってことは見たんだよな?」

「ああ、プロの世界ってやっぱりエンタメだからな。セリフ回しとか参考になるかと思って入学前にいくつかまとめて観た中の1つだよ」

「……感想は?」

「実際はデュエルしていたらそれどころじゃない。あとヒーローものの人気シリーズなのにR指定入ってるってどんなのかと思ったら想像以上にキツかった」

「アレはグロ耐性無いとなあ……良いデュエルの礼だ、もうちょっとマイルドで面白いやつを今度送ってやるよ」

 

 その後、約束通り送られてきたニチアサ特撮ヒーローのDVDが男子には貴重なデュエル以外の娯楽として、女子にはイケメン俳優成分の補給として人気を博したのは、また別の話である。

 

 

 

 




 今回は珍しく遊一郎の方がデッキスペックで負けている事もありお互い運命力全開です。結構いい感じにギリギリの勝負ができたと思っております。

 スレのペガサスチルドレンの話は遊戯王Rが元ネタですが、アマゾンズ様の『手にした竜騎士と破滅が気難しい』の背景にもサラッと触れております。主人公・龍谷遊来の心境が変化していくのが魅力的なので、一度読んでみてはいかがでしょうか?(宣伝)

 スレ民の殺意が高い? ナンノコトカナー?

 シンクロ口上は『手にした竜騎士と破滅が気難しい』に登場したもののアレンジで、遊来がラ〇ダー好きということでネタ台詞とオチに組み込んでみました。

「最初に言っておく。オレはかーなーり、強い!」 電〇から。有名な部類の台詞だと思います。

「あと4手でお前は詰む」 アマゾ〇ズから。マイナーかつ悪役の台詞ではあるのですが、かっこいいとは思います。

22/02/01 ルールミスがあったため、修正しました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4スレ目

 この作品の存在意義と言っても過言ではないのに随分久しぶりな気がする安価のお時間です。
 このスレの間にも事件があったり、この作品での方界の扱いがどうなるか触れたりします。
 今回はデッキ方針が複数浮かんだものの決められなかったため、最後にアンケートを載せてご意見を聞こうと思います。


1:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

みんな待たせたな! 安価の時間だ!!

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ待ってたぞ!

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおおおおおお

 

4:ダイナソー決闘者

今回こそ恐竜デッキ組んでもらうで!

 

5:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、イッチ今回の予算は?

 

6:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

今回はこれだけ つ『画像』

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

え? 多くね?

 

8:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔弾組んだ時とそんなに変わらないやん

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ無理するなよ

 

10:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

ワームが思ったより高く売れたのと、たまたま割のいいバイトさせてもらえたからこれだけ用意できた

 

11:名無しの決闘者@デッキ構築中

良かったなイッチ

 

12:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

良かったのはそれだけじゃなくて、最近たくさんカードをもらえたんよ。こんな感じ つ『画像』

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

どれもこれもレベルもステータスも低いモンスターばっかやな

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

だが効果はちょいちょい面白いの混ざってるぞ。それにイラストアドが高い奴も入ってるし

 

15:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、こんなにカードもらえるって何あったん?

 

16:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

実は島の奥に卒業生達が弱小カード捨ててた涸れ井戸があって、そこに捨てられてたカード出来る限り回収してきた奴がいたんだよ。それで、使えるカード混ざってないかと思って見せてもらいに行って譲ってもらった。好きなだけ持って行け、って言ってくれる気前の良さよ

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

めっちゃ良い奴やん

 

18:名無しの決闘者@デッキ構築中

それにひきかえ卒業生のクズっぷりよ……

 

19:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

ちなみにそいつ、そこから見つけて来たおジャマとかいうキモいカード使って学園の運命かかったデュエルに勝ったぞ

 

20:名無しの決闘者@デッキ構築中

おジャマか……確かにキモいがあれ使いこなすと結構面白くて良い動きするんだぞ

 

21:名無しの決闘者@デッキ構築中

てか学園の運命かかったデュエルってどういうこと!?

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

あれだ、ニュースでやってた万丈目グループがアカデミア買収しようとしたってやつ。金で海馬オーナーが首縦に振らないもんだからデュエルならっての話振ったら了承したとか

 

23:名無しの決闘者@デッキ構築中

しかもその返答が『初心者に負けるヘボ決闘者なんざアカデミアにはいない、勝てるもんなら勝ってみろ』(意訳)だったとか

 

24:名無しの決闘者@デッキ構築中

うわあ……

 

25:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

実はその話に続きがあってな、初心者相手だからってことでハンディでモンスターの攻撃力500未満縛りだったんだ

 

26:名無しの決闘者@デッキ構築中

うわきっつ

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

よく勝てたな

 

28:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺ならまともにデュエルせずにロックバーンで焼き殺すな

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

え? 面倒だしチェーンバーンで一気に焼き切ればいいやん

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

本当スレ民の殺意高くて草

 

31:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、そいつどうやって勝ったん?

 

32:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

暗黒の扉で攻撃ロックして魔の試着部屋でおジャマ揃えて『おジャマ・デルタハリケーン』でフィールド全滅させた。残ったおジャマは『サンダー・クラッシュ』で全破壊しつつバーンして、最後は墓地に溜め込んだモンスターの数生かしてカオスネクロマンサーで殴った

 

33:名無しの決闘者@デッキ構築中

上手いな

 

34:名無しの決闘者@デッキ構築中

そんなやり手かつ気前のいい男、そうそういないぞ。今のうちにしっかりコネ作っておくことを勧める

 

35:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

だな、今後もいい関係築いていきたいところ。じゃあそろそろ安価行くぞ!>>43で

 

36:名無しの決闘者@デッキ構築中

アンティークガジェットデッキ(エースモンスターはアンティーク・ギアガジェルドラゴン)でオナシャス!

 

37:名無しの決闘者@デッキ構築中

【デッキテーマ】

マシンナーズ前線基地とガンナードラゴンをメインとした闇機械族デッキ

【切り札】

ジャイアントボマーエアレイド

 

38:名無しの決闘者@デッキ構築中

Kozmoデッキオナシャス! 結構安いし扱いやすい、強金も採用出来る! 連続攻撃は気持ちがいいぞ!

 

39:名無しの決闘者@デッキ構築中

捕食植物

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

良い活躍したの見てたみたいだしカオスネクロマンサーを切り札にしたデッキお願いします。

 

41:名無しの決闘者@デッキ構築中

エクゾディアでオナシャス!

 

42:名無しの決闘者@デッキ構築中

召喚師セームベルをエースにしたデッキをお願いします!!

 

43:名無しの決闘者@デッキ構築中

方界なんて如何ですか?

 

44:名無しの決闘者@デッキ構築中

ライトロードを希望します。

 

45:名無しの決闘者@デッキ構築中

ウルトラアスリートお願いします!

 

46:名無しの決闘者@デッキ構築中

叢雲ダイーザで、お願いします。

 

47:名無しの決闘者@デッキ構築中

私の魂のカードである「G・コザッキー」を「強制転移」で相手にコントロールを移して「停戦協定」で無理矢理表側表示にして「G・コザッキー」のバーンダメージをぶち込むG・コザッキーバーンをお願いします!

 

48:名無しの決闘者@デッキ構築中

帝とかどうでしょうかね?

 

49:名無しの決闘者@デッキ構築中

お前も空牙団に入らないか?

 

50:名無しの決闘者@デッキ構築中

カオスドラゴン見たいです

 

51:名無しの決闘者@デッキ構築中

敢えて、『60枚フルモンスターハイランダーデッキ』を挙げてみる。

 

52:名無しの決闘者@デッキ構築中

ワームとリバース繋がりで占術姫を!

 

53:名無しの決闘者@デッキ構築中

新規も来たので、上級スピリットを…

 

54:名無しの決闘者@デッキ構築中

蠱惑魔なら通常カードと効果モンスターだけでも戦えるのでは?

 

55:名無しの決闘者@デッキ構築中

今をときめく烙印アルバスで

 

56:名無しの決闘者@デッキ構築中

ジェムナイト

 

57:名無しの決闘者@デッキ構築中

方界……無理じゃね?

 

58:名無しの決闘者@デッキ構築中

確か新型ソリッドヴィジョンのエキシビジョンマッチで使われた奴だろ?

 

59:名無しの決闘者@デッキ構築中

あれ会場限定パックにしか入っていないはず。もうバラで買えなくもないだろうけどキーカードだけで予算吹っ飛ぶぞ

 

60:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

うん、それはさすがに無理。なので1個手前の>>42、召喚師セームベルをエースにしたデッキで行こうかと思う

 

61:名無しの決闘者@デッキ構築中

セームベル……エースは無理だな。展開の軸にはできると思う

 

62:名無しの決闘者@デッキ構築中

性能的には切り込み隊長の亜種だからな。ロックはできないけど

 

63:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

え? 確かもらったカードの中に入ってたと思うけどテキスト確認していい?

 

64:名無しの決闘者@デッキ構築中

簡単に言えば手札から自分と同じレベルのモンスターを特殊召喚できる。

 

65:名無しの決闘者@デッキ構築中

ステータスはレベル2、攻 600/守 400 風属性、魔法使い族

 

66:名無しの決闘者@デッキ構築中

ハッキリ言ってまともに戦闘させられるステータスじゃないな

 

67:名無しの決闘者@デッキ構築中

効果モンスターだから下克上の首飾り使えんし団結の力ならもっと生かせる奴がいる

 

68:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

うん、>>42には悪いけどエースで戦わせるのは無理。展開要員でいろいろ考えてみる

 

69:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ頑張れ、超がんばれ

 

70:ダイナソー決闘者

応援してるでー

 

71:名無しの決闘者@デッキ構築中

デッキ組めたらどんな感じになったか教えてくれ

 

72:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

わかった。それじゃ今回はそろそろいい時間だからこの辺で

 

73:名無しの決闘者@デッキ構築中

おやすみイッチ

 

74:名無しの決闘者@デッキ構築中

おやすみー

 

 




 万丈目がおジャマを手に入れたついでにセームベルもそこからもらってきた感じになりました。
 現在、作者がない頭使って考えたセームベルを展開に使うデッキ案が3つあります。それぞれに利点や欠点があるのでそれも踏まえつつご意見いただければと思います。

①風属性・魔法使い族デッキ
セームベルの種族を生かし、レベル調整カード(強化蘇生、緊急テレポートで呼んだ調星師ライズベルト辺りを想定)でレベルを上げて風霊使いウィンを特殊召喚、憑依装着ウィン、憑依覚醒-ラセンリュウを主力にする霊使いデッキ

主力 憑依装着-ウィン、風霊媒師ウィン、憑依覚醒-ラセンリュウ
切り札 EMスカイマジシャン(風属性魔法使い族で主人公おなじみの2500打点、魔術師の再演でセームベル、ウィンを蘇生できる。永続魔法を使うのでバウンスしての使い回しは相性が良い。魔術師の右手、魔術師の左手による制圧力)

利点 マジシャンズサークル、魔導書などのサポートを生かせる、イラストアド高め
問題点 個々のステータスは低め、置物だらけなので伏せ除去に弱い、スカイマジシャンがARC-V最大級の戦犯のエースカード、儀式も融合もないため演出的には地味

②化合獣軸デュアルデッキ
化合獣カーボン・クラブ、化合獣ハイドロン・ホークがレベル2のためレベル変動を使わずに展開できる。ドラゴラドをセームベル対象に使えばレベル8のダイオーキシン、ヒュードラゴンを展開できる。召喚権を使わないためにセームベルは蘇生からという点は同じだが蘇生カードがリミット・リバースなどになる。

主力兼切り札超合魔獣ラプテノス、進化合獣ダイオーキシン、始祖竜ワイアーム
利点 基本ステータスが高め、融合召喚のエース感、三沢的頭脳キャラ感
問題点 フィールド魔法への依存度が高い、エクシーズ召喚なしのためメタン・ハイドが使えずダイオーキシンが切り札としては微妙(特にイラスト)

③捕食植物デッキ
フライ・ヘル、サンデウ・キンジーといったモンスターがレベル2のためセームベルで出せる。強化蘇生でセームベルを復活させれば3になるためオフリス・スコーピオ、ダーリング・コブラ、ロンファも対象になる点に着目。

主力 捕食植物フライ・ヘル、捕食植物キメラフレシアなど
利点 キメラフレシアをはじめとした捕食植物融合モンスターが強力、やっぱり融合のエース感は良い
問題点 ARC-V絡みのテーマ。特に強力なスターヴヴェノムフュージョンドラゴンがシナリオ的に使いにくい。使い手の問題もありダーク感が強い


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

万丈目サンダーと黒蠍盗掘団、新たな出会い

 お伝えしていた通り、今回が魔弾の最終デュエルです。
 そしてせっかくなのでちょいちょい話題に上がっていた要素を混ぜていくにもいいタイミングだと思ったので組み込むことに。


 万丈目グループによるデュエルアカデミア買収がかかったデュエルが行われた翌日。遊一郎はレッド寮の万丈目準のもとを訪ねた。

 

「よっ、万丈目。この前のデュエル、あんなハンディが付いていて勝つなんてすごかったな」

「城戸遊一郎! どうした、オシリス・レッドで落ちぶれた俺を笑いにでも来たのか?」

「そんなわけないだろ、俺はお前をすごい奴だと思っているんだから。今日はお宝を見せてもらおうと思ってな」

「お宝? どこにそんなものがある?」

「そこにあるだろ? 古井戸にあったカード、片っ端から回収してきたって十代に聞いたぞ」

「こいつらの事か……こんな雑魚ども、欲しけりゃ好きなだけ持って行け! 少しぐらい部屋が静かになってくれた方が俺にとっても好都合だ!」

「部屋が? まあいいや、じゃあ遠慮なく見せてもらうな……もったいないなあ、これとかイラスト可愛いじゃん」

「イラストの問題じゃないだろう!」

 

(………達……てる…ユウは……)

 

「!? 何か、言ったか?」

「何? お前にもこいつらの姿が見えるのか!?」

「姿? カードがあるだけだろ? 何か聞こえた気はしたけど」

「……見えていないならいい」

「何のことだかわからんが、じゃあ遠慮なくもらっていくぞ」

「ああ。しかし、捨てられていた弱小カードをそんなに持って行くとは、お前も相当な変わり者だな」

「俺が変わっているというより、捨てた連中に見る目がないんだよ。それじゃな!」

 

 その日を境に、遊一郎は時々妙な声を聴くようになった……その正体が判明したのは更に数日後、島の外から珍しく貨物船以外の船がやって来た日の翌日の事だった。

 

 マグレ警部と名乗る特徴的な眼帯を付けた男が島を訪れた翌日、十代達が保管していた七精門の鍵が盗まれるという事件が起きた。ラー・イエローの寮には三沢がタニヤに敗れて鍵を奪われていたこともあり所有者がいなかったため、遊一郎には事件のことなど知る由もなかったのだがその日に限って一際大きく声が聞こえたのだ。

 

(ユウ! この前たくさんカードをもらった場所に行って!!)

 

「っ……また、この声か。他の奴には聞こえていないみたいだし、ひどい幻聴だ。でもこれ、万丈目のところからカードもらって以来だよな……? またそこに行けって、何かわかるかもしれないな」

 

 謎の声の正体を知ろうと遊一郎がレッド寮に向かうと、寮の外で黒蠍盗掘団を名乗る謎の集団と万丈目達が向かい合い、デュエルが始まろうとしていた。

 

「な、何だあ?」

「遊一郎! これから七精門の鍵をかけた万丈目のデュエルなんだ! こっちで見ようぜ!!」

「十代! ……まあ万丈目ならそう簡単に負けることもないだろ……!?」

 

 邪魔をしては悪い、と万丈目の後ろに下がろうとすると声がより大きく、はっきりと聞こえた。

 

(そいつらカードの精霊よ! ユウがやっつけて!!)

 

「カードの……精霊? わ、悪い万丈目」

「何だ! これからって時に!」

「なんか耳元で変な女の子の声が聞こえて、俺がそいつの相手をしろっていうんだ……ここは譲ってくれないか?」

 

 そこで万丈目は遊一郎の横に精霊の姿があることに気付き、声は聞こえているが姿が見えていないということを察してマグレ警部……否、黒蠍盗掘団の頭目ザルーグに向き直る。

 

「……少しだけ待て、話をつける。もしかすると戦う相手が変わるかもしれん」

「私は誰が相手でも構わん」

 

 ザルーグが自信たっぷりに頷き、了承を得たところで今度は遊一郎……ではなく、その横に浮いている存在に声をかける。

 

「それで? 何故お前は城戸にデュエルをさせたいんだ」

『アナタ、私が見えてるのね?』

「そうだ。声も聞こえている……城戸は声しか聞こえていないようだがな」

『そうなの! だからユウにデュエルして欲しいの!』

「どういうことだ」

『ユウはアナタの部屋でたくさんの精霊に触れてから私の声が聞こえるようになったの。きっと、もっと精霊に触れれば姿も見えるようになる! あいつらは精霊だから……』

「なるほど、精霊とデュエルすることでお前が見えるようになる可能性があるわけか……いいだろう。どうせ負けても城戸は七精門の鍵の所有者じゃない」

『勝つに決まってるでしょ! ユウはすっごく強いんだから!』

 

 万丈目としてはオベリスク・ブルー昇格確実とも言われながらマイペースを崩さない遊一郎の態度が面白くないこともあるし、何より目の前のやかましい精霊は遊一郎に自分が見えるようにならないと更にやかましく騒ぎ立てるだろうことが容易に想像できたため折れてやることにした……元よりこの場を譲っても万丈目には一切損はないのだ。

 

「話は決まった。オレの代わりにこいつが相手をする。こいつに負ける程度なら、オレが相手をするまでもない」

「何か俺が舎弟にでもなったような言い草だな……」

「うるさい! この場を譲ってやるんだ、ありがたく思え!」

「ああ、わかったよ」

「随分と待たせてくれたな、私を侮っているのならすぐに後悔することになるぞ」

「少なくとも俺はそんなつもりはないさ。だから遠慮なく切り札を切らせてもらうぜ」

 

 遊一郎は最強のデッキをディスクにセットし、万丈目に代わってザルーグと向き合う。

 

「「決闘!!」」

 

「私の先攻、ドロー。私は番兵ゴーレムを守備表示で召喚、更にカードを1枚セットしターンを終了する」

「俺のターン、ドロー! 俺は魔弾の射手スターを召喚し、速攻魔法魔弾-ネバー・エンドルフィンを発動! 魔弾モンスター1体を対象にプレイヤーへの直接攻撃を封じる代わりに、元々の攻撃力・守備力を2倍にする! 対象は当然スター!」

 

魔弾の射手スター 攻撃力1300→2600

 

「更にスターの効果、このカードと同じ縦列で魔法・罠カードが発動した場合、1ターンに1度デッキからレベル4以下の魔弾モンスターを守備表示で特殊召喚できる! 魔弾の射手カスパールを特殊召喚して、バトル! スターで番兵ゴーレムを攻撃!」

 

 魔弾の射手が握る小口径の銃の連射で番兵ゴーレムがハチの巣にされ、砕け散る。

 

「俺はこれでターンエンド」

「なるほど、良いモンスターを持っている。私のターンだ、ドロー! 魔法カード強欲で金満な壺を発動、融合デッキからカードを6枚、裏側で除外する事で2枚ドローする……私は私自身のカード、首領・ザルーグのカードを召喚する! ここはせっかくだから、バトルの場には我々自身が参上する」

「…へ? いや、まあいいけどさ」

 

 脱力する遊一郎をよそに、モンスターゾーンに相当する場所にご丁寧に移動するザルーグ。

 

「更に魔法カード発動、黒蠍団召集! フィールドにザルーグがいる時、手札から黒蠍と名の付くカードをすべて特殊召喚する。集まれ野郎ども! お勤めだ!!」

 

「黒蠍一の力持ち強力ゴーグ!」

「黒蠍団の紅一点、茨のミーネ!」

「どんなトラップでも朝飯前、罠はずしのクリフ!」

「お宝いただきゃあとはトンズラ、逃げ足のチック!」

 

「「「「「我ら、黒蠍盗掘団!!」」」」」

 

「おっと、スターと同じ縦列で魔法カードが発動した事で、スターの効果発動だ。デッキから魔弾の射手ドクトルを守備表示で特殊召喚する」

「何!?」

「言い忘れていたが、魔弾の共通効果は相手が同じ縦列で魔法・罠カードを発動した場合も発動できる」

「厄介な効果だが、もう遅い! 罠発動、必殺! 黒蠍コンビネーション! フィールドに黒蠍団が勢揃いした最初のターン、我々は相手プレイヤーに直接攻撃ができる。その時相手に与えるダメージは、それぞれ400ポイントになる!」

「同じ縦列で罠カードが発動したことでカスパールの効果発動だ、デッキから魔弾-デスペラードを手札に加える!」

「そんなことで止まるものか! 行くぜ野郎ども! 必殺! 黒蠍コンビネーション!!」

「くらえ、茨のムチ!」

「魔弾モンスターがフィールドに存在する場合、魔弾と名の付く魔法・罠カードを手札から発動できる! 魔弾-デスペラード! 茨のミーネを破壊する!」

「お頭!」

「しまった、ミーネ!」

「更にドクトルの効果発動、墓地から魔弾カードを1枚を手札に加える! 魔弾-ネバー・エンドルフィンを回収!」

「ミーネの仇! ダブルリボルバー!」

「トラップナイフ!」

「元気槌!」

「強力ハンマー!」

「ぐあっ……!!」

 

遊一郎 LP4000→2400

 

「フフフ、ダメージを受けるのはライフだけではないぞ。我々の効果によるダメージも受けてもらう」

「何……!?」

「貴様のフィールドのモンスター1体はデッキの一番上に戻り!」

「フィールドのカードも手札に戻り!」

「更に、デッキの上から2枚は墓地に送られ!」

「手札も1枚消滅する!」

 

 魔弾の射手スターがデッキの一番上に戻され、魔弾の射手カスパールが手札に戻り、デッキトップから魔弾の射手スター、戦線復帰が墓地へ送られ、手札の魔弾-ネバー・エンドルフィンが再び墓地へ送られる。

 

「ミーネがいれば、更に墓地から黒蠍と名の付くカードを回収することもできたものを……だがどうだ、不完全とはいえ俺達の必殺コンボ、黒蠍コンビネーションの威力は!! 普通の相手なら、我らのコンボを受ければ一撃で手札もデッキもボロボロになる」

『フン! ユウは普通の相手なんかじゃないもの! 目にもの見せてあげなさい!!』

 

(姿は見えないんだけど、声はしっかり聞こえてるんだよなあ……その自信はどこから出てくるんだ……)

 

「私はこれでターンエンドだ」

「俺のターン、ドロー! 俺は強欲で謙虚な壺を発動、このターン特殊召喚ができなくなる代わりに、デッキトップ3枚を見て1枚を手札に加え、残りはデッキに戻す。俺が手札に加えるのは魔弾-クロス・ドミネーター、更にドクトルの効果で今一度、墓地から魔弾-ネバー・エンドルフィンを手札に加える……さっきのコンボはなかなか効いた。だが、コンボを重視しすぎて守りがおろそかになった時点でお前の負けだ! 魔弾-クロス・ドミネーターを発動、このカードは自分フィールド上に魔弾モンスターがいる場合に発動可能、ターン終了時まで相手モンスター1体の効果を無効にし、攻撃力・守備力を0にする! 対象はお前だ、首領・ザルーグ!」

「何だと!」

「次に、俺はドクトルを生贄に魔弾の悪魔ザミエルを召喚! ザミエルは8つ星の最上級モンスターだが、魔弾モンスター1体の生贄で召喚できる! ザミエルを対象に魔弾-ネバー・エンドルフィンを発動し、攻撃力を2倍にする!」

 

魔弾の悪魔ザミエル 攻撃力2500→5000

 

「これで終わりだ! ザミエルで首領・ザルーグに攻撃!!」

「む、無念……すまん、みんな」

 

ザルーグ LP4000→0

 

 悪魔の銃弾に貫かれたザルーグに黒蠍団の面々が駆け寄ろうとするが、次々とカードになり残されたのはザルーグの眼帯と5枚のカードだけだった。

 

『ユウーッ!! やっぱり勝ったね! ……私が入ったデッキじゃなくてあの陰キャ悪魔共のデッキっていうのがちょーっとだけ気に入らないけどそんなのは大した問題じゃないわ!』

 

「陰キャ悪魔言うな、俺との相性は悪いみたいだけどこいつら滅茶苦茶強いんだぞ……って、ん?」

 

 そこで、耳元でわめき続けていた声の主がはっきり見えていることに気が付く。ハッキリ、と言ってもうっすらと投影された映像、あるいは幽霊のようにも見えるような姿だが。

 

「ハーピィ・ガール……?」

『うん! やっと見えたみたいね、やっぱり私の勘は正しかったわ!! これからはたくさん話せるわね!』

「えええええええっ!? 何だこりゃあああああああああああああ!?」

 

 こうして、遊一郎は微力ながらも精霊を認識できる力を手に入れたのであった……。




 ちょいちょい精霊について感想をいただいていたのでここで見えるようにしてあげることにしました。
 黒蠍コンビネーションはアニメだと万丈目にしっかりレベル調整でカード引かせてもらって防御もしていたんですが、魔弾は悪魔なので容赦なしです。
 相手の場の魔法でも効果が使える描写、今までなかったんですがこれも魔弾の強みなんですよね……。
 アニメではポンポン強欲な壺使っていた時期なので強欲で金満な壺に代役をしてもらいました。

精霊の補足

遊一郎の能力について 精霊を認識できるようにはなったものの、その力は十代、万丈目に比べると弱いためごく一部の精霊しか見えない(ハネクリボーやおジャマ3兄弟も一応見えるようにはなったが、万丈目の部屋の精霊は一部しか見えないといった感じ)

ハーピィ・ガール 昔からアイドルカードとして大事にしてもらっていたことで精霊が憑いていた。遊一郎の事を『ユウ』と呼ぶ。基本的にかまってちゃんで、魔弾モンスター達を陰キャ悪魔呼ばわりするなど若干口が悪い。

 今後、数名程度精霊が増えるかもしれませんが掲示板では触れると正気を疑われるので隠しています。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4スレ目埋め

 前回はたくさんのアンケート回答、ありがとうございました!!
 やはりと言えばやはりですが、魔法使いが一番人気でしたが捕食植物も近い人気を誇っており、何とか両方の要素欲しいな、と思ったりしました。それで欲を出して結局全部乗せとかいう悪魔合体……今回の掲示板の内容はほぼ私の脳内会議と同じです(笑)


181:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

おーっす。すまんがちょっとデッキ構築に行き詰ったので見てもらいたい

 

182:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ待ってたで

 

183:名無しの決闘者@デッキ構築中

いいよー

 

184:名無しの決闘者@デッキ構築中

まかせろー

 

185:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

3つ構築考えたけど全部仮組みだからKC社のシミュレータでフリーデュエルして回したリプレイ乗せる

 

186:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

1つ目 『動画』

 

187:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

2つ目 『動画』

 

188:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

3つ目 『動画』

 

189:名無しの決闘者@デッキ構築中

上から魔法使い族、というか風霊使いウィン軸、デュアル軸、捕食植物軸か

 

190:名無しの決闘者@デッキ構築中

どれもまあまあ動けてるけど、決定打に欠けるな

 

191:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔法使いはちょっとセームベル関連のギミックに傾倒してて安定感無さそう

 

192:名無しの決闘者@デッキ構築中

強化蘇生、ライズベルトが実質セームベル専用だもんな、特にライズベルトは種族も違うから手札に来ると腐る

 

193:名無しの決闘者@デッキ構築中

強化蘇生にしても憑依装着には使えるけどそもそも置き物のおかげでそうそう破壊されないからな

 

194:名無しの決闘者@デッキ構築中

その置き物で強化してる都合上、盤面整わないとちょっと戦闘面で不安が残るな

 

195:名無しの決闘者@デッキ構築中

裁きの龍とか大嵐打たれると致命傷になりかねんな

 

196:名無しの決闘者@デッキ構築中

裁きに関してはライナ入っていれば別だけどほぼ風統一だしな

 

197:名無しの決闘者@デッキ構築中

これなら素直に魔導書軸にした方が良いかな。ヒュグロの魔導書である程度までなら戦えるし、レベル調整すればネクロの魔導書でセームベル蘇生からジュノンって風にジュノンにアクセスする方法が増える

 

198:名無しの決闘者@デッキ構築中

性能的にはジュノンに近いけどデュアルは切り札がダイオーキシンなのが問題だな。龍の鏡と墓地リソース食い合うから効率良く墓地肥やさないと弾丸切れ起こすぞ

 

199:名無しの決闘者@デッキ構築中

化合電界使ってる時点でセームベルは初動の補助でしかない件

 

200:名無しの決闘者@デッキ構築中

それな

 

201:名無しの決闘者@デッキ構築中

捕食も似たようなもんだな、最初にフライ・ヘル立てたらあとは棒立ちとかちょっともったいない

 

202:名無しの決闘者@デッキ構築中

これ見てて思ったんだけどさ、デュアルと捕食はまとめられるんじゃね?

 

203:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

204:名無しの決闘者@デッキ構築中

どこをどうすれば混ぜられると言うのか

 

205:名無しの決闘者@デッキ構築中

化合獣と混ぜろ、なら無理だけどデュアルモンスター採用するだけならワイのエースモンスターが使えるとおもう つ『画像』

 

206:名無しの決闘者@デッキ構築中

ギガプラントか!

 

207:名無しの決闘者@デッキ構築中

デュアル最強まであるカードktkr

 

208:名無しの決闘者@デッキ構築中

確かに植物デッキなら問題なく入るな

 

209:名無しの決闘者@デッキ構築中

融合封じられても数の暴力で押しつぶせるから二の太刀として申し分ない

 

210:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

でもお高いんでしょう?

 

211:名無しの決闘者@デッキ構築中

安心しろイッチ、こいつが強さ以上にぶっ壊れなのがレアリティだ。性能の高さに反してノーマルだからパックさえ間違わなければ数パックで問題なく3枚出る

 

212:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

マジか! これがノーマルとは……

 

213:名無しの決闘者@デッキ構築中

更に朗報だ、イッチ。魔法使いも混ぜられそうだぞ

 

214:名無しの決闘者@デッキ構築中

待て待て待て! それは事故る!!

 

215:名無しの決闘者@デッキ構築中

今度こそ混ぜるの無理だろ!!

 

216:名無しの決闘者@デッキ構築中

こいつらが問題を解決できるカードだ つ『画像』『画像』『画像』

 

217:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔導書か、セームベルは効果使い終わったらルドラでドローに変換する、と。確かに無駄がなくなる

 

218:名無しの決闘者@デッキ構築中

それだけじゃないな、更に美味しいのがディストピアだ。フィールドのモンスターが全部闇属性になるからセームベルからキンジー出せばそのままキメラフレシア出せる

 

219:名無しの決闘者@デッキ構築中

相手のモンスターも素材にしやすくなるし、これは美味しい

 

220:名無しの決闘者@デッキ構築中

ん? 待て待て、マジでこれ行けんじゃね? >>216は属性変更が狙いだったんだろうけど思わぬ副産物ができるぞ。トークン生成される効果の方

 

221:名無しの決闘者@デッキ構築中

手札に来たギガプラの生贄だろ?

 

222:名無しの決闘者@デッキ構築中

違う、トークンと再度召喚してないデュアルは『通常モンスター扱い』だぞ?

 

223:名無しの決闘者@デッキ構築中

デュアルに入ってたワイアーム出せる!!

 

224:名無しの決闘者@デッキ構築中

しかも相手の行動によっては融合カード1枚で出てくるぞ

 

225:名無しの決闘者@デッキ構築中

やべえ

 

226:名無しの決闘者@デッキ構築中

あとはラプテノスも出せれば完璧

 

227:名無しの決闘者@デッキ構築中

ギガプラ2体で湧くけど、もう1つくらい融合ルート欲しいな

 

228:名無しの決闘者@デッキ構築中

ウィルプス入れよう、忘れがちだがギガプラントは昆虫も出せるからお互いに蘇生できる

 

229:名無しの決闘者@デッキ構築中

素材増えれば確かに狙いやすくなるか

 

230:名無しの決闘者@デッキ構築中

ストップ、炎妖蝶ウィルプスってレベルいくつ?

 

231:名無しの決闘者@デッキ構築中

4だな>>230

 

232:名無しの決闘者@デッキ構築中

これは入れろって言われてるわ つ『画像』

 

233:名無しの決闘者@デッキ構築中

ネクロの魔導書?

 

234:名無しの決闘者@デッキ構築中

これとかルドラサーチできるバテルはレベル2だ

 

235:名無しの決闘者@デッキ構築中

つまりネクロでバテル除外してセームベル蘇生すれば4になる、ウィルプス展開できるぞ

 

236:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおおお!

 

237:名無しの決闘者@デッキ構築中

手札交換、融合素材、デュアル補助、やる事一気に増えてこれはセームベル主力と言えるわ

 

238:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

3つデッキ案を出したけど全部融合しろとは言ってないんだよなあ……というかちょっと混乱してきた、どんな動きでセームベルをどう使うの?

 

239:名無しの決闘者@デッキ構築中

構築についてまとめるとベースは捕食植物で、ギガプラント、炎妖蝶ウィルプスと闇黒世界―シャドウ・ディストピアってフィールド魔法を採用する。そこにセームベルと魔導書士バテル、ルドラの魔導書、ネクロの魔導書を加える。

 

240:名無しの決闘者@デッキ構築中

長文失礼。基本的にはセームベルでフライ・ヘルとかサンデウ・キンジー展開するのは同じなんだけどフィールド魔法の効果でフィールド上のモンスターは全部闇属性になるからキンジーならそのままキメラフレシア融合して攻める。フライ・ヘルとかならルドラの魔導書で墓地送りしてドロー。セームベルはフィールドで1回しか効果使えないから仕事が済んだらできるだけフィールドに残さない、蘇生した後ならギガプラの生贄にするのも全然有り。

 

241:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、セームベル蘇生するカードとしてネクロの魔導書を採用する。魔導書士バテル、グリモの魔導書でサーチできるから数は少なくていい

 

242:名無しの決闘者@デッキ構築中

ネクロの魔導書は墓地の魔法使い除外してその分レベルアップして蘇生する装備魔法だから、バテル(もしくはセームベル)を除外して蘇生すればレベル4になる。狙えるなら手札から炎妖蝶ウィルプスを特殊召喚して再度召喚。これで墓地にギガプラがいれば生贄にして再度召喚状態で蘇生できる

 

243:名無しの決闘者@デッキ構築中

シャドウ・ディストピアは生贄にしたモンスターの数だけエンドフェイズに闇属性のトークン生成する効果があるから、それもうまく融合素材に使うといいぞ

 

244:名無しの決闘者@デッキ構築中

相手フィールドにトークン与えることになるから、生贄召喚、ウィルプスの効果は慎重にな。融合は墓地送りだから大丈夫

 

245:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

まとめサンクス! わかりやすかったからまずシミュレータで試してみるわ。しかし伏せ除去の類の話が全然ないんだが?

 

246:名無しの決闘者@デッキ構築中

ギガプラ絡んだ植物は展開力高いから多少なら崩されても立て直せる

 

247:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、良い言葉を教えてやろう『やられる前にやれ』

 

248:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

ええ……

 

249:名無しの決闘者@デッキ構築中

でもほんそれ。モンスター除去の性能は高いから展開力と合わせて攻撃全振りで押し潰すのが正解

 

250:名無しの決闘者@デッキ構築中

戦いは数だよ兄貴!!

 

251:名無しの決闘者@デッキ構築中

一応、ワイアームも出せるから最悪ワイアーム守備にして防御固めてる間に立て直せばいい

 

252:名無しの決闘者@デッキ構築中

前向き通り越して前のめりで草

 

253:名無しの決闘者@デッキ構築中

マジレスすると悪ノリでアイディア出ただけだから実践せず組みたいの組むだけでええんやでイッチ

 

254:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

>>253ありがとナス! 一応シミュレータで回してみたらデッキ枚数多めになったけど一応回ったし面白いからこれで行くことにするZE!!

  

----------------------------------------------------------------------------------

 

「それデーワ、今学期最後の実力テストデュエルを行うノーネ! シニョール城戸はオベリスク・ブルーへの昇格がかかっているカーラ、ブルーの生徒とデュエルしてもらうノーネ!」

「正直言えば、ブルー寮は見るからに落ち着かないんだけど……せっかくだ、昇格させてもらうぜ」

「それはどうかしらね? そう簡単に負けてあげるつもりはないわよ」

「おいおい、マジか……」

「シニョール城戸の相手はシニョーラ天上院ナノーネ!」

 

「「決闘!!」」

 

「私の先攻、ドロー! 手札からフィールド魔法祝福の教会-リチューアル・チャーチを発動」

「げ、早速か」

「このカードの効果を知っているようね?」

「そりゃ、自分でも使ってるからな……」

「手札の魔法カード、テラ・フォーミングを捨てることでデッキからサイバー・エンジェル-弁天-を手札に加える。そして儀式魔法機械天使の儀式を発動、手札のサイバー・エンジェル-弁天-を生贄にサイバー・エンジェル-韋駄天-を儀式召喚する! 儀式召喚に成功した時、弁天の効果でデッキからサイバー・エンジェル-荼吉尼-を手札に加え、墓地から儀式魔法機械天使の儀式を回収するわ。これでターンエンド」

 

明日香 LP4000 手札4枚 場 祝福の教会-リチューアル・チャーチ サイバー・エンジェル-韋駄天- 攻撃表示攻撃力1600

 

「最小限の消費で儀式モンスターを展開、更に次の儀式の準備とは……流石だな。俺のターン、ドロー! 俺は召喚師セームベルを召喚! セームベルの効果、手札からこのカードと同じレベルのモンスターを特殊召喚する! 捕食植物(プレデター・プランツ)フライ・ヘル!」

「一度に随分毛色の違うモンスターが出てきたわね……それで、どうするつもり?」

「こうするんだよ。捕食植物フライ・ヘルの効果発動、1ターンに1度、相手モンスター1体に捕食カウンターを乗せる。捕食カウンターが乗ったレベル2以上のモンスターのレベルは1になる。バトルだ! フライ・ヘルで韋駄天を攻撃!」

「攻撃力400しかないモンスターで攻撃!?」

「フライ・ヘルの効果! このモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時、相手のモンスターのレベルがこのモンスター以下の場合、相手モンスターを破壊する!」

「捕食カウンターの乗った韋駄天のレベルは1……ダメージこそ受けないものの、カウンターが乗りさえすれば確実に相手モンスターを破壊できるというわけね」

「それだけじゃない、この効果で相手モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの元々のレベル分だけフライ・ヘルのレベルは上がる!」

 

捕食植物フライ・ヘル レベル2→レベル8

 

「続けてセームベルで直接攻撃! サモン・フォール!」

 

 召喚師の少女が召喚したはにわが明日香の頭を直撃する。

 

「あうっ!」

 

明日香 LP4000→3400

 

「うわ、痛そう……とと、これでバトルフェイズは終了。メインフェイズ2、手札からグリモの魔導書を発動、デッキから魔導書と名の付くカードを手札に加える。俺はルドラの魔導書を手札に加え、発動。フィールドの魔法使い族、セームベルを墓地へ送って2枚ドローする。これでターンエンドだ」

 

遊一郎 LP4000 手札5枚 場 捕食植物フライ・ヘル 攻撃力400(レベル8)

 

(厄介ね……たった1度の戦闘でレベル8までのモンスターなら破壊できるようになるなんて。実質、戦闘じゃ破壊できないのと同じだわ。戦闘で破壊できないのなら――!)

 

「私のターン、ドロー! サイバー・プチ・エンジェルを召喚、召喚成功時に効果発動、デッキからサイバー・エンジェルと名の付くモンスターを手札に加えることができる。私は2枚目の弁天を手札に加え、サイバー・プチ・エンジェルと弁天を生贄に機械天使の儀式を発動! サイバー・エンジェル-荼吉尼-を儀式召喚! 荼吉尼の効果、儀式召喚成功時、相手は自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない」

「なるほど、戦闘でダメなら効果でか……」

「感心している場合? 弁天の効果で2枚目の韋駄天を手札に加えるわ。バトルよ、荼吉尼で直接攻撃!」

「手札の 捕食植物(プレデター・プランツ)セラセニアントの効果、相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札から特殊召喚できる! 守備表示で特殊召喚!」

「ちゃんと防御も考慮に入れていた、というわけね。でも甘いわ、荼吉尼には守備モンスターを攻撃した時、貫通ダメージを与える効果がある!!」

「ぐっ……!! だが、甘いのはどっちかな? セラセニアントには戦闘破壊したモンスターを道連れにする効果、戦闘または効果で破壊された場合にプレデターと名の付くカードをデッキから手札に加える効果がある」

 

遊一郎 LP4000→1900

 

「ただではやられない、というわけ……でもそれはこちらも同じよ、墓地の機械天使の儀式の効果! このカードを除外することで荼吉尼の破壊を無効にする!」

「こっちは、 捕食接ぎ木(プレデター・グラフト)を手札に加える」

「……エンドフェイズに荼吉尼の効果、墓地の弁天を手札に加えてターン終了」

 

明日香 LP3400 手札4枚 場 祝福の教会-リチューアル・チャーチ サイバー・エンジェル-荼吉尼- 攻撃表示攻撃力2700

 

「俺のターン、ドロー! 俺はローンファイア・ブロッサムを召喚して、効果発動! このカードを生贄にデッキから植物族モンスター1体を特殊召喚する。俺は捕食植物(プレデター・プランツ)オフリス・スコーピオを特殊召喚! オフリス・スコーピオの効果発動、このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札を1枚捨てることでデッキから捕食植物(プレデター・プランツ)モンスター1体を特殊召喚できる! 捕食植物(プレデター・プランツ)サンデウ・キンジーを特殊召喚! 次に装備魔法捕食接ぎ木を発動、墓地から捕食植物を復活させ、このカードを装備する。甦れ、捕食植物フライ・ヘル! フライ・ヘルの効果発動、サイバー・エンジェル-荼吉尼-に捕食カウンターを乗せる」

 

サイバー・エンジェル-荼吉尼- レベル8→レベル1

 

「サンデウ・キンジーの効果発動、闇属性の融合モンスターカードによって決められたフィールドのこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド及び相手フィールドの捕食カウンターが置かれたモンスターの中から選んで墓地へ送り、その融合モンスター1体を融合デッキから融合召喚する。俺は捕食植物サンデウ・キンジー、サイバー・エンジェル-荼吉尼-を融合! サンデウ・キンジーが場に存在する限り、融合素材として扱う捕食カウンターの乗ったモンスターは闇属性として扱う」

 

「な!? 魔法カードを使わずに融合!? それに私のモンスターまで素材に……!!」

 

「融合素材は捕食植物1体と闇属性モンスター1体! 捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア!! バトルだ! オフリス・スコーピオ、キメラフレシアで直接攻撃!」

 

捕食植物オフリス・スコーピオ 攻撃力1200

捕食植物キメラフレシア 攻撃力2500

 

「何て強力なデッキ……完敗だわ」

 

明日香 LP3400→0

 

「テーマとデッキのヒントをもらってから、練りに練ったんでね。きれいに回ってよかったよ」

「ヒントをもらった? 誰から?」

「こっちの話だよ。教えてもいいけど、発想がぶっ飛んでる上に基本殺意が高い連中だからおすすめはしないかな……控えめに言ってデュエルジャンキーの巣窟だぜ? 気になるなら、とりあえずROMで見るだけ見てみなよ、後で掲示板のアドレス送るからメールアドレス教えてくれ」

「ええ、わかったわ」

 

 

「勝者シニョール城戸! よって来月からシニョール城戸はオベリスク・ブルーに昇格ナノーネ!!」

 




 地味にスレ民の1人の主軸がギガプラと判明したりしつつ(ギガプラからティアニアルとかチルビメに繋げるハイビートとかありそうです)イッチ、2期からオベリスクブルー昇格。

 2期ではブルーからの白の結社に抵抗する数少ないキャラになり、大暴れする事でしょう。割と面白い気がするのと、切り替えタイミングの問題から今回のデッキは長く使うことになります。

 結果的に、セームベルは初動要員になりました。基本はレベルがあれば戦闘に関してはやたら強いフライ・ヘルを展開してドローに変換。シャドウディストピアがあればキンジーからキメラフレシアに繋げます。バテル経由でネクロの魔導書を使うことで4になるので、中盤はウィルプスやスピノ・ディオネアを展開するパターンもアリです。

 プレデター・プランターではなく捕食接ぎ木なのはギガプラ用のスーペル、ネクロの魔導書と装備魔法サーチを共有できるからです。効果を無効にしない点も美味しいですし。LP4000では維持コストがきついのでプランターは少なめで、その役割をギガプラが代用していると言えなくもありません。

 明日香とは恋愛フラグは立ちませんでしたが友人フラグが立ち、掲示板の連中に汚染された(笑)明日香のサイバー・エンジェルはパーデクが入って妨害性能爆上がり、一気にえげつなさを増しております。これで2期でもそう簡単に白の結社には負けないはず……(願望)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

狂気の沼へようこそ

 4スレ目埋めで『明日香が掲示板見た時のリアクションが気になる』という感想をいただいたので思い付きで作ってみることに。
 光の結社よりも先に狂人共に洗脳される様子をお楽しみください(何


「ええっと、アドレスはこれで……発言する時は分かるようにハンドルネームをつけてくれって話だったわね」

 

 天上院明日香は、寮のパソコンでとある掲示板を開いた。届いたメールにはアドレスの他にも細かく注意が記載されていた事に、眉を顰める。

 

「もう……城戸君、私がネットに疎いとでも思っているのかしら?」

 

・個人名はなるべく出さない(既に著名な決闘者は除く。アカデミア公式HP記載の決闘者はOK、くらいの基準)

・参加者個人については聞かない(プロが混ざっている可能性から、情報保護のため)

・アドバイスには真摯に対応する。辛口の評価をされがちだが喧嘩腰にはならない

・粘着はしない、してくる相手は無視

 

などなど。意外と面倒見が良いのだから美点だろう、と考え直す事にして今動いている雑談からとりあえず目を通す。

 

-----------------------------------------------------------

 

318:名無しの決闘者@デッキ構築中

カイザー亮、いい感じで勝ってるな

 

319:名無しの決闘者@デッキ構築中

確かに。でも個人的には時期尚早だったと思う

 

320:名無しの決闘者@デッキ構築中

国内リーグもそこそこに海外進出したからな

 

321:名無しの決闘者@デッキ構築中

理想は1、2年位は国内で力付けてから進出だよな

 

322:名無しの決闘者@デッキ構築中

イケメンで、デュエルスタイルも正統派パワーファイター。スポンサー的にも勢いはあるから一気に流れに乗りたいのはわかる

 

323:ダイナソー決闘者

それ、海外進出でコケる事多いパターンなんやで

 

324:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうなのか?

 

325:名無しの決闘者@デッキ構築中

事実。海外ではデュエルの実力はもちろんなんだけど管理能力が同じかそれ以上に重要

 

326:名無しの決闘者@デッキ構築中

あちこち飛び回るから体調とかメンタルとかしっかり管理できる能力が無いと勝てない

 

327:名無しの決闘者@デッキ構築中

マネージャーの仕事、と言えばそれまでだけど今回みたいなのはそのマネージャーがスポンサーに乗せられて舞い上がってるからな。自己管理がなおの事重要。

 

328:名無しの決闘者@デッキ構築中

そう言う時の『まだいける』は『もう危険』

 

329:名無しの決闘者@デッキ構築中

あと、単純に搦め手とかメタ張ってくる相手、心理戦が上手い相手との対戦経験が足りない

 

330:名無しの決闘者@デッキ構築中

心理戦に関してはワールドリーグでも上位戦ではほぼ必須技能

 

331:名無しの決闘者@デッキ構築中

実質ドローフェイズ、スタンバイフェイズ、メインフェイズ、バトルフェイズそれぞれの間に『心理フェイズ』が入ると思っていい

 

332:名無しの決闘者@デッキ構築中

パワーファイターって多少強引にでも攻撃通そうとする傾向あるよね。そういうパターンこそカモられるというのに

 

333:名無しの決闘者@デッキ構築中

高火力の攻撃はそれ自体というより確実に通す為に堅実なプレイされるのが実は1番嫌。的確に防御札はがされるのはマジで怖い

 

334:名無しの決闘者@デッキ構築中

ふむ……じゃあ詰めデュエルじゃないけど、みんなならどう対応するか聞いてみたい。パワボン使って8000打点のサイバーエンド、トラップジャマーありで攻撃してきたらどうやって守る? 伏せ1枚、モンスター1体で表示形式は問わない

 

-----------------------------------------------------------

 

 なかなか厳しい条件だ。罠カードを無効にするカウンター罠であるトラップ・ジャマーがあるという想定では罠カードで守ることができない。自分ならどうするだろうか、と思案を巡らせながら画面を見つめる。

 しかし、そこで出てきた反応は明日香の想像を超えるものであった。

「え!?」

 

-----------------------------------------------------------

 

335:名無しの決闘者@デッキ構築中

モンスターは何でもいいんだよな?

 

336:名無しの決闘者@デッキ構築中

何でもいいよ

 

337:名無しの決闘者@デッキ構築中

アマゾネスの剣士で戦闘ダメージ押し付ける

 

338:名無しの決闘者@デッキ構築中

クリボー投げてダメージ0にする

 

339:名無しの決闘者@デッキ構築中

融合解除で分解する。こっちの墓地に素材は無いから後続は出てこない

 

340:名無しの決闘者@デッキ構築中

禁じられた聖杯打って効果無効にする。貫通さえなければモンスター守備表示にするだけでいい

 

341:名無しの決闘者@デッキ構築中

リフレクト・バウンダー。死に際の魔鏡反射で跳ね返す

 

-----------------------------------------------------------

 

 出るわ出るわ。しかもしのぐばかりかあわよくば返り討ちにしようという対策までぽろぽろ出てくる始末……知識量が半端じゃない。遊一郎の『デュエルジャンキーの巣窟』という評価も頷ける。

 ここでなら、自分を高めるアイディアがもらえるかもしれない……そう考えて無難なハンドルネームを考え、いよいよ発言することを決意した。

 

-----------------------------------------------------------

 

374:女流決闘者@アカデミア生徒

はじめまして

 

375:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお! イッチからここのアドレス教えたって聞いてたよ!

 

376:名無しの決闘者@デッキ構築中

はじめまして、よろしくね

 

377:ダイナソー決闘者

よろしゅうなー

 

378:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチよくやった!

 

379:名無しの決闘者@デッキ構築中

ようこそ狂気の沼へ

 

380:アカデミア決闘者@オベリスク・ブルー

待ってたよー

 

381:名無しの決闘者@デッキ構築中

デュエル廃人の吹き溜まりともいう

 

382:名無しの決闘者@デッキ構築中

頭のネジがぶっとんだ変態決闘者ばかりだけど怖くないよ!

 

383:名無しの決闘者@デッキ構築中

怖い事しか言っていないんだよなあ

 

384:名無しの決闘者@デッキ構築中

しかし事実なのがなおタチ悪いというね

 

385:名無しの決闘者@デッキ構築中

ぼく悪い決闘者じゃないよ!

 

386:名無しの決闘者@デッキ構築中

嘘だっ!!!!

 

387:名無しの決闘者@デッキ構築中

ここには(頭が)悪い決闘者しかいない件

 

388:名無しの決闘者@デッキ構築中

全く失礼な奴だ(スキドレ暗黒界回しながら)

 

389:名無しの決闘者@デッキ構築中

本当にな(イドロック+拷問車輪で相手焼き殺しながら)

 

390:名無しの決闘者@デッキ構築中

なんてひどい奴らだ(デッキ破壊しながら)

 

391:名無しの決闘者@デッキ構築中

まったく、自重を知らない奴らで困る(パーミデッキでヴァンダルギオン出しつつ)

 

392:名無しの決闘者@デッキ構築中

お前ら一度鏡見てこいww

 

393:アカデミア決闘者@オベリスク・ブルー

女流決闘者さんドン引きしちゃうからほどほどにな?

 

394:名無しの決闘者@デッキ構築中

お、イッチさりげなくコテハン昇格してる!

 

395:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチおめでとう

 

396:名無しの決闘者@デッキ構築中

おめでとー

 

397:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチおめでとう!!

 

398:女流決闘者@アカデミア生徒

昇格おめでとう。少し雑談を見させてもらったけれどその時点でかなりの知識があるってわかったわ。

ここでデッキ構築の相談をしてもいいかしら?

 

399:名無しの決闘者@デッキ構築中

良いよ、任せろー

 

400:名無しの決闘者@デッキ構築中

いいよー

 

401:名無しの決闘者@デッキ構築中

よっしゃ、まずは今の構築を見せて欲しい

 

402:名無しの決闘者@デッキ構築中

だな、現状見ないと何とも言えない

 

403:アカデミア決闘者@オベリスク・ブルー

デッキレシピ乗せて。実力テストデュエルの時のでいいから

 

404:女流決闘者@アカデミア生徒

『テキストファイル』

 

405:名無しの決闘者@デッキ構築中

これでイッチに勝てってのはちょっと厳しいわ

 

406:名無しの決闘者@デッキ構築中

典型的なデッキタイプ移行過渡期って感じ

 

407:名無しの決闘者@デッキ構築中

2タイプのデッキを無理やり混ぜたみたいになってとっ散らかってるね

 

408:名無しの決闘者@デッキ構築中

まずはサイバー・ブレイダー軸で行くのかサイバー・エンジェル軸で行くのか決めないと両立は無理

 

409:女流決闘者@アカデミア生徒

それなら、サイバー・エンジェル軸で行きたいです

 

410:名無しの決闘者@デッキ構築中

よしきた

 

411:名無しの決闘者@デッキ構築中

それ正解だと思う。サイバー・ブレイダーは弱くはないけど癖が強いから安定した運用するならサイバー・エンジェルの方がいい

 

412:名無しの決闘者@デッキ構築中

今採用されているサイバー・エンジェルは韋駄天、弁天、荼吉尼か

 

413:名無しの決闘者@デッキ構築中

もうちょっと儀式増やしたいね

 

414:名無しの決闘者@デッキ構築中

那沙帝弥採用はどうだろう? サイバー・チュチュボン採用すればデッキの雰囲気近いままにできると思う

 

415:名無しの決闘者@デッキ構築中

悪くはないけど、微妙にレベル合わないのがネックだな

 

416:名無しの決闘者@デッキ構築中

美朱濡狙いならなくはないけどね

 

417:名無しの決闘者@デッキ構築中

正直レベル高くて手間かかるからそこまでするならレベル6中心の方がいい。荼吉尼で切り札としては十分だし

 

418:名無しの決闘者@デッキ構築中

6と8主力だな。

 

419:名無しの決闘者@デッキ構築中

採用できる儀式は多いけど、それで挙動も変わってくるから何がしたいかかな

 

420:名無しの決闘者@デッキ構築中

大型モンスターで一気に殴り倒しに行きたいのか、大量展開したいのか

 

421:女流決闘者@アカデミア生徒

大型と言っても攻撃力3000を超えてくるモンスターにはそうそう攻撃力で対抗できませんし、サイバー・ブレイダーを使っていた時の感覚で言えばコントロール性能を重視したいです

 

422:名無しの決闘者@デッキ構築中

それならうってつけのがある

 

423:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー、アレね。俺はあの2体が並ぶデッキとは2度とデュエルしたくない

 

424:名無しの決闘者@デッキ構築中

揃ったらちょっとやそっとじゃ手の打ちようないからな。

 

425:名無しの決闘者@デッキ構築中

むしろほぼ詰みという

 

426:名無しの決闘者@デッキ構築中

更に韋駄天の効果考えると攻撃的な運用まで可能になるぞ

 

427:名無しの決闘者@デッキ構築中

神光の宣告者って儀式モンスターがあるんだけど、こいつは大抵のモンスター効果・魔法・罠を止められる

つ『画像』

 

428:名無しの決闘者@デッキ構築中

攻撃力は1800とちょっと頼りない代わりに守備力は2800だから殴り倒すのは簡単じゃない

 

429:名無しの決闘者@デッキ構築中

あと、こいつ。墓地調整必要だけど並んだら相手はほぼ対抗手段がなくなると思っていい

つ『画像』

 

430:女流決闘者@アカデミア生徒

『大天使クリスティア』ですか

 

431:名無しの決闘者@デッキ構築中

特化でサイバーエンジェルと混ぜて組むとほぼ天使統一デッキになるから十分狙える

 

432:名無しの決闘者@デッキ構築中

試しにKC社のシミュレータで回してみるといいよ。以前ワイが組んだサンプルレシピ載せる

『テキストファイル』

 

433:名無しの決闘者@デッキ構築中

罠0か

 

434:名無しの決闘者@デッキ構築中

ちゃっかりヴァルハラ採用して初手クリス狙えるようになってやがる

 

435:名無しの決闘者@デッキ構築中

サイバー・エンジェル型じゃないから多少構築変わってくるな。

こっちのレシピは宣告者寄りか、モンスター効果にカウンターできる宣告者がないのが痛手だけど十分えぐい 

436:女流決闘者@アカデミア生徒

すごい……

 

437:名無しの決闘者@デッキ構築中

天使ってだけの縛りならもっとガッツリパーミッションに寄せることもできる

 

438:名無しの決闘者@デッキ構築中

その場合だと主力はボルテニス、パーシアス系列辺りになるか

 

439:名無しの決闘者@デッキ構築中

イラストが機械的というか無機質になるなあ。サイバー・エンジェルの女性的な感じがなくなる

 

440:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヴァンダルギオンって切り札もあるんやで

 

441:名無しの決闘者@デッキ構築中

そこまで行くと完全に男性のデッキ

 

442:名無しの決闘者@デッキ構築中

ワイが回してたヴァンダルパーミも挙動見せるか『動画』

 

443:名無しの決闘者@デッキ構築中

大分脱線していて草

 

444:名無しの決闘者@デッキ構築中

ごめんね。ただ、儀式関連は参考にしてくれると嬉しい

 

445:名無しの決闘者@デッキ構築中

あと、他に相性が良さそうな儀式っていうとこんな感じかな

『画像』『画像』『画像』『画像』

446:名無しの決闘者@デッキ構築中

宣告者パーミの動画見つけたよ『動画』

 

447:女流決闘者@アカデミア生徒

たくさんの情報ありがとうございます。一度じっくり考えて組んでみます

 

448:名無しの決闘者@デッキ構築中

頑張ってね

 

449:名無しの決闘者@デッキ構築中

頑張れー

 

450:名無しの決闘者@デッキ構築中

あまり根を詰めないでね

 

451:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうだな、夜更かしはお肌の敵だからな

 

452:名無しの決闘者@デッキ構築中

おやすみー

 

 

-----------------------------------------------------------

 

 こうして紹介されたカード情報、動画を見て明日香は頭を抱えた。

確かに強い。強いしこちらの希望通りではあるが……

 

「何でこの人達こんなえげつない戦術を何のためらいもなく取れるのよ……」

 

 明日香が極悪コンボ『神光の宣告者+大天使クリスティア』、通称パーデククリスを使いこなすようになるのは、もう少し先の話である。

 

 




 サイバー・エンジェルの強化案として神光の宣告者の存在を教えられ、そこから派生して天使パーミを解説してもらい、ヴァンダルエンジェルと宣告者パーミッションによるほぼ一方的な虐殺、封殺を2連発で見せられるという外道思考の洗礼を受けた明日香さんでした。
 朱光の宣告者はチューナーなのでこの次元ではまだ出ていません。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

後輩達への贈り物

 ちょっとした日常回。これから少しずつ出番が増えてくるキャラと、チラッと出ただけだけどデッキがもったいないキャラを強化してあげようかと。光の結社とかジェネックスとか控えてますし、このままだと明日香だけが単純に凶悪すぎるので。
 バランス調整って大事だよね!!(どの口が言うのか)


「お前、何で他人の部屋に勝手に入ってるザウルス!!」

 

 ある日のこと。ティラノ剣山の部屋にオベリスク・ブルーの生徒が勝手に入り込み、あろうことかあちこちひっくり返して何かを探していた。

 糾弾する声に振り替えると、申し訳ない、と頭を下げて事情を説明してきた。

 

「散らかして悪いな、ちゃんと後で片づけるから。俺は城戸遊一郎、君の前にこの部屋を使っていたんだ。オベリスク・ブルーに昇格して引っ越した時に忘れ物したみたいでさ、寮長の樺山先生には許可を取ってあるよ」

「まったく……そそっかしい人だドン。それで、何を探してるザウルス?」

「詰めデュエルの問題集だよ。プロが監修しててさ、種族ごとに分かれてるシリーズなんだけど中級からは結構歯ごたえあるんだぜ……探してるのは恐竜族編だよ。初級をクリアしたから、中級に手を出そうと思ったらオベリスク・ブルーの部屋のどこにもなくてこっちに探しに来たんだよ」

「恐竜さんの詰めデュエル! 面白そうだドン! 俺も探すザウルス!」

 

 こうして、部屋の隅に落ちていた問題集を見つけると遊一郎はそれをそのまま剣山に渡した。

 

「本棚の裏に落ちてたのか……見つからないわけだ。ありがとうな、お礼にこれ、貸してやるよ」

「え? これを探しに来たのにいいザウルス?」

「お前、どう見ても恐竜デッキ使いだろ? 実はこのシリーズが種族別に分かれているのはそれぞれの種族に触れるところから始まって、種族のエキスパートを目指すシリーズでもあるからなんだ。俺は暇つぶしにやってただけでしばらく恐竜族を使う予定はないから。そうだ、それと知り合いにそいつの中級編をコンプリート出来る奴がいたら紹介してくれって頼まれてるんだ……上級からはプロでも手こずるらしいから、中級クリアが1つの節目って事だな。もしクリア出来たら教えてくれ」

「わかったドン! 歯ごたえがあると言っても中級は中級、スパッとクリアしてやるザウルス!!」

 

 

――そして、10日後。

 

「遊一郎……何でお前はここで昼食をとっているんだ」

「どうにもすっかり習慣になっちゃってな。金曜日と大事なデュエルの時はここでカレー食わないと落ち着かないんだよ。あと単純にブルー寮はエリート意識に凝り固まった奴が多くて居心地が悪い。お前もブルーに上がればわかるよ、三沢」

 

 気の合う友人と食事をとっていたところに、剣山が駆け込んでくる。

 

「城戸先輩、これ解けたドン!」

「マジか……思ったより早かったな。2週間はかかると思ったのに」

「実際手強い問題が多かったザウルス……でも、恐竜さんの知識じゃそうそう遅れは取らないドン!」

「へえ、こいつは張り合いのある弟子ができて喜びそうだな……」

「弟子? どういうことザウルス?」

「俺にその問題集の中級編をクリアできた奴を紹介してくれって頼んできた決闘者も、一流の恐竜使いなんだ。恐竜使い同士でデッキ構築の相談やデュエルをしたいんだとさ。KC社のシミュレータでチャットとオンラインデュエルって形だけど、アカウント持ってるか?」

「シミュレータの存在は知ってるけど、初心者ばっかりだろうと思ってアカウント登録はしていないドン」

「そりゃもったいないな。仮組みして1人回しするにももってこいなんだぞ? ちょっと登録は手間かかるからな、そいつのID教えるついでに登録まで手伝ってやるよ」

 

 こうして、ティラノ剣山が掲示板の住人『ダイナソー決闘者』とオンライン上でデュエルを行った結果……

 

「ま、また負けた……この人無茶苦茶強いザウルス……。プロなんじゃないかドン? ……え?」

 

 そこで送られてきたチャットの文面に目を疑う。

 

『お前のプレイングを見る限り、腕自体はたぶんワイとほぼ互角っちゅうところや。問題はデッキ、構築の方がなっていないんやな。レシピ見せてみ? アドバイスしたるわ』

 

「腕は、互角……? ちょっと信じられないドン。でも……」

 

 強くなれるのなら。そう思ってデッキレシピを見せる。すると、向こうもレシピを見せてきた。

 

「こ、これは……! じゃあ、これを使って切り札を出すなら……」

 

 白熱したデッキ構築談義は深夜にまで及んだが、その成果は非常に大きなものだった。

 

---------------------------------------------------------------------

 

「俺は究極進化薬を発ドン! 手札のエヴォルド・ウェストロと墓地のエヴォルダー・ケラトを除外し、デッキからジュラック・タイタンを召喚条件を無視して特殊召喚するザウルス!!」

 

 爬虫類族から恐竜族へと進化する『エヴォル』と、強力な恐竜族カテゴリ『ジュラック』の存在を教えられ、ティラノ剣山のデッキは強力なモンスターを展開できる代わりに恐竜族とその他の種族を1体ずつ除外するというコストを要求する『究極進化薬』を『エヴォル』の特性を生かすことで扱いやすくし、『ジュラック』から特殊召喚できないという弱点の代わりに罠カードへの耐性と高い攻撃力を誇る『ジュラック・タイタン』を導入する【エヴォルジュラック】へと進化を果たした。更に、このデッキには除外されている恐竜族が増えるほど攻撃力が上がる『ディノインフィニティ』が隠し玉として入っており、『究極進化薬』以外にもそれなりに除外コストが発生するデッキであることも相まって瞬間的にはサイバー流に匹敵する圧倒的な火力を発揮できるようになったのであった。

 

---------------------------------------------------------------------

 

「何が中等部トップだよ、情けない奴」

「2年とはいえ、レッドに落ちたような奴に負けるなんてな」

 

 五階堂宝山はおジャマなどという雑魚カードを使い、落ちぶれた万丈目準に負けたことでの中等部でトップだったというプライドを砕かれ、罵倒を浴びせられるようになって苛立ちながらブルー寮の廊下を歩いていた。

 

「よう」

 

 軽く手を上げて話しかけてきた先輩らしい生徒。また罵倒か、と思い無視しようとしたところその先輩からかけられたのは意外な言葉だった。

 

「ここ、居心地悪いだろ? 飯食いに行かないか?」

「……オレを笑いに来たんじゃないのか?」

「どうして? デュエルで負けるなんて珍しくもないだろう? そう言えば自己紹介が遅れたな、俺は城戸遊一郎だ」

 

 遊一郎に連れてこられたのは、ラー・イエローの食堂だった。

 

「樺山先生、カレー2つ。コイツのにはカツ乗せてやってください」

「大事なデュエルの前にはいつもカツカレーでしたが、城戸君は良いんですか?」

「ええ、今日は金曜日でしょう? ただの習慣ですから」

 

 何故ここに連れてきたのかと呆然としているとカレーが運ばれてきて、嬉しそうに食べ始める。

 

「食わないのか? 樺山先生のカレーはうまいぞ」

「……何で、オレをここに?」

「最初に言っただろ? 居心地悪い場所から離れて飯を食いに来ただけだ。腹減ってると余計イライラするし、へこんでても美味いもん食えば少しは気がまぎれるだろ?」

 

 誰も彼もがトップを目指して走り、蹴落とし合うオベリスク・ブルーにおいて純粋な善意を向けられたことに驚きつつ、カレーを食べ始める……確かに美味しい。

 

「食いながらで良いから聞いてくれ。万丈目はな、実際デュエルしたからわかるだろうが実力そのものはオベリスク・ブルーでも全くおかしくないんだ。負けても何も恥じるような相手じゃないんだよ」

「じゃあ、何でそんな万丈目先輩がレッドにいるんですか?」

「アイツ自身も言っていたけど、文字通りボロボロに負けて、一度学園を去るところまで落ちたんだ。そういう意味じゃ、落ちぶれたってのも間違いじゃない……が、そこで終わらなかったんだ。このアカデミア本校の姉妹校、デュエルアカデミアノース校に渡り、修行して帰ってきた。曰く、地の底から這い上がってきたんだ」

「地の底から、這い上がってきた……」

「元々実力はあったところにノース校で一から鍛え直してきたんだ、強いのは当然だ。おジャマは別の事件がきっかけで手に入れたんだが、それから使い続けてるわけまでは知らん。何か思うところは、あるんだろうな……だが、そんな不屈の精神で這い上がってきたまでは良いんだが修業期間の都合で出席日数が足りなかったんだよ」

「そんな事が……何故、その話を?」

「俺も昔は装備ビートのデッキを使っていたから、少し気になってな。あと、俺は実力が伴っていない自称エリートが嫌いなんだ。そういうのをお前が黙らせてくれると、いくらか寮も快適になるんでね」

「今なら、そういう気持ちも少しはわかりますよ」

「そう言ってくれると思っていた、後でデッキを見せてくれ。俺なりにアドバイスしてやろう」

 

---------------------------------------------------------------------

 

 その日の放課後。遊一郎は約束通り五階堂のデッキを見て、その内容を評価した。

 

「ふーむ……」

「何か問題でも?」

「いや、問題ない。むしろバランスが取れた良いデッキだ。だが……中途半端だな」

「中途半端……?」

「バランスは良いが、これといったキーカードがない。ギルフォード・ザ・ライトニングをエースに据えるなら生贄は3体にしたいがそれには展開力が足りない。逆に切り込み隊長や荒野の女戦士を軸に低速ビートで戦うなら、ギルフォード・ザ・ライトニングはそれ自体不要だ……ん?」

 

 そこで、遊一郎が1枚のカードに目を止めて五階堂に訪ねる。

 

「五階堂、お前このカードは3枚持っているか?」

「え? あ、ありますけど……」

「よし、それなら良いデッキ案がある。まず最初にこのデッキの欠点を言おう。中途半端、と言ったが正確には『何をしたいのか』がまとまっていない。何でもできる、色々な状況に対応できるデッキを作ろうとしたんだろうが、そんな便利なものはそうそう無い!」

「そんな力いっぱい断言しなくても……」

「良いか? 引きの強さっていうのは1種の才能だ。万丈目もそんな才能の持ち主の1人だが、あいつは才能を過信することはない! 引きの強さを持っている奴が、慢心せず戦うんだ……俺自身もそうだが、才能のない凡人がそんな奴に勝つにはどうすれば良いと思う?」

「え…? ええと……」

「答えは簡単、一芸を磨くんだ。徹底的にやる事を固め、構築を尖らせ、プレイングにも一切の容赦を捨てる……ここまでやって初めて、凡人が天才に勝てる可能性が出てくる」

「一芸を、磨く……」

「ああ。だから、俺が思いついたコンセプトをまずは説明する。それから装備魔法を厳選から始まり、デッキを見直すぞ。もし納得ができなくても構わない、その時は自分で主軸を考えるといい」

「わかりました!」

 

 そうしてデッキコンセプトを説明された五階堂は、そのあまりの内容に愕然とした。

 

「な、なんて極端な……」

「だが、文字通り必殺の破壊力がある。こういうのは嫌いか?」

「……いいえ。むしろ面白いと思います!」

「よっしゃ、じゃあデッキを見直すか!」

「はい!!」

 

---------------------------------------------------------------------

 

「サイコ・ショッカーで攻撃! 電脳エナジーショック!」

「速攻魔法スケープ・ゴート! 羊トークンを4体特殊召喚!」

「悪あがきを! 羊トークンに攻撃!」

「トークンが破壊される。オレのターン、ドロー! 成金ゴブリンを発動! 相手のライフを1000回復し、1枚ドロー!」

「わざわざ俺のライフを回復させるとは馬鹿な奴だ、やはりレッドに負けるだけあるな!」

「それも計算のうちだ、重装武者ベン・ケイを召喚! 装備魔法進化する人類、団結の力、魔導師の力、デーモンの斧を装備!」

 

重装武者ベン・ケイ 攻撃力500→進化する人類によって2400にアップ→団結の力でトークンを含めモンスター4体、3200アップ→魔導師の力で魔法カード4枚、2000アップ→デーモンの斧で1000アップ

 

2400+3200+2000+1000→攻撃力8600

 

「こ、攻撃力8600……!?」

「重装武者ベン・ケイは通常の攻撃に加えて装備魔法の数だけ攻撃できる! サイコ・ショッカーがいる以上罠カードによる妨害はない! くらえ、ベン・ケイの攻撃! グォレンダァ!!」

 

 五階堂宝山の【戦士族装備ビート】は対象を重装武者ベン・ケイに絞り、攻撃力上昇率の高い装備魔法を厳選した一撃必殺の【ベン・ケイ1キル】という尖りに尖ったデッキになった……『やる事を絞った』だけで驚異的なオーバーキルを繰り返すようになった凶悪な変貌ぶりに、再び彼を罵る者はいなくなったが、その裏に『自称凡人』の狂気の沼にどっぷりハマった決闘者がいたことは、ほとんど知られる事はなかった。

 




 ティラノ剣山のデッキが究極進化薬を生かしやすい【エヴォルジュラック】に強化。鬼のような制圧力を誇る『究極伝導恐獣』ではないのはそこまでやってしまうと強すぎて斎王も返り討ちにしてしまいかねないためです。歴史の修正力もまた運命なので逆らうことはできません……OK? エクシーズできればラギア使えるんだけどなー(外道)

 万丈目スター計画のダシにされた五階堂君は所有カードの中でも爆発力のある重装武者ベン・ケイに的を絞った一撃必殺の【ベン・ケイ1キル】にデッキが進化。薄い防御がかえって『進化する人類』を生かしやすい要素になっていたりします。防御カードは団結が生きやすいスケープ・ゴートやバトルフェーダー、ドローは多少のライフ差なら消し飛ばせる成金ゴブリンが入っています。また、トラップ・スタンで攻撃を確実に通すようにしているなどシンプルながらもハマれば凶悪。

 遊一郎君の好物が樺山先生のカレーと判明。(自衛隊でもないのに)金曜日はカレー。また、重要なデュエルがある時はゲン担ぎでカツカレー。酸っぱいのが苦手なので福神漬け派です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5スレ目

 なかなか2次で見ない2期に話が動きます。ちなみにこの世界線だと定期的にカレーを食べにくる遊一郎の存在もあって、寂しがりやで影が薄い樺山先生もあまり寂しくないです。

感想でご意見をいただき、番外編は章分けせず、素直に更新順に並べ替えました。
タイトルも【番外編】とつけておこうと思います。


 ただ1人、白く、静かな部屋で男がタロットカードを捲る。

 

「塔の正位置……だと? その意味は『革命』、そして『崩壊』。ここまで淀みなく流れてきた運命の流れが変わるというのか……? 城戸遊一郎……彼にそんな力が? 面白い、ならば見せてもらおう……どこまで運命に抗えるかを」

 

---------------------------------------------------------------------

 

1:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

みんな、しばらくスレに来られないかもしれん、非常事態だ

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、コテハンラー・イエローに戻ってる!

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

何があったイッチ

 

4:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、非常事態の内容についてkwsk

 

5:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

アカデミアのブルー寮が乗っ取られた

 

6:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

どういう事?

 

8:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

最近様子がおかしかった元ブルーの生徒がいたんだが、そいつが白い制服でブルー寮に乗り込んできてデュエルに負けた奴がそいつの仲間になるとかいう謎現象が起きた。で、次々負けたばかりか仲間になった奴に負けても同様の洗脳が起こってネズミ算式に増えていった結果、寮が実質そいつらに乗っ取られて建物まで目に痛い白一色に染められた

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

どういうことなの

 

10:名無しの決闘者@デッキ構築中

すまんちょっと何言っているかわからん

 

11:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

説明している側もよくわからん。ただ、光の結社だとかさいおーがどうとか言ってた

 

12:名無しの決闘者@デッキ構築中

海王?

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

界王?

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

テイオー?

 

15:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>12,>>13,>>14

サイオウな。バ〇もドラ〇ンボー〇もウマも関係ない、良いね?

 

16:名無しの決闘者@デッキ構築中

アッハイ

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

アッガイ

 

18:名無しの決闘者@デッキ構築中

お前らw イッチが非常事態って言ってるんだからもうちょっとシリアスになろうぜ

 

19:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、イッチは今どうしてるんだ?

 

20:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

ちょっとデッキ構築手伝ってやった後輩と女流決闘者さんの友達2人連れて逃げてきた

 

21:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうだイッチ! 女流決闘者さんどうした!?

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

彼女のデッキ今メチャクチャ凶悪になってるはずだから敵に回ったらイッチ勝てるか怪しいぞ

 

23:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

どういうわけか最近彼女レッド寮に入り浸ってて、そのおかげで最悪の事態は避けられた。むしろ今回の首謀者ボコれるのは彼女くらいだと思ったので友達に呼びに行ってもらうことにした

 

24:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、良い判断だ

 

25:名無しの決闘者@デッキ構築中

ん? 待てイッチ。確かオベリスク・ブルーって女子全員所属だよな?

 

26:名無しの決闘者@デッキ構築中

アカン! アカデミアの女子がことごとく洗脳される!!

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

待ってろイッチ、今すぐ救援に行く

 

28:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺も行こう

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺にも手伝わせろよな

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

野郎ども船を出せ! カチコミじゃーー!!

 

31:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチというより女生徒救出のために本気になってて草

 

32:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、そいつらデュエルで負けて変な洗脳されたんだろ? もう一回デュエルでボコれば戻るんじゃね?

 

33:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

これから後輩とそれを試しに行く。首謀者はアカデミアでも指折りの強者なので厳しいと判断したけど取り巻きを片付けるくらいなら何とかなる

 

34:名無しの決闘者@デッキ構築中

待てイッチ、後輩くんは置いていけ

 

35:名無しの決闘者@デッキ構築中

女流決闘者さん呼びに行く女子2人の護衛につけろ

 

36:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチがアドバイスしたならその後輩くんもそこそこ強くなってると思うし、イッチが女流決闘者さんに頼るくらい読まれてると思った方がいい

 

37:名無しの決闘者@デッキ構築中

あと、洗脳解除できるようならラー・イエローの総合トップっていうイッチのライバルとか腕に覚えのあるやつ集めろ。一気に制圧した方がいい

 

38:名無しの決闘者@デッキ構築中

それなら最強のカードあるやん! 確かプロで勝ちまくってるエド・フェニックスがアカデミアに入ったって聞いたぞ!!

 

39:名無しの決闘者@デッキ構築中

それだ!

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

敵に回ると最悪のパターンだけどな

 

41:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

エドは期待しない方がいい。確かにアカデミアに所属はしたけどプロ兼業のままだからしょっちゅう試合で島離れてる

 

42:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー、なるほど

 

43:名無しの決闘者@デッキ構築中

逆に言えば敵に回る可能性も低い。とりあえず中立でいてくれるだけマシと思おう

 

44:名無しの決闘者@デッキ構築中

つーか校長何してるんだよ

 

45:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

校長が何か用事あるとかで長期間島離れてる。ナポレオン教頭とクロノス臨時校長はたぶんこっちと同じで事態の把握に動いてる段階と思われる

 

46:名無しの決闘者@デッキ構築中

まだ具体的な行動には移れないと

 

47:名無しの決闘者@デッキ構築中

対応速度と対応の内容次第だが多分イッチが自分で動いた方が早いな

 

48:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、実験は反対しないがとりあえず数人倒したら撤退しておけ

 

49:名無しの決闘者@デッキ構築中

数こなすとそれだけ事故率も上がる。技量とデッキパワーで勝っていても手札事故はどうしようもない

 

50:名無しの決闘者@デッキ構築中

手の内見せすぎて対策取られるのもまずい

 

51:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

何だかんだ言ってしっかり戦略考えて伝えてくれる事に感謝、了解!!

 

52:名無しの決闘者@デッキ構築中

いいってことよ

 

53:名無しの決闘者@デッキ構築中

多分女流決闘者さんが元凶叩いて収束させてくれるとは思うが、もし収まらなかったら女流決闘者さんの友達のデッキ見せてもらえ

 

54:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

それくらいはできると思うけど、何で?

 

55:ダイナソー決闘者

極力コンセプト崩さない範囲で、ワイらとイッチでデッキの強化案作って強化してもらうんや

 

56:名無しの決闘者@デッキ構築中

最低限自衛はできるようにしてもらうわけか、賛成だ

 

57:名無しの決闘者@デッキ構築中

コンセプトを崩さないのは、デッキの挙動をなるべく早く覚えてもらうためだな

 

58:名無しの決闘者@デッキ構築中

そこまでやらなくて済むに越したことはないんだけどね

 

59:名無しの決闘者@デッキ構築中

てかイッチがそこまで警戒する首謀者ヤバくね?

 

60:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

その首謀者だが、とにかく構築力と運命力がハンパじゃない。おジャマとVWXYZとアームズ・ドラゴンって3カテゴリも混ぜておいて問題なくデッキが回る

 

61:名無しの決闘者@デッキ構築中

それは確かにヤバい。普通なら間違いなく事故って回せないだろそんなデッキ

 

62:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>61イッチも捕食とデュアルと魔法使いで3カテゴリ混ぜてるんだが?

 

63:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチはベースは捕食であと2つの要素も展開要員、ドローソースと役割が明確だしディストピアを橋渡しに使ってるから回るんであって、それぞれ主軸になるカテゴリを強引に混ぜてるのとは違う

 

64:名無しの決闘者@デッキ構築中

何が怖いってそんな構築だとどれで攻めてくるか毎回変わることだよな

 

65:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチも一応捕食メインとギガプラ起点にしたデュアル寄りの挙動で2パターンの攻めはできるが後者はどちらかと言えば事故った時の保険だからな

 

66:名無しの決闘者@デッキ構築中

3パターン目としては2つ目のデッキで大革命か

 

67:名無しの決闘者@デッキ構築中

手数は同じ、と言えなくもないがそんな変態じみた運命力の持ち主相手だと勝率は五分と五分、くらいに見ておくべき

 

68:名無しの決闘者@デッキ構築中

負けると洗脳されるリスクがあると考えると下手に打っていい博打じゃない。相手しないのは正解だ、イッチ

 

69:名無しの決闘者@デッキ構築中

一度まとめよう。現状のベストとしてはこんな感じか

・首謀者には手を出さず、イッチは取り巻きをデュエルで倒して洗脳が解けるか実験。無理せず数人蹴散らしたら即時撤退

・首謀者は女流決闘者さんに任せる。彼女を呼びに行く友達2人には護衛として後輩くんをつける

・洗脳が解けない場合、女流決闘者さんの友達2人は自衛のためにデッキ強化してもらう

 

70:名無しの決闘者@デッキ構築中

まとめサンクス。補足すると臨時校長、エド・フェニックスは戦力として期待せず中立勢力と見てとりあえず放置するしかなさそうだ

 

71:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

わかった、その方針に従って動いてみる

 

72:名無しの決闘者@デッキ構築中

頑張れイッチ!

 

73:名無しの決闘者@デッキ構築中

貴殿の武運長久を祈る

 

 

---------------------------------------------------------------------

 

「さあ! 斎王様の導きに従い、このブルー寮を白く染め上げるのだ! この万丈目ホワイトサンダーに続け!!」

「「「万丈目ホワイトサンダー!!!!」」」

 

「な、なんだこりゃあ!?」

 

 ここの所様子がおかしいという話は聞いていたが、白い制服の集団を増やして寮を白く塗り始めるというのはさすがに度を越している。ふと視線を移すと、白い制服の奴に負けると妙なことを口走りだしている……これはまずい、と寮を抜け出すことを決めると同じように危機感を感じたらしい五階堂がこちらに向かってきていた。

 

「先輩、これは一体!?」

「俺が知るか! とにかくやばいことは間違いない、いったん寮を出るぞ!」

「は、はいっ!!」

 

 寮の裏口から飛び出し、女子寮の方を見ると同じように出てきたらしい2人組の女生徒を見つけた。あの2人は確か、よく明日香と一緒にいた2人のはずだ。名前を思い出すのに時間がかかったが、とにかく状況は同じだろう、と声をかける。

 

「ええと……ジュンコとももえ、だったか? 明日香と一緒にいる」

「あなたは確か……」

「遊一郎。城戸遊一郎だ。よくわからんがブルー寮にいるのはまずい! とにかく一緒に来い!!」

「は、はいっ!」

「ちょ、ももえ!? 私は……」

「あの変な白制服軍団の仲間になりたいなら止めはしないぞ?」

「ああもう! わかったわよ!!」

 

 半ば強引に連れてきたのはラー・イエローの談話室。オベリスク・ブルーの生徒が4人、しかも2人は天上院明日香ほどではないが十分に美少女の範疇と言える女子生徒ということもあり嫌でも注目が集まるが、気にしている場合でもない。

 

「勝手知ったる何とやら。よくわからんがあいつら、ブルー寮を白くすることにご執心の様子だからな……しばらくはこっちまで来る心配はないだろう」

「先輩、熱心にノートパソコンを見て何を?」

「信じてもらえるとは思っていないけど、とりあえず外部に現況報告だ。何もしないよりはいいだろう」

「それで、これからどうするつもりなの?」

 

 ジュンコの言葉に、遊一郎は視線を向けることなく答える。

 

「あの集団のリーダー、起点は万丈目だ。あいつがオベリスク・ブルーの生徒をデュエルで倒すと、あの白い集団の仲間になった。白い奴がブルー生徒を倒しても同様だ。だから、オセロじゃないが逆にデュエルで倒すとどうなるか、試してみる」

「城戸様が万丈目様を?」

「いや……無理だ、とは言わないがあいつを倒すのは簡単じゃない。より万全を期すなら十代か明日香に任せたいところだ」

「明日香様は、確かレッド寮にいるはずです」

「やっぱりか……わけは知らんが好都合だ、2人で明日香を連れてきて欲しい。ザコは俺で何とかする」

「待ってくれ! オレにも手伝わせてくれ!」

 

 万丈目以外はどうにかする、と言ったところで五階堂が自分もと名乗りを上げると、遊一郎は頭をかきながらそれを制する。

 

「あー……最初は俺も手伝ってもらうつもりだったが、万丈目がこっちの策に気付いていないとも思えないんだよな。念のため、2人について行ってくれ。もし白制服が来たらお前が返り討ちにするんだ」

「護衛、ってわけですか」

「その通りだ、頼むぞナイト様」

「任されました! その代わり、オレの分も残しておいてくださいよ」

「嫌でも残る。あの数全部なんて相手にしていられないからな、とりあえず様子見で数人倒すだけだ」

 

 実際は掲示板でもらった作戦に沿って指示をしているだけなのだが、それを伝える真剣な目つきとここまでの行動力に、ジュンコとももえの評価が変わり始めていた。

 

(つかみどころのない感じで、細くて頼りないと思ってたけど……)

(少しだけ、かっこいいかも……)

 

「作戦というのもおこがましいが、これが現状取れる作戦で、ベストなんじゃないかと思う。異論はないか?」

「え!?」

「は、はい…大丈夫です」

「よし、じゃあ作戦開始だ。頼んだぞ」




 というわけで、ジュンコとももえに強化フラグが立ちました。といっても、ここまでに比べるとかなりマイルドです。
 ジュンコのハーピィは元々カテゴリの完成度が高いので事故率を抑えるためにあえて三姉妹を抜いて、チャネラー投入して初動を安定させる程度です。(ゴドバもハーピィが場にいる前提という性質上数は押さえて、代わりにある罠カードを入れてみるつもりです。
 ももえのデッキはタッグフォースだと黒蛇病+デスウォンバットのコンボだった点から獣族とバーンが基本コンセプトっぽいのでコアラに頑張ってもらうデッキになる予定。

 エドはアニメではカイザーに勝利して30連勝とまさに勢いに乗っているので、HERO使いだったのギリギリまで隠していた点では賛否分かれていますが殺意の高いスレ民にも認められています。

 遊一郎の恋愛フラグ? 現状ではどこまで回収するか未定です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

対決! 光の結社

ひたすらデュエル回。3戦あるので少し見辛かったら申し訳ありません。
アニメオリジナルカードを出します。

5/27
今回のエピソードに関連してリアル安価を活動報告に乗せましたので、良ければご協力願います。


 実験のため、遊一郎がブルー寮に戻ると早速見覚えのある白い制服の生徒に絡まれた。

 

「城戸遊一郎! いつぞやは不覚を取ったが、今のオレは光の洗礼を受け圧倒的な力を得た! その素晴らしさを教えてやろう!」

「…………誰だ?」

「覚えてないのかよ!!」

「思い出した! 万丈目と一緒にいた金魚のフン!」

「金魚のフン言うな! 取巻太陽(とりまきたいよう)だ!」

「いかにも下っ端って感じだな……まあいい、とりあえずデュエルには付き合ってやる」

「ふざけやがって……お前がもう魔弾とかいうぶっ壊れデッキを持っていないのは知っている! 最強のデッキを手放したお前と力を得たオレなら、オレの方が上だ!」

「あれは強いのは間違いないけど、俺とは相性が悪かったし対策も取られた……だからデッキを変えたけど、それで弱くなったとは限らないぞ? 実験には丁度良い、サッサと来い」

「言われなくても!」

 

「「決闘!!」」

 

「先攻はオレだ、ドロー! オレはジェルエンデュオを召喚し、カード・アドバンスを発動! この魔法カードは自分のデッキの上から5枚までを好きな順番で並べ替えることができる……即ち、自らの運命を知り、選び取ることができるのだ! 更に、このカードを発動したターンオレは通常召喚に加えて1度だけモンスターを生贄召喚できる。そしてジェルエンデュオは光属性・天使族を生贄召喚する場合のみ1体で2体分の生贄にすることができる! ジェルエンデュオを2体分の生贄とし、光神機(ライトニングギア)-轟龍を召喚!」

「攻撃力……2900!!」

「更にフィールド魔法天空の聖域を発動! オレの場に天使族がいる限り、オレは戦闘ダメージを受けない! 轟龍には貫通効果がある、モンスターを守備表示にして耐えようとしても無駄だ! これでターンエンド!」

 

取巻 LP4000 手札2枚 場 光神機-轟龍(攻撃力2900) 天空の聖域

 

「俺のターン、ドロー。ローンファイア・ブロッサムを召喚して、効果発動。このカードを生贄にデッキから植物族モンスターを特殊召喚できる。俺はギガプラントを召喚! 更に装備魔法スーペルヴィスを装備! デュアルモンスターであるギガプラントはもう一度召喚しなければ効果を使えないが、スーペルヴィスにより再度召喚された状態になる!」

「ふん、それがどうした!」

「ギガプラントの効果、1ターンに1度、手札か墓地から植物族モンスターを特殊召喚できる! 俺は墓地のローンファイア・ブロッサムを特殊召喚し、ローンファイア・ブロッサムの効果! 来い、捕食植物(プレデター・プランツ)フライ・ヘル! フライ・ヘルの効果発動、轟龍に捕食カウンターを乗せる。捕食カウンターが置かれたモンスターのレベルは1になる」

 

光神機-轟龍(攻撃力2900)レベル8→1

 

「バトル! フライ・ヘルで轟龍を攻撃! フライ・ヘルが自身のレベル以下のレベルを持つモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時、相手モンスターを破壊し破壊したそのモンスターの元々のレベル分だけ、レベルを上げる!」

「何だと!?」

 

フライ・ヘル レベル2→レベル10

 

「ギガプラントで直接攻撃!」 

「があああっ!!」

 

取巻 LP4000→1600

 

「これでターンエンドだ」

 

遊一郎 LP4000 手札4枚 場 ギガプラント(攻撃力2400)、捕食植物フライ・ヘル(攻撃力400)

 

「そんな馬鹿な……たった、たった攻撃力400のモンスターに轟龍が……オレのターン、ドロー! まだだ! 手札のヘカテリスを捨て、デッキから神の居城-ヴァルハラを手札に加え、発動! 自分フィールド上にモンスターがいない場合、手札から天使族モンスターを特殊召喚できる! 光神テテュスを特殊召喚! そして光神機(ライトニングギア)-桜火は生贄なしで召喚できる! バトルだ! 桜火でギガプラントを攻撃!!」

「相打ちか……ギガプラントだけでも潰そうと思ったんだろうが、当てが外れたな。スーペルヴィスの効果! このカードが墓地へ送られた場合、墓地の通常モンスターを特殊召喚できる!」

「無意味な効果だな! お前の墓地に通常モンスターなどいない!」

「デュアルモンスターは再召喚しない限り、フィールドおよび墓地で通常モンスター扱いになる。よって、ギガプラントを復活!」

「そ、そんな……テテュスでギガプラントを攻撃!!」

「再び相打ちになり、2度は復活しない」

「カードを1枚伏せて、ターンエンド……」

 

取巻 LP1600 場 天空の聖域 伏せ1枚

 

「俺のターン、ドロー……確かに以前よりは強くなっているな。天空の聖域で戦闘ダメージをカバーしつつ、ヴァルハラによる特殊召喚とジェルエンデュオのダブルコスト効果で大型モンスターを連打、手札をテテュスで補充するハイビートってところか?」

「な!? 何故わかる!?」

「採用モンスターで何となく、だったんだけど当たってるのかよ……ハイビート好きだなお前ら。脳筋か? まあいいや、捕食植物(プレデター・プランツ)サンデウ・キンジーを召喚」

「罠発動! 戦線復帰! ジェルエンデュオを守備表示で復活させる! このモンスターは戦闘では破壊されない!」

「テテュスも相打ちさせたのは、ジェルエンデュオを除去されても俺が攻撃力1600以上のモンスターを出さなければ生き残れると踏んだから、だな。その諦めない姿勢は、嫌いじゃない。でもこれで決まりだ。サンデウ・キンジーの効果、闇属性の融合モンスターカードによって決められたフィールドのこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド及び相手フィールドの捕食カウンターが置かれたモンスターの中から選んで墓地へ送ることで、融合モンスター1体を融合デッキから融合召喚する。俺はサンデウ・キンジーとフライ・ヘルを融合、来い、捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア! キメラフレシアの効果、1ターンに1度、自身よりレベルの低いモンスター1体を除外することができる。ジェルエンデュオを除外」

「な……」

「バトルだ! キメラフレシアで直接攻撃!!」

「うわああああああああ!!」

 

取巻 LP1600→0

 

---------------------------------------------------------------------

 

 倒した取巻の様子を観察する。倒した直後、頭を抱えうずくまっていた取巻がゆっくりと立ち上がる。

 

「う……何だ? 確かオレは万丈目とデュエルして……」

「何も覚えていないのか?」

「……城戸、遊一郎……? あ、ああ。いったい何が何だか」

 

 記憶の混乱が見られるという問題はあるものの、とりあえず洗脳が解けたらしいことに安堵すると後ろから声をかけられた。どうやら早くも新手のようだ。

 

「取巻を倒すとは、なかなかやるようだな。今度はこのオレ、慕谷雷蔵(したいたに らいぞう)が相手だ!!」

「とりあえず倒せば洗脳が解けるとわかった以上、やらない手は無いな……それに雑魚は任せろといった手前、1人倒しただけで逃げ帰るわけにもいかない」

「雑魚かどうか、試してみるんだな! もっとも、大いなる光に触れたエリートにお前ごときが勝てるわけはないがな!!」

「俺は自称エリートってのが嫌いなんだ。ごたくは良いからさっさと来い」

 

「「決闘!!」」

 

「先攻は俺だな。ドロー! 俺はテラ・フォーミングを発動、デッキからフィールド魔法を手札に加える。俺は闇黒世界―シャドウ・ディストピアを手札に加え、発動!」

 

 漆黒の闇がフィールドを包んでいく。

 

「な、何だこの不気味なフィールドは!?」

「まあ、それは否定しない。だが、俺は有用なら見た目にはこだわらない主義なんだ……召喚師セームベルを召喚して、効果発動。セームベルと同じレベルのモンスターを、手札から特殊召喚する! 捕食植物サンデウ・キンジー! シャドウ・ディストピアがある限り、フィールド上のモンスターは全て闇属性になる。サンデウ・キンジーの効果! このカードと闇属性となったセームベルを墓地へ送り、捕食植物キメラフレシアを融合召喚する!! これでターンエンドだ」

 

 

遊一郎 LP4000 手札3枚 場 捕食植物キメラフレシア(攻撃力2500)、闇黒世界―シャドウ・ディストピア

 

「オレのターン、ドロー! 手札を1枚捨て、魔法カードライトニング・ボルテックスを発動! 相手フィールド上の表側表示モンスターをすべて破壊する!」

「ちっ! キメラフレシアが破壊される。だが、次のスタンバイフェイズに効果が発動する」

「更にオレは魔法カード竜の霊廟を発動! デッキからダイヤモンドドラゴンを墓地へ送る。竜の霊廟は通常モンスターを墓地へ送った場合、もう1体、ドラゴン族を墓地へ送ることができる。俺はラビードラゴンを墓地へ送る。もう1枚魔法カードだ、復活の福音! ラビードラゴンを復活させ、バトル!! ラビードラゴンで直接攻撃!」

「ぐおっ……!!」

 

遊一郎 LP4000→1050

 

「これでターンエンドだ」

 

慕谷 LP4000 手札2枚 場 ラビードラゴン(攻撃力2950)

 

「俺の、ターン! ドロー! このスタンバイフェイズ、キメラフレシアの効果! デッキから融合、またはフュージョンと名の付くカードを手札に加える! 俺は融合を手札に加える! そして手札から融合を発動! 手札のギガプラント2体を融合、超合魔獣ラプテノスを融合召喚! そして炎妖蝶ウィルプスを召喚する」

「ふん、手札を使い切ってそれが精一杯か」

「まだまだ、ここからだ。ラプテノスがいる限り、場のデュアルモンスターは再度召喚されたものとして扱う! ウィルプスの効果、このカードを生贄に捧げ墓地のギガプラントを復活させる! 更にギガプラントの効果! 1ターンに1度、手札か墓地の植物族を復活させる! 2体目のギガプラントを復活! そして2体目のギガプラントの効果、甦れ、捕食植物キメラフレシア!!」

「モンスターがよ、4体も……! だが、ラビードラゴンの攻撃力には届かん!!」

「いや、これで終わりだ! バトル! キメラフレシアで攻撃! 攻撃宣言時に効果発動、ターン終了時まで相手モンスターの攻撃力を1000下げ、キメラフレシア自身の攻撃力を1000アップする!!」

 

ラビードラゴン 攻撃力2950→1950

捕食植物キメラフレシア 攻撃力 2500→3500

 

「そ、そんな! 復活の福音を除外し、戦闘破壊を免れる!!」

 

慕谷 LP4000→2450

 

「だが、身代わりは1回だけ! 続けてギガプラントで攻撃!」

 

慕谷 LP2450→2000

 

「ラビードラゴンが戦闘で破壊されたことで、墓地の霊廟の守護者を守備表示で特殊召喚する! 更に破壊されたのが通常モンスターだったため、ラビードラゴンを墓地から手札に加える……」

「ライトニング・ボルテックスで捨てていたか、抜け目のないことだ。だが、あと1手、足りなかったな……2体目のギガプラントで霊廟の守護者を攻撃!!」

「ふ、ふざけるな……ラビードラゴンは青眼の白龍に匹敵する最強クラスのモンスターだぞ……? 光の結社に入って、これほど強力なカードを手に入れたオレが、あっけなく負けるだと……?」

「言うほど簡単じゃなかったな……正直舐めてた、思ったより数段危なくてヒヤヒヤしたが……今回は俺の勝ちだ。超合魔獣ラプテノスで直接攻撃!!」

「ふざけるなああああああああああああ!!」

 

慕谷 LP2000→0

 

 一息ついたところで、白い制服の集団がこちらに向かってきていた。

 

「うえ……この調子じゃ、先が思いやられるな……さてどうやって逃げたものか」

「こっちだ! 女子寮はまだそれほど被害が広がっていない!」

「あなたは!?」

 

---------------------------------------------------------------------

 

「遊一郎!」

「兄さん!!」

 

 ジュンコとももえに呼ばれた十代達がブルー寮に到着すると、明日香の兄天上院吹雪に遊一郎が肩を貸していた。

 

「や、やあ明日香……」

「洗脳には個人差があるって言ったのに、軽率に動きすぎです……」

「どういう事?」

「万丈目にデュエルで倒された奴が光の結社とか言う奴の手先になる。その手先に倒された奴もな。で、逆に戻せないかと数人デュエルしたが、洗脳が完全に解ける奴もいれば、解けない奴もいたんだ……天上院先輩は俺が倒した女子生徒を運びだそうとしたんだけど、洗脳が解けていなくて抵抗されたんだよ」

「ははは……何とか洗脳が解けた子は運び出したけど手荒い歓迎を受けてこのざまだよ」

「何やってるのよ……」

「洗脳されずに済んだだけマシだ。それにしても良いタイミングだな、こっちもそろそろ引こうと思っていたところだ。万丈目を戻せればそれで済む話だけど、多分強くなっている……今まで相手した奴が全員そうだった」

「そういう事なら、後はオレに任せろ!!」

「いいえ、十代。これはオベリスクブルー内部の問題……私がやるわ」

「倒したとして、元に戻る可能性は五分五分だ。今まで4人倒したが、戻った奴は2人、戻らなかった奴が2人だ」

「事態を収束できる可能性としては十分よ。出てきなさい、万丈目君!!」

 

 その言葉に応えるように、多くの白い制服の生徒を従えた万丈目がブルー寮の正門から姿を見せる。

 

「いいだろう、天上院君。君にはぜひ光の結社の素晴らしさを体感して欲しいと思っていた」

 

---------------------------------------------------------------------

 

 白い部屋で男……斎王がタロットカードを捲る。

 

「『女帝』の逆位置。その意味は『不満』……満たされぬ者、己の弱さに不満を強く持つ者ほど強く光を求める。天上院明日香……君に万丈目準の渇望を満たす事など出来はしない……」

 

---------------------------------------------------------------------

 

「「決闘!!」」

 

「俺のターン、ドロー! 俺は永続魔法ヘルズ・ホワイトを発動! 俺は手札を公開してプレイする! 光は全てを公平に照らし出す……我々光の結社の人間に隠すべき影はないのだ!! アームド・ドラゴンLV3を召喚、1枚を場に伏せてターンエンドだ」

 

万丈目 LP4000 手札3枚(アームド・ドラゴンLV5、ヘル・ポリマー、レベル調整) 場 アームド・ドラゴンLV3(攻撃力1200)、ヘルズ・ホワイト、サイクロン(伏せ)

 

「私のターン、ドロー!」

「永続魔法ヘルズ・ホワイトの効果発動! 天上院君、君のスタンバイフェイズのたびに600ポイントのダメージが与えられる」

「うくっ……!」

 

明日香 LP4000→3400

 

(伏せはサイクロン……妨害は無い!)「私はサイバー・プチ・エンジェルを召喚、効果により機械天使の儀式を手札に加える。機械天使の儀式を発動! 場のサイバー・プチ・エンジェルと手札の力天使ヴァルキリアを生贄に、サイバー・エンジェル-弁天-を儀式召喚する! 更に手札から魔法カード儀式の準備を発動。デッキからレベル7以下の儀式モンスター、神光の宣告者を手札に加え、墓地から儀式魔法を1枚手札に戻す。機械天使の儀式を手札へ」

 

(あ、終わったこれ)

 早くも心の中で万丈目に手を合わせる遊一郎。だが、運命が見えると言いつつこれから起こる悲惨な運命が見えていない万丈目は不敵な笑みを見せるだけだ。

 

「機械天使の儀式を発動、場の弁天を生贄に、サイバー・エンジェル-韋駄天-を儀式召喚! 韋駄天の効果、デッキから儀式魔法宣告者の預言を手札に加える。更に弁天の効果でデッキからサイバー・エッグ・エンジェルを手札に。宣告者の預言を発動! 場の韋駄天を生贄に、神光の宣告者を儀式召喚! これにより、宣告者の預言と韋駄天の効果が発動する! まずは韋駄天の効果、韋駄天が生贄にされた時、自分フィールド上の儀式モンスターの攻撃力・守備力は1000アップする!」

「攻撃力……2800!?」

 

(あ~あ……妨害無いのバラすからやりたい放題じゃん。クリスティアまで並ばないのが唯一の救いだな)

 

「宣告者の預言の効果、神光の宣告者の生贄に使用されたモンスター1体を、墓地から手札に戻す! バトルよ! 神光の宣告者でアームド・ドラゴンLV3を攻撃! 宣告飛光旋(デクレアラー・エビエイション)!!」

「ううっ!!」

 

万丈目 LP4000→2400

 

(な、何だ……? デッキが変わっている…見えていたはずの運命が、崩壊していく……!?)

 

「これでターンエンド」

 

明日香 手札3枚 LP3400 場 神光の宣告者(攻撃力2800)

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 引いたカードは『レベルダウン!』。手札のLVモンスターのレベルを下げるカード。これで手札にあるアームド・ドラゴンLV5のレベルを下げるか、手札にある『レベル調整』を使うか。どちらかを使わなければ、場にモンスターを展開することができない。『レベル調整』で召喚できる墓地のアームド・ドラゴンLV3はもちろん、手札のアームド・ドラゴンLV5でも神光の宣告者にステータスで劣るため、壁にしかならない。『レベル調整』は相手に2枚のドローを許してしまい、攻撃も効果を使うこともできないという多大なデメリットを背負うことになる事を考えれば、選択は1つ。

 

「俺は魔法カードレベルダウン!を発動!」

「させないわ! 神光の宣告者の効果発動、手札の天使族モンスターを捨てることで相手の発動した魔法・罠・モンスター効果を無効にして破壊することができる! 手札の韋駄天を捨ててレベルダウン!を無効にする!!」

「何だと!?」

 

(このまま負けるわけには……! やむをえまい……!!)

 

「ならば魔法カードレベル調整を発動、相手に2枚ドローさせ、墓地のアームド・ドラゴンLV3を守備表示で特殊召喚する!」

「神光の宣告者の効果は使わないわ」

「これで、ターンエンド……!」

 

万丈目 LP2400 手札2枚(アームド・ドラゴンLV5、ヘル・ポリマー) 場 アームド・ドラゴンLV3(守備力900)、ヘルズ・ホワイト、サイクロン(伏せ)

 

「私のターン、ドロー。既に発動している永続魔法の効果は神光の宣告者で止めることはできない……ううっ」

 

明日香 LP3400→2800

 

 

「これで終わりよ。私の墓地の天使族が4体のみの時、大天使クリスティアは手札から特殊召喚できる! 私の墓地の天使族はサイバー・プチ・エンジェル、力天使ヴァルキリア、弁天、韋駄天の4体! 降臨せよ、大天使クリスティア!!」

 

 救いは無かった……というより、デメリット覚悟で壁になるモンスターを出したらそのデメリットが更なる絶望を連れてきたのだから哀れというほかない。

 

「クリスティアの効果、自身の効果で特殊召喚に成功した場合、墓地の天使族1体を手札に加える。力天使ヴァルキリアを手札に加えるわ。バトル! 大天使クリスティアでアームド・ドラゴンLV3を攻撃!!」

 

(たとえ伏せがサイクロンでなくともしっかり無効化する手段まで握られてるし……今回ばかりは同情するよ、万丈目)

 

「そんな馬鹿な……運命が、人の力で打ち砕かれるというのか!?」

「運命は自分の力で切り開くもの……いいえ、人が知恵と力を合わせて作り出すものよ! 神光の宣告者で万丈目君に直接攻撃! 宣告飛光旋(デクレアラー・エビエイション)!!」

 

万丈目 LP2400→0

 

---------------------------------------------------------------------

 

「う、ううぅ…俺は…勝ちたい……真実の光が……あれば……!!」

 

 デュエルの後、がっくりとひざを折り勝利と力への渇望を口にする万丈目……それを見て、遊一郎は明日香に声をかける。

 

「……ダメだ。洗脳が解けた2人は記憶の混乱があったけど、万丈目にはなさそうだ」

「あなたが、城戸遊一郎……斎王様が『崩壊の運命』を見た男……これはあなたが引き寄せた運命、というわけね。万丈目ホワイトサンダーを連れて行って!!」

「お前は……」

「胡蝶蘭……あなたも、光の結社に……」

「ええ、そうよ。私は亮様を照らす光になる……そのために光の結社の導きに従う。あなた達の勝利なんて、一時のものに過ぎないわ……最後には運命の前に屈することになる」

「宗教に興味はないよ。ただ、面倒ごとはお断りだ……巻き込むつもりなら全力で抵抗させてもらう」

 

 その宣言を宣戦布告と受け取りつつも、余裕の表情で白制服の集団を連れて去っていく蘭……抵抗する、と言いつつ面倒ごとの渦に思いきり巻き込まれてしまったことに、遊一郎はため息を漏らすのだった。

 

 




 フブキング、放っておくと出番がなくなりそうだったのでちょろっと登場。
 ちなみに男子2名倒した後、描写は省かれていますが女子寮方面から逃げた時に女子を2名倒しておりフブキングはちゃっかり洗脳解除済み女子を運ぶ役を担っています。そこまで気が回らない遊一郎と比べれば間違いなく紳士。(変人だけど)

 サンデウ・キンジーはテキストに融合召喚する、と書いてあるので融合呪印生物と違って蘇生制限を満たす、はず。
 取り巻きも光の結社パゥワァで結構強化されてるバージョンでした。特に2戦目はキメラフレシア立てておけばそうそう殴り負けんだろう、たとえ倒されても融合サーチして次に繋げればいいだろうと甘く見ており、もう1体下級がいただけで負けていました……しかし構成してるとギガプラントやべえってなります。マジでデュアル最強まである。特にロンファ使い回すのがえぐい。

 ついでに、それ以上にえげつないパーデククリスも初陣を勝利で飾りました。もっとも、クリスティアはほとんど出てきただけですが。
 今回はやったもののクリスティアはピン積みなので過信はできず、基本的には神光の宣告者や弁天を韋駄天、リチュアルウエポンで強化して戦うのが本作の(超強化版)明日香のスタイルです。ちゃっかりヴァルキリアで無効化の弾丸を補充したりするので十分すぎるほど鬼畜ですけど。

今回のアニメオリカ

ヘルズ・ホワイト 永続魔法 このカードが存在する限り、自分は手札を公開する。相手スタンバイフェイズごとに600ポイントのダメージを与える。

レベルダウン! 通常魔法 手札の「LV」を持つモンスター1体を対象として発動できる。発動ターンのエンドフェイズまで対象のモンスターのレベルを2つ下げる。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6スレ目

 ジュンコ、ももえデッキ強化入ります。ついでに新キャラフラグですが思ったより安価が芳しくないのでここでもう候補出して通常のアンケート取ろうと思います。
 


1:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ遅いな

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

戻ってくるまでスレ保守しつつプロリーグの話でもするか

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー、ヘルカイザーは話題だからな

 

4:名無しの決闘者@デッキ構築中

エド戦で負けてから転げ落ちるように連敗重ねてマイナー落ち、最下位ザーとか言われていたのがウソみたいだもんな

 

5:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヒール路線への転向大成功って感じ

 

6:名無しの決闘者@デッキ構築中

でもあれ、何であんな調子悪かったん? 普通に勝てる実力はあったのが証明されたわけだが

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

つまるところ、路線が決まっていなかったのが大きい

 

8:名無しの決闘者@デッキ構築中

プロって大きく分けて2路線あるんだよ。エンタメとしてのデュエルを優先するパフォーマーと、ガチの勝利を求めるタイプ。わかりやすい例としては、エンタメ路線がエド・フェニックスでガチタイプがエックスかな。エドはエンタメしつつも勝ってるけどね

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー、何となくわかった。カイザーは結果的にだけどどっちつかずだったのか

 

10:名無しの決闘者@デッキ構築中

そういうこと。本質的にはガチタイプなんだからなりふり構わず潰しに行くべきなんだけど、自分のデュエルを魅せるスタイルを求められて、しかも慣れ始めていたから舐めプじゃないけど蹂躙に引け目を感じてたっぽい

 

11:名無しの決闘者@デッキ構築中

それで中途半端になってプレミ連発してたのか

 

12:名無しの決闘者@デッキ構築中

それだけならまだいいけど、その結果迷走し始めたからな……

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

完全にスポンサーとマネージャーの責任じゃん

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

基本的にはね。エド戦でこけた後一度クールダウンするべきだったんだけどムキになってゴリゴリ試合詰めだしたせいで余計に歯車狂っちゃった

 

15:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただ、本人の責任も無いとは言えない。2,3戦もすれば不調はわかるんだからその段階で休養を挟みたいと言えば良かったのに本人までムキになりだしたからな

 

16:名無しの決闘者@デッキ構築中

誰がやったかは知らんがブレーキかけて路線変更させたのは良い判断だったんやな

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

だね。しかし判断って意味では気色悪いレベルなのがエドのマネージャーだよな

 

18:名無しの決闘者@デッキ構築中

マッチングが神がかったレベルでうまい。実力が拮抗していればそれこそカイザーの時のように盛り上がるし、格下は極力避けてるからな。

 

19:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、格上とやる時は相性良い相手選んだうえでキッチリ休ませてベストコンディションで挑ませるという周到ぶり。

 

20:名無しの決闘者@デッキ構築中

マジで未来見えてるんじゃないかって感じだよな

 

21:名無しの決闘者@デッキ構築中

同格でもエックス戦の時はデッキ破壊のスタイル見てたし評判悪いヒールだから相当ごねたみたいだけどな

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

むしろ業界でも嫌われ者のアイツとのデュエルでごねないプロがいるのか?

 

23:名無しの決闘者@デッキ構築中

海馬社長? あの人ならどんなスタイルの誰が相手でも正面から叩き潰すって言うでしょ

 

24:名無しの決闘者@デッキ構築中

プロではなくて主催する側の人なんですがそれは

 

25:名無しの決闘者@デッキ構築中

つーかおまいらプロに詳しいな? マジでプロデュエリストか?

 

26:名無しの決闘者@デッキ構築中

ワイデュエル雑誌の編集長。記者時代に腐るほどプロデュエリスト見てきたからわかるだけ

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺航空会社のパイロット。小さいけどプロ御用達のチャーター便扱ってるから話が漏れ聞こえてくる

 

28:名無しの決闘者@デッキ構築中

当方イベント会社勤務。国内リーグ限定だけどプロの試合幅広く扱ってるから業界知識は必須

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

ここだけの話、ワイ探偵。プロデュエリスト間で相手について情報収集依頼されることがあるんよ

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>29プロって水面下でも戦ってるんだな

 

31:名無しの決闘者@デッキ構築中

つーか実名出さないとはいえお前ら守秘義務って知ってる?

 

32:名無しの決闘者@デッキ構築中

総評だけだし、デュエル評論家の受け売りみたいなもんだからセーフ……多分。

 

33:名無しの決闘者@デッキ構築中

大丈夫だ、問題ない(目そらし)

 

34:名無しの決闘者@デッキ構築中

問題なんだよなあ

 

35:名無しの決闘者@デッキ構築中

確証はないけどこの掲示板の殺意の高さから見るにマジでプロとか賞金稼ぎも混ざってる可能性高いし業界トークについては今更と言えば今更

 

36:名無しの決闘者@デッキ構築中

プロの現場に一番近い掲示板だよな。社会人、業界人の厳しい視点が基本だから学生にとっては衝撃的だわな……

 

37:名無しの決闘者@デッキ構築中

さてその学生のイッチだが、無事だろうか?

  

38:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

戻ったZE!

 

39:名無しの決闘者@デッキ構築中

お帰りイッチ!

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

おかえり

 

41:名無しの決闘者@デッキ構築中

よく戻った! で、結果は?

 

42:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

あまり良くない。まず、こちらの実験結果としては倒せば戻る場合と、洗脳が続く場合がある。

解除成功率は現時点で約50%。4人倒して戻ったのが2人、戻らなかったのが2人。首謀者は女流決闘者さんが倒したけど戻らなかった。で、結果的にブルー寮から救助できたのが3人

 

43:名無しの決闘者@デッキ構築中

ん? 1人多くないか?

 

44:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

洗脳されずにすんでいた女流決闘者さんのお兄さん助け出してきた

 

45:名無しの決闘者@デッキ構築中

ある意味それが一番の収穫だな。お兄さん洗脳されてたら女流決闘者さんもショックだろうし

 

46:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、そのお兄さんは強いのか?

 

47:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

よくわからん。事情は分からんけど出席日数不足で留年してて、本来ならカイザーと同学年。カイザーにライバル認定されるくらいだったって話だけどその割には変なデッキ使って女流決闘者さんにボコられてたとかもあったし

 

48:名無しの決闘者@デッキ構築中

妹には本気出しにくいんでネタデッキと本気デッキ持ってる、とかはありそうだな

 

49:名無しの決闘者@デッキ構築中

だとすれば女流決闘者さんの成長が想定外だったんだろうな。多分今まではネタデッキの方でもそこそこ戦えてたんだろう

 

50:名無しの決闘者@デッキ構築中

身内に本気出しにくいのはわからんでもないけど、それ手加減される側からしたらブチ切れ案件だよな

 

51:名無しの決闘者@デッキ構築中

実際のところはわからんけど、洗脳されずに済んでいたこととカイザーのライバル認定が事実だったとするならそれなりの実力はあると判断できるのでスレ民のアドバイスは不要だろう

 

52:名無しの決闘者@デッキ構築中

アドバイス?

 

53:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうだ、思い出した! 洗脳の可能性と解除の可能性考えると女流決闘者さんの友達2人にはデッキ強化してもらう必要があるんだ

 

54:名無しの決闘者@デッキ構築中

というわけでイッチ、女流決闘者さんの友達2人のデッキを見せてもらってレシピ張ってくれ

 

55:名無しの決闘者@デッキ構築中

とりあえず1人ずつ見ていこう

 

56:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

1人目のデッキ今見せてもらって、こんな感じ つ『テキストファイル』

 

57:名無しの決闘者@デッキ構築中

ハーピィか。女の子らしいデッキだな

 

58:名無しの決闘者@デッキ構築中

一応、基本は押さえてあるな。ゴドバと狩場、クイーン3積み

 

59:名無しの決闘者@デッキ構築中

でも他のハーピィは何というか、ごった煮だな

 

60:名無しの決闘者@デッキ構築中

とりあえず片っ端から入れました、みたいになってる

 

61:名無しの決闘者@デッキ構築中

やる事としてはまず中身を整理することだな。ハーピィレディ1・2・3全部ピン積みはないわ。いったん抜いて考え直そう

 

62:名無しの決闘者@デッキ構築中

あと何故か入ってるバニラのハーピィ・ガールも抜いていい

 

63:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔法も無駄が多いな。サイバー・ボンテージと電撃鞭いらないし、ヒステリックパーティー3はない

 

64:名無しの決闘者@デッキ構築中

3姉妹は構築次第だけど正直あまり採用するメリットがないんだよな

 

65:名無しの決闘者@デッキ構築中

いくつかレベル5以上のハーピィ指定するカードあったやん

 

66:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>65 ペット竜をチャネラーで持ってくるだけで条件満たせる

 

67:名無しの決闘者@デッキ構築中

一応、基本コンセプトとしては魔法・罠で相手の場を荒らして安全に攻撃を通す、かな

 

68:名無しの決闘者@デッキ構築中

シンプルで分かりやすいな。そういう意味ではあまり手を加える必要がない

 

69:名無しの決闘者@デッキ構築中

高打点対策がほぼゴドバ1本なのが難点だな

 

70:名無しの決闘者@デッキ構築中

ハーピィってある程度数揃えることで真価発揮するタイプという意味でも諸刃の剣

 

71:名無しの決闘者@デッキ構築中

足りないのは初動の安定化とモンスター除去、だな

 

72:名無しの決闘者@デッキ構築中

初動に関してはチャネラー3積みにするだけでもある程度フォローできる

 

73:名無しの決闘者@デッキ構築中

モンスター除去については打点低めだから戦闘破壊は厳しいな

 

74:名無しの決闘者@デッキ構築中

ペット仔竜の除去も数揃えないとだしな

 

75:名無しの決闘者@デッキ構築中

ダンサーでバウンスするのがいいかな。融合モンスターとか生贄2体の最上級モンスターなら実質1:1以上見込める

 

76:名無しの決闘者@デッキ構築中

神風入れたくなるけどちょっと扱い難しくなるか

 

77:名無しの決闘者@デッキ構築中

だね。ごった煮で入れてる時点で多分プレイングスキルがそんなに高くないと思う

 

78:名無しの決闘者@デッキ構築中

このレシピだと、ゴドバ3は多いかもしれない

 

79:名無しの決闘者@デッキ構築中

2でいいな。で、チャネラーの効果でちょっと面白い事思いついたんだけど

 

80:名無しの決闘者@デッキ構築中

お? なんぞ?

 

81:名無しの決闘者@デッキ構築中

多分レベル5以上指定の効果をサポートする効果なんだろうけどドラゴン族いるとレベル7になる効果あるやん? 直接ペット竜呼ぶだけでもいいんだけど、この罠カード使えないかな? つ『画像』

 

82:名無しの決闘者@デッキ構築中

無力の証明!?

 

83:名無しの決闘者@デッキ構築中

これはまた、意外なカード来たな

 

84:名無しの決闘者@デッキ構築中

だが悪くない。ハーピィに足りないモンスター除去だし大型を出す前に素材展開した時点でぶっ放せばいい

 

85:名無しの決闘者@デッキ構築中

自分の場のハーピィが減らないのもポイントだな

 

86:名無しの決闘者@デッキ構築中

隠し味で仕込む分にはいいと思う

 

87:名無しの決闘者@デッキ構築中

あとは魅惑の合わせ鏡とかのパワーカードで固めて中身厳選するだけで行ける

 

88:名無しの決闘者@デッキ構築中

カテゴリそのものの完成度が高い分手がかからないな

 

89:名無しの決闘者@デッキ構築中

一応、ペット竜は最上級で事故怖いからピン、仔竜を少し入れてチャネラーのレベルアップは狙えそうなら狙う、ということで。

 

90:名無しの決闘者@デッキ構築中

慣れてきたら魔封じの芳香入れてコントロール性能高めるとかが良いと思う

 

91:名無しの決闘者@デッキ構築中

闇属性増やしてダークシムルグも悪くないぞ

 

92:名無しの決闘者@デッキ構築中

闇属性、普通に粒ぞろいだからな。デッキバランスに気を配る必要はあるが打点も補えて相性はいいと思う

 

93:名無しの決闘者@デッキ構築中

元々のポテンシャルが高いから使い手、構築で十分化けるがとりあえずこんな感じでどうだろうか?

『テキストファイル』

 

94:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお! パイロットニキ乙!

 

95:名無しの決闘者@デッキ構築中

ふつくしい……

 

96:名無しの決闘者@デッキ構築中

本家ハーピィ・レディ1枚も残ってなくて草

 

97:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

チャネラー、クイーン、ダンサー、パフューマー、ペット竜、仔竜……本当だ

 

98:名無しの決闘者@デッキ構築中

殴り合いするなら打点補助でハーピィレディ1は入らないでもないんだけど、除去する事考えたらこうなった

 

99:名無しの決闘者@デッキ構築中

とりあえずパイロットニキのレシピ見せてベースにしつつ、本人に合った形に調整してみるといいと思う

 

100:名無しの決闘者@デッキ構築中

ハーピィデッキについてはこんなところかな。イッチ、もう1人のデッキもレシピ出して

 

101:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

見せてもらったよー つ『画像』

 

102:名無しの決闘者@デッキ構築中

獣族デッキ? いや違うな

 

103:名無しの決闘者@デッキ構築中

黒蛇病のバーンを自分だけデスウォンバットで消して相手に押し付けるデッキか

 

104:名無しの決闘者@デッキ構築中

しかもまともな勝ち筋がこれしかないとか……

 

105:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

どうもバトルさせるのが苦手らしい。で、バーンデッキになったけどそこで生かせる獣というのがこれになったとか

 

106:名無しの決闘者@デッキ構築中

うん、さっきとは別の意味で女の子らしいな

 

107:名無しの決闘者@デッキ構築中

このデッキに足りないもの、それは情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ! そして何よりもーッ!

 

108:名無しの決闘者@デッキ構築中

速 さ が 足 り な い !

 

109:名無しの決闘者@デッキ構築中

ノリ良いなお前ら。だが確かにこのデッキは遅い

 

110:名無しの決闘者@デッキ構築中

バーン速度遅すぎて焼く前にボコられるわ

 

111:名無しの決闘者@デッキ構築中

さっきのハーピィデッキの子と同じくらいのプレイングレベルと考えると、なるべく扱いやすくしたいところだな

 

112:名無しの決闘者@デッキ構築中

基本コンセプトは獣族を使う事とバーンだな

 

113:名無しの決闘者@デッキ構築中

つまりデス・コアラ

 

114:名無しの決闘者@デッキ構築中

それならチェーンバーンが効率良いけどちょっとコツがいるよな

 

115:名無しの決闘者@デッキ構築中

ロックバーンはどうだろうか?

 

116:名無しの決闘者@デッキ構築中

良いと思うけどちょっと芸が無いな

 

117:名無しの決闘者@デッキ構築中

置き物見えた時点でコンセプトバレるしな。自衛目的、という意味ではむしろ初見殺ししたいところ

 

118:名無しの決闘者@デッキ構築中

普通に殴ったら逆に大ダメージ受けるウォールバーンはどうだろう?

 

119:名無しの決闘者@デッキ構築中

それだ!

 

120:名無しの決闘者@デッキ構築中

基本罠とモンスターセットするだけのドローゴースタイルでいいから扱いやすいしな

 

121:名無しの決闘者@デッキ構築中

D2シールド、仁王立ちで守備力2倍にするだけで3000打点にも反射ダメージはいるからな

 

122:名無しの決闘者@デッキ構築中

同時に使おうものなら4倍、デスコアラ守備力7200とか言い出すから並みのモンスターの攻撃なら反射で終わる

 

123:名無しの決闘者@デッキ構築中

それは期待しすぎとして、リバース効果のダメージと反射ダメージでごっそり削る、まではできるだろうがその後だよな

 

124:名無しの決闘者@デッキ構築中

普通なら攻撃控えるもんな

 

125:名無しの決闘者@デッキ構築中

月読、月の書でコアラもう一度裏守備にするのはいいとして、攻撃させる工夫が欲しいな

 

126:名無しの決闘者@デッキ構築中

バトルマニア?

 

127:名無しの決闘者@デッキ構築中

ちょっと癖が強いカードだな、初心者には扱いにくい

 

128:名無しの決闘者@デッキ構築中

ステルスバードでバーン加速するか。放置すれば焼き殺される

 

129:名無しの決闘者@デッキ構築中

いいな、あと大量展開対策も欲しい

 

130:名無しの決闘者@デッキ構築中

ミラフォかな

 

131:名無しの決闘者@デッキ構築中

いや、ファイヤーフォースにしよう。バーンがついてるから状況によっては引導渡せる

 

132:名無しの決闘者@デッキ構築中

自分にもバーン飛ぶんだが?

 

133:名無しの決闘者@デッキ構築中

ご隠居の猛毒薬で回復選んでフォローするか。あと、相手のバーンも入らなくなるけど最初から入っていたウォンバットという手もある

 

134:名無しの決闘者@デッキ構築中

ウォンバット打点微妙だから殴り倒す気になる、という意味でも悪くない罠だ

 

135:名無しの決闘者@デッキ構築中

裁きあたりの対策で破壊輪も入れるか

 

136:名無しの決闘者@デッキ構築中

サイコショッカー、お触れに弱いのはどうするよ?

 

137:名無しの決闘者@デッキ構築中

打たれる前に焼き殺すのがベストだけどサポート共有できるライコウ入れておくか

 

138:名無しの決闘者@デッキ構築中

後は安定性を上げたいところだな

 

139:名無しの決闘者@デッキ構築中

リクルート要員でビッグハムスター入れるか、守備力高めだし

 

140:名無しの決闘者@デッキ構築中

ん? 割と闇属性多いな、あと闇の誘惑も入れると良いかもしれない

 

141:名無しの決闘者@デッキ構築中

よし、ちょっとワイがデッキ組んでみる

 

142:名無しの決闘者@デッキ構築中

ティンダングル・エンジェルとかコインノーマとか入れたくなるな

 

143:名無しの決闘者@デッキ構築中

コインノーマはまだしもティンダングルは見た目で女の子引くわ

 

144:名無しの決闘者@デッキ構築中

こんなんでどうだろうか? つ『テキストファイル』

 

145:名無しの決闘者@デッキ構築中

探偵ニキ乙

 

146:名無しの決闘者@デッキ構築中

うわ、赤!

 

147:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔法カードが月の書とご隠居の猛毒薬とサイクロン、闇の誘惑

 

148:名無しの決闘者@デッキ構築中

普通のデッキとは明らかに魔法と罠の比率が逆

 

149:名無しの決闘者@デッキ構築中

モンスターも少なめだな、デスウォンバット、デスコアラ、ライコウ、ステルスバード、そしてリクルート用の素早いビッグハムスターか

 

150:名無しの決闘者@デッキ構築中

シンプルなだけに穴はあるけど正直あまりデュエルしたくないデッキだ

 

151:名無しの決闘者@デッキ構築中

1回コアラに殴りかかっただけでライフごっそり持っていかれる

 

152:名無しの決闘者@デッキ構築中

初見殺しとしては十分だな

 

153:名無しの決闘者@デッキ構築中

細かいこと考える必要性が薄いのもGOOD

 

154:名無しの決闘者@デッキ構築中

大嵐の対策はないんだな

 

155:名無しの決闘者@デッキ構築中

一応サイドデッキのレシピも用意して、そこに大革命返し入れてある つ『テキストファイル』

 

156:名無しの決闘者@デッキ構築中

ゴーズに大革命返し、除去増量でギャラクシーサイクロン……天敵が出てきた時の対策中心だな

 

157:名無しの決闘者@デッキ構築中

まあマッチ戦は想定していないだろうからここのカードを中心に調整すればいいか

 

158:名無しの決闘者@デッキ構築中

サンプルレシピそのままでやれば、といったくらいの感想だけど護身なら十分だろうな

 

159:名無しの決闘者@デッキ構築中

割と扱いやすいし、さらに強くしたいって言ってきたらここを教えるといいゾ

 

160:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

わかった! みんなありがとナス!!

 

 

---------------------------------------------------------------------

 

 後日。

 

「え……何これ?」

「信じられません……」

 

 光の結社の洗脳騒動から、自分の身くらい守れるようになって欲しいとデッキの改良を遊一郎に提案されて数日。どこで考えたのかと思う強化案が伝えられ、それに沿って組まれたデッキを使って数回練習デュエルを行ったジュンコとももえは、その結果に呆然としていた。

 

 2人ともアカデミアの生徒としては決して強くはない、むしろ弱い方であったにもかかわらず……最初は負けたものの三沢大地、丸藤翔をあと一歩まで追い詰め、何度か回して挙動を覚えるうちについには勝利してしまったのである。……ラー・イエローでは高く評価され、オベリスク・ブルーのエリートにも勝利した実力者を相手にここまで戦えるようになるというのは完全に異常事態だったのだが、幸か不幸か三沢も翔もジュンコ、ももえとのデュエルの経験がなかったためそのまま彼女らの実力と思われてしまい狂気の沼、デュエルジャンキーの巣窟たる掲示板の存在は露見せずに済んだのであった……。

 

 

 




レベル変動はエクシーズが実装されていないため一部カードのサポートと認識されました。あまり見ないのでwikiから無力の証明の効果を紹介。

通常罠
自分フィールド上にレベル7以上のモンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールド上のレベル5以下のモンスターを全て破壊する。
このカードを発動するターン、自分フィールド上のモンスターは攻撃できない。

また、少しだけスレ民のことが分かった回でした。なのでついでに紹介

パイロットニキ
航空会社勤務のパイロット。プロデュエリスト御用達のチャーター便を操縦しているため雑談からプロの実情が漏れ聞こえてくる。
決闘者としては風属性と機械族を愛する空の男であり、風属性のハーピィデッキの屋台骨を作り上げた。なお、本人の現在の使用デッキは宇宙を駆ける【超時空戦闘機】であり、高い爆発力で相手を瞬殺するスタイルらしい。シンクロ召喚が実装され【幻獣機】が来たら真っ先に使うであろうことは想像に難くない。

探偵ニキ
プロデュエリスト間の身辺調査なども請け負う探偵。過去にエド・フェニックスのデッキ調査を依頼され、失敗しているものの探偵としては優秀な部類……らしい。
ももえのバーンデッキの屋台骨を考案し、サイドデッキまで準備するなかなかできる男。
使用デッキは不明。ジェームズ・ボンドっぽい戦士族のデッキを使ったりはしない。使わないったら使わない。

編集長ネキ
デュエル雑誌編集長。記者時代のコネと経験からプロ業界に詳しく、後の雑談で女性と判明。使用デッキは【植物族】。イッチにデュアルを提案したギガプラ使いは実は彼女。椿姫ティタニアル、姫葵マリーナ、桜姫タレイア、紅姫チルビメのいわゆる『四季姫』も使いこなすらしい。

アンケート
タッグフォースキャラに詳しくなかったのでネタ集めの意味でも投げた安価でしたが動きがほとんどなかったため、少しだけ調べてキャラを選びました。
オベリスク・ブルーから救出した女子1人をタッグフォースから引用することにしたので誰が良いかご意見お願いします。デッキも載せておきますが、その範囲でスレ民に汚染される可能性が高いです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三沢大地の遭遇戦

 救助アンケート、ツァンとゆきのんで拮抗していますね。個人的にはHEROで十代と対決は楽しそうなのでゆまちゃんに頑張って欲しいところです。
 今回の主役は三沢。彼もデッキ強化してくれないと本気で空気になるので。



 三沢大地は、寮で静かにパソコンに向かっていた。

 

「水のデッキの調整は順調だな……ここまで4戦、全て勝利できたし枚数調整もこんなところだろう。このまま、5連勝したら終わろう」

 

 海馬コーポレーションのデュエルシミュレーターは、三沢もかなり世話になっていた。デフォルトでデッキレシピを5個保存可能、ほぼ全カードが収録で直前のデュエルのログは確認可能という充実した機能がウリのシミュレーターだが、彼は更に課金によってデッキレシピ30個、デュエルログ8戦まで確認可能という最大レベルまでの機能拡張を行っている廃課金勢だった。

 

 だがこのシミュレーター、真価はフリー対戦機能にある……マッチングは課金額でランク分けされている中でのランダムなので当たり外れが大きいが、時にはかなりの強者に当たるため良い刺激になる。

 

「これで重くなければ、文句のつけようがないんだけどな……よし、5戦目を始めるか」

 

『よろしくお願いします』

『よろしくお願いします』

 

 今回は相手の先攻だ。

 

『ドローフェイズ…ドロー。終了。スタンバイフェイズ…終了。メインフェイズ…魔法カードトレード・インを発動。手札からコストとしてレベル8の桜姫(おうひ)タレイアを墓地に送り2枚ドロー。魔法カードワン・フォー・ワンを発動。手札からコストとして紅姫(あき)チルビメを捨て、デッキから薔薇恋人(バラ・ラヴァー)を特殊召喚。炎妖蝶ウィルプスを守備表示で召喚。エンドフェイズへ移行…ターンエンド』

 

FlowerEmpress LP4000 手札3枚 場 薔薇恋人(守備力800)、炎妖蝶ウィルプス(守備力1500)

 

 どうやら、手札に重いモンスターがダブついていたらしい。初手で壁を2体立ててくるのは手堅いが、流れは自分にあると三沢は内心強気になりながらカードドローのコマンドをクリックする。

 

『ドローフェイズ…ドロー。終了。スタンバイフェイズ…終了。メインフェイズ…ハイドロゲドンを召喚。バトルフェイズ…ハイドロゲドンで薔薇恋人を攻撃。薔薇恋人を戦闘破壊。モンスターを戦闘破壊した事で効果発動。デッキから2体目のハイドロゲドンを特殊召喚。2体目のハイドロゲドンで炎妖蝶ウィルプスを攻撃。炎妖蝶ウィルプスを戦闘破壊。モンスターを戦闘破壊した事で効果発動。3体目のハイドロゲドンを特殊召喚。3体目のハイドロゲドンで直接攻撃』

 

FlowerEmpress LP4000→2400

 

『バトル終了…メインフェイズ2…終了。エンドフェイズへ移行…ターンエンド』

 

IntelligentYellow(三沢大地) LP4000 手札5枚 場 ハイドロゲドン(攻撃力1600)3体

 

 返しのターン、三沢は考えの甘さを思い知らされる事になった。

 

『ドローフェイズ…ドロー。終了。スタンバイフェイズ…終了。メインフェイズ…墓地の薔薇恋人の効果発動。薔薇恋人を墓地から除外し、手札からギガプラントを特殊召喚。ギガプラントを再度召喚。ギガプラントの効果発動。墓地から紅姫チルビメを特殊召喚』

 

 守備力2800。かなり固い上に、チルビメがいる限り他の植物族を攻撃できない効果まである。この守りを突破するのは容易ではない。

 

『バトルフェイズ…ギガプラントでハイドロゲドンを攻撃。ハイドロゲドンを戦闘破壊』

 

IntelligentYellow(三沢大地) LP4000→3200

 

「やってくれるじゃないか……」

 

 画面越しに、思わず笑みがこぼれる……そうでなくては面白くない。

 

『バトル終了…メインフェイズ2…終了。エンドフェイズへ移行…ターンエンド』

 

FlowerEmpress LP2400 手札3枚 場 ギガプラント(攻撃力2400)、紅姫チルビメ(守備力2800)

 

『ドローフェイズ…ドロー。終了。スタンバイフェイズ…終了。メインフェイズ…オキシゲドンを召喚。魔法カードボンディング-H2Oを発動。ハイドロゲドン2体、オキシゲドン1体を生贄に捧げウォーター・ドラゴンをデッキから特殊召喚。カードを1枚セット。エンドフェイズへ移行…ターンエンド』

 

「さて、これでどう出てくるか……いや、わかってはいるんだが反撃の手が無い。これで凌ぐしかない」

 

IntelligentYellow(三沢大地) LP3200 手札3枚 場 ウォーター・ドラゴン(攻撃力2800)、セットカード1枚

 

『ドローフェイズ…ドロー。終了。スタンバイフェイズ…終了。メインフェイズ…ギガプラントの効果発動。桜姫タレイアを墓地から特殊召喚。桜姫タレイアは永続効果により場の植物族1体につき100ポイント攻撃力が上昇』

 

 わかってはいたが始末が悪いなどというものじゃない。展開の起点であるギガプラントが攻撃対象に選べないばかりか、今度は桜姫タレイアの永続効果で攻撃対象を絞っているチルビメごと効果で破壊されない耐性まで得てしまった。おまけにそのタレイアは攻撃力3100に達している。

 

『バトルフェイズ…桜姫タレイアでウォーター・ドラゴンを攻撃』

『罠カードスピリットバリア発動。スピリットバリアの効果により、コントローラーが受ける戦闘ダメージは0になる。ウォーター・ドラゴンを戦闘破壊。ウォーター・ドラゴンの効果発動。ハイドロゲドン2体、オキシゲドン1体を墓地から特殊召喚』

『ギガプラントでオキシゲドンを攻撃。オキシゲドンを戦闘破壊。スピリットバリアの効果により、コントローラーが受ける戦闘ダメージは0になる。バトルフェイズ終了。メインフェイズ2…カードを1枚セット。エンドフェイズへ移行…ターンエンド』

 

 戦闘ダメージはない。だがこのままでは押し切られる……打開策は無くは無いがあと1枚、カードが足りない。

 

FlowerEmpress LP2400 手札3枚 場 ギガプラント(攻撃力2400)、紅姫チルビメ(守備力2800)、桜姫タレイア(攻撃力3100) セットカード1枚

 

『ドローフェイズ…ドロー。終了。スタンバイフェイズ…終了。』

 

「よし、引けた。ここから逆襲させてもらうぞ」

 

『メインフェイズ…魔法カードリトマスの死儀式発動。ハイドロゲドン2体を生贄にリトマスの死の剣士を儀式召喚。罠カードがある事で攻撃力3000に上昇。バトルフェイズ…リトマスの死の剣士で紅姫チルビメに攻撃。紅姫チルビメを戦闘破壊。紅姫チルビメの効果発動。姫葵(ひまり)マリーナをデッキから特殊召喚』

 

「次から次へと大型モンスターが……なんて奴だ。だが、リトマスの死の剣士は戦闘で破壊されない。体勢を立て直す時間は十分稼げる」

 

『バトルフェイズ終了。エンドフェイズへ移行…ターンエンド』

 

IntelligentYellow(三沢大地) LP3200 手札2枚 場 リトマスの死の剣士(攻撃力3000)、スピリットバリア

 

『ドローフェイズ…ドロー。終了。スタンバイフェイズ…終了。メインフェイズ…ギガプラントの効果発動。手札から椿姫(つばき)ティタニアルを特殊召喚。リバースカードオープン。永続魔法増草剤。紅姫チルビメを特殊召喚』

 

「罠じゃない!? ブラフだったのか!」

 

『バトルフェイズ…ギガプラントでリトマスの死の剣士を攻撃』

 

「展開の軸であるギガプラントで自爆特攻だと!?」

 

FlowerEmpress LP2400→1800

 

『ギガプラントを戦闘破壊。姫葵マリーナの効果発動。姫葵マリーナ以外の植物族が破壊された時、相手の場のカード1枚を破壊する。スピリットバリアを破壊。桜姫タレイアでリトマスの死の剣士を攻撃』

 

 罠カードが無い状態のリトマスの死の剣士は攻撃力0。そして桜姫タレイアは自身の効果で攻撃力が400上がり……ぴったり3200。相手のフィールドには桜姫タレイア、姫葵マリーナ、紅姫チルビメ、椿姫ティタニアルと四季の花の姫君が咲き誇っていた。

 

IntelligentYellow(三沢大地) LP3200→0

 

「少し、調子に乗っていたな……完敗だ。ん?」

 

見れば、チャット機能でメッセージが来ていた。

 

『対戦ありがとうございました。学生さんですか?』

 

「何!?」

 

 学生だと読まれたことに驚きつつ、チャットを返す。

 

『こちらこそ対戦ありがとうございました。何故学生だと?』

『ウォーター・ドラゴンは研究家なんかのインテリご用達のモンスターなので、最初は研究家かと思いました。学生さんだと思った理由はリトマスの死の剣士です。研究家は考案したコンボや想定していた流れが確認できれば満足する事が多いのでああいう勝ちを意識したモンスターとウォーター・ドラゴンを組み合わせるという発想はそうそう出てきません。なので、研究家というよりはそちらを目指す学生さんなのではないかと』

 

「なるほど……ということは、知らず知らずのうちに俺は研究者寄りのデッキ構築をしていたのか」

 

 圧倒的な強さに加え、高い洞察力を持つ相手に興味が湧いた……そのまま、チャットを続ける事にする。

 

『学生というのは正解です。ですが、私はプロの決闘者を目指しています』

『頑張って下さいね。私は月刊ワールドデュエルの記者でして、コラムの作成で研究家の方にも会った事があり、プロの取材をした事もあります。デュエルを通しての感想ですが、あなたにはスランプ期のカイザー亮に似たものを感じます』

 

「俺が……スランプ? いや、まさか。しかし、ここまでのデュエル理論が通じなくなってきているのは感じる……」

 

『私のデュエルに、不調を感じたのですか?』

『気分を害されたのなら申し訳ありません。そうではなく、道に迷っているのではないかと。構築が知識と理論を証明する事に注力する研究者と、勝利を追求するプロの合いの子になっているとしたら、どちらの道を選ぶか迷っているのかな、と思いまして。カイザー亮もスランプ期は観客を喜ばせるエンターテインメントを意識したスタイルと、勝利をひたすら追求するスタイル、どちらを選ぶか迷っていた節がありました。デュエルって不思議と人を写すのですよね』

 

「迷っている、か……」

 

 無意識の迷いが、構築に出ていたのか? ならば、どうするべきなのだろうか? 歯噛みしていると、更にメッセージが送られてきた。

 

『人生の先輩としておせっかいを焼かせていただくならば、迷った時は一度原点に立ち返ることをお勧めします。何を意識してデッキを作ったのか、どんなデュエルがしたいのか。IntelligentYellowさんの知識量であれば、エンターテイメント性を意識したデッキと理論に基づくコンボを意識したデッキを分けて作ることも可能だと思います。若い学生さんなら自分に合ったスタイル、進路を考えてみる時間くらいはありますよ』

 

(自分に合ったスタイル、か。考えてみれば、俺が持つ風林火山陰雷の6つのデッキは相手のスタイルに対応してデュエルを行うことを前提としている……つまり、俺の方がデッキに合わせる形になっている)

 

『ありがとうございます、一度じっくりと考えてみます。おやすみなさい』

 

 こうしてチャットを終えると、三沢は頭を掻きむしった。十代、翔、万丈目、剣山、明日香……みんな自分の好み、プレイングスタイルに合わせてデッキを構築している。遊一郎はしょっちゅうデッキが変わるが、勝利に貪欲なプレイングスタイル自体は一貫しており、様々なカテゴリに触れること自体が『好み』と言えなくもない。

 

「何てことだ! 俺は俺自身をないがしろにしていた……俺が向き合うべきはデッキじゃなくて、俺自身だったんだ!!」

 

 頭をハンマーで殴られたような衝撃だった。自分で自分をないがしろにしているようでは、今も成長を続けている者達に追いつかれるのは当然だ。今はまだ計算しつくされたデッキのおかげで劣ってはいないが、遠からず追い抜かれるのは目に見えている。

 

「そうとわかれば……今のデッキレシピはシミュレーターに保存しておいて、手元のデッキは全て崩そう。一から計算をし直す必要がある。俺自身を見直して、100%……いや、120%の力を発揮することで勝利を掴む、そんなデッキを再構築するんだ!!」

 

 当たり前と言えば当たり前の、そんな些細なことに気付いただけで三沢大地のデッキは原型を残さないほどに大改造された……余りの変貌ぶりに何があったのか、と聞かれても『発想の転換』と答えるだけであり、何がその発想の転換を与えたかは誰も教えてもらえなかった。

 なお、とある掲示板でその『発想の転換』となるアドバイスを与えたFlowerEmpress(花の女帝)こそ『月刊ワールドデュエル』編集長……編集長ネキであったことが判明するのはここからさらに2か月も先の事であった。

 

 




 今回はシミュレータ上のデュエルのためなるべく淡白に作りました。三沢もウォーター・ドラゴン出したいがためにわざわざボンディング使ったり、編集長ネキも最後に四季姫だけ残る魅せデュエルをするためにギガプラ自爆特攻したりと遊び要素もあり。ちなみに編集長ネキは美人のお姉さんです。女性に婚期とか年齢の話は禁句……イイネ?

 また、今回もアンケートを乗せますが、これは三沢の方向性を決めるもの。アニメオリカのデッキは骨が折れるのでOCGで適切そうなデッキを選んで頂こうかと。元々斎王が警戒して引き入れないほどの頭脳の持ち主+イッチとの交友関係があるので今回をきっかけに自力である程度ガチな構築に至ります。
 ピケル採用してキュアバーン? HAHAHA、天才がそんなデッキ使うわけないだろう……使わないと思いたい。
 
 翔も強化したいのですが、ビークロイドは純構築で新規使って強化する案しか浮かばず困っています。ミキサー複製術で増やす流れが単純に強いのが悪い。あとは未来融合採用してヴァルバロイド出すとか、ミキサーから(効果使えないけど)ガイデンゴー出すとかくらい?

 スピードロイドはシンクロしないとリリースになるくらいしか出番がなくてシナジー薄いわ、イラストに似たものを感じるギアギアは最強エクシーズギアギガントXを出さない仕様だとこれまたパッとしないわ(手堅くはあるんですがね)……どうしたものか。

 アニメではサイバーも最後で混ぜてますが、そこまでに何か混ぜて強化するなら、何が良いのでしょうね?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

息抜きデッキと丸藤翔

 本編入れていなくて申し訳なひ……今回は翔に微弱な強化フラグです。
 2話続けてデュエル、もう三沢は空気じゃない!!(願望)


 ある日、授業を終えた昼下りに三沢大地がレッド寮を訪ねてきた。

「十代、いるか? ちょっと新しいデッキの構築に行き詰まってな、気分転換にデュエルを……」

 

 十代は授業の不真面目さはどこへやら、真面目に、しかし楽しそうにデッキを弄っていた。

 

「アニキは修学旅行先を決めるデュエルに向けてデッキを調整してる最中っす。気分転換のデュエルなら、ボクが付き合うっすよ」

「わかった、じゃあ頼む。フリー対戦用とはいえ、遊一郎をあっと言わせたデッキだ、侮ると痛い目を見るぞ」

 

「「決闘!!」」

 

「俺の先攻、ドロー! 俺は速攻魔法、手札断殺を発動! お互いのプレイヤーは手札を2枚選択して墓地に送り、2枚ドローする。俺はゴブリンのやりくり上手と白魔導士ピケルを墓地に送り、2枚ドロー」

「ボクはジェットロイドとサブマリンロイドを墓地に送ってドローするっす」

「カードを5枚伏せて、ターンエンドだ」

 

三沢大地 LP4000 手札0枚 伏せ5枚

 

(三沢君、白魔導士ピケルしか引けなくて手札交換したら今度はモンスターが無くなっちゃったんすね……これはチャンス!!)

 

「ボクのターン、ドロー! ボクはスチームロイドを召喚して、そのままバトル! スチームロイドで直接攻撃!」

「ぐっ……!!」

 

三沢 LP4000→2200

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

「おっと、それならエンドフェイズにまとめてカードを発動させてもらうぞ! リバースカードオープン、リビングデッドの呼び声! 墓地から白魔導士ピケルを特殊召喚する!」

「え!? 何で攻撃した時使わなかったんすか!?」

「それはこのコンボを決めるためさ! ピケルの特殊召喚成功時、2枚目のリバースカードオープン! 速攻魔法地獄の暴走召喚! 更にチェーンしてゴブリンのやりくり上手2枚と、非常食を発動! 逆順処理をしていくぞ。まず、非常食でゴブリンのやりくり上手2枚、地獄の暴走召喚を墓地へ送り、ライフを3000ポイント回復する。次にゴブリンのやりくり上手の効果、このカードは墓地にある同名カードの数+1枚のカードをドローして、1枚をデッキに戻す。非常食によりゴブリンのやりくり上手2枚が墓地に送られているから合計で3枚、よって4枚ドローして、1枚をデッキの下に戻す。これがもう1回だ。次に地獄の暴走召喚によって、俺はデッキから、白魔導士ピケルを2体、攻撃表示で特殊召喚する! 翔も手札、デッキ、墓地、どこからでもスチームロイドを全て特殊召喚できるぞ。そちらは表示形式は問わない。これで処理終了だ」

「ボクのデッキにはあと1体スチームロイドがいるから守備表示で特殊召喚するっす。これで本当に終わりっすね」

 

翔 LP4000 手札4枚 スチームロイド2体(攻撃力1800、守備力1800)伏せ1枚

 

(三沢君、ボクのターンで手札6枚になったうえにライフも大幅に回復しちゃったっす!?)

 

「俺のターン、ドロー! そしてこのスタンバイフェイズ、白魔導士ピケルの効果発動! 自分フィールド上のモンスター1体につき400ポイント、ライフを回復する」

「今は3体だから1200ポイントっすね」

「それが3体分で3600ポイントだ」

「ら、ライフ8800ポイント!? 初期ライフの2倍以上じゃないっすか……回復しすぎっす」

「そして、このライフポイントが強力な武器になるんだ。俺はピケル1体に装備魔法サイコ・ブレイドを装備! このカードは100ポイント刻みで最大2000ポイントまでライフを払う事で、払ったライフと同じだけ装備モンスターの攻撃力を上げる事ができる! 俺はライフを2000払い、装備したピケルの攻撃力を2000ポイントアップする!!」

「攻撃力3200!? ちっちゃいくせにどれだけ凶悪なんすか!!」

「だから侮っていると痛い目を見るといっただろう? バトルだ、サイコ・ブレイドを装備したピケルで攻撃表示のスチームロイドを攻撃!」

「攻撃宣言時にリバースカードオープン、スーパーチャージ! ボクは2枚ドローするっす! スチームロイドは相手モンスターに攻撃されるダメージ計算時、攻撃力が500下がるっす……うわあああ!!」

 

翔 LP4000→2100

 

「カードを2枚伏せて、ターン終了だ」

 

三沢 LP6800 手札4枚 場 白魔導士ピケル3体(攻撃力1200、うち1体サイコ・ブレイドにより攻撃力3200)伏せ2枚、サイコ・ブレイド、リビングデッドの呼び声

 

「ボクのターン、ドロー! ボクは融合を発動! フィールドのスチームロイドと手札のジャイロイドを融合して、スチームジャイロイドを融合召喚! バトル! スチームジャイロイドでサイコ・ブレイドを装備していない白魔導師ピケルを攻撃! ハリケーン・スモーク!!」

「そのダメージ計算時に、リバースカードオープン! プライドの咆哮! 自分のモンスターの攻撃力が相手モンスターよりも低い時、攻撃力の差分だけライフを払い、払ったライフ+300ポイント、攻撃力を上げることができる! スチームジャイロイドの攻撃力は2200、よって1000ポイントライフを払い攻撃されたピケルの攻撃力を1300ポイントアップさせる!」

 

白魔導師ピケル 攻撃力1200→2500

 

「ええーっ!?」

 

翔 LP2100→1800

 

「ただし、攻撃力の上昇はダメージ計算時のみだ。その後ピケルの攻撃力は元に戻る」

「白魔導士ピケルに手も足も出ないなんて……トラックロイドを守備表示で召喚、カードを2枚伏せてターンエンドっす」

 

翔 LP1800 手札1枚 場 トラックロイド(守備力2000) 伏せ2枚

 

「俺のターン、ドロー! スタンバイフェイズに白魔導士ピケル3体の効果でライフを3600ポイント回復する」

 

三沢 LP5800→9400

 

「ほとんど1万……魔法や罠でかなりライフを使ってるはずなのに、もう削り切れる気がしないっす」

「そう、それがこのデッキのコンセプトさ。白魔導士ピケルの効果を中心にライフを回復し、回復したライフをふんだんに使って強力な魔法・罠をフル活用する【キュアピケルビート】だ。ただ、それだけじゃなくゴブリンのやりくり上手のコンボ以外にもドローソースを採用して回転率も落ちないように工夫しているぞ、こんな風にな。ルドラの魔導書を発動、ピケル1体を墓地へ送って、2枚ドロー……お、ここで来たか」

「な、何すか? なんか意地の悪い顔してるっすよ?」

「このデッキを組んだ時に、遊一郎にすすめられた切り札があるんだ。それを引いたのさ……もう1体のピケルを生贄にブリザード・プリンセスを召喚! このカードは魔法使い族を生贄にすれば、1体の生贄で表側攻撃表示で召喚できる。更に、召喚に成功したターン、相手は魔法・罠を発動できない!!」

「何すかその見た目の割にえげつない効果!?」

「イラストが可愛い、そして強い……遊一郎は良いカードを教えてくれたな! バトルだ! まずは白魔導士ピケルでトラックロイドを攻撃!」

「ふ、伏せカードが使えていれば……!!」

 

 ちなみに伏せカードは相手の攻撃を跳ね返す『魔法の筒』と相手に破壊された時手札からロイドモンスターを特殊召喚できる『ワンダーガレージ』だった。

 

「ブリザード・プリンセスで直接攻撃! ブリザード・スマッシュ!!」

「うわあああ!!」

 

翔 LP1800→0

 

 氷の姫君が持つ巨大なフレイルの一振りで、翔のライフは消し飛んだ。

 

---------------------------------------------------------------------------

 

「見た目は可愛いけど、強いっすね」

「ああ。構築の際に意識したのは『コストを有効に活用する』という事だな。ライフコストだけじゃなくて、墓地からの特殊召喚やドローコンボのためにピケル、ゴブリンのやりくり上手は積極的に墓地に送ることを想定している」

「コストを有効活用……」

「そう……デュエルモンスターズにおいては墓地を活用するのは重要だ。だからこそ、手札コストも墓地で生きるカードを活用する重要な手段の1つという事さ」

「墓地で生きるカード……三沢君、ありがとう! ボク、ちょっとデッキを見直してみるっす!」

「こっちも、いい気分転換になったよ。ありがとう」

 

 その後……翔のデッキはいつか亮、十代と戦うことになると対サイバー流、対E・HEROを意識して打点の強化を図ったこともあり豪快なパワーデッキとしての顔を見せるようになった。

 

「ボクは手札のアーマロイドガイデンゴーを捨てて墓地からマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚!!」

 

 エクスプレスロイドで容易に回収できること、そして生贄召喚に成功すれば除外版大嵐で相手の魔法・罠を一掃できることからアーマロイドガイデンゴーが主力カードの1つになった。このカード1枚で特殊召喚が可能で、攻撃力こそそこそこだが効果が有用なマシンナーズ・フォートレスの存在も大きかった……融合モンスターで勝負するよりも消費が少ないこともあり、【マシンロイド】型ビークロイドは後にビークロイドに大幅強化が入るまで翔を長く支えることになる……。




 キュアバーンは使わないといったが、ピケルを使わないとは言っていない(ドヤァ
 今回の三沢のデッキに採用されているやりくりターボはライフ回復の意義が大きかったりします。そして、もりもり回復するライフにものを言わせるデッキなので『王宮の勅命』が入っていたり『神の~』シリーズがガン詰みされていたりしてカウンター能力は結構高め。フィニッシャーにはヴァンダルギオンという案もありました。
 そしてピケクラ以外に霊使いなどのアイドルカードを入れるのはどうか、という感想もあったのでフィニッシャーにブリザード・プリンセスを採用。魔法使いデッキならお手軽に出てくる割に強い……あと、お注射天使リリーも当然のごとく入っていて、実は3000打点くらいなら割と殴り倒せるデッキでもあります。時代に悪影響を与えそうなので入っていないことになっていますが機皇帝グランエル∞が入っていればさらに凶悪な打点になるでしょう。

 翔のデッキ強化案の感想、ありがとうございます。アイディアをいただいた中でも多かったマシンナーズとの混合にしてみることにしました。もっとも、ガイデンゴーでフォートレスを出す、生贄が揃ったらエクスプレスで回収してガイデンゴーを生贄召喚する、というガイデンゴー過労死の見た目には重そうなデッキになり場合によってはマシンナーズ・カーネルが飛び出す、融合は余裕があればくらいのデッキになったのでこれをビークロイドと言い張って良いのかは疑問ですが。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6スレ目埋め

 前回はなかなか拮抗したアンケートでしたが、皆様のご意見を尊重して雪乃お嬢様に参戦していただくことに。今回はその参戦フラグと、スレ民が襲撃できそうと言っていた修学旅行に関するお話です。


765:女流決闘者@アカデミア生徒

 この前は皆さん、ありがとうございました。イッチから話があったと思うけれど、今アカデミアのブルー寮では謎の洗脳事件が起きて私達で兄さんを含めて何人か救出してきました

 

766:名無しの決闘者@デッキ構築中

おー、久しぶり! 首謀者らしい決闘者に完封勝ちしたって聞いたよ

 

767:名無しの決闘者@デッキ構築中

おひさー。それで、今回はどうしたん?

 

768:名無しの決闘者@デッキ構築中

洗脳解除のための戦力を募りに来たのか? ならば俺が力になろう

 

769:名無しの決闘者@デッキ構築中

一人だけいい格好できると思うなよ? 俺も行こう

 

770:名無しの決闘者@デッキ構築中

ワイの分も残しておいてくれ

 

771:名無しの決闘者@デッキ構築中

血の気多すぎて草。ところで上陸はいつかな?

 

772:名無しの決闘者@デッキ構築中

おwまwえwらw

 

773:女流決闘者@アカデミア生徒

盛り上がっているところすみませんがそうではありません。実は助け出した生徒の1人が目を覚ましまして、新しいデッキのアイディアが欲しいそうなんです。

 

774:名無しの決闘者@デッキ構築中

ふむ、一度は負けて洗脳されたわけだからな。リベンジしたいのは当然だな

 

775:名無しの決闘者@デッキ構築中

3倍返しは基本

 

776:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>775 バレンタインじゃないんだからw

 

777:名無しの決闘者@デッキ構築中

やられたらやり返す、その心意気や良し

 

778:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、その生徒はどんなデッキ使ってたん?

 

779:名無しの決闘者@デッキ構築中

私と同じ、ブルー寮の女子で儀式召喚の使い手です。

その時のデッキレシピももらってきました『テキストファイル』

 

780:名無しの決闘者@デッキ構築中

ガタッ

 

781:名無しの決闘者@デッキ構築中

女子と聞いて反応すんな、座ってろ

 

782:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

783:名無しの決闘者@デッキ構築中

これ本当に女子のデッキか?

 

784:名無しの決闘者@デッキ構築中

デミスドーザー……豪快すぎるわ

 

785:名無しの決闘者@デッキ構築中

これは(おとこ)のデッキ

 

786:名無しの決闘者@デッキ構築中

女子なら漢女(おとめ)のデッキ?

 

787:名無しの決闘者@デッキ構築中

ほぼ防御かなぐり捨てたワンキル特化やんw

 

788:名無しの決闘者@デッキ構築中

完成度自体は高めだけど……

 

789:名無しの決闘者@デッキ構築中

これ仕留め損ねたら詰むな

 

790:女流決闘者@アカデミア生徒

話を聞いたところ、デミスの効果を使う前に一気にライフを削られたそうです

 

791:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー……アカンやつや

 

792:名無しの決闘者@デッキ構築中

デミスのぶっぱにかなり依存してるからな。撃たせない戦法取られるとどうしようもない

 

793:名無しの決闘者@デッキ構築中

それで、これをどう弄りたいのかな?

 

794:女流決闘者@アカデミア生徒

このデッキを直接強化する必要はないということなんですが、儀式召喚するスタイルは捨てたくないらしくて儀式デッキでどんなものがあるか、オススメを聞きたかったんです

 

795:名無しの決闘者@デッキ構築中

なるなる

 

796:名無しの決闘者@デッキ構築中

儀式も増えたからな

 

797:名無しの決闘者@デッキ構築中

このデッキを見る限り思い切り良すぎるとは思うけど構築力は悪くないし資金もイッチと比べれば潤沢そうだな

 

798:名無しの決闘者@デッキ構築中

つまり、バカみたいな高額カード突っ込まない限り問題なく組めると

 

799:名無しの決闘者@デッキ構築中

よし。他の儀式も併用出来るし魔神儀はどうだろうか?

 

800:名無しの決闘者@デッキ構築中

儀式召喚しまくれるしリチュアオススメ。10軸でギガスオラァすれば今に近い豪快なデュエルできるで

 

801:名無しの決闘者@デッキ構築中

影霊衣(ネクロス)も良いぞ

 

802:名無しの決闘者@デッキ構築中

カオスソルジャーはどうだ?

 

803:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヴェンデットもおすすめ。海外出身カテゴリだけあってアメコミ風のデザインがかっこいい

 

804:名無しの決闘者@デッキ構築中

そのままデミスルイン型に発展させるのは? コスト足りない時はルインで戦えば良い

 

805:名無しの決闘者@デッキ構築中

占術姫タロットレイも強い

 

806:名無しの決闘者@デッキ構築中

タロットレイは儀式召喚メインというよりは主軸が儀式モンスターのレベル9デッキって感じだな

 

807:女流決闘者@アカデミア生徒

やっぱり儀式というだけだとかなり選択肢がありますね

 

808:名無しの決闘者@デッキ構築中

wikiのページ教えるから、参考にしてもらってその上で希望を聞くといいよ。構築段階になればもっと具体的に案を出せるから

『ここまでの主な儀式テーマのwikiページアドレス』

 

809:名無しの決闘者@デッキ構築中

ふと思ったんだが、ここの事はもっとアカデミアの生徒に教えていいんじゃね?

 

810:名無しの決闘者@デッキ構築中

おいやめろ

 

811:名無しの決闘者@デッキ構築中

青少年を変態の沼に引き込もうとするなw

 

812:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺だって考えなしに言ってるわけじゃないぞ。イッチから聞いたブルー寮ホワイト化とかヤバいこと起きてるから戦力拡大の手段として提案してる

 

813:名無しの決闘者@デッキ構築中

まあ、言わんとする事はわかる

 

814:名無しの決闘者@デッキ構築中

だが諸刃の剣でもあるんだよな。プロに近い奴らがウヨウヨいるこの掲示板のアドバイスで味方を強化するのはありっちゃありだけど、それで負けて洗脳されるとその強化版の味方が襲ってくる。

 

815:名無しの決闘者@デッキ構築中

数の上で不利だから下手すると致命傷になりかねんな

 

816:名無しの決闘者@デッキ構築中

とりあえず、イッチと女流決闘者さんからここの存在だけ伝えてもらってリスク承知で強化したい奴だけ来てもらうか

 

817:名無しの決闘者@デッキ構築中

それしかないな

 

818:名無しの決闘者@デッキ構築中

力が欲しいか

 

819:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>818 変なフラグ立てんなw

 

820:名無しの決闘者@デッキ構築中

そんなわけで、戦力が必要そうならここを教えると良いよ。ただし、知っての通り自重とか手加減知らない奴が多いから洗脳騒動に関してはリスクをちゃんと説明しておくように

 

821:名無しの決闘者@デッキ構築中

手加減って何だぁ?

 

822:名無しの決闘者@デッキ構築中

やめんかw

 

823:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

盛り上がってるな、そんなみんなにもっと盛り上がる話を持ってきたで

 

824:名無しの決闘者@デッキ構築中

お、イッチ待ってたで

 

825:名無しの決闘者@デッキ構築中

盛り上がる話って何ぞ?

 

826:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

修学旅行先が童実野町に決まった

 

827:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおおお

 

828:名無しの決闘者@デッキ構築中

流石やな、デュエルの聖地やん

 

829:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

実は複数候補あったらしいんだけど、ホワイト寮の中心人物が希望打診しに行ったと聞いて知り合いも頼み込みに行ったらデュエルで決める事になって希望が通った

 

830:名無しの決闘者@デッキ構築中

そいつ行動力やべーな。そしてよく勝った

 

831:名無しの決闘者@デッキ構築中

これで怪しいホワイト寮の生徒にこちらから仕掛けて洗脳解除できるな

 

832:名無しの決闘者@デッキ構築中

待て待て、それは無理だろう。まさかホテルに殴り込みかけるわけにもいかんし

 

833:名無しの決闘者@デッキ構築中

そもそもここの住人大部分が社会人…つまり仕事があるんだ、OK?

 

834:名無しの決闘者@デッキ構築中

>>833 やめろそのセリフはワイに効く

 

835:名無しの決闘者@デッキ構築中

こちらから打って出るのは現実的じゃないな。でも勢力拡大狙って仕掛けてくるようなら返り討ちにしてやろうぜ

 

836:名無しの決闘者@デッキ構築中

よしきた

 

837:名無しの決闘者@デッキ構築中

まさか修学旅行生にデュエルふっかけるためだけに有給取るわけにもいかんからな、それが妥当なところか

 

838:名無しの決闘者@デッキ構築中

むしろデュエルふっかけるならもっと良いターゲットいるぞ

 

839:名無しの決闘者@デッキ構築中

探偵ニキ? どういうこと?

 

840:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヘルカイザー亮がこの先2ヶ月の試合全キャンセルして行方眩ませたから捜索依頼受けたんだよ。ちな、これはオープンしても問題ない情報やで。

何せプロリーグ運営委員会から直接受けて、ワイ以外にも依頼されてるからな

 

841:名無しの決闘者@デッキ構築中

ほう、それで? ヘルカイザー探して連れてくるのにデュエルふっかけろと? 売出し中のプロだぞ?

 

842:名無しの決闘者@デッキ構築中

違う。それで調査進めてるとどうもデュエルアカデミアの鮫島校長も探してるらしくてあちこちで目撃証言があったんよ。で、重要なのはここから。

ただし、まだ裏を取っていない未確認情報だから話半分くらいのつもりで頼む

 

843:名無しの決闘者@デッキ構築中

了解

 

844:名無しの決闘者@デッキ構築中

わかった

 

845:名無しの決闘者@デッキ構築中

その鮫島校長なんだが、並行して各地の有力決闘者に接触して声をかけてるらしい。ヘルカイザーを止めるための戦力集めの可能性もあるけど、メダルのようなものを渡しているという話もあるので何らかの大会参加者を募っている可能性がある

 

846:名無しの決闘者@デッキ構築中

ふむ。それがもし本当に大会の話なら、鮫島校長直々に誘っている辺り舞台はアカデミアの可能性が高い

 

847:名無しの決闘者@デッキ構築中

確証が持てれば狙うは参加証、ターゲットは各地の有力決闘者か

 

848:ダイナソー決闘者

流石やな、探偵ニキ。ワイのところにもおっちゃん来たで。予想もドンピシャや、アカデミアで大会あるらしい……プロにも声かかっとるのが結構いるみたいや

 

849:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお、ダイナソー!

 

850:名無しの決闘者@デッキ構築中

掲示板で裏が取れるとか草

 

851:名無しの決闘者@デッキ構築中

とりあえず、ターゲットははっきりしたな

 

852:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、女流決闘者さんもまだこの情報は伏せておくように

 

853:名無しの決闘者@デッキ構築中

ダイナソー決闘者のおかげでほぼ確定とはいえ未確認情報には違いないからな

 

854:名無しの決闘者@デッキ構築中

更に言えばかなりハイレベルであることが予想されるのでホワイト寮の洗脳解除以前に瞬殺される可能性も低くない

 

855:名無しの決闘者@デッキ構築中

あくまで秘密裏に戦力を整え、大会情報が明らかになったら乗り込んでホワイト生徒の洗脳を解除、制圧する。こういうことだな

 

856:女流決闘者@アカデミア生徒

わかりました

 

857:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

了解

 

858:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、女流決闘者さんと洗脳解除した生徒のデッキの内容、この掲示板のことを話すか相談してくれ。その間に俺らはアカデミアで行われる可能性がある大会について準備をしておく

 

859:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

あいさー

 

 

---------------------------------------------------------------------------

 

 ある日、かつて日本チャンピオンにも輝いた決闘者でありながらいくつもの不正行為が明るみに出たことですっかり三流の烙印を押され、落ちぶれていたインセクター羽蛾は憂さ晴らしに小さな大会を荒らし、カードショップを出たところで場違いなトレンチコートを纏った男に声をかけられた。

 

「インセクター羽蛾さん、ですね? 探しましたよ。あれだけ過去にこすい真似をしておいてまだ表の、それもこんな小さな大会に出ていてくれて助かりました……依頼を受けていないものですから、調査費は自腹を切らなきゃいけなかったのでね」

「何だ、お前は?」

「しがない探偵ですよ。今日はあなたにお願いがあって参りました……デュエルアカデミアの鮫島氏から受け取ったプレゼント、私に譲っていただけませんか?」

「お前、何故それを…! ふざけるな! こいつはオレが再び表舞台に返り咲くチャンスなんだ、はいそうですかと渡せるか!!」

「やっぱり、そうなりますよね。まだ依頼を受けていましてね、これでも忙しいので穏便に済ませたかったのですが仕方ありません……ここは小さな店で弱い者いじめのデュエルをして粋がるあなた程度より、私が大会に赴く方が有意義だと教えてあげましょう。実力行使させていただきます」

「上等だ、元日本チャンピオンの実力を教えてやるピョー!!」

 

「「決闘!!」」

 

「オレの先攻、ドロー! オレは甲虫装機(インゼクター)ダンセルを召喚、装備魔法甲虫装機(インゼクター)の魔剣ゼクトキャリバーを装備、速攻魔法超進化の繭を発動! ダンセルを墓地に送り、デッキから昆虫族モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する! 1ターン目で女王様の降臨ピョー! 現れろ、究極変異態・インセクト女王(クイーン)!! 更にダンセルと一緒に墓地に送られた甲虫装機(インゼクター)の魔剣ゼクトキャリバーの効果で墓地の甲虫装機(インゼクター)を手札に戻すことができる。オレはダンセルを手札に戻してエンドフェイズ、インセクト女王(クイーン)の効果、自分フィールドにインセクトモンスタートークン1体を特殊召喚する。フィールドにインセクト女王(クイーン)と他の昆虫族モンスターが存在する場合、自分フィールドの昆虫族モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない!! ターンエンド!!」

 

羽蛾 LP4000 手札4枚 究極変異態・インセクト女王 攻撃力2800 インセクトモンスタートークン 守備力100

 

「私のターン、ドロー。お見事です……腐っても元日本チャンプ、1ターン目で強力な最上級モンスターを展開し、耐性まで付与する。それだけのことができるなら、わざわざくだらない策を弄さなければ一流として評価されたでしょうに……まあ、関係のない事ですね。魔法カード成金ゴブリンを発動、あなたのライフを1000回復し、私は1枚ドローします。更に魔法カードアームズ・ホールを発動。このターン私は通常召喚できなくなる代わり、デッキトップ1枚を墓地へ送りデッキまたは墓地から装備魔法1枚を手札に加えます。チキンレースを墓地に送り、黒い(ブラック)ペンダントを手札に。フィールド魔法チキンレースを発動。私はLPを1000払い、1枚ドローします。更にフィールド魔法を張り替えます、擬似空間を発動。これは墓地のフィールド魔法を除外して、その効果をコピーするフィールド魔法です。私はチキンレースを除外して効果をコピー、LPを1000払い、1枚ドロー。魔法カードテラ・フォーミングを発動。デッキから3枚目のチキンレースを手札に加え、再び張り替えて効果発動。LPを1000払い、1枚ドロー」

「お前、ふざけているのか! オレのライフを回復したばかりか、通常召喚を放棄して自分のライフを1000まで削る? サレンダーなら最初からデッキに手を置け!」

「サレンダー? まさか。推理小説は、お好きですか? 私は大好きでして、仕事にまでしてしまいました。これでウチのカミさんがね、と言える妻がいればとつくづく思いますが縁がなくて……と、失礼。脱線してしまいましたね。話を戻しますと、推理小説というのはいくつもの伏線を折り込みながらもたった1つの真実に向かっていくものです。このデュエルも同じです」

「何?」

「一見、ただの自滅に見える私のプレイングも勝利という真実に向けて進んでいる、という事です。それではトリックを明かすクライマックスと行きましょう。カードを2枚セット、手札とフィールドのカードを全て墓地に送り、大逆転クイズを発動! デッキトップのカードが、モンスター、魔法、罠のどれであるかを当てることが出来れば私とあなたのライフを入れ替える。私は魔法カードを宣言、では確認しますよ……成金ゴブリン、魔法カードです」

「ば、バカな!? ノータイムで宣言して当てた!?」

「では、ライフを入れ替えさせてもらいます。そしてこれで終わりです、私が伏せていたカードの処理がここで行われます……伏せていたのは黒い(ブラック)ペンダント2枚。このカードが墓地に送られた時、相手に500ダメージを与える。2枚で1000ダメージ、あなたのライフは入替えによってちょうど1000ポイントです」

「そ、そんな…後攻1ターン、キルだと……ギョエー!!」

「これはトリックとすら呼べない簡単な仕込みですよ。最初から私のデッキには魔法カードしかないんです……だから外しようがない。害虫にこれは過ぎた代物です、頂いていきますよ」

 

 探偵ニキ、ジェネックス参加証入手。




 実は超強化されていたHA☆GA、哀れ瞬殺のうえ参加証を奪われるの巻。探偵ニキについて分かりましたので記載。

探偵ニキ
刑事ドラマや推理小説大好きが高じてマジで探偵になってしまった。趣味の影響でトレンチコートを愛用するが、似合っていないせいかどうにも場違い感が漂うことが多い。
必ず接触を図ると見越してヘルカイザーの捜索依頼において鮫島校長をマークした事で、ジェネックスの存在をいち早くキャッチしたあたり、比較的運も実力もある。顔は悪くなく、基本的に礼儀正しいのだが独身でその事を気にしているフシがある。

使用デッキ 大逆転クイズ(緑一色)
チキンレース、擬似空間を駆使してライフを削りつつドロー、大逆転クイズで黒いペンダント、風魔手裏剣を墓地送りしてバーンで決めるワンキルデッキ。魔法カードだけなので大逆転クイズは絶対外さない。真実はいつも1つ(仕込み済み)

ウチのカミさんがね 『刑事コロンボ』定番の言い回しである。

雪乃お嬢様のデッキ案をなるべく多数になる形でアンケート取ります。具体的には今回上げた儀式ほぼ全部。彦孔雀・姫孔雀はちょっと癖が強いのと漢らしいかは疑問だったこと、メガリスは知識がないことで除外してあります

8/17 思ったよりは割れたので、リチュアの軸を2つに分けつつアンケートを決戦投票としました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

修学旅行の影で

 修学旅行の前後にあった話をまとめて。時系列がばらばらなのは申し訳ないです。
 1つにするには微妙に長く、2つに分けるには短すぎたので強引にまとめた結果だったりします。


 デュエルアカデミア修学旅行……遊一郎達は、ある問題に直面した。

 

「ホワイト寮と同じホテルに泊まるのは、問題があるんじゃない?」

「そうですわね……流石に学園の外で積極的に仕掛けてくるとは思いたくありませんが」

「それに関しては、オレに考えがある。どうせ剣山と翔は十代についていくだろうから、五階堂と取巻はその分イエローの部屋を回してもらえばいい。吹雪さんはオレの分の部屋を使ってもらおう。女子に関しては、幾分落ちるけど……知り合いの民宿に頼めば泊めてもらえるだろう」

「ちょっと、城戸君!? それじゃ貴方はどうするの?」

「ん、いい機会だから帰省するよ。オレの実家、実は童実野町から近いんだ。何と電車で2駅……実はその分中学生の時に名所らしい名所は一通り回ったんだよな。遊戯さんの実家『亀のゲーム屋』もすごい品揃えだぜ、限定パックや超高額レアカードまで扱ってるんだ。遊戯さん本人に会った事はないけど、双六おじいさんは良い人だしな」

 

 その場の全員に驚かれるが、遊一郎にしてみれば住んでいた場所が場所なので馴染みがある、というだけだ。

 

「そ、それなら城之内さんと会ったりとかは!?」

「会った事はあるけど、デュエルしたことは無いな。というか、その時はそれどころじゃなかったしな」

「……え?」

「連れてきた弟が迷子になってな、一緒に探してもらったんだよ」

「わあ……」

「それから、双六おじいさんとはデュエルしたことあるぞ。小学校で負けなしになって調子に乗って挑んだらボコボコにされた」

「流石デュエルキングのお祖父様……」

「あの頃は本当、殴りたくなるクソガキだったのによくあそこまで優しく対応してくれたよ……ああそうだ、みんな夕食はウチで食っていってくれよ! 父さん達も喜ぶ」

「え? 良いの?」

「ああ、ちょっと騒がしいかもしれないけど味は保証するよ」

 

---------------------------------------------------------------------------

 

 修学旅行当日、夜。

 

「ハッハッハ、こんな可愛い子を、こんなに連れてくるなんて遊坊も隅に置けねえな!!」

「あの、そういうのじゃありませんから……」

「あら残念。親のひいき目だけど、遊一郎は良い子だからあなた達から彼女の1人もできればいいなとは思うんだけどね」

「そ、そんな……」

 

 遊一郎の実家は海馬ランドをはじめとしたKC社の系列グループで働く人々の憩いの場となっている居酒屋だった。

 

「そろそろだな。遊坊、それアカデミアのデュエルディスクだろ? 遊二君に貸してやってくれよ」

「え? 別にいいけど、遊二のデュエルで良いのか?」

「バカにしちゃいけねえな、ちゃんと遊坊の代わりに楽しいデュエル見せてくれてるんだぜ?」

「そうそう、遊三ちゃんも最近は意外とやるようになって、2人のデュエルが結構面白いんだ」

「へえ、それじゃ見せてもらおうかな」

 

 デュエルの聖地、童実野町で働く人達らしいと言えばらしいが、客同士、あるいは遊一郎の弟遊二(ゆうじ)、妹遊三(ゆみ)のデュエルが催し物、軽い酒の肴となっていた。

 

「すっげえ……このソリッドヴィジョンシステム、かなりの年代物だ」

「五階堂君、わかるのか。こいつはペガサス島で使われていたものと同型でな、海馬コーポレーションで新規カードのテスト用に使われていたのを常連さんの厚意で安く払い下げてもらったんだよ。これでデュエルしたいって来る客も多いんだぜ」

「へえ……」

「流石にもう交換用パーツが無いからな、今度海馬ランドのソリッドヴィジョンバージョンアップに合わせて、資金を出し合って古いやつを買い取ろうって話が上がってるんだ」

「古いって言っても、常に最新型が導入される海馬ランドのものだから、かなり質が良いんだけどな」

「すごい話ですね」

「なあに、プロでもなきゃ働きながらだとデュエルの機会が限定されちまうんだ……子供に交じるのも気恥ずかしいし、ここが一番の『大人の遊び場』ってだけさ」

「そうそう! それから子供にはわからない楽しみを話すとな、酔っぱらってデュエルするととんでもないプレイするバカがたまにいるんだよ。それが面白くてな」

「いるいる! 伏せカード伏せるの忘れて時の魔術師出したうえルーレット失敗でがら空きになって瞬殺とか!」

「それ俺じゃねえか! やめろよ恥ずかしい!!」

 

 客とも遊一郎の両親、兄弟とも楽しく話をして暖かな時間を過ごす。意外な、それでいて平和な修学旅行の時間が過ぎていく。しかし、その日は裏でこんなことも起こっていたのだった……。

 

---------------------------------------------------------------------------

 

「私も安く見られたものね……この程度の金額でこの参加証を買い取ろうだなんて」

「あら? それとファッション業界へのパイプだけじゃ不満?」

「不満とは言わないわ。でも、もう少し色を付けてくれるのが誠意ってものじゃない?」

「あなたの口から出る誠意って言葉ほど、胡散臭いものも無いわね……仕方ない、それじゃここの払いと東京行の新幹線の切符も付けたげる」

「そう来なくっちゃ♪ 持つべきものは金……じゃなかった、優秀なビジネスパートナーね」

「今金ヅルって言いかけたわね……まあいいわ。貴女からデュエルを通して奪い取るってのは、ちょっとばかり骨が折れるもの」

 

 取引を終え、美女2人の間で小切手がやり取りされる。小切手を渡し、銀のメダルを受け取った方の女性は高級レストランの支払いを済ませ、取引相手に背を向けた。

 

「頑張ってね~」

「ええ、久しぶりに大暴れしてくるわ」

 

 編集長ネキ、孔雀舞からジェネックス参加証購入。

 

---------------------------------------------------------------------------

 

 小さな航空会社で、デュエルアカデミアへ向かう飛行機のフライトプランが説明される。

 

「これが今回のフライトプランです。ロスで給油と整備を行い、デュエルアカデミアに向かいます」

「ふむ……わかった。実はあまり時間をかけられない都合があるんだ、急いで欲しい」

「わかりました」

 

 ここまでは、何という事も無い仕事の風景だ。しかし、フライト当日……ある知らせが入った事でこの仕事の流れは大きく変わる事になる。

 

 

――ロサンゼルス、空港にて。

 

「悪いね、ミスターフランツ。ウチは飛べと言われればどこであれ飛んでいくのが仕事だが、何分小さい会社なんで信用が命なんだ。あんたのフライトはここまでだ……犯罪者やら危険なカードやらを積んで飛ぶのは信用にかかわる。ついでに、叩きのめしてあんたが盗んだカードは回収させてもらう」

 

 パイロットの言葉に一瞬眉を顰めるが、続けて構えられたデュエルディスクに見下した笑みを見せるフランツ。

 

「会長が航空会社各所に働きかけたか……動きの速い事だ。だが、君には飛んでもらう。一介のパイロットごときが神のカードの力を越えられると思っているのか?」

「さあね。だが、神は越えられなくても小悪党は越えられる。オレは地球上で最も高い空を飛ぶ決闘者だからな」

「ふん、ならばその驕りごと神の力で叩き落してくれる」

 

「「決闘!!」」

 

「私のターン、ドロー。私はラーの使徒を召喚、このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキからラーの使徒を2体まで特殊召喚できる。そして魔法カード古の呪文、デッキよりラーの翼神竜を手札に加え、更に1ターンに1度だけ生贄召喚ができる。それだけではない、このカードを墓地から除外することで、ラーの翼神竜はその真の力を発揮できるようになる。ラーの使徒3体を生贄に降臨せよ! ラーの翼神竜!!」

 

 稲光とともに天を引き裂き、現れた金色の神は古の呪文の効果でその本来の能力を発揮し、生贄3体の攻守を吸収し、攻撃力3300となる。その神々しさに加え、大地を震わせる咆哮に思わず後ずさるパイロット。

 

「まさか1ターンで出てくるとは……事前情報が無かったら、小便ちびってたかもな」

 

「これで終わりではないぞ、選ばれし決闘者しか操れないと言われる神のカード……それを操る力を私は開発した! フィールド魔法神縛りの塚を発動! これでターンエンドだ」

 

 フランツ LP4000 手札3枚 ラーの翼神竜(攻撃力3300) 神縛りの塚

 

 フィールド魔法が発動すると、フィールドから鎖が伸び、ラーの翼神竜を縛り上げる。

 

「何とも、痛ましいな……任せな、オレが空に解き放ってやる! オレのターン、ドロー! オレは超時空戦闘機ビック・バイパーを召喚、更に手札から魔法カードエマージェンシー・サイバーを発動、デッキからオプションを手札に加える。オプションはビック・バイパーが場に存在する時、手札から特殊召喚できる! オプションの攻撃力は常に変動し、ビック・バイパーと同値になる」

「攻撃力1200の、通常モンスター……? そのような雑魚で神を倒そうというのか!」

「ああ、その通りだ。お前のミスは神の力に慢心して、防御をおろそかにした事だ。まずはオプションで攻撃! オプションの攻撃力はビック・バイパーと同値、1200だ」

「愚かな! 自滅したいというなら望みどおりにしてくれる! 迎撃だ、ゴッド・ブレイズ・キャノン!!」

「おっと、オプションの攻撃宣言時、手札のビック・バイパーT301の効果発動! このカードを特殊召喚する! 更に速攻魔法地獄の暴走召喚! ビック・バイパーT301をデッキから可能な限り特殊召喚! 本来ならば相手も場のモンスターの同名カードを特殊召喚できるが……」

「……ラーの翼神竜は1枚のみ。貴様だけがモンスターを展開できる。だが、攻撃力1200の雑魚が頭数だけ揃えたところで!!」

「頭数だけ? 何を勘違いしている。ビック・バイパーT301には自身以外の機械族・光属性モンスターの攻撃力を1200ポイントアップさせる効果がある! これが3体分適用され、ビック・バイパーおよび、オプションの攻撃力は……」

「4800……!? そんなバカな!!」

 

 オプションが放つレーザーで打ち砕かれる神……ラーの翼神竜には使用者のライフポイントを100だけ残し、攻撃力に変換する効果があるため力で押し負ける、というのはそうそうある事ではないのだがそれは自分のターンでこその話。相手ターンにその効果を使う事はできなかった。

 

「とどめだ、超時空戦闘機ビック・バイパーで直接攻撃!!」

「そんな……神が、神の力を手に入れたこの私がああああああ!!」

 

 フランツ LP4000→2500→0

 

 盗まれた神のカード『ラーの翼神竜』奪還の報酬としてそのパイロットが要求したものは金でも名誉でもなく、空……デュエルアカデミアの戦いの空に降り立つことだった。

 

 パイロットニキ、ペガサス会長よりジェネックス参加証授与。

 

---------------------------------------------------------------------------

 

 少々時間は遡り、修学旅行1日目の午後……十代と一緒に行動していた剣山、翔は『亀のゲーム屋』で出会った双六おじいさんと童実野町のデュエル聖地巡りをしていたところ、光の結社の氷丸、雷丸におびき出され、タッグデュエルを強いられた。

 

「オレのターン、ドロー! オレは手札から永続魔法サイドアタックを発動。このカードはタッグデュエル専用の魔法カード。このカードの効果により、お前達は向き合った相手にしか攻撃できない。だが発動した俺達は向き合った相手の場にモンスターがいない時、そのパートナーに直接攻撃ができる」

「タッグデュエル専用カード!」

「更にオレは氷騎士(アイス・ナイト)を召喚、このカードはフィールドの水族モンスター1体につき、攻撃力が400ポイントアップする。これでターンエンドだ」

 

 氷丸 手札4枚 LP4000 フィールド 氷騎士(攻撃力1700) サイドアタック

 

「俺のターン、ドローザウルス! 俺はジュラック・グアイバを召喚、カードを1枚伏せてターンエンドだドン」

 

 ティラノ剣山 手札4枚 フィールド ジュラック・グアイバ(攻撃力1700) 伏せ1枚

 

「オレのターン、ドロー! オレは雷騎士(サンダー・ナイト)を召喚、このカードはフィールドの雷族モンスター1体につき、攻撃力が400ポイント上げる。更にカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

 雷丸 手札4枚 LP4000 フィールド 雷騎士(攻撃力1700) 伏せ1枚

 

「ボクのターン、ドロー! えーと……ボクはレベルの合計が8以上になるように手札のトラックロイドとマシンナーズ・フォートレスを捨てて、墓地からマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚! ターンエンド」

 

 丸藤翔 手札4枚 LP4000 フィールド マシンナーズ・フォートレス(攻撃力2500)

 

「いよいよ2巡目だ、さあ本番と行こうか! オレのターン、ドロー! オレは氷騎士を生贄に捧げる! 出でよ、氷帝メビウス! 氷帝メビウスが出現した時、フィールドの魔法・罠を2枚まで破壊することができる! フリーズ・バースト!」

「うっ!?」

 

 破壊されたカード 生存競争

 

「オレは更に永続魔法氷帝(メビウス)の城を発動! このカードはフィールドにメビウスがいる限り相手フィールドの恐竜族モンスターの攻撃力・守備力を500ポイントダウンさせる!」

「しまった! 恐竜さんは寒さが苦手ザウルス!」

 

 ジュラック・グアイバ 攻撃力1700→1200

 

「ハッハッハ! 貴様の恐竜などオレ様の氷帝の敵ではない! 行け、メビウス! アイス・ランス!!」

「ううっ……!!」

 

 ティラノ剣山 LP4000→2800

 

「オレはカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」

 

 氷丸 手札1枚 LP4000 フィールド 氷帝メビウス(攻撃力2400) サイドアタック 氷帝《メビウス》の城 伏せ2枚

 

「俺のターンドン! 俺は多様進化を発ドン、デッキからエヴォルド・ナハシュを手札に加えて永続魔法進化の代償も発動だドン! エヴォルド・ナハシュを召喚して、魔法カード強制進化を発動ザウルス! このカードは爬虫類族のエヴォルドを恐竜族のエヴォルダーに進化させるドン! エヴォルド・ナハシュを生贄にエヴォルダー・ディプロドクスをデッキから特殊召喚! 更にエヴォルド・ナハシュが生贄に捧げられた時、デッキからエヴォルダーを1体特殊召喚するザウルス! エヴォルダー・ケラトを特殊召喚!」

「ふん、それがどうした! 恐竜は氷帝の敵ではないと言ったはずだ」

「エヴォルダーはエヴォルドの効果で進化しなければ効果を発動できないけど、強制進化による進化はエヴォルダーの効果で進化した扱いになるザウルス! 永続魔法進化の代償の効果、1ターンに1度、エヴォルダーの効果でエヴォルドが特殊召喚された時、相手フィールドのカードを1枚破壊する! 俺が破壊するのは氷帝メビウス!」

「何!?」

「氷帝メビウスが破壊された事で、永続魔法氷帝(メビウス)の城は破壊される! 更にエヴォルダー・ディプロドクスの効果、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊するドン! 対象は俺から見て右のカードザウルス!」

「くっ!!」

 

 破壊されたカード メビウスの氷河

 

「バトル! エヴォルダー・ディプロドクスで直接攻撃!」

「やらせるものかよ、罠発動、ビット・シュート! 手札からリフレクタービットを特殊召喚、このカードは相手の攻撃による戦闘ダメージを無効化し、そのダメージを他の味方に跳ね返す」

「味方に? ということは……」

 

 リフレクタービットによって反射された攻撃対象は雷丸。

 

「おのれ氷丸、勝手な真似を……! 罠発動、ビット・シュート、リフレクタービット射出! リフレクタービットのもう1つの効果、効果ダメージを受けた時、そのダメージを無効にして相手に500ポイントのダメージを与える!」

「何!? うわああああああ!!」

 

 丸藤翔 LP4000→3500

 

「ディプロドクスの攻撃が跳ね返されて、回り回って!?」

「へへへ、そうだ。このリフレクタービットもまたタッグデュエル専用カード……この2機が揃った時、全ての攻撃を跳ね返す無敵の結界が張られたことになる」

「……カードを1枚伏せて、ターンエンドだドン」

 

 ティラノ剣山 手札3枚 フィールド エヴォルダー・ケラト(攻撃力2100)、エヴォルダー・ディプロドクス(攻撃力1600)、進化の代償 伏せ1枚

 

 氷丸が勝手にパートナーである自身にダメージを向けたことに苛立ちつつ、雷丸はデュエルを進める。

 

「オレのターン、ドロー! 雷騎士を生贄に出でよ、雷帝ザボルグ! ザボルグが召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター1体を破壊する! デス・サンダー!」

「ただじゃやられない! マシンナーズ・フォートレスの効果、相手モンスターの効果の対象になった時、相手の手札を確認してカードを1枚捨てさせる!」

「何だと!?」

 

(ボクのデッキとの相性が最悪だ……でも、この中でも特にまずいのは……)

 

「システム・ダウンを捨ててもらうよ!」

「くっ……! だがこれで邪魔は消えた! ザボルグで攻撃、ローリングサンダー!」

「うわああああああ!!」

 

 丸藤翔 LP3500→1100

 

「これでターンエンド、さあお前のターンだ」

 

 雷丸 手札2枚 LP4000 フィールド 雷帝ザボルグ(攻撃力2400) リフレクタービット(攻撃力0)

 

「ボクのターン、ドロー! ボクは手札のアーマロイドガイデンゴーを捨てて、マシンナーズ・フォートレスを墓地から特殊召喚!」

「コストがある限り何度でも出てくるとか、えげつないドン」

「そう言わないでよ、今はそれがありがたい状況なんだから! マシンナーズ・フォートレスでザボルグを攻撃!」

「ぐっ……貴様ぁ……!」

 

 雷丸 LP4000→3900

 

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

 丸藤翔 手札 LP1100 フィールド マシンナーズ・フォートレス(攻撃力2500) 伏せ1枚

 

「オレのターン、ドロー! ……カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

 氷丸 手札1枚 LP4000 フィールド リフレクタービット(攻撃力0) サイドアタック 伏せ1枚

 

「俺のターン、ドロー! エヴォルダー・ケラトとエヴォルダー・ディプロドクスを生贄にジュラック・タイタンを召喚ザウルス!」

「攻撃力3000だと!?」

「まだまだ! 魔法カードテールスイング! 相手フィールドに存在するジュラック・タイタンのレベル以下のモンスターを2体まで手札に戻す! 対象は当然、2体のリフレクタービットだドン!」

「しまった!」

「これで終わりザウルス! ジュラック・タイタンの効果、墓地から攻撃力1700以下のジュラックモンスター1体を除外することで攻撃力をターン終了時まで1000アップするドン! 墓地のジュラック・グアイバを除外して攻撃力は4000! バトルザウルス!」

「このまま終わってたまるか! 罠発動、レボルティング・ステージ! サイドアタックが存在する時、戦闘の対象となるプレイヤーを入れ替える!」

「何!? 氷丸、貴様!!」

「悪いな雷丸、俺はこいつら程度に負けるわけにはいかんのだ」

「おのれ……ぐああああ!!」

 

 雷丸 LP3900→0

 

「味方を盾にするなんて、どういうつもりだドン!」

「フン、勝てばいいのよ! さっさとターンを終了しろ!」

「……俺はターンエンド。丸藤先輩、後は任せたザウルス」

「ボクのターンだ。ドロー! 仲間を見捨てるような奴に、ボクは負けない! ボクはエクスプレスロイドを召喚!」

「大きな口を叩いておいて、そんな雑魚モンスターか! それならば2体で攻撃されてもオレのライフは残る」

「いいや、これで終わりだ! エクスプレスロイドの効果発動、墓地から『ロイド』モンスターを2体まで手札に戻す! ボクはトラックロイド、アーマロイドガイデンゴーを手札に戻す。そしてガイデンゴーを捨てて手札から2体目のマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚!」

「何だと!?」

「バトルだ! 2体のマシンナーズ・フォートレスで直接攻撃!!」

「くそ、こんな雑魚共相手に……うおおおおお!?」

 

 氷丸 LP4000→1500→0

 

こうして、十代をおびき寄せる餌とするつもりだったはずがあえなく返り討ちにされた氷丸、雷丸。この2人が負けた時点で同等の実力である岩丸、炎丸が2人が信頼しかつて幻魔をも下した十代に勝つのは難しいと判断されメッセージを伝えるにとどまったのであった。




 遊一郎の地元、KC社に勤める方々のベッドタウンと判明。実家は居酒屋。小学生の時分にイキった遊一郎が双六爺さんにボコられた過去もわかりましたね。ハーピィ・ガールのエピソードでも触れましたが貧弱カードで戦って相手がいなくなったので悲しみつつも同時にオレは強い、と調子に乗った部分もあった様子。

 小ネタですが、弟遊二君のデッキは『ハングリーバーガー』を主力とした『チューナー無しクッキング流』とも言えるデッキで、末妹遊三ちゃんのデッキは天空騎士パーシアスをエースとした『リクルーター天使』。まだ2人とも小学生という事もあり、デッキパワー、プレイングとも控えめですが可能性は感じる感じ。

 編集長ネキは孔雀舞と金銭のやり取りで参加証入手。明確な賞金とかないと、彼女動かない気がするので目に見える金額で譲ってもらいました。

 そしてラーのカードを盗んだフランツ氏、アカデミアへの移動は普通に考えて飛行機だろうという事でパイロットニキに一足先に取り押さえてもらいました。なお、ライフを攻撃力に変換する効果があってもリミッター解除でビッグバイパーの攻撃力は9600に達するため上から打点で殴り殺された模様。

 剣山、翔のパワーアップデッキ公開にいい機会だと思って仲たがいしていた氷丸、雷丸は変なルール違反(ビット使ったピーピングとか)なしで倒させてもらいました。正直リフレクタービットが一番効果的にうざくて扱いに困りました。氷丸はゲスなことしても1ターン命が伸びただけでした。氷騎士、雷騎士OCGになっていたことに気付きませんでしたので今回はパンプだけのアニオリ版という事でお願いします。

今回のアニメオリカ(デュエルオンライン版などを参考にテキストを確認)

氷騎士
このカードの攻撃力は、自分フィールドの水族モンスターの数×400アップする。

雷騎士
このカードの攻撃力は、自分フィールドの雷族モンスターの数×400アップする。

サイドアタック
 このカードは2対2のタッグデュエルの時のみ発動可能。自分をA1、自分のタッグパートナーはA2として扱う。発動時に相手プレイヤーを1人選択する。選択したプレイヤーをB1、もう一方のパートナーをB2とする。A1はB1、B1はA1しか攻撃対象に選択できない。A2はB2、B2はA2しか攻撃対象に選択できない。A1はB2フィールド上にモンスターがいない時、B2に直接攻撃する事ができる。A2はB2フィールド上にモンスターがいない時、B1に直接攻撃する事ができる。A1、A2いずれかのプレイヤーのライフが0になった時、このカードを破壊する。

回転舞台レボルティング・ステージ
フィールド上に「サイドアタック」が存在する場合にこのカードを発動できる。
相手プレイヤーが戦闘ダメージを受ける時、そのダメージをもう1人の相手プレイヤーに変更する事ができる。

ビット・シュート
通常罠
手札から「リフレクタービット」1体を特殊召喚する。

リフレクタービット
効果モンスター
レベル1/光属性/機械族/攻撃力0/守備力0
このカードは通常召喚できない。「ビット・シュート」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このデュエルがタッグデュエルではない場合、以下の効果は無効化される。
●:このカードは戦闘では破壊されない。
このカードは攻撃宣言できない。
相手モンスターがこのカードを攻撃した場合、自分が受ける戦闘ダメージを自分のタッグパートナーが代わりに効果ダメージとして受ける。
このカードのコントローラーが効果によるダメージを受ける場合、そのダメージを0にして相手に500ポイントのダメージを与える

氷帝の城
永続魔法
自分フィールド上に「氷帝メビウス」が存在しない場合、このカードは破壊される。
相手フィールド上に表側表示で存在する獣族・獣戦士族・鳥獣族・植物族・昆虫族・
恐竜族モンスターの攻撃力と守備力は500ポイントダウンする。

メビウスの氷河
永続罠
自分フィールド上に「氷帝メビウス」が存在しない時、このカードは破壊される。
相手フィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族・植物族・昆虫族・恐竜族モンスターは
全て表側攻撃表示となり、相手は守備表示での召喚ができなくなる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手フィールド上の獣族・
獣戦士族・鳥獣族・植物族・昆虫族・恐竜族モンスターは攻撃する事ができない。

8/17 思ったよりは割れたので、リチュアの軸を2つに分けつつアンケートを決戦投票としました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7スレ目(その1)

 最近安価できていないな、と思ってはいるのですが正直ここまで来てしまうとイッチの3年生デッキ以外にどこで安価するか悩ましい限りです。
 なお、せっかく安価取ったゆきのんのデッキを出すタイミングも測りかねていたり……なるべくアニメ準拠しているのですが難しいものです。
 7スレ目はジェネックスの流れで保守する感じにしたいので番号振りました。


1:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

みんな、ついに探偵ニキが触れていた大会、ジェネックスの開始が宣言されたで

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

おおおお

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

その情報を待ってたでイッチ!

 

4:名無しの決闘者@デッキ構築中

ちな、この掲示板からは何人乗り込むんだ?

 

5:探偵決闘者@調査依頼中

イッチと女流決闘者さん除くとワイ含めて11人、かな。とりあえずヘルカイザー調査依頼の片手間で参加辞退した奴の人数数えただけだからもう少しいるかもしれんが。あと希望が多かったんでコテハン付けたよ

 

6:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお、探偵ニキサンクス!

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

思ったより少ないな

 

8:名無しの決闘者@デッキ構築中

いや、こんなもんだろ。掲示板民はメダル狙うなら譲渡ないし強奪対象がどうしてもプロになるからな、むしろ2桁行けるだけで十分ヤバい

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

俺本当に申し訳なくなってくるわ。報道記者なんだけどタダでメダルもらったんよ

 

10:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

11:名無しの決闘者@デッキ構築中

何があった! 言え!!

 

12:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヨーロッパの大会チャンプに取材した時に聞いたら案の定声はかけられてたんだけどきな臭いから参加しないって言って、いらないからやるよって渡された

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー、気持ちはわからんでもない。ミズガルズ王国の王子参加するって話聞いたからな。その情報の後だといわくつきの代物に見える

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

だからって取材記者に押し付けんなよww

 

15:名無しの決闘者@デッキ構築中

流石に俺もそれどうなの、と思って周囲に他に引き受ける奴いないかって聞いたら結局押し付けられた

 

16:名無しの決闘者@デッキ構築中

そらそうよ

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

普通は瞬殺されて恥晒すだけだもんな

 

18:名無しの決闘者@デッキ構築中

てかミズガルズ王国は今本当に緊張状態だからな、絡んだ大会に出たくないのは納得しかない

 

19:名無しの決闘者@デッキ構築中

衛星レーザー砲打ち上げたんだっけ

 

20:名無しの決闘者@デッキ構築中

そそ。元々小国で資源に乏しいから他国に対して強気に出られる要素が宇宙開発技術と軍事力しかなくて行くとこまで行っちゃった感じ

 

21:名無しの決闘者@デッキ構築中

確か被害を最小限にとどめるために海上目標で試射した動画があったはず

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

それでも水蒸気爆発起こして近くの漁村の船2隻ぶっ壊したうえ海水温の上昇で漁業被害出てなかったか?

 

23:名無しの決闘者@デッキ構築中

出力絞って、目標海でもそれだから漁村への賠償は終わってるけど世界中から非難殺到してる

 

24:名無しの決闘者@デッキ構築中

悪い意味で目立ってるな

 

25:名無しの決闘者@デッキ構築中

もしかすると王子がジェネックスで好成績残す事でのイメージアップも狙いかもしれん

 

26:名無しの決闘者@デッキ構築中

その線はあり得るな

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

そもそもその王子強いの?

 

28:名無しの決闘者@デッキ構築中

ミズガルズ王国第一王子オージーン王子の趣味がデュエルモンスターズというのは有名な話。実力に関しては賓客として招かれた大会のエキシビジョンマッチでは快勝してるけど立場上オープンな大会にほとんど出ないから何ともだな

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

一応、エキシビジョンマッチもプロかそれに近い実力者が相手のはずだから少なくともセミプロ級くらいの実力はあると見た方がいいな

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

かちあったら倒すしかないけど、積極的に戦い挑む相手でもないな。放置安定

 

31:名無しの決闘者@デッキ構築中

狙いは白制服の生徒だな

 

32:女流決闘者@アカデミア生徒

オベリスク・ブルーの制服は2パターンあって白地のものもあるのでそこは間違わないように注意してください。公式ホームページにデザインがあります。

 

33:名無しの決闘者@デッキ構築中

確かに要注意だ。うっかり女流決闘者さんに会ったらボコられる自信あるし、女子の制服は白だから不安なら野郎だけ狙うのが正解だな

 

34:名無しの決闘者@デッキ構築中

他のアカデミア生徒にデュエル挑まれたらどうするかな?

 

35:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうだな、レッドやイエローから挑まれる可能性はあるか

 

36:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

悪いけどぶちのめすしかない。大会ルール上1日1回のデュエルは必須、かつ1回目のデュエルは断れないし

 

37:名無しの決闘者@デッキ構築中

ですよねー

 

38:名無しの決闘者@デッキ構築中

こちらから吹っ掛けるのはなるべく避けよう。でもプロアマ関係なしならプロには挑んでみたいのが人情

 

39:名無しの決闘者@デッキ構築中

わかりみ。カブキッドとか出るらしいで

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお、カブキッドのデュエルは華があって大好きだぜ

 

41:名無しの決闘者@デッキ構築中

ここで挙げられていた分類でいえば完全にエンタメ特化だから実力はプロの中ではそこまで高い方じゃない。立ち回りと運によっては十分勝てるぞ

 

42:名無しの決闘者@デッキ構築中

売り出し中のエド・フェニックスに挑んで勝ち抜けることができれば自慢できるな

 

43:名無しの決闘者@デッキ構築中

やめとけ、逆に狩られるだけだ

 

44:名無しの決闘者@デッキ構築中

ヘルカイザーを叩きのめして名を上げるという手もあるな

 

45:名無しの決闘者@デッキ構築中

自殺志願者連発で草

 

46:名無しの決闘者@デッキ構築中

第一目標が白制服生徒という事だけさえ忘れなければ気持ちはわかるので参加者ニキネキ楽しんできてね。あと、流石に食事や寝床に関してはアカデミアの施設が開放されるみたいだから生徒に交じって過ごしてみるのも良いかもしれない

 

47:名無しの決闘者@デッキ構築中

あ、購買のドローパンってオレ買ってみたいな

 

48:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

人気商品だから上陸したら急がないと売り切れる。あと本当にドロー力試されるので自信がある人向け。ワイ黄金の卵パンは1回しか当てたことない

 

49:名無しの決闘者@デッキ構築中

エクゾデッキ使うと初手でパーツ3枚揃う俺の運が試されるな

 

50:名無しの決闘者@デッキ構築中

ドロソ足りずに揃わないの簡単に予想できる時点でむしろドロー運死んでると思うの俺だけ?

 

51:名無しの決闘者@デッキ構築中

おいやめろ

 

52:名無しの決闘者@デッキ構築中

の、残り3枚に一時休戦あるかもしれないから……

 

53:名無しの決闘者@デッキ構築中

まあ変なものさえ引かなきゃ上々

 

54:名無しの決闘者@デッキ構築中

だね。しかしやべー奴揃いだなこの大会

 

55:名無しの決闘者@デッキ構築中

ミズガルズ王国の王子に、エド・フェニックスにヘルカイザー、あとサイオーとか言う白制服軍団のトップ、加えてイッチと女流決闘者さん、およびその周辺で腕利きの生徒がちらほら、か

 

56:名無しの決闘者@デッキ構築中

生き延びるには相当ヘビーな面子揃いだが参加者は頑張れ

 

57:探偵決闘者@調査依頼中

あいさー、ある程度荒らしたら記念にエドとやろうかな

 

58:名無しの決闘者@デッキ構築中

記念とか言わないで勝つつもりでやれよ探偵ニキw

 

59:ダイナソー決闘者

そうやで。あと、ワイとワイの弟子もおるから先にエド倒してしまうかもしれんな。そうなったらすまん

 

60:名無しの決闘者@デッキ構築中

弟子!?

 

61:名無しの決闘者@デッキ構築中

ダイナソーの弟子とな!?

 

62:ダイナソー決闘者

せやで。イッチにDMで恐竜族使いで見込みある奴いたら教えてくれって頼んどいてな、KC社のシミュレーターでガッツリ鍛えたったんや

 

63:名無しの決闘者@デッキ構築中

やべえ強そう

 

64:名無しの決闘者@デッキ構築中

という事は、ダイナソーとその弟子は同じようなデッキ使ってるのか?

 

65:ダイナソー決闘者

恐竜デッキなのは同じやけど、エースが違うから当然デッキタイプは違うで。実際は知識を教えただけやからな、形にしたのはそいつや。まあワイもチャットしつつ使えそうな案は使わせてもろてるからギブアンドテイクと言えなくもない

 

66:名無しの決闘者@デッキ構築中

まあエースが違えば構築違うのは当然

 

67:名無しの決闘者@デッキ構築中

師弟対決してくれたら面白そうだな

 

68:名無しの決闘者@デッキ構築中

どっちに何賭ける?

 

69:名無しの決闘者@デッキ構築中

ダイナソーニキにドローパン10個

 

70:名無しの決闘者@デッキ構築中

弟子君にカードパック20個

 

71:名無しの決闘者@デッキ構築中

賭けんなww

 

72:名無しの決闘者@デッキ構築中

とにかく、ハイレベルなのは間違いないから目標としては1に生存、2に白制服の洗脳集団撃破、3に目当てのプロがいればデュエルって感じかな

 

73:名無しの決闘者@デッキ構築中

ついでに要注意決闘者だが洗脳集団のトップ、実行部隊トップと思われるホワイト寮事件の首謀者、エド・フェニックス、ヘルカイザー亮、オージーン王子ってところか

 

74:名無しの決闘者@デッキ構築中

あと、掲示板で話しているだけで面識がない点から掲示板民同士、イッチ、女流決闘者さん兄妹、ダイナソー弟子君もだな

 

75:名無しの決闘者@デッキ構築中

意外といるな

 

76:名無しの決闘者@デッキ構築中

掲示板民同士の潰し合いと要注意決闘者避けると素直に白制服狙いが一番無難なムーブという

 

77:名無しの決闘者@デッキ構築中

どの程度積極的に戦うかは決闘者次第というのもポイントかもしれない

 

78:女流決闘者@アカデミア生徒

義務になっているのは最初の1回だけだから、逆に言えばそこから先のデュエルに関しては拒否できるわけですものね

 

79:探偵決闘者@調査依頼中

こちらは1日1回の義務を消化したら自分からは動かないつもり。もちろん挑まれれば撃退するけど

 

80:名無しの決闘者@デッキ構築中

探偵ニキ手堅いな

 

81:決闘編集者@植物使い

大会中の様子はわかるようにコテハン付けた。こっちは逆に積極的に打って出る

 

82:名無しの決闘者@デッキ構築中

編集長ネキ参加証ゲットしてたんか

 

83:名無しの決闘者@デッキ構築中

参加者でも方針の違いが出るとやっぱり面白そうだわ

 

84:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチや女流決闘者さんは?

 

85:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

白制服中心になるべく挑むつもり。ただ、女流決闘者さんは積極策取りづらいかも。学校内で強いのわかってるから初戦以外の生徒ならまず確定で生き残りのために逃げる

 

86:名無しの決闘者@デッキ構築中

あちゃ~

 

87:名無しの決闘者@デッキ構築中

知名度高いのが完全に裏目に出るな

 

88:名無しの決闘者@デッキ構築中

プロ組の中でランキング下位の連中に仕掛けることで初戦をこなすしかなくなるかもな

 

89:名無しの決闘者@デッキ構築中

あくまで強化が自衛目的だから、友達2人に身内デュエルしてもらってやり過ごす手もある

 

90:女流決闘者@アカデミア生徒

私の都合を押し付けたくはないので、それは最終手段と思いたいです

 

91:決闘編集者@植物使い

だね。友達2人もイッチ経由で掲示板のアドバイスもらって強化されてるからむしろ戦力になって欲しいところというのもあるので女流決闘者さんの生存のためだけに退場してもらうのはもったいないし

 

92:名無しの決闘者@デッキ構築中

戦力と言えば、この前救出した女子どうなった?

 

93:女流決闘者@アカデミア生徒

今では無事に復帰して、大会に向けてデッキを練っています。借りは返さないと気が済まないと言っているので、彼女も戦力として見て良いと思います。それから、知名度の問題は自覚ないかもしれないけどイッチもだから

 

94:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうだ、そういやイッチラー・イエロー実力トップだった

 

95:名無しの決闘者@デッキ構築中

ブルー、いや今ホワイトか。そこの自信家でもない限り生き残り優先したらデュエル避けるわな

 

96:名無しの決闘者@デッキ構築中

かわいそうだけど一般のオシリス、ラー生徒に生贄になってもらうしかないな

 

97:名無しの決闘者@デッキ構築中

洗脳集団とか危険そうだからって退治ムーブに掲示板動き出したのに一般生徒とんだとばっちりだな

 

98:名無しの決闘者@デッキ構築中

オシリスとかラーの生徒も舐めたら返り討ちにされるかもしれない、油断は禁物

 

99:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうだな、ラー・イエローの総合トップとかもいるからな

 

100:名無しの決闘者@デッキ構築中

少なくともここの参加者は報道記者ニキ以外はプロ級の決闘者から参加証入手してるから実力はプロ並みだろう。そうそう負けるとは思えん

 

101:名無しの決闘者@デッキ構築中

まあね。ただ、積極的に白制服狙うのもここの住人くらいだろうから初日で11人、イッチと女流決闘者さん入れて13人のうち何人生き残るかって結構重要だぞ

 

102:名無しの決闘者@デッキ構築中

参加したニキ、ネキは初日終わったら生存、敗退報告よろ

 

103:決闘編集者@植物使い

わかった

 

104:名無しの決闘者@デッキ構築中

ついでに撃破人数も報告してくれるとなおよし

 

105:名無しの決闘者@デッキ構築中

探偵ニキみたいなムーブするやつもそれなりにいるだろうから初日で殲滅は無理として、数日あれば結構削れそうだな

 

106:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

白制服組に参加すると強くなれる奴が多いからイエローから流れてる連中もいるのでそこは注意。あと、ダイナソーニキの弟子君は制服改造してるからわかりやすい。見つけたらなるべくスルーで

 

107:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、重要情報サンクス

 

108:名無しの決闘者@デッキ構築中

狩りの時間だ

 

 




 13人とか言う光の結社にとって不吉すぎる掲示板民の人数。
 今回名前が初めて上がった報道記者ニキが参加証譲ってもらったのはヨハンからです。ペガサスが認めてる実力者に声かからないわけないと思うので不参加だった理由の補填ですね。実態はルビーが危険性感じ取っただけだけどミズガルズ王国情勢で見事に勘違いされた。

 面識がないのが災いして、中盤あたりでは掲示板民同士の潰し合いも発生します。何もかも思惑通り、とはいかないのは世の常。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

才能を繋ぐ! ダイナソーVS十代!!

 皆さんうすうす知っていたダイナソーニキ、今回は本作の強化版十代と戦ってもらい、更にその成長の真意を述べていただく回です


 ジェネックス開催初日、遊城十代は港に来る船を待っていた。そのうち、1隻の小型船が停泊しそこから長髪とニット帽が特徴的な男がげっそりとして姿を見せる。

 

「ったくマックの奴ケチ臭いやっちゃで。目的地同じなんやから乗せてくれたってええやんか……おかげでここに来るのがめっちゃ揺れる小型船になってもうたやないか、ああ気持ち悪……」

「おーい! あんた、ジェネックスの参加者かー?」

「おう、その通りやで。早速挑戦者か?」

「ああ! オレとデュエルしようぜ!!」

「かまへんけど、すまん……ちょお休ませてくれへん? 船の揺れがひどかったせいで、すっかり酔ってもうて」

「あ、ああ……じゃあレッド寮が近いから、連れて行ってやるよ」

「助かるわ。あの裏切りモン、見つけたら絶対ぶっ飛ばしたる」

 

 話を聞くと、同じジェネックスの参加者の1人が飛行機で来島するというので一緒に乗せてくれと言ったらすげなく断られ、開催初日に間に合うのが小型船しかなかったのだそうだ。

 

「アイツが乗せてくれりゃ、ワイがこんな船酔いで苦しむことはなかったんや」

(同情はするけど、それって逆恨みじゃないか……?)

 

 レッド寮に到着すると、剣山と翔がちょうど向かってくるところだった。

 

「「アニキー!!」」

 

「1戦目、ラー・イエローの上級生相手に勝ってきたザウルス!」

「僕も勝ってきたッス! 相手は、レッドの1年坊だけど」

 

「良かったな! オレはこれから、この人が回復したらデュエルするんだ」

 

 と、そこで2人が十代が肩を貸している人物に視線を向ける。

 

「え……嘘!? この人、ダイナソー竜崎じゃないっすか!!」

「お、ワイもまだそれなりに有名なんやな。その通りや。それからそっちのデカいの、その話しぶりチャットのティラノか?」

「ひょっとして……先生ザウルス!?」

「「先生ぇ!?」」

 

 その後、レッド寮の万丈目の部屋で休んで回復したダイナソー竜崎は、剣山が遊一郎から紹介された恐竜族のエキスパートであることが語られた。更に……十代、翔、剣山に廃人の沼の存在が明かされたのだった。

 

「遊一郎、ちゅうんがイッチやな。ワイを始め、あいつが参加してるインターネット上のデュエルコミュニティでな、光の結社とか言う怪しい連中のこと聞いたんや。そんで、このままやとイッチが危ない、ちゅうのもやけど放置していたら学校内に収まらず被害が自分達に及ぶんやないか、と危惧する意見も出始めてな。手に負えなくなる前に叩き潰すために大部分アマチュアやけどプロ並み……いや、業界に乗り込まんだけでプロ以上とも思えるような奴らがあの手この手で参加証かき集めてこの機会に乗り込んだんや。さっき言ったマックも航空会社のパイロットやけど、そのコミュニティの奴やで」

「そんなすげえ奴らが来ているのか! デュエルしてみてえ!!」

「何人かはアカウント聞いてKC社のシミュレータでデュエルしたけどやめとき。えげつない奴らばっかやからトラウマになるで」

「うえ……ボクは見つけても手出ししないでおくっす」

「お、俺もこの人達には協力するのがベストだと思うドン」

「そんなら、ここに遊一郎、やったか? イッチが来たら掲示板の連中一度集める手はず整えた方が良さそうやな。女流決闘者さんでもええかもしれんけど」

「女流決闘者?」

「ああ、ハンドルネームや。ここの生徒で、サイバー・エンジェル主体の儀式使いのはずやで」

「明日香さんだ! 明日香さんなら、夜はここに来ると思うっす」

「お、ホンマ? そら話早くてええわ! さて、と……こっちの事情を話すんはこの辺にしてデュエルといこか。ティラノ、実はワイもあの後色々デッキ弄ったんや。スパーンと勝ったるさかい、しっかりデュエルを見とき、実戦授業や!!」

「待ってました!」

「はいザウルス! ……ああでも、アニキには生き残って欲しい! 俺はどっちを応援すればいいんだドン!?」

「どっちでもいいと思うよ」

 

---------------------------------------------------------------------------

 

「「決闘!!」」

 

「先攻はワイや、ドロー! ワイは召喚僧サモンプリーストを召喚、効果で守備表示になるで。更にサモンプリーストの効果、手札の魔法カードを1枚を捨てて、デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。ワイは化石調査を捨てて、デッキからジュラック・ヴェローを特殊召喚や。これでターンエンド!」

 

ダイナソー竜崎 LP4000 手札4枚 場 召喚僧サモンプリースト(守備力1600) ジュラック・ヴェロー 攻撃力1700

 

「オレのターン、ドロー! オレはカードガンナーを召喚して、効果発動! デッキからカードを3枚まで墓地に送り、ターン終了時まで墓地に送ったカード1枚につき攻撃力を500ポイントアップする!」

 

カードガンナー 攻撃力400→1900

 

 墓地に送られたカード 増援 N・フレア・スカラベ E・HEROエアーマン

 

 

「続けて魔法カード、融合を発動! 手札のE・HEROネオスとE・HEROリキッドマンを融合! 現れろE・HEROブレイヴ・ネオス! リキッドマンの効果で、カードを2枚ドローして1枚捨てる。ブレイヴ・ネオスの攻撃力は墓地のHEROモンスターおよび、Nモンスター1体につき100ポイントアップする!」

 

 捨てたカード N・グロー・モス

 E・HEROブレイヴ・ネオス 攻撃力 2500→3000

 

「バトル! ブレイヴ・ネオスでジュラック・ヴェローを攻撃!」

「ぐっ……ジュラック・ヴェロー、効果発動や! デッキから攻撃力1700以下のジュラックモンスターを1体特殊召喚する! ジュラック・スタウリコを守備表示や!」

 

ダイナソー竜崎 LP4000→2700

 

「ブレイヴ・ネオスの効果、相手モンスターを戦闘で破壊した時、E・HEROネオスのカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから手札に加える! ネオスペースを手札に加えて、追撃だ! 速攻魔法融合解除! ブレイヴ・ネオスの素材となったE・HEROネオスとE・HEROリキッドマンを墓地から特殊召喚! ネオスで召喚僧サモンプリーストを、カードガンナーでジュラック・スタウリコを攻撃だ!」

「なんの、ジュラック・スタウリコの効果! 戦闘で破壊された時ジュラックトークン2体を守備表示で特殊召喚!」

「なら、トークン1体をリキッドマンで攻撃だ!」

「すごいっす……」

「あの猛攻を、最低限のダメージで防ぎ切ったドン」

「カードを2枚伏せて、ターンエンド」

 

十代 手札4枚 伏せ2枚 LP4000 場 E・HEROネオス 攻撃力 2500 E・HEROリキッドマン 攻撃力1400 カードガンナー 攻撃力400

 

「ワイのターン、ドローや」

 

 カードをドローした竜崎は、目を細めて十代に話しかける

 

「十代……お前、才能あるんやな。後攻1ターン目でここまで場を荒らされるとは思わんかったで」

「い、いやあ……」

 

 その賞賛に気を良くする十代だが、竜崎の声は逆に寂しそうだ。

 

「ワイはな、才能ないんや……確かに日本大会で準優勝になったことはある。でもその後、特に城之内の奴に負けてからはボロボロやった。才能がある奴とない奴の差っちゅうのを嫌ってほど見せつけられて……ホンマ惨めになった時にな、マックに会うてネットのコミュニティと、世界を見せてもらったんや。価値観粉々になったで」

「先生……」

 

 ダイナソーの言葉に、真剣に耳を傾ける剣山。

 

「才能がある奴なんてほんの一握りや。だから、マックに教えられたところも才能が無い奴の方が多かった。でもな、ぜーんぜん気にしとらんのや」

「才能を、気にしない……」

「中には紛争地域で傭兵やって、金がどうとか以前に文字通り命のやり取りしとった奴もおった。デュエルの腕はプロに届いてもおかしないのにそないな事しとるのが気になって、そいつに聞いたんや。何でプロ目指さんのかってな」

「……それで?」

 

 気付けば、十代もその『才能』の話に引き込まれていた。

 

『俺は表舞台に立つ才能が無いんだよ。だが、戦う才能はあった……だから、ガキ共を守って戦っているんだ。もし、そのガキの中からプロが出たら『こいつの命は俺が守ったんだぜ』って自慢できるだろ?』

 

「それ聞いて、ワイも認めた。ワイは表舞台に立つ才能が無い。でもそれで諦めるのはゴメンや……だから、才能を繋いで弟子育てることにしたんや。悪いけど、弟子の授業ついでに厄介な才能の持ち主にはそうそうに消えてもらうで! 魂喰いオヴィラプターを召喚、召喚成功時にデッキから恐竜族を手札に加えるか、墓地に送る。ワイは幻創のミセラサウルスを墓地へ送り、ミセラサウルスの効果発動! こいつは自身と墓地の恐竜族を除外する事で、除外した数と同じレベルの恐竜族をデッキから特殊召喚できるんや。ワイが特殊召喚するのは珠玉獣-アルゴザウルス! 珠玉獣-アルゴザウルスの効果、フィールドのジュラックトークンを破壊して『進化薬』カードを手札に加える。ワイは究極進化薬を手札に加えて、発動! 手札のジュラック・グアイバと墓地の召喚僧サモンプリーストを除外する事で、レベル7以上の恐竜族を召喚条件を無視してデッキから特殊召喚! これがワイの切り札、炎霊神パイロレクスや!!」

「すっ……げえ……ワクワクするぜ! でも、初戦で負けるわけにはいかない!!」

 

 炎を纏った巨竜にも、十代はひるまない。

 

「ええ度胸や。才能の壁、ワイとティラノに見せてみいや! パイロレクスの効果、このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター1体を破壊して、お互いのプレイヤーはそのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを受ける! 対象はネオスや!」

「ネオス! リバースカードオープン、ダメージ・ダイエット! このターン受けるすべてのダメージを半分にする! ぐうぅ!!」

 

十代LP 4000→3375(元々の攻撃力2500→ダメージ1250→ダメージ・ダイエットにより半減し625ダメージ)

ダイナソー竜崎 LP2900→1650(1250ダメージ)

 

「バトル! パイロレクスでカードガンナーを攻撃!」

「ぐあああっ!! くっ、カードガンナーが戦闘で破壊された時、デッキからカードを1枚ドローできる!」

 

十代LP 3375→2175

 

「続けて、魂喰いオヴィラプターでリキッドマンを攻撃や!」

「ぐうっ!!」

 

十代LP 2175→1975

 

「カードを2枚伏せて、ターン終了や。幻創のミセラサウルスの効果で特殊召喚した珠玉獣-アルゴザウルスはターン終了時に破壊される」

 

ダイナソー竜崎 LP1650 手札1枚 場 炎霊神パイロレクス 攻撃力2800 魂喰いオヴィラプター 攻撃力1800 伏せ2枚

 

「オレのターン、ドロー!」

「これで終わりや! 罠発動、火霊術-「紅」! 炎属性モンスター1体を生贄に捧げ、その攻撃力分のダメージを与える! パイロレクスを生贄に捧げ2800ダメージ、受けてもらうで!」

「ダメージ・ダイエットの効果! このカードを墓地から除外して、効果ダメージを半分にする!」

 

十代LP 1975→575

 

「あ、危なかった……本当にすげえや!」

「安心するのはまだ早いで! リバースカードオープン、生存競争! このカードは攻撃力1000アップの装備カードとして恐竜族モンスターに装備できる。オヴィラプターに装備や!」

 

魂喰いオヴィラプター 攻撃力1800→2800

 

「この上並みのモンスターじゃ歯が立たない攻撃力2800か! でも、ここから逆転できたら最高だよな!!」

「それは逆転できるっちゅうことか? だったら見せてもらおうやないか」

「ああ! 罠発動、NEXT(ネオスペースエクステンション)! このカードは自分の手札・墓地からN(ネオスペーシアン)モンスター及びE・HERO ネオス」を任意の数だけ効果を無効にして守備表示で特殊召喚する! 来い、ネオス! フレア・スカラベ! グロー・モス! グラン・モール!」

「壁を立てて生き残るだけなら、逆転とは言わへんで」

「いいや、ここからだ! ネオス、フレア・スカラベ、グラン・モールをデッキに戻してトリプルコンタクト融合! E・HERO マグマ・ネオス!! そして、フィールド魔法ネオスペースを発動! マグマ・ネオスはフィールドのカード1枚につき攻撃力が400ポイントアップする! 今フィールドにあるのは魂喰いオヴィラプターと生存競争、マグマ・ネオス、グロー・モス、ネオスペースで5枚、更にネオスペースの効果で攻撃力500アップ、合計で2500アップだ!」

「攻撃力、5500!?」

「バトル! マグマ・ネオスで魂喰いオヴィラプターを攻撃! スーパーヒートメテオ!!」

 

ダイナソー竜崎 LP1650→0

 

「ガッチャ! すげえ楽しいデュエルだったぜ!!」

 

---------------------------------------------------------------------------

 

「あーくそ、自分に才能ない認めた言うてもめっちゃ悔しいわ! ほら持ってき!」

 

 投げ渡された参加証をしっかりと受け取る十代。すると、今度はその横にいる剣山に、ダイナソー竜崎の視線が刺さる。

 

「ティラノ! デッキ見せろや! こうなったらお前に敵取ってもらうで!!」

「え、ええ!? ちょ、ちょっと待って欲しいザウルス!!」

 

 知識とテクニックを伝え、才能を繋ぐ。ダイナソーが選んだ道は、いつかプロに届くかもしれない……が、まだ若干性格に難がある事もあり、花開く日は遠そうである。

 

---------------------------------------------------------------------------

 

「フン……油断さえなければこんなものよ」

「復帰して早々3タテかよ……これ、オレついてきた意味あるか?」

「城戸君、聞こえてるわよ! ……デッキの調整も手伝ってもらったんだから、もう少し、付き合ってくれてもいいんじゃない? レディをエスコートするのは男性の義務よ」

「あ、はい……」

 

 復帰を果たした女生徒……藤原雪乃は城戸遊一郎に同伴を強いつつ大暴れしていた。刺激して雪乃に狩られたくはない、と遊一郎はラー・イエロー流れの光の結社員1人に勝利したらその日のデュエルはやめることにした。

 

---------------------------------------------------------------------------

 

「し、慕谷さんが!?」

「思ったよりは、やるじゃない……でも、踏んできた場数が違うのよ、場数が。さ、次にお姉さんにお仕置きされたいのは誰かしら?」

「ひ、ひいぃ!!」

「あらら、逃げちゃった……もっとガツガツ挑んでくると思ったのに」

「今のデュエルスタイル……貴女はひょっとして」

 

 編集長ネキは、積極的に光の結社を狩るつもりが中堅以上の実力者をいきなり叩きのめしてしまった事で逃げられ、難儀していたところである生徒と遭遇を果たしていた。

 

---------------------------------------------------------------------------

 

「すいませーん、ドローパン4つ下さーい」

「はいはい、おや外人さん?」

「ジェネックス参加者です、ここはドル建てでも?」

「ごめんね、ウチはドルは扱ってないよ。でも、そのデュエルディスクの電子マネー機能が使えるよ」

「OK! じゃあそっちで支払いで。やれやれ、参ったね……ドルが使えないと懐が寂しくていけねえや。ダイナソーの奴乗せていれば日本円使えたか?」

 

パイロットニキ(マック)、そうそうに1人片付け、ドローパンを始め購買物色中。

 

---------------------------------------------------------------------------

 

「いつかの探偵か、また僕の事を嗅ぎまわりに来たのか」

「いいえ、今回は別件です。少なくとも、このジェネックスにおいては決闘者同士ですが、こちらから貴方に挑むつもりはありません。そう邪険にしないで、ここは休戦とさせていただきたいところですね」

「どうだか。狙いはヘルカイザー亮か、それとも光の結社か……いずれにせよ、邪魔をしないというならいい。だが、もし挑んでくるというならその時は容赦しない」

「それは仕方ないでしょうね。戦わずに済むことを祈っていますよ」

 

 探偵ニキ、エド・フェニックスに目を付けられるものの(とりあえず)停戦を取り付ける。

 

 

 




 掲示板の修羅の民と光の結社の本格的なぶつかり合いはこれから、なのですがダイナソーニキことダイナソー竜崎は哀れカブキッドに先駆けて十代に倒され脱落です。

 十代のデッキはよりコンタクト融合、というよりネオス融合体を中心とした構成にバージョンアップしています。そのためE・HEROは入っていますが、エアーマン、ブレイズマン、リキッドマン、プリズマーなどの融合を補助するものがメインです。
 ライフ計算25とか75出てくるの久しぶりに見ました。

 ダイナソーデッキはジュラック軸汎用恐竜デッキと言った感じ。ジュラックで戦線を維持しつつサモプリや終末の騎士と言った汎用カードを採用。それらを素材に進化薬を使いパイロレクスの特殊召喚につなげます。ジュラックを軸としていることでその気になればパイロレクスの正規召喚も可能なのがミソです。

 ダイナソー、才能の差の話はまあ一種真実なので、HAGAとかを反面教師に+他の道でエンジョイしてる掲示板民や世界の決闘者を見て道を変えるよう意識したキレイなダイナソーです。(微妙にまだ小物臭いですが)

 10/25 ネタを思いついたのでリアル安価活動報告に載せました。良ければご協力下さい


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7スレ目7(その2)

 久しぶりに書きたくなったので続き投稿します。
 ウマとかスパロボ30とか、やりたい事多すぎるんよ……


121:ダイナソー決闘者

おーっす、それじゃあ生存報告の時間やでー

 

122:名無しの決闘者@デッキ構築中

ダイナソー!

 

123:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、どうだった?

 

124:ダイナソー決闘者

悪い、ワイ上陸早々やられてもうた

 

125:探偵決闘者@調査依頼中

まあエド・フェニックスがライバル認定してるような生徒だから仕方ない。なお、現在まででわかっている限り、掲示板メンバーはダイナソー含めて4人敗退、残り9人

 

126:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

127:名無しの決闘者@デッキ構築中

初日で3分の1消えたんか

 

128:名無しの決闘者@デッキ構築中

白制服軍団、相当やるみたいだな

 

129:空飛ぶ決闘者@パイロット

コテハン付けた、実はその実情を島で合流して確認したところ白制服軍団の被害で負けた奴はいない

 

130:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお、パイロットニキ! 白制服に負けずに4人落ちたってどういう事よ?

 

131:名無しの決闘者@デッキ構築中

被害者1のワイから報告しよう。白制服の野郎がターゲットと聞いていたのでデュエル仕掛けたら真紅眼使いに黒炎弾2連発食らって焼き殺された

 

132:女流決闘者@アカデミア生徒

話を聞いてみたところ、戦ったのは兄だったんです

 

133:名無しの決闘者@デッキ構築中

女流決闘者さんのお兄さん真紅眼使いだったんか

 

134:名無しの決闘者@デッキ構築中

一般生徒の白制服と勘違いしたのか、しかも相手悪すぎィ!

 

135:名無しの決闘者@デッキ構築中

被害者その2ワイ、女子生徒がプロランカーのソムリエ・パーカー倒したと聞いて興味あったので向かったところ、パーカー倒した子には拒否されたんだけど一緒にいた女子が初戦だというので対戦。戦ってみたら女流決闘者さんの友人のうちウォールバーン使いの方でコアラ+D2シールド+仁王立ちのコンボで反射ワンショットされた

 

136:名無しの決闘者@デッキ構築中

ランカー倒した生徒に興味持つのはしゃーない、運がなかったな

 

137:名無しの決闘者@デッキ構築中

相手の引きも強かった。守備力倍増1枚ならワンチャン生き残れた

 

138:名無しの決闘者@デッキ構築中

生き残っても次にマシュマロンとかストレスバード伏せてくる可能性高いんだよなあ

 

139:名無しの決闘者@デッキ構築中

初見殺し想定したデッキアドバイスしたのは俺らだけど身内が初見殺しされてて草

 

140:名無しの決闘者@デッキ構築中

それな

 

141:名無しの決闘者@デッキ構築中

完全にアドバイス裏目に出てるやん

 

142:名無しの決闘者@デッキ構築中

で、3人目は?

 

143:名無しの決闘者@デッキ構築中

はいはい、私ー。なんかくたびれた制服の青制服生徒にウォーミングアップのつもりでデュエル挑んだ。ただ、相手とデュエル内容については正直説明に困る。デュエル中にやたらと眠くなって思考力と判断力が低下した。で、プレミ連発して敗北。相手はもけもけ使ってた

 

144:名無しの決闘者@デッキ構築中

もけもけ!?

 

145:名無しの決闘者@デッキ構築中

そんな癖が強い、お世辞にも強くないデッキ相手なのに負けたんか

 

146:女流決闘者@アカデミア生徒

その生徒に心当たりがあります。一種の特異体質で周囲を脱力させるオーラというか空気というか、そういうのを漂わせてしまう生徒で本人の意思に関係なく周囲が影響を受けてしまうので普段は特別な個室で隔離されているんです

 

147:名無しの決闘者@デッキ構築中

そんな生体兵器みたいな生徒いるんか

 

148:名無しの決闘者@デッキ構築中

うわあ……

 

149:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

普段隔離されている生徒を解き放った、とすれば考えられるのはクロノス教頭かな

 

150:名無しの決闘者@デッキ構築中

対プロデュエリストを想定した刺客か

 

151:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただでさえOBであるカイザーの人気は乱高下、しかもヘルカイザーになった後は完全ヒール路線でヘイトも集めてしまっていたところに白制服軍団騒動だからアカデミアのイメージは絶賛低下中だ

 

152:名無しの決闘者@デッキ構築中

なーる、そういった刺客を放ってでもプロに勝ってイメージアップ図りたいのか

 

153:名無しの決闘者@デッキ構築中

気持ちはわからんでもないがこちらとしてはいい迷惑だ

 

154:名無しの決闘者@デッキ構築中

刺客が1人ってことはないだろうからな、そいつらも警戒する必要が出てきた

 

155:名無しの決闘者@デッキ構築中

想定するに通常制服のブルー生徒から選りすぐっていると思われるので青制服で周囲が引いてるとか、プロが負けたっぽいとかの危険な気配を感じるやつさえ避ければ問題ない

 

156:名無しの決闘者@デッキ構築中

イエローにもいないとは言えないが可能性は低そうだな

 

157:名無しの決闘者@デッキ構築中

レッドはほぼいないだろうな

 

158:名無しの決闘者@デッキ構築中

しかしこうしてみると半分身内で潰しあってるじゃねーか

 

159:空飛ぶ決闘者@パイロット

状況的には不可抗力だ、しゃーない

 

160:名無しの決闘者@デッキ構築中

とはいえ、これ以上の潰しあいはせっかくの白制服撃退作戦に支障が出るぞ

 

161:ダイナソー決闘者

そうやな、そんなわけで掲示板民に集合指令。レッド寮横のスペース、それなりに人が集まれるようになっとるからいったん集合で。

 

162:名無しの決闘者@デッキ構築中

あいさー

 

163:名無しの決闘者@デッキ構築中

よしきた

 

164:探偵決闘者@調査依頼中

わかりました。一応、私の方はエド・フェニックスと停戦取り付けてきたので彼に関しては大会終盤のサバイバル戦になるまで放置して大丈夫です

 

165:決闘編集者@植物使い

おお! ナイス! こっちはラー・イエローの総合トップ君と合流できたよ。一緒に向かう

 

166:名無しの決闘者@デッキ構築中

ここからはいったん合流して交流しながら食事タイム、かな?

 

167:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうだな、1日1回の制限を満たしていれば後はいったん休息でいいと思う

 

168:ダイナソー決闘者

なりゆきなんやけどここの存在はワイと対戦した生徒とワイの弟子、それからヘルカイザーの弟にしゃべってもうたで。アドレスはまだ伝えとらんけどどうする?

 

169:名無しの決闘者@デッキ構築中

集合場所の提供とかも考えると話すのは仕方ないな

 

170:名無しの決闘者@デッキ構築中

って待て待て、何気にすごいパワーワード出てるぞ、カイザーの弟君て!

 

171:名無しの決闘者@デッキ構築中

多分弟子君と一緒に観戦してたんだな

 

172:ダイナソー決闘者

ちな、弟君兄貴と戦うつもり満々やで

 

173:名無しの決闘者@デッキ構築中

ほう、良い度胸だ

 

174:空飛ぶ決闘者@パイロット

ここのところ暴走気味なのは否めんからな、身内としては止めたいのが道理か

 

175:名無しの決闘者@デッキ構築中

希望するなら教えよう、どこまで通用するかわからんが一応アドバイスはできる

 

176:名無しの決闘者@デッキ構築中

通常のサイバー流ならある程度対応策見えてるもんな

 

177:名無しの決闘者@デッキ構築中

結界像立てて光属性の特殊召喚封じるだけでもかなり有利に立ち回れる

 

178:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただ、それだと通常召喚で対処されそうだな

 

179:探偵決闘者@調査依頼中

そもそもサイバードラゴンの特殊条件がこちらにモンスターいることだからモンスター立てないフルバーンデッキで一気に焼き切ってしまうという手もある

 

180:決闘編集者@植物使い

融合封じたくらいじゃ全然安心できないから、勝つだけなら割と正解かも。ウィジャ盤も割と有効。正確には、サポートのフィールド魔法ダーク・サンクチュアリが効果的。コイントス外すと戦闘ダメージ無効&相手に半分反射だから打点特化のサイバー流なら逆に一撃で致命傷になるギャンブルを強いることができる

 

181:名無しの決闘者@デッキ構築中

逆に言うとギャンブルに負けると一撃で消し飛ばされるんですが

 

182:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

生き残りが重要な今回の大会だとやりたくないギャンブルではある

 

183:名無しの決闘者@デッキ構築中

でもそういう綱渡りも嬉々としてやった挙句ギャンブル勝ちそうなのがヘルカイザーの怖いところ

 

184:空飛ぶ決闘者@パイロット

弟君のデッキにもよるけど、たぶんその手のデッキではないだろう。兄弟って考えると機械族使いっぽい気がする。それでアドバイス希望なら俺の出番だ

 

185:探偵決闘者@調査依頼中

確かにパイロットニキ機械使いらしいので適任。ただやっぱりこちらから教える必要まではないと思う

 

186:名無しの決闘者@デッキ構築中

だな。ところで、ちょっと情報量増えてきたんで確認したいんだが今ワイらの陣営と呼べるのって何人? アカデミアの生徒も含めて一度確認したい

 

187:女流決闘者@アカデミア生徒

アカデミアの生徒については、ダイナソーを倒した生徒が私の友達なのでイッチとその生徒も含めた友人が3人、イッチの後輩とカイザー弟君、ダイナソー弟子君で私とイッチを合わせて7人ですね

 

188:決闘編集者@植物使い

待った、今私と向かってるラー・イエロートップ君もいるから8人

 

189:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

ワイの後輩とこの前助けた子もいるで。あとお兄さんカウントしてないのわざとだろ

 

190:名無しの決闘者@デッキ構築中

11人か、結構いるな

 

191:女流決闘者@アカデミア生徒

兄さんは面倒くさい人だからあんまり数に入れたくないわ……

 

192:名無しの決闘者@デッキ構築中

お兄さん泣いちゃうからやめてあげてw

 

193:名無しの決闘者@デッキ構築中

面倒くさいって妹から言われるとかどんだけw

 

194:名無しの決闘者@デッキ構築中

女流決闘者さんの意思は一応尊重しよう。味方よりではあるけど中立と考えるのがいいかと。多分だけど、旧友ということ考えるとターゲットは弟君同様ヘルカイザーだろうし

 

195:名無しの決闘者@デッキ構築中

大会中でも指折りに厄介なプロを止めてくれるのはありがたいけど、ヘルカイザーの狂戦士ぶりは正直放っておいてもプロ決闘者や教頭が放った刺客と潰しあってくれそうなので白制服退治手伝ってくれる方が助かるんだけどな

 

196:探偵決闘者@調査依頼中

逆に言うとこちらに襲い掛かってくる可能性も高いので、倒してくれるに越したことはない

 

197:空飛ぶ決闘者@パイロット

倒せるか、というと結構厳しそうだけどな

 

198:名無しの決闘者@デッキ構築中

そこは遭遇しないと何とも、かな。掲示板民は生き残りがイッチ、女流決闘者さん除いて7人か

 

199:名無しの決闘者@デッキ構築中

17人、これだけいれば横槍が入らなければ、という前提にはなるが白制服生徒を集中攻撃すればごっそり削れそうだな

 

200:決闘編集者@植物使い

まず間違いなく横槍入るけどね

 

201:名無しの決闘者@デッキ構築中

教頭が放った刺客とプロ決闘者だな。刺客はともかく、プロはここで名前売りたいやつも多いだろうからまず間違いなく介入してくる

 

202:名無しの決闘者@デッキ構築中

これだけ人数いるならむしろ役割分担というか、ある程度メンバー間で方針固めた方がいいかも

 

203:ダイナソー決闘者

掲示板民は積極的に白制服排除がええんやないか? もともとそのつもりなわけやし

 

204:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

確かに。この前救助した女子は白制服排除に燃えてるのでワイも同行して引き続きあいつらの排除に回ろうかな

 

205:女流決闘者@アカデミア生徒

私も同行で。本来はオベリスク・ブルーの問題だもの

 

206:空飛ぶ決闘者@パイロット

女流決闘者さんの友達とイッチの後輩君は?

 

207:決闘編集者@植物使い

本人の意志は尊重するけど、むしろプロ排除に回ってほしいかな。ソムリエ・パーカーを倒したって話だから通用するレベルではあるしうっかり白制服に洗脳されるとイッチ、女流決闘者さんのメンタルにかかわりそうだし

 

208:ダイナソー決闘者

ワイの弟子倒した奴はプロとやりたがっとるから放置でもプロと戦ってくれそうやで。あと弟子と弟君もそいつ慕ってるからついていくと思う。ただ、基本方針をデッキ診断ついでに聞いたところ2人は生き残り優先したいみたいやから、たぶん一般生徒を狙うつもりかと

 

209:女流決闘者@アカデミア生徒

そういう意味では、ここでアドバイスしてもらった彼女達も一般生徒に的を絞ってもらった方がいいかも。ある意味一番安全だし

 

210:名無しの決闘者@デッキ構築中

刺客は正直一般青服生徒と区別しづらいのでその中の地雷として、大まかな勢力としては一般生徒、白制服生徒、プロの3つと考えていいかな?

 

211:女流決闘者@アカデミア生徒

そうですね。ヘルカイザーに関してもプロの1人とカウントするのが正しいかと思います。

 

212:決闘編集者@植物使い

それじゃ、一度分担整理するよー。

 

プロ 友人君A(ダイナソーに勝った子)

白制服 イッチ、女流決闘者さん含む掲示板民、救助女子

一般生徒 ダイナソー弟子君、カイザー弟君、友人ちゃんB,C(掲示板でアドバイスした2人)

未定 ラー・イエロートップ君、イッチ後輩君

 

こんな感じね。もっともあくまで『メインターゲット』であってこれ以外の相手も挑んできたら対応するけど

 

213:名無しの決闘者@デッキ構築中

編集長ネキまとめサンクス

 

214:名無しの決闘者@デッキ構築中

あと、中立寄りだけどカイザー狙いという意味で女流決闘者さんのお兄さんがプロ狙い、か

 

215:名無しの決闘者@デッキ構築中

ちょっとプロ狙いの層が薄いけどしゃーない

 

216:名無しの決闘者@デッキ構築中

まだ初日だ、プロも徐々に減るだろうし焦ることはない

 

217:名無しの決闘者@デッキ構築中

上陸組はこのまま2日目もがんばれー

 

 




 活動報告にて、上陸組の枠が4人余っているので安価行っています。
 気が向いたら投稿してクレメンス


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

SDT(すーぱーだいじぇすとたいむ)①

 マスターデュエルにてコロナ禍からこっち遊んでいなかったのですが決闘者復帰です。


 金色の髪を長く伸ばし、深窓の令嬢を思わせるとの決闘者は掲示板で『ターゲットは白制服の男子生徒』と確認していたため、まずはそういった生徒を探すことに……と、ちょうど該当する生徒が幾多の女子生徒から逃げてこちらにやってくるではないか……見ればかなりの美形なので、おそらくはファンなのだろう。

 その生徒がうまくファンをまいたタイミングで、デュエルを申し込む。

 

「仕方がない、お受けしますよ。あまり使いたくはないけれど、亮を相手にするならこの力は使わざるを得ないだろうし、ぶっつけ本番は避けたい。練習台になってもらいます」

 

 そう告げて、仮面をつける男子生徒。一種のルーティーンだろうか、と判断し気にするでもなくデュエルディスクを構える。

 

「「決闘!!」」

 

「私の先攻です、ドロー」

 

 手札を確認すると、下地を固めるには悪くない。

 

「私はフィールド魔法ゴーストリック・パレードを発動。このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのフィールド上のモンスターは、裏側守備表示のモンスターに攻撃できず、相手フィールド上のモンスターが裏側守備表示のモンスターのみの場合は相手プレイヤーに直接攻撃できます。ただし、相手モンスターが直接攻撃を宣言すると、私はデッキからゴーストリックカード1枚をサーチしますよ。更にカードを1枚、モンスターを1体セットしてターンエンド」

 

(セットカードはゴーストリック・アウト。セットしたゴーストリック・キョンシーは対象、効果破壊からも守れてまず盤石。更に見せるためのコストはゴーストリック・マリー。ダメージを受けてもこれを捨てて次のゴーストリックをリクルートできるから次の展開につなげられる。攻撃を仕掛けて来るか、という時点で微妙ですが来ても来なくても問題はありません)

 

 そう。初手としては盤石であった。あくまで『相手が戦闘してくる前提』ならば。

 

「僕のターン、ドロー! 僕は魔法カードワン・フォーワンを発動! 手札のモンスターカード1枚を墓地へ送ることで、デッキからレベル1モンスターを特殊召喚できる! 僕は伝説の黒石を特殊召喚! 更に伝説の黒石の効果、このカードを生贄にデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚する!」

 

 捨てられたのはドラゴン族通常モンスターが破壊された時に蘇生、通常モンスターのサルベージまで行う霊廟の守護者。全くの無駄なく、鋭角的な漆黒の竜が姿を見せる。

 

「お見事です。ですが、いかにレッドアイズとはいえ、このフィールドの守りは容易には突破できませんよ」

「ならば、これはどうかな?」

 

 見せられた2枚の手札に愕然とする。今の盤面はもちろん、手札のゴーストリック・マリーも『効果ダメージそのものを減らす・防ぐ効果は持っていない』。

 

「黒炎弾を2枚発動、レッドアイズの攻撃を放棄する代わり、その元々の攻撃力分のダメージを与える!!」

「そんなああああああ!」

 

 塾講師ネキLP4000→0

 

 塾講師ネキ:西森小鈴、天上院吹雪に後攻1ターン目で焼き切られ敗北。

 

---------------------------------------------

 

「さて、どうしようかね……」

 

 デュエル中だというのに、やたらと力が抜けて眠くなる。

 

「サクリファイスの効果発動。キングもけもけを吸収して……ターンエンド」

 

 バトルを仕掛けようにも、目の前のアカデミア生徒の場のモンスターはリミット・リバースで蘇生したもけもけ。攻撃力が同じなので利点はない……ように思えた。だが実際は、身代わり効果を使ってでも倒しておくべきだったのだ。

 

「ボクのターン、ドロー。まずは怒れるもけもけを発動。それから、もけもけを守備表示にする。これで、リミット・リバースの効果でもけもけが破壊される。怒れるもけもけの効果で、これから召喚されるもけもけの攻撃力は3000になるよ。最後に、サイクロンを発動。装備カード状態のキング・もけもけを破壊。キング・もけもけはフィールドのどこで破壊されても効果を発動できるよ。墓地のもけもけ3体を復活してバトル」

「ふあ……ああ、そういえばそうだった……」

 

 実は相手の手札を確認できる黄金の邪教神の効果を彼は発動しており、他に蘇生カードもまともな高攻撃力モンスターもいなかったのは確認できていた。つまり、もけもけさえ倒しておけば、逆転の要素はなかったのだ。見た目に反し、総攻撃力9000という驚異の火力を発揮したもけもけに投資家決闘者にして掲示板民の1人である優待券暮らしニキはこうして敗北した

 

 優待券暮らしニキ:堂 紫陽 もけ夫の性質による影響をモロに受けプレミ連発により敗北

 

---------------------------------------------

 

 プロデュエリストの中でもランカーの1人であるソムリエ・パーカーが敗れたというので興味がわいて向かってみると、そこには2人の女子生徒。どうやら彼女らのうち片方がソムリエ・パーカーを仕留めたらしい。

 

「怖かったあ……デッキ強化してなかったらどうしようもなかったよ」

「そこの君が、ソムリエ・パーカーを倒したんだな? 良かったら俺とデュエルしてくれないか?」

「ええっ!? ……この上連戦だなんて……」

「ええと、すみません。彼女、初めてプロとデュエルしたので疲れているみたいで。私でよければお受けいたします」

「そりゃ、プロ相手じゃ緊張もするか。良いぜ、じゃあお嬢ちゃんとやらせてもらう」

 

「「決闘!!」」

 

「私の先攻です。ドロー、カードを2枚、モンスターを1体伏せてターン終了です」

「俺のターン、ドロー! 伏せ2枚……ちょっと仕掛けづらいがそれで足踏みはしない。まずは強欲で貪欲な壺を発動、デッキの上から10枚、裏で除外して2枚ドローする。お、来たな。機巧蛇-叢雲遠呂智の効果、デッキの上から8枚を裏側表示で除外して、このモンスターを特殊召喚する。更に、紅蓮魔獣ダ・イーザを召喚! こいつの攻撃力・守備力は除外されている自分のカード1枚につき400ポイントだ」

「攻撃力……7200!?」

「正解。こいつのダイレクトアタック一発で終わらせてやるぜ! バトルだ! 機巧蛇-叢雲遠呂智でセットモンスターを攻撃!」

 

 下級のセットモンスター程度なら、攻撃力2450の叢雲遠呂智で戦闘破壊できるという判断はあった。それは間違いではない……が、今回に限ってはダ・イーザで殴るのが正解であった。

 

「セットモンスターはデス・コアラ! 更にセットカード2枚をダメージステップに発動します! 仁王立ち、D2シールド! この2枚はどちらも、自分のモンスターの守備力を2倍にします!」

 

 守備力4倍。デス・コアラの守備力は1800。この4倍となれば

 

「守備力7200だと!?」

 

 奇しくもダ・イーザの攻撃力と同値。反射ダメージは4750に達し、初期ライフ4000はあっという間に消し飛んだ。

 

 介護士ニキ、ワンショットとするつもりがワンショット返しされ敗北

 

---------------------------------------------

 

「とまあ、現状判明している掲示板民の敗北はこんなところです。ヨーロッパで参加賞を受け取ったという記者の方は、確認できませんでした。押し付けられたものですから、やはり誰かに渡したか、もしくは私が把握する前に敗北したと考えるのが自然でしょうね。もっとも、あそこの住人はプロと遜色ないレベルの廃人集団ですから前者の可能性が高いでしょう」

「ありがとう、探偵さん。私も舞にかなりぼったくられたし、誰かに売りつけたって線もありそうだけど半端な実力の持ち主が手にしたところで瞬殺されるのがオチだし、気にするところじゃないわね」

 

 レッド寮横、万丈目が設けた広い部屋に集まった『廃人の巣窟』の掲示板民達はめいめいに自己紹介や方針の相談を行い、デュエルディスクを用いると勝敗が記録されることからテーブルを利用してデッキ構築の相談やフリーデュエルで互いの刃を研いだ。

 

「本当に、これ借りちゃっていいザウルス!?」

「ワイは負けてもうたからな、あの白い連中を潰しに行くこともルール上できひんのや。そんなら、お前が使った方がええやろ」

「わかったドン! 先生の『炎霊神パイロレクス』大事に使わせてもらうザウルス!」

 

「ふふ、これでおしまい。デミスで直接攻撃よ」

「だー! やられた! 純粋にぶっぱから叩き込まれる火力がヤバい……殺意だけなら明日香以上じゃね?」

「城戸君? フリーとはいえ、デュエル中に他の女のことを口にするのはダメよ」

「……はい」

 

「では、当日の移動ルートはこんな感じでいいでしょうか?」

「いえ、あいつらが逃げて行った方向を見る限り、東側はプロがある程度固まっていると考えられます。彼らとの遭遇戦を避けるならこんな感じで迂回して……」

「ふむふむ。そういや、こっち側でカブキッド見たぜ。多分、校舎を拠点に北側から攻めるつもりだな」

「アイツならランクもそう高くないし、フィールド魔法依存だからそっちを集中的に割ってやればなんとかなるだろ。サンブレ・ゲレロもそっちにいたって話が……」

 

 こうして夜はふけていき、翌日。ジェネックス2日目から光の結社にとって悪夢ともいえる蹂躙が始まった。

 

---------------------------------------------

塾講師ネキのデュエル:if(もし翔とデュエルしていたら)

 

「ボクのターン、ドロー!」

「このドローでデッキが尽きましたね。あとは次の私のターン、私はターンエンドを宣言するだけで勝ちが決まります。実質ラストターンですね」

 

 下手に攻撃をしてもゴーストリック・パレードで逆用されるだけ。しかも塾講師ネキのフィールドにはモンスターがいる限りダメージを受けないスピリットバリアもあり、攻撃するだけ無駄。更に罠の破壊は宮廷のしきたりで防がれており手数を増やす意味もあまりなかったため1体だけ。そこで引いたカードは……。

 

「ボクは二重召喚を発動、このターン2回通常召喚ができる! 1回目、エクスプレスロイドを召喚、効果で墓地からドリルロイド、スチームロイドを手札に加える。そして2回目、エクスプレスロイドとジャイロイドを生贄に、

アーマロイドガイデンゴーを召喚! 効果発動、フィールドの魔法、罠をすべて除外する!」

 

 永続罠を破壊から守る宮廷のしきたりも破壊ではなく、除外では通ってしまう。ゴーストリック・パレードも防御のために伏せていたカード諸共に除外されてしまう。

 

「魔法カードパワー・ボンド! 手札のドリルロイド、スチームロイド、サブマリンロイドを融合! スーパービークロイド-ジャンボドリル! パワー・ボンドの効果でその攻撃力は2倍、更にスーパービークロイド-ジャンボドリルは守備貫通効果がある!!」

 

 今、塾講師ネキのフィールドにはゴーストリック・スケルトンが裏守備表示でいるのみ。聞けばカイザー亮の弟だというので、その実力と運命力は納得がいくものだ。

 

「バトル! ジャンボドリルでゴーストリック・スケルトンに攻撃!!」

「……よくできました。私の負けですね」

 




 真っ先に負けた初日敗退組のサラッとした(?)描写です。
 本戦に生き残ったメンバーのダイジェストデュエルも、また書きますのでお待ちください。

 また、マスターデュエルは始めたばかりでまともなデッキが1個しかない有様ですが、フレンド希望があればメッセでもください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

SDT(すーぱーだいじぇすとたいむ)②

マスターデュエルが面白い。
低レアデッキで部屋立てて募集とかしてもいいかもしれませんね。
なぜ低レアかって?

本気のガチ環境は魔境だからです


 ジェネックス2日目。あまりにも異彩を放つ2人の女性が白く染め上げられたブルー寮の噴水前でデュエルをしていた。方や、ドレスを纏い高貴な雰囲気を漂わせるプリンセス・ローズ。方や、ゴキボール帽子を被り、下はズボン型のレディスーツでかっちり固めたかの掲示板の住人、通称ゴッキーネキである。見ればスーツのカラーも黒系統であり、こう言っては何だが完全に『G』である。

 

「ボクの先攻、ドロー! ボクは永続魔法超自然警戒区域を発動、モンスターをセットしてターンエンド!」

 

ゴッキーネキ LP4000 手札4枚 フィールド セットモンスター1体 超自然警戒区域

 

「私のターン、ドロー。私は手札から悪魂邪苦止(おたまじゃくし)を捨てて、()ガエルを特殊召喚。鬼ガエルの効果発動、デッキから2枚目の悪魂邪苦止を墓地へ送ります。続けて黄泉(よみ)ガエルを召喚、更に鬼ガエルのもう1つの効果を使います。フィールドのガエルと名の付くモンスター1体を手札に戻すことで、もう1度だけガエルモンスターを召喚できます。鬼ガエル自身を手札に戻して、黄泉ガエルを生贄にデスガエルを召喚! デスガエルの効果、召喚に成功した時手札かデッキから、墓地の悪魂邪苦止の数までデスガエルを特殊召喚できます。来て、私の王子様!!」

 

 最初の1体に続き、2体がデッキから姿を見せデスガエルが3体、フィールドに並ぶ。

 

「どう? 美しいでしょう? 彼らが、私を守ってくださる王子様」

「美しいかどうかはわからないけど……ボクはカエルは好きじゃないかな」

「まあ!」

 

 見た目にはただのデカいカエル3体なので、ゴッキーネキの反応はまあ妥当である。

 その言葉が癇に障ったから、というわけでもないがローズはデスガエル最大の強みともいえる魔法カードを発動する。

 

「魔法カード死の合唱(デスコーラス)! デスガエルが3体いる時に発動可能、相手フィールドのカードをすべて破壊します!!」

「や、やばっ!? でも今回は立て直せる! まずは超自然警戒区域の効果、相手の効果で破壊された時、手札、デッキ、墓地から効果モンスター以外のモンスター1体を特殊召喚できる! ゴキボールを特殊召喚! そしてセットしていたのはゴキポール、このカードが墓地に送られた場合、デッキからレベル4の昆虫族モンスター1体を手札に加える……けれどこの効果で通常モンスターを加えた場合、手札に加えたモンスターを特殊召喚できる! 2体目のゴキボールを特殊召喚! さらにその後、特殊召喚したモンスターより攻撃力が高いモンスター1体を選んで破壊できる! デスガエル1体を破壊!」

「私の王子様が!? なんていやらしい魔法使い! バトルフェイズ! デスガエルでゴキボールを攻撃!!」

「くっ、ボクのゴキボール達……!!」

 

 もっとも、ここまでで手札をほとんど使ってしまったローズにこのターンできるのはここまで、ターン終了が宣言される。

 

プリンセス・ローズ LP4000 手札2枚 フィールド デスガエル(攻撃力1900)2体

 

「ボクのターン、ドロー! ボクは速攻魔法手札断殺を発動、お互いに手札を2枚捨て、2枚ドローする! ボクはゴキボール、超進化の繭を捨てて2枚ドロー」

「私は鬼ガエルと融合を捨てて2枚ドローします」

 

 引きを見て勝ち誇った笑みを見せるゴッキーネキ。その表情は探偵ニキに参加賞を奪われた元日本チャンピオン、インセクター羽蛾を思わせる。

 

「来た来た来たー! 墓地に同名の昆虫族3体が揃った時、それを任意の数だけ対象にとって超装甲兵器ロボ ブラックアイアンGは特殊召喚できる! ボクは3体のゴキボールを選択! 起動せよ、ブラックアイアンG!!」

 

 ここまでひたすらゴキボールが連打されて、極めつけがこの巨大ゴキブリロボである。巨大ロボの胸部にはゴキボールが乗り込んでいるのが見える。

 

「ブラックアイアンGの効果、自身の効果で特殊召喚した時、対象に取ったモンスターを装備カードとしてこのカードに装備する。そして装備カード1枚を墓地に送ることで墓地に送ったモンスターより攻撃力が高いモンスターをすべて破壊する! ゴキボールの攻撃力は1200、よってデスガエルは全て破壊!!」」

 

「私の王子様達が!? なんて汚らわしい!!」

「えー? なんでよ~? ゴッキーかわいいじゃない!?」

 

 そう反論して、ゴッキーネキが発動したのはまたしてもゴキボールの描かれたカードだった。

 

「フィールド魔法(ジャイアント)・ボールパークを発動してバトル! ブラックアイアンGで攻撃! 超暗黒剛鉄拳(ハイパーブラックインパクト)!」

 

(攻撃力2400……攻撃を受けてもライフは残る、それに倒せないほどではないわ)

 

「って、残念ながらこの攻撃の戦闘ダメージは0ピョー!」

「……え?」

「G・ボールパークの効果、戦闘ダメージを0にして、デッキからレベル4以下の昆虫族モンスターを墓地に送る。この効果で通常モンスターを墓地に送った場合、同名モンスターを手札・デッキ・墓地から任意の数だけ選んで特殊召喚できる! G戦隊 シャインブラック を墓地へ送り、同名モンスターをすべて特殊召喚!!」

 

 姿を見せたのはやはりゴキブリを思わせる戦隊ヒーロー風のモンスター。

 

「とどめだ、シャインブラック3体で一斉攻撃!!」

「そ、そんな……私の王子様達が、こんなゴキブリに負けるなんて……」

 

---------------------------------------------

 

「うーん、想像よりずっとやるなあ……初手次第じゃやられてたね。あ、翔君案内ありがとうね。ゴキボールチョコ、食べる?」

「え、遠慮しておくっす……」

「おいしいのに……それにしても、プロの現場に近いボクでこれかぁ……白制服がみんなこの調子だとは思いたくないな……他の人達、うまくやってるかな?」

 

  プリンセス・ローズに勝利すると、ゴキボールチョコを口に放り込み次のターゲットを探しに向かうゴッキーネキ。彼女はこれでも昆虫族を専門とするデュエル塾の講師であり、学生においそれと負けるわけにいかない、というそれなりの矜持もあった。そんな彼女のつぶやきは、実のところ半分程度は当たっているのだった……。

 

---------------------------------------------

 

 光の結社の一員にして、元シューティングゲームチャンピオンである銀流星と対峙したのは仕事が一段落ついたこともあり馳せ参じた掲示板民の1人、巫女ネキ。

 

「俺はフィールド魔法巨大要塞ゼロスを発動、発動時の処理としてデッキから永続魔法ボスラッシュを手札に加えるズラ。そして巨大要塞ゼロスの効果、1ターンに1度手札から巨大戦艦と名の付くモンスターを特殊召喚するズラ! 出でよ巨大戦艦ブラスターキャノン・コア! ブラスターキャノン・コアには特殊召喚成功時、シールドを示すカウンターが3つ置かれるズラ。このカウンターは戦闘を行うごとに取り除かれるものの、カウンターがある限り戦闘で破壊されないズラ! 更に巨大要塞ゼロスの効果により攻撃力、守備力は500アップ、効果の対象にならず、効果破壊もされない!! これでターンエンド!!」

 

銀流星 LP4000 手札4枚 フィールド 巨大要塞ゼロス 巨大戦艦ブラスターキャノン・コア(攻撃力3000)

 

「攻撃力3000に、フィールド魔法で耐性もてんこ盛り……ですか。デッキ相性次第では厄介極まりないですね」

 

 そう言いながらも、巫女ネキは微笑みを絶やさない。

 

「私のターン、ドロー。私は手札抹殺を発動、お互いに手札をすべて捨て、捨てた枚数分ドローします。手札を5枚捨て、5枚ドローします」

「俺は4枚捨てて、4枚ドローズラ」

 

「手札から捨てた未界域のモスマンの効果により、お互いに手札を1枚捨て、1枚ドローします。今捨てた暗黒界の尖兵ベージは手札から捨てられると特殊召喚されます」

 

 ターンが回るなり高速の手札交換を行う巫女ネキは、そのまま更にアドバンテージを得ていく。

 

「永続魔法炎舞-「天璣」を発動。デッキからレベル4以下の獣戦士族を手札に加えます。手札に加えるのは武神-ヤマト。武神-ヤマトを召喚、炎舞-「天璣」は獣戦士族の攻撃力を100ポイント上げるので、攻撃力1900です。そして、先ほど捨てた武神器-ハチを除外して、巨大要塞ゼロスを破壊。墓地の武神が除外されたことで、手札から武神-アラスダを特殊召喚」

 

 現在の相手の場にある最大火力、攻撃力1900は下級としては確かに高いが戦闘破壊耐性を持つレベル9の巨大戦艦ブラスターキャノン・コアならばたいした脅威ではない……そう流星は考えていた。しかしかの魔境にどっぷり浸かっている巫女ネキがその程度で収まるはずもない。

 

「装備魔法団結の力をヤマトに装備、私の場のモンスター1体につき、攻撃力が800上がります。今はベージ、アラスダ、ヤマトの3体なので2400アップ」

 

 武神-ヤマト攻撃力 1800→1900→4300

 

「こ、攻撃力4300……!」

「ヤマトを対象に、手札から武神器-オロチを捨てて効果発動、このターン、ヤマトは直接攻撃が可能になります」

「なっ!?」

「バトル、武神-ヤマトで直接攻撃!」

「うわあああああああ!!」

 

銀流星 LP4000→0

 

---------------------------------------------

 

「あんなの、やってやれなくはないですが真正面からなんてやっていられません……想像以上にレベルが高いようです、誰か負けていても不思議はありませんね。早めに生存報告をしていったほうがいいかもしれません……お昼に(はなぶさ)さんに相談してみましょう、三沢君はお昼は購買ですか?」

「ええ、そのつもりです。ラー・イエローの寮より近いですから。ぼちぼち、昼食で購買に人が集まりますよ」

「じゃあ、名物ドローパンというのを食べてみたいですし急ぎましょう。案内をお願いします」

「わかりました」

 

 昼食の時間、購買に集まった掲示板メンバーに衝撃が走ることを、彼女らはまだ知る由もなかった。




 掲示板民はアカデミアの地理を当然知らないため案内役と行動しています。今回は安価でいただいた参戦掲示板民のうち、女性2名のデュエルです。恋愛紳士様、タニイム様ありがとうございます。

 なお、英さんというのは編集長ネキのことです。

今回いただいた決闘者について軽くコピペ

本名:虫塚跳華(むしづかちょうか)(見た目ゴキボール帽子を被った女姓版羽蛾)
性別:女性
ハンドルネーム・ゴッキーネキ
職業:昆虫族専門のデュエル塾の先生
メインデッキ
地属性・昆虫族ベース・様々なゴキブリカードを使ったゴキブリデッキ
(エースカード・ゴキボール・切り札は勿論ゴキボールと超装甲兵器ロボ ブラックアイアンGに隠し切札でデビルドーザー・マスコットカードゴキポン&ダニポン)

本名:神原司(かんばらつかさ)
性別:女
HN:巫女ネキ
職業:巫女
デッキ:非エク武神ワンショット
オロチ、ヤツカを各3枚、獣戦士武神をそれなりに入れて、汎用効果や高打点の武神器をそれなりに、汎用星4特殊召喚で盤面をかさ増しして、団結の力、炎舞天璣、シャインスパークなどで2000以上に底上げした打点で二連ダイレクトを狙うのがメインプランで星4未界域、暗黒界も組み込みつつ、相性が悪ければ二の太刀のカオスで切り込むデッキ。星4だけなのはポリシー。

 パンプしたうえでオロチ、ヤツカが2枚とも来るのは神引きすぎと思ったのでワンショットラインまで上げてあとはオロチだけ、という形にしました。

 ゴッキーネキの呟きが半分当たっている、というのは実際掲示板民でも手こずるレベルで光の結社も強化されている、ということです。

 マスターデュエルで以前触れていなかったデッキ触るとやはり楽しかったのと、本編安価取れるタイミングがもう限られていること、最後のデッキ安価はちょっと条件をつけようと思っていることを踏まえて、基本は同じ流れでデュエル構成程度しか弄らない感じですがイッチ女の子IF、反応次第で書いてみようかと思います。良ければアンケートご回答下さい


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

SDT(すーぱーだいじぇすとたいむ)③

 マスターデュエルのエクシーズフェス、ヴァンパイアエルドリッチを組んでおいてエルドリッチ禁止のためにデッキ使用不能になって崩すか悩んでる阿呆は誰だ? ……私だよ!

 2垢作ったのですが、サブ垢の方が上記やらかしまして……某動画で安いNRデッキがあったのでそれに汎用枠を組み込んだアレンジで今回は乗り切ります


「その出で立ち……どうやら明日香君……いや、ここは掲示板に則って女流決闘者さん、と言うべきか。彼女が言っていた幹部級のようだ。本来なら彼女やイッチに譲るべき相手だろうけど、主戦力を放置というわけにもいかない。ここは倒させてもらうよ」

「あら、プロランキングでも見ない顔ね。そう簡単に倒せると思っているなら大間違いよ……さっさと返り討ちにして、あなたの参加証は亮様への手土産にさせてもらうわ」

「「決闘!!」」

 

 眼鏡をかけ、若白髪混じりの長髪を後で纏めた長身の男性……掲示板民の1人産医ニキを、胡蝶蘭はプロでも見ない下位ランカーか何かだろうと侮っていた。それが間違いだったと気付くのはやはりこのデュエルが終わった後であった。

 

「私の先攻、ドロー。永続魔法魂吸収を発動。私はカードが除外されるごとに、ライフを500回復する。続けて魔法カード闇の誘惑。カードを2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。闇属性モンスターがない場合は手札をすべて墓地に送る。2枚ドロー、そして手札から闇属性モンスター、ネクロフェイスを除外する。ネクロフェイスの効果発動、このカードが除外された場合、お互いのデッキトップからカードを5枚、除外する」

「何ですって!?」

「これで11枚除外、ライフを5500回復する」

 

産医ニキ LP4000→9500

 

「更に、除外された中に2枚目のネクロフェイスだ。さらにお互い5枚ずつ除外、ライフを5000回復する」

 

産医ニキ LP9500→14500 

 

「そして、お注射天使リリーを召喚。カードを1枚セットしてターンエンド」

 

産医ニキ LP9500→14500 手札4枚 フィールド 魂吸収 お注射天使リリー 伏せ1枚

 

「くっ……」

 

 お注射天使リリーは攻撃力400、外見的にも一見強そうには見えないモンスターだが、2000のライフポイントと引き換えにその攻撃力を3400まで引き上げることができる。初期ライフを1万以上上回る産医ニキのライフではほとんどノーコスト同然である。つまり、戦闘で倒すならば攻撃力3500以上のモンスターを用意しなければ突破はできない。

 

「私のターン、ドロー! 自分フィールドにモンスターが存在しない場合、プリミティブ・バタフライは特殊召喚できる! 更に共振虫を召喚し、魔法カード強制転移発動! 互いのモンスター1体のコントロールを入れ替える!」

「ほお、リリー君にそう対処するか。なかなかうまい」

「まだよ、プリミティブ・バタフライの効果発動、フィールドの昆虫族モンスター全てのレベルを1上げる!」

 

 プリミティブ・バタフライレベル5→6

 

「魔法カード孵化! プリミティブ・バタフライを生贄にプリミティブ・バタフライよりレベルが1高いモンスターをデッキから特殊召喚できる! 究極変異態・インセクト女王を特殊召喚! バトル! インセクト女王で共振虫を攻撃!」

「なるほど、それで共振虫のサーチ効果を使うわけか」

 

産医ニキ LP14500→12700

 

「その通り。共振虫がフィールドから墓地へ送られた時、レベル5以上の昆虫族モンスターをデッキから手札に加えることができる。私はインセクト・プリンセスを手札に。更にお注射天使リリー、直接攻撃!」

「攻撃力アップは使わないか……ライフの差が馬鹿にはならないから、当然かもしれないな」

 

産医ニキ LP12700→12300

 

「カードを1枚伏せ、永続魔法虫除けバリアーを発動、エンドフェイズにインセクト女王の効果、インセクトモンスタートークンを守備表示で特殊召喚して、ターンエンド」

「待った、こちらの罠発動だ。竜嵐還帰、除外されているネクロフェイスを特殊召喚する」

「な!? 何故攻撃時に使わなかったの!?」

「それは、このカードを手札に残したかったからだ。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイスに手札に戻る」

「……いいわ。今度こそ、ターンエンド」

 

胡蝶蘭 LP4000 手札1枚 フィールド 究極変異態・インセクト女王(攻撃力2800) お注射天使リリー(攻撃力400) インセクトモンスタートークン(守備力100) 伏せ1枚 虫除けバリアー

 

(虫除けバリアー……なるほど、インセクター羽蛾が使ったコンボか)

 

「私のターン、ドロー」

「永続罠発動、DNA改造手術! このカードがある限り、場のモンスターは私が宣言した種族になる! 私は昆虫族を宣言!」

「何も問題はない。私のターン、ドロー。孤高除獣(ココウノケモノ)を召喚。召喚成功時、手札のモンスター1体を除外して効果発動、デッキから同じ種族のモンスターを除外する」

「手札のモンスター……まさか!?」

「ネクロフェイスを除外、デッキからも3枚目のネクロフェイスを除外する。これでお互い、10枚除外だ。更に、ライフを5500回復。更に、これだけ除外すれば当然あるか。除外された不知火の宮司のモンスター効果、虫除けバリアーを破壊。魔法カード奇跡の発掘。モンスターが5体以上除外されている場合、3体まで墓地に戻す。3枚のネクロフェイスを墓地へ送る」

 

産医ニキ LP12300→17800

 

「バトル、孤高除獣でインセクト女王を攻撃、戦闘破壊されるが、孤高除獣の効果。除外されているモンスターから1体を手札に加える。酒呑童子を手札に加える。これでターンエンド」

 

産医ニキ LP16700 手札3枚 フィールド 魂吸収

 

「私のターン、ドロー……くっ!!」

 

 狙いがデッキ破壊だと気付いた時には、もう遅い。既に次のデッキ破壊の準備がされている……このままでは確実に残りのデッキも飛ばされる。かといって、15000を超える膨大なライフを一瞬で削り倒せるかと言えば、それも不可能。元より直接戦闘と種族操作に特化したデッキであるがゆえに、対応策と言えるカードが無い。除外を防ぐカードなど蘭のデッキには入っていない。事実上の詰みであることを理解した蘭は悔しさに歯を食いしばりながら、デッキに手を置いた。

 

胡蝶蘭サレンダー、産医ニキ勝利。

 

---------------------------------------------

 

 一方その頃、同じく掲示板民の1人大学生ニキは一風変わった決闘者と遭遇していた……アカデミアノース校の橘一角である。

 

「やれやれ、プロと白制服以外にも参加者がいるのは知っていたが、こいつは貧乏くじだ」

「ああ全くだ、同情する。死神により一撃必殺のドローパワーを得たオレに敵はない」

 

 その言動に大学生ニキの眉が上がる。

 

「ほお、死神ね……面白い、じゃあ相手をしてもらおうか」

「「決闘!!」」

 

「オレの先攻、ドロー! オレはモンスターとカードを1枚ずつセット、ターンエンドだ」

「大きな口を叩いた割には、おとなしい初動だな。俺のターン、ドロー! 俺は強欲で謙虚な壺を発動、デッキを3枚めくり、その中から1枚好きなカードを手札に加えることができる。ただし、この効果を使ったターン俺は特殊召喚ができない……あった。俺は呪眼の死徒サリエルを手札に加え、そのまま召喚する。サリエルの効果、召喚に成功した時、デッキから呪眼と名の付くカードを1枚手札に加える。俺は装備魔法セレンの呪眼を手札に加え、サリエルに装備してバトル! サリエルでセットモンスターを攻撃!」

「くっ……セットモンスターは大王目玉、リバース効果発動だ。オレはデッキトップから5枚を確認し、並べ替える」

「フン、それがどうした? バトル終了、俺はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ」

「4枚……わざわざワンターンキルの準備を整えてくれるとはな。そのエンドフェイズ、オレはライフを2000払い、バースト・リバースを発動! 大王目玉を裏守備で特殊召喚する!」

「何? まあいい、こちらは何もない」

 

大学生ニキ LP4000 手札2枚 フィールド 呪眼の死徒サリエル(攻撃力1600) セレンの呪眼 伏せ2枚

 

「オレのターン、ドロー! まずは大王目玉を反転召喚。デッキトップ5枚を確認し並べ替える」

「それがどうした、だがそいつを生贄に上級モンスターを出されたりすると厄介だ。呪眼の死徒サリエルの効果発動、セレンの呪眼を装備している場合、相手の特殊召喚されたモンスターを破壊できる! バースト・リバースで復活した大王目玉も対象だ! そして、セレンの呪眼の効果、このカードを装備しているモンスターの効果が発動した時、攻撃力を500アップさせ、ライフを500失う」

 

大学生ニキ LP4000→3500 呪眼の死徒サリエル 攻撃力1600→2100

 

「ぐっ……だがもう遅い! オレは 一撃必殺!居合いドローを発動! オレはフィールド上のカードの合計枚数だけデッキからカードを墓地へ送り、カードを1枚ドローする。そのカードが「一撃必殺!居合いドロー」だった場合、そのカードを墓地へ送りフィールド上のカードを全て破壊する。そして破壊して墓地に送ったカード1枚につき相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える! 更にこのカードが発動した時、このカードを破壊、及び無効化することはできない!!」

「そのためにデッキトップを操作していたのか……!」

「そういう事だ、食らうがいい! 一撃必殺!居合いドロー!!」

「ぐあああああ!!」

「どうだ、これでオレの勝利だ!」

「ところが、そうはいかないんだ」

 

 ソリッドヴィジョンの爆炎が晴れた時、大学生ニキのLPは残っていた。それどころか、モンスターが増えていた。

 

大学生ニキ LP3500→500

 

「ば、バカな!? 何が起きたというのだ!?」

「セレンの呪眼の効果だ、セレンの呪眼が存在する限り、装備モンスターは効果では破壊されない。そして、お前が破壊した伏せカードはアーティファクト-カドケウスとアーティファクト-ロンギヌスだ、アーティファクトモンスターは魔法、罠ゾーンにセットすることが可能で、相手ターン中に破壊された場合自身を特殊召喚できる。更に、カドケウスは自身がいる時に他のアーティファクトが召喚された場合、その枚数分ドローできる。俺は1枚ドロー」

「悪あがきを、まだオレのターンは終了していない! キラー・トマトを守備表示で召喚、ターンエンドだ」

 

橘一角 LP2000 手札3枚 キラー・トマト

 

「悪あがきはどちらだろうな? 俺のターン、ドロー! 呪眼の死徒サリエルの効果、破壊効果を使った場合、次のスタンバイフェイズに自分フィールドのカードを1枚破壊しなければならない。俺はカドケウスを破壊する。カードを2枚伏せ、命削りの宝札を発動! このターン、オレは特殊召喚ができなくなり、ターン終了時に手札をすべて捨てる代わり、手札が3枚になるようドローする! ドロー!!」

 

 手札を見て大学生ニキは告げる。

 

「何が死神だ、そんなものに頼らずともお前はなかなかやるよ。装備魔法ゴルゴネイオの呪眼を発動、サリエルに装備! ゴルゴネイオの呪眼はフィールドに存在する限り『セレンの呪眼』として扱う。自分のライフが相手よりも少ない時、その差分装備モンスターの攻撃力をアップする。今のライフ差は……1500か。あと一歩だったな」

 

呪眼の死徒サリエル 攻撃力1600→3100

 

「ロンギヌスを攻撃表示に変更し、バトル! まずはロンギヌスでキラー・トマトを攻撃!」

「ぐっ……」

「キラー・トマトの後続を呼ぶ効果は任意だ。だが、必ず攻撃表示。どうする?」

「オレは2体目のキラートマトを攻撃表示で特殊召喚する!」

「いい度胸だ。サリエルで攻撃!!」

 

橘一角 LP2000→300

 

「メインフェイズ2、サリエルの効果でキラー・トマトを破壊する。これでターンエンドだ。」

 

「死神の力を得たオレが、こんなところで……ドロー!」

「スタンバイフェイズ、サリエルの効果発動だ。俺はお前から見て右のセットカードを破壊、破壊したのはアーティファクト-ベガルタ守備表示で特殊召喚だ。ベガルタの効果、自分フィールドのカードを2枚まで破壊する。俺が破壊するのは左のセットカードと、呪眼の死徒サリエル。セットカードはアーティファクト-アイギスこちらも守備表示で特殊召喚。アイギスの効果、このターンアーティファクトモンスターは効果対象にならず、効果では破壊されない。お前の顔から察するに、居合いドローを使う準備ができたのだろうが、破壊対象がいなければ効果ダメージを受けることはない」

「ううっ……モンスターをセット、ターンエンド」

「俺のターン、ドロー! アイギスを生贄にアーティファクト-デスサイズを召喚! ベガルタを攻撃表示に変更し、バトル! デスサイズでセットモンスターを攻撃!」

「セットモンスターはデスグレムリン……墓地の一撃必殺!居合いドローをデッキに戻す」

「面白いデッキだった、訂正しよう……貧乏くじってほどでもない。むしろいいデュエルだった。だが今回は俺の勝ちだ、つまり、このジェネックスでお前にとっての死神は俺だ……ベガルタで直接攻撃」

「く、くそおおおおおおお!!」

 

橘一角 LP300→0

 

---------------------------------------------

 

『ユウ、そいつはダメ! 逃げて!』

 

(あの光の結社とかいうわけわからん白制服のトップだぞ……ここで止める以外の選択肢あると思うか?)

 

『だとしてもせめて2人がかりとか!!』

 

(タッグルールでやれってんなら相手にパートナー探せっていうのも面倒だし、2対1は特殊すぎるルールで処理がよくわからん)

 

『ああもう! とにかく! ユウは間違いなく強いけど、こいつは何か別の意味でヤバいの! どうしてもやるならせめてアタシが入ったデッキで戦いなさい!!』

 

(それくらいなら構わない。それで文句はないんだな?)

 

『待ってください! 私も一緒に戦います! 私もデッキに入れておいてください!!』

 

(お前……召喚師セームベル!? お前も精霊だったのか!? わかった、こいつはローレベル寄りのデッキだ、そこまで邪魔にはならんだろう)

 

『ありがとうございます!』

 

「精霊との話し合いは済んだかな?」

「斎王……あんた、精霊が見えるのか?」

「君のようにコミュニケーションがとれるわけではないがね。それから、私に見えているのは精霊だけではない……運命だ。君は『塔』の崩壊の運命を呼び込んだ危険極まりない男だ。この場で私自ら排除させてもらう」

「あー……あの人ら呼び込んだのバレてるわけね。そりゃ激おこなわけか……しゃーない、未知の相手に普段使いのデッキってのは不安しかないが負けたところで十代や明日香が何とかしてくれるだろ。最大限抵抗して、可能ならここでぶっ飛ばすってことで。やれるもんならやってみろ!!」

 

---------------------------------------------

 

今回のアニメオリカ

一撃必殺!居合いドロー

フィールド上のカードの合計枚数だけ自分デッキからカードを墓地へ送る。その後カードを1枚ドローする。

そのカードが「一撃必殺!居合いドロー」だった場合、そのカードを墓地へ送り、フィールド上のカードを全て破壊する。

破壊して墓地に送ったカード1枚につき相手プレイヤーは1000ポイントのダメージを受ける。

このカードが発動した時、魔法、罠、モンスターの効果で破壊、及び

このカードの効果を無効化することはできない。

 

無効にできずカウンター罠で止められないのは強いと思います。




 今回は安価でいただきました掲示板民男性陣のデュエルでした。獣人様、必殺雷撃人様、ありがとうございました!

 実は今回の掲示板民デュエル、マッチングに一応意図がありまして。

 ゴッキーネキVSプリンセス・ローズ 個性派対決
 巫女ネキVS銀流星 パワー対決
 大学生ニキVS橘一角 中二病対決(一角の死神もそんな節がある気がしました)

 産医ニキVS胡蝶蘭に関しては残りの消去法でしたが、正直昆虫でまくる手段が思いつかずサレンダーとなってしまいました。強い……

 そして、前回と今回の振りでわかるでしょうが新精霊セームベル、久しぶりに登場したハーピィ・ガールというW精霊の加護があってもイッチは斎王には勝てません。デッキパワーが多少ダウンしているのはありますが、それ以上にエドを下すような相手とは運命力の差が大きすぎるのです。

---------------------------------------------
今回もいただいた内容をサクッと紹介

産医ニキ
本名:首崎 凶四郎(くびさき きょうしろう)
性別:男性
職業:医師(産婦人科医)
デッキタイプ:ネクロデッキデス

年代はアラサー、眼鏡をかけ若白髪混じりの長髪を後で纏めているやや暗い男性。
元は穏やか性格だったが職業上死産に立ち会い悲しい命に立ち会うことも度々あり少しずつ病んでいった。背は高くやせ形だが趣味と健康のため鍛えているのでそれなりに細マッチョ。趣味はデュエルと筋トレ

顔は悪くないが仕事とデュエルに明け暮れるため独身、職業柄子供好きだがそれ故救えなかった命の罪悪感に感じている。そしてそのためか少年少女を助けたい思いも人一倍。仲間を助けることに躊躇はしない。

展開は除外主体でネクロでデッキを一気に削る。
または強化させたネクロのビート、ついでに魂吸収でライフを回復させて用いたライフでのリリービート。

大学生ニキ
本名 篠崎 康夫
性別 男
職業 大学生

使用デッキ【命削り呪眼〜アーティファクトを添えて〜】。

 中二病を拗らせている普通科の大学生。相手が妨害を受けて展開が止まった時に見せる表情に愉悦を感じる。多少の煽り癖があり、ボッチ。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7スレ目(その3)

マスターデュエル、NRフェスが楽しみです。
皆様はどんなデッキを組むのでしょうか?


244:決闘編集者@植物使い

想定外の事態が発生した

 

245:名無しの決闘者@デッキ構築中

編集長ネキ!? なんぞ!?

 

246:女流決闘者@アカデミア生徒

イッチが敗退しました

 

247:名無しの決闘者@デッキ構築中

ファッ!?

 

248:名無しの決闘者@デッキ構築中

マジか

 

249:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ、ラー・イエローデュエル勝率トップやろ? アカデミアでも屈指の実力者のはずだぞ

 

250:ゴッキー決闘者@塾講師

誰だ! 誰がやった!?

 

251:名無しの決闘者@デッキ構築中

少なくともプロ級の実力者だな

 

252:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチから仕掛けない限り、教師陣が放った刺客じゃないな

 

253:名無しの決闘者@デッキ構築中

プロ決闘者か?

 

254:名無しの決闘者@デッキ構築中

それにしたって、ある程度の実力派でないとそう簡単には倒せんぞ。下位ランカー程度なら十分撃退できた可能性が高い

 

255:名無しの決闘者@デッキ構築中

白制服、それも幹部クラスだな

 

256:女流決闘者@アカデミア生徒

イッチを倒したのは白制服のリーダーです。敗れた、というだけならまだ理解もできるのですが信じられない話があります

 

257:決闘巫女

話によればほぼ何もできず完封負けしたそうです

 

258:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお、巫女ネキ! ってちょっと待て

 

259:名無しの決闘者@デッキ構築中

待て待て待て

 

260:名無しの決闘者@デッキ構築中

完封!? イッチそんな盛大に事故ったんか

 

261:空飛ぶ決闘者@パイロット

そうじゃない。デッキは手の内がばれてることでメタられるの避けたのか3種混合じゃなくて普段使いのデッキだったらしいが別に初手は普通だったらしい

 

262:名無しの決闘者@デッキ構築中

普段使い……ああ、昔使ってたデッキ改造したっていう通常モンスター軸か

 

263:名無しの決闘者@デッキ構築中

それにしたってイッチ完封はさすがに衝撃だわ

 

264:ダイナソー決闘者

ヤバいんはそれとは別のところや。なんや髪真っ白になってめっちゃ衰弱しとる

 

265:探偵決闘者@調査依頼完了

とてもじゃないけど無理はさせられる状態じゃない。しばらくは医務室で安静にしててもらうことになる

 

266:名無しの決闘者@デッキ構築中

え、何それ怖い

 

267:名無しの決闘者@デッキ構築中

どういうことなの……?

 

268:ダイナソー決闘者

ワイが知るか! ちな、ついでに生存報告やけど女流決闘者さんの友達2人とお兄さん脱落や。ワイの弟子とカイザー弟君は一般生徒1人倒して後は拒否でとりあえず生存

 

269:名無しの決闘者@デッキ構築中

あちゃー、お兄さんヘルカイザーに返り討ちにされてしまったか

 

270:名無しの決闘者@デッキ構築中

友達組もなあ。弱くはない、と言っても特にウォールバーンデッキは初見殺しの類だから種が割れると対策容易なんだよな

 

271:名無しの決闘者@デッキ構築中

なまじソムリエ・パーカー倒したしまったためにイキッてしまった可能性もあるな

 

272:名無しの決闘者@デッキ構築中

妥当、とは言わないがレベルの高さを考えると負けてしまっても仕方がない感はある

 

273:名無しの決闘者@デッキ構築中

やっぱり生き残り優先なら1回勝ったら後は拒否だな

 

274:探偵決闘者@調査依頼完了

そう思うけど、鮫島校長的にはむしろガンガン戦って盛り上げてほしいみたい。やっぱりプロ養成校だから現状のトップ環境を見せるというのと、その環境下で戦い抜く向上心のある生徒を評価したいという思惑が見て取れる

 

275:名無しの決闘者@デッキ構築中

理解はできなくもないが、完全に生徒と教師が食い違ってて草

 

276:名無しの決闘者@デッキ構築中

オーナーもそういう気骨のある奴好きだし、教師側の思惑に沿った生徒がいればデビュー後も良いところまで行く公算は大きい

 

277:名無しの決闘者@デッキ構築中

ガッツと勝利への執念があるプロは強い

 

278:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただプロにするんじゃなくて『強いプロ』を求めるのが流石アカデミア

 

279:アカデミア上陸決闘者@産医

だが冷静に考えてみろ、教師側の思惑的には俺らやプロも含めて生徒に対する当て馬だぞ

 

280:ゴッキー決闘者@塾講師

確かに。ただ、当て馬だとしてもそう簡単に散ってやる義理はないのでお互いせいぜい生き汚く粘りますか

 

281:決闘巫女

敗北するにしてもせめてことごとく道連れにしてやりましょう

 

282:空飛ぶ決闘者@パイロット

そうだな。白制服も幹部級はだいぶ減ったようだし今度はプロを狙ってみるか。3人は倒したいところだ

 

283:決闘編集者@植物使い

プロ相手なら妥当というべきか、欲がないというべきか(←白制服生徒8人討伐)

 

284:名無しの決闘者@デッキ構築中

上陸組、血の気多くない?

 

285:名無しの決闘者@デッキ構築中

もうやだこの決闘ジャンキーども

 

 

---------------------------------------------

 

「「決闘!!」」

 

「私の先攻、ドロー。私は魔法カードワン・フォー・ワンを発動。手札のモンスターカード1枚を捨てることで、デッキからレベル1モンスターを特殊召喚する。特殊召喚するのはアルカナフォース0-THE FOOL。守備表示で特殊召喚し、特殊召喚成功時に効果発動、コイントスの表と裏でルーレットを回し、違う効果を得る……が、ここはコイントスではなくルーレットといこう。ルーレットを止めるのは君だ、正位置と逆位置、どちらが出るかな?」

 

 ルーレットが回り始め、遊一郎は声を上げる。

 

「ストップ!」

「……逆位置だ。このカードを対象にする相手のカード効果を無効にし破壊する効果を得る。更にアルカナフォース0-THE FOOLは戦闘では破壊されない。更にマシュマカロンを守備表示で召喚し、ターンエンド」

 

 斎王 LP4000 手札3枚 フィールド アルカナフォース0-THE FOOL(守備力0) マシュマカロン(守備力200)

 

(守備固めか。アルカナフォースは厄介だな……とはいえ、動かないわけにもいかない。伏せもない以上、ここは攻める!)

 

「オレのターン、ドロー! オレは魔法カードテラ・フォーミングを発動! デッキから祝福の教会-リチューアル・チャーチを手札に加える。更に祝福の教会-リチューアル・チャーチの効果、手札の魔法カード予想GUYを捨て、デッキから儀式魔法高等儀式術を手札に加える。そして、高等儀式術を発動! デッキから通常モンスターのハーピィ・ガール、逃げまどう民、星杯を戴く巫女を墓地へ送り、手札から儀式モンスター竜姫神サフィラを儀式召喚! そのままバトル! サフィラでマシュマカロンを攻撃!」

「破壊される。が、ここでマシュマカロンの効果発動だ。このモンスターが戦闘・効果で破壊された時、デッキ・墓地から同名モンスターを2体まで特殊召喚する」

「分裂して増えただと……くっ、カードを2枚伏せてエンドフェイズ、サフィラは儀式召喚したターンのエンドフェイズに2枚ドローして1枚手札を捨てる、相手の手札を1枚捨てさせる、墓地のモンスターを1体手札に加えるの3つの効果のうちどれか1つを使用できる。オレは2ドローして1枚捨てる効果を選択。ドロー! 手札の馬の骨の対価を捨てる」

 

 それを見て、斎王は笑みを見せて告げる。

 

「……強化蘇生、それに大革命か」

「!?」

「次のターン、今ドローしたトレジャー・パンダーの効果で弾圧される民、団結するレジスタンスを特殊召喚。更に強化蘇生で逃げまどう民を復活させ、大革命を発動する。それが君のシナリオだろう?」

 

(何でバレてる!? 大革命デッキは前から使ってるが、トレジャー・パンダー入れたのはついこの前だぞ!?)

 

 遊一郎 LP4000 手札1枚 フィールド 祝福の教会-リチューアル・チャーチ 竜姫神サフィラ(攻撃力2500) 伏せ2枚(強化蘇生、大革命)

 

「言ったはずだ、私には運命が見えていると。私のターン、ドロー! 私もテラ・フォーミングを発動する。手札に加えるフィールド魔法は光の結界。光の結界を発動し、更に永続魔法コート・オブ・ジャスティスを発動! 私のフィールドにレベル1の天使族モンスターが存在する場合、手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する! 現れよ、アルカナフォースXXI-THE WORLD!! 光の結界の効果、アルカナフォースモンスターが効果を得る正位置、逆位置を指定することができる! 私が選ぶのは当然正位置ィ!! WORLDの正位置の効果を説明しよう。自分エンドフェイズに、自分フィールドのモンスター2体を墓地へ送ることで、相手のターンをスキップすることができる!!」

「なっ……!!」

「バトルだ! マシュマカロンで竜姫神サフィラに攻撃!」

「自爆特攻だと……しまった!!」

 

 斎王 LP4000→1700

 

「今更気付いても遅いわ! マシュマカロンの効果発動、分裂復活! 続けてWORLDでサフィラを攻撃」

 

 遊一郎 LP4000→3400

 

「ぐっ……」

「エンドフェイズ、マシュマカロン1体とFOOLを墓地へ送り、次の相手ターンをスキップ、ターンエンド」

 

 斎王 LP1700 手札1枚 フィールド 光の結界 コート・オブ・ジャスティス アルカナフォースXXI-THE WORLD(攻撃力3100)

 

「そのエンドフェイズに強化蘇生発動! 星杯を戴く巫女を守備表示で特殊召喚!」

「悪あがきを。だが無駄だ! 私のターン、ドロー! 光の結界はフィールドに存在する限りルーレットで正位置を出さなければ効果が失われる。ルーレットを止めるのは君だ」

「……ストップ!」

「正位置だ! もっとも、WORLDが得た正位置の効果は光の結界が無くとも継続するがね。死者蘇生を発動! 君の墓地から竜姫神サフィラを復活させる。 更に、コート・オブ・ジャスティスの効果、手札からアルカナフォースXIV-TEMPERANCEを特殊召喚、正位置の効果を得て私が受ける戦闘ダメージを半分にする。バトルだ! サフィラで星杯を戴く巫女を攻撃! 続けてアルカナフォースXIV-TEMPERANCE、アルカナフォースXXI-THE WORLDで直接攻撃! オーバー・カタストロフ!!」」

「くっそ……これまでか! うあああああああああっ!!」

 

 遊一郎 LP3400→1000→0

 

---------------------------------------------

 

「城戸遊一郎、君ほどの実力の持ち主は是非とも欲しいと思っていた……さあ、我が軍門に下るがよい……む?」

 

 斎王が倒れた遊一郎に手を伸ばすと、そこに立ちはだかったのは小さな影。

 

「精霊か」

 

『『ユウ(マスター)に近づくなっ!!』』

 

「小賢しい……貴様ら程度の矮小な存在に何ができる!」

「城戸君!!」

「遊一郎!!」

 

「藤原雪乃、三沢大地か……厄介だな。やむを得まい」

 

 かくして、駆け付けた救援により洗脳は免れたがアルカナフォースXXI-THE WORLDによるオーバーキルのダメージは大きく、黒髪は白く染まり、激しく消耗した遊一郎は戦線離脱を余儀なくされるのであった。

 




 さしものイッチもターンが回ってこなければどうしようもない。ちょっと少なめなのでカード説明を追記するか悩んでいます。
 精霊ハーピィ・ガール、召喚師セームベルは救援が駆け付けるまでの時間稼ぎ、という仕事はしました。
 直接守る、という点に関しては万丈目のおジャマ達がダメだったのでステータス的にどんぐりの背比べのこの子らもダメかなと思います。

 急ですが、投稿日3/19 21:00目安でNRフェステスト部屋立てるので気が向いたらどうぞ。部屋番号は活動報告に乗せるつもりです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7スレ目埋め

 GX見返したら、一般人に話せる領域って実はジェネックスでほとんど終わってあと卒業関連くらいなんですよね……そのジェネックスもソーラ絡みはほとんど十代周りで起きてるのでちらっと精霊の出番があるかないかくらいという……
 そんなわけで、今回でジェネックス編終了、反省回です


301:名無しの決闘者@デッキ構築中

いやー、ジェネックス終わったねー

 

302:名無しの決闘者@デッキ構築中

アカデミア上陸組のみんなお疲れー

 

303:ゴッキー決闘者@塾講師

後半は何かオフ会みたいになってたわ

 

304:空飛ぶ決闘者@パイロット

当然と言えば当然だけど後半に入ったら弱い生徒は軒並み淘汰されて白制服も目に見えて減ったからな

 

305:アカデミア上陸決闘者@産医

プロも下位ランカーやエンタメ寄り決闘者は駆逐されて実力派だけが残る形だったし

 

306:決闘巫女

蠱毒と言って差し支えない終盤まできっちり生き残っていたクロノス教諭は流石です(←リミ解古代の機械巨人に殴り倒された)

 

307:名無しの決闘者@デッキ構築中

負けてんのかいw

 

308:名無しの決闘者@デッキ構築中

伊達にアカデミア最上位、オベリスク・ブルーの寮長したり臨時校長に抜擢されたわけじゃないと。

 

309:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

実力は確かだけど、人間性はというとちょっと疑問かな? 調子に乗りやすいところあるし、ドジやらかしたのも一度や二度じゃないし

 

310:名無しの決闘者@デッキ構築中

おお、イッチ! 回復したのか

 

311:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ復活おめでとう!

 

312:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチ復活おめー。しかしクロノス教諭の評価辛辣で草

 

313:女流決闘者@アカデミア生徒

イッチは復活おめでとう。それはそれで親しみやすくて私は悪くないと思うわ。ナポレオン教頭の方が個人的には問題よ

 

314:名無しの決闘者@デッキ構築中

お、女流決闘者さんもお疲れー

 

315:名無しの決闘者@デッキ構築中

ナポレオン教頭?

 

316:女流決闘者@アカデミア生徒

ええ、アカデミアの教頭で、実力は多分クロノス教諭と近いんですけどエリート主義が凝り固まったような人なんです

 

317:アカデミア決闘者@ラー・イエロー

そのくせ変に小物っぽいしな

 

318:ゴッキー決闘者@塾講師

うわあ……あからさまに面倒臭い人じゃん

 

319:名無しの決闘者@デッキ構築中

そんな人が教頭なのか

 

320:名無しの決闘者@デッキ構築中

鮫島校長、人を見る目は怪しいな。まだクロノス教諭が教頭の方が良くね?

 

321:アカデミア上陸決闘者@産医

確かに。国際社会の批判がある中オージーン王子呼んだりしてるしな

 

322:名無しの決闘者@デッキ構築中

それな

 

323:空飛ぶ決闘者@パイロット

レーザー衛星が誤作動起こしたんだよな

 

324:探偵決闘者@調査依頼完了

それなんだけど、原因がジェネックス、というかデュエルアカデミアという説がある

 

325:名無しの決闘者@デッキ構築中

え、何それkwsk

 

326:探偵決闘者@調査依頼完了

問題は当然レーザー衛星ソーラ自体のシステム周りなんだけど、デュエルアカデミアってソリッドヴィジョンやデュエル関連の研究施設があったりして元々特殊な電波状況にある上にジェネックスで大勢の参加者のデュエルディスクが集まったやん? ただでさえ特殊な環境を助長した結果誤作動につながったんじゃないかという話がある

 

327:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー、意図はしていないにしても結果的に世界規模の災害の片棒担いだかもしれんのか

 

328:ゴッキー決闘者@塾講師

確定ではないけど、可能性は十分ありそうな話

 

329:名無しの決闘者@デッキ構築中

下手したら鮫島校長の首飛ぶんじゃね?

 

330:名無しの決闘者@デッキ構築中

流石に不確定情報で首は飛ばんだろ

 

331:アカデミア上陸決闘者@産医

それでもオージーン王子を招いた事だけで批判は少なからずあるだろうし、ブルー寮が白く染められた状況は公になったからな、オーナーからのお叱りはほぼ確実。

 

332:決闘編集者@植物使い

一応、業界人の視点で言わせてもらえば、鮫島校長も理想が高くて教育熱心な姿勢は見えるから一定の評価はされてるんだけどね

 

333:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうなんだ

 

334:決闘編集者@植物使い

うん、おおらかで誠実だし、人柄は悪くない。I2社のペガサス会長とも親しいようだし

 

335:名無しの決闘者@デッキ構築中

うん、人脈と行動力を考えれば無能ではないな

 

336:アカデミア上陸決闘者@産医

ただ、有能かと言われると微妙。ソーラ騒動もだけど、プロに送り出したらほぼそれっきりに近い感じでカイザーのスランプ期にフォローが何もなかったみたいだし

 

337:決闘巫女

あー、それは確かに。戦績はアカデミアの評判にも繋がるんだから、一旦リフレッシュ挟む事を提案するくらいはやってもよかった

 

338:名無しの決闘者@デッキ構築中

エド・フェニックスもあそこまで連勝重ねられたのは完璧なマッチングと体調・メンタル管理が大きいからな

 

339:名無しの決闘者@デッキ構築中

その点ヘルカイザーは不幸、というより不運だった。以前も触れたけど明らかに事務所とマネージャーの管理が悪かった

 

340:名無しの決闘者@デッキ構築中

確か国内の大手だよな。ただ、ここのところ海外勢に押されてちょっと勢いが落ちてた

 

341:ダイナソー決闘者

アカン、それ絶対に海外進出に対してムキになる状況やん

 

342:

名無しの決闘者@デッキ構築中

意地でも勝って海外でもやれるぞアピールしたいところに期待の大型新人とか調子に乗るのも無理はない

 

343:名無しの決闘者@デッキ構築中

それで不調が見えたら無理にでも勝てとギュウギュウに試合を詰め込みだすとかどう見ても負けフラグだよな

 

344:名無しの決闘者@デッキ構築中

日本の大手の悪いところが出たな。大人数抱えるから潰しがきくと思って強引な方法を取ることがある

 

345:名無しの決闘者@デッキ構築中

その点、海外は少数精鋭チームとか、個人事務所が多いのよな

 

346:名無しの決闘者@デッキ構築中

もちろん、大手にも良いところはある。スポンサーを獲得しやすいのである程度集客が安定するし、そのおかげである程度勝率度外視したエンタメ路線を取りやすい

 

347:名無しの決闘者@デッキ構築中

福利厚生も充実してるしな

 

348:名無しの決闘者@デッキ構築中

資本力のために土台がしっかりしている代わり、個人のケアにまで手が回らないのが大手。逆に小さいところは規模の分全員に社長の目が届く、個人の試合相談なんかもやりやすくて小回りがききやすい

 

349:名無しの決闘者@デッキ構築中

極端な例はプロライセンス取ったらあとは全部自分でやる個人のパターンだな。有名どころだとバンデット・キースあたりはこんな感じだった

 

350:名無しの決闘者@デッキ構築中

ああ、勝ったら賞金総取りだからか。確かに、小規模の利点がそこにもあるな。実は分配するところが少ないから『勝てる前提なら』手取りが多くなる

351:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただし、その分安定性は低い

 

352:決闘編集者@植物使い

大まかにまとめると、大手は土台がしっかりしているからある程度負けにも寛容でエンタメ路線もいける代わり、人数が多い分潰しがきくということもあって1人1人への細かいケアはない。小規模事務所や個人経営はその逆で、決闘者個人に目が届いて小回りも効く代わりに勝ってなんぼで安定性には難がある

 

353:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチも女流決闘者さんも、プロ目指すならその辺の事務所の方針とか特徴は吟味した方が良いよ

 

354:名無しの決闘者@デッキ構築中

実際、大手でパッとしなかった決闘者が独立したら化けたパターンとかその逆もあるからな

 

355:名無しの決闘者@デッキ構築中

そっかー、もうじきイッチ達も3年生だもんな

 

356:名無しの決闘者@デッキ構築中

時が経つのは早い

 




 今回ちょっとだけまじめな進路の話。後は一般人のリアクション絡められるのが本当に卒業デュエル絡みだけなので3年目最終安価の後はそこら辺をシンクロモンスターを使ったデッキで終わらせて女の子版を再度作ってみようかと。

 また、投稿が遅くなったお詫びでちょっと作者のマスターデュエルのデッキ公開もありかなと思っていたりします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

【番外編】イッチが女の子だったら(入学試験)

やっぱり次女の子版書きたい、と思いつつ本編の安価的に来そうにない種族(もう少しで埋まりますが種族のみ安価中)の入試をちょっと書いてみることに。

ちなみに、もし今回の種族を踏んでも本編書き始めたら違うデッキにします


 デュエルアカデミア入学実技試験、その会場である海馬ランドに向けて走る少年、そして少女がいた。

 

「お、お前もデュエルアカデミアの試験受けるのか?」

「そうだよ。って、足止めない! ダッシュダッシュ!!」

「ああ、そうだな! 急げえええ!!」

 

 事故で電車が遅れたことにより、揃って試験に遅刻した2人だが、試験の監督役であるクロノス・デ・メディチの少年と少女に対する対応は違っていた。

 

 少年……遊城十代はドロップアウトボーイと蔑まれたが、少女……遊里に関しては、まあ事故なら仕方がない、とやや甘い対応をされた。

 だが、これは当然と言えば当然で事故が起きた時点で十代はとにかく走り、遊里はちゃんと会場に一度電話連絡を入れている。小さいが、明確な差であった。

 

 しかし、試験のデュエルとなると話は変わる。十代のE・HEROに負けた屈辱も相まって、クロノスに手加減するつもりは微塵もなかった。

 

「「デュエル!!」」

 

 

「シニョーラ美田園、この試験では受験生が先攻ナノーネ」

「はい! まずはドロー! 金満で謙虚な壺を発動、融合デッキからカードを6枚、裏側で除外してデッキを6枚めくり、その中から1枚を手札に加える! ……ウォークライ・フォティアを手札に加えます。フィールド魔法ザ・ロック・オブ・ウォークライを発動!」

 

 デュエルディスクにフィールド魔法がセットされ、ソリッドヴィジョンで現れたのは咆哮する獣を思わせる巨岩。

 

「発動時処理でデッキからウォークライ・ガトスを手札に加えて、ウォークライ・フォティアを召喚。ウォークライ・ガトスの効果、戦士族・地属性モンスターが召喚された時、特殊召喚できる! 攻撃表示で特殊召喚! これでターンエンド!」

 

遊里 LP4000 手札4枚

ザ・ロック・オブ・ウォークライ(フィールド魔法)

ウォークライ・フォティア 攻撃表示(攻撃力1700)

ウォークライ・ガトス 攻撃表示(攻撃力1900)

 

「ワタクシのターン、ドロー! カードを2枚伏せて、大嵐を発動するノーネ!」

「この流れは!」

 

 奇しくも、直前に遊城十代とのデュエルで用いられたものと同じコンボ。

 

「その通り。黄金の邪神像2枚が破壊され、邪神トークン2体を特殊召喚。2体のトークンを生贄に古代の機械巨人を召喚! このままバトルフェイズに入るノーネ!! 古代の機械巨人でウォークライ・フォティアに攻撃! アルティメット・パウンド!!」

「ウォークライ・フォティアの効果! 自分の戦士族・地属性モンスターが戦闘を行ったダメージ計算後にデッキから「ウォークライ・フォティア」以外の「ウォークライ」カード1枚を手札に加え、自分フィールドの全ての「ウォークライ」モンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで200ポイントアップさせる! アタシはウォークライ・バシレオスを手札に加える!」

「サーチと強化、優秀なモンスターナノーネ。ですが、戦闘破壊されることは変わりないーノ!」

「くぅっ!! バシレオスのモンスター効果! 自分の戦士族・地属性モンスターが戦闘で破壊された時に自身を特殊召喚する!」

 

遊里 LP4000→2300

 

「ワタクシのターンに攻撃力2700の大型モンスターを出すとは、なかなかやるノーネ。メインフェイズ2、ワタクシはカードを2枚伏せ、ターンエンド」

 

クロノス先生 LP4000 手札0枚

古代の機械巨人(攻撃力3000)

伏せ2枚

 

「アタシのターン、ドロー! ……このターンで決着をつける!!」

「何ですート!?」

 

 伏せカードが2枚あり、場には攻撃力3000を誇る古代の機械巨人。この布陣を乗り越え、決着をつけるという遊里の言葉は、あまりにも強気だ。

 

「まずは永続魔法ウォークライ・ミーディアムを発動、②の効果を使い、デッキから2枚目のザ・ロック・オブ・ウォークライをセットして、発動! 発動時の処理で、デッキからウォークライ・ウェントを手札に加えます。ウェントを召喚して、バトルフェイズ! バトルフェイズ開始時、ザ・ロック・オブ・ウォークライの効果! 手札からフィールドに同名のモンスターが存在しないウォークライモンスターを特殊召喚する!」

「やらせないノーネ! 速攻魔法サイクロン発動! ザ・ロック・オブ・ウォークライを破壊するーノ! フィールド魔法は効果処理時にフィールドに存在しなければ不発になるノーネ!」

「それならこのまま! バシレオスで古代の機械巨人に攻撃!」

「何か企んでいるようだけレード、それも無駄になるノーネ! 攻撃宣言時、聖なるバリア -ミラーフォース-を発動! シニョーラ美田園の攻撃表示モンスターを、すべて破壊するノーネ!」

 

 すべて攻撃表示だった遊里のモンスターは、聖なる光に飲まれ砕け散る……かに思えた。

 

「させない! 速攻魔法ウォークライ・ディグニティ! 自分フィールド上にウォークライモンスターがいる場合、バトルフェイズに発動した罠・魔法・モンスター効果を無効にする!」

 

「マンマミーア!? ワタクシのミラーフォースが!」

「攻撃続行! ダメージ計算時、ウォークライ・ウェントの効果発動、ライフを800払い、バシレオスの攻撃力を800ポイントアップする!」

 

遊里 LP2300→1500

ウォークライ・バシレオス 攻撃力2700→3500

 

「攻撃力3500!? 古代の機械巨人が!!」

 

クロノス先生 LP4000→3500

 

「ウォークライ・バシレオスの効果、自分の戦士族・地属性モンスターが戦闘を行った自分・相手のバトルフェイズ、自分フィールド上のウォークライモンスター全ての攻撃力を200ポイントアップ! バシレオス自身に直接攻撃も付与できますけど、今は意味ないですね」

 

ウォークライ・ガトス 攻撃力1900→2100

ウォークライ・ウェント 攻撃力1800→2000

 

「続けてガトス、ウェントの順で攻撃!!」

「そ、そんな! ワタクシが新入生相手に二度も……」

 

クロノス先生 LP3500→1400→0

 

「ふうう……何とかなったぁ。ありがとうございました!!」

 

 十代のように鮮烈な勝利、とはいかなかったが、遊里もこうして無事、入学試験デュエルを勝利で飾ることができたのであった。




 というわけで【戦士族】の【ウォークライ】デッキバージョンでした。
 本編安価固まったら消すかどうか、は悩ましいですね。

『10年前のテーマ』とネタにされるデッキなので、ちょうどいい塩梅なのかと思いきや案外伏せ除去だとか高打点突破だとか、問題が見え隠れして構成に苦戦しましたね。新鋭の女戦士の重要性が良くわかります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

最終話 それからのお話

1周年記念でマスターデュエルにチョコっと復帰しました。
で、正直GX本編で一般人が絡めるところが本当に無いのでイッチの進路がどうなったか、と言う締めだけはきっちり乗せて終わることにしました。

また別の遊戯王小説を書く機会もあるかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。というか、気にしているネタはあるので活動報告に近々上げます


1:名無しの決闘者@デッキ構築中

万丈目勝ったねえ

 

2:名無しの決闘者@デッキ構築中

アメリカ出征から3戦目だっけ? 良い流れだ

 

3:名無しの決闘者@デッキ構築中

それこそお試しみたいな短期だったけど一回プロの現場出てるのが強いな

 

4:名無しの決闘者@デッキ構築中

所属が新興の事務所なんだっけ

 

5:名無しの決闘者@デッキ構築中

そうそう。結構難しいというか面倒くさい性格してるから古参はどこも拾ってくれなかったらしい

 

6:名無しの決闘者@デッキ構築中

うわぁ

 

7:名無しの決闘者@デッキ構築中

ちな、その事務所だけどここの住人なら知ってるかもしれん人が社長なんだぜ

 

8:名無しの決闘者@デッキ構築中

kwsk

 

9:名無しの決闘者@デッキ構築中

1年半? 2年経たないくらいだと思うけどデュエルアカデミアでジェネックスあったやん。その時の白制服騒ぎでイッチに救出された女子、彼女がその事務所の女社長

 

10:名無しの決闘者@デッキ構築中

なんと

 

11:名無しの決闘者@デッキ構築中

そういやそのイッチは戦績微妙だな

 

12:名無しの決闘者@デッキ構築中

いやランキング中堅ウロウロしてて、たまに上に顔出せるのはあのプレイスタイルならかなりやる方だと思うぞ

 

13:名無しの決闘者@デッキ構築中

それは確かに

 

14:名無しの決闘者@デッキ構築中

てか、卒業後もあれをやるとは思わなんだ

 

15:名無しの決闘者@デッキ構築中

言ってしまえば簡易版だけど、ファンの意見をしっかり反映してくれるスタイルは良いよな

 

16:名無しの決闘者@デッキ構築中

次のデッキ案の締め切りは4月末だ、忘れず投票するんだぞ

 

17:名無しの決闘者@デッキ構築中

次のデッキなんだっけ?

 

18:名無しの決闘者@デッキ構築中

スピードロイド、メガリス、ドラゴンメイドだったかな

 

19:名無しの決闘者@デッキ構築中

シンクロ、儀式、融合から選択は良いな

 

20:名無しの決闘者@デッキ構築中

ソリッドヴィジョン的なアドでドラゴンメイド一人勝ちじゃね?

 

21:名無しの決闘者@デッキ構築中

いや、先週末見たところスピードロイドと二極化してる

 

22:名無しの決闘者@デッキ構築中

あー、自分が使うわけじゃないしむしろドラメが破壊されるの見るのつらい人が一定数いるからか

 

23:名無しの決闘者@デッキ構築中

イッチがドラメのご主人様というのが合わないと思うファンもそれなりにいるからだろうな

 

24:名無しの決闘者@デッキ構築中

スピードロイドは結構運要素もあるし、展開ルートも覚えるの面倒くさいから録画とかで実際にまとめられると使う側としては参考にしやすいか

 

25:名無しの決闘者@デッキ構築中

あとクリアウィング系列のドラゴンがかっこいい

 

26:名無しの決闘者@デッキ構築中

実戦志向の連中はスピードロイドを使ってもらいたがっている模様

 

27:名無しの決闘者@デッキ構築中

全く話題に上がらないメガリスェ……

 

28:名無しの決闘者@デッキ構築中

やってること自体は面白いけどビジュアル的なアドが圧倒的に他2つに劣ってるんだよな

 

29:名無しの決闘者@デッキ構築中

スピードロイドもドラゴンメイドもベクトルは違うけど映像的に映えるもんな

 

30:名無しの決闘者@デッキ構築中

スピードロイドは上手く回るとクリスタルウィング+バロネスとかいうクソ制圧盤面出来上がるのがな……

 

31:名無しの決闘者@デッキ構築中

クリスタルウィングまで行かなくてもクリアウィングの時点で結構面倒臭い

 

32:名無しの決闘者@デッキ構築中

それな

 

33:名無しの決闘者@デッキ構築中

魔法・罠に一切耐性無いから次元幽閉1枚で消える時はあっさり消えるんだけどな

 

34:名無しの決闘者@デッキ構築中

クリスタルウィングも共通のその弱点をちゃっかりバロネスでカバーしてくるの本当にクソよな

 

35:名無しの決闘者@デッキ構築中

てかあいつがそんなあっさり出て来て良い性能じゃない

 

36:名無しの決闘者@デッキ構築中

レベル10シンクロ狙えるならとりあえず入れとけって感じだよな

 

37:名無しの決闘者@デッキ構築中

むしろクソ性能過ぎてプロの現場では使用自重してる事も珍しくない

 

38:名無しの決闘者@デッキ構築中

ドラゴンメイドもエースは万能無効のシュトラールだし、それに比べればメガリスはかなり性能的に控えめだよな

 

39:名無しの決闘者@デッキ構築中

しかも美術とか歴史の授業で見そうな石像が出てきてもそこまで魅力はないわな

 

40:名無しの決闘者@デッキ構築中

ぶ、ブロックドラゴン……

 

41:名無しの決闘者@デッキ構築中

クソカード談義が始まるからやめろ

 

42:名無しの決闘者@デッキ構築中

つまるところ、強さとビジュアルのバランスが人気のポイントよ

 

43:名無しの決闘者@デッキ構築中

確かに。万丈目はおジャマはキモいがそこからVWXYZとかアームドドラゴンに繋がるから人気なんだよ

 

44:名無しの決闘者@デッキ構築中

爆発力があるデッキは華があるよな

 

45:名無しの決闘者@デッキ構築中

うんうん。シンクロ系はそれで回り出すとバンバン強力なモンスターが並ぶからプロの間で人気なんだよな

 

46:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただプレイ時間がくっそ長いソリティアになりがちなのが欠点

 

47:名無しの決闘者@デッキ構築中

ドラメ希望者はそのソリティア嫌いもあるかもな

 

48:名無しの決闘者@デッキ構築中

そこまで複雑ではなく、長期戦に強いから真似しやすいのは利点だよな

 

49:名無しの決闘者@デッキ構築中

ただ雑に強いかと言われるとそうじゃない。ああいうデッキこそプレイングスキルの差が出やすい

 

50:名無しの決闘者@デッキ構築中

強い奴のドラメはマジで厄介だぞ

 

51:名無しの決闘者@デッキ構築中

やっぱスピードロイドに投票しとくか

 

52:名無しの決闘者@デッキ構築中

プロの現場でドラメが暴れ散らかしたら俺らがドラメ握った時点で警戒されるからな

 

53:名無しの決闘者@デッキ構築中

露骨なまでにメタってくることも考えられる。てかイッチの場合事前にデッキがばれるから敗因の大部分がメタ直撃だしな

 

54:名無しの決闘者@デッキ構築中

うん、使いやすい、可愛い、強いと3拍子揃ったドラメをメタらせるわけにはいかん、スピードロイド使ってもらおう

 

55:名無しの決闘者@デッキ構築中

嫌な方向で結束してるなあ

 

56:名無しの決闘者@デッキ構築中

何よりラドリーちゃんの主人は俺

 

57:名無しの決闘者@デッキ構築中

じゃあティルルは俺が貰っていきますね

 

58:名無しの決闘者@デッキ構築中

パルラは貰った!

 

59:名無しの決闘者@デッキ構築中

やはり最高のドラゴンメイドと言えばハスキーだろう。黒髪メガネは良いぞ

 

60:名無しの決闘者@デッキ構築中

性癖破壊されまくってて草

 

61:名無しの決闘者@デッキ構築中

おまわりさんこいつらです

 

62:名無しの決闘者@デッキ構築中

もうやだこの変態決闘者ども

 

 

---------------------------------------------

 

主なデュエルアカデミア卒業生の進路

 

城戸遊一郎(イッチ)

 ついにプロデビューを果たす。話題性のあるテーマや社長推薦のテーマを3つ選出し、公式ホームページのアンケートで集計して使うという掲示板安価の簡易版のようなデュエルスタイルを導入。

 結果メタられやすくなってしまい、戦績はプロランキングでは中堅が良いところだがパワーが高いデッキを握った時は上位帯に出てくる事もある。ゆきのん社長の忠実な飼い犬(何)

 なお、この話題の後は掲示板民の狙い通り(?)スピードロイドを握ることになりクリスタルウィング・シンクロドラゴンをエースとして暴れまわった。

 

万丈目準

 プロライセンスを取得したものの性格に難があるために大手はどこも拾ってくれず雪乃社長にスカウトされて頭角を現した。精霊が見えることもあり使用デッキは相変わらず【おジャマ】なのだが展開力と爆発力からなかなか面白いという事で話題を呼び、海外遠征も順調に勝ち進んでいる。

 

天上院明日香

 本編同様進路に悩むも、アカデミア教師を目指して海外留学を決める。

 

三沢大地

 やはり本編同様、ツバインシュタイン博士の助手として研究者の道へと進む。

 

枕田 ジュンコ/浜口 ももえ

 本編同様デュエルキッズスクール講師の道へ進むが、掲示板民の薫陶(?)によってデッキが強化された結果実力も跳ね上がっただけでなく、その付き合いからデュエル塾で経験を積みデュエルアカデミアへ進む後輩を多数輩出する名門スクールの講師へと躍進を遂げることとなる

 

藤原雪乃

 デュエルアカデミア卒業生の『青田買い』狙いで起業してプロ事務所を開き、作戦成功。企業規模自体はまだ小さめだが実力派の事務所として注目を集める。会社が抱える主要なプロは城戸遊一郎、万丈目準、丸藤翔など。社長業が忙しいため本人が公の場でデュエルする事はほぼ無くなったが実力そのものは健在で、ストレスが溜まってくると殺意に満ち溢れたデッキの数々で腹いせにイッチをボコっているらしい

 

丸藤翔

 やはり本編同様兄を超え、新たなリーグ設立を目指すがそのための資金稼ぎ、人脈作りの一環として雪乃のプロ事務所に籍を置く。従来の【ビークロイド】に加え【サイバー・ドラゴン】【サイバー・ダーク】系列のデッキをも使いこなし、大型モンスターを連打する見た目とは裏腹にパワフルなデュエルスタイルが一種のギャップを生み出しており一部の女性層から熱烈な人気を得ているのだが本人にとってはやや複雑らしい。

 

おまけ(その他)

 

クロノス・デ・メディチ

 目下ライバルとなっていたナポレオン教頭の帰国に加え、鮫島校長は十代らの卒業までに問題を起こしまくってしまった事でついに堪忍袋の緒が切れた海馬社長直々のお叱りを受けて更迭され繰り上がりでデュエルアカデミア校長となった。

 

英麗華(はなぶされいか)

 まさかの最後の最後で本名が判明した編集長ネキ。ジェネックス関連で諸々好き放題やっていた(舞から参加賞を買い取ったりとか)事がバレて降格処分されかかるが『立場で縛っておかないともっと暴れる』というあまりにもあんまりな理由で現職を継続することとなった。その一方で年齢的に婚期が気になっており、本当は寿退社したいらしい。

 

ダイナソー竜崎

 ティラノ剣山からの強い推薦もあり、デュエルアカデミアで臨時講師をしたところ思いのほか評判が良かったため、掲示板民の伝手でデュエル講師のバイトをしながらアカデミアの教員資格取得に向けて勉強を始めたらしい

 

五階堂宝山

 3年生に進級。遊一郎直伝の『ベン・ケイ1キル』から装備魔法の奥深さに目覚め、装備魔法を扱うシンクロデッキ【焔聖騎士】を手にしたことで本格的に覚醒、オベリスク・ブルー主席となる。




 本当はイッチのスピードロイドデュエルも見せたかったけど相手も浮かばない、展開ルートも複雑で自分でわからなくなる、と言うしょーもない理由で諦めました。良いネタや展開案があれば、教えていただければ掲載も考えます。

 なお、余談ですが作者はマスターデュエルのアカウントを2つ持っていまして仮にA,Bとしますが使用している主なデッキはこんな感じです。

A
ふわんだりぃず
アダマシア(40枚ちょい構築。復帰前はPUNK入り、復帰後はPUNK抜いてスプライトを混ぜましたがあまり使いこなせている気がしません)
イビルツイン(純構築。近いうちにスプライトと混ぜて組みなおし予定)
軍貫(ほぼ純構築。流石にパワー不足なので何か強化したい)
マリンセス(復帰後強化されていたので組みなおしたい。現在手つかず)

B
魔鍵(勇者、ハリラドンが抜けた穴を埋める案がまだない状態です)
エクソシスター(純構築。カリ・ユガ採用型も気になっています)
エルドリッチ(イラスト違い欲しいけどUR石足りないので諦めました。制限緩和で意外とやれる)
命削り真竜(復帰前愛用、まだ手を加えられないかと考えています)
F.A(レベル計算自動が楽。お手軽耐性持ちダークロウであるハングオンマッハは地味に強いです)

うん、クソデッキ多いですね! Aにはデスピアもあったのですが、烙印融合関連未所持なので素直に崩してマリンセスを組み切ったり、ストラクの転生炎獣や罠型コードトーカーとやらも気になるので、その辺に手を入れるのが良いかなと思っています(サイバネット・マイニングがストラクにあるのがでかい)

Bこそ寿司混ぜたくら寿司が魔鍵の活路かもしれない


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。